>>1 スレ立て乙です。
前スレのゴスロリ静さんの続きです。
生天目仁美×伊藤静
では!
控え室の外では
「今日静が着ていた服なんだけどさー」
「んー?」
「貸してくれない?」
「いいよぉ。何に使うかは聞かないでおいてあげるぅー」
「…それ、聞いてるのと同じじゃん。ちゃんと洗濯して返すってば」
「そんな変なことにつかうのぉ?」
「普通、服借りたら洗濯して返すでしょーに」
「そっかぁ」
他愛もない会話が続いていたらしい。
そして帰宅後(もちろん、仁美さんも一緒)
私の視界には、仁美さんと一緒になぜか大きめのバッグも入っているが…
それには触れないでおこう。今そこに触れたらロクなことにならない。
―――夕食後、私たちはリビングでくつろいでいた。
「今日の静、可愛いかったなー」
「イヤです」
「…まだ何も言ってないんだけど」
「分かってるからいってんの」
「これなんだけどさー」
“これこれ”とあの大きめのバッグを引き寄せる。
「ねぇ。人の話聞いてる?」
「聞こえなーい。よいしょっと…じゃ、着て!」
ご機嫌な顔でバッグの中から取り出した服を差し出してきた。
「…」
「ほらぁ、早く♪」
「イヤだっつってんでしょ」
「なんでよー」
「…恥ずかしいから」
「似合ってたってば!すっごく可愛いかったし」
「…ヤダ」
「…(にこにこ)」
仁美さんは引いてくれない。
私は“可愛い”と言われるのは余り得意じゃない。
だって“可愛い”と言われるとくすぐったいし、なんだか照れる。
今も顔が真っ赤になってるのがわかる。
思わず俯いた私の顔をすっと持ち上げ、見つめられて…
それは―――私の言うこと、きいてくれるよね?―――と言われているようで
「ね?」
「…」
私は黙ったまま服を受け取るしかなかった。
「…ふぅ…で?着たけど…?」
「こっちに来て…」
そう手招きされた先にあるのは全身を映すことができる大きな鏡。
私はその前に立たされ、脇に仁美さんが立つ。
(鏡って…。何考えてんの?見れるわけないじゃん…)
「ほら、やっぱり似合う。可愛いよ?」
私の気持ちなどお構いなしに、仁美さんは上機嫌で言う。
「あのさぁ…。もういいでしょ?」
「何が“もういい”なの?…静も鏡、見て」
「ヤダっつってんじゃん」
そっぽを向いたけれど、またもや仁美さんに強引に鏡の方に向き直され、そこに映る自分を見せ付けられた。
そこまでされてもやっぱり恥ずかしくて、視線を外してしまう私。
「そんなにイヤ?」
「…うん……ひゃっ!?」
不意に耳にキスされて思わず声をあげてしまった。
「なに…やっ…」
「静が言うこときいてくれないから、お仕置き♪」
そう言って今度は頬にキスしてくるけれど、私は鏡の方に顔を向けられたまま。
「鏡を見てて…。今、どんな顔してる?」
「…どんなっ…て…」
ちらりと鏡を見れば、そこに映るのは、されるがままになっている自分の姿。
瞳を潤ませて、頬を紅潮させている私。
それを見て私はさらに全身が紅く染まるのを感じた。
「こういうことしてるときの自分を見るってことなかったでしょ?ほら…そこに映ってるのが、いつも私が見ている静さん♪」
「んっく…ぁ…」
そうしている間にも、首筋を舐めあげられ、手は胸へと伸びてきている。
鏡に映っている私の上を滑る仁美さんの舌はとても赤くて、とても熱くて…
ゾクリと肌があわだつ。
もう服を着ているのがもどかしい。もっと直接的な刺激が欲しかった。
「服…脱がせて」
「ダメ」
「…なん…で…」
「お仕置きだから」
「…んはっ…意…味わかん…なぃ」
「今日は可愛い静をずっと見ていたいの。これなら分かる?」
「それ…もう、言わないっ…で…よ」
ふと、仁美さんが胸に伸ばしていた手を止める。
「…?」
一瞬何かを考え込んだような顔をする。
「確かに…し辛いけど…この服脱がせ難いしね」
そう言うと、今度はスカートを捲り上げ、手を差し入れてきた。
元々借りてきた服のパーツ全てを身につけているわけじゃないから
そっちなら触れやすいんだろうけど…。
「なっ!!」
すっとしゃがみこんだ仁美さんは、スカートの中に頭を突っ込んできた。
「馬鹿っ!何してんの!」
「え?いやぁ。こんな機会滅多にないかなーと思ってさー。わーい♪静さんの匂いだー♪」
「ヤダっ!馬鹿!!このっ、変態―――――ぃっ!!!」
不意にそこに触れられて、一瞬で体が崩れ落ちそうになる。
「こらっ。ちゃんと自分の体支えてなさいよ」
「…そん…なっ…無…理…」
私はともすれば崩れそうになる体を、しゃがんでいる仁美さんの肩に手をつくことでかろうじて支えていた。
「ふぅ、仕方がないなぁ」
残念そうにしながら再度立ち上がり、私を背後から包み込んだ。
「これなら大丈夫でしょ?私にもたれてもいいし」
「…服は?」
「そのまま」
「…ねぇ…服、汚れる…」
「んー、そだね。じゃあ、スカートの裾を持ってて」
「え?」
―――こんな格好、恥ずかしい上にみっともない。
下着を脱がされ、スカートを胸のところまで捲り上げている。
しかも、そんな自分自身を鏡で見ていて。
(なんか、変なの)
鏡に映っている自分と今ここにいる自分が別人のように思える。
ボーっとしながらも、私は鏡から視線を外すことができなくなっていた。
「なぁに?鏡をじーっと見ちゃって。見て興奮してるの?…クスっ…静、こういうのも結構好きなんだぁ」
「なっ!そんな…わけ…な…い…じゃない…ぁ」
「もっと良く見えるようにしてあげようか?」
「やぁ…やめ…て」
話を続けながらもその手は止まらない。休むことなく私をせめたてる。
「でもさぁ…」
「やっ!ああっ!!!」
「ここは正直だったりして♪」
「―――――――――っ!!!!」
私はそのまま幾度となく仁美さんにイかされ続けた。
―――翌朝
(体中が痛い…。ったく、コイツは)
私を抱きしめたまま眠りについている人を憎らしげに見る。
「―――ん?ああ、おはよー」
「何が“おはよー”なわけ?」
「んー?あぁ、はいはい。よしよし♪」
(頭撫でて…って子ども扱い?撫でられんのは気持ちいいけどさー、じゃねえよっ!)
「っざけんな!私は怒ってるんだけど」
「えー、許してー。だぁってぇ、静があまりにも可愛いかったから、つい…ね?」
「…はぁ…」
なんか仁美さん相手だと、怒る気も失せてくる。
(ったく、怒りがいのないヤツめっ)
「ねぇ、静。たまにはコスプレもいいねー。今度はどんなの着ようか?あ、今日一緒に服買いに行く?」
なっ!!またこんなことさせる気!?
「二度とするかー!!」
END
以上でした。
読んでいただいた方ありがとうございます。
それでは、失礼しました。
GJ!続編まで書いてくれて
ホントありがとうございます!
ごちそうさまでした (*´∀`*)
声グラのラストポーリー特集を見て、妄想SS。
智ますです。
本番前の通路は、みんなバタバタしていて騒々しい。
メンバーはみんな緊張しているのか、冗談交じりに笑いながら話しているけれど何となくピリッとした感じ。
まどかちゃんなんかは、特に緊張し過ぎていつも以上に落ち着きがない。
そんなまどかちゃんの手を握って、智秋ちゃんが優しく声を掛けているのが見えた。
何だかじっとしているのも落ち着かないなー、なんて、私も珍しく少し緊張してるのかも。
まだ本番まで少し時間あるし、ちょっとお手洗いにでも行って気合い入れなおしてこよう。
**
誰もいなくてしんとした空間の中、鏡の前で両手で頬を軽くたたく。
ここまで必死に頑張ってきたんだから、あとは本番で全ての力を出し切るだけ。
さて、みんなの所に戻ろうかな。
と、扉の方に向いた瞬間、ドアがこっち側にバッと開いて勢いよく誰かが入ってきた。
その人が勢いよすぎてぶつかりそうになって慌てて体をかわしたら、パープル色が目に飛び込んできた。
メイクも髪の毛も衣装もセットしたんだから危ないだろー!
と、言おうとしたけれど、少しいつもと違う雰囲気をまとった表情が見えて、とっさに言葉が出てこなかった。
「智秋ちゃん、どしたの」
「ちょーっとね。落ち着きたいなって思って」
「そっか。あたしも」
口調はいつも通りだけど、やっぱりいつもと違う。
さっきまどかちゃんの手を握っていた時の雰囲気は、今はない。
「なぁにぃ〜?真澄でも緊張しちゃってんのぉ?」
おどけた口調で私を茶化そうと顔を覗き込んできた智秋ちゃん。
きっと緊張をほぐそうとしてくれてるんだろう。
つくづく、こういうことに徹しちゃう不器用な子だ。
そんな心遣いがウザくも少し嬉しくて、私は智秋ちゃんの手をそっと握った。
すると、私がそんなことをするとは思わなかったのか、少し驚いた表情の智秋ちゃんと目が合った。
自分の鼓動が手を通じて伝わっているような気がして、気恥ずかしい。
「智秋ちゃんこそ、緊張してんでしょ〜?」
「アタイはいつもジューシーで緊張とかしないのッ!」
「はいはい」
「さっきもまどかちゃんという悩める子羊を一人癒してきたもんね」
「どうせサムいこと言って笑わせてきただけでしょ」
ふとおとずれる沈黙。
遠くでスタッフさんが最終チェックをする声やバタバタと走りまわる音が聞こえる。
そろそろ、時間だ。
握った手をそっと離そうとすると、智秋ちゃんは手を掴んで引き寄せてきて、そっと私の肩口に頭を乗せた。
「こ、ら、せっかくちゃんとセットしてもらっ」
「あともーちょっとだけ、こうしてたい」
少し早い鼓動や息遣いが突然近づいて、何だか頭の中の処理が追いつかない。
いつもは何があっても反射的に返せるはずなのに、智秋ちゃんの前ではいつも調子が狂わされる。
でも、今は私にしか見せない姿を見せてるんだな、って思うとちょっと嬉しいかもしれない。
そっと握ってきた手を握り返してみたら温かさが伝わって、一つになれた気がした。
**
相変わらずざわつく通路を少し早足で戻る。
さっきとは打って変わって、へらへらしながらちんたら歩く智秋ちゃんを急がせないと。
「急ご。みんなどこ行ったんだろうって心配するよ」
「まさかアタイと真澄がラブラブしてたとは思わないだろうねぇ〜♪」
「んなのしてないからーー!」
「おうおう、いつもの真澄だねぇ〜」
そう言いながらにこにこ顔の智秋ちゃんを見てると、なんつーか、脱力する。
結局智秋ちゃんには敵わない。
そんなことを思いながら、3人の待つ場所へ足を進めた。
終わり
タイトル入れ忘れました。「本番前」です。
拙い文章ですが読んでくれてありがとうございました。
おお!キタ!
智ます写真でなくても妄想を広げられるんだなーGJ!
ごっつぁんでした
あぁ…智ますってなんでこうも萌えるのだろう(*´Д`)
GJです!
>そっと握ってきた手を握り返してみたら温かさが伝わって、一つになれた気がした。
このところにグッときた。
すごく素敵なお話だった!GJ!
声グラ買ってきたぜ!
これはいい智ます&智まどですね
>>22 GJ!
いいねいいねー
初めて投稿させていただきます。
いつも此処の文章を読んでいたら、いつの間にか自分が書いてました。
CPはますほちゃで「手をつなぐ」ネタです。智ますは既出だったので。
少し長くなりますが、よろしければお付き合いください。
アニメのアフレコが終わって、普通に帰ろうか買い物でもしていこうかと考えながらふらふらしていると、ふと聞き慣れた声。
「あ、浅野さんだ!わー」
声の主は、自称17歳の元Aice5のリーダー堀江由衣さん。
わたしを見るなり、嬉しそうな笑顔で手をぶんぶんと振ってくる。
ちょっと恥ずかしいけど、なんかこういうトコが可愛いんだよね、ほっちゃんって。
「ほっちゃんは今帰り?」
「うん、そこのスタジオだったから」
「そっか、同じスタジオだったんだね」
「あ、浅野さんも〜?」
そんなたわいもない会話が嬉しい。
ほっちゃんとは最近、あんまり共演作とかないし。
プライベートでは結構会ってるんだけど……
――だってほら、わたしたち一応"そーゆー関係"……なんだし。
「ほっちゃんはさぁ、今から予定とか――」
「ゆーいた〜ん!」
わたしが言い終える前に、別の声に言葉を遮られる。
この声で、ほっちゃんのことをこんな呼び方するのは……
「ゆかりたん!」
「おまたせ、待った?」
「ううん、全然。浅野さんと話してたし」
げっ、やっぱりゆかりんか。
しかもこの話しの流れは、どーみてもこれからお出かけって感じだなー……、はぁ。
「2人でどっか行くんだ?」
わかってながらも、一応聞いてみる。
「うん!今日はねぇ、ゆいたんとデートなんだぁ。ますみん羨ましい?」
「なんでわたしが羨ましがるんたよ」
「だってますみん、ゆかりがゆいたんの名前呼んだとき「げっ」って顔してたもん」
「……っ」
くそっ、田村ゆかり。やっぱり侮れん。
「そうなの浅野さん?」
「別に、そんなこと――」
……わたしって、そんな顔にでやすい方じゃなかったと思うんだけど。
ほっちゃんと居るせい、かな。なんかこの子のペースに巻き込まれて、若干ペースが狂う。
たとえるなら、ずっとPVのわたし。みたいな……?
まぁ、それはいいとして
「デートなんだ。よかったねー、いってらっしゃい」
「うん!ありがとますみーん。ゆいたんもらうね〜」
「ゴメンね、浅野さん。夜に連絡するねー」
にこやかな笑顔で立ち去る2人。
そこですぐに帰れば、わたしはこんな疑問を持たずにすんだんだけど……
わたしから離れた2人は、どちらからともなく、ふと自然に手をつないだ。
それからわたしは、寄り道もせずにまっすぐ自宅へ帰った。
帰り道、他人をよく観察してみると女の子同士で手をつないでる子は結構いた。
単に寒いからか、はぐれないようにしているのか……
それにしたって、どう見ても高校卒業してるくらいの年の子が、はぐれないようにってのは……無い、よな?
以前から、手をつないでる人が多いことには気づいてた。
でもわたしは気にしなかった――と言うかむしろ、「気づかないようにしてた」
その理由は……なんかすごく単純で、どうでもいいコトなんだけど
わたし自体が、女の子と手をつないで歩いた記憶がないから。
――勿論、付き合ってるつもりのほっちゃんとも。
でもそれは、ほっちゃんが人前でそういうのするの苦手だからだと思ってたんだ。
わたしも、手をつなぐなんて文化知らなかったし。
きっとほっちゃんも……って思ってたんだけど。
ゆかりんとは、つないでた。
それも、ごく自然に。
……なぜだろう?
ほっちゃんの中には、手をつなぐことは自然なことなんだろうか?
ならなぜ「友達」であるゆかりんとは、あんなにあっさりとつないで、わたしとはつながないんだろ……。
そんなことを疑問に思っていると、いつの間にかわたしは眠りに落ちていた。
変な時間に眠ったせいか、わたしは深夜に目を覚ました。
丁度日付が変わったぐらいの時間。
うわ……やっば、わたし寝すぎ。しかも、まだ何もやってないじゃん。
とりあえずまずは、部屋で餌を欲しがって鳴くアビちゃんにご飯を。
それからわたしも軽くご飯にして、お風呂に入って、台本チェックして……と考えていたら、ふと光る携帯が目に入った。
何かと思って開くと、着信履歴。
……ぁー、そういえば連絡するって言ってたっけ。ほっちゃん。
いつもなら、考える前にメールか電話か返すんだけど。
そうしようとすると、なぜか昼間の光景が頭を過る。
――ゆかりんとは、手をつないでたほっちゃん。
わたしは少し考えてから、携帯を閉じた。
そして、なんとなくパソコンを開く。
――title「手をつなぐ」
その記事を書き終え、わたしは翌日……と言うか、すでに今日の支度に取り掛かった。
それから数日後、
久々にオフ日が被ったわたしたちは、街に買い物に出かけた。
ほっちゃんと会うのは、あの日以来だ。
連絡返さなかったことについて何か言われるかと思ったけど、特に何も言われなかった。
適度に人のいる通りを、一緒に歩く。
ほっちゃんは、まるで本当の17歳の子供のようにはしゃいでる。
「あ、そこ段差がある!」とか「あんまり走ると人にぶつかるよ」とか、思わず声をかけたくなるんだよな、この子は。
「浅野さーん、はやくー!」
「そんなに急がなくても大丈夫だよ」
「だってだって、せっかく浅野さんと居るんだから、色々見て回りたいんだもん!」
……こいつは。
よくそんな台詞を恥ずかしげもなく言えるなと……。
にこにこと、見ててこっちも幸せになりそうな笑顔を見ていると、逆にわたしが恥ずかしくなるよ。
「でもさぁ、ほっちゃん。そんなに急ぐと――」
転ぶよ?と言おうとしたとき、ほっちゃんのブーツのヒールが、コンクリートの割れ目に引っ掛かった。
片足を取られたほっちゃんは、さっきまで歩いてたスピードを落としきれずにバランスを崩す。
「うわっ」
「危な――っ!」
考えるより前に、反射的にわたしの右手はほっちゃんの左手をつかみ、左手は体を支えた。
「……ほら、だから言わんこっちゃない」
「あはは……ゴメン、浅野さん」
「ゴメンで済めば事故は起きない」
「むー……意地悪」
そんな軽いやりとりをしながら、ほっちゃんはバランスを整える。
「でも、本当に大事にならなくてよかった。けど、ほっちゃんはさぁ、一応アイドルなんだから、もうちょっと自覚持って……って、聞いてる?」
「ふぇっ?」
……聞いてなかったのか、この子は。
ほっちゃんは、なぜだか俯いたまま顔を赤くしていた。
そんなおかしな様子が気になって、声をかけてみる。
「どーしたの、ほっちゃん?まだどっか痛い?」
「ぁ……、その……ぇっと……」
ぼそぼそと小声で何か言ってるのはわかるけど……。
「声優なんだから、はっきり喋ろーよ」
「ぁ、あさの、さん…………、て」
「……て?」
「だからっ、手……!!」
「へっ?」
ようやく気づいた。
あのとき反射的に握ったほっちゃんの左手を、今までずっと握ってたらしいわたしの右手。
「ご、ごめん……っ!」
ずっと握っていた手が、なんだか急に恥ずかしくなって、パッと手を離す。
目の前には、未だ顔を真っ赤にしたほっちゃん。
きっと、わたしの顔も真っ赤になっているだろう。
微妙な空気がわたしたちの間を流れる。
手を握っただけでこの空気とは……つーか、これって不可抗力じゃん。だけど、そんなことを言ってもいいわけがましい。
せっかくのデートなのに、なんでこんなに気まずくなるのかな……。
とりあえず、空気を戻さなければと言葉を考えていたら、目の前に居る彼女が先に沈黙を破った。
「浅野さんはさぁ……私と手、つなぎたくない?」
「え……?」
なんだ。ほっちゃんは今、なんつった?
手つなぎたくない?って……えーと、これはつまり、誘われてる――と思って、いいのかな。
でも、なんでそんなイキナリ
「ブログ見たの」
……嗚呼、そーいうこと。
ほっちゃんも見てくれるかなぁとは思ったけどこうストレートに言われると照れくさいな。
だって、あのブログ書いてるときのわたしは、声優の浅野真澄っていうより、素に近い感じだし。
いや、まぁほっちゃんの前なら、いつも素のわたしらしいけどさ……。
……って、こんなこと考えてる場合じゃなくて!
ええと、この場合は何て返答すればいいんだ?
とりあえず、
「あ、ありがとう……」
って、なんでお礼言ってんのわたしー!!
わたしの言葉を聞いたほっちゃんは、一瞬何が起きたか分からないようなきょとんとした顔をしたかと思えば、数秒後に「ぷっ」と吹き出した。
「なっ、なんで吹き出すんだよ!」
「あははははっ!だって浅野さん……っ、あり、ありがと、って……っ!!」
さっきまでの不安そうな顔など、嘘みたいな笑顔。
笑いがとまらないとはこのことだろうと言うくらいに、笑うほっちゃん。
「何もそんなに笑うことないだろー!?」
「いや、だってオカシイって!私、ブログ見てお礼言われたの初めてかも」
「……」
……とりあえず、これは喜んでいいのか?
思わぬところで笑われたのは複雑な気分だけど、微妙な空気より全然いいや。
まぁ、少し笑いすぎな感はあったりするけど。
「ほーら、そろそろ笑うのやめっ!」
「う、うん……」
頷いてくれたのはいいが、未だにくすくすと笑い声が聞こえる気が……
……気にしたら負けか。
それはそうとして、
「話し戻すけどさ」
「うん」
「ほっちゃんは、わたしと手つなぐのイヤじゃないの?」
「うん」
「じゃあ……つないで、いい?」
「……うん」
なぁんだ。
こんなに簡単だったんだ。
ただ、手をつなごうって言葉にするだけでよかったんだ。
「浅野さんは……」
「ん?」
「手とかつなぐの、苦手だと思ってた」
「まぁ、そう思われてるだろうとわたしも思った」
「ずっとね……つなぎたかったの」
「うん」
「浅野さんと、こんなふうに歩きたかったんだ」
「うん」
わたしも、ほっちゃんと手をつなぎたかった。つないで歩きたかった。
そんなこと、本人の前じゃ照れくさくて言えないけど。
でもきっと、このつないだ手から伝わってる気がする。
だってわたしの手にも、ほっちゃんのあったかい気持ちが伝わってくるから。
END
ブログとの接点が最終的に微妙な感じですみません。
投下して初めて、タイミングと区切りの難しさを知りました。
職人さんはホントに凄いですね。
数レスいただきありがとうございました!
また他作品を楽しみにしつつ、ROMの方に戻ります。
>>28 おま…っ!超GJー!
智ますも好きだけど、ますほちゃも大好きな俺に神降臨!
赤面なほっちゃんを想像して可愛くて堪らないです
久しぶりにますほちゃを読めて本当に嬉しい
ありがとー!
いいねぇ、ほのぼのした初々しさ。
いいもの読ませて貰った!GJ!
>>42 GJだ!超GJ!!
この初々しいカップルが可愛くて可愛くて堪らねぇぞ!
やっばますほちゃ大好きだ!
>>42 すげー良い!!!
GJ!!!
最近神田さんと浅野さんのご近所コンビが仲良いわけだが、こういうの聞くと智ますの人始動フラグに感じてしまう俺末期ww
絶望集会のやつ映像じゃないことに絶望したやつ手挙げてー
自分の投下ペースを余り考えていませんが
伊藤静×清水愛
です。
「今日、静ちゃん家に泊まりに行ってもいい?」
「いいよー」
一緒にお食事してて、いい感じに酔っている静ちゃんにお願いしたら、
即OKの返事をもらえた。
「どーぞー。その辺で適当にくつろいでてよ。…なんか飲む?」
そう言うと、静ちゃんは自分用に缶ビールを冷蔵庫から取り出す。
「私はお茶でいいよ」
「なんだぁ、もう飲まないの?…じゃあ、はい!」
静ちゃん、それはビールです。
しかも静ちゃんの飲みかけの…これって間接キス?
「あっ、はい。いただきます。ん、こくっ」
「えへへ〜。間接キス♪」
「ぶっ!けほっ、けほっ…う゛」
思わず吹いちゃったぁ。あー、服がぁ。
「ちょっ、やだっ!服に!ほらっ、早く脱いで脱いで!」
「ふぇ?だっ大丈夫だから。だってこれビールだしぃ」
「ダメダメぇ!洗って挙げるから脱いで!あっついでにお風呂に入ってきなよ。お湯は溜まってるから」
お風呂??そっかぁ、お泊まりしたいってお願いしたから。
「でも…」
「はい、これ着替え。私のだけどいいよね。じゃ、早く入っといで!」
缶ビールを片手に“どうぞ”とばかりに手を振っている。
「あ、ありがと」
うわぁ、静ちゃんのパジャマ…。
「何パジャマ眺めてんの?」
「!! なんでもないからっ」
ぱたぱたと慌てながら渡されたパジャマを手にバスルームへと向かう。
やだ、もぅ―――
「ふぅ」
お湯につかってひと息ついていたら
「愛ちゃーん、この服普通に洗って平気なやつだよねー、洗うよー?」
「きゃっ!」
びっくりしたぁ。
「ごめんごめん、驚かせちゃった?」
すりガラスの向こうにいる静ちゃんが申し訳なさそうに答えている。
「ううん、だいじょうぶ」
「ついでに下着も洗っちゃおっか♪」
「だめぇー!」
「はははっ、冗談だって。服だけだよ」
「見ないでよぉ?」
「何?下着?見てない、見てない」
あ、本当に服洗ってくれるんだ―――
ガチャ
「……!!」
静ちゃん!?何!?えーっ、裸ぁ??
「一緒にお風呂入ろう〜」
「えぇ!?」
「だぁ〜ってぇ。1人で飲んでてもつまんないしぃ。
可愛い子がお風呂入ってたらぁ、一緒に入りたいって思うのって当然じゃね?」
けらけら笑いながらシャワーを浴びようとしてる。
やだ、どきどきする。どうしたらいいのかな。
「〜〜♪」
どきどき、どきどき…。あ、あれ?おかしいなぁ。どきどきが止まらない…。
う…もしかしてお風呂に長く入りすぎちゃったのかな?
「ん?あれ?愛ちゃん、顔赤いよ?のぼせた?
ごっめーん、私がこっちを占領してたからだね。場所変わろっか…大丈夫?」
「う、うん」
ゆっくりと立ち上がったけど、目の前が…ぁ…
ぱたっ…
「愛ちゃん!?」
「ふぅ…大丈夫。ちょっとのぼせちゃっただけだから平気だよ。だから…」
静ちゃんが優しく抱きとめてくれたから大丈夫。
立ちくらみも、ほんのちょっぴりだけだったから。もう平気。
…あ…静ちゃんの…
「ん…ちゅぅ」
「あっこらっ。立ちくらみ起こしてたんじゃなかったの?ちょっとー」
くすくす笑いながらも、私のことを押しのけようとはしない。
「もう大丈夫だもん」
「痕、前みたいに付いちゃうでしょ?」
でも静ちゃん、嫌って言わないし…。
静ちゃんの背中に手を回してきゅって抱きしめてみる。
ほら、やっぱりこうしててもいいんだ…
「痕を付けるなら、目立たないところに…ね?」
「目立たないところ…?」
服を着たときにってことかな?
ちょっと考えてみたけど、目立たないところって…それって、んと…
「私も体洗ったし、お風呂からあがる?」
「…うん」
「じゃあ、体、拭いてあげるっ♪」
「ぇ?」
―――結局、静ちゃんに体を拭いてもらっちゃって。
それから…着替えだっていって借りたパジャマを着ることはなくて…
その、ずっと、だから…
静ちゃんはとても優しくて、温かくて、それから…すっごく気持ちよかった…です。
―――えっと、また泊まってもいい?
END
以上です。
m(_ _)m
56 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/20(火) 01:12:10 ID:5AScRGw5
GJ!!!
個人的に凄く萌える2人なので書いてくれて嬉しい!!!
sage忘れスマソ
GJ2
超GJ!エリスとナディに脳内変換して読んだら萌え死んだ
(*´Д`)ハァハァ
60 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/20(火) 09:10:53 ID:0JCJSt2i
GJ!!
静さん素敵すぎるw
書き上げた途端エラーでパソ強制終了されたorz
Side: Yui(Masumi)
夢は終わっていなかった。
いや、違う。
夢じゃないのかもしれない。
これは現実なのかもしれない。
心臓の鼓動が高まるのが聞こえる。
昨日は感じることすら忘れていた感覚。
これは―――
morning2 A 〜恐怖〜
Side: Akemi(Madoka)
何故?
目が覚めたらまたまどかちゃんの家。
夢の続き?違う。
テレビの時計はしっかりと一日、過ぎていた。
おかしすぎる。単なる夢がこうも明確に、リアルに3日が連なることなんてありえない。
私は確信した。
これは現実だ。
Side: Chiaki(Akemi)
何故?
これは夢じゃないの?
・・・まさか。これは現実?本当に朱chanになっちゃったワケ?
昨日までなかった「恐怖」の感覚に襲われて、思わず身震いしていた。
本当に「このまま」なんじゃないのか。戻れないんじゃないか。
どうしたらいいんだろう。
どうすればいいんだろう。
morning2 B 〜歓喜〜
Side: Masumi(Chiaki)
夢は続いていた。
なんだっけ、こういうの。「メイセキム」ってやつ?
自分でこれが夢だと自覚すると夢を操れるようになる、とかいうやつ。
あれって本当だったんだ。
マズい。
またわくわくしてきてしまった。
もう一回智秋ちゃん体験ができるなんて。ラッキーというかなんというか。
うん、もう服も行動も昨日ので随分慣れたんだし。
今日はもっと露出、あげちゃいましょうか。
Side: Madoka(Yui)
ほら、思ったとおりだ。目を覚まして一言、そう呟いた。
なぜだか感覚的にわかっていた。私が望む限りずっと由衣ちゃんでいられるってことを。
理想の生活はまだまだ、いつまでも続けられるってことを。
ううん、もう私が「堀江由衣」なんだから。
まどろっこしい言い方は止めよう。
今日は休みなんだし。
一日かけてこの身体に順応しなくちゃ。
ね?「由衣ちゃん」?
完全にパニックになってしまった私はガタガタ震えてしまって、気が付いたら布団に包まって怯えていた。
morning2 Side: Yui(Masumi)
どうする。どうしたらいい。戻る方法を考えなくちゃ。
といってもこんな状況生まれて初めてだしどうしたらいいか検討もつかない。
…そうだ。
とりあえず私の家だ。神田家に帰ろう!
morning2 Side: Akemi(Madoka)
とりあえずここでオロオロしてもしょうがない。
何か、何か少しでいい。「解決策」でなくてもいい。状況を把握しなきゃ。
…ん?
アタイが朱chanなら…「アタイ」の中には「朱chan」がいるってこと!?
morning2 Side: Chiaki(Akemi)
to be continued...
今回はここまでです。
m(_ _)m
おぉ、
なんだか面白そうな展開になってきたな
絶望集会の画像が凄まじく ゆう→藍 だった。
画伯の天然百合フェロモンに見事引っ掛かった人は利奈さんくらいかなぁ。
ラジオとか聴いてると、女の子大好きって感じの発言結構出てるのに、拾ってくれる相方がいない…。
ヒミツの放課後の百合っぷりが懐かしい。
>>65 まどかファンのオレとしてはまどかが後ろ向きすぎてなんかモヤモヤする
気持ちのいい結末を頼むよ
まあ別にハッピーエンドである必要はないと思うけどね。
やりたいようにやっちまえ。
全滅エンドならそれはそれで気持ちいい終わり方だと思うし。
その場合、始めに注意書きを忘れずに
ゆかりななは時間差でミッドタウンか…
きっと一緒に行ったことを「言いたい…言えない…言いたい」という葛藤の末に
時間差で奈々が日記に載せたんだなw
うん、昼から病院予約してあるんだ…
ますみんのブログを読むと
同じ日に「お仕事で、東京ミッドタウンへ。」だって
もしかして同じ仕事?何の仕事だろう?
>>72 もう末期だから病院行っても手の施しようがないなw
おかげで奈々さんがハヤシライス食べたってのが
ゆかりんは奈々ちゃんのために最近カレー食べられるようになったんけど
奈々ちゃんはゆかりさんカレーあんまり好きじゃないし…とか考えて結局ハヤシライスにした
みたいな裏話があるとかそんな電波を受信してしまった。
>>74 やべぇなにその可愛すぎる2人w
そういやずっと前の黒うさぎで「ミッドタウンに行ったんだけど、ハヤシライス屋さんがすごい混んでて
泣く泣くピビンバ食べた」って言ってたのを思い出して、それから食べられなかったのが心残りで
奈々さんとスケジュール調整しまくって今回ついに念願叶ったのかなとか想像した。だから、
>ずっと行ってみたかった なのかなとかぐるぐると妄想が一人歩きしているww
>>74 そんな裏話があるなんて!
そういえばまるなげ第五回は百合声優商品化の話になって
佳奈様とかおりんが奈々ちゃんのことについて:
佳奈様「奈々ちゃん可愛いよね」
かおりん「ねぇ〜奈々ちゃんどうにかして動かしたいな〜誰が動かせんの?」
一瞬で「ゆかりん!!!!」って叫んでしまった俺はもう重症www
ちなみになのはStrikers第五巻インタビュー
奈々ちゃんに対してゆかりんのあのドSぶりは堪らないっす!
「目を見て話して!」って聞いた瞬間思わず吹いたw
奈々ちゃん必死すぎww
これでゆかりxなな決定!?
ゆかりが相手をいじめたり構い倒したりするのは親愛の証って田村系が言ってた!
>>76 見た!>StSDVD
個人的に「奈々ちゃん」「ゆかりさん」が聞けなかったのが残念だが…
なんかA'sの頃に比べると奈々さんの敬語が砕けてきてる…?
とりあえず「目を見て話して!」には吹いたwwその後の「おかしいなぁ」ってゆかりんを
覗き込むところとか「メールする!すぐ帰ってくる!飛んで帰ってくる!」とかもう色々と奈々さん必死すぎww
あれは絶対ゆかりん楽しんでたなw
>>76 >>78 それをネタにして誰かSSを書いてくれないかな…
書く才能のない自分がもどかしい(ノ∀`)
水樹さんの11月1日の日記とゆかりんの11月19日の日記の
「バラの香りならいっぱい飲むのに・・・」
というのを読んで
バラの香りになった水樹のごにょごにょを飲むゆかりんというのを想像してしまったw
>>80 レスを読んでシチュエーションが浮かんだ。
ローズティーを奈々が飲んでいるところへゆかりんが「ゆかりも飲みたい」とか言い出して、間接キスなのかとあわてる奈々を尻目に、
ゆかりんは強引に奈々の口内をむさぼり、「バラの香り、だね」と一言……
俺はまだ末期ではないと信じている。
>>81 それで末期でないなら、末期はどうなってるんだ
>>82 そのシチュでこのスレにネタを書くに決まっているだろう?
>>83 それじゃあSS職人さんは末期ってことじゃないか
まぁ、末期の人のおかげで我々は極上の百合分を手に入れられるわけだ。
自家発電できる人がうらやましいぜ・・・
俺は末期扱いかよ。
て事は自分も末期か
まぁ良いけどさ
最高の褒め言葉じゃないっすかw
>>81のシチュがリアルにクルんだが、誰か書いてくれないか?
SS職人は神だろ、常考
・優マオさんがゆかりんの次アルバムでファスカレの対になるような詩を書いてくれないかなと考える俺
・5巻インタビューでの奈々さんの必死さに「ああもう!いちいちリアクションが可愛いなぁ!」と
ゆかりんの心の声が勝手に再生される俺
・同じく5巻のインタビューでゆかりんの一挙一動を目で追っている奈々さんの視線が
熱い視線に見えて仕方ない俺
・水橋さんの「ここのカップルをどうしたものかと」発言にリアルで狂喜乱舞俺
俺こそが末期…!異論は認めん
>>90 それには同意せざるを得ない
おまえら最近ゆかななorななゆか大好きだなww俺もだけどw
数ヶ月前まではこんなに話題にならなかったのにww
そういえば、出張中の奈々←美里の人まだか?
>>92 急上昇株だよな
ここの神ssのおかげかなw
Aice5が打ち上げポーリーやったらしいけど、智ますの人始動マダー?
95 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:39:27 ID:K17cIPPb
すいません。初めて書いてみたSSを投下します。
ななゆかりです。長い上にまとまりのないひどい文章ですが…m(__)m
タイトルは「その優しい温もりが…」です。
96 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:42:28 ID:K17cIPPb
どうして
あなたは
私の心の痛みにすぐに気づいちゃうんだろう…
97 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:46:56 ID:K17cIPPb
「お疲れ様でしたー…」
PM11時。10時に終わるはずだったところを一時間オーバーして今日の仕事が終わった。
原因は私。
仕事へのやる気はあるのにうまく調子が出てくれない…。
それを焦れば焦るほど余計に空回りして…周りにも迷惑をかけて…。
「何やってんだろ…」
ふと呟いた言葉は、白い息と一緒に暗闇に溶けていく。
(奈々ちゃんに会いたい…な…)
不安に押し潰されそうになった時、いつも真っ先に浮かぶ…一番…愛しい人の名前…。
98 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:48:06 ID:K17cIPPb
(あ、でも今日は10時半まで仕事が入ってたんだっけ…)
確か朝からだったから今ごろ疲れて寝ているだろう。
(今日は…無理かな…)
ポケットから出しかけていた携帯をなおそうとした時、
「!?」
99 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:50:59 ID:K17cIPPb
チカチカと点滅した後、聞き慣れた着信音が鳴り響く。
「奈々…ちゃん…?」
それは紛れもない奈々ちゃんからの着信で。
思いがけないことに私は驚く。
「もしもし…?」
『あ、ゆかりさん、仕事終わりました?』
「あ…うん。今終わったとこ…」
『じゃあ、今からうちに来ません?』
「…え?」
『あ…疲れてるんなら…』
「あ、ううん!行く行くー」
『そうですか。じゃあ待ってますね』
ピッ…
電話を切った後も私は信じられない気持ちだった。
100 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:52:34 ID:K17cIPPb
奈々ちゃんの家に着くと奈々ちゃんがすぐにドアを開けた。
何でわかったの?と聞くとゆかりさんですから、と笑顔で返された。
私は溢れそうになる涙を堪えるのに必死だった。
「ゆかりさん…?」
黙ってうつむいている私を不思議に思ったのか奈々ちゃんが下から覗きこんでくる。
「んー何でもないよー」
私は精一杯の笑顔を作って顔を上げる。
101 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:54:13 ID:K17cIPPb
奈々ちゃんは一瞬寂しそうな顔をしたけどすぐに笑顔なって私を家に招き入れた。
「お邪魔しまーす」
家に入るとすっかり冷えきった私の体を暖かい空気が包んだ。
(ああ…やっぱり奈々ちゃん家って落ち着く…。)
「適当に座っててください。今お茶を入れますから」
「うん…」
何でだろう…。奈々ちゃんに会うと我慢してたものが溢れてきそうになる。
…でも駄目…。今泣いたらきっと奈々ちゃんは私が泣き止むまで、ううん、泣き止んでも私を離さなくなる。
奈々ちゃんは明日朝早くから仕事が入ってるみたいだし…。
「お茶入りましたよ〜」
そんなことを考えていると奈々ちゃんが二人分のカップを持ってやってきた。
102 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 15:58:07 ID:K17cIPPb
奈々ちゃんは私にカップを渡しながら隣に座る。
……………………
それからお茶を飲んだりお菓子を食べたりしながら奈々ちゃんと色んな話をした。
ふと時計を見ると時刻は午前1時を回っている。
「あ…もうこんな時間だ…。私そろそろ帰るね。奈々ちゃん明日朝早いんでしょ?」
「え、あ、はい…。あ、あの!ゆかりさん!」
103 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:00:01 ID:K17cIPPb
私が立ち上がって玄関に向かおうとすると奈々ちゃんが声をかけてきた。
「なに?奈々ちゃん」
「あ…えっと…玄関まで送ります…」
「…?う、うん」
奈々ちゃんのおかしな態度に戸惑いつつも私は玄関に向かった。
104 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:02:06 ID:K17cIPPb
外に出ると冷たい空気に体がさらされる。
暖かい部屋から冷たい寒空の下に出るのはつらい。
そして何より…
「じゃあ…またね。奈々ちゃん。お茶ありがとー」
『奈々ちゃんと離れたくない…』
「いえ。こっちこそ急に呼んじゃってすみません…」
でもそんなこと言ったらきっと奈々ちゃんに迷惑をかける。
奈々ちゃんは優しいから…明日の仕事なんてお構い無しで…
105 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:04:03 ID:K17cIPPb
「じゃ、明日のお仕事頑張ってねー」
そんな弱い自分を振り切るために、精一杯作った笑顔を残しながらドアを閉めようとした―
バタン…
「…え?」
ドアを閉めて―
私はまた寒い空の下でひとりぼっちになるはずだった。
でも―
「…奈…々…ちゃん…?」
私は奈々ちゃんの細くて、でも温かい腕に抱きしめられていた。
「どうしてゆかりさんは…」
「え……んむっ…」
106 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:06:28 ID:K17cIPPb
苦しそうな声が聞こえたかと思うと、私は奈々ちゃんに唇を奪われていた。
そしてすぐに温かい舌が入ってくる。
「……ん……あ…奈々ちゃ…んっ…ふぁ……んむ…」
薄く目を開けるとつらそうな顔をした奈々ちゃんと目が合った。
「……んっ……苦し…んむっ……ふっ…」
息が続かなくなるほどの激しい口づけの間に、奈々ちゃんの背中を叩いて限界を伝える。
「はぁ……はぁ…奈々ちゃん……」
107 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:08:32 ID:K17cIPPb
ようやく解放され、上がった息を整えながら奈々ちゃんを見上げる。
「はぁ…はぁ…ゆかりさんは……」
言いながらまた抱きしめられる。
「どうして…何でも自分の中で溜め込んじゃうんですかっ…」
「……え…」
108 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:12:08 ID:K17cIPPb
最初、何のことを言われているのかわからなかった。
「いつも…いつも…肝心なことは言わなくて…つらいの隠して…そんなゆかりさんを見るのがどれだけつらいと思ってるんですかっ……」
奈々ちゃんは一気に言うとより深く抱きしめてくる。
ああ…もう…何でこの子は何でも気づいちゃうんだろう…。
私の心に…痛みに…気づいちゃうんだろう…。
「…ふっ…うう…」
「え…あ…ゆ、ゆかりさんっ!?すみませんっ…私…つい…」
私が急に泣き出したことに慌てた奈々ちゃんは、私から体を離そうとする。
109 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:13:41 ID:K17cIPPb
私はそれを追いかけ、奈々ちゃんにしがみつく。
するとまた奈々ちゃんは優しく抱きしめてくれる。
「もう…奈々ちゃんのせいだよ…」
―こんなに弱くなっちゃうのは…
「…はい…」
でも―
「ありがと…奈々ちゃん…」
110 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:15:33 ID:K17cIPPb
一応これで終了です…。
駄文にも程がありますね…。すみません…m(__)m
111 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/25(日) 16:17:36 ID:K17cIPPb
てか上げてしまいました…。
たびたび申し訳ない…m(__)m
>>111 GJGJGJ!!
久しぶりのななゆかり分補給で潤ったんだぜ!
敬語で叱る奈々ちゃんとか、叱られてショボーンとなるゆかりんにマジつぼった
年上が年下に叱られるというのは悶え萌え死ねるなww
もちろんこの後ゆかりんは奈々ちゃん宅にお泊りでゲフンゲフンという展開なんだよな!?
>>111 マジGJ!!
これは新発見、精神的に奈々さんが優位に立ってるのもイイ
ベッドの上ではゆかななだったりするとなお良し
なのはStS五巻と無印の頃の特典映像を見比べると
ゆかりんに対して奈々さんの口調がくだけてきてて妄想が広がりングw
前に神田さんと木村さんSSを投下した者です。
トリップを忘れてしまって、また新たにということになってしまって申し訳ないです。
鍋ポーリーネタではないですが、智ます+αです。
智秋ちゃんと付き合い始めてから、色々分かったことがある。
普段の生活態度や、趣味や嗜好はもちろんのこと、交友関係なんかが主な感じ。
やっぱり付き合ってる人の交友関係は、
今後のこともあるしなんとなく把握しておきたかったから、智秋ちゃんが話してくれるのがすごく嬉しかった。
でも、それはすごくつらいことでもある。
私って、智秋ちゃんのこと何も知らなかったんだなって再確認させられるから。
前までは別に気にすることもなかったというか、目の端にも置かなかったことだけに余計キツイことがひとつある。
そう。
目の前のブログで繰り広げられてる光景だ。
「………なんだよ、水月って」
今更の話だ。
今更怒ってもしょうがないことなんだ。
けど、やっぱり実感させられる。
私には到底入っていけない世界。
キャラクターの名前で呼び合ってるっていう感じは、
この業界じゃよくあることだけど、何年もずっとこう…なんだろうな。
私はこのゲームのことよく知らないけど、智秋ちゃんがずっとそれに関わってたことは知ってた。
もちろん、彼女も。
付き合う前のことだけど、智秋ちゃんがよく楽屋で電話をとって、
もしもし遙って言ってたのをそういえば聞いてた。
その時は別に気にしてなかったし、相手が誰であるかなんて別にどうでもよかった。
けど、今はどうだろうって聞かれたら……やっぱりヤだなって思う。
彼女のことはいい子だって知ってる。
私のラジオもたくさん聞いてくれてるし、ブログにもたまに私のことを書いてくれる。
しかも、おもしろおかしくじゃなく、褒めてくれてる。
裏があるなんて思えないような人柄だから、余計につらい。
「うー……」
あー、ダメだダメだ!
こんなこと考えてたらいけない!
智秋ちゃんに電話しよう。
今日は夜には家にいるとかいってたから。
アドレス帳から探すよりも、履歴から掛けた方が早い。
逸る気持ちで通話ボタンを押した。
『もしもしぃ?』
「あ、智秋ちゃん」
『ん、どした?』
「あー、今日家いるって言ってたから…」
『いるいる。なんだよ、寂しかったのか〜?』
「ち、ちっがうよ!」
即座に返す言葉が浮かばなかったのが悔しい。
智秋ちゃんは電話の向こうでくつくつと笑ってた。
「なんだよ、笑うなよ!」
『ごめんごめん、―あ、ちょいまって』
――水月ー、これ開けていい?
『うん、オッケオッケ。あ、遙さっき買ってきたやつは?』
――こっちあるよ。どこ置くの?
『そこ置いといていいよー。あとでアタシがやるから。―あ、ごめんね真澄』
「あ、うん……」
『で、なんだっけ?寂しい真澄はアタシに電話を掛けてきたんだっけ?』
茶化すように智秋ちゃんが笑う。
けど、今の私はそれを否定する気には到底なれなくて。
「うん…」
『―え?って、ちょっとー、今日はどうしたのよ?やけに素直じゃん』
「そんなことない」
『よくわかんないけど…もしかして元気ない?大丈夫なの?』
「だい、じょうぶ」
『うーん…アタシ行くか?』
「いい」
智秋ちゃんが心配してくれてるのは嬉しかったけど…素直に喜べない自分がいる。
傍に「いる」から。
「智秋ちゃん」
『ん?』
「私、智秋ちゃんの彼女、なんだよね?」
『へ?うん、そりゃそうでしょ!』
「自信、持っていいんだよね?」
『当たり前じゃん!何、真澄はそれが心配だったの?』
「ん……たぶん」
『そんな落ち込まなくていいって、自信持ちなって。ってーか持ってもらわないと困るし』
「うん…。分かった」
あっけらかんとした智秋ちゃんの励ましが背中を押してくれた。
不安が嘘みたいに解けていく。
―よし。
「智秋ちゃん」
『何?』
「みな実ちゃん、いるんだよね?」
『あ、うんうん。いるよー』
「かわってくれる?」
『遙に?真澄が?いい、けど』
不思議そうな声が遠くなる。
がさがさと音がして、電話が手渡されたみたい。
『もしもし?』
「あ、みな実ちゃん?」
『おー、浅野さん』
「今、智秋ちゃんちいるんだよね?」
『うん、いるいる。どうしたの?』
「えっと、あの」
やりにくい。
やりにくすぎる。
けど、ここは。
「く、く、クリバヤシミナーミ!!」
『えぇっ!?は、はいっ』
「宣戦布告!!わた、私は、絶対にお前に負けるもんか!!!!」
『……』
「な、なんだよー、黙っ……」
『あっははははは!』
電話の向こうで笑いが起きてる。
みな実ちゃんも大爆笑だけど、その向こう側からも笑い声が聞こえる。
――しまった、声大きすぎた。
『あははっ、…うん、分かったよ』
「む、なんかその答えむかつくなぁ」
『浅野さん、私も負けるつもりないから。…水月は譲らないよ』
――ちょっと遙!?
「うるせーー!負けねー!!というかそもそも智秋ちゃんは、わたっ、わた…」
『わっ、水月!』
「わたしの――!!」
『ごめん真澄!』
「私のちあきちゃ……って智秋ちゃん!?」
『私の、なんだって?』
「いや、いやいや、なんでもない」
急に電話代わってんじゃねーよ!!
ニヤニヤしてるような声を出すな!!!
あーもう、なんか今日の私はおかしい。
「もう切る!!」
『あー、ちょっと真澄!』
「なんだよ!!」
『嬉しかったから』
「へっ?」
『遙の言うことは気にしないで。アタシは真澄だけだからさっ』
智秋ちゃんのこういう声は、耳に優しい。
なんだかくすぐったくて、さわさわと耳を擦られてるみたい。
恥ずかしくて電話切ってやろうと思ってたけど、そんな気なくなってしまった。
「そ…っか、はい、えっと、…うん」
『どした?』
「いや、大丈夫。もう、寝るから」
『ハイハイ、んじゃまた明日ね』
こういうとこ、好きなんだなって実感する。
素直になりきれない私のことをちゃんと分かってくれてる。
…けど、何かあったっけ、明日って。
「え?私明日約束…してた?」
『してないけど、アタシが真澄に会いたい』
「そっか……うん、わかった。明日は午後から空いてるから」
『じゃあ昼ぐらいに電話するわ』
「じゃ、またね」
『ん、そんじゃね。バーイ』
携帯を閉じて、一息。
智秋ちゃんのおかげで、不安が安心と自信に変わった。
まぁみな実ちゃんのおかげもちょっとはあるかもしれないけれど。
ベッドに潜り込んだら、不思議と笑顔が零れてくる。
やばい、私なんか変な人みたいだ。
ニヤニヤしちゃって。
けど、嬉しい。
負けられない。
むしろ、勝ってる。
大丈夫、大丈夫なんだ。
思われてるんだから。
そう思いながら目を閉じた。
今日はなんだかいい夢が見られるかもしれない。
そんな気がした。
おまけ:
「ちょっと、遙ぁ〜〜」
「なーに」
「このタヌキ!」
「あははは」
「あんなの真澄がかわいそうじゃん」
「そうだねー」
「……まぁいいけど。結果オーライみたいになってたし」
「うん」
「…一瞬遙に「いる」ってこと忘れてたよ」
「あはは、本気でびっくりしてたもんね水月」
「あははじゃないよまったく…冷や汗かかせないでよね」
「浅野さんかわいいね」
「そりゃアタシの真澄だし」
「いいなぁ〜」
「あんたにもいるでしょーが。超大御所が」
「そうだねー。未だに緊張するけど」
「付き合ってんの?それ」
「うん。私だけがドキドキしてる感じもするけど、たぶん付き合ってる」
「ドキドキしてるように聞こえないんだけど、全然」
「あはは」
「なんか、あははで全部済まされてる気がすんだけど……遙らしいっちゃらしいか…」
「頑張れ水月〜」
「意味分かんないって」
「あはは」
以上です。
栗の子のブログ見て筆を走らせました。
無茶な気もしましたがw
譲らないよ、を言わせたかっただけなのは秘密ですww
GJ!智ますはやっぱいいね。
智秋の交遊関係にますみんが嫉妬するネタは自分も脳内妄想してたんで、形にしてくれて嬉しい。
>>123 GJっス!
嫉妬するツンデレやっぱ最高だわー
このますみんはデレ多目でかわえーな!
次の日も、嬉しい癖に何でもない顔して会うんだろうな(*´Д`)
>>123 GJ!
>>126 >次の日も、嬉しい癖に何でもない顔して会うんだろうな
萌 え た !
堀江「さて、鷲崎さん。さっき歌って頂きましたが、もう1曲あるそうですね」
鷲崎「はい、こっちもカバー曲ですけどね」
浅野「もういいよ、もう!パス!パス!」
たかはし「こっちは1回しかリハーサルしてないんですけど、なんとかなるかな」
浅野「ならなーい!」
神田「まあまあ、落ち着いて、ね?ね?それでは、曲は鷲崎健さんとたかはし智秋さん、『Aice5に捧ぐ歌パート2』です。どうぞ!」
(たかはし)バイバイ Aice5の歴史が
(二人)たった1年で終わっちまう
(たかはし)バイバイ 楽しかったこの一時よ
バイバイ いつかまた真澄と
(二人)たった1年じゃもったいない
(たかはし)バイバイ 楽しかったけど本当は
浅野「ストップ!ストップ!!」
(二人)堀江由衣ちゃんだったら良かった
浅野「ほら、やっぱり!」
(二人&木村&神田)堀江由衣ちゃんと一緒が良かった
浅野「ムカツクー!!」
(二人&木村&神田&堀江&客席)堀江由衣ちゃんと番組が良かった
浅野「みんなしてー!!」
(たかはし)今度はお願い 二人きりでね
パチパチパチパチパチ……
浅野「拍手をするなー!!」
鷲崎「他にもいろいろできますよ。たとえば、♪かかずゆみさ〜ん」
浅野「うるさーい!」
たかはし「♪今井麻美〜」
浅野「うるさいうるさーい!」
神田「♪野中藍ちゃ〜ん」
浅野「うるさいうるさいうるさーい!」
木村「♪山川こっちゃ〜ん」
浅野「まどかちゃんまで〜!!」
堀江「♪田村ゆかりた〜ん」
浅野「この尻軽軍団!!じゃあ私だって、♪野川さくにゃ〜ん、♪田中理恵ちゃ〜ん、♪千葉紗子ちゃ〜ん」
一同「尻軽〜!!」
ここ最近のなばいととのギャップがあるSSです。
個人的に好きなので、書くのが何回目かわからないネタです。
自分でも同じようなSSが過去にあったような気がするので
見る人によってはデジャヴュが起きるかもしれませんがご容赦を。
生天目仁美×伊藤静
「見えてるっつーの」
髪ブラができるようになったと言って、
やって見せてくる目の前の人物に頭を抱えた。
本当にこの人は私より年上なんだろうか?
これは常日頃から私が感じている疑問。
天真爛漫で純粋、おまけに超天然ときてる。
それはまるでおひさまのようで、私から見たら眩しいくらいの存在。
だから私はこの人に惹かれている。
「うーん、まだ見えるのかあ。静はできるもんねぇ。いいなー。…んしょっと」
(そこを羨ましがるなよ)
「だから、見えてるからやめなよ」
自分の胸を見ながら、なんとかして隠そうとしている仁美さんにもう一度言う。
この人は一日中、いや年中見ていても飽きることがない。
他人が聞いたら『何ボケてんの?』と言われそうな独特な発想や会話も
本人はいたって真面目に考えて答えているから凄いと思う。
(そういえば、全く似てないものまねを最後までやりきってたこともあったっけ)
どうしたら、こういう人になれるんだろう?
「何?人の顔見てにやにやして」
「仁美さんって凄いなーと思ってさ」
「またそうやって私のこと馬鹿にしてんの?」
「違うよ。褒めてんじゃん」
「絶対そう思ってないでしょ。褒めてるようには聞こえないんだけどー」
「仁美さん?」
「ん?」
「好き」
「??私も愛してるよー」
「もうさ、私たち結婚しない?」
「ははっ。それもいいねぇ。何?私のこと貰ってくれんの?」
「私が仁美さんに貰われてくんだってば」
「でもさぁ、そうすると愛人たちはどうすんの?」
「それもそうかぁ・・・・・・」
―――仁美さん、そうじゃないんだよ
繰り返される会話。
いつもあともう少しの勇気がない私。
これでいいんだと思う一方で、気が付いて欲しいと思っている。
でも・・・
ただひとつの想い。
こうして二人でいる時間が私の幸せ。
想いを伝えることができなくても、この時間だけは誰にも渡したくない。
これは小さな小さな私のエゴ
END
以上です。
では、失礼しました。
>>128 すみません!
リロードと書き込みのタイミングが悪すぎました m(_ _)m
割り込んでしまったでしょうか…
大変失礼しました
137 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/26(月) 22:21:57 ID:lY0lzWOM
>>112 >>113 レスありがとうです。
初めて書いたSSだったので不安でしたが、そう言っていただけると嬉しいです。
一応今続きのゲフンゲフンなシーンを頑張って書いておりますww
いつになるかわかりませんが、出来次第投下します。
>>137 初めてであれだけかわいいゆかりんが書けるとかマジ羨ましすw
ゲフンゲフンなシーン期待してますっ!!!!
そして今度はsageとトリップを忘れずにw
140 :
sage:2007/11/27(火) 00:08:15 ID:mPFjkGlp
GJ!
最近なばいと多くて幸せです。
しまった。sage間違えた
142 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/27(火) 00:54:13 ID:W2WksHqg
GJ!!!なばいとおれも好きだ!!
皆様GJすぎるぞ
所で前スレ?であみぺ書くって言ってた人何処いったんだろう全裸で待ち続けてるのに・・・
>>144 つセーター
風邪ひいたら萌えるもんも萌えられないぞ
遅れて申し訳ない。
続き、投下しますね。
day2 A 〜行動開始〜
Side: Chiaki(Akemi)
そうだ。昨日はゆっくり考える時間なんてなかったから思いつきもしなかったけどよくよく考えてみたらアタイが朱chanになってるってことは朱chanはアタイになってるはず。
ならその朱chanに会えば…何か解決のヒントが掴めるかもしれない。
着替えて、用意をして、よし、家に帰ろう!
…家ってどこだっけ…?
…家…?あれ…???
なんで?なんで??
自分の家が思い出せない!!
・・・でーも。
ここまで来たらアタイは何があっても驚かないぞ。それどこじゃないくらい驚いてるし。
よし、場所がわからないなら家に電話だ!
Side: Akemi(Madoka)
よーし、到着した。
やっぱ私の家が一番落ち着くねえ。
さ、あとは鍵を・・・
あ、鍵・・・そうだ。今私まどかちゃんじゃんか。鍵・・・どうしよ・・・
Side: Masumi(Chiaki)
んー、楽しいねえ。
朝っぱらから外でこんなにはっちゃけちゃっていいのかなあ??
ま、いいか。夢だし。
Side: Chiaki(Akemi)
・・・繋がらない・・・どうすっかなあ・・・んー…よし。
しかたない。とりあえず足で探すしかない。
確か・・・アタイの家、横浜だったよなあ・・・
よし、とりあえず横浜だ!
day2:Side: Chiaki(Akemi)
勢いよく扉を開けたら鈍い音が聞こえた。
うわ…扉の前にいた人にぶつかっちゃった…
だいじょ…あれ?
・・・まどかちゃん?
day2:Side: Akemi(Madoka)
っ…痛い。魚眼レンズでも覗いて様子見しようとしたら突然ものっそい勢いで扉が開いてこの有様。
まあいいや。
とりあえずただいま、自宅、リオ。
…それで、この「まどかちゃん」をどうするべきか…
day2: B 〜協力〜
Chiaki(Akemi):…ええと…話を整理しようか。
まどかちゃんのなかに朱chanがいて、朱chanは記憶を頼りにここに帰ってきた。
んで、偶然アタイが扉を開けてそのまんまダイレクトに詰め寄られて、今目の前でリオを抱いたまどかちゃん…もとい朱chanがいる、と。OK?
Akemi(Madoka):うん、大体OK。
にしてもこっちだって驚いたさ。絶対まどかちゃんだと思って詰め寄ったら慌てふためくわ誤魔化そうとするわで。
まあアンタの一人称でバレバレだったけど。つーか私の身体でその呼び方を使うな。
にしても随分複雑だね…ひょっとしたらみんながバラバラに入れ替わってるのかも。んっと、とりあえず状況を整理すると
体 →中身
神田→智秋
智秋→?
まどか→神田
?→まどか
こうか。とりあえず智秋ちゃんの本体探しとまどかちゃんの中身探しが最優先、ってことだよね?
Chiaki(Akemi):大分横柄なまどかちゃんが膝にリオを乗せたままメモにペンで状況を書く。なんか変な光景だ。
うん、とりあえず目的はその二つだ。
…でもさ、なんで朱chan自分の家わかったの?アタイわかんないんだよね。思い出せないというか…なんか「もともと知らない」感じ。
Akemi(Madoka):「もともと知らない」…?でもアンタの中身は…
待てよ…??ひょっとしたら…ねえ、智秋ちゃん。
『昨日リオに餌あげた?』
Chiaki(Akemi):ん?うん。 起きてすぐ…あれ?
『何でリオの餌の場所がわかったんだろ???』
Akemi(Madoka):…仮定、だけどさ。私達『意識だけ入れ替わった』んだよ。記憶はもともとの人間の持ってるもので、意識だけが入れ替わったんだ。
私は、というかみんなは一回私の家に来てるから、それでスムーズにここまで来れた。でも私は智秋ちゃんの家の場所知らないもん、『横浜』って聞いただけだし。
Chiaki(Akemi):あ、そういやそうだね。しっかし、朱chanこういうの熱くなるタイプ?さっきのメモに図まで書いちゃって物凄い力説。
…んー、なんかよくわかんないけど…それで結果的に何か解決のヒントになるわけ??
day2:Side: Akemi(Madoka)
なるよ、なるなる!!
全員をここに呼べばいいんだ!!んで、そっから…うん、何とかしよう!
day2:Side: Chiaki(Akemi)
妙にハイテンションなまどかちゃんは突然立ち上がり(リオ落ちるぞ)私の携帯電話を強引に奪って電話をかけ始めた。
まあ、とりあえずこれで一件落着…なのかな?
とりあえずここまでです。
色々考えて書いてるんで遅くなってしまいましたが放棄したわけではないので…。
なるほどな
カンチ頭いい!
>>151 おお!続きktkr!
すげぇや長編。面白い展開になってきたw
>>151 展開も面白いし楽しみにしてるんだけど、かんちって「智秋さん」って普段呼んでるよね?先輩後輩だし。
智秋に対しての話し方がどうも気になってしまう…
揚げ足とるようで申し訳ないけど
もうネタの旬もずいぶん過ぎてしまいましたが、なばいと台湾ネタ。
ちょっとリバっぽいです。
「やっと二人っきり…。」
ベッドに座って溜息。
海外旅行、しかも仁美さんと、となれば気分も舞い上がる。
といっても、二人っきりになれる時間はやっぱりとれなくて。
仕事だから、とはわかっていても、なんか寂しい。
ホテルに入ってようやく二人っきり。
今は仁美さんいないけど。
そもそもいる前ではこんなこと言えない。
無理。よくわかんないけど照れる。
愛してるーとか普段平気で言ってるのに。
カチャリ。
手持ち無沙汰で手元に落としていた視線を上げた。
「静ぁー空いたよー。」
ぽやんと間延びした声。
バスルームから仁美さんが出て来ていた。
「んー。じゃ入るー。」
ベッドを下りて身支度をする横でばふっと倒れ込む音。
思わず手を止めて振り返ってしまった。
「疲れた…。」
仁美さんのつぶやきは枕に吸収されてくぐもる。
つぶやくと仁美さんはベッド俯せたまま動かない。
「まぁ慌ただしかったからね。楽しかったけど。」
振り返ってみれば、本当に濃い一日だった。
イベントに収録。合間に観光も。詰め込みすぎにも程がある。
スケジュールを見て、売れっ子アイドルみたい!なんてはしゃいでたのがなんだ
か懐かしい。
荷物を抱えて振り返る。
「んじゃ入ってくるー。」
ベッドの仁美さんはいつの間にやら仰向けになって意識を手放しかけていた。
なぜか足が向かう。
覗き込んでみる。
顔にかかっていた一房の髪を払いのけた。
反応なし。
無防備な表情。
胸の奥がざわつく。
唇が、やけに目についた。
ベッドに手をついて顔を寄せる。
もっと近く。触れてしまいたい。
距離を縮めて、ゼロに。
柔らかくて甘い感触。
耳にかけていた髪が落ちて視界を遮る。
ん?
私、今何した…?
…マズイ。なんとなく。
キスなんてよくするし、それ以上だって。
けど、寝込みはなんか反則。な気がする。
こそばゆい罪悪感に駆られる。
身も起こす。とりあえず離れないと。
「…こらこら。仁美さん髪濡れっぱなしじゃん。もー。」
とりあえず言ってみた。
けど、動揺が隠しきれてないのは自分でもわかる。
早口で棒読み。役者失格。
深呼吸。
動揺も、まだ収まり切らない胸のざわめきも心の奥へと押し込める。
「とりあえずドライヤーだけしてから寝なさい。ね?」
なんか母親みたい。言ってからちょっと可笑しくなった。
少しは落ち着いた、かな。
「んぅ〜…。」
駄々っ子のように唸りながら仁美さんが起き上がる。
目が合った。
とろんとした少し眠たげな目。
ふ、と空間が止まる。
仁美さんはじっとこちらを見つめている。
寝起きだしきっと何も考えてない。
ただぼやっとこっちを見てるだけ。たぶん。
でも私は目を離せない。
ごまかしたはずの胸のざわめきが甦る。
最近見てなかったけど、酔ったときと同じ、あの目。
あの目は反則だ。
こっち見んな。頼むから。
「しずかぁ…?」
随分と舌っ足らずな呼び掛け。
寝起きでじろじろ見られたら気にもなる。呼び掛けもする。
それはわかる。わかる。けどさ。
今はダメだろ。空気読め。
いや、むしろ読みすぎなのか?
もう知らない。仁美さんのせいなんだからね。
何かが溢れる。決壊する。
抱えていた荷物を放り出して抱きついた。
勢いのまま押し倒す。
「え…?しずか…?」
何か聞こえたような気もするけど、気にしていられない。
ぎゅっと抱きしめると温もりが伝わってくる。
満足感がじわりと身体に広がる。
でも、まだ足りない。
首筋に顔を埋める。
石鹸の匂い。くらくらする。
「好き…大好き…。」
なんだかたまらなくなってキスマークを一つ。
「…静…さん?」
狼狽した仁美さんの声が突然耳に入る。
魔法が解けるかのように理性が戻ってくる。
…あ、やっちゃった。
最後にもう一度だけきゅっと抱きしめ直してから離れた。
ベッドから立ち上がって仁美さんを見下ろす。
すっかり目が醒めたのかいつもの目に戻っていた。
突然襲われたら目も醒めるのも当然、か。
「…溢れる愛を表現してみた。」
何か言わなきゃいけない気がして言い訳みたいに言い出した。
途端に恥ずかしくなってくる。顔が熱い。
「私からは、こういうのあんまりしないなぁって。だからしてみた。」
目が見られない。
ずるずると目線が床に落ちていく。
「んー。まぁ確かにね。いつも、静は誘うけど、自分からはしないし。」
仁美はへらっと笑った。
いつも通り。ちょっと、調子戻って来た。
「でも突然過ぎじゃない?すごいびっくりした。」
「うん。だろうね。声とか相当びびってた。」
安堵で笑みが零れる。
「でもさぁ。」
なんか嫌な予感がする。
「静だけだとなんかずるい感じ。」
仁美は身を起こして悪戯っぽくにやついた。
「私もするー。」
「え…ちょ…。」
腕を引かれて抱きすくめられた。
心地良さが全身に行き渡る。
「私も好きだよ…静。」
耳元に吹き込まれるとそれだけで頭がぼぅっとした。
ほんの2、3秒前まで僅かにあった抵抗の意志はすっかり削がれてしまって。
不意に唇が塞がれる。
キスは啄むような軽さから徐々に深くなっていく。
完全に向こうのペース。
思考に靄がかかりだす。
零れた唾液が喉のほうへ伝っていくのがわかった。
唇を離す。漏れた息が熱い。
やだ。なんかもう、ダメだ。
視線が絡む。今度は外したいなんて思わない。
仁美さんは薄く微笑んでいる。
いつものへらっとした感じはどこにもない。
じゃあ私はどう見えてるんだろ?
…もうまともな顔はしてないような気がする。
ベッドにゆっくり押し倒された。
仁美さんが上、私が下。私が仁美さんを見上げる。
いつもの構図。
「静はね。押しが弱いんだよ。」
「へ?」
「さっきの。」
私、かなり押してたと思うんだけど。
寝起き、襲っちゃったし。
「だって無理矢理とか問題だし…。」
「びっくりはしたけど…嫌じゃなかったよ?むしろ…ドキドキした。」
囁くような声が脳に響く。
その言葉に私がドキドキさせられてる。
心臓が早鐘を打つ、ってきっとこういうこと。
「静の『好き』がすごい伝わって来て、嬉しかったの。」
少しだけ妖艶な感じで仁美さんはが微笑む。
「だから、私の『好き』も受け取って?」
もう一度キスが降ってくる。
すぐに舌が絡めとられる。
なんか…なんかズルイ。
普段は何考えてるかわかんないし、意味不明なことばっかり言ってるのに。
どういう言動で私がダメになるか、ってのは外さない。
…こんなのズルイ。
どうやったって、こいつには敵わないのかな。
思考が溶けてきた頭でぼんやり思った。
以上です。
どぎまぎしすぎてタイトル入れるの忘れた…。
タイトルは「どうやったって、敵わない」で。
続きは…自分には無理でした。
では、これにて失礼します。
GJ!!御前がかわいいじゃないか!
そんなに好きなのかいwwええww
台湾ネタきた━(゚∀゚)━!
GJ!御前かわいいね。
最近なばいと多くて幸せww
ラジオでは肝心な部分をあえて言わなかったんだな
そりゃ言えないもんな
>>144 今書いてるぞー
でもあみぺのえろって難しいな
妄想がそのまま文章になればとてもとてもラクなのにな
稚拙ですまないが、どうも長引きそうな出張に出る前に
ななゆかり投下させてください。
背中に回された腕に引き寄せられるまま、ベッドに倒れ込んだ。
私を見上げる彼女の潤んだ瞳が、
カーテンの隙間から漏れる僅かな光を反射する。
あまりに綺麗なその輝きに、溜め息が出た。
熱は瞬く間に全身に広がり、頭の中には心臓の音が煩く響く。
もう止まることなんてできない。
出来る筈ない。
だって。
体勢とは違って、
―――囚われているのは、私なのだから。
頬に、首筋に、鎖骨に、
小さく音を立てて、キスの雨を降らせていく。
そして辿り着いた臍の脇を強く吸い上げようとして、
動きを止めた。
ここに落ちていた花弁が消えて、そう日は経っていない。
―――また、怒られるかな。
唇を離し、そっと触れた。
ここにはいつも決まって、濃い色の花弁が落ちる。
そして暫くの間、彼女は
難しい顔で花弁と私とを交互に見比べる日々を、
私は謝りながら反省する日々を、過ごす。
「いいよ、つけても」
「‥‥へ?」
ふい頭上から聞こえた思ってもみない言葉に、
間抜けな声を出してしまった。
それを聞いて、彼女が笑う。
「いいから。つけて」
「‥‥本当にいいんですか?」
怒られると、思ったのに。
いつもなら、怒るのに。
俄かに信じられなくて、見えない花弁を指で押した。
―――本当に、いいのかな‥‥
あとで怒られたりして。
でも、許可出てるよね?
あたしのせいじゃ‥‥いや、あたしのせいか。
怒られるのはあたしだもんな。
でも許可を出したのは―――
思考が、行ったり来たりする。
「本当に、本っ当に、いいんですか‥‥?」
考えあぐねて、チラリと彼女を見上げた。
「ふふふ‥‥いいって言ってんじゃん」
「‥‥でも」
踏み止まるなら、今。
ここが限界だ。
もう一度彼女を見上げる。
「だって、」
「‥‥だって?」
「だって、ゆかりは奈々ちゃんのものだもん」
あぁ、だめだ。
だめだだめだ。
嬉しいのか恥ずかしいのか、よく分からない。
よく分からないけど、この感情に飲み込まれてしまってはいけない。
飲み込まれてしまえば、きっと、
涙になってしまう。
でもそれをうまく説明する自信がないから。
だから必死で耐える。
花弁を落とすたびに、彼女のくぐもった声が聴こえる。
高く、甘く、湿った声。
世界でいちばん愛しい声。
その声が、私を呼んでくれるから。
花弁はひとつ、またひとつと増えていく。
続けても、止めても。
彼女が紡ぐのは同じ言葉で。
「―――ゃ、あっ‥‥!!!」
だけど。
背中に走る小さな半月型の痛みが、
否定ともとれるその言葉を、
肯定する。
背中に痛みを感じるということは、
彼女が私を遠ざけないということ―――
「‥‥さすがにこれは‥‥」
「‥‥すいません」
いつもより幾分濃い花弁を見て、
苦笑する。
「当分消えないね」
「‥‥すいません」
彼女は、「別にいいよ」と笑うと、
私の胸元に、ぐりぐりと顔を押し付けた。
幼い仕草が可愛くて。
謝罪の気持ちも込めて、抱きしめ直すと
小さな子どもみたいに笑う声がする。
「ねぇ、奈々ちゃん」
暫く子供みたいにじゃれあっていたのに、
急に真面目な声色で呼ばれて、視線を落とすと
彼女は「大人」に戻っていて。
「奈々ちゃん、次はいつ‥‥会えるかなぁ」
分かっている。
彼女も、私も。
「次」は、きっと少し遠くなる。
彼女が、再び顔を胸元に埋める。
「クリスマスも、大晦日も、我慢する。」
少し拗ねた声色。
背中に回った腕の力が強くなった。
そして、視線を上げた彼女は、
やっぱり拗ねていて。
でも本当は。
知っている。
彼女も、私も。
これは、「仕方のないこと」。
「だから‥‥」
「だから、
これが消えないうちに、帰ってきて」
傍に居られないなら、せめて証を。
それは、互いを結ぶ確かな証。
確かな、約束。
―――言われなくたって、帰ってくるのに。
でなければ、私の証も消えてしまう。
花弁が朽ちる前に。
半月が沈む前に。
そう誓って。
また、誓いの花弁が散った。
以上です。
奈々ライブに行く予定の自分が言うのも何だが、
クリスマスも正月もライブで誰が可哀想って、
ゆかりんが可哀想。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
ちょww朝から大興奮なんだがwww
何この切なエロSSwwGJ!!
>>179 うおおお!GJ!!!
艶っぽい雰囲気がなんとも言えず素晴らしい。
これで週末まで頑張れそうだ。ありがとう。
>>179 うおおお!おはようございます!おはようございます!
艶っぽいエロイゆかりん可愛いななゆかり最高ーーーっ!!
こりゃ奈々ライブ行くまでニヤニヤが止まらんwww
俺、奈々ライブに行ったら背中に半月の証があるか確認するんだ…
本当にみんな末期だよなぁ、と職人の自分が言ってみる。
>>179 ちょ、なにこの切なくはかとないエロス!!
GJだぜ!!
>>179 GJ!
ゆかりん時みたく、ライブでゆかりさん発言でないかな〜?
そういや、ラジオで奈々ママがライブ来るって言ってたな。
そろそろ親にも紹介を・・・ごめん。自分も末期だ・・・
ゆかりんのクリスマスは国技館だろ・・・常考・・・
と思ってる俺 涙目
そろそろやまなこ派も奮起するべきだと思う
じゃあ、やまなことゆかなな同時に好きな俺はどうするwww
>>184 >そろそろ親にも紹介を
おまおれwwwww
ところで保管庫に「ヘソ出しをしない理由」とか「ライブ前に付け返すゆかりん」とかまで
保管されてて感動した。中の人、毎度乙です!
>>179 あなたを待ってました!! GJ!!
もう何この遠距離恋愛みたいなカップル・゚・(ノ∀`)・゚・。
続編を正座して待ってます!
>>184 ちょwwwwおまwwwww
でも奈々ママは娘本命だね
ライブ期間も奈々ちゃんと一緒に寝るってスマギャンで言った
それで嫉妬したゆかりんとちょっと不機嫌になった奈々ママ
両方の対応に困る奈々ちゃんがつい(ry
勝手に脳内妄想する俺はみんなと一緒に末期同士だ\(^o^)/
>>179 GJの嵐!!!!!
ゆかり奈々は主導権があいまいなところがいいな〜v
ゆかりんは奈々ちゃんより麻衣様のほうが好きなのだろうか…
昨日たまたま聞いたんだけど、そんなにいっつも言ってるの? すごいデレデレしててびっくりした
>>192 なにを言ってるんだ!
あれは最近忙しい奈々に対して
「あんまりほっとくと浮気しちゃうぞ!」
ていう、公共の電波を使ってのアピ・・・・・・と、信じて止まない
>>194 逆に考えるんだ、何故ゆかりんがあんなに浮かれてたのかを考えるんだ
奈々ママは愛媛と大阪、埼玉に参戦
↓
ということは仙台はいない
↓
「ゆかりさん、仙台公演終わったら終電でそっち戻るんで」
↓
「イブはダメだけどクリスマスは奈々ちゃんと一緒!」
↓
「手を繋いで歩きた〜い」
こうだろ、常考…
そろそろ家出るか・・・
ライブの物販12時からだからな。
でもゆかりんにはきっと
奈々さんの証があるという
俺フィルターwww
だんだんスレチな予感
>>203 たしかに。
今はななゆかり派がヒートアップしてるが
他CP派ももっと熱く語り合えばイイ!!!!
あんまりやりすぎると藍ゆうみたいにウザがられるから気をつけろ
どなたかしずかな職人さんはいらっしゃいませんか?
209 :
ライブ終了:2007/12/02(日) 22:10:26 ID:uP4dsF1/
ちょ ライブ中奈々さんの口からゆかりんの名が出た
kwsk
211 :
ライブ終了:2007/12/02(日) 22:11:49 ID:uP4dsF1/
ちょっと待って。もうすぐ家だから
MCで
「モンブランって知ってる?マウンテン?」
「田村ゆかりさんが名古屋行くなら行っとけって」
「え?罰ゲーム?」
と、それくらいなんだが、ここの住人ならこの行間、言われたシチュエーションをどうとでも補完できると信じている。
名前が出ただけで狂喜だから頑張れるよ!
さらっと、ベッドの中でいたずらっぽく微笑みながら奈々さんにマウンテンを教えているゆかりさんを連想したのは秘密だ。
>>213 乙
>>215のレスで俺の中のエナジーが鼻から噴出中だww
しかしモンブランって何だwww
奈々さんがツアーに突入しちゃったから、ゆかりんは昨日から
奈々さん大好物のうずらを食べてみたりカレー食べてみたり退屈すぎて野球みたりと
寂しさ全開だなwww
「えー……明日は名古屋なのぉ?
そしたらゆかりモンブランが食べたいなー…だめ?」
とおねだり
218 :
213:2007/12/03(月) 01:10:34 ID:Zbu9opYQ
つまり、マウンテン云々は名古屋デートしたいという奈々さんへのゆかりんのデレだったんだよ!!
あれだ、もういっそ別にななゆかりスレ立てればい…立てて下さい。
ここで智ます大好きな俺参上
投下できるネタはないぜぇぇぇ!!!
ここで藍ゆう大好きな俺参上
投下できるネタはないぜぇぇぇ!!!
なんかもう藍ゆうここで語れる空気じゃないね
ななゆかはそうならないように楽しめよ
藍ゆうはサイト多いしね
一方熟年カップルはサイトあんまり見ないんだよなぁ
ゆかりんといえば浅川田村派の俺が来ましたよ
すごいブームだなしかしw
tiarawayとかぱっくぎとかのヲタはどこ行ったんだww
tiaraファンな俺は死んでない!
DVDを見て懐かしんで・・・過去を振り返ってばかり
ここでtiaraway好きな俺(ry
どのCPも投下できるだけのネタが無いのが現状なんだよな
だってtiaraなんて…(´;ω;`)
今はななゆかで楽しませてもらってるけど、ネタ関係無しで語るなら結構なレスが付くんだし、皆もっと妄想しようぜ!
妄想するだけのネタがないなら捏造ドンとこい。というわけでさえぽんの嫁はゆーかたん
226 :
213:2007/12/03(月) 11:38:21 ID:rnUQORMZ
じゃあライブネタもう一つ
奈々さんの衣装、背中丸出しとか、おなか丸出しとかいう衣装とかいう露出高めな衣装もあったんだが、赤い跡は見つからなかった。
これはつけたいとゴネるゆかりんを必死で抑えていたということだよな!!ライブが終わったら何でも言うこと聞くとか何とか言って!!
今はまだ割と見るAice5カプもtiarawayの道を辿るんだろうか
と思うとちょっと寂しいな
まっ、語れるうちに語っておいたほうがいいと思うけどな〜羨ましいぜ!
>>227 禁句禁止!!ますほちゃ好きの俺が怯える・・・・・・・・・
11月28日のますみんの日記
「アビちゃん」の部分を「智秋ちゃん」に脳内変換して妄想した俺が通りますよー
ネタがないなら捏造すればいいじゃない、ってばっちゃが言ってた
>>229 ますみんの手の上で
「ぴぃ」と鳴く智秋ちゃん‥‥。
>>229 智秋ちゃんがアビちゃんなら、簡単に好きって言えるのにね
という妄想
>>229 かまって光線…甘えたい週間……
おまいのせいで妄想がとまらないんだが
afternoon2 A 〜集合の合図〜
Side:Yui(Masumi)
とりあえず走っていた。
突然の電話、誰かもわからない声で
『今の状況、私達はわかってるよ。とにかく神田さんの家でまた』
とだけ一言。
誰がとか、何でとかはどうでもいい。今はこの状況から助けてほしくて、とにかく神田さんの家に走っていた。
Side: Masumi(Chiaki)
お昼ご飯後のこと。
突然電話に着信があった。相手はまどかちゃんからで
『今の状況、私達はわかってるよ。とにかく神田さんの家でまた』
とだけ。
なんか気味が悪い。でもまあ、大体何が言いたいかはわかる。
こういう状況になってるのは私だけじゃない、ってこと。それで、今段々と大事になってきてるってこと。
多分これは夢じゃない、って事。
Side: Madoka(Yui)
電話の相手は私だった。
『今の状況、私達はわかってるよ。とにかく神田さんの家でまた』
マズい。
バレた?
…ひょっとして。ひょっとして今の「私」の中には「由衣ちゃん」がいて、それで多分元に戻りたくて電話してきたんじゃないか。
どうする?あっちに行って元に戻る方法を探す?それともこのまま無視し続ける?
…元には戻りたくないや。
私は電話を置いて、そのままベッドに寝転がった。
ごめんね、「由衣ちゃん」。私、戻る気ないから。
afternoon2 B 〜集合の合図〜
Chiaki(Akemi):…あれで来るかね…??
Akemi(Madoka):来る来る。あれぐらいはぐらかした方が意外に来るもんなんだって。ほら、さっさと準備する!
Chiaki(Akemi):へーへー。しかし、朱chanこんなことで熱くなるなんて意外だねえ…なんか。でもさ?仮によ。仮に「戻りたくない」人がいた場合ってどうすんのよ?
そういう人はあんな言い方だと逆に怪しんじゃって来ないんじゃないの?
Akemi(Madoka):……はい、準備準備ー
Chiaki(Akemi):朱未サン、アンタ自分が戻りたい=全員戻りたい、って思ってたでしょ?
Akemi(Madoka):…うっさいなあ…
そんなとき、不意にインターホンが鳴る。
智秋ちゃんが取ると、どうやら浅野さんらしい。
ほら、作戦いくよ、隠れた隠れた!
to be continued...
afternoon3 〜事情聴取〜
Yui(Masumi):…えっと…これは…?今完璧に羽交い絞めされてるんですけど…っていうかまどかちゃん微妙に腕届いてないよ?
Akemi(Madoka):うっさい、思いのほか小さかったのとアンタの胸のせいで回んないんだよ、腕!
Chiaki(Akemi):さあ、白状なさい。
『貴女は誰?』
Akemi(Madoka):…まさかこんな簡単に白状されるとわね。
Yui(Masumi):…いやまあ、こっちも助けてほしかったりしてたから結構好都合で…
Akemi(Madoka):ほーらいったじゃん、作戦通り、ってね。
Chiaki(Akemi):…いや、まだ一回だし、ねぇ…?
Yui(Masumi):???
Akemi(Madoka):えっと…つまり現状は
体 →中身
神田→智秋
智秋→?
まどか→神田
?→まどか
浅野→堀江
堀江→?
?→浅野
まーたややこしくなった…しかしみんなして入れ替わっちゃったんだね、私達。
Yui(Masumi):うん…ねえ、とりあえず五人集まるとしてそれからどうするの?っていうか…戻れるの?
Akemi(Madoka):…そうなんだよねえ。戻る手段なんかどう考えたらいいんだろ。
Yui(Masumi):…もうさ、戻れなかったりして。
Akemi(Madoka):…
Chiaki(Akemi):ほーら、後ろ向きに考えないの。前向きに前向きに、ね?とりあえず2人して寝てな?残りの2人はアタイがなんとかするからさ?
Akemi(Madoka):うん…でもさ、大丈夫?
Chiaki(Akemi):大丈夫大丈夫、ね?さっきのパターンでやりゃいいんでしょ?うまくやるからさ?そういってアタイは2人を無理矢理寝室に押し込んだ。
うん、疲れてるとやっぱダメだよね。判断も鈍るし後ろ向きになるし。
Chiaki(Akemi):大体一時間くらい経った。アタイも眠くなって段々とフラフラしてきた時。
インターホンが鳴った。
相手は…
来た。
『アタイ』だ。
to be continued...
………
今回はここまでです。
なんとなくなばいと投下。
「静ってほんっとお酒好きだよね」
呆れたように仁美が呟く。
「うん、まぁ私の主成分だし?」
「『伊藤静=酒』のイメージを捨てたいとかいってなかった?」
「言ったけど無理だっつーの。仁美が一番わかってるでしょ?」
今日は仁美が泊まりに来ている。
もう何度目か数えることすら馬鹿らしい。
うちに泊まって、特に何をするわけでもなく一緒に時間をすごす。
それだけ。
というか仕事以外で何か目的を持って仁美と一緒にいることのほうが少ない。
敢えて理由をつけるのであれば『一緒に居たいから』。
それ以外の理由なんてない。
「わかってるけど〜。なんか嫉妬する。」
「は?酒に?何で?」
未だに仁美の思考回路は理解できない。
完全に理解してる人なんていないじゃないだろうか。
よくこれで30年以上も生きてこれたなとたまに感心する。
仕事上計算されたボケというのも目にするけれど、仁美の場合素だから困る。
計算どころか本人は至ってマジメ、本気。
一度頭カチ割って中身のぞいてみたい。
いったいどこをどうすればこんな人間ができるのか、ホント不思議で仕方ない。
「あたしとお酒どっちが好きなのよ?」
「いや、そもそも比較できないから。」
「あたしよりお酒の方が好きなんだ・・・酷いわ静さん」
「人の話聞けよ」
こんなアホな会話を毎回よく飽きもせず続けられるものだと思う。
大したことでもない話をダラダラと続ける。
うまく言葉では表現できないけれど、心地いい。
「あたしさぁ・・・結構本気で静のこと好きなんだよね」
そういって私の肩に首を預ける仁美。
「今更なんだけどね、あたしは静と知り合えてすごく幸せだと思う。」
うん、それは私も思ってる。
仁美と知り合えてよかったと思うし、感謝してる。
「同じ事務所で、こうやってプライベートまで仲良くできて、本当にうれしいんだ。」
一緒に仕事して、一緒に馬鹿やって。
性別だとか年齢だとかそんなことは些細なこと。
純粋に、私も仁美が好き。
「ありがとね、静。」
「いや、私のほうこそ。ありがとう、仁美」
キスをしたり抱き合ったりするわけじゃないけれど。
多分これが私たちの距離。
縮まることも広がることもなくこれからもやっていければ。
多分それは最高のことなんだと思う。
以上。ROMにもどります。
>>235 GJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
続きwktkしてます。
たまになばいと、しずかなを投下している者です。
誕生日ネタなどを書いたのですが、ホスト規制のため投下できません。
m(__)m
>>242 どこのロダにあげて、アド携帯から貼ったらどう?
今回の規制長引きそうだし
両作品GJ!!!
aice5続きが気になりますww
なばいと最近ブームなので補充できてうれしいww
一つ聞きたいことが。
そういえばキタエリと舞太は同棲してる?
してるらしいけどキタエリの本命は新谷だよ派
こんばんは。お久しぶりです。
なかなかSSを書く時間が作れませんでした。
静様の誕生日を過ぎてしまいましたが、しずかな投下します。
今年もまた当たり前のように冬が来る。
いくつ冬を越えても、変わらない12月の風景。
気の早い街中は、色とりどりの装飾で着飾って、クリスマスを待ちわびている。
別にクリスマスが嫌いというわけじゃない。
ロマンチックなものには人並みに惹かれるし、お酒とご馳走を前に輪になって騒ぐのも好き。
だけど、あたしにとってはクリスマスよりもずっと大切な日がある。
クリスマスよりも早くにやって来る。
それは…静が生まれた日。
大切な人が生まれた日は、あたしにとっては特別な記念日。
だから、今年も静の生まれた日を心から祝福したい。
去年よりずっと。
色褪せないこの気持ちを胸に。
静に喜んでもらえるように。
「あれっ佳奈?」
背後から、聞きなじんだ声音があたしの鼓膜を揺るがす。
振り返ると、予想通りの人物が穏やかな笑みを浮かべていた。
「仁美…」
「奇遇だねぇ。こんな場所で会うなんて。佳奈も買い物?」
「うん、まあ…」
仁美の言うこんな場所とは、こぢんまりとしたこのセレクトショップのこと。
目立たない場所にあるけれど、服の他にも、洗練された雑貨などの服飾小物も
多々扱っていて、あたしの行きつけの店でもある。
何度足を運んでも、目に映るここの商品は、思わずどれも欲しくなってしまうようなものばかり。
でも、静にとってはどうなんだろう。
静は意外と好みが難しい。
生き方は違えど、あたしにとって静は、まるで鏡を見ているような存在だ。
内面は勿論、色合いを含めた服装のコーディネートさえ似ている時もある。
だけど、やっぱりあたしと静は他人なわけで、好みが全く同じというわけじゃない。
だからこそ悩んでしまう。
好きな人には、心から喜んでもらいたいから。
「…もしかしなくても佳奈、静へのプレゼントで悩んでるな?」
仁美がさも愉しそうに耳元で囁く。
「…」
沈黙が言葉の代わりにイエスと言った。
何もかも見透かされてるってわけか。
どうしよう。
悔しいけど、仁美の方が静の好みを理解してそうだし、お願いして手伝ってもらおうか。
「ねぇ、仁美。お願いがあるんだけど…プレゼント、一緒に選んでくれない?
お礼にとびきり美味しいご飯奢ったげるから」
眉尻を下げて、あたしは少し申し訳なさそうに仁美を見つめる。
ところが、仁美は太陽のような朗らかな微笑を浮かべたまま、予想に反した答えを返した。
「だーめ」
「へっ?」
…普段からの仁美の対応を考えて、ふたつ返事であたしに付き合ってくれると思ってた。
断られたとなると、やっぱりショック。
「プレゼントは自分で選ばないと意味ないでしょ?」
「意地悪言わないでさあ、仁美」
仁美のコートの袖をきゅっと掴み、あたしは思わず情けない声を出していた。
ちょっと静の事が絡んだだけで、簡単に立場が逆転してしまう。
あたし、カッコ悪いなあ。
そんなあたしを仁美は軽く抱き寄せ。
「悩んだら悩んだ分、ちゃんと後でいいことあるからさ。じゃね、可愛いハニー」
ちゅっと音を立ててあたしの頬に口づけ、颯爽と去って行ってしまった。
「こ、こんな場所で…何考えてんの、あいつ」
なんだか仁美の方は余裕しゃくしゃくで、やっぱり悔しい。
だけど…これはきっと仁美の粋な計らい。
だから素直に感謝して、言う通りギリギリまで悩もう。
静の誕生日まであと数日。
だけどどんなものでも、きっと静は喜んでくれる。
いつしかそう思えていた。
ブーツのヒールを鳴らして、気配がゆっくりと近付いてくる。
背後に感じる大好きな人の纏う空気。
こうして振り返るこの瞬間が、いちいちドキドキして好き。
「静!」
「お待たせ、佳奈」
真っ白いコートに身を包んだ静は、夜の闇に浮かび上がって、目に眩しい。
「大して待ってないよ。早かったじゃない」
「事務所が気を利かせてくれてね。ていうか佳奈、コートは?」
目を丸くして、静はあたしの頭から足の爪先まで視線を注ぐ。
「うん。着て来なかったの」
「ちょっ、バカじゃないの!?っ…ほら」
静は普段通りのきつい言葉を投げかけながらも、コートの中に入れてくれた。
本当はこういう事を期待してたんだって言ったら、静…怒るかな。
「ったく…でもさ、何でこんな場所に呼び出したの?」
「ああ、それは――」
最後まで言い終えないうちに、周囲がぱっと明るくなった。
人気の無い民家が、暗い路地が、一瞬で色とりどりの電球の光に彩られる。
どうやら、時間ぴったりだったみたい。
「うっわぁ…」
コートの中から顔を出して静を見上げると、
静は感嘆の声を上げて幻想的な景色に見惚れていた。
「街のイルミネーションとはまた違って、いい味出てるでしょ?
子供達が楽しそうに飾り付けしてるの、偶然通りかかって見たから」
街の生み出すものとは全く異なる、小さな小さな世界。
だけどあたしにとっては、街のイルミネーションよりも…。
「誕生日に、どうしても静に見せたかった。
それだけじゃなくて、二人で見たかったんだ。
誕生日おめでとう。静…」
ふわりとやわらかいものがあたしの手を包む。
あたしの手に、静の温かい手がそっと重ねられていた。
「…仁美に聞いたよ。プレゼント、すっっごく悩んでたって」
耳元を静のこもった声がくすぐる。
一瞬にして自分の頬が紅潮するのが、鏡を見なくても分かった。
「っ仁美の、あほぉ…」
だけど、ありがとう…仁美の言うとおりだったね。
くすくすと笑いながらも、静は言葉を繋げた。
「ありがとう…佳奈。最高のプレゼントだよ」
静は、空いた手であたしの髪を優しく撫でる。
短くなった髪は、指でかき乱される度に冷気を運んで来て寒いけれど、ひどく心地いい。
静の鼓動を…体温を近くで感じているから?
じわじわと愛しさがこみ上げる。
「静…あたしね…別に“恋人”っていう肩書きが欲しいわけじゃない。
静を愛していて…ずっと、静と一緒にいたい。
ただ、それだけなの」
「…うん…私も、佳奈と同じ気持ちだよ」
静の顔は見えない。
静を見上げるより先に、片手で目を覆われ、きつく唇を塞がれたから。
だけど、きっとその表情は、切ないほどに綺麗なんだと思う。
髪を切った時から決めていた。
他の誰かと一瞬に道を歩む不確かな未来よりも、静と生きる今を選ぶ。
終わりが来るまでこの愛から、目を背けないって。
もし、静の一番愛している人はあたしじゃなかったとしても。
静はこんなにも、ちゃんとあたしを愛してくれてる。
だから静…もう少しだけ、あなたを困らせていてもいいですか?
以上です。
私が自分勝手にお二人のイメージを作り上げてしまってますが、
やっぱり一途な佳奈様が大好きです。
しずかなGJ!
>>254 超GJ!!!
俺の中であなたは神だ!!!
しずかなは最高だな
おいおい。
ゆかりんが自分は奈々ライブに行けないからって
四国に行ける奴らに対して嫉妬し始めちまったぞw
絶対書き込む奴いると思った
隔離病棟スレ建てようか?
じゃ建てようぜ
262 :
213:2007/12/08(土) 00:53:05 ID:Xf6nRlGy
四国くらい奈々さんのご両親へ挨拶にもう行ってるジャマイカ。
あんまひどく盛り上がるようなら、隔離しちゃえば
なんか旬なのも大変だなw
ここ最近書き込み少ないから俺は気にしないけどね。
レス数伸びてるからSSでも投下されてるのかと思いきや…w
俺も別に気にしないんだがな…むしろ書き込みあった方が嬉しいんだけど
なんで声板に立てたんだ………
厨房の隔離にはちょうどいいだろ
ここの住人じゃない人まで来ちゃってカオスになると思うww
レズ声優スレも同板だから別にいいんじゃないか
わざわざ他CPを引き合いに出さなくても…。
何か書き込み難い雰囲気だ。
272 :
242:2007/12/08(土) 12:29:38 ID:BCTq0SMK
tp://www.uploda.net/cgi/uploader4/index.php?dlpas_id=0000023342.txt
しずかな
DLパスは使用トリップの下4文字
>>272 GJ
DLパスがなかなか分からなくて、いろんな作者さんのトリップで試してしまった・・・
乙でした
>>266 藍ゆうファンのオレとしては、かなり嫌な気分になる言い方だな
ななゆかを楽しみたいならそれだけで、他CPを出すんじゃねえよ
普通にスレ読んでいる人、すまない
我慢が出来なかったんだ・・・
ここはSSを投下する場だと思ってたが違うのか
妄想とかは本スレでやるもんだと思ってたが
最近、本スレ過疎ってるのにななゆかり好きはなんでこっちでやるんだ?
こっちはSSのみじゃないぞ、エロ中心語るのがこのスレだぞ
藍ゆうだってななゆかだってあみぺだってエロい話はこっちでってことだ
エロ話がこっちなのはわかるが、本スレじゃ相手にしてもらえないカプで盛り上がってるようにしか見えない
SSの感想ならまだしも本スレで書いても問題無いことをなんでこっちでやるのか理解できん
最近は決まった流れができつつあるから書きづらいのはわかるけどさ
空気悪くなる前に本スレに誘導くらいすればいいのに
それすらしないで文句言うのもどうかとおもうけどな〜
だから、ここでカプの話するがウザいって言ってんだよ
それに、ここで本スレ見てない奴いないだろ
ネタは本スレにあるんだから
厨房がウザいからスレ立てた それだけの話だろ
>それに、ここで本スレ見てない奴いないだろ
すまん 見てなかった
俺も本スレとやらは見て無い
てか正直存在自体知r(ry
>>282 バロスwww
たしかに見てないのもいるかもしれんなw
とりあえずテンプレみてくださいな。
まあ、あとは気になったら誘導でいいんじゃない?
それより今ぺのレタレ攻めを書いてる最中なんだけど、気分転換にひだまり特別編の
オーディオコメンタリーを聴いていたのですよ。
そしたらゴトゥーザ様が「みゆみゆは顔が丸いだけで体は細い」みたいなこと言ってたんだけど、
もしや(_,''' ▽ '')の体を直接調べたのかな?
どのカプを語るのも自由なのでは?
ただ同じカプの話が続きすぎたりすると他のカプが語れなくなるから
引き際を心得ればそれで無問題。
>>284 今まで普通に聞き流していた言葉だったが
もう直接調べたとしか思えないw
引き際しっかりしてれば自由に語っておkなんじゃないか、今まで通り
少なくとも過疎るよりも何かの話題で盛り上がってくれた方が俺は嬉しい
一応誘導
本スレ:レズ声優 Part34
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/voice/1191672673/ 声優の百合ネタや、それについての妄想は本スレ。
ここは小説中心で、エロ歓迎。
いままで両スレを見てきてこんな感じだと思っていたんだが、違う?
ななゆかも、百合ネタは本スレに、小説はここに投下してれば問題にならなかったと思う。
まぁ、どちらにしろ他のカプの話ができない状況になったらいけないけどな。
個人的にななゆかの隔離は失敗だったと思う。
あまりメジャーでないジャンルが分裂すると、そのジャンル自体が衰退してしまう可能性があるから。
まぁ、声優の百合はもうマイナージャンルじゃないと思うがw
つーか、本スレ見てないヤツがいるとかマジか…
せめて
>>1くらいはしっかり読んでおいてほしいな。
>>287 それで違ってないと思うよ。
今上の方の流れをみたけど、
>>266の建て方に違和感しか感じないのは自分だけかな?
藍ゆう好きを無駄にあおってるしさ。こういう隔離の仕方はどうなんだろうかと思う。
テンプレに注意事項でも追加して、今まで通りななゆかもこっちでよくないのかね?
そうしないと、気にくわないカプがあったら勝手に隔離スレたてて
うざいからそっちで盛り上がれよっていうのを許しちゃうことにならないかな?
どっちにななゆかSS投下したらいいのかわからないのが一番の問題なんだけどね。
※まったく関係ないけど攻めのぺって難しいね・・・
あみすけがどれだけ偉大だったか理解した。
この板でうざがられるべきは野郎の話題と商売の疑いのみだよな
百合ネタは本スレに、SSの感想はほどほどにすれば
ななゆかも藍ゆうもSS投下とエロ話はここでして良いと思う
>>290 その通りだ!!野郎が絡んでなければそれが正義
SS以外で「エロい話」って、線引き難しいよな。
ネタの流れによっては本スレでもエロにもっていくし
>>288 ぺ様ヘタレ攻めwktk me too!!!
全裸に純白のエプロンつけて待ってる
立てろと言ったから立てたのにカプ批判したらこれかよ
過去に催促厨とその叩きがウザかったの知らないのか
注意しても聞かないだろうから実力行使に出ただけだ
お前らはバカだからな
まぁ何て頭の良いカキコなのかしら。実に感動的ですなぁ
>>293 あーありがとうありがとう、お前もその内の馬鹿の一人にすぎないのですがね
逆ギレか
296 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 08:22:50 ID:OWjhKcHc
このスレも終了だな。
職人の方々ご苦労様でした。
こういう議論を経て、また新たな段階へと進んでいくんだよ、このスレは。
残念ですがここにいることに限界を感じました
しばらく離れます
荒れる原因のひとつは作ってしまったと思う者だが
少しばかりルールを守らず厨行為に走って結果こんなんになってしまって本当にすまない
簡単なルールは守るべきだと身に染みたよ…
このスレは好きだからまた前みたいにたくさん投下されることを祈るよ
急にスレ伸びてびっくりした
まあまあ、みんな平和で行こうぜ
そもそもウザイと思われるCPに罪がない
藍ゆうの投下が遠慮されるのは不憫だと思う
みんなもっと寛大になろうぜ
藍ゆうとゆかななも好きな俺はそう思わずにはいられない
このスレの住民なら今回の事を胸に刻み込んで
ステップアップして今までよりもイイ環境をつくれると信じてる
だから職人さんは気にせずに今まで通り投下してほしい
まぁ投下する側からすれば、なんかやってるなくらいのもんだと思うがね
>>293 あなたが言う立てろといった人は、提案しただけだとおもう。
それを、勘違いして他CP好きをあおった挙句に逆ギレ、バカ呼ばわりか
もう、去れば?
オレも、大抵平和主義だし荒れるのは好きじゃないがここまで言われては黙っていられない
(_,''' ▽ '')みんな、私のために喧嘩しないで
逆ギレもツンデレフィルターさえかければかわいいものさ
時には受け流して話の流れを変えることも必要
そろそろ百合スレ本来の形に戻って妄想全開だ
308 :
213:2007/12/09(日) 15:12:27 ID:AJAHx/VM
別に特定CPの話の流れでもトン切って投下すればいいじゃない。
別にそこで叩きに発展するわけじゃなし、GJならそれで話を転がすなり混ぜるなりすればいいし、駄作ならそのままスルーで話し続けてもいいし。
うわ、名前消し忘れたorz
310 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 16:39:58 ID:OWjhKcHc
もういいからこのまま埋めちまおうぜ。
とりあえず、
>>306のみゆみゆを華麗にスルーしたこの流れにワラタw
(_,''' ▽ '')……
出張からもどったら
>>272が消えてて涙が出た・・・orz
314 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 20:38:02 ID:NGAtLuHL
↑涙目レズばばあ
315 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 22:55:54 ID:aep2g4s7
I wonder why all those レズばばあs are always 涙目....
Are they unhappy because of their age?
スレの流れを戻したいから駄作だがSS投下しようと思ったんだが、変なのが沸いてるからちょっと様子みるわ。
気が向いたらあみぺとなばいと投下する。
317 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 23:33:38 ID:A2Q62Msl
あなた何をもったいぶってるのか知らないけどアール子さんと
勝負しようなんて100年早いわよ
318 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/09(日) 23:39:14 ID:LR3M3U5l
アール子さんを意識するなんて
>>316 は生意気すぎ
>>316 むしろ投下していただかないとこの流れは変わらないと思う
つまり何が言いたいかと言うと神よ、あみぺだけでも!せめてあみぺだけでもぉぉ!
燃料不足でもうあかんわ
320 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/10(月) 00:15:14 ID:e9anLwkx
>>316じゃないがあみぺ投下しようとしたら規制だったぜアミーゴ
>>316 wktkwktk 荒らしはスルーだし、このスレは神を望んでいるんだっ!
頼む!!
>>322 頑張ってくれアミーゴ
レズなんか全部レイプしちまえ特に真性レズのタチなら中だししても罪悪感は無い
チンチンがなくとも舌と指があるよ、レズタチにも負けへんでぇノンケの女性みたく優しくはしてやらんけどな、舌は要らんな、拳まで突っ込んでズコズコバコバコや
ここでネタにもならんかもしれんエピソード
アニソンマガジンに、ほっちゃんのアルバム曲をますみんに作詞してもらったことが書いてあった
ほっちゃんがますみんにお願いしたらしい
ほちゃます派の俺は泣いたww
些細な出来事すぎるかな…w
>>331 些細なことじゃない!
それを知って俺の脳内が狂喜乱舞だぞ
いい?よく考えるんだ
ほっちゃん今回のアルバムのテーマはラブソング
そこでますみんが作詞する
すなわち、ますみんがほっちゃんのために、
ラブソングを書いて
ほっちゃんに贈ったのだ!
素晴らしいネタじゃないか
文章書けない俺のかわりに、誰かますほちゃを書いてください…OTL
ラブソングか〜
歌詞が非常に気になるな
ますほちゃ職人様の妄想に期待
いいネタなのに自分じゃきっと書けないんだぜorz
ますみんブログは色々妄想できていいな
2日の日記読んで家に転がり込んでくる智秋とか
片方が声優じゃないからスレチかもしれんが…
最近栗の子と奥井さん妄想が止まらないんだが。
いや、前々から怪しいと思ってたんだよ。
栗の子の片想いを分かっていて、若干スルーし気味で遊んでる感じの奥井さんがたまらないんだ!!
今回だってライブに備えて一緒に買い物して、奥井さんはお揃いのパジャマで喜んだり、
栗の子は奥井さんの優しさに癒されたりとかwww
恋愛事には淡白そうな栗の子が、嬉しそうにブログを書く姿の妄想が止まらねえw
奥井さんはみな実ちゃんかわいいなぁぐらいにしか思ってなさそうな感じが、より萌えるというか…
……ごめん、暴走したw
誰か形にしてくれる猛者はいないだろうかw
アニソンマガジンw
339 :
242:2007/12/15(土) 08:47:44 ID:8aGrOOeJ
>>339 乙
OCN規制 2月解除の噂が冗談じゃなくなりつつあるようだしな・・・
くるくる更新
ヤバス…百合どころじゃないw
OCN解除ktkr
って事でそろそろ活気付けばいいNE
規制解除きたみたいですね
規制されたまま年越ししなくてよかった。
(一応、あちらはあのまましばらく残しておきます)
>>344 御前、きみきみを食う発言
そして快諾なきみきみw
>>347 いいね!
きみきみSSとか読んでみたい
事実は小説より奇なりだからなきみきみは
クリスマスは各所でこんなことが繰り広げられるわけか
能登「いっただきまーす」
川澄「どうぞ召し上がれ」
静「いただきまーす」
きみこ「静、腹八分にしときなよ」
静「・・・」
きみこ「キャ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
皆さんお久しぶりです
トリも合ってるかどうかわからんけど
最近妄想ばかりだけど、ここでSS投下
能登麻美子×川澄綾子
ぎゅっ
「どうしたの麻美?後ろから抱きついて」
「風の噂で綾ちゃんにこうやって抱きついた人がいるって聞いたから、やってみた」
「麻美もしかして妬いてるの?」
「妬いてないもん」
「妬いてるよ」
「妬いてないです」
「十分、やきもち妬いてるよ」
「だから、妬いてないもん」
「・・・ただ、綾ちゃんがほかの人に触られるのが嫌なだけだもん」
「そんなこと言うんだったら」
「えっ?」
「麻美だって、ほかの女の子とイチャイチャしてるのに」
「そっ、それは、向こうからやってくるわけで」
「麻美も嬉しそうにしてるよ?」
「だっ、だからね?綾ちゃん」
「わかってるよ、麻美が私のこと大切に想ってくれてるのは」
「・・・ごめんなさい」
「最近、こういったスキンシップもしてなかったもんね。今日は麻美の好きにしていいよ」
「私もさっきまでそうしようと思ってたんだけど・・・」
「だけど?」
「綾ちゃんに抱きついたら、そんなことどうでもよくなっちゃった」
「麻美ったら」
「綾ちゃんの体あったかい」
「麻美」
「?」
ちゅっ
「・・・綾ちゃんずるい」
「麻美だって」
「今度スタジオで抱きついてもいい?」
「抱きつくだけで我慢できるならいいよ」
「うっ・・・多分無理かも」
「じゃあ、ダメだよ」
「そんなー」
END
お粗末様でした
元ネタは今週のくるくるから
あやちーの胸を触ったことがあるのは、なば御前きみきみだけというけど、能登さんが触ったこと無いわけないと思うんだ
>>354 もっと川澄さんと能登さんのSS読みたいから、これからも期待してる
357 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/21(金) 23:12:10 ID:gFUp24wn
GJ!!!
雨が降っていた。
しとしととしたそれは、どこか…
始まりは終わり。
終わりは始まり。
そう言い切ってしまっていいだろう。
だって始まりから既に終わりへと近付いているのだから。
出会った瞬間から、なんて考えたくはないけれど、背けようがない事実の前ではそれは余りにも滑稽
な詭弁だった。
提示された事実を認めは出来ても受け入れることは可能だろうか。
感情は過去のものらしい。
はっきりと聴いた。本人の口から。
それでも信じることが出来ずにいるのはこの人の語りくちが相も変わらず優しいからなのか、それと
も?
「ゆうちゃん」
名前を呼んでみる。
呼べばまたあのはにかんだ笑顔を見せてくれるような気がして。
若干俯いたゆうちゃんはあたしのささやかな期待―いや、願いだ―を最低限の力でくしゃりと折り曲
げた。
その優しさが今は…反って。
「野中さん」
何?
笑ってくれるの?
「…私は………
私、達は………………」
何?
それはいいもの?わるいもの?
「もう、
………………」
「やめて」
「野中さん」
「聞きたくない」
「聞いてください」
耳を抑えようとした手を細い腕が邪魔した。
全然強くはないのに振り払えない。
「ちゃんと、…話を、
して…おきたいから」
「や、だ……………」
滲んだ涙の向こうの空が段々と昏く澱んでいく。
ドラマじゃないんだから晴れたままでいいのに。
あたしの心を完璧に映しとらなくていいよ。
…………いいんだよ。
「ずっと、…ずっと考えていたんです」
あたしの両手を包んだままそろりと話出す。
「私は…、私達は……一緒にいるべきなんだと思っていたんです。
それが一番幸せに繋がるって、最短の道だって…信じていたから…………」
死ぬわけでもないのに今までの思い出がはらはらと走馬燈のように巡っていた。
今の心境に追い討ちでもかけたいの?
そのどれにも笑ったゆうちゃんがいた。
はにかんだ、ちょっぴり困ってる顔。
「だけど私は…野中さんを、あなたのことを、………ちゃんと…理解ってあげられなかった。
ひとつだって…理解していなかった」
違う。
そんなことない。
そんなことないんだよ。
あたしはそうゆうのを望んでいたんじゃないよ。
あたしは、……あたしは。
「相応しくない、……私は
傷付けるばかりだって……思うから」
どうして勝手に決めるの。
どうしてあたしの気持ちを決め付けて勝手にに終わりにするの。
いつからそんな風になったの。
あたしの知ってるゆうちゃんは、『ゆーちゃん』は…
「…いやだ」
ぽろりと、それだけ言葉が出た。
「……いやだよ」
「野中、さん」
「いやだ、いやだよ」
ゆるゆると首を振ると、額にゆうちゃんの髪が触れてあたしの手を包む力が強くなった。
「あたしはこんな終わり方……いやだよ。
こんなさびしい終わり方は…………
………………終わるのは……………いや………だよ、
ゆーちゃん。
ゆー、………ちゃん」
泣いたらだめ。
泣いたらだめなの。
ゆうちゃんが困るから。
*****
ゆーちゃんを困らせるのは好きだった。
口癖のような呻きを零しながら眉を下げた顔が可愛くて。
でも時々見せる凛とした表情もだいすきだった。
あたしは、ゆーちゃんが好きだった。
とても、…とても。
シアワセの意味を知って、おかえりなさいのぬくもりを吸い込んで、撫でてくれるその手のやさしさ
が愛しくて。
あの日と何も変わらない筈の体温なのにどうして…、今日は。
こんなにも?
「勝手に決めないで、あたしは、………あたしは……」
ゆーちゃんが居たあの部屋に帰りたいよ。
二人で手をつないで帰ったあの部屋に。
それであたしが作ったごはん食べててほしい。
失敗しちゃったたまご焼きもカレーもおいしいですよって、また、
……笑って…ほしい。
「ゆぅ、ちゃん」
ゆーちゃんはやさしいから、きっとどこかであたしを思いやってそれが行き過ぎて…こんなことを言
ってるんじゃないかって勘繰った時期もあった。
あたしはほんとは理解してる。
あたしとゆーちゃん、何がダメだったのか。
そして、もっと理解してることがある。
あたしとゆーちゃんが、もう一緒には居られないこと。
ゆーちゃんが違う人を選んだこと。
その手はもうあたしのものじゃない、こと。
だから。
「野中さんを好きだった時間は……私がこの先誰を好きになったとしても、……変わったりはしませ
ん」
だから何?
だから早く解放しろって言いたいの?
…違う、……………違う。
あたしは………ゆーちゃんの………………
「私は…………今までの誰よりも、この先の誰よりも、きっと…………
野中さんを好きです」
これはさっきから降り出した雨。
頬を伝うのは天から降る雨なのだ。
だから涙なんかじゃない。
声が震えるのはきっと寒さのせい。
ゆーちゃんがあたしを抱きしめてくれているのはこの人がいつだって気に掛けていたあたしの体調を
気遣ってのこと。
あたしは少しも泣いていない。
泣いていないから言えるんだよ。
「………ありがとう、ゆーちゃん。
……………ありが、…………とう」
いつもそうしていたみたいに華奢な背中に腕を回した。
「ゆぅ………っ、ちゃん……………」
しがみつくあたしを抱きしめながら最後にゆーちゃんはひとつだけ震えた声で言った。
野中さんは、特別な人だった。
雨が降っていた。
この雨はあたしの味方。
心の奥を隠してくれる。
だからゆーちゃんを困らせないでさよならできた。
ほんとうの最後だけ、あたしはゆーちゃんを困らせないでいられたよ。
ね、褒めて?
終わり
「何これ」
「また書いちゃいました☆」
「相変わらず安っぽいね」
「えー、自信作よ?」
「これ最後あたし死亡フラグ立ってない?」
「オゥイェ〜、この後断崖絶壁から身投げのシーンあったんだけどさすがにカットしました☆」
「ゆーちゃんに見せんなよコレ」
「ガッテンだい☆」
後日神田朱未の見たもの。
ありえない位に目を赤くした天然バカ狼と、鬼の形相でこちらに向かってくる野中藍の姿。
えさ袋の安否は未だ誰も知らない。
らしい。
おわり
どうもこんばんは。
いつだったかえさ袋オチを書いて面白かったのでまた書いてみました。
では、お粗末様でした。
(*^ー゚)b テラグッジョブ!!
ぐっじょーぶ!!
あなたの作品すごく好きだ(*´Д`)
途中まで読んでかなりハラハラした!
前回もカンチオチだったのにまたもやハマってしまったゼ
超GJ!!
びっくりしたwGJ!!!
何故
あたしはこんなことを
***I LOVE HER***
嫌な予感が背後に纏わりつき、振り向いてそれが何なのか確かめるのを一瞬躊躇った。
第一確かめずともわかる。
だってさっきから嫌な予感の元兇と思しき奴の煩い声なら響いているのだ、予感的中もクソもない。
「さ―――――ん――――ぺぇ―――ぃ――ちゃぁぁぁぁぁ――ん!!!!!」
あぁ、…うるさい。
「オハヨウ」
「うんっおはよう!!
あのさ、あのさ、亜美さ〜、昨日なかなか寝れませんでしたぁ〜ん」
一々物言いがキモい奴だ。
語尾を伸ばすな語尾を。
「なんで?寝冷えた?」
「違うよ〜!!
もぉ、ぺわかってるくせにぃ〜」
「わかるか」
「わかって!」
「知るかよ」
「じゃあ発表するよ?するよ?」
勝手にしてくれ。
「あのね〜?
今日はぺに会えるんだわ☆と思ったら寝れなかったんだっよっ」
語尾を区切りながらそのリズムであたしの肩を叩いてきた。
痛いしうざい。どうすりゃいんだよこのウザさは。
「こないだっつかおととい会ったばっかですケド?小清水サン」
「そっれぇ〜は、そっれ!!」
「意味がわからん」
「わかって!!式も挙げた仲じゃない!」
「勝手に挙げられた、の間違いなんだけど」
「またまたぁ、照れなくてもいいのよっ
ホラ、私の胸に飛び込んでおいでっ!1回100円!」
「有料かよ」
何故あたしはこんなことを毎日のように繰り返してんだかなぁ。
こいつのウザさ加減は今月に入ってからヒートアップの一途を辿っているのでそろそろ止めたい気分なんだけどそうもいかないらしい。
だってあんま認めたくないけど今やあたしら二人は世間的に言うアレだ、うん。
非常にこっぱずかしいので察してください、クリスマスとか初詣とか一緒に過ごす関係性のアレですよ、アレ。
…付き合って、いるわけですよ。
なんでこんなことになったのか生まれた時から考え直したいくらいだけど事実は事実。
しかし人生には不思議がいっぱいでありますなぁ。
言い出したのが小清水からじゃないなんて数か月前のあたしが聞いたらどんな顔するやら。
あたしは一体どうしてしまったのかつくづくわからん。
まぁそれはともかく今日は『でぇと』でございますので何故、とか答えの出なさそうな問題を自問するのはやめよう。
しかしこんな難問に比べたらセンター試験なんかオチャノコサイサイだ。
*****
「んっふふぅ〜ん」
こいつの周りに音符やらハートやらその他諸々の漫画的「楽しい気分」表現が飛び交っているよーに見えんのはそろそろあたしの目が腐ってきた証拠だろうか。
「ぺ!!
亜美は世界を愛しているよっ!」
また意味不明な考えるだけ無駄な発言が飛び出したので無視した。
しかし奴の辞書にめげる、という単語はないのだ。
「世界は幸せという名のフレームに象られた端麗な絵画の如く亜美の頭上に燦々と輝きそれは喩えるならば三瓶由布子の亜美への余りある愛情を惜しげもなく注がれ」
「うるさい」
訳がわからないってレベルじゃねーぞ。
「んふー」
「キモい」
「手つないでい?」
「勘弁シテクダサイ」
「ぺ冷たい!!
あの日の愛の告白はどうしたの!!」
『…付き合う?』
「え?それは勿論撤回します」
「それはダメ!!!
三瓶由布子の愛の告白・有効期限は未来永劫!!プライスレス!!」
「お前が決めることかそれは」
「亜美が決めることだよ〜ぅ!」
こいつの馬鹿さ加減にはほとほと呆れ果てる。
けど。
「曲がり角までね」
10ほどm先に見える右折部分を見ながら手を出した。
「ゲヘッ」
「エイリアン笑いやめろー」
「えへ、…あは。
どーしよ、
いま、すごいしあわせ。」
……そーかい。
曲がり角は本当にもう目の前。
だから出来るだけゆっくり歩いてやる。
「はい終わり」
ぱ、と手を離すと案の定小清水は騒ぎ出した。
「やだ!!早い!!
ダメだこれは!!」
ダメなのはお前だ、街中でぎゃんぎゃん騒ぐな。
「あーうるさいうるさい」
「じゃあもっとうるさくする!!
を゛〜ぁあ〜あぁ゛〜」
「お前帰れや」
「やだ!帰んない!!だって初デートだよ?!」
「…デートとか言うな」
意識しないよーにしてんのにこの馬鹿はなんでわざわざ…
「いつ初ちゅー達成する?!」
「そういうこと言っちゃうのかお前は」
「え?変?!」
「物凄く。」
あぁ、何故あたしはこんなことを………
溜め息と同時にいろんなものが抜けて出て行きそうになる。
なんでこうもこいつはなんつーか、恥じらいっていうのか?そーゆーモンがすっぽ抜けてんだかなぁ…
普通じゃない、って言葉には収まってくれなさそうな空気を持っていることは昔っから知っちゃいるけどここまで酷いとは…
正直言って手に余る。
「えへー」
にやけただらしない笑いであたしのかぶってるニット帽のボンボンをぴこぴこ引っ張り出したのでちょっと睨んでやる。
「やめ」
「ん〜ふ〜っ」
嫌がらせか?
なにゆえコイツはキモい笑い方しかしないんだ。
「ぺーぇはぁ〜っ
かっわっいーいな〜ぁっ」
「あそ」
「この温度差がたまらない!!ぺ!!マイラヴ!!」
「うるせぇーよーあんたはー」
う、を。
いきなりぎゅっ、と小清水の腕の中に捕らえられて息が止まった。
「ぺー」
「…お」
「だいすきだよー………」
そんなことを、
しみじみと、
言うな。
心臓がおかしくなったんだろうか。
その動きは文字通りバクバクってな感じで、何か言おうと口を開けたら飛び出るんじゃないかと思った。
小清水があたしを好きなことをあたしは知ってた。
いつも追っかけて纏わりついてきた。
でもあたしはそれが嫌ではなくて、むしろ。
普段は殴りたくなるほどうるせーくせに側にいてほしい時に限って穏やかな顔になる。
そんであたしが気持ちを立て直したのを小さな会話から掴むとまた途端に煩い小清水に戻る。
そんな気配りの出来る奴だ。
だから嫌いじゃない。
そっち方面の気持ちじゃなかったにしろ、あたしは昔からコイツのことは好きだった。
優しさに気が付いたのは、最近。
大切に想ってくれていることを実感したのもごくごく最近。
あいつはあたしをツンデレだとかなんとか言うけど別にそんなんじゃないし狙ってもいない。
ちゃんと好きな奴に好きって言うくらい出来んだ、馬鹿にしてんじゃねーぞ。
だから、あの雨の日に言った。
『…付き合う?』
小清水は真顔で手帳を取り出すと今が5月であることを確認してから言った。
『5月にもエイプリルフールってあるの?』
ねぇよ。
っていつもみたいにぶっきらぼうに否定してやると奴は得体のしれない奇声を発してから抱き付いてきた。
あー恥ずかしい。
本気で恥ずかしい。
…まぁ、そんな経緯である。
それから特に意識もせず前と同じように会って遊んでいたのだけど、小清水が「二人で遊ぶ」んじゃなくて「デート」がしたいと言い出した。
なので、本日出かけているわけだ。
なのになんであたしは道の往来で引っ捕らえられているのか。世界は不思議が盛り沢山のよーだ。
平日の真っ昼間、おまけに裏道的な往来のお陰で閑散としているのが何にせよ不幸中の幸いだった。
「ぺー………
だいすき。」
だから、そういうことを…本当に心の底から出した声で、言う、な。
「亜美ね、うれしかった。
すっごい、すっっっっごい、
………嬉しかった」
返事をしないでいたら腕が少しきつくなった。
「ずっと、ずっとね?あれは夢だったんじゃないかなぁって思ったの。
だってね、だってね、よく見たの。ぺが亜美のこと好きって言ってくれる…夢」
あたしはまだ黙ってた。
なんだか小清水はまだ言いたいことがあるよーな顔つきだったから。
「メールもらっても電話で確認してもまだ実感湧かなかったから、デート。したかったの」
「そ、か。」
やっとそれだけ絞り出す。
未だあたしの心臓は100m全力疾走後くらいの勢いだ。
「ぺが、ぺが…ゆってくれたの、ほんとにほんとにほんとに……………うれしかったから、あの、ちょっと、
…はしゃいじゃって…ごめんね?
あの、あの、いっつもうざいってゆわれてることばっかしちゃってごめんね?」
…あんたのことなんか一々言わなくたってわかるっつーの。
手に取るよりずっとわかる。
うれしかった?
そりゃ良かったな。
あたしも。………嬉しい。から。
だから離せよ。
「ぺ?ぺ?
亜美、ぺのことすごい………好き。
どうしよう?
…あは、すごい、だいすき。」
この場面をドラマ化して誰かが見てたら告白したのは確実に小清水からって思うだろう。
しかし、事実は小説より奇なり。
あたしのほうだ。
だから。
小清水が胸の奥から取り出した言葉を借りなくたってあたしだってそんくらい思う。
だから言わなくていい。
あたしもそう思うから。
ちゃんと好きだから、あんたのこと。
…そう言ってやれればこいつもまたあのうざいテンションに舞い戻るんだろうが、皮肉なことにあたしはどうやらツンデレらしい。
「どうしようとか知るかよ…
暑いんで離してください」
そろそろワタシ心臓が活動限界なんですよ、小清水サン?
「ちゃ、ちゃんと覚えててね?
亜美、ぺのことすごい、すごい、だいすき………だから…………」
「そうかい」
小清水は真っ赤な顔でそろりと腕を緩めた。
途端にあたしの周りの空気が変わり、全力疾走からは開放された。
「ぺ、顔あかいよ」
「あんたが熱ぃから温度移っただけだよ」
「そうなの?」
「…ちげーよ」
あ。
小清水、目ぇ丸くなってやんの。
「それ、もんすごープラスに考えるよ?!考えるよ?!」
「勝手にしろー…」
報告。
通常小清水生還。
「ぺ、ぺ!」
「なに」
何かが触れた。
この流れ的にもうそこしかないだろって場所に。
唇に。
「初!ちゅー!達成!」
「………殺されてーか」
「ぺにならいいよっ」
あぁそーかい。
じゃあその内叶えてやんよ。
小清水の感触を覚えたままの唇に触れてから思った。
あぁ、
何故あたしはこんなことを?
「小清水」
「めんそーれ!」
無視。
「あのさ」
「うん!」
「手、つなぐ?」
…………………。
あ。
目ぇ丸くなった。
「うううううううん!!!!」
スキップでもしだしそうな小清水と並んで歩くとアホっぽく見えそーでちょっと心配。
…でも、ま。
あたしも。
「アホに変わりないか」
「ふぃ?」
「なんでもねーよ」
もうじき本日のデートスポット映画館へと続く大通りに出るんであたし的にはそろそろこの手は離さないと恥ずかしいわけだけど。
「…ぺ?!」
小清水のほっせー腕に自分のそれを軽く組ませた。
だってアレっすよ、体温が上がりすぎて今ちょいフラつきますので。
映画館のイス座ったら何食わぬ顔で小清水の手を取ってやろう。
今度はあいつが全力疾走する番だ。
おわり
どうもこんばんは。
まだあまり活気がないかな?などと思うので以前自ブログに落としたやつだけど投下!
では、お粗末様でした。
GJ
だけど冒頭にでもカップリングを書いて頂きたいです。
395 :
393:2007/12/23(日) 22:02:36 ID:X1rTakHO
>>393 GJ!!
あみぺ最高!!
なんだが、トリップどうしたんだよ〜w
忘れたのかw
書き込めるかな
>>393 GJすぎる
小清水のテンションがリアルっぽくてよかった
最高のクリスマスプレゼントだ!ありがとう!!
>>393 神よ素敵なクリスマスをありがとう!!!
どうもこんにちはなの。
あみぺ需要あったみたいで嬉しいっす><
今本職の藍ゆうでクリスマスネタを考えているので日の目を見ることがあれば投下しますねー
感想くれた方、どうもでした。
では良い聖夜を。
どうもこんにちはなの。
あみぺ需要あったみたいで嬉しいっす><
今本職の藍ゆうでクリスマスネタを考えているので日の目を見ることがあれば投下しますねー
感想くれた方、どうもでした。
では良い聖夜を。
連投すまそ
ゆかりん→中原 発言になんかやられて書いてみました。
ほとんどラジオの話、まんまなんですが、良かったらお読みください。
406 :
◆7LU1F3Ymc6 :2007/12/25(火) 01:15:42 ID:8oChLPs1
Yukari side
またチラ見しちゃった。
誰を?
そんなの決まってるでしょ。今、私が大好きな、中原麻衣ちゃん。
すっごいね、おしゃれさんでかわいいんだよ〜。
この間、マネージャーさんから麻衣ちゃんが、ゆかりの事が気になってるらしい話を聞いて
嬉しさ半分、不安半分って感じで・・・。
不安ていうのは、キモがられてたらどうしようって思ってるのよ。
・・・・もぅ、想像しただけでヘコむわ〜。
ある日の打ち上げ・・・
Mai side
あ〜、体調あんまり良くないから早く帰りたいなー。でもな〜、ゆかりんが来てないんだよ!
少し遅れてるみたいで、後から駆けつけるって話だけど。
ここに来て、会わずに帰るなんてありえない!
うwww、来るまで待ってやるw。
それから一時間・・・
「遅くなりました〜。」
キターーーーーー!!
ゆかりん来た。あ〜〜、待ったかいがあった。
も〜〜〜、ちょー癒された。
ヨシ!ゆかりんにうつしちゃいけないから帰ろ!
Yukari side
おっ。麻衣ちゃん発見!ん?あれれ?
席立っちゃって、荷物も持ってるし。ままま、まさか!?
「すみません。私ちょっと体調悪いんで・・・お先に・・・。」
ええぇーーーーーー!うそー!
ゆかり来たばっかりなのに・・・(泣)
それでも、麻衣ちゃん帰る時にゆかりに手を振ってくれたから、それだけでも幸せだったけど。
麻衣ちゃんに会いたくて、がんばって早く来たのに、すれ違い・・・。
近くに存在してるのに、なぜか手が届かない・・・。
あ〜、もしかして、麻衣ちゃんて二次元の人?
そして、落ち込んでいたゆかりんは
後日の中原のラジオでの「愛してる」発言に、浮かれ騒いでいる姿を想像
〜完〜
以上です。
すみません。途中sage忘れました。
ラブラブな感じではありませんでしたが、ども、失礼しました。
失礼極まりない!プンプン
411 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/27(木) 00:04:22 ID:7TSLmBcw
test
412 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/27(木) 00:11:09 ID:XcpqB//E
スマギャンにゆかりん登場!
何だか冬休み臭がします><
『魔法少女リリカルなのは』のスタッフ、出演者が集まってクリスマスパーティーが開かれていた。
カラオケのコーナーになり、ゆかりと奈々に出番が回ってきた。
「さあ、ここでしか見られないスペシャルデュエット!なのは&フェイトで、
『恋の天使 舞い降りて』!」
司会が紹介して、拍手と歓声が巻き起こる。イントロが流れ出したその時、
「ちょっと待って!」
ゆかりが待ったをかけた。
「どうしたんですか、ゆかりさん?」
奈々が聞く。
「ねえ、ゆいたん、いるんでしょ?」
「え?由衣さん?」
入り口のドアに呼びかけた。
「入っておいでよ」
ゆっくりとドアが開いて、由衣がおずおず入ってきた。部屋の中はどよめきが起こる。
「ごめんね、ゆいたん……ひとりぼっちにしちゃって」
「ごめんなさい……」
「……ゆかりたん、奈々ちゃん……」
「由衣さん、一緒に歌いましょう。もともと由衣さんと、ゆかりさんの歌なんですから、ね?」
「そうだよ、ゆいたんも歌おうよ」
「……うん!一緒に歌おう!」
嵐のような拍手と歓声が起こった。
「それでは、改めて!曲は、水樹奈々&やまとなでしこ、『恋の天使 舞い降りて』!」
♪恋の天使 舞い降りて
世紀末の魔法をかけたよ
聖なる夜 この想いを
打ち明けたら きっと叶う Holy night
イブの夜、小さくて大きな奇跡が舞い降りた。
大きな奇跡が……舞い降りた。
>>414 1.俺なら水樹に自重させる
2.俺なら24日に投稿する
GJ
416 :
414:2007/12/29(土) 01:29:10 ID:8CrWPm19
ネタは24日にできてたけど、年末でバタバタしてて遅くなりました。ごめん。
水樹奈々&やまとなでしこ、本当に出たらオリコン1位を狙える……かな?
出るわけないけど。
>>414 GJ!この三人いいよなぁ〜!
24日に恋天を生で聞けた人がうらやましすぎる…
test
こんばんわ。
稚拙で申し訳ないが、
年が変わる前に、ななゆかり投下させてください。
分かっている。
彼女が、忙しいこと。
知っている。
彼女の、夢であること。
信じている。
彼女も、忘れていないこと。
でも。
見下ろした先の花弁は、
色を変え、静かに朽ち続けて。
分かっている。
それが、強がりだということ。
知っている。
それも、嘘ではないこと。
覚えている。
その、誓いを。
だから。
早く。
速く。
はやく。
半月が沈む前に。
彼女に言われた時間。
彼女が決めた場所。
彼女の家の前で。
私は、彼女を
待っていた。
仕事が押しているのだろう。
約束の時間が過ぎても、彼女は帰って来ない。
充電が切れたのだろう。
携帯も、繋がらない。
雨が降ったせいだろう。
寒さは、痛いほどに厳しくて。
耐え切れず、日付が変わったのをリミットに
彼女の部屋の鍵を回した。
こんな日に限って。
仕事は、うまく捗らなくて。
こんな日に限って。
携帯は、役立たずで。
こんな日に限って。
車は、なかなか進んでくれなくて。
目的地まで待ち切れずに、車を降りた。
進まなくても、このまま乗っていた方が
早いかもしれないのに。
解っていても、そう出来なかった。
早く。
速く。
はやく。
濡れた道を照らしてくれる星でさえ、
今日に限って。
入った玄関は、真っ暗で。
部屋へと続くはずの廊下は、
闇に飲み込まんとする口を
ぽっかりと開けているようだった。
扉は、外の音を完全に遮断して、
闇の中で聞こえるのは、自分の呼吸の音だけ。
ただ、この部屋の匂いは―――
それを感じた瞬間、ぷっつりと。
私は、支えを失って。
溢れるすべてを、抑えきれなくなって。
本当は、
寂しかった。
本当は、
怖かった。
本当に、
我慢できると、思っていた。
分かっているから。
知っているから。
信じているから。
なのに。
どうして今になって。
もうすぐ彼女に会えるのに。
いつまで経っても目の慣れない闇が、
私の「努力」を否定しているようで。
呼吸に、血の味が混じっている気がする。
どこにあるか分からないほど、
心臓の音が耳に響く。
外から見上げた部屋は、暗かった。
約束の時間は、とっくに過ぎている。
どちらだろう−−−
待ち切れず帰った、か。
寒さに耐えている、か。
どちらであっても居た堪れない。
ぐっと唇を噛んで。
エレベターの扉が完全に開くのさえ待てなくて。
背後から差し込んだ光に
気づいた瞬間には、
大好きな匂いと、
温度と、
感触の、中にいた。
振り返って、
しがみついて、
確かめる。
背中を撫でながら、
もう片方はトントン、と頭を。
幼い子どもをあやすような
優しい手を、
見上げた私の頬に手をおいて。
そこを濡らす雫を拭うと、
彼女の温度が、唇に灯った。
白い肌に散るのは、
赤い花弁。
それを見下ろすのは、
小さな半月。
「―――ゃだ‥‥だ、め‥‥っ!」
花弁が朽ちても、
花弁の色を、忘れないように。
「ぁ、あっ‥‥ん、ぅあっ!ぁ、ぁあっ!」
花弁が朽ちても、
花弁の記憶は、残るように。
「奈々ちゃっ‥‥ぁ、あ、ぁああああっ!」
再び花弁が散るまで、
決して消えない証を。
誰よりも。何よりも。
いつでも。いつまでも。
「ゆかりさん、愛してます」
今年も、ここのみんなのおかげで楽しかったよ。
ありがとう。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
みんな、よいお年を。
>430
うわぁぁああ!リアルタイムで読んでしまった!
GJGJ!!!!
良いお年をー!来年もよろしくっす(`・ω・´)
>>430 朝から涙出てきた。GJです。
こちらこそ良いSSを本当にありがとう!
良いお年を!!
>>430 うおおおおお、GJGJ!!
なんかななゆかって子犬と子猫の絡みみたいだよなww
そういえばななゆか隔離版に職人降臨してたぞ
僭越ながら、年越しで愛麻衣をいかせた頂きます。
麻衣ちゃんは、確かお正月は実家に帰ってるんだっけ。じゃあ今頃は、家族でだんらん中か〜。
もう少しで年も明けちゃうし、せめて電話して一緒にと思ったんだけど。
やっぱり邪魔しちゃあ悪いよね?
なんとなく点けっぱなしのテレビからも
「もう少しですよ〜・・・。」
なんて呼びかけがあって、ちょっと淋しくなりかけた頃。
携帯が鳴った。
携帯を手にとってディスプレイに表示された名前・・・。
麻衣ちゃん
急いで電話に出る。
「もしもし?」
嬉しさが隠せない。声に出ちゃってるかな〜?
『あ、もしもし。愛ちゃん?』
「うん。」
麻衣ちゃんの声だ。
「なんか、嬉しそうな声だね。もしかして待ってた?」
「う、うん。」
やっぱり見透かされてる。
『もう、愛ちゃんてばかわいい事言ってくれるね〜。じゃあ今、大丈夫?』
「自分の部屋だから大丈夫。麻衣ちゃんこそご家族は?」
『隣の部屋にいるけど?全然平気だよ。それより、来年まで、まだ時間あるよね?』
「あと3分くらいかな。」
『あ〜、カップメン出来ちゃうね。』
「あはは。そうだね〜。・・・それよりどうしたの?急に。」
なんとなく分かるけど、麻衣ちゃんから聞きたい。
『いや、ほら、やっぱり、新年を迎える時は愛ちゃんと一緒がいいなと思って。』
ホントに麻衣ちゃんて、私を喜ばすプロだよね。
「実は、私もそうだったら良いなと思ってたんだけどぉ、なかなか電話できなくって・・・。
だから、麻衣ちゃんからの電話ですっごく嬉しいの。」
『良かった〜。それじゃあ時間もないだろうから、改めて、愛ちゃん。』
ここで真剣な口調になる麻衣ちゃん。
『今年は去年より一緒の時間は少なかったけど、一緒に仕事も出来たし、
舞台見に行ったり、ご飯行ったり出来て楽しかったし、嬉しかったよ。ありがとう。』
なんか・・・。
「そんな、私の方こそ一緒にいてくれて、ありがとうだよ。
・・・もぅ、なんか、じんときっちゃった。ずるいよ、麻衣ちゃん。」
他にこんな風に言ってくれる人を私は知らないから。麻衣ちゃんだけだから・・・。
ちょっと涙目な私。
『ホント?きちゃった?あ、30秒前だって。』
「うん。来年はもっと、もっと麻衣ちゃんの事、好きになりたい。」
心からそう思う。
『愛ちゃん///』
10秒前のカウントが聞こえてくる。
5・・4・・3・・
2・・1・・
・・0
『愛ちゃん。』「麻衣ちゃん。」
「『明けましておめでとう!』」
ピッタリそろって新年のあいさつを交わす私達。
今年も麻衣ちゃんと、色んな事ができますように・・・。
以上です。
それぞれのカプがラブラブでありなすように。
ちょwwwリアルにリアルタイム投下乙wwGJww
440 :
438:2008/01/01(火) 00:09:13 ID:A0aanI4I
い、いかん…。ありなすようにってotz
改めて。
それぞれのカプがラブラブでありますように。
年越し投稿乙
GJwwwwwww
全くすぐそうやって萌えさせようとする!
けしからんくらいGJ!
443 :
koushi:2008/01/01(火) 16:20:51 ID:qtvY+5pH
テースト
もうクリスマスすっかり過ぎたっだけど、
せっかくだから、ここにも貼ります。
川澄さんと能登さんの物です。
題は『メリークリスマス』
2007年12月初
ある昼
12月になったが早いか、町はもうわくわく甘いな雰囲気に取り巻かれる。
そう、12月にはクリスマスと言うなイベントがある。
イエスを信じなくても、教徒じゃなくても、楽しくて騒立ち出来るの日。
家族とか、恋人とか、友達とか、誰も大切な人と一緒にいる。
沢山の美味を食い潰し、プレゼントを交換し、ゲームを遊んだし、それぞれに夜を過ごす。
そして、最高の笑顔で『メリークリスマス』を交わす。
それが「クリスマス」。
速やかに歩いてる川澄綾子は街中の飾りに冷たい目を投げる。
声優暦の10年目も向かうな彼女は知てる。
街の浮かれに乗ってはいけない。
仕事が「クリスマス」のために取り消すことはない。むしろ、仕事仲間とスタッフとクリスマスケーキを食べる余裕もないのもよくある話。
だからクリスマスが好きでも、関係ないものにしていた。
なお、今年の12月25日に仕事の予定がある。
道端でちらし配布者はサンタクロースのごっごして、うきうき働いてる。
綾子はそこに通して、ちらし受けないけど、それを横目でちらっと見てた。
内容はクリスマスケーキの販売。
クリスマスケーキか…今年はだめかもしれない。でも麻美と一緒にいれば、ケーキなくてもいい。
ある番組に麻美子は『今年は一人』と言ったのは、綾子に『もう空けとく』ことを伝えたった。
本当は今二人ともクリスマスに仕事の予定が来たけど、幸いにどちも夕暮れまで。夜はどこに寄ってなんか食べると思う。
いつもの通りに晩ご飯を食べ、緩やかな時間を過ごすといっても、日付は『12月25日』と刻むだけに、気持ちを落ち着けなれない。
『街の浮かれに乗ってはいけない』
それを知ている。
でも胸の騒ぎは止めない。
真っ直ぐな歩道を眺めて、綾子はあの夜のことを想像しながら笑ってる。
2007年12月25日
午後6時23分
仕事はまだ終わらないが、この順調から見て、午後7時前に仕上げできると思う。
麻美子の仕事は6時まで、多分今は仕事場を離れたの。
先日に焼き鳥を食べに行くを決めたった。
仕事の後で、綾子の方が麻美子に連絡する。
期待してる綾子は台本を持ち直す。
2007年12月25日
午後6時58分
やっぱり予定の通りに終わった。
少し疲れた綾子はかばんの中に携帯を取り出す。
画面に新着メール1件と書いてる、差出人は能登麻美子。
どこで待ってるのかなっと思ってメールを開く。
そこには短いテキスト。
『ごめん、仕事が延びてる。いつ出来るのは知らないから、待てないで。
終わったら連絡する。
ほんとにごめん!(>人<)』っと書いてた。
いすに座って、手をひざに置く。
「そうか。」
ため息はこの三文字にかわってた。
だから言ったでしょ、街の浮かれに乗ってはいけないって。
仕事延びるのは普通だし、デートの取り消しもよくあったけど、この切ない気持ちはなんだろう。
一応期待したから、こういう時に失望はもっと大きい。
気になるのはクリスマスなのか?それとも麻美子?
答えは絶対に「クリスマス」じゃない。
でも今日に愛しい人と一緒に居たいな気持ちは分かり難くないじゃないか。
もう約束したのに。
もうデート直前なのに。
もしこれは神様の悪戯なら、神様もすごく嫌な神だね。
携帯を見て、綾子はしっかりしなきゃっと思う。
メール書くの画面を呼び出す。
『分かった。仕事頑張て。』
メールを送って、ため息を吐く。
その後、仕事仲間とご飯を食べに行く。
2007年12月25日
夜9時23分
綾子は家のソファーでテレビを見る。
それはただの見る、観るじゃない。
頭の中は白くて、何にも考えない。
いきなり、麻美子の声が耳元にやってくる。
びっくりした綾子は目の前のテレビを観て、そこにはあるCMが流れてる。
あっ、これは麻美子がナレーションしたやつ。
短い60秒だのに。
いつもはこのウィスパーボイスに酔ったのに。
今に限って寂しさを重ねてだけ。
最初から約束しなければ、気持ちがこんなに落ち込んではないんでしょ。
いつの間にか麻美子の存在はこんなに大きくになったの。
「はぁ、仕事まだ終わってないの?」
先のメール読んたが最後、麻美子からの連絡は一つもない。
仕事終わったら連絡するっと言われたら、おとなしく待つしかできない。
でもこのままじゃただ寂しさが募る。
何にもしないと、時間の流れは思うより遅いでしょ。
何かして、元気を出せなきゃ。
お腹が特に空いてるじゃないけど、お台所に寄ってくる。
料理すると、何となく気持ち落ち着けなれると気がする。
棚と冷蔵庫に食材を見つけて、支度を始める。
2007年12月25日
夜10時02分
オーブンで焼いてるものはまだ焼き上がらない。
お台所を片付けた綾子は雑誌を見ながら待ってる。
先はよく体を動かしたけど、『あれ』を一人で食べ切るくらい腹減るではない。
それでも匂わされたこの香りは綾子を期待させる。
せっかく料理したから、切ない顔するのも勿体ないじゃない。
それに麻美子は今頑張て仕事してる、会えないことでずっと拗ねるのも失礼。
ちゃんとしっかりしなきゃ、あたしの方が年上じゃないの。
ぼんやり思いながら、オーブンをじっとして、携帯が鳴く。
やっと来た、麻美子からの着信。
「麻美!」
『綾ちゃん、先はごめんね。』
「ううん、仕事終わった?すごい延びたのね、お疲れさま。」
『うん。綾ちゃんは家にね。もう、お休み?』
「まだ早いじゃない。先まで暇で、料理もした。」
『よかった、あたし、綾ちゃんちに行ってもいい?』
「え、麻美来るの?」
『だめ?』
「そんな!麻美なら大歓迎だよ?」
『ほんと?』
「ほんと。」
『それでよかった。実はね…』
「何?何なのこと?」
『あたしは今綾ちゃんちの外。』
「えぇ!?」
びっくりした綾子はすぐ玄関に行く。
扉を開いて、やっぱり思うの麻美子はそこにいる。
「麻美!」
「綾ちゃん!」
「何でここに!?」
「綾ちゃんに会いたいから。」
「会いたいって…」
ちょっと赤くなった綾子は麻美子を招く。
「とにかく、早く入って。」
「うん。お邪魔します。」
麻美子に飲み物をあげて、綾子はそばに腰を下ろす。
「仕事終わってばかりね。麻美子大変疲れたでしょ。」
「え、あっ、うん。疲れたけど。」
綾子は頭が傾く。
「ん?」
「いゃ、えっと…実はね…」
また?
「もっと前に、1時間半前ぐらいかな?もう終わったっだけど。」
「うん、ご飯でも食べに行っちゃったね?」
「ううん。」
頭を振った麻美子は先ローテーブルに置いたのボックスを腿の上に乗る。
「これを探しに行った。」
「何?これは何?」
「これは…」
開いたボックスには小さいけどかわいいケーキがある。
「あぁー!麻美!」
「気に入る?かわいいでしょ?」
「ケーキだよ、もうこんな時間なのに、あえて買ってくれた!」
「うん。遅くなったけど、どうしても綾ちゃんと食べたいよ。クリスマシュじゃない?今日。
さすがクリスマスの夜、どこも完売だよ。」
「麻美に会えれば、ほんかはどうでもいいのに。」
「ほんと?マジで?」
「うん、そうなの。」
「でも好きでしょ?このケーキが。」
「好き、大好きだよ。すごいかわいい。」
「それでいい。」
「うん、ありがとう。」
「じゃ、食べよう?すごい腹減った、あたし。」
「そうだね、麻美はまだご飯を食べてないね。」
「うん、お腹ぺこぺこしてる。」
このとき、お台所から『チン』と響いてた。
「あぁ!」
「なに!?」
「麻美ちょうどいいところをね。」
「なに?」
「ラザニア焼いてた、今。」
「本当?ラザニアね?」
「本当、本当。一人じゃ食い切れないどうしようっと思った。」
綾子は立ち上がって、お台所に寄る。
ついて来る麻美子は頭が傾く。
「食い切れないなら何で焼いたの?」
はにかみながら麻美子に向いてく。
「それは…」
「それは?」
「一人で寂しくて、何かが作ろうって。」
「綾ちゃん…」
「これ好きでしょ?精一杯作ったよ。」
オーブンミトンを着けて、ラザニアを取り出しようが、麻美子は袖を引き止める。
頭だけ振り向いたら、やましい麻美子が目に入った。
「麻美?」
「ごめん、寂しいな感じさせて。」
「なに言ってるの?それは仕事だから、麻美は謝る必要はない。」
「でも綾ちゃんが寂しがってるね?じゃ、わたしは…」
「あたしに会いに来たじゃない?それだけで十分。麻美はいつも変なことで拗ねるばかりだね。」
「何よ!綾ちゃんを気になってすぎて、悪かった!」
口を尖らして拗じれる麻美子に綻びる。
「はいはい。麻美はお腹空いてるね?ラザニアいらない?」
麻美子はすぐに手を挙げた。
「いるいる!おにぇがーいしまぁーしゅ!おねぇちゃま!」
「じゃ、麻美は支度してね。」
「はーい!」
ローテーブルに落ち着いた二人、お互いに微笑んでる。
ビールの缶を持ち上げて、綾子は言った。
「来てくれて、ありがとう、麻美。」
「どう致しまして。乾杯?」
「乾杯!」
「乾杯!」
丸木のように作られたかわいいケーキを見つめて、さき麻美子が来たと知ったの感動が再び綾子の胸に起こした。
「クリスマスに麻美と一緒にいられてよかった。」
「あたしもそう思う。」
「街の浮かれに乗っては行けないとは知っても、やっぱり麻美と過ごしたいね。」
「それはあたしも。あっ、本当はいつでも綾ちゃんと一緒にいたいね。」
「ほんと?仕事で疲れる時でも?」
「うん、疲れる時でも。」
素直に笑顔見せる麻美子のおかげ、この先の悲しさも寂しさも全然吹き飛んだ。
綾子は缶を置いて、麻美子に近づいてる。
「ん?」
「ねぇ、麻美子。」
「はい。」
「乗っては行けないけど、」
「あ、はい。」
「でもやっぱり、言わなきゃ行けないね。」
「なにを?」
頬にチューする。
「メリークリスマス。」
麻美子は目をぱちくりして、ぼっとしてる。
「はい、ほっべをちょうだいした★」
にやにや綾子を見て、口のあたりに微笑を浮かべる。
前髪とも、綾子の額に軽い口づけ。
「メリークリスマス。」
おわり
>>434 久々の愛麻衣、タイムリー&GJ
>>444 ひょっとすると日本語圏外からの翻訳?
世界に羽ばたく綾麻美に今年も幸あれ
関係ないけど某所某別館で絶賛放置中だった愛麻衣物が完結
正月で暇過ぎる人はドゾ 多少やまなこも入れてみたよ
>>444 名前欄に、「#あいうえお」などと入力すると、トリップがつきます。
#の後を好きな文字列にすれば、自分だけのトリップがつきます。
どなたか本スレで今大いに盛り上がっているあみぺなんぞを書いてはくれんか
聴いたかブラザー、ペアリングだそうだぜ
>>461 付き合ってるんだから別に驚くことじゃないじゃん
>>462 そう来たか…
でもフィルター書けなくてもピンクのペアリングって相当仲良くなきゃ出来ないぞ
お揃いの指輪の時点でなんかもう…
たしかにペアリングってかなりガチw
しかもピンクというのがまた。どっちから買おうって言ったのかな。
コートもお揃いだしぺと小清水はほんと新婚だなw京都旅行はハネムーンw
「あ」
「なになになに?」
「一々うるせーな。
ほら、これ」
「あー!!!可愛い!!!」
「あんた好きそーだよね」
「さんぺちゃんみたいにちっさくて可愛いね☆」
「買えば」
「え、え、じゃあお揃いにしよーよー」
「それはさすがにキモい」
「キモくない!だってちょうど2個あるもん!運命だよ!」
「どんな運命だよ」
「すいませーんこれくださーい」
「あたし付けないよ」
「んもう☆」
でも何だかんだ言いつつ付ける由布子なのでした
GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!
「ゆうこりん!見て!亜美早速付けましたぁ〜ん」
「キモい」
「ぺは?ぺは付けてる?」
「付けるわけないだろーが、キモい」
「買ったくせにぃ」
「あんたがあたしの意思丸無視でレジ行っただけだろ」
「ぶぅー」
「お前は思考がキショい」
「だってーぇ、ハネムーンでの由布子があまりにも可愛かったか・ら☆」
「ハネムーンじゃないし」
「新婚旅行だよね!」
「死ね」
「やだ!幸せ絶頂期なのに死にたくない!」
「うざいー」
指輪には鎖を通してネックレスにしている由布子なのでした
いや…
噂のピンキーリングがあみすけのブログの写真にばっちりと。
二人きりのときはつけるのかそうなのか。
朝から妄想でどうにかなっちまうぜおまいら(´Д`;)ハァハァ
二人きりの時は由布子が照れてそうなるに1000あみぺのつもりで書いたぜ
さんぺーちゃんは二人のときこそ素直なイメージがあるかな〜、私は
ブログをみるかぎり、二人の携帯電話にはお互いの写真があふれているのだろうな(ニヤニヤ
>>95です
遅くなりました&あみぺの流れぶった切ってすみません。あの話の続きを書きました。
でもあんまりエロくない…
あと前のはゆかりんの一人称が「私」になってました。申し訳ない…。
では投下します。
タイトルは「ずっと隣に」です。
「ふぅ…」
あれから結局泣き出してしまったゆかりさんをもう一度家に上げた。
何よりあんな状態のゆかりさんを帰すことなんて出来なかった。
「すー…すー…」
ベットからはゆかりさんの寝息が聞こえてくる。
起こさないように静かにベットに近付くと、寝顔をじっと眺めた。
薄々気付いてはいたんだけど…
ゆかりさんが無理をしていたこと。
そしてそれを気付かれないようにしていたことも。
でも今日は限界だった。
無理してる笑顔も、私を気遣う言葉も、辛そうな後ろ姿も、全部が私の胸を苦しめた。
まだ涙の跡が残る頬をそっと撫でる。
「…ん…ぅ…」
ゆかりさんはくすぐったそうに身をよじると、また安らかな寝息を立て始めた。
その寝顔は寝息のように安らかで。
私は自然と頬が緩む。
さて…そろそろシャワー浴びてこよ…
「?」
何か後ろに引っ掛かるものが…
「んぁぅ…奈々ちゃ〜ん…」
「!?」
見るとゆかりさんが寝ぼけながら私の服の裾を引っ張っている。
…と言うか…そのアングルは反則デスヨ…
「んにゅ〜…奈々ちゃんどこいくのぉ…?」
!!Σ( ̄□ ̄*)
な、何ですかそのおさなのはのような声は…私を萌え死にさせる気デスカ…?
「い、いえ、ちょっとシャワーを浴びてこようかと…」
必死に平静を装いながら言う。
「奈々ちゃんは…またゆかりを一人にするの…?」
「そ、そんなことはないですけど…」
て言うかシャワーを浴びに行くだけなのにそんな顔しないでください…
「じゃあ…」
「ふわっ!?」
ぐるん、と視界が回ったかと思うとボフン、という音がして何故か私はベットに仰向けになっていた。
「ふふっ…」
目の前には楽しそうなゆかりさんの笑顔。相変わらず可愛らしいデス。
「…ってそうじゃなくて!!」
「なに?」
「な、なぜこのような状況に…」
「ゆかりが引っ張ったから」
「い、いやそれは確かにそうなんですけど…」
そんなやり取りをしている間にゆかりさんは私の服のボタンを外してて…
「ってゆかりさん!?な、何して…んむ…」
突然重なってきたゆかりさんの唇に驚く間もなく、あっという間に唇は離れていく。
「…黙っててくれないと服脱がせないでしょ…?」
「…ハ、ハイ」
えーと、今度は黒梨花ちゃまですか…(;=ω=)
今まで寝ていたせいかゆかりさんの体温は高くて、服の隙間から入ってくるゆかりさんの温かい手に頭が溶かされていく。
「ねぇ…奈々ちゃん…?」
首筋に舌を這わせながらゆかりさんが耳元で囁く。
「…ゆかりは…ずっとずっと…奈々ちゃんだけのものだから…奈々ちゃんが苦しい時にはゆかりが支えてあげるから…だから…」
…絶対…離さないでね…?
「……っ!」
…どうやらシャワーは…明日の朝になりそうです…。
おわり
…以上です。
全然ゲフンゲフンではないですがこれが限界でした…申し訳ない…。
最後に。読んで下さった方々、ありがとうございましたm(__)m
>>479 ゲフンゲフン待ってたー!
GJ!キュンキュンきたぞキュンキュンきたぞww
>>479 GJ!!
珍しく攻守逆転。最後の最後までゆかりんが受けだと思ってた。
おいしく頂きました。
>>479 GJ!
黒梨花ワロッタwww
ゆかりんが奈々ちゃんの服を脱ぐシーンを想像するだけで鼻血が(おい
今日はいい夢が見れそうだwww
夕方辺りにあみぺ投下しまーす
あみぺ行きまーす
バカな子程可愛いってのはよく聞くが、うざい奴はやっぱりうざいだけ。
…あぁ、あたしはなんでこんなことを?
***Pinkey Girls***
馬鹿だな、こいつは。
うん、馬鹿だこいつは。
「ねーぇーっ、ぺぇ〜ぇーっ」
「うるせ」
「ねーぇー、ほらーぁ、可愛いよ?ねぇ見てよーぅ」
あぁうるさいうざい鬱陶しい。3Kならぬ3Uだ3U。
「ゆーうーこぉー」
「キショい」
「じゃあ見てよー」
うるっさいな、見えてるよ。
小清水が見ろ見ろとうるさいのは二人で買い物中偶然見掛けたピンキーリング。
可愛い、と言ってしまったのが今でも悔やまれる。
何故ならそう言った途端奴は目をキラキラと輝かせ、『お揃いで買おう!!』と
か言い出したからだ。
ふざけんな、キモいにも程があるわこのたわけ。
「あのさー」
「ハァイ、なにカシーラ、ユウーコ」
「誰だお前」
「ワターシガイコクジーン!
今ダカラ言う…ユウコ、ワタシあなたのコトガすき!」
時々心底思う。
なんでこんなのとあたしは?
「黙れ聞け」
「なに?なに?むしろ薬指用がいいって?
やぁーだ由布子ったら〜ぁ」
「圧縮されて死ね」
「あり?違うの?」
「薬指っつーか小指も嫌だよ」
「なんでー!!!!こんなにかぁいいのにぃぃい!!」
…ダメだこいつ…
早く何とかしないと…
「あのさぁ」
「あ!大丈夫だよゆうこりん!お金は亜美が出す…むしろ出させてください!!
」
「聞け!!」
「うん!このピンクがいいよね!」
数秒後、小清水はお星様になった。
*****
「ねーぇー」
「しつこい」
「だってーぇ」
「何すか」
「ほしかったー。
ぺとお揃いのもの」
「結構あんじゃん、コートとか靴下とか」
「そーゆうのじゃなくてー!
あ、そーゆうのも亜美はうれしーけど!」
わざわざ言い換えたのが小清水らしくて笑えた。
「でも指輪ってやっぱ違うじゃんー」
そりゃ、ね。
わかるけど。
「亜美、ぺのことフォーエヴァーラビリンスなのにぃ」
「直訳せよ」
「え?
えーと、えいえんにすき!」
「フォーエバーラブだからそれ」
「え?え?亜美最初なんてゆった?」
「永遠の迷宮」
「あはは!意味わかんないね!」
こいつの辞書にも意味わかんない、なんて単語あったのか…なんて思ってる場合
じゃなくて。
「絶対買わないよ」
「…えへ☆」
「…なにそのイイ笑顔」
「もう買っちゃった☆」
……………最近見つかったとかいうナウマン象みたいに氷漬けにしてやろうか。
本気で思った。
「…馬鹿じゃないの」
「バカじゃないよ?」
「世間的にはあんたみたいのを馬鹿と呼ぶんデスヨ、亜美チャン」
「そーなのー?」
「そーだよ」
いや、こいつに自分の馬鹿さ加減を理解させるには最早手遅れってもんだからま
ぁ今は置いとこう。
やるべきことはただひとつ。
…指輪を断念させること。
さすがにな。うん。
「あのさ」
「なに?なに?付ける?はい!」
小さな茶色い紙袋に入ったピンキーリングを手渡された。
聞いてください。
一人で勝手に話を進めるのはやめてくれ。
「可愛いよね!ね!亜美さっき付けてみた!ほら!」
嬉しそうにテレビの通販っぽく左手を見せてきた。
うるさいな、あんたがさっきから…っていうより『買ってきた』宣言した時から
付けてるのは気が付いてる。
それぐらい…気付くよ、アホ。
あたしはもう少しこいつに優しくしてやるべきなのかどうなのか。
今までだってこうやって過ごしてきたから変える必要はないかもしれないけど。
でも、昔とは決定的に違うことがある。
あの雨の日から数か月。
映画館初デート(?)から数週間。
…まぁどれ位経ったか、なんてのは些末な事象なので今は大して触れないでもい
いとする。
重要なのは。
この大馬鹿とあたしが、……………うん。
「さんぺーたん冷たいぃー。
亜美はさんぺたまがゆった愛の言葉片時も忘れたことがないとゆーのに!」
「…や、それは捏造じゃね?
愛の言葉とか言ってないから」
実際こいつに好きだなんて伝えたことはない。
が。
踏み切る意思を見せたのは結果的にはあたしのほうだ。
何かの気の迷い…と思いたくなることがなくもない…というか今正に思いつつあ
る。のだけど。
あたしは小清水が、
…………うん。
「サイズ合うのこれ」
「サイズ合うかなっサイズ合うかなっ」
「小坂井さんやめれ」
女の子なら大抵は喜びそうな可愛いピンクのピンキーリング。
小さめのそれはあたしの手の平で佇みながら嵌められるのを待っている。
「…まぁ、合う、か」
若干キツめではあったけど、陽に翳すと綺麗に光を反射した。
「結婚指輪!!!」
「指の位置おかしいだろ」
言うと思ったけど本当に言ったよこいつは。
「給料3ヶ月分だよ由布子…!」
「…わーい」
「もっとファンキーに喜びなよ〜ぅ!」
「いや、別に嬉しいことじゃないし」
「出たよツンデレぇー」
「事実を提示したのみですが」
「もー、嬉しいくせにぃっ」
「を"ー……」
どすん、と抱き付かれて…いや違うか、捕捉されて?
どっちにせよあたし的には『抱きしめられる』というロマンチックな匂いのする
行動な最中とは思えない気分だ。
とりあえず暑いしうざい。
「由布子ォォォォォ!!!!」
「うるさい」
ここが奴の家だからまだいいものの、外だったら黙れだけじゃ済まないのは確実
だ。
「今年も大っっ好きだよ〜?」
「そうかい」
「ねー、ゆうこりん」
「なんすか」
「指輪ヤダ?」
「…やじゃないよ」
「あは」
「キモい」
「ぺ、メジャーリーグカワユス」
「意味わかんね」
「世界フライ級ってこと!」
「…スポーツ変わってるよあんた」
小清水、言葉というものはよく吟味して咀嚼してから口に乗せるようにな。
「ぺー」
「なに」
…はぁ、纏わりつかれるのにもそろそろ慣れてきた。
「ちぅしていい?」
「断る」
「なんで!」
「いや、普通にここは断る所だろ」
「やーだー!!すーるー!!」
「あの熊にでも熱烈なのお見舞いしとけ!!」
部屋の隅に飾られたくまの○ーさんを指差しながら抗議する。こんの大アホが!
「やだ!!プー○ん好きだけど、ゆうゆのがもっと好き!」
「ゆうゆって言うな!」
「なんでーぇ」
「キショいんだよ!」
「ちょっとゆうこりん冷たい!そんなんばっかだと亜美凍えるよ?!」
「いっそ凍えてろ」
「うー…、冷たい…
三瓶由布子マイナス8℃…クーリッシュウーマン三瓶由布子……」
「たとえが一々うざい」
「よし!由布子!!ちゅーしていい?」
「接続詞おかしいんだよお前は!!!!」
あ"ー疲れる。
頭に血ぃ上るぞゴルァ。
「えい」
こいつには噴火しそーなあたしが全くもって見えないらしい。
ものすごく、抱きしめてきた。
「ねー、ゆーゆ」
「キショい」
「ぺ」
「なに」
「してくんなくていーから聞いてー」
「あんたの身の上話を?」
「んー。
亜美ねー、ぺのことすっごい好きー」
「そりゃ、
どーも」
「ぺの好きが10なら亜美の好きはたぶん1000だね」
「100倍かい」
「100万倍かも」
「そりゃすげーわ」
「だからいつでもまもってあげるからね?」
「なにから」
「…ぺをつけ狙う悪しき存在とか?」
「あー、あんたのことか」
悪しきかどうかは知らんけどな。
「ひどー!亜美きずついたよ!ちゅーするよ!」
「どーぞ」
「へぅっ?!」
小清水は急にあわあわ言って顔を赤くさせた。
…なんだこいつ。
「ぺ?ぺ?!お熱ですか?!」
そりゃあんたの方だろ。あはは、タコみたいだけど?
「あ"ー…………えー………えと……………」
…なんだこいつ。
「小清水」
「うぇ?わ、
ぅ?!」
あたしの『好き』は小清水統計によると10らしい。
なので小清水の肩掴んで34くらいはあるぞ、ということをその唇に教えてや
った。
おわり
勢いで書いたので色々設定が甘いやも。
では、お粗末さまでした。
ぐ、ぐっじょーぶ!
ラストがたまらんな。ツンデレ最高っ!!
>>499 名前欄に、「#あいうえお」などと入力すると、トリップがつきます。
#の後を好きな文字列にすれば、自分だけのトリップがつきます。
GJ!!
小清水さんのバカっぷりにいちいちツッコむ三瓶さんに愛を感じるw
超GJ!!
声グラよんだか、おまいら?
萌えるわぁ
>>499 超GJ!GJ!
やっぱりあみぺは好きだっ!ぺのツンデレっぷりとあみすけのボケボケがたまらないw
>>503 い、一体何が起きてた?
>>499 超GJ!! やっぱりあみぺはたまらんw
特にラストなんて最高すぎるww
なんで34なの?
デレ三瓶需要ある?
いちいち需要を気にする人って何なの?
需要のないカプなどないって何回も言われてるだろ
>>499です。
機会があればまた投下させていただきますだ
後、鳥の数字わすれちゃったからコピーして使ってたんだがこのスレ的には付け直したほうがいいの?
>>508 鷹野三四から
以前、とてもあり得ないカップリングを書いた者です。
今朝、おもいっきり本スレ誤爆をし
さらに書いた内容を消失させてしまいましたorz
気をあらためかきなおしたので
あらためて最近あまり見なくなった智ますを投下します。
相変わらず下手な文章なので読みたくない方は読み飛ばして下さい。
「明けましておめでとう、智秋ちゃん。」
「あけおめ〜真澄。」
真澄が私を置いて年末年始イタリアへ旅行に
行っちゃったからすごく久しぶりに会う気がする。
「ねぇ〜真澄。イタリアどうだった?」
「イタリアいろんな所に行ったしよかったよ!
まぁ行きの飛行機で貧血をおこしたり、
みぞれの日があったけどね。
なんだかんだ言ってもやっぱり、イタリアはサイコーだよ!」
真澄は楽しそうにイタリアの土産話をしている。
私はどうしてもこの会えなかった間ずっと聞きたかったことを聞いた。
「あのさ真澄、1つだけどうしても知りたいことがあるんだ。」
「えっ!?なーに智秋ちゃん改まって?何でも答えるよ。」
「じゃあ、単刀直入に聞くよ。
真澄、あんた旅行中誰とも一緒に寝てないよね?」
「なーにそんなことか。
そりゃもちろん一緒に寝たよ毎日。」
「っ……………………………」
私は思わず言葉が詰まってしまった。
「智秋ちゃん?智秋ちゃん?」
真澄がきょとんとした瞳で私をみている。
「ははーん、智秋ちゃんなんか勘違いしてるでしょ。」
私は我に返り耳を傾ける。
「あのね、多分智秋ちゃんが1番よく知ってると思うけどさー
私はホテルに1人じゃ怖くて寝れないんだよ。知ってるでしょもー!」
そういえばそうだった!忘れてた。
やきもち妬いてしまった事が恥ずかしくて、強がりながら私は
「わ、わかってるよ!
さぁ、私たちの姫始めをこれからするよ!
今日は寝かさないからね!」
と、脈絡もないことを言ってしまった。
なんでそうなるんだよーなどと真澄は騒いでるが
こうなりゃやけで真澄を無視して私はホテルへ向かった。
真澄の手を引きながら。
乱文失礼しました。
また今度思いついたら
こんな下手な文章ですが
めげずに投下させていただきます。
あみぺ行きまーす
デレた由布子、想像付かなかったからちょっと無理やり。
イメージ重視な方は注意!
>>518です
パソ子が逝ってしまわれたので投下見送ります。
三瓶ちゃんなみにツンデレなPCだな…
待ってるからまたよろ
てすてす
再度てすと
馬鹿は死ぬまで治らない、とはよく言ったもんだ。
目の前でキモい笑いを浮かべる、この格言を具現化したよーな馬鹿を視界に入れながらしみじみそう思った。
***Give and take?***
「アイラービュー三瓶ちゃん、愛してるよ三瓶ちゃん!いいよいいよ嫁に来ぉ〜い☆」
「………………」
こいつの中にはあたしと顔合わせたらこう言わなきゃいけないってルールでもあるんだろーか。
耳タコにも程がある定型文を唱えながら小清水が抱き付く。
「うざいー」
「好きー」
「マジでうざいー」
「大好きー」
拒否の言葉が全く聞こえていない小清水は10cmはあろうかという身長差を利用してあたしを抱え込むようにへばり付いてくる。
うざいので無駄とは知りつつやめろと言っている最中だ。
本気ではずかしいから人前ではやるな、というあたしの厳重注意を都合良く捉えたこの馬鹿はお互いどちらかの部屋だと蹴り飛ばしたくなるほどベタベタしてくる。
「好きー大好き大好き大好き大好き」
「知ってるから!」
「もっと知って!
亜美の愛はこんなもんじゃないのよ!たとえるならば縄文杉の如く!!」
「うーざいー…よー」
もうかれこれ数十分はこんな調子だ。
べったりされるのがあんまり好きじゃないあたしとしてはうざいことこの上ない。
でも。
…ぜってー言いたくないけど小清水は別だったりする。
伝えたこたぁないけどね、一応、…好き。だから。
だから拒否はしても拒絶はしない。
こー見えてもこいつは空気が読める奴なのであたしのそうゆうバランスを判別しているようだった。
「ゆーうゆっ」
「だからそれはキショいっつってんだろが」
「やーん、照れるゆうゆリザードンカワユス☆」
「照れてないし日本語乱れすぎだし」
「亜美さ、亜美さ」
「なにー…」
「ぺが、さ?
きのー…ちぅして…くれ…
きゃ――――――――!!!はずかし―――――――――――――!!」
耳元で叫ぶんじゃねぇよこのウスラトンカチが!!!!
「亜美あの夜は眠れませんでしたわ…」
「お前あたしより先に寝てたけど」
「うん、それ幻覚!」
「いや間違いないから」
「亜美からの初キーッス☆から2ヶ月…
あのぺが!!ツンデレのぺが!!亜美に!!自分から!!」
「うるさいよ!!人間にゃぁな、気の迷いってモンがあんだよ!!」
「またまた〜ぁ」
あー、うるせーな、そうだよ。
認めてやんよ、あんたに触れたのはあたしがそうしたかったから。だからだ。
…死んでも口には出さないけど。
なんかすっかり小清水ペースというかなんというか。
その内ポロリと好きって二文字くらいは口を出てしまいそーだ。
…………馬鹿といると馬鹿が移る。
「ゆ〜う〜、ゆっ」
「だからやめろっつの!!」
「なんでー」
「あんたはあたしのこと昔っから『ぺ』って呼んでんだからそれで統一されてないとなんか気持ち悪いんだよ!」
「さん付けから急にちゃんに昇格した時なんかヘンな感じするーみたいな?」
「そーだよ」
「そっかー。
…ぺ?」
「なに」
「えへへ」
「なんだよ」
「げへへ、そだよねー、『ぺ』って呼ぶのは亜美だけだもんね〜っ」
「はぁ?」
「照れない照れないっ」
「うっわ、そーゆうの一番腹立つわ」
「うひひ、さんぺちゃんってほんとにかぁいいよね〜、はぅー」
「うっざー…」
……人の気持ちを勝手に読む前に台本読め、このたわけが。
*****
「旅行〜楽しかったねっ」
今まで撮りためた写真データを眺めながら、どれを現像するか考えていたら小清水が言った。
「そだね」
いろんな所に行ったな。
短かったけど濃い時間。
一日一日が濃縮100%な勢いだ。
こいつのことはあらかた知ってるよーな気がしてたけど、新たな一面に気付かされたりした…そんな数日間だった。
まぁ、その新たな一面ってのが新たなウザさの発見しかなかったわけだけど。
「あ!この亜美ちょー鼻の穴見えまくってる!!
コレ現像するのはやめよーね!」
「いや、パノラマサイズに引き伸ばしてもらおう」
「いぃーやぁー!!!」
「そんでカレンダーにしていろんな人に配ろう」
「生き地獄ー!!!!!」
「あはは」
っとにアホだな、こいつは。
下らないことで笑ってばかりの性格は少し羨ましくもあり、時にうざったかったりもする。
こいつはあたしを好きだ好きだと連呼するけど、あたしはこいつにそんなことは一言も言ったことがない。
伝える素振りを見せたことさえない。
そんな釣り合いの悪さを小清水は小清水なりに考えているんだろうか?
言われたい、とか…思うのか?
あたしはどーだ?
こいつに好き好き言われることをどう感じてる?
「小清水」
「カレンダーはやめてぇぇぇぇー!!せめてポスターにしてーっ!!」
「…あたしならそっちのが嫌だけどなぁ」
小清水の鼻の穴全開ポスターなんてタダでもサイン入りでも金一封付きでも本気でいらん。
「ぺならやりかねない、鼻の穴見えてるのも乙かもしれないじゃないデースカとか言い出しそう…」
「どんなキャラだよ」
お前じゃあるまいしぜってー言わんわ、そんなこと。
「あのさ」
「せめて…せめてトレカかポストカードで勘弁してください………」
「もういいよこのネタは」
「あ!やめてくれるの?」
「やるわけないだろ、んなこと」
「良かったー…末代までの恥になるかと思ったわ…」
「それを作るあたしのほうが恥だっつの」
本気なのか冗談なのか分かりにくいなほんと。
でも8割方本気で言ってそうな所が微妙に怖い。
……………。
こいつのバカっぷりに付き合ってたら何か言おうと思っていた言葉がするりと抜けて出ていってしまったよーなのでとりあえず名前を呼んでみる。
「小清水」
「あい!」
「あのさ」
「うん!」
「あんたあたしのこと好きなの?」
小清水の動作が数秒止まった。
「……どしたの?」
「一応確認」
「え?…え?
う、ん。好き。だよ」
そりゃ良かったな、好き度はいくつだ。
って、なんだそりゃ。
何アンケートだよコレ?
「どしたの」
「……どしたんだろうね」
「ぺ、なんかふあんなことでもあるの?」
「は?」
「だってだって、ふあんな時ってなんか誰かに好かれてるってこと確認したくならない?」
「……あ、あぁ」
確かに。
無性に寂しい気持ちになった時こいつにメールやら電話やらする気になることはたま―――――にある。
「さみしいの?」
「…いや?」
「そ。
ならいいよ」
「うん」
「でもさみしいなーって思ったときに連絡くれれば亜美地球のうらがわからでもすぐにぺのとこ行くからね!がおー!」
「…どうも」
何となくわかった気がした。
少し前から胸に詰まってたしこりの原因。
こいつがあたしを好きだって言う度に思ってた。
あたしはそんだけ好かれるような奴なの?
なんであんたはあたしを選んだの?
「ぺ」
「なに」
「元気、ない?」
「あるよ」
お陰様でね。
「なんつーか、あんたはさ」
「うん?」
「バカだね」
「えー」
「好きだよ」
小清水の動作停止はさっきよりも更に数秒遅かった。
「……………を"ぇあ?」
「あたし現像頼んでくるわー」
「ちょまー!!!!!!」
背後に響き渡る小清水の奇声。
…少し後悔した。
危惧していたことが現実になったから。
「ぺ、ぺっ!!!ちょ、おま!!!お待ち!!!ください!!!」
「江戸の人かあんたは」
「モアワンプレイリッスントゥーミー!!!プリーズ!!!」
言いたいことは何となくわかるが相変わらず酷い英語力に思わず笑う。
「うるさいよ」
「ぺ………っ?!ちょ、あのっ」
「なに」
「ああああああの………
もっかい………ゆって」
「言わない」
この時点でかなりはずかしくなってきたので普段よりも辛辣度が増してしまう。
「うー…」
「あんたが」
「うぇ?」
小清水が今日一番多く使った言葉。
あたしも一回くらいなら言ってあげるよ、って程度だから。
だからあんま勘違いすんな抱き付くな、おおお押し倒すな!!!!
「………ぺ」
「やめ、…おま」
三瓶由布子、思い切り『押し倒されて』います。
やめ、マジで!
「う"――――――…………」
「なに……泣いて…」
「ありがとぅう〜……」
「鼻水!!垂れてる!お前、バカ!!死ねよお前は!!」
「だいっっっずぎ…………」
「…う、ん」
自分がここにいる理由を、意味を。
与えてくれたから。
だからあたしも多少〜…は返す。
そう思っただけだよ、だから、……だから。
「泣く、な」
頭をぽんぽん、と軽く叩いた。
「…うん、………うん」
「まぁ、…なんだ?
小清水」
「うぉえ?」
「鼻水拭け」
「う、うん、ごべん…」
「あとさ」
「?」
「……好きデスヨ」
うぅわ、鼻水マジで垂れた。
死ねお前は。
おわり
冒頭にCP記入忘れちゃって申し訳ない!
パソ子復帰しましたので投下。
ぺのイメージが崩れてるけどご容赦ください><
では、お粗末さまでした。
>>538 乙!GJ!
名前欄が気になってるんだが、半角#入れないとトリップにはならないぞ?w
忘れたからそのまま入れてんだろ
>>538 GJ!!
やっぱりあみぺはいいな〜
ペがツンデレ過ぎだろwもっとやれww
>>539 前にトリップ忘れたって言ってたぞ
>>538 GJ!!
萌え死ぬw やばいっ涙でる))
なんかぺ可愛えぇww最高!
トリップ付け直せばいいのに
俺もずっと思ってた
そう聞いてた時に言ってやれよ
投下は嬉しいがテンプレは遵守しような。
つまらんレスが増えるから。
>>538 相変わらずあなた様のあみぺはすばらしいですGJ
>>538です。
スマン、ちゃんとしてないとはいえ鳥は付けていればいいと思っていたよ
野中オタとしてこの鳥気に入ってたんで使い続けてしまった。
次投下する時は鳥付けるよ、つまらんレスさせてすまなかった
後GJありがとう。今週あたりまたあみぺ落とすよ
>>548 鳥はまったく思い出せないの?
少しでも手がかりがあるんだったら、
トリップテストのスレで確認しまくれば、そのうち答えに辿り着くんじゃないか
私の鳥の事でつまらんレスさせて申し訳なかった、改めてスマン
ということであみぺ投下しまーす
>>549 思い当たる数字乱れ撃ちしたら出来た。トン
これを恋だの愛だの呼ぶのかどうかなんてあたしの知ったこっちゃないが、小清
水にとってはえらく重要なことらしく。
***Deception***
…やれやれ。
なんであたしは一日の初っ端を溜め息から始めなきゃならんのだろう。
「三瓶ちゃんっ!!好き!!亜美の愛は縄文杉よりチェ・ホンマンよりも大きい
よ!」
「うるさい」
「ゆうこりーん、亜美と二人の未来について語り合おう!」
「キモい」
「亜美ねー、ゆうゆといっしょいるとちょー幸せ。だいすき。すき。ラヴ。愛、
聞こえますか?」
「聞こえない」
「す―――――――き―――――――――!!!!!!」
「うるっさいわ!!!!!」
耳元で絶叫した小清水の首をたたっ斬る勢いでチョップする。
「鼓膜破れるだろうが!!」
小清水は一瞬にして死の淵から生還すると限り無くイイ笑顔で応えた。
「だってぺ、聞こえないって言った」
「そのまま受け取んな」
「じゃあ返して!気持ち返して!好きって言って!
亜美の奇声は愛情飢餓故の代償行為なの!」
無視しよう。
そう決め込んで小清水が張りついて来る直前まで眺めていた雑誌に目を落とす。
あー…、このニット可愛いなー。
最近寒いし今年は明けてからまだ一つも帽子買ってない気がする。
「ゆうゆ」
「あ?」
「これ可愛いね」
「そだね」
「ゆうゆは帽子似合うよねっ」
「そう?」
「うん。これとかぜったい似合うよ」
指差された淡い紫のニット帽はあたしが今正に可愛いな、と思ったものだった。
…なんかこーゆーとこが妙に突き放せない理由のひとつだったりする。
っていうかゆうゆって呼ぶな気色悪い。
「ぺー」
「をー…」
腹這いみたいな体勢で寝転がるあたしの背中辺りに顎を乗せるようにくっついて
来たのでややうんざり気味の声が出た。
「亜美ね」
「おー」
「ぺのことだいすき」
「知ってるよ」
「自己満足ってゆーのかもしんないけどね?」
「うん」
「ぺにだいすきってゆうの好きなの」
「そりゃすげーな」
「うん、すごい。
だってだいすきって言える相手がいるってすごいことだよ」
…こいつは時々子供みたいに純粋なことを言う。
混じり気なしの、想い。
そんな気がする。
「なんで?」
ぱらりと雑誌を捲る。
「だいすきってたくさんたくさん言える人に会えたって奇跡丸出しでしょ?」
「丸出しだね」
「だからすごいでしょ?」
「すごいね」
「ぺ、聞いてないー」
「聞いてるよ」
ぱらりと雑誌を捲る。
「亜美、ぺに会えたのすっごくすっごく!うれしいもん」
ふぅん。
ならもっと静かにしてくれ。
「ぺ、だいすき」
「うん」
「だいすき」
「うん」
「冷たぁい」
んなこたぁない。
これでもかってくらい優しくしてるよ。
まぁ、態度に出なけりゃ何もしてないのと一緒だけどさ。
捲るページのなくなった雑誌を閉じて体の向きを変える。
目の前に広がる白い天井。
「イチャイチャしてるよーに見えるかなぁ」
「見えてたまるか」
「ん〜」
向きが変わったのをいいことに小清水が覆い被さってきた。うざい。
とてもうざい。
「今が夏だったらね」
「なにぃ?」
「お前ぶっ飛ばしてる」
「なんでぇー!」
「暑いから」
「…今は?」
「冬だから、
…許す」
暖房代もばかにならんのだよ、物価上がってるしね。
あんたは今あたしのタオルケット代わりなんだから妙な風に勘違いすんなよー。
「ぺ、さいしょのころは冷凍みたいに冷たかったのにー」
めちゃくちゃ嬉しそうな声で小清水がべったりくっついてくる。
「最近ちょっと溶けてきたのかな、かな?」
「温暖化のせいデス」
「ヒートアイランドだね!」
「変なとこ知的だねあんたは」
「ねー、ぺ?」
「なに」
「ぺはもちょっと解凍されるべきなのよ?」
「なにそれ。
具体的には?」
こいつの案など安易に予想が付きますけどね、コミュニケーションの一環として
聞いてやる。
「まずね?亜美に毎日好きって5回は言うべきだよ!」
「アラーへの祈りか?」
「あとね、亜美に会えない日は超メール送りまくるの」
「メールめんどい」
「ゆうゆダメじゃん!」
「あんたの勝手な条件だろうが」
それが出来ないからダメと言われても困るっつの。
こいつを構成する物質は9割馬鹿に違いない。
残りの1割はなんだろう、アホかな?
こんなん真面目に考えてるあたしもあたしだけど馬鹿は移ると言うしこいつと一
緒にいることを選んだ時点で仕方ないことなのかもしれない。
やれやれ、嫌な諦め方もあったもんだ。
「ゆうゆ」
「おう」
「亜美はさー、ぺにまだ一々許可取らなきゃだめ?」
「何の」
「えー?チュ☆とかぁー」
「あたしの許可プラス市役所の許可要るよ」
「ハードル高いよー!」
「許可したら絶対あたしにとって好ましくない事態になりそーなんだよ」
「なんないよ〜ぅ、『あら三瓶さん、亜美ちゃんに愛されてるのね』って皆に言
われるだっけっだっよっ」
「むしろ悪夢だろそれ」
「ひどー!!ぺ、罰ゲーム罰ゲームぅ!」
「なに」
「抱きしめの刑!むぎゅーっ!」
「暑いしうざいし苦しいんですケドー」
肩を押してやや引き剥がすけど、小清水はにへらにへらと笑うばっかであまり効
果がない。
第一こいつは脚も腕も長いからこの体勢になったら抵抗する術はあまりない。
「なんかエロフラグだね!」
「アホか」
「A:ゆうこりんを襲ってみる
B:ゆうゆを食べてみる」
「同じじゃん」
「どっちがいい?」
「どっちも嫌」
「じゃあC!」
「なにそれ」
突如現れた第3の選択肢。
だけど微妙に予想は付くので先に手の平で小清水の口許は覆っておいた。
「ふもが〜!!!!」
口を覆われているので喋れない小清水がなんやかんやと喚くがそれは一切言葉に
はなっていない。
「おめー今絶対しようとしたろ」
返答を聞く為に手をどかしてやる。
「なんでわかるの、ぺのマジカルエスパー!!」
「顔がめちゃくちゃ接近して来たら誰でも思うっつの」
「じゃあしていい?」
「じゃあってなんだじゃあって」
「迸るラヴハーツを受け止めて!!」
「受け流すの間違いですか?」
「ダメ!!流し禁止!」
いい加減押し倒されているとしか見えない体勢がはずかしくなってきたので起き
上がる。
「あぁ!エロフラグが!!」
「んなもんボキボキだっつの」
「ぺのバカっ!亜美がこんなに!こんなに!愛してるとゆーのに!!」
「うるさい。っていうかあんたまつ毛付いてるよ」
「え?!どこ?」
「目の真下らへん?
あー触んな触んな、取ったるから」
「お願いプリーズ…」
ちょろんとくっついてたまつ毛を人差し指で取る。
…顔近ッ!
「ととと取れた?」
「まだ」
そろそろ本気で小清水がうるさいから。
黙らせないとフルボッコしそうになるから。
…だから勘違いしないように。
…………う。
なんだこれ、あたしすげー小清水好きみたいで気色悪…………
「ゆっゆゆゆゆゆゆゆうゆ?!」
「……うるさい」
有り得ない位頬を赤くした小清水が口をぱくつかせる。
………あぁ、違う意味で煩くなりそーだ………
「ぺって………ツンデレのかがみ?」
「違う」
「あの!あああ亜美ちょっと頭クラッシュバンディクーです………」
「意味わかんね」
「思考回路はショート寸前みたいな……」
「美少女戦士かよ」
「ごめんね素直じゃなくてってゆうゆの気持ちかぁぁぁぁぁ!!!!!」
「うるさい」
「ぺ!ぺの気持ちはわかった!!もう亜美は迷わない!!」
「………うるさい」
認めない。
認めざるを得なくても認めない。
なんであたしはこんなんを一瞬でも好きかも?なんて思ったんだ。
「ぺっ!!!!」
位置が違えば多分これはハガイジメ。
まぁ…要は物凄く抱きしめられたわけで…
「やめれー」
「だめ!ぺはツンデレだから亜美がそこ分かってあげないとだよね!」
オォ…目論見が見事に裏目に出たヨォ……
「えと、…ぺ?」
「何その乙女ボイス」
「あの、あの」
「きっしょー…」
なんか一昔前の少々漫画ヒロインみたいなうじうじ口調に笑ってしまった。
「ぺ?あの、亜美は…ぺが…も、ちょー…だいすき…なんですが……
ぺは如何ほどでしょうか…」
「用法ちがくない?」
「…亜美ばかだもん」
…やれやれ。
「嫌いではアリマセン」
「ぺは嫌いじゃなかったらちゅー出来るの?」
「何その誘導尋問」
「ぺが悪いんだよ!だってだってうざいキモいキショいばっかゆーくせにまつ毛
付いてるとかゆってちゅーしたり亜美思考回路だいばくはつなのぉぉ!!」
「ショート寸前突破おめでとう」
「ぺー!」
「はいはい」
小清水は割と今真剣らしかった。
が。
正直な気持ちを伝えるのは少々二の足を踏む。…後々うるさそーだし。いや、確
実にうるさい。
「亜美は…ちゃんと…ぺのことだいすき…だよ?ふざけてないよ?」
………うー…………。
あたしはこの空気が本気で苦手だ。
小清水が真面目な顔してあたしを見る。
だからあたしもちゃんと言わなきゃいけない。
「…なんつーかさ」
「う、うん」
「あんたは…、なんだ?
定義っつーか、呼び名?に?拘るっつーか…
ダイレクトに言わなきゃわかんないっつーか………」
「う?」
はぁ。
頭痛がする。
「あんたを、小清水、を、あたしは……嫌いじゃない。し?好きでもないやつに
そーゆーことは…しません」
きっしょー…………
何今の、キャラじゃねぇぇぇぇぇ…………………
「………じゃ、じゃあ、さ?
その………嫌いじゃない人にそーゆーこと……されるのは………い、いや?」
………い、言えと?
コレ、………答えろと?
「………………泣くのは……勘弁しろー……………」
沈黙を拒否と受け取ったか、小清水が泣き出した。
…………あー!もう!!
「いいよ!嫌じゃない!全然嫌じゃない!」
「ぅぐふ………、……ぺ?」
体温上昇で脳髄が溶けて出て行きそーな程はずかしい。
っつーか何言わせてんだよこのアホは!!!死ね!!
「うー…………………」
「なんであんたは泣き方が幼稚園児みてーなんだよ…………」
「だっべ……ぺが……ごだえべぐんないぎゃらぁぁぁ………」
「………はいはい」
それは悪かった。よ。
…機嫌直せ、言ってやっただろ。
*****
小清水が鼻水たらしまくりで喋れないのでしばらくお待ちください
*****
「…ツンデレと付き合うのってたいへんだわ…」
「あたしはツンデレじゃないし」
「ぺがツンデレじゃなかったら世界にツンデレは存在しないよ!
ぺ、髪すっご伸ばして金パにして両サイドで括ったら最強だよ」
「実際やったらあの髪型はキモいと思うんだけど」
「亜美はぺならなんでも愛せる気がするわ…」
「…きっしょ」
小清水はすっかり回復し、あたしが『無理やり言わされた』、『無理やり、言わ
された』台詞を反芻して悦になっていた。
「ぺ」
何、と言おうとしたら。
「てへっ☆奪っちゃった☆」
「……………死ね」
「嫌じゃないってゆったじゃん!全然嫌じゃないってゆったじゃん!!」
「言葉の文だよ!!!!」
「んも〜ぅ、ツンデレなんだからぁ〜ん」
「うっざ」
こん、と小清水が額を合わせてきた。
やめろ顔が近いキモいキショいうざい…
「マイワ〜イフっ」
語尾に死ぬ程付けられたハートマーク。
全部叩き壊すのにはどーすりゃいいんだ、誰か今すぐあたしに説明しろ。
おわり
駄作ばかりで申し訳ない
今度は少しはマシなもん持ってきますノシ
では、お粗末様でした。
◆AIo1qlmVDIさんのあみぺ大好きだあああああああああ
ていうか、三瓶由布子が大好きだああああああああああ
アナタのあみぺがスキダカラー
スキダカラー
トゥキダカラー
GJ!
あみぺいいねー
ナイスツンデレ!次はさらにもう少しデレさせてあみっけを喜ばせてあげてw
GJありがとうございます
由布子がこれ以上デレるのは酔った時位じゃないかなーなどと思いますがそれじゃ意味ないよね
酒の勢いが有りならエロでもなんでも書けそうだけども
YOU、書いちゃってくださいよ!!
お願いします、この通り(>人<)
ここはエロ期待で
まぁ職人さんのペースで気が向いたら書いてください。
声グラより抜粋
ぺ:「いろいろ考えたんだけど、三瓶ちゃんはすごい大事な存在だと思ったんだよ」って
メールが来て。「どうしたんだろう。大丈夫かな、この子って(笑)
あ:ちょっと引いてたよね(笑)なんか家族や恋人以外で何でも話せる人がいるのってすごいなって
改めて思ったんです。三瓶ちゃんがいなかったら、今の自分はなかったんじゃないかなって。
ぺ:でもそのあと真面目に「私もそう思ってるよ」って返しました。
そんな二人が好きだ(*´Д`)
>恋人以外で
ここ、聞き捨てならない
結婚式挙げたから恋人っていうか嫁なんじゃね?
>>581 やっぱりそこ突っ込み入ったか。
この会話の前に、恋人以上の存在で、こんなに一緒にいたら彼氏作る時間はないと思うといってる。
間とってぺが恋人になるで万事解決。
>>580 昨日この記事立ち読みして、ひとりでニヤニヤしてしまったw
あみぺイイなぁ…
でも書くの難しい…orz
愛があればなんでも書けるさ…
>>586 それもそうだな。
よし、頑張って書いてみるよ
最近あみぺ人気だなー
嬉しい限りだけどサイトが全然ないorz
またも転載になっちゃうけど人いないし枯れ木も山の賑わい、みたいなかんじで宜しいでしょうか…
あみぺ投下行きまーす
密かに待ってた。お願いします。
>>590です
またもパソ子がツン化したので投下見送ります…
悪いことは言わんから、新しいの買った方が
ぺ「小清水が纏わりついてくる話見て何が楽しんだよ、キモいな」
こしみず「公認カッポーになるためだよ〜ぅ☆」
そういえばもうすぐ二人の誕生日だねぇ
てすてす
今日マジアカで名前が、「3ぺ」かなんかでマジックペットの名前が「あみすけ」だったキャラを見た。
>>598 ここの住人に間違いないな
若しくは小清水本人
うん、だから、まぁ
***お馬鹿的な彼女***
…何回聴いても耳に慣れない、けたたましい着うた。
携帯から流れる分類するなら騒音に入るだろうその洋楽に顔をしかめた。
この音を止めるにはさっさと携帯を開きどこかしらのボタンを押せばいい。
だけどそうしたら確実にあたしは溜め息をつく。
それがどーも毎回気になって、あたしはこの聞き慣れない騒音を最後まできっかり耳に流すことになるのだ。
自分でも滑稽だと思うけど。
だけど極めて視界良好な未来が好ましくないものだとしたら誰だってそこに繋がる一手を繰出すのを躊躇うだろう。
あたしは現在正にそれなので、飽きもせず毎度毎度この洋楽を聴く羽目になる。
飽きもせず…とは違うか。
飽きる以前に好きじゃない。
なんでこんな鼓膜破けるよーなんを好き好んで聴く奴がいるんだろう。
それにしてもあたしもあたしだ。あいつの言うままに奴からの着信はコレにしたままなのだから。
その内一番つまんない『ピピピピピ』とかにしてやろうしてやろうと思いながらも着信音は今日もやっぱりそのままで。
…やれやれだ。
溜め息はぐっと飲み込んで手を伸ばす。
通話ボタン、ぽちっとな。
押した途端奴のうるせー声が頭の中に響き渡った。
今日も変わりなく馬鹿らしい。死ね。
「あー!三瓶ちゃぁぁぁん!出るの遅いよもうっ!亜美待ちくたびれたよ!待ちくたびれた!」
「すまんの」
「うんっ別にいいよ声聴けたからっきゃはっ」
…何このテンション。切っていい?
「何か御用デスカ」
「用なきゃ掛けちゃいけないの〜?!三瓶ちゃんにラヴを届けに来たんだよーっ、ビームっビームっ!」
「…ご苦労サマー」
「冷たい〜っ!!」
「あんたが熱いだけだと思う」
「そんなことない!亜美はKOOLの代名詞だもん!イッツワンダホー!」
「ふーん」
「三瓶ちゃん!今からそっち行っていい?
行ってきまーす!」
「誰に言ってんの」
「え?ロディ。
1時間以内にいくから!正座して手のひらに亜美の名前とか書きながら待ってて!」
「許可してないんだけど」
「顔パス顔パス!」
「意味わかんねぇ〜…………」
最後の言葉は小清水には全く届かなかったらしい。
あたしに残されたのは通話終了を無機質に伝える電子音と地味にイラつく偏頭痛、そのふたつ。
全くもって。
…やれやれだ。
*****
ピンポーン…と、ありがちな来訪者を告げる音がして、あたしは膝に乗せていただけの雑誌を下ろしのろのろと玄関に向かった。
スコープから覗いて見える派手な金髪が否が応にも奴の襲来を避けられなかったという事実をあたしの視覚に訴えてくる。
「……おう」
「めんそぉ〜れっゆうゆっ!今日もゆーゆは可愛いねっ!」
開けた途端意味わからん上使い所のおかしい言葉と投げキッスをお見舞いされて、ドア封鎖が頭を過った。
でも閉めたら閉めたで違う苦痛に変わるだけなので仕方なく入れ、とだけ言う。
近所迷惑なのはゴメンだ。
「ぺ、はいっ、おみやげ!」
「おー…」
手渡された小さめの白い箱。お早めにお召し上がりくださいと書かれた封印シールが見えるから生洋菓子の類だろう。
「ありがと」
冷蔵庫、隙間あったっけ。
「ぺの顔を思い浮かべながら買いました…!」
「ふーん」
味噌が場所取るんだよなー。でもないと困るし。
「ちょっと!もちょっとリアクションほしいかな!」
「うぃーっす」
そういえばマヨネーズって常温保存でいいんだよね。
あれどかそう。
「ぺ!!ぺには亜美に対するいろんなものが足りない!圧倒的に主に愛が足りない!」
お、良かった入った。
安かったからって業務用なんて買うもんじゃないなー。
「ね〜聞いてるぅー?
聞いてないよねー?ねーぇー」
扉をパタリと閉めると小清水がぶーたれた顔であたしを見ていた。
「なに」
「…ぺ」
「うん」
「ぺ」
「だからなに」
「ぎゅってして!」
「死ね」
「ちょっとー!!!冷たいよ!ツンドラ気候!」
「キモいなー」
「だってぺが亜美に構ってくんにょぇかりぁ〜、あ、噛んだ」
「舌噛み切ってろ」
…はぁ。
まるで生後数か月のわんこだ。遊んで構って相手してってお前、…なぁ。
「お手」
「え?」
「なんでもない」
*****
「でね?そんとき買った金魚がねー?」
世間一般のおやつタイムになったので小清水が持ってきてくれた箱を開け、和やかな午後の一時を過ごしている最中で御座います。
「うるさい」
和やかな、……うん。和やか和やか。
「なんでー!金魚の話聞ーてよーぅ!」
「激しく興味ないわ」
無関心ランキング作ったらベスト3入りは確実ぞよ。
「なにさ!ぺのばかちん!」
「へいへい」
「うそだよ?超大好きだよ?ちょっと心配した?した?」
「しない」
いちごクリームの彩りがきれいなロールケーキと相思相愛中なのでお前は黙れ。
「ねぇ、ぺ?」
「なに」
「亜美は今ショートケーキでぺはロールケーキでしょ?」
「うん」
んなこたぁ見りゃわかる。
それがどうした、って意味で小清水の派手な金髪を見やる。
「もーちょい落ち着いた色のがあたしは好きだけど」
「え?何が?」
「髪」
「誰の?」
「あんたの」
………言うんじゃなかった。
「なーにー?!ぺ、亜美の髪は黒とか茶色のがいいのー?!明日染める!!明日仕事あるけど所構わず染める!」
「所は構えよ」
「染める!!!烏の濡羽色になる!!生まれ変わる!!ぺの好きな亜美になる!!」
「いや、それ改竄」
「やぁーだぁ〜!!!照れるけど〜!!!」
「うるさい」
「美容師さんに『大好きな人にお前は黒いほうがいいよって言われたので黒にしてください☆』って言うね!むしろ予約の電話の時点で言うね!」
「だから改竄甚しいっつーの」
「やだもう由布子ったらっ」
「小清水さんちょっと黙ったほうがいいんじゃないですか」
「それ無理!迸るぺへの愛情を押し止どめる術がこの世に存在するだろうか!いや、ない!」
「舞台かよ」
「明日超楽しみ!!染めたら写メ送るからね!」
「着拒しとこっと」
「大丈夫、亜美の愛は着拒を飛び越えるよ!」
「携帯変えるわ」
本当に相変わらずだな。
うるさいしうざい。
「あんたさ」
ロールケーキの最後の一口を飲み込んでから言った。
「さっきなんか言いかけてなかったっけ」
「え?なんだっけ?」
「あたしがロールケーキで亜美はショートケーキ〜とかなんとか言ってたじゃん」
「あ!あぁ!あれ?イエス!!」
おもむろに席移動すると小清水はあたしの真横に座りこんだ。
「三瓶ちゃん!!!」
「待て」
「え?」
「待て。
お前の考えてることマジで読めた」
「なに?なに?ぺすごいね!」
「死んでも言いたくないけど絶対当たってるからこれ以上近寄るな」
天空×字拳の構えを取るけどやっぱりこいつには通用しない。一体どんな格闘技ならこの馬鹿を撃破できるのか。
「やだ!近寄る!っていうかチューする!」
「やっぱりかよ!!」
「だって亜美もぺも今チューしたらいちご味でしょ?超ロマンチック乱れ飛び!」
「をぁあぁぁ"!!!肩を掴むな肩をぉぉ!!!」
そんなこと言わないの〜とか何とか言いながら抱きついてくるから全力で突き放す。
が、悲しいかな、体格差ってものが立ち塞がり毎度のことながら呆気なく押し倒された。
ちなみにスモールライトが真剣に欲しいと思うのも毎度のことだったりする。…
小人にでもなっちまえ。
「キモいんですけど」
「強がる由布子…そそるわ…」
「キモい」
「ツンデレって辞書で引くとゆうゆ載ってる気がする」
「載るか」
「載るよ!だって何だかんだ言いつつゆーゆ嫌がんないもん!」
「お前耳鼻科行け耳鼻科!!」
後ゆうゆって言うのやめろ。
「ゆうゆなんかいー匂いするー」
「嗅ぐな変態」
「ゲヘヘヘー」
…はぁ。
小判鮫みたいにペッタリくっつかれるのはさすがにもう慣れた。
慣れた、けど。
それでもうざいことには変わりない。
「そろそろ離れーろー」
「ダメ!まだいちご味のチュー達成してない!」
「すんな!!」
「ゆうゆのハートにはきゅん!どきゅん!」
「うぅ〜…るさい!!」
こいつ…頭突きでもしてやろうか。
いやダメだ、こいつ石頭だし何より顔をこれ以上近付けるのは何よりもあたしが嫌だ。
「なんで漫画っぽいことしてくんないの〜ぅ!」
「二次元と三次元の区別は付けろよ!!」
「漫画だったらもうチューどころじゃないよ多分!」
「キモいこと言ーうーなー」
「うわたっ?!」
でこピン一発お見舞いすると小清水は大袈裟にがばりと起き上がったのであたしも片肘を起こす。
「さんぺーちゃぁぁん!いちご味!いちご味!」
「だぁから近寄んな!!」
「ぶぅぅぅー」
ぐぐぐ、と距離を縮めてくる顔を眼前で受け流す。
一度許したらこいつ絶対あることないこと言い触らすに決まってる。
そうじゃなくても友達…………い、以上?っていうわけ?知らん!!知らんけど!!そーゆーのになっただけでも周りが………
だぁぁぁ!!!第一こいつが人前でもベタベタベタベタベタベタベタベタしてくんのが問題なんだよ!!弁えなさい、弁えていなさい!!
体勢を整えて元いた場所に収まる。
小清水は、というと如何にも不満げなツラ下げて何かをぶーぶー言っていた。
「ゆうゆのツンデレバカ」
「なにそれ」
「素直になれよぅ!」
「感情に素直に従ったらあんたを拒否る、に行き着いただけですが」
「こはぁ〜ッ!!
ぺ可愛げ超ない!でもそこが好き!」
「…はいはい」
小清水のテンションに合わせていたら休日が休日じゃなくなるな。
溜め息付きながらもう一度派手な金髪に目をやった。
「ふぉえゎ?!」
ちょいちょい、と頭を撫でると聞いたこともない奇声を上げられたのででこピンで締める。
「一々うるさいよ」
「う…ぅ、…えぇ?」
煩くなったり必要以上に大人しくなったり忙しい奴だ。
こいつ、感情をグラフにしたらとんでもない山あり谷ありになるのは間違いない。
というか、チューする!とか絶叫するくせにちょっとこっちが向かってみると急にあわあわするのがよくわからん。
何となくだけど、あたしに攻め攻め姿勢を示すのが好きなだけな気もする。
…それはそれで激しくキモいな。
「…ぺ?」
うを、出た乙女モード!キモい。
「あの、ですね」
ずっとこんなんなら可愛く見えないこともないのに。
「亜美…は、ですね」
「うん」
「さっきの…ぺのなでなで…に、です…ね…」
「うん」
「ももも………ものすご………く…………どどきどき…しまま……」
「あ、そう」
…あれだけでここまで大人しくなるなら幾らでもやってやんよ。
ぽんぽん、と軽く頭を叩いた。ちょっとした…気持ちを込めて。
「う、………うー…………………」
手が髪に触れるたびに小清水の顔が赤くなっていく。
ある意味すごいな、お前。
「あのぅ!!!!」
「わ、びっくりした」
「あぅ、ごごごめ…」
「なに」
いきなり奇声を上げられたので下ろした手を小清水がぎゅ、と掴んできた。
「なにすん、」
次の瞬間にはあたしは小清水の間合いに放り込まれていた。
…要は、引っ捕まったわけで。
「うー………………」
気持ちってのは体温を伝って届いたりするモノなんだろーか。
だってあたし、小清水の思ってること。
全部わかった。
わかった。から。
「小清水」
しがみつくみたいにあたしを拘束する奴の名前を呼ぶけど返事はない。
だから背中をぽんぽん、って叩いた。
返事、する必要はないって意思表示のつもりで。
「ゆー………ゆー」
それは単なる気紛れだけど。
今日はその呼び方、徹底拒否させてもらう。
あたしをぺって呼ぶのは自分だけだって言ってきたのはあんただろ。
それにあんたを名字呼び捨てる奴はあたしだけだ。
お互い様、なんだ。
きっとあんたも。
「ゆーゆって呼ぶな」
「……ぺ」
「…良し」
「ぺ、底なし沼みたいなの」
「ふーん?」
「亜美、昨日よりもっともっとぺのことすきになっちゃた、かな」
「限界知らずか?」
「う、ん」
「そーかい。
じゃ、そろそろ離してください」
こう言ったらまたすぐにいつものお馬鹿的小清水に舞い戻ると思った、のだけど。
「…ぺ?」
返事をするのはやめておく。
…考え、読めたから。
黙っていたらぺろ、と口の端を舐められた。
肩にそっと乗っかる手が心にくすぐったくて仕方ない。
だけど言わない。
また冒頭にCP表記忘れた、すいまそ。
では、非常にお粗末さまでした。
職人さんキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
マジでGJGJGJ!!!!!
あなたの「ぺ」とPCは最強のツンデレだあああああああああああああああああ
受けモードになるあみぺのかわいさは異常
GJでした!!
>>612 >「ゆうゆのハートにはきゅん!どきゅん!」
まつらいさんを細長くすると小清水になるのか…
GJどうもでーす
かもさんがあみっけをなんて呼んでるかわかる人いたら教えてくんろ
ブログ見て来たけどわからない…
どうしてなんだろう?
どうして私は、わけもなく小清水に冷たいんだろう。
自分でもわからない。嫌いじゃないのに、どうして?
私は小清水のどこが嫌いなんだろう?
悔しいけどあいつ、スラッと背が高くてスタイルはいいし、普段はバカばっかりやってるけど、
演技力はあるし。じゃなかったら、主役デビューなんてできるわけがないし、
業界で生き残れるわけがない。
しかも、あいつは「子供に夢を与える」という声優の一番の仕事を早々とこなしてしまっている。
『明日のナージャ』はどれみ、プリキュアみたいにシリーズにはならなかったけど、
劇団の子供たちからは「ナージャのお姉ちゃん」と呼ばれていたから。
なのに、私の出演作品は夜中にやる『おっきなおともだち』向けのアニメが大部分だった。
朝方に放送の『おとぎ銃士赤ずきん』で、くまいもとこさんからバトンタッチして
鈴風草太役をやったけど、あれはどう見ても子供向けじゃない。
だから評判にならず、シリーズ化もされずに終わってしまった。
あいつには子供に夢を与える力がある。でも私にはないのか、と迷いが生じていた。
さらに、あいつは天狗になるということを知らない。
誰でも、売れるといばり出したり態度が悪くなったりするものだけど、
あいつは変わらない態度でゴロゴロとじゃれついてくる。
……なんだ、小清水に悪いとこなんてないじゃん。
『ドラえもん』の中で、こんな台詞があった。
のび太が出来杉クンのことを、「あいつは人類の敵だ、あいつなんか頭はいいし、
スポーツは万能だし、男らしくて親切で」と非難……するつもりが賞賛になっていて、
「悪いとこないじゃない」とドラえもんに突っ込まれる。
「だから嫌いなんだよ」とのび太は言うが、ドラえもんは「どうも君の言うことはわからない」。
あれ、私ってのび太そのものだ。小清水が出来杉クン……のわけないけどね。
そんなある日のこと、私は、ついに念願の子供向けアニメの主役を演じることになった。
『Yes!プリキュア5』の夢原のぞみ=キュアドリーム役だ。
子供向けアニメは初めてじゃないけど、何しろ、大人気シリーズのプリキュアだ。
プレッシャーはすごかったけど、がんばった。
放送は好評な滑り出しだった。
放送開始から少し経った頃、所属していた古巣の劇団から私と小清水に、子供たちのレッスンの特別講師としてお呼びがかかった。
講師といっても、トークショーみたいなものだけど。第一、私や小清水が何を教えられるのか。
私と小清水は、子供たちの前に立った。小清水が子供たちに呼びかける。
「みなさ〜ん、おはようございま〜す!」
「おはようございま〜す!!」
子供たちから元気な返事が返ってくる。
「今日は、皆さんに紹介したい人がいます。な〜んと、『プリキュア5』のキュアドリーム、
夢原のぞみの声をやっている、三瓶由布子さんで〜す!」
「皆さん、おはようございます、三瓶由布子です」
わあっと歓声が上がった。
「えー、三瓶さんは……」
小清水の言葉を遮るように、
「のぞみちゃんやって!」
「ドリームやって、やってー!!」
やってー、やってーの大合唱。
小清水はオロオロしながら「あ、ああ、みんな静かに、静かにね」と止めようとするがおさまらない。
よし……。
「けって〜い!!」
子供たちがピタッと静かになって、私に注目する。
「あっ、コワイナーだ!プリキュア〜、た〜すけて〜!」
小清水がナージャの声で叫ぶ。
「そこまでよ、コワイナー!大いなる希望の力、『キュアドリーム』!
夢見る乙女の底力、受けてみなさい!『プリキュア・ドリーム・アターーーーック!!」
決め台詞を言った次の瞬間、稽古場は、嵐のような歓声に包まれた。
私……私の声は、子供たちに夢を与えていたんだ。私のやってきたことって、無駄じゃなかったんだ。
子供たちの歓声に笑顔で応えながら、私は思い切り心の中で泣いていた。
レッスンが終わって、控室で私は小清水に抱きついてわんわん泣いてしまった。
「わああ〜〜〜ん!!小清水、私、私〜!!」
「そっか……ぺー、今まで、子供たちにキャーキャー言われたことってなかったんだよね。
やっと夢がかなって良かったよね。声優やってて良かったよね……」
小清水も泣いていた。
「小清水が変な紹介するから、変なアドリブ入れるから、こうなったんだよ!私、涙止まらないよ〜!」
あれ?私何言ってるんだろう?私が勝手にアドリブに乗っただけなのに。
「さっき『ウソ800』を飲んできたから、ウソ言うよ!
うれしくない!ぜ〜んぜんうれしくない!!声優一生続けない!!
これからもずーっと小清水と一緒にいない!小清水なんか大嫌い!!」
泣きながら、ドラえもんの名シーンの台詞をマネて言う私に、小清水はうなずくだけだった。
それから時は流れ……ひとまずプリキュア5は最終回を迎えた。
でもみんな、安心して!
プリキュア5はすぐ帰ってくるからね!
これからも、見て、見て、見てね!
おまけ。
ドラえもん、ゲスト出演でお呼びがかからないかな……。
スタッフさん、小清水よりも先に呼んで下さいね。
だって、先越されたら、やっぱり悔しいから。
以上、最終回記念ストーリーでした。
ちょっとあみぺ買ってくる
GJ
水を差すことを言って悪いけど、だぁ!だぁ!だぁ!は
まあ、主人公じゃなくて相手役だけど
最近あみぺすごいな
鉄板のひとつに加えられた感あるぜ
ソレどこで売ってる?あたしの分もノ>629
ツンデレ百合声優ってあんまいないからねぇ。ぺ、キャラ立ってていいw
そしてあみっけのぺ大好き全面に出してるアホっぽさが可愛い。
ほんといい二人だわ。
職人さんGJ!!
職人さんGJ
いや〜あみぺは本当にいいなぁ
ぺのツンデレは、どっかのツインテールのお嬢様なんかより破壊力があります
傷ついたあみっけを支えてあげてね由布子さん。
あみっけってけっこう繊細っぽいからほんとに心配だなぁ
「あのさ」
「………うん」
「………あのさ」
「………うん」
「かな、しい?」
「………うん」
「……うん」
「……ぺ?」
「……うん」
「いなくなって……かなしい、よ。すごい…さみしい。
けど、亜美……ゆうゆ居る」
「………うん」
座って由布子の肩に額預けてたりするといい
あみっけ、元気出してね。
あみっけと泊まった宿の写真をトップにしてるぺに禿萌え
職人さんたちー
バレンタインに合わせて甘〜いの投下してくれたらうれしいなぁ。
お久しぶりです。
御前の誕生日あたりで投下する予定だったSSです。
御前の誕生日から2ヶ月遅れですみません。
他の職人さんが投下するまでの繋ぎにでもなれば。
生天目仁美×伊藤静
「相変わらず…」
きったねー部屋だなぁ。
人を呼ぶときくらい、少しは整理整頓したらどうなの。
「静が来るまでに掃除しようと思ってたんだけどさー」
「いつものように、途中で“わーっ”てなって諦めたってわけ?」
「そう!」
「“そう!”じゃねぇだろっ。ったく、仕方がないなぁ」
そう言って散らかっているものを片付け始める。
(こうやって甘やかすのがいけないのかもしれないけど)
「・・・・・・・・・・」
ん?なんで私一人で掃除してんだ?
「仁美さん!ここは仁美さんの部屋なんだから、少しは手伝ってよ」
「え?あ、そう、なんだけどさぁ」
なんだ?態度があからさまにおかしいんだけど。
つーか、この部屋ゴミが多すぎだろ。
ぶつぶつ文句を言いながらもゴミはゴミ袋へ、本は紐で縛ってっと。
仁美さんが手伝い始めるのを待つことなく次々と片していった。
「……あーっ!!」
「(ビクッ!)な、何!?」
それまで、黙って様子を見ていた仁美さんが急に大声を出す。
驚いたぁ。
「ちょっとー。ひどいよぉ」
「は?何が?」
わけが分からない私は仁美さんに聞いた。
この辺にあるのは全てゴミだと思って、ガンガン袋へ詰め込んでいたけど、
もしかして大切なものでもあったのかな?
「ごめん。なんか捨てちゃいけないものでもあったの?」
「そーだよぉ。なんで気がついてくれないのー」
このゴミ山の中で何に気がつけとおっしゃるのか?この人は。
「どれよ?」
「袋貸してっ!」
私からゴミ袋を奪い取るとがさがさと漁って、やがてそこから小さな箱をひとつ取り出した。
あー。そういうことか。
仁美さんが何をしたかったのかはすぐにわかったけれど、それは余りにもベタ過ぎて。
いや、そんなことより、こういうことはもう少し違ったやり方するだろ?
「誕生日おめでとう!」
「これ、指輪、だよね?」
「そ。開けてみて」
箱を開けると、そこにはシンプルなプラチナの指輪と、小さく折りたたまれた紙が一枚入っていた。
そこに記された『一緒に住もう』の文字
「でさ。へ・ん・じ!」
「はぁ?何の?」
「指輪と一緒に入ってたでしょ?私の愛の告白〜」
「あぁ、“一緒に住もう”ってやつ?」
「そう!いつからにする?」
「いつからって…」
おい、ちょっと待て。そこにNOという選択肢はないわけ?
文句の一つでも言ってやろうと、もう一度仁美さんを見返す。
仁美さんはじっと私を見つめて私の答えを待っている。
そこにあるのはさっきまでとは違う真剣な眼差しだった。
仁美さんは本当に本気なんだ………
少しだけ流れる沈黙の時。
そして私は、ふぅとひとつ息を吐く。
仁美さんからのプロポーズ。私が断るわけないじゃん。
「そうだなぁ―――」
そう口にした私の瞳はわずかに潤んでいた。
END
以上です。
647 :
名無しさん@秘密の花園:2008/02/07(木) 01:06:36 ID:Ah3wGXg7
あげ
639>>GJ!GJ!素っ気なくも内心嬉しがってる御前がかわええww
てかあみすけ全然ブログ更新してないな…
>639
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!GJ!GJ!
遅くなりましたが、能登さん×川澄さんの誕生日SSを書いてみました。
文章が下手ですみません・・・。
長文・駄文失礼致します。
暖かい―。
体温とかそういう問題ではなく、温度では表せない暖かさだ。
そんな暖かさが掌を介して伝わってきて・・・掌だけでなく体全体が、
心が、暖かくなる。今わたしが手を繋いでいる相手・・・そう、
「綾ちゃん」から伝わって来る。
綾ちゃんといると、いつもこの暖かさが感じられる。
わたしがデビューした時から「頼れる先輩」として
―そして今は、「彼女」として―わたしの傍に綾ちゃんがいる。
「寒いねぇ、麻美」
「雪も降ってるし、確かに寒いけど・・・。
わたしには綾ちゃんがいるもん。あったかいよ?」
「ふふふ・・・。そうね。わたしもあったかいよ、とっても。」
そんな会話を交わしつつ、わたしと麻美子は職場から帰っている途中だ。
今日―2月6日は、わたしの彼女、麻美子の誕生日。
さっきのスタジオでは、麻美はたくさんの人からプレゼントを貰っていた。
どれも愛情が籠っているのがわかった。
陳腐な言い方ではあるが、「麻美子好き好きオーラ」が見えた。
同時に、たくさんの人に誘われていた。
だが、麻美子は断った。「ごめんね、今日は綾ちゃんと約束があるのっ」
自意識過剰かも知れないが、そう言う麻美子の顔は、心なしか嬉しそうだった。
そうやって断る姿を見るごとに、私は優越感に浸っていた。
「ねぇ麻美、夕飯どうする?どこかで食べてく?」
「うーん・・・。今日は、綾ちゃんの手料理が食べたいな。
綾ちゃんのお鍋、すごくあったかくなるんだもん。ふふっ・・・」
そう言って麻美子は、手の繋ぎ方を変えた。俗に言う、「恋人繋ぎ」だ。
それにしても可愛い・・・。今にも押し倒したい位だ。
でも、それは今は堪える。今晩の楽しみとして・・・。
「わかった。じゃあ、材料買って帰ろうか。」
笑いながらそう言って、スーパーに入った―。
「寒いねぇ、麻美」
「雪も降ってるし、確かに寒いけど・・・。
わたしには綾ちゃんがいるもん。あったかいよ?」
「ふふふ・・・。そうね。わたしもあったかいよ、とっても。」
そんな会話を交わしつつ、わたしと麻美子は職場から帰っている途中だ。
今日―2月6日は、わたしの彼女、麻美子の誕生日。
さっきのスタジオでは、麻美はたくさんの人からプレゼントを貰っていた。
どれも愛情が籠っているのがわかった。
陳腐な言い方ではあるが、「麻美子好き好きオーラ」が見えた。
同時に、たくさんの人に誘われていた。
だが、麻美子は断った。「ごめんね、今日は綾ちゃんと約束があるのっ」
自意識過剰かも知れないが、そう言う麻美子の顔は、心なしか嬉しそうだった。
そうやって断る姿を見るごとに、私は優越感に浸っていた。
「ねぇ麻美、夕飯どうする?どこかで食べてく?」
「うーん・・・。今日は、綾ちゃんの手料理が食べたいな。
綾ちゃんのお鍋、すごくあったかくなるんだもん。ふふっ・・・」
そう言って麻美子は、手の繋ぎ方を変えた。俗に言う、「恋人繋ぎ」だ。
それにしても可愛い・・・。今にも押し倒したい位だ。
でも、それは今は堪える。今晩の楽しみとして・・・。
「わかった。じゃあ、材料買って帰ろうか。」
笑いながらそう言って、スーパーに入った―。
間違えて2連投・・・ごめんなさい・・・。
続きを。
「(トントントントン・・・)・・・っつ!いったぁ・・・」
「大丈夫!?綾ちゃん!?」
「う、うん。大丈夫。おかしいなぁ・・・
普段は絶対指なんて切らないんだけど・・・。
ねぇ麻美、ばんそーこーある?」
「うん。ちょっと待っててね。・・・はい、指出して」
「あ、ありがとー、麻美。・・・へぇあわぅぇ!?」
チュパ・・・チュパ・・・。
綾子の指がぬらりとした透明な液体を纏いながら麻美子の薄赤い唇を出入りしている。
「ま、麻美!?どうしたの・・・んっ」
「綾ちゃん、じっとして・・・ちゅっ・・・んっ・・・
よし、ばんそーこー巻いて・・・っと。はいっ」
「あ、ありがとう・・・。ま、麻美・・・」
「うん。えへへ・・・」
麻美子は無垢に笑った。暖かかった。脳がとろけそうな温度だった。
自制心が、振り切れそうになった。
「(危ない危ない・・・。あせっちゃダメよ、私!)」
無心になって、調理を続けた。
「はい。でーきたっと。」
「わー。ぱちぱちぱちー。・・・うーん、おいしそー」
二人の前に綾子が鍋を置く。ふたを開ける。湯気が立つ。ご飯を持ってくる。
「・・・はい、麻美子。・・・で、これは私っと・・・。
よし、じゃあ、食べよっか、麻美」
「うん!」
「いただきまーす」
どうでもいい会話を交わしつつ、隣り合って鍋をつついた。
いつも一緒にいるのに、会話の種は尽きることは無かった。
鍋の湯気が窓を曇らせる。外の世界と隔絶され、二人は二人だけの空間にいた。
「あ、ほーら麻美、ほっぺにおべんとついてる。ちょっとじっとしてて・・・」
「え?ほんと?」
・・・ちゅっ。
「はい、取れた」
「・・・え!?あ、ありがとう、綾ちゃん」
麻美子の顔が真っ赤になる。
「(この子、無意識に攻めるくせに攻められると弱いのよね・・・。)
どういたしまして。ふふ・・・」
二人は他者の介入を許さない、もとい、他者の介入に気づかないほどに二人の空間にいた。
食後は二人でテレビを観る。これがいつものスタイルだ。今日もそれに則る。
ふいに、麻美子の携帯が鳴った。ふと目をやると、「ナバ」という文字が浮かんでいる。
「あ、はいはい。今出ますよっ・・・。もしもしー?ナバ?」
麻美子と「ナバ」はラブラブな様子で話し続ける。じきに、綾子の嫉妬心が強くなり出した。
嫉妬心というよりも独占欲というべきであろうものが。
「(だめよ・・・私・・・。麻美子を束縛するなんて・・・。
そんなの、愛じゃない・・・。私は麻美の彼女なんだから・・・。
でも、でも、今日は、今日だけは!)」
「ふふふふふ・・・でね・・・。・・・なの。・・・だから・・・んうっ!?」
綾子は麻美子と唇を重ねた。麻美子の携帯が落ちる。
「んっ・・・綾ちゃん・・・んはっ・・・どうしたのっ・・・」
「ちゅっ・・・。麻美子・・・今日は・・・はぁっ・・・。
私だけを見てっ!・・・んうっ・・・」
舌と舌が絡み合う。卑猥な音が二人の空間に響く。
自然と感情は高ぶり、麻美子のブラウスのボタンは外れてきた。
麻美子の肌とシックな黒色のブラのコントラストが眩しい。
綾子の手は麻美子のスカートの中に伸び、上品な黒色のパンツの中へ入り、
麻美子の中を蹂躙する。口は徐々に下へと向かい、ブラの外れた胸へと向かう。
「んはぁん!!あ、綾ちゃ・・・あふぅ!!そこっ・・・よわっ・・・あぁぅ!!」
「はぁ・・・はぁ・・・。麻美子・・・かわいいよぉ・・・!」
止まってるな
何が起きた?
止まってる、みたいですね。
投下してもいいのかな‥‥。
おk
またPCがツンデレなのかw
なんという生殺し………
これがこのスレ名産品『ツンデレ』ですな?
ななゆかり、
専用スレにうまく書き込めなくて、
こっちに投下してもいいかな。
どんとこいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
お言葉に甘えて失礼します。
うまく書き込めるといいんだけど。
***
サイドボードに置いた灯りだけが照らす部屋。
随分と冷え込む夜も、
彼女がいれば気にならない。
私の腕の中でまどろみながら、
時折ぐりぐりと顔を押し付けたり、
彼女の真似をして伸ばした私の髪を
くるくると指先に巻きつけたり、
いたずらに胸元を啄んだりして遊ぶ彼女は、
まるで天使だ。
子どものように高い体温も
眠たそうなあどけない顔も
すべてが私を満たしてくれる。
「んー‥‥」
指先に巻きつけた私の髪をほどいて
また彼女が胸に顔を押し付ける。
「‥‥眠かったら寝てもいいんですよ?」
「やだ。まだ奈々ちゃんと一緒にいる」
寝たってずっと一緒にいるのに。
苦笑しながら、彼女を抱く腕に力を込めると
「きゃー」なんて言いながら、彼女が笑う。
「なーなちゃん」
「はーい?」
んふー、なんてあんまり可愛く笑うもんだから、
幸せが溢れてしまいそうで、勿体ない。
「奈々ちゃん大好き―」
「あはっ。私もゆかりさん大好きー」
まるで、幸せをそのまま抱いてるみたい。
ううん、幸せを抱いてるのか。
彼女は、私の幸せ「そのもの」だから。
「奈々ちゃん?」
「はい?」
キラキラ輝く彼女の瞳に私が映る。
私の瞳には彼女が映っているだろう。
ここは、二人の、
二人だけの世界。
「奈々ちゃんっ!」
「へ、ぁ、はいっ!」
もうっ!と、ふくれたかと思ったら、
ちゅっ
唇に灯る彼女の温度。
「もぅ‥‥どうしちゃったんですか?」
今日のゆかりさんは、本当に子どもみたいだ。
「だって、今日バレンタインだよー?」
ハッピーバレンタイーン!
そしてまた。
ちゅっ
もう。本当に。
今日のゆかりさんはどうしちゃったんだろう。
「奈々ちゃん?」
「はい?」
「大好き!」
「ゆかりさん、落ち着いて!」
暴れたせいで、出てしまった剥き出しの肩を
慌てて抱き寄せ、布団に沈める。
「ほら、こんなに冷たくなっちゃって!」
「だって、楽しかったんだもん」
すっかり冷えてしまった彼女のからだを抱き締める。
彼女になら、私の体温をすべてあげてもいい。
「バレンタインはね、」
胸元から聞こえる、小さな声。
「バレンタインは、女の子が好きな人に好きって言う日でしょ?」
少しばかりしょげてしまった彼女が呟く。
「だから、いっぱい言いたかったの」
「ゆかりさん?」
しょんぼり黒うさぎが顔をあげる。
「ゆかりさん、大好き」
大好き。
本当に好き。
何より好き。
誰よりも好き。
いちばん好き。
いちばん大好き。
きょとんと私を見上げていた黒うさぎの顔が、耳が、
みるみる紅く染まっていく。
ぱちぱちと瞬きしながら、固まってしまった彼女も
可愛いけれど、
姫の魔法を解くのも私の仕事。
ちゅっ
ぱちぱちと繰り返される瞬き。
‥‥あれ、おかしいな。
もう一度。
ちゅっ
ぱちぱち。
‥‥あれ?姫?
おっかしいなー。
もう一回!
ちゅっ
唇が離れるより早く、
彼女の腕が首に回った。
ゆっくりと唇を離して。
このまま雪崩れ込みたい気持ちをぐっと飲み込む。
そんな私を知ってか知らずか、
「べつに‥‥いいよ?」
彼女が囁く。
でも。
今日これ以上は彼女のからだに障る。
‥‥のは、分かってるんだけど。
分かって、るんだ、けど‥‥。
「ゆかりは‥‥」
奈々ちゃんの好きなようにしてほしいなー、なんて。
そんな声で、
そんな顔で、
そんなこと、
言われたら。
「後悔しても、知りませんからね?」
「後悔なんてしないよー」
―――本当だ。
―――後悔するのは、どっちだろう。
首筋に唇を寄せて、
吸い上げようとした瞬間。
「あ、ちょっと待って!」
もう後悔、ですか?
寄せていた唇を離して。
なのに、より強く引き寄せられて。
首筋に感じる彼女の吐息。
あ、そういうこと―――か。
もう一度、彼女の首筋に唇を寄せる。
愛しい彼女を抱き寄せて。
愛しい彼女に抱き寄せられて。
小さく音をたてて、唇を離すと、
そこには、
―――新しい、赤い花弁。
同じように私の首筋をみつめていた彼女が、
こちらに視線を移す。
そして、
「お揃い、だね」
嬉しそうに、笑った。
以上です。
PCの調子なのか、サーバーの調子なのか、
よく分からないけど、
とりあえず書き込めてよかった。
読んでくださった方、ありがとうございました。
あと、向こうのスレのみんな、すまんかった。
職人さんGJです
今、なのはを一期から見直してるからすげぇうれしい
しかし、このスレの職人さんのPCはホントにツンデレだなw
ツンデレ好きでMな俺には、たまらないぜ!
>>673 キャァァッァアアア!!GJGJ!
出張氏はほんまに毎度GJやでぇ
バレンタインに浮かれてつい同じ場所に花弁ついちゃった2人だけど
同じ雑誌の撮影に2人でワタワタして奈々さんはタートルで隠したけどゆかりは髪の毛で隠すしかない事態妄想した
どこにいてもなのは厨うぜぇ
専スレだけにしとけよ
最近過疎り気味だったんだしいいんじゃないの?
Aice5DVD発売でどのカプでも良いから投下期待
>>678 Aice5のDVDは今回も良かったね。
百合的にも色々と美味しかったw
最後のVTRもちゃんと収録されていたし。
ますみんから智秋へのメッセージがいい
>>673 GJ!GJ!超GJ!
ゆかりん可愛すぎだww
バレンタインに素敵なSSをありがとう!
683 :
名無しさん@秘密の花園:2008/02/15(金) 00:45:11 ID:qCU2TIrS
今日はあみっけの誕生日ですねー
ぺは祝ったのかな。あみっけんちで過ごしてそうだ。
犬の喪中につき、中止
Aice5のDVD映像特典の智秋とますみんが最高だ。
「百合る?」
「百合らない。」
ツンデレますみんにニヤニヤしてしまうw
>>684-
>>685 いいからとっとと小清水のブログ読みやがってください><
あみぺいいね。ゆうゆから押しかけたかw
朱ちゃんの「堀江さんの心は私の物」もかなり良いと思うんだが
ぺ、いいよぺ!
えぇいっキュンキュンSSはまだかっ!
正座した足が痺れてかなわぬわ!
画像のデータが夜中だったからお泊りしたんだろな
「突然会いたいなんて 夜更けに何があったの?
慌ててジョークにしても その笑顔が悲しい」状態の
三瓶さんが小清水さんを訪れて・・・夜を越した。
つまり、こういうことなのか。
誕生日全然関係なくて自ブログ転載ものでも大丈夫ならあみぺあるけどどうでしょうかお前ら?
アニスパでますみんが智秋に「好きだ」と
あとは二人でえろい声出しまくったり
>>694 うっかり発言したような感じがよかったな
今回のアニスパは神回だった
アニスパよかったw
>>693 アポなしで夜中におしかけてぼろぼろなかっこでも迎え入れられる二人に乾杯w
関係ないものでも投下よろしく。wktk
リクエストでもOKですか?
ある声優イベントかパーティの場で、川澄能登・なばいと・やまなこ等が勢揃い。
そんな中、愛麻衣と井上麻里奈・藤田咲が百合オーラが強い能登にあやかろうとしたら、
川澄が嫉妬して・・・みたいな。
「お前が書け」といわれそうだけど、何せ文章力がない・・・
普段も智秋が一方的に喋ってるっていう話のところで智秋が「好き!」って告白したかと思えば
浅野さんからも「好き」が聞けるとは…
>>697 それはハードルが高いな。
合計で10人のことを知ってなくちゃいけないからな。
だね。そこまで色々な声優には詳しくないからなぁ
お互いの呼び方や喋り方すら分からない人達もいるし
>>698 うん、唐突な流れだったけどよかった!ミンゴスの話題まで出るしなんか妄想が広がるw
「どーしたのっ!?ゆーゆっ!!」
「どーしたじゃねぇしゆーゆゆうな」
「うへへ、こんな時間にぺがうちに来てくれるなんて…決心がついたんだねっ」
デコピンピシッと
「明日酷い目にあいたくないから先手を打ちにきた、ホラ」
「…………」
「渡しにきただけだ。帰るぞ」
「あ――――っっっ!!!!!!」
ほっぺたキューっと
「夜中だうるさい」
「ぺ!ぺ!?覚えててくれたのっ!?やっぱり愛の力は偉大だねっっ」
「愛じゃないし先手だって言ったろうが」
「好きな人にじゃなきゃこんな事出来ないよぉぉぉ!ぺ愛してるぅぅ!!」
「…やっぱり来るんじゃなかった」
「照れないでよ〜ぺ〜」
「そんだけ騒げるなら、まだマシか」
「…………」
「なんだよ。別に心配したとかじゃないからな?お前勘違いするなよ?」
必殺ハグ
「ぺ〜…」
「…ケーキ傾いてる」
「…好き」
「知ってるよ」
こうですか?わかりません!><
いいぞ!!!もっとだ、もっとやれ!!
誕生日ネタ書いてるけど間に合わなかったので代用投下!
あみぺです。
亜美、知ってる。
ぺがだれより女の子らしいってこと。
***Girly
「あ」
3歩前を歩くその人の後を追いかける。
ん?気が付いたみたい。
背中から察するに…避けてるのかにゃ〜?
だけどざんねん、亜美のが歩幅はおっきいもん、あっとゆー間に追いついちゃうよっ。
「さぁーんぺぇっちゃんっ」
ちっちゃくて見つけるとすぐギューしたくなるのはもはや亜美の本能にきざまれているみたい。
うんっ、今日もゆーゆぅは可愛くてビューティフォー。
「…うざっ」
「つれないねぇハニィ」
「誰がハニーですか」
「やんっ亜美の口から言わせないでっ」
「死・ね」
「うん、それ無理!
だってラヴリーの代名詞なゆうこりんをギューしてるのに死〜ねなぁいよぅっ」
「じゃーとりあえず黙れ」
「それも無理!ぺ超可愛い!無限の可能性!」
「離せーぇ………」
「はなしたら亜美にやさしくなる?」
「あー、なるなる」
「ほんと?はいっ」
ぱ、と腕を開くとぺは猛ダッシュを開始したのでパタパタ追っかける。
「やー!ぺウソついたー!」
「嘘も方便んんー!!」
でもざんねーん、亜美のが足速いもぉ〜ん。
「えいっ」
全力疾走、約50m。
もう一回つかまえるとちょっと疲れたらしいゆうゆは腕の中で息切れ気味。
「…おま………、その体力は……なん、だ…」
「愛の逃避行をするぺの為なら肺活量と持久力くらいコントロールできるのっ」
「……愛の逃避行ってのは二人が手に手を取ってするものなんデスヨ?」
「え?そうなの?でも今のも似たようなもんでしょ?」
「掠りもしてないわ!!!」
「ぷんぷんするゆうゆも超可愛い超可愛い超可愛いっ」
ほっぺたにぐりぐり顔押しつけてラヴも一緒に届けー!みたいな!
「や・め・ろ」
耳を引っ張られるのはさすがの亜美も痛い痛いなのでラヴ直送便は急遽配送停止。
「亜美はこんなにゆうゆを愛しているのに……」
「ゆうゆやめてよ」
「ぺ」
「うん」
「好き」
「うん」
あーぁ、なんで届いてくんないのかなぁ。
亜美、ぺのことだいっすきなのに。
世界でいちばんぺのことだいすきな自信あるのにな。
ほんとだよ?
*****
今日もぺはなんだか冷たかった。
ほんとはすっごくやさしいの知ってるから(こないだミルキーくれた!)傷ついたりはしないけど、気持ちの1%くらいはちょっと返してくれてもいーじゃないのよぅ!
うん、でもまぁ、亜美はMだから別にいいけどっ!
いや…良くないな…うん、良くない……
なんでだろ、だろ?
なんで亜美にやさしくないのかなー、かおりんにはめためたやさしいのにぃ。
ツンデレだから、…だといいな。
「…わ」
窓の外見て暗い声、出ちゃった。
雨降ってる。やだなー、雨きらい。
髪モワッてするし寒いし歩きにくいし。
あ〜ぁ、せっかくぺと遊べるのにな。ちぇ〜、服買い歩きしようと思ってたのに。
テレビを付けて天気予報を探す。
えー、結構降るみたい。
どうしよ、亜美かぺのおうちで今後の亜美達の未来について語り合う会に変更するか聞かないと。
携帯をパコっと開きワンタッチに登録されたぺの番号に電話を掛ける。
…………………………。
「あ!もしもしぺ?ね、雨!」
「そだねー」
「どうしよう?すごい降るらしいから外行くのはやめとく?」
「そーだねー」
「じゃあ亜美んち来る?ドンタコス買ってあるよ」
「そーだねー」
「何時頃にする?12時ね!
いつもんとこ来てー!迎え行くから!」
「そだねー」
「うん、じゃあそれまでさよなら愛しい人!!アデュー!アデュー!」
「うるさい」
さてさてー!
ちょっくら部屋片付けよっかな〜!
ぺとの愛の時間に備える準備のため軽く腕まくりをした。
ラヴ、由布子。
アヒルさんのマーク入りのかぁいいカサがバス停の前で亜美を待っている。
「ゆーうゆっ
お待たせちゃぁ〜んっ」
「待ってないよ、今来たとこだから」
「ほんと?良かったー!
あんまり寒くなくて良かったねー、行こっか?」
「小清水」
「はいっ」
「お菓子。買ってこーよ」
そう言ってぺが近くのコンビニを指差す。
「あ、うん!
今お菓子新作ラッシュだしね」
「あんたが食いたいとか言ってたやつあったよ」
「ほんと?どれだろ?」
「明治果汁シリーズの新作」
「マジですか!何味何味?」
「どさんこラーメン味」
「なんそれ!!」
「嘘だよ」
「びっくりした〜ぁ、亜美ラーメンは醤油か味噌派だから」
「そこかよ」
ぺがくすくす笑う。
えへへ、ぺの笑った顔、だいすき。
雨がカサを鳴らす。
ぽてぽてぽて。
ちょっと間の抜けた音。
「はいっ、レディーファースト!」
ドアを開けてあげるとぺはまた少し笑った。
「あんたも一応レディーって奴なんじゃないの、生物学的には」
「じゃあ同時に入る?せーのっ」
「やんないから」
ぺが先にスタスタ入ってっちゃったので亜美も慌ててドアをしめて中に入る。
「小清水」
「はいはいっ」
「ドンタコス、何味?」
「どさんこラーメンメイクアップ味」
「あ、そ」
適当にジュースとかポテチとか買って店を出る。
ぺ、いつもはササッと選ぶのに今日は迷ってたみたい。
かんわいぃいなー、女の子なんだからぁ〜んっ
「雨ちょっと強くなってきたねー」
「そだね」
「ぺ、いつ縮毛掛けたんだっけ?」
「先月くらい?」
「亜美も掛けたーい」
「痛むよ」
「でも雨の日気にしなくて良くなるのはいいよー」
「まぁ楽っちゃ楽だけど」
「でしょー?」
もうすぐ亜美の家の前。
ぺが少し立ち止まる。
「小清水」
「はいー」
今日はなんだかよくぺが亜美を呼ぶ。
どうしたんだろ?
「あのさ」
「うん」
「あんた、なんであたしに纏わりつくの」
「へ?」
「あ、いや、うん。
毎日毎日飽きずに来るから。
謎の?解明?」
「はー、なるほど」
「はい、お答えどーぞ」
「えー?だってぺのことスキだも………ゲヘヘヘヘへ」
「…キモっ」
「言わないでー!!
より純度の高い愛は時として異様に映ることが多々あるの!」
「小難しい言い方したって要はあんたがキモいってことでしょ」
「キモくない!亜美は愛に生きてるだけなの!」
「あ、そ。
愛に生きてる小清水亜美サン?」
「なぁに、愛に生きてる小清水亜美サンに愛されてる三瓶由布子たまっゲヘヘヘっ」
「…付き合う?」
雨が降るのはゆーうつで、ヤな日で、外なんか行きたくない日に早変わり。
お気に入りの靴とかカバンが汚れちゃった日なんかさいあくで、空に向かってがおー!!って言いたくなる。
でもね、約束があれば少しは変わるかもだよ?
外に行くのが家で遊ぶのになるだけだもん。
………雨、うん。
「………………………ぺ?」
「あたしのこと好きなら。
付き合い、ますか?
って聞いてます」
強くなり出した雨はカサへのいやがらせも強くする。
音、ぽてぽてぽてからばたばたばた、に変わってた。
だけど、途中からその音…聴こえなくなって。
ぺの声だけが抽出したみたいに耳に届いてた。
「今日……………は」
「5月1日」
「5月にも…………エイプリルフールって…………
……………ある?」
ぺはコンビニ袋に付いた雨を腕を軽く振って落としてから言った。
「ないと思う」
「じゃあ…ぺの、中にはあるの?」
「ないよ」
雨が降ってて、ザーザーで。
カサには雨粒いっぱいいっぱい当たってて。
「…これ、」
「ぅ、を、」
袖をぎゅぅううって掴んで触れるかどうかを確かめた。
「これ、」
…………濡れるのなんかどうでもいいや。
「これ、夢じゃ…ない?」
「………………………うん」
ぺのアヒルさんカサがほうり出されたカサの分、倍働いてる。
だけどそれはふつーのカサだから背中が濡れた。
ぺの背中もきっと、濡れちゃってる。
「…………すき?」
「…………………………多分」
ね、雨が降るのはいやな日じゃなかったっけ?
買ってきたばかりのおかしの箱が雨に濡れてふやけてた。
*****
人生は何が起こるかわかんなくて、どれが幸せに繋がるのかはもっともっとわかんない。
だから全部をばかになんかできないんだよね。何となくわかってはいたけど、そう改めてじっかんした。
じゃあこれは何が作用してできあがった事件?
たぶん、どさんこラーメングミのおかげ…ではないんだとは思うけど。
「あの、…ぺ?」
亜美の部屋でドンタコスをぱりぱりさせてるぺに話し掛ける。
雨の音が消えて、ぺの声だけが聴こえたのはなんだかほんとのことに思えなかった。
亜美、まだ夢見てる?
目を閉じてもっかい開けたらいつもの天井が広がってるのかな?
…それなら目、つぶるのはやめとこう。
「なに」
ぺがいつも通りすぎるからますますそう思う。
もうそうだったならそれはそれでいい夢見れたってことでいい…けど。
でも亜美の中ではあれは現実のできごと。
っていうか、やっぱり…現実じゃなきゃやだよ。
「……ぺ」
ほっぺたをつん、ってつっついてみた。
「なにすんの」
「あぅ、ごめん。なさい」
「ん?」
口までドンタコスが差し出されたのでくわえた。
「んまい?」
「…うん」
「良かったですねー」
「………ぺぇ」
「なんだよ」
「夢って見てるとき夢って思わないよね」
「そだねー。
あたしこないだ恐竜出て来たけど見てる時は不思議だと思わなかったし」
「それなのかなぁー………」
「なにが」
「……これも」
「は?」
「ありえないことが起こった。
ありえない場所があった。
みたいな?」
「ジ○リかよ」
くすくすぺが笑う。
…ほら、へんだよ。
ぺはあんまり亜美にそーゆぅ風には笑ってくんないもん。
規制?
続きが気になる木
やっと告白ktkr!!!!!と思ったら恒例のツンデレですか…
職人さんGJ・・・あれ?・・・
またツンデレPCですか?
携帯から書き込み!
ジューシーでポーリーな規制です><
夜に残り落としますね。
おー待ってます。
小箱のゆうゆ、何気にあみっけのほうに手が添えてあるように見えてよいね
「何がありえないって?」
「………………ぺが、
亜美に愛を誓ってた………」
「いや、それは捏造だろ」
ドンタコスが一枚飛んで来たのでキャッチしてマウスイン。
「ゆったよ?!」
「はいはーい、それ改竄でーす」
「じゃあなんてゆったのー!!」
「聞こえなかったの?」
「き、こえた」
「じゃあいいじゃん」
「……付き合う?
………………って、ゆった」
「ふーん」
「イエス、イエスイエスイエス、イエッッッッス!!!」
「ははっ」
「なんで笑うー」
「じゃーそういうことじゃん?」
「ぺ、ぺぇぇぇぇぇ?!」
ゆーこりん、亜美頭がぐるぐるしてきたよ?!
そんなことゆったらダメだよ、亜美ばかだから全力で信じるってば…
「あのさぁ」
「はぃいいいぃ!!!」
「…落ち着こうよ」
「落ち着けないよー!!!」
「なんで」
「だって!だって!」
今目の前に対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースが現れたらぺはれいせいでいられる?そーゆーことだよー!!
「………そんな、変かよ」
「はぅぅ?!」
「うっさい!!全部忘れろ!!」
「なんで怒るのー!!」
「うっさい黙れ!」
ぺこぺこドンタコスが飛んでくるのを紙一重で当たりまくりながらはんげきする。
「怒んないでぇええぇ〜っ」
ぎゅぅううぅうっと捕まえる。
ぺ、ドンタコス運動のせいかな…?ちょっぴり顔があかい。
「おま、離せ」
「やだよぉぉぉ………ぺが怒るいみがわかんないぃいいぃ…………」
「泣くならもちっと可愛く泣け!!っていうか別にあたし怒ってないし!」
「おごっでるぼぉぉぉぉ〜……!」
「怒ってねぇよ!!」
「おごっでるー!!!」
「うるさいよ鈍感馬鹿!!
あ、あんたが……夢……とか…何とか言いまくる…………から………」
「……ひぇうぁ?」
「現実。…………だっつの」
ぺ、すごい………まっか。
怒ってるから?
…怒ってる、から?
「………付き合う?って……
…言っただろーがよー……………………」
「げん、じつ?」
「……っだよ、お前は………
そーだって………言ってんじゃん……………」
ぺのほっぺがまっかで全然目あわせてくんなくて、それがほんとにいつもと違ってて。
「で、でも」
「…なに」
「ぺが………普段亜美に冷たいから……こーゆーことになるんだよぅ」
「なんそれ」
「だってぺ、いっつもウザいキモいばっかゆうから信じれなくても……しょうがないよ」
「…………そこは、わかれ」
「わかんない!」
「一々あんたに抱きつかれるたびになんかそれ系のこと言えってか」
「や、ぺの性格的にそれは望みませんけど」
「…言うねー」
「…………………
………………?
………ぺ、亜美にぎゅぅってされるの……………
…うれ、しかったり、する?」
「……………嫌ではない」
まっかなぺの耳がその答えにポジティブな解釈を上乗せしろって言っている。
「…………ぺ」
「…なん、
うぉぉあぉぁああ?!」
「ぺ、かかか可愛い―――――――――――――――――――――――!!!!!!」
「おまっ、るせっ!!!」
「ツンデレすぎるよさんぺぇちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」
「うぅうるさい!!」
世界まっかっかグランプリがあったとしたら間違いなく上位を狙えるほっぺでゆわれても効かないもんね。
なにこのおんなのこっぽいいきもの!
はぅぅう、かかか可愛いよぅ…………
とりあえず今日いっぱいは離してあげないよっ!
おわり
最近ここにはあみぺしか投下してないので次は藍ゆうでも持ってこようと思いますです
。
ではお粗末様でした。
>>736 キタ━━(゚∀゚)━━!!待ってましたぁぁぁぁ!!!
ぺ、可愛いよぺぇぇぇ!!!
さすがでございます…キュンキュンです……
次の藍ゆうも楽しみにしてます!
甘すぎて死ぬかと思った
GJ
今日は時間があるので転載ですがスレ活性化を願い藍ゆう行きますのです、あぅあぅ><
あまいもの、
それって?
***たんじょうび
手で受けた雪のカケラ。
手の平であっという間に溶けていったそれを見る。
一瞬できえてしまうのに、こんなに積もるのだから少し不思議だ。
まぁ、一粒一粒が地面を徐々に冷やして積もるに至るのだろうけどそれでも手の平で受けるたび頭を傾げたくなくなってしまう。
……本当、すぐに消えてしまうから。
関東に久しぶりの積雪。
あの人が喜ぶだろう。
見て見て、と私を窓へと急かしそうだなぁ。
外から帰って来たんだから雪が降っているのはあなたよりも知っているのにおかしいね。
でもそう言ってきたら『そうですね』って返します。だってあの人が嬉しそうならそれでいいと思うから。
空を見上げた。
いつも流れる点となって降る雪が見上げると水玉のように見える。
黒字に白の水玉。
なんだか…ちょっと感傷に浸りたい気分になってくる。
コートに、鞄に、雪が積もってくるけど気にしない。
「ね、雪だよ!」
案の定過ぎて顔を見てすぐに笑ってしまった。
だって、あんまりにもそのままだったから。
普段私を困らせるようなことばかり言うくせに変な所思い通りなんて結構な矛盾じゃないですか。
「そうですね」
「窓!ほら!」
手を引っ張られたのでもう知っている景色を二人で見る。
「白いね〜」
「雪ですから」
「ノンノン、当たり前を当たり前と思っちゃいかんのだよっ、新鮮な気持ちで見ないと全部が全部つまんなくなっちゃうのよ?」
「…あはは、肝に命じておきます」
「宜しい」
にこ、と笑ってくれたあなたの髪を撫でた。
「ゆーちゃん、手ぇ冷たくなっちゃってる」
「あ、すいません」
「えーい」
ぽすん、と急に身体を預けられてちょっぴりよろけた。
「あったかくなれーっ、とりゃー!」
そう言ってぎゅぅぅっと抱き付いてきてくれた。
「あはは、ありがとうございます」
「うん、感謝して!」
「はい」
手を取って少し体温をもらってからもう一度髪を撫でた。
「あったかいですよ」
「ん。
なら良し」
穏やかな空気の流れる部屋に野中さんと私。
雪が降っているせいか外に人影が見えなくて、世界に二人きりのような気がしてきてしまう。
まぁどちらにせよ少なくともこの『世界』がそうなのは間違いないことですね。
まだ抱き付いてる野中さんの肩に手を置いて少し屈む。
「…ちゅーするの?」
「しますよ」
「宣言されるとのなかさんちょっと緊張するんですけど…」
そんなキャラじゃないでしょう、というのは一旦胸にしまっておく。
あは、…11時間ぶり。
「………ぅ"ー。
今日のゆーちゃんは王子に磨きが掛かってますー。
キザですー、きしょいですー」
「それはどうも」
額に掛かる髪を少し分けてからそこにも唇を付ける。
ちょっぴり熱く感じるのは気のせいですか、野中さん?
「ゆーちゃん」
「はい」
「…えっと、ね?」
「はい」
「誕生日。おめでとう」
今ので照れてしまったんだろうか、顔をうずめられてしまって見ることが叶わない。
「ありがとう…ございます」
「もういっぱいゆわれてると思うけど」
「野中さんは別ですよ」
「日付変わった瞬間にゆえなかったけど」
「今日に間に合ってますから」
「一番に言えなかったけど」
「野中さん昨日帰って来たの深夜さんでしたし」
「あんまりじょうずに言えないし」
その不器用な感じが私は嬉しいんですよ。
その意を込めてまた髪を撫でた。
「…おめ、でと」
「ありがとうございます、
…嬉しいです。………すごく」
こっちを向いてくれるともっと嬉しいのだけどそれは望み過ぎ、と怒られちゃいますか?
*****
「ケーキね?買ったの」
「わ、ありがとうございます」
「チョコといちごとモンブラン〜。
無難だけどいちばんおいしいもんね」
いちばん、と言いつつ3種類挙げてるのは何なんだろう。
全く、可愛い人です。
「あぃ」
フォークに刺さった真っ赤ないちごさん。
野中さんの好きな物ですが、誕生日ですのでありがたく戴いておく。
「おいふぃーれふ」
「あはは、うん。良かったー」
手を伸ばされたのでなんだろう、と思ったらさっきのいちごさんにちょっぴり付いていたクリームが私の口端に付いてしまったのが気になったらしい。
人差し指でちょいっと掬われそのまま自分の口に持っていったのを見ると赤面しそうになる。
…何してるんですか、この人は……
「やー、やっぱ生クリームは甘いね〜」
「そう。ですね」
私の前にあるチョコレートクリームたっぷりなケーキさんのほうが甘い気がするので一口切る。
今度は私の番なのです。
「ん、あまい」
「チョコさんの勝ちですか」
「チョコとの甘さ勝負じゃショートは負けるなぁー、見た目ならぜったいショート派だけどね!」
「勝ち負けあったんですね、ケーキさんにも」
「えー?知んないよ」
「知りませんか」
「うん、知んない」
丸々一日休みを取れたら言うことなしだったのだけど今こうしていられるのに贅沢を言ってはいけないですね。
一緒にごはんを食べて、おめでとうを言ってもらえて、その手に触れることが出来たならそれ以上を求めるほうが間違いなのかもしれないけど。
でも人間は欲深きいきものなのですよ、野中さん。
「きゃー、なにかなー」
ショートケーキのあまい匂いまとう野中さんをぎゅ、としてみた。
時間が取れなかったのなら密度に換えるまでですから。
「………ゆぅちゃん、くすぐったい。………です」
甘噛みを繰り返していたらなんだか苦情が出たので、少し赤くなってしまった首筋の一箇所を最後にぺろ、と舐めた。
「…………ぅー。
………ばかー、やめてよー」
「あは、いやでしたか」
「やー…、…………じゃない。けど、ゆーちゃんのペースはヤ」
「それはわがままと言うんでは」
「違うもん」
「違わないですよ」
「違うもん!」
わかりました、降参です。
違うのは私なんでしょう?
随分伸びた髪に触れると野中さんの匂い、香った。
規制ポーリーです!
日を改めます。
おまえは日本一のツンデレ野朗だ!
規制中の暇潰しにどうぞ。
って、自分も全部載るかわかんないけど。
昔書いたAice5です。アニスパ聞いて思い出した。
緑青、青赤、紫緑って感じ?
黄も出ます。
エロなし!
<expectation>
自分で自分がわからない。
この予感は本物なのか…?
それともただの気の迷い…?
常識とか理性とか倫理とか貞操とか。
そんなものはもう、どうでもよくて。
確信に近い予感を胸に抱きながらも、踏み出せない自分がいる。
…違う。
そうじゃない。
踏み出せないんじゃない。
予感はあくまでも予感だ。
確信では、ない。
こんな中途半端な自分。
こんな我儘な心を抱えて、私は何もしないでいる。
それが、彼女を傷つけているとわかっていても…。
自分で自分がわからない。
それとも、素直になれないだけ…?
「お互い、ツライなぁ」
「あ?」
ほっちゃんが、いきなし溜め息混じりに呟いた。
ツライ?お互い?
何が?仕事のこと?
そりゃ、最近はAice5のせいでハードでタイトなスケジュールに追われてるけど。
取材やら、宣伝やら、ダンスの練習やら…。
もう体がガタガタだ。
それにしても、愚痴をこぼすなんて、ほっちゃんらしくない。
「…片想い」
「はあ?!」
仕事のことじゃなかったらしい。
つーか、片想いって…。
「だから、片想い」
ほっちゃんが念押ししてきた。
いや、だから…。
「私、片想いなんてした覚えないんですけど?」
「違う違う。浅野さんじゃなくて…私と…」
「???」
「智秋ちゃん」
「あー、智秋ちゃんか…ったく、紛らわしいなぁ」
私は、やっと合点がいった。
ほっちゃんは今、恋をしている。
相手は、カンチ。
カンチが何を考えてるかは知らないけど、現在2人は、仲の良い友達止まりだ。
一方、智秋ちゃん。
こちらも現在、恋をしてるらしい。
相手は…私。
って、自分で言ってて嫌になるけど。
言うまでもなく、こちらも仲の良い友達止まりだ。
私がそこで止めてるから。
進展させる予定は、なし。
「着かず離れず片想いって、ツライなぁ〜」
「…」
「すっごいツライなぁ〜。切ないなぁ〜。苦しいなぁ〜」
ほっちゃんが、わざとらしく言いながら私の肩にもたれ掛かってきて、彼女の甘い匂いが鼻腔をかすめた。
頭をグリグリと私の肩に擦り付けてくる。
それは、嫌味?嫌味ですか?
「ほっちゃん、ちょっと意地が悪くない?」
「だって、本当のことだもーん」
もーん。って…。
私の肩の上、上目遣いで頬を膨らませる姿は、誰だってKO出来そうなくらい可愛かった。
「はぁ〜」
会議室のソファで、私は溜め息をついた。
部屋には、私とほっちゃんの2人しかいない。
まどかちゃんは、ライブの衣装直しとかで衣装部屋に行ってる。
カンチと智秋ちゃんは、他の仕事でまだ来ていない。
今日は衣装の直しとか、これからの予定とか、そーゆう細々した問題を消化する日なのだ。
「溜め息なんかつかないでよ。落ち込む…」
私の反応をカンチと重ねたのか、ほっちゃんが暗い顔をした。
力を抜いた彼女の重みが、私の半身にのしかかる。
ほっちゃんとベタベタするのは、悪くない。
同姓だろうが、異性だろうが、女の子を可愛いと思うのは当たり前のことだ。
だからって、こんなファンタジーな女に惚れたりはしないけど。
でも、まあ、可愛いのは確かなのだ。
「落ち込ませた?」
「うん。思いっきり」
ほっちゃんの顔を覗き込むと、彼女は少しだけ目を吊り上げた。
だから素直に謝ることにした。
「ごめんね」
「浅野さんはさ、やっぱり智秋ちゃんと…その…」
「何?」
「付き合う気とか、ないの?」
遠慮がちに聞いてきた。
「ない」
私、即答。
「なんで?やっぱり女の子はダメ?」
「ダメじゃないけどさ。
好きな人としか付き合えないから、私は」
私は軽い気持ちでなんか付き合えない。
「好きじゃないんだね」
ほっちゃんが、哀しそうに呟いた。
「…」
「…」
2人、無言。
「…と、思ってたんだけどね〜」
「え?!浅野さん、まさかっ」
「正直わかんない。どーにかしてあげたいとは思ってるんだけど」
「だったらっ」
「でも、恋してないんだもん、私。
はっきり告白されたわけでもないから、私も何も言えないし。
もちろん嫌いじゃないし、むしろ好きだし。でも恋じゃないんだよ」
そう。
どうしようもなく、あと一歩で恋じゃない。
こーゆうの、なんて言えばいいんだろう…?
「告白したら、何か変わる?」
「さあ?
でも、少なくとも、ほっちゃん達は変わるんじゃない?」
「へ?」
「ほっちゃんとカンチは、変化がないと何も始まらない気がする」
「それは、難しいかも」
「なんで?」
「だって、やっぱり怖いし」
「だいじょぶだって、カンチなら」
「そんなの、わかんないじゃん」
「は?わかりきってんじゃん。だって、カンチだよっ?!」
「…」
ほっちゃんが、止まった。
フフフッ…クスクス…。
止まったと思ったら、肩を震わせて笑い始めた。
「???」
「『だって、カンチだよっ?!』って、それ、どんな理屈なの?」
「え、だって、カンチじゃん」
「ふふふっ…そーだけど、浅野さんってば、面白いっ」
「私、そんな変なこと言ったかな?」
カンチなら、大丈夫だろう。
ほっちゃんの気持ちに応えるにしても、そうじゃないとしても。
カンチなら、大丈夫。
ほっちゃんを傷つけるようなことはしない。
絶対に。
だって、彼女はカンチなのだから。
「ほんっと、浅野さんはさぁっ…フッフフフ、ハハッ…アハハハッ…」
ほっちゃん、笑いすぎじゃない?
こーなったら…。
「うりゃっ!!」
「ひゃあっ??!」
ほっちゃんの首に腕を回して、軽く絞めてやった。
「ほっちゃん、笑いすぎっ!!」
「ごめん!ごーめーんー。許してくださいぃぃ」
「許さぁーん……って、さっきからずっと思ってたんだけど…」
「ん???」
「ほっちゃんさぁ…」
私は自分の右腕にすっぽりと収まる彼女の頭に、これ以上ないくらいに顔を近づけて確かめる。
「は、はい?」
「なんか、甘い匂い。女の子の匂い」
「はぁ…私も一応、女の子ですから」
「その歳で『女の子』?」
「ちょっ!!浅野さんっ!!!」
「ははっ!うそうそ」
そう言いつつ私は自分の鼻を、ほっちゃんの髪に埋めた。
サラサラの髪。
「あの、浅野さん…?」
「ん〜、やっぱ超イイ匂い。羨ましいぃ。シャンプー、何使ってるの?」
「い、いや、シャンプーじゃなくてコロンの匂いだと思うよ?
…って、浅野さん?
わあっ?!」
―ばすっ。
あ。
勢い余って押し倒しちゃった。
ま、いっか。
「えぇー?何のコロン使ってるのー?教えろーっ!!」
「キャハハッ…浅野さん、離れてっ…くすぐったいからっ」
私は懲りずに、ほっちゃんの髪っつーか、耳の後ろあたりに鼻をくっつけてジタバタと暴れるほっちゃんの腕を捕まえていた。
「あはっ。なんか無理矢理襲ってるみたいで、楽しいー♪」
「いやぁー。無理矢理はやめてくださいぃー」
―がちゃっ。
ドアの開く音がした。
ほっちゃんと私は一瞬だけ目を合わせて、同時にドアの方に目を向けた。
「…なに、してんの?」
唖然とした智秋ちゃんが立っていた。
その後ろには、カンチ。
「何って…」
答えようとして、初めて気がついた。
私たち、すげー格好してる…。
どっからどう見ても、私がほっちゃんを押し倒してる。
腕、押さえ込んでるし。
ほっちゃんの耳元に顔埋めてんのも、きっとばっちし見られてる。
暴れ過ぎて、服も乱れ気味だし。
「あ、あの…えっと…」
私の下で、ほっちゃんがうろたえてる。
いや、うろたえたら余計に誤解されっから。
えーと止まってるのかな??
割り込みになったら申し訳ない
>>753 久々のAice5!
続きが超気になる!待ってます
続き!wktk!
久々のAice5にwktk
あなたの文章は純粋に引き込まれるから好きだ!
続き待ってます
1日来なかったら神SSオンパレードになってるなんてwwこれだからこのスレは大好きだよwww
「ちょっと、ふざけてただけ」
私は平然と答えた。
「…あ、そうか。だよねっ。ですよねっ。あはっ」
言うなり、智秋ちゃんは踵を返して部屋を出て行ってしまった。
あら?
もしや、私…マズったか?
「浅野さん、馬鹿?
あと、いーかげんに離れたら?」
呆れた顔してカンチが言った。
とりあえず、私はほっちゃんから体を離してから口を開いた。
「馬鹿だった、かな…?」
「うん、馬鹿。フォローしなくていいの?」
「追いかけた方がいーんじゃ…」
カンチとほっちゃんが2人して、私を非難の目で見つめてる。
フォローって、何を?
追いかけてって、どうするの?
ほっちゃんとは、何でもないって言えばいーのか?
ふんづかまえて、引っ張ってくりゃいーのか?
そもそも、私が悪いのか…?
「だぁっ、もうっ!!!」
考えても仕方ない。
だけど、追わなきゃいけないのはわかる。
私じゃなきゃ、ダメなのだ。
まったく、世話の焼ける。
私は智秋ちゃんを追うべく、ドアの外に飛び出して行った。
blue side
「行っちゃったね」
浅野さんが部屋を飛び出して、ようやく私はカンチと目を合わせた。
「行っちゃったねぇ。浅野さん、うまくやれるかなぁ?」
カンチが呆れ半分、心配半分といった様子で私の隣に腰をかけた。
「カンチは何とも思わなかったの?」
「何が?」
キョトンとした顔で聞き返されてしまった。
何がって、だから…。
「私と、浅野さんのこと」
「ふざけてたんでしょ?」
「うん」
「それ以外に何を思えと?」
「何も、ない…です」
わかってたけど。
ちょっとくらいさ、なんかさ、ないわけ?
てゆーか、前から思ってたけど、カンチってちょっと…落ち着き過ぎ。
何でも受け入れ過ぎ。
もちろん、それがカンチの良い所ではあるんだけど…。
―がちゃっ。
「あれ?まだ皆そろってないの…?」
まどかちゃんだ。
しかも、ステージ衣装着たまんま。
まどかちゃんは、私たちの姿を見つけると笑顔を向けてきた。
相変わらず可愛いなぁ、もう。
「まどかちゃん、可愛い!!」
カンチが一目散にまどかちゃんの元へ駆け寄った。
カンチはまるで親戚の子供の七五三でも見るように、楽しそうな顔でまどかちゃんの衣装姿を眺めてる。
「うん。皆の衣装も可愛かったよ。もうね、すっごいよ!予想以上だよ!」
「ほんとに?!うわぁ、早く見たいなぁ。浅野さん達が戻って来たら見に行こうかな」
「あ、そうだ。次はリーダーだって、衣装の人が呼んでたよ?」
カンチの肩越しに顔を出して、まどかちゃんが言った。
「え、私だけ?」
「うん。リーダー連れてきてくれって言われて、それで迎えにきたの」
「じゃあ、私は留守番してるから、いってらしゃ〜い」
カンチがヒラヒラと手を振ってきた。
そして私がソファから立ち上がって、まどかちゃんと一緒に部屋を出ようとした時…。
「あ、そうだ」
いきなりカンチに引き止められた。
「え、何?」
「衣装着たらさ、あとで見せてね。さっさと着替えたりしないで」
「いーけど。どうして?」
「だって、絶対可愛いと思うんだよね、堀江さん。だから、私が見るまで衣装着替えないでね?」
「…」
「ね?」
「う、うん。わかった」
「はい。じゃあ、いってらっしゃい」
「いってきます」
―ばたんっ。
ドアが閉まった。
なんだ?
今のは、何ですか?
天然ジゴロですか?
私、頭おかしくなってますか?
えっと、その、だから…。
「どうしたの?顔、赤いよ?」
まどかちゃんが心配そうな顔で聞いてきた。
「えっと、なんか、その…どうしたんだろ?」
どうしたんだ、カンチは…?
「は?」
「あっ、ごめん。なんでもないの。
行こう、まどかちゃん」
不可解な顔をしたまどかちゃんの腕を取って、私は衣装室への廊下を走った。
もう。
ダメだよ、カンチ。
そんな無防備な言葉、私に投げかけないで。
期待、しちゃうから。
『絶対可愛いと思うんだよね』
その場で思いついたような、些細なわがまま。
そんなふうに、不用意に私の心を掴まないで。
私は、あなたのことが大好きなんだよ?
これ以上想ったら私、カンチのこと、捕まえに行っちゃうよ?
全部が終わる頃には…。
きっと今以上に、私はあなたを想ってる。
その時は迷わずに、あなたのことを捕まえに行こう。
大丈夫なんだよね?
だってあなたは、私が恋に落ちた、カンチなんだから。
green side
なんで、私が。
なんで、私が。
なんで、私が。
会議室を出てからも、頭の中はこの言葉でいっぱい。
一体どーしろってんだよぉ。
そもそも、あのバカはどこに行ったのさ?!
まさか、仕事放り出して帰るわけないし。
う〜ん。
とりあえず、無難に女子トイレとか…?
トイレの個室で独り咽び泣いてる智秋ちゃんの姿が脳裏に浮かんだ。
まさか、そこまでベタな展開はないだろうけど…。
探すだけ、探してみるか。
―ばたんっ。
「うわっ」
トイレの扉を開けると、聞きなれた甘ったるい声が聞こえた。
あ。
本当にいたよ、この人は。
「智秋ちゃんさぁ…」
「はいっ?!なんですかっ」
いや、そんな構えなくても…。
「…」
そーいえば、私、何て言えばいーんだ?
謝ればいーの?
え、でも何に謝ればいーの?
あああああああああああああ…。
ノープランで来たから、気の利いた言葉が出てこないぃぃ。
「…真澄?」
ほら、智秋ちゃんが変な顔してる。
なんだ、どーした、どーすんだ?!
「智秋ちゃんさ、…逃げたでしょ?」
「え…」
「逃げたでしょ、さっき」
「…」
「…ほっちゃんとは、なんでもないよ?本当にふざけてただけだよ?」
なんか私、浮気の言い訳してるみたいじゃないか?
「うん。わかってる」
そして、どーしてあんたはそんなにしょんぼりしてんの?
「智秋ちゃん、今ちょっと泣きそうでしょ」
「う、うん…」
だって、目に涙溜まってるもんねぇ。
「私が泣かせてる?」
「違う!真澄じゃない!てか、泣いてないっ」
「泣いてんじゃん?!」
「泣いてないっ!!」
「はぁっ?!」
目、真っ赤ですけど…?
「まだ、泣いてない」
ああ。
まだ、ね。
「もう少し、待っててくれる?」
「泣くのを?」
「違う。はっきりさせるのを」
「へ?」
「智秋ちゃん、私のことが好きなんでしょ?」
「っとぉ?!」
「変なリアクションとかいらないから」
「はい、すみません…」
「んで。
待ってて欲しいの。多分それって、智秋ちゃんにとっては、すごくツライことだと思うけど。
今はまだ、告白とかされても何も答えられないし。
せめてライブが終わるまでは、考えがまとまりそうにないから。
でも、ちゃんと考えるから。答え、出すから。
つーか、智秋ちゃんにとっても、その方がいーと思う」
「え、なんで?」
「今ここで告白されたら、即答でフッちゃうから」
「ぐはっ」
「リアクションいらないってば」
「本心だよ…本心でダメージ食らった音だよ、今のは…」
あ、また泣きそうになってる。
「ごめん。とにかく、今は大人しく待ってて」
「待ってたら気が変わるの?」
「わかんない」
私は自分で自分がわからない。
「わかった。
大人しく待つ。私もそのつもりだったし。その代わり、ライブが終わったら覚悟しといてねん♪」
「あ?覚悟?」
気がつけば、智秋ちゃんの涙が乾きかけてる。
「ライブが終わったら、ラブラブ光線全開で行くから」
「ぜ、全開…嫌だ、それ」
「嫌がるなよぉぉぉ」
「ああ、はいはい。もういいから。
皆が心配してるから、戻るよ。ほら」
「ふぉ?」
「サービス。ほら、行くよ」
言って私は彼女の手を取って、会議室へ向かった。
おわり
以上です。
設定は、Aice5ラストライブの前って感じで。
この後、紫緑がどうなったかはアニスパ203回を聞くと良いのではないかと。
規制のおかげで手こずりましたが、全部載せられて良かった。
では、藍ゆうの続きを期待して待ってますっ!!
Aice5読みたかった!ありがとう!
グリーンはOKして、アニスパの
「…好き」「ほらね」に続くと妄想したw
Aice5は自然に2カップルを絡ませられるから良いね
GJでした!
うおー藍ゆうのつづき投下じゃー
「野中さん、
いい匂いする」
「いちご?」
「味はいちごでしょうね」
「ほんとに?」
いつもの場所その2である膝の上に乗って来たので腰に手をやって引き寄せた。
こうするといつも私を見上げる形になる野中さんの目線が変わるのでここがお気に入りなんだと解釈しているのだけどどうなんだろう。
「メインのいちごはゆーちゃんが食べたからいちごあじはゆーちゃんのほうじゃない?」
「どうでしょうね」
意図が読めたのでくすくす笑う。
「試すんですか」
「いーよー?」
ちょっと顔傾けて、肩に乗ってくる手にほんの少し…力が入るのがわかった。
3.6秒。
「……しましたか?」
「んん……、
正直しない」
「夢がないですね」
くくく、と噛み殺しても笑いが零れる。
「だってそうなんだもん。
漫画はうそばっかじゃー」
「あはは」
「ね、ゆーちゃん?」
「はい」
「雪、久しぶりだね」
「そう、ですね」
「じゃあ、プレゼントみたいだね?」
「え?」
「いつも降る地域なら違うけどここ降んないでしょ?
なのにゆーちゃんのたんじょうびに狙いすましたかのよーに降った雪!
カミサマ気を利かせたかな?」
「なるほど」
「ありがとゆった?」
「雪に?」
「うん」
「じゃあ明日朝一番に」
「今じゃなくて?」
「うん」
今ありがとうを言いたいのは野中さんにだけですから。いくらカミサマでもそこは譲れないのです。
……カミサマには失礼極まりないですが。
「ゆーちゃん」
「はい」
「いっぱい、いろんな人にゆわれたと思う、から」
「はい」
「だから、
……あたしもいっぱいゆうよ?」
「ふふ、どうぞ」
「おめでと。ゆーちゃん」
「ありがとうございます」
「あたしのときはいっぱいいっしょ……いれるといいな」
「丸一日」
「うん。
足んないやぁ、……やっぱ」
「今から調整しましょうか」
「え、……まじで?」
「今から動けば出来ないこともないでしょう」
「や、……あの、むりしなくていんだよ?忙しいの知ってるよ?」
「野中さん?」
あんまり舐めてもらっては困りますよ。
「…え?
…わ、ゆー、っ」
野中さん、私のこと理解ってないから教えてあげる。
あなたが思うより何倍も何十倍も、何百倍も私はあなたが好きですよ。
隣に居ない時間だってきっと想ってる。
それってあいしてるってことでしょう?
気が付いて、それから自惚れてください。
私にできることの全部、渡せるから。
「私が何故だか無性に6月8日、お休みを取りたい気分なだけですよ?」
「………随分気ぃ早い『無性に』だね」
「せっかちなんです」
「4ヶ月も先取ってどうするの」
「あは」
流行に敏感、とかそういうのでいいんじゃないでしょうか。
そう、思うのだけど。
*****
自分が生まれた日を「おめでとう」で飾れるってすごく幸せなことだ。
それをくれたのが好きな人なら、尚更。
ありがとう、って返したら伝わる?私の返したい気持ち、少しは戻せている?
おめでとう。
ありがとう。
「野中さん」
「はいな」
「ありがとう」
「…は?」
「たくさんおめでとうって、言ってくださったから私も。
ありがとう、返します」
「なにゆってんの、
ほんっと……真面目だねー」
「戴いたなら返さないと」
「今日はそれ考えなくていーの!
ゆーちゃんは今日は貰う日なんだから」
「貰う日?」
「誕生日は貰う日でしょ」
「そ、ですか」
「そ。
で、他の人が誕生日になったらその時返すの。
それでおめでとうとありがとうを回ってくんだよ」
「………存上げませんでした」
「あは、いっこ賢くなったね?」
「なりました」
「なんか欲しい?」
「え」
「何か欲しいものあればあげるよ?
今日はゆーちゃんの貰う日ぃ〜」
「うーん…」
「じゃあありがちな上実際やられたら引くやつやってやんよ。
『あたしがプレゼント』!」
両手を広げて、さぁ来い!みたいな姿勢を取られたので近寄って戴いておく。
「……ここは引けよぉ」
「貰えるのなら戴いておきます」
「やったあたしがはずかしいからコレ!」
「プレゼントーはーのなかさんー」
「へんな歌詞付けて歌うな、……はっずかしいなぁ……もぉ」
俯かれてしまったのでつむじに軽くあご乗せてみる。
「……ゆーちゃん?」
返事はせずに、少しくぐもったその声に耳を傾けた。
「ゆーちゃんは……ばかなの?」
「どうでしょうか」
「ばか。だよ。
……ゆーちゃん」
「じゃあ、馬鹿で」
「うん」
時計の音と、あなたの体温。
ここにあるもの。
……多分、それだけ。
「ゆーちゃん」
「はい」
「たんじょぉび、おめでとう。
……だいすき」
あは。
やっとこっち見てくれた。
欲しいものならきっとずっとひとつだけ。
いっしょに居る時間があるのならそれで十分です、野中さん。
4ヶ月後のその日を今日から数えたらあなたは笑いますか?
おわり
規制に遭ったのでラスト2レスが携帯からになってしまいました><
では、お粗末様でした!
いつもGJ!!!
あなたの作品で藍ゆうとあみぺにハマりました!
てす
持ちネタがやたらあるので放出じゃー
例えばそこにキモチが残っていたとしても、それは?
*****
何かが切れたままの私に押え込まれたあなたに何度も、何度も触れる。
だって触れても触れてもちっとも満たされなくて。
さっきからずっとこうしているのに私の中のあなたを求める気持ち……、少しも
落ち着いてくれない。
だって懸命にこの乱暴な想いを受け入れてくれる小さなあなたが愛しくて仕方が
ないんだ。
瞳、涙が浮かんでいるの分かってる。呼吸もろくにさせてあげられない位に塞い
でいるから。
「……ゆ……ぅっ、ちゃ」
何とか自制して、堪えて。
結果出来た数秒間で何故私の名前呼ぶんですか。
乱れた息と浮かぶ涙がまたも気持ちを駆立てる。
心が溶けて、そのどろどろの想いがまたあなたを苦しめそうで……
「野中……っ、さん」
でも止めてあげられる自信は……なかった。
不意に頬を撫でる手。
微笑ってから囁くように言われる。
「……だいじょうぶ、だよ、あたし。
ゆーちゃんなら、だいじょうぶ……だから。
だから……、
いい。よ」
…………あぁ、あなたは。
「……嫌、に……、
なったら……言ってください」
「……いわないよ」
今にも崩壊寸前の理性を支える必要はないらしい。
だけどきっとすぐに私はあなたを泣かせてしまうだろう。
……もうこれは予想じゃない、確信なんだ。
「ゆうちゃん」
ベットに押し倒されたままのあなたが私を呼ぶ。
「……だいじょうぶ、だよ。
あたし、…………、
こわく……ない、……から」
「野中、さん」
「……うん」
汗ばんだ額に今の私に出来る限りの優しさをこめて口付ける。
優しくするつもりはある。
だって……あなたを愛しているから。
だけど滲んだ瞳と健気な言葉はそれすら容易く破るんだ。
後悔……されてしまうだろうか。
「……ん、っ」
「野中……さん」
好きです。
好きです。
その全部を手に入れてしまいたい。背中に刺さる小さな痛みも、全部……残らず
。
独占欲とも少し違う……粗暴な感覚。
すきだった。
……きっと、初めて会った時から。
だから……
ずっとずっと……欲しかった。
「好きです」
ほんの少し唇を離してはそう告げる。
今のあなたに届いているかはわからないけど、それでも言いたかった。
溢れたままの私の欲望を全て受け入れようと必死なこの人には残酷な言葉かもし
れないけれど。
至る箇所に痕を付けて、私の物だと主張して。腿の内側に口付けると甘く高い声
が響いた。
「ゅう……っ、ちゃ、」
元より乱れ気味の息が益々その波長を大きくする。
「野中…………、さん」
「……ゆぅ、ちゃん?」
「触っても、……いいですか」
紅潮した頬、滲む涙。
小さく頷いたあなたに罪悪感すら感じた。
……どこまで求めるつもりだろう。
だってあなたは私を全て受け入れる。
大丈夫だからって、怖くないから、って。
浮かぶ涙に触れてから首筋を吸った。
1週間は消えない位に強く、強く。
「後悔……しませんか」
「なに、に?」
「こんな……コトを、
私は……ずっと……
野中、さんに…………したいと、思って……いたから」
「ゆうちゃんだけじゃ……ないよ」
「え」
「あたしは…………
待ってた、よ。
ゆうちゃんが……あたし、を……」
…………っ。
折れるほどに抱きしめたい衝動を噛み殺して、代わりに
「…………えさ袋サン?何を書いているのかな?」
「オゥ、藍チャン!!
実はさ、今年の夏コミで今までのをフル収録した総集編を出そうと思ってて!
知り合いの絵師に絵も頼んだし今が旬だし売れるゼーェ?!冬には壁になるよ私
!」
「あーこんなとこに簡単に人を叩っ切れそうな鉈があるー」
「ごめんなさい冗談です!!!!」
おわり
久しぶりに神田オチでエロバージョンでした。
冒頭にCP表記忘れてすいません><
Aice5のSSすごい楽しませてもらいました。心からありがとー!
ちょ、またお前か神田ー!w
>>805 神田さんオチかよwwwwwwwwwwwwwwwwww
久々の智ますGJです
もう一回アニスパ聞いてきます!
そして久々の藍ゆうGJです
さらに久々の餌袋オチw
餌袋の人気に嫉妬だー
>>780 いやー、やっぱ智ますいいなぁ。
最高です!
青赤の続きも気になるけど。
アニスパは聴きだすと萌えつつも笑いすぎておかしくなってしまうw
Aice5も藍ゆうもえさ袋もみんな超超GJ!!職人さん方大好きだ!!
てか最近スレが盛り上がっててうれしいなw
智ますにほちゃ朱GJ!!DVDで熱がぐんぐん上がってるときにこのネ申SS!素晴らしかった。次も期待してます。
素晴らしいなwこのスレはww
ところで、そろそろヤンデレ亜美すけに急に襲われるぺって言うエロSSはまだですか?
要求ばっかは過疎る元だな
>814
しょーもないツッコミもな。
次の方どうぞー。
智ますな流れに逆らって、ます智書いてみた
微エロありで攻めなますみんという需要に逆らってる気がするカプだけど大丈夫かな?
とりあえず帰って来てからトリップのつけ方とか調べて投下予定ですー
>>816 需要あるある
つか文章書けない俺にとって投下してくれる人は神だ
何でもこい!
あたたかいレスありがとう!
帰ってきたので、さっそくます智投下します
微エロ注意
トリップとかこれで大丈夫かな……
「いYO!アビちゃん久しぶりぃ〜!」
久しぶりに来た真澄の部屋。
真澄の香りがするような気がして、ちょっとドキドキする。
緊張をごまかすみたいにテンションをあげてアビちゃんに絡んで行ったら、
「智秋ちゃん、ちょっと落ち着いて座りなよ」
なんて呆れたように言いながら、真澄が紅茶を出してくれた。
−鈍感な彼女と、不器用な彼女−
紅茶を飲む真澄の横顔をこっそり見つめる。
ううん、きっと真澄はあたしが見てることに気付いてる。
それだけじゃない。
「アビちゃんに会いたいから」っていう真澄の部屋に来た理由も、
あたしが真澄に逢いたかっただけだって気付いてる。
そして――あたしが真澄を好きだってことも。
いつも、会話の中でさりげなく
「真澄〜大好きだYO〜♪」
なんて伝えてみても、
「はいはい、私も好きだよ」
なーぁんて、軽くいなされちゃったりして。
そんな感情のこもってない言葉でも、ちょっと嬉しいあたしもどうかと思うけど。
ねぇ真澄?気付いてるんだよね?
それでもあたしと一緒にいてくれるってことは、期待してもいいの?
それともただの同情?
あたしは空気とか読めないし、真澄みたいにするどくないから全然わからない。
なんでも思ったことをすぐ口にしちゃうあたしだけど、真澄の心が見えないからこの気持ちを口にするのは
……やっぱり怖い。
「なに?」
まるであたしの視線に今気付いたみたいに、こっちを向いた真澄と目が合った。
「ん……いやぁ〜紅茶飲んでる真澄も絵になるNE〜って思ってサ!つい見ちゃったよん」
「なに言ってんの」
お、照れてる?
ちょっと眉をしかめた顔が照れ隠しみたいでカワイイ。
「あ、そういえばこの前さ〜」
あんまりからかって機嫌損ねられちゃう前におしゃべりモードに突入。
せっかく真澄とふたり。
話したいことはいっぱいある。
ウジウジ悩んでるよりポーリーみたいに楽しんで笑いたい。
あたしの話をあいづちを打ちながら、たまに突っ込んだりしつつ聞いてくれる真澄。
ホントは真澄の話も聞きたいんだけど、うんうん、って聞いてくれるのが嬉しくてついおしゃべりが止まんない。
「それでまどかちゃんがさ〜相変わらずS村全開で!まぁドMのアタシとしては全然いいんだけどね〜」
あれ?
ふっ、と真澄の表情が変わった。
穏やかな顔で話を聞いてたのが、急に真剣っていうか無表情な感じ。
ぞくっとした。なんでかわかんないけど。
「智秋ちゃんてさぁ……」
「う、うん?なに?」
「Mなんだっけ」
え、つっかかるのソコ?!
なんだかわかんないけど、すごいあたし動揺してる。
なんだろう、真澄がいつもと雰囲気が違う、から……?
「……あ、アハッ!そーそーイジられたりするとちょっと嬉しかったりしてー……あははは……」
真澄がジッとあたしを見る視線にどーしていいかわからなくなる。
ドキドキと、ドキドキとは違う緊張でなんだか手のひらもジューシー?
「あー、えっと、そうアビちゃん!アビちゃんってカワイイよNEー!」
って我ながら無理矢理過ぎる話題転換をしてアビちゃんの方に逃避。
「智秋ちゃん」
「わひゃ!?」
いや、逃避しようとして振り向いたら、その瞬間体ごと後ろに引っ張られた、が正解。
え?え?なになに?
腰辺りに巻き付いてる腕。
背中に感じるぬくもり。
ま、すみ、に後ろから抱き締められてる……?
理解した瞬間に、心臓がフルマラソン状態。
脳内はパニック状態。
「ま……すみ……?」
目線だけ後ろに向けて絞り出した声は、情けないほどか細い。
「……どんなことされたいの?」
「え?……ひゃ、ぁっ……」
首筋にやわらかい感触。
それに驚いてる間に、腰にまわってた手が動いて元々あいてた胸元をさらにはだけさせた。
「ま、真澄?なに、どしたの?」
あたしの必死の問いかけも真澄の耳には届いてないみたいに。
「……強い方がいい?」
「まっ……はっ……!んん……」
今度は首筋を痛いほど吸われ、ピリッとした感覚に頭が真っ白になりそう。
そのまま今度は歯を立てられる。
「いっ……!た……」
「あ、ごめん、強すぎた?……でも、痛い方がいいんだっけ?」
こともなさげに耳元で囁く。
なんだかその声が何を考えてるのか全然わかんないような、色のない声で。
怖い。
いつもと違う表情だった真澄。いつもと違う声の真澄。いつもなら絶対しないことをしてる真澄。
違う人みたいで……怖い。
でも、真澄の手が胸元をくすぐると背筋がぞくぞくする。
いつもと違うって思っても、『真澄』に触れられてるってだけでどうしようもなく体が熱くなる。
「ぅうん……あ、やぁっ……!」
唇が、耳の方から肩へと時折甘く歯を立てながらおりてくる。
いつの間にかブラのホックが外されて、指が直に胸に触れる。
壊れものに触れるように優しく、でも思い出したように痛みを感じるくらい強く、
そんな指と手のひらと唇にかきみだされる。
「……んっ……!や……ます、み、まっ……て」
「ん?もっと強い方がいい?……それとももう少しじらした方がいいのかな」
「ぁ……はぁっ……んん」
低めの声で耳元でささやかれると、背筋がぞくっとして体が震えた。
……真澄に抱き締められてるのに怖い、なんて。
顔が見たい。でも後ろからきつく抱きしめられてるせいで顔が見えない。
顔が見えれば安心できる気がする。何の根拠もないけど。
「……んっ……ますみぃ……かお、見せて……?」
「え?」
一瞬手が止まって。
そのあと体が腕から解放された、と思った瞬間には正面から床に組み敷かれていた。
真澄を見上げて……
顔を見れば安心できると思ったのは気のせいだった……かも。
色のない声と同じように、無表情で何を考えてるのか全然わからなかった。
愛撫から解放されたおかげで少し思考が戻ってくる。
真澄、なんで?
あたしを抱き締めるその前に、真澄はなんて言った?
『智秋ちゃんてさぁ……Mなんだっけ?』
『……どんなことされたいの?』
……まさか好奇心……じゃないよね?
Mな人がどんな反応するか気になったから、とか……
いや、真澄に限ってそんなこと。
でも、『私、気になったことは確かめないと気がすまないんだよねー』って言ってた気がする……
そんなことを考えてる間に、鎖骨のあたりに口づけられる。
そのまま唇と手が下がっていって、胸元のあたりをもてあそばれる。
「ぁ、んんっ……やぁっ……!」
敏感な部分に湿った感触を感じると、そのまま吸い上げられ甘く歯を立てられた。
体が熱くて、呼吸が乱れて、無意識のうちに声があがる。
――だけどそんな体とは逆に、思考はぐるぐるぐるぐるまわりながら落ちていく。
真澄に触れられるのは、いやじゃない。いやなわけない。むしろ嬉しい。
でも、ねぇ真澄、どうして?
好奇心を満たしたいだけ?
あたしじゃなくても……いいんじゃないの?
手が体を撫でるようにすべって、腿に触れる。
胸元の真澄の顔を見つめても、やっぱり何も変わらなくて。
「……は……ぁあっ……」
腿の内側を撫で上げる感触に、息があがって、それで……
あ、ダメだ、もう……
「ふぇ……っ……」
規制かな?支援
違ったらスマソ
834 :
820:2008/02/21(木) 15:37:07 ID:udwGG7Of
規制ひっかかりました……
読んでくれた方すいませんです
最近、規制酷いよな
これじゃ、投下する気も起きなくなるわ
アニスパで智秋が鷲崎の髭を触ろうとした時の「かぶれるよ?」に萌えた勢いで来たらキテタ!
すっげイイ!規制に負けずがんばってください。
真澄の目が見開かれる。
でも、どんなに歯をくいしばっても瞳からこぼれた雫はなかったことにならない。
「ち、智秋ちゃん?」
「……ぅ……ひっ、く……」
驚いてるっていうか、すごくうろたえたような顔の真澄がぼんやりと涙で霞んだ目にうつる。
あ……この真澄は、怖くないや……
「ますみ……あ……」
自分でまなじりをぬぐおうとすると、その前に真澄がそっと指で涙を払ってくれた。
少しはっきりした真澄は、なんだかしょんぼりとして怒られた子供みたい。
「……ごめん……泣くほど、いやだった……?」
「……ちがっ……ぅ……」
声を出したらまた涙がにじんできて、ちゃんと言葉にならない。
でも、真澄もちょっと泣きそうな顔をしてて。
だからなんとか言葉を紡ぐ。
「いや、とかじゃなく……て……っ……
ます、み……何考えてるかわかん……ない、し……なんかっ……こわ、いし……
なんで……とか、どうし……てとかっ……!
……好奇心か、な……とか……っ……あたしじゃなくてもいい……のかな……とかっ……!
頭ん中……ぐちゃぐちゃに……っ……」
口に出してたら余計悲しくなってきて、こらえ切れてない涙がまたこぼれてる。
真澄はまたその涙をぬぐってくれた。
そんな風に優しくされると……
「智秋ちゃ――」
「あたしは……っ……ますみが好き……なのに……!」
あぁ……言っちゃった。
もういつもの冗談みたいにごまかせない。
ぎゅっと目をつぶった瞬間、
「うん。知ってる」
あたしは優しく抱きしめられていた。
「真澄……?ならど、して……」
至近距離で目が合う。
その瞳は、さっきまでと違ってひどく優しかった。
「だから、私もいつも好きだよって言ってるじゃん」
笑うように、ちょっと拗ねたように、少し顔を赤くして囁かれて。
あたしは泣いてたのも忘れて、目を見開いたまま動けなくなった。
え?え?どういうこと?
いつも言ってるって?あれはスルーされてるんじゃなくて?
え?でも今の好きはいつものと違うよね?なんで?え?
さっきより頭がぐちゃぐちゃ。何がなんだかさっぱりわかんなくて。
「っていうか、智秋ちゃんてばさぁ」
優しげな表情をきゅっと引き締めて、でも怒ってるっていうより拗ねたような顔で。
呆れたように言う真澄と眼をパチクリさせてるあたし。
「わかりやすすぎるし、鈍すぎるのっ!
好きとか言うのも冗談ぽく言ってるつもりだろうけど、全然さりげなくないし!
んで、そうやって振られた時は私も好きって返してるのに全然気付いてくれないし!
……ちゃんとごまかさないで言ってくれれば、私だってもうちょっと……」
真澄、顔真っ赤だよ?
早口で怒ったようにまくし立てる真澄が妙にかわいくて、責められてるのに口元がにやける。
「ちょっとー!なんで笑うんだよー!」
「ごめんごめん」
「ぜんっぜん謝られてる気がしない」
「あはっ」
いつもの真澄。無表情でもなくて、泣きそうでもなくて、妙に優しげでもなくて、いつものあたしの大好きな真澄。
もちろんどんな真澄も好きだけどね。
こわばってたりパニくってたりした心が、急にほっとして落ち着く。
怖くなんてないじゃん。
あれ?
落ち着いたら、さっきの言葉がもう一度頭によみがえってきた。
「ねぇ、真澄―?」
「……なに」
「さっきのって、もしかして真澄もアタシのこと好きってこと?」
今度は真澄が目を見開いた。
あたし、なんか変なこと聞いた?アビちゃんみたいな顔になってるぞー
「……あんったは!どこまで鈍いんだー!!」
うわっ、至近距離でその声は鼓膜が危ないって。
「今の、どっからどう聞いてもそうとしか受け取れないでしょうが!一々確認するなー!」
「いやぁ〜だってさぁ〜ほら頭ン中シェイキングな感じでパニくってたからぁん」
「あぁもう……智秋ちゃんの鈍さを甘くみてたよ……」
がっくりと肩を落とすと、そのままあたしの肩口に頭を埋める。
素肌に直接ふれる真澄の吐息。
ん?
「……ねぇますみぃ〜?」
「今度はなに」
「それで、結局なんでアタシはこんなことされちゃったりしたの?」
え、って言葉を漏らすと、顔をあげてかたまる。
「だっ……て……」
今度は耳まで真っ赤になって、目が泳いでる。
「だって智秋ちゃん、さ、好きって言ってもわかってくれないし……
どうすればいいのかって、考えてもわかんないし……
だから――強硬手段に出てみた」
強硬手段って。ちょっと真澄さん、飛躍しすぎじゃないかい?
「それでほら、智秋ちゃんラジオとかで散々Mだとか言ってたじゃん?
だから色々考えてみたんだけど、そういうの全然わかんないし。
で、いっそとりあえず実践あるのみかなーって」
「まってまってまって」
照れ隠しなのか、早口でまくしたてる真澄を強引に遮って止める。
目があうと、赤い顔のままふいっとそらしてしまった。
「アタシも大概不器用だけどさぁ、真澄もかなーり不器用だよね」
真澄は眉をひそめて、あたしは苦笑い。
でも、素直じゃなくて不器用な、
「そういうところも好きなんだけどね」
今度はあたしから真澄を抱きしめた。
ぎゅーっと真澄を堪能してから、腕をゆるめてそっと顔を近づける。
「そういうときは、ね。こうすればいいんだよ」
更に顔を寄せると真澄はぱっと眼を閉じて、そして真澄の唇にあたしのそれを重ねる。
柔らかくてあったかくてドキドキする。
「ん……ね?アタシの、真澄愛してるYO!って気持ち伝わったっしょー?」
ちょっと真澄の目がうるんでてきゅんきゅんしながら言うと、
「……わかんない」
「なにぃー!?なん――」
「だからもう一回」
「んっ……?ぅん……」
今度はさっきより深くて、熱い。
少し落ち着いた体の熱が、いつの間にかまた温度をもってくる。
いき……くる、しっ……
「んんっ……ぁん……」
「んー……」
「ん!……はぁっ……!」
やっと解放されたころには、また目に涙がにじんでいた。
「智秋ちゃん」
「ん……?なに、ますみ……」
「いやじゃなかったんだよね、さっきの」
「え?う、うん、そりゃいやなわけないけど……」
真澄が艶やかに笑った。
それは今まで見たことないような色っぽい顔で、どくり、と心臓が跳ねる。
「じゃあ、続きしてもいいよね」
「え?……ひゃ……ぁん……っ……!」
続き、という言葉通りにさっきまで触れてたところに同じように触れて、撫で上げた。
っていうか、なんかこう、この状況って逆じゃない!?あたしが真澄のかわいいとこ見たいのに!
「……ゃあっ……ますっ……みぃ……!」
すがるように真澄の服をつかんだあたしに、軽くほほ笑んで
「……智秋ちゃん、かわいい」
って囁いた真澄が、なんだかすごく嬉しそうだったから。
こういうのも、悪くないかななんて。
そのまま何も言わず、真澄の背中にすがりついた。
真澄、愛してるよっ。
了
最後だけまた規制にひっかかったので携帯から
勢いで書いたから冷静に読むとおかしいとこいっぱいあるけど、愛は詰め込んだから目をつぶってください
では、長々と失礼しましたっ
ます智最高だ!
ニヤニヤがとまらないw
>>848 GJ!!!
すごい良かった!
二人とも可愛かった
>>848 あなたを私の神に認定しようと思うのだが、異論は?
二人ともすごい可愛かった!超GJ!!
智秋視点のます智イイネー!
>>848 やば、鼻血止まらない…萌えすぎた
超GJっす
あー!もうGJとしか!智ます派だったけどます智もいいな。ほんとGJ。GJ!
GJありですー
おまけ
「いやぁ〜真澄ってば意外とテクニシャンじゃん〜」
「はぁ!?」
「真澄の愛に智秋もうメロメロ♪」
「あーもうっ寝言は寝て言えーー!」
「照れないの〜いっぱい愛を感じさせてもらったからぁ、今度はアタシが返す番ね♪」
「え?ちょっ……いらない!お返しとかいらないから!」
「はいはい、ツンデレはいいから〜」
「ツンデレじゃなーい!」
「いっ〜ぱいかわいがったげる♪」
「まっ……智秋ちゃ……ぁっ……!」
つづかない
リバ最高!
おまけGJ!智ますいいなー。
そしてリバ最高。いやでも一番最高なのは
>>854あんただよ
ます智激しくGJGJ
智秋ちゃんがバカすぎて可愛いなw
おまえの所為で俺までます智書きたくなったよwww
>>854 GJ
このふたりのからみは智ますでもます智でも最高です。
>>856 ます智待ってるぜ!
また懲りずにます智書いてしまった!
続けて投下するのは気がひけるんだけど
落としてもいいでしょうか?
おkそうなら、あとで置きに来ます〜
需要の無いものなんて無いぞ
連投規制が怖いがな
全然おk
賑わって良い
全然OKでしょ。
楽しみにしてる!
「真澄っおかえりぃ〜!」
お風呂からあがって部屋に戻ると、ベッドの上に寝転んでいた智秋ちゃんが飛びあがって嬉しそうに迎えてくれた。
ぶんぶんと揺れる尻尾が見える。
「カモン〜真澄〜!アタイの胸に飛び込んできちゃいなYO!」
ぽんぽんと自分の膝を叩いてから、夜だというのに妙にハイテンションで何かを待つようにおっきく腕を開く。
むしろ夜だから、か。いや、こいつは朝から晩までこんなテンションだ。
「あ〜気持ちよかった」
「ちょっと真澄ー!?」
うるさい生き物をスルーしてベッドに腰を下ろすと、何故か横から非難の声があがる。
「なんでアタシの膝の上じゃないんだよー」
「っていうか、何で私が智秋ちゃんの膝の上に座らなきゃいけないわけ?」
至極もっともな意見だと思うのに、何故か不満そうな智秋ちゃん。
あぁ、ほら尻尾と耳が垂れてるよ。
「愛だよ愛!愛と夢!Love&Dream!」
いや、意味わかんないから。
「アタシの愛を伝えたいのっ!で、真澄の愛も感じたいのー!
だからヘイカモン!」
またもや膝を叩きながらキラキラした目でこっちを見る。
「いかないし」
「ナンダヨーヽ(`д´)ノ
真澄冷たい……智秋泣いちゃうYO〜?」
めそめそめそ。
おい、露骨な泣き真似はやめろ。
っていうか、今の私の真似?
「百歩……万歩譲ってくっついて座るのはいいとして。
私より智秋ちゃんのがちっちゃいんだから、智秋ちゃんが膝の上じゃないの?」
身長差もあるし、まぁお世辞にも私は華奢とは言えないわけだし。
そっちのが自然じゃない?
「真澄はカワイイからいいの!」
はぁ?なんだそりゃ。
アンタのがかわいいっつーの。
「はぁ……私が上がいいのね?」
「おーイエスっ」
じゃあちょっと失礼して。
どさっ
「ふぇ?え?」
ベッドに手をついて見下ろすと、私を見上げるくりくりとした智秋ちゃんの目が更にまんまるくなっていた。
「私が上の方がいいんでしょ?」
きょとんとしてる智秋ちゃんに笑いながら顔を寄せて囁くと、智秋ちゃんの頬に朱が散る。
「ちょっ……!真澄っそういう意味じゃな……っんん!」
抗議しようとした言葉ごと、唇で抑え込んで。
体温の高い体をきつく抱きしめて。
自分の中の熱を移すように、彼女の中の熱を奪うように。
「ふ……ぁんんっ……はぁっ……」
呼吸を整える智秋ちゃんの耳元に口づけるように顔を寄せて、
「……智秋ちゃんの望む通りにしてあげる」
囁くと、びくりと体を震わせて瞳を潤ませる。
私をその気にさせた智秋ちゃんが悪いんだからね?
「ますみぃ……」
とっくに理性なんて陥落してて。
甘い声に誘われるように、さっきよりも更に深く智秋ちゃんに口付けた。
了
以上です
智ますを書いてたはずが、何故か気付いたらます智に。
まぁ、智ますは他のみなさんの激萌えssがあるので
王道をそれたところをいきますw
では失礼しました
>>868 GJ!
ます智もいいなー。
物真似うけたw
本スレでは既出だが、ロザパンらじおのきみきみの発言を聞いて
能登×きみきみを妄想してしまった
が、なんて呼んでるのかわからなくて、文章化できないorz
GJGJ!!
これはいいます智でした!最高でした!ありがとう!
てかあなたの文章に惚れますたww
うおーGJGJ!あなたのSSからます智にはまりゆく自分がいる。
ます智・智ますな流れですが、なばいとをひとつ。
少し遅くなりましたが、なばが髪を切ったネタで。
メールで聞いてはいたけれど。
「おぉぉっ…!」
そうは言ってもやっぱり見慣れない姿に、間抜けな声しか出ない。
「…にしても、随分ばっさりいったねぇ。」
「うんっ!」
私の旦那、こと仁美さんはやたら嬉しそうだ。
「舞台も終わったし、髪ブラも出来たし。」
見て見て、とばかりに差し出されたケータイには証拠写真。
写メの仁美さんはやたら満足げな表情だった。
ふつうはこういうの他人に見せないもんだけど。堂々としすぎ。
あぁでもこういう仲だし。いまさら恥ずかしがることもない、か。
しかし裸で自分撮り、って光景はなかなかシュール。
思い浮かべて半笑いになりながらケータイを返す。
「で、満足しちゃったんだ?」
「うん。満足満足。大満足。だからもういーの。」
へらへら笑いぱなしの仁美さんを見ていると。なんだか余計に。
「…なんか、幼くなった?」
「若返ったの!ぴっちぴち!」
「いや…むしろ通り越しちゃってるから。」
かわいいけどね、とついでのように付け足す。あくまで自然に。
仁美さんは聞き逃さなかったようで、にんまりと反応した。
「でもなんかちょっともったいないな。」
手を伸ばして、仁美さんの耳元に手を差し入れる。
そのまま手櫛で梳き下ろす。
梳いてみるとその短さがより身に染みた。
余りにもすぐに梳き終わってしまって手が物足りないので毛先をくるくるいじってみる。
指の間をするする掠めていく髪の毛が少しくすぐったい。
「私はもったいなくなっちゃう。だから切れないんだけど。」
仁美さんと会った頃から、いや、もっと前から長いままの私の髪。
「でもね。」
仁美さんの声が急に柔らかくなる。
心が、引き寄せられる。
その反動で、手が仁美さんの髪から離れてしまった。
ゆっくりあがる仁美さんの手を目が自然に追ってる。
「静さんはね、切っちゃだめ。」
その手は私の髪におりた。
頭を撫で、そのまま髪を梳いていく。
ただそれだけ。
なのに驚くほど心地良い。
手から伝わるぬくもり。
心まで、あたたかくなる。
「静のをこうするの、好きだから。」
引き寄せられていた心は、すっかり捕らえられてしまった。
引き寄せられた時点で予感はしてた。
こうなったら、仁美さんは絶対私の心を逃さない。
もちろん、私も逃れようとは思わない。
むしろ、もっと。
あたたかい仁美さんの手。
その感覚だけを感じたくてゆっくり目を閉じた。
もっともっと。
すぐに物足りなくなってしまった私は仁美さんに寄り掛かった。
もっともっと。
腰に手を回して抱きしめる。
全身で感じたくて。
頭上でくすりと笑った気配。
仁美さんも片手を背中に回してくれた。
もう片方は頭を撫でたまま。
「…ぜったいきらない。」
ぼそっと呟く。
耳から入ってくる自分の声は思いの外甘えてる。
「だから…。」
これからもこうして?
…うぅ。無理。
恥ずかし過ぎて言い淀む。さすがにガラじゃない。
言えない。けど伝えたくて。
見上げた。
途端に、額にキスが一つ、降ってくる。
「…これからも?」
仁美さんは微笑んでいた。
全部お見通し、か。
悔しい。
けど、嬉しい。
「…うん。」
私は少し背伸びをして唇を重ねた。
言えない分を伝えるために。
以上です。
またタイトル入れるの忘れた…。
「そう言われたら、しかたない」で。
自分にはどうも御前に乙女させたがる傾向があるようです。
では、これにて失礼します。
久々のなばいと。激しくGJ
いやーあの収録風景の胸触られてる御前は完全に乙女の顔をしてますよ。
そしてなばニヨニヨwwほんといい夫婦です。
なばいとGJ!!
>>879 超GJ!!
いやぁ、御前が可愛いすぎてニヤニヤしてしまったww最高でした!
しかし最近ネ申SSが大漁だな。このスレの住人としては嬉しい限りなんだがwww
どうも、たびたび失礼!
勢いで今度は朱まど書いてみたので、投下させてもらいます
作中にAice5のラジオネタが出てきますが、
聞いてない方や忘れてしまった方もいらっしゃると思うので、
抜粋をSSの最後につけておきます
わかりにくくてすいません;
「あっ、そろそろアフレコの方行かないと!」
時計を見上げ、声をあげたのはまどかちゃん。
もうそんな時間か、と思いながらわたわたと帰る支度を始めたまどかちゃんの背中を見て、
なぜだかちょっと寂しくなった。
今日も今日とてAice5のライブにむけて、あれやこれやの準備中。
しかし、いくらライブ前だとは言っても私たちの本業は声優。
そっちの仕事をおろそかにするわけにはいかない。
というわけで、現在ダンスの自主練中のこのスタジオには私、神田朱未とまどかちゃんの二人だけ。
他の3人はそれぞれのお仕事中。
私は今日一日は他の仕事はないけど、まどかちゃんは午後からアフレコがあるらしくて、
あんまり時間はないけどギリギリまで練習したいって言って、ちょこちょこ時計を気にしていた。
それでもって現在、もう行かなきゃいけない時間になった様子。
「ごめんね、かんち。一人になっちゃうけど……」
着替えと支度を終えて準備万端になったまどかちゃんが、すまなそうに眉を下げながら言った。
「いいよいいよ、気にしないで。頑張っておいで」
「うん!ありがとう、行ってくるね」
ニッコリとまぶしく笑う。
うんうん、まどかちゃんは笑顔の方がかわいくていいよ。
ドアの方に向かうまどかちゃんに手をひらひらと振りながら、ふと窓の外を見ると。
「あ、雨降ってきたね……」
「え!?」
180度回転、窓にバタバタとかけよって。
「あー……ホントだー……」
外を見つめながら、しょんぼりとした子犬が一匹。
予報によると、降水確率20%。
もちろんしっかり者と名高い神田朱未さん、抜け目なく傘を持ってきています。
でも、まどかちゃんのこの様子はもしかしなくても、
「傘、持ってきてないの?」
「……うん……」
顔に、どうしよう……って書いてあるよ。
仕方ないなぁ、って心の中で笑って、
「よかったら、私の傘使う?」
バッグに入れてあった折り畳み傘をまどかちゃんに差し出した。
「え?もう一本……持ってるの?」
受け取るのを躊躇しながら、不思議そうに私の顔を見る。
「んやー持ってないけど」
「え、じゃあかんち濡れちゃうよ?」
「うん、でもいいよ。風邪でもひいたら大変だし、貸してあげる」
「え……え、いいよ、かんちが風邪ひいちゃう」
「いいから持って行きなって!」
「だ、だけど一本しかないんでしょ?」
あーもう、頑固だなぁ。いいって言ってるのに。
ん?っていうか、このパターン……
「あー!思い出した!」
「え!?なに?」
「このやりとり!」
思い出したら笑いがこみあげてきた。
あははっ、と一人で笑う私に、
「なにー!?私、なんかおかしい??」
ついていけず、ちょっとテンパり気味のまどかちゃん。
「違う違う。このやりとりさぁ、前にラジオでやったよね?」
「ラジオ?……あー!なんだっけ、そう、モテ語録!そういえばこんな会話だったかも!」
前にAice5のラジオでやった1コーナーで、モテる女になるためにお題のシチュエーションに対しての
モテる一言を答えるっていうもの。
それの、確かお題は『傘を忘れたときに好きな男の子に「傘貸してやるよ」って言われた時の一言』
だったかな。
今のやりとりは、その時の私が男役、まどかちゃんが答える側のときにした会話に瓜二つ。
「そっかーってことは、このあとはこう続かなきゃね」
「え?」
一緒に笑ってたまどかちゃんの目が、くるんって丸くなる。
おいおい、今ラジオの話してたのに忘れちゃった?
「『私、まどかちゃんのためなら濡れて帰るよ!』
……でしょ?」
あの時の続きのセリフをちょっと改変して。
ちょっと芝居がかってたかな。
「はい」
笑いながら、もう一度まどかちゃんの目の前に傘を差し出す。
「あ……え、でも……」
どうしてここまで頑固なのかなぁ。
若干苦笑いつつ、
「ここまで言わせたんだから持って行ってよ。ね?」
更に念押しする。
まどかちゃんは、私を見て、傘を見て、もう一度私を見て。
「えっと……じゃあ、借りる、ね?」
ちょっと控え目に言って、やっと傘を受け取った。
受け取ってもらえた満足感、っていうか達成感みたいなものを感じる。
なるほど、これがモテの達人のパワーか!
「あの、かんち」
「ん?」
少し頬が赤くて、視線が泳いでるまどかちゃん。
どーした、そんなかわいい反応して。
「何時までここにいる……?」
「え?うーん、どうかなぁ」
特に決めてないけど、どうして?ってまどかちゃんの方を見ると
「あのっ、仕事終わったらまた来るから、えっと、一緒に帰ろ?
そしたら濡れない、でしょ?」
満面の笑みで、小首を傾げて。
どきりっと心臓が跳ねた。
やばいやばい!その表情反則!あと上目遣いも!
「……かんち?」
「あっ……う、うん、じゃあ待ってるね」
ちょっと声がうわずってる。落ち着け神田朱未。
「あ!もう時間っ!じゃあかんち、傘ありがとう!行ってくるねっ!」
「い、いってらっしゃい」
バタバタと出ていくまどかちゃんを見送って。
深呼吸をひとつ。
「……なんか、すごい振り回されてる気がする」
まどかちゃんは無意識だろうけど。
っていうより、私が勝手に振り回されてるのか。
でも、なんかそれが嬉しいって思っちゃう私はちょっとやばくないか?
なんてちらっと思ったりしたけど。
それについては考えないようにして、よし、と気合いを入れてから練習を再開した。
数時間後。
まどかちゃんの仕事もそろそろかな、なんて窓を見る。
あ……雨止んでる……
……
「空気読めよー!雨雲ー!!」
無意味な罵倒を空に向けて言い放って、
「……はぁ……」
雨も降ってないならわざわざまどかちゃんに戻って来てもらう必要もないし、メールしとこ……
と、携帯を手に取った瞬間、ブルブルブルとメールの着信を告げる振動。
開けてみると、
894 :
883:2008/02/26(火) 05:14:44 ID:ZqhFaefl
規制キタ――(゜∀゜)――!!
……ということで、時間を改めてまた来ます
wktk
ちょwww規制空気嫁www雨雲かお前はw
めちゃくちゃ良い所で中断とか…机に突っ伏したぜ。
>>894 超GJ!
続き、首を長くして待ってます。
>>893の続き
『From 木村まどか
Sub 今終わったよー(>_<)
かんち、まだ練習中?雨は止んだけど、よかったら一緒に帰ろ♪これからそっちに向かうね!』
ごめん、雨雲。怒ったりして。
コンコン、ガチャ
「おまたせ〜!」
まどかちゃんがひょっこりとドアから顔を出す。
「お、おかえりーお疲れ様」
「ごめんね、待たせちゃった?」
「んーん、全然。ちょうどよかったよ」
「そっか、よかった〜」
子供みたいに無邪気に笑うまどかちゃんに、つられて私も笑顔。
「あ、傘ありがとう!」
「いえいえ、どーいたしましてー」
丁寧に畳み直された折り畳み傘を受け取る。
「でもさーホントにラジオのときみたいな会話になるもんだねぇ」
「あははっ、そうだねーびっくりしちゃった」
「まぁあのシチュエーションは『好きな人から』だったから、私じゃ役者不足ってやつだけどさー」
傘をバッグに戻しながら笑って言うと、
「……そんなこと!ない……よ」
背中越しにか細い声が聞こえた。
「え?」
今、なんて言った?
「な、なんでもない!か、帰ろっか!」
振りむくと、わたわたと逃げるように方向転換するまどかちゃん。
私は半ば無意識に、まどかちゃんの手を掴んで止める。
「か、かんち?」
「あ、えーと……」
なんだなんだ、何て言えばいいんだ?
っていうかさっきのどういう意味だ?
まどかちゃんの顔が赤い。
そんな顔されると、すごく都合のいい方に解釈しちゃうよ?
「……ご飯、食べて帰ろっか」
何言ってるんだ私。そこは違うでしょうが!
でも。
「……うんっ」
そう返事したまどかちゃんの笑顔が、あったかくて幸せそうだったから。
それはそれでいっか、って。
私の脳は既に、まどかちゃんは何を食べたらもっと笑ってくれるかなってことばかり考えていた。
「じゃ、いこっか」
握った手をそのままに言うと、まどかちゃんはほんのり染まった頬のまま私の手をぎゅっと握り返して、
もう一度まぶしい笑顔で笑った。
了
※
>>888あたりに出てくるAice5のラジオの内容について
・モテ語録=「モテ女になるために、リスナーから送られてきたあるシチュエーションにモテ女ならではの一言を答える」というコーナー
・作中のやりとりは、『傘を忘れたときに好きな男の子に「傘貸してやるよ」って言われた時の一言』をまどかさんが答えたときのやりとりです。
神田さんが男役をやっていました。以下抜粋。(神=神田さん、ま=まどかさん)
神「あれ、傘持ってないの?」
ま「うん……」
神「よかったら、俺の使う?」
ま「もう一本持ってる……?」
神「持ってない……」
ま「じゃあ、濡れちゃうよ?」
神「うん、でも貸してやるよ!」
ま「え……え、いいよ」
神「貸してやるってば!」
ま「え……だけど、1本しかないじゃん」
神「俺、お前のためなら濡れて帰るよ!」
というやりとりが元ネタでした。
と、規制に阻まれ時間があきましたが、以上でしたー
設定とかちょっと、というか大分無理やりだけど
そこはスルーで。
では、失礼しました
三十路の婆どもを想像すると萎える
>>903 この二人もいいね
なんかほのぼのしてる
楽しく読ませてもらいました
>>903 GJ!
なんか癒された。久々にwonder radio聴きたくなったよ
>>903 激しくGJ!!
朱まどコンビ好きなんだが
同人的には人気ないんだショボン・・・
ってなってたとこに神降臨!!
当時ラジオでも萌えたネタだったので
使ってくれて嬉しいぜ!
>>907 同士よ
自分も朱まど好きだぜ
作者様GJでございます
909 :
名無しさん@秘密の花園:2008/03/01(土) 21:44:49 ID:4dtmD180
あげ
久しぶりにあり得ないカップリングを書いたので
無謀にも投下してしまおうと思います。
カップリングは再び登場のたかはし智秋さんと詳細ほぼ不明の鈴木ナンさんです。
ナンさんって誰?と言う方や、お前それはないだろと言う方
なにより拙い文章を読みたくない方は読み飛ばして下さい。
百合っ化は最後の所しかありません。
拙い文章かなり強引ですが投下を開始します。
私は目を疑った。
六本木ヒルズに象がいるなんて。
そしてなにより人がまたがっていることに・・・
人だかりをかき分け近づいてみると象にまたがっていたのは女性だだった。
「いーじゃなーいですか。わざわざインドから連れてきーたんでーすよ!」
このデヴィ夫人風の喋り方をする人に私は心当たりがあった。
以前私のポーリーフレンドから
私の声に感じが似ているという
インドの声優がネトラジに出ていると
噂をききそのラジオを聞いたことがあった。
そのラジオにゲスト出演していた
鈴木ナンさんは喋り声はあまり似ていないが
キャラの声で喋ると確かに私と似ている人だった
そのときから興味津々だった私は大勢の前にも関わらず声をかけてしまった
「あのすいません。もしかして、鈴木ナンさんですか?」
「えぇ、そーでごさいますよ。あなたはどなた様でしたかねぇ?」
「あぁ、たはたかはし智秋って言います。私も声優やってるんですよ。ちょっと一緒にお茶飲みません?」
あっさりOKをもらえたのて、もめていた警備員さんと話をつけ
解放してもらいでかい蜘蛛のようなオブジェに象を括りつけた
近くのカフェでお互い探り探りながらも会話をしていると
ナンさんには既に旦那がいることなどがわかった。
「へぇー!ナンさんって旦那さんいるんだ!どんな人?」
「とても優しい方ですよ・・・」
なぜか弱々しく淋しそうな返事に思えた。
「なーに、旦那となんかあったの?今日会ったばかりで図々しいかと思うけど相談のるよ?」
「そーねぇ・・・やっぱり会ったばかりの人に話すことではないですわねぇ。」
「えーいいじゃん教えてよ!」×10
と必死にお願いを繰り返したおかげか重い口をやっと開いてくれた。
「さ‥最近、私旦那さんと愛を確かめあってないんです…」
「はぁ?」
ポカーンとしている私を置いてナンさんは続ける
「確かに私はあなたと違って肌の露出は好きじゃありませんし
決して容姿も美しい方じゃありません。でも、あの人を思う気持ちは誰にも…」
ナンさんが熱くなって話があっちこっち飛びまくってしまったので
話を遮り私は単刀直入に聞いた
「もしかしてナンさん欲求不満なの?」
「えっ!」
ナンさんの動きが止まった
「やっぱね〜私がその欲求に答えてあげようか?」
「な・何をおっしゃって…」
私は最後まで聞かず唇で言葉を遮った
終わり?
こんな稚拙でバカな文章を投下してすみませんでした。
まあ下らない妄想はやめられないので大目に見てください。
失礼しました。
>>915 鈴木ナンふいたww
芝原のぞみさんよりナンさんが好きです…
俺はのぞみん派
つーかすごく想像力が鍛えられるCPだよなw
ひな祭り
そうか…今日は解散の日か…
紗子「ただいまー」
侑香「おかえりなさいさぇこさん。ねえねえ、今日が何の日か...覚えてる?」
紗子「当たり前じゃん。あたしたちの、”Usual place”だもん!そっか、もう3年になるんだ」
侑香「うん...」
ぷにっ
侑香「ふぇっ?いひゃいよしゃえこしゃん」
紗子「なーに寂しそうな顔してんの!」
侑香「うぅ...だって...」
紗子「確かに3年前の今日、あたしたちのユニットは終わっちゃったけど、
でも...」
ふたりの薬指にキラリと光るゆびわ
紗子「...あたしたちは、ずっと、一緒だよ?」
侑香「......はい」
って妄想でもしないとやってられん...
裕佳梨×あづさって需要ありますか?
というか、このカプの知名度…
>>922 カップリングは気にしないでいいんじゃないの。
俺が言うのもなんだが
>>910-915のカップリングよりよっぽど普通なカップリングだし。
需要なんて気にする前に落とせばいいのさ
規制って何レス連続でかかるのかな?
それとも容量でかかるのかな?
わかる人いる?
色々と空気読まずに投下してみる。
智→ますで、糖分ゼロなんでそういうのが苦手な人は飛ばす事推奨です。
薄暗い室内、ぶつかって来る強烈な音たちに、意識しなくても自然に動く身体。
そしてかけがえのない気の合う仲間たちと…テキーラ。
アタイの大好きな、大切な居場所。
いったいいつからだろう?
もっともっと、しあわせな居場所を見つけたのは……。
「真澄〜、ねぇ真澄ってば〜」
「智秋ちゃん…あんたちょっとは黙ってられない訳?」
「ム・リ。
だってアタイの口は真澄に愛を囁くためにあるんだもん」
「…じゃあ声優やめれば?」
真澄のこの、少しキツイ言葉にももう慣れた。
っていうかこの言葉の応酬も楽しみの一つになっている。
いつだってアタイの言葉は軽く受け流される。
だからこそ安心して想いをぶつけられるんだから、悲しむべきなのか喜ぶべきなのか…
そんな真澄相手だからこそ
「真澄がお嫁にもらってくれるなら、喜んで」
こんな事も言えてしまう。
冗談混じりにしか本音を伝えられないアタシは…本当に不器用だ。
LOVE Aice5発売の頃、ラジオで言っていた『(ふりふりの)歌詞の中にあなたの(好きな人の)名前を入れたの』なんていう言葉を、嘘だと分かっていながら自分の名前を探した。
大抵の人は見つかるって頭では理解しているのに、実際自分の名前を見つけて嬉かったあの気持ちは忘れられない。
そんな些細な、真澄はもう忘れているだろう過去の思い出の一つ一つがアタシにとっては掛け替えの無い思い出。
止まってるな
大丈夫か?
ちょw
うちのパソもツンデレかwww\(^o^)/
って事で涙目な私……携帯からチャレンジしてみますorz...
「えぇー、智秋ちゃん家事能力0じゃん。
私、家事万能な人をお嫁さんにもらうって決めてるから無理。」
「そんなぁ〜、アタイ頑張るよ?
毎食テキーラをふんだんに入れた料理で真澄をめろめろにするよ?」
「…それ酔わせてるだけだから。」
「掃除も踊りながらするよ?
四角い部屋をまん丸にお掃除するよ?」
「それ掃除できてないから。」
「アビちゃんの世話はまかせて!
ジューシーなミュージックをたくさん歌ってあげるよ!」
「それ、アビちゃん絶対迷惑…」
「んもうー、真澄ったらわ・が・ま・ま」
「……はいはい。」
呆れるその表情も、もう何度見たかわからない。
その度にまたやっちゃった…って後悔するのに止められない。だって、これが一番アタシらしいと思うから…。
ねぇ真澄?
アタシの気持ちにいつか気づかれる日が来ても、一つだけ望むことがあるの。
それはこの関係を崩したくないって事。
こうやってアタシが馬鹿なことをやって、
それを真澄は冷めた、でも仕方ないなって諦めを含んだやさしい目で受け止めてくれて…
そんな関係でいたい。
恋人になりたいだなんて望まない。
ただ、このままでいたい。
このしあわせな居場所から追い出されないように、このまま…アタシはいつまでもこのままでいるから。
これで終わりです。
なんとも言えない嫌な後味ですんません…
私はただ甘います智が読みたかったんだ!!
でも、自分で書いたら甘さが欠片も出てこなかったんだ…orz
また大人しくROMに戻るとします。拙い文章にお付き合いありがとうございました!
>>932 GJGJ!
智秋がせつないなー。
ラジオネタは懐かしいね。最近聴き返してるところだったので嬉しい
>>932 GJです!
切ないシリアスモノも好きなのでアリ!
935 :
名無しさん@秘密の花園:2008/03/09(日) 07:50:20 ID:ymo2Vwyz
規制は10レスじゃなかったかな?
あとは何かを使うと規制に引っかかるハズ
なんだっけ
すまないageてしもたorz
>>935 10レスかー。
投下しようかと思ったのだが、10〜13レスくらいになりそうで
前後にわけるほどでもないけど、規制にはひっかかりそうな中途半端サイズw
もう少し文をまとめられないか考えてみる
返答ありがと。
>>937 私は規制の時は携帯使って落とすか行間を減してレス数少なくしてる。
何にせよ最近投下ないので期待してます!
そもそもこの板が何行まで書けるか知らない俺orz
36行じゃなかったかな?
32行。
33行以上だと書き込めない。
植田「ゆかりさん声大丈夫ですか?」
ゆかり「う〜やばいかもアノ飴ちょうだい」
植田「やっぱり、堀江さんは…すごいんですか?」
ゆかり「うん…アフレコが無いときはずっと…」
植田「イキッっ放し!?」
ゆかり「ちょ!かなちゃん声が大きいよ!」
植田「あははは、ごめんなさい」
ゆかり「もぉ、かなちゃん」
植田「でも…堀江さんの気持ちわかるなぁ。ゆかりさんにいっぱいしたくなるの…」
ゆかり「え〜何言って…ぇ!?」
植田「…だってほら…こんなに柔らかいし、感じやすいじゃないですか?」
ゆかり「…ん、ヤメ…」
植田「…声出しちゃダメですよ?」
ゆかり「や、やだ…」
植田「なーんてねw堀江さんに勝てるわけ無いじゃないですか」
ゆかり「もぉ」
植田「もしかしてちょっとは…?」
ゆかり「そんなわけないでしょ!」
奈々「はぁぁ…ゆかりさんも植田もなんて羨ましいことを」
きっとなのはのアフレコ現場は百合要素がいっぱいなんだろうな
だれかやまなこスレのSSを保管庫にサルベージしてくれんか?
投下します
ほちゃ×朱
神田さんのブログ08-02-19より妄想。
///青信号な彼女///
「かんちはさ、もっと私のこと好きになってもいいと思うんだよね」
「…はい?」
コーヒーを用意しようと準備してた手が驚きで止まる
「え、もういっかい言ってもらえます?」
聞き間違いかと思って問い掛けたのに
だーかーらー、とさっきと同じ言葉、むしろ声を張って強めになった言葉で返された
もっと好きに、って言ったって………ねぇ
「あたし、堀江さんのこと好きですけど?」
「それは知ってる。」
「…問題は解決?」
「違うの!もっと!もっと好きになって!!さぁ!」
抱えてた水色のクッションを横において、
ウェルカムと言わんばかりに両手を広げた堀江さんのは満面の笑みで、どこか楽しげ
こ、これは…どうすれば?
冗談…ですよね?
ここはサラっと聞かなかったことにして流しておこう、うん。
とりあえず中断したままの手元を再開させて…
あ、堀江さんブラック苦手だから砂糖とミルクはっと…
普段使わないからなぁ、どこにしまったっけ?
記憶を頼りに棚をあさってみるものの、なかなか見つからない
確か1番最近使ったのは藍ちゃんが来た時のはずだけど…
ガサガサ
ゴソゴソ
棚をあさる音がやけに大きく聞こえるのは・・・気のせいじゃないんだろうなぁ
だって、いつもならあたしが何か作業してる時も
堀江さんが、どこぞの番組で飲み会があったとか、歌番組でみた誰がカッコよかったとか、
しゃべりかけてくるのに、今日は無言…不気味な静寂が耳に痛いというか
視線!視線が身体にささって痛い…
あちこちが色々痛いんですけど…!
ちらりと視線を向けてみればにっこりと微笑む堀江さんと目があって・・・
「かーんち!」
…まだ、手広げてたんですか
「えと、コーヒー入りました、よ?」
「かんーち?」
堀江さん…可愛く小首をかしげたって
目がマジです!本気と書いてマジと読む勢いです!!
「…失礼します」
「わーい、捕まえた!」
きゅっと抱きしめられた時、どこか甘い香りが鼻をくすぐってきた
なんだっけ…?懐かしい香りだなぁ
わりと最近まで身近にあったような…
・・・って、これ堀江さんが愛用してる香水の香りじゃん!
ばかばか、あたしのばか!なんですぐ気付かないかなぁ
ってか、懐かしい香りとか思ってるほうがヤバくない!?
Aice5の時は、よく一緒に行動してたけど、懐かしいって!
まるで自分のそばにあるのが当たり前みたいな扱い・・・
「ん?あれ?かんち顔赤くない?」
「ほ、ほりえさん…」
「なぁに?」
「そろそろ離してもらってもいいですか?」
「ダメ!」
「えっ…!?」
「だって、かんち素直じゃないんだもん」
「なんでまたそんなことを…」
「私にさー、言うことない?」
「言うこと…?」
「どこか旅したい、とか?」
「………ぁ!」
まさかblog見られてた…?
ネット上で公開してて変な話だけど
堀江さんって失礼なはなし、マメなほうじゃないし
誰かのblogをみてるなんてあまり想像出来ない…
「かんちはさー、あたしがblog見てるなんて思ってなかったんでしょ?」
「う…」
「ひどいな〜これでも毎日みてるのに」
「毎日!?」
「…ごめん、言い過ぎたかも。毎日はみてないや」
でも、更新分は全部読んでるよ?と
おでこをくっつけた焦点の合わない視界の中、堀江さんが優しく笑うのだけがわかった
「それは…ありがと、う…ございます」
「でもblogに書くだけで全然誘ってくれないし…実は冗談だった?」
「…っそんなことは!」
だってだって、堀江さんって仕事忙しそうだし
人見知りなとこあるけどそれは初めだけで、同じ業界の人とか友達いっぱいいるし
あたしと遊んだり、ましてや旅行なんて行く時間ないんじゃないかって…
思い当たる理由はマイナス思考のじめっとしたものばかりで
そんなこと言葉にしても
堀江さんを困らせるだけだから…
「かんちっ!」
「は、はいっ?」
「ほら、ここにシワ出来てる」
のびてきた指はあたしの眉間あたりをぐりぐり刺激してきてちょっと痛い
「もぅ、我慢しすぎ!もっとわがままになっていいし、言いたいことは言っていいんだよ!」
「でも、そんな風に甘やかされたら、あたしはもっと…」
「もっと?」
「好き、になってしまう、から…」
「んふふ〜、だからさ!いいんだって!」
「…え?」
「かんちはさ、もっと私のこと好きになってもいいと思うんだよね!!」
してやられた、と思うと同時に
ふふん、と不敵に笑う表情をみて、胸が高鳴った
あたしがあれこれ理由をつけて抑えこんだものを
目の前の彼女は簡単に引き上げてかっさらっていくんだ
おかげで心臓はドキドキするし、息はうまく吸えないし
顔だってきっと真っ赤に違いない
「ね、かんち?」
「…善処、します」
つぶやいた言葉はかすれていたけど
堀江さんには届いたようで
じゃあ、さっそく今からゼンショして?とカタチの良い唇が近づいてくる
本当に彼女には敵わない
だけど、やっぱりそういうところも好きだから・・・
あたしを安心させる甘い香りが一段と強くなった時、
ぎゅっと目をつぶった
おわり
なんで最後に丸を付けないの?
ババア5のネタはつまらん
>>951 つまらないならわざわざ読まなきゃいいんじゃね。
乙GJ!!
Aice5ネタ、大好物ですw
沖縄編なんてかいてくれちゃったりとか・・・w
>>949 GJ!
意外にこの二人のネタないもんね。
というか神田さんがまともに百合してることがあまりなかったりw
>>951 身内ネタをさらに身内ネタ濃縮バージョンにしたようなついてけなさが他のカプやグループより強いような気はするけど
それはどこのカプにもいくらでも言えることだからなあ
>>955 神田さんはAice5の中じゃどうしても常識人扱いされちゃうんだよね。
だから案外上3人とのカプネタって拡がらない傾向はあるのかも。
ババア結婚してくれ
960 :
名無しさん@秘密の花園:2008/03/17(月) 01:39:08 ID:U+odowm+
梅
梅
桃
桜
百合
埋めながら
誰か智秋×ミンゴス書いてくれないかな〜
と言ってみるテスト
激同ノシ
藍ゆうが足りない
智ますが一番
やっぱあみぺだよな
まど朱待ち
ここで なばいとと言ってみる
誰か藍ゆう成分をくれ・・・
脳内だけでは足りなくなって来た。
今、こう言う時だから
敢てtiaraを書くという
勇者はいないのか
久しぶりにみゆみゆ×誰かも読みたいんだぜ
他人に頼るな自分に頼れ
>>979 つまり、みゆみゆ×みゆみゆってことか。
>>980 いかん!みゆみゆに分裂増殖を許してしまっては、世界は、世界は……!
みゆみゆ「私は新世界の神になる」
>>980-982 諸星大二郎に漫画化してほしいなw
……夢のようだ……新しい世界がくる……ユートピアが……
世界は丸くなるな。
世界がカントリーマームで覆い尽くされる…
カントリーマァム大家族
そして
私、松来未祐は、
12RIVENで藍ゆうがありますように
12Rはりにゃ藍だろ
kwsk