【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(9)
1 :
名無しさん@秘密の花園:
2 :
名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 12:20:04 ID:zNA1xZcz
[各種データ]
麻帆良学園中等部3年A組13番 近衛 木乃香
1989年3月18日生 (巳年・うお座) AB型
好きなもの:占い&オカルト、料理
嫌いなもの:あんまりない
所属:占い研究会、図書館探検部
備考:学園長(関東魔法協会会長)の孫、
関西呪術協会会長(近衛詠春)の娘(オヤジは元「悠久の風」のパーティ「赤き翼」のメンバー)
声優:野中 藍
麻帆良学園中等部3年A組15番 桜咲 刹那
1989年1月17日生(巳年・山羊座) A型
好きな物: 剣の修行。木乃香お嬢様(?
嫌いな物: 曲がったこと おしゃべり
所属: 剣道部
備考:京都に伝わる神鳴流の使い手にして、陰陽道にも通じる剣士・烏族ハーフ
声優:小林 ゆう
3 :
名無しさん@秘密の花園:2007/09/29(土) 12:29:30 ID:zNA1xZcz
新スレアナウンスしようと思ったのに「512k越えてて書きこめません」て言われた (T^T)
「1」に500越えたらって書いたけど,490kbにしような。
ったく。これじゃ,いつまでたっても1000レス踏めネェよ。
GJなSSとイラスト職人のみなさんにGJ!
本スレもヨロシク!!
新スレ立て乙!
スレ立て乙です。
前スレでwktkして野中藍が歌うのかと思った自分は負け組orz
スレ立て乙ですー!
記念に、ありがちなネタですがSS投下します。
8 :
無くした物:2007/09/29(土) 19:53:28 ID:ogY01DJh
「このかさん、マスターの別荘に戻りますね」
「あ、ウチも〜」
夏休みに入ったばかりの今日も、ネギ君は訓練。
ちなみにアスナは、別荘の雪山で修行をしている。
一週間耐えれば、ネギま部(仮)の部長就任らしい。
「そや、せっちゃんとは最近どんな修行しとるん?」
「すみません、僕とは一緒じゃないので・・・・」
「へ?」
アスナが雪山に行ってからウチは、せっちゃんとネギ君は一緒に修行してると思い込んでいた。
せっちゃんも何も言ってなかったし・・・・。
「僕は刹那さんとも修行をしたいんですけど・・・・正直そんな余裕ないと言うか・・・・」
「そうなんや・・・・じゃあせっちゃん、いつもどこにおるんやろ?」
「え? このかさんと一緒にいるんじゃないんですか?」
「一緒におらへんよ。ウチもネギ君と一緒におると思うてたし・・・・」
そういった雑談をしながら、ウチらはエヴァちゃんの別荘に入った。
いくつものエリアに分かれたこの別荘は、ネギま部(仮)の拠点として部員達が使っている。
アスナが雪山に行く前も、せっちゃんはここでアスナと修行をしていた。
「・・・・刹那でござるか? 今し方、他のエリアに行ったようでござるが・・・・」
「確かジャングルエリアだたと思うアル」
「ありがとな。楓さん、クーちゃん」
なんで、せっちゃんは何も言ってくれないんだろう。
確かにウチとせっちゃんでは、修行する分野が違うかもしれないけれど・・・・。
それでもウチは、せっちゃんと一緒に強くなりたいと思っているのに。
9 :
無くした物:2007/09/29(土) 19:54:47 ID:ogY01DJh
・・・・せっちゃんは深く考えてないのかもしれないけれど、ウチは胸に小さな痛みを感じた。
*
――ドォン・・・・
城の方で爆発音が聞こえた。
おそらくネギ先生が、エヴァンジェリンさんの教えを受けているのだろう。
別荘の破損をも気にしないエヴァンジェリンさんの訓練には、いつも驚かされる。
「やぁ、はぁ! ・・・・斬岩剣!」
言霊を込めて、神鳴流の奥義を繰り出す。
神鳴流は言霊を込めた技名を叫ぶ事が多いため、暗殺には向かない。
だから正面から戦いを挑み・・・・主の剣となり、盾となるのが私たち神鳴流剣士だ。
「神鳴流奥義、雷鳴――・・・・くっ」
しかし最近の私は、はっきり言ってたるんでいる。
その証拠に・・・・この様はなんだ。
楓との技を確認し合う程度の手合わせで・・・・利き手である右手に、怪我を負ってしまった。
一応処置はしたが、これでは本格的な修行はできない。
「・・・・情けない」
エヴァンジェリンさんに、幸せも剣も諦めないと誓ったはずなのに。
・・・・両立が難しい事など初めからわかっている。
だから麻帆良に来た時、お嬢様を避けていたんだ。
「今も・・・・避けてる事になるのかな・・・・」
10 :
無くした物:2007/09/29(土) 19:56:14 ID:ogY01DJh
今も強さを求めて、一人彷徨っている。
こうしている今も、お嬢様を一人にしてしまっているとわかっていても。
「お嬢様・・・・」
お嬢様の傍にいる幸せが、本当に私の剣を鈍らせるのか・・・・本当でも否でもどちらでもいい、確信が欲しい。
だから最近の私は一人でいる。
もう一度あの頃の私に戻り・・・・確かめるために。
・・・・精神統一をしようと、剣を構える。
(・・・・一人になることなど怖くない、初めから私は一人だったはず。
もう一度、あの頃の私に・・・・。
強さだけを求めていた、あの頃のように――)
――ドォン
また城の方から爆音が聞こえた。
剣に込めていた気が一瞬で散り、その音の方へと向く。
精神統一は、失敗。
「・・・・――」
私はネギ先生やお嬢様、他の皆さんの事が気になってその方向を振り向いていた。
・・・・あれほど人を避けて、一人でいる事が当たり前だったはずの自分が。
こんなに、他人が気になるとは・・・・。
「両立って・・・・難しいな・・・・」
私は"昔の私"に戻るのを諦め、夕凪を木に立て掛けた。
ねっとりとしたジャングル特有の湿気が、汗と一緒に気持ち悪く身体にまとわりつく。
まるで邪な闇が、くじけそうな私を取り囲んでいるかのように――。
11 :
無くした物:2007/09/29(土) 19:57:44 ID:ogY01DJh
「――せっちゃん」
「っ! お嬢様・・・・」
「ここに、おったんや」
「あ、はい・・・・ぁっ・・・・!」
変な事を考えてた時、お嬢様がやってきた。
いきなり現れたお嬢様に対して、私はとっさに右手を隠す。
自分の未熟さで負った怪我で、お嬢様を心配をかけさせたくなかったから。
幸い、お嬢様は気付かなかったようだ。
「なぁ、せっちゃんは・・・・一人が好きなん?」
「え?」
「せやかて、今日も一人やし・・・・迷惑やった?」
人前では・・・・特にお嬢様の前では、いつも通りを心掛けていたはず。
それなのにお嬢様は、私の異常を感じ取っていた。
いつものお嬢様なら問答無用に詰めてくるこのわずかな距離を、お嬢様は踏み込むのを戸惑っている。
寛大な心で周りを惹きつける彼女が・・・・今はとても小さく見えた。
「いえ、一人の方が気楽ではありますが・・・・好きではないようです」
「え?」
「・・・・そろそろ、お嬢様の元に戻ろうかと思ってましたから」
「ほんま?」
演技ではなく、心の底からそう思う。
私が一歩距離を縮めるとお嬢様の表情は明るくなり、残りの距離は一気に縮まった。
お嬢様は私の汗を拭いながら、いつもと同じ調子で話しかけてくる。
「ネギ君とも修行してないんやってな。エヴァちゃんとせっちゃんで一緒に教えるんは、ダメなん?」
「師は複数いるべきではないんです。それに私は未熟者ですから・・・・」
「・・・・せっちゃん、十分強いと思うけどなぁ?」
12 :
無くした物:2007/09/29(土) 19:59:11 ID:ogY01DJh
いつものお嬢様の笑顔。
それを見て私は、顔が熱くなるのを感じた。
お嬢様の表情一つでここまで動揺する自分・・・・やはり、まだまだ未熟。
「もっと・・・・強くなりたいんです」
「・・・・なぁ、せっちゃん・・・・なんでそないに、焦っとるん・・・・?」
「えっ・・・・」
最初お嬢様が何を言っているか、わからなかった。
「ちゃう・・・・? ウチには、焦っとるように見えるよ・・・・?」
そう言われて考えてみると・・・・確かに私は焦っているのかもしれない。
なんでお嬢様は、私以上に私の事がわかるだろう。
私の動揺と疑問にお嬢様は気がついたのか、お嬢様の口調は優しくなる。
「どないしたん・・・・? 言うてみ?」
「それは、その・・・・・・・・」
「やっぱ・・・・ネギ君と明日菜?」
「・・・・! ・・・・そうかも、しれません・・・・御二人に追いつかれるのも時間の問題、ですから・・・・」
珍しく出た弱音。
私は幼少の頃からもがいて、強くなってきた。
長い年月をかけて、多くのものを犠牲にして。
それを・・・・これからの数ヶ月、数年で追いつかれてしまう。
私が犠牲にしたものを失わずに強くなっていく彼らは、もうすぐ私の手の届かないところに行ってしまうのだ。
その恐怖と焦りが私の中にあった。
13 :
無くした物:2007/09/29(土) 20:00:17 ID:ogY01DJh
「せっちゃんも一緒に強うなればええやん?」
「私は・・・・もう、急激に伸びる事はありませんし・・・・」
「なんで?」
「それ、は・・・・」
理由は簡単。
これ以上伸びるために大切なものを、私は既に捨ててしまったから――。
その"大切なもの"が何かは、私でもよくわからない・・・・。
わかっていたら手にいれようと思うだろう・・・・。
その意をなんと伝えればいいかわからず、私は黙ってしまった。
「――なぁせっちゃん、ウチと一緒に修行せーへん?」
「・・・・え?」
黙ってしまった私に、お嬢様は笑顔でそう言った。
だけど私は魔法は専門分野ではない。
それともお嬢様は、剣を教えろと言ってるのだろうか?
「楓ちゃんとクーちゃんはな、ずっと一人で修行してたんやって」
「・・・・そう、ですね」
「そんでな、今みたいにみんなで修行すると楽しいし・・・・それに、強くなれるって言うとったんや」
楽しくて、強くなれる?
幸せの中にいて、楓達は強さをも手にしている?
私が思い悩んでいたことを楓達が手に入れていると聞き、興味が沸く。
「楓達は、他に何を言っていたのですか?」
「・・・・楓ちゃんもクーちゃんもずっと一人で修行してたから、自分に欠けてる物がわからなかったって言うとった」
14 :
無くした物:2007/09/29(土) 20:01:20 ID:ogY01DJh
ズキッと胸が痛んだ。
まるで、私の事を言われているかのように。
それに気付かないお嬢様は続ける。
「それでクーちゃんはな、それで悩んでるときに・・・・超さんに教えてもらったんやって」
「超さんに?」
「そや。クーちゃんに欠けてたものは"協調性"やて」
「・・・・協調性・・・・?」
協調性・・・・誰かと一緒に何かを成し遂げようとする事。
それがクーには欠けていた・・・・。
・・・・いや、クーだけじゃない。
きっと3−Aで武の道を行く人は皆、それに欠けている。
強くなるために、他人と一線を引いていたから。
クーも楓も・・・・そして――。
「せっちゃんもやろ?」
「う・・・・」
「せっちゃんはウチの為に・・・・ずっと一人で戦ってくれとった・・・・」
心を読まれたかのように、指摘された。
確かに私は、協調性がないだろう。
一つの目的に囚われ、お嬢様を孤独にさせてしまっているのがその証拠だ。
『――もう少し、カバーをさせろ』
仕事仲間である龍宮にも、そう言われた事がある。
昔ミニステル・マギであった彼女は、協調性の大切さを知っていたのかもしれない。
でもその時の私は、"個々が強ければ問題ない"と思っていた。
だから龍宮のその言葉を軽く流した覚えがある。
15 :
無くした物:2007/09/29(土) 20:02:38 ID:ogY01DJh
「一人・・・・確かに私は、一人で戦っていました・・・・」
「それは昔のせっちゃんや」
「むかし・・・・」
「今は仲間がおる。・・・・ウチも、おる」
・・・・修学旅行の時に初めて私は、素人である明日菜さんを守りながら共に戦った。
でも不思議とそれが足手まといだとは思わなかったし、むしろ逆に心強かった。
そして麻帆良祭でもネギ先生や明日菜さんとカバーし合い、今までと違った強さを感じた。
だから龍宮やお嬢様の言っている事が、今では少し理解する事ができる。
「せやから次からは、みんなで戦わへん?」
「みんな、で・・・・」
「一人やと出ない力、出るかもしれへんえ〜?」
お嬢様はまた、いつもの笑顔でそう言った。
私はそんなお嬢様に・・・・抱きつく事はしないけれど、少し体重を預ける。
お嬢様は優しく抱いてくれた。
「私も・・・・強くなれるでしょうか?」
「もちろんや! ウチとせっちゃんが揃えば、怖いもん無しやえ!」
「・・・・お嬢様・・・・」
「せやから・・・・な? 一緒にがんばろなv」
あぁ、本当にお嬢様は素晴らしい。
今までの不安が、お嬢様の言葉でほとんどなくなった。
ほんの気休め程度のものかも知れないけれど、私もまだ強くなれる・・・・そんな気がしてきた。
「ほな、早速いこか!」
「え、どこに?」
「みんなを見に、お散歩や。せっちゃんも今日は修行お休みして、ついてきてな!」
16 :
無くした物:2007/09/29(土) 20:04:47 ID:ogY01DJh
お嬢様はそう言って私の頭をポンッと叩くと、戻りの魔方陣に向かって走り出した。
私は立て掛けてあった夕凪を手に、その後を追おうとする。
――ズキッ
・・・・あぁ、怪我をしてたんだっけ。
右手で夕凪を掴んだとき、鈍い痛みが走った。
お嬢様と話をしていてすっかり忘れていた。
これは正直に、言うべきだろうか・・・・。
「せっちゃん、はよいこー!」
「あ、はい、お嬢様!」
結局私は怪我の事を言い出せずに、お嬢様と"仲間"の成長を見てまわった。
「・・・・って、わあ? せっちゃんも怪我しとるん!?」
途中で右手の怪我が見つかって、お嬢様に――されたことは・・・・また別の話。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
前スレ最後のSSと同じく、原作からでした。
ありきたりでスマソ。
書き貯めしてたSSが尽きたので、連続投下は本日でストップです。
他の職人さん、お願いします。
新スレ立て乙!!と思っていたら
ク氏も投下されていたとは…
GJ!!
18 :
ある意味クロス:2007/09/30(日) 01:43:26 ID:WIc44MgO
まったくのド素人が駄ssを投下します
・一応甘いのを目指してみたがネタがネタなんで微妙です。
・キャラ崩壊と感じる所があるかも
嫌悪感抱かせたらスマソ
19 :
ある意味クロス:2007/09/30(日) 01:45:03 ID:WIc44MgO
とある休日のこと
桜咲刹那はとある部屋の戸をノックしたその部屋の住人に招待されたからである
招待といっても同居人二人と一匹が修行に行っているため
遊びにこないか?ということだった
仕事も入っておらず暇であった刹那は行くことにした
何故なら・・・
−ガチャリ
「いらっしゃい、せっちゃん、どうぞ上がってな」
その人物は刹那に幼馴染であり親友であり守るべき人、近衛木乃香なのである
「お邪魔します、お嬢様」
笑顔で迎えてくれた木乃香に刹那も笑顔を返し部屋にあがる
部屋に入るとテレビがついていた
その近くにある機器からするとゲームをしていたのであろう
「一体何をしているのですか?」
「んー、見てわからん?」
見てみるとマス目上に様々な形の人のようなものが多数
いや、どちらかというと機械であった
「新手の双六ですか?」
「違うえせっちゃん、これはな、スパロボや」
「は?スパ・・・ロボ?」
「そう、スーパーロボ○ト大戦や、しかもコレは最近でたOGやで」
「オオ・・ジイですか」
「そう、最近安くなっててな、やっと買えたんよ」
「はあ・・・(ロボットてこのちゃん・・・)」
20 :
ある意味クロス:2007/09/30(日) 01:46:33 ID:WIc44MgO
「もう少しでこのステージ終わるからちょっと待っててな・・・
あ、ゼ○ガーさんが乗り換えたえ!」
「かっこええなあ」と画面に見入る木乃香を見て思わず立ったまま刹那も注目する
「鎧武者みたいなロボットですね。」
「『ダイゼ○ガー』やて、お!戦闘や!」
二人で画面を注目する
『我はゼ○ガー!ゼ○ガーゾンボルト!』←TV
「カッコええなあ・・・」
「そうですね」
『ソフィ○の剣なり!』←TV
「・・・ええなあ」
「・・・・お嬢様?」
ボソッと言った木乃香に違和感を覚える刹那
「ネート博士ええなあ・・・なあせっちゃん!」
「はい、何でしょうか?」
「ウチにも言ってくれへん?さっきの台詞」
「へ!?」
「だから『木乃香の剣なり!』って!」
「・・・ホラお嬢様、続けて続けて」
話をそらそうと画面に目を向ける刹那であったが
「ごまかさんといて」
木乃香がリモコンのスイッチを押す
「ブツン」という音とともに逃げ場が無くなってしまった
「・・・えーっと、何故ですか?」
「だってせっちゃんが言ったら絶対カッコいいもん!」
真っ直ぐに自分を見つめる木乃香に刹那は追い詰められる
「わ、わかりました!では・・・ゴホンッ!」
「ちゃんと名乗りから言わんとあかんえ?」
21 :
ある意味クロス:2007/09/30(日) 01:48:57 ID:WIc44MgO
「ハイ・・・わ、我は刹那!桜咲刹那!・・・こ、こ、この・・・」
「どうしたん?はよお言ってーな」
「こ、こ・・・・このちゃんの剣なり!・・・あ」
「ほえ?」
・・・もともと護衛の役目から
木乃香を呼び捨てになどしたことがなかった刹那そのせいで
幼少期に呼んだ「このちゃん」という呼びやすい方を叫んでしまったのである
「////・・・」
恥ずかしさで思わず頭が真っ白になる刹那
しかしおそらく頭とは逆に顔は真っ赤になっているのだろう
「・・・せっちゃん」
「・・・・・・・・・はい」
「やり直そうか」自主的にそう思った刹那であったが
「・・・可愛えぇーーVv」
「へ!?うわッ!」
がばっと抱きつかれまた頭が真っ白になる刹那
「あはは、せっちゃん耳まで真っ赤やで」
「きゅ・・・急に抱きつかないで下さい///」
「ありがとうな、せっちゃん!ウチめっちゃ嬉しかったえ」
「こ、このちゃん///」
「今度は敵さんと戦うときに言ってな」
「ええ!?・・・またですか?」
「あたりまえやん!それとも・・・嫌?」
「え・・・いや・・・その・・・・よ、喜んで///」
「大好きやえーVv」とまた抱きつく木乃香
刹那にとって恥ずかしくも嬉しい一日であったが実はあの台詞を叫んだとき
木乃香の携帯に録音されたとは全く気づかぬ刹那であった
22 :
ある意味クロス:2007/09/30(日) 01:52:15 ID:WIc44MgO
リアルで読んだぜ。”。”が無くて読みにくかったけど,内容はめちゃ萌えた。
スパロボはよくわからんけど,「このちゃんの剣なり!」で撃沈。
この名シーンをぜひ萌えイラストの御仁にイラスト化してもらいたい!!
まだこの板の存在に気付いてないかも知らんがな。
と、ともかくGJ!な内容でした。
も少し読みやすさに気を配っていただけたらなおGJ!って感じだ。
住人が少ない間にひっそりと投下。
ク氏の疑心のHシーンの別バージョンだけど,書くって言ったので書いてみた。
すでにク氏がGJなえろシーンを投下して旅に出ているので,今更な感があるけどな‥。
くそー。忙しくなければ,仕事なんか仕事なんか‥‥とダメ人間発言はこれくらいにしてと。
開き直って投下。見たくなければスルーしてください。
「・・・・わかりました」
お嬢様の恥じらいつつも私を求める声が脳裏に響く。
媚薬のせいとは言え,お嬢様の艶のこもった声は私の奥底までズクッと響いた。
このまま,お嬢様のことを貪り尽くしたい。そんな欲望が私の中で台頭し始める。
これまで護ってきた操が既に奪われていたことを知ったせいだろうか?
‥‥いや,違う。今まで見て見ぬ振りをしてきた私の中の貪欲な欲望が,ただ素直に姿を見せただけだ。
お嬢様の艶姿が‥‥,私を求めるお嬢様の声が‥‥。
ベッドの上で身悶えているお嬢様を眺めると,自分のお願いを早く実行して欲しいと,熱っぽい視線を送ってきていた。
伏し目がちな視線は,恥じらいのためか。しかし時折物欲しそうに私をじっと見つめ,また顔を赤らめ,すっとそらせてしまう。
「っ‥‥なぁ‥‥せっちゃ‥ん‥‥はよっ‥‥。」
早く慰めてほしいのか,お嬢様は私を急かすように艶やかな声を投げかけてきた。
後ろ手に縛られたまま横たわるお嬢様の姿が儚く見えた。私はお嬢様を抱き起し,後ろ手に縛っていた両腕を前で縛り直す。
何故こんなことをしたのだろうか‥‥?
情けだけではない。後々この方が都合が良いからだ。私の中の貪欲な欲望がそう囁いた。
後ろ手に縛られた弱々しいお嬢様も被虐的で,私の欲望を揺り動かした。
しかし私は,前で拘束した手を使って更にお嬢様を弄ることを想像していた。
「あぁ‥‥せっちゃ‥‥?」
「さすがに,後ろ手ではご不自由すぎるでしょう?」
そう言ってしっかりと拘束したお嬢様の両腕をお嬢様に見せつける。
多少の不自由さは解消されても,拘束されていることには変わりないのだ。
お嬢様は絶望感を含む面持ちで拘束された自分の手とその手越しに私を見詰めていた。
お嬢様を繋ぎとめている手から,体の熱さを感じる。
本当は多少もじっとしていられないはずなのに,私の行いに対する緊張からか,その身で耐え忍んでいる様子だった。
私はそっと縛られたお嬢様の手にキスした。そして,舌先でその感触を確かめた。
「はぁ‥‥‥ぅ‥‥。」
お嬢様はベッドの上で座したまま,その身をくねらせる。
私は構わず,そのまま指の間にも舌先を進め,ピチャピチャと音がしそうなくらいに舐めつづけた。
そして緩く握られた指を伸ばし,その指を一本ずつ口に含んだ。皇かな肌がしっとりと湿っていく。
極め細やかな肌の感触を私は口の中で味わった。
「ぅんっ‥‥‥あっはぁ‥‥」
お嬢様はそれだけで,その身を振るわせた。その表情は‥‥切なそうで‥‥そして‥‥苦しそうで‥‥。
どうしようもなく,私の欲望をそそる。
「はぁ‥‥ん‥‥」
お嬢様から,熱い溜息が零れる。
何か言いたそうなその仕草に様子を確かめると,お嬢様は可愛らしく小憎たらしいことを仰った。
「せっちゃんの‥‥えっち‥‥。」
私のどこがそう見えるのか。お嬢様の方が何倍も,何十倍もそうだというのに。
「お嬢様だって,さっきから物欲しそうに私のことをずっと見て‥‥ほら今だって‥‥。」
そう続けて,私はお嬢様の体に触れる。むず痒そうにしていた体は,特に腰の辺りが淫らに蠢いていた。
「‥‥それに‥強引に私のはじめてを奪ったのは‥‥貴方ですよ?お嬢様。」
舐めていた手の部分から,腕の皮膚の薄い部分を唇で触れる。お嬢様の肌はそれだけで,快感に震えた。
「っだからっ‥‥堪忍って‥‥ンぁ‥‥。」
「さっきも申し上げました。媚薬は媚薬で,睡眠薬は縄で全てを許すと。本来なら謝って済む問題ではないのですよ?」
「でもっ‥‥こんなん‥‥っじゃ‥‥」
お嬢様はじれったそうにその身をよじった。薬のために昂ぶっているお嬢様の体にはこの程度の刺激はかえって苦しさを増しているようだった。
「こんなんじゃ‥‥続きはなんですか?」
私はお嬢様の背後に回って,その身を後ろから抱きすくめた。
前に回した手はパジャマのボタンを上からゆっくりと外し,耳傍で,吐息のかかる距離でお嬢様を問い詰めた。
「はぁ‥ん‥‥なんでもっ‥‥ないっ‥えっ‥」
耳傍に近付いた吐息に過敏に反応しながらも,お嬢様は強がって見せた。
しかし,その刺激はことのほか官能中枢に響くらしく,次第に息が乱れていく。
そんな様が,更なる妖艶さを演出していた。
「はぁ‥はぁぅ‥‥ん‥ん‥‥‥ンぅ‥。」
私の愛撫がじれったいのか,お嬢様の息は乱れていった。零れる嬌声を我慢しながら,必死に何かと戦っていた。
豊なお嬢様の髪の間から真っ白な首筋が,項が見え隠れする。私はそこへ吸い寄せられるように唇を落とした。
皇かな肌の感触が心地良い。身悶えるお嬢様の姿が更に私の欲望を煽った。
「はぁ‥はぁぅ‥‥ん‥‥ぅ‥せっちゃ‥‥ンぅ‥。」
切なそうに私の名を呼ばれる。このまま衝動的にお嬢様を弄ってしまうのも悪くない。
今のお嬢様なら全て許してくださるだろう。
私はお嬢様の首筋に触れていた唇を耳元に戻し,お嬢様に囁きかけた。
「どうして欲しいんですか?随分と‥‥‥何かに耐えておいでですが‥‥。」
「‥‥だって‥ぁ‥さっきから‥‥焦らされ‥ぅ‥ばっかりなん‥‥もん‥‥」
「そう言われましても,私はこういうことははじめてなので。」
「‥‥っ!」
「ご経験のある‥‥お嬢様に教えていただかないと‥‥。」
私はお嬢様の耳を甘く噛みながら,その中に舌先を侵入させる。
わずかに動くたびにお嬢様は酷く感じて,熱いため息をこぼされる。
私の言葉に思うところがあったのか,少しずつ私の次の行動を指示する言葉が紡がれた。
「んぁ‥‥胸ぇ‥‥触って‥‥」
「こうですか?」
下から掬うようにして私はお嬢様の乳房を包み込む。
取り分け大きいわけではないけど,形の良いお嬢様の膨らみは私の手の内にしっくりと馴染んだ。
逸る気持ちを抑えて,私はゆっくりとその感触を味わうかのように揉みしだきはじめた。
肌蹴たパジャマを掻き分け,露出させた胸をしっかりと堪能する。
お嬢様の口からは先ほどとはまた違った嬌声が零れ始めた。
私は強弱をつけてそこを揉みしだく。そうするとお嬢様は手の強弱に合わせて声を漏らした。
私は再びお嬢様に囁きかけた。
「私の体も,こうやって弄んだんですか?」
「弄ぶ‥やなん‥て‥‥ちがっ‥‥きゃっ‥ぅん‥‥」
私は胸を揉みしだく指の間に膨らんだ先端を挟みこみ同じに揉みしだいていた。
その刺激が強かったのか,お嬢様は一瞬甲高い声を上げた。
「‥違うんですか?睡眠薬まで盛って‥。」
「堪忍してぇ‥‥せっちぁ‥ゃん‥。」
「まだ我慢しておられるようですね。もっと激しくして欲しいんですか?」
「っえ‥そない‥‥あらへ‥‥んぁぁぁ。」
お嬢様の言葉を聞く耳も持たず,私は一心不乱にお嬢様の胸を揉みしだいた。
お嬢様の体に触れたが最後,私の中の欲望を抑えることは出来なかった。
ずっとお嬢様との一線を越えることは避けてきた。考えることですら。
想像の中でもお嬢様を手にしたことは無かった。
ただの幼馴染‥‥主人と護衛‥‥それが今までの私達の関係。
この均衡を崩すことを私は良しとしなかった。それなのに‥‥。
「お嬢様はっ‥私をどのようにされていたのですか?」
そう言いつつ,私は片手をお嬢様の下半身に伸ばす。
パジャマと下着に包まれたそこに私は乱暴に手を忍び込ませ,お嬢様の秘所に触れた。
そこは既に愛液にまみれ,私の手も指もたっぷりと侵食された。
触れた刺激で,お嬢様は体を震わせ,逃げようともがく。
しかし,私はしっかりと後ろからお嬢様を抱きとめているため,お嬢様はそれ以上どうすることも出来なかった。
ただ私の愛撫になすがまま,霰も無い嬌声を零すのみだった。
起立した陰核に触れる。そして,愛液の泉に指を沈めた。
お嬢様は特に抵抗も無くすんなり私を受け入れ,快感に身を委ねていた。
そのまま一気に,お嬢様を快楽の渦に落としこむ。
さすがに強力な媚薬だけあって,わずかに刺激を送りこむだけであっけなくお嬢様は陥落した。
激しく息を繰り返すお嬢様に,私は再び囁きかけた。
「私の体も,こんな風にされていたのですか?お嬢様。」
その言葉に,虚ろだったお嬢様の目に涙が溜まっていった。
「‥‥‥そう‥‥や。」
お嬢様をそのまま,寝かせて,私はお嬢様に覆い被さるように抱きかかえた。
先ほどの余韻が残っているのか,まだ満たされない快楽を求めているのか,お嬢様のはだけた胸は激しく上下していた。
「うち‥‥我慢できんかったん‥‥せっちゃんのこと‥‥。」
「‥‥それで‥‥満たされましたか?」
「えっ?」
「‥‥眠らせた私を無理やり襲って,満足でしたか?」
お嬢様の間際でそう問いかける。お嬢様の目に溜まった涙はそのまますっと零れ落ちた。
「満足いく分け‥‥ないやん。でも‥‥やめれんかったん。」
堪忍して‥とそればかりを繰り返し,お嬢様は身を震わせつつ視線をそらせて泣いていた。
「行為を責めているのではありませんよ。お嬢様。」
私はお嬢様の涙の跡に唇を寄せ,優しく舐めた。
それすらもまた刺激となってお嬢様を昂ぶらせ始めた。
「んぁ‥‥せっちゃん?」
「何が1番大切か,考えて欲しかっただけですから。」
そういって私は,お嬢様の首筋に顔を埋め,舌を這わせ始めた。
「それでは,お約束通り,お嬢様を私がお慰め致します。」
「せっちゃん‥‥んぁ‥‥ぁあ‥‥。」
お嬢様は,私に抱いて欲しいと切望された。
‥‥お気づきになられればよし,そうでなければこのまま体の関係に陥ちるのも良いか‥‥。
私の中で湧きあがった欲望は,一つの選択肢を私につきつけてきていた。
私は縛ったお嬢様の手をお嬢様の頭上で抑えつける。そしてそのまま,ベッドの枠に縛りつけた。
「あっ‥‥せっちゃん‥‥。」
お嬢様は縛りつけられた腕に気がつき,もがくがお嬢様の力ではどうすることもできなかった。
お嬢様の肌蹴たパジャマを脱がせ,縄の繋ぎ目まで手繰り寄せた。
そして,もう十分に濡れてぐしゃぐしゃな下半身の覆いも一気に脱がした。
一糸纏わぬお嬢様を眼下に見た。
興奮のために上気した肌色と,恐怖のために強張る顔色と対称的などれもが私の情欲を誘った。
直接お嬢様を感じるため,私も着ているものを脱ぎ,肌と肌を合わせる。
「お嬢様のご希望ですから。存分に楽しんで下さい。」
そういって私はお嬢様の全身へ愛撫をはじめた。唇と指先と肌と‥‥私も全身でお嬢様を愛撫した。
一度達したお嬢様の体は酷く敏感になっていた。
薬のせいで昂ぶっているとはいえ,全身のどこに触れても,快感に顔が歪むのは見ていて面白い。
体温が高まり,汗が滲み出し,耐え切れない快感が再びお嬢様の体に溜まっていくのがわかった。
私はそのたびにお嬢様をイかせた。何度も,何度も。何度達してもお嬢様の体から情欲は退かなかった。
もう体力も限界だろうと思った頃,お嬢様は力無い声で私に問い掛けられた。
「ど‥‥して‥こないなこと‥‥するん?」
何について問われているのだろう?私はお嬢様の肌を堪能しながら返事を返した。
少し間を置いて,お嬢様は換言して再び問い掛けられた。
「‥‥うちがお願いしたから‥‥こないに抱いてくれるん?」
お嬢様の瞳が揺れる。
「‥‥せっちゃんは‥‥どう思おとるん?うちのこと‥‥」
「‥‥どうしてそんなこと聞くんですか?」
私は,お嬢様の胸の突起に吸いつきながら,問答を続けた。
「ふっ‥‥ぁ‥‥だって何とも思おてないのに‥こないにしてもろうても‥‥はぁ‥‥」
「ご不満ですか?私とこうしているのが‥‥。」
「っ‥そやないっ‥‥うちだけ‥‥よくても‥‥ダメや無いかって‥‥思おただけ‥‥や。」
「お嬢様は‥どうなんですか?」
私は愛撫の手を止め,お嬢様の顔を覗きこんだ。
幾分落ち着いた様子のお嬢様は,私の目を見てこう仰った。
「うちは‥‥せっちゃんが欲しい。体だけでもって思おたけど,せっちゃんの心‥‥足りんかった‥‥。」
目に涙を溜めて,お嬢様は私を求める。そしてお嬢様は私に問い掛けた。
「せっちゃんは‥‥せっちゃんはどうなん?うちと‥うちのことどう思おとるん?」
不安な色合いを残して,必死に問い詰めてくるお嬢様がいじらしかった。
(なんとも思ってない人を相手にこんなに行為に溺れるほど,私は色好きではありませんよ。)
人のことには鋭いのに,自分のことになると感が働かないお嬢様が憎らしかった。
けれど,その気持ちもわからないわけではない。不安なのだ。言葉で聞かなければ。
核心が欲しいのは私も同じだった。
「知りたいですか?私がお嬢さまをどう思っているか‥。」
私は再びお嬢様を問い詰める。声無く首を振るお嬢様に近付き,その唇を奪った。
そこは今日一度として触れていない部分。
寝ている間に奪われているかはわからないが,私が自発的に行なった口付けはこれがはじめてだった。
お嬢様の口腔内を蹂躙し,たっぷりと自分の唾液を混ぜ込む。
これでお嬢様の体中で私の匂いがついていない部分は一切無くなった。
「はぁ‥‥。」
深い口付けを終えるとお嬢様からは熱い溜息が漏れる。
私とのキスがそれほど気持ちよかったのか,目元は潤み,うっとりとした陶酔感が漂っていた。
そのまま,私はじっとお嬢様を見詰めた。
「‥‥ずるいえ‥‥せっちゃん‥‥。」
「お嬢様だって‥。なんとも思ってないのにこんなこと出来るわけないじゃないですか。」
私はそういってプイッと顔を膨らませ,不貞腐れた。
「うちのこと‥‥許してくれるん?」
「とっくに‥‥‥許してましたよ。」
「縄‥‥解いて‥‥」
「さぁ‥‥どうしましょうか。お嬢様をお放しすると,何されるかわかったもんじゃありませんから。」
口ではそう言ったが,私は軽く溜息をついてお嬢様の両腕を開放した。
情事の最中に力がかかったせいか縛ったところが赤くなっていた。
私はそこをそっと撫でながら,キスを繰り返した。
「なんやかんや言うても優しいんやね。」
「私の‥‥‥大切な人ですから。‥‥‥ずっと大事にしていたいんです。」
そう。だから,ずっと我慢していた。全てに責任が取れるまで,貴方を何者からも護りきれるようになるまで。
「うちな‥‥せっちゃんの全部‥‥欲しいえ‥‥。」
「愛しています‥‥貴方のこと‥‥。」
お互いの鼓動が響いた。ただお互いの気持ちを口にしただけなのに。
それだけで何か足りないと感じていたものが埋まった気がした。
次に始まる触れ合いは体だけではなかった。心と心が触れ合っていた。
お互いの気持ちが篭ってはじめて,満たされた行為となる。
私はお嬢様を胸に抱き寄せ,横たわった。激しかった情事の疲労が体に溜まっていた。
お嬢様は,私の胸に顔を埋め,甘えた様子でうつらうつらしかかっていた。
「お疲れでしょう‥‥お休み下さい。」
「あんな‥‥せっちゃん。」
眠い目をこすりながら,お嬢様は私に言う。
「目が醒めたら,も一回しよ。」
「はぁ,お望みのままに‥‥。」
「うちな‥‥せっちゃんの‥ハートに‥抱かれたい‥ねん‥‥。」
そのままお嬢様は小さく寝息を立て始めた。よほどお疲れだったようだ。
「本当に強力なんだな‥‥。」
私はお嬢様を起さないように体を起し,そっとラベルの無い小瓶を手に取った。
お嬢様は,もう二度とこんなことはなさらないだろう。大切なものはいつも目の前にある。
それに気付いてくださったのだから。
「それは私も同じか‥‥。」
誰ともなしにそう呟いた。
今回の事件が無ければ,こうなることも無かったし,お互いの気持ちを確認し合うことも無かっただろう。
お嬢様は私に‥‥,私はお嬢様に‥‥,完全に陥ちてしまったようだ。
私はお嬢様の隣に戻り,そっとお嬢様の頭を撫でた。
心地良い疲労感から来る睡魔が私を襲う。私はそのまま,お嬢様を抱きながら眠りに落ちた。
次に目覚めたときはきっと‥‥。
ちょ―ムズイ ヽ(`Д´)ノウワァァン
穴があったら入りたいぜ。 ク氏。汚して済まん。
一応お詫びを‥‥。 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
いつもながら筋も何もあったもんじゃネェ。激しく航海。
おいらも旅に出てきます。
お目汚し失礼しました。
>>36 えろの中にも切なさがあって…こういう流れ大好きです
って、みんな旅立たないでくださいよー><
あと割り込みすいません
この時間帯だから大丈夫だと思って油断してた…orz
>>36 微妙な時間に起きたら、疑心の分岐がリアルで!
いやはや、SSに色をつけて下さり大変感謝です。
旅先で会ったらよろしく!
>>22 元ネタわかんないけどGJ!
これからもよろしく頼みます!
>>26 割り込みドンマイ〜。
スカかわゆす(´Д`;)/ヽァ/ヽァ
39 :
迷子さんこちら:2007/09/30(日) 20:06:13 ID:/tnEspM8
目立つためにアゲ。
はい。迷子です。
こんなとこですでに祭りが始まっていただなんて…
しかもいきなりGJが多すぐるww
なんかここ来るとこのせつ描きたくなるな
すごいわ、ここのパワー
迷子多いってことだったんで
まとめサイトの現行スレをここにリンクしときました。
暫定だけど一通りリンクは繋げたと思うからリンク切れは無くなってるはず・・・
42 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/01(月) 12:23:06 ID:hy/qHjD+
テラ乙。一応もっかいあげとく
いいな。ほのぼの萌え絵だ。
サイトできたら見に行くよ。Webパーツとか作ってくれよな〜。
十分!萌え絵だ。(´∀`)
ハロウィン変装ネタで誰かSS書けないもんかの。
>46
トリックorトリートで
性的ないたずらされちゃうか
体を差し出してもてなすか
鼻血ぶーな提案ですが、SSまでいけませんでした。orz
誰か旨そうに調理してくれ〜〜。
迷子捜索が進んでないのかな?住人少ない?
ク氏と管理人さん、早速のアナウンス感謝です。
明日からドラマ始まるな!
結構楽しみだわ
いやこのせつ微妙だしなあ・・・
似せるとかより演技力重視した二人らしいし
演技力重視だったら、自分はそっちの方がいいんだけど…
せっちゃんの人は声が低いから結構好き
リアルタイムで、このせつ的なところにツッコミ入れるわ。
ドラマの時間はみんな集合な。
ドラマの話、翌日夜でも参加可でしょうか?
ま、内容次第だわなww
実況スレとかできんのかな?
なんだかんだ言って
実写ネタって盛りあがるんだな。
特に実写せっちゃんは何となくカワユス。
地域によって少し時間差があるんだな。
実況乗り遅れるかも。8分差で。
確かにせっちゃんは有りだな。予告での睨み?ガン見?良く分からんケドとにかく鋭い目線みたいなのがグッと来た!カッコ良かった!
みんな〜ww
このちゃんは?www
自分は髪型がにあってないと思うけど
普通にかわいいとは思う。
>>63 木乃香の着物姿はグッときた。あの切ない目はきっと刹那に向けられていることであろう
やっぱ実写ありだな
実写いつから〜?
俺の所では見れない…orz
やっぱこのせつでの絡みは多いんだろうな。
それにネギ君女の子って…w百合ドラマにしか見えんww
あー地方でも放送して欲しいぜorz
そろそろ実写話やめない?
こっちはこっちで盛り上がろうぜ。
>>63 木乃香はちょっと前髪ぱっつんすぎるなぁw
松永さん可愛いけどね
>>71 分かる。
眉毛より長くて目にかからない程度で今より少しすかした感じがベストだったのに…
スレ違いって言葉、知っているか?
同じこのせつなんだしここでいいだろ。
実写否定派の気持ちも分かるけど逆に実写このせつで新スレ立てるのもどうかと思うぞ
何にせよ、実際に始まらないとなんともいえない
ま、今晩くらい実写ネタでもいいんじゃね?
でも見れないとこの住人にはネタバレだよな〜。
77 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/04(木) 02:01:30 ID:FrQau2Hq
始まったよ〜o(^o^)o
……あれ?
無かった?
いい最終回だった
>>79 はえぇよw
この様子だと原作ルートっぽいな。
まだこのせつ出てないし。
まぁOPではちゃんとこのせつだったし、俺はあれだけでOKだった。
実写はスレ違いだから・・・・このせつが出てきたら語ろうぜ。
OPはそんな感じだったの?w修学旅行に期待…できるのかな
せっちゃんの鳥族設定はアニメで見たいから実写で修学旅行はやってほしくないかも
このせつやるなら修学旅行は必須じゃない?
でも京都とか無理そうだから何か別の仲良くなるイベントがあるのかな…
ようつべにでてたトレーラーでは
修学旅行かは分からんが、
京都の本家に行ってこのせつ発動!っぽいシーンはあったぞw
>>80 自分もOPのこのせつで嬉しくなったw
ニコニコで見てきたけど・・・
ごめん黒歴史OTL
俺もニコニコで見て来たケド…残念なドラマだったな。
まぁこのせつが出て来たらきっと……
最近このせつ分が足りん…ss書きたいけどネタが無い……どうしよう…
ネタかぁ・・・
オレの貧相な脳で編み出したものでよかったら・・・
○ そろそろ衣替えなので、二人でショッピングでーと
○ ハロウィンにちなんで、仮装大会などのクラスでゲーム的なもの
○ 紅葉を見に、京都へ小旅行
全て季節モノです;
エrなら・・・
● エヴァの別荘が誤作動で一日たっても出られない!
ちょうど二人きりで修行していたため、エヴァやネギが気づくのを待つしかない!
そこで、のどが渇いたので飲んだエヴァの飲み物は実は媚薬で・・・
こんなもんですかね
かなりくだらないので流してくれてもいいし、つかってくれるならダレでもww
リクばっかで、かけないオレに神SSをっ!
なんという好アシスト。うちのストライカーどもならやってくれる!
ドラマが残念なのはやる前から分かってたこと…そこからいかにこのせつ分を見つけられるかの
ハングリー精神が必要なのよ!
ぶっちゃけこのせつってだけで大抵許すと言うか嬉しい漏れがいる。
エヴァの媚薬ネタキタっ!o(^^o)(o^^)o
俺の乾いたリビドーに命の水がっ!
時間かかるが頑張ってみるぜ。
細かい設定でリクあればリクしてくれ。
>>90 GJです!!(*´∀`*)
こんなGJ絵の後に落とすのはどうかと思うんですが、スミマセン
落とします。
愛しくて 切なくて
哀しくて 苦しくて
自分の立場を嘆いて、逆にそれを利用して
そんな自分が嫌になって
けれど貴女は 愛してくれた
愛しい貴女。
私の頭の中は何時だって、貴女だけ。
なのに私は肝心なことも言えずに
貴女を不安にさせた
貴女の涙は切なくて
だから私は 貴女に愛を告げた
それは 小さな 小さな声での
たった一言の言葉だったけれど
貴女は涙を流して 喜んでくれた。
貴女の涙は 切ないけれど
流すのならせめて こんな嬉し涙がいいなと思った。
だから私は貴女を喜ばせるために生きようと 思った
貴女の笑顔を護るために生きようと 思った
貴女の笑顔と貴女の嬉し涙で
私はきっと 生きていられる
だからどうか
笑っていて下さいね?このちゃん。
スマソ(´へ`:)チョー駄文です…。
神々よお目直しssをお願いします!!
イラストもssもGJ!!
ていうか今新しいスレがたってることに気づいたので読み返してくる!
>>93 せっちゃんが木乃香を大切にしている気持ちがすごくうまく表現されててすごいなと思った!
そして、自分も小ネタを投下させてください!
前スレ309の改訂版?
部屋を出て行こうとしたときにお嬢様に腕を軽く握られた。
「お嬢様?」と振り返り、体の向きを180度変えられて向き合ったときに、
目の前にはお嬢様の顔があって、
ぎゅっと閉じている睫の影が差しているのさえ、はっきりと見えた。
そして、唇に温かい何かを感じた。
それがお嬢様のものだとわかったのは、お嬢様が舌で私の唇をペロっと舐めたとき。
意識した途端、みるみるうちに顔が上気していくのがわかった。
恥ずかしくて、私も瞳を閉じた。
お嬢様は私の唇を舐めるという行為をやめないでいて。
ちょっと苦しくなってきたと思い、私は口を開きかけたその時。
待ってました。と言わんばかりに口内に進入してきて。犯された。
エロにいこうと思いましたが、自分にはムリですた。
ここは職人さんがたくさんいて嬉しい。
生殺し……(>_<)
ここまで来たらいってくれ!
>>95 そうです。基本的には変わってないんですけど、最近気になって少しばかり変えてみました。
ホントに少しで申し訳ありません。投下しなくても良かったかな(^^;)ごめんなさい。
よくなってると思うよ。
ただ改訂版ならそういう前書きがあっても良いかなと思た。ぱくりと間違えそう。
以前龍にん板で最悪なぱくりがあってかなり問題になったことがあったんだ。
今回は本人かどうかわかんなかったからどうなのかなと心配したんだよ。一応!
木乃香「藍とゆう気は、口だけのものとわかれば求め合い〜♪」
刹那「お嬢様、それはちょっと違う気が・・・」
ヒント/OVERMANキングゲイナー
意味が分かれば賞賛の拍手
始めの予定から、思いっきり脱線した作品を投下しますね。
現時刻は夕方。
秋も濃くなり、日が沈むのも早くなってきていた。
そんな麻帆良の女子寮の一角で、なにやら作業をする二つの影。
「何をしているのです? お嬢様」
「ウチのクラスって仲ええから・・・・一人一人の誕生日、お祭り騒ぎやん?」
「はい、そうですね」
ここは桜咲刹那と龍宮真名の部屋。
そこに木乃香が家計簿などを持ち込み、月始めの整理していた。
刹那は刹那で、退魔の仕事の資料に目を通している。
木乃香が刹那の机で、刹那はその後ろのテーブルで、それぞれの作業をしていた。
「せやから、今月の出費を大まかにな・・・・」
「確かに・・・・出費が重なる月もありますしね」
木乃香はクラス配布用の名簿を広げていた。
その視線は生徒達の生年月日を見ていて、誕生日をチェックしているのがよくわかる。
「うーん、今月は・・・・」
「21日の村上夏美さんだけだったと思いますよ」
「へ?」
木乃香が名簿を見てチェックしていた事を、刹那は仕事の資料を見ながらさらりと答えた。
「・・・・え、えっと・・・・さよちゃんは・・・・」
「相坂さんは誕生日も忘れてしまってる様なので、朝倉さんと一緒に祝うそうです。1月10日ですね」
「エヴァちゃん・・・・」
「エヴァンジェリンさんは茶々丸さんと同じ4月1日になってますが、実際の所は不明です」
刹那は目を通していた資料に思うところがあったのか、ペンを手にとって書き込んでいく。
木乃香は既に手元の名簿を見ておらず、刹那の方を見ていた。
「あと今月はハロウィンがありますので、覚悟した方がよろしいかと」
「う、うん・・・・」
「ちなみに、来月の誕生日は12日に楓、16日に綾瀬さん、17日に龍宮、21日に和泉さんです。
そちらも今の内に予定に入れておかれてはどうでしょうか」
「・・・・せっちゃん、すごいなぁ」
「え? ・・・・あっ」
刹那はここでやっと顔を上げる。
そして木乃香が自分をずっと見ていた事に気付き、赤面した。
「みんなの個人情報・・・・暗記しとるん?」
「は、はい・・・・同じ教室、寮で暮らすので・・・・知っておいて損は無いかと・・・・」
「ふーん・・・・」
刹那は慌てて資料をテーブルに置く。
仕事モードになっていたために、つい仕事の調子で木乃香に意見してしまったからだ。
しかし木乃香は怒っているわけではない。
木乃香は名簿を机に置き、刹那の隣に座った。
「じゃあ、ウチの事も・・・・」
「も、もちろん、です・・・・誕生日も、血液型も・・・・」
「へぇ〜・・・・筋金入りのストーカーさんやなぁ?」
「うっ・・・・」
"ストーカー"という言葉に、刹那はショックを受けた。
木乃香はチャンスとばかりに詰め寄る。
「でも知ってるん、それだけなん?」
「・・・・え?」
「もっとこう、ディープな所とか・・・・知らん・・・・?」
木乃香は刹那の肩を押して、床に押さえつけた。
一気に刹那の体温が上昇する。
「そ、そんな事言われましても・・・・た、例えば・・・・?」
「そやな・・・・誰に、何されたいて・・・・思うてるとか・・・・」
「っ!?」
「どこ触ったら悦ぶとか・・・・」
「・・・・あの、お嬢様っ・・・・んっ・・・・」
木乃香は、慌てる刹那の唇を奪う。
ただ触れるだけではなく、内部を嬲る濃厚なキス。
「ん・・・・んぅ・・・・!」
「ふぅ・・・・はぁ・・・・」
木乃香はたっぷりと味わって唇を離す。
すると、今度は刹那が木乃香を掴んだ。
「・・・・確かに最近、忙しくてご無沙汰でしたけど・・・・」
「他の人の事ストーカーしとったんやないの?」
「っ! ・・・・そんな事、あるわけないじゃないですか」
刹那は木乃香を上に乗せたまま、首元に口付けた。
快感に悶える木乃香を全身の抱擁で押さえつけ、じっくりと攻め立てる。
あっという間に木乃香の身体から力が抜けた。
「ぁん・・・・わかっとるやん・・・・」
「知らないとは一言も言ってませんけど・・・・」
「じゃあヘタレさんやね」
「・・・・いい加減、怒りますよ?」
ストーカーの次はヘタレと言われ、さすがの刹那も不機嫌な表情になった。
そして、おそらく相手を思い知らせようと思ったのだろう。
刹那の手が木乃香の胸部を捕らえていた。
「今更謝っても許しませんよ」
「せっちゃんにっ、・・・・できるんかなぁ・・・・?」
「・・・・見くびらないで下さい」
「ん・・・・ぁっ・・・・」
胸部を捕らえていた手に力を込め、もう片方の手は服を脱がせにかかる。
その動きは意外と手馴れたもので、木乃香は息を呑んだ。
――コンコン
「刹那さ〜ん? このかいる〜?」
「む・・・・」
突然の来客。
同居人に用があるらしく、明日菜が訪れてきた。
「刹那さん〜?」
「明日菜? いるえ〜」
「あ・・・・」
居留守を使おうとした刹那。
しかし、木乃香は明日菜の呼びかけに答えた。
スルリと刹那の腕から逃げ出し、服を調えて玄関へと向かう。
「いいんちょが、"学級委員の緊急集会あるから来てほしい"って」
「あちゃー、携帯部屋に忘れとったわ。・・・・ほな」
木乃香はクルリと刹那の方を向く。
しかし刹那は顔を合わせない。
やや不機嫌そうに、テーブルに置いてあった書類に手をつける。
「また、荷物取りに来るな・・・・?」
「・・・・はい」
「・・・・?」
刹那はどことなく黒いオーラを発していた。
明日菜はそんな刹那の様子に疑問を感じる。
しかし木乃香はそれを気にも止めず、さっさと部屋を出て行ってしまった。
「ねぇ・・・・何かあったの?」
「・・・・少々、喧嘩を」
「えぇぇ、あんたたちが!? 珍しい・・・・」
「そうですか?」
結構してるんですよ・・・・と刹那は言い、書類を封筒に収める。
その様子に緊迫感はあまり無く、明日菜は驚いたものの少し安堵した。
「ですが・・・・今夜もちょっと激しくなりそうなので・・・・お嬢様が泣いて帰られたら・・・・」
「しょうがないわねぇ・・・・早く仲直りしてよね?」
「はい、ご迷惑をおかけします」
「じゃ、部屋に戻るね」
明日菜を送り、刹那は携帯を手に取る。
相手は仕事の相棒。
木乃香と喧嘩したと伝えると、相棒はため息混じりに「頑張れ」とだけ言った。
これで相棒が今日、部屋に戻ってくる事は無いだろう。
「ふぅ・・・・。"喧嘩"、これで何度目かな・・・・」
喧嘩と称したこの行為。
最初は、刹那が木乃香を怒らせてしまった為に、お仕置きとして受けたものだった。
しかし今では、わざと相手を怒らせるのがこの行為の合図となってしまっていた。
喧嘩するほど仲が良い、である。
「少しぐらい、乱暴にしても・・・・大丈夫かな・・・・」
ヘタレと言われたのがよほど応えたのだろう。
刹那は仕事などに使う道具箱をあさり始める。
中にはロープや、何に使われるかわからない瓶などが入っていた。
(・・・・挑発してくるお嬢様が、いけないんだ・・・・)
曲がった事が嫌いな刹那だが、木乃香の挑発には敵わなかったようである。
その中から目当ての物を取り出し、刹那は黒い笑みを浮かべた。
今までの経験上使った事のない代物だったが、刹那は使いこなす自信があった。
武器を問わずの神鳴流に育てられた事が、ここでも役に立つようである。
――ヴヴヴ
静かな部屋に響く携帯のバイブ。
刹那は携帯に届いたメールを読み、再び笑みを浮かべた。
そしてこの夜・・・・木乃香がこの部屋で泣かされたのは、言うまでもないだろう。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
最初はほのぼのにするはずだったんだよねぇ・・・・逃げておくか・・・・。
|作業部屋| λミ サッ
連続投下すまない。
やっととれた休日なのに旅行に連れて行かれるので、もう一作投下します。
早期投下なのでクオリティ低いのは許してください。
110 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:08:56 ID:/jjGAPaN
「あ、あのエヴァンジェリンさん・・・・これは・・・・」
「黙ってろ。近衛木乃香の修行の為にならなんでも協力する、といったのはお前だろう」
エヴァンジェリンのログハウスで、刹那は身動きがとれないでいた。
とはいっても、別に拘束されているわけではない。
ただ刹那が首につけているドッグタグから発せられている魔力が、刹那の自由を奪っていた。
「ほ、本当に支配する必要は、ないじゃないですか・・・・」
「お前のことだ。近衛木乃香が泣きついてきたらすぐ折れてしまうだろうが」
「うっ・・・・と言うか、一体何をするつもりで・・・・?」
「簡単なことだ」
エヴァンジェリンはパチンっと鉄扇をたたんで、静かに声を出して笑った。
その顔はまさに、悪者全開。
刹那は恐怖を覚える。
「明日一日・・・・近衛木乃香の傍には行くな。私の傍にいろ」
「・・・・え? そ、そんな事できるわけ――」
「黙れ、口答えするな。抵抗は許さん」
「ぐっ――!?」
ドッグタグが一瞬輝いたかと思いきや、刹那は喋る事ができなくなった。
エヴァンジェリンはそれを見て満足そうに笑う。
そして刹那のネクタイを引っ張って屈めさせると、よしよしと刹那の頭を撫でた。
刹那は明らかに怪訝そうな顔をしたが、それは気にも止められなかった。
「安心しろ、効果は明後日の朝までだ。そうすれば自然と自由になる」
「――・・・・」
「それまでに近衛木乃香が、お前が魔法で支配されていると気付けば合格だ・・・・だが」
「・・・・?」
111 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:10:48 ID:/jjGAPaN
ニヤリっとエヴァンジェリンは笑い、刹那をソファーへと突き飛ばす。
さらにドールマスターの操る糸で絡み取り、刹那はあっという間にソファーに縛り付けた。
「もし明日の最終予鈴までに気付かなければ・・・・明日の夜はたっぷりと、私を悦ばせてもらおうかな? 刹那?」
「――!!」
抵抗するなと命令されている刹那は、逃げる事ももがく事もできない。
恐怖する刹那にエヴァンジェリンはますますご機嫌になり、満面の笑みで刹那から離れた。
「もう喋っていいぞ。あと明日は私と共に登校だ、いいな?」
「・・・・はい」
「茶々丸! 明日はこいつの分も朝食を作れ!」
「はい、マスター」
(あぁ・・・・とんでもない事を引き受けてしまった・・・・)
そう思うも後の祭り。
刹那は明日という日に怯えながら、目を閉じた。
*
「おはよー!」
「昨日のドラマ見た?」
「あれね〜・・・・役者がね〜・・・・」
「あ、明日菜と木乃香もおはよー!」
「おはよーさん〜。・・・・せっちゃん、おらへんなぁ?」
「もう来てると思ったんだけどね? どうしたんだろう?」
朝、刹那を迎えにいった二人だったが、刹那はすでにいなかった。
二人は既に出たのだと思っていたのだが、教室に刹那の姿はない。
112 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:11:40 ID:/jjGAPaN
「エヴァちゃんに茶々丸さん、おはよー!」
「・・・・ふん」
「おはようございます」
明日菜達の後を追うように、エヴァンジェリン達が登校して来る。
エヴァンジェリン達が遅刻ギリギリに入ってくるのはいつもの事なのだが、今日は同行者が一人増えていた。
「・・・・せっちゃん!?」
「おはようございます。お嬢様」
「なんやー、エヴァちゃんと一緒やったんか〜」
エヴァンジェリンと一緒に登校して来たのは刹那だった。
木乃香は少し驚いて声をかける。
「・・・・刹那」
「あ、はい」
「せっちゃん?」
しかし木乃香より後に声をかけたエヴァンジェリンに、刹那は寄っていった。
教室が少しざわつく。
「なになに・・・・? 刹那さん、浮気?」
「うっそー、あの桜咲さんが・・・・?」
「皆さん、席についてくださーい」
「ネギ君だ〜、起立ー!」
木乃香は席につく刹那に話かけようとしたが、刹那はそれを避けて席についた。
一瞬目が合ったが、それすらも無視して。
その態度は昔の刹那みたいで、木乃香の中にトラウマが蘇ってしまった。
*
113 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:14:08 ID:/jjGAPaN
それからも刹那は木乃香と距離をとり続けた。
休み時間は必ずエヴァンジェリンの元へ行き、エヴァンジェリンが学園長に呼び出されたときは茶々丸と行動を共にした。
そればかりか、トラウマが蘇ってしまった木乃香は刹那に話しかける事ができない。
結局、帰りのHRまで二人が話す事はなかった。
「せっちゃん・・・・どないしたんやろ・・・・?」
「エヴァちゃんに弱みでも握られたのかな・・・・?」
「うーん・・・・」
「帰り、誘ってみなよ?」
「・・・・うん、そやね」
放課後、木乃香は意を決して行動に移る。
帰り支度をする刹那に駆け寄って話しかけた。
「せっちゃん! 一緒にかえろ!」
「あ、お嬢様・・・・」
「今日は部活も何もない日やろ? 美味しいお菓子があんねんけど・・・・」
「すみませんが、お嬢様とは帰れません」
「え・・・・」
それは強い拒絶。
朝と同じく、教室がざわめいた。
完全にトラウマが蘇り、木乃香は後ずさる。
それと入れ違いになるように、エヴァンジェリンが刹那の前へと出た。
「・・・・帰りましょう。エヴァンジェリンさん」
「あぁ、茶々丸は大学に寄って行くそうだ」
「わかりました、お荷物お持ちします」
木乃香は希望を打ち砕かれ、去っていく二人を見送るしか出来ない。
大事な人が、心変わりしてしまった・・・・そんな絶望が、木乃香を沈めていく。
114 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:15:53 ID:/jjGAPaN
「せっちゃん・・・・どないしたん・・・・?」
「あれ、絶対怪しいって! エヴァちゃんが刹那さんに何かしたのかも」
「明日菜・・・・ウチどないしよう・・・・!」
いてもたってもいられなくなった明日菜が、木乃香のフォローに入る。
木乃香はどうすればいいかわからず、明日菜にすがりついた。
「うーん・・・・こっちも強気で行くしかないんじゃない? 今日は茶道部があるはずだから、茶道室にいるかも」
「ウチ・・・・怖い・・・・」
「相手はエヴァちゃんよ? きっと・・・・何か考えてるんだと思うんだけど・・・・木乃香?」
刹那の拒絶にすっかり怯えてしまった木乃香。
明日菜は大きくため息をつき・・・・手を上に振り上げた。
――パーンッ
「痛っ!?」
「ほら、うじうじしてないで! 麻帆良祭前の私みたいよ?」
「あ・・・・」
「今は行動あるのみなんじゃないの? 昔の刹那さんだって、木乃香の事嫌ってたわけじゃなかったんだしさ」
明日菜の平手と助言は、木乃香を立ち直らせた。
木乃香は頭を大きく振ると、今度はしっかりと前を見た。
「・・・・行ってくるな!」
「そのイキよ。私は先に帰ってるわよ」
「うん、絶対せっちゃん連れて帰るわ!」
*
115 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:18:57 ID:/jjGAPaN
茶道部は部員がほとんどいない。
そのためか普段はエヴァンジェリンと茶々丸だけで、物静かな雰囲気が漂う部室である。
そこに今日はエヴァンジェリンと刹那だけがいた。
「ふふ、気になるか? 近衛木乃香が」
「当たり前です。あのような事・・・・不本意です・・・・」
刹那は木乃香を拒絶してしまった事に、罪悪感を感じていた。
凹む刹那をみて、エヴァンジェリンは笑みを浮かべながら茶をたてる。
「何を今更・・・・それに、あれぐらいで終わるほど薄いのか、お前たちの信頼関係は」
「そ、そんな事・・・・!」
言葉では抵抗するものの、やはり不安が大きいのだろう。
刹那の声は段々と小さくなった。
「まぁいい・・・・しかしあの様子だと、近衛木乃香はもう不合格だろうな」
「い、いえ・・・・お嬢様はまだ・・・・!」
「いい加減うるさいぞ、刹那。なんならここで、私を悦ばせてもらおうか?」
エヴァンジェリンは手に持っていた茶筅を置き、糸で刹那を引き寄せた。
抵抗を許されてない刹那は、そのままエヴァンジェリンに抱きつく形となる。
「エ、エヴァンジェリンさん・・・・!」
「畳に茶に・・・・和風剣士、か・・・・何とも日本文化は奥床しい」
じわじわと近寄る唇。
刹那の本能は危険信号を発していた。
この口付けをしてしまったら最後・・・・戻る事はできないだろう、と。
116 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:20:19 ID:/jjGAPaN
「さぁて・・・・今夜はどうしてもらおうかな・・・・ククク」
「わ、私にはお嬢様という・・・・」
「そのお嬢様は、結局お前を助けにこなかったじゃないか。薄情なものだな」
唇が触れるまで、後数センチ・・・・。
刹那は判断を誤った自分に後悔し、そして木乃香に心で謝罪した。
そして覚悟を決め、強く目をつぶる――。
バンッ!
「――ダメーー!!」
「おっと」
「わわっ!?」
まさに間一髪。
木乃香が茶道室に駆け込んできた。
肩で息をしており、大急ぎで来たのが見てわかる。
「はぁ、はぁ・・・・間に合うた・・・・!」
「間に合った? 残念ながら、刹那は自分の意思で私の元にいるのだぞ?」
「嘘や! そうやったら・・・・なんで今のせっちゃん、安心した顔してるん?」
「・・・・ほう」
木乃香の言う通り、危機を逃れた刹那は安堵の顔をしていた。
刹那は言葉にはしないが、刹那にとって不本意の状態であったと木乃香は確信する。
・・・・だが、エヴァンジェリンも手を緩めなかった。
「刹那、こっちへこい」
「は、はい・・・エヴァンジェリンさん・・・・」
117 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:22:35 ID:/jjGAPaN
命令され、刹那はエヴァンジェリンの元へと向かおうとする。
だが今度ばかりは木乃香も譲らなかった。
木乃香は刹那を引っ張る。
「せやから・・・・ダメやって!」
「えっ・・・・?」
刹那は引き寄せられる力に抵抗できず、バランスを崩した。
こうやってバランスを崩すのは、昨日から何度目だろう・・・・と刹那がそう考えるのも束の間。
刹那は顔にやわらかい感触を感じた。
「・・・・〜〜!?」
「せっちゃんは渡さへん!」
木乃香は、刹那の頭を胸に抱えていた。
刹那が木乃香の柔らかい胸に顔を埋めている形である。
「む、むぐ・・・・!?」
「刹那は私の方に来たがっているぞ? 開放してやったらどうだ?」
「そ、そないなこと・・・・」
「くくく、嫌われた理由でも考えるんだな・・・・それとも私が、刹那に何かしたとでもいう証拠でもあるのか?」
「何か・・・・? あっ」
『あれ絶対怪しいって。エヴァちゃんが刹那さんに何かしたのかも』
勝ち目のない口論中、木乃香の脳裏に明日菜の言葉が蘇った。
エヴァンジェリンが魔法的な何かで刹那を支配している・・・・という事も考えられる。
木乃香は最近練習を始めた魔法を発動させた。
魔法の基本でもある"魔力の感知"だ。
118 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:24:50 ID:/jjGAPaN
(どこ・・・・何が原因なん・・・・? せっちゃんを返して・・・・!)
そして研ぎ澄まされた木乃香の魔力は、他者の魔力を感じとった。
その魔力はエヴァンジェリンと・・・・そしてもう一つ、刹那の首元から。
刹那の力の源は"気"なので、どう考えても怪しい。
「・・・・あった! せっちゃん堪忍!」
「え? わっ!?」
木乃香は刹那のシャツを一気に肌蹴させた。
まじめな刹那は、普段から第一ボタンまでしっかりと止めている。
今回はそれが災いして、元凶であるドッグタグは完全に服の下に隠れてしまっていたのだ。
木乃香がそのドッグタグを外すと、魔力は消え去った。
「ふっ・・・・やっと気付いたか」
「これのせいやったんやね・・・・よかったぁ・・・・!」
「だが気付くのが遅い! 坊やは何も言わずとも朝に気付いたぞ。私が睨みを利かせて黙らせたがな」
再び刹那を強く抱きしめて安堵する木乃香に、エヴァンジェリンは一喝した。
木乃香はビクッと身を竦ませて、表情を暗くする。
「そ、そうなんや・・・・ウチ、たるんどったな・・・・」
「・・・・しかし、さっきの探りは今までで一番鋭かったんじゃないか?」
「へ?」
「やはり大事な物を賭けた方が、効果が出るな・・・・ふむ、坊やの修行にも役立たせるか」
そう言うと、エヴァンジェリンは茶道具をさっさと片付けた。
そして、その場を去る。
もう刹那たちに興味がなくなったようだ。
119 :
エヴァの修行:2007/10/06(土) 03:27:38 ID:/jjGAPaN
「あぁ・・・・そうだ、近衛木乃香」
「なんや?」
「そろそろ本当に離してやれ。死にかけてるぞ」
「へ? ・・・・ひゃっ、せっちゃんー!?」
「・・・・うっ・・・・ぐぅ・・・・」
刹那は木乃香の胸に圧迫されて、呼吸困難に陥っていた。
木乃香は慌てて刹那を離し、膝枕へと変える。
刹那はぐったりとしつつも空気を仰ぎ、何とか死を避けた。
「はぁ、はぁ・・・・し、死ぬかと・・・・!」
「か、堪忍・・・・でもなせっちゃん、もうあないなテストやめてな・・・・」
「・・・・私もまさか、あのようなテストだとは・・・・次からは気をつけます。・・・・ごめんなさい」
上気した頬を必死に手で隠しつつ、刹那は謝った。
木乃香はその手を払い除け、刹那の顔を見つめる。
木乃香の目からは涙が浮かんでいたが、顔はとても嬉しそうだった。
「・・・・でもほんまに、よかったぁ・・・・」
「お嬢様・・・・えっと、助けてくれてありがとうございます・・・・////」
そしてしばらくそのまま、刹那は茶道室で木乃香の看病を受けた。
その間の刹那の表情は、どこか幸せそうだったという。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『笑い泣き[Rob様]』『エヴァの修行ですれ違う二人』
連投素晴らしい!エクセレント!
しかもエロは良いところで寸止めっ!
こんなすんげー寸止め呼吸困難になっちまいます。
しかも想像もつかんし……。つ、続きっ、エロ書いてぇ。
オイラ最近筆が進まなくって…(;_;)
あんたすげーよ。本当。
呼吸困難せっちゃんカワユスww
黒いせっちゃんGJ!
二作目もおもしろかった!
GJです!!
124 :
香り:2007/10/07(日) 20:15:17 ID:U0a1k9YU
「"花粉症に効く花を取って来い"〜?」
「はい、マスターが・・・・。刹那さんも一緒に来てくれるそうで、今準備に部屋に戻っています」
「そら大変やなぁ」
珍しく修行から早く帰ってきたネギ。
どうやらエヴァンジェリンの花粉症の症状が酷かったらしく、修行どころではなかったらしい。
そのため修行の変わりに、薬草を取って来る事になったようである。
「完治するわけでは無いのですが・・・・魔法調合で、症状をかなり抑える薬が作れるようです」
「うーん・・・・エヴァちゃんが人にものを頼むなんて、怪しいわね・・・・」
「アスナ、そんな疑わんと・・・・でもせっちゃんも行くんかぁ」
木乃香はエヴァンジェリンを疑う明日菜に苦笑いする。
しかし木乃香も少し気になるようだ。
「しょうがないわね・・・・ネギ、私も行くわよ」
「えっ・・・・で、でも・・・・」
「なによ? まさか危険なところ何じゃ無いでしょうね?」
「そ、そう言うわけでは無いのですが・・・・いでででっ!?」
いつものじゃれ合いが始まり、木乃香はまた苦笑い。
その中準備を終えた刹那が訪れ、刹那の了承もあり4人で花を取りに行く事になった。
*
「こんな山奥に、本当に咲いてるの?」
「茶々丸さんの話だと、この先の洞窟の奥に咲いているとか・・・・」
麻帆良学園の一角ではあるが、生徒が足を踏み入れる事はほとんど無い地域。
そこに、今回の目的の花は咲いているという。
125 :
香り:2007/10/07(日) 20:17:43 ID:U0a1k9YU
「えらい遠いんなぁ」
「足元に気をつけてくださいね、お嬢様」
ネギと明日菜が先頭を歩く。
その後を木乃香が追い、木乃香の後ろには刹那がしっかりとついていく。
さすがに修行の一環ということもあって、道は険しいものだった。
「あ・・・・あの洞窟ですね」
「へー、本当にこんなところにあったんだ」
四人は周りに気を配りながら、洞窟へと進んだ。
学園内いえど、ここまで自然が生い茂っていれば蛇などの動物も出る。
警戒を怠るのは危険なのだ。
「なんや、ええ匂いがするなぁ・・・・」
「うん、香水にするといい感じ・・・・」
「女性ってこういう香りが好きですよね。お姉ちゃんも好きでした」
洞窟内は花の香りで充満していた。
おそらく目的の花だろう。
その香りの良さに、前方にいた三人は表情を緩める。
しかし一番後ろにいた刹那一人だけ、浮かない顔をしていた。
「太陽の光が無くても大丈夫なの? 確か植物ってコウ・・・・なんたらで、生きてるんでしょ?」
「光合成な、アスナ」
「それと正確には日光と水ですね。日を浴びる事で、周りの二酸化炭素と水を――」
「あーはいはい、わかったわかった」
他愛無い会話をしつつ、四人は奥へと進んでいった。
木乃香は途中、会話に参加しない刹那を振り返く。
126 :
香り:2007/10/07(日) 20:21:22 ID:U0a1k9YU
「・・・・せっちゃん?」
「え、あ、はい」
刹那は、口で息をして辛そうな顔をしていた。
が、木乃香と目が合うとスッと姿勢を整えた。
「せっちゃん、具合悪いん? 顔色悪いえ・・・・」
「い、いえ・・・・そんな事はありませんよ」
「ほんま・・・・? 具合悪いんなら――」
『わぁー!』
木乃香が刹那を気遣っている最中、先に行っていたネギと明日菜が歓声を上げた。
何事かと、木乃香と刹那も駆けつける。
「わぁ・・・・」
「これが・・・・エヴァンジェリンさんが言っていた花・・・・」
「すごいなぁ〜!」
四人が辿り着いた場所には、目的の花と思われる物が群生していた。
洞窟の最奥と思われるその場所はひらけていて、上には大きな穴があって空が見えた。
これならば水も日光も届くので、植物も生きられる。
「洞窟の奥に花畑・・・・ロマンチックやな〜!」
「このか、刹那さん、こっちもすごいよ!」
「行ってみよ、せっちゃん!」
「あ、はい・・・・」
木乃香は刹那の手を引き、明日菜の元に向かう。
そこには川が流れていて綺麗な色をした魚が泳いでいた。
127 :
香り:2007/10/07(日) 20:24:09 ID:U0a1k9YU
「なんか楽園って感じだよね!」
「学園内にこないな場所があるなんてな、感動やわ〜」
ネギはエヴァンジェリンに届ける花を採取しているようだ。
明日菜と木乃香は夢のようなその空間に我を失い、はしゃぎまわる。
「香水にするといいかもね、何本か持って帰ろうかな」
「ウチらも何本か持って帰ろか、せっちゃ・・・・ん?」
振り返った木乃香は、さっきまで後ろにいた刹那がいない事に気付いた。
木乃香は辺りを見回して刹那を探す。
「――けほっ・・・・」
・・・・刹那は、木乃香たちから少し離れた場所に座りこんでいた。
時折酷く咳き込み、吐く動作をしている。
「・・・・せっちゃん!?」
「げほっ・・・・!」
「え・・・・ちょ、刹那さん!?」
「どうしたんですか!?」
幻想的な空間にはしゃいでいた二人は、倒れた刹那に気付くのに遅れた。
花を採取していたネギも、異変に気付いて駆けつけてくる。
「すみません・・・・なんか、めまいと吐き気が・・・・」
「やっぱり洞窟に入ってから・・・・!」
「・・・・っ! 皆さん、静かに!」
慌てふためく木乃香達を、ネギが制した。
ネギは杖を構えている。
128 :
香り:2007/10/07(日) 20:24:48 ID:U0a1k9YU
「何かの気配を感じる・・・・」
「おそらく・・・・この空間を支配する精霊でしょう・・・・。ですが殺意は感じません・・・・」
「精霊・・・・?」
「はい・・・・少し話をっ、げほ・・・・っ!」
退魔師として働く刹那には、その"何か"の正体がわかったようだ。
話をするために刹那は立とうとする。
が、また咳き込んでうずくまってしまった。
それを木乃香が支える。
「せっちゃん!」
「刹那さん!」
「けほっ・・・・、大丈夫です・・・・。それよりもネギ先生・・・・彼女と話が出来ますか?」
「は、はい、わかりました。ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・」
ネギが見えない物を見えるようにする呪文を唱える。
すると、何もなかった空間から女性が現れた。
その姿は半分透けていて、クラスメイトの相坂さよを思わせる。
全裸に近い姿で水のような物が身体を覆っているだけだったが、色っぽさよりも高貴な雰囲気の方が勝っていた。
ネギ達は自然と身を低くする。
『初めまして、若き人の子らよ』
「は、初めまして・・・・」
『この様なところに人が来たのは久しぶりです。何用ですか?』
「知り合いに、花を取ってくるようにと頼まれまして・・・・」
精霊は理由を聞くと四人を見渡す。
そしてその目が刹那を捉えると、一瞬だが表情が曇った。
129 :
香り:2007/10/07(日) 20:28:59 ID:U0a1k9YU
『あなたは・・・・混血の子ですね』
「え・・・・」
「・・・・はい、妖怪の血が・・・・混ざってます・・・・」
『それは・・・・この場の空気は辛いでしょう』
木乃香たちは、なぜわかったのかと目を丸くする。
しかし当本人の刹那はあまり驚かず、素直に答えた。
『この花の香りは人を惑わせ、花粉は魔族の動きを鈍らせる・・・・』
「そ、それって・・・・」
『ええ、この花は・・・・魔の血を引く者には猛毒なのですよ』
「そんなっ!?」
木乃香たちの顔から一気に血の気が引いた。
幻想的な空間に目を奪われ、木乃香たちは刹那を引っ張りまわしてしまった。
その結果、刹那は多くの花粉を吸い込んでしまい・・・・倒れてしまったのだ。
「ごめんなせっちゃん・・・・具合悪いん、気付いてたんに・・・・!」
「いえ・・・・隠していた私が悪いのですし・・・・」
「精霊さん、毒を消す方法は無いのですか!?」
「私たち何でもするから・・・・お願い!」
刹那を助けるため、ネギ達は花に詳しいであろう精霊に訊ねる。
しかし精霊はその問いに答えなかった。
『――そもそも、この場に来る者は生きて帰れません。魔物も・・・・人も』
「なっ・・・・」
『私がなぜここにいるかご存知ですか? 私に会った人間は・・・・無事に帰れないのです』
「私たちを、殺そうって言うの!?」
130 :
香り:2007/10/07(日) 20:30:08 ID:U0a1k9YU
ネギと明日菜は身構えた。
精霊といっても、全てが良い存在と言う訳では無い。
人を死に追いやる類もいる。
『この場に来る人間の多くは欲にとらわれ、万能薬となる花を狙ってきます。私はそのような人間を消すためにここにいます』
「ぼ、僕達は・・・・!」
『・・・・ええ、目を見てわかります。その目に欲はありません。・・・・そして、その混血の子を純粋に助けたいと・・・・』
「ネギ先生、明日菜さん・・・・彼女は大丈夫です・・・・武器を下ろしてください・・・・」
「刹那さんが・・・・そう言うなら・・・・」
刹那の言葉に、杖とカードを構えていた二人はそれらを下ろした。
精霊は怒る事もなく四人に近づく。
そして刹那に手を差し出した。
その手には不思議な色合いで輝く水が滴っている。
『私は水の精霊。水は浄化の属性・・・・この水を含めば、体内にある花粉は浄化されるでしょう』
刹那は木乃香の肩を借りて身体を起こすと、木乃香から離れて精霊に一礼した。
そして精霊の手の甲に口を寄せ、滴る水を飲む。
その姿はまるで、騎士が姫君の手にキスを送るようだった。
「・・・・ありがとうございます、楽になりました」
『すぐに去りなさい。あなたにとってここは地獄なのですから』
「はい。・・・・あの、花の事ですが」
『必要なだけ持っていきなさい。ですが此処の事は他言しないように』
「ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます!」
131 :
香り:2007/10/07(日) 20:31:36 ID:U0a1k9YU
四人は精霊に礼を言い、足早にその場を去った。
後に聞いたところ、その精霊とエヴァンジェリンは知り合いだったらしい。
見かけだけ楽園、しかし地獄・・・・。
それを四人に知らしめた事で、エヴァンジェリンの修行は上手くいったのであろう。
*
明日菜とネギは、そのままエヴァの元に向かった。
一歩間違えれば刹那が死んでいたので、文句を言いにいったのだ。
「せっちゃん、大丈夫?」
「はい、だいぶよくなりました」
二人は木乃香の部屋に戻ってから、まずお風呂に入って着替えた。
花粉が大量に付いていたし、何より匂いが刹那にとって辛いものだったからだ。
木乃香たちには好ましい匂いでも、刹那には嫌な匂いだったらしい。
「我慢せんでよかったんに・・・・」
「私だけ我慢すれば、目的は達成できると思ったので・・・・」
「あほ。エヴァちゃんはきっと、その我慢癖を治そうとしたんやえ」
「・・・・申し訳ございません・・・・」
木乃香は、ソファーに横になっている刹那を叱る。
刹那は休むにも休めず、木乃香の顔色を窺った。
「・・・・あの、怒ってます?」
「なんで?」
「なんでって・・・・。えと、辛いのを黙っていたのは、本当に申し訳――」
「そんなんちゃう」
132 :
香り:2007/10/07(日) 20:32:46 ID:U0a1k9YU
刹那は身を起こし、木乃香に身体を向ける。
しかし木乃香は刹那に背を向け、テーブルの方を向いてしまった。
「ではなぜ・・・・」
「だって・・・・キス、したやん」
「はい?」
「ウチとはしてくれへんのに〜・・・・」
木乃香はうじうじと、テーブルにあるお菓子をつついた。
どうやら刹那が精霊の手に口付けた事に対して、怒っているようだ。
「でもあれは・・・・一種の儀式のようなものですよ」
「儀式?」
「手の甲へのキスは敬愛を意味しまして・・・・助けてくださる精霊に、それなりの態度を見せただけです」
刹那はソファーから降り、床に跪いた。
それも木乃香への敬愛や忠誠を込めての行動で、刹那にとってなんら不思議の無い行動だった。
「それって・・・・どっかの格言やったよね」
「あ、いや・・・・それはどうかわかりませんが、やはり精霊などは儀式的な物にこだわるそうで・・・・」
「・・・・ふーん」
必死に弁解する刹那だが、木乃香はまだ納得できないようだ。
刹那はどうするべきかと唸る。
「えっと・・・・ではお嬢様、手をお貸し下さい」
「へ?」
何かを思い付いたのか、刹那は了承を得ぬまま木乃香の手をとる。
そして跪いたまま、その手に自らの口を寄せた。
133 :
香り:2007/10/07(日) 20:34:08 ID:U0a1k9YU
「・・・・私はあなたを尊敬し、忠誠を誓っています。証拠に、敬愛を込めて・・・・」
「〜〜!?////」
――ぼすんっ
「ぶっ」
「ばかっ!////」
木乃香はソファーにあったクッションを刹那の顔に叩きつけた。
顔が真っ赤なのは、怒りのせいか。
「あ、あの、どうして・・・・」
「もう・・・・洗濯物取うてくる!」
「・・・・?」
なぜ怒られたのか理解できない刹那は、叩きつけられたクッションを手にソファーに転がる。
完全に毒が抜けて無いので、まだ身を起こしているのが辛いのだ。
そのままクッションに顔を埋めると、木乃香の匂いがした。
「後でもう一度、謝らないと・・・・」
仕えるべき主の前で他者に敬愛を示したのがまずかったのだろう、と刹那は解釈する。
刹那は木乃香が戻ってきたらすぐに謝ろうと思っていたが、身体は休息を求めていて言う事を聞かなかった。
「・・・・いい、匂い・・・・」
そしてそのまま、目を閉じて。
心地良い香りの中で、刹那は夢の世界へと落ちていった。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
タイトル間違えた。「匂い」だった・・・・。
ばかっ!////
もうっ////
知らないっ。
ちょっ、何でこんなにいいもの書くのよっ!///
……、ばか。///
GJ(*´∀`*)b
天然せっちゃん&照れるこのちゃん最強!!
うはっ気付いたら3つ立て続けに…流石やなほんま(ノ∀`)・゚・。
そしてツンデレなおまいらもGJw
o(^^o)(o^^)o
ばかぁ。タイミング良すぎっ///
久しぶりにss書いたんで、投下させてくださいー
スランプ気味だからちょっとgdgdですがね…orz
愛おしく思う気持ちのままに、あなたを愛せますように。
「…ダメだ、眠い」
根を上げたように呟いて、刹那は後ろのクッションに勢い良く倒れこんだ。
ぼすっと鈍い音を出してクッションは刹那の頭を受け止める。
刹那ははぁっと息を吐いて天井を見上げた。
(…睡眠って大切なんだな…)
昼休みに仮眠でもとっておけば良かった。今更ながらに後悔する。
刹那は今、自室で勉強をしている最中だ。麻帆良では4日後にテストがある
ため、どの教室にも慌ただしい雰囲気が漂っている。3-Aも例外ではなく、
当然刹那もテストに向けて勉強しているのだが。ここのところ毎晩のように
仕事が入ってきていて、勉強だけではなく睡眠の時間まで削られてばかりだ
った。
今日は久しぶりに仕事が休みなため、今まで出来なかったぶんの勉強を取り
戻そうと思ったのだが、睡眠不足が祟って勉強どころではなかった。頭を働
かせようとするのだが、眠気に苛まれてどうしようもない。
「…少し、寝ようかな…」
口に出してみたものの、首を振ってそれを否定する。今寝たらきっと朝まで
寝てしまうだろうし、そうなったらまた勉強出来ずじまいだ。
机の上に広げてある教科書やノートを見る---主に、理科や社会だ。どうも
この辺の教科がさっぱり分からない。今のままでテストに臨んだら、間違い
なくバカレンジャーに放り込まれるだろう。それだけは勘弁してほしい。
「…いかん、このままだと」
寝てしまう、と続けようと思ったのだが、その気力さえ出なくなってきた。
普段は自らに厳しくする刹那なのだが、眠気で頭がぼやけているためにその
まま目を閉じてしまう。
(…少しだけなら、いいか…)
2時間したら起きよう。出来るわけがないと頭の隅で知りつつも、刹那の意識
はゆっくりと沈んでいった。
部屋に響くノックの音。それでも返事がなかったため、木乃香はガチャリとド
アを開けて中を覗き込む。
「せっちゃんー?おるー?」
カギはかかっていなかったため居るはずなのだが。返事がなかったことに首を
傾げて、木乃香は部屋へと入る。明かりはついていた。
おかしいなぁ、と部屋を見回すと、机のすぐ横で仰向けに寝っ転がっている刹
那。
「ありゃ」
駆け寄って顔を覗き込んでみると、どうやら寝てしまっているようだ。規則正
しい寝息の音。「せっちゃん?」木乃香は呼び掛けて軽く身体を揺さぶってみる
のだが、刹那は一向に起きそうにない。
「…困ったなあ」
呟いて、寝息を立てる刹那を見下ろす。実は夕食に誘おうと思ってきたのだが。
---刹那もどうせまだ夕食は摂っていないのだろうが、起こすのはさすがに可哀
相か。帰ろうかとも考えた木乃香だったけれど、ふと机の上に散らばる勉強道
具が目に入った。
「…理科、に…社会?」
勉強をしている途中だったのか。納得して、刹那はもう一度刹那に目をやった。
勉強している途中で寝てしまったらしい。
(せっちゃん、そういえば勉強難しい言うてたっけ…うっかりさんやなぁ)
せめて、ベッドで寝ていた方がいいだろうに。運ぼうかとも思ったけれど、木
乃香の力では刹那を担いで運ぶことは出来ないだろう。運ぶ途中で起こしてし
まってもあれだ。とりあえず、ベッドの上にあった毛布をそっとかけておく。
かけた瞬間、刹那は微かに表情を動かし「ん…」と呻いた。少々どきりとしな
がらも、刹那の隣にしゃがみこんでそっとその頭を撫でる。
「せっちゃん疲れてたんかな…?」
刹那はここのところ仕事づくめだった。そのことを知っていた木乃香は、寝て
しまったことが逆にいい機会なのではないかと思った。たまには、休息も必要
だ。
疲労も自分の力で取り除いてあげられればいいのになぁ。そんなことを思いな
がら刹那を撫で続けた。刹那は相変わらず規則正しく呼吸をしたまま寝ている。
(…せっちゃん美味しそうやなぁ)
刹那を覗き込みながら心の中で呟いた。いつもは一定距離以上に近付くと照れ
て逃げ出す刹那も、今は眠ったままだ。
頭を撫でていた手を、そっと頬に移動させる。温かい、刹那の体温が伝わって
きた。
「なぁ、眠っとるときに手ぇ出したらせっちゃん怒るかな…?」
それは、絶対にないだろう。刹那は木乃香に対して怒ることなど決してない。
ただきっと---そのことを知ったときに、哀しそうな顔をするだけだ。
けれど溢れて止められないこの気持ち。
募り積もるだけなら、いっそ。
頬にのせていた手をゆっくりと動かし、制服に触れさせた。---裾のあたりか
ら中に忍ばせる。刹那の熱が、強くなった。
微かに指を這わせると、ぴくりと動く刹那の表情。だけれどそれは一瞬のこと
で、またすぐに元のような安らかな顔で眠り続ける。
このまま、進めば----
「-----やめた」
ぽつりと呟いて、制服の中に入れていた手を抜き取った。まだ刹那の熱が残っ
ているそれを、自分の頬に触れさせる。
ほんの少しだけ微笑んで、木乃香は刹那を見下ろした。
(やっぱ、そな卑怯なこと出来へんみたいや)
とてもとても大好きだから、あなたが哀しむ顔など見たくはなくて。
たとえこの想いが胸に降り積もり続けても、あなたが笑っていてくれれば。
「…でもな、いつの日かは」
最後にもう一度刹那の頭を撫で、木乃香は立ち上がる。
時計に目をやれば、時刻は7時半。
そして今度は交互に、机の上に散乱している教科書と、久しく使われていなさ
そうな部屋の冷蔵庫を見た。
「----さて」
何かを決心したように呟くと、木乃香は行動に取りかかった。
「-----ん」
小さく唸り、刹那はそっと目を開けた。
頭がぼんやりする、と目を擦りつつベッドの上の時計に目をやった。その途端、
まさに一瞬にして刹那の顔が青ざめる。
「…4時、20分…」
信じられないというような口調で呟き、もう一度時計を見直した。だが紛れも
なく時刻は朝の4時20分。見れば、窓の外の空もだいぶ明るい。
(…寝過ごした)
なんと中途半端な時間帯に起きたものか。心底後悔しながら、刹那はゆっくり
と上半身を起こした。結局勉強は手付かずのままだ。
…しかも夕食を摂らないまま寝てしまったため、だいぶ空腹だ。冷蔵庫の中に
何か無かっただろうかと思い返し、刹那はうんざりした。おそらくまともな食
材は入っていないだろう。
「…自業自得とは、このことか…」
思わず呟いて、とりあえず勉強道具を片付けようと机に向き直った。その途端、
刹那は驚いて目を見張る。
「…はい?」
脳内の疑問を声を出してしまってから、まじまじと机の上のものを見直した。
…夢、ではないらしい。
机の上に散々な状態で置いてあったはずの教科書や参考書は、綺麗にまとめら
れて机の隅に置いてあった。そして机の中心には、見覚えのない1冊のノートと、
何故か茶わんに盛られたご飯、白身魚のムニエル、サラダ、お茶。
(…一体、誰が)
とりあえず、そのノートを手にとって表紙をめくってみる。1ページずつ読んで
みると、それは刹那が苦手としている理科と社会の分野を丁寧にまとめたものだ
った。ところどころマーカーやイラストが描かれ、分かりやすくまとめられてい
る。小さめの、丸い可愛らしい文字。
そしてそれは、紛れもない木乃香の字だ。
「…お嬢様」
勢い良く顔を上げ、目の前に用意されている料理を見た。皿には律儀に全てラッ
プがかけられている。刹那が起きないことを悟っていたのだろう。
(…適わないなぁ)
体温が上がるのを感じながら、刹那は胸のうちで呟いた。どこまでも自分の上を
いかれてしまっているようだ。
(---朝一番にお礼を申し上げなければ!)
ぐっと拳を握り締め、堅く決意する。…とりあえず朝食としてありがたく頂いて
おこう、と思い正座で机の正面に座ると、なんとなく温かみを感じて刹那はそっ
と自分の頬に触れた。
「…?」
しかし、特に違和感は感じられない。
(気のせい、か)思いなおして、刹那はこれまた律儀に用意されていた箸を手に
とった。
終わりです。
龍宮はどこにいるんだとか、
木乃香はわざわざ自分の部屋から食材を持ってきたのかとか、
疑問はいろいろありますが、とりあえず見過ごしてやって下さいorz
それでは、おやすみなさい。
151 :
89だけどね:2007/10/09(火) 02:33:10 ID:oqYWXrox
>>87を受けて書いてみた。
ほぼ即興妄想ネタなので,ご了承下さい。
誰か挿絵っぽいの描いてくれたら泣いて喜ぶよ。
分不相応なリクで済まん。
じゃ,ほのぼのの後にエロ投下
「せっちゃん,たっ大変や!」
慌ててお嬢様が駆けてきた。何事かと思い,私も急いで駆け寄る。
「なんや,魔法陣が赤く点滅しとるんよぉ〜。」
あまりの驚きようにお嬢様の声は震えていた。
「と,とにかく確認しましょう。」
そう言って私はお嬢様の手を引き,移動用の魔法陣がある場所まで駆け出した。
二人で駆けつけた時,そこはまだ赤く点滅していた。
光り輝くように真っ赤に発光した魔法陣は,目を開けていられないくらいに輝いたかと思うとふっと消えてしまった。
後には,何事もなかったかのように静かな世界が広がっていた。
「なんやったんや?」
私の背から,お嬢様の声が聞こえた。
何らかの危険を伴う可能性があったので,私は背でお嬢様をかばっていたからだ。
「‥‥そういえば,そろそろ時間ですね。何かの前兆かもしれません。
元の世界へ戻ってエヴァンジェリンさんに聞いてみましょう。」
私はそうお嬢様に伝え,二人で一緒に魔法陣へ乗った。そして移動を試みる。
「‥‥なんにも起こらんね‥‥。」
「‥‥そのようで‥‥。」
「‥‥それって‥‥外に出れへん言うこと?」
「‥‥そうなりますね‥‥。」
吹くはずもないのに,一陣の風が吹いた気がした。
「閉じ込められてもーた。どないしよっ?!」
慌てふためくお嬢様を落ち着かせて,私は思案する。
私まで取り乱してはお嬢様を不安にさせるだけだと自分に言い聞かせた。
「誰か‥エヴァンジェリンさんかネギ先生が‥気づいてくれれば‥‥。」
「そ‥‥そや。うちらがここ借りるとき,エヴァちゃんにおおてきたやん。」
「暫くたっても出てこなければ,不信に思って様子を見に来てくれるはずです。」
来るか来ないかわからないが,きっと見つけてくれるだろう。
少なくともこの空間には衣食住に困るところではないし,一週間ここにいたとしても,
外では7時間すぎるだけだ。遭難事件に発展するほど大惨事にはならないだろう。
「それでは,お嬢様。外から目立つように,何か目印を作りましょう。」
「はいな。遭難信号やね。」
「まぁ‥‥そんなところです。」
私はお嬢様に色のついたいろいろなものを運んでもらって,広場に大きく文字を描くようにそこに並べた。
私は空から眺めて位置を確認しながら,なんとか二人で,助けを求める救助文を仕上げた。
意外とそれは重労働だったので,私もお嬢様もへとへとになっていた。
「あかん‥‥ほんまに閉じ込められたの実感してきたわ。」
「腹ごしらえでもして,元気を付けましょう。」
「ん。そうしよ。」
お嬢様と食堂へ向かいつつ,どうしてこんなことになってしまったのか私は思い直していた。
◇◆◇
「なに?‥‥別荘を借りたいだと?」
「そうや。ええやろ?」
「珍しいな,近衛木乃香。どういう風の吹き回しだ?」
「せっちゃんがうちと修行してくれるってゆうてくたんや。」
「ほぅ。刹那がねぇ。」
エヴァンジェリンさんはちらっと流し目で私を見る。
切れ長の眼鏡の奥から,不適な笑みを蓄えた眼光が輝いていた。
「‥‥なるほど。愛しのお嬢様と二人っきりになりたいか‥‥。」
「っ‥か,からかわないでください。私は本当にっ‥‥。」
エヴァンジェリンさんは喉の奥でくぐもった笑い声を響かせる。
すべてお見通しだとでも言わんばかりに,勿体ぶって別荘の鍵を解除する。
「気が済むまで使うがいい。それとも,暫く本当に二人だけにしてやろうか?」
「!」
エヴァンジェリンさんは私のにらみに気づいても,平然と不適な笑みを浮かべる。
「近衛木乃香。」
「ん?」
「食堂にオレンジ色の瓶がある。修行に飽きたらそれを飲め。それか刹那に飲ませろ。」
「ん〜。栄養ドリンクかなんかなん?」
「‥‥ふふ‥‥そんなところだ。」
「わかったえ。」
◇◆◇
そうだ。そういえばそんなやり取りをしてここへ来たのだった。
私はお嬢様の手料理を味わいながら,これまでのいきさつを思い出していた。
もぐもぐと口を動かし,何度食べても飽きないお嬢様の料理を味わう。
そして私は,のどを潤すためにテーブルの上のグラスに手を伸ばした。
そして一気にそれを飲み干す。オレンジジュースの割には,なんだか後味が妙だった。
「せっちゃん。おなか空いとったんやねぇ。」
しっかりとお嬢様の手料理を味わう私を見てうれしそうにお嬢様は言った。
「お嬢様の料理は本当においしいですから。」
そんな言葉を口にしながら,私は自分の体に起き始めた変調を感じていた。
暫くして,私はお嬢様に風呂に入ることを告げ,食堂を後にした。
足早に,そこを立ち去る私を見て,お嬢様はどう思われたのだろう。
そんなことを思う一方で,私は体から出る変な汗を早く洗い流したかった。
自分でもよくわからないけれど,どうしたことか体がじわじわと熱くなっているのがわかった。
そして,じんわりと汗ばんでくる。決して汗ばむような気温ではないのに。
体がおかしい‥‥。
「なんなんだ‥‥一体‥‥。」
私は熱を持て余したようなけだるい体に冷たいシャワーを浴びた。
その冷たさはかえって心地よかったが,体に溜まった熱を冷ますほどではなかった。
それに,したたる水滴の動きを肌がリアルに感じてしまって,恥ずかしいくらいに奇妙な感覚だった。
敏感なところを伝わっていくたびに,体の奥の方に響き渡るような官能的な感覚を感じた。
その感覚に私は戸惑ってしまい,急いで体を拭った。
バスローブのような軽い衣服を借り,私はお嬢様に声だけで断ってから,寝室へと向かった。
顔を見ずに,声だけで断ったのには理由がある。今お嬢様に会うわけにはいかなかったのだ。
バスローブを身につけてから,お嬢様のことを思って食堂に足を向けようとしたとき,
言いようもない衝動が体を駆け抜けたのだ。
エヴァンジェリンさんにからかわれるまでもなく,私はお嬢様をお慕いしているし,お嬢様もそれはご存知だ。
俗に言う両思いという関係だった。
私たちはそういった間柄ではあったが,まだ何も進展はなく,微笑ましいくらいのプラトニックな関係だった。
別に望まなかった訳ではない。お嬢様を欲する衝動を私は自覚していた。
けれど,理性がそれを抑えていた。
しかしなんだろう。どうして今になってそんな衝動が沸き上がるのか。
私の中では,お嬢様をどうにかしたい,されたいという邪な感情が渦巻いていた。
今お嬢様に会えば,きっとどうにかなってしまう。
そんな予感がしたので,落ち着くまではお嬢様に会わずにおくことにしたのだった。
◇◆◇
「せっちゃん,先休んでもうたな。」
うちは,食器を片付けながら一人呟いた。どうしてもうたんやろ?
なんや普段と少し違うん。せっちゃんの様子。気になってまうやんか。
けど,とりあえず食器を片付けたうちは,せっちゃんよろしく,バスルームへと向かった。
「うひゃっ。水やんか。」
何も考えずにお湯を出したつもりが,水しか出てこない。
刹那が水浴びをしていた証拠だった。なんだか心配になってしまう。
うちはまた知らない間にせっちゃんがなにか大変なことになっているんじゃないかと気になって仕方なかった。
いつも自分を抑えているようにしているせっちゃん。
うちの前ではもっと気楽にしてほしいんやけど。
うちがそう思っても,せっちゃんにはなかなかわかってもらえなかった。
でも,そんなところがせっちゃんらしくて,うちは微笑ましく思ってしまうんやな。
そういうとこも含めてうちはせっちゃんが好きなんや,きっと‥‥。
熱いシャワーを浴びてから,うちは食堂へ戻った。
水分補給をするため,何か飲み物を探しに行ったのだ。
カウンターの上にオレンジ色の液体を見つける。
「これ‥‥せっちゃんに出してあげた奴や。」
うちはそれを一口飲み込む。オレンジジュースだと信じていたが,後味が記憶と違った。
でも,うちはあまり深く考えなかった。
二つのグラスに冷たい水をくみ,寝室へと向かう。
水浴びをしていた刹那のことだ。直感だが水を欲しているような気がしたからだった。
◇◆◇
「ぅ‥‥ぁ‥‥。」
寝室からうめくような声が聞こえた。押し殺したようなそんな小さな声。
せっちゃんが苦しんでいるのかと思って,入り口からそっと中の様子を探った。
「はぁ‥‥お嬢様‥‥。」
うちを呼ぶせっちゃんの声が聞こえる。
でもその声は熱っぽくて普段のせっちゃんの声とは違った。
「そんなっ‥‥そこはぁ‥‥。」
甘ったるい響きを持つその声色にうちの胸はどきどきいいはじめていた。
なんやろ‥‥。せっちゃんの声聞いてるだけなのに‥‥。
ベッドの中でせっちゃんはごそごそと動いていた。時々軋むベッドの音が想像を膨らます。
誰もいるはずないのに,せっちゃんが誰かと睦まじくしているようなそんな錯覚を覚えた。
「ぁぁっ‥‥お嬢様ぁ‥‥。」
多分間違いない。せっちゃんは自分で自分のことを‥‥。しかもうちのこと想って。
なんだかイケナイ現場に遭遇してしまった気がした。
でもうちの心の中には嫉妬心に近い感情が生まれていた。
なんでせっちゃんは想像の中でしかうちを求めてこんのやろ。
すぐ近くにうちがおるのに‥‥うちのこと‥‥ほっておいて‥‥。
うちは気づかないふりして,部屋の外からせっちゃんに声をかけた。
「せっちゃん。調子悪いん?お水持ってきたえ〜。」
「ひゃっ。お嬢様。だ,大丈夫ですっ。」
「でもなんかうなされとったみたいやけど‥‥。」
「だ,だ大丈夫です。だ,だから‥‥。」
うちはその後に続く言葉をせっちゃんが言う前に部屋に入ってせっちゃんの近くにいった。
じんわりと汗ばんだせっちゃんの額に手を添える。
「熱あるん?」
せっちゃんはその手にびくっと体を震わせ,急いで体を離した。
「だ,大丈夫です。し‥暫く‥‥一人に‥‥。」
せっちゃんのそのか弱そうな仕草に,うちの胸は高鳴った。
「大丈夫そうには見えないえ?」
そういってうちは少しずつ詰め寄る。
「私‥‥なんだか今日‥‥変なんです‥‥だから‥一人に‥‥。」
「だから‥‥うちのことオカズに‥‥一人エッチしとるん?」
「え?」
うちはせっちゃんの頬を両手で包み込んで,しっかりと顔を覗き込んだ。
せっちゃんは戸惑うような視線をうちに向け,状況を把握したのか,急激に顔色を変化させていった。
「聞いちゃった‥‥。せっちゃんのエッチな声‥‥。」
「や‥やっ‥来ないで‥見ないでください‥‥。」
「いやや。」
「だ‥だめ‥‥触らないで‥‥今日は‥‥おかし‥‥。」
嫌々するせっちゃんの姿が被虐的で,うちの胸のずっと奥の衝動を沸き上がらせた。
「いやや。」
自分でも信じられないくらい,うちは強引になってせっちゃんを追い詰めた。
今までこんな感情を持ったこと無かったのに‥‥。
せっちゃんを包んでいる艶っぽい雰囲気に影響されたのか,せっちゃんの体に触れたい。
その肌に触れて,撫でて,感じて,溶け合ってしまいたい。そんな感情がうちの中に生まれて‥‥。
うちは衝動的にせっちゃんの唇に自分のそれを押し付けた。
初めてのキスはすごく強引になってしまったけど,せっちゃんの唇はすごく柔らかくて気持ちよくて‥‥。
うちはその感触を離したくなくて,何度もそこを啄むようにキスを繰り返した。
始めのうちは抵抗していたせっちゃんも次第にその気持ちよさを感じたのか,だんだんと抵抗しなくなった。
名残惜しかったけど,うちは唇を離してせっちゃんの様子をうかがう。
上気した頬がかわいくて,瞳は熱っぽくとろんとさせていた。
「今日‥‥なんか‥おかしいんです‥‥。体が熱くて‥昂ってて‥‥。」
「うん。」
「お嬢様を想うと‥すごく衝動的に‥‥なってしまって‥‥。
邪な自分を宥めようと思ったら‥‥かえって‥‥昂ってしまって‥‥。」
色っぽい目元に,紅潮した肌がやけに扇情的で‥‥。
なんやろうち‥‥もっとせっちゃんに触れていたい。
「ごめんなさい‥‥お嬢様‥‥こんな‥‥。」
恥ずかしそうに潤んだせっちゃんの瞳がうちのことを見つめている。
うちは吸い寄せられるように,せっちゃんを押し倒していた。
夢中になって唇に触れる。さっき知った柔らかさを再び堪能する。
せっちゃんは戸惑っていたけど,うちは開いた唇の隙間から舌を差し入れた。
せっちゃんの口の中の敏感なところに触れる度に,喉を鳴らして感じているみたいだった。
そのうち,びくっとせっちゃんの体がはねたかと思ったら,そのまま少しの間ビクピクしていた。
「どしたの?」
意外な様子に思わずうちは声をかけた。
「‥‥ぁ‥‥気持ちよすぎて‥‥。」
せっちゃんは軽く胸を弾ませ,視線をそらしながらそう言った。
普段と違うせっちゃんがなんだか無性にかわいくて,もっとそんなせっちゃんを見たくなってしまう。
「じゃ,もっとしたげる。」
そういって,貪るようにせっちゃんとキスした。
舌を絡ませ合うとせっちゃんは切なそうに喉を鳴らす。
どちらのものかわからないくらい混ざり合った唾液が恥ずかしい音を響かせる。
それはせっちゃんの喉を通り,そうでないものは二人の唇の隙間から流れ落ちた。
うちらのどこにこんな情熱が潜んでいたのだろう。
唇を離すと,名残惜しいと言わんばかりにお互いに熱い溜息が漏れた。
うちはせっちゃんの唇からのど元に伝った唾液を舐めとるために,そこに舌を這わせた。
「ふぁ‥‥っくぅ‥‥ん。」
せっちゃんから,また溜息のような甘い声が漏れる。
うちは唾液を舐めとった後も,きめ細やかで弾力のあるせっちゃんの肌から離れられなくて,
ずっと舌を這わせて,唇で啄んでいた。
柔らかいせっちゃんの肌は舌で舐めるとスベスベしてて気持ちがいい。
それにうちの唇で触れると何とも言えないくらい柔らかくて,その感触が病み付きになってしまう。
何度も何度首筋を行き来し,せっちゃんの着ていたローブをはだけさせ,鎖骨にそって移動する。
どこまでも気持ちのよい感触は続いていて,移動していく度にせっちゃんからは甘い声が漏れてくる。
その声をもっと聞きたくて,うちはどんどんせっちゃんの体を舐め尽くしていった。
「はぁ‥‥お‥‥お嬢様‥‥。」
せっちゃんは恥ずかしさと,全身を這い回るうちの感触の為に肌が泡立って上気していた。
もうほとんど着ているとは言えないローブの中には,ほかに何も身に付けていないせっちゃんがいた。
うちも着ているものを脱いで,そして全身でせっちゃんに触れる。
直接肌で感じるせっちゃんの体は熱くて,柔らかくて‥。ずっと離れたくなかった。
ぎゅっと背に腕をまわして抱きしめると,うちの胸とせっちゃんの胸が擦れ合って,不思議な感覚だった。
その感覚にまた,せっちゃんは声を上げて,身をよじった。
「せっちゃん‥‥。かわええなぁ‥‥。」
思わずせっちゃんの様子が声に出てしまう。
そしてその言葉と一緒にうちはせっちゃんに体を擦り寄せ,顔を頬擦りした。
「もう‥‥これ以上はぁ‥‥許してくださ‥‥ぁい‥‥。」
「こうしてるの嫌なん?」
「ちが‥‥これ以上ぁ‥‥おかしくなって‥‥しまいそうで‥‥。」
「どういうこと?」
恥ずかしそうにせっちゃんは体をよじって逃げようとする。
でもうちは離れたくなくて,せっちゃんの背にまわした腕を使って,まだ触れてない
せっちゃんの背中を撫で回した。華奢なせっちゃんの背中は張りがあって,また触れる楽しみが増えていった。
「はぁ‥‥こ‥こんなぁ‥‥感覚‥‥ぁ‥‥だめぇ‥‥。」
せっちゃんは言葉を続けようとするけど,うちが指先をそっと背筋にそわせて
動かしたりするから,言葉が詰まって,また甘い声を漏らす。
「嫌やないんやったら,続けてもええやん。うちせっちゃんと離れたくないんや。」
うちはせっちゃんに自分の気持ちを伝えた。抑えきれないくらい強い気持ち‥‥。
そのくらいせっちゃんと肌で触れ合うことが気持ちよかった。
見たことないせっちゃんを目の当たりにして,今までよりももっとせっちゃんを感じたくなった。
「せっちゃんて‥‥こんなに可愛かったんやね。」
「んぁ‥‥やめて‥ください‥‥そんな‥‥。」
可愛いと言われることに抵抗があるのか,せっちゃんはうちの言葉を否定する。
でも本当のことだからうちが引くことはなかった。せっちゃんの胸の膨らみに手を伸ばしてそっと触れる。
うちの手にちょうどいい大きさのせっちゃんの胸を優しく,強くならないように揉みしだいた。
「だって‥可愛えんやもん。せっちゃん。」
「ふぁ‥‥だめ‥‥。」
「そうやって感じてるときの顔とか‥‥。」
「あぁ‥‥。」
「感じてるときの声とか‥‥ん。」
「くっ‥‥ぁ‥‥ん‥‥。」
起立したせっちゃんの突起を唇で啄む。ピンク色のそこもとても愛らしかった。
「うぁ‥‥はぁ‥‥んんぁ‥‥。」
「とっても可愛えんよ。せっちゃん。」
「く‥銜えながら‥‥喋らないで‥ぇ‥‥ぁん‥‥。」
そこはとても敏感だったようで,うちが口に含んだまま喋ったもんだから,よけいに響いてしまったらしい。
目尻に涙をため,懇願するようにうちを見つめるせっちゃんがまたいじらしかった。
「感じやすいんや。」
「っ‥‥だから‥今日は‥おかし‥い‥って‥‥ふぁ‥ん。」
「今日初めてなん?うちのこと想像して‥‥。」
その後に続く言葉がわかったのか,せっちゃんは体をびくっとさせ,恥ずかしそうに視線をそらした。
「もう‥‥やめて‥ください‥‥。」
「べつにええやん。それとも‥言えん位してる?」
「!‥‥そんなこと‥‥ありません。」
「じゃ,問題ないえ。」
うちは恥ずかしそうに視線をそらすせっちゃんをよそに,せっちゃんのお尻を鷲掴みにして揉みしだいた。
鍛えられたせっちゃんのお尻は張りがあって,ボールをつかんだときのような弾力があった。
「あぁ‥‥ぁん‥‥。」
ひときわ甲高く嬌声が響く。
全身で感じるせっちゃんはなんやひどく淫らで,綺麗やった。
うちを護ってくれる背中は華奢だけど力強くて頼りになってとても安心する。
せっちゃんってずっとかっこええと思てた。
だって,戦ってるせっちゃんって格好良くて綺麗なんやもん。
でも,今うちの目の前にいるせっちゃんは,普段の凛々しさなんて少しもなくって,
本当に華奢でかわいらしい女の子なんや。
うちがすっと指先を動かすとかわいらしい声で鳴いてくれる。
うちがせっちゃんの感じるところを軽く吸うと,エッチな声で応えてくれる。
うっすらと涙を溜めてうちを見る目がいじらしくて,かわいらしゅうて,
もっと泣かせたくなってまう。
「お‥‥嬢様ぁ‥‥もう‥‥これ以上はぁ‥‥許し‥‥て‥。」
うちが全身でせっちゃんの体を感じていると,せっちゃんはそんなことを言うてきた。
「なんで?嫌なん?」
「ちがっ‥‥もう‥‥我慢‥‥できまっ‥‥せんっ‥‥。」
「えっえっ?な,なにが?」
うちはせっちゃんが言おうとしていることがわからず,せっちゃんの言葉に戸惑ってしまった。
そんなうちの様子を見て,せっちゃんはうちにやめるように言う。
「せやけど,せっちゃん苦しいそうやん?うちにできることなら‥‥。」
「‥‥そ‥んな‥恥ずかしくて‥‥無理っ‥‥ですっ‥‥。」
「恥ずかしいって‥‥?」
「はぁん‥‥ぅん‥ふぅ‥‥ん‥‥。」
せっちゃんは顔を真っ赤にしてうちを押し退けた。
でも体を離したせいで見えたのは,淫らにうごめく,せっちゃんの下半身だった。
「やっ‥‥見ないでっ‥‥見ないでくださいっ‥‥。」
せっちゃんは体を丸め込んで,自分の体を抱え込む。
その間も両足をもじもじと擦り合わせて,荒く息をついていた。
「せっちゃん‥‥。」
涙をため,必死にうちの視界から逃れようと身をよじっているけれど,
それがすごく扇情的で,うちはせっちゃんが何を言おうとしていたのかようやく理解できた。
「こっちも触ってほしかったんや。」
「あっ,やめっ‥‥うぁ‥あぁ‥‥。」
丸めたせっちゃんの背中側からせっちゃんの秘部に手を伸ばした。
引き締まったせっちゃんのお尻では,そこは隠しきれなくて,
うちの指先は簡単にそこに触れることができた。
「ひゃっ‥‥あぁあぅあっ‥‥。」
触れるとそこはびしょびしょで,どれだけせっちゃんがじれていたのか十分に理解できた。
後ろからせっちゃんを抱え込み,せっちゃんの濡れた秘裂を指で撫でる。
抑えきれない嬌声がせっちゃんの口から漏れた。さっきまでの声とは比べられないほど艶を増していた。
でもせっちゃんは自分の口を手で塞いで,必死にその声を堪えようとしてる。
うちはせっちゃんの耳元で,優しくささやいた。
「口抑えんと,せっちゃんの声聞かせてや。もっと,もっと触ってあげるから。」
せっちゃんの体の前の方から手を伸ばして,せっちゃんの秘芯に触れる。
ひときわ高い声を上げて,せっちゃんの体がはねた。
そのとき,うちはせっちゃんを引っ張って,体を仰向けにさせた。
そして両足の間に入り込んで,せっちゃんが逃げられないような体勢に持ち込んだ。
うちはそのまま体を下の方へずらして,せっちゃんの足の間に収まった。
「いやっ‥‥お嬢さまっ‥‥見ないでっ‥‥。」
せっちゃんの抵抗を押し切って,せっちゃんの濡れたそこを目の当たりにする。
さっきまで触れていたと思われるところに,うちは再び指先を這わせた。
「うぁっ‥ハァ‥んっ‥‥。」
まだちょこっと触れただけなのに,せっちゃんは身悶えている。
うちは自分のもよく見たことないけど,せっちゃんの綺麗なそこをよく見て触れて探検した。
そして,ひときわ感じる秘芯に触れ,皮の奥の芯の部分をつまんだ。
「ひゃうんっっっ!!」
せっちゃんは弾けたように体をのけぞらせて,次の瞬間,脱力して激しく息を吐いていた。
「もしかして‥‥イっちゃった?」
うちがうれしそうに聞くと,せっちゃんは目をつむって黙って恥ずかしそうに頷いた。
せっちゃんがうちの指の動きに合わせて感じてくれるのがすごくうれしくて,
うちは再びせっちゃんに指を這わす。一回イったせっちゃんのそこは弾力が増していて,触れるとすごく気持ちよかった。
ずっとひくひくとうごめいていて,奥からじわじわと愛液をこぼす部分へ,そっと指を添える。
そこでゆっくり前後させていると,指先が秘裂の奥へと沈んでいった。
せっちゃんの嬌声と,きゅっと締まる肉襞の感触を感じた。
「いれてもええ?」
うちの言葉に観念したのか,せっちゃんは黙って小さく頷いた。
うちは指先にそっと力を込めて,せっちゃんの中を触れた。
熱を持って絡まってくる襞が,せっちゃんの気持ちを代弁しているみたい‥。
うちの指に絡まって離れない‥。せっちゃんがうちのことを離したくないって言ってるみたいで嬉しかった。
「うぁ‥‥お嬢様ぁ‥‥ふぅ‥あんまり動かさな‥‥いでっ‥。」
夢中になって指を動かしていたうちに,せっちゃんは手を止めるよう声を上げた。
慌ててうちは指を動かす速度を下げた。
けど,かえってそれがせっちゃんのいいところに触れてしまったらしく,体をのけぞらせて喘いでいた。
「ここ‥‥ええんや‥‥。」
「くぁ‥やめっ‥‥ふっ‥‥ぁ‥‥。」
「だって,せっちゃん。すごく感じてるえ?」
せっちゃんの両足に力がこもる。でもそれはうちを挟みこむことなく,極度の緊張のために震えていた。
せっちゃんは衝動的に生じる手足の運動を抑えこんで,うちに当たらないように気を使っているみたいだった。
でもうちはそれが気に入らない。あんなにうちのこと求めて一人で喘いでいたのに,
せっちゃんは,うちに触れられている現実を,うちに触れることに対して戸惑いを持っている。
現実でも,もっとうちのこと求めて欲しい。せっちゃんをこんなにしてるんは,うちなんやから。
「せっちゃん。」
うちはせっちゃんの名を呼んで,そっと秘部近くに顔を寄せた。
うちの吐息をそこに感じてせっちゃんは慌ててうちの頭に手を添え,避けようとした。
「だっ‥‥だめですっ‥‥そんな‥‥だめっ‥。」
「せっちゃん。今せっちゃんをこうしてるんはうちやえ?もっとうちのこと感じて‥。」
「ひぃっ!!」
せっちゃんの秘芯を,秘裂を唇で触れ,舌を絡ませる。
その間も必死にうちのことを押し退けようとするけど,せっちゃんの手にはほとんど力がこもってなかった。
次第にその手も弱まり,無駄な力が抜けていったみたい。
そのかわり,うちのことを離さないようにするために,両足でうちを挟み込んで,言葉では言わないけど,
もっとしてほしいとねだっているかのようにうちのことを離さなかった。
「‥‥体は正直みたいやね。せっちゃん自身も正直になったらどうなん?」
「はぁ‥‥はぁ‥‥正直‥‥?」
うちの言うことをよくわかってないせっちゃんのために,
うちはせっちゃんの中のいいところをぐいぐいと揉みほぐしながら言った。
「だって,こんなに感じてるんに,まだうちのこと避けようとするん。」
「はぁっ‥‥それはっ‥‥くっ‥ぅ。」
「うちは‥‥せっちゃんに‥‥言ってほしいだけなのに‥‥。」
そういいながら,指で刺激しながら,うちはせっちゃんの秘芯を舐めた。
「きゃっ‥‥ふぅん‥‥。」
「ねぇ‥‥言って‥‥どうして欲しいん?」
「そん‥‥な‥‥ことっ‥‥ぁ‥ぃ‥言えませ‥‥ん‥‥。」
「強情っぱり。」
うちは指を引き抜いて,せっちゃんの陰核に吸い付き,勢いよく吸い上げた。
赤く充血してしまいそうなくらいだったけど,せっちゃんはその強烈な感覚に一気に達した。
◇◆◇
目の前が真っ白になって,全身に電気が走ったみたいな衝撃を感じた。
気を取り戻したときに,私はそれが絶頂の快楽だと知った。
体の内部に残る奇妙な感覚に戸惑ってしまって,惚けたまま何もできないでいた。
私はそのまま激しく酸素を求めていると,そっと体にまとわりつく熱を感じた。
それは,愛しげに私を抱きしめるお嬢様だった。
「せっちゃん。‥‥うち,せっちゃんのこと好きや。好きなんや。だからもっとせっちゃんのことうちに教えて‥‥。せっちゃんを見せて‥‥。」
お嬢様は,私に優しい温もりを分け与えてくださる。
そして何度も好きだと繰り返していた。お嬢様は私に正直になれと言う。
私は正直ではないのだろうか?
体は正直で‥‥私は嘘つき‥‥?
そんなことを考えている私に,お嬢様の言葉が浸透していく。
何度も繰り返される愛しいという言葉‥‥。
それは私の中に溶け込み,浸透して,優しい温もりとなって私の心を包んでいく。
心を‥‥心底深い部分で‥‥お嬢様に抱かれているような‥‥錯覚を覚えた。
「‥‥私‥‥今日は‥‥どうかしているんです‥‥。」
そうやって,今の自分を否定する。こんなの自分じゃないって。
でも,素直に心を開いてく。お嬢様の優しさが,私の‥本当の部分を解放していく。
お嬢さまの言葉を耳そばで感じる。お嬢様の吐息をすぐそばで感じる。
私に触れる唇の感触‥‥。
私は,すぐそばに感じるお嬢様に触れ,そっと抱きしめた。
「っ‥はぁっ‥‥好きっ‥‥です‥‥あなたがっ‥‥。」
それ以上言葉が続かず,抱きしめる腕に力を込めた。
もうずっと離したくない‥‥離れたく‥‥ない。
そんな思いを伝えたかった。
「うちも‥‥もう離れたくないえ‥‥。」
お嬢様は私に応える。
私の心を包み込んだまま,お嬢様は,再び私の全身に愛撫を始めた。
先ほどまでの行為以上に優しく舐っていく。
体中が解けてしまいそうな快楽を感じ,お嬢様と溶け合ってしまいそうな幸福感を感じた。
そうして,何度も何度も深い快楽に溺れていった。
◇◆◇
「‥‥ほぅ。意外だな。刹那が受けで木乃香が攻めか‥‥。」
透明球状のオブジェの前でエヴァンジェリンはほくそ笑んでいた。
「マスター。悪趣味ですよ?」
機械仕掛けの彼女のパートナーは淡々と言葉を発する。
「ふん。何が悪趣味なものか。我が別荘を貸してやっているのだ。代償を得るのは当然だろう?」
「でも,のぞきなんて‥。」
「茶々丸。ずいぶんと奴らの肩を持つんだな。」
「いえ‥‥。そんな訳では‥‥。」
「まぁいい。刹那の予想外な面も知り得たことだし。今回ばかりは見逃してやろう。」
エヴァンジェリンはオブジェに手をかざし,時間制限付きのロック解錠を設定する。
「‥‥ふん。ラブホテル代わりに使いおって‥‥。今回だけだからなっ。」
「仕組んだのはマスターなのに‥‥。」
「なんか言ったか?」
「いえ‥‥。」
幸せそうに眠っている刹那たちを眺め,顔を赤らめたエヴァンジェリンは言った。
「刹那‥‥時には自分に素直になることも必要だぞ?」
「‥‥それはマスターも同じ‥‥。」
「‥‥お前‥‥最近一言多いぞ‥‥。」
「AIが進化しているとハカセも言っていました。」
外で繰り広げられていたやり取りを,眠りにつく彼女らは知らない。
穏やかな眠りから覚めたとき,気恥ずかしさを感じながら現実を取り戻すだろう。
エヴァンジェリンの密かな奸計も,その目的を達したようだ。
舞台に並べられた救助の合図を見て,慌てて助けにやって来たネギとアスナは,
別荘へ行く前と雰囲気の違う二人に若干戸惑ったそうな‥‥。
あいまいだった二人の立ち位置は,それ以降定着した?のだった。
木乃香「うちら,偶にはリバってるけどっ!なっ?せっちゃん。」
刹那「うう‥‥////。こんなはずじゃなかったのに‥‥////。」
ドキドキし過ぎて萌え死ぬ…
職人たちよ、いい夜をありがとう…
なにげエヴァにも萌えたw
終わりどす〜。
出張&休暇中に練ってました。
明日から仕事なのに夜更けに投下して大丈夫なんすかね?>>自分 orz
みんな温泉ってびっくり!!オイラも湯治に行ってました。
旅先で出くわしてるかもね?!
最近オイラのエロがマンネリだなぁ。
需要なくなってきたらそういう感想でもおk。
駄作を比較すると,ク氏の連投のクオリティが上がる‥‥かも?
ク氏!!60作品+αGJ!!ご苦労様!これからもGJこのせつSS頼むぜ!
あwごめんww
もうないだろと思って割り込んでしまったww
そしてGJ
あんたのss好きだぜw
読んでてホントドキドキするww
これからもエロい(じゃなくてもね)ssに期待!
キャー(///▽///)テラモエス。
最高にGJです!!
今日のドラマこのせつ来ると良いな…と一人言。
最近SSの感想が少ないなぁ。
この状態だと、職人が逃げてしまいそうだ。
>>173 エロGJ!
やっぱり媚薬はいいねぇ・・・・。
住人が少なくなったんじゃないか?
まだここを見つけてない人も多そうだし
ちゃんと誘導しないと容量オーバー気付かない人も多いからね。
済まんな。甘く見てた。
次こそ490で立てよう。
住人の皆様早く移住してぇ〜〜。
>>180 スレ立てた人が悪いわけではないしw
まぁ気長にまた増えてくるのを待とうぜ
そういう自分も盛り上げるために
せっかくいいssがいっぱいでてきたから
イラストでもガンバッて描きませう
実写版嫌いな人には申し訳ないが
ドラマのネギま、このせつ出てきたねw
ネギま!?的な設定っぽかったから、
せっちゃんはギャグ的に描かれるのかな
>>182 来た来たドラマ!
いやギャグもあり、カッコ良くもあり…だと思う。
トレーラーの場面では真面目な表情してたし…まぁデレデレでボケなせっちゃんも好きだけどww
ドラマ嫌いな人も多いからやっぱドラマの話は控えた方が良いんかな…;
次回予告の刹那の台詞からして、来週はこのせつか少なくとも刹那の話になりそうか…?
どんな話になるかちょっと楽しみ。いちゃいちゃしてくれたらいいんだけど
あの予告が何の意味もないとしたらショボーン
実写はもうギャグとして楽しむ事にした…つもりだが
いざこのせつのシーンになったらそうも言ってられなくなるかもしれんな
来週はこのせつ来ないよ(´・ω・`)ちう話だってさ…
それって原作じゃねぇの?
予告は今回のせっちゃんのボケを引きずったただのギャグかと
ていうか、今回の武装解除の呪文でこのせつが映らなかったな。
このせつはどうなってたんだろうと妄想したやついるだろww
俺はせっちゃんがテンパリまくってたとこ想像して萌えてたぞww
提供
詠春到来・精一杯の素直・友達と恋人の境界線・ヘタレた表情・図書館島地下・悲しみを分けて
貴女のための風対策・君に目が行く・本音丸出しの寝言・・・
とりあえず、ネタフォルダのキーワードを出してみた。
使っても使わなくても・・・・・・職人様支援!!
>>190 GJ!
ほんわか可愛いなぁ
せっちゃんがこのかを連れて体育館出てくとこの台詞が聞き取れないんだが、何て言ってるか分かる人いる?
>>190 かわええなぁ・・・・。
Gj!
>>191 「せっちゃん手痛うない?」って俺は聞こえたけど。
>>189 支援GJ〜。
こんな素敵なキーワードのSS書けるようになりたひ……。
どうでもいいが、ネギま!?設定のこのせつはこのせつじゃないと思うのは自分だけか?
自分的にはあれはせつこのと言うべきだ。
せっちゃんがこのちゃんにハアハアしすぎで全然萌えられない…orz
そこで、逆転の発想からこのちゃんがせっちゃんにハアハアしているところを妄想してみた。
それに気付かず無防備なせっちゃん…
時には凛々しく、時には可愛くこのちゃんの傍に…
このちゃんハアハア…
…うん、こっちの方が良いな
>>197 「キスしよか?」は素晴らしきこのせつ
しかし全体的にせつこのっぽいというのは同意だ
ん〜?
俺はせつこのも、もちろんこのせつも両方好きだ。
だからま!?では結構楽しめたし、『純・このせつ派』の人たちも楽しめるようにできてると思う。
>>197の言う通り、せつこのの中にもさりげないこのせつがあるのがま!?の魅力だと思うんだ。
俺は!?のこのちゃんの誘い受けっぷりに萌えたけどなぁ
このせつもせつこのも大好き
201 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/13(土) 12:54:23 ID:xcX2wF4G
せっちゃんはのどかとクラス1を争うマゾ。
このちゃんは両極持ちか極端なだけのノーマル。
!?12話のOP前のこのせつで涙してしまう俺は異端者?
自分の過去を封印して護衛としての自覚を大切にするせっちゃんがもう・・・(;;)
まあ原作よりはずっと砕けてるけど!?は!?でホントいいこのせつだと思う
へぇそうなのか。アニメ見てなかったがニコニコで12話だけでも見てみるかな
刹那総受け派の自分は異端?
アスナを本気でうざそうにしてるせっちゃんは見るに耐えなかったんだが。
このせつはもちろん好きだけど、せっちゃんはみんなに愛し愛されて欲しい。
…刹那偏愛主義者ですが何か?
べつにいいじゃまいか。ここは争うところじゃないだろ?
ちなみにオイラも刹那沿う受け派だったりする。
でもなぁ。
このせつもせつこのもこのなく愛しているのには間違い無い。
連投スマソ。しかも流れ豚切り。
>>189 の支援を得て(?)オイラのふとした妄想を落としてみよう。
『ヘタレた表情』と『本音丸出しの寝言』を間接的に使わせてもらいました。
嗚呼,ほかの素敵なキーワードが使えるSSが書けるようになりたひ‥‥。
「何を悶えてるんだ?」
自席に座り,愛用の銃の手入れをしながら,真名は刹那に言葉を投げかけた。
一方刹那は,自分の寝所で布団を抱き締めたまま,真名の声に目を覚ましたところだった。
真名の言葉と自分の姿を交互に見返して,恥かしそうに頬を染めた。
「な‥‥なんでもないっ。」
吐き捨てるように返事を返す刹那に,真名は銃を磨きながら声だけを返した。
「近衛に会えなくて欲求不満なのはわかるが,そこまであからさまなのもどうかと思うぞ?」
刹那は,真名の言葉にショックを受けたが,何事も無かったかのように振舞って見せた。
「かっ勘違いするな!決してそのような邪なものではない!」
「‥‥邪か‥‥フッ‥‥私は何も言ってないが?」
「!」
墓穴を掘った刹那は,憎らしげに真名を見詰めた。
真名は視線を刹那に移すと,意味ありげな笑みを零した。
「今日は久しぶりに近衛が来るらしいな。」
「‥‥手料理をご馳走してくださるという話だが‥‥。」
「そうか‥‥それでは,景気付けにこれをやろう。」
真名は,刹那の手元に小さな小瓶を投げてよこした。
「背中を任せている相棒にささやかな労いだ。」
「どういう風の吹き回しだ?気持ちの悪い‥‥。」
「お前と組むと‥‥節約できて良い。」
「なっ?!」
「フフッ‥‥冗談だ。そんなんじゃ,良い仕事はできないぞ?」
今夜は,楓のところに行くからと刹那に伝え,真名は部屋を出る準備にかかった。
刹那は真名に渡された小瓶を手にして,不思議そうにその瓶を観察していた。
こざっぱりとした意匠の容器に,不思議な色をした液体が中に入っている。
「これ‥‥大丈夫だろうな?」
「ああ‥‥食前に飲むと良いだろう。まぁ‥‥効能は楽しみにしておけ。」
「‥‥怪しいなァ。」
「言っとくが高価だからな。」
軽口を交わしながら,てきぱきと準備を進め,部屋を出ていく真名を刹那は見送った。
改めて真名がよこした小瓶を見詰める。
「ま‥‥珍しいこともあるもんだが,好意は受け取っておくか。」
素直じゃない同居人の好意を刹那は素直に受け取ることにしたのだった。
◇◆◇
「ほんまにここんとこ忙しかったねぇ。」
「済みません。ご心配をおかけして。」
「せっちゃん,忙しいとご飯もきちんととらんこともあるからなぁ。」
日差しが少し傾きかけた頃,木乃香は刹那の部屋を訪れていた。
刹那は夜の仕事が忙しく,木乃香との時間を取ることが出来ないでいた。
忙しくなる前は時々木乃香が泊まりに来ることもしばしばだったが,
それも最近の忙しさの中では滞っていた。
「うちがいつも一緒におれたら,せっちゃんの面倒見たげられるのになぁ。」
「‥‥今だって,十分見ていただいていますよ?」
「せっちゃん。」
刹那の隣に座る木乃香の手を取り,刹那は言う。
「貴方がこうして気にかけて下さるだけで,私には十分です。」
「そんなの‥‥‥当たり前‥‥やん。」
突然の刹那の行動に木乃香は口篭もってしまった。
木乃香の手を握る刹那の手に力が篭る。
「お嬢‥‥さま‥‥。」
そっと刹那の顔が木乃香の傍に寄せられた。
唇同士が触れ合おうとした瞬間,ドアの向こうからノックと共に木乃香を探す声が聞こえた。
木乃香は刹那を止め,ドアへ向かった。
直ぐに済む用件だったらしく,しばらくして木乃香は戻ってきた。
微妙な雰囲気がそこに漂っていたが,木乃香は朗らかな表情で,夕食の準備に取りかかることを刹那に告げた。
「せっちゃんはのんびりしとってええから。ゆっくり休んどいて。」
「‥‥それではお言葉に甘えまして。」
冷蔵庫を覗き込む木乃香を眺めながら,刹那は物思いに耽っていた。
(龍宮にも感付かれてしまうくらいだから,お嬢様もそうお思いなのだろうか?)
刹那は自分の行動を振りかえっていた。
(いかん‥‥。精神が弛んでいる。いくらお嬢様と関係を持っているとはいえ‥‥。)
長い仕事の後に想い人の温もりを感じたいと思ってしまう自分を自重していた。
ふと刹那は,真名にもらった小瓶を思い出す。
刹那はその小瓶を手に取り,真名の言葉を思い出した。
(食前に飲めといっていたな?)
刹那は恐る恐る小瓶の蓋を空け,匂いを確かめた。
花の香りのような爽やかな芳香が刹那の鼻に届いた。
その匂いに誘われるように,刹那は小瓶へと口付け,少しづつだがそれを全て飲み干した。
口元を通り,喉を通りすぎるまで,味は良くわからなかった。
匂いの印象とは異なり,酷く辛いような風味だった。
喉を通りすぎ,胃に入るとそれは急速に胃壁に浸透していく。
(なんだこれは?)
胃に染み渡る感覚と,そこから急激に熱くなってくる体。
そして刹那は熱に浮かされたような高揚感に包まれた。
刹那は自身の変調に惑い,視線を木乃香の方へ向ける。
木乃香は可愛らしいエプロンを身に着け,キッチンで夕食の準備をしている。
酷く幸せそうな表情をしているのが,刹那の心に響いていた。
(あぁ。このちゃん‥‥。)
刹那は,木乃香が傍にいる幸せを感じていた。
そして同時に,自分の欲するものを手にしたいという欲求が急速に高まっていくのを感じた。
しかしまだ理性は生きてた。自分の欲望と対峙する理性は,刹那の足取りを頼りないものにしていた。
理性と欲望が競り合う中で,刹那はゆらゆらとキッチンに近付く。
そして,より強い浮遊感に包まれたと思ったとき,刹那の意識は少しずつ遠のいていった。
次の瞬間,その足取りははっきりとしたものとなっていたが,ただ彼女の目は据わっていた。
◇◆◇
「ん〜。おいし〜♪」
自分の料理を味見して,木乃香は嬉しそうに微笑みを見せる。
自分の想い人のために一生懸命料理を作っていた。味の好み,素材のバランス。
刹那の日常を思い直して,少しでも役に立ちたいと心から願っていた。
料理も順調に仕上がっていく中,木乃香は,キッチンに近寄る刹那に気が付いた。
振り向くことなく,木乃香は刹那に声をかけた。
「なんや〜。ゆっくりしとってええってゆうたのに〜。」
返事の無い刹那を不思議に思って振り向こうとすると,後ろから優しく抱き締められてしまった。
「えっ?!せっちゃん?」
「このちゃん‥‥。」
あくまでも優しく,でも力強く。刹那は木乃香を抱き締めていた。
そしてその艶やかな髪に唇を寄せる。
「あ‥あんな‥‥まだ料理途中やから‥‥。」
木乃香の言葉を無視して,刹那は木乃香の体に手を這わせ始めた。
優しく撫でるその感覚に,木乃香は鼻から抜けるような甘い声を漏らす。
「料理も良いですが‥‥」
刹那は,木乃香の耳元で囁く。
「‥‥このちゃんを食べたい‥‥」
そのまま,木乃香の耳朶に口付け,そっと甘噛んだ。
「ひゃっ!」
刹那はそのまま,エプロンの中へ左手を伸ばし,服の中に侵入を試みていた。
そして,右手は木乃香のスカートを手繰り寄せ,その裾から内部へと侵入する。
唇はそのまま耳から首筋を伝わり,スッと筋を引くように舌先を沿わせてた。
「ふ‥‥ぁ‥‥。ダメ‥‥。」
普段よりも積極的で大胆な刹那に戸惑いながらも,木乃香は刹那から繰り出される刺激を素直に感じていた。
久方ぶりの官能に感じやすくなっていたせいもあったのかもしれない。
「ぁ‥‥お鍋‥‥吹いてまう‥え‥。」
「‥‥火消しておきましょうか?」
「せやかて‥‥ふぁ‥‥まだ‥‥料理途中や‥‥し。」
「言ったでしょ?貴方の料理よりも‥‥貴方を食べたいと‥‥。」
刹那はスカートの中に侵入させた右手で,木乃香の臀部から太股を撫で,
そっと下着の上から木乃香の敏感な部分に触れた。
「ぁん!‥‥ぁぅ‥。」
「このちゃん‥‥ずっと貴方を感じたかった‥。」
「ぁ‥‥ん。」
服の中に侵入した左手はフロントホックを器用に外し,その中身を大事そうに揉みしだいていた。
「このちゃん‥‥このちゃん‥‥大好き‥‥。」
「ふぁ‥‥せっちゃぁ‥ん‥‥。」
優しく耳元で囁かれる響きが,待ち焦がれた体を揺さぶる。
刹那の手によって優しく解されていく体は,その心まで解されていくようだった。
刹那の指が,下着の中に侵入し,敏感な秘芯を撫で,愛液が溢れる泉の奥へと侵入していく。
強い刺激に,木乃香は抵抗を見せるが,すぐにその熱に溶かされてしまった。
零れ落ちる嬌声がキッチンに静かに響いた。
「あかん‥‥せっちゃんっ‥‥うちっ‥ぁ‥もうっっぅ‥‥。」
「このちゃん‥‥欲しい‥‥。」
キッチンで,後ろから抱き締められた体勢のまま,木乃香は刹那を感じていた。
そのまま,刹那の手技に翻弄され,頂点を究めようとしていた。
「ひやっ‥‥もうっ‥もうっ‥‥ぁくっ‥‥うぅぅん‥ぁぁぁあぁぁ‥‥。」
木乃香は,そのまま果てた。絶頂の快感が体中に巡っていて立っていることもままならない。
両足に‥‥体に力が入らず,刹那に寄りかかり,荒く息を吐いて昂ぶりを宥めようとしていた。
刹那は,木乃香の体を抱き上げ,その額にキスを落とす。
「ぁ‥‥せっちゃん?」
そのまま,刹那は木乃香をつれ,ベッドへ移動した。
優しく木乃香を寝かせると,そのまま,情熱的にキスを繰り返す。
絡み合う舌の味わいに木乃香は恍惚とした表情になり,更にキスを続けた。
「はぁ‥‥このちゃん‥‥。」
「んん‥‥せっちゃん‥‥。」
求め合うキスは,しばらくの間続いた。
視線を絡ませ合いながら,再び唇を重ねた。
溶け合ってしまいそうな感覚に陥るころ,刹那は木乃香の首筋に顔を埋めた。
木乃香が痺れるような感覚を感じていたが,その刺激は引潮のように次第に弱くなっていった。
わずかに時を置いて,木乃香の耳元に届いたのは,刹那の立てる静かな寝息だった。
木乃香は肌蹴た服を手繰り寄せ,体を起すと呆れたような表情で一言呟いた。
「せっちゃんの‥‥‥バカ‥‥。」
◇◆◇
木乃香は衣服を整え,料理の続きを再開した。その顔は少し不機嫌そうである。
「なんでせっちゃん寝てまうんかな〜?」
むっつりとした表情で味見をする。その味は満足のいくものだったが,表情が伴ってなかった。
テーブルを片付け,料理を展開する。しかし,刹那を眺め,その料理にはラップがかけられた。
木乃香は溜息をついて刹那を見詰めた。丁度その時,視界に入った綺麗な小瓶に気がついた。
封の開いたそれを手に取り,不思議そうに見詰める。
「なんやろ?せっちゃん,これ飲んだんかな?」
そっと一滴舌先に乗せてみた。
「うわっ。これお酒やん。ええ香りやのに,すっごく強いお酒なんやなぁ。」
小瓶と刹那を見比べ,木乃香は苦笑した。
「なんや‥‥せっちゃん,酔っ払らっとったんやね。」
小瓶を机に戻し,木乃香は刹那の傍に寄添った。そして,その頭を優しく撫でる。
先ほどまでのむっつりとした表情は消え,その顔にはいつもの優しそうな微笑が戻っていた。
「随分積極的なんやなぁと思っとったんに‥‥。」
その微笑の先には,先ほどまでの大胆さが嘘のような無邪気な刹那の寝顔があった。
木乃香は,そのヘタレ顔を指で突付きながら,ニコニコと微笑んでいた。
「ん‥‥う‥ん‥‥このちゃん‥‥。」
刹那が木乃香に声をかけた。と思ったが,どうやら寝言らしい。
「このちゃん‥‥大好き‥‥ずっと‥‥一緒にいたい‥‥です。」
「‥‥せっちゃん。」
刹那の寝言は続いた。普段聞けない刹那の本音がぽろぽろと零れ落ちる。
それを一つずつ耳にして,木乃香は嬉しそうに頷いた。
そしてまた優しく愛しげに刹那を額を撫でていた。
「照れ屋さんなんやから‥‥せっちゃんは‥‥。」
しばらくして,刹那の寝言も落ち着いた頃,木乃香は服を着替えて刹那の横に滑りこんだ。
そして,穏やかに眠りについている刹那を抱き寄せる。
刹那への口付けと共に告げられた言葉は,刹那は知る由も無い。
次に目覚めたとき,その真実が明らかにされるだろう。
「せっちゃん。うちをほったらかした罪は大きいえ?目が醒めたら覚悟しいや♪」
そして木乃香は刹那の温もりを感じながら安らぎの中で眠りについたのであった。
駄文失礼しますた。
実写云々は良いからさ,このせつ&せつこのを楽しもうぜ。
ク氏は忙しいらしいから,長編をwktkしつつ,ほかの職人さんの到来を待ち望む。
一回でいいから,挿絵かいてもらいたひ‥‥。
‥‥戯言でした。
お目汚し失礼。
実写もこのせつやせつこのがあるんなら、その話題で盛り上がってもスレ違いではないと思うんだが
単に実写否定なだけで実写話を取っ払うのもどうかと。
あとク氏好きなのはわかるが、若干リスペクトしすぎじゃないかな
これだから他の職人が書きにくいと思うんだが…
確かに書きにくいって言うのは有るな。自分もク氏好きの一人だが…
実写の話も有りかと。実写でもこのせつが来ると嬉しいし少しぐらい語り合っても良いと思うぞ。
>>217 テラGJ
いかん、こうゆうSS一番ツボにはまる
>>217 めっちゃGJ!
このせつもいいけどせつこのもやっぱいいなあ(´Д`*)
けっこうここでも実写でもめてるトコあるね
実写このせつをこのせつとして受け入れられるか
それともやっぱり実写はこのせつじゃねえって思うのかの違いだと思う
個人的にはそこまで似てないからやっぱり別物として楽しんでる
まあ実写でも一応このせつはこのせつだしココで扱ってもいい気がするけどね
新スレだったんですね!!!今日やっと気付きました。おバカですみません・・
>>ここまでまとめてですみません
みんなGJ!!!
>>204 ありがとうwつかこのアニメなんかエロくない…?w
あと外人のコメントがウケたw「なんでキスしなかったんだ?」とか
もうせっちゃんは観念してキスしちゃった方がむしろ自然だよね!
229 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/15(月) 21:13:30 ID:yj//8Ndg
翼
私の翼が黒ければ・・・。
故郷から追い出されることはなかった。
私の翼が黒ければ・・・。
父上や母上が殺されることはなかった。
でも、今は気にしていません。
この白い翼のおかげで貴方に会えたのですから。
この白い翼のおかげで貴方の傍に居られるのですから。
貴方に巡り会わせてくれた、この翼が・・・。
今は大好きです。
空気読めなくてすみません・・・orz
初投稿です・・・。
お目汚しすみませんでした・・・。
sageて欲しかった…
久々の詩的登場だね。
よく知らないんだけど、せっちゃんのとと様とかか様のエピソードってどこかで登場してるの?
>>231 エピはないけど、作者コメではもう既に死んでますねぇ。
じゃあさ、このかの母ちゃんは?
>>233 恐らく健在
あまりネギまでは母親は出てないと作者本人がどこかでいってたから
出ていないだけで、死んではいないと思う
せっちゃんにそっくりなせっちゃんマザー(多分こっちが人間?)と
木乃香にそっくりな木乃香マザー想像したら萌えた
木乃香仮契約シーンの見開きページ左下にあるコマにいるの、木乃香のママンちゃうの?
詠春の後ろでハート出してる人、木乃香にそっくりだよね
>>236 それ、俺も思ってた。
ただの神子さんにしては、詠春と距離が近いと思うし・・・・。
うおっ( ̄口 ̄)
気付かんかった…。マジそっくり。
このかの記載はネギパで見つけたが、せっちゃんの両親の情報ソース(232の言ってるヤツな)はどこなのか知ってたら教えて。
木乃香の母親の名前
「近衛静香」・・・
・・・ゴメン、嘘orz
今考えてなんとなく「なんか・・・イイ!(・∀・)」って思っただけOTL
>>239 刹那の両親情報もネギパだったような。
母親が人間(かなりの美女)で、父親が烏族(相当強い男)らしいと。
そか。死んでそう云々のくだりがその辺にあるのかな。
協力サンクス。フツフツとネタを煮詰めてみるでござる。
>
>>240 や〜んのび太さんたらっ(///▽///)
やっぱり実写版は別物だと思ってる。
でも今日買ったネギパに
『実写版4時間目は待ちに待ったこのせつ!』
と出ていれば、気にならないわけない。
246 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:35:39 ID:I/GkL888
・・・・身体が重い。
力が・・・・入らない・・・・。
私は一体・・・・?
『――・・・・』
私を呼んでいる・・・・?
誰だっけ・・・・とても大切な・・・・。
でも・・・・このまま、ここにいても・・・・いいかも・・・・。
『・・・・・・・・しっかりして、せっちゃん!』
――っ!!
彼女の言葉が、私を呼び戻した。
*【拒絶】
(・・・・ここは?)
私は静かな部屋で目覚めた。
かすかに聞こえる機械音と薬の匂いがなければ、まだ夢の中にいると錯覚していたかもしれない。
ここは・・・・どこかの病院だろうか。
なぜここにいるのか思い出そうとするが、頭に霧がかかったみたいで思い出せなかった。
コンコン・・・・ガチャ
「あ・・・・っ」
247 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:37:53 ID:I/GkL888
看護婦が入ってきた。
私と目が合うと、驚いたように声を上げる。
「桜咲さん、起きたんですね。今担当の先生を呼んできます」
看護婦はそう言うと、部屋を出ていってしまった。
おそらく点滴を代えるつもりだったのだろう、代えのそれが私と一緒に部屋に残されていた。
「・・・・っ――」
多少の息苦しさを感じながらも上体を起こそうとすると、胸の辺りに鈍い痛みが走った。
どうやら上半身に怪我を負っているようだ。
起きるのを諦め、腕を動かしてみる。
点滴をされてる左手はあまり動かせなかったが、何もされてない右手はなに不自由なく動いた。
念のために足も動かしてみる。
・・・・違和感はない。
「お目覚めかな?」
しばらくして、担当の医者と思われる男が部屋に入ってきた。
雰囲気的には高畑先生と似ている。
「・・・・はい。ここはどこですか?」
「麻帆良の大学病院だよ。・・・・私は、裏の生徒や教師も担当している」
裏――魔法に関係する人担当の医者なのだろう。
それでも怪我が治ってない所を見ると、魔法での処置でなく科学や現代医学に頼っているのか。
そういえば、治癒魔法が使える医師達は一ヶ月ぐらい渡米すると聞いた記憶がある。
248 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:39:18 ID:I/GkL888
「なぜ、私はここに?」
「覚えてないのかね? ・・・・ショックで記憶が飛んでしまったのかもなぁ・・・・」
「・・・・そんなに酷かったのですか?」
患者に状態を話すのは、本当は駄目な事なのかもしれない。
だがこの担当医は話しても大丈夫だと判断してくれ、簡潔にだが教えてくれた。
私の右肩のあたりから左腹部にかけて、大きな傷ができている事。
切り裂かれるというより、えぐられていたらしい。
傷も出血も酷く、私は一週間眠っていたと聞かされた。
「・・・・他に、怪我人は・・・・いませんでしたか?」
「運び込まれたのは、君だけだよ」
「そう、ですか・・・・よかった・・・・」
「重傷患者がする心配じゃないよ? くくっ・・・・」
大怪我をしてる私が他人の心配をしたのが、よほど滑稽だったのだろう。
担当医は声を押し殺して笑っている。
恥ずかしさで少し顔が熱くなったが、担当医はすぐに真顔に戻った。
「それと面会希望者がいるけど、どうするかな?」
「面会・・・・?」
「学園長のお孫さんが毎日、君の様子を聞きにくるんだよ」
言われなくても、大方相手の予想はついていた。
しかしこの様な情けない姿、見せられるはずがない。
「・・・・万全ではないので・・・・面会謝絶をお願いできますか?」
「そうか・・・・では何かあったらナースコールをしなさい」
249 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:40:42 ID:I/GkL888
担当医はそう言い、部屋を後にした。
これで良かったのだろうかと一瞬不安がよぎったが、大きな怪我を見せるのも失礼だろう。
そう自分を納得させ、私は再び目を閉じた。
*
「あ、先生! せっちゃ・・・・桜咲さんは!?」
「あぁ、無事目を覚ましたよ」
「・・・・よかったぁ・・・・」
ウチはほっと胸をなでおろす。
「だけど怪我を負った直前の記憶が飛んでるようだ。・・・・一体何があったんだい?」
「あ・・・・その・・・・」
「・・・・無理に言わなくてもいいけどね。魔物が相手だった事は、現場に証拠が残っていたし」
せっちゃんが怪我をした時の事を思い出し、ウチは俯く。
お医者さんはこれ以上追求する事はなかった。
「桜咲さんとは・・・・会えへんのですか?」
「残念だけど、本人の希望でね。まだ面会謝絶かな」
「っ! ・・・・さいですか」
せっちゃんは、まだ怒ってるのだろうか?
一週間前、ウチはせっちゃんの言いつけを破ってしまった。
そのせいでせっちゃんは・・・・。
今でも胸が痛む。
250 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:43:35 ID:I/GkL888
「このかー、刹那さんどうだって!?」
「・・・・目、覚ましたって先生が言うとったよ」
「よかったー! ・・・・でもまだ会えないんだ?」
「・・・・うん」
後から来た明日菜。
・・・・言えない。
会えない理由が、ウチのせいかもしれないなんて。
「・・・・ふん、くたばってなかったか」
「ちょっと、エヴァちゃん!」
「まぁ当たり前だ、半妖があれぐらいで・・・・ええい、掴みかかるな!!」
「きゃーっ!?」
病院を出たウチは明日菜に引っ張られ、エヴゃちゃんの別荘に来ていた。
エヴァちゃんと明日菜は仲良く喧嘩を始める。
ウチは苦笑しながら、訓練するみんなを眺める。
賑やかな風景・・・・明日菜は気分を紛らわそうとしてくれたのかもしれない。
「・・・・このか〜、ちょっと怪我しちゃったんだけど」
「もう、明日菜は怪我しやすいなぁ・・・・あ・・・・」
エヴァちゃんに吹っ飛ばされた明日菜が、ウチに手を出した。
その手につく血を見て、一瞬の目眩がウチを襲う。
・・・・ウチは明日菜に気付かれないように、血から目を逸らした。
「エヴァちゃんが強すぎるのよ・・・・ほら、早く治して」
「あ・・・・堪忍。ほないくえ・・・・プラクテ・ビギ・ナル――あれ?」
251 :
拒絶 上:2007/10/18(木) 02:49:42 ID:I/GkL888
ウチは平静を装って、いつも通り呪文を唱える。
なのに、魔法は発動しなかった。
何度も試してみたけど、光すらも出ない。
「木乃香?」
「・・・・アカン・・・・」
「え?」
「ごめん・・・・明日菜・・・・!」
居た堪れなくて、その場から逃げ出した。
一人になって、最初に覚えた火の魔法も試してみたけど、それもまったくダメだった。
「なん、で・・・・ウチ、もうせっちゃんに何もできへんの・・・・?」
泣きっ面に蜂とは、まさにこの事かもしれない。
ウチはもう立っている事もできず、その場に崩れた。
拒絶(上) FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
パソコンの調子が悪いので、3分割にします。
ほのぼの用に週間テーマがありましたら、どうぞリクエストしてください。
季節物だと、若干短めですぐ書けるかもしれません。
wktk
スロットなら888当たり?
wktkして待つ。
wktkwktk
>>292 wktk
季節ネタは寒いからやきいもとかあったかいものを学校の帰りに食うSSきぼん(何
できればいちゃいちゃアツアツのシーンであったまりたいですw
久々にwktk
257 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:23:39 ID:I/GkL888
目覚めてから数日・・・・傷はもうほとんど癒え、私は今日退院した。
瀕死状態から二週間も経たずに退院するのは驚異だったようで、担当医に随分と驚かれたものだ。
色々と手続きを終えて寮に着く頃には、既に日は落ちていた。
「・・・・生き返ったか、刹那」
「私は死んでない。・・・・それよりも世話をかけたな、龍宮」
「同室で暮らしてるんだ、まぁこれぐらいはタダでやってやるさ」
龍宮には、入院中の衣類を運んでもらった。
同じ部屋で暮らしているという理由もあったのだが、何より弱っている姿をお嬢様や他の人に見られたくなかったからだ。
「・・・・近衛とは会ってないのか」
「私自身、万全じゃなかったし・・・・」
「そうか・・・・だが怪我を負ったお前を病院に運んだのは、近衛なんだぞ」
「・・・・え?」
私はまだ、怪我をした日の事を思い出せずにいた。
てっきり仕事でミスをしたと思っていたのだが、お嬢様が私を運んだのであれば仕事ではないのだろう。
仕事の時にお嬢様は傍にいないはずなのだから。
「なんだ、覚えてないのか?」
「実は、ショックで記憶が飛んでるみたいで・・・・」
「・・・・ショックを受けてるのはお前だけじゃない。なぜ、会ってやらなかった?」
龍宮はぶっきらぼうに言う。
だが私には龍宮の言う事がわからない。
確かに面会は断ったが・・・・ただそれだけの事ではないのか?
258 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:25:48 ID:I/GkL888
「なぜって・・・・だから、怪我を見せたくなくて・・・・」
「例え怪我をしていても、元気な顔を見れば人は安心するものだ」
「でも・・・・」
「お前は近衛をかばって怪我をした。そして傷付いたお前は・・・・近衛を拒絶した」
私が・・・・お嬢様をかばって、大怪我をした?
一瞬、真っ赤に染まる記憶が横切る。
だがすぐにその記憶は消えた。
まだ、思い出せない・・・・。
「そ、それじゃ・・・・」
「近衛はお前に嫌われたと思ってるだろうな」
「なっ・・・・――」
お嬢様を嫌うだなんて、そんな事ありえない。
私は慌てて携帯を手に取った。
その意を、お嬢様に伝えるために。
・・・・・・・・。
しかしいくら待っても、電話はつながらなかった。
「くそ・・・・なぜこんなときに・・・・」
「今日はもう休め。退院で色々と疲れただろう」
「・・・・・あぁ」
お嬢様・・・・。
なんで、私は面会を断ってしまったのだろう。
今更だが、私の胸には後悔が渦巻いていた。
259 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:27:18 ID:I/GkL888
*
せっちゃんからの電話・・・・。
気付いていたけど・・・・どうしても出る事ができなかった。
嫌われてるかも。
また怒られるかも。
何より・・・・今のウチを知ったらなんて言うだろう?
「ふーむ、やはり原因は刹那君かのぉ・・・・」
「せっちゃんが原因・・・・?」
「刹那君と言うより、刹那君の怪我じゃの」
魔法が使えないと知ってから、ウチはおじいちゃんの所に来る事が多くなっていた。
なぜかエヴァちゃんには言い難くて、同じく魔法使いの先輩であるおじいちゃんに助けを求めたのだ。
「傷が怖いんじゃろ、木乃香?」
「こ、怖くなんかあらへんよ・・・・」
「・・・・治癒と怪我は、いうならば光と闇じゃ。対を成すどちらかが欠けると、もう片方も力を失う」
少し難しい話。
でもこう言った事については、エヴァちゃんの修行や麻帆良祭で少し考えた事がある。
例えば『善』と『悪』。
悪が無ければ善は存在しない、といった感じの話。
「怪我があらへんかったら・・・・」
「そう、治癒も必要ない。怪我を拒絶するならば、治癒も拒絶するという事なんじゃよ」
ウチのこの力は・・・・傷付かないと、使えない力。
おじいちゃんの言葉が胸に突き刺さった。
260 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:31:15 ID:I/GkL888
「原因と向き合う事が第一じゃ、刹那君も退院したんじゃろ?」
「うん・・・・」
「明日会ってきなさい。魔法が使えなくなっても、刹那君は木乃香の友達じゃよ」
「・・・・うん」
ウチは頷くと、おじいちゃんの部屋を出た。
今日はおじいちゃんの家に泊まる予定だけど、同居人の為に夕飯だけでも作らないといけない。
「あ、おかえり。このか」
「すみません、夜ご飯頼んでしまって・・・・」
「ええんよ、これがウチの仕事やからな」
食材を出し、包丁で切っていく。
前だったらせっちゃんが料理を手伝ってくれていた。
料理は苦手とか言いながらも、器用にこなしていた彼女。
・・・・もう、あの日は来ないのだろうか。
「痛っ・・・・」
料理中に考え事をしてしまって、指を切ってしまった。
指から滴る血・・・・ぐらりと反転する世界。
――ガチャン!
「このか!?」
大きく響いた音に、明日菜達が駆けつけてくる。
血を見た瞬間、目眩がして・・・・包丁を落として床に座りこんでしまった。
261 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:33:40 ID:I/GkL888
「な、なんでもあらへんよ・・・・」
「このか・・・・やっぱり何かあったの?」
「もしかしたら僕にできる事があるかもしれませんし・・・・話してくれませんか?」
みんなには心配かけさせまいと、誰にも話してなかったあの日の事。
だけど目の前で倒れてしまったので、二人にはもう誤魔化せない。
何よりも二人は、本気でウチの事を心配してくれていたから。
この日初めてウチは・・・・ウチとせっちゃんに何があったかを、他人に話した。
*
ウチとせっちゃんは他愛ない話をし、笑い合っていた。
そんないつも通りの学校帰り。
不意に、せっちゃんが立ち止まった。
『どうしたん?』
『魔物の気配が・・・・』
せっちゃんは、『先日に他校の魔法生徒が魔物を取り逃がした』と報告があったのを教えてくれた。
その魔物を放っとけば、一般人に被害をもたらすかもしれない――。
そう判断したせっちゃんは、夕凪を手に気配がした方角に走っていった。
ウチに、決してここを動かぬようにと言い残して。
『せっちゃん、大丈夫やろか・・・・怪我してへんかな・・・・』
ウチはせっちゃんが張った結界の中で、しばらくせっちゃんを待った。
でもせっちゃんはなかなか戻ってこなくて、不安はどんどんつのるばかりで・・・・。
・・・・せっちゃんの言い付けを破って、後を追いかけてしまった。
それが、間違いだった。
262 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:34:58 ID:I/GkL888
ギシャァ!
『ひゃっ・・・・』
せっちゃんが去った方向に向かっていくと、魔物の悲痛な叫びが森に木霊した。
あまりの迫力に、ウチは立ち竦む。
『――お嬢様!?』
『せっちゃ・・・・きゃあ!?』
そして運悪く・・・・手負いの魔物はうちの方向に向かってきた。
ウチがそれを倒せるはずもなく、動くことも出来ない。
固く目を瞑り、ある種の覚悟をした――。
――ザシュ
耳障りな、肉が裂ける音。
でも痛みはない。
恐る恐る目を開けると、目の前にはせっちゃんがいて・・・・せっちゃんが持っていた刀からは血が滴っていた。
『せっちゃん、血が――』
ウチは震える手を伸ばし、せっちゃんの怪我を治そうとする。
でも、せっちゃんはそれを振り払った。
『なぜ来たん、このちゃん・・・・大人しく待ってて言うたはずやん!』
『・・・・っ!』
相当取り乱さない限り、決して敬語を崩さないせっちゃん。
そんなせっちゃんが、昔の口調でウチを怒鳴った。
263 :
拒絶 中:2007/10/18(木) 22:41:16 ID:I/GkL888
『せ、せっちゃんが、心配で・・・・』
『ええから、ここで待っとって!』
せっちゃんは怪我をしたまま、魔物を追いかける。
怒鳴られたウチは驚きと恐怖で、せっちゃんを止める事ができなかった。
初めてせっちゃんが、怖いと思った。
――ザンッ
最後の一撃と思われる音が響き・・・・森は静かになる。
でもせっちゃんは戻ってこない。
・・・・ウチはここで迷うべきじゃなかった。
すぐにでも、せっちゃんを追いかけるべきだった。
『せっちゃん・・・・せっちゃん・・・・っ!』
勇気を振り絞ってせっちゃんを追いかけた時・・・・せっちゃんは既に意識を失っていた。
タイムリミットも過ぎていて、ネギ君からもらった力も役に立たない。
『ウチのせいで・・・・せっちゃん怪我してもうた・・・・ウチがいなければ、怪我なんてしなかった・・・・!』
温かくて赤い液体が流れ落ち、抱える幼馴染は冷たくなっていく。
ウチはネギ君に助けの電話を入れて、せっちゃんを森の出口まで引きずるのが精一杯だった。
そしてその日から、ウチは血が怖くなってしまい・・・・魔力も消えてしまった。
拒絶(中) FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
うおおおおおおおお GJ!
下が読みたい下が読みたい!
支援っ、支援っ!
wkwkwkwkwkwktktktktktktktktk
さぁ!解決編いってみようか!
早く続き続きぃ!!!!!
最高!
タメ口せっちゃんかなり良い!!
読んでて胸が締め付けられる感じがしたぜ
非常にGJ!後編が楽しみだ
続きが気になってしょうがない!!
wktk!!!
271 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:21:14 ID:OB9dZ/r/
「ぐぅっ・・・・!」
一瞬傷に痛みが走ったような気がして、私は飛び起きた。
でも実際の痛みはほとんどない。
痛みを感じたような気がしたのは、先ほどの夢のせいだったのだろう。
「・・・・龍宮?」
同居人の姿はなかった。
仕事だろうか?
代わりに部屋の中心のテーブルには、赤い布と一緒に夕凪が置かれている。
「夕凪・・・・龍宮が持っていたのか・・・・」
私は何も考えずに夕凪だけを手に取る。
しかしそれになぜか違和感を感じて、鞘から抜いた。
「・・・・っ!」
夕凪の刃は・・・・紅で染まっていた。
いや、よく見ると刃だけでない。
布で隠れていた柄の部分も紅に染まっている。
「・・・・血・・・・」
魔物は死すると屍も残さず消滅する。
血なども残らない。
だから考えられるのは一つだけ・・・・私の血、だ・・・・。
272 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:23:06 ID:OB9dZ/r/
――ズキッ
一瞬傷が痛み、先ほどの夢が記憶として戻ってくる。
怯えたお嬢様の顔。
放ってしまった言葉。
『なぜ来たん、このちゃん・・・・大人しく待ってて言うたはずやん!』
『ええから、ここで待っとって!』
・・・・夕凪と一緒に置いてあった布に目が向く。
あぁ、これはあの時私が着ていた制服のシャツじゃないか。
真っ赤に染まっていて気付かなかった。
血に塗れた私に手を払い除けられ、怒鳴られ・・・・面会まで拒否されたお嬢様は、どんな思いだったのだろう。
・・・・死を目前にしていたからとはいえ、大切な人になんて事をしてしまったんだ。
「このちゃん・・・・!」
傷が・・・・胸が、痛む。
もうジッとなんてしていられなかった。
夕凪を置き、新しい制服に着替えてお嬢様の部屋へと走った。
ドンドンッ!
早朝である事も忘れ、力の限りドアをノックする。
しばらくした後、寝起きであろう明日菜さんがドアを開けてくれた。
「誰・・・・こんな朝早くに・・・・って、刹那さん!?」
「明日菜さん、お嬢様は・・・・お嬢様に、お話が・・・・っつぅ・・・・」
「ちょ、刹那さん!?」
273 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:25:21 ID:OB9dZ/r/
大慌てで走ってきたので、傷口が少し開いてしまったようだ。
痛みでよろけたところを明日菜さんが支えてくれた。
「木乃香は今、学園長の所にいるのよ・・・・」
「そ、そうなのですか・・・・」
「部屋で待ってて、連絡するから」
ただ事じゃないと察してくれた明日菜さんは、私を部屋に入れてくれた。
私をソファーに寝かせると、携帯電話を手にとる。
「もしもし木乃香? 今ね、刹那さんが――」
今電話の先に、お嬢様がいるのだろう。
昨日電話した時、明日菜さん側でありたかった・・・・。
「いてて・・・・」
傷口に違和感を感じる。
身を起こしてパジャマの前をあけると、包帯に血が滲んでいた。
本格的に傷が開いてしまったらしく、下手をすればまた病院送りになるだろう。
いや、それとは別に・・・・お嬢様が来るのにこの状態で会うのは、少々気が引ける。
「・・・・ネギ先生、ちょっとよろしいですか?」
「はい、なんですか・・・・って刹那さん、血が!」
「傷口が開いてしまったようで・・・・でも大丈夫です。それでその、救急箱がありましたら――」
「――どこが大丈夫なのよ!」
「わわっ!?」
ネギ先生に救急箱を借りようとしたら、電話を終えた明日菜さんに怒鳴られた。
明日菜さんの剣幕に驚き、バランスを崩してソファーに再び倒れ込む。
ネギ先生が慌てて明日菜さんを抑えた。
274 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:28:43 ID:OB9dZ/r/
「あ、あの、明日菜さん落ち着いて・・・・!」
「・・・・私とネギはエヴァちゃんの所行くから。その怪我、木乃香に隠したら承知しないからね」
「え、でも私は・・・・」
「あーっ、もう!!」
「っ!!」
強引に傷を隠す衣服を剥ぎ取られた。
それと同時に振り上がる明日菜さんの手には、アーティファクトのハリセンが握られている。
・・・・いつ出したのだろう。
そう考えながらも衝撃に身構えたが、その衝撃はいつまで待っても来なかった。
「・・・・?」
「・・・・刹那さんが入院してさぁ・・・・木乃香がどんな状態だったと思う?」
「お嬢様が・・・・?」
「この部屋見て、わからない?」
そう言われて、改めて部屋を見回す。
・・・・所々散らかっていて、家事好きなお嬢様の部屋とは思えなかった。
「あの日、血だらけの刹那さんを抱えてきてから・・・・気がつくとずっと手を洗ってるんだよ」
「・・・・あ・・・・」
「血の感覚が消えないって・・・・それに怪我を見ると逃げるんだよ、あの木乃香がさ・・・・アベアット」
明日菜さんはアーティファクトをしまい、部屋を出て行く。
ネギ先生が服の代わりに毛布を運んできてくれた。
「あ、ありがとうございます・・・・」
「傷・・・・隠さないであげて下さい。このままだと、木乃香さんはずっと逃げ続ける事になると思います」
「逃げ、る・・・・?」
「現実を見せて、どうするべきだったかちゃんと話し合ってくださいね」
275 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:30:17 ID:OB9dZ/r/
ネギ先生はそれだけ言うと、明日菜さんの後を追いかけた。
残されたのは私だけ。
・・・・お嬢様が来たら、どんな顔をすればいいんだろう?
笑顔?
それとも真面目な方がいいのだろうか?
そもそも何を話せば・・・・。
――ガチャッ
「・・・・せっちゃん?」
「は、はい、おはようございますっ」
情けない。
声が裏返ってしまった。
*
「もう大丈夫なん・・・・?」
「はい、・・・・あ、でも・・・・」
久しぶりに見るせっちゃんは、元気そう。
怒ってるような雰囲気もなくて安心した。
でも何か隠しているようで、口篭っている。
「でも・・・・?」
「・・・・ここに来る時に、傷口が開いてしまいまして・・・・」
「えっ!? だ、大丈夫なん!?」
「治りかけてましたから、大丈夫だとは思いますが・・・・」
せっちゃんは起き上がって毛布を取り払う。
血が滲んだ包帯が見え、ぐらりと目眩がした。
276 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:32:08 ID:OB9dZ/r/
「す、すみません、見せるものではなかったですね」
「う、ううん・・・・」
「・・・・あの、応急処置をしないといけないのですが・・・・手伝っていただけますか?」
「え、あ・・・・うん・・・・」
まさかの頼み事。
でもウチは血が怖いと言い出せず、頷いてしまった。
ウチは救急箱を出してせっちゃんの傍に座る。
せっちゃんがゆっくりと包帯をとると、大きな傷口があらわとなった。
「あぅ・・・・っ」
「・・・・お嬢様・・・・」
ウチは直視出来なくて、目を逸らした。
せっちゃんは一人で、出血した血をガーゼで拭い始める。
「・・・・ごめんなぁ・・・・こないな、大きな怪我・・・・」
「私は大丈夫です・・・・それよりも、私の方が謝らなければ・・・・」
「ウチは、ただ守られるだけや。・・・・それなのに出しゃばってもうて・・・・怒られて当然や・・・・」
自分の無力さに、涙が溢れてくる。
せっちゃんは少し手を止めたけど、すぐ新しいガーゼを出して消毒液を浸した。
「・・・・っ・・・・つ・・・・」
「せっちゃん・・・・」
「すみません、結構沁みますねこれ・・・・くぅ・・・・」
苦しそうな唸り声に、ウチはいてもたってもいられなくなって手を出した。
ガーゼを奪われたせっちゃんは少し驚いた顔をする。
277 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:34:50 ID:OB9dZ/r/
「ウチが、やる・・・・!」
「あ、ありがとうございます・・・・つっ・・・・」
「ウチがやるから・・・・楽な姿勢しとって?」
せっちゃんを再びソファーに寝かせる。
目を閉じて痛みに耐えるせっちゃんと、せっちゃんを苦しめる傷。
ウチはそれを見比べながら、応急処置をしていった。
「・・・・こ、こないな大きな傷・・・・初めて、見た・・・・」
「あまりありませんからね、ここまで酷いのは・・・・見る機会も少ないでしょう・・・・」
初めてしっかりと見るせっちゃんの怪我。
でも不思議と心に溜まっていた恐怖心は和らいでいった。
今まで想像上だけだった物を、しっかりと目で確認したからかもしれない。
「・・・・あ・・・・」
気がつくとせっちゃんが優しい顔で、ウチを見てくれていた。
せっちゃんに見守られて、次第に手の震えは治まっていく。
でもそれとは逆に・・・・目には涙が溜まっていった。
「うっ・・・・ひっく・・・・」
「なぁこのちゃん・・・・生きてるから怪我するんよ?」
あの時は怖く感じたせっちゃんの訛りが、今は心を落ち着かせる。
処置が終わる頃には、ウチの目は涙で何も見えなかった。
・・・・まだ怖い、この傷が。
その恐怖に気付いたのか、せっちゃんはまだ僅かに震えるウチの手をとり、それを傷にあてた。
278 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:37:27 ID:OB9dZ/r/
「あっ・・・・」
「でもな、こういった傷から私が守るから・・・・だから、泣かんといて」
「ウチがいなければ、怪我なんて・・・・それにもう、ウチ魔法なんて・・・・ひゃ!」
ふわりとした温かい感触。
一枚の毛布にせっちゃんとウチが閉じ込められた。
ううん、せっちゃんがウチを閉じ込めた。
「このちゃん・・・・傷、ちゃんと見た?」
「・・・・うん」
「ちゃんと見れたなら・・・・もう大丈夫。このちゃんは弱虫やない・・・・ちゃんと立ち向かえるよ・・・・」
もう大丈夫・・・・。
一番言ってほしかった言葉なのかもしれない。
みんなに心配させまいと耐えていた涙が、次から次へと溢れ出した。
「よかった・・・・よかったぁ・・・・!」
「うん・・・・もう大丈夫・・・・」
ずっと胸に引っかかっていたトゲが解けていく。
それからしばらくウチは、せっちゃんの胸で泣き続けた。
*
「・・・・あっ、せっちゃん堪忍! 傷痛かったやろ!?」
「あ、いえ・・・・痛くないですよ、ほら」
気持ちが落ち着き、せっちゃんの傷に触れていた事に気付いた。
でもせっちゃんは穏やかな顔で包帯を全部取る。
279 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:38:44 ID:OB9dZ/r/
「え、あれ・・・・?」
「お嬢様の魔法で治ったのですよ。無意識だったのですか?」
先ほどまであった傷は綺麗に消えていた。
傷跡らしいものもまったくない。
「ウチの・・・・魔法・・・・?」
「はい、流石お嬢様です。・・・・お嬢様?」
一週間ほど、どうやっても使えなかった魔法。
ウチが魔法を使えなかったことを知らないせっちゃんは、不思議そうな顔をしてた。
だけどずっと悩んでたウチの胸には、大きな喜びが沸いてくる。
「使える・・・・プラクテ・ビギ・ナル、アールデスカット!」
「熱っ!? お嬢様!!」
「ひゃ、堪忍!」
嬉しくて堪らず火の魔法を使ったら、せっちゃんの前髪が燃えてしまった。
慌てて消火作業に移るウチとせっちゃん。
だけどこのドタバタした感じがとても懐かしくて、ウチは自然と笑っていた。
「もう・・・・火事になったらどうするのですか・・・・」
「大丈夫やて、これぐらい――」
「あなたの魔法は他者より強力なのですから、気をつけてください!」
・・・・怒られちゃった。
また涙が出てきた・・・・けど、これは悲しい涙ではなかった。
280 :
拒絶 下:2007/10/20(土) 02:40:15 ID:OB9dZ/r/
「あはは、ウチまた怒られてもうたなぁ・・・・」
「あ・・・・。あの、お嬢様。言いたい事が・・・・」
「うん・・・・ウチも」
――ごめんなさい。
その言葉の後は、また笑顔で。
そして私は、怪我という闇の為に光になろうと強く誓った。
大切な人を闇から守るために――。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『すれ違い(十六夜様)』『怒り(十六夜様)』『突然の仕事』
怪我ネタ。
刹那が木乃香に怒りを表すのって、滅多にないだろう・・・・。
ってことで、仕事モードで怒らせてみました。
GJ!!!!
リアルタイムだったからドキドキしながら読んでしまったw
>>280 GJ!!!
せっちゃんが大丈夫。っていう部分あたりで涙腺が…!
>>171 ちょwエロいww
あなたの描くエロが大好きですww
あの木乃香がさ・・・・アベアット」
吹いたwwww
>>280 GJ!前髪焦げたせっちゃん萌え。
2人で消火作業ってwwww
>>282 まさかあなたがさし絵書いてくれるとはっ!
感謝感激雨霰とはまさにこのこと!!!
ちょー感激。自分で書いたSSなのに、この絵見て不覚にも悶えてしまった‥‥。
とにかくなんてエロイんだ。特に木乃香が!き‥期待以上です!!!感謝!!
ついでに(感激のあまり調子に乗ってますが)せつこのも描いてみませんか?
>>208-217で投下してるやつで是非vv。
>>286 いや素直に会話文の中に「アベアット」って入ってたからだろ。
表現が律儀だよな。
たしかに俺も吹いたwww
わざわざ書かんでもいいだろうと思いがちだが、
こういう小物があることで臨場感がでていいんだな。
ということで褒めの言葉と思えり。
壁紙にしてぇ。でらカワユス。
ここまでまとめ終了。
最近投下されるイラストの量が増えてきてるので、
携帯からも見れるようにイラストの大きさ縮小したり画質落としたりしました。
一応、自分の携帯では一通り表示できたんで、携帯から見れるの増えたはず。
自分の携帯からしか表示確認できないんで
メモリ不足で見れないとか見つけたら教えて下さい。
>>290 ハロウィンテラモエス
あ、連絡忘れるとこだった。
前スレに投下されたコマ漫画系のイラストなんですが、
そのままだと表示できても文字読めないと思ったんで
コマごとに分けたりと少し編集しちゃいました。
勝手に編集するのは気が引けたんですが・・・
>>292 いつもながらお疲れ様です。しかも携帯に対応とか芸が細かいですね!
まとめさん乙!
いつもありがとうー
SSも神ならイラストも神、あげくに管理人まで神なんてこんな幸せなスレは他にないぜ…
みんなありがとう!!
まとめ管理人様 ご苦労様です。
通勤途中で携帯でこのせつに萌えてたりするんで
イラストのモバイル対応感謝です!!
297 :
連投スマソ:2007/10/22(月) 01:44:44 ID:mpDaCiZ2
なんか今日、オリオン座流星群が見ごろらしいですね。
明け方まで起きてるか?!無理っぽそうだけど‥‥。
そんなわけで、今週のテーマは『流れ星』とかどうですか?
SS、イラストなんでもござれ。
ハロウィン絵萌え(´∀`*)
テーマ「流れ星」了解したw
妄想が沸いてきたので、できたら投下させていただきます
wktk
>>301 Public と Private の違いかな?
じゃんじゃん投下して,自分のHPでギャラリーを作ればいいんじゃないか?
そのかわりHP viewerは2ch系が多くなりそうな気がするが‥‥。
話は変わるが,HP作ったらぜひwebパーツとかアイコンとか作って公開してくれ。
ひそかに使いたいww
WEBパーツはほしいねぇ!
俺もひそかに使わせていただきたい。
ちょwwwww
ドラマいきなりキスwwwww
>>305 ちょっwwきっ気になるじゃないかwww
はじめみそこねたorz
今回は中々なちゅらるにまとまってたな。
ドラマ何やってんだあああああああああ
いきなりキスとか死にかけた
苦手な方は脳内で二次に変換してください
変換前に拒否反応が・・・orz
三次の方がいい俺はマイノリティ
俺もあれだけオープンにイチャイチャしてくれる実写が最近心地良く感じる…www
原作じゃキスとか手繋いだりとかやってくれないもんな。
「せっちゃん・・・・好きやえ」
お嬢様をお送りする車の中、お嬢様に突然告げられた。
「・・・・して」
目を閉じて私を待つお嬢様。
私はそっと、お嬢様の肩に手を置いた。
しかし私は最後の一歩を踏み出せない。
・・・・それに気づいたお嬢様は、私の髪に手を伸ばした。
――シュル
お嬢様の手によって、髪を縛る布が解かれる。
それと共に私の中にあった"何か"も解かれ、自然と私はお嬢様との距離を縮めた。
触れる唇・・・・。
求め合うその行為はとても心地よくて、私たちは何度も口付け合う――。
――。
「・・・・はっ!?」
揺れる車の中、私は目を覚ました。
>>306 こんな感じだったよ。
SSするために何度も見直したせいで、何かに浸食された気がする。
>>288 なるほど、褒め言葉として受け取っていいのか・・・・。
意外なところで突っ込まれたので、戸惑ったぜ。
>>311 GJwww
ドラマの方はこれはこれで全然萌え死ねるww
とりあえずこのせつ万歳!
ちょwwwドラマが一番最初に行ったかーwwwww
>>311 これはいい再現www
GJ!
思うに、ドラマが一番ちゃんとこのせつをラブとして描いてる気がする。
だから実写を見のもイヤって人のために、
ゼヒここの職人さんたちに、
ドラマを参考にしたssを作ってもらいたいww
にしてもこのちゃんがあんな何回もチュッチュするとはwww
せっちゃんの演技が固いのもキスんときはリアルで良かったなwwww
俺もこのかの唇動いてんよなーと思ってたけど気のせいじゃなかったかw
しかしこのスレとしては嬉しい展開だなー。これで原作も合流前に仮契約してくれたらいいんだけど
317 :
名無しさん@秘密の花園:2007/10/26(金) 07:50:07 ID:eP3hxsEq
おえっ( ゚д゚)、ペッ
>317
目の周りとか似てるな
ドラマのこのせつは実は15歳と18歳で3つも離れてるんだよな…
このせつがキスしてるってよりも微妙な年の差の少女二人がキスしてるってところに(;´Д`)ハァハァしてしまった俺
>>320 同感。裕子ちゃんがキス上手くて春樹ちゃんが内心どきどきしちゃってたりしたら萌えるww
いや裕子ちゃんも年下の春樹ちゃんが大人っぽくてドキドキしてるに違いない。
ものすごい内容だったドラマに合わせて
ぜひSSを!
「何100倍ですよ・・・」のトコとか///
>>311みたいのでよければ、すぐかけるんだけど。
何てったってストーリー出来ちゃってるしな。
>>324 期待してる
流れぶった切って悪いが詩?っぽいものを投下させてもらいます。
今日、魔物がお嬢様を狙って襲ってきた
魔物は無事に倒したが
私は怪我を負った
自分が未熟だから
相手が強すぎたから
闘いには傷はつきものだから
いくら私が説明しても貴女は未だうつむいたまま
悲しそうに
悔しそうに
こぼれてきそうな雫を精一杯こらえて
ウチが・・・ウチが狙われたばっかりに
ウチの魔力が大きすぎるばっかりに
みんなみんな、ウチのせいや・・・
ごめん・・・ごめんな、せっちゃん・・・痛かったやろ・・・?
抑えていられなくなった雫が静かに貴女の頬を伝っていく
私は、こんな顔をさせるために戦っているんじゃないのに
私は未だ貴女を護れていない
・・・だが、もう昔の私とは違う
守れなかったからといって自分を叱り付けたところで、貴女の雫を留める事は出来ないことを知っている
ただ、後悔ばかりして何もしていなかった頃とは違う
生まれてからずっと流し続けていた雫を留める方法を教えてくれた貴女を
悲しみからすくいあげてくれた貴女を
今度は私が
このちゃん・・・
私の声に反応するも、流れ続ける雫と震える背中はまだ変化がない
それをみて私は貴女を抱きしめる
悲しみというものすごく冷たい世界に閉じこもっている貴女を、少しでも暖めることができるように
ウチな、こんな怪我なんともないんよ
それに、ウチが弱いから怪我をするんよ
ウチがまだまだ弱すぎて・・・
自分が盾になることでしか、このちゃん護れんから
だから怪我をするん
このちゃんのせいやない
ウチがこのちゃん大好きやから
ずっと一緒にいたいから
だから護りたい思うんよ
このちゃんのせいやない
泣かんといて
このちゃんが悲しいとウチも悲しくなってなるんよ
ウチは、このちゃんの笑顔むっちゃ好きやから
だから
このちゃんはいつも、笑ってて
私が話し終わると、こぼれ出ていた雫の水源をごしごしこすると私の腕をぎゅっと抱きしめた
おおきに、せっちゃん
そういって首だけ振り返った貴女は
泣き笑いのような笑顔だった
過去に戻ることは出来ない
通り過ぎた時間は戻せない
貴女が涙した日に戻り、当時何もできなかった私に代わって貴女を暖めることは出来ない
けれど、
目の前に広がる無数の未来で
貴女の冷え切ってしまう心を少しでも暖めるから
貴女の涙を笑顔に変えてみせるから
だから私は護り続けていく
大好きな貴女の笑顔が曇らぬように
END
今まで詩とかSSとかは軽く書いていたんだが
初投下なのでレスの区切りとか変だったらごめん
とてつもなく職人の苦労が分かった
職人ってすばらしいな・・・orz
貴方も十分素晴らしかった。GJ!!
GJさんくす
駄文なオレだが、キーワードをひとつ
6巻ので刹那がこのかを助けたトコ(羽で)
このかは千草の札(?)によって高ぶっていた
だが、ぎりぎりとところで刹那に助けられたために慰めてと懇願・・・
なネタが見たいと思った
生いってスマソ
>>333 それは自分も何回も妄想したww
自分の中の高まる何かをどうしていいか分からずに
せっちゃんの腕の中でモジモジしてるこのちゃんとかw
がちエロでいいんかな?
どんなシチュがええんやろか?
おいらにレクチャーしてちょ。
>>333,334
とりあえず妄想的なやつ練ってみるわ。
どうなるかオイラにもわからんが‥‥。
>>333 何という神シチュ
wktkして待つとします
Janeを使い始めた。でもまだ操作がよくわからん。VISTA不安定だから。
>>333 を受けて妄想的なやつを書いてみた。
できはまぁ‥‥相変わらずの駄作‥‥orz
駄作と言って投下するオイラを見逃して。
熱をもったねっとりとした空気に包まれた感じ‥‥。
石舞台の上に寝かされていたときに‥‥いや囚われの身になった時からそれは始まった‥‥。
『お嬢様‥‥お嬢様‥‥ご無事ですか‥‥。』
遠くのほうから待ち望んでいた声が聞こえた。
訪れる危機から,必ず自分を守ってくれたやさしい声‥‥。
『‥‥‥(シャダ)‥‥‥』
遠くの方から聞こえてくる優しい呪文は,私を取り巻いていた粘質感を取り去っていった。
頬を心地よい健やかな風に撫でられる。そして全身で感じる清涼感と浮遊感。
そして‥‥確かな抱擁感を感じた。
優しい声に誘われ,夢から醒めるように瞼をゆっくりとあけた。
目の前には,心配そうに自分の顔をのぞきこむ待ち望んでいた顔があった。
誰?
一瞬戸惑う。そして感じる。自分は‥‥‥あなたは‥‥?
ぼんやりとした意識が徐々に覚醒していった。
◇◆◇
自分を取り戻したあと,まだぼんやりとした頭の中でせっちゃんの顔を見つめた。
うちが危険な目にあうと,いつでも一生懸命に助けてくれる。小さい時から‥‥今もずっと。
今回も心のどこかできっと助けてくれると根拠のない確信がうちの深層意識を支えていた。
そんな思いをぼんやりとしたまま,何とはなしに口にしていたみたいだった。
うちが目を醒ましたことでほっとしたのか,今度は痛いところはないかとせっちゃんは尋ねてくる。
ぼんやりとした頭は,だんだんうち自身のことを理解し始めていった。
「‥‥あっ‥‥」
改めてうちは自分の体を確かめる。手足に不自由はないし,痛いところもなかった。
ただ‥‥体の奥で燻る焦燥感を感じた。もどかしいこの感じは,知らない感覚ではない。
でも,せっちゃんにそのことを告げるのは少し恥ずかしかった。
敵の手に落ちた時に記憶を遡る。四肢の自由を奪われ,意識も朦朧としていた。
でも痛みはない。ただ,自分を取り巻く強烈な空気に戸惑ったことを覚えていた。
古(いにしえ)の言葉に籠る言霊が,温かみのある光となってうちの体を犯していく。
誰にも触れられたことのない深淵に届くその光は,うちの魂を揺さぶった。
『‥‥何も危険はないし,痛いこともありまへんから‥‥』
耳元で響く術師の声,そしてそのあとに続く不敵な笑みと言葉‥‥。
『‥‥‥‥逆に気持ちええんちゃうかな?‥‥ふふ‥‥。』
その言葉の意味を頭で理解するより先に,意識がもうろうとなり,その感覚は体に刻み込まれてしまっていた。
まだその熱は体に残る。その意味を思い返し,刹那の顔を見上げる。
そして徐々に覚醒する頭で今の自分を理解していった。
「あ――。/////」
自分の姿が全裸であること,そして刻み込まれた快楽とまだ体に残るその感覚。
はっきりとした脳裏でそれを理解した時,なんともいえない恥ずかしさが込み上げてきた。
急激に顔が熱くなっていくのを感じた。
せっちゃんは心配そうにうちを見つめている。でもその視線が痛かった。
うちを心配してくれるせっちゃんに何か言わないと‥‥。
思わず両手で顔を隠し,うちは恥ずかしさを忍んで実情を伝えた。
せっちゃんは戸惑っていたけど,うちが無事だったことを確認できて,やっと安心できたようだった。
そして,無我夢中のせっちゃん達の救出劇と,綺麗な背中の羽根‥‥,いろんなことを語り合いながらうちらは地上に降り立った。
◇◆◇
雑木林の中で,せっちゃんは木にもたれかかりながらうちのことを腕に抱いてくれた。
遠くで繰り広げられている戦いの音はここまでは届かない。
静かな森の中で,せっちゃんは優しくうちを抱きしめてくれていた。
「‥‥少しは落ち着かれましたか?」
空でうちが言ったことを気にしてるみたいだった。もう大丈夫と言おうと思っていたけど,正直そうは言えなかった。
使い慣れていない自分の潜在能力を自分の意思以外でフル稼働させられたのだ。
体の中で燻っている戸惑うくらいの裂情をどう表現していいか分からくて,うちは結局せっちゃんに返す言葉が見つからなかった。
そんなうちを見て,せっちゃんはうちを抱きしめる腕に力を込めて,もっと強く抱きしめてくれた。
「お嬢様のお気持ち,わかります。私も気を操る時はそうですから。」
「‥せっちゃんも?」
せっちゃんは恥ずかしそうにしていたが,うちにそう伝えた。
体を這い廻る刺激が,きちんとしゃべろうとするうちの言葉を邪魔する。
「気の高ぶりは性的なそれと似ている‥‥。魔力もおそらくそうでしょう?」
「‥‥せっちゃん。」
「お嬢様の潜在能力は測り知れません。ましてあのような膨大な出力量です。」
「んっ‥‥。」
「戸惑われるのも無理はないかと‥‥。」
空ではせっちゃんの優しい声と,助けられた安心感でそれほど意識しなかった体の変調。
こうして静かにせっちゃんに抱きしめられて,はじめてよくわかったみたいだった。
手足もうまく動かせないくらい,まともに声が発せられない。
せっちゃんはどこから取り出したのか分からないけど,少し広めの薄手の布でうちのことを覆ってくれた。
うすいから小さくたためるのだろうか?そんなことを思い浮かべたけど,その布の触れる感触さえ,うちには大した刺激だった。
また,意思に反して艶の籠った声が漏れた。
「少し落ち着いてからにしましょう。ゆっくりお休みになってください。」
優しく頭を撫でられ,少しずつうちのことを落ち着かせようとするせっちゃんの思いやりを感じた。
そんなとき,せっちゃんの言葉を思い出した。こんな時,せっちゃんはどうしてきたのだろう。
「なぁ,せっちゃん。こんな時,せっちゃんはどうしとるん?」
「え?!わっ私ですか?」
「だって,わかるって‥‥ん‥‥さっき言うたやん。」
「えぇ‥‥それは‥‥そうですが‥‥でも‥‥。」
「うちのこと‥‥助けに来てくれた‥‥他のみんなのことも心配なん。はよっ‥‥いかんと‥‥。」
「ですが,そのお体じゃっ!」
「だから聞いとるんよ‥‥。なんかっ‥‥ぁ‥‥はよっ‥‥なんとかできへんのかと‥‥。」
勢いで自分の体が動く。でもその度に慣れない刺激が体を巡った。
恥ずかしい声を聞かれるのはわかっているけど,逸る気持ちは抑えられなかった。
うちの様子に堪らず,せっちゃんはまた優しく抱きしめてくれていた。
「‥‥あの‥‥状況が状況なので‥‥お話しますが‥‥その‥‥」
いたたまれず,せっちゃんが話し始めた。すごく恥ずかしそうな顔してうちと目を合わせることはなかった。
「私は‥‥どうしようもない時は‥‥その‥‥自分で‥‥。」
「へ?」
「だから‥‥その‥‥体を‥‥自分で‥‥慰めます‥‥。」
「自分で‥‥慰める?」
「/////‥‥そ‥そうです。」
せっちゃんの言うこと‥‥うちもわかった。
なんや自分で聞いてなんやけど,顔が赤こうなっていくのが自分でもわかった。
せっちゃんと二人で赤くなった顔をお互いに隠しながら,しばらくの間沈黙が流れた。
「‥‥それしかない?」
「‥‥後は時間がたたないと‥‥」
沈黙の中でうちはせっちゃんに聞く。でもせっちゃんから戻ってくる言葉はさっきと同じだった。
恥ずかしいけど仕方がない。うちは今取れる手段の一つを選び取ることにした。
でもせっちゃんはなんて言うだろう‥‥。
「なぁ‥‥せっちゃん。うちな‥‥せっちゃんに頼みがあるんよ。」
「何でしょうか,お嬢様。私にできることであればなんでもいたしますが‥‥。」
気まずい雰囲気の中で,せっちゃんはうちの言葉に嬉しそうに反応した。
どうにもならない中で,せめて何かできることがありそうだということが嬉しかったのだろう。
‥‥どうしよう。うち‥‥きっとせっちゃん‥‥困らせてまうな‥‥。
でも,せっちゃんにしか頼めない。ううん。せっちゃんだから頼める。
こんな恥ずかしいこと他に誰にも言えはしない。
うちは,意を決してせっちゃんに言った。
でもはずかしさは抑えきれなくて,せっちゃんの耳元に顔を寄せた。
消えそうなくらい小さい声で,せっちゃんに伝えた。
「‥‥して‥‥‥」
「はい??」
「せっちゃんが‥‥して‥‥。」
「はぃぃぃ??!!」
「何度も言わせんで‥‥こんなこと‥‥せっちゃんにしか頼めへんえ‥‥。」
「じ‥‥自分で何言ってるかわかってるんですかぁぁ!?このちゃん!!!」
「‥‥うちを‥‥助けると思おて‥‥‥‥せっちゃん‥‥。」
「でっっでもっっ!!」
「‥‥せっちゃんが嫌やったら‥‥いい‥‥その代りこのまま抱きしめてて‥‥。」
「‥‥このちゃ‥‥お‥お嬢様‥‥。」
うちは不自由な体をせっちゃんに擦り寄せた。せっちゃんは困った様子でうちをそっと抱きしめてくれた。
せっちゃんはかなり困惑した様子だったけど,じっとうちの目を見つめて覚悟したかのようにうなずいて見せた。
「非常‥‥事態なので‥‥。/////」
「‥‥うん‥‥堪忍‥‥。」
こんなこと頼めるの,せっちゃんしかおらんよ。
そう思いながら,うちはせっちゃんにもたれ掛った。
せっちゃんは白い大きな羽根を伸ばして,体ごとうちのことを包み込んでくれた。
優しいぬくもりを感じる。
そしてせっちゃんの指先が,うちの体を確かめるようにそっと動き始めた。
◇◆◇
何でこんなことになってしまったんだろう。
私は全裸のお嬢様にこれからすることを思って,翼でお嬢様を包み込んだ。初夏とはいえ夜は肌寒い。
それに,誰もいなくてもこのような姿を晒す気にはなれなかった。
私はお嬢様を抱きしめていた腕を解放し,お嬢様に私の体の上に座るように促した。
そうすれば完全にお嬢様の姿は翼の中に隠れることができるだろう。
お嬢様を支えるように私はお嬢様の肌に手を添える。きめ細やかな感覚が掌を通して伝わってきた。
私は鼓動が早まるのを感じた。
「そ‥‥それじゃ‥‥始めます‥‥。」
「‥‥うん‥‥。」
私は何を宣言しているのだろうか。お嬢様は恥ずかしそうにうつむいたまま,小さく返事を返した。
そっとお嬢様の体を撫で始めた。吸いつくような弾力のある肌を確かめるように擦っていく。
小さいころから,綺麗な方だとは思っていたけれど,本当にお綺麗にお育ちになりましたね。
私は飽くことなく,お嬢様の体を撫で,お嬢様の反応の良い部分を見つけていった。
恥ずかしそうに俯いたまま,でも体は正直らしく,敏感な箇所に触れるたびにお嬢様は小さく体を震わせていた。
私がお嬢様の体に触れるなんて,しかもこのような行為をするなど,一体誰が予想できただろうか。
浴場で裸体を見ることはあったけど,大勢の中でしかもプール遊びのような雰囲気の中ではこんな気持ちになることは皆無だった。
厳格な流派で育った私は,子供の時分からきわめてストイックに躾けられていた。
それに戦いの中では羞恥は命にかかわる問題なので,これについても徹底的に訓練されていた。
でも,関心がないわけではない。クラスメイトの雑談も参加はしないが耳には届いていた。
自分から積極的になることはなかったが,知識がないわけでもなかった。
それに龍宮にはよくその手の話でからかわれることもあった。
いつからか分からないが,お嬢様に寄せていた想いは,少なからずこうした感情に手を貸していたのかもしれない。
「ぁんっ‥‥」
噛み殺しきれなかった声がお嬢様の口から漏れた。
私が物思いに耽っている間にずいぶんとお嬢様の息が上がっていた。
肌も若干赤味がさして,乳房の頂はわずかに起立していた。
私はお嬢様の艶姿をまじまじと認識して,思わず生唾を飲み込んだ。
「せっちゃ‥‥堪忍な‥‥はぁ‥‥こんなことさせて‥‥。」
何も言わず,ややトリップ気味であった私の様子にお嬢様は,私が嫌々この行為を行っていると感じてしまったらしい。
伏し目がちの円らな瞳は,もう少しで悲しい涙をためそうな雰囲気を醸し出していた。
私はお嬢様にそう思わせてしまった申し訳なさから,再びお嬢様を強く抱きしめていた。
お嬢様の耳元で,謝罪の意を申し上げた。
「すみません。不安にさせてしまって‥‥。ただ少し緊張してて‥‥。」
「緊張?」
「お‥‥お嬢様が綺麗すぎて‥‥私のようなものが‥‥このようなことをしてもいいのかと‥‥。」
そういう私の言葉をお嬢様は嬉しい言葉で返してくる。その言葉は,私の胸を鷲掴みにして離さなかった。
「違うえ‥‥こんなこと‥‥せっちゃん以外頼めへんよ。」
「お嬢様‥‥。」
「せっちゃんやから‥‥思い切って頼んだん。でも恥ずかしすぎや。さっきからうちドキドキが止まらへん。」
「‥‥わ‥‥私もです‥‥。」
恥ずかしさにまぎれて,私はさっきお嬢様の反応の良かった部分を再び撫でた。
「んぁ‥‥せっちゃん‥‥不意打ちや‥‥。」
お嬢様の艶のある声と仕草は,私の中にある感情を刺激していった。
私は吸い寄せられるようにお嬢様の首筋に唇を這わせ始めた。
跡が残らない程度に軽く吸いつくと,張りのある肌は人肌しか体現できない柔軟さを返してきた。
その柔らかさと温もりは私を虜にさせた。私はお嬢様の肌に夢中になって唇で愛撫する。
その刺激は,お嬢様をまた一段と煽る刺激となっていった。
「ひゃぁ‥‥ん‥‥せっちゃん‥‥。」
お嬢様は,切なそうに私の名を呼ぶ。私はお嬢様の胸のふくらみに手を添え,そっと揉みしだき始めた。
柔らかいそこは,揉むたびに変形し滑らかな感触とともに私の指を押し返した。
硬くなった先を口に含むと,お嬢様から喘ぎ声が漏れた。
「っひゃ‥‥全然違うん‥‥。」
「何がですか?」
「‥‥自分でするんと全然違う‥‥。」
私はお嬢様の言葉に,胸の触り方が違うのかと思って問い返した。
今思えばなんて間の抜けたことを言ってしまったんだろう。
「違うえ‥‥自分でするのと‥‥されるのと‥ぁ‥違うってことや‥‥。」
「?」
「‥‥もぅ。せっちゃんがしてくれると‥‥うち‥‥気持ち良すぎて‥‥変になりそうや‥‥んぁ‥はぁん。」
お嬢様の言うことが全く理解できないまま,お嬢様は私にわかりやすいように恥ずかしさを忍んで教えてくださった。
それを理解すると,私はその言葉に動揺して,力加減を間違えて少し強めに胸を揉んでしまい,乳首を強く吸い上げてしまった。
「ひゃああぁぁ‥‥‥ぁか‥‥堪忍っ‥‥。」
「すすすすみません。」
あわてて謝ったが,お嬢様に抱きすくめられてしまった。
「せっちゃん,なんか手慣れとるなぁ。うちのいじめ方心得とるって感じや。」
「そそそそんな‥‥。」
「せっちゃんやったら‥‥ええよ。もっと‥‥‥しても。ううん。もっとして。もっと色んなことうちに教えて。」
はじめは,お嬢様の魔力使用の後遺症を早く解放することだった。
でもお嬢様と肌を合わせることで,急にお互いの距離が縮まっていった気がした。
「せっちゃ‥‥んぁ‥‥はぁん‥‥。」
遠く離れていた心は,体を合わせることで急速に縮まっていった。
離れていた時間を取り戻そうとするかのように,空白の時間を埋め合わせるかのように。
私はお嬢様のご希望通りにさらなる快感を呼び起こしていった。
「お嬢様‥‥。」
「んぁっ‥あぁぁあっぁぁ‥‥はぁん‥‥それっ‥‥もうっっ‥あかんっ‥‥。」
私は胸の突起に吸いつきながらお嬢様の秘所に指を這わせていた。
お嬢様の濡れた秘芯を撫でさすり,濡れた蜜壺にゆっくりと指を挿入する。
初めは心配していたけれど,お嬢様の大丈夫という言葉を真に受け,自分でも信じられないくらい夢中になっていた。
「ひっ‥‥もうっ‥‥イっ‥ひ‥‥ゃぁぁああぁぁあぁっっっっ!!」
ひときわ甲高い嬌声が上がると,お嬢様はぐったりと私に体を預けてきた。
小さく震える体からは荒い呼吸が聞こえた。私はお嬢様をそっと抱きしめ,そのまましばらくの間抱きしめていた。
◇◆◇
軽く気を失われたらしいお嬢様に私は,先ほどよりも大きめの布を用意した。
どこに隠し持っていたかって?
それは,秘密だ。この秘密を知ったものは,夕凪で切り刻んで烏の餌にしてくれる。
それは置いておいて,私はその布地でお嬢様の身を包みこんだ。
そして,お嬢様は眼を覚まされると,ややボーっとした感じで辺りを見回された。
そして私と視線が交差する。
しばらくの沈黙の後,お互い先ほどまでのことを思い返してしまって,赤面したまま俯いてしまった。
「あ‥‥もう大丈夫ですか?」
「あ‥‥うん‥‥も‥‥大丈夫‥‥みたいや‥‥。」
お嬢様は,地面にのの字を書いてとぎれとぎれに返事を返された。
また続くのはしばらくの沈黙。今度はお嬢様がそれを破られた。
「あ‥‥ありがとな‥‥せっちゃん。うちのお願い聞いてくれて。」
「えっ‥いや‥大したことでは‥‥。」
言ってからそれは言葉のあやですと言っても聞き入れてもらえなかった。
「ふーん。大したことやないんや。うちのことあんなにしといて。」
「ちがっ‥そういう意味ではないんですって。」
「せっちゃん手慣れとったもんな。うちの知らん間に大人になっとるんやね。」
どぎまぎと返事を返す私にお嬢様は優しい笑みをくれた。
「嘘や。ちょっとびっくりしただけ。‥‥あんな‥気持ちええと思わんかったから‥‥。」
「っ‥‥魔力のせいでしょうか。」
本当は大好きなあなたを感じられて嬉しかったから‥‥。
それと,きっとお嬢様は私のことを信頼してくださっていたから‥‥。
きっと体の相性はものすごく良さそうだと感じたけど,この関係が続くわけではないのでそれを告げることはしなかった。
でもお嬢様は言葉を続ける。とても幸せそうな笑顔で。思わず私はその表情に見入ってしまった。
「でもええんよ。せっちゃんが昔のまんま,うちのしっとる優しいせっちゃんやってわかったから。ありがとな。」
「お嬢様‥‥。」
これからも仲良くしてねというお嬢様の言葉が胸に染みた。それは最後に聞く言葉としては悪くなかった。
「お嬢様。これをどうぞ。」
私は履いていた靴を差し出す。私が履いていたものでは失礼だろうが,裸足よりましだろう。
このままずっとお抱きするわけにもいかないし‥‥。
「ん‥‥ほんとにありがとな。せっちゃん。」
「では行きましょうか。」
私はお嬢様を抱きかかえて,大空へと舞い上がった。遠くの方で巨大な氷像が砕け散るのが見えた。
夜空に響く崩壊音の中で,戦いの終わりを知り,私はお嬢様にすべてを告げた。
これまでのこと。お嬢さまの能力について。そしてネギ先生の石化のこと。
お嬢様のこれからの責務を一つ一つ伝えた。熱心に胸に刻み込まれるお嬢様の姿を噛み締める。
私は自分の任務がもうすぐ終わりを告げることを感じていた。
自分のすべてを出し切って,任務を全うしたことに悔いはない。
そしてお嬢様に本当の自分を知ってもらえたこと。
そして受け入れてくださったことを私は絶対に忘れない。
この先,私がいなくなったとしてもきっと私はお嬢様の記憶の一部として残してもらえるだろう。
「ほんまにキレーな羽根やな‥‥。」
私はお嬢様を腕に感じて,晴れ晴れとした気持で自分の運命を受け入れることができていた。
この先別れが待っているとしても,決して後悔はありません。
私はもう,身も心もあなたの一部ですから‥‥。
せっちゃんなら,きっともっと恥じらいあるヘタレ攻めを展開すると思う。
すまん。キャラ変シカトでヨロ!
だれか落ちの付け方教えてください‥‥orz
相変わらず駄作ですまん。誰か口直しの神作落としてくれ。
というわけで,投下逃げ。
>>351 テラGJ!!!
萌え死んだ。終わりのとこなんて神過ぎてオチなんてなくても全然おkと見た。
これからもSSよろしくお願いします!
>>301さんと構図がかぶっちゃいそうだったので、急遽変えたのでなんか話がおかしかったり。
あと、補足説明させていただくと…
4枚目の刹那の「赤い星」っていうのはキスマークっていうことで。
木乃香という夜空に刹那が赤い星輝かせよう。みたいな雰囲気を出したかったのですが、画力不足ですた。
エロに続く予定だったのですが、自分にはムリ。そしてオチがないので…
職人の方々!お暇なときにでも続きを書いて下さったら喜びます!!
連投スマン。
>>351 テラGJ!!!
あなたの生み出すエロが大好物ですwww
次回もwktkして待てるw
>>353 凄いきゅんきゅんした。あなたの描く優しい絵大好き。
>>351 激しくGJ!!
オチなんかなくったってカッコいい終わり方だったぜ
あえていうなら、このかを陰で守っている時に気を使って昂ぶったせっちゃんが
このかを思いながらムニャムニャなんかを見たいと思ってしまった
・・・・・なんかごめん orz
>>351 GJGJGJGJ!!!
ナイスエロ!
やっぱこのかが悶えてんのっていいなぁ…
そういうの大好きだ!
>>353 自分もあなたの絵好きなんですが、
ちょっと重すぎて1枚目以外見れない…
誰かなんとかしてくれ!
一枚1Mじゃちとでかすぎ。せめて500kb以下でヨロ。
専ブラがタイムアウトして表示してくれんよ〜(T^T)
よみてぇ。えれ〜よみてぇ〜。
360 :
連投すまん:2007/10/28(日) 23:54:30 ID:Er8CevLA
GJサンクス。一晩でまとめたので煮え具合が薄味だったかも。
今書いてる長編が書きあがったら,また読んでください。
気に入ってもらえたら,挿絵よろしく!!(調子に乗りすぎ?)
>>357 時間取れたら&妄想湧いたら刹那編考えてみる。
オイラせっちゃん大好きだから,そっちのほうが燃えるかも?!
でもきっと出来はいつも通り‥‥orz
>>360 wktkwktk
ものすごい楽しみにしてる!(長編、刹那編両方とも)
>>353 昨日は重くて見れなかったけど今日は見れた!GJ!!!
364 :
353:2007/10/29(月) 21:04:40 ID:mrlwA1hr
GJと言ってくれた方ありがとうございました!
そして、毎回毎回重くなってしまって、申し訳ないです。
>>354 こんなんどうでしょう?‥‥文学的な作品は難しいなぁ。
テクニカルライティングに明け暮れてたので,情緒も何もないっすね。
駄文スマソ。
「そんなん‥‥せっちゃんやったらええのに‥‥。」
木乃香はそっと刹那の服をつかんだまま,その胸の内へ倒れこんだ。
「おっお嬢様っ‥‥。」
「久々やし‥‥。うちっていう夜空にせっちゃんのお星さま輝かせてみいひん?」
木乃香は刹那の胸の内から刹那を見つめた。
その視線から目を逸らすことはできない。
一度捕われたら逃げられない‥‥艶な魔力を含んでいた。
「‥‥お嬢様‥‥。」
何かに引き寄せられるように刹那は木乃香に顔を寄せる。
二人の距離が近づくにつれ,お互いの目蓋を閉じていく。
吐息と,体温と‥‥目をつぶることで神経が鋭敏になっていく。
空気が震えるのを感じて,二人の唇は重なり合っていった。
何度もその感触を確かめるように啄み合う。
繊細な口付けは,二人の想いを感じ合うかのように優しく繰り返された。
長い口付けの後,どちらからともなく距離をとった。
言葉にならない想いを伝えあうかのように,そのまま強く抱き締め合った。
「我慢せんといて‥‥うちにこんなことしてええんは,せっちゃんだけや‥‥。」
「でも‥‥私っ‥‥。」
刹那は抱きしめる腕に力を込めた。
自制を利かせるため,外れてしまいそうな理性と闘っていた。
木乃香は抱きしめられた腕の震えから,刹那の想いを感じた。
木乃香は刹那の首に両腕を回し,今度は自分から唇を寄せる。
「じゃ‥‥うちがせっちゃんのお星さまになる‥‥。」
そして,木乃香は刹那を慰めるように,深い口付けを施した。
「んっ‥‥こ‥‥このちゃっ‥‥。」
「うちな‥‥せっちゃんの空になりたいん‥‥。」
「!」
刹那は木乃香の想いを受け入れると,そのまま木乃香を絡めとった。
貪り合うような口付けは,二人の想いを溶け合わせる。
刹那は木乃香の優しさに包まれ,次第に二人の影は重なっていった。
文学的なエッチはほかの人に譲ります。
れっつとらいwww
読んでて照れたw
GJwww
GJ!
371 :
354:2007/10/30(火) 22:13:30 ID:pVhr84Vz
>>368 おおww実際こんな感じのを妄想してたのでテラGJ!!!
星とか、そういうこともうまく使ってくれていて感動!
続きも読みたいなーとか思ったりwww
テラモエス(゜∀`)−☆
二人のコンボ最強!
373 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:32:49 ID:2o9ZVSL5
「トリック・オア・トリート〜! ネギくーんv」
「わわ、まきえさん!?」
「あ、今日はハロウィンやったなー。すっかり忘れとったわ」
「・・・・そんなイベントもあったわね」
10月31日、ハロウィン。
子供達が『トリック・オア・トリート』と言って、大人にお菓子をもらうイベントである。
しかしこの部屋の住人たちはすっかり忘れていたようで、お菓子を持ち合わせてなかった。
「お菓子用意してへんなぁ・・・・そや、ネギ君がお菓子もろてきたらどやろ?」
「え? 僕がですか?」
「いいんじゃない? 元々お子ちゃまのイベントなんだし・・・・」
「ネギ君、一緒にいこ!」
「わわ!?」
お菓子はなかったがまき絵は悪戯はせず、ネギを連れ去っていく。
木乃香のとっさの危機回避だったが、どうやらまき絵はうまく釣れてくれたようだ。
明日菜もなんだかんだ文句をいいながらも、保護者としてネギを追いかけていった。
「ハロウィンかぁ・・・・ウチもお出かけしよかな」
楽しそうなクラスメイト達に刺激されて、木乃香も子供心をくすぐられる。
外はもう冬も近い。
さらに夜で余計に気温も低いので、木乃香はしっかりと上着を着込んで外に出た。
374 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:34:37 ID:2o9ZVSL5
――ピーンポーン♪
「・・・・誰だ?」
「あ、近衛木乃香ですー」
「近衛か・・・・刹那なら今取り込み中だ」
木乃香が刹那の部屋に行くや否や、即答で返された。
どうやら刹那はちょうど仕事から帰ってきたばかりのようで、シャワーを浴びているらしい。
「ハロウィンやから遊びにきたんやけどな」
「ハロウィンとは懐かしいな。昔アメリカの方に行った時は・・・・」
「なぁ・・・・龍宮さんて、ほんまに中学生なん・・・・?」
「ふふ、老けて見えるか?」
穏やかな表情で話す二人。
木乃香と龍宮は3年間同じクラスだったが、あまり話す事がなかった。
龍宮が大人っぽくて近づき難い雰囲気であると同時に、木乃香と疎遠状態だった刹那と寮友だったからである。
しかし木乃香と刹那が仲直りしたことで、木乃香も龍宮と自然に話すようになっていた。
「あ、本題忘れとった。トリック・オア・トリート〜!」
「お菓子か・・・・あいにくこの部屋にはないな」
「そうなんやー、ほんなら悪戯してまおうかな〜?」
「それは困ったな・・・・おっと」
ガチャっと部屋の奥から音が聞こえた。
どうやらもう一人の住人のようだ。
龍宮は木乃香に一言言うと、部屋の奥の方を向いた。
375 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:35:34 ID:2o9ZVSL5
「・・・・ずいぶんとゆっくりだったじゃないか」
「身体が冷えてたからな・・・・それより、お客さんか?」
刹那はもう寝るだけのつもりだったらしく、パジャマの格好で玄関の方を見ている。
ちなみに龍宮が壁となっていて、刹那から木乃香は見えていない。
「あぁ・・・・そうだ、こっちへこい」
「ん?」
龍宮は手招きして刹那を呼ぶ。
来客が誰かわからない刹那は、疑問を感じながらも玄関に近づいた。
「なんだ?」
「・・・・お菓子はないが、これをやろう」
「へ?」
「え・・・・あ、お嬢さま!? ・・・・わっ!?」
龍宮は仔猫をつまみ出すかのように、刹那を外に出した。
バランスを崩した刹那を、木乃香が抱き止める。
ふわりとした風呂上りの良い香りが、木乃香の鼻をくすぐった。
「な、なにを・・・・というかお嬢様すみません、気付かなくて!」
「ウチは気にしてへんけど・・・・ほんまにせっちゃん、もろてええの?」
「え、私・・・・? 何の事で・・・・?」
「あぁ、もってけ」
「ちょ、龍宮!?」
376 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:37:03 ID:2o9ZVSL5
――バタン。
刹那の抗議も虚しく、玄関は閉じられる。
鍵もしっかりかけられたらしく、刹那はがっくりと肩を落とした。
「・・・・それで、お嬢様はどうしてこんな時間に?」
「今日はハロウィンやったから、遊びにきたん。・・・・迷惑やった?」
「い、いえ! ・・・・お、お恥ずかしいところを・・・・」
刹那が少し赤面しているのは、たるんでいる姿を見られたからか。
しかし木乃香は木乃香で、思いがけない収穫に表情はにこやかだった。
「――くしゅんっ」
「せっちゃん寒そうな格好やなぁ」
「す、すみません・・・・」
「湯冷めしてまうえ。・・・・ウチの部屋いこか」
木乃香は自分が着ていた上着を刹那に羽織らせた。
お風呂上りで放り出されたので、刹那はほとんど何も所持していない。
お財布や部屋の鍵すら置いてきてしまっていたので、結局刹那は木乃香に頼るしかできなかった。
*
「えへへ、せっちゃーんv」
「う・・・・お嬢様・・・・////」
二人しかいない部屋で、木乃香は刹那にじゃれつく。
刹那は困った顔をしていたが、まんざらでもなさそうだった。
二人きりの雰囲気に刹那が慣れてくれば、自然と刹那の腕は木乃香を包んでいた。
377 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:38:19 ID:2o9ZVSL5
「皆の前でも、いつもこうしてくれたら嬉しいんに・・・・」
「で、できるはずないじゃないですか・・・・!」
「もう、恥ずかしがり屋さんやなぁ」
そんな所もかいらしくて好き、と木乃香は密着度を高めた。
刹那も抵抗はせずに木乃香に触れる。
じゃれるようなこの触れ合いはしばらく続いたが、次第に木乃香が刹那に体重を預けて力を抜いていった。
「・・・・眠いのですか?」
「うん・・・・でも寝るんはもったいないなぁ・・・・」
「無理はなさらず・・・・」
「うーん・・・・」
あやふやな答え。
そして木乃香はそのまま、刹那の腕の中で大人しくなる。
刹那が覗きこんで見ると、案の定木乃香は眠りに落ちていた。
「・・・・えーと、ハロウィンは・・・・私で満足していただけたのでしょうか・・・・あれ?」
木乃香の寝顔を見ながら、刹那はある事を思い出す。
確かに自分は自分という物?をあげたかもしれないが、自分は木乃香に何かもらっただろうか?
いや、刹那が木乃香から何かをもらうのは立場的におかしいのだが・・・・。
・・・・それでもそれなりの関係であるのだから、何かしら見返りを期待してもいいかもしれない。
「――トリック・オア・トリート・・・・?」
刹那は呪文を唱えた。
魔力も気も込められてない、言の葉だけの呪文。
だが木乃香は目覚めない。
378 :
ハロウィン:2007/10/31(水) 22:40:26 ID:2o9ZVSL5
「――お菓子をくれないと、悪戯しちゃいますよ・・・・?」
今度はわかりやすいように、日本語での呪文。
それでもやっぱり目覚めない木乃香に、刹那は顔を近づけた。
「これぐらいの悪戯なら・・・・いいですよね?」
眠った魔女に、口付けを。
甘い・・・・と感じたのは、この口付けがお菓子の代わりだったからか。
そう意識した途端、刹那は顔に血が集まるのを感じた。
「・・・・悪戯心でないと・・・・私には無理ですね・・・・」
刹那は一人赤面しながら、木乃香をベッドに運ぶ。
こういったイベント事には疎い刹那・・・・。
しかし、特別な行動に移れるきっかけとしては良い物だな、と意見を改めたようである。
後日、この悪戯に鋭く気付いた木乃香。
そして赤面して逃げる刹那に同じ悪戯をせがんだのは、別の話としよう。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
短くてごめんなさい。
ハロウィンは好きなので、短くてもいいので書きたかった。
GJ!!!!
恥ずかしがるせっちゃんテラモエス
そして龍宮に乾杯!
イイ(*´д`*)!
龍宮ナイスアシスト!!
うひょーwww
さすがですGJ!!!
ク氏のSSに水を差すようで悪いんだが,妄想が降ってきたので落とさせていただく。
やっぱ,仕事が忙しいほうがよく降ってくるんだよなぁ‥‥orz。ダメポ
>>371 調子に乗って書いてみた。駄文スマソ。
353の続き,365-368の続き。がちエロ本番です。
気に入ってもらえたらだれか挿絵を差し入れて下さい。
イラストに飢えてます。何故なら自分描けないから!!
木乃香は刹那の首に両腕を回したまま,刹那を抱きよせて体重をかけた。
かけられた重力に逆らえず,刹那はそのまま倒れこむ。
木乃香にかかる衝撃が少なくなるよう手を添えるが,その衝撃もわずかしか干渉できなかった。
「ってて‥‥いきなりどうしたんですか?」
しかし,木乃香は刹那の首に抱きついたまま,離れない。
むしろより強く抱きついていた。わずかに震えるその様子に,刹那は様子をうかがう。
木乃香は,消え入りそうな声で刹那に言った。
「せっちゃん‥‥抱いて‥‥。」
「えっ?」
「‥‥もっとギュっとして‥‥。」
その言葉とともに,木乃香の手は刹那の背をギュッとつかんだ。
わずかに震えるその声は,木乃香の想いそのものだった。
刹那は木乃香をそっと抱きしめた。わずかでも離れていた時間を惜しみ合うように‥‥。
床に倒れこんだまま,二人はしっかりと抱きしめ合う。
密着した体の中で早まる鼓動が響いていた。
刹那の鼻先は,木乃香の首筋に触れる。シャンプーの香りだろうか。甘い匂いが刹那の鼻腔に広がった。
木乃香の芳香に誘われるように,刹那は木乃香の首筋に顔を埋める。
そして刹那の唇はそっと木乃香の素肌に触れた。女性特有の柔らかさを刹那は唇を通して感じた。
そっと触れるか触れないかの距離を保ちながら,その接触は木乃香の顔の傍まで到達し,耳とその後ろに触れる。
木乃香の長い髪の生え際に沿って刹那は唇を寄せた。
「っく‥‥ん‥‥ぁ‥はぁ‥ん‥‥。」
木乃香の口から甘い声が漏れた。それは普段よりもずっと官能的で敏感な反応だった。
刹那は楽しげに唇で触れ続ける。そっと優しく触れるだけの愛撫だったが,木乃香の口からはさらに甘い声が漏れた。
「‥‥敏感ですね‥‥。」
優しい触れ合いを刹那は続ける。項から首筋へ,鎖骨をたどって露出した木乃香の襟元に触れるだけの愛撫を続けた。
「ひぃ‥っん‥‥はぁっ‥‥。」
「‥‥悦んでくださって‥‥嬉しいです。」
静かな興奮を伝える木乃香の嬌声。言葉にならない声だけが,わずかに響いていた。
熱を持ち始めた肌を刹那は唇で感じる。少しずつ,少しずつその感触を確かめるように少しだけ吸いついてみた。
「っぁ‥‥。」
木乃香はその刺激に首を反らせる。
刹那は背をつかむ木乃香の手を感じながら,その反らされた首筋にまたそっと唇を這わせた。
「‥‥ぁ‥うち‥今日おかしいわ‥‥。」
「何がですか?」
「こんな‥‥感じてもうて‥‥どうにかなってしまいそうや‥‥。」
潤んだ瞳が,木乃香の静かな欲情を物語っていた。刹那は木乃香を見つめ,再びその唇に自分のそれを重ねた。
「‥‥綺麗ですよ。お嬢様‥‥。」
「‥‥せっちゃん‥‥。」
再び木乃香の首筋に唇を触れさせ,刹那は言葉を続ける。
「感じてる顔も,素敵です‥‥。あなたは‥‥私のものだ‥‥。」
「っぁ‥‥せっちゃんっ‥‥。」
「‥‥許してください‥‥。」
刹那は触れていた木乃香の首筋に軽く吸いつく。
跡が残らないように気をつけるものの,吸いついた時の刺激は木乃香を感じさせた。
先ほどよりもさらに甘い声色が刹那の頭上で零れる。
吸いつくようなキスを繰り返していくにつれ,刹那は興奮とともにそれに熱中してしまう。
刹那の愛撫に体を震わす想い人を愛しく思う。
その気持ちの陰に潜む独占欲が,徐々に姿を現していく。
いつしか,刹那の所有印は木乃香の胸元に刻まれていた。
透き通るような素肌に残された赤い印。
木乃香という空に残された星々は,刹那の想いを煌き残す。
何万光年も失われない想いを体現するかのように‥‥。
素肌に触れたいもどかしさから,木乃香の服をはぎ取り,その頭上に手繰り寄せた。
露わになる木乃香の上気した素肌に,再び唇を落とす。
「っん‥‥‥‥ぁはっ‥‥‥‥。」
刹那のキスを敏感に感じていた木乃香の先端はすでに硬くなっていた。
張りのある胸を揉みしだく前に,刹那は起立した先端を口に含んだ。
声にならない声をあげ,木乃香はその刺激に悶える。
反らせた身体と,刹那に加えられる力がその感覚を伝えていた。
「‥‥んっ‥‥あ‥‥かん‥‥。だめぇ‥‥。」
「どうかなされましたか?」
刹那は木乃香のいつもと違う反応に戸惑いを示した。
木乃香は,震えるように快感に耐えながら,絞り出すように言葉を吐いた。
「こんなん‥‥うち‥‥変になってまう‥‥。」
泣きそうな表情を見せる木乃香に刹那は戸惑いつつも,そっとその胸の膨らみに手を添えた。
そっと,ゆっくりとその感触を思い出すかのようにじっくりと揉みし抱いた。
優しく施される愛撫に,木乃香は蕩けそうな官能を感じた。
「ひゃん‥‥あかんてっ‥‥。はぁ‥ん‥‥‥‥ダメ‥‥っくん‥‥。」
「すごく気持ちよさそうですよ。お嬢様‥‥。」
木乃香の胸を優しく揉みほぐしながら,刹那は木乃香の耳傍でそう呟いた。
再び敏感になっている木乃香の首筋に唇を這わせると,木乃香は,びくっと体を官能に震わせた。
「あかん‥‥胸だけで‥‥イきそう‥‥。」
「‥‥いいですよ。」
そういうと,刹那は木乃香の性感帯を強く吸い上げ,胸を少し強めに愛撫した。
弾力のあるそこは,刹那の愛撫に敏感に感じていた。
充血した先端は吸いつく刹那を,リアルに木乃香に伝えた。
「あぁあ‥‥‥止め‥‥あ‥ぁぁっ‥‥はぁあ‥‥ぁん‥‥。」
涙を溜める木乃香の眼尻をそっと指でふき取り,刹那は木乃香の胸から下へ唇を移動させ始めた。
引き締まった腹部に触れる刹那の唇も,ひどく敏感になっていた。
わずかな木乃香の反応も見逃さず,木乃香の性感帯を弄っていく。
舌先でそこを刺激すると,頭上から甘い吐息が零れるのが聞こえた。
うわ言のように繰り返し刹那の名を呼ぶ木乃香の声が静かに響く。
刹那は五感で木乃香の興奮を知るが,同じくらい自分もひどく興奮しているのを感じていた。
「‥‥お嬢様。」
刹那は木乃香に声をかける。
そしてその表情を確認すると,熱のこもった視線と今の木乃香自身に困惑するかのような木乃香の困った表情が目に入った。
興奮のためか,頬に赤みがさしていた。刹那はそっとその頬に手を添える。
見つめる視線が絡み合う。まだ交わすことのなかったお互いの想いを伝えあうかのように‥‥。
「好きです‥‥お嬢様‥‥。」
「うちも‥‥大好き‥‥。」
どちらともなく唇を触れ合わせる。言葉が示す意味を確かめ合うかのように‥‥。
そして,その行為を終えると,刹那は視線でその先の行為に対しての同意を木乃香に求めた。
絡み合う視線の中で,恥ずかしそうに頬を上気させたまま,静かに頷く。
そしてこれからくる刺激に耐えるためか,そっと目を閉じた。
刹那は木乃香の閉じた瞼に唇を落とし,愛おしげにキスを降らす。
そして,そっと木乃香の下着の中へ指を進めた。
「‥‥ン‥‥っぁ‥‥‥。」
木乃香の秘裂にそっと指を這わすと,そこはひどく濡れていた。
すっと撫でるだけで,その奥に誘い込むかのように蓄えた蜜が溢れてきた。
木乃香はどれくらい自分が感じているのか自覚があったのか,目を開けると恥ずかしそうに視線を逸らせた。
「‥‥凄く‥‥濡れてます‥‥。」
「やっ‥ぁ‥言わんといて‥ぇ‥‥。」
「‥‥感じてくれてるんですね‥‥。‥‥嬉しいです。」
少しだけ秘裂に指を沈めると,木乃香の襞が柔らかく開裂し,刹那の指を迎えた。
「ひゃっ‥ぁ‥‥そないにっ‥‥はぁ‥ン‥‥弄らん‥‥で‥‥。」
「‥‥柔らかくて‥‥温かくて‥‥気持ちいい‥‥。」
「ぁん‥‥。」
ゆっくりと指を前後させる。柔らかいそこは刹那の指を優しく包み込んだ。
木乃香の快感を伝えるかのように,絶えずそこは新鮮な愛液を湛えていた。
指先を秘裂の前部へ移動させると,硬く立ち上がった秘芯に触れた。
思いがけず遭遇した刺激に,木乃香は体を震わせて反応する。
木乃香の潤んだ瞳が何かを刹那に訴えかけていた。
「‥‥どうなさりたいですか?」
「‥‥‥‥。」
「‥‥言わないとこのままですよ?」
木乃香の耳元でそう囁くと,潤んだ瞳は少しずつ羞恥に染まっていく。
そして再び刹那は,木乃香に問いかけた。刹那の甘く囁く声が木乃香の理性を侵食していった。
「‥‥‥‥ぇて。」
「なんですか?」
「‥‥指‥‥いれて‥‥。」
「‥‥よく聞こえませんね。」
「うちの‥‥中に‥‥指‥‥いれっ‥‥はぁ‥‥ぁぁぁん‥‥っ。」
言葉と同時に,刹那は木乃香の中へ指を挿入した。
濡れたそこは,難なく刹那の指を受け入れ,受け入れた快感にきゅっと締まり,刹那の指を捕らえて離さない。
そっと動かし,内部をえぐるように撫でると木乃香は快楽にとろけた嬌声をあげ,身を震わせて悦んていた。
「はぁ‥‥ん‥‥‥せっちゃんの‥‥いじわる‥‥ンぁ‥‥。」
「‥‥可愛いですよ‥‥お嬢様‥‥。もっと感じてください。」
「ひゃぁ‥‥そないにっ‥‥動かさんでぇ‥‥。」
刹那は快感に震える木乃香が嬉しくて,よく感じるところを重点的に揉みほぐした。
その度に木乃香の体は震え,反らせて全身で感じていた。
しばらくそれを繰り返していると,木乃香は刹那の手に自分の手を添え,何かをせがんだ。
「‥もぅ‥‥。ねぇ‥‥せっちゃっ‥‥ぁん。」
「なんですか?」
「うち‥‥‥もうっ‥‥。」
「もう‥‥なんですか?」
相変わらず木乃香の敏感なところを攻め続ける刹那は,木乃香の言葉に耳を貸さない。
恥ずかしそうに視線をそらす木乃香だが,それ以上に切羽詰まった様子だった。
「今日の‥‥せっちゃんっ‥‥いじわるや‥‥ぁ‥‥。」
「唆したのは‥‥あなたですよ?お嬢様‥‥。」
「‥うちのせい‥‥なん?‥‥ほんまに‥‥いじわるや‥‥。」
木乃香は刹那の頭を抱きよせ,愛しげに撫でた。
そして熱い溜息をこぼすと,そのまま情熱的なキスを刹那に施した。
熱い溜息の後に,消え入りそうな声での懇願‥‥。
「‥イかせて‥‥もう‥‥耐えられへんっ‥‥。」
返事を返す代わりにキスを交わす刹那は,指を引き抜くと木乃香の着衣を剥ぎ取り,
体を下へずらして木乃香の秘所に唇を寄せた。
恥ずかしさに上気した木乃香は,待ち望む快楽へと身構えた。
そっと刹那は尖らせた舌先で木乃香の秘芯に触れる。
なんともいえない弾力が木乃香の秘芯に鈍い刺激を与えた。
それは,神経を通って鋭敏な快楽へと変換され,木乃香自身へ到達する。
じんわりと汗をたたえ始めた木乃香の肌を感じて,刹那は再び秘裂の中へ指を沈める。
舌先を秘芯に添えたまま,そこを唇で啄み,内部を揉みほぐす。
敏感な二か所を同時に刺激され,あっけなく木乃香は頂点に達した。
しかしすぐに解放されることはなく,刹那は木乃香が軽く気を失うまで,
刹那は何度も何度も優しく刺激し続けるのであった。
しばらくして木乃香は刹那の腕の中で気がついた。
いつの間にか移動したベッドで目覚めると,あどけない寝顔を見せる想い人を見つめた。
つい先ほどまでの情事を思い返す。
明るい部屋の下で床で抱きしめ合いながら,乱れた自分を思い出して木乃香は恥ずかしさに頬を染めた。
誘ったのは自分からだと言っても,乱れさせた張本人は木乃香の隣で,何事もなかったかのように素直な寝息をたたえている。
「‥‥‥別人みたいや‥‥。ほんまに‥‥。」
そっと刹那の頬を突く。そして初めに聞いた刹那の言葉を思い出していた。
『お嬢様に‥‥たくさん赤い星とかふらせちゃうかも‥‥』
そっと自分の胸元をみると,淡く残る赤い所有印‥‥。
そのひとつに指を添えると,刹那がどんな気持ちでそれをつけたのか感じられたような気がした。
穏やかに眠る刹那の胸元に戻り,木乃香はそっと唇を寄せた。
「せっちゃんにも‥‥うちっていうお星さま‥‥たくさんふらせてあげる‥‥。」
そして慈愛に満ちた微笑みを刹那に向けると,愛しげに刹那の胸に唇を落としていった。
どんなもんでしょうか?
元ネタと続かんとかいわんといて〜 ヽ(`Д´)ノウワァァン
てな訳で,駄作だけど感想ヨロ。
とりあえず仕事がんばります。
テラモエス(*´Д`*)ハァハァ
GJ!!!!!!!!このか受け素敵すぐる
>>391 GJ!!!!!!!!!!!!!
このかの誘い受け最高(*´Д`)
みんなGJだぜこの野郎!!!
>>400 こんな妄想してた↓俺‥‥orz。ったく,いつもながらGJなイラストだぜ!!
なんか刹那小さい頃は好き嫌い多そうな気がした。
こ「なぁせっちゃん。はろうぃんってしっとる?」
せ「はろうぃん?なんやの〜,それ?」
こ「なんや怖いかぼちゃのお化けがでてきてな。」
せ「かぼちゃの‥‥お化け‥‥。」
こ「いたずらしちゃうぞってうちらのこと襲いに来るんやて!!」
せ「(ひぇ〜!?カボチャのお化けが〜!!)」
こ「テレビで見てな,うち恐ろしゅうて夜一人でトイレに行けへんくなってもうた。」
せ「だ‥大丈夫や!!このちゃん。うちが‥‥うちがこのちゃんのこと守るから!!」
こ「せ,せっちゃん?!」
せ「カボチャに負けんように,好き嫌いもやめる!絶対うちが,うちがこのちゃん守るから!」
こ「うんww」
皆さんGJ!!せっちゃんの京都弁って新鮮だよね〜。護衛→幼馴染みに切り替わる瞬間がイイww
354です。
>>391 続きかいてくれて、そしていつもながらすばらしいエロでありがとう!w
次回作もwktkして待ってるww
>>400 子供このせつかわゆすw
ていうか、うますぎwww
ジャムま最新刊読んだ人ー?
ぶっちゃけ元ネタわからんww
はっ( ̄口 ̄) ま‥‥まさか!!挿絵?(誤爆!!
タイミングなんて計ってても始まらない。この板に誰もいない時なんて数時間しかないんだからな。
お主のイラストを心待ちにしている奴がどれだけいると思ってる!!
桜崎刹那板より100万倍はいるぞww
つうわけでGJ!!久々の登場に癒された。
あなたのほのぼの&さわやかエチが好きだww
>>405 13か?あれは欲しい
メイドせっちゃんがナース(?)このちゃんに(´Д`*)
その前のせっちゃんの自慰がまた(´Д`*)
せっちゃんが自慰するとすれば
やっぱこのちゃんのこと考えながらするんだろうか?
>>408 おかずはこのちゃんか?その質問は愚問ですね。
ここはこのせつスレだ!
>>409 持ってるわけじゃないからそこまで知らんがたぶん無いと思う
>>410 そうだったな、このせつ好きとしてあるまじき発言しちまった( ノД`)スマソorz
誰か職人さん自慰ネタでエロ書いてくれません?
前に刹那自慰編の話題が出た。
その時は,木乃香と出会う前だって言う設定のリクだったけど,
実際どっちがいいのかな?木乃香と出会ってからのラブラブなせっちゃんか,
それともそれ以前のストイックなせっちゃんか。
ラブラブなせっちゃんだと,ジャムまみたいなノリが面白いとおもうな。
つか,見本絵見てマジ欲しくなった。
なんつー神同人なん?!
>>409 古い版がせっちゃんふたなり設定らしい。13は大丈夫。ふたなりなさそう。
>>412 Oh!yeah!
3は持ってる
ふたなりでしかも修学旅行の眼鏡の彼女(月詠じゃない方
だった、何かめっちゃ萎えた
でも総集編だとそのあとにページ数ないがこのせつでエロある
拘束されたせっちゃんがこのちゃんにバイブ(?)で攻められるというのが
>>413 そうか。ぜひ13は必見だなww このくらい萌えるこのせつ書きたいぜ。
なんかいいシチュないもんか。前にリクあったし刹那自慰編を妄想してみる。
もう遅いかも知れんが、
13買ったけど、ふたなりじゃないよw
内容は原作にあるシーンに従ってるから
そういうところが嬉しかった
遅くないぞ、トンクス!
あれって、夏コミに出たヤツだろ?
冬にも出んのかな?
もしでないならどこで手に入れれば・・・orz
オレは通販で買うぞWW
最近新宿のとらのあなの店頭でまだ置いてあるの見た。
今は分かんないけど、まぁ多分まだまだ手に入れるのは余裕だねきっとv
最近エロ分不足してるからなー
ネ申さまカモン!
非神なエロ好き登場ww
あんまりエロくないけど,刹那自慰書いてみた。
>>357,
>>411 自慰ネタなのにエロくね。スマソ。
駄作だけど投下させてもらいます。2hくらいで書いたので,大目に見てチョ。
「はぁ‥‥あぁ‥‥」
部屋に淫らな水音と聞きなれない艶のこもった私の声が響く。
今日は最近では珍しく,仕事に熱が入ってしまった。
相手が魔物であれ,人間であれ強い相手との戦いはなぜか気分が高揚した。
私の中に流れる烏族の血がそうさせるのか,それとも神鳴流が故か‥‥。
命の危険と使命とが入り乱れた緊張感の中であっても,私は強い相手との戦闘を楽しんでいた。
ただ一つ問題点といえば,存分に使った気のせいでなかなか気分の高揚が治まらないことだろうか。
敵を調伏し,一欠けらも残さずにこの世から抹消する。
静けさを取り戻した世界で,私はひとりどうしようもない高ぶりを持て余していた。
私は,修行と言いつつ気を使った後に立ち上がれないくらい体力を消費させられた昔を思い出した。
「この所為か‥‥。」
初めての戦いのときに得た感覚について,私は妙に納得したことを思い出した。
体の奥底から溢れてくる熱い欲望。そしてそこにはひどく好戦的な自分がいた。
そして時が経つにつれ,その妙な高揚感の正体を私は知ることとなった。
自分の中に滾った欲望の残渣。どのような種の欲でさえ,根幹は同じと悟った。
気持ちの高揚感はなかなか治まらない。色々と試してはみるものの効果的な解消法は少なかった。
一番効果的だったのは,性欲を満たすことだった。いつもは同居人がいるので,声も動きも制限される。
それはそれで,別の意味で私を高ぶらせていたけれど‥‥。
「ふぁっ‥‥ぁ‥‥‥いぃ‥‥‥ン。」
性欲の吹きだまりに指先を伸ばす。熱く濡れそぼったそこに触れると,淫らな水音が響いた。
今日は同居人がいないため,余分な心配をすることもなかった。
「ぁふ‥‥お嬢様ぁ‥‥。」
いつからか,心に秘めた想い人の名を口にするようになった。
この手が,この指が彼女のものだったら‥‥。そう考えた時,異常に興奮した自分に戸惑った。
叶うことのない願望‥‥。それだけが私の中に残っていた。
幼い誓いを胸に,鍛錬を積んできた。そして遠い日の思い出を追いかけ,望んで麻帆良にきた。
そして目にした,幼馴染の姿。昔の面影を残す,清らかな優しい姿だった。
そして唯一想像と異なっていたのは,お美しくそして女性らしくご成長されたことだった。
想像以上のお嬢様を目の当たりにして,私は胸が高鳴った。
それはもう幼馴染に向ける感情ではないことも自覚してしまっていた。
思いもかけぬお嬢様の姿に,ついそっけない態度をとってしまった。けれど,よくよく私は自分のことを思い返す。
お嬢様との身分の違いが,そして自分に混ざった烏族の血が,私と彼女との間の壁を作った。
そして自分の持っている感情が許されるものではないことも‥‥。
もう昔のようにはいかない。自分の隣に彼女の存在を感じ,同じ視線で見つめ合うことも叶わなかった。
「あぁ‥‥ダメぇ‥‥そこっはぁ‥‥。」
エスカレートしていく手技は,想像の中のお嬢様の指使い‥‥。
望んでも無駄なことだとわかっていても,想像の中でくらい私にも夢を見させてほしい。
あのしなやかな指で,私に触れてほしい。慈愛に満ちた目を私に向けてほしい。
そして昔のように優しい声で私を呼んでもらいたい。
(せっちゃん‥‥。)
「あはぁ‥‥このっ‥‥ちゃぁ‥‥ん‥‥。」
(好きや‥‥うち‥せっちゃんのこと‥‥大好き‥‥)
「うちもっ‥‥うちもこのちゃんのこと‥‥好きぃ‥‥っぁあ‥‥。」
想像の中でお嬢様は私に優しく囁かれる。
私は高ぶる感情をそのままに,更なる官能を貪った。
起立した秘芯をそっと撫でる。
あふれる愛液を指先に絡め,まるで舌先で舐めとられるかのようにそっとそれを掬いあげた。
「ひゃぁ‥あっぁ‥‥‥。」
(せっちゃんのここ‥‥コリコリしてる‥‥感じとるん?)
「はぃ‥‥はいぃ‥そこはっぁ‥‥。」
(じゃあ‥‥もっとしたげる‥‥。)
そして私は指を動かした。その刺激から繰り出される官能は私の理性を揺さぶる。
何も考えられないくらいに全身を色欲によって支配されていた。
「ああぁあ‥‥もうっ‥‥もうぅっ‥ダメェ‥‥ダメですっ‥‥お嬢様ぁっ‥‥。」
何かが押し寄せてくるような感覚に耐えきれず,私は息をつめる。
もう少しで,あともう少しで私はこの裂情を解放することができる。
「はぁっ‥‥イ‥くぅ‥‥イっくぅ‥‥ぅっぁあぁ‥‥‥あああぁあ!!」
全身を走り抜ける絶頂の波が,私を襲った。
想いの丈を吐き出すと,後に残るのは妙な解放感を感じる私の体と人気のない部屋の空気。
「‥‥はぁ‥‥また‥‥やってしまった‥‥。」
私は,冷静になった頭でことのむなしさを感じ取った。
熱く火照った体を夜気で冷まして,私は身なりを整える。
私は自分で自分に,この行為が虚しいとか,気を使ったために仕方ないことだとか色々と言い訳をつける。
けれど,わかっていることは私の持つ感情は決して報われることのないものだということ。
それでも良かった。私はお嬢様を護るためだけに生きると決めたのだから。
幼い日,それだけを誓って私は強くなった。
「はぁ‥‥。」
私は夜空を見上げて,やるせない溜息をつく。でもそれは自分が選んだ道。後悔はない。
でも願わくば‥‥。私は,叶わぬ恋を想って,一瞬姿を見せた流星に想いを乗せた。
お目汚し失礼。神の降臨を待ち望む。
>>428 ありがとう!早いな!!
お前さんもネ申だったぜ
テラGJ
やっぱ刹那自慰はいいなぁ…
おまいさんのエロを毎回期待してんぜ!
エロGJ!
GJすぐる!!
続きを妄想してしまった。
偶然にも同じ流星を眺めていた木乃香が、何かを悟って刹那の部屋に行くんだけど、刹那の様子が妙におかしい。
突然の訪問と先程の自慰の後ろめたさからなのだが…
「せっちゃん…なんかあったん…?」
勘の鋭い木乃香に言い寄られて、渋々白状するものの、全てが終わったと落胆する刹那。
重い沈黙の空気を破ろうと木乃香が刹那に抱き着いて、耳朶をぱくっ。
「ふっ…ふぁぁっ…!」
予想外の反応に一瞬驚く木乃香だが、悪戯心に火がついてしまう。
それが徐々にエスカレートしていき…
刹那は想い人の木乃香に指と舌で優しく攻められ初体験を奪われたという…
ダメだ!上手くまとめられない!
初体験ものが読みたいんです…
職人さん、暇でしたらこの妄想を汲んでくださいっっ
な、何妄想してんのよ 朝から。こ、興奮しちゃったじゃない。
それにしてもなんてGJな妄想……。
続きwktkしてしまうではないか。是非ここはせっちゃんの恋を成就させるために職人さまに立ち上がって頂かねば!
>>432 貴方の妄想をもっと此処に垂れ流して頂きたい!GJ!!
このスレのみんなに期待して支援
436 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/08(木) 10:51:14 ID:goRhECgP
あげ(^O^)/
ひょっとして投下待ち?
神降臨の期待せざるを得ない…
刹那の初体験ハァハァ…
いや、自慰ネタつぼったんでまたキボン(´Д`*)
>>432 続きを妄想しまくりなのだが、やはり上手く文章に出来ない!!
悔しい!!
自慰ネタも含ませたのだけどなぁ…
440 :
初体験!!:2007/11/09(金) 00:39:26 ID:NpO4m99n
希望に添えるかわからんけど,書いてみてるよ。
刹那初体験ネタ。でも支離滅裂になってる感じ。orz
とりあえず仕上げたら投下します。期限は約束できねえぜ。
木乃香片思い自慰編とか誰か書いてみませんか?
俺の中ですっげー萌えてるんだが‥‥。
やっぱえろはええな。別の職人さんのエロも読んでみたいZe。
初体験キタキタッ!!ありがとう!!
自分も妄想ネタがいくつかあるんで、もし書けたら少しだけ支援してみる。
初投稿だけどさ…OTZ
木乃香自慰編も妄想してみるよ!!
期待はしないでください…
wktk
ひっそりと投下。
初めに断っておこう。
28レスの長編の割には‥‥orz
初体験じゃねーよ。初々しさが足りん‥‥onz ソノトーリデス
難しい以外何物でもない。駄作なら落とすなよというコメントはオイラはスルーだ。
というわけで,
>>424-427 の続編で,
>>432の妄想をできる限りとりいれてみた。
完全パラレルってことで大目に見て読んでくれ。
そして万が一,気に入ったら感想と挿絵お願いします。(ずうずうしいのは十分承知!!)
ではいざ。
少し早めにベッドに入ったけど,なぜか今日は寝付けなかった。
上でぐっすり寝ているアスナと,そこへ寝ぼけて潜り込んでいるネギ君を起こさないように
うちはそっとベッドから抜け出した。
透き通るような夜空を見上げてみると,珍しく満天に星が輝いているのが見えた。
広大な夜空の下だと,自分がなんだかちっぽけな存在のように思えて物悲しかった。
うちの淋しさを後押しするのは,かつての幼馴染のこと。
もう覚えていないけど,いつからうちらは離れてしまったのだろう。
久しぶりに麻帆良で再開したのに,うちとよう口も利いてくれへん。
再開から数年が過ぎたけど,せっちゃんはうちと打ち解けようとはしなかった。
「あっ。流れ星や。」
夜空に煌めく一筋の流星。もしうちの願い叶えてくれるんやったら,一回でいい,
せっちゃんの笑顔が見たい。昔とちっとも変りない優しいせっちゃんの笑顔をうちは見たかった。
(‥‥‥このちゃん‥‥‥)
うちは誰かに呼ばれた気がして,再び夜空を見上げた。
「‥‥せっちゃん。」
今日のお星さまはうちの願いを叶えてくれそう。何の根拠もないけど,何故かそんな気がした。
『せっちゃんに会いに行ってみよう。』
普段のうちならこんなこと思いつきもしなかっただろう。まして,行動に移すなんてことありえなかった。
せっちゃんに拒絶されることが怖くて,うちのこと嫌いなのかもって思うと足が竦んでしまった。
でもなぜだろう。今日は‥‥今なら真っ直ぐな気持ちでせっちゃんに会いに行けるような気がする。
うちはパジャマのまま,上着を羽織ってそっと部屋を抜け出した。
◇◆◇
私は星を眺めたまま,火照った体を夜気で冷ましていた。すると,静かにドアをノックする音が聞こえた。
夜の来客は珍しい。誰だろうかと,ドアを開けると緊張した面持ちでお嬢様が待っていた。
「お嬢様‥‥。」
私は先ほどまで欲望の対象としていた想い人を目の前に向かえ,動揺を隠しきれなかった。
でもその動きをお嬢様は,私が困っていると勘違いなされて,遠慮がちに口を開かれた。
「堪忍‥‥迷惑やった?」
「いえ‥‥龍宮もいませんので,よろしければ中へ‥‥。」
「‥‥うん‥‥。」
困っていることには間違いないが,お嬢様を困らせることは私の本意ではない。
私の動揺を悟られないように,私はお嬢様を部屋にお通しした。
お嬢様は,初めて入る私の部屋を興味深げに眺めておいでだった。
「‥‥部屋真っ暗やけど‥‥何してたん?」
お嬢様は何か別に話したいことがあるようで,話のきっかけをお探しの様子だった。
「‥‥寝付けなかったので‥‥星を眺めておりました。」
「偶然やな。うちも部屋で見てたんよ。流れ星見つけてな‥‥。」
「私も見ましたよ。」
お嬢様は嬉しそうに私を見ておっしゃる。
「なんかお願いしたん?」
「えっ‥‥いや‥‥その‥‥。」
お嬢様と結ばれたいとお願いしたとは言えず,私は口籠る。
「うちはね‥‥。」
お嬢様は私のそばに近寄られて,緊張した面持ちで私の顔を見つめていた。
「うちな‥‥昔みたいなせっちゃんの笑顔‥‥もう一回見たいってお願いしたん。」
そう言って,お嬢様は私の手をとった。感触を確かめるように両手で私の手を弄っていた。
「あはっ。今日は逃げへんね。」
お嬢様は照れたような笑顔を見せたが,すぐに淋しげな緊張した表情に戻られた。
「うち‥‥せっちゃんの気持ち確かめに来たんよ。」
お嬢様のその言葉を聞いた私は,いつものように逃げることもできず,
そっけない態度でごまかすこともできず,お嬢様の視線にとらわれたまま微動だにできなかった。
「‥‥うちに‥‥せっちゃんの気持ち‥‥教えてくれる?」
このとき私はどんな表情をしていたのだろう。お嬢さまは瞳をわずかに潤ませておいでだった。
◇◆◇
なんか告白しにきたみたい。うちの胸‥‥すごくドキドキしてる。
うちはせっちゃんの手を握り締め,せっちゃんを見つめる。
困ったような表情をしたせっちゃんを見てるとなんだか悲しくて泣きたくなりそうだった。
うちがこんな風に思っとることがせっちゃんに迷惑やったら,そう言って欲しい。
そうすれば,諦めもつくから‥‥。
「と‥‥とりあえず‥‥座りませんか。」
せっちゃんはうちを,たぶんせっちゃんが星を見ていた場所,へ連れて行って座布団を敷いてくれた。
せっちゃんはうちが握り締めたせっちゃんの手を振り払うことなく,優しく誘導してくれた。
今でもせっちゃんは,優しいせっちゃんやった。
「なぁ,せっちゃん。うちのこと嫌いなん?」
でも,親切なだけの優しさならうちは欲しくなかった。うちのことどう思ってるのか知りたい。
中途半端な優しさより,はっきりとした拒絶のほうがましだった。
「いえ‥‥そういうわけでは‥‥。」
歯切れ悪く,せっちゃんは言う。
「うち,せっちゃんに嫌われるようなことしたんかな?」
「だからっ‥‥そういうわけではっ‥‥。」
さっきよりははっきりと,せっちゃんは言った。
でも何か喉の奥に詰まらせてるみたいで言いたいことがつかめなかった。
うちは,せっちゃんに思いをぶつけた。どうしても確かめたかった‥‥から。
「じゃあ,なんでうちのこと避けるん?なんで昔みたいに仲良うしてくれへんの?」
昔みたいにせっちゃんと一緒に楽しい時間を過ごすために必要なことが知りたい。
うちのこと嫌いじゃないんやったら,なんでうちのこと避けてるんやろう。
「あなたのこと‥‥嫌いになったわけではありません。‥‥でも‥‥昔のようにはできません。」
「どうして?」
せっちゃんは重々しく言葉を発する。
「身分が‥‥違いすぎます。」
「そんなっ。今はクラスメートやんか。違いもなにもあらへん。」
「しっ,しかしっ‥‥あなたは近衛家のご息女です。」
「そんなん関係あらへん!」
「いいえ!あります。‥‥私は‥‥ただの‥‥護衛です。昔から‥‥ただの‥‥数ならぬ身の‥‥。」
せっちゃんがいきなり身分が違うと言い出したことで,口論の雰囲気になった。
でも,力なくせっちゃんは自分のことを言い捨てた。そんなん,うちの気持ちはどうなるん。
「数ならぬ身なんて,どういうこと?」
「‥‥あなたを陰からお護りすることこそ私の使命ですから。私の代わりなどいくらでもっ‥‥。」
「いない!いるわけない!せっちゃんはせっちゃんや。うちの好きなせっちゃんは一人だけや!!」
うちは,あまりにも残酷なせっちゃんの言い分に語気を荒げた。
感極まって涙が込み上げてくる。困ったようなせっちゃんの表情が悔しくて,うちはせっちゃんの胸に飛び込んだ。
「酷いえ‥‥せっちゃん‥‥そんなこと気にしとったん‥‥。」
せっちゃんの胸でぐずっているうちのことをせっちゃんは優しく抱きしめてくれた。
撫でてくれる手は本当に優しくて,せっちゃんがうちのことを大事に思ってくれていることが十分に感じられた。
「‥‥おじいちゃんやて,クラスのみんなも,うちのこと普通に扱ってくれとるんよ。」
うちはせっちゃんの胸で,ぐずりながら続けた。
「せっちゃんだけ,そんなん気にしとったら‥‥おかしいやんか。」
「しかし‥‥。」
「他にも理由があるん?」
「‥‥‥。」
せっちゃんはうちのこと抱きしめたまま,黙ってしまった。きっと他にもうちには言えん理由がいっぱいあるのかもしれない。
でもそれがどんな理由であっても,せっちゃんと仲良くできない理由になんてなりはしない。
どうやったら,せっちゃんは「うん」と言ってくれるんだろう。
またせっちゃんの優しい笑顔をうちに見せてくれるようになるんやろう。
うちは涙を落ち着かせて,せっちゃんの顔を見上げた。
「なぁ‥‥‥せっちゃん。」
「はい,お嬢様。」
「‥‥‥うちのこと‥‥好き?」
「はぃ?」
うちはまじめに聞いてるのに,せっちゃんは間抜けな返事を返してくる。
でもせっちゃんの表情はその返事がぴったりと当てはまるくらい驚いた表情をしていて,いつもの厳しい雰囲気はなかった。
せっちゃんにさっき「嫌い?」て聞いたら,「そうじゃない」って答えた。
じゃあ,「好き?」って聞いたら,せっちゃんはなんて答えてくれるん?
「なぁ,‥‥‥うちのこと‥‥好き?」
もう一回繰り返す。ほんまに,うち告白しとるみたいや。
せっちゃんは戸惑っていたけど,うちが真剣に聞いてるのを誤魔化すようなことはしなかった。
暗い部屋でもわかるくらい顔を赤くして,うちから視線を逸らす。
そして照れくさそうにうちの質問に答えた。
「‥‥好き‥‥です‥‥。あなたのことが‥‥嫌いになったことなんて‥‥一度もありません‥‥。」
せっちゃんの声が震えてるのがわかる。いったいどんな気持ちで今のこの言葉を言ったんだろう。
そしてうちはどんな顔して次の言葉を口にしたんやろう。
「うちは,せっちゃんのこと大好き。だから昔みたいに仲良うして欲しい。ううん。仲良うしたい,なりたい。」
うちはまた,せっちゃんの胸に抱きついてもうた。
何かで胸がいっぱいになって,そんな切ない感情が溢れてしまったみたいだった。
でもせっちゃんはそんな感情的になったうちのこと,やっぱり優しく抱きしめてくれた。
「顔をあげてください。お嬢様。」
優しいせっちゃんの声が聞こえる。その声の導くままにうちは顔をあげた。
目の前に映るのは,せっちゃんの優しい微笑み。幼いころから変わらない優しい笑顔だった。
「わ‥‥私は‥‥‥人とコミュニケーションをとるのが苦手で‥‥その‥‥そうすぐには‥‥」
せっちゃんは恥ずかしそうにそう言った。不器用さがとても可愛らしかった。
「お星さま,うちの願い叶えてくれたわ。せっちゃんのお願いもかなえてくれるとええなww」
「おっお嬢様!!」
「これで‥‥,うちら両想いやねww」
「ちょっ,なにゆうてん!!このちゃん!!」
「あはは,せっちゃん。訛りでてるえ。それにこのちゃん言うてくれた。」
恥ずかしそうにふくれっ面を見せるせっちゃんは,もううちの知らないせっちゃんやなかった。
‥‥やっぱり,変わってなかった‥‥。うちの‥‥大好きなせっちゃん‥‥。
「心配せんでええよ。うち,せっちゃんのこと信じとるから。」
「‥‥不安‥‥だったんですね‥‥。」
「なぁ‥‥‥仲直りの記念に,一緒に寝てええ?」
「えぇぇ?!」
「‥‥‥なんか都合悪いん?」
「いえ‥‥別に‥‥。」
「ほな,一緒に寝よww」
少し強引だったかなって思ったけど,でもそんなことよりうちの中では嬉しさが勝っていた。
流れ星にかこつけた,ほんの少しの勇気‥‥。
折角仲直りしたんやもん,少しぐらい我が儘言うてもええよね?
うちは懐かしい温もりを傍に感じて,久方ぶりの安心を手に入れた。
◇◆◇
何をやっているんだろう,私は‥‥。
ただでさえ自慰のすぐ後でお嬢様がいらしたことに動揺していたのに,あまつさえお嬢様に好きだなんて言ってしまった。
お嬢様の好きと私の好きは違うとしても,お嬢様にそんなことを言ってしまうなんて流されるにもほどがある。
何のために,今まで耐え忍んできたのか‥‥。これまでの苦労が水の泡だ。
しかも今の状況としては,私のすぐ隣にはお嬢様が一緒に横になられている。私のベッドで‥‥すぐ隣に‥‥。
お嬢様は私と一緒に就寝できることがよほど嬉しいらしく,これ以上ない満面な笑顔を私に向け,色々なことをお話になっていた。
私はおしゃべりが苦手なので,気の利いた返事も返して差し上げられない。
それでもお嬢様は不平を述べることもなく本当に嬉しそうに私とのおしゃべりに興じていらした。
その笑顔を見ると,自分の持っている価値観を今は追いやってしまいたくなる。
身分の違いも血筋の違いも,お嬢様の言う通りに関係ないと割り切ってしまいたい。
そんなことは到底出来るはずもないけれど,お嬢様の望まれる間だけでも,そう振舞える部分ではそうありたいと思っていた。
私にとって,お嬢様が全てだ。お嬢様の悲しい顔はもう見たくない。もう‥‥悲しませたくなかった。
でもこの状況はどうしたものだろう。
先ほどまでお嬢様を想って自慰をしていたベッドの中で,今度はお互いに好きだと確認した状況で一緒の布団に入っているなんて。
お嬢様の優しい笑顔が私に向けられる。そして,お嬢様のいい香りがすぐそばから漂ってきた。
私は,先ほどの行為の後ろめたさと,現在のシチュエーションに極度に緊張してしまっていた。
「ん〜?せっちゃんどうかしたん?顔赤いえ〜。」
そう言ってお嬢様は,私の額にお嬢様の額をくっつけてきた。
「ひゃっ,なんでもありません!」
私は慌ててそういうも,極度の緊張のせいか声が裏返ってしまった。
「‥‥うちと一緒に寝るんで緊張しとるん?」
「はぃ?!」
内心図星をつかれて,ますます私は緊張してしまった。顔が熱くなるのを感じた。
きっとお嬢様には茹でダコのようになった私の顔が映っているに違いない。
邪気のない笑顔でお嬢様は,鋭い部分を突いてくる。このまま,無事に過ごせるんだろうか‥‥。
私は色んな意味で不安を隠せなかった。
「せっちゃん‥‥ええ香りやな‥‥。」
不意にお嬢様が私のそばに寄ってこられる。そしてそっと私の首筋に顔を寄せられた。
「‥‥これ‥‥シャンプーの香り‥‥?」
私の耳元に顔を寄せられ,私の髪に鼻を近づけられるお嬢様を,私は緊張した肌で敏感に感じ取ってしまった。
背筋に走る官能的な刺激に,思いがけず上擦った声が漏れてしまった。
「ふっ…ふぁぁっ…!」
その声を聞いてお嬢様は,きょとんとなされた。私の顔のすぐ正面で,私をじっと見つめる。
私は,思いがけず漏れた声の恥ずかしさと,慣れない接近に異常に混乱していた。
そして,一度は解消した高揚感が再び満ち始めたのを感じた。
「せっちゃん,ええ匂い‥‥それに温かいえ‥‥。」
お嬢さまは私の首筋にそのまま顔を埋め,お互いの体温を感じるくらい密着した。
「ぁ‥‥ぁは‥‥ん。」
お嬢さまの微妙な動きに感じてしまう私は,上擦った声を抑えるのに必死だった。
「昔よく一緒に寝たよね。‥‥うちな‥‥こうしてるととっても安心するんよ。」
お嬢さまはそのまま,私の体に腕を回して,きゅっと抱きしめてくださった。
その仕草は,私にも昔懐かしい安心感を感じさせた。
「‥‥遊び疲れて,寝てもうて‥‥気がつくと一緒の布団で寝てた。ずっとうちはせっちゃんの温もりに包まれとったんやな。」
お嬢さまは,そういうと私を抱きしめる腕に少し力を込め,鼻先で私の首筋に触れた。
「‥‥うち‥‥‥このままずっと‥‥せっちゃんに触れてたいん‥‥。」
「ぁ‥‥お嬢様ぁっ‥‥」
お嬢さまから伝わってくる穏やかな触れ合いは私の過敏になった神経にひどく響いた。
「‥‥せっちゃん‥‥。」
そう言ってお嬢様は,私の首筋に,耳元に,そっと唇を近づけた。触れるか触れないかのキス。
でもお嬢様の唇の柔らかさを感じた。優しく慈愛に満ちた温もり‥‥それは私が求めていたものだった。
身分も血筋も何もかも,振り払って私はお嬢様を求めたかった。
私こそ,お嬢様を求めていたのだから。
幼いころから,初めての友達であり,恩家のご息女であり,護るべき大切な人‥‥。
そしていつの間にか寄せていた恋心がその想いをさらに強いものにしていた。
許されないとは分かっていても,でも求めずにはいられなかった。
「ぁ‥‥お嬢様ぁ‥‥。」
私は,自分の想いを言葉にすることも叶わず,緊張した体をそのままに,お嬢様のなすがままに任せていた。
「‥‥うちな‥‥ずっとせっちゃんに嫌われてるんやないかって心配してたんや。だから,せっちゃんが怖かったん‥‥。」
お嬢さまが,私に少しずつご自分の心情を明かしていく。
私を抱きしめたお嬢さまが,わずかに震えているのを感じた。
「でも‥‥せっちゃんも怖かったんやね。‥‥小さいころと違うんは‥‥うちも同じや‥‥。」
お嬢さまの瞳に光るものを感じたが,その表情は優しさに満ちていた。
「‥‥‥‥お嬢様。」
「このちゃんって呼んで。今は誰もおらんえ。うちら二人だけや。」
「‥‥この‥‥ちゃん‥‥。」
「うち‥‥せっちゃんに好きって言われたとき‥‥すっごくドキッとしたんよ。なんか告白されとるみたいやなぁって思って‥‥。」
「でも,うちもせっちゃんに告白しにきたみたいやったから,お互い様かな?」
優しい微笑みとともに,お嬢様の言葉が私に染みわたっていった。
「‥‥せっちゃん,うちがこうしてても嫌やない?」
「はい。‥‥私も‥‥懐かしいです。‥‥お嬢様の温もりが‥‥。」
「また”お嬢様”なん?」
「ぁ‥‥そう簡単には‥‥。」
まあ,ええわと言ってお嬢様は私を再び抱きしめられた。
私もお嬢様の匂いと,温もりを十分に感じていた。
流れ星に乗せた思いは,別の形で実を結んだ。
今日という日は,空虚な夜と別れを告げる記念すべき日となりそうだった。
◇◆◇
しばらくの間うちはせっちゃんと抱き合ってた。離れていた時間を埋め合わせるみたいに。
懐かしさと,安心感と幸福感に満たされた時間やった。
でも,うちは自分の中にある別の感情を意識し始めていた。
うちがさっきせっちゃんの首に触れた時,せっちゃんがすごく色っぽい声をあげた。
その時は,うちは少し驚いてしもうたけど,せっちゃんがすごく恥ずかしそうやったから触れずにおいた。
うちにはそんなことよりも,せっちゃんと一緒にいられるようになったことのほうが重要だったから。
でも今思うと,その時からうちの中の別の感情はざわつき始めていたのかもしれない。
今うちは,せっちゃんと同じベッドで並んで寝てる。うちは目を瞑って寝ようと試みているけど,やっぱり眠れない。
でも眠れないことをせっちゃんに知られては心配すると思ったので,うちはしばらくの間寝たふりをしていた。
静かにせっちゃんも寝ていたと思っていたけど,しばらくしてからせっちゃんが動く素振りがした。
どうしたのかと思って様子をうかがっていたら,うちはおでこに柔らかくて温かい感触を感じた。
「‥‥愛しています‥‥。」
せっちゃんの小さくつぶやく声がうちの耳に届いた。うちはその意味深げな響きに含まれる想いを感じた。
そしてうちの額を優しく撫でるせっちゃんの優しいぬくもりを感じた。
せっちゃんがどんな気持ちで今まで過ごしてきたのか,そのぬくもりからうちは少しずつ感じ取った。
感は鈍い方やないと思ってた。みんなの気持ち察するんはうちは得意な方やったはずや。
でも‥‥せっちゃんの気持ち‥‥うちは知らんかった。感じることができなかった。
ずっとうちがせっちゃんのこと一方的に思ってただけで,せっちゃんの気持ち考えることなんてできんかった。
せっちゃんはうちから離れると,うちに背を向けて横になった。
うちはなんだかせっちゃんが遠くなってしまったような気がして,たまらずせっちゃんの名を呼んだ。
「‥‥せっちゃん?」
沈黙のまま,反応がない。
「‥‥せっちゃん?起きとるんやろ?」
うちのその言葉に,せっちゃんの体がわずかに震えた。
「‥‥こっち向いて‥‥。」
うちはせっちゃんを呼ぶ。でもせっちゃんはうちの方を向くことはなかった。
うちはそっとせっちゃんの背中に寄り添うように触れた。
「ぁ‥‥お嬢さま‥‥いつから?」
「堪忍‥‥うち,ずっと起きとったん。」
「っ‥‥私が騙されるとは思いませんでした。」
分が悪そうに,せっちゃんは答えた。うちはさっきのせっちゃんの言葉を噛み締める。
うちはどうなんやろ?せっちゃんのこと‥‥どう思っとるん?
瞬間だったけど,うちは自分の気持ちを確かめていた。
他の誰とも違うせっちゃんに対する気持ち。誰よりも強い『好き』という気持ち。
この気持ち‥‥ひょっとして‥‥。
うちはせっちゃんに問いかけた。自分の気持ちを知りたい。
そしてせっちゃんの本当の気持ちを知りたかったから。
「なぁ‥‥せっちゃん‥‥うちのこと‥‥好き?」
「さ‥‥先ほども申しましたようにっ‥‥。」
「ううん。ちゃう。今言ったこと‥‥せっちゃんの本当の気持ち‥‥聞かせてほしいん‥‥。」
「そ‥‥それは‥‥。」
せっちゃんは,困ったように言葉を濁らす。うちの胸はだんだんドキドキが強くなる。
せっちゃんのこと意識してるんやろか?
さっきまでは必死で,そんなことに考えを向けることもできなかった。
でも,今は違う。熱烈な告白を聞いて,うちは‥‥うちは凄く‥嬉しかった。
うちはせっちゃんの背中に寄り添ったまま,せっちゃんのパジャマをそっと握り締めた。
「なぁ‥‥せっちゃん‥‥うちのこと‥‥好き?」
もう一度,せっちゃんに問いかける。今度は困っていたけど,はっきりとうちの問いかけに答えてくれた。
「‥‥好きです。あなたのことが‥‥私は‥‥許されないとわかっていても‥‥あなたが‥‥好きです‥‥。」
恥ずかしいのか,恐れているのか,せっちゃんの背は震えていた。
うちはせっちゃんの体を包み込むように腕をまわして,せっちゃんを抱きしめて答えた。
「うん‥‥うちも‥‥せっちゃんのこと‥‥好き‥‥。」
さっき言った意味ではないことは,お互いに感じていたみたい。
せっちゃんはうちの手にせっちゃんの手を重ねて,その気持ちを確かめていたみたいだった。
「許されないなんて言わんで‥‥うち‥‥嬉しいんよ‥‥せっちゃんに想ってもらえて‥‥。」
「ずっと蔭から‥‥と,そう思っていたのに‥‥。」
「バレへんと思ってたん?」
くすっとうちは笑った。照れた口調で言ったせっちゃんは,恥ずかしさを誤魔化すようにうちの手を弄っていた。
でも,今度はせっちゃんがクスッと笑ってうちに言った。
「‥‥でも今日の流れ星は効果抜群ですね‥。」
「そうなん?」
「だって,お嬢様のお願いと‥‥私のお願いも叶えてしまうんですから。」
「‥‥せっちゃんのお願いって‥‥。」
「‥‥あなたと‥‥。」
後半部分はせっちゃんがごにょごにょと口籠ってしまったのでよく聞こえなかった。
でもうちの手をぎゅっと握っていってくれたその言葉は,聞かなくても理解できた。
せっちゃんは,うちと両想いになりたいってお願いしたんやって。
「‥‥こっち向いて‥‥。」
うちは最初に言った言葉をもう一度せっちゃんに言った。
今度はせっちゃんもうちのほうを振り返ってくれた。
顔と耳まで真っ赤にして,せっちゃんは恥ずかしそうに,でも嬉しそうにうちを見つめた。
うちはせっちゃんの唇に触れるだけのキスをする。
一瞬触れるだけのキスだったので,せっちゃんは何が起きたのか理解するのに時間がかかったみたい。
うちはにっこり微笑んで,せっちゃんの首に腕を回し,ぴったりと抱きしめあった。
「これで‥‥うちら本当に両想いやね?」
「ははは‥‥はいっっ‥‥。」
「あはっ,せっちゃんっ‥‥可愛ええ‥‥。」
緊張しまくっているせっちゃんの姿がほほえましくて,うちはそのまませっちゃんに抱きついていた。
そんな可愛らしいせっちゃんの姿が,うちの悪戯心にほんの少し火をつけたのはせっちゃんは知る由もなかった。
◇◆◇
心臓が‥‥跳び出してしまいそうだった。
また成り行きでお嬢さまに本気の告白をしてしまい,予想と反するお嬢様の返事を頂いた。
それが本当に嬉しくて私は舞い上がりそうな幸福感を得ていた。そんな時,お嬢様からの急なキス‥‥。
私はそれがキスだと理解するのにかなりの時間を要した。そして今,またお嬢様に抱きしめられていた。
知られてしまったのは誤算だった。私がお嬢様のタヌキ寝入りに気がつかないなんて本当に弛んでいる。
でも,そのおかげで今に至っているので,迷信など信じない私だったが偶には星に願いを‥‥というのもいいかもしれない。
しかし正面から抱きしめられると,お嬢様の豊かな胸が私に押し当てられて,幸福感も邪念に冒され始める。
それに,抱きしめているお嬢様を敏感な首筋に感じていると,また上擦った声が出てしまいそうで心配だった。
折角プラトニックで両想いになったのに‥‥。私はお嬢様に自分の欲望を知られるのが怖かった。
しかしどうしたことだろう。私の耳に寄せられるお嬢様の唇が‥‥そしてそこを啄むお嬢様の唇の感触が‥‥。
再び私を追い詰めようとしていた。
「ぁ‥‥何するんですか‥‥ぁん‥‥ヤメっ‥‥ふぁ‥‥。」
どうしようもなく感じてしまう。その刺激がお嬢様から繰り出されるものであるから尚更だった。
私は上擦った声でお嬢さまを止めようとするが,それも無駄に終わりそうだった。
「せっちゃん敏感なんやねぇ。‥‥感じてしもたん?」
見透かされてる。お嬢さまは,私が感じていることを確信したらしく,そっと耳の中に舌先を延ばされた。
ぬるぬるとした感触を耳で感じる。ゾクっとした感覚が背筋を走った。
決して気持ちの悪いものではなく,むしろそれは私の中の熱を湧き立たせるものだった。
私は上擦った声を抑えきれず,口からはさっきよりももっと艶っぽい声が漏れた。
「ふぁ‥‥あぁ‥‥お嬢様ぁっ‥‥。」
お嬢さまが,私の声を楽しそうに聞いていらっしゃるのがわかり,私は恥ずかしさのあまり,肌が赤くなるのを感じた。
「ほんまに敏感なんや‥‥。なんやうち楽しくなってきたえ。」
「ふぁ‥‥ん‥‥止めて‥‥くださいっ‥‥今日はぁ‥‥。」
「なんで?生理なん?」
「ちっ違います‥‥でも‥‥ぁは‥‥あぁ‥ん。」
念願のお嬢様との触れ合いに私は興奮するも,実際に感じる快感が予想以上で戸惑ってしまう。
このままもっと感じてしまったら,自分がどうなってしまうのか怖かった。
必死で抵抗するも,それも敵わない。体力だったらお嬢様に負けるわけがないのに‥‥。
お嬢さまの唇が,私の首筋に触れる。敏感なそこはお嬢様の感触を的確に感じ取り,私に送ってくる。
暖かくて柔らかいお嬢様の唇は,ひどく私の欲望を煽った。
もっとあちこちに触れてほしい。そればかりを私に求めさせた。
私はお嬢様が触れるのに合わせて,鼻から抜けるような甘い声を出してしまっていた。
「‥‥せっちゃん,気持ちいくないん?感じてるんやろ?」
「はっ‥‥でも‥‥こんなの‥‥ダメっ‥‥です‥‥。」
私は,お嬢様に言葉だけでも否定する。だめだ。このままじゃ‥‥いくらなんでも,理性がもたない。
それにお嬢様に欲望に塗れた淫らな自分を知られたくなかった。
「せっちゃんは嫌なん?」
心配そうにお嬢様は私に問いかけられる。私が本気で嫌がっているように見えたのだろうか。
でも,答えられるわけないじゃないか‥‥。お嬢様に触れられて嬉しい‥感じてるなんて‥‥。
私が返事に躊躇っていると,お嬢様は再び私の肌に優しくキスをされた。
そして途切れ途切れに,呟くようにお嬢様は自分の思っていることを口になされた。
「うちは‥‥嫌やないんやけど‥‥せっちゃんが嫌ならやめるえ。」
(嫌なわけ‥‥ないじゃないですか‥‥。)
「‥‥女の子の肌って‥‥こないに柔っこいんやな‥‥すっごく‥‥気持ちええ‥‥。」
(あなたの肌だって‥‥信じられないくらい‥‥気持ちいいです‥‥。)
「うち‥‥‥もっと‥‥せっちゃんのこと‥‥知りたい‥‥。」
次々と呟かれる言葉はもちろん私の元へ届いていた。そして同時に伝わってくるお嬢様の唇の感触も‥‥。
私は想像していた以上に他人に触れられることの気持ちよさに酔い始めていた。
お嬢様を相手に感じているということ,お嬢様の興味が私に注がれていること‥‥その全てが私の理性を崩しにかかっていた。
(でも‥‥だめだ‥‥今お嬢様と目を合わせては‥‥情欲に捕われた私を知られてしまう‥‥。)
そういう時に限って,望まなくてもそうなってしまうものだった。
お嬢さまは,私が嫌と言わないことを心配して,私をじっと見つめていた。案の定お嬢さまと目が合ってしまった。
真っ直ぐな視線が,私の心に突き刺さる。見透かされてしまう‥‥私の想いが‥‥。
そう思うと,赤面したままお嬢様から視線を反らせていた。
恥ずかしさと切なさが,私の体を取り巻いている。こんな私の姿がお嬢様の目にはどう映っているのだろう。
「せっちゃん‥‥キスしてもええ?」
「そ‥‥そういうのは‥‥お好きな方と‥‥。」
やっとのことで声に出せたのはそんな言葉だった。
「うち‥‥せっちゃんのこと‥‥好きや。さっきも言うたやろ?」
少しずつお嬢様の顔が私に近づく。どうしてお嬢様はこんなにも私を動揺させるのか。
その距離が縮まるにつれ,私の理性は削り取られていく。
きっとこのキスを交わしたら,私はどうにかなってしまうんではないだろうか。
「じょ‥‥女性同士でこんなこと‥‥やっぱり‥‥。」
「でも,せっちゃんして欲しそうやえ。それにうちは‥‥せっちゃんとしたいん。」
今更な言い訳だったが,私から漏れたのはそんな言葉だった。でもお嬢様には何の効果もなかった。
そっと唇同士が触れあう。初めて感じる唇の柔らかさに,頭がぽぅっとしてしまう。
触れるだけのキスなのに,どんどん興奮していくのがわかった。触れている部分に血が集まる。
そしてそこには熱が生じ,どんどん神経が敏感になる。
お嬢様の唇がどんなふうに私の唇を塞いでいるのか敏感に感じるため,その様子は想像に難くなかった。
そっと唇が離れる。お嬢さまも私も,熱っぽい溜息をこぼした。
そしてたまらずに漏れてしまった。
もう我慢なんてできない。大好きな人に求められて,耐えることなんてできはしなかった。
「っ‥‥好きですっ‥‥お嬢様っ‥‥‥‥好きっ‥‥大好きっ‥‥っ‥‥。」
「ふふっ‥‥‥‥うちも‥‥せっちゃんのこと‥‥好きや‥‥。」
再びお嬢様の唇は私の唇を塞いだ。何度も何度も啄み,私の唇を食べてしまいそうだった。
敏感になった私の唇はそれだけで十分に感じていて,心地良い唇の感触に陶酔しきっていた。
わずかに開いた唇の隙間に気がついたのか,お嬢様はそっとそこを舌先で触れられた。
敏感になった私の唇は,思いがけいない感触に驚き,思わず声をあげてしまった。
「せっちゃん。唇も敏感なんやね。もっと舐めてええ?」
お嬢様のその言葉に返す言葉もなく赤面していると,お嬢様は再び私の唇を塞ぎ,舌先で私の唇を舐め,
感触を確かめるように口腔内に侵入していった。
私は侵入してくる異物感に一瞬困惑するも,その気持ちよさにすぐに陶酔してしまう。
キスがこんなにも気持ちの良いものだなんて知りもしなかった。
遠慮がちに舐め擦ってくるお嬢様の舌先が思いの外心地よく,自分からもその感触を求めに行った。
お嬢さまもそれを感じてくださったのか,鼻に抜けるような甘い声を洩らされた。
どのくらいキスを貪っていたのだろうか。
何度も角度を変え,舐め擦っていくうちに私もお嬢様も余分な力が抜けていったようだった。
お互いに両腕を回し,抱きしめ合いながらキスはこの上なく幸せだった。
どちらからともなく,名残惜しそうに距離をとると,二人の間には混ざり合った唾液のかけ橋がかかった。
それが妙にいやらしくて,私をさらに欲情させる。
「キスって‥‥こないに気持ちええんやね。うち‥‥知らんかったわ。」
荒い息をついて,私は返事を返すこともできず,熱っぽい視線をお嬢様へ向けた。
欲情する私をお嬢さまは,どうお感じになるだろう。
「せっちゃんも,こないな表情するんやね‥‥色っぽい‥‥女の子の顔‥‥。」
「お嬢さまが‥‥こんなことなさるから‥‥。」
「初めは‥‥せっちゃんやろ? なんであんなに感じやすいん?」
「そ‥‥それは‥‥。」
私の敏感なところをふれながらの質問は,私に冷静な判断をさせるのを邪魔した。
わずかに残った理性が返事をためらわせていると,お嬢様はいたずらっぽい笑みを浮かべて次の言葉を口になされた。
「‥‥もしかしてエッチなことしてた?」
何でこんなに鋭い指摘をなされるのか,二言もなく,ただ私は顔を赤らめていた。
「ひょっとして‥‥うちのこと‥‥考えてたりする?」
私の中に緊張が走る。動揺を悟られないようにしていたつもりだったが,お嬢様には見抜かれていたのだろうか。
「案外うちの言ったこと当たってるんとちゃう?」
ばれてしまった恥ずかしさだけが,私に届いた。
こんなことしてたなんて知られたら,お嬢様に軽蔑されるかもしれない。
高ぶっていた体の熱が急に引いていく気がした。
でもお嬢様はそんな素振りもなく,嬉しそうな笑顔で次の言葉を続けた。
「せっちゃん,そこで黙ってると認めたと同じことやえ。」
「おっお嬢さまぁ!!」
「あはは。堪忍。でも嬉しいわ。」
「‥‥?」
「うち,ずっとせっちゃんに嫌われとるって思っとったから。」
恥ずかしさを隠しきれずにいると,お嬢様から聞かされたのはお嬢様ご自身の告白だった。
だから,好きでいてくれたことが嬉しいと,そう言ってくださった。
私はその言葉に救われたような気がした。
「うちな‥‥せっちゃんの色っぽい声聞いてると,もっとしたくなってまうえ。」
「ぁ‥‥お嬢さま?」
「うちのこと思ってオナニーしとったんやろ? 正直言うと‥‥うちもしとったんよ‥‥。」
お嬢さまは,恥ずかしそうにそう言って,私の鎖骨のくぼみに舌先を這わせた。私の体を新しい快感が走った。
お嬢さまの告白に,私は蕩けそうな官能の渦の中,その言葉の意味を探っていた。
「‥‥私のこと‥‥思って?」
「‥‥うん‥‥。」
パジャマのボタンを上から順に外しながら,お嬢様はうなずかれた。
恥ずかしさのためか,顔をあげることはなかったが,さっきよりも活発に動かされる舌先を感じた。
「友達とな‥‥好きな人のこと思ってすると,すっごく気持ちええって話してて‥‥。」
「ぁ‥‥くぅ‥‥先日放課後で盛り上がってた‥‥アレですか‥‥ぁ?」
「うん‥‥一回だけ‥‥せっちゃんのこと‥‥思ってしたことあるんよ‥‥。」
お嬢様には珍しく,少し強引な感じだったが,私の貧相な胸元にお嬢様の唇が触れた。
私は思わずお嬢様を止めた。クラスの中でも比較的小さい胸はこんな状況下ではややコンプレックスだった。
邪魔になるから戦うには小さいほうがいい。
でも,お嬢様が触れられるのにはもっとボリュームがあったほうがいいのではないだろうか。
そう思うと,お嬢様に触れられるのがとても恥ずかしかった。
「あっ‥‥まって‥‥私の胸‥‥小さいですから‥‥。」
思わずそんな言葉が漏れた。でもお嬢様から帰ってきた言葉は意外なほどあっさりしていた。
「気にせんでもええって。多分な‥‥。」
そう言ってそっと私の胸に触れる。自分で触れるとは異なる感触が私のふくらみを揉みしだき始めた。
それまでの行為で硬く感じてしまった先端を見られてしまうのが恥ずかしかった。
「ほら‥‥せっちゃんの胸‥‥うちの手にピッタリや♪」
嬉しそうに揉みしだくお嬢様の手は私の胸を自由に変形させる。
そして私のしこった先端を指の間にはさんでくりくりと弄ばれていた。
その刺激が,ひどく脳幹に響いて私はおかしくなりそうだった。
自分だけでは得られない快感が私を襲った。こらえ切れるはずもなく,私の口からはあられもない声が漏れていた。
「ふ‥‥ぁああ‥‥お‥嬢様ぁ‥‥。」
「ふふ‥‥気持ちええの?‥‥せっちゃんのここ‥‥こりこりっ‥‥。」
「はぁん‥‥ぁあ‥‥咥えないでぇ‥‥ぁ‥‥噛んじゃぁ‥‥あぁ‥‥。」
「一人じゃこんなんできんやろ?‥‥うちがもっとしたげる‥‥。」
はだけたパジャマの間からお嬢様の手が見え隠れしている。
その手の中には私の胸が包み込まれていて,お嬢様の思うように揉みしだかれている。
起立した先端に舌先を延ばされるお嬢様がひどく淫らで,私はその姿に興奮するのを感じた。
想像の中ではお嬢さまは非常にきれいに私を抱いてくださった。
でも現実はとても淫らで,強烈な快感を私に与えてくださる。
現実にお嬢様に抱かれているということをまじまじと認識してしまった瞬間だった。
◇◆◇
うちが一人エッチしてたのバラしてしもうた‥‥。うちは恥ずかしさを隠すために,少し強引にせっちゃんの胸に触れた。
でも,すごく感じてたみたいで,もうせっちゃんの乳首はコリコリに立っていた。
はじめて,乳首に吸いついてみた。
赤ちゃんのころはお母様のおっぱいに吸いついてたんと思うけど,記憶のある中ではこれが初めて。
友達同士で吸いあっこなんてしんもんな。
軽く咥えただけで,せっちゃんはすごく悶えていた。うちも自分の胸に触れてみたら乳首がすっごく尖ってた。
うちも感じてるみたいや。せっちゃんの色っぽい声がうちの体の中に響いてる。
もっともっとせっちゃんの声を聞きたいと思う。もっともっとせっちゃんを感じさせたいと思う。
だからうちはせっちゃんのパジャマを全部脱がせて,体全部にたくさんキスした。
触れた感触が気持ちよくて,感じてくれるせっちゃんが嬉しくて。
軽く吸いつくとほんの少しだけ跡が付いてしまった。
服で隠れてしまうから大丈夫だと思うけど,これがキスマークなんやとつけてから知った。
せっちゃんはうちのキスがすごく気持ちいいみたいで,蕩けそうな表情をしていた。
可愛らしく喘いでいて,うちはその声にひどく興奮していた。
もう上半身にキスするところがなくなってしまうと,うちはせっちゃんのパジャマのズボンに手をかけた。
「ひゃぁ‥‥そっちはダメですって‥‥もう‥‥これ以上は‥‥。」
「なんで?こっちはもっと気持ちええんとちゃうん?」
そう言ってうちはズボンの上からせっちゃんの大事なところに触れた。じわっとした熱がこもっている。
そこに触れると,せっちゃんは苦しそうに,でも気持ちよさそうな声をあげた。
「ほら‥‥。ね‥‥せっちゃん。」
「う〜〜。」
「ほないくでぇ〜。」
今までのせっちゃんからは考えられないくらい砕けた表情をしてる。
恨めしそうにうちを見つめるせっちゃんなんて想像もつかんかったえ。
いきなり脱がそうかと思ったけど,せっちゃんに免じてまだ脱がさないことにした。
うちはズボンの中に手を入れ,せっちゃんに触れた。すべすべのせっちゃんの肌がうちの手によう馴染んだ。
そっと内股に触れる。無駄なところがないせっちゃんの太腿を這うように撫でた。
そして,脚の付け根を指でなぞった。せっちゃんの敏感なところに触れるたびに,せっちゃんは艶やかな声をあげた。
そしてうちはせっちゃんの大事なところをショーツ越しに触れた。
恥丘を手のひらで撫でて,スリットに指を這わせた。
跳ね上がるようにせっちゃんは感じて,息を荒げた。
「ひぁっっ‥‥あっぁあぁ!!」
声を抑え気味だったせっちゃんも今度ばかりは抑えきることができなかったみたい。
また恥ずかしさに,肌が赤くなった。
うちはそんなせっちゃんを可愛く思って,そっとせっちゃんの頬っぺたにキスした。
「‥‥気持ちええ?」
「はぁ‥‥い‥‥。こんなの‥‥凄過ぎて‥‥私‥‥。」
「うれしいえ‥‥もっと感じて‥‥。」
うちはせっちゃんのショーツの中に手をそっと挿入し,大事に恥丘を撫でた。
わずかに生えた毛の感触を感じたけど,ほとんど肌の感触だった。
そのまま,指先をスリットに合わせて進めていくと,せっちゃんの敏感なところに辿り着いた。
「あっ‥‥そこはっ‥‥。」
せっちゃんは心配そうに声を上げる。でもその顔はもっと触ってほしいって言ってるみたいだった。
うちはそっと痛くないようにそこを撫でた。
「ひやぁぁっっあああっぁぁぁ!!」
一際高い声を上げ,せっちゃんは軽く震えていた。
そのままそこをゆっくりと擦っていると,せっちゃんは悶えながらうちを必死で制止した。
「あっ‥‥待って‥‥待ってくださいぃっ‥‥ぁ‥今ぁ‥‥あっ‥だからっ‥待ってっ‥‥。」
そのせっちゃんの悲壮な声にうちはひとまず指の動きを止めた。
「どっどないしたん?痛かった?」
うちは心配になって声をかける。けれど,せっちゃんは顔を真っ赤にして,息を荒げたままだった。
そして,恥ずかしそうにぼそっと言葉を漏らした。
「いまぁ‥‥イったとこなので‥‥はぁ‥‥少し‥‥待ってください‥‥。」
あ‥‥イったんや‥‥,せっちゃん。うちはそれを聞いて,せっちゃんを優しく抱きしめた。
うちのそばで,せっちゃんの荒い息遣いが聞こえた。
うちはせっちゃんにどうしても確かめたいことがひとつだけあった。
「なぁ‥‥一人より‥‥二人のがええやろ?」
「/////‥‥はぃ‥‥。」
恥ずかしそうにしてせっちゃんはそう言った。
うちは感じて力の入らなくなったせっちゃんをいいことに,せっちゃんの着ているものを脱がし始めた。
せっちゃんの裸がとても見たかったから。生まれたままの姿をしたせっちゃんは凄く綺麗だった。
お風呂で見ることはあるけど,全然違う。夜だけど,星と月のせいで,少しだけ明るい。
月明かりに照らされたせっちゃんの姿はうちの胸に深く焼きついた。
◇◆◇
「せっちゃん‥‥綺麗‥‥。」
お嬢さまはそういうと,私の姿をひとしきり眺めた後,私の脚の間に身を置かれた。
イった余韻の中で私はふわふわと浮いたような感覚を感じてたが,お嬢様のその行動に我に帰った。
お嬢さまは,私の脚を開かせ,私の秘部を露わにしようとしていた。
思うように体に力が入らない私は,羞恥心に身を染めつつ,必死にお嬢様にやめるよう懇願した。
でも無駄だった。お嬢さまが制止されるはずもなく,私の秘部はお嬢さまの眼前に晒されることとなった。
先ほどまでの行為で濡れたそこは,脚の動きとともにいやらしい音を上げた。
「せっちゃん‥‥ここ‥‥すごい濡れてる‥‥。」
「はぁ‥‥見ないで‥‥見ないでください‥‥。」
お嬢さまの視線を感じる。それだけで,私の体は再び熱くなっていった。
濡れたそこは,新たに作られる愛液で満たされ,私の淫らな欲望を体現する。
お嬢さまはそこにそっと指を這わせた。幾分落ち着いた私の体は,新たな快楽を求めはじめていた。
「気持ち‥‥ええの?」
声にならない声を発し,私はお嬢様に触れられる快楽を受け入れていた。
もっと触れてほしい,もっと奥まで触ってほしい。そんな欲望が私の中で湧き上がっていた。
「凄くエッチな顔しとるよ‥‥。」
「ぁ‥‥言わないで‥‥ください‥‥。」
「凄く‥‥綺麗‥‥。」
お嬢さまの指先が私の襞の内側に触れる。だんだんと近づく刺激が私の精神を乱す。
私の口から漏れたのは,更なる快楽を求める言葉だった。
「大丈夫ですからっ‥‥指‥‥入れてくださいっ‥‥中も‥‥触って‥‥ぇ‥‥。」
その言葉通り,お嬢さまは私の中へ指をゆっくりと沈めた。入れる時,またも私は歓喜の声を上げた。
そしてお嬢様は指を動かし,私の中を探り始めた。
私は感じるところへと誘導するように少しずつ腰を動かしたが,
私が誘導するより先にお嬢様にそこを見つけられてしまい,思いもかけず腰が揺れてしまった。
「はぁ‥‥っ‥‥あはっぁ‥‥あふ‥‥ぅん‥‥。」
いやらしく腰を振りながら悶える姿をお嬢様の眼前に晒してしまう恥ずかしさは,私の快楽を煽るスパイスとなっていた。
こんな淫らな姿をさらしても,まだお嬢さまは私のことを好きと言って下さるだろうか。
私は快楽に蕩けた視線のまま,お嬢様を見つめていた。
「エッチやね‥‥なんやうちもエッチな気分になってもうた。せっちゃんが気持ちええと,うちも気持ちええんよ。」
そう言ってお嬢様は,私の唇を塞いだ。今日四回目のキスは,甘くて官能的で気持ちを共有するようなキスだった。
うっとりするようなキスを終え,お嬢様はその唇を私の下半身へと移動する。
その意図を察して,私は残り少なくなった理性を総動員した。
さすがにそれだけは,抵抗があったからだ。
「あっ‥‥ダメ‥お嬢様‥‥そこは‥‥汚いから‥‥止めっ‥‥。」
「‥‥せっちゃんに汚いとこなんかあらへんよ‥‥。」
私が止めるのも聞かず,お嬢さまは私の秘部へ唇を寄せた。
秘芯を舌先で舐めとり,中へ挿入された指は私の敏感なところを揉みほぐしている。
そのシチュエーションが,自慰の想像とオーバーラップして,私の興奮は最高潮に達した。
敏感なところを同時に二か所も攻められ,私はとうとう絶頂を迎えた。
「ひやぁぁっっあああっぁぁぁ!!」
甲高い声が部屋に響いた。隣に聞こえるとか,そんなこと気にする余裕はなかった。
私は体を仰け反らせて,絶頂の余韻に浸っていた。そして脱力したまま荒い息を吐いていた。
「‥また‥‥イっちゃった?‥‥」
お嬢さまも胸を弾ませ,少し荒い息をついていた。ぼんやりした頭で,今の自分を思う。
まだ余韻の残る体は自由に動かず,まともに考える頭も持ち合わせていなかった。
お嬢さまは,私をそっと抱きしめた。
全身をすり寄せることで,お嬢さまも私の体に残る絶頂の余韻を感じようとしているようだった。
それがすごく心地よくて,私は相愛のセックスの良さを知ってしまった。
「大丈夫だった?」
照れた表情で,心配そうに私に問いかけるお嬢様がなんだかとても愛しかった。
少しずつ落ち着いていった私は,自分の痴態を思い出し,また羞恥を感じていた。
でも,お嬢様に返す言葉は,正直な気持ち。
「/////こんなのっ‥‥こんなの‥‥初めて‥‥です/////」
「うんww」
嬉しそうなお嬢様を見つめて,私はさらに恥ずかしさが増した。
今度は私からお嬢さまにキスする。本日五度目のキスは,切なくて甘くて幸せだった。
その日私たちは,満たされた思いに包まれながら裸で抱き合って寝た。
次の日の早朝,戻ってきた龍宮に遭遇してしまい,散々茶化された揚句に法外な口止め料を請求されたのは,予想外だった。
でも本当に予想外だったのは,異常に高いお嬢様のテクニックとその悪戯心だった。
「今度はうちも一緒になww」
「/////‥‥はい‥‥。」
私は,お嬢様に翻弄され続けている。日常も‥‥それ以外も‥‥。
私の知らない間に,お嬢様も立派にお育ちになられたようだ。
私は長い間募らせた想いを報われ,晴れてお嬢様と結ばれた。
お嬢さまをお護りすることを誓って,私はお嬢様のそばに侍る。
私ももう心配することもないのだ。存分に気を使っても癒して下さる方がいる。
そしてその方のために自分は全力を尽くせばいいのだ。
私は一度掴んだ幸せを離すまいと,二人で流星を眺めながら誓った。
連投規制にあった。ゼイゼイ
長すぎて始まりと終わりがかみ合わないみたいだが,書いたほうは後悔していない。
なぜなら,エロがふんだんに書けたから!!
というわけで投下逃げ。スレが過疎らないための梅ってことでヨロ。
超GJ!!!!!!
サイコーだったぜ!
必死に自分を隠すせっちゃん///
ホントよかった!
ただ、ひとつ言わせて貰うと会話とかに「ww」などの表現に
抵抗を感じた
生言ってゴメン、ウザかったら気にせずスルーしてください
なにはともあれネ申よありがとう!
テラGJ
ぼのぼのもエロもあってよかった
GJサンクス!!最近人少ないんかな?スレッドの消費が少ない希ガス‥‥。
まじ難しかったんで,ご指摘感謝です。
毎度堕SSを読んでくださってありがとうございます。
刹那初体験編は
>>432 にも書いてほしいぜ。
今回は
>>432 の妄想においらが悶え苦しんだから書いちまったんだけどな。スマソ
てか,迷惑な話だがこのシリーズ続けたい。
木乃香自慰編と刹那お泊り編の妄想が降ってきて自分的にたまらんwww
ま,書ければの話だが。
wktkwktk
479 :
432:2007/11/12(月) 19:29:23 ID:RflxLkjT
おおおおっ!!妄想を汲み取っていただいてGJJJJJJJJJJ!!
さっそくハァハァしますたw
ってか…私に書けとおっしゃるのですか!!
分かりました…
初SSだがいくつか妄想してるんで頑張ってみるよ
何週間かかるか分からないけどw
刹那 と 木乃香 を表す得字熟語に吹いたwww
この面白さは変換した奴にしかわからんwww
ぜひ,ぜひ,同志たちも吹いてほしいwwww
あぁ‥‥くるひい‥‥(*´д`*)
482 :
( ゚д゚):2007/11/12(月) 22:50:23 ID:UdbY28oj
あ‥‥「四字」打ち間違えた。
setsunaとkonokaはなんか(´・ω・`)な結果に
エロ祭りぶったぎって悪い
だが、久々に感動モノ見たいオレがいる・・・
できれば幼少期を見たいという願望があるんだが、どうだろう?
・・・なんか色々ゴメン orz
そろそろク氏の出番だろ。色々あるから楽しめるんだしな。
キタイシエン
まあまあ、プレッシャー掛けても良くないじゃないか。
まったり普通に待ちましょう。
とにかくこのせつ最高!
このちゃんが詠春と木乃香ママの馴れ初めをママから聞いたと
せっちゃんに話して聞かせて,幼くもせっちゃんにプロポーズする話とか読んでみたい。
完全妄想が必要なので,想像力豊かな住人ならきっと‥‥。
自分的には木乃香ママは近衛家の跡取り姫で,戻ってきた詠春がその護衛にって感じがええなぁと思ってる。
感動ネタにはならんかもしらんが。
『いかなるときでも、敵には絶対背を向けてはいけないよ』
薄れゆく意識の中、師匠の言葉が頭に浮かんだ。
全くその通りだ。
おかしてはならない、ミスをおかしてしまった。
背中が、焼けるように熱い。
「せ、せっちゃん……?」
動揺を隠せないような、お嬢様の声が降ってくる。
ごめん、このちゃん。
私もう駄目みたいです。
「珍しいこともあるんやなー。せっちゃんが避けないなんて」
後ろから飛び付いておんぶを迫る、木乃香お嬢様のお決まりの攻撃。
未熟な私はまだ、受けきれませんでした。
心の準備が完全に出来てから、背を向ければよかったかも……。
「ほな、トイレ行こかー」
「こ、このまま……ですか?」
「絶対離さないも〜ん」
背中から伝わる優しい体温。
首に絡まる柔らかい腕の感触。
頬を往復するすべすべの暖かいほっぺた。
手のひらに感じる、柔肌な白い生あ――。
注がれる沢山の生暖かい視線を感じながら、教室の入口で意識を手放した。
ちょwなんかトイレがエロく感じちゃう俺はもうだめだww
明日図書館島いく人ノシ
受け攻め度チェックをこのせつでやってみました。
結果がすばらしい!!
>>495 近衛木乃香 襲い受け
● 襲い受の貴方は
★性格★
飾り気のない実直な人です。
温厚で真面目で頭も良く、さらに自分のことは犠牲にしても人のために力を注ぐことのできる人格者。
情や一時的な感情に流されない、非常に理論的な考え方を持っています。
客観性や論理性など、ビジネスで有用な能力を持つあなたは、大物の風格が漂ってます。
★夜の性格★
精神的攻め・体は受けのタイプ。
自分の武器を十分に熟知しているので利用できるものはすべて使い、自分の快楽を追い求めます。
大抵は相手を挑発して快楽を貪ります。
誘い受けとは違い、人の後ろをおとなしく歩くのを嫌います。
貴方の魅力に周りはKO寸前。
★相性★
へたれ攻・攻寄リバ
>>495 桜咲刹那 へたれ攻め
● へたれ攻の貴方は
★性格★
素直な平和主義者です。
明るくさっぱりとした性格なので誰からも好かれるタイプ。
人を惹きつける笑顔とすんなりと相手の胸に飛び込んでいく素直さがあるので、初対面でも旧知の仲のように話せます。
友達がいっぱいできるのが特徴です。
優しく素直で合理主義者。二面性がある点も貴方の魅力となっています。
★夜の性格★
いつも相手に遠慮して、思い通りのプレイができない損な役回りです。
しかし、テクニック的にはどの攻めよりも上手いので自信を持ってどんどん喘がせてイかせてあげましょう。
少しずつ調教を施して、貴方なしじゃいられない体にしてあげたらどうでしょうか?
ときには強く攻めていかないと立場逆転の心配もあるので注意してください。
★相性★
強気受・襲い受
いや、むしろこの二人を元に作られたんだ!www
>>494-497 ネタで!!
受け攻め度チェック!!面白かった。感動的な結果ですね。
これを見たせっちゃんはどうだったかを妄想してみました!!
何気なく私が夕食までの時間を楽しんでいると,龍宮が珍しいものを片手に帰ってきた。
同じ中学生とは思えない龍宮だったが,今日が珍しく女性誌(俗にいうティーンズ誌?)を携えていた。
「何を持っているんだ?」
私は龍宮の珍しい行動に興味をひかれ尋ねてみると,龍宮はため息をつきながら私の質問に答えた。
「‥‥いや,楓がな,なんでも面白いページがあるからと‥‥。」
口をもごもごとさせ,龍宮ははっきりとしない態度だった。そんな態度をとるのも龍宮には珍しい様子だった。
「ふ‥‥ん。そうか。」
私は軽く受け流し,その会話を閉じた。
けれど龍宮を一人にすると,そっと付箋の張ってあるページを開き,一喜一憂している。
その様子を見るとどうも気になって仕方がなかった。
しばらくして龍宮は風呂に入ると言い残し,部屋を出ていった。
私はこの機会を好都合と判断し,机の上にある龍宮の雑誌をつかみ付箋のページを開いた。
「‥‥受け攻め度チェック?」
私は意味が分からず,真面目にそのページの説明文から読んでしまった。
氏名と生年月日,血液型から判定するらしい。
「‥‥なっ‥‥何見て一喜一憂してたんだ?‥‥あいつ‥‥。」
私は試しに,奴の名でそのチェックを行ってみた。
「‥‥‥鬼畜攻め‥‥。」
その評価を見て,私はその内容の過激さに顔が熱くなった。
この雑誌は楓から渡ってきたものだった。そして龍宮は楓の言う通りその雑誌を見ていた。
実はそれって‥‥‥。
いや別に驚くまい。やつらの関係は知っている。偶に当てられるのには困るが‥‥。
それに私だって‥‥。ふとお嬢様のことが思い浮かんだ。
‥‥そうだ。私だってお嬢様とは‥‥。
自分で想像して悶えてしまった自分が情けなかった。
いつもは緊張してしまって,お嬢様に対してそんなに積極的になれず,お嬢様にリードされることが多かった。
そんな私だが,一応私は攻めの立ち位置をキープしていた。
私はごくっと唾を飲み込んだ。このチェックで私は一体どのように評価されるのだろうか?
恐る恐る自分の名をそのチェックに当てはめてみた。
「‥‥‥へたれ攻め‥‥。」
私はその評価に愕然とした。そっ,そのものズバリではないか!!っと。
しかしその後に続くフレーズに勇気づけられる。
「なになに‥‥『しかし、テクニック的にはどの攻めよりも上手いので自信を持ってどんどん喘がせてイかせてあげましょう。
少しずつ調教を施して、貴方なしじゃいられない体にしてあげたらどうでしょうか?
ときには強く攻めていかないと立場逆転の心配もあるので注意してください。』‥‥だと?」
身に覚えのありすぎる内容と,過激な助言に体が震えた。
私が遠慮しているばかりにお嬢様は,私に対するアプローチを変化させてきているのは確かだった。
「‥‥もの‥‥足りないのかな?‥‥」
私は自分の行いを振り返ってみる。そして,興味本位にお嬢様の名前もそのチェックに当てはめてみた。
案の定それはお嬢さまをよく評価するものだった。
私はその雑誌を閉じ,元あったようにその雑誌を戻すと,同時にドアが開いた。
龍宮が風呂から戻ってきたのだ。私はそそくさと風呂の用意をし,龍宮とすれ違う。
「‥‥そうだ,刹那。近衛が風呂に行くところだったぞ。」
「‥‥。」
「ん?どうかしたか?」
「‥‥いや。そうか‥‥。」
私は龍宮の顔を見ることもなく,部屋を後にした。
私は龍宮が戻って来たことと,雑誌の内容が頭を巡っていて,少々混乱気味だった。
龍宮の言うことをよく聞いていなかったらしく,浴場でお嬢様と出くわして変な態度をとってしまったのは不覚だった。
お嬢さまと湯をともにするのにも慣れたが,時々挑発するように私に絡んでくることにはまだ慣れない。
「ねぇ〜せっちゃん。背中流しっこしよか?うち先洗うて上げるえ。」
「いっいえ,お嬢様にそのようなことっ‥‥!」
「ええて。ほら‥‥。」
お嬢さまに洗っていただけるのはとても嬉しい。髪も‥‥時々だけど,洗ってくださる。
優しく撫でられる感触に思わずうっとりしてしまうのは一応私の秘密だ。
いつも先に動くのはお嬢様。そしてそのあとに,お嬢様がなさったのと同じことを私はお嬢様にして差し上げる。
しかし,その行動に躊躇していると,お嬢様は嬉しそうに私にしか聞こえないようにそっと挑発してくるのだった。
「そないに見つめんで‥‥照れてまうやんか‥‥。ん?‥‥それとも‥‥我慢できへんくなってまう?」
その言葉に私は顔からポンと音がしそうなほどに緊張し,赤面したまま慌ててお嬢様の背中を流し始めたりするのだった。
今日もそのパターンだった。浴場でお嬢様にからかわれながら,私はその場を後にした。
部屋への帰路,私は龍宮が持っていた雑誌の内容を思い出した。
そして,もう一度思い返す。何度も思い返すのは,後半の内容。
「そうだよな‥‥時には強気で攻めてみないと‥‥。」
「それに‥‥立場逆転ってこともあり得るし‥‥。」
私はお嬢様にいいように喘がされる自分を想像してドアの前で興奮してしまった。
瞬間龍宮がドアを開けて,物思い耽る私の間抜けな顔に突っ込みをいれられたのは‥‥まあご愛嬌ってことで。
それもいいかも(////)‥‥と思ってしまったが,ひとまずそれは置いておいく。
「‥‥少しずつ‥‥私なしではいられない体にしていく‥‥か‥‥。」
「‥‥聞こえているぞ‥‥」
一人で物思いにふけっているはずが,どうも口に出ていたようだった。
龍宮の声を聞いて,その方向に顔を向けると,にやにやと不敵な笑みを浮かべた龍宮がこちらを見ていた。
「鬼畜発言だな‥‥。」
「くっ‥‥。」
悠々と物言う龍宮が,少し羨ましく,私は恥ずかしさと,少しの悔しさに視線を逸らせた。
「‥‥これ‥‥やるよ‥‥。」
ぼぞっと投げてよこしたのは,マル秘テクニック本だった。一体どこで手に入れるのやら‥‥。
でも,恥ずかしかったが龍宮の申し出はありがたく受けることにし,その本をそっとベッドの隅に隠した。
「‥‥いくらヘタレなお前でも,それを参考にすれば近衛も喜ぶんじゃないか?」
「よっ,余計なお世話だっ!!」
赤面して騒ぎ立てる私に平然としたまま龍宮は近づいてきた。そしてぽんと肩を叩く。
「私は明後日の晩と,週末部屋を開けるから。近衛を連れ込んでも大丈夫だぞ。」
「たっ龍っ!!」
「刹那。‥‥せいぜい頑張れ‥‥。」
「っ‥‥もういい。私は先に寝る。」
私は龍宮の行いになすすべもなく,不貞寝を決行した。
しかししばらくしてから龍宮に悟られないように,そっと渡された本を開く。
私は近いうちにくる決戦の日に備えて,作戦を練るのであった。
その作戦がどういう結果になったのかは,皆さんのご想像にお任せしましょう。
‥‥まぁジョークSSってことで。
投下逃げ。
GJ!!!
GJ!!
続きが気になるwww
あなたなら続きもかいてくれると信じてるよ!
>>506 激しくGJ!!
オレも出来れば続きが読みたい
なにわともあれ、妄想乙!!
キャラソン神だー!!
514 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/21(水) 20:59:19 ID:EhxS5by5
>>513 実写版のキャラソンが今日発売だったんだよー このせつコンビの歌、歌詞もメロディーも最高ww
最近人少ない………(泣
今がんばってSS書いてるんだけど(執筆遅いから今からクリスマス用;)
なんかいいこのせつソングないか?
オレの場合、BGMにそれっぽい音楽流れてないと書けないほうで・・・
シリアス、ほのぼの問わずお勧めこのせつソングきぼん
このせつと言ったら聖なる空の下でだと思うよ!!
クリスマスSS wktk!!
GJ!
>>519 速レスありがとう!
聖なるも聴いてるけど、なんかネギま関係以外でそうゆうのないかな?
わがままでスマン
>>521 ごめん・・・
でも、さっき書いたとおり執筆速度が遅い
&最近忙しいために少しづつ書くしかないんだ
投下しないでってゆうならやめるけど、wktkってことはしていいのか?
>>522 ごめん、オレは土星人だw
520は未投下のSSにGJといったのか?
俺は,512の萌え絵にGJなのかとオモタ。
時間の流れは早いのぉ。
>>507-510 調子に乗って書いてみました。流れ豚切りですまん。
505の続きです。思いっきりエロしかありません。
『待って!!助けてっ!せっちゃんっ!!』
『お嬢様っ!私の手を!!』
何か大きな力で私たちは引き離されていく。
求めても,求めても届かない手の先で,同じく私を求めるお嬢様の姿が‥‥。
しかし,私の手は虚しく空を切り,次の瞬間見知らぬ大地に放り出されていた。
何度も何度もお嬢様の名を呼ぶ。でも‥‥聞こえない返事‥‥そして届かない声‥‥。
虚しさだけを残して,私の声は未知の世界に吸いこまれていった。
「‥‥ちゃん。」
「‥‥せっちゃん!」
求めていた声が耳に届く。私はガバっと飛び起き,その声の主を求めた。
心配そうに私を見て,お嬢様は私の手を握り締めていた。
辺りを見回すと,そこは私の部屋。私は自分のベッドにいた。
「どうしたん?えろう,うなされとったけど‥‥?」
自分が見ていたのは夢だと知り,急に涙が込み上げてきた感じがした。
そしてそばにいたお嬢さまを強く抱きしめる。
「っ‥‥‥良かった‥‥。夢で‥‥夢でよかった‥‥。」
「わわっ,急にどうしたん?怖い夢でも見たん?」
「‥‥っ‥‥。とても怖い夢でした。あなたと離れ離れにっ‥‥。」
知らないうちに,私は目に涙を浮かべていた。
「あなたを守りきれず,ひとり‥‥。もっと私に力があったら‥‥もう少しだけ手が届いていれば‥‥。」
今しがた見た悪夢が甦る。夢とは思えない現実感が私の恐怖を煽った。
お嬢さまにこんな姿を晒して情けないと思うが,本当に私はただ恐怖を感じていたのだった。
もしもこの先,このようなことが本当にあったら私はどうしたらいいのだろう。
言い知れない恐怖が私の全身を覆っていた。
子供みたいに震える私をお嬢さまは優しく抱きしめてくれる。
なだめるように背中をたたき,何度も優しい声をかけてくれた。
「大丈夫‥‥うちはここにおるえ。大丈夫や‥‥。」
お嬢さまの慈愛に包まれ,私は幾分落ち着きを取り戻し始めていた。
「‥‥っすみません。情けないところをお見せして‥‥。」
「ううん。ええんよ。うちでええんなら,いつでもうちに甘えてや。」
屈託なく微笑まれるお嬢様の笑顔を見て私は安らぎを感じた。
もう少しだけ,この温もりに包まれていたくて私はお嬢様の胸に顔を埋める。
「もう少しだけ‥‥こうさせて下さい。」
「うん‥‥ええよ。」
優しく私の髪を撫でる手は,私の髪留めを外していた。
はらりと落ちる私の髪をお嬢さまは指ですく。
その感触が心地よくて,もっとお嬢さまに触れたくなる。
私はお嬢様をそっと抱きよせ,ベッドへ押し倒していた。
「んぁ!?どっどないしたん?急に‥‥。」
私はお嬢様の首筋に顔を埋め,肌に口付けた。
触れる感触は優しくて,私を安心感で満たしてくれる。
何度も唇で触れ,確かにそこにお嬢様がいることを確かめる。
お嬢さまの匂い,温もり,声‥‥。私は五感でお嬢様を感じていた。
「何があっても‥‥あなたをお護りします。もし離れてしまっても,必ずお迎えにあがります。」
お嬢さまの耳元で,お嬢様に伝える。この悪夢が正夢にならなければいい。
お嬢さまが近衛家のご息女である限り,ネギ先生と共に行動する限り,この悪夢はありえないことではないから。
「‥‥うん。うち‥‥せっちゃん信じとるよ。でもな‥‥。」
思いもよらないお嬢様の言葉に,私は埋めていた顔を上げてお嬢様を見つめた。
「もしそんなことあったら,うちもせっちゃんのこと守る。うちも絶対放さんえ。」
私はお嬢様の頬に手を添えた。お嬢さまも私ににっこりと笑みを向けた。
お互いの思いを交わし合い,どう言い表していいのか分からない幸福感を感じた。
そのまま私たちはしばらく抱きしめあって,お互いの気持ちを確かめていた。
◇◆◇
「驚いたえ〜,ほんま。うちがおかず持って部屋に入ったら,せっちゃんうなされとるんやもん。」
「‥‥すみません。でももう落ち着きましたから。」
「でも,可愛かったえ。うちの胸で泣きじゃくるせっちゃんとか♪」
「なっ,泣きじゃくってなんかいませんっ!」
「そのままうちのこと押し倒したくせに〜。」
「なっ‥,そっ,それはっ‥‥。」
いつの間にかベッドの中でじゃれ合っていた私たちはそんな会話を交わしていた。
こんな時間が持てることが嬉しくて,私はもう少しそうしていたかった。
「ごはん食べよっか。」と起き上がろうとするお嬢様の手を思わず掴む。
「うん?どうしたん?」
「あ‥‥。」
思わずでてしまった手をどう言い訳しようか考えてしまった。素直に言ってもいいのだろうか。
もう少しだけ,お嬢様と触れ合っていたいと‥‥。できれば‥‥お嬢様を抱きしめたいとか‥‥。
そう思った時,ふと脳裏に浮かんだのは例の雑誌のコメントだった。
こんな時に思い出すのもどうかと思うが,少しくらい強引なことしてもいいのではないだろうか?
私は掴んだお嬢様の腕を自分のほうへと引き寄せた。
その力に従うようにお嬢様は私の胸元へ,ポスンと倒れこんでくる。
「せっ,せっちゃっ?!」
戸惑う声がお嬢様から聞こえてくるけど,私は構わなかった。
そのままお嬢様を抱きしめ,体勢を入れ換えると再びお嬢さまを押し倒した。
「もう少しだけ‥‥あなたを感じさせてください。」
そう言うと私はお嬢様の首筋に舌を這わせて,胸元のボタンを外し始めた。
「あっ‥‥待って‥‥待ってや‥‥ちょっ‥‥んぁ‥‥。」
お嬢さまは急な私の行動に抵抗を見せるも,感じている様子だった。
小さくため息をこぼすように艶っぽい声を洩らす。
私は鎖骨を舌先で舐めとり,そこへ口付ける。
軽く吸いつくと,お嬢様は小さいが声をあげた。
そして吸いついたそこには薄赤く私の付けた印が残った。
少しずつ所有印を残して,私はボタンの外れたお嬢さまの衣服を剥いで胸元を肌蹴させた。
衣服の奥から現れた白く柔らかいお嬢さまの肌に私は指を滑らせた。
「ぁ‥‥。」
ピクンとお嬢様の体が震える。指の動きに合わせて,小さく体が揺れる。
私はお嬢様のブラに手を添えて,フロントホックをはずした。
胸の谷間が解放され,豊かな膨らみが姿を見せる。
清楚な様子なのにどこか艶やかな姿態に私は釘づけになっていた。
「ん‥‥どないしたん?今日はやけに積極的なんやね‥‥。」
「っ‥‥急に‥‥あなたが欲しくなってしまって‥‥。」
お嬢さまの膨らみを鷲掴み,揉みしだきながらもう片方の膨らみに唇を寄せる。
起立した尖端は色付いていて,私はそっとそこを舌先で突いた。
そっと舌を動かし,先端だけを舐めとる。
じわじわと私の舌先も敏感になっているみたいで,お嬢様の乳首と触れているところだけで
お嬢様の熱を感じる気がした。そこが徐々に熱くなっていくのがわかる。
コリコリとした感触がたまらず,ずっとそれを弄っていたくなってしまう。
両方の胸を行ったり来たりしながら,私はその感触をしばらく楽しんでいた。
「ぁは‥‥じ‥‥じらさんで‥‥もっと強くしてもええよ‥‥。」
「じらしてなんかいませんよ。あなたのここが愛しいだけです。」
「ぅん‥‥それっ‥‥が‥ぁ‥‥じらしてる‥‥言うんよぉ‥‥。」
お嬢さまは身悶えながら,私の背にしがみつき必死に私が送る刺激に耐えていた。
じれったい感覚がお嬢さまの体を巡っているのだろうか?
私はお嬢様の起立した尖端を指の間に挟み込んで揉みしだいた。
そして,首筋と胸の性感帯に舌を這わせ,背筋を弄るように指を這わせた。
ゆっくりとした指の動きを敏感に感じたお嬢さまは,背をそらせ指から逃げようとする。
しかしそれを私が許すはずもなく,突き出された胸に吸いつき,乳首を唇でとらえた。
「ひゃっ‥‥んぁ‥‥ん‥‥。」
私は夢中でお嬢様の胸に吸いついていた。
コリコリとした乳首が私の舌先で左右に転がされるたびにお嬢様の体はびくびくと反応を返す。
紅潮したお嬢様の顔と濡れた瞳が私を見つめていた。
「‥‥嫌やわ‥‥恥ずかしいから‥‥あんまり見んといて‥‥。」
「見ているのはお嬢様じゃないですか。」
「だって‥‥せっちゃん‥‥ずっとうちのおっぱい‥‥しゃぶっとるんやもん‥‥。」
「なっ?!そっそんな顔して言わないでくださいっ!」
「今更何恥ずかしがっとるん?夢中やったくせに〜。」
お嬢さまは恥ずかしそうにしていたかと思うと,私を戸惑わせるようなことを言う。
そしてその表情は妖艶さを増し,私を徐々に煽っていく。
「‥‥じゃあ,お嬢様はどうして欲しいんです?」
私は少し不貞腐れて,お嬢様の乳首に軽く歯を立てた。
「ふぁ‥‥ぁ‥‥噛まんといてぇ‥‥。」
お嬢さまは,息を荒げながらも私の手をとった。
そして下腹部のほうへ向い,乱れたスカートの中へ導いた。
「こっちも‥‥触って‥‥。」
これ以上ないくらい顔を高揚させて,お嬢様は恥ずかしそうに私に言った。
私はお嬢様に導かれた手を動かし,そっと下着の上からお嬢様の秘所に触れた。
手のひら全体で包み込むように触れ,全体をゆっくりと揉むように触れると,その動きに合わせてお嬢様の体が揺れた。
熱の籠ったそこはしっとりと濡れ,お嬢様が私の愛撫を十分に感じてくださっていることを知らせていた。
私は,クロッチの隙間から指を侵入させ,お嬢様の濡れたそこに指を這わせた。
「もう,ここはトロトロですね。」
「ひゃっ,誰の‥‥はぁん‥‥誰のせいやと思おとるん‥‥。」
「‥‥感じて下さって‥‥うれしいです。」
蕩けそうな表情のお嬢様に触れ,私も蕩けそうになってしまう。
ひとしきりそこを確認すると,私は指を引き抜いた。
指に絡みつくのは,お嬢様の愛液。綺麗に輝く透明な粘液を私は口に含む。
酸味のきいた独特な味。それがお嬢様のものだと思うと,私には甘酸っぱい蜜に感じられた。
「あぁ‥‥ダメっ‥‥舐めちゃぁ‥‥。」
「お嬢さまの‥‥おいしいです‥‥もっと味あわせてください。」
そう言って私はお嬢様のスカートを脱がせ,下着を剥ぎ取った。
十分に濡れた秘所からは,いやらしい水音が聞こえた。
構わずに私はお嬢様の両足を広げ,そこに顔を寄せた。
お嬢さまを抱え込むようにしがみつき,濡れたそこへ唇を寄せる。
「んっ‥‥にゃ‥あぁん‥‥‥せっちゃ‥‥ぁん‥‥。」
がくがくと震えながらお嬢さまは,私の口唇愛撫を受け入れる。
口から洩れる声が,私の耳に届くたびに私はますます興奮していくのを感じた。
一心不乱に舌を動かし,奥からあふれてくる蜜を吸い取ると勢いあまって盛大な音を立ててしまった。
「いやぁぁん‥‥音たてんで‥‥ぇ‥‥。」
「すっ,すみません!」
少し冷静になって大人しくそこを舐めていると,お嬢様は私の頭に手を添え,顔を上げさせた。
「なぁ‥‥うちも‥‥せっちゃんに‥‥したいんよ。‥‥うちも‥‥しても‥‥ええ?」
「ええと‥‥‥?」
「もう‥‥うちもせっちゃんの舐めたいん‥‥。」
お嬢さまの声を聞くために傍に寄っていた私の顔をお嬢さまはペロッと舐めた。
私の顔にはお嬢様の愛液と私の唾液の混ざり合ったものがべったりとついていたのだ。
そのことをまざまざと認識し,私はそのいやらしさに赤面してしまった。
するとお嬢さまは,私の下半身に手を伸ばし,するっと大切な場所に触れた。
敏感になっているそこはそれだけで,私に強い快感を感じさせた。
思わず声が漏れる。くすっと微笑んで,お嬢さまはまた妖艶な顔で私を見つめた。
「せっちゃん‥‥。せっちゃんも‥‥我慢できへんのやろ‥‥‥?」
そう言うとお嬢さまは,手際よく私の服を脱がせていく。
そしてご自分も全て脱ぎ,私の体に素肌を密着させた。
「ふふっ‥‥せっちゃんの体‥‥熱ぅい‥‥。」
「お嬢さまだって‥‥。」
お嬢さまは私を仰向けに寝かせ,その上に跨る。
私の体を指先だけでたどり,するすると下腹部に向かって撫でた。
私の体を這う刺激は,表面に快感を残し,奥の方まで響いていく。
その快感に耐えるように私はお嬢様の愛撫をじっと受け入れていると,
くるっと体を入れ替え,私の方にお尻を向けてうつ伏せに体を重ねられた。
「うちも‥‥せっちゃんのこと‥‥気持ち良くしたげる‥‥。」
そう言うとお嬢さまは,私の秘裂に舌先を伸ばし舐めはじめた。
全身に走る強烈な快感が私の意識を飛ばそうとする。
私はそれに耐えつつも,同じようにお嬢様の秘裂に舌を伸ばした。
この体勢だと,そこは先ほどよりもはっきりと視野に入り,その後ろの窄まった秘蕾もよく見えた。
舌を這わせ始めるとお嬢さまの体も快感に震え,秘蕾もきゅっと締まるのがわかった。
お嬢さまが動くように私が動く。私が動くようにお嬢さまも動く。
お互いにお互いがしている愛撫が,お互いに同じ快感を生んでいるような錯覚を覚える。
同調する気持ちよさもよかったが,何より私はお嬢様にもっと感じて欲しかった。
私がお嬢様の秘芯に舌を伸ばすと,やはりお嬢さまも私の秘芯に舌を伸ばしてきた。
強烈な快感が脳まで響く。しかし私はそこへの愛撫を止めはしなかった。
さらに強くそこへ吸いつくと,お嬢様の口が私のそこから離れた。
「‥ぁん‥‥ぁあ‥せっちゃんっ!!‥‥そないにっ‥‥したらっ‥‥はぁん‥やぁあぁぁん‥‥んん!!」
びくびくと体を振るわせ,私の上でお嬢様は果てた。
力の抜けた体を横たわらせ,荒く息をついて私に言う。
「うちが‥‥はぁ‥‥せっちゃん‥‥イかせよ‥‥思っとったんに‥‥。」
蕩けた表情のまま,妖艶な姿を晒すお嬢様に,私は体の奥でずくっと欲望が刺激されるのを感じた。
「お嬢さま‥‥もっと‥‥感じてくださいっ‥‥。」
私はお嬢様をそのまま四つん這いにさせるとそのまま少し抱えあげ,形のいいお尻を割り開く。
そして先ほど見えていた窄まった秘蕾にそっと舌先で触れた。
唾液をたくさん載せてそこに送り込む。窄まったそこを揉みほぐすように私は舌を動かし続けた。
「んんぁ‥‥んっはぁん‥‥そこ‥汚ぁ‥‥ひゃぁん‥‥。」
「汚くなんてありませんよ。ここ‥‥さっきからずっとひくひくしてましたよ。」
「はぁん‥‥でもっ‥‥っぁあぁん‥‥。」
がくがくと身悶えるお嬢様をさらに追い詰めるようにお嬢様の秘裂に指を沈めた。
十分に濡れたそこは難なく私の指を受け入れ,絡みついて離さなかった。
「はぁん‥‥指までぇ‥‥くぅ‥‥ん‥‥。」
「お嬢さま‥‥どうですか?」
「はぁ‥‥はぁ‥‥‥は‥‥激しすぎっ‥‥やぁ‥‥。」
涙声で聞こえるお嬢様の声に限界が近いことを悟った私は,指の動かし方を少し変えた。
秘裂の入り口近く,お嬢様の感じるところはもちろん刺激しつつ,弾力の増した部分を執拗に揉み込んだ。
一際お嬢様の声が高くなる。切羽詰まった声が私のもとに届いた。
「ひゃぁ‥‥だめぇ‥‥それっ‥‥あかんんっ‥‥んぁっぁぁんんんあっっ!!!」
お嬢さまは体を震わせながら甲高い声を上げた。
それと同時にお嬢様の秘所から勢いよく何かが噴き出した。
「あ‥あぁ‥堪忍‥‥。あぁ‥お洩らし‥‥ちゃうぇ‥‥はぁ‥‥。」
ぐったりと倒れこむお嬢さまは,息を切らせて私に弁解を続けた。
私もお洩らしとは思わない。シーツに残るシミを見ながら思った。
量は少ないし,色も付いていない。それに少し愛液に似た匂い。
私は自分の体に付いたその液体に触れてみたが,さらさらとしていて体に伸ばすとすぐに蒸発した。
「これが潮吹き‥‥。」
私は龍宮からもらった本の内容を思い出した。
知識として知っておいたがまさか実際に体験するとは思わなかった。
それ自体が強い快感を伴うわけではないけど,十分に感じた状態でそのポイントを狙わないと
できないそこそこ難しいテクだったような‥‥。いや,別に狙ったわけではないけど‥‥。
そう思って内心慌てふためきながらお嬢様の様子をうかがった。
幾分落ち着かれた様子のお嬢さまは,ぷうっと頬を膨らませ恥ずかしそうに口を開かれた。
「せっちゃんにこないなことされるなんて,思ってもみんかったわ。」
自分したことの重大さを認識して赤面していると,お嬢様の手が私のもとへ伸びてきた。
「うちばっかイってもうて‥‥せっちゃんはどうなん?」
正座に近い形で立ち膝をしていた私にお嬢様はそっと近づき,愛撫を施す。
つんと立った胸の先に吸いつき,濡れた私の秘所に指を這わす。
私は先ほどまでの痴態に十分に興奮していたため,お嬢様の愛撫に過剰なほど反応してしまっていた。
「今度は,うちが‥‥はぁ‥‥イかしたげる‥‥。」
熱心なお嬢様の愛撫に,すぐにでも頂点を極めそうだったが,
私は一つ試したいことがあったので,お嬢様の愛撫をお預けにすることにした。
「うちがするの‥‥嫌なん?‥‥。」
「違います。‥‥どうせなら‥‥あなたと一緒に‥‥気持ち良くなりたいんです。」
以前一度お嬢様に教えてもらったけど,あの時は恥ずかしすぎてできなかった。
でも今は,交替でお互いをイかせ合う行為がなんだか淋しく感じたのだ。
うまくいくか分からないけど,お互いに同時にエクスタシーを感じられたらどんなにいいだろう。
恥ずかしさよりも,そんなことを私は考えていた。
お嬢さまを横たえると,私はお嬢様の脚を抱え,自分の体を割り込ませた。
少し変則的な正常位。お互いの秘所を密着させるように態勢を整える。
お互いに濡れた秘裂は触れ合うことでいやらしく音を立てた。
「いきます‥‥。」
「うん‥‥。」
恥ずかしさと興奮とでお互いに肌が紅潮していた。
了解とともに私は腰を動かし始める。こすり合わせるようにグラインドさせると,
起立した秘芯がこすれ合って予想以上に強い快感を感じた。
それはお嬢さまも同じだったようで,すぐに切羽詰まった声が聞こえた。
「あっ‥‥あかんっ‥‥こんなっ‥‥すぐイってまうぅん‥‥。」
「わっ‥‥私も‥‥我慢できないっ‥‥。」
夢中でグラインドを繰り返す。でももうすぐにでも頂点に達しそうだった。
「はぁん‥‥イくぅ‥‥イっちゃうぅ‥‥もう‥あかんよぉ‥‥。」
「はっ‥‥イきますっ‥‥私‥‥もう‥‥っ!!!」
「うちもっ‥‥イくぅん‥くぅんっぁぁあぁっっ!!!!」
同時に絶頂に達し,私はお嬢様の隣に倒れ込んだ。
こんな快楽は初めてだった。熱に浮かされたまま,お嬢様の顔を眺めた。
満足そうに,やはり胸を弾ませたままお嬢さまも私を見つめていた。
息を整え,私は乱れたお嬢さまの髪を整えようとした。
するとお嬢さまが何かを言おうとしていた。
まだ荒い息をついたまま,私に何かを求めている。
「どうかなさったんですか?」
「‥‥‥。」
小さい声で何かを言っている。私はお嬢様の近くに耳をよせ,よく聞きとった。
「ちゅう‥‥。」
「へ?」
「ちゅう‥‥して‥‥。」
きゅっと私の手を握り,荒い息をつきながら恥ずかしそうに必死な表情で言うお嬢様がなぜかとても愛しかった。
私はお嬢さまの両頬を両手で包み込み,一番優しいキスを試みる。
触れるだけのキスから感じあうキスまで,自分の思いを伝えるために,お嬢様の気持ちを感じるために。
愛してます‥‥なかなか言葉にすることはないけれど,この気持ちはきっとそうに違いない。
私は精いっぱいの優しさでお嬢様を包み込んだ。
◇◆◇
身支度を整え,今はお嬢さまと二人で食卓を囲んでいる。
激しい運動をしたために,腹の虫が鳴ってしまったのは御愛嬌だった。
二人でまどろんでいたのに,急になったその音のせいでしばらくは笑いの渦が巻いていた。
「でもほんまに‥‥びっくりやなぁ。」
「‥‥いつまで言ってるんですか‥‥」
「だってぇ‥‥せっちゃんがあんなに積極的なんやもんなぁ。」
「‥‥私だってそういう時もありますっ!!」
お嬢さまの用意して下さったおかずをつまみながら,お嬢様のからかいに私は耐えていた。
そんなに意外だったんだろうか,私の行動は‥‥。
そりゃヘタレって言われても仕方ないくらい頼りないというか,何と言うか‥‥。
でもそんなに言うってことは,やっぱりそうなんだろうか?
お嬢さまにからかわれつつも,自分の行動を振り返る。
ちょっとやりすぎたかもと思いながらも,自分に素直になれたことで気持ちはすっきりとしていた。
お嬢さまにも嫌そうなそぶりはなかったし,それに結構喜ばれているような気もする。
少しいい気分になってお嬢さまのじゃれつきを交わしていると,不意に,お嬢様が私に寄り添われた。
突然のそのしぐさに思わずドキッとする。
私に手を添えてうっとりした顔つきで,お嬢さまは私に言った。
「‥‥‥あんなんされたら‥‥もう‥‥うちメロメロや‥‥。」
「あ‥‥いえ‥‥その‥‥あの‥‥ぁぅぁぅ。」
シュウシュウと音が出そうなくらいに私は茹であがってしまっていた。
あははっ,かわええっ,と私の頬をつつくお嬢さまの声が遠くに聞こえていた。
これからしばらくは,まだヘタレを卒業できそうにない。
でも,この先きっとお嬢様を私なしではいられないようにしてやろうと心に誓った。
◇◆◇
一方,真名と楓は‥‥。
「なぁ,楓一つ聞きたいんだが‥‥。」
「ん?なんでござるか?」
仲良く釜飯を食べていた。
「あの雑誌‥‥お前のなのか?」
「ん?なんででござるか?」
「いや‥‥あんなもの読むとは知らなかったから。それにお前らしからぬ可愛らしい付箋も付いていたし‥‥。」
「ふ〜む。らしからぬとは解せんでござるが,真名にしてはいいとこ突いてくるでござる。」
釜飯をもぐもぐと咀嚼し,味わって嚥下すると一息つくために茶を飲み干す。
「ふぅ〜。やっぱり秋はキノコでござるなぁ。」
「いやだから私の質問にだな‥‥。」
「あたり,でござる。」
「へ?」
楓の返事を聞いて,一瞬真名の箸が止まった。
「だから,あたり,でござる。あれは木乃香殿が拙者に貸してくれたものでござる。」
「なっ,なんだと?」
「お互い恋人が奥手だと苦労するでござると‥‥。」
「‥‥なんだ,貴様。私に鬼畜に攻められたいのか?」
「真名は鬼畜攻めだったでござるか‥‥。」
「‥‥覚悟しろ‥‥容赦はせん。」
「望むところでござるよ。にんにん♪」
彼らの夜も熱い展開を迎えそうな雰囲気だった。
刹那は勉強の甲斐があったのでしょうか?
もし気に入っていただけたら,感想と願わくば挿絵をお願いします。
寒い中キーボード打ってたら,手がかじかんじゃって‥‥。
ずうずうしいお願いですが,温かい奴お願いします。
というわけで,ネタも尽きてきたので,しばらく冬眠しようかと思う今日この頃です。
クリスマスネタをwktkして待ってます。
お目汚し失礼しました。
‥‥っと連投スマソ。
自慰編の続きと,長編が書きかけなので,
また出来次第ひっそりと投下するかもしれません。
予告で終わらないように頑張ろう。うん。
一番乗り!GJ!!!
二番乗り、超GJ!!
三番乗り、超超GJ!!
四番乗り!超超超GJ!!
しかも龍にんまでwありがたや〜
五番乗りw超*4GJ!!
まさかあの本が木乃香からだったとはw 内容もスゲーがオチもよくできてるww
六番乗り。期待してたよりもずっと良い続編が来てもうただありがとう!って感じだ。
GJ!!
遅れましての七番乗り!
もうあんたのエロはGJすぎ!
自慰ネタも楽しみにしてるぜ!
八番乗りィ!超*兆GJ!
『やっぱいいな、このせつ』と思った。
九番乗り!激しくGJ!!
超ドキドキしました
十番乗り!あんた最高だよGJ!
いいねぇニヤニヤしてまうw
>>553 激萌えた。(*´д`*)
ほんまに神やわ,まじで。
ほんまやなあ…クオリティの高さにびっくらぽんだわww
このかスレに何か書いてくれると助かる…あのスレホント消えそうなんだわorz
せっちゃんの方は盛り上がってるのにな。
これも人気の差かな?
ここではどっちもまんべんなく愛されているのに。
このちゃんは人気ないんかなぁ…
と、思ったけど、どういうキャラかつかみにくいのかね、このかは。
本編でも、いまだになに考えてんのかよく分かんないとこあるし。
ていうのは自分だけでしょうか…
このかってただ無邪気に子供っぽい子なのか
本当は思ってたより大人っぽい子なのか分かんなくなる。
だからこそせっちゃんと程よく絡んでええ感じ。
このちゃんは我らの愛すべきキャラだ。
あーにゃを捌いた手際よさとかあれが木乃香らしさかと秘かに考え中。
遅ればせながら,保管庫更新乙です!
結構たまってきましたね量(良)が!
このせつ板の住人が勧める必読SS○○編
(○○にはジャンルとかカプ[このせつかせつこの]とかを入れる)
なんてやったら面白いんではなかろうかと思われり。
こんな時間から妄想が止まらない…
子供刹那ハァハァ
人大杉でみれないの俺だけ?
>>561 オレも・・・
何が起きているのか全く分からない状況 orz
ちょw普通に専ブラで見れないの??
携帯はおけだよ。
>>567 ちょっwなんぞこれw
可愛いではないか!!
妄想を汲んでくれてありがとう!!
二番乗りGJ!!!
瞳まで白いのは俺的に新解釈だったな。綺麗です、GJ!
瞳が赤いとアルビノだけど、白いと凄く神秘的で高貴な感じがする。
新たなせっちゃんストーリーの幕開けの予感…。
前にイラスト投下&小説投下予告を地味に行った者ですが
ss投下させてもらいますね〜
相変わらずえろがないぬるいssですまそ
外はもう完全に闇に包まれている、深夜2時。
寒い、と刹那はふっと顔を上げて思った。一応上着を着てはいるものの、冷たい空気で指がか
じかんでいる。
ひたすら書類にペンを走らせ続けていると、背後に人の立つ気配。
振り返ると、いつのまにか背後にいた木乃香が「せっちゃん?」と眠そうな声で呼び掛けた。
『お手をどうぞ』
「すみません、起こしてしまって…」
「ええんよ〜。ちょっとな、目覚めただけやから」
刹那が謝ると木乃香は屈託のない笑顔で答える。灯りはやはり付けるべきではなかった、と刹
那は後悔した。
木乃香はだいぶぐっすり寝ていたので、付けても大丈夫だろうと判断してしまったのだが。
今日は木乃香が刹那の部屋に泊まりにきていて、先ほど2人で夕食も摂り、寝たところだ。ただ、
刹那は実際には浅く眠っただけで、木乃香がぐっすり眠ったのを確認すると同時にベッドを抜け
た。
仕事関係の書類を片付けておこうと思ったのだが、意外と手間がかかり、もうだいぶ夜遅くなっ
てしまったのだ。
もう少しで終わるかと思ったのだが、木乃香が灯りに反応して起きてしまったらしい。
そんなわけで、今ミニテーブルで刹那が物書きをし、背中越しに木乃香がその書類を覗き込むよ
うな体勢になっている。木乃香の手が両肩にかかっているため、刹那としては少々恥ずかしい。
だいぶ身体が密着しているのだから。
それでも抱き着いてこないあたり、木乃香は刹那が書きやすいようにと配慮してくれているよう
だ。そんな木乃香の心遣いが刹那にとってとても嬉しい。
嬉しいの、だが。
「お嬢様、寝られてもいいのですよ…?明日も学校なんですし」
「それはせっちゃんも一緒やん」
「しかし、私などにお嬢様を付き合わせるわけには…」
「ええの〜。ちょっと、起きてたい気分やから」
「そう、ですか」と刹那は返事をして、内心で木乃香に感謝をしながら書類を書くスピードを速
める。刹那が何を言っても木乃香は刹那が寝るまでは寝ないだろうし、だったら早くこの書類を
片付けるほうがいい。
「せっちゃん、毎日こんなに遅くまでやってるん?」
木乃香がふいに訪ねる。刹那は「そうですね」と書類から顔を上げて答えた。
「でも、毎日というわけではないですね…。まあ、勉強もあるので、だいたいの日は遅くまで起
きています」
「そっかぁ。大変なんやなぁ」
「いえ、あまり苦痛は感じませんよ」
(あ、いい香り)
「なあ、せっちゃん」
「…あ!はい!」
赤くなり、慌てて返事をした。木乃香の香りに反応していたことが分かったらどうしよう---な
どと無駄な心配をしたが、勿論そんなわけはなかった。
「ううん。…なんや、やっぱりせっちゃん好きやなぁ〜って思うて」
「は…はい?」
「えへへ」
照れもせずに笑顔でそんなことを言える木乃香に、刹那がさっき以上に頬を染める。いきなり何
を言うんだこの人は。
だが木乃香は目を細めて続けた。
「せっちゃんにくっついてたら、なんやそう思ってしもて」
「あ…ありがとう、ございます…///」
「…なー、せっちゃんも、そう思てくれてるん?」
ほんの少し首を傾けて問うてくる木乃香に、…刹那は言葉に詰まってしまう。言いたいこと、答
えたいことははっきりとしているのだが---それを口に出すことは、刹那にはまだ、出来そうに
ない。
顔を見ながら話せないのが刹那としては心が引けるのだが、木乃香はあまり気にしていないよう
だった。興味津々といった感じで刹那の書く書類を覗き込んでいる。刹那の性格が表れているよ
うな、小さく堅い、整った字だ。
木乃香が身を乗り出すようにするため、長い髪がさらりと垂れる。そこから微かに漂ってきたシャ
ンプーの香りが鼻孔をくすぐった。刹那は頬を緩ませる。
(あ、いい香り)
「なあ、せっちゃん」
「…あ!はい!」
赤くなり、慌てて返事をした。木乃香の香りに反応していたことが分かったらどうしよう---な
どと無駄な心配をしたが、勿論そんなわけはなかった。
「ううん。…なんや、やっぱりせっちゃん好きやなぁ〜って思うて」
「は…はい?」
「えへへ」
照れもせずに笑顔でそんなことを言える木乃香に、刹那がさっき以上に頬を染める。いきなり何
を言うんだこの人は。
だが木乃香は目を細めて続けた。
「せっちゃんにくっついてたら、なんやそう思ってしもて」
「あ…ありがとう、ございます…///」
「…なー、せっちゃんも、そう思てくれてるん?」
ほんの少し首を傾けて問うてくる木乃香に、…刹那は言葉に詰まってしまう。言いたいこと、答
えたいことははっきりとしているのだが---それを口に出すことは、刹那にはまだ、出来そうに
ない。
まだきっと、自分から言うのは刹那には早すぎるのだ。
そんな刹那だから、赤くなって「…は、はい。…あの…」と短く肯定することしか出来ない。刹
那の反応に、木乃香は苦笑する。
「ええよ。そう言ってくれるだけでウチ嬉しいもん」
「…いえ…あの、ありがとうございます」
「ううん。ウチも」
ふっと肩から木乃香の手が離れる。同時に、背中全体で感じていた木乃香の感触も消えた。
どうやら立ち上がったようだ。刹那が後ろを向こうか迷っている間に、ひたひたという足音が離
れていく。
(…寝られた…わけではない、よな…?)
トイレにでも行ったのだろうか。刹那はどうしようか少し考えたが、やはりそのままペンを走ら
せる。
休まずずっと書いていたために、だいぶあった書類の最後の1枚を書き終えた。ふう、と大きく息
をつき、正していた姿勢を崩す。床に両手をつき、天井を仰いだ。
「終わった…」
呟いて、小さくあくびをひとつ。動かしすぎて右手がだいぶ疲れていた。
そのまま、ぼおっとした目で天井を見る。
(お嬢様…どこへ行かれたのかな…)
さっき、ドアが閉まった音が聞こえた…ような。部屋の外に出ていったにしても、一体何をしに
いったというのか。後を追おうとも考えたが、戻ってきた時に擦れ違いになってもまずい。
(…お嬢様、がっかりされたわけじゃないよなぁ)
ついさっきの自分の不甲斐なさをふと思い出す。正直に「私も好きです」と言えたらどんなにい
いだろうに。
照れだとか恥ずかしさだとかを乗り越えるには、自分はまだまだ未熟らしい。刹那は少々自らに
対して恨めしく思う。
(もう少し、素直にものを言えるようになれたらいいのに…)
「…ふわぁ。せっちゃん〜ただいま〜」
「---あ!お嬢様、どこへいらしていたんですか?」
ドアが開き、木乃香が部屋に入ってくる。さっきまでただのパジャマ姿だったのだが、いつのま
にか上着を羽織っていた。お寒いでしょう、と刹那が声をかけようとすると、「へへ」と笑いな
がら近付いてきた木乃香に頬に何かを軽く押し当てられる。
あたたかい、と感じた。受け取ったそれを刹那はまじまじと見る。
「…ホットミルク、ですか?」
「うん。自販機で買ってきたんよ」
頷く木乃香の手にも、同じ銘柄の缶が握られている。ここから近いところにある自販機で売って
いるものだ。
どうやらこれを買うために外に出ていたらしい。
「ありがとうございます」と礼を言って、プルタブを引く。ひとくち飲むと、あたたかい甘い味
が口の中に広がった。
「美味しい、です」
「やろ?ココアじゃ甘過ぎるかなぁって思て…」
冷えた身体に、あたたかいミルクが染み込む。ふっと息を吐いて、刹那はもう一度礼を言った。
そんな刹那に、木乃香は微笑んで言う。
「せっちゃん、夜遅くまで大変やから…。疲れてるかなぁ、て」
その言葉に、照れるのも忘れて感激してしまう。刹那はがばりと勢い良く頭を下げた。
「ご心配をおかけしてしまって…すみません…!」
「えへへ〜。ほんまはな、こん中に1滴お酒入れるんが一番寝られるようになるんやでー」
「そうなんですか…って、お酒!?…お嬢様、まさか、飲んでませんよね…」
「せっちゃん、日本酒なんて水やで」
「え…ちょ、真面目な顔で言わないでください!何かリアルな気が…!」
「ふふっ」
おそらく中の人ファンしか知らないであろうことをさらりと言って、楽しそうに木乃香はホッと
ミルクを飲む。刹那はがっくりと肩を落とした。…何か、逆に疲れたような。
けれど、嬉しそうに笑っている木乃香の顏を見ると、…なんとなく、自分も嬉しくなれるのも事
実で。
口を開こうとして、先程の木乃香からの問いかけを思い出した。
---なー、せっちゃんも、そう思てくれてるん?
「…せっちゃん?」急に手に触れられ、木乃香が不思議そうに首を傾げた。ホットミルクの缶を握
っている木乃香の手を片手で包み込むように刹那は握る。刹那は「…え、っと」と小さく口を開い
た。
「…えっと…なんだ、か……お嬢様に触れたくなってしまって…」
ほんの少し視線を逸らして言う。…我ながら変な言い訳だと思う。いや、言い訳ではなく本心な
のだが。
ただ、思っていることをそのまま口で伝えられないだけで。
きっと、想いを口で伝えるには自分はまだ未熟すぎるから。
だから、今はまだ
こうして、触れたこの手から、貴女に想いを伝えていたくて。
「…せっちゃん珍しいなぁ」
木乃香は笑い、こつんと刹那の額に自分の額を合わせる。そのせいでだいぶ刹那は顔が赤くなって
しまったのだが、それと同時にさっきの香りがふわりと漂う。
ほら、こんなに近くに。
「ありがとう」
木乃香が耳元で優しくささやく。刹那は視線を上げて、すぐ目の前にある木乃香と目を合わせた。
触れるほど近い位置にある木乃香の瞳は、眠気のためかどこか潤んでいる。
けれど幸せそうな色を浮かべていた。
すっかりあたたかくなった自分の手を感じながら、刹那も微笑む。いつか伝えたい。
いつか、貴女に。
終わりです
…あの、もうこのgdgd感はうちのssには付き物なので許してくださ…orz
いつの日か微えろも書きたい。そんな私でした。
それではおやすみなさい
おっ?一番乗り〜。
ほのぼのしますた(*^-^)b。GJ!
gdgd感っていうのかは分からんけど、ほんわかしたスゴくいい感じだと思うよ。俺は大好きだw GJ!
エロはおまけみたいなもんだから、無理して入れなくていいんじゃないかな。苦手な人もいるだろうし
>>583 GJ!!
クリスマスがいいチャンスですぞ!
今回の内容からして、期待大!
588 :
432:2007/11/29(木) 00:57:18 ID:yixDvk2B
随分遅くなりましたが、投下します。
>>432の刹那初体験を書いてたのですが、先に出来た
>>440の木乃香片思い自慰編恐縮ながら書いてみました。
初SSなので改行とか微妙ですがよろしくお願いします。
「それではお嬢様、また明日迎えにきますね。」
「分かったぇ〜。おやすみ、せっちゃん。」
「おやすみなさいませ、お嬢様。」
―バタンッ
閉まる扉と同時に、静まり返る部屋。
「はぁ…今日は一人や…。」
先程まで刹那がいた部屋…
木乃香は、ソファーの上で膝を抱えて座りこんだ。
テーブルの上には飲みかけのコップが二つ置いてある。
片方を手に取り、木乃香は縁を眺めた。
「せっちゃんが使ったコップ…。」
刹那が唇をつけたであろう場所に、そっと口をつける。
(ふふっ。せっちゃんと間接キッスや…)
頬を朱色に染め、コップをコトンと置く。
「って―!! 何考えてるんやろ、うちっ!」
急激に恥ずかしくなりそのままベッドへダイブ。
(イヤやなぁ…最近せっちゃんの事考えると、いつもこんなや‥)
枕に顔を埋め、一人で赤面する木乃香。
刹那の事を考えるだけで、胸がキュンと締め付けられる感覚にとらわれる…
そして…身体の奥がじんわりと熱くなるのだ。
「イヤやわぁ…こんな気持ち…。」
枕を太ももの間に挟み、落胆のため息を漏らす。
「!?」
挟んだ枕の場所から、木乃香に今までに感じた事のない感覚が襲った。
(なんやの!?さっきの感覚…)
枕の角がかすった瞬間、股間のあたりに甘い感覚が走った。
「―これは…。」
(図書館島で見つけた、ちょっと卑猥な小説の‥)
興味がてら開いた内容が、女の子が好きな人を想いながら自慰をするといった小説を思い出した。
口に出したら恥ずかしい場所が、ドクンドクンと脈を打つ。
(あんな恥ずかしい事するのはまだまだ先やと思っとったけど…)
「この気持ち…。」
―溢れそうなこの気持ちを、どうにかしたい
恐る恐るクッションを太ももで挟みこみ、ゆっくりと腰を揺らしてみる。
割れ目付近に当たると、なんだか少しこそばゆい。
「ふぅっ‥。」
やんわりとした快感が木乃香を包み込む。
(もう少し‥もう少し…)
気持ちいいのは気持ちいいのだが、さすがにそれ以上の快楽は得られない。
「ダメやぁ‥。」
クッションをぽすっと二段ベッドの天井に打ち付ける。
(あの小説の内容は確か…)
「まず…好きな人の事を思うんやよね…。」
―好きな人…?
「せっちゃん…。」
迷わず口から刹那の名前が飛び出した。
―うちの想い人…
そんなのイヤなのに、昔みたいに仲良くなりたいのに、主従関係という間柄を気にする刹那から、一歩距離を置かれているという今の関係。
―もう少しだけでいいから、距離を縮めたい‥
好きで好きで、ホントに好きで、胸が苦しくなる。
(せっちゃんの事を想うてこないな事してる言うたら、どないな顔をするやろか…)
そう考えただけで股間がジュンと切なく震えた。
「せっちゃん…好きやえ‥。」
ブラウスのボタンを外し、ブラをまくって左胸の乳首に優しく触れてみる。
「うーん…あまり気持ちよくあらへんなぁ…。」
まだ性感帯が未発達なため、そこまで気持ちよくないらしい。
(ちょっと強めにやってみよかな‥?)
指先でギュッと乳首を押し摘まむ。
「んんっ‥!!」
わずかではあるが、甘い感覚が広がった。
「はぁっ‥はぁっ‥んぅっ…。」
しばらく行為に没頭していると、卑猥な事をしているという興奮からか、木乃香の口から吐息が漏れはじめる。
(もうそろそろ‥)
乳首を摘まみながら、ゆっくりと左手をスカートの裾から入れる。
その中は、驚くくらい熱気が立ち込めていた。
ショーツの上から割れ目を撫であげると、ぬるっとした感触が指先に伝わった。
「濡れ…とる‥?」
恐々とショーツの隙間から、中指と人差し指を入れてみる。
「ぁっ―!!」
触れたそこは、あまりにも濡れていて、勢い余って滑ってしまった。
慌てて入れた指先を引き抜き、まじまじと眺めて見る。
蛍光灯に照らされたそれは、ぬらりと妖しく光っていた。
「これが…」
好奇心が勝って少し指先を舐めてみる。
「うーん…酸っぱいような不思議な味やなぁ…」
舌先で付着した愛液をころころと転がして舐めとりながら指先を濡らしていく。
―チュポッ
「ほな‥。」
改めて、ショーツの中に指先を這わす。
まだうぶ毛のような恥毛しか生えていない恥骨を優しく撫で回し、割れ目に沿って徐々に下へ‥
「ふぁっ‥!!」
(なんやここっ‥気持ちえぇっ!?)
もう一度そっと触れてみる。
指先を左右に揺らすと、コリコリとした感触がなんとも言い難い。
「んっ…せっちゃん‥」
名前を言うと、またじんわりと愛液が溢れてくる。
はじめてする行為のためか、たどたどしい動き。
強弱の付け方も分からない。
柔らかいタッチから、段々と押し潰すように淫核をこねまわす。
―さっきクッションでやった時は上下に動かしてたよね‥
もう一度そっと上下に触れてみる。
何度か繰り返していくうちに、甘皮が剥けて興奮で勃起した敏感な淫核が顔を現した。
「ふわぁぁっっ!?」
新たな感覚、それも味わった事のない強烈な感覚に、身体がビクビクッと震え上がる。
「せっちゃん…好き…大好きやえっっ!!」
切なくて、苦しくて、木乃香の目尻から涙がはたはたと零れ落ちる。
(なんやろコレっ!!なんか来ちゃうっ‥!!)
「ふわっ!?っ‥ぁっあぁぁんっ!!」
木乃香は、快感の波に飲まれていった。
―コチコチコチコチ
時計の秒針の音が、やたら大きく部屋に響き渡る。
荒かった呼吸も幾分か落ち着きを取り戻し、木乃香は、先程と同じ恰好のまま、初めての余韻に浸っていた。
そっとショーツから指先を抜くと、まだ温かい愛液が付着している。
「コレ…ハマりそうや…」
透明なそれを眺めながら、木乃香はぼんやりとそう呟いた。
597 :
432:2007/11/29(木) 01:15:04 ID:yixDvk2B
以上です。
遅いし短いし申し訳ありません。
SSがこんなに難しいとは‥職人さんは神様です!
おやすみなさい。
2!
木乃香でこの展開は珍しい。GJです!!
3っ!
たしかに木乃香はいつもそうゆうのに慣れてる感じだからな。
GJ!!!
601 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/29(木) 20:27:07 ID:KzEV/haH
GJ!!どうせならせっちゃんに見つかって、そのままHに!!
602 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/29(木) 20:58:21 ID:+P3n6+Wi
禿同!!
603 :
名無しさん@秘密の花園:2007/11/30(金) 20:11:34 ID:mTmGKFo4
601ですが、自分は刹那攻めが好きです。
部分的に妄想浮かぶんだけどSSにするには足りない。
誰か妄想プロット協力して。
このかがせっちゃんに見つかるときのシチュとかその辺からのヤツ支援タノモー。
ちなみに自分はせっちゃん攻め萌属性だ。
605 :
432:2007/11/30(金) 23:30:05 ID:yRRoDAgR
初投稿なのにGJレスありがとうございます。
>>604 プロットになってませんがこんなの思いつきました。
自分の文才じゃ無理っぽいので刹那攻めあなたに託します!!
―!?
「だっ‥誰やっ‥!?」
「おっ‥お嬢様…」
玄関に顔を向けると、そこには顔を真っ赤にした刹那が立っていた。
その様子からすると、ずっと立ち聞きをしていたらしい。
「このような無礼をおっ、お許しください!」
くるっと背中を向け、直ちに部屋から出ようとする刹那。
「まっ、待って!」
「っ…お嬢様…」
「ずっとここにいたゆうことは、さっきの…その…」
「はい‥全て聞いてしまいました…」
木乃香の顔がかあっと赤く染まる。
「あのっ‥その…明日の用件でお伺いしたら…そのっ‥」
明らかに動揺している刹那に、木乃香の焦りが少しだけ和らぐ。
「本当にっ、申し訳っありませんっ!!」
「…」
「あの…お嬢様…?」
「せっちゃん‥」
「…はい…?」
「‥こっち来いひん?」
上げられた木乃香の顔はどこか神妙な顔立ちをしていたが、何かを決意したようだった。
ここのスレってなんかピントずれてるよなw
そうか?
このせつを心から愛するスレだと思うが。
エロが多すぎてヒンシュク買ったのかとオモタ。
自重と言いつつ605に妄想駆られてる俺‥‥orz
刹那が攻め攻めで今度こどヒンシュク買いそうだww
>>608 おまww
ここじゃ、エロは多ければ多いほど賞賛の嵐!!
の、はず!
最近このスレ「萌」が足りない
612 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/02(日) 08:39:09 ID:TzFHzc1M
>>611 もちろん作品はどれも素敵でGJなんだけれど、俺もそんな気がしないでもない
すまんageてしまった
俺の勝手な意見だが正直言うと自慰ネタはエロパロでもいいと思ってた
>>611 たしかにどの作品も本当に素晴らしいけど俺もそう思う
マガジンで出番がないからなぁ…
>>614 でも、あの空気じゃ落としずらそう・・・
しかも、内容的にはこのせつだからスレ池って言われていた職人も前に見た気がする
自慰ネタなんて書いてもいないオレが言うのもなんだが、やはりこのせつはここのスレでいいと思う
きっと萌絵の御仁がクリスマスイラストとうかしてくれるさ。
需要とか考えずにSS投下。
この前見た百合アニメ元にしてるから、キャラ壊れたりしてるかもしれないけど・・・
619 :
1/8:2007/12/02(日) 18:31:37 ID:r7voAtLM
時刻は早朝。
グラウンドからは朝練をしている運動部の声が聞こえている。
しかし、まだ生徒の登校して居ない校舎内は、グラウンドとは比べ物にならない位静かだった。
そんな静かな廊下に二人分の足音が響く。
周りに誰も居ないことを良いことに刹那の手を握って楽しそうな木乃香と、対照的に元気が無さそうな刹那。
二人がこんな朝早くに登校しているのは木乃香の祖父であり、この学園の学園長を勤める近衛門に呼び出されたから。
二人はその用事を済ませ、教室へ向かっているところだった。
「あぁ〜… たしか、今日の一時間目は世界史でしたよね……」
「朝からまた寝ちゃうん? この前は次の休み時間まで爆睡やったもんね〜」
「日本史は平気なんですが世界史はどうも…… い、いえ、違うんですよ! 寝ちゃってたのは、前の晩仕事で寝るのが遅くなってしまったせいでして」
刹那が必死に言い訳をしている間、木乃香は空いている手で携帯を操作していた。
そして木乃香は満面の笑顔で刹那に携帯を見せる。
「ほらほら、その時のせっちゃん! よだれ垂らして超かわええ〜」
木乃香の持つ携帯の液晶ディスプレイにはよだれを垂らして居眠りをしている刹那の寝顔が映っていた。
「いやいやいやいや、写メとかありえないですよお嬢様! あれ…… でも何でお嬢様がこんなの持ってるんですか……」
携帯に映る刹那の寝顔はどうみても近くから撮られたもの。
席が離れている木乃香にこんな写真が撮れるだろうか? と刹那は考える。
「もしかして…… 釘宮さんですか……?」
「ピンポーン! せっちゃん良う寝とるみたいやったから、くぎみーにお願いして撮って貰ったんよ」
「釘宮さんに何やらしてるんですか…… まったく……」
人前で寝るなんて気がたるんでる証拠かな…… と刹那は居眠りした事を反省した。
620 :
2/8:2007/12/02(日) 18:32:09 ID:r7voAtLM
「とにかく、ちゃんと消してくださいよ……? それ」
「えぇ〜… しゃ〜ないなぁ……」
刹那に言われ木乃香は仕方無さそうに携帯を操作する。
「はい」
ブブブブ……
木乃香が携帯の操作を終了させると同時に刹那の携帯が震えた。
「あ、メールみたいです。 少し失礼します」
刹那は木乃香に一言断りの言葉を告げてから携帯を開いて新着メールの内容を確認した。
差出人は今真横に居る木乃香。
メールに本文はなく、刹那の寝顔画像が添付ファイルとして送られてきていた。
「って、何でわざわざ画像送ってるんですか…… もう……」
刹那は今しがた送られてきた自分の寝顔画像を削除した。
「あ、明日菜とか他の皆にも送っといたから、ウチとせっちゃんのが間違って消えても大丈夫やえ」
「……」
「…… せっちゃん? ちょい手ぇ痛いよ……?」
「すみません、つい力んでしまったみたいです」
引きつった笑顔の木乃香に対して、刹那は珍しく怖いぐらいの笑みを顔に張り付けていた。
621 :
3/8:2007/12/02(日) 18:32:50 ID:r7voAtLM
「それで本当に送ったんですか?」
刹那は手の力を抜き、木乃香に真面目に聞いた。
「う、嘘やえ〜…… せっちゃん、ごめんな〜」
「このか先輩、桜咲せんぱーい!」
二人がそんなやり取りをしていると、不意に声を掛けられた。
声を掛けられたその瞬間、木乃香は繋いでいた刹那の手を離した。
「え……?」
普段は、周りの目を気にする刹那が先に手を放すのに。
木乃香のその行動に驚いた刹那は小さく戸惑いの声をあげてしまった。
声を掛けてきたのは、木乃香と同じ占い研に所属する一年生だった。
「おはようございます」
「おはよ〜 山神さん」
「もう、咲でいいですよ。 このか先輩」
「あ、ゴメンなぁ。 まだ呼び慣れとらんから……」
和気藹々と楽しそうに話す二人の姿を静かに見つめながら、刹那は数日前の事を思い出していた。
622 :
4/8:2007/12/02(日) 18:33:24 ID:r7voAtLM
占い研の活動がある日、刹那はいつも通り木乃香を迎えに行った。
図書館探検部の日は、夕映、ハルカ、のどかの3人と一緒に寮まで帰るのだが、占い研の日は違う。
部長の木乃香は部室の片付けやら戸締りをしてから一人で帰る事が多かった。
護衛の刹那がそれを良しとするはずもなく、修学旅行から帰ってからは刹那が迎えに来るのが当たり前になっていた。
「失礼します」
「あ、桜咲先輩! もうそんな時間ですか?」
刹那が部室に入って来たことに気付いた占い研の一人が話しかけてきた。
刹那はいつも同じ時間に迎えに来る。
その為、部員達の間では、刹那が迎えに来る事がある種時報の様なものになっていた。
刹那の登場により、片づけを始める部員達。
しかし、その中に目的の人物が無い事に気付いた刹那は、さっき話しかけてきた部員に聞いてみた。
「あの…… 近衛さんは?」
「部長なら、咲と一緒に図書館島に占いの本を返しに行ってますよ」
「咲…… さん?」
「一年の山神咲。 最近、部長と仲良いんですよ」
「そうそう、良く二人っきりで何か話してるんですよねー。 もしかして近衛先輩告られてたりしてー」
いつの間にか、刹那達の話にもう一人別の部員が加わっていた。
「わっ! バカ、桜咲先輩の前で何言ってんの! あ、桜咲先輩、今のはこいつの勝手な妄想ですから気にしないで下さいね」
最初から刹那と話していた部員が、後から話しに割り込んだ部員の発言を慌てて訂正した。
623 :
5/8:2007/12/02(日) 18:34:15 ID:r7voAtLM
その時は刹那自身も気にしていなかった。
しかし、木乃香は咲の登場で刹那の手を振り解いた。
それが何を意味するのか……
刹那はそれを察してしまった。
その日の夜、木乃香と刹那の二人は近衛門の屋敷の客間に居た。
二人の間に溝ができてしまったのは、自分達魔法関係者が木乃香にその存在を隠していた為。
そう考えた近衛門は、木乃香の祖父として、少しでも早く二人の溝が無くなる様に気を使っていた。
早朝の近衛門の用事というのが、「用事があるから放課後わしの屋敷まで来とくれ」というものだった。
その言葉通り、二人で近衛門の屋敷に行ったところ、何故かそのまま泊まる流れになってしまったのだ。
二つあるベッドのうち、一つはもぬけの空。
そしてもう一つのベッドからは楽しそうな話し声。
「ひゃっ」
「せっちゃんの足ぬくぬく〜」
「いえ、ぬくぬくじゃなくて、靴下履きましょうよ靴下」
「嫌やえ〜 せっちゃんの足がええの」
言いながら木乃香は刹那の足に自身の足を絡める。
624 :
6/8:2007/12/02(日) 18:35:15 ID:r7voAtLM
「あ、あの…… お嬢様。 やっぱり一緒に寝るの止めません?」
「足ひゃっこい……?」
「いえ、そういうんじゃないんですが……」
どこか言い難そうにしている刹那に木乃香は寂しそうな顔をする。
「せっちゃんがそうしたいん?」
「はい……」
「ホンマに?」
「はい……」
「そか…… なら、しゃーないなぁ……」
木乃香はそう言ったが、同じベッドで寝る事は譲る気が無いらしく、絡めていた足を解いてそのまま目を閉じた。
「おやすみ、せっちゃん」
「おやすみなさい……」
その日を境に刹那は木乃香と距離を置いた。
以前のように、木乃香から逃げるような事はしない、話しかけられれば普通に会話をする。
しかし、必要以上に木乃香に近づくことはしなかった。
625 :
7/8:2007/12/02(日) 18:35:52 ID:r7voAtLM
刹那が木乃香から距離を置き始めてから数日が経ったある日。
占い研の活動がある為、刹那は木乃香を迎えに占い研の部室へ向かった。
「失礼します」
いつものように刹那は部室に入る。
部室の様子は日によって違う。
この前のように、活動中で賑やかな部室。
それとは対照的に、木乃香一人しか居ない静かな部室。
今日は後者だった。
木乃香は窓際に佇み、静かに入り口に立っている刹那を見つめていた。
「すみません、お待たせしてしまいましたね」
話しかけるが、木乃香はその場から動こうとしなかった。
「どうしたんですか、お嬢様? 早く行きま」
「行かんといて! どこにも行かんといてよ、せっちゃん!」
「このちゃん……?」
只ならぬ雰囲気に、刹那は知らず知らずのうちに昔の呼び名を呟いていた。
「ずっと…… 一緒なんやから…… これからはずっと一緒なんやから…… ウチが一番せっちゃんの事、好きなんやから!」
今の木乃香に普段のはんなりとした雰囲気は全く無かった。
泣きながら、ただ、必死に刹那に自分の思いを伝えようとしていた。
その気持ちが通じたのか、刹那の目からは一筋の涙が流していた。
「…… 私も…… 私もこのちゃんが一番好きです…… でも山神さんのこと……」
626 :
8/8:2007/12/02(日) 18:36:32 ID:r7voAtLM
「え? 何のこと?」
「え…… だって、お嬢様は山神さんと付き合って……」
「そんなんありえへんよ。 だって咲ちゃんはせっちゃんが好きなんよ? …… あれ? せっちゃんは咲ちゃんと付き合う為にウチから離れたんとちゃうの?」
それを聞いた刹那は木乃香に駆け寄ると少し乱暴に木乃香の頭を固定して、木乃香の目を見つめた。
「話して下さい! 全て」
「話すも何も…… 咲ちゃんからせっちゃんと仲良うなりたいから協力してってお願いされて、せっちゃんのこと色々教えてあげてただけやえ……」
刹那の行動に動揺しながらも、木乃香は自分と咲の関係を話した。
刹那は木乃香の行動を思い出す。
学校の廊下で木乃香が刹那の手を振り解いた時を。
咲の思いを知っている木乃香が、咲を気遣ってやったのだとしたら?
咲の思い人を刹那に置き換えても特におかしなところは無い。
「え、じゃあ山神さんとは何も……?」
「そんなことウチ言った?」
「言ってません……」
「アハハ、うちらお互いに勘違いしてたんやね」
ついさっきまで涙を流していたのが嘘のように木乃香は笑い出した。
それに釣られる様に刹那も笑い出す。
「ほな、帰ろうか」
木乃香は自然な動作で刹那の手を握る。
それに応えるように刹那は優しく木乃香の手を握り返した。
「もう、絶対に離しませんからね」
-end-
以上、お目汚し失礼しました。
GJ!先輩とか後輩とか新鮮でいいな。学園モノっぽくて
少しだけ物足りないけど非常に萌えた。学園ものイイ(b^-゜)
起象はばっちりなので転結をもう一声いって欲しがった。
次作も期待!GJ!
今さっき見てきたやがこのせつverになってるじゃないか!!
ほのぼの百合、GJです!!
これはwww
すぐさまこのせつ変換してくれるこのスレは最高だなww
いいものが読めた。GJ!
うおっ!反応遅れたww GJ!!!
633 :
627:2007/12/03(月) 00:45:47 ID:JugvS2r4
GJどうもっす。
やっぱ物足りないっすよね…
自分もそう感じたんだけど、良いまとめ方が浮かばなかったから無理やり終わらせちまった。
自分、まとめ管理人なんで手直ししたらサイトから見れるようにしようとは思います。
こんなSS書いてないでさっさとまとめろとか突っ込まれそうだけど…
一応、元ネタ貼っときます。
ttp://www.cho-animelo.com/candyboy 何気に自分以外にも元ネタにしたアニメ見てる住人が居て驚いた。
超受けました。
このせつも映像化してほしい。一期のノリで。
これを見てからもう一度読み返すと。激萌えたwww
あの〜。連投すみません。
手がかじかんで添削の元気がないままに投下します。
自慰ネタでいろいろもめてたんでエロはまた日を改めて‥‥。
管理人さんのGJなSSの後で恐縮ですが,せっちゃんのコスプレを脳内保管して下さい。
「堪忍な。せっちゃん。」
「いえ,そういうわけでしたらお手伝いさせていただきます。」
お嬢さまが秘かに私をお呼びになり,何事かと伺ってみればそれはそれはお嬢様らしいお願いだった。
お嬢さまは,麻帆良学園幼稚部のクリスマス会でサンタクロースに扮してお菓子を配るボランティアを引き受けたらしい。
しかし配るお菓子を手作りし,サンタの扮装をするにも一人ではとても大変なことだった。
そこでお嬢様は,私に手伝ってほしいとおっしゃるのだ。
料理は苦手な私だったが,それでもいいから手を貸してほしいというお嬢様のお願いに私は快くそれを了承したのだった。
所変わって,私がお嬢様のお部屋に伺うと,すでに部屋中にはバニラエッセンスの甘い香りが充満していた。
「いらっしゃい,せっちゃん。待ってたえ〜。」
「いい香りですね。」
私が鼻をクンクンとさせながらそう言って,エプロンに着替えているとお嬢さまが私を呼ぶ。
声に応じて振り向くと,私の口元に一欠けらのクッキーが突っ込まれていた。
考える間もなく,それを味わう。普段頂くお嬢さまのクッキーよりもやや甘めの優しい味わいが口の中に広がった。
「どう?ちょっと甘めにしてみたんやけど‥‥。」
「おいしいです。‥‥なんだか懐かしい味がします。」
心配そうに私の様子をうかがっていたお嬢さまの顔が,ぱっと明るくなった。
「ほかほか〜♪」
上機嫌なお嬢様は,鼻歌を歌いながら続けてクッキーを作り始めた。
急いでお嬢さまのもとへ行き,私もお手伝いを申し出る。
あれやってこれやってと,お嬢様は上手に指示を出してくださる。
私でもなぜかおいしいクッキーが焼けそうな気になるくらい順調に出来上がっていった。
「木乃香〜。借り縫いできたわよ〜。」
何か大荷物を抱えて部屋に入ってきたのはアスナさんだった。
ネギ先生も一緒だ。
「ほんま〜?こっちも一息ついたから,あててみてええかな?」
「う〜ん。みんなで着てみましょうよ。」
アスナさんとお嬢様がわいわいやっているのを横目に,私は状況がよくつかめないままその場に佇んでいた。
心の中でチクッとするのは何だろう。
(‥‥なんだ。アスナさんもネギ先生も一緒なのか‥‥。)
普段ならそんなこと感じたりしないのに,意味もなく小さく嫉妬心が疼いた。
「ほら〜,せっちゃん!こっち,こっち〜!」
「はっ,はい。お嬢様。」
私は意識をお嬢様に戻し,手招きをするお嬢様のもとへ駆け寄った。
あれよあれよと着替えさせられ,次に目にしたのは大きな姿見に映る自分の姿だった。
「うっはぁ〜〜。やっぱ,せっちゃん可愛ええわ〜〜♥」
目をキラキラさせてお嬢さまが言った。
何を見てそう言ったかというと,借り縫いと言っていたのはサンタの衣装で,今私はそれを着ているわけで‥‥。
「なっ,なんでサンタの衣装がミニスカなんですか〜!!!」
私は自分の姿に赤面しながらも大いにお嬢様に突っ込みを入れた。
「いや〜ん。せっちゃん。似合おうとるからええやん♪」
「そうよ,刹那さん。それに幼稚部では可愛らしいもの推奨ってことだったしね。」
「っで,でも!!」
それでも必死になって抵抗を見せる私に,お嬢様がそっと近づかれた。
「こ〜んなに可愛ええと,うちお持ち帰りしたくなってまうわぁ。」
そういうと,お嬢様は満面の笑みを浮かべて私を頬ずりなさった。
そして,何か思うところがあったのかわずかに心配そうな面持ちでお続けになった。
「‥‥でもこれだと大きなお友達にも喜ばれてまうかなぁ。」
「ちょっ?!お嬢様?」
「でも,せっちゃんはうちのもんやも〜ん。」
そうした私とお嬢様のやり取りを,アスナさんはあきれ顔で見ていた。
「はいはい。バカップルもそのくらいにしときなさい。」
「あ〜ん。アスナのいけずぅ。」
「はいはい‥‥ったく。じゃあこのまま仕上げていいのね。」
「うん。バッチリや。」
結局私の意見は聞き入れられず,コスチュームはそのままとなった。
さすがにネギ先生はミニスカではなかったが‥‥。
日も暮れ,準備も大方整った。あとは数日後のクリスマス会を待つのみ。
私はお嬢様に連れられ,冬の間は僅かしか見られない透き通るような夕焼けを眺めに見晴らしのいいところへ来ていた。
「堪忍な。せっちゃん。いろいろ内緒なことあって。」
「いえ,そのような‥‥もったいないお言葉。」
夕焼けを背景にお嬢さまは白い息を吐いていた。冷たく冷えた手をさすりながら,私を見ている。
私はお嬢様の手を取り,ポケットの中へ引き入れた。
「えへ‥‥‥温かいえ‥‥。」
「お優しいんですね‥‥お嬢さまは‥‥。」
「ううん。気まぐれなん。うち‥‥。でもな‥‥せっちゃんと一緒にやりたかったんよ。」
「一緒に?」
「うん。いろいろ考えたんやけど,プレゼントあげたり,ケーキ食べたりするクリスマスも楽しいえ。」
「でもな‥‥うち,せっちゃんともっとたくさん思い出作りたいんや。」
私のポケットの中で,きゅっとお嬢さまは私の手を握り締めた。
「一緒にいろんなことして,苦労したり感動したり,そんなんの積み重ねが一番いい思い出になるんやないかと思って‥‥。」
「お嬢さま?」
「せっちゃんは‥‥うちの特別やから。」
そう言ってお嬢様は私にもたれかかった。
触れたところが温かくて,私はその間だけでも寒さを忘れそうなほどに温かさを感じていた。
「ほらっ,夕日が沈んでくえ。この瞬間が感動的なんよ。」
「‥‥きれいですね。」
すぐそばまで来た透き通る夜空の深い青と燃えるような夕焼けの赤が見事なバランスで溶け合っていく。
私たちはしばらくそれを黙って見つめていた。
一呼吸一呼吸ごとに空の深みは増していき,水平線の真っ赤な空が消えかけると,あたりは夕闇に包まれていた。
「寒くなりますし,帰りましょうか。」
「‥‥せっちゃん?」
「はい。なんでしょう。」
「ずっと‥‥これからも‥‥そばにいてね。」
「はい。もちろんです。」
佇んだまま,お嬢さまは静かに言う。そして私も静かに答える。
もたれかかったお嬢さまは,そのまま私の胸まで移動する。
そして私の胸に寄り添って,私にしか聞こえない呟きを響かせて言った。
「好きなんよ‥‥。せっちゃんのこと‥‥。」
何とはなしにお互い感じあっていた。でも言葉にすることはなかった。それでいいと思っていた。
お嬢さまの告白は,私の心に甘く響いた。
人を愛するなんて私には縁遠いことだと思っていたから。
ましてお嬢様に心寄せているなどと‥‥。
でもこの暖かい気持ち,教えて下さったのはお嬢様‥‥貴方です。
私はお嬢様をそっと抱きよせ,想いを告げた。
その日,聖夜にはまだ早かったが,私たちはまたひとつ二人の絆を確認しあったのだった。
そして,クリスマス会当日。
和気あいあいとにぎわう遊戯室とそこにいるのは可愛らしいサンタが4人。
そして一際人気なのは‥‥。
「あっこら,プレゼントは順番だって!」
「そうやえ〜。いい子にしないとプレゼントあげへんぇ〜。」
「だってー。木乃香姉ちゃんのクッキーうまいんだもん。」
「取り合わんでも,たくさんあるえ。」
「おっ,お嬢さま〜。のんびりなさってないでこっちもどうにかしてくださいよ〜。」
「のんびりなんて失礼やで。はんなりって言ってや。」
園児に揉みくちゃにされる京都美人二人であった。
園児が入り乱れた遊戯室の中央に向かってアスナが二人に野次を飛ばす。
そんなアスナの背後にいたずらっこの顔をした園児が滑り込んできた。
「アスナ姉ちゃん今日はクマパンじゃねえのな。」
「コラー!!!!待ちなさい!クソボウズ!!」
「まぁまぁ‥‥アスナさん。」
だからガキは嫌いなのよ!と言いながら,ペロンとスカートをめくった
園児を大人げなく追いかけまわすアスナをやれやれといった表情でネギは見つめていた。
「おやおや。刹那君可愛いねぇ。それにアスナくんも木乃香くんも。」
煙草を燻らせたナイスミドルがほのぼのとして眺めている脇では,
麻帆良パパラッチが必死にその貴重なコスプレを自慢のデジカメに納めていた。
クリスマスなんて今まで気にしたこともなかった。
でもお嬢様と過ごす時間が少しでも長く,ずっといつまでも続けばいいなと私は思った。
園児に揉みくちゃに楽しまれる私の姿を見て,嬉しそうに微笑まれるお嬢様。
その笑顔が私の心を温かく包む。私もお嬢様のことが‥‥大好きです。
今年のクリスマスは,とても大切なものが届いた気がします‥‥お嬢様。
「ところでなんでミニスカなんですか?」
「それは‥‥。」
「それは?」
「うちが見たかったから。せっちゃんのセクシーなあんよ♥」
「なっ?! ( ̄口 ̄)」
「っ‥‥今日は,特別ですよ?」
「うんっ!」
失礼重々承知。お目汚し失礼しました。
現在,萌えに飢え中。エロスランプ中。
エロ抜きでも全然自分はおk
甘える木乃香に萌えますた。テラGJです。
GJ エロも期待してるぜ
このせつ絵描いたけどエロいの恥ずかしくてうpれないwww
アプあぷプリーズ〜窒息しちゃうよ〜。
GJです!
イラストかもんwww
ちょ〜エロいしwww
この間のヘタレ攻めせっちゃんSSの挿し絵にさせてほしいぜ。
携帯なんでオイラがPCで落とすまで消しちゃイヤン。
>>648 いい!!
消さないで!これいいよ!
GJGJGJ!!
うぉ久々に来たらここはいつもGJなスレだなw
>>648 携帯で見れないからしばらく置いておいてくれると嬉しいorz
654 :
648:2007/12/06(木) 00:39:47 ID:eVKQcfYM
GJどうも
お言葉に甘えてあと1日くらい恥を晒しておく
>>649 こんなんでよければ
ってゆうかそもそもそのSSに触発されて描いてたりwww
>>654 マジうれしい。オイラの堕SSがこんなGJなイラストの種にしてもらえるとは!!
つうか他にも絵描いて欲しいくらいだなwww
感じてるこのちゃんが萌え〜♪
一日と言わず,ずっと消さないでください!!
ぐはっ! やられた!
いただきましたw
ちょもう36無いんかorz
( ̄口 ̄) マジ!?
作者さん 本当に消しちゃったのか…。
まだDLしてない…。(ToT)
こ「消さんといて、消さんといてよ!うちとせっちゃんの愛の軌跡…。消したらあかん!」
せ「しかし…お嬢さま。あれは、私には恥ずかしすぎます!」
こ「でも……うちには…うちには……大切な……思い出や……。
せっちゃんが…やっとうちのこと……対等に扱ってくれた……。記念…なんやもん……。」
せ「……お嬢さま。」
こ「だから……消さんといて……。」
せ「泣かないで下さい。お嬢さま。」
こ「……お願い……消さんといて……。」
と、このかにねだらせてみる。
マガジンデジカメで写して俺が塗った。PCに壁紙あるけどネット繋がってない。
>>663 自分で?凄い!!
このシーンはもう単行本化されているのでしょうか?
最近このせつを知ったもので…
ギリギリでコミックスにはまだ入ってないな。
しかし二人はどうなったんだろうか…省略しないで克明に描いてほしいものだがどうかな
>>666 漫画よりも実写の方がこのせつ寄りだしなw
>>660 ちょっ、木乃香にそんな風に言われたら俺はどうすれば・・・
あ、もっかいあげておきます。
なんか申し訳なかったのと、かえって恥なことになってる希ガス
>>668 ありがとうありがとう!(ノ∀`)・゚・。
>>664 是非まとめサイトで歴代のこのせつ&せつこのSS&イラストを堪能してください!!
>>656 うまく色付けたよな。GJ!!
俺的には京都編以降の名場面集の一つにランクインしているwww
>>665 >>666 >>671 こんな新参に優しく教えて下さって感謝の気持ちでいっぱいです!!
新刊wktkしながらまとめサイト堪能してきます。
ありがとうございます!!
久々に来たら何か凄いのがうpされてるな
>>668 GJ!!!!
クオリティ高ぇww
さて、クリスマスが近いな
今年も神的な流れ起きるかな?
歴代神的流れとはいいかなるものかしらん?
時が止まったか?
ベタ甘なこのせつキボン
ネギま百合板の神的SS読んだら切なくなっちまって……。
でも龍せつにも激しく萌えた俺は異端。
>>676 せっちゃんは木乃香への気持ちを隊長でごまかしてたんだ。
後日、木乃香の告白で自分の気持ちに正直になってハッピーエンド。
と、脳内補完した俺は勝ち組
なんか、最近スレの進み具合が微妙だな
師走だからか?
クリスマスSSという嵐の前の静けさだと思って待ってるぜ
やっぱ忙しくなる時期ってみんな一緒なんかな
盛り上げる為に頑張ってイラスト描いてみるよ…
>>679 俺も楽しみにしてるぜw
来週末まで身動きできないや…orz
みんなー、忙しいかと思うがガンバレ!!
「ウチ、ただの護衛には興味がないんよ」
「えぇッ!?・・・な、ならば、どのような護衛なら良いのですかっ?」
「んー、ウチを愛してくれる護衛v」
「愛して・・・。ぐ、具体的には・・?」
「そやねー、小っさくて、黒髪でいつも横に縛っててぇ〜」
「えっ・・・?」
「小さい頃から護ってくれて、神鳴流の技とか使えてぇ」
「お、お嬢様・・・?」
「照れ屋で、頑張り屋で・・・まっすぐな桜咲刹那って名前の人がええなっ」
「・・・・うぅ///」
「どうしたん、せっちゃん顔赤ぉなっとるよ?」
「あまりからかわないでください///」
「んー?事実やもん」
「(か、敵わない・・・)」
過疎防止としてやっちまいました、小ネタ
元ネタは・・・結構な人が分かるかと;
職人様、頑張ってくださいっ!
>>683.685
や る じ ゃ な い か お 前 達 !
ウオォン 泣けた。
全然OKですわ〜だんなぁ
クオリティ高いからまとめサイトにも入れてほしい。
超大作乙です。超超超GJ!!!!
泣いた。
テラGJです。
長編なので読むの遅れた!
正直最初はオリキャラとかどうかと思ったが
そんなの全然問題じゃなかったな。
本当にいい話だった!こういった感動は久しぶりだ!GJ!
>>689 なんかもうSSって言う枠を超えた完成度だなぁw 超GJです!
可愛ええなぁ〜(´∀`)
ぐっはテラカワユスwwこれはいいものだ!
>>695 GJ!!!!!!1
さて、あと4日だな
今年もwktkしながら待とう
<チラ裏>
やっと規制解除されたぜ…長かったorz
</チラ裏>
>>696-698 ありがとうございます!
クリスマスwktk!
その頃には今より忙しくなってないと思うんで
またクリスマス絵でも描くかも…
とりあえずss職人さんに期待してます…
>>700 きたぁ!密かにあんたの絵が来るの期待してたぜwGJ!
携帯じゃ…見れないよ
(´;д;`)見れるようにしてよ、ネ申サマ!
>>700 ま た 突 き 刺 さ る も の を(ry
GJ過ぎるんだぜ
706 :
700:2007/12/23(日) 00:21:03 ID:z9VQe/Vp
>>704 縮小していただいて申し訳ない!!なにぶんその辺りが未熟なもので…
コメントくれた人達ありがとうなんだぜ…年明けにはss投下出来るよう頑張ります
すげぇなこのスレ…他のスレなら携帯厨氏ねの一言で終わるところだぞ
このせつの愛の力です
710 :
703:2007/12/23(日) 14:09:34 ID:GrRFY7OT
さて、職人様・・・そろそろいいんでないですかい?
カモォオオオン!!!
長編上げようと思ってたのに間に合わんかった(;。;)。
取り敢えずメリークリスマス〜。
オイラも神待ちに参加。
なんか、今年の盛り上がりはイマイチだな・・・;
去年はクリスマスから盛り上がったんだが、今年は職人様忙しいんかな?
714 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/25(火) 00:27:06 ID:ks6vdw2B
まだクリスマスは終わってないぜ!!
この状況だと、今年は爆発的な流れは見込めなさそうだな
まあ、年明けすぐにせっちゃんの誕生日あるからそれまでマターリ待つか
718 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/25(火) 01:49:47 ID:ks6vdw2B
721 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:40:06 ID:68L4Qezg
「・・・・お嬢様は楽しんでいるかな?」
クリスマスイヴという昨日から始まった、この仕事。
私はほぼ完全な徹夜で仕事をこなす。
東に来てから毎年恒例の仕事なので、もう慣れたものだ。
「クリスマスの満月か・・・・綺麗だな・・・・」
どの店も、どの町も、クリスマスで賑わう。
寮の方でもきっと、クラスでクリスマス会をしているに違いない。
しかし私はその中には交わらず、高いビルの屋上で休憩をとっていた。
どうも師走というのはどこも忙しいもので、退魔の仕事も急激に増えるのだ。
「・・・・よし、仕事再開」
ビルからビルへ移動し、町に散らばる妖魔を斬る。
今年の仕事も、町に放たれた妖魔退治。
放たれたといっても元々は人の嫉妬や悲しみから生まれたものなので、クリスマスには必然と沸いてしまうのだ。
退魔師にとって祭りやイベント事の日は、仕事の日といってもいい。
「残り30体、いやそれ以上か・・・・? はぁ・・・・」
敵の気配を探るが、さすがにここまで多いとネガティブにもなる。
昨夜が徹夜という事もあるだろうが、何より冬休み中のクリスマスに仕事というのも精神にきていた。
まだまだ私も未熟なものだ。
722 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:41:36 ID:68L4Qezg
「あれ・・・・消えた? 向こうも・・・・」
少し考えに耽っていた瞬間、近くに感知していた妖魔の気配が消えた。
一度足を止めて探るが、三重の危険感知にも引っかからない。
そもそも気配を消す事のできるのは高位の魔族ぐらいなもの。
つまり今回のターゲットの気配が消えるということは、存在そのものも消えたとしか考えられない。
「――あ、いた! 刹那さーん!」
「え・・・・サンタ・・・・じゃなくてネギ先生!? 明日菜さんまで・・・・なぜここに?」
「えっと、龍宮隊長に聞いたんです」
「もうー、何で黙って仕事にいっちゃうのさ?」
妖魔の気配が消えた方向から、サンタの格好をしたネギ先生と明日菜さんが現れた。
クラスのクリスマス会を抜け出してきたのだろうか。
どうやら妖魔の気配が消えたのは、ネギ先生たちが倒してくれたかららしい。
「昨日からいないから心配したんだよ?」
「す、すみません。クリスマス会の準備で忙しそうでしたので・・・・」
「とりあえず片付けてしまいましょう! 大人数ならすぐ終わりますよ!」
「え・・・・?」
私が了承するよりも先に、二人は妖魔のいる方へ散っていく。
それからやはりサンタの格好をした楓や、トナカイの格好をしたコタロー君も駆けつけてくれた。
妖魔の気配はみるみる減っていく。
(なんだろう・・・・すごく、嬉しい・・・・)
毎年一人でこなしていた仕事だったので、こんな大人数で片付けるのは初めて。
寒さで心まで冷え切っていた私の身体だったが、助っ人たちのおかげでどんどん温まっていった。
723 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:43:23 ID:68L4Qezg
「これで、終わりっ!」
「ナイスやで、アスナ」
「これで妖魔の気配は消えたでござるな。任務完了でござる」
「本当にありがとうございます。予定よりずいぶんと早く終わりました」
私はみんなに、心からの感謝した。
クリスマスにここまで心が温まるのは初めてだった。
思いがけないサンタのクリスマスプレゼントに涙が滲む。
「じゃあ私たちはクラスのクリスマス会に戻るね」
「あ、すみません、私のせいで・・・・!」
「いいっていいって。じゃ、早く戻ってきてねー」
「お先に失礼します、刹那さん」
来てくれた4人は、休む間もなく去っていく。
下にいる子供たちがネギ先生たちを見つけて指差していた。
「下から見えてますよ・・・・ふふ、サンタって本当にいるんですね」
その子供たちの瞳は輝いていて、その瞳を守る事ができたのが今回の報酬のひとつでもあるのだ。
私はしばらくその笑顔を見てから、静かに町を去った。
*
仕事完了の報告をして、私は寮へと戻る。
25日に戻れたのは初めてで、まだお祭り事で賑わうクラスのみんなに捕まりかけた。
だが先に戻っていたアスナさんたちのおかげで、その場は打開。
その時にクリスマスカードも一緒に受け取った。
724 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:44:54 ID:68L4Qezg
「・・・・あれ、そういえばイベント会場にお嬢様いなかったな・・・・」
てっきりクラスの皆さんと楽しんでいると思ったのだが。
気になってもう一度会場を覗いてみるが、やはりいなかった。
もう部屋で休んでいるのだろうか?
(お嬢様の部屋に・・・・いや、それは迷惑か・・・・)
クリスマスに二人っきりで会うのは、ほぼカップルだと知識にある。
しかし私とお嬢様は同性であるし、そういった関係ではない。
だから約束もなしに会いに行くのは非常識なのだろう。
・・・・特別な感情がないといえば嘘になるけれど。
(・・・・大人しく部屋に戻ろう)
私は諦めて自室に戻った。
コートを脱いで、仕事服から私服に着替える。
「おっと・・・・ん?」
コートをハンガーにかける時、先ほどアスナさんから頂いたクリスマスカードが落ちた。
カードを拾い上げ、裏を見ると、そこにはアスナさんの字で一文だけ書かれていた。
『このかが部屋で待ってるよ』
一瞬時が止まった。
まさかお嬢様が私を待っているなんて・・・・嬉しい誤算だった。
私は掛けたコートを慌ててもう一度羽織ると、お嬢様の部屋に走った。
725 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:45:40 ID:68L4Qezg
――ピンポーン♪
「せ、刹那です・・・・遅れました・・・・!」
「せっちゃん、おそいー!」
「す、すみません・・・・もう休まれてると思っていたので・・・・」
「せっちゃん疲れてんなぁ・・・・まぁ入ってぇな〜」
慌てて部屋を飛び出したので、私の息は乱れていた。
息を整えてから訪れればよかったと後悔したが、お嬢様はさほど気にせず部屋に入れてくれた。
部屋に入ると、中からは甘い匂いが漂ってくる。
「ケーキ、ですか?」
「そやえ。ほんまは昨日焼いたんやけど・・・・せっちゃんおらんかったし」
「すみません・・・・クリスマスといえば、いつも仕事だったもので・・・・」
「・・・・もう、せっちゃんそればっか」
「・・・・ごめんなさい」
呆れ顔も含んだ笑顔でお嬢様は言う。
私の顔も自然と笑っていた。
立場と事情を理解してくれる存在は、主従関係を通り越して心地良かった。
「ほな、ほかの料理も出してくるな」
「手伝いますよ」
「ええから仕事帰りさんは座っとって〜」
お嬢様の手料理を食べて、世間話をして・・・・今年のクリスマスは前例のないもの。
私は最初は緊張していたが、お嬢様の優しい調子のおかげで会話は盛り上がっていく。
そして話題は自然とカップルの話となった。
726 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:46:49 ID:68L4Qezg
「お嬢様も、そろそろお相手が見つかるのでは?」
「・・・・うーん、ウチはまだ早いえ。気になる人はおんねんけどな」
「そうなんですか・・・・お相手が羨ましいです。お嬢様に好かれて」
「へ? ・・・・あ、ウチなんかに好かれても、相手さんは迷惑するえ」
「いえいえ、そんな事はありませんよ」
お嬢様は少し驚いた後、すぐに顔を伏せた。
頬が赤い気がしたが、やっぱりこの話は恥ずかしかったのだろうか。
「お嬢様?」
「・・・・なんでもない! それより、冬休みは遊べるん?」
「えっと、仕事は年末年始ですね・・・・あと初詣に別の仕事があります」
話題を変えられた。
お嬢様の興味のあるという方が、気になったのだが・・・・。
しかし私は追及せず、お嬢様の話題に合わせた。
「何するん? また妖魔退治?」
「それもありますが、龍宮の実家での手伝いがあります」
「龍宮さんの家で? ・・・・ほな、せっちゃんの巫女さん姿が見れるんやね」
「まぁ・・・・、・・・・?」
先ほどの話題と同じように、お嬢様の表情が曇る。
なにか悪い事でも言ってしまったのかと慌てるが、どこがいけなかったのかわからない。
何も言えない私に気付いたのか、お嬢様が話を続けた。
「話戻るけどな、せっちゃんはもう誰かと付き合うたりしてるん?」
「えっ!? な、そんな人いませんよ////」
「ほかー、でもせっちゃんはネギ君の事が気になるんよね・・・・うーん・・・・」
「お嬢様?」
727 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:48:15 ID:68L4Qezg
お嬢様の表情がどんどん暗くなってくる。
特にこの話題になってからが原因のような・・・・。
も、もしかして・・・・。
「お、お嬢様、ネギ先生のことが好きなのですか?」
「へ? ううん、ネギ君はかわええ弟って感じやなぁ・・・・せっちゃんがネギ君のこと気になってるんやろ?」
「私は、その・・・・強いて気になる男性ならネギ先生ってだけで・・・・」
「・・・・嫉妬するわぁ」
「え? 嫉妬・・・・?」
もう既にお嬢様は私と目を合わせていなかった。
この流れだと、私がネギ先生に好意を持ってる事にお嬢様は嫉妬してるという事か。
となると、お嬢様は・・・・?
「もう言うてみようかなぁ・・・・クリスマスやしなぁ・・・・」
「え、あの・・・・?」
「ウチな、せっちゃんが一番気になるんや。性別とか関係なしで・・・・」
「・・・・えっ?」
お嬢様の言ってる事を理解しようとして、動きが止まる。
しかしなかなか思考はこの展開についていけず、静か過ぎる空気が部屋に漂った。
「え、それって・・・・その・・・・」
「ウチせっちゃんの事、好きかもしれへん」
「あ、えと・・・・」
「ううん、やっぱ好きやなぁ・・・・」
お嬢様はじーっと私を見て話してくる。
これに今度は私が顔を赤くして俯く番だった。
お嬢様が近づいてくるのがわかったが、顔を上げることができない。
728 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:49:07 ID:68L4Qezg
「せっちゃんはどうなん? ウチの事はやっぱりただの幼馴染?」
「うっ・・・・その・・・・私は・・・・」
「・・・・やっぱ、女の子同士は無理? それとも龍宮さんの方が好きやったりする?」
「いえ、そんな事は・・・・! 私も、性別を気にしなければ、いや・・・・その・・・・」
顔が熱い。
まさかこのような展開になるとは思っていなかった。
精一杯上手く答えようとすればするほど、口はうまく動かない。
「うまくしゃべれんでええよ? ・・・・ウチの事、好き?」
「・・・・・・・・はい」
気が付くとお嬢様は私の背後にいて、私の肩に手を置いていた。
正面で話すのは、私にとって酷だと察してくれたのかもしれない。
「友達としての好きやのうて・・・・恋人として?」
「は、い・・・・」
「ウチら、両思いやったね?」
「・・・・はい・・・・////」
最初の反応で気付かれていたのかもしれない、私がお嬢様が好きだという事に。
肩に置いてあった手は私の首にまわっていて、お嬢様に慰められる様に抱きしめられていた。
「やっぱ、言うてみるもんやな。最高のクリスマスプレゼントやv」
「私もです・・・・仕事が早く終わってよかった・・・・」
「サンタさんたちに感謝やな」
「え、ご存知で? ・・・・あ、もしかしてお嬢様が・・・・」
「・・・・えへへv」
729 :
クリスマス:2007/12/25(火) 20:50:53 ID:68L4Qezg
龍宮が自分から話すなんて事考えられなかったのだが、これで合点がいった。
本当にお嬢様の対応能力には驚かされる。
これで魔法を覚えたら、本当に最強の魔法使いになれるだろう。
「――ほな、クリスマスにカップルする事せなあかんなぁ・・・・」
「え? 何かあるのですか・・・・わぁ!?」
「はよベッドいこ! クリスマス終わってまうやん?」
「ベッド・・・・? え、あの・・・・?」
ベッドに何かあるのだろうか?
なんだかよくわからないが、ここは素直に従ったほうがよさそうだ。
無邪気なお嬢様に引っ張られつつも、私はサンタに感謝して心でつぶやいた。
メリークリスマス、と。
FIN KEYWORD PUZZLE(
ttp://id41.fm-p.jp/35/sieg74/ )
キーワード:『クリスマス』『助っ人』
作成時間2時間の短編。
クリスマス当日に書くという、なんという計画性のなさ・・・・。
イラスト職人様、GJです。
クリスマスにカップルがベッドで何するんだ〜?
とにかくGJ!
作成時間二時間でこれかよ!やっぱ凄イイっす。
ネ申 君 臨!!
メリークリスマス!今日初めて素直に言えたぜ!
>>729 クラフト氏キタアアァァァァァァアァァアァァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
GJすぐる!!!!!
>「――ほな、クリスマスにカップルする事せなあかんなぁ・・・・」
>「え? 何かあるのですか・・・・わぁ!?」
>「はよベッドいこ! クリスマス終わってまうやん?」
>「ベッド・・・・? え、あの・・・・?」
コレは何かの伏線と見たw
出来ればこの続きが見たいww
さて、日付は変わったけどまだ伸びるかな?
ひとえに複線に期待!
最近えr分足りないからさ。アマアマな奴お願いします。
是非是非是非とも!
>>719,729
一気にキターーーーー。GJですっ!!!
まとめサイト管理人さまのSSもGJ!です。
この間の修正版らしいですが断然読み応えましてます!
マジ続き読みたい。
是非書いてください!お願いします!
もうみんな凄すぎwW
クリスマス\(^^@)/
>>719、まとめさん乙!そしてGJ!
2人ともクリスマス当日に何があったか焦らし過ぎ!w
26日になっちゃったけどクリスマス関連のssとかイラストとか
作ってた人がいたら遠慮しないで投下しちゃいましょう!
まとめサイト管理人さまへ
634?の続きが読めへんかったえ〜。
また時間ある時によろしくおま〜。
>>735,736
GJどうもです。
あれが自分の限界なんで続きはご想像におまかせします。
>>737 リンク直したからもう大丈夫なはずやえ〜。
リンクのミスは自分で気付けない事が多いので
教えて貰えるのはマジ有難いです。
最近、原作を読んで大人ネギに段々苛ついてきた今日この頃だったが
SS見てこのせつ分を補給できた。ありがとー
740 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/28(金) 21:11:41 ID:NuE8yH4A
大人ネギがウザかろうが、ウザくなかろうが、どうでもいいが、
最近このせつどころか、この分もせつ分も無いからな>原作。
その辺りがものすごく欲求不満にさせてくれるぜよ。
>>738 じゃあ無理かもしれないが一応…
年齢制限版のスレ(5)>555の"続き"から先がなくなってます
>>741 報告どうもっす。
サーバにファイルはあるんだけど表示できないみたいです。
寝る前にhtmlにして置き換えるので明日の朝にでも確認してみて下さい。
>>740 流石に一緒に居るとは思いたいよね。できれば10話くらい二人のストーリーやってくれたら…いいなw
セットで助けに来るんだよ。その前数話ラブラブ入ってから
せっちゃん寒い・・・もっと近くに来て・・・
とか裏で展開されてるに違いないw
仮契約はどうなったんだー
てかもう本契約でよくね!!
まあフラグ立ってるからいつかはやると思うけど… 待ち遠しい
じっくりいこうぜよ
仮契約未遂→仮契約→本契約未遂→本契約
で4度は楽しまんと
ジャングルの中でピンチになって仮契約…とか普通にありそうだから期待して待ってるんだぜ!
か〜い〜な〜木乃香
未遂で焦らされたい気持ち分かるw
俺も分かるww基本ドMなんでwww
1話丸々使ってベタなラブコメやって欲しい
こんだけ焦らされたら一話だけじゃガマンできないw
一巻分くらい たのむ
754 :
名無しさん@秘密の花園:2007/12/29(土) 18:06:49 ID:CirZ7su9
同意!!
いや!むしろ、このせつで話を独立させて新連載
そんな本あったら天国ですね!
本当に、このせつ来てー。
前から気になってたんだけど、パクティオーの重複ってどうなんだろ
カモが魔方陣引いて寸前まで行った話があったとはいえ
修学旅行京都編のとき、気+魔力でパワーアップとか言ってたのを考えると(後にエヴァに修行無しではそのような効果は出ないと否定される)
あまり信用できないんだよね、カモ。
パクティオー未遂は、出来るかどうかわからないけどとりあえずやってみただけなのかと思ってる
魔力の供給源が時によって変わるだけで出来るんじゃね?
むしろここまで期待させといてやらなかったら赤松ヌッコロスww
759 :
169時間目:2007/12/29(土) 23:06:40 ID:cYBOPwX3
せつな「(お、お嬢様と…き、きすぅ………て違う!キスやない、これは仮契約や!やらしい気持ちなんてこれっぽっちもない!な、ないはずや………けど、こ、このちゃんと…///)」
このか「(ハァ……せっちゃん、顔真っ赤にして、緊張してて、なんやかわぃぃなぁ……照れてるせっちゃん、もっとずぅっと見てたいわぁ…///)」
赤松先生、妄想の膨らむこのせつを今後是非、魔法世界でもお願いします
>>742 おお!見れるようになってる!
素早い対応ありがとうございますm(_ _)m
>>757 ネギとの契約を破棄すればいいじゃね?んな展開あるわけないかw
まぁ赤松なら細かいこと気にしないで全然やりそうだけどな
>>758 まぁ、アる!!?
いや、ごめんなさい、クウネルさんも大量にもってたしな
重複OKと思いたい。むしろバンバンおやりなさい
木乃香も言ってたけどクウネルはナギとキスしたんだろうか…。
詠春もパクティオカード19巻見ると持っているみたいだったな。
もしかするとキス以外にも方法があったりするのか?
キス以外っつったら、もうやること以外考えられないんだがw
でもキスぐらいだったら普通にするんじゃないか?仮契約の為なんだし。
>>764 原作のどっかでキス以外にも方法あるって言ってなかった?
キスが一番お手軽で早いだけであって、別に方法があるはず。
ただし具体的な方法は何一つ明らかになってない
既に作者自身その設定を覚えているのかすら微妙な希ガス
もしも、だ。体液をマスターの体に交ざり合わせることで仮契約になるとしたら、すでに指チュパ(血)で準備は整ってたりして。
キスは唾液をあげることができるから、一番手っ取り早い方法なのかも。
横槍ですまん。
テレビで「近衛家の至宝」なんて書かれてると少しドキドキしてしまふ。
近衛家の至宝=せっちゃん(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
このせつ分が本当に足りないから何でも過剰に反応してしまうw
たとえ、他の仮契約の方法があっても、
木乃香様ならせっちゃん誘導してキスさせると思うんだ
>>772 つまり「普通のキスで仮契約、大人のキスで本契約やえ〜」か?
今年こそ原作にこのせつ話がきて、このスレや同人界が活性化しますように
あけおめこのせつ!
今年も同志たちにとってこのせつな年であるように!!
あけおめ!
このせつもよろしくです!!
あけおめ!
きっと二人はジャングルの中で身を寄せ合って新年を迎えているんだろうね
キャッキャウフフしながら
ウラヤマシス…w あけおめことよろ!
779 :
【小吉】 :2008/01/01(火) 18:57:09 ID:2ofuQ10F
あけおめこのせつ
ことよろせつこの
魔法世界
色んなナニかでピンチになる二人
↓
種の存続本能up
↓
いつも以上にラブアタックする木乃香
↓
せっちゃんもとうとうこのちゃんにキスを、体を許してしまう…
↓
ワッフルワッ(ry
こんな妄想ばかり浮かんでしまう…
その妄想もっと書いてくれw
新年どころか作品世界は2007年にすらなっていないんだぜw
よし…じゃあ投下するか
わっふるわっふる
せっちゃんにお酒飲ましたら、タガ飛んで凄かったりするのかな?
誘い受けでも鬼畜攻めでもバッチ恋
wktk
王道だけどせっちゃんが酔いまくってこのちゃんに甘えるのがいいわw
そういう同人をこの前読んだ。すんげー萌w
酔ったせっちゃんはやっぱいいな。
むしろ酔ったせっちゃんに萌えるために
普段の我慢ばっかりせっちゃんがいるようなものw
「せっちゃん、ごめんな」
「いえ、これぐらい平気です」
買い物の帰り道、あなたが突然言った。
たぶん、買い物に付き合ってくれたこと、
荷物を持ってもらったこと二つを指して言ったのだろう。
私は、彼女に微笑んでみせた。
「おおきに…」
夕陽色に輝いたあなたの笑顔、いつもより深いオレンジ。
彼女の右手には小さな袋。私の右手には大きな袋。
私は気付いていた。
あなたの左手が手持ち無沙汰にしていることを。
知ってて、わざと気付かないふりをしてたんだ。
「やっぱり、それ重そうやなぁ」
「え、」
「これで軽なったやろ?」
二人の間にぶら下がるスーパーの袋から、黄緑のキャベツが見えた。
今日は焼きそばだろうか。それともサラダ?
なんて思考が生まれるぐらい。
「ほんまはな、」
「え?」
「…ううん」
何でもないと、はにかんで笑うあなたに…
ごめんなさい。
*
「明日菜さんっ、お嬢様はっ…」
「しっ…」
彼女の部屋に駆け込む私を制止する声。
二段ベッドの下に寝ている彼女の顔は
分厚い布団によって隠されていた。
「微熱だから大丈夫よ」
「そう、ですか…」
「刹那さんのせいじゃない」
その場を去ろうとする私に、目の前の彼女が言った。
気持ちが顔に現れていたのだろうか。
いとも簡単に見透かされ、私は戸惑いをも顔に出してしまった。
「木乃香のそばにいてあげて」
「……」
「風邪引いたときって、不安になるから」
わかるでしょ、と微笑する。
「大好きな人に、そばにいてほしいんだよ」
気付けば、私は彼女のベッドの横に座っていた。
ほっぺたをいつもより朱に染めて眠っている。
あのとき、私があなたの気持ちに気付いて…
私があなたの願いを叶えようとしていたなら、
この胸の重みはなかったんじゃないか。
「お嬢様」
起こしてはいけないと分かっていても、
あなたの名前を呼ばずにはいられなかった。
「ん…」
「お嬢様、」
ごめんなさい。
知ってたんです。
分かってたんです。
見えていたんです。
あなたのオレンジ色の心。
「せっちゃん、来てくれたん…」
小さな声でささやくようにあなたが喋る。
私は聞き漏らすまいと身を屈めた。
「苦しくないですか?」
「ううん…眠いだけ…」
「そう、ですか…」
寝たら治るのだろうけど、心配で心配で気が気ではない。
馬鹿じゃないかと思われるくらい過保護になるのは、
きっとあなたにだけ。
笑われたっていい。
あなたに拒否されたって構わない。
「お嬢様、ごめんなさい」
もう一度言った。
「…なにが?」
それっきり押し黙る私。
彼女の顔を困ったような顔して覗いた。
目を閉じて、柔らかく微笑んだそれ。
「うそ。わかっとるよ…」
あなたが不器用なことぐらい、知ってる。
それでも、少しずつ変わっていくあなたが嬉しい。
せっちゃんは、自分の気持ちに臆病になってるだけ。
「ウチ…せっちゃんと、買い物行きたかっただけ…」
「でもっ…」
「そのあとやから…具合悪なったん…」
あなたは嘘をついている。
いつもより赤かったあなたの頬。
違うことに気付いて、あなたの身体のことに気付かないなんて。
「せっちゃん」
「…はい」
「ウチが今してほしいこと、わかる?」
「え…」
少し見開かれた緋色の目は、ちょっぴり潤んでいた。
それでも、綺麗で一切の曇りもなく澄んで。
「せっ、ちゃん…」
「…、…」
私は、恐る恐る手を伸ばした。
あのときのあなたの気持ちが、
まだあなたのオレンジに残っているならば…
布団の中にそっと手を入れて、あなたの
小さな手のひらに重ね合わせた。
小さなそれはとても熱くて火傷しそうなくらい火照っていた。
「気持ちええ…」
あなたがつぶやく。
今のあなたにとって、私の子どもみたいな手は冷たいのだろう。
「あ…」
「どうしました?」
「風邪、うつってまうかも…」
「え…」
「手、放して…」
そう言われたままに、放してしまう…これがいつもの私。
間違えてしまうのが怖かった。
傷付けてしまうのが怖かった。
でも…
「じゃあ、こうしましょう」
あなたの薬指と小指を、キュッと握った。
「せっちゃん…」
「安心して眠ってください…このちゃん…」
ずっと、握ってますから。
あと、たぶん風邪はうつりませんよ。
だって、私は…
お嬢様馬鹿なのだから。
FIN
最近投下少ないので投下してみた。
というわけで皆さん風邪引かないようにw
お目汚し失礼いたしました。
お嬢様馬鹿って……四六時中微熱持ちのようなモノじゃないの
でも可愛らしいわね
…………って赤毛で色黒巨乳のおねーさんが言ってた。
…………ゴメンナサイ。
描写されてるのは日常の風景なのに
詩的な雰囲気の微笑ましさが良いなあ。
GJ!癒された
GJ!!
オチがいいw
綺麗な文章だな。
ポエティックで不思議な気持ちになったぜ。乙。
GJありがとうございます!
実はこれ自ブログの文章ちょっといじったやつw
またいつか投下したらそのときはよろしくです。
文体や絵を見ただけで誰の作品か分かってしまう自分が怖い。さっちゃんGJ
駄作投下。
>>444-471 の後日談みたいな話。
駄作すぎて申し訳ない本当に。
書きためてたのあったからとりあえず投下。
このせつ分の補充には足りんだろうが,
保守ってことで。
木乃香自慰編です。嫌な人はご注意。
まだ‥‥ドキドキいってる‥‥。
初めてせっちゃんと肌を合わせた。あれから少し日も経つけど,思い出すとあの時みたいにドキドキした。
うちは,せっちゃんと仲直りしたかっただけやのに‥。
せっちゃんのホントの気持ち‥‥知ってしまった。
うちはそんなつもり全然なかったんや。
せっちゃんに打ち明けてもうたうちの秘密は,結構前の話や。
まだ好きな人なんよう決まっとらんうちにとって,自慰の相手なんて誰でもよかった。
かっこええ人はかっこええと思うし,いつかうちも素敵な人と恋に落ちるかもなんて憧れもあった。
偶然,クラスの話題でそんなことが持ち上がって‥‥。
そん時は,アスナと委員長が高畑先生とネギ君を話題に盛り上がってたけど,うちは笑いながら色々考えてた。
うちの好きな人って‥‥。
その夜,ベッドの中でそんなことを思い出しながら,ふとせっちゃんのことが思い浮かんだ。
うちの大事な幼馴染,今は少しさみしい関係だった。
もしもせっちゃんが昔みたいにうちと仲良くしてくれたら,優しくうちに触れてくれたらと想像して,
何気なくうちは自分の体に触れた。
忘れてたぬくもりを思い出す。せっちゃんの優しい顔がうちの中に広った。
淋しくて,悲しくてうちは自分自身を強く抱きしめた。
そしてそのぬくもりを求めるように,うちはせっちゃんを想像しながら自分の体に手を伸ばした。
そっと胸に触れると,なんだか背筋がゾクっとして変な感じがした。
それがせっちゃんの手と思うとやめられなくて‥‥そのままもっと触れて欲しくて。
うちのこと抱きしめて欲しくて,想像の中でせっちゃんのことを膨らます。
少しずつ感度が上がっていったうちの体は,もう普段とは全然違ってた。
熱っぽくなって,熱い溜息がこぼれる。上で寝ているアスナに気づかれんかとドキドキしてしまう。
うちは,そっとショーツの中に手を入れた。うちの一番感じるとこも‥‥。
せっちゃんに優しく触れてほしくて‥‥。
一番無防備なうちをせっちゃんに預けてしまいたかった。
うちは,自分の口を押さえながら,声が出るのを必死にこらえていた。
気を抜けば,せっちゃんの名前も呼んでしまいそうだった。
うちは,熱く込み上げる感情とともに果てた。
アスナにも,ネギ君にも気づかれないように,せっちゃんのことを想って‥‥。
このとき,感じたのは罪悪感。
せっちゃんにこんな不純なことに利用してしまったことに対して。
そして,自分自身への戸惑い。だからこれは,ずっとうちの秘密やった。
でもせっちゃんの告白を聞いて,うちの胸の奥で何か高鳴る想いがあった。
好きってどういうことなんやろう。
うちはせっちゃんが好き。他の誰とも違う。せっちゃんが大好き。
何だかようわからんけど,うちはあの時の感情が少しずつ蘇ってくるようだった。
せっちゃんがあんまり可愛らしく感じてくれたから,
うちは楽しくなってせっちゃんにたくさん触れた。
いつもそっけなくしてるせっちゃんが,あんなに乱れるなんてそうそうお目にかかれない。
うちの前だけでは”そう”なのかなと思ってたけど,そういうわけでもなかった。
あれから,二人きりになることもあるけど,そんな雰囲気になることはなかった。
キスをねだるとせっちゃんは恥ずかしがって逃げてしまう。ほかに誰もいないのに。
節度がって言うけど,じゃあはじめてのあの時はなんなんだろう。
ドキドキしたままうちはあの時のせっちゃんを思い出した。
うちが触れるたびにとろけそうに喘いで,恥ずかしそうにしながらもうちのこと感じてくれた。
(うちもせっちゃんに触れられたら,あんなんなってまうんやろか?)
うちは自分がせっちゃんにしたように,せっちゃんがうちを抱いてくれるような想像した。
(あぁっ!!)
実際に何も触れていないのに
せっちゃんがうちの首筋から胸までキスしてることを想像したら,なんか変な気分になった。
体の奥のほうで疼くような感じがする。
(お嬢さま‥‥。)
せっちゃんはうちのこといつもお嬢様って呼ぶ。
でもそれはせっちゃんらしくて,でもやっぱこのちゃんって呼んで欲しくて‥‥。
うちはせっちゃんにいろいろ呼ばれている想像をする。
せっちゃんの声が,記憶に新しいせっちゃんの声が脳裏に響く。
胸に這わせた手は,その先端を捏ねまわす。
せっちゃんの指がうちを追い立てる。
(乳首たっとうよ。感じとるんね‥‥。)
声が漏れてしまいそうで,必死に口を押さえた。
(あぁ‥‥せっちゃん‥‥せっちゃん!!)
刻み込まれた感覚が甦る。また触れたい。
今度は触れてほしい。そんな気持ちがあふれてしまう。
我慢できず,うちはショーツの中に手を伸ばした。
そこはもう凄く濡れてて,自慰でそんなに濡れたことは今までなかった。
(こんなに濡らして‥‥気持ちええの?)
せっちゃんの声が響く。
(気持ちええ‥‥気持ちええよ,せっちゃん。でも本当はせっちゃんに触れてほしい。
触ってほしい。うちのこと抱きしめて‥‥せっちゃん。)
うちは陰核を濡らしてから,その奥に指を進めた。
(せっちゃんは入れてほしいって言ったえ。うちまだ入れたことないけど‥‥。)
そっと指を濡れた部分へ挿入する。
少し痛みを感じたけど,そこそこすんなりおさまった。
指の腹で内部のあちこちに触れる。
気持ちよさよりも痛みが勝ったけど,しばらくしたら落ち着いてきた。
せっちゃんが好きなとこはっと‥‥。
腹側の少し肉厚の壁を揉んでみた。
鈍く響くような感覚が体の奥に響いていた。
(あ‥‥なんや‥‥この感じ‥‥特別気持ち言い訳やないけど,なんか変な気分になる‥‥。)
息苦しそうな,重苦しいようなまだ快感とは遠いが,体に響くような感覚を覚えた。
うちは指を抜き,再び陰核を濡らし,撫でるように触れた。
電気ショックのような刺激が走った。
包皮の上からの刺激なのに,体が揺れるくらいの快楽を感じた。
軋むベッドの音に驚いて,不意に理性が戻る。
うちは慎重にラストスパートをかけた。
絶頂を迎えたうちの体は全身汗だくで,ほんのり赤くなってるみたい。
まだ体がホクホクと熱いのがわかった。
(せっちゃん‥‥。)
もう肌を重ねることはないかもしれない。
あれはただの気まぐれ。
求めすぎた心を埋めるために体が起こした代償反応かもしれない。
でももう大丈夫。
疲労のためか,木乃香はすやすやと眠りについた。
しんと静まり返った部屋に,淡い光が灯り,そして消えた。
一方そのころ刹那の部屋では‥‥。
「あわわ。」
護衛のためにちび刹那を木乃香の身辺に配備していた刹那は部屋で一人赤面硬直していた。
マジお目汚し御免。ダッシュで逃げるわ。
最近スランプなんだわ。ネタ的に。妄想が降ってこないもんで。
しかも長編手こずってるし。せっちゃんの誕生日に間に合えばいいなぁ。
やっぱSS職人や絵師の皆さんすげぇや。
皆さん、あけおめです。
新年早々、投下現場に遭遇しました!
>>795、
>>808 GJですっ!どこがスランプやねんww
>>808 GJです!
あなたが描くSSにはいつも癒され満たされます、主に下半身が
せっかくのお正月、着物を着たこのせつとかはどうでしょう?(時期遅れかもだが)
「せっちゃん、あけおめことよろ!新しい年の幕開けやなぁ〜………て、ことで……姫初め、せぇへん?」
「明けましておめでとうございます、お嬢様。………は?お嬢様いきなりなにを?…て、なんでそんなにじりよってくるんですかぁ!ちょ、ま…目つきが妖しいですってば!」
やっぱ木乃香→刹那はいいなあ〜
しかも独白ってのがまた萌えるんだ
>>808 最後いいなwせっちゃんが覗いてたってw
いつもいいssをありがとう!
そして自分も正月とか新年とか誕生日とか全然関係ないやつだけど、
今、絵描いてますのでお待ちを。
ちょっと宣言しとかないと完成しなそうだから言っとくわ。
「の…覗いてたなんて人聞きの悪い…。
私はただお嬢さまの身辺の警護をしていただけで……。
ぐっ、偶然です。
お嬢さまと二人きりの時にキスをせがまれて逃げ出したけれど、
その後、興奮して落ち着かなかったからなんてことはないんですからね!」
とツンデレ風に刹那に言い訳させてみる。
みんなGJさんくす。
おいらの駄作に感想もらえて嬉しいよ。
また書きたいからシチューとか落としてホシス
文章へただけど、このせつをこよなく愛しているノダ。
イラストもwktkして待ってるぞ。
んー、シチュかぁ・・・
初詣ではぐれてしまい、ナンパされた木乃香をせっちゃんが華麗に助けるとかー
あとは、ネギたち含めみんなでスキー(スノボー)に行って・・・ナンパ?(結局
うん、全然いいの浮かばないけどいつぞやの祭り発端者としてまたも祭りが起こって欲しいと願ってる。
スキーで怪我、温泉とか。
お外で待ち合わせで先に待ってて、ほっぺたとか鼻が冷えて赤くなったせっちゃんをこのちゃんが暖めるとか
キスで
818 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/10(木) 19:17:07 ID:p1d0IlGV
萌えあげ
皆が萌に飢えているのはよくわかった。
16日から始まるなんて
赤松先生は俺らを殺そうとしているに違いない。
もし200時間目に刹那も木乃香もいなかったらどうすれば…。
ガチで泣く
アク禁だとおもってたら終わってた〜
>>822-824 反応サンクスです!
次はもっと精進します!
あまりにオクテなせっちゃんに、じれたこのちゃんがパルに
「理性の切れた黒殺那」を作ってもらって過激な受けに目覚めちゃう電波が来た
最近、飲みすぎて病んでるのかな
ただ、たまにせっちゃんから求めて欲しいだけなのに
ちょ殺那って誰ww
俺なんて放置されすぎて黒くなった木乃香の夢を見たぜ…ちょっとかわいそうだったorz
いや、ごめんなさい
尻にたくさん葱詰め込んで謝りますから・・・
いや、玉葱って・・・夕凪の鞘とかダメぇぇ
貴方の小説はバスの中で読むもんじゃないですね。ニヤニヤを押さえるのまじで大変だ。
>>829 む、胸にキュンキュンくる…
あなたが描く二人の営みは、萌えエロ?
一粒で二度美味しいみたいな感覚です
GJ!!
>>829 これを機に前のssとかも読み返してきちゃったw
いいね〜やっぱ潤うね〜いいエロがくると
久々だったから沁みたw GJ!!
明日のマガジンは・・・爆
叫びたいのはこっちだよorz
何かあるのか?
今週のマガジンでせっちゃんが錯乱してる
二人でいちゃいちゃなかった…orz
せっちゃん裸の衝撃よりお嬢が隣にいないことに大きなショックを受けた
赤松アスセツコンビ好きだものね
ふて寝してくる
でもそれは『アスナ+せっちゃん』だろ!?
なんで明日菜なんだorz
いや、みんな良く考えろ
これはきっと、木乃香が危険な目にあって刹那が光の速さで助けに行くという
王子様的EDなんだ!
むしろ月読とガチってせっちゃんがズタボロになったとこで
このちゃんが颯爽と登場して回復→逆転勝利てな流れをお願いしたい。
もう来週分から
おまえらの誰かが描いてくれよ…
このちゃん…
刹那、誕生日おめでとう!!
せっちゃん誕生日おめー!
せっちゃん誕生日おめでとう!
俺も二人が一緒にいないことに絶望したが、愛し合う二人が離れ離れになるのは
演出上よくあることな気がしてきたぜ!
二人が一緒だったらネギ探すだけで終わってまうから、殺伐とした魔法世界って感じしないし
これは修学旅行以来の大きな見せ場が来たと期待したいね。
848 :
sage:2008/01/17(木) 01:40:29 ID:3kh3LJkr
おめでと〜!せっちゃん!!!
スマソageてしまった
せっちゃんおめでとう!
せっちゃん誕生日おめでとうぉぉおおおお!!!
「なぁせっちゃん、プレゼントは何がええ?」
「私の様な者にプレゼントなんてとんでもございません!...............お嬢様が傍に居て下さるだけで.............」
せっちゃん誕生日おめでとう!!
せっちゃん誕生日おめでとうだZE
せっちゃん誕生日おめでとぉ〜☆
せっちゃん生まれてきてくれてありがとう!
原作よりもカラーページのneoにときめいてしまった俺は異常。
せっちゃーん! せ、せーっ、セアアーッ!! セアーッ!!
せっちゃん、誕生日おめでとうございます
せっちゃん誕生日おめでとう
今週のこのちゃんを心配するあまり
ブッ壊れた泣き顔に萌えちまったぜこん畜生w
誕生日だってのに、某スレの影響かせっちゃんが
龍にんに"いろいろ"されそうになりながらも何とか逃げ切ったとこで
このちゃんに捕まってドナドナされてく妄想が止まらなくてごめんなさい
OCN解除ギリセーフ!
せっちゃん誕生日おめでとう!!
まだ17日!
せっちゃん誕生日おめでとう!
このちゃんと末永くお幸せに!!
アク禁切れずアウト。で携帯カキコミ(*´Д`)=з
このすきに書きかけのSS書いてやる〜。
それにしても今週のせっちゃんエロ杉ww鼻血出そうだ。
誰か翼攻めでSS書いてくれよ。誕生日記念でさ。
ここで話すことじゃないって、分かってるけどさ・・・
せっちゃんの中の人が、小林ゆうさんで本当によかったと、今日再確認した
ゆうちゃんのお祝いメッセージに号泣…
ゆうさんホントせっちゃん大事にしてくれる
>>859 せ「ひ……ひどい目にあった…。」
腰やおしりをさすりながらせっちゃん登場
こ「あはっ。せっちゃん人気者やな。うち以外にもいろんなひとに遊んでもろてきて。」
せ「ぁ……お嬢さま。」
こ「せやけどせっちゃんはうちのもんやから、締めはうちがせんとなww」
優しく撫でさすりながら刹那をたらし込む木乃香
せ「…ふ……お嬢さまぁ」
こ「心配せんでもええよ。うちが優しく慰めたげるからな…。」
てな感じでドナドナしてくんだろうか?
漏れも某スレに洗脳されてる…。
このあとお尻とかいじられちゃったりするのかなぁ?
だれか、PCでこのせつの同人誌見れるサイト知らないか?
よく覚えてないんだが、ブックマーク全部消えてしまって困っている。
知っている人いたら教えてもらえると助かります。
スレチだったらごめん。
とりあえず、同人 保管 でググれ
後はそこら辺から飛べ
あれ?誕生日SSは?
>>868 ありがとう、やっぱ頼りすぎるのはよくないよな。
頑張ったら行き着くと思うから、地道に頑張ってみる。
とりあえず、レスさんきゅ。
大規模アク禁の影響か,最近書き込み少ないね。
このせつ分が足りん。
せっちゃんの羽根をもふもふしたい。
単発でいいからネタ思い浮かんだら書けばいいんだよ。昔は一言レスみたいのばっかだったし
明日か、せっちゃんがどんなアレな目に合わされるのか楽しみだ
先生あぼーん中ってことは、ピンチった時に助けに来るのは、
どう考えても、お嬢様?
こ「なあせっちゃん、ちょっとお願いがあるんやけど
………羽、見してくれへん?(モフモフしてみたい)」
せ「え、羽を、ですか?………
……………わかりました、…ん、ぅん!!」バサッ
こ「わぁ〜、これがせっちゃんの!
ちょと失礼さして、と…」サワサワ
せ「ん…!ちょ、お嬢様、その触りかたは
……ふぅん…ん………ぁん!」ビクビク
こ「天使みたいで、ほんま綺麗やなぁ〜
それに…クンクン、ええ匂いやし…」ナデナデ
せ「ぅん!……あ、あんまり、…ハァハァ…
…触られ、続けると……も、もう我慢が…」ウズウズ
こ「え、なんて言うた?」
せ「………プチ、このちゃ〜〜〜んッ!!!」ガバッ
こ「ちょ…やぁん!…も〜せっちゃん、そないがっついたら
あかんえ、……ん……ふふ、くすぐったいわぁ………ぁん!」
せっちゃんスイッチオン♪
『もふもふ』
なんか『ぱふぱふ』を彷彿とさせる響きがある気がするのは俺だけ?
まぁやわらかいものに顔をうずめてウハウハするんだから同じかもしれんw
誰も今週号について触れないんだな
再来週に期待、か
ラカンのとっつぁんのアホっぷりとか
ロリ倉ハァハァ(;´Д`)とか面白くはあるんだが物足りないなあ。
とりあえず件の薬でロリ化してもこのちゃんはせっちゃんを弄り倒すんだろうなと思うんだ。
とりあえず、某狙撃手&くノ一がせっちゃんをロリ化させて誘拐しない限りは。
ってとりあえずを連呼すんのはやめとこうぜ俺
来週号は月詠にせっちゃんが襲われそうになるところを(性的な意味で)
木乃香が華麗に助けるというストーリーでおk?
あーそれで月詠VS木乃香になるわけだ
勝負種目はせっちゃん!
賞品じゃなくてかw
どれだけせっちゃんを満足させられるかっていう競技でおk?
せっちゃんについて知ってることを言っていく競技w
それかガチバトル
あ〜っと、そこでなんともつれてドンブリな展開に!!
なんてのは邪道?
邪道だと思ふ。
やはりこのちゃんの黒オーラ及び強大な魔力で月詠撃破。
それで感心しているおr凹んでいるせっちゃんを手篭めに!
って展開はどうよ?
せっちゃんを助けにはいったはいいが、
苦戦するこのかを颯爽と刹那がかっさらって援護。
そんでもってダブルで月詠撃破ってのはどうよ?
やっぱかっこ素敵な展開キボン
まさかの2対1か…
でもこのせつタッグで戦闘見てみたいw
ここはまさかのこのせつ合体攻撃じゃね?w
>>891 えろい意味でか?
つか、このちゃん・・・縄とかはまだ、まずいと思うんだ
明日菜スルーしすぎだろw
アスナは脱ぎます
このかも脱ぎます
刹那は木乃香の裸を見て鼻血をたらーと
隣では明日菜の裸見た月詠が鼻血をドクドクと(ry
神鳴流は鼻血ブーのアビリティをデフォで備えています。
でもそんな展開もイイ(≧▽≦)ゞ
久しぶりにせっちゃんのアワアワ京弁が聞きたいw
先週このかの居場所は分かったみたいなこと言ってたから
一緒にいなくてもすぐに出てきそうだよね。結構展開にwktkだぜ
貧民街でヒーラーとして匿われたこのちゃん発見
↓
せっちゃん欲求不満爆発
↓
「ひやっ、駄目やせっちゃん!!アスナが見とるぅ」
「私をこんなにいやらしくして離れた、お嬢様が悪いんですよ」
「アスナさんにも、お嬢様のいやらしいところ見て貰いましょうね」
うん、医者行ってくる
先生、このせつ分が不足してるんですがどうしたらいいですか?
このせつ分不足症候群が発生してますね。
特効薬はただ一つ…。
激烈なこのせつ分の補充しかありません!
激甘で激エロなこのせつ分を早く補充しないと。
恐らくは欲求不満の後に急激な反動が……。
あ……マズい……私も…このせつ分が……あぁ……。
ぼくの顔をあげるよ。
いらにゃい(・ω・)/
えちーのはいいから、きゅんきゅんするようなこのせつを所望する
同じくキュンキュンするのキボン
先生!
キュンキュンくる薬はありませんか?
ちょっと古いネタで書きかけのSSとかならあるけどね。(純愛系)
別ネタで,森の中でたき火を囲んでこのせつ青姦とかどうだ!!
う〜ん,俺もキュンキュンしたい。このせつ分低下禁断症状発生中‥‥。
>>908 なんでもいいから来やがれ!!落とす前からGJだぜ!!
つか、そろそろ重用な事を決めよう。
せっちゃんが近衛刹那になるのか
このちゃんが桜咲このかになるのか
・・・を
混ざり混ざって近咲と言う苗字が生まれる方向でどうだろうか
俺は某神サイトの影響でせっちゃんが近衛家に婿入ることになっとるZE★
>>910 せっちゃんはあくまで近衛家に仕える身。よって近衛刹那になるのが自然だろう。
>>910 近衛家を継ぐ為にもせっちゃんが婿入るしかないよ
そもそも、桜咲家ってどんなとこか出てたっけ?
出てないな。もしかしたら詠春の実家か知り合いの神鳴流の家か
神鳴流の家じゃないかな。
>>910 え?近衛家のしきたりで幼少の時、護衛に付いた神鳴流剣士が許嫁になるんじゃないの?
で、16歳になるまでに他に意中の相手がない場合に祝言をあげるんじゃ
よう!俺。
なんか今書いてるSSと似たようなシチュだったぜ。
そろそろ次スレ考えないか?
今度こそ980あたりで次スレたてよか。
今453kbだから,この調子なら500kbはこえなさそうだし。
どうだい?
記念すべき、その10か
愛されてるなぁ
あれ?俺少数派?
近衛家の年寄り連中に反対されて
このちゃん幽閉されてせっちゃんが血眼でさらいにきて
二人で魔法世界に逃げるんだけど追っ手のラスボスがエヴァ様で
このちゃんは記憶喪失に!せっちゃんは白き翼をもがれ!
反対していなかった父上の手引きで隊長と忍が二人を救出するんだが!
続きは脳内。
何その燃える展開w大長編に期待ww
何気に木乃香の裏スカカードに萌えたwww
>>922 そういうの燃えるわ
ラブラブ甘々なのもいいけど、数多の苦難を乗り越えて結ばれる恋に勝るものは無い!!
927 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/28(月) 01:16:59 ID:tnC9X5jo
あげ
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た w
スゲー読みたいぜっ!
>>922 かなり面白いと思うが、オレ的に「翼をもがれ」は嫌だ。
せめて、大傷をおってとかならいいが、↑だとグロくなりそう。
そういうのニガテな人もいるからさ、
>>928 支援ッ!
>>930 それをせっちゃんが無理して治して、再び生える
ってのは、最大の見せ場かとおもうさね
あ、生えるのは翼な?
>>933 名台詞ktkrwwww
燃えて参りました、長くなるかもしれんが書きたい!!っていうか冒頭部分は書けた。
せっちゃんの翼はなんとか縫合できるも、重傷の後の強すぎる治癒のせいで、消耗して昏倒
このちゃんが、慣れない攻撃魔法で追手を迎撃するも、加減ができず殺してしまう
情緒不安定になったこのちゃん暴走みたいな
なんか自分の妄想にコテコテと色をつけてもらえるって嬉しいな
あーもがれるってより深手を追うの方がイメージなんだ
グロごめんな
脳内のせっちゃんは人間体じゃ治癒力ないから
『妖』に変態してしかもこのちゃんが記憶を失うのは
続きは脳内
鋭意執筆中の人!
上がるの楽しみにしてるぜ!
桜が咲いていた。
並木道を埋め尽くすように植えられたそれから花びらがちらちらと散っている。
まるで別の世界のような美しさに歩みを止めて見入ってしまう人も少なくない。
まぁ、私のことですが。
……こんな風に咲いていたんだ。
何度となく見てきた筈の桜なのに可笑いですね、綺麗だなんて思ったのは初めて
です。
きっと、今までの私では感じることの出来なかった気持ちだろう。
散り行く花びらを手に取る。手の平に佇むそれは淡い淡い色を湛えて春の訪れを
体現していた。
ふふ、と小さく笑って隣を歩く人が私の髪に触れた。
「花びら、付いとるよ」
「え?
あ、すみません」
慌てて髪をぱたぱたと叩く。
はらはらと幾つか落ちていくのを見て笑ってしまった。
「間抜けですね」
「剣士ともあろー者が頭上を許すなんてっ」
「申し訳ありません」
冗談めいたその口振りにまたも笑う。
それにつられたかどうかは定かではないが、お嬢様も咲く花に負けずとも劣らぬ
笑顔を返してくれた。
お嬢様と背中合わせに立つ桜に見惚れるふりをして、その実この人を見ていたの
は……言うまでもなく。
「みんな浮れてまう季節やねー」
「…はは」
あまりに浅はかな誤魔化し方がばれたのか、とぎくりとする。
「…まぁ、ウチも浮かれるし?」
「え、
……わっ?」
不意に手を取られて躓きかけた。
「走れぇ〜、せっちゃーん」
「お、お嬢様ッ」
どこに行くつもりなのか、等と問う隙さえなくて引かれるままに走る。
二人をけしかけるように、追風。
風に乗り桜が舞散る。
お嬢様と、私を……認め祝うかのように。
そう、桜だけが。
「あんな?」
「はい」
もうじき桜も終いな3月半ば。
見納めの為に2週間前に走ったあの並木通りを歩きながらお嬢様が言った。
その目はどこか遠い所を見ているような気がして、視線を辿る。
先には蒼い……蒼い空。
少し目を瞑っている間に風は初夏のそれに変わるのだろう。
それくらい澄切った空だった。
「あの、真面目な話……したい」
「は、い」
目線は合わない。
だから同じ空を、雲を観る。
「ウチな」
学生鞄が心許無げに主の手で揺れている。
…何をおっしゃるのだろう。
その揺れはきっとお嬢様の戸惑いを表している。
そう…感じたから、少しだけ迷ったけど空いた片手を取った。
空は綺麗で眺めるのは好きだけど、あなたのほうが綺麗だから。
……目線、揃いましたね。
「…あ、ぇ、えと……」
つないだ手は照れくさいのを所在無さで隠そうとしているのか、もぞもぞ動いた
。
「聞きますよ」
きゅ、と気持ちを指先で伝える。
何を話してくれるのかはわからないけど、でもあなたが話すことならば私は何だ
って聞いて差上げたいのです。
私は従者であり、同時に守護者。
そして、……あなたを想う者。
「う、ん。
えっと、な?前…から思っててんけど、ウチ…な」
「はい」
「せっちゃんが、……ウチの、ウチ、せっちゃんと、
本契約、出来たらな……思ってて、な?」
「はい」
「だから………それを、あの、せっちゃんに……聞いて……ほしかった。です」
「はは」
語尾が敬語だったのがこの人の緊張を物語っていた。
「………笑うとこちゃうわー………」
「あはは、すみません」
「だから笑うとこ違うー」
「…すみません。
嬉しい、です」
「………ほんと?」
立ち止まって、ぽんぽん、と頭に触れた。
「正直なところ若輩の身には余る重責ですし、……私に務まるかどうかもわから
ない。
だけど今の立場を…私は…正当化したい。
だから、だから、お嬢様がそう望んでくださるのなら……私は……謹んで、」
「うん!」
言い終わらないうちに抱き付かれて、残った言葉は宙に洩れた。
「ウチ、せっちゃんといっしょがえーから!」
満面の笑みと、望む未来を携えた腕が私を包む。
あぁ、……私は。
「………あなたを、
お守り致します。
我が命に………、換えてでも」
「それはあかんてー」
「え」
「せっちゃん死んだらウチ生きてかれへんやんか。
言い直しやー」
…はは。
敵わないな、全く。
最高の言葉を以て忠誠を誓っているというのに私の主君ときたら。
「…あなたをお守り致します。
命、……続く限り」
ぎゅう、と強くなる腕と近くなるぬくもり。
「ごぉかくっ」
春の名残、桜の花びら。
はらはらと。
*****
名?
桜咲刹那。
異形の者。
忌むべき翼を持つ者。
その翼は白く、殺めた者の流す血がよく映える。
その髪、瞳、全て偽り。
だが…………。
我が主君への忠誠、其れは決して偽りでないと半妖の身も顧みることなく神にさ
え進言しよう。
私のけがれた心や身体にこびりつく鬱屈は未だ自身を苛むが、それすらも知りなが
ら……あの人は。
お守り致します。
我が命、続く限り。
『この命、魂、只其の為だけに或るのだから』
生まれが、血が何だと云うのだ。
私が、あの人が。
互いを必要としているのならばそれで生じる諍いも構うものか、全てこの刃で薙
払ってくれよう。
………………………。
「せーっちゃんっ」
「わ」
突然背中にどん、と突撃されてよろけそうになるも何とか踏み止どまる。
振り向くと確認するまでもなく、お嬢様が笑っていた。
「お昼〜っ食べよ?」
「はい」
可愛らしく包まれた弁当箱を顔まで持ち上げて笑うお嬢様を見て、改めて思う。
大切な人だ、と。
若干冷やかしの声の混じる喧騒の教室を抜け、屋上へ上がる階段へ向かう。
「今日なー、アスナが卵焼き食べたいブヒって言うてたからなー、作ってきたん
やけどな?」
「はい」
「ちょっと…焦げてもーて」
「ははは。
アスナさんは好き嫌いありませんから大丈夫でしょう」
「せっちゃんは?」
「え?」
「好き嫌い」
「私ですか」
「うん。
好き嫌い……焦げた卵焼きは…嫌い?」
少し考えて、それから。
「なんでも。
好きです」
お嬢様が作ってくださったものなら尚更だ。
…そこまで言える甲斐性が欲しいものだな、と内心苦笑する。
「わ、いい天気だ」
屋上の扉を押し開くと、目の前に広がった気持ちのいい空。
登校の際にも見ているけどここは空が近いから余計そう感じるのかもしれない。
「夏ー!!」
「早すぎです」
窘めるように笑う。
だってまだ桜が散って間もない頃だ。もう2、3月待って戴かなければね。
「あそこにしよかー」
「はい」
陽射しは穏やかで、日向ぼっこ日和の異名でも取れそうな程暖かい午後。
ひとつ年が上がり進級したばかりだからか、見慣れた風景も何故か新鮮に見えて
しまう。
それは隣に座るこの人にしたって同じこと。
手を伸ばして少し髪に触れた。
「伸びましたね」
「ぅえ?!」
「髪」
狼狽える様が可愛くて、つい。
「正装に映えそうです」
「……あんまからかわんといてー。
……照れるわぁ」
「からかったつもりは」
「わかってる…けど、せっちゃんに言われると別やのー」
「割と頻繁に言われている気がするのですが」
「…むぅ。
………せやから、せっちゃんは、
……別や」
…………。
照れた横顔、春の陽光。
「卵焼きは…、焦げていたほうが好きです」
「…せっちゃんフォローど下手やな」
くく、と零れた笑いを掬い私も笑う。
静かな屋上に繋がる空に浮かぶ雲がどこまでも緩やかに流れていた。
「本契約?」
「ん」
「刹那さんと?」
「うん」
「やっぱりかぁ」
ついさっきまで悪戦苦闘していた課題はすっかり机の隅に押しやり、明日菜はニ
コニコ笑う同居人の話に集中する構えを取った。
「やっぱりって?」
「や、いつかはすんのかなーみたいには思ってたけど、ホラ、ネギだってパート
ナーを見つけに来たみたいなとこあるじゃん?」
「うん、そやね」
「ネギの先を越したね〜」
「まだやて。
まだせっちゃんに言うただけでお父様にも話しとらんもん。
せっちゃんとアスナだけや」
「はは、親友の特権っ!
刹那さんなんて言ってた?」
くるくるとペンを回しながら聞く。
「ありがとうございます、やて」
「あは、なんか『らしい』なぁ〜」
その光景が目に浮かぶ。
片膝地面に預けこうべを垂れる姿がこんなに似合うのも早々いないだろう。
微笑ましい気になって、明日菜は鼻歌など歌ってしまうのだった。
「なんやアスナご機嫌やなぁ?」
「えー?娘の門出を祝う親の気持ち?みたいな?」
「結婚ちゃうわー」
「人生の伴侶と似たようなモンじゃんっ
ハルナに聞かれたらネタにされること間違いナシ」
「言わんよ、まだ。
……許してもらうんが先や」
その顔が曇ったのを見て明日菜は怪訝な表情を向ける。
「…許してもらう、って?」
「……せっちゃんは……ウチは、気にしとらんけど、半分…人間やない」
「…うん」
それは修学旅行の際に知ったことだ。
明日菜には何故それを今持ち出すのか分からなかったが、そのやや思い詰めたよ
うな口調に思わず膝を正してしまう。
「そーゆうんを、気にする人は………たくさんおる」
「……うん」
そのたくさん、というのは関東呪術協会の老達であろうことは何となく明日菜に
も分かる。
長と呼ばれる類の…特に年を重ねた者が体面や、一族の恥と成り得るものを如何
に嫌うかを木乃香は控え目に説いた。
「えと………刹那さんは…よく思われてないってこと?」
難しい単語は省略し掻い摘まみ要約する。
「……今は…どうだかわからん。
今はお父様が頭主やから」
温和な表情で笑う木乃香の父の顔を天井に浮かべる。
ほんの少しの付き合いではあったが、刹那を邪険にはしていなかった筈だ。むし
ろ感謝の言葉を掛けていたのを思い出す。
「……じゃあ大丈夫なんじゃないの?」
…明日菜は自らの短絡的思考を後悔した。
木乃香の膝上で固められた拳が少しだけ…震えていたのだ。
「組織は、…独りやない」
「そりゃ、…うん」
「和を乱すんは、上に立つべき人間が一番しちゃあかんことや」
話がなんだか重くなってきた事に普段の明るさを取り戻そうとしたのか、明日菜
が言う。
「で、でもさ、パートナーになるのって……あの、そこまで言われるかな?」
「…どうやろね?」
木乃香が笑った瞳の向こうに確かな意思を見つけ、安堵の溜め息をつく。
「……反対されたら?」
「ぶっころしたるぅー」
あまりにも似合わないその言葉に吹き出した。
そのせいで今までの重々しい空気さえ木乃香の演出かと思ってしまうほどにぶっ
飛んだその答え。
「あっはは!やってやれ〜!」
「せっちゃんがなっ」
「うはは、さすが腹黒」
「ややな〜、ちゃうよー?」
「あっさり行くといーね」
「そやねー。
あーぁ、子供一人しかおらんと色々やらなあかんこと多くて嫌やー」
「跡継ぎとか?」
「ん。せやから余計世間体とか五月蠅くて嫌やわ」
「そっかー……。
うん、でも…がんばっ…て?」
「疑問系?
応援してやー」
苦笑気味の木乃香を見ながら明日菜も笑う。
本人が笑っているならなんだか大丈夫な気がして。
でも、桜だけが知っていた。
それは決して安易な道ではないと。
……そして、桜の名を冠する者も、知っていた。
つづきだれかたのむ
>近衛家の年寄り連中に反対されて
ここらへんの地盤は書けたんじゃないかな、と思う。
しかし力量不足の感は否めないし設定も多分甘いのでここをこうしたらマシになるとか意見もらえたらうれしいッス
959 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/28(月) 22:26:36 ID:WF6WNrvP
956でズッコケタ(*^_^*)。
老バトルを書くか匂わせて終わらせるかで書き方変わるぞ。
どう書きすすめるつもりなんだい?
ここまで来たら頑張れ!続き期待。
文章もきれいだし読みやすいし956で転けなかったら真面飲まれてた。
感動の大作な予感がする。
>>956 うはwwwでもGJだぜ!!
>>958 全然空気と違う絵で吹いたwwwでも同じくGJだぜ!!
卵焼き食べたい・・・ブヒ?
盛大にワロタwww
>>956 さあ、続きを書く作業に戻るんだ!
世界がキミを待っている!
>>956 や り ま し た ね w
こんな短時間でマジやりあげるなんて並大抵の愛じゃできねぇぞw テラGJ!続き待ってんぞww
>>958 ここで更にネ申キター!!いやらしい帽子かわいすぎる!!!w
>>956 >つづきだれかたのむ
ち ょ っ と 待 て
ここまで書いといて嬲り殺しにする気かこの野郎wwwwww
GJじゃ足りないくらいGJなんだぜ!!!!11(日本語で(ry
続きwktkwktk
965 :
956:2008/01/29(火) 00:21:53 ID:shK8lmgR
>>959 基本
>>922の脳内構成で行くつもり。
バトル描写はともかく、近衛の老人達との闘いは燃え展開!そこは書くぞよ。
じゃあ引き続き私が書かせて貰うので補足とかアイディアあったら書き込んでくれると助かりますのですブヒ。
966 :
959:2008/01/29(火) 00:52:42 ID:uj3UO4bA
そうか!!激期待してるww
じゃ,俺も脳内妄想披露させてもらおう。
!!こっから妄想開始!!
このちゃんはさ,きっと一人で総本山へ向かったりするんだよ。
でもこのちゃんの告げたことは,評議会(長老会?)みたいなの開く一大事になって,大混乱?!
麻帆良に行かせたのがいけないんだとか言って,このちゃんは京都に足止め。
刹那をそばに挙げたのがいけないとか言って,いろんなところにとばっちりが!!
それを遠く麻帆良で聞いたせっちゃんが慌てて総本山へ向かうけど,門前払い。
ひっそりと潜り込んで行方を捜すんだよ〜。
命がけで助けに来た刹那を詠春が見つけて,そっと魔法世界に逃げるように促すんだ。
でも,関東と関西にとっての木乃香の存在は大きくて,なかなか諦めてくれない。
というか,半妖にかっさらわれたことにいたくご立腹。
色んな追手が失敗する中,登校地獄の解除を条件にエヴァ登場!!
「お前なんかが幸せになれるものか」となじられるも,それでも必死に
刹那をかばう木乃香に心を打たれて,刹那はエヴァに立ち向かう。
結果は無残に(飛べない翼で谷底に落ちるとか希望)‥‥。
嘆き苦しむ木乃香の記憶を消し,エヴァは約束通り木乃香を京都に連れて帰ることとなる。
解放されたエヴァは,そのいく先を魔法世界へと向けた。
!!妄想ひとまずここまで!!
て言うのを想像してた。
スマソ,龍にんの登場は悔しいことに俺はいまいち想像できない。
非常に面白い展開だ。
今472kbだから980レスか490kbで俺が次スレたててやるよ。
だから絶対完結させような。
なんだかオラわくわくしてきたぞ!!部費っ!!
応援してるブヒ
>>956 なんだなんだw
これ本編にしちゃえばいいじゃんてぐらいGJじゃんかww
内容だけじゃなくて文章もすごく読みやすくてよかった!
つづき応援してるぞ!
ブヒブームKtkr
>>956 いつ俺の脳内に不法侵入したのだ?
ってくらいGJ!
言葉ひとつとっても丁寧で、とても読み易くていいし。
こういう風に書きたいってのが正にそのままの雰囲気でビックリしやした。
乙ブヒ。
>>922脳内続きは次スレで披露するよ。参考や補足にしてもらえたら嬉しい。
ちなみに、
『関東魔法協会』
『関西呪術協会』
ではなかったっけ?
引き続き支援!
>966
私は龍忍の登場シーンが最大の見せ場だと思ってるぜー
普段ネギじゃないジャンルで活動してるから専門用語というか単語に弱いのでそこらへんのフォローを貰えると嬉しい。
支援有り難いブヒ!執筆中ブヒブヒ!
楽しみだ、ブヒヒ・・
>>956 マジGJ!!!!
アレ・・・ひょっとしてあなたは・・・
なにこのブヒブヒコールw
レス見たら俺も分かったw
頑張れ
wktkして待ってる
ギリギリいけるかな?
やっぱ投下は次スレ待ったほうがいいかな
だれかスレたのむ
979 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/29(火) 17:27:05 ID:JBYGefXJ
期待アゲ
うちに帰ったら次スレ立てるゾ
期待(妄想?)膨らみすぎて仕事が手につかんwww
待ちきれなかったら誰か立ててくれ!
>>956 通りで見たことあるような文体だ
俺あんたの文好きなんだよ G J
何々?
GJな仕事人は有名人なの?
なら更に期待!
982 :
979:2008/01/29(火) 23:27:38 ID:uj3UO4bA
新スレ準備万端だぜ!!
さあ,野郎どもw
ガンガン投下してくれ!
乙。
じゃあ埋めようか
遠く、誰かの声が聴こえる。
…誰?
聴いたことのある……声。
威厳と……優しさを兼ねた暖かさを持つ……………
あなたは…………………
「…せっちゃん?」
突然声を掛けられ撥ね起きる。
私と同じ位驚いたのだろう、お嬢様の表情はきっと私と似通っていた。
「あ……っ、すみません………」
「うなされとったよーな気したから…えと、起こしたろ思たんやけど…あは、要らんお世話やったかな」
「……いえ、そんなことは…ありません。
余計な気を遣わせてしまったようで……」
「あ、う、ウチもゴメンな?勝手に入ってきてもーて」
「え?」
言われて気付く。
そうだ、昨夜から纏わりついて離れなかった雑念を払う為に夜の校舎周りをひたすら走っていたんだ。
肺が限界だと叫んだ辺りで部屋に戻りそのまま眠ってしまったことを思い出す。
……今、何時だ?
「あ、………あかんっ!」
針はもう学校に向かわなくてはならない時刻を指していた。
何たる失態だ、いつも定刻にお迎えに上がるのに私が来ないことを不審に思われたのだろう、わざわざ出向いてくださったんだ!
「も、申し訳ありませんっ!!!
今すぐ支度致しま……いや、お嬢様先に…あ、いやそれも駄目か、ぅあ、えと!」
頭の中をお嬢様が遅刻しない為の算段が無数に走るが、寝起きと派手な失態によって混乱した私にはそれを実行に移すのは到底無理な相談だった。
「…あは、あはははっ」
私の慌てふためきをかき消すように、笑い声。
きょとんとして動作が止まってしまう。
「せっちゃん、あは、落ち着き?
ちょっと位遅れたって走れば済む話やて」
「しかし…っ」
「へーき。
せっちゃんかてお寝坊さんすること位あるやろ、いっつもそんな気張ってたらばててまうわ」
「…………でも、私は」
「せーっちゃん?
ウチの言うコトは聞かれへんの?」
おう、古い方に投下してしまた!
新スレに落とし直しますね
梅
桃
埋められてるばっかりはイヤやわっ
992 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/30(水) 18:51:01 ID:8qyYjAiN
あと8!
あとセブン!
翼の折れたエンジェル
995 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:09:28 ID:FIBjutBd
SS初書き+久々に来たので神降臨の空気読んでない+キャラ崩壊+納期直前の精神状態により暗いというか害悪指定な文
埋めついでに丁度いいかと思って投下。NGは名前欄でよろしく。
996 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:09:49 ID:FIBjutBd
「とう! てりゃ!」
学園都市のとある一画に、威勢のいい声が響き渡る。
今日も刹那はアスナと一緒に剣の練習をしていた。
一緒にと言っても刹那の練習になる訳ではないのだが、彼女はとても楽しそうに毎日付き合っている。
以前なら彼女のこんな楽しそうな笑顔を見ることはなかった。
そもそも他人と会話することすら放棄しているように思える程だったのだ。
だから彼女が幸せそうにしていると、自分もとっても幸せだ。
最近の刹那はなかなか人気者で、学園側から頼まれる仕事のほかにも
クラスメイト達から色々頼られているようだった。
高い能力を持ちながらも謙虚で可憐な人となりは、誰からも好かれるものだろう。
彼女が普通のクラスメイトのようになってくれて本当に嬉しい。
けれどそれと同時に、胸に開いた穴から魂が抜けていくような
そんな感覚が付きまとう。
997 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:10:48 ID:FIBjutBd
授業の間の休み時間とか、私は暇さえあれば彼女の元に行くようにしている。
話せるのがとにかく嬉しくて。私にとってかけがえのない時間だ。
けれど、彼女が呼ばれて他の人のところに行ってしまうときの
あの半身を引き裂かれるような喪失感は何だろう。
独占欲の延長‥? 彼女は私の所有物ではないのに‥。
彼女は私のことをどう思ってるんだろう? そんなことがいつも気になる。
彼女はとても優しい人だから、嫌だと思っていても表には出さないだろう。
つきまといすぎてウザいと思われないように、一応これでも気をつけているつもりだ。
でももっと仲良くなりたくて、関係をもっと深いものにしたくて‥。私は欲張りだろうか。
998 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:11:39 ID:FIBjutBd
私は怖いのだ。彼女が私から離れて行って、もう戻ってこないんじゃないかということ。
どこかで彼女が誰か素敵な男の人を好きになって、こんな風に一緒にはいられなくなる。
そんなきっと当たり前のことが、どうしようもなく怖いのだ。
それでも彼女の役に立てるような、彼女にとって価値のある存在になりたくて、
いつも私を守ってくれる彼女のために、できることは何かないかと考えて悩んで、
水晶球にもカードにも頼ったけど、どこにも答えは見つからなくて、息ができないほど苦しくて‥
どうすれば小さな子供だった頃のように、何も考えずにいられるのだろう。
話ができるようになっても、昔みたいな仲に戻った訳じゃない。
何度か昔のように接してとお願いはしたけれど、結局私は「お嬢様」と呼ばれている。
‥つまりはそういうことなのか。
彼女にとって私は単に雇用主の娘で、護衛しなければならない厄介な存在‥?
私が自分勝手なことばかり考えてるから、普通の友達になることすら神様は許してくれないのだろうか。
まして私の大それた想いが叶うことなど―――
999 :
ngksay:2008/01/30(水) 19:12:18 ID:FIBjutBd
ボーン ボーン ボーン‥
突然頭上で鳴った鐘の音に、ハッと意識を引き戻される。
いけない、つい思考が悪いほうへとグルグルいってしまった。
最近進路のことを考えなければいけなくなって、ナーバスになってるのかもしれない。
‥笑わなくちゃ。暗い顔で出て行って、これ以上彼女に気を遣わせる訳にはいかない。
こうして一緒にいられる時間は、本当に貴重なのだから。
「‥ぃよーし! 今日もがんばるで! 絶対せっちゃんゲットするんや!!」
両手で顔をぴしゃりと叩いて活を入れる。
そう、私には彼女が必要なのだ。だから‥。
さっきの鐘で練習の時間は終わりだ。そうだ、今日は彼女を夕食に誘ってみようかな?
自分の料理を食べてもらえるかもと思っただけで、意識しなくても笑顔になれた。
「せっちゃんアスナー! ご飯の時間やでー!」
私はベンチから立ち上がり、二人が練習している広場の方へと
想い人の彼女と、家族のように思っているもう一人の少女のもとへ歩き出した。
終わり
1000 :
名無しさん@秘密の花園:2008/01/30(水) 19:16:24 ID:8qyYjAiN
せーふ あんど GJ
なかなかよかったぞ
うめじゃもったいないゼ!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。