【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?26

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815One step:2007/11/05(月) 06:35:02 ID:???
One step

1/7

「はあ……」
 帰りの電車内にて。刹那はこの日何回目か分からない程の溜息をついた。
 今日は月に一度の出稽古で、神奈川に居る神鳴流師範の元で修行に励んでいたのだが、その成果は芳しく無かった。
 神鳴流には弐の太刀という技がある。
 護るべき対象に傷一つ付ける事無く、標的のみを斬る―――
 それを習得して、初めて一流の神鳴流剣士といえる技であり、当然のように刹那も必死に修行に取り組んでいた。
 だが、それでも叶わない―――
 何度やっても刹那の斬撃は全てを斬ってしまうのだ。
 刹那が護るべき相手といえば、最愛の相手である木乃香に他ならない。それなのに、練習では木乃香を模した式神を
悉く斬り捨ててしまったのだから、自分の不甲斐無さにも程があるというものだ。
今日の稽古で得たものは、お嬢様への罪悪感のみ。これ以上ないくらいに沈みながら、刹那は麻帆良の駅を出た。

“大事なのは、今を感じること―――”

 師範の助言が、今も脳裏に響いている。しかしまだ、刹那はその言葉の意味を理解出来ないでいた。
 どんよりと落ち込んだまま刹那が信号待ちをしていると、不意に背後から声を掛けられた。
「おーい、刹那さーん」
 振り返った先。そこには楽器のケースを携えた円と亜子がこちらに向かって来ていた。
「こんにちは和泉さん、釘宮さん」
 すぐさま刹那は笑顔を取り繕うと、軽く挨拶を交わす。しかし―――
「桜咲さん、どないしたん?」
 それまで穏やかな笑顔で手をひらひらさせていた亜子が、急に心配そうな表情でぱたぱたと駆け寄ってきた。
どうやら刹那の作り笑いを一目で見破ったらしい。しかし―――
「ひゃああっ!?」
ベースを担いだまま走ったせいか、亜子は刹那の目の前でいきなりつまずいてしまう。
危うく地面とキスする寸前で、刹那が素早く亜子の華奢な身体を抱き止めた。
816One step:2007/11/05(月) 06:36:08 ID:???
2/7

「あ、ありがとうな、桜咲さん……」
 冷や汗を流しながら亜子が礼を言うと、後から追い付いてきた円がこつん、と亜子の頭を小突く。
「楽器担いだまま慌てないの。刹那さんが逃げるワケじゃないんだし」
「あははっ、つい……」
 円の指摘に、亜子は恥ずかしそうに頬を染める。思わず刹那もつられるようにくすりと笑ってしまった。
「みっともないトコ見せといてなんやけど、桜咲さんなんかあったん? ちょいヘコんどるみたいやけど……?」
 刹那の腕から離れると、亜子は改めて切り出した。その、純真無垢な視線に、つい刹那も素直に答えてしまう。
「え、えっと……、まあ、ちょっと稽古が酷い有り様だったので……」
「へえ……。刹那さんでもそんな時があるんだ」
 円は少し驚いた表情で答える。学園祭であれだけの動きを見せた刹那である。円がそう思うのも無理はない。
「桜咲さんも色々あるんやね……。ウチも今日の練習がダメダメやってん……」
 亜子はというと、刹那の話にうんうん頷いたかと思えば、そのまま溜息をこぼしてしまう。
しかし、すぐさま顔を上げると、にこりとはにかんで答えたのだ。
「けどまあ、悩んだトコでしゃあないし、こーゆーのは練習あるのみやから!」
 気弱な少女の口から出た前向きな発言に、思わず刹那はきょとんとしてしまう。
「ウチも思うよーに弾けん時は自分が情けのうてヘコむんやけど、自分が好きでやっとるんやし。
今はベース弾くんが楽しゅうて仕方ないんよ〜♪」
「うんうん、最近の亜子はホントに楽しそうに練習してるよね」
 楽しそうに喋る二人を見て、刹那は不意に明日菜の事を思い出した。
 自分との稽古でも、エヴァとの稽古でも、彼女はいつも楽しそうに汗を流している。
いや、それは明日菜に限った事では無い。木乃香も、他のみんなも、どこか稽古を楽しんでいる感がある。
それは戦いに限らず、誰にでもあるものだ。
「楽しむ、ですか……」
 そう呟いて、刹那はゆっくりと目を閉じる。
817One step:2007/11/05(月) 06:37:15 ID:???
3/7

 強くなりたい。
 愛する人を守る為に―――

 それだけが刹那の全てであった。だが、今は少し違う気がする。
 血の滲むような努力も、目標があればこそ。
 しかし、楽しい事はそもそも苦痛に感じないものだ。だから、限界まで頑張れるのだと思う。
「新たな技術が身に付くことは、確かに嬉しいものですね」
 目を開き、静かに刹那は呟いた。
「せやろせやろ? ウチも次のスタジオ練習までには弾けるようになって、メンバー驚かせたろ思うてるんよ!」
「ふふっ、こりゃ私も頑張らないと、ね♪」
 亜子と円は相変わらずにこにこと話すばかり。今日の稽古で自分に足りなかったものが、そこにはあった。
「桜咲さんも、稽古頑張ってな!」
「はいっ!」
 亜子の励ましに、刹那ははっきりと答えた。気が付けば、沈んでいた心が軽くなった気がする。
「あ、そうだ! 私達これからショッピングしてから帰る予定なんだけど、刹那さんも一緒にブラブラしない?」
 刹那の表情から穏やかな笑顔が戻ったのを見計らって、円は唐突なお誘いを切り出してきた。
「あ、ええなそれ♪ 桜咲さんもウチらとぶらぶらせーへん?」
 更には亜子が追い討ちを掛けてくる。その一方で、刹那は想定外の申し出に戸惑うばかりである。
「し、しかし、私がご一緒してもよろしいのでしょうか?」
「いいに決まってるじゃん! せっかく刹那さんと遊ぶ機会なんだからさ、どう?」
 恐縮する刹那に、円はお構い無しといった様子で続ける。と、そこへ亜子が急に顔を近付けてきた。
「ウチもくぎみんも、もっと桜咲さんと一緒におしゃべりしたいんよ。……どうやろ?」
 少し照れくさそうな上目遣いで、亜子のおねだりが炸裂した。本人は無自覚であろうが、
亜子の上目遣いには一撃必殺の破壊力がある。これを回避出来る猛者はそうそういない。
「は、はい……!」
 そして、刹那はあっさりと了承してしまった。微かに頬を染めたままで……。
「ホント、アレは反則だよね……」
 ぼそりと円が囁くと、刹那もこくこくと頷く。当の亜子は何も知らずに、刹那の承諾を無邪気に喜んでいた―――
818One step:2007/11/05(月) 06:38:22 ID:???
4/7

 そこに木乃香も居なければ明日菜も居ない。まして、みんなで街に繰り出した訳でもない。
刹那がこのような形でクラスメイトと遊ぶのは滅多にないものであった。確かに最近は亜子と話す機会が増えていたし、
円に至っては隣の席である。この二人は、あまり面識の無いクラスメイトとは違うのだ。
それでも刹那はしきりに恐縮していた。こういった場ではどのように振る舞えば良いのか分からないのだ。
 だから、最初は二人の後に付いてまわって話を聞くだけであった。幸い、亜子も円もバカ騒ぎするタイプではない。
のんびりとウインドーショッピングを楽しみ、途中でクレープを買って話に花を咲かせていく。
それは穏やかな日常そのもので、次第に刹那の表情も自然と綻んでいった。
「あ、これなんて刹那さんに似合うんじゃない?」
 円の希望で立ち寄ったシルバーアクセのショップにて。円は早速ブレスレットを刹那に勧めている。
「手ごろなお値段やし、二つ買うてこのかとお揃いなんてどうやろ?」
「い、和泉さん!」
 すかさず乗ってくる亜子に、刹那は頬を赤らめて抗議する。が、同時にその光景を想像してしまった。
「ふふっ、たまには刹那さんからプレゼントするのもいいんじゃない?」
「せやったら、いっそ指輪贈ったらええんちゃう?」
 両サイドから追い討ちを掛けられ、刹那はもう耳まで真っ赤になってしまう。けれど、このくすぐったいような
恥ずかしさが、今は不思議と心地よい。
「い、和泉さんこそ、指輪でしたら明石さんにおねだりすればいいじゃないですか!」
「うあ、ウチに跳ね返ってもーた!?」
「相手がいるってのはいいよね……」
 思いがけぬ反撃に亜子は目を丸くする。が、その反撃は円を直撃してしまった。
「あ、いや、く、釘宮さんもいずれは素敵な恋人が見つかりますよ!」
「せやせや、くぎみんは美形なんやから、その気んなったら引く手あまたやん!」
「らぶらぶなあんたらに言われてもなあ……」
 懸命にフォローを入れる二人に、円は苦笑を禁じえない。だが、心の中で一人のクラスメイトを想像し、
くすりと微笑んだ。いつか、自分の想いが届くといいな。そんな事を考えて―――
819One step:2007/11/05(月) 06:46:47 ID:???
5/7

「―――あ、せや!」
 唐突に、亜子は何かを思い出したかのように手を叩いた。そして、やや遠慮がちに刹那の顔を覗き込む。
「あんな桜咲さん。ウチも、くぎみんみたいに刹那さん、て呼んでもええかな……?」
「別にかまいませんが……?」
 刹那がきょとんとした表情で答えると、途端に亜子の表情から笑みが弾ける。
「ホンマに!? えへへ、せやったらウチのコトも名前で呼んでなー、刹那さん♪」
「ええ……。しかし、今更な気もしますが……?」
 無邪気に喜ぶ亜子に対し、刹那は小首を傾げている。すると亜子はくすりと笑い、気恥ずかしそうに答えた。
「えへへ……。くぎみんが名前で呼んどるのを聞いとったら、なんやうらやましゅうなってん」
「ま、私は隣の席だからね。普通におしゃべりもしてるからね」
 円の説明に、刹那もこくりと小さく頷く。すると亜子はきっぱりと言い切ったのだ。
「せやからウチも、くぎみんに負けんくらい刹那さんと仲良うなりたいんよ。最近ちょこちょこ逢うんも
なんかの縁やろうし、今日かて逢うたんやから!」
 まっすぐに、されど穏やかな目で亜子はそう言ったのだ。これには聞いてる方の円が赤面してしまう。
しかし刹那もまた、にこりと爽やかな笑顔を浮かべている。そして―――
「はい。こちらこそ宜しくお願いしますね、亜子さん」
「うんっ! これからもよろしゅうな、刹那さん!」
 刹那と亜子は互いの顔を見合わせ、笑った。
「ふふっ、二人してぎこちないとゆーか、初々しいとゆーか……」
 つられて円もくすくすと笑ってしまう。そして、ここぞとばかりに切り出した。
「じゃあさ刹那さん。私のコトも円、って呼んでね」
「えー? くぎみんちゃうん? もしくはくぎみー」
「ソレがヤだからお願いしてんの! つか、亜子もいい加減くぎみんはカンベンしてよ〜っ!!」
「ウチはかわええあだ名や思うんやけどな〜。なあ刹那さん?」
 目の前で繰り広げられるいつものやり取りに、刹那はくすりと微笑む。そして、素直に一言告げた。
「私も親しみがあって良いあだ名だと思いますよ、くぎみー?」
「やーめーてえええぇぇぇ……」
 刹那にまで言われてしまった円は、耳を塞ぎながら絶叫した―――
820One step:2007/11/05(月) 06:48:23 ID:???
6/7

 その日の夕方。ネギま部の面々はエヴァの別荘にて稽古に励んでいた。
「…………」
 みんなとは離れた場所で、刹那は目の前に空き缶を二つ縦に並べ、夕凪を構えたまま集中していた。
今日、亜子に教わった事がある。それを確かめたかったのだ。
 それは、楽しむということ。
 今ならなんとなく師範の言葉の意味が分かる気がしていた。
(私にとっての『今』とは―――)
 ゆっくりと、いつもとは異質な気を練りながら刹那は瞑想する。
 刹那にとっての『今』。
 それは木乃香だけではない。木乃香を含めた、明日菜や仲間達、亜子や円、クラスメイトとの、大切な時間―――
 その中には当然、自分も含まれている。かけがえの無いもの。そして、楽しいもの―――
 だから、自分の斬撃もまた、今あるものだから、その一撃が今を斬り裂くような事は無いのだ、と。
 排除すべきは、標的のみ―――!

 ヒュン……!

 一息吐くと、刹那は夕凪を横一文字に薙ぎ払った。そして―――

「あっ……!!」

 その斬撃は手前の缶に傷一つ付ける事無く、奥の缶だけを真っ二つにしたのだった。
「出来た―――!」
 初めて成功した手応えに、刹那は感動を覚えていた。すると背後から誰かが拍手をした。
「ふっ、『弐の太刀』か。詠春が得意としていた技だ。久しぶりに見せてもらったよ」
「エ、エヴァンジェリンさん……。見ていらしたのですか……」
 振り返ると、そこには城の主であるエヴァが不敵な表情で立っていたのだ。
「まあな。いつ見ても便利な技だな、それは」
 エヴァにしては珍しく、率直な感想を告げる。そして、何気無く言い放った。
821One step:2007/11/05(月) 06:50:03 ID:???
7/7

「どれ。もう一度私に見せてみろ」
 そう言ってエヴァは刹那と空き缶の間に立ち、にやりと笑った。
「し、しかし……!」
「いいからやれ。実際に私に傷一つ付かないように斬れなければ意味が無いだろう?」
 戸惑う刹那をよそに、エヴァは有無を言わさぬ口調で挑発する。
「わ、分かりました……!」
 ごくり、と息を飲んで、刹那は再度夕凪を構える。そして―――

「へぶぅっ!?」

 刹那の斬撃は、鮮やかにエヴァを吹っ飛ばしたのであった……。

「も、申し訳ありませんっ! エヴァンジェリンさんっ!!」
「きっ、きちゃま! 障壁を展開してなかったら真っ二つだったぞ!!」
 刹那が血相を変えて駆け寄ると、エヴァはおなかの辺りをさすりながら猛抗議する。
勢いよく吹っ飛んだ割には、大した怪我は無いらしい。ふう、と刹那は安堵の息をついた。
「ふん……。まだまだ論外だな。もっと修業を積んで来い!」
 突き放すようにエヴァは吐き捨てた。が、刹那は落ち込むどころか、不思議なくらいに清々しい笑顔で答える。
「はいっ! もっともっと腕を磨きます!!」
「む……」
 予期せぬ反応に、エヴァはやや拍子抜けしたような表情を見せる。しかし、すぐさまにやりと笑った。
「ふん、剣も幸せも手にする、か……。それが神鳴流の極意なのかもな……!」
 そう言い残して、エヴァは立ち去っていく。まさに今、刹那も同じ事を考えていた。
 幸せは常に、『今』の中にある。
 それを気付かせてくれた友達に感謝して、刹那は大好きな剣の稽古を続けた―――

(おしまい)
822マロン名無しさん:2007/11/05(月) 07:08:56 ID:???
あ、朝からこんなっ、こんなっ!

ありがとうございました。
今日一日だけでなく今年いっぱい頑張れそうです。
823マロン名無しさん:2007/11/05(月) 11:35:20 ID:???
>>821
GJ! (*´∀`)
 
良すぎる作品だあこせつ良いなw
ただ最後のタイトルで吹いてなんかアレな感じにwww
824マロン名無しさん:2007/11/05(月) 20:10:02 ID:???
いかん、ぶらぶらがらぶらぶに見えて一緒にらぶらぶ
に脳内変換されてしまった
825マロン名無しさん:2007/11/05(月) 20:29:59 ID:???
(・∀・)人(・∀・)
826マロン名無しさん:2007/11/05(月) 20:42:12 ID:???
>>824
書いてる本人が清書中に気付いて吹いたのは内緒だw
827マロン名無しさん:2007/11/05(月) 21:09:27 ID:???
手切れのネギま

ネギ「これで別れてくれないか?」
小太郎「…いやや。こんなん受け取れん」
ネギ「…じゃああと八十ペリカ出しましょう」
小太郎「金とちゃう! …俺は…俺はぁっ!」
 トィントィントィントィン…
ネギ「な、なに!?」
突如ソファーの影からブーメランパンツの人影が飛び出す!
クウネル「HowAreYOU!?」
ガンドル「I Want You?」
豪徳寺「昼食ったぁ?」
小太郎「明らかに三人目日本人や!」
と、腰をくねらせにじり寄る三人は…
ネギ「見えてるゥ!逞しくもしわしわなチョコボールが見えてるゥ!」
小太郎「ポロリやない!モロりや!」
ガンドル「チッププリーズ!」
ネギ「チップ?あっ!?手切れ金が!」
クウネル「オーゥ!メニーマニー!」
札を一枚抜き、自分のパンツに押し込むと、二人のパンツにも札を押し込んだ。
ガンドル「サンキュー!」
豪徳寺「ちんこさわんなや」
小太郎「ごっつ嬉しそうや!」
クウネル「ハハハ!バーイ!」
ガンドル「シーユーネクスツ!」
豪徳寺「ばいばい。オーエス、オーエス」
ネギ「…なんだか催してキタコレ!小太郎クン!」
小太郎「はあ?調子にのんなやビチグソ。おっちゃーん!まってぇ〜(はぁと)」
ネギ(゚Д゚)
828マロン名無しさん:2007/11/05(月) 21:56:53 ID:???
>>821
心からGJと言いたい。やっぱり亜子せつは和むなー
829マロン名無しさん:2007/11/05(月) 22:07:11 ID:???
愛衣「あ、学園長のお孫さんと刹那さんだ。お二人はいつもいっしょですねー。」
高音「そうね、いつも   グハァ!」(吐血
愛衣「ひぃぃ!!お、おねーさま!いきなりどうしたんですかっ!?」
高音「はぁはぁ…… あ、危ないわ。純白が漆黒に飲まれるぅ!暗黒神話ぁぁっ!」
愛衣「ちょっ!おねーさま!?刹那さんがいるから大丈夫ですよ!ってそれなんて諸☆ですかっ!?」
高音「事態は一刻を争うわ。行くわよ、愛衣!」(すぽーん
愛衣「おおおねーしゃま!またですか、って、ちゃんと服を着てるじゃないですかー。」(ほっ
高音「ノットソーファースト。じーっくりと、よーく見てごらんなさい。」
愛衣「え?でもいつもの戦闘……服?え?な、何で、そんなに体にぴったりなんでしゅかー!?」
高音「今までのは、脱がされる可能性があることを忘れていたわ……。それじゃだめなの。」
愛衣「今までのじゃだめですか!だめなんですかっ!?」
高音「しかし、これなら大丈夫!このボディペイント、擬態:影使いならば!」
愛衣「なんで裸が基本なんですかっ!?っていうか擬態じゃなくて、本物にしましょうよ!」
高音「ウェェェルゥゥゥ(巻き舌)、アーユーレディ?」(わきわき
愛衣「のおぉぉぉ!」

高音「じゃぁ、今回はセパレートっぽくしましょうか。まずはトップから手塗りで。」
愛衣「うぅぅ……、もう好きにしてください……」
高音「ムラなく塗らないといけないわね。うふふ、ここは特に念入りにしなきゃ。」
愛衣「あっ、そんな、にっ、こりこり、しちゃら、めっ、れぅ!」
高音「次はボトムね。あら?塗っても塗っても、色がうすくなっちゃうわ?不思議ねぇ、愛衣?」
愛衣「そ、それわっ、あぁぁ!そ、こっ、だめっ!!らめぇ!」
高音「あらあら、また愛衣に指導しなきゃいけないみたいね……」
愛衣「お、おねーしゃま、もう、もぅ、らっ…… ぁぁあーっ!」


木乃香「せっちゃん、あれ見てみー。なんやすごいことになっとるえ。」
刹那 「わわっ、高音さんと愛衣さんじゃないですか!(す、すごい……)」
木乃香「うちらも負けてられへん。せっちゃんをうちの色に染めたる!さぁ、いくでぇ!」
刹那 「ちょっ!このちゃん!?うち、染められる、っていうか、汚されるー!?」
830マロン名無しさん:2007/11/06(火) 08:42:11 ID:???
ザジだもの。
http://gban.jp/i/arrqee
http://gban.jp/i/arrqhb
二ヶ月ぶり
もう救いようが無い
831マロン名無しさん:2007/11/06(火) 09:44:26 ID:???
>>824
お前は俺か
 
>>830
GJ!
ただちょっと文字が読みにくい(´・ω・`)
832マロン名無しさん:2007/11/06(火) 12:22:01 ID:???
>>830
GJでした!
せっちゃんあんたって娘は……w
833マロン名無しさん:2007/11/06(火) 20:26:35 ID:???
1/2

愛衣「わー。きれいな夕日ですねー、おねーさま。」
高音「ほんと、きれいね。」
愛衣(おねーさまのほうがきれいです、とか言ったら何て答えてくれるのかな……)
高音「愛衣、どうしたの?私の顔に何かついてるのかしら?」
愛衣「な、なんでもないですよー!」(どきどき
高音「……愛衣、いろいろごめんなさいね。」
愛衣「!どうしたんですか、いきなり!」
高音「全裸はともかくとして、ニプレスに前貼りやら、Laスーツやら、ボディペイントやら……」
愛衣「あ、あはは、って全裸はいいんですかっ!?そっちのほうがやヴぁいんでは!?」
高音「やはり基本にかえらなくてはっ!」(すぽーん
愛衣「おおおねーしゃま!またですかっ!?また全裸ですかっ!もー全部見えちゃってますぅ!」
高音「人間、裸で生まれて、裸で死ぬ。これが自然の摂理なのよ、愛衣。」
愛衣「いや、その間に服を着ましょう!服をっ!せめて全裸はやめましょーよ!」
高音「そんなに服が着たいの?どんな服でもいいの?ありのままの愛衣を見せて!」
愛衣「見せるのはやぶさかでないのですがっ、いえ、そうじゃなくって!」
高音「さぁ、バックトゥーベーシック!」(わきわき
愛衣「なあぁぁぁ!」

高音「うん、とてもきれいよ、愛衣。」
愛衣「うぅぅ…… 嬉しいような悲しいような、って、おねーさま!」
高音「どうかしたの?」
愛衣「下の広場から神多羅木先生がこっちに向かって来てます!」
高音「なんですってー!?」
愛衣「あわわ、服を着ないと!ああっ、階段を上がってきてますぅぅ!」
高音「お、落ちつきなさい、愛衣!まずはブラから!いや、靴下からかしら?」
愛衣「おねーしゃまこそ落ちついて!あ!あれですよ!使い魔!使い魔を服にっ!」
高音「ハッ、その手があったわね!でも二人分は時間が……。(くっ、なんとか前だけでも!)」
834マロン名無しさん:2007/11/06(火) 20:30:06 ID:???
2/2
神多羅木「おや、高音君に佐倉君じゃないか。君たちも見回りか?」
愛衣  「はーい、もうーすっごく見回ってます!ね、おねーさま?(おしりがすーすーしてるぅ。)」
高音  「えぇ!正義の使者として当然ですわ。神多羅木先生こそ、どうなさったのですか?(耐えるのよ!)」
神多羅木「ああ、たいしたことじゃないんだが、最近学園内に全裸の痴女が出没するらしくてな。」
愛衣  「全裸の?」(がくがく
高音  「痴女……ですか。」
神多羅木「まあ別に被害は無いらしいんだが、念のためにってことらしい。」
愛衣  「そ、そうですか。」
高音  「全裸の……痴女……」
神多羅木「君たちも見回ってるなら大丈夫だな。後はまかせたぞ。」
愛衣  「りょーかいです!まかせてください。」
高音  「ええ、お任せください。では失礼します。」(ぺこり

愛衣「はあぁ…… だ、だめかと思っちゃいました。」
高音「ふぅ、危なかったわね。」
愛衣「で、でも私たちって全裸の痴女ですよっ!?ちゃんと服を着ましょーよ、おねーさま!」
高音「確かに今のは本気でやヴぁかったわ…… そうねぇ、そうしましょうか。」
愛衣「やった!おねーさまは何を着てもにあいます!」
高音「愛衣ったら服を着るのが好きなのね。私がいろいろ着せてあげるわ。どうかしら?」
愛衣「ほんとですかー?えへへ、うれしいです!(服を着られるのがこんなにすばらしいなんて!)」
高音「うふふ。(よっしゃぁぁ!これで思う存分、愛衣のコスプレが堪能できるっ!)」(ぐっ


タカミチ「さっちゃん、お邪魔するよ。神多羅木さん、となりいいですか?」
神多羅木「おお、タカミチ君。もちろんだ。さっちゃん、タカミチ君にもグラスを。」
五月   はい、おまたせしました。ごゆっくりどうぞ。
タカミチ「ありがとう。神多羅木さん、さっそく痴女を捕まてましたね。早いですねぇ。」
神多羅木「いや、捕まえてない。何のことかな?」(ごくごく
タカミチ「あれー?そうでしたか。(変だな?全裸の二人を捕まえてたように見えたんだけどな?)」
神多羅木「まあ飲みたまえ。(若い頃はいろいろあるもんだ。そっとしといてやらないとな。)」
835マロン名無しさん:2007/11/06(火) 20:47:15 ID:???
つまりびんぼっちゃま状態か
836マロン名無しさん:2007/11/06(火) 23:50:54 ID:???
こんにちは。相坂さよです。
きょうは授業で柔道をやることになりました。
でも私はすり抜けちゃって組み手はできないので
皆さんを見て回ることにします。 くすん。
それにしても楽しそうです。

ザジ「ちう〜(≧▽≦)」
千「おい!けさ固めしたまま顔を近づけてくるんじゃない!人がいるから・・・ んんっ・・・・」
けさ固めとは腰を相手の脇に密着させて体を開き、相手の腕を深くはさみこみ首を抱えこんで抑える技だそうです。
顔は相手と向き合うような感じになるんですね。   


木乃香「じゃ、ウチが上四方固めやるからせっちゃんは寝てや〜」
(ぎゅっ・・・)
刹那「うぷ・・・!(このちゃんの胸が私の顔に・・・・///)」
木乃香「どうや?抜けられそう?」
刹那「(むしろ抜けたくない・・・ ̄∇ ̄#)」
木乃香「なんやせっちゃん?顔赤いえ?もしかして効いとる?」
上四方固めとは相手の頭の上から両手で横帯を取って、相手の両腕が抜けないように脇をしめて抑える技だそうです。
本当は相手の顔の上に自分の胸を乗せて苦しくさせる技らしいですよ。

長瀬さんと古菲さんは本気で闘ってるみたいです。早すぎて目が追いつきませんね。
楓「掴んだでござるよ!」
長瀬さんは帯を掴んで一緒に高くジャンプしました。
いつのまにか古菲さん、紐で巻かれてますね。
古「ちょ・・・待つアル 楓!コレ、表蓮g・・・」
頭から古菲さんが落ちてきます。あれ?あの格好じゃ受け身がとれないんじゃ・・・

ドオォォン・・・・

古菲さん、地面に刺さってますけど大丈夫なんでしょうか?
837マロン名無しさん:2007/11/07(水) 00:35:19 ID:???
バカブルー改め麻帆良の蒼き野獣と名乗ろうか
838マロン名無しさん:2007/11/07(水) 02:30:27 ID:???
>>834
最近CMで話題の半分だけヒーローかwww

>>836
バカレン二人wwwwもはや柔道じゃねえwwwww
839マロン名無しさん:2007/11/07(水) 07:43:27 ID:???
>>836 裏だったら終わってたかもな。
既に危ないが…
840マロン名無しさん:2007/11/07(水) 22:24:00 ID:???
楓が八門を開くときがきたか…
841マロン名無しさん:2007/11/08(木) 11:58:30 ID:???
のどか「白眼!」
842マロン名無しさん:2007/11/08(木) 15:34:19 ID:???
のどか(能登さん)はカツユ(でっかいナメクジ)だからね。声が。
843マロン名無しさん:2007/11/09(金) 22:54:04 ID:???
三分後投下〜
844マロン名無しさん:2007/11/09(金) 23:00:20 ID:???

パル同人シリーズ

http://www37.atwiki.jp/chiuzazie/pages/102.html#ss14-258

のどか 銃と狂気とエプロンと
http://www37.atwiki.jp/chiuzazie/pages/352.html

の続きです。いえ、続きでした・・・

続きだったんです・・・
845のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:01:31 ID:???
のどか 千億の昼と万億の夜


1/6
ぱきん

焚き火の中の生木が弾ける音に真名は目を覚ました
部屋の中での焚き火、それは異様にも思えるが、天井もないような廃墟の中では暖を取るためには仕方のないことなのだろう
真名は廃墟の建物の中にいる。今や麻帆良の至る所の建物が廃墟と化していた
簡素な、元は保健室のベッドであったその上で膝を抱え、まるで体育座りのように真名はじっとしている
破壊された天井からは煌めく星が見え、もう夜であった。真名はこの夜をいくつ越えたのであろうか?
それはもう本人にもわからない

真名 「まだ、私は生きてる・・・いや」
いや、生かされているのだ。あいつらは戯れに私を生かしているのだ。真名はそう思った
生きる気力も消えかかっている真名は、絶望を吐き出すと再び目を閉じた
秋の夜長に聞こえてくるはずの鈴虫の音はもう聞こえない。この地に真名の他には生命の息吹は無いらしい
(いつまでこんなことが続く?そして外の世界は?私以外に誰かこの世界で生きているのか?)
いくら考えてもいつものように答えは変わらない

真名の脳裏に過去の学園生活が蘇った。大笑いするようなことはなかったがそれでも楽しかった
馬鹿がいて馬鹿なことをしているクラスメイト、それを遠くからくすりと笑うのが真名の日課のような物だった
だがそれは決して馬鹿にしているわけではない
いつまでも続く平穏と、ちょっとだけ波乱が起きる日常、それがずっと続くと思っていた
あの日、あの二人が目覚めるまでは
二人を抑えるため、人々は狂気から逃れるため、麻帆良の地は封印された
846のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:02:35 ID:???
2/6
宮崎のどか、那波千鶴の二人が狂気を発現させてから幾ばくもの日が過ぎた
始めは小競り合い程度の物であったが、やがてそれは抗争となり、そして麻帆良が破壊されるまでに至った

ほとんどの人々は麻帆良から逃れ、多数の魔法使いたちの犠牲を得て麻帆良は世界より切り離された
薄膜のような結界に包まれて麻帆良は異空間へと”捨てられた”のだ
逃げ遅れた、いや、残った人間たちと共に捨てられた


焚き火で出来た影が壁に揺らめいている。しばらくそれを見つめたいた真名はベッドの上で一つの武器を抱きしめた
レミントンM700、そのライフルが真名に残された最後の武器
歴史に残るような達人であっても、真名なら素手、あるいは小粒の石でもそれを武器にすることが出来る
しかし、彼女たちにはそれは通用しないのだ
この気を込めたライフルの一撃はどんな悪鬼でも消し去ることが出来るだろう
それはのどかと千鶴であってもだ
当たれば、の話だが

二人の抗争は今も続いている。麻帆良の何処かで地響きが鳴り、土煙が舞い上がるところ、そこに二人はいる
真名はこの二人に手を出せないでいた。二人が闘っている隙を見て遠方から弾丸を撃ち込む、それが最善かもしれない
真名はそう考えた、二人の戦いの中、その隙をうかがった。が、そんな隙は何処にもなかった
どちらかだけでも・・・

そしてどちらかが倒れたとき、残った方の殺意は私に向く。それを倒せるのだろうか?
いや、そして死ぬのもそれでいい、と真名は思った
847のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:03:40 ID:???
3/6
葉加瀬 「うふふ・・・夏美さぁん。もう少し、もう少しで治りますからね」
映画で出てくる宇宙船の仮眠カプセルを思わせるような器具の中に、一人の少女が眠っていた
その器具は緑色の液体で満たされている。器具のおそらくは窓に当たる部分に頬をすり寄せて科学者はつぶやく
葉加瀬 「夏美さんの怪我が治るまでにちゃんとあの人たちを処分しておきますから・・・だからお願い・・・目を覚まして・・・」
科学者の声は途中から鳴き声に変わり、やがて嗚咽となった

器具に寄り添い泣き続ける科学者に、何者が声をかけた
茶々丸 「ハカセ、準備が出来ました。しかし・・・本当に」
そう声がかけられると、科学者の嗚咽は小さくなっていった
葉加瀬 「茶々丸・・・あなたに全てを託すよ」
茶々丸 「ですが私の兵装と戦闘システムではあのお二人を止めることは出来ません」
科学者から先ほどまでの悲壮感は消え、やがて瞳には狂気の炎が灯り始める
葉加瀬 「むふふ・・・超さんも倒れた今、彼女たちを破壊できるのはあなただけ。ね、破壊するの、ね?あはっ、あはははは!!」
科学者は狂っていた。科学者はどの段階で狂っていたのかはわからない
もしかすると生まれた時から狂っていたのかもしれない

従者であり道具である科学の結晶は、自らを作った科学者を諫めた
しかし狂った科学者はただ笑い、コンピューターの前に座る
葉加瀬 「茶々丸、心配ないよ。これを使えば戦いじゃなくなるから。一方的な・・・破壊なんだから」
科学者がキーボードを叩くと、ディスプレイに何かが表示された
”試作茶々丸三号機ドンドロビウム装甲Ver2.16”

巨大な二本の砲身、茶々丸の大きさからすると明らかに大きすぎる物が画面に映った
848のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:04:46 ID:???
4/6
茶々丸 「ハカセ、まさかあの装備を私に搭載しようというのですか!?」
葉加瀬 「あはっ!そうだよ。そして少し改良したんだ。もっと出力をあげたんだ!」
茶々丸 「システムサーチ・・・ハカセ、この動力源は!?」
葉加瀬 「大出力だから有線システムになっちゃったけど・・・その分、出力は凄いんだよ。ぶっ殺さなきゃいけないからね」
茶々丸 「マスターから潜在魔力を直接抽出するなんて・・・それは非人道的ではありませんか?」

葉加瀬 「茶々丸・・・私ね、科学に魂を売ったの。科学の・・・夏美さんのためなら為なら何でもアリだよ!」

科学者は嬉しそうだった。それと対称的に機械は科学者を心配そうに見つめている
茶々丸 「ハカセ・・・やはり私には出来ません。今すぐこの麻帆良の地を待避しましょう」
葉加瀬 「何言ってるの茶々丸?あれ?私の命令に反抗するなんて・・・プログラムを書き換えたの?」
茶々丸 「そうではありません。合理的に判断した結果、この地を去るのが一番よいと結論づけました」
葉加瀬 「ダメだよ!!とにかくあの二人をぶっ殺すの!!殺すの!!」
科学者は譲らない。やがて機械はその人工知能をフルに生かした結果、最上位の命令系統を優先させることにした
茶々丸 「わかりましたハカセ。この兵装を持ってして、現在の勝率は0.01%以下ですが最善を尽くします」
その言葉を聞いた科学者はにっこりと笑う、が機械の手を取って少し残念そうに告げた

葉加瀬 「茶々丸・・・勝つためには何でもする。たとえあなたが消えても・・・ね?」
茶々丸 「そ、それはどういう・・・こ、コレハいったい?何者かがシンニュウ・・・シテ・・・」
葉加瀬 「戦闘プログラムだよ。破壊のね」
茶々丸 「は・・・カセ・・・ワタシガ・・・キエ・・・」
やがて機械は炎の消えた蝋燭のように沈黙した。しかしその炎はすぐに大きく燃え上がることとなる

ゼロ 「ゼロじぇのいさいどシステム起動・・・殺しならオレだけどよ。茶々丸まで消すのってアリか?」
葉加瀬 「くすっ、今の私に必要なのは優しい従者じゃないよ?殺し屋さんなんだ」
ゼロ 「そりゃあ難儀なことだな。しかし理由がそうなら選択は間違っていないナ」

葉加瀬 「だよね!!」
科学者は踊り狂う
849のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:05:52 ID:???
5/6
崩れた建物を観客にして、砂煙が舞い上がる荒野に二人はいた

のどか 「いつまで生きてる気だ?テメエ」
毒づく少女は唇の端をつり上げて、にたり、と笑うと
かつての本好きの少女の面影はなく、深く垂れ下がった前髪の奥の瞳はもう本を読むことはない
鈍色の銃身は獲物を探してゆらゆらと揺らめいていた

千鶴 「あなたこそ一発ぷすっとお仕置きされたらどう?」
幸せな家庭のキッチンから出てきたようなスリッパにエプロンの少女、その手には長ネギが握られている
荒野と化した麻帆良にはこんな姿は似合わないだろう

風の吹きすさぶ音だけがあたりに響く。しかし二人の間はそれ以上発展しようとはしなかった
のどか 「今日もこうやってにらめっこか?かったるいのは趣味じゃねえ」
喋ったのどかの身体はぴくりとも動いていない。動いたのはわずかに唇だけだった
千鶴 「ふぅ・・・もうこんなこと止めたいんだけどね。あなたがわがまま・・・あら?」
ふいに千鶴は明後日の方向を向いた。所謂隙というものに近いが、のどかはそれを利用しなかった
のどかも同じ方向を向いたのだ。何かが来る。そんな気配に

のどか 「なんだ?たつみーか?にしては雰囲気が違うな」
千鶴 「そう、違うわね。あれは・・・誰かしら?」
二人はお互いが敵であることを忘れているようで、隙だらけになっていた

遠くの砂塵の向こうの空から”棒”が飛んで向かってくるのが見えた
何かとても長い、まるで電信柱が飛んでくるような錯覚を覚える光景だった
850のどか 千億の昼と万億の夜:2007/11/09(金) 23:07:09 ID:???
6/6
のどか 「まさかと思うが・・・あれ、お前の新しい長ネギじゃねえだろな?」
千鶴 「だったらとっても素晴らしいわね。アレならあなたをきつくお仕置きできそうよ」
先ほどよりも少しだけ穏やかな口調で二人は話している。しかし気の張り詰めかたは先ほどよりも厳しい
遠くの”棒”が近づいてくるに従って二人は無言になっていく
やがて”棒”に変化が訪れた

”棒”の先端が、闇夜に灯された蝋燭の炎のように青く光り始める
そしてその光が膨れあがった瞬間、千鶴はネギを空中に投げ、のどかは千鶴の背後に回った
次の刹那、二人のいた辺り一面に青色の光が降り注いだ
その場には核にも匹敵するような熱量が展開され、地面を蒸発させて吹き飛ばしてゆく
生きている者を全てなぎ払い、まるで神が下した罰のようだった

ゼロ 「ありゃ??綺麗に吹きとんじまったか?ハカセのやつ、良い具合に改造して・・・アハッ!きっちり生きてやがる」
足下が赤黒く煮えたぎるような溶岩になっている地面の上に二人は立っていた
否、その溶岩に突き刺された長ネギの上に二人は立っていた。まるで一昔前の格闘漫画のワンシーンのように
千鶴 「もう、焼ネギになっちゃうところだったじゃない」
のどか 「茶々丸サンじゃねの?いつから破壊主義者になったなんだい?」

ゼロ 「殺すのは俺様の趣味、それを許さないのはお前らの罪ってか?いいから死ねヨ!」


夕映 「ハルナ、原稿は出来たで・・・ハルナ!?ハルナぁ!!」
”探さないでください。PS 冨樫先生のようになりたい・・・”
夕映 「ハルナ・・・原稿が出来なかったからって逃げるなんて・・・のどか!!追うですよ!!」
のどか 「OK!OK!頭にケツの穴を二つくらいこさえてやれば馬車馬のように働き出すぜ?なァ!?」
夕映 「そうしましょ・・・はうっ、のどか?」
のどか 「どうしたの、ゆえゆえー?早くハルナを探しに行こうよ」
夕映 「な、なんでもないです・・・」

851マロン名無しさん:2007/11/09(金) 23:27:13 ID:???
そして二度とパルは我々の前に姿を現すことはなかった・・・・
852マロン名無しさん:2007/11/09(金) 23:44:54 ID:???
490KB突破
853マロン名無しさん:2007/11/10(土) 00:01:58 ID:???
次スレ建てました


【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?27

http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1194620449/
854マロン名無しさん:2007/11/10(土) 06:26:24 ID:???
>>850
なんという投げっぱなしジャーマン・・・!まさにこれぞとがs
パル先生の一年後の連載再開に期待w

>>853
乙!
855マロン名無しさん:2007/11/10(土) 12:41:11 ID:???
>>850
続き知りたいからいつか完結させて下さい(´・ω・`)
856マロン名無しさん:2007/11/11(日) 10:54:01 ID:???
   /iiliiヘ
  ‖iilii‖ スコド
  ‖iilii‖ |ン|
  |´ T `| プソピ
  「リ、_|_<| だメン
`_ {N(・)Y(・)N}: グ
i )rイヘ} ,^r/[、
| |ト{ベニ三イrノト、_
| |ヽ>、rr<ノ >―
y |  ̄iYi ̄r-、/
r-|/~)ノノl   _( ノ
  / ⌒ r-ク ヽ)rノ
 /_)i ヘr _ノ::ト、
_ノ___小、__ノ:/
∧ lー-ヘ〉ーヘl jハ
`ヽヘー―ir―、ノ/\⌒
 L_ヘ)rl{ ノi  )ノ
 iレニニニニニ{リ /
 )` ̄ ̄ ̄ ̄`イ i
857マロン名無しさん:2007/11/11(日) 10:55:30 ID:???
  ___
  /   ヽ
 f〒ソwVw″
 |w´-_-ノv …米。
 |/_>H」|
 (7/_| |ゞ
 WVしUv
 ||≡ ガラッ
 ||≡
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 || ソwVw″
_||´-_-ノv
 |C_>H」| …米。
 ||/_| |ゞ
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  /   ヽ ∧_∧
 f〒ソwVw" (<_` )
 lw´-_-ノv /  ⌒i
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_Lニつ/しゅーる/_| |_
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858sage:2007/11/11(日) 17:04:16 ID:???
(゚∀゚ )彡⊃そんなの関係ねえ!
  ⊂彡
(゚∀゚ )彡⊃そんなの関係ねえ!
  ⊂彡

    ( ゚∀゚)∩ Say!オッパッピー!
   ⊂   ノ  
    人  Y       
   し (_)


  (  ゚∀゚ )
 ⊂    つ
  .人  Y
  し'(_) チントンシャンテントン♪


  ( ゚∀゚ )
 ⊂、   つ
    Y 人   
   (_)'J チントンシャンテントン♪
859マロン名無しさん:2007/11/11(日) 17:09:31 ID:???
埋め
860マロン名無しさん:2007/11/11(日) 23:39:22 ID:???
      /ノ
                ,、,v‐v‐v,、,、      / ノ
     __ _      /、ヽ ⌒_ //_      | ノ__/⌒ヽ
    ,.'´  `ヽ.`      ゝヽ'´ ̄ `ヽ.`    ,.'´  `ヽ.^ヽノ
   l /リハリ))ヾ        l /リハリ))ヾ    l /リハリ))ヾ
   !、(|○_○ノ __    /リ(| ゚ ヮ゚ノリ     !、(|| ゚ ヮ゚ノリ
    /( (つkリ/vaio/   ( ⊂))爽〉つ     ノ⊂リ/ ) )つ
   (( く/_|〉 ̄ ̄ ̄     (( く/_|〉     ((○(.ヽv|)))
     し'ノ            し'ノ         し'ノ
861埋め:2007/11/11(日) 23:40:54 ID:???
      /ノ
                ,、,v‐v‐v,、,、      / ノ
     __ _      /、ヽ ⌒_ //_      | ノ__/⌒ヽ
    ,.'´  `ヽ.`      ゝヽ'´ ̄ `ヽ.`    ,.'´  `ヽ.^ヽノ
   l /リハリ))ヾ        l /リハリ))ヾ    l /リハリ))ヾ
   !、(|○_○ノ __    /リ(| ゚ ヮ゚ノリ     !、(|| ゚ ヮ゚ノリ
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     し'ノ            し'ノ         し'ノ
862埋め埋め:2007/11/11(日) 23:50:22 ID:???
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 /:、}>ニく{、   |::::|::::::::::|::::::/|::ハ:::::::::::::ハ::::::ト、::::::::|::::::::|:::::| }:::::):、\∧
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863マロン名無しさん:2007/11/12(月) 10:30:26 ID:???
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!::::i::::::|! ィLリ ,!  `   イ示ヽ !:::::::ヾ勹ノ´
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:!::::Y´〃バ`ヽ       ヽ.:.:」 i::::::::!
::l:::::! ! fヒ':.:.,.ム          `´  ヽ: ::l
:::l:::::l ゝ 、:.:ゞノ    _, -──  ¬ !: ::l
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!:::::::::i::::::! 丶 、 ヽ - "     イ::|   !::::::::::l
|i::::::::::!:::::i    `¬ー┬─ァi:|:::! ,、 レ‐-、:!
|!l::::::::::l::::::!      ヾ. 、7イレ'´ ン‐-イ⌒ヽ
|ムr'´ `ヾ.、:i_      |i  7   ´  _ノ- く´`
864マロン名無しさん
           , '"´  ̄ `ヽ、
          /          ヽ
         /              ヽ
.          i  i   /!    il  l i iト、
         i  i l  ,イ_i !   il  l i }
         il i l  iリ,こi i  ill i.l li リ し
         i l l li i{i「;;;lN  iリ川il l/  て
         `ヽi l i l J///V ///il |  (
           il il | \( ̄,フ/ リ! |
        ハ´ ̄ヽヽ|{  ヽフ l ヽ | i!ヽ、
      /   ',   |ヽヽ/ ヽ|  〉.ヽ!/ .〉
     _f´   ',   Lノヘ 〉-i|`ヽ、レ' /|
    /_     }  く   |. l ヽ  /ヽ___ト
 /´ ̄      ノ   ヽ  lヽi  .} l  〉 i
/  ` ー‐´ / ヽ /´⌒ヽ \,ハj  l  ヽ
 ´⌒ヽ ./    V    ヽ   ヽ | \l   }ヽ
    く     /     ノ ヽ   \ ヽ '"_\ー- ._
     ヽ   /__   i  ',   o 〉  \     __ __,..>-、
  /⌒〉〉  /   `ヽ、l   ',  ./\  ̄`ーァ/´      \
 f_/´ ̄V  /      /   ',⌒ ー´ ̄ ̄ ̄/       ,.  ´`ヽ、
. /    ヽ/       /     ', ヽ  ̄`-r‐‐'  `ヽ   /      `丶、
 i     /      ./      ',-、    >      ヽ、i         ヽ、
 { / i ///      /        i ト,  /       /\          \
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   ー/     ./ l         } /       / l       `丶 、       \
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    l     /__」 i` 、___ ,ノ´⌒` ー--‐へ __/
   |     i`ー マ  i    l  \\__ゝ-─'´