>>2 前スレが完全に潰れたので、立ててくれるとおっしゃる方がいたのに、立ててしまいました
前スレ
>>844申し訳ないです
乙!
前スレ844だが、漏れが書き込みしなければ誘導できたかもしれんな...
まだ501KBだから大丈夫だと思ったんだが、スマヌ...
5 :
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1141089429/1:2006/03/19(日) 21:04:49 ID:BoPX33uF
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ! ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!! ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もうダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
6 :
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1141089429/1:2006/03/19(日) 21:05:53 ID:BoPX33uF
('A` )
ノヽノヽ =3 ブジャァァァ ブビビビビビビビィ ブボッ ブリブリブリィィィ
くく ブチュブチュゥッ ミチミチミチィッ ブジュッ! ブジャァァァァァァァァァ
今日はフラゲでひつぎ様をみてしまったので、やや興奮気味です
>>4 私も書き込もうとして、もう要領超えていたのに気づいて立てました
>>1 乙!
前スレもう潰れちゃったんだな。
dat落ちする前にゆか槙とか紗枝玲とか気に入ってるSS保存しとこう。
ところで、静久と会長は同居してると思うんだが、やはり寝るときも一緒なんだろうか?
会長と宮本さんは同居なんかしてないよ
同棲だよ
>>1 乙。とりあえず、もう一つの方が再利用じゃなくて良かったよ。
14 :
?:2006/03/20(月) 23:14:36 ID:Z8vQqCog
きゃぁ!!!この文章をみた人は運が良すぎぃ!!!
このメールは新型ですww
好きな人から告白★されたり・・・
嫌いな人が不幸になったり・・・
欲しい物が手に入ったり・・・
もうもう幸せすぎて、倒れそう!!!ww
でもねぇ・・・絶対にやらなければいけないことがあるの・・。
それは・・・【この文章を他のスレに3個貼る】これだけよ!!
どう?簡単でしょぉ??でもこれをしないと幸せにはなれないよ・・。
最後に一言・・・皆に幸せがおとずれますように・・・(^0^
あぼーん
神門はどうやら、武と智を兼ね備えた将の器みたいですね
祈の方が知略派かと思ったのですけど
つーかどまらCDになったときの脱力っぷりが
今からそら恐ろしい。
やっぱり使うんだよな?剣の舞・・・
レコード会社が違うとかそういう大人の事情でカットされる気がする
歌詞もぴったりあってるからなあ。状況に。別の曲にするのは惜しい
これはつまり、ひつぎand静久ユニットバージョンで行くのでは!
意図したのかどうかわかんないけど
歌詞の「男」の文字が切れてるところが微妙に笑えた
21 :
無道綾那:2006/03/22(水) 18:05:51 ID:aGZnyv+F
私こないだルームメイトにヤられてる時に思わず「らめえぇぇ」なんて喘いじゃったのよ。
そしたら「らめえぇぇ?何それ可愛いつもり?」とか言われてさ。
「もう一回言ってごらん。じゃないとオマ○○いじめてあげないよ?」って。
もうね、らめえぇぇ連呼したよ。
「馬鹿じゃないの?馬鹿じゃないの?」って罵られながらヤられた。
Mならわかると思うけど、正直最高だった。
で、それ以来らめえプレイがスタンダードになったんだけど、
おかげで彼女のS度が上昇しちゃったみたいでさ、
つい先日「ほら、こういう事されるの大好きでしょ?らめぇ?」なんてナメた口調で言いながら
私の目の前でマクラ大戦Vのセーブデータ消しやがった。
普通にぶん殴ったよ。
>>21 面白い。萌えたし、オチも笑った。
やっぱり天地の怒れる虎には「らめえ」と「ひぎい」が似合う。
ワロスw
最初名前欄見なかったから何事かと思った
24 :
名無しさん@秘密の花園:2006/03/23(木) 15:10:29 ID:cWuiMVIw
神!!
あなたは舞城先生ですか?
綾那は二次元しか愛せない子なんです。分かってあげてください。
でも、3次元の女には愛されるんだよね、あやにゃん。はやて、ゆかり、みずち、順…
綾那にその気があったら、ハーレムを作るか、共同便所になれるのにね。
受け属性の強い綾那だから、共同便所かな。
高1生徒会メンバーと中3ズがスールになるとしたらこんな感じで(槙先輩は今回はごめんなさい)。
静久−綾那 (取り扱い注意はやっぱり懐刀で。甘えん坊の綾那たんは優しいお姉さんに弱いと思う)
紗枝−ゆかり (こっちもひねくれ屋さん。しっかり者の紗枝ちんががっちりと)
玲−夕歩 (結構似ていると思うこの2人。頑固者だし。玲が妹タイプ相手にどう捌くか)
紅愛−順 (策士同士。年下からみると一番難しそうな紅愛先輩の相手は如才無いじゅんじゅんで)
みのり−みずち (チビッ子のお相手はやっぱりみずち姉さんで。…えっ、逆?)
こう見ると(特に下の3組)、中3ズの方が大人っぽい気も…
静久が白、紅愛が紅だと思うけど、ともに蕾のほうが色のイメージと少し違うな。
燃料投下されたのに少ないね・・・・(´・ω・`)
誰か綾那の○○○声について語らないか?
>>28 いやもう最高としか言えん
何回も聴いているw
ドラマCDのネタバレOK??
CDコネー
ドラマCDか・・・イマイチ食指が伸びないんだけど面白いの?
本編と対して変わらない内容なら、まだ夕歩も槇先輩も
みず蒼もミカどんいのりんも出てこないしいいかなあとか思ってるのだけど。
でも特典の描きおろし漫画は喉から手が出る程読みたいんだよなぁ・・・。
特別編(?)で綾那が喘いでいるから買いたい人は買ってみたら?
それに今回のドラマCDはキャラ全員が林家先生の氏名らしいから
先生からキャラへのイメージがある意味分かるって意味じゃ結構いいと思う。
>>33 違うって本人が言ってたべ >キャラ全員が林家先生の氏名
ただそんなことを抜きにして、はまっている人なら買ったが吉かも
どっちも違う。
「自分の出した希望に、殆ど沿ってもらった」
って書いてあった。
日記ログまだ残ってるんだから、確認できることは
ちゃんと確認してから書いた方がいいよ。
脳内で勝手に処理しちゃわないで。
>>35 確かにイメージに沿ってもらった、とは書いてあるけれど、指名じゃねーべ。俺が指摘したかったのはそれだけ
そもそも「希望に沿ってもらった」って書き方だけだと、
>>33みたいな無用な誤解を生むんじゃないかしらん。その前のいろいろがあったわけだから
まあ俺も悪いわけだが、日記のことはほのめかす程度にしようぜ。あそこはあくまで個人的なブログなわけだし
俺的には本編は微妙だったけど(多分既に漫画の方で読んじゃったからだと思う)
番外編とボーナストラックがメチャ面白かった
>>36 そこまで気を使う事も無いんじゃない?ググればすぐ出て来るんだし。
>>35の言ってる事は当たり前の事だと思うけど。
ドラマCD、正直本編はあんま期待してないんだけど
番外編とボーナストラックと、あと特典漫画の為に買ってみようかな。
>>37 1と2、どっちが好き? 俺は1
>>38 マリみて好きの作者の横車でキャストが決められた、とか言うレスを読んだ事があって、なんかやだったのよ
とは言えうざいこと言った。ゴメン
まあ、とりあえずなんだ・・・・
買え。
>>39 俺も俺も
はやてとわっさんがどんどん調子に乗ってくるのがオモロかった
>>40 だな
マジで本編は話としては漫画を一部省略してたりでどーでもいいが
番外編だけで十分値段分の価値あるから!
帯刀の声を聞くために買おうかな…
とりあえず、綾那の中三らしいぎこちないあえぎ声を聞けるので
それだけで3000円分の価値はあるかと。
そういえばさ、マジでヤドリギの人こなくなっちまったな(*´∀`)
・・・・・・・_/ ̄|○ il||li
今更だけど続きが気になる。
もういいよその話は。
穿った見方してワルイが、荒らしが罠張ってるか
もしくはヤドリギの人の自演に見えるぞいい加減。
書けないとか、もう書きたくないってんならそれでいいだろ
本人の勝手。しつこいよ。
あのなあ。
本人が叩かれるのに疲れて書けないと言うなら
無理して書かせる方に持ってく
必要はないって俺は言いたいんだよ。
書く気になった時は、好きな場所に落とせばいいんだよ。
人格者ぶって誘導して、それでまた叩かれたり
悪態つかれたりしたら、責任とってやれるのか?
どこでやったって同じだぞ。
本人がいわれのない荒らし目的の中傷を気にしないでいられる耐性を身に付けない限りは。
戦っている。たった一人で。
染谷ゆかりは一歩も退かずに、ヤドリギと戦っている。
ゆかりの一撃がかわされた。代わりに頭上からの一刀。こんなものはわけもない。ゆかりの盾は壊れない。
――しかし手ごわい!
赤い敵はその素早さでもって、ゆかりを翻弄する。遠距離からの打撃も全て受け止めて、ゆかりは次の攻撃に備えた。
――まさかヤドリギがここまで成長していたなんて――!
心の焦りは、しかし彼女の表情を崩すに至らない。
ゆかりは負けるわけにはいかないのだ。守る者があるのなら、尚更のこと。
――綾那!!
囚われた無道綾那が、自分の後ろにいる。
この赤いヤドリギから守らなければ、綾那は――!
振りかざす一撃を、すんでのところで見切る赤い剣士。ヤドリギが生み出した守護者の中で、一番の手練れだった。
現れたヤドリギのコア。
それは染谷達にとって、思いもよらぬ姿であった。
ヤドリギに飛び掛る三人が、その手前でとどまったのは、ヤドリギの顔が真っ二つに裂けたからだった。
絡まりあう枝枝の中から、まず現れたのは、手。そしてそれがずるりと突き出されると、鉄の棒が刺さったままの頭がぐい、と現れた。
「うぇ」
順が奇妙な声を出す。姿形は人間そっくりだ。例えその肌がぬめるような光を発していても、それは今まで戦った守護者の中で、もっとも人間らしい姿をしていたからだ。
剥き出しの乳房。くびれたウェスト。指一本一本に到るまで。その指が、頭に突き立てられた棒に伸び、ぐっと引き抜いた。ぽっかり空いた穴が、ずるずるとふさがっていく。いや、そこは少し盛り上がっていて、三つ目の目。
「もう止めましょう。皆さん」
赤く透き通る女性は、相変わらず優しい声で告げる。
「あなた達のおかげで、私はこの身体を手に入れることが出来ました。深くお礼を言いますね」
「何なんだ、お前は――」
静かな綾那の問いに、彼女は微笑を絶やさず答えた。
「私は、コアです。その意思のもっとも根源にして、固い種子の部分」
「コア――」
「ああ、肉体って、なんていいものなんでしょう! これで私はどこまででもいける。なんだって出来る! 直接愛し合うことだって出来る! 」
歓喜の声をあげるコアは、自分が凝視されていることに気がついて、無邪気に微笑んだ。
「大丈夫ですよ。私はあなた達の睦み合いには参加しません。
だって無粋でしょう? 私は見ているだけでいいんです。じっと側によって、ずっと――」
「――綾那、気づいてる? 」
ゆかりはそっと囁く。綾那はうなづく。
――枝が広がっていく。緑が濃くなっている。
核。ヤドリギの弱点でもあり、その力のもっとも強い部分。それがついに人間の姿を持つまでに到った。
「それだけ力を得たってことよね? 」
「同時に私の危機であると言えます」
順の質問にヤドリギはうなづく。
「あなた達はとても危険だ。そのために私は、しなければならないことを見つけました」
とたんに蔓が延び、蔦が絡み始めた。その行く先は綾那に。
「……っ!! 」
焦る綾那。しかしその身体は瞬く間に押さえつけられる。強い力だ。力で引きちぎろうともがいても、どうにもならない。
「無道綾那さん。私はあなたにとても興味があります。その怒り、悲しみ。その殻の奥底に、とても柔らかい肉を持っている」
「き、さま、は――」
「ぜひとも見てみたい。あなたのその柔らかい肉を。その心の底を」
その瞬間!
「さわるな! 」
強烈な一撃が、コアを襲う。
「その薄汚い手で! 綾那にさわるなぁぁぁぁっ!! 」
染谷ゆかりの、激しい一撃。
そして――。
瞬く間に描かれる紅い結界、ヤドリギを拒む。あの直後、クリムゾン・ビーの作った結界は、直径三十センチほどの大きさしかないが、ヤドリギは夕歩達の頭上を避けて通る。
「――急場のもんにしちゃ、まあまあなところかね」
ほっとした声のクリムゾン・ビー。ヤドリギの枝は、ゆっくりと内臓のようにうねり、覆い、結界の隙間をさがしているようだ。
桃香たちは、結界の弱い部分に待機して、手を伸ばしてきた触手を攻撃し、撃退している。蔦の目的は、結界をこじ開けて、魔力が直接影響するようにすることらしい。
「……このままで一体どれくらいもつのか」
「それはこの子達ががんばってくれるさ」
静馬夫人の分析に、謎の女は、顎で天地生を示して、ああ、ちょっと疲れたよ、と腰をおろした。しなやかな動きだった。
「――母さん。あの人、知ってるの? 」
戦闘に参加していない夕歩が、そっと母に尋ねると、母は微妙な顔をして、ええ、と答える。
「あれはクリムゾン・ビー。凄腕の魔法戦士よ。お父様と戦ったこともあるし、また私も助けられたことがあるわ」
「そんな人が、どうしてここにいるの? 」
「……さっきも言ったはずさ。お嬢ちゃん」
クリムゾン・ビーは口を挟んで。
「あたしは子猫ちゃんを救いに来たって言ってるだろ? 」
「いい加減、その子猫ちゃんは止めて下さい!! 」
激昂する母に彼女は取り合わない。
「何度も言わせるんじゃないよ。何年たってたって、あんたはあたしのかわいい子猫ちゃんなんだよ」
「しりません!! 」
そっぽを向く静馬夫人を無視して、クリムゾン・ビーは夕歩に。
「強情だね」と肩をすくめる。
「は、はあ……」
いつもきつい顔をしているためその眉間の皺ばかりに目が行くが、よくみれば母はけっこう美人だ。そしてこんなふうに照れて、真っ赤な顔をしている母は、とてもかわいらしい。
――ヤドリギの魔力かな?
首を傾げるけれど答えは出ない。ただツンツンしている母を見ていると、自分の短気は確実に母親似だなと思う。夕歩の、得体の知れないところが父親似だなどと順は言うが、なんのそれなら順のエロさは父親似。
――それにしても、子猫ちゃんか。
母と、このキテレツな女性は、どうやら知り合いらしい。どんな関係だったのかはわからないが、もう十年会っていないと言っていた。母さんは彼女に、こっそり甘えたりしてたんだろうか?
――私みたいに。
「何見てるんです! 夕歩さん!! 」
こちらに、とばっちり。夕歩は首をすくめてから、戦いつづける二つの影に目をやった。
一つは神門玲。ひくこともせず、一人で戦っている。幾度か、こっちに来てくださいと声をかけたのだが、聞こえていないのか下がりもしない。ほんの数メートルの距離である。けれど視界がぼやけて、遠くにいるようにも見える。
もう一つは順達のグループだ。彼女達も激しく戦っているようだ。新たな守護者でも出てきたのだろうか? ヤドリギも中々そのとどめをささせてはくれない。
――空間や時間や、確率にまで作用する魔界。
これはその影響だろうか? 何もかも曖昧に思える。たった数時間のことが、まるで何ヶ月もかかっているかのように。数メートルの距離が、数キロもあるかのように。
――無事で帰ってきて!
夕歩がぎゅっと抱きしめる白いセーター。
仕立てのよい順の白いセーター。
そしてゆかりは戦いつづけている。綾那を取り戻すために。
――よく見える。
落ち着いているせいか。敵の動きがはっきりと見える。
――軽い。
手に持った棍棒の使い方に慣れてきたのか、らくらくと振り回せる。いつもの星奪り用の剣みたいに。
自分の後ろには綾那が囚われている。ヤドリギに捕まった、綾那が。
人の運命と過去を弄ぶ、魔界の生き物が許せない。
ヤドリギは人間に憧れている。肉体と心を持った生き物の象徴に。けれど、だからこそ、肉体に心は刻まれてしまっているのだ。それを勝手に、自由に変えてしまうなんて。
――都合が良すぎる!
それなら自分が悩んできたことはなんだったのか。味わった苦しみはなんだったのか。その想いがゆかりの剣に力を込める。
――私は、私で綾那を守る。守ってみせる。
左目に映る赤い敵。敵を破壊して、綾那を守る。単純な事。とても単純な事。
久我も戦っている。敵と。真っ向で切り結び、にらみつけている。いつもふざけた顔をしている彼女が、こんなにも真剣な顔をするなんて、思ってもみなかった。戦いの最中なのに、思わず笑みが零れる。
自分も久我も、綾那の為に戦っていることは分かっている。
お互いの敵に勝利した者が、綾那を自由に出来るのだ。
――だったら尚更負けるわけには!!
ゆかりが、飛んだ。
綾那を自由にするのは、私だ。
絶望。
神門は今まで絶望を感じたことなど数えるほども無かった。
剣に関しては、自分を上回る者は、少なくともこの学園には一人しかいないと思っている。同時にそれは世界中でも、自分が有数の剣の使い手であるという自負にも繋がっている。
けれど今感じている絶望は、そんなものをはるかに越えていた。
紗枝の姿が見えない。
ヤドリギの枝、蔦、蔓は、ついに天井から溢れ出し、足元を覆うに到った。今神門が立って剣を振るうのは、強固な意志と剣の腕の力である。普段ならそれは、より効果的に活用される。
祈紗枝さえ、側にいたら。
「ばっかやろう……。どこにいるんだよ……」
気がつけば、玲は必死に探している。自分の刃友を。
紗枝は、玲とこんがらがって繋がっている刃友だ。それはほつれているところもあるけれど、絡まっているせいでまとまって、団子になっている関係だ。多分切れている部分もあるだろうに。
――ばかやろう――。どこにいるんだよ――。
どこかに隠れているに違いない。それがどこなのか分からない。もしかしたらこの緑の中に飲み込まれてしまったのではないか。
思考の世界に宿る、魔界の生き物。祈がその手に落ちたのではないかと考えて、神門はぞっとする。こんな時の状況の見切りは、一級のはず。だから無事な場所にいるのだろうと思う。
それでも不安になるのは、きっと紗枝が言っていた言葉が気になっていたからだ。
――私は欲しいモノを手に入れられないから、絶対邪魔をしてみせる。
紗枝が欲しいもの。それは一体なんだろう? 玲には分からない。紗枝が必要としていない物なら、知っている。それは自分も関わっている。
そう言えば、玲が夕歩を救うためにヤドリギの真っ只中に飛び込んだ時、紗枝が唇の端に笑みを浮かべたのが見えた。
あの笑いの意味ならわかる。またお節介して、と言う笑いだ。仕方ないなあ、と言う諦めと理解のちょうど真中辺りの笑み。けれど今まで、その後必ず、紗枝が側にいてくれた。
――なんで、あたしは一人で戦ってるんだ?!
寂しい。そしていらだたしい。
「こなくそぉぉぉぉっ!! 」
感情の爆発は、そのまま動きの原動力となる。深部筋にやや意識を集中させる。だるくなってきた腕の力は少し抜いて、代わりに足の小指に力を分散させる。そしてまるで曲芸のような回転連舞。
見事。
しかしこれは苦肉の策。長くはもたない。
息が切れてきた。
染谷ゆかりには見えている。
敵の太刀筋は勿論、仲間の苦境も。まるで天井から見ているように。
助けなければならない。
幾度か攻撃は当たっているのだ。そのたびに赤い敵は身悶えをして、床に転がる。口から涎を流し、身体を痙攣させて。
それなのに幾度も幾度も立ち上がり、こちらに向かってくるのだ。全力を込めて!
――理解出来ない。
勝てないかもしれない、そんな絶望が襲う。どうしてだろう。致命傷が与えられない。
見えているのに。
自分の勝利が見えない。
本当は勝ちたくないのかもしれない。そう思ってぞっとする。自分は本当は、今戦っている相手に負けてしまいたいと思っているのかもしれない。
ダメだ! 弱気になっては!! 今負けたら、綾那を自由に出来ないのに。
「身体を貫きなさい! そうすれば今度こそいける!! 」
そうか。
身体を貫けばいいのか。
ゆかりの剣は真っ赤に燃えている。赤い光を放って。これで貫けばいいのだ。相手の腹を。ちょうど子宮の辺りを。直接この力をぶち込めば、何もかも逆転してしまうはずだ。外側から切りつけるだけでは、固い意志は砕けない。
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!! 」
叫んで、ゆかりが突っ込む。それを見とった敵が、手に持っていた剣を、捨てた。馬鹿な。けれど躊躇はしない。これでとどめを刺す。
そして綾那を自由にする。
綾那を、私の、自由に。
「う、ぐぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 」
声が聞こえる。敵の断末魔。ゆかりの両目には、その苦悶の顔が見える。苦悶? いや、快楽だ。どっと汗を流して、腰をがくがくさせて。けれど真っ赤な彼女は、そんな状態になりながら、染谷の側まで歩み寄る。
貫かれた身体の奥まで、剣がめり込んでいく。真っ赤な炎が完全に貫いた。
信じられない。それでも倒れないなんて。
途端。
パシン!!
ゆかりの頬に、何かが弾けた。
「こんのナルシストの、大バカ女!! 」
聞き覚えのある声に、はっと意識が戻ってくる。
「あんたが、あやなと、つけたかった決着って、こんなことだったの……? 」
違うでしょ!!
怒鳴られて、声が出ない。炎が消えた。途端、我が身を貫いていた刃が消えて、順は床に倒れ伏した。
平手打ちされた自分の頬をそっと抑えて、ゆかりは呆然としている。その耳元に、優しく囁く声が聞こえた。
「よくやって下さいました。染谷ゆかりさん」
さっと汗がひいた。
途端にぞくぞく、と寒気。
今まで自分が戦っていたものが、久我順だったことに気がついての、怖気。右手に握っているのは、半分以上溶けた鉄の棒。それはちょうど柄ぐらいの大きさしか残っていない。ガムテープを巻きつけた、柄の部分しか。
情念の炎の剣。
それが今まで、ゆかりのふるっていた刃の正体。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!! 」
振り返りざまに、ゆかりは声の方向に切りつける。柄を短く握りなおして、後ろにいる敵に襲い掛かる。喉元に当たる部分に、思い切りつきとおすように。
ガン!
固い衝撃。
ビン、と痺れて、ゆかりは手から得物を取り落とす。岩にでも当たったような感触。それはもっとも固いコアの部分。
「あなたがもう私を傷つけることは出来ないんです。ゆかりさん」
気の毒そうな口調で、ヤドリギが言った。
「あなたはもう私の可能性の中。いずれ全てが私の世界に同化します。いずれ手に入れる、大いなる力によって――」
大いなる、力?
疑問を感じたゆかりの身体を、蔦がゆるゆると縛っていく。
「これで抵抗はおしまいね」
少々苦労したわ、と、艶然と笑うコア。
「どうしてもわからん」
回りこみ、結界の薄いところから侵入しようとする枝を、最後に残っていたテーブルの足で払いながら桃香が呟く。
「何がですか? 」
「あん赤い人んことじゃ! 」
結界を補強する呪術を終え、尋ねた犬神に、桃香がぶっきらぼうに答える。
「どっから入ってきたんじゃ」
「だから、そんなことはどうでもいいんだよ」
ぬっと顔を突き出したクリムゾン・ビーに、桃香は、ひゃあ! と奇声を上げる。
「なんて声出してるんだい! 」
「やかしーわ! びっくりするじゃろがー! 」
涙目になり、食って掛かる桃香に、クリムゾン・ビーは取り合わない。
「それだけおしゃべりに夢中になってたんだろう」
「あんなー! 」
食いつきそうな顔の桃香に、年上の彼女は余裕の表情で煙を吐く。
「ほら。お手てがお留守だよ」
「あの、一つ伺いたいんですけど」
今度は猿楽が声をかけると、なんだい、と返事があった。
「あなたの力で、どうにかならないんですか? 」
「なんだい? 」
「見たところ……静馬さんと同じくらい魔界のことにも詳しそうですし――。クリムゾン・ビーさんだったら何とかできそうな気がするんです」
猿楽の言葉に、仮面の女は、無理だね、と首を横にふった。
「あたしは自分の面倒は見れるけど、他人の面倒までは見れないよ。……それに、今ヤドリギがここを支配したら、あたしは選り取りみどりじゃないか。むしろ大歓迎だね」
「な! 」
思いもよらない発言に、皆の顔が引きつる。クリムゾン・ビーは苦笑して、煙草の灰を落した。
「心配しなさんな。何とかなるさ。そのためにこうやって時間稼ぎをしてるんだろう? 」
は、と桃香の顔が引き締まった。
「ほうじゃ――。まだ、無道さんたちが戦いよる」
今ある唯一の希望は、このメンバーの中でも凄腕の剣士が、ヤドリギの中心に向かって戦いを挑んでいると言うことである。そして場合によっては、自分達が次の戦い手にならねばならないのだ。
――このがたがたの身体で、どこまで出来るかわからんがの。
桃香は正確に自分と、その周囲の損傷を計っている。もう本当は殆ど気力も体力も吸い取られている。このままヤドリギの示すまま、飲み込まれてしまってもいいかと思ったりもする。
いやいやいや!
「負けられるかぁっ!! 」
更に桃香の一撃! ヤドリギの蔦を切り払う。
「ウチは諦めは悪いんじゃ! こなくそ! 負けてたまるかい!! 」
綾那は後ろから一撃を受け、意識が遠のいた途端に、蔦に絡まれたのだった。身動きが取れないまま、なす術もない綾那。その目の前でくり広げられる二人の友人の死闘。
――ゆかりが、操られている。
いや、これはゆかりが裏切ると言う可能性を、無理矢理歩まされたのだろう。ヤドリギは可能性を操ると言う。
必死に悶えた、そして暴れた。しかしヤドリギの蔦は固く切れない。焦りばかりがつのる。それなのに腕力ではびくともしない。
腸が煮えくり返るような怒り。それはゆかりと順が、相打ちになったところで頂点に達した。
「これで抵抗はおしまいね。少々苦労したわ」
そのコアの笑顔に、綾那は静かに怒りを解放する。腕に力を入れるのではない。怒りの中心に意識を向ける。丹田の辺りが熱くなる。深く大きく息を吐く。胸の奥から何かがこみ上げてくる。
「私はみなさんに愛する幸せをあげましょう。永遠に、つきることなく!
ああ、力が近づいてくるのを感じます――。ほら。皆さんも感じるでしょう?
みんな仲良しです。
みんな、みんな仲良し――」
その言葉を聞いて、綾那の中の何かが弾けた。
蔦が切れる。
縛る蔦が、ぷつりぷつりと切れていく。力では切れなかった固く強い、しっかりとした呪縛がほどけていく。異変に気づいたコアが目を向けた先には、すでに呪縛から開放された綾那が立っていた。
「黙れ」
綾那が一歩踏み出す。確かな足取りで、一歩、また一歩と。頭がずきずきするのは、殴られた後遺症だ。それでも綾那は全く意に介さず、ヤドリギに向かって進んでいく。
「お止めなさい! 」
コアが、叫ぶ。先ほどまで自分の優位を確信していた声とは違う、焦りを帯びた声。
「私はもうすぐで大いなる力が手に入ります。もう手遅れなのですよ!! 」
「手遅れ? 」
綾那は薄く笑って、髪をかきあげた。
「ここにはありとあらゆる可能性があるんだろう? だったら、あんたをぶちのめす可能性だってあるはずだ」
頭上に煌く可能性の実。それは望みのままに設定を操る希望の星。都合よく人の心に作用する、ヤドリギの実。綾那はそれに目もくれない。
自分を滅ぼす気になっている無道を見て、ヤドリギは尋ねる。
「あなたの手は空っぽで、武器なんてないのに、どうやって私を傷つけるつもりです」
そう。綾那の前に立つのは、赤い核。実体化した魔界の生き物の中で、もっとも固い部分。石の壁を殴るようなものだ。全くの徒手空拳。
しかし綾那は微笑みもせずに。
「空っぽだから、拳になるんだよ」
ぎゅっと、手を握り締める。少女の手である。まだ成長しきっていない、綾那の手。けれどそこには、充分すぎる力がみなぎっていた。
その殺意に、初めて、コアが怯えた。怯えは疑問になり、疑問はそのまま口をつく。
「何故――あなたはここにいるんですか? 」
「何故? 」
綾那の片眉がぴくりと上がる。不可解な顔の綾那に、コアはもう一度問いを繰り返した。
「あなたは染谷ゆかりさんに、とてもこだわりがある。けれど彼女との関係改善が目的でここにいたら、もう私の手に絡め取られているはずです!
そう!
あなたはこんなところに来たくないはずだ。それなのにどうしているんです? 引き篭もって部屋でゲームでもしていればよかったじゃないですか。
クリスマスだから、何だとか、そんなこと、あなたには何の意味も無い!! 」
「私がここにいる理由、か」
綾那の眉間に、ぎゅっと皺が寄った。それは、ふ、と昨夜の記憶が戻って来た瞬間でもあった。
――あやなー。
――なんだ、クロ。
――明日ね、クリスマスパーティーやろうと思うんだ。
――何よそれ。
――おいしいごちそう食べて、みんなで仲良く楽しく時を過ごすの。あやなの国ではなかったの?
――私の国ってなんだよ……。
――たんぽぽ園ではさ、毎年クリスマスイブに、パーティーやるの。一人一人にプレゼント持って来れないから、ちはるさんがサンタの格好して、ケーキを持ってくるの。
――ケーキを?
――そう! その時は、ちはるさんはサンタさんなんだよ。
――ふーん。でもそしたら、お前がたんぽぽ園に行ったほうがよかったんじゃないか?
――今年は、せっかくここで過ごす初めてのクリスマスだから、ちょっとみんなで騒ぎたかったんだよー。
――みんなで――?
――そう! 会長さんに言ったら、それは面白そうねって言って、ごちそう用意してくれるんだって!!
――会長が?
――そう! それで――。あはは、後は秘密、ひみつ! 絶対来てね!! あたしのディスプレー能力、存分に発揮しちゃうから!!
――はいはい。期待してますよー。
――わあ! なにその棒読み!! あたしぷんぷんよー!
――そんな……。この齢で、クリスマスパーティーだ、きゃー、なんてはしゃげないわよ。
――大丈夫! 友達もたくさんくるよ! みんな、みんな仲良しだよ!!
回想はほんの一瞬だ。
ふと顔を上げれば、繁殖しきったヤドリギの枝が、見える。ばらばらになった紙細工が見える。はやてが一生懸命作った、ネコの切り絵もある。それはくしゃくしゃになって。まるでゴミのようにぶらさがって――。
「そんなもん、理由なんて、ない」
冷たい声を出して、綾那は、ざり、と床を踏みしめる。
コアは一歩後ろに下がる。綾那はまた詰め寄る。
「ただ貴様に、仲良しと言われると、虫唾が走る」
ざっ。
また一歩近づく、綾那。それを見て、ヤドリギは笑った。
「やはり手が出せませんか――。そうですよ。あなたは一人では私に勝てません。どうするつもりです? ここから」
もはや綾那の拳は射程圏内だ。けれどコアの言う通り、綾那は殴らない。その代わりに、大きく息を吸い込んだ。そして。
「クロ―――――――ッ!! 」
と叫んだ。
ビン、と空気が震える。
空間と時間をも歪ませる魔界の空気一杯に、綾那の声が響く。この部屋にいる人全ての視線が綾那に集った。綾那はそんなことには気も止めない。叫ぶ、ただ叫ぶ。
自分の刃友を、呼ぶ。
「こら! クロ!! なにもたもたしてんだ、このバカ!! この阿呆をぶっ飛ばすぞ!!
とっととこい! クロ!!
この……」
黒鉄はやてっっっ!!!!
「はーい! はいはいはいはいはいはい!! 」
綾那の声がするかしないかのうち、はやての声が近づいてくる。コアがはっと天井に目を向ける。
張り巡らされた枝枝を、ウンテイの要領で渡ってくる小柄な彼女。まるで猿のように、瞬く間にヤドリギの側まで近づいたはやて。
「いいか! 同時にこの馬鹿をぶん殴る!! タイミング合わせろ! クロ!! 」
「わ、わかった!! 」
「な、なにをするつもりです! あなたは!! 」
驚愕の声を上げるヤドリギ。自分の身に何が起こるのか分からないわけではない。むしろ何が起こるか分かっているからこその、驚きである。
そんなコアの言葉に返事をするものはいない。はやては、大きく揺れて、振り子の要領で勢いをつけると、手を離した。同時に綾那の拳が唸りを挙げる。
「てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい! 」
「はやてファイナルフィニッシュフィナーレフラーッシュ!!! 」
ゴ―――――――――――――――――ン!!!!
はやての飛び蹴りが頭に、綾那の拳がヤドリギのみぞおち辺りにめり込む。途端に分厚い鉄が深く振動するような音が響いた。それはまるで鐘の音のよう。試合の終了を告げる深い鐘の音のよう。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!! 」
形あるものは全て壊れる。肉体を持つということはそう言うことなのだ。コアの身体が、ぽろぽろと崩れ始める。
――壊れる? 私が?
急速に訪れた死に、コアは恐れる。深い怒りの力と、それを受け止める愛の力。そのマイナスとプラスの力が、同時に核を打ったのが原因だ。溜め込んだエナジーが、溢れていくのを感じる。
――あ、あと、もう少しで……。
そのヤドリギの悔しさすら、虚空に消えていこうとしている。
「やったか……」
もろもろと半身が散り去ったコアを見て、綾那が呟いた。
徐々に頭上の枝枝も枯れ始めている。コアが崩れ去れば、これらも全て塵と化すのだろう。綾那がふと目を細めた。
「――何? 」
目を細めたのは、微かな異変を感じたからだ。核の赤い発光が、少し強くなったような……。
「何だ、この光は!! 」
「あやな! 」
二人が叫んだのと同時に、信じられないことが起きた。
閉じられていた扉が大きく開いたのだ。
「メリークリスマス!! 」
「サンタさんとトナカイさんの登場でーす!! 」
そこに立っているのは、サンタクロースの衣装を身につけた背の高い女性と、トナカイの着ぐるみをかぶったもう一人の女性だった。
パン。
トナカイとサンタの手にから、クラッカーが鳴った。
「あ、れ? 」
「なんですか? これは」
怪訝な顔をする二人。そこに飛び掛る一つの白い影!
「きゃ―――――――――――!
サンタさぁぁぁぁぁぁん。あたしをあなたのプレゼントにさせてぇぇぇぇぇぇぇ! 」
帯刀洸。
彼女はこの時を待っていたのだ。現れるはずの無い訪問者の訪問を、帯刀は知っていたのだから。
――クリスマスパーティ。面白そうね。わたくし達も顔を出そうかしら。
――え? ひ、ひつぎさまがいらっしゃるのですか?
――ええ。クリスマスケーキは、わたくしがじかに持っていくわ。静久と一緒にね。
目標は勿論、あのサンタクロース。不意をつけばトナカイを押しのけることは出来るはず!! 勝利を確信した帯刀。ところが突然身体が何者かに羽交い絞めにされる。
「そうはさせませんよ!! 」
「な、なによちょっと! 離しなさい! この!!!」
後ろから帯刀を襲ったもの。それは――。
上条槙。
帯刀の異常に気づいていた、一人。
「帯刀さん! いや、保有者!! もうこれ以上好き勝手はさせません!! 」
「え? ちょっと待って……。私そんなんじゃないわよ――? ああもう! とにかくあのお美しいサンタさんの側にい、か、せ、てぇぇぇぇぇ! 」
驚くことに、槙をひきずりながら、帯刀は目的に向かって進んで行く。一番驚いたのは上条である。自分も渾身の力を込めているのだ。それなのに帯刀にずるずると引きずられていくのだから。
――な、なんて力なの!?
押さえつけようとする力への強い抵抗、ふんばる槙。無我夢中の槙の身体が突然浮いた。
「あいたあっ!! 」
声は帯刀の声である。何かにつんのめって転んだのだ。倒れて覆い被さったのを幸いと、槙は洸の上に覆い被さる。洸の足元に絡んだ、細長い何か。
「思い通りになんか、させないわ」
「紗枝!! 」
叫んだのは、神門だ。木刀を捨て、もつれる足を引きずってよたりながら、玲は自分の刃友に駆け寄った。
「大丈夫か、紗枝! 」
「ふふ。私が我慢してるのに、ワッキーも我慢すればいいのよ……」
紗枝の身体には、枝と蔦が巻きついている。それでも彼女はじっと待っていたのだ。ただ帯刀を邪魔するためだけに。その一念が、紗枝の意識を保たせていたのだ。
「紗枝……」
「玲、もう、ここにいて――」
「何よ! これ! ちょっと!! 」
帯刀がばたばたと喘ぐ。足元に絡んでいるのは、マフラーだ。その先端につけられた錘が、その細長いマフラーを即興のスリングに仕立てている。カラオケの最中、紗枝が準備していた物だ。
「ああ! もう! こんなことしているうちに――!! 」
もう涙目の帯刀。その目前で、サンタとトナカイが見詰め合った。
「トナカイさん……」
「サンタさん……」
「あああああああああああああああん。ひつぎさまあああああん」
帯刀の泣き声も尻目に、二人の世界が作られ始める。
すると、滅びつつあったコアにも変化があった。輝きは増し、その身体は再び人の姿を作り出し。
「うわ! 」
綾那はその力場に弾き飛ばされる。
「綾那! 」
「大丈夫? 綾那!! 」
「順――。ゆかり」
蔦に絡めとられた久我と染谷の側まで吹っ飛ばされた綾那。信じられないことに、コアは再び蘇ったのだ。綾那の身体を、再び蔦が巻き取っていく。
「一足遅かったようですね。あやな」
満足げなヤドリギのコアは、新たな部屋の乱入者を指差して、言った。
「あれこそが私に最大の力を与えてくれる人達です。御覧なさい、愛の力を――」
綾那は歯噛みしたが、やがてそれも止んで、がっくりと肩を落した。
もうこの束縛をとく心の力は無い。
ヤドリギの言う通り、見ていることしか出来ないのだった。
――どうしたの、トナカイさん。
――え? な、なんだか、変な気持ちです、サンタさん。
――ねえ、トナカイさん。
――やだ――、ちょ、ちょっと、さんた、さん。
――ふう。
――あ、はあ――。
――ふふ、トナカイさんったら、キスだけでこんなになってるの?
――だ、だめですよぉ。――つぎさん。みんな見てます。
――あら、ここにいるのは、いわゆる一つのサンタさんよ。そしてあなたはトナカイさん。
――え?
――他の人に見られても、なんの問題もないわ。
――わかりました、もう! そう言うことなら、いいですよ。
「何がいいんだ、何が」
「まあまあ綾那。そう毒づかないで」
「でもなあ、順。みんなが見てる前だぞ? それのどこがいいって……」
「何がいいって――、まあ、いいんでしょう」
「染谷の言う通りだね。きっと、サンタさんのは、いいんだよ」
「……お前らなあ」
――サンタさぁん。
――なぁに?
――おひげちくちくします。
――しょうがないでしょう? サンタさんなんだから。
――ひ、あ、あ――。そんな、上からなぞらないでください!
――服の上からでも、しず――トナカイさんの、しっかり分かるわ。
――や、やあ――。胸、そんなにしちゃ、恥ずかしいですよお。
――上からなぞってるだけなのに、こんなになっちゃってるなら、直接触ったら……。
――んん――っ! つ、つまま、ないでください。
――だぁめ!
――ああん! もう!! サンタさんのいじわる!!!
ヤドリギ フィナーレ篇
「つまんじゃ駄目なのかしら」
「し、しらねえよ! 」
「揉んだ方がいいのかしら」
「ば! ばか! 紗枝!! どこ触ってるんだよ!! 」
「大丈夫よ玲。あそこのまな板ショーに釘付けで、誰も見ちゃいないから」
「そう言う問題じゃないだろ! ……んぅ――」
――サンタさんだって、こんなに乳首固くしてるじゃないですか。
――ふ――っ。ふ――ぅ。
――駄目ですよ。感じないふりしたって。こんなにしこってるじゃないですか。
――ずるいぃ。しず……かいさん。いきなり、ちょくせつなんて、だめぇ――。
――だめじゃないでしょ? こんなに甘い声だしちゃって。
――そんな、ひどいこといわないでぇ。ばかぁ。
――ひつ……タさん――。
――ひどいこと、いわないで。――ずく。……もっと――……どい…と、…てぇ。
――なに? 聞こえませんよ。サンタさん。
――もう! おねがぁい。――もっと、ひ、どい…と、して――。
「えーと」
「……キジっちゃん」
「会長……あ、いや、サンタさんって、肌、きれいだね」
「――キジっちゃん」
「ああ言う風に素肌を見れる機会なんて、ないしね。学年違うから、水泳とか授業一緒にならないし」
「キジっちゃん」
「でもこんなふうに脱がせちゃうなんて、いいのかな――。ああ仕方ないよね。ヤドリギのせいなんだし……」
「キジっちゃん! 」
「は! はいぃっ!! 」
「……勉強に、なるね」
「あ、は、まあ、そ、そうですか。ハイ……」
――いつ見てもサンタさんのお尻って、きれいですね。
――そんな……。
――ここも、こんなにひくひくして。
――い、息ふきかけないで!
――や、だ。
――ふうううううn。な、め、な、い、でぇ。
――だめですよ。だって……。
――んふぅ! ああ、ぁぁぁ。
――こんなに物欲しそうにしてるんですから。
――ああ、あーぁ。ふぅ――っう……。
――腰動いちゃいますか? サンタさん。
――たってっぇ――。だぁ、ってぇ――――。
――ふふ、かわいい。サンタさん。
――ああ、だめ! そんなとこまで、なめちゃ、だめぇ!
「あああああああ! ひつぎさま! こんのぉ、静久! 後で覚えてなさいよ!! 」
「……」
「ちょっと、あなた、どこ触ってるのよ!! 」
「あ、ああ、つい、すみません」
「私にこう言うことしていいのは、ひつぎさまだけなんだから……。どきなさい! 」
「でも、どいたら、会長のところへ行きますよね? 」
「勿論よ」
「じゃあやっぱり駄目です」
「ちょっと! 私は保有者なんかじゃないわよ! 」
「でも駄目です」
「もう! あ! あ! ひつぎさまぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 」
――サンタさん、ほんとに私のおっぱい好きですよね。
――ん。――ん。
――くぅぅぅ! か、まないでください。
――ん、ん、ん。はぅふ。…ちゃ。
――んんん、ん、ん。ああ――。
――ちゅ。ちゅ――。つぃ――。ちゅっちゅ……。
――あ。はあ! はあ! はあ!! あああん!
――下も、舐めていい? トナカイさん?
――き、かないで…ださい。サンタさん――。
「ななななんて破廉恥なことを! 」
「いいじゃないか。あれもまた若さの特権」
「よくありません! こんな! 何でこんなことが!! 」
「ほら、必死に否定してるのは、あんたがして欲しいからなんじゃないのかい? 」
「し、しりません! 」
「ほら、口元がお留守だよ」
「――ん。……んn。――お姉さまの、ばか――」
「あのう。そう言うことは、実の娘のいないところでやって下さいませんか? 」
「……!! 」
――ふふ。お尻の穴まで、感じてるわよ。トナカイさん。
――やだ、はずかしい。そんなこと、いったら。
――ふふふ。本当のことでしょう? ちょっと舐めただけで、もうこんな。
――ああっ! あ、ぁ。
――ほら、こんなことしたら。
――な、なめてます? サンタさん。
――撫でてるだけよ。舐めたら――。
――はあ! あ! やだ! そんな!! あ! あ!!
「蟹、食いたなってきたわ」
「ど、どうしてですか? 桃香さん」
「ん、あのトナカイの着ぐるみがの」
「ああ、言われてみれば、蟹の殻みたいですね。中身の肉も、赤くて白いですし」
「わんこ、おまえ、それちょっとグロい表現やのう」
「す、すみません!! 」
「いや、でも、的確な表現じゃ――。羞恥と興奮に赤く染まるトナカイさんの中の人、か」
「桃香さん」
「ん? 」
「み、見ない方が、親切じゃないですか? こう言うの? 」
「あ、そ、そうじゃな。ほいじゃ、後ろ向いて――。……わんこ」
「はい」
「お前まだ見よるな? 」
「も、桃香さんだって――」
――サンタ、さn。
――なあに?
――キス、いいです。
――ふふ。エッチな顔して。
――ひつ――サンタさんもですよ。溶けちゃいそう。
――ら――ってぇ。……ひぅ! ん、ンン――n。
――おまめさん、こすられるの、好きなんですよね
――うん、うんん! 好き! すきい! それ、え……。
――すごい濡れてるから、何度も何度もくちゅくちゅできちゃいますよ。
――んんん、はん、はん、ああああ。いい。もっと、もっとして、もっと。
――ふー。ふっふ――。はあ……ん。さんたさん、かわいい。
――となかいさぁん! あ! くうん! いいのいい、いいの。
「えっと――。どう思う? 久我さん」
「そうねえ、染谷さん。なんか、ああやって盛り上がられると、かえって覚めるっていうか」
「そうよね。あれって、ちょっと見せ付けられた感、あるわよね」
「……それはいいんだが、ゆかり、順」
「何かしら? 」
「なに? 」
「なんで二人で私の首筋、舐めてんだ!! どう考えたって、おかしいだろ、それ!! 」
「やだなあ、綾那。あたしが会長の見て、エロい気分になってると思ってるの? 」
「そうよ、綾那。考えすぎよ」
「それにしちゃ息が荒いんだよ、二人とも!! 」
「あらやだ。ギャグよ、ギャグ――」
「そうそう。ちょっとしたジョークよ」
「そうか、ジョークか……。って、だったら舐めるな! くびすじに、きす、するな――」
「あら、感じちゃったの? 綾那? 」
「あー、止めとこう、染谷。綾那本気で泣いてる」
――ふふ。トナカイさんは、皮に包んで、しごいてあげるのが好きなのよね?
――ああ、止めてくださいい! それ、やめ!
――殿方のマスターベーションは、こうやってするらしいわよ。
――やだぁ! そんなぁ!! それ、よ、すぎ、ますぅ!
――しず……トナカイさんは、これされるの大好きだものね。
――もう! 本で読んだこと、私にタメすの、止めてください!!
――あら、じゃあ誰で試せばいいのかしら。
――もう! ……ぎさんの、いじわるぅ――。
「ひつぎぃぃぃぃぃっ! このばかやろう! 」
突如部屋の中に怒声が響く。抱き合い、睦みあうサンタクロースが、その声の発生地に顔を向けた。そこにいるのは、目に一杯の涙を溜めた神門だ。
「お前は折れないんじゃないのか? 強いんじゃないのかよ!! それなのにそんな奴の思うが侭になって!! 悔しくないのかよ! この、ばかあ! 」
「あら、玲、それ嫉妬? 見苦しいわよ」
「うるせー、馬鹿! そんなんじゃねー!! 」
半泣きになる玲に、サンタクロースは静かに答えた。
「あら、何を言っているのかしら、神門さん。わたくしは天地ひつぎなどではありませんよ。ただケーキを持って来た、一介のサンタさんにしか過ぎません」
「っざけんな! そんなこと言い訳になるか!! 」
「あらわたくし、言いなりになった憶えなどありませんよ」
「だって……だってぇ……」
突然玲の声が甘えたように震えたのは、祈が神門の微妙なところに触れたからに違いない。そんな神門にサンタは微笑む。
「いいですか神門さん。
何があったとしても、わたくしと静……トナカイさんは刃友です。魂の片割れ。永遠のベターハーフ。
真っ赤なお豆のトナカイさんが、例えみんなの笑いものでも、暗いお部屋ではひくひくの、お前のここが役に立つのさ、なのです」
「あ……ひ、く――。……ンタさん、ひねらないれぇ! 」
身悶えする剥き身のトナカイを見て。――斬新な解釈じゃな、と吉備が囁いた。ギャラリーの思惑は毛ほども気にせず、サンタクロースはとうとうと語り続ける。
「とにかく。たった一つしかない可能性に、プラスもマイナスも出来ないわ。
攻めるも乙女、受けるも乙女!
公私、パロディ、本編――。
トナカイさんとわたくしが出会ってから、百億の昼と千億の夜が過ぎても、可能性は唯一絶無。
……もしもわたくしか神門さんと恋仲になっても、それは一時の事! 百人乗っても台丈夫! 」
「……お前、馬鹿だろ」
脱力仕切った神門の突っ込みに、サンタクロースは目を逸らし。
「あら、それなら今から証拠を見せてあげるわ――」
と言って、トナカイの首に手を回した。
「遊びはそろそろ終わりにするわよ。トナカイさん」
「――はい。サンタさん」
そして二人は目を閉じて、ちょっとはにかんで、唇と唇が軽くお互いの頬に触れ鼻に触れ、そしてようやく唇に触れ。
「あ! 」
「会長! 」
「やりますねーえ」
「も、ももかさん……」
「――ああ」
「何……あれ? 」
「うわあ――」
「ひつぎさまあああああああ」
「ええ?! そんな!! 」
「なんて力」
「さすがだね」
「負けたわ、これは」
「ちょっと待て、ひつぎいいいいいいいい! 」
その異様な変化に、神門は今までにないほど動揺した!
「そのバカでかい華は、一体何のつもりだああああああああ?! 」
軽いキス。それは本当に軽いキスなのに、二人の頭からにょきにょきと伸びた茎が、みるみるうちに華をつけたのだ。
その大きさ。
まるで大き目のテーブル板を直接頭に乗せたような異様な姿。それはぼろぼろと花びらを散らしながら、咲き誇っている。それどころかまだまだ育とうとしているようだ。
それと同時に、部屋が徐々に発光していく。星が輝いているのだ。ヤドリギの生み出した可能性の実。それがますます大きくなっているせいだ。
そして――。
パン!
何かが弾ける音!!
星だ。
星が弾ける音だ。
可能性の星が、一つずつパチンパチンと弾けている。枝と言う枝がうねり、そして枯死していく。蔦はしなびていく。そしてコアは壊れていく。
「ば、ばかな……。どうして? 私の身体には、力が流れ込んできているのに」
その身体のいたるところに出来た細かなひびから、白い光が漏れ出している。
「いやだ――。そんな。せっかく手に入れたのに。身体を、力を――。わたしは」
漏れ出した光はやがて大きくなって。そして……。
目がさめた綾那は、信じられ無いように目を擦って、部屋を見回した。
サンタとトナカイに扮した会長とその刃友の登場、巨大な華、ヤドリギの身体の崩壊。そのまま真っ白な光に包まれたと思ったら、まるで何事もなかったかのような部屋が戻ってきているのだ。
「ちょっと、綾那。大丈夫? 」
順の声に、ぼおっとしたまま綾那は、あなたこそ大丈夫なの? と尋ねた。
「ヤドリギは? 会長、は……? 」
「へ? 会長なら、ケーキ置いてさっさと帰ったわよ。宮本さんと二人でソリに乗って。帯刀さんにひかせて」
ヤドリギなら、ほら。
順があごをしゃくった先には、小さくてつつましいヤドリギがぶら下がっている。
「だ、ダメだ! あれは! 早く取らないと、また!! 」
「え? 何言ってんの綾那」
太平楽な表情の順を睨みつけ、綾那は先ほどまで自分の側にいた戦う仲間に声をかける。
「ゆかり!! 」
「……………………。
何? 」
ぎろりと振り返る、冷え冷えした雰囲気の染谷ゆかり。そこにはあからさまな拒否が見てとれる。少なくとも親しい会話を交わす余地はなさそうだ。
「あ、いえ、別に何でも……ありません」
ふん、と顔を背けたゆかりが、今日は誘ってくれてありがとう、と、とても冷淡な礼を言って、部屋から出て行った。慌ててそれを追う、上条槙。
「すいません。本当に」
謝る彼女は、しかし苦笑交じりで、それは自分の刃友の態度ばかりが原因でないようだった。
「ど、どうしたんだ? 一体」
「嫉妬よ、嫉妬」
肩をすくめた順に、目をぱちくりさせる綾那。
「しっとぉ? 」
「そうよ。だって……」
順の言葉をぶつっと断ち切る鋭い声が、扉の向こうから聞こえてきた。
「順さん! もう行きますよ!! とっくに時間はすぎてますよ! 」
「……あ、鬼婆ぁが――。いっけね。
と、言うわけであたしも退散。本当はケーキを食べてきたかったけど」
「お、おい! ちょっと!! 」
綾那の静止を振り切って、順は笑いながら自分の刃友の元に駆けていく。そこには静馬夫人が、こめかみに血管を浮かせて待っている。夕歩はにっこり微笑んで、白いセーターを順に渡した。
「ありがと、姫」
「バカ」
「はいはいはいはい、それじゃあそろそろ行こうかね。表に車が待ってるんだ」
「って、紅蜂さん! 一体いつからいるんですか!! 」
静馬家一行を案内しようとしている、事務員紅蜂清子を見て綾那は驚きの声を上げる。その突拍子もない声を聞いた自称46歳(以降永遠に)は、にやりと笑い。
「そんな事はどうでもいいよ」
それよりもっと大事なことがあるんじゃないのかい? と言って、部屋を後にする。
「ほら、子猫ちゃん達、急いだ急いだ」
「初対面の人に、なんて口のききかたですか!! ほんとにこの学園は……」
「まあまあ、いいじゃないか」
怒鳴る静馬夫人と紅蜂さんの声が、寮の廊下に反響して、やがてゆっくり閉まった扉に途絶えた。
ふ、と綾那が天上を見上げる。そこには大量の紙飾りが飾られている。切抜きのネコ、折り紙の鎖、そして色とりどりの丸い星飾り。
――夢、だったのか?
ふらふらする頭を抑えて、辺りを見回しても、先ほどの惨状がまるで嘘のような部屋があるばかり。
今度は食べ物の置いてあるテーブルに目を向ける。そこには難しい顔をしてはいるものの、死闘の後などまるで感じさせない、パーティの参加者の姿があった。
「ど、どうしたの? そんな難しい顔して」
「あ、無道さん。今ケーキが届いとりまして、その――」
吉備桃香がバツの悪そうな表情で言うのを、浅倉みずちが受けた。
「会長が持ってきたケーキなんだけど、食べようかどうしようか迷ってるのよ――」
「私は、ちょっと食べづらいです、これ」
貴水蒼がもごもごといいながら、顔を赤くする。
「え? 大きいの? 」
「―――まあ大きいと言うか……」
首を傾げる犬神五十鈴の言葉を引き継ぐ、雉宮乙葉、猿楽未知。
「独創的と言うか」
「ねえ……」
何のことだ? と思いながらもう一人の見慣れた顔に話し掛けようとして、綾那は凍りつく。
「わ、わたし!? 」
そう、そこに居たのは無道綾那その人。そしてその刃友黒鉄はやてだった。
二人は誇らしげで、そして誰もがうらやむような愛の表情に満ち溢れている。着ているのは黒い天地の制服。チョコレートで作られた衣服はもちろんたべられる。更にきれいに再現された綾那の眼鏡はベスターズオリジナル。
綾那が凍ったのは、あまりにリアルな造形だけにではない。二人がひっしと抱きあったその姿形にも激しい衝撃を受けていた。
「さて、と――」
大げさなため息をついて、神門玲が口を開いた。
「充分食ったし、あたしらはこれで行くよ――。
これからちょっと腹ごなしに、と言うか、ムラムラを、いや、ムカムカ――――とにかく、すっきりするために、深夜の筋トレをやろうと思う。ついて来たいやつは、好きにするといい」
「あら残念、せっかく二人きりになれると思ったのに」
祈紗枝の言葉を聞かなかった振りをして、神門は部屋の外に出る。やれやれ、と従う紗枝の後ろを、ぞろぞろと皆がついて行く。
「え? あ、ちょっと、これ、どうするの? 」
「あ? お前の形だろ? お前が処分しとけよ、眼鏡」
言い捨てた神門の後を、皆が、後片付けに戻ってきますとか、ごちそうさまでしたとか、好き勝手な言葉が聞こえて、やがてそれは遠くに。残されたのは綾那と。
「クロ……」
「はいな! 」
「食うぞ――」
「ええ?! 」
「こんな気持ちの悪い物、残して置けるか!! 食っちまうぞ! 」
「ええーっ?! 飾っておこうよお、二人の愛の、し・る・し、に。こんなによく出来てるのにぃ♪」
アッパーカット。
黒鉄のみぞおちを、深く深くえぐった。
☆
食べ残したケーキの残骸が、テーブルに置かれている。
それはもう人型ではなく、はやてによって整えられて別のケーキに生まれ変わっている。自分の身体以外の部分を食べるのを許さなかった綾那は、のびている。当たり前だ。身長からしてはやてと違うのだから。
結果食べすぎで倒れてしまったわけだ。
静かな部屋。
はやては気持ち悪がっていた綾那を静かに膝枕している。
「だから、やりすぎだって言ったんだよ」
小さな小さな声で話す。殆ど気絶状態の綾那は、はやての言葉なんて聞いてはいない。
「欲張りすぎだって、絶対」
『そうでしたかねえ』
「そうだよ」
はやてと会話しているのは、綾那では無い。座っているのははやてだけ。それなのに彼女は誰かと話をしているのだった。
『でもあなたが、もっと協力してくれていたら、きっと……』
「違うよ。あたしが出来るのは、後押しすることだけ。みんながここに集って来るように。だからししょーん時も後押ししたし、犬ちゃんが行こうとした時には、止めたし……」
『ええ。実際あれは危なかったです。誰かの助力がなければ、私はとっくに終っていたでしょう』
「でしょ? 結局は誰かが、部屋の温度を上げたみたいだけど。あたしはそこまでやんないし」
『そうですね。私もそれは望んでいませんでした。それは直接騙す行為です。私達は、嘘をつけませんから』
それから言葉が途切れて、再びさわさわ言い始めるには少し時間がかかった。
『蒼ちゃんの時は、向こうを手伝いましたよね』
「あれはだって、もう綾那の味方するしかないって、思ったからだもん」
ぷうっと膨れて、はやてが言い返す。
「あたし、綾那が、クリスマスカラーの服を着て、ここに来てくれただけでも嬉しかったんだよ? 」
『でも、愛し合うなら、やっぱり行くところまで行きたいでしょ? 』
「そーれーがよくばりだって言うの! 」
その会話は、まるで黒鉄の独り言のよう。けれど確かにはやては別の誰かと話をしているのだ。
「ヤドちゃんが欲張りだから、結局力を取り込みすぎて、自滅したんじゃん。あたし達の手は、二つしかないんだから、あれもこれもなんてダメだったんだよ」
『二つだけ……? 』
「そう! ……だからヤドちゃんも、何もしないで、一緒にクリスマスを楽しめばよかったんだよ」
『ああ、そう言う可能性もあったんですねえ――』
しみじみとした声で、ヤドリギが言った。
思念だけの物体は、当然ながら物質を持たない。時も空間も越えて、あると思ったときに現れる。だからこそ形を持つことは危険なのだ。限界が現れる。自分の許容量以上の力を受ければ、自壊する。
結果的にヤドリギは、天地ひつぎと宮本静久の愛に、押しつぶされた形となった。大きすぎる力に、潰されたのである。
『かえって私は、皆さんに迷惑をかけてしまったんですね。長々と自分の都合をひっぱって、せっかく和やかだったここを、荒らす結果になってしまって――』
「そんな悪いことばかりじゃないよ。何だかんだ言って、楽しんでたよ、みんな」
『そうでしょうか? 』
「そうだよ! 今はみんな、ただの夢だって思ってるかもしれない。実際今は、全部夢ってことになってるし――。でもその一瞬だけでも、好きな人同士が熱く結ばれたんだから、それでいいと思うよ」
『そうでしょうか――』
小さな空気の振動。それはもし人間のものならば、ため息と呼ばれるものだったろう。
『どうして人は争うんだろう。どうして憎みあうんだろう。愛しあうほうがいいのに、愛しあうほうがずっと――。
私につまった愛、誰かに受け取って欲しかった。私につまった愛を、誰か感じ取って私の想いを。誰か、誰か宿らせてください……。
ああ。
宿りたかった。
宿りたかったなあ――』
ヤドリギの最後の愚痴。そのまま消えていきそうな意識に、はやては微笑んで答える。
「大丈夫だよ。いつか、きっと、みんな。でもあたしは……」
そしてはやては、そっと身体をかがめて、綾那の額にちょこんと口づけして。
「今はこれで、充分ナノダ」
はやての頭頂部から、一筋伸びている特長的な髪。
その先端から、むくむくと何かが突き出してくる。
それは小さな華の蕾。そっと目を閉じる、はやて。
ぽん。
壁際に誰かが飾ったヤドリギの下で。
小さなかわいらしい華が咲き、みるみるうちに溶けて消えていった。
(了
80 :
『ヤドリギ』:2006/03/26(日) 11:28:45 ID:enP4/jw2
長くお目汚し、申し訳ありませんでした。言い訳はいたしません
更新が遅れがちだったのは、私事に追われてのことで、他意はありません
読んで下さった方、どうもありがとうございます
超長文レス、すみませんでした
PS
ドマラCDで、早く蒼とみずちがいちゃいちゃしてくれますように。あ、後雉猿も
うん、まぁ、お疲れ。
>>80 書いた物に色んな事言われたのに、逃げないで最後まで仕上げてくれてありがとう。
ずっと待ってた俺は大満足です。
しかし、はやてが宿主だったのにはやられたよw
大作お疲れさま。次回作期待してますよん
ヤドリギの人、本当に今までご苦労様でした。
機会があったらまた書いてくれ。
本当にGJでした。
>>80 なんだかんだあったけど、楽しかったよ。
またなんか思いついたら投下して欲しいな。
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| く_/`ヽ
FROM ナギ
TO はやて
・・・・自分の中では、ナギって結構我が侭で性悪って感じのイメージがする。
特典マンガの話だが、微妙に忍者コスの順と一緒に姫コスの夕歩も見たかった。
一コマでいいから見たかった!最後のページのひつぎさんみたいなやつ!
次回のおまけマンガでは是が非でもお願いします。
そこまで夕歩を優遇する理由がわからん。だからこのスレ、順夕以外歓迎されないなんて誤解するヤツも出てくる。
今回の特典、CD以外のメンバーを例え登場メンバーの刃友さえ出さなかったのはさすが姐さんと思った。
ただ、ワンコは微妙に優遇されたかな。本編の時間経過的にはまだ未登場のハズだし。
次のCD、いくら人気あるからといって、りお姉組やみずち組飛ばして姫の話ってのは勘弁してください。
邪推しすぎ。
この漫画が好きなのはみんな一緒なんだから
仲良くやんなよ。
誰それが優遇なんて精々一人が喚いてただけでしょ。
釣られないでマターリしようぜ。
まあ、キャラの好き嫌いは人に自由だよ。
自分は夕歩嫌いだけど、シャバ蔵好きだし。
だからといってCDのvol3が出てほしくないってわけじゃない。
鏡の中から迫るデブキモヲタ
|
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( 人____) | (____人 )
|ミ/ ー◎-◎-) | (-◎-◎一 ヽミ|
(6 (_ _) ) | ( (_ _) 9)
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[]_ | | どれみ命ヽ | / さくら命 | |_[]
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\_(___)三三三| |三) | (三| |三三三(___)_/
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|Sofmap|::::::::/:::::::/ | ヽ::::ヽ:::::::|. ソフマップ |
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お前のことだよ
わざわざ言わなくてもいいことってあるんだよ。
21禁板にいるくらいの年齢なら、考えて当たり前だと思う。
>>94
貴様誰に向かって口きいてんねん、グゥヲラァ!!
蹴飛ばすぞ、ヴゥゥヲケェェエガアァアアァアア!!
怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨
獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐
骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首
吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇
首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔
闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血
魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊
血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦
霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨
苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪
惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅
呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺
滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡
殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲
亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬
悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰
葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死
罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪
死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ みんな分かっていないんだよ。
( 人____) いちを僕にも彼女がいるんだよ
|ミ/ ー◎-◎-) 嘘だと思うなら今度見せてあげるよ。
(6 (_ _) ) 高校の同級生さ
_| ∴ ノ 3 ノ クラスの中では一番カワイイ子でさ
(__/\_____ノ いつも僕の方を見て笑っているんだ。
/ (__)) )) でもまだデートはしていないよ
[]_ | |しぃーしぃーヽ まだ早いし、もう少し好感度を上げないと
|[] | |__さくら_) それから、色々なイベントを経て
\_(___)三三三(□)三) クリスマスに告白して・・・そのままエチーさ。
/(_)\:::::::::::::::::::::::/ まー僕位になると色々経験してるから、
|Sofmap|::::::::/:::::::/ 完璧な計画を立てられるからね。
(______);;;;;/;;;;;;;/ おっと、そろそろ家に帰らないといけない。
(___|)_|) 早く帰ってプランの練習をしなくっちゃ・・じゃーねー
↑
>>1
(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::\
/:::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ::::::::::::::::)
(::::::::::/:::ハ):::ノ::::ノ ) ノノヾ::::::::::::丶::::ヽ
(:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::)
(::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::)
(:::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::)
| =ロ -=・=- ‖ ‖ -=・=- ロ===
|:/ ‖ //ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ
|/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| | カタカタカタ・・・
.( (● ●) ‘)ノ
( / :::::l l::: ::: \ . ) 〜プゥーン
( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .)
\ )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ | ::::(: /
\ ::: :::::::::\____/ :::::::::: /
 ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>1 / ̄ ̄
無職、過剰性欲、汚い眼鏡、親戚の幼女にいたずらの経験のある変態。
場の空気を読まないどうでもいいレスを故意犯でやらかす迷惑なコテ。
最近はヘボいAAや粘着にストーカーされている。
@
>>1は25〜35歳の典型的秋葉系
A
>>1に大して警察に苦情電話が殺到していた(変質者・家の幼稚園の娘をジロジロ見てくる等)
B中身がなく、ひたすらキモイだけのバカギャルゲエロゲや美少女漫画が大好き。
C人間としての知能が異常に少ない、 すぐ発狂、言語障害を起こし人間の会話が出来ない
D負け組みなのですぐ国家主義など二次大戦終了直後くらいの時代錯誤な精神
E努力もしない癖に自分はいつか英雄になれる・自分の事を分かってくれる美少女が現れる
という脳内妄想に取り付かれている
F 風呂に入ってないのか、それとも単なる不潔生物なのか気持ち悪い臭いを垂れ流すので
周りは常に迷惑状態で、皆にさっさと芯で欲しいと思われている
G@〜Fの欠点により言うまでもヲタ狩り遭遇即死確定w
>>90 優遇っていうか・・・ただの自分の願望ですから・・・。
気にしなくていいよ。
好きなものを主張しあうなら、雰囲気よく楽しめるし
俺はみずち蒼スキーだから、次が楽しみだ
その次が夕歩だろうね 可愛い声だといいね>99
その前にアニメ化が来てキャスト総変え&作画最悪
ってなったら嫌だなあ・・・・・・。
ぶっちゃけ綾那だけは変えて欲しくない。
出来たら全員変更なしでアニメ化して欲しいけど。
ホントだwすげえww
この漫画で姉妹と言えば二組・・・
「DVD割ったお詫びに何でもするって言ったよね、お姉ちゃん」
ローレは真夏はスキンヘッド
冬はボサボサ
ヤドリギ乙。自分は最後まで書いてくれて嬉しかったよ。
しかしそれにしても増田さんの活躍はいつになったら描かれるんだ。プンスカ
>>78-79あたり切ないな… ヤドさん乙&ぐっじょでした
一スレ目からガンガン書いてくれてた人だし、これからも期待してます
ヤドリギさんお疲れ様でした。
うざいのでもう2度と来ないでください。
春になると蒼ちゃんが変な声で鳴いてたまらんな
鎮められるのはみずちさんのテクニックだけだ
113 :
名無しさん@秘密の花園:2006/03/31(金) 00:35:44 ID:rmc2Xj0O
あの2人は良いコンビだよな。
ぶっちゃけ蒼ちゃんは泣かしたくなる
性的な意味で
蒼はエチい言葉だけで真っ赤になってしまいそうだなあ
ああ、でも意外と耳年増な気がするなぁ。何となくなんだが。
耳年増+純情
それでいいじゃまいか?(*^_^*)
意外とみずっちの方が真っ赤になって恥ずかしがるかもしれないぞ。
みずちさんは純粋なSで、いわゆる普通のえっちにはウブだったりして
蒼ちゃんをさんざん鞭とかでいたぶった後逆襲される・・・
みずちと蒼の出会いの場面
あぼーんするなら 春と桜と で
2年間組んだ刃友と別れて、彼女のもとへ走った。
単刃になった、彼女のもとへ。今度こそ。
無道綾那の刃友になる。
「もう誰とも組む気ないから」
そう言って、彼女は背を向けた。
この前は冬。そして、今は春。
2度目の拒否。悲しくて、惨めで。
私じゃだめ・・・なの? どうして、この手をとってくれないの?
何度思っても、何も変わらない。
自分が、無道綾那の刃友ではないということが。
3年生の春になって、自分も単刃者になったということが。
「あの!」
狼リストが更新されたその日、ちっちゃな子から声をかけられた。
すこしくせ毛の、短い濃藍の髪。じっとこちらを見つめる、鳶色の瞳。
とても、とても、きれいな瞳。
「浅倉みずちさん、ですね?」
胸の前で握りしめた拳が、少し震えている。
「何かしら?」
素っ気無く言ったものの、ちょっとどきどきしていた。
彼女の腰には刀。ということは、彼女も剣待生。
そして、彼女の刀には番戒が― なかった。
「わ、わたし、貴水蒼っていいます!この春に転入してきた2年生です!」
風がふく。桜が散る。桜吹雪の中、向き合う二人。
私のどきどきが、大きくなる。期待で、大きくなる。
小さな体が、大きく息を吸い込む。
「わたしを!もらってくださいぃ!」
「・・・」
「・・・」
午後の暖かな、春の日差しが、背中に心地いい。
同じ日差しを浴びながら、彼女は耳まで薄紅に染まる。
そして、私も。きっと、ほんのり、桜色。
「い、いや!違うんですぅ!いや、その通りなんですが!といいますかっ!」
首を振りながら、両手を広げて、違うんだというしぐさ。
ころり、と何かが地面に落ちる。
彼女の番戒だ。ずっと握りしめていたのだろう。
「あっ!」
あわてて拾おうとするが、何故かつかめずに、番戒がこちらに転がってくる。
「あぁぁぁ」
私は片膝をついて、足元に転がってきた番戒を拾い上げた。
顔を上げると、すぐ目の前に彼女がいる。
しばし見つめあう。私の黒紫の髪が風になびく。
「朝倉さん!」
「なに?」
返事は、短く。どきどきが、彼女にわからないように。
私自身にもわからないように。
今、私は、この子のことが―
「私の刃友になってくださいっ!お願いします!」
私の刃友は無道綾那しかいない。あの5人抜きを見たときからそう決めた。
強さを求めて、この学園の門をくぐった私には、彼女こそふさわしい。
その考えは変わらないのに。目の前のこの子が、その・・・、可愛らしくて。
「私じゃ、だめ・・・ですか?」
どきどきが、ひときわ大きくなる。
私が無道綾那に思ってたことを。でも、怖くて口に出せなかったことを。
この子はずばり聞いてくる。まっすぐに目を見ながら。
「いいわよ」
「!ふぉぉぉぉんとうですかぁっ!」
番戒を持ったままの手を、蒼が握りしめる。
小さくて、可愛らしい手。どきどきが伝わってくる。
とても真剣で、ひたむきな思いが、伝わってくる。
「でもね、」
こんなに可愛いと、ちょっと、いじわる、したくなる。
「これじゃまるで、私から刃友になってくれって、言ってるみたいじゃないかしら?」
「うわああ」
片膝ついて、番戒を持つ私。その手をとる蒼。
桜の舞う中、みつめあって。
姫にひざまずく騎士のように。
「そ、そうですよね!私からお願いしてるのに、変ですよね!」
おろおろしてる蒼。あいかわらず私の手をとったまま。
膝の上に置いていた左手を、蒼の両手にそっと置く。
ゆっくりと立ち上がる。二人の距離がまた近づく。
「よろしくね、貴水さん」
「はいっ!こちらこそ!」
少し手に力をこめる。蒼もすぐに答えてくれる。
笑みが自然にこぼれる。私、きっと、いい顔をしてる。
蒼の髪には、桜の花びら。まるで髪飾りのように。
「あのっ」
私の手が引かれ、彼女の胸にあたる。
すごく、どきどきしている。わたしよりも。
少し上目遣いに、こちらを見つめる。わたしもどきどきが強くなる。
「みずちさん、って、呼んでも、いい、ですか?」
そんなに抱きしめられたら、断れない。
もとより断る気もない。でもすぐには返事しない。
やっぱり私、ちょっといじわるだ。
「私も、蒼って呼んでいいかしら?」
「も、もちろんです!ぜひ呼んでください!」
うふふ。だめだ、思わず笑ってしまった。
蒼の髪についた桜を取る。蒼はじっとしてる。彼女も笑ってる。
二人並んで、歩いていく。春の暖かな夕暮れ。
桜は惜しげもなく舞い散っている。無道綾那への想いも散っていった。
でも今は春。春は、始まりの季節。出会いの季節。
そして、きっと、恋の季節。
終
GJ。
でも初期型みずちさんはもう少しドライな感じだと思うんだ。
桜が魔法をかけたんだよ。
127 :春と桜と -6- :2006/03/32(土) 13:10:41 ID:PjVPXw2H
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某インチキ占い師をただの人生経験豊富なおばさんだと
皮肉った所は感動した
うちのカーチャンとバーチャンも何故かあのおばちゃんを信用するもんだから、
以前わんこのその台詞をそのまま言ってやった。あまり相手にされませんでした。
まあそれはさておき、昨日は未知っちゃんの誕生日だったんだな。
すっかり忘れててごめんよ。
占い師は過去や未来が見える事はさほど重要じゃない
相談相手が良い結果を迎えたり、気持ちが前向きになれば良い
そのわりには喧嘩腰。
137 :
久我ずん:2006/04/05(水) 12:49:04 ID:oR2M72mQ
お姉さん目つきが嫌らしいから嫌だ。
神降臨までの雑談ということで、勝手にBのサイズを予想。
綾那 78
順 79
夕歩 76
みずち 80
ゆかり 79
会長 86
静久 82
玲 80
紗枝 82
紅愛 81
みのり 75
帯刀 85
中1中2は想像がつかん。中3と高校生には微妙に差をつけてみた。
帯刀はもっと大きいかも知れんが、ひつぎ様に遠慮してこの数字だったりして。
まあ、オッサンには今時の中高生のサイズなんてリアルにはわからんのだが。
>>137 「りお姉さんと」に見えた
>>139 UFO貧乳説は何か納得
中一、中二組はまだまだこれから成長するのだろうな
>>139 全体的にもうちょっと発育良いと思うよ、最近の子は。
と、女子高生の妹がいる私が言ってみる。
大きけりゃいいってもんじゃない。要は形だ。感度だ。そう思わないか?
形だな、いい形のひんぬー
ないほうがいいよね
お姉ちゃんが吸い取ってます
>>146 「お姉ちゃん」が吸い付いてるところを想像しちまったww
148 :
名無しさん@秘密の花園:2006/04/09(日) 14:20:59 ID:dlrEaBFy
>>146-147 この2つのレスだけで、
金曜夜と土曜夜のごはんのおかずになりました。
トンクスです
149 :
名無しさん@秘密の花園:2006/04/09(日) 18:28:16 ID:JeZQ4ePZ
怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨
獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐
骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首
吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇
首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔
闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血
魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊
血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦
霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨
苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪
惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅
呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺
滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡
殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲
亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬
悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰
葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死
罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪
死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨
怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨
獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐
骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首
吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇
首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔
闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血
魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊
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霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨苦霊血魔闇首吐骨獄怨邪死罰葬悲亡殺滅呪惨
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150 :
名無しさん@秘密の花園:2006/04/09(日) 18:38:23 ID:JeZQ4ePZ
ほしゅ
天地学園には夏服は無いのかなぁ
半袖の綾那の二の腕を拝みたい
いや、拝ませてください
月刊誌だからあっという間に夏終わっちゃうのよ。
だから描かないんだと思う。
>>154 関係なくね?
一応物語の中では時間進んでるし、学年が上がって夏になれば。
しかし本当に、夏服はどんなのか気になるな。
物語上でもあと半年以上か
長いなあ…それまでに連載終わらない事を祈る
夏服も勿論だがスックール水着をたんのうしたいんだ…
風呂のシーンも無さそうだしな。
星取りの日なんかは、身体のアチコチに擦り傷切り傷や打ち身などを負った中学生たちが、
少し顔をしかめながら、一生懸命癒してるのかと思うと可愛いじゃん。
あーあ、3年生の風呂が見たいなあw
凄く気になったんだが
プールの時間に鐘が鳴ったら水着で星獲りするのか??
もし順vs綾那戦が水着で行われていたら、
始めの『かまいたち』のとき大変なことになtt(ry
>>158 うお、言われるまでそんなこと考えもしなかったぞw
確かに気になるな…でもさすがにプールの時間には鳴らさないんじゃないのか?
時間割くらいは見てくれてるんじゃないかと…
でもあの会長だぞ?
というか水着の場合、星はどこに?
そんな大事なところ、あの気配りの人(会長)が
打たせるわけないやい。
「胸と股間は愛(め)でるものなのよ、静久」って教えてる
くらいだい
鐘が鳴って慌てて走るとプールサイドで転倒する罠にかかりそうだな
素肌に刀打ち込まれるよりダメージ大きそう。
そういや水着だと
影星が全然隠れないというオチ
というわけで影星は水着の下に入れてしまおう
あ、でもその部分がもっこりするな
>165
>あ、でもその部分がもっこりするな
想像しちゃったじゃないかー!!
剣待生は剣を持ったまま泳いでるのか?(w
いつ鐘が鳴るか分からないからな
で、溺れかけている剣待生を見てひつぎ会長大爆笑w
いつまでそのネタ引っ張るんだー!
しかし面白いからイイw
水につけたらショートしないか?
影星を膣内に隠そうとする剣待生を見て帯刀がハァハァ
百合板らしくなって来たなww
スックール水着な綾那 + 濡れていてビショビショ
これでみずち、順、ゆかり、はやてはノックアウト
ふと思ったが、濡れていてビショビショってなんかエロスだったな
エロスほっしゅー
そろそろ今月号の話題ではなくって?
百合姫にて
らんらんは確実に百合りんキャラになったと思うやつ挙手ノシ
挙手ノシ
ノシ
らんらんカワユ杉!!
ノ
ノシ
挙手だけじゃなくて喋ってくれww
半年も焦らされた次回に多大なる期待!
いまやただのデレ・ヘタレ・ヘンタイと化したじゅりあに代わって
ツンデレの救世主が!
前回はただの嫌な奴としか思えなかったモデル(名前忘れた)があんな事になるなんて!
しかし出てくる人出てくる人、みんな百合っ娘だなんて・・・素晴らしいな百合姫。
世良さん(だっけ?)がれなを上手く撮れなくなった理由も、知らず知らずのうちに
彼女に好意を抱いていたからとかそんなのだろうな。いや、そうに決まっている。
>>184 じゅりあのライバルたちはじゅりあのことを好きじゃないと思う。
…ひょっとして、冴木さんが好きで嫉妬してるのか…?
物凄く
薫さんがどういう経緯で冴木さんに噛み付いたか気になるw
何だかんだで二人っきりになることが多いのか、あの二人は?
紅愛とみのりのがあんなに黒ずんでしまった・・・。
順とゆかりの百合的力関係は、順>ゆかり、って感じね。順×ゆかりってことで。
順>ゆかり>綾那。個人的に夕歩最強だと思ってるので、夕歩>順>ゆかり>綾那。
あれだな
ゆかりは今からでもヨゴレに転向するべき
はやてやじゅんじゅんのように不死身な体を手に入れるべきです
そろそろ紅愛とみのりのSSがあってもおかしくない頃合だと思うんですよ。
>>192 wktk
そういえばエロパロの方のスレは落ちたの?
松島みのりって現役?
もう定年いってるような気がするけど
とらの百合コーナーにはやて×ブレードが並んでいるのを見てちょっと笑ったよ
>>195 そりゃ、いいな。買った? どんなCPでどんな内容だったの?
>>196 多分、君は勘違いをしていると思うんだ。
たぶん周りには百合姫コミックスやストパニが並んでる百合コーナーだと思われ
関係ないけど新しい同人も出てるね、買わなかったけど
とら新宿店では百合コーナーに海藍作品全部が置いてある。
はブは…あったかなぁ?
コーナーを任されてる店員がはやてより海藍作品を百合だと認識してるんだろうな。
海藍作品で百合属性持ってるのってにわだけだろ?
はやては登場人物の大部分がそうなんだが。
新宿店は従業員の選択を間違ったっぽい?(w
つ たから→みずほ
はやてがどんどん可愛くなってくるんだけど、なぜか百合萌えはしないんだよな。
マスコットキャラだからかなあ?
俺は
はやてでは桃クロで百合萌えしている人間だ
桃香は何気なくはやての面倒見がいいと思ふに一票ノシ
しかしかつて一度も桃クロ小説&イラストを見たことがないorz
>>202 それは多分、はやてがまだガチでお子様だからじゃないだろうか。
数年経って成長したはやてが、綾那を真に嫁として意識するようになれば萌えるはず。
僕はその日が来るまで温かく見守っています。
もしそんな日が来たとしたら、ちはるさんが鼻血吹き過ぎで死にそう
確か既出だが、はやては成長したらストベの
春奈ちゃん(だっけ?)似の美少女になると思うんだぜ。
そんでじゅんじゅんに恋愛相談したりするんだ。
どうでもいいが誰かメガプラス買う奴いるか?
ウルソーみたいなノリを期待すると読みたくなるんだが。あと百合分。
そういや今月のメガプラスになんか描いてるんだっけ?
俺はちはるさん似の保育士が保育所の借金返済の為、
歌舞伎町のソープで奮闘するような話をキボン。
みずちさん似の女子も金貸しの娘として登場すると尚良し。
姐さんの作品だと、そのソープの客も多分女になるぞ…
むしろ女子専門のソープ店で!
キリカ復活きぼんぬ
今ハブとストシェでてんてこ舞いだからなぁ
最近4巻読みなおして思った。
キジサルはつまり、ツンデレ×ツンデレなのかと。
>>213 なるほど!
二人に付き合い始めたばかりの恋人同士のような
初々しさに似たものを感じてたのだが、
ツンデレ×ツンデレか〜。
雉猿のバカップルっぷりは見てて恥ずかしい。
だがそこが良い!!
ああ、ハブの同人誌が見たい。
と思ってとらのHPで検索したら一冊見つかった。
買ってみようかなぁ・・・。
つうかまだ一冊しか無いのかよ・・・orz
もっといっぱい描いて!そして書いて!
218 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/09(火) 00:52:39 ID:M+uhqMUQ
>>217 イベント行けばもっとあるぞ。俺は3冊持ってる。
悪い、ageちまった…。
>>218 217じゃないが
コミケとかいかんと無理だよね?
地方のイベントとかじゃ…
個人サイトでイベント後に通販してくれる人も居るけどね
>>217 おお、確かに一冊置いてある。順と夕歩の時代劇は面白そうだな。
番外編かなんかで姐さんに一本描いてほしいぐらいだ。
>>220 おれは冬コミで買った。地方イベントではどうかな。
もっと増えればいいのにな。
224 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/10(水) 18:34:21 ID:MRplLgf7
ちんこ刑ワロスw
>>222 オールキャラじゃなかったっけ。>とら通販の同人誌
あそこのサイトの人は綾那好きだし。
夏コミの島一つ分ハブサークルという夢を見た
夢見すぎ乙w
わたくしの脳内ではすでにハブケットが開催済みだというのに
229 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/16(火) 22:27:59 ID:uLfKzIVD
ハブケットは男子禁制ですか?
心が乙女ならOK
やっぱ会長はワッキーより宮本さんなのかな。
と、ずっと悩んでいるw
その悩みは原作読んでる者から見ると根本的におかしい
234 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/18(木) 07:33:45 ID:XVEdMtRz
おかしいなんてことはないんだ。
妄想は無限の広がりなんだ。だからいつかは会長もワッキーを
人間扱いするよ。
ワッキーに優しく接してるのって今のところ静久くらいだもんなぁ
>235
つ 座布団
はやても一様、優しく(?)してはいる
というか同等と思っている
一様
じゃなくて
一応
が正しいよ。細かいことでスマソが
とある場所のSS書きさんも
それいつも間違えてるんだが指摘していいものか
迷ってるんだ…
日本語は難しいなあ・・・
× ○
一様 → 一応
ふてる → 捨てる
すいません → すみません
食べれない → 食べられない
>>239 その人のためにも注意してやった方が良いんじゃ無かろうか?
一様と一応では全く意味が違うし
>>240 ”一様”以外は崩れた日本語のレベルだな
セリフやモノローグではそういうのも必要になる
ようは語感が大切なんだ。
「手品師ではありません。忍者です」よりも
「手品師ちっがーう!忍者です!!!」
の方が萌えるって、ばっちゃが言ってた。
>>241の言うように、崩れた日本語レベル=現代語訳、みたいなのはいいと思うが
一応 と 一様 のように全く意味合いが違ってくるのはまずいかも。
個人サイトだろうから、本人の好きなようにやればいいんだけれど、
公開する以上は用法の間違いは気をつけたいね。
さて、俺も自分のを見直してくるか・・・
「ふてる」は初めてきいた。
それはともかく、潤い担当は百合担当にはならなさそうだな。
何をやらせても、笑いが先走りそう・・・
247 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/20(土) 19:25:41 ID:xbj0kA2T
エロパロとか立たないのかな?
>エロパロスレ
立ったけど、だれも「百合でないエロ」を書く人がいなくてオチたよ
249 :
238:2006/05/20(土) 20:45:33 ID:zPzQVaif
『一様』と『一応』の違いに気がついた馬鹿ですorz
すまん、指摘有難う!
ちょっとサイト見直してくるよ……
ありがとう
>>239 そのいつも間違えているサイトの管理人さんにも
教えてあげるといいと思うよ
239です。
馬鹿だなんて思ってない。
勘違いは誰でもあるから
だから細かく言うのはウザイかなと思ってたんだ
けど昨日、気になってた書き手さんにメールしたよ。
別のジャンルの事だからここで報告はしなかったけど
ああ俺やっぱやめときゃよかった…
>>248 また新しく立ったみたいよ
過疎ってるけど・・・
そろそろ炎雪の時代だと思うのだが
いかがなものか
252 :
名無しさん@秘密の花園:2006/05/22(月) 16:39:32 ID:cNUEDNH7
まだまだ蒼ちゃんでいける
じゃあ、みきちゃんは俺が貰っていきますね
ちょwたんぽぽ園キタww
ナースキャプテン×ジャッジリーダー萌えの同志はいないものかな……
お前の趣味は何だか変だ(w
じゃあ、さらにマイナーな玲静というオレが来ましたよっと
いや、生徒会と言う接点があるだけでもはやそれはマイナーカプとは言えない。
いのりん×綾那とか
カヅ子×紅蜂とか
考えちゃう人はいっぱいいるんだ。
そんな順夕歩好きの俺が来ましたよ。
じゅんじゅん×UFOがやっぱり一番だな。
血も繋がってるし。
確かに、いのりん×綾那はそんなにマイナーじゃないな。綾那を受けにした時点で。
「綾那総受け伝説」を主張してる人は結構いるからね。(自分もその傾向)
アレだな、玲とはやてがトレーニングという名目でジャレ合ってる時に、
祈「妬ける?」
綾「いいえ」
祈「そう? でもなにか寂しそうよ」
綾「そんなことはないです。それより、白服の方にあんなバカの相手をしてもらって申し訳ないな、と」
祈「いいのよ、玲もあれで楽しんでるみたいだから」
綾「そう… ですか」
祈「でも、あの2人だけで楽しむってズルいよね?」
綾「え?」
祈「あっちはまだまだ続きそうだし、こっちはこっちで楽しんじゃお?」
綾「楽しむ、って、……トレーニングする……」
祈「そんなのはあっちの体力バカたちに任せておけばいいの。別の楽しいことを教えてあげるわ」
綾「えっ、えええ〜〜〜」
こんな感じで祈綾の導入部、一丁上がり。綾那は受けの基本が出来てるから、誰相手にもしっかりとした受けが
できるんだよな。
綾那は対ゆかりにのみリバ希望。
>>260 な、なんかお前すごいな
じゃあ自分は順綾を推しておきますね
>>カヅ子×紅蜂
ちょっと吹いちゃったオレを許してくれ
玲静も好きだが
綾那総受け伝説も大好きだ
これを始めに唱えた人は、意外と布教してることに
きっとよろこんでいることだろう
>>261 綾那がリバできるとしたら、順のような気もするが。その時でも順主導(誘い受け)だろうけどね。
そして、その何倍もお返しすると。
先月の話で順ゆかも結構萌えた。槙さんとのやりとりを見ても、ゆかりが攻めなのは綾那相手だけかも。
まあ、中3ズのつおいじゅんの序列は、(夕歩>)順>ゆかり>綾那、って感じ。
綾那総受は伝説じゃない。事実だ。
>>265 すでに伝説ランクに昇格したからじゃん。
つーか、「綾那総受け伝説」の方が響きがいいと思う。
流れと関係なくてすまないが全キャラの元ネタって何だろう
蒼→木之本桜
とりあえずこれはぽい
ごめんなさい、いきなりSSを一本
メル欄にNGと入れておくので、
うっとおしかったらあぼーんしてやって下さい
さるきじ健全です
おなかが空くと、判断力が鈍る。
ある日曜の昼下がり。大きな窓に面した二人掛けのちいさなテーブル席。
目の前のメニューに並ぶイタリア語(たぶん)の行列を眺めながら、あたしは目を白黒させていた。
「あれ、どうしたのさ、未知?」
向かいの席のキジっちゃんが、不思議そうに首をかしげる。
どうしたもこうしたも……。
今日は朝から、キジっちゃんとふたり、街にお買い物に出て来ていた。
半日あちこち歩き回って、服とかアクセとか本とかCDの新譜とかをあさって。お昼時をとっくに過ぎたころ、おなかすいたね、って話になったのだ。
「なに食べようか? 私は別になんでもいいよ。未知が選ぶといい」
いきなり振られて、あたしはちょっと戸惑ってしまった。いきなり「なに」って言われても、そうとっさに決断は出来ないものだし。
しつこいようだけど、おなか空いて判断力も鈍ってた。それでつい、
「あー、あそこにしよう」
って。通りの向こう側に見えた、パスタなんとかって看板のかかったファミレスを、適当に指さして決めてしまったのだった。
そういうときは、たいていろくな結果にはならないわけで──
「あれ、どうしたのさ、未知?」
大きな窓に面した二人掛けのちいさなテーブル席。
向かいの席で首をかしげるキジっちゃんに、あたしはひそひそ声で訴えた。
「いやさ、ここ、普通にレストランじゃんよ……」
そう。こじんまりした、かわいい店構えに騙されたけど、ここはどうやら、ちゃんとしたイタリアンのお店。
広くはないけど明るい、清潔な店内に、ニンニクとトマトソースの匂いがほんのり漂ってて。店員さんたちはギャルソンスタイルでピシッと決めて、すいすい、泳ぐように立ち働いてて。時々聞こえる暗号めいた掛け声も、たぶんイタリア語。そういうお店だった。
「うん、そうだね」キジっちゃんは目を細めて笑う。「私、未知がこういうとこ入るの、めずらしいなって思ってたよ」
「……」
「もしかして『ちょっとお洒落なファミレス』と勘違いしたのかな、って」
「うぐ」
「あは、だから未知、ドア開けた瞬間に『しまった、間違った』って顔したんだね。なのに、いきなりウェイトレスさんと目が合っちゃったから、逃げ出そうにも逃げ出せなかった」
「ううう」
ズバズバ言い当ててくれる、かしこいキジっちゃん。
「そして、ひょっとしてメニュー書きが分からない?」
……はい、おっしゃるとおりです。
メニューはすべて、手書きの、丸まっちいアルファベットでつづられていて。いやまあ、その後ろにいちおう、丸まっちい日本語の説明書きも添えられてはいるんだけど。
でもたとえばパスタの欄。『バジルソーススパゲッティ』、これなら分かる。
『フレッシュトマトのスパゲッティーニ』、これも、最後の『ーニ』の部分が引っかかるけど、大体どんなものが出てくるのか想像できる。
でも、『ペンネ、ポルチーニのクリームソース』と来られると、もうアウト。ペンネってなに? ポルチーニってなんなの? って感じ。
ほかにも、コンキリエだのフジリだの、炭焼き風だの娼婦風(!)だの、知らない単語が多すぎて、なにをどう選んでいいのか途方にくれてしまう。ああ、我ながら情けない。
『絶望のスパゲッティ』。
……こっちが絶望だよもう。
「そっそれにあたし、テーブルマナーも知らないよ? どうすんだっけ、『お箸は、並んでる外側のものから使う』んだっけ?」
「……」
「あー違った、なに言ってんのあたし、『ナイフとフォーク』だよ」
「……ねえ、未知?」
キジっちゃん、軽くため息ついて、人差し指をかるく振ってみせる。
「なにも緊張することないだろう? フォーマルな席でフルコースじゃないんだから、もっと気楽に楽しんだらいい」
「かっ、簡単に言っちゃってくれるけどさ……」
自分自身、近ごろは忘れていたけれど、あたしはつい半年ちょっと前までランドセル背負ってたわけで。親や親戚や、ようするに大人と一緒でなければ、レストランなど入ることもなかった。
友達や剣道仲間とお出かけしても、お昼はたいていマックかミスド。そういったお店では、メニューの意味が分からないなんてことはなく、また、マナーも最低限、よそさまに迷惑をかけない程度に心得ていればよかった。
というようなことを、実際にはもっとしどろもどろに訴えるあたしに、キジっちゃんは、さわやかで薄情な笑顔を見せるのだった。
「きっといい経験になるよ……なにごとも経験さ、未知」
……恨むからね、キジっちゃん。
*
とはいえ、キジっちゃんの仕切りっぷりは、じつに頼もしくもありがたかった。
「だいいち、分からないことは分からないでいいのさ。知りたければ店員さんに訊けばいい」
「う、うん」
「ま、こういうときはランチセットでも頼んでおくのが無難でいいよ。ああほら、ちょうど二人前でワンセットのランチがあるみたいだ」
「うん」
「お好みのピザにパスタ、デザートにコーヒー付き、こんなところじゃない?」
「う…ん、だね」
「私は、ピザはシンプルなのがいいかな……未知、ニンニクは気にする?」
「あ、できれば避けたい」
「あは、じゃあ、パスタはクリーム系にしておこうか」
さっと手を上げて店員さんを呼び止め、サクサク注文していくキジっちゃん。あたしがやったのは、自分のコーヒーをカフェラッテに決めたことだけ。
それでいて、ピザもパスタも、あたしの好みと今日の気分に合ったものなんだから、キジっちゃんって底知れない。さすが刃友ってとこだけど、なんとなく、見透かされてるような気分。
やがて、籐編みの籠がふたつと、首の細い陶製のビン、それに小皿が何枚か運ばれてきた。
一方の籠の底には、銀色に光るフォークが2×3の六本、スプーンが二本。うん、『外側から使う』とか関係なかったみたい。
もう片方の籠には、四角い、ふかふかのパンのスライス。白いのと、ニンジンみたいなオレンジ色の二種類。
「そのビンの中身、オリーブオイルだと思うよ。好みでパンにつけるといい」
「へえ」
「ちなみに、パンは残してもいいからね」
「あ、そうなんだ」
「なんだったら、お代わりしたってかまわない」
「そんなに食べないよ!」
「あはは」
パンをちぎりちぎり、少しずつ口に運んでいると、チーズとトマト、バジルだけの、本当にシンプルなピザが運ばれてきた。
キジっちゃんが、名前は知らないけど『カウボーイの靴のかかとについてるやつ』みたいな、木製の柄のついた輪っかをコロコロ転がして、それを切り分けてくれた。
ピザは、熱々でさっくりパリパリ、とても美味しかった。
次に来たパスタ、『サーモンクリームのフェトゥチーネ』だったかな、それもキジっちゃんが取り分けてくれた。
薄い、幅の広いパスタを、スプーンとフォークで器用に纏めて取り皿に盛り上げていく。盛り付けが終わると、キジっちゃんはそのスプーンは脇にのけて、パスタを食べるときには使わなかった。
食べながらなんだかんだとお喋りしたり、レシピをあれこれ推理したり。そうこうしてるうちに、いつのまにかあたしの緊張もほぐれていった。
キジっちゃんの言ったとおり、身構えないで気楽にゴハンすればよかったのだ。分かってみると、たしかにここは、味よし値段よしボリュームちょうどよしの、とてもいいお店だった。
それにしても。同い年のはずなのに、キジっちゃんはあたしよりずいぶん大人で、世間慣れしてる。
おかげで今日は助かっちゃったわけだけど、でも何だろう、この軽い敗北感。置いてけぼり食ってるみたいで、ちょっとだけ面白くない。
そんなあたしの気持ちを知ってか知らずか。ちょうどあたしがパスタの最後の一口を片付けたタイミングで、キジっちゃんが不意に、こんなことをのたまった。
「ね、たかがお昼ごはんだよ。気後れすることもなかっただろう、未知」
なぜか、頬にカッと血がのぼった。
「えーえー。たかがお昼ごはんで気後れしまくってごめんなさい」
キジっちゃんが、驚いたみたいにすこし目を丸くした。ああ、いけない、落ち着けあたし。思いながらも口が止まってくれない。
「そ、そりゃ、キジっちゃんはこーいうとこ、慣れてるかもしれないけどさ、誰にだって初めてとかあるじゃない。なにも笑うことないじゃんさあ」
キャンキャンまくしたてながら、でも、あたしの方が追い詰められてる……自分で自分を追い詰めてるみたいな気分だった。ほんと、あたしは子供で、みっともない。
頭の隅の、どっか冷静なところが心配してる。ほかのお客さんに笑われてないだろうか?
キジっちゃん、怒ったりしないだろうか?
また、いつかみたいにケンカになっちゃったらどうしよう。
でも。
大人のキジっちゃんは、『まいった、降参』って感じで両手を開いて笑っただけ。
「いや、悪かったよ。からかうつもりはなかった」
それから、ふと遠くを見るような目つきになって、なんて珍しい、自分の昔のことを話し始めたのだった。
「ほら、私はちょっと変わった家に育ったからさ。小さい頃は、ずっと修行、修行だった。言霊を学んで、精霊と触れ合って、剣を磨いて。今思えば、偏った教育だったよ」
「……」
「さっき未知は、『友達とはマックとかミスドくらいしか行ったことない』って言ったけど、昔の私にはそもそも、そういう同年代の子とのつきあいがなかった」
「……ごめん」
「ああ、こっちこそごめん、そんな深刻な話じゃないんだ。
ただ……天地に合格して、親元を離れることに決まったとき、突然気づいたのさ、『私はあまりに世間知らずだ、このままじゃきっと恥をかく』ってさ。それは嫌だった」
キジっちゃんは指先でフォークの端をつまんで回転させ、一口分だけ残ったパスタをもてあそびながら、ゆるゆると思い出し語りに語った。食べてもらえないパスタは、舞踏会の貴婦人のパールピンクのドレスみたいに、お皿の上で裾を拡げてくるくる踊った。
「だからそれからは、あちこち出かけていって、なんにでもチャレンジしたよ。あは、それこそ『ひとりでスタバ』あたりから始めてさ……でも、何とかなったね、意外と」
「……」
「だからさ、未知、なんでも経験だよ。未知のおかげで、いいお昼だったじゃない」
語り終えると、キジっちゃんはニコリ笑って、最後のパスタを口に運んだ。
なんとなくまだ『微妙に上から』ものを言われてるような感じがして、ちょっとだけ引っかかったけど。
でも、言うとおりかもしれない。チャレンジしてみれば、意外と何とかなるんだ、きっと。
だからあたしは、いいかげんに看板を指さしたさっきの自分と、今日のキジっちゃんに素直に感謝することにした。我ながら現金だけど、おかげで刃友の思わぬ打ち明け話も聞けたしね。
「失礼します」横合いからウェイトレスさんの声がかかって、コーヒーとデザートが運ばれてきた。あたしにカフェラッテ、キジっちゃんにはカプチーノ。二枚のお皿にふたつずつの小さなケーキ。
「う」
キジっちゃんが急に、小さくうなった。
「? どうしたの?」
「いや、ちょっとね……」ウェイトレスさんが行ってしまってから、「ティラミス、苦手でさ」
見ると、二人のケーキは同じものじゃなかった。あたしにはチョコケーキとカボチャのタルト、キジっちゃんのお皿には、苺のミルクレープと、そしてココアパウダーのかかったティラミス。
「なんで? 美味しそうじゃん」
「チーズ系はさ、まず匂いがダメなんだ。口に入れたいと思わない」
嫌そうな顔して、細いフォークの先でティラミスをつつくキジっちゃん。へえ、チーズの匂いはたとえケーキでもダメなんて、ずいぶん繊細。またしても、刃友の知られざる一面を見た。
あたしが目を丸くしてたら、キジっちゃんが急に警戒の顔つきになった。
「あー、わかってるよ未知、だから言わなくていい」
「え?」なにがだろう。
「『食わず嫌いはよくない、なにごとも経験』って言うんだろ。分かったよ、食べるさ」
ああ、なるほど、反撃を恐れてたのか。
でも残念、あたしはそんなに意地悪じゃない。たかがケーキくらい、苦手は苦手でもいいと思うしね。
だからあたしは、フォークでキジっちゃんのティラミスをあたしの皿に持ってきて、かわりにあたしのチョコケーキをあげた。
ついでに、美味しそうだったから、ミルクレープも半分もらっちゃう。そして、まるいタルトをフォークで三日月形にざっくり切って、大きそうな方をキジっちゃんのお皿に乗せてやった。
「ほら、これでいいでしょ? 食べよ、キジっちゃん」
言いかけて、異変に気付いた。
キジっちゃん、まるで『ハトに豆鉄砲』みたいな顔で、こっち向いたままカチンと固まってしまってる。指先でフォークつまんだままで。
え、なに? この反応。
ケーキの分けっこなんて、よくやることじゃん……。
――『そもそも、そういう同年代の子とのつきあいがなかった』――『ひとりでスタバ』──『ひとりで』──
まさか。
キジっちゃん、こういう経験が、一番不足してるのか……?
ためしに、カボチャのタルトをフォークに刺しなおして、キジっちゃんの口元に持ってってみた。
そしたら、固まったままのキジっちゃんのおでこが、みるみる赤くなって。ゆっくり両手を挙げて、かすれた声で、こう言うのだった。
「未知。こ、降参……」
あは。
「ダメだよキジっちゃん、なにごとも経験、でしょ?」
「ぐ」
キジっちゃんは、ただ呻くだけで動けない。
もうちょっとイジメてあげたいような気もしたけど(ずっと押されっ放しだったからね)、それも悪いかなって思い直して。
だから、フォークをおろして、「うそうそ、ごめんね」って、笑って手を合わせてみせた。
そしたらキジっちゃん、「ハー……」って。
まるで今の今まで、刀の切っ先でも突き付けられてたみたいに、肩をガクリ落として大きなため息ひとつ。
それがおかしくて、いけないと思いつつもまた笑ってしまうあたしと、もう反撃する気力もないキジっちゃん。
それからの半日、あたしはずっとゴキゲンで、キジっちゃんは、どこか『納得いかない』顔だった。 (おわり)
+OS9NfZS、貴様に言ってやりたいことは色々あるが
パスタ喰いたくなったじゃないかっ!(GJ)
今日はパスタにしよう
そうだ、スタバに行こう
だからパスタになろう
ケーキの分けっこも忘れずにな
さるきじ大好物だぜ!GJ!
ちょっとひとりでスタバに行ってくる
キジっちゃんいいな
俺も行くからケーキ分けてくれ
>>267 夕歩→ステラ
順→ミーア
ごめんなさい適当に言いました
次は雉が「あーん」を克服するまでの話ギボン
またウザイのが来たな
雉桃ってないのかな
あってもおかしくないと思うんだが…
じゃあオイラは猿犬で
というか桃宝(宝桃?)も有りそうで無いな
誰か2スレ目の過去ログ上げてくれませんか?
最近この漫画ハマりました
順と夕歩の好きな言葉はお互いの文字が含まれているのだなあとニヤニヤしました
>>296 ようこそ
そのニヤニヤは誰もが通る道です
>>294 保管庫あったんだ。ありがと。
早速百合スレだけ読んでみたけど、ここのスレでは順夕歩、雉猿、みずち蒼が3大人気カプ、って感じね。
オールキャラを除くと、SSもその3組のがほとんどだし。
逆に微妙なのが順綾那かな。SS無し、マイナー扱い、否定論者多し。所々で「順綾那読みたい」という意見も
あるので不人気ではないだろうけど、ファンサイトなんかでは順夕歩と並ぶくらいの人気なので少し意外かな?
もう少しはやてが成長したら、順はやってのもアリかなと思う。
ク、クロ綾じゃないんだw
人気度はともかく、
エロ度なら順綾のほうが高いだな。
ここで新たなカップリングの提案
みずち×犬
暗い、根に持つ、へたれるの三拍子そろったみずちの、負の力に惹かれるワンコ
「この人の側にいると、落ち着きます。なんか、ひんやりして」
さりげなく距離を取りながら、けれどワンコの闇の力も、そっと受け入れる、みずち
「私の側にいる限り、あなたはそのままでいいの」
二人は刃友じゃない
けれどそれよりも深い心と肉の繋がり
楔束はそのまま、でも、愛しているのは、あなた……
というのはどうだろう
>肉の繋がり
エロス
>>エロ度なら順綾のほうが高いだな。
順綾だと順が妙にブラックになる気がする
でもそれが大好きです
エロ展開の後、血の海に沈むじゅんじゅんの姿が目に浮かぶのですが…
>>順×綾
>>307 それはそれでモエだ。w
本当にマイナー扱いなのか?
意外だね。
最近の展開からみると、かなりオフィシャルと思ったんだけど…
>>308 順×綾はマイナーじゃないよ。
>>298が書いてるように、サイトやSSの数は順×夕と2強。エロSSも多いし。
ファン投票1位と3位の組み合わせが人気ないはずがない。ルームメイト設定は萌えるし。
このスレでも別に否定する人が多いなんて記憶はないな>順綾
1スレ目から見てるけど、どのカプでも結構受け入れられてたよ。変な煽りみたいなのは別として。
あ、そっか。
いつもマイナー、マイナーと言われるのようで、そう信じられた。
それなりの人気があるだなと思いながら、なんだがマイナー扱いの感じ。
実際、順綾サイトに行ってば、「少数派だが…」の感じなセリフがよくあるんだな。
……いや、なぜかここである聖蓉を思い出す。
とりあえず、マイナーじゃなくてよかった。
>>311 ハブだと、刃友=公式ってイメージがあるからね。
綾那も刃友がゆかりのままだったら、かなり固い公式っぽい感じになったかも知れんが、相手がオコチャマのはやてだからね。
すこし色気のある百合を求めるとやっぱり同室かつ親友の順にいっちゃうね。(若しくは元刃友のゆかり)
しかも攻めの順と受けの綾那だとマッチングもいいし。(はやても受けっぽいからオコチャマ云々別にしても百合的にはあまり合わない)
でも順綾ってなんか不倫の後ろめたいイメージがあるんだよな。俺的に。
何でだろう。それほど俺は夕歩が好きって事かしら。
マジレスすると、
本物の不倫というなら夕順(順夕)のほうだろうが。w
姉妹だし。
俺も順綾には後ろぐらい感じする
堂々とイチャイチャ出来なさそうだから
俺のなかでは順夕は不倫というより不健全というイメージ
順綾というか刃友同士以外のカップリングだと
たいがいお互いの刃友に負い目を感じたりとかして
暗くなるかもしれないな
>>順夕は不倫というより不健全というイメージ
それは夕歩のかもしだすオーラがエロいかr(ry
順綾の秘匿性と黒さは大好物です
綾那って人前じゃ久我って呼んでんのかなー
あれはメイドスーツにキレた綾那が思わず叫んだものだと思ったんだが。
よくあるじゃん、普段あだ名とかで呼んでて怒ると名字で怒鳴りつける、みたいな。
それよりも夕歩が増田ちゃんをなんて呼んでるか気になるんだ。
>>318 そっかそっか。
夕歩って呼んでんだから恵じゃね?
いや、独断だけど。
ていうか希望だけど。
順×帯刀の隠密カプ
覗き見のベストポジションを取り合うライバル関係が、いつの日か情報交換しあう間柄に。
「ひつぎ様の為に特ダネをー」
「それなら帯刀さん自身がネタになればいいんですよ。そうすれば会長の
興味は(一瞬)帯刀さん一人のもの…」
「な…なるほど。でも、どうすれば……」
「私にまかせてくださいよ…、バッチリハメ撮(ry)してあげますよ」
「なんかわからないけど…よし!久我さんバッチコーイ!」
ていう電波がピピピ。
会長「いよいよ変態じみてきたので警察に突き出しましょう」
「ひつぎ様ー!誰かに抱かれていてもただ思うのはあなたの事だけ…!
どうかお側に!流刑だけはご勘弁をー!」
「いっぺん死んだら棺の中に入れるぞ」
「やだー玲、『中に入れる』なんてなんかエローい」
「いや、そこは『漢字とひらがなじゃ大違い』ってツッコめよ。紗枝」
「私が素直に玲の望むツッコミいれると思う?(ニコニコ)」
「……はぁ、もういい…」
そんな即席漫才の白服二人を眺めて歯ぎしりするりお姉。
「桜花、こうなったら私たちもハメ撮(ryで観客の心をエロ掴み!」
「それをいうならわし掴みでしょーが!」
「ああん桜花、今のは突っ込むところが違うわ!!(バキシ)」
いつの間にかボケとツッコミが逆転してる鬼宝コンビを見てみたいんだ。
鬼ーのパーンツーは良いパーンツ♪
ひつぎ様は漢字当てたら「日嗣」だと思うなぁ。
さておきビリビリ発売まであと数日ですよ皆様。メイド服イエッヒー。
>>326 正解っぽいね。必戯かとおもてたが
なんにせよ、愛娘に「ひつぎ」なんて不吉な名前付けちゃうご両親に乾杯
そしてメイド服ビリビリ大王来るよー!
メイドじゃないのは、生徒会メンバーとはやて、桃香(2人とも仮装)、来賓の夕歩ぐらいだっけ?
槙先輩と悪役組がどうだかわかんない。とにかく今までで最も華やかな星取りになるな。
帯刀さんはメイド服じゃないの?
幻で終わった一着限定パンツ忍者のバニースーツを着てます>帯刀さン
そしてつかまります
>>328 MANZAI-Cコンビと死亡フラグの人はどうだっけか
あ,槙先輩は書いてあったな。失敬。
あと,犬はメイドじゃなくて冥土の方らしいが。
ワッキー執事服着たら凄く似合うんじゃないかと妄想してる人がここにいます。
>>334 男装の麗人みたいな感じかな。演劇部の男役というか。
もしかして、あの性格がなければ凄くモテる人だったんじゃなかろうか。
黙ってればモテるタイプだね、帯刀は
黙ってたらますますひつぎ様には空気扱いされるだろうけどw
順が夕歩にメイド服を着せる展開はないか!?
せめて「ふたりっきりの時ならまぁいいけど…」
という言葉を引き出せないか!?
どうだろうね? どういう形で夕歩が登場するかによるかな。
逆にメイド服を着たがらない綾那に「私も見たいな」と言って欲しい自分は夕綾派。
綾那に無理矢理一着だけの変形バニースーツを着せられたじゅんじゅんが夕歩に見つかって
折檻されるのキボンヌ。
個人的には順は加害者より被害者の方が似合ってると思うので、
夕綾も折檻もドンとこーい!
なんか付録がついてて立ち読みできn(r
>>340 大王は毎回それだよな、つー訳で俺はコミック派なんだよな。
くだらんおもちゃは欲しいやつだけに別売りすればいいのに。
それでもおまーら今月号ぐらいは槍が降ろうがメガンテ打たれようがまあ何が言いたいかというと綾那が可愛いですよ。
それは「買うべき」ということですね
ネタバレ回避のため本スレから退散したけど
地方じゃまだ売らないかよ (ry
今月はもう絶対買い
シャナは欲しい人にでもくれてやれ
そして姫ハピバースデー
スレ違いを承知で書き込むがシャナの出来悪すぎだな
去年の苺ましまろフィギュアが嘘のようだ
綾那がフィギュアになったら天地の制服着てるから真っ黒になっちゃうんだろうな
そこでメイドVer.ですよ。じゅんじゅんと両方欲しいな。そしてあんなこと、こんなこと…
ああーもう、付録じゃなくてでかいフィギュアが欲しいな。1/1ぐらいの。
キジっちゃんの1/1ホシイナ
どこ置いとくよ?w
親に泣かれるわっwW
と言いつつ未知はもらった
ならば会長を頂いて行きますね
はやブレキャラを立体化するのは難しいと思う。髪とか。
トリコレで綾那を挑戦するんけど、
正直、髪のパーツだけでもじゅうぶん苦労した。
しかし頭部さえ完成すれば、スク水やメイド綾那も楽しめられる。
ぬおお、頑張らなきゃ。
>>352 うぷされる日を全裸で正座しながらお待ちしております。スク水綾那はぁはぁ
なうっ!
じゃあ、スク水順も待ってますね
じゅんじゅんがしぐまの部屋においてった
いかがわしい本って、どんなんだろ。
グラビア写真集か官能小説か…
>>357 多分エロ漫画。
「ふたなりは邪道」とかいう台詞が出てくるヤツ。
俺としては、じゅんじゅんが隠し持っているであろう様々ないかがわしい物が見たいかな。
番外編に、いかがわしい本がでてるじゃまいか
きっと夕歩はその雑誌投稿欄に、投書してるに違いない
まあ、がいかがわしいといっても、本人が一番だけど。
真剣にじゅんじゅんがUFOに迫ったら落ちるだろうか?
まぁ順は受けなんだけどな。迫られると拒めない…。
ゆかりや綾那には攻めだけど、夕歩には受けだと思う>じゅんじゅん
でも何故か夕順ってほとんど無いんだよね。
ないことはないよ>夕順
誰が相手でも受け攻めどっちでもOKな
ところがいいね>順
>>365 それには同意せざるを得ない。
まぁデフォは攻めだけど自分の場合。
攻めの時はヘタレ攻め、受けの時は誘い受けかな>じゅんじゅん
ただ自分も攻めがデフォだな。それにハブって微妙に攻めキャラが少ないと思うので貴重。
(高1だと紗枝、中1だと猿かな、自分的に攻めキャラは)
ただ順は綾那相手だと、多少ブラックでサディスティックになりそう。
>>367 順って、内にはかなり黒い部分があるな。夕歩には絶対見せないだろうけど…
りお姉と桜花の乳くり漫才マダ-?
下からえぐるように突っ込むドツキ漫才なら、きっともうすぐ始まるさ
はやて5巻表紙来たね 今からwktk
まさかの部屋着!
はやく直に拝みたいですわい
このスレ、綾那と黒の王道の妄想が少ないんだよなぁ
みんな黒じゃギャグになっちゃうとか言うけど
黒×綾那じゃなくて綾那×黒なところに犯罪的な魅力があるというのに・・・
綾那はタガが外れたら絶対ガッといっちゃうタイプですよ
黒×桃とか黒×蒼とかみんなもっと主人公弄ろうよ
クロな、はやては何度も出てるが、マスコットキャラ的な配置がデカイ。
そういう俺はみずち×蒼派
俺はわんこ×桃香だなあ
もかちゃんはノーマルであるが故に無邪気なスキンシップを沢山してきて
それに耐えきれなくなったわんこはある日ついに呪術を使ってがばーっといっちゃう
みたいな妄想が止まらない
自分は桃×黒派だが
桃香はさり気にはやてラブが大好きですorz
みのり×紅愛が好きなのだが…
もう出番なさそうだ…
会長×静久がテラモエス
帯刀さんの独り身モエスだよ
雉猿のバカップルっぷりに悶えてます
ならばあえて
俺はみずち×綾那を主張する
>>376 はやては1年生相手はそれなりにあるかも。綾那とは攻めも受けもなし。強いて言えば微妙に姉妹っぽいかな?
百合的には綾那は総受け、とくに3年生の中でハーレム状態だからはやての立ち入る隙間は無し。
順、夕歩、ゆかり、綾那の4人で百合百合、いちゃいちゃしてくれればそれで満足。過去話でいいから読みてぇ。
姉妹ってのも違うと思う、だって俺の中では姉妹は百合がデフォ(ry
>>376 クロ×夕歩だよ!
…とナギ出現前の今のうちに言っておく
>>380 まだあきらめるな!
といいながら雉猿スキーだが。
綾クロもありでそ。柔軟に妄想〜
クロ絡みはエロくないからイラネ
>>390 そこでイマジネーションを発揮だろ
自分は順綾対象だがな
二年後のクロにご期待ください
単にアフォ毛がものすごい長さになってるだけのような気が>2年後
394 :
名無しさん@秘密の花園:2006/07/22(土) 14:59:24 ID:TwDiIjkv
いや切れよw
素で恵ちゃんが誰だか分からなかったYO!
ゴメンネますらおちゃん
15になった男の子達を「男イラネ」と園から追い出すちはるさんの
悪夢にうなされる大雨の夜
「男イラネ」と15になった男の子達を、次々と「ち○こ刑」にするちはるさん。
5巻も帯刀は輝いているよ(n'∀')n
ここに書き込みが少ないのは、夏のイベントに向けて忙しいからかな
この中でサークル参加する人いるのかな
ハブ本たくさんあるとイイナ
桃太郎組いちゃいちゃセット本があったらイイな
順、夕歩、ゆかり、綾那の1年生の頃の本が読みたいな。
4人で一緒に遊びに行ってたんだろうな。みんな私服で。(綾那もゆかりが選ぶから変な服じゃない)
順綾那の部屋で4人で夜遅くまで話し込んでて、同じベッドで重なり合うように眠ってる絵とか見たいな。
恵ちゃんで松山恵子を思い出した俺('A`)ウボァ
407 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/05(土) 13:56:44 ID:Z8iAoOnc
ULTRASWORDが届いたのでよんでみた
ワロシュwwwww
ようこそ
エロマンガの世界へ
指と舌!
ふたなりは邪道!
皆ハラシマ頑張ってんね!
じゃあオイラは冬コミに向けて描くとするか!
その頃にはジャンル内で細かくカップリング別とかに別れてると良いな…
やべカタログチェックしないと
夏コミ行けないから
冬コミに向けてお金を貯めるとするかなorz
いつも思うんだが、いくらなんでも一箇所に集まりすぎだろ。
まあ、そういうときに
「どっから来たの?」「和歌山です」「奇遇だねー私静岡」
みたいな謎な会話もいいけどな
誰か、414を翻訳してくれ・・・
誤爆か?
スペースの事を言ってるのなら、一カ所にまとめるのは普通だろうに
てんでんばらばらに散らばってて目当てのカプを見逃したらどうするのだ
それともスペースが少ないって事?
まだまだハブサークルは少ないからなぁ
最近ファンサイトは増えて来たから次回申し込みするつもりの人も居るんじゃないかな
一箇所に集まりすぎっていうか、むしろハブ日(1日目のハブが集まってるとこ)
以外の日にもちょこちょこあるみたいだけどな。
3日間参加できる人がうらやましす。
ハブサークルはそんなに少ないとも思わなかったが、少ないなら少ないで
「全買い」もできると考えればウマー
今カタログ見直したけど、10て結構多くないか
一日目以外にハブ本売るサークルあるの?
百合対策リストを見ると、3日目にもあるらしいな。
3日目だとフタナリになったり男が出て来たりする可能性が高いからなぁ
カタログ買ってない。
1日目で10か所かあ。思ったより多い。
冬には15くらいに増えないだろうか
>>376 綾那×はやては俺も大好き。
綾那は、はやての無邪気なスキンシップにいつもムラムラしてて
それを紛らわせるためにバイオレンスな行動にでてしまう・・・と妄想。
ところで、ナギっていつ出てくるんだろうね?
はやての妹だっけ?ナギがはやてラブな子だったら面白いのになぁー。
んで、勝手に綾那にライバル心を燃やすとか。
槙さんの引退とゆかりと綾那の和解、そんなこんなで
ゆかりと再契束することになった綾那を笑顔で送り出すはやて
はやてがあっさり自分と別れると言い出した事に、若干の寂しさを感じた綾那と
後で顔中涙と鼻水まみれになってるはやてと、それを慰める桃香・蒼・夕歩
そんな感じではやて×ブレード第一部完
なんて展開を妄想するんだが・・・・
綾那×はやて(逆も)はドラマとしてはいいけど、百合的には全く萌えない。
まあ自分が綾那ファンのせいもあるんだろうけど、はやてファンは百合的にもやっぱり
綾那とのカップリング希望なのかな?
正直、はやて相手なら、最弱王や益荒男さん相手の方が萌える。ガキだから、とも思ったが
蒼やみのりならそれはそれで有りなんで、そのあたりは良くわからんな。
あくまで百合妄想のことなんで、刃友としてのこの2人はいいコンビだと思いますよ。
綾×黒は綾那の母性的なデレが出る唯一のカップリングなのですよ
綾那より精神年齢が高そうなゆかりや順ではこうはいかない
クロは相手をピッコロさん化させる天才だと思う
ラスボス戦まえにナギvsはやて戦があるんですかね。
はやてはナギには敵わないと思っているハズなので、その辺がどう処理されるんかなぁ。
いずれにせよ、A、特A、S、ラスボスと後4巻位は余裕で持つネタがあるんで、先は長いですね。
うっかりキス、告白、葛藤、成就、いちゃいちゃ、うふふ
で後10巻くらいネタがあるな
無理やりキス、応援、葛藤、レイプ、冷戦、輪廻、再会
で後(ry
クロはあと2〜3年後くらいが食べ頃だろうね。
高等部卒業するまで連載続ければいいと思うよ。
クロ、みやもっさん、蒼ちゃん、ゆかりの四人は
相方が卒業したらどうすんだろ?
どのキャラもみんな好きだから、どんなカプでも萌えられる俺勝ち組
とりあえず、食べおわったポテチのクズまみれになったみのりの指を
丁寧に舐めて綺麗にする紅愛。
「紅愛は爪キレイにするの好きだもんなー」
「……ばかなこと言わないの」
と妄想してみた。反省している。
連レススマソ
>>432 あんだけ強かったら新入生にモテモテだろうし、特に困らなそう
独り身を貫くのもカコイイな
刃友が卒業してしまった剣持生は、新たに見初めた新入生にロザリオを渡します
437 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/10(木) 11:15:02 ID:ubFjgQfH
はやてと蒼ちゃんは仲良いから組みそうだよね
二人共"天"だけど蒼ちゃんなら"地"でも行けそうだ
格ゲーで出ないかな
「暇だわ」
との会長の一言で、剣待生が、刃友交換してトーナメント戦を行う。勿論従来のパートナー同士も可
ジョジョのシステムみたいに、地の星はスタンド扱い
対戦成績次第で、ラストバトルを会長か静久のどちらかと戦える
因縁の対決のありそうなパートナーは、ラストバトルはそれで
ある組み合わせのみ、天と天、地と地の組み合わせが可能
隠しパートナーは数あれど、究極の隠しパートナーは、帯刀×ひつぎ(または静久どちらも、地扱い。帯刀が天)
終始不機嫌そうなひつぎさまが見れます
じゅんじゅんは上級者向け
ナギはタイムリリース
キジっちゃんの超必は、倒れたキジっちゃんの背後から未知の刀が飛んで来て対戦相手の顔面に当たる仕様でおながいします。
>>帯刀×ひつぎ
おもに帯刀がイジられる方向でお願いします
順は、隠しキャラ仕様の場合は両刀です
順かクロが絡んだ直後は、殺意の波動に目醒める綾那
むしろローソン仮面
じゃあ、その時の綾那の相方は夕歩で
ハブ本、手に入れた方いらっしゃいますか?
たくさんサークルありましたか?
人気CPはどれでした?
コミケ報告、可能な方はヨロ
はやてスペースしか見てなくて、他スペースの委託とかよろずとかでやってるサークルがあったかわ判んないけど
カタログに載ってた10サークル中
オールキャラ
順夕
綾那
槙ゆかり
もか犬
雉猿
みのり紅愛
は見た
皆、結構取り扱いキャラ別れてるのね
順夕、紗枝玲、槇ゆか、みず蒼、みの紅、ひつぎ静久が見れれば俺はもう何も言う事はない。
姐さん、また新しい連載始まるみたいじゃん
百合があるといいなぁ
忙しくて時々ハブ休載になる事も有るかもしれないと心配でもあり、何より姐御の身体が心配でもある
キリカを忘れないでね
今日出てるサークルもハブ本あった。既刊と新刊と。
オールキャラですた。
うずらTシャツにこっそりワロタ
>>447 報告お疲れ様です。綾那ってピン? それとも総受けですか?
綾×クロやゆかりはないのか・・・
>>454 ゆかりは
>>447に出てるよ。あと自分が巡回してるゆか綾サイトさんも「ゆか綾+槙先輩」本出してるはず。
綾×クロと言うか、同人で綾那が攻めは見たこと無いな。クロ綾さえもほとんど無かったような。
き、キジっちゃん本はあったのか?
一応確認しておきたいんだがキジっちゃんは
ヘタレ攻めってのは共通認識だよな?
>>456 何言ってんだ、そうに決まってるじゃないか。
…ねぇ?
458 :
447:2006/08/13(日) 08:51:34 ID:YaEKK8Ij
>>453 俺もハブ本全部買ったわけでは無いので内容までは見てないんだが
綾那は多数のサークルさんの本の表紙に居たのでピンで書いてみた
でもきっとそう受けだよ
>>456-457 アイアイサー
会場(?)に行けなかった田舎者が本をゲットするにはどうしたらいいの?
通販とかで売ってるのかな。
北海道や沖縄から会場に行った人だっているぜ!(たぶん)
通販はサークルによるんじゃね?
まぁ、そういう事は直接サークルさんに問合せようぜ
某サークルのゲーム欲しかったなあ・・・。通販に期待するか・・・。
kwsk
しなりお、かなりヨカタヨ
鬼ゲットするが吉
順主役ってやつ?<ゲーム
いいなー、気になったけど買いにいけなかったわ。
本も1冊しか買えず、ゲーム?も見逃していたよ。
俺は一体何しに行ったんだo/rz
玲は紗枝を単なる幼馴染(?)としか思ってなくて
紗枝が本気で玲を好きだったら
という妄想で切ねぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!と夜な夜な悶える俺
5巻P26とか読んだらたまらん
>>463 順が久我流淫術の極みを駆使して夕歩を攻略するゲーム。
だったらいいなあ。
みずちは蒼を単なる刀友としか思ってなくて
蒼が本気でみずちを愛してるとしたら
という妄想で、切ねぇええええええええええええ、蒼やっち(ry、千歌音になれ、夜々に(ry、葉月(ry、
と夜な夜な悶える俺
5巻P135とか愛の告白にしか見えない
みずちはツンデレ。
つれない態度を取りつつ家ではアルバムに蒼の写真をスクラップしていると見た。
初めは綾那を落とすまでの後釜のつもりで蒼を刃友にしたが、
気付けば蒼の優しさに甘える自分に気付き・・・
と妄想
473 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/17(木) 15:25:21 ID:bKrJmS9W
>>469 5巻を早急に買わねばという気になってしまったじゃないか!
すまんあせってあげてしまった…
「実際制服着てなかったら─」って事は制服以外のみずちさんも知ってると言う事だよな。
きっと休日は二人でおでかけとかしてるに違いない。やっぱ仲良しなんだネ!!
>>475 やれやれ。お前には何も見えていないな
「制服着てなかったら」、は、「何も着てない時のみずちさん」を指しているんだ
仲良しどころか、ラヴラブなんだよ
玲一の存在を知り、玲と紗枝の切ない関係に萌えるようになりました。
男キャラも役立つ時があるんだな、と思いました。
でもたまに俺の中でみず蒼って祥祐と少しかぶる印象
どっちも好物だけどな!
どっちも年下攻めがいいよな!
ああ、みの紅のSSが今無性に読みたい。5巻読んだら高感度大幅UPしちまったよ。
というわけで神の降臨希望。
>>478 同志ハケン
順と夕歩は「好きな言葉」に互いの名前一文字入ってるのに、玲紗枝は紗枝の方のみ(玲瓏)だからな。
紗枝の片思い的でセツナス。
というか五巻家庭科室の順のダイイングメッセージは「メガネ」?
実はハブのカップリングの中でいちばんガチレズっぽいのって
氷炎組なんじゃないかと思うんだが
あの二人だけは少女セクト並のことやってても驚かない
>>480 あー俺も熱心な祥祐信者だわ、んでみずち蒼も好き、
最近は祐瞳にお熱なのは敢えて言わないでおくが。
ここにも淫獣の虜が
いよいよ明日だ
どんだけ私を萌え狂わせてくれるか楽しみだぜ
イマイチだったな。
スレが動かないわけだ。
漫画としては面白いんだが期待してた大立ち回りがあまりにも少なすぎた。
2日目に期待するか・・・・・
順はどうしてあんなにエロいんだろうとふと思ったが、
そういや父親が父親だったな。そうか、順は父親似か・・・。
一瞬久我父はエロくないやい!とレスしそうになったが、実の父親の方か
父親似でエロいなら夕歩もエロいという理論になる罠
夕歩がエロくないのは、母親のしつけが行き届いてるからじゃなかろうか
もしくは父親(と順)が反面教師となったとか
夕歩、体の調子が良くないから、自制しているだけだったりw
夕歩はエロに精通しているからこそ、順の淫魔行為を突っ込めるんじゃないか
つーか夕歩はエロいよな
うなじが
夕歩は女なので精通しません
498 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/25(金) 03:29:43 ID:/lYDNeUy
夕歩は中3組の中では一番美少女って感じの容姿だよな、分類すると
夕歩、未知、蒼、五十鈴、紅愛、紗枝、静久・・・美少女
綾那、ゆかり、みずち、会長、槙、氷炎、ナンシー・・・美人
桃香、乙葉、玲・・・・男前
主役がいねーw
はやて・・・マスコット
かな?
501 :
名無しさん@秘密の花園:2006/08/25(金) 11:17:36 ID:CoEwH0bb
しげるも入れてやれ
順は?
夕歩って中3だっけ?
ところで刃友を間違えて刀友と書いてる人をたまに見るがあれは良くない。
「親」と「刃」をかけて「しんゆう」と読む訳なんだから(多分)
SSとかでこういう誤字を見るとかなり萎える。というか刀友ってどう読むんだ?「とうゆう」?
以後気を付けるように。
まあ、本人に言えって話ですよね。
>>504 つーかね刃も「しん」とは読めないんだよ普通
おまえのように読めば刃友も「やいばゆう」か「はゆう」になるんだよw
まあ間違えるやつも二次創作する前によく読めだがおまえみたいに
無駄に偉そうなレスはかなり萎える
↑半分ネタのつもりだったがマジレスキタコレ
「刃」は「じん」と読めるのは当然知ってるよな?
そしたらちょい当て字になるけど「刃友」を「しんゆう」と読ませたいんだなっていう
作者の意図もまあ分かるだろ?振り仮名もあるんだし。
でも「刀友」を「しんゆう」と読むのは当て字にしても無理矢理すぎるだろっていう話ですよ。
変な煽り合いが一番萎えまする
お互い何か言い返さないと気がすまないなら
どこぞの河原ででもやってくださいまし。
ギャグ漫画のスレなのにユーモアが足りませんね(・∀・)ニヤニヤ
もう大分涼しくなってきたのにね
"星奪り"とかも間違い易いよね
ていうか俺、こないだまで間違って書いてた
しんゆうとかじんゆうとか、どうでもいい
大事なのは順夕だ!
多少間違えててもいーじゃん
おもしろければ
『刃友』か……
百合
真面目
雪崩
時化
百舌鳥
仙人掌
落葉松
長万部
日向
みたいに当て字的に固定されてる読みと解釈すればよい
>>498 美少女の基準がよくわからん。本来の美少女は人形のように整ったルックスの女の子のことを言い、可愛い感じの
女の子とは別物。君の基準における美人の方が本来的な意味の美少女。上はロリ?
以下君の基準をそのまま使っての私的反論。
夕歩って良く見ると結構固めのルックスだと思うよ。ゆかりの方が柔らかいというか少女っぽい。
紗枝は一番の美人さんだろ。静久さんもやっぱり大人っぽいよ。綾那やゆかりの方が少女っぽい。
綾那は男前に入るかも知れんが。
で、自分的結論
美少女・・・ひつぎ、静久、紗枝、紅愛、順、夕歩、綾那、みずち、
可愛い・・・ゆかり、桃香(長髪)、猿楽、犬神、
ロリ・・・・はやて、蒼、
美人・・・・玲、槙さん、帯刀、
典型的美少女と言えばひつぎさんみたいな感じ。
猿さんは行動に比べて見た目は大人っぽいのでロリには入らず。(蒼と逆だな)
入ってない人は自分的基準ではよくわからない。
516 :
↑:2006/08/27(日) 22:43:24 ID:lodWrvig
月島さんはどこ?
B'Zは?
月島さんはロリ、益荒男さんは可愛いかな? B'Zやウインクは皆さんのお好きなように。
あと美人じゃなくて美形の方がいいかも。
「美少女」と並べると、「美人」って響きがフケてると言うかオバサンぽく感じてしまうかも。
中1 桃香>はやて>猿>雉>犬
中2 鬼吏谷>りお姉>蒼
中3 順>みずち>夕歩>ゆかり>綾那
高1 紗枝>玲>槙さん>みのり>静久>紅愛
左から攻め→受けと思う順に並べてみた。同学年同士の絡みが多いのでとりあえず同級生で。
中1はみんな受けっぽく感じる。おかみさんは結構受けっぽいんだけど、見た目と雰囲気が攻めだな。
玲は受けと思ってたけど、黒玲を見てから紗枝以外には攻めかなと。
>>424 亀レスだが禿同!綾はや←ナギがきたら先生今以上に崇め奉る。
ナギははやてと真逆な性格だったらいいなぁ・・・ダウナー系とか
某ゲーム、来たみたいだぞ。
はやてってもうお赤飯食ったのかな
>>524 情報ありが豚。絶対ゲトするぜ。
お赤飯だけどはやてはまだのような気がするな。なんとなく。
だが近い将来、「もかちゃん!血、血がぁーーー!!」なんて日が来るかもしれない。
星奪りの時に「ごめん綾那、今日生理だから」とか言って綾那を驚愕させる日も来るかもしれない。
でもはやてが生理ってなんか全然想像つかないな。夢精の方がまだありそうだ。
ゲームも良いけど本も読みたいよう
漫画でも小説でもいいから
冬申し込んだ人頑張ってくれ!
俺も頑張る
つ0か、ゲームもうなくなりそうじゃない??
というかもうないな・・・
夕方見た時は既になくなっててショボーンだったけど、今見たら復活してた(゜∀゜)!
危なかったぜ・・・
気持ちはわかるしウルサいこと言いたかないが
なんだ、それ系はほどほどにな
>>526 夢精てw
噴いちゃったじゃないか!
しかし生理中の星獲りはタイヘンそうだ……
会長なら平然としてそうだがな
妊娠中でも余裕でサンバカーニバルに参加するだろうな・・・浅草の
会長が妊娠するなんて想像しただけで胸が張り裂けそうだ。
左足が義足かもと思うだけで心が折れそうなのに。
ひつぎさんのカラダには傷一つついてないと信じている。
そして蒼たんがみずちを組み敷いて
「キャーもう私みずちさんと結婚するー!」と
ぱんぱんするシーンを想像するだけで心が暖かくなる。
指と舌!指と舌!
ふたなりは邪道!
みずちさん可愛いですよみずちさん・・・
みずちさんの顔一杯にキスする蒼たんが・・・
思い浮かばない。この二人って両方とも受け属性だしナー
だがそれが良い
あおちゃんは十分攻めの素質があると思う。みずちさん限定で
可愛い、みずちさん可愛い、みずちさ、みずちさんっ
ちょ、蒼、もうやぁ、やぁ…!
という無我夢中必死攻め
それに翻弄されっぱなしのみずちさん
なっ…!
蒼ちゃんも無我夢中剣を会得するというのか…!
>>無我夢中必死攻め
ソレについてのレポートを明日までに提出するんだ!
会長の足の弱みはね?
足が三本あることなんだよ
その三本目の足は、スカートの中にあるんだ
鋼鉄製の第三の足か。つまり・・・・
にせちんこだな。
ひつぎさんの心は折れません。鋼鉄製の足も、折れません!
にせちんこは邪道だっつってるでしょうがぁぁぁー!
ウルソーのキャラがハブに出てこないかなぁ・・・
綾那とるいが釘バッド同盟を組みそうだ
そして順と雪が淫魔同盟を結成するのか。
というかこの二組はかなりキャラ被ってるからなあ。個人的に雪はかなり好きなんだが。
星奪りで順vs雪があったら面白いだろうな
雪がソッコーで負けそうだけど
雪の泣きボクロはたまらん
ウルソに雪のガチなエロスが無かった事は誠に遺憾です。
ところでハブとウルソの両方を開いて同時に読んでくとなんか興奮するよな。
>>553 見た事の無い“技”ですね。今度試してみます(シャキーン
時々で良いのでシスレの事も思い出してあげてください・・・
おねティは別に思い出さなくて良いです
キリカも
命も
ひまわりも
ピサチは?
ピサチ単行本マダー
このスレ初心者なんだけど、日記で局部描写がどうこう言ってるのはなんて作品?
>>561 多分ハブでゆかり槙vs氷室炎雪戦を描くことを言ってんじゃないかと
最近、日記更新しないな
また連載モノ始めるみたいだから忙しいんだろう
それか特に書くほどの出来事が無いとか
13日に更新されてるね。
かなり少ないけど
姐さんお誕生日おめでとうございます
姐さんの誕生日って綾那と一緒なの?
よく読め
>>597を読んだんじゃね
まきせ姐さんとハッキリ書きたまえよ
まきせ姐さんと綾那は誕生日も血液型も同じなのか。
わざとかな?
わざとでそ。
もかちゃんの誕生日は、時々日記に登場する
姐さんの友人と同じにしたって言ってたし。
最近ちょこちょこ綾クロを見かけるようになったので、綾クロ好きとしては嬉しい限り。
この二人の百合はプラトニックでほのぼのなとこがいいね。
もちろん、綾那の脳内でエロゲーみたいな妄想が繰り広げられててもOKです。むしろウェルカムです。
定期的にカプのバブルが来るよね
ひつ静・ゆか綾・もか犬・順夕・順綾・雉猿・みの紅…(順不同)
次は何かな
綾クロもだが
最近白服小説の需要が急上昇してる気もする
うむ、良い傾向ですね
白服と言えば、現白服のシドナンはまず間違いなく玲達の当て馬になって敗北する
運命だと思うんだが、その後も白服のままなのかな?なんか学校辞める気っぽいが。
まあ何が言いたいかというと、みの紅がまた生徒会に復帰しないかなあ、と。
やっぱあの四人が好きなんだ。
二人分の体重を支えるベッドが軋む。
「眼鏡、取んなくていいよ」
「は?」
「そうすりゃあたしの顔、良く見えないでしょ」
「……お前…」
すまんふと書きたくなった。
いや、みき(アダルト)×吉川だな
じゃあ、あえて俺は増田×夕歩と言おう
では俺はあえて鬼×桃で。
紗枝×玲を忘れるなぁ!
>>574 原作に沿うと、次は槙ゆかかな? 意外に氷炎が来るかも知れないけど。
今のトレンドは綾クロなんだw
総受け伝説信奉者としては複雑な気分だが、中3と中1という関係を考えると仕方ないのかな?
でもやっぱり綾那が(百合的に)攻める絵は想像がつかないから、サイト回って見てこよう。
それでもあえて綾那総受け伝説を唱える俺が来ましたよっと
クロ綾でエロは思いつかないけど
いちゃつきなら結構想像は可能だったりする
クロも今はまだペッと扱いだけど
あと二年ぐらいして体も成長した頃に
今と同じようなノリでじゃれつかれたら
綾那も間違いを起こさないとも限らんな
一番マイナーなのって何だ?
そこで第一回カップリング人気投票ですよ
ビューティーペアに一票
とりあえず個人的に紗枝玲は不動の一位なんだが、あとはもう皆好きすぎて選べないぜ。
蒼みずち以外有りえない
雉猿っ!雉猿っ!
玲静を忘れるな
見事に票が割れてまつね
玲静と順綾を悩んだ末
順綾で!
色々言われてても夕順だな だがクロ綾も捨て難い
いのみかに一票
でも最近みの紅も好きになってきて
紗枝玲に一票!!
次点は雉猿で
犬桃好きなのは俺だけか
お婆ちゃん(林家志弦)が言っていた・・・。
ハブは順夕に始まり順夕に終わる、とな。
ゆか綾で。これから見せ場もありそうだし。
順×夕歩×ゆかり×綾那という拡大バージョンも好きだけどね。
ゆか槙いいなと本誌読んで感じたよ
シド×ナンシー
ダンスがないと知ってガッカリするわんこテラモエス
もかちゃんと踊りたかったのかー!
「この空気、私はよく知ってます」
みんなからドン退きされてるって自覚はあるのか。わんこ。
いのりんとみかどんだな。
根っこのとこで干渉し合わないあたりがいい。
今月号に凄い桃クロを意識してしまった自分が居るorz
桃クロは充分アリだと思うが、
桃の神経をいちいち逆撫でするきじっちゃんがヨイ
じゃあゆか←綾←クロ←桃←雉←猿になるのか
ゆか←綾←クロ←桃←犬←雉←猿
すごい一方通行だな
綾那のところから枝分かれしそうだがな
そこでナギを出して上連雀式大団円
ナギはやが見たい…。
私だって見たい。
出て来てないから何とも言えない
こうなったら祈るしかない
>>618 つまり紗枝ファンになれ、という事か。俺は既になっているが。
>>615-616 同じく。
はやてにべったりなナギだったらいいなあ…。
ナギはどんな性格だろ。
一巻情報によるとナギ入学は(作品内の時間で)来春頃になるんだよな。
て事は進級するのか?
進級はしない気がするな。進級させてやるべき話が残ってるかどうか。
今のペースだと(作品内の)3月までやって12〜13巻ぐらいだし、完結にはちょうどいい巻数かと。
ナギは3月にラスボス?として登場じゃないかな?
会長の引退試合もあるかも知れないし、3月がクライマックスになりそうな気がする。
会長はまだ二年生ですよ、と
ナギ関連の話は、いつもレスが無限ループしてる気がするので前スレ読んでから書きこもううよ
じゃあなんかネタ振ってくれよ。
炎雪戦が終わったら、ゆか槇のSSが増えるといいなあ。
ついでに炎雪関連の小説も増えるといいとおもう自分が居る
>>623 いや、高3の剣待生が確認できないから、高3進級で引退かと思ったのよ。
炎雪は心底から悪のサディストなのか、何かがあるのかは気になるな。
まあ少しずつゆかり(&槙さん)が受け入れられてるようでうれしいな。刃友の中では
一番姉妹っぽい気がするし。
SS投下させていただきます、いのミカです
メール欄にNGと入れておきますので、お目障りだったら、
お手数ですがこれではじいてやってください
ノックのあと、いきなりドアを開けるのはもちろんマナー違反だ。
そんなこと知らないはずもないのに、彼女は今それをやった。コンコンガチャリ、「おい紗枝、いるか?」だ。どうぞを言うひまもなかった。
三月も半ば、ある晴れた土曜の午後。開け放った窓からタンポポ色した陽の光が入って、天地の学生寮の、広くも狭くもない私の部屋をあたためている。廊下に通じるドアが開いたとき、空気がふわっと舞って、めまいするほど甘い花の香りをまきあげた。
わが刃友である神門玲がここを訪ねてくることは、実はそんなに多くない。理由は簡単、たいていは私のほうが出向くからだ。めんどくさがり屋の彼女は、そうでもしないとろくに部屋から出て来もしない。
ということは今日の玲は、なにか用があって来たのだろう。私は私で、玲の非礼に一言抗議するつもりだった。いくら刃友でも礼儀は礼儀だしね。
ただ、お互い、目に入った光景が予想外で、そちらのほうに興味が行ってしまった。
「どうしたの玲? 珍しくスーツなんて着ちゃって」
「紗枝おまえ、その花束どうしたんだよ」
質問のタイミングがかぶってしまって、ふたりとも一瞬沈黙。
今日の玲はいつものチョーカーやら何やらをきれいに外し、ダークグレーのかっちりしたパンツスーツに身を包んでいた。フォーマルな席でも恥をかかない、上等な、美しいスーツだ。
たしかあれ、今年のお正月、実家に帰るときに作ったもののはず。いや、玲は「親父に作らされた」と言ってたっけ。女の子女の子した服が嫌いな玲と、娘にきちんとした身なりをさせたいおじさま。ふたりの妥協点がつまりこのスーツなわけだった。
ということは。玲、久しぶりにおじさまに会うんだろうか?
私の心を読んだみたいに、玲が先に口を開いた。
「いや、なんか知らねーけど、いきなり親父が迎えをよこしたんだ。もう車が裏門についてるらしい」
あ、やっぱり。
「ったくよ、呼び出すなら呼び出すで、もうちょっと早く連絡しろっつーの」
スーツのポケットから、ストラップに指を引っかけるようにして携帯を抜き出し、そのまま振り子みたいにブラブラ振ってみせる玲。突然これに電話が入ったんだ、という意味らしい。まあねえ、おじさまもお忙しいんだから、ある程度は仕方ないと思うけど。
「んで、紗枝。なんだよ、そのでっかい花束は」
玲はあきれたように腕組みして、部屋の真ん中に据えられたテーブルの上をあごで指した。
そのテーブルの上に、真っ赤な薔薇の花束が横たわっていた。ついさっき届いたばかりの、蕾まじりの、匂いたつ薔薇。
やや気は進まないけど、今度はこっちが答える番らしい。私はなるべく軽い調子で説明した。
「それがね。先月、ほらバレンタインに、玲一さんにチョコ送ったでしょ。そしたら、ホワイトデーにって、これを」
「送ってきたわけか」
「ええ」
添えられた白いメッセージカードには、玲一さんの手書きの、端正な文字。
『本来、十四日に贈るべきものだが、日曜は君が留守にしている場合もあるだろうから、土曜に届くよう手配する』。
最高の薔薇と、どこまでも無機質なメッセージ。あまりに玲一さんらしくて、最初読んだとき変に感心してしまったものだ。
「つーかおまえ、あいつにわざわざチョコやったのかよ」
「ん、一応ねー。手作りじゃないけど、心を込めて選んだアポロチョコをね」
「……スゲーな、おまえ」
「アポロチョコのチョコのとこだけね。イチゴのところは、自分で食べたわ」
「ますますスゲーな、おい……」
お褒めいただいて光栄の至り。まあ、それに対してこれだけの花を贈ってくる玲一さんも、神経の太さではどっこいどっこいだと思うけど。
……あ、しまった。今、『お似合い』なんて単語を思いついちゃった。
私が顔には出さずにゲンナリしていた、その隙に、玲はズカズカ部屋に踏み込んできた。
そして、花束に隠れるようにして置いてあった黒い小箱を、ひょいと手に取る。
「これも玲一からか」
「あ」
予想しなかった動きに、思わず笑顔のまま固まる私。
それは、ビロードのような美しい肌をした、全体は正六面体に近い箱で、大きさは手のひらに乗るほど。
もし蓋を開ければ、細いスリットの入った台座、そのスリットに半分埋まった形で、銀色に光るリングが見て取れるはずだ。
私が何もできないうちに、玲は実際に蓋をすこし開いて中を覗き、
「指輪か。へ、センスねーな、あいつ」
すぐに閉じて簡単に言い捨てた。
「……あは、そうかしら。私は意外と好きなんだけど」
「あー、悪ィ。おまえが気に入ってるなら、あたしがどうこう言うことねーな」
それでもう、この話題に関心を失ったらしく、テーブルに箱を戻して肩をすくめる。そのとき、無造作に投げ出された箱はコロリ、四分の一回転だけ転がった。玲はそれを面倒くさそうに指で立たせ直した。
「……で、玲、急いでたんじゃないの? 車、待ってるんでしょ」
「いけね。つーわけだから、ちょっと行ってくんぜ。遅くても明日の夜には戻る」
「あら、せっかくだから、もっとゆっくり一家団欒してくれば? もうどうせ、あと何日かで春休みだし」
「は。なにが今さら一家団欒だよ」
「ふふ、またまたあ。うれしいくせにー」
「言ってろ。じゃな」
うるさそうに手を振って部屋を出てゆこうとする玲。
私はとっさに、後ろからその耳をギュッと引っぱってやった。
「ちょっと待って、玲」
「いだだだ! な、なにすんだオイ」
「言い忘れてたわ。ノックしたら、『どうぞ』を待って入ってきなさいよ」
「……あー、そうだな。悪かった」
玲は振りかえりはせず、むこうを向いたままつぶやいた。そして、首をぐるんと回して私の指から逃れる。
「あ、それとね」(ギュッ)
「いだだだだだだだ!!」
ふたたび耳をつままれて、今度こそこちらに向きなおる玲。あ。目じりに涙が。
「耳がちぎれんだろーが!! まだ何かあんのかよ!!」
まだ何かだなんて、なんて冷たい言い草。やーねぇ。
私はかわいらしく小首をかしげてみせた。
「おじさまとおばさまに、どうかよろしくね」
*
はぁ。
玲が行ってしまって、なんとなく気抜けして、ため息ひとつ。
ひとり残された私は、とりあえず、目の前の花束を何とかしなきゃいけないみたいだ。
これを全部活けるなら、けっこう大きな花瓶が要りそうだ。でも、もし運良くそんな花瓶が見つかったとしても、とてもこの部屋に置けはしないだろう。
もちろん、寮の食堂あたりに飾ってもいいんだけど。ただ、あと何日かで春休みが始まって、寮が閉じてしまえば、かわいそうな薔薇たちの世話も出来なくなってしまう。
つまり、土曜に届こうと日曜に届こうと、どっちみちこの花束は、ちょっと気の利かないプレゼントなのだった。
「ほんと玲一さんらしいわ……なんて言っちゃ悪いかしらね」
でももちろん、花には罪はない。
だから、逆さに吊るしてカラッカラに干してやることにした。
花束をほどいて、一本一本茎を切ったり、余分な葉や棘をむしったりしているうちに、私のルームメイトが戻ってきた。
「わ、紗枝ちゃん、そのお花どうしたの!?」
「あはは、頂き物なのよ。ごめん、これドライフラワーにするから、ちょっと吊るさせてね」
「どうぞどうぞ。出来あがったら少し分けてね」
「ん、もちろん……っつつ」
私としたことが、すこし集中力を欠いていたかもしれない。作業を終えるまでに何度か、鋭い棘で指を傷つけた。
*
その日の夕ごはんは、なぜかなんの味もしなくて、めずらしく半分ほど残してしまった。
お風呂に入っても、少しも体が温まらなかった。もうとっくに冬は終わったのに、脱衣所にあがったとたん身震いがした。熱いのは指の、薔薇の棘の傷だけ。
休憩室でのみんなとのおしゃべり、それから毎週見ているドラマにも熱中できなかった。
それで、今夜は早めに寝てしまおうと決めた。
部屋に戻り、ふと思い出して、テーブルの上に放ったらかしてあったあの小箱を手に取る。
あとはもう、さっさと二段ベッドの下の段にもぐりこんでカーテンを引くだけ。ルームメイトが戻ってきたときに暗いと困るだろうから、明かりはつけたままだ。
……。少し眠って、もやもやした変な夢を見て、ふと目を覚ました。
枕元の時計の針は、ちょうど零時をさしている。もう部屋の明かりは消えており、ベッドの上段から安らかな寝息が聞こえた。
自分でもなぜか分からないけど。
私はベッドの木枠に取り付けたスタンドライトを灯し、握ったままだった小箱を開いて、中のリングをそっと指で抜き出した。
ほぼ真円の(ただし一部分が細くくびれた)、純銀のリング。
白いライトを反射して、三日月のように、静かに、なめらかに輝いている。
ときどき指を動かして、光の当たる角度を変えてやると、そのたびに流れ星みたいなきらめきが、キラリ弧を描いて走った。
しばらく、飽きもせずにそれを眺めていた。とても綺麗だった。たとえ玲になんと言われようと。
やがてライトを消し、リングを手の中にきゅっと握りこんで、小さく苦笑い。
「……ばかね、ほんとに」
そしてまた浅い眠りに落ちた。
発熱をルームメイトに気付かれたのは、翌朝早くのことだった。
*
悪いことにその日がたまたま日曜で、寮にたくさん人が残っていたせいで、話が大げさになってしまった。
よそは知らず、天地の学生寮には、一階に医務室がある。たぶん、生傷の絶えない剣待生たちのための設備なんだろう。もちろん、お医者さんが詰めていない土日祝にはどんな治療も受けられないけど、タオルや水道や洗面器が使えて、静かに休めるだけでもありがたいものだ。
私はその医務室に、同級のナース隊の子に肩を借りて行く羽目になった。
清潔なベッドに横たわり、熱を計ってみると、三十七℃ちょっと。だるさと節々の痛みがあり、食欲はない。
つまりどうやら、風邪を引いたらしい。この白服の祈紗枝さんともあろうお人が、情けないったら。
「祈さん、どうする? きつかったらお医者さん呼ぶけど」
「ううん、ありがと、大丈夫。……すまないわねぇ、私がこんな体じゃなかったら……」
「それは言わない約束でしょ。いいからおとなしく寝てなさいって」
親切なナースさんと笑い合って、ひとりになって、うつうつと眠った。
時々、人の出入りする気配があった。気がつくと、サイドテーブルにスポーツドリンクのペットボトル、それにキャンディやチョコがいくつか置いてあって、どうやらみのりと紅愛が来てくれたらしいことを知った。
それに手を伸ばしかけて、力尽きて、また眠りに落ちる。
そしてひどい夢を見た。
*
佇んでいた。ぼんやりした霧の中、ひとり、薔薇の花束を抱いて。
まわりにはたくさんの、礼服を身にまとった人々。私を取り巻いて、なにやらしきりに話しかけてくる、笑顔で、朗らかな声で。するとなぜか、私はどんどん心細くなってゆく。「独り」って、たくさんの他人に囲まれることだろうか。
遠く丘の上に、灰色の教会がそびえ立っていた。
霧のせいか、うなじにべったり髪の毛がはりついている。うっとおしくて手でかきあげてみたら、頭には薄いヴェール、手には絹の手袋をつけていることに気付いた。
私はどうやら、ウェディングドレスを着ているらしい。
なら、これは結婚式?
たしか取り決めでは、式は神前で行われるはず。なんで教会なんだろう。よく分からない。でも、ふわふわの真っ白なドレスはとても素敵で、一目で気に入った。
ただ困ったことに、自分が誰と結婚するのか、どうしても思い出せないのだった。
『紗枝』
声を掛けられて、心臓が跳ねた。
『おめでとうよ。きれいだぜ』
突然どこかから現れた彼女は、ダークグレーのパンツスーツに身を包み、フォーマルな席向きの笑顔で私を祝福した。握手を求めるように手を差し出して。
違うの。これは違うのよ。
とっさに言いかけて、声が出ないのを知った。
『せいぜい(この部分は頭が割れるほどのノイズで聞きとれなかった)を尻に敷いてやれ。おまえなら楽勝だろ』
やめて。あなたにそんなこと言われたくない。
耳をふさぎたいのに、指一本動かせなかった。それに両手は花束でふさがっている……
『じゃな。幸せに──』
待ってよ!
叫びはやはり声にならない。
遠く鐘の音が聞こえる。空を渡る教会のチャペル。
遠ざかる背中。歪んで踊る霧の向こうに消えてゆく。振り返りもせず。
待ってよ。
違うのよ──
*
――なにが「違う」んだか。
やっぱり声に出せないまま……まだ眠ってるんだもの、当たり前だ……さみしく笑った。
無理だ。あらためてそう思う。
あの人と結婚して。あの人の望むひかえめな微笑みを頬のあたりにうかべて。
そんな顔をあなたに見られるなんて絶対に無理だ。
ねえ、どうしよう。私、どうしたらいい?
答えのない問いを、そこにいもしない相手に。
玲。
*
「お。目ぇ覚ましたか」
そして気がつくと、玲がそこにいた。
窓から射す、オレンジ色の……夕暮れの? 光を右半身に受けて、当然みたいな顔で。
もうあのスーツは着ていない。上下とも白のトレーニングウェアに着替えて、パイプ椅子を私のベッドの横に寄せて、脚を組んで座っていた。
「あ、き、ら」自分で予期していたよりずっと弱々しい声が出てしまって、あわてて言い直す。「玲。ど、したの、なんでここにいるの……?」
「なんでって、帰ってきたからだろ。親父も、今日は朝から仕事だったしな」
『今日は朝から仕事』。……そっか、そのはずよね、と、すこしずつ動き始めた頭で考える。
おじさまだって本当は、お休みさえ取れれば今日玲を呼びたかったはずだもの。
たぶん、今日がなんの日か忘れてたのは、玲だけなのだ。
「ふふ。楽しんで来た?」
「なにがだよ。ホテルでメシ食っただけだ」
私の問いかけに、怒ったように口を尖らし、すぐさま話題を変えにかかるわが刃友。
「で? 具合はどーだよ。まだきついか?」
あら、ちょっとは心配してくれてるのかしら、なんてね。とりあえず体調をチェック。
……うん、大丈夫。まだ少し熱があって、あとはひたすら眠いだけ。もともとたいした風邪でもなかったし。
そう答えたら、玲は、サイドテーブルのみのりのキャンディを勝手にほおばりながら、「ならもう寝てろ」と言った。
お言葉に甘えて目を閉じかけ、……ふと、ちょっとした用を思い出す。
「玲。耳貸して」
「んお?」
肩に手をかけて軽く引きよせると、玲の不思議そうな顔が近づいてきた。昨日の午後、さんざん引っぱった耳も。
あの銀のリングは、今朝ここに連れて来られるとき、とっさにポケットに隠してあった。他人に見られたくなかったから。
それをそっと、玲の耳のピアスホールに通してとめてやった。
銀無垢の、指輪ならぬリングピアス。
「はい。これでよし」
玲は、しばらく目を丸くしたまま耳たぶに手をやっていたけれど、やがて壁にかかった鏡のほうに首をめぐらせ、ばつ悪そうに言った。
「……これ、昨日のか」
ん、正解。でも、そんなこと気にしてほしくないな。
「ほら、あなたこのあいだ、『お気に入りのピアス片方なくした』ってぼやいてたでしょ」
「ああ。じゃ、これが? どっかに落ちてたか」
「あはは、それなら普通に返すわよ。たぶん同じ型だと思うけど、通販でバラ売りしてたの。知っての通り、高価なものじゃないから。受け取ってね?」
もしまったく同じ品じゃなかったとしても、ふたつ並べて見比べたって差はほとんどないはずだ。なにしろ、この私の目で見立てだんもの。
玲は、しばらく黙っていたけれど、やがて椅子の背もたれに背中を預け、仰向いて「あー」とうめいた。
「あのな、昨日センスがどうとか言ったのは、ありゃ『おまえの喜びそうなプレゼントじゃない』って意味だった。玲一が花と一緒に送りつけてきたもんだと思ったし、それに」
「玲」
人差し指をそっと唇におしあてて(自分の唇よ、念のため)言葉を押しとどめた。
「お誕生日、おめでと」
またしばらく黙ったあとで、玲はポツリ呟いた。
「おう。サンキュ」
それから、その場をごまかすみたいに椅子から立ち上がって、首をコキコキ鳴らす。
「さ、ハラへったな。ちょっくらコンビニでも行ってくんぜ。紗枝、ついでになんか欲しいものあるか」
玲ったら、ホント、いつになくやさしい。でも、いい。今はなにも要らない。
私は両手をめいっぱい差し伸べた。
左手で、玲の左の手首をそっと捕らえて。
玲の左手にかぶせるように自分の右手を重ね、外側から指をからめ取って、なだめるようにそっと押さえ込んで。
力をこめて引き寄せたら、玲はなんの抵抗もなしに、ベッドサイドの床にぺたんと腰を下ろした。
その腕をぎゅっと胸に抱きすくめる。内側に深く畳まれた玲の手、その甲のつけねが私の頬に触れる。
驚いたような黒い瞳が、すぐ目の前にあった。
「紗枝……」
小さく震える声。
「てっ、手首が極まってんだけどよ、これ……」
あはは。
「そりゃあねー、極めてるんだもの」
「いや、極めてるんだもの、じゃなくて」
やや弱気な抗議を無視して、目を閉じた。
玲の手、冷たくて気持ちいい。
他に何もいらない。今はここにいて。
そしてそのまま、今日何度目かの眠りに落ち、
夢うつつに、力の緩んだ手の中から、温もりがそっと逃れ去ってゆくのを感じて──
*
次に目を開いたときには、もう真っ暗だった。
とっさに姿を探す。玲は──
──玲は、パイプ椅子に浅く腰掛けて背を丸め、腕組みをし、脚も深々と組んで眠っていた。
すーすーと、規則正しい寝息がかすかに聞こえた。
腕がほどけてからも、そこに座りなおして、ずっとついていてくれたのだ。
サイドテーブルの上のお菓子やドリンクがきれいに無くなっているのが、夜目にも分かった。玲、ほんとにお腹空いてたんだ。それなのにここにいてくれた、あのめんどくさがり屋さんが。
微笑みに頬がゆるんだら、ぽろり、不覚にも涙が一粒こぼれた。
さっきまで夕陽の射していた窓から、外灯かそれとも月か、青白い明かりが入っている。うつむいた玲の耳のピアスが、その照明をポツンと反射している。
にじんだ視界の中で、まるで、ピアスそのものが青銀色に光っているように見えた。
優しい、つつましい、清らかな光。生まれたばかりの星のかけら。
『玲瓏』、
そんな言葉を思い浮かべた。
一生好きでいようって決めた。
やがて玲がふと目を覚ました。まだ眠気に曇った声で訊いてくる。
「……起きてたか。どうだ」
さりげなく枕に涙を吸わせて、体を起こす。さっきまでが嘘みたいに、身も心も軽い。薔薇の傷の痛みも、いつのまにか消えていた。
私はするりとベッドから下りて、玲に手を差し伸べた。
「ん、もう平気。さ、行きましょ。私もおなか空いちゃった」
「……なんだよこの手は。もう平気なら、ひとりで歩けよな」
腕組みしたままフンと鼻を鳴らす玲。あら、わかってないのかしら。
「いいけど。あなた、自力で立てる? そんな格好で椅子に寝てて、足腰がしびれてない?」
「………………」
長い沈黙が返ってきた。
玲はしばらくの間、襟首をつかまれた猫みたいに、無言で、大まじめな顔で、ぐっと固まっていたけれど、
「しばらくまともに歩けないわよ。さ」
うながすと、とても不服そうに私の手を取って、ヨロヨロ立ち上がった。
「……ありがとよ、くそう……」
あはは。
「どういたしまして。こちらこそ」
「あん? なにがだよ」
意味が分からなかったのか、目を丸くする玲。私は、微笑んだだけで答えなかった。
ありがと、玲。
医務室のドアを開けて寮の廊下に出ると、蛍光灯の明かりがすごく眩しかった。
廊下の向こうで友達が、ごはん取っといてあるよ、って手を振ってくれた。
玲瓏……良い言葉だ……
グッジョブです。いい話有難う!
GJ!
なるほど〜、と楽しませてもらいました。
玲紗枝好きだから、たまらんかったです
おお、超久々のSS投下乙。
ええ話や・・・。
素晴らしい!
ありがとう!
769 :名無しんぼ@お腹いっぱい :2006/09/29(金) 00:51:07 ID:0zLlv769O
今月号の槙先輩の回想見てると、ゆかりに横恋慕した先輩が仕組んだような気がしてきた。
槙先輩はみずちさんも裸足で逃げ出すレベルの黒百合でしたか。
わざわざこっちにコピペしなくても向こうで直接レス付けたらいいじゃない、と思った。
まあそれはそれとして、順はやってまだ見たこと無いなあ。
結構アリだと思うんだが。
黒”百合”って書きたくて百合板に来たんじゃね
確かに順はや、みないね
当初ありそで無かった綾はや・桃はやも増えて来たしそろそろ来るんじゃなかろうか
玲はやも好きだー。
まだサークルもファンも少ないから一概に何がマイナーかは判らないね<カップリング
とりあえず順・夕・綾が三強?
>>655 はやてが少なかったのは(はやてに)色気wが少なかったからだと思うんだけど、最近のはやては少し出てきたからね。
でも自分は、はやては攻めだと思うんだけどな、無邪気攻め。今月のゆかりとの絡みもそんな感じだったし。
順とはやてって、手練れか幼稚かだけの違いで属性的には同じように思うが、順はほぼ攻め専扱いだし。
>>657 たぶん、そんな感じ。でも最近は中1勢や白服お姉さん方も増えてきてる。
CP的には夕歩は順一筋、順は夕歩と綾那に(種類はちょっと違うみたいけど)愛を注ぎ、綾那は順が主だけど、
ゆかり、はやて、夕歩はじめ相手は多い(ほとんど綾那受け)。
そういや原作で露骨に恋愛感情を告白してるのに、みずち×綾那ってほとんど見ないな。蒼が完全に妻の座に
収まっちゃったからかな。
無邪気攻めなはやてなら、はやて×順が萌える
それならいっそはやて×玲で
じゃあこうなったらはやて×会長だ
はやて×全員
>>664 俺も。はやて受いいよな。
なんつーか最近やたら可愛い。
クロの人気に嫉妬
667 :
名無しさん@秘密の花園:2006/10/01(日) 23:00:33 ID:jSoMlFyx
はやては襲い受だと思ってみたり
はやて受けエロくないからイラネ。21禁板合わなさそう。
だったら(同じ攻めキャラでも)順受の方がエッチぽくていいな。
バカキャラが受けるのはなんかつまんない。
はやて相手に全員が誘い受け
ちょw
はやてって想い人(綾那)には盲進的なアタックをするんだけど、はやての事を好きな人(ちはるさんとか、もかちゃんとか)に対しては鈍感だよな
>>671 言われるまで素で気がつかなかった
なるほど
俺の手持ちのはブ本が着実に増えてるんだが、いかんせんはやての出番が少ないのな
俺が桃太郎の人達ばかり追い掛けてるせいで、そう思うだけかもしれないけど
昨日、風呂場でたまたま宝田さんに会ったけど
全身殴られたような痣だらけで少し退いた・・。
流血ヒドイから貧血とかも起こしてそうだな
りお姉はパッと見ただボコ殴りされてるように見えるが、うまく致命傷は避けていると予想
ハブ本、けっこうあるのか。
こないだようやく2冊ほど(オールキャラ)買えたけど、なかなかオンリもないからお目にかかれない…。
萌えを分けてくれッ!
取り合えず
りお姉誕生日オメ、と言っておこう
りお姉、誕生日だったのか。おめで豚。
プレゼント代わりに皆で一発ずつブン殴ってあげたら喜んでくれるかな?
679 :
宝田:2006/10/11(水) 00:43:12 ID:dAe0CVHh
ツッコミ以外の暴力はノーサンキューです
りお姉の誕生日の夜は、桜花のツッコミも激しかったんだろうなぁ
と妄想する俺キモス
いつもは手の甲で激しく
今日だけは手のひらと指先でやさしく
みたいな
いつもは上の口から流血してるけど今夜は下の口から、みたいな。
ひぎい
684 :
名無しさん@秘密の花園:2006/10/12(木) 11:55:06 ID:BD/51yx9
エロい
!:このスレには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています
さすが21禁板だけはあるな
桜花の事は好きだけど、これ以上にDVに耐えられそうにない。
きっとお笑いはそんなりお姉の精一杯の自己防衛手段なんだよ。
これは暴力じゃない、ツッコミなんだ。だからオイシイ、痛くない。
そう思い込む事でりお姉は辛うじて心の均衡を保っているのです。
桜花も薄々その事に気付いているからこそ、敢えてお笑いに付き合っているんだろう。
でないとりおなを永遠に失ってしまいそうで怖いから。
哀しい話だよね。
むしろ鬼吏谷のほうが、「これはツッコミじゃない、暴力なんだ」と思うことで自分を守ってるように見える
でないとカテゴリ・お笑い剣士になってしまうからw
ラブラブ新婚状態な桃太郎一年生ズには理解できない話だな、そりゃ
槇先輩
さょなら……
諦めたらそこで仕合終了だぞ
性的な意味で
そ
>>
「痛い・・・・痛いよう」
綾那は泣きながら自室の布団で上で、自分の二の腕に爪を立てた。
体中のほとんどが絆創膏や包帯で覆われており、唯一肌が露出されている顔以外の部位はそこだけだった。
絆創膏と包帯の下にある傷がうずく。
発狂したくなるような傷と――に植えつけられた恐怖で気が狂いそうになる。
何度も何度も爪を立てていた二の腕からついに血が出てきた。
それでも、爪を立て続ける自分。
「―――っ、もうやだぁ」
今度は自分の首に爪を立てようとする自分の手を誰かがおさえた。
「綾那・・・・そんなことしちゃ駄目。」
そういってゆかりは綾那の手を自分の胸に誘導する。
右手にゆかりの心音が、両手にゆかりの柔らかな感触が伝わってくる。
服の上からでもしっかり伝わってくるその感覚に安心する。
「ゆか・・・ゆかりぃっ」
そういってゆかりの寝巻きを捲り上げて、露出した胸に吸い付く。
チュ、チュと音を立ててすう行為をした安心するのは母とゆかりを重ねているのか、
性欲が満たされているからなのかは分からない。
でも、そうしている赤子のような自分の頭をかき抱いてくれるゆかりの優しさが大好きだ。
私はゆっくりと顔を上げた。
ゆかりと目が合った。
そして、私は酸素を得る為かのように荒々しく自分の唇をゆかりの―――――――
本スレにあったこれの続きを誰か書いて欲しい、と思った。
次回は槇先輩のモノローグで始まります
くるくる回る過去の思い出
それは走馬灯
槙先輩……(ノД`)
しかし今年の1年組はいろいろできるのがいて優秀だな。
もしかしてキジっちゃん、いいとこ見せたのこれが初なのでは……w
来月以降に
いのりん「あなた達、そこで何してるの?」
一年組「ギャース!」
となる事を期待
萌えキャラのパターンは中3ズや白服で出尽くしたからな。ロリもはやてと蒼で十分だし。
中1組はキワモノに走らざるを得なかったってことだろう。
だから使いやすいってこともあるかな。夕歩やおかみさんは気軽には使いにくいからフェードアウト。
ただ話の本筋を進めるのは中3で中1は賑やかしってポジション。
未知がキワモノだと!?
彼女はきっと通信教育であんな事やそんな事を習っているのだよ
>夕歩やおかみさんは気軽には使いにくいからフェードアウト
なんだと!!!
たまには二年生ズも思い出してあげてください
ああ、会長と氷炎な。
「ねぇ静久?」
「なんでしょう、ひつぎさん」
「フルーツポンチを逆さまにすると…どうなるかしら?」
「フルーツポンチを…ですか?」
「えぇ。(フフ…正解は『こぼれる』なんだけど、静久に卑猥な単語を言わせてみたいわ…。
もし途中で気付いたとしても赤面して恥じらうことは必至!
どちらにせよ私は可愛い静久が見られるのよ…一石二鳥ね)」
「させませんよ。」
「?」
「えっと…ですから、わっ、私の速さでこぼれるのを防ぎ、ひつぎさんに届けますから安心して下さい!!」
「…静久…」
「…ひつぎさん」
〜おまけ〜
「綾那〜フルーツポンチを逆さまにするとどうなると思う♪?」
「質問の意図がわからない上、その下心むき出しのニヤケ顔が気にくわん。よって淫魔に答えてやる義理はない。」
「…_| ̄|〇|||」
まぁ、なんだ。魔が差したんだ。それだけ。
殴るなよ
いや、妙に和んだ
うん、なんかすげーそれらしいわw
偽チンポは邪道だと(ry
逆アプローチ
静久「ひつぎさん。フルーツポンチって逆さまにするとどうなります?」
ひつぎ「チンポルーツフ」(即答)
静久「!」
ひつぎ「チンポルーツフよ?」
静久「あ、あの、恥ずかしくないんですか?」
ひつぎ「あら?静久が、逆さまにするとどうなります?なんて聞いたからよ?」
静久「せ、正確は、逆さまにするとこぼれる!です!!
そ、そんなにチンポチンポ言わないで下さい!!」
ひつぎ「あら、随分卑猥な単語を口にするのね、し・ず・く」クスクス
静久「!!」
静久「ひつぎさんのバカは感染するんですよ」
神門「バカはお前だよ……」
えらいこっちゃ!
【社会】 「アニメ・漫画などの子供ポルノ」や「子供ポルノ所持」への法規制不備指摘…「STOP!子どもポルノ」シンポ★2
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161867584/l50 171 :名無しさん@七周年 :2006/10/26(木) 22:53:27 ID:IF1AIw8Z0
名前を変えずに成年向け⇔一般向けの行き来してる漫画家さん
Cuvie、鳴子ハナハル、甘詰留太、的良みらん、
北河トウタ、あずまゆき、大島永遠、いとうえい、
~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
國津武士、糸杉柾宏、環望、笹倉綾人、
SABE、長月みそか、古賀亮一、後藤羽矢子、
小林拓己、萩尾ノブト、和六里ハル、金平守人、
へかとん、東雲太郎、陽気婢、駕篭真太郎、
倉上淳士、獅堂ありす、火浦R、鬼ノ仁、
三ツ森あきら、へっぽこくん、小梅けいと、
~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~
太田虎一郎、樹るう、二宮亮三、田中ユタカ、
井荻寿一、林家志弦、海野蛍、宮内由香、
~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~
佐野タカシ、宮下未紀、黒岩よしひろ、もりしげ、
~~~~~~~~~~~~
おーぐれ、天王寺きつね、えのあきら
ガキも読むような一般誌でこれだけネームを変えずに描いてる・・・
せめてネームぐらい変えろと・・・
チンポワロスw
じゃあ次はウルトラ マンコ スモスで。
介錯も一応そうじゃね と言ってみる
フルーツコンマ
鳴子ハナハルも確か大王に連載持ってたよね。
もかちゃんはわんこに対しては受けだけど、もかちゃんの男前攻め×わんこの恥じらい受けが好きな人いる?
ノ
てゆかそれ王道なんじゃないんか?
>>716 ノ
桃犬大好きだよ。
玲はやスキーな自分はとことん少数派。
いや、俺も好きだぞ玲はや。
でも本編で既にはやてが決別宣言しちゃったからなあ・・・。
なんでもっと色々教えてもらわないんだよと。
まだししょーにしげるシリーズ渡してないし、まだまだ絡むと信じてる
玲はや仲間がいる…。
玲とはやてが仲良くしてて綾那が妬けばいい。
おお、こんなに玲はや同志がいるとは…。
でも、最近漏れは順はやてに浮気中。
あの2人仲良すぎだぞハァハァ
夕歩がそばにいないからって、はやてで寂しさを埋めようとスキンシップするエロ忍者は全くけしからんですねハァハァ
はやては抱き心地いいんだよ、きっと
アヒルの着ぐるみづ更に二割増し
はやてのゆかりへの反応に
「うれしい、ねぇ」
と呟く順からは、綾那とはやてを切り離そうという思惑を感じた
「どうせ綾那が染谷と再楔束しても、はやてちゃんには、遅れてお姉さんもやってくるし」
とか思っていそうだ
ありゃ「うれしい、ねぇ」…っていう
呆れみたいな台詞じゃなくて
「うれしいね」と歯切れた感じでそ
「私もうれしい」って意味合いじゃね?普通に。
正解は「(ゆかりが綾那を嫌ってなくて)うれしい」と言った
はやての器のデカさに、じゅんじゅんが「『うれしい』ねえ」と
感心している場面。でした。よって両者とも不正解!
よくわからんが
そのシーンのじゅんじゅんの顔が好きだから良し!
じゃあ同シーンの面白カルテットは俺が貰って行きますね
雉「ねつぞう?」
未知「きんし!」
雉「どうぐ?」
未知「きんし!」
雉「かつら?」
未知「きんしッッ!!………あっ…」
雉「(・∀・)ニヤニヤ」
未知「も、もぅ〜キジっちゃんたらぁ〜///」
ウフフ…アハハ…
いや、別にオチはないんだけどさ。
>>718-722の流れで玲はやにハマった。ししょーはなんだかんだで遠くから見守ってくれるといいな。
最初は攻だと思ってたはやてが最近受っぽくてやけに可愛い…。
俺もはやて×玲には結構期待してる
二人だけのシーンをもっと見たいな
そんでミカどんは炎雪の攻撃からはやてを庇って
神を越えた存在になってほしい
はやても好き、綾那も好き。2人の絡みも好き。
でも、はやて×綾那、綾那×はやては嫌い。2人とも百合はそれぞれ同級生とのCPが好き。
綾那はともかく、はやては大分限定されないかな
アレでしょ、未知×はやてでしょ?
中一キャラ
はやて もか 犬 雉 未知
中二キャラ
りお姉 桜花 蒼
中三キャラ
綾那 ゆかり じゅんじゅん 女将 UFO 益荒男 ミーちゃん 鈴木 相田
高一キャラ
みやもっさん みかどん いのりん 紅愛 みのり 槙 シド ナンシー関
高二キャラ
会長 炎雪 氷室
主人公の学年キャラよりも高一の方がキャラ多いね
コミック片手に打ち出してみたが間違ってたら愚民なさい
735 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/04(土) 16:58:39 ID:u2bpu0y1
誰か炎氷かいてくれないかなー
絶対あの二人ヤってるよ
ヤってる間はずっと中国語なのかな
中国語なんて我愛イ尓しか判らんぞ
漢字変換できないし…
俺ハオチィ知ってるぞ
ウオアイニとハオチだけで充分エロいと思うんだが
俺もあの二人はヤってると思うが、先月号読んだ感じだと
冥子は炎雪の事も飽きたらあっさりポイ捨てしそうな気がする。なんとなく。
待て待て暝子が翻訳してないだけで、炎雪の方がエグいかも知らんぞ
コミック派の私は負け組
小冊子がまだ届かない田舎の自分も負け組
小冊子を出すこと事態を忘れていた俺は最大級の負け組み
色々落ち着け
なんとなく氷室は興味半分で炎雪を引き取るも
しだいに情が移ってしまうが、炎雪は自分と同類の綾那に興味を持ち
氷室はそれを憎み再び綾那を叩き潰そうと企む…
とかありそう、もし主人公組がやる時は
クロVS炎雪、綾那VS氷室の形になるし
炎氷は、まだまだ掘り下げがいのあるキャラだよね
氷炎の核になってる部分を潰せば、氷と炎が互いをコントロール出来なくなって、自滅するはず
フレイザードォォォォォォォォォ!!
暝子は玲、炎雪は綾那にそれぞれご執心なようだが、どうまとめるんだろう?
やはり氷と炎は相容れないものと言う事で仲違いする・・・てのは嫌だな。
ふたなりは邪道!が届いた
バルスwww
小百合姫が届かないな
誰が読んでるんだw
…素人?
わらたw
マッキー『現時点で雑魚』疑惑返上
これからの人だった
ていうかじゅんじゅんを超えてるな。
まさに局部。
今回はゆかりがエロイな。ドS氷室の攻めで逆海老に縛られた感じで。
あれば縄や猿轡なんかも使いそうな雰囲気だ。
個人的にゆかりは綾那以外には受けだと思ってるから、かなりハアハアしたよ。
>>ゆかりは綾那意外には受け
おまいとは本気で仲良くやれそうだ
763 :
762:2006/11/23(木) 23:25:49 ID:mmxfR9Vj
764 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/24(金) 20:45:46 ID:y50uTSkX
炎雪「瞑子我之所有物。故譲渡不可。」
氷室「いや意味わかんないし」
っていう夢を昨日見た
あがってるなぁ
冊子もあげてよぉ
まだ冊子とどかないんだけど異常かな?
>>764 うまやらしいです
767 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/29(水) 14:33:59 ID:lgvXlxrN
ずんずんは攻めより受け、の方が好きな自分は邪道かな(´・ω・`)?
なにを今更
順は受けだよ
夕歩にパクパク食べられちゃうよ
769 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/29(水) 19:51:00 ID:lgvXlxrN
夕歩かー!主従関係イイよね。 姫にお仕置きされるお庭番……萌え(´д`*ハァハァ
770 :
名無しさん@秘密の花園:2006/11/29(水) 20:06:37 ID:GFnL6qqa
おk
久我静馬コンビの放つオーラは艶かしいって事だな
冊子のうpまだー?
紅愛可愛い………言ってみたかっただけ
774 :
773:2006/12/03(日) 23:14:12 ID:7NSyt+qM
>774
煽りでなくて、素で思うんだが
最萌で勝つことに何か意味があるの?
やっぱり思い入れなんじゃね?
そか
779 :
778:2006/12/06(水) 23:46:21 ID:m8qhUDPA
781 :
780:2006/12/08(金) 23:21:41 ID:JRac7eCb
シドかよ
最萌がうざいのはどこの板でもいっしょだな
うざければ”最萌”でNG登録
>>775 好きなキャラが広まっていくのは喜ばしいことでしょ。
こっちからも聞きたいけど、なんで楽しくないの?
「こんな良キャラを俺だけが知ってる」みたいなマイナー志向の人も居るだろうて
俺もどちらかというと好きなものは余り広まってほしくない
マイナーとメジャーと中間なマイジャー志向気味
最萌自体は嫌いじゃないが、副作用でスレが荒れるのが嫌
別に荒れてないから安心すれ
それはいいからカプ話しようぜ
俺ゆか槙
下剋上好きの俺は蒼みずちを推しとく
「可愛いです、みずちさん!」は萌えた
じゃあ意表をついて、もか犬。
同士いるかな?
半公式みたいなものだから、同士はいっぱい居るでしょ
意外に見掛けないんだけど、桜花とりおなだな。普通?にりお姉がドMで桜花がドSの鬼畜攻めも好きだが、実はりお姉がさりげなく桜花をリードしてんのも鼻血もんだな(´・ω・`)同士求ム
どう考えてもみずち蒼派です
795 :
782:2006/12/11(月) 23:50:18 ID:5/cwXW5y
精神統一して考えてみたけど
やはり順綾で
でも順はウケも良いと思ふ
>>796お前は俺か。やっぱじゅんじゅんは受けだよなー
順が受けとなるとやはり夕歩だと思う俺がいる
じゅんじゅんの
「体でわからせてくれても良いんだよ?」
で綾順を妄想した俺が居る
ミーチャン×ケイチャン派
ウソです
みの紅派です。
綾クロ(逆も可)好きはマイナーですかそうですか
綾クロはオフィシャルって強みがあるじゃまいか!
綾那が最近はやてのこと"クロ"って呼んでくれない件
綾クロが1番好きですが。
やっぱ順綾
クロ綾はクロが成長してからが醍醐味だとおも
未知は
エチしてる時の、雉っちゃんの長めの前髪の合間から
見え隠れする真剣な顔が好きだと思うんだ
未知はエチされてるキジっちゃんの、余裕なふりして滅茶苦茶感じてる顔が好きだと思うんだ
>>802 公式はクロ綾でしょ。クロ→綾那という流れしかないんだから。綾那が積極的にコトを起こすとは思えない。
どついたり蹴ったり怒鳴ったりは、百合的には攻めじゃないし。どちらかと言うと「ぎこちない受け行為」のひとつ。
ま、自分も順綾なんだけどね。最近はゆか綾も好き。順夕やその他も含めて中3ズはみんな好きだけどね。
百合的力関係(攻め>受け)の順番は、基本的には順>夕>ゆか>綾だと思うけど、この4人ならどの組み合わせもありだし
ケースによってはリバもありかなと思う。乱交ももちろん大あり。
エチな絡みは雉猿しか妄想できない俺ダメシム
ゆかりは綾那と槙先輩を交互に想いながら複雑な気持ちで一人エチしてるのが
お似合い
ハブで一番Hなのはじゅんじゅんだけど、一番エロいのは綾那だな。
綾那が絡むとエロくなる。綾那個人ではエロくないんだけど、誰かと絡むとエロくなる。
綾那はみんなに好かれてんのに気付かない、罪な女だよ。でもまたそこがイイんだよなー
>822のあやな受SSに大期待
サイトを回ればずん綾小説結構見かけるけど
エロいのあんまり見かけない(´・ω・`)ショボーン
You書いちゃいなよ!
819 :
818:2006/12/16(土) 14:10:02 ID:fBahSWzW
>>817 お前のせいで書いちゃっただろ!
順綾ってエロイ雰囲気にはなるけど
全然エロスまで持っていけない件について
不安だ。不安でしょうがない。
夜もあまり眠れない。
食事の味もおいしくない。
星奪りにも集中できない。
私は彼女を信頼しているし、彼女も私を恐らくは信頼していてくれているはずだ。…少なくとも出会ったあの頃よりは。
今は一緒に食事をとるし、二人三脚だってしたし、お揃いのマスコットを刀に付けている。ただ遠くから見ていただけのあの頃より、ずっと二人の距離は縮まっているのに。
それでも私は不安なのだ。憧れがいつしか恋心に変わったと確信した瞬間、私は喜びと同時に激しい圧迫感に身体を襲われた。
いつも以上にまがまがしい障気や怨念が私の周りに発せられていた。生徒の悲鳴や倒れる音があちこちで聞こえた気がしたけれど(気の毒だが)あまりそれどころではなかった。
恋は女を変えるというが、その通りだった。
わからないわからない。この恋の結末が。
フォーチュン玉にもわからない。この恋の結末が。
ここまで書いた。ちなみに
>>820じゃない
志弦姉さんの新作、お前達どう思うよ?
とりあえず単行本化してくれと思う
絵がハブと微妙に違う
俺はああいうの好きだ
あのボクシングマネージャーと、ジョーおやっさんなイイ関係が作れればいいなぁ
このスレ向きな妄想じゃないけれど
週刊だったら色々な問題が一挙に解決するね!
林家氏のアシスタント不足という問題が浮上しそうだ
はブとストシェを忘れないで姐ぇさん〜
キ リ カ
というか姐さん大丈夫なのだろうか?
けっこー大変そうなんだが...
売れてるのは良いことだが、姐さんの体調が心配だな
まずコミックシルフが売ってねぇ…orz
氷室タンが3流悪役のようになってしまって鬱
失礼して短めのさるきじSSを一本
メール欄にsageNGと入れてあるので、お目ざわりならそれではじいてやってくださいスミマセン
あと季節感が真逆でスミマセン
837 :
雨(1):2006/12/25(月) 20:15:17 ID:lDMLx6vm
ザァー………………。
薄暗い部屋の中。小さく、絶え間なく続く音は、まるで放送終了後のTVのノイズみたいだ。
でも今はまだ午後の二時過ぎだし、だいいちTVなんて、待機ランプすら灯っていない。完全に眠ってしまっている。
聞こえるのはあと、未知の耳のイヤホンから漏れるポップス、それから時計の秒針が刻む、コチ、コチという単調なリズム。
ときどき、カーテンを引いた窓の向こうがカッと明るくなると、何秒かしてパキパキと枯れ木が燃え爆ぜるような響き、そしてゴォンという吠え声。あとはまた静かなノイズが帰ってきて、しかもいつまでも居座るのだった。
夏の前ぶれの雨。まるで止みそうにない。
私はトレーニングをサボる決心をした時のまま、つまりTシャツにジャージのハーフパンツ姿で、フローリングの床に直座りして雑誌を読んでいた。
これが実家だったら、「暗いところで本なんか読んじゃいけません」って叱られそうだ。でもここは天地の寮で、そばにいるのは親じゃなく刃友で、彼女はあまり細かいことを言う性格じゃない。
838 :
雨(2):2006/12/25(月) 20:17:33 ID:lDMLx6vm
その刃友の未知が、白いポータブルラジオを手の中でもてあそびながら、「あ〜」とかなんとか呻いた。
「退屈だねえ、キジっちゃん」
「……そうだね」
「え? ごめん聞こえなかった」
「そうだね、って言ったのさ」
「あー。ねー」
未知は、ほんとはどこかに出かける予定だったのかもしれない。シンプルで初夏向けのワンピースを着て、少し離れたところで、やはりフローリングに直座りしている。
冷たい雨風のせいで気温は低いはずだけど、閉め切った部屋の中はどうしても蒸すので、床板のヒンヤリが気持ちいい。
私たちはそんな風に、雨に降り込められて、せっかくの日曜を無駄につぶしていた。落雷による停電のオマケつきで。
839 :
雨(3):2006/12/25(月) 20:19:18 ID:lDMLx6vm
突然寮じゅうの明かりが落ちてから、わりとすぐに私の部屋に駆け込んできたとき、未知は普段よりむしろテンション高めだった。大きな目をキラキラさせて、
「キジっちゃん、大丈夫? すごいカミナリだったねえ」
ひとりで子供みたいに騒いでいたものだ。いや、はしゃいでたと言ってもいいくらいだ。
でも、それから何時間か過ぎて、ふたりの会話もとだえがちな今、自分で言ったとおり退屈してるらしい。
音楽が聴きたいっていうから、どこかで買った安物のラジオを貸してあげたけど、ひとりで聴いてもつまらないって顔で生あくびしてる。……安物だけあって、外部スピーカーがないから、イヤホンで聞くしかないんだよね。
一度、立って窓際まで行き、少しでも雨足が弱まってないかと期待して外を眺めた。
この世の終わりみたいな土砂降りだった。
それで、おとなしく元のところに座りなおした。
「ねー、キジっちゃん…」
未知がイヤホンを片方はずして、だるそうな声を出す。
840 :
雨(4):2006/12/25(月) 20:20:13 ID:lDMLx6vm
「ん? どうしたのさ」
「今日、ウルルンの日だっけ」
「ウルルン?」
「滞在記」
「ああ、そうだね。確かそうだよ」
「内容わかる?」
私は、ギリギリ手の届く位置にあったマガジンラックから、賞味期限切れ寸前のTV情報誌を取った。私のルームメイトが毎月買ってくるものだ。彼女は、土日いっぱい使っての里帰りとかで、今ここにはいない。
巻末のほうからめくって、今日の日付を探す。
「えーと、ウルルンはね……」
「うん」
「『海の向こうのあの人に…若手芸能人が出会った』だってさ」
「未定かあ〜」
無念そうに呻いて、そのままゴロリ、床に寝転がってしま
そのとき、ひときわ強い閃光、そして肺の底までビリビリ震わすような轟音が響いた。
猫みたいに、体は寝かせたまま頭だけを持ち上げて窓のほうを見る未知。五秒くらいでまた元の脱力した姿勢に戻る。
私もさっきのTV情報誌に視線を戻したけど、あいにく、どの時間帯まで番組チェックしたか忘れてしまった。一から見直しだ。そもそも今夜、ちゃんとTVが映るって保証もないんだけどね。
841 :
雨(5):2006/12/25(月) 20:21:00 ID:lDMLx6vm
すると。
「キジっちゃん?」
「わあっ!」
「……わあ、ってなによ。そんな驚くことないじゃん」
「驚くよ! 何だいいきなり」
そう、いきなりだった。
未知が体をくねらせて床の上を移動。頭を、私のあぐらみたいに畳んだ脚の上に乗せたのだ。
よく膝枕って言うけど、あれはふとももの上に頭があるから、もも枕が正しいんじゃないかと思う。今の未知は、私から見て上のほうから、交差したすねのあたりに頭を乗っけてきた。すね枕だ。髪が肌にくすぐったい。
そしてそのまま手を伸ばして、私の耳、そこにぶら下がったピアスに指先で触れた。
「ねえ、キジっちゃん」
「な、何さ」
「訊こう訊こうと思ってたんだけど。こん中、なにが入ってんの?」
ちょん、ちょん。魚みたいにピアスをつつく。
これは大したものじゃなくて。すっとする匂いの、なんて言うのか、嗅ぎ薬みたいなもので、でも特に薬効とかがあるわけじゃなくて。なくても術はかけられるし、こんな物をきっかけにしないと術に入れないのは未熟の証拠だって父さんは言う。でも……
説明に困る。頭に浮かんだいろいろな言葉を、うまく取捨選択してまとめることができない。だから、
「……何だっていいだろ。たいしたものじゃないさ」
つい、つっけんどんになってしまった。
842 :
雨(6):2006/12/25(月) 20:22:36 ID:lDMLx6vm
未知は、む、と眉をしかめて、ピアスを指先でつまんだ。そういう感触があった。
「教えれー」
「いたた、引っ張らないでよ未知」
「キジっちゃんは福耳になれー」
「いたたたた!」
そのとき、またも閃光と轟音。
ピアス越し、未知の指先がピクリ震えたのがわかった。
……ということは、私の背中が一瞬こわばったのも、未知には判ってしまったんだろうか。
未知が、ピアスを離して力なく手を下ろした。
「……ごめん、キジっちゃん。ちょっとしつこかったかも」
ちょっと上目づかいの、しゅんとしたような顔。
「別に、ぜんぜん気にしてやしないよ」
なんとか気楽げな声を作ってヒラヒラ手を振ってやったら、ニッコリ笑った。子供みたいに無防備な顔で。
「止まないね、雨」
わからない。入学当初から一緒だった刃友、わりと素直で単純で、感情を読みやすいはずの未知が、今なにを考えてるのかまるでわからない。
地雷原を歩くような気持ちで、うん、とだけ答えた。
843 :
雨(7):2006/12/25(月) 20:23:13 ID:lDMLx6vm
「あのね、キジっちゃん。あたし、妹がいるって言ったっけ」
「……うん。聞いた」
「なっまいきでさあ」
「あは。うん」
「でも、やっぱまだ小さいから、なんかあると泣きついてくるじゃん」
「うん」
「そういうときは、こうやって耳を触らせてやんの。で、私も触ってあげんの。そうすると、だんだん落ち着いてくるんだ」
未知はもうこちらには手を伸ばさずに、自分の耳たぶにちょっと指を触れさせた。
「ちっちゃいころ、あたしもそうだったんだってさ」
ゆるゆると柔らかな声だった。頬をなでられるような。
「……それは、私が不安そうだって言うのかな。まさか、精霊使いの私が、雷を怖がってるって? それとも、未知がそうなのかい」
憎まれ口をきいたつもりだったけど。私の声はなぜか、迫力に欠けた気がする。
「ううん。そうじゃないけどさ」
未知はまたニコリ微笑んで、片耳のイヤホンを引き抜いた。
「キジっちゃん。はんぶんこ、する?」
844 :
雨(8・終):2006/12/25(月) 20:25:18 ID:lDMLx6vm
*
未知はそれからすぐ、すね枕のまま眠ってしまった。
電池の切れかかったラジオを止めただけで、私は動けずにいた。
少しだけ、未知の額に汗が浮いている。窓の外、雷鳴は去りつつあるけど、雨のノイズはあいかわらず続いてる。
ときたま、手にした雑誌でパタパタ、未知の首筋のあたりを煽いでやりながら、なんとなくため息ばかり繰り返した。
ふたりぼっち雨に降り込められて、しかも私だけ眠れないなんて。
刃友のお気楽な寝顔を、こうしてバカみたいに眺めてるなんて。
『未知』
ほとんど声に出さずに、そう呟いてみる。
『未知。脚がしびれたよ。そろそろ目ぇ覚ましてくれないかな』
こんなに途方にくれているのに、なぜか無理やり起こすことは出来ないのだった。
悶え死ぬほどGJ!
この二人の距離感って絶妙だよな〜♪
キジさるは、安心度の高いカップルだな
GJ
(*´Д`)=з
和んだ。
はブの6巻はア〇メイトで買わなきゃな。二冊とも買う俺はかなりのマニアw
ごめん、ペーパー欲しさにamazonの4巻セット買ったよ
俺も二冊買う
でも今まで一冊ずつで
六巻だけ二冊はバランスが悪いぜ
これは他のももう一冊ずつ買うべきという事か
すみませんどなたか2スレ目のログを頂戴できないでしょうか?
最近スレの存在に気づいて1スレ目はにくちゃんで探しましたが2スレ目はどうも途中までのようで・・・
ありがとうございます、保管庫があったとは気づきませんでした
もうちょっと調べるべきだしたなあ
もうすぐはブ6巻発売だぁ!!!
今日はぬはーの誕生日
ぬはー、おめ
ぬはーは百合の人的にはどうなの?
小動物系の良さを前面に押し出してゆきたい
意外に独占欲が強くて紅愛が他の人と仲良くしてるのを見ると不機嫌になる。そっから調教の始まりだいっ!…妄想だけどさ
>>857 ぬはーと紅愛の百合小説をそこそこ見かけるぜ!
だから結構百合的におkなんじゃないか?
ぬはーははやてと似てる気がする。
小動物っぽいし、ギャグキャラだけど健気だし、刃友に対しては一方通行的なラヴだったし(過去形)。
相方が総受け(&微ツンデレ)キャラってのも共通だな。
一方的なラブ(過去形)って事は
今はお互いがラブラブってことだな
YES!!!
ナギはやがくると個人的に嬉しい。
ちょっと質問
このスレ的には子供ネタはアリ?ナシ?
子供っつか、将来的に子供いるような家庭ネタ?っぽいのとか。
乙葉と未知の娘、乙未
>>865 私は「○年後、普通に男の人と結婚して…」みたいなのは地雷だなー
いのりんに婚約者が居たってだけでもショックだったし
なんつーか現実に引き戻される居心地の悪さがある
ノマカプの有るジャンルで、相手がオリキャラじゃないなら何とも思わないんだけど
連投スマソ
>>866みたいのなら問題無いんでない?
ハブで結婚(男と)ってなると、867の言うようにオリキャラになるからな。
そりゃたしかにカンベンだ。
>>866みたいのならいいけど。
んで、苗字は雉宮と猿楽のどっちなんだぜ?
お前ら馬鹿か
綾那とはやてが結婚するに決まってるだろ・・・
綾那とはやてか…
無道はやては意外としっくりくるな
>>867 紗枝の件は玲が居るからおk。
万が一のときは
結婚式場に木刀もって乱入→花嫁強奪→いい景色を見せてやる→お幸せに
思ったんだけど
子どもどうこうっていう場合、どっちがパパなんだ?それともどっちもママか?
それともそういうのってかんがえちゃいけないのか?
どっちもママです。
子供は自然に出来ます
細かいことは気にしないことです
刃友が結婚するとかむしろデフォです
桃香と五十鈴が結婚するぐらい、フォーチュン玉のお告げです
夜の営みは?
>>877 夜の営みで二人の愛がビッグバンすると、子供が出来ます。
直感だけで出産してきたわ
>>876 >桃香と五十鈴が結婚するぐらい、フォーチュン玉のお告げです
一生結婚できないじゃなかったっけ?まぁ、日本では無理っすね。
つまりはそういう事だw
なるほど
もかちゃんは将来わんこの魅力にメロメロになるから結婚できないのか
>>865からの流れ読んで書いてみた 苦手な人ごめんなさい
紗枝と玲で
夢を見た。
来るはずのない、穏やかで幸福な未来の夢。
*
目に映る景色、一面がオレンジ色の世界。
気がつけば私は夕暮れの並木道に立っていた。
まっすぐ前を見ると、落ちかけた夕陽の中に玲が立っていた。
『おい、もう行くぞ。陽が暮れちまう』
数メートル先で、玲がこっちを振り返りながら言う。
(うん、いま行く)
『ホラ、お前らも行くぞ』
(え?)
誰に言ってるの?
そう思ったとき、私の横からふたつの小さな影が飛び出して、玲に駆け寄った。
影は輪郭がぼんやりとしていてよく見えないけど、ふたつとも小さな子供のように見える。
玲は自分にまとわりつくふたつの影を微笑みながら見つめ、より小さい方の影を抱き上げる。
それを見て、大きめの影が何やら騒ぎ出す。
『あーもー、お前はお姉ちゃんだろ?我慢だ我慢』
もちろんそんな言葉で納得できるわけもなく、その影は今にも泣き出しそうになる。
あ、なんか玲ものすごく困ってる。
『あぁ、泣くなって!…そうだ、紗枝と手繋いで行こう!な?』
慌てて言いながら、玲がこっちを見る。『いいだろ?』という視線。
なぜだろう、その影も私を見ているような気がした。
―もちろん、いいわよ。
(ほら、おいで。)
私が手を差し出すと、うれしそうに駆け寄ってくる。
間近で見ると、確かに子供だった。でもなぜかやっぱりぼやけていて、はっきりとは見えない。
その子が一生懸命伸ばしてきた手を、離さないようにしっかり掴んだ。
掴まなければいけないような、そんな気がした。
そして、『いつものように』四人並んで夕暮れの中を歩き出した。
―あぁ、そうか。いつもこうだったんだっけ―
玲と私、そして二人の子供たち。
四人家族。
玲は意外と子煩悩で。
たまに気が向いたら家事を手伝ってくれて。
子供と遊ぶときは自分も本気になって。
私はそれを呆れながら収めて。
ほんと、どっちが子供だかわからなくて。
それでも、私はそんな玲が大好きで。
ふと、気になって、私は手を繋いだまま尋ねてみる。
(ねぇ、私と玲、どっちが好き?)
するとその子は、満面の笑みを向けて、私を指差したように見えた。
『何ィ!?』
予想通りの返答と、予想通りの玲の反応。思わず笑ってしまう。
平穏で、騒がしくて、笑顔に満ちた生活。
私は今、とても、幸せ。
*
「―…。」
そこで、目が覚めた。
いつもの部屋、いつもの濃紺の闇。しんと静まり返った冬の夜。
さっきまでの暖かさも、オレンジ色の景色も、どこかに消え去ってしまっていた。
のろのろと起き上がって、目頭を軽く押さえる。
(…我ながら、すごい夢見てるわね…)
自分自身に笑ってしまう。
どんなに足掻いても、絶対に来るはずのない未来の夢。
それは分かっている。ずっと前から知っている。
でも、自分が本当はその『来るはずのない未来』を望んでるって事も知っている。
それはもう、夢にまで見るほどに。
(馬鹿だ…私って)
あ。
ヤバイ。駄目だ。
何がヤバくて駄目なのか、自分でもよくわからない。
ただ何かとても怖くなって、私は頭上に声をかけた。
「玲?起きてる?」
返事はない。
時計の秒針の音がかすかにしている。
「玲ってば」
お願いだから。今だけは、応えて。
一人に、しないで。
「玲?ねぇ」
「…ぁ…?…なんだ…?」
あぁ。よかった。
この声だけは、夢の中と変わらない。
「ねぇ、そっち行ってもいい?」
「…ぉぅ…」
玲は夢うつつなのだろう、いつもより返事が優しくて緩い。
「あー」とか「うー」とかいう起き抜けの玲の声を辿って、ゆっくりと二段ベッドの梯子を上っていく。
本当は駆け上がって行きたかったけど、今の弱気に気付かれたくないから平静を装った。
梯子を上りきると、玲が目をこすりながら首だけ起こしてこちらを見ていた。いくぶん壁際に移動している。
空けてくれたスペースに横になると、まだ暖かさが残っていた。
その温もりにやっと安心して目を閉じると、優しく引き寄せられる。
かすかに玲の匂いがして、肩口に顔を埋めた。
「怖い夢でも見たか?」
いつもと同じ調子で、玲が囁く。なによ、しっかり起きてるんじゃない。
「…ちょっとね」
「? 何だよ」
「大きい影がこっちに走ってくる夢」
「…ちょっと怖いな」
「うん。怖かった」
幸せすぎて。ありえなすぎて、怖かった。
「一度見たらもう見ないだろ。…寝ろ」
「うん。おやすみ」
「ん」
*
―どうか今度は、夢なんか見ないで眠れますように。
以上
887 :
雨(3):2007/01/08(月) 00:15:32 ID:gSatwtgI
うわーいのミカだ、しかもめちゃかわいい
ぜひ次も〜
コテじゃないのになんで名前のこってんだろorzごめんなさい
GJ!!!!すげーいいよ!いのみかGJ!!
すげー読みやすかった!ありがとう!!
すげー良かった。いいなー。
最高によかった!!GJ!!!!
こういう子ネタならいいなー。
ほんわかした。
ツクツクオーシ、ツクツクオーシ、ツクツクオーシ……
だらだらと続く上り坂に沿って一列に並んだ電柱の下を、一つの小柄な影が上っていく。
白くてうすいリネンのワンピースの背に、うっすらと汗がうかぶ。
麦わら帽子を被っていてなお暴力的に降り注ぐ日差しが、彼女の足取りを鈍らせていた。
なす、ししとう、ゴーヤ、とうもろこし。
右手に提げる買い物かごには旬の野菜がにぎやかに並んでいる。
左手に抱える西瓜は、一般的に見ればだいぶ小さな物だったが、
それを運んでいる彼女の小柄な体と比べれば、充分に大荷物となっていた。
「ぅあ"づーい……」
濃く色づいた野菜、小さいけれど中身がつまった美味しそうな西瓜。
太陽の下で自らの存在感を誇示しているそれらの重みを感じながら、彼女は手の甲で汗を拭った。
「ただーいまー」
半分霞んだ墨跡で『黒鉄道場』と記された門をくぐりながら、彼女は大きな声で呼ばわった。
「とうちゃーん、八百屋さんでスイカおまけしてくれたー」
そのまま玄関には進まずに、縁側に立ち寄って麦わら帽子を脱ぎ捨てる。
縁側のすぐ外、庭に面して設けられた流しから、水道から勢いよく水を出した。
「ぷひゃぁー、冷たい!」
歓声を上げて顔を洗い、ワンピースの襟元が濡れるのにもかまわずに、両手で水を受けてひとくち啜る。
満足したところで、脇に立て掛けてあったたらいを足でひっくり返す。
ダバダバと流れ落ちる水道の滝の下に、運んできた西瓜をそっと置いた。
「えへへ…」
ぶるん、と大きく首を振って水滴を跳ね飛ばし、西瓜の厚い皮に水が跳ね散るさまを満足そうに眺める。
たらいに半分がた水が溜まったところで蛇口を捻る。
野菜の入ったかごを取り上げて、庭の隅の小さな家庭菜園へと近づく。
赤く丸く膨らんだプチトマトへときゅうりをいくつかかごに収めて縁側へと駆け戻ると、
サンダルをぽいと脱ぎ捨てて、そのまま上がり込んだ。
「とうちゃーん、おひる遅くなってゴメンね。今作るから」
甲子園のラジオが流れる中、畳の上をはだしで歩いて台所へと向かう。
「今日はね、ゴーヤがスッゴク安かったんだよ。
ゴーヤチャンプル作ろっか。スイカもあとで食べようね」
台所の机の上に買い物かごを置いて、釘にかけてあったエプロンを身に着ける。
流しの下から冷麦をゆでる鍋を取り出すと水を入れてガスにかけ、
戸棚から冷麦の束を取り出して、居間へと声をかけた。
「とうちゃん、冷麦、どれだけ食べる? 2束ぐらい?」
台所と居間を隔てる縄のれんの下から顔を出すと、
背の低い彼女の髪の先がのれんに触れてふらふら揺れた。
「……とうちゃん?」
返事はない。
きょろきょろとあたりを見回しても誰もおらず、仕方がなく彼女は冷麦の袋を持ったまま居間へと入り込む。
テーブルの上の書き置き、チラシの裏に書かれたメモに気が付いて、彼女はそれを取り上げた。
『ナギの見舞いに行って来る 父』
三振、バッターアウト。ラジオから流れる楽しげなアナウンサーの声が告げた。
きゅうりのスティックに味噌を添えたもの、プチトマト、
そして冷麦という簡素な昼食を済ませるのに、10分もかからなかった。
台所に立って洗い物を済ませると、エプロンで手を拭いてもとあった釘へと引っ掛ける。
誰もいない居間と玄関をもう一度見渡すと、階段の手摺りに手を掛ける。
階段がきしむ音を聞きながら、彼女は父の言葉を思い返していた。
『ナギ、おまえが跡取りになるんだ』
双子と言えど、おなじ才能を分け合って生まれてきたわけじゃない。
思い知ったのは、小学校六年生の秋だった。
自分の剣よりもよっぽど鋭く、その太刀筋はは変幻自在で、
スピードは遅いのにその衝撃はひどく重い――自分と比べれば、レベルは何もかもが違う。
決して有名ではないが剣士として確かな技量を持っている父がその違いを見逃すはずがなく、
黒鉄の家に引き取られて、ただ楽しく剣道をやっていただけの日々は、父の言葉と共に終わった。
”へえ、将来はナギちゃんがお婿さんを取って道場を継ぐのか”
”ナギちゃんのお眼鏡にかなうには、よっぽど稽古しなきゃいけないな”
”ほう、天地学園に入学させる? なるほど、あそこの剣待生になれば……”
”お、はやてちゃん。お茶有難う、気が利くね。
まあ、何はともあれ、ナギちゃんが居れば黒鉄道場の未来も安泰だ――”
たんぽぽ園でも、ここ黒鉄の家でも、双子として全く平等に育てられていた自分たちに、
跡取り娘と、その片割れという役割が被せられる。
父、そして周囲の大人たちの期待の中で、ナギはいつでも真直ぐに背筋を伸ばして正座していた。
そんな大人たちのもてなしをするために自分はエプロンをかけ、台所と道場を行き来する。
剣道衣も竹刀や木刀も、箪笥の一番奥へと仕舞い込んだ。
台所から流れてくるラジオの音が2階の廊下にもかすかに伝わってくる。
彼女が襖をあけると、双子の姉妹にと割り当てられた部屋には右半分だけ生活感が失せていた。
夏だというのに寒々とぽっかり空いた空間に背を向けて、自分の箪笥へとしゃがみ込む。
剣道着と袴を取り出すと、背中に手を回して、ワンピースのジッパーを引き下げた。
無言のうちにベッドの上に脱ぎ捨てて、剣道着に袖を通す。
――娘さんには入院が必要です。
半年前に告げられた医師の言葉に打ちのめされた父の落ち込みようは、尋常ではなかった。
剣筋は鈍る、指導にも身が入らない、
挙句の果てにはリハビリの手伝いだと言って、突然、片道1時間はかかる病院に行ってしまう。
ベッドサイドの時計を確認すると、もう午後2時近く。小学生低学年が対象の「わんぱく剣士・夏休みコース」の時間だ。
こんなふうに、練習生に事前の連絡もなく不在にしてしまうことも1度や2度ではなかった。
ごめんなさい。父さん、きょうは用事ができてしまって。
『おやおや、黒鉄先生は休みなのかい――』
すいません、ごめんなさい。
『ナギちゃんの事は分かるけどね、こっちも月謝を払ってるんだよね――』
ごめんなさい。ごめんなさい。
その度に、彼女は幾度と無く頭を下げた。
下げて、下げて。それでも練習生の数は緩やかに下降し始めて。
ならば、せめて子供向けコースくらいは、父の代わりに自分が講師役となるしかないではないか。
一度は仕舞い込んだはずの剣道衣を再び出すようになったのは、夏休みに入ってからだった。
父ほどの腕も、双子のきょうだいほどの才能もないが、子供相手ならなんとかなるかもしれない。
「これで、よしっと」
袴の紐をキュッと音を立てて結び、自分の服にしわひとつ無いことを鏡で確認すると、そっとため息をついた。
鏡の中には、ぎこちない微笑を浮かべている自分と、その向こうの壁にかかった制服が見える。
大きな4つボタンがひときわ目を引く、天地学園の制服。
振り向いて近づいてみると、被せられたビニール袋の上にはうっすらとほこりが溜まっていた。
「ナギ…」
制服の持ち主の名を呟く。ビニールに触れると指先にほこりがついた。
小さな手にぎゅっと力が篭る。
しばらくそうしていたが、ビニールを破く事もほこりを払うことも出来ずに、
彼女は制服に背を向け、肩を落としてふたりの部屋から出て行った。
「ありがとー、はやて姉ちゃん!」
「はやてねーちゃん、また来週なー」
「スイカうまかったぞ。バイバーイ!」
「みんな、気をつけて帰ってねー」
2時間の指導を終えて、ぐったりとした疲労を笑顔の下に隠しつつ、彼女は手を振って子供たちを送り出した。
子供の面倒を見るのには慣れているとはいえ、腕白盛りの子たちを十数名預かるのは並大抵のことではない。
「……ご飯作らなきゃ。お洗濯も…」
父と食べるはずだった西瓜を練習後に子供たちと分けたが、
それでも彼女の胃は空腹を激しく訴えている。
体がふらつく。子供たちにあげた残りのひと切れでは、とてもじゃないが糖分を補給できなかった。
くうくう鳴る腹を抱えて2階に上がり、袴をパサリと足元に落とす。
剣道着の紐を解き、その下でぐっしょりと汗を吸ったTシャツも脱いで、足元に放り出した。
「疲れた…暑いよぉ」
ベッドにごろんと倒れこんで山積みになった家事をひとつひとつ思い浮かべてみるが、
どれから手をつけていいか考えがまとまらず、すぐに彼女は頭を使うのをやめた。
指先で片足の足袋をつまんで、ベッドの横へポトリと落とす。
露わになった足の指で、もう片方の足の足袋を弄る。
夕食の仕度をする前に軽く汗を流したいが、そのためにはまず風呂の仕度をせねばならない。
でも、浴室に行って蛇口を捻る、たったそれだけの気力さえない。
頭を埋めさせていた枕を引きずり出して、胸元に抱える。
顔を捻じ曲げると、反対側の壁にかかった制服が疲労に曇った視界に入り込んだ。
だいきらいだ。
自分より遥かに剣術の才に恵まれたナギも、
そのナギを失いかけただけで、こんなにも腑抜けになってしまう父も。
じい、じい、じい。
夕方の蝉が啼き始めている。
傾き始めた陽が窓から差し込むと、ほこりののったビニール袋の下でも
制服のボタンがきらきらと輝いているのがはっきり見えた。
あのビニールに思うさま爪を突き立てて力の限り引きちぎれば、自分の望むものは手に入るのだろうか。
どろどろの汗にまみれて疲れた体を横たえながら、彼女はいつまでもそんなことを考えていた。
おしまいです。はやてがんがれ、超がんがれ
あのおバカな笑顔の裏には、色んな苦しみを実際にかかえたかもしれないね。
はやて超がんがれ。
GJでした。
はやて…!ものすごくきゅんきゅんしました。
GJです!
夏の空気がとても伝わってくるSSでした。
GJ!
分かる…分かるぞぉっ!はやては実はダークだと思い込んでいる俺が来ましたよ、と。とにかくGJ!!
うわー、オフィシャルでこんなんだったら萌える
読み易いし内容も良かった!
はやてはきっと強い子だから乗り越えていけると思う。
>>894〜
>>901 すげぇ、GJ!
はやてにドキドキしたぜ。
そういや今月号の電撃を読んで、
通販で六巻メイド綾那表紙を買わないと……とか思ったら
アニメイトで予約できないとかいうオチ
いや、ネット予約ができない
というか、ア○メイトサイトにも入れたり入れなかったり
サーバーが混雑しているのかなぁ?
俺のPCがおかしいのだろうか
メイトの予約ページ、本当に今の時間だと入れなくなってるね。
つい先日までは難無く見られたんだけど・・・。
土日に混線しやすい可能性も有るので、平日に予約ページを開いてみては?
911が限定版を手に入れられる事を祈ってるよ。
ところで、百合エロはこっちとエロパロとどっちで書いた方がいいの?
萌えとかじゃなくて、裸が出てくるやつ。男は出てこないけど。
どちらなりと。
エロパロに是非。最近過疎気味でちょい悲しい
>>912 予約できたよ。
アドバイス有難う!
涙が止まらないぜ
とらの全8種のイラストカード。
8冊買うから全部くれってのは大丈夫かな?
いよいよ明日発売だな!
>>917 俺はその作戦を決行しようと思っているんだが……
それでもダメなときは、十六冊買ってでもコンプしてやるぜ
あ、でも十六冊は厳し(ry
ここの人たちもとらの情報熟読しといた方が吉かと。
六巻以外の巻買っても付くみたいだよ
全巻買ったとしてもコンプはできないわけか
流れを止めて悪いが質問です。とらの栞がついてくるのって期限とかありますか?
栞じゃなくてイラストカードらしいぞ。
期限はないけど、なくなり次第終了ってことじゃね。
あれ?栞じゃないのか。そっかー
すまん本当ありがとう!!!
なくなり次第終了かぁ…どうしよっかな
ライオンみたいなおんなのこ
正直、キャラが増え過ぎて誰が誰やら判んなくなってきたゾ><
そこは愛の力で乗り越えるんだ!!!
でも描きわけはできてると思うけどね
綾那状態でしょうか。
>>928うんうん!あんなキャラいるのに誰が誰だかわかり易いよな
絵上手過ぎ!!!
林家姐さんは良い方向に進化したよネ
でも最近の玲は男にしか見えない…
一巻では女の子っぽかったのにな
や、メイド姿可愛かったぞ?とりあえず紗枝にヤられてる玲を妄想しようぜ
むしろ男にしか見えないぐらいかっこいいのが玲の魅力じゃないかと力説してみる。
でもメイド姿は隠し芸的な意味でなく普通に可愛かった。たまにはああいうのもいいな。
男みたいにかっこいい、なんて
浅い魅力なんかじゃないぜ
玲の魅力はよォ〜ッ
どうでもいいよ
雉っちゃんは中性的なイメージだな
女でなかったらスネ夫だ
口が、こう→Σ なってることがおおいから?
なるほど
確かに 笑
あれは雉の嘴を意識してるんだよな?
スネオじゃないよな!?
おいおい
じゃあなんで未知に妹がいるんだい?
単行本みたら、初登場の直後から口とがってたYO!
桃っち・わんこ・キジっちゃん・ミチが桃太郎の構成要素になってるって
6巻読んで初めて判ったけど、これって今後の展開に何か関係あるのかな
いや、桃と犬と宝と鬼でこれは桃太郎の構成要素になってるってことで
今後の展開が猿と雉なんじゃね
つまりもう関係なし
ごめん宝と鬼ってなんだっけ
素で思い出せん
りお姉の苗字が宝田でその刃友の桜花の苗字が鬼吏谷
そういえばそうか
ありがd
↓決闘以前の桃
_ ∩ ・゚。・
( ゚∀゚)彡 。 ・゚。・ りお姉は内!鬼吏谷は外!!
⊃□彡
かわいい!
雉っちゃんはラッキーマンにでてきたスーパースターマンっぽい
>>950 かわいいなぁと和みつつ
今日が節分だと気づいた
現在は、わんこは内!
キジは外!かな?
>>952 相方はみっちゃんです
俺も節分だってこと忘れてたよ
アニメ化するの何年後かな?
てかまぁするのかどうかが重要なんだけどさ
作画崩壊で大変なことに
原作の絵が既に線がしっかりしてるから、アニメ化しやすそう
…と思ったらCMアニメがエライ事になってたしね
何気に主役の二人についてってあんまり語られてないじゃん?
周りの人間ばかりにスポットが当たってるというか
実際順夕歩戦以降二人の星獲りは描かれていないし
アニメにした場合最終回は二人にスポットが当たってるのが普通って考えると
どの辺までアニメにするかっていう「区切り」が見当たらなくて
声優はもうどまらCDのがあるから妄想するとしたらそんなことくらいだ
外堀から埋めているというかなんというか、ねぇ。
ゆかり関連や炎雪がらみで綾那の過去がちらほら…だけど、まだ後回しなのかな〜。
はやてはナギがくるまでは現状維持?
そう思うと、確かにメインがらみの区切りはまだぜんぜんだな。
人気があるって事なんだろうな
終わらせようと思えば、周りのキャラエピソード
は切ってメインの話に持ってけばいいし
逆にメインの話が始まったらもうすぐ終わるって事になるな
はブの同人誌って意外に出てるんだな。
kwsk
ググれ
966 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/08(木) 02:01:59 ID:Zty0l2dw
夕歩がもうありえないくらい犯されて精液まみれになるようなのが見たい。
6巻に炎雪って方でてきますか?
メガネと炎雪の2ショット絵がすごく良かったので気になって・・。
メガネのしたり顔と炎雪の獣じみたのがツボった。
>966
百合板にまで来なくていいよ
>967
炎雪出てくるよ。あなたのイメージそのまんま。
ベリシェの応募者全員サービスの小冊子1.5の内容を教えていただけないか?
買った時期が悪く応募できなかったんだ。ヤフオクで落とそうにも5000円とか高値ついてるし、簡単に教えてください><
>>968 それは楽しみだ!!シムーンのリモ×ドミ以来の衝撃カップルだったらいいな。
>>970 文章力ないから書くの面倒だ
正式タイトルでブログ検索すれば
結構ネタばれ感想あったぞ
973 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 16:41:08 ID:k/gmHlDT
974 :
名無しさん@秘密の花園:2007/02/09(金) 20:19:49 ID:KyDe3/f4
慈円乙
>>973ここ百合板だろぉがアホ
野郎の話なんかすんな
ああ、夕歩にチンコしゃぶらせてえな。
>>976 何?ユリアンにチンコをしゃぶらせたい?
てめぇがしゃぶれよ
一人で大変ですね。
つーかもう荒れるから止めよう。話題振るから誰か乗ってきて
はやブレのキャラの関係が最近気になる。刃友とかの関係性ではなく、普通に幼なじみとかの。
例えば綾那と順は友達…とか
どうでしょ?汗
元々過疎だから荒れようがないよ。安心すれ
慌ててよくわからん(失礼)話題振らんでも
自分の好きな話すればいいさね
じゃあ、帯刀の刃友は一体誰?どんな人なの?とかで盛り上がろうぜ。
興味ないわ
>>983 カワイソス(´・ω・`)ショボーン
もかちゃんはかなりはやて好きっ子だな。
┌ちはる┬みき
↓ ↓
夕歩⇔順→綾那←はやて←もか⇔犬
986 :
984:2007/02/10(土) 10:31:41 ID:YMkOEBhV
987 :
967:2007/02/10(土) 11:58:23 ID:oa9rLXNM
読んだ。やっぱ林家はイマイチだなー。でもなぜかこんな調子で
いつも買ってしまう・・。きっと次の巻も買うだろうな。
>>985 ズレとる
┌ちはる┬みき
↓ ↓
夕歩⇔順→綾那←はやて←もか⇔犬
幼馴染友好関係も気になるが
刃友のときの馴れ初めも気になる自分がいる
みんな初めから顔見知りって訳でもないだろうし
どういう経緯で刃友になったのか気になる
紅愛とみのりの馴れ初めはきっと微笑ましいものだったに違いない
紗枝と玲はやっぱり幼馴染なのだろうか