頼む!どなたか有名人百合小説を!

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20 ◆NEK8L6lU7o
前に書いておいたたやつの書き直し版。(まだ書きかけ)
よって季節外れな話。

sweets

2月14日はバレンタインデーである。
年頃の女子が10人以上も集まっている東京パフォーマンスドールメンバーに
とっても祭りみたいなものだ。
しかし。普通のアイドルグループとは一線を画しているTPDである。
盛り上がり方も普通とは違っていた。

都内のレッスンスタジオ。
「それじゃ30分休憩ということで・・・」
いつものようにレッスンに励んでいたメンバーだったが、
スタッフのその声で緊張していたメンバーの顔はすぐ緩む。
「おーい、チョコ好きな連中全員集合!」
直後にライブメンバー、関ひろみの一声でその場にいる全員の目が光る。
「持ってけドロボーってなもんで甘いものに飢えてる諸君にプレゼントフォーユー!」
ひろみはそう叫びスタジオの隅に置いてあったバッグを持ってくる。
そしてそのバッグを上下逆さまにすると山のようにきれいにラッピングされたチョコレートの箱がだーっと流れ出る。
「好きなだけ持って行って・・・いいんだぜ?ベイビー」
その容姿に似合うように低い男声でキメてみるが他のメンバーは
そんなことお構いなしでチョコの山をあさっていた。
21 ◆NEK8L6lU7o :2005/04/25(月) 19:06:15 ID:r6sYlIaJ
「うわー・・・ひろちゃんもモテモテなんだ・・・こっちも人の事言えないけど」
チョコ争奪戦を一人で遠目に見ていた知砂はつぶやいた。
「あれ?ちーちゃんは参加しないの?」
そこへやってきたのはチョコの箱を山のように抱えているさとみだった。
「いや、私もたっくさんもらっちゃったし・・・それに・・・その・・・」
「涼子ちゃんの愛のこもったチョコさえ貰えればそれでいいんでしょ?」
「ま、まあね」
図星を付かれた知砂は赤面しながら答える。
涼子と付き合っていることをメンバーの中で唯一知っているさとみからだったので
必要以上に照れてしまう。
「えー?何?何の話?ねえ?」
今度は当の本人、涼子がハンカチで手を拭きながらやってくる。
「あれ?涼子・・・トイレだったの?」
「うん。ひろみちゃんのあれは参加しないことにしてたから。
知砂の分は昨日知砂がいないうちにお父さんの分と一緒に作っておいて冷蔵庫の中!
お父さんの分と一緒に作ったから知砂の口に合うかちょっと心配だけど」
「え・・・それって・・・」
「えへへー」
涼子はにこっと微笑む。
「こんな所でラブラブしてたらバレるよ?」
そう言いながらさとみは二人の頭部を軽くどつく。
「あ・・・そっか」
22 ◆NEK8L6lU7o :2005/04/25(月) 19:07:58 ID:r6sYlIaJ
そうこう盛り上がっているうちに休憩時間は終了し、レッスンも終わったその帰り際。
「ちーちゃーん!」
涼子と二人で帰ろうとしていた知砂の耳に入ったのは自分の名前を叫びながらやってきた穴井夕子と八木田麻衣。
「何?それとなく予想はできるけど」
夕子たちはにこにこと笑いながら一斉にきれいに飾られた箱を渡す。
「やっぱり・・・?」
「それがさー、スタッフの人たちに配ってたんだけど余っちゃったしってことでー」
「ヤギタマ特製チョコ!しっかり味わってね!」
「あは・・・あははははは・・・」
ファンからもらい、メンバーからももらった知砂の口からは乾いた笑いしか出なかった。
「ね、知砂ぁ早く帰ろうよぉ」
涼子は知砂の服の袖をつかみ声をかける。
しかし知砂はいつも以上に騒がしい二人の相手でそれどころではない。
「・・・ばかぁ・・・」
頬をふくらませ涼子はそう言い残してその場から立ち去った。
「それじゃまたねー!」
「ばいばーい!」
知砂が気がついたとき涼子はすでにいなかった。
「あれ?先帰っちゃったかな・・・?」
23 ◆NEK8L6lU7o :2005/04/25(月) 19:09:23 ID:r6sYlIaJ
知砂が自宅アパートに到着したのはすっかり日が暮れ、月と星が空に浮かんでいる時間帯。
寿司屋に出勤していく従業員たちに挨拶をしながら自宅のドアの前に立つ。
部屋からは明かりがこぼれている。
ドアを開け部屋の中に入った知砂が目にしたのはチョコを食べながら顔を赤くしている涼子だった。
「涼子ぉ!?」
「・・・んだお」
チョコを頬張りながらぎろりと知砂を見る。
「りょ・・・涼子・・・さん?」
「・・・つまんない」
「はい?」
「ちーちゃんちーちゃんってつまんないんだからー!」
「は?」
チョコを1粒口にするとふらふらと千鳥足で知砂に近寄る。
「ちょっと・・・何?」
涼子の行動が理解できない知砂は呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
「んっ!?」
ふらふらしながらも涼子は無理やり知砂にキスをする。
「んんっ・・・」
口の中に涼子の舌が強引に入ってくる。
しかし舌だけではないことに気がついた。「何か」を口の中に入れられている事に気づく。
しばらくして知砂の口の中に広がったのは甘いチョコレートの香りとアルコールの香りだった。
「くちうつし♥」
にっこりと涼子は笑う。
「あま・・・チョコか」
知砂は口の中でチョコレートをもごもごとさせる。
「もっかいー!」
「え!?」
「んっ・・・」
24 ◆NEK8L6lU7o :2005/04/25(月) 19:10:58 ID:r6sYlIaJ
涼子による強引かつ無理やりなキスで2つめのチョコレートを頬張ることになった。
「あのさ、チョコくらい自分で食べられるし・・・ってあれ・・・?」
チョコを何とか飲み込んだ知砂は自分の体が熱くなってきていることに気づく。
さらに1歩踏み出したつもりが体が思うように動かないでふらふらと変な方向に行ってしまう。
「これ・・・アルコール入りチョコだよね?」
「知砂は・・・知砂はわたし以外の人からチョコもらっちゃダメなのー!」
そう叫んだ涼子は助走をつけて知砂をすでに敷いてあった布団の上へと押し倒す。
「こら・・・涼子・・・」
いきなり押し倒された知砂は抵抗を試みるがアルコールが入っているせいか体を思うように動かせない。
「知砂はー・・・知砂はわたしのこいびとなんだもん・・・」
涼子はそう言うとまた自らの唇を知砂の唇と重ねる。
「だからー・・・だめ・・・なの・・・うわき・・・しちゃ・・・」
顔を紅潮させ、潤んだ瞳で知砂を見つめそのまま知砂の上に乗っかったまま眠ってしまった。

翌日。
「頭痛い・・・」
二人は強烈な二日酔いに襲われていた。
「こっちも・・・痛いんだから・・・そんな大声出さないで・・・
・・・マネージャーに連絡しないと・・・今日はもうレッスン無理・・・」
ふらふらと立ち上がった知砂は電話機を取りに立ち上がった。

こうして二人はマネージャーからみっちりと説教されたのだが、アルコールが抜けたその日の午後からは
みっちりと楽しむことができたそうな。
25 ◆NEK8L6lU7o :2005/04/25(月) 19:13:36 ID:r6sYlIaJ
以上、完全にエロ要素抜きの東京パフォーマンスドールの原宿ジェンヌ
篠原涼子&川村知砂のお話でした。
苦情陳情愛情は・・・もーいいや。

エロ要素ありなジェンヌのお話読みたい方は↓をどうぞ
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1096872664/554-559
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