クラナドSS専用スレッド その3

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさんだよもん
クラナドのSS専用スレッドです。
このスレでは新人作家さんを随時募集中です。
明日のSS界を背負うのは君だ!

前スレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1085915908/
前々スレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1084004163/
前々スレ一時保管
ttp://sphiemya.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/src/up0021.zip

関連スレ
葉鍵作品全般DNMLスレッド その4 DNMLはこちら。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1089075954/

クラナドエロSS専用スレッド エロいSSはこちら。 (DAT落ち)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1085236618/

葉鍵的SSコンペスレ14,1
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1090080634/


隔離されるべきSSスレ その他作品、話題のU-1などはこちら。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1080227915/

ttp://www.cug.net/~manuke/clannad-name.html
呼称の確認はここがお薦め。
2名無しさんだよもん:04/08/28 21:27 ID:UnFtbKGx
>>2の金玉は爆発する
3名無しさんだよもん:04/08/28 21:28 ID:bV8T4633
>>2
晒しage
4名無しさんだよもん:04/08/28 21:35 ID:m/XgQrvJ
>>2の金玉は爆発する
5名無しさんだよもん:04/08/28 21:38 ID:isNUZV+m
>>2の金玉は爆発する
6名無しさんだよもん:04/08/28 21:45 ID:11Y27oGD
>>2の金玉は爆発する
7名無しさんだよもん:04/08/28 21:49 ID:UFrUpM1v
>>2の金玉は爆発する
8名無しさんだよもん:04/08/28 21:57 ID:sjKrmRzi
バババババ
>>2の金玉が機銃を放ちながらリサに接近してくる
リサはRPGを構え、狙いを定めてミサイルを放った
>>2の金玉は撃墜された

こんな感じで(金玉が爆発するなんてのもOK)
9名無しさんだよもん:04/08/30 00:40 ID:LU8NIAXB
>1
乙、ってかこのスレなんで1ヶ月も死んでたんだ?
結構活気あったじゃん
10名無しさんだよもん:04/08/31 21:43 ID:C9W1NugL
a
11名無しさんだよもん:04/09/01 12:50 ID:tbnwVIiK
12名無しさんだよもん:04/09/03 22:43 ID:AW0EEFcn

13名無しさんだよもん:04/09/04 09:03 ID:nnDFyvuO
14名無しさんだよもん:04/09/06 09:52 ID:jF+nTaMj

15名無しさんだよもん:04/09/07 07:34 ID:sn4jA12A
どうすんだこのスレ
16名無しさんだよもん:04/09/07 09:28 ID:FQKSpSDi
クラナドSS専用スレッドとして使えばいいじゃん
17名無しさんだよもん:04/09/07 09:47 ID:XIVfCF7D
キャラスレあればいいじゃん。こんなスレ要らね
18名無しさんだよもん:04/09/07 16:21 ID:EFvd6Fyi
残酷な天使のテーゼ
19名無しさんだよもん:04/09/07 17:07 ID:LTNjmca3
19
20名無しさんだよもん:04/09/07 17:08 ID:LTNjmca3
20
21名無しさんだよもん:04/09/07 17:08 ID:LTNjmca3
21
22風子:04/09/07 17:23 ID:EFvd6Fyi
風子さりげなく保守します
23名無しさんだよもん:04/09/07 17:35 ID:XEWllnqV
私にも、保守させてくれないかな。
24風子:04/09/07 19:05 ID:LV/8mNGj
いいですよ 一緒に保守します
25名無しさんだよもん:04/09/07 19:14 ID:XEWllnqV
それは、よかった。
26風子:04/09/07 19:22 ID:LV/8mNGj
30まで即死回避です
27名無しさんだよもん:04/09/08 21:38 ID:TCP29yH3
2ヶ月前の活気はどこへやら・・・
28名無しさんだよもん:04/09/08 22:18 ID:32pp0lc3
職人さんはクラナドDNMLスレにでも行ったんだよ…。
29名無しさんだよもん:04/09/08 22:23 ID:SktUgooU
SSはわざわざ2chで発表しなくても、
もっといいコミュニティがたくさんあるからな。
30コテとトリップ:04/09/08 22:38 ID:ywWb3bro
褒めてもらいたい人はいても楽しませたくて書く人いないんだもの
目的に合った発表の場をわきまえているだけまだましといえる
31名無しさんだよもん:04/09/08 23:37 ID:9KpF+iMw
こんなカンジで書いたらウケがいいだろうか?
ってのは、褒められたいのか、楽しませたいのか。
32名無しさんだよもん:04/09/09 00:16 ID:cuZiUAud
読んでもらいたいし、楽しんでもらいたいが、
一番の理由は、自分が楽しいから書いてる。
33名無しさんだよもん:04/09/13 12:40:47 ID:lwKfZzUQ
このまま何も投下されずにDAT逝きか…?
34名無しさんだよもん:04/09/17 04:50:08 ID:q4I0iDPv
じゃあ、保守。
35名無しさんだよもん:04/09/22 03:30:21 ID:1igAkp65
>>28
来てないよ………。
36名無しさんだよもん:04/09/28 19:09:25 ID:fT/xmHUQ
クラナド自体はよかったが、いまいち周りが盛り上がらんかったな
発売当初の勢いも、今にして思うとネタに飢えた住人の空騒ぎか
37コテとトリップ:04/09/29 01:30:03 ID:pXzxQ1AH
だっておもしろくねえんだもん、クラナドが
38名無しさんだよもん:04/09/30 11:14:12 ID:rL1Oa1JS
智代たんオンリーのゲームでいいよ。
39名無しさんだよもん:04/10/04 21:10:00 ID:XrtVYDvR
もう書く人いないのかねぇ
40☆ヽ(>ヮ<ヽ):04/10/04 21:13:23 ID:IjoZ1m2f
お題が欲しいですっ
41(ノ>ヮ<)ノ☆:04/10/04 21:13:41 ID:IjoZ1m2f
はっはっは
42名無しさんだよもん:04/10/05 20:35:30 ID:v3fgMEao
お題:仁科さん
43名無しさんだよもん:04/10/14 02:47:13 ID:E0FnKttl
仁科を殴る。殴る。殴る。
カタワのくせに人間様と同じになろうなど片腹痛い。
「はがぁ!」
「ひぎぃ!」
「ふぐゥ!」
「へげェ!」
「ほごォ!」
仁科は朋也に喉を握りつぶされた後、撲殺されました。
めでたしめでたし。
4442:04/10/14 07:03:23 ID:nQm8e1VD
○| ̄|_
45nota ◆UBneyIcmso :04/10/17 13:18:52 ID:wGQzVIuU
前々スレの”セクシーコマンドー部”ネタをDNML化させていただきました
ので報告いたします。
46名無しさんだよもん:04/10/17 22:28:04 ID:kR0l2uiD
>45
乙です
47名無しさんだよもん:04/10/23 19:34:26 ID:F/y+lg54
保守
ってかDNMLスレにネ申光臨
このスレの未来は・・・
48葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 19:39:53 ID:iZCXaCmO
  ____ ____  __/_   ー | ヽ
  _|_    |、     /_l_   ̄ ̄| ̄
    人      | ヽ. / | . | 」  ├  |
  /  \    |         |    ⊥!ノ \_/
49名無しさんだよもん:04/10/29 12:25:35 ID:A+gI5evn
ほんとうぜえなあ・・・よっぽど暇人なんだな・・・
新着1ってなって確認しないと行けないからうぜえんだよ
50名無しさんだよもん:04/10/30 00:10:50 ID:1XiAOKzu
↑激しく同意
51名無しさんだよもん:04/11/04 15:37:15 ID:do4+ciWL
あれ?
ここまだ落ちてなかったんだ。
52名無しさんだよもん:04/11/11 16:21:55 ID:lBaPDdml
ってかなぜ落ちない?
まぁ紙後輪きぼん
53名無しさんたよもん:04/11/26 03:07:16 ID:XKuFECnJ
とりあえず、書き込む。
あとで、需要があるかもしれないんで。
54名無しさんだよもん:04/12/04 19:37:01 ID:540AUEbt
そうでもないよ
55名無しさんたよもん:04/12/08 18:06:10 ID:CXMULxZE
いらっしゃい、にゃり。
さあ、注文を聞こうか。
ぶっちゃけ、杏に興味ないんで、糞SSになると思われ。

まあいい。どんな感じのがいいんだ?
例・鬼畜もの
  ・ほのぼの 
  ・てめーで決めろボケェっ!
56'ヽ/ヽ:04/12/08 20:22:12 ID:Zg75oXOw
きたよ。
ギャグがなくてもいい。エロが少なくてもいい。
杏が妄想して「へへぇ」ってなればそれでいいんだ。
57名無しさんたよもん:04/12/08 20:36:32 ID:CXMULxZE
・・・杏が妄想すればいいんだな?
58'ヽ/ヽ:04/12/08 20:43:00 ID:Zg75oXOw
そうそう。めっちゃにやけてるの。…やべぇ萌える。
59コテとトリップ ◆Q2JfWrizPM :04/12/08 20:46:24 ID:GKQ+/lZf
おれ、杏がサッカー部に輪わされるのがいい
そんで輪姦されながら現実逃避で妄想してんの「へへぇ・・・へらへら。うひひぃ!」って
やべぇ萌える!
60'ヽ/ヽ:04/12/08 20:48:09 ID:Zg75oXOw
…サッカー部スレの続きでもいいなぁ
61名無しさんたよもん:04/12/08 20:48:45 ID:CXMULxZE
やべぇ、萌ねえよ・・・
俺は、渚がいいんで

sage進行でいくな。
あと、長編?短編?
62名無しさんたよもん:04/12/08 20:50:09 ID:CXMULxZE
うわっ、コテトリくるなw!
将棋ん時、ぼろくそ言われそうだよぅっ!
63'ヽ/ヽ:04/12/08 20:50:37 ID:Zg75oXOw
1日30分ぐらいづつ読んで1ヶ月連載だな。
今年最後の楽しみだ。
64名無しさんたよもん:04/12/08 20:52:31 ID:CXMULxZE
・・・ひとつ、訊いていいか?
どんな、文量だよ・・・
一日30分で読める程度・・・・・・
・・・う〜ん
65(ノ>ヮ<)ノ☆:04/12/08 20:55:00 ID:voZnrfe5
三十分で読める量って言ったら大体20KBぐらいですね
もっとも文章形式で差は出てきますが
66'ヽ/ヽ:04/12/08 20:55:05 ID:Zg75oXOw
よし!こうなったら作者のセンスに任せる手段をとるよ!
こう、どんなものが出てくるかわからないのを待つのもオツだね。

マシンパワーあげたら将棋行こうっと。
67名無しさんだよもん:04/12/08 21:00:05 ID:lqvR12C3
30分あれば80KBくらいは読めそうなんですが(余程難しくない限り)
大変そうだぁ……。
68'ヽ/ヽ:04/12/08 21:02:12 ID:Zg75oXOw
ぱんつぬいで待ってるから気長に頑張ってくれ。
メシ食ってくる。
69コテとトリップ ◆Q2JfWrizPM :04/12/08 21:03:01 ID:GKQ+/lZf
くるなっつわれても元々住民なのに・・・
70名無しさんたよもん:04/12/08 21:04:24 ID:CXMULxZE
どうでもいいけどさ、今日はあるの?将棋。
71コテとトリップ ◆Q2JfWrizPM :04/12/08 21:08:51 ID:GKQ+/lZf
スレ違いの話題って嫌いなんだよね、おれ
汐が高校生やってるSSの次くらいにさ
72名無しさんたよもん:04/12/08 21:23:52 ID:CXMULxZE
俺が悪かった。

それと、
「里村茜」 「雨に帰る」
でぐぐってくれ。
一応、SS見つけました。
73名無しさんたよもん:04/12/11 04:20:00 ID:Uo2E4+Yp
ある秋の休日。
あたしと朋也とボタンは、特に用事もないまま、ただぶらぶらと街を散歩していた。
「ねえ、本当にどこに行くのも決めてないの?」
「ああ、まったく決めてねぇ」
「女の子と遊ぶってのに、気が利かないわねぇ」
「ほっとけ」
それだけ言って、また歩きだす。
そんな朋也をあたしは後ろからついていきながら、昨日を思い出していた。
・・・昨日の放課後、朋也があたしにどっか行こうぜと誘ってきた。
受験生なのに、こんなことしてていいのだろうかと思ったが、どうせ家にいても勉強などしないに決まってるので、
あたしは、首を縦に振った。
それはそれでいいのだが、しかし不思議だ。
何が不思議かって、こいつが自分から、何かしようと誘ってくることは、まずない。
いつだってこいつは冷めてるというか、無気力というか・・・そんな感じだからだ。
「もしかして・・・・・・」
「ん、どうしたんだ杏?」
「な、なんでもない」
まさか大事な話があるんじゃあ・・・・・・
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
74名無しさんたよもん:04/12/11 04:20:18 ID:Uo2E4+Yp
ケース1
「杏、俺と結婚してくれっ!」
「えっ、本当?朋也っ」
「ああ、本当だ」
「だったら、証拠を見せないさいよ」
「仕方ねえな・・・」
朋也の顔があたしの顔に近づく。
そのまま朋也の唇とあたしの唇とが、そっと重なった・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
そして朋也の舌が、あたしの舌と重ね合わせて・・・
「・・・へへぇ」
「杏、おまえ、今すげえ変な顔してたからな」
「えっ!?」
我に返る。
「すっげえ、にやけてたぞおまえ」
「そ、そんなことないわよっ!」
一体どんな顔をしていたのやら。
羞恥心で顔が赤くなる。
「なんつーか、春原が妄想してる時の顔にそっくりだった」
「・・・広辞苑とイミダスのどっちがいい?」
「おまえ、そんなの、どこに隠し持ってんだよ・・・・・・」
「とにかくっ!あんなヘタレアオミドロと一緒にしないで。虫ずが走るじゃないっ!」
「馬鹿、アオミドロはまだ酸素を出すだけマシだろう」
「それもそうねぇ」
「そうだ、ヘタレゴキブリってのはどうだ?」
「それでもいいけど、ゴロが悪い」
75名無しさんたよもん:04/12/11 04:23:44 ID:Uo2E4+Yp
・・・・・・orz
ああっ、萎える、萎えるよぅっ!
ごめんね、にゃり。
こんなもんぐらいしか書けないのだ。
76コテとトリップ ◆Q2JfWrizPM :04/12/11 13:34:51 ID:AYn2UCGV
>「ねえ、本当にどこに行くのも決めてないの?」


これだけなんとかしてくれ
すげえパニクった
77'ヽ/ヽ:04/12/11 13:43:01 ID:CjOPBymo
>>75
いいよいいよ〜。
>「そ、そんなことないわよっ!」
からセンスを感じる。
杏かわいいよ杏
78名無しさんだよもん:04/12/11 14:51:03 ID:BzSGuQVv
>>76
> >「ねえ、本当にどこに行くのも決めてないの?」
> これだけなんとかしてくれ
> すげえパニクった
79名無しさんだよもん:04/12/14 18:42:03 ID:2K276vL3
テスト です。
80名無しさんたよもん:04/12/15 20:00:39 ID:yPGIeXSy
「まあ、あいつのことなんてどうでもいいけどな」
「それもそうねぇ」
「つうか、時間がもったいねぇ」
言って、朋也は再びだらしなく歩き出す。
「待ってよ朋也・・・って、あんた、一体どこ行く気なのよっ!」
「どこって、決まってるだろ」
決まってるって・・・まさかっ!!
ケース2
目の前にはラブホテル。
「ね、ねぇ・・・朋也」
「なんだよ?」
「ここってラブホテルよねぇ?」
「そうだよ、他に何に見えるんだよ?」
「それって、つまり・・・」
「休日に恋人とラブホテルったら他に何をするんだよ」
81'ヽ/ヽ:04/12/15 23:31:23 ID:S5MVpuDN
おもしろそうだが実に中途半端ですね
82名無しさんだよもん:04/12/16 09:42:48 ID:NiikBlAo
続き書いてもいいよ。俺がじっくり視姦してあげるから。
83名無しさんたよもん:04/12/18 00:07:04 ID:k4PotR7h
「・・・・・・・・・」
ああ・・・どうしよう。
こんな事なら、もっとかわいい下着をはいてくるべきだった。
・・・って、そんなこと考えてる場合じゃないでしょっ、あたし!
でも、でも・・・・・・朋也があたしを抱いてくれるのよ!?
「こんなチャンスもうないかもしれない。だったら・・・・・・って、ああっ、あたしの馬鹿っ」
ぶんぶん。
「・・・・・・なに頭をぶんぶん振ってんだ、杏?」
「え・・・・・・?」
「ぷひー」
朋也は呆れた顔、ボタンは心配そうな表情でこちらを見ている。
「おまえ、さっきから変すぎるからな」
「あんたに、言われたくないわよ・・・・・・」
聞こえるかわからないぐらいの声で、あたしは呟く。
「ん、なんか言ったか?」
「別に」
「そうか?まあ、別にいいけど。しっかし、腹減ったな。どっかで飯食っていかねぇ?」
「あたしはいいけど、この子が入れないでしょ、店に」
「ぷひー・・・・・・」
あたしはボタンを抱きかかえて、朋也に見せる。
「どっかの定食屋で料理の材料でーす、つったら入らせてもらえそうじゃねえ?」
「物騒なことを口走らないでよっ」
あたしは辞書を構える。
「冗談だ」
「冗談にならないわよっ」
84名無しさんたよもん:04/12/18 01:00:55 ID:k4PotR7h
「まあ、俺が悪かったような気がしないでもない」
「・・・全然反省してないわねぇ」
辞書を力強く握りしめる。
「わかったわかった、俺が悪かった。どうだ、これでいいだろ?」
(・・・・・・やっぱり、投げつけてやろうかしら)
ぐっ、と投げる体勢を取った瞬間。
ぐるるるるーーーっ。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ぷひ」
腹が鳴った。
「・・・・・・・・・」
「俺じゃないぞ」
「ぷひー・・・」
ボタンも違うと主張している。
それからふたりは、顔をこちらに向けた。
「・・・・・・あたしだって、いいたいの?」
「俺も違う、ボタンも違うときたら、おまえしかいないだろ」
「・・・・・・・・・っ」
顔から火がでそうになる。
「・・・・・・とにかくっ、何か、ご飯買うわよっ!」
苦し紛れに言って、あたしは逃げるように先頭を切った。


85☆ヽ(>ヮ<ヽ):04/12/18 01:02:22 ID:NNkx7h48
先頭斬りっ
86名無しさんたよもん:04/12/18 01:28:48 ID:k4PotR7h
なあふーこ、携帯でsageれるのか?
87(ヽ>A<)ヽ☆:04/12/18 02:04:59 ID:NNkx7h48
ケータイから書き込んだ事無いのでわかりません
ただ、携帯から書き込んでるのにsageてる人は何人か見た事ありますが
88'ヽ/ヽ ◆NYARI6dRbc :04/12/18 14:28:23 ID:S5MEOaNV
>>83-84
せっかくこんなおもしろいんだからさ、どんどんageちゃってよ!
おかげですぐ見れなかったじゃないかorz

>>86
下げれます。
89名無しさんたよもん:04/12/19 23:07:54 ID:rS61wMlL
公園の片隅にあるベンチで、コンビニのおにぎりを食べるあたしたち。
「はあ・・・・・・」
「なにため息ついてんだ?」
「なにって、わからないの?」
わざとらしくあたしは、おにぎりを朋也にちらつかせる。
「わりい、まったくわかんねえ」
「・・・相変わらず鈍いのねぇ」
呆れてまたため息。
それからあたしは最後の一口を口に詰め込み、言った。
「・・・なんでせっかくの休日のデートなのに、恋人同士の食事がコンビニのおにぎりなのよ」
「だって仕方ねえだろ、ボタンは入れないんだし」
「でも他にもっとやりようがあるでしょっ!」
「たとえば?」
「・・・えっと、それは・・・」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
朋也が家にあたしを連れ込む。
「えっと、いいの?」
「ああ、今日は親父もいねえからな」
「なら・・・お邪魔します」
靴を脱ぎ、敷地をまたぐ。
「早速で悪いんだが、杏。おまえのご自慢の手料理が食いたい」
「あんまり期待しないでよ」
あたしは少し照れ気味に答える。
そしてそのまま台所へ入り、お店で買った材料をテーブルの上に広げる。


90'ヽ/ヽ:04/12/19 23:13:42 ID:2pli5haG
(期待sage)
91名無しさんたよもん:04/12/19 23:40:24 ID:rS61wMlL
「さてと、作ろうかしら」
あたしは鼻歌を歌いながら水道の蛇口をひねり、手を洗い始める。
「待て、杏。おまえは一体なにを作ろうとしてるんだ?」
朋也が怪訝そうな顔をして、あたしの隣に並んだ。
「え?なによいきなり。さっきお店で言ったでしょ」
「いや、そうじゃなくてだ」
「・・・・・・?」
「恋人同士ふたり、しかも男の家ときたら相場は決まってるだろう」
「もしかして・・・・・・」
「当たり前だぁーっ!」
朋也があたしをテーブルに押し倒す。
「ちょっ・・・ちょっと待ってよ朋也っ!いい加減にしないと本気で怒るわよっ!」
抵抗するが、しょせん普通の女の腕力では男には勝てない。
やがて、抵抗する気力もなくなり、あたしは・・・・・・
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
「はっ」
「おい杏、おまえまたぼーっとしてたぞ」
朋也があたしの顔の前で手をぱたぱたさせていた。
「あーんーたーねー・・・」
あたしはぎゅっ、と辞書を握りしめた。
「・・・って、あたしはまたぼーっとしてたの!?」
「ああ」
「・・・・・・・・・」
「今度は、なんか嫌がってた」
「それ以上は言わないで・・・」
穴があったら入りたい・・・・・・。
92名無しさんたよもん:04/12/19 23:42:26 ID:rS61wMlL
一応、いつでも終了できるように構成にしてるんだが、あとどのくらいにしてほしいっすかねえ?
93名無しさんだよもん:04/12/19 23:53:41 ID:+IrCiJKD
最後に杏が爽やかに笑って終わればいつでもいいよ。
ちゃんとワードパッドにコピペして保存してるからw
94ポストマン ◆mGZfoq5fBY :04/12/24 15:01:15 ID:d6UR3vaT
1000スレ突破記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
95名無しさんたよもん:04/12/26 23:22:45 ID:YrAVi7x/
今、なかなか暇が取れねえよ、わりい。
96名無しさんたよもん:04/12/26 23:48:11 ID:YrAVi7x/
それから、何をするでもなく三人でひなたぼっこ。
「・・・・・・・・・」
そういえば、もう秋なのか。
公園の花壇に数本咲いていたコスモスの花が視界に入り、あたしにそう思わせる。
雲は青い空に吸い込まれていくように流れ、風はあたしの髪をなびかせて、木々はまだ残る緑黄を。
秋、始まったばかりの秋。
まだ実感はないけれども、確かに秋なのだ。
しかし、あたしは何か忘れているような・・・・・・。
(う〜ん・・・・・・)
頭をひねりながら、朋也をのぞき見る。
「ねえ、朋也。あたし何か忘れてな・・・って」
朋也はボタンを抱きかかえたまま、すやすやと眠り込んでいた。
わずかな寝息を立てて、気持ちよさげに。
ボタンの方も、朋也に抱いてもらって安心してるのか、熟睡していた。
「もう、仕方ないわねぇ」
あたしは笑顔まじりにため息をつく。
起こすのも気が引けるので、あたしはそのまま待つことにした。
97名無しさんたよもん:04/12/26 23:49:46 ID:YrAVi7x/
やべ、sage忘れた。。
98'ヽ/ヽ:04/12/26 23:52:20 ID:hC8Vorvq
乙にゃり♪

ゆっくりでいいさ。
俺達のペースで歩いていこうぜ。
99名無しさんたよもん:04/12/26 23:59:13 ID:YrAVi7x/
>>98
ちっとさ訊きてえことあるんだが、ここではスレ違いになるからさ、ハンゲでnyarisaのミニメールに書いとくな。
あ、でもCPU大丈夫?
100'ヽ/ヽ:04/12/27 00:07:50 ID:V0HEYM00
ん。
ちょっと試してみる。暫し待たれよ。
101名無しさんたよもん:04/12/27 00:31:23 ID:ClNv8TPk
まあ、どうでもいいことだけどな。
とりあえず、もう寝るわ。
ミニメでメアド晒しておくんで、そんときまた。
102'ヽ/ヽ:04/12/27 00:32:35 ID:V0HEYM00
ハンゲってこんな重かったか…?

おやすみ。
103'ヽ/ヽ:04/12/27 01:23:02 ID:V0HEYM00
おう、いったいった。
ミニメを送っといた。
104名無しさんたよもん:04/12/28 21:10:50 ID:zWLgI2h3
おー、見た見た。
そっちも大変だなー。
105名無しさんたよもん:04/12/29 01:50:04 ID:tldvZExb
太陽が少し沈みかけてきた時間に、ようやく朋也は起きた。
「ふぁ、すげえ寝たな」
だるそうな声とあくび。
そしてそのまま、朋也はこった首を回す。
「なあ、杏。今何時だ?」
涙を浮かべたままの顔で、あたしに訊いてきた。
「ええと、5時5分前」
「・・・・・・マジかよ」
朋也は顔を歪ませて、あたしの時計に覗き込んできた。
「ぐは・・・本当に5時だ・・・」
朋也はぐったりとうなだれる。
「・・・ところでおまえは、ずっと起きてたのか?」
顔を上げ、朋也はあたしに訊いてきた。
「そうよ、まったく女の子をがいるのに、寝るなんて、男として失格よねぇ」
「わりい」
やけに素直に今日は謝ってくる、朋也。
あたしはそっと、てのひらを朋也のおでこに当てる。
「おまえさ、なにやってんの?」
「んー、別に熱はないわねぇ」
「当たり前だあっ!」
まるで、ちゃぶ台でもひっくり返すような勢いで、朋也はあたしの手を振り払った。


106名無しさんたよもん:04/12/29 03:05:45 ID:tldvZExb
「冗談よ」
「冗談でもな、第三者が今の光景を見てたら、俺がすげえ変な奴に見えるだろうが」
(いつも変な奴だとは思うけど)
それを言うと、また話がこじれそうなので、その言葉は引き出しにしまっておくことにする。
そんなあたしを尻目に、朋也は立ち上がり、大きく伸びをしていた。
「さてと、そろそろ公園からでるか」
朋也があたしの方を見て言った。
あたしは曖昧に頷き、立ち上り、お尻をさする。
ずっと座っていたためか、痛い。


・・・ダメだ、ねみい。
日本語を書ける自信がないので、中途半端だけど、寝るわ。



107'ヽ/ヽ:04/12/29 16:31:27 ID:KnXAisde
…アレだ。
一日一回ちゃんと新着チェックしてるから。
それぐらい愛してるんだ。杏とお前を。
108名無しさんたよもん:04/12/31 02:54:30 ID:15QwKQZw
「そうだ杏、夕飯一緒に食えるか?」
「なによ、いきなり」
「いや、まーその、あれだろ、な?」
「よくわからないけど、まあいいわ」
そこで、足下にいるボタンに気づく。
「って、ちょっと待ってよ朋也っ。この子はどうするのよ、お店に入れないでしょ!?」
「ああ、だから俺んちで食おうぜ」
「え・・・朋也のお家?」
「ああ」
ちょっと待ってよ・・・これって、さっきの妄想とそっくりじゃないっ!
『いや、まーその、あれだろ、な?』という言葉が曖昧だったのも、もしかして○○○なことや、×××なことをするから
察しろって、意味だったんじゃっ!
「・・・・・・っ」
「・・・杏、なに悶えているんだ?」
「悶えてないわよっ!」
動揺を隠せないあたしは、ついつい声を荒げてしまう。
「まあどうでもいいけどよ、早く行こうぜ」
朋也が歩みを始める。
一方あたしは、足を動かせないでいた。
「ぷひ?」
ボタンが、心配そうに見つめている。
「杏、どうしたんだよ、早く行こうぜ」
少し離れたところで、朋也が呼んでいる。
「う、うん。今行く」
「・・・・・・・・・ふう」
深く深呼吸。
あたしは意を決して、歩きだした。

109名無しさんたよもん:04/12/31 02:59:06 ID:15QwKQZw
・・・杏の絵を描いてみた。
似てる似てないは別にして、俺の絵って・・・・・・・・・どうなんだろうな?
ま、どっちにしろ、スキャナないから、晒せないけどなw
110'ヽ/ヽ:04/12/31 11:13:31 ID:NmOzUH0O
年末にご苦労様ですw

杏の絵か…
VFBのちびきゃらなら書けるんだが…。
111'ヽ/ヽ:04/12/31 11:14:47 ID:NmOzUH0O
つーか真剣文巧いよ。
コンペに出てたら絶対票入れる。真剣で。
112名無しさんだよもん:05/01/01 00:24:52 ID:WeyXbvY4
あけましておめでとうございます。

いま、初詣。
つーわけでわりいけど今日おやすみさせてくれ、ゴメン
113'ヽ/ヽ:05/01/01 00:44:15 ID:2JFFW+4q
おぅ!あけおめ!
今年もいい杏書いてくれよ!!
元旦ぐらい休んだっていいべ。

つーかここ俺ら以外で見てる奴いるのか…?
114人生ブラフ ◆8/zHLnhKDE :05/01/01 00:56:50 ID:TlE4rFou
俺も見てるから
これからもガンガレ
115名無しさんたよもん:05/01/04 02:48:11 ID:i/5Im3Wm
あたしたちは並んで歩道を歩く。
時々肩が触れたり、手の甲が当たったりする度に、あたしは少し恥ずかしくなった。
そしてそのたびに朋也がこちらを向いて、軽く微笑む。
あたしも同じように笑い返すが、普段そんなことには縁がないためか、どうしてもぎこちなくなってしまう。
やっぱりあたしは、いつも通りこいつや陽平をからかっている自分の方が、性に合ってる気がする。
「はぁ・・・」
今日何度目だかわからないため息。
そしてガードレールの向こうからは、大量の排気ガスが流れてくる。
「どうした、杏?」
「別に、なんでもないわよ」
言って、あたしはほんの少しだけ朋也から距離を置いた。
朋也もそれを気にする様子もない。
「実はな」
「え?」
いきなり、朋也が話を切り出してきた。
「さっきから本当に行きたかった場所はな、俺んちなんだ」
「・・・・・・・・・」
「恥ずかしくてな、なかなか言い出せなかった」
立ち止まる。
胸の動悸が速まっていくのが、手に取るようにわかる。
「・・・・・・・・・」

ねえ、朋也。
それってつまり・・・。
・・・し、Cまでいっちゃうってことなんじゃないのっ!?




116名無しさんたよもん:05/01/04 02:52:42 ID:i/5Im3Wm
久しぶりに書いてみる。

はあ・・・あと数時間後にはいつも通りの日常が待ってるよ・・・。
しっかし、なけなしの休みなんて、生活が不規則になるだけだなあ。
117名無しさんたよもん:05/01/11 03:37:43 ID:TG47c6zW
どうしよう。
どうしようどうしよう・・・。
心の中で、何度も呟く。
けど、今さら断るわけにもいかないし・・・
「・・・って、痛っ」
前にいた朋也が、急に立ち止まる。
そのおかげで、後ろにいたあたしは、朋也の背中にぶつかるという形になった。
「ちょっと朋也っ!なに急に止まってんのよっ!!」
あたしは額を撫でながら、声を荒げる。
「なにって、俺ん家着いたから」
「え?」
目線を上げると、そこには朋也の家。
「・・・・・・・・・」
目をこすり、もう一度見てみる。
「ええーーーーーーーっっ!」
それは、まぎれもなく朋也の家。
「・・・今度はどうした」
あきれ顔で訊いてくる朋也。
「はぁ・・・もうなんでもいいわよ」
今までのそれよりも、深い深いため息。
もはや、匙を投げるしかなかった。
118名無しさんだよもん:05/01/11 06:26:34 ID:TzE+PHTi
にゃりいなくても頑張れ、超頑張れ。
俺もRomってるから。
119かふぇいん ◆82//////Vk :05/01/11 22:03:12 ID:Kty3C/Tw
途中で終わってますが、投稿させてください。(続きは近いうちにここかWebサイト開いて載せます)
いいところ、悪いところあったら指摘していただけたら幸いです。

【夏休み】

「汐、準備出来たか?」

「パパ、帽子がない。」
「あの白い帽子か?それなら玄関にあるじゃないか?」

「違う、アッキーにもらったコマダのやつ。」
何か妙なポーズをしながら必死にアピールする愛娘。

・・・娘よ、薄水色のかわいらしいワンピースにコマダの帽子はないだろう。。。
っていうかオッサン、女の子にコマダのポーズ教えるのやめれ。

「しおちゃん、あれは昨日しおちゃんが泥だらけにしちゃったから洗っちゃってるんですよ。
だから、今日はあの白い帽子をかぶってお出かけしましょう。」

「・・・しお、コマダがいい。」

困ったものだ。まぁ、わがままを言ってるしおの顔もなかなかいいものだが。

「しおちゃん、しおちゃんにはあの白い帽子がとても似合っていますよ。お母さん、しおちゃんに
あの帽子をかぶって一緒にお出かけしたいです」

「アイス、買ってくれる?」
「もちろんですっ!だんご大家族と同じだけアイスがのっかったやつを朋也さんが買ってくれますっ!」

120かふぇいん ◆82//////Vk :05/01/11 22:04:11 ID:Kty3C/Tw

渚、それはおまえの願望だろう。
だいたいだんご大家族って何人いるんだ・・・。そんなアイスみたことねぇ。

「しお、パパにアイス買ってもらう〜!」

「よし、両手で持ちきれないほど買ってやろう!」
はい、親バカです。


渚、汐「パパだーい好き!」


萌え。

***


アスファルトも溶け出しそうな暑さ。
さんさんと照りつける太陽。
蝉の声、扇風機の回る音、ぼろい軽ワゴンの唸るエンジン、、、そして、波のさざめき。

汐の幼稚園も夏休み。それに合わせて渚もファミリーレストランのアルバイトの休暇をもらった。
そして俺も、夏休みをとることができた。意外と長い休みがもらえたのは驚きだ。
夏休み前、社長と芳野さんが自分に寄ってきて封筒を一枚手渡してくれた。

「え?」
給料日はまだ半月も先だ。もしや解雇訓告かっ!

「岡崎君、もらい物で悪いのだが、よかったら使ってくれないか?その日は私は都合が悪いのだ。
奥さんと娘さんも、きっと喜んでくれると思う。」
121かふぇいん ◆82//////Vk :05/01/11 22:06:10 ID:Kty3C/Tw
封筒を受け取る。中にはこぎれいな宿が移った民宿の宿泊券が3枚。

「え、これって高いんじゃないんスか?こないだテレビで特集やってましたよ。」
毎朝みているニュースで特集やっていたのをみて、たまたま覚えていた。

「もらい物だから気にするな。ちょっと急だが、夏休み期間しか使えんのでな。私は実家に帰ってしまうから
このまま無駄にするのももったいないし、君にあげようかと思って。都合悪いかね?」

夏休みの予定は特にない。というより、どこかに出かける予定なんて立てていなかった。すまん、渚、汐。

(岡崎、もらっておけ。わざわざ社長がおまえのために都合つけてくれたものなんだ。)
芳野さんが耳元でささやく。

「すいません、社長。ありがたく頂戴いたします。渚と汐をつれて行ってこようと思います。」
「あぁ、楽しんできてくれたまえ。あと、会社の軽ワゴンで良ければ休みの間使ってもいいぞ。」

「マジッスか?」
「その代わり、ガソリン代は自分で出すんだぞ。それと、事故には注意するように。」

「はいっ!ありがとうございます!」

「良かったな岡崎。サマーバケーションをエンジョイしてきたまえ。そこで美しい家族愛をはぐくんでくるんだぞ。」
「あ、芳野さんは良かったんですか?公子さんといきたかったんじゃ・・・?」
「いや、かまわん。今年は風子をつれてキャンプに行こうと決めていたからな。ただし、風子には内緒にしておいてくれ。
海に行く機会を逃したと知ったら、また大変なことになるからな。」

「ヒトデですね・・・」
「あぁ・・・」

風の便りに聞くと、最近は木彫りでは飽きたらず焼き物にまで手を出し始めたらしい。。。
------------途中ですが、ここまでです------------
122名無しさんたよもん:05/01/11 22:13:10 ID:MvQHBdeV
まあ、あれだ、ガンガレ。
あと、ひとつ言わせろ。
萌えヤメレW
123名無しさんだよもん:05/01/11 22:54:21 ID:TzE+PHTi
渚は「朋也くん」
124名無しさんだよもん:05/01/11 22:56:24 ID:TzE+PHTi
キャラの呼称等は間違えるとかなり痛い。
DNMLスレにある呼称表で確かめよう!


内容に関してはいい線いってると思う。テンポがいい。
でも、もちっと地の文があった方がよみやすいかも。
125かふぇいん ◆82//////Vk :05/01/11 23:28:22 ID:Kty3C/Tw
萌え、だめですか?w

>キャラの呼称等は間違えるとかなり痛い。
>DNMLスレにある呼称表で確かめよう!
なるほど。注意します。たしかに、「朋也くん」ですね。


>内容に関してはいい線いってると思う。テンポがいい。
>でも、もちっと地の文があった方がよみやすいかも。
ありがとうございます。確かに地の文が少ないかな、とは思っていました。
参考にさせていただきます。
126☆ヽ(>ヮ<ヽ):05/01/12 00:55:48 ID:PoAnK9r5
汐ちゃんの一人称も出来る限り使わない方が良いですよ
原作ではちゃんとした形で出てないので、変に捏造されるのを嫌う人がいます
127名無しさんたよもん:05/01/12 03:09:26 ID:2vApydGj
なゃりさが帰ってきた記念age
128名無しさんだよもん:05/01/12 06:43:14 ID:xSXTnJL9
修正すべき点はすでに出ているので自分が良いと思った点をいくつか・・・。
・雰囲気が出てていいと思う。
・途中で章をわけてる(?)ぶぶんで、前半のサポートをしている。
・発言に誰がしゃべったか書いてはいないが、誰の発言かが非常にわかりやすい。

SS書くのが初だとしたら、十分及第点だと思う。
つうか、続きを読んでみたいので、頑張って書いてくださいな。
129名無しさんだよもん:05/01/12 08:17:36 ID:Rz3M/nqq
社長じゃなくて親方だね
130'ヽ/ヽ:05/01/12 23:18:39 ID:nFOH5+iL
>>117
ただいま。読んだよ。

欲求不満な夜には濃厚なエロが欲しくなる展開だなぁ。
でもなんかいい雰囲気だから「粘膜を擦り合わせた」だけの描写でもおk(笑)
131だおもん ◆FZWMneBFPQ :05/01/13 02:22:56 ID:0TwjE2GA
はじめまして。
こちらのスレに書き込んでいるSS作家の方々、すごいですね。
どれも読んでいて、すごくおもしろいです。
私も書き込んでみたいと思うのですが、官能小説はおkですか?
132名無しさんだよもん:05/01/13 11:33:25 ID:rcNEKVYb
とくに拒む理由はないかと
133人生ブラフ ◆8/zHLnhKDE :05/01/13 14:29:31 ID:fvhn+17M
むしろクラナドに対してはみなそれを望んでいるかと
134☆ヽ(>ヮ<ヽ):05/01/13 14:32:30 ID:6plXnyXk
風子みたいにえっちなのは苦手な人もいますが
そういうのはこっち側でスルーすべき事なので気にされずに

それに対して不満がきたとしても無視しちゃえーひゅーひゅー
135だおもん ◆FZWMneBFPQ :05/01/13 18:04:21 ID:GV8nnfHL
>>132-134
レスサンクスです。了解しました。
136'ヽ/ヽ:05/01/13 18:12:05 ID:eO8M6kOt
頑張れよ。百合もの。
何もしていないのにいきなり女の子が脱ぎ出してきたなんてのは勘弁。
137名無しさんだよもん:05/01/13 20:10:34 ID:n5EdVLmF
自分のホムペで公開しているSSがあるんだけど、
公開済みの場合は、ここに書き込むのって不味い?
または、SSに直リンとか。

内容は風子視点の過去物なんだけど。(非エロ)
138'ヽ/ヽ:05/01/13 20:45:04 ID:eO8M6kOt
おれたちは家族だ。助けあっていくぞ。
どんどんうpしれ。
139名無しさんだよもん:05/01/13 20:50:47 ID:Go1RUVD+
2chに自分のHPを自分で晒す香具師の気が知れない
俺ならhtmlだけどっかフリースペースかアプロダに上げて公開するなあ
140(ノ>ヮ<)ノ☆:05/01/13 21:33:09 ID:6plXnyXk
本人が良いならいいんじゃないですか?
その際にトラブルって困るのはどうせ本人ですし
141'ヽ/ヽ:05/01/13 21:39:35 ID:eO8M6kOt
SS界の平和を守るため!乱れた言葉を正すため!

'ヽ/ヽ…参上にゃり。
142'ヽ/ヽ:05/01/13 21:43:03 ID:eO8M6kOt
ここで指摘したいのは、風子の「トラブルって」という発言なの。
おかしいだろにゃり!
「トラブ『る』←活用語尾」だと思うの。
「トラブル『って』」なら、基本型が
「トラブル『る』」になるの。
タルルートじゃあるまいし…。


みんなも日本語を正しく使って、面白いSSを書くの。
わたしも期待してるの。
143名無しさんだよもん:05/01/13 21:47:37 ID:MdGWFSn9
「トラブルった」ってにゃりは使わないのか。
「トラブって」だと「虎のふりをして」って意味に聞こえるからやめたほうがいいよ。
144'ヽ/ヽ:05/01/13 21:51:37 ID:eO8M6kOt
ああ使わないね。そんなの日本語として認めないよ。

「虎ぶって」←『て』にアクセント
「トラブって」←『ラ』にアクセント
145名無しさんだよもん:05/01/13 22:04:32 ID:MdGWFSn9
「トラブる」なら日本語として認められるのかどうかとかは置いといてもそのアクセントは俺が認めん。
「虎ぶって」なら『ぶ』にアクセントだろう?
146☆ヽ(>ヮ<ヽ):05/01/13 22:08:42 ID:6plXnyXk
おー日本語むつかしすぎるねー
風子みたいなじゃぱにーずにはついていけないよー
トラブルで一つの単語だと思ってたけど、
トラブで一つの単語になるとは思わなかったねー
147137:05/01/13 22:11:04 ID:n5EdVLmF
なんだか変な流れなので投下。

10kb程あるので、ファイルで上げてみました。

>>139
自分のとこは、開設して2ヶ月も経っていない無名ホムペ
なもので、荒らしたくなるような状況じゃないだろうから気
にせずに……なんて思っていたんですが、そう書かれる
と怖くなるので、知恵を借りさせていただきました。

タイトル ヒトデ。

ttp://venus.aez.jp/uploda/data/dat4/upload13075.html
148(ヽ>A<)ヽ☆:05/01/13 22:36:51 ID:6plXnyXk
ちゃれんじゃ〜ですね〜
麻枝さんすら避けている風子一人称SSなんて…
149だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/13 22:46:00 ID:ljP1jZCL
今杏のいいSSが書かれている状態で、杏の官能SS(陵辱モノ)を書き込むのに
かすかな抵抗を感じてますが、 書き込みさせていただきますね。


 CLANNADSS-無題

見つけた。あの二人だ。いつも校内の庭で仲良く飯を食ってる藤林姉妹。
姉の方には一度告ったことがあるんだけどな、
「すでに好きな人がいるから」って言われて拒否されたんだ。
クソ……。何も知らず、楽しそうにしやがって……。
あいつだって女なんだ。少しぐらい歪んだ形の愛であっても、
オレのことが好きになるはずだ。
ましてやあいつは女である以前にオレと同じ人間なんだ。
弱みを握れば、服従させるぐらい、たやすいものだ。

放課後、オレは藤林の姉の方、杏を旧校舎の廊下に呼び出した。
思った通り、周りに生徒はいなかった。
藤林はオレに呼び出されたのが気に食わないのか、会うなりすぐに用件を聞いてきた。
おそらく、話を聞くだけ聞いて帰るつもりなのだろう。勿論、オレは帰す気はない。
 「なぁ藤林。オレと付き合うのと、自分の妹がマワされるの、どっちがいい?」
 「……何?そんな脅しまでして、まだあたしと付き合いたいと思ってるわけ?」
 「あぁ、そうだ。そこまでして、お前と付き合いたいな」
 「あらそう。でも残念ながら、あんたと何か、絶対付き合わない!
それにね、涼にもしものことがあったら、絶対許さないわよ!」
 「けっ。せいぜい今のうちに吼えてるがいいさ。
  それに、オレが何の考えも無しに、お前を呼び出すと思うか?」
150だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/13 22:47:47 ID:ljP1jZCL
 「……もしかして、涼に何かしたの!」
耳に響く様な、大きく張り裂ける声。胸倉を掴まれ、オレを睨みつける。
思ったとおりだ。妹の話をしただけで、すぐに反応する。これは餌の食い付がいい。
 「落ち着けよ。オレだって手荒な真似はしたくないさ」
 「……言い残すことは、それだけ?」
藤林が利き手に握り拳を作る。そうだった、こいつ腕っ節が強いんだったな。
だが藤林がオレを殴ろうとしているのはオレに対して腹を立てているからだ。
怒っている原因は、オレが藤林の妹に手を出したと言ったから。
妹を汚されたという情報に対して、こいつは苦しんでいるだけだ。
苦しんで生まれたストレスを、オレを殴ることによって解消しようとしている。
全く、強情な女だ。
 「オレを殴ったところで、妹がどうなる?オレにだって友達や仲間ぐらいいるんだぞ」
 「っ!……」
胸倉のシャツを掴んでいた手が、さらに強く握り込む。握力の強さに、シャツが伸びていく。
 「どうする?お前の頭なら、今どうすべきか、わかるよな?」
 「うるさい!」
とうとう苦しみの限界に達したのか、藤林の利き手がオレを殴り飛ばす。
────意識が飛ぶほどの、パンチだった。
目が覚めたときは、仰向けで倒れているオレがありったけの罵詈雑言をぶつけられている時だった。
 「どうなの!?これでも、まだあたしに脅しをかける勇気はあるって言うの!?」
 「────」
 「この腰抜け!それでも男なの?何か言いなさいよ!」
151だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/13 22:50:36 ID:ljP1jZCL
あぁ、いい女だ。すぐに直情的な行動に走る。そしてそれ故に弱みを握られれば自分の力を振るう。ほんと、馬鹿で、強情な女だ。
 「────うっせーな。妹が汚されたと思ったら、暴力でしか解決しねぇくせに」
 「な、何よ……」
 「図星なんだろう?暴力でしか人の行動を押さえられない。自分の身を捧げて、物事を穏便に済まそうとは考えないのか?
  いや、お前の頭なら考えられる筈だ。でもそうはしない。それは勿論オレと付き合うことを拒否しているから。
  オレを拒否しているから、オレに対してなら平気で暴力を振ることができる。
  そう、お前は気に食わないことに対しては全て力で解決する。お前は、立派な不良学生だ」
 「…何がいいたいのよ」
 「オレは自分の気持ちをもう一度伝えただけなのに、ただ気に入らないというい理由だけで藤林は告白してきた相手を殴った。
  これを学校で言いふらせば、学校全体に広まるだけでなく、妹の耳にも入る。
  自分の大好きな姉がこんなことをしていたなんて……そう妹が考えれば、お前は妹に嫌われる。
  勿論お前は他の不良共に目をつけられ、お前の妹も自然と興味の対象になる。そうなれば、妹が汚されるのなんて、時間の問題だ」
 「……私に、どうして欲しいのよ」
 「簡単だ。オレがお前にあきるまで体を貸せ。シンプルだろ?それにわかりやすい。これ以上の説明はいらないぐらいに」
藤林の表情が曇る。オレは笑わずにはいられなかった。人を屈服させる。自分のいいなりにする。これぞサドの快楽。
オレは今初めて、サディスティックな笑みをいうのを顔に浮かべた。
 「本当に、それだけで涼には何もしないって約束出来るの?……」
 「さぁな。お前次第だ」
藤林は絶望を感じたのか、俯き、すすり泣き始めた。
 「あぁあぁ、さっきまであれだけ威張っていたお前が、女の子らしく泣くんだなあ。
  お前は自分の妹が傷つくのが嫌だから、代わりに自分が傷つく。最高の姉妹愛だ!ははっ!傑作だ!」
心の奥底から湧き上がる高揚感に、自然と声量が大きくなってしまった。
っと、声を大きくして誰かにでもみられたら、この計画が駄目になるじゃねぇか。
 「なぁ、藤林。折角オレとお前、めでたく結ばれたんだ。早速、オレのを咥えてご奉仕しろ」
152だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/13 22:53:01 ID:ljP1jZCL
 「そんな………」
 「さっさとしろよ!大切な妹を汚されたくないんだろ!!」
 「わ、わかったわよ……ちゃんと、するから…………」
妹を守るために、姉が恐怖に抗おうとする。恐怖に身を震わせる。最高だな。
藤林はこれからしようとすることに対しての嫌悪感と、
誰かに見られたらどうしようという緊張感で顔を紅潮させて、目じりに涙を浮かべた。
 「安心しな。この場所なら、誰も来やしねぇよ」
 「…………」
俯いたままの表情のまま、藤林がオレのズボンのベルトに手を伸ばす。
次にジッパーが下ろされる。ぎこちない手つきでズボンが下ろされた。
この後に来る快感を想像して、海綿体に血液が流れる。熱く怒張し始めるオレのモノ。
トランクスをはいていても、その存在をはっきりと確認出来るほどに大きくなっていた。
ようやくトランクスも脱がされて、藤林の目の前に現れるオレのモノ。藤林はソレを見て、身を引いた。
 「ほら、さっさとしろよ。それとも、自分の好きな彼氏にしか出来ないっていうのか?」
 「わかってるわよ……」
少しずつオレのモノに藤林の口が近づく。まず最初に、舌が亀頭に触れた。次に、陰茎の裏側へ舌が絡む。
想像以上の快感に、笑いが止まらなかった。脳内を駆け回る不思議な感覚。
副腎からアドレナリンが全身に回り、心臓の駆動音が耳の中に響く程大きくなる。
そして電流が流れる様な快楽の衝撃が、オレのモノをさらに大きく成長させる。
 「結構…上手いじゃねぇか」
 「…ん……」
舌はそのまま裏側を舐めまわし、ゆっくりと根元まで這いずる。あまりの気持ち良さに、下半身が震え始める。
 「舐めるだけじゃなくて…ちゃんと咥えろよ……」
 「……わかってるわよ。ん、んん…」
根元を舐める舌ごと陰茎を包む様に、藤林の口でオレのモノが覆われる。それと同時に、熱い肉壁に挟まれた感触。
さらなる高圧電流に似た快感の流れが全身を震わせた。
153だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/13 22:55:12 ID:ljP1jZCL
 「あ!……っく!」
あまりの気持ち良さに、軽く射精してしまう。
 「うっ!……」
苦い液体に、吐き気を催す藤林。
 「構うな!続けろ!」
 「…………」
再び、オレへの奉仕を続けさせた。
次に口が前後にゆっくり動きはじめる。ワンストークの動作が終わる度に、積み重なっていく射精感。
口を濯ぐ様な音と共に、徐々に下半身から抜けていく力。
口の前後の動きがどんどんと早くなり、同時に舌の動きが緩慢になってきた。
 「おい、口だけじゃなくて、舌も使え」
 「んん、んん……くちゅ…ちゅ……」
口内の頬がオレのモノを刺激しながら、舌が絡みつく。
意識が飛びそうになる程、射精感が溜まってきた。
高速で亀頭を擦る藤林の舌。
 「さぁ、藤林!オレのを飲み干せ!こぼせば、制服が汚れるぞ!」
 「んんっ!」
藤林の口が根元で止まり、オレの精液を口で受け止める。が、受け止めきれないのか、口から白濁液がこぼれ落ちる。
大きな雫な藤林の顎を伝わず、廊下の床に落ちたが、質量の小さな雫は顎を伝って制服のシャツに染みを作る。
そして、というかやはり精液の味が合わない藤林は顔を背けて、精液を吐き出した。
 「ゲホッ!ゴホッ!…うぇ、ゲホッ……うっ…」
 「あ〜あ、勿体無え。床も汚しやがって」
 「ううぅ……」
藤林は精液を全て吐き出したショックで、そのまま胃の中身まで戻した。
 「あぁあぁ〜、汚ねぇなぁ、もう。まぁ、これからしばらくは、仲良くしようや。藤林。いや、杏」
 「うぅ……」
藤林は、床に伏せて泣きだした。おそらく、堕落してしまった自分に対しての、嫌悪だろう。
この日杏が受けた心の傷は、一生ついて回るだろう。

さて。次は姉を餌にして、妹でも引っ掛けようか。

〜END〜
154'ヽ/ヽ:05/01/13 23:07:45 ID:eO8M6kOt
155名無しさんたよもん:05/01/14 00:17:37 ID:SE1SkUpv
ええと・・・あれだ・・・
二日ぶりに来てみたら、このスレ、伸びまくってんなあ
まあ、とりあえず言いたいことは

陵辱いいよ陵辱

156名無しさんだよもん:05/01/14 01:22:50 ID:87d7GnSc
この板でURL貼り付けても問題のないSSサイトって
ほか兄のところくらいなもんだろうな。
157名無しさんたよもん:05/01/14 01:28:36 ID:SE1SkUpv
靴を脱ぎ、朋也の家にお邪魔する。
朋也は廊下の電気を点け、あたしを誘導してくれた。
「いや、まー、そのあれだ。別に遠慮しなくていいからな」
「わ、わかってるわよ・・・」
朋也は、あたしの顔がこわばっているのに気づいていたようで、そう言ってくれた。

それからあたしは朋也の部屋まで案内される。
「まあ、こんな狭くてなにもない部屋でわりいけどよ、ベッドの上にでも座ってくれ」
「う、うん」
あたしは言われるままに、ボタンを抱っこしながら、ベッドの上に座る。
朋也の方は、あたしに向かい合うようにして、椅子に座る。
しかし恥ずかしくて、あたしは朋也に顔を合わすことができない。
そのせいで視界があっち行ったり、こっち行ったりしていた。
「なぁ、杏」
「・・・な、なに」
「やっぱおまえの隣に座るな」
「え・・・」
朋也は椅子から立ち上がり、こちらへ向かってくる。
「・・・・・・・・・」
あたしは顔を真っ赤にして、俯くしかなかった。
隣では、小さくベッドの軋む音がした。
それと同時に、隣に朋也の姿が見えた。
「ぷひ〜」
ボタンが苦しそうな声を上げる。
緊張のあまり、強く抱きしめすぎていたらしい。
「あっ、ごめん、ボタン」
「なにしてんだよ」
朋也が笑う。
「もう・・・笑わないでよ・・・」
また顔が赤くなったけれど・・・少しだけ、少しだけ胸がすっきりした。
158'ヽ/ヽ:05/01/14 01:46:55 ID:5uyJ/CYH
>>157

神アニメ見れて…
トナカイ見れて…
杏SS見れて…しあわせ。


つーかまた文うまくなってねぇ!?
159名無しさんだよもん:05/01/14 14:03:30 ID:W/YCC5sy
今日は杏とマルキューで待ち合わせだ。
「ところで、マルキューて何だ?喰えるのか?分からない・・」
俺が考えてるときに風子が前から歩いてきた。
「おーい、風子。マルキューって何か知ってるか?」
「風子は、知っています。最近、アフリカの海で新種のヒトデがはっけんされたのです。
 それが、マルキューです。」
「??・・・ヒトデ?ヒトデで待ち合わせ??じゃあ、俺は杏にだまされたのか・・・?」
160名無しさんたよもん:05/01/15 01:09:56 ID:TRmoUz3y
>>だおもん
藤林姉妹が快楽におぼれる展開をよろ
マジ期待してる、頼むよ!
161だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/15 15:06:23 ID:EuEZLusx
2chの葉鍵板がこんなに平和だと思わなかった。某サイトとはえらい違いだ・・・。

>>名無しさんたよもん
がんばります。
162名無しさんたよもん:05/01/15 22:05:08 ID:2/BOnHpj
Σばれてるっ!
163名無しさんたよもん:05/01/16 13:51:14 ID:4GVvuvcI
「杏、おまえ今日さ」
あたしの顔が和らいだのを確認し、朋也がこちらを覗き込んでくる。
けれど逆に、今度は朋也の様子が、ぎこちなくなっていた。
「どうしたのよ、一体?」
あたしは、怪訝に思い、尋ね返す。
朋也はあたしから目を逸らし、口をもごもごさせながら言った。
「今日は九月九日だろ?ほら、あれだ」
「それがどうし…」
あ…
そういえば、今日は。
「朋也、もしかして…」
「ああ」
朋也は照れているのか、ぶっきらぼうにこたえた。
それから少し間をおいて。
「誕生日おめでとう」
164'ヽ/ヽ:05/01/16 17:32:20 ID:TciUG0vG
(ドキドキワクワク…)
165名無しさんだよもん:05/01/17 22:38:20 ID:uqJq2Jvh
初めて書いたSSなんですが、皆さんの意見が聞きたいため、投稿します。
続きものなので、結構長くなるかもですが、よければ読んでやってください。

題名は運命と奇跡です。
166運命と奇跡:05/01/17 22:39:30 ID:uqJq2Jvh
 バタンッ!
 大きな音を立て、玄関の扉を閉める。
 季節は春。冬のなにもない景色を彩るため、桜が咲き、草が生え、心地よい風が来る。
 ふと空を見る。一面灰色の雲が広がる。いまにも雨が降りそうなほど…
「はぁ…」
 ため息をつきながら学校へ歩いていく。
 周りには誰もいない。2時間も遅刻しているのだから。
 家から学校への道、すっかり冬の景色とは変わっている
 長い長い坂道に着く。周りには桜が一面咲き乱れている。しかし、今の俺に、それを楽しむ余裕などなかった。
 坂道を登っていく。誰もいないはずのその坂道に、例外がいた。
「岡崎っ!」
 後ろを振り向き、俺を呼ぶ声。
「なんだ。へタレか。」
「朝からそれはないんじゃないっすかねー!」
 からかっても気分が晴れない。それほど俺はいらだっているのか…
 無言で坂道を登る。横には春原が付いてくる。今は一人でいるほうが気が楽なのに… 「あれ、なんかいつもと違うね。何かあったの?」
 こういう時だけこいつは鋭い。なぜかそれが今の俺には無性に腹が立つ。
「どうだっていいだろ!ほっとけよ!」
 つい怒鳴っていまう。まぁヘタレだからよしとしよう。
「な、なんだよ。まぁ学校で杏に会えば気分も晴れるさ。まったく横でいつもいちゃつかれてる僕の身にもなれってんだ。」
 そう、いろいろあったが、今、俺は杏と付き合っている。彼女の顔でも見れば気分も晴れるか…
 少し、苛立ちがマシになった。考え方ってやつだな。こいつの教わるとは思ってもみなかった。
「親父とちょっと朝から言い合いになってな…」
 そういいながら長い長い坂道を登っていく。
「そうなんだ。ん?あれなんだろ?」
 急に話を変える。こいつは…、でも、学校の前に確かに何かいる。あれは…
167運命と奇跡:05/01/17 22:40:14 ID:uqJq2Jvh
「ボタンか?」
「ぷひっ!」
 元気よく挨拶してくる。いくら俺でも動物に当り散らすわけには行かない。普通に話しかける。
「こんなとこでなにしてるんだ?」
「また、前みたいに杏に会いに着たんじゃないの?」
「そうかもな。」
 そうとわかれば、杏を呼んでくるか…そう思ったとき、何か風を切る音が聞こえた。杏の国語辞典か…春原、がんばれ。まぁあいつのもがく姿でもみて楽しむとするか。
 なんて思っていた。しかし、その期待は裏切られる。
 ドカッ!
「ぐはっ!」
 なぜ、俺に…イテェ…
「おい、岡崎!だいじょ「コラァァ!私のぼたんになにすんのよ!」
 春原の声を遮り、杏が叫びながら走ってくる。その杏からも風を切る音が聞こえる。俺の精神状態がついこう言ってしまう。
「なにすんのは、こっちだ!何考えてんだ!」
「えっ…朋也?」
 杏は吃驚している。まさか俺を他人と間違えたのか!?
「なにが「えっ」だ?まさか俺を他人と間違ってたんじゃないだろうな?」
「えっ、あの、その。ゴメン!朋也!」
 どうやら本当に間違えたらしい。まぁいつもの俺なら許してただろう…しかし、人間いらだってるときはなにするかわかったもんじゃない。
「お前な…俺はお前の彼氏だぞ。なに見間違えて辞書ぶつけてんだよ!」
「岡崎、もうやめろって!」
 春原の声に耳も貸さず、俺は左手に持っていた辞書を思いっきり地面に投げつけた。今俺の中にある怒りをすべてぶつけるように。
「「あっ…」」
 人間なれないことをするもんじゃない。急に冷静になってくるもんだ。
 地面を見る。そこには真っ二つになった辞書。
「いや、その、スマン」
 俺は急いで、謝った。しかし、そこに杏の姿はなかった。
「杏、走って行っちゃったよ。いくら杏でもこんなことしたら怒るよ。どうすんだよ?岡崎。」

 やってしまった。親父ならいいものの、杏とまで喧嘩になっちまった…
168運命と奇跡:05/01/17 22:41:27 ID:uqJq2Jvh
「本屋、本屋っと。」
 ここは商店街。別ににぎわってもいないが、ここは地元の人にとってはかなり役に立つ場所だ。
 親父との喧嘩のことなどすでに忘れ、もう杏と仲直りすることしか考えてなかった。
 なんてことをしてしまったのだろう…自問自答が繰り返されるが、考えても仕方がないと、勝手に結論付ける。
「おっあったあった。」
 すぐに本屋は見つかった。中に入る。外とは違いとても静かな空間。周りにはいろんな本が並び、立ち読みしている人もちらほらいる。クラシックが流れ。なんとも落ち着いた雰囲気だ。
「すみません。国語辞典はどこにありますか?」
「辞書でしたら、あちらのコーナーにございます。」
「ありがとうございます。」
 辞書など生まれてこの方、買ったことがない。
 素直に店員に聞き、すぐさまその場所に向かう。
「同じやつはあるかな………これだな。」
 レジへ行き清算を済ませ、外に出る。
 車のエンジン音、少しうるさく感じる。
 これだけ持って、あやまるのもな…物で許してもらうわけでもないが、なんかプレゼントでも買って行くか。
 そう心に決めた俺は、すぐさまある店に走りはじめた。
169運命と奇跡:05/01/17 22:43:08 ID:uqJq2Jvh
 そのころ
 
 朋也と喧嘩しちゃった。どうしよう…
 今は休み時間、みんなが一定の場所に集まり、楽しそうに会話をしている。とてもうるさい。
 そのせいで、なかなか考えがまとまらない。かなりテンパってるのかも…
 あの時は泣きそうで逃げちゃったけど、やっぱりちゃんともう一度謝ったほうがいいのかな。
 …………
 ………
 ……
 しばらく、考え込む。今思えばなんで逃げたのかもわからない。
 しかし、やっぱり謝りに行こう!そう結論がでる。そうと決まれば!
「ちょっと陽平」
 すぐさま陽平に声をかける。あの時、陽平もいたから、なにか知っているかも知れない。そう思ったからだ。
「ん?」
 間抜けな返事が返ってくる。そんなことは気にせず、要件を済ませる。
「朋也、どこいったの?」
「ああ、杏と仲直りするため、辞書買いに行くって商店街の本屋に行ったよ。岡崎には言うなって言われてるけどまっいいよね」
「そっか。ありがと」
 今は素直にお礼を言う。嬉しかったからだ。それと同時に早く会いたくなった。
 気づけば私は教室の入り口にいた。
「杏!どこ行くの?」
「朋也のところよ!」
 結局僕が何もしなくても、仲直りするんだよね。この二人は…
 なんて、春原の声が聞こえてきた…
170Sakura:05/01/17 22:44:11 ID:uqJq2Jvh
 長い長い坂の上、私は今校門にいる。
 早く朋也に謝らなきゃ!
 走って坂を下る。桜の花びらが私の体に当たる。
「はっ、はっ、はっ、はっ!」
 走る、朋也に会いたい。
 坂を下り終える。向かう先は商店街。
 周りの景色が視界に入っては消える。
「はっ、はっ、はっ、はっ!」
 走る、早く謝りたい。
 灰色の雲から雨が落ちてくる。そんなの関係ない!
 商店街に着く。次の目的地は本屋。
「はっ、はっ、はっ、はっ!」
 走る、早く仲直りして、また並んで歩きたい。
 早く謝って、お昼休みに仲良くお弁当食べたい。

「いたっ!」
 本屋とはまったく違う店から朋也が出てくる。
 早く謝りたかった。
 朋也も走っている。
 私には気づいていない。早く謝りたかった。
 私も走っている。
 信号待ちに引っかかる。なんでこんなときに!早く謝りたかったのに…私のその視線の先で
 朋也が中に舞っている。
 早く謝りたかったのに…
 駆けつけた私の足元で、赤い水溜りを作った朋也がいる…
 周りの人々が騒いでいる。
 でも、私の心は、とても静かなものだった。

 赤い水溜りの中で、銀色の指輪が小さく光を放っていた…

 雨、雨が降っている…
171名無しさんだよもん:05/01/17 22:45:42 ID:uqJq2Jvh
最後間違って、HN入れてしまいました。
とりあえず。ここでいったん区切ります。

なにぶん始めてなもんで、お手柔らかにお願いします。
172だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/17 23:48:42 ID:kwViM+WO
>>171の名無しさん
話のテンポと背景描写が良いです。
ぜひとも続き希望。
173名無しさんだよもん:05/01/17 23:49:59 ID:JUQ+PdC1
>>170
超どしゃぶりである。
信号がかなり長く感じる・・・
時間とともにイライラ感が高鳴る。
そして、

ブチッ

「もういい!あ−ムカツク。雨のガキャめ、シンゴウめぇ」
杏は、いじけて帰ってしまった。
「????」
朋也が困惑し、立ち止まってしまった。
174'ヽ/ヽ:05/01/18 01:36:50 ID:1VfDowUt
>>166-170
いいねいいね。
杏in雨が好き。


思えば…あの過疎スレだったここに、あいつがきて…
それで、一人でずっと頑張ってて…。

くりりんのことかー!?
175名無しさんたよもん:05/01/18 02:20:10 ID:S3WWY7hQ
くりりんいうなw
176名無しさんだよもん:05/01/18 12:23:12 ID:8zndaa/h
>>172
だおもんよ。
早くあの続きを頼む…
杏を調杏…じゃなくて調教して快楽に溺れさせるやつ。
期待しすぎで、もう三日もズボンとトラパン脱いだままなんだ、マジ頼む…
このままじゃ風邪引いてしまうじゃないか…
177名無しさんだよもん:05/01/18 12:33:35 ID:D0tYDA5F




    期 待 し す ぎ で 、 も う 三 日 も 

    ズ ボ ン と ト ラ パ ン 脱 い だ ま ま な ん だ 、 マ ジ 頼 む …

    こ の ま ま じ ゃ 風 邪 引 い て し ま う じ ゃ な い か …




178'ヽ/ヽ:05/01/18 13:24:27 ID:cW130drF
せつないな。
179だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 17:55:32 ID:Zr71Ar/m
マジか。
今日明日には書きあがりそうだから待ってください…。
それにしても、 

家 の 人 に 何 も 言 わ れ て な い ん で す か
180名無しさんだよもん:05/01/18 18:11:28 ID:8zndaa/h
俺のことは今度からぱんつはいてないと呼んでくれっ





あれ?
181だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:25:55 ID:g82Nn1hk
前回からの続き。

藤林の妹を脅しの種にし、姉である杏を彼女にすることに成功して三日。
今日は杏の処女を奪ってやろう。
気の強い奴だ、さそがし楽しいプレイになるだろうな。

放課後、オレは体育館裏に杏を呼び出した。勿論、やるためだ。
「よ、杏」
「……」
「何だよ、可愛げがねえなぁ。挨拶ぐらいしてくれてもいいじゃんかよ。まぁ、いいか……」
オレは前振りを挨拶だけで済まし、早速本題に入ることにした。
「杏。今すぐここでやらせろ」
言うと、表情を一変させ、険しくなる。
「な、何言って!……」
「妹」
「っ!!……」
「変な噂されたくないよなぁ。なんせ、妹が大事なんだもんな。
妹のためなら、何でも出来るよな?」
「………」
黙して、返事をかえさない。まぁいい、無理にさせていただくまでだ。
オレは杏を地面に押し倒し、強引に口付けした。突然の行為に驚き、抵抗する杏。
「んんん!……」
舌を入れ、歯の裏側を刺激したり、お互いの舌を絡めて、ディープキスまでも強制する。
暫く舌を絡めた後、口を離した。
「けほっ……いきなり、しないでよ……息が苦しかったじゃない……」
「んなもん、知るか。お前が素直にオレを受け入れさえすれば、済む問題だろうが」
次に、ブレザーに手をかけ、ボタンを外していく。
制服に覆い隠された杏の肢体を想像するだけで、股間の一物が反応し始めた。
182だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:27:39 ID:g82Nn1hk
「そんな!……本気でこんな場所でするの!もし誰か見られたりでもしたら……」
「したら?何か困ることでもあるのか?それとも見られた方が興奮するのか?」
「そんなわけ……って、嫌ぁ!」
ボタンを外しきり、中のシャツをたくし上げる。杏が抵抗するも、所詮は女の力。押さえ込み、下着に
隠された乳房を視姦し始める。
「へぇ……思ったとおり、いい形してるじゃん」
ブラジャーごと乳を鷲づかみにし、感触を楽しむ。力強く握っても、指の間から乳の脂肪が膨れる。
なんともいい触り心地だ。
「これ以上したら……警察呼ぶわよ……」
「呼んでもかまわんさ。オレはとにかく、お前を食いたいんだ」
「うぅ……」
どんな力にも屈せず、ただ己の欲望を満たそうとするオレのやり方に恐怖を感じたのか、少し怯えた。
オレは杏の腹を一発殴り、そのまま拳でえぐる様に内側へ押し込む。
「どうした?オレを殴り飛ばして、警察を呼んでみろよ?」
「うぅぅ……苦しい…や、やめてよ…」
杏の言葉の反抗に対し、さらに拳を体の肺の方で突き上げる。ついに呻き声をあげ始める。
「まだ文句があるのか?お前はオレの奴隷なんだぞ?素直にオレの言うことを聞け!!」
口に手をあて、嗚咽間にこらえる杏。ようやく杏が静かになり始めた。
「よし、いい子だ」
ブラジャーをたくし上げ、杏の乳にしゃぶりつく。少し勃起した乳首がコリコリして、噛んでみると杏
がいい声を出す。
「痛い!やめて!」
わめく杏の声が、またオレを興奮させる。アドレナリンが体内を駆け巡り、軽度の恍惚状態になった。
今度は左右の乳首を同時に摘み上げる。爪を立てて、これでもかと痛めつける。
「いやあっ……うっ、痛いから……ううっ……お願い……痛いのは、嫌……」
「そうか、乳首を弄られるのがそんなに嫌か。ならこれはどうだ?気持ちいいだろ?」
スカートの中に手を入れ、パンツ越しに陰核に触れる。
183だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:29:59 ID:g82Nn1hk
「ヤダ……それも駄目……」
「けっ…女のくせに、触られたくないのはおかしいだろうが!!」
撫でるように触れる。クリト○スの頭を擦る度に、喘ぎ声をあげる杏。
「あぁ……はぁあ…はうぅっ……」
クリト○スから少し舌の方────膣の辺りにも触れてみると、指に湿り気が付く程濡れていた。
「何だ?お前無理やりやられてるくせに、感じてやがんのか?」
「そ、そんなこと……」
「くく、体は正直だぜ。それでも嘘をつくってか?」
「もう……いや……」
今度はパンツをずりおろし、直接クリト○スに触ってみる。杏の体が、波打つ様にもがく。
「はうっ!!……くはぁ!……」
膣の中に中指を差し込んでみる。肉壁の圧力と絡む熱い下り物の感覚が何とも言えなかった。
「いや……お腹の中に……」
少しづつ指を入れていくと、何か抵抗を感じる。何か膜の様なもの。これは、処女膜か。
「お願い……それだけは……」
「黙れ!!前戯をしてもらっただけマシだろうが!」
まさか本当に処女だったとはな。杏が好きだと言ってる相手にあげてしまったんじゃないかと少し冷や
冷やしたじゃねぇか。まぁいい。この幸運をありがたく頂戴しようじゃないか。
ばたつく杏を押さえ込みながら、腰を動かして一物の先をお○ンコの先に向ける。
「ひ……」
微かな悲鳴が聞こえたが、今のオレにとってはどうでもいことだった。ゆっくり入れる等という生ぬる
いことはせずに、一気に入れてやった。オレのモノを押しつぶさんかの様に、膣が締め付ける。
「ああっくぅ……痛い……イヤ……」
あまりの痛さに、涙を流す。どうせ後からおねだりするほどチ○ポが好きになるだろうに。
「どうだ?気持ち良いか?」
「うるさい……この、けだもの!……絶対、許さないんだから……」
「あ、そ」
腰を引くと、さらに悲鳴を上げる杏。どうやら、冗談抜きで痛いらしい。どうせその痛みが気持ち良い
くせに。その証拠に、おマ○コの中は入れる前より愛液で満たされていた。
184だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:35:43 ID:g82Nn1hk
「なんだ。オレのチ○ポは嫌いじゃなかったのか?お前のおマ○コはオレのチ○コが大好きっておねだ
りしてるぞ?」
「そんなわけ……ない……」
頬が紅潮していた。あきらかに気持ち良いと感じている。処女のくせにここまで感じるとは、とんだス
ケベ女だぜ。
「ほんと、お前変態だな。処女でこんなに感じやがって。お前アレだろ?マゾじゃねえの?いや、絶対
 そうだ」
「そんな……違う!」
「ふん……だったら、最後まで『気持ち良い』って言わないようにでもしてみろ!」
容赦無しに、ピストンの速度を上げる。オレのモノにまとわりつく粘液。徐々に喘ぎ始める杏。
「ん……ぁぅ…ん!……」
「おいどうした!何よがってんだ!?」
収束してくる悦楽感。募る快感。積み重なる恍惚感。
「そんな!……こ、こんなに…変な感じ……来てる……。お腹の方が、熱い……熱いのが、突かれる度
 に、変な感じが!!」
「それだよ!その感覚が『気持ち良い』ってやつさ!」
杏の体を持ち上げ、騎乗位の状態で再び突いたり、引いたり、突いたり、引いたり。
この体位だと……本当に奥まで突けそうだ……。
オレを見下げる杏は、とうとう自制心が快楽に負けたのか、ただ我を忘れて喘いでいた。
「はぁん、んっ……はぁ、はぁ、そんな……こんなやつにこんなことされて、『気持ち良い』だなんて
 ……」
「そうだ!所詮お前はそんな女なんだよ!オレみたいなのに犯されて、喜んでやがる女なんだよ!」
杏の尻をしっかりと掴み、腰を使って突き上げる。今さっき処女でなくなった杏が、快楽に狂う。
185だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:38:35 ID:g82Nn1hk
ひたすら快楽を原動力に腰を動かしているが、そろそろ体力的に限界が近づいてきた。
それと同じく、射精感も限界に近づく。
「あたし……何か、もう駄目……何か、こみ上げてくる……はあぁん、あうぅ…」
「そうか、お前もイクか……オレも…っく!!」
「あん、駄目、変な感じが…ああ、ぁぁぁ!!」」
オレのモノの根元からその先へ、何かの液体が流動する。精液が放出される。
杏の膣内から、○ーメンが漏れ出し、オレの股間へと精液が戻って来た。
真っ白な精液に混じって、破瓜の赤い血が混じる。白に飲み込まれる赤。
これを見て、とうとう杏を奴隷に出来たんだなと再認識した。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
あまりの気持ちよさに力が抜けたのか、恍惚の表情を浮かべ、オレに抱きついてきた。
「どうだ?『気持ち良い』だろ?」
「うん……」
今までオレの前で見せることのなかった笑顔を、初めて見ることが出来た。
「お前、やっぱりかわいいな」
オレもつられて、微笑む。
何はともあれ、これで杏はもうオレのものだ。
姉妹丼っていうのも、いいかもな……。
姉を調教してしまえば、妹なんてたやすいものだ。


〜涼陵辱編に続く〜
186だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/18 23:40:00 ID:g82Nn1hk
とりあえず次回は今月の末ということでお願いします。
187'ヽ/ヽ:05/01/19 00:18:30 ID:78T6dcKh
 'ヽ/ヽ
(((;゚皿゚)))
188名無しさんだよもん:05/01/19 00:39:33 ID:IanAs4Y9
>>186
乙。
189名無しさんだよもん:05/01/19 00:54:29 ID:nZr14h6u
抜いた。
あ、妹の名前は椋な。
続き待ってるぜ。
190'ヽ/ヽ:05/01/19 00:55:17 ID:78T6dcKh
(ところでサッカー部のやつの続きはないのかなぁ…)
191'ヽ/ヽ:05/01/19 10:13:50 ID:kgE4rvoY
(くりりん書き込みずらいだろうなぁ…w)
192'ヽ/ヽ:05/01/20 00:01:47 ID:1ToJA6E7
メール送りました。見てね。
193名無しさんたよもん:05/01/20 01:15:12 ID:xIQ9gdUO
>>192
見たよん
もしかしたらそっち着くまで時間かかるかも
194名無しさんだよもん:05/01/20 01:41:56 ID:RE6po1Gd
以前に運命と奇跡を書いた者です。

>>172さん
感想ありがとうございます。うまくかけてるのか気になってまして。少し救われました。
>>174さん
俺も杏in雨が大好きなんですよ。だから無理やりくっつけてみたんですw

で、全部載せるのやはり結構な量になりそうだったので、HTMLにしてサーバーにUPしました。
http://409.jp/~sakura-2/clannadss/sakura_unmeitokiseki.html
ですので、暇な方読んでくださいな。

それでは。
195194:05/01/20 02:01:44 ID:I5ngfy5B
病院の話なんかは、ぜんぜんわからなくて、全部予想で書いたので
間違ってても笑って見逃してくださいorz
196だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/20 18:24:11 ID:MFwivPMY
>あ、妹の名前は椋な
orz
197名無しさんたよもん:05/01/22 18:10:14 ID:H/X99I+q
パソコンの調子悪いなあ…
できれば今日書きたいんだが…
…くそう
198'ヽ/ヽ:05/01/22 21:00:23 ID:TmI/SUtM
焦らずにゆっくりとSSを書きなさい
199 ◆XNSeX/yuMA :05/01/23 13:15:47 ID:OQbQF23P
描きたい物を描きなさい
200名無しさんだよもん:05/01/23 20:40:25 ID:I5vsBglM
>>199
やだ

200ゲッツ。ターンアンドゲッツ。ダブルゲッツ。
201名無しさんだよもん:05/01/25 22:37:58 ID:SGsdG9OP
ゲッツ
202名無しさんだよもん:05/01/25 22:48:43 ID:NIGsmTKK
春原のことをすぐヘタレヘタレ言うのはSS作家として糞
203名無しさんだよもん:05/01/26 01:07:13 ID:DccXE8bU
>>202
おめーだよ。
204名無しさんたよもん:05/01/26 18:29:59 ID:9MkhqLgJ
そっと、朋也が唇を重ねる。
柔らかい・・・そして確かに感じる朋也の温もり。
「ん・・・」
一度唇をはなし、もう一度重ねる。
そして今度は長めのキスを。

どれくらいたっただろうか。
次にはなしたときは、窓の外はもう日が落ちていた。
唇をはなした朋也の顔は真っ赤だった。きっとあたしも朋也と同じくらい赤いに違いない。
てっきりそれから沈黙が続くものとばかり思っていたが、朋也がいつもの調子で話しかけてきた。
「おまえ、すげえ顔が赤いからな」
「あんただってそうでしょ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
次の瞬間、あたしたちは思わず笑ってしまった。
「似合わねえことなんてするもんじゃねえな」
朋也が腹を抱えながら、笑う。
「もぅ・・・あたしはずっとドキドキしぱなっしだったんだからねっ」
あたしは朋也を睨みつけた。
「いや、まーあれだ。マジで誕生日おめでとう」
「はいはい、ありがと」
さっきまでの緊張はどこへやら、あたしたちはもうすっかりいつも通りだった。
「朝からずっと緊張していたんだが、もう開き直っちまったな」
「あたしも、どっと疲れたわよ」
お互いずっと一日中ヘンだったのだ。もしその姿を傍観できたのなら、とても滑稽に見えたに違いない。
ボタンだけが、このやりとりを見て、喜んでいるようだった。




205名無しさんたよもん:05/01/26 18:32:38 ID:9MkhqLgJ
わり。
マジわり。
内容忘れてしまいますた。
206'ヽ/ヽ:05/01/26 22:45:33 ID:lrY+jzRF
にやにや。


凌辱モノが投下されてる中ほのラブ杏を投下するおまいに乾杯w
杏かわいいよ杏
207名無しさんたよもん:05/01/29 18:07:22 ID:XPt4DCYv
さて…そろそろだおもんの出番ですよ
208名無しさんたよもん:05/01/30 12:25:32 ID:dTKvbH6A
もぐもぐ・・・
あたしは朋也があらかじめ用意してくれていたケーキを、朋也の部屋で食べている。
「うまいか?」
「うん、おいしい」
目先だけを朋也に向けて、こたえる。
「太りそうだな」
「殴るわよ」
「冗談冗談」
もぐもぐ・・・
「そういやさ」
「なに?」
「いや、やっぱ食べ終わってからでいいや」
「そう?」
あたしは首を傾げて、また食べるのを再開する。
もぐもぐ・・・
もぐもぐ・・・
そして最後の一口をすくい上げて、名残惜しむように、口に含む。
「ごちそうさま」
顔を上げ、あたしはお皿をベッドの脇にある机の上に置いた。
「ティッシュいるか?」
朋也がティッシュの箱を指さして言った。
「うん。ありがと」
立ち上がって、ティッシュを一枚取る。
「で、なんなの?」
口の周りを拭きながら、尋ねた。
「ん?あー、どうでもいいことなんだけどな」
「なによ、余計気になるじゃない」
「それ」
朋也があたしを指さす。
209だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/30 16:25:45 ID:r5KY0G/T
   〜涼陵辱編〜


あれから一ヶ月。妹を脅しの種に、杏とは色々なことをした。
杏の処女を奪い、金をせびり、あらゆる事をして羞恥を感じさせた。
そしてとうとう奴隷関係を作ることに成功した(そのくせオレにはタメ口だが)。
あとはオレのベッドテクニックを信じてあの姉妹共を服従させるだけだ。
そうすればウッハウハの人生のスタート。
よし、今日は杏とその妹の椋を連れて商店街へと行くことにしよう。
いい加減、学校でするのに飽きてきたことだしな。
オレは学校の中庭でいつも通りシートを広げてピクニック気分で昼休みを過ごす藤林姉妹に声をかけた。
「おっす、杏」
「あら、あんたじゃない。どう、一緒にお昼ご飯食べない?」
210名無しさんたよもん:05/01/30 16:28:16 ID:dTKvbH6A
「・・・あたしがどうしたの」
「いや、そうじゃなくて」
「ボタン?」
あたしは膝に座っていたボタンを指さした。
「いや、ボタンでもなくてだな」
「なによ、はっきりいいなさいよ」
わかったよ、と朋也は呟いた。
「そのリボン」
「リボン?」
「そう、リボン」
言われてあたしは、自分の髪に結ってある、白いリボンに触れた。
「これがどうしたの」
「んーとな・・・」
朋也は腕を組んで考え込んだあと、言った。
「どうしていつもつけてるのかなって」
こどもっぽく朋也は訊いてきた。
「どうしてって・・・」
反射的に白い天井を見上げる。
それから再び朋也に向き直った。
「・・・ええと、知りたいの?」
「ん、ああ」
「別に大したことじゃないけど、いいの?」
「いいよ」
「そう」
とりあえず、一息する。
「これはあたしが保育園に通ってた時の話だけど」
「ああ」
「そのときの先生にもらったの。それだけよ」

211だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/30 16:28:58 ID:r5KY0G/T
まだここまでしか出来てないです・・・orz
212名無しさんたよもん:05/01/30 16:29:28 ID:dTKvbH6A
だおもんよ。







わりいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!
ごめん!!!!!
まじごめん!!!!!!
213名無しさんたよもん:05/01/30 16:30:59 ID:dTKvbH6A
>>221
前言撤回w
214名無しさんたよもん:05/01/30 16:33:11 ID:dTKvbH6A
>>211
ですたw
215名無しさんたよもん:05/01/30 16:55:08 ID:dTKvbH6A
「そうか。それで?」
「・・・えっと、『それで?』なんて言われても困るんだけど・・・」
「なんでだよ、理由があるだろ?それを今でもつけてる理由が」
「ああ」
素っ頓狂な声を上げて納得する。
「まあ強いて言えば、憧れかしらねぇ?」
「憧れ?」
「うん」
「ふぅん・・・」
聞いても朋也はまだ何かを訝しんでる顔をしていた。
そこであたしはもうひとつ話を振る。
「ええと、あたしね」
「あん、なんだ?」
朋也はすぐに反応して、こちらを向いた。
「信じてくれないかもしれないけど」
「なんだよ、一気に言えよ」
朋也はじれったそうにぼやいた。
「これでも、保育園の時は椋と同じくらいおどおどしてたのよ」
「ぶっ」
朋也は吹いた。
「いやあ、冗談上手いなあ、杏」
「あはは。そうよねぇ〜」
和やかなやりとり。
だがあたしの右手には、国語辞典が握りしめられている。
「・・・マジか?」
後ずさりしながら朋也は訊いてきた。
「当たり前でしょ」
「・・・・・・・・・」
「なによっ。その沈黙はっ!」

216だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/30 18:24:58 ID:r5KY0G/T
あ、レスが来てるw
>>212-214のたよもんさん
お気になさらずに。こんなタイミングで葉鍵板にいるとは思わなかったです。
おもしろいSSを書けるたよもんさんに脱帽です。
エロ書き終えたら純愛書こう・・・。
217'ヽ/ヽ:05/01/30 22:08:06 ID:6EYe3C7n
そうか…杏はおとなしかったのか…ふむ。
それなのに奴隷なのか…ふむ。




純愛と鬼畜のコラボw
218だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 13:18:18 ID:1adcjyPI
とりあえず今から執筆。あぁ、A.C.Eやりたい。
219だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:39:59 ID:CPtn2N7A
前回の続き。

「まぁ、なんとなく」
「あらそう」
……相変わらず冷たいな。ベッドの上ではわめき泣くくせに。
「お姉ちゃん、この人は?」
「んまぁ……彼氏ってことで……」
「え?でもお姉ちゃんの好きな人って、岡崎くんじゃあ……」
ふぅん、杏が本気で好きになってるやつは岡崎って言うのか。
まぁ、今となってはどうでもいいことだな。
「べ、別に椋は気にしなくてもいいの!……」
そうだ。今は俺の奴隷なんだ。
今ふと思ったんだが、
杏のオナニービデオでもネットオークションで売り出せば結構儲かるんじゃないか?
それはそれでおいしいな……。
「初めまして…。藤林椋といいます」
ぺこり、と頭を下げてお辞儀。
姉とは対照的に髪を短く切り揃え、丁寧な口調で礼儀正しい挨拶。
双子だから杏と同い年だろうが、丁寧語で話されると年下に見える。
清純そうに見える笑顔が何ともいえない。あぁ、この子凄く可愛い。
今すぐ取って食いたいほどに。
「あ、こちらこそ」
思わず、こっちまで頭を下げてしまった。
あぁ、姉妹揃って白のニーソックス。ぐっと来るねぇ。
「しかし、美味そうな弁当食べてるだな。
 オレが毎日口にしている食堂のカレーパンとは月とスッポンぐらいに見えてくるぐらいだ」
「なんでしたら、一口いかがですか?」
「マジか」
「はい。お好きなものをどうぞ」
言われるがまま、オレの好きなトンカツがあるのでそれを指差す。
椋がトンカツを箸で掴もうとすると、杏が椋より早くカツをつまみ上げ、
オレの口に手ごとカツを突っ込みやがった。苦しい……。
220だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:44:49 ID:CPtn2N7A
「どう、美味しいでしょ?あたしの得意料理なのよ。よく味わってね」
いいながら、オレに迫る。そして小さな声で囁く。
「椋に触れたら、あんたの男根、二度と使えない様に噛み千切るからね」
カツを直接喉に押し込んできやがった。苦しい。オレは横の茂みに向けて咳き込む。
「あら、咳き込む程美味しかった?」
勝利の笑みにも見える不気味な笑顔。その表情に隠れた殺意。杏の腕っ節を考えると、
本気でオレのモノを噛み千切りえない。杏からは、椋だけは守ろうという信念のオーラすら感じた。
「テメェ───ご主人様に向かって────」
「何?また殴られたいの?それとも、もっと痛いので殴られたい?」
杏は喧嘩腰だ。オレは腰に忍ばせていたナイフを握る。
横でしどろもどろしてどうしていいかわからない椋。
この光景に、周りの生徒が異変を感じて野次馬と化していた。
「ここで喧嘩したけりゃしてもいいぜ──ただし、お前の秘密はここで暴露させてもらう」
「……いつも、そうやって脅すの…」
杏はどこから出したのか、辞書を利き手に構えた。
「ち。客が多いしな。続きは放課後だ」
辞書片手の杏が怖いが、何よりオレの計画が教師に知られるのが一番厄介だ。
騒ぎは最小限に抑えないといけない。だからオレはあっさり引き差がることにした。
まさか杏が武器を持ち出すとは思わなかったが……。
放課後。
例によって旧校舎。
来たのは杏一人。
「……椋は帰ったわよ。それより、なんで椋の前に出てきたの!?椋には何もしない約束でしょう!!」
先ほどの殺気の篭った表情をは変わって、切なる願いでも言うような可愛らしい顔。喧嘩腰には見えな
いな……。昼間と同じく、特に何も持っていない。武器らしきものも。一体どこから辞書が?……。
「知るか。お前はオレのやりたいようにやられる。そしてオレは自分のやりたいようにやる。それだけ
だ」
「そんな───あたしは、その約束のために大切なものをあんたに捧げたのよ!!約束はどうなるのよ!?
それとも、あたしだけじゃあ満足出来ないって言うの!!」
221だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:50:15 ID:CPtn2N7A
「そういうことになるな。少なくとも、お前だけじゃあ満足出来ない時は妹も食う。約束するときにオ
 レはそう言ったはずだ」
「そうは言ったけど……お願い…椋だけは……」
オレはナイフを抜き取り、杏の目の前に銀色の刃を見せ付けた。
「いい加減うるせえぞ。なんならお前の腹んなか掻っ捌いて、妹に見せ付けてやろうか?
 変わり果てたお姉ちゃんの姿に、腰を抜かすぜ。なぁ、お姉ちゃん?」
「い……嫌…殺さないで」
辞書とは比べ物にならない、死に直結する痛みを想像して、杏が怖気つく。
「そうだ。それでいい。お前はオレの奴隷だもんなぁ。ご主人様の言うことをきくのが普通だよな?」
「……うん」
「敬語で喋れ」
「………はい」
とうとう泣きだす。そうだ。そうやって黙って言うことをきけ。さて───
「それでいい。んで、椋はどこにいるんだ?うん?」
「…校舎の正門で、あたしを待ってる……」
「よし、連れてこい。すぐに、だ」
「はい……」
オレに刃向かう気力を失ったのか、力無くして返事。
杏が歩いていく。
もうすぐだ……。姉妹共々陵辱。最高のシナリオじゃないか。AVのタイトルみたいだけどな。
杏が椋を連れてくる。
椋はこれから何をされるのか知らないのか、しどろもどろ。
「あ」
ショートヘアの可愛い子が挨拶。オレの脳内でははこんなやりとりに嫌気がさす程欲望が膨らんでいた。
あぁ、早く侵したい。犯したい。
「あの、昼間はお姉ちゃんがご迷惑をおかけしました…」
「んなまどろっこしい事なんてどうでもいい。さっさと横になれ」
椋の華奢な体を押し倒す。
222だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:51:57 ID:CPtn2N7A
「ちょっと──何するんですか!?」
「決まってんだろうが、性交だよ。なんなら自分の生殖本能に訊いてみな。それとも、お前のマ○コは
 飾りか?」
ブレザー越しに椋の胸に触れる。胸のサイズまで姉とは対照的で、小さかった。
もがく椋。こいつの力は貧弱で、抵抗とも思えないほどだった。
「お姉ちゃん、助けて!!」
「……」
誰もいない方を向いて、何も答えない杏。
「お姉ちゃん!!!」
「おぉおぉ、いい姉妹愛だな。ほんと、普通じゃ考えられないぜ」
「…ごめんね、椋……あたしが、こんなやつにそそのかされたばかりに……」
「そんな……」
「おい、杏。折角だ。お前がこいつの胸を可愛がれ」
「……はい」
「残念だったな。お前のお姉ちゃんはオレの奴隷だ。性欲処理のための道具だ」
「そんな!お姉ちゃんがそんなこと……!」
「ごめんね、椋」
自分の妹に口付けする杏。身内で、信頼を寄せている相手だからか、キャーキャーわめくほどの拒否反
応はなく、椋は杏の行為を甘んじて受ける。が、服の中に手を入れられると大きく反応した。
「ごめんね、椋。ごめん……」
「あ…おねちゃ!そんなこと……はう…」
乳房のマッサージを受けて、火照る椋。やはり女同士だからか、感じるところがよくわかるらしい。
「さて……」
上半身を弄ばれている中、空いた下半身はオレが相手をするか。
椋のショーツを無理やり引き千切り、膣の入り口を眺める。
もうすでにそこからは透明の液体が流れ出していた。
「綺麗だな。姉のガードがあれだけ固いんだろうから、さぞかし中もキツいんだろうな」
「ひ……見ないでください」
「ほら、椋……乳首、コリコリすると、気持ちいいでしょう?」
椋の乳首を指先で弄り回す杏。膣からはさらに下り物があふれ出す。
223だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:55:32 ID:CPtn2N7A
「どれ、これぐらい濡れてりゃ大丈夫だろ。もういいぞ、杏。自分の妹に前戯してやれるなんて凄いぞ
 ……」
「……うん。じゃなくて、はい…」
半脱ぎ状態で、快楽に酔う椋。ようやくこいつの出番だ。
チャックを下げ、勃起するモノを椋に見せ付ける。
「ひぃ……そんなもの、入れるんですか……」
「そうだ。なんならエロゲみたく、『大きいのが入ってきます』って言ってくれてもけっこうだぞ」
椋の体を抱き起こし、椋の性器が杏によく見えるように杏と椋を向かい合わせにした。
「お願いします、それだけは……」
「さっきみたいに、お姉ちゃんに助けてくれとでも叫ぶんだな……そらよ!」
椋の体を持ち上げ、オレの男根をあてがう。そして、椋の体を支えている手の力を緩め、一気に挿入。
「あうっ!!い、いやあぁぁぁぁぁ………い、痛い……お姉ちゃん…」
痛みに悶えながらも、必死に姉に助けを求める。
「………大丈夫よ、椋。痛いのは最初だけだから」
子供を見守る母のように、微笑む杏。
痛みに耐え切れず、涙を流す椋。
膣の中は涙の様にどろどろとしていた。どろどろというよりも、
ぐちゃぐちゃの方が色んな意味で正しいかもな。
今さっき、椋の体はぐちょぐちょにされていたのだから。
「そんな……う、うぅ……痛いよ……」
「クッ!……初めて杏とヤったときみたいだ……逆にオレのが押し潰されそうだぜ……。お前のその初
 々しい反応、好きだ」
椋の体を持ち上げ、ピストン運動を再開する。
椋のナカで亀頭が肉壁を押し広げたり、戻ったり。その繰り返し。
「ぐす……いた、あ…あう………うぅぅ…」
「もうすぐイくからな!初めてで中だししてもらえることを光栄に思うんだな!!」
意識がぼんやりとしていく。ただ腰を動かすことと、息をすることぐらいしか考えられなくなってきた。
「うう……」
「ちったぁ可愛い声で喘いだらどうだ!まぁ、いい……おらよ、ご主人様の熱い精液を下の口で受け止
 めろっ!!」
陰茎が痙攣し、快楽の波が押し寄せる。そして次に射精感。爽快感。
椋のナカからこぼれ、滴り落ちるザーメン。そしてその上に沈む椋の体。
224だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 17:58:20 ID:CPtn2N7A
「はう……終わった……んですか……」
「いや、これからだよ。おい、杏。突っ立ったままで何してる?」
「……自分の大切な妹が、目の前で汚されて…どうせ、
 あんたにはその気持ちはわからないわよね……」
「何ぶつくさ言ってやがる。オレのを掃除しろ」
「……はい」
精液と椋の下り物でびしょ濡れの男根を杏に舐めさせ、綺麗にしてもらった。
床に倒れたまま、ぐったりしている椋に、声をかける。
「明日からは毎日ヤるからな。覚悟してろよ」
杏が様子を伺うが、椋から反応はないようだ。
「所で、杏……」
「何?」
「昼間、よくもやってくれたよな」
「そ、それは!……椋に、触れられたくないと思って……」
「その罰だ。今からオレの家に来い。お前は泊まりだ。椋もだ」
「そんな!!まだ椋は今日が始めてだっていうのに……!」
「聞こえなかったのか?」
「……いいえ」
杏が汚れきった椋を起こし、学校を出た。
空は曇り空。太陽の光も見えない、どんよりとコールタールの様にどす黒い曇り空。
明日は学校が休み。
三人でどこかへ出かけようか。
終わることのない、快楽地獄へ。




CLANNADSS-藤林姉妹陵辱 終
225だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 18:02:46 ID:CPtn2N7A
最後急いだ感が。あと、いらないと思う文がちらほら……。
次回またがんばります。
226名無しさんだよもん:05/01/31 18:02:54 ID:/4B4ZtpX
















…ひとつだけ、ひとつだけ言わせてください。
椋は胸が大きいんだ…
227だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 18:08:46 ID:CPtn2N7A
マジか

すみません orz
ところでサイズいくらかわかります?
228名無しさんだよもん:05/01/31 18:15:21 ID:/4B4ZtpX
わりい。わかんねえ。
公式ファンブックに載ってるんじゃねえ?
229名無しさんだよもん:05/01/31 18:25:29 ID:iJ8rRkW2
藤林杏 誕生日9/9 血液型O 身長160cm 体重46kg BWH:82/56/82
藤林椋 誕生日9/9 血液型O 身長160cm 体重47kg BWH:85/56/83
230だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 18:28:42 ID:CPtn2N7A
CLANNAD初回版についてるガイドブックにはサブキャラのスリーサイズ載ってない。
ビジュアルファンブックにも載ってない。
よって椋の立ち絵から胸は小さいと判断した。

ナース姿でもそんなに大きく見えないんだけどなぁ……。
231だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/01/31 18:31:22 ID:CPtn2N7A
なんか、時間差で書いてる最中に書き込まれてたみたい。

>>229の名無しさんサンクス。
椋の方が大きい……_ト ̄|○
232名無しさんだよもん:05/01/31 19:33:17 ID:vFap8UMk
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!
激しくGJ!
しかしこれで藤林姉妹終わりなのかあ。姉妹と3Pもっと読んでみたかったんだが。
233名無しさんだよもん:05/02/01 00:02:31 ID:5cWG4EaQ
だおもん ◆5jTrVrP7oc殿
ttp://up.nm78.com/data/up064373.zip
234だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/01 01:01:15 ID:32SOnbTP
>>233の名無しさん
すみません、XPのSP2インストしてから以前のバージョンのドキュメントファイル読み込めなくなったんです。
ファイル名からしてソソられるのだが、開けないのが残念…。
XPのバカー。
235だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/01 01:25:25 ID:32SOnbTP
XPのSP2削除して、読みました。
まとめupサンクス。こうして見れば、結構書いたんだな……。
ぺきぴーのSP2またインストし直して寝ます。
236名無しさんたよもん:05/02/01 22:47:12 ID:QmOqUIs6
なあ、アフターで朋也が働きだすのって何月頃だっけ?
237'ヽ/ヽ:05/02/01 23:38:24 ID:A1njYxgc
5月
238'ヽ/ヽ:05/02/01 23:47:03 ID:A1njYxgc
…だったと思う。
239名無しさんだよもん:05/02/02 01:47:56 ID:KQFva1lU
ゴールデンウィークの最終日に引越しだよ。
240名無しさんたよもん:05/02/02 04:58:30 ID:MHaafH2P
>>237-239
dクス
241名無しさんたよもん:05/02/02 17:53:30 ID:EOtRJqnV
「いや、普通信じられないって」
朋也が顔の前で手をぱたぱたさせた。
「・・・話をもどしていいかしらっ!?」
必要以上に声を強めた。
「あ、ああ・・・どうぞ」
「でね、その時の先生が今のあたしみたいな人なの」
「すっげえ怖そうだなぁ」
「これ、投げるわよ」
もちろんそれは右手の中にある、国語辞典。
「俺が悪かったって、な?」
「もぅ・・・続けるわよ」
ついつい許してしまう辺り、あたしは朋也にとことん弱いらしい。
「それで卒園する時にね、あたしも椋もその先生と離れたくないって、泣きじゃくったの。そしたら、これをくれた」
あたしはリボンをほどいて、あの頃の記憶を模索する。
あの時先生はこう言った。
『強く、そして優しくなりなさい、杏ちゃん、椋ちゃん。先生と約束よ』
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
あたしは強く、椋は優しくなれたのかな、先生?
届くはずもない先生に問いかける。
でも、問いかけるだけで・・・それだけで今は十分だった。




242名無しさんたよもん:05/02/02 18:00:52 ID:MHaafH2P
ありえねえ…
全部書き終わったのにフリーズなんてよお…
またやり直しかよお…!
orz
243だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/02 18:45:11 ID:y51hulEs
>>たよもん氏
激しく切ないな。
その気持ちは痛いほどにわかるぜ。
244名無しさんたよもん:05/02/02 18:52:19 ID:MHaafH2P
「あたしね、保育士になりたいの」
「うん」
「あたし、こどもが好きだし、それに…」
あたしはリボンをほどいて、そっとてのひらに広げる。
「このリボンをね、先生に返したい」
「どうして?」
朋也が怪訝そうに尋ねてくる。あたしは朋也に笑い返して続けた。
「自己満足かもしれないけど、それが先生に対しての恩返しだと思うから…」
「そっか…頑張れよ」
「そっか…って、朋也、あんたはどうするのよ」
「………」
朋也は何も言わず、窓の外を遠い目で見ていた。
「朋也…」
だが、これ以上言葉をかけることができなかった。
245名無しさんたよもん:05/02/02 18:55:23 ID:MHaafH2P
だおもん、慰め乙♪
パソコン恐いんで、携帯で打ってる…
笑ってくれい!
246名無しさんたよもん:05/02/02 19:23:55 ID:MHaafH2P
今、朋也は何を思ってるんだろう…
あの顔の裏には一体何が隠されているのだろう…
「杏」
朋也の唇が開いた。
「どうしたの?」
あたしは朋也の横に座り直す。
すると。
朋也があたしをベッドに押し倒し、抱きしめてきた。
「朋也っ、いきなり何するのよっ!」
「なあ…5分だけでいいからこうしていてくれないか?」
大きな腕があたしを包み込む。
安心する。まるでこどもの頃お母さんに抱っこしてもらった時のように。
だからだろうか、あたしは甘えるように朋也の胸に顔を埋めた。
247名無しさんたよもん:05/02/02 19:29:42 ID:MHaafH2P
ぐあ…間違えまくりじゃんかよ…
杏の言葉抜けてるし…
携帯でSS書くもんじゃねえな…
248'ヽ/ヽ:05/02/02 19:49:42 ID:qG/034+N
よくもまぁ携帯でこんな打てるもんだ…。乙でありますっ

杏はやっぱ母性垂れ流しだからなぁ…うん。
249名無しさんだよもん:05/02/02 23:52:06 ID:hJzYR5NP
え? 母乳垂れ流し!?
250だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/03 01:54:29 ID:a+ut742t
携帯ちゃんでこんなに書けるたおもん氏を尊敬します。
トコロデエロッテアルンデスカ?
251名無しさんたよもん:05/02/05 03:00:44 ID:Ogz6uSTy
>>250
いろいろと事情があってな、無い。
252名無しさんたよもん:05/02/05 03:28:27 ID:Ogz6uSTy
「・・・俺な、怖いんだ。このままの自分でいることが」
朋也の心臓の動悸が早い。
それにつられてあたしの胸の鼓動も早くなる。
「おまえには夢がある。俺にはない。それが羨ましくて、そして悔しいんだ」
あたしは黙っていた。
今何か言葉をかけると、朋也が何か音を立てて崩れてしまうような気がしたからだ。
だから今は、朋也の話を、母親のように見守るだけに留めておいた。
「変わらなきゃと思う、親父との関係も解決させなきゃと思う。でもな、俺にはそんな勇気すらないんだ・・・っ」
言葉にならない声を吐く。
いけない。
自暴自棄になる朋也をなだめるように、あたしはふたつのてのひらを、朋也の頬に当てる。
朋也の頬は熱かった。
まるで熱でもあるんじゃないかというほどに。
そして何か熱い液体のような物が手に伝った。
窓から指す夕日の光がそれを反射させている。
そう、涙だ。
泣いているのだ、朋也は。
男の子が実際に目の前でなくことが信じられない・・・あたしはそう思った・・・しかも、朋也が、だ。
あたしは無言で、朋也の涙を、指で拭う。
朋也はその行為を拒もうとしたが、あたしは瞳でそれを制した。
朋也は目をそらし、あとはあたしのされるがままになる。

253名無しさんたよもん:05/02/05 03:50:57 ID:Ogz6uSTy
拭き終わると、朋也はあたしの右手の手首を掴み、軽くキスをする。
「ありがとう」
泣き笑いの朋也。
今拭いたばかりなのに、もう新しい涙が溢れてきている。
もう、仕方ないわねぇ、と胸の奥で呟いた。
そして、あたしは再び朋也の涙を拭き始める。
何度も、何度も。
ボタンも朋也を慰めるように、体をすりすりと寄せていた。
「うわっ、やめろってボタン」
身体を起こし、照れくさそうなやりとりをする、朋也。
だいぶ表情に余裕ができてきたようだ。
そろそろ頃合いか。
すると。
「杏の手は広いな」
ボタンを抱きかかえながら、朋也があたしを見据えて言った。
あたしは自分のてのひらを顔の目の前に広げてみる。
別段大きいとも小さいともあてはまらない。
ごく普通のてのひらだった。
「・・・・・・・・・」
あたしが回答に戸惑っているのに助け船を出すかのように、朋也が言葉を繋げた。
「手自体が大きいとかじゃなくてな」
「え?」
ようやく発した言葉が、とても間抜けたように感じた。
「おまえの手は、どんな人でも包み込めるって意味だよ」
254名無しさんたよもん:05/02/05 04:03:58 ID:Ogz6uSTy
自分で言うのもなんだが、時間帯によって文体が変わるような希ガス
255名無しさんたよもん:05/02/05 17:04:04 ID:Ztjpkge4
朋也は自分の手とあたしの手とを重ねた。
「こうしてさ、おまえの手があると、落ち着くんだ。なんでだろうな」
「それはあたしだって一緒よ」
「そうなのか?」
「うん」
「そっか・・・」
朋也は目を閉じ、何か思い詰めるような表情をした。
唇を噛み、何か自分に言い聞かせているようだった。
そして、ゆっくりと目を開く。
さっきよりもどこか強く、いつもよりもどこか真剣な顔をして。
あたしはドキドキする。
好きな人にもう一度恋をしたような気分だった。
「な、杏」
「え・・・なに」
慌てて思考を切り替える。
「おまえさ、俺といて後悔をしてないか?」
「え?」
あたしは何を言ってるんだという顔をしていたに違いない。
「そ、そんなことあるわけないじゃないっ!」
自然と口調がきつくなる。
「そんなこと・・・言わないでよ」
あたしは目線落として、言った。
「わりぃ」
「謝らないでよ・・・」
256名無しさんたよもん:05/02/05 17:17:37 ID:Ztjpkge4
どんどん声が小さくなる、あたし。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
外からは家に帰る子供たちの声が響く。
すぐあとにはトラックが朋也の家の前を通り過ぎる。
それが合図だとでもいうように、朋也の口が再び開いた。
「・・・じゃあ訊くぞ、杏」
あたしをしっかりと見据える。
「俺な、おまえを幸せにするから、絶対幸せにするからさ」
あたしは息を飲んだ。
次の言葉はわかっていた。
だからあたしも口を開いた。


「あたしと結婚してください」
「俺と結婚しよう」


「うん」
「ああ」

重ねた手をもう一度、離れてしまわないように、直す。
この重ねた手と手の中に、小さな未来が見えるから。


END
257名無しさんたよもん:05/02/05 17:20:55 ID:Ztjpkge4



















いやっほーーーっう!
疲れたぜ、こんちくしょう!w

あ、俺を叩くの禁止な。
小動物は過度なストレスを与えると死んでしまいますから。
258'ヽ/ヽ:05/02/05 20:20:11 ID:+VU15tT10
おつかれ…本当におつかれだよ…。
じんわり胸にきた。信者とか関係無しに。





あとはタイトルですよ!!
259だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/05 23:12:13 ID:xzylCEPN0
たよもん氏乙〜〜〜!
泣けちゃったぜ!やっぱり杏は可愛い。

>時間帯によって文体が変わるような希ガス
ナカーマ(AA略
260名無しさんたよもん:05/02/06 12:35:05 ID:+pLJhuMW0
さて、あからさまなミスを訂正するか・・・
>>73
本当にどこに行くのも決めてないの?→本当にどこに行くか、決めてないの?
>>89
「だって仕方ねえだろ、ボタンは入れないんだし」 →「だって仕方ねえだろ、ボタンは店に入れないんだし」
>>208
「なによ、余計気になるじゃない」 →「なによ、余計気になるじゃない」
「それ」                  「いや、本当にどうでもいいんだが、それが気になってさ」
>>210
反射的に白い天井を見上げる→あたしは記憶を模索し始める。
それから再び朋也に向き直った そうすると、自然と目線が上がってしまった。 
                      あたしは記憶の扉を閉じると、再び朋也に向き直った。
>>215
聞いても朋也はまだ何かを訝しんでる顔をしていた→聞いても朋也はまだ何か腑に落ちない顔をしていた。
>>244
・あたしはリボンをほどいて、そっとてのひらに広げる→あたしはリボンを、そっとてのひらに広げる。
・「そっか…って、朋也、あんたはどうするのよ」→「そっか…って、朋也、あんたはどうするのよ。あんただって頑張らなきゃいけないでしょ?」
>>246
安心する。まるでこどもの頃お母さんに抱っこしてもらった時のように→「・・・少しだけよ」
                                            あたしも腕を朋也の背に回した。
                                            朋也の腕の中は、安心する。まるでこどもの頃お母さんに
                                            抱っこしてもらった時のように

ざっと目を通した感じでこの間違いの椋・・・死にてえ・・・
あと反省すべき点は、冗長になりすぎたところと、イマイチ盛り上がりに欠けるというか・・・見ていて面白くないって事かなあ。
・・・あとがきほど痛い物はないんで、これぐらいにしとこ。
261名無しさんたよもん:05/02/06 12:48:30 ID:+pLJhuMW0
つうわけで。
住人がいないようなので、テストSS書いてみよう。
反論は許さん。文句ある奴はスルーしる。

例によってタイトルは決めておりません。
あと、G'zの設定を真似したやつだし。
262名無しさんたよもん:05/02/06 13:01:51 ID:+pLJhuMW0
体育館。
シューズの音と、ボールのつく音がこだまする。
「はぁ・・・」
深くため息。
わたしはその体育館のバレーコートの中にいる。
今日は球技大会なのだ。
「山本さーん、頑張って!!」
「ひろみー!諦めないでよっ!!」
すぐ脇では、クラスメートの女子が応援をしてくれている。
応援が逆に緊張する。
わたしは気を紛らわすために、スコアボードを見た。
マッチポイント。しかも向こうのクラスが。
つまり、あと1点取られたら、わたしたちのクラスは負け。
もうミスはできない。
わたしはネットを挟んで、サーバーと対峙する。
ドキドキ・・・
ドキドキ・・・
主審がピーッと、笛を鳴らす。
(とんできませんように・・・)
わたしは祈るような気持ちで目をつむった。
と。
「古河さんっ」
「え・・・・・・?」
目を開くと、すぐ真上にはバレーボール。
慌ててわたしはレシーブを組み、サーブレシーブをする。
だけど、ボールはあさっての方向に飛んでいってしまった。
ボールはそのまま隣のコートに落ちる。
・・・ワンタッチボール。
「・・・・・・・・・」
ピーーッ。
そのまま試合終了を告げる笛が鳴り響いた。
263名無しさんたよもん:05/02/06 13:13:08 ID:+pLJhuMW0
「ああ・・・・・・」
どうしよう・・・どうしよう・・・
みんなの視線が痛い。
「ええと・・・ごめんなさいっ」
わたしはみんなに頭を下げて謝る。
一方、クラスの人たちはどう反応してよいのかわからない様子で、お互い肘をつついて、「何か言ってあげなよ」と相談していた。
話し合いの末。
「古河さん、別に気にしないでいいですよ」
軽く咳払いをしながら、委員長が作り笑いをし、言った。
私の方が年上だからなのだろうか、敬語を使って。
「本当に、すみません・・・」
もう一度、謝る。
みんなの困った顔に、とてもいたたまれなく感じた。

中庭。
「はぁ・・・・・・」
ため息まじりに、ひとりでお昼ご飯を食べ始める。
手の中には三色パン。
もぐもぐ・・・
もぐもぐ・・・
学校でひとりでご飯を食べることになれてきたとはいえ、やっぱり寂しいことには変わりはない。
パンも味気なく感じる。
「・・・朋也くん」
無意識に朋也くんの名前を呼んでいた。
はっとして、わたしは顔をぷるぷると横に振る。
264名無しさんたよもん:05/02/06 13:22:20 ID:+pLJhuMW0
・・・ダメです。
・・・朋也くんにばかり甘えてちゃダメです。
・・・強くならなきゃ、ダメです。
自分にそう言い聞かせる。
わたしは両方のてのひらで、頬をぱんぱんと叩いた。
通行人がわたしに、奇異な視線をぶつけていた。
恥ずかしいけど、気にしないことにする。
くしゃくしゃと、パンの袋を丸めて、わたしは立ち上がる。
クラスの応援に行かなきゃ。
例え疎外されているのだとしても、やっぱり・・・友だちが頑張っているのを放ってはおけない。
「ええと・・・・・・」
わたしは球技大会のプログラムを、鞄から取り出し、見る。
ええと・・・今の時刻は・・・。
わたしは中庭にある、時計を見る。
1時13分。
もう一度、プログラムに目を通す。
今は丁度、グランドでサッカーが行われている。
プログラムを閉じて、鞄の中にしまう。
行こう。
意を決して、わたしはサッカーグランドまで駆けだした。
265'ヽ/ヽ:05/02/06 13:32:16 ID:H4FLbHgI0
>>260
まとめの方も訂正完了。長期にわたる連載お疲れ様でした。
名無しさんたよもん先生の次回作にご期待くださいってもう始まってるやんw
266名無しさんたよもん:05/02/06 13:34:16 ID:+pLJhuMW0
放課後。
朋也くんが門の前でわたしを待っていてくれていた。
「朋也くんっ」
わたしは駆け足で近づく。
途中で転びそうになったが、なんとか体を持ちこたえる。
「待っていてくれたんですか?」
「ああ。渚、いっしょに帰ろうか」
「はいっ」
わたしは息を切らしながら、こたえた。

帰り道、わたしは朋也くんと手をつないだ。
「えへへ・・・」
照れ笑い。
朋也くんも、照れくさそうな顔をしていた。
「ところでさ、今日はどうだったんだ?」
しっかりと手を握りながら、朋也くんは訊いてきた。
「ええと・・・」
言葉に詰まる。
朋也くんもその様子で察したようだ。
「・・・だめだったのか?」
こくりと頷く。
今日のあのゲームを思い出して、思わず朋也くんに謝ってしまいそうになった。
「そっか・・・」
朋也くんは、なんだか申し訳なさそうな顔をした。
ふう、と一息ついて。
「なあ、渚」
「はい、なんですか?」
267名無しさんたよもん:05/02/06 14:17:09 ID:+pLJhuMW0
「学校、つらくないか?」
「大丈夫です」
大丈夫ですと、何度も心の中で反すうさせた。
「そっか・・・強いな、渚は」
「そんなことないです。わたしは全然強くなんて、ないです」
聞くと、朋也くんが、どこか寂しげに笑う。
何か言いたそうだった。
「どうかしましたか、朋也くん?」
朋也くんは首を横に振った。
「いや、なんでもない。それより、帰っていっしょに夕飯の準備をしようぜ」
朋也くんは努めていつも通りに振る舞う。
だからわたしも、いつものように接する。
「そうですね。あ、でも何を作りましょう?帰ってからいっしょに、スーパーに行きませんか?」
「今行けばいいだろ」
「ダメです。寄り道は校則違反ですから」
「いいだろ、それくらい?」
「ダメです」
朋也くんは困った顔をする。
「はいはい、わかったよ。じゃあ、今すぐ帰ってから、いこうぜ」
朋也くんが仕方なそうに了承した。
「それじゃあ、早く帰りましょう」
「そうだな」
わたしたちは再び歩みを始める。
ふたつぶんの影を、大切に並べて。

END
268名無しさんたよもん:05/02/06 14:17:51 ID:+pLJhuMW0
話の趣旨がわからんが、テスト終了。
269'ヽ/ヽ:05/02/09 14:22:03 ID:RMCRkHgO0
…暇だ。
即興でSSでも書いてみるか…。
270名無しさんだよもん:05/02/09 18:20:01 ID:0OD01kNW0
晒しage
271名無しさんたよもん:05/02/09 18:57:17 ID:tLiHWkJsO
>>270
おまえは俺を怒らせた
272てすと:05/02/10 15:01:11 ID:lhHoCOJX0
「帰ったぞー」

あいつが帰宅を告げる声。
あたしは、笑っておかえりなさいと言う。

「パパーおかえりー」

一緒に留守番をしていたこの家のお姫様も、あたしのマネをする。

「汐ぉぉぉ!会いたかったぞーっ!!」
「パパー」
「汐ーっ!」

玄関で抱き合う親子二人。

…まったく、毎日仕事から帰ってくる度にそんな事して、よく飽きないわね…。

「おう杏。汐の面倒見ててくれてありがとな」
「ん。好きでやってる事だから、別にいいわよこれくらい」

最近、あたしはよく朋也の家に来ている。
朋也が汐ちゃんを引き取ってから、どうしても汐ちゃんが一人で留守番する事が多くなった。
今までは自営業の渚の両親が汐ちゃんの面倒を見ていたから。
朋也の帰宅は仕事上、7時以降になることが多い。
だからあたしは、幼稚園が終わった後汐ちゃんと一緒に帰り、夕食を準備して朋也の帰りを待つようになった。
独身の女が、コブ付きの男の所に入り浸る事に、両親はあまりいい顔をしなかった。
それでも、この複雑な家庭環境を説明すると、しぶしぶながらも了承してくれた。
273ぽてと:05/02/10 15:02:30 ID:lhHoCOJX0
…でもホントは。
あたしがこうして汐ちゃんの面倒をみてあげて、ご飯を作ってあげてるのは。

「じゃああたしはそろそろ帰るわね」
「飯ぐらい食っていかないのか?」
「せんせーいっしょにごはんたべよ?」
「ん〜…じゃあお言葉に甘えて」

こうやって、一緒に食卓を囲んで、家族の気分を味わいたいから。
今はまだ借り物の幸せ。
でもいつか、本当の家族になれたら…。
でも、汐ちゃんのお母さんになりたいっていうより…朋也のお嫁さんよね…。
って事は当然夫婦としての営みなんかもしなきゃいけないわけで…っ
だ、だめよっ汐ちゃんが側で寝てるのにっ

「お〜い杏、どうした?」

はっ!

「な、なんでもないわよっ」
「せんせい、おかおまっかだよ?」

…この妄想癖は、ホントどうにかしないといけないわね。
心の中で、渚にも謝っておく。
274むずかしいにはは:05/02/10 15:03:25 ID:lhHoCOJX0

「じ、じゃああたしはこれで帰るわね!」
「おう。洗いものまでまかせて悪いな」
「せんせい、またあした」
「はいまた明日。早く寝るのよ?」
「はーい」

家に帰り、明日の仕度をして布団に入る。
眠る前には、あの親子を想う。
この前の休みに行った水族館で、撮った写真の中の朋也は優しすぎる顔で。
「すっかりお父さん、って顔ね…」
写真にちょん、とキスをする。

渚、安心して。
朋也と汐ちゃんはあたしがしっかり面倒見るからね!
あんたの代わりにはなれないけど…
あたしらしく、さりげなく、力強く、お母さんやってみせるから!
275名無しさんたよもん:05/02/10 19:00:36 ID:6t8IQV8EO
うむ。
にゃりご苦労であった。
よし、早速読ませてもらうぞ。
………
……

もう読んだやつだーっ!w
276だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/12 14:51:42 ID:fL8zmxT60
久しぶりに来ましたら、色々とupされていた様で。
277名無しさんだよもん:05/02/13 19:12:50 ID:jP86XdQE0
初SS投下。
山なし、落ちなし、萌えなしの駄文でしかも無謀にも続きます。
タイトルは『Before』
昔の智代の話です。
278名無しさんだよもん:05/02/13 19:17:51 ID:jP86XdQE0
 既に家とも思えない建物から抜け出すと、私は、ひとり、町へと向かう。
 何の気なしに辺りをうろつく。特に目的があるわけではなかった。
 私のそばを通り過ぎる、人、人、人、車、猫、ごみ、風の音。
 気づけば、月は私の真上に上り、淡く光を照らしていた。
 真夜中。
 辺りは静まり返り、風の音だけが耳に残り、やがて消えていく。
 何も、ない。
 私が認識する世界には何もいなくなった。
 ゆえに訪れれる静寂と安息。
 この時間が好きだった。
 この世界だけを望んでいた。
 家にいると息苦しさしか感じない。
 だから、独りになりたかった。
 何も考えることのない、空っぽの世界が欲しかった。

「おい」
 不意にかかったその声に、私はここへ引き戻される。
 いつの間にか、二人の男が私の行く手をふさいでいた。
 どうやら呼びかけられたのは私のようで、さらに奴らは私に何かを言っていたようだったが、どうでもよかった。
 こんな真夜中に、一人きりの女性に男どもが声をかける理由は一つしかない。
 だから、適当にあしらっておきたかったのだが、向こうはそうも簡単には、行かせてくれない様だった。
 二人のうちの一方が、私の襟元をつかみ、顔を近づける。凄みを効かせて私を脅す。
 他方は、私の体を上から下まで値をつけるように視線を移す。
 どうでもいいと思ったが、どうして私の邪魔をするのだろう。
 私はただ、独りになりたいだけなのに。
 ……。
 奴らにとっては知らないが、私にとっては一瞬の内に、二人の男は崩れ落ちた。
 結局、私は、最も単純で最も早い解決方法を選んでしまった。
 騒ぎを聞きつけたやつらの仲間か知らないが、新手がすぐさま駆けつける。
 そこに、私の求めていた静寂もなければ、安息もない。ただ、ただ、独りになりきれなかった私がいた。
 残ったものは、殴った所為か少し赤く腫れた手の甲。
 そして、今までどうしようもないと思って溜め込んでいた感情やら何やらを、力に変え、ぶつけた時に手に入れた、清々しいまでの快感だった。
279『Before』:05/02/13 19:21:26 ID:jP86XdQE0
 その日から、私は獲物を狩るために夜の街へと向かった。
 家にいても、他人の様な人たちとのすれ違いと裏切りしかない。
 そして、その現実を認めてもどうすることもできない自分が嫌だった。
 だが、ひとたび町へと繰り出せば、どうだろうか。
 その感情の捌け口を見つけては、とたんに消えうせてしまう。
 いや、もとよりこの感情は、私の中から無尽蔵にあふれ出てくるものだから、すぐさま解消しなければ、消化不良を起こしてしまう。
 楽しかった。
 今までは、独りの世界に浸ることで忘れるしかなかった感情をどうにかできることを知ってから、毎日その行為に溺れた。
 それは、物を壊すという快楽行為だった。
 窓ガラスを割るが如く、巨石を海へ放り投げるが如く、蚊を叩き潰すが如く、誰かを傷つける。
 それは、快感に他ならなかった。
 同時に壊れたものに対して僅かながらの罪悪感と虚無感が付きまとう。
 だから、私は、世間から『不良』と呼ばれる奴らだけを狙った。
 概して人様に迷惑をかける彼らを傷つけても外の連中は騒がなかった。
 また、彼らは、しぶとく、なかなかに壊れなかった。
 そして、彼らの世界でのルールが、力であったことは、何より私にとって都合が好かったのだ。
 
 
280『Before』:05/02/13 19:23:57 ID:jP86XdQE0
 皆が寝静まる深夜、私はベットからそっと起き上がる。
 最近は、昼間から町に居ると逃げ出す輩が多くなったから、やつらが姿を現すまではおとなしくしている。
 誰にも気づかれぬよう家を出る。と言っても、私以外には一人しか居ないのだけれど。
「ねえちゃん?」
 失敗した。
 気づかれたことに対してでなく、こいつに呼びかけられて私が立ち止まってしまったことに。
「どこに、行くの?」
 私は答えない。答えたくなかった。
 震えているのに、怯えているのに、私に話しかけようとするこの鷹文をどうにかしたかった。
 けれど動けなかった。
「い、いえに……、いてよ。だって、だって──」
「子供は寝る時間だ」
 何とか吐き出せたその言葉の後に、家を飛び出した。
 鷹文の声を聴きたくなかった。あの後に続く言葉を知りたくなかった。
 胸の中に何かがこみ上げてくる。
 嫌な気分だ。
 色にたとえると黒か灰色で、もやどころか粗く塗りつぶされるようだった。
 この気分をどうにかしたかった。そう思うとすぐにコンビニの前で座り込む五人組を見つける。丁度いい。
 もはや、「人様の迷惑だ」などの言葉は必要なかった。
「邪魔だ」
 これで十分だった。
 五人組のうち四人は私を睨み、残りの一人、中心に居た男が立ち上がった。
「迷惑だったか?そうか、そうかもな。悪かった。それに五月蝿かったかもな」
 ……。
 ……………。
281『Before』:05/02/13 19:25:51 ID:jP86XdQE0
 こいつは今なんと言ったのだろう。あまりに予想だにしなかった反応で呆気に取られてしまった。
「ほら、行こうぜ」
そういって、その男、立ち位置からしてリーダーらしき男が、仲間を促していく。
 私の前から一人、一人と獲物が離れていく。その男の言葉に従って。
 いや、まだ仲間のうちの一人が私を睨み続けている。
――――いた。
 すぐさま私もその男を身ら見返し、口元で笑みを浮かべてやる。
『お前は、かかってこないのか?』と。
「……っ!」
 動揺した。そいつは肩を力ませ、拳を握り、近づいてくる。
――――ああ、よかった。こいつは、やる気だ。
 私は、瞬時にその男のわき腹に蹴りを放つ姿をイメージする。
既にそいつとの距離は一メートル弱。まだ、早い。
 そいつは、拳を振り上げ、腹の底まで吸い上げた息を吐き出す。
「テメェ!!」
 その声が発せられる刹那、私は、その十分に膨らんだ腹に渾身の蹴りを放つ。
 一瞬。一撃。一呼吸。
 そして、鈍い感触。と同時に骨のきしむ音。
 だが、その音は私に拳を向けた者からではなかった。当然、私でもない。
 先程のリーダーらしき男からだった。
 私と仲間との間に入って、正面から拳を、背中に蹴りを食らっていた。
「か、和人!?」
 誰かが言ったその名が、どうやらリーダーらしき男の名前のようだった。
 ほかの仲間が駆け寄ろうとするのを、和人と呼ばれる青年は手で制す。
 そして、振り返っては私の肩に手を置いた。出なければ、今にも崩れ落ちていきそうなほど弱弱しかった。
「お、おめぇ、アレだろ? サカガミ、だろ? 噂、聞いて、るぜ」
 そうして、私に、笑顔を向けた。
「俺は、和人。宮沢和人だ」
 本当は、痛くて仕方がないのだろう。
 当然だ、私の蹴りがまともに入ったのだからな。
 それでも、それでも、無理して笑顔を向ける様は、実に滑稽だった。
 いつの間にか、嫌な気分はどこかに行ってしまった。
282『Before』:05/02/13 19:28:01 ID:jP86XdQE0
 不良らくしくない不良。それが、宮沢和人の第一印象だった。
 あの日から、宮沢は、私に話しかけてくるようになった。
「よう、智代」
 町を徘徊する私を決まってそう呼び止める。
 名乗った覚えはないはずなのに。
 けれど、私は相手にせず、そのまま歩き出す。
 そんな私の後について、宮沢は話し始める。
 私に飽きることなく、怯えることなく、憎むこともないままに。
 仲間内での面白い話、バイトの話し、そして、妹の話。
 私と同じく、夜の町をうろつく男が、何を妹などと、とも思ったが、宮沢はうれしそうにその一つ一つを語る。
 ただ、私に笑顔を向けて。
 
 掴み切れなかった。霧がかっていた。私にとって宮沢和人はそうだった。
 特別喧嘩が強いわけでもなく、金を持っているわけでもないのに、あいつの周りには、いつも仲間が居た。
 仲間なんか必要ない、と思って、家庭から、学校から、社会から爪弾きにされた者たちが集まるこの夜の町で。
 そんな宮沢が、私に話しかける時は決まって一人だった。
 宮沢の仲間とはよくモメたから、宮沢なりに私に気を使っているのだろう。
 奴らは、私の標的だった。
 いつも宮沢が仲裁しては、場を興ざめにさせていた。
 それでも、宮沢は私の標的にはならなかった。
 それは、本当に久しぶりに、何年振りかもしれない笑顔を向けられたからかもしれない。
 その笑顔に途惑っているのか、それとも心地よいと思っているのかは分からない。
 例え蹴り倒しても、こいつは私を笑って許してしまう予感があったからかもしれない。
 
 詰まる所、私は宮沢和人が苦手だった。
283『Before』:05/02/13 19:30:57 ID:jP86XdQE0
「ねえちゃん」
 まただ。また立ち止まってしまった。
 夜の町へ出かけようとするたびに呼び止められる。
「家に、いてよ。」
 必ず、そんなことを言う。
 だが鷹文と二人、家にいてどうするのか。
 そんなことをしても意味がないことなど、とっくに分かっているだろうに。
 そう――――
「互いに他人であることを確認するだけだろう。顔をあわせず、話をすることなどもないこの家で、一緒にいてどうする?」
「……」
 無言。
 沈黙、しかし訪れる静寂に安息などあるはずもなかった。
 私が鷹文にできることは、突き放す、殴り倒す、それと後ひとつしかない。
 だから、また家を飛び出した。後ろなど振り向かずに。
 これは、逃げ出した、のだろうか。鷹文に対して。
 それとも、逃げているのは、現実を認めず、絵空事ばかりを求める鷹文の方なのか。
 はたまたその両方か。
 自分でも、よく分からず、柄にもなく気になった。
 が、答えを出す前に思考が停止した。
 いつの間にか、奴らに囲まれていのだ。
 

――――おかしい。どこか、妙だった。
 そう思い始めたのは、今日で三度目の襲撃を片付けた後からだ。
 既にこの町で私を恐れる奴らのほうが多くなってしまった。
 にもかかわらず、今日は私に挑みかかってくる奴らが後を絶たない。
 そのお陰で先程考えていたことも、嫌な気分も吹き飛んでしまった。
 いつもと違う。いや、こちらとしては大歓迎だ。
 しかし不可解なのは気に入らない。

 
 
284『Before』:05/02/13 19:33:13 ID:jP86XdQE0
「よう。」
 あらかた片付けると宮沢が居た。
「悪趣味だな。ずっと見てたのか」
 でなければ、タイミングが良すぎる登場だった。
「間違えて巻き添えくらいそうだったしな。それに智代余裕そうだし」
「危なくなっても助けなど要らない。私は、お前がいても殴っていたかもな」
 本心だった。
 殴り倒せるかどうかは分からなかったが。
「悲しい事言ってくれるな。でも、しばらくは大人しくした方が良さそうだぜ」
 そういって、急に宮沢は真顔になった。
 
 ―――サカガミを倒した奴が、この町を占める――――
 どうやら、そんな噂が飛び回っているらしい。
 酷く馬鹿馬鹿しかった。
 奴らを標的にしていたはずの私が、いつの間にか奴らの標的になっているのだから。
 だが、都合がいい。
「楽しくなるな」
 本心だった。
「馬鹿。お前だけじゃない。身内や友達まで危険な目にあうかもしれねーんだぞ」
 珍しくも宮沢が声を荒げた。
 そういえば、こいつが真剣な顔をするのは初めて見た。
 それどころか、まともに会話をするのさえ、今が初めてじゃないのか。
 だから、思わずこんなことを聞いたのかもしれない。
「宮沢、お前もか?」
「智代は、そう思ってくれるのか?」
 すぐさま、即答。
「思わない」
 これも、本心だった。
「とにかく、しばらくは大人しく家にいたほうがいいって」
「私は、独りだ。お前も、誰も、関係ない!」

 そしてこれも、本当のことだ。
285名無しさんだよもん:05/02/13 19:34:42 ID:jP86XdQE0
とりあえずここまでです。
やっぱ無駄に長いな。
286名無しさんだよもん:05/02/13 22:44:28 ID:NjVfJVXw0
つ光見守る坂道で
287名無しさんだよもん:05/02/13 23:29:28 ID:AOcc9OU50
おもすれー
288名無しさんたよもん:05/02/14 00:42:38 ID:4By807swO
>>286
なんか、むかついた
人が頑張ってんのに水さすな。

んじゃ、続き頑張れ。
289名無しさんだよもん:05/02/14 01:17:12 ID:/K8ZG4V70
290だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/14 02:03:43 ID:QD2fmtWt0
>>285
神かとオモタ。
智代の一人語りが良かったです。背景とか、設定とかも。
続きがんばってください。
291名無しさんたよもん:05/02/15 03:23:28 ID:P3l+9bZv0
うむ。
日付が変わったが、敢えて書かせてもらうぞ。
いろいろと、妄想しつつ。

292名無しさんたよもん:05/02/15 03:34:45 ID:P3l+9bZv0
冬から春への季節の変わり目。
学校から帰宅し、俺は白い息を吐きながら、古河パンの敷地をまたぐ。
(しかし、相変わらず、寒いのな)
両手を顔の前に持ってきて、はあ〜っと、息をかけながら手を温める。
「あら、朋也さん、おかえりなさい」
「あ、はい、帰りました」
パンの整理をしていた、早苗さんが俺の存在に気づき、挨拶をしてくれた。
相変わらず、パンは大量にあまり、店内は閑散としていた。
「今日もまた随分と余りましたね・・・」
俺はパンを覗き込み、言った。
「ええ、そうですね・・・」
早苗さんは、悲しそうな顔をしていた。
「今日は、新しいパンを作ったんですけどね・・・」
「新しいパン?」
「ええ」
それが原因とは口が裂けても言えない。
「名付けて、バレンタインパンです」
「・・・・・・・・・」
心なしか、一瞬風が吹いたような気がした。
「バレンタインパン、ですか?」
「はいっ」
「朋也さんも、おひとつどうぞ」
「え?え〜と・・・」

293名無しさんたよもん:05/02/15 03:40:51 ID:P3l+9bZv0
どうする。
俺は自問自答する。
「・・・・・・・・・」
もらうだけ、もらっておくか・・・
「では、ひとつだけ」
「何個でもいいんですよ」
「いえ、ひとつでいいです」
俺はバレインタインチョコとやらを手に取る。
見た目は普通の、丸いパンだ。
しかし俺の本能が、危険を察知している。
「そういえば、早苗さん」
俺は話を逸らすよう、努めた。
「なんですか?」
早苗さんは、にこにこしながら言った。
どうやら、早く食べてもらって感想を聞きたいらしい。
「渚は、部屋ですか?」
「渚、ですか?」
「はい」
早苗さんは、はにかんだ表情で答えた。
「ええ、部屋にいますよ」
「そうですか」
俺は逃げるように、部屋へ足を向けた。
と。
「朋也さん」
俺は早苗さんに呼び止められた。

294名無しさんたよもん:05/02/15 03:55:39 ID:P3l+9bZv0
「はい」
俺は振り向く。
「渚は、今熱が上がっているんです」
「え・・・」
嫌な予感がした。
胸が締め付けられるような気がした。
最近は少しずつだが、体調を取り戻していたというのに。
ここにきて、また発熱なんて・・・
「ちょっと、様子を見てきますっ!」
俺はパンをぎゅっと握りしめ、部屋へ向かった。

「渚っ!」
俺は戸を開け、転がり込むように部屋へ入った。
「あ、朋也くん・・・」
渚がゆっくりとこちらに顔を向けた。
「大丈夫か?」
俺は渚の横に座り込む。
「はい。大丈夫です・・・」
「本当かよ・・・」
不安でたまらない。
「おしぼり、変えようか?」
「あ、すみません、お願いします・・・」
俺は新しいおしぼりを水で湿らせて、もう一度渚の額にのせてやる。
295名無しさんたよもん:05/02/15 04:06:36 ID:P3l+9bZv0
「・・・気持ちいいです」
渚は安心するような顔で、言った。
「そりゃ、よかった」
顔が赤い。
呼吸する頻度も速い。
俺の方はというと、焦っていた。
どうして、こんなことに・・・・・・
「朋也くん」
「ん、どうした」
「わたしの机の上にある、包みを持ってきてください」
俺は渚の机の上に振り向く。
そこには、不器用に飾り付けられた、包みがひとつ。
立ち上がり、俺はそれを手に取る。
「これか?」
渚はわずかに頷いた。
「えへへ・・・バレンタイン・・・チョコです」
そこに放置してあるパンを見、もう一度この包みを見る。
こいつ、もしかして・・・
「・・・やっぱりおまえ、アホな子だよ・・・」
俺は、渚の隣に座り直す。
「こんなもんつくらなくていいのに・・・」
「初めて・・・ですから」
「なにが?」

296名無しさんたよもん:05/02/15 04:18:53 ID:P3l+9bZv0
「初めて、チョコを作りたいと思いましたから・・・」
「・・・・・・・・・」
俺は言葉が出ない。
「お父さんお母さんに無理言って、作ってしまいました・・・」
えへへと笑う。
それがなぜか切なくて。
「アホ・・・」
俺はそれしか言えなかった。
包装をとき、中にはひとつの箱が現れる。
箱を開くと、そこにはだんごの顔をしたチョコが4つ。
大きさがどれもバラバラで、統一感がない。
「一番大きいのが、お父さんで・・・その次が朋也くん・・・そして、お母さん、わたしの順です・・・」
「ああ、そういうことかよ・・・」
この4つが、俺たちを表してるんだな・・・
だんご大家族、か・・・
「・・・でも、全然大家族じゃないですけどね・・・」
「そうだな」
俺はだんごである自分を取り出して、口に含む。
「しょっぱい・・・でも・・・甘い・・・」
口に何か、入ってくる、でも気にしない。
「朋也くん、なんで泣いてるんですか?」
渚が心配そうな顔をしている。
そこで自分が泣いていたことに気づいた。
「いや、嬉しかったから・・・マジで嬉しかったから・・・」
しょっぱいのは泣いていたからだったのか・・・と今さらになってわかる。

297名無しさんたよもん:05/02/15 04:35:08 ID:P3l+9bZv0
涙を拭い、俺は渚を見据えた。
「ありがとう」
ひとつひとつの言葉を噛みしめるようにゆっくりと。
「じゃあさ、病気直ったら、俺が今度はお返しするからな」
「・・・本当ですか?」
「ああ、本当だ」
「・・・楽しみにしてます」
渚は眠たそうだった。
それでも、俺の話を聞いてくれている。
「だから、まずは熱を直そうな」
「・・・はい」
「ほら、寝ていいぞ」
「・・・はい・・・」
俺が布団を掛け直すと同時に、渚の瞼も落ちる。
すーすーと静かに寝息を立てて。
俺は、渚の頭を軽く撫でて、部屋を後にした。
初めてのバレンタインチョコを持って。

END
298'ヽ/ヽ:05/02/15 09:27:53 ID:jd1fNLAZ0
むぅ…なぜこんな和むんだ…。
要研究だな。
299だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/16 00:08:31 ID:Ud7je1Yq0
>たよもん氏
和む。渚が素直に可愛いと思った。
300名無しさんだよもん:05/02/24 22:56:51 ID:IvuX2GTAO
見事に誰もいなくなったな
301名無しさんだよもん:05/02/25 00:10:08 ID:507O1g2yO
まだいますけど…
というより、だれも書いてくれないだけかと
302名無しさんだよもん:05/02/25 00:59:41 ID:507O1g2yO
あとひとつ、なぜ人が来なくなったかかと言うと、
誰もageて尚且つ頻繁にSSを書かないからでしょうかね
東鳩2SSスレが伸びるのは(発売直後とはいえ)
そういう傾向があるからだと思います
303名無しさんだよもん:05/02/26 01:17:11 ID:hFkw+DZ80
杏のえろっちい(調教系)SSをよろしくおながいします
うまいへたは問いませぬ
ただ、エロけば、官能的ならおkです
シクヨロ!!
304'ヽ/ヽ:05/02/26 01:24:09 ID:TTRME3OoO
つうか別にTH2と比べんでもいいと思うが。
sageでだな、細々と、それでいてまったりとやるのもいいんじゃねぇのか。強要はせんが。
変なの寄り付いても困るからな、落ちない程度に沈ませといてくれ。
書きたいときに書くからよ。


調教はな、だおもんに頼んでくれ。
根っからのフェミニストと近所でも評判の俺には書けん。
305だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/26 12:47:15 ID:6+aPSoBe0
ここまで自分の事で騒がれるのは嬉しいんですが...。
話終わったのにどうしよう。アンケートでも取ってみますか。
杏の調教系SSを私に書いて欲しい方。手を上げてください。
306名無しさんたよもん:05/02/26 13:10:34 ID:3aX7W4s/O
ノシ
307名無しさんだよもん:05/02/26 15:05:55 ID:hFkw+DZ80
ノシ

よろしくおながいします
308だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/02/26 17:49:16 ID:ASpkv5Y+0
たよもんと名無しからレスキテル━
二人も読みたい方がいるだけでもう十分です。
藤林姉妹陵辱編の続きで書きますね。
ただし、来月中で。
309'ヽ/ヽ:05/02/26 21:24:14 ID:TTRME3OoO
えろいの書ける人はホント尊敬する。
涙流しながら俺も読むよ>凌辱
310だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/07 21:02:20 ID:2FdhzB7F0
執筆開始。
311名無しさんたよもん:05/03/08 00:48:38 ID:CDsusamhO
頑張れ〜♪
応援してるからなっ!!
312名無しさんだよもん:05/03/08 00:53:53 ID:KTYvrmrA0

あたしはまだ、失くしたものを捜し歩いている。





朋也と喧嘩をした。
きっかけは本当に些細な事。
ちょっとした事からの口喧嘩。確か、お弁当のおかずの量とか…そんな感じだったと思う。
もちろん喧嘩なんて今まで何度もしてきた。
直情的な二人だったから、付き合い始めてからも言い争いは絶えなかった。
でも、一日経てばすっかり普通に戻っている―そんな関係だった。
結局のところ、それだけ相性がいいという事なんだろう。
けれど今回は何か違った。
お互いに謝りもせず、目も合わせずに数日が過ぎていく。
あたしも何度か仲直りを試みたけど、何度も機会を逃してしまってズルズルと…。
それなのにいつまでたっても、自分から謝りに来ようともしない朋也に腹が立った。
あたしも意地になって、朋也が謝りに来るまでは絶対に許してあげないなんて思ってた。
だけどあたしは今まで甘えてただけなんだと、後になって気づいた。
朋也の優しさと、彼女であるという立場に。
もし後悔するのを事前にわかる事ができれば、あたしはきっと形振り構わず朋也に謝りに行っていたと思う。
313名無しさんだよもん:05/03/08 00:55:03 ID:KTYvrmrA0

ある日曜日の昼下がり。
あたしは特にやる事も無く、ベットに横になって天井を眺めていた。
「そういえば…朋也と最後に遊んだのって、いつだったっけ…?」
たった2週間なのに、なんだかやたら長い間会ってないような気さえする。
まぁそれだけ朋也と一緒にいた時間が多かったという事だろう。
「…結局、好きなのよね…」
誰に言うでもなく、一人ごちる。

あたしは朋也の事が好きだ。これだけは誰にも負けない自信がある。
こうやって喧嘩していても、朋也が謝りさえすればすぐにだって仲直りできるだろう。
いや…できれば早く仲直りしたい。
喧嘩する前のように、二人で腕を組んで商店街を回りたい。
笑いあって、馬鹿話して、一緒にいたい。
朋也に触れたい。抱きたい。抱いてほしい。
―そういえば…2週間もシてないのよね…。
「…って昼間っから何考えてんのよ…」
鳴り響いた電話のベルで我に返り、ベッドから起き上がる。
ボサボサの髪をかき上げながら、電話のある廊下へと向かった。
314名無しさんだよもん:05/03/08 00:56:03 ID:KTYvrmrA0
「はい藤林です」
「あ、あの、同じ学校の岡崎と言う者ですけど杏さんはいらっしゃいますか?」
朋也だった。
「なっ…あんたなんでウチの電話番号知ってんのよっ!」
大方、二年の時の連絡網でも見たんだろうけど。
「えっ…き、杏か!?」
「大体なんでウチにかけてくんのよ!親とか出たらどうする気!?」
「知るかよっ!大体他に連絡のつけようがねぇだろ!」
ごもっとも。
「な、何よ…何か用なの!?」
「用が無いのにかける程暇じゃねぇよ」
「一々うるさいわねぇ…で、何?」
「……ちょっと、お前に言いたい事があってな」
「言いたい、事?」
正直、ドキっとした。
朋也の声がやけに真剣だったから。
「今からどっかで会えるか?こういう事は直接会って話すべきだしな」
「別にいいけど…」
「それじゃあ、30分後にあの野原でどうだ?」
「あの、って…あたしがボタン拾ったところ?」
ちなみにキス未遂の場所でもある。
「おう、そこだ」
「ん、わかった。それじゃ後でね」

受話器を置く。
「もう朋也ったら…やっと謝る気になったのね♪」
間違いない。仲直りしたいから謝りたい、伝えたい事とはきっとその事だ。
これでやっと元通りに戻れるのかと思うと、自然と顔がにやけてくる。
逸る気持ちを抑え、身支度をする事にした。
仲直りした後は、そのままどこかへ遊びに行こう。
久しぶりに一緒に過ごせる休日だ。めいっぱいオシャレをしよう。
「そういえばこの前買ったばかりのキャミがあったわよね…」
315名無しさんだよもん:05/03/08 00:58:30 ID:KTYvrmrA0



ドタドタドタッ!!


「お姉ちゃん…、そんなに急いでどこに行くの?」
「ちょっと散歩よっ」
「…そんな格好で?」
「別にいいでしょっ!じゃ行ってくるわねっ!」
「お、お姉ちゃん…っ」
―まずい、完璧に遅刻だ。
30分後に待ち合わせなのに、服選びだけで30分かかってしまった。
「…あぁもうあたしったら、馬鹿馬鹿…っ!!」
車庫からスクーターを引っ張り出し、エンジンの温めもそこそこにシートに跨る。
アクセルを全開にして家を飛び出した。
学校に行くときよりも早く愛車を走らせる。
交差点を真っ直ぐ抜け朋也のもとへと急ぐ。


「…はぁ…はぁ……ま、待ったぁ?」
「一時間は待ったぞ」
「ご…ごめん…っ」
「お前息切れすぎな」
スクーターを適当なところに停めて走ってきたので、正直バテた。
へろへろになりながらも朋也の元へと向かう。
「ほら、飲んで落ち着け」
朋也が手に持っていた缶コーヒーを差し出す。
「…ありがと」
あたしは缶に残っていた分を全て一気に飲み干した。
316名無しさんだよもん:05/03/08 00:59:35 ID:KTYvrmrA0

「…全部飲んでいいとは言ってないんだけどな」
「…あ、ごめん。つい…」
とりあえず素直に謝っておく。
「別にいいよ。そーゆー奴だって知ってて付き合ってたんだからな」
棘のある言い方。
いつもの口の悪さとは違う、冷たい口調。
「ちょっと…何よその言い方…」
「……」
無言。
「何よ…黙らないでよ…」
おかしい、何か違う。
こんなハズじゃなかった。
照れて恥ずかしそうに、朋也が何か言おうとして、あたしはそれをちょっと怒ってるフリをして聞いてて…
朋也が仲直りしよう、って謝ったらあたしも笑顔で許してあげて…
そしたらあたしは朋也に抱きついて、二人で笑いあって、手を繋いで帰る…。
…そんな未来が来ると確信していたのに…新しい始まりを感じていたのに…。
「ねぇ朋也ってば!」
重い雰囲気を振り払おうと、朋也に呼びかける。
目を逸らす朋也の仕草が、言いようの無い行きずまりを感じさせる。
嫌な予感。
317名無しさんだよもん:05/03/08 01:00:48 ID:KTYvrmrA0
「…わりぃ」
「な…何いきなり謝ってんのよ…」
―やめてよ…聞きたくない…っ!
―あたしはこんな話を聞く為に来たんじゃないわよ…っ!
―朋也…っ!!



「…別れようぜ」



耳をふさいで、目を閉じる。
あぁ、聞こえない。何も分からない。
…これ以上…聞きたくない。
朋也は、まだ何か言っている。
これ以上朋也の言葉を聴くのが耐えられなくて…
逃げるようにしてあたしはその場から走り去った。
…朋也は、追ってこなかった。
318'ヽ/ヽ:05/03/08 01:03:19 ID:KTYvrmrA0

←to be continued...
319名無しさんたよもん:05/03/08 02:02:26 ID:CDsusamhO
ぎゃははは!!
これか、これなのな、俺のおかげでSSネタが出来たっつうのわ。
ははは。
氏ねw
320名無しさんだよもん:05/03/08 03:01:49 ID:wpjmhYtg0
まぁ、その、なんだ。
とりあえず待ち合わせへの移動だけに30分くらいかかるくせに
服選びだけでそっくりその時間を消費するのはどーかと思うっつーか普通に頭悪すぎだと思うぞ。
321名無しさんだよもん:05/03/08 08:08:24 ID:hSCy12xU0
まあ、杏だしな
322'ヽ/ヽ:05/03/08 11:45:20 ID:KTYvrmrA0
だがそれがいい。
323だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/08 15:34:19 ID:FYrooGji0
>>312-317
読んでてビクーリした。シーンがあると期待してしまった。SSは普通にGJ。
続きで杏がブチギレして逆レイープするシーンキボン。

>たよもん氏
おちつこうぜ。

俺のSSはもう数日かかるかも。キノウカコウトオモッタラネチャッタ
324だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/09 00:38:58 ID:JuavzR5e0
今SS書いてるがCLANNADじゃなくて、単なる調教モノの官能小説になりそう。
なんていうか、作者のオナニーになりそう。
とりあえずがんばる。
325'ヽ/ヽ:05/03/09 00:58:26 ID:2+Ib6wSjO
俺はえろくないからえろいのが書けんのだ。
経験はちゃんとあるからさ、わからないわけじゃないのよ。マジで。
ただ文にするのってすげぇむつかしい。
官能小説最高。
326だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/09 01:18:51 ID:JuavzR5e0
とりあえず今夜の執筆分を貼り付けていきます。
327だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/09 01:23:01 ID:JuavzR5e0
十月。木の葉が赤い色に染まり、肌寒くなり始める季節。
藤林姉妹の奴隷化に成功して、二年。
学校を卒業した後、オレは家を出、家から遠く離れた町外れにある廃屋に盗み入ってそこを自分の家にした。
藤林姉妹にも家出することを命じ、今は三人で暮らしている。昼は日雇いのアルバイトを探し、夜は二人を調教する。
そんな毎日。

藤林姉妹の両親はおそらく警察に娘が家出したことを通報しただろう。
オレの両親も同じく、オレの事を捜しているかもしれない。
警察もバカではない。いつかはこの廃屋にやってくるかもしれない。
オレが家にいて何か重い病気で倒れた時、かけつけた救急隊員がキズだらけの杏と椋を見れば不審に思われるだろう。
もしそうなればオレの人生は刑務所で終るだろう。
仮に刑務所から仮釈放やらで出たとしても、杏と椋に会える確率は低いだろう。
あの二人がマゾヒストでオレの行為に毎日喜んでいたとしても、オレが出所出来ると聞いても迎えには来ないだろう。
酷いことをしたことには変わりはないのだから。
328だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/09 01:25:18 ID:JuavzR5e0
この廃屋を選んだのは理由がある。
地下室があるのだ。
この建物をどういったモノだったのかは知らないが、ざっと車十台程なら停められる広さはある。
オレはこの地下室を改造して二人の調教部屋とし、普段はここで生活をさせている。
今夜は椋の尻の穴を開発する。今日のために大事に置いておいたのだ。
たっぷり楽しませてもらうさ。
329だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/09 01:27:14 ID:JuavzR5e0
これにて本日分終了。モノローグだけ……。
明日もぜひとも書きたいな……。
330'ヽ/ヽ:05/03/09 02:34:13 ID:2+Ib6wSjO
お尻は…お尻はやめてぇッ!
331名無しさんたよもん:05/03/10 01:08:47 ID:xQmeQVyu0
続きマダー チンチン
332317の続き:05/03/10 13:14:18 ID:xCU29gVa0

―俺たち、友達のままでいればよかったんだよな…。

駅の裏側の、細い路地を抜ける。

―椋には悪いことしたと思ってるけど…。

歩き慣れたこの道を通りながら、あたしは朋也に言われた事を思い返していた。

―でも合わないもんな、俺ら。すれ違ってばっかでさ…。

あたしだけだったのだろうか?
どんなに離れてても心は通じ合っていると思っていたのは。

―友達に戻れば、もうお互い苦しんだり嫌な思いしたりしなくてすむしな…。

…そうね、あいつの言うとおりかもね。
友達だった頃は、こんな嫌な思いしたりしなかったし…。

―だからな、俺たち友達同士に戻ろうぜ。昔みたいに、馬鹿やって笑いあってた…。

でも、友達のままだったら知らなかったことだっていっぱいある…。
朋也のお母さんの事。お父さんとの関係。休日の過ごし方。
寝起きだと二重になるってこと。お風呂に入れば右腕から洗うってこと。
朋也の手の大きさ。抱き心地。朋也の…温もり。
全部、付き合って初めて知ったことだ。
それは…とても幸せで、楽しくて、優しくて…大切なもの。
そう。辛いことや苦しいことだけじゃない。
それなのに……どうして…っ。
333名無しさんだよもん:05/03/10 13:16:01 ID:xCU29gVa0

充ても無くふらふらと歩いて、気づいた時には夜も更けていた。
家に帰り、椋や両親の声を無視して部屋へと向かう。
電気なんてつける気にもなれない。カーテンまで歩く気力も無い。
膝を抱えて、ベッドの横に座り込んだ。
…数時間前、あたしは服選びに没頭していた。
時間を忘れるぐらい夢中になって、楽しい事ばかり考えて…。
それは、なんて滑稽な光景だったんだろう。
朋也の気持ちはとっくに離れていたっていうのに…。
「あは…あはは……」
すごく笑える。
「あはははは…っ」
何も知らずにはしゃいでた自分に腹が立つ。
「…ホンット、馬鹿みたいよねあたしっ!」
机を殴りつける。
その衝撃で机の上に置いてある写真立てが床に落ちた。
喧嘩する直前の休みのデートで、朋也に買ってもらったやつだ。
その中には幸せそうに腕を組んでる男女が写ってた。…男の方はちょっと照れてそっぽ向いてるけど。
「何よ…、こんな物…っ!」
もうどうにでもなれと、あたしはそれを床に叩きつけた。
朋也との繋がりの一つが粉々に砕けた。
「…お姉ちゃんどうしたの?なんかすごい音したけど…」
叩きつけた音を聞きつけて、椋が部屋の扉を開けた。
あたしは座ったまま目線だけを向ける。
「これって……お姉ちゃんっ!」
「…なによ」
床に落ちている破片を拾い上げてあたしに詰め寄る。
「これ…朋也くんからもらった物だよね?この前すごい嬉しそうに見せてくれたから覚えてるよ」
「……」
「大事な物なんじゃないの?どうしてこんな事…」
「そうだったわよ。でも、あたしにはもう必要が無いものだから…」
334名無しさんだよもん:05/03/10 13:17:04 ID:xCU29gVa0
「…お姉ちゃん…何があったの?今日朋也くんと会ってきたんだよね…?」
「…あんたには黙ってるわけにいかないわよね…」
ゆっくりと全部話した。
話してる内に涙が溢れてきた。
泣きながら話した。
椋は黙って聞いていた。
「…それで、お姉ちゃんは何も言わないで帰ってきたの?」
事の顛末を話し終わると、椋はそう聞いてきた。
「だって言えるわけが無いじゃない…。あんなはっきりと言われたら、何を言ってもムダよ…」
そう言い捨てて窓の方を見る。
遠くに見える街の明かりが眩しくて、窓から目をそらした。
「お姉ちゃんはそれでいいの?納得したの?」
「するしかないじゃない…。もう終わっちゃったんだから」
「本気で言ってる?」
「そうよ…。あたしはもう朋也の事なんて忘れるのっ!」

パンッ

右頬が熱い。少し遅れて鋭い痛み。
目の前には涙を浮かべてあたしを睨んでる椋がいた。
「お姉ちゃんの気持ちはそんなものだったの…?私から奪いまでした朋也くんの事、そんなすぐ忘れれるの?」
「椋…」
「だとしたら…身を引くんじゃなかったって、そう思っちゃうよ…」
ぽろぽろと涙を溢しながら椋が言う。
335名無しさんだよもん:05/03/10 13:18:55 ID:xCU29gVa0
「…もう一度聞くよ?」
「お姉ちゃんは、朋也くんと別れること納得したの?もう朋也くんなんか好きじゃないの?」
「あ…あたしは…」
椋の顔を見た。
真っ直ぐあたしを見据えている。
「あたしは…ッ!」
この気持ちだけは、やっぱり消せない…。
「朋也と…別れ…たくないよぉっ!」
「大好きだから…忘れられるわけない…っ!」
「悪い部分は直すから…っ!」
「だから嫌わないでよ…離れたくないよぉ…!朋也ぁ…っ!」
叫ぶように、吐き出すように自分の想いを放つ。
椋はあたしの頭を包み込むようにかき抱いて、優しく髪を撫でてくれた。
「だったら…それをちゃんと朋也くんに伝えなきゃダメだと思うよ?」
あたしを抱きとめながら諭すように言う。
「伝えないまま離れて、また元の友達同士みたいに戻れると思う?」
「諦めるのは、自分の気持ちをちゃんと言ってからでも遅くは無いと思うよ」
336名無しさんだよもん:05/03/10 13:20:07 ID:xCU29gVa0
―あぁ、小さいなと思った。
今の椋に対して今のあたしは。
結局成長してないんだ…あたし。
椋は朋也と付き合って…別れを乗り越えて強くなった。
もしかしたら、朋也はいつまでも成長しないで甘えてばかりのあたしが嫌になったのかもしれない。
「みっともないくらいに形振り構わず好きって言えたら、きっとどんな結果だって納得できるよ」
「…これは経験者からのアドバイスだよ?」
えへへ、と苦笑いをする椋。
「…ありがとね、椋」
顔を上げる。
「あたし、頑張る。最後まで足掻いてやるわ」
手の甲で目を擦り涙を拭く。
「別れるの取り消すからやめてくれって言うくらい好きって言ってやるんだから…」
「うん…それでこそ私のお姉ちゃんだよ」



明日、朝起きたらすぐに朋也に会いに行こう。
そして伝えよう。あたしの想い。

―このままじゃ終われない。終わらせない。
337名無しさんだよもん:05/03/10 18:57:30 ID:bdo9EH+h0
なんか、まんま336までの文がクラナドSS祭りに投稿されてるのハケーン。
本人による投稿かどうかが気になる。
338名無しさんたよもん:05/03/10 19:15:17 ID:xyIyFXS0O
あーそういや、にゃり、SS祭りに参加しようとか言ってたなあ…
339'ヽ/ヽ:05/03/10 20:42:16 ID:5xj9AtkoO
(見てるやついたのか…チクショウ!)
340だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 00:27:04 ID:Y/hLyAD20
ごめ・・・なんか、体力的にしんどい・・・。
とりあえず今から書く。昨日はしんどくて寝てた・・・。
341だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 00:35:06 ID:Y/hLyAD20
SS祭りって何ですか!?
342名無しさんたよもん:05/03/11 01:00:23 ID:tsSzkyqA0
>>だおもん
建前:あー、無理すんなよ、体調だけはしっかり整えておけや。
本音:無理してでも書け、な?

いや、冗談だけどw

SS祭りは俺もよくはしらね。
まあ、そういう祭りがweb上であるってこった(おそらくねw)。
343だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 02:32:34 ID:c7uT20hG0
コンクリートに囲まれた二人の生活空間、地下室。
周りには友人に頼んでネットで取り寄せてもらった調教器具の数々。
手枷、足枷、数種類の鞭。そして二人に使うことを許した就寝用のベッド。
そこのベッドで、二人は横になっていた。ポロシャツ一枚だけを着た姿で。
「おい、起きろ。お楽しみの時間だ」
「…はい。おはようございます、ご主人様」
二人は体を起こし、オレに挨拶した。椋の表情は至って普通だが、杏の表情は檻の
中で牙を燻らせる虎の様だった。
「今は夜だから正しくはこんばんはだがな…まぁいい。今夜は椋、お前がオレの相
手だ」
344だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 02:34:02 ID:c7uT20hG0
「はい。よろしくお願いします」
檻の鍵を開ける。幼さの残る顔たち、髪に結った白いリボン、引っ込み思案な性格
。会ったときからほとんどかわっていない椋。その椋も今となってはオレに忠誠心
を抱き、オレに全てを捧げ、オレの全てを受け入れ、オレに全てを任せた身になっ
たのだ。いつしか杏にもそうなってもらいたいものだが…。
椋が出ていくのを杏は心配そうな目で見ていた。
日に日に変わっていく自分の妹を心配して。そう。オレに絶対服従の姿勢を見せる
椋が、自分を慕ってくれる椋の姿から離れていくことを。
「何なりと、お申し付けください」
ひざまずき、オレに命令を乞う。目には一切の曇りはない。本心からの、オレへの
奉仕だ。
345だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 02:36:34 ID:c7uT20hG0
今夜の執筆分です。明日はレポートせねば……。
346'ヽ/ヽ:05/03/11 02:54:18 ID:lvv1CytjO
俺の下半身が風邪を引く前に書いてくれ。
347だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 13:56:44 ID:QeuyccBy0
レポート止め。明日にしてSS書こう。
こんなに期待してくれてる人がいるみたいだし。
でも下着ぐらい着ろよ。
348だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:17:29 ID:+CC6RRqH0
かんせー。ウエーイ。
それでは貼っていきます。
349だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:24:05 ID:+CC6RRqH0
「まぁ、慌てるな。雰囲気を盛り上げるために、音楽でも流そうじゃねぇか」
殺伐とした風景の中にある、ラジカセにCDをセットし、スイッチを入れた。
ラジカセのスピーカーからチェンバロの旋律が流れる。
「クラシックはいい。何か神聖な空気を作りだしてくれる。神聖な行為のBGMに相応しい。
 そう思わねぇか?」
「はい。私もそう思います」
オレの言葉一つに対しても、誠実に受け答えする椋。なんていい子なんだ。
それに対して杏と言ったら、オレの行為を喜んでいるにも関わらず、
心の奥底でいまだにオレに反抗している。クソ……いつかはオレにひざまずかせてやる。
とにかく、今夜は椋を楽しむことにしよう。
「次は服を着替えろ。着替えが済んだら、調教台にのぼって四つんばいになれ」
「はい。ご主人様」
椋にメイド服を渡した。椋が着替えている間に、オレは調教の準備をすることにする。
調教台というのはオレが勝手につけたあだ名なんだが、ようは手術台だ。実はこれは、
もともとここにあったものである。理由は知らん。
着替えを終えた椋が尻をこちらに向け、四つんばいになった。
白いハイソックスをガーターで止め、首にはアクセサリーの首輪、白いエプロン。
現実離れした衣装姿に、好きなAV女優と姿が重なった。
調教台に麻縄をくくりつけ、椋の四肢とそれぞれを結ぶ。
これで椋の自由は呼吸と排泄程度になったわけだ。
杏の睨む視線を感じながら、椋の体を視姦する。
350だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:26:58 ID:+CC6RRqH0
清楚なうなじ、服の上からでもカップのわかる豊満な胸、綺麗にくびれた腰のライン、
小さくてかわいいお尻、淫靡な雰囲気の漂う太もも。
初めて目にしたときは頭の良さそうなお嬢様タイプだと思ってた女が、
こうして見ればただの女じゃねぇか。やはり所詮は女だな。
性交するために、育ってるものだな。
「ご主人様、私の体は……いかがなものでしょうか?」
「あぁ。眺めるだけでも楽しめるほど、お前の体は良いぞ」
「はい。ありがとうございます」
椋の後ろに回り、尻に触ってみる。小さな喘ぎ声が椋の口から漏れる。
なかなか敏感になってきたじゃねぇか……。
手の平で円を描くように撫でながら、マ○コとア○ル周辺を舌で舐め回す。
椋の秘所から徐々に粘液が流れ始めると共にボリュームの上がる喘ぎ声。
「はぁ…ごしゅじんさまぁ……。胸も触ってください…お願いします」
「駄目だ。お前は胸を触られるのが好きだと知ってるが、今日はそっちじゃない。
 そう言ったはずだぞ」
「はい……でも…」
「口答えするのか?」
「いえ、そんなつもりでは……」
「黙れ」
直径二センチのビニルパイプを、ローションも何も塗らずにア○ルへと入るところ
まで一気にぶち込んだ。突然の異物に苦痛のうめき声を上げた。
「いたい…痛いです!うぅぅ……お許しを、うぅ…裂けてしまいます…」
「痛い?そりゃそうだ。痛くない調教なんて無いだろう。そんな当たり前のことも
 わからないのか?」
351だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:29:52 ID:+CC6RRqH0
さらにパイプのケツをグイグイ中の方へ押し込むようにして刺激する。
わめき泣きながらも、下の口からは熱いものが流れ出ていた。
「痛いくせに気持ち良いのか?」
「うぅ…。き…気持ち……いいです。痛くて苦しいのに……私は感じています…」
腰を振り、オレの男根を欲する椋。自分の後ろに立つオレに何かを求める視線を送りながら、
息を荒くしていた。
「おいおい。まだ始まったばかりだろうが。パイプ突っ込んで、
 自分のをぶち込んでオレが満足すると思うか?違うだろう?」
「は…はい……」
「さて次は、と………」
さすがに椋にも気持ちよくなってもらった方がいいか…。
主従関係のバランスを保つためにもな。
胸は触らないと宣言しておきながら、奇襲で鷲づかみしてみる。
ごわごわした服であるにも関わらず、服の上から乳首が立っているのがわかった。
乳首に触れただけで、椋は体を痙攣させて軽くイっていた。
「ひゃう!あぁぅう……き、気持ちいいです……。乳首、気持ちいいです!」
「あぁそうだろう。気持ち良いだろう」
片手の指を三本、マ○コの中に徐々に入れていく。
三本の指をあちこちに動かしながら、膣をめちゃくちゃにかき回す。
「膣ぁ!なかがヘンになりそうですっ!気持ち良すぎて、狂いそうですぅ!
 ぁぅぅ、ご主人様ぁ!」
「あぁそうだろうな!なら、狂っちまいな!」
「椋!」
発狂寸前のところで、突然の姉の声で我に返った椋。秘所から漏れる愛液が止んだ。
352だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:33:07 ID:+CC6RRqH0
「なんだ、杏!邪魔すんじゃねぇ!」
「うるさい!これ以上あたしの椋にヘンなことを仕込まないで!」
この期に及んで妹を救おうと調教の邪魔をしやがる。
「椋、考えてよ!このまま毎日こんなやつに犯されるなんて嫌でしょう!?ねぇ!」
檻にしがみつき、殺気をむき出しにして吼える杏。
椋の視線は姉に向けられていたが、目の中には一切の輝きをもっていなかった。
「おい、椋。言ってやれよ」
「……はい。お姉ちゃん、私は好きでご主人様に虐めて頂いているんです。だから、
 じゃましないで」
淡々と、ごく当たり前の様に話す。
「そんな……椋は、そいつに洗脳されてるのよ!そんな変態に体弄ばれて、
 あんたはそれで喜んでるっていうの!?」
予想に反した返答に戸惑う。その表情を見て、椋は楽しんでいた。
「お姉ちゃんこそ、この素晴らしさがわからないの?
 そんなのだから岡崎君にも振り向いてもらえないんじゃない?」
「り……椋……」
自分の信頼する妹に心を抉られ、放心状態になる杏。
顔からは生気さえ感じられなくなる程に。
「目の前で自分の妹が快楽に狂う姿でも、見てるんだな」
調教台の高さを下げ、オレの腰の位置まで落とす。
光を失った椋の目がオレに期待の視線を送る。
オレのモノが、椋の心を破壊しろと命令している様に聞こえるほど、怒張していた。
「ご主人様の……ください…」
「あぁ。オレの愛を、うけとめろ」
353だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:35:03 ID:+CC6RRqH0
穴の位置を確認し、秘所から漏れるおりものをローションのように自分の男根に塗る。
パイプを引き抜き、二つに別れた尻の肉を持ち、椋の尻の穴に狙いを定める。
亀頭を挿入、徐々に全体を入れていく。初めて椋としたときの膣の中の様に、
狭いトンネルの様だった。
「はうぅぅ……苦しい、です……うぅっ……」
「でも気持ちいいんだろう?」
「はい…気持ちいいです」
そしてようやく全部入った。椋は苦しみを調教台にしがみつくことで我慢している。
「い、痛いのは……最初だけですよね…ご主人様」
「あぁ。まぁ、その言葉はお前の姉のものだけどな」
今度は逆にゆっくりと腰を引く。圧迫され続ける亀頭は早くも射精しかかっていた。
まだだ。オレのモノが満足しようがオレ自身が満足しなければイけない。
ピストン運動を開始。同時に、椋のクリトリスや乳首を触ってやる。
「ひゃぁぅ!そんなに触っちゃ……すぐに、いってしまいます!……んぁあ!」
「すげぇぜ。乳首も、クリトリスも、こんなにたってやがる」
触る度にシマリがよくなる肛門と直腸。椋がすでに限界に近い証拠だ。
意識が飛びそうになる。体中の感覚が飛びそうになる。快楽の世界へと、飛びそうになる。
「ご主人様ぁ……もう、イきたいです!ご主人様と、一緒に……」
「よし!」
ピストンの速度を限界まで上げる。オレの腹と椋の尻の肉とがぶつかりあい、
断続的な音が鳴る。
脳内物質が駆け巡り、意識が飛ぶ。
「ぁううぅぅぅ!ご主人様ぁっ!」
椋の悲鳴に似た喘ぎ声。オレのモノから感じる、液体が飛び出る流動感。
中に出すだけじゃモノ足りなく感じ、椋の顔にまで精液をかけた。
354だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 18:37:03 ID:+CC6RRqH0
「ご、ご主人様……気持ちよかったです……」
「あぁ、オレも気持ちよかったぞ。いい子だ」
「はい……ありがとうございます」
調教台に結んだ麻縄を解く。直後、椋は力無くしてそのまま台の上で姿勢を崩した。
「ちからが……入らないです…………」
「わかった。まずはシャワーでも浴びろ」
椋をバスルームまで連れて行き、お召し替えを済ませた後、また檻の中へ入れる。
杏は檻の隅で座り込み、俯いていた。よほどのショックだったらしい。
まぁ、当たり前か。
自分の信じている者から、裏切りに近い発言を受けたのだから。
「どうした、杏?」
「うるさい…。あんたが、あたしから全てを奪ったくせに……。
 あんたさえ、いなければ……」
「まだオレに刃向かうのか?オレのベッドテクニックも落ちたもんだな……」
「あんたのテクニックなんて訊いてないわよ!……返してよ……あたしの人生、
 妹、処女も全部……返してよ!」
「無理だな」
「好きな人に会うことも出来ない、綺麗な服も着れない、おいしいご飯も食べられない、
 両親に会うことも出来ない、ただ毎日あんたの性欲処理に使われるだけ……
 こんな毎日、生きていくのも嫌になるわよ!」
意思の強い言葉と同時に、拳が飛んでくる。オレはその拳を掴み、杏の首を握って持ち上げた。
もがく杏。
「お前、オレがどんな人間かわかってないみたいだな」
オレは杏をそのまま壁に押し付け、コンクリートの壁へ磔にした。
「これからが本当の調教だ。覚悟しろ」
オレが手にした調教道具を見て、杏は悲鳴を上げた。その声で、椋が目を覚ます。
「丁度いい。椋、オレの助手をしろ。そうすれば明日は太陽を見せてやる」
椋の手にも調教道具。椋の表情が、引きつるように笑顔へと変わる。
「お姉ちゃん、大好きだよ♪」
妹の凍りついた笑顔に、杏は言葉を失った。

〜続く〜
355名無しさんだよもん:05/03/11 18:39:15 ID:46uu6Prc0
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)< GJ! 勃起した!
 ( 建前 )  \_______________  
 | | | 
__(__)_)______________
 ( _)_)
 | | |  
 ( 本音 )  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( 。A。)< おまえにグッドエッチ!
  ∨ ̄∨   \_______________
356名無しさんだよもん:05/03/11 18:52:52 ID:+CC6RRqH0
age
357だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 19:02:34 ID:+CC6RRqH0
誰だよ。俺と同じID。
358名無しさんだよもん:05/03/11 20:56:57 ID:xAcxMsaa0
堕ちた杏がみたい
359だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/11 22:58:13 ID:7A2yobKY0
>>358の名無し
もうしばらくお待ちを。
360'ヽ/ヽ:05/03/11 23:00:25 ID:ojDJmExF0
うわぁぁぁのAAが見つからない。
361名無しさんだよもん:05/03/11 23:50:23 ID:9r9dA+nu0
祭りがなんだか知りたかったらクラナドSSリンクをよーっく見るこったね。
362名無しさんだよもん:05/03/12 00:22:25 ID:CKUrETlY0
ラストは姉妹揃って腹ボテがいいな。
363だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/12 00:26:58 ID:5fNqSD4X0
ニャリさんには刺激が強かったですか。でも自分はこういう趣味なもので・・・。

>>361
情報サンクスです。でもCLANNAD崩すので参加しないかもです。

>>362
自分は腹ボテ好きじゃないので期待しないでください。
364名無しさんだよもん:05/03/12 00:40:29 ID:CKUrETlY0
了解。脳内で我慢しておくよ。
続き楽しみにしてるので執筆がんばってくれ。
レスありがとう。
365名無しさんだよもん:05/03/12 00:49:28 ID:hWLi0Yks0
一言たりとも参加してろとは言ってないがね。
366名無しさんたよもん:05/03/12 01:53:47 ID:hq4NM6pY0
>>だおもん
ん。
お疲れな。
また頼むわ。

そういや、智代Before書いてた人、どこ行っちゃったんだろうなあ、
楽しみにしてんのになぁ・・・
367名無しさんたよもん:05/03/12 03:16:40 ID:hq4NM6pY0
芽衣SS書くにあたってだが・・・
「〜よぅ」はデフォなんかなあ?w
368名無しさんたよもん:05/03/12 03:41:21 ID:hq4NM6pY0
芽衣やっぱ_。
キャラが難し(恥ずかし)くて俺にはかけん・・・
369名無しさんたよもん:05/03/12 04:27:09 ID:hq4NM6pY0
カーテン越しに光が射す。
意識の先には、朝飯の匂いと、話し声。
俺は布団からはい出て、洗面所へ向う。
途中「おはようございます」と声をかけられる。
俺も「おはよう」と返す。
顔を洗ったあと、さんにんで食卓を囲む。
これといった会話があるというわけではないけれど、
いつものようにテレビはつけないでご飯を食べる。
ふたりの存在、それだけで十分だから。
たどたどしくお箸を持つ娘を見ながら、そっと微笑む。
そして、いつもと同じ朝飯の味に、安心する。
食後、さんにんで朝飯の片づけ。
「お皿、落とさないように注意しろよ」と俺は娘に言う。
「う、うん」と娘はこたえる。
いつもと同じセリフ、いつもと同じ行為。
あたりまえの、だけどかけがえのない、俺たち家族の時間。
妻が皿洗いをしている間、俺は娘の支度の手伝いをする。
そして、支度が終わると、俺は娘と共に出勤する。
妻はにこにこ笑って、俺たちを送り出す。
「いってらっしゃい」と。
俺たちは「いってきます」と。

END


370だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/12 10:25:44 ID:OraAENDl0
智代Before書いた人また来ないかな、と私も勝手ながら期待してます。

>>369
ヘンなSS書いた後に読むと、心が洗われたよ。乙。
371名無しさんだよもん:05/03/12 23:39:45 ID:hWLi0Yks0
あれ、なんにもないを書いた人、名乗らなかったね。
372名無しさんたよもん:05/03/12 23:48:23 ID:CxDyGe8TO
>>371
えと…
どういうこと?
373名無しさんだよもん:05/03/13 00:06:17 ID:hWLi0Yks0
>>372
や、今クラナドSS祭りの感想会をやってるんだけど、
336までの話である「なにもない」書いた人の名乗りが無かったなー、と。
374名無しさんたよもん:05/03/13 00:09:31 ID:yuxokV1UO
作者って、にゃりじゃないのか…?
375'ヽ/ヽ:05/03/13 01:08:10 ID:BDdQXAqD0
すまん今帰ってきた。
376名無しさんだよもん:05/03/13 18:59:59 ID:YmdKQxWE0
折角キミの痛い姿を期待してたのに。
377名無しさんだよもん:05/03/14 15:08:18 ID:T/QwK5K+O
楽屋ネタはほどほどにな
378だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/14 16:55:53 ID:MDz16dC70
いつか言おうと思ってたんだ。
実は俺童貞なんだ。
379'ヽ/ヽ:05/03/15 00:44:45 ID:hjw8hH7yO
お前は今泣いていい
380だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/15 01:45:40 ID:pzXbFyeR0
お言葉に甘えて泣かせて頂きます。
ウワァァァァン.....
SSまたがんばります。
381だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/18 20:07:48 ID:TEvyejq30
俺が童貞って言ったら人が来なくなった。
λ............スンマセン
382名無しさんだよもん:05/03/18 21:53:19 ID:BZ4Aope50
安心しろ。
別にショック受けるような事実じゃなかったから。
383だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/19 13:28:26 ID:TpeqLwoa0
童貞の書いた文章って、やっぱりわかるんですか?
384名無しさんだよもん:05/03/19 18:03:32 ID:W9PzMh5u0
非童貞が冗談半分で書いてるエロと、童貞が真剣に書いてるエロの区別は付かないけれど。
女の感じ方と事後が嘘くさいのが特徴。
385だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/19 19:52:19 ID:/VY6W5da0
>>384
なる〜。やっぱり経験者じゃないから完全に文章で表せないわけですね。
……俺どうしよorz
386名無しさんだよもん:05/03/20 02:32:58 ID:rfm5M7Gt0
好きに書けばいいんじゃない?
楽しみにしている人もそれなりにいるみたいだし。
つーか、別に貴様が童貞だからどうとか誰もいってないだろ。
387名無しさんだよもん:05/03/20 02:33:30 ID:rfm5M7Gt0
自信持て
388名無しさんだよもん:05/03/20 02:52:07 ID:alBaMP4i0
>>385
大江健三郎みたいに非童貞でも嘘くさい作家も多数いるから大丈夫だ
気にしない方がいい
389だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/20 13:20:52 ID:r3SwXKkj0
ありがとう、皆さん。自信持てました。
390だおもん ◆5jTrVrP7oc :05/03/21 01:06:23 ID:T1KrU3Me0
>>355の言った「グッドエッチ」って、「変態を祈る」って意味だったんですね。
まぁ、否定は出来ません。むしろ開き直ったか……。
391名無しさんだよもん:2005/03/21(月) 22:52:07 ID:T8ID4jIRO
(゚皿゚)bグッドエッチ!
392277:2005/03/21(月) 22:54:14 ID:R0u7aovC0
一ヶ月以上たってしまったのですが、>>278-284の続きです。
予想以上に長くなってしまったので途中投下。
どうしようもなく暇な時にでもどうぞ。
393『Before』1/10:2005/03/21(月) 22:59:16 ID:R0u7aovC0
噂を知ってから今日で七日目。
 相変わらず、町をはびこる奴らは私が恋しいらしい。
 泡のように沸いては弾けるこいつらをいい加減鬱陶しいとも思ったが、こいつらを
殴ることでそんな感情も消え失せてしまう。
 全く、世の中というやつはよくできている。私が必要ないと感じるモノを、必要ない
と感じる者にぶつけて相殺できるのだからな。
 もし、この世に不条理というものがあるとしたら、それは――――
 
「智代〜もう帰ろうぜ」
――宮沢和人、こいつの存在か。もう一人の姿が浮かんだが、すぐに打ち消した。
 この七日間、私につきまとっては、家に帰れと言ったり、喧嘩の仲裁をしたりと、ま
るでストーカーの様なしつこさを見せてくれる。
 まぁ、幸いなことに、私を狙う奴らは宮沢の交友範囲外なのか、説得むなしく、
全て撃墜できたわけだが。恐らく、自分の仲間には何か言ってあるのだろう。そうい
うやつだ。
「よーし、なら隣町のファミレスでも行くか。兄ちゃんが奢ってやるぞー」
「……」
「あそこはフルーツパフェがまた旨いんだ。ちょっとプリンは生温いけど」
「……」
「な、なにより、ウェイトレスの制服がまた、かわ、いく、て…」
「……」
「ははっ、と、と、智代の家で鍋でも囲むか! そうだ、それがいい」
「帰る気などないぞ」
 ついでに言えば、鍋を囲む予定もない。
 ここ最近、宮沢はずっとこの調子だ。私を争いの場から引き離そうとする。
 今日は十分憂さを晴らしたから、寝に戻ってもいい。
 だが、宮沢が帰れと言えば、私は無性に外に出回ってやろうと思ってしまう。
 ……。
「ん? どうした」
 妙に引っかかる。
そう思った時には、頭より先に口が動いていた。
「宮沢、どうしてお前は私にかまう?」
394『Before2/10』:2005/03/21(月) 23:01:47 ID:R0u7aovC0
 帰りたくない理由など決まり切っているので、今更考えるのも馬鹿らしい。
 だが必要以上に外に出回ってやろうと思うのは、私が宮沢に対して何か意地になっ
ているのかもしれない。そう考える時点で、今日の私は少し変だ。
 けれど、そう意識するまでに宮沢は嫌でも私に近づいている。これは事実。
「答えろ、宮沢」
 まぁ、いい機会だ。ここらではっきりさせようじゃないか。

 沈黙、そして溜息。
 困った様な素振りを見せながら、宮沢は、私に背中を向けた。
「何つーかな、興味はねーんだ。この町を占めるとかどうとかな」
 観念したのか、決心したのか、どっちとも取れないように切り出した。
「ただ、馬鹿やって、楽しく過ごしてーんだ。友達、つーかダチとな」
 月に陰りが生じて、いっそう闇が深まっていく。
「もちろん、智代ともな。それだけさ」
 私に視線を向けるも、自販機から漏れる蛍光灯の光では、表情は読み取れない。
「何やっても楽しめない、そんな嫌な場所に変わるのは、もう御免だからな」
 言葉に影があるようだったけれど、それ以上は語らなかった。
「この町の代わりってのは、きっと、ねーんだろうな」
 ただ、最後にそう呟く宮沢の背中は、なぜか少し寂しげだった。
 
 この夜の町は、居場所を失った者が訪れる最後の場所なのかもしれない。ここは、
全てを受け入れてくれる。宮沢も、その仲間も、そして、私でさえも。
 ああ、認めよう。
 既にこの夜の町は私にとって必要な場所なんだ、と。人を傷つける行為であっても、
私の感情をぶつける場所は、他に無いのだから。ここが無くなったらどうするだろう。
 
 宮沢にとっても、それは同じなのかもしれない。
 きっと、その場所が、変わってしまうのを恐れているんじゃないか?
 新たに変化をもたらす私に対しても。
 だから笑顔で、私を、誰をも取り込もうとするのかもしれない。
 変わっていく何かを進んで受け入れることで、これ以上変わらせないために。
 自分の居場所が、居場所で無くならないために。
395『Before3/10』:2005/03/21(月) 23:04:08 ID:R0u7aovC0
 ……考えすぎ、か。
 だいたい、ここまで、私に執着する理由になっていないか。
 そういえば、初めて会った時、宮沢は、私の前から立ち去ろうとしていたな。
 そう、あの時、確かに。
 
「見つけたぜ。サカガミ、だな」

 やれやれ、前方にガラの悪い奴らが六人。
 別に今更、驚くことでもない。これもありきたりな日常の一部分だ。
 でも、私が考え事をしている時に、決まって邪魔が入るな。
 いや、少し前までは、なにも考えたくなかったのも私だったか。
 敵は、ろく…ん、まだ、誰かがやってくるな、新手か?
 
 その時、確かに、聞こえた。
 まるで、服を着たまま風呂に入るかのような、場に釣り合いな言葉が。
 走って来たのか、消え入りそうな声でも響いたのは、やはり、異質であったから。
 
 それは、誰かの泣き声で、その誰かは少年だと気がついて、声が近づいてきて。
 
「…え…ゃん」
 
 それは、誰かの名称で、その誰かは私だと気がついて、頭の中が真っ白くなって。
 
 
 
 今度は私が声を発する番だった。
 
「……たか、ふみ」
 
 私も、宮沢も、奴らでさえも、新たにやってきた少年を見ていた。
 ここにいるはずのない存在が、非現実のように感じられて、そういえば、前に名前
で呼んだのはいつだったかと思い出す私がいた。
396『Before4/10』:2005/03/21(月) 23:05:43 ID:R0u7aovC0
「…うぐっ、ひっ…ねえちゃん」
 泣きながら私を呼ぶ鷹文と。
「……」
 未だ真っ白で、状況のつかめない私と。
「智代の、おとうと?」
 そうつぶやく隣の宮沢。
 
 結局、この状況にいち早く対応できたのは、私にすぐさま片付けられるはずだった
馬鹿どもで、名も知れぬ誰か。六人組の一人が、鷹文に近づき、後ろを取っては、腕
を固めて、この文句。
「こいつ、サカガミの弟かよ。はっ、抵抗すればどうなるか、分かるよな?」

 ああ、見事なものだな。馬鹿でも頭の回転は速いらしい。残りの五人は、既に私を、
ついでに宮沢も、囲んでいるのだからな。
 何か言えばよかったかもしれないが、生憎と頭が働かない。
 私は、ただ流れていく映像を見ているだけだった。
 真っ白になって、途端に世界が現実味を失って、世界から私が切り離されていく。
 何も考えられず、私は地に足が浮かんだままの奇妙な感覚にとらわれて。
 その代わりなのか、一石を投じたのはこいつ。
 
「やめろよ」

 鋭いナイフと言わず、拳銃を口に突っ込まれるかのような圧迫感。
 目で、声で、その存在で、人を射抜くことが出来るのなら、全員が射抜かれていた。
隣の男、宮沢和人によって。
「関係ねー奴巻き込んでどうなるか、そっちこそ分かってねーよなっ! ああっ!」

 こいつ、こんな顔もできたのか。
 全くの不意打ちだった。
 だが、宮沢の重圧は、嫌でも私の意識を、再びこの場に押し戻した。
 垂れ流しの映像が現実に、浮かんだ足は地面に、世界と私が繋がる一体感。
 私の世界が、思考が、加速していく。
397『Before5/10』:2005/03/21(月) 23:06:55 ID:R0u7aovC0
 姉に対して、弟を盾に取る。世の中の枠組みというやつでは、私が姉で、鷹文が弟。
 だからこそ、宮沢は、これ程までに怒りを表している。
 だからこそ、奴らは、怯みながらも、人質を盾に何とか平静を装っていられる。
 しかし、その前提が大きく違っていたのなら?
 私と鷹文は、他人以上に遠い存在だとしたなら?
 何より、私自身が、鷹文を傷つけ、突き放し、無視し続ける存在なら?
 その盾は、たやすく矛を通してしまうのだろう。
 そうだ、ちゃんと状況は理解している。導かれる結論は、故に一つ。
 
「そいつを痛めつけるのなら、私も協力しよう」

 溢れ出る全ての不快を、快感に。
 
 
「私が、抵抗、すること、だったな」

 左膝を曲げ、伸びと同時に、右足を振り上げる。
 何千、何万と繰り返してきた動作の中、初動は、鋭く、けれど、正確に。
 すぐ目の前の馬鹿の喉元に、私の足のつま先が深々と突き刺さる。
 倒れかかるそいつを薙ぎ払う。と同時に、自分の身体を反転させ、全ての勢いを遠
心力のかかった拳に添える。
 その先の、真後ろの相手の顎と私の手の甲が、合わさった。
 一瞬の接触。
 回転の勢いそのままに拳を振り回して、そいつの顎を、揺らす。二人目。
 
 倒れ込む二人を前に、残り四人。
 既に余裕は、焦りへと転じ、醜態をさらけ出している。
「分かってんのか、サカガミよぉ」
 今一度、鷹文を固めている奴が脅しを効かせる。こいつ馬鹿では、ないらしい。
「あぐっ、え、ぐ…」
 更に強く腕を締め上げられた鷹文が、うめいた。
 脅す方法としては、悪くない。だが、甘かった。
398『Before6/10』:2005/03/21(月) 23:08:20 ID:R0u7aovC0
 それが、確認という行為になった。
 奴らが、自分たちは未だ優位であるはずなんだ、と。
 私自身が、痛がる弟になんら動じない姉である、と。
 そして、宮沢は、奴らを片付けることが鷹文を救う一番の近道だ、と。
 
 鷹文が傷つけられる時間よりも、奴らを片付ける時間の方が速い。
 私の行動を、宮沢は、そう解釈したのだろう。
 全く、私がどう思っているのかも知らないで、めでたい奴だな。
 だが、そこからの宮沢は、速かった。
 焦って大振りに繰り出された相手のパンチを屈んでかわし、お返しとばかりに、腹
に、顔に、瞬時にワンツーを見舞い、塀に叩き付ける。三人目。
 不用意に近づいたもう一人が、転じて距離を取ろうとしても、宮沢の踏み出した一
歩が、再びその距離をゼロに戻す。懐からその脇腹に、拳をめり込ませる。
 殴った者と、殴られた者にしか聞こえない、体中に響く不気味な振動。
 宮沢も、確実にその音を聞いているはず。
 同じく、音を聞いたはずの相手は、静かに崩れ落ちていく。四人目。
 
 なんだ、なかなか強いじゃないか。
 私の足が五人目の側頭部に当たり、そのまま蹴り切って、相手を宙で反転させなが
ら、宮沢の姿に感心さえした。
 弱いとばかり思っていたが、考えてみれば、闘う姿を見るのも初めてだったか。
 相手の浮かんだ身体が半回転して、顔面から地面へと舞い戻る。
 五人目がアスファルトにキスする頃には、張りつめた空気が幾分和らいでいた。
 
 残り一人。
 無意味な人質を置いて、逃げ出そうとする馬鹿は、やはり、詰めが甘い。
 逃げる。追う。こいつと私の影二つ。
 重なり合わさった刹那、距離が一度に広がり、一つが電柱へと吸い込まれていった。
 終わりを告げる鈍い音ともに、夜に静寂がまた戻ってきた。
 踵を返すその先には、倒れかかる鷹文を抱えた宮沢がいた。
399『Before7/10』:2005/03/21(月) 23:09:13 ID:R0u7aovC0
「大丈夫みてーだな。折れてない。動かせるか」
「……うん」
 公園で、鷹文の腕を冷やすと、宮沢がようやく安堵の顔を見せた。いくら、手早く
奴らを片付けたといっても、鷹文のことを気にしていたのだろう。
 私も、まだ鷹文と一緒にいる。別に放っておいても、蹴り倒してもよかった。
 が、黙って後をつきまとわれても迷惑だった。だいたい――
「どうしてお前が、ここにいるんだ?」
「……えっ」
「あん?」
 二人同時に、反応するな。
「違う、宮沢じゃない。……いや、お前もだ」
「ほら、怪我のこともあったし、智代が『ねえちゃん』だったし。それに」
 ニヤリと鷹文に笑みを浮かべて。
「『ねえちゃん』怖いだろ?」
「うん」
 やはり、蹴り倒すか、二人とも。
 
「とにかく、だ」
 私も再び鷹文に視線を戻す。
「私が何をしているのか、お前も噂か何かで知っているのだろう」
 ここに来れば、どうなるか、分かっていたはずだ。
「……うん。……ひっ、ぐ、うっ」
 また、泣き声に。これでは、何も分からないじゃないか。
「まぁ。そう怖い顔すんなって。ほら、これで涙ふけって」
 なだめるように、宮沢はピンクの可愛らしいハンカチを鷹文に差し出した。
「気味悪いぞ、宮沢」
「ほっとけっ」

 落ち着きを取り戻した鷹文は、唐突に、けれど、はっきりと口を開けた。
「……りこん、するって…」
 ようやくその言葉を吐き出せたようだった。
「と、とうさんと、かあ、さんが、別れるって…」
400『Before8/10』:2005/03/21(月) 23:10:20 ID:R0u7aovC0
 あの人たちが、ようやく別れるのか。
 当然の結果だろう。むしろ、別れることに対して二人が向き合ったことの方が不自
然に思えるくらいだ。私に感傷など、あるはずもない。
「そうか」
 鷹文は、それを伝えるためにわざわざここまでやってきたのか。
「それで、お前は、どちらに付くんだ」
 親権も全て、向こうで勝手に決めるのだろうが、鷹文とは別の方を選びたかった。
「……ねえちゃんは、どうするの?」
 鷹文は、少し戸惑ってから、そう訊き返す。
 訊いているのは、私の方なんだが。まぁ、言っておくべきかもしれない。
「私は、今年で16だ。結婚もできる。子供も産める。勝手に一人で暮らすさ」
 こんな時だけ、女を理由にするのは可笑しかったけれど、離婚するもしないも、あ
の人たちのどちらに付くことになっても、それだけは決めていた。
「それで、ほんとにいいの?」
 再度問い掛ける鷹文に、ああ、とはっきりと頷いてみせる。
 
「違う」
 鷹文の声の調子が、まさに今までと違った。
「ちがう、違うよ。いいわけ無いよ。みんな、ばらばらになっちゃうんだよ」
 今まで、溜め込んでいたものをはき出すかのように、鷹文の語気が荒くなっていく。
 だが、言っていることは、今更確認するまでもないことだ。
「最初から、ばらばらだったはずだ」
「違うっ!!」
 初めてみる鷹文に呆気に取られるばかりで、その頑なな態度は崩れない。
「だって、だって…… 僕たちは――」
 それは、何時かのやりとりの続きだった。
 私は、その先を聞きたくなくて、何かが身体の奥底から膨れ上がっていく。
 
「――家族、じゃないか」

 かぞく―― ずっと、この言葉を聞きたくなかったのかもしれない。
 でも、一度ふたを開けてみると、何とも陳腐な響きの言葉だった。
401『Before9/10』:2005/03/21(月) 23:11:23 ID:R0u7aovC0
「家族、まだ、そんなことを言っているのか」
 今度は、自分で声に出してみた。
 なんてことは、無い。ただの音のつながり。余計に馬鹿らしくなった。
 私の中で膨れ上がった何かは、こんな言葉だったのか。忌避していたものは、こん
な言葉で収斂される程度のものだったのか。
「家族なんて、家には、どこにも無かっただろう?」
 問い掛けた先の鷹文に、もう先程の勢いはなかった。
「ほ、本当は、そんなこと、思って、ないよ、ねっ。ねぇ?」
 鷹文の声が、震えていた。
「あるはずだよ、ね?」
「それは、他所の話のはずだろっ」
 こんなところで、家は家、他所は他所、なんてフレーズが浮かぶとは思わなかった。
私の日常で使う場面など無いと思っていたのに。そう――
「どんなに願っても、私たちの家では、手に入らなかっただろうっ!」
 こんな馬鹿なことを言いださないためにも、はっきりと。
「家族なんてっ」
 現実を分からせるためだったのに、失言だった。
 踵を返して、鷹文に背を向ける。
 いつのまにか、荒くなっていた声を整えるために。
 家族などと、調子に乗りすぎた。これでは、まるで……。
 
「やっぱり…違うよ」
 勢いもなく、震えた声でもなかった。ただ、静かで。
「絶対、ある、はず」
 何かを決心したかのようで。
 鷹文に背を向けていた私に対して、鷹文もまた私に背を向けた。
 迷いなど無いかのように、地を蹴って、そのまま。
「おい、どこに行くんだよ」
 宮沢の制止を聞かず、鷹文は何処かに行ってしまった。
「追いかけねぇのか?」
 今まで、口を挟まなかった宮沢が、私に問い掛ける。
「前にも言っただろう。私は独りだ、と」
402『Before10/10』:2005/03/21(月) 23:12:44 ID:R0u7aovC0
「本気で言ってんのか?」
「何度も言わせるな。私には関係ない」
 このまま、鷹文に会うことはないかもしれない。そして、それで、終わり。
 鷹文が消えていった先に背を向けたまま、私は歩き出そうとして、動けなくなった。

「待てよ」

 何気ない宮沢の声だったものが、不意に、重さを持った。
 存在が薄い、そんな言い回しがあるのなら、今の宮沢は間違いなく存在が濃い。
 二人を包む空間に、宮沢の占める割合が圧倒的に大きくなっていく。
 先程、垣間見えた、あの時の、宮沢和人。
 
 破裂しそうな空気の中、私は、掴みかけていた。
 
 
 なぜ、私は宮沢に手を出さなかったのか?
 笑顔に戸惑ったとか、久しぶりだったとか、それも本当のことだろう。
 だが、もっと深い所にある、単純で、純真で、プリミティブな理由。
 何かが無くなる予感。虚像の崩壊への回避。心の警鐘。
 
 
 すなわち、私の、坂上智代の、防衛本能だ。
 
 
 宮沢は、私の中の、何かを暴き出してしまうのではないだろうか。
 その何かは、きっと、今の私の居場所が、居場所でなくなる理由。
 
 
 宮沢の手が、背後から私の肩にのし掛かる。
 こいつに肩を触れられたのは、これで、2度目。
 初めて会った時は、今にも崩れ落ちそうで、弱々しく。
 そして今度は、私を引き留めるかのごとく、重く、力強い。
403名無しさんだよもん:2005/03/21(月) 23:17:03 ID:R0u7aovC0
ここまでです。
蔵じゃないと思われるかもしれませんが、
次回で終わりになります。
マターリとしたスレにいきなりの長文スマソ。
404名無しさんだよもん:2005/03/22(火) 00:33:12 ID:zS+NBQ2C0
智代でシリアスってさ
下手に掘り下げちまうと途端に鬱々した、アッタマ悪そうな代物になっちまうよなぁ
麻枝が本編や自慰図で深く描こうとしなかったのもむべなるかな
405名無しさんだよもん:2005/03/23(水) 02:40:50 ID:W0Fr5JyP0
乙。
続きが気になるけど、
マターリとガンガレ。
406名無しさんだよもん:2005/04/08(金) 11:13:01 ID:lJgIRQhy0
麻枝自身自分の妄想を書き並べただけのキャラでそんなに人気出るとは思わなかったらしい>智代
407名無しさんだよもん:2005/04/12(火) 03:36:38 ID:MhMPJCvQ0
保守
408名無しさんだよもん:2005/04/15(金) 23:15:18 ID:yyhYGZXR0
 
409名無しさんだよもん:2005/04/21(木) 06:55:06 ID:ycIBZvse0
>>1です。
このスレは寂れてるので、削除だしました。
新スレは立ちません。
410名無しさんたよもん:2005/04/21(木) 21:23:49 ID:/3wQtiNlO
>>409
おまえ、アホやろ。
いや、アホっつーか、空気嫁ねぇやつだろ。

別に、削除依頼出すのは構わんのよ。
でもな、SSを続きまで書いてるやつがいんだ。
そこんとこを配慮してやれよ、馬鹿ちん。
411名無しさんだよもん:2005/04/21(木) 22:01:38 ID:mw44Op1k0
>>1です。
荒らしカキコばかりなので、削除するとのことです。

412名無しさんだよもん:2005/04/22(金) 13:01:47 ID:K1edtYMR0
問 1  まずはあなたの名前(PN、HNで可)を教えてください。
志瑞流。もしくはナガレ。
問 2  あなたは「CLANNAD」をどうやって知りましたか?
Keyの新作ということで早くから名前だけは知ってました。
問 3  ズバリ、あなたが一番好きなキャラは誰ですか?
一ノ瀬ことみ。
問 4  一番好きな小道具は何ですか?
竜太サンド。
問 5  一番強烈だった場面はどこですか?
宙を舞う春原(ぉ
問 6  一番印象に残った台詞は何ですか?
それと、便座カバー(核爆)
問 7  一番笑ったシーンはどこですか?
祐介のアルバムのタイトルを考えてるとこ。
問 8  一番泣いたシーンはどこですか?もしくは未だに読めない漢字はどれですか?
ことみシナリオのスーツケースのとこ。
問 9  一番好きな音楽はどれですか?
ことみのテーマ。
問10  一番好きな場所はどこですか?
図書室。
問11  妹にしたいキャラは?
古河渚。
問12  姉にしたいキャラは?
藤林杏。
問13  母にしたいキャラは?
一ノ瀬水恵。
413雪蛙:2005/04/22(金) 20:31:18 ID:l5Ky/ftI0
続きまでしか書いてない香具師はさっさと書け
俺の新連載始めたら誰も見なくなるんだからな
414名無しさんだよもん:2005/04/23(土) 09:14:37 ID:NWxCJQoG0
はじまり・であい・だんごたち
 朝のいつもの時間、同校の生徒たちが一定の方角に歩みを進めている。
 俺もその流れに混ざるように、学校に続いている桜の生い茂った長い坂道を登っていく。
「はぁ」
 坂道を登りながら、小さなため息をついた。
 昔は、桜の幹に囲まれたこの場所で、とてもきれいな光景を見上げることが出来ると思っていた。
 それなのに、入学してすぐ、この坂道が鬱陶しいだけの存在になってしまった。
(なんで俺は、こんな進学校に真面目に通っているんだろう。 場違いなだけなのに)
自分でもわからないのに、毎日を当たり前のように過ごしている今が、とても滑稽だった。
 校門を過ぎて下駄箱に着き、自分の靴をしまい終えた後に、隣のクラスの下駄箱の一点を見つめた。
 ……春原のやつ、今日も来てないのか。
 この学校では、気が合うやつは殆どいなかった。
 たった数週間の授業、学校の雰囲気でそれを感じ取ることが出来た。
 そんな中で、春原とだけはよく喋ったりしていたが、あいつは昼近くにならないと現れないから。
 (まぁ、いなかったとしても、なにかが変わるわけでもないんだから、いいんだけどな)
 足重に教室まで進み、窓際で、黒板の近い位置にある自分の席に腰をつける。
 特に親しい仲の友人がいるわけじゃないから、挨拶の1つも交わさずに、呆けたように窓越しに空を見上げた。
 そこには、今までとなにも変わらない青空が広がっていて、陽光が瞳に眩しくうつった。
 (俺の日常も、この空のようになにも変わらず、無意味に流れていくんだろうな)
 ……それは違うか。
 今の俺なら、間違いなく日常は変化していくだろう。
 たとえその変化が、堕落に向かっているものだったとしても、止めることもしないで……。

415'ヽ/ヽ:2005/04/23(土) 20:57:58 ID:M1oCvJbo0
雪蛙ってあの雪蛙か。
416名無しさんだよもん:2005/05/07(土) 12:17:45 ID:6MP9uIdw0
λ............
417名無しさんだよもん:2005/05/08(日) 22:46:48 ID:Vv3y0I7n0
ダメダ。創作意欲がさっぱり沸かない・・・。
鬱田市脳。orz
418だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/05/08(日) 23:09:33 ID:Vv3y0I7n0
>>417の名前変えるの忘れた。
鬱田市脳。orz
419'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/05/09(月) 03:43:35 ID:HIsl+5o10
イ`。5月13日までは。
420'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/05/09(月) 03:51:34 ID:HIsl+5o10
というか杏の続きみんな楽しみにしておるぞ。
421だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/05/11(水) 21:37:05 ID:+wMXmONh0
あの続きは最低限書いてうpしないとな・・・。
てか規制で書き込みづらいっす・・・。
422名無しさんたよもん:2005/05/24(火) 03:40:27 ID:15BIajNb0
>>413
雪蛙って、あの雪蛙か?
新連載ってあのスレのことかえ?
423名無しさんだよもん:2005/05/24(火) 13:27:46 ID:FUvbWk/SO
どこの誰だよっていうと自演乙って言われるのかな
424だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/05/26(木) 23:21:31 ID:BAYGc3kJ0
暇あったら携帯のメモ帳で小説書くが、全然進まないorz
425'ヽ/ヽ:2005/05/27(金) 00:06:28 ID:dDGQDc4x0
もしよかったらだが、「最後に何かやらないか」というスレを見ておくれ。



…と、宣伝宣伝。
426だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/05/31(火) 23:40:10 ID:vY6mnLZD0
もう携帯で書くのもメドイ。からまじめにPCで書くことにする。
でも気長に待ってくれ…。
427原点回帰:2005/06/03(金) 12:22:36 ID:c0DCQgn7O
大分前からちょっとずつ書いてるんだけど、
このスレ落ちる前に書き上げられるかなあ……
428名無しさんだよもん:2005/06/05(日) 20:08:31 ID:jKRkSZ530
429だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:23:47 ID:3Jx+pICQ0
おっしゃあああああああああっ!
ようやく完成・・・。この日をどれだけ待ったか・・・。
430だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:25:02 ID:3Jx+pICQ0
調教台の上に無理やり杏を仰向けにし、拘束した。手足を変に傷つけないよう、縄で。だが痛めつけるためにある程度結びつけて。
「何回目だろうな。お前をここに縛りつけるのは」
「 そんなの、あたしの知ったことじゃないわよ!」
こいつはいつもそうだ。いつになっても俺に忠誠心を示さない。たとえ俺の行為に喜んでいたとしても、口に出さず反抗しやがる。
いや・・・椋と違って反抗してくれるから俺は杏が好きになれるのか。
「さて椋。道具一式を取ってきてくれないか?」
「かしこまりました。ご主人様」
よしよし・・・いい子だ。まずは手始めに蝋燭に火を点け、熔けた熱い蝋を杏の腹辺りにふりかけた。黄色の肌をデコレーションする赤の点々。
一応体の事を心配して火傷をしないよう、こういうことに使うよう向けの低温の蝋燭を使ってる。が、苦痛と快感を感じる程の温度はある。
お腹が熱いと叫び、悶える杏。それでも俺に従うか?と、問いかけても否定する杏。全く、こいつは俺の期待に答えてくれる・・・・・・。
「どうしたのよ!?あんたの調教ってこんな程度なの?」
この期に及んで反抗の姿勢を崩さないとはな。まだまだか・・・。
「そうだな。確かにこの程度じゃお前は落ちないよな?」
「みたいね。どうする?もっとキツイのでもする?」
どうやら体に痛みを与える様なものだけじゃ支配出来そうにないな。言葉で少しからかってみるか。
「でも、お前の妹はこの程度で落ちたんだよな」 
「・・・・・・」
「あのときはなかなかに良かったぜ」
「やめてよ・・・」
「椋が俺に服従を誓うときの寸前の叫び声、テープに録音してあるんだ」
「・・・やめてよ」
「眠れないときによく聴くんだ」
「・・・思い出せないでよ」
「それが興奮しちまって余計に眠れなくなるんだ」
「人が気にしている事を堀返さないでよ!!」
くく・・・ようやく心を乱し始めたか。
431だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:31:56 ID:3Jx+pICQ0
「この悪魔・・・人の妹奪って、さぞ楽しいんでしょうね!?」
やけくそ気味に叫び、ぬぐいきれない心の毒を吐き出す。そして俺に対する罵詈讒謗。あることないこと口にして言葉の暴力。
あまりの暴言に、マゾヒスト的な愉悦を感じる。言いようのない感覚。
擬音語を使うなら、ゾクゾクという言葉がぴったりだ。もっと罵ってくれても構わない。俺はお前を痛ぶるだけだ。 
蝋を垂らし、蝋燭の火で足の裏を焙ったり。自由のきかない手足を動かして悶える杏。その横で微笑みを絶やさず、自分の姉が痛ぶられてるところを傍観する椋。
「ふう・・・ちょい休憩するか」
蝋燭の火を消し、ごみ箱へ。ひとしきりの行為が終わったことに杏も気を抜かせて、暴れることをやめた。呼吸を整えて、次の調教に耐えるために準備をしてくれている様だ。
イスに座って一服していると、目を輝かせた椋が俺にお願い事をしてきた。
「わたしにもお姉ちゃんを調教させてください」
その言葉に驚愕させられた。杏の方がそのショックは大きいだろうが。お気に入りの妹に調教される姉か・・・。
個人的にはいいと思うシチュエーションではあるが・・・俺以外の人間に弄られるというのは少し気が引ける。
まぁ、試しに触らせてやるか。俺の調教道具の一部の使用を許可し、椋に好きなようにしろと命令した。
「嘘でしょ椋・・・嘘よね?そうなんでしょう?」
手頃な道具だけを手にし、ゆっっくりと杏に近づく。椋はただ、微笑を浮かべるだけ。杏は実の妹に、怯えた。
・・・・・・ちょっとまてよ。もし椋が俺に服従するとみせかけて、この状況で裏切り、杏の拘束を解いたとしたら?俺は間違いなく杏に殺されるだろう。
もしそうなったとしたら、かなりマズイ・・・。
俺の壮大な人生が全ておじゃんだ。椋が怪しいことをしてもすぐに停められるよう、俺は椋に付いていった。
椋は杏の顔をのぞき込んだ。
432だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:33:45 ID:3Jx+pICQ0
「ねぇ、椋・・・目を覚ましてよ・・・」
椋は何も言わず、杏の唇を奪った。杏は目を見開いて、驚きを隠せない様子だ。そして椋は杏の胸のふくらみを揉み始めた。
「ちょっと椋、やめてよ・・・」
以外と上手な手つきに、感じ始めた。肩の力が抜ける杏。そして膨らみ、小さく立つ乳首。その乳首を指で弾いたり、捻ったり、転がしたり。
椋が手にしていたローターを使い、丁寧に愛撫する。俺に散々弄られているお陰で感じやすい体になったからか、部屋の照明に照かる下り物が股の間から見え隠れする。
そして椋は次に片方の乳首を────縫い針で素早く貫いた。後から来る痛みに、涙をこぼす杏。
「っ────いたい・・・。いたいよ椋・・・」
何を言われても、笑顔を返すだけ。そして何もない側の乳首には、徐々に針先を入れていく。乳首から出た赤い点が割れ、液体が胸を伝う。
両乳首に針が通ったところで、椋はマッチを取り出した。
「そんなもの、何に使うのよ・・・」
点火し、縫い針に近づけた。熱せられる金属の細い欠片。そしてその熱は杏の乳首へ。
体を波打たせ、もがいた。そしてもう片方の針にも火を近づけ、あぶる。歯を噛しめて、痛みに耐える。
「椋ぉ・・・どうして・・・」
「どうお姉ちゃん・・・痛い?苦しい?それとも気持ちいい?」
「何言って・・・気持ちいいわけないじゃない。毎日苦痛だけじゃない・・・」
「そう。お姉ちゃんまだ理解してないんだ・・・痛いことが気持ちいいって」
言い切って、太めのミシン針を何本も握って乳房に突き刺した。再びもんどり返る。
「どう?すごく痛い?」
「ううぅ!!いっ・・・痛いに決まってるでしょう!いい加減にしてよ!」
初めて俺の目の前で、杏が椋に対して怒鳴りつけた。
433だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:37:08 ID:3Jx+pICQ0
「こんなことするならそいつにしてもらいなさいよ!あんたはそれで満足するんでしょう!?」
「・・・・・・お姉ちゃん、わたしをそんなふうに見てたんだ」
「え・・・・・・その、違う・・・」
「じゃあ今の言葉は何」
「・・・・・・」
椋が自分の姉に対し、怒りをこめた視線を飛ばす。その視線から逃げようと、ただ俯く杏。
「酷いよ。お姉ちゃん」
「だからって、あたしが悪いって言うの!こんなやつの嫌がらせに負けて、言うこと聞いて、あんたはどうなのよ!・・・・・・悔しくないの?」
「うん」
「・・・・・・どうして、こんなやつに負けたのよ・・・・・・家に帰りたくないの?朋也に会いたくないの!本当にこれから毎日そいつに遊ばれる人生を選んだの?」
「うん」
「どうして・・・もういや・・・・・・これからあたしは何を信じればいいの・・・・椋まであたしから離れて行ったら・・・もう何も残らない・・・」
「じゃあお姉ちゃんもご主人様の奴隷になればいいんです。そうすれば衣食住には困らないし、ただ仕えていればそれだけで何もすることはないよ」
「嫌よ・・・。衣食住に困らなくても、何の自由もないじゃない・・・。そんな人生選ぶなら・・・死んだ方がマシよ・・・・・・」
「なら死ぬか?」
「え?・・・」
「そろそろここの廃屋から出て新しい家を探そうと思ってたんだ。警察も頭は利くんだ。いつかはここがバレるだろうからな、引越しでもしようと思ってた。
もし来るのがいやならここで好きな様に暮らせばいいさ。その、自由の利かない状態のままで、な」
「そんなの・・・嫌よ・・・・・・」
「ここで死ぬか、俺の奴隷になって生きるか。どっちかを選べ。選べないってなら、今すぐ決めてやってもいいぞ」
「・・・ふん。そんな脅しにはもう乗らないわよ。どうせ殺す気なんてないんでしょう?あんたは私のことが好きなんでしょう?あんたは好きな人を殺せるほど狂ってるわけ?」
「あぁ。お前が望むなら、俺はいくらでも狂ってやるさ」
434だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:40:28 ID:3Jx+pICQ0
椋に命令し、五寸釘と金槌を持ってこさせた。次に杏の腹を強打し、気絶させて十字架に磔にする。水をかけ、杏の目を覚まさせた。
「ただ動けなくして殺しまうのもおもしろくない。キリストみたいに手足を釘で打ち込んでから殺してやるさ」
まだ意識がはっきりと戻らないのか、それともあきらめたのか、目の輝きが薄い。まぁ、一発打ち込めば嫌でも覚めるだろう。
右手首に釘をあてがう。途端に、体を震わせて失禁さえしてしまった杏。打ち込む前に目が覚めたか・・・。
「わかりました!何でもしますからっ。・・・どうかそれだけは・・・・・・」
俺は聞き流し、金槌を振り下ろした。わざと外し、右腕を殴る。骨と重い金属がぶつかった。
「あぐぅ!!うぅぅ・・・」
「おっとすまん。外しちまったよ。次はちゃんと当ててやるさ」
「いやあぁぁぁぁ!!もういやっ!」
「そらよっ」
今度は命中。杏の細い腕を釘が貫通し、木製の十字架に深々と刺さる。
「いぎぁあああああ!!」
そして左手首にも。両足首にも。計四本の釘が杏の体を十字架から離れないよう拘束した。
釘を打ち込む前に使っていた縄を手足からほどく。打ち込まれた釘だけで十字架に張り付く杏。
手足から少なからず血が流れだし、見る者により強い背徳感を感じさせる。
「お願いこれ以上は嫌!何でもします!あなた様をご主人様と呼びます!一生をあなた様のために捧げます!お願い・・・・・・これ以上は・・・・・・」
涙を流し、鼻汁は出、やけくそ気味な発言とともに唾をまき散らす。
「あぁあぁきたねぇ顔。折角の顔が台無しじゃねぇか」
「お願いします・・・ご主人様・・・」
「ふん・・・わかってきたじゃねぇか。じゃあ、次は俺のものでもかわいがってもらおうか」
バールを使い、五寸釘を抜く。杏の体のことなんて気にせず、俺に奉仕するよう命令する。手首からは血が出たまま。
手足に傷を持ってながら必死に口だけでフェラチオする杏。その姿に興奮したのか、椋は一人でにオナニーを始めた。
しかし俺は椋にオナニーすることをやめさせて、ただ傍観することだけを許可した。
435だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:45:13 ID:3Jx+pICQ0
初めてやらせた時よりも幾分上手になった杏のフェラテクに程良い快感に多少ながら満足する俺。
舌で陰茎全体を湿らせるように舐めながら、口と舌先で亀頭を刺激する。
「ん・・・いかがですかご主人様・・・満足いただけましたか?」
「それなりに、な。次は俺の上で踊るんだ」
ベッドの上に俺は横になり、杏が腰を動かして、杏自身の性器で俺の性器を刺激するよう命令した。
痛みに堪え、涙を流しながらも俺の腹の上で腰を振る杏。自分が殺されかけた直後の精神状態でこれだけのことが出来るとはな。
人間やれば出来るものだな。
擦り付け合う性欲。ぶつけ合う肉体。絡め合う欲望。
「ご主人様ぁ・・・ご主人様ぁ・・・」
杏も俺同様、極度の精神状態の領域に入ったのか、何を考えているのかわかるなくなってきた様だ。さっきからうわごとの様に繰り返すだけ。
ふと椋をみてみると、見ているだけでエクスタシーに近づいたのか、俺と杏のプレイを見ているだけで感じている様子だった。
「お姉ちゃん・・・ご主人様にかき回されて・・・気持ちよさそう・・・はぅぅ!・・・・・・」
俺自身、何を考えているかわからなくなってきた。ただ目の前の女を下半身の肉棒で突き上げたい。それだけだった。
そして痙攣する陰茎。声を上げる杏と椋。
杏が脱力し、俺にもたれかかった。
「認めよう。お前を俺の奴隷になったことを」
満足感と背徳感、征服感に酔いしれた俺はその心地よさを感じながら、目を閉じた。
明日からは宿を探し、終わらない藤林姉妹の夜。
俺はついに手に入れたんだ。この黒い欲望にまみれた人生を。
これからは何の心配もない。こいつらがいるから。
さぁ三人でどこかへ出かけようか。 終わることのない、快楽地獄へ。
436だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/09(木) 02:50:00 ID:3Jx+pICQ0
とりあえずこれで完結。
それと一旦SS書きはこれで休止します。
最近恐ろしいほどにヒマがない・・・ orz
437だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/10(金) 16:10:03 ID:WkqyOPCE0
人来ない・・・・・・λ
438名無しさんだよもん:2005/06/10(金) 16:30:13 ID:k8AJZlsx0
おつかれ。

とはいえ、これは職場から読むにはちょっと…。
439'ヽ/ヽ:2005/06/10(金) 19:42:43 ID:3Y4ib4pt0
お願いこれ以上杏をいぢめないでぇ!何でもします!あなた様をご主人様と呼びます!
一生をだおもん様のために捧げます!お願い・・・・・・これ以上は・・・・・・(((゜皿゜;)))ヒィィィ
440だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/06/11(土) 09:46:21 ID:DfR+6c720
ニャリはSMとかそういうのダメなのか?

しかし職場から2ch閲覧してるとは・・・。
441'ヽ/ヽ:2005/06/11(土) 23:24:11 ID:iGZSkQQT0
駄目じゃないけど苦手っちゃー苦手。ほら根が善人だから俺。
それ抜きにしてもリアルで目を覆いたくなるばかりの恐怖だった。
でも最後まで読んじゃった。なぜだ。
442名無しさんだよもん:2005/06/27(月) 01:08:35 ID:94RQTfT00
突然何を言うか。
443名無しさんだよもん:2005/06/29(水) 15:08:55 ID:GR79HBNXO
それはこっちのセリフだ
444だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/07/19(火) 02:01:16 ID:cXHJ1rPI0
最近職人さんが来ない件について。
445名無しさんだよもん:2005/07/21(木) 12:24:12 ID:kbujJnsaO
職人以前に人がいない件について
446名無しさんだよもん:2005/07/25(月) 01:45:41 ID:X9dkfOL+0
これで何もかも終わりか
447名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 04:03:02 ID:k8CwDpg90
眠れないので、SSでも書いてみよっと。
448名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 07:37:33 ID:k8CwDpg90
この町は嫌いだ。
忘れたい思い出が染み付いた場所だから。



俺は噴き出す汗を拭い、女子バレー部の掛け声で埋め尽くされる体育館のコートの中を走り回っていた。
今日はいつもに増して声が出ていた。
やはりどの部も明日が中体連とだけあって、自然と気持ちが高鳴っていた。
もちろん俺もその中のひとりだった。
ここまでやってきたことが全て明日に委ねられる。
それは嬉しくもあり、怖くもあった。
俺はバスケットボールと対峙する。
明日俺は笑えているだろうか。
そっと尋ねてみた。
だが、もちろん答えなど返ってはこない。答えは明日にだけあった。

「ただいま」
蚊の鳴くような声だった。それほど疲れ切っていた。
部活は早めに切り上がったのだが、そのあとの自主練をしたのが原因だった。
「朋也」
厳かで、威厳のある声が、廊下の奥から聞こえてきた。
やがて近づいてくる。
親父だった。







449名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 07:43:45 ID:k8CwDpg90
「なんだよ・・・」
「なにだらしない格好をしているんだ」
親父は、服を着崩している俺に向かって、わざわざ咎めにきた。
「別にそんなのいいじゃねぇか・・・」
憔悴しきっていたので、聞き流すように応える。
「それに靴の並びも満足にできないのかおまえは」
玄関で乱れている靴を指して、追補するように小言を伸張してきた。
「疲れてんだよ、今日はもういいだろ?」
無理矢理終わらせようとする。そうでもしないと長引きそうだった。
「こういうのがきてないから、おまえは一人じゃ何もできないんだ」
「あ?」
その言葉にカチンとくる。ギロリと親父を睨んだ。
「なんだその目は?」
親父は激しい剣幕をたて、ぐいっと迫ってきて、乱暴に胸ぐらを掴んできた。
荒くなった鼻息が、俺のところにまで届いてきていた。
それでもなお俺は睨みつけるのをやめなかった。
親父は痺れを切らし、勢いよく壁まで叩きつけた。家全体に鈍い音が響き渡った。
「痛っ」
強く右肩を打った。
激痛が身体を駆け巡ってくる。
「てめぇっ!」
怒りに任せ、俺も親父にとってかかる。
転がるようにして、俺たちは縺れ合った。
バクバクと鼓動が高鳴る。そして身体の熱も芯まで伸びてきていた。


どれぐらい経ったかはわからない。
俺たちは近所の人に仲裁に入られるまで、取っ組み合っていた。

450名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 07:45:18 ID:k8CwDpg90
その日は夕飯を食うことなく、風呂、そして布団に入った。


・・・寝付けない。
明日の試合に緊張しているからではなく、肩の痛さによるものだった。
いつまで経っても痛みが収まることはない。シップを貼っても、まったく効果がない。
むしろ、逆に蝕んでくるかのように痛みが激しくなってきていた。
(くそ・・・なんなんだよ・・・)
やり場のない怒りだけが募る。
そのたびに何度も寝返りを打つ。だが一向に痛みが治まる気配はない。
親父に相談しようかという考えが巡ったが、俺はそれを許さなかった。
一体どの顔して、病院に連れて行ってくださいと言えようか。


次の日、異変に気づかれ俺は病院に運ばれることとなる。
意地を貼張った代償が、右肩だった。


その日から親父はおかしくなった。
妙に他人行儀になり、俺のことを「くん」づけで呼ぶようになった。
今までの自分を断ち切るかのように、自分の殻に閉じこもってしまった。



この町は嫌いだ。
忘れたい思い出が染み付いた場所だから。
451名無しさんだよもん:2005/07/31(日) 07:45:22 ID:QaDxqZbNO
リアルタイムキター!
452名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 07:46:38 ID:k8CwDpg90
校門まで残り200メートル。
そこで立ち尽くす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。
その先に校門はあった。
誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。
長い坂道が、悪夢のように延びていた。
「はぁ・・・」
別のため息。俺のよりかは小さく、短かった。
隣を見てみる。
そこに同じように立ち尽くす女生徒がいた。
同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。

「この学校は、好きですか?」
「え・・・?」
いや、俺に訊いているのではなかった。
「わたしはとってもとっても好きです。でも、なにもかも・・・変わらずにはいられないです。
 楽しいこととか、うれしいかととか、ぜんぶ。・・・ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
たどたどしく、ひとり言を続ける。
「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは・・・」
「見つければいいだけだろ」
「えっ・・・?」
驚いて、俺の顔を見る。
「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
あんたの楽しいことや、うれしいこたはひとつだけなのか?違うだろ」

453名無しさんたよもん:2005/07/31(日) 07:47:44 ID:k8CwDpg90
そう。

何も知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。
「ほら、いこうぜ」

俺達は登り始める。
長い、長い坂道を。








終わりです。
書いても全然眠くならねぇし・・・orz
454名無しさんだよもん:2005/07/31(日) 07:56:29 ID:QaDxqZbNO
『忘れたい思い出』ってのはやっぱりそのことだよな…
とりあえずGJ
455名無しさんだよもん ◆cAaKOSOri2 :2005/07/31(日) 12:18:20 ID:saeiENC80
えっと…俺はこーいうの、大好きです(酷薄)
ただ、一点だけ…

>>450
> 次の日、異変に気づかれ俺は病院に運ばれることとなる。

意地をはって閉じこもって、何日か放置してみたが
傷みが治まらず、病院へいってみたら手遅れ…だったような。
456'ヽ/ヽ:2005/07/31(日) 21:31:02 ID:ZwSTOSWw0
おー久しぶりだななんかw
457名無しさんだよもん:2005/08/11(木) 21:22:02 ID:P8dWWS9kO
クラナドのエロSSスレたてよーよー

俺?ごめん今無理なんだ…

誰か、キボン
458名無しさんだよもん:2005/08/11(木) 22:25:37 ID:W7VM6WeSO
立てたってこの状態じゃ……
言い出しっぺとしてエロss書いてくれるのかな?
459'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/08/11(木) 23:03:45 ID:GVEQ0vVZ0
つうかここでもすんごいエロ書いてる人いるぞ?あの人とかあの人とか。
460名無しさんだよもん:2005/08/11(木) 23:03:54 ID:P8dWWS9kO
あ……
いや、まあ…
どっかのスレでトンチキSS書いた東方ゲリラですけれど…
うん、頑張ればかけます。ちゃんと原作しっかりやりなおして。

それより何故でしょうか?1年前にたまたま来てエロ(グロ)SSが氾濫していて感動して最近ここに来たのですが、過疎も過疎あのキチクな作家はいずこに…な状態で。
461名無しさんだよもん:2005/08/11(木) 23:05:49 ID:P8dWWS9kO
すんごい人!
探しきれてなかったかも知れません。
携帯しかなかったもので。

にゃりさん、できればスレを教えてください。
ちょっと強姦節なら感動です。
462'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/08/11(木) 23:28:26 ID:GVEQ0vVZ0
智代の人か!読んでた。えろかった。

このスレを遡ってみると…結構ハードなのがある。
463名無しさんだよもん:2005/08/11(木) 23:47:53 ID:P8dWWS9kO
今最初から最後まで読み終わりました。
自分SSに向いてないと思うんです。
何故かって、書く理由はサイドストーリー語りてー…なんてもんじゃ無くて完成された物を(ソフトに)汚したいが理由だからです。
それにあのスレで職人だのと好評価をいただきましたがそこも信用できません。
自分が寝る前に適当に打ち込んだものが好評なら、他のどんなエロSSは好評であってそうだろうし、事実そう見えます。
普通のSSの良さもわかりません。最近職人さんが足りなくて飢えているならわかりますが…
事実性格を断りましたが友達に辛口頼んだら文章まるごと否定されました。勿論表現もです。
行き場がわからない自分ですがこんなもんなんでしょうか?

随分、文章中に現行の方を否定する様な言葉が入ってしまったのは失礼しました。
あくまでも個人の考えですので今書いている方は本心から凄いと思います。

長々と失礼しました
464'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/08/11(木) 23:58:49 ID:GVEQ0vVZ0
まぁSSは読み手あってこそだし、書き手の自己満足じゃやってけないわな。
でもそれはサイトやこんぺなんかで公開するモノであって、全部が全部文章が上手くて完成されたものである必要性はないわな。
サイドストーリーだけが望まれてるわけじゃないし、えろだけが必要とされてるわけじゃない。
SSの良さなんてわからなくたっていいじゃねえか。否定されたっていいじゃねえか。
このスレはそんなしがらみとか関係なしに気楽に自分が書きたいものを書いていいスレなんだよ。
批判がなんだ、スレの流れがなんだ。
書くほうが楽しんで書かなくちゃ読む方だってのってこねぇよ。
世の中には3つのやり方しかねーんだ。
正しいやり方、間違ったやり方、俺のやり方。
どれを選ぶかはお前さんの勝手だ。期待してるぞ。


p.s 杏と渚だけは幸せにしてやってくださいお願いしますお願いします。
465名無しさんだよもん:2005/08/12(金) 00:08:40 ID:2H+ZNwh0O
あ、…いい事言ってると思いました。

本書きの文章は来年のコミケでソフトを出せるように今から頑張っています。
いやホント大作に出来る限りなれれば良いなぁと。なにせ絵から音楽まで自前なんで…アホみたいだなぁと 笑


PS
むしろきょうチャンを汚したいのです。
娘さんをください。です。笑
466だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/08/14(日) 12:40:25 ID:UyT2LCY70
>むしろきょうチャンを汚したいのです。
ナカーマ。
467'ヽ/ヽ ◆DOASFNYARI :2005/08/16(火) 21:41:22 ID:3Uz5NBmu0
でたな鬼畜っ!
468だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/08/20(土) 09:44:10 ID:uNdjku9n0
規制でなかなか書き込み出来ない俺ガイル
469原点回帰:2005/08/27(土) 14:44:56 ID:GxKNledd0
なんだかサッパリ人がいないみたいだけど、とりあえず書いてたSSが一応完成したので投下しまつ(´・ω・`)
一応杏のSSで、規制引っかからなければ16レスぐらいだと思う
タイトルは「椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry」
470椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:45:40 ID:GxKNledd0
「はぁ……」
 自分の部屋で机に頬杖をついたまま、あたしは思わず溜め息を漏らしていた。
 藤林杏という人間はこんな溜め息なんてつくような性格だったっけ、そんなことをぼんやりと自問してしまったりする。
「自己嫌悪よね、これって」
 誰にともなくそう呟いてみる。一人きりの自室には答えてくれる人なんてもちろんいなくて、なんだかさらに落ち込んでしまった。

 そう。これはきっと自己嫌悪。
 なぜって、あたしは今、嘘をついてここにいるから。
 ……たぶん、いや、きっとそのせいだけじゃないんだけど。

 隣にある椋の部屋には、もうすぐ朋也と椋が学校から帰って来ることになっていた。
 どっちが誘ったのかは知らないけど、今日は初めて妹の彼氏が家に来たってことになる。
 思い返してみると、あの二人が付き合い始めてから結構な月日が過ぎていた。
 そろそろそういうことが起こってもおかしくないなあ、と、頭の中で漠然と思ってはいた。
 それがついに現実になった、ただそれだけのことだ。
 そんなわけであたしは、本当は気を利かせて外に買い物に行っているはずだった。

 はずだった……のに。

(何でこんなところで聞き耳立ててるのかな、あたしは)
 はあ、と、もう一度溜め息が出てしまう。
 今までも二人のデートにこっそりついていったことはある。
 その時はバレてもいいやと思ってたし、バレた時も冗談で済ませてた。
 でも今日は――

 そこまで考えてあたしは、ぼんやりと昨日の椋とのやり取りを思い出していた。


   ※   ※   ※
471椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:46:31 ID:GxKNledd0
「おねえちゃん」
 お風呂上りに脱衣所で髪の毛を乾かしていると、背後に人の気配を感じた。
 振り返らずに鏡を見ると、そこには着替えを持った椋の姿があった。
「あ、次入る? ごめん、今どくから待っててね」
 そう言うとあたしはドライヤーのスイッチを切り、少しだけ生乾きの髪を手早くタオルでまとめて結い上げる。
「えっと、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな」
「んー?」
 まだ乾ききらない髪をまとめているあいだに、椋が遠慮がちに話し掛けてきた。
「明日ね、朋也君がうちに来ることになったんだけど」
「朋也がぁ? あいつ変なこと考えてるんじゃないでしょうねぇ」
 いつもの調子で笑いながら軽口を叩くあたし。
 ここであたしの知ってる椋ならあたふたしながら否定するはずなんだけど……
 一瞬だけ驚いた表情をした後、顔をゆでだこみたいに真っ赤にして黙り込んでしまった。
「えっ!? 変なこと……するつもりなの?」
 びっくりしたあたしは、反射的に自分でもどうなんだと思うぐらいストレートな質問をしてしまう。
 その問いに椋は、真っ赤になったまま、黙ってうつむくように頷いていた。
 ……我が妹ながらなんて正直な。
「明日はお父さんもお母さんもいないから……」
 そう、明日は二人とも用事で家に帰ってこない。つまり、そういうことなんだ。
472椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:47:13 ID:GxKNledd0
「あ……あはは、そうなんだ。そうよねえ、もう付き合って大分たつんだし」
 あたしはなんだか凄く狼狽してしまって、少しだけ声が裏返ってしまっていた。
 口の中がカラカラに乾いていて、うまく言葉を紡ぐことができない……
「それで、出来たら放課後、どこかで時間つぶしてきて欲しいんだけど……」
「ああ、うん、おーけーおーけー。しばらく買い物でもして、どこかでご飯食べてから帰るわね」
 それでもあたしは、混乱したままあんまり動いていない頭で、自分でもちょっと白々しいんじゃないかってぐらい明るい声と笑顔を作って答えていた。
 ……今考えると少し引きつっていたかもしれないけど。
「うん、ごめんね」
 気遣わしげな顔で謝る椋。
 ちょっと先に進まれちゃった気がして驚いたけど、こういうところはやっぱりあたしの知ってる妹だった。
 そんな椋を見て、あたしにもようやく少しだけ余裕が戻ってきた。
「いいっていいって。その代わり、あとでおねえちゃんにも詳しい話聞かせなさいよ」
「ええ〜〜っ!? で、でも……」
 あたしの意地悪な要求に小さく叫んだ後、恥ずかしそうに両手で口元を覆う椋。
 こういう照れたこの子は、身内びいきを差し引いても頬擦りしたくなるぐらい可愛いと思う。
 たまらなくなったあたしはそんな椋を軽く抱き寄せ、景気付けのために背中をぽんぽんと軽く叩いてあげた。
「なんて言ったらいいかわからないけど……ええと、おめでとう。失敗しないように頑張りなさいね」
 耳元で精一杯優しくエールを送ると、抱きしめた椋の強張った肩からふっと力が抜けたのがわかった。
 それを確認して身体を離すと、あたしは笑いながら手を振って脱衣所を後にした。
473椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:47:51 ID:GxKNledd0
 椋が、朋也と?
 部屋に戻って落ち着いてみると、お風呂上りで上気した体が火を出しそうなほど火照っているのに気が付いた。
 よくわからない想いに……違う、わかってるけど認めたくない、認めてはいけない想いに胸を締め付けられる。
(そうよね。彼氏彼女なんだから当然よね)
 当然、自然、当たり前。
 そんな言葉が頭の中を駆け巡る。
 脳みそがぐるぐると撹拌されて、何を考えているのか自分でもわからなくなってきた。
(奥手の椋がここまで進歩したんだもの、姉としては祝ってあげなくちゃ……)
 椋が本格的に朋也と付き合いだしてから、何度自分にそう言い聞かせたことだろう。
 この胸のうちにある朋也への思いは、友情なんて呼べるようなものではないことぐらい自分でもわかっていた。
 でもそれ以上にあたしは、現在の朋也との関係が壊れてしまう事を恐れていた。
 この思いが拒絶されても、そして多分受け入れられても、今の二人の関係は崩れ去ってしまう。
 それだけは嫌だった。
 だから椋が初めて朋也への思いを打ち明けてきたとき、あたしは驚いたとともに、少しだけほっとしたのだった。
 どうせ手に入らないものなら、近くで見ているだけで我慢しよう。
 あたしはそう思って椋の恋を手助けしてきた。
 今まではそうやって自分を抑えることができたのだ。
474椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:49:16 ID:GxKNledd0
 でも、今度は?

 心の中で自問すると、本棚の中で伏せられた写真立てを手に取った。
 そのなかでは浴衣姿の朋也と、あたしと……春原と。他にも何人かの友達が笑顔をこちらに向けていた。
 あの時は朋也がふざけて後ろから抱きついてきたっけ。それで照れたあたしは思い切り枕を投げつけたっけ。
 思い出すと切ない甘さが胸に広がり、少しだけ苦笑が漏れてしまう。
 楽しかった修学旅行。あたしにとってかけがえの無い思い出。
 そういう思いは胸の奥に大切にしまったまま、あたしは椋の恋を応援してあげるつもりだったのに。
(椋が……朋也に抱かれる……)
 抱かれる、という言葉を思い浮かべると、胸の奥にひときわ熱い何かが湧き出るのを感じる。
 あたしはその思いから逃れるように、手に取った写真立てをもう一度元あった場所に伏せた。

 これまでも漠然といつかはそうなると思ってはいた。
 でも、明日はそれが現実になってしまう。朋也が椋と結ばれてしまう。
 ずっと目を背けていたそのことが、否応なしに具体的なイメージを伴ってあたしの心にのしかかってきて。
 あたしはまるで逃れるような気持ちでベッドに寝転んだ。
475椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:49:52 ID:GxKNledd0
 どうしてあたしじゃないの?
 ―――それは自分でそう望んだから。

 どうして椋なの?
 ―――それは自分でそう仕向けたから。

 後悔を伴う自己嫌悪と、嫉妬にまみれた羨望と。
 身を切り裂かれるような焦燥と、噴き出て止まない恋慕の情を抑えきれず……
 枕に伏せたまま、嗚咽とともに頬のあたりを熱い物が流れていた。


   ※   ※   ※


 次の日。
 眠れない夜を過ごしたあたしは、椋から逃げるように学校に行き、授業中も休み時間も一人で悶々としていた。
 先生の言うことも友達の言うことも全部上の空で右から左。
 今日一日何があったかなんてまるで覚えていなかった。
 そして夢の中にいるような一日が終わり、放課後の鐘の音を聞いたあたしは。
 愛車を飛ばして椋より先に家に帰ると、スクーターと靴を隠して自分の部屋で息を殺していた、というわけだった。
476椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:50:40 ID:GxKNledd0
(はぁ……)
 嘘をついてここにいることに対する後ろめたさから、まだ誰もいないのについ声をひそめてしまう。
 でも同時に、何かいけないことをしているようで興奮するのか、自分でも嫌になるぐらい動悸が激しくなっていた。
 一人でじっとしているせいか、いろいろと余計なことを考えてしまう。
 昨日のこと、そしてこれからのこと。二人のこと。 ……自分のこと。
 考えれば考えるほど気持ちが落ち込んでいくのはわかっているのに。
(これから……これから二人が隣で……)
 甘いキス、震える身体に伸びる手、優しい愛撫、熱い抱擁、絡み合う舌先。
 やっぱり興味があるのか、上気した頭でこれから隣で繰り広げられるであろう光景を想像してしまう。
 そこで朋也は一体どんな顔をしているのだろう。
 顔を赤くしてだらしなくニヤけているだろうか。
 案外余裕で微笑んでいたりするかもしれない。
 ……それとも、自分には見せたことの無いような表情をするのだろうか。
 考えると同時に、疼きに似た暗い痛みが胸の奥深くから湧き上がってくる。
「……!」
 その痛みに飲み込まれそうになった時、玄関の扉が開く音がして、あたしは文字通り飛び上がってしまった。
 すぐに廊下から足音と話し声が聞こえてくる。
 楽しそうに笑う椋と朋也の声。ほどなく隣の部屋のドアが開き、そして閉まる音が聞こえてきた。
(椋、朋也も、帰ってきたんだ)
 胸に手を当てると、心臓が口から飛び出しそうなほど暴れまわっているのがよくわかる。
 心の準備が整わないうちに来るべき時が来てしまった……いや、そんなもの、いつになったって整うわけがなかった。
 あたしは息を殺して椋の部屋がある方の壁際まで行くと、そっと壁に耳をつけた。
477椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:51:57 ID:GxKNledd0
「……!」
「……」
 壁越しでは普通の会話なんてもどかしいほど聞き取ることが出来ない。
 それでも、とにかく二人が何か歓談しているということだけはわかった。
(うまくいってるみたいじゃない)
 ……この気持ちをどう表現したらいいのだろう。
 二人がうまくいっているという事を確認して、あたしは確かにほっとしている部分もある。それは偽りの無い思いだ。
 でもそれと同じぐらい……それ以上に、息苦しくなるほどの苦い想いがあたしの胸を灼いていた。

 しばらくすると、一つの足音がこちらの壁際まで近づいてくるのがわかった。
(あっ!?)
 直後、ゴソッという思いのほか大きな音が鼓膜を震わせ、あたしは思わず仰け反っていた。
(うそっ……ばれた!?)
 頭の中が真っ白になったまま、音が聞こえてきた壁の方を見つめる。
 しかし幸い、隣の様子に変化があったような気配はなかった。
(び、びっくりさせないでよ、もうっ!)
 さっきの音がこちらの壁際に置いてある本棚から、何か大きな本を取り出した音だということに気が付くと、大きく安堵の息が漏れ出てしまった。
 そう。普段の言動とは裏腹に、本当に後ろめたいことがあるときのあたしは小心者なのだった。
478椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:53:16 ID:GxKNledd0
 気を取り直してもう一度壁に耳をつけると、さっきと変わらないぼそぼそとした二人の話し声が聞こえてきた。
 子供の頃のアルバムでも見ているのだろうか。からかうような朋也の声と、少し怒ったような椋の声が聞こえてくる。
(あいつら、なんてベタなことしてんのよ)
 普段なら苦笑いしてしまうようなことでも、今はとてもそんな気になれなかった。

 本当にアルバムを見ているのなら、そこには椋本人だけでなく、あたしの姿も少なからず写っているはず。
「…………」
 ふと、奇妙な感覚に捕らわれる。
 今でこそ髪の長さが違うが、小さい頃は二人とも同じように肩のあたりで切り揃えていた。
 生まれつきどういうわけか瞳の色が違う二人だが、それを除けば殆ど違いらしい違いはないはずだ。
 子供の頃の椋は、そしてあたしは、朋也の目にどう映るだろう。
 あたしの子供のころを見て、可愛いなんて思ったりしているかもしれない。

 ……というか、あいつは二人の見分けがつくだろうか。
 つかないかもしれない。つくかもしれない。
 その想像は何か、あたしの心の奥にある、開けてはいけない扉を無理やりこじ開けてしまった。
479椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:54:22 ID:GxKNledd0
 それは心の深いところにずっとわだかまっていた、黒くて醜い自分。
(あたしは最初から、椋を身代わりに、自分を椋に投影して逃げていたのかも)
 自分と同じ顔、同じ髪の色……
 その椋が愛されることで、自分が愛されているという錯覚の中に逃げ込んでいた。
(……そして多分、椋がふられたときは……)
 違う瞳の色、長さの違う髪、正反対の性格……そんなものを理由にして。
 ふられたのはあたしじゃないって、そうやって傷つくことから逃げようとしていたのかもしれない。
 今の関係が壊れることが怖かったんじゃなくて。
 朋也のより深いところに踏み込んで、もしかしたら拒絶されるかもしれない……そう思うことがたえられなかった、ただそれだけのことだったんだろうか。
 自分から近づくことを怖がって、逃げ出して。
 椋に、妹にそういう嫌な部分を押し付けて、自分は一歩離れて幸福な思いだけを得ようとしていたのだろうか。
 そう思い至ると、自分が情けなくて、悲しくて、辛くて……惨めで。
(そうよ、その結果がこれなんだから、自業自得じゃない)
 そう自嘲してぎゅっと唇を噛むと、滲んできた涙を服の袖で強く拭った。

 しばらくして、ふと、隣の部屋の気配が変わる。
 話し声が聞こえなくなり、緊張が走ったというか、微妙に張り詰めた空気が壁越しに伝わってきた。
 続いてドサッという重い物音が聞こえてくる。
 これはそう……
(……ベッドに倒れこんだ音よね、今の)
 これから何が始まるのかは容易に想像できる。
 鼓動が意思を無視して勝手にどんどん加速していく。心臓がドクドクと暴れまわって呼吸困難に陥りそうなほどだった。
 シャワーとか浴びたりしないんだ、なんて、どこか妙に下世話な考えが一瞬だけ頭をよぎったことが、後から考えるとおかしかった。
480椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:55:04 ID:GxKNledd0
 壁に耳をつけても物音一つ聞こえてこない、息が詰まりそうな沈黙がしばらく続く。
 この壁の向こうで、ついさっき頭の中で思い描いた光景が展開されているのかもしれない。
 見たい、と思う気持ちと、絶対に見たくないと思う気持ちが自分の中で交錯する。
 でもあたし自身の行動はと言うと、そんな葛藤などお構いなしに、痛くなるほど壁に耳を押し付けていた。
 何も聞こえてこないことがもどかしい。
 昨日のうちに壁に穴でも開けておけばよかった、なんてバカなことを本気で思ったりもした。
 終わらない静寂に自分ひとり取り残されたような気分にさせられて、でも元から取り残されているという現実にすぐ気が付いてしまって。
 もどかしくて悲しくて、気が狂ってしまいそうになる。

 そして。
「……ぁ……」
 壁越しでもわかる、艶を帯びた、甘い「女」の声が耳に届いてきた。
 隣で何が始まったのか、そんなことは推測するまでもなかった。
 限界だった。
 頭の中で大事な何かがぷちぷちと音を立てて千切れていくような錯覚に陥る。
 椋の……双子の妹が洩らした嬌声は、あたしの中の大事な何かを引き裂いてしまって。
(んっ……)
 緊張と興奮と悲しみに耐えきれなくなったあたしは、無意識のうちに口に含んでいた右手の指で、自分自身を慰めていたのだった。
481椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:56:18 ID:GxKNledd0
 唾液で充分に濡らした指を敏感な部分にゆっくりと這わせる。
(あ……ふ……っ)
 たまらずに漏れ出る熱い吐息。
 こんな最悪の状況で興奮してしまっているのか、ひざが抜けてしまったかと思うほどの快楽に襲われ……そのまま床にへたり込んでしまった。
 声を殺し、唇をかむようにして自分を昂ぶらせていく。
 布越しでの愛撫に耐えられなくなったあたしは、ショーツの中に手を入れると、親指と人差し指でつまむようにして包皮にくるまれた敏感な肉芽を刺激した。
(はあぁ……っ!! んんっ……!)
 湧き上がる強烈な快感に思わず腰が跳ね上がってしまう。
 いつも独りでしているときとは比べ物にならないほどの快楽の波に、漏れ出そうになる声を必死に噛み殺していた。
 壁の向こうから聞こえてくる嬌声は徐々にその大きさを増し、二人の行為が深くなっていることが容易に想像できる。
 それに伴いあたしの手の動きも大胆になり、入り口だけでなく誰も……自分でも触れた事のない膣の中までその指を這わせていく。
 いつもは入り口に触れるだけで痛みを覚え、その奥に刺激を求めることなど考えもしなかったのに。
 とろとろになっていたそこは、自分でも驚くほど滑らかにその指を受け入れた。
 その指を押し戻そうと指先に当たる粘膜の感触。
 まるでそれは、あたしと朋也を隔てているいろんなものの象徴のような気がして。
(やぁ……朋也ぁ……あたし……)
 あたしの肢体の奥深いところに、ある強い衝動がこみ上げてきた。
 その衝動を満たそうと、ぼおっとする頭で夢中になってあたりを見回す。
 なんだっていい、この情欲をぶつけられるものならどんなものだってよかった。
482椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 14:58:37 ID:GxKNledd0
 目に入ったのは、机の上にあるペンケース。
 床を這うようにして机の方までいくと、もぎ取るようにそれを手にとった。
 女性向に細長いつくりで、ペン数本しか入らないプラスチックの赤い箱は、乱暴な扱いに抗議するかのようにカシャッっと軽い音を立てた。
 行為に夢中になっていたあたしは、その音が隣に聞こえているかもしれない、なんてことすら思い浮かばない。
(これで……これを………………朋也……っ!)
 無我夢中で握り締めると手近にあるベットに座って、水音を立てるぐらい愛液で溢れた場所に擦り付けるようにしてそれを押し付ける。
(はぁっ……あぁっ……!)
 自分の指ではないものが触れたその少し冷たい感触と、隣に朋也がいる……そう思うだけで、達してしまうのではというほどの快感が脳髄に突き上げてきた。
 その強い刺激に腰が抜けてしまって、うつ伏せの状態でベットに倒れこむ。
 薄青いシーツに顔を埋めると、没頭の邪魔をしていた視界が無理やり閉ざされて、より一層感覚が鋭敏になっていく気がした。

 もう止まらなかった。

 べとべとになるまで擦り付けたペンケースを、ゆっくりと大事な部分に挿しいれていく。
 ……痛い。
 いたい。
 いたいいたいいたいいたいなにこれ助けてっ……!
( ……………………………ともやぁっ!!)
 たまらずに漏れ出る叫びを、手近にあった枕に押し付けて殺す。
 破瓜の痛みがその一言で幾分やわらいで、代わりに例えようのない悲しみと後悔に襲われる。
(ともやともやともやぁ……)
 一度堰を切ってしまった言葉は、駄目だと分かっていても止まることなく溢れ出てきて、少しづつあたしの心を暗い方に蝕んでいった。
483椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 15:00:22 ID:GxKNledd0
 血の混じった愛液が多少の潤滑油になっても、初めて異物を受け入れた膣奥の痛みはなくなったりはしない。
 体の痛みが脳髄を焼く。
 心の痛みが魂を灼く。
 たまらずに零れ落ちる涙が、顔を押し付けた枕に大きな染みを作った。
 こんなに痛いのに、辛いのに、どうしてあたしはこんなことをしているんだろう。
 ぼんやりと疑問が浮かんでも、あたしはその自傷とも言える行為を止めなかった。
( ……んん……とも、やぁ……)
 朋也の名前を呼びながら続けているうちに、自分が今何をしているのかということすら曖昧になっていく。
 壁の向こう、すぐ近くでは椋が登りつめている……朋也の手で。
 好きな人にしてもらっている椋は、どれだけ幸せな気持ちでいるだろう。
 それに引き換え、あたしは……
 考えると胸が痛い。大事なところが痛い。心が張り裂けてしまいそう。
 こんなに辛いなら、いっそ狂ってしまいたかった。
 それでも、どんなに辛くても手を止めたりはしない。
 多分それは、壊れてしまったあたしの心が、自分は今朋也と結ばれているんだと錯覚したかったからなんだと思う。

 そして少しづつ。
 身を切り裂かれるような想いに耐えながら、ひたすらに行為を続けていくうちに、徐々に快感が痛みを上回るようになってきていた。
 それは慣れてきたなんていいものでは絶対になくて……
 朋也と結ばれているという錯覚を、脳が現実と思い込むことに成功していっただけで。
(あっ……きもちいいよぅ……ともやぁ……)
 痛みすら快楽に思えてくる頃には、あたしは多分狂ってしまっていたんだと思う。
484椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 15:04:47 ID:GxKNledd0
 ……と。
「はああぁっ……んんっ!!!!」
 ひときわ大きな椋の声が響き、それっきり隣から声が聞こえなくなってしまった。
 そのことに気が付くと、頭から冷水を浴びせられたように我に返る。
(まだ……なのに……)
 このまま行為を続けていたら、静かになった隣の二人にその音を聞かれてしまう。
 絶頂に達する前にお預けされた状態で、あたしは、理性を総動員してペンケースを大事な所から引き抜いた。
「……ぃ……っぅ……!」
 ぬらぁっと赤い糸を引いて引き摺り出されるペンケース。
 破瓜の傷口に触るのか、鋭い痛みが下腹部に走ってあたしは小さく声を洩らしてしまった。
 下手に動かすと音がしてしまうので、濡れたまま拭いもせず、そのままベッドの上へと置くことにする。
 すっかり醒めてしまった今、さっきまで確かに感じていた快感が引き潮のように薄れていくのが実感としてわかる。
 何か、大切なものを失ってしまった。
 引き抜いたペンケースを持つ右手に、行為中には感じなかった生暖かいプラスティックの硬さを感じてそう思った。
 そして後に残っているのは、じっとりとした全身を覆っている汗の不快な冷たさと、後悔を伴った痛みだけだった。
485椋エンドは、杏シナリオの、バッd(ry:2005/08/27(土) 15:05:51 ID:GxKNledd0
 ふと。
 自分の……自分だけの体液で濡れて光るペンケースに、言いようの無い嫌悪感が湧き上がってきた。
 力の限り床に叩き付けたい。粉微塵に壊して捨ててしまいたい。
 そんな衝動が湧き上がり、強く握り締めた手を頭上に振り上げる。
 きっとそれはさっきの行為を、というより今日の出来事全部を無かったことにしてしまいたいという気持ちの発露だったのだろうと思う。
 でも現実は、ペンケースを叩きつけるわけにもいかず、今日のことが無かったことになんてなるわけもなく。
 ……太ももを伝う血の混じった愛液も、当然消えてなどくれなかった。
 子供のように大声で泣き出してしまいたいのに、そんな簡単なことすら許されず。
 涙で霞む目で、赤黒く汚れたシーツを呆然と見つめていることしか出来なかった。
 このシーツをどうやって片付けようとか。
 椋と顔をあわせた時どんな顔をすればいいのかとか。
 どうやって二人に気づかれずに外に出ようかとか。
 問題はいろいろあるけど、一番困るのは、二人と今までどおりに接していく自信が無いということ。

 ……あたしはこれからどうしたらいいの?
 わからない。誰かに教えて欲しい。助けて欲しい。
 でもさしあたって今のあたしに出来ることは、ただベットに顔をうずめて泣くことだけだった。
486原点回帰:2005/08/27(土) 15:07:57 ID:GxKNledd0
何の救いもなく終わり(´・ω・`)
まさにバッドエンドだね!( ゚Д゚)
というかエロを書こうとしたらあまりエロくなかったというオチ
最初はほのぼのまったりエロを描こうと思ってたのに、どうしてこうなってしまったのか……(;´Д`)
487名無しさんだよもん:2005/08/27(土) 17:47:40 ID:Mz7V84g+O
GOOD JOB!
そして乙!
488だおもん ◆5jTrVrP7oc :2005/08/28(日) 07:36:54 ID:AuWsDWcz0
>>486
墓穴掘るって感じでいいね。エロかった。
489原点回帰:2005/08/28(日) 19:30:58 ID:qFCQaWif0
>>487
当日レスせんきぅ
楽しんでもらえたかなあ

>>488
エロっていうより鬱になっちゃったよ(´・ω・`)
もっとギャグっぽい感じで墓穴を掘らせようかと思ってたんだけどね
490名無しさんだよもん:2005/08/28(日) 21:24:52 ID:HPLs8Flt0
イイヨイイヨー
491名無しさんだよもん:2005/08/28(日) 21:41:24 ID:Gk6phYM80
>>486
おーけい、なかなか楽しめた
492名無しさんだよもん:2005/08/31(水) 23:15:54 ID:N5CbOUXl0
初ss。
続編が読みたい方がいれば書くかもです。
ぶっちゃけ、序章のみ見たいな感じですけど、投下します。
初投稿だから、変になるかもですがご了承を。
493restart1:2005/08/31(水) 23:17:21 ID:N5CbOUXl0
出会いとは、人生において大きな影響を及ぼすものである。
善し悪しは別として。
例え、大きな出会いが訪れたのが他人であろうと、訪れた人が自分に近ければ近いほど、自分の人生にも影響を与える。
そして、ある出会いが偶然、岡崎朋也の父、岡崎直幸に訪れた。
その出会いは、連鎖的に朋也にも影響を与え、そして朋也の周りにも影響を与えることになる。
それは朋也が高校3年になり、渚と付き合い始めた頃であった。

すでに日は傾き、空は、きれいなオレンジ色に青黒い色が混ざり始めていた。
直幸はドラッグを顧客へ流す仕事を終え、帰途に着いていた。
帰途の途中直幸はふと、腹が減ったな、早く夕食をとろうと思った。
普段はこの男、自宅でカップラーメンを食べているのだが、今日は外食にしようと思いついた。
それは、神の気まぐれか、それともタダの偶然か。
その思いつきが、後に自分の息子を中心に大きな影響を与えることになる。
帰り道にあるファミレスに、直幸は入った。
実はこのファミレス、岡崎家のすぐ近くにあるのだが、直幸は普段はこういうところは好かないので一度も入ったことが無かった。
からんころん

ドアに掛かっている鈴がやかましく鳴く。
食事時なので、店内はかなり混んでいたが、入れ違いで窓側の二人がけのテーブルが開いたらしく、直幸は待たずに席につけた。
注文をして、食事が来る。
混雑しているにも関わらず、料理はすぐに来た。
熱々のスパゲッティと、はふはふいいながら格闘してると、ウエイトレスが声をかけてきた。
「あ、あの。相席はよろしいでしょうか?」
どうせもうすぐ食い終わるし、良いよ、と直幸は返事をする。
しばらくして、そこに現れたのは、妙齢で背の高い女性だった。
端正な顔のつくりと、着ているジャージの上からでも分かる、抜群のプロポーション。
長い髪をポニーに結んだ後ろ髪も印象的だった。
その女性は、直幸の顔を見た瞬間、驚いた顔をした。
494restart2:2005/08/31(水) 23:19:07 ID:N5CbOUXl0
「あなた、朋也君のお父様ですよね?」
今度は直幸が驚いた顔をする。
「ええ、そうですけどあなたは?」
「私は、朋也君の中学の時のバスケ部顧問、桜井です。」
そう言いながら、桜井は直幸の向かい側に腰をかけた。
「なぜ私を知っているんです?」
直幸が二ヘラとした笑みを浮かべながら聞いた。
「卒業式の日にお見かけしまして。」
「なるほど。」
桜井は、メニューから料理を選び、ウエイトレスに注文する。
あの時は覇気があるお父様だと思ったんだけど、なんか弱弱しくなったなぁ。
そういや、朋也君はどうしたんだろ。あの頃はかわいかったから、さぞかし美男子になってるんだろうなぁ。
桜井がそんなことを考えていると、いつの間にかテーブルが沈黙に支配されていた。
その沈黙に耐え切れなくなった桜井が、少し作り笑いを浮かべながら話を切り出した。
「朋也君はどうですか?あれだけの素質を持ってるから、高校のバスケでも暴れてると思ったんですけど、不思議と話題になってませんよね。」
「いや、朋也君にも色々あるんですよ。」
「はぁ、色々ですか。」
「帰ってくるのはいつも深夜。私には構ってくれないし。」
なんてね、と直幸は苦笑いをする。
「しかし、バスケをやめるなんて勿体無いです。あれだけの才能を持ちながら・・・」
その才能をぶち壊した直幸の心が、ちくちくと痛み出す。
「なにがあったんでしょうか。今度会って問いただして見ますよ。」
桜井がそう言うと、直幸があわてて切り返す
「い、いえいえ、それは親の仕事でもありますから、気にしないでください」
朋也を壊したことなど、もう誰に知られても良いと思っていたが、やはり自分は責任を逃れたいみたいだな。と直幸は心の中で自嘲的に笑った。
495restart3:2005/08/31(水) 23:20:19 ID:N5CbOUXl0
「あれだけの才能を埋もれさせておくわけには行きませんから。やっぱり、親子関係で話しにくいこともあると思いますし。」
桜井の一歩も引かない様子に直幸はあわてている。
「大丈夫ですから、本当に。心配してくれるのはありがたいですけど、お気持ちだけで結構です。」
直幸が何故息子に会って欲しくないようなことを言うのか、桜井は徐々に疑問に思い始めた。
「結構も何もあるものですか。とにかく一度会いに行きます。」
「いえ、結構です。私はもう食べ終わったので、これで失礼します。」
伝票をもち、席を立とうとする直幸の手を桜井は握った。
そして、とうとう疑問に思っていることを直幸にぶつけた。
「まだ話は終わってません。あなたは何故朋也君と私を合わせないようにするんですか?」
「離してください。大声出しますよ。」
何言ってるんだ、このくそジジィは。と桜井は思った。
「あなた、朋也君になにかしましたね?」
図星をつかれ、触れられたくないコトに触れられそうで、直幸の心は急激に苦くなり始めた。
「・・・だとしたらどうするんです?私を警察に突き出しますか?」
いつもの二ヘラとした笑顔をかろうじて保ちながら直幸はそう返した。
「ということは、あなた、朋也君に何かしたんですね。」
段々と、自分にとっては一生思い出したくないことを強制的に思い出され、直幸の心がどんどん揺れていく。
そして、何かあったことを確信した桜井は命令口調で止めを刺す。
「言え。何があったのか。」
496restart4:2005/08/31(水) 23:22:18 ID:N5CbOUXl0
その瞬間、直幸の心はリミッターが外れたエンジンのように暴走し、めちゃくちゃになった。
赤の他人に、最愛の息子に対して行った最悪の行為を知られる。
羞恥と自分に対する嫌悪感。

「ウオオォオオオオオオオォォォォ!!」

直幸は狂ったような雄叫びを上げると、地面にしゃがみ込んで、顔を手で覆い泣き始めた。
桜井に料理を持ってきたウエイトレスが、信じられないという顔をしながらテーブルに料理を載せて戻っていく。
どうしたもんか、桜井がしばらく悩んでいると、急に直幸が泣きやんだ。
「・・・。すみません、大丈夫ですか?」
桜井は声をかけてみる。
「ああ。まさか年下の女に泣かされるとは思わなかった。」
直幸はそういうと席に戻った。
手で覆われていた顔は、もう二ヘラ笑いが消え、目には力がこもっていた。
「全て話そう。何もかも。」
そういうと、直幸はコーヒーを一杯注文した。
急変した態度に、戸惑いを隠せない桜井は、口をあんぐりとあけたままだった。
「あんたは俺の話を聞く気があんのか?」
あ、はい。と、変わった口調にも驚きつつ何とか桜井は返事をする。
直幸は、運ばれてきたコーヒーを一口のみ、苦いなぁとつぶやく。
そして、直幸は全てを語りつくした。
時には涙を流しつつ、時には自分に対して腹を立てながら。
497restart5:2005/08/31(水) 23:22:58 ID:N5CbOUXl0
全てを語り終えた頃、すでに時間は深夜になっていた。
「そうだったんですか。」
今までずっと相槌しか打っていなかった桜井が、口を開いた。
なんで、こんなに不幸なんだろう。
ただ桜井にはそれし思い浮かばなかった。最初は、直幸のせいで朋也に何かあったのなら、何か言ってやろうと思ったが、そんな気など起きなかった。
不慮の事故。ただそれだけで、岡崎家は狂ってしまったのだ。
そして、桜井は直幸と朋也を救うために、いや、本来あるべき形に戻すために直幸に言う。
「朋也くんの怪我の件は、ちょっと調べてみます。私の知り合いに医者がいるんですけど、もしかしたら、直るかもしれません」
直幸の心に、正気に戻ったが荒れ果てていた直幸の心に、小さな希望が生まれた。
直幸は再び席を立つと、床に頭を擦り付け、土下座した。
「頼む。金なら必ず用意するから、あいつの方を治せるならいくらでも払うから、お願いします」
深夜で人のいない店内に、直幸の大声は響き渡った。
「お父様、頭を上げてください。そんなことされると困ります。」
「お父様などと言わないでくれ。私はもはや父親でもない。」
「いえ、息子のために土下座できるのは立派な父親ですよ。」
「土下座なんか安いものだ。多分今日は、土下座の叩き売りになる。」
桜井は、今日で、話で聞いた枯れきった親子関係が、元に戻るのだろうと思うとうれしくてたまらなくなった。
「さて、そろそろ帰るか。いつもだと、朋也もそろそろ帰ってくるだろうしな。」
店内の壁時計を見ながら直幸が言う。
「そうですね。怪我の件は後ほど連絡します。」
「お願いします。」
深々とお辞儀をすると、直幸と桜井は伝票を持ち、レジに向かう。
そして、ファミレスから出て桜井と別れると、直幸はすぐ近くの家に向かう。
「さて、朋也に何回土下座すればすむかな。」
そう言いながら、自然に流れてくる涙を拭きもせず、直幸は歩き始めた。
498名無しさんだよもん:2005/09/01(木) 17:40:36 ID:aSPE6rfm0
>>492-497
ざっと見て、読みにくいと思った。まず、3行目の

>例え、大きな出会いが訪れたのが他人であろうと、訪れた人が自分に近ければ近いほど、自分の人生にも影響を与える。

この部分がすでに、言い回しがわかりにくい。ここで読むのを止める人は多いと思う。
続いて、直幸がファミレスに入るまでの描写。風景描写と状況説明が長すぎる。特に重要な箇所でもないので、もっと短く
できるはず。
この場面に限らず、全般的に説明的描写がくどいと思った。

また、話の内容について。まず、桜井が何故そこまで直幸に突っかかるのか、不自然に感じた。
直幸も、ちょっと他人と言い争いしたくらいで泣き喚くというのは不自然。その行動に至るまでに説得力がない。

俺はSS書きじゃないので、参考にならないかもしれないけど、以上が感想です。きついこと言ってすまない。
どうやって練習したらいいかとかアドバイスできないけど…精進してください。
499名無しさんだよもん:2005/09/03(土) 13:17:05 ID:BMiq0zb40
>>497
語りたがりなのはわかったから推敲してから投稿してくれ、な?
500名無しさんだよもん:2005/09/04(日) 13:36:22 ID:oXdEmxtEO
初めて書いただの言うと大抵叩かれるな
やっぱり言い訳臭くて見苦しいんだろうか

つか、ぶっちゃけ読む気が削がれるから読んでないが
501名無しさんだよもん:2005/09/04(日) 15:07:47 ID:UerzEnioO
う〜ん…叩かれまくってるからアドバイスすると…
まず読みにくい等は既に言われたのでスルー。
次にだけど、まあ方向性によりけりだが、小説を書く際の注意事項に『てあかのない表現を』と、ある。
ストーリーは泣けるけど、事実を綴った感じしか受けなかった。

やっぱり、自分の味を出して欲しい。俺が書いたんだって、文を読んだらわかるようなヤツ。

めげないでまた投稿してください。その時にかいてくれればなんか言えるかも知れません
502名無しさんだよもん:2005/09/04(日) 15:17:35 ID:UerzEnioO
例えば、私ならこんな感じするかな…

時に運命とは、ドミノ倒しと同じものである。
たとえあなたが拒絶した人間であろうとも、一旦他の駒を倒すと、それはあなたの元にくるのかもしれないのだ。
503名無しさんだよもん:2005/09/04(日) 19:47:44 ID:UerzEnioO


504'ヽ/ヽ:2005/09/04(日) 21:05:06 ID:rvb4O06v0
>>2の金玉は爆発する
505名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 01:26:03 ID:OSWN8TxbO
誰も来ないナァ…
(´・ω・`)
506名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 01:41:14 ID:bHONeakJO
いるさ!俺が
507名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 07:52:48 ID:BtadIDXqO
(´・ω・`)
508原点回帰:2005/09/16(金) 04:32:05 ID:QEZkreSG0
過疎ってるなー
509名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 04:53:55 ID:DmvtMYuQO
>>492はコメントないのかな
510名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 17:41:02 ID:CurvBviDO
TH2SSスレが土曜日で盛り上がってるからこっちにもきてみたら

(´・ω・`)ショボンヌ
511名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 10:33:45 ID:2nVUz91kO
人いないな、、、
上げとくか
512名無しさんだよもん:2005/10/23(日) 21:16:04 ID:mRW+0vfMO
ギャルゲ板の貴方が選ぶ理想の家族ってスレにあるSSがおもろかった。
513名無しさんだよもん:2005/10/27(木) 01:35:25 ID:rxKRdEU5O
>>512
ずばり春原だな。あのスレはマジで神揃いだ。

一度はおいで〜♪
514名無しさんだよもん:2005/11/06(日) 16:00:52 ID:WsPsDPdM0
へー
515名無しさんだよもん:2005/11/08(火) 19:12:02 ID:H4xPXy04O
藏ってあんま人気なかったのかな
516名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 12:07:05 ID:+ficMd1S0
そうでもないよ
517名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 12:23:05 ID:0pWsuGrU0
あげる
518名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 23:18:57 ID:Lq77vNWx0
HOSHU
519名無しさんだよもん:2006/01/13(金) 14:05:39 ID:vKscGxsS0
DNML、SS共に終わったね…。
520だおもん ◆5jTrVrP7oc :2006/01/18(水) 22:53:11 ID:xXEUqVDJ0
まだこのスレ残ってたのな。
521名無しさんだよもん:2006/01/24(火) 23:55:16 ID:v9Dlmx6w0
うん
522張り直し:2006/02/02(木) 23:05:29 ID:6BcMntj90
手の中で、温もりがなくなっていく汐
「…汐っ!…うっぐ・・だめだっ…いっちゃだめだ・・っしお…」
「ひっぐ…ごめん汐っ…やっと気づけたのに…やっと…」
願いは届かず、優しく冷たく雪は降り続ける

「たのむよ…もう嫌なんだ…なぎさっ…助けてくれっ!」

空しく声が空に響いた
今、この世界には汐と俺しかいない
そう思えるほど、静かで寒い夜だった

「汐…、渚の…ママのいる部屋に帰ろう」

まるで人形の様に冷たく動かなくなった汐を抱いて
俺は家に戻った。ドアの前に人影が2つ
「バカヤロウッ!!!!てめぇ、何で俺に相談しなかった?!汐はっ、汐は大丈夫なのか?」
俺は無言でおっさんと早苗さんの前に歩いていく
おっさんの顔が見る見る内に白くなっていった
早苗さんは涙を流しながら、俺ごと汐を抱きしめてくれた

結局、俺は何がしたかったのだろう
今まで何をやっていたのだろう
何も与えられなかった…
思い出すら…まともに与えられなかった・・・
疲れた…もう何も考えたくない
目の前が真っ白に染まり
ゆっくりと意識が遠のいていった…
523張り直し:2006/02/02(木) 23:07:05 ID:6BcMntj90
一面、白い世界…雪…そう、雪だ
今なお、それは降り続け、僕の体を白く覆っていく
声が聞こえる。誰の声だろう…とても懐かしい気がする
      
         「この町は、好きですか」
     「わたしはとってもとっても好きです。
    でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
     楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
      …ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
     
     「それでも、この場所が好きでいられますか」
       
            「わたしは…」
     
     「俺が見つけるから!渚の、次の楽しいこととか、うれしいことを俺が見つけるからっ! 」




・・・・・・・・・。
今何時だよ。たくっ・・・ん?涙…?俺泣いてるのか?ま、いっか
今から行けば、なんとか間に合いそうだな、とりあえず行こう
524張り直し:2006/02/02(木) 23:07:54 ID:6BcMntj90
          校門まで残り200メートル。

             そこで立ち尽くす。

               「はぁ」

           ため息と共に空を仰ぐ。
           その先に校門はあった。

     誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。
       長い坂道が、悪夢のように延びていた。


              「はぁ…」


     別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった。
             隣を見てみる。

      そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。
       同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。

     短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。


         「この学校は、好きですか」
525智代あふたー:2006/02/03(金) 08:31:22 ID:E58wsdQ+0
台所では、智代がいつも通りに料理を作ってくれている
正確に言えば、『いつも通り』というのは少し違う
俺は、ともに学校を作ってあげている途中で、後頭部を強打し
それが原因で3年もの間、1週間毎に記憶を失い続けるという状態を繰り返していた
手術をすれば、記憶が戻る可能性がある…しかし、失敗すれば…
智代は俺を失うのが怖かった。例え、記憶がなくとも、俺に生きていて欲しかったらしい
智代に手術を決心させた日、智代は永遠の愛を信じる強さを手に入れた
記憶がなくても俺は、智代に「愛してる」と言ったからだ
「へへっ…」そう言えた自分が、誇らしくも思う反面、恥ずかしくて思わず顔がニヤけてしまう
智代の包丁を動かす手が止まり、後ろを振り向く
「ん?朋也…また変な事を考えているんじゃないだろうな?あまり変態な事は、やめてくれ」
「違う、こうやって智代の料理姿見れる俺は、幸せだな〜と思ってさ」
「そういってもらえるのは、凄く嬉しい・・・。」
智代が恥ずかしそうに、頬を染めながら言う
「そうそう、なんなら期待通りに変態な事しようか?」
「ばっ、馬鹿!朋也のせいで、私まで変態に目覚めたらどうしてくれるんだ」
「はは、まあ、冗談冗談。手術成功して良かったなと思ってさ」
智代の表情が、弱い女の子の表情へと変わって行く
「本当に…本当に心配したんだ。どんなに強がっても、私の居場所は朋也の傍にしかないんだっ!」
「もう二度と、私を悲しませるな…1人にするな…忘れるっ…」
とうとう、智代の目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた
自分の事を、これほど心配してくれる。泣いてくれる。愛してくれる
俺は、これほど愛しく思えるものを他に知らない
我慢出来ずに、智代を強く優しく抱き寄せる
526智代あふたー:2006/02/03(金) 08:33:17 ID:E58wsdQ+0
「朋也…。」
「智代…愛してる。大丈夫だ、もうお前を忘れない。1人にしない。悲しませない」
「本当…だな?…嘘じゃないな?もう何処にも行かないでくれ…朋也っ」
「ああ、嘘じゃない。俺は、お前の傍にいる。これからもずっと一緒だ」
智代が強く抱きしめ返してくる。どうやら、余計に泣かせてしまったらしい
智代の目からは、先ほどよりも涙が流れ出ている。俺は、智代の涙を舌で舐めた
突然の事に驚いて、頬を染めながら智代が口を開く
「なっ、なっ、なにをしているんだ朋也」
「ん?涙を舐めてただけだ。智代の涙は美味しい」
更に、智代の顔は赤く染まった
「変態だ…ここに変態がいる」
「お前は、その変態の彼女だ」
「くっ、…ぷははは!」「ぷっ、…あはははっ!」
堪え切れず2人同時に笑い出す
いつの間にか、智代の涙は止まっていた
俺は、こう言う馬鹿な会話のやりとりが、また出来る事にとても幸せを感じていた
527智代あふたー:2006/02/03(金) 08:34:18 ID:E58wsdQ+0
「ガチャリッ!」玄関のドアが勢い良く開く
「うわっ!姉ちゃんごめん…って、あれ?今日は、やってないんだね」
鷹文が驚いた表情で喋る
「鷹文…お前にとって、私はどういう風に見えているんだ…?」
下を向きながら智代が言い放つ
まるで新手のスタンド使いの様に、智代の背後には禍々しいオーラが見える
「ちょっ、うわっ!兄ちゃん助けてよ。」
「鷹文っー!」
とうとう、最終兵器智代が目覚めてしまったらしい
智代に肩をポカポカ殴られている鷹文から、せんべいを奪いとり
TVを見ながら食い始める。
「ガチャッ!、たっだいまー!」
河奈子が勢い良くドアを開く、両手には全部でアイスが8本
「お前は、バルログかっ!」
思わず突っ込まずにいられなかった
そもそも、そんな状態でドアが開けられるものなのか…
528智代あふた―:2006/02/03(金) 21:12:59 ID:eeoAG4+eO
「とりあえず四人集まったから4Pするか!!!!」
ぼくらの肉欲の日々は始まったばかりだった。
529名無しさんだよもん:2006/02/13(月) 21:52:10 ID:Ljrn2GXy0
いいね。
530智代あふたー:2006/02/16(木) 00:55:20 ID:t7c6mUSP0
相変わらず、俺の周りには規格外の人間が多い様だ
一息ついて、視線をTVに戻す
ほどなくして、死にかけの鷹文がテーブルについた
「あーっ!兄ちゃん、僕のせんべい全部食べちゃったの?!」
「ああ、食った。代わりと言ってはなんだが、河奈子のアイスをやろう」
「え?もう全部食べちゃったけど?」ケロッとした表情で言う河奈子
「はー…まぁ、いいけどね。なんとなく予想出来てたし」半ば諦め気味で鷹文は呟くと
パソコンの前に行ってしまった。追いかける様に河奈子もパソコンの方へ行く
「あ、そうそう。鷹文、私の作ったゲームどうだった?」
「いんじゃないの」適当に流す鷹文
「ブーン…」突然、パソコンの画面が真っ黒に変わる
「あぁぁぁあああああ!!!!!」壊れ気味に叫ぶ鷹文
隣では抜いたコンセントを手に持つ河奈子がニコニコ笑っている
「あ、そうそう。鷹文、私の作ったゲームどうだった?」
「はい。最高です…感動です…助けて下さい」どこか虚ろな目で言う鷹文
その目からは、まるで生気が感じられない
「鷹文、日本語がおかしいぞ。大丈夫か?河奈子もほどほどにしてやれよ」
パソコンより、鷹文の方が先に壊れる様な気がした
「んー、分かった。今度からはブレーカー落とすね」
どうやら、ここにも日本語が不自由な人が居たらしい
「明日も晴れるといいなぁ」軽く現実逃避をしている自分が居た
531智代あふたー:2006/02/20(月) 11:37:55 ID:pykDDUo40
*河奈子のいうゲームとは、タカラブオルタネイティブの事です
DUNGEON TAKAFUMI'Sではありません
532名無しさんだよもん:2006/02/21(火) 23:48:38 ID:ZlwXwyTn0
タカラブオルタネイティブは発売を延期させていただきます
なお正式な発売日は未定です
533智代あふたー:2006/02/22(水) 20:58:44 ID:EVwtzSMz0
所で、智代は何をしているのだろう
気になって視線を智代に向ける
「智代、何してるんだ?」
「ん?ちょっと料理のレパートリーを増やそうと思ってな」優しく微笑みながら言う智代
(うがぁああああああああ!!!)所謂、これが萌え死ぬと言う事なのだろうか?
智代が愛し過ぎて、頭がどうにかなりそうだった
口の中は唾液が溢れて止まらない
鷹文と爪が取れたバルログが部屋に居なければ
すぐにでも襲っていたと思う
「とも…や?」そんな俺の顔を覗き込む様にして、じぃーっと見つめる智代
まるで許しを請う子犬の様に、不安げな表情で俺を見ている
(あぁああぁぁぁぁああアアアァァァ!!!逃げ・・ろっ…俺の理性が働く内にニゲテクレ…)
と思った次の瞬間、既に俺は智代を押し倒していた
「なっ、なっ、な、何をするんだ!朋也!」赤面しながら智代が言う
すかさず開いた智代の口にキスし、舌を滑り込ませる
「んっ!んふっ…んぐぅ…はぁはぁ…」智代の息が荒くなり、目が潤む
服の上から胸を揉み、智代の股間に手を這わせたと同時
「ぶべらっ!」俺の股間に智代の料理本がクリティカルヒットしていた
「はぁはぁ…いっ…いくら朋也でも、河奈子や鷹文のいる前でなんて嫌だ」肩で呼吸しながら言う智代
「いえいえ、お構いなくー」爽やかに返す河奈子
「私が困るんだっー!!!」恥ずかしさの余り、大声で叫ぶ智代
「うぅ…」なんとか致命傷にならなくて済んだ様だ。徐々に意識が戻る俺
「朋也、もう少し理性と言うものを持って欲しい。べ、別に朋也と…するのが嫌という事ではないんだ。むしろ…」
前半はハッキリと、後半は小声で言う智代
「すまない、智代。俺も少し悪かった」
「うん、分かってくれればそれで良い。私の方こそ、乱暴だった。叩いてしまってすまない。大丈夫か?」心配そうに言う智代
「あぁ、平気平気。むしろ、たまにはこう言うプレイもアリだな」まるで新大陸を発見した様な気分になる俺
「通報だ…通報するしかない」うなだれながら言う智代
「あ〜あ、つまんないの」とその背後で呟く河奈子
何故かその手にデジカメが握られていた事について、あえて触れるのは止めておこう
534名無しさんだよもん:2006/03/06(月) 23:26:46 ID:rhVNG18Q0
>>522-524
kwsk
535智代あふたー:2006/03/07(火) 18:34:02 ID:KuJuIDR90
>>534
それも僕が書いた奴です
汐END後の事を書いてみました
渚の幸せを叶える為に、何度も同じ時間を繰り返し
光の玉を手に入れ、渚を幸せにするという物語です
536名無しさんだよもん:2006/03/08(水) 18:33:01 ID:FPS6ILL+0
>>535
そうなのか…、ゾクゾクしたよ。
ゲームでもこんな感じで2週目始まればよかったのにと思ったよ。

「張り直し」って事は過去スレにでも書いてたのかな?
これの続きとかはない?あるならもっと読みたいと思ったんだけど。
537智代あふたー:2006/03/09(木) 19:45:43 ID:HL8FI27j0
>>536
ありがとうございます。最高の誉め言葉です
あれは最初クラナド関係スレで張ったんですが
「どうせなら、クラナドSSスレあるからそっちに張れば?」
と言われ、張り直したものです
続きはないです。すいません
気に入っていただけた様で、満足しています
538名無しさんだよもん:2006/03/10(金) 00:20:29 ID:OZt25nqH0
岡崎朋也と汐〜父子家庭の日々〜
ttp://makimo.to/2ch/bbspink-pie_leaf/1085/1085992043.html

これの2スレ目で投下されたものの修正かとおもた。
539名無しさんだよもん:2006/03/22(水) 20:13:58 ID:J1Kla7cY0
sage
540智代あふたー:2006/03/23(木) 11:28:46 ID:wX2MkmnG0
             「え…?」


      いや、俺に訊いているのではなかった。

       「わたしはとってもとっても好きです。
    でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
     楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
      …ぜんぶ、変わらずにはいられないです」

       たどたどしく、ひとり言を続ける。

    「それでも、この場所が好きでいられますか」


            「わたしは…」


        「見つければいいだけだろ」

            「えっ…?」

          驚いて、俺の顔を見る。
541智代あふたー:2006/03/23(木) 11:29:28 ID:wX2MkmnG0
「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」

               そう。

          何も知らなかった無垢な頃。

             誰にでもある。

            「ほら、いこうぜ」


            俺たちは登り始める。

             長い、長い坂道を。
542智代あふたー:2006/03/23(木) 11:31:36 ID:wX2MkmnG0
ちょっと追加してみました
やっぱ渚は、可愛いですよね
心の綺麗さに、とても惹かれます
543名無しさんだよもん:2006/03/24(金) 13:51:35 ID:qjv6rLQp0
追加ってか本編そのまんまじゃん
>>522-524はまだ少しはオリジナルなとこもあったけど
544智代あふたー:2006/03/25(土) 12:30:03 ID:qjbYYRVD0
いや、ここは本編のままがいいかなと思いまして
545名無しさんだよもん:2006/03/25(土) 12:48:09 ID:8NudfXSf0
ゴメン、素で何いってんの?
例えばさ、あんたがクラナドキャラ総出演の絵描いたとするじゃん。
で他のキャラは自分で描いてんだけど渚だけいたる絵をトレスして「渚は本編のままがいいかなと思いまして」て言ってるのと同じだよ?
あんたがしてること。
んなもんスレに平気な顔して投下するって頭おかしいんじゃないの?
多分(これは俺の勝手な想像、違ってたらすまん)智代アフターSSスレに前SS投下してた人だろあんた。
半年ROMってろてのはあんたみたいなのに言う台詞だよ、ホントに。
作品の質が低い高い以前の問題。

最低限自分で面白いと思った作品以外投下するな。
他人の作品に対してリスペクト精神を持て。
以上。
546智代あふたー:2006/03/25(土) 13:16:13 ID:qjbYYRVD0
智代アフターSSスレには行ってないです
すいません、反省します
547'ヽ/ヽ:2006/03/26(日) 14:13:03 ID:ezOjHocB0
どんなに不恰好でも走りきんだ〜人よりも汗を流して〜

>>546
ふぁいとっ!諦めたらゴールだよ!少年!
548名無しさんだよもん:2006/04/07(金) 13:06:09 ID:6S3XHrVJ0
>>538
第2幕のログ(1〜632)をHTML化してみた
ttp://sphiemya.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/upload/src/up0294.lzh
549名無しさんだよもん:2006/04/09(日) 16:37:01 ID:frg84jibO
…で、この続きは!?
550名無しさんだよもん:2006/04/16(日) 19:13:08 ID:793UakWTO
>>272-274
続きマダー
551名無しさんだよもん:2006/04/17(月) 12:27:46 ID:V5Mhlh8HO
浮上
552名無しさんだよもん:2006/04/17(月) 17:55:01 ID:TWx1x/MC0
需要があったようなのでレポ報告。
会ったのは某有名女子大の21歳。メールは3日前から計17通。
ルックス○、性格○、Hの内容はオーソドックスで可もなく不可もなくって感じ。
最後はお腹でfin。中々よくしゃべるエロ可愛い娘だったw
無料のわりには好感触→http://lp4557332.5.dtiblog.com/

自分的には、星6つといったところ。

553名無しさんだよもん:2006/04/27(木) 00:18:44 ID:4sY5E6QK0
沈下
554名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 22:44:03 ID:6EwOzJbn0
チンコ
555名無しさんだよもん:2006/05/13(土) 07:37:12 ID:IMeehiHQ0
沈没
556名無しさんだよもん:2006/05/22(月) 17:27:07 ID:5VG6FVz10
保守するであります、隊長!
557名無しさんだよもん:2006/06/11(日) 09:30:57 ID:L3LkNHRsO
緊急浮上
558名無しさんだよもん:2006/06/21(水) 22:56:30 ID:qftVvw6U0


日本がブラジルに勝ったら……一年ぶりになんか書いてみよう。
559名無しさんだよもん:2006/06/24(土) 11:59:54 ID:co5xf7ii0
以後、>>558の姿を見た者はいない…
560名無しさんだよもん:2006/06/24(土) 13:35:12 ID:O0Xi312f0
後の武蔵である
561名無しさんだよもん:2006/07/02(日) 09:03:38 ID:9QGQDLCo0
GUN道
562名無しさんだよもん:2006/07/15(土) 00:03:40 ID:pSHoG9MY0
2丁流
563名無しさんだよもん:2006/07/16(日) 12:45:15 ID:HCRKPAIl0
うおっまぶしっ!
564名無しさんだよもん:2006/07/26(水) 23:07:16 ID:V0oP3v/r0
落ちながら戦ってる
565だおもん ◆5jTrVrP7oc :2006/08/07(月) 23:20:55 ID:ESRKcYX30
壁|・)
566名無しさんだよもん:2006/08/11(金) 10:41:52 ID:5whf94zw0
保守
567名無しさんだよもん:2006/08/17(木) 08:10:17 ID:Lu/7WFO70
ありえねえ…
568だおもん ◆5jTrVrP7oc :2006/08/17(木) 22:23:28 ID:D7dNMqe70
もしかして職人さんの方々は東鳩2スレに行ったんでしょうか
569名無しさんだよもん:2006/08/17(木) 23:18:02 ID:52CZeAgx0
そう思うならYOU職人になっちゃいなYO!
570だおもん ◆5jTrVrP7oc :2006/08/18(金) 10:20:35 ID:CwaFujuc0
今俺はクドリャフカスレで忙しいわけですよ(´∀`)
571蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:08:59 ID:Vm2en6Zb0

 ジョブ:ニンジャ
ジョブ特性: にとうりゅう、なげる、せんせいこうげき
ジョブコマンド: なげる
 後列でも高い攻撃力をもつ。素早さが高く先制攻撃しやすい。
二刀流で武器を2つ装備できる。

[杏] 「ふふん、なかなかいいじゃない。重い武器とか防具なんて、
 ずっと着けてたら疲れちゃいそうだしね。
 魔法つかいにもあこがれてたけど、忍術ってのも楽しそうよね」

 『杏。サラシは必要ないんじゃないか?』――なんて言ったら、
 コロサレるんだろーな、やっぱり。
572蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:10:43 ID:Vm2en6Zb0
智代
 ジョブ:ナイト
ジョブ特性: りょうてもち、かばう、騎士剣装備
ジョブコマンド: まもる
 全ジョブ中もっとも高い攻撃力と防御力をもつ。
弱っている仲間をかばいつつ戦う、パーティのリーダー役。

[智代]「やりがいはありそうだが…あまり女の子らしい職業とはいえないな…
 それに…朋也は、こんな格好のわたしを…その…どう思うだろうか」

 上半身は露出の多いビキニタイプ。下半身は動作を妨げないように
腰の辺りから極どくカットされ、それ隠すように革生地の垂れが付いている。

 一見すると防御力など皆無のように見えるが、何らかの魔法が付加されている
のだろう。鎧にはびっしりと複雑な模様が描かれ、智代の身体を護るように、
不思議な色の光が覆っている。

 だがしかし、それは今、問題ではない。

「いや、お前らしくて、良いと思うぞ」

 俺は、『嘘、大げさ、紛らわしい表現』は使わないことにしている。
573蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:12:51 ID:Vm2en6Zb0
風子
 ジョブ:まじゅうつかい
ジョブ特性: ムチそうび
ジョブコマンド: とらえる/はなつ
 弱らせたモンスターを捕らえて、放つことができる。
ムチは後列でも変わらない攻撃力をもつ。

[風子]「風子、リーダーになることにはあまり興味がありませんが…
 しかたがないので、引き受けてあげることにします」

 いや…まぁ、猛獣たちのリーダーったら、リーダーなのだが。

「でも、しばらくはそこのヒトデのモンスターと遊ぶことにしますので、
 パーティを一時的に離れていようと思います。
 つきましては……これ、どうぞ」

 星……? いや、おそらく例の物体――を象った笛を渡される。
 
[風子]「ピンチになったとき、この笛を吹いてください。
 その笛の音が聞こえたとき、風子がヒマでヒマで、しょうがなかった場合に限り
 皆さんを助けに参上してあげます。では、失礼します――しゅっ!!」

「――って、おいこらっ、待てっ!!」
574蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:26:33 ID:Vm2en6Zb0
ことみ
 ジョブ:ときまどうし
ジョブ特性: なし
ジョブコマンド: じくう
 時や空間を操って、時には隕石さえも召還する、時空魔法を使う。

[ことみ]「魔法はとっても科学的なの。火は水に弱いし、水は雷に弱いの。
 そして、時と空間は……えっと……(とても深淵な考察に入ってしまったらしい)」

 「おい、ことみっ!! しっかりしろっ!! 支援をたのむ!」

[ことみ]「朋也くん……呼ぶときは、ことみちゃん……」

 「わかった、こんどな。はやくしてくれいっ」

[ことみ]「わかったの。では、さっそく――(ごそごそっと)」

[一同] 「――ひぃぃッッ!!」

 その手には、時空をも歪めるヴァイオリンが握られていた!!
575蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:28:24 ID:Vm2en6Zb0

 ジョブ:くすりし
ジョブ特性:くすりのちしき
ジョブコマンド:のむ、ちょうごう

 二種類のアイテムから「ちょうごう」によって、新たなアイテムをつくる。
作成したアイテムは魔法のような効果を示すが、組み合わせによっては失敗
することも…。

[椋] 「…えっと。みなさん…よろしくお願いします」

[杏] 「(椋に聞こえないように、小声で)椋の調合したアイテムは
 多分、相当危険よ。命が惜しければ、ケガはしないことね。
 いざとなったら、アンタが気合いれて毒見なさいね、陽平」

[春原]「って、僕はみんなのモルモットですかっ!?」
576蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:31:57 ID:Vm2en6Zb0
有紀寧
 ジョブ:ふうすいし
ジョブ特性: ベルそうび、ダメージゆかかいひ、おとしあなかいひ
ジョブコマンド: ちけい
 フィールドの地形に応じて、自然を使った攻撃をする。
移動中、ダメージ床や落とし穴を回避。ベルは後列からも攻撃可能。

 二種類のアイテムから「ちょうごう」によって、新たなアイテムをつくる。
作成したアイテムは魔法のような効果を示すが、組み合わせによっては失敗
することも…。

[有紀寧] 「おまじないは、あくまでおまじないなのですが……(ウウーーッッス!!!)」

 ゴロゴロゴロ……ドグシャーンんッッ!! おおっしゃーーッッ!! うらーーっ!

 ……。

 その人為的な地形攻撃(by 宮沢軍団)は、断じておまじないじゃないぞ、宮沢。
577蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 03:58:08 ID:Vm2en6Zb0
春原
 ジョブ:???
ジョブ特性: ぜんぼうぐそうび、マスターコピー
ジョブコマンド: ものまね
 味方の攻撃を真似することができる、ものまねを使う。
全ての防具が装備できる。3つまでアビリティをつけることができる。

[春原] 「マントを装備して、いかにも勇者ってかんじのルックスだね。
 まさに僕のために用意されたジョブってかんじ?」

 「全ての防具が装備って、防御力だけは高そうだな…
  よし! おまえは常に先頭にたって、パーティをひっぱっていてくれ」

[春原] 「ふふふ…なんだかんだいって、結局僕がリーダー的存在ってわけか」

 「追加アビリティは『かばう』、『逃げ腰』、『涙』でいいな!?」

[春原] 「はは…、涙とか逃げ腰なんて、あるの!?
  つか、僕にはそんなの似合わないじゃん?」

[杏] 「あら、陽平のために用意されたジョブらしいじゃない。
  盾を二枚装備できるそうよ。とりあえず私達の盾になりなさい。
  魔法とか、すんごく痛いからさっ」

[春原] 「あんたら、オニですかっ!!?」

 パーティを守る、盾が確保できた!

 「ジョブ名は……とりあえず『へたれ』でいいか!?」

 ジョブ:へたれ(暫定)
578蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 04:22:30 ID:Vm2en6Zb0

 ジョブ:悪の演劇部長
ジョブ特性: 不明
ジョブコマンド: だんごだいかぞく
 謎に包まれている。最強の攻撃力・防御力を持つ。
また、MP消費ゼロで最強の召喚獣「だんご大家族」を
呼ぶことができる。

[渚] 「わたし、やっぱり悪の演劇部長なのですかっ!?
 しかも、みなさんの敵役なのですかっ! 悲しいですっ!!」

 ……。

 古河。なにもいってやれない俺を、許してくれ。
でも……そのボンテージスーツ、なかなか似合ってるぞ
――って、なんだ、渚の背後のシルエットは……?

ゴゴゴゴゴ…(効果音)
579蔵キャラたちでFF V:2006/08/19(土) 04:24:55 ID:Vm2en6Zb0
[秋生]「ふん、お前さんにゃ俺たちがついてるぞ、渚!!」

[早苗]「渚っ! 一緒にこの世界を平和統治しましょうっ♪」

[渚] 「お父さん、お母さん! わたしとっても嬉しいですっ!!」

 三人、ばっちーん、とハイタッチ!!



----



[杏] 「や、なんかフツーに負けそうだわ……」

[智代]「結束の固そうな家族だな……私はうらやましいぞ」

[風子]「ヒトデ…」

[ことみ]「朋也くん…私ね。ほんとは――(ぼそぼそ…)」

 ……。

 勘弁してくれ。
580名無しさんだよもん:2006/08/19(土) 13:22:24 ID:IHb7DDVD0
普通に面白かった
ことみのヴァイオリンが秀逸w
581名無しさんだよもん:2006/08/20(日) 03:31:36 ID:S/NTcwh70
この他に、
美佐江さんがモンクで、
両脇スリット・チャイナドレスで、生脚さらしてることにため息したり、

芳野さんが踊り子で、
吟遊詩人を拒否した理由を、訊かれてもいないのに語りだしたり、

芽衣が白魔導師で、
ネコミミを「こんな歳にもなって、恥ずかしいよぅ…」と、えらく恥ずかしがったり

悪の演劇部長には、
蔵の幻想世界を踏まえた、スゴイ裏設定があったり……するのですが。

蔵(つーか、葉鍵)のSSは一年ぶりなので、ボロがでる前にロールプレイ終了。
582名無しさんだよもん:2006/08/20(日) 03:48:59 ID:QzpbELmB0
>581
お館様ァッ、御慈悲を、御慈悲を!
せめて、せめて美佐枝さんだけでも……お願いしまず……
583もしも/1:2006/08/22(火) 00:12:41 ID:GlVd9MUC0
人知れず投下ー

タイトル:もしも劇場〜もし朋也が春原よりヘタレだったら〜

※題名の通りのキャラ改変物
584もしも/2:2006/08/22(火) 00:14:23 ID:GlVd9MUC0
 今日も登校路に桜の花びらが舞う。まるで俺の新たなる門出を祝福してい
るかのようだ。
 そう、今日は俺の記念すべき日。になる予定の日である。なぜなら俺が
朝から遅れずに登校するなど、とてつもない変事であるからだ。それはもう
なんの変哲もない四月の平日が、国民の休日となるほどの。
 そうそう言い忘れたが、俺の名は岡崎朋也。自他共に認めるナイスガイである。
学校には単位を取れる程度も通わぬ不良学生だが、繁華街のギャル達の間では
超かっこよくてスポーツ万能(腕上がらないけど)で勉強もできる(テストの点は見ない
ことにしているけど)俺のことを知らない者はいない――ことになる予定だ。

 そういうわけなので、今日は学校を早退し街にナンパに繰り出すことにした。
 なぜなら本日は国民の休日だからである。意義は認めない。
 くるりと足を回転させ、学校とは逆方向に進む。登校中の真面目な学生達の好奇
の視線が俺に集中するが、その程度のことを気にする俺ではない。ずんずんと坂を
下っていく。もともとギリギリな時間帯なだけあり、しばらく下るとまわりに人影はなく
なった。
585もしも/3:2006/08/22(火) 00:15:09 ID:GlVd9MUC0
 さて、駅前で家出少女でも見つけて保護していたずらでもするか。
 幸いなことに現在俺は父親と冷戦中なため、若きパッションが暴走しても誰も
止めるものはいない。約一名いるにはいるが、あいつも普段から暴走しているの
で多分止めないどころか是非加わらせてくれと懇願することだろう。
 ぐふふふふ、家出少女に適当に優しい建前並べて言い包めフェードイン・フェ
ードアウトしてからバ(以下略)

 ……はっ、楽しい想像に心を赴かせている場合ではない。そう、実行だ。英語に
訳すとPrayだ。そう、プレーである。なんだか女王様とかそんな感じの魅力的な
響きだ。
 今年度からの俺は『プレー』をモットーにするのだ。もうファッショ(以下略)
とかソ(略)とかデリ(略)に電話しようとして金が無いからとやめるような
俺とは違うのだ。
 よし、行くぜ!
586もしも/4:2006/08/22(火) 00:16:09 ID:GlVd9MUC0
 意気新たに一歩を踏み出した俺は、その瞬間、目を疑うことになった。
「……あ」
 そこには我が校の制服を着た美少女がいた。一見地味だが俺にはわかる。かなり
の美少女だ。まず眼がいい。くりくりとしていて透き通っている、真っ直ぐな目だ。
それは純真で何も知らない初心な新入生の目だ。
 新入生とは限らない? いーや俺にはわかるんだ。
 髪形もいい。ショートカットが童顔に存分に似合っているうえ頭のてっぺんから
ピンと跳ねた髪の毛がなんとなく天然ボケを予感させる。騙して押し倒して(以下略)
に最適な風貌だ。
 最後にスタイル……は、見なかったことにしよう。まあ許容範囲内だ。顔がよけ
れば万事OKだ。
 さて何と言って話しかけるかねー、と悩んでいたところ、なんと幸運なことに向こ
うからこちらに話しかけてきやがった。

「この学校は、好きですか」
587もしも/5:2006/08/22(火) 00:16:52 ID:GlVd9MUC0
 第一声がこれ。そして俺は一瞬で把握した。
 こいつは電波だ! もしくは超ロマンチストだ! 一瞬怯む。
 が、すぐに立ち直る。電波系に怯む俺ではないぜ! 外見よければそれでOKだ!
 気の聞いた切り返しはないものか、と考え込む。
 が、美少女は声を続けた。つーか良く見たら視線は俺の方を向いてないし、さっき
のは独り言だったらしい。それなら自然か。

「わたしはとってもとっても好きです」

『そっか、ところで俺岡崎、一緒に登校しない? もしくは街に遊びに』
『やあ美少女! 俺岡崎っていうんだけど、俺も学校大好きなんだー』
『そこの美少女! 実は俺君のことが出会ったときから好きだったんだ、愛してる
結婚してくれ!』
 いくつか気の利いた第一声を思いつくが、どれもしっくりこない。
 喋ろうとしたんだけど照れくさくなったわけでは断じてない。
588もしも/6:2006/08/22(火) 00:17:34 ID:GlVd9MUC0
 そうこうしているうちにも、美少女は妄想の中の彼もしくは彼女と会話を続けて
いた。

「でも、なにもかも…変わらずにはいられないです」
「楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ」
「ぜんぶ、変わらずにはいられないです」

 たどたどしく話し続ける。俺はというと、声をかける隙を見計らっていたが、
なんとなく近寄りがたい雰囲気を感じその場に立ち尽くしていた、空気を読める
俺って偉い。

「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは…」
589もしも/7:2006/08/22(火) 00:18:16 ID:GlVd9MUC0
『ええいこのまま見ているつもりか岡崎朋也! ファイトだ!』
 心の勇気3802号(3801号までは殉職した)が俺に発破をかけた。
 そう、今年の俺のモットーは実行だ。Prayなのだ! 会話のきっかけなんて
アドリブでかまわん! いくぜ!
「み、見つけでらっ」
「えっ…?」
 いでぇ! 唇噛んだ。それも強烈にだ。どんぐらい強烈かっつーと血の味が
猛烈にするぐらい。
 つまり重症だ。つーかこんなこと考えてる余裕もないぐらい痛い。
「あ、あ、し、血゛ぃー!」
「わ、わ、わわわー!」
 美少女はあたふたしてなんかスカートのポケットに手をやっていたが知ったこっちゃ
ない。俺は舌を噛み切って死去した偉人の方々に必死で祈りつつ、かがみこんで舌を
手で押さえる。
590もしも/8:2006/08/22(火) 00:18:53 ID:GlVd9MUC0
「これ、使ってください!」
 と、上からの声に見上げる。そこではさきほどの美少女がハンカチを差し出していた。
「ふはえ……?」
「血が出てます! 抑えないと!」
 言いながらも美少女は自分で俺の唇にハンカチをやり、懸命にふきふきしていた。
 一方の俺はというと、見上げた時ちらっと見えたパンツの色を必死で思い出して
いた。確か白だったと思うんだけど確実じゃない。くっ俺の馬鹿野郎!
591もしも/9:2006/08/22(火) 00:19:38 ID:GlVd9MUC0
 なんとか喋れるようになって、俺はようやく立ち上がった。
 ちなみにしゃがみこんでいた間中美少女のパンツを覗き込めないものかと思案して
いたが、チャンスがなく無理だった。そんなそぶりはなかったので多分天然だろうけ
れど。
「遅刻だなー」
 結局まともに喋った第一声はこれになってしまった。
 つーか最初からフケるつもりだったし遅刻もクソもないが。
「そ、そう、ですね……」
「ところで君、さっきの話だけどさ」
「え? あ、はいっ! 聞いていらっしゃったんですかっ」
 そんな声を弾まされても。
「よくわかんないけど、学校が楽しくないなら、行かなくてもいいんじゃねーの?」
「あ……」
 そして俺と愛のランデヴュゥー、と続けようとしたが美少女の落ち込んだ顔を前に
言葉を引っ込めてしまう。
「ま、まあでも! やっぱり学校は最高だよな! 楽しくて楽しくて仕方ないぜ!」
 心にも思ってないけど。勢いでそんな言葉を出してしまった。
592もしも/10:2006/08/22(火) 00:31:53 ID:u+pMwWez0
「そ、そうですか……。あなたは、そう思えているんですよね?」
 ぐっ。
 欠辺もそんなこたぁ思ってないだけに、かなり言葉に詰まる。
 意外に突っ込み厳しいぞこの美少女。たぶん天然だろうけど。
 でもなんだかわからんけど、俺は負けるわけにはいかないんだ!
 そうこの美少女と青春の春最後の学生生活をアバンチュールでフェードイン!
 自分でも意味分からんけど。
「ま、まー楽しくないこともあるっつーか辛いことばっかだし先公はうるさいし
校則もふざけてるしどーでもいいっちゃどうでもいい――」
 うっまずい。これじゃ本音じゃないか。なんとか屁理屈をこねくりだして美少女の
ご機嫌を取らねば。
 真剣な目線でこちらを見つめている美少女に対し、俺は懸命に言葉を続けた。
「けど! 昨日までつまんなくても、今日からは楽しくなるかもしれない!」
「今日から……ですか?」
593もしも/11:2006/08/22(火) 00:32:41 ID:u+pMwWez0
 ……と続けようとして言いよどむ。
 断じて俺がヘタレだからじゃなくて俺たちまだ高校生ジャン早すぎるしそもそも
知り合って五分と経ってないしってわけだからな!
 断じてそーゆー理由だからな!

「えーと……まあ、新しくて嬉しい出会いとか、あるかもしれないから。好きに
なれる人ととか、場所とか、その他諸々とか。俺は昨日は出会いがなかったけど、
今日はあるかも……いやある! あるに違いない! 間違いない! …と思う」
 俺は精一杯健闘したと思う。誉めてくれないか妖精さん。
「……」
 ぽかんとした表情で俺を見つめている美少女。沈黙が辛い。
 もうこうなったら勢いに身を任すしかない。 
「とにかく! 学校行こーぜ。いや遅刻だからやっぱりフケようぜ」
「……そうですね。昨日はなくったって、今日はきっとありますよね」
594もしも/10:2006/08/22(火) 00:33:25 ID:u+pMwWez0
 美少女は主語の欠けたなんだかわからないことを言った。
 が、表情がなんとなく迷いが取れたように爽やかになっているように見えたので、
俺の発言が間違ってなかったことはわかった。さすが俺だ。
「ほら、いこうぜ」
 勢いで美少女の手を取る――まではできないんで、声だけで促してから、俺は歩を
進める。
 今年はいいことがありそうだ。モットーはずっとPrayでいこう。


 俺たちは下り始める。
 長い長い――
595もしも/13:2006/08/22(火) 00:33:59 ID:u+pMwWez0
「え」
 美少女がぴたりと止まった。
「学校に行くんじゃないんですか?」
「え」
 今度は俺がぴたりと止まった。しまったそっちの方向だったか!
「いやあはははは、そうだな、その通りだなつい間違えた。ほら登りと下りって
エスカレータでも隣同士だからなーよく間違うんだ」
 くっ自分で言うのもなんだが苦しい言い訳だ!
「そ、そうですよね! 私もよく間違って乗っちゃうんです」
 美少女が照れながら言った。どうやら本気らしい。つーかよく間違うのかよ!

(了)
596もしも/了:2006/08/22(火) 00:35:40 ID:u+pMwWez0
終わりです。
とりあえず名前とメール欄は三回確認しようと思った。
597名無しさんだよもん:2006/08/22(火) 00:37:12 ID:tM8EsHv20
ちなみに、play:遊ぶ pray:祈るだが。
598名無しさんだよもん:2006/08/22(火) 02:08:07 ID:5IqKR6lb0
いや、それツッコムと、ツッコンだ自分自身が恥ずかしくなるくらい、ネタだろ。

つか別人だな、朋也w この線でいったら、それ散るになりそうだ。
599それち/1:2006/08/23(水) 20:42:29 ID:49+7fL4+0
>>598
続き書いたが、確かにそうだ。改題しよう

タイトル:それは舞い散る俺と美少女 第二話

※朋也が別人ですが仕様ですので特に問題ありません
-------------------------------
 次の朝。いつものように遅刻して学校へ行くと、また昨日の美少女がいた。
「おはよう」
「えっ」
 後ろから声をかけると、慌てて振り返って、俺のかっこいい顔を見つめた。
「あ、昨日の……」
 おお、覚えているのか。そりゃそうだな。超美形で優しい俺を忘れるなんて、
ありえない。
「くちびるの傷、大丈夫ですか」
 ……それかい。すげー落胆した。
 あの出来事は俺が自然と醸し出すかっこよさオーラを完璧にぶち壊すもの
であるので、できれば触れるのは金輪際やめていただきたい。
 あれは誰にとっても不幸な事故だったのだ。
「この傷のことは他言無用だ。むしろ忘れてくれ」
「え……それはダメです」
「なぜにィー」
600それち/2:2006/08/23(水) 20:43:07 ID:49+7fL4+0
「けがを甘く見たら、だめです。ばい菌が入ってしまったら腫れて、ごはんも
食べられなくなってしまいます。忘れちゃだめです」
 うーむ。大きなお世話だと言いたいところだがそこはそれ考えよう。
 今朝会ったばかりの俺の健康にまで気を使うとはなんと優しい美少女だろう、と俺
は思うことにした。やはり俺の目に狂い無し。
「うん、合格」
「はい?」
「いやこっちの話」
「はあ……」
 で、それはともかくだ。
「そっちは今日もなにしてんの」
「あ……。……その……」
 美少女は目を瞑った。
「なんといいますか……」
 なんとなく話しづらそうだ。空気を読めるえらい俺は、口を挟んだ。
「いや話しづらいなら話さなくていいけどさ」
 正直興味はあるけど。
 見たところ真面目そうな美少女だし、しょっちゅう遅刻する俺みたいな奴とは
まったく別な人種に見えるのだ。それに美少女だし。
「でも学校は真面目に出たほうがいいと思う」
「遅刻してます」
 びっと俺を指差す。
601それち/3:2006/08/23(水) 20:46:25 ID:49+7fL4+0
「俺が本当に遅刻していると、誰が言えるのだ?」
「え。でも時間、遅れてます」
「それは観念上の問題であり核心じゃないぞ。例えばそれ、もし俺がチャイムが
 鳴った後教室に入ったとしても、遅刻の証拠は残らない」
「そんなはずないです。先生が出席簿に遅刻って書きます」
「だいじょうぶだ、後で改竄するから」
「それはだめです、いけないことです」
 真顔ではっきり断言する美少女。見た目通り真面目だ。
「いけなくても、改竄しないと留年してしまうだろ」
「でも、ルールはきちんと守らないとだめです。ルールをみんなが守らないと、
 川に橋がかけられません。すると隣街の人と会えないです。悲しいです…」
 童話かよ。なんかだんだん詰問されてるような気分になってきた。
 ていうかなぜ見知らぬ美少女とこんなわけわからん押し問答をしてるんだ俺。
 なんだかいたたまれなくなってきたし、ここらで一旦引くか。押して駄目なら
引き上げろって奴だ。
「もうそれでいいや。じゃ、俺行くけど」
「あ……待ってくださいっ」
 美少女が俺の後ろにちょこんと付いた。
「……ん」
 そして、思いつめたような表情で……
602それち/3:2006/08/23(水) 20:47:11 ID:49+7fL4+0
「あんパンっ」
 わけがわからない。
「……オシムジャパン」
 とりあえず、それらしく返答してみた。
「なんのことだか、よくわからないです」
 それはこっちの台詞である。やっぱ最初に思ったとおりこの子電波系……
 いやいや考えない考えない。
「ということは、さっきのは愛の告白と受け取っていいのだろうか」
 様々な展開をすっとばして一気に最終フラグを立てるべく、勇気の心を総動員して
そんなことを口に出す。
「いえ違います」
「げほっ」
 見かけによらずあまりにクールな答えに深く傷つく。
 だが俺はめげない。
「す、すると、単にあんぱんが好きなだけか」
「いえ、取り立てては」
 ますますわけがわからない。
「といっても嫌いなわけではないです。どっちかというと好きです」
 とても回りくどい。というか、結局意味がさっぱりわからない。
 沈黙が流れる。と、その時予鈴のチャイムが高らかに鳴った。今日も遅刻だった。
「……えーと、学校行く?」
「……。はいっ」
 その返事は、話しかける前より少しだけ元気になっていた。
 なにがなんだかさっぱりわからないが、元気な美少女は可愛いので、よしと
しよう。元気じゃない美少女も可愛いので、結局はどっちでもいいのだが。
603それち/5:2006/08/23(水) 20:50:35 ID:49+7fL4+0
 その日の昼休み。売店で惣菜パンを熾烈な争いの末手に入れた俺は、中庭に下りた。
 なぜならそこには美少女がいるからだ。さっき窓の外から見えた。
 遠目にはただの地味な女の子だが、近づけば彼女は美少女だ。ふふふ、知ってる
のは俺だけ(だといいなあ)。
 でもよく考えたら俺この子の名前すら知らないのな。登校時にはなんとなく緊張、
もとい照れくさくて、もといクールな俺は名前を聞くなどという野暮な行為はしな
かったのだ。
「や」
「……」
 声をかけると美少女はこちらに振り向いた。唇のはしにあんがついているのが
なんとなく可愛い。が、口には出せない。
 ところで返事が来ないのが気にかかるのだが。
「ごめんなさい。今ご飯中なんです」
 そう言って手の中のパンをついばむ。よく見ると確かに今朝言ってた通り、あん
パンだな。
 いや、だからどうしたって話だけどさ。
「……」
 しばらく黙ってみていると、やがて美少女はあんぱんを食べ終わり、牛乳パックを
口にした。
 なんとなくギャグの一つでも言ってみようかと思ったが、美少女を想う俺の心がそれ
を制止した。俺は紳士なのだ。
604それち/6:2006/08/23(水) 20:51:46 ID:49+7fL4+0
 そして、美少女が牛乳を飲みきる。
「……あの、なんでしょうか」
 飲みきった後の言葉。
 拒絶感。美少女の声から、それに似たものを読み取れる。
 瞬間的に、心と心の隔たりを感じる。
「……あ、いや、その……なんでも」
 ない、と言おうとして俺は懸命に思いとどまった。
 今年の俺のモットーはPrayなのだ。もう誰にも俺をヘタレとは言わせないのだ!
 そうだ他人の心を踏みにじらずしてなにが男か! 朕 is GOD! いくぜ俺!
「じゃなく! どうしてこんなところでひとりで昼飯を……食べてるのかナァと」
 最後の方が尻すぼみになったが聞きたいことは聞けた。俺バンザイ。俺グッジョブ。
「この学校は好きですか」
 また同じ質問だった。
「えーと、好きとか嫌いとか以前の問題なよーな」
「わたしはとってもとっても好きです」
 また同じ言葉が続く。
「でも、なにもかも…変わらずにはいられないです」
 たぶん、昨日と同じ言葉だったんだと思う。よく覚えてないけど。
「楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ」
 えーと、多分そのはずなんだけど……こうして繰り返しているってことは細部が
違ったりするのだろーか。
「ぜんぶ、変わらずにはいられないです…」
605それち/7:2006/08/23(水) 20:54:07 ID:49+7fL4+0
 やっぱり、昨日と同じだろう。
 それはつまりだな。さっぱりわからんのも同じだってことだ。
「できれば、俺にわかるように話してほしいんだけど…あ、いや、話すつもりが
あるならで結構だけど」
 心臓バクバクにして言う。決して俺がヘタレだからじゃなくて、単に美少女が
美少女すぎるからである。俺のせいじゃないです絶対。
「病気でずっと休んでいたんです」
「君が?」
「はい」
 病弱美少女。超OKだ。
「どれぐらい?」
「長い間です」
「三十年より?」
「短いです。それ、わたしおばさんになってます」
 俺が必死で考えたハイセンスなギャグはさらっと受け流された。
「ふ、ふぅん。それで?」
 多大な精神的ダメージを受けつつも問い返す。
 これは美少女と会話を続けるチャンスなのだ。逃げ出すわけにはいかん。
「もうこの学校は、わたしが楽しく過ごせる場所じゃなくなってたんです」
「へ。君新入生じゃないの?」
 問い返すと、美少女は不可解なものを見たとでも言いたげな視線で俺を見つめた。
 なんとなく怒っているようにも見えないこともない。
「わたし、三年生です」
606それち/8:2006/08/23(水) 20:55:27 ID:49+7fL4+0
「いやそんなつまんないことで嘘つかれても」
「ほんとです。ほら、校章の色、あなたと同じです」
「ええ゛ーーーー!」
 校章を見ると確かに俺と同じ三年のものだった。今日一番の驚きだった。
「……そんなに驚かれると、すこし、傷つきます……」
 そんなことを言われても無理なものは無理なのだ。いくら美少女の頼みとはいえ。
「いや普通驚くと思うんだが……あ、いやすまん。でも病気休んでたっていっても、
同学年の友達とかいたんだよな?」
 美少女だし。理由になってないか?
「はい、いました」
「だったら、別にそいつらと」
「でも、もういません」
 美少女はすっと息を吸い込むと、息を吐きながら言った。
「この春に、卒業してしまいましたから」
 理解のために数秒を要した。
 その言葉の意味を理解したとき、俺はつい叫んでしまった。
「君三年の上ダブリかよ!」
 さっきのは訂正しよう。これこそが今日一番の驚きだった。いやどうみても同学年
どころか中学生ですよこの子?
「……」
 と、気が付くと美少女が顔を落としていた。
「……はい……三年生で、しかもダブリです……みんなより年上です……」
607それち/9:2006/08/23(水) 20:59:16 ID:49+7fL4+0
 泣き出しそう、というほどではないが、とてつもなく暗い語調だった。跳ねた髪の毛が
声と同じようにしおれていた。やばい。失言だ。明らかに失言だった。美少女を傷つ
けてしまった。
 どうする俺! 思考回路の一部が悲鳴を上げつつショートしていたが、俺はフォ
ローの言葉を懸命に紡ぎだした。
「ま、まあ、年上のダブリでも楽しいことはあるさ! 例えばそーだな、えーと
えーと……」
 また失言をしてしまった気がするが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
 考えろ俺。今が人生で一番の勝負時かもしれんのだ!
「部活とか、入ってたりしたら後輩が」
「入ってないです……」
 俺死亡。享年17歳。戒名は殴春原院大父殿不可犯美少女大居士で頼む。
「……でも、入りたいと思っていたところはあります」
 俺復活!
「へえーそれなんて部?」
「演劇部です」
「そうか! それなら俺知り合いがいるから入れるように頼んでみるぜ!」
 もちろん嘘っぱちであるが、落ち込んだ美少女を前に後に引くことなどできや
しない。なけなしの勇気を振り絞るのだ。
 たとえその結果がその場限りの嘘だろうとなんだろうとだ。
「え…?」
「じゃ、放課後に演劇部室前で!」
 そして飛ぶように去る俺だった。なーになんとかなるさ。
 三年の演劇部員捕まえて無理やり脅せばすぐだ。
608それち/10:2006/08/23(水) 21:02:56 ID:49+7fL4+0
--------------------------------
終わり。
確認は三回じゃ足りないらしい。
609名無しさんだよもん:2006/09/01(金) 23:51:16 ID:yRzE0rO60
おつかれ。
610名無しさんだよもん:2006/09/18(月) 07:30:22 ID:OIcIDkyp0
待ち。
611名無しさんだよもん:2006/09/29(金) 01:27:20 ID:b+Hz8zOA0
612名無しさんだよもん:2006/10/07(土) 20:43:37 ID:E3I10+Qq0
保守
613大宇宙朋也:2006/10/08(日) 18:20:22 ID:VDqsoObQO
ある昼下がりの学校の廊下。

木製の星を胸に抱く少女が一人。









「はっ!」
614名無しさんだよもん :2006/10/11(水) 19:59:35 ID:LFTXP+Vh0
ちと書いてみたSSがあるので投下してみます。
杏シナリオ、雨の中での告白の直前の杏の心理状態を
SSにしてみました。
615名無しさんだよもん :2006/10/11(水) 20:03:00 ID:LFTXP+Vh0
知らなければ良かった・・・。
そう呟きながら、宛も無く校内をさ迷い続けるあたし。
機嫌の悪い曇った空からは、あたしを嫌うかのように、
叩きつけるような雨が身を濡らしていく。
目の前が真っ暗になり、何も見えない・・・、
何も感じない・・・、雨の冷たさも、身を打つ風の感触も・・・、
今のあたしには何も見えなかった。
ふと視線を感じ、背後にある高校の校舎を振り返る。
濡れた髪の毛に遮断され、校舎がおぼろげにしか見えない。
校舎の正面に面する教室に視線を移すと、
ぼやけながらも、端の席に座る人影が見えた。
「朋也・・・」
思わずポツリとその名を口にすると、
胸が締め付けられるような痛さを感じた。
朋也・・・朋也・・・。
脳裏に鮮明に写る彼の笑顔、
いつもムスっと不機嫌そうに口を尖らせている彼の、
ほとんど見る事もないような笑顔。
中庭で妹と愛を深める彼の笑顔に、あたしは自分の本心を知ってしまった。
何故、あそこにいるのが私じゃなく、妹なの・・・?
自分自身で二人をくっつけてしまった愚かさに後悔するが、
既に後の祭りだ。
今更、彼への想いを知ってしまってもどうすることもできない・・・。
彼は今や、あたしの大事な妹の彼氏なのだから・・・。
彼氏・・・、その言葉に言いようの無い辛さと嫉妬心が心に芽生える。
あたしは・・・あたしは、どうすれば・・・いいの・・・?
今だ容赦なく肌を打つ雨を無視し、曇った空を見上げる。
体を熱くする想いと嫉妬心を断ち切るように心身共に、
冷やそうとずっと空を見続けた。
616名無しさんだよもん :2006/10/11(水) 20:05:42 ID:LFTXP+Vh0
「ぶひ・・・ぶひ。」
この子も、あたしと同じようにすっかり濡れてしまっている。
小さな温もりを肌に閉じ込めたボタンに手を伸ばす。
濡れてすっかりひっついてしまった毛並みを撫で、
じっと見つめる。
途端に、ボタンに触れようとする妹の姿が目に浮かんだ。
幼い頃からずっと仲良しだった最愛の妹、
今までずっと、姉妹で思い出を分かち合ってきた妹。
そんな仲の良い妹と、同じ人を好きになってしまった辛さ・・・。
じわっと、先ほどよりも強烈な悲しみが瞳の奥を刺激した。
そして、溢れる涙により、完全に視界が閉ざされた。
あたしは・・・諦めるしかない・・・。
妹の幸せを奪うことなんて・・・あたしには出来ない。
「ぶひ・・・?」
ボタンを抱き上げ、濡れた胸に抱きしめる。
肩をヒクヒクと揺らしながらも、あたしは声を殺して泣いた。
降り続ける雨か、涙か?
どちらなのかも判別できないほどの、涙を流した。
617名無しさんだよもん :2006/10/11(水) 20:06:23 ID:LFTXP+Vh0
「ぶひ!」
ボタンが腕から離れ、どこかへ走っていってしまう。
「あっ・・・」
呼び止める間もなく坂道を登り消えていくボタン。
悲しみに打ちひしがれながらも、ただ立ち尽くしていると、
雨に濡れたアスファルトを踏みしめる音が耳に響いた。
誰かが来たのだろうか・・・。
こんな雨の中なのに・・・一体、誰なのだろう?
だが、振り向く前に相手が口を開いた。
「・・・杏・・・」
「!」
心臓が止まりそうだった。
ずっと彼の声を聞いていた。
ずっと彼に声をかけてほしかった。
ずっと彼と一緒にいたい。
名前を呼ばれただけで、様々な喜びが溢れるが、
あたしはその気持ちを振り払い、彼を拒絶するしかなかった・・・。
「・・・・・・・・・・・・」
彼が足を踏み出す。
「来ないで・・・」
その言葉を口にした瞬間、
あたしの心の中で彼への想いが凍てついた。
そうすることで、あたしは涙を断ち切り、
彼の悲しみを感じていた・・・。
618名無しさんだよもん :2006/10/11(水) 20:08:50 ID:LFTXP+Vh0
以上、ここまでです。

杏シナリオをプレイして、告白前の
杏の心境を考えたら物凄くせつなくなって、
書いてしまいました。

連投失礼致しました。
また書きたくなったら何か書いてみますね。
619名無しさんだよもん:2006/10/11(水) 20:14:11 ID:Ak4dTaG50
葉鍵板最萌女王 柏木千鶴から小牧愛佳へ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1159150843/
バ鍵っ子は最萌で葉に負けたのがそんなに悔しいの?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1160558544/


【第1回優勝者・柏木千鶴】
プロ作家や大手同人作家など多数の神々が支援のために降臨し、
投票スレを震撼させる一方で、狩りAAをはじめとするネタ支援でも、
AA作成の第一人者が支援するなど極めて充実。
葉鍵板らしい「あらゆる要素が詰まったおもちゃ箱」的なイベントを象徴する優勝者となり、
第1回最萌トーナメントを伝説の域にまで高めた。
http://saimoe.s10.xrea.com/

【第2回優勝者・小牧愛佳】
渚(CLANNAD)、観鈴(AIR)、あゆ(Kanon)のオールKeyメインヒロインsを撃破したほか、
同門対決のこのみ、最強支援軍団を擁する理奈など、
強敵しか存在しない「死のロード」を見事に完走。
優勝候補の筆頭と言われた実力を遺憾なく発揮し、王者の風格を見せつけた。
http://www.geocities.jp/pie_tornament/main.html
620名無しさんだよもん:2006/11/02(木) 01:07:26 ID:cTPqTudH0
GJ
621蔵キャラたちでFFV いきなりラストバトル:2006/11/20(月) 02:25:45 ID:ImKj4xck0
正体をあらわしたエクス○スによって、
光のクリスタルの力(ジョブ・アビリティ)を奪われた朋也たち。
そのピンチに現れた四つの光は…

[秋生]「おらっ、気合いれやがれ小僧どもっ」

[祐介]「挫けるな、若人たちよ!! 正義はお前たちとともにある。
  たとえ今は闇に包まれるとも、未来の光を信じろ!」

[美佐枝]「はあ…できればもう、こんな格好したくなかったんだけど…」

[早苗]「皆さん、助けに参りましたよっ♪」

 ぴかーーんっ!!

[秋生]「暁の四生徒(学園OB・OG)、復活だっ!!」

----

[杏]「――で、このRPGもうすぐ終わりよね、台本どおりなら。
 渚、悪いけど私、そろそろ抜けちゃっていいかな」

[渚]「そ、そんなこといわずに、最後までみんなでがんばりましょうっ」

[ことみ]「朋也くん…そんなところさわっちゃダメなの……むにゃむにゃ…(既に夢の中)」

……えっと。
これって、どこまでマジなんだ?!
622名無しさんだよもん:2006/12/13(水) 18:35:12 ID:KVhgMkMD0
どこまでもーかぎりなくーはてしなくー
623名無しさんだよもん:2006/12/21(木) 23:08:04 ID:SWXrfyhP0
保守
624うーん:2007/01/09(火) 18:48:21 ID:3tGekWF2O
このまま寂びるのは悲しいんで何か書いてきます
6251/5:2007/01/09(火) 19:35:34 ID:3tGekWF2O
「喧嘩のやり方を教えてほしいの」
 真剣な顔でそう切り出したことみに、その場であたしがすぐにできることと言えばせいぜい驚いてやることぐらいだった。
 この子が妙なことを言い出すのはもはや日常的なことだけど、これだけ突き抜けたのも久しぶりだと思う。彼氏とのデートで学校の図書館に行くなんて言い出したあの時以来だろうか。
「ことみあんた何言って……」
「お願い、杏ちゃん」
「……」
「お願い」
「……ふぅ」
「……?」
「喧嘩のやり方、でいいのね?」
「うん。お願いします」
 じっとあたしを見据えて言葉を紡ぐことみ。決してふざけて言っている様子ではない。
 戸惑いながらも、あたしは17年間で得た知識をことみに授けることを決心する。
 自慢ではないが、いややっぱり自慢だが、その辺のことなら普通の女の子よりもよっぽどしっかりしている自信がある。まぁだからこそ、この子も椋や部長ではなくてあたしのところに来たのだろうけれど。
6262/5:2007/01/09(火) 19:40:36 ID:3tGekWF2O
「そうね、まず大切なのは武器、まぁあたしの場合は辞書ね、それを常に携帯しておくこと。
あのね、武器を使うのは決して卑怯なことではないのよ。
男が使ったら確かにそれは春原、じゃなかったヘタレだけど、あたしやあんたみたいにか弱くて儚くて可愛い女の子が武器を使うのは法律で認められた正当な権利なの。
で、その武器はもちろん、いつ誰にふっかけられるか、ふっかけるか分からないんだから、すぐに取り出せる位置に持っておくこと。
いい? 喧嘩なんて出会い頭の一発でほとんど勝負は決まっちゃうんだから、始まったら、いえ、むしろ始まる前に躊躇わずに全力で最初の一撃をぶちこみなさい。
慈悲なんてかけちゃダメ。それでなくてもか弱くて儚くて優しくて超可愛い可憐なあたしやあんたは狙われやすいの。
殺られる前に殺る、二度と刃向かう気なんて起こさせないように徹底的に殺る、これが鉄則よ。
ほら、丁度そこに春原、じゃなかったヘタレがいるから、試しにあんたも」
6273/5:2007/01/09(火) 19:42:37 ID:3tGekWF2O
「おい、杏」
 突然の言葉に話は止められた。
「あ、朋也くん、こんにちは」
 声のした方に振り向くと、そこにはことみの彼、岡崎朋也の姿があった。
「何? 今いいところなんだからあんたは黙ってて」
 あたしは冷たく言う。せっかく女二人盛り上がっていたのに、それを邪魔されたんだから仕方の無いことだと思う。
「いや、あのな、春原がどうなろうと俺の知ったことじゃないんだが、でもあんまりぶっそうなことをことみに教えてやらないでくれよ」
 優しい彼氏さんとしては、ことみのことが心配らしい。まぁその気持ちは分からないでもないけど。
「だって、ことみの方からお願いされたのよ」
「は?」
 口を半開きにして唖然とする朋也。あたしは突きつけるように言ってやる。
「喧嘩のやり方を教えてほしい、って。そうよね、ことみ?」
「うん。そうなの。私が杏ちゃんにお願いしたの」
「ほら見なさい。ことみだってちょっと危ないことをしたいお年頃なのよ」
 自分の言葉に、うんうん、とあたしは頷く。
 誰にだって暴力願望はあるものなのだ。それがたとえ、普段はこの上なく大人しいことみであっても。
「こ、ことみ?」
「ごめんなさい、朋也くん」
 ショックを隠し切れないという体の朋也に、ことみは本当にすまなそうな顔を見せた。
 何となく、朋也に勝った気持ちになる。
6284/5:2007/01/09(火) 19:44:49 ID:3tGekWF2O
「それじゃ、ことみ、あそこにいるヘタレに一発ぶちかまして来なさい。武器は貸してあげるから」
 あたしは、ふふん、と朋也に笑いを見せる。
 ポケットから辞書を取り出し(もちろん通常サイズのやつだけど、容量がうんぬんとかそんな質問は聞いてあげない)、ことみに渡そうと……
「ごめんなさい、杏ちゃん。私が喧嘩したいのは違う人なの」
 断られた。
「へ? あ、そっか。うん、じゃあヘタレは練習だと思っ」
「あのね、杏ちゃん」
 もじもじ、と。
 恥ずかしそうに、ことみはその視線を朋也へと向けた。
「私は朋也くんと喧嘩したいの」
「へ?」
「え?」
 あたしと朋也の驚く声が重なった。
「そ、そんな……」
 もうこの世の終わりだ、という表情でがっくりと膝を落とす朋也。
 そんな朋也に、さすがのあたしも同情を禁じえない。
 いきなり彼女から喧嘩したいなんて言われちゃ、ね。
6295/5:2007/01/09(火) 19:48:21 ID:3tGekWF2O
「と、朋也くんっ!?」
「え、ええと、ことみ?」
「杏ちゃん、朋也くんがっ! 朋也くんがっ!」
「落ち着いて、落ち着いてことみ」
「で、でもっ」
「ことみは朋也と喧嘩したいのよね?」
「う、うん」
 朋也を打ちのめしたいということであれば、この時点でそれはほぼ成功したといえるだろう。
 にも関わらず、今の朋也を見てここまで心配するということは。
 何か別の目的が?
「どうして、朋也と喧嘩なんてしたいの?」
「……」
 恥ずかしそうに目を伏せることみ。
「……ことみ?」
 下から覗きこむようにして問いかける。
「……あのね、私、知らなかったの」
「何を?」
「喧嘩するほど仲がいい、って。だから私、朋也くんともっと仲良くなりたくて……」
 朋也復活。
 対して、あたしは一気に脱力。
 ことみー。ともやくーん。しんぱいしなくてもおれはことみのことがうんぬん。うれしいのともやくんわたしもうんぬん。
 はぁ。もう一生やってなさい、あんたら。
 ……ちくしょう。
630名無しさんだよもん:2007/01/09(火) 21:56:24 ID:HeHBHyGAO

良かったな春原。とばっちり食らわなくてw
631名無しさんだよもん:2007/01/11(木) 11:53:53 ID:6RVahrCQ0
乙。ハハ…杏ハカワイイナア……
((;゚▽゚)ガクガクブルブル。。。

なんか過疎化が進んでるみたいなんで、点呼。

ノ「1!」
632名無しさんだよもん:2007/01/11(木) 13:54:40 ID:SetGRoI80
2?
633名無しさんだよもん:2007/01/12(金) 08:20:21 ID:cSV7avet0
3!
ネタ職人降臨祈願!!!
誰か呼んできてくれ!
この際スレ違いになるかもしれないが「白詰草」のSS希望。
見てみたい。
これ見かけた人、誘地おねがいします〜(俺個人の意見だが廃れるよりマシかと)
634うーん:2007/01/12(金) 10:24:26 ID:ZF2azbgOO
自分でよければ夜にでも何か書きます。白詰草は無理ですけど…
何かリクエストとかありますか?
635名無しさんだよもん:2007/01/12(金) 12:48:49 ID:+9axJGV40
風子×芽衣で
636うーん:2007/01/12(金) 22:22:02 ID:aQbTXqil0
 その日、わたしはいわゆる「体験入学」のためにその高校を訪れたのだった。今年の三月まで兄と岡崎さんが通っていた学校。話によると、渚さんは病気による休学が影響して現在もそこの生徒としてがんばっているということ。
 体育館での説明会を終え、構内の自由見学。地方から来たわたしには、もちろん連れ合いなんていなかった。渚さんに会えるかな、なんてことを考えながらぶらぶらと校舎内を見学する。
 そして、出会ったのだ。
 意図なんて無しに通った廊下。何となく覗いてみた教室。たまたま合った視線。
 そういったものを偶然というのか、それとも必然というのか、わたしにはよく分からないけれど。


 『風子×芽衣 ってやっぱ百合って意味だったのかなでも自分は清らかな人間だから百合って何か分かんないや軽いシリアスでも書いてりゃいいだろ、な話』
637うーん:2007/01/12(金) 22:22:59 ID:aQbTXqil0
 第一印象はと聞かれたら、わたしは迷わずこう答える。
 小動物、と。
 何となく覗いた教室の隅の方。一人、席に座った女性。ぱっと目が合って、でもすぐに彼女は俯いてしまって、そろそろと顔が上がって、また目が合って。驚いたようにわたしを見つめる二つのくりくりとした瞳。
 まるでリスみたいだ、とわたしは思った。
 ぱちぱちと彼女の目が瞬く。どうしてか、わたしはそんな彼女から視線を外せなくなっていた。このままでも気まずいので、と、こんこんと教室の窓を叩いた。
 その音にぴくん、と反応する彼女。わたしは窓に手を掛けてスライドさせてみる。鍵はかかっていなかったようで、がらがらと音を立てながら、すんなりとわたしと彼女の間のガラスはなくなった。
「部活動か何かですか?」と、わたしは声をかけた。
 ふるふる、と首を横に振る彼女。部活動というわけではないらしい。
「あの、ここで何をなさってるんですか?」
 わたしの言葉に、彼女は一度視線を手許に下ろす。そうしてから、両手に持っている物をわたしに見えるよう差し出した。
 彼女の手に握られていたのは、彫刻刀と、星型の木彫り。
「彫刻ですか?」
 こくこく、と頷く。
「あ、美術の居残りとか?」
 ふるふる。
「えーと、じゃあ……」
 他の可能性を考えようとして。
 突然の声に、思考がかき消された
「わーーーーーっ!」
 声の主は考えるまでもない、教室の中の彼女だった。
 慌てたように立ち上がり、同じく慌てたように教室内をちょこまかと走り回る。奇声を上げながら。かなりのスピードで動いているのに、彼女が整列された机に一度も当たらないことにわたしは感心した。どうでもいいことだけれど。
 と、不意に、彼女が立ち止まる。
 わたしの方を見る。目が合う。
「わーーーーーっ!」
 声を上げ、また、走り回る。
638うーん:2007/01/12(金) 22:23:33 ID:aQbTXqil0
 何だかなぁと思いながら、わたしはそれを見守っていた。普通に考えれば、目の前をちょこまかと動く彼女はかなりとてもすごく変な女性で、だからわたしは今すぐこの場を後にするべきなのだと思う。
 でも、どうしてか。
 わたしは、彼女に嫌悪感を抱かなかった。抱けなかった、というのが正解だったのかもしれない。
「あ、あのっ」と、わたしは改めて声をかけた。
 ぴた、と彼女の動きが止まる。
 振り向き、わたしと目を合わせてから、彼女はおずおずと口を開いた。
「……ふ、風子のこと、見えるんですか?」
「はい?」と、わたしは素っ頓狂な声。
「で、ですから」確認するように、でも自信の無い様子で彼女は言う。「風子のこと、見えてるんですよね?」
 わたしの頭の中を、いくつものはてなが飛び交う。見えているか、とはどういうことだろう。
 まあ、もちろん、その質問に答えるのなら。
「はい、普通に見えてますけど……」
 と、いうことになるのだけれど。
 わたしの言葉に彼女は目を見開く。元からくりくりとした目が、更に大きく見える。
「ほ、ほんとですか?」
「はい。というか、質問の意味がよく分からないんですけど……」
「わわっ! 風子、復活しましたっ!」
 わたしの疑問に答えることなく、彼女――恐らく「ふうこ」という名前なのだろう――は嬉しそうに言った。
 復活?
 わたしには、もう全くわけの分からない言葉だった。
639うーん:2007/01/12(金) 22:25:19 ID:aQbTXqil0
とりあえずここまで。思ったより長くなりそうで、うーん…
640名無しさんだよもん:2007/01/13(土) 01:18:45 ID:lRx2bRy50
乙!
ただ、この出だしで行くと確かに長くなりそうだな・・・・
続きキボンヌ

もしもの話なんだが蔵で書きたい話があるのなら、そっちを優先してくれてもいい。
俺は。 とにかく途中で投げ出す事だけはしてほしくないんだ。
641うーん:2007/01/13(土) 01:51:39 ID:D+A7WpKr0
心配してくれてありがとうございます
そろそろ完結できそうなんで大丈夫っぽいです
642うーん:2007/01/13(土) 01:52:18 ID:D+A7WpKr0



 招かれて、わたしも教室の中に入った。
「風子、伊吹風子っていいます。パワーアップして風子Zになってしまったかもしれません」
「え、えーと、わたしは春原芽衣です」
 とりあえず自己紹介。名前の交換は出会いの基本だと思う。
「それでですね」と、伊吹さんは言った。「芽衣さんは、風子のことが見えるんですよね? 風子、今ここにいますよね?」
 さっきわたしが聞き返したことを考えるなら、これで三度目の質問だった。
「はい。今こうやって伊吹さんと会話してますから」
 やっぱりどういうことなのかよく分からなかったけれど。でも、それだけ繰り返し確認するということは、彼女にとって何か意味があることなのだと思った。
「風子のことは、風子って呼んでください。今なら特別にふぅちゃんもオッケーです」
「あ、じゃあ風子さんって呼ばせてもらいますね」
 この学校の制服を着た彼女は、もちろんこの高校の生徒なのだろう。ということは間違いなくわたしよりも年上のはずで、ふぅちゃん、だなんて呼び方はさすがにできなかった。正直な話、見た目はわたしと変わらないぐらいに見えるのだけれど。
643うーん:2007/01/13(土) 01:53:12 ID:D+A7WpKr0
「あの、風子さん」
「はい、なんでしょう」
「どうして、わたしに風子さんのことが見えるかどうかなんて、確認したんですか?」
 聞かずにはいられなかった。わたしにそんなことを聞いた理由。
 私には、さっぱり事情が分からなかったから。
「それは……」と、風子さんは言いづまる。
「えと、あの、もしかして言いにくいことですか?」
「……多分、話しても信じてもらえないと思います」
「へ?」
「だから、いいです。忘れてください。大切なのは、風子が復活して今ここにいるということです。風子Zです」
 そう言う風子さんは、冗談を話しているようには見えなくて。
 だからわたしは、頷くことしかできなかった。
「はい、あの、分からないけど、分かりました」
「ありがとうございます。芽衣さんはいい人です」
「そ、そんなことないです」
 真正面から向けられた好意に、わたしは気恥ずかしさを覚えた。頬に熱を感じるのは決して気のせいではないだろう。
「そ、それで」話を逸らすように、わたしは切り出した。「風子さんは、ここで彫刻をなさってたんですか?」
「はい。風子、この可愛いヒトデを――」と、風子さんは手の中の彫刻を見つめる。
「ヒトデっ!?」
 驚きの事実だった。わたしが星だと思っていたものは、夜空に輝くそれなどではなく、海底に張り付くヒトデだったらしい。
 どうしてよりにもよってヒトデなのだろうか。少なくともわたしの常識でいえば可愛いものではないのだけれど。それとも、それが都会の常識なのだろうか。
 そんなことを考えながら続きの言葉を待つわたしに、でも、声はかからなかった。
 ほわっとした顔で右手に持った木彫りを見つめ続ける風子さん。その目はほんわかきらきらと輝いている。
 目の前で手を振ってみても、一切の反応が無かった。
 ああ、と思う。トリップって、こういうことを言うんだなぁ
644うーん:2007/01/13(土) 01:54:21 ID:D+A7WpKr0
「――はっ。風子、ヒトデのあまりの可愛さに少しだけぼうっとしてました」
 ようやく帰って来た風子さん。彼女の尺度では今のが「少しだけ」になるらしい。「たくさん」とか「ずっと」とかを見てみたい気もするし、見るのが恐い気もする。
「えーと、それで、風子さんはどうしてその」わたしは少しだけ言葉にするのを躊躇ってから、口にする。「……ヒトデを作ってるんですか? 部活ではないんですよね?」
「はい。風子、部活動には所属していません」
 風子さんは胸を張って言う。いや、別にそこ威張るところじゃないと思うんだけどな、わたし。
「じゃあ、趣味とかですか?」
「趣味といわれれば、確かに風子、これが趣味といえるのかもしれません。とても高尚な趣味です。町でアダルトと評判の風子にぴったりです」
 ふんふんとすまし顔で頷く風子さん。アダルトってそういう時に使う言葉じゃないと思います。
「でも、目的もちゃんとあります。……芽衣さん、聞いてくれますか?」
 上目遣いに、窺うようにして風子さんが訊ねる。
「あ、はい。それはもちろん」
「ありがとうございます。話すととても長くなるんですが」
 その言葉にわたしは覚悟を固める。「少しだけ」のトリップがあの程度だったんだから、「とても長くなる」というそれがどれぐらいになるのか、わたしには想像もつかなかった。
「おねぇちゃんが結婚するので、このヒトデはそのお祝いなんですっ!」
「はい」
「つまりそういうことですっ!」
「へ?」
「おねぇちゃんもきっと喜んでくれますっ!」
 ――わたしの覚悟はまるっきり無駄だった!! 風子さん曰く長くなるという話は、ものの十秒で終わってしまった!!
「えーと、あ、おめでとうございます。お姉さんは、いつご結婚を?」
 気を取り直して、わたしはそう尋ねてみた。
「それが……」と、風子さんは言いにくそうに。「まだ決まっていないんです。ごめんなさい」
 それは誰に対する謝罪の言葉だったのだろう。
 続けて、小さな、本当に小さな呟きが聞こえた。
 “風子のせいで”
645うーん:2007/01/13(土) 01:55:28 ID:D+A7WpKr0
「え?」
「あのっ、芽衣さん」
 わたしの疑問を打ち消すようなタイミングで風子さんから声がかかる。
「は、はい」
「おねぇちゃんが結婚するとき、結婚式に、来てくれませんか?」
「あ、はい。日取りを教えていただければ……」
「ホントですかっ! ありがとうございます。おねぇちゃんも、絶対に喜んでくれますっ!」
 本当に嬉しそうに言う風子さん。
 聞きたいことは他にもあったけれど。そんな風子さんの様子を見て、口をついて出たのは全然違う言葉だった。
「風子さん、お姉さんのことが大好きなんですね」
「はい。風子の、自慢のおねぇちゃんですからっ」
 何だかすごくいいな、と思った。風子さんの、お姉さんに対する愛情がこちらにまで漏れて伝わってくるような気がした。
 そういえば、おにいちゃんは今頃どうしているだろうか。ふと、そんなことを思う。きちんと、真面目に働いているだろうか。
「芽衣さん」
「はい?」
「これ、芽衣さんにプレゼントします」
 そう言って風子さんが差し出したのは、今の今まで彫っていたのだろうヒトデ。手にはたくさんの切り傷。
「え、でも、これってお姉さんのために彫ってたものなんじゃ……」
「いいんです。おねぇちゃんのは、また作り直します。風子、これを芽衣さんに受け取って欲しいです」
「……はい、じゃあ貰っちゃいますね。ありがとうございます」
 わたしは、風子さんの手からそのヒトデを受け取った。ずっと彼女の手の中にあったからか、それはほんのりと温かかった。
646うーん:2007/01/13(土) 02:12:25 ID:D+A7WpKr0
こんなとこで
次の投下で終われそうです
647名無しさんだよもん:2007/01/13(土) 02:18:18 ID:lRx2bRy50
おお、「風子Z」 Zw
648うーん:2007/01/13(土) 03:04:41 ID:D+A7WpKr0



 どのくらいの時間が経っただろう。
 教室に掛けられた時計は止まっているらしく、でたらめな時間を指し示したまま動いていなかった。
 そろそろ行かなければならない、とわたしは風子さんに伝える。
 風子さんは寂しそうに、そうですか、と呟いた。
「あの、芽衣さん」おずおずと、風子さんが口を開いた。「明日も、ここに来てくれますか?」
 風子さんの目から見て取れるのは、たくさんの不安と、少しの期待。
 少しの逡巡の後、わたしは返事をする。
「はい。明日以降はちょっと無理ですけど、明日までなら大丈夫です」
 本当は、大丈夫なんかじゃなかったけれど。
 今日はこの後古河家のお世話になって、そして日曜である明日には、岡崎さんと渚さんにこの町を色々と案内してもらうことになっていたけれど。
「明日は知り合いの人も連れて来ます。すごくいい人たちです。……いいですか?」
 風子さんの期待を裏切ることが、わたしにはできなかったから。
「……はい。芽衣さんが一緒なら、多分、大丈夫です」
「楽しみにしててくださいね。絶対、すごく楽しいですよ」
「はいっ!」
 こんな選択も、きっと、間違いじゃないと思えるから。


649うーん:2007/01/13(土) 03:05:44 ID:D+A7WpKr0


 風子さんとわたしが出会った翌日。
 岡崎さんと渚さんを連れてあの場所に向かったわたしを、風子さんはとても嬉しそうに迎えてくれた。驚いたことに岡崎さんと風子さんは顔見知りだったらしい。ぷち最悪です、という風子さんの言葉が耳に残っている。
 四人でとても楽しい時間を過ごして、そしてその帰り際。岡崎さんと渚さんは、夕飯の買い物のためにという口実で先に帰ってもらった。せっかくの休日だったのに、わたしのせいで二人の時間を持てなかっただろうから、それに対する気遣いもあった。
「芽衣さんは、来年からこの学校に通うんですか?」と、風子さんは言った。
「はい。そのつもりです。試験に受からないことには何も始まらないんですけど」
 苦笑するわたしに、風子さんは言う。
「がんばってください芽衣さん。風子も、がんばろうと思います」
「風子さんも、何かがんばることがあるんですか?」
「はい。風子、たくさんたくさんがんばらなきゃいけないことがあります」
「……そうなんですか。じゃあ、お互いにがんばらなきゃ、ですね」
 そう言って、わたしはぐっと手を握る。渚さんの仕草を真似てみたのだ。
 風子さんはそんなわたしを見て、不安そうにゆっくりと口を開いた。
「あの、芽衣さん」最初に見たときの印象のまま、風子さんは力を持たない小さな動物のように。「風子のこと、覚えててくれますか?」
「当たり前じゃないですか。絶対に忘れたりしません。このヒトデにかけたっていいですよ?」
 前日に風子さんからプレゼントされた木彫りのヒトデを、ちょんと掲げてみせる。多分、わたしは笑顔でいたと思う。
650うーん:2007/01/13(土) 03:06:50 ID:D+A7WpKr0
「……芽衣さんが覚えていてくれるなら、風子もがんばれる気がします」
「はい」
 頷きながら、わたしは一つ素敵なことを思いついた。
「約束しましょう、風子さん」
「約束、ですか?」
「はい。わたし、絶対にこの学校に受かって、それで」
 一度口にしてしまえば、もう止まることはできない。約束っていうのは、それだけ意味のあること。
 でも、だからこそ。
「入学式の日に、またこの場所に来ます。再会の約束です。わたしはもう地元に帰らなきゃいけないけど、そうすれば、また会えますよね?」
「……はい、約束です。風子もがんばって、この場所に来ます」
 がんばってこの場所に来る、という言葉の意味がわたしには分からなかった。でも、わたしは頷いた。そうすることに意味があると思った。
「それじゃあ、風子さん」
「はい」
「また、その日に会いましょう」
「はい、約束ですっ!」
 確かに笑って、わたしはその教室を後にした。


651うーん:2007/01/13(土) 03:08:55 ID:D+A7WpKr0
 自分の中の違和感に気づいたのは、帰りの電車でのことだった。
 ――今日、わたしは何をしてたんだっけ?
 一瞬頭を過ぎった考えに、わたしは驚いて頭を振った。今日は、岡崎さんや渚さんと一緒に時間を過ごしたんじゃないか。
 目を瞑って、今日の出来事を思い出す。二人を連れて歩くわたし。教室。
「え?」
 教室?
 細い細い糸を辿るように、おかしな記憶を思い起こしていく。
 教室で過ごした時間。それはとても楽しいものだった。それは間違いない。
 岡崎さんが    をからかって、わたしもそれにちょっと参加して、渚さんが    の味方をして。
     が、二人に、ヒトデを渡して。
 思考に、不可解な空白があった。
 思い出せ、思い出せ。それはとても大切な記憶だ。わたしの中の何かがそう告げる。
 ヒトデ?
「っ!」
 思い立って、わたしは座席の下に置いた鞄を手に取った。自分でも分かるぐらいに慌ただしくチャックを開けて、その中を確認する。
 着替えやら何やらの上にぽつんと置かれたのは。
 木彫りのヒトデ。
「なんで、どうしてわたし……」
 それを手に取って、ようやくわたしは思い出した。
 昨日出会って、今日もまた一緒の時間を過ごした彼女のことを。ヒトデが好きで、姉の結婚を祝うためにそれの彫刻をしていて、小動物みたいで、目がくりくりとしていて、可愛くて、一緒にいて楽しい、だからまた会おうって約束をした――
 ――風子さんのことを。
「忘れ……てたの?」
 認めたくない。
 でも、認めなきゃいけない。
 風子さんがあれだけ不安がっていたことが、何となく、分かったような気がした。
 原因は分からない。原理もさっぱり分からない。でも、今、確かにわたしは風子さんのことを忘れかけていたから。それを、わたしは事実として受け止めなければいけない。
「忘れない。約束したんだから」
 自分に言い聞かせるように呟く。そうして、わたしはポケットからいつも携帯しているメモ帳を取り出した。昨日あったこと、今日あったこと、今起こったことの全てをそこに書き留めていく。
 忘れない。
 絶対、忘れてやるもんか――
652うーん:2007/01/13(土) 03:12:16 ID:D+A7WpKr0



 思った通り退屈な入学式を終え、さらにこれまた退屈な教室での色々を終え、わたしはあの場所へと走っていた。
 ある一つの約束。ただ再会することを目的に、あの日交わした約束。
 それが、今日までのわたしを支えてきた。
 ポケットの中には、いつの日も持ち歩いた冊子。風子さんノートと名づけたそれは、既に三冊にも及んでいる。彼女のことを忘れないように、わたしの日々の記憶を綴っていったもの。日記と呼んでも差し支えはないのかもしれない。
 たった二日の逢瀬だったというのに、お陰で、わたしは鮮明に風子さんのことを覚えている。
 角を曲がる。上履きの摩擦は少し頼りない。目指すのは、そこから三つ目の教室。
 一つ。
 二つ。
 三つ目っ!
 はぁ、はぁ、と肩で息をしながら、どきどきと騒ぐ胸を押さえつけるようにして、わたしは、窓からその教室の中を覗く。
 彼女の姿を確認して、わたしは中へと入っていった。
 そこには。
 車椅子に座った風子さんと、それを後ろで支える女性の姿。
 どうして車椅子に座っているのか。どうしてわたしは風子さんのことを忘れてしまいそうになったのか。後ろの女性はお姉さんなのか。
 聞きたいことはたくさんあって、でも、この場で言えることなんて最初から決まっていたから。

「お久しぶりです、風子さん。わたし、約束、ちゃんと守りましたよ?」
653うーん:2007/01/13(土) 03:32:50 ID:D+A7WpKr0
これにて完結となります
どもでした
654名無しさんだよもん:2007/01/13(土) 06:04:45 ID:xu5g9wlD0
OK,GJでしたっ!
655名無しさんだよもん:2007/01/13(土) 15:43:28 ID:G49sdzUp0
で?芽衣ちゃんと風子のレズプレイはいつ?
656名無しさんだよもん:2007/01/13(土) 16:46:46 ID:UUwM/bxo0
>>655
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1147600674/l50へ かえるんだな
おまえにも かぞくがいるだろう…
657名無しさんだよもん:2007/01/31(水) 18:19:55 ID:S1stnQVxO
智代アフターのSSはここに書き込んでも大丈夫ですか?
658名無しさんだよもん:2007/02/02(金) 19:02:23 ID:WvZmqcDg0
他に投下したい該当スレがなければ、それでいいんじゃないかと。
ここの進行はマターリですが、巡回してる意外と居るんで。

演出の腕に覚えがあるなら、DNMLスレもありますよ。
659杏アフター:2007/02/11(日) 18:13:30 ID:rmman0yO0
以前>>615 を書いた者です。

今度は杏のアフターストーリーを書いてみました。
短いですが、投下させていただきます。
660杏アフター:2007/02/11(日) 18:14:10 ID:rmman0yO0
長いようで短い高校生活も終わった。
春の訪れと共に大人への階段を登り始めた私、
刹那の如く過ぎ去る青春の時、
かけがえのない友達との思い出を胸に刻みながら、
私は卒業した…だけど、
あの人に言えなかった言葉、
伝え切れなかった言葉…
勇気を出す事ができなかった弱さ、
それだけが、今も私を立ち止まらせている…
いや、今もじゃない…これからずっと…続くのだろう。
後悔という鎖に絡まれたまま、私は生きていくしかないのだから…

卒業気分に浮かれたまま、先を考えずに迎える春の一時。
特に進学の予定も就職の予定もなく、
ただ怠慢に過ごす毎日…
表面上は楽しい…だけど、どこか物足りない。
心にぽっかりと穴があいたような空虚感…
その原因が分かっているはずなのに…
私にはどうすることもできない…
661杏アフター:2007/02/11(日) 18:15:16 ID:rmman0yO0
とある町の一角には古河パンというパン屋さんがある。
私は買ったことはないが、一部のパンには人を悶絶させる程の
威力があるらしく、そしてそれを店内で話す事はタブーらしい。
いつもは仏頂面をしたタバコを吹かす若い男性がいるらしいが、
私は今日、たまたま通った古河パンで再会した。
拭いきれない後悔の記憶と…

「朋也さん、私も手伝います」
渚がいた…高校3年生の時にことみを通じて知り合った友達だ。
確か、後半からずっと病欠だったはずなのに、
古河…? もしかして、ここが渚の家?
恐らくそうなのだろう…元気そうにやっていて良かった…
私は少し古河パンに近づこうとしたが、その時、
彼を見つけてしまった。
「病人は部屋で寝ていないと駄目だぞ、渚」
コツンと渚の頭を突付く青年の姿が、そこにはあった。
「…痛いです」
困ったように眉をまげる渚、
笑顔で渚の身を案じるあの人…朋也。
私の知らない彼の笑顔、優しさを帯びた言葉、
それらを見てしまった時、私は知ってしまった。
彼の中に私の居場所は、初めからなかったのだと…
現実を直視したくなかった…だから、
私は闇雲に走った…どこをどう走ったのかも分からないほどに、
気がついたとき、私は郊外の空き地にきていた。
662杏アフター:2007/02/11(日) 18:16:08 ID:rmman0yO0
膝が笑っている…相当長く走ったようだ、
喉もカラカラだ…。
全身を襲う不快な汗の感覚と共に訪れる一滴の涙、
まったく意識せずに、私は涙を流した…
痩せこけた土に溶け込む涙の雫、
ざああと草が風に揺れる中、
私は涙を流さざるをえなかった…
いや、止まらなかったのだ、どれだけ拭おうとも、
涙は止まる事はない…限界だった。
「朋也…ともやぁ…」
分かっていたはずなのに、知っていたはずなのに…
最愛の人であることみよりも渚を選んだ時点で、
彼の気持ちを知っていた筈なのに…
でも、私はまだ諦め切れなかった…
彼が誰を好きになろうと、私は…彼が好きだった。

それからの数日間は何も手につかなかった。
ただ、ベッドにうずくまり、時々訪れる悲しみに
蝕まれながら、私の心は腐敗していった。
そして、やり場のない悲しみは物理対象へと向けられ、
私は破壊衝動にかられるまま、色んな物を壊した。
部屋をぐちゃぐちゃにした有様を見て、妹の椋が酷く心配していたが、
私は…
「何でもないわよ」
と、虚勢を張る事しかできなかった。
663杏アフター:2007/02/11(日) 18:16:47 ID:rmman0yO0
そうして荒れた生活のまま春は過ぎ去っていった…
夏、照りつける陽光がアスファルトを焦がし、
地面を這い回るアリ達もどこか元気がない。
暑いんだよ、俺達黒いから!
と、魂の叫びが聞こえてきそうだ。
かくいう私も…暑い、この時ばかりはさすがに長い髪の毛がうっとおしい、
ポニーテールにしてはいるものの、暑さはほとんど変わらない。
そんな中、久方ぶりに私は妹と一緒にショッピングに向かっていた。
「久しぶりですね、お姉ちゃんと一緒に買い物行くのは」
「そうね、卒業してから初めてかもしれないわ」
あの日から今までずっと引き篭もっていた私だ、
体がすっかり鈍ってしまっている、正直長距離を歩くのが辛い。
だけど、それと悟られない為にも、私は普段通り振舞う事にした。
「ね、お姉ちゃん、今日は何見にいきます?」
妹は気づいた様子はない、少しほっとした。
「そうね、アクセサリーでも見にいこっか、私欲しいのあるんだ」
「はい、じゃあ行きましょう」
衰えた体が悲鳴を上げているが、私は久しぶりに楽しく買い物をした気がする。
この日ばかりは、椋のおかげで笑顔で笑えたと思う、本当に久しぶりに…
秋、紅葉が夕焼けの空に舞う季節。
私は春から夏にかけて篭っていた生活からようやく脱した。
理由は椋の占いに半ば脅迫されたからかもしれない。
「お姉ちゃんは、自宅にいると凄く満足した生活を送れます」
こんな事を言われたら、当然家にいることなんてできない、
私は何か打ち込めるものを探す為にも、
町に出て仕事を探した。
664杏アフター:2007/02/11(日) 18:22:07 ID:rmman0yO0
だが、そう簡単にやりたいものが見つかるわけはない、
当然の事ながら私は途方にくれた。
そうして町を歩き回るうちに、懐かしい光景が目に入ってきた。
放課後を満喫する見慣れた制服の男女の姿、
続々と校門から出てくる生徒達、
そう、私の母校でもある高校だ。
懐かしい記憶が続々と蘇ってくる、
朋也や椋、ことみや渚と過ごしていた日々を…
だが、懐かしい思い出とは裏腹に私は、この場所を拒絶した。
朋也への想いがまた膨らんでしまう、私はそれを恐れ、
その場を走り去った。
そうして、通学路を歩いていると、
不意に小さな子供の集団が目に入った。
夕暮れの時間にここにいるということは、
この近くの公園で遊んでいたのだろうか?
なにやら、一人の女の子を囲むように立っている。
女の子は次第に泣き始めた。
どうやらいじめられているらしい…主犯らしき男の子が、
女の子に詰め寄っていく。
「今日あめは降らなかったじゃないか、お前はうそつきだ!」
「そんなことないよお、ちゃんとあめが降るってお母さんが言ってたもん」
抵抗する女の子に別の男の子が言葉を放つ。
「こいつはウソツキだ、きょうてれびでもお天気は、あめ、だって言ってたぞ」
「でも、お母さんのうらないは当たるんだもん!」
「うらない? だっせー、そんなことやってんの? おまえのかあちゃん」
「ははは、こいつ傘なんてもってきてるぜ」
665杏アフター:2007/02/11(日) 18:23:41 ID:rmman0yO0
女の子の持っていた傘を奪い取り、ぶんぶんと振り回す男の子。
「わっ! やめてよ、やめてよぉ!」
必死に傘を取り返そうとするが、高くかざされ、
小柄な女の子は男の子の手には届かない。
ったく、しょうがないな…懐から取り出した辞書を振りかぶった瞬間。
「こらあああああ!何やってんの!」
突如響く女性らしき怒鳴り声、
その声に体をびくっと反応させる男の子達、
傍にあった保育園の中から若い女性が走ってくる。
「みさえ先生だ、逃げろー!」
「うわわわ!」
男の子達は女の子の傘を放り出して逃げていってしまった。
あの人、高校の学生寮にいた管理人さん…ここでも働いていたのか。
「まったく、逃げ足だけは速いんだから」
ぶつぶつと呟きながら、投げ捨てられた傘を拾い、
泣き続ける女の子の元へと歩いていく。
しゃがみこみ、女の子と目線を合わせながら、優しく声をかける。
「大丈夫? ほうら、傘は戻ってきたよ
 うん、大丈夫、ほら、傷もないよ」
「えぐっ…ひくっ…あ、ありがとう、みさえせんせい」
「でも、あんまり泣いちゃ駄目よ
 でないと、男の子が図に乗っちゃうから」
「うん…がんばる」
「よし、ほら今日はもう遅いわ、先生が送ってあげるね」
「ううん、ひとりでへいき」
「駄目よ、ね、ちょっと待ってて」
「うん…」
666杏アフター:2007/02/11(日) 18:24:59 ID:rmman0yO0
美佐枝さんは保育園に飛び込むとすぐに戻ってきた。
手には傘を持っている…傘?
雨なんて…
私がふと空を見上げた時、
先ほどまで我が物顔で天を支配していた太陽は消え去り、
どんよりとした雨雲が見えていた。
この子の母親の占いは見事に的中していた。
やがて、ぽつぽつと小粒の雨が肩を濡らす、
少女の悲しみに申し訳なさそうに、空が謝っているような、
そんな贖罪の意味をかねた涙のように…私には見えた。
やがて、二人の姿はなくなり、私は一つの過去を思い出していた。
春も終わろうとしている5月のある日の出来事…
知ってしまった事実に打ちひしがれ、雨の降る中、
雨とは違う雫を流し続けた一時、
大好きな人に振り向いて欲しくて、
今の現実を認めたくなくて、悔やみ、
立ち尽くした雨の日の出来事…
どうして、今頃思い出すのだろう…
私はまた立ち止まってしまうのか…?
あの日の思い出にすがりついて、今の自分を見失ってしまうのか?
せっかく諦めれると思っていた彼への想いをまた募らせてしまうのか?
ただ、悲しさだけが溢れてきていた。
だけど、その時、私は知った。
これは私の独りよがりの想いでしかないと、
あの時、彼は私を抱きしめてくれた、
だけど、最後には私以外を選んだ…
そう、彼はいつだって根は優しい、
雨に打たれて泣く私を彼がほうっておける訳がないのだ。
667杏アフター:2007/02/11(日) 18:26:05 ID:rmman0yO0
彼は…本当に優しい人だから…
だから、私のこんな姿を見つけたら、
彼はまた励ましてくれるのだろう、
だけど、それでは駄目だ。
私はまた甘えてしまう…だから、
私は強くならなきゃいけない…
何かに打ち込めて、輝いていければ…
彼の心にほんの少しでも居場所を作る事ができるようになれば…
それだけで…私は、もう…
私の決意に呼応するかのように、一時の雨は止んだ。
雲は去り、ただ夜の始まりをつげる月が、ゆっくりと
漆黒の闇を照らす月光の輝きを見せていた…

やがて季節は巡り、年も明けた町は春を迎えた…
不意にかかってきた旧友からの電話に私は驚いた。
「よ、藤林杏、相変わらず暴れてるのか?」
「今この瞬間に死にたいの?」
「冗談です、大変申し訳ありませんでした」
小声になって震えている春原の姿が目に浮かんだ。
「で、アタシに何の用? 
 まさか冗談を言う為だけに電話してきたっていうのなら…」
「いや、なんかさ岡崎がさ…」
668杏アフター:2007/02/11(日) 18:26:50 ID:rmman0yO0
岡崎…朋也の事? でも、何で春原が…?
まさか、朋也に何かあったの?
急激に心に不穏な影がよぎる。
「朋也が…どうかしたの?」
「なんか、古河の卒業式あげたいから、古河には内緒で
 皆を集めて欲しいんだってさ」
渚の卒業式…?
確かに渚はずっと病欠で卒業式もできなかったけど…
何で今頃…
「でさ、藤林、聞いてるのか?」
「あ…そうね、昔の知り合いを集めればいいのね」
「ああ、俺もやってみるから藤林も頼む」
「分かったわ」
朋也ったら、憎い演出をするわね…卒業できなかった子を
自分達の手で送り出してあげようってことか…
私も、そろそろ卒業かな…彼から…
すぐさま仕舞い込んでいた卒業アルバムを取り出すと、
私は記憶を頼りに朋也と私と仲の良い友達や知り合いに電話をした。

そして、迎えた渚の卒業式当日。
実に数ヶ月ぶりに見る朋也と渚の姿は、
絵に描いたような仲の良い恋人同士のそれだった。
胸が痛まないといえば、嘘になるだろう、
だけど、幸せそうな二人の姿を見れば、
私はそれだけでも嬉しかった。
朋也が喜んでいれば、それだけで良かったのだ。
だから、私は二人が校門を並んで出て行くのを笑顔で見送った。
669杏アフター:2007/02/11(日) 18:38:40 ID:rmman0yO0
「渚、卒業おめでとう! 朋也、さようなら」
最後の方は小声だったが、周りにいる人の声に消され、
誰にも聞こえなかっただろう。
だけど、私は満足だった、ただの自己満足でしかないが、
これからは二人をずっと見守っていこう。

朋也が笑顔を見せてくれている限り…
そして、朋也が笑えなくなるような事があれば…
私が力になってあげよう…朋也と渚の為にも…

春の桜が二人を見送るように風に舞う中、
私は校門から二人の後姿をずっと見つめていた。
私の時間は、今動き出し、
この先も歩いていく人生の階段をようやく登り始めた、
前を歩く二人の背中に追いつく為に…

E N D
670杏アフター:2007/02/11(日) 18:40:21 ID:rmman0yO0
以上ここまでです、
私見に満ちた解釈の杏アフターで
微妙に時系列がおかしい箇所もありますが、
楽しんでいただければ幸いです。

では、また何か書いてみますね。
671名無しさんだよもん:2007/02/17(土) 15:55:13 ID:QE0SgwRQO
>670
乙。…だがしかし、びみょーーっ!!

まず杏が既に進路を決めていることは、本編の学園編で、
保母を志したきっかけをほのめかすエピソードは光坂で、
それぞれ語られてます。

次に、とりあえず呼称に違和感あるかな、と思います。

あとこれは細かいけれど、高い声の男や子供じゃなければ、
『女性らしき声』はなかなか聴かないんじゃないかと?

…多分、まだ書き慣れてないんだと思います。せっかくだから、
このスレその他でもう少し頑張っちゃいましょうっ
672名無しさんだよもん :2007/02/18(日) 10:35:07 ID:QUCb4Foe0
>>671

貴重なご意見ありがとうございます。

進路についての知識は失念しておりました、
光坂についてはソフトしかもってないので、
ちょっと読んでおりませんが、これを機に探してみようと思います。

高い声については劇中での怒鳴り声が印象にあったので、
そのまま書いてみた限りです。

不慣れなのは確かなので、ご意見を参考に頑張ってみたいとおもいます。

ありがとうございました。
673名無しさんだよもん:2007/02/21(水) 18:02:27 ID:+p+5V25P0
2ch寄りな意見で言わせてもらうと、長すぎる
10レス超えるようなSSを投下する時はまず一度メモ帳かなんかに書いて色々確認すべし
ただでさえ長いSSってのはパッと見で読む気がしなくなるものになりがちだから
地の文はもっと削れるし、改行の仕方も再考の余地がある
674名無しさんだよもん:2007/03/15(木) 11:15:54 ID:BySoCazWO
このスレで俺が保守する日がこようとは……

おすすめSSの紹介とか、ネタは…ないか?
675名無しさんだよもん:2007/03/25(日) 22:42:40 ID:ub1G4pFQ0
それは俺達が夜の学校で公子さんの結婚を二人で祝っていた時だった。
風子とは二度と会えないのかもしれない。現に風子の姿は俺にしか見えない。
俺達はお互いの唇を重ね合った。その後事態は急転した。
「岡崎さん」
「なんだ?」
「その・・・風子は心優しいので、岡崎さんがやりたいのなら・・・
やってもいいですよ」
「はぁ?何を・・・」
何が言いたいのか分かっていたが、意地悪して聞いてみる。
「ぷち最悪ですっ!そのくらい雰囲気でさっしてください!」
「あはは・・・。冗談だよ。そりゃ俺だってやりたいさ。だって俺は風子の
事が好きだから」
676名無しさんだよもん:2007/03/25(日) 22:57:49 ID:ub1G4pFQ0
「風子が、ここに居ることを、確かめてください」
俺は風子の願いに応じることにした。
風子の制服に手をつける。風子の裸は、幼くもこの上なく美しかった。
「風子、凄く恥ずかしいですっ!」
「そりゃ、18にもなって○ーブラなんだからな」
「最悪ですっ!風子は入院していたんだから仕方が無いじゃないですかっ!」
「あぅ・・・駄目です、そんなに強くしないでください・・・」
俺は風子の胸を揉みしごく。
そして俺は突起部分を軽く引っ張ってみる。
「あっ・・・そこはらめぇ・・」
677名無しさんだよもん:2007/03/25(日) 23:07:32 ID:ub1G4pFQ0
「駄目・・・、そんなにされると、漏れちゃいます」
「俺は見たいな」
そして、俺は風子の制服のスカートを脱がす。パンツも相変わらず
子供っぽかった(お約束どおり柄はヒトデだった)
「ぷっ」
「最悪ですっ!」
「だって、この年でこんなにガキっぽいパンツなんて」
「いいじゃないですかっ、風子のお気に入りなんですからっ。」
俺はその子供っぽいパンツを脱がすと、風子のワレメがあらわになる。
「うぅぅ・・・恥ずかしいよぅ・・・」
「どうして?毛も生えてなくて凄く綺麗なのに」
「ぷち最悪ですっ!風子、凄く気にしてるのに」
678名無しさんだよもん:2007/03/25(日) 23:20:44 ID:ub1G4pFQ0
俺はそのワレメの中に手を入れる。
「やだぁ・・・そんなところに手を入れないでください」
そして俺は風子のもっとも敏感な部分に手をつける。
「あっ・・いやだぁ、そんな所・・・触らないで下さい・・・」
「もう・・・いいよな」
風子はしばらく黙り込むが、やがてこくりとうなずいた。
俺はトランクスからぱんぱんに膨らんだ棒を取り出す。
「風子のことを考えて、こんなに大きくなっちゃったんですか?」
「そうだよ。俺はずっと前から、風子と一緒になりたくて我慢してたんだ」
「風子、凄く嬉しいです・・・」
俺はゆっくりと風子の中に入れていく。
「痛い、痛いよぉ・・・」
「大丈夫か?やっぱり辞めとくか?」
「辞めないで下さいっ!ぜんぜん痛くないですからっ!」
風子はそういっていたが相当痛かったらしく、風子は涙目になっていた。
「全部入ったぞ」
679名無しさんだよもん:2007/03/26(月) 09:22:07 ID:lujU/Xp10
「岡崎さん・・・動いてもいいですよ」
「痛くなったらいえよ」
俺的にはあえぎ声が聞きたくてしょうがないのだが。
「うぅ、あっ、あん、あうう、、ひゃっ・・・」
「痛いのか?」
「いいえ、痛くありません、むしろ気持ちいいくらいです」
「じゃあもっと早くするぞ」
「ひゃあああああああああああ!あんあううあああ!らめですお、
そんなに速くしたら風子、イっちゃいますぅ・・・・」
「俺ももうすぐ出る・・・」
「中に出してください」
「いいのか?」
「風子は幽霊ですから」
そう、風子は病院で意識が目覚めない状態で、魂だけが幽体離脱している状態なのだ。
「分かった」
「あっアゥイああああ、らめぇえええええ。いっちゃうよお、うう、ひゃ嗚呼ああああああああああああああああああ!!!!!!!」
びゅる、びゅるびゅる・・・・
風子の中に白濁液が放たれる。
「熱い・・・岡崎さんの精液、とても熱いです・・・」
「こんなことして悪かったな」
「いいえ、風子はとても嬉しいんです。これで、もう思い残すことは無いです。」
その言葉が何を示唆しているのかが読めてしまった。ただここでシリアスになるのも何なので、
「馬鹿。これからもっと楽しいことがあるだろ」
そう言っておいた。
680名無しさんだよもん:2007/03/26(月) 09:40:13 ID:lujU/Xp10
俺が朝起きたときにある異変に気づいた。
風子が居ないのだ。
俺は学校中を探したが、どこにも居なかった。
公子さんの結婚式が始まった。
結婚式の日、背は低めで木彫りの人形を持った少女が現れた。
うっすらとあらわれ、彼女は言った。
「さようなら・・・おねぇちゃん」
そう言って風子は姿を消した。
「ふうこぉ・・・いくらなんでもそれは反則だろ・・・」
俺は結婚式の衆人環視の状態で泣き崩れてしまった。
多分変な人に思われているに違いない。
「今あの子がいたような気がします」
「俺、そいつの事好きだったんです・・・」
「きっと、あなたみたいな優しい人に会えてとても幸せだったと思いますよ」
公子さんは優しい声でそう言った。
こうして、公子さんの結婚式は幕を閉じた。
681名無しさんだよもん:2007/03/26(月) 09:48:24 ID:lujU/Xp10
数日後。
「そういえば岡崎、入院してた女の子が今日学校に来てるって知ってる?」
こいつは俺の友達、というか腐れ縁の春原だ。
「え?知らないが・・・あれ」
何故か聞き覚えがあった。ああ、思い出した。きっと風子の事だ。
「どこにいるんだ?」
「確か一年の教室だろうけど」
「分かった」
そういうと俺は急いで一年の教室に走り出した。
一年の廊下で、小柄でお下げ髪の少女が俺にヒトデの形をした
木彫りの人形を差し出した。
「よろしければ、風子の彼女になってください」
ああ、俺達はここから、始まるんだ・・・
(完)
682名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 07:44:22 ID:5teRQMKM0
今日、僕の妹がやってくる。
妹は僕を定期的に観察にやってくるのだ。
その妹の名前は春原芽衣。
「お兄ちゃん、相変わらず部屋汚いね」
そういって芽衣は、僕の部屋を勝手に掃除し始めた。
やばい・・・芽衣がこんなに近くに・・・
駄目だ!芽衣は僕の妹なんだ。こんなのは絶対おかしいよな。
しかし、僕のあそこはとっくに膨張しきっていた。
「お兄ちゃん、またHなこと考えてるの?」
「いや、あまりに芽衣が可愛くてつい」
芽衣は顔を赤くしたが、とんでもないことを口にした。
「私はやっても構わないよ・・・だってお兄ちゃんだから」
「いいの?」
まず最初の儀式としてお互いの唇を合わせた。
その後お互いの舌を絡ませた。
お互いの唾液が混ざり合った。
683名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 08:16:24 ID:5teRQMKM0
芽衣の中学の制服はボタンの位置が特殊なので、脱がすのが難しい。
制服を脱がすと、明らかに子供向けのブラがあらわになった。
「芽衣・・・いつの間にこんなに大きくなってたんだね」
「やだ・・・何言ってるのよぉ・・・」
「私の胸・・・小さくてごめんね」
「僕は好きだよ。芽衣の物なら全て」
芽衣の胸は、確かに小さかったが芽衣らしくて好きだった。
「お兄ちゃん・・・そんなにじろじろ見ないでよ・・・」
「だって、あまりにも綺麗だから」
両手で芽衣の膨らんだ部分を揉みしごく。
「いやだぁ・・・なんかぴりぴりするよぉ・・・」
「この程度で感じてもらっちゃ困るね」
そう、ここからなのだ。
僕は芽衣の乳が出る部分をくりくり回した。
「あぁん!そんな所、触らないでよぉ・・・ううぅ」
しばらく揉み続けた後、僕は芽衣の制服のスカートを脱がし始める。
何故か芽衣が僕の観察に来るときは学校の制服を着ていたのだ。
僕は芽衣の制服すがたを見て可愛いと思わないわけが無く、あまり芽衣とは
話さずに理性を保っていたのだ。そう、僕は芽衣のことが好きだった。
「お兄ちゃん、何で私のパンツばっかり見てるの?」
「いや、芽衣のパンツだと思って」
「やだぁ、いつからお兄ちゃんはこんなにHになっちゃったの?」
「芽衣が可愛すぎるからこうなっちゃったんだ・・・わざわざ寮に入ったのも、
芽衣が可愛くて襲わないように理性を保ってたんだよ」
「そうなんだ・・・お兄ちゃんが最近冷たかったけど、私の事を思っていたからなんだね」
「そうだよ・・・脱がしていいか?」
「うん・・・いいよ」
パンツを脱がすと、そこには女の子のみが持っている大きな溝があった。
「一緒にお風呂に入っていたころは何も無かったのに、生え始めたんだね・・・」
「やだぁ・・・そんな事言わないでよぉ・・・」
うっすらとだが、芽衣のあそこからは黒い毛が芽を出していた。
684名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 11:01:10 ID:5teRQMKM0
「嫌だぁ・・・そんな所に指を入れないでよ」
俺は芽衣の秘部に指を入れていた。
その中に突起部分を見つける。
芽衣の一番敏感なところだ。
そこに手を触れてみる。
「ひゃあ!」
芽衣は体が震えていた。
「ここが気持ちいいんだね。」
今度は2本の指でこね回す。
「ひゃうぅ・・・そんな所・・・・・らめぇ・・・・」
「らめだよ、おにいちゃん・・・そんなに触っちゃ、いっちゃうよぉ・・・」
「ひゃア、ああ合うああ、ううぅ、、、ひゃあああああああああああああ」
軽くイったようだ。
「イッたのか?」
「やだぁ、そんなこと聞かないでよぉ・・・」
「駄目だ、僕も我慢の限界だ」
僕はパンツを脱ぎ大きな肉棒を取り出す。
「痛くないの?」
「ごめん、痛いかもしれない」
「お兄ちゃんのだから、いいの」
685名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 11:18:05 ID:5teRQMKM0
僕はゆっくりと溝の中に挿入する。
「あっ!痛いっ!」
「やっぱりやめとくか?」
「私は、平気だよ・・・」
「ううう、ああああ、ひゃあああああ、あぁううううううう」
「全部入ったぞ」
「お兄ちゃんと一つになれて・・・嬉しいよ・・・サッカー部に苛められてた
ときも、助けてくれたよね・・・あの時から、私の頭の中はお兄ちゃんでいっぱいだった」
「ごめんな、もっと早く行ってればあんなことにならなかったのに」
僕がサッカー部を退部させられたのを聞いて、芽衣がわざわざ説得に行ってくれたのだ。
友達の岡崎から聞いたところその時に芽衣は散々な目に合ったそうだ。
ボールを取りにいかせたり、ボールをぶつけられたり・・・
まあその後ただの殴り合いになって終わったわけだが。
「私、ずっと信じてた・・・お兄ちゃんが助けてくれるって・・・」
「これからは、僕が芽衣のことを守ってやるよ」
「うん・・・もう、動いてもいいよ」
僕は上下に動かす。
「ひゃああ、ああん、あああ、うぅうううう、ああああああああ」
膣にこすれる音が聞こえる。
「やだぁ・・・Hな音、聞こえるよ・・・くちゅくちゅって」
「あぅ、らめぇ、イッちゃう、いっちゃうよぉおおお、おにい、ちゃん・・・・
はあ、ああ、あう、ああん、うぅうう、ああああああああああああああああああああああ」
芽衣がイったのと同時に白濁液が放出される。
「あれ・・・芽衣、よかったのか?」
「大丈夫だよ、ちゃんと退任の薬を飲んできたから」
どうやら、最初から僕とやるつもりだったらしい。
その後、僕達は数年ぶりに添い寝をした。
学校であったことなど、日が昇るまで話した。
686名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 11:26:17 ID:5teRQMKM0
残念ながら僕達は結婚することができない。
なぜなら、実の兄妹だからである。
だから、芽衣を守ってくれる男が出てくるまで、しばらくの間芽衣
を守ることにした。
いつか別れの日が来るのかもしれない。だけど、それまでの間、僕達は
たくさんの思い出を作りたいと思う。
(完)
687名無しさんだよもん:2007/03/27(火) 22:59:49 ID:CIdXRkXB0
えろい人、乙。

なんだか、投げやりなんだか真剣なんだか、
ネタなんだかマジなんだか、はっきりわからないけれど…

力作ですね。
688名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 00:18:05 ID:UKi0GsuM0
「志麻くん・・・どうしていなくなっちゃったの・・・」
志麻くんは、あたしの願いを叶える為にあたしの前に現れた。
始めはうっとうしくて殴ったりした。それでも志麻くんはあたしの
前に現れた。でも突然あたしの前から志麻くんは消えてしまった。
あたしがこんな年になって彼氏を作っていないのは、寮生活で男に恵まれていない
からだけではない。馬鹿だと思うかもしれないが、あたしはまだあの子が帰ってくることを
信じているのだ。
また志麻くんの夢を見てしまった。また会えるという点では夢のようなこと
なのかもしれないけど、あたしにとってその夢はこの上なく残酷な夢だった。
「願いが叶う場所があるのって知ってますか?」
それを言ったのは岡崎の彼女だった。あいつなんかにはもったいないくらい
可愛い子である。
「それは何かの絵本の事?」
「はい、その場所には、本当に心から願う人でないと行くことが出来ないのです。」
「そうなんだ」
「朋也くんが、最近の美佐江さんがおかしいとか言っていたので心配してやってきたんです」
「あんたは優しいんだねぇ」
「何で落ち込んでいるのかは知りませんが、元気を出してください。寮の
人たちも、きっと美佐江さんの元気な姿がみたいはずです」
彼女はそういって帰っていった。
「馬鹿、何で落ち込んでいるのか聞かなかったら意味無いだろ」
「朋也くん、痛いです。殴らないでください」
・・・。
ドアの向こうからカップルの声が。
やっぱりさっきのも岡崎の作戦だったのか。
689名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 00:34:59 ID:UKi0GsuM0
「願いが叶う場所・・・ねぇ」
もしそれが本当なら、願うことは一つ。
志麻くんに・・・会いたい。
「美佐江さん」
誰かが私の声を呼んだ。子供っぽい、男の子の声である。
何故かその声に聞き覚えがあった。
「志麻くん・・・本物の、志麻くんなの?」
確かに、あのころの志麻くんがあたしの目の前にやってきた。
「美佐江さんが、僕の事をずっと願い続けてくれたから、またこうやって
会えたんだよ」
「馬鹿、どれだけあたしは悲しい思いをしたのか知ってるの?」
思わず怒鳴ってしまった。
「志麻くんが居なくなってから、本当に寂しかった・・・彼氏だって、また
志麻くんが帰ってきてくれるかとずっと信じてから、こんな年までずっと
作らなかったんだよ・・・寮の仕事を始めてからも、志麻くんのこと、ずっと
忘れられなかった」
「僕のこと、そんなに思ってくれていたんだね・・・美佐江さんに辛い思いを
させて、ごめんなさい」
あたしは志麻くんをもう、逃がさないように強く抱きしめた。

690名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 00:50:53 ID:UKi0GsuM0
「もう二度と、あたしの前から、居なくならないで・・・」
これからは、志麻くんとすごすべきだった時間を、取り戻すんだ。
「ごめんなさい・・・今日だけなんだ」
「え?今日だけってまさか、あんた・・・」
「明日の日が昇る頃に、僕は帰らないといけないんだ」
そんなの嫌だ。もう志麻くんを離したくない。
「嫌だよ」
「美佐江さん・・・」
「だってやっと逢えたのに、今日一日でお別れなんて・・・もうあんなに
悲しい思いはしたくないんだよ・・・」
「じゃあ、僕が居た証を、美佐江さんの体に残そうよ」
そういうと志麻くんは、あたしの服を脱がし始めた。
「あんたも脱ぎなさい」
あたしはお返しに志麻くんも脱がしてやった。
「美佐江さん、すごく綺麗だよ」
「あのときはあたし達も若かったのに・・・年食っちゃってごめんね」
「ううん、美佐江さんはとても若くて美人だよ。僕が好きだった、あの頃
の美佐江さんと何も変わってないよ」
「志麻くんも可愛いよ」
「僕、男なんだけど・・・」
「五十嵐くんに振られた時も、慰めてくれたよね・・・あのときに、志麻くんの
事、好きになっちゃったんだよ」
691名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 01:01:49 ID:UKi0GsuM0
「志麻くんは可愛い顔をして、立派なものを持ってるんだねぇ」
「美佐江さん!?なんで僕のそればっかりみるの?」
「あたしは志麻くんを食べたい」
あたしは、志麻くんのあそこをぺろぺろと、味わいながら舐めた。
「美佐江さん・・・そんなこと辞めようよ、汚いよ」
「あたしは、あんたのじゃないと駄目なの」
「気持ちいいよ・・・美佐江さん・・・うっ、駄目・・・そろそろ出そう・・・」
「いいの、そのまま出して・・・あたしが受け止めてあげるから」
「あっ!」
志麻くんが大声を出した直後、ネバネバとした液があたしの口の中に放出された・・・
「うっ!!」
「美佐江さん!?大丈夫?」
「この汁、志麻くんの味がするよ・・・」
「美佐江さん、もう舐めるの辞めようよ・・・」
「駄目、あたしは志麻くんを全部食べたいの。」
あたしは志麻くんの精液を全て舐めた。おいしくは無かったが、
志麻くんから出た物が口に入るということがとても嬉しかった。
692名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 01:16:02 ID:UKi0GsuM0
「今度は、あたしを食べて」
「本当にいいの?」
「馬鹿、志麻くんに食べてもらうためにこんな年まで残しておいたのよ。
いい加減にやったら、許さないんだから」
志麻くんはあたしの胸を揉みしごいた。
「あん!あぅ・・・」
「美佐江さんの胸、大きくて気持ちがいいよ」
あたしは胸が大きいとみんなから羨ましがられていたが、あたしは
別に嬉しくなかった。いや、むしろこの大きい胸が鬱陶しかったくらいだ。
誰もあたしの本当の姿を見てくれない。あたしの胸を狙って現れた、馬鹿
な男ばかりあたしの目の前に現れた。この胸も、今日の事のためにあると考えたら、
別に悪い気がしない。
「こら、同じ場所ばっかり揉まないの。」
志麻くんは悩んだ末に、母乳が出る場所を集中的に攻撃し始めた。
「あぅ、あん・・・いいよ、しまくん・・・」
「僕のを、入れてもいいかな・・・」
「早く入れなさいよ、あたしはあんたが欲しいの」
「でも、痛いらしいよ?」
「馬鹿、それくらい我慢するわよ」
志麻くんはあたしの、誰にも見せなかった場所にゆっくりと入れ始めた。
「ああああ、ひゃああああ!!」
「美佐江さん!?大丈夫!?」
それは想像以上に痛かった。
「大丈夫だから・・・続けて」
「うん・・・」
「あぁあぁつあっ、あああ、ひゃあああああ」
「やっと全部入ったよ」
「あたしの中で、気持ちよくなって」
「うん」
そういうと志麻くんは腰を上下左右に動かした。
「ああっ、ひゃああ。あうぅ、うぅうううう、あああんんん」
693名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 01:23:43 ID:UKi0GsuM0
「美佐江さん、僕、出そう・・・」
「あたしも、もうすぐイきそう・・・」
「もう少し、早く動かしていいかな」
「志麻くんが気持ちよくなるなら、あたしは構わない」
動作はスピードアップする。
「ああああんん、うううう、ひゃあああああ、っいぇえええええあううううう、
あんあぁん、ひゃあああああああ、イく、イっちゃうぅううううううう」
「で・・でる・・・」
「ひゃああ。あ。ああああああああああああああああああああああああああああ」
あたしがイったのと同時に、志麻くんの白濁液が私の膣内に放出された。
志麻くんが入っていた場所からは、血と、お互いの愛液が混ざったピンク色の奇妙な液体が垂れだしていた。
「美佐江さん、とても気持ちが良かったよ」
「あたしも、志麻くんとできて、とても嬉しかった」
694名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 01:54:04 ID:UKi0GsuM0
「この学校、まだ残ってたんだね」
「この場所は、あのときから、何にも変わってないんだよ」
あたしたちはその日の夜に母校である光坂高校に行った。
この場所は、あたしが志麻くんに逢った大切な場所である。
「美佐江さん、ちょっとよりたいところがあるんだけどいいかな?」
「別にいいけど」
「その場所は僕達にとって、とても大切な場所なんだ」
あたしはその場所がどこか想像が付いた。きっとあの場所だ。
着いたのはこの町にある公園だった。
「ここで僕たちは、恋人になったんだよね」
「そうよ。よく覚えてたね」
「僕は、美佐江さんの事が大好きだから、ずっと忘れないよ」
「あたしも、寂しくなった時は時々この公園に行っていたよ。なんだか、志麻くんに
会える気がして」
「ありがとう、僕、美佐江さんと今日一日過ごせて、とても楽しかったよ」
え?楽しかった?どうして過去形なの?ねえ、志麻くん。嫌だよ。
もう志麻くんを放したくないよ。
「嫌だよ・・・あたしはもっと、あんたと一緒にいたい・・・あんたと一緒に、
もっともっと楽しい時間をすごしたかった・・・志麻くんにもう会えなくなるなんて、そんな
の嫌だよ・・・」あたしの目から十数年分の涙がこぼれ始めた。もう、駄目だよ・・・
そんなの、耐えられないよ・・・
「僕は、この世の人間じゃないんだ。もう、帰らないといけないんだ」
「あたしは志麻くんと一緒に居られるなら、何もいらない。死んでもいい。
だからお願い、志麻くん。あたしを置いて行かないで。あたしを一人にしないで・・・」
しかし、志麻くんの体はもう薄くなりかかっていた。
695名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 01:54:53 ID:UKi0GsuM0
「美佐江さん。最後は美佐江さんの胸の中で・・・終わりたいんだ。
だから、僕を強く抱きしめて欲しい」
あたしは逃がさないように、強く強く志麻くんを抱きしめた。
「さようなら・・・美佐江さん」
志麻くんはあたしの胸の中で、ゆっくりと消えていった。
「嘘だよね?ねぇ、隠れているんでしょ?ねえ、出て来てよ・・・。志麻くん・・・・
志麻くん・・・」




     「志麻くん!!!!!!!!!!!!!!!!!」





まるで蛇口をひねったように、あたしの目からは滝のように涙が出てきた。
いままでに溜まった物が、全て出てきてしまった。
部屋に戻ってからも、志麻くんのことを思い出すたびに、何度も、何度も、
声を上げて泣いた。あたしは前に志麻くんが居なくなった時に、何故か涙が出なかった。
それはあたしが志麻くんが居なくなったことを認めていなかったんだ。志麻くんは帰ってくる。
だから泣かなかった。
でも今度は、正真正銘の本当の別れだった。

696名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 02:15:53 ID:UKi0GsuM0
俺(岡崎朋也)は暇なので寮の春原の部屋に行った。
すると、とある異変に気がつく。
「あれ?お前、どうして今日はカップめんなの?」
驚きつつ、勝手にもう一つのカップめんのふたを開け始める。
「っていうか、勝手に人の食料を食べないでくれますかねぇ!」
「美佐江さんが作ってくれるんじゃないのか?」
「ああ。それなんだけど、最近の美佐江さんの料理が、すごく不味いんだ・・・」
「どうしてなんだ?」
「それは僕にも分からないよ。でも、夜になると、男子寮に、女の人が嗚咽を漏らして
泣いているのが聞こえるんだ。多分だけど、泣いているのは、美佐江さんだと思うんだ」
「つまり、とても悲しいことがあったから料理の腕が落ちたということか?」
「うん。あんなに料理が上手い美佐江さんが、こんなに腕が落ちるなんて、なにか
とても悲しいことがあったに違いないよ」
「カップめんご馳走さま。じゃあ俺は帰るよ。」
「岡崎〜僕たち親友だよね」
「断じて違う」
「って、否定しないでもらえますかねぇ!」
「お前の言いたいことが分かった。美佐江さんを励ますのを手伝えとでも言うんだろ?」
「このままじゃ、美佐江さんの上手い料理も食えないし、それに何より、美佐江さんの
悲しむ顔を見たくないんだよ・・・」
「仕方ねぇ奴だな」
俺だって、美佐江さんの事が心配だった。
だから、今度ばかりは春原に協力してやることにした。
697名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 02:31:43 ID:UKi0GsuM0
「ふーん、そういうわけね」
杏の奴、また何か企んでやがるな・・・
「美佐江さんがそんな事になっているのか、それは大変だな。私も協力しよう」
智代はすぐに協力してくれた。智代は、こういうときに頼りにやる奴だ。
「それなら、風子にすごくいいアイデアがあります」
「何だ?」
すると風子は自作の木彫りのヒトデの人形を取り出した。
「ヒトデがどうしたんだ?」
「ヒトデをもらうと、元気が出ます。だから、ヒトデをプレゼントするのはどうでしょうか。」
風子の奴・・・少しはまじめに考えろ。
俺は風子の頭を軽くつついた。
「いたっ!最悪ですっ!殴らないでくださいっ!」
「さっきのは朋也くんが悪いです」
「渚・・・分かったから、そんなに怒るなよ・・・お前の怒った顔、マジで怖いぞ」
「ご本を読めば、きっと元気になるの」
「んな訳ねぇだろ・・・」
殆ど意味の無い会話を交わした結果、みんなで美佐江さんの寮に行って励ます
事に決めた。
698名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 02:43:44 ID:UKi0GsuM0
「美佐江さーん」
しばらくして美佐江さんが出てきた。
「ああ岡崎か。何の用?」
美佐江さんはいつも以上に冷たい口調だった。
「ちょっと話したいことがありまして」
「いまそんな気分じゃないんだよねぇ、悪いけど、帰ってくれる?」
「お願いです、俺の話を聞いてください」
「仕方の無い奴だねぇ・・・どうせ言っても帰らないんでしょ?
じゃあ、好きにしな」
「あの、実は、今日は俺だけじゃないんです。美佐江さんが落ち込んでいるみたいだから、
みんなで励ましに来たんです。」
「岡崎・・・あんた、すごくお節介なやつだねぇ」
しばらくすると、渚、藤林姉妹、智代、風子、春原のいつものメンバーが美佐江さんの部屋に
やってきた。
結局自分達が楽しんでしまったような気がするけど、美佐江さんも元気になったみたいだから良かったと思う。
699名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 02:56:18 ID:UKi0GsuM0
志麻くんが居なくなってから、あたしは料理を作ることすらもままならない状態だった。
でも、あたしは知った。あたしのことを心配してくれるお節介な奴があんなに居るということを。
そいつらは本当にお節介だけど、すごく嬉しかった。
あたしは、志麻くん以外の人に目をそむけていたのかもしれない。
もう、死にたいなんて思わないよ。
自分のために、周りの人のために、頑張るよ。




さようなら、志麻くん。
(完)



700名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 14:38:33 ID:UKi0GsuM0
<おまけ・春原BADENDの後>
岡崎は僕を無理やりベッドの上に寝かせた。
「なあ、岡崎・・・もうこんなこと、いい加減やめようよ」
「俺は、春原が欲しいんだ」
そういって岡崎は、僕のパンツを脱がし始めた。
「何やってるんだよ・・・洒落にならないよ」
「俺は本気だぞ」
そういって岡崎は、手で僕のアソコを上下左右に
しごき始めた。
「おかざ・・・やめ・・・・あっ」
「俺がお前のザーメンを受け止めてやるからな」
そういって岡崎は、僕のものを口に入れ、ぺろぺろと舐め始めた。
「あっ・・やめ・・・やめろぉ・・・・・・・でる・・・・・」
岡崎の口に、僕のものが噴射した。
(完)
701名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:12:30 ID:UKi0GsuM0
何故か杏は、俺の家にやってきた。
「それにしても、どうしてこんな時に遊びに来たんだ?俺はともかく、杏は
受験生だろ?」
杏は、保育士を目指しているため、大学に進学する必要がある。ちなみに俺は
大学に進学する気など殊更無い。
「せっかくこんなに美人な彼女が遊びに来てあげたのに、少しは感謝しなさいよ」
最近、杏は俺の彼女になった。だが、受験勉強とかで俺達二人で居る時間は
日に日に短くなっていった。
杏が急に俺の目の前に近づいてきた。なんだか、すごくいいにおいがした。
これが女の子の匂いだろうか。
「ねえ、朋也・・・しない?」
「え?何をするんだ?」
「馬鹿っ!」
杏は持ってきた英和辞書を俺に投げつけた。
「べ、別にあたしがしたいわけじゃないんだからね!あんたがしたいなら、特別にして
あげるって言ったのよ!」
「いいんだな?」
お言葉に甘えて、あんなことやこんなことをやらせて貰おう。
702名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:32:12 ID:UKi0GsuM0
俺は杏の胸を、出来るだけいやらしく揉みしごいた。
「は、早く脱がしなさいよ!」
「せっかく制服なんだし、着衣プレイを楽しもうと思って」
「馬鹿!朋也の変体!」
脱がすのは何度もやっているので、今回はできるだけ着せたままでやってみたかった。
「あんた、何探しているのよ?」
俺が探してきたのは、愛らしい杏を可愛がるためにネット通販で購入したものだ。
当然配達で送られてくるのだが、殆ど息子に無関心な親父しかいないので、簡単に手に入ったのだ。
こういうときには感謝するぜ、クソ親父。
「やだ・・・あたしの知ってる朋也じゃ、ない・・・」
「お前が可愛すぎるから悪いんだ。親父も最近は殆ど帰ってこれないし、
一晩中二人っきりだな」
まずはこれの威力を確かめてやらないとな。
「まずは杏ちゃんのウンコをご覧になりましょうか」
「嫌だぁ・・・今日の朋也、なんか変だよ・・・」
俺は杏のパンツを無理やり、浣腸を始めた。
「あつい・・・あついよぉ・・・ともやぁ・・・・でる・・・でちゃう・・・
いやあ・・・・・らめぇ・・・・・見ないでぇええええ・・・・・・・」
「杏のウンコがお目見えです」
「ばかぁ・・・、見ないでよぉ・・・」
杏はあまりの羞恥プレイに泣き出してしまった。
703名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:44:35 ID:UKi0GsuM0
「でちゃうぅうううううううううう、ともやぁあ、やめてぇえええ、いやああぁあああああああああああああああああ!」
ぶちゅぶちゅぶちゅ・・・
激しい音を出して、杏の汚物が恥穴から溢れでてきた。
「いやだぁ、はずかしいよぉ・・・。」
「恥ずかしがるのは、まだこれからなのに」
俺は、次にバイブを取り出した。
「やめてよ、お願いだから、朋也・・・」
「駄目だね。今日はとことん杏にいたずらしてあげるんだから」
俺は杏のワレ目にブツを挿入する。スイッチONっと。
ブルブルブルブル・・・・
「ああああああああああんんんん、ひゃああああああああああああ、らめぇええええええ、
こんなの、あたし、こわれちゃうよぉ・・・・・・」
俺が買ったバイブはもっとも高性能なもので、女の急所のみをピンポイントに攻撃する奴だった。
「いやああ、ああああああああっ、ひあああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ともやぁ、とめて、とめてよぉ、おねがいだからぁ・・・・あん、あん、ひゃああああああああう、ううううううう」」
704名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 15:51:17 ID:UKi0GsuM0
「いやだぁ、また、イっちゃうよぉ・・・・・・・・・・・ひゃああああ、あうあ。ああああああああああああああ」
「はん、あん、ともやぁ、もうやめて、お願いだから、あんあんひゃあ、hyあああああああああああああああ」
何度も痙攣し、止めてくれと懇願する俺の彼女。
「ともやの、いじわるぅ・・・・・・・とめて、またいっちゃうよぉ・・・あん、ああああああああああああああああああ」
「駄目だね、このくらいで満足してもらっちゃ。おっぱい用の奴もあるんだから」
俺は乳首用のバイブを取り出し、杏の乳首に装着した。
「ひゃあああああああ、らめえ、もう、だめ、あたし、こわれちゃう、こわれちゃうの、あんあ、ひゃあああああああ」
悲鳴はさらに倍増する。杏の制服は、愛液でびしょびしょになっていた。
「杏のスカート、びしょびしょだね」
「あんん、ひゃああ、あううう、ともやのいじわる・・・・」

705名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:00:17 ID:UKi0GsuM0
「ごめん、きょうはちょっとやりすぎた。」
「全然ちょっとじゃないわよぉ・・・朋也の馬鹿ぁ・・・」
杏は事が済んでからも泣き止まなかった。
杏のスカートは、汚物、愛液、俺の白濁液、膣からでた血などで
原型をとどめていない色に変色していた。
もう、どうしてくれるのよう・・・
おっ!第二ラウンドのフラグが立ったぞ!
「それなら、いいものがあるぞ」
俺は趣味用のスクール水着を秘密のクローゼットの中から取り出した。
「それ、うちの高校の水着じゃないの?」
「これを着てくれ」
「嫌よっ!そんなの恥ずかしいに決まってるじゃない」
「今の杏はまさにはいてない状態だけど、それでもいいの?」
パンツもスカートも失った杏は仕方なく、
「分かったわよ。着ればいいんでしょ。」
そういって杏はスク水に着替え始めた。
706名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:17:50 ID:UKi0GsuM0
>>705の訂正「もう、どうしてくれるのよう・・・ 」
鍵括弧が抜けていた

スク水といえば、男のロマンだ・・・そうだよな?(誰に聞いてるんだ
なんと今日は俺の彼女が、スク水姿で現れているんだ。
もう、やる以外に選択肢はないでしょう。
なんと、杏が、スク水姿で、俺のために晩飯を、作ってくれているのです・・・
ハァハァ
襲いたい衝動に駆られるが、お楽しみは最後に取っておこう。
言うまでも無く、杏が作ってくれた晩飯はすごく上手かった。
「馬鹿っ!どうしてあたしの胸をさわるのよ!」
「だって、こんなにエッチな格好で俺を誘惑してるからだよ」
「着ろって言ったのはあんたでしょ!」
「それは置いといて、もう俺は我慢できないの。悪いけど、やらせてもらうよ」
実はこのスク水、胸のパッドが一切ついていない!(俺が除去してやった)
だから胸ポチ状態が起きているのだ!
俺は容赦なく杏の胸のぽっちをくりくりと弄繰り回す。
「あん!ら、らめぇ・・・そういえば、どうしてこの水着、乳首が透けるのよぉ・・・」
「俺が除去してやった」
「馬鹿・・・朋也の変体」
「乳首が立ってるよ」
「やだ・・・そんなこと言わないでぇ・・・」
707名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:27:22 ID:UKi0GsuM0
「いやだ、もう、やめてよぉ・・・」
「下のところ、シミになってるよ」
「いやぁ・・・恥ずかしいよぉ・・・・」
俺はスク水の上から杏のアソコに手を突っ込んだ。
「ひゃん!」
「杏のお豆さんはどこかな?あっ、ここだね」
「ひゃあああ、やめて、やめてよ、あう、あん、ひゃあああああああああああああ」
「杏がお漏らししてる」
「もう・・・嫌だよぉ・・・」
俺は、はさみを片手に持っていた。
「あんた、はさみでなにするつもり?」
「見れば分かる。スク水よ、短い命だったな」
俺はスク水の杏のあそこの部分だけを切り抜いた。
「馬鹿っ!どこ切ってるのよ!」
「せっかくだから、このままの状態で入れたいなあと思って」
「やるんなら、脱がせてからにしなさいよ・・・」
「俺はこの状態にこだわっているんだよ」
俺は杏の溝に、自分の物を入れていく。
「ひゃっ!」
「もう何回もやってるから、今日はスピードアップしてもいいよな」
「もう・・・あまり痛くしないでね」
俺は容赦なく肉房を動かした。今までよりもずっと早く、いやらしく。
「いやあああああ、はやい、はやいよ、ともや、ともやぁ・・・・、あああnいやああ、
あん、、あん、ひゃあああああああああああああああああああああああああ」
じゅくじゅくじゅく・・・
俺からでてきた漢の液体が容赦なく杏のそこに放出された。
「朋也は・・・本当にエッチなんだから」
708名無しさんだよもん:2007/03/28(水) 16:29:45 ID:UKi0GsuM0
「こんないたずらするのも、杏が可愛いからなんだぞ」
「朋也・・・」
「恥ずかしい事させて、悪かったな」
「いいの。朋也は、あたしの彼氏だから」
その後、強く抱きしめあい、お互いの感触を確かめ合った。
(完)
709名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 01:21:55 ID:FLn1nOa4O
乙。
しかし、なんだか…強姦された気分だ…。

今度は、自分が読みたいと思うようなSSを書いてくれ。
(もしそれが、これらだというなら、文句はない。
その調子でいけるとこまでいってみて)
710名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 09:34:52 ID:3Nhza8xx0
それは、俺がまだ高校生だった時の話だ。
俺はいつもどおり遅刻してくると、教室には誰も居なかった。それでプールへ行くと、
女子が授業をやっていて何故か春原がカメラを持って隠れていた。
「春原、お前なんでカメラなんて持ってるんだ?」
「見れば分かるでしょ。このカメラで美少女の水着姿を激写するのさ・・・」
「俺帰るわ」
「協力してくれよ!僕たち親友だよね?」
「なんで俺がお前のためにそんな危険な目に逢わないといけないんだ・・・」
「ふーん、ちゃんと報酬もあるのに」
「何だよ?」
「渚ちゃんの水着写真。欲しくないの?」
春原、それは卑怯だぞ!
「物で人を釣るって言うのか・・・」
「ねえ、欲しくないの?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「このカメラは、岡崎が使っていいよ」
「なんだか使いにくそうだな」
「そりゃあ高性能な機種だからね」

711名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 09:57:35 ID:3Nhza8xx0
あ、あれは資料室にいつもいる女の子だ。
名前は・・・宮沢だったっけ。
「準備はいいか?」「おうよ!」
カシャ!
「やったぜ岡崎!そこそこな美少女の画像が取れたぜ!」
「ちょっと待て、肝心な奴がまだだろ」
はっきり言って、俺は渚の水着姿しか興味ない。
「夜のおかずが足りなくて困ってるんだよね〜」
「おかずとか言うな」
春原は恐ろしい奴だ。きっと夜の楽しみに利用するのだろう。
「次は誰と行きますか?」
「俺は渚の奴しか興味ない」
「悲しい事言うなよ・・・折角みんな水面から上がってきたのに」
みんな水面から上がって、体育教師の話を聞いている。
取るなら今がチャンスだ。
「すまないな・・・渚」
俺は仕方なく渚の水着ショットを撮影することにした。
「じゃあ僕は何をとればいい?」
「そうだな。お前は藤林姉妹でも取っておいてくれ」
「妹はともかく、姉のほうは取ったら呪われそうなんだけど・・・」
「絶対本人の前で言ったら殺されそうな台詞だな」
「いや、こんなことしている地点で殺されるよ」
「それは怖いな」
「朋也くん、何やってるんですか」
「可愛い渚の水着ショットを撮影しているんだ・・・ってお前本人じゃないか?」
「何か草から人の姿が見えたんです」
「友達同士でこんな事をやっていたのね〜」
「うわっ!杏だ!」
「朋也くん酷いです、勝手にこんな恥ずかしい写真を取って」
「大丈夫、あたしが殺してあげるから」
「ひぃっ!・・・」
ビシッ!バシッ!ボキッ!グサッ!・・・
712名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 10:11:51 ID:3Nhza8xx0
「いたたた・・・あいつ、本当に手加減って言葉を知らないんだから」
「俺は、ちゃんとブツが手に入ったから満足だけどな」
カメラは杏に壊されたが、中のフィルムは無事だった。
「僕は高級カメラ2台も壊されて大損害なのに・・・」
「お前がそんな事するから悪いんだ」
「お前もだよっ!」
収穫は・・・渚、ことみ、藤林姉妹、智代、風子、宮沢・・・
十分なくらい大量だった。
「じゃあ約束だから、渚ちゃんのは全部岡崎にあげるよ」
「ありがとな」
俺はありがたく彼女の水着姿を受け取った。
(完)
713名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 10:19:19 ID:zt03hQN3O
SSの練習するならチラシの裏にでも書いてろ
714名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:13:10 ID:3Nhza8xx0
「朋也くんがおかしくなってしまいました。最近春原さんと、
体育の授業中も私の写真を撮っているんです」
「答えは簡単なの。その答えは・・・脱げばいいの」
「え!?」
ことみちゃんはとんでもない事を口にした。
「朋也くんは渚ちゃんの事をもっと知りたくてあんな事しているの。
だから、教えてあげれば、きっとあんなことしなくなるの」
「それは確かに言えてるわね。渚、さっさとしちゃいなさい」
「そ、そんな、まだ早すぎますよ!」
「あいつらの行動、日に日にエスカレートしてやがる・・・
私もぜひここは古河に一肌脱いでもらいたい」
「朋也くんのためなら・・・仕方が無いですね、分かりました」
715名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:22:59 ID:3Nhza8xx0
「ただ全裸になるのは微妙ね。こんなのはどうかな?」
藤林さんは、殆ど全裸状態の、いわゆるTバックの水着を私に差し出した。
「いくらなんでも・・・これは恥ずかしすぎますっ」
「男の子は女の子の恥ずかしがる姿に萌えるものなの。だからおとなしく着なさい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
紙袋にはさっきのTバックの水着が。
結局藤林さんに無理やりかわされてしまった。
「お姉ちゃん、あんまり露出度が高いのは可愛そうだよ」
「いいのよこの位で。むしろこのくらいじゃないと効果が無いのよ」
「風子はヒトデを作らないといけないんです。こんな事をしている場合ではありません、
渚さん、早くやっちゃって下さい」
「そうよ渚。朋也もあんまり我慢させたら可愛そうよ。あたし達は
隠れて古河パンに侵入して上手く言ってるか見守るから、うまくやりなさい。
朋也には来る様に言ってあるから」
716名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 12:29:45 ID:3Nhza8xx0
一番見られたら恥ずかしい張本人、朋也くんがやってきた。
「な、渚・・・その格好は・・・」
「朋也くんのために、着てみました・・・」
「俺は、渚をここまで追い詰めていたのか・・・勝手に写真とってごめんな」
「いいんです、朋也くんが元に戻ってくれたら」
「作戦成功みたいね」
「お前ら・・・やっぱり作戦だったのか」
「次は陽平ね。あいつはあたしが徹底的にやってやるから大丈夫ね。」
「そういうことなら私も協力するぞ」
こうして、俺達の撮影の時間は幕を閉じた。
(完)
717名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 19:14:08 ID:3RI2joMb0
>>713
や、別にいいんじゃね?
欠乏気味の今、ネタ提供してくれてるのは、フツーにありがたいよ。

ただ……テキストは、もう少し練れるな。
まず、細かく添削はしないけれど、台詞に違和感感じる。

あえて挙げるなら、
>>710-712 のネタは好きだな。それだけに、惜しい。
そして、その続編らしき>>714-716 は、視点がブレブレで、
こう言っちゃ悪いが、読めたもんじゃない……orz
頑張れ、超頑張れ。
718名無しさんだよもん:2007/03/29(木) 19:23:50 ID:3RI2joMb0
続き。(途中で送信しちまいました)

次に、SSは絵がないために、台詞が連続しすぎるとシーンが伝わらない。
>>701-708 は、DNML向きかもしれない。
ただし、個人の好悪によっては、>>709 みたいな感覚で受けとられるかも。
そこは、ほんのちょっとの描きかたしだいで、強引な印象が無くなる(と思う)。

 例えるなら、
「部屋に着いたら、わたしにお茶を出すといい。そうすれば裁判のとき和(ry)」
 という迷文句(?)。

でもまあ、以上のことは抜きにして、実は結構書き慣れてる気がする…自己流で。
ここらで、小説の書き方とか勉強してみるといいかもしれない。
719名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 00:49:26 ID:RIU7WHoG0
>>718
稚拙な文章ですまん・・・
今度からは、エロシーンの描写は極限に控えて書き込んでみる。



「朋也くんがあっちの人だなんて知らなかったです」
いつもの渚とは思えない、やや低めの声で話した。
きっとかなり怒ってるのだ。
「まさか、あれを見たのか・・・」
「朋也くん、酷いですっ・・・最近私に冷たいと思ってたら、あっちの世界の女の子と
 楽しく過ごしていたのですね・・・」
「ごめん、春原にゲームを借り出したらはまっちゃって、いつか渚にも
話そうと思ってたんだけどなかなか切り出せなくって・・・」
すると渚はちゃぶ台を思いっきり手で叩きかなり怖い顔でこう言った。
「もういいですっ!朋也くんは、あっちの世界の女の子と仲良くしといてください」
そういうと渚は、リビングを出てアパートの外にでようとした。
「渚、どこへ行くんだ・・・」
「お父さんとお母さんの家に帰ります」
「頼むから、行かないでくれ・・・」
「朋也くんは、私の事を愛してくれると信じていました、なのに、なのに・・・」
渚は目に涙を浮かべてアパートの個室から抜け出した。
「渚!」
俺は走って追いかけようとするが、渚の姿はどこにも無かった。
720名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 01:01:58 ID:RIU7WHoG0
事の発端は春原が俺にゲームソフトを貸したのが始まりだ。
「ところで岡崎、Kanonってゲーム知ってるか?」
「いや、知らないが・・・」
「いやあ、そのゲームが非常にいい話なんだよ。お前、パソコンは家にあるよな?」
「ああ」
「じゃあお前に貸してやるよ。僕はもう何回もプレイしたから、返すのはいつでもいいぞ」
確かにちょっとは興味があったが、俺には渚が居るんだ。手を出してはいけない。
「でも俺には渚という彼女が居るんだ。渚を裏切るわけには行かない、断る。」
「悲しいこと言わないでくれよ・・・ゲームでの主人公の台詞とか、実際の恋愛に
応用できるんだぜ?」
「そうなのか?」
「ああ、こんなときにどういう優しい言葉をかけたらいいかとか、女の子がやってほしい事とか
が良く分かるんだよ」
「それなら、ちょっとだけやってみるか」
俺はこうして春原に乗せられてしまった。
721名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 01:13:52 ID:RIU7WHoG0
俺はさっそく春原から借りたゲームをプレイした。
まず最初に、苺の大好きないとこの女の子が出てきた。
そのほかにも、「うぐぅ」と奇妙な口癖をしゃべるキャラや、
主人公を何故か嫌うキャラ、病弱な主人公の後輩、夜の校舎に剣を持って現れるキャラなど、
非常に面白いキャラたちだった。俺はそれをクリアしてもやり足らず、
その他のソフトも春原から借り、しまいには通販サイトでエロゲを購入
しだすようになった。
そして、隠れエロゲオタ・岡崎朋也が誕生してしまったのだ。
ちなみに、同妻生活が始まって以降は一切エロゲには手を出していないが、
捨てるのはあまりにもったいないため、アパートの押入れの中にこっそりと
隠していたのだ。
「渚・・・帰ってきてくれ」
仕事から帰ってきても、いつも笑顔で迎えてくれる俺の彼女が、今は居なかった。
「やっぱりあの家に行くしかないな」
決心した俺は、渚の家に行く事を決意した。
ちゃんとあやまって、仲直りしよう。そう決心した。
722名無しさんだよもん:2007/03/30(金) 10:02:59 ID:RIU7WHoG0
古河パンの前に、渚が立っていた。
「朋也くんなら着てくれると思っていました」
「渚・・・」
「私、別に朋也くんの趣味を嫌っているわけではありません。
ただ、それをやっていて朋也くんが私の事を見てくれなくなるのが、
怖かったんです・・・」
「俺はいつだって渚のことを見ているぞ」
「私はだんだん年を取っていきます。今でも朋也くんより1年も年を取っています。
私が年を取っても、私の事を好きで居てくれますか」
答えは簡単だ。
「俺は、渚が年をとってもいつまでも好きだけどな」
「えっ?」
「だって、年をとっても、渚は渚だろ?それに俺は、渚の体だけが好きになったんじゃない。
俺は渚の全部が好きなんだ」
「朋也くん・・・」
「渚、隠していてごめん・・・」
「私こそ、あんなに怒ってしまってごめんなさい・・・」
その夜、俺達は家に帰り、会話を交わした後、ベッドの上で、
お互いを激しく求め合った。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「本当にいいんですか?全部捨てちゃって・・・」
「いいんだ、俺には渚がいるから」
俺が隠し持っていたブツを、全て捨てる事にした。
俺は別に後悔していない。何故なら俺には、とても可愛い
彼女が居るのだから。
(完)
723名無しさんだよもん:2007/06/01(金) 21:23:20 ID:NypQjbDm0
保守あげ
724名無しさんだよもん:2007/06/02(土) 11:39:57 ID:ufOIAS/vO
圧縮前の絶妙なタイミングだったな。

蔵は割と好きな作品なので、生き残って嬉しい。
分岐多いので難しいけど。
725名無しさんだよもん:2007/07/22(日) 23:07:22 ID:6PW8iFt30
うん
726名無しさんだよもん:2007/08/17(金) 00:22:22 ID:uD+yn2kh0
 
727名無しさんだよもん:2007/09/16(日) 04:35:30 ID:d063gB8dO
ほしゅ
728それち3/0:2007/09/23(日) 16:32:47 ID:5ucGNiEb0
1年以上越しだけど、書いたのでとにかく投下する。
729それち3/1:2007/09/23(日) 16:34:21 ID:5ucGNiEb0
「演劇部? ないよ、廃部になったから」
 俺のクラスメイト一号であるところの真面目君からそのような
ことを聞いたときには、耳から魂が出て行くような気分だった。
 自爆だ俺。どーするよ?
 とりあえずメロディに沿って踊ってみる。
「どうする、どうするー」
「なにやってんの岡崎」
 さすがに廊下の真ん中で踊ると目立つらしい。
 春原が怪訝そうな表情で声をかけてきた。
「たわけ。歌うだけだとサラ金の匂いがするだろうが」
「踊りからもサラ金の匂いがするっつーの」
 それもそうだ。
「ていうか歌も踊りもわけわかんねーですから。
 なに? 新手の健康法?」
「美少女にもてる道を突き進みつつも壁にぶちあたったので踊って
 いるところだ」
「美少女!? いいねー僕の好きな言葉だねぇ。どれ、僕に話してみ?
 何か力になれるかもよっ」
 力になる? 俺に劣らずヘタレなこいつが? とても面白い冗談だ。
 どーせあの美少女を前にしたら適当に純真な言葉で言い包められて
ぽいとゴミのように捨てられるのがオチだ。経過は不明だがそうに
決まってる。ああ不憫な奴だ。
「なんすかそのかわいそうな人を見る目つきは」
「いや見たまんまだが」
 だがこんな奴でも何かの助けにはなるだろうか? 頭がアレとはいえ
一応人間の風貌をしているのだ。
 ハッタリとか、数合わせとか、捨て駒とかそのあたりには、まあ
使いようによっては役に立たないと言えないこともないかも……。
730それち3/2:2007/09/23(日) 16:36:16 ID:5ucGNiEb0
「むう、背に腹は変えられんか。よし、春原。おまえに任務を与えよう」
「いつものことながら偉そうですねあんた」
 春原の毒づきは完璧に無視する。なぜならほら。俺には目的があるからさ。
 演劇部がない? 知るか。
 俺があると美少女に言ったんだからあるに決まってるんだ。
 演劇部はこの学校に存在するのだ。なけりゃ作るのだ。
「春原。演劇部を作るから手伝え」
「はあ?」
「聞こえなかったか。演劇部を作るんだ」
「ハァン? 岡崎、大丈夫? とうとう完全に頭おかしくなった?」
 面白い冗談である。あ、待てよ。そういうことか。
「今更言うなよ、みんな知ってるぜ。春原が完全に狂ってることなんてさ!」
「んなひどいこと爽やかに言うなよ! つーかちげーよっ!
 お・か・ざ・きが狂ってんじゃないかって言ったんだよ!」
「なにぃ!」
 はっいかん。ここで熱くなってしまっては春原と同じレベルに落ちてしまう。
「あんたたち今日も暇そうねぇ」
 と、どこからやってきたのか呆れ顔の杏が声をかけてきた。
「なんだよ藤林。僕らの青春プテラノドン満載の日常になんか文句あんのか?」
「いや意味わかんねーから」
 いつものことだけど。
「アンタ、相変わらず救いようのないアホね」
「なんだとう!」
「まったくだ」
「ってお前が同意するなよ!」
 って春原で遊んでる場合じゃねーんだよ。
 約束してしまった以上、放課後までに演劇部を作って部員を紹介せねばならん。
731それち3/1:2007/09/23(日) 16:37:28 ID:5ucGNiEb0
「はあ。それはそーと朋也さ。廊下であんまバカな言い争いしないでよ。隣の
 クラスまで聞こえてるわよ」
「そうだぞ春原。気をつけろよ」
「華麗なスルーですねえ!」
 ますます呆れ顔を深めていく杏を見て、ふと冴えた考えが浮かぶ。
 よく考えりゃ春原なんかより遥かに頼りになる逸材がここに居るではないか。
 凶暴だが外面は良くて教師からも信頼されている魔性の女、藤林杏。
 こいつなら部の一つや二つ潰すも作るも自由自在だろう
「ところで杏。頼みがある」
「へ。なによ急に改まって」
「演劇部を作りたいんだ。今日の放課後までに」
「は?」
 杏は鳩が豆鉄砲食らったような顔をした。
 こいつの性格からすると鳩ってーかカラスの方だが。
「大丈夫? とうとうあんたにも春原が完全に移っちゃったの?」
 むしろお前の反応に春原が移っている。
「どういう意味ですかねえそれ!」
「どういう意味もなにも、ねぇ」
「なぁ」
「こういうときだけ息ぴったしですねあんたら!」
 つーか遊んでる場合じゃないんだってば。
「まあ待て杏、ただ演劇部を作るというだけでは説明不足だった。
 実はかくかくしかじかという訳でな」
「本当にかくかくしかじかだけでわかるわけないでしょーが」
 ちっ、第六感に欠けた女だ。だから苦手なんだこいつは。
「これだからユーモアを解さん女は。春原、翻訳してやれ」
「はあっ? 僕もわけわかんないんですけど」
「真の男なら俺の言葉がわかるはずだ。ヘタレ女な杏より、
お前の方が想像力と理解力に優れているはず!
 俺が演劇部を作ろうとしている真の理由、お前なら……と思ったんだがな」
 とんでもない屁理屈である。
732それち3/4:2007/09/23(日) 16:39:36 ID:5ucGNiEb0
「そっそうか! ちょっと待て岡崎今考えるから!」
 そして、屁理屈に騙されるのが春原という男である。
 春原は額に手を当てうなっていたが、数秒後、ぴーんと電球が点く
ジェスチャーをして(アホである)びっと俺を指差した。
「つまり演劇部を作って純真な女優志望の美少女をたくさん入れて
 創部者の僕たちはうはうはーのよりどりみどりーの酒池肉林!
 という作戦だね!」
「……だいたい正解だ」
 細部は異なるが概ね合ってるあたり、やはり春原は俺の相棒だと
いうことを認識させられる。アホだけど。
 と、待て。なんか嫌なオーラが横から漂って来るんだが。
「へえええー。でぇ、酒池肉林がどうしたってぇ?」
 振り向くと杏がいつもの杏になっていた。なんというか、黒い。
 顔が。あとオーラが。
 つまり死の危険がデンジャラスに間近で三途の川の向こう側に
俺たちまとめてホームランされそうな雰囲気ですよ?
「まあ待て落ち着けその手を下ろせ。
 これには深いわけがあるんだ実はそら、あれだ」
「へぇ。話してごらんなさい。話が長ければそれだけ、長く
 生き延びられるから」
 本気だ! この女本気だ!
 数字の人が言いそうな脅し文句を本気で吐く杏の恐怖オーラに、
内心がくがく震えながらも、なんとか長く生き延びるための話を考える。
「えー、あー、話は文治二年の頃まで遡るんだが、あるところに
 おじいさんと」
「はい時間切れー、それじゃ死ね」
 なんだとこら、話が違うじゃねーか!
 なんて言う暇も無く、俺の意識は痛みで遠のいていった。
733それち3/4:2007/09/23(日) 16:43:57 ID:5ucGNiEb0
 ちっ。とんだ無駄な時間を食ってしまった。
 結局杏は百烈拳→スピニングキック→ソニック砲(つーか辞書)の
コンボを俺と春原に決めた後、ぷりぷりして去っていってしまった。
 くそ、もう時間がないじゃないか。
 もう放課後になってしまった。間もなくあの美少女が部室に来るだろう。
 せめて演劇部員の一人でも連れて行かないと様にならん。
 春原は気絶したままで役に立たんし、こうなったら……手近な奴を
捕まえて演劇部員に仕立て上げるしかない。
「藤林」
「はい?」
 というわけで、こいつだ。藤林杏の妹、藤林椋。外見は似ているが性格は
姉と正反対。確か部活に入ってなかったし、一応知らない仲ではないことだし、
こいつに決めた。
「ちょっと来てくれ」
 帰り支度をしている藤林に顔をぐいっと近づける。
 すると藤林はぼっと顔を赤らめ、何度も首をきょろきょろさせた。
「え、え、え?」
「頼む、一生のお願いだ」
 抵抗されてはだめなのだ。俺は一生のお願いカードを使うことにした。
 俺の必殺技である一生のお願いカードは、気の弱い奴を説得する効果がある。
 便利なのでこれまで二十枚ぐらい使っている。
「え、ええと、え? えええっ?」
「騙されたと思って、何も言わず俺についてきてください」
 最後はつい敬語になってしまった。
 つーか怖いんだよこいつに強硬手段使うの。姉がアレだし。
「え、あの……」
 藤林は誰かの助けを求めるかのように視線をせわしなく動かした。
 が、助けは来ない。いつもなら占いを目当に近寄ってくる友達らも、
俺達のかもしだす妙な雰囲気のせいで近寄ってこないようだ。
 やがて、ぎゅっと唇をかみ締めて、彼女は言った。
734それち3/1:2007/09/23(日) 16:45:36 ID:5ucGNiEb0
「は…………はい……っ」
 藤林の声はなんだかうわずったものになっていた。
 よくわからないが騙されてくれた。では杏に見つからないうちに部室へGOだ。
「きゃ、あの、ま、え、きゃあっ」
 呆然とするクラスメイトらを置いて、俺達は教室を全速力で去っていった。
 その間中藤林の腕をずっと握っていたのは、まあ役得であると言えよう。

 藤林と共に演劇部室の前で待っていると(ちなみに藤林は真っ赤な顔で
終始無言だった)、背の低い美少女が走ってきた。
 例の中庭のあんぱん美少女だ。
「はあ、はあ、はあ……」
 なぜか息が切れてるし。
「だ、大丈夫ですか?」
 藤林が声をかけて背中に手をやる。
「え、あ、はいっ。ありがとうございます!」
 美少女はしゃきん、と背筋を伸ばした。大丈夫ですよーと全身で言って
いるかのようだが、心臓が服の上からでもわかるほどばくんばくんと音を
立てている。
 でも胸は揺れてないが。
「嬉しくてつい、走ってきてしまいました」
 美少女が息を整えつつ言った。
 なお解説すると、ここでいう美少女とは藤林ではなく俺が中庭で会った
童顔の美少女のことである。もちろん藤林が美少女ではないというわけでは
なく、あくまでこの美少女の名前がわからないために、暫定的にこの美少女
のことを代名詞の美少女で呼んでいるだけである。
 解説したつもりだったが、果てしなくややこしくなった。
735それち3/7:2007/09/23(日) 16:48:01 ID:5ucGNiEb0
「それで、あの、演劇部の方ですよねっ?」
「……はい? いえ、違いますけど?」
 ってちょっ待っTA! いきなりかよ!
 まだまったく口裏合わせてNEEE!
 藤林を連れてきただけで満足して、そのへんの工作を完璧に忘れてた。
「……え?」
 途端に、今まで幸せ一杯だった美少女の顔が曇る。
 そしてこちらを見る。見るな。
 澄んだ瞳でこっち見んなっつーんだこの美少女が。
「あの……」
「む」
「演劇部員の方を紹介していただける、と聞いたんです……けど……」
「え。でも、演劇部は……」
 美少女の疑惑の視線が藤林と俺を交互に襲っている。ど、どうするべー。
 急に言葉がなまる。いや俺ここが地元だけど何かが乗り移ってきた。
 うーむ真相を明かしては俺の威厳っていうか信頼が欠け「廃部になって
しまってますよ」ることになるしここは一つ今からでもっておい、藤林!
藤林椋! この美少女が!
「え……」
「たしか去年、部員が誰もいなくなって、廃部になったはずです」
 速攻でバラしてるし! さっきからおめー連れて来た意味わかってんのか
アホー!
 って教えてなかったんだった。俺のアホー!
「で、でも……部員さんが……知り合いにいると……」
「いる!」
 俺は反射的に叫んだ。
736それち3/8:2007/09/23(日) 16:49:25 ID:5ucGNiEb0
 このままだと俺が悪者になってしまう。それだけは絶対に避けねばならんのだ。
「確かに演劇部は廃部になっていた。だが今日ここで新しく再生、新生するのだ。
 今から部員を紹介してやる!」
 なんか呆然としてる藤林と美少女を置いて、一人で発奮する。
 心の勇気3810号よ、俺に力を!
「新生演劇部の部長はここのこいつ、人呼んで藤林椋!」
 もはやヤケクソ気味な気分で俺は言った。
「ええっ!」
 なんか当人の驚きの声が聞こえてきたがあえて無視する。
「そして副部長はなんとお前だ、えーと、美少女!」
「……え、え……え? えええー!」
 びっと指差すと、美少女は首を回してひとしきりあたりを見回した。
 そしてこちらも驚きの声を上げた。
「ま、まさか美少女ってわたしのことですかっ」
 くっ! やはりいきなり副部長というのは無理があるか!
「わたし、ぜんぜん可愛くないです!」
 そっちかよ!
「お前以外に美少女がいるか!」
「藤林さんのことかと」
「え、えええっ! そんなっとんでもないですっ、わたしなんかが、びっ美少女なんて」
「そんな、藤林さんでとんでもなかったら、わたしなんかもうどうしようも」
「いえ、そんな」
「そのっ」
「えーいうっとおしい、素直に認めろそこの美少女共!」
 つーかなんでこんなことで騒いでんだ俺達。
 でも上手くごまかせたようだ。よかった。

(了)
737それち3/了:2007/09/23(日) 16:51:47 ID:5ucGNiEb0
以上です。

レス番号完璧にずれてます。すいません……。
読んでいただいた方、とてもありがとうございます。
738名無しさんだよもん:2007/09/26(水) 00:39:21 ID:xnSferaR0
2点
739名無しさんだよもん:2007/10/16(火) 21:34:46 ID:HbORhkbm0
辛いな
740名無しさんだよもん:2007/10/26(金) 19:23:12 ID:557BHyb5O
age
741名無しさんだよもん:2007/11/12(月) 01:22:17 ID:Nx6PVdchO
742名無しさんだよもん:2007/11/12(月) 02:49:17 ID:CYtRoWDV0
1点
743名無しさんだよもん:2007/11/27(火) 16:32:29 ID:YN8tXfmkO
744泉 こなた:2007/11/28(水) 03:26:50 ID:ohTdgMyK0
黒崎恵。
745名無しさんだよもん:2007/11/30(金) 07:57:36 ID:Ikh8iNRT0
ほほーお
746喧嘩の原因は? 1:2007/12/04(火) 02:38:12 ID:FOFCy2zQ0
 昼休み。取り立てて用事のなかった俺は、演劇部の部室前までやって来ていた。
 その日はたまたま寝不足だったから、昼寝でもしようと思っていたんだ。
 だが、いざ部室の前に立つと、中から何やら話し声が聞こえてくる。

「……もう、最悪ですっ」

 この声は風子か。
 うーむ。昼寝をするには向かないシチュエーションになってしまった。だが、別に俺はあいつのことは嫌いじゃない。
 中で誰と話しているのか気にもなったから、扉を開けて部室に入った。
 と、そこにいたのは風子と渚だった。部屋の中央に置かれている机を挟んで立ち、何故か剣呑な雰囲気で睨み合っている。
 そして二人共、俺に気付くなり一様に険しい視線を向けてきた。何だ?

「ど、どうしたんだ、お前ら」

 二人の視線を一度に受けて、さすがに俺も少々ビビった。
 普段のほほんとしている奴らが怒ると、ギャップのせいか妙に怖いよな。
 と、風子が俺に向けていた視線をついと斜め上方向にスライドさせて、腕を組み、不機嫌そうにキッパリと言う。

「見てわかりませんか? 風子、渚さんと喧嘩をしているんです」
 そうか喧嘩か。大人気ないな、お前ら。
「いえ、これはもう喧嘩なんて生易しいものではありません。むしろ抗争と言ってしまっていいくらいです。いえ、それどころか、これはもはや戦争です」

 へえ。で、原因は?
 風子が答える。 
「渚さんが、風子の好きなものを取ってしまおうとするからいけないんです。それは風子が自分のものにするって決めたんです。
 つまり、渚さんはいけない泥棒です」
「泥棒じゃないですっ」
747喧嘩の原因は? 2:2007/12/04(火) 02:41:43 ID:FOFCy2zQ0
 胸の前で握り締めた拳をブンブンと振り、渚がそれに口を挟んだ。「私だってずっと好きだったんです! だから、風ちゃんには渡せないです」
 つまり、好きなものを取り合っているわけだな。
「そこはかとなく最悪ですっ」
 と、また風子。「風子の方が、絶対それを強く好きだと思います。いえ、むしろ愛してしまっていると言っても過言ではないでしょう!」
「私の方が好きに決まってます!」 

 二人共、声高に強く主張する。何だ、一体何を取り合っているんだ? にしても、それだけ主張するなら、お互いかなり好きなものなんだろうな。
 気になって俺は訊いてみる。
「お前ら一体何を取り合っているんだ? 俺にも教えてくれよ」
 そう俺が尋ねると、渚は途端に目を泳がせた。
「そ……それ、は……」

 何だ、その反応は。
 まるで、今まで怒りで我を忘れていて、ふと我に返ってとんでもないミスを犯してしまったことに気付いたみたいじゃないか。
 風子の方はと見ると、同じように視線を空中にさまよわせて、ソワソワと落ち着かない素振り。
 ははーん。俺に言えないようなものなんだな。
 俺は試しに推理してみる。うーん。俺に言えないもの……。

「ヒントをくれ。それは食べられるものか?」
 そう言って風子を見た。風子は慌てたように首を振る。心なしか少し顔が赤くなったように見えるが、きっと俺の気のせいだろう。
 風子が質問に答えた。「食べられなくはないですが、きっと美味しくはありません」
「食べるなんてとんでもないですっ!」渚がまた口を挟んだ。「食べちゃったりしたら、私、許さないです!」

 食べ物ではない、と。
 じゃあ、もしかしてあれか…?
「そいつは、もしかして尖った部分があったりしないか?」そう俺は訊いてみる。
 風子がふるふると首を振って答える。「尖っているかどうかと訊かれれば、時と場合によると答えるのもありかもしれないです」
 すると、渚が慌てたようにピッと風子を指差して言う。
「嘘ついたらだめですっ! 時と場合で尖ったりしないです!」
「わからないです。時には尖ったりするかもしれないです!」
「そんなはずありません!」
748喧嘩の原因は? 3:2007/12/04(火) 02:43:53 ID:FOFCy2zQ0
 ああ、何だかもう訳がわからなくなってきた。とりあえずヒトデではない、と。
 事態が混乱するから、もう風子に質問するのは止そう。
 そう思い、俺は渚の方へと向き直った。
 何故か肩をびくんとさせる渚。そして、そっと目を伏せる。

「……な、なんですか、岡崎さん……」

 何故か耳まで真っ赤にさせて、俯きながら渚が呟く。
 いや、何って…。ちょっと質問しようと思っただけだが。

「いや、だから、二人が取り合っているものって一体何なのかって…」
 すると、渚はそろそろと視線を俺の顔に向け、そして再び足元に落とした。
「その……それはあの……岡ざ……何でもないです」

 ん? 今何か答えを言いかけたんだろうか? あいにく、良く聞き取れなかったぞ。


  つづく。
749名無しさんだよもん:2007/12/04(火) 23:51:15 ID:c56IqsofO
期待期待
750名無しさんだよもん:2007/12/14(金) 09:22:01 ID:KTo/jMqb0
×風ちゃん
○ふぅちゃん
751名無しさんだよもん
アニメ化したから久しぶりに葉鍵板に戻ってきたんだが、まだこのスレあったんだな

ところで、朋也と杏がの喧嘩話のSSって途中で止まったままなんか?
あれ結構楽しみにしてたけど掠に諭されて以来の続きは結局投下されなかったのか…orz