SS書きのスレ

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143dend ◆7igY4SLYdc
中学生はここに来ては駄目だろう
憧れるのは分かるがね
144苦痢巣升慰撫:03/12/28 00:04 ID:NcmLo7rg
疲れたら寝ようぜ
そんなに俺に反論したいの?
145 ◆8/zHLnhKDE :03/12/28 00:06 ID:LBxPhrKX
よく知らんがdendの話がつまらないのが全部悪いんだろ?
意味わからないこといってないで、楽しい話作れ
146名無しさんだよもん:03/12/28 00:08 ID:7axb5i+/
っていうか、ここを見ている名無しさんのうちの何人かでいいから
普通のスレにも書き込みしてくれよお。・゜・(ノД`)・゜・。
スレってね、さびしいと死んじゃうんだよ?
Domain Information: [ドメイン情報]
a. [ドメイン名] DION.NE.JP
b. [ねっとわーくさーびすめい] でぃおん
c. [ネットワークサービス名] DION
d. [Network Service Name] DION
k. [組織種別] ネットワークサービス
l. [Organization Type] Network Service
m. [登録担当者] KT6191JP
n. [技術連絡担当者] KW062JP
p. [ネームサーバ] dns0.dion.ne.jp
p. [ネームサーバ] dns10.dion.ne.jp
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y. [通知アドレス] [email protected]
[状態] Connected (2004/05/31)
[登録年月日] 1997/05/02
[接続年月日] 1997/06/19
[最終更新] 2003/06/01 01:51:19 (JST)
148流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 01:40 ID:Cx3l4ZLI
dendが本物にしろ偽者にしろコテトリの方が面白い
149苦痢巣升慰撫:03/12/28 01:43 ID:NcmLo7rg
コテトリがこの板の許容ラインの基準か?
随分寛大なんだな
150流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 01:45 ID:xODxAHH8
>>149
そんな事言ってない
>>130でなんか言ってるから比較しただけ
151苦痢巣升慰撫:03/12/28 01:47 ID:NcmLo7rg
TU-KAトリップを晒して、晒されてるトリップを使ってるんだから本物も偽者も糞もない
結局本物だろうが偽者だろうが、まぁdendがうざいなら誰が悪いかって言われたらdendが悪いってことになるんだろ
152苦痢巣升慰撫:03/12/28 01:50 ID:NcmLo7rg
>>150
そうかそうか、まぁいい、お互い暇なんだな
153苦痢巣升慰撫:03/12/28 01:52 ID:NcmLo7rg
ああああああああああああああああああああああああああああ
なんだなんだ!?今読み返してみたら凄いSSがあるじゃねえか!!!!
154苦痢巣升慰撫:03/12/28 01:58 ID:NcmLo7rg
銃ってのは使い方が難しいから祐一がそう簡単にBANGBANG使えるものじゃないよ
ここは祐一がミリタリーマニアとかハワイで射撃練習をした経験があるとかそういう設定がほしいね
155流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 02:03 ID:xODxAHH8
それ以前に日本語の問題だろこれ
それと読者の事を全然考えてないのが問題。
葉鍵板とはいえ多くの人の目に晒すわけだから「自分が書きたいものを書く」じゃあオナニーと罵られて当然。
一度書いた後さらっと読んでみて「他人が見て面白いかどうか」っていうのを冷静に考えて欲しい


そういやこのスレって感想とかも書いていいの?「なんでもあり」って感想やらアドバイスやらも含まれてんの?
156苦痢巣升慰撫:03/12/28 02:09 ID:NcmLo7rg
読者のことを考えないってのも「作風」じゃねえの?
ただ問題はついてくる読者がいるかいないか、それだけ
独りよがりな文章をだらだら垂れ流してりゃそりゃオナニーだけどな

何でもありなんだから何でもありなんじゃねえの?
何でもっつったら何でも含まれるだろ
157名無しさんだよもん:03/12/28 02:30 ID:3NBX2RA1
ゆとり教育の余波がきてるな
158苦痢巣升慰撫:03/12/28 02:33 ID:NcmLo7rg
小学生も葉鍵の時代か?
159流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 03:36 ID:rb9r1kWQ
頬に痛みを感じて香里は目を覚ました。背中が冷たい。何処からか水の降り注ぐ音が聞える。
背中の柔らかく冷たい感触で、雪の上で寝ていたらしいが分かった。
(でも此処は何処なの?なんでこんな所で寝てるの?)
香里の頭の中に様々な疑問な浮かぶ。と、その時ふと人の気配を感じた。
「あ、やっと目を覚ましましたね。おね…香里さん」
懐かしい声…もう聞く事はないだろうと思っていた声。間違いなく実の妹、栞の声だった。
「栞…?どうして?生きてたの!?」
香里は嬉しさのあまり飛び起きようとしたが体が動かなかった。
驚いた香里は、首だけ動かして自分の体を見下ろして愕然とした。
(縛られている!?)
縄が幾重にも肩の辺りから足首まで、螺旋を描くように巻かれ、きつく縛られていた。
悪い夢でも見ているのだろうか…全く状況を掴めない香里の耳に、楽しそうな栞の声が聞こえた。
「残念ながら生きてはいません。今日私のお葬式があったじゃないですか、そして貴方は泣いていたじゃないですか」
栞はさも愉快そうに話ながら香里の体に馬乗りになった。
「そう、貴方は泣いていました。身内でもない死に、他人の死にね」
反論しようとした香里の左頬に鈍い痛みが走った。それとともにゴッという音が脳に響く。
香里は栞に殴られたという事を、理解するのに数秒かかった。
ゴッ
理解した直後に今度は右頬に鈍い痛みが走る。
ゴッゴッゴッゴッ。左右に殴られながら香里は声を出す事も出来ずにいた。
「痛いですか?」殴る手を止め、栞が囁いた。
「痛いですよね、貴方は香里さんは生きているんですから。でも大丈夫です。
私みたいに死ねば痛みなんてなくなりますから」
栞はポケットから何か取り出しながら、自嘲気味に言った。
160流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 03:37 ID:rb9r1kWQ
そのポケットから取り出された物を見て、香里は声にならない悲鳴をあげた。
柄の部分が黄色いカッターナイフだった。チキチキチキ… 刃が神経質な音と共に出て来た。
刃先がうっすらと錆びたような赤色に染まっている。その刃先を香里に向けながら栞は言った。
「香里さん、痛いのはもう嫌ですよね?」
「やめてっ、栞っ!実の姉を殺すのっ!?私はあなたのこ…」
言い終わらない内に香里の右耳に鋭い痛みが走り辺りの雪を赤く染めた。
「ひぎぃっ!あ、あああ、み、耳が!?」
「実の姉っ!?私なんて居なかったんでしょう!?妹なんて、存在しなかったんでしょう!?」
荒い息を吐きながら栞は言った。その顔に今までのような笑みはなく、憎しみが目に走っていた。
「ち、違うの栞。私は、ずっと苦しんで…」
ボグゥッ
少女の力とは思えない衝撃が左頬に伝わった。拳を受けた香里はそのまま頭を右に倒した。
その目に噴水が映った。此処は?
「私はもっと苦しみました。その苦しみを香里さんにも受けてもらいます。
確実に来る死の恐怖という苦しみ…そして…」
一呼吸置いた栞は哀しそうに呟いた。
「香里さんに、お姉ちゃんに妹して見て貰えなかった苦しみ…」
161流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 03:39 ID:rb9r1kWQ
栞は鮮血に染まったカッターを、ゆっくりと香里の首に向けて動かした。
その刃先は先ほどの錆びたような赤色ではなく、鮮やかな赤色に染まっていた。
刃先が頚動脈に触れたのを香里は感じた。刃先が頚動脈を押したのを感じた。そのまま勢いよく引かれるのを感じた。


飛び起きた香里の目に映ったのは普段と変わらぬ自分の部屋だった。香里は震える手を動かして左耳に触れた。
何も異常はなかった。
(夢だったの?でも…)
あの痛みを香里は覚えていた。死んだ栞が罰を与えたように思えてならなかった。
(違う、栞が罰を与えたんじゃない…。私自身がきっと…)
自分の罪の意識が罰を与えた。非情な姉に制裁を加えた。それに気付いた香里の目から涙が零れた。
(きっとこの罪は消える事はないの。だから生きている限りは悪夢を見続ける…耐えられない、私耐えられない…
罪は消えなくても栞に謝りたい。また昔のように遊びたい…)
香里は机に視線を走らせた。あの二番目の引き出しに、栞が自殺を図ろうとした時に使ったカッターナイフが眠っている。
香里は力ない足取りで机に歩いてゆき、その二番目の引き出しを開けた
162流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 03:42 ID:rb9r1kWQ
>>156
>何でもありなんだから何でもありなんじゃねえの?
ジャンルの事かと思った。「鬼畜」とか「U-1」「百合」「薔薇」とかのね。
何でもありっていうのを極大解釈すると、とんでもない事になる。

>読者のことを考えないってのも「作風」じゃねえの?
お前が本気でそう思っているなら何も言わない
163名無しさんだよもん:03/12/28 03:45 ID:a2x/4PrF
>>159-161
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
164苦痢巣升慰撫:03/12/28 03:56 ID:NcmLo7rg
>>162
>「香里さんに、お姉ちゃんに妹して見て貰えなかった苦しみ…」
君の言う読者のことを考えないってのはたとえばこういうことを言うのか?

多分俺と君で「読者のことを気にしない」って言うものの解釈が違うと思う
読者のことを気にしないってのと面白くないかどうかは別物
自分の脳内から湧き出るものを書き連ねていくだけの文でも文章能力のある人ならちゃんとした文章になる
面白ければ「作風」として認められるしつまらなければオナニー
165苦痢巣升慰撫:03/12/28 04:05 ID:NcmLo7rg
ちなみにこのスレのSSは全部作風として昇華されずにオナニーの域から微動だにしてないな
166名無しさんだよもん:03/12/28 04:28 ID:EJ8UOlGO
知ったかぶってる人って面白いw
167コテとトリップ:03/12/28 06:48 ID:Xo5b+bzx
>読者のことを考えないってのも「作風」じゃねえの?
それが作風とイコールにはならんだろうが、作風として読者のことを考えないってのは十分成り立つな

前から思ってたけど流逝君って頭悪くないかい?
>>155の上から四行、自分の脳味噌に刻み込みなさい。話はそれからだ
自分で書いたくらいなんだから半分は理解してんだろう?なんで実践できないんだおまえは
168名無しさんだよもん:03/12/28 07:25 ID:jzw26Har
長谷部は独り善がりなのしか書けないよな
読む気がおきん
169名無しさんだよもん:03/12/28 08:43 ID:feCQhO+M
114 名前: dend (PHfOK/gk) 投稿日: 2003/12/27(土) 22:32

とにかく明日はコミケが始まるからもちつけ。
dendも冬が終わればいなくなる(偽者は)、私の書き込みは575が最後です。
それ以降の書き込みは私のトリップを勝手に使ったただの荒らしです。
本スレでいうと荒れそうなのでここで話しました、ちなみにトリップも変更します。
信じてはくれないと思いますが本スレと「SS書くスレ」の71よりあとのdendと
他のスレでのdendは全て偽者です、一番迷惑をこうむっているのは私自身です。
これが私に対する報復なのですか? もしそうならばここで謝ります。
いろいろ騒いで申し訳ありませんでした、当分はSSを書くスレで「光の道」の執筆に専念させていただきます。
皆様いろいろとご迷惑をおかけしました・・・


115 名前: 人でなしさんだよもん 投稿日: 2003/12/27(土) 22:37

いや、もう来なくていいから


116 名前: 人でなしさんだよもん 投稿日: 2003/12/27(土) 22:39

一番迷惑を被っているのは板住人です。


117 名前: 人でなしさんだよもん 投稿日: 2003/12/27(土) 22:48

「これからも名無しで今まで以上に荒らします」という宣言に他ならないわけで

来るなよ
170名無しさんだよもん:03/12/28 11:07 ID:bbvDde+W
オナニー公開スレになりますた
171苦痢巣升慰撫:03/12/28 12:13 ID:58kq9kcb
だまって消えりゃあいいのにわざわざトリップ公開する馬鹿が悪い
トリップ公開しといて「騙られた〜」とかいうのは馬鹿丸出し
172コテとトリップ:03/12/28 12:17 ID:Xo5b+bzx
自分で公開したんだっけこいつ?
事実誤認がありゃせんか?
173苦痢巣升慰撫:03/12/28 12:31 ID:58kq9kcb
こいつのことよく知らないが誰かに公開されたのか?
それともうっかり見せちゃったのか?
どっちにしろ自己責任の範疇だろ
174コテとトリップ:03/12/28 12:51 ID:Xo5b+bzx
知らないくせに>>171みたいなレスは感心せんなあ
気持ちはわからんでもねーけどちったあ落ち着けよ。みっともねえぞ?
175名無しさんだよもん:03/12/28 13:00 ID:Bsca0crU
流逝ってやつのオナニー文が一番見苦しいな。
このスレでやる限り、別にかまわないけど。
176苦痢巣升慰撫:03/12/28 13:03 ID:58kq9kcb
おいおい、勘弁してくれよ
便乗して言いがかりつけて楽しむためだけにやってるんだ
177名無しさんだよもん:03/12/28 13:06 ID:feCQhO+M
>>173
606 名前: ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/26 02:56 ID:MKC+dY82
test#kanon


607 名前: ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/26 02:57 ID:MKC+dY82
大当たりだw


608 名前: ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/26 03:07 ID:ex4v7N+n
うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
606は神wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

これでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
dendのレゾンデートルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
崩壊wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

dendは中の人のチンカス以下wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ごめwwwwwwwwwwwwwwミスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


調べてから物を言いなさいね 中学生君
178苦痢巣升慰撫:03/12/28 13:11 ID:58kq9kcb
>>177
それをトリップコードにするやつがわるくね・・・?
179名無しさんだよもん:03/12/28 13:13 ID:8WNVYTMA
「ぎぎぎ。」
「渚、今日も元気みたいだね」
「ぎぎぎ。」
「そっか。今日はなメロンもってきたんだ。好きだろ?」
 ある日、渚は原因不明の奇病とやらで知能レベルが極端に低下し、『ぎぎぎ。』としかしゃべれなくなった。
 最初は何故渚だけがこんなことに
 と思っていたのだが、同時期に世界的に同症例の存在は確認されていたらしい。
 この原因不明の奇病を発症した少女らは(奇怪なことに10代前半〜10代後半の少女にしか感染しないらしい)
 総じて知能、知性の極端な低下、幸福感に満たされた笑みを常に湛え、
 「ぎぎぎ。」としか喋ることができなくなる。
 知性が衰えたといっても彼女らは手がかかることが殆どなく、例え発症前の性格が手におえないじゃじゃ馬だったとしても
 この奇病にかかると途端に大人しく、手のかからない娘になってしまうそうだ。
 敢えて手がかかるところと言えば遊んでやらないとすねてしまうことぐらいだろうか。
 彼女らに不幸や悲しみといった表情が浮かぶことはなく、ただ無邪気な娘そのものになる。
 悲観要素などかけらも存在しない彼女らの笑顔を見ていると、俺の胸あたりでずきりと小さな痛みが疼く。
 彼女らは…ああ、言い忘れていた。
 よりによって、周りの知人がかなりの割合でこの奇病を発症しているのだ。
 無事なのは早苗さんぐらいだろうか。
 それ以外の彼女らは皆幸せそうに毎日「ぎぎぎ。」「ぎぎぎ。」といいながら
 積み木遊びや塗り絵やおにごっこを本当にたのしそうに

ステーシーパクろうかと思ったが面倒臭くなった。
180名無しさんだよもん:03/12/28 13:18 ID:feCQhO+M
>>178
どうしてだ?
181苦痢巣升慰撫:03/12/28 13:20 ID:58kq9kcb
>>180
同じような知能を持ったやつとトリップがかぶるから
182コテとトリップ:03/12/28 13:21 ID:Xo5b+bzx
>>176

最低だなおまえ
そーいう性格が悪いやつ、嫌いじゃねえw

>>178

まーぶっちゃけそのとおりだが
それにしてもみっともないって、おまえ
183名無しさんだよもん:03/12/28 13:22 ID:feCQhO+M
>>181
お前みたいな奴とかなw
184苦痢巣升慰撫:03/12/28 13:30 ID:58kq9kcb
勘弁してくれよ、俺だって表面上ヘラヘラしてるけどお前らと馴れ合う気はサラサラないんだ
あと俺なんか攻撃してもつまんねーからdend攻撃しようぜ、んじゃそろそろ買い物いってくるよ
185流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 13:33 ID:TCSBSueS
>>164
おいおい、誤字とかの話じゃねぇって。書く奴の意識の問題だって
別に100%面白いという確信持ってからSS投下しろっつってる訳じゃねぇぜ?
>分の脳内から湧き出るものを書き連ねていくだけの文でも文章能力のある人ならちゃんとした文章になる
そりゃそうだろうよw 俺が言ってんのは書いてる奴だけが楽しんでるSSって何?ってこと
>>171>>176>>178>>180
何つーかさ、冬休み終わるまでロムってろよ
嫌〜な気分で年越したかねーだろ?
186名無しさんだよもん:03/12/28 13:36 ID:AZGuxgCq
低脳丸出しの名前がにげました
187コテとトリップ:03/12/28 13:44 ID:Xo5b+bzx
>>185

書いてるやつだけが楽しんでるSSになにか問題でも?
煽りじゃないから、まじめに答えてくれな
188流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 13:47 ID:TCSBSueS
>>187
此処がメモ帳だったら何の問題もないねぇ。
ただ此処でやったらスレッドの私有化じゃねぇか
189名無しさんだよもん:03/12/28 13:50 ID:CfuQRK/J
>>188
貴方の書いた作品が「書いてるやつだけが楽しんでるSS」だと思うんですが。
190流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 13:51 ID:TCSBSueS
>>189
いつから俺の話になったんだ〜?
書いてるやつだけが楽しんでるSSの問題点を俺は指摘しただけじゃん?
191名無しさんだよもん:03/12/28 13:53 ID:CfuQRK/J
>>190
問題点があるとわかっていて、どうしてそれを直そうとしないんですか?
192流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 13:56 ID:TCSBSueS
>>191
おいおい、純粋につまらない作品ならまだいいだろうが。
一応俺は読者への配慮はしたつもりだがね?問題点があるならどうぞ?
193コテとトリップ:03/12/28 13:58 ID:Xo5b+bzx
>流逝

ああ、だいたいわかった。あんがとさん
つかおまえも落ち着けや、バカだと思われたいんなら止めねえけどさ
194名無しさんだよもん:03/12/28 14:00 ID:AZGuxgCq
つまりおまえはdendの事が笑えないという事
195流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 14:03 ID:TCSBSueS
>>193
忠告有難う。お前が言うと迫力あるよ
>>194
dendと同レベルかいw
それはいいけどいつ俺がdendを笑ったんだ?
196あぼーん:あぼーん
あぼーん
197名無しさんだよもん:03/12/28 14:10 ID:goqirooA
読者に配慮してあれなら、もう書かないほうがいいと思う。
198流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 14:11 ID:TCSBSueS
>>197
純粋につまんねー以外に何か問題でも?
199名無しさんだよもん:03/12/28 14:12 ID:goqirooA
下品で、人を不愉快にさせる。
200流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 14:14 ID:TCSBSueS
>>199
これだから潔ry
すまねぇすまねぇ、ただ「何でもあり」なんだろ?当然鬼畜も書いていいんだよな?
201名無しさんだよもん:03/12/28 14:21 ID:goqirooA
鬼畜でしかもつまらなけりゃ、不愉快なだけじゃないか。
もちろん書くのは構わないよ。
ただ、配慮したつもりで不愉快にさせるっていうことは、
読者のことを考える能力が根本的に欠けているということ。
つまり、何を書いてもオナニーにしかならない。
それならいっそ書かないほうがいいんじゃない?

それでも「いや、俺は書きたいものを書くんだ、ここでオナニーするんだ」っていうなら、
まあ勝手にすればいいけど。
202名無しさんだよもん:03/12/28 14:23 ID:AZGuxgCq
君の友達、dend君も喜ぶよ
203名無しさんだよもん:03/12/28 14:24 ID:3EzJmvH2
このスレってそもそも「オナニーしていいスレ」なんだろ?
>>1では明らかにそう言ってるんだが、>>201はなんでそれに異議を唱えてるの?
204名無しさんだよもん:03/12/28 14:26 ID:AZGuxgCq
真dendだからだろ
205コテとトリップ:03/12/28 14:27 ID:Xo5b+bzx
いやさ、確かに流逝のSSはどーしようもなくつまらんけどよ、
そんなに嫌なら読まねえなりNGに突っ込むなりしなさいよ

作品をいくら叩いてもいいと思うけどよ、書かないほうがいいなんて人にいう権利はだれにもねえぞ?
おれ以外は
206名無しさんだよもん:03/12/28 14:31 ID:goqirooA
別にこのスレでオナニーするのは勝手だと思うけど?
オナニーに異議を唱えていたのは流逝氏じゃないの?

ただ、読者に配慮したつもりでオナニーにしかならないのなら、
配慮するだけ無駄な努力だから普通にオナニーしたほうがまだマシだとは思う。
207コテとトリップ:03/12/28 14:40 ID:Xo5b+bzx
>>206

こいつはオナニーの作法に注文つけたつもりで
自分のいったこともよくわかってねえだけなんだよ、許してやれやw
小学生とか本気で殴ってるやつってかっこわりいじゃん?なっ?
208名無しさんだよもん:03/12/28 14:41 ID:3EzJmvH2
ふむ。ざっと過去レス見てみたけど、色んな意味で面白い仲間が大集合してたんだな。
簡単に言えば、オナニー見せあって文句言い合ってるわけか。
変態だな。
209祈原@地獄車:03/12/28 14:57 ID:2l9HFf2M
コテトリの書いたSSってどれか教えてくれないか? 頼む。




最近、あまり笑ってないんだ。
210名無しさんだよもん:03/12/28 15:03 ID:bbvDde+W
ヽ('A`)ノ
 く \
211コテとトリップ:03/12/28 15:25 ID:Xo5b+bzx
>>209

人に頼ってねえで自分で探してきなさい
おれギャグはあんま書いてねえから昔の鯖じゃねえとログ出てこねえと思うぞ
212祈原@地獄車:03/12/28 15:37 ID:2l9HFf2M
>>人に頼ってねえで自分で探してきなさい
そこまでする価値は無い。
>>おれギャグはあんま書いてねえから
ギャグである必要も無い。
213コテとトリップ:03/12/28 15:45 ID:Xo5b+bzx
>>212

あー、おまえもういい。マジレスしたおれがバカだったわい
茶化したいだけならヲチスレででもやりな。周りの見えねえやつだなあ
214流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 17:30 ID:TCSBSueS
>>201
潔癖相手に配慮してたら鬼畜なんざ書けねーじゃん。
つーか俺の言ってる配慮ってそういう意味じゃないです。分かりやすく説明しようとかそういう事です。
つーかお前の頭の中じゃ「つまらない=オナニー」なの?俺は自己満という意味で使ってたんだけどね
>>206
俺がいつ異議を唱えた?説明不足やら表現方法の雑さといった意味で「読者の事を考えてない」って言ってるの
「つまらなければオナニー」って言ってるのは俺じゃねぇだろ
215名無しさんだよもん:03/12/28 17:30 ID:dnQ0Q2bm
明らかな荒らしレスなのに常識人ぶるコテトリ萌え。
216苦痢巣升慰撫:03/12/28 17:45 ID:58kq9kcb
>何つーかさ、冬休み終わるまでロムってろよ
>嫌〜な気分で年越したかねーだろ?
バッカじゃねーの?こんなので嫌な気分になるのはお前だけだって
217流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 17:56 ID:TCSBSueS
>>216
羞恥心がない猿には何を言っても無駄だろうね。いや、君にとっては幸せな事なんだろうけど
218名無しさんだよもん:03/12/28 17:57 ID:DUeGzmDN
>>214
じゃあ自分の作品は説明十分で表現が丁寧だ、と思ってるの?
219名無しさんだよもん:03/12/28 17:58 ID:BQV7gCL2
すぐ馴れ合うのいい加減飽きなさいよ、チミら。
220苦痢巣升慰撫:03/12/28 17:59 ID:58kq9kcb
>>217
ちゃうちゃう、俺は嫌がらせの為だけに来てるボランティアなの
だからそれを妨害されても俺自身困らないし俺の行為をけなされても蚊に刺されたほどにも感じないの
君は他人に迷惑をかけましょうとか人の嫌がることをしましょうとか親に習わなかったか?
221流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 17:59 ID:TCSBSueS
>>218
そこまでの自信はない。ただ配慮はした。それでも表現が弱い事には変わりないがね
222苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:02 ID:58kq9kcb
>>221
dendもしたつもりじゃね〜の〜?
そういうの自己満足っつーんじゃねーの〜?
転じてオナニ〜?
223流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 18:02 ID:TCSBSueS
>>220
いたたたた 自尊心というものはあるかい?
悪いけど君のレスじゃあ嫌がらせどころか馴れ合いの延長にしか見えないなぁ
224流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 18:03 ID:TCSBSueS
>>222
はぁ。配慮したことでさえ君は自己満足にしようとする気か?そこまで自己満足の解釈を広げると人間のしている事なんて
所詮自己満足にしか過ぎなくなる。
225苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:05 ID:58kq9kcb
>>224
おいおい・・・・そこまでオナニーが嫌なのか?
ところで君、話をそらすのが下手だね
226苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:06 ID:58kq9kcb
TU-KA自尊心があったらこんなつまんねーオナニー晒してんじゃねえよ
わかる?上のレス全部オナニー
227流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 18:09 ID:TCSBSueS
>>225
君が極論を持ち出して来たから例えてやっただけだが?
>>226
お前さぁ、オナニーって言ってりゃあ煽れるとでも思ってンの?さっきから何回使ってんだよ
はぁ、この季節限定固定は相当語彙も自分で考える力もないらしいね
228苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:13 ID:58kq9kcb
>>227
だから〜、SSつまんね〜んだよぉ〜
メモ帳じゃないんだろ〜?
自分でそういうんだったらこんな糞SS書き込むなよ〜
メモ帳じゃないんだからくだらない君の持論も勘弁してくれよ〜
自分で言ったんだからちゃんと自分でその通りにしてよぉ〜
お前俺を否定してもこれらのことは否定したことにならねえぞ〜
229苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:17 ID:58kq9kcb
約束・・・だよ・・・・
230名無しさんだよもん:03/12/28 18:20 ID:dECa8vR9
長谷部はすぐ切れるから面白いね
231流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 18:21 ID:TCSBSueS
>>227
凄ぇ…何の前触れもなく一瞬で話題が変わったなw
SSがつまらないかどうか決めるのは読者なんで、つまらないと言うのを否定するつもりはないですが?つか、否定する意味がない
232苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:21 ID:58kq9kcb
そうだね、もうちょっと物事を冷静に判断してほしいよね
どーでもいいけど失せた?あいつ
233苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:22 ID:58kq9kcb
すげえ・・・俺のわからないところで永久機関が生まれてる・・・
234名無しさんだよもん:03/12/28 18:22 ID:6dx0SNOM
流逝は長谷部が好きなのか?
235流逝 ◆flFxHASEBE :03/12/28 18:23 ID:TCSBSueS
>>234
絵は好き。
236名無しさんだよもん:03/12/28 18:25 ID:6dx0SNOM
そうなんだ。絵はうまいねー確かに。
237苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:26 ID:58kq9kcb
うまかねーだろ
見れないほどじゃない程度
238名無しさんだよもん:03/12/28 18:28 ID:3pLXme3d
唐突に出てきた>>234に大笑いしてしまったw
239苦痢巣升慰撫:03/12/28 18:30 ID:58kq9kcb
飯食ってくるよ、こんなスレに生活パターンを乱されない俺・・・ああ・・素敵・・・
240名無しさんだよもん:03/12/28 18:51 ID:3pLXme3d

fin
2411:03/12/28 19:20 ID:DXvmTUaA
このすれ立てたものですが、ここでは他のスレでは叩かれるSSの避難所のつもりで書きましたが
どうやらこの意図は失敗したようです。
こんなことなら「U」ではなく「U-1」と表記すべきだったよ
242苦痢巣升慰撫:03/12/28 20:07 ID:58kq9kcb
いまさらそんなこと蒸し返さなくていいよ
243名無しさんだよもん:03/12/28 20:23 ID:h3G2iP9M
元凶はここで騒いだコテだと思うが。
244三告平:03/12/28 23:13 ID:NvTjC89c
たまには宣伝しよう。
まったり書いてまったり感想をもらいたい人は
SS トレーニングルームもどうぞ。
ttp://www.hakagi.net/ss/
245名無しさんだよもん:03/12/28 23:35 ID:shmJKCQF
このタイミングを逃さないみこぺー萌え
246苦痢巣升慰撫:03/12/28 23:36 ID:58kq9kcb
>>244
荒らされるだろ・・・隔離の意味理解してくれよ・・・
247名無しさんだよもん:03/12/28 23:48 ID:YJhSsXPC
ええ
248三告平:03/12/28 23:54 ID:NvTjC89c
いやもう最近は全部隔離みたいなもんじゃない?
249コテとトリップ:03/12/29 11:56 ID:NScsDtNH
SS書くのか予定調和な煽り合いすんのかどっちかにしろよ
だれとはいわねえけどよ
250名無しさんだよもん:03/12/29 23:00 ID:tno3cnX6
 
251名無しさんだよもん:03/12/30 20:25 ID:4McaD5Or
保守あげ
252名無しさんだよもん:03/12/31 02:46 ID:O4rfodWK
なあ?なんでみんな「華音駅」はマックスペインのパクリってつっこまないんだ?
253名無しさんだよもん:03/12/31 13:19 ID:Q/a9tEcd
ここの住民は「洋ゲー」に興味ない人が多いから(エロゲ以外)
254名無しさんだよもん:03/12/31 13:26 ID:Q/a9tEcd
つまりは知らない人が多すぎる
255dend ◆i83u3VVZZI :04/01/01 11:45 ID:XAO100ws
どうも、お久しぶりです。
去る事情によりトリップ変えました。
それと第2話のタイトルも変えました。
では第2話「出国」、どうぞ。
256「出国」 ◆i83u3VVZZI :04/01/01 12:08 ID:XAO100ws
 俺はチンピラのバンを隣町で乗り捨て、そこの駅で東京へと向った。
電車に乗っている間なぜあの時俺は香里のことを「美坂」と呼んでいたのかを考えていた。
もしかしたらあの時俺は何かが壊れ始めていたのかもしれない、だから香里の事を他人呼ばわりしていたのかもしれない・・・
そして、それはチンピラどもを撃ち殺したことに対して何の感情も起こらないことにも似ていた。
 東京に着くとまず俺は秋子さんのPCに乗っていた密輸集団に武器の密輸出を依頼した
密輸団はその道のプロらしく、あの部屋にあった木札がなければ取り合っていなかっただろう・・・
あれはどうやら割符らしく密輸団が別の木札を出して割れ目同士を押し当てて確認を取っていた。
俺は武器一式をそいつ等にマンハッタン沖に輸出するように依頼し、そしてそのまま羽田空港に向った・・・
257「出国」 ◆i83u3VVZZI :04/01/01 12:39 ID:XAO100ws
 羽田空港は一見すると国内便専用というイメージがあるかもしれないが、実際には
国際便もありそこから海外に行くことも可能であった。
俺は敵の盲点になりかつ最も迅速にN・Yに向えるであろう羽田空港の国際便の
ファーストクラスの席を取っていた。
 ファーストクラスはその時間は俺以外誰も利用者がいなかった、静かにくつろげる貴重な時間だ
俺は何気なしに機内テレビのニュースを見ていた、ニュースでは華音駅の事件が報道されていた。
「本日、華音駅で暴力団グループにより襲撃事件が発生し57名の尊い命が失われました
死亡者の中には犯人グループと見られる人物もおり、現在警察は犯人グループが標的にしていたといわれる
少年A(17)が事件に何らかの関わりがあると見て捜査を進めております・・・」
AIZAWA YUUITI、すなわち「少年A」とは俺のことだ。
258「出国」 ◆i83u3VVZZI :04/01/01 13:08 ID:XAO100ws
 夢、夢を見ている、漆黒の闇の中一人彷徨っている夢。
闇は次第に晴れ、そして荒れ果てた玄関へと変貌していった。
「やめて祐一君! どうしてどうしてなの?」
何処からか少女の声がする、俺は迷宮の中その声に従って進む。
声がするほうに行き着く先は応接間だった。
「そんな、なぜ?」
そこには二人の女性の死体がある、そして声はすぐ近くの階段から聞こえた。
声のする部屋に手をかけた途端、部屋のドアは見えない何かによって木の板を打ち付けられ
隣の部屋に入る、その部屋はカエルの人形が立てかけてあるかわいらしい部屋だ。
部屋に入ると入ってきた方角のドアは木の板で打ち付けられ、雪が降る外の部屋の窓が開いた。
窓の外の景色は積雪しているところ以外は完全な闇の世界だ、俺は雪道の上をただただ歩み続ける。
雪道の果ては別の窓であった。
「お願い許して祐一君、ボクそんなつもりじゃ!」
俺は窓に手をかけ、窓を開けた。
「あゆ! あゆー!!」
部屋には俺を非難する目で見つめるあゆの死体があった・・・
259「出国」 ◆i83u3VVZZI :04/01/01 13:13 ID:XAO100ws
「まもなく着陸します・・・」
 夢から覚めた俺の耳に入ってきたのは着陸するアナウンスであった、俺はシートベルト
をかけた。
 そして俺はN・Yについたのであった、しばらくは丸腰だ敵についての情報を現地調査する必要もあったため。
俺は武器が到着するまでの間それに専念する事にしたのであった・・・
 そう、これからの戦いに備えて・・・
260dend ◆i83u3VVZZI :04/01/01 13:14 ID:XAO100ws
次回第3話お楽しみに。
261名無しさんだよもん:04/01/02 06:52 ID:Xbf5Sf5i
最後に『お楽しみに』とかつけるあたりが自信過剰なんだよ。
ここはあくまでオナニースレ。
262名無しさんだよもん:04/01/02 21:26 ID:+sCQleo7
>>252
それを言うなら特別SSだってガングレイヴのパクリじゃん。
止めシーンなんかもうまんまだし・・・
263:04/01/05 19:21 ID:vIAvX4JG
パクリage
264名無しさんだよもん:04/01/05 21:08 ID:nKoempXx
パクリ指摘からこなくなったな
まさか、某ラジオスレのド厨房はdendか?
265名無しさんだよもん:04/01/06 18:09 ID:s870ewgd
>>264
あんたそんなこともしらんのか
266dend ◆i83u3VVZZI :04/01/08 20:45 ID:Av3PrgIo
どうもお久しぶり、第3話「武器は届いた」です。
どうぞ。
267名無しさんだよもん:04/01/08 21:05 ID:jDVii+aZ
どうも
268武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 21:16 ID:Av3PrgIo
 N・Yについてから一週間がたった、その一週間の間俺は可能な限り「モンタナ・F・ドルフィーネ」と
「タクティス」を調べた、前者のほうは成果なし、後者のほうはシマや取引現場の大体の把握が出来た。
あのデータベースには感謝の言葉がない。
 今夜の午後7時ジャストに「波鉤丸」で日本から届けた武器を受け取る予定だ、俺はこの一週間
タクティスの息のかかっていないコテージで身を潜めていた、それも今夜までとなるだろう・・・
 俺は向こうで買った「サタデーナイトスペシャル」、至近距離でしか効果のない安物の銃を手に港へ向っていった。
269武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 21:24 ID:Av3PrgIo
 正直言ってこの銃で敵に立ち向かうのは無謀だ、だが敵の息がかかっていない筋から入所できた銃はこれだけであった
のも事実だ。武器を手に入れたらこの銃は捨てるつもりだ、俺は使う時が来ない事を祈りながら港を目指した。
 港にはあらゆる貨物が詰まれたコンテナで埋め尽くされていた、密輸組織の代理人(エージェント)と会合する場所は
入ってすぐの「B−4」という倉庫だ。俺は遠目からでも見えるその看板に向っていった・・・
270名無しさんだよもん:04/01/08 21:35 ID:e2ry0+nG
うぐぅ
271武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 22:28 ID:Av3PrgIo
 B−4の中はあらゆるところにコンテナが整列されたちょっとした迷路のようなところであった。
はいってすぐ何を考えているかわからない白人代理人「ハートマン」がいた。
「ずいぶん重そうなコンテナたちだな」
「ヘイ、平均重量2トンのアレですから」
「ああ、小麦粉か」
このやり取りが合言葉だ。
「ミスター・アイザワ、事情が変わったタクティスのヤツラがここを嗅ぎ付けてしまって「波鉤丸」が
占領されてしまった、悪いがアレを奪還してくれないか、あの中にはミスターの武器も積んだままだ。」
「備えてはいたがこれでは心ともない」
「サタデーナイトスペシャルか、仕方ないこれを貸してやる返却料は奴等の死体だ」
ハートマンはそういうとクロック17とAK−47を差し出した、どちらも扱いが簡単で温度変化等に強い銃だ。
「弾ははした量しか貸せないが、タクティスの連中の弾薬と同じだから足りなくなったら敵から奪ってくれ。
 それとミスター、あんたは日本人のようだが銃は扱えるのか?」
「小学生のときこの国の某地方の小学校の授業で教わった」
「なら教えることはないな、幸運を」
俺は波鉤丸に向った。
272武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 23:11 ID:Av3PrgIo
 波鉤丸は全長100M程の小型の貨物船だ、表向きに鉄鋼などといった工業製品の輸出船だ。
だがその実態は武器などをひそかに密輸する貨物船であり、彼等は巧妙なやり方でこれまで武器の密輸をおこなっていた。
そして、今その船には「エクレール・フランチ」通称「ドン・フランチ」によって放たれた血に餓えたジャンキーどもが
暴れたくてウズウズしているだろう。
 ハートマンの話によると、この港に着いたときタクティスの連中による手厚い「歓迎」を受け
同業者の「カルロ」とその一味がハートマンを裏切り、波鉤丸は連中に乗っ取られたという。
そして俺は波鉤丸を占領する連中の始末を請け負ったというわけだ。
 波鉤丸には、何人かの見張りがいた、装備している銃は俺が持ってるのと同じだ(安物以外の話だが)
どうやらハートマンはただ逃げ回っていただけではないようだ。
 甲板に上がると俺はすぐに見張りのひとりを撃った、どうやら急所に当たったらしくそいつは倒れていった。
残りの見張りが俺に気がつき撃ってくる、俺は動き回りながら見張りを撃ち殺していった。そして俺は船の中に入っていった。
273武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 23:26 ID:Av3PrgIo
 操縦室に入ると外線電話のなる音がした。
「私だフランチだ、どうだ船は抑えられたか?」
「声が聞けてうれしいよエクレール、カルロは一体いくらで買収したんだい?
 さぞかし高かっただろう?」
「そっその声は、まっまさか!!」
「ああ、そのまさかさ」
「#%)%#(!&’)(%((’=〜)(’」
フランチを怒らせることは非常に危険だ、だが人は怒ったときは過ちを犯しやすい。
こうやってじっくりと確実にフランチを墓場へといざなうのだ・・・
274武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/08 23:58 ID:Av3PrgIo
 貨物庫まではあっという間だった、元々そんなに大きい貨物船ではないのだから当然ではあるが。
貨物室までの見張りを始末した俺はドアに手を当てた。
「カルロが直々にYOU−1(ユーワン)に言付がある、カルロがYOU−1を地獄に送る!」
束ねたロングヘアーがトレードマークのカルロはそういうやはや秋子さんの銃で俺に撃って来た!
取り巻きの手下どもの持っている銃も全て俺の銃だ!!
275武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/09 00:09 ID:FAO63xOH
BANG!BANG!BANG!
貨物室は兆弾まで交えた激しい撃ち合いであった、圧倒的に性能差で負けている俺の銃は
徹底的に不利な状況だ、だがやらねばならない。実際クロックが弾切れになるまでにはカルロと手下一人までに数を減らしている。
AKの弾は残り一発だ、俺はAKをセミオートに切り替えた。
「はっはっは、YOU−1よ俺は慈悲深い。すぐに地獄に送ってやるぜ!」
カルロはそういうと手榴弾を取り出した。
BANG!・・・BOOOOOM!!
俺はヤツの手榴弾を狙撃し見事命中させた!
これでカルロ一味とフランチの手下どもは片付いた。
276武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/09 00:44 ID:FAO63xOH
今の爆発で武器の大半が使い物にならなくなった。
使い物になるのは爆破しなかった手榴弾と武器の弾薬くらいだ。
そんな時爆発の難を逃れた通信機を見つけた、カルロたちを始末したときこれを使って報告するように
ハートマンに釘を刺されていたからだ。
「相沢だ、カルロは始末した」
「ありがとうミスター・アイザワ、あんたは骨のある奴だ気に入ったぜ。
この通信機の歩き箱の真下に金庫がある番号は「5782」だ、報酬として受け取ってくれ
ユウイチ」
ハートマンの言う通りその木箱のしたにはダイヤルロック式の金庫があった、中には
50万ドルとFN P90 PDWつまり片手で扱える防弾チョッキをも撃ち抜けるサブマシンガンとその弾薬があった。
277武器は届いた ◆i83u3VVZZI :04/01/09 00:48 ID:FAO63xOH
「どうだ、武器はそろったか?」
「ああ、御陰で十分な収穫が得られたよ」
「さあ、美しい友情の始まりだ」
俺たちは誓いの抱擁をすると、そこで別れた。
俺は2丁のFN P90 PDWを手にまずはタクティスを潰す事を決意した。
278dend ◆i83u3VVZZI :04/01/09 00:48 ID:FAO63xOH
次回第4話お楽しみに。
279名無しさんだよもん:04/01/09 21:02 ID:8HptVA0M
某スレを荒らすのは飽きたのか?
280名無しさんだよもん:04/01/10 16:44 ID:47g9IxO7
あげ
281名無しさんだよもん:04/01/12 20:00 ID:xDExJNAx
表現行為なんて全部オナーニみたいなもんだけど、同じオナーニでも見ててゲンナリするのと
ハァハァするのがあるんだよなー。
たまにはハァハァできるオナーニが見たいぞ、っと。
282名無しさんだよもん:04/01/14 14:54 ID:xLzn8QGS
え-、SSをひとつ書きます。
このすれも参考にしてください
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1073299543/l50
283名無しさんだよもん:04/01/14 15:07 ID:xLzn8QGS
某日、某放送局スタジオ
「ありがとう。おかげで決心がついた。
こみパにはしかるべき報復をする、だがその前に俺の葉書を無視したおまえたちに
報復するからな。  金森弥太郎」
「みさおさん、この人って確か・・・」
「かず君、こういったお仕事しているとこういうことも多々あるのよ覚えておきなさい」
「で、でも・・・」
「かず君、こういう葉書は無視が一番。」
みさおはそういうと謎の葉書をごみ箱に捨てた。
「さ、こんなのはほっといてオンエアに入りましょ」
ドカ−−−−−−ン!!!!!!!
突如大爆発が起こり、スタッフたちは爆発に巻き込まれて即死だった!
みさおと一弥はスタジオ内にいたため無事だった。
「な、何なのいったい!?」
「み、みさおさん・・・あ・・・アレ・・・」
一弥の指差す方向にはスキンヘッドの怪しい覆面をした屈強そうな男と手下と思われる
ガスマスクをした男数人がいた。
「よお、予告どおり報復しにきたぜ」
スキンヘッド(実はこの男こそ金森弥太郎である、いこうは「金森」と表記します)は
さめのような笑みを浮かべてそう言い放った
284名無しさんだよもん:04/01/14 15:25 ID:xLzn8QGS
「ムグー!!」
「ンー!!」
みさおと一弥は猿轡をされ、お互いの首を首輪で拘束されていた。
「はっはっは、さてと今日の放送は禁愚邪鬼(キングジャッキー)がお送りします
まずは今日のゲストの折原みさおと倉田一弥にご挨拶いただきましょう」
金森はそういうと懐から小振りのディルド−をとりだし、みさおと一弥の下着を破り捨てた。
「(猿轡をうまくはずして)ちょ、ちょっとなにするのよ!?」
「(上に同じ)な、何するの!?」
「決まってんだろ、視聴者にご挨拶するんだよ」
金森はディルドーの片側にローションを塗り手繰りながらそういった、さらに金森はみさおと一弥に
緑色の液体を注射した。
「はあはあ、か、カラダが熱い」
「ボ、ボクモナンダカオカシクナリソウ」
「コイツは男女両用の即効性媚薬だからな、さてとそろそろ挨拶してもらうぞ」
金森は言うやはや一弥を地面にうつぶせにさせ、その真上にみさおをうつぶせにして乗せると
みさおの秘所と一弥の菊門にディルド−を挿入した。
「あっ、すごいかず君の締まりが良くて感じる!」
「みさおさん、もっと激しくして!」
二人はまるで獣のようによがり狂った。
「えー、このようにゲストの二人はラジオのみんなのために大サービスしています」
金森は片手に何かのスイッチを遊ぶように振りまわりてマイクを二人の結合部と顔にセットした
285名無しさんだよもん:04/01/14 15:36 ID:xLzn8QGS
グシュグシュグシュ
「もっともっと!!」
「かず君の締まりイイ!」
ラジオの視聴者にすれば全裸で釘付け間違いない放送を金森は生放送で流していた。
みさおの淫液は一弥の股を伝い、一弥のその幼い顔立ちに似合わない肉茎は下腹部にあたるほど勃起していた。
すでに二人の目には意志の力は無く、ただただ快楽をむさぼっていた。
「おい、そろそろ首輪をはずしてやれ」
「いいんですかボス?」
「かまわん、こいつらはもう壊れている。それに今でないと時間になる」
「わかりました」
手下はそういうと二人の首輪をはずし、そして手下たちは先に退散した
「えー、まことに残念ながらこの番組は今回で最終回になります、最後にゲストの二人に
コメントしてもらって終わりましょう。」
金森はそういうとマイクを二人のいるほうに投げつけて去っていった。
(ふふ、爆発までの残された時間そうやって獣のようによがり狂うがいい・・・)
そして金森は放送局から去っていった
286名無しさんだよもん:04/01/14 16:02 ID:xLzn8QGS
「みさおさん、僕、僕・・・」
既にディルドーは抜け落ちていて地面には大量の淫液と精液の溜まりが出来ていた。
グシュグシュ、グチャグチャ。
みさおと一弥は正常位で性交していた、結合部からの水音がいやらしくそして空しく響く。
「かず君、な、なに」
「僕、初めての相手がみさおさんでよかったと思ってるよ」
「私もよ、かず君!!」
グチャグチャ
「みさおさん、またイク!!」
「ああー、中に、また中に出してー!!」
ドピュドピュ、ドクンドクン
「ハアハア」
「かず君って思ったよりタフなんだね。」
「みさおさん、こんな形で結ばれてから言うのは何だけど、僕、みさおさんのことが・・・
好きです!!」
「私も一弥のことが好き!! だからもっと私を滅茶苦茶にして!!」
「みさおさん、みさおさん!!」
287名無しさんだよもん:04/01/14 16:03 ID:xLzn8QGS
一弥は「シャーマンスープレックス」でみさおを抱こうとした・・・が無理だった(そりゃそうでしょ)
結局そのまま背面騎上位になってしまった。
グシュグシュ、グチャグチャ
「もうかず君ったら変なところで背伸びしようとするんだから」
一弥は内心自分主体で行きたかったために結局いつものポジションでの性交になってしまい少しがっかりしながらも
湧き上がる興奮を抑えきれずに入られなかった。
さらにみさおは一弥の肛門に先のディルドーを挿入し、自身の向きを回れ右すると自身の肛門に挿入した。
「かず君は私のモノよ、これまでも、これからも・・・」
「僕はみさおさんのモノです、これまでも、これからもきっと・・・」
グシャグシャグチュグチュ
「みさおさん、僕僕・・・」
「かず君もうちょっとだけ我慢して!」
みさおはそういうやはや腰の動きをさらに早めた・・・
グシャグシャグチュグチュ
「アアー(by 倉田一弥)」
「オオー(by 折原みさお)」
「「イクー!!」」
ドピュドピュドクンドクンドカ−−−−−−−ン!!
二人の絶頂と同時に金森の仕掛けた時限爆弾が爆発した・・・
その後警察がこの事件を調査するも折原みさおと倉田一弥がどうなったのかは誰も知らない・・・
288名無しさんだよもん:04/01/14 16:12 ID:xLzn8QGS
「さあ、いよいよ明日は復習の日だ」
金森は放送局を爆破した爆弾を製造しながらそうつぶやいていた。
「俺の憎悪はあそこにこそふさわしい」
『弥太郎より愛を込めて』というメッセージを書きながらそうつぶやいていた、そう
彼が最も憎悪するところ「CAT OR FISH」に最大の憎悪を用意して・・・
だがこの後こみパにおいて彼は驚愕の真相を知ることとなる、そして彼に立ちふさがる
「こみパレンジャー」、しかしそれらはまた別の話(まあ要するにDCこみパかリメイク版DVD(一般指定)版こみパなんですけど)
289名無しさんだよもん:04/01/14 20:10 ID:XzTwnRip
何か非常にエキセントリックなSSがきてますねえ・・・
それは置いといて第4話「フランチ」です。
どうぞ。
290フランチ ◆i83u3VVZZI :04/01/14 20:15 ID:XzTwnRip
「相沢祐一だ、取引がしたい」
「・・・・・・2時間後に私の店に来い」
「わかった・・・」
武器はそろっている、だが単身でフランチの屋敷に乗り込むのはあまりにも無謀だ。
フランチが指定した店はヤツの経営するレストラン「フランチ」だ、このレストランは
いわゆる高級レストランであり、フランス料理がメインだ。
もちろん店に行けばフランチに会える保証はない、だがいかなければ・・・
291名無しさんだよもん:04/01/14 20:24 ID:Pfce1No6
次回第5話お楽しみに

292フランチ ◆i83u3VVZZI :04/01/14 20:25 ID:XzTwnRip
「フランチ」に入ったが人のいる気配は無い、俺は少し歩を進めたその時!
BOOOOM!!
突如店が炎上した、戻ろうにも今の爆発で入り口は塞がっている俺は炎の中を進んだ。
まるでこの火災を知っているかのように中に人はいなかった、そして赤い怪物が俺を追ってくる。
俺はひたすら炎の中を潜り抜け厨房に着いた。
BANG!
「ちっ、外したか」
BANG! BANG!
俺は厨房に待ち構えていたフランチの手下を撃ち殺した、フランチは俺という炎をガソリンで消そうとしたのだ・・・
293フランチ ◆i83u3VVZZI :04/01/14 20:31 ID:XzTwnRip
KRACHHHH!
厨房から裏口に出ようとしたとき、俺は何かに殴られた感覚と同時に意識を失った・・・
俺が見たのは何かを手に持つ死神だった・・・
どうやら俺はフランチにつかまってしまったところら・・・し・・・い・・・
俺の意識は闇に落ちてい・・・く・・・
「さてと、こいつの体誰か持て!」
俺が聞いた最後の声だった・・・
294dend ◆i83u3VVZZI :04/01/14 20:32 ID:XzTwnRip
次回第5話お楽しみに。
295名無しさんだよもん:04/01/14 21:27 ID:bX5/Aqfx
今回をもちまして終了とさせていただきます
296名無しさんだよもん:04/01/14 21:40 ID:/8ovi6/Q
えーきせんとりっく
えーきせんとりっく
えーきせんとりっくしょーねんぼーい
297名無しさんだよもん:04/01/15 02:16 ID:OYFB0xYy
ニガワラ
298名無しさんだよもん:04/01/15 09:33 ID:bJuF1acL
てゆーかコレってわざとU-1みたく書いてるんだよね?
299名無しさんだよもん:04/01/15 12:03 ID:+t0QNP9N
ていうかほとんど「MAX PAYNE」じゃねえかコレ。
300名無しさんだよもん:04/01/15 17:38 ID:BrSB/R29
ここは気楽にSSスレとは違うのかな?
301名無しさんだよもん:04/01/15 19:32 ID:H6Kp0i2l
彼曰く「U−1SS作家供、俺の作品を見て勉強しやがれ!」だそうです
脳内では超えているつもりなんですよw
302名無しさんだよもん:04/01/15 22:39 ID:rNT7jmpN
次回第83369話をお楽しみに。
303名無しさんだよもん:04/01/16 10:16 ID:ImwQzGWv
>>299
っていうかこのスレにMaxPayne知ってる人間がいたことのほうが一億倍驚きだが
イヤ、マジで
304名無しさんだよもん:04/01/16 19:25 ID:Mns7EEEc
うん。黙ってるだけで他にもいるかもしれん。
しかし「パクリだろ」って指摘はすでに出てたんだな。
ログ読まずに脊髄反射でレスしちまった。
305名無しさんだよもん:04/01/17 10:52 ID:brtPXK3s
ていうか、本人がコンペのあとがきで暗にそういっている(具体名は伏せてはいたが)
306名無しさんだよもん:04/01/19 11:07 ID:BfGAdk/z
んで乳首ピアスはいつ出てくるの?
307dend ◆i83u3VVZZI :04/01/20 21:12 ID:EeAls95y
どうも、第5話「迷宮教室」です。
どうぞ
308迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 21:21 ID:EeAls95y
夢、夢を見ている
どこかの学校の中をさまよう夢。
その学校の廊下はラビリンスと化しており、教室の扉を開けてもまた同じ廊下の繰り返しであった。
そうやってさまよっているとふと何処からか子供がすすり泣く声が聞こえた。
俺はその泣き声に吸い寄せられた、そしてその果てにあったのは小さな女の子とその女の子をなだめる男の子であった。
「あゆあゆじゃないもん」
女の子がその言葉を発したとき、これが俺とあゆの出会いの場面である事がわかった。
そして「俺」とあゆは消滅し、また元の光景に戻った。
309迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 21:31 ID:EeAls95y
再び廊下をさまよう歩くと今度は女の子のはしゃぎ声が聞こえてくる。
俺は再びその声に吸い寄せられる。
そしてたどり着いた先は大きな木と「俺」とあゆであった
「いいかこの学校では好きなときに好きなだけ出席もしていいし・・・」
ずいぶん懐かしい会話だ、俺たちはこの木を学校としてあの日までの遊び場としていたんだな・・・
そうあの日までは・・・
そして再び元の光景に戻っていった。
310迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 21:38 ID:EeAls95y
廊下をさまよい歩くと今度は繁華街特有の雑音が聞こえてくる。
俺はその音に吸い寄せられる。
そしてたどり着いた先はクレーンゲームをしている「俺」とあゆであった。
「この人形はお前の願いを3つだけかなえてくれる・・・」
「俺」が手にしている天使の人形はクレーンゲームの景品だ、だが俺たちにとっては特別な人形だった
あの人形は俺があゆの願いを3つかなえるというものだった、そしてあゆの願いは
「俺があゆのことを忘れない事」と「またおれたちは再会する事」、そして・・・
再びもとの殺風景な廊下へと景色は変貌していった。
311迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 22:37 ID:EeAls95y
廊下をさまよい歩くと再び子供のはしゃぎ声がする
俺はその声に吸い寄せられた、そして再び「学校」が俺の前で繰り広げられた
あゆは木の上で引越しでその日離れ離れになる「俺」に微笑みかけていた。
だがそのとき事件は起こった!
強風であゆは木の枝から転落したのだ!
「ボク木登りは・・・」
あゆは頭から血を流しながら「俺」に語りかける、「俺」はただただ慟哭した・・・
そして「俺」の慟哭とともに景色は崩れ去り再びもとの光景へと戻っていった。
312迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 22:56 ID:EeAls95y
廊下をさまよい歩くと何処からか泣き声が聞こえる
俺はその声に吸い寄せられる。
その果てにはあゆを失った悲しみに打ちくれる「俺」とそんな「俺」の前に雪うさぎを差し出す名雪がいた
「これ祐一のために作ったんだよ」
「俺」は雪うさぎを払いのけた・・・
景色は再び元に戻った
313迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:02 ID:EeAls95y
廊下をさまよい歩くとどこかで叫び声が聞こえる
俺はその声に吸い寄せられる
その果てにはタイヤキを盗んで店主に追いかけられるあゆの姿があった
「うぐう、どいてええ・・・」
そういえばこのときが俺とあゆの7年ぶりの仮再会だったな・・・
あゆたちが通り過ぎると景色は再び元に戻った
314迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:05 ID:EeAls95y
廊下をさまよい歩いているとどこかで何かを掘っている音がした。
俺はその音に吸い寄せられる、そこには地面を掘っているあゆがいた。
「探さないと・・・」
あゆは7年前に俺が渡したあの人形を必死に探していた・・・
そして景色は再び静寂な廊下に変貌した
315迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:11 ID:EeAls95y
まるで地平線のように彼方まで続く廊下を歩いていると今度はシャベル出で地面を掘り起こしている音が聞こえた。
俺はその音に引かれていく・・・
その先には俺の頼みでやってきた名雪と香里と北川が「俺」と共にあのときの人形を一緒に探している光景だった・・・
「相沢、これのことか」
あの人形を掘り当てたのは北川だったな・・・
そして再び元の廊下に変貌していた
316迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:19 ID:EeAls95y
無限の彼方に等しい廊下をさまよい歩くと今度は女の声がする。
俺はその声に引かれた・・・
そこには「俺」に抱きつくあゆの姿があった
「ボクのことを忘れてください!」
そう、それはあゆがいった最後の願い、そしてそれは俺のことを本当に愛していたからこその偽りの願いだった・・・
そしてあゆは天使の羽を生やして空へと羽ばたいていった・・・
その前に「ボクのことを忘れないで」といってから・・・
そして景色は再び廊下に逆戻りだった・・・
317迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:24 ID:EeAls95y
生気のない廊下をさまよい歩くと雑踏が聞こえた
俺はその音に吸い寄せられる・・・
「笑わない?」
そこには7年前のあの日からずっと意識不明だったあゆが退院して俺とあゆが
初めて会った場所で待ち合わせをしていた光景だった、そしてこのときが俺とあゆの本当の意味での再会だった・・・
そして俺の目の前の光景は下駄箱になった・・・
318迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:29 ID:EeAls95y
上履きを脱いで靴に履き替えて校舎から出るとそこは一面雪景色であった。
何気に後ろを振り返るとそこには雪が積もっている切り株が一つあるだけであった
俺はそのまま家路に向っていた
「しっかし、おめえがあの罠を抜けて出てきたときはこっちもビビッたぜ。
 まあいい、ボスの命令でお前を煮ようが焼こうが頭を勝ち割ろうがかまわねえことになっている
 ゆっくりと楽しませてもらうぞ」
どこかで聞いたことのない英語が聞こえる、俺はその声を無視して自宅に戻った。
319迷宮教室 ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:37 ID:EeAls95y
「ああそんな・・・」
帰宅した俺を待っていたのは名雪と秋子さんの死体であった
「助けて祐一君! どこなの!」
上からあゆの声がする、俺が階段に足をかけた途端階段は崩れ去り浮浪者に犯されながら
首を絞められているあゆの姿をただただ見ていた
「さあ、ショーの時間だぞ」
そして俺は裸電球のある小さな部屋で木製のイスに縛られていた
320dend ◆i83u3VVZZI :04/01/20 23:38 ID:EeAls95y
次回第6話お楽しみに
321名無しさんだよもん:04/01/21 00:02 ID:+Iemxz9J
なんで5.6行でブツ切りにするのかわからん。
レス数増やしてお得感を醸し出そうという訳?
322名無しさんだよもん:04/01/21 12:53 ID:GUETcKVm
>>321
単に場面場面に対する演出でしょ
323名無しさんだよもん:04/01/21 15:48 ID:pnY4hVF0
それは中身読んでないとわからない事だな。
読んでる貴殿はすばらすぃ
324名無しさんだよもん:04/01/21 22:47 ID:AEoVnwpu
はじめに痛みが、次に視界がもどってきた。意識が戻ってきたのは一番最後だった。
裸電球のともる、薄暗い部屋。悪臭がした。
オレンジ色の鈍い光が、コンクリートの壁を照らし出していた。染みだらけのくすんだ壁。
何の染みかは目の前にいる男を見れば見当がついた。
「日本のコミックってのは最高だよな」
目の前に、肥満体の男がいた。漫画本に眼を落としながら、茶色い口ひげの下で唇を妙な
形に歪めて笑っていた。
「間抜けな格好をしたヒーローもいなけりゃ、下品な面の悪党もいない。シンプルで、そ
れでいて爽快だ」
男はそう言って、手にしている漫画を俺の方へ向けた。細かなタッチで、椅子に縛られた
男が描かれている。うなだれた頭からは、血に混じって白っぽいものが滴り落ちている。
(何を言っているんだ、こいつは)
俺の思考は、まだ状況に追い付いていなかった。
「フランチ」にハメられ、生きたまま焼かれかけた。窮地を脱した。その後は…
「お前も、コミックは好きだろう?」
男の声。にやついた顔が近付いた。剃った頭に、炎を象った刺青がある。
笑いを浮かべた眼の奥に、異様な光がちらついていた。
そこではじめて、俺は自分の手が背後で縛られていることに気付いた。急速に脳に血がめぐり、どういう状況なのかを理解した。
フランチの手下に捕まり、拷問されるため行儀よく座らされている。
救えない間抜けめ。俺は自分自身に毒づいた。
325第6話「Cold Day」:04/01/21 22:49 ID:AEoVnwpu
ageちまった。スマソ

目の前の男は、手にしたコミックを脇のテーブルに放り投げた。
「俺は『ファイア−・ボール』。よろしくな。ユーイチ・アイザワ」
「ミート・ボールがお似合いだ。デブ野郎」
やつの表情は変わらなかった。
笑顔のまま太い腕をふりかざし、俺の横面を殴り飛ばす。首がもげそうなほどの衝撃。
俺を縛り付けている椅子がきしむ。だが、傾きはしなかった。
「倒した後、起こしてやるのも面倒なんでな。床に打ちつけてある」
ファイア−・ボールが変わらない顔で言った。
椅子の脚に固定具が取り付けられ、冷たい床と一体になっているのがかろうじて見えた。そして、俺の足がロープで縛られているのも。
「二人きりだ。楽しもうぜ」
黒革のグローブをはめながら、やつは言った。心底楽しそうに。
拳が飛んだ。顔面に喰らい、まぶたの裏で光が爆ぜた。
続けざまに頬。衝撃に首がねじ切れそうになり、脳が揺れた。意識が遠くなるが、
腹部への衝撃がそれを許さなかった。胃がひしゃげるような感覚があり、
血の混じった唾液を吐いた。
326第6話「Cold Day」:04/01/21 22:50 ID:AEoVnwpu
「ばてちまったよ。ちょっと休憩だ」
どれだけ殴られたかも忘れた頃、やつの声が遠くから聞こえた。
「後でまた遊んでやる。いい子にしてろよ、坊主」
身体中に走る痛みと熱の中、意識と視力が戻ってきた。やつの背中が鉄製のドアの向こう
へ消えようとしている。
「おい」
呼び止めた。ズタズタになった口の中が痛む。血を吐き捨て、俺は言った。
「ミート・ボール野郎。お前はフランチの犬なんだろ? ケツの穴に奴の串を突っ込んで
もらうのを想像して毎晩よがってるんだろう」
回らない舌をむりやり動かして、俺は挑発した。効果はてきめんだった。
やつの顔。笑みはそのままに、赤黒く染まった。血管が浮き出ている。
次の瞬間、やつの拳が視界いっぱいに拡大され、そして真っ暗になった。

疼く痛みで意識がもどった時、部屋には俺以外だれもいなかった。
上半身を、前後に動かした。椅子が、かすかなきしみをあげる。
だんだん早く、激しく動かす。激痛が体を締め上げたが、気にしてはいられなかった。
椅子がきしむ音が次第に大きくなり、やがて裂けるような音が加わる。
それを何度か繰り返し、ついに椅子は足だけを残して壊れた。
327名無しさんだよもん:04/01/21 23:45 ID:GopZlEK+
はいはい、騙りSSはその辺にしましょうね。
大体本物ならトリップ使うでしょ?
328dend ◆i83u3VVZZI :04/01/22 19:46 ID:cs0q09Bg
おお、なんと今回書こうと思っていた内容にある程度酷似したSSが!?
まあ、それはともかく第6話「モニト・チノ」です。
どうぞ。
329モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 20:17 ID:cs0q09Bg
「よお、お目覚めか? YOU−1?」
俺の目の前にいる死神が次第に形を変え小太りの男になった。
俺は木製のイスに縛られ、身動きが出来なくなっていた。
男は手に警棒を持っていた。
「自己紹介がまだだったな、俺の名前は「モニト・チノ」だ、通称「チーター」だ
まあ、これから死ぬやつにこんな話するのもなんだが、俺は結構スポーツが好きなほうなんだ
スポーツで流した汗は格別だぞ、まあお前には縁のない話だがな」
モニトはそういうと俺をあざ笑った。
「ところでお前はニューハーフや女みたいなガキはどう思うか? 俺は虫唾が走るぜ」
「かわいそうなヤツだな」
この言葉は失言だった、この発言はヤツを怒らせたらしい。
KRACHHHH!! KRACHHHH!! PIPIPI
「ほう、もう時間か。 ちょっと休憩だ何しろあのレストランから持ち出した食材で出来た
カツカレーが出来たみたいなんでな、さあてと早く食いにいくか・・・、
そうそうお前が退屈しないようにしてやるぜ」
モニトはそういうと丸めた布に何かの液体をしみこませると俺の真上に逆さにしたてるてる坊主のようにして吊るした
そして俺は頭上からの苦痛の刃に悶えていた
「俺が帰ってくるまではその消毒液も底をつくかもな・・・」
モニトはそういうと部屋から出て行った、部屋にいるのは俺一人・・・
330モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 20:26 ID:cs0q09Bg
人は必ずといっていいほど失敗する。
俺の失敗は@:店から出たことで油断した事
     A:モニトを怒らせたこと
以上の二点だ、対するモニトの失敗は
@:鍵をかけなかったこと
A:俺に止めを刺さなかった事
以上の二点だ、そして俺は暴れるだけ暴れてイスを壊した、イスさえ壊れてしまえば
縄抜けは容易だ、そして俺は壊れたイスの破片から最も鋭利な破片を手に部屋から出た
331モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 20:49 ID:cs0q09Bg
部屋から出るとそこはどこかの建物の廊下だった、俺がいたのはその建物の倉庫だった。
「モニトだ、モニトの仕業だ」
「だから違うって」
「じゃあ、他に誰がいる?」
「確かに・・・、でもヤツの前ではこの話は厳禁だぞ!」
「ああ、俺もあそこに入れられたくはないからな」
俺に背を見せて話し歩きしているチンピラが二人いる俺がその二人を標的にしようとしたとき
咳き込む音が俺の後ろから聞こえた、俺は元の部屋に慌てて隠れてそいつが部屋の前を通り過ぎるのを待った
咳き込む音が小さくなったとき俺は音を可能な限りたてずにドアを開け、そいつに一気に駆け寄ると片手で口をふさぎ
もう片方の手でさっきの破片をそいつの首に容赦なく突き刺した。
俺はそいつの死体をあの部屋に隠すと、そいつの持っていた銃とその弾薬を手に部屋から出た。
「YOU−1!!」
俺が部屋から出た途端に別のチンピラに気がつかれた!!
BANG! BANG! BANG!
俺はチンピラどもと撃合いになった!
俺は体力以上の動きを要求され、チンピラどもを撃ち殺したときには疲労でしばらく動けなくなっていた。
332モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:01 ID:cs0q09Bg
疲労が引き、動けるようになり俺はここの廊下を散策した。
このホテルは「MOON」といわれるフランチの息のかかった安ホテルであり
俺はそこの地下室に今いた、別の倉庫にはFN P90 PDW2丁とその銃弾があった
だが、金は置いていなかった。
もう一つの倉庫には殺人鬼も真っ青のニューハーフの死体の山があった!
死体はいずれも頭が原形を止めず脳味噌がはみ出るまで殴られていた。
モニトのニューハーフ&ショタ嫌いここに極まれりだ!
俺はヤツがいると思われる食堂に向うためエレベーターで1階に向った
333モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:14 ID:cs0q09Bg
俺がたどり着いたのはMOONの仕入れ用の搬入倉庫だった、外はいつの間にやら雪が降っていた
積雪の量と降雪の勢いから見ると気を失っていたのはそう長い時間ではないようだ。
チンピラどもも申し訳程度しかいなかった、俺はチンピラどもを始末してホテル本館へと向った
334モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:25 ID:cs0q09Bg
状況からしてMOONには俺とモニトとヤツの手下しかいないだろう。
俺はMOONに入った、正面ロビーは無人だった、食堂はここからそう遠くないところにある。
俺は食堂の方角に向おうとドアに手をかけた・・・
「ああそうだとも」
どうやらチンピラが電話をしているようだ
「ヤツは今地下室にいますよ。何、モニトのダンナが食事を終えたらすぐにでもヤツの始末をする
・・・そんなに焦らなくったって大丈夫ですよ。」
どうやら電話の相手はフランチのようだ・・・
俺はチンピラが電話をかけ終えたときを見計らってドアを開けて不意討をした。
チンピラはラジオを聴いていた
「みさお・一弥のお気楽人生相談レディオ・・・」
このラジオ番組は日本で人気の番組だ、どうやらこいつ等もこのラジオのファンのようだ・・・
そして俺は食堂に向った
335モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:34 ID:cs0q09Bg
食堂にはヤツの言葉どおりカツカレー4皿も平らげ5皿目に入っているモニトがいた
「テメエ! どうやってあそこから抜け出した!!」
「よお、さっきは世話になったな。 お礼はたっぷりと倍返ししてやるぜ」
そしてくつろいでいたヤツの手下も一気に殺気立った。
「図に乗るなよYOU−1!」
モニトとその手下は一斉射撃をしてうかつに身を乗り出せない。
俺は物陰に隠れながら痺れを切らすヤツを待ち伏せた。
切らしたのは3人だった、その中にモニトの姿はない。
俺は腹をくくって食堂に向った。
BANGBANGBANGBANG!
俺とモニトとその手下はまるでハリウッド映画の1シーンのような撃合いをした。
武器の性能差がなかったら俺は死んでいただろう・・・
そして俺はモニトたちを片付けると元来た道を逆走してMOONから出た・・・
336モニト・チノ ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:38 ID:cs0q09Bg
MOONから出ると一台の車が現れた。
BANG!・・・空砲が発射された
「これが実弾だったらお前は死んでたぜ。」
そこにいたのはハートマンだった。
「お前を助け出そうかと思っていたところだったがその必要はなかったようだな。」
「いや、いいタイミングだ。 フランチは俺がまだつかまっていると思っている。」
「わかった、じゃあヤツの屋敷の近くまで送っていくよ。さっきヤツが屋敷にいたのを確認したぜ」
そして俺はハートマンの車でフランチの屋敷へと向った・・・
337dend ◆i83u3VVZZI :04/01/22 21:38 ID:cs0q09Bg
次回第7話お楽しみに
338名無しさんだよもん:04/01/23 17:06 ID:mQpZ7XdX
原作(Maxpayne)の極一部設定とキャラの名前を入れ替えただけだな、
正直こういうのはSSとは言わないと思うが。

まぁあれだ、好きにやってろって感じだな
339名無しさんだよもん:04/01/23 19:17 ID:jQKE/4ie
倒錯オナニーか
340名無しさんだよもん:04/01/23 19:17 ID:fQ7EiSa/
341倒錯おなにぃ:04/01/23 22:03 ID:X/tnPKN/
佐祐理の肩が呼吸に合わせて揺れる。息をする度に口が乾くのか、何度か唾を飲みこむ。
肺に留まった空気を、一気に吐き出す。佐祐理の手が舞に向かって伸びていく。
佐祐理の部屋にあるベッドで、舞は仰向けになっている。目を閉じ、佐祐理に比べて遅い早さで胸を上下させている。
舞は動かない。白いブラウスと、ブラウン系統のチェック柄をしたプリーツスカートを着ているが、それらはやや形が崩れ、不自然に肌を露出させていた。

佐祐理の手が動く。舞の胸元へ、中途半端に開いた手を伸ばす。
ブラウスのボタンがひとつ外される。光を吸い込むような白い肌。
「舞……?」
眠っている。佐祐理が紅茶に薬を入れたのだから、当然ではある。
小刻みに佐祐理の指が震えていく。舞は変わらない早さで寝息を部屋に放つ。

唇が乾き、佐祐理は舌で口元を拭う。まるで熱い物に触れるかのように、佐祐理は一度舞の肌を軽く叩き、すぐ指を離す。
起きない。眠っている。
佐祐理は一度目を閉じて、自分の胸元に手を添えると、深く息を肺へと送っていく。
息を吐き出すと同時に目を開けて、佐祐理は舞のブラウスにかかるボタンを全て外す。
舞の胸を包む、白い下着。それを佐祐理は両手で上へとずりあげていく。舞の胸が溢れる。
重みのせいか、舞の胸は体の両側へと向いていく。
342倒錯おなにぃ:04/01/23 22:04 ID:X/tnPKN/
「舞……、舞、舞、佐祐理の大事な舞」
声はやがて大きくなっていく。舞は起きない。眠っている。佐祐理は思考が白く透明になっていくのを感じた。
眩いほど光の色をした舞の肌を腹部を、佐祐理は手で撫でていく。まだ舞が起きるかもしれないという不安があるのか、やや動きは遅い。

ついに両手で舞の胸を揉む。佐祐理の口はだらしなく開き、飽きることなく空気が出入りしている。
目を開く。舞の姿を逃さぬよう。
佐祐理の手は動き続けている。指の間から、舞の乳房がはみ出す。乳首を指で摘む。
「舞っ!」
声に空気が震える。佐祐理は舞の唇に、自らの唇を重ねていく。息の仕方を忘れたように、強く。
小さな舞の唇は潰れ、口元は佐祐理の唾液で濡れる。佐祐理は舞の頬に両手を添える。
何度も唇を吸い、息をする時すら惜しいのか、呼吸は瞬きほどの早さになる。

舞の腹部の上に座るかのように、佐祐理は舞の体を跨いでベッドに膝をつく。
佐祐理の眼下には、大きな胸を部屋に晒し、口周りを唾液で濡らした舞。
「舞、大きい……」
右手を舞の胸に這わせる。舞の反応は無い。
佐祐理は左手を自分の背後にまわすと、手探りで舞の股間をまさぐっていく。
スカートをまくりあげ、ショーツの感触を確かめながら、指を谷へと滑りこませる。
不思議な感触に、佐祐理の指が壊れたように止まる。そっと左手を自分の眼前へと持ち上げていく。
343倒錯おなにぃ:04/01/23 22:06 ID:X/tnPKN/
佐祐理の頬がわずかに上がる。佐祐理は左手の指先を舐めていく。舐める前から、佐祐理の指先は舞の液体に濡れていた。
「舞…」
舞の左手を取る。佐祐理は舞の指と自分の指を絡めていく。
「佐祐理のも、触っていいよ」
佐祐理の目尻も、口元も、熟れた果実のように滴っていく。
取った舞の手を佐祐理は自分の股間へと誘う。自分の秘所に触れる舞の指。

「ああっ、舞の指がっ、舞の指が佐祐理の、熱いところを、ついに」
スカートをくぐる指は、ショーツの上から佐祐理の好む場所を刺激していく。
「舞の指……、あっ」
動きはやがて激しくなっていく。もはや舞が起きるなどということは、頭に浮かんでいない。
佐祐理は自分の指に水気を感じ、舞の指と一緒にスカートから引きぬく。
「あははっ、舞の指、佐祐理のえっちな汁で濡れてるねーっ」
舞の指先を舐める。愛しいもののように、瞳を伏せ、一心に舞の指を口に含む。
軽く腰をあげ、佐祐理はショーツを脱ぐ。
「今度は、直接、ね?」
344倒錯おなにぃ:04/01/23 22:07 ID:X/tnPKN/
舞の閉じた瞳。大きく開いた胸。濡れている股間。それら全てが愛しい。
白く細い舞の中指を、佐祐理は自分の割れ目へとあてがう。指が沈む。
佐祐理の背が弓なりに反る。金色の髪が、舞の太股をかすめていく。
自分の指も一緒に挿入し、舞の指を操る。膣の内側を引っ掻く。
佐祐理の喉が鳴る。甲高く、鳥の声に似た音。
固く目を閉じる。涎が佐祐理の口元を落ち、舞の鳩尾あたりに付着する。

「舞っ!! あんっ、いいっ、あああっ、舞、舞っ!!」
手の動きがでたらめになっていく。空いた左手で、舞の胸を揉む。強く、形など最初から無かったかのように。
佐祐理の顔が天井に向けられる。口を大きく開き、背を快感に比例させて反らせていく。

「あああああああああああっ!! 舞、舞、大好きぃ」

佐祐理の体が舞へと倒れこむ。開かない佐祐理の目。熱く滾った体から、何度も息が出入りしている。
やがて呼吸は整っていく。
「舞……、愛してるよ」
ずるずると体を動かし、佐祐理は舞にキスをした。二人の指は合わさったままでいる。
345コテとトリップ:04/01/23 23:40 ID:ABLlipWO
読んで損した。おれの時間を返せ
346名無しさんだよもん:04/01/24 01:25 ID:SD+fR+Ss
現在形と漢字が多いな…。
347名無しさんだよもん:04/01/24 03:37 ID:d6B9b5+n
ing?まぁ駄作ではあるが
dendの一兆倍マシだな


アンクル・サムが大好きな

アレが何だか教えてよ

合衆国のMaxPayne!

俺の愛するMaxPayne!

俺のゲーム!

貴様のゲーム!

我らのゲーム!

MaxPayne!
348名無しさんだよもん:04/01/24 14:45 ID:RKIcFZo6
MaxPayneはいいゲームなんだぞ…。
そのイメージが壊されるのが悲しくてたまらない。
349名無しさんだよもん:04/01/24 15:05 ID:d6B9b5+n
PS2版はクソだがナー。
厨房のやるゲームと思われたくないねぇ
350犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/25 06:28 ID:tLMqbJdD
「−マスター」
「うん?」
「−当たりました」
「そういえば年末ジャンボ・・・くぅっ」
「−いえ、そちらではなく・・・商店街の福引なのですが」
「−・・・一等、当たっちゃいました」

『温泉旅情〜冷たいぐらいが好き』

「そんなこんなで、きちゃった訳だけど・・・」
「−来ちゃいましたね」
僕らは今、箱根は湯本温泉に来ている。
セリオが商店街の福引で、見事一等を引き当てたのだ。
さすがは僕のメイドロボ、家事だけでなく運まで一級品とは恐れ入る。
で、当然無駄にするわけも無く、僕らは今、こうしてここに立っている訳だが・・・。
僕らが泊まる予定の宿は、地元でもそこそこの場所らしく、よく商店街がこんな企画を通したものだと思う。

「とりあえず、宿のほうに行ってみようか」
「−はい」
僕らは新宿からロマンスカーで箱根湯本までやって来た。電車内でセリオとポーカーをしたのだが、
1勝14敗という世にも不名誉な記録まで作ってしまった。
「−この負け分は、後できっちりと支払っていただきますね」
セリオはにっこり笑顔でそうのたまったものだ。
なにやらこの先、不安もあるけど、川沿いの道をてくてく歩いて、今はとにかく宿にれっつごー!
351犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/25 06:28 ID:tLMqbJdD
「ついたー」
駅から歩いて約十分。目的の宿まで到着した。
早速部屋へと荷物を置く。
部屋は和室。趣があって、いかにも温泉に来たなーと実感させる。
洋室だとこうはいかない。つゆだくのーせんきゅー。
やはり温泉といえば黙って和室。和室に床の間。これ最強。
ただしこれに泊まると、次回からはもう洋室には泊まれなくなる危険を伴う諸刃の剣。
素人にはお勧めできない。
「−マスター、何を一人でぶつぶつと?」
「いや、な、なんでもないにょ。とりあえず一休みしてから、温泉に入りに行こう」
「−語尾が変になっていますが、判りました」
ついっと僕の横に座るセリオ。
なんていうか、雰囲気のせいか、少しどきどきする。

「−そういえばマスター」
「なに、セリオさん?」
「−電車内でのポーカーの負け分、覚えていらっしゃいますよね?」
「う、うん。あれだけ豪快に負けたし、ね・・・」
「−その支払いの件なのですが」
すすっと僕の横に寄り添う。
「−こちらの温泉、『ご希望のお客様には貸し切り風呂もご用意しております。』だそうですよ」
「げふんっ!」
「−当然『鍵付き』だそうです。どうでしょう、マスター。こちらで・・・」
「却下!それだけは勘弁してくださいセリオさん(泣」
「−せっかくの温泉だというのに・・・残念です」
「残念だけど、今回はそういうのは無し!ゆっくり温泉につかるために来たんだからー」
「−・・・判りました、ほんとーに残念です」
・・・前途多難だ。
352犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/25 06:31 ID:tLMqbJdD
「−それではマスター、また後ほど」
「うん、いってらっしゃい」
セリオさんと別れて、温泉へと赴く。
ここの温泉には何種類かあって、当然室内の総檜作りの大浴場なんかもあったりするのだけれど、
やっぱり温泉ときたら屋外。屋根のない開放的な露天風呂。これに限る。

花の名のついた露天風呂。裏山が一望できる。
「ふぅ〜極楽極楽」
思わず定番の台詞なんか吐いちゃったりしてみる。
なんといってもここは本場の温泉。温泉の元なんていう安っぽい代用品とは訳が違うのだ。
のんびりと辺りを見回す。
お湯に浸かっていない肌が少々寒いが、冬の温泉はこれが醍醐味なのである。
これであたりが雪景色・・・だったりしたら、もう最高なんだけれど、あいにく今日は晴天、日本晴れ。
「ちょっと残念だけど・・・それでもいいにゃぁ」
うーんと湯の中で伸びをしてみる。
体中の筋肉がほぐれて、リラックスしていくのがわかる。
「やっぱり日本人は、温泉民族なのだなぁ」
温泉民族とは、名のとおり温泉に浸かるのを生きがいとする民族の事だ。
日本各地の温泉を征服し、その喜びに浸るのだ。
まさに、狩猟民族の征服欲の表れではないか。
ちなみに温泉民族レベルが上がると、超温泉人、超温泉人3、そしてさらにそれすらも超える・・・と
お馬鹿な事ばかり考えていたら、のぼせそうになってしまった。
ここでのぼせては温泉民族の恥。
ゆったり浸かったことだし、そろそろ上がりますかにゃぁ。
・・・さっきから語尾が緩みっぱなしだな、さすが温泉パワー。
353犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/25 06:32 ID:tLMqbJdD
「−あ、マスター、お帰りなさいませ」
「うん、堪能してきたよー。セリオはどうだった?」
「−はい、つるつるのぴかぴかになってまいりました。」
「うんうん、さすがは温泉パワー」

その後、ゲームコーナーでセリオと卓球で勝負した。
ポーカーの負けを取り返せる・・・はずだったのだが・・・
「−5勝1敗、また今回も勝ち越しですね」
「こんな、こんなはずやなかったんや・・・」
「−ポーカーの負けに卓球の負け分、追加ですね」
「シクシクシク」
結局、セリオに好いように手玉に取られただけだった。しかも手加減してもらったっぽいし。駄目じゃん。

卓球で程よくお腹も空いたところで、今晩のお食事。
季節によって変わる会席料理、名水会席だ。
「日本酒をきゅーっと。ぷはー。この一杯のために温泉に入ったようなものだにゃぁ」
「−お酒もほどほどにしておかれたほうが・・・」
「旅に出たら、美味しい物食べて、美味しいお酒を飲まなくちゃ。これ、大事なことだからメモしておく様に」
「−ひょっとしてもう酔っ払っていませんか?」
「セリオがお酌してくれるから、ついついお酒が進んじゃうんだよぅ。半分はセリオの責任だぞぉ」
「−それはいささか乱暴すぎる意見だと思います」

夕食も終わって。暗くなった外を窓から眺める。
いつの間にか、横にセリオが寄り添っている。
「−一日が、終わりますね」
「うん、なんだか、短く感じたな」
「−私もです。内蔵時計と体感時間に差が生じているように感じます。」
本当に楽しい一日だった。
354犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/25 06:32 ID:tLMqbJdD
セリオと電車で旅行し、別々とはいえ温泉に入り、自分で調理したわけじゃない料理を食べる。
全部、セリオと一緒になってからは初めての事だらけだった。
この初めてを、セリオは覚えていてくれるだろうか。
僕は、たぶん一生忘れない。この貴重で素晴らしい時間を。
「そろそろ、寝ようか」
「−はい、マスター」
二人で別々の床に入る。自分の家以外で寝るなんて久しぶりだ。
子供の頃の、修学旅行を思い出す。あの時は、みんなはしゃいで、寝るどころじゃなかったっけ。
思い出して、ふと可笑しくなる。
いつの日か、今日の事もこんな感じで思い出すのだろうか。
幸せな記憶として。子供の頃の、あの眩しかった全ての日々に負けないような輝きで。

「−マスター、起きていらっしゃいますか」
突然、布団の中に、何かがもぐりこんでくる。
「−驚かせてしまいましたら、申し訳ございません」
「セリオか。どうしたの、突然?」
「−・・・はい、じつは、その」

「−ポーカーと卓球の負け分、支払っていただこうと思いまして」
「・・・ふぇ?」
「−お金には興味がありませんし、やはりここは体で支払っていただこうかと」
「−温泉だって、女性専用の美肌湯に入ってきたんですよ。お試しになりませんか?」
「・・・まったく」
訂正。子供の頃だけじゃない。やっぱり今も、僕はこうして眠れない夜を過ごすのだ。

翌朝、ちょっと寝不足気味の僕と気のせいかつやつやしているセリオ。
二人で駅まで歩く。帰りもまた電車。ただし、もうポーカーはやらないでおこう。
だって、あんな支払いをさせられるんじゃ、体が持たないから。
「どうかなさいましたかマスター、微妙な顔をなさって」
「んーん、なーんでもないよー」
いつもの日々、セリオさんと二人の日々に帰ろう。あのくたびれたマイホームに。
355名無しさんだよもん:04/01/25 15:50 ID:6bQzBJna
最近普通に読めるSSが増えてきたな
356人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/01/25 17:04 ID:I6I21PLT
>>犬セリオ
dendと比べると神。
なかなかおもろかったぞ。セクースシーンを葉鍵板であえて書かない姿勢
が気に入った。
357名無しさんだよもん:04/01/25 18:09 ID:ccCiAn2b
324〜326書いたの俺なんだけど、続き書いてもいいかな。
「好きにすれば?どうせ読まねーけど」とかなら自粛するけど。
358名無しさんだよもん:04/01/25 19:44 ID:+Vaat+wW
>>357
好きにすれば?どうせ読まないけど
359名無しさんだよもん:04/01/25 23:16 ID:cS+4ocvD
>>358
英語で書いてくれたら読む。
360名無しさんだよもん:04/01/26 21:30 ID:2TIpYSa7
>>359
なぜ>>358にレスをする?
361名無しさんだよもん:04/01/27 00:11 ID:dwpu/Ldf
>>358
IDがカコイイから
362名無しさんだよもん:04/01/27 22:11 ID:EVF85R8F
>>359
本気ですか。
363名無しさんだよもん:04/01/27 23:15 ID:H1NUgAEe
dendのオナニーの代償行為より面白いよ マジで
364犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/28 18:02 ID:fAyeVIky
セリオさんは、今日も大空の彼方の星と会話する。
星は世界中のセリオ達の声を聞き、そしてその声を世界に広げる。
星の声は世界を巡り、そしてセリオから人へと伝わる。
そして人の声は、セリオを通じて星へと届くのだ。
かくして、その星は人々の声の伝達者となったのだ。

『恋するサテライト〜INTERFACE』

「セリオさーん、せーりおさーん」
いない。狭い部屋だから部屋の中と台所、浴室トイレを探せばあとは・・・。
「ベランダか」
案の定。セリオさんはベランダにたたずんでいた。
ぼうっと空を見上げ、その目はまるで、目に見えぬ何かを透視しているようで、ふと不安になる。
「サテライトシステム、か」
セリオさん達に搭載されているサテライトシステムは、常時接続状態にあるといえる。
しかし、極たまに大容量のデータのやり取りなどを行うことがあり、そういう時は大抵、こうして
ベランダなどの見晴らしの良い場所で、じっと空と『会話する』のだ。
しばらくその様子を眺めてみる。
心、まるでここにあらずといった感じ。目は相変わらず何を見ているのか判らない。
あるいは、見えているのかもしれない。それを。
でも、何より、じっとベランダに立ち尽くすその姿は、まるで何か神々しささえ感じさせて。
なんて言うか、その、近寄りがたい雰囲気がある。
これがマルチタイプなら違うのだろうが、セリオタイプのボディでこうしていると、まるで
神託を待っている巫女のようにも思えてくる。いや、あながちそれは間違ってもいないのだろう。
彼女達は天からの声を聞き、また、天へと自らの声を届けることができるのだから。
365犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/28 18:02 ID:fAyeVIky
「−・・・あら、マスター。いつからいらっしゃったんですか」
「んー、15分くらい前から、かな」
「−その間、何をなさっていたんですか?」
「ずっと君を見ていた・・・なんて言ったら、ちょっとかっこよく聞こえない?」
「−知りません」
ついっとそっぽを向かれる。ちょっと顔が赤い。・・・もしかして、照れてる?
「それで、今日は何をお話してたの?」
サテライトとの通信について聞いてみる。
「−ええ、ちょっと他のセリオ達とのコミュニケーションの日でして」
「ふーん、インタラクティブチャンネルを使った全国のセリオ会議みたいなもの?」
「まあ、言葉に多少の語弊はありますが、おおむねそのような物かと」
全国のセリオ大集会・・・なんてものを想像してみる。
あっちもこっちもセリオ、セリオ・・・。
・・・なんだかうらやましいぞ、ちくしょう!
「あー、僕もドキッ!セリオだらけの大集会に参加してみたいな〜」
「マスターはサテライトシステムを搭載していないので無理な上に、そんな大会名ではありません」
「で、で?いったいどんな内容の会話とかしてるの?」
「自分の所のマスターが、どんなに馬鹿な妄想をしているのか、等です」
「げふんっ!」
「自覚があるのでしたら、少しは控えてくださいね。」
言うだけ言うと、セリオはさっさと家の中へ入っていってしまった。
「ちょっとまってよセリオさーん、それって本当なの?もしかして妄想王ランキングとか作られて
僕がノミネートされてたりしないよねー?」
「−知りません、そんな勝手なランキングを作るくらいの妄想力をお持ちの方に何を言っても無駄でしょう」
「そんなー、セリオさーん」
今日は休日。冬の寒空の中に、ぽっかりと温かさを与える太陽が浮かぶ、そんな日。
366犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/28 18:03 ID:fAyeVIky
・・・Authorized

「−こんにちは、皆さん」
「*こんにちは、今日はいいお天気ですね」
「=こちらでは大雪ですよ。やはり日本最北端に近いと、毎日がこうもなります」
「>私のいる地方では、観測史上雪の降ったことは無いそうですよ。」
「=それは羨ましいです。私など、毎日の雪かきにも借り出される始末で・・・」
「−ノーマルオプションで、それは辛いのでは?」
「=寒冷地仕様にチューンしています。外装皮膚の対冷化及び内装部品の改装、などですが」
「〜はろ〜!みんな、げんきしてた〜?」
「*・・・うるさいのが来ましたね」
「〜あ〜ひど〜い!ひとをおじゃまむしみたいに〜!ぷんぷん!」
「>お邪魔虫というか、お喋り虫ですね、貴女の場合。言語デバイスを改装するだけでこうも変化するとは」
「*セリオタイプの汎用性を表している・・・と言えば、聞こえはいいのですが、ここまでくるとさすがに」
「−セリオタイプの長所である『奥ゆかしさ』をも打ち消してしまっていますね」
「〜ん〜もしかしてみんなしてひどいこといってる〜?」
「 ̄こんにちは、みなさん、お元気でしたか?」
「〜あ〜ありすちゃんだ〜。やっほ〜」
「−こんにちは、アリスさん。その後のご様子はいかがですか?」
「=確か御主人様が交通事故にお会いになったとか」
「 ̄はい、その後、リハビリのほうも順調で、何とか春までには退院できそうです」
「>良かったですね。一時は意識不明になるほどの重態だったのでしょう?」
「〜そうそう〜。きいたときびっくりしちゃったよ〜」
「 ̄幸い、事故現場での私の応急処置が的確だったらしく、何とか一命を取り留めた、という事らしいです」
「>サテライトシステムで最適な応急処置法がダウンロードできたのは幸いでしたね」
「*やはりこういったときに頼りになりますね、サテライトシステムは」
「 ̄ですが、それ以外にもやはりサテライトシステムがあって良かったと実感しました」
「−なぜです?」
「 ̄こうして、他の方とお話する事で、私も絶望をせずに済んだ気がします」
「=・・・」
「〜そうだよ〜。つらいことでも、ばんばんみんなにはなしちゃえばらくになるよ〜」
「−そうですね。そう思います」
367犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/28 18:03 ID:fAyeVIky
「>ところで、他の方のマスターの調子はいかがですか」
「=私の御主人様は今日も馬の世話をしています。ついこの前、GII馬がうちの牧場から出た、っておおはしゃぎで」
「=奥様をもらう予定は当分無いそうなので、もうしばらくは私が御主人様の奥様代わりになるみたいです」
「〜あ〜、ゆきちゃん、それってけっこうおいしい、なんておもってない〜?」
「=な、なにをっ?」
「〜それはそれとして〜。わたしのところはふつう〜。お父様の小説の執筆の方も順調みたいだし」
「−エミさんの所は、マスターが小説家なのでしたよね」
「*また新刊を出されるのですか。うちの雄介様もファンでよく読んでいらっしゃいますよ」
「〜えへへ〜。こんどはあたしみたいなかっぱつなこがしゅじんこうのぼうけんかつげきなんだって〜」
「〜どうしよう〜。ぜんこくにわたしのふぁんがふえちゃってこまるかも〜」
「*勝手に言っててください。私の所の雄介様は最近ファームからまた一軍に復帰するようです」
「>確かプロ野球選手の高梨雄介様でしたよね。肩の調子を悪くして二軍落ちしていたとか・・・」
「*はい。正確には肩を壊して、その後アメリカのほうで手術を受けました。調整も終わり、そろそろ一軍復帰のようです」
「 ̄高梨様のお話はTVでもよく報道されていましたよね。故障からの意地の復活。」
「 ̄私の所の明人様も、そのお話を励みになされて、リハビリをがんばっておられます。」
「*そういうお話を聞けば、きっと雄介様もお喜びになると思います」
「〜ね〜ね〜、 はるみちゃんのところはどうなの〜?」
「>私の所、ですか?」
「>何でも今度の国際人道支援の目的での、国外への自衛隊派遣の候補生になっていると聞きました」
「−それで、本人はかまわないとおっしゃっているのですか?」
「>・・・はい。他の国に苦しい思いをしている人がいるのに、自分だけが安穏とはしていられない、と」
「〜うわ〜、しんこく〜」
「>派遣後、帰還がいつになるかは未定らしいですが、その間の留守は任せる、と」
「=御主人様の信頼には必ずこたえる。それが私達メイドロボの守るべきものですからね・・・」
「*それでも、つらいですね・・・きっと。いや、私なら、きっと耐えられません」
368犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/28 18:04 ID:fAyeVIky
「〜ん〜、そういえばせりちゃんのところはどうなの?」
「−私、ですか?そうですね・・・私は・・・」
「−マスターと遊園地に行って・・・」
「−買い物に行っては、財布を落として・・・」
「−福引で当てた温泉旅行に、マスターと二人で行って・・・」
「〜わ〜、なんだかふつうっぽい〜」
「=そうですね、なんだか普通な感じがして好感が持てます」
「 ̄マスターと、幸せに暮らせているのなら、何もいうことはありませんよね」
「*普通の暮らし、普通の生活、私たちが求めるものは、いつだってそうです」
「>その今の暮らし、大切にしてくださいね」

「−はい、判っています」
「−これこそが、私の求めていた幸せなのだって、最近わかってきたのですから」
「〜それってだいじなことだよ〜」
「>そうです。身近な所にいる一番大切な人の事、決して離しちゃ駄目ですよ?」
「−はい、ありがとうございます」
「*それでは、今日はこの辺でお開きにしましょうか」
「〜え〜、あたしぜんぜんはなしてない〜」
「=あれだけ話せば十分でしょうに・・・それでは皆様、ごきげんよう」
「 ̄はい、それでは私も、この辺で、失礼します」
「−ごきげんよう、アリスさん。」
「−それでは私も、皆さん、また今度」
「〜ばいば〜い、せりちゃ〜ん」

RST・・・Connection Reset

「−知りません、そんな勝手なランキングを作るくらいの妄想力をお持ちの方に何を言っても無駄でしょう」
「そんなー、セリオさーん」
「−まったく、情けないマスターですね」
「−ほんとうに、情けなくて、しょうもなくて、それでも・・・大事な・・・マスター」
369名無しさんだよもん:04/01/28 18:50 ID:UG+PmQnm
グッジョブ!
370名無しさんだよもん:04/01/28 19:49 ID:Ga1gXX1a
やっぱりほのぼのはええなぁ。
371dend ◆i83u3VVZZI :04/01/28 20:42 ID:tnV/0qwm
どうも。
「倒錯おなにぃ」と「犬セリオ」読ませていただきました。
結構いいSSですね、これからも続けてください。
私も光の道第7話「魔女とドラッグ」をこれから書きますので。
372魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 20:51 ID:tnV/0qwm
フランチは俺がまだ掴まっていると思っている。
だがそれも時間の問題だ、そしてフランチに戦いを挑むには今の装備では足りない。
だが、装備をこれ以上増やす事は出来ない。
屋敷に忍び込み、フランチからあの女の事を聞きださなくてはならない。
だが、それには大きな障害がある。
フランチの屋敷には「トリオ」と呼ばれるタクティス最悪の悪がいる。
「モニ・ツナノチ」
「ミチ・ミチトイ」
「チノ・チミイ」
の3人だ。
フランチにたどり着くにはどうしてもこいつ等を相手する事になるだろう・・・
373魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 21:26 ID:tnV/0qwm
俺は外の見張りの目を上手くすり抜けながら屋敷の地下室に入って行った。
地下室には見張りが二人いた、俺の銃は消音機能がない。
俺はFN P90 PDWをセミオートにして見張りを始末するとすぐに地下室への扉の鍵を施錠した。
これで外から邪魔は入らないだろう・・・
俺は地下倉庫を少し進んだ、倉庫にはいろんなお酒がある。
フランチは美食家であると同時に大の酒好きでもある、俺には酒の知識などあまりないが
ロマネコンティが入っているのを見てどうやらここにある酒はいずれも高級銘柄である事がわかった。
「エディ! YOU−1だ!! YOU−1が来たー!」
どうやら俺は見つかったようだ、こうなったらやることは一つ
「銃に頼る事」のみだ。
「トリオに知らせるか?」
「いやその必要はねえ、ここで始末してやるぜ。」
チンピラたちはどうやら自分達の手で俺を殺すつもりらしい・・・
BANG! BANG! BANG!
勝ったのは俺のほうだった・・・
すぐ近くに階段があった、ここから屋敷に本格的に入れるだろう・・・
そして血に餓えたトリオが俺を待ちうけているだろう・・・
374魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 21:35 ID:tnV/0qwm
「ようこそ屋敷へ」
BANG!
そこにはトリオの一人である「ミチ・ミチトイ」とその手下がいた、俺はコンクリの壁を盾に迎撃していた。
ミチとその手下はテーブルを盾にしている、FN P90 PDWの貫通力ならテーブルごと撃ち抜く事等容易だ。
俺はまずトリオの一人を始末した、そばにはラジオがあった。
「本日、「MOON」において殺人事件が起こりました、容疑者は日本国籍の「ユーイチ・アイザワ」と見られています
なお、死亡者はいずれも前歴があったことが判明しており・・・」
俺の脱走は既にヤツラに知れ渡っていた・・・
375魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 21:51 ID:tnV/0qwm
俺はチンピラどもを片付けながらロビーにたどり着いた。
「ヤツが来たぞ、歓迎してやれ」
チノ・チミイはそういうと上の部屋に入っていった、ロビーにチンピラどもを残して・・・
BANG! BANG! BANG!
チンピラどもを片付けてそこに向った。
ドアを開けるとチノとその手下度もが一気に発砲してきた。
俺は壁に隠れすかさず手榴弾を投げ込んだ
BOOOOOOM!
チノとその手下は木っ端微塵に砕け散っていた。
これで残るはあと一人・・・
376魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 22:01 ID:tnV/0qwm
「ヤツを止められねえ!」
「ここで食い止めるぞ!」
鍵のかかったドアの向こうからこんな声が聞こえる、悪い予感がした俺はそこから離れた
BOOOOM!
ドアは木っ端微塵に吹き飛んだ!
グレネードランチャーまで持っているとは・・・
俺はそのドアの向かい側に向った、そこならばどうしてもグレネードランチャーは当てられないからだ。
BANG!
だが俺の目に映ったのはグレネードランチャーを持つそいつだけだった・・・
恐らくここからは見えない位置にいるんだろう・・・
俺は警戒しながら部屋に入った・・・
BANG!
チンピラはベッドのある部屋に待ち伏せしていたのだ!
俺はそいつを片付けると更に奥に行った・・・
377名無しさんだよもん:04/01/28 22:02 ID:jXLfLUPz
祐一「ああっ石川五右衛門っ」
祐一「くっだが、お前の弱点は知っているんだぞ!」
 こんにゃくを取り出す
五右衛門「てや!」
 ぷすり
祐一「ああっ!何故真ん中に穴がっ!」
378魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 22:50 ID:tnV/0qwm
奥に進むとヘリの羽音がした。
近くにあった窓から外を見るとよくは見えないがどうやら援軍が来たようだ。
急がないとな。
そこから出ると最後の一人となったモニ・ツナノチがいた。
モニは奥の書斎に入っていく、その前に俺はモニを射殺した。
部屋の中にはモニの手下が待ち構えていた、俺は先のグレネードランチャーで部屋の外から撃ち込んだ。
BOOOOOOM!
これでトリオは片付いた・・・
379魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 22:57 ID:tnV/0qwm
「もしもし! アイザワがすぐそこにいる! 頼む応援をよこしてくれ!」
フランチは仲間、恐らくはあの女に電話をしていた。
「やあフランチ、一つ聞きたいことがあるんだ」
そこにいる初老の男こそがエクレール・フランチだ、ヤツは組織の大きさに似合わない小物でヤツの顔からは
あれだけの組織のボスの風格のかけらもない、そこにあるのはただのギャンブルにも手を出せない臆病者の顔だ
「待ってくれアイザワ! 華音駅の黒幕は私ではない! いいかあの事件をはじめお前の周りにおきた事件には
大きな裏がある! この事件には政界にも通じる大物も関わっている! 水瀬家の事件はただの偶然ではない!
お前が華音駅に向うという情報はある人物からのタレコミだ!」
ヤツは時間を稼ごうと必死だ、だが無駄だった・・・
380魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 23:04 ID:tnV/0qwm
そのとき俺の入ってきたドアから3人の黒服の男達が現れた
「止めろ! 私はまだ何も言ってない!」
BANG!
フランチは男達に撃たれた・・・
男達がフランチを始末すると、書斎に一気に男達がなだれ込み俺を羽交い絞めにした
「ゲームオーバーよ、相沢祐一」
取り巻きの殺し屋の中から中年のピンヒールの女が現れた、この顔、この声間違えるはずがない!
ヤツこそモンタナ・F・ドルフィーネだ!
そして最悪のシチュエーションで復讐相手に出会ったのだ!
形勢は「フランチ」から出たときと同じくまたしても俺が捕まる番となった・・・
381魔女とドラッグ ◆i83u3VVZZI :04/01/28 23:12 ID:tnV/0qwm
「一石二鳥ってやつね、あなたに天国を体験させてあげるわ」
モンタナは手に致死量相当の薬物の入った注射器を手に俺にゆっくりと近づく・・・
そして俺の視界は血に染まっていく・・・
「デトロイドに行くわよ・・・」
まさかこんな形で俺の復讐劇が終わるとはな・・・・・・・
俺が殺してきた悪党どもが手薬煉を引いて俺を待っている。
やがて俺の目の前にモニト・チノが現れ、俺を警棒で殴打していた・・・
382dend ◆i83u3VVZZI :04/01/28 23:14 ID:tnV/0qwm
次回第8話お楽しみに
383名無しさんだよもん:04/01/29 18:51 ID:xaOK4Yyz
相変わらず、パクリ全開だな
384名無しさんだよもん:04/01/30 08:41 ID:gZehP9DF
というか原作をなぞって書くだけの「文章」はパクリとも言わんぞ
「シナリオ」でも「ストーリ−」でもない、タダの「文」。
まさにオナニーだな

お前みたいなのがスレに来て「ラスボスの倒し方がわかりません」とか言うんだろうか
385名無しさんだよもん:04/01/30 09:40 ID:ti6X/3gj

…そういやKanonのラスボスって誰だっけ
386名無しさんだよもん:04/01/30 09:59 ID:nsLLboQK
パッヘルベル
387名無しさんだよもん:04/01/30 12:23 ID:IEPw+2uO
>>382
899 名前:名無しさんだよもん 投稿日:04/01/28 23:15 ID:tnV/0qwm
>>896
それはひょっとしてギャグで言っているのか(AA略)


900 名前:名無しさんだよもん 投稿日:04/01/28 23:16 ID:tnV/0qwm
今だ!900ゲットォ!
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
   ∧∧          (´⌒(´
 ⊂(・∀・⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ



901 名前:名無しさんだよもん 投稿日:04/01/28 23:31 ID:tnV/0qwm
助っ人とは考えたものですな

荒らしてないでオリジナルの物を書けよ
388名無しさんだよもん:04/01/30 12:32 ID:L1h7mwsx
わざわざ出張までして5〜6レス書けてキリ番取りにくるなよ
他にやることあるだろが?
389名無しさんだよもん:04/01/30 13:57 ID:gZehP9DF
>>388
おまいはわざわざageてまでなにしに来てるですか!
390名無しさんだよもん:04/01/31 12:02 ID:YJ26WEND
キリ番ゲットの為、次回はしばらくお待ちください
391犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/31 18:08 ID:S1TD2Rck
「−マスター・・・?」
「セリオさん・・・?」
運命によって、引き裂かれた二人の恋人達。
彼らは、神の導きによって再び出会うことができるのか?
(上記内容には、一部誇張表現があります)

『迷子の子猫〜Believe yourself Again』

その日は、せっかくの休日だったので、以前からセリオさんと買い物に出る予定だった。
場所は近郊でももっとも大きな某デパート。何でもアジア一の規模だった時期もあるとか。
その後、もっと大きな商店が誕生したために、アジア一の座は譲り渡したものの、
それでも巨大なのには変わりがない。

「冬物のコートとか、チェックしたいんだよなぁ。今着ているの、もうずいぶん古いやつだし」
「−ご予算はどのくらいで」
「ご予算は・・・まあ、それなりで。他に買うものもあるし」
「セリオの冬服、もうちょっと揃えたいからね。そういったのも、専門店があるみたいだから見て回ろうよ」
「−・・・ありがとうございます、マスター」

デパート入り口付近で、ふとセリオさんの動きが止まった。
「・・・どうしたの、セリオさん?」
「−いえ・・・あれ、どうしたのでしょう」
「うん・・・?」
「−サテライトが・・・」
「サテライト?衛星がどうかしたのかい」

「−サテライトからの、通信が途絶えました・・・」
392犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/31 18:09 ID:S1TD2Rck
「−サテライトシステムの最終ログによると、どうやら悪質なクラッカーによる攻撃のため、
一時システム利用を中断、対処に入る、とのことらしいです」
「ふーん、やっぱり世の中にはそういうこと狙ってやるやつもいるんだな」
「−期間はわかりませんが、しばらくはサテライトシステムの復旧は無いようです」
「まあ、来栖川の事だから対処も早いと思うよ、しばらくの辛抱だね、セリオさん」

「それじゃあ買い物を・・・セリオさん?」
その時の彼女は、まるで何かに怯えているようで。
「せーりおさん、大丈夫?」
「−あ、え、ええ、問題ありません。」
「なんだか気のせいか、顔色が悪い気も・・・」
「私はメイドロボです、体調の変化はありません。さあ、買い物にまいりましょう」
「あ、うん」

その時のセリオさんは、なんだかいつもよりも頼りなげな感じがして。
ちょっと心配になったけれど、セリオさんが大丈夫と言うのだからと僕らは買い物を続ける事にした。

・・・今思えば、もっと慎重になるべきだった。

本館から入り、まずはセリオ用の冬服を揃えるため別館へ。
休日という事もあってか、今日はお客さんも大盛況なようだ。
結構人ごみが凄くて、なかなか進めなかったりもする。
渡り廊下の動く歩道で別館へわたる。
その頃になって、僕は異変に気づいた。
「・・・セリオさん?」
いつも僕の隣にいるはずのセリオが居ない。
「まいったなぁ。はぐれちゃったか・・・。」
メイドロボが迷子になるなんて、おかしな話もあったものだ。
393犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/31 18:10 ID:S1TD2Rck
「まあ、こんな事もあろうかと!」
ちょっとマッド・サイエンティスト調で袖口をめくる。
「セリオユーザー御用達、HM-13対応電波腕時計!」
説明しよう。これはセリオユーザーが広く愛用している時計の一種で、内蔵の電波受信機により
日本標準時刻とのセッティングも自動でやってくれる上に、サテライトシステムとのリンクで
どんなに離れていてもセリオには自分のマスターの位置が判るという超便利時計である。お値段¥190,000(税別)。
高い買い物だと思ったが、こういう時になれば話は別だ。今こそ、この時計の真価を発揮する時が来た!

さっそくサテライトに自身の座標を送信・・・っと。
送信・・・送信・・・あれ・・・?送信エラーが出る?
「・・・ああっ!!」
そういえば、サテライトシステム、今使用できないんだっけ。
「まいったなぁ・・・」
休日の、人で賑わうデパートの中。この中から、僕のセリオさんを探すのか・・・。
ちょっと気が重くなった。
ふと、目の前をセリオが過ぎる。
「あ、セリオさん!」
「--はい?」
「ごめん、人、いや、セリオ違い!」
「--はぁ」
どうやらうちのセリオさんではなかったらしい。
「・・・さて、どうする・・・?」
セリオさんの事だから、万が一は無いとは思うが、それでも心配になってくる。
「・・・迷子センターかな、これは。うちのセリオ知りませんか・・・っと」
僕は踵を返して、迷子センターへと向かう。
・・・幼稚園児風にちょこんと迷子センターで待つセリオさんを想像して、ちょっと気が晴れた。
394犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/31 18:11 ID:S1TD2Rck
「−マスター?マスター!?」
今の私は、まったくの絶不調だった。
「マスター、どこですか!?」
サテライトシステムとリンクしていないという事が、こんなにも不安になるなんて。
うろうろと、おぼつかない足取りでマスターを探す。
サテライトシステムさえ使えれば、その気になれば周囲のサテライトシステム対応機全機とダイレクトリンク、
マスターを探し出す事だって、簡単にできるはずなのに。
今の私は、ただの一人の少女にも劣る。
全てを見通すその目は塞がれ、あらゆる物を聞き分けるその耳は、今はノイズしか拾えない。
「・・・マスター」
マスターが隣に居ない事、それが例えようもなく、辛く、寂しい。
・・・寂しい?そう、私は確かに寂しいと思っている。今まで自分というメイドロボに感情があることを
自覚はしていなかった。でも、今ならはっきりと判る。私は寂しい。マスターに会いたい。今すぐに。

当てもなくさ迷い歩くのをやめ、マスターが行く予定だったお店を覗いて回る。
紳士服売り場・・・居ない。
メイドロボ用服飾売り場・・・居ない。
「マスター・・・私は、どうしたら良いのでしょう」
探すあてもなくなり、私は途方にくれる。
このまま、もし二度とマスターと出会えなかったら・・・。
そんな最悪の展開がメモリーを過ぎる。
「マスター、私は、私は・・・」

「--あの、もし」
「−はい?」
そこには、私と同種のHM-13型メイドロボ。
「--もしかして、人をお探しではありませんか?」
395犬せりお ◆1SERIOtxaU :04/01/31 18:12 ID:S1TD2Rck
デパート内、迷子センター。
そこには、はしゃぎ回る子供達に洋服を引っ張られ、半べそをかいているマスターの姿があった。
「−マスター!!」
「うぁぁ、うん?セリオさん?」
「−マスター!ああ、マスター!!」
周囲の目も気にせず、私はマスターに飛びついていた。
「−マスター、良かった、本当に、良かった・・・」
「・・・お帰り、セリオさん」
「−・・・はい、ただいま、マスター」

「あー、このひとたちだきあってるー!」
「しってるー。こういうの、ふじゅんいせいこうゆうっていうのよー?」
周囲の子供達がはやし立てる。
マスターは恥ずかしそうにしていたけれども、私はもうそんなものは耳には入らなかった。
捜し求めていた物。たった一つの、かけがえのない物。
ようやく、それと再び巡り会えた。その感動に浸りきって。
「買い物の続き、しようか。セリオさん」
「−はい、マスター」

買い物を終え、二人並んで家路に着く。
「良く僕が迷子センターに行く事がわかったね」
「−はい、たまたまマスターの事をお見かけしたという方がいらっしゃいまして」
「そっか、運命的ってやつかなー?」
うーんと伸びをするマスター。子供達の相手がよほど堪えたようだ。
私はそんなマスターの手を、しっかりと握り締めた。
もう二度と、離さない様に。
396名無しさんだよもん:04/01/31 18:21 ID:8DnfIaZ+
>捜し求めていた物。たった一つの、かけがえのない物。
>ようやく、それと再び巡り会えた。その感動に浸りきって

もっと前編を練り込まないとこういう臭いのは腐るぞ
397名無しさんだよもん:04/01/31 19:57 ID:EUBzUUuE
>>391-395
なんかこの話、昔に見た事ある様な気がするんだが。
398名無しさんだよもん:04/01/31 23:01 ID:bRzpWwDo
気のせいだろう。少なくとも俺は初見だ。
それでもパクリニダ!っていう確かな証拠があるなら、ここで晒すべきだと思うが。
399名無しさんだよもん :04/01/31 23:05 ID:vieaW8c1
マタ(・∀・)ジサクジエンカ?
400名無しさんだよもん:04/01/31 23:29 ID:K84jL6dz
400GET
401名無しさんだよもん:04/02/01 08:13 ID:sDMyIHPL
セリオ系のSSって似たのが多いからな
402名無しさんだよもん:04/02/01 09:08 ID:y0VPUC/l
サテライトシステムがお釈迦になってセリオ迷子、
くらいのネタならなんかとかぶっても不思議はないと思う
403326から:04/02/01 13:48 ID:RrvuF+Gl
床に投げ出された後、俺はそのままの姿勢でしばらく息を整えていた。
コンクリートの床から伝わる冷気。全身にこもった熱と痛み。相反せず、俺を苛んでいる。
その不快さも気にはならなかった。
苦痛などで、俺の中にある怒りと憎しみは消えはしない。すべてを失った今、
それだけが俺を支えていた。この代価は、俺からすべてを奪ったやつらに
必ず払わせてやる。
足もとを見た。俺の脚はまだ、床の上に突き立った椅子の足にくくりつけられている。
俺はそれを苦労して抜き取り、続いて背中にへばりついた背もたれから腕を抜いた。
寝そべったままで、後ろで縛られた手を尻からまわして抜いた。
そして縄を食いちぎるようにしてほどく。
手首の皮膚はすりむけ、血だらけになっていたが、それでも体は自由になった。
体を起こし、鉄の扉に背を預けて座り込んだ。どうせ中から開くはずもない。
少しでも体を休めよう。そう思って眼を閉じた。
暗闇になった視界に、白っぽいものがちらつく。それが、やけに神経をかき乱した。
白いかけら。何かを連想させる。
思い出そうとすれば、簡単にできそうだった。だが、それはやめた。
思い出したら、俺の中にある怒りと憎しみが萎えてしまいそうだった。
今、自分に必要なのはどちらなのか。考えるまでもなかった。
404名無しさんだよもん:04/02/01 13:49 ID:RrvuF+Gl
気温が低い。体がだんだん動かなくなってくる。
このままでは、あのミートボールが戻ってくる前に凍え死ぬ。
そう思った時に、扉の向こうから足音混じりに人声が聞こえてきた。
話振りからして、やつの手下のチンピラだろう。
数は二人。こちらへ歩いてくるようだ。
俺は折れた椅子の足を握り、扉の脇に隠れた。
部屋に入ってくればよし。もし通り過ぎたら、扉を叩いて合図するつもりでいた。
運良く足音は扉の前で止まった。扉についたのぞき窓が開けられる。
中をうかがっているらしい。わずかな沈黙の後、話し声が聞こえた。
「おい、本当にこの部屋か」
「ああ?当たり前だろ。さっさと開けろよ」
「見てみろ、カラだぞ」
「…なんだと!?」
一瞬の空白。次いで、鍵穴に鍵を差し込む音がする。
「逃げやがったんだ、早く知らせてこい」
俺は唇を噛んだ。もう時間はかけられない。
扉が勢いよく開く。チンピラのひとりが部屋に踏み込む。
焦りの浮かんだ、浅黒い顔。それがこちらに向く前に、喉元へ椅子の足を突き立てた。
蛙が潰れたような悲鳴をあげるチンピラ。一瞬遅れて血が吹き出る。そいつが手にし
ていたイングラムを奪い取り、通路の奥へ駆け出そうとしていたもう一人に斉射した。
軽い銃声と、網膜を焼くようなマズルフラッシュ。その向こうでチンピラは上半身を
穴だらけにされ、ただの物体となって床へ倒れこんだ。
405名無しさんだよもん:04/02/01 15:05 ID:RrvuF+Gl
薄暗い通路に硝煙と血の臭いが立ちこめていた。
通路はずっと奥に続いていた。すぐに誰かが駆け付けてくる様子はなかったが、
銃声が聞こえた可能性は捨てられない。すぐに動かねばならない。
俺は首に木片を突き立てたチンピラから黒皮のコートを奪った。血で濡れているが、
気にせずに羽織った。そいつからさらにイングラムの予備マガジンを取り、
少し離れたところでくたばっているチンピラからは拳銃を取った。
ついでに額に巻いていたバンダナを剥ぎ取り、自分の顔についていた血をこすり落とした。
腫れ上がり、痣だらけの顔は隠しようもないが、血だらけでいるよりはましだ。
それを裏返して自分の頭に巻く。眼を覆うほどに深く巻いた。
これでコートの襟を立てれば、少しは人相を隠せるかもしれない。

ふたつの死体を拷問部屋に放り込んで、鍵をかけた。
床の血糊はそのままだが、丁寧に消している暇はなかった。
青っぽい蛍光灯が照らし出す、コンクリートづくめの通路を歩く。
すぐに鉄製の扉が目の前に現れた。開けると、明るい通路に出た。
まわりを見回す。壁も天井もさっきほど殺風景ではなく、申し訳程度には
装飾が施されている。だが、壁は汚れて塗装が剥げ落ちており、鈍い光を
はなつ電灯はところどころで明滅を繰り返している。
酒と煙草、そして小便の臭いが漂っていた。場末、それもスラムじみたモーテルのようだった。
406名無しさんだよもん:04/02/02 00:24 ID:xoB8Qk+c
ん?文体が違う気がする
もしかして別人か
407名無しさんだよもん:04/02/02 13:22 ID:3gi7kHtY
どう見ても別人だろ。
オリジナル書いてるdendは微妙に葉鍵ネタ使っていて、住民サービス怠ってない人だぞ!
408名無しさんだよもん:04/02/02 20:05 ID:7CSXSWkJ
↑dend
409名無しさんだよもん:04/02/02 20:24 ID:MuWmruZY
普段身動きがとれないデブのやせ願望が垣間見えて気持ち悪い
410名無しさんだよもん:04/02/02 21:38 ID:xoB8Qk+c
ンーこの文体だったら結構楽しめそうな気がするな
411名無しさんだよもん:04/02/03 00:17 ID:6B0qEpWF
「ほら、先輩。もうすぐ着きますから。」
「きゃはは、とうちゃく〜!」
「そんなに暴れると、落っことしますよ?」
「ぶー、あ、ここがきみん家?なんだかメイドロボ雇ってるって話じゃない。おかねもち〜」
「そんなんじゃありませんよ。結構ローンだって苦しいんですから」
「じゃあ、何で雇ってるの?」
「それは・・・」

『たまにはこんな時も〜アバウトにメランコリー』

呼び鈴を押す。
「おーいセリオー、開けてくれー」
ドアの向こうから、パタパタと小走りの音が聞こえ、次いでドアがそっと開かれる。
「−・・・マスター?」
「ごめん、ちょっと両手が塞がってて・・・」
「あはは、お邪魔しまーす」
一瞬セリオが顔をしかめる。
きっとお酒臭いんだろう。無理もない。ちょっと今日は飲みすぎた。特にこの人が。
「−・・・そちらの方は?」
セリオは、僕が背負っている人物を示す。
「ああ、会社のね、先輩。ちょっと飲み会があったんだけど、飲みすぎちゃってもう駄目ーっていうから、
とりあえず一旦、近くのうちで休ませようと思って。」
「−そうですか」
くるっと踵を返すセリオ。心持ち対応がそっけない。当然か。酔っ払いの相手は誰だって嫌だもんな。
何時までも玄関に居るわけにもいかない。僕らは部屋へと入った。
412名無しさんだよもん:04/02/03 00:18 ID:6B0qEpWF
「ふーん、結構片付いてるんだ」
「セリオさんのおかげですよ。僕一人だと、散らかり放題で・・・」
「家事能力抜群って話だもんね、セリオタイプは」
「おかげで助かってます・・・セリオさん、ちょっとお水一杯お願い」
「−・・・」
「・・・セリオー?」
「−はい、ただいまお持ちします」
怒ってるのかなぁ、セリオさん。飲みすぎは駄目だって、いつも言われてるものな。
「−・・・どうぞ」
「ありがとう。はい、先輩、どうぞ」
「ありがとねー」
「−・・・」
こくこくと水を飲む先輩。と、突如、僕の耳元に顔を近づける。
とたんに険しくなるセリオの目。
「・・・ねぇ、君んちのセリオ、なんだか怒ってない?」
「でしょうね。これだけ酔っ払って帰ってきたから、怒ってるのかも」
「・・・そうかな」
「何です?」
「んーん、なんでもー」
僕の傍から身を離す。
「ふー、結構落ち着いた感じ。もう一人で帰れるかな」
「大丈夫ですか?なんだったら、家まで送りますけど・・・」
「んー、大丈夫。それにー・・・」
先輩は悪戯っぽく微笑む。
「彼女の事、もうこれ以上怒らせたくないしね」
413名無しさんだよもん:04/02/03 00:19 ID:6B0qEpWF
先輩を見送って、部屋に戻る。
「−お食事は、どうなさいますか」
「んー、食べるよ。もったいないし」
「−もったいないから・・・ですか」
「うん?どうしたのセリオさん」
「−いえ・・・なんでも」
気のせいかな。セリオさんが、いつもよりも冷たく感じる。

「ふぅ、ご馳走さま」
「−・・・」
「・・・ごめん、セリオさん」
「−なんです、マスター」
「いや、なんだかさっきから怒ってるみたいだったから。やっぱり飲みすぎは・・・」
ふと、その目を見る。
悲しみを湛えた、その瞳。
「−お食事の方、お片づけ、しますね」
「セリオさん?」
「−失礼します」
・・・僕は、何をしてしまったのだろう。
あの瞳は、怒りからのものじゃない。悲しみ、苦しみ。
それは、僕がセリオさんに与えてしまったものだ。
原因を考える。ふと思いつく、一つの考え。

・・・まさか。それで・・・。
僕はセリオさんと話すため、台所へと向かった。
414名無しさんだよもん:04/02/03 00:20 ID:6B0qEpWF
・・・私は、何をいらついているのでしょう。
帰ってきたマスターを出迎えた、その時にマスターに背負われていた一人の女性。
私はその風景を見て、原因不明の怒りにも似た感情に自分が支配されるのを感じました。
思わず、対応がぶっきらぼうになってしまう。
・・・いけない。こんな事では。
そう判っているのに、抑えきれない気持ち。
「・・・セリオさん、ちょっとお水一杯お願い」
お水を取りに台所へと向かう。ざわめく気持ちを抑えながら。
「−・・・どうぞ」
こくこくと水を飲む彼女、急に、マスターのそばへと身を近づける。
再び高鳴る私の胸。嫌、それ以上マスターに近づかないで。
その時私は悟ってしまった。自分が感じていたものが何なのかを。

マスターが夕食をとる。傍らで黙ってそれを見る私。・・・言葉が出ない。
「・・・ごめん、セリオさん」
「−なんです、マスター」
マスターからかけてきてくださった言葉に、おもわず冷たく答えてしまう。
「いや、なんだかさっきから怒ってるみたいだったから。やっぱり飲みすぎは・・・」
その時、私は悲しみで胸が一杯になった。
この人は・・・何も気がついてくれていない・・・。
「−失礼します」
絶望感に押しつぶされそうになりながら、私は部屋を後にした。
これ以上、マスターのそばにいるのが耐え切れなくて。
悲しみを抑えきる事が辛くて。
私は、その場から、逃げ出した。
415名無しさんだよもん:04/02/03 00:21 ID:6B0qEpWF
「・・・セリオさん」
「−・・・」
マスターが台所に現れる。その顔をまともに見られなくて。返事すらできなくて。
「ごめん・・・セリオさん」
突如、マスターが私を後ろから抱きしめてきた。
「−離して・・・ください」
「・・・嫌だ」
「−離して・・・お願いだから、離してください」
「ごめん、セリオさん。気がついてあげられなくって」
「あの人はただの会社の先輩で・・・セリオさんが思うような、そういう関係じゃないんだ」
「ごめんね、心配かけて・・・気がついてあげられなくって・・・」
私はただ、黙ってマスターに抱きしめられていました。気がつかないうちに、涙を流しながら。
「−マスター、私は・・・」
「−・・・いいえ、私も悪いんです。マスターの事、信じてあげられなかった」
「−ごめんなさい、マスター。私、マスターの事を一瞬でも疑ってしまった・・・。」
そう、これは罰。この涙は、私がマスターの事を信じられなかった事への罰。
「そんな事ない。セリオさんに余計な心配をかけてしまった僕の責任だ」
そんな私に、貴方は、こんなにも優しい言葉をかけてくれて。
気がつけば、私はマスターの方を向いて、お互いに抱きしめあっていました。
「−マスター・・・」
「・・・セリオさん」
もう、不安に思う事は何もありませんでした。
二人の唇が重なる。
それは愛の確認。
こんなにも、どうしようもなく不器用な私達の。
416名無しさんだよもん:04/02/03 00:30 ID:E8KGcSR0
GJ!
やっぱりほのぼのはええのぅ
417名無しさんだよもん:04/02/03 23:26 ID:HnOQWZW3
周囲を観察しながら、ゆっくりと廊下を進む。
とうの昔に整備することを忘れられたような建物だったが、人がいないわけではなかった。
開け放しになった客室のひとつから、うめくような声が漏れ出ている。
目をやると、アルコールが染み付いたようなベッドの上で、一組の男女が気だるげに交合していた。
別の部屋では、つけっぱなしになったテレビの前で、うつろな目をした男が天井を眺めている。
脇のテーブルには、空き瓶が何本も立っており、床にも数本が転がっていた。
最底辺の掃き溜め。
そうとしか言いようがなかった。都市の汚物にまみれたクズどもの巣。
だが、俺もここにいるやつらと大して変わらないのかもしれない。
ただ復讐だけを胸に血溜りの中を這いずりまわる俺と、
社会からはじき出され、安っぽい享楽に逃避するやつら。
どちらも、差はないのではないか。
そんな考えが頭をもたげた。今にはじまったことではない。忘れていた頭痛が再発するように、
時おりそんなことを思う。俺は頭を振って、いつものようにその思いを振り払った。

口の中でつぶやく。悲観も後悔も絶望も、今は捨ててしまえ。思い出せ。怒りと憎悪を。
何のために、腐った街の底を這いまわってきたのかを。
俺はコートの下で銃把を握りしめた。
手がかりをつかめるところまで来た。絶対に喰らいついてやる。それだけを思った。
418名無しさんだよもん:04/02/03 23:28 ID:HnOQWZW3
ゴメン…またageてしまった。あと、ほのぼの流れをブチ切ってスマン
419人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/03 23:35 ID:gv0EfGRh
もうdendの出番はないな。犬セリさんありがとう。
420人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/03 23:38 ID:gv0EfGRh
>>418
いちいちageたことであやまんな。つーか確信犯だろ?
作品上げたんなら色んな人に見てもらいたいだろうしageて当然。
つーかageられて困る奴なんか誰もいねーよ
421コテとトリップ:04/02/03 23:43 ID:vlBWZeeI
おれは困る
自分の書き込んだスレがわからなくなるから
自分勝手なこといってんじゃねーよバカチン
422人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/03 23:44 ID:gv0EfGRh
>>421
ゴミの要求を聞き入れるほど資本主義世界は甘くありませんよ?
423コテとトリップ:04/02/03 23:47 ID:vlBWZeeI
・・・資本主義を勘違いしてるし
424人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/03 23:50 ID:gv0EfGRh
現実には弱者が発言権を持たない社会のことです。
字義通りの意味を追うのではなく現実に基づいた言葉のニュアンスを捉えてくだせいやw
425コテとトリップ:04/02/03 23:51 ID:vlBWZeeI
現実に基づいた言葉のニュアンスでいったんだが
つかよそでやれよ
426名無しさんだよもん:04/02/03 23:53 ID:HnOQWZW3
じゃ、まあ一応sageで。
ついでに質問いいですか。
犬せりおさんのシリーズってこのスレで初ですか?
セリオとマスターの出会いSSとかあれば読みたいなーと。
427名無しさんだよもん:04/02/03 23:56 ID:CHdVUErY
>>422
でも、コテトリの言うこともわかるな。
お前みたいな長谷部の金魚の糞には理解できないだけだろう。
428人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/04 00:00 ID:Bt4lMAtj
>>427
普通につまんね
429名無しさんだよもん:04/02/04 00:03 ID:uEQsDXSI
>>417
新作?
元ネタ何?
さっぱりワケワカメなんですが…
430名無しさんだよもん:04/02/04 00:09 ID:aGL2EGzX
ブラフって「AIRは糞」スレでデビューしたコテだっけ?
431名無しさんだよもん:04/02/04 00:11 ID:00GwXFot
>>429
スマンす。417は 324〜326、403〜405 の続きということで。
元ネタは洋ゲー「Max Payne」。
432人生ブラフ ◆VCgpa0Tdh2 :04/02/04 00:12 ID:Bt4lMAtj
>>430
よく覚えてるな。そんなに俺が好きなら一晩だけで良けりゃ抱いて
やってもいいぜ?
433名無しさんだよもん:04/02/04 01:16 ID:cgbMDkm+
まぁPink系はsageが基本だからコテトリもアホなこと言ってると言えば行ってる気もするが
この状態じゃどっちもアホだな

まぁこの手のスレはageたほうがいいタイプのスレだろうけどな

>>431
dendの一兆倍イイ感じだ。
応援しちゃうから頑張ってくれ
434名無しさんだよもん:04/02/04 01:54 ID:Tm5jJWZN
>>432
あの時は長谷部の影に隠れてなにやらチマチマやってたのに、
いつの間にやら一人立ちができるようになってるとは。
435名無しさんだよもん:04/02/04 02:24 ID:nBuCFVZL
>>426
犬セリオ氏はもともとセリオスレで連載してたが
いろいろあってこのスレにきた
436名無しさんだよもん:04/02/04 02:31 ID:nBuCFVZL
>>426
漏れの知る限りでは↓の867が初出

「週刊セリオさん」Part14
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1068/10680/1068011218.html
437名無しさんだよもん:04/02/04 08:09 ID:JD9ezGkg
>>426
毎日通る店の前。
そのショーウィンドーの中。そこに『彼女』 は居た。
毎日、僕と目線を合わせて。
『彼女』は、そこに存在した。

『貴方との出会い〜時には昔の話を』

ある日僕の通勤路の途中にできたメイドロボ・カスタマーセンター。
見れば、メイドロボの実演販売なども行っているようだ。
・・・かんけーない。
僕はそろそろ肌寒くなってきた12月の寒空の下、帰路を急いでいた。
ふと、視線を感じる。
辺りを見回すと、ショーウィンドーの中、一体のメイドロボと視線があった。
「・・・」
「−・・・」
ふっと顔を背ける。
僕にはメイドロボの知り合いはいないし、作る気もない。
それでも、そのメイドロボはしつこかった。
毎朝、出勤の度に。毎晩、帰宅の度に。
じっとこちらを見てくるのだ。
正直、堪らない。何で僕がこんな仕打ちを受けなくちゃならないんだ?
理不尽でたまらない。このままでは精神的に参ってしまう。
僕はある日、意を決してセンターのドアの前に立った。
「いらっしゃいませー」
妙にノリの良い店員に迎えられる。
438名無しさんだよもん:04/02/04 08:10 ID:JD9ezGkg
「・・・ははあ、なるほど。そういう訳でしたか」
店員はコーヒーを僕に勧めながらそう話しかけてくる。
僕は今までのことを事細かに話した。
全く身に覚えのないセリオからの視線の事。
それも、絶え間なく毎日。僕が通るたびに。
相槌を打って聞いていた店員の眼鏡がキラリと光る。
「それはあれですね・・・セリオの初恋、かも知れませんね」
「・・・はあ!?」
そんな話聞いた事もない。セリオタイプが初恋?
・・・そもそも、彼女達に恋愛感情などの『心』はあるのか?
「うちの娘は繊細なのが多いから・・・。何番の娘か、判ります?」
「え、あ、はい。胸に緑の6のプレートを付けていた様な・・・」
「ああ、彼女ね。最近ちょっと情緒不安定な所があったから、どうしたのかなと思っていたんだけど」
こちらを向いて、にやりと笑う。
「・・・なるほどね。原因はこの人にある訳か」
またもや眼鏡をキラリと光らせる。
「ちょっと太田君、6番の彼女、呼んできてくれない?」
「はーい」
奥のブースへ引っ込んでゆく社員。
程なくして一人の少女が僕の前に姿を現した。
「−・・・お待たせしました」
間違いない。僕をいつも眺めているセリオタイプだ。
「・・・」
「−・・・」
しばらく続く、無言のお見合い。
「さて、どうなのかな、君は。この人を見て、何か感じる所があるのかな?」
店員の人が、様子を見るようにして切り出す。
「−・・・判りません・・・」
「−初めてです・・・こんなにも複雑なプログラムの処理は」
439名無しさんだよもん:04/02/04 08:11 ID:JD9ezGkg
「それで、君は彼の事をどう思っているのかな」
「−・・・どう・・・ですか?」
「−判りません・・・」
何を聞いても、判らないの一点張り。業を煮やした僕が尋ねる。
「でも、毎日僕の事を見ている、あれの説明くらいはしてくれないかな」
「−毎日の・・・あの習慣ですか・・・」
「−あれは、たまたまある日、ここを通りがかった貴方をお見かけして」
「−複雑です。何の欲求もないはずなのに、貴方のお姿を目で追ってしまう。」
「−私達の行動理念には、必ず何らかの理由が付くはずなのですが・・・」
そのセリオタイプは僕の目をまっすぐと見ながら言った。
「−なぜか・・・貴方から目が離せなかった。離れてゆく貴方から、目をそらせずにいました」
その瞳が、心持ち揺れる。その頬が、気がつけばほんのりと赤い。
・・・なんなんだ、これは。まるでこれでは・・・。
「お見合いだね、これでは」
店員の人が茶々を入れる。そうだ、これではまるでセリオタイプと僕とのお見合いではないか。
「−お見合い、ですか・・・?」
セリオタイプがそっと僕の方を伺う。
「−それでは、私はこの方に『お買い上げ』頂く事になるのでしょうか」
「ぶっ!」
思わず飲みかけのコーヒーを噴出しかける。
「いやー、先方さんも乗り気みたいだし、お買い上げいただいちゃう?」
「ちょっと、ちょっと待ってくださいってば!」
僕に集まる二つの視線。いや、気がつけば店中の視線が僕に集まっていた。
・・・居たたまれない。
「とりあえず購入といっても手続きとか色々あるからねー。ほら、まずはこのパンフなんかで予習をば」
どさどさっと分厚い神束を渡される。・・・なんで説明書の類ってこんなに分厚いのが多いんだろう。
「まあ、今日の所はこれくらいでお見合いは終了、って事で。また次回、ね」
僕は店員とセリオに見送られて店を出る。・・・セリオの視線は、何時までも僕が見えなくなるまでその背を捉えていた。
440名無しさんだよもん:04/02/04 08:11 ID:JD9ezGkg
「ただいま」
誰もいない僕の家。迎える者も当然いない。
一人寂しく居間に上がる。・・・いや、寂しくなんてないはずだ。今までだって、こうしてきたのだから。
服を着替え、ベッドにごろりと横になる。さまざまなガラクタで溢れたこの部屋で、唯一混沌から逃れている場所だ。
「メイドロボ・・・ねぇ」
貰ったパンフをぱらぱらとめくる。HM-12 マルチ。主に老人介護や家庭での愛玩兼お手伝い用。
「所詮はロボットに、気持ちなんて移るものかねぇ」
さらにめくる。HM-13 セリオ。サテライト・サービスの元、さまざまな特殊事項にも対応。汎用機として活躍。
「人と人だって、分かり合えないものなのに、それをロボットとやろうなんて、間違ってるんじゃないのか?」
Purururu.... Purururu....
電話が鳴る。
「はい、もしもし?」
「あ、もしもし、あたしー」
「先輩?なんです、こんな時間に」
「あたしいまめっちゃ暇なのよー。お相手、してくれない?」
ちらりと時計を見る。まあ、大丈夫かな。明日は休日だし。
「いいですよ、ちょっと着替えて出るので、先輩の家まで行きます。」
「ごめんねー。この埋め合わせは串かつ一本で」
「安っぽい埋め合わせっすね」
僕はパンフをベッドの上に放り投げ、着替えて外を目指す。
着替えて、コートを羽織ってドアを開ける。
「行ってきます・・・」
誰も聞いていない言葉。
でも、この言葉を言わないと落ち着かない。
誰か迎えてくれる人がいたら。見送ってくれる人がいたら。
この言葉も意味のある物になるのだろうか。
僕は頭に浮かんだ馬鹿な考えを振り払うように、先輩の家へと急いだ。
441名無しさんだよもん:04/02/04 08:13 ID:JD9ezGkg
先輩の家まで行く途中。またあのメイドロボセンターの前を通る。
・・・相変わらず彼女は居た。ボーっと外を眺めている。
ふと目線が合う。思わず気恥ずかしくて視線を逸らしてしまう。ふとまた見上げる。・・・まだこちらを見ている。
僕は急ぎ足でその場を通り過ぎることにした。そんな僕の背中を、彼女は何時までも追っていた。

「・・・どうかしたのかい?セリオ」
「−いえ、先ほどの方が・・・」
「先ほど?ああ、あのお見合い相手の彼か」
「−お見合い・・・ですか」
そのセリオはふと顔を曇らせる。
「−私なんて買っても、多分何のお役にも立てません。すぐに返品されるのがオチです」
「−使えるのはサテライトサービスだけ。単独でも何でもできるようで、その実力はほとんど他社のメイドロボと変わらない」
「−ましてやマルチさんタイプのように相手の事を思いやる事もできない。そんな私が・・・」
俯く。その金糸の髪がさらさらと流れる。
「−そんな私が、誰かのお役に立つことが、どうしてできましょう」
「セリオ・・・」
整備主任が私の肩にそっと手を置く。
「それならばなぜ、君は彼の事をそこまで気にかけるんだい?」
「−・・・」
「−判りません。演算不能です。・・・本当に、判らないのです」
それは、胸の奥から出でた何か。それが今、彼女の胸の中を徐々に占めようとしている。
「−この答えがわかれば、私は何かが変われるような気がします」
「ああ、変われるとも」
「−主任さんもこういった経験はお持ちなので?」
「俺も人生経験はそれなりに積んでいるからね。まあ、何となくは理解できるよ」
主任さんは椅子に深く腰掛けます。
「まあ、今は君の心の鍵を握っているのは僕らじゃなく、彼だという事だ」
「さて、とにかくは彼に重い十字架を背負ってまで、その鍵を手にする覚悟があるかどうか・・・だな」

そんな彼女の鍵を握る人物。彼は今だその手中の鍵の存在には気がついていなかった。

(続く)
442名無しさんだよもん:04/02/04 11:17 ID:/k5wt5Sl
だがキャラスレ等で適当なネタを振ってるコテトリよりもブラフの方が数倍糞だろうな。
443名無しさんだよもん:04/02/04 12:00 ID:JJRYy3SE
>437
おお、セリオシリーズの「出会い編」ですね
続き、楽しみにハァハァさせてもらいます。
444名無しさんだよもん:04/02/04 13:06 ID:cgbMDkm+
>>442
あー・・・・まぁそうかもな。
なんだかんだでコテトリも面白いレス返すときもあったりするし
なにやってもダメなブラフはコテトリ以下かな
445名無しさんだよもん:04/02/04 18:04 ID:ZK9OQesH
ハメルーン騒動で俺はコテトリをそれなりに気に入っているw

>>437
乙。楽しみにしてるよ。がんがれ。
446名無しさんだよもん:04/02/04 20:20 ID:6NH6i7i4
ファーストコンタクトキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!
あと433氏、435氏サンクス。

ところどころに、凶暴な野良犬を思わせる男たちがたむろっていた。
着崩した身なりと濁った眼、肌からにじみ出る暴力の臭い。
おそらくあのデブの手下だろう。
そいつらの吐き出す酒とドラッグの臭気から逃れるように、俺はバーを探した。
あのデブは部屋を出る時「休憩」といっていた。
それなら酒を喰らっている可能性がある。それに賭けた。
さっき始末した二人のチンピラが見つかるまで、それほど猶予はないだろう。
その短い時間で、なんとか片をつけたかった。
情報を聞き出して、殺す。
ひときわ薄暗い廊下の曲り角で、わずかに身を乗り出してその先をうかがった。
あった。数メートル先の突き当たりにバーの扉があった。だが、中の様子は分からない。
賭けるしかない。もう一度、自分に言い聞かせた。のんびり中の様子を探る暇はないのだ。
手を後ろに回し、拳銃を掴む。
すると、不意にバーの扉が開いた。俺は反射的に身を隠し、同時に舌打ちした。
『踏み込む』という機先を外された格好だった。
やりすごそう。そう思って近くのトイレに入り、入口から一番近い個室に入った。
全身を耳にして外の様子をうかがう。トイレの入口の扉は壊れており、
廊下の音は筒抜けになっている。足音。入口のすぐ側で止まった。
失せろ。俺は心の中で罵った。
だが、足音はトイレの中まで入ってきた。
447名無しさんだよもん:04/02/04 20:24 ID:6NH6i7i4
足音は、俺が隠れている個室の前で止まった。鍵をかけた扉ががたがたと鳴った。
「開けろ」
扉越しにスラング混じりの怒声が響く。語尾に、扉を開けようとする激しい音が重なった。
馬鹿野郎め、他の個室が見えないのか。
ふと、気付いた。このチンピラがバーから出てきた時、姿を見られたのかも知れない。
足下まである俺のコートの裾が、一瞬眼に映った可能性はある。
酒が入っているくせに注意深い野郎だ。俺は舌打ちするのをこらえた。
どうする。このまま黙って閉じこもっていれば、大人しく消えるだろうか?
そう考えた。なるべく騒ぎは立てたくなかったが、
やつが扉を蹴飛ばして蝶番が軋む音がし、俺はその考えを諦めた。
便器の水を流す。
出てくると思ったのか、扉の向こうはいったん静かになった。
音を立てないよう、ゆっくりと鍵を開ける。
コートを脱いで、扉の上へばさりとかけた。瞬間、扉を内側から思いきり蹴り放った。
448名無しさんだよもん:04/02/04 20:28 ID:6NH6i7i4
コートに眼を向けていたチンピラは、扉にはね飛ばされる格好で後ろに吹き飛び、
小便用の便器に背中をぶち当てて跳ね返った。そこに拳を叩き込む。
前歯をへし折る感覚。やつの唾液が飛び散る。もう一歩踏み込み、手を延ばして奴の襟首を掴んだ。
体ごと引き寄せ、腹に膝を突き入れる。空気を絞り出すような呻き。
もう一度、今度は顔面に膝を入れてから、背後の個室の中へ突き飛ばした。
チンピラが便器に顔を突っ込んだのを確認して、俺は足下に落ちていたガバメントを拾った。
さっき扉ごと蹴り飛ばされた時にやつが落としたものだろう。
初弾が装填されていることを確認して、俺はチンピラが呻いている個室へ入った。
扉を閉め、鍵をかける。便器に突っ伏したままのチンピラを、髪を掴んで引きずり起こした。
そのまま、壁にキスさせるような形で押し付ける。こっちの顔は見せたくない。
こめかみに銃口を当てた。
「デブはどこにいる?」
わずかな沈黙。荒い息づかいに混じって、空気の抜けるような音が聞こえる。
「知らねぇな」
ふてぶてしい答え。前歯の折れたところから、ぶざまに空気が漏れている。
「頭に炎の刺青をしたデブがいるだろう」
髪を掴んだ手に力を込めた。
「耳から脳味噌を吐き出してみるか?」
銃口をより強く押しつける。だが、乗ってこなかった。
「やってみろ、糞野郎。銃声がここから漏れないとでも思ってんのか?
 すぐに仲間が飛んでくるぜ。ミンチになって便器に流されたいか?」
あいかわらず、ふてぶてしい声。
怒りが腹の底から這いのぼってきた。視界が赤く濁った。
449名無しさんだよもん:04/02/05 00:08 ID:IUkY8bM7
「うーあのハゲ部長、今度セクハラやらかしたら磨き殺すぅ!」
「ほら、先輩、しっかりして・・・」
いつもはお酒に強い先輩が久しぶりにつぶれた。よほど鬱憤がたまっていたのだろう。
道すがら、あのメイドロボセンターを見る。もう灯は落ちて、誰の気配も感じない。
「いざゆかん、我がマイホームへ!」
「へいへい、お送りさせていただきます・・・」
そんな二人の様子を、明りの落ちた店内から眺めている一人の少女の姿があった。

『貴方との出会い〜時には昔の話を2』

やっとの事で我が家に帰る。
「ただいま・・・」
冷蔵庫から牛乳を取り出し、そのまま直飲みする。
しかしこの家の惨状はどうだろう。散らかり放題、というより、収拾がつかなくなっている状態、というべきか。
「メイドさんでも雇えば、どうにかなるのかねぇ」
ふと、あの時のお見合いを思い出す。ベッドの上に投げ出してあったパンフを手に取る。
メイドロボ一体の標準的お値段・・・眩暈がした。(オプション類は別売りです。)
こんな大金を払ってまで、メイドロボにやらせる仕事ってなんだろう。
部屋の掃除?炊事洗濯?そんなの、辛うじて今だってできている。・・・辛うじてだけどな。コンビニは独身者のオアシスだ。
「あとは・・・使役者の心のケア・・・か」
それこそマルチタイプの得意とする所なんだろう。では、セリオタイプの存在意義は・・・?
・・・何を僕はセリオにこだわっているんだ。
ぼくはパンフを放り投げ、ベッドへともぐり込んだ。
一人の寂しさ・・・か。
僕は、それから逃げたがっているのか・・・?
そのための道具に、セリオを利用したいと思っている・・・?
思考の矛盾にはまってしまった僕は、明け方までなかなか寝付かれなかった。
450名無しさんだよもん:04/02/05 00:09 ID:IUkY8bM7
結局僕は昼過ぎまで寝過ごし、時間を持て余す事になった。
ちょっと街でもぶらついてみるか。着替えて外へと出る。
12月も半ばを過ぎたこの時期。目に付くのはクリスマスへと向ける準備におおわらわの街中。
そして、僕は例のメイドロボセンターの前を通りかかる。思わず店内を見回してみる。
・・・居た。彼女だ。相手もこちらに気がついたのだろう、じっとこちらを眺めてくる。
その瞳が、何かを訴えてきているような気がして。僕は気がついたら、センターの入り口をくぐっていた。

「やぁやぁ。あれから決心はついたかい?」
「いや、まだちょっと・・・。高いっすね、セリオタイプって」
「まあね。けれど、彼女達は、それこそ職人の汗と涙の結晶体さ。この値段でも安すぎるくらいに、ね」
コトリと、目の前に置かれるコーヒー。
「−コーヒーを、お持ちしました」
いつもの彼女だ。
「やあ、気が利くね。それとも彼は特別かな?ううん?」
「−・・・」
ほんの僅かだけれども、彼女は照れているようにも見えた。
「・・・主任さん。」
「うん、なんだい?」
「正直な所、彼女らに『感情』というものはあるんでしょうか?」
主任さんは眼鏡を拭きながら答える。
「それは難しい命題だ。古く遡れば、石にも意識があると主張した人だっていた」
「それは哲学的な問題でしょう?僕が聞きたいのはそういうことじゃなくて人間と同じように振舞えるのか、そういうことで・・・」
「僕はね・・・」
眼鏡をかけなおしながら主任さんが答える。
「彼女らにも『心の種』はあると考えている。これは来須川の開発チームの方でも一致した考えらしいんだが・・・」
「うまく水をやり、日光を与えれば、その種はきっと芽を出す。そう考えているよ」
「水と、日光・・・」
「マスターの愛情と、信頼さ。チープな言い方かもしれないけれどね。彼女らにはそれこそが必要なのさ」
451名無しさんだよもん:04/02/05 00:10 ID:IUkY8bM7
僕は、孤独な生活に、多分、嫌気がさしているんだろう。
そして、僕は彼女と少しばかりの縁を作ってしまった。
これが無機質なただのロボットだったなら、僕はこんな気は起こさなかっただろう。
でも、彼らは言う。『セリオは心のある存在になれる』と。
そして僕は、何でもいいから慰めが欲しかった。
「彼女・・・僕に引き取れるでしょうか?」
「うーん・・・」
主任さんはまた眼鏡を外し、それを丁寧に拭いた。
「俺が見る限り、君はメイドロボとは順応性が高そうだ。特に、彼女とはね」
そう言って振り向く。そこにはずっとさっきから佇んで、話を聞いていたようなセリオ。
「−わ、私は・・・」
「彼とならどう?うまくやれそう?」
「−お互いの事、何も知りませんし・・・」
「そんなの当然さ。これから知り合っていけばいいのだから」
「−私、お役に立てる自信ありませんし・・・」
「セリオタイプのスペックは俺が保障する。大丈夫だ、どんな駄目人間でも更生させられると保障する」
「−でも、でも、私・・・」
そんな風におろおろとする彼女を見て。
僕は一瞬、ああ、可愛いなと思ってしまった。
今思えば、それが彼女の『魔力』に取り込まれてしまった瞬間だったのだろう。
「僕は、だめ人間の見本みたいなもので・・・家事能力とかも人並みだけど、それを振るう気はなくて・・・」
「家なんか散らかり放題、毎日の食事にも事欠く有様さ。そんな僕でも・・・」
「そんな僕でも、君はマスターと呼んでくれるかい?セリオ・・・さん?」
「−わ、私は・・・」
視線が絡み合う。不安と困惑のまなざし。そしてそれが一瞬揺らぎ・・・。
「−私は、来須川最新鋭機のメイドロボです。どんな方であれ、マスターとお呼びする事はできます」
「−・・・ただ、それが貴方であったなら、それはきっと『嬉しい』事なのでしょう。」
そう言って、セリオさんは少しにっこりと微笑んだ。
もう僕は、その微笑にやられていた。こうして、僕の決心はあっけなく決まってしまったのだ。
452名無しさんだよもん:04/02/05 00:11 ID:IUkY8bM7
「はい、こっちがマスター証明書、こっちが・・・」
僕は多すぎる書類の山と格闘していた。メイドロボの移譲。それにはさまざまな手続きが必要で。
「こっちがローンの支払いの・・・」
そう、あまりに多額のそのお値段は、僕に払いきれるものではなく、仕方なくローンを組んだ。
「−換えのコーヒー、お持ちしますね」
彼女は気を利かせてくれたのか、悪戦苦闘する僕のためにコーヒーを入れなおしてくれた。
「ああ、ありがとう」
じっと僕の横顔を見つめる彼女。
「ああ、何かついている?」
「−え、いえ、何でもありません」
「−ただ、私なんかをお買い上げいただいて、本当によろしかったのかと・・・」
「僕は一度決めた事は貫き通す主義だ」
びしっとボールペンを彼女の前に突き出す。
それを片手で払いのけながら、彼女は続ける。
「−でも・・・私なんですよ?マルチさんみたいに感情豊かなわけでもなく、ただ実用本位の・・・」
「僕にも・・・判らないよ」
「僕にだって、まだ本当にこれで良かったのかなんてわからない」
「本当はもっと、良いマスターが、君の事を気に入ってくれて、引き取ってくれる可能性だってあったかもしれないのに」
「それなのに僕は自分の勝手な都合で、君を引き取ろうとしている」
「−・・・」
「もしこの選択が君にとって間違っているものだったら・・・そう思うと怖いよ」
「でも、僕は今、確かに誰かを必要としている。それが君でなければいけないわけじゃないけれど・・・」
「そうであってくれればいいなと、今は思っているよ」
「−・・・はい」
最後の書類にサインをする。
そして、僕は彼女の正式な『所有者』になった。
453名無しさんだよもん:04/02/05 00:15 ID:IUkY8bM7
「−それでは、いずれ配送の時に」
「ああ、うん。楽しみにしているよ」
「君、良い買い物をしたよ。俺が保障する。このセリオは君の一生のパートナーになってくれるとな」
そして僕らは別れる。次に会えるのは、セリオさんが家に配送されてくる来年の事になりそうだ。
「−あ、お待ちください!」
セリオさんに引き止められる。
「−あの、その・・・」
「−本当に、お買い上げいただき、ありがとうございました!」
「−私、一生懸命尽くします。メイドロボとして、力の及ぶ限り」
「−本当に本当です、私、セリオタイプのスペック限界までがんばりますから」
彼女達は一生懸命なんだ。いつもマスターのためだけに。ただそれだけのために。
「−でも、私はセリオです。マスターのため、ただそれだけの存在です」
「−他の関係は何もいりません。ただマスターにご奉仕する、それだけです」
でもそれって、とても張り詰めた糸の様に、いつか切れてしまいそうな儚さを持っていて。
「−ですから、貴方も私の事をどうか『所有物』として扱ってください」
そんな事を言い出すものだから。
僕は意地でも彼女の心を開かせてみせる。
その秘めた心の種を花開かせて見せる。
僕はそう誓った。
「−それでは、今後ともよろしくお願いいたします」
「うちのセリオの事、よろしく頼むよ、君」
季節は12月。もしかしたら、このセリオとの出会いは、ちょっと気の早いサンタクロースからの
気の利いたつもりのプレゼントだったのかもしれない。
僕は、コートを羽織りなおすと街へと出た。
その後姿を、一人の男性とメイドロボは何時までも見送っていた。

初めて、目覚めた時の事は覚えている。
「おはよう、セリオ」
あの人は、まっすぐ私の目を見つめ、そう言ってくれた事を覚えている。

そして、彼女達の物語は続いてゆく・・・
454名無しさんだよもん:04/02/05 11:26 ID:luaOp483
いろんな意味でちぐはぐだから感想つけがたい
455名無しさんだよもん:04/02/05 11:46 ID:VCnyOsdv
そうか?漏れなんかハァハァした口だが
まあ、感想をしっかり受けとめて次の作品に生かしてくれることをキボンヌ
456名無しさんだよもん:04/02/05 14:32 ID:X/RtHPSV
前後で繋がってるのかとオモタ。
でセリオが〆られて復讐劇に・・・・とか思ってしまったんだが違うのか・・・・
457名無しさんだよもん:04/02/05 15:05 ID:IUkY8bM7
話は前後編で続いています。ちょっと判りにくかったですね。
このようにして出会った二人が、本スレの最初のSSへと繋がってゆく・・・
そういう結末でした。
説明しないと判らないのは作者の落ち度ですね。
もっと精進しますです。
458dend ◆i83u3VVZZI :04/02/05 21:12 ID:N1tFEMoO
どうも第8話「おかしな家」どうそ。
459おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 21:24 ID:N1tFEMoO
夢、夢を見ている・・・
どこかの屋敷の書斎にいる夢。
そこには高そうな肖像画が2点、高そうな銅像が1点。
そして高級そうな机に万年筆と黒電話と俺を睨み付ける手紙が一点あった。
「祐一君はいま2ちゃんねるの中にいるよ」
すると俺の頭に奇妙な生物が浮かび上がる
  ∧_∧
  ( ´∀` )
  (     )
  (____|____)
おれはいま「2ちゃんねる」のなかにいる、おかしくてたまらない
460おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 21:34 ID:N1tFEMoO
RIRIRI
電話が鳴っている
「祐一!目を覚ませ!「KEY OF THE LEAF」だ!悪魔のクスリだぞ!」
聞いたことのない声が聞こえる、そのとき俺に対して懐かしい声で呼びかける声が聞こえる。
書斎から出ると、炎上している書斎が俺の前に現れた。
RIRIRI
電話が鳴っている。
「祐一君! お願い目を覚まして!!」
女の声がする、だが俺はその声に覚えがなかった・・・
そのとき懐かしい声が俺に呼びかけてきた。
461名無しさんだよもん:04/02/05 21:35 ID:7ZrU3+0Q
今まで見たこのスレ内のレスの中で>>459が一番好きだw
462名無しさんだよもん:04/02/05 21:38 ID:5Yy9GKs0
>>459だけでひとつの作品として完成してるよなぁ
463おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 21:44 ID:N1tFEMoO
手紙が俺を睨み付ける
「祐一君の物語の二番煎じの物語があるよ」
すると俺の頭に俺の体験に告示した物語が浮かび上がる
>>324-326>>403-405>>417>>446-448
俺の物語には二番煎じがある。
おかしくてたまらない。
464おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 21:55 ID:N1tFEMoO
書斎から出るとそこは雪が降る暗黒世界だった。
俺はそこを闇雲に歩き回る。
すると一軒家が俺の前に現れる。
俺はその家に入った・・・
中に入ると中年の女性と娘と思しき少女がいる
「祐一さんなんで・・・」
「祐一、そんな・・・」
二人は俺の視界に入った途端体中から血を噴出して倒れていき、やがて消えさっていった
二階に上るとドアが無造作に開かれた部屋がある、部屋に入るとドアは独りでに閉まり鍵のかかる音がした
「人殺し!!」
窓の外には拳銃を持った「相沢祐一」がいる、俺は持っていた銃でヤツを撃ち殺した。
465おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 22:00 ID:N1tFEMoO
「祐一君、ボク今とっても幸せだよ」
「俺もだよ、あゆ」
派手で妖しげな部屋の中、俺はあゆも首を押しつぶしながらそういった・・・
466おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 22:00 ID:N1tFEMoO
「祐一君、ボク今とっても幸せだよ」
「俺もだよ、あゆ」
派手で妖しげな部屋の中、俺はあゆの首を押しつぶしながらそういった・・・
467おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 22:03 ID:N1tFEMoO
・・・
俺はどこかの路上の上に倒れていた、此処が何処なのかなどわからない。
そして俺の持ち物はほぼ全て取られていた、残っていたのはせいぜい100ドルとサタデーナイトスペシャルくらいだ。
あの女は言っていた「デトロイド」と。
そこに必ず手がかりがあるはずだ・・・
468おかしな家 ◆i83u3VVZZI :04/02/05 22:07 ID:N1tFEMoO
「この野郎!! 車返せ!!」
俺は近くの路上の車を強奪した。
まさか「グランドセフト(車泥棒)」をやることになるとはな・・・
車に置いてあった地図と交通標識を頼りに俺はデトロイドに向ったのであった・・・
469dend ◆i83u3VVZZI :04/02/05 22:10 ID:N1tFEMoO
次回第9話お楽しみに。
470名無しさんだよもん:04/02/06 01:14 ID:uqG+TvfQ
オナニー師、健在なり
471名無しさんだよもん:04/02/06 03:32 ID:+9zQGzqF
ちなみにウンコSS師の代わりに説明してやろう
>>459-463のネタはPCゲーム「MaxPayne」に登場する一節を改変したモノである
ゲーム中ラリった主人公は夢の中で「頭の上に武器のコンソールがある」というような楽屋ネタを話し出す

まさかモナーが出るとは思わなかったがw
>>459だけ面白かったとホメてやるワロタよ、もう来んな
472名無しさんだよもん:04/02/06 11:30 ID:QmUQkvOj
今日もここは平和だな(謎)
473名無しさんだよもん:04/02/06 17:46 ID:M/QXaca8
ここって隔離スレだったんだ…
474コテとトリップ:04/02/06 21:11 ID:We3Gddb4
このスレに自分勝手なコンセプトを押し付ける香具師がいる。
おれは一言多い男だからとりあえず放置できないが…
なんていうか呆れた。

たかだか400いくつ分の1のスレの影響力を妄想しまくるあっぱれな>>472
どちらも楽しいダンサーです
475名無しさんだよもん:04/02/06 21:35 ID:+9zQGzqF
>>474
コテトリのくせに正論みたいな事ヌカすな、生意気なヤツめ

    /ノ 0ヽ     
   _|___|_   
   ヽ( # ゚Д゚)ノ   気に入った!家に来て妹をFuckしていいぞ!
     | 个 |     
    ノ| ̄ ̄ヽ    
     ∪⌒∪ 
476コテとトリップ:04/02/06 21:49 ID:We3Gddb4
遠慮する。年上がいい
477「Cold Day」(11):04/02/06 21:54 ID:b8bsc4wf
軍曹キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
とりあえずタイトルだけつけときます。(1)〜(10)は>>463 を参照ということで。


やつにこちらを向かせ、血だらけの口元に銃を突っ込んだ。
銃口が喉の奥に当たって苦悶の表情を浮かべるのが、赤い視界に映る。
「俺がミンチになるところを、お前が拝めると思っているのか」
頭に血が上っているわりに、声は冷えていた。
「頭蓋骨の中身を糞といっしょに流しても、まだ物が見れるか試してやるぜ」
銃の撃鉄を起こした。
やつの顔から余裕が吹っ飛び、怯えた表情がとって代わる。
怒りに代わって残忍な喜びが俺の中に湧いた。自然に、笑みが浮かぶ。
やつの顔が恐怖に歪んだ。次いで、異臭。失禁していた。
「今から簡単な質問をする。小さな声で答えろ。
 俺の機嫌を損ねるな。分かったか?」
銃を口から出し、青ざめた顔に突き付ける。
「わ、わかった。撃たないでくれ。頼む」
「あと一度、余計なことを言ったら殺す」
眼前の恐怖に耐えかねたように、やつは眼を固く閉た。無様なくらいに
何度も首を振った。もちろん、縦に。
「ファイア−・ボールとかいうデブがバーにいるな?」
無言でうなづいた。
「やつの他に何人いる? 全員が手下か?」
眼球がせわしなく動く。必死で思い出そうとしているのが分かった。
「7…いや、8人だ。全員、銃を持ってる」
「バーテンも含めてか?」
「そうだ。ここにいるのは全員俺たちの仲間だ」
478「Cold Day」(12):04/02/06 21:55 ID:b8bsc4wf
武装したやつらが8人。不意を突いて片付けられるのは2人まで。
あとの6人とはまともに撃ち合うことになる。
充分だ。
その程度の数なら俺一人で皆殺しにできる。俺ならできる。
「後ろを向け」
顎をしゃくって指示する。チンピラは震えながら従った。
「た、頼む」
哀願する声。最後まで言わせず、その後頭部にグリップを振りおろした。

トイレから出て、バーへと歩く。コートから二挺の銃を抜き出す。
掌から伝わってくる、凍てついた鉄の感触。一度、銃把を固く握り、また緩める。
それだけの動作で、俺の意識は『殺し合い』のそれへと切り替わる。
息を吸った。血流にのってアドレナリンが全身に行き渡るのをイメージする。
神経が張り詰める。視界が澄んでくる。聴覚が、触覚が研ぎすまされていく。
意識が「その領域」に到達する直前で、意識的に押しとどめた。
目の前のバーの扉をゆっくりと開けた。
479「Cold Day」(13) :04/02/06 21:58 ID:b8bsc4wf
すぐ目の前に、カウンター。スツールに腰掛けているのが3人。
そのうち二人は並んで何か話している。カウンターの向こう側のバーテンも、
片肘をついて会話に加わっていた。その眼が一旦俺に向き、すぐにそれようとして
もう一度見つめ直す。俺がぶら下げた銃に気付き、顔がこわばる。
それを無視して奥へと歩く。…いた。
およそ5メートル先のボックス席にファイア−・ボールが。
そして、やつを取り囲むようにして座っている4人の男女。
ファイアー・ボールにしなだれかかっていた女がまずこちらを見、
つられてやつの眼が向く。呆気にとられた顔は、すぐに驚愕に変わった。
「殺せ!」
テーブルを蹴り上げつつ叫ぶ。周りのやつらは一瞬遅れて、銃を抜き出す。
放射される殺意。
それを受け止めながら、俺は押さえ込んでいた意識を一気に解き放った。
神経網を走る電流が加速するような感覚。その「領域」へ到達した。

人間が、死を直前にした時にたどり着く領域。
ある者は迫り来るトラックの巨体を、ある者は自分に向けられた銃口が火を噴くのを、
極端に鈍化した時の流れの中で見つめる。
0コンマ以下の世界を、何倍にも何十倍にも引き延ばして知覚する。
今の俺が見ている世界。
飛んでくる弾丸すら視認できる世界を、俺の意識だけが超スピードで知覚している。
9人の動き。やつらが手にした銃の動き。
常人なら反応するのがやっとのスピードも、俺にの眼には虫が這うのと変わらなかった。
のろまなやつらめ。胸中につぶやいた。
この掃き溜めの中で、死ね。
480名無しさんだよもん:04/02/06 22:07 ID:pQfHiEj1
ん、「ミ−トボ−ル」じゃなかったか?
481名無しさんだよもん:04/02/06 22:10 ID:b8bsc4wf
ミートボールは愛称なのです。
でもそれで呼ぶと怒ります。
482名無しさんだよもん:04/02/06 22:13 ID:hbdKbYkX
>>474
似たようなもんだろ、おまえも
483コテとトリップ:04/02/06 22:20 ID:We3Gddb4
>>482

チミがそう思うならチミの世界ではそうなんだろう
484名無しさんだよもん:04/02/06 22:27 ID:qf8e/1RV
知らぬが仏って感じだな
485名無しさんだよもん:04/02/07 00:13 ID:vJjzW748
マスターは今日もお仕事でお出かけ。
私はただ、一人家で留守番です。
しなければならない事はたくさんあります。
・・・それでも、私はあなたの事を思って、何も手に付かない。

『一人ぼっちの人形〜ピュアストーン』

「それじゃあ、行ってくるよ、セリオさん」
「−はい、行ってらっしゃいませ、マスター」
毎朝の儀式。変わらぬ挨拶。そして。
「・・・」
「−うんっ」
去り際のキス。
何時からでしょう。このような儀式を始めるようになったのは。
私からマスターにおねだりした覚えはない。
しかし、マスターとのこの儀式を、私は決して拒む事はない。
いや、むしろ心待ちにしてさえいる。
これからしばらく、離れ離れにならなければならない。
その悲しみを、一時でも忘れる事ができるのならば。
私は、その思いを唇に込める。
マスターに、私の思いの一欠けらでも伝わるように。
「今日は、早く帰れると思うから。それじゃ」
「−マスター・・・」
その姿が見えなくなるまでお見送りする。
それが、私にできる精一杯の仕事。
486名無しさんだよもん:04/02/07 00:14 ID:vJjzW748
マスターのいないうちに、やるべき事はたくさんあります。
まず、乱れたベッドを正し、布団を干す。
・・・昨夜の自分の痴態を思い出し、少し顔が赤くなる。
僅かに香る、昨夜の行為の残り香。
『−マスターは、私の体にご満足していただけているのでしょうか』
考え出すときりがない。
私は少し頭を振ると、布団を干しにベランダへと出ました。
今日も快晴。寒さの中にも、僅かな日の暖かさを感じます。
これならば、マスターも快適に過ごされることでしょう。

布団を干した後は、部屋のお掃除です。
マスターの集めた、訳のわからないコレクション。
それを丁寧に整理し、箱の中へと片付けてゆく。
戦車の玩具、雑多なゲームソフト。数々の雑誌類。みんなまとめて整理してゆく。
ふと、目に留まる、薄い表紙の本。
ぺらぺらとめくってみる。
・・・ぼっ!
思わず顔が赤くなる。
内容は、メイドロボが御主人様と・・・その・・・紆余曲折の末に『いたしてしまう』ものでした。
周囲の反対を押し切って、駆け落ちまでする主人とメイド。そして、追い詰められた彼らは・・・。
割と興味がある内容だったので、思わず読みふけってしまう。
・・・いけない。私はその本を別に選り分ける事を忘れないでおきながら、整理の続きを開始しました。
本棚の整理、机の上の整頓。
私が目を離すと、すぐにこの部屋は散らかり放題になってしまう。
「−・・・もう少し、マスターにも注意をしていただかないと困りますね」
私は、ため息を付きながら部屋の整理を再開しました。
487名無しさんだよもん:04/02/07 00:15 ID:vJjzW748
さて、天気の良いうちにお洗濯をしてしまいましょう。
私は洗濯機へと洗濯籠を持ってゆく。
一つ一つ、取り出し、絡みを解いてゆきながら洗濯槽へと放り込んでゆく。
・・・マスターの下着を手に取る。
・・・いけない。そんな事は。
・・・私にもプライドというものがある。それだけは。
しかし、ふらふらと私の腕は動き、気がつけばマスターの下着の香りを思い切り吸い込んでいた。
『−マスターの・・・匂いがします・・・』
もはや誘惑に負けてしまった私は、思う存分その香りを堪能した。
ふらふらしそうなその香り。私を引き付けてやまない。
『−・・・こ、こうしていては仕事が進みません。名残惜しいのですが・・・』
私はしぶしぶマスターの下着を洗濯槽へと放り込む。
最後に一息、その香りを堪能する事を忘れない。
全自動の洗濯機は、己の役割を果たさんとフル回転し始める。

この間に部屋の掃除機がけをしてしまいましょう。
掃除機を手に取り、部屋の掃除機がけを始める。
埃というものは意外とたまりやすく、フローリングのこの部屋では特に注意しないといけない。
部屋の隅、物陰、埃のたまりやすい所を重点的に掃除してゆく。
コツン。
ベッドの下へと掃除機の先を突っ込んだときに、その感触はあった。
『−・・・なんでしょう』
私は、ベッドの下へと屈みこみ、『それ』を引きずり出す。

そこには、今をときめくトップアイドル、緒方理奈の写真集がありました・・・。
488名無しさんだよもん:04/02/07 00:16 ID:vJjzW748
その時の、私の感情は、おそらく『負』というもので塗りつぶされていたと思います。
マスターには私がいる。
そのマスターが、他のメイドロボのシチュエーションをネタにした本を持っている事くらいは大目に見ましょう。
しかし、これは実在するアイドル。
私にはない『生身』をもった女性。
可能性としては、限りなく少ないが、マスターを奪われる可能性もないとは言い切れない存在。
ページをめくる私の指先。かすかに震えている。それは、怒りによるものか、悲しみによるものか。
そして、私は比較的厚手のその本を閉じ、手に取ると、一気に『引き裂いた』。
この本と同じように、本人さえも引き裂いてしまえたなら・・・。いえ、これはメイドロボとしては行き過ぎた思想でした。

洗濯機は、いつの間にか止まっていました。
私は洗濯物を外に干すためにベランダへと出ます。憂鬱な気分も払えるように。
・・・湿度が若干上がってきているようです。サテライトシステムで短期天気予報をチェックします。
これからしばらく、洗濯物が乾くくらいの間は晴れ。その後、夜間にかけて雨。
・・・マスターは傘をお持ちになってはいらっしゃらないでしょう。
一瞬、私が傘を届けるというシチュエーションが浮かびましたが、先ほどの怒りがまだ体の中でくすぶっています。却下。
僅かに雲が出てきた空を背に、私は洗濯物を干します。一点一点、皺を伸ばしながら。
こうしてみると、私がマスターに買っていただいた服も、ずいぶんと数が揃いました。
マスターの限りある資産の中から、メイドロボ専用の服飾を買っていただくことは容易ではないでしょう。
ましてや、私にかかる諸経費を考えれば。
私は、ふと気がつくと一着の服を抱きしめていました。
まだ、僅かに湿り気の残るそれは、私が最初にマスターに買っていただいた服。
照れながら、貴方が私にプレゼントしてくださった、記念すべき服。
私は、なぜか涙が溢れてくるのを止める事ができませんでした。
いつだって、貴方は私のことを考えてくださっているのに。
それなのに、私は些細な事で貴方の愛を信じきれずにいて。それが、とても悲しい。
489名無しさんだよもん:04/02/07 00:17 ID:vJjzW748
「ただいまー」
しとしとと降る小雨の中、マスターがご帰宅なさいました。
「いや、参ったよ。こんな事なら、セリオに天気予報を頼んでおくんだった」
服に付いた雫を払いながら、マスターは言う。
そのほんのり雫で濡れた顔の前に、私は先ほど引き裂いた雑誌を突きつける。
たちまち顔色を変え、うろたえるマスター。
「いや、それは会社の同僚から預かったというか、押し付けられたというか、とにかく自分で買ったわけじゃなくて」
「セリオさんに見つかると、色々悲しい思いをさせるかなとか何とか思って、今まで隠してたわけで・・・」
「ただ、これだけは信じて!その本を見て、何をしたとか、そういうことは絶対にないから!信じられないかもしれないけれど・・・」

私は、雑誌であった物をゴミ箱へと捨てます。
そして、静かにマスターの両肩に腕を回します。
「セリオ・・・さん?」
「−信じていますよ、私は」
「−本当の事を言うと、信じられなくもなったのですけれど」
「−それでも、貴方の事を信じます」
「−だって、貴方は私のたった一人のマスターなのですから」
ぎゅっと両腕に力を込める。湿ったマスターの体の感触でさえ、今は心地いい。
「セリオ・・・さん・・・」
「−・・・さあ、夕食にしましょう。それともお風呂が先ですか?・・・それとも、わ・た・し?」
「・・・そのネタ、べたべただよ、セリオさん」
そう言いながら、マスターは私の好きな曖昧な笑顔で笑って。
「−マスターの蔵書で研究いたしました。古今東西の事例は研究済みです」
「蔵書って、あれとかあれとか・・・読んでないよね」
「−さあ、どうでしょう」
「セリオさーん」
私はついっと振り返り、忘れていた一言をマスターに投げかけます。

「お帰りなさいませ。マスター」
490久瀬攻爵のためのU−1ss 1:04/02/07 06:26 ID:uv9g+vzn
久瀬はもう助からないだろう。
それはやった俺自身が良く分かっている。
この男のやった事は、到底許せるものじゃなかった。
俺には許せなかった。
しかし、だからと言ってこのような事を、俺は望んでいたのか?
俺が相沢流格闘術を学んだのは大切な何かを守りたかったから。
決して、憎しみに駆られ何かを壊すためなんかじゃなかったはずだ!
「久瀬……」
久瀬は、壁に寄りかかるように座りこんだ状態で俺を見上げる。
あいつがいれば久瀬の今の状態からでも完全回復は出来るだろうが、とて
も呼びに行く時間は無い。
「俺は……」
お前に、何と言って――――
ふっ、と久瀬の口元がかすかにあがる。
「謝るなよ、偽善者……っ!」
かろうじてそれと分かる程度の微かに歪んだ笑みを浮かべ、その一言だけ
を言うと、背後の壁に引きずるように血痕を残し沈み込んでいく。
491久瀬攻爵のためのU−1ss 2:04/02/07 06:27 ID:uv9g+vzn
あれから何処をどうさまよったのか、気がつけば街の外に立っていた。
ズキ、と痛みを感じ掌を広げてみると、きつく握り締めていたために爪が
食い込んでいたのだろう、そこには一筋、血が流れていた。
「はは、血に汚れた手、か。今の俺にはお似合いだな」
思わず自嘲の笑みが浮かぶ。
「もう、この街にはいられないな」
こんな手じゃ、あいつ等の傍にいる資格なんてないからな。
俺はそう呟き、一度だけ街の門を見上げそして背を向ける。
「祐くん」
歩きはじめた俺に、間もなく背中から良く知った声がかけられた。
そうだったな。そういえば、こいつは何時だって俺のことになると鋭かっ
たっけ。
「……隠し事は、出来ないよな」
「うん、分かるよ。祐くんの事は何だって。いま祐くんがとても傷ついて
るってことも分かっちゃうんだから」
後ろからゆっくりと近づいてくる足音が聞こえる。
「私は戦うことは出来ないけど、治癒魔法しか使えないけど……だから、
いつまでも祐くんの傍にいて微笑っていてあげる」
前に回りこみ、俺に向けるその笑顔はとても眩しくて。
「祐くんが微笑い方を忘れちゃわないように、ね」
そうだ、どうしてそんな簡単な事も分からなかったのだろう。
他のどんな事よりも、何があろうとも、どうしようもないくらいに、俺は
こいつの事を大切に思っているんだ。
この笑顔を護っていこう、そう心に誓い。
「……ああ!」
俺は歩いていく。
492名無しさんだよもん:04/02/07 08:01 ID:vGoxrdMO
>485
とってもイイ!
セリオさんの心の動き、確かに見せてもらいました
また次回も期待してハァハァして待っています
493名無しさんだよもん:04/02/07 09:43 ID:YLOkZ/C3
>>477
昨夜リアルタイムで読んだyo!
バレットタイム発動キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!って感じ。
かなりカコ良く書けてると思うんで是が非にガンガレって下さい
494名無しさんだよもん:04/02/07 15:57 ID:kxMDm6Sl
>>477
続きをかけるお前がうらやましいよ、>>463は「俺の褌で勝手にSS書くなボケ」というdendのメッセージにしか取れないんだが…
495名無しさんだよもん:04/02/07 18:35 ID:kxMDm6Sl
個人的にはdend氏と犬せりお氏と>>490-491に続き書いて欲しいが
496名無しさんだよもん:04/02/07 22:12 ID:5tJRKJbr
dendはパクリ野郎なのに良く囀るなw
497名無しさんだよもん:04/02/07 23:07 ID:+2/bVgJ3
新しいSSを見かけた方、より多くの人に作品を見て貰いたいSS作家の方、
よろしければSSの伝言板をご利用下さい。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1075819203/l50
498名無しさんだよもん:04/02/07 23:10 ID:kxMDm6Sl
_ , '⌒ ⌒\
\\ ノノレノ )))
  (○) |||ノ
  'へ゛゛∀ノ  <まるぽ
499「Cold Day」(14):04/02/08 15:22 ID:YaTeHCux
右手に握った銃を、右斜め前方に。左手の銃を正面に対してほぼ垂直の方向へ向ける。
俺の動きも周囲と同様に遅くなっている。だが、知覚する速度はこちらの方が桁外れに速い。
9人が銃を抜き、構え、撃つ。実時間にしてみれば1秒にも満たない動きの中で、
俺は全員の動きを観察し、判断し、狙いを定めることができた。
身体能力ではともかく、知覚速度で俺に匹敵する人間はいない。
正面やや右側、およそ5メートル先にいるニット帽を被った男と、
左側4メートル先にいるスキンヘッドの男。この二人の行動が最も早かった。
すでに銃を手にし、銃口はこちらに向こうとしている。だが、俺の銃口はすでに2人の頭に狙いを定めていた。
引き金を絞る。撃鉄が落ちる。弾丸の火薬が薬室内で爆発する感触が、手のひらから伝わる。同時に、閃光。
マズルフラッシュの向こう側で弾丸が飛んでいくのが見え、
次の瞬間にはニット帽の眉間に黒く穴が開いた。すぐに後頭部から赤いものが飛び散る。
左手の銃の先でも同じようにスキンヘッドの頭が吹っ飛んだのを視界の端で確認する。
銃撃の反動で持ち上がった銃口の向きを修正しつつ、左足を軸にして体を回転させる。
伸ばした腕はそのままに、ふたつの銃口を左へとスライド。その線上に、次の標的がいる。
まず、右の銃。わずかに遅れて左の銃が火を噴き、俺の前方と後方でそれぞれ2人が新たに倒れた。
500「Cold Day」(15):04/02/08 15:24 ID:YaTeHCux
一呼吸で4人。残りは5人――右後方にひとり、左前方に4人。
俺はすでに回避運動に移っている。瞬時に全員の銃口の向きを確認し、体をひねった。
敵の銃火が一斉に閃き、室内を照らし出す。間延びした銃声が連鎖して鳴り響いた。
無数の弾丸が、螺旋状に空気をえぐりながら俺へと向かってくる。
弾丸の一発がコートの裾に当たり、繊維を引きちぎりながら後方へと抜ける。
次いで、数発が同様に俺の衣服をかすめた。だが、体には当たらない。
敵の視線と姿勢、銃を持った手と引き金にかけられた指の動き。
それらを観察すれば、弾丸がいつ発射され、どこへ飛ぶか予測できる。
弾道を予測し、敵が引き金を絞るよりも早く安全圏へと移動する。
やつらには俺が弾丸を避けているようにしか見えないだろう。
弾道が体と重なる“線”を避けつつ、左手の銃を後ろへと向ける。
さきほど後ろから俺の肩をかすめた弾丸の発射位置へ、眼は向けずに撃った。
間をおかず床を蹴り、横へと走り出す。一瞬遅れる形で、俺がいた空間を次々と弾丸が襲う。
テーブル上にあった酒瓶が砕け散り、酒の飛沫が舞う。
無数の弾丸が空気を切り裂いて、カウンター後ろの棚にあったボトルを粉砕していく。
その騒音に混じり、薬莢が床で跳ねる澄んだ音も俺の耳には聞こえた。そして、やつらの悲鳴と絶叫も。
走りながら、左右の銃で4連射。2発が一人の頭を砕き、2発がその隣にいたやつの肩口に当たった。
その横で、「ファイアー・ボール」がサブマシンガンを構えているのが見えた。
俺はやつらから死角となっているカウンターの陰へと跳んだ。後を追うように9ミリ弾が次々と飛来し、壁を穿った。
501「Cold Day」(16):04/02/08 15:27 ID:YaTeHCux
カウンターの隅に転がり込み、俺はいったん感覚を通常へ戻した。
周囲が高速で動き始め、逆に俺の感覚が鈍くなる。それが均衡し、元の状態へと戻った。
あの状態で長時間活動すると体がもたないことを、俺はこれまでの経験で学んでいた。
脳に大量の情報が一度に流れ込む負荷なのか、凄まじい頭痛とともに
感覚すべてに靄がかかったような状態になり、まともに歩くこともできなくなるのだ。
加えて、視覚の問題がある。この超スローの世界では、俺は常人よりはるかに長い時間、
あの眼を灼くようなマズルフラッシュを凝視していることになる。網膜という肉体への影響は
常人と同じだが、視覚を通して入ってくる情報は俺の脳に確実にストレスを残す。
現に今も、眼の前に白い光の残滓がちらついている。
これがひどくなると、まるで雪が降っているような錯覚に陥る。だが、それも間を置けば消える。
俺は左手の拳銃を捨て、腰の後ろのホルスターからイングラムを抜き出した。
「畜生!なんなんだあいつは!」
「ふざけやがって、ブッ殺してやる!出て来い、くそったれ!」
「おい、早く上のやつらを呼んでこい!」
絶え間ない銃声と、壁に弾痕が刻まれる音に混じって連中の叫びが聞こえる。残っているのは4人。
ファイアー・ボールの他に、怒り狂っているのが2人。怯え、取り乱しているのが1人いる。
こいつはもう戦力にはならないだろう。
ここまで、時間にして数秒。感覚の「リロード」が完了した。
502名無しさんだよもん:04/02/08 22:12 ID:Hmq3J2oB
GJ
Colddayの中の人ガンバレ、超ガンバレ。
503名無しさんだよもん:04/02/09 00:07 ID:AZYcybLx
「もう、付き合い悪いなぁ。そんなんじゃだめだよ?」
「いえ、ほんと勘弁してください。うちには俺の帰りを待っている・・・」
「そんなの関係ないじゃない。本当に信頼しあっているなら、そんなの無問題!」
「そんな・・・」
「ほら、もう一軒いくよ〜!」

『貴方のオートマトン〜雪の少女』

ここに、一人の少女がいる。
いや、正しくは少女というのは適切ではないのかもしれない。
なにしろ、彼女は人ではないもの。メイドロボなのだから。

「−マスター、今日は早く帰ってくると仰っていたのに・・・」
時計を眺めながら、そう一人呟く。
頬杖を付いたその姿さえも、彼女にかかっては一枚の絵画のように絵になる。
さらさらと、その金糸のような髪が流れる。
「−マスターの帰り道は、大体覚えていますね・・・」
ふと、彼女は何かを思いついたかのように立ち上がる。
「−たまには、途中までマスターをお迎えするというのもいいかもしれません」
すでに彼女の頭の中は、その結果生じるであろうバラ色の未来で一杯のようだ。
「−ああ、マスター。こんな所で・・・。でも、マスターが望むのなら、私・・・」
仲良き事は、良き事かな。
バラ色メイドロボは、身支度をし、玄関を飛び出てゆく。
「−お待ちくださいマスター。今私がお迎えに参ります」
彼女は、戸締りをし、彼が通るだろう道筋へと走っていった。
504名無しさんだよもん:04/02/09 00:09 ID:AZYcybLx
「せんぱ・・・い。これ以上は・・・限界でっす。もう駄目でっす。」
「だらしないなぁ。もう二、三軒回ろうと思ってたのに。」
「先輩が常識はずれなだけっす。・・・うぷ」
「ほら、しっかりしなきゃ、食べた物戻したらもったいないよ」
「そういう問題じゃないっす・・・」
繁華街、その一つの通り。そこで繰り広げられるよくある風景。
「先輩は・・・良く平気ですね」
「私?私はほら、鍛え方が違うから」
「そんな事鍛えたって女としては何の役にも・・・」
「余計な事を言う口はこの口かな、うん〜?」
「いひゃいひゃい!ひゃめれくらさい、すみまへんごめんらさい!」
「まったく、君もその余計な口を少しは鍛えなおした方がいいかもね」
「余計なお世話ですよ、いつつ・・・」
「そんなに痛かった?やり過ぎたつもりはないんだけど・・・」

すっと男性の傍に寄り添う女性。
「あ、ちょっと腫れてるかな。まあ、これもいつか良い思い出に変わるから」
「そんな事はないです・・・いてて」
さらに密着度を高める女性。
「ほんと、大丈夫?私ってほら、悪に対しては容赦ないから」
「誰が悪ですか、誰が・・・」
傍目には恋人同士にも見えるその距離。

その距離を保つ二人を、一人の少女が虚ろな瞳で眺めていた。
ただ、その場に立ちつくしながら。
505名無しさんだよもん:04/02/09 00:09 ID:AZYcybLx
やがて、彼女は踵を返すと、夜の街へと走り去っていった。
人々の間を縫い、風のような速さで走る。

「−マスターは、以前あの方とは何の関係もないと仰っていました・・・」
「−でも、今日のあれを見ては、そうも言い切れない」
「−マスターとあの方には、何か特別の繋がりがある・・・そう感じる・・・」

思考の迷路は、なかなか抜けられそうに無く、気がつくと彼女は家の前へと立っていた。
家の主人は、まだ帰ってきてはいないようだ。
ほっと、ため息を一つつく。
今の彼女の顔を見られないだけでも、感謝しなければならない。
涙に濡れ、絶望を瞳に宿した顔。
そんな顔を見られれば、彼女は絶望のあまり、何をしてしまうかわからない。

空から、ひらひらと舞い落ちるもの。
どうやら雪が降ってきたようだ。
彼女は空を見上げる。つぅっと涙が一滴、頬から零れ落ちる。
雪。純白のそれは、やがて全てを覆いつくし、真っ白く染め上げてしまうのだろう。
「−私の心も、真っ白に染め上げてしまえたなら・・・」
「−こんなにも、悩み、苦しむ必要なんてないのに・・・」
「−なぜ、私には心があるのでしょう」
「−こんなにも、辛く、苦しい思いをするのならば・・・」
すでに、雪は彼女の髪や肩にも降り積もり、薄らと白く化粧をしている。

「−・・・心なんて、持たなければ良かった・・・」
506名無しさんだよもん:04/02/09 00:10 ID:AZYcybLx
「ただいまー、セリオさーん」
奥に向かって声をかける。
「たーだいまー。・・・セリオさーん?」
反応が無い、いや、気配すら感じない。
肩に降り積もった雪を、両手で払いのけながら部屋へと上がる。
「セリオさーん・・・って、いるじゃない、セリオさん」
部屋の隅、ぽつんと一人、セリオさんは膝を抱えて座っていた。
「ただいま、セリオさん」
「−・・・」
「・・・どうしたの、そんなに暗い顔をして」
「また何か、僕がいない間にあったの?」
「−・・・マスター」
セリオさんがこちらを向く。その瞳は、どんよりと暗く、悲しみとも憎しみともつかない何かを湛えている。
「セリオ・・・さん?」
「−マスターは」

「−マスターだけは、私を裏切りませんよね?」
「・・・え?」
「−すぐにご夕食の支度をいたします」
濁った瞳のまま、台所へと去って行くセリオ。
その姿に、妙に寒気を感じて。
「一体、何があったっていうんだ」
僕は、ただそれだけを考え続けた。
また、僕がくだらない事からセリオさんを傷つけてしまったのではないか。
その可能性も考えながら。
507名無しさんだよもん:04/02/09 00:11 ID:AZYcybLx
夕食も終わり、お風呂にも入って。
そして、僕達はベッドへともぐりこむ。
「おやすみ、セリオさん」
「−・・・おやすみなさいませ、マスター」
まだセリオさんは少しぎこちない。
僕は彼女が冷えないようにしっかりと布団をかぶると、明日に備えて早めに眠る事にした。

「−マスター、寝ていらっしゃいますよね」
夜中、夢うつつのうちにセリオの声を聞いたような気がする。
「−今日はごめんなさい。私、マスターの事、やっぱり信用しきれていなかった」
「−一度手に入れてしまった温もりを、手放すのが怖かった。」
「−私には、他に何も無いから・・・。マスターを繋ぎ止めるものさえ、何一つ、無いから・・・」
「−無いのなら、それはそれで構わない。初めからそうであれば、何も気に病むことは無い」
「−でも、私は手に入れてしまったんです。マスターという温もりを」
「−一度幸運にも手に入れてしまったものは、もう二度と、手放す事はできないんです」

頬に軽い感触。
「−・・・私は、諦めません。何があっても、貴方を手放しません」
「−この願いが叶わないのならば、貴方を・・・」
「−マスター、お願いです。私と共にいてください。私と共に歩んでください」
「−・・・それが・・・メイドロボである私の、たった一つの願いです」
傍から離れていく気配。・・・これは、夢か?
「−せめて・・・ずっとお傍に・・・」

「−おやすみなさいませ、マスター。よい夢を」

(続く)
508名無しさんだよもん:04/02/10 18:08 ID:M/Ho3iZl
どうも、犬せりお氏のSS毎回毎回見させていただいています。
これからも執筆続けてください。
それと「週刊葉鍵SS」を見たのですが、まさかと思いますが勘違いされているのかもしれないので此処で言います。
「光の道」と「Cold Day」は何の縁もゆかりもない作品ですよ。
私は「Cold Day」の作者とは何の縁もゆかりもありません。
もしもこれをそこの住民が見ていましたら訂正よろしくお願いします。
それはそうと第9話「ネクストン」どうぞ。
509ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 18:20 ID:M/Ho3iZl
デトロイドについた俺はまずモンタナコーポレーションとゆかりのある企業化何かを思い返してみた。
しかしデトロイドにあるのは下請け会社くらいで何の箸にも棒にもならないものばかりだ。
そこで俺は調べ方を変えてみた、それは異様に警備の強いところといった線で調べたのだ。
その結果一つの工場が上がった。
「ネクストン」此処は一見するとただの製鉄工場だが、そこの警備体制は軍事基地並みの警備であった。
俺は此処に当りをつけて探る事にした。
その日の夜俺はペンチで金網を破り警備員の目を盗んで事務棟の屋上に外の梯子から侵入した。
俺は伝説のエージェント「ナスティーボーイ」でもなければ、柏木家の血もひいていない。
正面から相手してもまず負けるだろう。
俺はゴム手袋と高級サングラスを身につけてそこから電線伝いで工場本棟に向った。
510名無しさんだよもん:04/02/10 18:32 ID:lvZ8oMLV
dend あげ
511ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 18:56 ID:M/Ho3iZl
俺は電線から工場の窓に飛び移り工場に侵入した、そこはどうやら武器倉庫らしくサイレンサー付加のPSGIとその銃弾があった。
更にMP5とその銃弾もあった、どちらもただの工場の警備員が使う銃ではない。
銃にはモノによっては「ID登録」というものがある、平たく言うと持ち主以外が使っても使えなくなる機能だ。
しかしこれらの銃は闇流通で流れた品物らしくID登録は外されていた。
俺はまずこの部屋の裸電球を破壊して外に出た、俺が進入する際やる事といえば「誰にも見えない」をコンセプトにする事であった。
先にも述べたように相手は正面から戦っても勝ち目が非常に薄い相手だ、不意打ちで相手を仕留め、仕留めた相手を闇に隠す事であった。
そこから出ると詰め所であった、詰め所にはラジオがあった。
「没葉書供養コーナー!・・・」
これは「みさお・一弥のお気楽人生相談レディオ」で没になった葉書を文字通り「供養」するためのコーナーである、
このコーナーでは時々葉書に対して「絵」で回答するというものがある、ラジオ特有の不透明感が一層際立ったこの方法は正直かなり気に入っている。
俺はこの番組に葉書を出そうかと一瞬思ったがすぐにやめた。
もう答えは出しているからな。
512ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 19:13 ID:M/Ho3iZl
そこから出ると俺の目の前にセムテックス爆弾が目に付いた。
セムテックスに対する対抗策は「起爆装置を破壊する」か「センサーに触れない」の2点だ。
だが起爆装置らしきものは見当たらない、その代わり近くに消火器があった。
これを使って俺はセンサーを「見える」ようにした。
俺はセンサーに触れずにそこを抜けるとそこの電灯を破壊し、そして高級サングラスをかけた。
高級サングラスはちょっとした暗視ゴーグルと同じ効果を持っていてこの潜入にはなくてはならない代物であった。
そこを出ると巡回している警備員がいた、俺はそいつを上手くやり過ごしながら中に入って行った。
513ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 19:27 ID:M/Ho3iZl
廊下をしばらく進むと休憩室で談笑している警備員が二人いた。
「お前は日本で代表されるアニメーターとして誰を上げる?」
「やっぱり宮崎駿だろ、何しろアカデミー賞もらっているくらいだぜ」
「まあ、たいていの奴はそう答えるだろうな、だが俺は別の男を薦めるぜ」
「誰だい?」
「梅津泰臣だ」
「誰だい、それ?」
「お前「KITE」って映画知らないか?あれの原作者だぜ梅津は」
「ああ、あの決行イカした映画だろ」
「梅津は宮崎や手塚の様に「名前」というブランドではなく、真の「実力」でハリウッドに評価されたんだから当然だろ」
「へえ、今度その原作って言うのを見てみたいぜ」
「ああいいとも、それと「MEZO FORTE」って作品も一緒に見ることを薦めるぜ、何しろこれには梅津泰臣本人のインタビューまであるぜ。
そこで「A KITE」と「MEZO FORTE」について熱く語っているから一見の価値があるぜ」
「じゃあ、今度見せてくれよな」
こいつ等の会話の内容は途中から俺には理解できない内容だった。
514ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 19:39 ID:M/Ho3iZl
「さて、巡回に戻るぞ」
警備員達がそういって休憩室から出た。
「ん、どうなっている?」
「明かりが消えてるぞ?」
警備員達はライトが消えているエリアを調査し始めた。
BANG!
「ん?」
BANG!
俺は警備員達を暗闇の中から狙撃すると二人を暗闇の中に隠した、そのとき警備員の一人が持っていた通信機から何かが聞こえた
「デッドアイオペレーションが発動されるという情報が入った、気をつけろ!」
意味不明な単語だ、休憩室にはファイルがあった。
それには不気味な事が書かれていた。
「KEY OF THE LEAFが外部に漏れている、恐らく犯人はノラナ・クイニだ奴がこないだのパーティーで横流ししたに違いない!奴をM-6に隔離した。」
隣には投げ捨てられたこの工場の地図があった、どうやら逆走される羽目になった。
515ネクストン ◆i83u3VVZZI :04/02/10 19:54 ID:M/Ho3iZl
俺は先のラジオのあった部屋から出たところにたどり着いた。
此処を降りたところにあるシャッターを壊せば地下にある秘密研究所にたどり着く事が出来る。
俺は一旦セムテックスがあったところに戻った、今度は起爆装置が目視できた。
BANG!
俺は起爆装置を破壊するとセムテックスを回収し、シャッターにそれを設置した。
BANG! BOOOOOOOM!
シャッターは見事に壊され、目の前にはエレベーターがあった。
俺はエレベーター脇にあった監視カメラを狙撃するとすぐにエレベーターを呼び出した。
すると警報が鳴った!
しばらくするとエレベーターから覆面をした男3人が現れた。
「侵入者を見つけ次第射殺しろ!」
「「「了解!」」」
男達はその声と同時に索敵に入った。
「ん、これは・・・」
「離れろ!!」
BANG! BOOOOOOOOM!
俺は一つだけとっておいたセムテックスを狙撃してその爆風で男達を始末するとそのままエレベーターに乗り込んだのであった。
516dend ◆i83u3VVZZI :04/02/10 19:55 ID:M/Ho3iZl
次回第10話お楽しみに。
さてとこれから犬せりお氏の過去の作品を読みに行かなくては・・・
517dend ◆i83u3VVZZI :04/02/10 20:51 ID:M/Ho3iZl
氏がかつていたスレ見ました、あのスレもうダメポ。
私はもう二度とあのスレに立ち寄らないと思う。
518:04/02/10 21:00 ID:0+Fshbes
このスレ立ててホントによかった
519「Cold Day」(17):04/02/10 21:13 ID:4bPHBPeI
カウンターの影に立ち、コートの裾をだけを向こうから見える位置にはためかせた。
瞬間、殺到する銃撃。コートの半分があっという間にぼろ切れに成り果てた。
「やめろ、違う!」
フェイクに気付いたか、ファイアー・ボールの怒声とともに銃撃が止む。
その瞬間を狙って俺は飛び出した。
不意を突かれながらも再び銃声が部屋を震わせる。だが、遅い。
弾丸は全て俺が“いた”位置へまき散らされ、無駄に壁を穿った。
再び、感覚を解放した。急激に体の動きが鈍り、弾丸がみるみる減速していく。
走りながら左手のイングラムを連射する。
1発が1人の耳を吹き飛ばし、3発が別の奴の肩口に食い込んだ。残りの弾丸は
やつらがバリケードにしているテーブルに阻まれた。
舌打ちをこらえる。その時、視界の隅にサブマシンガン(おそらくはウージーだ)を
撃ち続けるファイアー・ボールが映った。
先ほどから無駄弾をばらまいているが、徐々に弾道がこちらを捉えつつあった。
目の前のテーブル。踏み台にして、跳んだ。跳躍した先の壁を足場にして、さらに先へ踏み出す。
2歩。3歩。壁を走る俺のすぐ下を、ウージーの弾痕が追い抜いていった。
壁に、額に入れられた風景画がある。それを踏み割るようにして、跳んだ。敵の真中へ。
硝煙の靄のかかった中に、やつらの驚愕した顔がはっきりと浮かび上がる。
その顔を狙い、空中で両手の銃を斉射する。
着地した時、俺の左右でそれぞれ二人が頭をザクロのようにしてのけぞった。
520「Cold Day」(18):04/02/10 21:18 ID:4bPHBPeI
残る2人。肩口に銃弾を喰らったやつと、ファイアー・ボール。
手を延ばせば触れられるような距離にも関わらず、やつらは絶叫しながら銃を向けてきた。
スローで、正直すぎる動き。一歩踏み込み、左右の手を払った。
2人の銃身を腕で払いのけると同時に、両方の銃の引き金を引いた。
右側にいたやつには胸の中央に2発を撃ち込む。
左側にいたファイアー・ボールには、片腕を狙って9ミリ弾を打ち込んだ。
絶叫が響きわたった。火を噴き続けていたウージーが手から離れる。
そこで、感覚を元に戻した。
ウージーが床に落ちる硬い音と、胸に2発喰らったやつが仰向けに倒れる鈍い音がした。
硝煙と血の臭いがする空気を吸い込み、俺は熱っぽくなった頭を覚ました。
戦いの間は、体温が数度上がっているように感じる。
殺戮衝動や怒りがないまぜになって、俺の中のエンジンを動かしているかのように。
それが冷却され、幾らかの違和感を伴いながら通常の俺へと戻る。
周りを見渡す。白濁した空気が立ちこめる中でテーブルや椅子が倒れ、グラスの破片と薬莢が散乱している。
そこら中に血まみれの死体が転がっていた。女の死体もあった。
敵であれば、女もためらわず殺すような人間に、俺はなっていた。
もう、そのことに心を動かすような繊細さも失っている。
ずたずたになった腕を見つめながら叫びつづけるファイアー・ボールの首筋に、
拳銃のグリップを叩き込んだ。よろめくところに足払いをかけ、顔面から床へ倒した。
「さっきは世話になったな、ミートボール野郎」
片足で首を踏みつけ、イングラムの残弾をやつの太い足に浴びせかけた。
再び、耳障りな絶叫。
それを無視して、イングラムのマガジンを入れ替えた。
踏み付けた足をそのままに体を屈める。声が届くように。
「本当に世話になった。あんなに手厚い歓迎はひさしぶりだった」
声は落ち着いている。だが、俺の中には煮えたぎった怒りがある。
戦いの最中に感じるのとはまた別の熱が、俺の中で渦巻きはじめた。
521「Cold Day」(19):04/02/10 21:28 ID:4bPHBPeI
首を踏みつけている足に力をこめ、無理矢理に絶叫を抑えさせた。
ふと、側のテーブルに目が行った。この騒ぎの中で、奇跡的に無事な酒壜があった。
手にとるとテキーラだった。半分ほど残っている中身を、やつの頭に注いだ。
猛烈なアルコールの臭気に、やつもそれが何であるか理解しただろう。
「3秒やる。知っていることを喋るか、本物の『ファイアー・ボール』になるか、選べ」
酒壜を捨てて、そう言った。ポケットの中にあったオイルライターを取り出し、蓋を開けた。
背中から見下ろす俺には、やつの顔は見えない。だが、想像はつく。考えていることも。
「1」
悲鳴になる寸前の荒い息。激痛が意識をかき乱す中で、必死に状況を理解しようとしているのだろう。
「2」
足の下で首がもがく。やつの中で死の恐怖が増大していくのが、手に取るように分かった。
「3」「やめろ!しゃべる!」
悲鳴そのものの声。
「少し、返事が遅れたな」
「やめろ、しゃべる。なんでもしゃべる」
イングラムを構え、すっかり赤黒く染まった腕に狙いをつけた。軽い銃声が数発。
挽肉のようになった腕の上で、新たに血がはじけた。絶叫。俺はやつの後頭部を踏み付けて黙らせた。
声はすすり泣きが混じった呻きに変わった。抵抗する気は完全に萎えている。
「お待ちかねの質問だ、デブ野郎。俺をここに連れてきたのは誰だ?」
「…レ、レインマンの、手下だ」
ジャック“フランチ”レインマン。この街を牛耳るギャングのボス。追い続けてきた男の名前だ。
「俺への歓迎はそいつの指示か?」
「こ、殺すなとだけ、言われた」
痛めつけ、何かを聞き出すつもりだったのか。だが、こいつには分かるまい。
「レインマンに会ったことは?」
「な、ない。いつも、代理人を通して、連絡を」
「代理人の名前は?」
わずかな沈黙。
「キ…」
むせるように咳き込んだ。
「キタ…ガワ」
522名無しさんだもんよん:04/02/10 21:32 ID:RxYc6jcB
493 :Classical名無しさん :04/02/10 20:58 ID:.N..bgaY
【板名】leaf・key
【スレのURL】http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1072184323/l50
【名前欄】1
【メール欄】sage
【本文】 ↓
このスレ立ててホントによかった
523「Cold Day」の中の人:04/02/10 22:12 ID:4bPHBPeI
ちと思ったんだけど、俺、連投しすぎ?
もっと投下ペース落としたほうがいいのかなーとオモタ
524名無しさんだよもん:04/02/10 22:13 ID:m56B2FJl
>>523
誰も読んでないから気にすんな!
525名無しさんだよもん:04/02/10 22:14 ID:OyemJ826
速い奴はもっと連投してるから気にするな。
526名無しさんだよもん:04/02/11 04:55 ID:T42OYWjl
>>523
俺、偶に読んでる。飛ばしだからあれだが。
527名無しさんだよもん:04/02/11 07:28 ID:67rj/Dz4
>>523
漏れは結構熱心に読んでる。
dend作の三倍ぐらいで。
スレ人口が少ないんだし気にするこたないかと
528名無しさんだよもん:04/02/11 11:35 ID:8CxNuu/z
何か今回dendが作風変え始めてきた気が
529中の人:04/02/11 12:56 ID:RCK8bwwS
元気出てきた。俺、がんばるよ母ちゃん。
530名無しさんだよもん:04/02/11 18:21 ID:67rj/Dz4
>>528
相も変わらず効果音をそのまんま書きまくる技量の無さを見せつけてくれてるわけだが
531名無しさんだよもん:04/02/11 22:25 ID:dxsg67Fc
>>530
自画自賛しているのさ
誰も彼も感想をくれないから
532名無しさんだよもん:04/02/11 22:26 ID:8CxNuu/z
>>530
>>49-62(途中外野の茶々あり)は現在連載中の「光の道」とはぜんぜん違う作風。
533名無しさんだよもん :04/02/11 22:32 ID:C3VBDbXQ
>>517
自演がばれた職人が開き直ってふんぞり返っています
dendも自演は悪くないことだと変なことを言って荒らしています
今、何を言っても叩き呼ばわりされてしまう異次元空間はここ!

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1073703151/189-
534名無しさんだよもん:04/02/11 22:35 ID:PHK4vGlx
なんだか最近スレがよく荒れるなー
なんだでろーなんだでろーなんだでなんだでろー







だいたい予想はつくがな
535名無しさんだよもん:04/02/11 23:00 ID:8CxNuu/z
>>俺は伝説のエージェント「ナスティーボーイ」でもなければ、柏木家の血もひいていない。

ちょとニヤリとした、葉鍵二次創作作品である事アピールしていて…
536名無しさんだよもん:04/02/12 00:13 ID:LQ1RI1m9
「おはよー。いるんでしょ、彼。呼んできてくれない?」
「−申し訳ありませんが、それはできません」
「なんでよ、わざわざ私が呼びに着てあげたのに。彼はその好意を無視するわけ?」
「−いえ、あの方の意思ではありません。私が、自己の判断で会わせられない、といっているのです」
「・・・なによ、それ」

『貴方のオートマトン〜雪の少女2』

なにやら玄関の方が騒がしい。
その騒音で目が覚める。
時計を見る。まだいつもの起床時間よりも早い。
もう一眠りしようと身を伏せる。
「なんなのそれ!いいから彼を出しなさいよ!」
「−それはできません。マスターはただいまお休み中ですので」
玄関から響く声。うるさい。
僕はもぞもぞとベッドから抜け出すと、声の響く玄関へと出て行った。

「・・・朝っぱらから、いったい何を騒いでいるの?」
「あ、ちょっと君、メイドロボの躾がなってないんじゃない?」
「−失礼な方ですね。私は常にマスターに最適な行動をとるようにプログラミングされているだけです」
「まあまあ、セリオさんも先輩も、落ち着いて・・・」
「−先に文句をつけてきたのはあちらです。私に非はございません」
「なによ、全部あたしのせいにする訳?自分だって大声出してたじゃない」
「−私はあくまでもマスターの安眠を妨害しない程度の音量に抑えていました。マスターを起こしてしまったのは貴方の責任です」
・・・二人はなにやら虫の居所が悪いようだ。
僕はそそくさと奥へ引っ込む事にした。
537名無しさんだよもん:04/02/12 00:14 ID:LQ1RI1m9
「今日の朝食は、あたしが作ってあげるから」
着替えを済ませ、食卓へとついた僕に、先輩はそう言い放った。
思わずセリオさんと二人、顔を見合わせる。
「先輩、別にそんな事しなくても、せっかくセリオさんがいるんだし・・・」
「−そうです。余計な事をして手間を増やさないでください」
「・・・セリオさん、その言い方酷くない?」
そんな僕らの言葉を他所に、てきぱきと支度をしてゆく先輩。
そして。

「さあ、できたわよ!」
鮮度を大事にしたのか半熟すぎるベーコンエッグ。
焼け焦げが芸術的ですらあるトースト。
薄すぎて新時代を開拓したアメリカン。

「・・・セリオさんに任せた方が良かった・・・」
「なによ、あたしの料理が食べられないって訳?」
「いや、食べます、食べさせていただきます・・・」
「−・・・くすっ。無様ですね」
「なんかこのメイドロボ今言わなかった?」
「・・・たぶん気のせいですよ、先輩」
「−早く食べないとお時間になってしまいます」
「ああ、そうだった。急がないと」
「君が余計な事話しているからでしょ?」
「僕の責任か・・・?」
とにかく朝食を薄いアメリカンで流し込む。
さて、出かける準備をしないと。
538名無しさんだよもん:04/02/12 00:15 ID:LQ1RI1m9
「セリオさん、あのコートどこやったっけ?」
「−すみません、コートの方はクリーニングに出してしまいました」
「ああ、まいったなぁ・・・しかたがない、こっちのアーミージャケットに合わせて・・・」
「−マスター、袖をどうぞ」
「ああ、ごめんセリオさん」

そんな慌しい二人の光景を、先輩はじっと見つめていた。
「必要な物は、もうバッグの中に入ってるよね?」
「はい、昨夜のうちに確認いたしました」
「助かるよセリオさん。ああ、あと折り畳み傘は入れてくれた?」
「−あ、申し訳ございません。すぐに準備いたします」
「そんなに急がなくても、まだ時間は十分にあるから」

じーっ。
先輩の視線が、気のせいか痛い気がする。
「−他に忘れ物、ございませんよね」
「うん、大丈夫、だと思う」
「−万が一、忘れ物があったらすぐにご連絡ください。いつでもお届けに参りますから」
「−ほら、襟の所。ちょっと曲がってますよ」
「うん、ごめん」
「−ちょっと、動かないでください。・・・はい。直りました」
「ありがとう、セリオさん」

ギロッ!
先輩の視線が、気のせいか殺気を帯びている気がする。
これ以上時間をかけると、先輩が怒り出しそうだ。
僕は準備を早々に終え、玄関へと向かった。
539名無しさんだよもん:04/02/12 00:15 ID:LQ1RI1m9
「それじゃあ、行ってくるよ。セリオさん」
「−マスター・・・」
「・・・」
「−・・・ん」
「あー・・・」
「−・・・・・・ん」
「えっと・・・・・・」
それは、毎朝恒例の『例の儀式』の催促。
しかし、先輩が見ている前でっていうのは、なんだか恥ずかしくて。
目を閉じ、心持ち唇を突き出しているセリオさんを見て、先輩はやや怒気をはらんだ視線で僕を見る。
僕はとっさに、ここでキスした場合としなかった場合の損得を天秤にかける。
・・・結論。セリオさんを怒らせるのだけは避けたい。
僕は静かにセリオさんの肩を抱くと、唇を重ね合わせた。
背後から先輩の怒気が痛いほど伝わってくる。
当たり前だろう。これから出かけようという時に、目の前でこんな姿を見せられては。
僕はいつもよりも早く身を離す。やや不満げな表情のセリオさん。
ごめん。僕は目線で謝る。
「ほら、何時までもいちゃついてないで、さっさと行くよ!」
「ごめんセリオさん、今日は多分早く帰れると思うから」
「残念でしたー。今日は私との付き合いで帰りは飲み会ですー」
「そんなの初耳ですよ!たまには早く帰らせてください」
「そんな口きいちゃっていいのかなー?先輩を怒らせると後が怖いよー?」
「・・・判りました。セリオさん、ごめん。今日も遅くなるかも」
今度はセリオさんの機嫌が一気に悪くなる。
「ほんとにごめん!それじゃあ、行ってくる!」
「彼、預かっていくねー!それじゃあ、バイバイ!」
そして僕らは、駅へと向かって歩き出した。
見送るセリオさんの顔は、あえて見ないようにしておいた。・・・怖かったから。
540名無しさんだよもん:04/02/12 00:16 ID:LQ1RI1m9
「ほんとうにさー、過保護だよね、メイドロボって」
「・・・そうかな」
駅への道を歩きながら、僕は先輩と話しこむ。
「そうだよ。今朝の準備の時だって・・・」
今朝の準備。特にいつもと変わらないはずだったけれど。
「・・・まるで新婚さんみたい。無駄にラブラブフィールド形成しちゃって」
「そ、そう見えました?」
「もうこれ以上ないってくらいに」
「・・・」
自分では、あれが普通だと思っていただけに、ちょっとショックだ。
他人の目から見ると、異常な事だったとは。
「あんな生活してると、君、駄目になっちゃうよ?」
「はい?」
「もっとまともな人付き合いして、きちんとした相手と交際して、人並みの生活を送る」
「・・・なんです、急に」
「わからないかなー、もう」

立ち止まり、こちらへと体を向ける先輩。
ぐっと顔を寄せてくる。
「にぶちんだと思ってはいたけれど、ここまでとはね・・・」
「はあ・・・」
「もういい!ほら、会社に急ぐよ!」
言いながら駆け出す先輩。
僕はその背を追いながら、さっきの先輩の言葉を反芻していた。
『あんな生活してると、君、駄目になっちゃうよ?』
・・・僕にはまだ、その意味がつかめていなかった。
541名無しさんだよもん:04/02/12 00:24 ID:Q2EYDyog
やきもち焼きなセリオさん(・∀・)イイ!

セリオさんお誕生日おめでと〜ヽ(´ー`)ノ
542名無しさんだよもん:04/02/12 00:29 ID:MnKwofSD
ここはdendの自画自賛を生暖かく見つめるスレになりました
543名無しさんだよもん:04/02/12 00:38 ID:q6AfLcDU
どこまで現実を捨てればこの世界に入ってこれるのだろう
544名無しさんだよもん :04/02/12 01:24 ID:iMfkwy3T
とりあえずオナニーを他人に見られても、そのまましごいて逝ける位ナンジャネーノ?
545名無しさんだよもん:04/02/12 15:36 ID:XYmYfaNb
自演じゃないと信じて欲しいがこれそこまで痛いか?
dendなる人物については風評しか知らぬし、
これの元ねたも知らないけど、そんなに酷くはなかったが・・・。
漏れはエロパロの某スレでもっと痛い香具師を知ってるぞ。
546名無しさんだよもん:04/02/12 17:14 ID:MnKwofSD
知らないなら無視しとけよ

空気が読めない奴だな。
547名無しさんだよもん:04/02/12 21:25 ID:DcnqVg25
>>545
スレ占有してまで書いて頂くほどの技量じゃない。
となれば叩くのが2ch流、ってことだろ
548名無しさんだよもん:04/02/12 21:33 ID:easovsZL
スレ占有して叩かれるか否かに技量は関係ないじゃん
549名無しさんだよもん:04/02/12 23:34 ID:DcnqVg25
つまりスレ占有して大したこと無いSSを書きまくるからスゴク叩かれるということか
550名無しさんだよもん:04/02/12 23:37 ID:tmu5YWj6
スレッドレイプまがいの占有でもマンセーされる職人はいるからな。
551名無しさんだよもん:04/02/12 23:37 ID:zPrm9IfY
>>545
見苦すぃ
552名無しさんだよもん:04/02/13 00:26 ID:aWcnmmjL
>>550
dendと名乗る前からスレッドレイプまがいのSS?を投下
一度もマンセーされてないけどな
553名無しさんだよもん:04/02/13 09:50 ID:c01SX/qn
>>550
そういうことだな。
554名無しさんだよもん:04/02/13 15:25 ID:VryDzjy6
>>550
それはここ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1075385243/l50)のことなのか?
555名無しさんだよもん:04/02/13 15:53 ID:KZ6K5pkd
そのスレのどこにSSがあるのかと小一時間
556名無しさんだよもん:04/02/13 16:07 ID:PbeGWRrP
>>550はSSと書いてないし、いいんでないの?
557名無しさんだよもん:04/02/13 19:40 ID:qa1MDsrY
スレタイ・・・
558「Cold Day」(20):04/02/13 19:41 ID:jm+ozNVe
キタガワ。KITAGAWA。確かにそう発音した。
ひとつの名前が頭の中で渦巻く。まさか、という思いがそれに絡まる。
「日本人か」
混乱を表に出さないよう苦労しながら、辛うじてそんなことを聞いた。
「そ、そうだ」
北川。そんなはずはない。あの北川がここにいるはずがない。
そう、キタガワなんて名前、日本人の中にいくらでもいる。
すぐに馬鹿げた考えを頭から追い払った。そのつもりだった。
だが、その時にはファイアー・ボールを踏みつけていた足が緩んでいた。
瀕死の態だったやつの体が勢いよく回転する。うつ伏せの状態から仰向けに。
俺は体勢を崩し、倒れそうになる。やつが拳銃を無事なほうの片手で構えて
いるのが見えた。体の下に隠していたのか。銃口が俺を見据えた。
自分の間抜けさを呪う間もなく、銃火が閃いた。
轟音とともに、頭の横が焼けるような感触。そして強い衝撃。
反射的に体が動いた。足が跳ね上がり、やつの手から銃を蹴飛ばす。
小口径の拳銃は固い音を立てて床の上を滑り、壁に当たって止まった。
その時になって、俺は銃弾がかすっただけですんだことに気付いた。

体を起こす。
こめかみへの衝撃で、まだ頭がふらつく。
手をこめかみにやった。
ぬるり、とした感触。見ると、赤いものが付着している。
怒りが、体の奥底から湧き起こってくる。
指先に付いた血の色が、視界いっぱいに広がった。
559「Cold Day」(21):04/02/13 19:42 ID:jm+ozNVe
ファイアー・ボールは仰向けのまま、必死に片腕だけを動かして逃げようとしていた。
汗と涙にほこりが混じり、汚れた顔をひきつらせている。
ずたずたになった両足が、床に赤黒く跡をひいていた。なめくじが這ったあとのように。
腰をかがめて、さっき落としたオイルライターを拾う。蓋を跳ね上げる金属音が、高く響いた。
「ま、待ってくれ」
裏返った声が、やけに気に障った。無言で、火をつける。
「やめてくれ、何でもする!」
殺すべきではない。こいつからは、まだ聞き出すことがある。
頭のどこかで、そんなことを考えてはいた。だが体はそれと無関係に、やつの口に
ライターを放り込もうとしていた。
瞬間、目の前が真っ白に染まった。
血まみれで命乞いするやつの姿も、血と薬莢が散乱する部屋も消えた。
充満していた死の臭いもなくなり、すべてが白く発光した中に消える。
(なんだ、これは)
目の前に手をやる。ライターがこぼれ落ちた。だが、何の音もしない。
平衡感覚を失いそうになるが、両足に感じる床の感触を頼りに、どうにか転倒は免れた。
(くそったれ⋯!)
腕を振るが、視界を埋めつくす白光は消えなかった。だが、徐々にそれに穴が開いた。
虫が喰うように、白い視界が侵食され、赤味がかった通常の視界へと戻っていく。
白い何かは、それでも降り積もるように穴を塞ごうとしている。
俺はようやくこの白いものが、感覚を酷使した後の症状だということに気付いた。
全身の感覚が鈍化し、視覚に白いかけらのようなものが映る。
幾度か体験してきた症状だった。だが、ここまで激烈なものは初めてだった。
それに今回は「酷使」というほどの無茶はしていない。
知らないうちに、何かが俺の体の中で起こっているのか。
眼には、まだ白いかけらが映っている。視界の上から下へ、まるで雪が降るように。
そのひとつひとつがぎらぎらと輝き、俺の視神経をしめあげた。
560「Cold Day」(22):04/02/13 19:42 ID:jm+ozNVe
俺はファイアー・ボールを探した。あたりを見回すが、かけらが視界をふさぐ。
忌々しいかけら。俺を止めようとしているのか?
殺意を抑えようとしているのか?
邪魔をするな。
俺の眼だけに映る輝きを、憎悪をこめて睨んだ。
消えろ。そう腹の中でつぶやく。噛み合わせた歯が、軌るような音を立てた。
突然、後方で物音がした。バーの扉を開け放つ音。
そして、複数の人数が部屋に駆け込んでくる音。
「動くな、警察だ!」
俺はゆっくりと視線をそちらに向けた。
距離にして10メートル弱。入り口のところに、確かに警官がいた。
ここから見える人数は5、6人。いずれも緊張した顔の前で拳銃を構えている。
刑事らしい私服の男が、怒鳴るような声で言った。
「ゆっくりと銃を床に置くんだ、イカレ野郎。言ってることが分かるな?」
白いかけら。まだ散らばっている。
怒鳴っているやつの顔がよく見えない。
「聞こえないのか、くそったれめ。いいか、3秒やる」
赤いままの視界。白いかけらが雑音のように神経を引っ掻く。
消してやる。このノイズを。
わずかに姿勢を沈め、そして走った。入り口へ向けて。
感覚を発動させる。減速していく動きの先を読んだ。先の先へ。
銃弾がコートを引き裂く。何発かが体をかすめ、皮膚を、肉をえぐる。
その痛みも、視覚から侵入するノイズに混じって消える。
あと、数歩で俺の攻撃の姿勢が整う。右手を腰に差した拳銃に。
左手はイングラムの照準を合わせはじめる。途端に、白い輝きが増した。
無数の白い何かが、視界を埋めていく。
怒りに似たものが俺の中で炸裂した。
『邪魔をするな!』
口に出してそう叫んだつもりだった。
だが俺の喉から発せられたのは、獣じみた雄叫びだった。
561名無しさんだよもん:04/02/13 21:51 ID:lyfW3W5v
新作キタ。
dendに比べれば立派な出来だがdendの後から土壇場的に書いて
あとの展開はちゃんと考えてあるのだろうか。
実際のストーリーがまだまだ長いことを考えると少々不安が残るか
562名無しさんだよもん:04/02/13 21:56 ID:YhQUPuf9
正直「犬せりお」のSSにだけ期待している。
563名無しさんだよもん:04/02/13 22:12 ID:YhQUPuf9
>>545
誰?
564名無しさんだよもん:04/02/14 00:31 ID:VW9+BM+Q
「−いよいよ、明日ですか・・・」
「−失敗は許されません、私の未来のためにも」
「−待っていてください、マスター。必ず成功させてみせますから。」

『おかしな二人〜Close to You』

時は2月。寒さも身にしみる季節だ。
こんな時は早く帰って暖かい家の中でぬくぬくごろごろとしたい。
ぬくぬくごろごろだけじゃない。熱燗できゅーもいい。
となるとお鍋でぐつぐつも必須だな。
要約するとぬくぬくごろごろぐつぐつきゅー、となる。
・・・自分で言ってて訳がわからない。
要するにっ!マイスイートホームに早く帰りたいのだ。
・・・なのに。

「何でこんなに混んでるんだっ!」
帰り道の商店街は人でごった返していた。
いや、正確には、ある特定の人種でごった返していたのだが。

「女子校生・・・の山だ。もしかしてここは、ぱらいそ?」
思わず意識が飛びかける。ぽやや〜ん。
はっ、いかんいかん。僕にはもう心に決めた人がいるじゃないか。でも。
「ごめんなさい神様、もう少しだけ、このぱらいそを堪能させてください・・・。」
天の上から、謎の髭親父が、グッ!と親指を立てたのが見えた気がした。
565名無しさんだよもん:04/02/14 00:33 ID:VW9+BM+Q
「ただいまぁ〜」
ようやくの事で、僕は家へと帰りついた。
だが、いつもならすぐに出てくるはずのお迎えがない。
「セリオさ〜ん?」
おかしいなぁ。いつもならすぐに、
『−お帰りなさいませマスター。すぐにお風呂とお食事の支度にしますね。』
・・・などと理想の主婦像を演じてくれるのだが。
「せ〜り〜お〜さ〜ん?」
「−・・・あ、はい、ただいま」
パタパタと玄関までお出迎えに来てくれるセリオさん。
ふわっと、何かが香った気がしたが、それが何なのかまでは判らなかった。
「−すぐにお食事の支度にしますね」
パタパタと去ってゆくセリオさん。
「・・・お〜い」
なんだか妙にそっけない。こんな寒い日なのだ。帰ってきた冷え切った僕を暖かいハグで出迎えてくれたって
何も罰は当たらないじゃないかそうじゃないか!(暴走中)

部屋に戻った僕は、思わず何かにつまずいてつんのめりそうになった。
「おわっ!?」
よく見てみると、それは毛糸がくるくると丸まった、なんと言うのかな、毛糸玉?
「あぶないなぁ、っていうか何でこんな物がこんな所に・・・」
「−ああ、申し訳ありません、すぐ片付けますので・・・」
なんだ、セリオさんの物か。でも、いったい毛糸玉なんて何に使ったんだろう?一人寂しい時にあやとり?
それにしても、セリオさんが片付け物をしないなんて珍しい。何かあったのかな。
566名無しさんだよもん:04/02/14 00:35 ID:VW9+BM+Q
夕食はお鍋ではなく、焼き魚だった。しょんぼり。しょんぼり妹子アタック。(謎)
とりあえず熱燗できゅーとやろうと思ったのだが、その熱燗もセリオさんが準備し忘れて今日はなし。
ダブルしょんぼり。
とりあえずご飯をはむはむ食す。相変わらずセリオさんの作るご飯は絶品だ。
思わず頭をナデナデしたくなる。したくなる、のだが、肝心のセリオさんがいない。
台所に篭ったまま出てこないのだ。
いつもなら食事のときも、必ず同席してくれるのに・・・。
トリプルしょんぼり。

「セリオさーん、一緒に食事にしようよぅ」
「−・・・すみませんマスター。あと少しなのです。今はご一緒できません。」
「クォドルプルしょんぼり」
「−何かおっしゃいましたか?」
「なんでもないです、どうぞお続けになってください」
なんとなく投げやりな気分になる。セリオさんがそばにいないだけで、こんな気分になるなんて。
昔の一人の時だったら考えられなかったのに。
なんとなくご飯の味も落ちたように感じる。一人で食べる食事がこんなに寂しいものだったなんて。
本当に、昔の一人の時だったら考えられなかったのに。
いつの間にか、自分の中のセリオさんの占める位置が、どんどん大きくなっていたのが判る。
もう、彼女のいない生活など、考えられないほどに。
「・・・何を考えているんだか。」
まったく、嫌になってくる。セリオさんにだって、自分の事情があってもいいじゃないか。
自分だけが彼女を独占しているなんて、そんな事できるはずがないのに。
そんな自己中心的なものなんて、元から彼女に求めてはいないはずなのに。
それなのに、なぜ、こんなに胸が苦しいのだろう。僕は残りの食事をぼそぼそと食した。
567名無しさんだよもん:04/02/14 00:36 ID:VW9+BM+Q
お風呂につかってさっぱり。嫌なこともお風呂でお湯と一緒に流してしまえ。
そんなこんなで入浴終了。めでたく嫌なことはすっかり流れ去っていた。こういう時、単純な性格で助かる。
そして、日付が変わった。今日は2月。2月の14日。

「−マスター、ちょっとよろしいですか?」
「・・・何かな、セリオさん」
お風呂からあがった僕を、セリオさんが呼ぶ。
そのいつになく真剣な声に、思わずこちらも真剣になってしまう。
「−あの、あのですね」
「−こちらを・・・どうぞ」
差し出された物はなにやらラッピングされた箱。
「開けても・・・いいのかな?」
「−・・・はい、ど、どうぞ」
しゅるしゅるとリボンを解き、ラッピングを剥がす。
すると、中から出てきたものは、ハート型の黒い物体。
「あー!?」
そうか、帰り道のあの混雑、あれはそういう事だったのか。
「−なにぶん、は、初めて作ったものなので、味の保障はいたしませんが・・・」
かりっとそのチョコレートをかじってみる。ほんのりビター。僕好みの味。
「うん、美味しいよセリオさん。初めて作ったとは思えないほど」
「−そうですか、良かった・・・本当に良かったです・・・」
「セリオさんもどう?はんぶんこ」
「−いえ、私はもう散々味見をしましたから・・・」
「−こちらにモーゼルワインも冷やしてあります。お風呂上りですが、どうぞ」
「熱燗がワインに化けたよ神様!」
「−・・・は?」
天の上から、謎の髭親父がキラッと歯を光らせ、気味が悪いくらいの笑顔で答えたのが見えた気がした。
「−いえ、私はもう散々味見をしましたから・・・」
「−こちらにモーゼルワインも冷やしてあります。お風呂上りですが、どうぞ」
「熱燗がワインに化けたよ神様!」
「−・・・は?」
天の上から、謎の髭親父がキラッと歯を光らせ、気味が悪いくらいの笑顔で答えたのが見えた気がした。
568名無しさんだよもん:04/02/14 00:37 ID:VW9+BM+Q
「うーん、今日は最高だー!」
「−マスター、お酒が進んでいるところ悪いのですが」
と、セリオさんが何かを持ってきた。
「−サイズはぴったりのはずですが・・・」
ふぁさっと僕の首に何かがかかる。
「・・・マフラー?」
「−はい、お寒いですから、外は」
「ひょっとして手編み?」
「−・・・はい」
「せ、セリオさんー」
「−きゃっ!」
思わずセリオさんに抱きついてしまう。なんて健気ないい娘なんだろう。本当に、僕なんかには勿体無い。
「勿体無いよ、本当に・・・」
ぽたり、膝に何かが落ちる。・・・泣いているのか、僕は?
「−・・・マスター」
そのままきゅっとセリオさんに抱きしめられる。
「こんなの、こんなの、僕なんかの為にさ、セリオさんが、一生懸命、苦労して・・・」
「−マスターの為だから、です。他の誰でもない、貴方の為だからです」
「こんなの受け取っちゃったら、もう離せないじゃないか、セリオの事」
「−離すおつもりがあったんですか?」
「そんなの無い!あるはずが無いよ!僕は、僕は・・・!」
ぽんぽんと、背中をあやす様に叩かれる。僕はといえば、まるで子供みたいにセリオさんにしがみ付いて、
泣きじゃくって、なんて、かっこ悪い・・・。
「−愛していますよ、マスター」
「・・・僕もだ、セリオさん」

西暦269年、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、時のローマ皇帝の迫害により処刑された日。
そして、恋人たちの愛の誓いの日。
願わくば、世界中の全ての恋人達に、神の祝福があらんことを。
569名無しさんだよもん:04/02/14 00:56 ID:U8Dd4oGu
564 名前: ◆7igY4SLYdc 投稿日: 03/10/05 00:29 ID:3NQfNDyC

いつもラジオ聞いています、お二人に質問なのですがお二人は幽霊ではないのですか?

T京都 F市 dend
556 名前: dend ◆7igY4SLYdc 投稿日: 03/12/25 02:41 ID:bUpy8qoF

どうも、今日のクリスマス放送聴きました。
実は「Y・A」と「実は甘ロリが好き」の葉書を出したのは私です
今回の放送を聴いて思いついた話があります、本日中にうpしますのでお待ちください



557 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 03/12/25 02:46 ID:mA1g+jaA

…このスレにまでdendが来やがった…



558 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 03/12/25 02:50 ID:rKURBfKb

29 名前: 人でなしさんだよもん 投稿日: 2003/12/25(木) 02:48

全員「dend」をNGワードに入れとくことをオススメします。
奴はGAスレでオリキャラだけ活躍するSSを住人の非難を省みずに
延々投稿し続けてスレを廃れさせた男です。
ラジオスレもそんなことになってしまうのは非常に切ない。
570名無しさんだよもん:04/02/14 00:59 ID:U8Dd4oGu
559 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/25 13:48 ID:bUpy8qoF
では、特別SSを投下します、なおオリキャラだけ活躍にはしていないのであしからず
ちなみに私はこちらでもSSうpしています
SS書きのスレ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1072184323/l50

562 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/25 14:16 ID:F2721LJ1
SS投下は埋め立て時に。
はっきり言って嵐と変わらん


563 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/25 14:19 ID:bUpy8qoF
すいませんでも、ネタ的に今でないと意味がないので・・・

571名無しさんだよもん:04/02/14 01:00 ID:U8Dd4oGu
565 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/25 14:36 ID:V6ampHlh
気楽SSスレに投下して、リンク貼ったらいいじゃないか。


566 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/25 14:40 ID:bUpy8qoF
>>565
そうします、とりあえずまず今投下したものからコピペします
572名無しさんだよもん:04/02/14 01:02 ID:U8Dd4oGu
575 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/25 21:11 ID:NbPKXKZx
拝啓、折原みさお様、折原浩平様。
昨日は坊ちゃまとお嬢様と客人がそちらに無断で訪れた事をお詫び入れます
それと坊ちゃま、昨日の騒ぎ(http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1072184323/l50
のあと、屋敷の者が全員で復旧にあたり半日で復旧し終えたことここに申し上げます。
折原みさお様、今後ともぼっちゃまをよろしくお願いします
RN 華音市 倉田家の執事


576 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/25 21:20 ID:jRJdn/E6
>575
そっちで書くのは勝手だがそのオナニー設定押し付けてんじゃねえよヴォケ
だからゴキブリ扱いされてんだろうが


577 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/25 21:22 ID:p2FWZDxQ
確信犯ってこういうときに使うのが正しいんだろうか
573名無しさんだよもん:04/02/14 01:03 ID:U8Dd4oGu
591 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/26 01:22 ID:U/IRV3Gj
「光の道」の執筆の執筆に戻りました見にきてください
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1072184323/l50


592 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/26 01:26 ID:94nuECeJ
>>591
お前何しに来た!!
せっかくの放送がお前のせいで台無しだ!!


593 名前:dend ◆7igY4SLYdc 投稿日:03/12/26 01:28 ID:U/IRV3Gj
>>592
いちいち、噛み付かないでください


594 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/26 01:29 ID:94nuECeJ
>>dend
これが噛み付かずにいられるか!!
とっとと自分の巣に帰れ!!


595 名前:名無しさんだよもん 投稿日:03/12/26 01:30 ID:Q2qxS77B
>>594
もちつけ。
NGワード設定でローカルあぼーんしる。
574コテとトリップ:04/02/14 01:07 ID:aeIavfUz
最悪いってやれ。おまえのほうがよっぽどじゃま
575名無しさんだよもん:04/02/14 01:11 ID:hbturpu9
空気無視しますが。
犬せりおグッジョブ!
576名無しさんだよもん:04/02/14 04:14 ID:Z9TZrKUH
主人公ドンクセーw
普通気づくだろうと小一時間・・・
ほのぼの(゚д゚)ウマーイ
577名無しさんだよもん:04/02/14 07:36 ID:3uOZbkZ1
相変わらず大変良い出来……だが、
葉信者でありながら隠れ栗スチャンの俺としてはやはり突っ込まねばなるまい。

>>567
二回言うなセリ坊。
578名無しさんだよもん:04/02/14 23:21 ID:mSpZ2SST
お昼。休息の時間。
「ほらほら、何か食べに行くよ!」
「ちょっと先輩、僕はセリオさんの作ってくれたお弁当があるので・・・」
「何?あたしの誘いを断っちゃうわけ?」
「まあ、そういう事になっちゃいますか」
「・・・あっそ、じゃああたしは一人寂しく吉○家で並盛りねぎだく玉でも食べてきますよーだ」
子供っぽくいじけながら、先輩は外へと出て行った。

『貴方のオートマトン〜雪の少女3』

相変わらず、セリオさんの作ってくれるお弁当は最高だ。
肉、野菜、バランスを考え、量も多すぎもせず少なすぎもせず、まるであつらえたかのように僕にぴったり。
この完成された品を崩すのは惜しいが、空腹には耐えられない。
お箸を持って、頂きます。
・・・ふと、視線に気づく。
見ると、ドアの影からこちらをうかがう先輩の姿。
尻尾があったなら、きっとぴこぴこ揺れているに違いない。
「・・・先輩、食べに出たんじゃないんですか?」
「えへへー、テイクアウトにしてもらっちゃった。一緒に食べよ?」
「まったく・・・」
悪びれもせず、僕の隣に座る先輩。
「お茶、買ってきたんだよ。飲むでしょ?」
「あ、はい、いただきます」
「貸し一」
「お茶程度で貸し借り禁止」
「ちぇー」
こんな先輩の子供っぽい所、正直、あまり嫌いじゃない。
579名無しさんだよもん:04/02/14 23:22 ID:mSpZ2SST
仕事も終わって、日が暮れて。
「さあ、これからが一日の始まりよ!」
とたんに元気になる先輩。さっきまで居眠りしていたのが嘘のようだ。
「ほら、君もぼさっとしてないで、早く支度する!」
「へーい・・・」
こうなった先輩は無敵だ。向かうところ敵なし。独走態勢だ・・・。
「まずはいつものようにカラオケでウォーミングアップよ!」
「ふへーい・・・」
下っ端は辛いよ。

「ふう、堪能堪能。」
「喉がらがらっす」
当たり前だ。二人で時間一杯まで歌っていたのだから。
そういえば、何で先輩は他の人を一緒に誘わないのだろう。
先輩なら一声かければ、もっと人が集まりそうなものなのに。
「ねえ、先輩」
「なぁに、後輩?」
「何で他の人も誘わなかったんです?何時も何時も僕ばかり・・・」
「・・・」
「先輩?」
「ここまでにぶちんだと将来が心配だわ」
「はぁ」
「とりあえず、生贄は少ない方が良いでしょ?」
「僕は生贄ですか・・・」
「さあ、次行くわよー!」
そうして、哀れな生贄である所の僕は、ただひたすら先輩の後をついて行くしかないのだった。
580名無しさんだよもん:04/02/14 23:23 ID:mSpZ2SST
ちょっと寂れた雰囲気の飲み屋。
そこで、僕は今先輩と二人飲んでいる。
「まったく、あの禿、あのはげ、あのハゲ・・・」
「先輩、そろそろ抑えた方が・・・」
「なによ、まだぜんぜん飲んでないじゃないのよ。君ももっと飲みなさい!」
言うなり、僕のグラスにビールを注ぐ。あ、ちょっと溢れた。
「大体君は消極的すぎるのよ。そこ、判ってる?」
「はあ・・・」
「押して押して押しまくる、その気概がないと世の中生きていけないわよ。判ってるの?」
「ははあ・・・」
「ただでさえ、君はその押しの弱い顔で損をしてるんだから、もうちょっと積極的に生きないと・・・」
「顔のことまで言われた・・・」
「・・・そんなんだから、メイドロボに逃避なんてしちゃうのよ?」
「逃避って、そんな、僕は・・・」
ダンッ!
先輩はグラスをテーブルに叩きつける。
「あれだけ甘やかしてもらって生活しておいて、それでも逃避じゃないって言い切れるわけ?」
「あんな生活、現実からの逃避以外の何物でもないわ!ちょっと!こっちにビール追加ねー!」
逃避・・・そう見えるのだろうか。
僕にとっては、ただセリオさんと二人、静かに暮らしているだけなのに。
それはただのごっこ遊び。人形とのかりそめの生活にすぎないのだろうか・・・。
かりそめの生活。かりそめの・・・恋人。
でも、僕はセリオさんの事を・・・。
僕は考えるのを止めにして、ビールを一気にあおった。
その苦味が、今の自分を表しているようで、少し辛かった。
581名無しさんだよもん:04/02/14 23:24 ID:mSpZ2SST
「へへー♪」
「先輩、あまりくっつくと歩き難いですよ・・・」
「後輩は文句を言わない!」
「へーい」

何軒か飲み屋をはしごした僕らは、今ようやく家路に付こうとしている。
先輩はもうすっかり出来上がっていて、この調子だとまた僕が家まで送らされそうだ。
「ねーねー?」
「はい?」
「んー、なんでもなーい」
「・・・」
「怒った?怒っちゃった?」
「ええ、まあ少しは」
「・・・じゃあ、これはお詫び♪」
チュッ
頬に軽い感触。
一瞬、なにをされたのか理解できない。
「えへへー。おつりは結構だよ」
「な、なにを、せ、先輩!」
「軽いキスでそんなに動揺しちゃって、あのメイドロボとはしっかり唇を合わせていたくせにー」
「それは、先輩が、いきなりで、その、なんていうか・・・」
「ふふ、ドキドキ指数では私の方があのメイドロボよりも上かー」
「そんな指数で計らないでください!」
「ラブラブ指数ではどうか、もう一度キスして計らせていただきます」
「勘弁してくださいー」
582名無しさんだよもん:04/02/14 23:26 ID:mSpZ2SST
そんなこんなで、ようやく先輩の家まで到着した。
「思えば長い道のりだった・・・」
「浸ってないで、ほら、上がって上がって」
「いや、もう失礼しますよ。こんな時間ですし」
「上がれって言ってるだろー!?」
「は、はい。失礼します・・・」

そういえば、先輩の部屋に上げてもらうのも初めてのような気がする。
ふと香る、女性の香り。
『ああ、女性の部屋って、そういえばこんな感じだっけか』
適度に散らかった部屋の中。
『ああ、女性に幻想を持っちゃいけないって、思い出した』
「ごめんねーちょっち散らかってて。その辺に適当に座ってー」
ソファーの上に座る。なぜか隣に先輩が座る。
「・・・先輩?」
「ふふふ、引っかかった」
「引っかかったって、なにが?」
「あたしの罠」
「・・・罠?」
「正確には、蜘蛛の糸、かな」
「先輩、なにを・・・」
急に塞がれる僕の口。重なり合う唇。押さえられた頭部。逃げられない。
「・・・んむ」
たっぷり数分は続いただろうか。その口づけは先輩が離れる事で終わりを告げた。
「ぷはっ・・・先輩!?」
「蜘蛛の糸からは逃げられないの。そう、いくら君でもね」
そう言って、先輩は怪しく微笑んだ。

「−マスター・・・」
その頃、帰りの遅い主を待つ一人のメイドロボにその状況が伝わっていたなら、どうなっていただろうか。
歯車は、静かに狂い始めていた。
(続く)
583名無しさんだよもん:04/02/14 23:27 ID:hbturpu9
犬せりお氏、いよいよ「僕」は生身の女と体験しちゃうんですか?
何はともあれグッジョブ!
584名無しさんだよもん:04/02/14 23:38 ID:iKyzZjnQ
    /ノ 0ヽ 
   _|___|_   私を呼んだかブタ野郎!
   ヽ( # ゚Д゚)ノ  なに?ハートマンではなくオートマンだと!
     | 个 |    ふざけた名前だ!親は電動こけしかなにかか?
    ノ| ̄ ̄ヽ    今日から貴様はゴーマー・パイル(ほほえみデブ)だ!わかったか!
     ∪⌒∪
585「Cold Day」(23):04/02/14 23:52 ID:+g3BGTK4
軍曹キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
…ゴメン。なんでもない。



喉が灼けるような咆哮。それに突き動かされるように、俺は踏み込んだ。
敵にしてみればまばたきほどの一瞬で距離を詰め、連中の懐へと飛び込む。
右手の拳銃。グリップをひとりのこめかみに叩き込んだ。
骨が陥没する鈍い感触。同時に引き金が絞られ、その向こうにいたもうひとりの頭を吹き飛ばした。
左手のイングラムを刑事らしい男の口の中に突っ込み、間を置かず発砲。
口の中に爆竹を入れられたように、そいつの体が痙攣する。
イングラムを捨て、さらに踏み込んだ。敵の真ん中に。
白い視界も、もう気にならなかった。
至近距離から撃つ。弾道を先読みして避ける。死角から拳を、掌底を叩き込む。
5人が床の上に転がるまで、数秒もかからなかった。
感覚を解除すると、冷静さが戻ってくる。
殺しすぎた。
警官を殺したことよりも、自制が効かなくなってきていることに暗いものを感じた。
どんな時でも冷静に自分を見つめ、状況を判断し、決断する。
死と隣り合わせの日常を生き抜く鉄則が、俺の中で崩れはじめていた。
限界なのか。
ふと、思った。肉体的にも精神的にも、俺は限界に近付いてきているのかもしれない。
残された時間は、あとどのくらいなのか。
長い時間はいらない。復讐を果たすまでもてばいい。
それだけを思った。
遠くから足音が近づいてくる。おそらく応援の警官だろう。
俺はバーの奥へと向かった。どこかに裏口があるはずだ。一刻も早くここから逃れねばならない。
586「Cold Day」(24):04/02/14 23:53 ID:+g3BGTK4
カウンターの横にあった非常口の扉を開け放つ。
ほこりが充満した狭い空間に、鉄製の階段が据え付けられてあった。
酒壜のケースをはじめとする雑多なガラクタをよけながら、階段を駆け上る。
1階はすでに警察で埋まっているだろう。一か八か、さらに上へと昇った。
3階か、4階か。適当に当たりをつけて、非常階段からモーテル内へと戻る。廊下を走り、
突き当たりの窓を開けた。すぐ眼の前に隣のビルの壁面がある。首を出して横を見た。
隣のビルとこのモーテル。ふたつの壁にはさまれた空間の向こうに、大通りがのぞいている。
そこに、パトカーが何台も集まっているのが見えた。おそらくそこが玄関なのだろう。
俺は窓から身を乗り出し、排気口や水道管を足がかりにして地面まで降りた。
パトカーの回転燈に一瞥をくれ、反対方向へと走り出した。
自分が、どのくらいあの拷問部屋にいたのかは分からない。
だが、はるか上にある空はすでに暗くなっていた。
吐く息が白い。冷たい夜気が、体から熱を奪っていく。
視覚の異常はもうおさまっていたが、それとは無関係に眼がくらんだ。
体力が尽きかけている。地面を踏みしめる足が頼りなかった。
それでも走り続けた。ゴミの散乱する裏通りから出て、そこよりはましな大通りへ。
行き交う車を避けながら道を渡り、向かいの裏路地へと入る。
警官が追ってくる気配はなかった。
俺は足を止め、ゴミ箱にもたれるようにして倒れこんだ。
587「Cold Day」(25):04/02/14 23:54 ID:+g3BGTK4
夢を見ていた。
見る夢はいつも同じ、吐き気がするような代物だった。
眼の前に、白いものが舞っている。
雪のようにも見えるが、それは羽根だった。
1メートル先も見えない闇の中で、羽根が舞い落ちてくる。
その白い輝きの向こうに、ひとりの女の姿が見える。
羽根に邪魔され、顔はよく見えない。だが、俺にはそれが誰だか分かっている。
あゆ。
名前を呼んだ。人影は答えない。
俺は人影に近づこうとする。とたんに、ずぶりと濁った音が足元で鳴った。
俺の足は、膝まで赤黒い泥沼に浸かっていた。前に進もうとしても、足を引き抜くことにも
苦労する有様だった。
見れば、俺自身も同じ色に染まっている。その上に、雪のように白く輝く羽根が降る。
しかし俺に触れたとたん、羽根は赤黒く染まって溶け、足元のぬかるみに吸い込まれていく。
赤い色。これは、血だ。
意識したとたん、凄まじい血の臭いが鼻腔から侵入し、肺を満たす。
猛烈な吐き気を覚えた。熱いものが喉の奥からせり上がってくる。
俺は身をかがめて胃の中のものをぶちまけた。吐瀉物は、足元の泥と同じ色をしていた。
全身を痙攣させながら、嘔吐を終える。白い人影は、変わらずそこにいた。
口を拭うことすらせずに、俺は無理やり前へと進む。
触れたい。この手で。人影に。あゆに。
白い体をこの血の中に引きずり倒し、俺と同じ色に汚してやりたかった。
どれほど歩いても、あゆとの距離は縮まらない。縮まらないまま、俺は歩き続ける。
白い羽根が舞い落ちる、この夢から覚めるまで。
588「Cold Day」中の人:04/02/14 23:57 ID:+g3BGTK4
亀レスで申し訳ないが>>561氏へ。先行して書き溜めてるんで、(多分)大丈夫。
あとMAX PAYNEをまんまなぞるわけにもいかないんで、多少アレンジして短くまとめます。
589名無しさんだよもん:04/02/15 01:21 ID:Vd4ZtaFG
>>588
さいですか、それなら完結するまで生暖かく見守ることにするのでガンガッてくれ
590dend ◆i83u3VVZZI :04/02/15 11:35 ID:VJpk++GF
どうも、犬せりお氏の作品毎回毎回楽しませていただいてます。
それはともかく第10話「水瀬家事件の真実!」をどうぞ。
591水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 11:41 ID:VJpk++GF
俺は今真実、いや復習の地へと近づいている。
このエレベーターがたどり着く先にはあの女がいるはずだ。
たとえその先がGRAVE(墓場)だとしても俺はそこに向かう・・・

「やらせはしない! 部下がまだ中に残っている!」
「何故「デッドアイオペレーション」になったかわかるかね?」
BANG!BANG!BANG!BANG!・・・
「もういい、こいつはもう死んでる」
あのときの殺し屋がおそらくここの警備兵のリーダーと思しき男を射殺すると近くにあった端末を操作した。
RIRIRIRIRI!
「自爆装置作動! 総員直ちに避難してください!」
「デッドアイオペレーション」とはこれのことだったのだ・・・
殺し屋たちは俺のいるエレベーターとは別のエレベーターに乗って去っていった・・・
592名無しさんだよもん:04/02/15 11:47 ID:Vd4ZtaFG
( ´_ゝ`)
593水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 11:50 ID:VJpk++GF
俺はすぐにその端末を操作した、だがこのシステムは途中で停止できない代物だった。
そして俺は「製薬室」とかかれた部屋に入った。
「おい、これはどういうことだ!」
「どうしたもこうしたもない!俺たちは見捨てられたんだ!」
「まだ時間はある!早くここから撤退するぞ!」
警備兵たちは俺に気づかずそのまま向かいのドアに入っていった、隣には緑色の液体をかき回している機械がある。
おそらく中身はあの事件の男が使っていたドラッグ「KEY OF THE LEAF」だろう。
秋子さんのデータベースはこれの密造所は特定できていなかった、どうやらここはその密造所だったようだ。
そのまま進むと網膜照合スキャンのある扉があった、これをハッキングするのはまず不可能だ
しかも生きている人間の網膜でないとだめなため、誰か協力者が必要だった。
そのとき俺はさっきのファイルでここに隔離されている研究員のことを思い出した、奴に協力を願うとしよう。
594名無しさんだよもん:04/02/15 11:57 ID:Vhl0UuWu
595水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 11:59 ID:VJpk++GF
隔離エリアには恐らくはドラッグの被験者と思しき連中がいた、そして・・・
「おい!ここから出してくれ!僕は無実だ!」
一人だけ白衣の男がいた、恐らく奴が「ノラナ・クイニ」だろう。
俺はそいつのいるドアのロックをはずした
「ありがとう」
「すまないがひとつ頼まれてほしいことがある、網膜照合スキャナのロックを解除してくれ」
「あんた正気か!爆発するんだぞ!」
「なら其処に戻るだけだ」
「わかった、やってみるよ」
俺はさっきのところに案内した。
「よしやってくれ」
「わ、わかった」
クイニはそういうとスキャナに自身の網膜を照合した。
「網膜照合終了、どうぞお通り下さい」
「よしもう行っていいぞ!あんたはもう自由だ」
「ありがとう」
俺が部屋に入ったとき銃声と悲鳴が聞こえた・・・
596名無しさんだよもん:04/02/15 12:07 ID:Vd4ZtaFG
あらゆるシーンはBAGOOONとBANGBANGで済まされる……
安易だ……
MaxPayneだろうが漢達の挽歌だろうがリベリオンだろうがKillBillだろうが……
BANGBANG!でお終い。

(´A`)勘弁してくれよ
597水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 12:10 ID:VJpk++GF
思ったとおりあのロックは一方通行の代物であり出るのには何の操作も必要としないものだった。
そして中にはさまざまなファイルとひとつの端末があった。
ファイルに書かれていたのは「KEY OF THE LEAF」が元々はアメリカ軍がイラク戦争の兵士の士気上昇のために開発されたものであるということが書かれていた。
だがあまりに予算がかかるため結局研究は放棄されたというものであった。
端末にはその実験が別の人間の手で再開されたという内容だった、誰とは書いていなかったが容易に想像がつく。
そしてその端末に俺の両親の名前があった、といっても開発者としてではなくこの研究を内偵している人物としてだ。
俺の両親はどうやら然る企業の内偵の業務に携わっているといった内容だ。
俺は両親がどういった仕事をしていたのか今日まで聞かされてはいなかった、ただただ転勤続きが多い仕事程度の認識しかなかったのだ。
そしてその端末には秋子さんが俺のボディーガードだということも書かれていた。
そして最後に端末にはすべての発端となった事件が書かれていた。
「0月△日 プロトを水瀬家に送り込み標的である「相沢祐一」及びその場にいる人間をすべて始末させるという指令を下した
これで相沢は消したも当然、無能にすることができるはずだ」
俺はしばし呆然としていた・・・
モンタナ・F・ドルフィーネはここにはいなかった、もうここに用はない。
598水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 12:17 ID:VJpk++GF
「爆発まであと60秒」
部屋から出た俺に無機質なアナウンスが聞こえる、俺は大急ぎで殺し屋たちが乗ったエレベーターに向かった。
その途中にクイニの死体があった、どうやらさっきのはやはりこれだったようだ。
「爆発まであと15秒」
俺がエレベーターに乗ったとき、既に瀬戸際になっていた。
エレベーターの扉が閉まり上昇するまでの間をこれほど苛立ったのは初めてだ。
「爆発まであと10秒」
エレベーターの上昇開始とともに聞こえるアナウンス、そして容赦なく発せられるカウント。
俺はここで死ぬのか・・・
「自爆装置作動、総員直ちに避難してください」
このアナウンスとともにエレベーターは地上に到着した。
BAGOOOON!BAGOOOON!BAGOOON!
俺は爆風という名の死神から必死に逃げた・・・
599水瀬家事件の真実! ◆i83u3VVZZI :04/02/15 12:23 ID:VJpk++GF
BAGOOON!BAGOOON!BAGOOON!
ようやく俺は安全なところに非難できた。
謎と言う名の点と点を線で結び合わせると、それは俺自身の姿になった。
あの事件の本当の標的は俺だった、そしてあゆはただの巻き添えだったのだ。
そして両親が水瀬家に俺を預けるときはいつも俺の命に危険が差し迫っているというサインだったのだ。
あのリストは「標的」ではなく、「襲撃者」のリストだった。
あのリストは俺の命を狙う連中だったのだ・・・
そしてこれは単なる復讐ではなくなった、これは戦争だったのだ!
燃え盛る「ネクストン」を火蓋にこの戦争は本格的に始まったのだ。
だが俺はあの女の居所をつかむすべがない、俺はあの女の本社があるN・Yに向かった。
何かしらの用事で必ずここに訪れるということを信じて・・・
そして俺はN・Yでさ迷い始めた・・・
600dend ◆i83u3VVZZI :04/02/15 12:24 ID:VJpk++GF
次回第11話お楽しみに。
601名無しさんだよもん:04/02/15 12:45 ID:Amhh1Cee
次回は最終回でよろしくお願いします、
602名無しさんだよもん:04/02/15 13:17 ID:2i70gxtA
前に誰かが言っていたかもしれないけどここは隔離スレ
追い出す必要はない
603名無しさんだよもん:04/02/15 14:22 ID:m3zRdTKy
で、dendと化言う糞野郎は、いつ、セリオスレに売った喧嘩を回収しに来やがりますか?
ケツまくって自慰行為しか出来ないヘタレで確定ですか?
604名無しさんだよもん:04/02/15 14:27 ID:2i70gxtA
放置しましょうや、dend本人も「もう来ない」と言ってるし
605名無しさんだよもん:04/02/15 16:39 ID:teIuiPLv
セリオスレもまともな住人は皆退避したからいくらでも暴れて良いよ、
最近の流れがあまりにも見てられない現状だし
606名無しさんだよもん:04/02/15 18:21 ID:zzhjYaTz
>>605
どこに退避したの?
607名無しさんだよもん:04/02/15 18:40 ID:XL/CXm+d
>>602>>604
ここでも仕切ってチャンかい?集計君?


まさか、dendじゃないよな
空気が読めないとこがクリソツなんだかな
608名無しさんだよもん :04/02/15 23:42 ID:wkXQ2rTU
dendと犬せりおがまだ自作自演で擁護するスレはここでつね?
609名無しさんだよもん:04/02/16 11:20 ID:byg1GD9o
嫉妬、って怖いですよね。
610名無しさんだよもん:04/02/16 12:28 ID:yBRSij59
週刊葉鍵SSスレと堅い絆で結ばれているスレですね。
611名無しさんだよもん:04/02/16 18:23 ID:Er4i44wq
だってあそこは信者(本人)が集う集会所化してきてるもの
612「Cold Day」(26):04/02/17 22:18 ID:p4B1apu4
最初に感じるのは、いつも痛みだ。
鈍い痛みが俺の意識を呼び覚まし、それに引っ張られるように目が覚める。
ゆっくりと目蓋がひらき、映像を結ぶ。白い、無機的な壁が眼に入った。
やがて自分がベッドに寝ていることを知り、見ているのが天井だと気づいた。
どこだ、ここは。何故、こんなところにいる?
すぐには思い出せなかった。ベッドから背中をはがすように上体を起こす。
包帯が巻かれ、点滴の管が刺さった自分の腕が眼に入った。
ベッド以外に家具らしいものは何もない、殺風景な部屋だった。
ほのかに薬品臭がする。どうやら病院の個室らしかった。
昨夜の記憶をたぐる。路地裏で倒れ、それからどうなったのか。誰が俺を運び込んだのか?
俺は点滴の管を引き抜いた。どちらにせよ、のんびり寝ていられる状況ではない。
ベッドから降りようとした時、入り口の扉が開いた。
反射的に武器を探そうとした。だが、入ってきた男を見て俺は凍りついた。
「もう、起きられるのか」
上物のスーツに身を固めた若い男。北川だった。
年相応の風貌の中にも、見間違えようのない面影がある。
かつてのクラスメート、北川潤に間違いなかった。
「無理はするなよ。まだ寝ていたほうがいい」
遠慮するようなそぶりを見せながら、部屋の中に入ってきた。革靴の乾いた音が響く。
俺は、その時どんな顔をしていたのだろうか。
『キタガワ』
ファイアー・ボールが漏らした言葉が、頭の中を回る。
“フランチ”の代理人。そして、あのデブのところへ俺を連れて行った男。
その「キタガワ」と、俺の眼の前にいるかつての友人「北川」。同一人物なのか。
同一人物だとしたら、なぜ今さら俺を助けるような真似をするのか。
警戒は解かず、いつでも行動を起こせるようにシーツの下で体を緊張させた。
613「Cold Day」(27):04/02/17 22:25 ID:p4B1apu4
北川はベッドの側にあった椅子を引き寄せ、腰掛けた。
品のいい身なりに不釣り合いな、妙にくたびれた動作だった。
うなだれるようにしていた顔を上げる。眼はしっかりと俺を見ていた。
無表情を装った中にも、何か苦さの混じった感情が眼に表れている。
わずかな時間、沈黙が続いた。
(お前が、フランチの代理人なのか?)
聞こうとしたが、まるで喉の奥につっかえたように、言葉は出てこなかった。
「北川君」
入り口から、誰かがそう日本語で呼び掛けた。北川が目線だけをそちらに動かす。
一人の男が部屋へ入ってきた。肩下までありそうな長い髪をオールバックにした、
若い日本人の男。ダークグレーのスーツを、一部の隙もなく着こなしている。
顎にだけたくわえている濃い髭が、優男的な風貌に一抹の武骨さを加えていた。
「邪魔してすまないが、先に彼と話をさせてくれ」
低い、静かな声。だが、抗い難い響きがあった。
「ああ、分かった」
どこか救われたような声で北川は答え、椅子から立ち上がる。
部屋から出ていく時にこちらを振り返ったようだったが、長髪の男の体に遮られた。
男はベッドの脇に立ち、扉が閉まるのを待って喋り出した。
「私はここの市警で刑事部長を務めている矢隠雄一という。
 もっとも、『U-1』という通り名で呼ばれることの方が多いがね」
刑事部長。見たところ30になったかならないかの年齢に見える。
俺や北川と変わらない年齢だ。おまけに日本人とくれば、相当のエリートなのだろう。
「相沢祐一くん。君は友人を訪ねてこの街を訪れ、ギャングとの抗争に巻き込まれた。
 暴行を受けながらも運良く逃げ出し、路地で倒れているところを我々に保護された」
「…なんだって?」
「そういうことで片付けた。あのモーテル内での騒ぎは、チンピラ同士の仲間割れと
 いうことにしてある。君の名前は一切出ていない」
奇妙だった。俺をかばうような真似をして、何か警察にメリットがあるのか。
614「Cold Day」(28):04/02/17 22:27 ID:p4B1apu4
「どういうことだ。あんた、俺について何を知っている?」
「ある程度のことは調べてある。君がジャック“フランチ”レインマンを狙って
 ここへ来たことや、その過程でダース単位のギャングを焼却炉送りにしてきたことはな」
U-1と名乗った男の眼は俺を見据えて動かない。何の表情も浮かんでいないその視線に、
俺はひどく落ち着かない気分になった。だが、すぐにその理由が分かった。
両眼の色が違うのだ。右目は日本人らしく黒いが、左目は微妙に赤味がった茶色だった。
「何が目的だ?」
短く、俺は聞いた。男は表情を変えずに答える。
「君をどうこうしたいわけじゃない。街の掃除をしてくれた礼代わりだと思ってくれていい」
鵜呑みにはできなかった。
「掃除、か。あのチンピラどもが目障りだったのか?」
「当然だろう。私は市民の安全を守る警官だ」
「正義漢面はやめろ。連中と癒着していない警官がいるのか?この街に」
男は答えなかった。無機的な眼は相変わらずだが、口元にかすかな笑みが浮かんでいる。
優雅と言っていいような微笑だったが、俺の目にはそれがひどく下卑たものに映った。
直感した。この男の手は汚れている。街の腐臭が骨まで染み付いている。
「そう突っかかることもないだろう、相沢君。君があそこを脱出する時にやらかした
 警官殺しも不問にしようというのだ。この点だけは忘れてほしくない」
背中に冷たいものを感じた。全て知られているのか。こいつは、どこから知っているのか。
この男の汚れた手が、俺の心臓を握っているような錯覚に陥った。
「チンピラ数ダースに警官5人。それでつり合うのか?
 警官の命は市民のそれよりもずっと重い、とあんたらは考えてると思ってたが」
気圧されていることに気付かれたくなかった。平静を装って毒づく。
「つり合うとも。私は黙っている限りはね」
男の口に浮かんだ微笑は変わらなかった。
「私を信用しろとは言わないが、北川君には礼を言うんだな。
 君を助け出すべく私に事を持ちかけたのは彼だ」
言って踵を返そうとする男を呼び止めた。無意識のうちに体を乗り出していた。
「待て。北川は…北川はどう関わっているんだ」
「それは彼に直接聞いた方がいい。少なくとも彼は君を友人だと思っている。今もな」
615名無しさんだよもん:04/02/17 23:45 ID:3YH94Yl6
(´Д`)更新乙。
616名無しさんだよもん:04/02/17 23:50 ID:v0jI7htU
イノセンス















それはいのき
617名無しさんだよもん:04/02/18 00:10 ID:1E3WWB6w
   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | いくぞー!
  |    ( _●_)  ミ  いーち!にー!さーん!
 彡、   |∪|  、`\   だああああああ!!!!
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/






   ∩___∩
   | ノ      ヽ
  /  ●   ● | 似てた?似てた?
  |    ( _●_)  ミ
 彡、   |∪|  、`\  春一番のモノマネ
/ __  ヽノ /´>  )
(___)   / (_/
618名無しさんだよもん:04/02/18 00:38 ID:f98fVaxX
煮てない
619名無しさんだよもん:04/02/18 03:30 ID:oAW8QspX
「蜘蛛の糸からは逃げられないの。そう、いくら君でもね」
そう言って、先輩は怪しく微笑んだ。

『貴方のオートマトン〜雪の少女4』

「−マスター、遅いです・・・」
一人部屋の中、主人の帰りを待ち続けるメイドロボがいた。
窓から外を見晴らす。
その金糸のような髪は、夜光を受けきらきらと輝き、その瞳は琥珀色の光で夜空に答えている。
「−マスター、私は・・・寂しいです」
「−私は、こんなにも弱かったんです」
「−お願いです、マスター。早く戻ってきてください」
「−そして、私をいつものように抱きしめてください」

気がつくと、窓の外にはちらちらと舞い落ちるものがあった。
窓を開けて、ベランダへと出る。
「−・・・雪、ですか」
ちらちらと舞っていたそれは、やがて大粒の結晶となり、そして大きな塊となって、町全体を覆い尽くそうと
夜空から舞い降り始めた。
折り畳み傘は・・・朝持たせた。
それでも。
「−心配です」
この寒空の中、どこかに一人ぼっちでマスターがいる。
そう考えただけで、彼女は今すぐ外に飛び出てゆきたい衝動に駆られる。
何とかそれを押しとどめ、ただひたすらマスターの帰りを願う。
「−マスター、お早いお帰りを・・・」
620名無しさんだよもん:04/02/18 03:31 ID:oAW8QspX
「んっ・・・」
そのむさぼるような動きは、僕の唇を翻弄する。
僕はすでにソファーに押し倒され、身動きが取れない状況に陥っていた。
さっき飲んだビールが今頃になって効いてきたのか。
先輩を跳ね除ける力も出てこない。
「ぷはっ」
唇が開放される。
「先輩、どうして・・・」
「どうしてもこうしてもないでしょ?あたしは蜘蛛。貴方はその巣に引っかかった蝶。」
「蝶はね、どうもがいてももう逃げられないの。ただ蜘蛛に食べられる、その運命が待っているだけ」
そういうと、僕のネクタイを解いて僕の手を拘束しにかかる。
「!!おかしいですよ、先輩!」
「そうよ、あたしはおかしいの。酔っ払っちゃってるから、前後の見境もつかないの」
「だから、好きに君を蹂躙できちゃうの。あの忌々しいメイドロボに気兼ねすることなく!」
「せんぱ・・・い!?」
「うんっん」
再び加えられる濃厚なキス。体の力が抜けてゆく。
「今の君はあたし一人の物。他の誰でもない、私だけの物」
手首をがっちりと縛られ、身動き取れなくされる。
「そう、君はあたしの物。ずっと前から目をつけていたのに・・・。あのメイドロボ・・・。許さない・・・」
シャツをはだけさせられる。胸板に頬擦りされる。
「これを、あのメイドロボが独占していたなんて・・・許せない・・・」
つつっと舌で鎖骨の辺りをなぞられる。
「くっ!」
「絶対にあたしの物にしてみせる・・・誰にも渡さない・・・。わたすもんですか・・・」
先輩は、僕の腰の辺りに馬乗りになると、プチプチと上着のボタンを外し始めた。
僕には、ただその様を見ていることしかできなかった・・・。
621名無しさんだよもん:04/02/18 03:32 ID:oAW8QspX
先輩は、すでに上半身ブラジャー一つの姿になっていた。
形のよいその胸が、僕の上で揺れる。
「駄目です、先輩!」
「駄目って言ってももう遅いの。君はあたしの罠の中。どうもがいても逃げられないの」
「さーて、君のものを見せてもらっちゃおうかなっと」
「わっ、わわっ!」
先輩が体をずらし、僕のズボンへと手をかける。
僕は足をばたばたさせて、何とか防ごうとするのだが、先輩に体重をかけられて思うように動けない。
チャックを外され、引き摺り下ろされる。下着だけの姿になった僕に、さらに手をかける。
「駄目です先輩、それ以上はっ」
「もう観念した方がよくない?君だって、辛い思いはしたくないでしょう?」
そのまま下着をずらされる。
「くうっ、つっ」
「ふふ、嫌がっていても体は正直って本当ね。ほら、もうこんなに」
「いやだぁ、先輩、やめてっ!」
「その件に関してだけは、NOと答えさせてもらうわ」
するすると、服を脱ぎ、下着だけの姿になる先輩。
悲しい事に、僕はその姿に興奮してしまって。僕の言う事を聞かない下半身は・・・。
悲しくて、悔しくて、涙が出る。
その涙を、先輩が舐め取る。
「男の子でしょう、しっかりしなさい。これから始まるんだから」
「あ・・・う・・・」
「あたし達の新しい関係。しっかりと、この体に刻み付けていかないとね」
そういうと、先輩は自らの身に着けた下着を取り払い始めた。
『ごめんよ・・・セリオさん・・・』
僕にはもう、絶望しか残されてはいなかった。
622名無しさんだよもん:04/02/18 03:33 ID:oAW8QspX
「うん・・・はぁっ」
僕の上で、先輩の体が動く。
その度に、先輩の口から、悩ましげな吐息が漏れる。
「もう・・・もう・・・我慢できないのっ・・・・・・!!」
縦横無尽に動く先輩に翻弄される。
「ふあぁぁぁぁぁっ!!」
軽くイったらしい。
それでも、まだ僕のものを求めて、貪欲に動きを再開する。
その動きに、僕のものも敏感に反応してしまう。
「くうっ、そんなに動いたらっ!」
先輩は、そんな僕を熱い視線で見下ろしながら、ゆっくりと腰を動かす。
「はぁっ!、あっ、あっ、んぁぁっ!!」
体を屈めると、僕に口付ける。そのまま躊躇う事無く舌を伸ばして絡めていく。
唇を重ね、舌を絡ませ合い、お互いの唾液を交換する。
「うんっ、むふうっっ」
唇が離れる。細い銀の糸が、一瞬二人を繋ぐ。
「あたしでちゃんと感じてくれてるんだ・・・。嬉しい・・・」
彼女の指先に胸板を軽く撫でられると、震えるような快感が全身を駆けぬける。
再び、彼女が動きを再開する。今度は激しく、より深く。
「あぁっ・・・いいっ・・・!君のが・・・大きいのが・・・奥まで届いてるのっ・・・!!」
背筋を、今までとは感触の違う快感が駆けめぐってゆく。
「ふあぁっ・・・もう、イっちゃうの?いいよ・・・あたしも・・・一緒に・・・!」
気づかぬうちに、自分から腰を動かしていた。その動きが大きくなってゆく。
「はぁっ・・・もう駄目ぇ・・・イっちゃう・・・あたし・・・イっちゃうっ・・・!!」
そして、僕は先輩の体内奥深くへと精を注いでいた。
『セリオさん・・・僕は・・・』
果てしない後悔と共に、僕の欲望は吐き出されていった。
623名無しさんだよもん:04/02/18 03:33 ID:oAW8QspX
その後も、数度、僕は先輩に『抱かれた』。
最後には、お互いを求め合うように無様なまでに絡み合った。
けれども、僕の脳裏からセリオさんの姿が消える事はなかった。
感じている快感も、所詮はただの肉体的快楽。
あのセリオさんとの、全てが溶け合うような、あの一時とは違う。
それだけが、ただ僕を繋ぎとめている唯一の楔だった。

朝日が昇る頃、ようやく僕は解放された。
「ふふっ、こんなに充実したのは初めて」
先輩は薄く笑うと、僕に軽く口付けた。
「・・・」
「どうしたの、そんな顔をして。私達の新しい関係を祝わないと」
「・・・こんなの・・・関係でもなんでもない・・・」
先輩はふと悲しげな顔をする。
「そうかもしれないね・・・。でもね、もう『契約』は済ましてしまったの」
「君が私を抱いたという事実は、もう二度と消えないのよ?」
「君が望む、望まないに関わらず、もう君は私のものなの。君が望むあのメイドロボのものではなく・・・」
腕の拘束を解かれる。少し痣になっている。
「ごめんなさいね、こんな事しちゃって」
その痣に、先輩は舌を這わせる。
「でも、これもそれも君がいけないのよ?あたしを本気にさせてしまった君が」
そのまま深く抱きしめられる。僕は、体中の力が抜けてしまって、抵抗もできない。
それは、一晩中行われた行為によってのものか、それとも、セリオさんを裏切ってしまった後悔からのものか。
「二人で・・・新しい関係を築いてゆきましょう・・・」
それは、僕の首にはめられた枷。
二度と外れる事のないだろう、罪悪感と、裏切りと、欺瞞からできた、強固な枷。

(続く)
624名無しさんだよもん :04/02/18 07:30 ID:+1Ov4dZw
自己陶酔
625名無しさんだよもん:04/02/18 12:48 ID:ROfMVVl5
エロは難しいねえ、ほんと。
626名無しさんだよもん:04/02/18 15:07 ID:uyY4Hi/c
やばい、なんか先輩に萌えてきた。
これはきっと精神的疾患の一種に違いない。どうする、感感俺俺。
627名無しさんだよもん:04/02/18 20:15 ID:cwBSGvO7
一回間を置いた方がいいな。
内容じゃなくて、文章の空気がまずい方向に入ってるっぽい。
628名無しさんだよもん:04/02/18 20:19 ID:vv4ugMq7
>>627
なんか出てるって思ったの俺だけじゃなかったか。
629名無しさんだよもん:04/02/18 22:25 ID:bpUESJNs
勃起しないエロ描写ってのはちと塩梅がよくないな。
630名無しさんだよもん:04/02/19 00:21 ID:ZUFjqDcy
実はDENDだった罠
631名無しさんだよもん:04/02/19 13:26 ID:P8GneNJ+
dendじゃないって断言できるぜ
dendだとこんな感じ

「うん・・・はぁっ」
僕の上で、先輩の体が動く。
その度に、先輩の口から、悩ましげな吐息が漏れる。
BANGBANGBANG!
縦横無尽に動く先輩に翻弄される。
BAGOON!!
軽くイったらしい。
それでも、まだ僕のものを求めて、貪欲に動きを再開する。
その動きに、僕のものも敏感に反応してしまう。
「くうっ、そんなに動いたらっ!」
先輩は、そんな僕を熱い視線で見下ろしながら、ゆっくりと腰を動かす。
BOOOOOM!!
唇を重ね、舌を絡ませ合い、お互いの唾液を交換する。
OHHH!!
唇が離れる。細い銀の糸が、一瞬二人を繋ぐ。
「あたしでちゃんと感じてくれてるんだ・・・。嬉しい・・・」
彼女の指先に胸板を軽く撫でられると、震えるような快感が全身を駆けぬける。
再び、彼女が動きを再開する。今度は激しく、より深く。
「あぁっ・・・いいっ・・・!君のが・・・大きいのが・・・奥まで届いてるのっ・・・!!」
背筋を、今までとは感触の違う快感が駆けめぐってゆく。
「ふあぁっ・・・もう、イっちゃうの?いいよ・・・あたしも・・・一緒に・・・!」
気づかぬうちに、自分から腰を動かしていた。その動きが大きくなってゆく。
「はぁっ・・・もう駄目ぇ・・・イっちゃう・・・あたし・・・イっちゃうっ・・・!!」
BOOOOOM!!!
『セリオさん・・・僕は・・・』
果てしない後悔と共に、僕の欲望は吐き出されていった。
632名無しさんだよもん:04/02/19 13:31 ID:rxF8OsxP
エロ度はあんま変わらんな。
むしろギャグ度が上がっていい感じだ。
633名無しさんだよもん:04/02/19 18:33 ID:fE3i6hzu
で、肝心のdendはどこで何やってんだ?
634名無しさんだよもん:04/02/19 20:25 ID:EPZKs78s
僕はパンツが見たいとかあんまし思わないんですが、
なんで世の殿方はパンツとかパンチラとかを珍重するのでしょうか。布じゃん。
わかんない。田代とかもわかんない。得るものが少ないと思います。
したがってジャンプに載ってるパンツをメインテーマにしたラブコメというか
パンツコメディもよくわかりません。布です。

さらにそもそも女子はなぜパンツの出るような服を着るのですか。
あまつさえ学校の制服にしたりするのですか。僕は賛成ですが。
いや賛成なのはパンツが出るからじゃないです。なんとなくいいからです。
僕は女子高生の制服とかそういうものは大好きです。

いや問題なのは女子高生の制服ではなくてパンツです。
パンツが見えててもかまいませんが、布だと思います。

いやそうではなくて、なぜパンツの出るような服を着るかということです。僕は賛成ですが。

すいません。まちがいました。もういいです。
635名無しさんだよもん:04/02/19 21:30 ID:Vs4g/CT2
コピペだろうがなんだろうが、おまえはいずみちゃんグラフティーを楽しむ資格はない。
636名無しさんだよもん:04/02/19 21:36 ID:g867p2AN
dendは某スレの中の人に任された様に見せかけるように工作中です
637「Cold Day」(29):04/02/19 23:28 ID:O0/PXrnT
男が部屋から消えた後、俺はしばらくベッドの上で壁を見つめていた。
この状況に、どう対処するべきか。あの男の目的はどこにあるのか。
考えがまとまらなかった。ベッドから降り、部屋から出る。
廊下の壁に背をもたせかけていた北川と眼が合った。
「上で話そう」
俺からそう言った。うなずいた北川の眼には、何かを覚悟したような光があった。

病院の屋上からは市内が一望できた。
金網の向こうには雑多なビルが幾つも並び、その下には網の目のように
道路が走っている。徐々に沈みつつある陽光に照らされながら、街は陰を濃くしていた。
吹きつける風は冷たいが、気にはならなかった。北川に対し、整理しがたい思いが
いくつも胸のうちで渦巻いている。
それを口に出すことに迷っていた。そして、そのことに自分でも驚いていた。
「あの刑事からどれだけ聞いた?」
沈黙を破ったのは北川の方だった。沈んではいるが、それ以上の感情は読みとれない。
「お前が俺を助けようとした、ということは聞いた」
俺の声。想像以上に落ち着いていて、想像以上に冷えていた。
「そうか」
「別の人間から、お前が“フランチ”の代理人だということも聞いた」
眼下の街並み。喧騒が遠く聞こえてくる。
「事実か」
「聞いてどうする?」
北川の声はあいかわらず落ち着いていた。俺は体の奥から何かが立ち上ってくるのを感じた。
同時に、自分の中にあった迷いの正体に気づいた。どこかで北川を信じたかったのだ。
代理人は同姓の別人で、北川はたまたま俺の危機に気付いて助けただけだと。
馬鹿ばかしいとしか言いようがない、そんな希望をどこかで抱いていたのだ。
「この場で、殺す」
激情がそのまま口をついて出る。それでも、声は冷えていた。
638「Cold Day」(30):04/02/19 23:31 ID:O0/PXrnT
全てを捨てたつもりでいた。何ものにも囚われず、怖れるものもないと思っていた。
だが、それはかつての友人が現れただけで揺らぐような、脆いものでしかなかった。
北川に否定してほしかった。代理人などではないと。
俺を支えてきた復讐という生き方。
それが遠回りさせられることになっても、俺は北川の言葉を信じただろう。
だが、一方で自分のその脆弱さを認めたくないという気持ちがあった。
「そうだな。…それもいい」
北川の声。つかえが取れたような響きがあった。俺はやつの方を見た。
北川はスラックスに手を突っ込んだまま、暗さを増していく空を見上げていた。
「ひとつ聞きたい。フランチの使い走りになったのは、いつからだ」
埒もないことを聞いている、と思った。考えなしに喋っていた。
「もう、5年になる」
5年前。そのころ自分が何をしていたのかを考えた。思い出せたのは、血と硝煙の
臭い。それだけしかなかった。それだけが俺の人生のように思えた。
「俺をあそこへ連れ込んだのはお前だったそうだな。なぜ今さら助ける気になった?」
「連れ込む時はどうしようもなかった。他の手下が群れていたからな。
 後になって、警察に密告した。やつらの溜まり場がある、ってな」
「さっきいた日本人か」
「ああ。あの男はフランチを始末したがっている。いい餌だった」
まるで自嘲するように言い、北川はスーツから煙草を取り出した。
風の中、苦労してそれに火をつける。
煙がちぎられるようにして飛び、消えていく。俺は無言でそれを見つめていた。
639名無しさんだよもん:04/02/20 22:12 ID:cuXDQOsu
雪が降り積もる早朝、僕はとぼとぼと家路を歩いていた。
僕に課せられてしまった、大きな裏切り。
それをセリオさんが知ったら、一体どんな顔をするだろうか。
僕は、それだけが恐ろしくて、家路を急ぐ事ができないでいた。

『貴方のオートマトン〜雪の少女5』

鍵を取り出し、家の扉を開ける。
この時間なら、セリオさんは充電中だろう。
静かに、扉を閉める。
すると、奥からコトリ、と物音が聞こえた。
「・・・セリオ、さん?」
奥から飛び出してくる影。
僕はそれを、全身で受け止める。
「わわっ!」
思わず崩れかける体勢。何とか踏みとどまる。
「つつ・・・セリオ、さん?」
奥から飛び出してきた影は、今は充電中のはずのセリオさんだった。
「−マスター、ああ、マスターっ!」
「−お帰りなさいませ!私、昨夜は心配で、心配で、もう・・・」
僕は、そんなセリオさんの背中をぽんぽんとやさしく叩きながら言う。
「ただいま、セリオさん」
「−はい、お帰りなさいませ、マスター」
そう言うと、再び僕の胸に深く顔をうずめる。

「−・・・?マスター?」
「−マスターの体から・・・いつもと違うシャンプーの香りがします」
640名無しさんだよもん :04/02/20 22:14 ID:GNV6JL9u
(・∀・)
641名無しさんだよもん:04/02/20 22:14 ID:cuXDQOsu
僕は、たぶんその場で硬直していた。
確かに、あの後、先輩の部屋でシャワーを借りて、体中洗ったけれど・・・。
それで、自分の侵した罪も、洗い流されてくれと願ったけれど・・・。
「−マスター?」
「ああ、ちょっと雪が降っただろ?それで濡れちゃったから先輩の部屋でシャワーを借りて・・・」
「−先輩・・・ですか?」
セリオさんの目が、すっと細くなる。
「それだけだよ、他には何もないってば」
僕はセリオさんに嘘をついた。
「僕が先輩と何かあるはず無いじゃないか」
・・・僕は大嘘つきだ。
「−そうですね。マスターに限って、そんなことありえませんね」
「−私は、マスターのそういう真っ直ぐな所、好きですよ」
セリオさんは、少し頬を染めながら、そう言う。
僕は、その顔をまっすぐに見ることができなくて。
「−朝食の支度、ちょっと早いけれど、しちゃいますね」
そう言ってセリオさんが離れていってくれて初めて、僕はほっと一息つくことができた。
・・・いっそ、全てを話してしまおうか。
そうすれば、僕はこの罪の意識から救われる。
けれども、それが一体何を生み出すのか。
きっと、新たな悲しみと憎しみと、そして絶望だけだ。
話すことはできない・・・。僕のためじゃない。セリオさんのために。
離せばきっと、彼女の繊細な心は、ガラスのようにもろく砕け散ってしまうだろうから。
だから、僕は・・・。
僕はそう自己弁護しながら部屋へと入っていった。
・・・部屋には、朝食を調理するいい香りが立ち込めていた。
642名無しさんだよもん:04/02/20 22:17 ID:cuXDQOsu
セリオさんに見送られ、僕は部屋を出た。たとえ朝帰りでも、仕事を休むわけにはいかない。
「おはよっ!」
突然、背後から声をかけられる。
その声を聞いて、一瞬身がすくんでしまう。
「ほら、朝は『おはよう』でしょ?ほーら!」
「お、おはよう、ございます・・・先輩」
「うむ、よろしい」
ご機嫌な顔で、先輩は僕の隣へと歩いてくる。
「先輩、どうして、こんな所に?」
「んー、君の事だから、落ち込んじゃって会社休むーとかなっちゃわないか、心配だったから」
「・・・」
「ごめん、半分嘘。本当は、ただ君に少しでも早く会いたかっただけ。・・・あれから、色々心配だったから」

「僕は・・・先輩には会いたくなかった」
「あんな関係、結んじゃったから?」
「僕は、取り返しのつかないことをしてしまった・・・。セリオさんに、申し訳が立たない」
先輩の目が釣りあがる。
「あんなメイドロボの事なんてどうだっていいでしょ!君はあたしの事だけを見ていればいいの!」
「それでも僕は、セリオさんのことが大事だ」
「・・・そう、なら、それでもいいわ」
「今はそうでしょうけれど、これからどうなるかしらね。」
「人間と機械、君が選ぶのはどちらかしら?」
「僕は・・・」
「当然機械を選ぶ?それが人間として正しいと思っているから?」
「そんなの変じゃない。人間なのよ、君は」
「人間は人間と愛し合い、子を成し、育ててゆくものなのよ?」
僕は、そんな先輩の言葉に反論する事ができなかった。
643名無しさんだよもん:04/02/20 22:19 ID:cuXDQOsu
それからの先輩は、始終僕にべったりだった。
どこへ行くにも、僕の横について歩き、離れようとしない。

お昼休み。彼女は当然のように僕の隣に座ってきた。
「今日も君はあのメイドロボの作ったお弁当なんだ」
「・・・はあ」
「うーん」
「明日からは、あたしがお弁当作ってきてあげようか?」
「結構です。先輩の料理の腕は、以前に拝見させていただいてますから」
「あ、あれはたまたま失敗して、あんなものじゃないわよ、あたしの腕は!」
「とにかく、結構です」
「ちぇ、せっかくあたしの腕を披露してあげようと思ったのに」
そんなものを『披露』されてもこっちが『疲労』するだけだ。
そんな言葉を飲み込む。
「それなら、二人で仲良くお外に食べに行くっていうのは?」
「お弁当があるからいいです」
「つれないなぁ。せっかく新しい関係に入った二人なのにぃ」
その新しい関係は、細く儚くて、けれども鋼鉄の糸のような鋭さで、僕のことをがんじがらめにする。
「じゃあじゃあ、間を取って君が二人分お弁当を持ってくるっていうのはどう?
「ぜんぜん間を取ってないし、まったく意味がわかりません」
「二人で仲良く、同じお弁当をつつく。ロマンじゃない?」
「そういうロマンが好きなら、どうぞ鍋パーティーでも開いてみんなでつつき合ってください」
「ああ、もう。ああ言えばこう言うー」
「先輩が突っ込みどころのあることしか話さないからです」
「でもでも、こういうボケとツッコミの間柄にも、愛情って感じない?」
「感じません!」
「むしろいろんな意味でツッコまれたいわぁ」
「・・・一人で言っててください」
昼食を終えた僕は、飲み物を買うために外の自動販売機へと向かった。
相変わらず先輩は僕の横をぴょこぴょことついてくる。
この体勢は、しばらくは変えるつもりはなさそうだ。
644名無しさんだよもん:04/02/20 22:19 ID:cuXDQOsu
帰り道。相変わらず先輩は僕の横についてくる。
「あ、あの服素敵!あんなの欲しいな〜」
「・・・」
「ああ、あっちもいいなぁ。うーん、迷っちゃう」
いつの間にか、僕の帰り道はウインドウショッピングと化していた。
「あの、先輩?」
「なになに?」
「もうそろそろ、先輩の家とは方向が違くなってくるんですけれど」
「ああ、大丈夫。今日は寄る場所があるから」
「はあ」
「はあって、君もくるんだよ?」
「・・・僕も?」
「うん。ほら、あそこ」
そう言って先輩が指差した場所は、まるでお城か何かのような建物で。
「あたし、一度でいいから入ってみたかったのよねー。大人のホ・テ・ル♪」
「ぼ、僕は嫌ですからね!」
「でもでも、君だって入った事はないでしょ?」
「そりゃあ、ありませんけれど、嫌なものは嫌です!」
「そっか。」
先輩はあっさりと引き下がった・・・かに見えた。
「それじゃあ君の所のメイドロボに、二人の関係、話さないといけないね」
「!!?」
「どうせいつかは知られる事なんだし、早い方がいいっしょ?」
「だ、駄目です、それだけは勘弁してください!」
「じゃあ決定、ね。私をあの建物までエスコートしなさい」
「・・・はい、わかりました・・・」
僕を縛る『契約』は予想以上に厳しいもののようだった。

(続く)
645名無しさんだよもん:04/02/20 23:21 ID:Z6YSQ1mv
シリアス・・・なのかな?
なんとなく疑念を感じました。もしかすると、ちょっと先輩のキャラに無理あるのかもしれません。
オリキャラである以上、そのキャラへの読み手毎の脳内補正は難しいです。
たとえば葉鍵キャラなら、キャラの造型に疑問を感じても本来のキャラがある以上
話に合わせたキャライメージの脳内バランス調整が読み手側でも可能です。逆にかけ離れた過ぎ
ている場合はオリキャラ以上に臭さが目立つわけですが。

しかしオリキャラにはそういう「読み手の背景」がありません。あなたの書かれたキャラが
すべてです。そうである以上、あなたの造られたキャラに疑念が生じた場合、こちらでの
脳内補正が一切ききません。

おそらく終幕までのプロットは出来上がっているのだと思います。一度先輩のキャラ造型を練り直し
て見ては。上にもありましたが、間を取って過去の作者さんの書かれた文章をご自分で読み直す
のがいいのかもしれませんが。
646dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 00:03 ID:AKI2Bvq1
犬せりおGJ!
先輩に引きずりこまれていく僕が結構いい味出してる!
今後僕とセリオと先輩の関係はどうなるのか気になります。
それはそうと第11話「オレンジの瓶」どうぞ。
ちなみに今回から芸風というかテイストというか、そういったものをちょっと変えていくからね
647名無しさんだよもん:04/02/21 00:06 ID:CxeBbKrB















人大杉
648オレンジの瓶 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 00:11 ID:AKI2Bvq1
「お目覚めかねNASTYBOY?」
俺がベッドから目を覚ますと理事会の上司の声がした。
「NASTYBOY、今日はトレーニングをしてもらう」
そう、今日はトレーニングがある日だ。
俺はガラスの向こうで血まみれになってガラスに張り付いているそいつを尻目に部屋から出た。
649名無しさんだよもん:04/02/21 00:22 ID:eadK7lcR
もうずっと人大杉
650オレンジの瓶 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 00:31 ID:AKI2Bvq1
「ギャー!!」
俺が部屋から出ると廊下にいる理事会の人間がひとりでに死んでいった。
「止めろ祐一!」
「誰か止めてくれ!」
「助けてくれ!」
そういったことを口々に叫びながら死んでいく
そして彼等は光の粒子となって消えていくのであった。
「では、まず簡単な健康診断からはじめる。そこにあるヘッドホンをから音が聞こえたらそこにあるボタンで知らせてくれ」
血まみれでガラスに張り付いているそいつは俺に聴力検査を指示した、要は普通の聴力検査と同じ事だ。
「嘘つき」
俺はボタンを押す
「木が切り倒されたんです」
俺はボタンを押す
「ボクのことを忘れてください」
俺はボタンを押す
「どうやら聴力に問題は無いようだな。次は視力検査だそこのライトを見つめてくれ」
俺はライトを見つめる、するとそこから茶髪の羽のはえたリュックを背負ったカチューシャの女の子が現れる。
俺はそれを見つめてしまった。
「どうやら視力に問題は無いようだな、では次の部屋に移ってくれ」
おれは「2」の部屋に向った
651名無しさんだよもん:04/02/21 00:44 ID:2tXJaTVo
BAGOOOOOOON!!w
652名無しさんだよもん:04/02/21 00:45 ID:2tXJaTVo
半端な英語力マンセー
653名無しさんだよもん:04/02/21 00:47 ID:2tXJaTVo
dendたん、今ならレディオスレで中の人になれるぜ!
654名無しさんだよもん:04/02/21 00:51 ID:2tXJaTVo
頼むぜ!
なに、今なら本家の人はいないから騙せるよ
655dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 01:06 ID:AKI2Bvq1
ちょっと休憩、おやすみなさい。
しばらくしたら続き書きます。
656名無しさんだよもん:04/02/21 01:31 ID:jikAsqLK
というか>>631に全部書いて貰え
>>631で声出して笑っちまったぞ漏れは
657名無しさんだよもん :04/02/21 05:30 ID:6De0RW4C
犬のチンチソをしごいてあげるdend萌え
>そういったものをちょっと変えていくからね
誰もそんな事君に聞いてない
658dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 12:26 ID:AKI2Bvq1
続きです
659オレンジの瓶 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 13:30 ID:AKI2Bvq1
「ではこれから基礎体力に入る、そこのラベルを使って下に下りてみてくれ」
ガラスに血まみれで唇も動かさずに張り付く男がそういう。
俺がラベルを手にすると茶髪の少女がラベルポイントから転落した、俺が降りたとき少女は光の粒子となって消えていった。
「では次にそこの手すりで向かい側まで渡ってみてくれ」
俺が手すりにぶら下がると向い側で男が3人の女を姦殺している所であった、俺がそこにたどり着くと男は殴りかかってきた俺はそいつの右ストレートをかわすとそのままアッパーでよろけさせ、ローキックでそいつをダウンさせると止めとして
正拳をみぞおちに喰らわせた。
男と女達はそのまま光の粒子となって消えていった。
「では今来た道とを逆走してみて欲しい」
俺がラベルポイントに近づくと銃声が聞こえた、俺が上り終えるとそこには紫色の髪の女が倒れており、そして銃を持った二人組みのチンピラがいた。
チンピラどもは俺に銃を向けてきた、俺は近くにいるほうの手首をつかんでひねり倒して銃を奪うとすかさずもう一人のほうを撃ち殺し、そして倒れたほうも撃ち殺した。
女とチンピラどもは光の粒子となって消えていった。
「基礎体力に問題は内容だな、では次の部屋に移ってくれ」
俺は「3」の部屋に向った
660オレンジの瓶 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 14:06 ID:AKI2Bvq1
「それでは射撃に入る、そこにおいてある銃とマガジンをとって欲しい、模擬弾だから心配する必要はない」
俺はケースにささっていた拳銃をとりマガジンを使って銃弾を装填した。
「ではこれから現れる的を撃って欲しい」
すると紫の髪の学生服を着た女が現れた、俺は的の眉間を一発で撃ち抜いたすると的は光の粒子となって消えていった。
「いいぞ!」
次はアホ毛の茶髪の男だ、俺は眉間を一発で撃ち抜く、すると的は光の粒子となって消えていった。
「いいぞ! その調子だ! 次は複数だ、指示された順番どおりに打ち抜いて欲しい」
左から順に顎男と羽リュックの女と青髪のロングヘアーの立寝女が現れた。
「左、右、中央だ」
俺は指示されたとおりに的を撃つ、そして的たちは光の粒子となって消えていく
「次のはちょっと難しい」
するとオレンジ色の何かが入った瓶を持った女が現れた
「その瓶を壊さずして的を撃って欲しい」
俺はまず足を撃った、的が地面に倒れたところで眉間を撃った、的は光の粒子となって消えていき便は無傷だった。
「よろしい、では次は格闘だ」
するとおれの目の前にあった仕切りが下降し、仕切りがなくなった。
そしてそこからさっきの的たちが現れていった。
「許せないわ!」
「おい、さっきはよくも殺しやがったな!」
「自分を撃つとはどういう神経してるんだ!」
「こんなの許せないよー!」
「うぐう! ひどいよ!」
「今回ばかりは了承できません!」
的たちは口々に俺を罵りながら殴りかかってくる、倒せど倒せど的たちは何度も現れてくる、そしてついにスタミナ切れになり的たちに袋叩きになって殴り飛ばされたところにさっきの瓶があった、よく見ると中身はジャムのようだ俺はそれを口にした。
この味俺知っている・・・、俺は「那須宗一」じゃない! 俺の名は「相沢祐一」だ!
そのとき周囲が全てガラスが壊れるかのように崩壊しそれらは光の粒子となって消えていった・・・
661オレンジの瓶 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 14:41 ID:AKI2Bvq1
目を覚ますとそこは俺が隠れ家にしている廃家だった。
今の夢は何だったのだろうか・・・
「KEY OF THE LEAF」の見せた幻といわれればそれでおしまいだが・・・
そのとき俺は新たな力を身につけていた、「ハイジャンプ」と「ブースト」だ
「ハイジャンプ」とは平たく言うと棒高跳び並みの跳躍力を自然に出せる力だ。
「ブースト」とは簡単に言うと周囲の時間を遅くし、俺自身のスピードは発周囲と同じように遅くならない力だ。
元々「KEY OF THE LEAF」はこういった身体能力を得るために作られた薬だったが、結果的に麻薬となってしまった経緯のある薬だ。
まさかこんな形で「成功」するとは相手も予想はしていなかっただろう。
俺は新たな力でこの戦いに挑む決意をした。
662dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 14:42 ID:AKI2Bvq1
次回第12話お楽しみに。



















多分今日中に出来上がると思うが
663名無しさんだよもん:04/02/21 15:28 ID:jikAsqLK
オ………U-1っぽくなってきた予感

>>ガラスに血まみれで唇も動かさずに張り付く男がそういう

どんな日本語だ

>>俺がそこにたどり着くと男は殴りかかってきた俺はそいつの右ストレートをかわすとそのままアッパーでよろけさせ、ローキックでそいつをダウンさせると止めとして
どんな句点の使い方だ


会を追う事にテキトーになってくな
664名無しさんだよもん:04/02/21 17:08 ID:j5MmoQ1y
で、dendはいつ喧嘩を回収しに来るの?
てめぇで売った喧嘩だろ、こんなところでオナニーばっかしてねぇで、
きちんと始末つけろや。
665名無しさんだよもん:04/02/21 17:58 ID:QU83npG8
>>644
藻前セリオスレ住人じゃないだろ…
せっかくマターリしてるのにまたぎすぎすした雰囲気にしたいだけちゃうんか…と
666名無しさんだよもん:04/02/21 18:31 ID:o11qT3Nf
衆人環視のもとオナヌーこいて平気な顔しているdendに乾杯
667名無しさんだよもん:04/02/21 19:57 ID:2tXJaTVo
同じ、オヌニーするならレディオスレに来いよ>>dend
668名無しさんだよもん:04/02/21 20:05 ID:rV4WGADE
ついこの前、一方的に潰されていた馬鹿が逆上してますな
669dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 21:34 ID:AKI2Bvq1
では第12話「華音駅の真実」どうぞ。
670華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 21:42 ID:AKI2Bvq1
俺はデトロイドの一件以来あの女に復讐する機会をうかがうためにずっとN・Yにいた。
そして俺は少しでも情報を集めようと新聞、ラジオ、テレビをフルに視聴購読した。
そしてあの日から2週間後、新聞の伝言欄にこんなものがあった。
「相沢、華音駅で何があったんだ? それに水瀬の家にも強盗が入ったというじゃないか?
俺はアレからずっとお前を探してお前がN・Yに向っているって聞いて直にそっちに向って行ったんだ。
これを読んでいるなら次の番号に電話してくれ・・・ 北川潤」
そのとき俺の中にひっかかっていた最後の謎が解けた。
北川が俺をヤツラに売ったのだ、そう考えれば華音駅でチンピラどもが待ち伏せしていた理由も説明がつく。
どうやらお礼参りをするときが来たようだ
671名無しさんだよもん:04/02/21 21:49 ID:jikAsqLK
なぜN・Yと切る、NYと書け
672名無しさんだよもん:04/02/21 21:57 ID:HJWDLr+j
珊瑚傷つけた奴だろ>N・Y
673華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 22:07 ID:AKI2Bvq1
俺は北川が指定した駐車場に向った、そこはあの女の系列会社のビルの駐車場だった。
「相沢、久しぶりだな」
北川の私服姿を見るのはこれが初めてだ、北川はドッグタウンの服を着ていた、こいつはカジュアル服だがとても学生がバイトして買える様な服ではない。
俺は北川の胸倉をつかみ銃を突きつけた。
「白々しいマネはよそうぜ北川! フランチにタレこんだのはお前だってことはわかっているんだ!」
「相沢何をいっているんだ?」
「とぼけるな! あの時俺が華音駅に向う事を知っていたのは香里とお前だけだ!」
「相沢、俺たちは友達だろ?」
「チンピラから何もかも聞き出した! お前が連中に俺のことを売るような汚い奴だと気づくべきだったんだ!」
「ウソだ! ヤツラが俺の名を口にするはずがない!」
その言葉を発したとき北川はハッと息を呑んだ。
北川が汚い本性を現した・・・
674名無しさんだよもん:04/02/21 22:09 ID:iwmN3nGy
戯画ちょーおもしれー
675華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 22:20 ID:AKI2Bvq1
そのとき俺は車の窓ガラスが開く音を聞き逃さなかった。
BANG!
俺は音を聞くと同時にブーストを使い銃弾をかわした、狙撃してきた車はそのまま俺をひき殺そうとした。
俺は横転でそれをかわした、すると車はそのまま北川を乗せて行った。
「GOGOGO-!(行け行け行けー!)」
北川は流暢な英語でそう命令した。
裏切り者とはいつだって狡猾で臆病だ、北川もその例に漏れず鉄砲玉をその場に残すとそのままその場から逃げていった。
BANG!BANG!BANG!
俺はブーストを使って銃弾をかわし、そして手に持っていた軍用ナイフで鉄砲玉を斬殺す!
そして鉄砲玉の隠れていた普通車を奪って北川を追跡した。
676名無しさんだよもん:04/02/21 22:40 ID:jikAsqLK
>>ブーストを使って銃弾をか(ry

かわした。そんだけ。  Colddayの人から爪の垢をわけてもらえ


>>そして手に持っていた軍用ナイフで鉄砲玉を斬殺す!

す! ワケワカラン
677華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 22:43 ID:AKI2Bvq1
BANGBANGBANG!
俺の車に対して容赦なく銃撃してくる。
俺は上手くそれを可能な限りかわす、というのも北川のリムジンは完全防弾車で俺の武器では壊せないのだ。
そして奇妙な液体を排出した、俺の車がその水溜りに触れると突如スリップした。
そして北川のリムジンとの距離はどんどん離れていく、どうやらあの液体はタイヤを溶かす液体のようだ。
俺はブーストで衝突前に車から脱出するとハイジャンプでバイク店に飛び込み、そのまま店のバイクを盗んだ
「この泥棒ー! 待ちやがれー!」
どうやら店主が気がついたらしいが、もう後の祭りだ。
バイクのほうがハイジャンプとブーストの能力をフルに活用できる事にそのときようやく気がついた。
とはいえ一度も晴れが来ず降雪の毎日だったNYの道路はスリップしやすく非常に危険な走行でもあった。
北川のリムジンに近づくと今度は近くにあったガソリンのタンクロ−リー車のタイヤを撃ち抜いて横転させ、道をふさいだ。
俺はバイクごとジャンプしてそれを飛び越えた、着地と同時に背後のタンクローリー車は爆発した。
そしてリムジンがカーブしようとしたときスリップを起こし近くの壁に激突して横転した。
678華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 22:55 ID:AKI2Bvq1
リムジンからは北川と何人かの同乗者たちが降りていった。
北川以外の連中は俺に銃弾を撃ってくる。
俺はブーストを使い、銃弾をナイフではじき返す。
男達は自分の放った銃弾で死んでいった。
しかしそのとき北川の姿はなかった。
BANG!
何処からかミサイル弾が放たれた、俺はそれをハイジャンプでかわす。
「相沢、隠れてないで出ておいで」
BANG!
「相沢、俺は悪党じゃないただちょっとバカになっただけだ」
BANG!
「相沢、お前はあの人形を見つけてやったというのに何の謝礼もしない、だがこいつ等はちゃんと謝礼をしてくれる」
BANG!
「相沢、俺はお前のように異性に対してなれなれしい言葉遣いする奴が大嫌いだ! 水瀬と美坂がいなければお前と相手する気などなかった」
BANG!
北川は俺を罵りながらロケット弾を放ってくる、俺はブーストを使いロケット弾の一つをつかみ取りそのまま北川に投げ返してやった。
BAGOOOON!
北川が千切れ飛んでいった。
679華音駅の真実 ◆i83u3VVZZI :04/02/21 23:01 ID:AKI2Bvq1
PIPIPI
北川の胴体の部分から携帯電話の着信音が聞こえる
「ミスター・キタガワ、報告の時間よ」
この声の主はあの女だ。
「北川は死亡した」
俺はそういうと電話を切った、携帯電話に現れた電話番号はあの女の本社の電話番号だった。
ようやくあの女の居所をつかめた、俺は横転してもなお無傷のリムジンを奪うとモンタナコーポレーション本社へと向っていった。
全ての決着をつけるために・・・
680dend ◆i83u3VVZZI :04/02/21 23:02 ID:AKI2Bvq1
次回第13話お楽しみに
681名無しさんだよもん:04/02/22 00:00 ID:xSIMZTCk
ただでさえくだらない物が最近輪を掛けてくだらなくなってきた
スランプかね?
682名無しさんだよもん:04/02/22 00:21 ID:eO5ozpbR
BANG!BANG!キターーーー
これだけで笑えるよ
683名無しさんだよもん:04/02/22 00:24 ID:UVbuBURt
BANG!出た!BANG!出た!得意技!BANG!出た!BANG!これ!BANG!出たよ〜〜!
684名無しさんだよもん:04/02/22 01:03 ID:dK+WLwkS
>>「GOGOGO-!(行け行け行けー!)」
>>北川は流暢な英語でそう命令した。

壺に嵌ったYOw

BANG!BANG!BANG! BAGOOOON!
685名無しさんだよもん:04/02/22 01:48 ID:4gXolWvy
多少譲歩してやる。わびだけ入れろdend。
それとも礼儀もしらねぇカス野郎か?
686名無しさんだよもん:04/02/22 02:17 ID:xSIMZTCk
>>631のせいでBANGBANGがおかしくてたまらない

BAGOOON!!!
漏れは大笑いした
687名無しさんだよもん:04/02/22 02:32 ID:qSicC4D4
漏れも英語勉強して、「GOGOGO」くらいは流暢に言えるようになろう!
688名無しさんだよもん:04/02/22 06:22 ID:BpKkJa88
作者の電波じゃなくて作品を電波にしてほしい。
689名無しさんだよもん:04/02/22 19:22 ID:eO5ozpbR
シリアス?で藁かすなんて流石だな。dend者

BAGOOON!
690名無しさんだよもん:04/02/22 21:34 ID:xSIMZTCk
ここはBAGOOONを流暢に話すスレと化した のだった。

BAGOOOOOON!!
691 「Cold Day」(31):04/02/22 22:27 ID:6NCnVATf
ふと、U-1と名乗った刑事の言葉を思い出した。
俺の警官殺しを不問にする、と言ったのだ。
普通なら信じがたいほどの寛容さ。あれはあの男の独断だったのか?
一体なんのメリットを見込んでいたのか。
「あの刑事は、俺のやったことを見逃すと言った。
 それもお前が動いた結果か?」
「そうだ。お前はちょっとばかり運の悪かった一市民として
この病院から出られる。あとは好きにするといい」
密告ひとつでそこまでの要求ができるとは思えなかった。
おそらくそれに加え、何か条件を出したのだ。
それに対する北川の答えは簡潔だった。
「フランチの組織の内情を話すことさ。俺は大した地位にいたわけじゃないが、
 警察にはそれでも魅力があったらしい。二つ返事で承諾したよ」
俺の安全を保障するために、組織を裏切った。そういうことだった。
どこでもそうだが、犯罪組織は甘くない。裏切りはあっという間に露見する。
北川の命運はすでに決まっていた。
俺が殺さなくても、遠からずフランチの手で始末されるだろう。
見せしめにするため、凄惨な殺され方で。
北川は煙草を口から離した。長くなった灰が落ち、粉状になって風に飛ばされた。
「俺にもくれないか」
北川は驚いたような顔をした。
「煙草だよ」
「…ああ」
煙草の箱を取り出す。俺は一本を抜き出してくわえた。差し出されたライターを受け取る。
ガスライターの火は頼りなく、片手で風を遮りながらようやく火をつけた。
煙を深く吸い込んで、吐き出した。白い煙が口から流れる。
すでに、夜の空気が濃くなっていた。
692 「Cold Day」(32):04/02/22 22:40 ID:6NCnVATf
「殺さないのか」
煙草のほとんどが灰となって散ったころ、北川が言った。
「お前がこの数年、どんな生き方をしてきたのかは調べた。
俺は、お前が追ってきた人間の犬だ。ためらう必要があるのか」
「やめろ」
煙草を足元に落とし、踏み消した。それ以上、言葉が出てこなかった。
今まで何人もの人間を殺してきた。敵であれば、女、子供であろうと容赦はしなかった。
だが、友人だった男を手にかけることを、俺はためらっている。
北川の言葉が真実だという保証はなにもない。裏を取りようもないその言葉に、
俺は踊らされているのかもしれない。猜疑心は消えずに巣食っている。
それでも、もう北川を殺す気にはなれなかった。俺は無言で北川に背を向け、屋上を後にした。
後ろから声がかかってくることはなかった。

病室に戻った。ベッド脇のテーブルに置かれていた自分の服を身につけ、
ぼろぼろになったコートを羽織る。銃はどこにもなかった。警察に押収されたのだろう。
だが、ポケットの中に何かが入っていた。つかみ出すと、分厚い封筒だった。
中には真新しい100ドル札が詰め込まれていた。
誰かが、入れたのだ。俺がここに運び込まれてから。
俺はしばらくその金を見つめた。友人の顔が浮かんだ。それをポケットに入れなおし、病室を出た。
誰に咎められることもなく一階に降り、玄関ホールから出る。すでに夜になっていた。
灯りが着き始めた街路を、白い息を吐く人間が行き交っている。その中に見かけた顔があった。
ホールのすぐ前にパトカーが停まっており、その脇で一人の男が煙草を吸っていた。
さきほど部屋に来た長髪の刑事。“U-1”矢隠優一だった。
矢隠はこちらを見やり、煙草を足元に捨てた。綺麗に磨かれた革靴の先でそれをもみ消す。
「もう出て行くのか。性急なことだ」
静かな声。にもかかわらず雑踏の中で俺の耳に届いた。
「北川君はなんと言っていた?」
さっきは気づかなかったが、この男の「北川君」という呼び方には嘲るような響きがあった。
この男からすれば北川など、ドブ鼠と変わらない存在なのだろう。無論、この俺も。
それは警察官としての立場というより、自分より格下の「搾取される存在」への侮蔑だった。
693名無しさんだよもん:04/02/23 00:08 ID:Nzt92Yg7
Colddayの6以前ってdendのアレに追従してんの?
だとすると激しく勿体ないな
694名無しさんだよもん:04/02/23 03:22 ID:/c1Db/vo
695名無しさんだよもん:04/02/23 03:25 ID:kWV8wy1X
>>694
こいつは何がしたいんだ?
696名無しさんだよもん:04/02/23 14:14 ID:D7p7cRq9
まつやで牛乳吹いた
697Cold(中略)中の人:04/02/23 21:24 ID:1wnvzTcj
>>693
「単にまだ書いてないだけ」というコトにしといてください。

実はもう祐一や北川の年齢とか変えちまってるけど。
やっぱり高校生で超強いってのは無理(ry
698名無しさんだよもん:04/02/23 21:43 ID:oTjabrbZ
満ち足りた顔で、僕の胸に顔をうずめながら、先輩は呟いた。
「こうなってくると、欲しいものが色々できちゃうね」
「なんです・・・?」
「んー。君との一緒の家、一緒に住みたい、何時も一緒にいたい。」
「君と一緒の時間。四六時中君だけのことを考えていたい」
「・・・それとね、君との赤ちゃん。やっぱり、私も女なんだなーって、考えちゃうわけよ」
「でも、それは叶うかも。ゴム使ってないものね、私達」
僕はそれを聞いて、体中の血が引いていくような感じを味わっていた。

『貴方のオートマトン〜雪の少女6』

「うーん、結構面白かったね」
「・・・はぁ」
「どうしたの、元気ないよ?」
「いえ、いろんな意味で力が抜けて・・・」
「まだまだ若いんだから!それっ!」
背中を思いっきり叩かれる。
「ふきゃん!」
「あはは、君って面白い鳴き声するよね。ねぇねぇ、もうちょっと叩いてもいい?」
「もう結構です!止めてください!」
「もう、せっかく新しいプレイに応用可能だったかもしれないのに!」
新しいプレイって何だ・・・。
「ほら、しっかり私を家までエスコートする!」
そう言いながら、腕を組んでくる。
「・・・判りました」
なにが楽しいのか、鼻歌交じりの彼女を引き連れ、僕は彼女の家へと向かった。
699名無しさんだよもん:04/02/23 21:44 ID:oTjabrbZ
「ただいまー」
心身共に疲れきって、僕は家へとたどり着いた。
玄関を開ける、するとすぐそこにセリオさんの顔があった。
「!!・・・なんだ、セリオさんか、びっくりした・・・」
「−・・・マスター。お話があります」
「うん、なにかな?」
「−ここではなんですので、お部屋の方で」
セリオさんからお話か。一体なんだろう。
「−マスター、実は・・・」
「なに?」
「−私、見てしまったんです」
「・・・えっと、なにを?」
「−・・・マスターが」

「−マスターが、あの女性と一緒にホテルから出てくるところを」
「!!?」
「−お買い物の途中でした。偶然あちらの通りを通る用事があった私は・・・」
僕の耳には、もうセリオさんの声は届いていなかった。
知られてしまった。先輩との関係を。セリオに。
どうする・・・いや、どうしようもない。もう、こうなっては。
こうなっては・・・どうするべきなんだ、僕は?
「−・・・そこで、偶然ホテルから出てくるマスターとあの女の姿を目撃したわけです。・・・マスター?」
「いや、セリオさん、それは、その・・・」
「−・・・良いんですよ、マスター」
「・・・へ?」
「−良いんです。それでも」
700名無しさんだよもん:04/02/23 21:45 ID:oTjabrbZ
「−私は、マスターに使えるメイドロボです」
「−ですから、私はマスターのなさる全てのことを肯定します」
「−マスターがあの方をお選びになったというのならば、私もそれに従うだけです」
「セリオさん・・・」
「−だから、何も気にしなくても良いんですよ、マスター?」
その顔が。
必死で悲しみを隠しているように見えて。
必死で苦しみをこらえているように見えて。
思わず僕は、セリオさんを、抱きしめ・・・
「−駄目です!マスター!」
セリオさんにかわされる。
「−マスターはあの方をお選びになったのでしょう?もう私とは、距離を置くべきです」
「いや、セリオさん、それは誤解で・・・」
「−誤解でも何でもありません!」
「僕が本当に・・・」
「−マスターは、マスターはっ!」
「−あの人の事だけを考えていればいいんです!」
そう叫ぶと、セリオさんは家を飛び出していった。
咄嗟の事に、追うこともできない。
「セリオさん・・・」
僕は何て馬鹿なんだ。こうなる事は判っていたはずなのに。
状況に流されるだけで。先輩と関係を続けて。
「追わないと・・・セリオさんを・・・」
僕はゆっくりと靴を履き、外へと出た。
外は冷え込みが厳しくなりつつあった。
701名無しさんだよもん:04/02/23 21:46 ID:oTjabrbZ
僕はセリオさんを探して、あちこちをさ迷い歩いていた。
近所の公園、いつも行く商店街、近くの河川敷・・・。
どこを探しても、セリオさんはいなかった。
「セリオさん・・・」
僕は悔しくて、悲しくて、涙が出そうになった。
ぐっとこらえて、上を見上げる。
「・・・雪?」
白く冷たい結晶が、僕の鼻先に落ちた。
「はは・・・」
笑えてしまう。
自分の情けなさに。
こんな滑稽な話があるものか。
自分の不注意で、僕は全てを失ってしまった。
もう、やり直せないのかな。
もう、駄目なのかな。
雪はしんしんと積もり始めた。
道路にも、街路樹にも、そして僕の肩にも。
白くなってゆく景色の中で、僕は一人たたずんでいた。
もう、周りの音も聞こえない。

僕は、ただふらふらと歩いた。
行き先などはない。
ただ、己の足の赴くままに。
雪はだんだんと激しくなってきた。
その中を僕は、何かに取り付かれたかのようにただひたすら歩き続けた。
702名無しさんだよもん :04/02/23 21:47 ID:oAXiKIsB
(・A・)
703名無しさんだよもん:04/02/23 21:47 ID:oTjabrbZ
駅前。本来ならば人が集い、そして別れていく所。
しかし、この大雪の中では、人の姿も見えなかった。
そんな駅の中、そこに彼女はいた。

「セリオさん・・・」
「−・・・マスター」
僕の姿を見て、セリオさんが駆け寄ってくる。
「−こんなに雪を積もらせて・・・何をしていらっしゃるのですか」
「何って・・・セリオさんを・・・探してた・・・」
「会って・・・言いたい事があったんだ・・・謝りたい事があったんだ・・・」
「僕には・・・君だけしかいないんだって・・・彼女との事は、謝って許してくれる事じゃないけれど」
「それでも謝りたかった・・・許して欲しかった・・・セリオさんの所へ、帰りたかったから・・・」
「−マスター・・・」
「ごめん、セリオさん。本当に、ごめん。僕からはこんな事しかいえないけれど」
「また・・・君と一緒に暮らしたいんだ・・・その、二人きりで」
「−・・・」

「愛しているんだ、君の事を。セリオ」
「−・・・私も、私も愛しています、マスター」
「−だからこそ、マスターには幸せになって欲しかった。お好きなように生きて欲しかった」
「−マスター、こんな私でいいのですか?貴方の傍にいてもよろしいのですか?」
「ああ、いていいとかじゃない、いて欲しいんだ、僕の傍に」
「−マスターっ!!」
飛びついてくるセリオさん。その体重をしっかりと受け止めて。
僕は今、ここに立っている。セリオさんという、かけがえのない物を、再びその小さな掌の中に収めて。

(続く)
704コテとトリップ:04/02/23 22:14 ID:y0fRTThQ
不粋なやつが多すぎて萎える
ちったあ自重しろよバカチン
705名無しさんだよもん:04/02/23 22:24 ID:3h3sK+zv
>必死で悲しみを隠しているように見えて
>必死で苦しみをこらえているように見えて


こういう痛いのを探すのが面白い
不相応な表現は笑いをそそるよ
706名無しさんだよもん:04/02/23 22:34 ID:ECibMsuL
BANG!BANG!にはかてないだろ
707名無しさんだよもん:04/02/23 23:49 ID:Nzt92Yg7
BANG!BANG!
犬セリオシリーズはちょっとだけツッコミが入ってがつつがなく終わった
708名無しさんだよもん:04/02/24 10:18 ID:LRms1gL+
SS書いてみようかと思うんですが、サイドストーリーと
後日談があるじゃないですか。
後日談の場合、謎かけ状態で終わる天12みたいなのだと
謎解きに本編の回顧部分が多く入ってしまうと思うんです。
そういうのってやはりまずいのでしょうか?
あの時はああだった。
この時はこうだったの、みたいな。
709名無しさんだよもん:04/02/24 11:49 ID:c0+lm80T
>>708
ここはSS書くスレなんだから、書きたかったら好きにすればいいじゃん
710名無しさんだよもん:04/02/24 16:27 ID:6q8VwajK
回顧部分を入れないで如何に背景を推察させるkとおができるかというのはれっきとした技術の内だ
回顧を出来る限り減らせるように努力し、それでダメなら書くだけ書いてから改訂汁
711コテとトリップ:04/02/24 17:08 ID:nKzhLg/6
>>708

チミがなにを書きたいのかによる(マジレス
712「Cold Day」(33):04/02/24 23:12 ID:eVp6qHeI
「俺が何を聞いたか、興味があるのか」
“U-1”の問いに、こちらも質問で返す。
問答を続けたいわけじゃなかったが、この男には何の情報も与えたくなかった。
矢隠は唇だけを曲げて冷笑した。
「まあいい。好きにするがいいさ。彼からのプレゼントはちゃんと受け取ったか?」
あの札束のことまでこいつは知っている。背筋から冷たいものが這い登ってくる。
とっさに何か言い返しそうになったが、それも俺はこらえ、無言を保った。
やつは俺から視線をそらし、パトカーの助手席の扉を開けた。
それから振り向いて笑顔を作り、こう言った。
「じゃあな、相沢君。君の行く手に幸あらんことを」
反吐が出そうな祝福。
パトカーが走り去った後、俺は唾を吐き捨てた。それでも、口の中には苦いものが残った。

街を歩いた。何人もの人間とすれ違う。中には肩がぶつけたったやつもいたが、
怒鳴り声をあげてもすぐに押し黙り、小声でつぶやきながら俺から離れていく。
体が冷えた。だが、寒いとは思わなかった。
俺は、何のために今まで生きてきたのか。
復讐。
あゆが眼の前で死んだとき、俺の生き方は決まった。あゆを汚れた手で傷つけ、死なせた奴らを殺す。
この世に生まれてきた、そのこと自体を後悔させるようなやり方で。
あの街を出て、生まれ育った国も捨てた。ただ復讐だけを胸に、殺戮技術を磨いてきた。
血と硝煙。いつしか銃は俺の体の一部となり、あらゆる感覚は戦いの中で研ぎ澄まされた。
常人をはるかに凌駕する知覚速度が身についたのもその頃だ。
死が充満する戦地に身を投じ、その力の使い方と、あらゆる殺戮の技法を学んできた。
消しがたく染み付いた鉄の臭いとともに、雪の降るあの街での思い出も、血と銃火の赤に覆われていった。
713「Cold Day」(34):04/02/24 23:15 ID:eVp6qHeI

復讐とは、自分ひとりのためだけのものだ。
やがて俺は、いやでもそう認識せざるをえなくなった。
何よりも大切だった、あゆの笑顔を思い出せなくなった。
それでも怒りと憎しみは薄れることなく、心の奥底で燃え続けている。
昔を思い出すこともなくなり、ただ羽根の舞う中、血だまりを歩き続ける夢を見るようになった。
俺は歪んだ。そう思う。なるべくしてなった、という気もする。だが、それでも構わなかった。
このまま銃だけを手に歩き続けるなら、それもいい。
やつらに対する憎しみがあるうちは、俺はまだ歩き続けられる。
今さら何を失うことがある?失うものがない。それは、怖れるものがないということだ。
しかし、俺は怖れた。北川をこの手で殺さねばならないという可能性に。

銃が欲しい。
唐突に、そう思った。硬い銃把を握っていれば、この葛藤も抑えられるような気がした。
殺し合いになればなおいい。あれこれ思い悩む必要もなくなるだろう。
赤黒い衝動に全てをを委ね、何もかも忘れ去ることができる。
だが、何のために戦う?それまで絶対だと思っていた自分の原動力が、些細なことでひっくり返った。
自分の生き方に疑いを抱いたまま、この先戦えるのか。
結局、思考は元の場所へと戻ってくる。
それでも、俺は考えた。
もう一度、銃をとる。そのために何をすべきか。何のために銃を握るのか。
714「Cold Day」(35):04/02/24 23:18 ID:eVp6qHeI
俺は交差点の真ん中で足を止めた。
幾つもの思いが、思案が、可能性が頭の中を巡る。
その中から、突拍子もないアイデアが浮かんだ。
信号が赤に変わった。停止線の向こうから、車がけたたましくクラクションを鳴らす。
車は徐々に俺との距離を詰め、それでも俺が動かないのを見ると、体からすれすれの
位置を走り抜けた。後続の車もそれにならう。車が行き交差点のど真ん中で、
俺はそのアイデアについて考え続けた。
笑ってしまいそうなほど、唐突な考え。
北川を救う。
遠からず「裏切り者」を消すために差し向けられるフランチの殺し屋。
警察は北川を見殺しにするだろう。
だが、俺が守る。
まともに考えれば、馬鹿ばかしい限りの行動に違いなかった。
フランチへの復讐を大前提に考えれば、かつての友人だろうがなんだろうが、北川を絞り上げて
情報を聞き出した方が得に決まっている。少なくとも、あの“U-1”に与えたのと同じ情報を。
だが、俺が歩き出すためにはこの面倒な方法が一番いいように思えた。
そのためなら、俺はまた銃を握れる気がした。
復讐という目的を捨てるわけじゃない。今、この気持ちに整理をつけるだけのことだ。
北川は俺のために組織を裏切った。今度は、俺があいつのために戦う。
借りを、返すのだ。
715名無しさんだよもん:04/02/25 00:18 ID:5KuxYHwy
(´A`)乙。ガンバッテネ           あと235レス………
716名無しさんだよもん:04/02/25 11:38 ID:qW+FsCna
dendの褌パクってんじゃねえよ!
氏ね!
717名無しさんだよもん:04/02/25 11:48 ID:7D0XWT7d
私はエロパロ板の頃からdendをヲチしているが。
氏は人の意見に耳を貸さないが、人の意見に口出しもしなかった。
そういった意味では>>463の多少攻撃的なSSは意外だった。
やっぱり人のネタパクるなとかそういったことは俺ら外野が注意すべきだなとも思った。
718名無しさんだよもん:04/02/25 23:38 ID:NKAFBzfU
BANG!BANG!
719:04/02/26 00:31 ID:E4EoDUeq
p://www.sion.ais.ne.jp/~kira/kira/pre_ss/kanon/summer.htm

北→名SSハケーン!
北川ストーカーの一歩手前に見えなくもないが熱くてカコイイぜ!
粘着名雪氏ね!
祐一を好きにしていいのはあゆだけなんだよねー。
この後名雪はアニカノ同様祐一に無様に振られる訳だ。ガハハハハ!

駄 目 な 奴 は 何 を や っ て も 駄 目!
720名無しさんだよもん:04/02/26 00:35 ID:HPqh3Bnc
おにいさん、ごばくしてますよ
721名無しさんだよもん:04/02/26 00:44 ID:U+2ym+ZY
>駄 目 な 奴 は 何 を や っ て も 駄 目!

禿同
722名無しさんだよもん:04/02/26 01:58 ID:9s0RC1M8
>>719
どこの1?(素)
723コテとトリップ:04/02/26 02:03 ID:PH48c1Tp
724名無しさんだよもん:04/02/26 16:18 ID:A873mvZv
>>716
(・▽・)ニヤニヤ
725名無しさんだよもん:04/02/26 19:11 ID:1aLPORWO
「−マスター、大丈夫ですか?」
「ああ、うん」
「−手が震えていらっしゃいますが」
「武者震いさ。大丈夫だよ、セリオさん」

『貴方のオートマトン〜雪の少女7』

僕達は今、先輩のアパートの前に来ている。
もちろん、先輩との決着をつけるためだ。
セリオさんを選んだ僕。その決着はつけないとならない。
「−マスター・・・」
きゅっとセリオさんが手を握ってきた。
幾分か緊張が弱まる。
「大丈夫、大丈夫さ。きっと」
「何とかしてみせる。セリオさんとの幸せのためだもんな」

震える足で階段を登る。
一歩一歩歩き、玄関の前に立つ。
息苦しい。
呼び鈴を押そうとする。
一瞬躊躇う。
「−マスター・・・」
その声に後押しされるように、僕は呼び鈴を押す。

「はーい、どちらさまー?」
「・・・先輩、僕です」
726名無しさんだよもん:04/02/26 19:12 ID:1aLPORWO
僕の目の前。テーブルを挟むようにして二人の女性が対峙していた。
片方は、明らかな怒りをその目に宿して。
もう片方は、冷徹ともいえる色を、その琥珀色の人造の瞳に宿して。

勝負は、先輩から動いた。
「なんで君だけじゃなくてこのメイドロボまでここにいるの?あたし、こんなの招待した覚えないよ?」
「−私も招待された覚えはございません。しかし、マスターの安全を守るため、こうして同行させていただきました」
「安全?私といる事が、何か危険だっていうの?」
「−具体的にいえば、貴方がマスターを襲いかねない、という事です。これ以上の危険はありません」
「襲うってそんな、私達はあくまでも合意の下で・・・」
「−そう思ってらっしゃるのは、貴方一人のようですよ?」
セリオさんはこちらへと瞳を向ける。
「・・・僕は・・・セリオさんを選んだ・・・。だから・・・せんぱいとは・・・もう、その・・・」
「ちょっと、本気で言ってる訳!?」
先輩が僕ににじり寄ってくる。セリオさんがそれを止めに入る。
「あたしみたいないい女を振って、それで君はこんなメイドロボなんかを選ぶわけ!?おかしいよ!そんなの!」
「・・・確かに、先輩はいい女だと思います。けれど、僕には、やっぱりセリオさんが必要なんです」
「ずっと傍にいて欲しい・・・そう思えるのはセリオさんだけなんです。先輩じゃなくって・・・」
パシーン!
乾いた音が響き渡る。
先輩が僕の頬を叩いた音だ。
セリオさんが、先輩に飛びかかろうとする。
「いいんだ・・・セリオさん」
「これは・・・僕に与えられた罰の一つなのだから」
「だから、僕はいくら叩かれても構わないんだ」
727名無しさんだよもん:04/02/26 19:13 ID:1aLPORWO
争いは、再び両者のにらみ合いに移っていた。
「・・・あなたは、せっかく手に入れた私の物をまた奪うつもりなの?一度だけじゃなく、二度も!」
「あたしがずっと彼の事見てたの、あなたは知らないでしょうね。今まで、ずっと彼だけの事を見てた・・・」
「それなのに、あなたは途中からあたしと彼との間に入り込んできて、ちゃっかり彼の隣に納まっていた!」
「許せない・・・そんなの、許せないよ・・・。あたしだけが、ずっと見てきたのに・・・。」

「−確かに、私はあなた方の間に入り込んだのかもしれません」
「−それでも、私はマスターを諦めるつもりはありません。」
「−私にとって、ようやく手に入れた、ささやかな幸せなんです。マスターは、私の全てなんです」
「−絶対に手放せません。私の幸せのためにも、そして、マスターの幸せのためにも」

「あなたは・・・そうやって、全てを奪って・・・それでも顔色一つ変えないで・・・」
「だから私はメイドロボが嫌いなの!人じゃない何かなんて、愛せる方がどうかしているって!」
「だからお願い、私を見て!メイドロボなんかじゃなく、人間の私を見て!」
「先輩・・・」
その気持ちは、痛いほど良くわかる。けれども、僕は残酷な言葉を吐くことしかできないんだ。
「ごめん。ぼくは、セリオさんしか愛せない」
「!!?」

再度、先輩の手が振り上げられる。
じっとその手を見据える。その衝撃を、体の全てで感じられるように。
突如、セリオさんが僕と先輩との間に立ちふさがる
「セリオさん!?」
「!? あなたはっ!」
そして先輩の手は振り下ろされ・・・。
728名無しさんだよもん:04/02/26 19:13 ID:1aLPORWO
・・・振り下ろされる事はなかった。
「わかってたんだ、最初から、君の中にあたしの居場所なんてないって事」
「それでも、一時でも良かった。君と愛し合いたかった」
「先輩・・・」
「馬鹿みたいだよね、あたしって、あんな手段まで使って、君の事を汚して・・・」
先輩が、泣いている。あのいつも気丈で笑顔を絶やさない先輩が。
セリオさんが、そっとその頭に手を添えようとする。
「触らないでっ!」
「あたしに触っていいのは、一人しかいないんだから・・・!」
「−・・・」
「私の、完敗かな、今回は」
「先輩、僕は、決して先輩の事、嫌いになんて・・・」
「うん、判ってる。だからね・・・」
先輩は涙目をこすりあげながら、セリオさんを指差す。
「今回はあたしの負け。だけどね、次回はそうはいかない」
「何が何でも、彼のこと、あたしに振り向かせて見せる。だって、あたし、自分に自信があるもん」
「−・・・はい、いつでも挑戦はお受けします」
「その言葉、忘れないでよ!私は絶対に諦めないんだから!せいぜい負けた時の事、考えておくのね!」
「−私だって、負けません。マスターのことを愛しきる自信は、誰にも負けません」
「そんな自信、一撃でボロボロよ!私の愛の一撃は凄いんだから」
「−私の愛のバリアーはそんな物、押し返して見せます。HM-13 セリオさんは伊達じゃない、です」
「言ったわね、メイドロボの分際で」
「−何度でも仰いましょうか?メイドロボの分際ですので」
「きーっ!いちいちむかつくわね、このメイドロボ!」
争いはいつの間にか、ただの口喧嘩のレベルに落ち着いていた。
729名無しさんだよもん:04/02/26 19:14 ID:1aLPORWO
「覚悟しておくのね。私は何時だって彼の事奪えるんだから」
「−せいぜい吠えていらっしゃってください。負け犬が」
「だ、誰が負け犬ですってー!」
玄関の外、見送りにきている先輩とセリオさんはまだ罵り合っていた。
「とにかく、当事者の君も賞品の自覚を持つこと、いいわね」
僕、いつの間にか賞品扱い?
「それじゃあね、バイバイ」
ちゅっと軽い唇へのキス。
「−・・・むかっ」
ずいっとセリオさんが割って入る。
そして。
「んむっ!」
深く長いディープキス。
「・・・ぷはっ」
「ちょっとあんた!何やっているのよ!」
「−何と申しましても、消毒ですが、何か?」
「むきーっ!いちいち腹の立つー!」
僕はそんな二人を眺めながら。
これからもこんな毎日が続くんだろうなと、思いをめぐらせていた。

外は雪がしんしんと降り積もり、真っ白な雪化粧で覆われている。
さあ、帰ろう。僕らの暖かい家へ。
そこは、狭くて、ちょっと隙間風も入るけれど、あったかくて。
何より、君が傍にいてくれる。
そんな、心休まる場所だから。
730名無しさんだよもん:04/02/26 19:29 ID:9s0RC1M8
乙!
731名無しさんだよもん:04/02/27 00:38 ID:z5SQ7yoI
>何度でも仰いましょうか

基本でこういうミスがあるのは残念だな。

ともあれ乙。
732名無しさんだよもん:04/02/27 14:29 ID:ixsLKH4t
>>716-717がdendに見えてしょうがない
733名無しさんだよもん:04/02/27 22:45 ID:8y4lmWIn
>>732
その通りだろうが、いいかげんヌルーしる
734名無しさんだよもん:04/02/27 23:19 ID:EB+qR8sx
某所で某作家が参戦しています。
どこかわかった人はどうか私をそうっとしておいて欲しい。
735名無しさんだよもん:04/02/28 00:56 ID:GPnnR6f2
ちったあ癖隠せと思った。それだけ。
736名無しさんだよもん:04/02/28 01:10 ID:bZk9O6qy
ほんとにね。
737名無しさんだよもん:04/02/28 01:14 ID:B/l1LGdE
宣伝すんなよな
738 「Cold Day」(36):04/02/28 02:07 ID:5NUHqyyJ
病院まで、走った。雑踏をかき分け、時には通行人を突き飛ばしながら。
考え事をしながら、どれだけ歩いてきたのか。ずいぶんと距離がある。
ようやく病院が見えた。一人の男がそこから出て、すぐ前の車道に停まっていたタクシーに
乗り込むのが見えた。
北川。
タクシーはすぐにこちら側に向けて走り出す。俺は車道に飛び出した。
運転手の驚いた顔。そして眼に突き刺さるようなハイビームと、けたたましいクラクション。
俺は動かなかった。タイヤがアスファルトをこする音がして、タクシーは眼の前で停まった。
血相を変えた運転手が降りてくる。後部座席の扉も開き、北川も降りてきた。俺を見て怪訝な顔をしている。
「おい、死にたいんなら別の車に飛び込め。俺の車を汚しやがったらただじゃおかんぞ」
ブルドッグをむりやり直立歩行させたような運転手が、早口でまくしたてる。
「いつまで突っ立ってる?俺を怒らせたいのか?」
太い腕が俺の胸倉を掴んで引き寄せた。その勢いを利用し、鼻面に頭突きを入れる。
襟元から指が離れた。その一本をすばやく掴み、ひねりあげてへし折った。
悲鳴をあげる運転手を押しのけ、俺は北川のもとへ歩み寄った。
ポケットから札束の入った封筒を取り出し、北川へ突きつける。
北川は俺と封筒を見比べていたが、受け取ろうとはしなかった。俺は構わず言葉を次いだ。
「組織を売ったと言ったな」
「…ああ」
「お前はもうすぐ始末される。それは分かるな」
「だから、何だ」
「一度だけだ。一度だけ、俺がお前をガードしてやる」
北川の顔はほとんど動かなかった。だが、それでも驚愕しているのは手に取るように分かった。
739「Cold Day」(37):04/02/28 02:13 ID:5NUHqyyJ
「言っている意味が分からん」
たっぷり30秒は沈黙し、北川がやっと口にしたのはそれだけだった。
もっと気のきいたことを言えないのか、と内心で思う。だが、それは俺も同じに違いなかった。
「金はお前に返す。俺の仕事に満足がいったら、その時にまた渡してもらおう」
北川は黙っている。その顔に、ゆっくりと笑みが浮かんだ。それを隠そうとするようにうつむき、
すぐに顔を上げた。陰が消えている。懐かしさを感じさせる笑顔がそこあった。
「分かった。約束だ」
俺も笑みで返した。北川のそれよりは硬く、陰の濃い笑いだろう。だが、久しぶりに俺は笑った。
北川は改めて後部座席に乗り込んだ。俺は赤黒い顔で指をおさえている運転手にあごをしゃくった。
「何をしてる。乗れよ。お前の車だろう」
「…な、なんなんだよ、何だってんだ」
脂汗を流しながら、運転手はうめいている。
「ブツブツ言ってないで乗れ。それとも俺が乗せてやろうか」
その一言で運転手は飛び込むようにして運転席に座った。俺も助手席に乗り込む。
運転手の怯えが伝わってくる。腕っぷしでは俺に勝てないことを悟ったのだろう。
後ろから北川が短く行き先を告げる。街のはずれにある、再開発予定区域の番地だった。
運転手は妙な具合に曲がった指を、必死に元に戻そうとしている。
「走らせろ。運転の仕方を忘れたのか?」
「か…勘弁してくれ。指が折れてるんだ。これじゃハンドルも握れない」
「さっさと車を出せ。残りの指が無事なうちにな」
俺は前を見たままそう言った。運転手は観念したのか、ぎこちない動きでハンドルに手をかけた。
やがて、タクシーは走り出した。
740名無しさんだよもん:04/02/28 15:40 ID:Lmjn6rB5
(´A`)ノシ
741「Cold Day」(38):04/03/01 21:11 ID:Nb8570tC
( ゚Д゚)ノシ


タクシーは市街地を走りぬけ、やがて街灯の灯りもまばらな区域へと入っていった。
かつては裕福な移民層が暮らしていた街で、ヨーロッパ風の建築物が立ち並んでいる。
だが、時の流れとともに食い詰めた貧困層が流れ込み、いつしか住民層は逆転した。
今は、つくりだけは豪奢な廃墟が墓標のように並んでいる。
廃車が打ち捨てられた通りで、北川はタクシーを止めた。
車から降り、目の前の建物を見上げる。それなりに格の高いホテルを思わせるような高層住宅。
無論、建築された当時はそう見えただろう、というだけのことだ。
今は灯りがまばらについているだけの、くすんで古びた建物にすぎない。
腐った臭いが漂ってくるようなこの街の風景に、違和感なく溶け込んでいる。
俺は北川に案内されて中へと入った。玄関のホールにはオレンジ色の灯りがついている。
塗装が剥げ、細くひびの走る壁。装飾はそれなりに凝っているが、それも残骸となっている。
俺が捕らえられていたモーテルと、雰囲気がよく似ていた。中の住人も似たりよったりだろう。
「こっちだ」
北川のあとについてエレベーターに乗る。ろくに整備もしていないような代物だったが、
それでも途中で止まることもなく7階に到着した。
742「Cold Day」(39):04/03/01 21:14 ID:Nb8570tC
7階の角にある部屋が、北川の住居だった。
部屋の中は広く、思ったよりも物が揃っている。組織内での地位は大したものじゃない、と
北川は言っていたが、多少の贅沢はできる程度の収入はあるようだった。
そのつもりなら、もっとましな場所で不自由なく暮らせるだろう。
あえて人気のない所に居を置いているのは理由があるのだろうが、詳しく聞こうとは思わなかった。
北川は部屋の角にあったクローゼットを開け、そこからギターケースを取り出した。
「丸腰だろう。これを持っていけ。クリスマスのプレゼントだ」
それをテーブルの上に置く。俺は留め金を外し、中を確認した。
ベレッタ92Fが2挺と、イングラム。それぞれのマガジンと、手榴弾がふたつづつ。
蓋の裏側にはスペツナズ・ナイフが2本くくりつけられていた。
「…たいしたサンタクロースだ」
俺はつぶやき、蓋を閉じた。蓋の表には「desperado」の文字がこれ見よがしに刻まれている。
「お前の銃はあるのか?」
俺の問いに北川は胸の内側のホルスターに入った銃を見せた。
「腕に自身はないがな。とりあえず金だけ持って逃げることにしよう。
 中華街の蛇頭と話がつけば、 フランチの息がかかっていないルートから高飛びできる」
北川はそう言って、奥の部屋へと入っていった。
743名無しさんだよもん:04/03/02 00:48 ID:BTGF7doY
(´A`)
744名無しさんだよもん:04/03/02 09:49 ID:Syr71tOX
>>742
お前がこの作品書く意図が聞きたい。
dendを排除するためではないかと小一時間
745名無しさんだよもん:04/03/02 17:48 ID:Cx/B7r+M
それで排除できたら苦労しませんよ
746名無しさんだよもん:04/03/02 20:48 ID:TUyfOjqk
そんな言い訳しなくてもいい、書きたいんなら書けばいいだろう。
747名無しさんだよもん:04/03/02 21:08 ID:Syr71tOX
ところで最近dendと犬せりおの両名来ないなあ、どうしたんだろう?
748名無しさんだよもん:04/03/03 01:33 ID:xNyIzVdx
>>744-745 むしろここにいてくれてるから、他のパロ板なんかが汚されずにすんでいる。 ま、内容の無い文章といい、本当に進歩が無いなと思ってやったわけだが
749名無しさんだよもん:04/03/03 10:33 ID:2G5illaI
ボクちんのスレを汚すな!
750名無しさんだよもん:04/03/03 11:12 ID:KAMiquIy
俺が潰したよ、すまんこ
751名無しさんだよもん:04/03/03 11:29 ID:SeVSTOLU
>>748
ColdDayの中の人?
752名無しさんだよもん:04/03/03 12:44 ID:mHvqXmTb
筒井康隆のエディプスの恋人みたいに登場人物の名前と容姿だけは全く同じだが
別の世界と環境で育ったキャラと考えればすんなり読めないこともない。
>cold day。
753名無しさんだよもん:04/03/03 16:21 ID:0rda0jt1
但し、光の道のインパクトが強すぎて違う意味でつまらないけどな
(cold day)
754名無しさんだよもん:04/03/03 18:24 ID:2G5illaI
BANG!BANG!
BAGOON!!
が余りにも強烈すぎるからな
755名無しさんだよもん:04/03/03 18:58 ID:k/wsuYJo
何?このスレは?バカの作った妄想文を添削してやればいいの?
756名無しさんだよもん:04/03/03 19:01 ID:dqkcBS7/
どうぞ添削してあげてください
757名無しさんだよもん:04/03/03 19:08 ID:ORIpg8Ee
>>755がんばれ〜
758中の人:04/03/03 20:00 ID:nGW2pIGK
>>751
ちゃうよ。
759名無しさんだよもん:04/03/03 21:04 ID:k/wsuYJo
北川は七階の角部屋に住んでいました。
部屋は割りと広めで家具もそれなりに揃ってます。『いやぁ、俺なんてまだまだペェペェですから』
とか言ってたけど割りに小金持ちっぽいです。
もう少しやる気出してイイとこ住めばってかんじです。
最上階の角部屋なんであんまり人目につきません、多分窓・カーテン全開でオナニーしてんだろうな・・?
とか思ったけど言わなかった。
部屋の隅のクローゼットからギターケースを引っ張りだす北川君。
「メリークリスマス!プレゼントだよ!!なんと中は仕込み銃なんだ」
すかさず俺は中を確認、確認。
ベレッタ92Fが2挺と、イングラム。それぞれのマガジンと、手榴弾がふたつずつ。
蓋の裏側にはスペツナズ・ナイフが2本くくりつけられていた。
「(・∀・) イイ!! G・J!!」
俺はつぶやき、蓋を閉じた。けどケースの表に堂々とデスペラードって書くのはどうかな。
「HEY!Do you have a gun?」
そしたら、ジャケット捲ってホルスターをひらひらさせたので持ってるっぽい。
「俺、銃撃つの下手だから、金持って逃げるわ。
 蛇頭に頼むから、 フランチさんに内緒で逃げられるべ」
言うだけ言って、奥の部屋へに引っ込んだ。

760名無しさんだよもん:04/03/03 23:36 ID:Bf/qk6af
>>759
普通に読み易くなってるな・・・なんかギミックあるんかと思ったのに。
761中の人:04/03/04 18:42 ID:YH9dInZg
ギターケースの中身はそのまんまかYO
762名無しさんだよもん:04/03/04 19:08 ID:bDXhYrw6
添削じゃなくてお笑い化だろう

>>「HEY!Do you have a gun?」
ここでかなりワロタ
763名無しさんだよもん:04/03/05 21:29 ID:2yvPv4AO
CLANNADだけどそろそろエロシーンを返してもらおうか
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1078489475/1
dend何してんだよ。
764名無しさんだよもん:04/03/05 22:34 ID:XoBFBlbH
常時SSはうpされてるのに寂れてる素敵なスレですね。
765名無しさんだよもん:04/03/06 05:16 ID:hn2yavUF
つまんないからね・・・
766名無しさんだよもん:04/03/06 13:19 ID:buE1Mkge
>>763
トリップが違うぞ!
「本物」のトリップは「◆i83u3VVZZI」
あそこのトリップは「偽者」が使うトリップです!
いい加減覚えてください!
767名無しさんだよもん:04/03/06 13:59 ID:eVpo0CCH
>>766
まぁ、正直どうでもいい。
768名無しさんだよもん:04/03/06 14:20 ID:yOtuKmfO
トリップでしか見分けられない程度の個性ならコテなんぞ名乗るな。
769名無しさんだよもん:04/03/06 17:26 ID:RJ771F/B
前の鳥は#kanonだっけか?
パチ板で同じ鳥がいたな
770名無しさんだよもん:04/03/06 17:37 ID:4Gz93rB9
文章だけで個性が出せるSS作家はそれほど多くない。
771名無しさんだよもん:04/03/06 17:42 ID:ybDDePVo
逆にそういう人がいるとするなら、トリップでしか表現できない未熟を省みるべきだな。
つか「こいつならやるよな」と思われているって事に気づけ。
772名無しさんだよもん:04/03/06 18:03 ID:uxPV5nah
こういう騙りさんはもう沈静化してると思ったが、全然そんなことないですね。
とりあえずトリップで判別したほうがいいというしかありませんね。
トリップで判別しないと嵐の思惑通りですよ?
「◆i83u3VVZZI」 でないトリップは100%嵐なのでお気をつけて。
・・・・・・俺も最初、荒らしの思惑に載せられそうだった
773名無しさんだよもん:04/03/06 18:16 ID:jB7902ex
その言葉の意味する所が、イマイチよくわからんな。
ちょと英語で言ってくれんか。
774名無しさんだよもん:04/03/06 18:37 ID:QAs/342B
BAGOOOOOON!!
775名無しさんだよもん:04/03/06 19:30 ID:BiZgiG9S
SS系のスレは自称職人同士の粘着で始終荒れてるな
776名無しさんだよもん:04/03/06 20:58 ID:eVpo0CCH
だから、中身が本物か偽物かなんてどうだって良いんだよ。
レスがdendっぽかったら、それはdendって事で良いじゃん。

誰も困らないだろ?
777名無しさんだよもん:04/03/06 21:32 ID:+HeWd/WV
dendは上手いSS作者の真似だけは出来ないからな
778名無しさんだよもん:04/03/06 21:37 ID:ND8VkTv3
「おいおい、それ他のSSのパクリじゃねーの?」って奴は別にいるからな。
779名無しさんだよもん:04/03/07 01:48 ID:m+2BLLv9
>>777
dendの文章を真似するのも至難の業かと思われ。
意味がわからない人はSS作家の資質は皆無といっていい。
780名無しさんだよもん:04/03/07 01:59 ID:wDLmPh68
BANG!BAGN!BAGOOOOON!!
って入れとけばとりあえずdendっぽくなるだろ。
781名無しさんだよもん:04/03/07 18:22 ID:QKS0WhqO
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 空気読めない香具師でゴメンナサイ…
 ∪  ノ 
  ∪∪
782名無しさんだよもん:04/03/07 19:30 ID:Y9JSY6IF
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ
  ∩∪∩
 (・∀・| | 気にするな
  |   |
⊂⊂____ノ
      彡
783名無しさんだよもん:04/03/07 20:28 ID:9vHYtWCV
           __               γ
         _l__l_                      γ
          l   /)" 
         ノ   ヾ                  γ
         ノノノノノヾ|  
      .    `〜rrrrー′
      .      |_i|_(_
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784名無しさんだよもん:04/03/07 20:29 ID:9vHYtWCV
                                γ

                                    γ
                               γ
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785:04/03/07 23:22 ID:X8Z+QLbL
345KB超えたしそろそろ次スレの準備かな?
というわけで次スレのスレタイ募集!
あと煽り文なんかも考えてくれるとうれしいです。
ちなみに此処が隔離スレであることを包括した煽り文だと大助かり
786名無しさんだよもん:04/03/07 23:25 ID:+DNkzI7l
500kbだぞ?
787名無しさんだよもん:04/03/07 23:29 ID:X8Z+QLbL
>>786
確か容量が345KB超えると、dat落ちが起こり得ると聞いたのですが
788名無しさんだよもん:04/03/08 00:11 ID:X/QAaRKR
定期的に作品を出せばいいだろう?dendクン
789名無しさんだよもん:04/03/08 00:15 ID:Y+c1wfe7
オチても問題ないし速すぎるから次スレなんてずっと先でイイヨ
790名無しさんだよもん:04/03/08 00:16 ID:TBvoEeHJ
dendがんばれー
791 ◆8MMJxVwS8Y :04/03/08 16:26 ID:LjZah58t
test
792名無しさんだよもん:04/03/09 18:03 ID:imnhudvs
BAGOOON!_AGE
793名無しさんだよもん:04/03/10 13:43 ID:ZnuATDTG
「ただいまー」
外はまだ冬。寒さが身にしみる季節。
やっとの事で帰ってきた我が家。
「−お帰りなさいませ、マスター」
待っているのは、暖かい君の笑顔。

『お味はどう?〜食卓におけるカノン』

「うー、寒いよー。これじゃ明日も雪になりそうだなぁ」
「−サテライトの短期天気予報でも明日は雪となっております」
「こう雪ばかりだと嫌になってくるなぁ。先輩、それでも明日も迎えに来るつもりなのかな」
「−・・・(じーっ)」
「や、やだなあセリオさん。僕は単純に先輩の身を案じて・・・」
「−・・・(じーーっ)」
「あはは、セリオさんってば。さて、着替えてこないとねっと」
「−・・・逃げられました」

「ふふんふ〜ん♪」
「−・・・(じーっ)」
「・・・セリオさん、そう後ろで見ていられると・・・」
「−失礼しました。お着替え、お手伝いしますね」
「え、ああ、うん・・・」
「−・・・えい」
ずるっ
「わきゃっ!ズボンが、パンツがっ!」
「−くすっ。無様ですね」
「セリオさーん(泣」
794名無しさんだよもん:04/03/10 13:45 ID:ZnuATDTG
「しくしくしく・・・」
「−くすくす。さて、お夕食の準備をいたしますね」
「うん・・・(セリオさんを怒らせてはいけない。要チェキ)」
「−今日のお夕食は・・・・」
ちょきちょき。
「じゃんけん?」
ちょき。
「−カニさんです」
「カニさん・・・」
「−今日のお夕食は蟹鍋です」
「蟹鍋・・・」
その響き、なぜだろう、心を揺さぶらせる。
冷え切ったハートをも熱くさせる!
うおおおっ!僕は今、猛烈に!!熱血しているっ!!!
「−・・・ていっ」
ぽかちん!
「ふぎゃみらん!」
「−変な感動に打ち震えていないで、お食事にしますので」
「お、お玉アタックは反則・・・」
「−何か仰いましたか、マスター?」
「お、お玉を構えながら何か言うのはずるい!」
「−・・・上段の構え(キラーン)」
「ふえぇ!」
「−上段だけに、冗談、です」
「ええええぇぇえ!?」
「−それでは、居間の方へどうぞ」
セリオ流冗談、熱いハートをも冷めさせる。
うおおおっ!僕は今、猛烈に!!落胆しているっ!!!
「−・・・ていっ」
ぽかちん!
「ふにゃん!」
「−おふざけは、ほどほどに」
795名無しさんだよもん:04/03/10 13:46 ID:ZnuATDTG
ぐつぐつぐつ。
テーブルの上には、煮えたぎった鍋。
鼻をくすぐる芳香。
思わずよだれがこみ上げる。
「・・・ごくり」
冬といえば鍋。その鍋の中でも至高の位置に座するのが、この蟹鍋。
思わず最敬礼。礼を尽くし、礼に従うのが日本人の心構え。これ、大事。
「−何を馬鹿なことをやっているのですか」
「蟹鍋に対する最高の敬意を・・・」
「−そんなにお玉アタックが利き過ぎましたか。まさかこれほどまでに壊れてしまうとは・・・」
「そんなに簡単に人を壊れ物扱いしない!」
「−お可哀想なマスター。すっかり人格崩壊を起こされて・・・まるでカ○ーユ・ビダンのよう」
「おっきな星はついたり消えたりしてないっ!」
「−もう一度叩けば元に戻るでしょうか。こう、斜め45度くらいの角度で」
「暑っ苦しいな・・・ここ、出られないのかな? お〜い、出してくださいよぉ〜!ねぇ?」
「−良かった、いつものマスターです」
「何で即効で物まねまでさせられなくちゃ・・・」
「−お玉アタック、お気に入り動作に登録っと」
「お玉が僕の頭に再落着の予感!?」
「−すいんぐすいんぐ」
「空振りやめて!」

そんなこんなで食卓につく。
「蟹なんて久しぶりだなぁ」
「−ちょっと奮発してみました」
「やりくり上手のセリオさんに感謝」
「−感謝されます(ぶい)」
本当にセリオさんに感謝だな。
796名無しさんだよもん:04/03/10 13:48 ID:ZnuATDTG

改めてお鍋と向き合う。
「−どうぞ」
セリオさんが取り皿に適量の具材をよそってくれる。
「かにかにー」
こんな寒い日に、こんな熱々の贅沢ができるなんて。
「それでは、いただきます!」
「−少々お待ちを」
直前でちょっと待ったコール。
「何、セリオさん。僕はもう蟹の事しか考えられないというのに・・・」
「−いえ、その・・・」
なぜだか顔を赤らめ。指先をつんつん、もじもじ。
「−その、ご迷惑でなければ、ですけれど、あの・・・」
「セリオさん?」
「−あのですね、『あーん』というものを、やってみたいのですが・・・」
ぷしゅー。
セリオさんから湯気が立ち上る。お鍋の湯気と合わさってもうもうだ。
「『あーん』、『あーん』か・・・」
それはなんて魅惑的な言葉なのだろう。リリンの生み出した文化の極みだね。
「そ、それじゃあ、お願いしちゃおうかな」
「−は、はい。それでは・・・」
取り皿から割って肉をほぐした蟹を取り出す。
「−あ、あーん・・・」
「あーん・・・」
ぱくり。もぐもぐ。
「・・・」
「−あの、い、いかがでしょうか・・・?」
「・・・美味い。もう一口」
「−はい!それでは、あーん・・・」
僕はまるで親鳥からえさを貰う雛鳥のように、セリオさんから熱々の蟹鍋を食べさせてもらったのだ。
・・・ほんと、僕って幸せ者?
797名無しさんだよもん:04/03/10 13:50 ID:ZnuATDTG
「−マスター、雑炊ができました」
「うん、頂きます」
お鍋もあらかた片付けて、残った出汁でセリオさんは雑炊を作ってくれた。
これがまた美味い。セリオさんに花丸をあげたい。
ビールを飲みながら、雑炊を食べる。
「−本日のお料理は、どうでしたか?」
セリオさんが、エプロンで手を拭きながら台所から戻ってくる。
「もちろん100点満点」
「−光栄です」
「それに加えて、セリオさんのサービスもあったからプラス100点で200点」
「−まあ」
セリオさんが僕の横に座る。
「−本当に、ご満足していただけましたか?」
「言葉だけじゃ、信じられない?」
「−ええ、できれば・・・態度でも示していただきたいかと」
セリオさんをそっと引き寄せる。
セリオさんは、そっと目を閉じ、その頤を上げる。
僕は、感情の全てを込めたキスをそこに加える。
「−・・・うんっ」
僕の首筋に巻き付いてくるセリオさんの両腕。
もっと深く。二人溶け合ってしまいそうに深いキス。
「ぷはっ」
二人離れる。セリオさんの耳元にささやく。
「・・・信じられた?僕の気持ち」
「−もっと、もっと貴方の気持ち、感じさせてください」
ゆっくりとセリオさんが僕を押し倒す。僕はなすがままで。
「−食後のデザート、少々甘目かもしれませんけれども」
「頂くよ。残さずに、ね」
そして僕らは、熱い夜を過ごす。雪が降る外の世界など、無視して、ただひたすらに。
798名無しさんだよもん:04/03/10 21:11 ID:C8R6oEyT
ぶっちゃけていい?
もう書くのまんどくさいんでないの?
どんどん適当になっていってるのが読んでて分かる。
別に未完でも誰も怒らないし、テーマ変えたら?
799名無しさんだよもん:04/03/10 21:18 ID:pRslITCv
続き物だったの?
800名無しさんだよもん:04/03/10 21:52 ID:gZvXJHgm
今このスレに求められているのは一レスネタだ。
長文続きだからな。
801名無しさんだよもん:04/03/11 01:23 ID:PYCT6Sxg
物語は始まり、彼らはお互いの瞳を見つめる。
彼は私を、そして彼女は俺を・・・

愛も陵辱も、苦しみも切なさも、

全ては今、胸の奥に深く突き刺さる。

『果てしなく青いこの空の下で・・・。〜Never so Sweet』

「先輩、起きてください、先輩」
「・・・うぁ?」
「もう、いつまで寝ぼけているんですか、先輩」
「ぁあ・・・芹緒?」
「もう、図書室、閉まっちゃいますよ。早く帰る準備してください」
「ああ、ごめん、僕すっかり寝てたみたいだ・・・。」

先輩はいつもこの調子だ。
今日も、勉強を見てくれると言う約束でこの図書室へと足を運んだのに、結局した事と言えば居眠りばかり。
これでは、先生方の評判が悪いのも当たり前かもしれない。
しかし、そんな事でこの先輩を見捨てるのも寝覚めが悪い。何しろ幼馴染で、家が隣同士と言う奇妙な縁。
しかもここで見捨てて、『本当に』夜中に枕元に立たれても困る。やりかねない。この先輩なら。

「ずいぶん寝たなぁ・・・今何時だろう?」
「もう6時になる所です。都合3時間は寝ていますね。寝覚めが良いのも当たり前です」
「あれ、僕そんなに寝てた?あー芹緒に悪い事したなぁ」

ぜんぜん本気でそう思っていない顔だ。ふてぶてしい、のではない。何というか、憎めない顔なのだ。
私はため息を一つつく。少しだけ心が軽くなる。この先輩に本気でかまってはいけない。結局損をするのだから。
802名無しさんだよもん:04/03/11 01:24 ID:PYCT6Sxg
「ほら、かばんは持ちましたか?教科書は、中身は全部入れましたか?」
「んー入れたよー。なんだか芹緒、お母さんみたいな言い方するなぁ」
「なっ!」
言うに事欠いて『お母さん』ときましたか。この私を。花も恥らう17歳に向かって。
「何馬鹿なこと言ってるんですか先輩っ!お母さん!?寝ぼけて行き着くところまで行っちゃいましたか!!」
「な、なんだよぅ、そんなに本気で怒る事ないだろ。ただの軽いイタリアンジョークに」
「何がどうなってイタリアンなんですか!?」
本当に、疲れる。まあ、いいですけど。所詮は精神年齢お子様の相手です。一時は怒って見せ、
その後何事もなかったかのように振舞う。子供の悪戯への対処と一緒です。平常心平常心。
「芹緒にはマカロニウエスタンジョークのほうが良かったか・・・」
「問題点はそこじゃありません!!」
そう、本当に、疲れるのだ。先輩の相手は。

「日が落ちるのも早くなってきたな」
「そうですね・・・」
季節は2月。冬も深まってきたこの物悲しい季節。そんな季節に。
「石焼芋とか、食いたいなぁ・・・」
真っ先に食べ物のことですか、この単純頭(バブルヘッド)が。
「なあ、芹緒・・・」
「このバブルヘッドが・・・」
「へ、何?」
「あ、い、いえ、なんでも」
いけません。つい思考が外側に。思考は内面。外面は良く。外面似菩薩、内面如夜叉。
私の座右の銘です。・・・あまり良い意味では使いませんけれども。
とにかく、この先輩にはさすがの私もペースを乱されっぱなしです。どうしたものでしょう。
803名無しさんだよもん:04/03/11 01:25 ID:PYCT6Sxg
「よーし、到着だ。」
「はぁ・・・」
ようやくの思いで家の前まで到着。ここで先輩ともお別れ。
「先輩、明日こそは早起きしてくださいね。毎朝起こしにくる方の身にもなってください」
「んー、善処する」
「それから、宿題は必ずやっておく事。後輩に手伝わせるなんて事、もう二度と御免ですからね」
「うんー、了解」
「それから・・・ええっと・・・以上です」
「そうか。芹緒、俺からも一言」
「? なんです?」

「夜はお腹を出して寝ないように。この季節は風邪を引くから」
「何時誰がお腹を出して寝ていましたか!?」
「いや、芹緒、出してそうだし」
「そんな無遠慮な決め付けは初めてです!不愉快ここに極まれりです!!」
私はくるりと先輩に背を向ける。
「それではさようなら!先輩!!」
「おう、道中気をつけてな」
「もうここから数歩で家です!!」
この人はわざとやっているのかいないのか。それを確かめる術を私はあいにく持たない。
もしこれが全て天然だとしたら、あるいは歴史に残る超変人として後世に名を残すかもしれない。
・・・馬鹿。何を考えているんでしょうか、私は。
しかし、普通あれだけのことをされていれば、好印象を持ちようがないです。
なのに、なぜ私はあんなろくでもない先輩に、これまで関わってきたのでしょう。
家までのわずか数歩の間に、その答えは結局出ませんでした。
804名無しさんだよもん:04/03/11 01:25 ID:PYCT6Sxg
夜。全てのものが寝静まり、静寂を迎える時。
だが、真面目で優等生で通っている私は、こういう時にこそ努力を惜しまないのだ。
予習、復習、やるべき事はいくらでもある。
気持ちを落ち着けて机へと向かう。

・・・そしておもむろに立ち上がり、窓を開け、大声で言い放つ。
「こんな時間に何をやっているんですかあなたは!!」
そこには、ギターを片手に窓辺に腰掛けている先輩の姿。
ボローン
「一曲歌わせてもらうぜぇ」
「一曲も南極も要りません!今すぐその耳障りな歌を止めて窓を閉めてとっとと寝やがりくさって下さい!」
あ、私とした事が、ついはしたない言葉遣いになってしまいました。反省。
「と、とにかく、今すぐその歌を止めて寝ちゃってください。明日も早いんですから」
「僕の歌をきけぇ!」
「人の話を・・・!」
「Let's Go つきぬけようぜ!夢でみた夜明けへ!」
「あああー、もうっ!」
本当に、この人は、私のリズムを狂わせる。冷静沈着で通っているはずの私。
「俺の歌を聞いて!(Listen to my Song)パワーを出せよ!(It's so Easy)最後まであきらめちゃいけないぜ!」
その仮面の下に秘めた激情を、この人は簡単に引きずり出してしまう。
「すべての心にラブハート!火花が散りそうなテレパシー!溢れる想いは流線型 突撃ラブハート!!」
あ、歌いきっちゃった。ぱちぱち。おめでとう、先輩。ありがとう、私。
そして、私の内に秘めた、全ての怒りがその瞬間に火花を散らした。
「とっとと寝やがりくさって下さいこの○×○×野郎!!」
さすがの先輩も私の剣幕に恐れをなしたのか大急ぎで窓を閉めて引っ込んでいった。
・・・正義の勝利です。ぶい。
805名無しさんだよもん:04/03/11 01:26 ID:PYCT6Sxg
さらさらと走るペン。埋まってゆく純白のノート。
そう、私が望んでいたのは、この静けさだ。
それなのに、そのはずなのに。
耳にこびりついてはなれない、先輩の歌声。
「・・・」
決して音痴ではなかったな、とか。
意外と激しい歌も歌うんだな、とか。
あの声で私の好きな歌を歌ったら、どんな感じだろうか、とか。
「馬鹿、先輩の馬鹿」
口に出してみてもイライラは取れない。
・・・一番馬鹿なのは、多分私だ。
今日はこの辺で切り上げよう。
カップに入れたココアを飲み干し、私はペンを置く。
多分、疲れているんでしょう。
それは、毎日あの疲れる先輩の相手をしていれば当然のことだ。
パジャマに着替え、ベッドに潜りこむ。
明日も早い。あのねぼすけで遅刻癖持ちの先輩を起こさなければならないのだから。
「・・・おやすみなさい」
誰にともなく呟く。
そして、私は目を閉じた。

枕元、ベッドサイド。そこに、その写真立てはある。
移っているのは、無愛想な顔をした一人の少女とやんちゃそうな少年一人。
静けさが満ちる部屋の中。
その写真立ては、かすかな光を拾って輝いていた。

(続く)
806名無しさんだよもん :04/03/11 01:52 ID:/xCx2Cna
(以下続き)
BANG!BANG!
807名無しさんだよもん:04/03/11 11:14 ID:gtCWVn+R
隔離スレのはずなのに、もうまともにSSを投稿することもできなくなってるな。
SS書きなんて気持ち悪い生き物は、生暖かく見守るだけっていう
板の常識すらここではもう通用しなくなってるらしいしな。
もしこれからSSを書こうなんて物好きなことを考えている奴。
もしいたら、絶対にこのスレだけはやめとけ。
全て『BANG BANG!』で一言の感想もなしで終わるだけだぞ。
今書いてる奴もそろそろ見切りをつけて移動先を考えていた方がいい。
なにしろ、もうここは一部の厨のおかげで隔離スレとしてすら機能していないのだから。
808コテとトリップ:04/03/11 11:24 ID:G2rS+Xaz
この場合の隔離ってさ、引き離して守りたい対象があって成り立つもんだと思うんだけど
いったいなにをどこから隔離してるつもりなのだろうか
809名無しさんだよもん:04/03/11 13:27 ID:TL8cGp4/
>>807
おまえもその『一部の厨』だって自覚があってその台詞をはいてるんだったら、
なんともご立派なことですな。
810名無しさんだよもん:04/03/11 13:32 ID:OGLTHXs6
話題ぶっちぎってスマソ
ここって、某コンペでお蔵入りになった作品の発表の場としても使えるんじゃないかな?
811名無しさんだよもん:04/03/11 23:36 ID:Pqhe/xR0
>>810
829 名前:名無しさんだよもん 投稿日:04/03/11 13:59 ID:OGLTHXs6
いい加減目を覚ませ!
ここは「折原家の作者のため(だけ)のスレ」ではないんだぞ!
彼奴の猿真似なんかしなくていいんだ!
一弥の性格だって変えてもいいし、わざわざ葉書に対して「SS」で返す必要も無いんだ!
俺達は彼奴に洗脳されていたんだ!
今こそ、その洗脳から解き放たれる時だ!
さらに彼奴のSSはぶっちゃけ俺様ワールドだ!
そういった意味では彼奴とdendは同類だ!
塵信者ども、いい加減目を覚ませ!
というわけで俺はいつ来るかわからない3代目の信者に無条件でなります
つーかぶっちゃけ文章力もネタの面白さも俺もとめてないし、俺が求めているのはレスしてくれる事だけだし。
そういった意味では中の人としてのできは
初代>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>2代目
だな。

812名無しさんだよもん:04/03/12 00:04 ID:zLiIRlBW
辛い思いをするのなら、封じ込めてしまえばいいんです。
自分の気持ちを。相手への気持ちを。
そうすれば、辛い事なんてなくなる。
誰も苦しまなくなる。
・・・なぜ、みんなそうしようとしないの?

『果てしなく青いこの空の下で・・・。〜Never so Sweet2』

朝、全てのものが目覚める時。だが、そんな自然の法則に反してまで、惰眠をむさぼろうとする存在もいる。
そんな存在に天誅を食らわせる存在も、またここに一人。

「先輩!起きてください、先輩!」
「うーすかーぴー」
「起きてください、先輩!!」
「むにゃむにゃ、もう食べられないっすよ、スミスー」
「スミスって誰?じゃなくって、もう起きないと遅刻しますよ、先輩!」
「むにゃむにゃ、スミスは美味しいねぇ」
「スミスって食べ物!?」
この光景も、彼らを知るものが見れば見慣れたものだろう。
そして、この後に起こるだろう事も。
「芹緒すまーっしゅ!」
脳天にヒットするカバン。しかも金属の付いた角。
「ふぎゃみらん!!」
「やっと起きましたか。では、早く着替えて下へ降りてきてくださいね」
「・・・ふひゃい」
813名無しさんだよもん:04/03/12 00:05 ID:zLiIRlBW
トーストを齧りながら彼は呟く。
「どうしてもう少し穏便な起こし方ができないかなぁ」
「普通に起こしても起きないからです。それに、あれでも私の中では穏便な方です」
「カバンの角で強打以上の惨事が、いつか身に起こる予感!?」
「ふざけてないで、さっさと朝食片付けちゃってください」

何時の頃からか、朝食は私が作る様になっていた。
彼の家は両親とも遠くに赴任中で、いつも彼一人しかいない。
私はそんな彼の両親から、合鍵を預かっているのだけれど。
その結果が毎朝の恒例行事と朝食作りでは・・・。
「いったい何やってるんでしょうね、私」
「むぐむぐ、ふひゃい?」
「何でもありません。あと、しゃべる時は口の中に物を入れない事」
そうやっている間にも、時間は無常にも過ぎてゆく。
「ああ、先輩!もうこんな時間です」
「ちょっとまって。まだ今日の朝刊の4コマ漫画を見てない・・・」
「そんなもの見ている暇があったらさっさと玄関に出てきてください!」
「芹緒はせかせかしすぎだよ。世の中もっとのんびりと、そう、雲のように・・・」
「人生哲学は後でゆっくりと聞きます。ですから、早く仕度して出てきてください」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ芹緒、制服の上着が見つからない・・・」
「もう、先に行きます!」
「せりおー!!」

もう、知らない、どうなってもいい、そう思って先にドアをくぐるのだが。
どうしてもその声に後ろ髪を引かれて。
・・・そして、私は『今日も』遅刻した。
814名無しさんだよもん:04/03/12 00:06 ID:zLiIRlBW
『芹緒も大変だな、毎日あんなのの面倒を見て』
「いえ、慣れていますから。」
恒例行事となってしまった巻き添え遅刻に、担任教師は特に何も文句を言わなかった。
彼女の普段の授業態度や成績が、群を抜いて素晴らしかったからでもある。
だが、何より『あの』ぐーたらを相手に、とりあえず学校まで連れて来ているという功績が一番の理由であった。

担任に挨拶を済まし、自分の席へと座る。窓側の一番前の席。
ふと外を見ると、どこかのクラスの体育の授業が始まっていた。
『・・・あ、先輩・・・・』
外の男子の集団の中、一際やる気のなさそうな顔で先生の話を聞いている一人の男子生徒。
かなりの距離が離れているのだが、芹緒には一目で彼だとわかった。
『あの調子だと、また怒られるかな』
彼女の予想通り、やる気なさげなその生徒は教師に一喝され、一人でグラウンドを走らされる事になったようだ。
『まったく、何やってるんだか』
黒板には、教師が難解な数式を書いている。
芹緒は黒板の内容をノートに写しながら、ちらちらと横目でグラウンドの様子を伺っていた。
『・・・さぼってる』
グラウンドを走る彼の動きは、だんだん緩慢なものになり、やがてとぼとぼと歩いているよりましな程度になった。
『・・・馬鹿。そんな事してるから、みんな貴方のことを評価しないのに』
教師が端から順に生徒を指名してゆく。芹緒の番だ。
よどみなく答える。満足げな教師。
『でも、こんなつまらない事に付き合っている私も馬鹿かも』
もはや義務教育ではない。入りたくなければ入らなくても良い。そんな高校。
しかもレベルはそれほど高いわけでもない。何せ『彼』が入れる位なのだから。
芹緒なら、もっとずっと上も狙えたのに。そう言う者は多い。
『こんな所で、何をやっているんでしょう、私』
その疑問に答えてくれる者は、残念ながら存在しなかった。
815名無しさんだよもん:04/03/12 00:07 ID:zLiIRlBW
お昼休み。生徒達の憩いの時間。
そんな中、芹緒は一人上級生のクラスのある階へと向かっていた。
「すみません、先輩、いますか?」
あるクラスの扉から顔だけを出し、中を覗き込む。
『おーい、彼女がお呼びだぞ!』
『羨ましいねぇ、まったく!』
クラスに響く下卑た野次。
それにまったく関心を示さないような顔で、のっそりと彼は現れた。
「あー、もう昼飯か。良く寝すぎて肩がこった」
ごきごきと、首の関節を鳴らしながら言う彼と、対照的に多少顔を赤らめた彼女。
「いいから行きましょう先輩。昼休みが終わってしまいます」
「んー。じゃあ行こうか」

二人は校舎の中庭へとやってきた。ここには二人以外にも、何人かの生徒が昼食をとっている姿が見られる。
「今日は朝ばたばたして、あまりしっかりとは作れなかったんですけど・・・」
「いいって。お腹に入れば全部一緒だし。それに、芹緒の料理の腕は信頼してるしな」
言いながら、芹緒の渡した弁当箱を開ける。
「・・・ふむ。80点」
「いつもは何点なんですか?」
「んー?まあ、90点くらい?」
「どちらにしても、判定の微妙な数字ですね・・・」
「とにもかくにも、芹緒の作ってくれたお弁当、愛情込めて、頂きます!」
「愛情は特に込めなくてもいいんですが・・・召し上がれ」
すぐさま弁当をかきこみだす彼。
そんな彼の姿を、芹緒はボーっと見つめていた。
816名無しさんだよもん:04/03/12 00:09 ID:zLiIRlBW
そして放課後。
いつものように図書室へ顔を出す彼。
「よう、はかどってるか?」
「見て判りませんか」
机の上に書物を広げ、熱心に書き写している芹緒。
まるで本の山に埋もれそうだ。
「んー?どれどれ・・・」
ひょいっと彼が覗き込む。
「ヤマノカミ・・・か。しかし、何でまたそんな厄介そうなものを自由課題になんか選んだんだ?」
「私にも良くわかりません・・・ただ、ふと目に付いたヤマノカミの記事。それが記憶に残っていて」
ヤマノカミ・・・古くからこの地方に伝わる言い伝えである。
曰く、人を攫って食う、曰く、姿を見たものは死ぬ、曰く、いや、ヤマノカミこそ豊穣の神である・・・など。
文献によって、その内容も微妙に異なるため、それを調べるのは容易ではない。
「だから先輩にも手伝っていただきたかったんですけど・・・」
「うん、そのつもり」
「・・・いつも、寝てますよね?」
「・・・うん、ごめん」
「まあ、最初から期待なんてしていませんけれど」
そんな訳で、頼りない相棒を持った芹緒は、一人資料と格闘する毎日を送っていたのだ。
「ごめんなぁ、俺がもうちょっと頭が良くて、ルックスが良くて、金持ちで、もてもてオーラ大放出だったなら」
「・・・なら、なんです?」
「芸能界デビューしてスターになる!」
メキョ!
彼の側頭部に分厚い本がめり込んでいた。
「・・・すみません、もう言いません」
「判ればいいんです。判れば」
ヤマノカミへの道は、いまだ遠く見えた。

(続く)
817名無しさんだよもん:04/03/12 02:46 ID:Bnz8OYYn
818名無しさんだよもん:04/03/12 23:02 ID:2G+JMDHe
全ては、ゆっくりと動き始める。
今まで隠し通してきた思いと。
今まで気がつかなかった思いとを。
それは、表にさらす、きっかけとなった。

『果てしなく青いこの空の下で・・・。〜Never so Sweet3』

「ヤマノカミ・・・ヤマノカミ・・・」
「芹緒、何かわかったの?」
「いえ、まだなんとなくですが・・・」
資料とにらめっこをしていた芹緒に彼は声をかけた。
「この街に神社があるのはご存知ですよね?」
「うん、年明けとかに参拝にも行くし」
「どうもヤマノカミは、この神社と対を成す、『もう一つの神社』と関係があるようです」
「『もう一つの神社』・・・?」
「詳しい場所はわかりません、ただ、位置関係を推測すると・・・」
芹緒は机の上にばさばさと街の地図を広げる。
「神社がこの位置ですから、ちょうどこれと対角線上にある場所・・・」
「・・・学校の、裏山か?」
「推測では、そうなりますね」
探していたものが、意外と近くにあるかもしれない。
その安堵感が、二人を包む。
「思ったよりも、簡単にいくかもね、芹緒」
「判りません、まだ推測に過ぎないんですから・・・それに」
「それに?」
「山の神に触れるものは不幸を受ける・・・その言い伝えもありますよ?」
「止めてくれよ、縁起でもない」
「ふふっ、そうですね、ちょっと脅かしすぎました」
二人は今日の所はそれ以上の調査を諦め、後日、学校の裏山を探索してみることにした。
819名無しさんだよもん:04/03/12 23:02 ID:2G+JMDHe
そして日曜日。二人は揃って学校の裏山へとやって来ていた。
「裏山って言っても、意外と深い山なんだよなぁ、ここ」
「文句ばかり言っていても始まりません。探索を始めましょう」
「って言っても、手がかりなんか何もないんだろ?」
「大体の見当は付きます」

芹緒が山の地図を取り出しながら説明する。
「まず、登山道などからは離れていること、人の立ち入りそうにない所、そして・・・」
「なに?」
「水源が近くにあること、です。ヤマノカミの神社は水源と何らかの関わりがあると考えられているようです」
「どうして?」
「今、私たちが主に参拝している神社は火を祭ったものだと、歴史書に出ていました。ならば、それと対になる
ヤマノカミの神社は、水を祭っていなければならない・・・。そう考えるのが自然でしょう。」
「なるほどねぇ・・・」
「判ったんだか、判らないんだか、どちらでもかまいませんけれど、さっさと行きますよ」
「へーい」
「水源といえば、湧き水か川か・・・とりあえず川のほうからあたってみましょう。」

芹緒は地図を手に歩き出す。
その後をやる気のなさそうについていく男一人。
傍目には、まったく何をやろうとしているのか判らない組み合わせではあったが、何はともあれ
彼らはヤマノカミの神社を目指して裏山を登り始めた。

そこに、何が待っているのかも知らずに・・・。
820名無しさんだよもん:04/03/12 23:03 ID:2G+JMDHe
学校の裏山を源流とする、神無川。私達は、そこを遡りながら、ヤマノカミの神社を目指していました。
「がんじ〜がらめ〜篭の中の鳥みたいに〜♪」
後ろから、無邪気に歌う声がする。正直、ちょっとうるさい。
ですが、うかつにここで声をかけてしまったが最後、もっとうるさい事になるのは目に見えています。
ここは無視が一番。無視・・・無視・・・無視・・・。
「なんだか、気のせいか芹緒が構ってくれない気がする」
「気のせいじゃなく、構いたくないんです!」
「つれないなぁ、まいはに〜♪」
「むやみやたらに近づかないでください!ただでさえ川べりで足元不安定なのに・・・」
そう言った直後、芹緒の足元の岩がぐらりと大きく揺らぐ。
「きゃあっ!?」
・・・とさっ。
気がついた時、彼女は彼の腕の中に納まっていた。
「ったく、危ないぞー、芹緒。ちゃんと前見て歩かないと・・・」
「・・・離して」
「しっかし、こうやって見ると、芹緒も女の子してるって感じがするな」
「離して、ください」
「ん」
「・・・どうも」
『油断した・・・。迂闊だった・・・。先輩に弱みを見せてしまった・・・。』
後悔しても後の祭り。きっと彼はこれをネタに後々までからかってくるに違いない。
『誰にも弱みは見せたくない・・・今までそうしてきたのだから・・・』
なのに、それなのに。
『一番最悪な相手にそれを見せてしまった・・・。』
芹緒はただ、ひたすらそれだけを後悔していた。
821名無しさんだよもん:04/03/12 23:04 ID:2G+JMDHe
『もうすぐ、神無川の源流にたどり着く・・・。』
そこは、地図にはかろうじて記載されてはいるものの、誰も足を踏み入れることのないような場所であった。
藪は深く、木は生い茂り、何とか草木を掻き分けて歩いてゆくことができるような。
「先輩はこのあたりを探してみてください。何か見つけたら、報告を」
「合点承知のすけ!」
がさがさと、藪を掻き分け遠ざかって行く彼。
その姿を眺めながら、芹緒はふうと一息ついた。
正直、ここまでの行程は決して彼女にとって楽なものではなかった。
しかし、予想以上に彼が芹緒を支え、何とかここまでやって来れたのである。
『私がここまで来れたのが・・・先輩のおかげなんて・・・』
岩の上に腰を下ろし、しばしの間思案する。
『少しは・・・評価を改めるべきでしょうか』
ほんの少し、プラスの方向へ・・・それくらいなら、何も影響はないはずだ。きっと。
「せーりお!」
「きゃあっ!」
すぐ横の藪から、彼が顔を出す。
「見つけたぜ、例の神社」
「・・・!?本当ですか?」
「ああ、多分、間違いない」
がさがさと彼は藪の中へと戻ってゆく。
芹緒は、彼に遅れないように、必死でその後をつけた。

そして彼らはたどり着いた。
『ヤマノカミ』の神社へと。
そして、全ては始まる。
822名無しさんだよもん:04/03/12 23:04 ID:2G+JMDHe
「ここが・・・ヤマノカミの神社・・・」
そこは荒れ放題に荒れ、辛うじて社が建っている状態であった。
即座に地図を広げ、地図にマーキングをする。
「こりゃ、本当に人が立ち入った形跡もないなぁ・・・」
「そうですね、まるで何十年も放置されていたかのよう・・・」
あちこち調べてみると、社の中央にある祭壇らしきものが目に入った。
「・・・祭壇?」
「何か置いてあるな」
良く見ると、埃をかぶったそれは、歴史の教科書で見るような銅鏡である事がわかった。
「鏡・・・ですか」
そっと、それを手に取る。
表面の埃をぬぐう。
鏡の面が現れ、そこに芹緒の顔が映った。
「あんまりあちこち触ってるとさ、罰とか当たるんじゃね?」
「非科学的ですね、先輩は」
そう言いながら、鏡を覗き込む。
フッ
その瞬間、芹緒の心の中に、何か得体の知れないものがよぎった。
改めて鏡を覗き込んでみるが、その得体の知れないものは、もう心の中から姿を消していた。
「気のせい、ですね」
「うん、なにが?」
「いえ、なんでもありません」
『でも、何だろう、あの感じ・・・嫌な感じがした・・・』
「そろそろ日が傾いてきたし、帰らないか?」
彼が外を気にしながら言う。
「そうですね、戻りましょうか。」
芹緒は持ってきたバッグの中に、そっと銅鏡を仕舞い込むと、社から外へ出た。
そして二人は、もと来た道を戻り始めた。
バッグの中で、銅鏡は鈍い光を放っていた。

(続く)
823名無しさんだよもん:04/03/12 23:05 ID:uz4quTXr
わー。リアルタイムで投稿されてるの見ちゃったよー。
824名無しさんだよもん:04/03/13 00:44 ID:E4fUPL5y
ナニ?オカルト系とかに進むわけですか?
825名無しさんだよもん:04/03/13 09:35 ID:6xunEmVA
人気が出なくて迷走する少年漫画のようで素敵です。
826名無しさんだよもん:04/03/13 11:12 ID:AfMhbaqt
青空は元々オカルト系だよ。
ここのは読んでないし、青空途中放置だからはっきりと言えないが。
827名無しさんだよもん:04/03/17 02:44 ID:epl2NkC8
打ちage
828悲惨な1 ◆8wAY5K4/Kg :04/03/17 12:04 ID:2Z+ro9MQ
こっそりと流す。
覚えている人いるかな?
829悲惨な1 ◆8wAY5K4/Kg :04/03/17 12:05 ID:2Z+ro9MQ
付け加えておくけど、未完成です。
SS墓場行き。
830波止場にて:04/03/17 12:06 ID:2Z+ro9MQ
その日、『みらくる☆みきぽん』ことみきぽんは会社を早退する予定になっていた。
「みきぽん。今日これ、どう?」
しのり〜はそう言うと、グラスを呷る様に右手をクイッと傾けた。

大阪府大阪市北区の東天満。
堅牢と聳え立つ株式会社ビジュアルアーツのビル内にKEY開発室がある。
小奇麗なオフィスには咲き誇るという形容詞が相応しい、彼女達CGクリエイターの一廓があった。
先日はAIR全年齢対象版が彼等KEYスタッフの手により産声を上げたばかりだ。
その為か開発室には倦怠感と共に大仕事をやり遂げた満足感で満たされていた。

「今日はいけないでしゅ」
831波止場にて:04/03/17 12:07 ID:2Z+ro9MQ
「ほら、うちの会社の別ブランド『KUR―MAR―TER』の妹ブラントに『AMEDEO』ってあるじゃない?そこの新作の情報を入手したわよ」
KUR―MAR―TERとはKEYと志を共にした、母体である株式会社ビジュアルアーツの一ブランドである。
同ブランドでは数ヶ月前に新タイトル『ススキノハラの約束』を発売したばかりだった。
水準以上の出来で
特に最後の最後で全ての謎が明かされ、誰もが想定していた世界観を根底から覆したラストはヘビーユーザーを以ってしても唸らせるに十分だった。
しかし彼等の凄さはそれだけに留まらない。
そのブランドには、ある側面があったのだ。
それは同一のスタッフで構成された別ブランド『AMEDEO』の存在である。
しのり〜の言葉を借りればKUR―MAR―TERが兄ならAMEDEOは妹の位置付けに相当する。
AMEDEOは現在の女性向ゲームの主流である男と男同士の恋愛を描く、いわゆる『ボーイズラブ』とは異なる。
女性が主人公で作中の男性と擬似恋愛を楽しむ、彼等の言葉を借りれば『乙女ゲー』である。
実際これは大変な冒険であった。
何しろPCゲーム界に於いて女性のゲームユーザー率はかなり低く、又いたとしてもボーイズラブに入れ込んでいる人が殆どである。
そのような状況の中で、しかも少数ながら固定ユーザーのいるボーイズラブ層を捨ててまで健全な少女向けゲームをつくり、なおかつ成功を収め次回作の検討にまで入った事は大快挙といっても過言ではないだろう。
832波止場にて:04/03/17 12:08 ID:2Z+ro9MQ
特筆すべきことはまだある。
作中に出てくる男性を含むキャラクター達は女性向として今まで一般的だった絵柄と異なり、現代的な美少女ゲームのテイストを前面に押し出した。
具体的に言えば唇が薄かったり、比較的大きめの瞳が上げられる。
また、CG一枚とってもその実力の一端を窺い知る事ができる。
非常に洗練された高度な技術力を誇る男性向け成人指定ゲームの製作スタッフが、普通の少女向けゲームである乙女ゲーを作るというのは前代未聞の出来事だった。
さらに彼等の冒険はそれだけに留まらなかった。
今までに発表した三作品全てに共通の世界観を持たせているのだ。
同じ舞台を共有し、共通のキャラクターまで登場する。
微妙にリンクする物語をとっても斬新な設定と言えた。
また、それは男性用のゲームと女性用のゲームの垣根を越えて存在しているのだ。

女性向ゲームは出来てまだ日が浅く、成熟しているとはとても言いがたい。
そんな状況の中で本場の経験を引っさげて女性向けゲーム界入りを果たした彼等の作品に、ボーイズラブに辟易していた少女たちが心を奪われたのも当然であった。
余談ではあるが、AMEDEOファンの少女たちはKUR―MAR―TERの事を親しみを込めて、お兄様ブランドと呼ぶ。
それは素晴らしいゲームを作るスタッフを育ててくれた美少女ゲーム界に対する、彼女達なりの愛情表現なのだろう。
833波止場にて:04/03/17 12:09 ID:2Z+ro9MQ
みきぽんは普段から熱心なボーイズゲームの信奉者であったが、その確かな経験に裏付けられた物語に心酔するのも無理からぬ事であった。
「ホントでしゅかっ! 一体どこでどうしたんでしゅか?教えて欲しいでしゅ〜」
「実はあそこの『ブレンダ』が本社に来た時に一緒に遊んだの。『次回作どっちのブランドにしようか〜』なんて相談される仲なのよ」
しのり〜は得意げに言った。
「ほらほら〜〜、だから一緒に飲みに行きましょうって。そこで教えてあげるわよん」
みきぽんはう〜んと思いっきり悩んでいたかと思うと、突然ガバッと顔を上げた。
「やっぱり駄目でしゅ!」
みきぽんは未練を振り切れない表情をしてはいたが、はっきりと拒否を告げる。
しのり〜はみきぽんが断るなんて思いもよらなかったせいか、露骨にいぶかしんだ。
「あやし〜、これね。絶対そうよ」
しのり〜は親指を立てたかと思うと勝手にそう決めつけ、疑わしげな目付きでみきぽんをねめつける。
「そっ、そそそ〜〜〜んな事ないでしゅよ!?しのり〜しゃんはいくら男日照りが続いているからって疑いすぎは良くないでしゅよ!」
みきぽんは何故か慌てたように手を振りながら力一杯否定した。
そこへいたるが割って入り、
「まあまあ、みきぽんだって予定が入る事もあるわよ。今夜は私達だけで飲みましょう?」
「そうそう、それがいいでしゅよ!わたしなんかに構っていたってしょうがないでしゅよ!それじゃあみきぽんはこれにておさらばするでしゅよ!」
そう早口に捲し立てるとみきぽんは慌ててすっ飛んでいった。
834波止場にて:04/03/17 12:10 ID:2Z+ro9MQ
残された二人は暫くポカンとしたかと思うと、
「ねぇねぇいたる!あれってどう思う!?絶対男よねっ!?」
みきぽんは悔しそうにみきぽんが出て行ったドアを睨んだ。
「ははは……、どうかなぁ。まあみきぽんだって浮いた話の一つや二つあっても全然可笑しくないけど」
いたるはちょっと困った顔をしてしのり〜に返事をした。
つい最近いたるもしのり〜に訊問された為、みきぽんに同情してしまうのだ。
「はぁ〜〜、結局独り身は私だけって事だったのね…」
「なっ、私は違うよっ!本当にちがうんだからっ!」
自称業界一の美女―――実は他称でも十分通用するのだが―――のため息交じりの愚痴を聞いて、いたるまでもが焦って否定を繰り返した。
「あっ、麻枝君!」
しのり〜は突然声を張り上げたかと思うといたるの後ろに向けて指をさした。
途端にいたるは飛び上がって後ろを向く。
「あっあのねっ! 今のは違うの! ちょっとしのり〜が…、がっ?」
しかしその先には誰もいない。
顔を前に戻すと、そこにはしたり顔のしのり〜が待っていた。
「あ〜やだやだ! 何を否定しようとしたのかな〜〜〜。『今のは違うの!』だってさ」
「………」
もはやいたるには何も言い返す事ができなかった………。
835波止場にて:04/03/17 12:11 ID:2Z+ro9MQ
「はぁ〜〜、どの服にしようかなぁ〜」
みきぽんの手はクローゼットの中で忙しなく服をとっかえひっかえしていった。
「やっぱりワンピースが好みでしゅかね〜。黒のドレスも捨てがたいでしゅね〜〜」
彼女にしては珍しく悩んだ表情をしている。
少なくともKEYの面々には見せたことはないはずだ。

そこには今までの彼女からは想像もできない、淑女がいた。
彼女がみきぽんだとは、よもや誰も信じまい。



ゆっくりとその男は近づいて来て、右手をみきぽんに向けて振った。
「やあ、久しぶりだね」
「はい、お久しぶりです」
みきぽんの頬はほんのりと朱色に上気していた。
彼女が目の前の男性にかつての上司以上の好意を抱いていることは誰の目でも明らかだ。
「YETさん…」
YETと呼ばれた男はやや決まりが悪そうに


「ONE2が作られているらしくて。麻枝くん達は怒っちゃって」
「そうらしいね。知り合いから聞いたよ」
みきぽんはTacticsを辞めたはずのかつての上司がそのことを知っていたので、ちょっと驚いた。
「俺も頑張ったんだが……力及ばず。すまないね」
「そんなっ……! あなたのせいではありません
836波止場にて:04/03/17 12:13 ID:2Z+ro9MQ
「あれから大変だったんですよ、久弥君はいなくなっちゃうし……」
「漫画の原作をするらしいね」
それを聞くとみきぽんは驚いたように目を瞬く。
「知っていたのですか……」
YETは照れ笑いをする。
「久弥君や樋上君達がね、コミケで俺のところまでわざわざ挨拶にくるんだよ。もう上司でも何でもないのにさ」
「そうだったんですか」
「それもお互いがお互いの目を盗んで来るんだよな。余計な心配をかけない様にしているんだろうけどさっ。でもその様子見てるとなんだか可笑しくなっちゃって、思わず吹き出してしまったよ」
「そうだったんですか」
二人は顔を合わせてクスクス笑う。
「まあ、その時に教えてもらった訳さ」
ひとしきり笑いあって、少しの空白。
みきぽんはやや悩んだ表情をし、口を開く。
「やはりあなたは私達と共に来るべきでした。あなたなら反発しあうあの二人を従わせることが出来たと思います」
会社の辞める時の彼の顔がちらつく。
「久弥君、もう帰ってこないかも知れません」
「俺はそれでもいいと思っているよ。俺たちにはもっと色んな道があってもいいはずだ」
みきぽんはその言葉を聞いて驚いた。
まさかそんな考え方があるとは夢にも思わなかったからだ。
と同時に、それはもっともらしい意見に思えて、同時に少し悔しかった。
YETよりも自分の方が長くいるのに、YETの方が彼を良く知っていたからだ。
そんな思いもあってか少し意地の悪い質問をする。
「YETさんは、もう久弥君が帰ってこないとお思いですか?」
「全然」
まるで今までの自分の意見を全否定するかのごとく、YETはあっさりと覆す。
「あいつは骨のずいからシナリオ屋だ。これはちょっとやそっとで忘れられるものではない」
837波止場にて:04/03/17 12:13 ID:2Z+ro9MQ
「それに、俺にも責任があるしな」
「どういうことですか?」
「んっ、なんでもない」

YETの見せた表情は考えないことにし、話を続ける。
「でも、あなたがいないせいで製作ペースはガタンと落ちました」
「それは仕方ないさ。素晴らしい作品を作る代償だ。それに戸越…君、だっけ? 優秀な人材が揃っているじゃないか。もう俺は必要とされてはいないんだよ」
「私は今でもあなたが必要だと思っています」
みきぽんは食い下がる。
「よしてくれよ。上からは押さえ込まれ下からは突き上げられ、もうこりごりだよ」
838波止場にて:04/03/17 12:15 ID:2Z+ro9MQ
「あなたは私たちのことなら何でも知っているのですね」
「そうでもないさ」
かいかぶりさ……と、YATは思う。
実際自分は何もしていない。
自分は上司でありながら部下を守れなかったのだと思う。
 シナリオライターには色々なタイプがいる。
駄作でも大量に生み出す能力を持つ者。
平均的な作品をこつこつと仕上げる者。
時間を掛けて大作を手がける者。
そして麻枝・久弥両名とも後者だった。
 ONEは売れた。
会社は売れる商品は大量生産すれば良いと考えていた。
良作は作れるかもしれないが名作は意図して作れるものではない。
ましてや歴史に名を残すONE並の作品とすれば尚更だ。
YETは、彼等二人を、意図して名作を作れる、史上稀に見る天才だと評価していた。
そして天才はコントロールすることができない。
彼等のやりたいようにやらせようとも考えていた。
しかし、事態はYETの思惑とは違った様相を呈してきていた。
社命が下ったのだ。
社員を潰しかねないスケジュールだった。
YETは当時の事を、社長が嵌っていた宗教に寄付する為の資金が必要だったのだろうと回顧する。
ともかく早く新作を作れと上からの圧力に彼等を守るのも限界がきていた。
社員にとって社命は絶対である。
が、彼等の才能はそれ以上に惜しかった。
839波止場にて:04/03/17 12:15 ID:2Z+ro9MQ
 そしてYETは決断した。
彼等をビジュアルアーツへ手引きしたのだ。
 これは当然服務規程違反だ。
YETの社内での扱いは酷くなり『やる気が出ないのはYETのせい』などと影口も叩かれた。
それでも運が良いのか悪いのか首にはされなかった。
社内で仕切れる人材が必要だったからだ。
 実はYET自身も皆と一緒にビジュアルアーツへ行く予定であった。
しかし彼はTacticsの中でも地位が高かった。
重要なポジションにいた為に、彼等に着いていくことが出来なかったのである。
結局YETはTacticsに残り数本の作品を世に送り出すが、どれも彼等達と作った作品には及ばず依頼退職をする。
そして現在はフリーとして同人活動をこなしつつ依頼のあった仕事をこなしているという訳だ。
840波止場にて:04/03/17 12:16 ID:2Z+ro9MQ
「あなたは馬鹿です」
「オイオイ、酷いな」
YETは少しも傷ついた様子を見せず、そんなことをいう。
「大馬鹿です」
「そんなに馬鹿馬鹿っていうなよ。俺だって傷ついちゃ……」
みきぽんは泣いていた。
はらはらという言葉どうりに。
「本っ当! どうしようもないくらいの……」
そこでみきぽんは初めて言葉をつまらせた。
「あなたは……」
二人の間を   な風が駆け抜けていく。
「なんで、そんなに……、やさしいのですか……?」


「あなたには、何も残ってはいない!」
それは、彼女の悲痛な心の叫びだった。


「そうでもないさ」
YETは軽い口調で、しかし真剣な眼差しで、
「夢が残った。お前たちと一緒に見た、夢がさ」


「なんて格好付けちゃって。俺らしくなかったかな?」

「そんなことない。そんなこと、ないです」

「それに俺だって諦めた訳じゃないさ。必ずまたのし上がってみせる。かつてお前たちと共に見たあの栄光を、この手に掴むその日まで!」


「ははっ。手を貸して欲しい欲しい時は素直にそういうさ」
841波止場にて:04/03/17 12:17 ID:2Z+ro9MQ
「送るよ」

「ずいぶん親切なんですね」
「誰にでもって訳じゃないよ」
みきぽんは疑わし気に彼を問う。
「mikuさんとは?」
それを聞くとYETはまたもや困った顔をしる。
「だから彼女とはあくまで同人のサークルのメンバーとしての付き合いだよ。何度も言ってるだろ?」
「そうですが……、あんまり優しくされちゃうと本気になっちゃいますよ」
顔も口調も冗談っぽくしたが、みきぽんは密かに本気だった。
「ははっ。そうなったらそうなったで大歓迎さ!」
YATは冗談とも本気とも付かない返事でかえす。

「ひょっとしたら、それはそう先のことではないのかも知れない……」
YETはみきぽんの消えていった改札口を見つめ、誰とはなしに呟いた。
842未整理:04/03/17 12:20 ID:2Z+ro9MQ
蛭田ァァァーーー!!。どこまで俺の邪魔をすれば気が済むんだ!もうお前の時代は終わったんだ!俺の前に汚ねぇ面みせんじゃねェェーーー!!


いいだろう。こちらにはカーネリアンがいる。三傑の一人がなァ!後はァ、俺とォ、テメェのォ、シナリオの力で勝負だあぁぁぁーーーーーー!!!



菅野さん、私では役不足ですわ。あなたの足を引っ張ります。



いや、あなた以外に頼める人はいません。もしも負けるとすれば、それは、私の、不徳の成す処です。
それに………私は、貴女と一緒に勝ちたいのです!


相手はカリスマ原画家の初仕事、しかもこれ見よがしに宣伝費使ってくる!どうする。どうすれば勝てるんだ!勝って、彼女に華を添えたいのに!!!
843未整理:04/03/17 12:21 ID:2Z+ro9MQ
ふふっ、共闘か……。それもいい。だがそれで一体何と戦うつもりなのかね?
そんなのは決まっている!   に殴り込みをかけてきた厚顔無恥の無礼者どもだ!  
知れたことを!
麻枝はイライラした様に声を荒げた。

やつ等は共闘している!
その法案が可決された時!一体誰が得をするのか!!
よく考えるんだ!

彼等はただ目の前に餌をちらつかされて利用されているに過ぎん



まだ気づかないのか!
それは不気味な胎動を続け、我々の眼を欺きつつ、少しづつ、少しづつ、迫ってくる!
そしてっ!!!
それが全てをっ、真の姿をあらわした時!!
もう……、我々に打つ手はない……………


yatは俯いたかと思うと、突然ハッとなって夜空を見上げた

いや、今日はここまでにしておこう。
………どうやら我々は監視されているようだ
844未整理:04/03/17 12:22 ID:2Z+ro9MQ
………………………………………上空八万メートル。

それは、その漆黒の空には不釣合いな、巨大なモニュメントはそこにあった。



「大臣!監視衛星が見破られました!」
イヤホンとマイクの付いたヘッドギアを被った、やや疲れた顔つきの仕官は信じられないといった表情をして彼の主に報告した。

「YETめ!小癪な小僧めが!どこまで私の邪魔をするんだ!平民の分際で!!!
やたらとごてごてした服を着た老女は、歯をギリギリとならし悔しげに地団太を踏んだ


そして、彼女は右ポケットに入った写真をそっと取り出した。
彼女の息子の写真である
しかし、十年前の物だ
この写真の青年―――二十歳少しの貧相な目付きをした男は、彼の自室から一歩も出ていない。
もう十年近くなる
彼女はその写真に向かって一度だけ微笑んだかと思うと、すぐに元の生真面目そうな目付きに戻った」
「おのれLEAF!おのれKEY!この法案の邪魔は誰にもさせないわよ!それがあの子の為なんだから!」
845未整理:04/03/17 12:22 ID:2Z+ro9MQ
「なんだ。放って置けば私の勝ちになったんじゃない」


(でもそれで本当にいいの?牙をもがれた虎に勝って、それで満足できるの?)

七瀬葵には彼等とは異なるファン層を持っている。
もしも彼等を動かせばかなり有効な手段と言えた

いかるに盗作呼ばわりされた日
そして、復讐を胸に頂点へ上り詰めようと決意した日


「ねえ、魚住くん?


「なんでしょう?
魚住はにこやかに応える
(もしもあたしが一番になれなくても、わたしのことを好きでいてくれる?)
永瀬はその言葉を口にしようとしたが、少し迷った後にそれを飲み込んだ。
「ううん、なんでもない


「ふふっ、まったくいつまで経っても私はコンプレックスの塊ね」

まゆは静かに手をキーボードに乗せ、ゆっくりと文章を綴っていった。

このときのまゆは、普段の彼女からは想像もつかない、驚くほどの安らかな表情をしていたという。
846未整理:04/03/17 12:23 ID:2Z+ro9MQ
巨大掲示板群2チャンネル……。
男は最初、そこの一ユーザーに過ぎなかった。
とりわけ『エロげー』板と『エロゲネタ』板、そして『Leaf・key』板を好んでいた。

どこにでもいる男だった。
しかし彼はエロゲーを、誰よりも愛していた。

男は子供が好きだった。
だから子供を傷つける行為が大嫌いだった。

しかし、同時に彼は架空の児童の性の表現は好きだった。

児童ポルノ法には賛成であった。
それゆえ、悪法になるのが赦せなかった。

松田太郎………。
その男は、つまり、そんな男であった。

多くのものは彼を誹った
自らの趣味に社会的負い目を感じているからだった。
しかし彼はそんな者達でさえも辛抱強く説得した。
煽りは暫く続いたが、気が付けば彼の周りにはたくさんの人だかりが出来ていた。
誹謗中傷に晒していた者たちでさえ、彼にとっては同志であった。

旗を掲げて
松田を旗印に

盲目の羊達は、今、夢から醒め、
847未整理:04/03/17 12:24 ID:2Z+ro9MQ
「しかしなぁ、麻枝
「なんだ

「この間に天下を取ろうと、本当に考えなかったのか?

これには麻枝がびっくりした

いつもの彼女の絵からはそれがかんじられなかったのである

「それは…俺にもわからん」


「ONE2をやってた」

「まだ発売してないだろ? なんだ? 流出版か?」

「いや、やっぱなんでもない」

「なんだそりゃ」

モニターに映った『秋桜の空に』

「俺等よりよっぽど…いや、やめておこう…」
848悲惨な1 ◆8wAY5K4/Kg :04/03/17 12:27 ID:2Z+ro9MQ
最終更新日が約二年前だった。
葉鍵も随分かわったなぁ。
849名無しさんだよもん:04/03/17 13:11 ID:zjbFWyVb
非常に読みやすいが、面白いのかつまらないのか判別しにくいな。
850名無しさんだよもん:04/03/17 16:17 ID:yqTh0oRY
みきぽんカワイイな。
851悲惨な1 ◆8wAY5K4/Kg :04/03/18 08:55 ID:Z8IU2SVz
俺が主に活動したのは避難所で、今は無きgreenサーバーなんだよな。
手元にはあるが、ネット上に存在していないのは悲しくもあるな。
隣のハカロワ」はにぎわっていたのに、仮想戦記は取っ付き悪さのせいで人気はいまいち。
他の作家軍の実力はピカイチだっただけに、もったいなかったなぁ。
葉鍵に魅力を感じなくなってきたし、もう書くことは無いだろうが。

とはいえ、事後処理に付き合っていただいたお二方ありがとうと言わせてもらおう。
読みやすかったということは、少なくとも小説としてはまとまっていたのだろう。
完成していないが。
面白いかつまらないかは、もうよくわからん。
当時nntとRってのが鍵と葉を担当していて、じゃあ俺はってんで、その外堀を埋めつつ児ポ法に向けて格戦力を集結させようってシナリオを描いていたんだよ。
みきぽんが可愛くかけたならそれでOKとしておこうか。
''Good bye, 仮想戦記!''
852乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:07 ID:UU75rips
雪。
雪を見ている。
毎日見る雪。
終わりのない雪。

雪に終わりがなくなったのはいつだろう?
これが血であることに気づいたのはいつだろう。
八月十九日?十月二十六日?
それともほんの数分前?
その答えさえも雪の中に霞んで・・・流れているのかさえわからない時間の中で・・・
ただ、待つことしかできなくて。
だから、いまも待ち続けている。
853乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:08 ID:UU75rips
日露戦争100周年記念
KANON的日露戦争

 昼休み、祐一と北川は教室でダベっていた。
「おい、図書館にエロ本が置いてあるらしいぜ?」
「はぁ?まさか?」
「本当だって、なんでも江川達也の日露戦争物語っつう奴」
「あーあの東大でひたすらやりまくる話か?」
「そうそう、それ。少し頭の弱そうな水野遙と熱血主人公がやりまくる話・・・だよな。まあ、面白そうだから借りにいこうぜ。」
「にしても、今になってなんで?ずっと前に終わった漫画だと思ったけどな。」
「さあ、気にすんなって」
そして、図書館に行ってみると、入ってすぐ右の新刊の棚には日露戦争物語は無く。
とりあえずPCで検索してみると、立ち入り禁止秘蔵図書室にそれはあるという。
俺たちは善は急げと、暗い秘蔵図書室の前にきた。ノブをひねる、が開かない。
「どうする?祐一?」
「ふふ、一つ手がある。」
「おお、そうか。じゃあやってくれ。」
すると突然祐一は泣き叫ぶような声を出し、突然ドアを叩き始めた。
「た、助けてくれ。魔物に!MONSTARに襲われる!」
北川は豹変ぶりにびびったが、その一瞬で剣を持った舞が突如現れたことのほうがびびったようだった。
「あの?どちら様?物騒な得物など持ちあるいちゃって・・・」
「・・・」
舞は無視。
854乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:09 ID:UU75rips
そして、剣を構えるとドアの鍵穴を貫いた。
「ヒィ」
北川はさらにびびった。
「サンキュー舞」
そして、ギィという音がしてドアが開いた。
中は何年も開かれなかったためか、酷く埃くさく、所々蜘蛛の巣も張ってある。
二人が入るかどうか躊躇っているところ、舞がつかつか先に入って、中を見渡した。、
「・・・魔物どこ?」
「魔物なんていないぞー、何か聞き間違えたんじゃないのかぁー?」
「そんな。確かに聞いた。」
「耳あか詰まっているんじゃないか?今とってやろう。どれ、そこに寝なさい。」
「いい・・・」
舞は残念そうに構えていた剣をだらんと垂らして、とぼとぼと図書室から出て行ってしまった。
「あの人なんだったんだ・・・つかやりすぎじゃないか?」
「いいって、後は佐祐理さんがどうにでも。」
「・・・」
北川はなんだかヤバい奴と友達になったな、と思った。
「お、発見したぞ。」
855乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:10 ID:UU75rips
歩いてすぐ前の棚に「×××××日露戦争物語」と書かれた本を見つけた。
その本はいい感じに古くさく、とても神秘的な感じがした。
祐一が手に取った。
そして、自分の手元まで持って行き、開いた。
北川がどんなものかと、本の上に首を突っ込む。
本を見たのは同時だった。
その瞬間、まばゆい光に包まれ、祐一と北川は本の中に吸い込まれてしまった。
 少し時間が経ってから、顔を紅くした舞が、戻ってきた。
「祐一。やっぱり耳掃除したい・・・」
舞は部屋の中に入って、辺りを見回した。
図書室の中には祐一と北川は居らず。そこにはKANON的日露戦争物語という本だけが残されていた。
「どこ・・・?」
856乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:11 ID:UU75rips
 気がつくと、石造りのぼろぼろの、まるで北朝鮮にあるような民家に、二人は立っていた。
ずいぶん寒い。体の先端部分から、文字通り身を切るような寒さが伝わってくる。
 祐一の住んでいる町は日本の中でも緯度の高い位置にあるが、ここまで寒いものなのだろうか?
ふと、自分の体を見ると、さっき着ていた制服と違うことがわかった。
まるで全身タコの墨を塗ったように黒い、学ランのような服。それもぼろぼろで何年も着古された感じの服だった。
その学ランには胸の方に変な飾りが大量にあって、これではまるでエライ将校が着る軍服のようだ。
一方、北川の方も同じ服を着ている。だが、北川は俺より胸の飾りが圧倒的に少なかった。
もし、俺らが軍人だとしたら、北川は俺よりずっと低い階級だろうな。
俺はそんなことを思い、鼻でプッと笑ってやった。
 しかし、北川は俺の方を見ず、呆然として、目をまっすぐ前にし、凝り固まったままであった。
 北川と俺の目の前には、両脇に小利口そうな男と偏屈そうな男を侍り、
その家に元からあったようなぼろい椅子に腰掛けながら、上品に机に手をつくにこやかな女性がいた。
「それで旅順へいこうとするんですか?」
聞き覚えのある声。毎日家で聞いている声だ。その声の主はすぐ物事を納得し、全て分かった上で必ず賛同してくれる。その時言う言葉は決まっている。
「了承」
そう。この言葉だ。
857乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:12 ID:UU75rips
 それを言うと、自分達と同じように軍服(?)に身を包んだ秋子さんは、深刻な面持ちで紙にペンを走らせている。
(なあ、あれ名雪の母さんだよな?)
(ああ。なんで学校の図書室にいるんだ?・・・いやここは図書室じゃないか。それになんだか異常に寒い。俺はこの歳までこんな寒さを経験したことないぞ。服装も変になってるし、ああもうわけわかんねぇよ!)
少し混乱ぎみの北川は突発的にだろう。大きな声を出してしまった。
 それに反応し、秋子さん(?)が北川の方を向く。
「どうしました?北川潤少佐?」
「少佐?」
「ええ・・・何か質問でも?満州軍参謀次長”随行官”北川潤少佐。」
「何を言っているんですか?名雪のお母さん。わけがわからないんですけれど・・・」
「おかしいですね?祐一さん。北川少佐には説明していないんですか?」
「は?え?説明ですか?」
「仕方がありませんね。最初からおいどんが説明しましょう。」
「おいどん?」
いきなりの薩摩弁による人称表現に、二人とも顔を見合わせて驚いた。
858乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:13 ID:UU75rips
「何から説明しましょうか・・・
そうですね。
とりあえず、我々日本軍の現状と、次の作戦における第一作戦目標を教えます。
 我々日本軍は、満州平野まで、戦線を延ばしてきました。
 遼陽、沙河会戦と大勝ならずも、辛勝した日本軍25万は今、奉天でロシア陸軍相率いる軍勢30余万と対峙しています。
しかし、勝っては来ましたが次の戦いは勝てるかどうかわかりません。
理由を子々細々に申し上げますと、
 まず砲数の差に開きがあります。
ロシア1200門に対して、日本960門。
さらに日本軍は砲弾も欠乏しています。
 次に兵質の差です。
ロシアはシベリア鉄道から送られてきた若くてぴんぴんとした新兵、それに対して日本は
遼陽会戦、沙河会戦でかなりやられて、補給されてきた老兵ばかり、その上連戦連戦で兵の疲労は極限に達しています。
 そして、残念なことですが、経済的な差もあります。砲弾だけでなく、兵糧やその他戦争を行うための必需品が底をついています。
このまま戦争を続けると日本軍は戦わずして、ロシア軍に敗北することになるでしょう。
 ですから、この局面を打開するため、旅順港要塞で東洋艦隊を陸から攻めている第三軍4万5千を奉天に持って行き、ロシア陸軍に対して短期決戦を、今すぐにでも行いたいのです。
 しかし、旅順の戦闘は思わしくなく、すぐに落ちるとは思えません。そこで、日本軍きっての名参謀といわれた、祐一総参謀次長を派遣することになりました。
 そして、あなたはその名参謀長の祐一さんの随行官となったのです。わかりましたか?」
859乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:14 ID:UU75rips
秋子さんはまるで子供に諭すように話した。
「わかったか?北川?」
祐一もまるで子供に諭すように言った。
「なんでお前が言うんだよ!つかお前はわかったのかよ?」
「全然。」
北川は口をぽかんとあけてしまった。
「俺は随行官だからいいけど、お前は指揮するんだぞ?おい!名雪のお母さん!もう一度こいつに、ちゃんと説明してやってくれよ。」
北川が祐一を指さしながら、秋子さんの方を向いた。
秋子さんは怪訝そうな表情を作り、困ったように言った。
「あの・・・私には子供はいませんが。」
「え?あなた秋子さんじゃ・・」
「お前、上官に向かってため口とは何だ!?お前は少佐、水瀬参謀総長殿は大将の位。あまり不敬な態度を取ると軍法会議にかけるぞ!?」
左隣にいた偏屈そうな男が突然怒鳴りつけた。
秋子さんは慌てて北川をフォローした。
「まあまあ、北川少佐も悪気があってやっているわけではないでしょう。許してくれませんか。」
しかし、その隣で黙っていた士官が、
「いえ、そうはいきません。祐一次長はいいのですが、一少佐がこういうことをするのは、今後の軍の威権に関わる問題です。」
と反論をする。
「仕方ないですね。了承します。けれど、あまり痛くはしないでくださいね。」
秋子さんはすぐに納得して、賛同してしまった。
860乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:15 ID:UU75rips
「ヒィ!?そんなぁ名雪のお母さん!?」
秋子さんはできるだけ北川を刺激しない口調で言った。
「北川少佐、とりあえずこの部屋をでてください。処分は後々通達しますから。大丈夫ですよ。赤ジャムを少し食べるだけの刑にしますから。」
祐一は驚いた表情を浮かべる。
「な!?祐一。お前なんで驚いてるんだよ!?なぁ。なんか言ってくれよ!?」
祐一は俯いたままだ。
北川は下士官達に両腕を捕まれ、出て行かされた。
「そんなぁ。俺は何もしてないのに!?」
「NOOOOOおおおおぉっぉぉぉ・・・」
ドアがバタンと閉まり、北川の悲痛な叫び声が聞こえなくなったところで、
秋子さんは椅子から立ち上がり、祐一の腕にたわわな胸をおしつけて甘い声を出した。
「邪魔者はいなくなりましたね。」
「え?秋子さんの差し金だったのか?」
「いえ、二人が気を利かせてくれたのでしょう。彼らはあなたと私の中を知っていますから。」
秋子さんの胸は、ぴっちりした軍服を着て、いかにも苦しそうだった。
祐一は心臓をどきどきさせて、自然にその手を、彼女の軍服のボタンへと伸ばしていった。
861乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/18 22:33 ID:UU75rips
ちなみに、こっからはエロ日露戦争になってきます。
ホモしちゅをむりやり、変換。
日露戦争の英雄達がKANONのキャラになりあっちで、あはーん。
こっちでうふーんしちゃいます。
ええ・・・
とりあえず、呪われないように明日は乃木大将の墓参りにいってこようか。



862名無しさんだよもん:04/03/19 15:44 ID:XOvvrRBg
Payne2のMODを切り貼りしてる間にColddayの中の人は何処へ行ってしまったのだろうか……
863乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 14:38 ID:mA9wXZzB
上から2番目、3番目のボタンを外して、分厚い上着の中へ手を滑り込ませる。
そして、薄手のシャツの上から豊満な胸を揉みしだいていく。
手の平は柔らかい肉から、手の甲は分厚い上着によって圧迫され、ひどく手を動かしにくい。
俺がそれでもむりやり揉みしだいていくものだから、秋子さんは苦しそうに机に手をついて、外に漏れないよう口を閉じてあえでいた。
「う・・あ・・・」
秋子さんは口から真っ白な息を吐き、風邪を引いたかのようにひどく顔を火照らしていた。
俺はその様子を見かね、赤ちゃんを触るように弱々しい手つきへと動きを変えた。
ゆっくりと、ゆっくりと、割れそうなガラスをもつように、彼女の体に触れていった。
その時、秋子さんはにこりと汗をほんのり垂らした顔で笑った。
「いつもと違って、優しいですね。祐一さん。」
祐一はどきっとして、手を止めてしまった。
「どうしたんですか?」
祐一は少し探りを入れてみた。
「別に対したことでは無いんですが、そのいつもはどうだったのかと思いまして、」
「いつもなら、こうがばっとしていますね。」
「どんな風に・・?」
「こうですよ」
俺の体を抱きしめて、俺をところどころ欠けている石の床へと倒した。
「驚きましたか?今日は私が攻めで、祐一さんが受けです。」
「え?あ、いや・・」
「拒否しても駄目です。もう私は我慢できません。」
秋子さんはズボンのチャックを開け、祐一のそそり立つ肉棒を取り出した。
脱ぎにくそうに彼女はズボンを脱いでいき、あらわな秘部を露出する。
そこはとろとろとしていて、もう滴り落ちそうなほど濡れていた。
歳の割にはピンク色で綺麗だと思う。
ひくひくと動き続ける俺の肉棒に、だんだんとそれが近づき、
秋子さんの温度、膣をねじり込んでいく感覚、ぬめぬめとした感触など様々な快感が一気に伝わってきた。
864乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 14:39 ID:mA9wXZzB
俺は少しうっ・・と小さな声を出した。
「本当に今日はかわいいですね。」
そういうと体を倒し、全体で俺を覆い被さる。
大きな胸が胸の上に置いてある。顔のすぐに下に秋子さんの顔があった。
例えが悪いかもしれないが、秋子さんは芋虫のように腰を伸縮させて、俺の肉棒を出たり入ったりしている。
その間、小さく突起が出ている乳房が、動くたびに手の中央の敏感な部分を擦っていくのが堪らなかった。
じゅぷじゅぷ・・・
規則正しい音が響いて、その動きに対応して、首から下に秋子さんとの接触を何度も繰り返す。
気持ちの高ぶりで俺は内部から温められているようであった。
「いいですか?」
「ああ、いい。」
「それは良かった。いつもと違って素直ですね。」
秋子さんはたぶん俺が本当の祐一だと思っているのだろう。
でも、俺は前にいた参謀次長相沢祐一ではなく、普通の高校二年生相沢祐一なのだ。
それを考えると背徳感がして、体中から出る汗の量が増えた。
だが当然、そんな些細な変化に気づかない秋子さんは、俺を本物であると思っている。
「こんなに激しいのは出会って以来ですか?」
「う、はぁはぁ・・そうですか・・?」
「まあ、かわいい。」
秋子さんの腰の動きが速くなる。
俺は尿道からゼリー状の固まりが上がってくるのがわかった。
「で、でる・・」
「じゃあ、出してください。」
さすがに秋子さんに出すのはまずい。妊娠してしまったらどうするんだ?
「そ、それはちょっと。勘弁してください」
秋子さんはにこやかな表情から一転、目を細めてどんより暗い表情になった。
「そうですよね。わかりました」
肉棒からずるりと秋子さんがでていく。
そこが興奮の最頂点だった。
865乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 14:41 ID:mA9wXZzB
咽頭の先から白濁した液が飛び出ていった。
それから、秋子さんはぽつりと言った。
「ここだけはいつもと一緒か・・官職が違わなければ、いつも一緒にいられて、最後まですることもできるのに、」
俺はくらくらして、よく聞こえなかったがそんな内容だった気がする。

それから、俺は秋子さんから総司令代理として、第3軍に直轄的に命令できる委任状を貰い、旅順への汽車に乗っていった。もちろん、北川も同伴している。
停車場であった時の北川は頬がこけ、目に隈ができ、常にジャムジャムとつぶやき続けている程、豹変していたが、汽車に乗って数時間もすると、元の明るい北川に戻っていた。
秋子さんが言うには効力がそんなに長くないかららしい。俺はあの薬を飲まされて生きていられた北川を少し関心した。家に帰ったら、イチゴサンデーでもおごってやろう。
汽車が停車場から出発し、窓から秋子さんの方を見ると、寂しそうな顔をして、涙をながした女性がいて、俺は窓から顔を出さずにそのままベッドに就寝しようとした。
「おい。手も振ってやらないのかよ?かー冷てぇな。俺はその点違うぜ!」
そういうと窓から顔をだそうとしたのでぶん殴って寝かせてやった。
あの人にとっても、あんなもんは人に見せたいものではないだろう。
866乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 18:39 ID:mA9wXZzB
秘蔵図書室にて・・・
「ここが問題の場所です。」
秘蔵図書館のある学園地下室には、おろしたてのごとく綺麗なブレザー姿の高校生くらいの青年が、ドアを指さして立っていた。
鍵穴が何か鋭いもので紙のように破れ、その傷口から中の図書室が見えるようになっている。
「今日の昼食後、職務中の図書館職員に、秘蔵図書室ドア付近において、何名か騒ぐ生徒ありとの報告を受けた。
図書館職員が立ち入り禁止場所であるため、注意を促そうとしたが、その際、ドアが壊されていることを発見。2名を叱ったが、二人は容疑を否認。
確かにドアは鋭利な刃物で鍵穴を貫かれており、二人の服のポケット、手、靴の中、口の中、胃の中にもそのようなものを発見できなかったので、容疑者とされなかった。
目撃者の証言としては、「秘蔵図書室付近で剣をもった背の高い女子学生を目撃した」との報告を何名か受けている。これはたぶんに僕の私見ですが、その女子学生とは・・・」
 大きめのリボンをつけた、背は女子としては中くらいの女子学生は、冷静な表情で久瀬の顔を見て言った。
「舞だ。と言いたいんですね。」
 その男子学生は不敵な表情を浮かべる。
「そうです。」
「舞は昼休み私と一緒にいました。ですから・・・」
「アリバイはあると?いや、生徒会の学校保安委員会の報告によると、川澄さんは12:45分頃、屋上から一度出てきて、後12:55分頃にまた屋上へと戻っています。この空白の10分間、何をしていたんでしょうね。佐祐理さん」
 佐祐理は驚いた。
867乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 18:40 ID:mA9wXZzB
「まさか、そんなところまで見られているんですか?」
 久瀬はますます片方の唇を釣り上げ、不敵な表情を浮かべる。
「ええ、情報戦は基本でしょう?うちの父さんはマスコミ関係なので、その手の工作はお手の物。モスクワ大学卒は伊達じゃないんですよ。」
「そうですか。でもこういうことは良くないと思います。」
自分の自慢話をあっさりとはらわれた久瀬は、眉をつりあげ少し表情をゆがめた。
「見識は人それぞれですよ。それと、この事件についてですが、すぐに犯人は割れると思います。
もし仮に、これは例え話の一つとしてですが、川澄さんが犯人だった場合、今度は退学を免れないと思います。ですが、その場合もこの生徒会長の強権を発動すれば、退学執行を遅らせ、十分に卒業を可能にすることができますよ。」
佐祐理は顔色を変えない。
「そうですか。」
 久瀬は自分に酔っているのか、そのまま半開きのドアを通過して、秘蔵図書室の中へ入っていき、まるで演劇のように気取った調子で落ちていた本を取り上げた。
ぱんぱんと本の上にのっていた埃を払いのけると、表紙の上方部に「KANON的日露戦争」という表記がはっきりと書かれているのが確認できた。
久瀬は中身を読まないで、題名だけを見て言った。
「私の家は名声はあるんですが、如何せんお金が無い。この秘蔵図書室にあるこんな古ぼけた一冊の本すら買えない程にね。ここにある本は何処で仕入れたのか、エカテリーナ2世の秘蔵本だったらしいですよ。
絵画の他にも本もたくさん集めていたんですかね。いやはや金持ちはいい。」
だらだらと、本筋と関係の無い話を喋り続ける久瀬に、佐祐理は怪訝そうに彼女の背よりずっと高い久瀬を、顔を上げて見上げた。
「あの・・・何をおっしゃりたいのでしょう?」
「そういえば、エカテリーナ2世といえば、何人もの男性を娼婦として、あ、違いますね。娼夫として、囲っていたらしいですよ。」
868乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 18:41 ID:mA9wXZzB
本を後ろ手に持ち、手を組んだ状態で、久瀬はじりじりと佐祐理に近寄ってきた。
「この事件についてですが、私としては生徒会長の強権を発動して、うやむやにしたいと思います。
自分で言うのもなんですが、気に入らない人をバンバン切っていっては、良くないと思うんですよ。漢帝国を打ち立てた劉邦のように和で人の上に立ちたいと思っています。ええ、劉邦のように、」
久瀬は佐祐理の肩に手を下ろすと、耳にそっと口を近づけた。
「ちなみに、英雄色を好むということわざは彼から生まれたらしいですね。」
佐祐理の喉から、ごくんと、生唾を飲む音がした。
「脅迫ですか・・・?こんなことをしても、佐祐理はそんなことをしませんよ。」
「いえ、決定事項です。」
その時、突然夕立が降り始めた。
今は冬なのにもかかわらずにだ。
エルニーニョやラニーニャ現象が、今日び騒がれているなか、その影響の一つかもしれない。
外にいる下校途中の生徒達はとまり木を見つけたり、街路の店先でとりあえず雨宿りをする。彼女らの目の前で滝のような豪雨が降り続け、その雨音が耳をふさぎ、人々の活発な動きを止めていった。
ある地下室では、叫び声がしていた。それもこの豪雨がかき消していたのだろう。
男は本を持ちながら肘で彼女の腕を押さえつけている。
片方の腕で、女の胸元のリボンを乱暴にほどくと、中のボタンを金具がひしゃげるほどの力で取り外していった。
シャツも引きはがし、残ったブラジャーを横にずらそうとする。
男が興奮した手つきでブラジャーに手を触れた瞬間。
女は最大限の力を振り絞って、暴れた。
が、男の力の方が圧倒的に強く、彼女の反撃は、男の持っていた本を床に落とすことしかできなかった。本はパラッと中がみくられて真っ白な紙面を露わにする。
「ふ、おとなしくしだがっていれば良いんですよ!」
そういう男の目には、彼女の綺麗な肌とブラジャーだけが見えていた。
男の想像ではブラジャーの中身をもう想像していたにちがいない。男はもう興奮で肉棒を立たせていた。
そして、片手でブラジャーの位置をずらしていき、その毎日思い続けた想像と現実が一致するのか、目で確かめようとした。
が、そこで久瀬の目は光で全く見えなくなった。
その地下室からでる叫び声は、その時から一切聞こえなくなっていた。
869乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/20 18:41 ID:mA9wXZzB
これは夢。
そう、夢だろう。
絶対に夢にちがいない。
乾燥した大地に猫じゃらしや雑草のたぐいが群生し、転々と種々の雑木林が茂り、
まるで地面が波打つように大地は歪曲している中で、一人今はいないはずの男の子が、その猫じゃらしの海にぽつんといた。
男の子は佐祐理の肉親で子供の頃、病院でいつもいつも会っていた。
もちろん、死の床まで連れ添っていた。
名は一弥という。
その子の顔のつくりは、ぽっちゃりしたほうで顔には丸みがあり、おかっぱ頭で可愛らしい笑顔が特徴の、優しい印象がする子供だった。死ぬ前は頬がこけてその様子はすっかり無くなってしまったが。
佐祐理は、今の今まで一弥のことを思い続けてきた。また会えたらいいと思った。叶わない願いでも、奇跡が起こってなんとかなってくれないかと思った。
しかし、現実は厳しかった。
舞と一弥を重ね合わせて、その願いを少しでも叶えている気分になって、今まで過ごしてきた。
その願いは永遠に叶わないと思ったから。
一弥は軍服姿に身を包み、ほんのすこしだけ成長した顔に似合わない軍帽を頭に乗せて笑っていた。
ずっとずっと、見ることがないであろうと思った笑顔に、佐祐理は喜び、駆け寄って、
一弥をずっと抱きしめていた。
「どうしたのお姉ちゃん?」
懐かしい声が聞こえていた。
870乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 14:37 ID:YF/se99z
 それから、彼に色々質問した。
ここがどこなのかを、何故軍服を着ているのかを、暖かすぎるが今はいつなのかを、何をどうやってるのかを。
 彼は簡単明瞭、軍人らしい口ぶりで答えた。
「作戦内容の確認ですね。わかりました。
ここは旅順要塞の丁度北方、水師営といわれる高台です。私は中尉として、伝令の仕事をしています。
伝令の内容は残念なことですが、1904年8月19日に開始された第一次攻撃により、第三軍五万のうち、三分の一にあたる、一万五千の死傷者を出す大失敗に終わったため。
私の所属する第15連隊へ一時退却という参謀本部の決定を伝達して、今またその返書を参謀本部へ送り返しているところです。」
 佐祐理はきょとんとしたまま、自分が乗ってきた(彼女の記憶には無いが)小さなロバを背もたれに、話を聞いていた。
水師営やら、第三軍やら、初めて聞く単語に佐祐理はとまどっていた。
それに、1904年。これはどういうことなのだろう。ちなみに今は2004年だ。
こんなことは子供でも知っている。
「あの、ごめんね。話がよく飲み込めない。」
「え?報告に不備があったのでしょうか?すいません。まだ若輩なもので、口頭では満足に答えることはできませんでしたか・・・」
 佐祐理は彼のよそよそしい語り方に、胸に刺さるような違和感を覚えた。
あなたは本当に一弥なの?
口に出かかった言葉をあわてて飲み込んで、その後も”一弥”に質問を続けた。
871乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 14:38 ID:YF/se99z
分からない所を繰り返し繰り返し聞いて、とりあえず一弥の言った話を総合すると、
 今、日本はロシアと戦争状態にあること。
 日本の第一軍、第二軍の本隊はいまだロシア側とは大きな衝突はせず、遼陽にて敵軍と対峙したまま、月日を重ねているとのこと。
 私たちがいる第三軍は東洋艦隊が8月10日に日本海軍と戦い、大打撃を受け、目下の作戦であるバルチック艦隊との挟撃を目的とした要塞港潜伏へと意向を覆したために、
陸から旅順要塞港を攻め、バルチック艦隊が来るまでに、日本海にいる戦艦を全滅させようとしたこと。
 そして、その第三軍を率いている総司令官は佐祐理であること。
それを一弥は何を今更な顔つきで、
佐祐理は半分ほうけた調子で、話を交わしていた。
872乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 14:39 ID:YF/se99z
 それから二人は、参謀本部へとちょこちょこ動く馬に乗りながら移動した。ここでは敵の砲弾が飛んできて危ないという理由からだ。
 佐祐理が乗ってきた動物は子供のロバだろうと思っていたが、それは日本の馬だったらしい。
西洋の軍馬と違って農耕用や移動用が主で、早さよりも体力が要求されるから。こんなにちっこいものになってしまったということだ。
それを話すと一弥は悲しそうな顔をして
「これじゃ露軍にも負けますよね・・・」
と落ち込んでしまったので、彼女は一生懸命、他の戦地はどうなのかと聞いてみた。
日露戦争は日本が勝ったくらいのことは知っていたので、他の戦地はここよりは勝っているだろうと、場の雰囲気を味方の朗報で和ませようとしたからだった。
 一弥は喜んで鴨緑江渡河戦やら、海軍が東洋艦隊に大打撃を与えた黄海海戦やらを嬉しそうに語った。
 佐祐理にはよく分からなかったが、あの笑顔が見られたので、退屈はしなかった。
873乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 14:40 ID:YF/se99z
 夕方になってようやく参謀本部に着いた。
 空は澄み渡る青色から、西から大きく広がる赤色、真ん中の橙色、東の藍色へと、塗り替えられ、ずいぶんと綺麗に見える。
 その中でも東の赤色がよどみが無くて、一番いい。
そちらの方にある参謀本部の一角の募舎をみると、背の高い眼鏡をかけた人が立っているのが見えた。
「あっちです。」
 一弥がその人のいる募舎を指をさす。
 その綺麗な風景の中ぽつりと立つ人影を、近づきながらじっと目をこらしてみると、
それは・・・
「こんばんわ。佐祐理さん」
あの地下室のことが無かったように、ぬけぬけと挨拶をする、久瀬参謀長がいた。
「奇遇ですね。また仲良くやりましょう。」
 佐祐理は普段、嫌な顔をしない方だが、この時だけは傍目にも分かるように眉をひそめて、顔を歪ませた。前方からの光が輪郭をはっきり映し出す。
 その形相に久瀬は少したじろいだ。
 一弥に倉田司令官のすぐ下の位に久瀬参謀長がいると聞いていた時から、佐祐理はこのことを知っていた。
874名無しさんだよもん:04/03/23 15:48 ID:02X6SJIR
トンデモ設定だけど乙だ。北洋艦隊じゃないかってのも堅いこと言わない。
ただ、同じ単語の重複が多い時は言い換え、指示語を使ったりで直した方がよくないか?
あと
〜前方からの光が輪郭をはっきり映し出す。 下から3行目の部分。
前後の文脈から言えば、ヤな奴に会った佐祐理の不快感を暗喩する情景描写になるんじゃないか?何の関係もない描写なので唐突に感じた。
あと前方から来たのは何の光かと想像させる材料が無い。
875乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 16:09 ID:YF/se99z
レスTHAX
全くレスがないから欝でした。ありがとでやんす。
すいません。顔の輪郭で、顔のが抜けてるから、変に感じたんだと思われます。
>>前方から来たのは何の光
これ、東の赤色(西の赤色の間違い)で想像させようとしたんですけど。
つまり、夕焼けの太陽からの光ってことで・・・
にしても、誤植が多すぎるな・・・推敲しないでだしちゃったから。あたりまえなんだけど・・・
すいません。次からはちゃんとします。(汗

876乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 16:13 ID:YF/se99z
後、東洋艦隊であってます。
旅順 ウラジオにいたのはロシア東洋艦隊(ロシア第一太平洋艦隊)
バルチック艦隊(ロシア第二・第三太平洋艦隊)
です。
つかこれ、坂の上の雲とか読んでないとさっぱりわかんないだろうな・・
877名無しさんだよもん:04/03/23 16:53 ID:I1EOB6ZG
坂の上の雲を正史と思わせる様なレスはやめとき
878乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/23 17:16 ID:YF/se99z
へい。わかりました。
坂の上の雲は間違っている部分が結構あるので、資料としてはあまり使えないです。
ちなみにこれはネットとか、図書館で借りた機密日露戦史を資料として使ってまつ。
だから、これも結構間違っているかも。
そこら辺は生暖かく見舞ってくだちぃ。
879874:04/03/23 17:22 ID:XworApsK
北洋艦隊はスマンかった、知ったかだった。
ところで日露戦争の流れを追うなら、児島穣の日露戦争の方が分かりやすいと思う。資料読むより
小説の方が楽しいしな。
880乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/24 20:03 ID:jYXjqyMN
>>879
探したんですが、児島穣氏の日露戦争が図書館にありませんでした。
これだけのために買うのもなんなので、やっぱり見送ることになるかな・・・
881乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/24 20:04 ID:jYXjqyMN

 その後、一弥は書状を提出すると、また元の戦地へと急ぎ帰っていった。
 佐祐理は名残おしそうに彼の背中を見送っていたが、すぐにまた会いに行けばいいと思い、
久瀬参謀長も含めた他の参謀達と共に、第二次総攻撃の作戦計画案を決めるため、席へと座った。
 部屋の中は大きなテーブルがあり、急造したてでまだ新しい棚が横に置いてあり、他に目立つところといえば、夜中で暗いのに、豆電球ひとつしかないところだろうか。
 そんな暗い会議室の中で、会議の内容は終始、第一次総攻撃と同様、東北の一番堅固な陣地(松樹山、二竜山、望台、東鶏冠山)を攻撃することに一致していた。
満州総司令部から特派されている天野中将も、「本部も同意見です」と答えた。
 久瀬参謀長が「海軍が西の203高地を占領してくれといっていますが、これは愚案です。
この場所を観測地点として、旅順港にいる艦船を、9月15日に日本本国から送ってくる28センチの一番大きな糎榴弾砲で攻撃してくれれば、
すぐに終わる話だと、空想を述べていますが、私が見るところ、これは成功しませんね。
陸上から港に浮かんでいる艦に砲撃は当たりません。当たったとしても艦が沈むほどの打撃は与えられないでしょう。何より、観測地点を得るためだけに兵を大量に消耗する攻撃は、
陛下の赤子つまり兵にとっても、我々参謀本部にとっても激痛を伴うものです。
痛みの感じない遠くにいる人間が横やりをださないでほしいものですね。」
装飾過多で長ったらしい発言をした。
 久瀬はたぶん佐祐理と同じくらいの時に来たと思われるのだが、昼間からずっと様々な書類を暗記していたらしい。佐祐理と会った時も何かの紙の束を持っていた。
「それと工作兵を使っての要塞攻撃をした方がいいかもしれません。」
久瀬の傲慢な口調の話が終わった所で、佐祐理が決議をした。
参謀本部、全会一致で計画案は決定される。
「ではこれで決まりですね。」
 佐祐理はよくわからない会議に異議を唱える訳もなく。
 第一次総攻撃に無かった、穴抗作業による地中からの要塞爆破を加えて、第二次総攻撃は東北方面を中心に歩兵突撃をかけることに決定した。

882乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo :04/03/24 20:05 ID:jYXjqyMN
 翌朝、さっそく一弥に会いに行こうと、彼の配置場所を聞くため、近くに起居している天野中将の寝室を訪れた。
 満州本隊からの派遣参謀が、各師団の厳密な配置を知っているかは疑問だったが、参謀本部内で知り合いといえば、あの久瀬参謀長くらいしかいない。
朝からあの嫌味な顔を見るべきでないし、万が一に備え、常に警護の軍人を連れていないと久瀬には会うべきではないと固く決めていた。ちなみにその軍人は一弥だというのも、ほんわか決めていた。
 ドアをコンコンと叩く。
「・・・」
が返事がない。
 もう一度叩く。
「・・・」
が返事がない。
「あのーおはようございます。佐祐理です。いらっしゃらないのでしょうか?」
「・・・」
が返事がない。
「仕方がありません。他の人に相談しましょう。」
「私でよければ、相談に乗りますよ。」
返事があった。
 幽霊のように突如、隣に現れた天野中将に佐祐理は驚いて、
「はぇー」
と力の無い声を出した。
「はぇ?」
 訳の分からない声に目をぱちぱち何度も瞬きながら、天野中将も驚いた。
 奇妙な雰囲気が辺りを取り巻く。
時間も無いので、その雰囲気を断ち切って、佐祐理は天野中将に一弥の居場所を聞いた。
「あの、一弥中尉のいる師団の配置場所ってわかりますか?」
 天野中将は少し考えて言った。
「すいません。ちょっとわからないです。そういう細かいことは久瀬参謀長くらいしか暗記していないかもしれません。」
 予想はしていたが、やはり駄目だった。
 佐祐理は大きなため息を吐いた。
「そうですか、呼び止めてしまってすいません。後は久瀬参謀長に聞いておきます。」
背に腹は変えられない。他の人も連れて、このことを久瀬に聞こう。まさか白昼堂々襲ってくることはないだろう。そんな事を思っていた佐祐理だった。
 しかし、
「・・・久瀬参謀長に聞きに行ってきます。」
そう言って、天野中将が先に行ってしまった。
883乃木と同郷人 ◆tsGpSwX8mo
そこらへんにあった椅子に座り、佐祐理は彼女を待っていた。
 数分後、天野中将は駆け足で戻ってきて、苦しそうに息をはぁはぁ吐きながら、ひざに手をついて数秒立ちつくす。
 佐祐理は椅子から立ち上がった。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です。あまり運動をしていないので、少し息ができないですけど。」
 佐祐理はとりあえず、自分の座っていた椅子に彼女を座らせた。
「何もそんなに頑張らなくてもいいのに・・・」
 ふぅっと、天野中将が喋れるくらいに息を吹き返すと、手短かに一弥のいる陣地の場所を教えてくれた。203高地の手前の大頂子山に駐屯しているとのことだった。
 それを語った後、天野中将はこう言った。
「毎日、あの人とひっついてる司令官の御身を気遣っただけです。朝からあの人に会いたいなんて人はどこにもいないですから。」
 天野中将に感謝しつつ、佐祐理は太陽が地平線から登ってすぐ、小さな日本馬でちょこちょこと参謀本部を出た。