1 :
分析:
国際情勢版の皆様の国際情勢を分析するツールについてお教えください。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/22 02:53 ID:jbo6BXXU
2ゲトー
誰も信じるな。これ基本。
やっぱトラスターだろ。
5 :
分析:02/03/22 09:56 ID:/Q1ocjaL
時系列モデルとか使わないんですか?
ARMAなどなど。
6 :
◆K1SiC5MI :02/03/23 18:38 ID:siqYT4Kq
新聞読みなさい
Ah、ageてしまった。
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/23 18:42 ID:lyDKkE3I
アカシックよめ。
これ基本。
9 :
分析:02/03/28 09:08 ID:Wp+mSohQ
電波出してるあのページを?
単なる陰謀論でしょう?
事実→類推→類推→結論
という構造の議論は確率的に類推が1/2であたるとすると
事実→類推(1/2)→類推(1/2)→結論=(1/4)
で1/4しか当たる確率がない。
聞きたいのはどういう思考法でものを見ているかなんですが。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/28 10:19 ID:Vc/NjpKi
例えばメディアについて、
これは保守派、これはリベラル派というのをあらかじめ
知っておいて、その分記事の内容も割引して読む。
11 :
うひょ:02/03/28 14:59 ID:Dh84DLrx
まじめにこのスレに書き込もうか思案中。
12 :
分析:02/03/28 15:37 ID:c9E2qw/Q
>>11 ちゃんと私も参加するのでご参加ください。
きちんとした方法論がなければ分析は妄想に過ぎないと思うのです。
でこれをたててみたのです。
(;´ー`)y-~~幾つかの新聞やニュースサイトをまとめて読む
それもただ単に大量に読むだけじゃなくて
産経読んだ後は朝日よんだり
右翼系のサイト行った後は人民日報やら朝鮮日報
とバランスを考えて情報を読み比べる
14 :
分析:02/03/28 21:38 ID:HZGkWzse
15 :
分析:02/03/28 21:42 ID:HZGkWzse
あとは、モデリングとか・・・。
私が参考にしたのは、
(社会現象の数理モデル関係)
『社会のメカニズム』
『考える社会学』
『社会科学のためのモデル入門』
『社会科学の道具箱―合理的選択理論入門』
『数理の発想(アイディア)でみる社会』
『計量社会科学』
です。べつに社会学を勉強してるのでなくて、
現象をモデルとしてあつかっているので読んだのですけど。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/28 21:45 ID:xwZtpJbh
普段から歴史や国際政治に関する本をよく読んでおく。
これをしているのとしていないのとではカナリ差がでる。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/29 14:40 ID:eI2TEQbm
>>16 いいこと、言ってる。
オイラは、特に歴史が大切だと思うぞ。
かつて、ビスマルクは「経験から学ぶのは愚か者のすることで、余は歴史から学ぶ」
と言ったそうな。
モデリングは、社会現象を科学的に捉えたいという欲求からきたツールだが、情勢判断
には危険。
人間のやることなど、合理的な選択ばかりでもないし、モデルを用いて説明できるほど、
単純でもない。
情報の収集、分析の目的は、一に正確な情勢判断のためであり、できるだけ多くの文献
を読んで、曇りなき眼で物事を見ていけば、自ずと情勢は見えてくる。
18 :
俺:02/03/29 14:47 ID:???
>>11 俺も思案中(藁
分析っつってもミクロとマクロとわけられるよな
中国がこのまま成長するか分裂するかってのはマクロ
加藤紘一が辞職するかどうかはミクロ
19 :
分析:02/03/30 00:10 ID:PR/J9qpk
>>13 そうですね。かならずバイアスがかかるからバランスは必要ですね。
>>16 ケーススタディーとして読んでパターン認識を鍛えるのですね。
>>17 >人間のやることなど、合理的な選択ばかりでもない>し、モデルを用いて説明できるほど、単純でもない。
同意です。
>情報の収集、分析の目的は、一に正確な情勢判断>のためであり、できるだけ多くの文献
>を読んで、曇りなき眼で物事を見ていけば、自ずと
>情勢は見えてくる。
問題は
・普通に読んで良いのか?
(具体的にはどういう手法で読み込むのか。同じ情報でも読み方によって結果は違う)
・曇りなき眼というのはどうしたらいいのか?
だとおもうのです。
20 :
分析:02/03/30 00:13 ID:PR/J9qpk
>>18 >分析っつってもミクロとマクロとわけられるよな
>中国がこのまま成長するか分裂するかってのはマクロ
>加藤紘一が辞職するかどうかはミクロ
たとえば、どちらでもいいですが、どういう分析過程
から結論を引き出しますか?
21 :
分析:02/03/30 00:47 ID:???
本棚をチェックしてみました。
あるのは大体こんな感じ。
<システム思考・数学>
『シナリオ・プランニング「戦略的思考と意思決定」』
キース ヴァン・デル・ハイデン (著), Kees van der Heiden (原著), グロービス (翻訳), 西村 行功 (翻訳)
『シナリオ・プランニングの技法』
ピーター シュワルツ (著), Peter Schwartz (原著), 垰本 一雄 (翻訳), 池田 啓宏 (翻訳)
『一般システム思考入門』
ジェラルド M.ワインバーグ (著), 増田 信爾 (翻訳)
『システム・シンキング―問題解決と意思決定を図解で行う論理的思考技術』
バージニア アンダーソン (著), その他 単行本 (2001/09/01) 日本能率協会マネジメントセンター
『問題解決への数学』
Steven G. Krantz (著), 関沢 正躬 (翻訳)
<政策過程>
『政策過程分析入門』
草野 厚 (著)
『政策分析入門』
エディス ストーキー (著), Edith Stokey (原著), リチャード ゼックハウザー (著), Richard Zeckhauser (原著), 佐藤 隆三 (翻訳), 加藤 寛 (翻訳)
『決定の本質―キューバ・ミサイル危機の分析』
グレアム・アリソン (著), 宮里 政玄 (翻訳) 中央公論新社
22 :
分析:02/03/30 00:48 ID:???
<正確な情報の読み方の心理学関連>
『問題会計と意思決定のツールボックス―思考するマネジャーへの実践的強化書』
ウィリアム・J. アルティエ (著), William J. Altier (原著), 木村 充 (翻訳)
『すぐれた意思決定―判断と選択の心理学』
印南 一路 (著)
<政治への経済学アプローチ&ゲーム理論>
経済学で読み解く日本の政治
井堀 利宏 (著) 単行本 (1999/05/01) 東洋経済新報社
経済政策の政治経済学―取引費用政治学アプローチ
アビナッシュ・K. ディキシット (著), Avinash K. Dixit (原著), 北村 行伸 (翻訳)
『ゲーム理論の政治経済学―選挙制度と防衛政策』
永久 寿夫 (著)
投票システムのゲーム分析 社会理工学シリーズ
今野 浩 (編集), 橋爪 大三郎 (編集), 武藤 滋夫 (著), 小野 理恵 (著)
<使うための歴史の読み方>
『ハーバード流歴史活用法―政策決定の成功と失敗』
R.E. ニュースタット (著), Richard E. Neustadt (原著), E.R. メイ (著)
<読み物>
『大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇』 文春文庫 堀 栄三
<その他いろいろ>
社会科学の理論とモデルシリーズ
23 :
イザヤ パンダサン:02/03/30 01:49 ID:tlCpDuEP
聖書 が全てです。
この、拘束を逃れて、何が、この世界に有り得るでしょうか。
聖書学は、世界で最も良く研究された学問のひとつです。
そこに書かれてある事が、成就する。という世界観を知るべきです。
どんなに達者な、バイリンガルであっても、聖書の事を知らなくては、
国際的な感覚の持ち主とは、言えないでしょう。
妥協を許さない、彼らの企みは、全て、そこから生まれるのです。
さて、1週間の初めは、何曜日でしたっけ。
否応無しに、7日、7日の繰り返しの生活を強いられます、が。
24 :
うひょ:02/03/30 03:35 ID:tJD3rl7p
>>19の分析さん
個人的には計量分析が有効なのはアカデミズムの世界だと思っておりますです。
プロでも正確な分析は至難の技です。さらにデータ設定と収集の困難により
個人ではなかなかに生かしきれません。従って信用できるデータが欲しい時には、
おいらは各種研究機関(学者)・公的機関のデータを最終的には覗かせて
もらってます。じゃあ、どんな知的体系・パラダイムが何が有効なんだ?
ということから話をはじめてみたいですます。
昔、おいらは「国際情勢語るのに、経済学は必要?」
http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1013412713/l50 で、こんなことを書いています。(以下引用)
>1、必要かと思われます(経済学ね)。仮に、国際情勢を分析する上での
究極的な命題を「国益と対外関係の望ましい調整」とおくと、特に経済面に
おける国益とは何かを考察する上で、基礎的なマクロ経済の知識が必須と
なります。つまり望ましい政策を、判断する材料足りえるということです。
これは同時に、他国からの外交アプローチに対する判断材料や、他国の
動向政策分析に関しても一助となると思われます。個人的には、そのような
政策判断の基礎となる学問として地理、世界史、経済学、政治学、地政学
(いろいろ言われそうだが・・・。)(軍事知識と比較法・先端技術も追加)
辺りをお勧めし、不断の努力として、情報に対する学習を、つまり情報収集、
各種イデオロギーへの対処、情報加工分析さらに再発信や分析に基づく実行動等
の素養を、高めることが肝要であると思われます。
(ここまで引用、一部加工あり)
引用の前段で知識・情報の意義そのものについて経済学を例に述べ、
中段では国際情勢に関わりの深い諸学問を例示し、
後段では、その知識・情報に関する諸論点について軽く触れています。
前・中段を知的体系・パラダイムに対する私の見解として提示しておきます。
その上で、後段の論点について触れてみたいと思います。(長レススマソ)
25 :
うひょ:02/03/30 03:38 ID:tJD3rl7p
分析さんの「普通に読んで良いのか?」「曇りなき眼というのはどうしたら
いいのか?」という論点について考えてみます。
ま、経験論でも述べてみます・・・。私は経験的にですが、情報処理の諸段階を
前スレに述べた情報収集>各種イデオロギーへの対処>情報加工分析
>再発信や分析に基づく実行動等。の繰り返しとして捉えており、
この各段階について留意していることを述べてみます。
「情報収集」
何を仕入れるか目的・仮説をはっきりさせ、それに基づき情報収集を行う
メディア・分野を選択することです。また情報自体の最初の価値判断・
印象づけを行い、注意が必要な情報(例、Nステ、2chの風評など)を
ある程度分別しておきます。
「各種イデオロギーへの対処」
先の注意が必要な情報を重点に対処します。相手の情報発信の意図・立場を
考慮つつし、その情報と自己の知識・経験・仮説などとを対照させ許容する
か選択します。いうのは簡単ですが、当然その情報に関する分野の一定の
見識が必要で、(例えば、専門家ぶった虚偽の情報を流されるとその分野
の知識が必要)ひたすら勉学です。分野を前述してみたのはそのためです。
当然これが一番疲れます(うひょ)。が、こういったノイズを排除できない
と(アカシックとか)貴重な情報が得られないことがあり、困ったものです。
この点の困難さからかつて「資本論」を読むのを途中でやめました。アレは
やばい、知識人が洗脳されたのもよく判る・・・。ま、おいらも勘違いなど
よくやるタチですが・・・。
またイデオロギーから脱却すると「相対主義」やニヒリズムに陥りやすく、
これまた・・・。・・・ふう。(続く)
26 :
うひょ:02/03/30 03:45 ID:???
(続き)「情報加工分析」
こうやって得た各種情報を加工・分析し、他の情報と絡め合わせます。
その上で仮説・目的と照らし合わせ再編成します。この場合の加工・分析
とは、狭義には自分の語彙に置き換え、またそれを補強していく一連の
学問的な作業と定義もできます。
「再発信や分析に基づく実行動等」
身も蓋もないことをいうと、結局他人にはここしか見えないわけで、
ここで判断されます。どんな正論も舌先三寸に敵わないことがあります。
つまり我々は再編成された仮説に基づき、再々編成にむけて情報発信や
行動に移るのですが、当然その行為は、我々自身の他者からの評価に
直結し、我々も他者をそう測ることということです。(・・・異論はある
だろうけどね。)その上で情報発信の巧拙や、他者への洞察の深浅
は、確かに存在しているといえます。
・・・とはいえ、ここまで、厳密な処理を常時おこなっているわけでは
ないです(うひょひょ)。また、私のやり方が普遍的などとはこれっぽっち
も思ってません。参考としての経験論を書いてます。
さて、具体的な情報処理各種技術に関しては、
経営学板「論理的思考能力を鍛える 」
http://money.2ch.net/test/read.cgi/manage/981364201/l50 が、意義深い意見が集まっております。ノイズを排除しつつ
お読みください(うひょ)。
・・・おいらもログ保存したりしてるから、興味深いレスがあったら
こっちに引用してみて。どちらのスレも「着眼点はすばらしい」から、
各論についてこっちで考えるのもよかろうて。
27 :
17:02/03/30 10:10 ID:jveomgjC
うひょ氏は、なかなか興味深い示唆をされている。
まずは基礎的な学問を勉強し、それに立脚した上で、情報の収集、加工、分析の
サイクルを回すことの重要性を説いている。
これは、時間はかかるが、結局一番の近道で、王道なのだと思う。
あと、結果としての情勢判断(予測)については、自分も含めて間違うことが実に多い。
いかに「曇りなき眼」を心がけていても、自分が前に行った判断や様々なノイズに囚
われてしまい、誤った結論からデータを見てしまうというミスを犯す。
見ていると優秀な専門家ほど、誤判断をしたとき、さっさとそれを認めてしまい、どこで
ミスがあったのかを分析して反省している。
逆に、いかに頭が良くてもミスを認めない人は、さらに大きなミスを犯し、どんどんと
深みに嵌っていく。
誤判断は、予測するものにとっては避けられないものだし、それ自体が恥ずかしい
ことではない。
却って、誤判断をしたことがない人ほど、その恐ろしさを知らないので怖くて使えない
とうこともある。
奥が深い世界でもある。
28 :
分析:02/03/31 00:42 ID:6F2uciMo
29 :
おんじ:02/03/31 01:21 ID:kI68bguM
>>27 まさにそのとおりですね。
そもそも現時点で未来は確定していない、という自然現象を
理解していれば、自分の予測と現実との差を常に分析して、
予測修正という行為に予断は許せないはず。予測の内容
そのものに加えて、その微調整が重要な鍵。フィードバックですな。
それと、予測は(A)「今後どうなるか」であって、これと
(B)「今後どうなるべきか」、また(C)「今後どうすべきか」と混同すると
大変なことになる。自分の予測(A)をそっくりそのまま、
あるべき姿(B)に移行して議論する人は結構多い。
30 :
にょ:02/03/31 02:14 ID:GxVSHwUa
う〜ん、なるへそ、思い当たる節あり、反省するべき点あり、、
研鑽に研鑽を積まないとだめだすな、、、
皆さん、非常に達見で、、、勉強になるです。
「曇りなき眼」ですか、、何やら、真言密教のアシュク如来の智慧の
大円鏡智を思い出しますな。ありがたや、ありがたや、、、
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/31 09:36 ID:fLb7rbTK
2ちゃんにしてはかなり有用な議論ですな。
現代では公開情報で必要な情報の9割を得られるらしいからね。
たしかに「ミリタリーバランス」も民間がやってるもんね。
それを防衛庁が翻訳して・・・
結局は日本語より英語で書かれたものに、必要な情報はあると思うよ。
BBCをはじめ海外のメディアは情報に命かけるからね。
32 :
17:02/03/31 09:54 ID:fAXCAk9w
>>31 同意。
かつてトルーマンは、アメリカの秘密情報の95%は、新聞その他の公開情報に
発表されていると言ったそうな (笑
また、かのソ連のチェコ侵入を西側で唯一予測したゾルザは、秘密情報は一切
読まず、毎日9時間ソ連の公開情報だけを読んでいたとの逸話がある。
33 :
31:02/04/01 08:03 ID:ThQtmRoX
行間を読めるか否かっちゅうことやね。
34 :
分析:02/04/02 00:11 ID:QUGh5EPk
>>23 >聖書 が全てです。
>この、拘束を逃れて、何が、この世界に有り得るでしょうか。
確かに、行動規範の一部ではあるでしょう。
>聖書学は、世界で最も良く研究された学問のひとつです。
>そこに書かれてある事が、成就する。という世界観を知るべきです。
具体的にはどのように影響しているのですか?
>どんなに達者な、バイリンガルであっても、聖書の事を知らなくては、
>国際的な感覚の持ち主とは、言えないでしょう。
これも同意です。
>妥協を許さない、彼らの企みは、全て、そこから生まれるのです。
論理的な思考をする場合は、
原因を一つに絞りません。
意思決定においてはかなりいいかげんなバイアスが入っており、
一つの原因ですべての要素を説明することはできないという点から
出発したほうがいいと思います。
私から見て、聖書が重要だという意見は納得しますが、
すべてをそこに結びつける意見には納得できません。
35 :
分析:02/04/02 00:16 ID:QUGh5EPk
>>24 うひょさん
>個人的には計量分析が有効なのはアカデミズムの世界だと思っておりますです。
あくまで発想の一部としてモデルも計量も有用であるとおもっています。
プロでも正確な分析は至難の技です。さらにデータ設定と収集の困難により
個人ではなかなかに生かしきれません。従って信用できるデータが欲しい時には、
おいらは各種研究機関(学者)・公的機関のデータを最終的には覗かせて
もらってます。じゃあ、どんな知的体系・パラダイムが何が有効なんだ?
ということから話をはじめてみたいですます。
>引用の前段で知識・情報の意義そのものについて経済学を例に述べ、
>中段では国際情勢に関わりの深い諸学問を例示し、
>後段では、その知識・情報に関する諸論点について軽く触れています。
すべて同意します。
36 :
分析:02/04/02 00:25 ID:QUGh5EPk
>>うひょさん
>ま、経験論でも述べてみます・・・。私は経験的にですが、情報処理の諸段階を
>前スレに述べた情報収集>各種イデオロギーへの対処>情報加工分析
>再発信や分析に基づく実行動等。の繰り返しとして捉えており、
>この各段階について留意していることを述べてみます。
「情報収集」
同意です。
「各種イデオロギーへの対処」
>この点の困難さからかつて「資本論」を読むのを途中でやめました。アレは
>やばい、知識人が洗脳されたのもよく判る・・・。ま、おいらも勘違いなど
>よくやるタチですが・・・。
私は資本論は中身よりも、感情に訴えかける点が受けた点だと思います。
感情に訴えてくる論理は私は徹底して排除します。
>またイデオロギーから脱却すると「相対主義」やニヒリズムに陥りやすく、
>これまた・・・。・・・ふう。(続く)
徹底した現実整合性があるのかというイデオロギーで私は考えております。
「情報加工分析」
同意です。
「再発信や分析に基づく実行動等」
同意です。
さて、具体的な情報処理各種技術に関しては、
経営学板「論理的思考能力を鍛える 」
http://money.2ch.net/test/read.cgi/manage/981364201/l50 が、意義深い意見が集まっております。ノイズを排除しつつ
お読みください(うひょ)。
実は分析=へなへなです・・・。
37 :
分析:02/04/02 00:38 ID:QUGh5EPk
「先を読む」の9から自分で書いたものを引用します。
(引用はじめ)
現象すべての先は読めない。
しかし、
1 変数が少ない
2 変数の関係の頑健性が高い
3 季節変動のようなものがある
4 ある現象がおこり、極端までいくと、逆の現象が始まる場合
(バブルと崩壊とか)
5 予想をする回数を減らすことで、的中率をあげる
(職業的予想をする人は求められる回数多すぎる)
これらの条件を満たす場合であれば、結構予想できる
あと、
「何が起きるかはわかるが、いつ起るかはわからない」
という場合がけっこうあります。
外れ系の話しは
「予想ビジネスで儲ける人々」(日経?)ってのがいかに予想が外れるかのいい見本
ですけどね・・・。あと、「未来予想の幻想」てフランス人の本も。
(引用終わり)
です。まずは対象が予想・分析が可能かどうかから考えるほうが大切
というのが現時点の考えです。
38 :
うひょ:02/04/02 02:38 ID:1eOPCYM8
>分析さん
わあ、へなへなさんだよ。驚いたよ。15ch経済をROMってるおいらは
結構、いやかなり尊敬してる人だよ。経営板でこのコテハンいいよねって
挙げようとしてた人だよ。・・・恐縮です。ちょっとマジで驚いてますです。
いや実は最初の分析さんの書き込みで、こちとら勝手ににああ、真面目な
学生さんだな、勉強法確立したいんだなとか思ってたんですよ。
で、自分もそういうこと考えて苦しんでた時もあったし、あと自己の思考
パタンを再確認することも兼ねて書き込んでみたんですよ。
そしたら、
>>27でほどよい読み取り・要約してるなって。おや?まさか?
って思ったんですよ。で、今日の書き込みをみて小躍りしました。(うひょ)
同意してもらえる部分が多めでうれしいです。「学問に王道なし」
とはよく言ったものですよね。最近おいらはその言葉の真意のかけら
を掴んだような気がして、上記のような書き込みになったんです。
小ネタ
残念ながらうひょ=アポロンじゃないです(うひょ)
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/02 15:09 ID:LGS2UOaw
no royal road to study
最後に結論を出す必要があるときは「勘」が大事だな。
多変量が数値化不能なケースがほとんどだから、勘で軽重つけて判断せざるを得ないからね。
この勘が優れた人間が名経営者でしょ。
41 :
分析:02/04/02 23:47 ID:EAesfL0+
>わあ、へなへなさんだよ。驚いたよ。15ch経済をR
>OMってるおいらは
>結構、いやかなり尊敬してる人だよ。
はっ、はずかしいっですw。
最近は隠居してますが、15ch経済にいたことをご存知だとは、
だいぶ前からROMをされたおられたのですね。
ってどこを尊敬しちゃったんですか、こんなドキュソを。。。。。
>いや実は最初の分析さんの書き込みで、
>こちとら勝手ににああ、真面目な
>学生さんだな、勉強法確立したいんだなとか思ってたんですよ。
いや、にたようなもんですよ。
たまにはほかの板の人がどういうものの考え方をしているのか
気になって立ててみたんです。
>で、自分もそういうこと考えて苦しんでた時もあったし、あと自己の思考
>パタンを再確認することも兼ねて書き込んでみたんですよ。
書くことって大切ですよね。マクナマラも頭の回転の速さには定評がありましたが
必ず考えていることを紙に書き出して推敲して意思決定をしていたそうです。
私は図表を書いたり、知人とメールやり取りして考えをまとめてます。
>「学問に王道なし」
>とはよく言ったものですよね。最近おいらはその言葉の真意のかけら
>を掴んだような気がして、上記のような書き込みになったんです。
それわかりますね。
>小ネタ
>残念ながらうひょ=アポロンじゃないです(うひょ)
アポ様・・・(笑)
最近、アポ様は世代交代されたようで、初代アポ様のようなトボケた
ユーモアが新世代のかたにはないようで寂しいです。
42 :
分析=:02/04/02 23:56 ID:EAesfL0+
>そしたら、
>>27でほどよい読み取り・要約してるなって。おや?まさか?
>って思ったんですよ。で、今日の書き込みをみて小躍りしました。(うひょ)
>同意してもらえる部分が多めでうれしいです。
一箇所だけ訂正です(すいません)
>仮に、国際情勢を分析する上での
>究極的な命題を「国益と対外関係の望ましい調整」とおくと、特に経済面に
>おける国益とは何かを考察する上で、基礎的なマクロ経済の知識が必須と
>なります。つまり望ましい政策を、判断する材料足りえるということです。
>これは同時に、他国からの外交アプローチに対する判断材料や、他国の
>動向政策分析に関しても一助となると思われます。
これには部分肯定です。
もともとこういう考えには前面肯定だったのですが、最近変わりました。
理由は、意思決定や社会心理学に興味を持ってからです。
(遠田という経営学者が紹介している「ゴミ箱理論」などによると
人間の意思決定は、かなりのところ情報が飛び込んで来るタイミング
などの不確実な要素が大きく影響しているとしています)
人間の意志決定はかなりいいかげんなものですし、
国が国益という全体の利益のために動くとは限りません。
たとえば、国と人くくりにせず、利益団体の集合体ととらえれば、
国の行動は、利益団体のせめぎあいや妥協の産物でしかありません。
戦争に突入していった日本の行動は、国益よりも
「大陸からの撤兵か、勝ち目のない戦いをする」
という意思決定をするために、軍の面子から勝ち目のない戦いに突入しました。
最近の例では「省益あって国益なし」などともいわれます。
(このあたりの分析は「組織の経済学」の範疇でしょうか)
したがって、「国の行動は国益追求というのは建前でしかない」
というのが最近の考えです。
第一、政府が正しい経済政策なんてできません。
15chをご覧になっておられる「うひょ」さんならごぞんじでしょうけどw。
43 :
分析=:02/04/03 23:23 ID:23aR6+gu
>>40 >最後に結論を出す必要があるときは「勘」が大事だな。
>多変量が数値化不能なケースがほとんどだから、勘で軽重つけて判断せざるを得ないからね。
>この勘が優れた人間が名経営者でしょ。
しかし人間の間ほど当てになりませんよ。
たとえば、コイン投げをした場有り
1 表表表表表表表表表表
2 表裏表裏裏表裏表裏裏
とある場合、どっちの確率が高いか直感で答えてもらうと、
たいてい2でしょう。
しかし、どっちも1/2の10乗だから確率は同じ。
こういう風に人間の認知は欠陥があるからカンで決めるような場合は、
回避するべきだと思ってます。
たいていカンで切り抜けたという美談は結果論です。
失敗したら、馬鹿といわれるだけでしょう。
44 :
確率に関して興味あり:02/04/04 00:42 ID:umHDSp9L
以下のやり取りでは、何がすれ違っているんでしょう。
経営コンサルタントとして、あるいは組織の意思決定プロセスを
分析する者としてどう、どうAとBに説明すべきでしょうか。
もちろん「コイン投げ」は例です。
A「さっきから表ばっかりで出るぞ。このコインは駄目だ。」
B「何で?」
A「表表表表表表表表表表なんて、絶対におかしい。普通は
表裏表裏裏表裏表裏裏みたいに、混じって出るよな。」
B「でも、どっちも1/2の10乗だから確率は同じだよ。」
A「計算するとね。しかし商売柄コインを投げることは多いが、
この10年で俺は表表表表表表表表表表なんて実際には見たことない。
確かに表と裏が毎回交互に出ることはまでは期待しないが、
10回連続で表が出るコインは、我々の仕事には使えないぞ。」
B「繰り返すけど、N回コインを投げた場合、どの出方でも
1/2のN乗だから確率は同じだよ。Nが3なら、表裏裏でも
裏表表でも、裏裏裏でも、どれも1/8なんだよ。」
A「そうかな。俺の勘では、このコインは避けるべきだ。」
B「勘?いい加減だな。いい?コインのは表と裏が
1/2の確率で出るんだ。そして個々の投げは独立して
行われる。1回目に表が出た事実と、2回目に表が出るか
裏が出るかは、関係ないんだ。」
A「納得できないね。実際このコインでは表ばっかり出ているぞ。」
B「だから〜、自分の直感を当てにするなってことさ。計算しろ計算!」
45 :
分析=:02/04/04 01:31 ID:u6Fut2kk
説得でなく硬く説明すると
普通の確率:コイン投げ
条件付確率:カード引き
の違いで考える。
コインを4回投げて裏表をだす
表表表表
表裏裏裏
表表裏裏
表表表裏
以下略
裏裏裏裏
コインを4回投げる場合の組み合わせは
2*2*2*2=16通り
どの組み合わせが出てくるかは同じ確率。
カード引きで考える
A2枚とB2枚のカードを引いて並べてみる。
組み合わせは
AABB
ABAB
ABBA
BABA
BAAB
BBAA
となる。
この場合は、
カードは一枚引くごとに次の確率が決まってしまう。
したがって、連続して同じものが出ることはない。
連続が不思議に思えるのは、
確率
(確率は毎回一定、コインは何回投げても1/2の確率で表がでる)
と、
条件付確率
(一回行うごとに、次のカードの確率が変わる)
を混同しているからである。
46 :
分析=:02/04/04 01:32 ID:u6Fut2kk
条件付確率との比較なしで、もっと直感的に説明する方法は
明日の朝書きます。
おやすみなさい。
47 :
分析=:02/04/04 01:33 ID:u6Fut2kk
このすれって、あんまり流行らないですねワラ。
48 :
うひょ:02/04/04 01:39 ID:XUbNeSXT
>>42 同意です。で、実はおいらもこの辺は建前くさいと思ってます。(うひょ)
そのあたりは政治学の権力関係・圧力団体などの諸理論や組織論など
では身も蓋もないことで、結論付けられてますね。
ま、努力目標ということで「究極的」と逃げを打ってました。(うひょ)
個人的には、政治情勢分析が好きなんだから仕方がない、と思ってます。
そんなところから、例の論理的思考・・・のスレで、
組織の論理思考能力を鍛える論(集合天才とか)のやり取りは
(スレの563、570)は、博識ぶりに驚嘆かつ感謝しました。
いやあ、これでまた買いたい本が見つかったと。(うひょ)
なかなか集団の意見の質を上げるのは大変で、それが国家レベルになると
それはもう・・・。・・・ふう。
ま、2CHなどで自分の意見を鍛えつつ、良い意見表出できる人間が
増えていけばいいなと、願望交じりに日々レスしてます。
ま、日々の生活も大事なんですけどね。
「勘」に関しては、経験・見識の顕れとしての「観」として
語る人もいるので、その辺も見落とさないように注意してます。
個人ではどうしても詳細な分析ができないときがあるので、
瞬時の判断ができるためにも、日々勉強だと思ってます。(40とは別です)
49 :
うひょ:02/04/04 01:45 ID:XUbNeSXT
>>47 いや、今年はじめにこの板自体が荒れてまして、
住人の流出がありまして・・・。今、再建中なんです。
人手が、特に論者が減ってまして・・・。
おいらは、この微妙な荒廃っぷりがいいんですけどね。
たまに、質の高いレスにぶつかりますし。
50 :
分析=へなへな:02/04/04 02:15 ID:u6Fut2kk
51 :
分析=へなへな:02/04/04 08:15 ID:kk1JiKt2
A「表表表なんて、絶対におかしい。普通は
表裏表みたいに、混じって出るよな。」
B「それは勘違いさ。
いいかい。わかりやすく3枚にして
組み合わせを書き出してみるよ
1:表表表
2:表表裏
3:表裏表
4:表裏裏
5:裏表表
6:裏表裏
7:裏裏表
8:裏裏裏
へんだというのは、
2−7が出ても普通の並びだと感じてるんじゃないか?」
A「ああ、こんな感じなのが普通だろ」
B「しかし1と8は変だと」
A「そう」
B「それはな、おまえが2−7を一つの普通という
分類をして、1と8を異常と分類してるからだ
普通VS異常という分類で確率を計算すると
普通=6/8 異常=2/8となる。
この分類から考えれば異常がでるのは非常に珍しい。
しかし、実際は普通と分類したものは、
本当に普通なのでなくて、特徴がないから一まとめ
に分類しただけだ。
樹形図を書いてみろよ。
それぞれの分かれ目が1/2としても、
1−8のどれが出るのも同じ確率だろう?
勘違いの原因は、普通VS異常という
思い込みによる確率を読み違ってることなんだ」
B「うーむ。たしかに樹形図を書いてそれぞれの
分岐点が1/2できまるならば、どの組み合わせが
でてくるのも同じ確率だな」
A「そう。この説明は俺が確率統計の授業で
どうしても納得できなくて、ひねり出した説明だけどな。
樹形図のように視覚化してみるのは大切だよ」
52 :
分析=へなへな:02/04/04 08:19 ID:kk1JiKt2
53 :
教えて君。:02/04/04 08:43 ID:v24ZXO2k
ちなみに、うひょさんとかへなへなさんは学生さんですか?
54 :
教えて君。:02/04/04 08:44 ID:v24ZXO2k
もし学生さんなら、私はいままで何をやってきたのだろうかと頭が痛いです・・・。
55 :
おんじ=確率問題に興味あり:02/04/04 13:58 ID:+orCDO3n
分析=へなへなさん、丁寧な解説有難うございます。
確かに樹形図は直感的にも理解し易いですし、簡単な
確率問題の説明には便利ですよね。
実は別の意図で44の問いかけをしました。確率の基礎を
理解していないAだけではなくて、教科書的な内容に
固執しているBにも問題の本質を説明してあげる必要が
あるという教室外のケースのつもりだったんです。あまりにも
典型的な「コイン投げ」の例は、よくなかったかもしれません。
あるプロジェクトの実行には10万円の投資が必要。ただし
成功すれば1億円の収入。失敗すればゼロ。何度でも
繰り返すことが可能。成功の確率は2分の1で、個々の実行は
完全に独立していると“分かって”いる。
成功=○
失敗=×
A「10回トライして、毎回失敗しているぞ。このプロジェクトは駄目だ。」
B「何で?」
A「××××××××××なんて、絶対におかしい。普通は
×○×○○×○×○みたいに、混じって出るよな。」
B「でも、どっちも1/2の10乗だから確率は同じだよ。」
A「計算するとね。しかし商売柄、この種のプロジェクトは
随分手がけたけど、10回連続失敗なんて見たことないぞ。確かに
成功と失敗が毎回交互に出ることはまでは期待しないが、
10回連続で失敗するプロジェクトに、繰り返し投資する気はない。」
B「繰り返すけど、N回このプロジェクトを実行した場合、どの出方でも
1/2のN乗だから確率は同じだよ。Nが3なら、×○○でも
○××でも、×××でも、どれも1/8なんだよ。」
A「そうかな。俺の勘では、このプロジェクトは避けるべきだ。」
B「勘?いい加減だな。いい?プロジェクトの成功と失敗は
1/2の確率で出るんだ。そして個々の実行は独立して
行われる。1回目に失敗した事実と、2回目に失敗するか
成功するかは関係ないんだ。」
A「納得できないね。実際このプロジェクトは失敗ばかりしているぞ。」
B「だから〜、自分の直感を当てにするなってことさ。計算しろ計算!」
Aが学生時代に確率の勉強をしていれば、Bに理論的に対抗できたん
でしょうが…。経営コンサルタントとして、彼らへのアドバイスは?
56 :
17:02/04/04 18:22 ID:UqiHHSMr
>>55 横レスで失礼。
このやりとり、面白いですねー
もし実話なら、オイラは横で笑ってるに100アフガン
ところで戦争の場合、成否の確率が2分の1場合、つまり彼我の戦力が拮抗
しているケースでは、「やってみなければ、わからない」というのが戦略上では
正解だそうです。
あとは、勘と運に頼るしかないと言うことらしく、かの日本海海戦でも東郷平八郎
の連合艦隊司令長官任命の理由は「あいつには、運がある」というのが真相だっ
た由。
よって、オイラが上司なら、迷わずAの勘を支持するわな。
57 :
分析=へなへな:02/04/04 18:58 ID:Hw2RRSl9
>>55 期待値でアプローチすればいいですね。
夜もふけたころに書きも込みます。
>>56 >ところで戦争の場合、成否の確率が2分の1場合、つまり彼我の戦力が拮抗
>しているケースでは、「やってみなければ、わからない」というのが戦略上では
>正解だそうです。
そうですね。戦争にかかわらずその条件ならコイン投げでも同じです。
>あとは、勘と運に頼るしかないと言うことらしく、
>かの日本海海戦でも東郷平八郎
>の連合艦隊司令長官任命の理由は「あいつには、運がある」というのが真相だっ
>た由。
カンはある程度言語化できないひらめきの場合がありますけど、
運は完全に統計上のゆらぎでして、意味あるものではありません。
つまり、振り返ると運があったように見えるだけです。
>よって、オイラが上司なら、迷わずAの勘を支持するわな。
論理がねじれていませんか?
17さんの論理構造ですが
1:1/2の確率ならばどちらを選んでも同じ。
やってみないとわからない
2:その場合は運とカンに頼らざる得ない
3:Aのカンを指示する
しかし、上の例では、成功する確率が1/2ではありますが、
成功すると1億儲かるわけです。
したがって、期待値を導入して、
成功した場合の期待値は1億*(1/2)=5000万となります。
そして実行するには10万円必要です。
つまり、期待値5000万のクジが10万円で、外れるたびに
買えるというとてつもない大バーゲンと同じです。
(言い換えると、1/2の確率で1億当たるクジが10万で買える)
したがってAのカンはとてつもなく外れています。
58 :
へなへな:02/04/04 19:12 ID:Hw2RRSl9
実際に物事を行うとき、分析に充分な資源を配分できないケースはよくあること。
資金的な問題、時間的な問題など様々。
こうした制約の中で人間が活動するためには「勘」は不可欠です。
この点をよく理解しないと「机上の空論」と叩かれるのがオチでしょう。
60 :
17:02/04/04 22:04 ID:UqiHHSMr
>>57-58 あー、了解です。
ロジックの過程を全てすっ飛ばしましたので、失礼いたしました。
現場では、即断即決ですので、このような過誤があることを何卒お許しください。
周囲への説明が足りないことは、日々これ反省です。
ところで、なぜ論理が吹っ飛んだかというと、A氏の「随分手がけたけど、10回連
続失敗なんて見たことないぞ。確かに成功と失敗が毎回交互に出ることはまでは
期待しないが、10回連続で失敗するプロジェクトに、繰り返し投資する気はない」
というところにあります。
告白しますと、実はB氏のスタンスで取組んでいたプロジェクトに対して、私が図ら
ずも戦略的に投入された際に、同じ議論があったからです。
結局、いろいろなプロセスがあり、部分的な撤退とニッチへの参入という形でお茶を
濁しましたが、いまだに苦い思いはあります。
結果論ですが、A氏の勘が的中したわけで、あとは会社の辻褄合わせだけでした。
己が上司として、部下からの情勢を判断する際に、この手のロジックの取り扱いは
非常に難しいということです。
62 :
おんじ=確率問題に興味あり:02/04/05 01:13 ID:nPQ+CTgm
先にも書いたとおり、意思決定のプロセスを定量的に分析する場合に
陥りやすい典型としてBを出しました。経営コンサルタントとしては、
Bに厳しく注意を施す必要があります。もちろんAにも、この程度の
確率の議論は理解できるまで、基礎の勉強するよう言わないと
いけませんが。
63 :
おんじ=確率問題に興味あり:02/04/05 01:14 ID:nPQ+CTgm
17さんも書かれてますが、この手のケースはよくあるんですよ。
ちょろっと定量分析の手法をかじってしまい、それに基いて
本質を見失い勘違いしてしまうと、周りの人間も知識がないために
「どう考えてもおかしい」判断に、理論的に対抗できなんです。
本質:分かっている、と思わないこと。
>>55 >成功の確率は2分の1で、個々の実行は完全に独立していると
>“分かって”いる。
このプロジェクトを10回連続で失敗した場合、まず疑うべきは
この情報です。分かっている、を決め付ける前に再確認をする。
これを行わずに「確率は2分の1で、個々の実行は完全に独立している」
という“仮定”に固執しつづけると、期待値の罠から逃れられられません。
定量分析には用意周到な情報収集が欠かせませんので、本当に1/2なのか?
と見直すのは最低条件。机上の空論を除けば、“分かっている”ということは、
過去のデータ以外は、まずありえない、ぐらいの気持ちが大切。特に
未来に関しては“仮定でしかありえない”と言うことです。
実際問題として、10回中10回失敗したプロジェクト(この時点で、これは過去の
データ)が、本当に「成功確率が2分の1で個々の実行は完全に独立している」
ことはまず無いと考えていいでしょう。(可能性がゼロとは言いませんが…)
更に面倒なのは、過去のデータは事実でも、それ自体に誤魔化されてしまう
ケースもあるんです。このことは過去のデータから“分かっているんだ”、
と言うには、非常に綿密な分析が必要です。
>>57 >カンはある程度言語化できないひらめきの場合がありますけど、
>運は完全に統計上のゆらぎでして、意味あるものではありません。
>つまり、振り返ると運があったように見えるだけです。
これはまさにその通りで、「最近のデータを見ても分かるように、運が
味方しているから絶対うまくいく」と主張する人に、「それは
データに誤魔化されているだけ、そこには運なんて存在してませんよ」と、
説明するのは結構大変です。
64 :
◆yzlSeA0w :02/04/05 01:45 ID:E7t2zI4L
>>62 >ちょろっと定量分析の手法をかじってしまい、それに基いて
>本質を見失い勘違いしてしまうと、周りの人間も知識がないために
>「どう考えてもおかしい」判断に、理論的に対抗できなんです。
>本質:分かっている、と思わないこと。
「どこまでわかっていて、どこまでわかってないか」
を理解すると言い換えさせていただきます。
>このプロジェクトを10回連続で失敗した場合、まず疑うべきは
>この情報です。分かっている、を決め付ける前に再確認をする。
>これを行わずに「確率は2分の1で、個々の実行は完全に独立している」
>という“仮定”に固執しつづけると、期待値の罠から逃れられられません。
私は、パズル的な意味で、これが前提かと思いました。
実際の現実で扱うならば、確率が事前にわかることなど少ないし、
むしろ条件付確率としてとらえます。
確率推定→実行→失敗→フィードバックで改善→確率変化→検討→実行
のように。
>定量分析には用意周到な情報収集が欠かせませんので、本当に1/2なのか?
>と見直すのは最低条件。机上の空論を除けば、“分かっている”ということは、
>過去のデータ以外は、まずありえない、ぐらいの気持ちが大切。特に
>未来に関しては“仮定でしかありえない”と言うことです。
まったくそのとおりです。
>実際問題として、10回中10回失敗したプロジェクト(この時点で、これは過去の
>データ)が、本当に「成功確率が2分の1で個々の実行は完全に独立している」
>ことはまず無いと考えていいでしょう。(可能性がゼロとは言いませんが…)
ええ。
>更に面倒なのは、過去のデータは事実でも、それ自体に誤魔化されてしまう
>ケースもあるんです。このことは過去のデータから“分かっているんだ”、
>と言うには、非常に綿密な分析が必要です。
前提が間違っている場合はその上の乗っている計画や論理は崩壊するので
私も気をつけています。
66 :
おんじ:02/04/05 15:38 ID:7KTuMut2
国際情勢版には、そぐわない内容にひぱってしまったかな。ちょっと
心配しています。学生時代に応用統計/オペレーションズリサーチ/
マネジメント工学を専門にしてたので、つい書き込んでしまいました。
国際情勢版らしく…、ゲーム理論とかの国家間の各種戦略に用いられる
定量モデルに詳しい方、紹介して頂けると嬉しいですね。現在のイスラエルと
パレスチナの紛争を、ゲーム理論のアプローチで分析できないものかな。
>>66 おんじさん
経営工学系のかたなんですね。
私はインチキ系経済学@マクロ&金融論でした。
ゲーム理論の各種戦略ですが、あんまり面白いのはないです。
あたりまえのことをゲーム論の枠に落とした感じでして。
定量モデルでもそんなに・・・
投票行動の計量モデルは結構当てになるのですが。
ゲーム論自体が合理的な意思決定を前提とした駆け引きなので、
パレスチナ紛争のようなのは分析できないでしょうね。
>>59 >実際に物事を行うとき、
>分析に充分な資源を配分できないケースはよくあること。
そう思います。
>資金的な問題、時間的な問題など様々。
>こうした制約の中で人間が活動するためには「勘」は不可欠です。
しかし、上にも書いたように、
資金的な問題、時間的な問題、不確実性の問題を排除しても
人間の意思決定がいかにいいかげんかお分かりいただけると思います。
つまり、カンが大切といえるのは、手法を使いこなせて、
最後にどうしようもなく決定する場合です。
カンという言葉を出す方は、たいてい、確率、認知バイアス、意思決定論
に詳しくない方が多いように思いますがいかがですか?
(これらの知識があれば、カンがいかに危険かわかってうかつに
カンなどとはいえません)
>この点をよく理解しないと「机上の空論」と叩かれるのがオチでしょう。
私が述べていますのは、
「分析にはきちんとした手法が必要である」
ということだけです。
つまり、たんに必要条件を述べているだけでして、
必要十分条件を述べているわけではありません
(必要十分条件ならば、分析にはキチンとした手法があれば十分である
となります)
たとえば、私が必要条件を述べたに過ぎない文章を、
必要十分条件としてカンを加えて指摘されましたが、
それはあまり適切ではないのではないでしょうか。
私が必要十分条件として、「手法だけで良い」といえば、
「カンも必要」という指摘は当てはまりますが、
必要条件として「手法が必要」といったので、
「カンも必要」という指摘はあまり適切ではないでしょう。
このように、簡単な文章を書いただけなのに、必要条件と十分条件を
区別するのにも訓練が必要なわけです。
それなのに、不確実性が溢れる状況下でカンを安易に持ち出すことが
危険なのはおわかりいただけると思います。
>>60 >ところで、なぜ論理が吹っ飛んだかというと、
人間の意思決定がいかに感情や経験がバイアスになるかという問題ですよね。
私がしつこく手法にこだわるのはこのあたりのバイアスを排除したいからです。
>告白しますと、実はB氏のスタンスで取組んでい
>プロジェクトに対して、私が図ら
>ずも戦略的に投入された際に、同じ議論があった
>からです。結局、いろいろなプロセスがあり、部分
>的な撤退とニッチへの参入という形でお茶を
>濁しましたが、いまだに苦い思いはあります。
完全に事前のプランニングの失敗と、
失敗原因の推定の失敗ですか。
>結果論ですが、A氏の勘が的中したわけで、あとは会社の辻褄合わせだけでした。
>己が上司として、部下からの情勢を判断する際に、この手のロジックの取り扱いは
>非常に難しいということです。
たまたまカンが的中した人間は、「俺はカンが当たる」とか言い出す
迷信行動(れっきとした心理学用語です)をとるようになるので困ります。
ロジックの取り扱いが難しいというより、中途半端にわかっている人が困るわけでして。。。
基本的にロジックが使えないというのはちょっとこまります。
・ロジックがわからないでカンに走る人
・中途半端なロジックの使い方をする人
どっちも困ります。
>ま、努力目標ということで「究極的」と逃げを打ってました。(うひょ)
それ気づいてました、「あ、逃げ道を作ってるなと」(笑)
>個人的には、政治情勢分析が好きなんだから仕方がない、と思ってます。
>そんなところから、例の論理的思考・・・のスレで、
>組織の論理思考能力を鍛える論(集合天才とか)のやり取りは
>(スレの563、570)は、博識ぶりに驚嘆かつ感謝しました。
>いやあ、これでまた買いたい本が見つかったと。(うひょ)
リチャード・コッチ「80対20の法則」
がお勧めです。
シンプルで適応範囲も抜群に広いものです。
どんな人にも勧められる一冊です。
>なかなか集団の意見の質を上げるのは大変で、それが国家レベルになると
>それはもう・・・。・・・ふう。
とっくに私はあきらめています。
大衆社会論者なので、所詮大衆社会(=衆愚)とわりきっています。
>ま、2CHなどで自分の意見を鍛えつつ、良い意見表出できる人間が
>増えていけばいいなと、願望交じりに日々レスしてます。
まじめですね。
>ま、日々の生活も大事なんですけどね。
私の分析は
1身近な他人に影響を及ぼすことはできる=期待値がプラス
2それほど身近でないひとには影響を及ぼすことはできない=期待値マイナス
3自分自身を変えることはできる=期待値プラス
行動は
1と3を選択します。
同じような理由で私は選挙には行きません。
(私の投票によって現実はほとんど影響を受けない。
したがって投票に行く時間と労力が無駄。
だから期待値はマイナスなので投票に行かない)
>「勘」に関しては、経験・見識の顕れとしての「観」として
>語る人もいるので、その辺も見落とさないように注意してます。
>個人ではどうしても詳細な分析ができないときがあるので、
>瞬時の判断ができるためにも、日々勉強だと思ってます。(40とは別です)
そうですね。そういうものもあるとおもいます。
私はできるだけ信用しませんが。
(わからないときは、「わからない」とはっきりさせるようにしています)
71 :
59:02/04/05 21:24 ID:atjKiKr9
>>68 了解。分析とは常に行動の方向を決定する為に行うという意識から、突っ込みすぎました。
しかし、勘とはいわゆるヤマカンではありません。
各種条件を元に類推する能力のことです。
実際に、さまざまな分析を得意とする方は
株、商品先物、為替などをやってみることをお勧めします。
(それもできるだけレバレッジを大きくして(笑))
やってみれば、いかに自分の判断がバイアスがかかっており、
かつ世界は不確実性に満ちているかわかります。
単なる分析では「当たった、外れた」ですが、
投資して失敗すると自分が火傷します。
とてもじゃないですが「カン」などとはいってられなくなります。
私が意思決定論、認知バイアス、社会科学全般にわたる分析手法などに
興味を持ったのは、失敗して実際に大火傷したからです。
正確な分析、正確な意思決定、わからない場合は回避する
などを身に付け問題はとりあえずなくなりました。
74 :
59:02/04/05 21:36 ID:atjKiKr9
>>72 ディーラーという種族の連中や、資金運用担当者は分析することは当然で、
その上で「度胸」と「勘」を重視しています。
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:02/04/05 22:09 ID:R3JsBVR8
阪神ワッショイ!!
\\ 阪神ワッショイ!! //
+ + \\ 阪神ワッショイ!!/+
+
+ ⌒*⌒ ⌒*⌒ ⌒*⌒
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
私は心情的にクォンツ派です。
あと
私から見てアナリストやFMの分析能力は低いです。
アナリストなのに会計の知識に穴があり発表を鵜呑みにするのも
多い世界です。
FMのマクロ経済への理解の低さは、セルサイドのエコノミスト氏から
聞いた限りは問題外という理解の低さみたいですよ。
そんな彼らの分析と言っても・・・・。
普通のFMの行動原理は
・周りが成功するときに失敗してはいけない。
・周りが失敗するときは失敗して良い。
ですからITバブルとかもわかっていて乗らざる得ないわけです。
(そして失敗する。でも、みんな失敗してるからオトガメなしw)
まあ、FMの立場もわかりますけど、彼らに資金は託したくないです。
あとディーラーの場合は単に流れに乗っていくから理論とかじゃなく
カンと度胸でしょうね・・・。
しかし、勝てない人も多いですよね。
アメリカで昔ながらのカンと度胸のディーラーがクオンツに
よってだいぶ駆除されたのに日本ではやっていけるというのが
おもしろいですね。
59さん。
私がまじめに書いた
>>68 への言及はないんですね。ショボーン。
対話とはお互い、論点をずらさずはなすことではないですか?
78 :
59:02/04/05 22:27 ID:atjKiKr9
79 :
59:02/04/05 22:30 ID:atjKiKr9
それからFMやディーラーの実態もよくご存知なんですね。下手なことは言えませんね。
>>78 17さんのとみまちがえてました。
すみません。
81 :
59:02/04/05 23:54 ID:atjKiKr9
せっかくなので、現実の世界について、何かの分析を皆でやってみたいと思うのですが
どうでしょうか?
例えば、この板の趣旨に沿ったもので「今年の米国経済の行方を検討する」といった具体的なものは
いかがでしょうか?
マスコミ登場の自称エコノミストの意見を無視し、独自の意見を展開してみるのも面白いと思います。
82 :
へなへな:02/04/06 09:37 ID:20rJNJoA
>>81 予想を4つに分類すると
@
(4) @ (1)
何が起こるかわかる @ 何が起きるかわかる
いつ起きるかわからない @ いつ起きるかわかる
@
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
(3) @ (2)
何がおきるかわからない @ 何が起きるかわからない
いつ起きるかわからない @ いつ起きるかわかる
@
・縦軸:何が起きるかわかるか
・横軸:いつ起きるかわかるか
となりまます。
とすると、来年の米国経済を予想するには(1)を満たさなくては
ならないのですが、難しいでしょう。
先に書いた、当たる予測の条件を参照してください。
@
@
83 :
59:02/04/06 10:25 ID:byiByHox
>>82 1.「米国経済」については例です。不相応ならば、代替案の提示があると良いです。
2.投資判断、経営判断等を行うとき、こういった予測は必須です。
84 :
へなへな:02/04/06 12:58 ID:35MId1B8
投資判断はほとんど、定型的な季節変動でしかしませんね。
たとえば、
・ビール会社は毎年1月が底値で5−6月まで緩やかに上昇する。
・小豆相場は
春の天井(だいたい4月に天井)
秋の底(7−9に底)
というふうに、毎年必ずやってくる季節変動を元に取引しています。
確実な変数を選び、それを絞り込み、使っているわけです。
業績とか見ていないわけではないのですが、投資のほとんどはすでに
季節変動中心です。
だから、小豆相場は私は年に数回取引するだけです。
大きなシステムを予想するのは自滅行為です。当たらないのがあたりまえという
点を出発点に考えてみたらいかがですか?
85 :
へなへな:02/04/06 13:05 ID:35MId1B8
もし行うならば
予想よりも、現状分析のほうが、不確実性に惑わされずやりやすい
とおもいます。
86 :
59:02/04/06 13:23 ID:byiByHox
>>予想よりも、現状分析のほうが、不確実性に惑わされずやりやすい
>>とおもいます。
難しくても、予想をしなければいけない人や事が多いことをご存じないのが残念です。
現実の社会では、何もしなければ競争に負けてしまうのです。
その点、現状分析はまだ簡単です。
あなたの好きなテーマをお選びください。
87 :
17:02/04/06 22:15 ID:IeENOgUJ
>>80 すみません。
ちょっと、離れていたもので、失礼しました。
へなへな氏の言わんとするところは、充分理解できてます。
まず、バイアスの排除は、己がいかに心がけても、情勢判断の直接の担当者は言う
に及ばず、これを決済する上司等に様々な思惑があった場合、完全なる排除は
できないというのが、我々現場の本音です。
よって自分としては、
1)バイアスというのは、様々な段階で必ず付加されるものである。
2)しかし、自分の情勢判断は、必ず事前に組織内にロジカルに説明する。
3)その上で、組織として決定された戦略ならその実行に全力であたる。
という3か条で割り切っていました。(お前は、山本五十六的だとの批判はありますが)
次に、上司としてなり、アドバイスをする立場なりで、ご指摘の
・ロジックがわからないでカンに走る人
・中途半端なロジックの使い方をする人
のようなケースについては、
このように、相反する意見をもつ部下なり、組織内における情勢判断が同時に出てきた時、
どうデシジョンするかという深いジレンマがあります。
実は、自分の経験で一番困惑したのは、上司が勘、部下が「中途半端な」ロジックのケース
で、彼らの結論が不思議に一致していたプロジェクトでした。w)
自分では、明らかに問題のあるプロジェクトと考えていたのに、勘でも中途半端なロジックでも
GOだという結論に至っており、その間に入ってジレンマに陥りました。
自分の判断が正しいと思いましたので、結局、部下をプロジェクトから外すと同時に、上司
も本件の指揮から外れてもらい、あえて自ら火中の栗を拾う役割を担うことで収拾しましたが、
10対0での負け試合に、登板した敗戦処理投手の気持ちでした。
まぁ、こんな負戦の話ばかりですが、ご参考にでもなればと思います。
あ、それから、スレのテーマとは違いますが、この本が個人的には、お勧めです。
「平成バブルの研究 バブルの発生とその背景構造 上下巻」
東洋経済新報社
村松岐夫、奥野正寛編
自分が社会人として生きてきた時代というのは、一体どのような時代であったのか。
そして、今の閉塞感の根本について、体系的まとめられた書だと思います。
ぜひ、ご一読をお勧めします。
>>87 17さんの前提条件は下記でよろしいですか。論理命題あるいはケーススタディ
として不十分な面があるかと思われますので、補足をお願いします。それがないと、
「みんな無能だ、俺だけが苦労している」という酒の愚痴になってしまいますよ。
A上司:ロジックがわからないでカンに走る人
B部下:中途半端なロジックの使い方をする人
C自分:ロジックが理解でき、適切なロジックの使い方をする人(中間管理職)
P1プロジェクト:問題はあるがAとBが実行支持。Cは実行不支持。
P2プロジェクト:AとBを排除しCが案出した問題のない代替案。成否不明。
AとBはP1を通して互いを肯定し、Cを否定する。CはP1に問題があると
主張する上でAとBを否定する。なお、A〜P全ての評価はCによる主観である。
素朴な疑問としては、CのロジックはなぜBに理解できなかったのか。
Aのカンに対する定義と評価、BCにおけるその有無などが挙げられます。
89 :
17:02/04/07 14:29 ID:Rw1QZodE
よく、まとめていただいてありがとうございます。
愚痴にならないよう、気をつけます。
前提は、これで結構です。
尚P2プロジェクトの成否は、市場に参入するという当初目標は達成できたので
すが、開発費に見合うだけの売上が達成できず、半分だけ成功というものです。
売上については、P2キックオフ時のマーケティング段階ですでに予測はでており、
経営陣にも報告しておりましたが、彼らのデシジョンはとにかくGOの一点張りで
したので、いい悪いは別として、ここはネグレクトしながらの作業となりました。
閑話休題。
さて、疑問について自分なりの回答です。
1)CのロジックはなぜBに理解できなかったのか。
これは、Bが曇りなき眼になれなかったところが原因だと考えます。
元々Bは、当初よりの直接担当者であったので、本件にかなりの思い入れがあった。
また、特定の有力顧客との水面下の接触から、P1を展開しようとしていたため、顧客か
らの様々な大量の情報をデータとノイズに峻別することなく全て取り入れての立案と
なってしまった。(情報量は、かなり収集していた)
一見すると、「正確」そうに思える情勢判断が社内には伝わるのだが、元となる
情報の出所やその評価を仔細に検討してみると、かなりの偏りがCには感じられた。
そこでCは、いい情報だけでなく、マイナスの情報も取り入れているのかと、Bに
質問したところ、プロジェクトの性格上、情報の入手先が限定されており、自分が
知る限りでは、否定をするような情報はほとんどないとのこと。
つまり、Bは自分の思い入れと、情報の量に目を奪われてしまい、情報の質を検討する
冷静さが失われていたと考えます。
つまり、誤った前提から結論を導き出そうとし、それに沿わない情報やロジックは無意識
のうちに排除していたのでしょう。
90 :
17:02/04/07 14:29 ID:Rw1QZodE
続きです。
2)Aのカンに対する定義と評価、BCにおけるその有無。
勘とは、かなりの部分職歴に依存する経験上の判断力であると思います。
上司のAは、顧客に絶対的な忠誠を誓うスタイルのため、有力な特定顧客か
らの情報を基礎としているBの情勢判断は、彼の経験からは疑うことなく採用す
るケースとなります。
よって、ここにおいてAとBのベクトルは一致し、P1がキックオフすることになるわけです。
Bについては、まだ経験が浅かったので、これを素とした勘を働かせるというケースでは
なかったと思います。
Cは、ベテランですが本件の市場は全くの未知で、これ以前は例の顧客とも接触したことが、
ありません。ですから、経験上からくる勘というのは、他市場でのものを援用することぐらい
でしたが、実際は現場に行っての蓄積の方が役に立ちました。
勘と言うのも、決して否定するものでなく、ロジックと組み合わせることにより
役に立つものであると考えます。
91 :
うひょ:02/04/07 16:00 ID:GOVFAFkA
こういう勘と確率の話を聞いてると、
政治学のミランダとクレテンダの話を
思い出すんだよな・・・。
92 :
59:02/04/07 23:29 ID:HElBqjAd
私が「勘」と言っているものは、「判断力」と考えてもらっても構いません。
「ロシアが北方四島を返還する可能性」を検討したとき、
“返還しない理由”には様々な要素が絡まります。
・軍事的要素
・対日カード
・国際世論
・ロシア国内世論
・日本国内の政治バランス
等々を勘案する必要があります。が、どれも計量が難しいものです。
本スレの主題でもありますが、こういった情報を“正確”に把握するのも
また難しいことです。
では、どうするか?
へなへなさん式思考だと「情報不足でわかりません」になりませんか?
じゃあ、どうしましょう?難しいですね?
こんな可能性を検討すること自体が無駄なのでしょうか?
取り敢えず、今日はもう寝ます。
93 :
へなへな:02/04/08 22:42 ID:usYs08+V
>>92 適当にやってみました。
返還するかどうかの決定権はロシアにある。
したがってロシアの条件を先に整理する。
ロシアの立場:返したくない
<返還する利点>
・資金援助が得られる
<返還する欠点>
・安全保障上
・国家の威信
・漁業利権
・どこかの領土を返還すると国境問題を抱えるロシアは同じ問題が噴出する
・選挙対策
したがって、ロシアが利点を追求する場合、
欠点を上回る資金援助が必要である。
受け入れる場合の選択肢は以下の順であり
数字が小さいほど望ましい。
(1)返還しない
(2)つりあわない多額の資金援助と交換
(3)つりあうが多額の資金援助と交換
(3)小額の資金援助と交換
(4)無条件返還
日本の立場:返して欲しい
<返還される利点>
漁業利権
安全保障
選挙対策
<返還される欠点>
道路整備などの国土整備予算など
したがって、日本側はロシア側が望む条件を満たさなくてはならない。
しかし、日本側の利益と援助の金額がつりあわない場合援助は実行されない。
日本の選択肢は以下の順であり、数字が小さいほど望ましい。
(1)無条件返還
(2)小額の資金援助と交換
(3)つりあうが多額の資金援助と交換
(4)返還されなくてもいい
(5)つりあわない多額の援助と交換
これらの条件により
お互いの望ましい選択から、交渉は決裂する。
したがって、現状では北方領土が交渉によって返還される見込みはない。
94 :
59:02/04/09 00:26 ID:V268rtBs
へなへなさん、私が酔っ払った状態で適当に作った命題に対し、
真面目に、しかも優れた視点からご回答頂きまして、ありがとうございます。
本日も酔っ払っておりますので、後日、私なりの見解を提示させて頂きます。
私は軍事的側面に強く重きを置いております。
しかし、こういった議論は、面白いですね。
95 :
うひょ:02/04/09 00:30 ID:ScOp5pPq
>>92のへなへなさん
理論的枠組みはゲーム理論の応用ですか?
で、個別要素を比較考慮と。
96 :
へなへな:02/04/10 19:43 ID:8eW//p7X
>>95 うひょさん
応用というほどでもありませんが、
ややにてますね。一応経済出身なんでギボンズのゲーム論を
ながめました。
97 :
へなへな:02/04/10 19:56 ID:8eW//p7X
> 17さん
>まず、バイアスの排除は、己がいかに心がけても、情勢判断の直接の担当者は言う
>に及ばず、これを決済する上司等に様々な思惑があった場合、完全なる排除は
>できないというのが、我々現場の本音です。
私も完全同意です。ただ、ちょっとした訓練をすれば誰でも身に付くので
教育できるとは思っています。
>このように、相反する意見をもつ部下なり、組織内における情勢判断が同時に出てきた時、
>どうデシジョンするかという深いジレンマがあります
>実は、自分の経験で一番困惑したのは、上司が勘、部下が「中途半端な」ロジックのケース
>で、彼らの結論が不思議に一致していたプロジェクトでした。w)
>自分では、明らかに問題のあるプロジェクトと考えていたのに、勘でも中途半端なロジックでも
>GOだという結論に至っており、その間に入ってジレンマに陥りました。
>自分の判断が正しいと思いましたので、結局、部下をプロジェクトから外すと同時に、
>上司も本件の指揮から外れてもらい、
>あえて自ら火中の栗を拾う役割を担うことで収拾しましたが、
>10対0での負け試合に、登板した敗戦処理投手の気持ちでした。
大変ですね・・・。
私は組織の中における意思決定や不条理が嫌いなので普通の就職はしませんでした。
既存の組織についてはあまり興味がなく、自分で将来的に作るべき組織の方に
興味があります。
>あ、それから、スレのテーマとは違いますが、この本が個人的には、お勧めです。
>「平成バブルの研究 バブルの発生とその背景構造 上下巻」
>東洋経済新報社 村松岐夫、奥野正寛編
>自分が社会人として生きてきた時代というのは、一体どのような時代であったのか。
>そして、今の閉塞感の根本について、体系的まとめられた書だと思います。
>ぜひ、ご一読をお勧めします。
このまえ本屋で、奥野先生が編者になっているので気になってました。
いまのところ読む時間がないのですが必ず読んでみたいと思います。
>>89-90 いえいえ失礼しました。今回、カンとロジックで状況分析と判断を行ってみま
したが、書き込むべきか若干躊躇しました。無論、このケースのモデルが現実だ
としても両者の要素や条件はかなり異なる筈です。お気になさらないで下さい。
なお、このレスは国際情勢とは離れているのでさげておきます。
1)カン:Cは偽である。(諸事情あるいは例題ゆえの役割であったと思われる。)
2)分析:Cのロジックには矛盾があり、結果的な行動の正当性も疑わしい。
3)判断:CはBに再調査実施と修正案提出を命じ、AへP1の規模縮小を含めた
見直し判断と助力を迫り、P1遂行を通してB育成を図るべきだったといえる。
>>91 己の中の民衆ですか(笑)。
4)補足 (2)分析の論証)
>尚P2プロジェクトの成否は、市場に参入するという当初目標は達成できたので
>すが、開発費に見合うだけの売上が達成できず、半分だけ成功というものです。
>(中略)彼らのデシジョンはとにかくGOの一点張りでしたので、
<P2への評価から導かれる、その正当性への疑問>
1)組織目標は新市場への参入と商品を通したテストマーケティング的なもの。
2)結果的に参入目標のみの達成に留まった点で、P2=P1ないしP2<P1である。
3)故にCが採ったP1廃棄、P2新規立上げ・遂行の行動は結果的に評価し難い。
>そこでCは、いい情報だけでなく、マイナスの情報も取り入れているのかと、
>Bに質問したところプロジェクトの性格上、情報の入手先が限定されており、
>自分が知る限りでは、否定をするような情報はほとんどないとのこと。
Cは調査サンプルの偏りをもって、調査とその論理的帰結であるP1を廃棄した。
<P1全廃棄の非論理性>
1)市場ニーズへのP1適合は必要条件だが、調査法の適正さは絶対条件ではない。
2)調査サンプルの偏りはセグメント化(特定販路向等)で適正化する可能性がある。
3)新市場へのP1投入の不適正さを証明する調査結果等の根拠が全く無い。
<P1→P2によるテストマーケティングへの悪影響>
1)P1廃棄とP2着手は開発投資の二重化であり、P2のコスト増となった。
2)リリーフ的Cが市場担当者BとAを排除した事による現場の士気低下懸念。
3)P2でCが蓄積した新市場での経験が、C本来の部署への復帰に活かされ難い。
100 :
ミルクココア ◆KMhlJLXI :02/04/10 22:10 ID:7T/Qedh2
100げっと〜!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
__∧∧__
/\(゚ー゚&) \ (´´
\/| ̄∪ ̄ ̄|\ (´⌒(´
\|____|≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡£
(´⌒(´⌒;;ψ
ズザーーーーーッ
101 :
17:02/04/11 22:25 ID:kwfaqwPc
>>98-99 いやー、たいへん面白い分析をありがとうございました。
字数の関係で、詳述できないところが多数あったにも関わらず、核心を突く
ところがあり、興味深く拝見いたしました。
本件は、実話なのですがもう8年くらい経ておりますし、私も当時の環境から
離れていますが、なるほどと客観的に感心してしまいました。
まず、3)で示された判断は、これが正解だと思います。
Cの立場では、3)における判断に基づいた行動こそ、妥当であることは間違
いありません。
もちろん現実は違ってましたので、
>>87で述べました敗戦処理投手云々という
挫折感があったわけです。
さて、次に各論です。
a)Cの行動の正当性への疑問について
ここで前提とされている、組織目標について、果たして組織構成員に事前に
周知されていたか、という疑問があります。
つまり、A、B、C共に組織目標=戦略目標を明確に把握していたのか、もしくは
各人が勝手に目標を思い描いてはいなかったのだろうか、ということです。
更に、リーダも明確な戦略目標を構成員に与えていたか、と言う点も問題と
なります。
もし戦略目標が、明示されていない場合、プロジェクトのGo or Not goや
成否の評価は定まることなく、勢い、リーダの恣意的な判断に委ねられる
恐れがあるのではないでしょうか。
戦略目標が明確であったのか、否か、これがまず問題だと思います。
102 :
17:02/04/11 22:25 ID:kwfaqwPc
続きです。
b)P1全廃棄の非論理性
ここでは、P1のマーケティング調査が問題となっておりますが、確かに限られた
時間と物理的な制約は、この手のプロジェクトでは仕方ないと思います。
むしろ、
>>89にもある通り、情報量はかなり多くて、その偏りだけが問題で
したので、これは情報の評価の問題だと考えます。
例えば、米統合参謀本部が現下の中東情勢でイスラエル側から豊富な情報が
入手できたとしても、それだけでの情勢判断や戦略の立案はせず、必ずパレス
チナ側、アラブ側等のなるべく多方面からの情報収集を命ずると思います。
もちろん、これらの情報にはノイズが混入しており、モサドからのデータの方が
はるかに信頼が置けることが多いかもしれませんが、マイナスの情報も判断の
上では必要不可欠です。
情勢判断の上では、情報の量や質もさることながら、情報の偏りは重要なファクタ
と考えております。
c)P1→P2への悪影響
ご指摘の通り、開発投資の二重化については不可避です。
但し、プロジェクトは極地法による登山と同様に、途中で成功が見込めない場合
一旦撤退して、再度別ルートからチャレンジするというケースが常にあります。
撤退せずに、無理にアタックして泥沼化するより、早い段階でルートを変更した
方が、時間とコストが安くなるという計算です。
103 :
59:02/04/12 00:02 ID:WHvK2+MS
北方領土問題について、へなへなさん以外にも回答希望。
私はロシアにとって不凍結な軍港確保が必要という観点から、
ウラジオストックを開放した今、さらに返還が難しくなったという認識です。
宜しくお願いします。
104 :
諜ヲタ:02/04/12 21:51 ID:OM0hZX+m
ども、お初です。
CIAスパイ研修(野田敬生著、現代書館 \2415 初版'00 3/30)という本がありまして、
これは公安庁の職員がCIAに研修に行くという話なんですが、
この中に、CIAがやっている情報分析のやり方がざっと紹介されています。
ここに転載したいところですが、読んだだけで、まだ買ってなくて。トホホ…。
105 :
うひょ:02/04/12 22:35 ID:hWVwpYip
>諜ヲタ
おお、是非キボーンヌです。
自分も本屋でちょっと探してみますね。
でもなかなか置いてないだろうなあ・・・。
106 :
名無しさん@もね:02/04/13 02:00 ID:foRo+JYa
>>101-102 他を否定しかねない事をするのはいつも心が痛みます。寛大な許容を戴きまして
ありがとうございました。論理はその枠組みの取り方次第で真偽がオセロのよう
にひっくり返りますし、力や陶酔の作用がありますので、酔って大事が見通せなく
ならないよう気をつけています。というか、俯瞰する時は邪魔だったりしますね(笑
>a)
組織として論理的な整合性をもって計画を進めるなら、戦略目標の共有化は前提
条件ですね。あえてその不明瞭の責を問うならA≧C≧Bです。P1の是非が市場性
とは無縁な諸事情で決したとしても、ABの力不足という事になるのでしょう。
b、cの結論については概ね同意です。
>>104 面白そうですね、ちょっと感想伺いたいところ。
107 :
名無しさん@もね:02/04/13 02:45 ID:foRo+JYa
>>93 >(3)つりあうが多額の資金援助で交換
へなへなさん論理では日露共に第3の選択で、その望ましさのウェイトづけ?も
釣り合っているようですが・・・。93分析にはバイアスなしと評価されてますか?
>>92 へなへなさん分析を流用して論理式的な検討と思いつきを挙げてみます。
A)領土返還分析の論理式的変換(解釈)
1)日+露≧返還≧0 が成立つ時に北方領土は返還される。
2)日(A+B)+露(A'+B')≧0 両国の利害要素を変数として導入。
財政収支は露A'≧0≧日A、その他利害は日B≧0≧露B’とする・
3)0≧日A+露A’だが、0≧日B+露B'でもあるので返還は成立たない?
B)返還の可能性の検証課題(+思いつき)
1)日+露+米+α>日-露≧0は成立つか。米に害なく、対露中戦略上で領土返還
に利がある。また日+ASEAN+他が経済圏へ動けば日露国交強化が重要化。
2)日(A+B)+西露B'+東露(A”+B”)>日-露≧0は成立つか。東露独立あれば対日重
視へシフト大。環太平洋経済圏入りに向け北方領土を両国の自由貿易特区化。
3)日A+露A'>0ないし、日B+露B'>0が成立つか。日露安保、在日露軍基地(笑)
露の安保・威信問題解決、日にとって低コスト軍備強化と対米中カード化。
2000年3月、野田氏は自分自身がCIA(アメリカ中央情報局)へ派遣された体験をまとめ、
『CIAスパイ研修』(現代書館)として世に問うた。
「これがCIAの逆鱗に触れ、問題の研修も中止され、『野田の“処置”はこちらに任せてほしい』と
公安調査庁へ打診してきたらしいです」(野田氏)という。
http://www.incidents.gr.jp/0108/terasawa010816/terasawa010816.htm 元公安キャリアが暴行
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2000/09/24/05.html --------------------------------------------------------------------------------
警視庁野方署は23日、東京都中野区若宮の元公安調査庁職員で無職・野田敬生容疑者(30)を
暴行の現行犯で逮捕した。調べによると、野田容疑者は同日午前9時頃、自宅近くの路上で、
公安庁の男性職員(49)と口論になり「帰れ」と言いながら、顔を殴るなどした疑い。
野田容疑者は東大卒で、1994年に国家公務員I種試験(行政職)に上位で合格しながら
「スパイ活動に興味がある」との理由で、公安庁にトップ入庁した変わり種のキャリア職員。
当初は事務次官らの覚えもめでたく、98年にはCIA(米中央情報局)に派遣されるなど将来を嘱望されたが、
神奈川県鎌倉市の同僚の女性職員に交際を申し込んでフラれたことで、状況が一変。
同年12月に女性職員をしつこく追い掛け回し、衣服を引っ張るなどの暴力を振るった上、
無断欠勤を続けるなどして同年12月末、依願退職した。
さらに昨年9月には、女性職員の自宅に6000回以上も無言電話をかけ「一生恨み、憎む」といった脅迫文を
5回送り付けるなどストーカー行為がエスカレートしたとして、神奈川県警に脅迫容疑で逮捕。
懲役1年6月、執行猶予4年の判決を受けた。
その後は徹底した「反公安庁」の立場で「お笑い公安調査庁」「CIAスパイ研修」など、同庁の内部事情を明かす
暴露本を出版、話題を呼んだ。
ここなんか見ると、この著者、ホントによく消されないなあと思う(ユダヤの陰謀を暴くよりよほど危ないな、コリャ)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20000725201.html
109 :
諜ヲタ:02/04/13 20:46 ID:R3bkOmed
>>108 「噂の真相」によれば、暴行事件はでっち上げに近いものだとさ。
噂真のスタンスは一貫して反公安だが、さて、これはどう分析されるべきか?
111 :
17:02/04/14 21:21 ID:nQ/5KHyf
>>92 「ロシアが北方四島を返還する可能性」について、私は戦略面から検討して
みました。
1)ロシアは、歴史的に寸土の領土も返還したことがない。
タタールの軛から一歩でも遠ざかりたいという、ロシア人のトラウマを考える
と、「一度取ったものは離さない」という彼らの性質は考慮すべきだと思います。
かつてニコライ1世は、「一度ロシアの国旗が掲げられた土地においては、
決してそれが降ろされてはならない」と言っております。
このような国是に反してまで領土を返還する政治的、経済的メリットをロシア
国内に説明できるのだろうかという疑問があります。
2)ロシアは、太平洋への出口を渇望している。
ロシアの極東進出は、歴史的にも膨張主義であり、その理由はロシアにとって
フロンティアであるシベリア開発と積出港の確保にあります。
もちろん、極東方面の軍事的な側面として不凍港の問題もありますが、ソ連
時代から太平洋艦隊のポジションは対米戦用のSLBM基地としてしか活用
が主力でしたのでウラジオストクで充分、用は足りていると思います。
むしろ、シベリア方面の経済的要因として、将来の対米貿易への出口確保と
日本との交易窓口として四島を利用したいとの意図があると考えます。
3)東シベリア自体の戦略的価値の増大
四島は、日本から見れば最果ての地ですが、ロシアにとっては国内でも最も
気候が良いところです。
ロシア人も14,300人ほど居住しているようで、戦略的にはもはや辺境の前
進基地ではなく、それ自体が守るべき対象となっています。
つまり、ピョトール大帝以来、三百年にわたる戦略的真空が埋めらた結果、
ロシアにとってその価値が増大し、他に代えがたい地域となったいうことに
なります。
結論としては、へなへな氏やもね氏と同じなのですが、ロシアの戦略的な
ビヘイビアから考えても、まともに返還することはないと推論します。
112 :
へなへな:02/04/19 20:09 ID:1BrfKT0B
せいぜい、
ロシア側との共同所有で自由貿易区や観光開発
が落しどころでしょうか。
113 :
名無しさん@もね:02/04/20 00:58 ID:BZvn7Dwg
>1)ロシアは、歴史的に寸土の領土も返還したことがない。
領土を手放すという面では、旧ソ連時代に14カ国分を平和裏に開放しました。
極東管区でも独立の気運がなかった訳ではないようです。シベリア管区では中国
からの移民が大量に流入してロシア系住民の数を凌ごうとしており、中がシベリ
ア独立を目論めば極東の分断独立もあり得ます。今のサハリン州、ハバロフスク
地方知事は返還反対強硬派のようですが、経済発展に取り残された極東開発等を
条件に水面下で独立を支援するのも選択肢としては一考。気の長い話ですが(笑
2、3については特に異論はありませんが「他に代え難い」は過大な気もします。
>ロシア側との共同所有で自由貿易区や観光開発が落しどころでしょうか。
同感ですが、むねお議員時代からその構想は耳にしているので、水面下で提示は
されているものかと。露住民の居住権とパスポートレス渡航なども含めて。
現状で非現実的ですが、個人的には在日露軍基地を含めた日露安保条約の締結が
面白味のある選択肢ですね。老齢化が進むロシアで領土拡張気運が復活する危険
は当面低いですし、米中紛争勃発の危険も低下。在日米軍基地を認め続けるなら、
いっそ在日露軍基地も置いた方が新しい国家安全保障のモデルになりますし(笑
114 :
にょ:02/04/20 01:12 ID:e1WEt5sB
北方領土返還に関しては、ソ連崩壊時が一番方程式的には可能性が増大した
時期だと思われる。つまり(1)ロシア人のアイデンティティの未形成、
(2)分裂後の経済的混乱と、日本の経済的優位、(3)崩壊直後の政治的
混乱と他国の介入の隙拡大。
現時点で、ロシア人のアイデンティティは盛り返されている状態で(1)の
要素は消えつつあるし、欧州との関係強化によってロシア自身の日本資本への
期待度の減少から(2)も消えつつある。(3)に関しても言わずもがな、、
これら3つの要素が消えつつある今は、一番交渉には向かない時期であろう。
つまり返還交渉は時を得ていない。
115 :
へなへな:02/04/20 13:04 ID:55+MWQzu
なんか、分析方法論とずれちゃいましたね。
あまり方法論ネタははやらないのでしょうか。
方法論がないといいかげんになるとおもうのですが。
116 :
にょ:02/04/20 13:37 ID:YooPu4Wc
>>115 しつれいおば、、、
しかしむずぴいですね、、、静的なものと動的なものをどう棲み分けして、
分析するのが、正しいのか、、、静的な状態の分析で戦略を策定するのが、
果たして良いのか、、、その辺が課題かと、、、
また、各国世論というものや、その国の性質というものをどう評価するか、
ってのもまたこれが数字的に表されるものではないですし、、
地政学的な利点や欲求というものも、難しい、、、
117 :
名無しさん@もね:02/04/20 18:05 ID:BZvn7Dwg
では93へ再度の質問です。利害の抽出範囲が恣意的であり、互いに第三の選択
を決定できずに交渉が決裂するという結論の根拠も不明ではありませんか。107
のように論理式に変換してもA-(3には無理がありますし。114には全く同感。
また、両国の利害要素は各々異なる性質を持ちますが、これを定量的に評価して
要素間のトレードオフを図る方法論は、当事者群の価値基準と力関係が予め明確
でない限り(明確化しても推測の域を出ない)第三者の予測用途には耐えないもの
と思われますが如何でしょう。正確緻密に見せかける事は可能ですが・・・
118 :
へなへな:02/04/24 10:20 ID:rZs0rCZ/
>>116 にょさん
Q&A方式で受け答えすると、
非常に読みやすく簡潔になるのでこれで書きますね。
Q:静的なものと動的のものの分析方法は?
A:あくまで分析は現状の要因分析ですので同じでいいと
おもいます。
Q:戦略の策定の問題は?
A:分析はあくまで参考ですから。ないよりあったほうが
いいというぐらいだとおもってます。
Q:世論や性質をどう評価するか。数字的にあらわせない
A:まず、計量政治学などの手法でかなり選挙などは予想できます。
世論は、やはり単純なモデルを想定すれば大まかに理解は出来ると思います。
Q:その国の性質について
A:わかりません。せいぜい、その国の過去の政策決定を
さかのぼってパターンがあるか探すぐらいでしょう。
Q:地政学的な利点や欲求というものも、難しい、、、
A:そう、難しいです。分析で一番言いたいことは、
「どこまでわかって」「どこからわからないのか」を
はっきりさせることです。
そのあたりをなんとなく判断してしっぱいすることがおおいとおもいます。
続きは明日に。
119 :
諜ヲタ:02/05/06 03:33 ID:N30e7l3L
先に述べた「CIAスパイ研修」からの抜粋
まず情報分析者の氏名とは何かが確認された。
・調査課題の設定
・今後の傾向と進展を予測
・何が今求められている情報なのか、常に意識する。
・生情報を批判的に評価し、妥当性、信頼性、証拠としての重要性を決定
・大量のディテールの中から、何がキー・ポイントか、何が重要かを決定
・データを統合し、意味あるようにデータを特徴付ける
・諸判断の間にある関係を見分けることで、秩序正しく思考を整理し、筋の通った推論を展開させる
続きはその内。
120 :
へなへな ◆8qrx8iDI :
このすれまだ生きてたんですね。
うーむ。