1 :
しのぶ:
2 :
えっちな21禁さん:04/03/12 20:01 ID:qqayZn36
普通に「2get」でいんだろ?
3 :
しのぶ:04/03/12 20:06 ID:qa+w9fx1
私と彼が出会ったのは、なんとハプバーだった。
当時、私は店では女王様的存在。なんでかって、そりゃ男が喜びそうな体とルックスでたくさんの男にやらせるから。
バカとかエロおやじはヤダけど、そこそこのだったらこちらから誘ってやってた。
男なんて、やらせりゃへいこらしてくるし、言うこと聞くし、いつも店に行けば私の周りは
ホストクラブみたい。
前の日は夜中まで店で合計5、6人とやって、ガーッと寝て、それから仕事行って、
いつものように店に遊びに行った。
店のカウンターは半分ぐらいすでに埋まっていて、中には顔見知りの(つまりやったことある)男もいた。
でも、あんまりタイプじゃなかったんで、ちょっと感じのよさそうな、おしゃれなスーツ着てる男の隣に座った。
4 :
しのぶ:04/03/12 20:07 ID:qa+w9fx1
中肉中背で、ピンク色のオックスフォードシャツの腕をまくりあげてる彼は、なんとなく雰囲気もよかったし。
「こんにちはー」私が声をかけると、彼はごくナチュラルに微笑んで返した。
あたしが何者か知っているほかのやつらは、「こりゃ決定だな・・・・」と苦笑いするものあり、落胆するものありだった。
つまりは彼は今日のあたしの餌食ってわけ。
そうでなくても、あたしはいつになくやりがい感じてた。なんとなく、いい男だな、って思ったから(笑)
普通に話しながら、あたしは機会をうかがった。
「ねぇ、こういうお店ってはじめてなの?あなた、新規さんでしょ?」
「ここのお店ははじめてだけど・・・ほかの店にいて・・・」
「へーえ。じゃあ、結構いろいろやったんだね」
彼は驚いたような困ったような顔をしながら、答えた「それが、そうでもないんだよね・・・ほかの女の子と・・・やったとかないし・・・・」
「うっそぉ〜!誘われないの?あなたが?」
「・・・誘われたことなんて、あるわけないよ」
私は心中、しめしめと思った。世の中、待っていればこういうかなり上質そうな獲物もあるんだな。
支援したほうが・・・いいの?
6 :
しのぶ:04/03/12 20:17 ID:qa+w9fx1
私はそっと彼の耳元に耳打ちした。
「じゃあ・・・してみる?」
勝算は十分にあったよ。そもそもあたしの誘い断る男なんて、どうかしてる。
「えっ・・・・」
彼は一瞬たじろいだけど、次の瞬間に何事もなかったように、にっこり笑った
「じゃあ、そうしてみようか。」
今、思うと、そのときの彼の心臓は引っくり返りそうだったに違いない。
あたしは彼の手を握り締め、通路でコソコソいちゃいちゃしてる子供みたいなカップルに
「そこ、邪魔よ。どいて」と吐き、鳥の籠みたいな天蓋のついたベッドへ彼をいざなった。
天蓋からたれさがってる蚊帳みたいな白くて薄いヴェールをはぎとると、やや大きなソファがあって、
ここでカップルたちが痴態をみなさんにご披露するわけ。まぁ、ここはあたし用のお立ち台みたいなもん。
7 :
しのぶ:04/03/12 20:19 ID:qa+w9fx1
「そういや、名前なんだっけ?」
「あ、ごめん、忘れてたね・・・俺、ユタカっていうんだ」
「へぇ?どんな字?」
「余裕の裕って書いてユタカ。ユゥでもいいよ。前の店ではそうだったから。きみは・・・しーちゃん、だよね?」
「うん。しのぶ。店ではみんなしー、とかしーちゃんっていうなぁ〜」
ソファに寝転がってそんな話してるうちにも、蚊帳の外は静かに殺気立ってきていた。
あたしは、彼のネクタイを解き始めた。
「ねぇ、しーちゃん・・・キスしていい?」
「いいよ」
裕はぎこちなく、あたしの額にキスし、それから、唇へおりてきた。あたしは舌を出して、彼の舌を誘い込んだ。
彼は「うぅっ・・・」と小さくうめいて舌を絡めてきた。
「キス・・・・うまいんだね・・・・」
「そう?」
8 :
しのぶ:04/03/12 20:20 ID:qa+w9fx1
「なんか・・・・夢みたい・・・・まさかしーちゃんから誘われると思わなかった。」
「そう?あたしは最初から決めてたけど・・・」
「決めてたって?」
あたしはそこで彼の服の上から勃起したペニスを触って言葉をさえぎった。
「あああっ・・・・!」
あたしは丁寧にベルトを外し、ジッパーを下げて、熱く勃起したものがおさまっている黒のボクサーパンツの上を
なでまわした。
「あぁ・・・はずかしいよ・・・・しぃちゃん・・・・」
「じゃあ、あたしも脱げばいいんでしょう?」あたしはあっさりそう言って紺色のワンピースを脱ぎ捨てて、
ラベンダー色のブラを外した。
「うわ・・・・しーちゃん・・・・すごい・・・・」彼は夢中であたしの胸にむしゃぶりついた。
「こんな大きなオッパイ、、、触ったことないよ・・・・・やわらかい・・・・・」
彼はあたしの胸の間に鼻をつっこんだり、手でもみしだいたり、指で乳首をつまみあげたりした。
あたしも感じてきた・・・・・・・・。
9 :
しのぶ:04/03/12 20:22 ID:qa+w9fx1
「すごいよ・・・・あぁ・・・」彼は夢中であたしの乳首を舐めまわした。
あたしはその間に彼のボクサーショーツをひきずりおろした。
勢いよく、硬くて太いペニスが跳ねた。
先にはすでに液体がぬらぬらとたまっていて、あたしは亀頭を軽く咥えこんだ。
「あああぁぁっ・・・・!駄目だよ・・・・汚いよ・・・・」
「じゃあ・・・あたしがきれいにしてあげる・・・」
「だ、だめだよ・・・・」彼はそう言いながらも、すでに快楽におぼれきっていた。
あたしは、亀頭をやさしく舌先で舐めまわしながら、カリのくびれに唇を当てて上下させた。
それから、ゆっくりと根元までディープスロートすると、彼はすでに目を閉じていた。
「す、、、、すごい・・・・・。」
単独スレおめっとうです!
今後のご活躍に期待sage
11 :
しのぶ:04/03/12 20:24 ID:qa+w9fx1
あたしは彼のタマの裏に手をのばした。そこは、つるっとしてて可愛かった。
彼が「・・うっ」と言って腰を浮かせた。
タマって、人によっては毛で覆われてたりするんだけど、彼のは少なくとも裏はまるで毛が生えてない。
あたしは彼の特別大きくも小さくもないけれど、硬く、上反りに反ったペニスを左手でソフトにしごきながら、
そのタマを舌先で転がした。
「んあぁぁっ・・・!」彼が小さくうめいた。
ちら、と蚊帳の外を見るともう人だかりができてる。中には自分の股間をおさえてるやつもいる。
よしよし、ショータイムだ・・・・。
あたしは彼のタマを一つずつ口に入れて、しゃぶりあげ、舌先でもてあそんだ。これ、人によっちゃくすぐったくて
嫌がるもんなんだけど、彼はどうやらタマがすごく感じるみたい。外に人だかりがいるのさえ気が付いてないらしく、
激しくあえいでいた。
12 :
しのぶ:04/03/12 20:26 ID:qa+w9fx1
「気持ちいい?」
あたしが顔を上げて聞くと、彼は荒く息をつきながら
「口だけでイッちゃいそうだよ・・・こんなの初めて・・・」と答えた。
「じゃあ、お口でイッて。」
「ええっ!?」
あたしは先走りがあふれ出てる亀頭に舌を這わせ、
歯が当たらないよう、唇を歯にかぶせるようにして、ペニスを吸った。
「あ・・・・あぁ・・・・・!ダメだよしぃちゃん・・・・」
根元までしゃぶりつくしながら、裏筋に舌を当ててゆっくり引く。
そんなことをして、相手を狂乱させてると自分も濡れてくるんだよね。
「ダメ・・・・ダメだよ・・・・待って・・・・」彼があたしの肩を叩き、ようやくあたしはペニスから唇を離した。
13 :
しのぶ:04/03/12 20:29 ID:qa+w9fx1
「あぁ・・・・すごいよしぃちゃん・・・ねぇ、俺もしぃちゃんにしてあげたい・・・だめ?」
「いいよー。」
あたしはそうあっさり言ってソファに仰向けになった。
彼は急いでネクタイとシャツを外し、全裸になると、あたしのすでに硬くなってる乳首に舌を這わせた。
「んぅ・・・そんなに乳首いじらないでー」クスクス笑いながら答えると、彼もうれしそうだった。
「しぃちゃんのオッパイ、やわらかーい・・・・。すごいきれいな体・・・・」
聞き飽きたセリフだけど、なぜか彼に言われてちょっと嬉しかったな。
彼はブラとおそろいのラベンダー色のTバックに手を伸ばし、中に手を入れてきた。
「あぁん・・・ダメ・・・・」あたしはとりあえず、体をくねらせた。
「うわっ・・・・!すごい・・・・べちょべちょだよ・・・・」
「やだ・・・・言わないで。」
彼はぎこちなくラビアの間に指をそっと這わせた。まぁ、正直言って下手な部類かな(笑)
でも、なぜか触られていて嫌じゃなかった。
14 :
しのぶ:04/03/12 20:32 ID:qa+w9fx1
「しぃちゃんの・・・・すごい・・・濡れてる」
彼はそういってTバックをひきずりおろした。
「あぁん・・・・」あたしは抵抗する素振りもしながら、脱がせやすいように体をずらしていた。
「入れたい・・・いい?」
あたしは小さく頷くと、小さく膝を開いた。
彼はごそごそとソファのわきにあるコンドームを取り、あせりながら装着した。
だけど、こういうところのコンドームって業務用で絡まったりとかよれたりしてなかなか上手くつけられるもんじゃない。
あたしは蚊帳をちょっとめくると、外のギャラリーに向かってにっこり笑った。
「ねぇ、誰かマシなゴム持ってる人いない?」
後ろの方から、前にあたしとやったことのあるヤツが手を伸ばした。
「これ、あげるよ。いくついる?」
「2個あれば十分じゃない?」
彼は2個、あたしに渡すとニヤッと笑ってGoサインをした。
15 :
しのぶ:04/03/12 20:33 ID:qa+w9fx1
それは、「後で俺も」ってことだったかもしれない。まぁ、それもいいだろう。
「はい、こっちのほうがいいんじゃない?」
裕は困ったように苦笑しながら二つ、コンドームを受け取り、今度はすんなり装着した。
さっきより少し萎えてたかな。でも、挿入するには十分だった。
彼は慎重にあたしにゴムを装着したペニスをあてがうと、ゆっくりと入った。
「あ・・あぁん・・・・」ペニスがヴァギナの壁をこすっていった。
根元まで入れるとそこで裕が深く息をついた。
「あったかい・・・・熱いよ・・・」そう言いながら、激しく腰を使い始めた。
硬く反ったペニスの先がGスポットをこすって、悪くない感覚。
裕はあたしの上に覆い被さり、唇を吸った。
おそらく、蚊帳の外からはあたしのあそこにペニスが出入りしているのが丸見えだったに違いなかった。
熱気が迫ってきた。
16 :
えっちな21禁さん:04/03/12 20:33 ID:F37AOf8h
紫煙
17 :
しのぶ:04/03/12 20:38 ID:qa+w9fx1
「あぁ・・・・いいよ・・・・しぃちゃん・・・」
彼は乳首を吸いながら腰を前後させていた。 あそこはすでに、グチャグチャ音を立てていた。
でも、彼のは浅くしか入らなくて、ちょっとじれったかったあたしは、逆に彼を押し倒すようにして
騎乗位になった。
蚊帳の外では、息を呑むような「すげぇ・・・」って声が聞こえた。
あたしは腰を上下させた。いやらしく腰をくねらせながら。
たぶん、これであたしは一気に10人ぐらいの男を勃起させてるのだろう。そう考えるとたまらないエクスタシーだった。
根元までペニスを飲み込むと、前後に体を揺らせた。
「お・・・・あぁぁぁぁぁ!いい・・・・!」
彼はあたしの胸をつかんでもだえた。
「あぁ・・・・イッちゃうよ・・・・いく・・・・・・・」
「イッて・・・・」
あたしは更にはげしく腰を振り、くねらせ、彼のペニスを締め付けた。
「あ・・・あぁ!いく!」
彼は喉をのけぞらせると、ビクッ、ビクッと震えた。
18 :
しのぶ:04/03/12 20:42 ID:qa+w9fx1
沈黙があって、しばらくすると、ゆるやかに彼のペニスが萎えてくるのがわかった。
あたしは漏れないように気をつけて、ゴムの端をおさえながら、ゆっくりと引き抜いた。
ゴムの先には白い液体が詰まっていた。
「ごめん・・・・イッちゃった。」
彼はそういうと、あたしにやさしくキスした。
「でも、すごくて・・・・女の子にイカされるのって、初めて。」
あたしも満足してた。
別に自分がいくのなんて結構どうでもいい。あたしをイカせる男なんて滅多にいないし。
そもそも中でいくなんてあまりないしね。
逆に相手がイカないほうが気になるっていえば気になるわけで。
彼はあたしを抱きしめると、首筋にキスした。
「ほんと、よかった・・・」
しばらくして、カウンター席にガウン一枚ひっかけた姿で戻る。彼の隣にいたオヤジが目をぎらつかせながら
彼に話し掛けた。
「いやーーーー。すごかったですよ。見させてもらいました。いい彼女がいて羨ましいなぁ。」
19 :
しのぶ:04/03/12 20:45 ID:qa+w9fx1
「いや・・・彼女ってわけでは・・・」彼がしどろもどろに答えた。
あたしは、彼の太ももに触れると、耳元でささやいた「ねぇ、ここの店出たい。うざいのいるし・・・」
「あぁ・・・・そうだね。」
あたしと彼は着替えると連れ立って店を出た。店長がびっくりしたように「あれっ?しぃちゃん、今日は早いねぇー」と言った。
店の外に出ると、彼がスーツのポケットに手をつっこんで聞いた。「ねぇ・・・・しぃちゃん・・・・」
「なに?」
「携帯メール・・・・聞いていいかな?また会いたい・・・・。」
「いいよ。」あたしはあっさりメールと電話番号を教えた。
「いつも、ここには何曜日に来るの?」 「さぁ・・・いろいろだけどやっぱ週末が多いかな。」
「そうか・・・・じゃあ・・・・また会える?メールしていい?」 「いいよ」
「嬉しいな・・・じゃあ・・・今日は帰るよ。」 「うん」
「ほんと・・・ありがとね・・・また」彼はそういうと、あたしのためにタクシーを拾い、キスして手を振った。
20 :
しのぶ:04/03/12 20:51 ID:qa+w9fx1
朝、 あたしが会社でうだうだとパソコンを立ち上げていると、携帯のメール着信が光っていた。
中身をあけてみると、早速、昨日の彼・・・裕だ。
こんなの、今まで嫌になるほど経験してる。また会いたい、またセックスしたい、また・・・。
「昨日は本当に楽しかった!しぃちゃんをイカせてあげられなかったのが残念だったけど。
早速だけれども、今週中、時間があればまた会いたい。今日はしぃちゃんのことを考えて仕事頑張るよ。」
・・・・フン。
まぁ、彼は悪くない。そこそこイケてるし、なかなかの好青年だし、連れて歩くのにも悪くないし。
セックスは下手だけど、まぁ、時々会って遊ぶには一番よさそうなタイプかな。
「今週なら、いつでもいいよ。ただし7時以降」
あたしはそっけなくそうメールした。すると、1分も経たないうちに返信がきた。
「本当に?じゃあ、明日。場所はしぃちゃんの指定でいいよ」
まったく、男ってバカだと思う。
21 :
しのぶ:04/03/12 20:55 ID:qa+w9fx1
あたしは、適当に化粧直しだけして、さっさと会社を後にするとまたあの店に向かった。
入り口で店長が「待ち合わせですか?」と聞くので、「あ〜そうそう。」とだけ答えた。
薄暗くてブルーのライトがともっていて、客たちはまるで深海魚のように、ドアから入ってきた者をじっと見据える。
すぐ目の前に見覚えのある背中があった。裕だ。
彼の左隣に女がいた。裕は彼女をそれとなく相手にしながら、ときどき、あいづちを打っている。
知り合い?それともここでいっしょになった客?それにしても、裕はきわめて自然に、彼女と話している。
「おまたせー。なに?お知り合い?」
「あ・・・しぃちゃん・・・・・」
裕は満面の笑みを浮かべると、となりに座るよう、椅子を引いた。
「知り合いじゃないけど、たまたま隣になって。」
「ふぅん・・・」
あたしはちら、とその女を見た。色白で30すぎぐらい・・・あたしと同じぐらいだけど、はっきりいっておばはんくさい。
髪の毛もおばさんくさいショートで、黒縁のメガネかけてる。ブラウスから出た二の腕はタプタプ。しかも・・・・ブス!
22 :
しのぶ:04/03/12 20:58 ID:qa+w9fx1
「あ、どうも〜〜〜よろしくぅ」女はやけになれなれしくあたしに話し掛けてきた。あたしは、女をちらっと見ただけで、返事はしなかった。
なんとなく、しゃくにさわる、この女。この女からは、すきあらば彼にモーションをかけようって腹が見え見えだった。
あたしは、指先で裕の頬に触れながら、甘えるように聞いた。
「ユゥ、待った?ごめんなさいね。」
女は一瞬、唇を一文字に引くと、あたしから目をそむけた。ふふん、ざまーみろ。所詮、あんたみたいなブスと
あたしが勝負すること自体、おかしいのよ。わかった?
「飲み物は?しぃちゃん」
「あっちへ行ってからでいいわ」あたしは目でカップルたちがソファーで絡み合う、通称、カップルスペースを追った。
「・・・・そうだね」
裕はすっと立ち上がると、女ににっこりと挨拶をして、あたしとは手をつないで恋人たちの空間へ。
ソファの一つに二人で腰掛け、どちらからともなく、キスをした。
「・・・・しぃちゃん・・・・・会いたかった。アハ、2日しかたってないのにね。どうしてだろう?」
彼はテレ笑いをしながら、あたしの肩に手をまわした。
23 :
しのぶ:04/03/12 20:59 ID:qa+w9fx1
「あのあとさ、夜、シャワー浴びてたら・・・・俺のあそこがしぃちゃんの匂いがしてて・・・・思い出した。」
あたしはニヤッと笑って彼を見た。「思い出したって、なにを?」
あたしは左手を彼の太腿に這わせ、舌先で彼の唇を舐めた。彼がすでに興奮しているのが、その息遣いでわかった。
「しぃちゃんの・・・・体・・・・」
彼の股間をゆっくりと撫でる。中でペニスが頭を持ち上げるのがはっきりと感じ取れた。
「シャワー、行く?あたし、もう暑くって。汗まみれよ」
あたし達はシャワー室の前でお互いに服を脱がせあった。この間はそれほど気づかなかったけれども、
彼は30代の半ばにさしかかってる男としては、まぁまぁイケてる体をしてた。肩幅もあるし、胸板もそれなりに。
そして、肌はあたしより少し黒めですべすべとしていた。
カルバン・クラインのボクサーパンツを脱がせると、バナナのように綺麗に反ったペニスが勢いよく飛び出た。
先が既に濡れていた。あたしはそれを咥えたい衝動を抑え、抱き合ってキスしてからシャワー室へ入った。
24 :
しのぶ:04/03/12 21:01 ID:qa+w9fx1
「明るいところで見ると、ホント、しぃちゃんの体ってきれいだね・・・」
「そう?」
あたしはボディソープを手の中でたっぷりと泡立て、彼の体にこすりつけた。彼はううっ、と一瞬息を呑むと目を閉じた。
「後ろ向いて。背中洗ってあげるから」
彼は素直に背を向けた。あたしは泡立てた手でゆっくりと彼の肩甲骨をなぞり、それから、ぴったりと体を密着させて
オッパイで円を描くように彼の背中にすりつける。
「あー・・・・・・すごい・・・・やらしぃ・・・・」そういいながら、彼は彼であたしのお尻に手をまわし、もっと体を密着させる。
そして、前を向きなおして、あたしをきつく抱きしめながら唇を吸った。あたしの下腹部には、硬いペニスがあたってる。
あたしは、泡のついた手でじらすようにまさぐった。
「あ・・・あぁ・・・・・」
あたしは彼の股間に右手をこじ入れ、タマの裏や、アナルからタマに伸びているうっすらとした道筋を指先で撫でまわす。
彼は立っているのもやっとの状態で息をついて、時々、うるんだ目であたしを見ていた。
支援
26 :
しのぶ:04/03/12 21:05 ID:qa+w9fx1
「もう・・・・ダメだよ・・・・」彼はそう言って、あたしの右手を股間から離そうともがいた。
「しぃちゃんも洗ってあげる。」彼の細くて長い指があたしのオッパイのあたりにまとわりついた。あたしのオッパイを
包みこみ、人差し指と中指でやわらかく乳首をはさみながら動く。
「あん・・・だめ」あたしは身をよじった。乳首を指ではさまれるとあそこまでずきん、と響く。
「乳首、感じるんだ?」彼は嬉しそうに言って、指先を動かした。「あぁ・・・・うっ・・・」あたしは彼の、オッパイを持ち上げている両手をおさえこんだ。
「可愛い・・・・」彼は両手をすぅっと腰に下ろし、おへそのあたりを指でなぞり、それから、あたしのおしりの曲線をたどった。
そして、ためらうようにして、あたしの足の間に指を二本、すべりこませた。
「あれ・・・しぃちゃん・・・なんか、ぬるぬるしてる。」彼は本当に嬉しそうだった。
「やだ・・・」
27 :
しのぶ:04/03/12 21:06 ID:qa+w9fx1
あたしは彼から視線をそらして体をよじった。
あたしの足の間は微熱を帯びていた。この場で入れてもいい。あたしは深く息をつきながら、目でそう訴える。
でも、不慣れな彼にわかるはずなんてない。
あたしは彼の唇を舌先でぺろっと舐め、彼の体に両腕をからませた。彼の指があたしのラビアを行き来する。
「すごい・・・・」彼は目を輝かせて笑った。「あふれてくる・・・・」
彼もとても興奮していた。
「しぃちゃん・・・・・入れたいよ・・・・」
「うん・・・・入れて・・・」
「ここで?」
「うん。ここで。」
彼は、一瞬、たじろいだ。彼があたしの右肩にキスした。あたしはさりげなく、彼に背中を向けた。
狭いシャワールーム。
彼の手があたしの腰にかかった。いとおしむように、腰の曲線をたどったあと、ぐいと力を込めて骨盤を掴む。
彼のペニスの先が、あたしのラビアに当たり、入り口をさぐった。
28 :
しのぶ:04/03/12 21:08 ID:qa+w9fx1
「あぁっ・・・・」あたしはつま先立ちになり、彼のペニスに、うずうずしている入り口をあてた。彼が慎重に、ゆっくりと侵入してきた。
「あっ・・・あぁ・・・・あったかい・・・・」彼の固くなったペニスがあたしの粘膜をこすりながら、奥へ奥へ進む。湧き出るような快感。たまんない。「あ・・・・すごい、すごいよ・・・・しぃちゃんのアソコ・・・ざらざらしてて・・・締め付けるよ。」
彼は夢中で腰を振り始めた。あたしのあそこはグチャグチャ淫靡な音を派手に立てていた。
「きもちいい?しぃちゃん・・・・」
あたしは眼を閉じた。彼のきれいに反ったペニスの先があたしの敏感な場所にこすれるたび、あたしは小さくうめいた。
あたしは奥のほうが感じる。子宮口のちょっと手前にくびれててちょうどマドラスパイプみたいに曲がりくねった場所がある。そこがどうやら一番気持ちいい場所みたい。
ただ、立ちバックだと彼とは思うようにそこに当たらなかった。少し手前。もどかしい。
「もっと奥まで入れてぇ・・・・」彼が深く腰を入れた。あたしのポイントを掠る。
「うわ・・・!しぃちゃん・・・締まるよ・・・あぁ・・・・」
29 :
しのぶ:04/03/12 21:12 ID:qa+w9fx1
「ここじゃ狭いから・・・・ねえ・・・あっちのソファで・・・」あたしは囁くようにそう言った。
「いいよ。」あたしと彼は急いでシャワー室を出て、バスタオルだけでそそくさと大きなソファを陣取り、
さきほどの続き。
ねっとりと舌を絡ませて、体同士をこすり合わせて、それから、、、
彼が暗がりの中でコンドームを手探りで探した
「つけないでいいよ」
「え?」
「生でして。あたしはピル飲んでるから大丈夫だし」
「ダメだよ・・・そんな・・・俺は責任取れないし・・・」
「だから、大丈夫って言ってるじゃん!はやく・・・入れて・・・」
彼は戸惑いながらも、挿入すると夢中で腰を使い始めた。あたしの足を持ち上げ、膝を肩にかけるようにして
奥深くに入る。じりじりとした快感が波のように寄せては返しする。
「しぃちゃん・・・あぁ・・・しぃちゃん・・・ねぇ、俺を見て。眼をそらさないで。」
30 :
しのぶ:04/03/12 21:16 ID:qa+w9fx1
あたしは言われるままに彼と眼を合わせた。実はこれってかなりこっぱずかしいんだよね(笑)
彼は目を輝かせて、にっこり笑っていた。
「しいちゃん・・・会いたかったよ・・・あぁ・・・可愛い・・・しぃちゃん」
その瞬間、あたしは膣の奥よりもっと奥の・・・なんか心臓をつかまれる感じがした。ズキズキする。
どうして?
彼が顔を近づけ、あたしたちはキスした。あたしは彼の背中に腕をまわした。なぞるとすべすべした感触。
暖かい。うっすらと汗がにじみでていた。
「もっと、しぃちゃんの顔を見せて」
彼の動きが激しさを増した。奥の敏感なところをえぐるように擦る。頭の芯をかすめとるような快感。
彼の唇や舌があたしのと絡み合い、まとわりつく。やわらかくて暖かい。
「あ・・・あぁ・・・・もうイキそう・・」彼があたしの顔を両手でやさしく挟んで見つめた。そして微笑した。
31 :
しのぶ:04/03/12 21:21 ID:qa+w9fx1
あたしはそのやわらかい微笑に、いつもとは違う快感を感じた。
あたしもイキそうだった。
でもおかしい。あたしが挿入されてイクなんてないのに。
背中からじわりと不思議な快感がせまってきていた。
「あ・・・あぁ・・・」あたしは喉の奥から小さくうめき声を漏らしながら、彼の右頬を指でなぞった。
彼があたしの指先にキスをした。動きが速くなる。愛液がたれてきて、アナルまで濡らしていくのがわかった。
「あ・・・あぁ・・・・・あたしもいっちゃう」
なにがいっちゃうんだろう?でも、気持ちよくてどうにかなりそう。
あたしは括約筋を締め上げ、もっと彼を感じられるように腰を浮かせた。
「しぃちゃん・・・・・いく、いくよ・・・・」
32 :
しのぶ:04/03/12 21:25 ID:qa+w9fx1
呼吸が止まる。そして、時間も止まる。
気が付くと、遠目に黒山の人だかりがうっすらと見えてた。そして、胸の上には裕が息を切らしながらつっぷしていた。
人だかりは三々五々と、ゆっくりと潮が引くように散っていく。そうか、あいつらは食い入るように見てたわけね。
普段なら、ギャラリーを集めてニヤリとするところだった。
けど、今のあたしはそれが邪魔でたまらなかった。見世物じゃないわよ、邪魔よ。
彼がむっくり起き上がった。
「気持ちよかった〜」ニコニコ笑いながらキスする。
なんて脳天気なんだ、こいつは。
でも、あたしは鼻で笑うどころか、その何の疑いもない優しい笑い顔にむしろ胸が締め付けられる思いがした。
こんなヤツ、今までいなかったタイプだ。満足そうなヤツ、湿っぽく追いかけるヤツ、何事もなかったように振舞うヤツ。
ただ、共通してるのはヤツらの目的は身体であって、あたしとのセックスであって、あたしはそこでは万物の神、
最高にありがたい存在だってことだけ。
33 :
しのぶ:04/03/12 21:30 ID:qa+w9fx1
「しぃちゃん、喉渇いていない?」
「そうだね」
彼があたしの左手を握ったまま、フロアをうろちょろしてるウェイターを呼び止めた。
ウェイターはいまさら何を見ても驚きゃしない、てな無表情でテーブルに近寄り、注文をとった。
そのウェイターの影にかくれるような形で、一人、見覚えのある顔がいた。
以前、何度か寝たやつだ・・・・・まぁ、こんなのでいまさらあせりはしない。
やつは・・・・名前すら忘れたけど(笑)、あたしを見つけてにじりよってきた。
「しのぶさーん。久々だねぇ」
やつはニヤニヤ笑いながら、となりにいる彼に視線を走らせた。品定めしてるってところか。
「こんにちは」やつは笑いを浮かべながら彼に会釈したが、あたしはあえて彼をやつに紹介はしなかった。
裕は愛想笑いをしつつもあたしとやつの関係を察知したらしく、眼は笑っていなかった。
「しのぶさん、最近はどう?」 あたしは一刻も早くやつに立ち去って欲しかった。
あたしは彼の言葉を無視して、タバコに火を付けた。
34 :
しのぶ:04/03/12 21:35 ID:qa+w9fx1
やつはあたしがいらついてるのを察知して、「じゃ、また」とだけ言ってそそくさとその場を立ち去った。
・・・・沈黙。
彼もタバコに火を点けた。
沈黙の果てにあたしが口火を切った。「彼とは2、3回ぐらいやったかな」
裕は無言だった。唇をかみしめるようにして、足元に視線を落とす。
「過去の話だけどね」
自分でも何を言ってるのかわからなくなってきた。あたしは彼のうなじを指でなぞりながら言った。
「ねぇ・・・・今度はここじゃないところで会いたいな」
彼がやっと顔を上げた
「しぃちゃんがそうしたほうがいいなら、そうしよう」
「もう、飽きたの。こういうマシーンみたいな世界は。疲れたわ」あたしはそう言って深くソファに身を沈めた。
35 :
しのぶ:04/03/12 21:39 ID:qa+w9fx1
それから数日間というもの、私と彼は、うんざりするほどメールのやりとりをしていた。
それは時にはエロチックだったり、なにげない会話だったりした。
でも、いつしかあたしは彼から来るメールを心待ちにするようになっていた。
そういう自分にめちゃくちゃ腹立たしかった。今まで、自分が追いかけるがわになるなんてこと、
あっただろうか?
待つ女なんてみっともない。
あたしは女王様よろしく、中央のばかでかいソファに腰掛けて流し目をくれながら、口を半開きにした
男をながめているだけでいいのだ・・・・・。
毎日のように、彼のあたたかい細い指の感触が、それから、目を輝かせてささやく表情が毛玉のように絡みつく。
・・・・・ムカつく。
とか言いながら、彼からメール来ると、どきどきわくわくしながら中身をチラチラッと見る。
しゃくに障るわ、あの野郎・・・・。
36 :
しのぶ:04/03/12 21:45 ID:qa+w9fx1
あたしの頭は少々、混乱してきた。
一つ一つを悪意的に読むことを意識的にしてみた。あるいは、自分がちょっとおかしくなっているのかとも。
そう、たぶんそうに違いない。季節の変わり目だしな。
あたしが誰かに夢中になるとか好意を持つなんて、そんなの何年もないし。
男が「釣った魚には餌をやらない」ってのは本当だしね。だったら釣られない魚になるのが一番イイ方法。
あるとき、あそこの店で仲のいい女友達がオレンジ色の水薬みたいなカクテルをすすりながら言った。
「しのぶちゃん、かに味噌って何で少ないか知ってる?」
「さぁ・・・・」
「脳みその少ないかにだけ捕獲されるからよ」
「・・・・な〜るほどね」
つまり、あたしは、やすやすと裕ごときのウブくさいツラした、たぶんはプレイボーイ?そんなのに捕獲されるバカじゃないってこと。
会社でわざとカチャカチャ乱暴にパソコンのキーを叩きながら、あたしは次第に納得していた。
ポケットに入ってる携帯のバイブが作動してる。
あたしは一瞬、どきりとした。裕だろうか?まったく、あたしはやっぱりカニ以下だと思う。
37 :
しのぶ:04/03/12 21:46 ID:qa+w9fx1
折りたたみ式のブルーの携帯を開いて、こそこそ中身を見てみる。「メール受信」
差出人:マコト
なーんだ、違うじゃない。あたしはがっかりしたような、ほっとしたような気分になる。
ていうか、こんな時間にちゃんと仕事しろよ。
は〜い、しのぶさん、元気?
最近、おとなしいってうわさ聞いたけど、元気?(w
ところで、この間輪姦プレイやったでしょ?あの時のメンツのうち何人かがまたやりたいって。
もしよかったらまたやらない?あそこで。
そんな百万年前のことなんてさっぱり忘れてた。
あそこの店で、派手にやったっけな。たぶん・・・・先月?いや2週間ぐらい前だったかも。
あの時は、うすぐらくブルーの照明がぽつりとともる中で、あたしは4人だか5人の男にかわるがわるやられてた。
周りが異様な熱気につつまれてたな。口に入れられながら、後ろから犯される。そしてまた別のに口とあそこで
犯される。なんか永遠に続く気がしたもんだ。
38 :
しのぶ:04/03/12 21:46 ID:qa+w9fx1
結局、そのうち一人は最後まで立たなかった。それ以外を除いて、全員を搾り取った。
でも、あたしはイカなかった。まぁ、そこそこ気持ちいいし、気分的にもハイにはなる。でも、それ止まり。
まぁ・・・・征服感みたいなのはあったかな。
あたしは、携帯の画面にじっと眼を落とした。
今のあたしは妙にウェットで、それがあたしをイライラさせてるわけ。んじゃあ、一発、ハイなことをやればすむ。なんだったら、マコトに合法ドラッグの一つや二つ持ってきてもらってやったらいい。
頭の中に電流は走りまくるし、皮膚の感覚はめちゃくちゃ敏感になる。
あたしは急いでマコトに返事を出した。
そして、コーヒーを一口飲み、また少し考えた。
裕が眼を輝かせてにっこり微笑んでいた。胃がきりきり痛む。
耳元で彼がささやく「しぃちゃん・・・・可愛い」
ふ・ざ・け・る・な
あたしは電話メモを書き記してるメモパッドを一枚めくってクシャクシャ丸めた。
昼休みを知らせるベルが鳴った。
39 :
しのぶ:04/03/12 21:52 ID:qa+w9fx1
「おひさしぶり。なんかやせたんじゃない?」
マコトは30代後半のイケメン、ここの店でも女の子たちの人気はまぁまぁ。仕事はクリエイターだかデザイナーらしい。
いかにもそれ系って感じの、いつもオシャレな服を身にまとい、手首にはタグ・ホイヤーの時計。
他の女の話ではポルシェに乗ってるらしい。彼女を作るのが面倒で嫌だという彼は、同じように一人にこだわることがないあたしを気に入っているらしかった。
「そうそう、これ・・・・持ってきたけど・・・」彼は小さな紙袋を渡した。中を見ると小さなカプセルと、針を抜いた注射器が入っていた。
マコトがあたしの耳元で小さく囁く
「ケミカル嫌いなしのぶがどうしたんだよ?・・あ、そうそう、しのぶ抜けが悪いって言ってたから、デパス持ってきた。」
40 :
しのぶ:04/03/12 21:53 ID:qa+w9fx1
デパスは本来抗ウツ剤か何かのはずだが、合法ドラッグの抜けが悪い時に飲むと10分ぐらいで抜ける。
合法なやつってのは、一気にハイになってと皮膚が敏感になるが、ピークを過ぎると、五感が狂う。それと味覚を全く感じなくなる。
たぶん、塩と砂糖をブラインドテストしたってわからないぐらいだ。そしてものすごく不快だ。
それが何時間も続く。それが嫌で、あたしはケミカルは使わない。だが、今日は違う。
見覚えのある顔があたしとマコトの間をうろうろしはじめた。メンバーは揃ったみたい。
あたしたちは、少しだけアルコールを入れ、世間話をした。全員、普通の感じのいい男だ。
というか、感じの悪い男はあたしに一発でダメ出しされるに決まってる。
「じゃ・・・そろそろ・・・」マコトがさらりと言って、通称「プレイルーム」に歩いていった。
41 :
しのぶ:04/03/12 21:53 ID:qa+w9fx1
シャワーを浴びる前に、トイレに行く。で、ウォシュレットで丁寧にアナルの中身を洗い流す。これは合法ドラッグを入れるための手順。
手早く、腸からケミカルを吸収させるための手順を整え、全て完了。
それで5分か10分すると、胃がひきつれるような感覚がきて、次に、さわられただけで絶叫するだけの敏感な皮膚を手にいれる。
だから、シャワーは手早く済ませなければ。
プレイルームに行くと、男たちはシャワーを浴びてくつろいでいた。
あたしもシャワーを浴びた。できるだけ手早く。
そして、マコトに手を引かれてプレイルームへ。
「気持ち悪くなったら教えてくれよ」マコトがささやいた。あたしがケミカルを摂取してる状態なのを知ってるのは彼しかいない。
マコトが首筋にキスした。
「胃が押されてるみたい・・・」
彼はあたしのバスローブをはぎとると、オッパイをもみ始めた。ほかの4人が食い入るように眺める。
42 :
しのぶ:04/03/12 21:54 ID:qa+w9fx1
胃がむかむかしてる。ゆるやかな頭痛もする。
それから、音が変に反響してくる。いよいよだ・・・・
マコトが乳首をつまんだ。あたしは思わず声をあげた。それにつられたのか、もう一人が乳首を舐め始めた
「あ・・・あぁぁぁぁ!」電流のように感じる。
「すごい敏感になってるだろ?」マコトが嬉しそうにそう言っていた。
両方の乳首を二人の男に舐めまわされ、あたしは狂ったように叫びつづけた。Tバックに包まれたあそこが火山みたいに熱かった。
誰かがあたしの太ももをつかみ、内股に舌を這わせていた。・・・・たまんない。
「あっ・・・あぁっ・・・・だ、だめ・・・・」指がTバックに触れる。「あぅぅぅっ!」
「すっげぇ・・・・湿ってるよ」
我慢できない・・・・あそこは触って欲しくて狂いそうになってる。指を押し当てられ、あたしは夢中で腰を振った。
「うぉー・・・・すんげいやらしぃぃ!自分から腰振ってよがってるよ・・・・」
支援
44 :
しのぶ:04/03/12 22:01 ID:qa+w9fx1
男の一人が全裸になって、ペニスをあたしの顔の前につきだした。あたしは1も2もなく、むしゃぶりついた。
「お・・・おぉぉ・・・気持ちいい・・・・」
亀頭に吸い付き、裏筋を舌先で刺激し、それから、怒張したペニスをしゃぶる。太い。いい感じ。
こんなのを挿入したらさぞかし粘膜に擦れて気持ちいいだろう。男はあたしの髪を撫でながら、腰をわずかに動かし始めた。
「おぉぅ・・・・・そんなにされたら、出ちゃいそうだ。」
別の男があたしの右手を取って自分のペニスに触れさせた。指先にぬめっとした液体があたる。あたしはやわらかくしごいた。
「僕にもして。」
あたしは首を反対に向けてこんどはそっちに吸い付いた。こっちはやや細身。そして上に反っている。
あたしは瞬間的に裕のペニスを思い出した。あたしは狂ったように根元までしゃぶりつく。
「う・・・うあああああ!すげーーー。やっぱしのぶさんうまいよ・・・・はぁ・・・」彼は・・・細身で色白の彼はアハハ、とテレながら膝を立てて
あたしの口腔を満たした。
45 :
しのぶ:04/03/12 22:05 ID:qa+w9fx1
その間もあたしの身体は触れられるたびに激しく痙攣していた。
「すげぇな・・・腰つきやらしい・・・中身を拝見」
Tバックがはぎとられ、膝が左右に開かされた。
「うっわーーーー!やらしいぞぉ・・・・濡れ濡れじゃん!クリもビンビンだよ」
遠くで声が反響した。熱い興奮した息がかかり、ラビアが舐めあげられた。ものすごい電流。奈落に落ちそうな快感。
ビチャビチャ音が響く。
クリトリスに舌先が当たった。「う・・・んんん・・・ああああああっ!」あたしはたまらず、口に咥えていたペニスを外し、
大声で悶えた。腰が床から5CMほども浮いているだろうか。あたしのクリトリスを舐めている男の動きに合わせ、
腰をグラインドさせる。狂いそうなほど気持ちいい。
脳の中心が燃え尽きそうだった。
「すげぇ、すげぇよ・・・床までたれてる・・・」
46 :
しのぶ:04/03/12 22:14 ID:qa+w9fx1
「しのぶは・・・バックから責められると感じるんだよね?」
遠くでマコトの声がした。あたしは瞬く間にうつぶせにされて、お尻が高く持ち上げられた。ちょうど猫みたいに。
「いい眺めだな・・・・」
あたしは愛液をだらだらたらしたまま、お尻をくねらせ、じれったそうにラビアやクリトリスに吸い付いてくる舌や指を誘った。
誰かがあたしのお尻を撫でた。
「あああーーーっ!」あたしは絶叫した。たまらない・・・・あそこが火でもついたかのように疼く。奥から液があふれでてる。
「あぁん・・・・して・・・・」
あたしはお尻を淫らに揺すりながら、哀願する。
マコトが耳元で息をふきかけて聞いた。
「して・・・って何を?」
ケミカルやると理性はあるのに、その垣根が異常に低くなる。あたしはあふあふとあえぎながら答えた
「あぁぁぁぁ〜〜〜・・・・オマンコ舐めまわして!いかせてぇ!」
47 :
しのぶ:04/03/12 22:25 ID:qa+w9fx1
やわらかい舌先がラビアに当たり、ラビアの周りを回転しだした。狂いそうだ。あたしはたぶん、獣みたいにもだえ、
叫び、あえいでいたに違いなかった。ヴァギナの入り口とクリトリスの間を舌が執拗に往来した。
「あ・・・あ・・・・ああ・・・・いい・・・・オマンコ吸ってぇ・・・・あぁん・・・」
ジュルジュルジュル・・・と下品で淫らな音が響き渡り、ラビアが吸われた。脳髄の奥がパチパチはじけとびそうだ。
「おい・・・俺にもやらせてよー」くすくす笑う声。
一瞬、唇が離れ、ほかの舌と唇があたしのあそこを支配した。舌が時計回りにラビアをなぞり、それからややして
指で大きなラビアの花びらを開かれた。
「おぉ・・・クリがふくらんでるよ・・・しかもでかいな・・・」
舌先がクリトリスをものすごい速さでふるわせた。すごい・・・
「ああああああ!イイ!すご・・・・・!オマンコいい〜〜〜!!!!もっと吸ってぇ!」
いつのまにかあたしは膝ではなくて、身体を二つに折った状態で・・・・つまり、本当に獣のように四肢を張って・・・
今まで口に出したこともないような淫らな言葉を吐いていた。
48 :
しのぶ:04/03/12 22:41 ID:qa+w9fx1
クリトリスが唇に挟まれて吸われる・・・あぁ・・・もうだめ・・・・どうにかなりそう・・・
真っ白な波が頭の中でうねっていた。
「あぁ・・・・いくぅ・・・・・いっちゃうぅぅぅ・・・・」
「イッていいんだよ・・・」マコトが寝転がってあたしのオッパイをこねまわしながら言った。
クリトリスから、砂漠の熱郛のような熱いかたまりが這い上がってきた。もう・・・いきそう・・・
「あ・・・あ・・あああああああああっ!!!!いくぅ!あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あたしは金切り声を上げながら、全身をビクッ、ビクッ、とふるわせた。低い耳鳴りが遠くでする。
でも、これで終わりじゃない。
ヴァギナが挿入を求めてうねっている。マグマみたいに。
「あぁ・・・あぁ・・・・い、入れて・・・チンポ入れてぇ!」
「じゃあ、まず口からだよ」
マコトが寝そべり、硬く勃起したペニスをつきだす。あたしは四つん這いのまま、飢えた狼みたいに食らいつく。
「あっ・・・・すげぇすげぇ・・・」
腰に誰かの手が当たった。ちら、と横を見ると、誰かがたまらなそうに自分のペニスをしごいてるのが見えた。
支援
50 :
しのぶ:04/03/12 22:55 ID:qa+w9fx1
頭の中では誰かが太いペニスを早く挿入してくれないか、うずうずと待ち望んでいた。
腰をつかまれた。
亀頭の先がヴァギナをかする。あたしは自分からかぶさるようにしてペニスを迎え入れた。
おそらく、さっきフェラしたやつのペニスかもしれない。太くて、硬い。
ズルズルズル・・・・とペニスがヴァギナの壁を擦ってつきやぶる。あぁ・・・たまらない・・・
あたしはそれをしめつけ、すいあげるように筋肉を硬直させた。
「うぉーーーー!すげぇ・・・締まる・・・」
彼はゆっくりとピストンを始めた。そのピストンのリズムと0.1秒ぐらいのズレで、マコトのペニスをしゃぶる。
ヴァギナからペニスを引けば口にペニスが深く入り込み、突けば口からズルズルとペニスが引きずり出される。
ピストンは次第に速度を上げていった。
「う・・うあ・・・きもちいい〜〜〜ダメだぁ・・・イッちゃうよ・・・」
あたしをむさぼっている男はウウッ、と喉の奥でうめくと何度か激しくピストンし、それから動きを止めた。
51 :
しのぶ:04/03/12 23:06 ID:qa+w9fx1
「なんだよ、もうダメか?」
「だって、すごいんだぜ。締め付けるわ、うねるわ、ハンパじゃねぇって。」
たまらなくなった別のペニスが押し付けられた。
一気にズルッ、とヴァギナの壁を押し広げて進入してくる。しびれるほどの快感。
「ホントだ・・すっげ・・・・・」
ハァハァと荒く息が聞こえ、ものすごい速さでピストンされる。こいつのペニスは長くて、
一番感じる奥のスポットをダイレクトにこする。
「ん・・・んんんぅ・・・・・」
あたしはマコトのペニスを根元まで咥えながらうめいた。
あたしのお尻と誰か・・・の太ももが当たってパンパン、という肉が弾ける音が響く。
今のあたしは欲望底なし。
どろどろと暗い中に、ときどきフラッシュする世界にいる。
マコトはあたしのずりおちてくる髪をかきあげながら、ささやく。
「さて・・・じゃあそろそろかな。今ごろがピークになってるだろ?」ふふふ、と笑う。
あたしはマコトのペニスから引き離され、彼はあたしの後ろにまわった。彼は誰かに指示を与えているみたいだった。
52 :
しのぶ:04/03/12 23:14 ID:qa+w9fx1
さっきの細身の男があたしの下にすべりこんだ。そして、あたしにキスしてくる。
あたしは、彼のペニスの上に自分のヴァギナをかぶせた。
「おおー、騎乗位〜〜」小さく歓声があがる。
細身の男は目を閉じて、下からあたしを突き上げた。Gスポットがこすりあげられる。
「ゆっくりやれよ」マコトが言った。
そして、次の瞬間、アナルになまあたたかい舌先がこじ入れられた。「あうっっ!」
「しのぶは後ろもイケるからな・・・・」
時計回りに指でアナルをもみほぐしてる。そのあたりがじんじんと熱を帯びてくる。
べっとりとした、ローションがふんだんに塗られ、指が進入してくる。だが、痛みはない。アナルが徐々に広げられているのがわかった。
「そろそろ大丈夫そうだな・・・・」
おそらくはマコトの、硬いものがあてがわれた。
「あ・・あぁ・・・・そこは・・・だめ・・・・」
「嘘だろ?前と後ろ両方犯されたらたまんないだろ?」
硬いものがグッとアナルにすべりこんだ
53 :
しのぶ:04/03/12 23:17 ID:qa+w9fx1
「・・・・つッ・・・・!」あたしは腕を張ってこらえた。あたしの下では細身の彼が夢中で乳首いしゃぶりついてる。
マコトは、ゆっくりと時間をかけながらアナルに侵入してきた。異物感。メリメリと肉を裂いていくような・・・・。
「息を吐いてごらん」
マコトの声がして、あたしは言われた通りに深呼吸した。じりじりとやけつくような感覚。
「ほーら、全部入ったよ。」
マコトが身体を引く。ズルズルッ。
「あぁっ!!!!いやっ・・・!」
そしてまた押し戻される。そしてまたゆっくりとひきずりだされる。次第に目の前がかすんできた。波紋のように、それが身体をつつみこんでいく。ヴァギナとはまるで違う、
頭を下にしてがけっぷちから落ちていくような感覚。ヴァギナもそれを導火線にして、また燃え初めてる。
「うぉ・・・すっげ・・・!こすれる・・・・」細身の男が低くうめく。そして、マコトとリズムをずらすようにして動く。
「あ・・・あ・・・あぁ・・・・」肉が引き裂かれるような、それでいて、ゆすぶられるような快感が突き抜けた。
足がガクガク震えた。爆発寸前だ。
54 :
しのぶ:04/03/12 23:18 ID:qa+w9fx1
「あ・・・あぁぁぁあ!イイ!」ヴァギナがビチャビチャと音を立てて貪られている。
あたしの体の下で乳首が吸われている。
目の前に反り返ったペニス。あたしは夢中で口に含んだ。
体中の穴という穴をふさがれ、犯され、あたしは動物のように
快楽にまみれていた。
55 :
しのぶ:04/03/12 23:20 ID:qa+w9fx1
・・・・どれぐらいの時間が経過したかわからない。
気が付くと、ケミカルはピークを過ぎ始め、身体に悪寒が走り始めた。
このばかげた乱痴気騒ぎもピークを過ぎ、あたしはビニールで被われた床にごろんと転がり、男たちはあたしを抱きかかえ、キスし、満足げにたたずんでいた。
「どう?そろそろやばい?」
マコトがこっそりと耳打ちする。あたしは、うんうんと頷き、目をパチパチしばたかせた。
「じゃ・・・立てる?」
「うん」
「ちょっと休もう」
マコトは、何かを口に含んで、歯でガリッと噛み、それを舌先に乗せてあたしの口にすべりこませた。
「デパスだよ。半分で十分効くはずだ。かんでもそれほど苦くないから、そのまま飲んで」
耳元でほかに聞こえないようにこっそりささやく。
世界がぐるぐるまわりはじめていた。あたしは舌の上でデパスのかけらを転がし、じっと嵐の過ぎ去るのを待った。
「あっちへ行こうか」
マコトがあたしを支え、とは言っても足元はふらついてはいなかったが・・・・多少、アナルがひりひりするだけだ
56 :
しのぶ:04/03/12 23:22 ID:qa+w9fx1
プレイルームを出ると、そこは人であふれかえっていた。
彼らは目を皿のようにしてこのピカレスクな宴会の一部始終を見ていたにちがいない。
どこからともなく、精液のぬめった匂いもした。
欲望がどす黒い光に満ちた廊下に充満していた。
「歩ける?」
「うん、大丈夫。ちょっと胃がむかむかするだけよ」
あたしはすたすたとカウンターのほうへ行き、コーナーにあるソファに転がり込みたかった。
それから、水を浴びるほど飲みたい。。。。
ブルーの光に浮かぶカウンター。
人はまばらだった。
みんな虫のようにプレイルームの宴に食い入っていたからだ。
あたしとマコトの行く先には、まるでヤクザのおえらいさんを待ち受けるように、ずらりと男や女が立ち尽くしていた。
それが、あたしと彼の行く先を、潮が引くようにあとじさって道を作った。
まるで聖ヨハネの奇跡みたいだ。海を渡ろうとしたら、波が二つに割れて彼のために道を作ったって話。
いや、それは聖ポールだったかもしれない。・・・・忘れた。
57 :
しのぶ:04/03/12 23:24 ID:qa+w9fx1
あたしはなんとなくおかしくなった。
あたしたちはこの場では、聖人であり、神なのだ。しかし、なんて神だろう。
青く光るカウンター。その向こうにきっちりとスーツを着たバーテンが2人、ちら、とあたしを見た。
カウンターには一人、ブルーのシャツを着た男がタバコをくゆらせていた。青白い光にぼんやりと照らされて、
なんとなく詩人みたいだった。
でも、その横顔はあたしがいまさら忘れるわけはなかった。
彼は・・・・裕は、ゆっくりとあたしの方に顔を向けた。
なんていう嫌な女なんだろう、とあたしはその時はきそうなほど自己嫌悪に陥った。
なぜ、彼がここにいるのかって理由はあきらかなんだ。
あたしはあの時、冷めたランチを食べながら、彼に復讐を企てた。でも、復讐って何が復讐のつもりなんだろう?
あたしは今日のここにいる、と知らせた。おそらく彼は息を切らせるようにして来たにちがいない。
そして、・・・・そして、おそらくは、また、切ないほどあたしを抱いて「会いたかった」と囁くにちがいない。
本来はね。でも、あたしはそれを見事に裏切ったってわけだ。
58 :
しのぶ:04/03/12 23:27 ID:qa+w9fx1
裕は、あたしをじっと見据え、それから、視線を床に落とし、それからまた物憂い表情であたしを見た。
そして、一瞬、力なく微笑んだ。
一方、あたしはどんな顔してたんだろう?
できれば、小ばかにしたような顔をしていて欲しかった。
今更気づいたの?あたしはあんた一人に抱かれるようなおめでたい女じゃない。
59 :
しのぶ:04/03/12 23:30 ID:qa+w9fx1
・・・・嘘だ。
不意に胃からすっぱい液がこみ上げてきた。吐きそうだ。
あたしは、急いでトイレにかけこんでかぎをかけた。そして便器に向かって吐こうとした。でも、何もでなかった。
代わりに、ボタボタ涙があふれてきた。便器のつるっとした底にあたしの顔がうっすら反射してる。
バカだ。何を意地張ってたんだろう。あたしは何をしたかったの?彼と恋に落ちることがそんなに嫌だったんだろうか?
ちがう・・・・ちがう・・・・いつかは彼が、あたしがいかにふしだらでどうしようもなくて、よごれきった女か、バレて見放されることが怖かった。
本当は、いつものように「会いたかった」と甘く囁かれて、すっぽりと包むように抱かれたかった。
あたしは床にへたり込み、声を殺して泣いた。
60 :
しのぶ:04/03/12 23:35 ID:qa+w9fx1
「しのぶ?大丈夫か?」
マコトが外からドアをノックした。あたしは我に帰った。こんなところでへたってる場合じゃない。
彼に・・・・裕に・・・・話をしなくちゃ。
たぶん、これは悪い夢を見てる。
あたしは起き上がり、髪の毛をかきあげて飛び出した。
「わ・・・どうしたんだよ?どっかいたい?」
あたしはカウンターを眼で追う。
あとに残ったのは、灰皿と・・・空のコップだけ。裕の姿は忽然と消えている。
あたしはパニックした。なんとかしなくちゃ・・・でもいまさら何を?
あたしはバタバタと出口に駆け寄った。まだ彼はそこらにいるはず。
「おい・・・・!しのぶ!どこ行く!?」マコトがあわてて叫んだ。
「ちょっと外!空気吸ってくる!」
「バカ!そんなバスローブ一枚で飛び出す気か?」
「じゃあ、なんか貸してよ!」あたしは金切り声を上げた。
61 :
しのぶ:04/03/12 23:41 ID:qa+w9fx1
マコトはぽかんと口をあけたまま、しかし、素早くトレンチコートを投げてよこした。マコトが着てたものだ。
「それから靴ぐらいはけよな」
あたしのブーツを渡す。そして、ハァ〜〜〜とため息をついた。
「ま、話はあとでな。」
あたしは急いで出口をすりぬけた。エレベーターは下に下がってる最中だ。
あたしは非常階段をものすごい速度でかけおりた。息が切れる。心臓が爆発しそうだし、頭もくらくらする。
やっぱりケミカル抜けかけはろくなもんじゃない。
やっと1階にたどりつく。エレベーターは2階のいつも混み合ってるクラブで立ち往生してるらしかった。
エレベーターの、金庫のようなドアが開いた。ガヤガヤと濃い化粧の女たちと酔っ払った男たちが吐き出される。
あたしは目をまるくして「彼」を探した。
やっと、人波がおさまって、そして奥から流れるように黒い上品なカシミアのコートを羽織った彼を見つけた。
力が抜ける。
あたしは肩で息をしたまま、じっと彼を見つめた。彼も、立ち止まってあたしを見ていた。
支援
63 :
えっちな21禁さん:04/03/12 23:44 ID:OrDhHPfd
支援♪
|Д`)・・イマノウチ ♪
64 :
しのぶ:04/03/12 23:50 ID:qa+w9fx1
頭がぐるぐるまわる。シナリオはない。こんなの、予想外だったから。何か言おうとしても、唇が閉じたまま。
あたしは、わけわからない状態で、気が付くと、彼に体当たりするようにして彼の身体に腕をまわしていた。バカみたいに泣けてきた。
周囲のよっぱらい加減の男と厚化粧の女が、ニヤニヤ笑って遠目にあたしたちを見ていた。彼の着ているコートからは、うっすらと樟脳の匂いと、コロンの香りがしていた。
どうして泣いてるときって匂いに敏感になるんだろう?
彼はあたしを抱きしめることもなく、たちつくしていた。
そして、しばらくして、彼の手があたしの髪に触れた。
「泣かないで。」
あたしは顔を上げた。たぶん、とんでもなくひどい顔になってたに違いない。マスカラはウォータープルーフだけど。
「また・・・・しばらくしたら・・・・会おう。ね?」
彼は少し笑って、それからあたしの額にキスした。「寒いから・・・・じゃ・・・」ふりほどくようにあたしの身体を離し、
それから、ゆっくりと、あたしの視界から消えた
(第一話・終了)
65 :
しのぶ:04/03/13 00:04 ID:mzb4c1GU
外は冷蔵庫みたいに寒いのに、ここはまるで熱帯のようだ。
体臭と弾む息と、サンドバッグやミットにグローブがあたる音、それから蛇が威嚇するような「シュッ、シュッ」という歯の隙間から漏れる声が充満してる。
キックボクシングジム、BODYFACTORYはビジネス街の地下にあった。
入り口となる階段はやっとすれ違える程度の幅しかなかったが、一度ドアを開けると意外にも中は広々として明るく、整然とトレーニングマシンやサンドバッグが並び、奥のほうに数名が思い切りスパーリングできる空間もあった。
ここに通ってくる人の大半はスーツ姿の男性で、外国人も少なくない。それにたまに繁華街の接客業につくと思われる人々だ。男性が多いが、行けば一人二人は女もいた。
一応、キックボクシングジムということにはなっているが、ボクサーを養成する気はなく、近所のガラス張りのオフィスや繁華街に勤める人々の運動不足を解消するのが主な目的らしい。
かといって、適当にやっているかといえば、みんな真剣そのもので、コーチの声に合わせて皮のミットをスパンスパンとたたく音には独特の緊張感があった。
66 :
しのぶ:04/03/13 00:08 ID:mzb4c1GU
あたしはすっかりいかがわしいクラブ通いをやめて、ここに毎日入り浸っている。
幸いなことに会社の近くだし、自宅からもそう遠くはない。
仕事が終わると一目散にここに来て、念入りにストレッチをし、それからゆっくりとウォームアップにかかる。
それからシャドウ、サンドバッグ、何人かいるコーチは割と優先的にあたしについてミットやパッドを持ってくれる。
やつらの中には誘ってくるものもいたが、あたしは完全に無視していた。
男につきあうなんて考えられなかった。
何しろ、あたしは「あの日」以来、夜が明けるまで飲むのも乱痴気騒ぎもやめた。
「あの日」から、ほぼ一週間というもの、目が腫れるほど泣いて、
それからさまよえる魂を心拍数250の世界に引きずり込むことで癒そうとした。
手がしびれるほどサンドバッグやミットをたたき、そして息ができなくなるほど腹筋をやりまくる。
とりあえず、ここでそんなことをしていればすべてを忘れられるような気がしていた。
事実、そのときだけは忘れた。
67 :
しのぶ:04/03/13 00:14 ID:mzb4c1GU
だけど、激しく息をついていると、
時々、あの樟脳とコロンのにおいが脳髄の中を駆けめぐり、目に涙がたまってくるのがわかった。
やけくそになって叩きつづける。これは目に入った汗だと言い聞かせる。
たぶん、翌日は筋肉痛で腕も上がらなくなるだろう。
その日もあたしはバサバサとサンドバッグを叩きまくっていた。
へとへとになる。
となりでシャドウをしていた女がぼんやりとあたしを見ていた。
彼女とは話をしたことはない。だが、毎日顔を合わせる。
もしかしたら彼女も同じように乱痴気騒ぎ引退か?
年端たぶん20代なかば、ベリーショートの髪をワックスで丁寧に固め、
化粧はほとんどしていない。だが、とんでもなく美人!
目が丸くて大きく、鼻はすっきりと通り、そして抜けるように色が白い。
体にはほとんど無駄な肉がついていない。細いが、鍛えぬいていることがわかる体だった。
実際、彼女は下手な男どもよりもはるかにフォームも正確だし、動きも早い。
たぶん、格闘技歴は相当なものだろう。後姿は少年のようだった。
69 :
しのぶ:04/03/13 00:23 ID:mzb4c1GU
あたしは彼女と目が合って、ニヤリと笑ってやった。彼女も笑い返した。なかなか可愛いじゃんか。
その日以来、あたしは少しずつ、彼女と話をするようになった。
彼女の名前はエリカ、ここからさほど遠くない大学の院生だ。年は25歳。
彼女はあたしを見つけると決まって嬉しそうに、だが不敵に笑った。そして、あたしが何気なく彼女を見ると、だいたい彼女と目が合った。
数少ない女性会員を見つけてうれしかったんだろうか?
だが、彼女と話をするようになって1週間目、あたしはやっと気づいたんだ。
いつものように、彼女と顔を合わせると、「こんにちは」
彼女がそう軽く言い、あたしの目の前を通り過ぎた。
いつも彼女は両方の耳に銀色に光るピアスをはめていた。
彼女が身につけているもので唯一、女の子らしいと感じるものはそれぐらいしかない。
だが、この日は少しばかり違った。彼女はいつもと違う、金色のピアスリングをしていた。
そして、それは右耳にだけぶらさがっていた。
あたしはそれをしげしげと見つめ、そして左耳を見た。左耳には何もない。
70 :
しのぶ:04/03/13 00:25 ID:mzb4c1GU
・・・・・・そうか、彼女、レズなんだ。
納得。
右耳ピアスはゲイやレズビアンの記号。
そして、それを彼女がこれ見よがしにしてきたってことは・・・。久々に楽しい気分になってきたぞ。あたしはさっさとトレーニングを終えて、片付けに入った。
彼女が明らかに動揺しだした。そして、なにげないふりをして言った。
「あれ?今日はもう終わりですか?」
あたしは振り向き、彼女に流し目をくれた。「うん。今日は疲れたから早めに。」
「あの・・・外、寒いよ。よかったら・・・うち近所なんで、来ませんか?そのまま家に帰ったら風邪引くし」
あたしはもう少しで大笑いするところだった。直球もいいところだ。魂胆は見え見え。
あたしは一応、考えるふりだけして「そう、じゃあそうしようかな」とだけ言った。
彼女の目がきらりと光った。
こんなにわくわくする気分になったのは一ヶ月ぶり。「あの日」以来、あたしは「彼」のことを忘れたりはしてなかったがでも、もしかしたら、この彼女がが多少はまぎらわしてくれるかも。
根拠はなかったけどね。
71 :
しのぶ:04/03/13 00:28 ID:mzb4c1GU
彼女の住む家は本当にジムにほど近い、都心の真中とは思えない閑静な住宅地にあった。
こんな一等地に住んでいまだに学生をやっていられるということは、家は相当な金持ちなのだろう。両親はロンドン在住なんだって。
豪華なエントランスを抜け、防犯カメラがついたエレベータに乗り込む。
「毎日、あそこ通ってるの?」あたしは当り障りのない話からしだした。
「ええ。しのぶさんもですよね?」
「ここは一人で住んでるの?」
「そうですよ。」
エレベータはカクン、と一瞬止まり、スーッとドアが開いた。
「ねぇ、あなた、レズ?」
エリカは一瞬、あたしの顔をまじまじと見つめて、表情一つ変えずにさっぱりと答えた。
「ええ、そうですよ。・・・ってそんなストレートに聞かないでくださいよ」
「だって、気になって仕方なかったから。ねぇ、これってナンパ?」
エリカがくすっと笑って鍵を取り出した。
「しのぶさんはどうなんですか?私はパッと見てネコかなって思いましたけど。」
ネコ、つまりレズの女役ってわけね。そういうエリカは見るからにタチ(男役)だ。
72 :
しのぶ:04/03/13 00:32 ID:mzb4c1GU
「あたしがネコねぇ・・・うーん。」
「ノンケには見えないけど。」ノンケってのは異性を好きな、いわゆるノーマルのことだ。まぁ、たしかにノーマルじゃないかもね。
「バイ・・・かなぁ。男女両方OK」
「納得!」エリカは笑ってドアを開けた。「どうぞ」
中は一人で住むには広すぎるほどだ。床はフローリングで、家具は少ないがどれもシンプルでセンスがいい。
「なにか飲みますか?」
「うーん・・温かいものがいいな」「じゃ、適当にコーヒーでも入れますよ。」
エリカはバッグをソファに放り投げ、キッチンカウンターの上にあるコーヒーメーカーの前に立った。
あたしは、その彼女の横へにじりより・・・エリカの耳にほとんど唇が触れるぐらいの距離まで近づいてささやいた。
「エリカって・・・タチ?」
彼女はあたしを振り返りもせず、スターバックスの袋をあけてコーヒー豆をつっこみ、ミネラルウォーターを注いだ。
「興味ありますか?そういうの。」
彼女は唐突に振り向くと、あたしの首筋を両手でおさえつけるようにしてひきよせた。
そして、唇をおおうように、キスしてきた。
73 :
しのぶ:04/03/13 00:34 ID:mzb4c1GU
エリカの舌が、こじあけるようにしてあたしの舌と絡んだ。30歳すぎのくせにウブくさい裕とはまるでちがう。
手馴れた、淫靡だが妙にさっぱりとしたキス。
「続きはバスルームで!」エリカは年下のくせに妙に落ち着いた様子であたしの手をひっぱった。
バスルームの前であたしの服を素早く脱がせる。あたしはなすがままになっていた。そういや、セックスなんて
1ヶ月もしてない。まあ・・・・女とするのがセックスかどうかって議論はともかくとしてね。
エリカも裸になる。白い肌。細いがオッパイは意外に大きい。たぶん、Cカップぐらい?乳首もサクラ色で理想的。
シャワーを流しっぱなしにしてまた抱き合ってキスする。男とちがって、いくら細身でも女の子ってやっぱフワフワしていてやわらかい。
「しのぶさんてー、スゴイそそる体してますよね?」
「そう?気に入った?」
「そりゃそうですよー。初めて見たときドキドキしましたもん!」
そうか・・・あたしは女にずっと視姦されてたってわけ?
「女の子とヤッたことはあるんですよね?」
「まぁね」
「よかった?」
「さぁ」
支援
75 :
しのぶ:04/03/13 00:40 ID:mzb4c1GU
エリカはニヤニヤと笑ってあたしの身体に泡をたっぷり立てた手をこすりつけた。
「しのぶさん・・・いっぱいイカせてあげたいな。」
このクソ生意気な25歳のガキは、まるでエロ男みたいなセリフをしれっと言い放った。まぁいい。しばらくはエリカの望むとおりにしてあげよう。
シャワーを出て、バスローブを着る。エリカはあたしにはこっちが似合う、と言って白いシルクのバスローブを着せた。
ベッドルームへコーヒーを2杯持ち込み、ベッドサイドテーブルに置くと、エリカはあたしの身体にのしかかった。
おたがいの足がもつれあうように絡み合う。
乳首の周りを舌が這い回る。・・・・ガキのくせに、上手い。膝をときどき、あたしの足の間をさぐるように押し付ける。
男とは明らかに違うやわらかい手つき。しかも、自分がイキたいとかそんな欲望がないだけに長時間責めていられる。
「もう、アソコが熱くなってますよ・・・しのぶさん・・・」
両膝を割られ、エリカの唇があたしの内腿へ這い降りてきた。
舌先がラビアに沿って動き回る。「あ・・・うッ!」
76 :
しのぶ:04/03/13 00:41 ID:mzb4c1GU
「ほぉら、もうこんなに濡らしてるじゃないですかー。」舌先がクリトリスを捉えた。しばらくヤッてないせいですぐに
イッちゃいそうだ。
エリカの細い指がズブッとヴァギナにつっこまれる。あたしは「ヒッ」とうめいて腰を反らせた。
「すーんごい。指抜けなくなりそーですよぉ」
ズブッ。2本入れられて、Gスポットのあたりを指の腹でくすぐられる。舌はクリトリスをやわらかくはじいてる。
「しのぶさん、感じやすいんですねー。」
「あ・・・あ・・・イッちゃう・・・」
クリトリスが吸われて、指が早さを増した。イク・・・・!
あたしはエリカにクリトリスを吸われて指を入れられたまま激しく腰を突き動かしてイッてしまった。
エリカがヒィヒィと息をつくあたしを覗き込むように、上からじっと見つめていた。
「しのぶさん・・・すごいよかったですよ・・・・色っぽくて。」
あたしはエリカの左のオッパイに手を伸ばした。「エリカにも・・・してあげたい」
「わたしですか?・・・・ダメですよぉー。わたし、タチだもん」
77 :
しのぶ:04/03/13 00:44 ID:mzb4c1GU
エリカは得意そうにそう答えた。あたしをイカせて満足してる。
・・・だけど、本番はこれからだ。
あたしは甘えるように言って彼女を背中から抱いた。
「エリカをいかせた〜い」
「だめだって。無理ですよ。やられたことないもん。」
「ねぇ、ちょっとだけ。」
エリカは仕方がないな〜って顔して、天井を向いた。
「じゃ、ちょっとだけ」
あたしはエリカのつん、と尖った乳首を吸った。ゆっくり。
エリカは「う・・・ん・・・」と眉根をよせて眼を閉じた。な〜んだ、やっぱ感じるんじゃん。
舌先をとがらせて、乳首のまわりを舐める。「くすぐったい・・・」
左手の指先で反対の乳首をこねまわす。「しのぶさん・・やっぱりダメ・・・」
エリカがもぞもぞとあたしの手首をつかんで引き離そうとした。
あたしはエリカの両手首を掴んだ。ぎっちりと、外れないように。そしてベッドに押し付ける。
78 :
しのぶ:04/03/13 00:52 ID:mzb4c1GU
体重をエリカにかける。エリカはいやいやをして足をかすかにばたつかせた。完全におさえこむとあたしは元通り、
左右の乳首を交互に、舌先ではじき、乳首の中心から外側に円をえがくようにして嘗め回した。じっくりと、いやらしく。
エリカは、唇を噛んで、乳首の先から波紋のように広がる感覚に耐えようとしてた。
脇の下をくすぐるように舐める。身体がひくん、と揺れてかすかに息遣いが早くなるのがわかった。
ここでエリカを徹底的にいたぶり続けたかった。小生意気で可愛い。
足元にさっきまであたしが着てたシルクのローブが転がってる。あたしは足でそれを引き寄せて、器用に左手で帯を抜く。
ちょうどおあつらえ向き、って感じにベッドのポールがあるじゃない。あたしはエリカの両手首を離し、そこにシルクの帯をかけた。
「あッ・・・!」エリカの細い両手首を括ってしまうぐらい、どうってことなかった。
79 :
しのぶ:04/03/13 00:54 ID:mzb4c1GU
エリカはすきをつかれたのか、
それとも・・・密かにそう望んでいたのか、抵抗すらせず大きな眼をさらに大きく開いてビックリした表情であたしを見てる。
手首が抜けないよう、念入りに結び、さらにそれをポールに固定する。これで身動きがとれなくなる。
あたしはニンマリと笑ってエリカにキスした。
彼女は声すらも出ない。
両手でオッパイを持ち上げ、さっきの続きを・・・さくら色の乳首を舌で転がす。
「あっ・・・フッ・・・・!」
彼女が微かに声を上げた。頬が上気してる。よしよし、その調子。
少しずつ、舌をおなかに移し、うっすらと見える腹筋にそって動かす。
彼女が身体を揺らすたびに、形のいい白いオッパイがぷるん、と揺れた。
乳首を親指と人差し指でやわらかくつまんで、やさしく捻る。
「はァッ・・・・」彼女が眼を閉じて恍惚とした表情で身体を反らせた。
「ここが感じるんだ?」あたしはわざと意地悪くそう言って、乳首を弄ぶ。エリカの細い脚がひきつり、腰が浮いた。
80 :
偽しのぶ:04/03/13 00:55 ID:t4mI7NGe
たぶん、その長く伸びた足の間はビチャビチャになってる筈だろう。もう少しいたぶってやる。
「し、、しのぶさん・・・」彼女は泣きそうな顔をしてあたしを見た。
「なーに?」
彼女は口をパクパクさせた。
あたしは彼女の膝の内側に指をすべらせた。反射的に彼女が脚を閉じた。
「そんなんじゃ、気持ちよくしてあげられないじゃない」
あたしの指をはさんでる膝を少しゆるめる。「ほら、もっと脚開いて」
彼女はおずおずと、少しだけ脚を開いた。あたしは内腿から上に、スッと指を這わせ、それから、たぶん、
めちゃくちゃ熱くなってるあそこ・・・の周りをゆっくり、ゆっくり撫でまわした。
「あ・・・あぁぁん・・・!」彼女は震えながら声を上げた。
「しのぶさんて、意地悪い・・・」
「だって、エリカがおねだりしないからでしょー?ねぇ?」あたしはウフフと耳元で囁き、耳たぶを噛んだ。また、身体がぴくん、と揺れる。
「・・・してほしい?」
エリカは耳まで赤くなってあたしから眼をそらした。
81 :
しのぶ:04/03/13 00:56 ID:mzb4c1GU
たぶん、その長く伸びた足の間はビチャビチャになってる筈だろう。もう少しいたぶってやる。
「し、、しのぶさん・・・」彼女は泣きそうな顔をしてあたしを見た。
「なーに?」
彼女は口をパクパクさせた。
あたしは彼女の膝の内側に指をすべらせた。反射的に彼女が脚を閉じた。
「そんなんじゃ、気持ちよくしてあげられないじゃない」
あたしの指をはさんでる膝を少しゆるめる。「ほら、もっと脚開いて」
彼女はおずおずと、少しだけ脚を開いた。あたしは内腿から上に、スッと指を這わせ、それから、たぶん、
めちゃくちゃ熱くなってるあそこ・・・の周りをゆっくり、ゆっくり撫でまわした。
「あ・・・あぁぁん・・・!」彼女は震えながら声を上げた。
「しのぶさんて、意地悪い・・・」
「だって、エリカがおねだりしないからでしょー?ねぇ?」あたしはウフフと耳元で囁き、耳たぶを噛んだ。また、身体がぴくん、と揺れる。
「・・・してほしい?」
エリカは耳まで赤くなってあたしから眼をそらした。
82 :
偽しのぶ:04/03/13 00:56 ID:t4mI7NGe
もじもじと膝を揺らす。
「こんなふうに?」
あたしは指をラビアの間にすべりこませた。
「あぁぁぁぁッ!」エリカはついに声を上げて、腰を浮かせた。
ラビアの間の溝はベチョベチョに濡れてる。あたしはとめどなく液を吐き出すヴァギナの入り口から
クリトリスまでの間を指の腹で往復していた。ちょうどこすりあげるように。
次第にエリカの両足が膝を立てて大きく開かれる。両手を頭の上で固定されたままあられもない姿。
かなり、いやらしい。
あたしは手をとめて、エリカのいやらしい液がべっとりとついた指先をつきつけた。
「指がふやけそうよ」
エリカはそれから眼をそむけるように横をむいた。あたしはその二本指をエリカの半開きになった唇の間にこじ入れた。
「あ・・・あ・・・んんっ・・・」
彼女はうめきながら、その指を吸い上げた。「ほらほら、全部舐めて」指をぐい、と口に押し込む。
エリカは夢中でしゃぶりついた。
ん?偽?w
84 :
しのぶ:04/03/13 00:58 ID:mzb4c1GU
もじもじと膝を揺らす。
「こんなふうに?」
あたしは指をラビアの間にすべりこませた。
「あぁぁぁぁッ!」エリカはついに声を上げて、腰を浮かせた。
ラビアの間の溝はベチョベチョに濡れてる。あたしはとめどなく液を吐き出すヴァギナの入り口から
クリトリスまでの間を指の腹で往復していた。ちょうどこすりあげるように。
次第にエリカの両足が膝を立てて大きく開かれる。両手を頭の上で固定されたままあられもない姿。
かなり、いやらしい。
あたしは手をとめて、エリカのいやらしい液がべっとりとついた指先をつきつけた。
「指がふやけそうよ」
エリカはそれから眼をそむけるように横をむいた。あたしはその二本指をエリカの半開きになった唇の間にこじ入れた。
「あ・・・あ・・・んんっ・・・」
彼女はうめきながら、その指を吸い上げた。「ほらほら、全部舐めて」指をぐい、と口に押し込む。
エリカは夢中でしゃぶりついた。
85 :
しのぶ:04/03/13 01:00 ID:mzb4c1GU
だいぶ、ノッてきたじゃない。あたしは、エリカの膝をもちあげ、大きく開いた。
「あっ・・・あっ・・・しのぶさん・・・恥ずかしい・・・見ないで・・・」
目の前に、エリカのかわいらしいあそこがひくんひくんと動いていた。あたしは、ぴょこんと顔を出したクリトリスに
舌の先をあてがった。
「あ・・・だめっっ・・・・うぅっ・・・!」舌先を動かし始めると、エリカは鼻にかかった甘い声であえいだ。
「あっ・・・う・・・いい・・・あぁん・・・イキそう・・・」
そろそろとどめを刺す頃だ。
あたしはエリカの濡れたあそこから口を離し、右足を、自分の肩の上にかつぎあげた。
エリカのあそこに自分のをぴったりとつける。身体の硬い子だとかなり難しいが、エリカはすんなりとくっついた。
自分のラビアでエリカのクリトリスを挟み込むように・・・あたしは腰を激しくグラインドさせた。
エリカが狂ったように声を上げた。ビチャビチャ、淫靡な音が充満する。
「あぁ・・・!ああああっ!い・・・いく・・・!しのぶさん・・・許して・・・いっちゃう・・・・!」
86 :
しのぶ:04/03/13 01:02 ID:mzb4c1GU
・・・少しはマシな気分になった・・・と思う。
エリカからは毎日電話がかかってきて、とりあえず退屈はしない。
あたしは相変わらず、せっせとジムに通いつづけてる。
ジムが終わるとエリカと一緒に彼女の家へ。
そして、エリカの家へ行ったら行ったで、お楽しみをやる。
自称・バリタチ(バリバリのタチ)だったエリカは少なくともあたしの前ではおとなしいネコそのものだ。
しかも、相当なMっ気もあるし。
あたしがうかつに縛っちゃったせいか、今じゃ両手脚をひどく淫らな格好に広げて固定すると、
それだけで恍惚としてる。
ジムで着替えながら、耳元で「今度はあそこの毛をきれいに剃っておいで」 と囁いた。
翌日、彼女のあそこはきれいに剃られて、右手首と右足首、左手首と左足首を固定すると、
濃いピンク色をしたラビアが花のように開いた。そして、さわりもしないうちからアナルまで液をたらしていた。
エリカは完全にあたしの新しいオモチャそのものだった。
87 :
しのぶ:04/03/13 01:03 ID:mzb4c1GU
エリカはしじゅうべったりとあたしに張り付き、
あたしはあたしでエリカとのセックスをエスカレートさせてた。
だけど・・・・と、時々あたしはひどく冷めてる。
エリカは超がつく美人でかわいい。
一度だけ、エリカの耳元で「可愛い」と囁いてみた。
エリカはうるんだ眼であたしを見てた。今にも泣きそうだった。
「可愛い」って言われるとこんな表情になるんだろうか?
・・・てことはだ。
あたしも、そんな切ない眼をしていたんだろうか?
それを考えると頭の芯までカァーッと火照ってくる。最高の羞恥プレイ?
エリカは臆面もなく、あたしの首にしがみつきながら「好き」とか言う。
一日でも会えないと辛い、と言う。
どれぐらい辛い?って聞いたら、目まいがして何も手につかなくなるぐらい、って答えた。
88 :
しのぶ:04/03/13 01:04 ID:mzb4c1GU
オフィスでやたら退屈な残業を終え、デスクの上のPCを閉じる。6時半。
デスクの上に置きっぱなしにしてある携帯がピロピロ鳴り出す。どうせまたエリカに違いない。
「しのぶさーん」
エリカがあまったるい声で話し掛ける。「今日はどうするの?」
あたしは椅子に座りなおして考え込んだ。最近、ジムに行くのもちとかったるい。飽きてきたわけじゃないけど、
時々エリカから離れたいと思うこともある。
「んー・・・・今日は、行かない。」
「え?具合でも悪いの?」いやべつに、と言葉を濁す。ほっといてくれよ。おとといセックスしたばっかりじゃん。
「じゃあ、私も行くのやめようかな・・・・・」おいおい、別にエリカは好きなようにしててよ。そういいかけたが、やめた。
そう言えば言ったでつまらない喧嘩の火種になるから。「ごはん食べた?」エリカはふと話題をすりかえた。
「まだ・・・・」要するに一緒に飯食え、ってことでしょ?「エリカは?」「んー。まだ。」
「じゃあ、たまにはデートでもする?」エリカは嬉しそうに声を立てて笑った。
89 :
しのぶ:04/03/13 01:06 ID:mzb4c1GU
エリカはあたしを見つけると嬉しそうに指をからませてきた。
「さて・・・どこ行く?」とりあえず、彼女に笑ってみせる。「うーん・・・今日はイタリアンな気分かなぁ〜」
会った当初はちと尖ってたけど、最近じゃまるでそこらの女の子と大して変わらない。ま、そこがかわいいんだけどね。。。
「イタリアンかー・・・・んー・・・じゃあ、少し歩くけどまぁまぁな店あるよ」
あたしとエリカはコーヒーショップを出て、繁華街を目指す。
帰社の時間とあって、道端はスーツ姿がぞろりと歩いていた。カッチリとスーツを着込んだあたしと、ラフな格好をしたエリカの取り合わせは
ビジネス街のど真ん中で少しばかり浮いている。
大きなビルの間をすりぬけるようにしていくと、それぞれのビルのエントランスから人がパラパラと吐き出されてる。どれも没個性的。
ビル群の中でもひときわ目立つ新しい建物の横を通り過ぎる。回転ドアのあるエントランスから、携帯電話を耳におしあてたまま、黒いコートの男性が足早に歩いてきた。
90 :
しのぶ:04/03/13 01:06 ID:mzb4c1GU
「えぇ・・・わかりました・・・じゃあ・・・明日1時にお伺いします。あ・・・それから・・・」
聞きなれた甘くて低い声。あたしはぽかんとそっちを見た。黒のコートからピンクのシャツがのぞいていた。
「どうしたの?」エリカが立ち止まるあたしを怪訝そうに見た。
彼は、電話に気をとられたまま、あたしたちが向かう方向と逆に、足早に過ぎ去っていった。
「知り合い?」
あたしはやっと我に返った。心臓がバクバク、飛び出しそうなぐらい跳ねている。
「んー・・・知り合いかと思ったんだけど。ちがった。」
「なんだ・・・」あたしたちはまた歩き始めた。あたしはもう一度、振り返った。
間違うはずなんてない。ここでエリカをふりはらって駆け出したい。
じっとりと手が汗ばんでくる。
「また・・・しばらくしたら・・・会おう」
耳にこびりついたセリフ。また、って何がまたなんだろう?男の「また会おう」なんて言葉はたいてい、嘘だと思う。
あたしはもう一度、エリカに悟られないよう、こっそりと後ろを振り返った。
彼は・・・裕はもうあとかたもなく消えていた。
(第二話・終了)
3,4,6-9,10-15,17-42,44-61
92 :
しのぶ:04/03/13 01:20 ID:mzb4c1GU
雨の降る日ってのは最悪だ、とつくづく思う。
あたしの職場は地下鉄の駅を出てすぐの場所にある。だが、あたしは1駅前で降り、余計な時間をかけて歩く。
1週間前、ぴかぴかと光を反射するビルの前で、裕を見かけたその日から、あたしは30分ほど早起きして、
こんなくだらないエクササイズをすることにした。
だが、さすがに雨が降る今日は心からこんなことがバカバカしいと思った。
ひときわ高いビルの前を通り過ぎていく。歩く速度をゆるめて。
はぁ、何やってんだろ?
思えば、彼がここのビルのどこかを職場にしてるなんて保証はどこにもないのだ。
客先かもしれないし、たまたまよっただけかも。また、運良くここで仕事をしていたにしたって、
銀色にぴかぴか光る高層ビルは20以上のフロアがあるのだ。そして何千人だか何万人だかが仕事してるわけで。
そこから彼を探し出すのは、まるで干草の中から針を見つけるようなものだ。
93 :
しのぶ:04/03/13 01:28 ID:mzb4c1GU
そもそも、彼のメールアドレスを知っている。だったら、何もなかったようなふりしてメール出せばいい。
毎朝、今日こそはメールをさらりと出そうと思う。だが、毎回、携帯電話のフリップを開けると、その勇気も萎えてしまう。
あたしは、毎朝、無駄な回り道をしたり、夕方に意味もなくあのビルの1階にあるコーヒーショップで日経新聞を読むふりをして
探偵よろしくあたりを伺ったり、ひどく無駄な時間を過ごしていた。
偶然を装って、バッタリ再会!
でもそうしたらなんて言おう?
「あら、おひさしぶり。なんでここにいるの?」
・・・・でも、無視されたらどうしよう。
考えれば考えるほど、気が滅入る。もういいや、エリカもいるし、彼のことは忘れよう。
わー!しのぶさんだ。おつかれさまです(´∀`)
95 :
しのぶ:04/03/13 01:38 ID:mzb4c1GU
あたしは最近、そんなわけで早めに自分のデスクについてる。
のろのろとPCを立ち上げ、それから、ボスと自分のためにコーヒーを入れて、どっかりと椅子に座る。
そうこうしてるうちに、自分のボスがあたしの目の前をとおりすぎながら「おはよう」とか言う。
だが、この日だけは少しばかり事情が違った。
ボスは朝の挨拶とともに「あの・・・お願いしたいことがあるんだけど」と言い、中に書類がぎっしりと詰まった
A4の封筒をよこした。えぇ、どうぞ。あたしはあんたの秘書なんだから。
「悪いけど、これをすぐ今から言う場所に届けてくれないかな?バイク便を待ってる暇もないんだ。すぐそこだから。」
「いいですよ。」
「場所は・・・えぇと・・・あそこのさ、最近できたビルあるだろう?2ブロックばかり先の。パシフィック・センターね。」
あたしは一瞬、眼を見開いてボスをまじまじと見た。「えぇ、知ってます。あの、1階にコーヒーショップあるところですよね」
あそこだ・・!胃がキュン、と締まる。「あそこの14階」
96 :
しのぶ:04/03/13 01:50 ID:mzb4c1GU
意味もなく、ドキドキする。ボスに抱きついてキスしたい気分!
「9時半までに届けてほしいんだ。だから、今すぐ行ってくれる?」
もちろんですとも。
あたしは入り口までゆったりと歩き、それから一気にエレベーターに走った。9時半といわず、9時15分に届けてやるよ。
あたしは走りまくった。走らないと落ち着きそうもなかった。
・・・・もしかしたら・・・。でも、そんなこと、ありえない。1週間の探偵ごっこでも見つからなかったんだから。
あの場所は3秒ぐらいで着いたような気がした。エントランスは豪華そのもの。エレベーターが何機もあった。最上階は28階。
目指すは14階だ。こういう高層ビルによくありがちだが、エレベーターは14階まで行くのと15階以上へいくものとに別れている。
あたしは注意深く低層階行きのエレベーターを待った。
そして14階へ。きょろきょろしながら目的のオフィスへ着く。秘書に書類を渡す。ぴかぴかのオフィス。
彼もこんなところで仕事してるんだろうか?
気が着くと、外を歩いていた。・・・・・・・・・・・奇跡は起きなかった。
97 :
しのぶ:04/03/13 01:56 ID:mzb4c1GU
奇跡が起きなかった今日もひどく退屈だ。出社して仕事してそれから・・・・あぁ、今日はジムへ行かなくちゃ。
もう3日もジムへ行っていない。エリカが昨日、ついに電話の向こうで怒っていた。
「しのぶさん、ジムにも来ないし、電話もメールもしないし一体なにやってるんですか?」
そのときは仕事が忙しいから、とか適当なことを答えておいた。でも、いいかげん、エリカに顔を合わせておかないと。
重い心をひきずりながら、オフィスを出る。一応、エリカに電話しとこう。今から行くよ、とかなんとか。
メール受信あり
あたしはため息をついた。エリカからウツなメールが入ってるんだろうか。メールを見てみる。
98 :
しのぶ:04/03/13 02:06 ID:mzb4c1GU
しぃちゃん!ご無沙汰してます。
元気ですか?今朝、しぃちゃんにそっくりな子を会社のエレベータホールで見かけました。
もしかしたら、同じビルなのかな?だと嬉しいね。
近々、会いましょう。 from 裕
あたしはじっとそれを見つめ、それから、3回深呼吸してもう一回丁寧に一字一字読み取った。
・・・・・・・・また会える。
体中にドーパミンがかけめぐる。やんわりと。
叫びたい気分!
ジムでぶったおれるまでパンチングしてやる。でも、エリカと今日はセックスしないって言ったらどうなるだろう?
たぶん、エリカはむすっとして押し黙ってしまうだろうけど・・・でも、今日だけは特別に許してほしい。
しえん
ってもう書き下ろしなんだ
101 :
しのぶ:04/03/13 02:16 ID:mzb4c1GU
こんにちは。メールをどうもありがと。
今朝はボスのお使いでパシフィック・センターへ行きました。そこでの話かな?
うちはオフィスは近所です。もし、時間があれば、明日かあさってに仕事帰りに会いましょう。では。
・・・一方、エリカは案外おとなしかった。いつものように黙々とサンドバッグを相手にしている。
だが、いつもと違うのは、トレーニング中、できるかぎりあたしと眼を合わせないようにしていたことだった。
怒っているに違いない。・・・・やれやれ。
「エリカ・・・」
トレーニング終了後、着替えを済ませたエリカに呼びかける。エリカは冷たい目であたしを見た。「なに?」
「・・・・もう少ししたら、行くから・・・」
エリカは何も答えず、入り口近くの古びた椅子にどっかりと腰をおろした。いかにも「早くしてよ」といわんばかりだ。
二人でようやく外へ出ても、エリカはずっと黙ったままだし、エリカの家に着いても、会話は途切れたまま。
102 :
しのぶ:04/03/13 02:27 ID:mzb4c1GU
「エリカさぁ・・・・」あたしはいいかげん、嫌になってきた。
「そりゃ3日も連絡しなかったのは悪かったと思ってるよ。ごめん。」
「・・・・・。」
えい、しちめんどうだ。あたしはエリカを後ろから抱きすくめた。
「怒ってる?」
うなじにキスする。「ごめん。ホント。」
嘘ばっかりだよね。たぶん、あたしが男だったら超一流の詐欺師だよ。
突如、エリカが身体を震わせた。・・・・泣いてる。
「しのぶさん、私じゃない誰かが好きでしょ?」
「え?」
エリカはあたしに向き直った。大きな眼からボロボロ涙を流してる。やばい・・・。
「わかりますよ、そんなの。だって、しのぶさん、私と一緒にいても、時々全然私のこと見てないもの。
遊びなら遊びって言えばいいじゃないですか。」
・・・・グサッ。
あたしは宙を見ながらため息をついた。そして、エリカの肩に腕をまわした。
103 :
しのぶ:04/03/13 02:57 ID:mzb4c1GU
エリカはますます泣きじゃくった。まいったな・・・男ってのもたぶん、こんな気分になるんだろうな。やれやれ、やっかいだ。
「私、こんなに誰か好きになったことなんてないのに・・・。でも、しのぶさん、私のことはどうでもいいでしょ?」
・・・・グサグサッ。いちいち言葉が突き刺さる。
エリカはあたし、あたしはエリカ。
「ごめんね、エリカ。別にどうでもいいなんて思ったこと、ないよ。」
・・・エリカは長い脚をベッドの端まで伸ばしていた。
きれいに剃ったあそこから、ピンク色のラビアがちらりと見えた。
真っ白な肌。
乳首に触れただけで、エリカは甘い声を上げた。
あたしが脚を開けといえば、ラビアの奥からねっとりとした愛液をだらだら流しながら、
ベッドのはじにとどくほど淫らに脚を開くし、四つん這いになれといえば、ヒョウのような身体を翻して
獣みたいに四つん這いになってみせる。
あたしはエリカの高くかかげられたお尻をゆっくりと撫で上げてから、別の生命体みたいに呼吸しているラビアに、
指を二本、差し入れた。
104 :
支援者:04/03/13 03:23 ID:wo7Elc8b
終了したのか?続くのか?
とりあえず新スレ記念支援。。。
>92-93>95-98>101-103
106 :
しのぶ:04/03/13 11:49 ID:mzb4c1GU
「あっ・・・・」エリカが一瞬、ひく、と身体を揺らした。息をつめているのがわかった。指がぬるりと圧迫感のあるヴァギナに
吸い込まれる。指をゆっくり、出したり入れたり。エリカはその速度がじれったいらしく、小刻みに腰を揺らす。
その腰の曲線がものすごいいやらしい。淫らなサイボーグって感じ。
中指の第二関節ぐらいまでずっぽりとヌルヌルに濡れたヴァギナに突っ込んで、細かく指の腹でやわらかい壁を擦る。
「ん・・・あぁぁっ!」入り口がキュン、と締まり、エリカの両腕から力が抜けて上半身がぺたりとベッドにつく。
「あぁん・・・・いい・・・・・気持ちいい・・・・!」
「今度はここにバイブ入れてみようか?」
「だ、だめですっ・・・そんなもの・・・・」
「気持ちいいかもよ?・・・・こんなふうに震えて」あたしはわざと意地悪く、指先で壁をこまかくこすった。
「あ・・・あぁぁん・・・・!」
「今度、アダルトショップへ一緒に行ってみようか?ウフフ」
107 :
しのぶ:04/03/13 12:04 ID:mzb4c1GU
エリカのヴァギナがヒクンヒクンと痙攣した。想像しただけで感じてるに違いない。
「双頭バイブとかもいいよね。両方にバイブついてて真中が振動するやつ!」
「や、やですそんなの・・・・・!」
エリカは道具を使うのに抵抗してた。まぁだいたいのレズビアンってそうなんだけど。
レズのくせにバイブつかってるなんて言ったら、とんでもなくヒンシュク買うし。
そう、どうせならいろんな道具をごっそりエリカと買いに行こう。
バイブとかローターとか拘束具とか。そしてエリカが失神するぐらい、体の悦びを教える。
あたしはエリカのことはカワイイって思ってるし、好きだけど・・・でも胸が痛いくらいの気持ちにはなれない。
ごめんねエリカ。だから、エリカには最高のセックスをあげる。
108 :
しのぶ:04/03/13 12:21 ID:mzb4c1GU
ダイニング・バー「トパーズ」は、パシフィック・センターからさほど遠くない、ビルとビルの谷間をくぐりぬけた地下にあった。
気をつけていかないと見過ごしてしまいそうなぐらい目立たない入り口。
地下1階もダイニング・バー、だけどそれは別の店で、さらに階段を下りると劇場の入り口みたいなやけに大きな扉。
それを押して入っていくと、中はせいぜい30席ぐらいしかない。バーカウンターと、あとばかでかいコの字型ソファがいくつか。
照明はとなりの人が誰か、近寄ってみなくちゃわからないぐらい落としてある。
・・・・なんか、秘密クラブみたい。
まだ、時間が早いせいか、客といったらカウンターの止まり木に見覚えのある背中だけ・・・。
「待った?」
彼が振り向いた。そして、まぶしそうにあたしを見た。それから、屈託なく微笑む。この営業スマイルにだまされてる、と思う。
「お久しぶり。」
109 :
しのぶ:04/03/13 12:34 ID:mzb4c1GU
「ここ、すぐわかった?」
「冗談じゃないわよ。しばらくウロウロした!」
彼は困ったような顔を向けた。「ごめん!ヤバイかなとは思ったんだ・・・でも・・・ここ、いいだろ?」
たしかに。広めにスペースとってあって落ち着くし、それに作りは金に糸目をかけないって感じ。
「噂じゃ、業界大物の税金対策と趣味を兼ねてるんだっていうけどね。」
なるほど、そんな感じ。バーテンとウェイターは3人もいるし、今あたしと彼が座ってるストゥールも北欧系のたっかそうなやつだし。
バーテンの一人が音もなくやってきて、注文を聞いた。だけど、頼もうにも決めかねるぐらいたくさんの酒瓶が並んでる。
しかも、めっちゃくちゃいいやつがずらり。「裕は何飲んでるの?」「え、ジントニック。」
・・・・聞いても無駄だったか。彼はあまり飲まないほうらしい。「食事も結構イケるよ、ここ。」
「じゃ、おまかせする。あ、んーとね・・・飲み物は同じやつで。」
「・・あっちの席のほうがいいかな?」裕がすみっこの半円形ソファを指した。
「うん、いいよ。」そう答えながら、心拍数がガンガン上がっていく。
110 :
しのぶ:04/03/13 13:05 ID:mzb4c1GU
あたしと彼は、黒っぽい花崗岩を張ったフロアを横切って行った。そしてソファに身体を沈める。
「なんかさ・・・しぃちゃん、やせたよね?」
「うん・・・最近、キックボクシングにハマってるんだよね。」
「へぇ〜!女の子も多いの?」
そう、いるよ・・・。エリカのことがちらっと頭をかすめた。「いるよ。とんでもなくうまいコが一人いるし・・・」
「会社、近所なんだ・・・つまり・・・ここらへんの。」
「うん。”キングズ”の入ってるトコ。わかる?」
「あ、あそこか。知ってるよ。俺、たまに行くもん。・・・・でもびっくりした。」裕はニヤリと笑った。
ジントニックとパルマ産の生ハムが運ばれてきた。こんな季節だってのにメロンまで添えて。
裕がグラスを持ち上げた。「んじゃ・・・お久しぶりアンド、お疲れ」グラスが鳴る。
111 :
しのぶ:04/03/13 13:20 ID:mzb4c1GU
久々に会った彼は余裕たっぷりのいい男って感じに見えた。抱きもしなきゃキスもなし。お友達付き合いしようってこと?
裕はものやわらかく世間話や仕事の話をした。あたしもそれを軽く聞き流した。
まるであたしとは並の友達、に再会しましたみたいなそんな感じ。
ここにいるのはどっからどう見てもお友達か同僚みたいな感じ。2ヶ月前に、いかがわしいバーで汗にまみれてヤッてた仲じゃない。
たくさんの男たちと狂乱の宴をやったのなんて、まるで他人事に感じる。
マコトはどうしてるかな・・・あの後、何度か心配してるってメール来た。そりゃどうもありがとう。
あたしは眼が溶けるかってぐらい泣いたよ。
今、あたしはここにいる。たぶん、飲みすぎたせい。心臓がバクンバクンしてる。
ふいに、会話が途切れた。
裕は、あいまいな笑いをしたまま、手元のジッポライターをもてあそんでる。
うっすらと、エンヤの曲が流れてる。
112 :
しのぶ:04/03/13 13:33 ID:mzb4c1GU
あたしは、膝の上においた右手の爪を見た。今日のマニキュアは藤色にゴールドのトップコート。ブラウスの色と合わせたうす紫。
バッチリじゃんか。昨日、あわててネイルサロンでしてもらった。ネイリストにああでもないこうでもないと言って、
余計な時間と3800円がかかったんだよ。早く、手をとって「きれいだね」って言って!
・・・・男ってどうしてこう細かいところに目がいかないのかな。
「・・・・あそこの店、あれから行った?」裕が不意にぼそっとつぶやいた。
「ぜんぜん。」
「そうか・・・・俺は、2回ぐらい行ったかなぁ。」
「ふぅん・・・・。」それってなんのため?それで?ヤッたの?なんてクールに聞いてみようか。でも、とてもじゃないけどそんなこと聞けなかった。
裕は、一旦あけたライターの蓋をぱちん、と閉じた。「もしかしたらまた会えるかなって・・・・」
ぼそぼそと小さな声で言う。あたしは爪をじっと見たまま、中指で黒のタイトスカートの膝をかりかりひっかいた。
裕が身体をずらしてあたしに近づいた。たった一瞬のこと。あたしの右頬に彼のひんやりとした手があたり、唇が・・・重なり合った。
113 :
しのぶ:04/03/13 13:51 ID:mzb4c1GU
それは1秒だったかもしれないし、3秒だったかもしれないし、でもあたしには100年経ったみたいに感じた。
眼があった。彼がニッコリと笑った。「出ようか?」裕はあたしの左手をしっかりと握って店の外へ出る。
階段の手すりにそって間接照明。ワァーーー!頭の中は大パニックだ。スーハースーハー、と呼吸してみる。
階段の踊り場で、彼がぐい、とあたしをひきよせて抱きしめた。あたしも彼のうなじに手をまわす。
それからもう一回、キス。舌がもつれるように絡まった。
何も見えない。何も聞こえない。
うわっ、キスってセックスよりいやらしくて気持ちいい。脳みそがつぶされそう。
「・・・・・・・・やっと会えたね・・・。」コートの上から彼が、ぎゅ、と力をかけた。
あたしの心臓もぎゅぅとつかまれる。「ごめん。」
「ごめんって何が?」
「んー・・・・なんだかわかんないけど、しぃちゃんごめん。一応あやまっとく。」
彼の左手があたしの指先をやんわりとつかんで、そして上空へ。外はまだ寒い。タクシーが向こうから走ってきた。止める。
「どうぞ、お姫様。」あたしはタクシーの奥深くにすべりこんだ。
115 :
しのぶ:04/03/13 14:01 ID:mzb4c1GU
・・・・記憶寸断。
あたしは過呼吸にならないように必死でスーハースーハー深呼吸するのに忙しくて、どうやってこの大きなダブルベッドにたどりついたか覚えてない。
あたしと彼はものすごい勢いでスーツのまんまベッドへ転がり込み、何度も何度もキスをした。
あたしの、なかばめくれあがったスカート。その太腿にスーツと下着に包まれてはいるけど、明らかに怒張しまくったペニスが当たる。
あたしはキスしながら、ベルトを外しにかかった。コットンのボクサーショーツ。
彼ももどかしそうな手つきであたしの藤色のブラウスを第三ボタンまで外した。黒いレースのブラジャー。
「うわ・・・黒い下着・・・・」中からあたしの乳首が限界ってぐらい硬くなったオッパイが引きずり出される。かたほうの乳首が彼の唇の間におさまった。
「しぃちゃん・・・会いたかった・・・」その言葉に身体が溶けそうになっちゃう。
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117 :
しのぶ:04/03/13 14:42 ID:mzb4c1GU
あたしは無言のまま、ボクサーショーツの中でぴん、とそそりたったペニスをやんわりと撫でた。
早くこれをあたしの中に入れて。
「あっ・・・あっ・・・だめだよ・・・すぐにしたくなっちゃうよ・・・・」
「・・・・じゃあ、して・・・・。」
裕の喉仏がゆっくりと動いた。
右手がつまむようにあたしのスカートをまくりあげた。「わぁ・・・・下着やらしぃ・・・・」
ガーターストッキングをはいてきた甲斐があった。
黒のTバックにレース。そして、横のリボンで結ばれている。これを外せば、一瞬にしてあたしのあそこが剥き出しになる。
右側のリボンをひっぱられた。「うそ・・・!紐外したら脱げちゃうわけ?」彼はホォ〜ッとため息をついた。
「すごく、いやらしい・・・興奮しちゃうよ。」左のリボンも外される。下着はただの一枚のハンカチみたいになってむしりとられた。
犯されるみたい。スーツを着たまま、オッパイを露に、そしてスカートはずりあげられてガーターだけ。
「俺、毎日しぃちゃんとヤッてたよ・・・・頭の中で・・・何度も何度も。」
濡れ場の行数が丁度、掻くタイミングと合うところがうまい。
119 :
しのぶ:04/03/13 16:22 ID:mzb4c1GU
その言葉に、あたしのあそこがキュゥッと締まってくる気がした。
「でも、やっぱり、頭の中よりいいね」クスッと笑う。熱くて硬いペニスがあたしのあそこに当てられた。
「しぃちゃん・・・すごいよ・・・何もしてないのにベチョベチョに濡れてる・・・」
入り口にあてがわれる。入り口が押し広げられる。熱い・・・。
「しぃちゃん・・・気持ちいい?」
あたしは小さく頷いた。「すごくいやらしい眺めだね。普段はキャリアウーマンっぽいしぃちゃんが、こんなふうに・・・」
裕はぐい、と腰を落ち着けた。あたしは大きく、歓喜の声を上げてしまう。
「・・・・犯して」
あたしは切れ切れの息の間で小さくつぶやいた。・・・もっと犯して。
120 :
しのぶ:04/03/13 16:49 ID:mzb4c1GU
裕の鼻先があたしのとくっつくぐらいになった。「犯してほしい?」
あたしは眼を反らした。
「俺もしぃちゃんを犯しつくしたい・・・・」
膝がもちあげられる。激しく、奥まで突かれた。あぁ、だめ・・・。
奥を突き上げられるたびに、ビチャビチャと音が響いた。「淫乱だね、しいちゃんは・・・。ほら、出たり入ったりしてるのが丸見えだよ」
背筋がゾクゾクする。
「ほら、今度は後ろからいっぱい可愛がってあげるよ・・・・後ろを向いてベッドに手をついて。」
あたしは言われるままにそうした。
しばらくあわないうちに、ウブさを残した彼はエロティックな男になってるなんて。
「しぃちゃん・・・嬉しいよ・・・こんなにたらして・・・」彼は膝をつくと、あたしのあそこを舐め始めた。
・・・・恥ずかしい。体中が火照る。「あ・・・あ・・・・イッちゃう・・・」
「もうイッちゃうの?ダメだよ、しぃちゃん」
121 :
しのぶ:04/03/13 17:53 ID:mzb4c1GU
「イク時は俺のでイッて。」
ズブリ。またも、太いペニスがあたしを突き刺す。「あ・・・う・・・すごい締まるよ。」
目の前がキラキラしてる。ピンク色の大きな花びらが一枚ずつ、めくれるようにして開き、
そしてまた別の大きなガラスのような花びらが開いては消える。
「うう・・・あッ!」あたしはうめいた。「イッちゃうよ・・・裕・・・」
「じゃあ、イカせてあげる。もっとお尻をつきだして。」
裕はさらにあたしのスカートをめくりあげ、お尻をむきだしにした。
奥まで固いペニスをこじ入れて、そして、腰をグラインドさせる。一番、感じるところを震わせるみたいに。
あたしは肺が空になるまで、絶叫した。
リアルタイム…かと思いきや、3時間前でとまってるのですね。
続きが楽しみ…♪
>>122 ていうか,漏れはもうお腹いっぱいだ・・・先っぽが乾く暇もない_| ̄|○
激しく乙。
124 :
しのぶ:04/03/13 22:11 ID:mzb4c1GU
「まだまだだよ・・・しぃちゃん・・・」
裕があたしの耳朶を舐めながら言った。前回まではあたしがコントロールしてた。でも今は逆。
あたしは彼のペニスのとりこになってる状態。彼のペニスは硬くなったまま、あたしの中におさまってる。
「イッちゃったの?」
そう言いながら、はじかれるように強く奥に突き刺す。
「あああっ!ダメ・・・・」身をよじる。
「俺はまだイッてないよ」裕がしっとりとあたしの乱れた髪を撫でた。
「俺を気持ちよくさせて。」
裕は立ち上がり、ゆっくりと黒のスーツを脱ぎ捨てた。全て、脱ぎ捨てる。
あたしは彼の前に膝をつき、夢中で硬くそそりたったペニスをしゃぶる。乱れた服のまま。
「しのぶ・・・しのぶのいやらしい汁で汚れた俺のをきれいにして。」
125 :
しのぶ:04/03/13 22:24 ID:mzb4c1GU
ぬらぬらと光ったペニスを根元まで咥える。・・・・いやらしい・・・。自分の液がねっとりと舌に染み込んでくる。
彼はあたしの額にずり落ちる髪をからめとるようにしてかきあげた。
「いいよ・・・たまんない・・・」彼はあたしの頭をやんわりとおさえて、腰を前後させた。
「う・・ううッ!」喉にペニスの先が突き当たる。でも、同時にあそこが熱くなって、また犯されたいって欲望の虜になってしまう。
あたしは床にしゃがみこむようにして、脚を開いていた。スカートが腰までめくれあがってる。
我慢できなくなって、左手で、クリトリスをさぐる。
「う・・・わ・・・・しのぶは本物の淫乱だね・・・こんなふうにちんちんを咥えると、オナニーまでしちゃうの?」
「う・・・んんぅ・・・・」髪の毛が逆立つような感覚。ゾクゾクする。あたしは彼に見せつけるように、脚を大きくひらいて、
硬いペニスを咥えたまま、左手の人差し指と中指でヌルヌルになったラビアの溝を擦った。
126 :
しのぶ:04/03/13 22:38 ID:mzb4c1GU
彼がさらに腰を動かす。あたしの口のなかは彼のペニスでいっぱいになる。
こめかみが、ズキン、と脈打っていた。
「・・・だめだよ、手がお休みしてるよ。もっと手を動かさなきゃ・・・・」
あたしはぺったりとお尻を床につけた。唇からペニスが外れる。
「いいね・・・女の子のオナニーなんて初めて見た。」裕は目を爛々と光らせて、満足そうに言った。
「いやぁ・・・見ないで・・」
「ほら、もっとよく見せて。脚を広げて。」
彼は1、2メートル後ろに下がってから、どっかりとソファに座った。
「しのぶがオナニーでいやらしくイクのをちゃんと見てるよ。」
あたしはベッドに身をもたせかけた。ブラウスから肩と胸がずるりとむきだしになってる。スカートはお臍までずりあげられて
あたしはあめんぼうみたいにストッキングをした両足をぐっと伸ばし、指でラビアを開いた。
127 :
支援者:04/03/13 23:29 ID:UxFU2pZP
今日は終わったのか?
しのぶさん乙です。
128 :
しのぶ:04/03/13 23:30 ID:mzb4c1GU
裕の視線が痛いぐらいにあたしのしどけない姿につきささった。眼で犯されてる・・・・。
無我夢中で充血したクリトリスを指でこすりあげる。
あたしのあそこはたぶん、奥のひらひらしたところまで見えてる。
あそこが溶けそうなぐらい、濡れてる。
「指を入れて。」
裕が甘く囁く。あたしは、息を詰めて中指をヴァギナに侵入させた。波紋のように、甘い痺れが
おなかのあたりから這い上がってくる。
「指を入れたり出したりして。」
言われたとおりに、中指をゆっくりと出し入れする。ブチュブチュ・・・とたっぷり液をふくんだあそこが音を立ててる。
・・・・・・恥ずかしい。恥ずかしいぐらい淫ら。
あたしは、潤みきった眼をうっすらと開けて裕を見つめる。彼は落ち着いていたけれども、でも、とても興奮しているのがわかった。
129 :
しのぶ:04/03/14 00:15 ID:sL9pc960
「あ・・・あ・・・入れて・・・・」
裕は眉をきゅっと少し上げ、そそりたつペニスを握った。「何を?」
「あ・・・・・・・あっ・・・・欲しい・・・・・」
「欲しい?」彼はわざと眉根をひそめて聞き返した。
「しのぶはいやらしいね・・・自分で毎日そんなふうに慰めてた?」
「・・・ん・・・うぅ・・・・。」ヴァギナのなかがきくん、と攣れる。
「毎日、ふくれあがったクリをいじってた?見せて。やってみて。」
「ん・・・・あぁ・・・・・・」あたしは軽くお尻を持ち上げた。ベチョベチョになって硬くなったクリトリスをこねまわす。
あぁ・・・・またイッちゃう・・・・。つま先がぴくりと動いた。滝のようにオーガズムが身体に叩きつけられてる。
「自分でイッて。全部見ててあげるよ。」
滝はゴォーーーという轟音とともに、あたしを直撃した。
「あ・・・イィ・・・ヒッ・・・・あぁぁぁぁぁぁん!イクーーーーッ!」
あたしはお尻をヒクッ、ヒクッと突き上げた。まだ、背筋がざわざわとくすぐったい。
裕があたしを抱き起こした。
130 :
支援者:04/03/14 00:19 ID:L+1Dsv8b
それから・・・
保守
132 :
えっちな21禁さん:04/03/15 01:58 ID:KpliBDjT
下がりすぎたので、1回保守ageします。
133 :
えっちな21禁さん:04/03/15 04:11 ID:RuTNJIZT
支援
134 :
しのぶ:04/03/15 12:28 ID:pXOY8Jge
しのぶです。
アクセス規制でうぷできません。荒しと同じプロバイダですた(鬱
現在、プロバイダにメール送ってますんで、続きはもう少し待ってください。よろしく。
135 :
しのぶ:04/03/15 12:30 ID:pXOY8Jge
しのぶです。
アクセス規制でうぷできません。荒しと同じプロバイダですた(鬱
現在、プロバイダにメール送ってますんで、続きはもう少し待ってください。よろしく。
はぃ。首を長くして待っております。
137 :
しのぶ:04/03/15 20:51 ID:Sk2VIz6m
「すっごくよかったよ」裕はそう言ってあたしの喉元を吸った。敏感になった体が反応して、また大声を上げる。
右足を彼の足に絡ませる。欲しくてたまらなくなる。
ベッドの上に転がされて、膝を持ち上げられる。
「あ・・・あ・・・あ・・・・」勃起して硬くなったペニスがズルズルとゆっくり入ってくる。しびれるような感覚。
「あァ、すごい・・・」彼は歯を食いしばり、あたしの両足を肩の上に持ち上げる。
「中が動いてるよ、しのぶ。気持ちいいよ・・・」
ずぶずぶと深く差し込まれる。あっという間にまた波のようなエクスタシーが襲ってくる。
「こんなに絡み付いて・・・すぐイッちゃうよ・・・・」足首を掴まれ、激しく身体を前後する。
「しのぶのいやらしい液で俺のが真っ白だよ?」
「あぁん・・・い、言わないで・・・・」
「おぉ・・・っ・・・で、出るッ!」彼は仰け反ると、腰をうちつけた。
みてます(´∀`)がんがってー!
おおぅ!りあるたいむ!
140 :
しのぶ:04/03/15 21:48 ID:Sk2VIz6m
裕が体ごとあたしの上におおいかぶさった。荒く息をしたまま。やさしい匂い。
顔を上げ、いたずらな眼をして笑う。
「めちゃくちゃよかった・・・・!」唇を軽く吸う。
「しぃちゃんは?」
「うん・・・・。」
震えが止まらなかった。二人とも服は着たまま・・(とはいってもかなりめちゃくちゃだったけど)
「あ〜、あっつぅ〜〜〜!」彼は起き上がって、シャツを脱いだ。額にうっすらと汗。
「ねぇ、シャワーはいろ・・・」残ったボタンをゆっくりと外し、ガーターストッキングに手をかける。
「これ・・・興奮しちゃった・・・」くすり、と笑う。「そう?」
「えー、だってガーターなんて初めて見たもん!」身体をかがめて膝頭に軽くキスする。
そして、まるで蝶々の羽をつまむようにそっとガーターのへりを指先で持って
するり、とおろす。
141 :
しのぶ:04/03/15 22:14 ID:Sk2VIz6m
「へぇ、こんな風になってるんだ・・・」彼はしげしげとガーターストッキングをとめているサスペンダーの留め具を
つけたり外したりして面白がってる。
「こっちも見せて」
ガーターベルトはサスペンダーで吊られて、そして小さな留め具をストッキングのへりにひっかけるようになっている。
実は結構やっかいな構造になっているのだ。
だけれども、スカートにTバックとガーターだと、スカートの中にあるお尻がモロに空気に触れる。
それが、肌寒いようなくすぐったいような気持ちになる。
裕はゆっくりと鑑賞しながら、あたしの下着を一枚一枚はいでいった。
全部脱がされる。・・・・・・・・恥ずかしい。彼も裸のまま、あたしの額にキスした。
「前より、もっと素敵になったよね・・・」
バスルームで勢いよくシャワーを流す。「きれいに洗ってあげるよ」
142 :
支援者:04/03/16 01:05 ID:ZehjwLNw
今日は終了か?休憩か?続きが見たい。。。
143 :
えっちな21禁さん:04/03/16 02:06 ID:M+k/gaS+
期待あげ
きれいにされてしまうのかー!?
期待して保守。
保守?
しのぶさん。待ってます。
148 :
しのぶ:04/03/17 21:41 ID:7P7r1OJX
裕はボディソープをつけた手をゆっくりやわらかく這わせた。
両手の指先で肩から腕へ、それから曲線を確かめるように腰へ。
「こっち向いて」目が合う。
オッパイを持ち上げるようにして、手を滑らせる。あたしは彼の両腕をつかんで息を詰めた。たまらなくなって顔を上げる。唇が塞がれる。何度も。
頭の後ろがキーーーンとしてきて、かるい目まいがする。
「しぃちゃん・・・・ずっと会いたかった」殺し文句。
「うん・・・」
あたしと彼は・・・水音だけがやけに反響する風呂場でじっと抱き合った。
149 :
しのぶ:04/03/17 21:55 ID:7P7r1OJX
あたしはいつのまにか、ウトウトと寝ていたらしい。不意に首の後ろにあたる枕が動くのを感じて目がさめた。
うっすらと眼をあけた。
淡いオレンジ色のベッドスタンドだけに照らされた裕が、ピンストライプのシャツの上からネクタイをキュッと結んでいるのが見えた。
「あ・・・おきた?」
彼は後姿のまま、腕時計をはめた。チリチリ、と乾いた金属音がした。
枕もとの携帯のフリップを開く。12時すぎ。
「帰る?」あたしも起き上がった。
「あぁ・・・うん。明日、早いしね」
「なに?土曜日も仕事するの?」
彼はそれには答えないまま、クローゼットへ行き、上着をハンガーごと取り出した。そして、どさりとベッドへ腰掛けて、枕もとの煙草を手にとった。
後ろを向いたまま、煙草に火をつけて深く吸い込み、それから、ゆっくりと長く吐き出す。
「明日さ・・・子供と約束しててさ・・」
あたしはそこではじめて左の眉を上げた「子供?」
「うん・・・しぃちゃんには言ってなかったね。」
考えてみれば当たり前のことじゃない。30なかばで子供がいるぐらい、当然だ。
150 :
しのぶ:04/03/17 22:04 ID:7P7r1OJX
「そう・・・」
彼はあたしに向き直ると、まるで言い訳をする子供のようにボソボソと語った。
「なんか・・・最初がアレだったから・・・言う機会がなかったっていうのかな。」
あたしは作り笑いをした。「まぁそうだよね。・・・ねぇ、今の時間までいて大丈夫なの?」
彼は目を伏せると灰皿に煙草の灰を落とした。
「もう寝てるよ。徹夜仕事なんて今更めずらしくもないし。」
・・・・・・・無言。
「ねぇ、少し待ってて。」
あたしは起き上がると手早くストッキングを履いた。
「でも、結婚指輪とかしてないじゃない。」あたしは髪を束ねてブラウスの襟を直しながらそれとなく聞いた。
「あ・・・あぁ、あれ?うーん・・・なくした。」
「なくしたって・・・」
「指輪とか苦手でさ。嫁にはすごい怒られたよ・・・あ、俺も聞いてなかったな。しぃちゃんももしかして人妻?」
「まさか。」あたしはニヤリと笑って答えた。「結婚は一度したけどね。まぁ、たった1年の結婚生活だったなぁ」
リアル更新キタ━(ry
しのぶさん、お疲れ様です。
152 :
しのぶ:04/03/17 22:17 ID:7P7r1OJX
「そうか・・・いくつの時?・・・って聞いていいのかな?」「大学出てすぐ。」
「若気の至りってやつか。」
「そんなところね。あっけなかった・・・」あたしは上着を着てベージュのコートをひっかけた。「はい、お待たせ」
彼はあたしの右頬をするりと撫でて言った。「じゃ、行こうか・・・」
外へ出ると、ネオンだけがまぶしくて、人通りは少なかった。いそいそと通りに出て、タクシーの行列をさぐりあてる。
「しぃちゃん、じゃあ、先に。」
「うん・・・・」タクシーに乗り込む。扉がバタン、と冷蔵庫のように閉じられた。
彼はすっきりと笑って手を振った。
あたしも、手を振った。
シートに深く座りなおす。頭がくらくらした。バッグの中から煙草をさぐりあて、急いで火をつける。
・・・つかれた。彼はタクシーに乗りこんだことだろう。そして真っ暗な玄関をこっそりと潜り抜けて、静まり返った家のなかを横切り、
そしてベッドに転がり込むんだろうか。
メンソールの煙を吐き出すと、眼の奥がじん、ときてあたしは眼をしばたいた。
(第3話・終了)
153 :
しのぶ:04/03/17 22:23 ID:7P7r1OJX
ども。しのぶです。
今週は忙しくて落ち着いて書けないよー(鬱)週末にできれば第4話をまとめてうPしたいです。
しのぶさんのペースでドゾー。
スゴイ・・・ドキドキワクワク
二人は結ばれないのですか… キュン
うわーん切ないよぉー・゚・(つД`)・゚・
>92-93>95-98>101-103>106-113>115>117>119-121>137>140-141>148-150>152
激しくすれ違い。。。
週末は早く帰らなければ。。。
このスレ、しのぶさんもファンの人もこの板ではめずらしく
まったり落ち着いた雰囲気だから好きだー。
しのぶさんのお話おもしろい。続き気になります。
161 :
支援者:04/03/18 18:24 ID:b30HMJTk
週末まで保守。
良スレ保守〜〜〜。
163 :
えっちな21禁さん:04/03/19 09:18 ID:+Jglq+bU
下がりすぎですね。一度ageておきます。
下がりすぎでも何の害もないと思うけど・・・sage
165 :
しのぶ:04/03/19 21:57 ID:w/ElvpaX
こげ茶色の分厚い木でできたカウンターは、よほど歳月が経っているのか、ところどころ傷だらけだった。
その上にのっている水割りの氷は溶けて、タンブラーの表面にできた結露もダラダラとそのニスのはげかけたつやのないカウンターに水溜りをつくっている始末。
くそまずいウィスキーの水割りが溶けたやつは、見たところ、尿検査のオシッコみたいだ。
「すいません、氷足して下さい」
マコトはうんざりした表情でタンブラーを前におしやった。ホントにまずい。
無愛想なバーテンが来て、乱暴にガチャガチャ氷をぶっこんだ。そして、円を描いてカウンターをもそりと拭いて聞いた。「ほかのにします?」
「いや、いいよ。」マコトは大量につっこまれた氷をかきまわし、一口飲んだ。「ついでにフィッシュ・アンド・チップスください」
あたしもつられるようにして飲んだ。匂いしかしない。水だよ、これ。
「で?その後どうなんだ?」マコトは尿検査サンプルを半分ほど一気に飲み下した。
「どうって?」
「だから、その彼氏とだよ。」
「あぁ、今は週1ぐらいで会ってるよ。」
166 :
しのぶ:04/03/19 22:07 ID:w/ElvpaX
あたしはマコトにこれまでのことを一気にぶちまけて、ほとほと疲れていた。
「ホント、あれには俺もビックリだったな〜。女帝・しのぶ様が血相かかえてオトコ追っかけてるんだもんな。」
ニヤリ、と笑ってマルボロに火をつける。そして、むせたのか、ゲホゲホと咳をした。
「あのねぇ!あたしにも、そういうことも、あるの!」
「まぁ、えぇことじゃないか?ヤッてばかりだと心がすさむしなぁ。でさ、しのぶ的には何がよかったわけ?結局。」
「なにがって?」
「だから、彼氏のどこがよかったんかって。・・・あーんまりデカそうでもないし、テクも大したことなさそーだし、すっげぇイケメンてわけでもないだろ。・・・っつぅか、しのぶは今更そんなんどうでもえぇんだろけどね。」
「まぁね・・・・」
あたしは正面を向いてじっと古びたフォアローゼズのラベルに見入った。赤いバラが四つ。あぁ、あの時見えたのはピンク色の大きなはなびらのついた花だった。スイレンみたいな、でっかい花。
それと一緒に、やわらかく少年のように笑いかける裕が眼に浮かんだ。
167 :
しのぶ:04/03/19 22:17 ID:w/ElvpaX
「でもさ、自分でもよくわかんないんだよね・・・あたし、なんかだまされてるなって思うもん。」
「へー?どこが?」「うーん・・・・・・・・・・。」
あたしは意味もなくあたりを見回してみた。
客はほかに4人ほど。ほこりっぽくて薄暗いこのバーは、どうやらイギリスのパブを意識したんだろうが、完璧に失敗していたと思う。
間接照明が微妙にピントずれしていてまるで幽霊屋敷みたいだ。置いてある酒といえば、ありきたりなものばかり。
唯一、暗すぎて内装の失敗が露骨に出ていないことと、何時間いても追い出されそうもないことだけが救いだった。
「そういえばさ、パシフィック・センターの裏にあるトパーズってとこ知ってる?」
「はぁ?知らないなー。だいたいあんなビジネス街のどまんなかにまともな店なんかあるの?」
こういう微妙にしょぼい店にいると、あそこが夢みたいに感じてくる。
・・・というか、あそこは例え床が抜けていようと、壁のクロスがはがれていようと、夢のように思えたに違いなかった。
胸のあたりがざわざわと、くすぐったくなってくる。
168 :
支援者:04/03/19 22:22 ID:dbbZw9lN
なんと、今日遭遇。。。支援。
169 :
しのぶ:04/03/19 22:25 ID:w/ElvpaX
ひんやりとした手で指先を握り締められて・・・それから、キス。キスキスキスキス。なんだって唇は二枚あって指は五本あるんだろう?
「・・・あそこ、すっごいよかったぁ。」
「そら、どうせその彼氏と行ったんだろ?」
鋭い。いや・・・・でも少なくともここよりはマシだ。
「で・・・しのぶは今更、彼氏がやれ嫁はんいる、ガキがいるってんでどうこう思わないんだろ?」
あたしは目を見開いてスタッカートのリズムで断言した。
「当然!略奪なんて考えてないし・・・っていうかさぁ、みっともないよねそういう女」
「おいおい・・・・」マコトは眉間にしわをよせながら、苦笑した。フィッシュ・アンド・チップスが湯気を立ててやってきた。とりあえず、英字新聞が下に敷かれてはいる。
だが、添えられているレモンの切れ端は表面がひからびて絞っても何も出そうもなかった。・・・だめだこりゃ。
「しのぶさぁ・・・・おまえもう少し楽にしろよ。」
「え?・・・楽にしろってどういうことよー!」
「んん?そうだなー。俺さぁ、しのぶ見てるとすげぇ無理してんなって思うことあるわけ。ハッ、まぁ、俺が言ったんじゃ説得力ねぇか。」
170 :
支援者:04/03/19 22:26 ID:dbbZw9lN
支援。支援。
>158
172 :
しのぶ:04/03/19 22:31 ID:w/ElvpaX
マコトはクッ、クッと笑って魚の揚げ物を口に放り込んだ。「んんー。ロンドンの味がするぞ!つまりはだ・・・激マズってことだ」
無理してる。そう、たぶんね。今の今まで、彼に「好き」なんて言ったこともない。いつも言葉は喉のあたりで、ぐるぐる回るけれども、
到底生まれてきそうにもない。なんで?
「まぁさ、同じ穴のムジナとしちゃ気持ちはよくわかるんだけどな。楽にしようったって楽にできないのもわかるしなぁ。」
「ヤダ、あんたと一緒にしないでよぉ」
「バーカ、俺だってチャラチャラしたふりしてるけど、実はとっても悩み多き男なのよ?」
「ハァ?悩みってどういう悩み?たとえば。」
「おまえさぁ、俺のことよっぽど脳天気だと思ってるな?・・・・まぁいい、まず食え。ついでにギネスだ。・・・ギネス二つ!」
マコトは左手でぱんぱんとカウンターを叩いた。
「まー、俺、彼女はつくらないって決めてるの。俺の恋愛時計は30歳で止まってるから。」
「・・・なにそれ・・・。」
173 :
支援者:04/03/19 22:37 ID:dbbZw9lN
もう一度支援。
174 :
しのぶ:04/03/19 22:44 ID:w/ElvpaX
「うーん・・・俺もね、真剣な恋愛したことぐらいあるのよ。しかも人妻と。」
マコトは頬杖をついて、ニヤリとあたしを見た。あたしは手を止めて彼を見た。こんなの初耳だ。40手前とはいえ、見た目は若くて年がら年中女に囲まれて、乱痴気騒ぎしてるこいつが?
「なによ、それ。聞いたことないわよ。」
「そらぁ、言うはずないだろ。ま、これは同じ穴のムジナ、しのぶ様だからあえて言っちゃうけどさ。俺、独立した直後だったかなぁー。たまたまとある人妻と出会って、ほとんど一目惚れに近かったかなぁー。」
彼は照れくさそうに笑った。そして少し、目を閉じた。
「ま、、、俺、当時も遊びまくってたけどな。・・・でも、彼女だけは違った。なんでだろ。で、あっちも俺が好きだった。つきあった。何度も考えたよ。略奪しようかなって。」
「ふーん・・・・」
手元にすばやく真っ黒なギネスが注がれたグラスがすべりこむように置かれた。
「・・・それで?」あたしはギネスを手に持ったまま、飲むことを放棄して聞き入った。
175 :
支援者:04/03/19 22:49 ID:dbbZw9lN
このスレのファンのかた、気づいたら支援おね。。。
と言いつつ支援。
176 :
しのぶ:04/03/19 22:54 ID:w/ElvpaX
「彼女、結婚して子供もいたけど、旦那はグゥタラで、子供もなついてなかったらしい。だから、俺と一緒になったってよかったんだけどな。
俺も独立してうまくいきかけてたし。彼女を幸せにできる自信もあった。」
「じゃあ、なんで?」
「・・・うーん・・・世の中さ、生活や運命を変えるってことは大変なんだよ。俺とかしのぶみたいにジェットコースターに乗れるやつと乗れないやつといる。」
マコトは諭すようにゆっくりと言ってニンマリ笑った。
「彼女、すっげーーーーーー悩んだ。めっちゃくちゃなやんだ。でも、踏み切れなかった。だから、俺も彼女のそういう気持ちを理解することにした。」
「それで・・・別れたの?」
「そそ・・・一緒にいたらお互いつらくなるだろう?今考えたら、俺と彼女って愛し合いすぎてたのかもな。ほら・・・結婚ってある程度打算も必要だろ?」
あたしは小さく頷いた。マコトは宙を向いたまま、続けた。
177 :
支援者:04/03/19 22:57 ID:dbbZw9lN
>>177 支援の意味わかっとる?
連投規制がかかるの6ぐらいだぞ?
2や3で支援されたらうっとうしいだけだぞ?
179 :
しのぶ:04/03/19 23:00 ID:w/ElvpaX
「俺、彼女と別れるのは辛かったけど・・・だから、ぼんやりしてる暇を自分に与えないよう、ガムシャラに働いた。
それに、俺がデザイナーとして有名になれば、彼女もどこかで俺を見てるかも、なんてことも考えたし。そんなんで二回ぐらい倒れたかなぁー。ハハハ。」
「ねぇ・・・」
あたしはギネスを一口あおり、その苦い泡を舌でゆっくり舐めとった。
「今でも彼女が好き?」
「うん・・・」マコトは静かに唇の端を上げて微笑した。
「好きだねぇー。たぶん、一生忘れないと思うよ。ハハッ、でも、それでいいんじゃないか?一緒になることだけが答えじゃないし、
恋愛なんて錯覚だろ?んじゃ錯覚したまま赤くなったり青くなったり、よかったなーあれは!なんて気持ちになるのも悪かぁない。
ま、時々どうしょもなくなって遊びまくっちゃうんだけどな。ハハハ。」
彼は自嘲するかのように笑った。「ま、しのぶも俺も直球しか投げられないんだよ。」
あたしは少しだけ、この風変わりなプレイボーイが好きになった。彼もまた、あたしと同じかも。
「さって・・・しめっぽくなったなぁ。・・・一発やるか?」
181 :
しのぶ:04/03/19 23:16 ID:w/ElvpaX
マコトがポルシェに乗っているって話は本当だった。
貧乏くさいパブを出て街頭が電気切れでついたりきえたりしてる暗い道を歩いていった先、時間極めの駐車場には、ぽつんと一台だけ、シルバーのカレラ993。
皮のジャケットからジャラリと鍵を取り出して、ドアの取っ手を引く。
あたしも助手席のドアに手をかけた。寒空の下で取ってはカチカチに冷たい。
「あ、しのぶさ・・・」
マコトはドアを開けっ放しにしたまま、ボンネットに手をついてニヤリと笑いかけた。
「ここで脱げって言われたら脱ぐ?」
「・・・・いいよ。」
足元に夜の乾いた風が吹きぬけた。たぶん、温度は10度を切っていた。いや、もっとかも。
駐車場のすみっこにある灯りがスポットライトのように怪しくカレラとあたしと彼、を照らしていた。
あたしは襟にファーのついたコートを脱ぎ、ボンネットに置いた。次にタートルネックのやわらかいセーター。
肩に刺すような寒さが絡みつく。しかし、あたしはそのままスカートのフックを外して、地面にぽとりと落とす。
紫のブラとTバック。そしてガーターストッキング。
182 :
しのぶ:04/03/19 23:32 ID:w/ElvpaX
あたしは下着だけになって、胸を張り、手を両脇にだらりと垂らして仁王立ちになった。
そして、挑発するようにマコトを見返す。彼は身じろぎひとつせず、ギリッとあたしを凝視していた。
自分でも気持ちわるいほど、灯りに照らされた肌が白かった。
「上も?」
彼は頷いただけだった。あたしは両手を後ろにまわし、ブラのホックを外す。オッパイがブルッと弾んで気持ちいいほどの開放感にさらされた。
右肩の紐をずらし、そして左肩へ。そして、オッパイがよく見えるよう、両腕を頭の後ろで組んだ。
オッパイに鳥肌が立っている。
あたしはスポットライトに照らされて、操り人形のようにくるりと後ろを向いた。
あたしはマコトが勃起しているかどうか、それが気にかかっていた。Tバックの両はじに指をかけて、なめらかに太腿をつたいおりる。
そして、左足からそれを抜いて、指先に小さな紫の下着をかかげた。
背中から、そしてお尻からどんどん体温が奪われていくのを感じた。
183 :
しのぶ:04/03/20 00:03 ID:c+/tjV1v
「次は?」
あたしは寒さなど全く感じてないかのようにふるまった。そう、余裕たっぷりに。
「行くぞ。乗れよ。」
マコトはやっとボンネットから手を離し、運転席におさまった。
あたしはフッと笑いを浮かべて撫でるように服を拾い集め、そのまま助手席に腰を下ろした。そして、後ろに服をほうりなげる。
イグニッションを廻すと、ポルシェが低い唸りを上げた。
「暖房つけてよ。寒い。」
マコトは左手を伸ばして、エアコンのスイッチを入れた。ブァーーという音とともに、冷たい風が当たる。
マコトはそのまま手をあたしの左胸に触れた。ゆっくりと持ち上げるようにして。
それから、人差し指で乳首のまわりをなぞった。だが、寒さにさらされていたそれは何も感じなかった。
「冷たいな・・・」
両手があたしのオッパイを包み込んだ。
「おまえ、ホントいい女だな・・・。」
「そう?」
「あぁ。」目が合う。そして舌が絡み合う。・・・でも、あたしには花びらさえ見えなかった。
>158
>165-167>169>172>174>176>179>181-183
185 :
えっちな21禁さん:04/03/20 18:48 ID:MzSD9Mol
しのぶさん楽しみにまってます
186 :
しのぶ:04/03/21 00:07 ID:KvPLK3M7
「なぁ、今日は心のセックスしようよ」
ゆるやかにきしむキングサイズのベッドに押し倒すと、マコトはあたしの瞳の奥を見つめた。
はじめて気づいたが、マコトの瞳は少し灰色がかっていた。
心のセックス、って言葉が突き刺さる。マコトは全てをわかっているんだ。たぶんね。
白い羽布団とシーツのかかったダブルベッドしかない部屋は殺風景なほどだった。本当に何もない。
カーテンはベージュ、壁もベージュ、床はフローリング。
「ねぇ、なんで家具がないの?」
「うーん・・・何もないほうが余計なこと考えずに済むだろ?寝てる時ぐらいはさ。」
それもそうだ。
「刑務所みたいね。」
彼は両手の指をあたしの指に絡ませて、右の鎖骨にキスした。くすぐったい感覚がそこを通して背中に伝わる。
「感じろよ・・・」
ベッドルームの明かりが消えた。
187 :
しのぶ:04/03/21 00:25 ID:KvPLK3M7
あたしは身体をくねらせた。マコトの舌はぬめっとして左の乳首・・・硬くなった乳首のまわりを廻っていた。
思わず、声を上げそうになる。そのまま、右の乳首へ。そしてじっくりと時間をかけて乳首をいたぶり、
身体に火をともしていく。
そのもどかしいほどの感覚がクリトリスに響いて、ラビアがほどけるように開いていくのがわかった。
ときどき、かするように彼の固くなったペニスがラビアのへりに当たり、あたしは、腰を浮かせてそれをとらえようとした。
だが、彼は腰を引いて逃げる。
彼の硬いペニスでラビアとクリトリスを擦ってほしい。
けれど、まるであざわらうかのように、内腿に熱いペニスを這わせたまま、一向にターゲットには無関心を装った。
あたしは両膝をゆるく立てて、脚を開き、彼を迎え入れる体勢をとる。ねっとりと液を含んだ花弁同士が離れて
ぱくりと口を開いた。
彼の人影がゆらりと動き、そして、次の瞬間にはあたしの口元に大きく怒張したペニスが押し付けられた。
唇にぬめぬめとした液がこすりつけられる。
「あ・・・あ・・・」あたしは大きく口を開いてその先端に食らいついた。
188 :
しのぶ:04/03/21 00:44 ID:KvPLK3M7
「う・・・んぉぉぉ・・・・」彼が喉の奥から搾り出すようにうめいた。そして、ぐい、と喉の奥へ太いペニスが押し込まれる。
あたしはむせそうになりながら、太いそれの半分までを飲み込んだ。
左上あごの奥歯が肉の塊にかすりそうになる。あわてて、口のしめつけをゆるめ、ぷるんと反り返った
カリの裏を舌先で刺激した。
「あ・・・あぁ・・・」
彼は動きを止め、舌先がペニスをくすぐる感覚を堪能しているようだった。
あたしは頭をずらして彼のペニスを口から一度外し、丁寧にペニスの裏側を舌先でたどった。
彼の膝がヒクッと震える。そしてまた咥え、音を立てて吸い付く。
「うぅ・・・いい・・・・・根元までしゃぶって」
あたしがそうすると、彼はあたしの頭をやんわりとおさえ、腰を前後に動かしてあたしの喉にペニスの先を打ち付けた。
あたしはそのたびにこめかみのあたりが熱くなり、じわりと濡れるのを感じた。
189 :
えっちな21禁さん:04/03/21 01:13 ID:8ZdN1Mic
リアルタイム!
来た━━━━━━━
190 :
えっちな21禁さん:04/03/21 04:01 ID:h2W0TxtM
あっ続きがあったぁ!しのぶさんお疲れさまです
>>しのぶ
黙って書けばいいのに
自演男優賞あげるよ。
192 :
しのぶ:04/03/21 13:08 ID:KvPLK3M7
>>191 ども。しのぶです。書く前は軽くウォームアップ的に文章をつくって集中力を高めるようにしてます。
書く前にあなたのようにものの見方がやや変わった方のメッセージを見ると、
ときに大変不愉快でもありますが、ときに導火線にもなります。
喜ぶべきことに、わたしとあなたは、しのぶとマコトのようにともに悲しくも滑稽な存在です。
自分が注目されたい、愛されたいと切に願いつつ、そして平凡な幸せに背をあえて向ける。
冷めた目で外界をながめ、ま、真実をわかってるのは漏れぐらいだと。
文章をだらりと書いている中で、正直、わたしにも名誉欲のようなものもドボドボにあるんですが(笑)、
ただし、往々にしてそれは集中力を妨げる原因になります。
頭の中で情景を反芻し、息を詰め、自分の中にたまった形も名もないドロドロの思いを整理していく
作業に入ると、あとは深い海の底にいるようです。
191さんも「わたし」が「自演男優賞」であると思う根拠にいたる心理をていねいに見ていけば、作品書けるはずです。
というか、今この文章書いていて1本、ストーリーができました(笑)どうもありがとう。
193 :
しのぶ:04/03/21 13:59 ID:KvPLK3M7
不意に口におしこまれたペニスが抜かれた。あたしの唾液でわずかな光に反射して、深海魚のように光る。
そして、それがあたしの顔の上でバウンドして、唇にはぷっくりと膨れた睾丸が押し付けられた。
舌をべろりと出してそれを呑み込む。
「う・・・ウブッ・・・・」
「彼」のと違って、マコトのは細かい毛に被われていた。口の中にざらざらとした感触。
あたしは唾液で毛をなでつけ、そして、口を大きく開けて片方のタマをジュルジュルと吸った。
「あ・・・!いい・・・!」マコトの太腿が硬直し、腰が小刻みに前後する。
「もっと・・・強く吸って」
あたしは左手で彼のペニスをやんわりとしごきながら、片方のタマを丸々口に入れた。そして音を立てて吸った。
「う・・・ウォォォォォッ!」
ペニスが一層、堅く引き締まり、先からねっとりとした液が分泌される。
膝立ちになっていたのを、するりと足を代えて、両足の裏をつける。和式トイレスタイル!
あたしは内転筋にそって手を内腿を撫で、舌先で睾丸を転がすように弄んだ。
「ウッ・・・・・!」マコトの体が浮く。
194 :
しのぶ:04/03/21 14:47 ID:KvPLK3M7
「体中がしびれそうだ」
彼はハァハァと息をついて、腰をくねらせる。
「・・っておい、俺が気持ちよくなってどうするんだよ?」
「いいからそのまま続けさせて。」
「そういうわけにいくか。」
言うが早いか、あたしの両膝は大きく割られていて・・・
ラビアの花弁が指で開かれ、クリトリスが剥き出しにされた。
「クリが堅くなってるぞ・・・」ぺろっと舌先でこすられ、あたしは腰を思わず浮かせた。
熱風のような息があたしの陰毛にかかる。マコトは熱く開いた肉のひだに吸い付いた。
あそこが溶けていくみたいだった。
「縛ってやろうか?」「今はいらない。」「じゃあ、どうする?」
「入れて」
「嫌だ。男喜ばせて逃げる気かよ、おまえ」
「逃げてはいないよ。」
「ウソつけ。本当は自分が感じたいくせに、自分をさらけ出すのが怖いんだろ?」
「・・・・・。」
195 :
えっちな21禁さん:04/03/21 15:05 ID:8ZdN1Mic
ドキドキ・・・
196 :
しのぶ:04/03/21 15:45 ID:KvPLK3M7
「今日は狂いそうになるまでヤるからな。」
亀頭がクリトリスにあてがわれた。
ぴったりとくっつけて、ラビアの溝を、ヴァギナの入り口からクリトリスまで、じっくりと擦り上げる。
ビチャッビチャッと生々しい音がして、体中が性器に変化していった。
「感じるか?」
「ん・・・」
こすれあう音はさらに生々しくて、あたしのお尻の下は濡れたシーツで冷たくなっていた。
「ここは?」クリトリスの先をこねまわされた。
「あ・・・んんんっ・・・・い、入れて・・・」
「入れて欲しいか?」
真っ暗な中で、マコトのシルエットが見えた。肩のあたりの曲線が、似ていた。両手を伸ばして、その肩に触れる。
そのまま目を閉じて、ピンク色の花弁が開くのをじっと待った。
「入れて・・・・・チンポ入れてーーーーーーーーーーーっ!」
197 :
しのぶ:04/03/21 16:28 ID:KvPLK3M7
亀頭が、入り口に当たった。
堅いモノがズルッと侵入してきた。
入り口をカリの広がったやや弾力のある肉が往復してこすれた。でも、その先へは入ってこない。
じっくりと焦らす。生の肉と粘液がまざりあう音が部屋中に響き渡り、それがさらに羞恥心に火をつけた。
あたしのオマンコの奥はひぃひぃと悲鳴を上げて、侵入者を待っていた。
・・・奥まで入れて・・・。あたしは腰を浮かせた。
不意に、マコトの硬く太いペニスが奥まで突き入れられた。思わず、声を上げてしまう。
そしてまた入り口のあたりで時に早く、時にじっとりと遅く。
「あぁぁ・・・・奥まで犯して・・・・・・」
あたしはすがるようにオマンコの神経を集中させて彼のペニスに絡みついた。マコトが鼻を鳴らす。
そして、ずぶりと一気に奥まで突き刺す。頭が後ろにのけぞる。
そしてまた浅いところでじりじりと止まる。
また奥へ。奥で上下に細かく揺すられる。
浅いと深いの間隔が徐々に短くなる。ヴァギナの奥が熱くなり、激しいほど犯されたかった。
>184
>186-188 >193-194>196-197
199 :
しのぶ:04/03/21 21:04 ID:KvPLK3M7
「イキたいか?」「うん、イキたい・・・イカせて・・・」
「いくぞ・・・いっぱい感じろよ。」
根元の張りをヴァギナ全部で感じ取る。
「しのぶ・・・可愛いよ」
腕を絡ませ、そして、上半身がべったりと張り付く。唇が絡み合う。
汗にまみれた体同士をこすりつけあう。
身体に、ズブ、ズブ、ズブ、ズブ、というリズムを保って彼のペニスが響いた。
「気持ちいい?」
「うん・・いい・・・・」アハハ、と小さく笑いながら続ける。
「しのぶのオマンコ、ぴったり吸い付いてくるぞ・・・なんか、イソギンチャクみたいだな。」
マコトは身体をかわすと、あたしを上にした。
「これだと、しのぶがイクのがよく見える。さぁ、腰を振って。」
あたしは彼のペニスをオマンコにはめたまま、身体を上下させた。
「そう・・・もっと激しく。」
下から激しくつきあげられる。両方のオッパイをわしづかみにされる。
「あ・・・あァ!」あたしは夢中で腰を振った。
200 :
えっちな21禁さん:04/03/23 01:46 ID:tCUiPFwD
>>191 しのぶさんカコイイ
(^^)/▽☆▽\(^^)ますますファンになりました。これからも楽しみにしてます
201 :
名無し募集中。。。:04/03/23 03:13 ID:sGpqqFfn
ノノ*^ー^)<学校とか職場とか…うらやましいですよ?
202 :
しのぶ:04/03/25 16:30 ID:GUamG866
イクってときの感覚はいつも不思議。
頭の中に白い粒が吹雪みたいにとんで、それから、何も考えられなくなって。
あたしは、何度か痙攣をして、べったりとマコトの身体に覆い被さった。髪の毛が彼の胸の上でばらけ、そして汗ではりついた。マコトの胸も波打っていた。
しばらく、あたしと彼はそのまま、言葉も交わさずにまんじりとした。マコトの胸は「彼」と違ってほっそりと痩せていた。
窓の外が少しずつ明るくなっていく。
「寒くないか?」
マコトが毛布をひっぱりあげてあたしの肩までかけた。
妙に爽快な気分。
体中が熱くて喉がかわいた。そして、眠い。
マコトがあたしの髪をすくようにして、頭を撫でた。そして後ろから抱いた。
あたしたちはそのまま無言で時間が過ぎるのを待った。
203 :
しのぶ:04/03/25 16:41 ID:GUamG866
「コーヒーでも、飲むか?」
「うん・・・」
マコトがベッドを出て、となりのリビングダイニングへ行った。
あたしは、微妙にしめった感じのシーツに転がりながら、ぼんやりと昨日のついたり消えたりしてた街頭に照らされて
裸になった自分を思い出していた。
そして、ベッドの下に散らばるあたしの服を拾い集めた。
一つ一つ、丁寧にしわをのばしながら身につけた。
ストッキングを履くと、少しまったりとしてゆるかった。全部を着ると、となりのマコトがいる部屋へ。
マコトはTシャツを一枚着ただけの格好で、コーヒーメーカーの前に立っていた。
「寒かった?」
「ううん。コーヒーいただいたら、帰るね。」
コーヒーメーカーがゴボゴボ、と蒸気の音を立てていた。ものすごくいい香りがした。「・・・・・ごめんな。」
「え?」
「俺、しのぶの力になってやりたいけどさ・・・しのぶには幸せになってほしいって思うよ。」
そう言ったまま、マコトはにカウンターに置かれたマグカップにうなだれたようにコーヒーを注いだ。
「家までおくったげるよ。」
204 :
しのぶ:04/03/25 16:49 ID:GUamG866
月曜の次は火曜、火曜の次は水曜だった。
あたしは今とてつもなく忙しい。
毎日仕事して、それからジムへ行って・・・・エリカとはたまにセックスする。
土日にはマコトに会うこともある。でも、あれ以来、マコトとセックスはしてない。
でも、灰色の目をくりくりさせながら、「ユウ君元気?」なんて聞いてきたりする。
あたしは彼のことを聞かれるとキュッと胸のあたりが苦しくなる。
裕に会うのはだいたい木曜か金曜で、軽く食事をしたあとに、セックスする。
その日も、そうだった。
午後6時半に、オークのカウンターをしつらえたバーで待ち合わせ。
あたしは何度も何度もトイレに行って化粧を直し、そして、ストッキングがずれていないか確かめた。
カウンターでのんびりとマルガリータを飲んでいると、携帯の緑色のランプが点滅して、バイブ機能が働いた。
205 :
しのぶ:04/03/25 16:59 ID:GUamG866
「もしもし・・・?」
「あっ、しぃちゃん?俺・・・」
彼が上ずった声で語りかけた。「ごめんね、緊急の会議あってさ。で、まだ抜けられそうもないんだ。少し待ってて?」
あたしは、全身の力が抜けちゃった。
「うん、いいよー。」
そうは言ったものの、確実に血圧が上がり始めてる。あたしを待たせるなんて、最低よ!・・・・そういってやろうか(笑)
でも、気持ちとは裏腹に、あたしは明るく「待ってるよ。楽しく飲んでるからあせらないで。」なんて言ってしまった。
裕は会議中にこっそり抜け出して電話してきたらしく、あたふたと電話を切ってしまった。
あたしは電話を切ったあとに、泣きたい気分になった。
いそいで、マルガリータを飲み干して、煙草を吸った。
「おかわり、作りましょうか?」
若いバーテンが来て少し、頭を垂れるようにしてあたしを覗き込んだ。
「そうだね・・・。」
バーテンはシャカシャカ、小気味いい音を立ててシェイカーを振り始めた。
「やぁね、あたし、ドタキャンかも。」
とりあえず間に入っておきますね。
207 :
しのぶ:04/03/25 17:11 ID:GUamG866
バーテンがはっとしたような顔であたしを見て、それから困ったように笑ってまた元に戻った。
「待ち合わせですか?」
「うん。」
バーテンはそれ以上、何も言わなかった。自分の職業に没頭してるらしかった。
「泥酔しちゃうかも。あばれちゃうかもよ」バーテンはそれを聞いて、愛想わらいをしただけだった。
こういう時のあたしは妙に饒舌で、たぶん、すっごい酔っ払ってたんだと思う。
「恋する乙女って、つらいわね」冗談っぽく、そう言ってみた。バーテンはあいまいな答えをしつつ、
なんとなく世間話に持っていった。
5分ごとに、携帯の時計表示を見てみる。
もう、1時間もたったような気持ちなのに、たったの10分しか経っていなかったりする。
あたしはバーテンとの世間話に夢中になるフリをしてみた。
「マスターって、若いよね?何年ぐらいやってるのここで。」
「うーん、僕はここはまだ半年ぐらいですか。その前は別の店で修行してたんですよ。」
「へぇ。どこのお店?」
「すごい知る人ぞ知るって店なんですけど・・・トパーズって知ってます?」
208 :
しのぶ:04/03/25 17:22 ID:GUamG866
あたしはぽかんと口を開けた。
「ごめんごめん!ホント遅れてごめんね・・・」背後から裕の焦った声がした。
あたしの肩に触れて、キスしようとして、裕は素っ頓狂な声を上げた。
「あれぇ!?ナカタ君じゃない・・・どうしてここにいるの?」
バーテンも目を丸くして裕を見ていた。そして、ニッコリ笑った。
「僕もびっくりしましたよ。いやぁ、お久しぶりです。」
ぺこり、と頭を下げた。
「あぁ・・・とりあえず、ビールもらえる?喉かわいたよ」
バーテンがビールサーバーの近くに消えた隙に、彼はあたしにそっと耳打ちをした。「彼、トパーズにいたんだよ・・・」
「うん、今聞いた。」
彼はどことなくおちつかなそうにそわそわとしだした。ビールをそそくさと飲むと「出よう」って言った。
あたしは怪訝に思ったけど、深くは聞けなかった。
バーの近くにあるホテルへ飛び込むようにして、エレベーターの中でやっと打ち明けた。
「彼さ、ナカタ君っていうんだけど、俺の会社の同僚ともすごい仲いいんだよ。トパーズのほかの人たちはそんなことないけど・・・
彼、若いし人なつっこいだろ?」
209 :
しのぶ:04/03/25 17:32 ID:GUamG866
彼はまずいものを見られた、というような顔をしていた。
「そんなに仲がいいの?」
「うん・・・・俺があの店教えてもらったのは同僚の一人になんだけど、その同僚と彼、よく飲みに行くらしいんだ。」声をひそめて言う。
「そう・・・・」
あたしは明らかに彼が疑心暗鬼になりだしているのがわかった。彼はあたしがあのバーテンに彼との関係を暴露していないか、
気が気でないに違いなかった。「別にあたしは何も言ってないわよ。」
「いや・・・疑ってるわけじゃないよ・・・・」
エレベータが開いた。ランプのついた矢印に沿って部屋へ向かう。
焦りのあまりか、彼はいつものように手をつなぐこともなければ、ドアを閉めた途端にキスをしてくることもなかった。
「ま・・・いいや」彼は投げやりに言ってポケットの煙草をテーブルの上に置いた。
「シャワー一緒に浴びよう」
いつものように、服を脱いでキスしながら身体を洗いあってる。でも、心なしか、キスも浅かった。
身体を拭いてベッドへもぐりこむ。
あたしは間髪入れずに、彼のペニスを持ち上げてしゃぶり、そして彼の身体をおさえこむようにして・・・挿入した。
210 :
えっちな21禁さん:04/03/25 17:46 ID:zcyV2Nb3
>198>199>202-205>207-209
211 :
しのぶ:04/03/25 18:19 ID:GUamG866
・・・・今、思い出すとさ、たぶん、あの頃からなんだよ。
彼、「会いたかった」ってあまり言わなくなったし、手を握ることもなくなった。
食事をしてる時はいろんな話したし、ホントいいお友達って感じ。
それで、ホテルへ行くと激しいんだけど、帰るときは別れ際に軽くチュッってするだけ。
もしかしたら、彼は飽きてきたのかもしれないし、あるいは、今までは夢みたいな日々が先行していて
現実的なことにある日突然気がついたのかもしれない。
でも、それでもあたしはよかった。彼と会えれば。そして、彼と愛し合えれば。
だって、既婚だっていうのもわかってるし、それに結婚は恋愛のゴールじゃない。
あたしは彼に家庭ではうまくいっていてほしいし、セックスのはけ口を見つけたことで安らかな日々を送っていて、
そうさせる原動力があたしならすごく光栄なことだよね?
一度、彼をよく知るお友達に会った時に言われた。「彼、しのぶさんと会ってよかったよね。前はこんなじゃなかったもの。
聞いてた?彼のうちって仲いいけどセックスレスなんだって。」
人はみんな、誰しも孤独なんだなって思った。
212 :
しのぶ:04/03/25 18:26 ID:GUamG866
・・・あたしが彼を引き止めようって無意識のうちに思うようになったのもその頃からかな。
2人をつなぐ証なんて何一つなかった。
ただ、体だけ。
彼は、どこへ行っても、あたしのことを「自分の女」とは言わなかった。あたしも、あっけらかんとセフレのふりしてた。
彼は時々、強くあたしを抱きしめてそのままじっとしてた。
でも、あたしはわかってる。あたしは時々必要な存在なんだってこと。
だから、あたしは必要な存在になろうって決心した。
世の中の自分の知る限りの快楽を、全部彼にインストールしてあげたかった。
213 :
しのぶ:04/03/25 18:42 ID:GUamG866
「しのぶさーん、これ、どうやって印刷したらいいんですかぁ?」
少し離れたデスクにいる年下の女の子がパソコンの画面を見ながら、イライラとマウスを動かしていた。
「どれ?」
「本社からスプレッドシート送ってきたんですけどー、これ、日本のサイズと違うんで・・・プリントアウトできないですよ」
彼女は眉間に皺をよせると、肩をすくめてみせた。
「あぁ、これ?ちょっといい?」あたしはマウスを手にとり、かがんだ。
「まずね、表示をクリックするでしょ?それから、全画面表示にして・・・」あたしは噛んで含めるようにして一つ一つ説明していった。
数分後に、離れたデスクのプリンターが音を立てて、A3の紙を吐き出した。
「ほら、こんな感じ。これでいい?」
「わぁ!どうも!」彼女は手を叩いて笑った。「レクチャー料、高いよぉ〜〜」あたしはニヤッと笑った。
「ランチおごりじゃだめ?」
「うーん・・・ランチより飲みにいくのがいいなぁ〜・・・まぁ、おごりでなくていいけどね」
214 :
しのぶ:04/03/25 18:45 ID:GUamG866
「あっ、いい!ねぇねぇ今日暇?」彼女は角にできたおしゃれな居酒屋が2週間前から気になっていたらしくて、あたしを誘った。
今日は火曜日だったけれども、早々に切り上げればいい。あたしは軽くOKした。
デスクに戻ると、携帯が机の上でズルズルと引きずられるように動きながらバイブ音を発していた。
小窓に「裕」の表示。たぶん、昼時が近くて暇にまかせてメールしてきたんだろう。
突然だけど、今日時間あいてる?
あたしはハーフパーティションから身を乗り出した。
「ごめん!その居酒屋、来週にしない?今日は予定があるの忘れてた!」
215 :
しのぶ:04/03/25 19:05 ID:GUamG866
待ち合わせの渋谷駅前は人でごったがえしていた。
だが、裕はすぐに見つかった。
黒のカシミアコートのポケットに手をつっこんだまま、壁際に立っていた。
「・・・お待たせ。」
「あ、俺も今来たところ。行こうか。」あたしと彼はどちらからともなく、歩き出した。
あたしが少し後ろに。
マークシティのすぐそばの、通称「心臓破り」と言われる坂を登っていく。
ギラギラとしたネオンサインが横道にいくつもまたたいてる。
ホテル街。
「どこがいい?」彼が突然、あたしに聞いてきた。「え・・・」あたしは咄嗟に返事に困った。
やがて、彼は、こぎれいなマンションといった風体の、おとなしめな入り口に足を踏み入れた。
黒っぽいガラスの自動ドアがスーッと開く。あたしも追いかけるようにして入っていった。
部屋をうつした写真パネルがずらりと並ぶ。どれもフローリングのおしゃれな部屋って感じだ。
しのぶさん、お疲れ様です!
217 :
しのぶ:04/03/25 19:33 ID:GUamG866
彼はあたしをふりむくように見たが、あたしはぼんやりと宙を見た。ボタンを一つ押すと、紙切れがマシンから出てきた。
キーのないオートロック方式らしい。
「エレベーターは・・・ええと、こっちか。」彼はあたしを促してエレベータに乗った。
あたしたちは並んでただ立っていた。
あたしはじっと彼の横顔を見た。いつ、キスがきてもいいように。でも、何もなかった。
明るいナチュラルな色調でまとまったホテルの部屋は、思ったよりも広かった。彼はあたしにハンガーを渡して、自分もコートをかけると
ベッドの脇にあるソファにゆっくりと座った。あたしは彼から少し距離を置いて座った。
「今日は急に呼び出して、ごめんね。」そう言ってニッコリする。
また、あたしの中の爆弾は雷管を抜かれて、体の力が一気に抜けた。この微笑に毎回うまいこと足を取られてる。
なんでも許せてしまう。
気が付くと、あたしは彼と長い長いキスをしていた。いつも、心臓が止まりそうになる。
>210>211-215>217
保守。
まちどおしい、続き
221 :
しのぶ:04/03/28 18:29 ID:fz9uFpZR
唇を離す。彼の指があたしの黒いカットシャツの第一ボタンにかかった。あたしは彼のズボンのベルトを外す。
「まだダメ・・・だよ」彼がその手をおしとどめた。
すべるように指がカットシャツのへりをとらえて、あたしは少しずつ胸に空気が触れるのを感じた。
「すごいスケベな下着してるんだね・・・」彼がいたずら少年みたいな顔をした。「俺に会うんじゃなくてもこんなのつけてるの?」
あたしは恥ずかしさでうめいて目をそらした。
ひきずり出すように右のオッパイ、そして次に左のオッパイがさらされた。「乳首もこんなに硬くなってる」
彼が指先であたしの乳首をつまみ、こねまわすたびに、あたしはくらくらとしてソファの背にへたりこんでしまう。
あそこがカーッと熱くなって、ラビアが開き、中がビチョビチョになっていくのがわかった。
また、彼の股間へ手をのばす。「もう我慢できないの?」手が払いのけられる。
スカートがはぎとられる。黒のガーターストッキングをつけた下半身がむきだしになった。
赤い刺繍が入った上下の下着に黒のガーター。あたしはまるで売春婦みたいだった。
222 :
しのぶ:04/03/28 18:46 ID:fz9uFpZR
「いやらしい・・・ホントにいやらしいねしぃちゃんは・・・俺と会わない時には他の男を誘ってるの?」
あたしは必死に首を振り、哀願するような目で彼を見つめた。「そんなことは・・・」
「さぁ、床におりて手をついて。しぃちゃんの好きなものをあげるよ」
あたしは下着姿のまま床に這いつくばり、四つん這いになった。彼がおもむろにベルトを外し、それからジッパーを下げた。
そして、足を開いてソファに座りなおし、ニッコリと笑ってあたしを見下ろした。
あたしは犬のようにそこに突進し、股間に顔をうずめながら、右手でボクサーショーツのふちに手をかけた。
その手が振り払われる。「手をつかっちゃだめだよ」
あたしは上目使いに彼を見、それから、ボクサーショーツに包まれた股間を見た。
ペニスが中でまるでショーツを突き破るようにピンと立っていた。あたしは、そろそろと唇をボクサーショーツの端に近づけ、
縁に歯をひっかけて咥え、そして頭を動かして注意深くずりおろした。
223 :
しのぶ:04/03/28 19:15 ID:fz9uFpZR
「そう、よくできたね」彼があたしの頭を撫でた。背骨がとろけそうになる。ようやく、勃起したペニスの下までずりさげると、
その先には透明な液体がたまってぬめぬめと鈍い光を反射していた。
とがったペニスの先を口に入れてみる。ぬらりとした液が舌に乗った。
「ん・・・おぅ・・・・」彼がため息を漏らした。
四つん這いになったまま、彼のペニスを吸い込み、裏筋に舌を這わせる。
彼が手を伸ばし、ズルッとあたしのTバックをずらした。Tバックは太腿までずり下げられて、
あそこがひんやりとした空気になぶられた。彼の指がベチョベチョに潤ったラビアをこじあける。
あたしはビクッとお尻を震わせた。クチャクチャと粘液のまじりあう音がする・・・。
裕のペニスもビクッと細かく跳ねて硬さを増してくる。
「まるでメス犬だね・・・四つん這いになってチンポを咥えながらこんなに濡らして・・・」
その言葉に、ヴァギナの奥からさらに熱いマグマが噴出しそうだった。裕があたしから彼の怒張したペニスを引き離した。
224 :
しのぶ:04/03/28 19:58 ID:fz9uFpZR
「そのまま四つん這いになっていて。」
スーツのポケットから携帯を取り出す。「しぃちゃんのいやらしい姿を撮らせて。」
「え・・・?」
言うが早いか、彼は携帯のフリップを開けると、あたしの後ろにまわり、構えた。
あたしは肩ごしにふりむくと、彼が唇を一文字に結んで立っていた。
「ほら・・・濡れて開いたオマンコが丸見えだよ・・・」
あたしは携帯のシャッター音に反応するように、お尻を高く持ち上げてた。
あそこが熱くうずいている。早く入れて欲しい・・・・
「これは俺のオカズにするよ」
何かがほとばしりそうな感覚。彼は、毎晩、あたしの赤く開いたあそこを見ながら、あたしを頭の中に生き返らせるんだろうか?
225 :
しのぶ:04/03/28 20:11 ID:fz9uFpZR
「さぁ、自分であそこを開いて」
あたしは言われるままに左の人差し指と中指を使ってラビアを大きく広げ、彼の目の前にさらした。
「んー。いい眺めだよ。あそこが真っ白になってヌルヌルしてる。」
あたしは震えながらきつく目を閉じた。
今度はいやらしい形をしたバイブを持ってこよう。それをあそこにハメてもらって、
彼の前で痴態の限りを晒すんだ。
「あ・・・あ・・・入れて・・・・」
あたしはラビアを大きく開いたまま、彼に訴える。
彼は氷のようにつめたい目をしていたが、激しく興奮しているのがわかった。
時々、右手で自分のペニスをしごいた。「入れて欲しい?」
「うん・・・もう・・・我慢できない・・・」あたしはラビアにそえた二本の指で、
わざといやらしくビチャビチャと音を立ててクリトリスをこねまわし、誘った。
彼はゆっくりとあたしを眺めながら近寄り、あたしのお尻の前で片膝を立てた。
どきどき。
227 :
しのぶ:04/03/28 20:54 ID:fz9uFpZR
ズブッ・・・・
硬いモノがゆっくりとヴァギナにつきささった。あたしは大声を上げて全身を痙攣させた。
指が二本、深くオマンコに突き入れられていた。「あぁ・・・あぁ・・・・」
ゆっくりと二本の指が出し入れされる。あたしは必死でその指を括約筋で押さえつけようとしていた。
「すごい・・・・吸い付く・・・熱いよ・・・」
あたしは細かく声を漏らしながら、床の上に肩を投げ出し、お尻だけを高く上げた。そして片方の手で
彼の左手を強く握った。「いやらしい匂いがぷんぷんしてるよ・・・ねぇ、気持ちいい?」
「う・・・ん・・・・」ヌチャヌチャと湿った音が響いた。「あぁ・・・欲しい・・・入れて・・・・」
彼は指を抜き、あたしの腰を両手で捕らえて、硬くなったペニスを押し当てた。
「これ?」
「う・・・ん・・・・い、入れて・・・」
彼はゆっくりと身体を揺らせてペニスを押し当てるだけで、侵入してこなかった。
あたしが淫らな言葉を発するのをじっと待っている・・・あたしはそう察知したが、言葉は喉元でずっと止まったまま。
228 :
しのぶ:04/03/28 22:00 ID:fz9uFpZR
ペニスがひときわ強く入り口に押し当てられた。あたしはヴァギナがキュッと締まるのを感じ、
食いしばった歯の間から言葉を押し出した。
「・・・お、おチンポ入れて・・・・・・」
彼の両手があたしの腰に食い込んだ。そして、熱く硬いものがズルッと一気に奥まで挿入された。
あたしは叫び、悶え、夢中で腰を振った。
ズパンズパンと肉同士が当たる音が響き、ヴァギナが溶けそうになる。
「うん・・・・・膝が床ですれていたいな・・・ベッドへ行こう」
ベッドへ転がり込む。彼は仰向けになってあたしを見つめ、そしてあたしの腰を引き寄せた。
「さぁ、上に乗って」
あたしは再び彼のペニスで自分のヴァギナを突き、そしてオッパイを激しく揺らしながら悶えた。
彼は食い入るがごとく、あたしの両方のオッパイを眺めそして、下から突き上げてきた。
ヴァギナを締め上げて彼のペニスを最大限に感じようとした。
「おっ・・・おお・・・締まる・・・・イクぞ・・・・」
あたしは腰をくねらせながら、彼の精液を受け止める準備をした。
>218
凄い、はぁはぁ
早くイカせてあげてw
支援
支援というのは連続投稿ができなくなるのを防ぐための行為。
232のようなのは蛇足。
気長に待ってます、しのぶ様…
234 :
えっちな21禁さん:04/04/01 23:55 ID:+HOkpwyq
どきどき……待っております…
待ってまーす!
>218
>221-225>227-228
237 :
しのぶ:04/04/03 21:39 ID:UcJctgWD
あたしは、ゆらゆらと腰を揺らしながら、裕の表情を盗み見た。
彼は目を閉じて眉根を寄せ、わずかに唇を噛んでいた。
手がオッパイに触れた。
そして痛いぐらいに両方のオッパイを掴まれた。もっと強く掴んで欲しかった。
ちぎれるぐらいに。
視線がつながらない今、あたしと彼を結ぶものは肉体しかなかった。
だから、それを離さないで・・・
彼が唇の間からうめき声を漏らし、腰が大きく揺れた。
そして、動きが止まり・・・・息遣いだけが聞こえた。
238 :
しのぶ:04/04/03 21:51 ID:UcJctgWD
前略 裕へ。
ここ数週間ばかり、会えなくてごめんね。
あたしはその間、毎日、浴びるほど酒を飲んでいました。
そして、決心しました。
本当にごめん。なんで出会ってしまったんだろう、どうして好きになってしまったんだろうって思う。
最後に会った時に言おうと思ったけど、会ったらまた迷って言い出せなくなる。
本当にごめんなさい。わたしは、どうしても都合のいい存在になりきれませんでした。
あなたに想いを寄せすぎてしまいました。そしてあなたに心の重みを背負わせてしまいました。
とりあえず間に入っておきますね。
240 :
しのぶ:04/04/03 21:58 ID:UcJctgWD
最初は軽い気持ちからだった。覚えていますか?
でも、あなたの優しい目と、暖かい身体に包まれて、わたしは今までセックスしてきた数多くの男性とは
違うエクスタシーを覚えてしまいました。
本当にごめんなさい。
あのままの軽い気持ちでいられたら、あなたもずるずるとわたしに引きずられることなんてなかった。
鉄のかたまりみたいなわたしは、でも、初めて幸せを感じました。
たとえ偽りであっても、あなたの暖かい手が、優しい目が好きだった。
でも、あなたの求めていたものは、おそらく、わたし本体ではなくて、楽しくセックスできるわたしであったはずです。
その期待に答えられなかったことをとても後悔しています。
241 :
しのぶ:04/04/03 22:05 ID:UcJctgWD
最後に会った時に、わたしは、ガチガチに縛ってもらいながら、
そして持ってきたバイブで腫れるほど責めてもらいながら、
このままセックスマシーンになりたいと心から願いました。
でも、結局そこまでなれなかった。
・・・・ここで好きだったっていうことでどれだけあなたが辛い気持ちになるかもわかっています。
でも、できればそうならないで。
あなたは、ぼんやりとすごしていたわたしに、再び生命を吹き込んだ偉大なる人なのだから。
だから、、、、、
242 :
しのぶ:04/04/03 22:13 ID:UcJctgWD
あたしはノートパソコンのキーを叩くのをやめて、
再び、外をぼんやりながめた。
ベランダの鉢植え水仙はもう2週間ほども水を切らして、ほとんど枯れていた。
そのむこうに、空になって、オレンジ色の街頭だけの道路とどろどろと流れる川の黒い波が
目に入った。
ジャックダニエルズはとっくに空になっていたけれども、
まるで酔っていなかった。
だから、っていう理由を書こうにも、それ以上言葉が出ないよ。
ねぇ、誰か教えて。そして、ここで後ろから「送信」ボタンをクリックして。
243 :
しのぶ:04/04/03 22:20 ID:UcJctgWD
書けば書くほど嘘になっていった。
ねぇ、なんで言葉ってこんなに自分を裏切るんだろう?
あなたが好き。わたしを抱いて本当は好きって言って。
あたしはそう打ち込んで、それから、あわててdeleteした。
そして、マウスのポインターを「送受信」にあてようとして
字がゆがんだ。
今、ここでプッとクリックしてしまえば、おそらく、彼もあたしも全て解放されるよ。
そして、彼はいつも通りの平穏な生活に戻れるんだろう。
そして、いつしか、友達と酒飲みながら「そういえば、昔すごく惚れられてさぁ」なんて
自慢話のネタにもなるんだろう。
244 :
しのぶ:04/04/03 22:34 ID:UcJctgWD
金曜日の終業間際は誰もが早く帰りたがるから、さっさと仕事を片付けなくちゃいけなくなる。
あたしはぶあついドキュメントの束を複合機のフタにのせ、
角をきれいにそろえて無事、それが一発でどこかの遠い国に受信されるのを祈りながら、
SENDキーを叩いた。
カシャッ、と無機質な音が響いて、次に、マシンが一枚一枚紙を吸い込んでいった。
毎日は平凡だった。オフィスの前にある、ひょろけた桜の木が咲き始めたかと思ったら、
ひどい雨で花が全部落ちてしまっていた。でも、本当はそのほうがいいと思う。
満開に咲いたら、花は風にあおられてさらさらと吹き飛ぶのだから。
薄紅色の花はきれいに咲くから、散る時には悲しい。
245 :
しのぶ:04/04/03 22:48 ID:UcJctgWD
終業のベルが鳴り響いた。ファックスの受信ステータスを調べたら、
SEND OK40とでていた。今ごろ、遠くの国では、朝っぱらからファックスが紙を吐き出しまくっているに違いない。
本来はきちんと相手に電話して、ファックス受信できてるかどうか確かめなきゃいけないけど、めんどくさい。
送れてなかったからってそりゃあたしの知ったこっちゃない。マシンが悪いのよ。
あたしは、うすいグリーンのスーツに短いスプリングコートをひっかけて、
ボスに満面の笑みを浮かべ「じゃあ、また来週」とだけ言ってガラスのドアをあとにした。
仕事は結構楽しいし、新入社員があちこちでうろうろしていて、それを助けるのにもなんとなくやりがい感じる。
毎朝、起きて、支度して、出社して、そして仕事して。
毎日はとても平和だった。つらくなりかけたら、家の近所のバーで一杯ひっかければ楽しくなった。
毎日、きちんと眠れるし、ご飯も食べられる。誰にでもニコニコしていられた。
必要ないかも知れませんが,支援です。
247 :
しのぶ:04/04/03 22:57 ID:UcJctgWD
ボクシングジムは、結局、やめてしまった。エリカとは何度か電話で話したけど、まだ会う気になれない。
ごめんね、もう少し待って、って言ったら、小さく「うん」と言って、そして、「しのぶさん、好き」って囁いた。
それを聞いて、とても泣きたくなった。
ビルの大きなドアを出た。
シルバーのカレラが、堂々とビルの前の道路にとまり、マコトが顔を窓から出して、
「お〜っす」と陽気に敬礼してみせた。あたしはにっこり笑って、滑り込むように助手席に入った。
「ユウ君とはうまくやってんの?」
何も知らないマコトは、軽くハンドルを切りながら、車の流れにのった。
あたしはなにも答えなかった。そして、前のタクシーのテールランプを見た。
短い沈黙。
「んぁ?もしかしてホントにおわっちまったのか?」
248 :
しのぶ:04/04/03 23:08 ID:UcJctgWD
あたしは小さく頷いて、アハハハハァと乾いた笑い。
「うん・・・でもね、そんな気してないの、たぶん。だって毎日すごく普通なの。メシ食えなくなるかと思ったらそうでもないし。
仕事もちゃんとしてるし、毎日、眠れる。」
大丈夫よ、と言いかけてあたしはやめた。そんな嘘、マコトにはすぐばれる。
「あたし、悲しいとかそういう気持ちがする前に、脳のどこかがフタをしてるのよ。これって強いってことなのかな?」
「いや・・・・たぶん違うんだろ。」
マコトはあっさりとそう言って、右折車線に入った。「なぁ、今日はどうする?何したい?」
「んー。飲みたい。倒れるまで。」
「そうか。なぁ、カラオケでも行くか?久々にさ。ボトル取ってさ。」
「あぁ、それいいよね。飲んで喉つぶれるまでやろっか。」
マコトは無理するなよとも、体ぶっこわすぞとも言わなかった。そんなことを言われれば行き場がなくなる。
>236
>237-238>240-245>247
251 :
しのぶ:04/04/04 00:01 ID:CQx2ir3C
「あのさ・・・・あたし、勝手にマコトとつきあってるって嘘ついた。ごめん。」
あたしは結局、朝まで迷って、そして、マコトとつきあい始めたっていうメールを出した。
そう、3行ぐらい短く。そして、3回深呼吸をしてから、はるか遠くにあるパソコンのメールボックスに
舞い込むことを祈って、enterキーを押した。
「ふーん。」マコトはとがめる様子もなく、むしろ、横顔で微笑んだ。
「カラオケだったら、おれんちの近所でいいだろ?」見覚えのある交差点。
車を彼のマンションの駐車場に入れ、それから歩いて大きなカラオケボックスに入った。
まだ時間が早かったせいか、あきがあってあたしと彼はサイバーDAMを選んで、
いくつものボックスを過ぎ、奥の部屋にいきついた。
二人で適当に曲を選んで、それからボトルの焼酎を飲んで。
こんなことをしていれば時間はすぐ過ぎる。
252 :
しのぶ:04/04/04 00:12 ID:CQx2ir3C
気が付くと、すでに11時をまわっていた。喉のあたりが痛かった。そして、安い酒が
まわった。でも、なんとなく楽しかった。
「あ〜〜〜なんかこんだけやると喉きついよな」マコトはソファの上にだらりと身をもたせて
サイバーDAMのリモコンをピコピコ操作していた。
「しのぶ、MISIAいけるか、MISIA」
「あぁ〜・・・・うん。」
あたしも疲れていた。今日は二人ともセックスどころじゃないぐらいに。
MISIAの「Everything」のイントロが流れ出した。疲れてる時にこういうハイキーの曲って
つらい。
愛しき人よ抱きしめていて
いつものようにやさしい時の中で、この手握って見つめて今だけを
あたしはぼんやりと初めて彼とであったときの青い光に包まれた空間を思い浮かべていた。
昔は、恋の歌なんてわからなかった。
253 :
しのぶ:04/04/04 00:18 ID:CQx2ir3C
セックスだけに流されていた時って、楽だった。
体と体。あとは何もなくて・・・・あたしはあの目に殺されてしまったんだと思う。
今まで、何十人も、下手すりゃ何百人も、あたしと寝た男はいたし、あたしの身体に夢中になったのもいた。
だけど、あんな目であたしを見つめたやつはいなかった。
画面に字幕が現れた。
You're eveything You're everything
あなたと離れてる場所でも
会えばきっと許してしまうどんな夜でも
あたしは声が詰まってしまった。
全て。でも、本当に全てだったよ。裕、あなたはあたしの全てだった。
ねぇ、わかって?
254 :
しのぶ:04/04/04 00:56 ID:CQx2ir3C
あたしは右手で両目を押さえた。涙がとまらなかった。マコトが続きを歌った。
You're eveything You're everything
あなたの夢見るほど強く
愛せる力を勇気に今かえていこう
そして、そろそろと指先を伸ばし、あたしの左手を力なく握った。
素敵。
256 :
しのぶ:04/04/04 22:36 ID:CQx2ir3C
あたしはしばらく、そのまま泣きつづけた。
マコトは何も言わず、あたしを促して、あたしたちは外へ出た。
マコトが煙草に火をつけて、深く息を吸い込んだ。
ちまちまとした店が並ぶ繁華街を抜けていく。
光の渦を抜けると、突然真っ暗な道につきあたった。
二人の靴音だけが妙に響いてた。
「なぁ、しのぶさぁ」
マコトがプッと煙草を吸って、煙草の先のオレンジ色の光が一瞬だけ濃くなった。
「彼とは終わったのか?本当に。」
切ない話の途中ですが,とりあえずお茶置いておきますね つ旦~
258 :
しのぶ:04/04/04 22:44 ID:CQx2ir3C
「終わったってさぁ・・・あれってなんだったんだろ?」
マコトは煙草を投げ捨てて、それから言った。
「まぁ、、、さ・・・俺、言っただろ?恋なんて錯覚だって。」
「そうだね・・・」
「なぁ、お前さ、香港行かないか?俺の会社さ、今度香港にも店出すんだ。」
「そう・・・」
離れたほうがいい。いつまでも同じところにいたら気が狂いそうだった。
「まぁ、すぐってわけにはいかないけどさ、うちで半年ぐらいやって、それから香港行って。
おまえ、英語できんだろ?」
「うん。」
「お前が必要なんだよ。俺の片腕としてさー。」
あたしは笑ってうつむいた。「必要・・・ねぇ。そうだね。」
香港に行けば、彼と会うこともなくなる。それもいい。あたしは初めて、マコトと目を合わせて笑いあった。
(第4話・終了)
ォhル・・・_| ̄|○
第5話開始を心からお待ちしておりますm(_ _)m
一筋縄でいかない…
そこらへんのキム○ク主演のドラマより全然面白い
私、小説とか映画の出来にうるさいほうだけど、
しのぶ作品好き。
なんか感動・・・(T^T)(安っぽい感想でスマソ)
せつないねぇ・・・
再開を心待ちにしております。
しのぶさんお疲れさま。これからも期待してます。
はやく幸せにしてあげて・゚・(ノД`)・゚・ーセツネィ
>249
>250
>248>251-254>256>258
267 :
しのぶ:04/04/07 01:02 ID:r8gU6VhK
こんばんは。しのぶです。
みなさん、いつもどうもありがとうございます。
すでに次の第五話のプロットもだいたい完成し、一部書き始めてはいますが、
なにしろ、書いているうちに「しのぶ」が勝手に一人歩きしはじめて、実はそのコントロールに
苦労しております。
外界に出たがる「しのぶ」を助けてあげるのが私のタスクなのですが、なかなかうまくいきませんね。
では、ちかいうちに。
268 :
えっちな21禁さん:04/04/08 10:25 ID:2ZGvQ1zY
age
269 :
えっちな21禁さん:04/04/08 12:48 ID:BMsDMjew
今日知って携帯だけどいっきに読んじゃった。応援してます。続きよろしく。
270 :
えっちな21禁さん:04/04/09 12:35 ID:pzY8DPoc
age
271 :
えっちな21禁さん:04/04/10 14:56 ID:7bHqpkdZ
あげ
272 :
えっちな21禁さん:04/04/11 15:19 ID:hZerkKas
保守あげ。
めちゃ文章うあまいんで、本読むみたいに食い入って読んじゃいました。
応援してるんで頑張って〜
すぐに続きを見たい気持ちもあるけど、やっぱり完成度の高い文章がイイ!
次の登場をお待ちします
>272 ageる必要無いんだが…
275 :
えっちな21禁さん:04/04/12 13:08 ID:jXNuSvxK
頼まれたのでage
276 :
えっちな21禁さん:04/04/12 13:10 ID:xUFBwjW1
すいません。こっちは一人でやってるところなようなので、もう
ひとつの方お願いします。すいません。
もうめんどくさい
>266
279 :
しのぶ:04/04/12 23:05 ID:BPfXpULh
******第五話・失われた時編*******
中年の男が二人がかりで、分厚く黒い四角の石の塊を持ち上げた。
空も灰色なら、地面に敷き詰められた小石も陰気臭い灰色、その上に四角い黒い石の塊が乗っかっている。
まだ2月のことで、しかもうっそうと曇っている。参列した人々の群れは全て黒の服を身にまとい、
そして体の前で合わせた手がカタカタとふるえていた。全てがモノクロの世界。
「よいしょ」中年の男たちは小さくそううめき、そして四角い石がずるりと30センチばかり動いた。
これまた四角い真っ暗な穴がぽっかりと地面に開いていた。
しのぶは黒いワンピースの前でハンカチを両手でぎっちりと握り締めていたが、ちょうど背後にいる
燃えるようなオレンジ色の僧服を着た坊主が唸るように念仏を唱え始めるのを聞き、いらだったように
眉根を寄せて四角い穴をじっと見据えた。
280 :
しのぶ:04/04/12 23:13 ID:BPfXpULh
あたりからすすり泣きが聞かれた。しかし、一番の当事者であるはずのしのぶ自身と母親は、
唇をキッと結び、直立しているだけだった。
中年の男たちが、真っ白なかめを穴に引き寄せ、そして突然かめのふたをあけて逆さにした。
灰色に濁った破片がかめから四角い穴にバラバラとこぼれ落ちた。そして、最後に粒子の粗い
粉がふわりと立ち上り、そしてまわりの空気にあおられつつもゆっくりと穴に吸い込まれていった。
背後の坊主が一層声を張り上げた。意味不明の言葉が耳元にこだました。
そして、また二人の中年男が、頭の真中にできたはげをしのぶの方向に向けたまま、
また「よいしょ」と小さくうめき、四角い石が四角い穴を塞いだ。
こうやって、一つの儀式が終わった。
281 :
しのぶ:04/04/12 23:34 ID:BPfXpULh
分厚い雲のたれこめる下で執り行われる陰気な儀式のあと、参列者たちはぞろぞろを
その場を後にした。しのぶとその母親は一人一人に挨拶をし、どこまでが本当かわからない
言葉を幾度も口にし、そうした社交辞令が全て終わると、しのぶは言葉すくなに
「じゃあ、帰ります」とだけ言い残して、寺に頼んでおいたハイヤーに乗り込んだ。
そしてハイヤーの運転手に、自分が宿泊しているホテルの名を告げた。
明日にはパリに戻らなくては。そして、来週にはロンドンだ。スケジュールはぎっしり。
正直、父親が危篤と知って帰国してからの間が意外に短くてよかった、そう思った。
これで全て終わりなのだから。
ハイヤーの中で、ロンドンから持ってきたシルクカットの箱を取り出し、そこから一本引き抜いて
唇の間にはさむ。いつも持ち歩いているレノマのライターは急いでパリの自宅を飛び出してきたせいで
忘れてしまった。透明な百円ライターで火をつけ、深く吸い込む。
・・・・これで終わりだ。そう思うと涙を流すよりも深い安堵に包まれた気がした。
282 :
しのぶ:04/04/12 23:46 ID:BPfXpULh
しのぶ、26歳と7ヶ月。日本を離れてすでに8年近く。その間に父親に会った日々は全部を足しても
1年にはならないだろう。ヨーロッパで過ごした大学時代の夏休みですら、しのぶは適当な理由を
つけては帰国しないようにしていた。
自分に祖国はなかった。
祖国が怖かった。でも、これからは祖国で暮らしてもいいかもしれない。そう思った。
血のつながりのない父親、それは母親の再婚相手であるさっき土の奥深くに骨となって
埋まった・・・と初めて会ってから暗い穴の中に入る瞬間まで、数えてなんと16年も経っている。
これは長かったんだろうか?
しのぶは車のシートにずるりともたれながら、考えをめぐらせた。そしてあの時から。
283 :
しのぶ:04/04/13 00:00 ID:7zd23qz7
14歳になったばかりの夏。
しのぶが母親とその義父に引き取られて4年目だった。義父は教養ある実業家だったが、
子供を育てたことはなかった。理性的ではあるが、厳格な父。義父を尊敬する人は多かった。
だが、しのぶにはただの厳しい父親にしか思えなかったことのほうが多い。
しかし、中学に上がってすぐあたりから、父親は徐々に優しく接するようになってきた。
なぜだかはよくわからなかった。ただ、前ほど厳しい顔をしなくなった父親に安心はしていた。
夏休みに入って、しのぶは父親と一緒に山本有三や志賀直哉を読んだ。
そして、少しずつ色々なことを夜遅くまで語り合うまでになった。しのぶは初めて父と呼べそうな
雰囲気になったことが嬉しかった。しのぶが英会話の勉強をしたいと言えば快く了承してくれたし、
読みたい本も買ってくれた。やっと父親と娘になれた気がした。
284 :
しのぶ:04/04/13 00:07 ID:7zd23qz7
その日は、母親が友達と旅行に出かけていて留守だった。
しのぶはいつものように今読んでいる本のことを父親に夢中で話していた。父親はウィスキーの水割を手に
じっと聞き入っていた。そして、しのぶが話し疲れておやすみなさいと言った時は11時を過ぎていた。
しのぶは一旦、自分の部屋のベッドにもぐりこんだ。
だが、部屋のエアコンは効きが悪く、すぐにそこを飛び出してもっと涼しい和室にうつり、
そこに薄い布団を敷いて横になった。
前よりは涼しかった。
だが、それでも寝付けずに寝返りを何度も打っていた。
それからどれぐらいが過ぎたか。
ようやくうとうとしかけたところで、しのぶはごつごつとした何かがパジャマのズボンに当たるのを感じて
目を覚ました。
その時に何を見たか、それはいつまでたっても思い出せない。ただ、ごつごつとした手が父親のものであり、
それがパジャマをひきずりおろしていた、それだけだった。
285 :
しのぶ:04/04/13 00:13 ID:7zd23qz7
しのぶはたぶん、何も考えていなかったと思う。
ただただ、布団にじっと身を押し付け、されるがままになっていた。
やがて、手はパジャマのボタンを全て外し、そして下を剥いで、下着の中に入ってきた。
しばらくすると、しびれるような感覚がそこを通して足の指先まで届いた。
手は何度もしのぶのまだ硬さの残る胸を撫で、そして足の間をゆっくりと指で撫でていった。
時間をかけて。
体が熱くなった。
そして、その手は離れた。
286 :
しのぶ:04/04/13 00:18 ID:7zd23qz7
その「儀式」はその日から、定期的に行われるようになった。
母親の不在を見計らい、夕方から行われることもあったし、夜中に突然起こされることもあった。
その時の記憶は手の感覚だけだった。
しのぶはあたかも幽霊が通り過ぎるかのように目を硬く閉じて外界を見ることを拒否していたからだ。
怖かった。
だが、間違いなく得体の知れない快感が全身を駆け巡った。
そして一定の時間を過ぎると「手」は消えた。
>279-286
288 :
えっちな21禁さん:04/04/13 13:50 ID:9dkRzAsd
age
289 :
えっちな21禁さん:04/04/14 00:28 ID:xjZ3eBVa
読みにくい。
一行目と最終行は空行にして。
それと、段落始まりは1文字(全角スペース)あけて。
行中に句点が有る場合は句点後に全角スペースを!
いたずらに、句点で改行はやめましょう。
空行挿入と、センテンス改行の規範がいまいち不明確。統一を!
290 :
えっちな21禁さん:04/04/14 07:44 ID:RAUnojPA
>>289 評論家面のスレ汚し。
最後にお願いしますぐらいつけるのが筋だろ?お前の文章センスの方を疑う。
291 :
えっちな21禁さん:04/04/14 08:41 ID:75UU9Rsp
ちょっとスレ違いかもしれないけど、皆さん初めてのデートで女の子襲った事あります?その時、女の子嫌がって拒否するだろうけど襲ったらそれはレイプになるよね?
>266>287
しのぶのディープな過去が見えてくるのでしょうか?楽しみです。
>>291 司法板行け!
きっと解りやすく答えてくれる
296 :
289:04/04/15 03:15 ID:q2wt8TkX
もうこねえよう
,,...-:':::":~~ ,,.. .~~""''':::..,,,
:::::, :..:::::::: ,
;y=ー~"''-::..,,,. ;;;;;,,,...:::--''''"~
\/| y |)
ほす
298 :
えっちな21禁さん:04/04/16 02:20 ID:o4XOMOb2
一気に読んじゃいましたよー
最初は、ただの官能小説かと思って思って読んでいましたけど、
話がどんどん、切なくなって入り込んじゃいました。
周りの環境に流されながらも、もがき苦しんでるしのぶ。
少女時代の暗い思い出も分かりつつあって、これからも期待大です。
応援しています。
続きもよろしく。
本日も保守
300 :
しのぶ:04/04/17 20:31 ID:6sp8WeWX
このような儀式がはじまって、どれぐらいしのぶが認識できていたかはわからなかった。
儀式が終わればいつも通りの朝が来て、いつもどおりの親子だったから。
だが、ある夜のこと、父親に無理やりキスされた。
酒臭かった。
しのぶは顔をそむけた。父親は低い声で言った。「舌出しなさい」
しのぶが唇を硬く閉じると、父親は無理やりそれをこじあけて舌を入れた。
いやなにおいがした。
「舌出して」
父親がまた言った。しのぶは声さえ出せないでいた。
着ていたゆるいスエットシャツがはぎとられた。しのぶの体はぴったりと横で手をつけ
気をつけの姿勢。抵抗はしなかった。ただ、ひたすらに目を硬く閉じて暗黒の世界にいた。
301 :
えっちな21禁さん:04/04/17 20:47 ID:iPpXzvCx
302 :
しのぶ:04/04/17 21:08 ID:6sp8WeWX
足首までスエットのズボンがおろされた。白い綿のパンティも一緒に。
まだ、うすい陰毛。
胸は中学生の割にはあった。小学校5年生ぐらいからブラをしていたから。
でも、しのぶは胸が大きなことが嫌でたまらなかった。胸が大きな女は頭が悪い。
同級生にもからかわれた。胸が大きくていいことなんて一つもない。
「しのぶのおっぱいはいいねぇ」
父親はそう言って執拗になめまわした。舐めたところが濡れて気持ち悪かった。
ちいさな乳首を吸われ、舐められた。
もやもやとした感覚が乳首から足の間におりていった。
父親の固い手が陰毛に触れた。
あそこがじわっと熱くなっている。「足をひろげなさい」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
304 :
しのぶ:04/04/17 22:17 ID:6sp8WeWX
しのぶはそろそろと足を広げ、膝を立てた。
太い指が足の間に侵入してきた。
指があそこの奥をさぐりあてた。その当時、しのぶは「濡れる」なんてことは知らなかったが、
指が当たるたびに、ビタビタとぬめった音がして、それはきっと汚いものだと思った。
指がゆっくりとあそこの上をはいまわった。
火のような感覚。やめてほしい、がやめられない。
しのぶは息を詰めた。
やがて、両膝をつかまれ、足を広げられた。べちゃべちゃと音がした。
舌ですくわれるように舐められた。
・・・・気持ちいい。 だけれども、同時に身の毛がよだつほどの嫌悪感に包まれた。
305 :
しのぶ:04/04/17 23:00 ID:6sp8WeWX
ねっとりとした舌がしのぶのあそこのひだにぴったりと吸い付いた。
しのぶは、ビタビタと音がするのは、きっと唾液のせいだろうと思っていた。
これは、20歳ぐらいになるまで思っていたことだった。
「ここがいいのか?」
くぐもった声がしたが、しのぶは答えず、目を閉じたままだった。
ぬるっと指がこじいれられた。
あそこにだ・・・・・友達たちと廻し読みをする本に書いてある、
血が出る、そして痛い穴。
それほど痛くはなかった。だが、突然、父親が身体に覆い被さり、
硬いものが、そこへずるりと侵入してきた。
痛い!反射的に身体を縮めた。両方の肩をおさえこまれた。
そして、次に膝をかかえあげられ、体重をかけられ、ずるり、と侵入してきた。
306 :
しのぶ:04/04/17 23:05 ID:6sp8WeWX
痛い・・・焼け付くように痛い。
だが、声は上げなかった。バタバタと暴れながら、必死で唇を噛んだ。
やっと、それが抜けたかと思ったら,今度はうつぶせにされた。そして、火のように
熱い硬いモノがずるりと入ってきた。痛い・・・・。しのぶはもがいた。
これだけ痛ければ血が出るのは当たり前だと思った。
父親はしのぶの背後で荒く息をつき、乱暴に身体を動かした。
そして、最後に、ペニスを抜いた。
今思うと、処女喪失はあっけなかった。
しえmm
>293
>300>302>304-306
支援。会話や声がいっぱい聞きたいw
311 :
えっちな21禁さん:04/04/20 04:54 ID:UapIPF7e
援交age
312 :
しのぶ:04/04/20 21:06 ID:dsmP2x2w
世間一般に言われている「処女喪失」と実際のそれとはえらく違うものだ、としのぶは思った。
たしかに痛みはあったが、耐えられないほどの痛みではなかったし、それに何よりショックだったのは
血が出なかったことだ。・・・ということは、しのぶは父親に冒される前から処女ではなかったという
ことなのだろうか?
だから、しのぶにとっては処女を奪われたという特別な感情もなく、むしろ、最初から処女のない
呪われた存在なのではないかと思った。
「儀式」はより頻繁に行われるようになり、しのぶは毎日、学校から家に帰宅するのが苦痛になった。
何が苦痛かって、義父とセックスすることよりも、老人臭とでもいうのか、脂臭い匂いの口で
舐めまわされたり、キスされることがたまらなかった。義父の薄くなった髪の毛がベタベタと
身体に当たった。体中をぬめった軟体動物に包まれ、クリトリスをなめくじのような舌が這いまわった。
そして頭の芯が熱くなっていく。しびれるような快感にさいなまれつつも、しのぶは頭の片隅で
その感覚に必死に抵抗した。
313 :
しのぶ:04/04/20 21:09 ID:dsmP2x2w
感じてからだが求めてしまうのは、たぶん、しのぶが穢れた
呪われた存在だからに違いなかった。やがて、義父のややゆるい肉棒がしのぶの身体に
突き立てられ、そして激しく動かされる。しのぶは早く義父が果てないか、それしか考えて
いなかった。何も感じないし、声を上げることもせず、また身体はなすがままに。
果てしない儀式は母親の目さえ届かなければいつでも行われた。
一度だけ、軟体動物のキスに抵抗した。義父はしのぶの首根っこをおさえながら言った。
「どうしてだ?」そして、また無理やり舌をこじ入れてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
グレーのスーツを着て、没個性的なブルーのネクタイを締めた、まだ年も若いカウンセラーは
一部始終を聞くと、困惑したような表情をうっすらと浮かべてから、じっと斜め35度に視線を
落とした。
314 :
しのぶ:04/04/20 21:14 ID:dsmP2x2w
しのぶは全てを語ってから、やはりこの若造・・・たぶん、大学院の心理学科修士かなんか
を貰って、心療カウンセラーの資格をとって間もないぐらい・・・に話したのは間違いだった。
こんなヒヨッコカウンセラーに理解できるはずがないし、しかもヤツは男という忌まわしい
人種なのだから。
一方で、しのぶは3%ほど、こいつが激しく困惑しているさまを楽しんでいた。反応いかんに
よっては「クライアント」と呼ばれる相談者に重大な衝撃を与えかねないし、クライアントに
正しいサーヴィスを与えられないのだ。
どうだ、迷うだろう。これはおそらくはおまえが今まで多くの人から聞かされてきた、家庭内の不和
とかそんなのとは訳が違う。
しのぶはうつむいたまま、にらみつけるように色白でほっそりとしたカウンセラーを見つめた。
照明を落とした小部屋の中に、テーブルをはさむように向かい合わせた椅子。
テーブルの上には大きなボックスティッシュと小さな時計が置かれているだけだ。
>308
>309
>>279あたりから偽物の気がしてならんのだが・・・。
熱烈なファンで楽しみにしているので
ぜひしのぶ様にはトリップをつけていただきたい(´・ω・`)
317 :
しのぶ:04/04/21 21:04 ID:eY9yoID7
>>316 どうも。しのぶです。
偽者説が出るとは・・・。いや、本物です。マジで。
ただ、文体とか3人称で書き始めたので、偽っぽく見えるんでしょうか?
実は文体変えてから私自身もちょっと辛いですが、過去と現在をディヴァイドするために
あえてそうしました。
昨日はupしてる途中でアクセス規制・・・どなたか私と同じプロバイダの人が
大量コピペやってたらしいです・・・。
トリップをつけてみては?
319 :
しのぶ:04/04/21 21:53 ID:eY9yoID7
初心者な質問ですいません。
トリップってどうやってつけるんですか!?
私はいつもギコナビで書いてUPしてますが。
名前の後ろに「#」と適当な文字をいれればいいですよ
321 :
しのぶ#:04/04/21 22:02 ID:eY9yoID7
どうもありがとうございます。
というわけでこれからバリバリUPにかかります・・・。
*トリップとは? (◆の後ろの文字列のことを「トリップ」といいます)
名前の後に #好きな文字列 (#は半角、文字列は半角8文字(全角4文字)まで)を入力
例えば「名前#12345678」と入力すると「名前◆WBRXcNtpf.」となります。
です
これは、クライアントが泣き出した時のための対策なのだろうか。だが、しのぶは泣かなかった。
わずか5歳で両親が離婚し、母親がまだ物心つくかつかないかの弟二人としのぶを残して
去っていったことを話した時も。
どういうわけだか、母親が家を出る前日の夜、何も知らされていなかったのにもかかわらず、
しのぶはなぜか悲しくて布団の中でコッソリ泣いた。そして、まぶしいぐらいに晴れた翌朝、
となりにあった母親の赤いふとんがきれいにたたまれていたのを見た時に、もう永遠にいないということを
悟った。それから2年経って、突然、母親に再会できた。全く何の前触れもなしに。
片田舎の職人でしかなかった生みの父親が、気難しい子供だったしのぶを母親に渡したのだった。
弟二人はそのままに、「しのぶは女だから」そういう風に言ったと母親に何度も聞かされた。
そして、しのぶを引き渡した見返りにか、義父から渡された金で生みの父親は借金がなくなった。
よいことだ。そして、子供はその時から小さな大人になってしまった。
ちがいますよぅ
例えば
「しのぶ#shinobu」
みたいな感じ?
「つらかったですね。」
カウンセラーがようやく口を開いて小声で言った。つらかった?さぁ、どうだろう。つらかったなんて
考えたことすらなかった。ただ、自分は呪われた存在だと感じたことだけなのに。
なぜかって、しのぶは嫌われ者、白い羊の群れの中にいる黒羊だったから。
「抵抗はしなかったんですか?」
しのぶは黙ったまま、下を向いた。このバカはとことん何もわかっていない。抵抗をして何があるというのか。
抵抗して、軟体動物の儀式が終わるとでもいうのか?それよりも、抵抗をすれば義父の機嫌も
損ねるだろうし、そうなればやっとそれらしくなった「家族」というコミュニティーからはじき出されて
しまうに違いない。
カウンセラーは長く沈黙を続けるしのぶにあわてたのか、ますます小声になった。
「・・・その、誰かに相談するとか、母親に言うとかしたことは・・・・?」
しのぶは微動だにせず、つぶやいた。
「誰かに言って何か解決できますか?先生。」
しのぶの声はかすれていて小さなつぶやきだったが、強くきっぱりとしていた。
テーブルのこちら側とあちら側で、緊張の糸がピンと張った。このバカはカウンセリングが
はじまってずっと、ノートに細かい字でビッシリとしのぶの語ったことを書き綴っていた。
必死に議事録をとる生徒会書記みたいに。この、ガリベンのくそ野郎め。
「家出も考えたこと、ありますよ。だけど、家出してどうにかなるんですか?わたしの生まれた家は
貧しくて、父親に仕事が来なくなると母親が町のキャバレーやスナックで働いてどうにか食えたんです。
それから、両親が離婚して、それから実業家の義父の家にひきとられて。すごいですよ。都内の一等地に
大きな家で車はベンツ。誕生日は高級レストランや料亭ですよ。わたしはクラスで一番の金持ちの子です。
それに、わたしさえ黙っていれば世間もうらやむ仲のいい家族です。明日の飯もおぼつかない
6畳一間からそんな生活、捨てられるわけないじゃないですか。」
カウンセラーは首を後ろに引き、それからなすすべもなく黙り込んだ。
きっと、彼の頭の中では今までお勉強なさったカウンセリングのABCが渦巻いているに違いない。
両手でシャープペンシルをもてあそび、お世辞にもきれいとは言えない小さな文字をびっしり詰め込んだ
紙の上に視線を落とした。
「母親は義父を熱狂的に尊敬していたし、わたしもです。義父を深く深く尊敬していましたし、好きでした。
矛盾してますか?」
カウンセラーはかぶりをふって否定した。
「父親としては尊敬してました。ただ、セックスしたくなかっただけです。で、自分の生活を守りたかった。
家出して自分ひとりで生活するっていう勇気はありませんでした。」
カウンセラーはぼんやりした目をして顔を上げ、何かを言いかけたが、そのままカウンセリング時間を
はかる時計をちらっと見た。残り時間はわずかだ。
「先月、帰国されたんですよね・・・その、お父様が亡くなられて間もなく。」
しのぶはうなづいた。疲れ果てていた。義父の葬式からこのかた、不眠が続いているせいだろうか?
墓石を閉じると同時に、しのぶは今まで蓄積していた感情をどこに葬っていいかわからなくなったらしかった。
自分でも悲しいのだか、怒りを感じるのか、ほっとしたのか、全くわからなくなり、
そのうち、夜中に何度も目覚めては、タイル張りのつめたい床に這いつくばって
息を切らせながら涙を流すようになった。きっと、何か精神的に問題を抱えているに
違いない、そう感じて帰国し、カウンセリングを受ける決意をしたはいいものの、これでは
全く何の役にも立ちそうになかった。
「これからは日本で仕事を?」
「ええ。」カウンセラーはそうですかと言ったまま、次のカウンセリングの時間を決めに入った。
dが、しのぶはもうここに来ることはないと思った。ここは素直に睡眠剤の処方を受けておく
べきだったのだ。貴重な時間と無駄な金を使ったばかりか、自分の重大な秘密をこの能無しに
口外してしまった。気分が晴れるどころか、かえって自分自身に怒りすら感じた。
面会時間がもう少し長引いていたら、うっかり、渡欧からこっちの自分とセックスした男たちの
数まで逐一しゃべらされていたかもしれない。
そろそろしえん
弱冠27歳にしてすでに何十人という男、人種も職業も多種多様な男たちとのセックスを
繰り返していた。そう、うんざりするぐらいに。誘われたら断るという観念がまるでなかった。
つまりは性欲処理の道具。声も上げず、抵抗もしないダッチワイフ。
だが、それが普通だと思っていた。
そそくさとクリニックを出て、まぶしい光に眼を細めた。突然の帰国で、まだ日本の貨幣価値
すらいまいちつかめていなかった。あてもなくふらふらと歩く。
なんとなく、客の極端に少ないコーヒーショップの一角に腰を据え、コーヒーを注文してみた。
400円、ということは20フランちょっと。恐ろしく高いコーヒーだと思った。パリならシャンゼリゼの
ど真ん中にあるカフェですら5フランなのに。これから迫り来る日本での生活が不安でたまらなかった。
「・・・・今まで一番嬉しかった思い出は、19歳の誕生日でした。」
しのぶは、目を細めて、髪をショートカットにした30代半ばといった風体のその女性に語りかけた。
結局、だ。しのぶは二度と来ないと思いつつも、なぜかこの間と同じクリニックの椅子に座っていた。
約束の日が近づき、その二日前にクリニックに電話をして、あの若い男性カウンセラーとは
あわない、と遠まわしに言ってみた。
受付の女性はよくあることだと言わんばかりに、声のトーンすら変えず、驚いたふうでもなく
淡々と応対をし、代わりはどういう人がよいかと聞いてきた。「できれば女性がいいです。」しのぶは
それだけ言って、そして今度は能無しでないことを期待しながらまたクリニックを訪れた。
果たして、現れたのは笑顔の素敵な女性であった。あんまり男にモテそうなタイプじゃなかったけれど。
でも、彼女はいちいちしのぶの言うことを細かい字で書きとめることはしなかったし、なによりも
とても感じのいい人だと思った。
「19歳の誕生日に何をしたか、覚えてます?」彼女はニコニコと愛想よく笑いながらしのぶに問い掛けた。
「友達の家で誕生日を祝ってもらったんです。ヴァレリーっていうフランス人の女の子です。
ヴァレリーとわたしはアートスクールのクラスメートで、ヴァレリーはフランス人なんだけど、
16歳まで両親の仕事でタヒチにいたせいで、普通のフレンチの子とちょっと違うんです。オープンっていうか。
それで、ヴァレリーの家に招かれて、ヴァレリーの両親と、弟とボーイフレンドが来ていて、
誕生日パーティーしてもらいました。タヒチ風っていうかエキゾチックなローストチキンを
ヴァレリーのママが焼いてくれて、それから弟のジャックがケーキ買ってきてくれて。ああいうの
初めてだった。うち、友達とパーティーってなかったから。誕生日はいつも両親と一緒に
料亭とかレストランとかで。友達少なかったし。で、ヴァレリーの両親はわたしに言いました。
『しのぶは素晴らしい子。18歳で一人、誰も知り合いもお友達もいない国に来て一生懸命勉強してる。
さびしい時はいつでもここにおいで。しのぶはヴァレリーと同じ、わたし達の大切な子供だから。』
それ聞いて、わたしは泣きました。
パリに来て寂しいとかホームシックって思ったことなかったけど、
パリに来て1年、割にみんな親切だなって思ったけど、あんな人たちに会えると思ってなかった。
ヴァレリーとはそれからもっと仲良くなりました。一緒に旅行へ行ったり、遊んだり。
でも、ヴァレリーと一度、ケンカして、1ヶ月ぐらい口もきかないことあったなぁ。
ヴァレリーはスイス人のボーイフレンドいて、よく三人で食事したりしたんだけど、そういえば
しのぶのボーイフレンドって会ったことない。今度連れてきてって言うんです。
わたしは嫌だって言いました。だってそれ、一応、ボーイフレンドってことになってるけど・・・
わたしは好きじゃなかったから。それに、一応ボーイフレンド、ってことにしていたのが3人もいたから。
・・・・一人は40過ぎの学者、もう一人は2流の日本人画家、それからクルド人の縫製工。
どれも好きじゃなかった。学者は・・・・ギィっていいます、彼はただのロリコンおやじだし、まぁ三人の中では
マシだったかな。彼はわたしに夢中だったけど、わたしは全然。特にセックスしてから最悪でした。
はぢめての支援!
最初は、まぁ学者さんだから、それなりに話も面白かったし、とても優しかった。
でも、ある時、デートして帰ろうと思ったら、『今日は遅いからホテルに泊まろう』って言うんです。
たぶん、そういうことだろうなとは思ってた。それで、ユダヤ人の金持ちがたくさん住んでいる地区の
小さなホテルに泊まりました。すごい暗い部屋で階段が急だった。
部屋に入ったらギィがキスしてきました。気持ち悪かった。それから、服を脱がせて、わたしの身体を
ずっと舐めました。『しのぶの体はいい匂いがする』って。
それから、わたしの顔の上に跨って、フェラチオをしてくれ、って言いました。わたしは言われたとおりに
しました。正直言って吐きたかった。でも、しました。
それから彼が上になって、挿入してきました。ハァハァ言いながら。『あ〜しのぶは思ったとおり、
締め付けがいいね』って言われてゾッとした。それでスグ、イッちゃったんです。わたしのお腹の上に
出して。気持ち悪くて、すぐにバスルームに行って洗い流しました。そしたら、ギィが怒りました。
なんでそんなことをするんだって。
しつこく、なんでだ?って責めました。わたしはギィの言うとおりにしただけです。
その日は、わたしも適当な理由つけてすぐに帰りました。
でも、翌日、電話かかってきて、ギィが謝るんです。昨日は悪かったって。
わたしは即効別れようと思ったけど、まぁ一度デートするぐらいならいいや、ってまたギィと
会いました。照明落し気味ののおしゃれなレストランで。
ギィが謝ってきて、わたしも面倒くさかったから、別にいいよ、って言いました。それで彼、
誤解したのかわかんないけど、食事が出てきたら、ニヤニヤ笑いながら、テーブルの下で
わたしの膝をなでまわしました。わたしは知らん顔してエスカルゴ食べてました。すると、
ギィが『会いたかった』って言いながら、内腿を撫でて、それから、わたしにささやきました。
『ねぇ、しのぶ。パンティを脱がせていいかい?』って。わたしはまたか、って思ったけどもう
いちいち言うの面倒だったのでうなづいたら、ギィは下着の上から指であそこを撫でてきて、
それから器用に下着脱がせました。ギィは腕が長かったけど、それでも不自然な格好になりました。
少し離れたところにいたアメリカ人の男二人組が、こそこそ何か耳打ちでもするようにして
じっとわたしとギィを見ていました。最初は、いやらしいものを見るような目つきで、でも、
だんだん面白いものを見てるような感じで。
そのうち、彼らが話す声がちらっと聞こえるようになりました。『おい、あのチャイニーズの子、
下の毛生えてるのかな?』わたしが片方の眉毛を上げて軽蔑してるかのように彼らをちらと見たら、
彼ら、聞かれた、ヤバいって顔してたけど、そのあと、くすくす笑う声がしました。
わたしはギィにずっとあそこを触られてました。ギィはほとんど食事そっちのけで。
そして、わざと自分の持っていた手帳を床に落とし、それを拾うふりをしてかがみ、あたしの
あそこを見たり、膝にキスしたりしました。ギィはそういうのが好きだったのか、それから
会う時は映画館とか、うすぐらいバーとかでそんなようなことやってました。
まあ、彼とセックスするよりはましでした。それ以外は彼はインテリの学者だったし、別に常識的
だったんだけど。
しのぶさん乙!トリップ付けたんですね
本日分 >323>325-328>330-333>335-337
保守
340 :
えっちな21禁さん:04/04/25 12:33 ID:bGEk24te
期待待ち
どうも・・・長らくお休みしててすいません、しのぶです。
実はここんところ、連続でアクセス規制にひっかかってました。
マイナーなプロバイダーに変えたい〜!
とりあえず、GW周辺までお待ちくださいまし・・・
342 :
えっちな21禁さん:04/04/27 15:55 ID:A+/bSomQ
お待ちしてます
なんて表現したらいいのか・・・・
とにかく良かっったです。(しのぶさんと違って陳腐な言葉しか出てこない自分に鬱)
2時間半くらいかけて一気に読みました
なんとなく身体だけっぽくなってきた裕に対して、イライラしてる自分を
ドリフで「後ろ 後ろ!」と言ってる子供の様な気がしてちょっと笑えた。
そこまで感情移入させることのできる文章を書けるしのぶさん尊敬っす。
これからもガンガッテ下さい。
いちしのぶファンとしましては、せつないハッピーエンドを望みます。
期待しながら保守
泣いてしまいました。
ギィは、もしかしたら普通以上に優しかったかもしれないです。今考えるとね。
彼はふつうに会っている時は、歴史の話や文学の話、いっぱいしてくれましたから。
だけど、セックスになるといやな男になるんです。
でも、先生、男ってそういうもんじゃないかなって。
ほかの男の人も似たりよったりです。ふつうにしていれば普通の人、
でもセックスするとモノみたいに扱うんです。・・・・ヴァレリーには、結局、ギィは
会わせずに、その理由を話しました。本当は3人とつきあってるけれども
どれも愛してないって。むしろ嫌いだって。
ヴァレリーはそういうわたしを受け入れるのに少し時間がかかったけれども、
でも、最後に「なんとなくわかる」って言って仲直りしました。」
しのぶはそこでボンヤリと天井を上目遣いに見た。天井には蛍光灯が
2本あって、鈍く紅茶のような色の光を放っていた。
「先生」は真剣そうなまなざしでじっとしのぶを見据え、それから哀れむような表情になった。
またしても、しのぶは後悔した。自分が何をしようとしているのか皆目検討がつかなくなっている。
ここでカウンセリングを受けて、マトモに恋愛ができる自分への更正にでもしようというのか。
それとも、今まで誰にも語らなかった事の真相を暴いて、自分を整理しようというのか。
どれも無駄な努力のように思えた。真相を理解し、自分の心の底に潜む怪物と
戦うことができるのは自分しかいないのだから。
「先生。」しのぶは髪をかきあげながら、ようやく彼女の胸元にある緑色のブローチに視線を合わせた。
「バカバカしいけどやっとわかりました。もう、カウンセリングはいらないと思います。」
「え・・・・。」しのぶはうつむき加減になりながら、熱い決心を秘めていた。
イイヨーイイヨー続きクレー(`o´)
349 :
えっちな21禁さん:04/05/06 23:00 ID:IOMYHPJf
あげ
********************************
「・・・それから?」
マコトの細い指があたしの髪の毛に触れた。あたしはバックスキンの大きなソファに
座った彼の太腿に頭をのせ、ソファのひじ掛けに足をのせていた。
マコトが、低いテーブルの上に乗ったシングルモルトの瓶に手をのばし、ソファが皮擦れを
おこして、音を立てた。
コルクの瓶を開けて、チューリップ型のスニフターグラスに半分ほど注ぎ込んだ。
そして、となりにあるあたしの飲みかけにも同じぐらい足した。
「それから・・・そうだなぁ、会社に勤めながら伝言ダイヤルでいろんな人と知り合って」
あたしは、フ、フフと笑った。「そのうち、それがバカバカしくなって、売るようになった」
「そんなことだろうと思った」
マコトは首をふりふり、スニフターグラスに口をつけた。
昼間は外資系勤務の会社員、それ終わるとスーツを着た売春婦。
「でも、悪いことしてるなんて意識まるでないし、それに買う方もほとんどがマトモな人なのよ。
むしろ、自分はダサくて何のとりえもないのにタダ乗りしようなんて輩のほうがよほどおかしい
じゃない?」
「まぁ、そうだけどなぁ」
「完全に自分一人でやる勝負だったから、結構頭使うの。いい客をリピーターにするにはどう
したらいいかって。戦略考えるのよ。」
「新しい仕事・・・か」
「そう。その感覚。月にそれで自分の給料上回る額稼いだこともあったし、一日に二人ってこ
ともあったし。自分の体は商品なんだ、って思ってたな。」
352 :
しのぶ ◆n2YA6/6dfo :04/05/08 16:14 ID:hVOMRIrW
「でも、一人で商売なんて面倒じゃないのか?それこそ風俗でも行ったほうが・・・」
「うーん、それはそう思った。一度、風俗店の面接にも行ったんだよね〜。」
「おまえなぁ!」
マコトは首を振ると、のけぞるようにしてソファに座り、あたしの髪から手を離した。
いまでも覚えてるよ。新聞の広告見て、大手の風俗店に電話をかけた。
電話に出た男性は礼儀正しくて、そこらの会社と変わらない応対だった。というか、
たぶん、そんなものなのだろうと思った。自分で身体を売るようになって、
拍子抜けするほど「普通の人」たちがお客さんだったから。
電話の中でマニュアル通り(たぶん)のやりとりをした後、あたしは約束の場所に行った。
ほどなくして、スーツ姿のロン毛の男がその場所にあらわれて、あたしは彼の導くままに
店のビルへと行った。けばけばしいビル。まるでゲーセンかパチンコ屋みたいだ。
店は1階から5階まで全部風俗店だった。たぶん、年齢的なカテゴリー分けとか、
プレイ的カテゴリー分けができているのだろう。
エレベーターに乗ろうとして、30がらみの男二人と一緒になった。
男についてエレベーターの中に入ると、そこは所狭しといろいろな風俗嬢の写真が
貼られていた。男二人は、ちらちらとスーツ姿のあたしを見た。いかにもうさんくさい、
というように。原色の洪水の中であきらかにあたしは浮いていた。
「どうぞ」
男は一番てっぺんの階まで行くとあたしを先に降ろした。ものすごい騒音につつまれる。
アイドル系の歌謡曲が大音響でかかっていた。まるでディスコかパチンコなみだ。
原色のビニールひもが入り口に垂れ下がっているパーティションの中に通される。
たぶん、そこは普段は待合室として使われているに違いない。またもや原色の嵐の中で
たくさんの女の水着写真。見た目はそれほど美人でもない。
「こちらの紙に書いてお待ちください。」灰色のバインダーに挟まれた紙とボールペンを
渡される。氏名・住所にはじまって、風俗歴などなど。
*・゜゜・*:.。..。.:*・゜キタワァ(゚∀゚)゜・*:.。. .。.:*
ほどなくして、黒のスーツに紺色のシャツ、赤いネクタイをしめたロン毛の男が現れた。
彼はやぶにらみで、不機嫌そうだった。
彼は名刺すら出さず、あたしが書いたものを見ながらひどく機嫌悪そうに言った。
「こういう店で働くのははじめてですか?」
「はい・・・・」
彼はボールペンで紙にいろいろ書きながら言った。
「まずね、うちはヘルスなんですけど」
彼は髪をかきあげながら、罫線のある紙に次々とサービス内容を書いていった。
「まず、ディープキス、即フェラ、・・・・それからシャワー入って全身リップ・・・
わかんないことあったらいつでも言ってください。」
「はぁ、わかります」
「それからアナル舐め、ディープスロート、素股、手コキこれが基本のサービスなんですよ
つまりね、これは最低限しなくちゃいけないことですね」
あたしは一瞬、ひるんだ。全身リップってことは、20歳の学生が来ても、60歳のジジィが来ても
一様に全身を舐めまわせってことか?
考えただけで胸が悪くなった。相撲取りみたいなデブが来ても、そのおそらくはただれたような
ケツの穴舐めろってか?更に吐きそうになった。
ロン毛はさらに続けた。「これはどの子にもやってもらいます。まぁ、、、バブルの頃は女の子
いるだけでいいみたいな感じでしたけど、バブルはじけたらそうもいかないですよ。ここ5年で
ここの風俗街全体の利益が何割減ったかわかります?半減したんですよ」
やぶにらみのロン毛はしばらく、ボールペンを手の中でもてあそんでいたが、その顔はあきらかに
早く帰れと言わんばかりだった。
「いくらかわいい子でも、この基本サービスができない子は最初は注意しますが、それでもやって
なければやめてもらってます。ちゃんとお客さんにもサービスやったかどうか聞きますしね。
サービスきちんとやれる子、人気のある子はお店も一生懸命サポートしますが・・・・」
あたしはそこでやっと、指名写真にある女たちが決して美人ではない理由がわかった。
「どうですか?やれます?」
ロン毛は三白眼気味の細い目であたしを見た。「はい。問題ないと思いますが」
「・・・そうですか・・・で、会社員ってあるけど、なんで?」
「ちょっと借金あるので。」
あたしは咄嗟にウソをついた。
「どれぐらいあるんですか?」
「・・・・600万ほど。株で損をして。」
「そうですか」
それぐらいの金額を損するといったら、それぐらいしか思いつかなかった。
それに、下手にクレジット破産したとか言ったら、何か人間として疑われそうな気もした。
パーティションの向こうで大声がいくつも響いた。「ごゆっくりどうぞーー!」
ビニールののれんの下からスーツに革靴の足が見えた。
「身体に刺青とかタトゥーとかありますか?」
「いえ、ないです・・・・。」
「そうですか・・・じゃあ、採用はあとで通知しますんで」
ロン毛はさっさと席を立ち、あたしもあわてて出口へ向かった。
4円
359 :
えっちな21禁さん:04/05/08 20:55 ID:+UqcWfas
今日初めて見ました! 携帯なのにずっと読んじゃってます(笑) はずかしながらボロ泣きしてしまいました・・ がんばってくださいね☆
「・・・それで、結局、その店からは連絡すら来なかったな・・・まぁ、こっちから聞く気も
なかったからいいんだけど」
あたしはよいしょとマコトの膝から起き上がると、スニフターグラスになみなみと
入れられたウィスキーを口にした。「入れすぎじゃないの?これ。テキーラじゃないのよ」
「まぁ・・・ね」マコトはあいまいに笑うとスニフターグラスをあたしの手からとりあげて中身を
半分ほどに減らした。
「はぁ〜・・・こまったちゃんだなぁ、しのぶは・・・こっちが聞いてて辛くなるじゃねぇか」
「でも、結局そこの店には行かなかったんだから、いいじゃない。」
「でも、その後も売ってたんだろう?」
「うん・・・・」
「何人ぐらい・・・って、あ〜ぁもう聞きたくないな。辛すぎるよ。」
「うーん・・・・でもね、変かもしれないけど、楽しかった。妙にね。お客さん、結構普通の人
ばかりだし、いい人も多いし。それに、お金もらってセックスして、そのあとねお客さんが
楽しそうな顔して帰るの。それがよかったかなぁー・・・・。」
「楽しい・・・ね・・・まぁ、しのぶとのセックスは楽しいけどさ・・・」
「誰かに命令されてセックスするんじゃないのも楽しかった。無理やりやろうと
する人もいなかったし、自分に何万円も払う人がいるのもよかったな・・・
なんか自信ついたっていうか。あー、はじめてあたし評価されたんだなって」
マコトは頭を下げてポリポリとかいた。
「いや・・・はじめて店で会ったときにさ・・・しのぶ見て、あぁこの子なんか違うなとは思ったよ。
腹すわってるっていうか、すっげーインパクトあるのな。俺、モデルとかそんなの年がら年じゅう
見てるけどさ、あぁ、こいつやばいって思ったよ。すごい明るくてハキハキしてんだけど、
時々冷めた目してる・・・それとね、なんかさびしそうなの。」
「あら、あたしさびしそうに見える?」
「普通のやつには見抜けないだろうけどさ・・・俺にはわかんのよ」
あたしはゆっくりとグラスの中のウィスキーを舌の上で転がしてみた。甘い香りと一緒に
強いアルコールが舌をつく。
「・・・あたしね、あれでわかったの。自分は魔法使いとか妖精なんだって。」
「はぁ?」
「誰かに魔法かけて誰かが楽しい気持ちになるためにいるんだよ」
「もう、自分自身はセックスで感じなくなっちゃってるし。この頃かなぁ、ちゃんと声出せる
ようになったのって。相手を喜ばせるために、声たくさんあげようって。でも、自分がこの
世に存在して価値があることがあったとしたら・・・・それ、たぶん、セックスを与えること
なのよね。幸い、先天的なセンスもあったし、14の頃から仕込まれてる。25歳ぐらいまでは
武器っていうか〜、リベンジのための道具でしかなかったけど。で、今度は平和利用しよう
って。」
「バーカ、売りやってて平和利用もなにもないだろうがぁ・・・」
「そうね。でも、売春も飽きてやめちゃった・・・。性病に何度もかかったことあるし。
よくエイズにならなかったよね・・・・でも・・・」
あたしはタバコを唇の間にはさんで、ZIPPOで火をつけた。
「・・もしかしたら、いつかエイズになりたいっていう自殺願望も少しあったかも・・・・」
マコトは、後ろからあたしの上半身を抱きかかえた。
「まぁ、人生いろいろあらぁな・・・・でも、おまえって辛くても辛いって言わないんだろ?」
「だって、辛いといって誰が助けてくれるの・・・・あたしはただ与えるだけの存在よ」
あたしはつぶやくように言った。
「じゃあ・・・・・・」マコトは言いかけてそのまま押し黙った。右手の指がマコトの手に
握られた。あたしはマコトが何を言いたいかわかっている。
そして、マコトは、あたしがあの日以来、電話もせず、メールもせず、ひたすら
シーツにくるまってぼんやりと壁を見つめているだけなのを知っていた。
なかば強引にマコトの家具が極端に少ないマンションに電話で呼び出したのも
そのせいだ。
セックスする気もない。
あの日以来、一度だけ、最後に会った日のスーツを着た時に、ベッドに横たわって
オナニーをした。かすかに、彼のにおいがうつっているような気がした
彼が強く抱きしめながら、あごを肩にのせて耳にキスしたときの残り香がじっとりと
染み付いているような気がした。
364 :
えっちな21禁さん:04/05/09 01:36 ID:YOmsyKXw
応援
365 :
えっちな21禁さん:04/05/09 05:40 ID:d92Tr7kx
あげ
こういうのって、他にやる場所がないんだとはおもいますが……
一応、PINKちゃんねるでコテハンスレは、ルール違反になりますから
せめてsage進行にした方がいいと思いますよ。
#いつ、自治厨さんに削除依頼出されてスレストとか喰らっても
不思議ではないし、そうなっても文句は言えない。
ならばsage
sageて保守
ちょっとだらだら感も…
「それで?香港行きは考えてくれた?」
不意にマコトが聞いてきた。
背中にじわりと冷や汗が広がった。この間は「行く」と答えてしまったが、今だに迷ってる。
なんて情けないんだろうって思う。裕と「別れ」るのはこれが2度目。またこれでいけしゃあしゃあと
会うなんていったら、バカじゃん。
あれだけあっさりと「マコトとつきあってるの、じゃあね」なんてメールした後に「やっぱり会いたい」
なんて言えると思う?それに、彼はもう飽きてるの見え見えだし。
もう会わないほうがいい。なんでって、初めて愛した人に振られるなんてダメージでかすぎ。
・・・でも、それでも未練がましく思ってしまう。
ここで香港へ行ってしまったら、会うチャンスすらなくなるってことだから。
あたしはマコトの質問に答えずにただ、ソファのひじかけに乗せた足をブラブラさせていた。
そして、あたしが頭乗せているこの太腿が「彼」だったらいいのにな、って思う。
・・・・・・・・。
あたしはバカだ。バカだバカだバカだ!なんでバカなんだかよくわかんないけど、バカだ。
彼のことを思い出すたびに、つらくなる。涙腺がキーッと熱くなってきて、目に涙がたまりそう。
「なー、そんなに彼に会いたいんだったらさぁ〜、会いたいって言えばいいじゃん?」
「・・・・・。」
あたしは涙を止めるために、ウィスキーをぐいと口に押し込む。舌の上にじわっと熱が広がった。
たぶん、その間に、舌や喉の粘膜の細胞がいくつも死んでいるにちがいないと思った。
そいつらと一緒にあたしも死んでいたらいいのに。
「また泣くか、こいつ・・・。」
「だってしょうがないじゃん。そういう時もあるの!それでね、時間経ってマヒしてくるんだよね」
マコトはしょうがないなといった顔で肩をすくめて見せた。
「おまえさー、考えすぎだよ。彼が飽きたって言ったのか?」
「言わないけどさ、でも、見てたらわかるもん!」
あたしはパッと起き上がり、立ち上がってソファの背もたれに丸めておいてあった上着を掴んだ
「やっぱあたし帰るわ。別にケンカしてるわけじゃないから気にしないで。」
そういうが早いか、すたすたと玄関へ向かった。
マコトは別段、止めるふうでもなかった。のろのろとソファから立ち上がり、あたしを見送ろうと玄関まで
歩いてきた。
「あんま泣くなよ。見てると俺もつらい。」
「なんであんたが辛くなるわけ?」あたしはハンカチを取り出して、目元をぬぐい、洟をかんだ。
「そりゃー・・・・なぁ。しのぶがしのぶでいてくれるほうがいいからさ。」
こいつ、マジで誤解してる。そりゃ普段は明るく元気なエロ女王だけど、本当のあたしがどれぐらい
ドロンドロンかってわかってない。・・・あたしは「呪われた存在」だから。
「あのな、勘違いすんなよ。俺も彼も、みんなオマエに惹かれてるわけ。過去は過去だろ。
いつまでも過去がどうとか?風俗面接いっちゃったとか?んなこたどうでもいいだろ?」
あたしは無言のまま、ドアを乱暴に開けた。そんなのわかってる。でも、本当のあたしはそうなんだから
しょうがない。みんな、表面だけ見ていいなって思ってるだけでしょ。
「じゃあね」
「あ・・・うん。送らないけど。」
あたしは外へ半分身をのりだしていた。
「おい、キスぐらいしてから出てけよ。」マコトがいたずらっぽく笑った。あたしは一瞬、にらむように
彼を見つめたけど、それもそうかなと思った。マコトには愚痴も迷惑もいっぱい・・・・考えてみたら
たくさん面倒見てもらってるから。
あたしは軽く、マコトの唇にキスした。マコトの細い腕があたしの背中にまわった。
「じゃあ、な。気をつけろよ。」
「・・・うん。」
「俺、しのぶが過去に何やってたって、しのぶが好きだ。」
あたしは、なぜか特別驚きはしなかった。あたしはマコトに抱かれたまま、白い壁を見つめた。
「・・・・うん。わかってる」
「たぶん、裕クンも同じ気持ちだと思うけどな。体だけじゃ、ないよ。」
「・・・・じゃあね。帰る。」
あたしはそそくさとドアを閉じて、大急ぎでエレベーターへ向かった。まるで遅刻寸前!って感じで。
エレベーターの中にいる間に、あたしは完璧に混乱しきっていた。ひとたび、マンションを出ると
あたしは意味もなく全速力で暗い夜道を走った。息が切れた。心臓がバクバクした。でも、走らずにいられなかった。
世の中ってうまくいかないって思う。あたしは彼が好きで彼はたぶんあたしをそれほど好きじゃなくて、
それでマコトはあたしを好きで、あたしはマコトにそれほど興味がない。
恋愛っていつも片思いで終わっちゃう。
それに、どうしてあたしはマコトに残酷なことをずっとしつづけていられるんだろう?
マコトの心の中はあたしと同じ・・・たぶん。好きで好きで好きで、ずっと抱いていたい人は
ぜんぜんちがうあさってを向いてる。
どうしてだろう?
ひとしきり走って汗をかいた後に、タクシーを拾って家まで帰った。午前3時。
家に入るなり、綿のワンピースを脱ぎ、よれよれになったブルーと黒の下着を脱いだ。
オナニーがしたかった。
裸でベッドへ転がり込むと、あたしは右手の人差し指と中指をあそこにすべりこませた。
でも、あそこは乾ききっていた。ラヴィアの内側をなぞっても全然濡れてこなかった。
頭の中でぐるぐると、いつかの「彼」のいやらしく興奮した眼を思い出そうと格闘した。
リアル遭遇?支援
・・・でも、あそこはそっけないぐらい、濡れもしない。なんでだろう?
「彼」と会わなくなってから毎日こんな感じ。オナニーするにも濡れない。
「彼」と会った時はキスしただけで濡れていたのに。
あたしは、とりあえず無駄な格闘をやめ、クローゼットのひきだしを開けてみた。
この引出しは長い間、あけたことがない。中は、過去のSFやら遊び友達から
ありがたく頂戴したアダルトグッズの宝庫。自分一人で使うことなんてないけど、捨てるに捨てられず
それがたまりにたまって、まるでコレクションしてるような数になってしまった。
とりあえず、一番眼についた、白いシリコンのバイブ。あぁ、でも何でもいい、実は。
イライラとコンドームの袋を破って中身を出して、シリコンにかぶせておく。
それから、引出しの片隅にあるローションのパック。
ベッドに戻ると、ローションをあそこに塗りつけ、それから、バイブからぴょんと出ている
妙にやわらかい突起をラビアにゆっくり押し当てる。低いうなりと共に、それがラヴィアに当たり、
むず痒い感覚が下腹から沸き起こってくる。
あたしはそろそろと両足を広げた。
ゆっくりとバイブをラヴィアに沿って滑らせた。頭の中が細かい波に支配されはじめていた。
あたしは「見えない彼」に向かって、さらに、痴態を見せつけた。
ようやく濡れてきたのを確かめて、白いシリコンの塊をあそこに挿入した。
冷たい塊が身体に入っていくのがわかった。
ひざをゆるく曲げて、足を大きく開く。バイブが根元まで入っていくのが見えるはず・・・。
根元のひっかかりが入りきってしまうと、あたしは仰向けになったまま、つま先立って、
シリコンの棒を小刻みに動かした。
動きと一緒に、ビチャビチャ音がした。愛液が次第にお尻の溝をつたわっていくのがわかった。
『もっといやらしいのを、見せて』
ロートーンの声が緩く緩く、頭の中を駆け巡った。
たぶんは赤くはれあがったクリトリス、にやわらかいシリコンが当たり、頭の中に白い渦が
まわりはじめた。渦がどんどん大きくなる。
マコトの言うとおりだった。今のあたしには、呪いたくなるような過去もなにもなかった。
ただ、「彼」に抱かれたい。彼の生々しい太いペニスで犯されたい。渦が、爆発しそうだった。
オンラインでのカキコですか?
379 :
Tomo:04/05/17 03:32 ID:b3MFimTd
いやー、じっくりと読みました・・というか読みたくなっちゃうね〜。かなりリアルですよ。
時間も時間だしかなり興奮気味でした・・・。次回が楽しみです。
しのぶさん久しぶりのカキコでしたね。乙
今回分>370-374>376-377
381 :
続き期待:04/05/20 19:59 ID:7l8TuAhj
な・・・泣ける・・・
愛ってなんだろうウワァァアン(´Д⊂ヽ
前から読んでたけど、
今回の分は特に泣けました(⊃Д`)゜+・。
切ないですよね、愛って・・・
しのぶさん支援です
見えない手に髪の毛をズルッと引っ張られてのけぞる。お尻がキュッと締まって
ベッドから数センチ、空中に浮く。何も見えなくなって、自分の息遣いだけが聞こえた。
あぁ、イキそう・・・・。
彼のやわらかくて冷たい手があたしのお尻をつかんでいる。
「あ・・・あ・・・あ・・・・・」あたしは小さくうめいた。バイブが一瞬、動かないほど締め付けられてるのが
わかった。バイブはあたしのあそこにおさまったまま、2、3回、ヒクッ、ヒクッと動いた。
体がうっすらと汗ばんでいた。胸が波打っている。
眼をあけると、真っ暗闇の中に、天井の電気のシールドが青白く浮かんでいた。
あそこからバイブを抜く。白濁した液体がべっとりと。・・・・・虚しい。
体が真空状態になる。そのまま、うつぶせになって、タバコをゆっくりと吸い込む。
胸が張り裂けそうになった。
・・・・・もう、他の誰ともセックスしたくない。
うわ、しのぶ様と遭遇か!?
大胆な性描写なのに切ない物語、大ファンです!!!
>・・・・・もう、他の誰ともセックスしたくない。
。・゚・(ノД`)・゚・。
わかる〜
せちゅない〜
保守。
以前、アクセス規制って書いてたけど、
しのぶさんはブラウザ導入してないのかな・・・
こんばんは。しのぶです。いつもみなさん応援本当にありがとう!
>386 さん
ギコナビで書いてます。
有料の専用ブラウザだとアクセス規制に関係なくアップできるんでしょうか?
(いつもながら超初心者な質問ですみません)
現在、本業が連日忙しいです。すみませんm(__)m
来週半ばに解放されるので、その頃に出没いたします。
実は、最近、「マコト」と終了してしまいました(つдT)
「エリカ」や「裕」ともいろいろいろいろ・・・・。そこらへんは来週半ばにじっくりと。
388 :
せねば:04/05/29 00:56 ID:Q+tOLZCB
たのしみにしています!頑張ってください。
>>387 どうぞ本業のお仕事がんばってくださいませ。
気長に、でもどきどきしながら更新待っております。
ところで私は最近ここを知って、このスレの分は一気に読んだのですが
過去のものは、もう読めないのでしょうか?
どこかにマトメサイトとかあるんでしょうか?
あー、ここまでのお話の経緯、せめて粗筋なりとも知りたいです。
私が知る限り、しのぶさんの文章はここにあるので全部だと思いますよ。
もともと別スレに掲載されていたのを、このスレにまとめたんじゃなかったかな。
一応、全部このスレ(90まで)に全部転載されてる・・・かな?
微妙に修正してたりするかも。
あたしは5つ星ホテルの一室にいる。
あたしは、正方形の大きなベッドの上に足を投げ出して、座っている。
足は裸足で、バックバンドのサンダルは、だらしなくベッドの下に転がっている。
つけているテレビはCNNで、イラクの刑務所でアメリカの女性兵士がイラク人男性にオナニーさせて
勃起したペニスを指差してる画像が繰り返し出ていた。
・・・・あたしは心からそのイラク人に同情した。
そして、あたしは死んでもこのアメリカ人のクソ女にはなりたくないと思った。
たぶん、世の中の大半の人はセックスの使い方を間違ってると思う。
地球上に100億ぐらいの男がいても、あたしがセックスしたいのは彼だけだし、
あたしの口の中にペニスを突っ込んでも、目の前でオナニーさせられてもいいのも彼だけ。
あたしは裸足の指をもぞもぞ動かしながら、ベッドから少し離れた場所にあるコーヒーテーブルの上の
ウィスキーに眼を走らせた。まだ、今日は飲んでいない。
あたしはこの数ヶ月の間に、すっかり酒浸りになってしまっていた。
彼と会うことがなくなってしまったら、髪の毛を逆立てながらガリガリ仕事をすることへも、
ジムでだらだら汗を流すことも意味を持たなくなったからだ。
そうして、一日の多くの時間をどう過ごしていいかわからなくなった。
結果、一人薄暗い中で飲めるバーで暇つぶしすることになった。
最初にボトルキープしたアイリッシュ・ウィスキーは2週間で空になってしまった。
週末の夜は朝まで飲んでいた。そして、土日は昼間に飲んでいた。
だけど、今日は飲んでいない。飲みたくなる衝動をじりじりと抑えている。
テレビは、ラムズフェルド国務長官の苦虫を噛み潰したような顔を映していたけれども、
ニュースの内容は全く頭の中を素通りしていた。
あたしは今どういう顔をしてるか、全くわからない。
不意に、ドアベルが鳴り、あたしはバネ仕掛けみたいにベッドから飛び降りた。
胃がきゅっと誰かに強くつかまれているような感じだった。
のぞき穴からそっとドアを一枚隔てている人がだれなのか、確かめた。
彼はいつものようにシンプルなダークスーツに、ブルーのシャツだった。
だから、たぶん・・・彼なんだと思う。
ドアを開けた。
でも、なぜか恥ずかしくて顔が見られなかった。
あたしは、一瞬、あとずさりして彼を部屋に入れた。彼のカバンがべたっと鈍い音を立てて床に落ちた。
そして、次に目の前が何も見えなくなって、唇が吸われていた。
「う・・・・うん・・・」
彼は、しがみつくみたいにぎっちりとあたしの身体を締め付けて、あたしのつけていた
口紅を舐め取るみたいにキスしてた。
何もかも、まるで変わっていないみたいだった。
毎晩、体が二つに折れそうなぐらいの苦悶をみていた時間って一体なんだったんだろう?
あたしは彼のスーツのしわを数えるみたいに、ぺったりと背中に手をはりつけていた。
彼は背が高かった。
というか、あたしは彼とキスすると彼はとても背が高い、ってなぜか思う。
手をつないでいても感じないけれども、キスをすると、自分が吸い込まれそうなぐらい
大きく感じる。
足がもつれそうになる。
何も聞こえない。何も見えない。そして、何も言葉はなかった。
あたしと彼は気が遠くなるぐらい、ずっとキスしていた。
空白の時間なんてなかったみたいに。何ヶ月も会ってなかったなんて、信じられなかった。
彼の片手が、あたしのスカートの中に入って、あたしのお尻をギュッとつかんだ。
あたしは崩れそうだった。
身体をおしつけたら、服の上からでもわかるぐらい、彼のあそこが固くなってるのがわかった。
あたしはズボンのジッパーをおろして手を突っ込んだ。
彼が身体を引いて、あたしの右手をひっこぬいた。
その時に、はじめて眼が合った。彼はいたずらっぽく笑ってた。
そして、また吸い込むみたいにあたしの身体を強く抱いて言った。
「会いたかった」
会いたかったってどういう意味?エッチしたかったってこと?
あたしは嫌味の一つも言ってみたかったけれども、まるで思いつかなかった。
あたしはぎゅっ、と服の上から彼の勃起したペニスを握った。そしてまたイライラと
ズボンに手を侵入させようとがんばってみた。
「だめだめ。これはまだおあずけ」
ドアを入ってすぐの姿見に胸をべったりつけるみたいにあたしは壁におしつけられ、
彼があたしの後ろにしゃがみこんだ。
スカートのヘムをお尻の上までずりあげられ、黒のTバックを彼の指がなぞっていった。
「・・・・濡れてる」
Tバックを少し下ろされた。
「すごっ・・・・!糸引いてるよ・・・・いやらしい・・・」
あたしは身体をよじってうめいた。ラビアとクリトリスがさらに熱くなった。
続き、気になります!!
桐野夏生のグロテスク思い出した。
みなさん、こんばんは。
しのぶです。やっと時間もできてゆっくり執筆ができる・・・と思っていたら、
な、なんと自分のPCがクラッシュしやがりました。
ディスク破損はまず間違いなしです。カリカリ変な音してたし、BIOS画面たどっていったら
ディスク読みに行っていませんでした。
早速、修理おながい電話したら、元のディスクを復旧&返却にはやけに金がかかることが判明。
ならば、新しいPCを買ってマッハスピードで執筆したほうがよいと思われ。
幸いにも、「マットのおとこ」さんのように、ネタはPCにそれほど保存していなかったし。。。
あぁでもショック。私のエロ画像も入っていたので、うかつに復旧してくれとも言えず・・・。
新しいPCがおうちに来るまでしばらくネカフェでこそこそギコナビ入れて執筆です。
このネカフェがまた変な場所にディスプレイつけやがって、首痛いこと・・・。
ネカフェで執筆しててハァハァするのが心配なしのぶでした。
しのぶサンのエロ画像UPキボン!
待ってます!
彼は一言も漏らさずに、あたしのお尻を指でなぞっていた。焼け付くような感覚。
懐かしいとか、やっと会えたなんていう実感はまるでなかった。全部、「この前」
の続きみたいだった。
ときどき、彼の息があたしの敏感にふくれあがっているあそこをかすめていった。
あたしはたぶん、無意識のうちに足を大きく広げてお尻をつきだしていたんだと
思う。彼の指がラビアをめくりあげて、舌先がラビアに絡みついた。
「あはァァァ!」
あたしは両手を強く握り締めて、つま先立った。愛液がどろどろと溢れ出してくるのが
わかった。彼はときどき息を詰まらせながら、あたしのラビアを吸った。
愛液をすする音が耳に突き刺さり、全身にからみついた。あァ、もっといやらしくして。
あたしは獣みたいに性欲だけにおぼれていくみたいだ。
彼の唇と舌の動きに合わせて小刻みに腰を振っていた。
また、ラビアが啜るように吸われた。あたしは小さく悲鳴を上げて、一瞬、
目を開けた。鏡の中の自分の表情と眼があった。ガラスの一部が自分の吐く息で
白く濁っていた。その向こうに、唇をうっすらと開けて大きく眼を見開いた自分がいた。
いつも見知っている自分とはまるで別人。キラキラと輝いていて、妙になまめかしかった。
ヴァギナの奥がズキズキと甘辛くきしんでいた。
陰毛を短くきれいに切りそろえたあそこからは、ヴァギナの伸縮と一緒に大量の愛液
が流れ出しているに違いなかった。
指先でクリトリスを撫でられ、疼きがもっと強くなった。カチカチ、金具の音がして、
衣擦れと一緒に彼があたしの背後にたちはだかる。左手で、あたしのオッパイを服の
上からしっとりと包み込み、胸元をたどって、ボタンを二つだけ外していく。黒いレースの
ブラジャーからオッパイを引きずり出された。胸の谷間がうっすらと汗ばんでいる。
指先で乳首をやんわりとつままれ、あたしはビクリとしてお尻を引き締めた。左のオッパイを
つかんだまま、彼が最高に怒張したペニスをあたしのあそこに押し付けた。
「ほら、こんなに硬くなってるの、わかる?」ペニスの先が開ききったラビアの間を往復した。
ぷるっとふくれたカリ首がクリトリスをこすっていった。
「ん・・・・あぁ・・・・」あたしは夢中で動きに合わせて体を揺すった。
再び、眼を開けた。
彼は眼を伏せて、眉根を寄せていた。あごをあたしの髪におしつけ、そして、あたしは彼に
すっぽりと包まれていた。
いつだったか、ハプニング・バーであたしたちの隣でのんびりと水割りを飲んでいた中年の
男性が、ときどき、カウンターでキスを交わすあたしたちを見て、彼に聞いた。
「いとおしくてたまらないでしょう?いいねぇ」と呟いた。
鏡の中の彼には、照れも、からかいもなくて、ただひたすら・・・・体と体の舞踏に
集中をしていた。そして・・・たぶん、あたしを抱く時だけでいい、こんな切ない表情で
いとおしく想ってほしい。
「気持ちいい・・・・これだけでイッちゃいそう」彼が前にまわした左手であたしのオッパイを
キュッと握った。「しのぶは?気持ちいい?」
「うん・・・・イイ・・・・」あたしはウットリと答えた。ぬるぬるになったラビアとペニスが
吸い付くようにもつれあってる。
怒張しまくったペニスの先が、ヴァギナの入り口を掠めた。
「すごい・・・・しのぶの汁でドロドロ・・・・」
硬いペニスが一気に押し込まれた。あたしは鏡を爪でカリカリと引っかいて、
イヤラシイ悲鳴を上げた。心拍数がどんどん早くなっていく。
「あぁ・・・・気持ちいいよ・・・」息も絶え絶えに彼がささやく。
「しぃちゃん・・・・ねぇ、しのぶ・・・気持ちいい?」
「うん・・・・いい・・・・」
彼の腕がきつくあたしの体にまとわりついた。肋骨折れそう。
彼の下半身がズパン、ズパンと打ち付けられた。
「俺でいいのかな・・・ごめ・・・いっちゃいそう・・・・」
両手で腰をおさえつけられ、奥深くペニスが突き刺された。喉からうめきがもれた。
彼は崩れるようにあたしの背後にかぶさって、耳元で熱い息をしたまま、
身じろぎひとつせずにいる。
彼のペニスは固くなったまま、まだあたしのあそこに突き刺さっていた。
「すごい・・・・こんなの初めてだよ・・・まだ硬いでしょ?」
そういいながら、再び巧みに腰を使った。腫れ上がったように熱いあそこに
硬いものが擦れた。
「あぁぁ・・・だめ・・・」
あたしはズルズルと鏡を伝って床に転がり落ちた。鏡にゴツッと頭が当たって
鈍い音がした。
「許して。」
あたしは床の上にへばりつくようにして身を投げ出した。彼の腕でお尻が高く
持ち上げられ、肉と肉がはじかれる音がした。
「あぁ・・・すごくいやらしい・・・スカートからお尻むき出しにして・・・こんなに濡らして」
オーラのような波がまた襲ってきた。
「あぁ・・・また・・・・イクっ!」彼は夢中で腰を揺すった。腰をつかんだ指の力が
一瞬、強度を増して、そして、弛緩していった。
彼はあたしの背中に顔を埋めた。
やっと、彼のゆるくなったペニスが抜かれてあたしは体をずらし、あおむけに転がった。
突如、唇が吸われた。
あたしは彼のクシャクシャになった髪の中に指を入れた。指先に、ヘアーワックスの
硬さが感じられた。このかためられた髪の感触が好き。それから、うっすらと香る彼の
甘いミルクみたいなにおいが好き。
「うわぁ、すごい汗」
彼の首に汗がいくつも筋を作って流れ落ちていた。糊をきかせたブルーのカラーシャツも
首元がところどころ、微かに汗で色が濃くなっていた。
「ごめん・・・・つい・・・・ね」
彼がアハハと小さく笑った。全部、この間みたいな感覚。
「たまってた?」
「うーん・・・・きのう、ちゃんと抜いたんだけどなー。もちろんオナニーして・・・
でも、その格好は反則だよ。」彼はあたしのミニスカートの太ももをなぞって言った。
本当は・・・あたしはたくさん彼に聞きたいことがあった。
しぃちゃん.....(゚∀゚;)ドキドキ
あたしに会いたかった?あたしを抱きたかった?ほかの女と寝た?それから・・・
あたしをたとえ一瞬でも・・・イトオシイって思う?
でも、なんとなく、数ヶ月のブランクがあったなんて空気はどこにもなかったし、
またそんなことはおくびにも出せなかった。
「シャワー、はいろっか。」
あたしと彼はゆっくり服を脱いで、シャワーカーテンの中で、じゃれあったりキスしたりした。
なんか・・・初めて会ったときみたいに。
お互い、会わないでいるときに会いたかったかなんて質問はタブーだった。
ただ、あたしたちは、言葉少なに、キスして、フェラして、セックスしているしか術がなかった。
そして、あたしは彼があたしを抱く腕の力で、彼があたしをどう思っているか推測する以外
手立てがないってわかった。
でも、ならばそれでいい。肋骨がきしむぐらい強く抱いて。そして息が詰まるぐらいキスして。
うそ臭い気遣いの言葉なんて、かえって胸がちくちく痛むだけだから。
腰が痛むぐらい激しく何度もセックスした後、帰り際に彼の耳元でささやいてみた。
「あのね・・・・マコトとは別れた。っていうか・・・なんとなく終わっちゃった。それにね、
マコトとセックスはしてないの。」
彼は少し驚いたような顔をしたが、すぐに無関心なふりをした。
そして、ゆっくりと強くあたしを抱いて、それからキスして・・・ドアの向こうに消えていった。
これも「この前」みたいに。
あたしは呆然とドアの前にしばらく立ち尽くし、それから、バスタブにバスソルトをつっこんで
お湯を流した。
お湯をためている間、水の流れをぼんやりとみつめ、バスタブのへりに腰を下ろしていた。
バスルームの外でガラスのコーヒーテーブルと携帯のバイブレーションがかちあうガチガチという
音がした。
のろのろとバスルームの外に出ると、携帯が床に落ちていた。たぶん、、、いつものように彼が、
裕がメールをくれたんだろうって思う。
しぃちゃん、俺って最低だなって思う。俺はいままでずっと、しぃちゃんの体を利用してた。
でも、今日も会ってまた抱いてしまった。最低です。
今日、会うまで苦しかった。あなたがどうして僕のもとから去ったかわかってたから。
あなたを好きなだけ利用してる俺をあなたは許してくれるだろうか?
あなたは僕には不釣合いなぐらい、聡明で、優しくて、僕はあなたの寛容さに甘えてるだけなのに。
あたしは、携帯を握り締めたまま、泣いた。
***第五話・とりあえず終了、なんかしょっぱいよなぁ***
しょっぱくてもいいっす!
しぃちゃん頑張れ!
ゥワァン・。゚(ノД`)゚。・ 涙止まらん
本当に素敵なお話。最高☆彡
416 :
えっちな21禁さん:04/06/08 05:31 ID:oyU839ER
。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン切ないね
初めてのカキコです。
しのぶさんに、いつも読んでます。感動してます。と言いたくて・・・。
恥ずかしいけど♀です。他にも♀の方いるかなあ。
しのぶさん頑張って下さいね!
>417
たぶんいっぱいいます。
と言う私もです。
せ、切ない・・・(⊃Д`)゜+・。
私も♀ですよ。しのぶさんの話は女性受けの方が良い気がする。
続きを心待ちにしております!!>しのぶさん
そうですね、しのぶさんの話はただエロいだけじゃない
なんちゅうか、心の描写が細かいから
同性の支持を得られるんだと思います。
そういう当方(♀ですが)も、涙なしではこの話を見てられません
****おまけのコラム*****
とりあえず、裕との仲は復活したわけどさ、再会したときはあぁ離れていた
時間って一体なんだったんだろ?って思う。
ずーっとずーっと離れていたなんて気持ちまるでなくて、あぁでも激しくて。
翌日は二人して筋肉痛に悩まされた。
ちなみに、マコトとはどうなったかって?
マコトとはあれ以来、会っていない。一度だけ、電話きた。
「俺は明日、香港へ行ってくるよ。お前も仕事頑張れよ」
それだけ。
多分、彼は世界で一番あたしをわかっていた人だから、あたしが香港へは行かない
だろう、と最初から踏んでいたのだ。今となってはマコトにとても感謝してる。
そして、心からごめんなさい。彼はどうであれ、あたしが幸せになることを望んで
いたし、だからこそ、あたしが本来戻らなくちゃいけない道に気づくように揺さぶりを
かけていたんだ、と思う。
もしも崇高な恋愛があるとしたら、マコトのあたしに対する
それだって思う。自分が欲するものをそのままに手に入れるのじゃない、あえて手放す
っていう勇気をマコトは持っていたんだよね・・・。
とにかく、あたしは裕と離れて、マコトと触れ合って、それでとても大人になった、
ってそう思う。
なんだかんだ言って、あたしはそれまで「オトコ」って生き物に対して何かしら
怨念を持っていたし、自分がとことん呪われた存在だって信じきっていたんだけど、
結局、腐ったような過去はどうでもよいってことに気づいた。
なんでかって?
マコトやエリカが惚れているのは、いまのあたしだから。
そして、誰かと愛し合えるっていうすごい喜びを初めて意識したから。
あたしが心の囚人から解放された瞬間だった。
>あたしが心の囚人から解放された瞬間だった。
多分、自分で作っていたであろう心の鎧(彼曰く)から
出してくれて、「愛」って何かを教えてもらってから
周りから雰囲気が柔らかくなったと言われる事が多くなった。
しのぶさんは本当の事を知ったんですね
保守
425 :
えっちな21禁さん:04/06/18 22:17 ID:sDAwCQnf
保守age
426 :
えっちな21禁さん:04/06/19 00:19 ID:anOsnP+i
私、このお話し大好き。
最近、滞っているような…
お忙しいとは思いますが、
再開を期待してます!
******第六話・それから*******
最近は、夏はまだだろうって思うのにやけに日が長くなったし、やたらと蒸し暑い。
あたしは、雑踏をボケーッと見たり、手元の雑誌を見たり、タバコを吸ったりして
のんびりとテラス席でくつろぎ気分。「しのぶさーん、おまたせ!」
背後から声をかけられて、あたしは少し微笑み、それから横の椅子を引いてやる。
「エリカ〜。すごい久しぶりだねぇ。まぁ座って」
あたしはタバコをもみ消して、後ろにいたボーイにメニューを持ってくるように言った。
「ほんと、久しぶりですよね。」
エリカは2ヶ月ほど見ない間に、しっかり小麦色に焼けていて、一層ひきしまったように見えた。
ショートの髪は少し茶髪になっていて、ビーズ刺繍のあるノースリーブに、
スリムなジーンズの組み合わせはまるでサーファー少女みたい。前にもまして健康的としかいいようがない。
エリカは深く椅子に腰掛けると、うれしそうにあたしを見つめた。そして、目の前に広がる海や大きな帆船に目をやった。
「素敵ですね、ここ。」
「いいでしょう?シーフードがおいしいの、ここ。景色もいいし。」
「うん・・・・それに、元気そうでよかった。」
エリカは、ウェイターから大きなメニューを受け取ると、それを開いてぐるぐると目を走らせ、
それからあたしを見てまたニコニコと笑った。
あたしは少し、安心したように息を吐いて、それからエリカに寄り添うようにして小さくささやいた。
「ごめんね、エリカ。本当に。」
「いいんですよぅ〜!私はしのぶさんが幸せで楽しければ。気にしないで」
エリカはわざとあたしから視線を反らすと、陽気にメニューをものすごい速度でめくった。
一瞬だけ、眉のはじが下にきゅっと下がって、エリカの目がキラキラした。
そして、2、3回だけ、パチパチ長いまつげをしばたいた。
そういうのを見ると、あたしは少しだけ、胸がキュッと、チクチクとした。「しのぶさんに会えれば、
私は満足だから。」自分に言い聞かせるように言う。
「うーん・・・・」あたしはどうフォローしていいか、わかんなくなった。えい、めんどくさい。
正直に言ってしまえば。
「エリカのことは・・・うーん、すごく好きなんだよね。少なくとも女の子の中では最高に。」
「でも、男には負けたってわけでしょ?」エリカは間髪入れずににやりと笑って言う。
「まーね。うわぁ、あたし節操ない女だなぁ〜」
そういいながら、あたしはエリカにスモークド・シーフードとか、ロブスターをすすめた。
「舌平目のバジルソースもおいしいよ。」「そんなに食べられないですよ。」
「大丈夫、そういいながら全部食べられるよ。お魚だからね。胃もたれしたりはないよ」
テラス席だけに、ときどき、ゆるい潮風が吹いた。あたしたちの他はみんなカップル。
年老いた外国人カップルに、若い男女たち。みんな楽しそうにニコニコ笑って、エビをほおばったり
白身のやたらでかい魚を切り分けたりしてる。「何を飲む?」
「うーん、私はジーマを飲もうかなぁ。」あたしはウェイターを呼んでスモークドシーフードと、
スチームしたロブスター、白身魚のバジルソース、それにジーマとミント・ジュレップを注文した。
「ところで、彼とはそのあと、どうなんですか?」エリカはドボドボと豪快にジーマを
グラスに注いで、あたしのミント・ジュレップとグラスをかち合わせた。
「うーん・・・・うまくいってるよ。」あたしはそれを聞かれるとどうにも口元がゆるんでしかたない。
エリカにはとても申し訳ないけど、しょうがないの。
「そう・・・・よかった。しのぶさん、今すごくいい感じだし。」
「そう?」さっそく、スモークド・シーフードが運ばれてきた。やや茶色くなったムール貝に
オレンジ色に輝くスモークサーモン。あたしはくすんだ色のムール貝をつまみあげた。
「うん、すごくいいですよ・・・・うーーーーん・・・なんていうか・・・・すごく可愛いって感じで」
あたしはウフフと笑った。エリカもほっとしたように笑った。
「でも、少し嫉妬しちゃうなぁ。」「えぇ?」
「その・・・・彼に。ねぇ、どんな人なんですか?しのぶさんがそんなに夢中になるって」
エリカは屈託なく笑ってスモークサーモンを口にほうりこんだ。「あ、これおいしい!
しのぶさんも食べてみてよ」
あたしは言われるままにスモークサーモンを舌の上に乗せた。とろけるみたいにおいしい。
ねっとりとサーモンの脂が舌にひろがり、そのあとでハーブの香りがする。
「どんなって・・・・ねぇ?フツーじゃないかなぁ。」
「あれ?めずらしいですね、しのぶさんがフツーだなんてボキャブラリー。」
「うーん・・・・・。」あたしは脳細胞を総動員してぴたりとはまる言葉を捜した。
考えてみたら、裕には特別なインパクトはないのだ。第一印象?とても好青年。
髪は流れるようにして少しワックスで固めて。シャツはだいたいがカラーシャツ。少しお洒落。
タイの趣味も悪くない。体は特別背が高いわけじゃないけど、肩幅がある。ちょうどあたしが
はいっちゃうぐらい。笑うととても素敵。嫌味がなくて、誰でもすぐ打ち解けそうな雰囲気。
「・・・・そうだなぁ、彼と会って嫌に感じるヤツいたら、そいつよほどひねくれてる、と思う。」
「ふーん・・・・。」エリカはわかったようなわかってないような雰囲気だった。「会ってみたいな」
あたしはフォークを取り落としそうなぐらい驚いた。そして、まじまじとエリカを見た。
「えっ・・・」
「そんな、リベンジしようとか考えてませんよ。ただ、しのぶさんが心惹かれる人って
どういう人なんだろうなぁって。まあそりゃすごく素敵なんでしょうけど」
エリカは勢いよくスモークド・シーフードを次々と平らげ、ついで、まだ湯気の立っている
スチームド・ロブスターの脚をボキリと折った。あたしは頭の中でぐるぐる考え出した。
自分を振った女とその恋人。すごい構図だ。でもまぁわからなくはない。あたしだって、
裕の奥さんって一度見てみたいもの。どんなんだろうって。それに、不思議に彼の奥さんのことを
考えてもまるで嫉妬なんてわかない。まぁできれば奥さんとは仲良くしていてほしい。
なんでかって?あたしは彼が幸せで満足していればいい。家庭ではいいパパで、家庭で
満たされない部分をあたしが補強してるってわけ。たぶん、エリカも同じ気持ちなんだろう。
「じゃあ・・・会ってみる?機会があればだけど。」そう問いかけると、エリカはこともなげに
エビのはさみをボキボキ切り取りながら、答えた「ええ、まぁ、彼が嫌がらなければだけど。」
支援
その話題はそれであっさり終わってしまった。エリカは今熱中している自分の研究のこと、
それからまだボクシングは続けていることを矢継ぎ早に話した。あたしたちは、普通の
女友達同士がするであろう会話をえんえんとしながら、結局大量のシーフードを胃袋に
おさめていた。食後のシャーベットを十分満喫したあと、エリカはコーヒーをすすりながら
あたしをドライブに誘った。
「今日はね、車できたんです、車!新しいんですよ!だからどうしてもしのぶさんと
ドライブしたくて!」エリカが車持ちとは知らなかった。まぁ、都内の一等地の大きな
マンションに一人で住んでいるぐらいだから、車ぐらい持っていても不思議ではない。
「でも、さっきジーマのんでいたのに大丈夫なの?」
「ジーマは一本だけでしょう?もう酔いはとっくに冷めちゃったし。いいでしょう?」
甘えるように言う。自分より年下の女の子にドライブに誘われるなんていうのも妙な感覚だが、
まぁ、いいか。あたしは勘定を済ませると、エリカと手をつないで外へ出た。
外の大きな駐車場の奥を指差して彼女が言った。「あれです。」
リアル??!しえn
がんがれ!
彼女が指差す先には、白い、それほど大きくないベンツ。たぶん、S500ぐらいだろうか?
「なんだ、結構しぶいの持ってるのね。」
「だって、両親がこれ買えっていうんだもの。私は学生ですからね、自分のお金じゃ買えないですよ」
エリカは少しふてたように言った。車は本当に最近買ったものらしく、内装にはまだビニールが
かかったままになっていて、新車特有の皮のにおいがぷんぷんしていた。
あたしが助手席に入ると、エリカはイグニッションを入れたものの、思い出したように言った。
「ねぇ、しのぶさんに運転してもらおうかな。」「えぇ?あたし、飲んでたよ」
「大丈夫。一杯だけだしもう冷めているでしょう?私、実は運転下手なんです。ここまで来るのだって
すごく怖かったんだから!」また、あまえるように言って大きな目をくりくりさせる。
エリカはあたしの返事を待たずに運転席を抜け出した。仕方ない・・・あたしは助手席を出て
運転席にまわった。車の運転はあたしだって久々だ。しかもどういうわけか、あたしはAT車が
苦手ときている。しかも外車だ。ウィンカー出すのすらドキドキじゃんか。
ドアを閉めて、シートベルトを念入りにする。足元に目をやってわざわざアクセルとブレーキの位置を
確かめる。それでも、サイドブレーキを外してアクセルをゆっくり踏むと、拍子抜けするほどするりと
発進した。
「どこへ行く?」「んー、じゃあ家まで送って下さい。」あたしはドキドキしながら高速までこぎつけ、
一気に加速した。さすがベンツとあって、なめらかに加速し、あっという間に次々とほかの車を追い越した。
「しのぶさん、飛ばしすぎですよぅ。」いつの間にか、胸のドキドキはおさまった。
「わ〜あ、きれい〜」エリカは海を指して楽しそうにしていた。まるでドライブ。デートそのまんま。
ふと、あたしの頭にとてもとてもとんでもない考えがふっと浮かんだ。
「ねぇ、エリカ」あたしは前の車のテールランプが、ちかちか光に反射するのを見すえたまま口を開いた。
「エリカはあたしと彼が目の前でセックスしてたら、怒るんだろうなぁ・・・・」
ところが、エリカの口から出たのは意外な言葉だった。
「どうでしょうね?すごく嫉妬する・・・・けど、ものすごい興奮しちゃうかもね。」
エリカはクスッと笑いながらあっさりとそう答えたのだ。
もしかしたら、エリカもあたしと同じように、一緒になってそして離れて
それで大人になったんだろうか?またしても青天の霹靂。
「あのね、私・・・・しのぶさんにぜんぜん無視されてた間・・・最初ずっと考えてたの。
あー、しのぶさんは彼と、裕さんとセックスしてるのかなぁって。嫉妬したけど想像すると
興奮モノだったなぁ〜」こいつはどこまで小悪魔なんだろう。「無視してたわけじゃないわよ。
ただ、あたし自身がボロボロだったの!余裕ないわけよ。」
「わかってますって。ただ、その時はてっきり私捨てられたのかって思ってましたもん。でも、
あとでしのぶさん、すごいことになってるってわかって・・・どうにかしてあげたいって思った」
あたしは長くため息をついて、ハンドルを左に切った。「・・・・ごめんね。心配かけて。」
「わかったから、もうこんなこと言わない。」
「いえ、いいですよ。私もしのぶさんが裕さんとだとどうなっちゃうのか興味あるもの!」
「はぁ?」「だって、ずるいじゃないですか。しのぶさん、私とだと責める一方でしょう?
そうじゃないしのぶさんだってそりゃあ興味ありますって。・・・まぁ、嫉妬するけど。」
今はあたしのほうがやりこめられてる感じ。あたしはアクセルを踏んでいる右の足が
心なしか震えてるような気がした。顔が熱い。まだ酔ってるのかな?
「そんなこと言ってると彼の前で犯っちゃうよ。」
脅しで言ったつもりが、エリカは無言で笑っただけで、むしろそう言ってしまった自分のほうが
なにやら気恥ずかしかった。
まぁ、その時は、だ。あたしもただの雑談としか思ってなかったけれども、
実はエリカは半ば生真面目に考えていたっていうのを知ることになるんだけれども。
支援
442 :
えっちな21禁さん:04/06/24 23:04 ID:lotwQ7xI
hosyu
帆守
444 :
えっちな21禁さん:04/06/28 23:19 ID:09MQgFic
hosyu
445 :
えっちな21禁さん:04/06/30 22:48 ID:ZbjVHBq3
しのぶさん、がんばれ応援age
446 :
えっちな21禁さん:04/07/04 10:31 ID:w9/95eFT
まだー?
しのぶさん最近忙しいのかな?気長にまって保守。
しのぶ様のファンです。
フィクションなのか、それともノンフィクションなのか、
どきどき、はらはら、そして、切ない気持ちで読ませていただいております。
ファンとしては、新しい物語の展開が待ち遠しいですが、
この作品は、しのぶ様自身のリアルの生活あってこその小説だと思います。
蒸し暑い毎日ですが、体に気をつけて充実した日々をお過ごしくださいませ。
449 :
えっちな21禁さん:04/07/07 21:50 ID:ouWqpC3W
しのぶさんの、エッチな文章を読んでいると、
チンチンの先から透明で粘っこい液体が、
踏ん張ってもいないのに勝手に出てくるのですが、
これってナンですか?
ネバネバした液体で、パンツ汚れて嫌なんですが・・・・。
こんばんは。しのぶです。
応援していただいている皆様ありがとう。そしてごめんなさい!
最近、忙しくて過労死しそうです!
しかも、今週末か来週あたりに海外へ少し出てます。
ほんと、仕事一日ぐらい休んでこのスレッドに集中したいですよー!
予告編やっちゃうと、最近、急展開を迎えつつあります。あぁ、またとてもうじうじと
悩む毎日が・・・・。関係ないですが、みなさんにアンケート!
「誠意」とか「気持ち」を「お金やモノ」で表すことってどう思います?
つまりね、「愛してる」「大切にしている」から高いお金をかけてしまったり、
高価な贈り物をしてしまうとか。私はそういうのを正直に言うとやりますし、
表現の一つだと思ってますね。
贈られたほうは案外気づいてなくて愕然とするわけね。贈られたほうとしては、
それを「気持ち」とは見ずに単なる金銭的余裕と見てしまうのだろうか・・・と。
誰かが誰かに何かを伝えるって言葉でもモノでもセックスでも難しいですね。
>>450 いいと思いますよ。
手段なんて色々あるし、お金で表すことは
数ある手段の中の一つにすぎないわけで。
ただ、それが相手の望むものかどうかでしょう。
優しさの押しつけのように
相手が受け入れられないものであれば
それがいくら正しい手段であっても
無意味であると思います。
相手があっての恋愛だもんね。
>>450 しのぶ様、元気でご活躍なによりです。
でも、過労死なんてとんでもない!休養は短時間でもしっかりとってくださいね。
さてアンケート、バブル期を謳歌したオバサンなんで、参考になるか謎ですが。。。
私の場合は、その時代wリッチなだけの人達に結構付きまとわれてたんで
相手(その気があるらしき男性)から何か高額な「お金やモノ」を頂くと
私の値打ちは、そんな程度(=プライス)なんだろうな、で終わっちゃいます。
同性(その気のないらしき同性ねw)であれば、単純に金銭的余裕の誇示か
自分に媚びているのかな…と、かなり疑いの目で見てしまいます。
男女問わず、入手困難である、時間がかかる、本人が手間も時間も惜しまず製作…であれば
そのモノ(価格的に安価であっても)以上の誠意や気持ちを感じ、ありがたく思います。
(つづきます)
(つづきです)
ただ、昔、大嫌いだった金持ち男が、それまでの高価なプレゼント攻撃から一転して
自分で作ったという茶道用の灰を贈ってきたことがありました。
(藁を燃やすところから始まって、結構手間隙がかかるものです)
これはクリティカルヒットで、こちらの嗜好をよく心得てるな、と、思いましたね。
尤も、その男には金に釣られたブレインがいて、相当に作戦を練っていたようだし
なんせ送り主のことが本当に大嫌いだったので、受け取れない好意、ってやつでしたが。
要は、>451さんもおっしゃってるように、こちらの相手への気持ちや
またお互いの理解や関係などによって、変わってくるものですよね。
恋愛感情でなくとも、信頼や好意を持っている方が、高価な金品を贈ってくれたら
それは、やはりその方のひとかたならぬ気持ちや誠意を感じて
こちらもまた、それに応えようとするものだと思います。
そういった人の心の動きに一番大きく翻弄されるのが、やっぱり恋愛ってものなんでしょうね。
しのぶ様の小説は、激しい描写の中にも、そういったものが感じられるから大好きなのかもしれません。
>>450 男女の愛とは違うのですが、震災の時に妹が旦那と九州の実家に戻って来ました。余震が収まる迄、1ヶ月以上、親のところに夫婦で居候してました。もともと余り兄妹仲は良い方では無かったので、正直いってウザそうに扱った面もあります。
ただ、妹が九州を離れるとき、なけなしの貯金をはたいて100万円あげました。気の強い妹が、ぼろぼろ泣いたのを今も忘れません。ちなみに給料の約五ヶ月分です。
しのぶ様、自分が痛いって思う金額ならきっと相手にも通じると思います。
>>450 感情表現がそれだけにさえならなければ普通のことだと思うが。
高価の定義も人それぞれだしね。
>>450 しのぶさん、こんばんわ!おいそがしそうですね。
アンケートですが、私は何かを頂くと、単純に気持ちの現れだと思って喜ぶタイプです。
わたしは自分と経済感覚の違いすぎる人と付き合ったことが無いのでよくわかりませんが
相手の金銭感覚では「ほんの気持ち」でも、自分が高価すぎると感じるものの場合は
いくら誠意や愛情がこもっていても、気持ちよく受け取れないんじゃないかと思います。
受け取り手が負担を感じない程度の金品なら、気持ちや誠意は伝わると思いますが
それをあまり上回ると、大盤振る舞いね、とか、お返しが大変、と思ってしまうかも。
>>454 >ちなみに給料の約五ヶ月分です。
>しのぶ様、自分が痛いって思う金額ならきっと相手にも通じると思います。
「結婚指輪は給料三か月分」とか言いますね。今まで深く考えたことは無かったけれど
金額でなく、その人の生活の中での、三か月分。既に結婚を考えるところまで関係を築いてきた人の
「痛みを超えた価値」を意味するのかもしれないな、と思ってしまいました。
( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ
458 :
えっちな21禁さん:04/07/12 23:48 ID:nuJRo6gA
体育で水泳を数回サボったということで、私と美香と有紀の3人は、夏休みに水泳の補習を強制されたの。
ムカつきながら週2回、2時間あまり泳いでたんだけど、補習が終わって先生がいなくなったので、
プール当番で掃除に来てた下級生の男の子に目を付けちゃった
「足つっちゃったから、ちょっと手伝って」と男の子に言って、近づいてきたところを水中で海パン下ろし。
3人で代わる代わるチンチンをさわり、シゴきまくって、何回もいかせちゃった。海パンを取り上げたまま
私たちだけでプールから上がって、更衣室で着替えて帰ろうとしたんだけど、その子、プールから上がれずに
泣きべそかいていたんで、「海パン返してあげるね」と言って、代わりに私のブルマを投げ込んであげた。
水中で慌てて穿いてたその姿も3人で大笑いしたんだけど、上がってきたその子に向かって、
「キャア、それ女子のブルマだよ」と言って、今度は女子更衣室に連れ込んで、またシコシコ。
いつしか補習で下級生を狩るようになってました。
誤爆?
切なく泣ける。・゚・(ノД`)・゚・。
でも性描写はすごーくリアル(^.^)b
久々に全部読んで保存しました!
この先が楽しみです!期待してます!
461 :
えっちな21禁さん:04/07/13 11:55 ID:wlHWGFVw
ユウとのやり場よりエリカとの展開のが気になる…これってそっちっ気あり?
昔、レディ−スのリンチにあい、金玉攻めで姦された事がある。
膝金蹴り3発でKOされ4人がかりで手足を押さえつけられ、手コキで5発たて続けで抜かれチンチンがフニャフニャになったあと、
金玉を輪ゴム?いやゴムバンド?でタマ袋の根元を締め付けられ、たこやきみたいになった金玉をやさしく揉まれた。
そのとたんフニャフニャだったチンチンがピンピンに勃ってしまった。
するとすかさず、今度は、チンチンの根元を紐で巻かれ勃ちっぱなし状態にされ、チンチンをハメラレたり、シコシコされたり、
綿棒を尿道に入れられたり、金玉を揉まれたり、引っ叩かれたり、金玉高速撫で回しとか、タマ責めもすごかった。
3時間くらいの間、無理やりの強制射精で、少なくとも10発は強制射精させられた。
金玉とチンチンの両方を攻められ、強制射精の地獄だった。
射精してるのに、精液が出ない快感と苦痛は、今も忘れられない。
以降は、金玉を責められないと感じない体になってしまった。
463 :
しのぶ ◆n2YA6/6dfo :04/07/13 23:01 ID:38k7/0FH
やっと帰国しましたが、アクセス規制にあってしまいました。うちのプロバイダってまずいのかも。もう少し待ってカキコします。
お帰りなさい!
マターリ待ってます。
465 :
えっちな21禁さん:04/07/14 03:06 ID:d9dQ5hBe
女です。しのぶさんがんばってください!まじ泣いちゃいました。
カーナビでたどっていくと、エリカの家は案外短い間に着いてしまった。
どきどきしながら、マンションの地下駐車場へ車をなんとか入れた。
薄暗い駐車場の中で、誰もいないのをいいことにエリカと抱き合ってキスする。
唇を離すと、エリカが目を細めて笑った。頬がピンク色に輝いている。
考えてみたら、エリカと会うのも2ヶ月ぶりだった。
エリカと裕ではまるで違う感覚。
裕とは、会う前から火山みたいになっていて、子供みたいなあの目にでくわすと
一気に爆発しちゃう感じ。エリカとは、徐々に盛り上がるような感じ。
久々に会ったから、ちょっと照れくさいけれども、しばらくいちゃいちゃしながら
キスしていたらどうでもよくなってきた。
一緒にシャワーに入って、それからベッドへ直行。時間かけてキスして、
膝でエリカのあそこに触れる。エリカの両膝があたしのふとももを強く締め付けた。
エリカのぷるぷるしてる胸を寄せて、舌で乳首を嘗め回すと、
エリカが「う、うぅ」とうめいて、両膝の力がゆるんだ。鎖骨のあたりを撫でると、
ピクッと両肩が動いて、細かい鳥肌が立ってる。
じらすみたいに、乳首や肩やわきばらを撫でたり、キスしたり。エリカの細い
両足が少しずつ大きく開き、毛のうすい間からピンク色のエロチックな唇が見え隠れした。
羽まくらをすばやくエリカの腰の下にあてがい、膝を大きく割る。エリカは思わず声を
あげたけど、左右に開いたあそこからはねっとりとした液体がアナルのあたりまで
流れ込んでいるのが見えた。あたしはそれをすくいとるようにして、少しぴんとしている
クリトリスにそれを塗りつけた。エリカが「あっ、あっ、あっ・・・」と短く息を吐き、腰を浮かせた。
すかさず、指を日本、ヴァギナに押し込み、舌先でつるつるしたクリトリスを舐め上げる。
支援!
グチャグチャ、音がして、エリカが「あ・・・あ・・・いい・・・恥ずかしい」と小さくつぶやいた。
小さいクリトリスを吸い上げると、金切り声を上げた。指をヴァギナがぎゅうぎゅうしめつける。
「あっ・・・し、しのぶさぁん・・・あれ・・・あれ欲しい」
「あれって?」あたしはわざと知らん振りしてやる。エリカは眉根を寄せてなきそうな顔を
しながら、目で訴えた。「あれって何?」
「あ・・・ん・・・・お、おもちゃ。」
いつだったか、二人でアダルトショップへ行って買ってきた「あれ」だ。最初は痛がっていたが、
Gスポットや奥をこすると、自分からおねだりするぐらい気に入ってしまった「あれ」は
ベッドの下の下着入れに、ていねいにおさまっていた。エリカはこれのスイッチを入れない状態で
使われるのが好きだ。中でぐりぐり動くと痛いらしい。
「自分でも使ってた?」「・・・・ちょっとだけ。」
「へぇ、何回ぐらい?」「え・・・」エリカは口を閉ざした。ヴァギナの入り口に透明なバイブをあてる
「言わないと入れてあげないよー」
「あっ・・・あん・・・本当に少しだけ・・・・だって、自分でやっても気持ちよくないんだもん」
「へーっ」 まぁ、気持ちはわかるかな。奥までずぶっと一気に入れてあげる。
「あぁっ、いい!」だらしなく足を大きく広げて小刻みに腰を振るエリカはめちゃくちゃ
いやらしくて、あたしは2、3回ピストンすると、エリカのお気に入りマシンをすっぽりと抜いた。
「あ・・・あぁ!」どろっとした白い液のかたまりがぽたぽたあそこから流れ出てきた。
抜いたバイブをエリカの鼻先につきつけると、エリカは夢中で自分の液がべっとりと白く
ついているそれを舐めた。あたしには哀願するみたいな目を向けて。
再び、エリカのあそこに入れてやる。最初は長いストロークでゆっくり。
根元まですっぽり入れたまま、赤く腫れたクリトリスを舐め上げると、エリカは鋭く絶叫して、
いやらしい言葉を吐いた。
自分も♀ですが、なんだか引き込まれて読んでしまう。
しのぶと同い年ぐらいなので、分かりやすいのかな。
472 :
えっちな21禁さん:04/07/15 04:50 ID:yTvPE3If
しのぶさん帰って━━━(・∀・)━━━━キター
473 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:48 ID:v9aDv4Ib
その部屋は壁といわず天井といわず全てがピンク色に染めあげられており、中央にはデンと大型のダブルベッドが置かれていた。
両手と両足を四隅のフレームにしっかりと固定され、しかも下着すらもはぎとられ一糸まとわぬ姿のまま、
拘束されているのが現在のボクの置かれている状況だった。もうすぐボクに恨みをもつ女たちによるリンチが始まろうとしている。
それは男にとって耐えがいほどに屈辱的で、しかもあまりにも淫らな通称「女だらけのリンチ」といわれているものだ。
逃げ出せるのなら何としても逃げ出したかった。しかし今のボクにはもうどうすることもできない。手足を縛りつけている拘束具はビクともしないのだ。
ベルの音と共にドアが開いた。絶望のあまりボクは悲鳴をあげた。いよいよ刑が執行されるのだ。
ゾロゾロと何人もの女たちが部屋の中に入ってきた。一人、二人、三人……、次々と入ってきては彼の椅子の周囲をとり囲んだ。
女たちがまとうピンクや黄色の薄布を通して、胸の谷間やピンクの乳房が透けて見える。部屋中が女たちの発散するエネルギーで淫らに染められていく。
474 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:49 ID:v9aDv4Ib
「あっあの…本当に始めるんですか…」僕は恐る恐る尋ねてみた。女たちは一斉に目を見合わせてた。
「何寝ぼけたこといってんのよ。ここまできて、今更許してもらおうなんて考えが甘いわよ」。
「そうよ今日こそ私たち女の恐ろしさをしっかりと味わうといいわ」。
「自分が男に生まれてきことを後悔するぐらいに、たっぷりと可愛がってあげるわよ」。女たちの目には、なんとも淫らで残酷な表情が浮かんでいた。
「それじゃ始めましょうか」。ユカリの手が僕のペニスへと伸びた。
「あっ…」。いやだ勃起したくない。ボクは腰を振り精一杯の抵抗を試みてみた
475 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:50 ID:v9aDv4Ib
一度勃起したが最後、彼女たちが簡単には解放してくれる筈がないのだ。
しかし絶対絶命の状況下で彼女の指先は巧妙にボクのペニスを手中に収めるとヤワヤワと刺激を開始した。
むくむくっ。こんな異常な状況だというのに、僕のペニスはいきなり膨脹を始めだしてしまった。全く受け身のままでしかない僕に
いったいどんな抵抗の手段があるというのだ。部屋の中には女たちの体臭が充満しており、目の前では何十人もの魅惑的な裸を見せつけられているのだ。
ボクのペニスはまるで条件反射のように、ユカリの手の動きに忠実だった。あっという間に天を向いてそそり立ったものを見て、女たちは満足の声を上げた。
「偉いわね、もうこんなに大きくしちゃってるワ」。
「うふっ、おいしそうっ」。女たちの勝手な声を聞きながら、ボクはいよいよ絶望的な状況が始まってしったことを覚ったのだ。
「やっぱりイヤだ、助けてください、何でもしま…うぷっ、ふがっ……」。ボクの叫びは左右から押しつけられた豊かなバストによって、封じこめられてしまった。
476 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:51 ID:v9aDv4Ib
「それじゃ覚悟はいいわね」。女たちを代表して桂子が僕を見おろしながら、刑の執行を宣言した。
「アナタは今までさんざん私たちをオモチャにしてきたわよね。今日はその報いとして、私たちがあんたの身体をオモチャとして使わせてもらうの。
当然オモチャなんだからあなたは使われるだけ。ただそこでジット私たちがあなたのペニスを使って遊んでいるのを耐えていなくちゃならないのよ。わかるわよね」。
「でも初めのうちは決して苦痛じゃないと思うわよ。だってみんな、あなた好みのとびきりの美人ぞろいだし、
それにあなたもエッチが大好きだもんね」。一斉に女たちから笑い声がまき起こった。
「いやだ、許してください」。無駄とは知りながらもボクは、縛りつけられた手足を精一杯動かして最後の抵抗を試みた。しかし両手両足の拘束具はビクともしない。
「往生際が悪いわね。いまさら後悔しても遅いのよ。ここまできて、後戻りなんて出来ると思ってるの?。じゃあそろそろ、女の恐ろしさをたっぷりと味わってもらうわよ」。
477 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:56 ID:v9aDv4Ib
こうしてついに絶望的な女だらけのリンチが開始されたのだ。両側の二人が豊かなバストを顔に押しつけてくる。ぷにゅうっ、くにゅっ、甘い体臭と柔らかい乳房の中に埋もれ、
僕は今にも窒息してしまいそうだった。さらにもう一人の女はさらに女性自身を押しつけてきた。割れ目は淫らにうごめき愛液をにじみだしながら、
一直線に僕の鼻を押しつぶし、上からのみこもうと蠢めいた。周りを取り囲んでいる女たちからクスクスと笑いがもれる。抵抗の自由すら奪われたボクを見下ろしながら、
女たちの手がボクの体中を這いまわる。あまりのくすぐったさにボクは声をあげ身悶えた。さらにたった1本しかないペニスには何人もの女達の手が群がり、
刺烈な奪い合いが始まっていた。身動きのできない僕にとっては、ただ彼女たちのされるがままだ。拒むこともできずどんどん興奮させられていった。
「あっだめっ……」。情けない声を上げてボクの分身から元気よく最初の白液が噴き出した。
478 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:57 ID:v9aDv4Ib
「あら早いっ」。
「ふふっいっぱい出しちゃって」。
「よっぽど我慢できなかったかしらね」。女達は顔を見合わせ、少しづつ位置を代えると、再び僕の周りに群がりだした。
「本当にもう勘弁してくださいよ」。女たちの誰もがもう僕の声など聞いていない。今の彼女達にとって、僕は意志のない人形であり、
ペニスを持った生身の(悲鳴をあげて悶え苦しむ)ダッチボーイなのだ。女たちは僕の下半身に顔を寄せあい、そして順番にペニスをしゃぶり始めたのだ。
「先は長いわよ。我慢できるだけ我慢しないととても身体がもたないからね」。
「もっともっと気持ち良くしてあげるわっ」。順番が待てない女たちは、僕の身体を使ってオナニーを始める始末だ。
あんっあはっ、くちゃくちゃ、ちゅぽちゅぽ、んんーっぷはっ、
なんとも卑らしく淫らな音が部屋中を支配し、僕の身体は何人もの女たちによって埋め尽くされていた。
479 :
えっちな21禁さん:04/07/15 07:58 ID:v9aDv4Ib
女の肉の海の中で僕の全身は彼女たちによっていいように翻弄されていた。
手も足も誰のものともしれない性器や乳房を刺激する道具として酷使され、
唇には舌が侵入し、ペニスはいつのまにか誰かの女性自身に呑込まれ
無限の快感地獄の中へと陥とされていた。そう、まさにこれこそが女だらけのリンチなのだ。
追い詰められた僕がこの環境下で、我慢し続けることなんか絶対に不可能だった。
あっあっ、はくううーっ……。情けない声をあげて再び、今度は柔らかい誰のものともしれない女肉の中へと噴き上げてしまった。
「ふふっ、いっぱい出したわね」。
「そんじゃ次よ、次は誰にする?」。勝手なことばかり言っている。
「あの…ぼくもうっ…」。しかし女たちはまたポジションを変えると、息をつく暇も与えず、またまた僕に迫ってくるのだ。
480 :
えっちな21禁さん:04/07/15 08:01 ID:v9aDv4Ib
顔といい手足といい僕の全身が再び何人もの女達の乳房や舌などによって覆い尽くされ、そしてすぐに僕のものも熱い肉の壺に包まれてしまった。
このリンチが始まる前に飲まされた薬のせいなのか、こんな状況下だというのに、僕のペニスは萎えることなく何度でも噴出を繰り返した。
リンチが開始それてから、どれぐらいの時間が経過したのだろう。ある程度の覚悟はしていたものの、これは本当に想像以上の拷問だった。
身動きひとつできない状態で、淫乱な女たちに一方的に犯されるということが、こんなにも過酷だったとは・・・。
481 :
えっちな21禁さん:04/07/15 08:02 ID:v9aDv4Ib
僕が泣こうがわめこうが気絶をしようが、彼女たちはおかまいなしに、僕の身体を貪欲に貪り続けた。とにかく女たちの欲望には底がないのだ。
しかも今回はそんな相手が一人や二人ではなく、十何人もが束になって僕を責め続けるているのだ。とうに下半身の感覚は薄れていた。
もはや手足のロープを解かれたところで、自力で逃げることすら出来ないだろう。しかし女達のリンチは手を休めるどころか、さらに激しくなる一方だった。
「助けてくれ。もう女なんて二度とこりごりだ」。次々と襲いかかってくる女体に、ただ一方的に犯されながら、僕は意識を失った。
ウザいのが邪魔してるな…
↑
エロ小説のコピペじゃないのなら、文章のクオリティーは高い気が・・・
484 :
えっちな21禁さん:04/07/15 16:46 ID:yTvPE3If
セリフがカタい。。。かも。
…しのぶさん。今日の部期待してまつ。
485 :
ラム:04/07/15 23:00 ID:t1GFL9LX
・・・・氏にたくなってきました・・・・_| ̄|◯
しのぶさん、頑張ってください!あ〜気になるなぁ
「あっ、あっ、あっ・・・・いい・・・カントが焼けそう」エリカの目はほとんど充血していた。
カントってのは「オマンコ」または「ヴァギナ」のことだ。さすが帰国子女だな、なんて
つまらないところで感心する。
素敵なおもちゃでこすりあげ、抜き、それからクリトリスをしゃぶり、また「カント」に
おもちゃを差し込む。その繰り返しに耐え切れなくなって、エリカはあたしの唇に
クリトリスを擦り付け始める。エリカの細く長い右足を自分の右肩にかつぎあげて、
自分の「カント」とエリカのをこすり合わせる。エリカのクリトリスは痛いぐらいに
鋭く尖っていて、それがあたしのぴらぴらの芯に擦れる。エリカが狂ったように腰を
振りはじめて、つい、あたしも声を上げちゃう。最後は二人でうめきながら、
雲の上をジェットコースターのように通過。「あぁ、いくっ、イクッ!」エリカが大きく口を
開けて、あたしの左手の甲に爪を立てた。
初支援
普段は鋭いエリカの目がふと緩んで、おさえきれない気持ちを表すみたいに
半分泣き顔になる瞬間ってすごく可愛い、と思う。お互いの脚を絡ませたまま、
やわらかい唇にキスする。肩を手でなぞると、イッちゃった名残で敏感になっていて、
生け捕りの魚みたいにピクッピクッと震えた。
「イッちゃった・・・」照れたようにエリカが笑う。「でも、しのぶさんイッてないでしょ?」
「そーだねー。でも、満足。」「くやしいなぁ」
「えっ、なんで?なんでエリカが悔しいの?」「しのぶさんイカないから。」
エリカの、小麦色のすべすべした腕が首に絡みついた。「ねぇ、なんでイカないんですか?」
「だって、イクとかいかないなんてどうでもいいじゃない。気持ちは満足してるし。」
エリカは丸い瞳をぱちぱちしながら、しばらく無言であたしの目を見た。「なに?」
「しのぶさんってー、イクことを拒否してるみたいな気がする。」
「は?」「うーん・・・・なんていうか・・・イイ!とか、こうしてほしいとか、そういうのが蓋かぶっちゃってるんです」
「・・・・。」エリカは小さくあくびをした。「ファ・・・しのぶさんの心にはね、たぶんトゲが刺さってるんですよ。
痛そうだなぁって・・・・・」エリカはそのまま、あたしの肩にもたれた。「余計なこと言いました?」
「うーん・・・いや・・・・・」エリカは瞼をゆっくり閉じた。「しのぶさんは・・・・私と同じ匂いする・・・・・」
最後のほうは舌がもつれて、言葉がふにゃふにゃに聞こえた。そして3秒後には、深い寝息。
エリカの頭が重く肩にのしかかった。あたしは暫く待って、少しずつ肩をずらし、枕の上にエリカの頭を
静かに落とした。
ベッドの上でしばらくボケーとして、首をぐりぐり回してみる。右にかしげるとボリボリッと音がした。
運動不足がたたっている。またジムへ行ってエリカとボクシング練習するのもいいかもな、なんて
思った。エリカを分身みたいに感じる。正直、今は裕のことなど案外どうでもよくて・・・・エリカと
ずっといたいとすら思った。
自分も初支援
結局、その夜はエリカの後を追うようにして寝てしまった。
翌朝、目覚めた時にはもう10時で、あたしとエリカはゆっくりとシャワーを浴び、
それから、キッチンでスコーンミックスを発見し、手を粉だらけにしながら二人でスコーンを焼いた。
スコーンをオーブンで焼いている間、あたしはリビングのソファに出しっぱなしにしていた
バッグを拾い上げた。携帯を中に入れっぱなしにしていたので、充電しようと思って見ると、
メール着信。たぶん裕だと思う。
果たして中身は予想通り。「来週の月曜日か火曜日に会えない?」
エリカが興味深げにあたしの手元を覗き込んだ。「その彼氏?」「うん。」
「いつ、会わせてくれるんですか?」
「えっ・・・。」「昨日、言ったじゃないですかー」エリカはニヤニヤして、それからちらっと
オーブンの中を確かめた。「うーん、もういいかな・・・・ねぇ、しのぶさんの彼氏に会ってみたい」
「うーん、、、、彼がいいっていったらね。」「じゃあ、聞いてみてよ。」
あたしがどう答えていいかわからずに言葉を探っていると、せかすようにエリカが言った。
「会ってみた〜い」あたしの心中は複雑だ。どうも余計な妄想にとりつかれてしまう。
例えばいきなり3Pやっちゃうとか。裕の目の前でレズやっちゃうとか。
そんなことがあった日には、裕だって大喜びだ。「それ、、、、セックスありで?」
エリカは涼しい顔で答えた。「どっちでもいいけど。あったほうがいいんじゃないですか?
あっ、でも私やりませんからね。」「それは、彼とはやんないってこと?」
「当たり前じゃないですか。」どこがどう当たり前なんだか、よくわからない。
「エリカっていつからレズなの?」「うーん・・・・昔から。」
「じゃ、まるで男経験なし?」「ナシです。あ、キスとかはしたことあるけど。一応ね。」
「でも、最近バイブはまってるじゃん。」「それとこれとは別。だって考えてみてくださいよ。気持ち悪い」
「え?なにが?」「だって、男の人ってとうもろこしみたいなのが体から生えてるんですよっ。変じゃない?」
「はー・・・・」なるほど。たしかに言われてみれば変かも。
(*´Д`)ハァハァ 紫煙
次の展開に期待。。
ひょっとして3P!?
━━━(・∀・)━━━━キター
「でもさ、なんで彼に会いたいの?」
オーブンのふたを開けて、エリカはキルト手袋で鉄板をひっぱりだした。
「ほら、見て。おいしそう。」鉄板からいくつもスコーンをひきはがしてウェッジウッドの皿に
並べた。部屋中に甘い香り。「・・・なんででしょうね。興味あるのもあるけど・・・・あぁ、冷蔵庫から
ジャム出して」あたしは冷蔵庫を開けて、中にきれいに並べられた色とりどりのジャムとバターを
取り出し、テーブルの上に出す。「私ね、しのぶさんが見てるものは見ていたいし・・・。」
エリカが顔を上げて、あたしをじっと見ていた。「ダメですか?」「うーん、そんなことはないけど」
「しのぶさん、誰とつきあっててもいいんです。誰と寝ててもいいし・・・でも、ずっとそばにいられたらなぁ
って・・・変ですか?」あたしは首を横に振った。あたしも同じ気持ちだから。
裕が誰と生活してようが、どの女と寝てようが、どうだっていいこと。
でも、ずっと永遠に一緒にいられたら。たぶん、エリカもそういう感覚でいるんだろうって
思った。唯一の違いはエリカはそう言えることで、あたしはいつまでたっても言えないこと。
「でも、なんて言えばいいのかなー。彼女連れて行くからよろしくねっ、とか言うの?」
「彼はしのぶさんがバイだって知らないんですか?」「あー・・・そうでもないと思う。
なんとなーく言ってはいたから。」エリカはすっと肩をすくめた。「じゃ、いいんじゃない?」
あたしはドキドキしながら、裕にメールした。
「来週、ガールフレンド連れてくけどいい?」
エリカと二人でスコーンを食べ、ミルクティーをすすっていると、携帯のランプが点滅した。
「しぃちゃん、ガールフレンドいたんだ!?もちろん歓迎!」
紫煙〜
待ち合わせのホテルのカフェへ行くと、裕はもう窓際にゆったりと腰かけて、
アイスコーヒーを飲んでいた。
今日はグリーンのストライプが入ったシャツに黒のスーツ。「やぁ。」
あたしは彼のとなりに座って、目の前の席を空けた。
彼はあたしの目を覗き込むようにして、いたずらっ子のように笑った。
「いやぁね。嬉しそう。」「そう?」
「あたしよりも彼女に会うのが楽しみって感じ!」「そう見える?」裕は少しあたしに
近寄ってあたしの髪に触った。「もし・・・しぃちゃんがあわせたくないのなら、いいんだよ」
あたしは一瞬、少し驚いたけど、何も言わなかった。「俺はどっちでもいいから。ね?」
「そうじゃないってば。」裕は椅子に深く座りなおし、ふふふ、と奇妙に含み笑いをした。
「それとも、3Pでもやれるのかなー」「まぁ、男のロマン、ってやつですかぁ〜?はいはい
どうぞ、ただし彼女は筋金入りのレズだからね。いっておくけど。」
「まあね。そりゃあちょっとは期待してるけど。で、彼女、どんな子?」
「才色兼備ってあの子のことだと思うなぁ。帰国子女で、コロンビア大学で日本学を勉強して
今はこっちの院で勉強してる子。両親はロンドンに住んでる。ものすごい金持ちよ」
「へぇー。俺、ついてけるかなぁ?しぃちゃんも国際派だしさ。」
「そんなこと気にしなくていいよ。なんたってあたしも彼女もただの変態よ。まったく。」
裕はアハハと笑った。「でも、どうして急に?」「エリカが会いたいって言うから。」
彼は少し考えて、それからうつむいて真顔になった。「ねぇ・・・それは、どうしてだろうね?
もしかしたら・・・俺、彼女に宣戦布告されちゃうのかなぁ?しぃちゃんから手を引け、と」
「え?それはないでしょ。彼女、そんなんじゃないから。でも、見たいらしいよ」
「見たいって?」「見学したいそうですよ。」
「あぁ・・・・やだな。粗ちんだな、って思われるのかな?」「バカね!」
試演
気にしていない、といいながらも、裕はどことなくそわそわしていた。
「ねぇ・・・レズって見てみたいもん?」「うーん、そりゃあねー。こんなこと言うと
怒られそうだけど、なんかキレイじゃない?」あたしは少しやるせない気持ちで
ため息をついた。ステレオタイプ!
その話題の主役、エリカはといえば、麻のすっきりとしたパンツスーツと胸元に銀のイルカが
ついたネックレスをつけてさっそうと現れた。カフェの客がちらちらと彼女を見やった。
長い手足に、高そうな麻のスーツ。まるでモデルみたい。いつものように化粧は
ほとんどしていないが、長いまつ毛はグリーンのマスカラで彩られている。彼女はすたすたと
あたしたちのいるテーブルに近寄ると、立ったままそっけなく言った。
「すいません。渋滞してて遅刻しました。」「今日も車?」「えぇ。暑いでしょう?外に
車待たせたままにしてあるからすぐ行きましょう。
」紹介するタイミングを失って、あたしと
裕はあわてて席を立ち、エリカと一緒に足早にホテルのフロントに向かった。玄関に白いベンツが
泊められている。裕がびっくりしたようにあたしを見た。「彼女の愛車なんだよ。」
「別に愛車でもないですよ」エリカが横から答えた。裕は何も言わずに目をしばたいていた。
後ろのシートにもぐりこむ。しばらく、3人の間に沈黙。不意に、裕がひきつるように笑って
「はじめまして。」と運転席に語りかけた。エリカは一瞬、どきりとしたように振り返って、愛想笑い。
「邪魔しちゃってごめんなさい。」「いや、そんなこと・・・・エリカ・・・さんだっけ?」エリカは小さく
うなづいただけで、前を見たまま車を発進させた。あたしは内心、オロオロしていた。
考えてもみてよ。目の前には恋人二人!「ねぇ、これからどこ行くの?」裕があたしに耳打ちするように
聞いた。「ん・・・・六本木のヴェトナムレストランを予約してるんだけど」「そうか・・・」
504 :
えっちな21禁さん:04/07/18 10:42 ID:fg8nsvee
しのぶさんキタ━━━━(゚Д(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━ !!!
505 :
ラム:04/07/18 11:53 ID:mKc16vjB
息苦しい。
いろんな意味で。
506 :
えっちな21禁さん:04/07/19 03:57 ID:B2oF1cVr
今日はきてなかった(っД`)
目的地に着くまで、結局あたしたちはほとんど無言。気まずいような、
緊張の糸が張り詰めたような居心地の悪い空間。改めてあたしは裕を呼んだことを
激しく後悔しながら、エリカに腹を立てていた。
エリカが会いたいって言ったんじゃない。イライラと手をこすり合わせる。何か言わなきゃ。
そう思えば思うほど底なしの泥沼にはまっていくようだった。
やっとのことで目的地にたどり着く。竹と麻布で飾られたアジアンテイストの入り口をくぐりぬけると、
アオザイを着たウェイトレスが微笑みかける。奥の方の席に三人で腰掛けると、エリカが
やっとぎこちなく笑った。「想像してるのとちょっと違った」裕が照れくさそうに笑う。
「もっとイイ男だと思った?」「そんな意味じゃないですよー。しのぶさんの彼氏っていうから
もっとワイルドなのかと思いました。」また軽い沈黙。
あたしは獲物を狙う動物のような目でじっと裕を見詰めていた。この場ではエリカは邪魔なのだ。
今日はこのままホテルにでも行ってエリカとレズして裕を喜ばせて、それから彼とセックスして
気分よく帰りたかった。この前はエリカが必要だったけれども、今はオマケみたいな状態。
それと同時に、少しずつではあるが、裕がエリカと楽しそうに言葉を交わしているのを見て
腹立たしくなってきた。エリカはまだ25歳、ほとんど化粧をしないでもモデルみたい。日本人
離れした大きな目と、小麦色に焼けたすべすべした肌。全てが憎らしく見えた。
「エリカさんて、日本より海外のほうが長いんでしょう?」ぼんやりしているあたしの
耳元を裕のやわらかい声がかすめた。あたしはハッとして彼を見る。
「そうですねぇ・・・私は小学校はロンドンで、中学高校は日本のアメリカンスクールに
通ってたんです。」「へーえ。」裕は困ったように笑って言った「俺なんかかないそうもない
しぃちゃんの経歴もすごいけど・・・」流し目をくれるようにあたしを見る。あたしは無言のまま
生春巻きを箸でつついていた。「しのぶさんは私よりずっとすごいですよ。物知りだし、
一流会社のキャリアウーマンですから!」エリカがニコニコしながら言った。その悪意の
ない表情がむかつくの、わかる?あたしはつられ笑いをし、冷たい蓮茶をぐいぐい飲んだ。
「冗談じゃないわ。今となっちゃただの秘書だってば。」「あ・・・ちょっとごめん。」裕が手洗いに
立っていった。エリカはそれを目で見送り、それから大きな瞳をしばたいてあたしを見つめた。
支援必要かな?
「しのぶさん、怒ってるでしょう?」「なんで?」
「だって、口数が少ないもの。私、邪魔ですか?」エリカの言葉にはあきらかに
後悔したような反省したようなあとが聞き取れた。「邪魔だなんて・・・・」
「彼、とても素敵ですね。」あたしはそれを聞いて、フン、と少し笑った。「そう?」
「ええ。わかりますよしのぶさんが好きになっちゃうの。」
あらそう。そうかしら?まぁ人並み以上ではあると思うけど。「まぁ・・・」あたしは
生春巻きにべとべとと甘いソースを塗りつけた「エリカにとっちゃあたしと彼なんて
おっさんおばちゃんのしょっぱい付き合いみたいなもんかな」「はぁ?」
あたしはエリカの輝くような若さに異常に嫉妬している自分を見つけた。そしてそれに
裕が興味をそそられていることも。なんであたしが卑屈にならなきゃならないの?
でも、この瞬間、あたしは年を取ることがとても怖かった。
席に戻った裕はすっかりくつろいでいて、エリカに興味津々といった状態で、
でも遠慮深く言葉を選びながら質問をしていた。「エリカさんて、レズなの?」
「えぇ。」エリカはえびの揚げ物をほおばりながら屈託なく答えた。「じゃあ、
今までつきあってるのって全部女の子?」「えぇ、そうですよ。」嬉しそうに横にいる
あたしの手を握った。「何考えてるか当ててみようか」あたしはニヤリと笑ってエリカの
手を握り返した。「エローいこと考えまくってるでしょ?」
裕は子供みたいに目を大きく開いて困ったように照れ笑いをした。「まぁそりゃ多少は!
でも、そんなことばっかり考えてるわけじゃないよ」
「あのねぇ、別にペニバンは使ってないからね」エリカはあたしにつられたようにウフフと
笑った。「え?そういうものなの?」「うん!だってそれじゃ意味ないでしょ?指と舌で
イカしてナンボだよ。」エリカは酔っ払っているのか、それともうちとけているのか、
キャーキャーいいながらあたしの肩をひっぱたいた。
「なんだったら実演講習でもしようか?ねぇ、エリカ。」エリカは怒り出すかも
しれないと思ったが、案外、恥ずかしそうに笑っただけで拒否もしない。驚いたのは
裕で、口をぽかんと開けたまましばらく言葉を失っていた。「いや・・・冗談だろ?」
「さぁ、どうだろ?」あたしはこの突拍子もない提案に自分自身驚いてもいたけれども、
あたしはサプライズが好きなのだ。エリカもまんざらでもない風だし、あたしはまるで
自分で自分を焚きつけているみたいな気になった。彼の目の前でディープなレズショー
をやって彼を驚かせたい。そう思い込むことで、エリカへの嫉妬は薄れていく気がした。
「私の家、ここからすぐ近くなんですよ。裕さん、来ますか?」エリカがさらに突拍子もなく
だしぬけにそう言い放った。「えぇ!?本当にいいの?だって君一人暮らしだろう?」
「でも、しのぶさんも一緒でしょ。」そう言い返されるともうあとには引けないのだった。
514 :
えっちな21禁さん:04/07/21 02:22 ID:rXmLdGkm
ドキドキ(゚∀゚*)
515 :
えっちな21禁さん:04/07/22 02:28 ID:ZAtRPNk+
きょうもおあずけ(´・ω・`)
しのぶ〜〜〜〜〜降臨してくれ。・゚・(ノД`)・゚・。
キニナル・・・
裕さん、断るんだ!しのぶさんがかわいそうだよ〜!(>_<)
でも…
3Pに期待してしまう… _| ̄|○
518 :
えっちな21禁さん:04/07/23 02:30 ID:/AgdXIi+
期待すんなや!
519 :
えっちな21禁さん:04/07/23 02:36 ID:1WnlLMjv
こないんかな〜(・ノェ・)
>>519 sage進行でマターリ待ちましょう
以前受けた指摘のように、削除依頼を出されたらたまらんからね。。
きょうは期待。
522 :
えっちな21禁さん:04/07/24 13:03 ID:7SrPmtfR
定期勃起倦怠期あげ
523 :
えっちな21禁さん:04/07/24 21:57 ID:6qGHOYuh
もーないの?
520を読めませんか?
しのぶさんの都合もあるのだから、楽しみならゆっくり待ちましょう。
525 :
えっちな21禁さん:04/07/24 23:37 ID:6qGHOYuh
待ちマス(・∀・)
526 :
えっちな21禁さん:04/07/24 23:37 ID:6qGHOYuh
待ちマス(・∀・)
もう1度520を読んでください。
「sage進行でマターリ待ちましょう
~~~~
以前受けた指摘のように、削除依頼を出されたらたまらんからね。。 」
あたしは狂ってるだろうか?裕は困ったように微笑したままだった。
「でも、本当に・・・」裕が小さくつぶやきかけたけれども、あたしはそれを制して
ぱっぱと席を立ち、1万円札をぱらりとベージュ色のテーブルクロスの上に投げ出した。
「さぁ行くよ」裕があわててスーツの上着からカルティエの財布を抜き出した。
「しぃちゃん、ちょっと待ってよ!」あたしは男に払ってもらうのが嫌いなの、わかった?
「いいよ。思ったほど高くないし。次ね、次。もっと高いもの食べるときね」
裕はウーンとうなったが、あきらめて席を立ち上がった。
エリカの白いベンツは堂々と店の前に停めてあった。「駐禁とられなくてよかったね・・・」
そこからエリカの豪華なマンションはものの数分で着いた。駐車場に車を入れ、
ぽかんと口をあけたままの裕を降ろし、そのままエレベーターホールへ出る。
その頃になると、エリカも大胆にあたしにべったりと絡み付いていた。これって一種の
マーキングなのかなぁ?・・・そう、ちょうど「しのぶさんはあたしのモノよ」と言うような。
裕は興味はあるが、どこまで直視したらいいのかわからないといった風情で、
あたしとエリカから距離を置いて様子を伺っていた。一方で、エリカはあたかも裕の存在など
介さないかのようにして小声で「汗かいちゃった」と甘えるように囁いた。
それは一緒にシャワーに入れという暗号。6階に着くと、足早に部屋の鍵を開ける。
「どうぞ。」エリカが裕を振り返り、彼の背後であたしの唇にキスした。
広いリビングと寝室の間のドアが大胆にも開け放たれていた。ちょうど、
裕の座ったソファの位置からすると寝室のベッドが半分ぐらい見えた。
その向かい合わせにエリカが床にぺたりと座り込み、アイスペールからせっせと氷を
タンブラーに入れていた。
「え・・・あぁ、煙草吸っていい?」あたしは黙ってキッチンから大きな灰皿を持ってきた。
あたし専用の灰皿なのだけれど。あたしはそのまま黙ってバスルームへ立った。
今更言葉を交わすのもなんとなく気恥ずかしいから。そう、たぶん、二人を残していっても、
好青年を絵に描いたような裕のことだ。きっとエリカとゆるやかに談笑しているに違いないから。
シャワーをあたふたと浴び、それでもなんとなく二人を取り残してきたことに心配を感じる。
「あたし」専用のバスローブをひっかけてリビングに戻ってくると、
予想どおり、裕はなにくわぬ顔で、たぶん気持ちのぐらつきをおさえて・・・エリカと世間話をしていた。
エリカはあたしが戻ってきたのを見て、入れ替わりにバスルームへ立った。
あたしはショータイムの前にもう一本、煙草を吸おうかと思ったけれども、やめた。
エリカのいない隙に、裕の唇にキスして、スルッと股間を撫でた。
「あれ?全然勃ってないのね。」「だってそりゃあ・・・・」あたしは意地悪く笑ってやった。
「ねぇ、俺はどこにいればいい?」「さぁ?どこでもいいんじゃない?がっぷりベッドの
横にでもいれば?」裕がはじめて、ニヤリと笑った。「じゃあ、ベッドのすぐ横で俺が
オナニーしてたらエリカちゃん驚くかな?」「いいんじゃないの?もしかしたら出番があるかもよ?」
裕はため息をつくように言った。「ま、今日は社会科見学だと思ってるから・・・・。」
男ってどうしてこう格好つけるの?やりたいくせに。あたしは、なんとなくイライラしていた。
裕から離れて、寝室の明かりをうすくつけ、羽毛ふとんをはいでおく。
「しのぶさん。」エリカが音もなく背後に立っていた。困ったようにくすくすと笑う。
「ねぇ、どうしたらいいですか?」「はぁ?何が?」
「うぅん・・・裕さん、ほっといていいのかしら?」あたしはなんとなく、腹が立った。
エリカは裕の存在を気にしていて、裕はエリカの存在を気にしている。つまりはだ。
あたしの存在はこの空間の中では空気なのだ。あたしはエリカの思惑など無視したように
言った。「久しぶりに縛ろうかな。」「えぇ?」あたしはエリカのブルーのバスローブの帯を
抜いて、そのまま後ろでに手首を結びあげた。おさえるものがなくなったローブはひらひらと
エリカの体の前でだらしなく揺れて、体の前が縦に開いた。裕に背を向けた格好で、エリカは
手首を後ろに合わせて立っていた。バスローブを肩の下までずりおろす。エリカはそれだけで
相当熱くなっていた。乳首がくっきりと薄暗い照明でもうきでていたから。バスローブはずるずる
落ちて、手首のところだけで固まるようにとまってる。尻尾の長い鶏みたいに。失敗した。
脱がせてから縛るのがセオリーだったなって。まぁいいや。形のいい張りのあるオッパイの上に
ついている桜色の乳首を片方だけ舐めまわして上げる。じらすみたいに。
エリカの体が微かにヒクッと動いた。ボディソープの匂いがした。
そのまま、左の乳首を唇と舌でとらえたまま、右の乳首を指でやわらかく
捻りこむ。 「う・・ぅ・・・ん・・・」長いまつ毛が上下に動いて、硬く閉じた唇の間から
堪えきれないみたいに声が漏れてくる。もどかしくなったのか、エリカが気持ち悪そうに
肩を揺らしていた。たぶん・・・・ローブのヒモでひっかかっているローブが邪魔なんだろう。
あたしは手首のまわりにくるくるとローブを巻きつけ、エリカを抱きかかえるようにして
ベッドに一緒に倒れこんだ。ローブの厚さでエリカの腰がベッドから浮き上がる格好になった。
腰枕みたいに。「ほら、ちゃんと見てもらったら?」裕のいる方向へエリカの足を
開いてあげる。エリカはいやいやをしたけれども、膝に力はまるで入っていなかった。
そして、果物みたいに赤く熟れたあそこは、じっとりと濡れていて、やわらかい種のような
クリトリスがつやつやと光りながら見えていた。
今日はもうないのかな・・・
残念。
536 :
えっちな21禁さん:04/07/26 20:19 ID:sGVmnSlQ
あげ
お願いですからあげないで下さい。
いま350まで読みました
ただのエロ小説かと思っていたけどぜんぜん違いました
なんか初めて読んだときの村○龍位の衝撃です
続き読んできます
我慢大会。
540 :
ラム:04/07/28 21:27 ID:Jl6SMU2X
>>538 龍かな、どっちかというと春樹に近いけど。
しのぶさん忙しいのかもしれないから、今はマターリ保守してましょう。
待機。
今晩期待機
我慢汁フェスティバル。
そこを押し広げて舌先をやわらかく当てた。エリカが甘い声を漏らした。
羽を閉じたような蝶はうすい茶色で、羽をめくると、生々しいような濃いピンク色の
肉が呼吸するみたいに、一定のリズムで蠢いていた。
あたしは、ゆっくりと、開きかけた蝶の羽のまわりを舌先でこすって行った。唾液を
たくさんからませて。羽のへりに舌を這わせて、そして羽を片方ずつ丁寧に吸って。
これをやるとエリカは身悶えする。
ミラ・ジョヴォヴィッチも圧倒しそうな美形の女の子から、細い足を大きく開いて
腰を振り続けるただの淫乱なメスにトランスファーする瞬間があたしは何よりも好き。
「あっ・・・あ、あ、あ・・・・」声が途切れ途切れに、でもだんだんと大きく響いてきて
あたしは少し上目遣いにドアの向こうのソファで、両肘をひざに乗せて食い入るように
見ている裕を見てみる。
こういう時の男の表情ってホント、情けないよ。瞳孔が開ききっちゃっていて、
唇をぴったり合わせて歯を食いしばるみたいにしてるか、口をだら〜しなく半開きにして
よだれたれそうって状態。鏡に映してみせたろかってぐらいに。
裕も例外に漏れず、身を乗り出すようにして、目を大きく開いて見ていた。
あたしは意地悪く笑って左手で手招きした。もっとこっちへおいで、って。
彼は一瞬、どうしようか迷ったような顔をしながら、フラフラとソファから腰を上げ、
夢遊病患者みたいに開いたドアのわきに寄りかかった。
濃紺のおしゃれなスラックスの股間は見苦しいぐらいふくらんでいた。
あたしは一度、エリカの身体の上から起き上がり、
エリカを見下ろしながらバスローブを脱いでベッドの下に落とした。
エリカは恍惚とした目でそれを見ていた。たぶん、彼女の頭の中には裕の存在なんて
まるでないんだろう。
しのぶさん乙!
保守して続きをお待ちします
。
。
550 :
えっちな21禁さん:04/08/09 12:30 ID:EcLBUfBM
しのぶさんお待ちしてます。
しのぶです。
急病につき、しばらくお留守にいたします。
>>551 何かあったのか・・・
急病とは・・・・
快気祈願捕手
エリカとのからみをもっと、もっと。ゆうは最近エチーすぎるから、むしろエリカにおそわれるしのぶさんを想像しながら一人我慢大会◎
しのぶ様の早期回復を願いつつも....
保守
皆様にも、残暑お見舞い申し上げます。
暑さに負けずお慈愛のうえお過ごし下さい。
1日1保守
557 :
えっちな21禁さん:04/08/17 02:15 ID:zZR+lBcH
aiiia
両スレ捕手
559 :
えっちな21禁さん:04/08/19 02:57 ID:zTITqvKD
逝きそう
干す
しのぶさん回復カモーーーーーソщ(゚д゚щ)
黄色っぽい茶色い風景の中で、エリカの白い身体は石膏でつくったヴィーナスのトルソ。
あたしはエリカの操り師。そして、ドアの横にギャラリー。
あたしは、背中に彼の熱気をじゅうぶんに感じ取りながら、エリカの唇を舐めた。
エリカが舌を出した。そして、ローブでくくられた肩を揺すって、眉根を少し寄せた。
それは、たぶん、腕が身体の下にあって痺れる、っていうメッセージだった。
ならば、少しそれを支えてしまえばいい。あたしはエリカの足と互い違いになるように、、、
つまりは松葉崩しの状態に・・・かたほうの足をエリカのお尻の下にねじ込み、足の間の粘膜が
こすりつくようにしっかりと足の根元まで自分の足を入れた。
あたしは上半身を両腕で支えて、腰をグラインドさせた。エリカが「ヒィ」と小さくうめいて、
でも、すぐにあたしの動きに合わせて小刻みに腰を揺すった。ぬたっとした感覚があたしの
恥骨に触れた。エリカは片方のひざを立て、夢中で腰を使っていた。
そのうち、液体のまじりあう卑猥な音がしはじめた。あたしは全身、汗びっしょりだった。
へとへとになってしまう。
そして、時々、動きを止めると、エリカの細かい短い息の間に混じって、ジャングルの
中を走り回るように物憂くて、ねっとりとした裕の喘ぎが背後からした。
あたしは、エリカをゆっくりと責めながら、ニヤリと笑って後ろを振り返った。裕の額から、
汗が筋を作って伝わり降りていた。
「ねぇ・・・オナニーしたい・・・・・たまらないよ・・・・」目をギラギラさせながら、囁いた。
あたしは、流し目をして手招きをした。「もっと近くに・・・」
彼が迷ったように近づいた。「もっと近く・・・」
彼はほとんどあたしのすぐ横に来ていた。左手でエリカの太ももを押さえ、腰を使いながら、
右手で彼の固くなった股間をまさぐった。・・・・・完全に硬くなっている。どうしようもないぐらいに。
「脱いで。」あたしは軽蔑したような笑いをして裕の目を見つめ、命令するように言った。
564 :
えっちな21禁さん:04/08/21 01:02 ID:nZrILDr3
キタ━━━━━━━━━q(゚∀゚)p━━━━━━━━━!!!!
祝!しのぶさん復活!
復活オメ
これからも期待です
エリカが時々、快感に身をゆすぶられながらも、驚いたようにこちらを見ていた。
「脱ぐの?」今更、そんな間の抜けたことをオウム返しに聞く。「そう、全部よ。」
裕はあきらめたように、しかし素早く細かい市松模様の趣味のいいタイを外し、
そして紺色のシャツを脱いだ。「下もよ。」
彼は小さくうなづき、ベルトを外すと、黒いボクサーショーツ一枚になった。
きつく勃起している。
あたしはやんわりと笑って、それを引き摺り下ろした。
褐色の、先だけが、きれいなピンク色になったペニスが屹立していた。
エリカがぎょっとしたようにその生々しいピンク色の先を見つめた。先に、露のような
粘液がたまって鈍く光っていた。
あたしはエリカのあそことつながっている自分の腰を小刻みに揺らしながら、
横を向いてその屹立している太いペニスを口を大きく開けて飲み込んだ。
オカエリナサーイ((・∀・)))♪
快気祝いでつね(ノ゚∀゚)ノ-☆
568 :
えっちな21禁さん:04/08/23 10:04 ID:yFpcqlbP
hosyu
初めはsexするだけの女だと思っていましたが、最後まで読みしのぶさんを好きになりました。
まだ小説終わってないようなので頑張ってください。
570 :
えっちな21禁さん:04/08/26 08:24 ID:kfjg6c3y
気体
最初は半分ぐらいまで・・・それから、唾液で唇をすべらせるようにして、唇にさわさわと
陰毛が当たるまで。息苦しい。喉の奥をペニスの先が圧迫しだした。
あたしはすこし頭を引いてそれを緩める。エリカが腰をすりつけてきた。たぶん、あたしの動きが
足りなかったんだろう。
二つをいっぺんにやるって大変。舌先で亀頭の裏を舐めると、裕が「んぅ」と喉の奥から声を絞り出した。
そして、両手であたしの髪をゆっくりと撫でた。
あたしはペニスから唇を離し、それから亀頭の先を舐めながら、エリカに目をやった。
エリカは目を大きく見開いて、頬をほてらせたまま、あたしとペニスを見つめていた。おそらく、
彼女にとってははじめて見る光景。おそらく、とてもショッキングな光景。
あたしは頭の中で、ぐるぐると次どうするか考えた。口が一つで手は二本。当たり前のことだが、
このわずかな武器で2人を責めるというのはとてもとても難しい。
あたしはあいているほうの左手で、エリカのあそこを触ってみた。
ねっとりと液がからみついた。それからとても熱く。初めてみる光景に興奮してたんだと思う。
あたしは裕を見上げ、微笑んだ。
彼がどういう顔をしていたか、逆光でよくわからなかった。
あたしは、エリカの腰を持ち上げて、裏返しにした。そしてその腰を少し持ち上げた。
ちょうど四つん這いみたいに。そして、その下に注意深くあおむけにもぐりこむ。
エリカの赤い赤い裂け目が目の前に広がり、あたしはそこに舌をつっこんでみる。
「ひぁぁぁああああああ」
エリカがかすれた声で叫び、その声が部屋にゆるく反響した。
濃いピンク色の性器は細かく震えて、ちょうど69するみたいな姿で腰をおさえつけ、
それから手をまっすぐに伸ばしてエリカの小さい乳首をひねると鼻から息が抜けるようなあえぎを出した。
エリカの花びらみたいな性器を両手で開き、ラビアに沿ってスゥッと舌を這わせる。
クリトリスがビクビクして、そこに舌先を絡めると、雪崩みたいに切なく絶叫した。
あたしはちょっと頭をずらして、人影にしかなっていない裕を見た。
「入れてあげて。」
エリカがふりしぼるようにうめきをあげた。「だ、、、だめです。やめて・・・」
裕は左手できゅっとペニスを握ったように見えたが、フラフラと揺れるように立っていた。
「入れて。」あたしは声を一層強くして言った。
裕が肩膝をベッドの上についた。あたしの目からはさかさに見えた。ひどく勃起して反りあがっている
ペニス。「ゆっくり、入れてあげて!」というあたしの声と「ダメ」っていうエリカの声が同時にした。
そして目の前をかすめるように・・・・・彼のペニスが、ぬらぬらと光るエリカのオマンコに、
まるで船が港に入っていくように・・・・滑らかな動きで・・・・入っていった。
「あッ・・・・あぁぁぁぁぁ!」
フゥッと裕が息を吐いた。あたしは首の力をゆるめて、エリカのクリトリスの周りをからめとるように舐めた。
あたしの鼻はエリカの性器におしつけられるように、うずもれていた。
目の前では、裕のペニスが白いどろっとした粘液を引きずりながら、ゆっくりとエリカの
オマンコを出入りしている。なんておぞましい光景!
心の片隅がチクチクとして、そして悲鳴を上げている。あたしの舌がねっとりとエリカの
クリトリスを掠めるたびに、エリカは大声を上げ、立てた膝を震わせた。
グシャグシャ、とたっぷり液を含んだいやらしい音が身近にしていて、そしてあたしは
エリカの開ききったラビアとクリトリスを夢中で舐めまわす。
「あぁ・・・!アアァ!いい!」今までエリカがこんないやらしい叫びを上げたのは聞いたことが
なかった。ちょうど裕とつながっているところに指をあてると、唾液のようにだらっと糸を引いて
愛液が指にからみついた。「あぁ・・・いい!いい!!!!いっちゃう・・・!いいッ!」
狂ってる。・・・・でも誰が?エリカ?それともあたし?軽いめまい。
あたしはエリカのオマンコから唇を離し、ズッポリと根元まで入った裕のモノ・・・・そこに
取り残されたようについてる睾丸。それを注意深く舐めた。
「あウッ・・・!」裕がすっぽりとペニスをエリカの中に突っ込んだまま、ふるえるようにうめいた。
「すごい・・・こんなの・・・・・初めてだ。」
エリカのクリトリスを指でやわらかく摘みながら、裕のタマを啜る。二人が、申し合わせたみたいに
うめいた。あぁ、なんてステキ。自分がバイでよかった。
一人で二人。舌を伸ばして、睾丸からクリトリスまで。べっとりと、うすく塩っぱい液が舌に
絡みつく。あたしはマシーン。あたしはセックスの妖精。
「あぁ、イキそうだよ・・・・ねぇ・・・・」あたしは自分のものとも思えないような冷たい声でささやいた。
「中に出してあげて。全部。ねぇ、こぼれるぐらい」
肉同士がぶつかりあう音。そしてエリカのいやらしいぐらいのうめき声。
「あぁ・・・ダメ・・・・いっちゃう・・・・いく・・・・」鼻にかかった声でエリカが言った。裕の動きが
激しさを増した。「あぁ・・・いく・・・・」エリカが高い声で長く、長く叫んだ。裕が、揺れた。ビクッ、ビクッと
魚が跳ねるように。
576 :
えっちな21禁さん:04/08/26 16:35 ID:kfjg6c3y
4円
あたしは、一部始終を見ていた。目をそらすことなく。
数秒の間、裕はエリカの中にとどまり続け、そして、白い液体をべっとりとつけたまま
ゆっくりとエリカから離れていった。
吐き気がした。それと一緒に妙な征服感。
エリカは放心したように、頬をまくらに押し付けて荒く息をついていた。
「どうだった?」あたしは、ほとんど笑っていた。吐き気をかみ殺しながら。
なんでそこで笑えるのか、自分でも不思議。あたしの頭の中は火山みたいに激しく燃えて
嵐みたいに強風が吹いているのに。
裕がエリカの後ろから肩にキスしていた。エリカがやんわりと振り向いて、そして裕の唇に
軽くキスをしていた。そして次にあたしにキスした。
そしてそのまま、あたしとエリカは抱き合っていちゃついた。エリカの後ろから裕が手を回して
彼女のオッパイを撫でた。あたしはあいているほうのオッパイを吸った。裕のペニスがまた勃起しかけてるのが
肩ごしにちらり、と見えた。
それからというもの・・・・だ。
彼と会うのは、もっぱらエリカの部屋になった。淫靡なセックスのための空間。
軽く食事をしてから、彼女の家にある大きなソファやベッドの上でもつれあうようにすることもあれば、
3人そろった時点で、予定調和であるかのようにはじめることもあった。
エリカはソファの上で、彼の膝に後ろ向きに乗り、下から突かれながらあたしに乳首やオマンコを
舐められるのがいたく気に入ったようで、そうすると脚を大きく開いたまま、ソファまで液をたらし、
見境もなくあやしい声を上げた。
後ろから責められながら、あたしにクリトリスを舐められていると、白い液がどろりとラビアをつたわって
流れてきて、そこで彼はエリカにわざと言わせる。「どこがいいか言ってごらん。」
エリカはためらうように息を吐いた。「さぁ、オマンコいいって言って。」・・・・どうして男ってこうバカらしい
ことを言わせたがるんだろう。
でも、エリカははじかれたように「あぁ・・・オマンコ・・・・いいー!」って
絶叫して、そして果てる。それは2、3回もやれば習慣となって、はては自分が欲しくなると
「オマンコに入れて」とか腰をくねらせながら熱い目で裕を見るようになった。
あたしも徐々にエリカを慣らして、「正しいフェラのやり方」を彼女に仕込んだ。
ただ、慣れていないせいなのか、レズ癖が抜けないのか、エリカは半分も裕のペニスを
飲み込むと咳き込んで、そして、根元から先まで、狂った犬みたいにペニスを舐めていた。
あたしがタマを舐めたり吸ったりしていればエリカはきつく立っているペニスを舐め、
あたしが彼のペニスを口の中でむさぼっていれば、エリカが舌先で彼のタマを舐め・・・
そしてたまらなくなると、エリカのぱっくりと口を開いたあそこに硬いものをブチ込む。
そう、ブチ込むって表現がぴったりだった。そしてあたしがエリカの淫らな脚の間を
指で、舌で責める。そうなるとエンドレスで、ここではじめて、あたしはエリカがかなりの好きモノで
彼のペニスを搾り取るように何度も欲しがるってことを知った。
会うといつも、エリカは口癖みたいに、「今日はしのぶさんをイカせなくちゃ」
そういったけれども、エリカはまるであたしに譲る気などないだろう。いや、最初は
ちょっとそういう気もあったかもしれない。でも、実際に彼が来て、身体をまさぐりはじめると
そんな考えはどこかに吹き飛んでしまうようだった。
いや・・・あたしにはそんなことはどうでもよかった。輝くようなエリカの前に、あたしは
産業廃棄物になったような気がした。エリカと裕と会うのはもっぱらあたしを通してだったけれども、
彼から来るメールはこれ以上簡略化しようがないほどそっけなかった。
そして、二人で会いたいということも全くどこにも記されてはいなかった。
でも、それは今更はじまったことではない。
遠く、遠く封印されていた記憶、例えば、今は顔もはっきりは覚えていない父親が
暗い夜道の中、母の代理を名乗る見知らぬ女性にあたしを押し付けるようにしてそそくさと
車で立ち去った時から、あたしは産業廃棄物としての運命を自分に背負っているのだと自覚していた。
そして、ある日曜日の午後、あたしとエリカはダイニングでお茶を飲んでいる時に、
まったく唐突にエリカが切り出した。
「しのぶさん・・・・あのね・・・ずっと言わなきゃって思ってたの。私・・・・ユタカとセックスしてるの。」
ぎこちない笑い。あぁ、そう。あたしは無関心なふうに紅茶のカップの中を必死に見つめて答えた。
そんなの、あたしの前でもしてるじゃない。だから何?
「もちろん、別に彼とつきあってる・・・ってわけでもないけど。セフレってとこかな。」
背中の力がドスンと抜けた。・・・そう、身体の中心に巨大なブラックホールが通ってるみたいに。
わかってるわよ、そんなこと。今更宣言するようなことじゃない・・・あたしは自分にそういった。
こめかみがズキズキとした。
「あぁ・・・そう。彼、いい人でしょう?」あたしは満面の笑みで答えた。言葉の最後はクビをしめられた
みたいに、かすれて出てきた。「うん・・・・いい人ね。でも・・・」エリカはクックッと笑った。
「やっぱり、しのぶさんがいないとダメだわ。・・・あのね・・・ごめんねしのぶさん。彼、下手なのよ」
支援(イラネ?)
あたしはそこで椅子から転げ落ちて笑ってしまいそうだった。
下手!そうね言えてる。前戯は下手だし、前戯してる間に挿入したくてたまんなくなるのよ、彼は。
そもそも・・・あたしのセックステクニックに並かそれ以下の男がかなうわけないじゃない?
あたしたちは、目が合うと、吹き出した。
しばらく・・・・涙が出るぐらい大笑いした。下手!なんてストレートな表現!
「まぁ・・・そんなわけで、ちょくちょく彼から連絡来るけれど、うまいことかわしてるわ。まぁ3人で
会う時にしましょうって。」
そう!それはありがとうエリカ!彼女が天使みたいに見えるわよ。
彼女は矢のないクピド、つまりはキューピッドみたいなもの。そして私はインキュビスだったか
インキュビヌスだったか・・・・忘れたけれども、性欲を司る番人。
あたしたちは、抱き合ってキスして、それからあたしは家に帰った。誰もいない高級住宅地の
中を歩いていて、あたしは笑いながら電柱にもたれて、そしてめまいがするほど涙を流した。
人間は飽きる動物らしい。
乱痴気騒ぎみたいな日々が過ぎていくにつれ、エリカは退屈して、それに自分の研究も
忙しくなってきて、夏が来る頃にはすっかり、三人での逢瀬もなくなってしまった。
あたしはどうだったかって?
たまに、ちょいちょい裕にはメールのやりとりもしてたけど、やがてそれも週に一度になり、
それが月に一度になった。どちらからも「会いたい」とか「会おう」とは言わなかった。
でも、ばからしいとは思うけれども、彼のすべすべとした背中の感触を思い出すと、
あたしは髪の毛が逆立ち、そして、目が涙でいっぱいになった。
いつぞや、彼が忘れていった紺色のハンカチ、返しそびれたそれ・・・がなぜかいまだに
あたしの下着が入っているひきだしの中にまぎれていて、あたしは時々、それをこっそりと
ひっぱりだし、きれいに折りたたまれた正方形の角を噛みしめながら、オナニーをした。
彼の屈託のない視線が、すべすべした背中が、白くて冷たい指があたしを支配し、あたしは
ぼうぜんとなすがままになっていた。
あたしは、そんな非生産的な毎日を送っているうちに、エリカともなんとなく
会わなくなっていた。エリカもたぶん、あたしがいかにバカな女で前戯もまともにできない
男に振り回されているか気付いたようだった。
時々、会って食事をするけれども、話すことは今自分がやっている研究のこと。たぶん、
彼女はそれで頭がいっぱいなのだろう。それに・・・・来年にはコロンビア大学の博士課程に
進むの、と紅潮した頬で嬉しそうに語っていた。
あたしは夏の短い夜に、枕元に銀色の携帯を置いて浅い眠りについていた。
梅雨のあたりから、あたしの身体は徐々に睡眠障害に犯されていた。小さな物音で目が覚め、
そして寝付けない毎日。寝る前にアモヴァンを1錠、口の中に入れて眠る。それでも、明け方には
目が覚めていて、ふとすると携帯を手にしっかりと握っていた。
それをだらだらとエリカに話すと、エリカは面倒臭そうに、「ダメですよ、ちょっと気晴らししたらどうですか?」
と言った。・・・・・そうか。自分をリセットしなくちゃ。
そして、あたしはその日、むんむんする夏の夕方を、会社を終えたあとにかきわけて
あてもなく、でも、しっかりと「あの店」へ向かっていた。
最後にここに来たのはいつごろなんだろう?
あたしは、客が少なそうな月曜日の夜を選んだ。なぜだろう、妙に気持ちがよかった。
店に入ると、案の定、客はまだいなかった。あたしは、気さくなバーテンと世間話をしながら、
すすめられるままにカウンターに座った。
「どうしたんですかぁ?久しぶりですよね・・・あ・・・今ね、もう一人来ますから。トイレいってる」
へぇ。こんな早い時間に?・・・とはいっても8時をまわっていたけれども。
あたしは、ジンライムを注文し、ゆっくりとタバコに火をつけていた。ガタン、と椅子を動かす音がして
振り向くと、あぁ、どうしてだろう・・・・あたしの生活を破壊しつくしてる彼、が口を薄くあけてたっていた。
あたしは髪をかきあげながらクスクスと笑った。「どうしてかしらね?」
彼もまるで初めて会った時のように天使みたいに笑って言った「あぁ、でもなんとなく
会うような予感がした。」
でも、それは気のないトーンで、あたしの耳をすりぬけて聞こえた。言い換えれば、
「いやな予感」ってこと。あたしはゴルゴンのように、彼を執念深く追い詰め、そして彼を凍らせる存在。
もう、君には飽きたんだよ。彼の唇からいつそういう言葉が漏れるのか、あたしは興味深く
待った。だが、そんなナイフのような言葉は彼から出てこないのは知っている。
あたしと彼は、なんとなく世間話をして、そして、なるべくお互いの指が、視線が触れ合わないように
あたしと彼の間にはたった10cmしかないのに、そこに何億光年もの深く広い溝をあたしは感じた。
「それでさ・・・・今日、仕事で客先へ行ったらね・・・」
彼は社交的な人間らしく、当たり障りのない言葉を選んでいた。あたしはガタリと席を立ち、そして
彼の股間に指を滑らせた。彼は驚いた様子もなく、むしろ極めて自然になすがままになっていた。
あたしの手の下で、彼の服に包まれたあそこは徐々に硬さを持っていた。
長く息を吐き、すうっと目を閉じた。あたしはジッパーをこじあけ、ゆっくりと彼のペニスを
引きずり出した。そしてそれを口に含んだ。彼は「うっ」と一瞬、うめき、それから
両手であたしの髪を軽く撫でた。「気持ちいい?」
あたしは顔を上げずに聞いた。彼がどういう顔をしているか知りたくなかった。
「うん・・・いいよ・・・・」あたしと彼はうすぐらいカウンターの青い光を浴びて、痴態を演じた。
「ねぇ・・・イッちゃうよ?いいの?」
それでもいい。あたしは彼をいかせる最強のマシーン。彼の身体を知り尽くしてるあたし。
あたしが立ち上がると、彼はあたしのスカートをめくって白いTバックに指を入れた。
「・・・・すごい・・・・濡れてる・・・・」でも、それから先に何もないのもあたしはわかっていた。
だから、自分から薄暗い中の、いつぞや激しく貪りあうようにセックスした場所へ誘った。
あれからちょうど1年になる。
誰もいない、真っ暗な空間。黒いやわらかいソファ。あたしは無言でフェラチオを
続け、彼は宙をあおいでいた。
「ねぇ・・・本当にイッちゃうよ?」どうして、そこでイカせてあげなかったのか、あたしは今となっても後悔してる。
あたしの最大の間違いは、あっという間に彼の膝の上に乗り、そして、そのペニスを自分の薄汚いオマンコに
刺しちゃったってことだ。
彼のペニスがあたしの壁をこするたびに、あたしは脳天をつんざくような鋭い衝撃に揺さぶられた。
あぁ・・・やっぱり、彼でなければあたしをイカせることはできない。何百という男と寝ても、こんなに魂を揺さぶる
のってない。あたしの腰に彼が手をかけた。一瞬、ちらっとあたしの顔を見て、そしてまたすうっと目を閉じた。
「ねぇ、立って。」あたしは立ち上がり、ソファのへりに手をついた。彼がスカートをめくり、荒々しく進入してきた。
あたしは肺がぶっこわれそうなぐらい叫んだ。膣の中のすべての細胞が彼の硬いペニスを感じ取っていた。
・・・・あたしはマシーン。
彼はひたすらに、「あぁ、いい・・・」とうめいて、激しく腰を使った。ベチョベチョと液が粘膜とこすれあう
音だけがしていた。あたしはその時、自分で何をしていたか、まるで覚えていない。
ただ、とめどもなく涙だけが落ちてきて、そして後ろからバカみたいに犯されていただけだ。
何度か体位を変えて正常位になったとき、、、、彼は視線を合わせることも、あたしにキスすることすらも
なく、淡々と射精の準備にそなえていた。
だから、彼の手があたしの肩に触れたとき、あたしはついうっかり口を滑らせてしまった。
「もっと・・・・もっと強く抱いて!!!!!!!!!」
彼は一瞬、あたしの肩に腕をまわし、義務的にきゅっと抱き、そして、そのままあたしの粘膜を
使って射精をした。
・・・・そして、はっと我に返った時には、また元通り、ブルーの光が輝くカウンターでまんじりともせず
ジンライムを舐めていた。
ぽっかりと、心の中に大きな穴ができていた。
彼が、ばつ悪そうに目の前のトールグラスから飲み物を啜っている間に、あたしは震える足で
蹴り上げるようにして椅子から立ち上がり、濃いジンライムを一気飲みして、
「じゃあ、帰るわね。ゆっくりしていって」
とだけ言った。彼はぼんやりとしていて、あたしのほうすら見ないまま「うん」とだけ答えた。
バーテンが驚いたようにあたしを見た。
足元がふらつく。水の中を歩いているみたいに。精一杯、笑って、店のドアを押していく。
エレベータで下がろうと思ったけれども、どうも2階でうろうろしているみたいなので、たまりかねた
バーテンが「非常階段から降りますか?気をつけていって・・・」とだけ言った。
あたしはそれまで知らなかったのだけれど、大きな防火扉を開けると、外に張り出した非常階段があって、
ムンとした空気が肌を覆った。あたしはそろりそろりと降りていった。「じゃあ、おやすみなさい」
足元がふらつく。視界がぐらぐらと揺れていた。ジンライムのせいかもしれない。
すっぱい液が喉までこみ上げてきて吐きそうだった。それはたぶん、この気持ち悪い温度のせい。
あたしは5段目の階段に足をかけるとほぼ同時に、つま先を滑らせて転倒していった。
鉄の階段がものすごい音をガンガンと何度も立てて、そしてあたしはどこだかわからないけれども
身体のあちこちをぶつけていた。
・・・・・・気がつくと、まじかに・・・・赤い、気味の悪いほど赤く光る満月が見えていた。
手を伸ばしたら届きそうなぐらいに。
あたしはバカのようにそれを見てアハアハと笑ってやった。大きな満月。ちょうど抱きかかえても
抱きかかえられないぐらいに。
身体がきしんだ。どこか骨を折っているかもしれなかった。左足がまるでそこに心臓でもくっついているかの
ようにズキズキと鼓動と同じ速度でうなっていた。頭の上でなにやらガヤガヤ声がした。
「しのぶさん!!!!しのぶさん!大丈夫ですか!?」
うわぁ、遭遇?
しのぶさん、大好きです!
応援してます!!
あたしはそこで何がおきてるか、まだ完全に把握しきれないでいた。
ただ、耳元を通り過ぎるのは、何人かの「早く、救急車呼んで!」という声と、
「大丈夫?大丈夫?」っていう声だけ。
そして、真っ赤な満月がやさしく、あたしを見下ろしていた。頭がかなりぼんやりしてきた。
左足は一層、耐え切れないぐらいいたくて、意識が薄くなった。
「大丈夫!?」誰かがあたしの顔を覗き込んでいる。ふと、、、あたしの目の前に細い男性の指が
ちらちらとかすめた。
あたしはものすごい素早さでその指を・・・人差し指と中指を握り締めた。その手は、ぬるいといって
いいほど暖かく、そしてたぶん、水仕事のせいかひどくガサガサしていた。
赤い満月だけが見えた。そして、あたしの頬をずるずると絶えることなく涙が落ちていた。
「大丈夫!?頭打ってない?」叫ぶように手の主が言った。
そういえば・・・・テレサ・テンが「月だけがあたしの心を知っている」って歌っていたなぁ。
満月は、あたしを抱きかかえそうなほど大きくて、そして、気持ち悪いぐらい赤いくせに
やさしい光であたしを照らしてる。
「早く呼べよー!」手の主が叫んだ。あたしはウッウッとうめきながら答えた
「いいの・・・・大丈夫・・・・ねぇ・・・手を離さないで。」
「えぇ!?」黒いスーツの絹のネクタイがぴかりと光った。
「今、救急車呼んだから!ね!」
耳元でやさしく、そして強くささやく。あぁ、この声はきっと店長だなって思った。
あたしはそっちに顔が向けられなくて、月だけを見ていた。
「あぁ・・・・・おとうさん・・・・」あたしは真っ赤な月に向かってつぶやいた。なぜか裕のやさしいミルクみたいな
香りがしたような気がした。「おとうさん・・・・ごめんね・・・あたしを捨てないで。」
でも、誰のことだか、あたしにはわからなかった。
***完*****
しのぶ様乙
完!
ごちそうさまでした
しのぶです。
あとがきになるかどうか。というか、作者がこんなことをダラダラと書くのも興ざめかと思いました。
でも、後日談も兼ねて。
最初は、小説公開スレッドを見ていて
「なんだ、こういう風に書いていいんだ!」と図に乗って書き始めたのが最初でしたが、気がつくと
それは自分探しの旅になってきました。途中、近親相姦のくだりを書いているあたりは、文体を意識的に
変えたこともあって相当苦しかったのですが(笑)、やはり、自己分析を無理にすることなく、自分が思ったまま
感じたままをできるだけストレートに書こう、そう思いなおし、そして同時に応援してくださっている皆さんの
力の大きさを感じずにはいられませんでした。やはり、自分の中にリアリティーとしてないものにはみなさん
即座に反応しますね。そうやってあっちこっちからお叱りを受け、はげまされ、なんとか書き終えたというのが実際です。
うわーん、赤い月を見るたびに切なくなりそうだよ。
しのぶさん、素晴らしい作品をありがとうございました!!
ここでいうリアリティーとはもちろん、実際にそういうことがあったかどうか、ということではなく、
自分の心の中にしっかりとある心の目で見ているものですね。
それと、とても意外だったのは、かなりエロくさくてだらしがない、気は強いくせに
ズルズルと妻子持ちにハマっていってしまう女の話なんかそう共感を呼ぶわけないだろって
思っていたのが、案外、主に女性と思われる方々から共感のお言葉をいただいたことです。
あぁ・・・みんな戦っているんだなぁー。女って稼業は楽じゃないんだな、とそう思いました(笑)
向こう気は強いわ、プライド高いわ、煮ても焼いても食えない女、仕事もプライベートも一見
充実していそうで男を蹴散らかしている女、でも、愛する人のためには心も身体も全て与えるものは
与えよう、と考える泥臭いほどの感情の持ち主。もしかしたら、現在の日本のがんばる女たちは
こんな感じなのかもしれないですね。いつか心の鎧を脱いで、誰かに愛されたい。そう思いつつも
歯を食いしばるバカ女のみなさん、私もそんな一人です。そんな方に少し共感していただければ幸いです。
>かなりエロくさくてだらしがない、気は強いくせにズルズルと妻子持ちにハマっていってしまう女
そうですねー、文字でそう書いてしまえば、同性として避けたいタイプかも、って思いますが
冷静に考えると、自分に似た部分を直視するのが怖いからかもしれませんね。
そういった自分を認めないとか誤魔化そうとする、そういう人やそういう自分に嫌悪を持つんだと思います。
しのぶさん(の小説)は、そういう自分と真正面から向き合っている。
美しくセクシーな容姿、意志の強さとプライドの高さ、充実した仕事と奔放なプライベート…
憧れる要素はたくさんありますが、なによりその「自分自身と向き合える強さ」
「相手のために身を投じられる強さ」に憧れ、この小説を読んでパワーを貰うのかもしれません。
私も毎夜スレッドをチェックし、パワーを貰った一人です。
このパワーを、いつか出し惜しみせず使える日が来るといいな。
ほんとうにしのぶさん、お疲れ様でした、あんど、ありがとうございました!!
もし機会があったら、また新しい世界を見せて欲しいと願っています。
しのぶさん、お疲れさまでした!
後半は辛くて辛くて…苦しみながら読みました…(ノД`)・゚.
いつしかこのスレが更新されるのを心待ちにしている自分が居ました。
どうもしのぶが他人とは思えなくて(私はこんな激しい生活はしていませんが)
しのぶの中の絶望感や劣等感…時に幸福感がとてもリアルに感じられ、
感情移入というより…なにかこう…しのぶに乗っ取られた気分でした。
感情のリアルさ、素晴らしかったです。
またこのスレで作品を発表する時がありましたら、精一杯支援させていただきます!
本当にお疲れさまでした(*´∀`*)
しかし裕…好きだった人に似ている…(゚Д゚)ソレダー
完結・・・か。何かすごくいい時を過ごせたような気がする。しのぶさんありがとう、。
しのぶさん、お疲れ様でした。
このお話大好きです。
私も感情移入しすぎて、乗り移られた気分がしましたよ!。
またお話読ませて下さいね。
本当にお疲れ様でした
しのぶさんお疲れさまです!とても素敵でした。
後半がたまらなく苦しくて切ない感じがして涙が。。
やべぇ泣いた・・・
しのぶです。私も大変俗物なので(笑)、書き上げたあと、実はみなさんの反応が
気になって仕方がなかった(笑)!できるだけ、読み手は意識しないようにしよう、
自分と対話しよう、そう思っていますが、やはり書き上げた後は気になる!!!(笑)
でも、意外なぐらい、私と同じような人はいるもんですね。自分は一人ではない、そしてあなたも一人ではない。
)好きだった人に似ている!うーん困ったなぁ(笑) 私自身は、「裕」はごく普通の男性
として見ています。悪人でも冷たいオトコでもない、ただ、どうも女が本気になると男性って引きますねぇ。
そして、そこで女は必死に彼にとっての妖精であろうとするわけです。
以前、スワップをやった時に、相手カップルの男性が「別室でスワップするとさー、
それまで遊びっぽいこと言ってた女性が必ず、本当は私、彼のことが好きなの、って言うんだよね〜。
じゃあ、彼にいいなよっていうと必ず、そんなの口が裂けても言えない、
彼はどうせ遊びだしって言うんだよねー。」と語っておりましたが・・・。
そんな心理も含めて、現在、次作を組み立てているところです。
次作!( д) ゚ ゚
ゆっくりマターリがんがってください
気長にお待ちしております
ありがとうございました!
堪能させていただきました!
最後まですごく楽しみました。
次回作も楽しみにしています。ほんと、本になってくれたらなと
思います。
しのぶ様、お疲れ様&ありがとうございました。
夕方以降、このスレから小説部分を抜き出してワードパッドに纏めてたんですが
ついつい読み返しながらの作業になってしまい、時間は掛かるわ、泣いてしまうわ…。
こんなにも心を抉られる、切なく美しい物語に出会えて幸せです。
エロの皮を被った純文学と言ってもいいんじゃないでしょうか?
もしかして、しのぶ様って既に名のある作家さんなのでは?
でなければ、これから名が出て来るべき方なのだと思います。
この作品を手元に残し、友達にも読ませたいと思って抜書きしていましたが
是非、いずれの日にか本という形で愛蔵したいと願っています。
次回作も準備なさってるとのこと。
残暑も厳しく、実生活でのご活躍もお忙しいことでしょう。
スケジュールやお体に差し障りの無いように、
でも、また素晴らしい作品を読ませていただけるのを楽しみにしております。
611 :
えっちな21禁さん:04/08/29 03:01 ID:76vcRPuR
しのぶさん、おつかれさまでした。
最初は、しのぶさんの作品のみのスレということで、どうなんだろう?って
思ったりしていましたが、どんどん夢中になりました。
自分の生活にはない刺激的なものや、自分の中にもある、女としての感情・葛藤など
共感のもてるものがあったりして、ずっと読んできてよかったです。
次回作、気長にお待ちしています。
これからもがんばってください。
初めてしのぶさんの文章に出会ってから
心理表現の素晴らしさに一気に虜になりました。以来
更新されるたびに、楽しみに読ませて頂いてました。
とても良かったです。女の切なさや葛藤が見事に描かれていて
本当に女の人ならではの文章だと思いました。
こんな素晴らしい作品に出会えて幸せです。ありがとうございました。
これからも素敵な作品を楽しみにしています。おつかれさまでした。
613 :
えっちな21禁さん:04/08/30 03:45 ID:tb9f75BM
ほす
しのぶ・・・武田久美子。裕・・・谷原章介。エリカ・・・佐藤江梨子。
真・・・阿部寛。 以上のキャストで、撮影快調!なんて。見てみたい!!
わたし、名前がマジで「しのぶ」なのよ。
こんな古臭い名前がメインになる物語なんてないから、
少し嬉しかったんだけど、やっぱり所詮エロ小説にしか採用されない名前なのだなと凹みました。_| ̄|○
しのぶ役、飯島直子もいいかも〜〜
>614 それ(・∀・)イイ!
うまいね!
>>614>>616 飯島よりも武田のほうが「美しい」から武田がいい!
ってか、こんな名作が一つのスレッドに埋もれているのは惜しい。
ハードカバー化&映像化してほしい。
>>615 しのぶです。いや、別にエロっちいからしのぶの名前採用したわけじゃないですよ。
知り合いで、とても魅力的な人の名前いただいたのと、しのぶ→忍 つまりは
つらいことを我慢するって意味合いもありますよね。
で、この間、別の次回作プロット作ってるって話しましたが、
一方で続編のようなもののプロットも作ってます。
しのぶ、鈴木京香はどう??店長は誰かな。仲村トオルとか。濃いか。
夏川結衣きぼんぬ。
私はずっとSHIHO(モデルのほうね)をイメージして読んでたな。
623 :
えっちな21禁さん:04/09/01 21:01 ID:uJbOtXYO
私はPJのCMに出てる岩堀せりイメージしてた。
せり。顔つきが・・・。きつすぎる?夏川結衣かあ。いろんなイメージありますね。
しのぶさん、続編or次回作よろしくです!!!
626 :
えっちな21禁さん:04/09/03 01:27 ID:3HSG6OHD
次まだかなー早く読みたい!
改めて読み返して、また泣けてきました(;_;)
エリカが可愛すぎる(>_<)いや、自分♀だけど・・・。
>>「しのぶさん好き」のとことかもぅ思いっきりハグしたいって感じ。
痛い自称女が大勢… なんなんだこれは。
作品が読みたいだけで作者のことなんかちっとも考えてないクレクレはよしなさい。
>628
>で、この間、別の次回作プロット作ってるって話しましたが、
>一方で続編のようなもののプロットも作ってます。
作者自らこのように発言されているのだから、反応があれば
作者なら普通嬉しくなるんじゃないの? この作品へのお礼と
次回作をホントに読みたいって気持ちがそこにあるってことも
読み取れないの?
そう書いてあるからといって、クレクレ状態でしょう…
私も次回期待してるけど、欲しいのは感想じゃないのかな。
>作者自らこのように発言されているのだから、反応があれば
>作者なら普通嬉しくなるんじゃないの?
はそうだと思うんだけど、
>この作品へのお礼と 次回作をホントに読みたいって
気持ちがそこにあるってことも 読み取れないの?
ありきたりを並べられてもROMってる方はどーでもいい。
625-626なんか特に、一切読みとれない。作者は嬉しいんだろうが
プレッシャーにもなるんじゃないのかな、過度な期待は。
>>630 こんにちは。しのぶです。
うーん、正直な気持ちとしては、プレッシャーも感想も両方必要ですね(笑)
書いている時はできるかぎり、読み手を意識しないようにはしていますが、
作品を発表した時点においては書き手と読み手と両方あって成り立つものですから。
感想でない反応は嬉しくないかというとそういうわけではもちろんないし、
感想を書いていただいた方に対しては、作品というものを通じてコミュニケーション
を強く感じるわけですね。これを実際の人間関係に当てはめれば、コンニチハ、と
にっこり笑って握手するか、あいさつしてそのまま話し込んでしまうかの違い
のようなもので、どちらも「他者との関係のはじまり」であることには変わりありません。
自分のために作品を書きながら、そうやって他者と関係できたということに私自身は
素直に感動しています。なぜかって、その理由は作品で説明しますが(笑)
でも、本当に私なぞを気遣っていただいてありがとう。
*****深い海*****
僕が「彼女」について、書こうと思ったのは、最初は単なる好奇心だったから
かもしれない。それとも、初めて会った時みたいにとてもセクシーで大胆で、
それでいてどこかはかなげだったのが、僕にとってはたまらなくそそる対象
だったからかもしれなかった。
そうそう、僕の名前は「アッシュ」、まぁ本名じゃないけれどもそういうことにな
っている。何年かエロ雑誌作ってる出版社の編集をやってたけど、そう、最後に
つとめた会社はどこかの粘着野郎が放火して、事実上、それが原因で倒産の
危機にいたった。まぁーこの世界、エロ出版社からエロ出版社へと渡り歩くのが
普通だ。僕もほどなく知り合いから別の出版社を紹介されたけれど
いつまでも女のオマンコばかりながめてる生活にも飽きてきたし、それより
僕はなんとか人脈もできてきたから、そろそろ「ライター」になりたかった。
そうそう、この「アッシュ」って言う名前の名づけ親は実は彼女だ。
何度目かに原宿のオープンカフェでマッタリと食事をしている時に、
彼女が聞いてきたんだ。「ねぇ、ペンネームはどうするの?」
ぼくは「うーん、まだ考えてない」とだけ言った。彼女はあの不思議な笑みを
浮かべて、身を乗り出してきた。「ねぇ、アッシュってどう?」
その日は太陽がキラキラと地面を照らしていて、なおかつひどく暑かったから
彼女の着ていた大胆なカットのノースリーブ・・・黒い、胸元まで切り込みの
入っていてレースのようなふちどりがしてある・・・からまぶしいほど白い谷間
が迫ってきて、ぼくは一瞬、どきっとした。彼女はそれを見透かしたように、
ぼくの右手をとりあげ、その胸の谷間に指先を押し込んだ。ぼくは手をひっこめて
もよかったが、そのまま、人差し指と中指をやわらかいマシュマロのような胸の
谷間につっこんだまま、やさしく撫で上げた。「アッシュって・・・なんだかなぁー
ドラゴン・アッシュみたい。俺の年じゃ恥ずかしいよ」
「あー、あの俳優の息子のラップユニットでしょ?そうじゃないよ」彼女は
そう言ってアイスティーを一口飲んだ。「アッシュって・・・・英語では灰、でしょ?」
ぼくはうなづいた。いくら英語の成績が悪かったぼくでもそれぐらいはわかる。
「それとね、フランス語では”H”をアッシュと発音するの。知ってた?」
「へぇ。」ぼくは、いつもながら、彼女のすばらしい知性に驚きつつも嫌味だなと
思い、気のない返事をした。「じゃ、フランス語で”エッチ”は?」
「うーん・・・・」彼女はぼくのゆっくり上下する胸の間の指をチラッと見てから
考えをめぐらせた。「セックスの意味だったら、ベーズ、これはファックの意味。
キスの意味もあるけどね。」へぇ〜へぇ〜へぇ〜。3へぇぐらいだ。
「・・・つまり、灰とエッチ。なんか意味ありげでしょう?」そうか、ダブルミーニング
ということだな。ぼくはなんとなくそれが気に入った。それからだ、ぼくが「アッシュ」
になったのは。
ぼくは、そうして「アッシュ」になって、それから一応、ライターとして
最初の原稿をとある雑誌に載せてもらった。もちろんエロ系の。
エロからまだ当分、縁が切れない・・・どころか、もしかしたら永遠に
女のオマンコについて文章を書かなくてはならないかもしれない。
ぼくは本当はもっとマトモな・・・たとえば社会的なテーマも書いてみたかった
けれども、しばらくは仕方ない。そうでなくてもぼくは報道出身でもなければ、
文芸出身でもないから実績はゼロなんだ。
彼女は、おもむろに携帯を取り出し、携帯の画面をながめた。「ねぇ、これから
どうするの?」日差しは少しばかり傾いていて、時間を見ると6時を過ぎていた。
「どうって・・・・別に今日は予定ないし・・・・」
「じゃあ、これからあそこ行かない?」彼女は胸元に入っているぼくの指を
キュッと握り締めてぼくの指をそこから引き剥がした。「あそこって・・・・」
ぼくは言いよどんだけれども、彼女が指す目標はよくわかっていた。
ぼくと彼女が初めて知り合った空間。カウンターにうっすらと青い光が
差し、赤いうすぐらいボックス席では何組かのカップルがエロティックな
行動にいそしんでいる、あの空間。あれはたしか、エロ雑誌の「ハプニングバー
体験記」みたいなのを書くために、カメラマン(とは言ってもデジカメ)をひきつれて
コソコソと行ったのだ。今までAV撮影の現場やらなんやらエロい場所は
だいたいは潜入してる。だから、そういうぼくにとって、あの空間は特別なにがどう
とも思えなかったが、大理石のカウンターに戻ってみたら、年のころは30前後かと
思われる女がその上で裸になって横臥し、何人かの男たちに愛撫されているのを
見て年甲斐もなく仰天してしまった。彼女はそこに立ち尽くしていたぼくを見つけると
ニッコリと笑って「座ったら?」と言った。ぼくはちょうど彼女の頭の位置に腰掛けて
ビールを注文した。その間にも彼女の白い太ももが大きく開かれて、ぼくの位置からも
彼女が陰毛をきれいにそっている状態なのがはっきりと見えた。
「取材、しにきたのでしょ?」彼女は長い髪をかきあげてあおむけになったまま、
目だけぼくのほうに向けて言った。片方の乳首は、となりにいる40がらみのスーツ姿の
男性が夢中でしゃぶっていた。突如、彼女が眉根を寄せると、その男の頭を左手で
ぐいと遠ざけた。「あなた、痛いわよ。」そういわれた男性はあわてて「すいません、
すいません」と謝り、彼女は軽蔑したようにフンと鼻を鳴らした。「こっちへ来て」
ぼくを彼がいた場所に一つずらさせる。場所を失った彼は途方に暮れて、仕方なく
立ち去っていった。彼女の大きく広げられた足の間で、若い男が必死にクンニリングスを
していた。彼女は大きな目をぼくにじっと注ぎ、ささやくような小声で言った。
「下手なのよ・・・どうしよう」いきなりこんな質問をされてぼくは大いに当惑した。
「じゃ・・・じゃあ断ったら・・・・」彼女はフーッとため息をついてまた天井に目を向けた。
「そう言うけど、雰囲気壊さずにしたいのよねー。ね、ちょっと協力して。」
「協力?」「そう。写真とりますよーっとか言って。」
支援いる?
あぁ、そうか・・・。ぼくはカメラマンを
手招きしてよびよせ、彼女の股間の間で悪戦苦闘している彼のところへ行かせた。
若いカメラマンがなにやら若い男と話し始め、しばらくすると、彼は仕方なく立ち上がって
カウンターの端っこに戻った。それと共に、ほかの男たちも潮が引くように去っていった。
「ありがとう。助かった。」
「いえ・・・」彼女は、カウンターの上から上体を起こし、ロックグラスとタバコを引き寄せ、
くわえタバコをしたまま近くに置いてあった茶色い液体の入ったビンから酒をどぼどぼと
注いだ。「はじめまして。どうもありがと」彼女がグラスを掲げたので、ぼくもそれに合わせた
「それ・・・・なんですか?」彼女はグラスから一口酒をすすると甘い息を軽く吐いた。
「フィッツジェラルドっていうバーボン」「はぁ・・・・。」
「何か飲む?バーボン、シングルモルト、焼酎、なんでもあるよ。キープしてるからさ」
女性なのに結構強い酒が好きなんだな・・・ぼくはなんとなく興味をそそられて、カウンターの上の
彼女をしげしげとながめた。
640 :
えっちな21禁さん:04/09/06 03:21 ID:r02EzWKB
気体
今度は男性視点か・・・ワクワク
超期待支援sage。
おおぅ・・・機体
幼稚園の頃からの話なんだけどね、、、
近所でよく遊んでくれる中一のお兄ちゃんがいたの。
いっつも公園で私達と遊んでくれて、お父さんの替わりみたいに甘えたりもしました。
でね、だっことかされてると、私のアソコとか触って来て、それがコソバ気持ち良かったの。
それも日を追うごとにパンツの上から触られ、直接触られるようになっていったの。
チュウなんかもするようになり、そのお兄ちゃんもアソコをだして触らさられてたわ。
確か、私の友達数人(7・8人)にも同じような事してたと思うの。
だから、私は真っ先にそのお兄ちゃんを見付けては、私となるべく長く遊んで貰えるようにしたの。
小一の頃は、アソコ同士を直接擦り合いっこ(素股)して、私も喜んでた。
でも、小二の頃は、そのお兄ちゃんは現れず、自分でアソコを触ってずっと待ってたの。
小三になって、そのお兄ちゃんと久々に再会して、また前みたいにして貰ったんだけど、
その頃から私のアソコは濡れるようになってて、お兄ちゃんに触られて直ぐに濡れたの。
お兄ちゃんは女の子のアソコが濡れるのを知ってて(当たり前かぁ?w)、色々教えてくれた。
私の友達も久々に会えて、エチーしてた。
でも、その日からまた、お兄ちゃんが現れなくなって、寂しく一人公園の隅っこで待つ日が続いたの。
小五になって、また久々にお兄ちゃんと会えて、その瞬間、お兄ちゃんに抱き付いてチュウしちゃった!
性教育を習ってた私はお兄ちゃんに、「私と赤ちゃん作ろ〜!」って約束をしたの。
「じゃあ、し○かが、セーラー服を着るようになったら、練習しよっか〜?」と言われただけで濡れたの!
中一になって、お兄ちゃんがホントに現れ、馴染みの公園の隅っこで処女あげちゃったの。
それから、お兄ちゃんに週一回会ってって頼んだけど、月一回しか会えないって言われ、
それでOKしたのね。ちゃんと安全日調べて中田氏もさせてあげたら、お兄ちゃん喜んでた!
中二になって、クラスで告られお兄ちゃんに相談して、彼氏と付き合ってエチーしたけど、
モノ足りなくて結局直ぐに別れて、またお兄ちゃんとのエチーを楽しんだの。
なんか、お兄ちゃんの体が自分の体の一部みたいで、しっくり来るし、アソコも大きいし、上手だし・・・。
中三になって、またお兄ちゃんと会えずで、寂しく毎晩ベッドで一人でする毎日が続いたの。
高一になって、お兄ちゃんが現れ、ホテルで月一でエチーしてくれたの。
高三になって、半年ぐらいお兄ちゃんとは会えずで、また寂しい日々が・・・。
でも、後半は週一で会ってエチーしてくれたの。
高校卒業して、お兄ちゃんと暮らすようになって、毎日エチーするようになって幸せだわ!
親や友達には、居場所教えず連絡は取ってるんだけどね。
でも、お兄ちゃんは私の知らない女の人を家に週二ぐらいで連れて来てエチーしてるの。
そろそろ安全日、嘘吐こうかと思ってるの!丁度私は軟禁状態だしね。
「いい写真は撮れた?」カウンターに寝そべったまま、彼女は切れ長の目を
ぼくにうっすらと向けた。パッと見たところ、ものすごい美人、というわけでもないが
妙な魅力を感じた。ややきつめの目、すうっと通った鼻筋、それからエロティックな
ぽってりとした唇。髪はいまどき、ある意味珍しく染めたり脱色したりはしていない。
真っ黒そのままだ。ウェーブもかかっていない。ただ、毛先にレイヤーを入れて
さらりと流しているだけ。
彼女の第一印象は、大胆でセクシー、そしてまるで豹みたいな怖さがあった。
人なつこさは感じたけれども、それでいて彼女はぼくを頭の先からしげしげと観察
しているような警戒感をひしひしと肌に感じて、ぼくは彼女のすすめる強い酒を
なかば義理のように受けなくてはならないと思った。
「お言葉に甘えて、そのフィッツジェラルドを少しもらっていいですか?」そう答えると
彼女はいいよ、と言って黒い四角い瓶をひきよせ、黒服を呼んでグラスを持ってこさせた。
「少しでいいですよ」ぼくがそういうと彼女は何も言わずにうなづいて、シングル分と
おぼしきぐらいの量をグラスの底へ流し込んだ。「ロックがいい?わたしはストレートが
好きなんだけど」「あぁ、同じでいいですよ」ぼくはそう言ったが、そもそもバーボンなんて
飲んだことがないし、しかもストレートなんていうのも初体験だ。「はい、どうぞ」
彼女が渡すグラスを手に持ち、彼女が小さく「じゃ、おつかれさま」と自分のグラスを
近づけた。ぼくはそこではたと大事なことを忘れてたことを思い出し、彼女に聞いた。
「ところで・・・お名前聞いていいですか?」
彼女はひらりと上体を起こしてカウンターの上によこ座りをすると、背中まである髪を
ゆっくりとかきあげて微笑んだ。「しのぶです。ここの常連に言えばすぐわかるよ」
白いオッパイがぷるんと跳ねた。
今思うと、なんと衝撃的な出会いだったことか。しのぶはカウンターやソファの上の
裸の常連で、しかも様々なエピソードの持ち主だった。
ぼくは特別彼女に問いただしたわけでもないのに、彼女は躁病患者のようにしゃべり
続けた。「ここでは結構な有名人だよ。なんたって、そこの階段から酔っ払って転げ
落ちて病院へかつぎこまれたこともあるんだから。ねぇ?店長?」
彼女は傍らにいてせっせとグラスを拭いている黒服をちらりと見た。彼は苦笑いをして
つぶやくように言った。「まぁ、あれは我々のミスでもあるんですけどね。いや、すごかった
ですよ。階段を一気に・・・10段ぐらいは転げたんじゃないですかね。」
「それで、、、病院ではどうなったんですか?」
「ん・・・」彼女はガブリとフィッツジェラルドをあおり、あっさりと答えた。「ひらめ筋断裂で
全治3週間よ。骨折したかと思ったけど。人間の身体って案外丈夫なものねー」
い、生きてたんですね。。。
やっぱりしのぶだった━━━━(゚∀゚)━━━━!!
生還おめでとうー!!
652 :
えっちな21禁さん:04/09/09 00:12 ID:BUSyRL7a
続き気になるo(^o^)o支援
しのぶさん、新作連載開始おめでとうございます。
あんど、しのぶさん(小説内での?)の階段落ちの
怪我からの回復もおめでとうございます。
今度は男性の視点で捉えたしのぶさんの物語になるのでしょうか。
とってもたのしみにしています。
リアルな生活にご無理の出ない程度に、がんばってくださいませ!
ぼくは追従的に笑って「それは飲みすぎたからですか?」と聞いた。彼女は
フィッツジェラルドの入ったグラスの中を覗き込むようにして、それから心なしか
遠くのほうを見たままぼそりと答えた。「えぇ、そんなものね」
その時はぼくは彼女の言葉を文字通りに受けていたのだ。
でも、すでにそのときから、彼女は大胆でひどく傲慢なように見えながら、
時々、砂漠の向こうを見るラクダのような遠い目をしている、と思った。
こういう、風俗的な場所をぐるぐると回る女性にはよくあるパターンなのだ、実際。
今まで見てきたAV女優や、あるいは風俗の女たちの中には、しばしば、
傲慢にして大胆でありながら、ひどく寂しがり屋な女がよくいる。彼女はそうした
典型のようでもあった。だが、それ以上に彼女はなぜかぼくの興味を引いた。
>へぇ〜へぇ〜へぇ〜。3へぇぐらいだ。
(*´д`)
656 :
えっちな21禁さん:04/09/15 02:58:50 ID:4CRNsAtD
age
あぼーん
純情娘が何故この板にいるのかと小一時間(ry
659 :
sage:04/09/17 00:01:07 ID:fk6sPvT1
紫煙
保守
捕手
662 :
えっちな21禁さん:04/09/21 09:42:21 ID:UIq93sBJ
捕手
直ったかな?
とりあえず保守
毎日チェックしてるよ的保守
こんばんは。しのぶです。
今日は応援していただいている皆様にものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。
どうしようか迷いましたが、正直にお話いたします。かなり信じがたいこともありますが。
正直に言いますと、わたしは現在、かなり精神状態が不安定です。
この作品を書き始めた頃からそういう兆候はありましたし、だからこそ自己分析としても
書き続けました。ところが、続編を書き出してまもなく、爆発的に悪化しはじめました。
現在はよくなったり悪くなったりしています。少しよくなったかな。でも、本当の試練は
今からではないかと。現在、どういう状態かと申しますと、軽い「解離」といいますが、
自分が自分であるようなないような状態が時々起きます。
私は多重人格障害ではおそらくないと思いますが、それに近いことが自分の中で起きています。
しのぶはそのうちの一人で、私はしのぶの訴えたいことを元に脚色を加えて文章に
起こしている状態とでもいったらいいのでしょうか。ただ、時々、私自身としのぶがどっちが
どっちかわからなくなっていた時期もありました。
そして、続編の語り部は最近出てきた人です。が、この人は出たり出なかったりで、
この人の語りをもとに作品を作っていた私としては、ここ数日、彼が出てきてくれないので
途方に暮れている状態です。
いままで長い間、ときどき、自分の思っていることと全く違うことをやりながら、不思議な気持ちに
なったことがたくさんあるのですが、最近になって、それぞれ頭に浮かぶ時の状態とでもいいますか、
そういうものを一つの独立した人格と考えるようになってから、かなり納得はいくようになりました。
人格の中には姿形がはっきりしているもの、声だけのもの、いろいろありますし、年齢も色々です。
人格が入れ替わっている間、主人格である「自分」の意識はきちんとありますんで、
ダニエル・キースの小説「ビリー・ミリガン」や、70年代に多重人格障害を持つ女性
をレポートした「シビル」とは全く違いますし、そこまで重篤でもありません。
ただし、精神的に不安定になると特に顕著なのですが、自分の頭の中であっちこっちから
声がしだして、収集がつかなくなっていたり、自分の思うことと全く違うことをなぜするのか
自分で長らく不思議でした。ですが、そういうときに必ずあらわれる幻影があって、
それをよく観察しているうちに、自分の中に自分とは言いがたい独立した存在があることに気付き、
それを認めるようになってからかなりコントロールしやすくはなりました。
私自身、びっくりしています。それ自体は私は悪いとは思っていませんが、現在は
あまりよくない人格に「のっとられ」やすい状態で、きちんと理性を持ち、パニックしないで
作品が今書き続けられるとは思えないのです。そうした理由でしばらく休載させていただきたいのです。
みなさまには本当に感謝しています。また、早く会える日を。
なんと・・・
どうか、しのぶさんが健やかにあって欲しいです。
書き手さんがいてこその読み手。
お体をご自愛してお過ごし下さい。
もちろん、良くなった時にはまた再開してください。
それまで、待っています(・∀・)
その時が早い時期である事を祈っています。
しのぶさん
書きたい時に、思うままに書きたいこと書いてくれたらいいでつよ
焦らず静養してください
性的虐待をうけると解離性人格障害になりやすいんですよねえ。
お大事に、しのぶさん。
結構危険な状態だと思うんだが・・・。
友人で多重人格の子がいるので(その子は20人以上)
ある程度わかるんだけど
できるだけ早く専門医に行ったほうがいいと思いますよ。
小説も病状を進行させる恐れもありますし
暫らくは休筆なさったほうがいいと思いますが。
良くなってもあまり無理をしないでください。
健康が一番ですから
こんばんは。しのぶです。
>>673 確かに今の状態で無理やり書くというのは危険だと思います。自分でもね。
で、専門医ですが、これがなかなか大変で、人格障害を扱う、心理療法をやる病院
というのは1ヶ月、2ヶ月待ちなんてザラです。保険のきかないカウンセリングも、いいと
いわれるところはそんなものです。私も現在カウンセリング待ちです。
症状聞いて薬くれる心療内科はたくさんありますが、
心理療法となると予約を入れるだけでも大変なのが現状ですね。
それと、私自身は意識が飛んだりはしないので多重人格障害ではたぶんないと思っています。
自分が思っているのとまるで違う方向に行く自分を「擬人化」することで主体性が
保ちやすくなっている、そういったほうが正しいかもしれません。20人以上の人格を
持つお友達がいらっしゃるようですが、人格は時間の経過と共に増えたり減ったりもしてます
私の場合。カウンセラーとセッションしてみないと断定はできませんが、
一番近いのは境界性人格障害(ボーダー)だなと。ボーダーでも解離症状はあるらしいし。
676 :
えっちな21禁さん:04/09/23 23:02:54 ID:BjKeJf4/
おいおい大丈夫かよ。お大事にな。
時間をかけてゆっくりと直してください
しのぶさん
しのぶさんの症状(語弊があるかもしれませんが)は私の友人が言っていたことと、とても似ています。
彼女は、「はっきりと自分の意識があると同時に、別の人格が行動したり発言したりする」そうで、
「慣れてくると別の人格をコントロールできるようになる」と言っていました。
私自身、彼女といる時今本当の彼女がしゃべっているのか、別の人格がしゃべっているのかはっきり
わかる時もありました。
治療を勧めたのですが、彼女はそういった別の人格を「利用」することを覚え(悪い意味でです)、
治そうとしませんでした。
つまり、本来の自分では罪悪感のためにできないことを、別の人格にやらせて快感を覚える、
といった類のことです。
自分には経験がないのでわからないのですが、そういった状態というのはものすごくエネルギーを
消費するらしく、彼女はだんだん痩せ衰えていき、ついには入院して、社会復帰できない体になって
しまいました。現在は精神科病棟にいます。
知り合いのこんな恐ろしい例を見ているため(もちろんしのぶさんがそうであるとは思いませんが)、
本当に心配です。
専門医にかかるのは大変だと思いますが、ぜひぜひ真剣に治療を受けていただきたいと思います。
長々とすみませんでした。
hosh!
保守
保守
ほしゅ
なぜか削除依頼されている。ので保全
688 :
えっちな21禁さん:04/10/02 23:21:01 ID:ZDmsk3bJ
当たり前だろうがこんなスレ。
もしこのスレが落ちても復活したらまたスレ立ててください!しのぶさん。
いや迷惑だ。
この板全体が懲罰受けたらどうするんたよ。
書きたければ、猿なり鉛筆なり、借りて書け。
既存作家の亜流のようなメンヘルの自分語りは
2chの外でやってくれ。
大体、ここに粘着してるから症状が悪化してるんじゃねーの?
ネタにしてもキモイんだよ。
あのねー、見たくないならここに来なきゃいいだけの話。荒らしは来るな(`ε´)帰れ!ウセロ!
692 :
えっちな21禁さん:04/10/03 23:59:23 ID:QLrgUIBx
コテ専用スレは削除依頼対象だよ
693 :
えっちな21禁さん:04/10/04 00:15:09 ID:hpMLi7Ds
アゲんなボケ(`ε´)
695 :
えっちな21禁さん:04/10/04 12:00:48 ID:9fJ/w4wZ
えっちねた迷惑スレage
>>690 じゃあ、おまえがキモくないの書いてみろよw
まっ、どーせ童貞シコシコドピュものだろうが
「感情的な煽り・荒らしは放置。
反応するあなたも荒らしです」
ここは一つ、静かな気持ちで保守
夜空でもみあげてみ?綺麗よ
.
700 :
えっちな21禁さん:04/10/09 00:39:40 ID:OvuykmBG
701 :
えっちな21禁さん:04/10/09 08:20:03 ID:pfpQpzm0
夜空でもみあげてみ?台風よ
あ、もう朝か
sageで保守しようよ、理由は全レス参照すればわかる
703 :
えっちな21禁さん:04/10/09 15:08:14 ID:ycU/T6BZ
馬鹿
704 :
えっちな21禁さん:04/10/09 23:44:15 ID:tg5RQl8E
ホシュホシュ。
しのぶさんや皆さんに、心の平安が訪れますように!
706 :
えっちな21禁さん:04/10/12 00:40:22 ID:4Nf8hH3D
.
保守
早く良くなりますように(´人`)
勝手に脳内キャスト
しのぶ 松雪泰子
裕 藤木直人(可もなく不可もなくな顔で、ちょっとバカっぽい感じがピッタリ)
マコト 谷原章介(すごく冷めた顔もやさしい顔もできる感じがいい)
↑エリカはー?
710 :
708:04/10/14 23:04:53 ID:oZDkgnUG
>>709 エリカ 中谷美紀(タチな顔もネコな顔もできそう)
711 :
えっちな21禁さん:
保守(>_<)