●未解決分 ≪part52の389 までの時点でのリスト≫
※複数の機種で出ているものも、便宜上、一つの機種の欄にのみ書かれています
■PS3 ・アガレスト戦記 ・INFAMOUS 〜悪名高き男〜
・機動戦士ガンダム戦記 MOBILE SUIT GUNDAM BATTLEFIELD RECORD U.C.0081 ・クロスエッジ ・GENJI -神威奏乱-
・白騎士物語 -古の鼓動- ・スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─ INTERNATIONAL ・ソウルキャリバーIV
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・ティアーズ・トゥ・ティアラ −花冠の大地− ・Dead Space(既出部分の続き)
・トリニティ・ユニバース ・バイオハザード5(既出部分の続き) ・バトルファンタジア(出来ればキャラ別で)
・FolksSoul -失われた伝承- ・BLAZBLUE(出来ればキャラ別で) ・HEAVY RAIN -心の軋むとき-
・ぼくのなつやすみ3 ‐北国篇‐ 小さなボクの大草原 ・ミスト オブ カオス ・龍が如く 見参!
・RESISTANCE(レジスタンス) 〜人類没落の日〜 ・RESISTANCE 2
■PS2 ・アーバンカオス ・ARMORED CORE 3 ・イースI・II ETERNAL STORY(既出部分の続き)
・ウィル・オ・ウィスプ(二作目に続くルートのストーリーを) ・ウィル・オ・ウィスプ 〜イースターの奇跡〜
・うたわれるもの −散りゆく者への子守唄−(PC版との違いを詳細に) ・宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲
・宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊 ・AIRFORCE DELTA 〜BLUE WING KNIGHTS〜 ・EXTERMINATION
・S.L.A.I -STEEL LANCER ARENA INTERNATIONAL- ・X−FIRE ・over the monochrome rainbow
・カウボーイビバップ 追憶の夜曲(セレナーデ) ・カオス ウォーズ ・仮面ライダー正義の系譜 ・ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国
・ガンサバイバー3 DINO CRISIS ・ガンバード1&2 ・機動新撰組 萌えよ剣 ・機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
・キルゾーン・ギルティギア イグゼクス ・九龍妖魔學園紀 re:charge ・Kunoichi -忍-
・グローランサーIV Return(既出のフレーネ・イライザ・LN型以外のシナリオを) ・ゲームになったよ!ドクロちゃん
・喧嘩番長 ・喧嘩番長2 〜フルスロットル〜 ・GENJI ・高円寺女子サッカー ・ゴッドファーザー
・五分後の世界(特にオダギリとミズノについて詳しく) ・COMBATQUEEN ・XIII [サーティーン] 大統領を殺した男
・SILENT HILL -SHATTERED MEMORIES- ・THE お姉チャンプルゥ 〜THE姉チャン特別編〜(彩編・咲編を) ・THE 鑑識官
・ザ・フィアー ・サムライウエスタン ・サモンナイト4(既出部分の続きを)
・THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜・シークレットゲーム -KILLER QUEEN-(既出のもの以外のルート)
・シード・ジェネレーションオブカオス3 ・死角探偵 空の世界〜Thousand Dreams〜 ・四八(仮)
・シムーン 異薔薇戦争 〜封印のリ・マージョン〜 ・灼眼のシャナ ・白中探検部
・真・三國無双(1〜3、印象的なシーンは詳細に) ・新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド <特別編>
・スーパーロボット大戦OG ORIGINALGENERATIONS ・スカーレッドライダーゼクス ・ステラデウス
・SPY FICTION ・スペクトラルフォースクロニクル・スペクトラルフォースラジカルエレメンツ
・セイクリッドブレイズ ・ゼロの使い魔 小悪魔と春風の協奏曲 ・ソニック ヒーローズ
・第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ(セレーナ編) ・超時空要塞マクロス ・ディジタルホームズ
・ティンクルスタースプライツ-La Petite Princesse- ・デストロイ オール ヒューマンズ! ・鉄人28号(できれば詳しく)
・Dog of Bay ・ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン ・ナノブレイカー
・ナムコ クロス カプコン(既出部分の続き) ・ハードラック ・鋼の錬金術師3 神を継ぐ少女 ・爆炎覚醒 ネバーランド戦記 ZERO
・バルダーズゲートダークアライアンス2 ・ヴァンパイアナイト ・彼岸花
・ファンタシースターユニバース(出来ればオンラインの分も) ・ファンタシースターユニバース イルミナスの野望
・フェイズパラドックス ・Fate/unlimited codes(フェイト/アンリミテッドコード) ・プリンス・オブ・ペルシャ 〜時間の砂〜
・PROJECT ARMS ・炎の宅配便 ・ポポロクロイス 〜月の掟の冒険〜(既出部分の続き)
・マナケミア2〜おちた学園と錬金術士たち〜 ・遊星からの物体X episodeII ・ライゼリート
・ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を ・レイジングブレス
■PS ・R4 -RIDGE RACER TYPE4- ・アインハンダー(エンディングまで) ・アローン・イン・ザ・ダーク 2
・アンシャントロマン 〜パワー・オブ・ダーク・サイド〜 ・EVE ZERO ・雨月奇譚 ・エクサフォーム ・オウバードフォース
・逢魔が時 ・学校のコワイうわさ 花子さんが来た!! ・GUNばれ!ゲーム天国 ・クリックまんが クリックのひ
・CRITICAL BLOW ・クロス探偵物語(6話と7話を) ・ゲゲゲの鬼太郎(バンダイ) ・ゲッターロボ大決戦
・幻影闘技 SHADOW STRUGGLE ・公開されなかった手記 ・高2→将軍 ・KONOHANA:TrueReport ・サイレントボマー
・GERMS 狙われた街 ・シュレディンガーの猫 ・すべてがFになる ・SPRIGGAN 〜LUNAR VERSE〜 ・蒼魔灯 ・黄昏のオード
・TILK-青い海から来た少女- ・デザーテッドアイランド ・天使同盟 ・ドラゴンシーズ 〜最終進化形態〜
・トワイライトシンドローム〜再会〜 ・ナイトアンドベイビー ・’70年代風ロボットアニメ ゲッP−X
・2999年のゲーム・キッズ(既出部分の続きを) ・人魚の烙印 ・ネオリュード ・ネオリュード2 ・ネオリュード 刻まれた紋章
・眠ル繭 ・NEUES〜ノイエス〜 ・BOUNTY SWORD DOUBLE EDGE ・ひみつ戦隊メタモルV
・Forget me not -パレット-(「パレット」からの追加分を) ・フォックスジャンクション ・ブシドーブレード ・ブシドーブレード弐
・BLACK/MATRIX OO(既出部分からの続きを。簡潔でもかまいません) ・プラネットライカ(既出部分からの続き) ・ボルフォス
・マーメノイド ・マネーアイドル・エクスチェンジャー ・ミザーナフォールズ ・ミスティックドラグーン ・厄 友情談義
・厄痛 呪いのゲーム ・夜想曲(Wikiで抜けている1話〜3話を) ・聖刻1092 操兵伝 ・竜機伝承
・ルパン三世 カリオストロの城 −再会− ・LULU ・ロストチルドレン
■PSP ・EYE OF JUDGMENT(アイ・オブ・ジャッジメント) 神託のウィザード ・キングダム ハーツ バース バイ スリープ
・グローランサー(別ルートとそれぞれのキャラクターのEDを) ・喧嘩番長3〜全国制覇〜 ・喧嘩番長4 〜一年戦争
・GOD EATER(ゴッドイーター) ・JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク) ・新天魔界 〜GOCIV アナザサイド〜
・新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-(各シナリオをできれば詳しく)
・戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校(既出部分の続き) ・注文しようぜ!俺たちの世界(スライギーイベントのラストを)
・テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー ・デッドヘッドフレッド〜首なし探偵の悪夢〜
・初音ミク -Project DIVA-ミクうた、おかわり(ハロー・プラネットのストーリーを)
・VALHALLA KNIGHTS -ヴァルハラナイツ- ・PHANTASY STAR PORTABLE・ブレイドダンサー 千年の約束
・ブレイブ ストーリー 新たなる旅人 ・ヘブンズ ウィル
・ペルソナ3ポータブル(女主人公版新規コミュキャラの、コミュMAX時ED前会話を)
・ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険・MYST(ライム時代とED全種を含めて) ・METAL GEAR AC!D
・RESISTANCE 〜報復の刻(とき)〜・煉獄 The Tower of Purgatory ・煉獄弐 The Stairway to H.E.A.V.E.N.
■Wii ・アークライズファンタジア ・オプーナ ・機動戦士ガンダム MS戦線0079(ストーリーモードを) ・グーの惑星
・斬撃のREGINLEIV(既出部分の続き) ・スーパーロボット大戦NEO ・ソウルキャリバー レジェンズ
・CALLING〜黒き着信〜・ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔(詳しく) ・ネクロネシア
・ファイナルファンタジーIV ジ・アフターイヤーズ -月の帰還- ・レッドスティール ・ロックマン10 宇宙からの脅威!!
・ワンピース アンリミテッドアドベンチャー
■GC ・神機世界エヴォルシア ・ターミネーター3:ザ・レデンプション ・P.N.03
・PHANTASY STAR ONLINE EPISODE III C.A.R.D. Revolution ・遊戯王フォルスバウンドキングダム 虚構に閉ざされた王国
■64 ・悪魔城ドラキュラ黙示録(ラインハルト編) ・悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 〜レジェンドオブコーネル〜
・シャドウゲイト64・爆裂無敵バンガイオー
■SFC ・アイ・オブ・ザ・ビホルダー ・アルバートオデッセイ ・アルバートオデッセイ2 ・アレサ(スーパーファミコン版)
・アレサU 〜アリエルの不思議な旅〜 ・リジョイス 〜アレサ王国の彼方〜 ・イーハトーヴォ物語
・Wizap!―ウィザップ 〜暗黒の王― ・エルファリア2 ・カードマスター リムサリアの封印
・機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 ・Psycho Dream ・Secret of Evermore(SNESソフト。日本未発売)
・シャドウラン ・少年忍者サスケ ・神聖紀オデッセリア ・神聖紀オデッセリアII ・セプテントリオン ・ゼロヨンチャンプRR-Z
・ソウルアンドソード ・ファイナルファイトタフ ・ブレインロード ・弁慶外伝 沙の章 ・魔女たちの眠り
・魔天伝説 戦慄のオーパーツ ・46億年物語 −はるかなるエデンへ−
■FC&ディスクシステム ・悪魔城ドラキュラ ・SDガンダム ガチャポン戦士5 バトル オブ ユニバーサルセンチュリー
・エスパードリーム2 新たなる戦い ・ガンナック ・ゲゲゲの鬼太郎2 ・御存知弥次喜多珍道中 ・シャドウブレイン ・新・里見八犬伝
・道(TAO) ・東方見文録 ・ドラキュラII 呪いの封印 ・百鬼夜行 ・魔法のプリンセスミンキーモモ ・未来神話ジャーバス
・魍魎戦記MADARA ・勇士の紋章 ディープダンジョンII ・ラディア戦記
■DS ・赤川次郎ミステリー 月の光 ―沈める鐘の殺人―(あとがきエピローグを) ・Another Time Another Leaf 〜鏡の中の探偵〜
・あらしのよるに(マルチエンディング全7種類を) ・犬神家の一族 ・Wizardry 〜生命の楔〜
・ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫 ・L the proLogue to DEATH NOTE -螺旋の罠(トラップ)-
・川のぬし釣り こもれびの谷せせらぎの詩 ・極限脱出 9時間9人9の扉 ・きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション
・きらりん☆レボリューション〜なーさんといっしょ〜 ・きらりん☆レボリューション めざせ!アイドルクイーン
・きらりん☆レボリューション つくってみせちゃお!キメ☆きらステージ
・きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー!
・きらりん☆レボリューション あつめてチェンジ!クルキラ★コーデ ・クイズマジックアカデミーDS
・くりきん ナノアイランドストーリー ・激闘!カスタムロボ ・高円寺女子サッカー2〜恋はネバギバ高円寺〜 ・降魔霊符伝イヅナ
・サクラノート〜いまにつながるみらい〜 ・THE 装甲機兵ガングラウンド
・THE 廃屋病棟 〜呪われた病院からの脱出〜(一周目二周目両EDを) ・サバイバルキッズLost in Blue
・THE 爆弾処理班(既出部分の続きを) ・スターフォックス コマンド
・世界樹の迷宮V 星海の来訪者・セブンスドラゴン ・タンクビート
・探偵 神宮寺三郎 DS 〜いにしえの記憶〜 ・超操縦メカMG ・ツキビト
・DS電撃文庫 『バッカーノ!』(原作者による書き下ろし分だけでも) ・ディープラビリンス ・DEATH NOTE Lを継ぐ者
・DEATH NOTE キラゲーム(既出部分の続きを) ・teresia -テレジア- Dear Emile ・どきどき魔女神判2
・ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー ・ナナシ ノ ゲエム 目 ・パワプロクンポケット8(正史ルートを)
・パワプロクンポケット9(サクセスモードの神田奈津姫の話) ・ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング
・BLEACH The 3rd Phantom・ブレイザードライブ ・フロム・ジ・アビス
・ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊(時の探検隊・闇の探検隊で出てこない追加要素を)
・マジカルバケーション 5つの星がならぶとき ・無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ(既出部分の続き)
・メタルサーガ鋼の季節 ・流星のロックマン3 ・LUX-PAIN[ルクス・ペイン] ・ルナ -ジェネシス- ・ルミナスアーク3アイズ
■GBA ・アドバンス ガーディアンヒーローズ ・カエルBバック ・幻想水滸伝カードストーリーズ
・サムライエボリューション 桜国ガイスト ・真・女神転生デビルチルドレン(光、闇、炎、氷、メシアライザー)
・Z.O.E 2173 TESTAMENT ・続・ボクらの太陽 太陽少年ジャンゴ ・沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜
・ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート ・彼岸花 ・Vマスタークロス ・ブラックマトリクスゼロ
・ボクらの太陽(既出部分の続き) ・マジカルバケーション ・メタルガン・スリンガー
■GBC ・エストポリス伝記〜よみがえる伝説〜 ・スペースネット ・METAL GEAR Ghost Babel(おまけドラマも) ・メダロット3
・メダロット5
■GB ・王ドロボウJING ・鬼忍降魔録 ONI ・ザードの伝説2(前作やって無くてもわかるように) ・ジャングルウォーズ
・ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜 ・女神転生外伝・ラストバイブル ・女神転生外伝・ラストバイブルII
・メダロット1〜2 ・読本夢五誉身(よみほんゆめごよみ)天神怪戦2
■XBOX360 ・インフィニット アンディスカバリー ・Operation Darkness
・コンデムド サイコクライム ・Condemned 2: Bloodshot(日本未発売) ・スターオーシャン4 ─THE LAST HOPE─
・ストラングルホールド ・ゼーガペイン XOR ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・天誅 千乱 ・NINETY-NINE NIGHTS(N3)
・NINJA BLADE ・ヴァンパイアレイン ・ブルードラゴン ・プロジェクト シルフィード(既出部分の続き)
・まもるクンは呪われてしまった!
■XBOX ・ガンヴァルキリー ・コンスタンティン ・JSRF ジェットセットラジオフューチャー ・真・女神転生 NINE
・DINO CRISIS 3 ・PHANTOM CRASH ・Fable
■DC ・ILLBLEED ・ウィークネスヒーロー トラウマンDC ・ゴーレムのまいご ・ジェット セット ラジオ
・SONIC ADVENTURE ・SONIC ADVENTURE 2 ・タコのマリネ ・デ・ラ・ジェット セット ラジオ
・トリコロールクライシス ・BLUE STINGER ・HUNDRED SWORDS
・ベルセルク千年帝国の鷹篇 喪失花の章(既出部分の続きを)・ 魔剣X(既出部分の続き) ・L.O.L.(LACK OF LOVE)
・REVIVE・・・ 〜蘇生〜
■SS ・ガーディアンヒーローズ ・ガングリフォンII(ミッション間ラジオも) ・慶応遊撃隊活劇編 ・サイバードール
・シャイニングザホーリィアーク ・シャイニング・フォースIII(シナリオ2〜3を) ・ソニック3Dフリッキーアイランド
・ダークシード ・ダークセイバー ・DEEP FEAR ・ティンクルスタースプライツ
・テラ ファンタスティカ(既出部分の続き) ・NOёL3 ・バーニングレンジャー ・バッケンローダー ・バトルバ
・ファイナルファイトリベンジ ・ファンタシースターコレクション ・ファンタズム ・プリクラ大作戦
・ラングリッサーV〜ジ エンド オブ レジェンド〜 ・RAMPO ・リンクル・リバー・ストーリー ・ROOMMATE〜井上涼子〜
・ROOMMATE〜涼子 in Summer Vacation〜 ・ルームメイト3〜涼子 風の輝く朝に〜 ・ルナ2 エターナルブルー ・RONDE -輪舞曲-
■32X ・カオティクス
■MCD ・シャドウラン ・ダンジョンマスターII スカルキープ(プレイはしたが、背景が全く掴めなかったのでそのへんを重点的に)
・夢見館の物語 ・らんま1/2〜白蘭愛歌〜 ・ルナ ザ・シルバースター
■MD ・エイリアンソルジャー ・機動警察パトレイバー98式起動せよ! ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 ・ハイブリッド・フロント
・バトルマニア ・バトルマニア大吟醸 ・パルスマン ・時の継承者 ファンタシースターIII ・モンスターワールドIV
・ランドストーカー 皇帝の財宝 ・ワンダーボーイV モンスターワールドIII
■PC-FX ・こみっくろーど ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブFX
■3DO ・ドクターハウザー
■PCE SUPER CD-ROM2 ・GS美神 ・聖夜物語(出来れば4通りすべて) ・ソードマスター ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ
・ふしぎの海のナディア
■PCE CD-ROM2 ・天外魔境 ZIRIA ・らんま1/2 とらわれの花嫁
■X68000 ・38万キロの虚空
■WS&WSC ・仙界伝 弐 〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜 ・TERRORS ・TERRORS 2 ・ヴァイツブレイド ・ラストスタンド
■ネオジオ系 ・KOF R-1 ・わくわく7(既出キャラ以外)
■PCゲー ・アークトゥルス ・暁のアマネカと蒼い巨神 ・アルファ(スクウェア) ・Alone in the Dark(1作目)
・Alone in the Dark 3 ・アローン イン ザ ダーク〜新たなる悪夢〜 ・アローン・イン・ザ・ダーク(2008年版)
・アンタリア創世紀 ・ウィザードリィ3 リルガミンの遺産 ・ウィル(スクウェア) ・英雄伝説V 海の檻歌(既出部分の続き)
・怨霊戦記(もしくはPCエンジンの真・怨霊戦記) ・CHAOS;HEAD(詳しめに) ・ガラージュ
・機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション(エンディングのみを) ・クライブ・バーカーズ アンダイイング ・CLANNAD
・コマンド&コンカー ・サイキックディテクティヴシリーズ(1、2、3、4、5、ファイナル) ・The Witcher ・ザ・スクリーマー
・ジェネシス(スクウェア) ・System Shock ・System Shock 2 ・Sherlock Holmes - The Awakened
・ストーカー 〜コール オブ プリピャチ〜 ・ストロングホールド ・セツの火
・そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ ・空の浮動産 ・ダイナソア 〜リザレクション〜
・ツァイ‐メタ女‐ ・ディガンの魔石
・テイルズ オブ エターニア オンライン(ロレッタとレニイの関わるストーリー核心部分だけでも)
・デザート・ドラグーン〜砂漠の竜騎兵〜 ・ドラゴンスレイヤー英雄伝説II ・どろろ―地獄絵巻の章― ・KNIGHT ONLINE Xross
・ナコルル 〜あのひとからのおくりもの〜 ・「ニード・フォー・スピード」シリーズ
・Heroine Anthem - The Elect of Wassernixe(聖女之歌) ・Heroine Anthem II - The Angel of Sarem(聖女之歌2)
・ファイナルファンタジーXIのウィンダス編
・ファイナルファンタジーXIの追加シナリオ「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」
・ファイナルファンタジーXIの追加シナリオ「シャントット帝国の陰謀 ヴァナ・ディール史上最凶の作戦」 ・Fallout ・Fallout 2
・ふしぎの海のナディア(PC-98、X68000、FM TOWNS) ・BloodRayne 2 ・Prototype ・女神転生IMAGINE
・メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜 ・46億年物語THE進化論
・ラグナロクオンライン(特に期間限定で今は見られなくなったクエストの流れを) ・忘れえぬ炎
■アーケード ・ESPGALUDA[エスプガルーダ] ・カラス ・がんばれギンくん(詳しく、できれば全コース)
・サイレントヒル・アーケード ・ザ ハウス オブ ザ デッド4スペシャル ・サムライスピリッツ閃 ・ザ・ロストワールド(SEGA)
・式神の城II ・式神の城III ・ストリートファイターZEROシリーズ
・すっごい!アルカナハート2 〜転校生あかねとなずな〜(ストーリーモードの神衣の会話を)
・「鉄拳」シリーズ(1〜5まで、次の作品のキャラ紹介で優勝したことになっているキャラのストーリーを) ・ドルアーガオンライン
・ドルフィンブルー ・幕末浪漫 月華の剣士 ・幕末浪漫第二幕 月華の剣士〜月に咲く華、散りゆく花〜
・beatmania IIDX 17 SIRIUS(PARTYモードのストーリーを)・ピンクスゥイーツ〜鋳薔薇それから〜 ・ロード オブ ヴァーミリオン
■携帯電話アプリ ・RPGデスメンディナー ・風ノ名前 ・恋のいろは〜さくら咲く春〜 ・恋のいろは〜ひまわり輝く夏〜
・恋のいろは〜もみじ色づく秋〜 ・恋のいろは〜さざんか散る冬〜 ・自分狩り(あらすじはわかるので詳細を) ・シルバー事件25区
・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜人形達の宴〜 ・人類は一本の塔に想いを込めた…。
・絶滅記念日2〜After the impact〜 ・テイルズオブコモンズ ・テイルズオブヴァールハイト ・テイルズオブブレイカー
・DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー A’s TEST Server 完全版 ・デビルサマナー ソウルハッカーズ Intruder
・24:ザ・モバイルゲーム ・ナノデビル ・ファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還- ・ふしぎの海のナディア
・フライハイトクラウディア ・ペルソナ2 罪 ロストメモリーズ ・ぼくのすむまち ・メタルサーガモバイル ・ルート16ターボ
・ロックマン エグゼ ファントム オブ ネットワーク ・ロックマンDASH 5つの島の大冒険!
・ゲンキモバイルのサイコミステリーシリーズ(「Cold Rain」「Bloody Tears」「横浜牧師館殺人事件」「イザナミの花婿」
「CHAIN-白馬の騎士連鎖殺人事件-」)を詳しく
■同人ゲーム ・アールエス ・アカツキ電光戦記 ・Another Moon Whistle
・アパシー 学校であった怖い話〜Visual Novel Version〜 ・犬神 ・かたわ少女(静音エンドを) ・Gu-L ・さくっとパンダ
・The noose ・スグリ ・SACRED BLUE ・7th Memory ・Seraphic Blue(既出部分の続き) ・送電塔のミメイ ・退魔心経
・タオルケットをもう一度2(唐揚げタンポポ) ・ダリヤ 〜 Lasciatemi morire 〜 ・DEMONOPHOBIA(詳しく) ・天使の微笑
・東方靈異伝 ・東方封魔録 ・東方夢時空 ・東方幻想郷 ・東方花映塚 〜 Phantasmagoria of Flower View. ・東方緋想天
・東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object. ・TWilight INSanity ・ひぐらしのなく頃に解(各編の詳しいストーリーを)
・分裂ガール ・HellSinker. ・Persona - The Rapture ・Holy Knights〜忘れられた手紙〜 Director's Cut
・メイドさんを右に ・Rosenkreuzstilette(ローゼンクロイツ スティレッテ)
●途中
・Alan Wake[7月]・新・ボクらの太陽 〜逆襲のサバタ〜[7月] ・ギルティギア ゼクス プラス[7月]
・大神[6月] ・デビルメイクライ4[5月]・Knight Night[5月]
・ルーンファクトリー フロンティア[5月] ・ごきんじょ冒険隊[5月] ・TRICK DS版 〜隠し神の棲む館〜[5月]
●執筆予告がある物
・ARMORED CORE 3[7月] ・東方永夜抄 〜 Imperishable Night.[6月]・アナザーマインド[7月]
・The PATH[7月]・3年B組金八先生〜伝説の教壇に立て〜[7月]・東京鬼祓師 鴉乃杜學園奇譚[7月]・
ストーリーを読む・リクエストする方へのお願い。
・リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
・まとめWikiで既に書かれていないか、既にリクエストされていないか調べてからリクしましょう。
・リク主は依頼したストーリーが書かれたら、書き手に感謝の意を伝えましょう。
・過度のクレクレはスルーや批判の対象になります。気をつけましょう。
・手の空いた方はwiki編集などでスレに貢献しましょう。
ストーリーを書いてくれる方へのお願い。
・外部サイトからの無断転載は禁止です。もし外部サイトの管理人の方から許可を得て転載する場合でも、
許可を得たという事を証明し、さらにそのサイトからの転載であると言うことを明記してください。
・要望に出ているゲームのストーリーはどんどん書いて下さい。
要望に出ていないゲームでも書きたいと思ったら遠慮せずに書いて頂けると読み手が喜びます。
・この板は一般板なので18禁のゲームのストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・発売して半年以内の新作について語る際は名前欄に
タイトルと新作ネタバレ用の共有トリップの #新作ネタ をつけて下さい。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
・勝手ながら、予約から1ヶ月以上経ったものは予約無効とさせて頂きます。
同じく、最終投稿から3ヶ月経ったものも権利失効とさせて頂きます。
都合により取り消しが出来ない場合の長期間にわたる放置を防ぐ為です。
ごめんなさい、テンプレの順序間違えました。
暑くて…
エピソード6:ディパーチャー
ニューヨーク、二年前
自宅で目覚めるアラン。酷い二日酔いで頭が割れそうだった
鎮痛剤を飲んでようやく落ち着いたアラン。テレビをつけると自分が出演したバラエティー番組が映し出される
最新作「サドンストップ」のプロモーションツアーについて話している
テレビを見ているとアリスから声がかかる。
ツアーのパーティーで酔っ払って朝帰りしたアランに軽く腹を立てつつもスランプ気味のアランを心配するアリス。アリスの心遣いに申し訳なく思うも無性に苛立ってしまうアラン
ツアーが終わったら二人っきりでゆっくり旅行に行こうと約束するアラン。抱き合う二人
ブライトフォールズ、現在
クリッカーがキャビンへの鍵だった。アリスを救うには湖に戻らなければならない原稿の最後のページに正しい結末を書き込むのだ。
「最後のページはキャビンのタイプライターにある。それを読まないと正しい結末は書けない。ゼインは近道をしようとして失敗した」アランは失敗するわけにはいかなかった。
付いてこようとするサラを止め、バリーに見張らせる。アランは一人で決着をつけるつもりだった。
涙を流しながらアランに抱きつくバリー「頑張れよ・・・」
外にでると夜が明けていて快晴だった。クリッカーのお陰なのだろうか
とにかく今のうちに湖に向おう。ゼインの原稿の中でアランは湖のほとりでクリッカーを使おうとしていた。そこへ向うのだ。
湖に続くトンネルに入った瞬間アランはジャガーの存在を近くに感じた。一度闇に囚われたアランは闇と繋がっているためそういうことがわかる様になっていた
「彼女を殺してやる」ジャガーの声が聞こえる。さっきまで明るかった空はトンネルを出た途端真っ暗になっていた。
闇の存在は最早アランに自らの望む結末を書かせようとはしていなかった。ゼインの残した凶器を持ったアランの行く手を全力で阻もうとしていた。
ポルターガイストと戦ったり車をぱくったり闇人を轢いたり車をぱくったりして進むアラン
バリーに大見得を切ったはいいが、実の所アランは頼りない夢の筋書きを辿っているだけだった。
何とか湖に辿り着き、古びたおもちゃで魔法のスイッチを入れ、ホラー小説にハッピーエンドを書き込まなくてはならなかった。そして闇の底に囚われたアリスを救い出すのだ。
闇の妨害を振り切りコールドロンレイクについたアラン
湖底を目指すアランの前には目の前には荒れ狂う闇の竜巻が立ちはだかる。もう逃げられない
湖底で朽ち果てた難破船や、墜落した飛行機の残骸。闇はそれらに息を吹き込み無造作にばら撒いた
ジャガーの声が響く「アリスはお前など愛していない。私には勝てない。お前の負けだ」
竜巻に近づきフレアガンを打ち込むアラン。「現実じゃない。これは妄想」そういって消滅する竜巻
クリッカーを手に湖へ飛び込むアラン
暗い室内で飛び起きるアラン。傍らにはアリスがいる
「落ち着いて、また怖い夢?ただの夢よ。大丈夫、ここは家よ」妖しく微笑むアリス
「違う、夢じゃない。明かりを、明かりをつけろ!」後ずさりながら言うアラン
周囲をみると確かにアランの部屋だが窓の外はどんどん闇に覆われていく
暗闇を恐れる様子も無いアリスにお前はアリスじゃないと言い放つアラン
「クリッカーはどこへやった!」「何を言ってるの?こっちへ来て・・・」クリッカーを探すアラン
「ベッドに戻ってアラン・・・」
「ベッドに戻ってトム」
アリスの声にジャガーの声が重なる
リビングにあったフラッシュライトの光を向けるとアリスは消滅した。そしてテーブルの上に奇妙な光景を見る。「クリッカー」の文字がテーブルの上に浮かんでいるのだ
文字に光を当てるアラン。するとその文字は本物のクリッカーへと姿を変えた。
クリッカーを使うアラン。部屋に光が広がっていく
窓からふわふわ飛び込んでくるゼイン。周囲はもう完全に闇に包まれている
「キャビンへの道を探せ、奴が邪魔をするだろう。あれには心が無い。闇で満ちている。心を光で満たせ」
気が付くとアランの隣にはもう一人のアランがいた
「彼は気にするな。ミスタースクラッチだ。後で君の友達に会わせよう。クリッカーを使え」そういってゼインともう一人のアランは消える
取り残されたアランは闇に包まれた不思議な空間を歩く。「ドラム缶」「電柱」「鳥」「原稿」「コーヒーポット」「電話」などの文字が浮かぶ空間を。
さっきのクリッカーと同じように光を当てるとそれらは現実のものとしての形を取った。そしてその度聞こえるタイプライターのキーの音。現れた原稿を読むアラン
”ゼインが姿を消すと、俺は変化し続ける夢の中に取り残されたキャビンへの道を探さなくては。俺は物語にこの場所から抜ける道を書き込んであった。
俺は「道」と言う概念を辿った。行く手を阻む海を渡る場面では島への橋が現れた。暗い湖底にキャビンと言う概念が点滅し、俺はキャビンが実在すると念じた。そして、それは現れた。”
周囲を見回すと確かに「道」があった「道」を実体化させて進むアラン。そこにアリスの声が聞こえる
「さようなら、出て行くわ。他に好きな人が出来たの。その人を愛しているのよ」「何を言ってるんだアリス!」
「あなたは私を愛していない。自分自身も愛していないのに。出来もしない仕事で自分自身を痛めつけているだけ」「俺は君を何より愛してるさ。君は、俺の女神だ!」
嘘だった。アランの知っている現実ではなかった
そして目の前には「橋」が。光を当てると湖で見たのと同じキャビンへと続く橋が出来た
そこに聞こえるアリスに似た女の声。「トムやめて、いいこにするから私を開放してよ。傑作を書かせてあげる。一生愛してあげるわ」
アランに似た男の声が聞こえる。「違う!君はバーバラ ジャガーじゃない!俺のせいだ、書くべきじゃなかった。君は別人だ。心は闇で満ちている」
「トーマス止めて、ナイフを捨てて!」「闇が満ちてる・・・切り取って湖の底に送り返してやる!」「トム、トムやめて!あぁぁー!」
これはかつてあったゼインとジャガーの物語なのだろうか
そして目の前には遂にキャビンが姿を現す。駆け出すアランにアリスとジャガーの声が聞こえる
「触らないで、汚らわしい!ここはどこなの?放して!」
「お前の夫は裏切った。私が望む事を書くだけでよかったのに。もう遅い。お前は永遠にこのままだ」
キャビンに入るアラン。目の前にはバーバラが立っている。
「これで彼女は二度と戻らない」そう呟くバーバラの胸にはぽっかりと穴が開いていた
「私はずっと存在してきた。お前の処女作よりもずっと前から。また次の仮面を見つけるわ。夢で私を解放してくれる人を」
そう笑うバーバラの胸の穴にアランはクリッカーを持った手を突っ込む。驚くバーバラ。スイッチを入れるアラン。次の瞬間バーバラの内側から強烈な光が迸り彼女は消滅する。
書斎に行くアラン。成すべき事は分かっていた。「ディパーチャー」の正しい結末を書くのだ。
光と闇、原因と結果、罪と償い、全てに均衡があり、それを損ねれば代償が伴う。ゼインはここで道を誤ったのだ。
闇を抜け光の中へと戻る長い旅だ。タイプライターを打つアラン。時計の針が急速に逆回転していく…。
「アラン、アラン!いやぁー!」
初日の夜のシーンが繰り返される。湖に飛び込むアラン
湖の底から登ってくるアリス。桟橋に上がって咳き込む。
「アラン、アラン?アラン!」周囲を見回しアランを呼ぶも自分のほかには誰も居ない
そこにあったはずのキャビンは島ごと消えていた…
ブライトフォールズの街ではディアフェストが開かれていた。
闇に囚われてしまったはずの人たちもそこでは何事も無かったように祭を楽しんでいた
ローズはランタンを胸元に抱え、後ろの店内を震えながら気にしている様子
そして真っ暗な店内には佇むナイチンゲールの姿があった
キャビンの中で書き続けるアラン。
ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」
ピリオドを打つアランに聞こえるアリスの声
「アラン…起きて」
ALAN WAKE 終了
駄文に付き合っていただいてありがとうございました
終盤はもう何を言ってるのかわからねーと思うがって状態ですが
興味を持っていただけたら是非プレイして家ゲの考察スレでも行ってみるといいでしょう
アランウェイク乙でした。
3行アランウェイクがマジで親切でした。
おっと、もちろんスレ立て乙でした。
毎日暑いですね。
The PATH投下します。
ベルギー製の、赤ずきんをモチーフにしたホラーゲーム。
ゲーム性はほとんど無く、キャラクターを動かせる映像作品という印象を受ける。
森やおばあさんの家の、幻想的で毒を孕んだ美しさは圧巻。
キャラクターは6人の姉妹。
全員、赤を連想させる名前で、赤と黒で構成された服を身につけている。
キャラセレクト画面は、赤い部屋で6人の姉妹が思い思いの事をしている。
一人を選ぶと、その少女は森の入口へ移される。
森を貫く一本の開けた道。これを真っ直ぐひたすら行けばおばあさんの家に着く。
寝室では、白い顔の老女がベッドに横たわっていて、少女はおばあさんの横に寝そべったり座ったりする。
これでは、ゲームオーバー。またキャラセレクト画面に戻ることになる。
このゲームの目的は、道を外れて森に迷い込み、キャラ毎のオブジェクトを見つけて、森の中で狼に遭う事。
狼は、狼の姿をしているとは限らない。彼女達全員にそれぞれの狼がいる。
分かり辛いと思うので、まず最年少のロビンで説明します。
英語版しか持ってないので、詩は訳しました。正確じゃなくてごめん。
【Robin】
末っ子のロビン、9歳。
まさに赤ずきんという感じの、真っ赤なフード付きコートを着ている。
床に座り、白いミニカーで遊んでいる。選ぶと、フードをかぶって森の入口へ。
道を外れて森へ迷い込む。
森の中には、白いワンピースを着た黒人の様な少女がウロウロしている。
この子は歩くヒント的存在で、そのキャラ用のオブジェクトへ何となく誘導してくれる。
森はループ構造で、一度入ると自力で道へは戻れないが、
この白い少女と手を繋ぐと、彼女が道まで連れ戻してくれる。(前述の通りクリアするには道を進んではいけないが。)
森を歩いていて、特定の地点やオブジェクトに触れると、画面に詩が書きこまれて消える。
「ノコギリを見た
皮の上を滑って、楽しそうに回ってた
そして、ずーっと揺れてたの」
「狼は、ただの犬
でも、狼男は人に似てる」
森の中の公園を見つけて、色々な遊具で遊べる。
「とっても面白い!
走ったり飛んだりするの!
ぜんぶ上手に乗りこなせるわ!」
浮かんでいる風船を取って進む。
「これ、私がお誕生日に失くした風船かな?」
これらや他にも専用オブジェクトを調べると、画面に部屋が映り込む。
おばあさんの家は、少女たちが森を通って見つけた物に応じて部屋が増え、変化し、
家自体が全く違う様相を呈する。
その内に、古い墓地へ辿りつく。ここがロビンの特別な場所。
特別な場所で、少女たちはそれぞれの狼に遭う。
「土を掘って、汚い釘を見つけた。
お墓の中を引っ掻いたから、ばっちぃ土がついちゃった。
ばっちぃ、ばっちぃ、ばっちぃ!」
首の捥げた天使像の許に広がる墓地。
墓石の合間を、二本足で歩く黒い狼が徘徊している。
その背にしがみつくと、狼はロビンを乗せて走りだす。
暗転。
降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋が見える位置に
小さなロビンはうつ伏せて倒れている。
起き上るが、首は一方に傾ぎ、生気が無い。
軽やかなスキップを踏むことはもう無く、非常に重い足取りでおばあさんの家に進む。
ここは本当に移動速度が遅い。キー押しっぱにして別の事する程。
家の中は、まっすぐに向かった時とまるで違い
暗く、唸るような軋みに満ち、壁に何かの爪跡が見える。
奥へ上へ進み、おばあさんの寝室へ。
寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
満月の光が窓から差す中、ベッドは斜めに持ちあげられ、血の様な染みが広がっている。
ドシュッと言う何かが振り下ろされたような音。
暗転してイメージの断片が明滅する
(サブリミナル的な短さで、一瞬ずつ意味ありげな画像が数枚挟まる。)
・ロビンの顔に爪跡を意味するような線が交差
・ロビンの足がグニャグニャと歪んでいる
・狼のようなものの口が牙を剥き出し、ロビンのフードを食いちぎっている
そして暗転。SUCCESS!You have found the Cemetery.の文字。
これでロビンはクリアです。
キャラセレクトからは、ロビンがいなくなりミニカーだけが残っている。
訳が分からないと思うので一応補足すると、
多分、狼というのは、それぞれの死因のことなのではないか、
家の様子や明滅するイメージが、その死の様子を暗示してるのではないか、というのが主流の解釈。
ロビンは、狼男か、それともロビンがそうだと思ったものに引き裂かれ殺されたのではないか…という風に。
しかし正解は無く、定義づけのないのがこのゲームの特徴。
【Rose】
五女のローズ、11歳。
赤いパフスリーブの黒いワンピースを着て、長い黒髪を一方に結って垂らしている。
椅子に座り、白い兎を撫でている。選ぶと兎を床に下ろし、森の入口へ。
ローズはおしとやかで、細かな仕草も女の子らしい。
「生と死の輪廻
始まりはなく、終わりも無い」
墓場を見つけ、落ちていた頭蓋骨を埋めてあげる。
「死者は土に返り
魂は空へ飛び立つ」
電線が渡り案山子の立つ花畑に差しかかり、花を摘む。
「おばあさんは、このお花がとても好きなの。」
そして、ローズの特別な場所、霧がかった湖に辿りつく。
雷が鳴り、雨が降り始める。
「こんにちは、雲さん。地球へようこそ!」
ボートに乗り、湖の中央へ
霧に包まれた、赤い筋の走った白い人影が宙に浮かんでいる。これがローズの狼。
人影はボートの周りをグルグルと回り、ローズの体も宙に浮いてくるくる回る。
暗転。
降りしきる雨の中、ローズはおばあさんの家に続く橋の手前に、
手を下に敷いて倒れている。
起き上るが、項垂れて生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ進む。
家の中はロビンの時とも全く違う。
家の中にも激しい雨が降り、最初の部屋の天井にあったファンが変化し
床に巨大なスクリューとして轟音を上げて回っている。
真っ赤で延々と続くトイレ、温室、どこにも雨が降りしきっている。
おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
霧に包まれた部屋の中、バラバラになったベッドが宙をグルグルと回っている。
暗転。
意味ありげな画像が数枚明滅する。
・首に大きな金属片がめりこんだようなローズの顔。
・白い靄に包まれた人影
・白い靄の中、上へ延ばされたローズの手
これでローズはクリア。SUCCESS!You have found the misty lake.の文字。
キャラセレクトから更にローズが消え、兎が椅子の下に座っている。
【Ginger】
四女のジンジャー13歳。
真っ赤なボブカットヘアに、黒い羽根飾りをつけ、黒いTシャツと短パン、赤いベルトをしている。
床で何か棒で玉を転がす遊びをしている。選ぶと放り出して森の入口へ。
道を外れて森に迷い込む。
ジンジャーは何故か裸足だ。
フェンスの穴をくぐり抜けて進む。
「私を止めることはできないよ。
じっとなんてしてられないんだ!」
石の廃屋にスプレーで落書きする。
「新たな最高傑作。
ジンジャーのサイン入り!」
キャンプ場で用具入れを見つけて開ける。
「どこにだってドアはある。
ドアって開いてるか閉じてるか。
どっちか決めるのはこの私!」
公園で、梯子の段が抜けた見張り台を見つけて、なんなくよじ登る。
ジンジャーは運動神経がよく、活発だ。
曲がりくねった木を見つけてスルスルと登る。
「ちっちゃいものは素早いんだぞ。
いると思ったら、もういないんだぞ!」
布で簀巻きされた様な何かを見つけて座る
「羽根、花、棒、石
私の肌に触れられても、骨まで届いたりはしない」
やがて、ジンジャーの特別な場所、電線が渡り案山子の立つ花畑に辿りつく。
案山子には頭がない。
電線には、黒いからすが沢山止まっている。
「この中を走りまわったら、あの子も騙せるくらいの
偽物のミステリーサークルを作れるかもしれないね。」
花畑には、赤いワンピースを着た女の子が立っている。
ジンジャーはその子と仲良しで、駆け寄ってふざけっこして遊ぶ。
しばらく遊びまわっていると、ふとその子がジンジャーに目隠しした。
振り向いて追いかけっこをする。
女の子は走りつかれて花畑の外れに倒れるように寝そべり、ジンジャーを手招きする。
引っ張られて、ジンジャーもその子の隣に寝転んだ。
暗転。
ジンジャーの狼は、その女の子だった。
降りしきる雨の中、おばあさんの家に続く橋のすぐ手前で
ジンジャーが投げ出されたように倒れている。
起き上るが、よろめいて生気が無い。重い足取りでおばあさんの家へ進む。
家の中には、黒い線が縦横無尽に走っている。
あらゆるドアはフェンスになり、一面真っ赤だ。
ブーツが廊下にポツンと落ちている。
おばあさんの寝室も様変わりし、おばあさんは居ない。
床がフェンス上になった室内に、有刺鉄線が張り巡らされ、黒い羽根が舞っている。
暗転、意味ありげな画像が明滅する。
・バタつかせたように手が沢山映っているブレたジンジャー
・有刺鉄線に触れる赤いワンピースの少女
・ジンジャーに目隠しする少女
・有刺鉄線に挟まった首が、伸びて千切れているジンジャー。
これでジンジャーはクリア。SUCCESS!You have found the field of flower.の文字。
キャラセレクトから更にジンジャーが消え、おもちゃだけが残っている。
とりあえずここまで。お姉さん達はまた書きます。
初めてここに来るものですが
だれかPSの「ふしぎ刑事」のストーリー知ってる人いません?
前やったんでなんとなくは覚えてるんですけど隠しルートあるみたいなんで
スレ立て乙でした。The PATHも乙です。
書き方解り易くて面白いです。続き期待してます。
スレ立て乙です。暑いんだからしょうがない。
東京鬼祓師参ります。
街を見下ろす高層ビルの上。黒いコートの男が、小さな箱を開けた。
中から花札が飛び出し散っていく。
傍らにはセーラー服の少女。男は、彼に箱を授けた彼女に礼を言う。
「さぁ――――黄昏の始まりだ。」
■プロローグ
数年前の事。中学生だった七代千馗は、公立図書館で本を借りた。
カウンターで司書に頼まれ、アンケートに協力した。
読書量や得意教科など、ごく普通のアンケートだったが、指示通り裏返すと、あと一問だけ質問が記されていた。
「あなたには、この質問が見えますか? 【はい/いいえ】」
そして今、千馗は富士の樹海で、封札師になる実戦試験を受けている。
あのアンケートは、封札師と呼ばれる職業に必須の、
<秘法眼>―常人に見えない物を見られる目を持った若者を探すものだった。
封札師が属するのは、国立国会図書館収集部特務課。
魔力の宿ったカード類、呪符、札など、危険な力を秘めた紙媒体を回収管理している、隠された特殊機関だ。
封札師は、物の本質的な力を引き出せる右手を持ち、グローブで制御して、カミフダと呼ばれる花札を操り戦う。
身分的には、あくまで国立図書館に属する公務員である。
千馗の他にも、二人の候補生がいて、3人はすぐに仲良くなった。
3人で力を合わせて、全員で封札師になるべく、実戦試験をこなしていく。
【七代 千馗】(しちだい かずき)
主人公。本来なら高校3年生だが、新米の封札師。
セリフは無く、選択肢は漢字一字で感情を入力する方式だが、人格はある程度固められている。
熱血で突っ走りやすいお人好しだが、他人を引きつけ、巻き込んでいく力がある。
【武藤いちる】
主人公の同期仲間。努力!友情!勝利!の熱血少女。
秘法眼のせいで周囲とうまくいってなかった分、封札師仲間への友情は熱くて篤い。
【雉明 零】(ちあき ぜろ)
主人公の同期仲間。長門系と言ったらわかってもらえるだろうか。
無口でマイペースでやけに世間知らずの、謎めいた美青年。
最後に、隠者の杖という剣で、手の甲を差し貫き力を授かれば合格、という所までこぎつける。
怪我はしないらしいが、ちょっと怖い。
俺が毒見役になろうと言う零を止めて、3人で手を重ね合わせ、一緒に杖で貫いた。
手の甲に紋章が浮かび、これで3人とも晴れて新米封札師だ。
そう思った矢先、試験場だった洞窟が地鳴りを上げて崩れ始めた。
零が符力で崩落を一時止め、「かまわずに逃げろ」と言う。
零を見捨てては逃げられない。そう思うが急がねば全員死んでしまう。泣く泣く脱出する。
零も反対側から脱出したようだと、教官は気を読んで安堵したが、零は何故かそれきり戻ってこなかった。
不可解な零の逃亡を悲しむ中、教官の許に緊急連絡が入った。
今、封札師たちが急務として当たっているのは、「呪言花札」と呼ばれる花札の回収。
箱が開かれ解き放たれれば、世界に災いを成すと謂われる一揃いの花札で、強大な力を宿している。
ある一族の手で厳重に護られていた筈の花札が強奪され、何者かが封印を解いてしまった。
散った花札達は、周囲の情報を力として吸収し、周囲のものに力を与える代わりに隠人(オニ)に変える。
放っておけば、日本中がオニで溢れ滅亡してしまうということだ。
その花札の情報が、新宿にある高校で報告されたという。
今手が空いている封札師はいない。
なりたてホヤホヤだが、千馗が初仕事として回収に向かう事になった。
いちるは、実戦は問題ないが、知識面がガタガタなので、京都で補習に回される。
という事で、千馗は鴉乃杜学園三年二組に編入し、潜入調査をして近場にある花札を回収する事になる。
寝泊りは、特務課の協力者が神主をやっている神社に居候することになる。
神主の清四郎に、娘の朝子。朝子は学園での千馗の担任でもある。
清四郎は、飯その他の面倒を見る代わり、絶対に朝子には事情を悟らせるなと言う。
朝子にはこの世の隠された物を何も知らせず、ただの娘として生きて欲しいらしい。
この鴉羽神社は、パっとしないマイナーな神社だが、歴史は古く、名物がある。
狛犬とお狐の像が、一体ずつの対なのだ。神使が別種で対とは珍しい。
清四郎と朝子には見えてないようだが、この神使は、人の形で具現し境内をうろついている。
秘法眼持ちの主人公には勿論見えていて、仲良くなる。
新米狛犬の鈴に、古株お狐様の鍵。二人は、探索戦闘の際、守護神使としてナビをしてくれる。
【羽鳥清四郎】
鴉羽神社の神主。ネタバレすると、実は陰陽師。
しかしその力は弱く、神使が見えるほどの神通力は無い。
【羽鳥朝子】
清四郎の愛娘。鴉乃杜学園の教師。主人公の担任。
朝が弱く、物凄くおっちょこちょいでトロい。主人公の素性は全く知らない。
【鈴】
まだ作られて50年程の、新米狛犬。見た目は、犬耳の生えた幼い少女。
素直で可愛らしく、主人公をぬしさまと慕ってくれる。鍵によくからかわれている。
【鍵(けん)】
齢経たお狐様。見た目は、狐耳と狐色の長髪の、狐目の兄さん。
海千山千の古狐だが、千馗を坊と可愛がり、面倒を見てくれる。
学園で任務を開始すると、すぐさま何かの能力者である事が、仲良しになった友達にバレる。
学園の怪談話を追っていくと、怪奇現象の中心、取り壊されない焼却炉が、地下洞と繋がっていた。
その洞は龍脈の力が集まる龍穴だった。より強い力に惹かれる花札達は、この洞に引き寄せられているのだろう。
洞に潜って、花札を探す。色々な動物や器物がオニ化したものが蔓延っているが、ここに花札がある証だ。
彼女は白札。呪言花札の一枚だが、他の札を管理する、人格の宿った特別な札。
呪言花札は、彼女が選んで契約した執行者にのみ制御することが出来る。
呪言花札が解放されると、彼女は執行者を見つけて共に他の花札を集め、
執行者が呪言花札を封印して、彼女はまた長い眠りにつく。
それを、平安の昔から幾度も繰り返してきた。
要するに彼女は、花札を創った創始者が用意した、花札の管理機能。常に花札を封印状態に置く為の札。
創始者の子孫を常に見つけ出して選んできたのに、今回人違いをしてしまったそうだ。
「何故じゃ、何故じゃ、妾ともあろう者が!ええい忌々しい!」
でも、一回契約しちゃったからもうどうしようもないらしい。しょうがないね。
友人たちの札は落ちたけど、意志の強い人間は、以後100日程度、札の加護が得続けられるらしい。
この状態を<札憑き>と呼ぶ。友人たちも漏れなく札憑きになり、
主人公がこの花札を集める封札師であることを理解、本格的に主人公の探索戦闘を助けてくれる。
ここで友人たちの紹介。
↓
【壇 燈治】(だん とうじ)
主人公の相棒格。潜入先で同じクラスになり、親友になる。
喧嘩好きだが、硬派でいい奴。周囲には不良と怖がられているが、一度懐に入れた相手には甘い。
『菊に盃』の札憑き。水の力を纏った拳『吟風』を操る。
【穂坂 弥紀】(ほさか みのり)
主人公のクラスメイト。ヒロイン?
テンプレのいい子。心優しいが、一度決めたことは貫き通す頑固な面もある。
『柳に燕』の札憑きで、傷を癒す『鳥歌』を操る。
【飛坂 巴】
隣のクラス。弥紀の親友。燈治の天敵。
権力と武力を持つ生徒会を統制するやり手の生徒会長。高飛車だが頼りになる。
『紅葉に青短』の札憑きで、敵に文房具を投げつける『一撃必殺』を繰り出す。
↑
これが同級生仲良し4人組。
巴は忙しいのでいない事が多いが、後3名はほぼ全シーン一緒に行動している。
【白(まお)】
呪言花札を管理封印する人格を持った札、白札の化身。
作り主の血筋の者と間違えて、主人公を執行者に選んでしまい、最初は嫌そうだったが、その内馴染んでくる。
気位が高く、ワガママで強がり。ジャンクフードとスナックを初体験してハマっている。
白は、朝子には千馗の妹という触れ込みで、鴉羽神社に居候することになった。
千馗が学校に行ってる間は、神使と遊んだり、白鴉になって札の気配を探し回ったりしている。
千馗はしばらく、洞に潜って花札を探したり、誰かに花札が憑いてそれを剥がして、仲間が増えたりして過ごす。
【宍戸長英】
学園の後輩。伝統ある剣道道場の跡取り。札に憑かれオニ化しかけたので祓ってあげた。
古風な熱血漢だが、自分に自信が無く、何かに命がけで仕える癖があり、助けてから主人公もガッツリ崇拝される。
『菊に青短』の札憑きで、居合で敵を討つ『胴切り』の使い手。
【宝方 蒐】
学園の後輩。四角マニア少年。本人も常に四角い袋を被っている。
四角、とくにカードが大好きで、カードの話をしていると現れる。
助けてないけど、仲良くなると『牡丹に青短』をくれる…。札憑きでもある。一流カードマニアはそのくらい制御できるんですね。
長英を助けた際、落ちた花札を矢が射抜いた。
「鬼丸盗賊団」と名乗る、冷たい瞳をしたメガネの青年が、札を奪い、札の力で転移して去る。
強力な力に惹かれ、花札を集めようとする者達が他にもいるのだ。
花札がどれほどの力を授けようと、執行者以外はその力に取り込まれていずれはオニになってしまうというのに。
これからは札を奪う者たちとも戦っていなければならない。
逆に、協力者たちも現れる。
時間軸で書くと長くなるので、前提と各勢力をまとめて書いてしまう。
■呪言花札
呪言花札と呼ばれる、全48枚の札。
より強い力に惹かれ、周囲の力を吸収、蓄積し続ける。
太古の昔より力を蓄え続け、今は無尽蔵のエネルギーを宿している。
常態としては封印され管理されているが、箱が開けられると札は各地に散り、力を吸収しに行く。
人間に所持されると、その力を分け与えながら持ち主の情報を吸いとり書き換え、やがてはオニへと変える。
白札と契約した執行者のみが、札達の主となり、害を受けずに花札を使役できる。
■目的
千馗の目的は、封札師として、白札と契約した執行者として、
新宿に引き寄せられていることが判明した呪言花札を回収・封印すること
花札を見つけ、手元の花札を使いながら戦い、花札を全48枚集めるのが当座の指針。
■洞
新宿には、人工的に作られたとみられる、四つの龍穴がある。
それぞれ、春夏秋冬の名をつけられ、中には龍脈の力に惹かれた花札達が集まっている。
洞は札の力でダンジョン化し、オニが住みついている。
それぞれの洞に、特別に強力な札、光札が眠りながら龍脈の力を吸いとっている。
強い力のぶつかり合いによって目を覚ます。
後半の敵が、その為に千馗と洞で戦い、光札を目覚めさせて手に入れようとするのがよくあるパターン。
■戦闘
オニを倒すには強力な武器が要る。
物の力を引き出す力を持ってるけど、刃物や飛び道具を持って新宿をうろついたら捕まってしまう。
従って千馗は、30cm定規やら、竹トンボやらで戦う。
心配無用、洞に潜ったら、花札を憑依させて武器や防具を強化する。かなりの種類がある。
例えば、30cm定規は、梅の屑を憑依させると「黒漆太刀」に。ホッカイロと紅葉に鹿で「火鼠の皮衣」に。結構燃えるシステム。
※時間軸ではなく、勢力別に、中盤までの事をまとめていきます。
■絢人&輪■
ごく序盤に、花札を奪いに来る二人組。
すぐに誤解が解け、頼もしい協力者になる。
【日向 輪】
八汎学院一年兎組。
多分女子高生?だが、ぶっちゃけショタ少年にしか見えない。
旋火流忍者の末裔。呪言花札を護る日向家の、忍玉もしくはなん者。
まだまだひよっ子で、かなりのおバカ。全然忍ばず熱血修行中。
『藤に時鳥』の札憑きで、敵の攻撃を回避カウンターする『空蝉』を操る。
【香ノ巣 絢人】
寇聖高校普通科三年E組。
新宿で一番の情報屋。常に輪をサポートしている。
中性的な美青年だが、肉体的マゾヒストでフェミニストでナルシスト。
『菖蒲に八橋』の札憑きで、主人公の能力をHP減少分に比例して上げる『天橋立』を操る。
序盤、鬼丸盗賊団と名乗るメガネに花札を奪われた千馗達は、盗賊団の情報を集めていた。
新宿一の情報屋が、歌舞伎町の喫茶店「ドッグタグ」を窓口にしている、
そう聞いた千馗達は、その喫茶店を訪ねる。
そこのマスターは元兵士で、この喫茶店は情報屋やら仕事人やらと依頼人を取り持つ所らしい。
情報屋絢人は何と同い年。
報酬は金銭ではなく、女性が一発ブン殴ってくれたら契約成立だと言う。マジモンの変態だ。
絢人は盗賊団や花札の情報をくれるが、実は、主人公達の情報も集めていた。
日向輪、そう名乗るお子様忍者につきまとわれる。
彼女と絢人はパートナーで、千馗の花札を奪おうとしてきた。
輪の家は、由緒正しい忍の家系で、江戸の代から、封印された呪言花札を隠し守ることをお役目としてきた。
しかし、現当主―輪のおじいさんが何者かに重傷を負わされ、花札は盗まれた。
輪は探しまわり、千馗が花札を集めているという情報を絢人から聞いて、
千馗が花札を盗んだ犯人だと思いこみ、花札を取り返そうと襲って来たのだ。
「盗んでバラまいといて、そんでまた探して集めるってどういう理屈だよ。」
燈治の突っ込みで目を覚ました輪に、主人公が執行者として封印の為に札を集めていることを説明する。
輪はそれでも、花札の守護者の末裔として、執行者を自分にバトンタッチして欲しいと言い出す。
輪&絢人と決闘して倒し、輪には執行者たりえる程の力は無いと白が宣告する。
輪は千馗の力に納得し、自分も協力するから、全部集めて封印したら、それを日向家に託してくれと申し出る。
絢人も情報屋として、これから先主人公達をサポートしてくれる。
■鬼印盗賊団■
新宿で跳梁跋扈する、柄の悪い盗賊団。
正体は、私立寇聖高校まるごとそのもの。
元々、ある機関が戦力を育成する事を目的に運営している特殊な高校だが、
学校の頂点を取った鬼丸義王が、この盗賊団を作り上げ、ほぼ全校生徒を団員として束ねている。
学校母体の鬼丸家の力で警察の干渉を退けている。
闘いとお宝を求める義王が、花札と千馗に目をつけ、執拗に花札を狙ってくる。
それに従う振りをしながら、御霧とアンジーもそれぞれの目的の為に花札を狙っている。
ライバル的軍団として、主人公達と長く続く戦いを繰り広げる。
まぁ、ご近所さんなので、行きつけのカレー屋とか銭湯とかでしょっちゅう鉢合わせ、
そういう時は休戦しておしゃべりしてしまうような緩い敵対関係ではある。
【鬼丸義王】(おにまる ぎおう)
寇聖高校帝王科2年A組。意外と身長低い。
主人公のライバル。新宿で大暴れしている、鬼丸盗賊団のオカシラ。
俺様系暴君だが、美学は貫く漢。実は高2なので千馗や御霧より年下。制服を海賊風に着崩している。
『萩に猪』の札憑きで、トンファーから繰り出す衝撃波『国士無双』の使い手。
【鹿島御霧】(かしま みぎり)
寇聖高校情報戦略科3年B組。札を射抜いた人。
義王の右腕。盗賊団の参謀にして凄腕の情報屋。辛辣で毒舌。
義王の我儘を押し付けられ、アンジーの思いつきに振り回され、常にイライラしている。
『紅葉に鹿』の札憑きで、矢を放ち範囲内の敵達の弱点を暴く『インビジブル』を操る。
【アンジー・D】
寇聖高校海外選抜科3年A組。ボインボイン。
自称盗賊団のマスコット。スペインから修行に来た魔女。
思いつきと衝動で生きてるように見えるが、自分の目的の為には計算高さも覗かせる。
『牡丹に蝶』の札憑きで、鱗粉で敵を弱らせる『マリポーザ』の使い手。
これが盗賊団の指導者3人。猪鹿蝶トリオ。
大体いつも揉めてるが、全員タイプの違うツンデレなだけで、ほんとは仲がいい。
しかし中盤、アンジーと御霧が組んで義王を裏切り、トップから騙し打ちで引きずりおろした。
新体制となった盗賊団に、義王は追われる身になり、負傷していたところを千馗達に匿われる。
アンジーと御霧は弥紀を人質に取り、花札を強奪するが、
強力な光札がオニに変化して暴走。影響で二人も自分の札を制御できず、オニになりかけてしまう。
動けない二人を洞の崩落が襲う。光札は倒さなきゃならないし、二人とも助けるのは無理だ。
焦る千馗の前に、怪我を圧して義王が駆けつける。
「お前ら二人は俺のモンだ。俺は、俺のモンを誰にも奪わせねぇ。例えお前ら本人にもな。」
義王は産まれついての強者、要らなくなった駒は非情に切り捨てられる帝王。
だからそうされる前にこちらから裏切った。そううそぶいていた二人だが、
義王が現れると、目に見えて気が安定し制御を取り戻す。
鬼丸盗賊団は仲直りし、義王はすぐにトップに返り咲く。
もう、そこらへんから千馗一行と猪鹿蝶トリオは、なんかお互い仲良くなってしまい、
争ったり共闘したりしてる内に、どんどん友達になってしまう。
アンジーと御霧とは番号交換しちゃって電話したら主人公のバディ頼めるし、敵も味方も無い感じになり…
終盤、とうとう義王と主人公は二人きりで会い、花札抜きで一騎打ち。
無敗の帝王は初めて負け、清々しく笑う。「ハッハァ!負けたか!!この俺様が!」
番号交換して友達になり、バディも組めるようになる。
決闘帰りに月を見ながら、ふと義王から秘密を打ち明けられる。
義王は鬼丸家の御曹司ではなく、大勢の養子と競わされながら鬼丸家長男の座を守っている、ただの孤児らしい。
それを言っちゃった方が御霧の眉間の皺も随分減ると思うのだが…。
※仲間になった奴とは、携帯番号を交換し、探索前に呼び出してバディを組める。
仲良くなると、ストーリーと関係なく、ちょくちょくメールをくれる。
例えば、義王から「暇だ!!そこ動くな!!行く!!」とかそんな感じのメールが来たり
蒐から□で埋め尽くされたメールが来たりする。
■私立八汎学院■
超名門高校として有名。
正体は、宮内庁に管理された、最も古い国立退魔機関<夜刈機構>の養成施設。
宮内庁の保護を受けているため、政府や警察の干渉を受け付けず
更に、在校生たちが十重二十重に結界や護符を張り巡らせ、外来者を退けている。
味方につけば、これ程頼りになる砦はそうそう無い。
グループは存在せず、それぞれ思惑の違うキャラクターが互いに交友を持っている。
要、ミカみゅんとは一度は対決するが、協力者になる。
ヒーローは、一貫して協力者である。ヒーローだからね。
【蒲生 道佳】(どうかい×ミカみゅん○)
八汎学院三年巳組。
結界で学校のセキュリティを担う風紀委員長。本名で呼ぶと怒る。
福耳と下膨れと超盛り髪巻き巻きのオカマ。実はこの齢で伝法灌頂を受けた天才密教僧。
『松にあかよろし』の札憑き。魅惑のオーラで敵のHPを吸収する『ミラクル★ラブ』を操る。
【幸徳路 要】
八汎学院三年酉組。花札を創った陰陽師の子孫。
気位の高いお嬢様陰陽師。京都弁。世間知らず系ツンデレ。ミカみゅんとは幼馴染。
『梅にあかよろし』の札憑き。式神を操って敵を攻撃する『北斗雷震』の使い手。
【嘉門 英雄】(カモンッ★ヒーロー!)
八汎学院三年猪組。
新宿を飛び回る大人気のヒーロー『東京BM』の正体。ムキムキボディに爽やかスマイル。
両親が遺した財力と心に灯る正義の炎で、悪(主に鬼丸盗賊団)を討つヒーロー。
『桜にみよしの』の札憑きで、桜吹雪で敵をぶっ飛ばす『英雄大解砲』の使い手。
まず、ヒーローと知り合う。
なんだか仲良くなった矢先、「姫」に会いに八汎に来てほしいと頼まれる。
待っていたのは、幸徳路 要。呪言花札を創った陰陽師の、今なお続く子孫だった。
呪言花札は、平安の頃、幸徳路が連なる賀茂の陰陽師が創り、遺したもの。
何故か、日向が札を護り、幸徳路の本家ではなく、分家の者が執行者を務め、解かれた花札を封じてきた。
分家や忍者風情に任せたのが間違いの元。
本家の娘である自分が、引き継いで花札を封じる。だから退くようにと命令される。
白が白鴉の姿で飛んできて、高飛車な娘を馬鹿にする。
「何やら勘違いしておるようじゃが、
妾に選ばれなければ、執行者たる資格は無い。」と。
要は、白を執行者もまともに選べない、役立たずの道具として侮辱する。
要の態度は傲慢で、かなり不愉快だ。だが、それには理由がある。
要の幼馴染、オカマのミカみゅんが要を止める。
「家の為、家の為、って要は頑張るけど、要は女。
どんなに尽くしたって、家は継げないんだよ?」
一方のミカみゅんは、弱冠18歳で伝法灌頂を受けた天才密教僧。だけど心は女の子。
蒲生家は、日本の鎮護国家を担ってきた密教の名家で、ミカみゅんも、内閣緊急事態管理室、通称JEMAの協力者だ。
そのミカみゅんは銭湯の無料券を仕込んで、
鬼丸盗賊団と千馗一行を、銭湯に誘き寄せた。
まんまとタダ券握りしめて銭湯に来たバカ達の荷物を漁って、一挙に全ての花札を手にして逃げる。
※ちなみに、銭湯男湯で鉢合わせた、千馗、燈治、義王は、売り言葉に買い言葉で、女湯覗き対決をする。
御霧はウンザリ顔で傍観、長英は真っ赤になって止める。
穴が沢山あり、お目当ての娘を覗けたらラッキー。もちろん女子から制裁を受ける。
湯上り早々にミカみゅんを追いかける羽目になり、盗賊団のワープで追う。
ミカみゅんを倒して札を取り上げる。
しかし力のぶつかり合いによって光札が目覚め、要とミカみゅんが崩落に飲まれそうになる。
二人を助けると、執行者として認められ、二人は協力者になる。
ミカみゅんは、「竜胆の君」と彼女が呼ぶ憧れの男性の為に、光札を目覚めさせたかったのだと言う。
乙女の秘密は暴かれるべきではない。今は不問に処す。
残りはまた後日上げます
式神の城IIとIIIが未解決に入っちゃってますね。
>
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1275584366/197 >式神の城2、3のストーリーって、キャラごとに違うらしいのですが
もちろん格ゲーと同じく道中の掛け合いや終わりが多少異なります。
ただ、キャラトークは異なっても一本道です。
・非常に簡潔に個別に書く
・ED(+キャラ概要)集にする
etc..
具体的にどんな書き方を望んでいるのでしょうか?
詳しいデモの内容は組み合わせ別にテキストに起こしているサイトや
動画サイトにアップロードされたものがあるので
そこを探し出して見るのが手早くオススメです。
根本の物語に関しては、概略程度なら作品解説サイトを見ればすみます。
しかし、メディアで多少異なり、
芝村氏というクリエイターが電波とも揶揄される複雑な詳細設定を
他作品とクロスオーバーさせており、
発言が一貫しておらず、
詳細は知ろうとするだけ無駄です。
>>25 そういう風に聞かれると
「いません」と答えたくなる
このスレはわからない所を聞くスレじゃないんで
テンプレを読んでちゃんとリクエストしてください
んで隠しルートだけわかればいいの?
てか隠しルートじゃなくて3番目のエンディングのことだろ?
スレ立て乙です。
アランウェイク乙です。
>ハッとした様に呟く「湖じゃない。海だ」
ここがわかんないです。
>>44 文章中では思いっきりはしょってしまったんだけど
チュートリアル悪夢の中のゼインの台詞で
「よく聞け、『彼は知らなかったのだ。我が家たる湖の向こうに広がる深い常闇の海を、その荒ぶる波とその静けさを。
私はその港を訪れた。私はその海を訪れた』分かったか?」
というのがあったんだけど他には海がどうとか湖がどうとかには触れてないんで良く分からないんですよ
まあもしかしたらDLCで何か分かるのかもしれないけど
鬼祓師リクした者です
>>27さんありがとう。わかりやすくまとめてくれて助かります
主な登場人物
キミ…プレイヤー自身のこと。デフォルト名は「真野俊平」。正体不明だが少なくとも男なのは間違いない。
説明書には「なるべく自分の名前を入力しましょう」と書いてあるが、
女性プレイヤーの存在は想定されてないっぽいので
女の名前を入力するのはやめたほうがいい。
葉山 瞳…主人公。名前変更可。高校2年生。キミの意識が入り込んでしまった女の子。
鳴海 健一…K県警の刑事。
高木 真理子…瞳のクラスメイトで親友。
明円 輝夫(みょうえん てるお)…フリーのルポライター。
向井 夏子…心理療法士。
第一章 「あなたは誰?」
キミは真っ暗な世界で覚醒する。何も聞こえない、何も見えない。
ここはどこなのか、キミは考えたが、何もわからない。
『あなたは、誰?』
いきなり女の子の声がしたので、キミは驚く。
“僕は――。”
キミは名前を名乗った。
『私は葉山瞳と言います。16歳。N学園に通ってて…。
って、こんなこと話してもしょうがないですよね。あの、私、買い物に行ってて…。
それで車にはねられて…。ということは、私、死んでしまったのかしら』
“さぁね。僕には何もわからない。”
『そうですか…』
3月23日(月)
真っ暗だった世界に突然光が射す。看護婦がこちらを覗き込んでいる。ここはきっと、病院だ。
「大丈夫ですか、葉山さん」
看護婦はこちらを見て、女の子の名前を呼ぶ。
唐突にキミは理解する。どういうわけか、キミは意識だけの存在になり、
葉山瞳という女の子の中に入り込んでしまったらしい。
看護婦は、ここはT大学付属病院だということ、瞳は交通事故に遭って1ヶ月間意識不明だったことなどを話す。
看護婦が去っていった後、瞳はキミに話しかける。
『あの…いますか?』
“僕は君の中にいる。”
『やっぱり、夢じゃなかったんだ…。出て行ってください、と言いたいところですけど…』
“出来ればそうしたいよ。だけど、今の僕はこうして瞳と話すことしか出来ない。
出て行く方法もわからないし、僕の体も、どこにあるのか…。”
『そうですよね…。こうなったら仕方がありません。これからよろしくお願いしますね』
“こちらこそ、よろしく。”
『それで、私、考えたんですけど、あなたは幽霊なんじゃないですか?』
“そうかも知れない。死んだ自覚は無いけど。”
『この病院に入院してて、死んじゃった、とか。名前がわかってるんだから、そこから何とかならないかしら』
3月26日(木)
今日は検査の日だ。黒川という医師に連れられて、瞳は検査室に行く。
そこで瞳はCTスキャンにかけられた。そのときキミはデジャヴのようなものを感じる。
夜、瞳はぼんやりとテレビを見る。ニュースで、F市のパチンコ店に強盗が入ったと報じている。
「F市って、隣の市じゃない。いやぁねぇ」
3月27日(金)
看護婦がやってきたとき、キミは幻覚を見る。
【看護婦の背後に謎の影が忍び寄る。看護婦は振り返って驚く。】
『あの、あなたも見ました?看護婦さんが襲われているところ…』
“うん。”
どうやら瞳も同じ幻覚が見えたようだ。
その幻覚が何を意味するのか。キミと瞳は戸惑うばかり。
キミに繋がる手がかりを得ようと、瞳は夜中にこっそりベッドを抜け出し、霊安室を調べる。
ドアには意外にもカギはかかっていなかった。中に入って見回すが、それらしい遺体は無いようだ。
と、そこに看護婦が倒れているのを発見する。
「見回りをしていたら、男に襲われて…」
『これって、もしかして…』
“ニュースでやってた、強盗犯、かもな。”
瞳は電話の元へ走り、警察に通報した。
もしかしたら、昼間に見えたビジョンはこのことを予言していたのでは、とキミは考える。
ホッとしたのも束の間、謎の男がこちらに向かってやってくるのが見える。看護婦を襲ったヤツだろうか。
瞳は病院中を逃げ回り、空き病室に入り、ロッカーの中に隠れた。
息を殺して待つ。しばらく後、男がやってきて、瞳が隠れたロッカーを開ける。
恐怖のためか、瞳はそこで気を失う。
3月28日(土)
瞳の病室に男が訪ねて来る。
「私、K県警捜査一係の鳴海という者です」
鳴海刑事は、事件のあらましを瞳に話す。
瞳を追ってきた男は、病院に忍び込んだ例の強盗犯で間違いないようだ。
強盗犯は何故か瞳を襲わずに、逃げ出したという。
4月2日(木)
数度に渡る検査の結果は異常なしだった。瞳は無事退院する。
だが、学校に行けるようになるには、まだ少しかかりそうだ。
第一章 終わり
4月12日(日)
もしかしたら、キミは何らかの事故や事件に巻き込まれたのかも知れない。
そう考えたキミと瞳は、図書館へ行く。
過去の新聞記事を調べてみたが、それらしいものは見つからない。
第二章 TIAMATの呪い
4月16日(木)
【そこは学校の屋上だ。「待ってくれ!」と男は言うが、少女は虚空に足を踏み出し、落ちていく】
瞳は冷や汗にまみれながら飛び起きた。例のビジョンだ。
『リアルで…イヤな夢だった。まさか死ぬなんて…。』
“ああ、そうだな…。”
今日は瞳が退院後、初登校する日だ。
通学路の途中で、瞳の親友である真理子に会う。
学校の校門に着く。校門の柱に、赤いチョークで落書きがしてある。
逆三角形の中に「TIAMAT」という文字が書いてある。
それをじっと見ている少年がいる。瞳と同じクラスの金田だ。
ホームルームの時間になり、文化祭の実行委員を決めることになった。
まず真理子が立候補する。そして早くクラスになじめるようにと、真理子は瞳を推薦してきた。
戸惑った瞳はキミに相談する。
『あの、どうしましょう?』
“僕は受けた方がいいと思う”
『じゃあ、やってみようかな…』
こうして瞳も実行委員をやることになった。男子は金田と北川だ。
放課後、実行委員4人は、担任の樋口という男性教諭も交えてミーティングを行う。
4月17日(金)
真理子は瞳に、例の三角形の落書きが増えていることを話す。
確かに校内のいたるところに落書きがされているようだ。
放課後、ミーティングに向かおうとした瞳は、
下駄箱に「文化祭を中止せよ」との脅迫状があるのを発見する。
どうやら実行委員4人全員に脅迫状は届いているらしい。
脅迫状を樋口に見せる。とりあえず今日はこれで解散ということになった。
落書きのことが気になったキミは、瞳に調査をするよう提案する。
瞳は真理子と一緒に、校内の落書きを調べて回った。
落書きは尽く何者かに消されていた。
「あ、ほら、見てよ、これ」
屋上に向かう途中の階段の壁に書かれたその落書きをよく見てみると、
うっすらと二重に書かれているのがわかる。
「一度消して、その上からまた書いたみたい」
確かに、真理子が言う通りだ。
瞳たちは、用務員のおじさんが落書きを消している場面に遭遇する。
「まったく、こんな訳のわからん落書きを書いて…。
でも、樋口先生は意味を知っているみたいだったがのぅ」
瞳たちは樋口に会いに行くが、不在だった。
「あなた、2年生?」
校門を出たところで、瞳は他校の女子生徒に呼び止められた。
「金田って知ってる?」
「クラスメイトですけど…」
女子生徒は「火浦菜々子」と名乗る。
「彼が悪いことしないかどうか、気をつけて見てて」
瞳は菜々子を呼び止めようとしたが、彼女は無視して去って行く。
4月20日(月)
今日は金田が休みだ。
放課後、瞳は樋口に会う。
「あの落書きのこと、教えてください」
樋口は、TIAMATとは風のカオ…ではなく、古代の女神のことだと言う。
「それが、何か?」
「そういう意味ではなく…。あの落書き、うっすらと二重になってました。
昔、誰かが――」
【学校の屋上に書かれた、TIAMATの落書きの前に立つ女子生徒】
突然、例のビジョンが見える。
『今の…』
“ああ、見えた、な。”
「話が終わったなら、帰りなさい」
他の教師に邪魔されて、それ以上話を聞くことは出来なかった。
下校途中のこと。
「あなた、N学園の生徒ですよね?よかったらお話、聞かせてくれません?」
瞳は見知らぬ男に呼び止められ、喫茶店に行った。
「フリーライターやってます、明円輝夫です」
明円は瞳に名刺を渡した。
「5年前、N学園の女子生徒が、学校で死んでいるんだ。学園祭の前日にね」
屋上から落ちる女子生徒のビジョン、あれは本当にあったことだったのかと、キミは思う。
「教師にフラれて、そのショックで飛び降りたと言われていたんだけど、真相はわからないままさ。
気になるのは、その子が死ぬ少し前に、赤いチョークの落書きがされていたことだ。
最近になって、その落書きが復活したらしいって噂を聞いてね。
ま、そのところの真相を究明したいわけだ。協力してくれないかな」
「何をすれば…?」
「これから、何か分かったことがあったら、教えて欲しい」
「それだけでいいんですか?わかりました。協力します」
4月28日(火)
とうとう、文化祭の前日になった。準備のために、普段立ち入り禁止になっている屋上へと行かねばならない。
瞳たち実行委員は、樋口に連れられて、屋上へ行く。
屋上の床には、大きくTIAMATの落書きが書かれていた。
「5年前もこうだったんですか?」
金田は樋口に言った。
「これは、たちの悪いイタズラだ」
樋口の顔が真っ青になっている。
「この落書きは私が消しておくから、君たちは他の準備を進めなさい」
瞳たちは屋上から追い出されてしまった。
真理子の携帯電話が鳴り出す。しばらく話した後、真理子は携帯電話を切り、瞳に言う。
「明円さんが金田くんのことで話があるって。大至急」
明円と真理子はいつの間にか知り合いになっていたらしい。
キミは樋口や金田の様子が気になったが、明円に会おうと瞳に言う。
瞳と真理子はこの前の喫茶店に行く。そこには、明円の他に菜々子も待っていた。
菜々子の顔を改めて見て、キミと瞳は、屋上に立つ女子生徒のビジョンとそっくりだと思う。
「そっくり…ですね」
瞳は素直な感想を口にする。
苗字こそ違うが、菜々子は5年前に死んだ女子生徒「大沢杏子」の妹なのだ。
明円から事情を聞く。金田と杏子は幼馴染だった。そして、杏子は樋口と付き合っていた。
「危ないことしないように、って言ったけど、どうやら遅かったみたいね」
菜々子はため息をついた。
「たぶん、脅迫状も、三角形の落書きも、金田くんの仕業だろうね」
「どうして…」
「彼は樋口先生を裁こうとしているのよ」
あの落書きは、杏子が樋口を呼び出すときの合図だったという。
「金田君、無茶しなきゃいいけど…。学校へ行きましょう」
辺りはすっかり暗くなっていた。瞳たちは急いで学校へ戻り、屋上へ駆けつける。
金田は今にも落ちそうな位置に立っている。そんな金田を見て、樋口はオロオロしている。
「もういいでしょ、金田君」
瞳たちは金田を説得しようとするが、金田は聞かない。
「こんなことで許されると思っているのか、樋口!
杏子は死んだ。あんたはのうのうと生きて…。そんな虫のいい話ってあるか?
お前も杏子と一緒に飛び降りて死ぬべきだった。だから猶予をやったのに、
知らない顔をしていやがった。脅迫状も、落書きも、全部無視して…」
金田は樋口を睨む。樋口はうつむきながら話す。
「おれには、何も言う資格は無い」
「逃げるんじゃねぇよ。杏子が死んだときみたいに、逃げるのか?
先生はいいよなぁ。学校がかばってくれるんだから。
でも、二人目の生徒を殺しても、学校は守ってくれるかな、先生?」
金田は飛び降りようとする。明円が飛び出していって、金田をつかんで引き戻す。
金田は助かった。
4月29日(水)
文化祭当日。当然というべきか、金田は学校に来ていなかった。
瞳は、樋口と学年主任の教師が話しているのを立ち聞きしてしまう。
「結局、私は金田を助けることが出来なかった。自分の言うことが全て嘘に思えて、
生徒たちに語るべき言葉が無い」
「また逃げるんですか、樋口先生。教師だって人間です。間違うことだってあります。
とりあえず、この辞表は預かっておきますよ」
第二章 終わり
5月3日(日)
瞳は、心理療法士の向井夏子の元へ行き、カウンセリングを受ける。
瞳は夏子に、キミのことを説明した。
「なるほど。頭の中で男の声がする…と。彼と直接話をすることは出来ないかしら」
「どうするんですか」
「瞳さんの意識を一時的に消して、彼の意識を浮かび上がらせるの。やってみていいかしら?」
「どうぞ」
夏子は瞳に催眠術をかける。瞳の意識が消え。キミの意識が浮かび上がる。
キミは夏子にいろいろと質問されるが、それに素直に答える。
夏子が指を鳴らすと、瞳の意識が復活し、キミの意識はまた瞳の中に戻る。
「先生、私って二重人格なんでしょうか?」
「それはまだわからないわ。また来てください。彼ともっとお話がしたいわ」
第三章 明神池の怪
5月9日(土)
瞳と真理子、そして明円は列車のボックス席に座っている。
窓の外をのどかな風景が通り過ぎていく。
三連休を利用して、瞳と真理子は温泉旅行の計画を立てたのだが…。
「でも、どうして明円さんがついて来るんです?」
真理子は不満そうに言う。
「瞳ちゃんに付いて行けば、面白いことに遭遇出来ると思ってね」
明円はそう答えた。
静かな田舎の駅で、瞳たちは列車を降りる。
駅前のバス停に行ってみるが、今日のバスはもう無い。
近くにレンタカーもあったが、明円は免停中とのことで、運転はできない。
仕方なく瞳たちは歩いて旅館を目指す。
山道を歩いて1時間ほど行ったところに、ガス欠になった車が乗り捨ててあるのを見つける。
ドアのロックはかかっておらず、キーはさしたままになっている。
辺りを見回してみたが、車の持ち主らしき人物は見当たらない。
【男は山の斜面を転がり、悲鳴を上げながら池に落ちる。】
キミと瞳は例のビジョンを見る。その男は何らかの事故に巻き込まれたようだ。
その車はレンタカーだったので、明円は携帯電話を取り出し、レンタカー会社に連絡する。
「おたくの車が乗り捨ててあって…。え?二条?違いますよ。おれが借りた車じゃなくて…」
とにかく、ガス欠ではどうしようもない。瞳たちはその車を見捨てて再び歩き出す。
日暮れ頃、ようやく旅館に着く。
瞳と真理子は早速露天風呂へと向かう。脱衣所で服を脱ぎだす真理子。
瞳は慌てて脱衣所を出る。
“瞳、どうした?”
『あなたが見ないとも限りませんから。真理子が脱衣所を出るまで待たないと』
“わかった。見ません。”
『その心がけは立派です』
瞳はしばらく待った後、キミに真理子の裸を見せないよう慎重に露天風呂に入り、目を閉じる。
キミの視覚は瞳と共通のものなので、これでは何も見えない。
旅館の食堂で夕食となる。
「そうだ、女将さん。この近くで、何か面白い場所、ありませんか?」
明円が女将に尋ねる。女将は、旅館の近くには「明神池」という古池があって、
半魚人が住んでいるとか、そんな伝説がある、と答える。
夕食後、瞳はあてがわれた部屋に戻る。
そこには見慣れぬ大きいバッグが置かれ、中身が広げられている。
「何これ?カメラ?」
部屋を間違ったわけではない。戸惑っていると、男が部屋に入ってくる。
「あ、ゴメン。部屋を間違えたみたいだ」
男は、カメラマンの大崎と名乗った。瞳と大崎はしばらく話をする。
“瞳、この男、怪しいぞ。”
『うん、そうかも』
“カメラのことについて聞いてみよう。何かボロを出すかも知れない。”
『わかったわ。でも、私、カメラのこと、わからない』
“レンズの明るさについて聞くんだ。”
「ねぇ、大崎さん。これ、大崎さんのカメラなんですか?」
「そうだけど」
「えっと、このレンズなんですけど、どんな明るさなんですか?」
「ここに書いてあるよ、ほら。135ミリ」
“135ミリは、レンズの焦点距離のことだ。大崎は偽のカメラマンだ。”
大崎は荷物をまとめて、そそくさと部屋を出て行こうとする。
【何かの液体の入ったビンが高いところから落ちて割れる。液体が床に飛び散る。】
このビジョンが何を意味するかわからないが、大崎は何かをしでかすに違いない。
とりあえず大崎の様子に注意することにする。
5月10日(日)
「きえええええーっ!!」
朝早く、奇声によって瞳と真理子は起こされる。
どうやら隣の部屋から聞こえてくるようだ。二人は隣の部屋を訪ねる。
そこには、いろいろな色で書かれた文字が躍っている紙が散らばっている。
その中心に、気難しそうな老人が座っている。彼はどうやら、前衛的な書家の先生らしい。
瞳は書家の先生としばらく話をする。彼は字を書く際に奇声を発する癖があるようだ。
瞳は自分の部屋に戻った。まだ朝早いので、寝なおそうかと迷っていると、隣の部屋から物音が聞こえてくる。
「明神池の半魚人?」
「まさか、そんなわけないでしょ」
しばらくして、物音が収まった後、瞳は再び書家の先生の部屋へ行く。
中には誰もいない。見回すと、テーブルの端の落ちそうなところに、
液体の入ったビン――絵の具のリムーバーが置いてある。その側に、携帯電話が置かれていた。
老人には似つかわしくない、最新機種のものだ。携帯電話を調べてみると、「大崎」とネームが入れられている。
後で大崎に返すことにして、瞳はとりあえずその携帯電話をポケットに入れた。
瞳と真理子と明円、そして何故か大崎も交え、4人で観光することになった。
リフトに乗って山の頂上へ。
昼頃、大崎は明円から携帯電話を借り、何処かへ電話をかける。
瞳のポケットの中の、大崎の携帯電話が震える。
帰りに、瞳たちは書家の先生と会った。先生は大崎に話しかけるが、大崎は先生を睨んだ。
夜、瞳たちがロビーでくつろいでいるところへ、女将が慌てた様子でやってきた。
「玄関に人が倒れてて…」
玄関に倒れていた男はロビーへと運び込まれる。幸い、大した怪我もなく、意識もはっきりしているようだ。
「僕、大崎って言います。交通事故に遭って、気が付いたら池に落ちてて…」
昨日見えたビジョンはこの男のことだったのか、とキミは思う。
「あ、僕のカメラ、拾ってくれたんですね」
もう一人の大崎が持っているカメラを見て、助けられた大崎は言う。
「大崎さん、話があります。付いて来てください」
瞳はもう一人の大崎を部屋に連れて行った。
「あなた、本当は二条さんでしょう?大崎さんの荷物を拾って、大崎さんになりすました」
「……」
「そして、書家の先生の部屋に携帯電話を置いて、振動でビンが落ちるように細工した。
あのビン、ラベルを見たら、毒性あり、って書かれてました。先生に何の恨みがあるんですか?」
「どうしてこんなことになっちまったんだろうな。あんた、男と付き合ったこと、あるかい?
まぁ、大人になれば、わかるよ」
ニセ大崎――二条は、瞳の言ったことを否定も肯定もせず、そう言う。
「私にだって、いつも一緒にいてくれる男の人くらい、います」
それは自分のことか、とキミは思う。
「何背伸びしたこと言ってんだよ。じゃあな」
二条は瞳に背を向けて逃げ出す。
二条を追って旅館の玄関を飛び出そうとした瞳は、意外な人物と出会う。
「あれ?夏子さん?どうしてこんなところに?」
「瞳さん…父と会ったのね」
実は書家の先生は、「向井正三」という、夏子の父だったのだ。
そして、二条はかつて、夏子の元へ通っていた患者だという。
二条は明神池のほとりにいた。
二条は自分の思いを吐露する。二条は夏子を一方的に思いつめていた。
その恋を正三に邪魔されたと思い、正三を恨むようになった。
「おれは大崎になりきって、自分から解放されたんだ」
二条は池に入っていこうとする。それを明円が体を張って止めた。
5月11日(月)
帰り道、妙円は素直な感想を述べる。
「いや、世の中にはいろんな人間がいるもんだな、と思ってさ。
きっと、みんな何かに救いを求めたいんだな」
第三章 終わり
>>42 >>25ですけど変な書き方したみたいですみません
後ストーリー全般知りたかったつもりでした
じゃあちゃんとリクエストすれば良いんじゃないかな
5月16日(土)
夏子の元でカウンセリングを受ける。
瞳に催眠術がかけられ、キミの意識が浮かび上がる。
キミは夏子の質問に答えていく。
『それで、あなたは、瞳さんをどうしたいの?』
“僕は瞳を助けたい。”
『私と目的は同じみたいね。協力してくれる?』
“僕に出来ることなら、何でも。”
『そう、良かった。これからよろしくね』
夏子が指を鳴らすと、キミの意識は瞳の中へと沈む。
「どうでした?」
「彼も協力してくれるって。きっと、彼は瞳さんに必要だから、現れたんだと思うの。
必要がなくなれば、瞳さんの意識と統合して、消えるはずよ」
「消える…いなくなるってことですか?」
キミの存在は、ただ脳内で作り出されただけの妄想の産物なのかと、瞳は夏子に問う。
「それは…まだわからないわ」
第四章 夕暮れ爆弾男
5月17日(日)
瞳は真理子と一緒に、NKホールへとやって来る。今夜は若者に人気の歌手のコンサートがある。
開場一時間ほど前、すでにホールの前には列が出来ている。真理子はトイレに行った。
瞳が一人で待っていると、挙動不審な男がやってくる。あのブルゾンはきっと、コンサートのスタッフだろう。
男はアタッシュケースを置いて去っていこうとした。
「あの、これ忘れてます!」
【ステージ上で歌手が歌っている。そのとき、どこかに置かれたアタッシュケースが、爆発する】
瞳がアタッシュケースを持って男に渡そうとしたとき、ビジョンが見える。
「あ、ああ」
男はアタッシュケースを受け取り、去っていった。
『あのアタッシュケースの中身、あれって…』
“たぶん、時限爆弾だろう。”
『大変!あの人を追わなくちゃ』
瞳はコンサートをあきらめて、男を捜すことにした。
やがてコンサートが始まるが、まだ見つからない。スタッフなら、一般人が入れないところにも行ける。
そうなったらもうお手上げだ。
『どうしよう…』
“瞳、警察に通報だ。”
『でも私、携帯電話持ってないし、ホールの外に出なきゃ…』
ホールの外に出ようとしたが、どの出入り口にもカギが掛かっている。閉じ込められたようだ。
“瞳、非常ベル!”
非常ベルを鳴らそうとボタンを押したが反応が無い。
「え?どうして…」
そのとき、同じく閉じ込められたと知って途方に暮れている、あの爆弾男と会う。
「あなた、このホールに爆弾を仕掛けたでしょ」
「なんでわかった?…まぁいいや。どうせおれは死ぬ運命だ。まんまとハメられたよ」
男はホールに爆弾を仕掛けたが、共犯者に裏切られ、逃げられなくなってしまったと語る。
「どうしてそんなことを…」
「爆弾に関する知識、おれにはそれしか誇れるものが無かったんだ」
男はポケットから酒の小瓶を取り出し、ちびりちびりと飲み始める。
「爆弾、止めに行きましょう」
瞳は、このままでは共犯者の思う壺だ、それで悔しくないのかと男を説得する。男は説得に応じる。
「まずは、控え室だ」
瞳と男は控え室に行く。そこに置かれたアタッシュケースを男は開く。
「もう酒はやめだ。これはあんたに預かってもらおう。
今のおれは、酒が無いと手が震えちまう。情けねぇ」
男は瞳に酒瓶を渡してから、見事な手つきで作業を進め、爆弾を解除する。
もう一つの爆弾を探すためステージ裏へ。爆弾は面倒な場所に置かれていたので、探すのに手間取る。
そして男はアタッシュケースを開いて作業を始めるが、何だか手つきがおぼつかない。
と、電子音とともに、タイマーが作動し、カウントダウンを始める。
「しまった!酒が切れて、手が震えて…」
男は、瞳が抱きかかえている酒瓶を物欲しそうに見る。
「ダメだ。このままじゃ、元の木阿弥じゃねぇか」
“瞳!お前が、あの男の手になって、爆弾を解除するんだ。”
『えっ?そんなこと、出来ないよ』
“それしか方法が無い!”
『わかった。どうなっても知らないから!』
「私がやりますから、解除の仕方、教えてください」
「でも…」
「あきらめないで!」
瞳はペンチを持ち、男の指示通りに爆弾の配線を切っていく。
そして、タイマーはゼロになる前に止まる。
「やった…。すごいよ、あんた」
「ところで、名前、聞いてませんでしたね」
「荒井ってんだ、おれ」
コンサートは無事終了し、荒井は駆けつけた警官に逮捕される。
「荒井さん…」
パトカーに乗り込む直前、瞳は荒井を呼び止める。
荒井は振り返って瞳を見つめる。
第四章 終わり
5月24日(日)
【マンションのカギを開けて部屋の中に入っていく。床に、胸を血に染めた女の人が倒れている。
女の人を抱きかかえて揺するが、もう事切れている。】
瞳は悲鳴をあげながら目を覚ます。
“どうした、瞳?”
『とても悲しかった。あの女の人、知らない人なのに、どうして?』
夏子の元へ行く。瞳は夏子に、今朝見た夢のことを説明する。
「その夢の中では、私、男の人だったんです」
夏子はしばらく考えた後、言う。
「今日は、瞳さんの記憶を遡ってみようと思うの」
夏子は瞳に催眠術をかける。すると、頭の中に数々の場面が浮かんでは消えていく。
最近の記憶から徐々に過去へと遡っていく。
温泉旅行、文化祭、入院していた頃、初めて目を覚ましたとき、そして――。
【パジャマ姿の女の人が病院のベッドに腰掛けて、ぼんやりと天井を見ている。】
病院にいた女の人はたぶん、アパートで倒れていた女の人と同じだ。
瞳は、今見たビジョンを夏子に話す。
「その女の人を見たとき、ああ、妹だな、って思いました。私は一人っ子なのに」
夏子は、その女の人の幻覚はキミの記憶なのではないか、と言う。
「今度は、彼の記憶を遡らせてみたいわ」
「ぜひ、やってください」
「今日はダメよ。瞳さん、とても疲れているでしょうし。また今度にしましょう」
第五章 夢猫
5月27日(水)
下校途中、瞳は捨て猫を見つける。かわいい白い猫だ。
瞳はその猫を拾って帰宅した。瞳は母に猫を飼ってもいいか聞いたが、拒否された。
だが今からまた捨てに行くのは忍びないと思い、
とりあえず今晩だけは自分の部屋に白猫を泊めることにした。
「優美(ゆみ)お嬢様」
優美は召使に起こされ目を覚ます。
そこは巨大でレトロなお屋敷だ。優美はすでに両親を亡くしており、家族は偏屈な祖父だけ。
広い食堂で、祖父と二人だけの寂しい朝食を済ませる。
そしてお勉強の時間となった。優美の部屋へ、教育係の「砂原(さはら)」という小説家の男がやってくる。
砂原はお屋敷に居候している。
優美の具合が悪そうなので、砂原は勉強は中止にしましょうと言い、
自室に帰って小説の続きを書き始める。
午後、広い庭へテーブルと椅子を持ち出し、お茶の時間となる。
周囲には誰もいない。今がチャンスだ、とキミは思う。
“おい、瞳!”
『ふふっ、バレたか』
今朝目が覚めた途端、自然に優美になりきっていた、と瞳は言う。
“ここはどこなんだ?夢なのか?”
『私にもわからない。でも、お嬢様になれるなんて、滅多に出来ない体験よね』
瞳はお屋敷の中を探検してみることに。その途中で、白いかわいい猫と出会う。
その猫は、砂原が飼っている「雪風」という猫らしい。
大した収穫もなく、瞳は眠りに就いた。
翌日。目が覚めると元に戻っていた…ということもなく、相変わらずあのお屋敷の中だ。
『いつまでもこのままでいいわけない、よね?元に戻るには、どうすればいいんだろう』
“何か、現実につながるものを探すんだ。”
『現実に…そうだ、雪風のことね』
瞳は雪風を探し回るが、見つからない。
また次の日。瞳は書斎に行く。そこには「もう一人の私」という本がある。
タイトルが気になったので、瞳はそれを読んでみることにする。
なんと、その本の中には、瞳とキミのことが書かれている。
『でも、現実とちょっと違う。温泉旅行が海外旅行になってたり。でも、ほとんど同じよ』
その本の作者は砂原だ。
砂原は、現実での出来事を小説の中の出来事にすることで、瞳とキミをこの世界に閉じ込めた。
現実を小説に、そして小説を現実にすりかえてしまったのだ。
瞳は砂原の部屋へ行った。そこに雪風がいたが、砂原はいない。
瞳は砂原の書きかけの原稿を読む。そこに書かれていたのは優美というお嬢様の話だ。
【とあるボロアパートの一室。砂原は雪風を抱き上げる。
「僕の作品を理解してくれるのは君だけだ。さあ、僕たちの小説の続きを書こう」砂原は雪風に言う。】
「書きかけの原稿を読むなんて、いい趣味とは言えませんね、瞳さん」
「砂原さん、私たちを元に戻してください!」
「ここにいれば、現実の辛いことも全て忘れていられるというのに…」
「こんなこと、続けてはいけないと思います」
「こうでもしなきゃ、僕の作品は誰にも読んでもらえない」
瞳の説得に、砂原は耳を貸そうとしない。
「雪風は、一人でも多くの人に読んでもらおうと、この世界を作ったんです。あなたのために」
雪風の名を聞いて、砂原は思い直したようだ。
砂原は、自分はもう死んでいることや、最後の原稿が心残りだということを話す。
と、瞳はランプを倒してしまい、辺りは火に包まれる。
「あっ、原稿が!!」
「もういいんです、瞳さん。ありがとう。ここまで読んでくれたのは、あなたが初めてです」
砂原は炎に包まれながら笑う。
5月28日(木)
キミと瞳は、現実の世界で目を覚ました。
瞳は明円に連絡する。砂原から言われたことを話し、砂原の原稿を探すよう依頼する。
6月2日(火)
砂原の原稿は、砂原が言った通りの場所にあった。
ただ不思議なことが一つある。その小説の主人公は優美ではなく、瞳になっていたのだ。
第五章 終わり
6月4日(木)
夏子の元へ向かう。
「じゃあ今日は、約束通り、彼の記憶を遡らせてみるわね」
夏子は瞳に催眠術をかけ、キミの意識を浮かび上がらせた後、さらに催眠術をかける。
キミの記憶は過去へと飛び、ついに瞳と出会う前まで遡る。
【マンションのカギを開けて部屋の中に入っていく。床に、胸を血に染めた女の人が倒れている。
女の人を抱きかかえて揺するが、もう事切れている。】
【パジャマ姿の女の人が病院のベッドに腰掛けて、ぼんやりと天井を見ている。】
【カーテンをレールから外していく。青い表紙のファイルから中身の紙を取り出し、
折りたたんでカーテンの縫い目の間に入れる。】
「どう?何か見えた?」
“青いファイルを、カーテンに隠した。”
「それが何を意味するのかはわからないけど、とりあえず、
あなたにとって重要なことなのは間違いなさそうね」
第六章 メリーゴーランド
6月12日(金)
《こんばんは!》
夜、瞳が眠った後、突然、何者かがキミに話しかけてくる。
《あなた、あたしがわかる?》
相手はどうやら女性のようだ。
“誰だ?”
《あっ、ごめん。今日は時間ないの。もう行かなくちゃ。また明日ね》
“おい、ちょっと!”
キミは叫んだが、相手はもう答えない。
6月13日(土)
瞳は目を覚ますと、大慌てで支度をして家を飛び出す。
駅前で真理子と待ち合わせし、映画館へ。やがて、映画が始まる。
【遊園地のメリーゴーランドの前に、女性が待っている。しばらくして、男性がやってくる。
女性は男性に迫るが、男性は拒絶し、去っていく。女性は泣き崩れる。】
《ハーイ♪》
“君は昨日の…。”
昨日キミに話しかけてきた女性が、また話しかけてきた。
『え?何?誰なの?』
《こんにちは。あなた、瞳ちゃんよね?あたしは「渡瀬鈴(わたせ りん)」。
一度、あなたたちと話がしたかったの。パパがね、あなたたちのこと話してたから。》
キミと瞳は、鈴と話をする。
鈴は、他人の精神や残留思念と自由に交信できるという、テレパシーのような能力を持っている。
鈴はキミに、自分と同じように他人と会話出来ないかと聞く。
“僕は、瞳と話すことしか出来ないよ”
《そう?でも、あなたたちも見えるんでしょ?人の記憶や未来なんかが。
あたしと同じ能力だと思うんだけどなー。パパが、アナザーマインドって呼んでた能力。》
“アナザーマインド…?”
『ねぇ、パパって誰なんですか?』
《パパはあたしの父親みたいな人よ。ね、明日、デートしましょ。
海浜公園で午後1時に待ってるから。それじゃ、バイバイ!》
鈴は言いたいことだけ言ってコンタクトを打ち切る。
気が付くと映画は終わっていた。
“明日、どうする?”
夜、キミは瞳に話しかける。
『気が進まないけど、鈴さんに会って、話を聞かないと』
“そうだな。アナザーマインドのことも気になる。”
「アナザーマインド」という言葉は、今の自分の状態にピッタリだと、キミは思う。
キミと瞳は海浜公園で鈴を待つ。帰ろうとする瞳をキミはなだめる。
鈴は30分遅れてやってきた。
「ごめんなさい。待ち合わせとか慣れてなくて…」
鈴はそんな言い訳をする。
「あたし、ずっと寝てたの。植物人間ってやつ」
鈴は自分のことを語る。17歳のときに水難事故に遭い、それから3年間意識不明だったこと。
そして半年前に目を覚ますと、件の能力が使えるようになっていたらしい。
「ねぇ、あたし、行きたいところがあるんだけど…」
鈴は瞳を遊園地に連れて行く。鈴は自分勝手、良く言うとマイペースだな、とキミは思う。
鈴は絶叫マシンに乗ろうと誘う。キミに異存は無いが、瞳はそういった乗り物が苦手だという。
「もっと他のに乗りません?ほら、メリーゴーランドとか…」
瞳がそう言うと、鈴は悲しそうな顔をする。
「あれは、見てるのがいいのよ」
結局、瞳は鈴によって強引にジェットコースターに乗せられてしまう。
日が暮れる頃、メリーゴーランドの前へ行く。ライトアップされているメリーゴーランド。
なるほど、見てるのもいいな、とキミは思う。
「知ってる?このメリーゴーランドに一緒に乗ったカップルは、別れるってジンクスがあるのよ」
鈴はそんなことを言う。
“ってことは、これに乗ったら僕と瞳が…。”
『えっ?ち、違いますよ。私たちはカップルとかそんなんじゃ…』
「ふふっ、嘘よ」
そのとき、ビジョンが見える。
【メリーゴーランドの前に、女性が待っている。しばらくして、男性がやってくる。
女性は男性に迫る。男性は女性にそっと口づける】
昨日と似た幻覚だが、少し違うのは何故か、とキミは考える。
「見たんでしょ、あたしの記憶」
鈴が言う。
『あの女性、鈴さんに似てましたね』
“うん。確かに、あれは鈴だ”
「さてと。瞳ちゃん、今日はありがと♪」
鈴は別れを告げ、去っていく。
6月15日(月)
『待ち合わせに慣れてない人は、移動時間を考えに入れてないんです。
だから、待ち合わせに遅れてしまう。鈴さんは30分遅れて来たから…』
“なるほど、それで、ここなのか”
鈴にもう一度会おうと、キミと瞳はショッピングモールへとやって来た。
瞳の推理だと、鈴は海浜公園から30分移動したところに住んでいることになる。
とりあえず、ショッピングモールを歩いてみる。やがて、端にたどり着く。
そこにはフラワーショップがある。
「いらっしゃい。今日はかすみ草が安いですよ」
瞳に話しかけてきたのは、鈴だった。いや、よく見ると、鈴とは雰囲気が違う。
「あの、鈴さんですか?」
「私、鈴の姉で玲(れい)と申します。鈴は双子の妹です」
鈴と玲から話を聞く。
「3年前、私たち、海難事故に遭いました。私は助かりましたが、鈴は意識不明になりました。
途方に暮れていたところへ、あるお医者様が、画期的な治療法があると言われて…」
「それがパパよ。天才医学博士、桐原育生(きりはら いくお)」
「それで、その治療法を施したら、私の意識の中に鈴の精神が感じられるようになったんです」
『それって、私たちと似たような状態ですね』
“そうだな。”
「桐原先生は、その状態のことをアナザーマインドと呼んでいました。
しばらく経った後、鈴の精神を鈴の体に戻しました」
「そして、あたしが目を覚ましたら、その能力が使えるようになってた、っていうわけ」
そのとき、電子音が鳴り響いた。玲が持っていたポケベルが鳴っていたのだ。
それは、玲と交際中の「良介」という男性からの呼び出しだ。
玲は良介の元へと向かう。
残された鈴はキミたちに語る。
2年前、鈴が玲の意識に入り込んでいた頃、玲は良介と出会った。
奥手な玲に鈴がいろいろアドバイスしたお陰で、玲は良介と付き合うようになった。
「でも、あたしが戻ったら、すっかり邪魔者扱いなんだもん」
“鈴は良介が好きなんだな。”
鈴はキミの問いには答えず、話を続ける。
鈴は目を覚ました後、玲のフリをして良介に会いに行ったが、見破られてしまったという。
キミは似ているが結末が違う2種類のビジョンの意味を理解する。
男――良介にフラれて泣いていたのが鈴で、良介とキスしたのが玲だ。
「それじゃあね。今日は帰る」
鈴は去っていく。
第六章 終わり
6月17日(水)
キミと瞳が図書館にやって来るのも、もう何度目になるだろう。
その度に新聞を調べてみるのだが、全て徒労に終わっていた。
新聞を閲覧していく。閉館時間が近付き、今回も徒労かと思い始めた頃、
ついにそれらしい記事を見つけた。
1月8日、冴子という女性が自宅の朝日台マンションで胸を刺されて殺されていた。
第一発見者の兄が警察に通報した。
以前見たビジョンと状況が同じだ。
『それじゃ、やっぱり、あの女の人は、あなたの妹だったんですね』
“そうみたいだな。でも、確証がない。写真があれば…。”
それから2ヵ月後、3月の新聞記事に、キミの名前を発見する。
キミは新聞社に勤めている32歳の男、そして冴子は27歳らしい。
なんと、キミには冴子を殺した容疑がかけられているらしいが、行方不明になっていると書かれている。
“僕は、妹を殺したのか…?”
『あのビジョンが本当なら、そんなはずないです。あんなに悲しかったのに…』
“やっぱり、写真、だな。明円にでも頼んでみたらどうかな?”
『わかりました。明円さんに頼んでみます』
瞳は明円に連絡し、冴子の写真のことを頼む。
第七章 明かされた過去
6月19日(金)
キミと瞳は明円の事務所へ向かう。そこには明円の他に鳴海がいた。
明円から写真を受け取る。
「やっぱり…」
マンションで死んでいた女性、そして病院のベッドに腰掛けていた女性は、キミの妹、冴子だった。
「それで、何がやっぱりなんだい?話してくれないかな。もちろん、口外はしないよ」
「わかりました。信じてもらえないかも知れないけど、話します」
瞳は明円と鳴海に、キミのことを説明する。
「なるほどな。おれは信じるよ。職業柄、不思議なことには幾つも遭遇してるんでね」
明円は信じると言った。鳴海も信じると言う。
実は鳴海は、この殺人事件を担当していたのだった。鳴海は、キミは犯人ではないと考えていたらしい。
「冴子は精神病を患っていて、看病疲れが殺しの動機とされている。
だが、彼はそんな素振りを見せていない」
冴子は、医療機器メーカーに勤めていて、とあるプロジェクトに参加していた。
ある日、冴子は精神薄弱状態で発見された。
冴子は病院に入院していたが、キミは冴子をわざわざ引き取り、自分のマンションで同居を始めたという。
そんな人は妹を殺さないだろう、と鳴海は言う。
冴子が参加していたプロジェクトが怪しいと、鳴海は睨んでいるらしい。
そのプロジェクトは、「精神医療開発センター」という施設の所長である桐原がリーダーを務めている。
『桐原って…』
“鈴が言っていた、パパのことだ。”
6月21日(日)
桐原の話を聞こうと、鈴と玲に会いにショッピングモールの端のフラワーショップへ。
そこには誰もいない。
「あれ?玲さん?いませんか?」
そのとき、瞳は何者かに後ろから襲い掛かられて、気を失う。
6月22日(月)
瞳は目を覚ます。そこは、今は使われていない倉庫だ。
“大丈夫か、瞳?”
『大丈夫。怪我とかはしてないみたい。でも、手も足も縛られてて…』
外には見張りとしてチンピラが二人立っているのが見える。
瞳は辺りを見回す。
“瞳、あそこの廃材から釘が飛び出ているだろ?あれでなんとかならないか?”
『やってみます』
瞳は這って廃材に近付き、手を縛っているロープを釘にこすりつけた。
こすり続けること2時間弱。ついにロープは切れた。足を縛っていたロープも解く。
それから、キミと瞳は逃げる算段を始める。そのとき、チンピラが倉庫内に入ってきた。
瞳がロープを切っているのを見て、チンピラは逆上し、瞳に襲い掛かる。
そこへ鳴海刑事がやってきて、チンピラを倒し、瞳を連れて逃げる。
倉庫を出たところで、車が通りかかる。
「乗りたまえ。さぁ、早く!」
瞳と鳴海は、夏子の元へと連れてこられた。二人を車に乗せたこの男が、桐原博士だ。
桐原から話を聞く。
5年前、桐原がリーダーとなってアナザーマインドプロジェクト、略してAMPが発足した。
人の脳細胞に磁気的な刺激を与えて、精神的疾患を治療する。
そんな研究をすることを目的としたプロジェクトだった。
とある医療機器メーカーと協力し、装置が完成した。
健常者の脳と患者の脳を繋げて、異常個所の修正を施す装置だ。
そして2年前、昏睡状態の患者にその装置が使われた。その患者はアナザーマインド状態になった。
それは鈴と玲のことだな、とキミは思う。
アナザーマインド状態となった者の意識がシンクロするとき、
何らかの超常的な現象が発生することがわかった。
そして、患者に再び装置を使い、患者の意識を元に戻すと、患者はアナザーマインド状態を得た。
つまり、その装置を使えば、マインドコントロール可能な超能力者をいくらでも生み出せるということだ。
AMPは桐原の手を離れて勝手に動き始めてしまった。
桐原は、装置を作った医療機器メーカーに勤めていた冴子と協力し、AMPを中止させようとした。
だが、冴子は捕まり、実験台にされた挙句、廃人同様になってしまった。
桐原は、キミと連絡をとり、このことを新聞で告発しようとした。
しかし、冴子は殺され、キミは殺人の濡れ衣を着せられてしまった。
桐原はT大学付属病院の黒川医師にキミを託した。黒川は、桐原の古い友人だという。
だが黒川は既にAMPに買収されていた。黒川は、病院の患者を使って人体実験を行っていたらしい。
黒川はキミを装置に入れ、記憶を消した。そして、瞳にキミの意識を移した。
意識を失ったキミの体は暴走した。
あの病院での夜、瞳を追いかけてきたのは、自我を失ったキミの体だった。
瞳の中のキミの意識に、キミの体が引き寄せられたのだ。
その事件で警察が騒ぎ出したので、黒川はAMPに始末されてしまったらしい。
キミの体はたぶん、AMPの手に渡っていることだろう。
「どうして、警察に通報しなかったんですか?」
そこまで聞いて、瞳は桐原に疑問を投げかける。
「証拠が無いんだ。人の精神を他人に移動させるなんて、荒唐無稽な話を警察が信じるとは思えない。
だが、冴子君が持ち出した資料がどこかにあるはずだ。青いカバーのファイルなんだが…」
【冴子はキミに、青いカバーのファイルを渡す。】
「桐原博士、彼は以前、こう言っていました。青いファイルをカーテンの中に隠した、と」
夏子の言葉に、桐原は目を見開く。
「それだ!早速向かおう」
桐原は夏子と一緒に、朝日台マンションへと向かう。
第七章 終わり
第八章 隠したもの 隠されたもの
6月23日(火)
夜の12時を回り、日付が変わる。瞳は鳴海と、桐原と夏子の帰りを待つ。
キミは桐原のこと考える。瞳を助けに来たとき、やけにタイミングがよかったのが怪しい。
それと、冴子がキミにファイルを渡したときのあの目は、何かを訴えているような…。
“二人とも、遅いな…。”
『そうですね。こんなとき、あの幻覚が見えればいいのに…』
“そうだ瞳、桐原博士は、「意識がシンクロするとき超常的な現象が起こる」って言ってたよな?”
『ええ』
“だから、僕たちの意識がシンクロするようにすればいいんだよ。同じことを考えるとか。”
『そうですね。やってみましょう』
キミと瞳は夏子のことを考える。すると、ビジョンが見える。
【桐原は夏子を謎の施設へと運び込む。】
「鳴海さん、精神医療開発センターって、どこにあるか、わかりますか?」
「わかるけど、どうして?」
「たぶん、夏子さんはそこにいます」
瞳と鳴海は精神医療開発センターへと駆けつける。
「それで、夏子さんはどこへ?」
ビジョンに従い、2階の部屋に行くと、そこに夏子が横たえられていた。
夏子を助け起こす。どうやら記憶を消されたりはしていないようだ。
「さぁ、帰りましょう、夏子さん」
「まだよ。ここには彼の体がある」
キミと瞳は意識をシンクロさせ、キミの体がある部屋を探り出す。
そこには、CTスキャンに似た謎の装置に入れられた男の体がある。あれがキミの体だ。
そして、傍らには桐原が立っている。
「よくここがわかったな」
桐原がAMPを中止させようとしたというのは、真っ赤な嘘だ。
冴子を殺したのも、キミに濡れ衣を着せたのも、桐原だ。
桐原は、事情を知る者を排除しようと、黒川を殺し、瞳を誘拐した。
そして今、キミに危害を加えようとしている。
「そのへんでやめといたらどうだ、桐原」
やってきたのは明円だった。
「ファイルを回収して、夏子さんの記憶を消せば、それで済むと思ったのか?
彼は、ファイルのコピーを残していたんだよ」
追い詰められたはずなのに、桐原は笑っている。
「それで私を追い詰めたつもりか?私を自由に出来るのは、私だけだ」
桐原は懐から毒物が入った瓶を取り出し、中身を一気に煽る。桐原は息絶える。
6月25日(木)
いよいよ、この時がきた。
瞳はT大学付属病院に行き、謎の装置の前に立つ。
『元に戻るの、うれしいはずなのに、何だか寂しいような気がします』
“僕も、寂しいよ。”
『元に戻っても、私のこと、忘れませんよね?』
“もちろん!”
瞳は装置に入る。キミの意識は暗闇に飲み込まれる。
第八章 終わり
第九章 アナザー・マインド
7月3日(金)
真っ暗な世界に突然光が射す。ここは、病院だ。瞳がこちらを覗き込んでいる。
「気が付いたんですね」
「ああ、瞳か…」
「私、一週間前に目が覚めたんです」
「まさか、毎日お見舞いに来てくれたのかい?ありがとう」
何だか様子がおかしい、とキミは思う。この体は自分のもののはずなのに、動かせない。
“おい、瞳!”
キミは瞳に呼びかけてみるが、もちろんその声は届かない。
『これがアナザーマインドか。興味深い感覚だな』
キミの意識に男が語りかけてくる。
『私が誰か、わかるかね?』
キミは考える。キミより先に、キミの体の中に入ることが出来た人物。それは――。
“桐原、か?”
『正解だ。桐原育生はここにいる。君は自分の体を動かすことも出来ず、
ここで死ぬまで傍観することになる…』
7月8日(水)
キミの体を乗っ取り、キミになりすました桐原は退院し、朝日台マンションへ。
そこで、桐原は恐ろしい計画をキミに語る。
鳴海刑事や夏子や明円、そして瞳。事情を知っている邪魔者を全て殺し、AMPを復活させるという。
『AMP――増幅。精神を増幅させるのだ。まさに、正鵠を射た名前だろう?』
“みんなを殺すなんて…そんなことさせるか。止めてみせる!”
『君に何が出来るというのだ。まぁ、大人しく見ていたまえ。
手始めに葉山瞳、あの小娘を排除するとしよう』
桐原はキミのフリをして、瞳に電話をかける。
「やぁ、瞳ちゃん。明日、どこかへ行かないか?デートのやり直しをしよう」
“瞳、来ちゃダメだ!”
『無駄だよ。君の声は彼女には届かない』
7月9日(木)
何も知らない瞳は、待ち合わせ場所の喫茶店へとやってくる。
「こうして面と向かって話をするのも、何だか新鮮だな」
「えっ、やだ、そんなにじっと見ないで下さいよ」
キミになりすました桐原は、瞳としばらく話しこむ。
「それにしても、いろんなことがありましたよね。
退院した後、初めて学校に行った日とか、もうずいぶん昔のことみたいで…。
そうだ、あの落書きのこと、覚えてます?」
『落書きとは何だ?答えたまえ』
“あれは確か、四角形の落書きだったな”
「ああ、あれは四角形だったよね」
「違いますよ。三角形だったじゃないですか」
『後で覚えておきたまえ!』
こんな調子で、キミは桐原の質問に嘘をつき続けた。
「今、私の前にいるあなたは、まるで別人みたい。あなたは、誰なの?」
瞳は桐原を睨む。
「や、やだなぁ。僕は僕だよ。瞳ちゃんが一番よく知ってるじゃないか」
「…そうだ、あの約束、覚えていますか?」
『約束とは何だ?』
“約束なんて、していない。”
『本当だな?』
“本当だ。”
「…ああ、確か、君に服を買ってあげる約束だったね」
「うれしい、やっぱり覚えててくれたんですね。あ、ちょっと、トイレ行ってくるね」
瞳が席を外した後、桐原はキミに語りかける。
『見たかね?まんまと騙されて。所詮、子供だな』
瞳と桐原は喫茶店を出る。
「ちょっと、ここへ寄って行きましょう」
瞳はひと気の無い公園へと桐原を誘う。
「少し、歩きませんか?」
散歩道を歩いていく。
「桐原!」
背後からの声に、桐原は思わず振り向く。それは明円の声だった。
桐原は、いつの間にか夏子や鳴海や真理子たちに取り囲まれていた。
「引っかかったな、桐原」
「わ、私は桐原では…」
「嘘。本当の彼は、そんな話し方しないわ」
瞳は語る。
「桐原さん、私は彼と何の約束もしていないんです。
でも、その約束が無いことが、逆に彼と私との約束になっていたんです。
あなたは、喫茶店で何度も言い間違えた。
それは彼が、私との思い出を守ろうとして、嘘をついたんだと思います。
でも、あなたは最後に彼の本心までも疑って、ありもしない約束をしゃべった。
それが、決定的だったんです。こんなこと出来るのは、桐原博士しかいない。
そして、トイレに行くフリをして、みんなを呼びました」
「おれが名前を呼んだら、あっさり振り向いたな。もう言い逃れは出来ないぞ」
“桐原、これは僕と瞳の、絆の勝利だ!”
第九章 終わり
エピローグ
数日後。キミは病院のベッドの上で目を覚ます。
「気が付いた?」
瞳がこちらを覗き込んでいる。
「瞳…」
キミは、今度こそ本当に、自分の体を取り戻したことを確認する。
桐原は、キミの体の中から出された後、コンピュータのメモリの中に入れられたという。
「瞳、僕が退院したら、どこかに行こう」
「そうですね。今度こそ、デートのやり直しです」
Fin
>>57 あーまどろっこしい
というわけで
「ふしぎ刑事」を予約します。
アナザー・マインド乙
知らんゲームだったが、面白くよめた
ゲームしてみたくなったよ
ふしぎ刑事も知らんゲームだが期待してるよー
アナザーマインド乙。
32歳と16歳か……
R-TYPE TACTICS II -Operation BITTER CHOCOLATE-を投下します
あらすじ
銀河系ペルセウス腕中央付近において、未知の生命体『バイド』が発見された。
バイドは破壊本能に支配されており、恐るべきスピードで増殖を繰り返しながら太陽系に侵攻しつつあった。
これに対抗すべく、バイドのエネルギーを制御し、強力な盾にして矛とする『フォースシステム』、
戦闘機に戦艦級の火力を与える『波動砲』や、それらを運用する『R戦闘機』が開発された。
しかし、局地戦では勝利できたものの、戦局を覆すには至らず、バイドの群れは遂に太陽系外縁部に到達した。
そこで地球連合軍上層部は、ある若き司令官(デフォルト名:ジェイド・ロス)を派遣。
寡兵ながらも太陽系内のバイド討伐に成功した彼は、バイドの中枢を叩くべく、未知の星系へとワープした……
(彼らが未知の星系でどうなったかはR-TYPE TACTICSを参照)
それから数年、太陽系へのバイド侵攻は収まり、地球圏は平和を取り戻しつつあった。
『若き英雄』ジェイド・ロスはまだ帰還していないが、彼が勝利したことは明白であった。
しかし、平和は長く続かなかった。
『フォースシステム』を始めとしたバイド兵器を封印しようと主張するグループ、グランゼーラ革命軍が現れ、
バイドや、今後現れるであろう未知の敵に対抗すべくバイド兵器の研究を続けようとする地球連合軍と対立、
遂には、R戦闘機などの対バイド兵器を使用して人類同士が戦争を始めるという事態になってしまったのだ。
主人公は地球連合軍、グランゼーラ革命軍のどちらかに所属して、この戦争に関わっていく。
主人公の性別や性格、出身地や好物、戦争に対する解釈などは選択肢によって大きく変わる。
副官との関係も選択肢によって変わっていき、場合によっては恋愛も可能である。
登場人物
主人公(デフォルト名:アイレムソフト):選択肢次第でマジメな性格にも、戦闘狂にも馬鹿にもガチホモにも出来る。
前作主人公(デフォルト名:ジェイド・ロス):序盤では名前だけが語られる存在。後編から活躍する。
地球連合軍副官
ジェラルド・マッケラン:如何にも暑苦しい、体育会系の男性。声が大きい。
ヒロコ・F・ガザロフ:ポニーテールの若い女性。目立つ特徴は無いが本作屈指の人気キャラ。
ディートリヒ・アッテルベリ:落ち着いた感じの男性。声優は絶対絶命都市の主人公も演じた。
ディアナ・ベラーノ:眼鏡+巨乳属性持ちの大人な女性。元ネタはスタートレックTNGのディアナ・トロイか?
グランゼーラ革命軍副官
エマ・クロフォード:冷静沈着で感情を表に出さない女性。他の副官と違い、ストーリーに大きく関わる。
リョータ・ワイアット:連合軍時代から主人公の部下を勤めていた少年。ショタキャラ。
アイリ・ヒューゲル:リョータと同様。連合軍時代から主人公の部下だった少女。金髪ツインテール+ロリ声キャラ。
クロード・ラウ:自信家の男性。名前と声優はガンダムSEEDネタと考えていいのだろうか。
その他登場人物
ハルバー司令官:グランゼーラ革命軍きっての戦略家でエマの元上司。現在は捕虜収容所に捕まっている。
キースン大将:革命軍上層部の中心人物。後に太陽系開放同盟を設立する本作の悪役。
カトー大佐:キースンの部下。名前はやっぱりアナベル(ry
『OPムービー』
地球連合軍のバイド兵器開発基地『ギャルプII』に、一機の工作機がいた。
溶鉱炉の如き光を放つバイドルゲン(バイドの戦闘メカやフォースの素材となる物質)貯蔵庫に対し、
アームを伸ばす工作機(修理、補給や鉱山の採掘などに使用される非戦闘機)。
工作機はグランゼーラ革命軍所属であり、複数の戦闘機や早期警戒管制機と共に強行偵察に来たようだ。
途中、連合軍のRwf-9Aアローヘッド戦闘機の強襲を受けるも、管制機のジャミングで難を逃れる。
数々の最新兵器を持って対峙し、戦闘を繰り広げる両軍。
そこに異形の戦艦が近付いている事には、誰も気付いていなかった……
上記の映像とともに本編のあらすじが語られる。
『地球連合軍編』
主人公は少数の戦闘機と輸送艦を指揮し、副官のマッケラン中尉と共に任務を遂行していた。
新人の女性副官ガザロフ中尉配属や、地球上空での演習などを経て、地球降下命令を受ける主人公部隊。
南洋に墜落した宇宙都市の残骸の中で、主人公はバイドとの初戦闘を経験する。
そこに生息していたのはAクラス(特に強力な破能力を持つ)のバイド体『Xelf-24』であった。
なぜ地球にこのような強力なバイド体が生息しているのか?と疑問を覚える主人公。
バイド撃退や演習での活躍が認められたのか、主人公は将官へと昇進。火星方面防衛司令官に任命される。
基地建設システム『シヴァ』を使用して敵を撃退したり、火星の敵基地を攻略、
捕虜をとにかく拷問するよう命令して、部下から叱責を受けたりしていると、次はゲイルロズ要塞攻略を命じられる。
木星と土星の間に存在するゲイルロズ要塞は、地球連合軍の外惑星方面防衛基地なのだが、
現在はグランゼーラ革命軍に占拠され、重要拠点とされていた。
ベラーノ中尉などの人員と合流、戦力を整え、出現する敵を粉砕しながらゲイルロズを目指す主人公。
土星の敵後方支援基地を破壊し、友軍の艦隊と合流してから攻撃を始める予定だったのだが、
どういうわけか友軍は主人公の到着を待たずして攻撃を開始、挙句に全滅してしまう。
しかし、主人公は圧倒的な戦力差と厄介な地形を乗り越え、ゲイルロズ要塞攻略に辛うじて成功する。
ゲイルロズ要塞付近に存在する『ギャルプII』からはバイドルゲンが持ち出されている形跡があった。
バイド兵器封印を訴えているはずの革命軍が何故バイドルゲンを持ち出したのか?
そんな事を考えながらも、再び捕虜をとにかく拷問しようとして『ゲイルロズの拷問官』の称号を得る主人公。
要塞を攻略しても任務は終わらない。土星基地を支配するAクラスバイド体『ドプケラドプス』を粉砕し、
次は冥王星以遠に終結しつつあるグランゼーラ革命軍を攻撃しろという命令を受けた主人公。
地球連合政府は戦時下において軍政化を進めており、その影響は市民に負担を与えつつあった。
また、主人公自身も、思想犯の逮捕などの命令を与えられ、実行する立場にあった。
この戦いにおいて連合軍は正義と言えるのだろうか……?
そんな折、革命軍はグリトニル要塞を不法占拠、軍事拠点化している事が判明。
グリトニル要塞はかつて『若き英雄』によりバイドから奪回され、彼が太陽系外にワープする際にも使われた、
言わば太陽系外への扉と呼べる拠点である。主人公はグリトニル奪回作戦司令官に命じられる。
流星群、あるいは天王星を突破し、巨大ソーラービーム砲『ウートガルザ・ロキ』による攻撃を逃れながら、
冥王星に辿り着いた主人公。ここで敵の司令官キースン大将を倒せば戦いは終わる。
作戦名を尋ねてくる部下達。主人公は目の前にあったチョコレートを見て、『ビターチョコレート作戦』に決定する。
そして決戦を前にして、副官であるマッケラン中尉に対し、主人公は恋愛感情を自覚する。
要塞周辺の敵艦隊を粉砕するが、要塞内部にはそれ以上の戦力が篭城していた。
連合軍艦隊は主人公の『愛してるぜ!ベイビー!!』の号令と共にグリトニル要塞内部へ突入する。
長く、厳しい戦いの末、主人公はグリトニル要塞の制御施設を占拠、奪回することに成功し、勝利を収める。
戦闘の損傷により危険な状態になった要塞から、力を合わせて脱出する両軍のパイロットたち。
しかし、要塞のワープ施設から何者かが外宇宙へと脱出に成功していた。戦いはまだ終わらない……
『グランゼーラ革命軍編』
バイド兵器根絶を訴える市民団体への攻撃を命じられた主人公は、命令を拒否し、軍法会議にかけられていた。
降格程度は覚悟していた主人公だが、判決は死刑。しかも部下も同罪で処刑されるという。
やむなく、収容所に護送される途中で輸送艦と戦闘機を奪取して逃亡する主人公達。
逃亡中の戦闘で負傷したホセ中尉を故郷へ届けるべく、地球へ降下した主人公達。
そこで彼らは『Xelf-24』と戦闘、何故、地球にバイドがいるのかと驚愕しながらもこれを撃破する。
連合軍からの追撃部隊を撃破することにも成功するが、革命軍にも敵と見なされており、
地球で後ろ盾の無い逃亡生活を続けるのは困難と予想された。
そんな折、彼らの前に革命軍のエマ・クロフォード中尉が現れる。ホセ中尉の知り合いだと名乗る彼女は、
主人公達に協力を求めてきた。他に行く宛ても無い為、彼女に同行して宇宙へ上がる主人公達。
エマの目的地は火星都市グランゼーラだった。
ここはかつて、グランゼーラ革命軍が武装蜂起した都市だが、今は地球連合軍に制圧され、
都市内部には地球連合軍の政治犯収容施設が存在していた。
主人公達の任務は、投獄されている革命軍の英雄『ハルバー司令官』救出を援護することだった。
ハルバーは任務をやり遂げた主人公に対し、革命軍に入るよう懇願するが、長い投獄生活に衰弱しており、息を引き取る。
彼の懐刀だったエマは、主人公の前では初めて感情的な態度を見せ、号泣する。
その後、革命軍提督として正式に任命された主人公は、革命軍拠点のゲイルロズ要塞を目指す事に。
しかし、戦闘命令が何度も何度も下され、なかなかゲイルロズには辿り着けない。
部下からの不満が噴出し、主人公も何やら陰謀めいたものを感じ始める。
ようやくゲイルロズへの帰還命令が出るが、帰還直前にゲイルロズが連合軍の総攻撃を受けて陥落。
主人公達は小艦隊一つで連合軍の大艦隊と複雑な要塞を攻略する羽目になる。
ゲイルロズは奪回したが、革命軍上層部とは音信不通になってしまう。
そして、『ギャルプII』のバイドルゲンも無くなっていた。一体、誰が持ち出したのか……?
ついでに捕虜に対し、とにかく拷問(ry
とりあえず、土星に出現したAクラスバイド体『ドプケラドプス』を撃破していると、
ようやく上層部から「グリトニル要塞を占拠した」との通信が。
上層部の中心人物、キースン大将は軍事的には卓越した能力を持つ人物ではあるが、出世の為なら手段を選ばず、
勝利の為ならバイド兵器使用を推進する危険人物であるという。エマ中尉は彼のことを警戒しているようだ。
事実、キースンの命令で調査任務に向かった主人公達は、連合軍の待ち伏せ艦隊に遭遇する。
エマはキースンに情報を漏洩されたに違いないと言う。何故キースンはそんな事をするのだろうか……?
その後、『ウートガルザ・ロキ』奪取のためにカイパーベルトを目指していた主人公達は、驚くべき通信を受信する。
キースンら革命軍上層部はグランゼーラ革命軍を解体、代わりに『太陽系開放同盟』を設立するというのだ。
捕虜からの情報によると、太陽系開放同盟は『連合軍の圧制から人々を護る』という名目を持っているが、
裏では連合軍と結託しており、バイド兵器の使用も厭わないと言う。そして、主人公達の存在を危険視していた。
そして、ハルバーが地球連合軍に捕縛されたのもキースンの計略だったと言う。
多くの部下達、特にエマ中尉から英雄ハルバーの後継者として認識されていた主人公は、
彼らの懇願を受けて、キースンの傀儡と化した上層部の代わりにグランゼーラ革命軍の総司令官となり、
太陽系開放同盟を打倒する事を決意する。
連合軍、解放同盟双方を撃退しながら、遂にグリトニル要塞に辿り着いた革命軍艦隊。
副官から作成名を聞かれた主人公は、紅茶を見て『アフタヌーンティー作戦』に決定する。
(この他にもシューティングスター作戦、プルトイド作戦が存在。ビターチョコレート作戦以外だと、タイトル画面に反映される)
グリトニル要塞周辺の艦隊を打ち破り、要塞内部の制御施設を占拠して勝利を収めるものの、
要塞内にキースンの姿は見つからない。要塞が危険な状態になった為、已む無く、脱出を命令する主人公。
一方、要塞のワープ施設から何者かが乗った空母が外宇宙へとワープしていた。まだ戦いは終わらない……
『後編』(ここからはどちらの陣営を選んでいてもストーリーは同じ)
グリトニル要塞攻略後、連合軍と革命軍の間には休戦協定が結ばれる。
しかし、両者とも終戦する気はなく、両陣営の関係は未だ険悪だった。
一方、キースンは長距離ワープで跳躍空間へ逃亡後、『太陽系開放同盟』として武装蜂起した。
彼は両陣営の最新技術を持っている為、両軍にとって共通の敵となったが、
両軍とも討伐部隊の派兵を渋った為、最終的には連合軍、革命軍の混成艦隊が設立される。
その初代司令官となった気の毒な軍人の存在はあまり知られていない。
気の毒な軍人……すなわち主人公は跳躍空間で開放同盟を追っていた。
開放同盟の艦隊や、バイド化した超巨大戦艦『グリーン・インフェルノ』との戦闘を繰り広げる主人公。
ある時、開放同盟の戦力とバイドが艦隊を組んでいる光景を目撃する
当初は開放同盟がバイドによる浸食を受けて取り込まれたように思われたが、
開放同盟のカトー大佐による通信で、それがバイド制御システム(BBS)によるものだと判明。
この技術を使えば、大型のバイドや戦艦タイプのバイドを制御して運用することも出来るという。
しかし、BBSの開発に燃料を使い過ぎた開放同盟は跳躍空間から脱出できなくなり、
キースンも戦死して指揮能力を喪失した為、投降の意思を伝えてきた。
投降を受け入れ、合流地点に向かう主人公達。しかし開放同盟は裏切り、攻撃を仕掛けてきた。
同時にBBSがバイドを制御出来なくなったらしく、彼らからの通信が途絶えた。逆に侵食されたのだろう。
死闘の末に暴走バイド体と開放同盟を殲滅し、地球へと帰還する混成艦隊。
しかし、太陽系内には今までに無いほどの大量のバイド群が接近しつつあった。
混成艦隊はバイドを討伐しながら、地球への帰還を目指す事になる。
副官を恋愛対象として見ている場合、艦が揺れた影響で副官と密着することになる。
主人公(男性)は目を閉じて、マッケラン中尉と熱い口付けを交わすのだった……
(異性愛も同性愛も可能。両者の性別に対応したイラストも用意されています)
太陽系に到達後も、各拠点を襲撃しているAクラスバイド体を撃破しながら地球を目指す。
面倒なことに、太陽系開放同盟の残党も出現し、『ウートガルザ・ロキ』や、
ゲイルロズ要塞を再び占拠するなどして邪魔をしてくる。
バイドは地球上空の幾つかのポイントに集結、群れが大きくなったところで降下しようとしていた。
主人公は北半球上空のバイドの群れを撃破し、撃ち漏らしを撃破しながら地球へ降下した。
その途中で戦没者墓地の上を通過した際、喪服を見た母娘を見かける。
娘のほうは手を振っているようだが、母親の表情は見えない。彼女は何を思っているのか……?
その時、南半球の防衛線が壊滅し、大型バイドが統合作戦本部を狙っていると報告を受ける。
統合作戦本部の壊滅は人類の敗北に繋がる為、混成艦隊は本部に急行する。
そこには暴走戦艦コンバイラの進化系『コンバイラベーラ』がいた。
沈む夕陽に照らされたそれは、明らかに通常のバイドよりも強力であったが、主人公は撃退に成功する。
しかし、コンバイラベーラはダメージを受けつつも離脱し、大気圏からの脱出を図った
主人公の号令の下、全戦艦の艦首砲による一斉射撃が行われるが、コンバイラベーラは倒せなかった。
なお、前作データを使用している場合、コンバイラベーラのユニット情報を調べると、
前作主人公の名前(この場合はジェイド・ロス)が表示される。もちろん、主人公達はその事実を知る由も無いのだが……
地球外に脱出したコンバイラベーラを追うべく、主人公はバイド討伐艦隊司令官として任命される。
また、月面で太陽系開放同盟との最終決戦を行うと、彼らはバイド討伐に協力を申し出て来る。
彼らの協力を受け入れると、彼らとともにコンバイラベーラを攻撃することに。
(故意かどうかは分からないが、波動砲で味方を巻き込んだり、進路を塞いだりで邪魔にしかならないが)
受け入れない場合は、単独で火星に出現したバイド浮遊要塞『コルベルト』を打ち倒す。
重金属回廊を抜け、追い詰められたコンバイラベーラは軋みながら膨張、『コンバイラリリル』に進化する。
最終決戦が近いことを悟った主人公(男)は、マッケランに一緒に暮らしてほしいと頼んだ。
マッケランは頬を赤らめながらも主人公のプロポーズを受け入れたのだった……
コンバイラリリルは更に巨大化を続け、時空の歪みと結晶化した星間物質の『壁』を形成しつつあった。
バイドという共通の敵を前にして、ようやく一つになった人類は、主人公の号令の下、最後の戦いを挑む。
ヲヤスミケダモノ、BYE BYE BYDE!!
膨れ上がったコンバイラリリルは哀しみの思念を主人公に放って弾け飛んだ。
だが、『彼』が何を哀しんでいたのか、『彼』をただのバイドとしか思っていない主人公には理解出来なかった。
時空の歪みが収まった瞬間、周辺宙域は異常な空間と化していた。
琥珀色に染まった宇宙、そこには無数のバイド体が生息し、太陽系の惑星を模した小さな星々があった。
そして、星々の中心に太陽のように聳える『琥珀色の瞳孔』……これらは一体何なのか?
わけが分からないながらも、「ここまで来てためらう事は何も無い、目の前に空間があれば進み、
バイドがいれば倒すだけだ」と決意し、艦隊を突撃させる主人公。
長い長い戦いの末、艦隊はバイドを生み出す琥珀色の瞳孔の破壊に成功する。
今度こそ戦いは終わった。さぁ還ろう、と今度こそ帰還を告げる主人公、しかし……
⇒驚愕する。
倒したはずの琥珀色の瞳孔が膨れ上がり、
幾つかの戦闘機を消滅(転送?)させると、そのまま巨大化し、残りの艦隊を飲み込んだ。
琥珀色の宇宙に羽虫のような機械が飛びまわっている。
連合軍と革命軍の兵器も、バイドの戦艦も、コンバイラリリルも、琥珀色の世界に埋もれ、
無数の羽虫達にバイドルゲンの塊として分解されていった……
『番外編』
(ここからは航海日誌の主人公ボイスが無くなる。彼らが既に人では無くなってしまった事を示していると思われる。
何故か副官のボイスはそのままであるし、主人公以外の『人員』がいるという記述もあるが)
長い眠りから目覚めた主人公。艦が輸送生命体ノーザリー、戦闘機がバイドシステムαになり、
他の戦力もバイド化してしまっているのだが、その異常に気付く気配は無い。
主人公は本能に突き動かされるようにして、地球を目指して旅立った。
暗い宙域を抜けていくと、彼らの前に未知の技術で造られた戦闘機が出現する。
地球製戦闘機に似ている点と、明らかに異なる点の両方を備えた謎の戦闘機は、
主人公たちに対して問答無用で攻撃を仕掛けてくる。辛くも敵戦闘機の撃退に成功するが、
このような好戦的な文明(以下、『戦闘文明』と表記)は危険だとして、地球帰還への意志を強める主人公。
主人公は戦闘文明を撃退しながら宇宙を彷徨っていく。
途中でバイドが支配している地域も通過するが、主人公達はバイド化しているにも関わらず、
それを自覚していない為か、バイドをも積極的に攻撃し、殲滅していく。
(バイド間で敵対する事があるのかも知れないが、詳しい説明は無い)
戦闘を繰り返しながら、倒したバイドの能力を取り込み、強化されていく主人公のバイド艦隊。
地球を思いながら、人類を思いながら、ひたすら先へと進む主人公。
一方で自分の記憶が曖昧になってきている事も自覚していたが、疑問には感じていないようだ。
主人公達は遂に戦闘文明の本拠地らしき惑星に降り立つ。
戦闘文明は複数の戦艦を合体させた『兆京級合体戦艦』を持って最終決戦を挑んでくるが、
主人公はこれを沈め、自分達に侵略の意志が無い事を示すために惑星を立ち去る。
とうとう『宇宙の果て、或いは宇宙の中心』と思われる空間に辿り着いた主人公。
そこは人類の愚かさを象徴するような名が付けられた四つの空間に分けられており、
その中ではグランゼーラ革命軍、バイド軍、地球連合軍、戦闘文明が四つ巴の乱戦を繰り広げていた。
そして、戦闘文明の旗艦は地球製のヨルムンガルド級輸送艦だった。これは何を意味しているのか……?
バイド化した主人公にすら理解できないが、そこに地球が無い事だけは明らかだった。別の進路を模索する主人公。
戦闘文明が出てこなくなった為、敵バイドを潰しながら宇宙を進んでいく主人公。
しかし、ある星系の外縁部において戦闘文明よりも強大な戦力を持つ『超攻撃的文明』に遭遇する。
『超攻撃的文明』の戦闘機や戦艦は明らかに地球製のものであり、通過する惑星も太陽系そのものなのだが、
主人公は「このような危険な文明の存在を地球に知らせなければ」と言って、気付く気配が無い。
『ドプケラドプス』を何らかの方法で制御し、問答無用で主人公達を襲う『超攻撃的文明』の姿に、
バイドと同じものを感じ、嫌悪感すら覚える始末。
主人公は遂に地球(らしき惑星)に降り立つが、彼らはそこを地球と認識出来なかった。
(何故か前作最終面、今作コンバイラベーラ戦の舞台になった都市は既に廃墟と化しており、無人らしい)
究極互換機Rwf-99ラストダンサー、最強戦艦ニヴルヘイム級などといった人類の叡智を打ち倒し、
人類とバイドの混成部隊(BBSに制御されているのか、バイドに乗っ取られているかは不明)を破ると、
主人公は侵略の意志が無い事を示すべく、その惑星から立ち去る。
その後、主人公とその艦隊が向かった場所は、その星系の恒星……太陽の内部だった。
何故かは分からないが、そこに彼らを待っている存在が居るように感じた為である。
事実、太陽の中心部には『太陽ノ使者』と呼ばれる幾何学的形状をした巨大な物体が鎮座していた。
それは『太陽ノ使者ノ衛兵』と呼ばれる羽虫型機械(後編EDに出てきたものと同じ)を操り、
圧倒的な物量と攻撃力を持って襲ってくるが、主人公はそれすらも打ち倒してしまう。
戦いは終わった。我々は生き残っている。我々を待っていたのは光だった。
しかし、それは我々に何ももたらさなかった。我々は生きている。
我々の悪夢は終わらない。
⇒そっと目を閉じる。そして開く
『番外編ED』
各ユニットの波動砲ムービーが延々と流れるだけ。
ラストシーンは、『ギャルプII』の貯蔵庫で、太陽の如き光を放つバイドルゲンと、それを眺める工作機。
(恐らくOPと同じシーン。もしかすると、全てはバイドルゲンの中で繰り広げられた終わらない悪夢なのかも知れない)
なお、今回もバイド編部隊名はアナグラムになっており、全てを繋げると……
『やはり気がつくとバイドになっていた それから私達は宇宙をさまよい続けた いつの日にか地球に戻れると信じて』
R-TYPE TACTICS II -Operation BITTER CHOCOLATE-は以上です。
繰り返しますが、とにかく拷問や副官との恋愛、「愛してるぜベイビー」については、
選択肢次第で変わりますが、ストーリーに大きな影響を与えることはありません
アナザーマインド乙です。
鈴って死ななかったっけ?
>>30と
>>32の間にここが入ります。
友達もついていくと言って聞かず、一緒に洞を探検することになる。
洞を進むうち、人に取り憑くのを好む花札が、友人たちに憑いてしまった。
封札師である千馗と違い、このままでは友人たちは、数日の内にオニと化してしまう。
焦る千馗の頭の中に、鈴の音のような声が響いた。
「力が欲しいか?」
「力が欲しくば、我を手にするがよい。」
伸ばした手に、真っ白な花札が納まった。
命じられた通り投げると、札は白い鴉に変じ、友人たちから花札を引き剥がした。
落ちた花札を回収する。
白い鴉は、白髪に水干姿の幼い少女に変身した。
「こんなものじゃろう。…それにしても、見れば見るほど貧相な主殿じゃの…
……なっ!?封札師じゃと!?この妾が封札師風情を主と呼ぶなどと!!
一体どんな卑怯な手段を使ったのじゃ!ええい、小癪な、小癪な!!」
ここからまた
>>39の続きです。
■零■
試験終了直後に姿を消した零。
彼は、呪言花札の箱を開けた男とも面識があり、千馗を影で見守っている。
光札を初めて倒した際に、千馗の前に現れ、「まだ早い」と言って光札を再び眠らせる。
新米封札師とは思えない力。手にしているのは「鬼札」。
「白札」と対を成す、特別な札だ。
ただ、一緒に試験を受けただけ、「これから仲間だ」と誓っただけの仲だが、
何故か千馗を気にかけ、「俺の唯一」と称している。
悲しく別れた割に、新宿をうろうろしていてたまに見かける。
ここまでが、「昨日の敵は今日の友」的な勢力達。
ゴタゴタするが、結局は仲間になっていき、千馗が花札を集め封印する事を目的とした集まりとなる。
中盤までに、子供たちの札の取り合いはほぼ片付き、
目隠しされていた真実、裏で動いている勢力が顔を出し始める。
■ここから、また時系列で書いていきます。
千馗達は、ドッグタグで、黒いコートの男性と知り合う。
彼の名は筑紫。内閣緊急事態管理室、通称JEMAの偉い人らしい。
【筑紫 信維】
JEMAの偉い人。仕事柄、超常的な力の知識によく通じている。
日本の未来を憂い、いつも厳しい目をしている。ミカみゅんの「竜胆の君」。
最初は、いい人なのかなと思っていた。
しかしある日、絢人が緊急情報をメールしてくる。
筑紫率いるJEMAが、収集特務課―つまり主人公の帰るべき職場を、
<兵器を隠し持つ危険分子>という名目で急襲、制圧し、支配下に置いてしまったと言うのだ。
狙いは恐らく花札だろう。
窓から見れば、鴉乃杜学園の周りも、怪しいスーツ姿の男達が包囲している。
案の定、<JEMA>が学校に、「七代千馗の身柄の引き渡し」を求めてくる。
驚いたことに、その包囲を抜けて、ガラスをブチ破り、一人の少女が学園に転がり込んできた。
久々に会う顔、一緒に封札師になった武藤いちるだった。
いちるは、東京本部に配属され、新米として近場に任務に出たところだった。
忘れ物をして本部に帰ると、そこは戦場になっていた。こっそりと忍びこみ、教官を助けようとした。
しかしそこで、筑紫と教官がとんでもない事を話しているのを聞いてしまった。
そのとんでもない事が何なのかは、いちるは言い渋る。
とにかく、千馗に危機を知らせようと、ここまで逃げ延びてきたのだ。
仲良し組は、ひとまず千馗といちるを、焼却炉下の洞に匿う。
二人きりになると、いちるは、
「私に執行者をバトンタッチして」と、千馗に勝負を申し込んでくる。
いちるを破ると、白が鴉として飛んできて、
「千馗は、もう執行者として花札と深い絆を結んでしもうた。
札は、千馗以外を主とは認めんじゃろう。
この絆を断ち切りたくば、千馗の命ごと絶つ以外に道は無い。」と宣告する。
「それじゃ、意味無いじゃない…」
いちるは泣く。<とんでもない事>の内容が薄々分かる気がする。
仲良し4人組は、いちるも連れてどうにか学校を抜けだし、ドッグタグに逃げ込もうと算段する。
「連中は、学園の男子生徒一人、他校の女子生徒一人が出てくるのを見はってるわけでしょ?
だったら…」
ということで、いちるも千馗も、鴉乃杜学園の女子用制服を着ることになる。
いちるはともかく、千馗は問題ないとは言い難い。むしろ逆効果。
生徒会の撹乱と煙幕で切り抜け、ドッグタグへ向けて逃走する。
ドッグタグ経由で、最強の砦、八汎学院に転がり込む。
しかし、千馗といちるは、制圧された特務課本部が気になる。
筑紫に目的も聞きたいので、国立国会図書館地下、特務課本部に特攻をしかけることにする。
八汎組が、式や結界でJEMAの追っ手を食い止め、盗賊団3人衆も駆けつけてくれる。
最深部、特務課本部へ辿りつくまでに、仲間達は囮として離脱していき
とうとういちると二人だけになった千馗は、特務課最深部、書庫へ辿りつく。
そこで千馗は、<楼万黎>と名乗る青年に会う。
万黎は、千馗を<継承せし者>と呼び、早く自分と同じところまで上がってこいと言い残す。
要が手回しした結果、JEMAは勇み足を罰されて退却していった。
被害を調べてみると「隠者の杖」がない。札を使う力を授ける剣が…。
最初から狙いは隠者の杖だったのか。
千馗たちも一度引き上げる。考えれば滅多にないことだが、仲間達全員が今は集まっている。
いちるが、「皆にも聞いてほしい」と<とんでもない事>の内容を話す。
筑紫と教官は、千馗の事を話していたと言う。
「意外でしたよ。貴方があんな有望な若者を<人柱>に選ぶとは」
「違う!あれは俺の判断ミスだ…」
呪言花札の執行者に選ばれた者は、白札と共に花札を集める。
札の封印には、人間一人分の情報=生命が必要になる。
誰でもいい訳でない。執行者が生贄となり、封印と共に命を落とす。
だから、分家の者が背負わされていたのだ。要も家からそれを知らされていなかった。
それは花札創始者の子孫たちに課された宿命だった。
しかし、千馗は、創始者の血は引いてない。人違いで選ばれたのに。
「このまま札を集めたら、千馗くんは死んじゃうんだよ!!
人違いなのに、何の関係も無いのに!
ねぇ、もうやめようよ。花札はどこか地面を掘って埋めちゃえばいいよ。もう止めよう。
みんなは?千馗くんが死んじゃってもいいの!?」
皆もショックを受ける。皆多かれ少なかれ、千馗を気に入って協力者になったのだ。
「白!!おい、どっかにいるんだろテメェ!!
騙してたのかよ!?出てきて説明しやがれ!!!」
燈治の剣幕に、白が窓から鴉形で飛んでくる。
「だましてなどおらん。黙っていただけじゃ。
妾の役目は札を封印すること。その邪魔になる事は黙っていた方がいいと思うた。」
人間のように見えても、白は花札だ。
自分の役目を最優先に考えるように作られている。
いちるは、ひとまず本部へ帰り、皆も解散する。
とにかく花札を集め続け、命を落とさず花札を封印する方法を探すことになる。
花札も、ほとんどが集まった。光札も、あと2枚を残すのみ、それも一枚は義王が持っている。
そしてある日、主人公達は、筑紫に洞に誘き出された。
呪言花札の箱を開き封印を解いたのは、やはり筑紫だった。
筑紫は、千馗の持つ光札を全て渡せと言ってくる。
『柳に雨』の力を使う筑紫と、花札をかけて戦い、勝利する。
しかし、筑紫の狙いは、この戦いで最後の光札の目を覚まさせることだった。
隠者の杖を持つ筑紫ならば、千馗なしでも光札を札へ戻すことができる。
筑紫は、そもそもの自分の目的を語る。
日本を流れる気の力は年々弱まり、JEMAの試算では、あと2年で日本は崩壊。
列島の寿命が尽き、力を失って沈む。
筑紫はそれを防ぐため、祖父の遺した人工龍穴を使って計画を発動した。
呪言花札を開き、光札達に十分な力を食わせてから回収。
そしてそれを、一層上で一つに繋げた四つの人口龍穴――千馗達が洞と呼んでいた場所に集める。
そして、光札に蓄えられた莫大な力を、龍穴の中に一気に解き放つ。
力の奔流は龍脈を逆走し、総祖山―富士山から噴き出して日本中に降り注ぐ。
富士山が、大噴火を起こすのだ。予想される死者は、日本人口の3分の2。
しかし、大地には力が戻り、また日本は復興する。
逆に、今命を落として花札を封印しても、あと2年で日本は滅ぶのだ。
「生き残る3分の1には、千馗君、君や君の仲間達のような、意志を持った若者達が必要だ。
札を置いて、できうる限り遠くに逃げなさい。そして、日本を頼む。」
そんな事はさせられない。しかし筑紫は光札を今にも手に入れようとしている。
その時、白刃が閃いて、筑紫の手―隠者の杖で貫いた、力を持つ右手が宙を舞った。
歩み出たのは、筑紫に呪言花札を授けた、セーラー服の少女。
「君は…そうか、最初から彼の為に…」
筑紫もまた、黒幕にとっての駒だった。
少女は、「兄さま」と呼ぶ存在の為に動いていた。
少女は、暴走する光札を止めるようにと千馗に言い残して去る。
光札『芒に月』を倒し、札として治めようとした時、
いつかと同じように、突然零が舞い降りた。
「まだ早い。お眠り。」鬼札を手に、光札をまた地へ戻す。
「君を、信じている。」千馗にそう言い残して零も去る。
その後義王と決闘で勝って光札を託され、ほぼ花札は揃ったのだが…。
次に何をすればいいのか、何が何だかわからなくなった一行。
神社の雰囲気も暗い。朝子が以前からずっと体調を崩して伏せているのだ。
清四郎は何故かピリピリし、白と千馗を朝子に近寄らせない。
気づけば、もうクリスマスだ。今日だけはと、鴉乃杜校生とパーティーをしてお祝いする。
パーティーを終え、親しい仲間の所へ遊びに行き、その帰り道。向こうから鈴が凄い勢いで走ってきた。
「ああ、ぬしさま!!朝子さまが、朝子さまが!!!」
急いで神社に向かう。朝子は居らず、倒れた清四郎を鍵が介抱していた。
「坊、面目ありやせん。私らがついていながら…」
清四郎が襲われ、朝子が連れ去られたと言う。下手人はセーラー服の少女だったそうだ。
鍵が朝子の気配を探知し、夏の洞の中にいることを突き止める。
千馗は仲間を連れて洞へ着く。壁に絡め取られるようにして、朝子が磔にされ眠っていた。
傍らに、セーラー服の少女が立っている。
彼女は「佐波守 紅緒」と名乗った。
>>88 条件によっては生きている。
死ぬパターンでも鈴を殺す必然性がストーリー上全く感じられない
よって鈴は死んだとも生きてるとも明言していない模様
あの子の名前は何だっただろう?
船に揺られながら、いつしか私は幼かった日々のことを思い出していた。
突然異動命令が出て、私はふしぎアイランド署に赴任することになったのだ。
ふしぎアイランド?
そういえば、私がほのかな恋心を抱いていた、あの子。
あの子の転校先が確かそんな名前だったような気がする。
そうだ、カワイコちゃん。あの子の名前はカワイコちゃんというのだった。
その名前が彼女に適切だったかどうかはよく覚えていないが・・・。
カワイコちゃん、元気だろうか。私のことを覚えているだろうか?
いや、きっと覚えていないだろう。
初恋の思い出は、美しいまま胸の中にしまっておこう。
島が見えてきた。なかなかよさそうな所だ。きっと、のどかで平和な島なのだろう。
のどかで、平和な・・・。
◎登場人物
私…主人公(プレイヤー)。本庁からふしぎアイランドにやってきたスゴ腕の刑事。
ネコニャ…主人公の助手。なお普段は画面左下のウィンドウ内にいる。
オマワリK部補…犬の警官。アホで短絡的。
カワイコちゃん…主人公の初恋の相手。ワカメパンツ。
ハンサム…イケメンでモテモテらしいが、そのことを鼻にかけていて、性格は最悪。
忍者…忍者のおっさん。ネクラで挙動不審。
姐さん…酒場の従業員。本業は占い師。美脚が自慢。
ハンプティ・ダンディ…ハンプティダンプティのような体型の男性。寡黙でニヒル。
テナ…酒場のマスター。オネエ言葉を話す。二足歩行するカエル?カメレオン?
謎人物…頭巾をすっぽりとかぶったあやしい人。だが見かけによらす穏やかで礼儀正しい。
※誰も彼も筆舌に尽くしがたい外見をしております。よろしければ公式HPなどで現物をご覧下さい。
私は船から降り、ふしぎアイランドに上陸した。
「おーい!キミが本庁から送られてきた、スゴ腕の刑事なのか?」
オマワリK部補が港まで出迎えてくれた。
「さっそくだが、さっき大変な事件が起こってしまったのだ」
被害者はカワイコちゃん20歳。13年前、この島に移り住み、5年後両親は他界。
以来、花畑の一軒家にて一人暮らし。家はかなりの資産家。
死亡推定時刻、死因ともに不明。
渡された資料には、むかしとさほど変わらない姿のカワイコちゃんの写真があった。
カワイコちゃん…こんな形で再会するなんて…。
「殺人事件なのだ!しかも、現場はふしぎ署のまん前なのだ。
まったく、Kサツをナメてるとしか思えないのだ!それじゃ、Let’s現場検証なのだ」
私が現場に行ってみると、カワイコちゃんの死体は既に片付けられた後だった。
現場付近に蝶ネクタイが落ちているのを見つけた。それ以外は特に発見はない。
私は現場検証を切り上げて、聞き込みを開始することにした。
「聞き込みついでに、森の奥の墓場に行くといいのだ。本官の部下のネコニャがいるのだ」
オマワリの言葉に従い、墓場に行ってみることにする。
墓場に行く。ちょうどネコニャがカワイコちゃんの死体を埋め終わったところだった。
「もしやアナタは、本庁から来たすご腕の刑事ネコ?
これから、刑事さんの相棒をつとめます、ネコニャですネコ!
刑事さんのお役に立てるよう、ガンバリますネコ」
私はネコニャと組んで捜査をすることになった。
被害者の家である、花畑の一軒屋に行ってみると、そこには不審者がいる。
「何やってるネコ?」
「せ、拙者は忍者と申す、ああ怪しい者ではありません」
忍者は逃げるように去っていった。
酒場の前を通りかかる。
「あらネコちゃん。立ち話もなんだから、お入りよ」
勤務中だったが、姐さんに誘われるままに酒場に入る。
「カワイコちゃんが死んじまうなんて、商売上がったりさ。
ま、ここだけの話、死んでくれてせいせいしてるんだよ。
アタイはあのコが前から気に入らなかったんだ」
姐さんはとんでもないことを言う。
「姐さん、マスター、今日も来ないのか」
1人で飲んでいたハンプティが姐さんに問う。
「そう。休んでばっかりなんだよ」
「ガーン。オレ、今日はもう帰る」
ハンプティは肩を落として店を出た。
姐さんにカワイコちゃんのことを聞いてみる。
「そうそう、ハンサムが、今日カワイコちゃんとデートだって言ってたよ。
ハンサムってのはカワイコちゃんの彼氏でね、今頃デートスポットにいると思うよ」
中央公園のデートスポットに向かう。噴水があり、なかなか雰囲気がいい所だ。
姐さんが言うとおり、ハンサムがいた。
「ハンサムに悪い知らせがあるネコ。カワイコちゃんが殺されたネコ」
「今日ここで?待ち合わせ?したんだけどさ、死んでたら、来れないよねー」
ハンサムは、カワイコちゃんが死んだと聞いても顔色を変えなかった。
湖のほとりでテナに会う。彼に、犯人に心当たりがないか聞いてみる。
「忍者なんだけど、あのコ、ストーカーなのよね。
もともと、カワイコちゃんと仲が良かったんだけど、
ハンサムがカワイコちゃんを狙ったんじゃ、
どう贔屓目に見ても、忍者に勝ち目はないでしょ?
だからコソコソと、カワイコちゃんをつけまわすようになったのヨ」
現場に落ちていた蝶ネクタイが怪しいと睨んだオマワリは
蝶ネクタイを愛用しているハンサムとハンプティを逮捕してしまった。
何て短絡的な考え方なのだろうと、あきれてしまう。
一応2人を取り調べしてみるが、有力な情報は得られない。
そうこうしているうちに、第2の犠牲者が出てしまった。
忍者が湖のほとりで殺されていた。
なんだか全ての人間が怪しく思えてきた。
忍者の埋葬と現場検証をした後、帰り道で声をかけられた。
「こんにちは。この度、山の上に引っ越してきました、謎人物と申します」
謎人物は丁寧にあいさつした後、引越しソバをくれた。
「まだあいさつ回りの途中なんですよ。それでは失礼いたします」
謎人物は去っていった。
ふしぎ署の前に姐さんがいる。
「なに、ちょいとハンサムのことが心配でね。差し入れを持ってきたんだけど・・・。
ハンサムに渡しておくれよ」
手渡されたそれは手製の弁当のようだった。さては、姐さんはハンサムのことを・・・。
まあ、余計な詮索はしないでおこう。
留置所に行き、姐さんからの差し入れをハンサムに渡した。
「何?それ?いくらカワイコちゃんが死んで、フリーになったからって
オバサン相手じゃなぁ〜。ま、いいわ。もらっとく」
まったく、こんな奴がなぜモテるのかふしぎだ。
姐さんに会いに酒場へと行く。
ちょうど、謎人物が姐さんにあいさつに来ていたところだった。
「差し入れを渡してくれたのかい?ありがとう。それで、ハンサムは何て?」
「ハンサムは、あんまり喜んでなかったネコ・・・」
「あのボウヤは憎まれ口たたいても、本心はその逆なの。アタイは知ってんのよ」
恋は盲目というが、これはちょっと・・・。
ふしぎ署に戻ってみると、オマワリが騒いでいる。
「ハンプティが留置所から脱走したのだ!探してほしいのだ!」
それからハンプティを探し回ったが、見つからない。
念のために酒場にも行ってみる。そこには姐さんが倒れている。
「姐さん?血を吐いて・・・死んでるネコ!」
どうやら誰かに毒を飲まされたようだ。
現場検証しているところへ、オマワリがやってくる。
「やっぱりお前らの仕業だったのだ!」
「違うネコ!ネコニャたちが来たときは、姐さんはもう死んでて・・・」
「言い訳無用!逮捕するのだ!」
私とネコニャは、姐さんの殺人容疑と、ついでにその前の2件の殺人容疑もかけられ、
留置所に入れられた。逮捕されていたハンサムは釈放となった。
私たちは留置所から脱走し、無実を証明し、真犯人をつきとめるために捜査をする。
カワイコちゃん、忍者、姐さん・・・3人の被害者に共通する人物はやはり、ハンサムだろう。
犯人ではないとしても、何らかの形で事件に関わっていることは確かだ。
「さあ、ハンサムを締め上げるネコよ!」
だが、ハンサムは行方をくらましていた。
有用な証拠も証言もないままに、ハンプティが死体で発見された。
ハンサムには、ハンプティを殺す動機がない。
もう何がなんだかわからくなってきた。
酒場でテナと謎人物が酔っ払っていた。
どうやら、姐さんを偲んでの酒盛りらしい。
テナがやたらと私にからんでくる。
「ここだけの話、昔、姐さんとミーは付き合っていたのよネー。
そうそう、刑事さん、いいこと教えてあげようか。
生きてこの世に存在する、健康な男女の名前を、伝説のアイアイ傘に刻めば、
愛の形がその2人の愛の行く末を指し示してくれるのよネー」
捜査はとうとう手詰まりとなってしまう。
やがてテナが殺され、ついにはオマワリも殺された。
砂浜に刻まれた伝説のアイアイ傘を見つける。
私は、テナが言い遺したことを試してみることにした。
片方にハンサムの名前、もう片方に、生きているかもしれない人物の名を刻む。
すると、愛の形が現れた。
「愛のお告げを授けよう。2人は今、謎人物の家で愛を確かめようとしている」
これで間違いない。彼女は生きていたのだ。
山の上にそびえ立つ、謎人物の家へ入る。そこにはハンサムが監禁されていた。
後ろから声をかけられる。
「こんにちは。刑事さんたち、お元気ですか?」
私はふり向く。やっぱり、キミだったんたね、カワイコちゃん!
「ええ。私がマスクをかぶって、謎人物になりすましてました。
一連の殺人事件の犯人は、私です」
ああ、こんなの、悪夢を見ているとしか・・・。
カワイコちゃんは自白を始めた。
「まず忍者ですけど、あの人、わたしのストーカーをしていたんです。
私の身辺を探られて、計画がバレてしまうと困りますから、殺しました。
次に姐さんですけど、酒場にあいさつに行ったとき、あの人ひどいんです。
わたしのハンサムを自分の恋人のように・・・。
わたし許せなくなって、感情に任せてコッソリお酒に毒を入れちゃいました。
次にハンプティですけど、海で叫んでるハンプティを見かけたんです。
なんかムカついて殺しちゃいました。女心はフクザツですね。
次にテナですけど、あの人と酒場から帰るとき、セクハラされたんです。
川に落ちそうなわたしの手を、あの人はにぎったんです。
セクハラなんて、初めてだったんで、動揺して殺しちゃいました。
次に、オマワリですけど、これはただ順番です。2人で行動する刑事さんたちより、
1人で行動するオマワリは殺しやすかった。ただそれだけです。
これで私が行った殺人は以上です」
「コイツ、相当のワルネコ。ただ感情に流されて殺しをしていただけネコよ」
「いえ、そんなことはありません。わたしは夢のために殺したのです。
この島を私とハンサムの2人だけの世界にしてみたかったのです。
ロマンティックでしょ?これが、わたしの起こした殺人の、本当の動機です」
「でも、謎人物になりすまさなくても、よかったネコ?」
「刑事さんが来るって聞いて、計画を変更したんです。
刑事さんったら、昔からカンがよかったから、それで・・・」
「刑事さん、カワイコちゃんと知り合いネコ?」
ああ。私の初恋の相手だ。
「まあ!そんなこと、全然知りませんでした。
そういったことで、わたしは死んだと見せかけて、完全犯罪を狙ったのです」
「でも、ネコニャはオマエの死を確かめて、ちゃんと埋めたネコ。
どうして生きていられるネコ?」
「それは・・・」
※ここで3つのエンディングに別れます。(条件は後述)
◎ロボット?エンディング「愛と青春の旅立ち??編」
「ジツハ ワタシハろぼっと。かわいこチャンガツクッタろぼっと」
「じゃあ、人間のカワイコちゃんはどこへ行ったネコ?」
「ワタシヨリ マエニシンダ。ワタシガコロシタ」
ロボットのカワイコちゃんは恐ろしい事実を口にする。
彼女は逃げようとするハンサムを拘束し、自らの自爆装置を起動させた。
「コレガ エイエンノ アイノカタチデス。はんさむ、イッショニシンデ。
アイノカタチ ウケトメテ!」
カワイコちゃんはハンサムを抱きしめる。
私とネコニャは急いで家の外へ出た。
すると、謎人物の家は大爆発し、跡形もなく飛び散った。
「この爆発で連続殺人事件は解決したネコ。
感情を持たないはずのロボットが、
感情を持ち、人を愛することを覚えたとは少し感動したネコよ。
たとえその表現方法が間違っていたとしても、
人を愛せない人間が世の中にはたくさんいるネコから・・・」
気が付くと夕暮れ時だった。ネコニャはオレンジ色の景色の中で、感慨深げに話す。
「愛は世界や人種を超えた存在ネコ。
刑事さん、なぜ罪を犯してまで人は愛がほしいネコ?
愛ってファッション?それとも麻薬?でなければ気の迷いネコ?
ネコニャ、わかんないネコ」
私にもわからない。
「わからないからこそ、人は愛を求めているのかも知れないネコね。
カワイコちゃんの愛のために、たくさんの人が犠牲になったネコ。
それが愛なら、ネコニャは要らないネコ」
愛にもいろいろある、ってことじゃないかな。
「そうネコね。世の中にはもっとステキな愛がゴロゴロしてるはずネコ。
刑事さん、事件も解決したし、ネコニャは少しヒマをもらって、愛を探しに行きますネコ」
おしまい。
◎宇宙人!エンディング「愛と青春の旅立ち!!編」
「ワタシ、フィリピー星からやってキタ宇宙人よ。
ワタシ、地球を征服するつもりでやってキタよ。
でも、征服するより大切なモノ見つけたね。
ソレはハンサムね。ワタシ、彼を愛してしまったよ。
カレを連れてフィリピー星に帰るよ」
実は宇宙人だったというカワイコちゃんは、いきなりカタコトになった。
「コノ家は宇宙船ね。もうすぐ発進スルね」
カワイコちゃんは嫌がるハンサムを拘束した。
私とネコニャは急いで家の外へ出た。
すると、謎人物の家は揺れ出し、ロケット噴射をしながら空へと消えていった。
「2人の旅立ちでこの連続殺人事件は解決したネコ。
この世界を征服しようとしていた宇宙人のカワイコちゃんが、
愛することを知って考えを改めたことは、少し感動したネコよ。
たとえその表現方法が間違っていたとしても、
人を愛せない人間が世の中にはたくさんいるネコから・・・」
カワイコちゃん、元気にしているだろうか。
あれから私は刑事を辞めた。
刑事としての自信がなくなってしまったのだ。
ネコニャはふしぎ署長へと昇進した。
今、私はのんびりとタクシーの運転手をしている。気楽な商売だ。
それはそうと、あのカワイコちゃんから絵葉書が届いた。
ハンサムと結婚して、子供もサッカーチームが出来るほどに生まれたらしい。
そうか、彼女は幸せなのか・・・。
こんな結末でよかったのか?
いや、よかったのだろう、これで。
おしまい。
◎ショック!エンディング「ふしぎ刑事 永遠に…編」
「わたしはそのテの団体を渡り歩いて、仮死になる修行を積んだの。
それほどこの計画に、わたしは賭けていたのよ。
それがもう一息ってところで、刑事さんたちにつぶされるなんて・・・。
そんなのひどいと思う。わたしたちの愛の形は、永遠に不滅よ!」
コッソリ逃げ出そうとしたハンサムを、カワイコちゃんは拘束した。
「逃がさないわよ、ハンサムくん!あなたとわたしの2人で、新しい世界を作るの。
2人だけの新世界をね!」
カワイコちゃんは辺りに爆弾をバラまいた後、ハンサムを連れて姿を消した。
「大変ネコ!早く逃げるネコ!」
私たちは逃げようとしたが、無駄だった。家の中に閉じ込められてしまっていた。
「あっ、刑事さん!あそこに穴が!あそこからなら何とか・・・」
私は何もかも、どうでもよくなっていたので、逃げようとうはしなかった。
穴からネコニャが逃げるのを見届けた後、爆弾が爆発した。
あなたは爆発に巻き込まれ、殉職し、あの世に行きました。
そこで待っていたのは、殺人事件の被害者たちでした。
あなたの愛ある捜査方法に、被害者たちは好意を持っていました。
あの世のみんなは、大きな愛であなたを受け入れてくれます。
しかし、これでよかったのかどうかは、あなた自身が決めることですが。
あたし、カワイコ!
刑事さんには、ホント、お気の毒様。でも、しょうがないわよね。
あの後、カワイコと、マイダーリンは、この島をすっかりカワイコ色に染めちゃったの。
もうホントに島中がラブリーなのよ。
それなのに、ネコニャっては、まだ刑事さんのお墓の前でメソメソしてるの。
カワイコはとってもハッピー。
だって、隣にはマイダーリン、ハンサムくんがいてくれるんだもの。
おしまい。
※エンディング分岐条件
宇宙人エンドとロボットエンドとはいわゆる通常エンドです。
普通にクリアすればどちらかのエンディングになります。
分岐条件は、ゲーム内の数々の選択肢に素直に答えたか、それともひねくれて答えたかで違います。
(どっちがどっちかはわかりません)
主人公が死ぬエンディングが真エンドとか隠れエンドとか呼ばれているものです。
条件としては1回のプレイで16種類(たぶん)のゲームオーバーを全部見ること。
ちなみにゲームオーバーになっても少し前に戻って再開できる仕様になっていますので、
欲望の赴くままに選択肢を選んでも大丈夫です。
お、乙です。とんでもないなコレw
まじでカプコンが出したのか疑うレベルw
なんちゅーもんを出してくれたんや…
R-TYPE TACTICS II -Operation BITTER CHOCOLATE-乙です
シューティングゲームは暗い話が多い気がするな
携帯ではとっくに過ぎてますがDSで新たにプレイする人もいると思うので一応トリップを
書き方がくどいけど広い目で見て下さい、検索はかけたけどダブってないよね…?
1の簡易あらすじ
1000年前、悪魔に侵略されて危機的状況に陥っていた人類は1人の旅の男と数人の戦士たちによって救われた。
男は神が造り出したと言われる邪聖剣ネクロマンサーによって悪魔の王を倒し、最初の国に戻ると邪聖剣を用いて世界に平和をもたらす王になって欲しいという頼みを断り再び旅に出たが
その際、男は神ですら扱いきれなかったという邪聖剣を誰にも見つからないような場所へ埋めて欲しいと言い残した。しかし…
エルダー:本作の主人公、正義漢で自分の信じた道を行く青年。
偏見などはあまり持たず柔軟に対応する思考を持っている。
悪魔から世界を救うために旅に出たと言っているが序盤ではアヴァロン村から家族と共に出た恋人アンジェラのいるギルギットを目指すのが旅の理由だったりする。
バジル:エルダーの弟分で母思い。やや自己主張が弱いが賢く、脳筋気味のエルダーやディルを補助する役割が多い。旅の途中で謎の声に呼ばれ…
ディル:勝ち気で脳筋気味な魔法使い、しかし加入直後は魔法が一切無く。店で魔法を買わないと一般人レベル。自称魔法使いの間違いでは無かろうか。
マリー:エルダーの恋人であるアンジェラにうり二つの少女。
ネクロマンサーを探しているエルダーたちの旅に適当に理由を付けて同行するが、実際の目的は何者からかネクロノミコンという本を探す指示を受けているためである。
基本善人だが立場的に色々困る事の多い人。
ステビア:元ギルギット王国兵士。当初は命欲しさに悪魔の部下として働いているがエルダーたちに出会った事で思い直し旅に同行。
本人曰くエルダーの人となりに惚れたらしくエルダーの判断にはさほど不満を唱えないが言いたい事は言うタイプ。
ニゲラ:ローブで顔と体を隠した男。とある場所でエルダー達に出会い旅に同行するがその正体は人の心を持つ悪魔
パーティからは不信感しか持たれてないがエルダーだけはとある理由からニゲラを信じている所も。
第一章アヴァニア大陸
1000年後、太陽が消えた世界は再び悪魔によって支配され、人間はいつ来るか分からない悪魔に怯えながら暮らしていた。
アヴァロン村に住むエルダーは怯えたまま悪魔に殺されるのを待つだけなら戦って死ぬ、とばかりに
幼なじみであり弟分でもあるバジルを連れて悪魔が支配する森へと赴き撃退。
そして森の遺跡で発見した書物を見つけるとそこには1000年前に悪魔を滅ぼした邪聖剣ネクロマンサーについての記述があった。
それを見たエルダーは邪聖剣があれば再び平和が訪れるに違いないとさながら狂信者の如く信じ込み
体の弱い母を置いていく事に抵抗のあるバジルを半ば無理矢理連れて旅に出る事に決め
書物に書かれている邪聖剣の手がかりとなる暁の丘を探す事にした。
森を抜け、ベイトン村へと辿り着くとそこには村の人々を悪魔に従えば命は助かると演説する男がいた。
訳も分からずそれを眺めていたエルダーとバジルだったがそこに気の強そうな少女が現れ、男を指さして悪魔に騙されるな!と叫ぶが
村の人々は聞く耳をもたない。男は余計な茶々が入ったと演説を止め
次に来る時までにどうするか決めるように言うと立ち去っていき、村の人々は少女を非難しながら散っていった。
少女は村の隅にある悪魔も出る上に宝箱まで設置された自宅(洞窟)へ忌々しげに戻ったので気になったエルダーとバジルは少女の自宅を訪問する。
少女は名前をディルと言い、自分は魔法使いなのだという。
そのため演説していた男が悪魔なのだと分かるらしいが村の人々は怪しい術にかけられ信じてくれないので
離れた所にある祠にいる神父から聖水をもらいにいくと言った。
エルダーとバジルはそれに協力し、3人で祠まで行くと神父は最後に残った聖水を3人に渡してくれた。
神父はこの聖水を守るために祠に引きこもっていたらしい。
聖水を手にベイトン村へ戻ると、丁度演説が始まっていた。
3人は男の前に出て聖水をかけると苦しみだした男は醜悪な悪魔の姿へと変化した。
それを見て正気を取り戻し逃げる人々、悪魔はよくもやってくれたなと襲いかかってきたがこれを撃退。
正式にディルが旅に付いてくる事になり
3人はお礼を言う町長から次の大陸に行くために使う希望の鏡を受け取って転移の祠へと向かいアヴァニア大陸を後にした。
第二章バトゥーラ大陸
そして辿り着いたバトゥーラ大陸はレジスタンスが活動するサッカルという町があり
町の人々から話を聞いてレジスタンスの秘密基地へ何で見つからないのか疑問に思うくらい簡単に辿り着くと
隣にあるギルギット王国から連絡がないという事を聞かされた。
とりあえず休んで行くといい、というレジスタンスリーダーの言葉に甘え一泊してから町を出ようとするとエルダーの見知った顔をした少女が立っていた。
思わず駆け寄ると他人のそら似だと言い自分の名前はアンジェラではなくマリーだと言った。
気にはなったが邪聖剣を探している事を知ったマリーが旅に同行したいと言ったので了承しギルギット王国へ向かった。
しかし辿り着いた4人が見たものはクダウリ王国の女王キザイアの侵攻によって廃墟と化した王国であり
追い打ちをかけるようにアンジェラが死んだ事を生き残った人から聞かされる。
悲しむエルダーだったが気を持ち直し王様に会いに行くと、自分の血縁者がいるムルタン村へ無事を確認しに行ってもらえないかと頼まれた。
歩いて1分の位置にある村へ王様からの手紙を持って辿り着くと、村は村長の息子がさらわれた事で大騒ぎをしている最中であった。
村長に会うと息子と村の人々を返して欲しければ悪魔の支配下に入れという提案を息子を見捨てる形で断るつもりらしく
それを聞いたディルは怒鳴り散らすと自分たちが助けにいってくる、と意見も聞かずに決めてしまった。
呆然とする3人だったが異論はないらしく、問題の洞窟へ向かう事に。
洞窟を先に進むと謎の剣士が現れ、エルダーたちを始末すると襲いかかってきたが撃退。
剣士はステビアという名前で元ギルギット王国兵士だったが悪魔の圧倒的な力を見て悪魔に従うようになったと言った。
殺せ、と言う剣士を無視して先に進むと捕らえられた人々を見つけたが罠にかかり4人ともあっさり捕縛
目の前で人間の醜さを知るがいいと言い放つ悪魔は町長の息子に願いを叶えてやるから悪魔になれと言った。
すると町長の息子は悪魔になるから捕らえられた人々と村を襲わないで欲しいと言う。
その答えに困惑した悪魔の隙をついてステビアがエルダーたちを捕らえている縄をほどくと
形成逆転とばかりに4人は悪魔を撃破。
町長の息子も無事に村へ帰り、エルダーが気に入ったというステビアは旅に同行する事となった。
ギルギットに戻り王様に報告するとお礼として王家に伝わるマイストの弓を渡された。
ついでに邪聖剣についての話をするとギルギットへ攻めてきた女王キザイアが見たことの無い剣を持っていた事と
暁の丘は知らないが太陽の丘なら近くにあるという、もしかするとという思いでそこへ向かうと
ナイトゴーントという悪魔が住み着いており、余りに早く攻撃が当たらなかったが王様から受け取ったマイストの弓を放つとナイトゴーントに命中
その素早さを殺す事に成功し無事に撃破。
そして太陽の丘にある祠で住んでいる神父に話を伺ったがやはりここは暁の丘ではないらしい。
再び手がかりを求めて5人は転移の祠から女王キザイアの治めるウシュパ大陸へと向かう事となった。
訂正、女王キザイアが治めているのはクダウリではなくムツヘタでした申し訳ない…
第三章ウシュパ大陸
ウシュパ大陸に辿り着き、砂漠を歩きながらエレバン村に辿り着くとオアシスが枯れ果てて飲む水などほとんど無い状態になっていた。
街の人々が言うにはつい最近唐突に枯れたらしく、近くにある精霊の祠に何かあったに違いないが外には悪魔がいるため見に行く事も出来ないという。
その話を聞いて早速向かうと案の定、精霊の祠には悪魔が住み着いていた。
撃破し奥に進むと水の精霊ミオネリアと名乗る精霊がおり、悪魔のせいで水を浄化する事も出来なくて困っていたのだという。
しかしオアシスを完全に戻すには北にある洞窟を支配している悪魔をどうにかしないといけないのでエルダーたちはそれも引き受けると洞窟へと向かっていった。
北の洞窟を支配する悪魔を倒し、外に出ようとするとフードを被った悪魔がいた。
しかし悪魔は怯えながらも逃げようとはせず自分は人間を理解したいのだと訴えてくる。
何を馬鹿な事をと言い斬り殺そうとするが、最後に詩を歌わせて欲しいと懇願する悪魔の願いを聞くと
悪魔が歌ったのはアンジェラが好きな詩であった。
それを歌い終わると満足したのか覚悟を決めた悪魔だったが
エルダーは殺さずに悪魔の情報を得るために連れて行こうと提案した。
バジル他の仲間はそれに不満を唱えるが、エルダーが押し切ると渋々了承する。
悪魔はそれに感謝するとニゲラという名前だと挨拶し旅に同行する事になった。
再びミオネリアの元へ行くと感謝の言葉を述べられ
水を浄化すれば祠の先から次の町にいけるが1日ほどかかるので後で来て欲しいと言われた。
6人はエレバン村へ戻ると疲れた体を休めるため宿屋に泊まる事にした。
そしてその夜、バジルは自分を呼ぶ母のような声を聞いて夢遊病者のように1人外へ行ってしまった。
起きるとバジルが居ない事に気づいた5人は何処へ行ったのかと思い
宿の受付で尋ねるとクダウリの方面へ向かっていったと話を聞かされた。
一体何故出て行ったのかと疑問に思うエルダーへ他の仲間はニゲラがいるせいだと言うが
エルダーはそれを否定し、すぐに精霊の祠を抜けてクダウリへと向かった。
クダウリに辿り着き王様に話を聞くと、ここもギルギット王国のように女王キザイアの脅威に晒されているという。
そして同じように見たこともない剣を持っていた話を聞かされた。邪聖剣なのだろうか?という思いを強め
街の人々から話を聞くとバジルらしき人物はムツヘタに向かったらしい
都合がいいとばかりに町を出ようとしたら砂嵐が発生し町から出れなくなってしまった。
クダウリは結界で問題ないが砂嵐の間は魔法も使えず出れもしないので焦る気持ちを抑えながら町に滞在する事になり、数日後ようやく砂嵐は収まった。
出発しようと宿から出ると人だかりが出来ており、近づいてみるとバジルの母と男がいた。
バジルの母は行商人である男に頼んでバジルを追いかけたが、ここに辿り着くまでに悪魔に襲われたらしく重症を負っていた。
誰か助けてくれ、と叫ぶ行商人だったがクダウリにも物資はほとんどなく何も出来ないという。
エルダーはバジルの母の傍に行くと自分が必ずバジルの所まで連れて行く、と背負って歩き始めた。
しかし、当然ながら途中の祠に辿り着いた所でバジルの母は力尽き。
エルダーのバジルが今薬を取りに行ったという嘘を信じて亡くなった。
行商人はせめてバジルが見つかったらバジルの母が作ったクッキーを渡して欲しいとエルダーに頼み
長い旅の間に何かあったのか自分はここで墓を作って見守っていくという。
クッキーを受け取って一行はムツヘタに付くとバジルを探したが居ない所か人々は一様に暗い表情をして黙っていた。
どうやら女王キザイアの恐怖政治に怯えているらしく、邪聖剣の確認をするためにも女王のいるというピラミッドに侵入。
数々の仕掛けを解いて女王に会うと、女王は人ではなく悪魔であった。
何とか撃破するもその手に邪聖剣は無く、息絶える直前女王は人の姿に戻り、邪聖剣のせいで悪魔になった
剣は兵士に盗まれたがあれは人が触れてはいけない呪われた剣だ、と言い残して死んだ。
その話を聞いてエルダーは今まで出会った人の姿から悪魔になった(ベイトン村の演説悪魔や町長の息子さらった奴がそれにあたります)のは
みんな邪聖剣を使ったせいだったのだと気づき、邪聖剣とは悪魔を倒す武器ではないのか?と疑問を抱いた。
そして女王の支配から解放されたムツヘタで教会の神父から
悪魔を倒すための重大な手がかりになるという石版の欠片をメルーシャ大陸のランダメリア王国にいる賢者ドゥカスへ持っていって欲しいと言われ了承。
剣を盗んだ兵士もメルーシャ大陸にいったと知り、追うようにして転移の祠からウシュパ大陸を後にした
第四章メルーシャ大陸
祠から出るとそこは森であり、出口を探して歩いていると盲目の占い師が住む家を見つけた。
邪聖剣やバジルについて聞いてみようと尋ねてみたが弟子であるアンゼリカが帰ってこないので連れてきてくれれば占うという。
仕方なく森を出て近くにあるヘラーシャ村で話を聞くと薬草を採りに西の洞窟に行ったという。
探しに行くと入った途端に少女の叫び声が聞こえ慌てて向かうとどうやら足を踏み外して穴から落ちただけだったようで大事はなかった。
名前を聞くとアンゼリカと名乗ったので帰ろうとするが
アンゼリカは師匠である占い師の目を見えるようにする薬草があるはずなので見つけるまでは帰らないと探し始めた。
エルダーたちも探すとすぐ近くに一輪だけ咲いた花があり、それが薬草なのだという。
持って帰って占い師の家まで戻るとせっかく採ってきたのだが自分以外の必要な人に使いなさいと言われアンゼリカは不満顔である。
そして占い師は約束だとエルダー達を占うとバジルについては分からなかったが旅をする先で大きな問題が起きるという
理由が何かは恐らく気づいているのだろう?と言われ無言で返し一行は石版の欠片を届けるためランダメリアを目指した。
ランダメリアに着いてすぐに王様に会おうとするとニゲラの正体がバレ、5人は悪魔の仲間だと牢屋に入れられてしまった。
しかし押収された石版の欠片を見た賢者ドゥカスが牢屋にきたので事情を説明すると
本当に悪魔の仲間でないか分からないのでエルダーとニゲラの2人で武器庫として使っている洞窟から悪魔を追い出して火薬を取ってきてもらいたいと頼まれた。
どのみち人質がいるため従うしかなく、他の仲間はニゲラが裏切るかもしれないから気をつけろと言うが
エルダーはそんな事はないと言って2人で洞窟へ向かった。
洞窟の中を進んでいくと途中道が2つに分かれており、右から火薬の匂いがするとニゲラがいった。
エルダーはニゲラを信じて右に行くと(ちなみに左はシンボルボスがいてやたら強いですが倒すと妙に強い武器をゲットできます)無事火薬のある場所へたどり着いた。
火薬を取って帰ろうとすると突然異様な気配がして謎の悪魔が現れた。
悪魔はエルダーと人間に付いていくニゲラを殺そうと襲いかかってきたが難なく撃退し
去り際にクゥトゥグァだと名乗って消えた。旅の途中途中で聞いた悪魔の四天王だった事に驚いたがとりあえず火薬を届けると
ようやく信用して貰えたようで仲間も解放してもらう事が出来た
邪聖剣について話を聞くと、暁の丘なら東の方にあるという。
そして邪聖剣は1000年前に地中深くへ埋められたが、すぐに掘り起こされ人の手を点々としている事を教えられた。
1の主人公は何故自分が捨てなかったのかと小一時間(略)。なので暁の丘に邪聖剣は無いと言う
しかし一行に助けてもらいたい事があるので暁の丘に行って欲しいと言われ向かうことにした。
暁の丘に着くと賢者ドゥカスとタイタンという老人がおり
エルダーたちが持ってきた石版の欠片は悪魔の住む世界へ行くために必要なものだという。
そこまで聞いた所でムツヘタの兵士が剣を振り回して錯乱していると警備兵が飛び込んできたので
もしやと向かうとネクロマンサーに斬られたくないなら来るな!と叫んでいた。
だが伝説に聞く剣と思えないほどあっさり戦闘が終わるとムツヘタ兵は実は途中で恐ろしい男に脅され奪われたと白状する
肩すかしをくらった一行はタイタンの元へ戻ろうとするが突然起き上がったムツヘタ兵が背後からステビアに襲いかかった。
しかしそれをニゲラが庇い、刺されるとその場に倒れ。ムツヘタ兵はステビアに殴り飛ばされ気を失った。
倒れるニゲラに近づくと死にはしないが自分はここまでだと言い
最後に初めて会った時に歌った詩を聞かせて欲しいとエルダーに頼まれ歌った
仲間たちから今まで疑って悪かったと謝罪の言葉を述べられ最後に立ち去るマリーへ
皆さんをよろしくお願いしますと伝え、マリーはそれに頷くと3人の後を追っていった。
タイタンの所に行くと、石版のおかげで悪魔の世界に行く道が出来たという。
どうか世界を救う勇者になって欲しいと伝られ、4人は悪魔の大陸クン・ヤン地下大陸へと旅立つことになった。
第5章クン・ヤン地下大陸
悪魔の住む地下大陸へと辿り着いた4人だが地上と異なる異質な雰囲気に違和感を感じた
少し歩いた所でマリーが膝を付き、心配して駆け寄るが目眩がしただけだと立ち上がった。
再度歩き出すと石碑が建っており、内容はエルダー達以前にここへ辿り着いた人間が残したもので。
ネクロノミコンを探してやってきたという事が書かれていた。
先へ進むと巨大な悪魔が通路を塞ぐように陣取っており、これを撃破。
すると水の精霊でミオネリアの姉でもあるエルネリアの封印が解かれ
エルダーたちに礼を言うとこの先にあるニルカンタという町には悪魔の王がいる穴が存在すると教えられた
ニルカンタへ向かう道中に最初に見たのと同じ石碑が点在しており
内容はネクロノミコンとネクロマンサーに関するものであったがどうやら石碑を彫った人物は見つけきれなかったらしい。
ニルカンタに着き、悪魔の王がいる穴、ニルカンタの迷宮へと進むとそこは地下迷宮ヨスへと通じていた。
最深部を目指し進むと以前も戦ったツァトゥグァの本体が現れ、あの時の恨みとばかりに襲いかかるが撃破。
そして更に奥にいたナイアラトテップ、ハストゥールを倒し最深部らしき所へ辿り着くと最後の四天王であるヨグソトースが現れた。
ヨグソトースはエルダーたちに何故戦うのかを問う、それに対し悪魔の支配を受け入れられないからだと言った。
するとならば支配する側になればいい、お前たちの仲間のようにと言い放って襲いかかってきたが撃破。
ヨグソトースの後ろにあった祭壇からついにネクロノミコンを見つける事が出来た。
マリーが手に取り中を読むと邪聖剣ネクロマンサーは本来の性質である聖剣が呪われた状態で
ネクロノミコンはその呪いを解くために必要なのだという事だった。
では邪聖剣はどこにあるのか、そう思い部屋を調べてみると隠し階段を発見し更に奥へと進んでいった。
するとそこにいたのは行方が分からなかったバジルだったが、様子がおかしい。
警戒して近づくと突然邪聖剣ネクロマンサーを取りだし異形の姿、悪魔へと変化し襲いかかってきた。
あまりにも強力な邪聖剣の威力によって一撃で吹き飛ばされるエルダー達だったが、その時エルダーの懐からクッキーが床へ落ちた。
それを見て苦しみ出す悪魔バジル、球体のようになっていた悪魔の中心から人間バジルの上半身が出てきて苦しみを訴えてきた。
今なら止められるかもしれない、と再度戦いを挑みどうにかバジルを倒したが
バジルは地下迷宮ヨスより更に深部にある暗黒世界ン・カイにいる悪魔を倒さなければ意味がない事を伝えて息を引き取った。
悲しみながらもマリーに頼んで邪聖剣の呪いを解いてもらうと聖剣ネクロマンサーと邪剣ネクロマンサーに分離し、完全な形でのネクロマンサーがついに手に入った。
バジルが言っていたン・カイへと進むとそこにいたのは巨大な悪魔の親ガタノーアだった。
これを倒せば全てが終わると全力で挑むが攻撃が通らない
そこで聖剣ネクロマンサーで斬りつけるとガタノーアを守る結界が中和され攻撃を防ぐ事が出来なくなった。
一気に畳み掛けるように攻撃を仕掛けるとついにガタノーアは崩れ落ち、消し飛んだ。
第6章天空城
4人が意識を取り戻した時には暁の丘に帰ってきており
自分たちはついに悪魔を倒したのだと感動に浸っていたが突然マリーが暁の丘の頂上へと走り出した。
後を追いかけてみるとそこには神の使いである天使とマリーが話しており、天使が帰った後にマリーは3人へ自分の正体を明かした。
マリーは上位天使からネクロノミコンを探し出す命を受けて地上にきた下位天使であり
地上で過ごすには形を得なければならないのでギルギットに降り立った時に見かけた瀕死の女性=アンジェラの姿を写し取ったものだという。
そして天界はガタノーアが倒された今、最高神は人間を失敗作として地上を滅ぼす事を決めたというのだ。
そんな事はさせないとエルダーが言うとマリーもこの命には従いたくないとして3人を天界へと案内すると言った。
説得して止めてもらおうという考えである。
マリーに案内され天空城へ行くとそこは見たこともない輝き、太陽が光を放つ城だった。
驚く3人だったが急がないとというマリーの言葉に従って天使達を退けながら天空城の最深部、最高神の間へと辿り着く。
エルダーとマリーは人間は失敗作ではない事を訴えるが最高神の言い放った言葉は人形が喋るな、であった。
最早、和解など出来ないと悟った4人は襲いかかる上級天使を倒し、最高神にもその刃を向けた。
最初の内こそ余裕を持っていた最高神だったが邪剣ネクロマンサーで結界を破壊され
徐々に押され気味になると落ち着いた風情を捨てて苛烈な攻撃を仕掛けてきた。
その攻撃で吹き飛ばされる4人、止めを刺そうとした最高神の前に
息も絶え絶えに立ち上がったエルダーは聖剣と邪剣、2つのネクロマンサーを手に最高神へと立ち向かい刃を振り下ろした。
驚きの声を上げる最高神もエルダーたちも強烈な光によって包まれ…
エルダーたちが光に包まれたその頃、地上では太陽の光が地上に降り注ぎ。
数十年ぶりに見る暖かな光にエルダーたちを知る人々がその姿に思いを馳せていたのだった。
邪聖剣ネクロマンサーNRはこれで終了です、所々端折ってますが問題ないと思われます。
DSiウェアで800円ですが内容は厚く、興味を持たれた方がいたらプレイを是非オススメします。
個人的にはかなりお買い得でした。
また気になる点があれば答えれる範囲で答えるのでどうぞ。
きらりん☆レボリューション きらきらアイドルオーディション
偶然出会った星司に一目ぼれした きらり。
だが意地悪な宙人に、お前とは住む世界が違う、と言われてしまう。
きらりは、星司に近付くためには、自分もアイドルになればいいと考えた。
こうして、きらりはアイドルを目指すことになった。
きらりは渋谷をウロウロしているときに偶然スカウトされ、SHIPSと一緒の事務所に所属することになった。
初めてのお仕事はケーキのCM。ケーキ作りを特訓し、オーディションに合格。
なんとか初仕事をこなすことができた。
それからダンスレッスンとボイストレーニングを積み、ミニライブを成功させる。
時代劇の町娘の役から始まり、雑誌のグラビア、そして映画の主役。
だんだんと難しくなるオーディションを次々と突破し、きらりは仕事をゲットしていく。
最後にきらりは、ドームでのSHIPSとのジョイントライブを成功させる。
こうして、きらりはトップアイドルになった。
おしまい。
きらりん☆レボリューション みんなでおどろうフリフリデビュー!
のえる こべに と一緒にMilky Wayを結成した きらり。
デビュー曲「アナタボシ」を引っさげて、
全5回に渡るコンサートツアー「スターライトツアー」が始まった。
きらりたちは、ダンスレッスンを受けたり、衣装ををデザインしてコーディネートしたりしながら、
お仕事をこなしていく。
第3回までのスターライトツアーは無事終了。
人気急上昇のMilky Wayに対抗すべく、ふぶき エリナ いずみ の3人が期間限定でユニットを組んだ。
第4回のスターライトツアーで、Milky Wayはふぶきたちのユニットと対決することになる。
もちろんMilky Wayが勝つ。
自分の魅力を鼻にかけている ふぶきは、他の二人を引き立て役に過ぎないとはき捨てるように言う。
だが きらりは、のえると こべには引き立て役ではない、一緒に輝くための仲間だと反論する。
クリスマスイブの日に、最後のスターライトツアーが開催される。
きらりは、クラウディの計略にかかり、ステージに遅刻しそうになる。
そこへ、ロンドンから一時的に帰ってきていた あおいがやってきて、クラウディを説得。
クラウディは、自分が売れたいばかりにオフィス東山の言いなりになっていたと、きらりに謝罪した。
きらりは何とかステージに間に合った。そのステージでMilky WayはSHIPSとの競演を果たし、
スターライトツアーは無事終了した。
スターライトツアーが大好評だったので、2回の追加公演が決定した。
まず5月に第6回公演が開催される。
そして、7月7日に第7回公演「スターライトツアー ファイナルステージ」が開催される。
ステージの前に、嵐が控え室にやってきて、きらりにMilky Wayを解散して結婚してくれと迫る。
もちろん きらりは断ったが、嵐はまだあきらめ切れないようだ。
やがてステージが始まる。
歌うMilky Wayを見て、嵐は、きらりには自分が入りこめる余地がないと悟り、あきらめることにした。
こうしてMilky Wayは史上最高のユニットとなった。
おしまい
自宅PCが規制されていても、知り合い宅なら大丈夫だと信じて
アーマード・コア3、行きます
その世界は、ただ一つのものによって管理されていた。
あらゆる出来事は、そのものによって決定され、そこに住む人々は、それを当然のことと受け入れていた。
「管理者」の庇護の下、人々は約束された繁栄を続け、やがて、力をもつ者<企業>が生まれた。
企業はより大きな力を追い求め、やがて、互いに争いを始めた。
だが、その争いすらも、管理者の掌の上の出来事であった。
全てが予定された世界。
だがそれは、徐々に狂いを生み始めていた。
もはや、レイヤードは飽和状態になっているのではないのか。
新人の傭兵、レイヴンである主人公は、担当のオペレーターからそんな噂を伝えられた。
区画の再開発により、仕事を追われ暴動を起こした労働者達の鎮圧、その任務を終わらしたその日に。
再開発や、区画自体の閉鎖。今のレイヤードにはありふれている事だという。
レイヤードの人々にとっては神にも等しい巨大AI、管理者。それは一体、何を考えているのだろうか。
そんな情勢下で、主人公は或る依頼を受ける。
依頼主はクレスト社。三大企業と呼ばれる大企業の一つで、特に管理者を信望する企業である。
依頼内容は、数年前に閉鎖されたという区画に進入した武装集団の、排除。管理者の代行を自任している節の有る、クレストらしい依頼。
地殻変動により、施設が崩壊したといわれるセクション513……だが、主人公がそこで目にしたのは、ただの無人の市街であった。
「あの区画の閉鎖は、管理者によって決定された事項です。我々はその決定を守らねばなりません。それがこのレイヤードの秩序です」
クレストはミッションの終了後、セクション513施設が崩壊し、閉鎖されたのだと、主人公に念を押してきた。
「我々が頭上に見ることが出来るのは、人工の作られた空です。それが我々の住む世界なのです」
その後、主人公はクレスト社から別の依頼を受ける。敵対している三大企業の一つ、ミラージュ社に攻撃を受けているというのだ。
管理者の代行を自任するクレストと、三大企業で最も勢力が強く、結果最も管理者の統制で利益を減らされているミラージュ。
両社の仲は犬猿と呼ぶに相応しく、抗争は何時もの事でも有った。
ミラージュ部隊の迎撃依頼を受託した主人公は、クレストの研究所で敵のACと戦闘を行った。
世に知られていないタイプの、通常の物より遥かに高性能なACと。
ミッションから帰ってきた主人公の下に、反体制組織、ユニオンからのメールが届いた。
管理者にすら抵抗する過激思想を持ち、かつてセクション513の調査も行っていた、武装組織。
彼らは語った。あれはミラージュでも、どこの組織の物でもない。あれは管理者の部隊だと。
そして、そこから導き出される疑問にも言及する。何故、管理者の味方であるクレストを、管理者が攻撃するのか?と。
彼らは仮説の実証を求めて行動しているという。その仮説が正しいなら、全てに説明がつく、とも。
しばらくして、ユニオンは企業やレイヴンに対して、或る声明を発する。
「管理者は狂っている」ユニオンはそう語った。
理由の無い区画閉鎖。過度な再開発。もはや管理者は我々を庇護してくれる存在ではない。
ユニオンは同時に、管理者の統制を外すために、管理者の本体の存在するレイヤードの中枢への攻撃を計画していた。
中枢の位置は、大企業のデータバンクにしか記されていない。そのデータを求めクレストのデータバンクを攻撃するユニオン。
レイヴン達の一次攻撃で障害を取り除き、志を共にするミラージュの戦力と共にデータバンクへ攻撃、データを回収するというのだ。
だが結果として、作戦は失敗する。本隊であるユニオンの部隊と、平撃する予定のミラージュの部隊が、現れなかったのだ。
この作戦の直後、クレストは声明を発した。全てはユニオンの自作自演である、と。
自分たちの手で破壊工作を行い、それを管理者の暴走だと言い張っているのだと。
またユニオンのその活動資金は、三大企業の残る一社、管理者に関係する事を避けていたキサラギであったという。
そして、主人公も「ユニオンの破壊工作」への対処を依頼されることとなる。
だが、本当にユニオンが全ての元凶なのだろうか?
もし彼らの言い分が正しかったのなら、この行動は一体どういう結末になるのだろうか?
ユニオン・キサラギ連合とクレストとの戦いは、大方の予想通りクレストの勝利へと進んでいった。
執拗な抵抗と、戦闘の隙を突いたミラージュの横槍に損害を出しつつも、ユニオン本部への一斉攻撃を始めるクレスト。
だが、その戦場に突如、クレストの研究所を襲ったのと同タイプの部隊が現れ、両軍に攻撃を始めた。
件の部隊によりユニオンとキサラギの連合部隊は壊滅。クレストの打撃も大きかった。
さらに謎の部隊はレイヤード各地に出没、破壊活動を始めていった。
事ここに至って、企業群もあることを認めた。アレはどこの組織の物でもない、管理者の部隊だと。
管理者による襲撃。それへの対処。さらにはその隙を突いての、他企業への攻撃。
状況は混迷を深めて行った。
拡大する被害に、ミラージュは管理者へのアクセスを試みる。そしてその妨害をするクレスト。
だが、それは両者がただ消耗しただけとなった。アクセスは失敗したのだ。時間が有れば、と技術者は言うが、その時間はもう残っていない。
電力や酸素の供給すら滞り始めるレイヤード。「我々は管理者に拒絶されたのだろうか」クレストの代表は、そう嘆いていた。
必死の防戦に関わらず、とうとうクレストの本社は管理者部隊の前に陥落する。
クレストからの最後のメールには、以前から管理者の異常を認めていたとの発言が有った。
「管理者が我々を滅ぼすというなら、それが我々の取るべき道だったのかもしれない」
追い込まれながらも管理者を信望していたクレスト。滅ぼされても、クレストは今も管理者を信じ続けている。
「人は秩序なくして生きることは出来ない。例えそれが、偽りであったとしても」
一方、管理者の部隊に押されているミラージュは、対管理者戦において活躍している主人公に目をつけ、ある依頼を出してきた。
管理者中枢への直接攻撃、そのためのルート探しを依頼したのだ。確実性を求め、僚機も用意した上で。
「イレギュラー要素は抹消する……ミラージュはそう判断した」
そして、捜索エリアに現れた一機のAC。それが現れると同時に、こちらに銃を向ける僚機。
「管理者を破壊する……馬鹿げた事を」
管理者を疑い、その是非を問い、切捨てる事すら許容していたユニオン。
あくまでも管理者を制御し、支配下に置く事を望んでいたミラージュ。
「我々の生きる道は、管理者が決めるべき事なのだ」
確実に管理者により追い込まれつつあるミラージュは、それでも管理者を捨てることは出来なかった。
「お前の力は管理者を、この世界を破滅へと導く力だ」
ユニオンの残党は、もう一度最初の企てに戻った。中枢の位置を大企業から入手し、管理者を破壊することで混乱を納めるのだ。
しかしレイヤードの損害はあまりにも大きかった。もはや、地下世界を維持するのも困難なほどに。
「管理者を破壊してこの状況を止めても、我々は生きてゆけないかもしれない」
それでもユニオンは、自分の脚で立つ事を望んでいた。
「だが、我々はただ死ぬわけには行かない。それだけは、確かだ」
ミラージュのデータバンクから中枢の位置データを入手したユニオンは、主人公に最後の依頼を行う。管理者を破壊するように、と。
「基幹ユニットの破損率90%が超えました。エネルギー供給率低下」
護衛を失い、火を噴く管理者の中枢部。
「再生プログラム、最終レベルへ移行します」
「地上への…ゲートロック…解除」
「本命令をもって…プログラムの…全行程を終了…」
「システムを…停止します…」
巨大なゲートと人工の空が開き、地下都市に作られた物ではない光が降り注ぐ。
ゲートを抜けた地上では、緑の草原となだらかな丘が、太陽と雲の浮かぶ空が、何処までも広がっていた。
以上でAC3終了です。名前欄入れ忘れましたが
>>121もと言うことで
地下世界、世界の管理者、管理者の保護から抜け出す主人公と、ストーリー的にはまさに初代リメイク
書き忘れたので後で編集するつもりですが、レイヤードって言うのは地下に作られた都市(世界)ですな
なんで地下に人々が向かったのかは不明。地球規模の災害から逃げるためとも聞きますが
ちなみに年代も不明。何時から、というより管理者の元でどれだけの時間がたったのかもわからない
AC3乙です。解り易くていいな
127 :
新ボク:2010/08/05(木) 09:30:48 ID:ADb7JNjQ0
前の続き
おてんこさま「ジャンゴ、だいじょうぶか!?」
トリニティ「ジャンゴ・・・オメェなに考えてんだ?」
「礼くらいは言ってやる。」
「けど・・・金なら1ソルだってはらわねぇからな!」
「金はいらない?」
「それじゃあ、そんなになってまで何で・・・何でオイラを助けたりしたんだよ?」
選択肢が出る
・仲間だから
トリニティ「オイラが・・・仲間?」
「師匠だの弟子だの、あんなのジョークに決まってんだろ?
「オイラが仲間だなんて・・・」
「そんなあまい考えじゃあ、これから先・・・未来世紀を生きぬくことはできねぇぜ?」
「最後に信じられるのは自分だけさ」
「他人を信じたところで、いつかはうらぎられる うらぎられるんだ・・・」
「母ちゃんみたいに・・・!!」
「へっ、ヤなこと思い出しちまったぜ!」
・分からない
トリニティ「理由もなく助けたのか?」
「まったく・・・分からないのはコッチだぜ」
「そんなあまい考えじゃあ、これから先・・・未来世紀を生きぬくことはできねぇぜ?」
「大切なのは金だろ?金さえありゃあ、食い物にこまることもねぇからな」
「そうさ、金さえありゃあの時だって・・・」
「母ちゃんだって助かったんだ・・・!」
「へっ、ヤなこと思い出しちまったぜ!」
ジャンゴ「トリニティ・・・」
おてんこさま「・・・さあ、ジャンゴ」
「この棺桶をダンジョンから運び出し、太陽の光で浄化するんだ」
「われわれにはわれわれの、進むべき道ある」
「戦いはまだ、終わっていない・・・」
128 :
新ボク:2010/08/05(木) 09:42:55 ID:ADb7JNjQ0
ダンジョンの外に出てフレスベルグとパイルドライブ開始
フレスベルグ「どういうことだ・・・?オレサマが太陽樹からうばいとったエナジーは・・・」
「こんなものではないはずだ!」
「まさか・・・伯爵か!?」
「くそっ・・・オレサマが好きなのは・・・」
「ミディアムレア(半生なのに!これじゃあウェルダン(よく焼き)、いや・・・黒・コ・・ゲ・・・!!」
倒すとトリニティが現れる
トリニティ(ジャンゴ・・・本当に、イモータルをたおしちまったのか?
オメェはいったい・・・何者なんだ?)
「・・・」
???「さすがだな、ジャンゴ?それとも・・・
「ベルグが弱すぎたかな?」
伯爵が現れる
トリニティ「ぎゃっ!!」
ジャンゴ「伯爵!!」
トリニティ「あわわわわ・・・」
伯爵「ハンッ、ザコに用はない。とっとと失せろ!」
トリニティ「は、はいーっ」
「ジャンゴ!!そんな身体で伯爵と戦うつもりか!オメェもにげろ!!」
伯爵「クックックッ・・・いい覚悟だ
「それでこそわがライバル!!」
「フレスベルグからいただいたエナジー・・・」
「古の大樹から採取された、高純度のエナジーにより、われは大いなる力を得た!」
「もはや今までのようには行かんぞ?」
「さあ、観客も待っている・・・死の舞踏の再演といこうではないか!!」
伯爵と戦闘開始
129 :
新ボク:2010/08/05(木) 09:47:30 ID:ADb7JNjQ0
伯爵と戦闘になるがこちらの与える攻撃は全て1になり絶対に倒せない
少し経つと伯爵はブラッドレイン(血の雨)でジャンゴを攻撃してくる
さらにジャンゴのHPが一定以下になるまでブラッドレインを2重にかけてくる
ジャンゴのHPが一定以下になると、ジャンゴが倒れる
伯爵
「クッカッカッカッカッ!!」
「どうした、太陽少年?もう終わりか?」
おてんこさま「これはダークマターの雨!?いくら太陽と月の血を受けつぐジャンゴでも、この量では身体が持たない!」
「ジャンゴ!!ここはいったん引くんだ!」
ジャンゴ「うっ・・・!?」
おてんこさま「ジャンゴ!!」
トリニティ
(伝説によれば・・・戦士は破壊の獣と戦うことなく死んだという
仲間のうらぎりによって・・・まさか・・・オイラのせいで?
そんなはず・・・ねぇよな?オイラはテメェの仲間なんかじゃあねぇ!
そうだろ、ジャンゴ・・・)
「テメェ!!弟子の分際で・・・勝手に死ぬんじゃねぇ!」
ジャンゴが光に包まれる
おてんこさま「これはいったい・・・」
???「ジャンゴ・・・目覚めなさい、太陽少年ジャンゴ」
「わたしは古の大樹、あなたたちがそうよぶもの・・・」
「永きを生き、老いさらばえたわたしには、もはや世界を浄化する力はありません」
「しかし少年よ、そして太陽の精霊よ」
「あなたたちは、わが力をうばうイモータルをたおし」
「わたしに今一度の生を取りもどしてくれました」
「それだけではありません」
「死の都イストラカン、そして太陽の街サン・ミゲル・・・あなたたちが助けてきたわが息子、わが娘」
「その命の鼓動が、わたしには聞こえます」
「ありがとう、太陽の戦士たちよ」
「今こそ・・・わが大いなる力をあなたたちにたくしましょう!」
130 :
新ボク:2010/08/05(木) 09:51:47 ID:ADb7JNjQ0
ソルジャンゴの説明を受け、ジャンゴとおてんこが合身しソルジャンゴに変身可能になる
古の大樹「あのヴァンパイアが作り出す暗雲はわたしがおさえましょう」
「あなたたちはその力を使い、この世界を、太陽を守るのです」
「ですがわすれてはいけません」
「光が強ければ強いほど、その光が生み出す影もまた強くなるのだということを・・・」
ブラッドレインが止む
伯爵「なにっ!?わが暗雲が・・・」
「わが大いなる力がおさえられている!」
「まさか古の大樹が目覚めたのか!」
「・・・むっ!?」
ソルジャンゴが現れる
伯爵「何者だ、おまえは!?いや・・・ジャンゴ?」
「それにおてんこか!古の大樹より、新たな力をあたえられたとでもいうのか・・・」
「クッカッカッカッカッ!!」
「おもしろい・・・その力とやらがどれほどのものなのか、わたしが試してやろう!!」
伯爵と戦闘開始
ソルジャンゴの持続時間無限なのでほぼ瞬殺
伯爵「これが・・・太陽少年の真なる力なのか?」
「クックックッ・・・この力があればあるいは、ヴァナルガンドの復活を阻止できるやもしれん」
「あの男、人形使いの野望は、今は亡きわがクイーンの意思とはちがう・・・」
「いいだろう、ジャンゴ」
「サン・ミゲルよりはるか北方の地、白き森に向かえ」
「そこで兄、サバタに会うがいい」
「だが覚悟しておくことだ」
「真実がどうであれ、やつは戦士」
「わたしと同じく、戦いの中でしか生きられない男だということを・・・その意味するところをな!」
「クッカッカッカッカッ!!」
伯爵が死ぬ
お久しぶりです。
ルーンファクトリーフロンティア、最後まで投下します。
カンロに解析を頼んだ夜、またラグナは夢を見た。
研究者は、魔法生物を異世界に隔離することに決めた。
いつか必ず迎えに行くと約束して。
魔法生物も一人は嫌だった。けれど、魔法生物が我慢しなければ皆死んでしまう。
それはもっと嫌だから、魔法生物はずっと我慢し続けた。
そこで目が覚めた。
数日後、カンロの元を訪れると解読が終わっていた。
この「時のグリモワール」は、「今とはつながらない時代」と呼ばれる異世界について書かれた本であることが分かった。
つまり、ミストはそこに捕らわれているのだ。
カンロはラグナに結晶花の種を12粒渡す。
この花が「今とはつながらない時代」に導いてくれるという。
ただし、この花を育てられるのは乙女のみ。
そこで、村の12人の乙女に手伝ってもらうことにする。
数日して、それぞれのヒロインから育ったそれぞれの結晶花を貰う。
例えばドロップからはルビーの結晶花、ラピスからはラピスラズリの結晶花という風に。
12輪の結晶花を手に、カンロの元へ急ぐラグナ。
そして時計台一階にある台座のある部屋の台座に一つずつ結晶花を捧げていく。
捧げていく毎に、今までヒロインが口ずさんできた歌が流れる。
しかし、すべてを台座に捧げても何も起こらない。
何故か台座には11種類の結晶花しか捧げられていない。
そんな事はあり得ない筈だとカンロは言う。
結晶花は育てた者の魂の形であり、万の人間が育てればその形は万の種類となる。
そこでラグナは重大な事に気がついた。
エリス達だ。彼女たちは元々1人の人間。つまり、結晶花も同じ形となる。
ラグナは結晶花の種をキャンディに渡して育ててもらうことを提案する。
しかし、結晶花の種はもうカンロの手元に無い。
とても貴重な種のため、新しく手に入れるには大変な時間がかかる。
ラグナは諦められず、時計台を飛び出す。
まだ、何か手があるはずだと。
ミストの家の前にやってきたラグナ。
そういえば、ミストはいつも何かの植物に水を遣っていた……。
そして今、その植物が花をつけていた。
なんとそれは結晶花だった。
ラグナは急いで時計台に戻り、台座に結晶花を捧げた。
すると、ヒロイン達がそれぞれ口ずさんでいた歌が1つの旋律となって流れはじめる。
しかし、それだけで何も起こらない。
そこへキャンディがやってくる。
精霊達が騒いでいるのだという。
カンロが事情を説明してやる。
「これ、精霊歌みたいだけど……ちょっとまって!精霊が何か言ってるの!
うん……うん……
おじいちゃん、お兄ちゃんが見つけたあの本を貸して!」
そしてキャンディは歌い始める。
『風を感じて空に祈る
光の先へ詩を贈るの
記憶の中で探し求めてく
ただあなた行く当てもなくし
たどり着いたの
心の中にはいつもあなたがいるよ』
すると、台座の中心に「今とはつながらない時代」への入り口が開いた。
驚くカンロ。精霊歌に詩があるなど聞いたことがないと。
(今までもキャンディの精霊歌が聞けましたが、「ランランラララン♪」だけで詩がありませんでした。)
「たぶん……精霊歌にはもともと詩があったんだと思うの。
それがいつの間にか忘れられてしまって……。」
「それが……どうして今頃になって出てきたんだろう。」
「ミストお姉ちゃんを助けるため……だと思うわ。
精霊がミストお姉ちゃんを助けたいと思っているの!」
「なら、次はその精霊の願いをかなえる番じゃ。
台座に触れるがよい。さすればミスト嬢のいる異世界に行けるであろう。」
しかし、異世界の魔法生物は強敵なのできちんと準備をしていけと言われる。
準備を整え、いざ最終決戦の地へ。
補足:ミストが何かの種を拾って育てている、という描写を入れるのをすっかり忘れてました。
すみません。
wikiではなんとか修正してみたいと思います。
ゲートの先は、「今とはつながらない時代」の時計台のベランダのような場所と繋がっていた。
梯子を上って展望台へと行く。
そこで待っていたのは邪悪なルーンを注ぎこまれ続け、異形の化け物へと変わり果てた魔法生物だった。
――近づかないで……もう限界……自分をおさえられない……――
ラグナは気づく。彼はいつもラグナの夢に出てきた“彼”だ。
「ようこそ。ラグナ。必ずここまでやってくると信じていたよ。」
声に驚いて振り返ると、宙に浮かぶジェルバインの姿があった。
そこで今までの魔法生物の経緯(夢で見た内容と一緒)とそれに目をつけ負の感情のこもったルーンを注ぎ続けてきたことを得意げに語る。
そして、もうすぐ魔法生物の自我は崩壊し、ルーンを無限に吸収し続ける破壊の化身が完成すると。
「これで私は私を認めなかった奴らを、世界を滅ぼしてやる!」
「そんなことは絶対にさせない!」
「戯れ言はそいつを倒してから言え!」
そして魔法生物との戦闘に突入する。
魔法生物はラグナを追尾する魔法弾を打ち出したり、突進してきたりして攻撃する。
ラグナは激しい攻撃を掻い潜り反撃していく。
そして、ついに魔法生物を倒した。
「……これで……あなたの計画も終わりだ。」
しかしジェルバインは不敵に高笑い。
「これだ……これを待っていたのだ!」
ジェルバインが手を掲げると、ルーンの中のミストが浮かび上がる。
「ミストさん!ミストさんを返せ!」
「ならば力ずくでやってみせろ!」
「言われなくても……!!」
次の瞬間、ジェルバインは魔法生物との融合を果たす。
――すばらしい……すべてが予想以上だ。これほどまでとは……――
「なんだ、これは……化け物……?」
――膨大なルーンとエリスを操った精神操作を組み合わせたのだ……
私に逆らう魔法生物を完全に支配下に入れるために、奴の意識を奪う必要があったが、貴様のおかげでその手間も省けた。
感謝するぞ!貴様のおかげで私は、この手で世界を滅ぼせる!――
「そんな……」
――計画の最大の功労者として……最初に滅びる栄誉を受けよ!――
「ジェルバイン!!多くの人々の心をもてあそんで……あなただけは許すわけにはいかない!」
ジェルバインは強力な魔法を駆使してラグナを苦しめる。
ラグナもなんとか応戦するがまるで歯が立たない。
というか攻撃するそばからどんどん回復していく。
「はぁ……はぁっ……つ……強すぎる……。」
――私はそこのルーンから無限に力を供給されている。お前に勝ち目はない!!――
その時、ラグナの耳に歌が聞こえる。
上空にキャンディが現れた。
精霊に頼んで、キャンディ達の姿と歌声だけを運んでもらったのだという。
続いて現れたのはドロップ。更に黒エリスが現れる。
みんなが力を合わせて歌えば、ジェルバインに捕らわれた黒いルーンにも気持が届くはずだと。
次々と現れ、ラグナを激励していくヒロイン達。
最後に白エリスが現れる。
「届いてください。私たちの歌。精霊たちよ。悲しみの心から抜け出して!」
ついに精霊に想いが届き、真黒だったルーンがみるみる白く変わっていき、ミストが目を覚ました。
「だいたいのことは精霊さんに聞きました。私はもう大丈夫です。テッテーテキにやっちゃってください!」
そしてミストも歌いだす。
ヒロイン達の歌声をバックに、最終決戦が始まる。
ジェルバインの攻撃は更に多彩になり、熾烈を極めるがヒロイン達の力を借りた(RP自動回復)ラグナなら互角に渡り合える。
激闘の末、ジェルバインを下し、魔法生物との融合が解除される。
帰り際、ミストは魔法生物をこちらの世界へ戻ってこないか誘う。
夢の中で精霊に注意するので、ルーンを無限に吸う力については大丈夫だからと。
しかし、魔法生物は留まる事を選んだ。
自分にも家族がいるから、と。
この世界の住人が、魔法生物を受け入れていてくれたのだ。
二人は魔法生物に別れを告げ、皆の待つ元の世界に帰るのだった。
終わり
以上でルーンファクトリーフロンティアのメインストーリーはお終いです。
次はヒロインイベントを完了し次第投下していきたいと思います。
ただ、ミストさんのラブ度が全然上がらないので完了するには時間が掛かりそうです……。
とりあえず一区切りついたということで、今までwikiに収録して下さった管理人さん、
見て下さったみなさん、乙して下さった方、ありがとうございました。
あ、それともう一つ。
未解決のPSP「キングダムハーツ バースバイスリープ」を予約します。
こちらは既にシクレも出した後なので近日中に投下できると思います。
携帯機で出て相変わらずらしさ全開だったらしい
メタルマックス3をお願いします
アーマードコア乙です
リク主じゃないけど知りたかった
141 :
魔剣X:2010/08/08(日) 15:59:10 ID:Y9Qkkt1M0
魔剣Xが放置されてるみたいなんで書きます。まずは用語の補足。
内容的にかぶる部分もあるが気にしないでくれ。
・イマージュ
一般的に魂、精神と称されるもの。
イマージュ世界、又は潜像世界と呼ばれる別次元に存在し、脳を介して現実世界を認識する。
・天尊流星
創造神=盤古の脳髄が転じたもので、神の化身。
未熟な人類を導く存在であり、永きに渡って封剣士に協力してきたが、
いつまでたっても愚かな人類に失望し、自らが人の精神を支配することにした。
・封剣士
太古の昔から歴史の裏側で世界の秩序を守ってきた者たち。
彼らは修行によってイマージュを高め、天尊流星の力を借りることで、世界の安定を揺るがす悪人を、時には英雄までもを始末してきた。
現在ではサーカス団などに偽装して天尊流星の部下と戦いを繰り広げている。
・魔剣
天尊流星の模造品、自我を持つ人造生命体、そして『あなた』。
人間の脳とイマージュを切り離し、イマージュの異常(つまり精神病)を修正することのできる医療器具。
しかしその真髄は、対象のイマージュを『斬り』『吸収する』ところにある。
敵のイマージュを吸収することで、魔剣は成長していく。
そして、イマージュ世界に本体を持つ天尊流星にとって、イマージュを直接攻撃できる魔剣は最大の脅威となるだろう。
・ブレインジャック(BJ)
魔剣の能力の1つ。
対象の脳からイマージュを切り離して魔剣のイマージュと接続し、身体を乗っ取る行為。
脳に命令するイマージュが切り替わるだけなので、脳に蓄積された情報から、元の人間の記憶や知識を引き出すことができる。
切り離されたイマージュは放置しておくといずれ消滅するが、適切な処置を施せば元の身体にもどることができる。
(ただし、魔剣にイマージュを吸収された場合はこの限りではない)
・三業会
封剣士くずれが集まってできた中華系犯罪シンジケート。その組織力に目をつけた天尊流星に丸ごと乗っ取られた。
構成員は天尊流星にイマージュを操作され、忠実な操り人形となって人類粛清にいそしんでいる。
八卦と呼ばれる幹部が存在し、その下に十六卦、三十二卦・・・と続いていく。数が少ないほど強力なイマージュを注入されている。
十六卦あたりになると、もはや人の形をしていない。
・八卦
三業会の幹部であり、天尊流星の直属の部下。
彼らには天尊流星が今までに吸収してきた悪人や偉人のイマージュが注入されており、元の人格は消滅している。
ちなみに八卦アンドレイにはロシアの殺人鬼アンドレイ=チカチロのイマージュが入っている。
142 :
魔剣X:2010/08/08(日) 16:02:14 ID:Y9Qkkt1M0
・天尊流星の目的
人類の滅亡・・・ではなく、人類のイマージュを支配すること。
つまり、「お前ら人間はアホ過ぎだから俺が生活も行動も思考も全部管理してやんよ」ということ。全人類洗脳計画である。
そのための前段階として、
1、管理可能な頭数まで人口を減らす
2、抵抗勢力である封剣士の始末
3、イマージュ掌握のための知識収集
を行っている。
・相模所長奪還
イマージュに関する知識を欲する天尊流星にとって、イマージュ研究の権威である相模所長は重要なターゲットだった。
所長の頭脳と天尊流星の力をもってすれば、イマージュ世界そのものを支配し、全てのイマージュを管理下に置くことも不可能ではなくなる。
また、魔剣と結合したケイのイマージュを元に戻すことができるのも、イマージュを知り尽くした相模所長だけなのだ。
・ケイ
相模所長の娘。世界の危機よりパパが大事。
・コウ
ケイの幼馴染で金持ちのボンボン。世界の危機よりケイが大事。
・李護手
大華僑グループの総帥で封剣士の長。
一度は天尊流星の説得に成功するが、その時に天尊流星に対する危機感を持った彼は魔剣の開発を決断する。
しかし、その行為は第二の天尊流星を生み出すだけではないのか、という不安も抱いている。
ここから本編。前任者の続きから。
インドに八卦討伐に向かいますか?
>イエスを選ぶ
フェイシャンは魔剣に自分のイマージュを喰い、BJするように言う。それが封剣士としての宿命だから、と。
魔剣はBJを行い、フェイシャンの身体でインド・タージマハルへと向かう。
しかし、ケイはまだ納得していないようだ。彼女にとっては父を救うことが優先事項なのだろう。
>ノーを選ぶ
フェイシャンは呆れ、さっさとモスクワに行けと言う。
しかもケイにまで「やっぱり受けた方が良かったのかも・・・」などと呟く。お前は結局どっちがいいんだ・・・。
ノーを選んだあと、無抵抗のフェイシャンを切り殺してBJすることも可能。
しかし、当然ながらケイにものすごく軽蔑される。
143 :
魔剣X:2010/08/08(日) 16:07:26 ID:Y9Qkkt1M0
〜インド・タージマハル〜
・シャージャ
八卦の一人。司る部位は『手』。アシュラのように伸びた多数の腕を持つ。
注入されたイマージュはムガール帝国皇帝シャー・ジャハン。
シャージャはインドの国民的大スターだったが、生きる意味を見出せずに無気力な生活を送っていたところ、天尊流星にイマージュを注入される。
八卦となった彼はテレビ局を独占、無気力になる電波を歌にのせて連日放送し続けた。
結果として、インドの人々は生きる気力を無くし、次々に衰弱死していった。
タージマハルの奥で、魔剣はシャージャと対峙する。
シャージャ(正確にはシャージャ・ハン)は生前、信じていた息子に裏切られ、幽閉された。
その時に彼は悟る。諸悪の元凶は人の持つ心にあったのだと。
天尊流星によって人が管理されれば、邪心を抱く者など現れない。それこそが人類の救済なのだと彼は語る。
シャージャを倒し、タージマハルを去る魔剣。
去り際にケイが呟く。「彼も本当は悪い人じゃないわ」
確かに、ある意味ではシャージャも、そして天尊流星も人類のためを思って行動しているのだろう・・・。
〜モスクワ・赤の広場〜
・カティ
封剣士の中でも李護手に次ぐ実力を持つ女性。目的のためには手段を選ばない。
封剣士の隠れ蓑となっているサーカス・九天雑技団。そこにフェイシャンの師匠である封剣士カティはいた。
相模所長の身柄は確保され、無事に保護されているという。
しかし、所長はすでに天尊流星にイマージュを抜き取られ、生ける屍と化していた。
所長を救う方法は唯1つ、天尊流星を倒すことだとカティは言う。ケイの強い要望もあり、ひとまずは従う魔剣。(ここは選択肢なし)
ただ、それが本気なのか、あるいは従っているフリをしているだけなのかは『あなた』のみが知っていることである。
まずは欧州に入り、各地に潜む天尊流星の部下を倒せと命令される。
無言で踵をかえす魔剣。カティの声が聞こえてくる。
「もし人類に仇なすのであれば、私が貴様を始末する。ゆめゆめ忘れるな」
一方金沢総合研究所では、このまま放置しておくとケイのイマージュが魔剣に吸収されてしまうことが判明する。
相模所長が戻ってくれば、彼女を救うことができるが、それもいつになるかわからない。
そこで、彼らはもう1つの可能性として、ブラジルにいる『ギネス博士』を頼ることにする。
ギネス博士はイマージュ研究の第一人者で、魔剣製作の初期段階にも関わっていた、いわば魔剣のもう一人の生みの親である。
博士に会えばケイが助かるかもしれない。
そのことを魔剣に知らせ、わずかな望みに賭けるため、コウは単身、魔剣を追うことにする。
魔剣の目的地は欧州。テロが頻発し、奇病が蔓延する死と暴力の地である。
ここまで。次から欧州編。
144 :
ゲーム好き名無しさん:2010/08/08(日) 19:35:15 ID:A5XIFcSy0
乙。続き期待。
数カ月ぶりに規制解除されていたので。
うたわれるもの〜散りゆく者への子守唄〜のPS2独自のストーリーを投下します
PC版との違い。
ハクオロや女性陣たちがカルラに連れられナ・トゥンクへ行っていた間に、
都に残されていた男性陣たちの話が挿入。
最愛の妹であるユズハもカルラに連れていかれてしまい、
嘆く毎日を送っていたオボロはクロウから酒に誘われた。
腹心の双子・ドリィとグラァも着いていくことになり、四人で歓楽街へと赴くことに。
最近評判がいい、とクロウが連れていった店は女性が接待してくれる店だった。
聞いていないぞと憤慨するオボロたちをいなし、クロウは店に入る。
女将はクロウを見ると何故か驚いた顔を見せたが、その後四人を部屋に案内する。
早々に酒が回ったクロウは女将に言われるままに、巷で話題の盗賊の情報やそれに対しての警備情報、そして宝の在処などを漏らしてしまう。
その後あっさり潰れたクロウをよそに、オボロは双子たちと女の子たちから酒を注がれ続ける。
双子と女の子たちは競いあうように酒を注ぎ続け、ついにはオボロも潰れてしまう。
それを見計らったように、クロウは目を覚ますと正気の顔で双子にオボロを連れて店を出るように話すのだった。
女将から酌をされる際に薬を盛られていたので、酔いつぶれたふりをすればうまくやり過ごせるだろうと考えたと話すクロウは、先程女将に漏らした宝の在処へと急行する。
到着する頃にはオボロも酔いが冷めており、臨戦態勢に。クロウの上司であるベナウィも合流し、五人で見張っていると女の声が聞こえてきた。
叱責するようなその声は先程の女将のもので、他にはオンカミヤリュー族の男とキママゥがいた。
「お久しぶりです、カムチャタール様」
女将に向かってそう言ったベナウィに苦々しげな顔を浮かべる女将たちと驚く声を上げるクロウたち。
女将は前皇帝・インカラの娘であり、かつては皇女として宮殿に住んでいたカムチャタールだったのだ。
インカラと仲違いをし出奔した彼女とベナウィ・クロウは久方ぶりの再会となり、クロウの記憶では少女の姿をしていた当時と今の容姿とが繋がらない。
「随分と老けちまって」
痛ましげに零すクロウの言葉に激高するカムチャタールはオンカミヤリュー族のノボンと、キママゥのゴムタの二人と一匹で襲いかかる。
ベナウィたちに敢え無く撃退されるが、ノボンの機転により空間転移し危機を逃れるカムチャタール。
けれどベナウィの追撃は厳しく追い詰められ、剣を首筋に当てられる。
ここで生かせば、彼女を旗印とした新勢力が生まれるかもしれない。
ハクオロのため、カムチャタールを殺そうとするベナウィをクロウが止める。
彼女がまだ宮殿にいたころ、毎日のようにこき使われていたがそれでも楽しかった日々。
その思い出から、自分に免じて彼女を許してはくれまいかと懇願するクロウ。
そして、クロウの行為に戸惑うカムチャタールに走り寄る者たちがいた。
先程の店の従業員の女の子たちだ。
彼女たちは、カムチャタールが盗賊として盗みを働いていたのは、奴隷となっていた自分たちを助けるために金が必要だったのだと涙ながらに訴え、助命を乞う。
そんなものはデタラメだ自分が遊べる金が欲しかったのだと彼女たちの嘆願を一蹴するカムチャタールからベナウィは剣を収め、後日ハクオロ皇の元に出頭するよう命じるのだった。
彼なら良きに計らってくれるでしょうと。
命拾いしたカムチャタールはクロウに質問を投げかけた。
何故あの日に約束の場所に来てくれなかったのか、ずっと待っていたのに。
彼女は出奔するとき、クロウが共に来てくれることを頼んでいたのだ。
戦うことが好きな俺には女性を悲しませることしか出来ない。
そう答えたクロウはカムチャタールに背を向け、先に行ったベナウィの後を追い去っていく。
その背中を切なそうに見つめるカムチャタールを見守りつつ、双子が零した。
「若様空気ですね」
自分でも理解していたオボロは言うな……と苦い声を漏らすのだった。
そしてハクオロがナ・トゥンクから帰還し、カムチャタールが彼の前で申し開きを行う日。
彼女は店の女の子たちに温かい目で見守られつつ店を出た。
その手に重箱を抱え、クロウは喜んでくれるだろうかと内心胸を弾ませながら。
以上です
途中改行失敗して見にくい点あってすみません
うたわれるもの乙
前スレの話でアレなんだが
万華鏡の話って結局
祖父 修造
祖母 櫻子
父 修治
叔父 義雄
第一章 修一
子 修
でいいんだよな?
んで何故か修一は若い頃の祖母に取り憑かれたというか
櫻子の怨念がスゲエ強くねこれ
149 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:39:33 ID:Y6C0VY610
魔剣Xの続き投下。今度は欧州編。
魔剣は欧州へ潜入し、世界の現状を知る。
それを見た上で何を為すのかは、『あなた』次第である。
<ユーロギャング編>
『あなた』が見た欧州の実情は、酷いものであった。
第二のペストである恐怖の伝染病『石死病』が大流行し、大地は汚染され、道端には犯罪者や麻薬中毒者がたむろする。
毎日のように無差別テロ事件が発生し、社会は荒れ、少ない食料をめぐって醜い争いが起きる。
心のよりどころである宗教でさえも、人々に自殺を奨励し、神の御許へ行けと説く。
これも天尊流星の仕業なのだろうか?あるいは人の愚かさが招いた結果なのだろうか?
〜フランス・リヨン〜
・バデレール
封剣士の一人。片足を欠損する荒行で力を得た義足の男。
彼の任務は欧州の麻薬汚染の原因を突き止めることである。
治安の悪化により運行を停止した地下鉄の構内で、魔剣は封剣士バデレールと出会う。
封剣士はさまざまな職業に偽装して使命を遂行する。彼は反体制派のフリーライターとして活動していた。
「欧州に潜む八卦を倒し、リスボンの港へ向かえ」・・・魔剣はカティからの伝言を受け取る。
まあ、それに大人しく従うかどうかは『あなた』の自由ではあるのだが・・・。
バデレールは魔剣に封剣士としての使命の重要さを説く。
「愛する者を倒さなければならない者もいれば、幼い我が子の成長を見届けられない者もいる。
封剣士として生きるため、我々は個々の幸せを捨てたのだ。
君の中にいる少女の母親も、封剣士として生きる道を選んだ」
ケイの母も封剣士だったのか・・・それなら封剣士の血を引く彼女が魔剣を起動できたのもうなずける。
「それほどまでに使命とは大切なものなのだ」
確かに八卦や天尊流星を倒さなければ、世界の混乱は収まらず、多くの人間が死ぬだろう。
しかし、人間ではない魔剣には関係の無い話でもある。
「君にも心があるだろう。故に私は尋ねるのだよ。・・・人類のために使命を果たす意志はあるかね?」
150 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:42:07 ID:Y6C0VY610
>イエスを選ぶ
バデレールから犯罪組織のボスである八卦ドン・マルカラを倒すように頼まれる。
「麻薬、汚染、食糧危機・・・欧州を混乱させる奴のアプローチは多角的だ。宗教すらも抱き込まれている」
マルカラの居場所を知るため、まずは彼と癒着していた欧州連合の議員、サミュエル・スミスの元に向かうことになる。
ケイは母親が封剣士として家族を捨てたことにショックを受けているようだ。
そんな彼女に『あなた』はどんな声をかけるのか?
>ノーを選ぶ
「残念だ・・・私は君と戦わねばならない」
人類に無関心な『あなた』に危険性を感じたバデレールと戦うことになる。
バデレールは死亡し、ケイは『あなた』を非難する。
〜イギリス・ロンドン〜
・スミス議員
元欧州連合党首。マルカラとの裏取引を経てトップの座についた。
その後もマルカラと手を切れずに武器の横流しなどを行っていたが、突如として豹変した妻マルガレーテにより党首の座を奪われ幽閉される。
彼は今、ロンドン塔の中で絶望している。
ロンドンではハーケンクロイツを身に着けた謎のサイボーグ部隊が闊歩していた。
魔剣は彼らを撃退、ロンドン塔に幽閉されているスミス議員にBJし、マルカラのアジトを突き止める。
しかし、あの部隊は一体?第三帝国が復活したとでもいうのか?
※PS2版と海外版では大人の事情によりハーケンクロイツは削除されている
151 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:44:52 ID:Y6C0VY610
〜イタリア・シシリー島〜
・マルカラ
八卦の一人。司る部位は『股』。
注入されたイマージュはローマ皇帝の暴君カラカラ。
敵を追尾し自爆する爆弾人形を生み出すことができる。
世界的犯罪組織のボスであるマルカラはその力で全てを手に入れてきた。
しかし、精子の異常により子供の作れない体であることを知った彼は自暴自棄になり、そこに天尊流星はつけ込んだ。
八卦となった彼は犯罪組織を活性化させ、化学物質を投棄し、飲料水に麻薬を混入させた。
彼の働きにより欧州は大幅に弱体化している。
魔剣はシシリーのアジトでマルカラと対峙する。
マルカラは、強い者だけが他者から食料や寝床を奪い生き残る今の欧州を醜い世界だと吐き捨てる。
「奴らは欲望のために力を求める。これでは人の魂は救われぬ。故に歪んだ価値観を一掃し、哀れな子羊を導くのだ。
天尊流星と共に人の本質を変えるのだよ!」
『あなた』が彼の意見にどのような感想を持ったのかは知らないが、ともあれマルカラは倒れ、これ以上汚染が広がることはない。
力を持つことが間違いだと言わんばかりだったマルカラ。
それでも人は力がなければ生きていけないとケイは言う。
では、『あなた』はどう思う?
152 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:49:35 ID:Y6C0VY610
<メシア教編>
『命を賭けてでも貫き通したい何かがある人は強いものね。
ジャンヌダルクもその一人だった。
何が善なのか、何が悪なのかはわからない。
けれど、彼女は強い人だった。それだけはわかるわ』 〜ケイの発言記録を参照〜
マルカラをBJしたことにより、新たな八卦の存在が判明する。
八卦レイ。世界三大宗教の1つ、メシア教の大司教である。
魔剣はレイを倒すため、メシア教の総本山、バチカンへ向かう。
〜バチカン大聖堂〜
・レイ
八卦の一人。司る部位は『目』。
注入されたイマージュは『青髭男爵』ジル・ド・レイ。
次期法王候補で熱心なメシア教徒だったが、神の存在を疑うようになり、マルカラから麻薬を買うようになった。
そんな時、天尊流星に出会い、彼の計画を聞くと、レイはその肉体を差し出したのであった。
八卦となったレイは人々に自ら命を絶つように説き、欧州では自殺者が急増している。
・メシア教
女神転生シリーズでおなじみのあの宗教。ぶっちゃけキリスト教のこと。
製作会社どころか開発スタッフまで同じなので特別出演か?
大聖堂の奥で、魔剣はレイと対峙する。
レイは魔剣に人間の愚かさを説く。
「ジャンヌが処刑された時、私は知ったのだ。哀れな人類には善悪を知る力などないことを」
オルレアンの乙女の死。
数百年経った今でも、彼のイマージュにはその光景が焼きついて離れないのだろう。
「哀れな子羊を導くことができるのは天尊流星唯一人・・・」
彼の盲目の信仰の前にはどのような言葉も届かない。
魔剣はレイを撃破する。
ジャンヌダルクを処刑した人間たちを悪と断罪するレイ。
処刑を行った人たちにも守るべき信念があったはずだと言うケイ。
『あなた』はどちらが正しいと思う?
153 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:54:09 ID:Y6C0VY610
<石死病編>
〜ギリシャ・アテネ〜
・アキナス
封剣士の一人、そして『幼い我が子の成長を見届けられない者』。
彼女の任務は石死病の治療法を見つけ、石死病の原因を絶つことである。
・石死病
欧州で大流行している新種の伝染病。
全身が石のようにひび割れ、内臓が冒され、最期には石そのものになってしまう。
人間だけが感染し、致死率は99パーセント。
死者は数百万人に、感染者数はその10倍にも上る。
石死病の蔓延するアテネで魔剣は封剣士アキナスと出会う。
アキナスの話で、やはり石死病も八卦の仕業だということがわかる。
八卦を退治すれば石死病の拡大を防ぐことができる。
しかし、人自身が変わらない限り、秩序ある世界は訪れないとアキナスは語る。
「それでも私たちは次の世代を信じて戦わねばなりません。我が子が生きる未来を閉ざさないためにも・・・」
アキナスに協力しますか?
>イエスを選ぶ
八卦の正体は病理学者ダル。
ダルの所在地は不明だが、娘のバーリンカなら彼の居場所を知っているらしい。
バーリンカにBJするため、魔剣はイスタンブールへと向かった。
子供のためにあえて家族を捨て封剣士の使命に生きるアキナス。
ケイの母親も同じ思いだったのだろうか?
>ノーを選ぶ
バデレールの時と同じくアキナスと戦闘になる。
154 :
魔剣X:2010/08/09(月) 17:58:40 ID:Y6C0VY610
〜トルコ・イスタンブール〜
・バーリンカ
ダルの娘。突如として殺人ウイルスを創り出し、危険な人体実験を始めた父に恐怖し、石死病のワクチンを持って逃亡する。
しかし、彼女もまた石死病に冒され、隔離された。
アキナスから事情を聞き、父親が操られていることを知るが、父を死なせたくないために口を閉ざしている。
石死病の隔離病棟で、魔剣はバーリンカにBJし、ダルの所在を突き止める。
彼は今、トランシルバニアにいるはずだ。
〜ルーマニア・トランシルバニア〜
・ダル
八卦の一人。司る部位は『耳』。
注入されたイマージュは『串刺し候』ヴラド・ツェペシュ。
石死病ウイルスを操る。
ある伝染病の画期的な治療法を発表しノーベル賞を得たダル。
しかし、その治療法が新たな病気を引き起こすことに気付き、責任の追及を恐れ娘と姿を消す。
そんな折、天尊流星に目をつけられイマージュを注入される。
八卦となった彼はその治療法から起こる病気を更に改良した石死病ウイルスを開発し、欧州にばら撒く。
それどころか、彼は石死病患者に更なる人体実験を施し、拷問した上で殺害し、死んだ後も死体を改造して怪物に仕立て上げた。
中世時代の古城で、魔剣はダルと対峙する。
「なるほど。バーリンカの記憶を抽出したのですね。
まったく、愚かな娘ですよ。私の指示に従っておけば、潜像世界で父親と共に暮らせたというのに」
まるで他人事のように言うダル。いや、実際他人事なのか。科学者ダルのイマージュはすでに死んでいる。
目の前にいるのは数百年の眠りから目覚めたドラキュラ公だ。
「私のウイルスで滅亡しようかという時に、人種や宗教の違いで殺し合う人類は愚かだと思いませんか?
彼らは病んだ因子を持つ不完全な生き物ですよ」
ダルの言い草は、まるで自分が人間ではないと言っているかのようだ。
一度の死を経て、彼は本物の吸血鬼になってしまったのだろうか・・・。
魔剣はダルを撃破し、BJする。
彼の知識と、バーリンカが持っていたワクチンによって、石死病は根絶されるだろう。
しかし、人々が互いに協力しあえば、もっと早く石死病は無くなっていたのかもしれない。
人類は一体いつになれば進歩するのだろうか・・・。
155 :
魔剣X:2010/08/09(月) 18:04:00 ID:Y6C0VY610
<欧州連合編>
〜オランダ・アムステルダム〜
・ラムロッド
封剣士の一人、そして『愛するものを倒さねばならない者』。
欧州のテロ組織の殲滅が任務。
アムステルダムでは、以前遭遇したハーケンクロイツの部隊が無差別テロを行っていた。
彼らを倒し、魔剣は封剣士ラムロッドと出会う。
ラムロッドは他の封剣士と違い、世界を導くでもなくただ安定させるだけの封剣士の使命に疑問を持っているようだ。
「この世界を維持するために俺の一生は費やされる。馬鹿げた話さ・・・。
だが、俺は使命を果たさねばならない。例え、それで愛するものを失うことになったとしても、だ」
投げやりな態度ながらも、彼には彼なりの覚悟があるようだ。
だが、わざわざ彼に付き合う義理も『あなた』には無い。
ラムロッドに協力しますか?
>イエスを選ぶ
ラムロッドの話により、謎の部隊を裏で操る八卦の正体が判明する。
欧州連合党首、そしてスミス議員の妻であるマルガレーテだ。
「魔剣よ、俺をBJしろ。彼女の私邸に入れるのは、愛人である俺だけだ」
そして、ラムロッドは魔剣に肉体を譲り渡した。
>ノーを選ぶ
アキナスの時と同じく、ラムロッドと戦闘になる。
156 :
魔剣X:2010/08/09(月) 18:10:34 ID:Y6C0VY610
〜オーストリア・ウィーン〜
・マルガレーテ
八卦の一人。司る部位は『足』。
注入されたイマージュは『大砲王』フリードリヒ・クルップの妻、マルガレーテ・クルップ。
八卦一の俊足で相手を翻弄する。
悪い噂の絶えない夫に疑念を抱いている時に、欧州連合の調査のために接触してきたラムロッドと出会い、愛し合うようになる。
夫のいる身でありながら他の男を愛してしまった罪悪感から彼女は不安定になり、その心の隙を天尊流星に突かれる。
八卦となったマルガレーテは夫を事故死に見せかけ幽閉し、欧州連合党首となる。
そして彼女は欧州連合の職員を次々と改造手術にかけ、テロリストに仕立て上げる。
あの軍隊は、洗脳された職員の成れの果てであった。
ウィーンの私邸で、魔剣はマルガレーテと対峙する。
「哀れなラムロッド・・・私に従えば八卦の一人になれたというのに・・・・
そうよ!あなたがすべてを狂わせたのよ!」
言いがかりも甚だしいが、魔剣はマルガレーテと戦い、撃破する。
「天尊流星に操られる前の彼女の意識が残っていたわ。彼女、ラムロッドさんのこと、本当に好きだったみたい・・」
二人の愛は本物だったのだろう。だからこそラムロッドも自ら手を下すことができずに魔剣を待っていた。
そんな彼らを、『あなた』は下らないと思うのか、それともうらやましいと思うのだろうか?
〜ポルトガル・リスボン〜
・米中の対立
アラブ諸国による過剰なまでの石油の輸出制限により、世界的な石油危機が発生している。
しかし、アラブ諸国はなぜか中国相手には制限を行っていない。
石油を独占する中国に対し、アメリカは制裁措置を検討している。
更に、中国共産党の工作員による大統領暗殺未遂事件が起き、二つの大国は今や一触即発の状態となっている。
『あなた』が欧州で何をしてきたのか、それとも何もしなかったのかは知らないが、とにかくリスボンに到着する。
港にはあなたを追って日本からやってきたコウがいる。ギネス博士のことを伝えるためだろう。
隣にはカティもいる。彼女はついに天尊流星の居場所を突き止めたのだ。
アラブ・メッカの石油王ユースフ、その男の肉体を天尊流星は使っているらしい。
そして『あなた』の今までの行動と、これからの行動で、世界の行く末が決定される。
今回はここまで。
封剣士に一人でも会っていれば後は全部無視してリスボンに直行することもできる。
ちなみに、欧州編の各キャラのセリフはステージをクリアした順番、それまでの行動、だれの肉体で行くかでいろいろ変わる。
今回はひねくれた順番でクリア(普通に進めるとマルカラとレイは最後になる)
魔剣X
以外に面白かった。続き待ってます。(*^_^*)
>148
とりあえずストーリーで書かれてる関係はそれであってるはずだが
・草太と信太はどうなった
・双子のはずの修治と義雄が似ていないのは何故か
・修一が祖母であるはずの櫻子の名前に無反応なのは何故か
とか色々と続編の伏線っぽいものが
前スレの>397、このスレの
>>157までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
1ヶ月以上経ったので「東方永夜抄 〜 Imperishable Night.」
を ●執筆予告がある物 の欄から消しました。
式神の城II、式神の城IIIは
>>41との回答があったため一旦未解決リストから外しました。
>>41を踏まえて知りたい・書いてもらいたい内容がある方がいらっしゃった場合
お手数ですが再度リクエストをお願いいたします。
「改造コード」というタイトルのページが作成されていましたが、私がざっと調べた限り
「改造コード」というタイトルのゲームは存在しないようです。
他の目次ページにリンクなども張られておらず、内容も
ここは改造コードのページです
との一行だけなのでなにかの間違い・手違いによる作成、もしくは悪戯ではないかと考えています。
しばらく後にページ削除を行おうと思いますが、もし私の思い間違いであれば
ページ作成者の方はスレに書き込んでください。
こんばんは。
予約していたキングダムハーツ バースバイスリープ投下します。
今回は用語&登場人物とプロローグまで。
まずざっと概要を。
このキングダムハーツ バースバイスリープは2010年1月9日に発売されたアクションRPGです。
キングダムハーツ本編より約10年前が舞台のお話。
キングダムハーツUファイナルミックス+のシークッレトムービーに深く関係しています。
またFM+の追加ムービーの種明かしや隠しボス「留まりし思念」のことについて、
リク、カイリがキーブレードを使える理由等も明らかになります。
用語紹介
キーブレードマスター……キーブレード継承の儀式を経て修行を積み、その力を十二分に発揮できるようになった人間のこと。師匠のマスターに認められて初めて新たなマスターが誕生する。現在は数える程しかいない。
キーブレードライド……キーブレードを乗り物に変化させ、騎乗する技。今回の主人公はこれを用いて各世界間を移動する。この状態で戦闘もできる。
星のカケラ……ミッキーの移動手段。力が不安定で、どのタイミングでどこの世界に飛ばされるか分からない。これを改良したものがグミシップ。
アンヴァース……突如世界中に現れた謎の化け物。「生に精通しないもの」という意味でイェン・シッドが名付けた。
メイン登場人物紹介
テラ……真面目で実直な青年。また良くも悪くも純粋。戦闘ではスピードは劣るがパワーをのせた攻撃が持ち味。
ヴェントゥス……名前はラテン語で「風」という意味。愛称はヴェン。好奇心旺盛で明るい性格。キーブレードを逆手に持ち、素早い攻撃を得意とする。
アクア……紅一点。ヴェン、テラを優しく見守るお姉さん的な存在。軽やかな動きと魔法を得意とする。
エラクゥス……名前はスクエアのアナグラム。三人の師匠で、弟子をわが子のように大切に思っている。光を重んじ、闇は排除すべきものと考えている。
ゼアノート……エラクゥスの友人のキーブレードマスター。仮面の少年と共に何か企んでいるようだが……?
仮面の少年……仮面(というかフルフェイスヘルメット)を被った謎の少年。ヴェン、アクアの行く先々で立ちふさがる。
ミッキー……ご存じディズニーキャッスルの王様だが、今回はミッキー個人として活躍する。修行中の身でありながら、世界の異変にいてもたってもいられず師匠の元を飛び出す。
イェン・シッド……ミッキーの師匠で、現在は隠居の身。世界の異変をいち早く感じ取る。
プロローグ
黄昏時のデスティニーアイランド・離れ小島。
黒い服に身を包んだ銀髪の青年が海岸に佇み、呟く。
「この世界は狭すぎる――」
数十年後。
夜のデスティニーアイランド・離れ小島。
腕に白い毛布に包まれた“何か”を抱えた、黒いコートをまとった老人が一人。
「何もない牢獄のような世界――お前にふさわしい場所だ。」
そう言ってパオプの木の幹に“何か”を乗せる。
その“何か”は、虚ろな目をした少年だった。
ねえ ここはどこ?
「君は?」
少年の精神世界へ、一筋の光と共に来訪者が訪れる。
ボクは生まれたばかりの心
「どうして――ここは僕の心なのに。」
光があふれてたんだ
その方向に進んだら――ここだった
「うん、僕の心は欠けている。きっとそのせいなんだ」
確かに少年の心は一部が欠け落ちていた。
「でも――もうすぐすべて失われる。」
だったら ボクの心とつなげばいいよ
「え?」
みるみるうちに少年の欠けた心が塞がっていく。
キミとボクの心は こうして触れ合った
欠けた心は 二人の心がつながる事でふさがれ――
いつかキミ自身の力で心を満たしていくんだ
「うん。わかった。」
じゃあ 目を覚まして
いっしょに――
扉を開こう
羽のように光が舞い、少年―ヴェントゥスの心が復活した。
変化は現実世界にも表れた。
老人が立ち去ろうとすると、ゆっくりとヴェントゥスの手があがり、キーブレードを出現させた。
キーブレードから空へ光が放たれる。
老人が妖しく微笑む中、ヴェントゥスの閉じられていた目がゆっくりと開かれる。
まだ虚ろなままのその目には、まばゆい光の粒達が映し出されていた――
今回はここまでです。
次回はチュートリアルとテラ編を投下したいと思います。
魔剣Xの続き。レス数が増えたのでエンディング直前まで投下。
文中の番号は名前欄を参照してください。
<封剣士ルート>
『あなた』が何人かの八卦を倒したことで、欧州の混乱は収束しつつある。
しかし、超大国アメリカと近年急成長を遂げた中国は極度の緊張状態にあり、依然として予断を許さない状況だ。
魔剣はこのままではケイのイマージュが危険なこと、そしてギネス博士のことをコウから聞く。
しかし、ケイは自分の事より天尊流星を倒して欲しいと言う。
封剣士たちとの邂逅によって世界を守るという使命に目覚めたのだろうか。
「天尊流星なんてどうでもいいからすぐに博士の所へ行くんだ!」
「ダメ・・・天尊流星を倒すのよ。私はどうなってもいいから・・・」
「奴を倒してから博士の所へ向かっても遅くはない。
この私からも頼む。天尊流星を倒してくれ」
さあ、『あなた』はどうする?
>天尊流星を倒しにメッカに行く
Aへ⇒
>ブラジルにいるギネス博士の所に行く
世界よりケイを助けることを選ぶ魔剣にカティは失望する。
「お前はまるで人間のようだ・・・」
@へ⇒
<八卦ルート>
『あなた』が封剣士を殺害し八卦を放置したことで、欧州の情勢は混迷を深めていった。
その上、大国であるアメリカと中国の対立は更に激化し、第三次世界大戦は秒読み段階となった。
世界は天尊流星の望む方向へと進みつつあった・・・・。
人類の危機など無関心であるかのような行動を見せる魔剣に疑念を抱いたカティは魔剣に詰問する。
「貴様は天尊流星に与する気でいるのか?」
>イエスを選ぶ
Bへ⇒
>ノーを選ぶ
カティは魔剣の言葉が信用できないと言う。
当然だろう。『あなた』はそれだけのことをしたのだから。
一方、コウはそのようなことよりケイが心配らしい。
コウはこのままではケイのイマージュが危険なこと、そしてギネス博士のことを伝える。
「ケイを助けるために今すぐブラジルにいるギネス博士の所へ行くんだ!」
>イエスを選ぶ
たった一人の娘の為に天尊流星を放置する魔剣にカティは激怒する。
「後悔することになるぞ・・・」
@へ⇒
>ノーを選ぶ
Bへ⇒
168 :
魔剣X @:2010/08/13(金) 12:05:22 ID:crNpKI210
・コウについて
『奴はアホだ』 〜ジョーンズの発言記録を参照〜
『世界より所長の娘が大事だの魔剣の意志を尊重しろだの、なぜあそこまで甘ったれたのかわからんな』 〜カティの発言記録を参照〜
・ギネス博士
イマージュ理論を世界ではじめて発表したイマージュ学問の開祖。
李護手の依頼で相模所長と共に金沢総合研究所でイマージュの研究や天尊流星の解析を進めていたが、
魔剣製作の折、人の手でイマージュを操作することに反対し辞職、ブラジルに隠遁する。
ただ、研究の第一人者ということもあり、相模所長から魔剣の開発データを逐次受け取っていた。
ブラジルにいるギネス博士の元にたどり着いた魔剣とコウ。博士の返答は意外なものだった。
「結合したイマージュを元に戻す方法など知らん。・・・だが、ケイを救う方法ならある。逆ブレインジャックすればよい」
ケイのイマージュが吸収されそうなのは、魔剣の人工脳に魔剣とケイのイマージュが同居していることが原因である。
当然、魔剣の脳は本来の主である魔剣のイマージュを選び、ケイのイマージュは排斥される。
ならば、逆に魔剣の脳からケイの脳にイマージュを移せば、両者の力関係は逆転し、ケイは復活する。
ただ、その場合、今度は逆の事が起きる。魔剣のイマージュが、ケイのイマージュに吸収されてしまうのだ。
「魔剣よ・・・わしらはお主に死を強要することはできん。お主にも生きる権利がある。それでも、ケイを助けるために死を選ぶか?」
>イエスを選ぶ
<封剣士ルートの場合>
END6へ⇒
<八卦ルートの場合>
逆ブレインジャックに必要なケイの肉体が送られてくるのを待っていると、カティが部下を引き連れて現れる。
アラブのユースフは天尊流星ではなかったらしい。
今度はアメリカ大統領が天尊流星なので倒しに行けと命令してくるが、そのようなことをしている時間はない。
使命を果たさずに命を投げ出そうとする魔剣を粛清しようとするカティ。
「小義のために力を使うことを認めるわけにはいかぬ」
「人命は何よりも重いんですよ!」
「人命は星の数ほどあるが、この世界は1つしかない」
両者の対立は明白だった。カティを撃破する魔剣。しかし・・・。
「あいつらが、博士を・・・」
時すでに遅く、ギネス博士はカティの部下によって殺害されてしまった。
ギネス博士がいなければ逆ブレインジャックはできない、となれば残された方法は1つしかない。
相模所長を助けるため、魔剣はワシントンへとむかった。
Dへ⇒
>ノーを選ぶ
「ならば天尊流星を倒すしかないな。相模所長ならイマージュを分離する方法を知っているだろう」
いきなりカティが現れ、話に割り込んでくる。どうやら尾行されていたようだ。
結局、アラブのユースフは天尊流星ではなかったらしい。
真の天尊流星はアメリカ大統領だという情報を得た魔剣は、ワシントンへ向かうのであった。
Dへ⇒
169 :
魔剣X A:2010/08/13(金) 12:10:07 ID:crNpKI210
〜サウジアラビア・メッカ〜
・ユースフ
天尊流星ではなく八卦の一人。司る部位は『腹』。
注入されたイマージュはイスラムの英雄サラディン。
肥大した腹部から灼熱の弾丸を撃ちだす。
サウジアラビアの石油王。父殺しの罪を兄に着せ追放し、家長の座を獲得した。
しかし、その兄が生きているという噂を知り、復讐への恐怖に疑心暗鬼になっていたところを天尊流星につけ入られる。
八卦となった彼はOPEC事務総長の立場を利用して、中国以外の国に対して過剰なまでの石油の輸出制限を行った。
結果、世界は石油危機に陥り、中国は世界から孤立した。
・石油危機について
『各国は石油を長持ちさせる方法をあれこれと講じているが・・・教えてやりたいね。最も長持ちさせたいなら使わないことだ。
ま、そんな中で、中国の石油独占は世界中の非難の的になっているんだな。
再三の警告にもかかわらず石油を独占し続ける中国に対していい口実を見つけたとばかりにアメリカが制裁を加えようとしている。
世界大戦勃発の見出しが躍るのはすぐだな』 〜ジョーンズの発言記録を参照〜
ユースフと対峙する魔剣。しかし、彼は天尊流星ではなかった。
「すでに我らが太極(天尊流星のこと)は西の指導者を操り最後の仕上げに取り掛かった」
西の指導者・・・ということは、まさか天尊流星は合衆国大統領なのだろうか?
「善悪の価値観ほど移ろいやすいものはない。絶対的な正義がないゆえに人間は争いをくりかえす。
魔剣よ・・・なぜ我らを理解しない?」
天尊流星の価値観が絶対だと思っている彼には、封剣士に手を貸す魔剣が理解できないのだろう。
魔剣はユースフを倒し、メッカを去る。
天尊流星はアメリカにいる可能性が高い。『最後の仕上げ』という発言が誇張でなければ、米中大戦は間近に迫っているということだろう。
しかし、早くギネス博士に会わなければ、ケイのイマージュは吸収されてしまうかもしれない。
『あなた』はどうする?
>ケイが心配だ。まずはギネス博士の所に寄ってからアメリカに向かう。
Cへ⇒
>天尊流星を倒すことが先決だ。ケイはほっといてアメリカに急ぐ。
END3へ⇒
170 :
魔剣X B:2010/08/13(金) 12:13:20 ID:crNpKI210
「天尊流星と同じく己の力に溺れたか・・・」
魔剣を危険視したカティと、カティに焚き付けられたコウが戦いを挑んでくる。
しかし、魔剣の力の前に二人は倒れ、そしてついにケイのイマージュは消滅してしまう。
独りとなった魔剣はユースフのいるメッカへと向かう。
それは果たして天尊流星を倒すためなのか、あるいは・・・。
ユースフは天尊流星ではなく八卦の一人だった。
「太極は最後の仕上げのために西の大国へと向かった」
西にある大国・・・おそらくアメリカのことだろう。
だが、欧州の人々を見捨て、封剣士とも袂を分かった『あなた』が天尊流星を追う必要はあるのか?自分の存在意義のためか?
すべての争いの元は人の心にある、そして、イマージュを操る我らこそが人類を正しき方向へ導けるのだとユースフは説く。
以前に八卦シャージャも同じことを言っていた。
人々が互いに争い、人心の荒廃した欧州を見てきた『あなた』にとって、その言葉は説得力のあるものではないだろうか?
「魔剣よ、我らの仲間となれ。共に理想郷を築こうぞ」
・・・・・・。
ユースフの誘いを受けますか?
>イエスを選ぶ
END4へ⇒
>ノーを選ぶ
END5へ⇒
171 :
魔剣X C:2010/08/13(金) 12:17:47 ID:crNpKI210
ブラジルにいるギネス博士の元にたどり着いた魔剣。ギネス博士の返答は意外なものだった。
「結合したイマージュを元に戻す方法など知らん。
逆ブレインジャックという荒技があるにはあったが、今となってはその道も閉ざされておる」
米中大戦が間近まで迫っているために空路が封鎖され、逆ブレインジャックに必要なケイの体を届けることができないのだ。
結局は天尊流星を倒すしかない。ケイのイマージュを仮死状態にした後、魔剣はアメリカへと向かった。
〜ワシントン・ホワイトハウス地下施設〜
・ウィリアム
アメリカ合衆国大統領で八卦の一人。司る部位は『首』。
注入されたイマージュは『早撃ちキッド』ことビリー・ザ・キッド。
首から下をさまざまな機械やロボットに接続できる。
中国に対する強硬姿勢が受けて再選した。
中国の工作員に暗殺されかかってから平和路線に切り替えたが、世界大戦による人口の縮小を目論んだ天尊流星にイマージュを注入される。
八卦となったウィリアムは、再び中国への姿勢を硬化させ、二国間の関係を悪化させている。
ホワイトハウスの地下で、魔剣は八卦ウィリアムと対峙する。
「残念だったな魔剣。我らが太極は紫禁城に戻っちまったぜ」
天尊流星は紫禁城を根城にしているようだ。
「しかしお前も馬鹿な奴だ。盤古の力で絶対的な秩序を作る、それのどこが気に入らないんだ?」
ウィリアムの言うことにも一理ある・・・しかし、少なくともそれを上回る信念を持っているからこそ、『あなた』はこの場にいる。
魔剣はウィリアムを倒し、天尊流星の待つ中国、紫禁城へ向かった。
〜中国・紫禁城〜
・劉嘉神=天尊流星
中華人民共和国の国家主席であり、反米帝国主義を掲げる赤のプリンス。
その正体は天尊流星である。本人のイマージュは遥か昔に消滅している。
紫禁城地下の異空間で、ついに魔剣は天尊流星と対峙する。
「我は相模広光の知識を使い、全人類のイマージュを掌握する。
余の庇護の下、人類は苦しみや悲しみから解放され、争いのない完全に調和された時代を迎えるのだ。
この荒んだ世界を維持することになんの意義があるのだ?愚かな人類が死滅するのをこのまま容認するつもりか?
汝の考えは理解できぬ・・・」
天尊流星と『あなた』の違い、それは人類の未来を信じているかどうか、という一点に尽きるのだろう。
「さあ、どちらの力が世界を導くに相応しいのか、はっきりさせようではないか!」
そして正真正銘、最後の戦いが始まった。
END7へ⇒
172 :
魔剣X D:2010/08/13(金) 12:21:06 ID:crNpKI210
ワシントンの地下で、大統領ウィリアムを発見する魔剣。
しかし彼は天尊流星ではなく八卦の一人だった。
「我らが太極は紫禁城に戻っちまったぜ」
どうやら天尊流星はそこを本拠としているようだ。
「しかし、お前も変わった奴だ。人間の女一人がそんなに大事かね。・・・まあ、その心意気は俺的には嫌いじゃないがね」
魔剣はウィリアムを倒し、紫禁城へ向かう。
『あなた』の行動に一定の理解を示した八卦。ならば彼らの主はどうなのだろうか?
魔剣は紫禁城で天尊流星と対峙する。
「魔剣よ、よくぞここまでたどり着いた。覇権を争う相手としては申し分ない」
『あなた』を天尊流星は評価しているようだ。
<封剣士ルートから来た場合>
なんと、天尊流星は此度の人類管理計画を取り止めてもいいと言い始める。
「そも余の計画は人類を滅ぼさんとするものではない。
封剣士とは方法論の違いから対立しているに過ぎぬのだ。
そして汝の行いを見て余は考えたのだ。盤古の力を持つ汝ならば、人を導けるかもしれないと・・・。
どうだ?しばしの休戦とせぬか?
人とは異なり我らには限りなき時間がある。共に人の世の変革を待とうではないか」
Eへ⇒
<八卦ルートから来た場合>
なんと天尊流星は『休戦』を提案する。その内容は、
・魔剣が八卦ウィリアムを倒したことで米中大戦のシナリオは崩れ、天尊流星の計画は若干の遅れを見せることになる。
・その遅れを取り戻すまでの間、魔剣は天尊流星を見逃す。
・その代わりとして、天尊流星は相模所長の知識を魔剣に与え、それによってケイは助かる。
というもの。
Eへ⇒
173 :
魔剣X E:2010/08/13(金) 12:24:39 ID:crNpKI210
「その少女の魂は今や消滅寸前。無理に余と戦えば死を迎えることになる」
取引に応じればケイは助かる。ただし、ケイの父親は帰ってこない。
逆に取引を断り、天尊流星と戦えば、おそらくケイは助からない。それどころか、天尊流星に勝てる見込みすらない。
確実な方を選ぶか、わずかな可能性に賭けるか。
「どうだ?余の提案を受けるか?」
>イエスを選ぶ
『あなた』は天尊流星を見逃し、代わりに相模所長の知識を手に入れた。
「では、しばしその少女と仮初の楽園を築くがいい。次にあいまみえる時を楽しみにしているぞ・・・」
ENDAへ⇒
>ノーを選ぶ
『あなた』は天尊流星を倒すことにした。
「愚かな魔剣よ、後悔と共に散り行くがいい!勝敗に関わらず、少女は最早助からん!」
END@へ⇒
ここまで。エンディングは次回投下。
世界樹の迷宮3予約します
175 :
ゲーム好き名無しさん:2010/08/15(日) 03:31:29 ID:WHcsR5n9P
The Elder Scrolls III: Morrowind
まとめwikiのはあまりに短すぎるんで投下します
囚人船の中で眠りについていた主人公は囚人仲間に起こされる。
船が帝国の一地方、モロウウインドの港セイダ・ニーンに停泊したらしい。
監守がやってきて主人公を船から降ろす。
セイダ・ニーンの役人によると、皇帝(Oblivion冒頭に出てくる人)の恩赦により
主人公は条件付きで釈放となったらしい。
その条件とは、密書をバルモラにいる帝国の工作員カイウスに渡し、その後指示に従うことだった。
着の身着のままで釈放され、行く当てもないので一路バルモラへ。
モロウウインドが初めての主人公には見るもの全てが珍しい。
この土地ではダークエルフ、現地ではダンマーと呼ばれる種族が支配種族であり、
インペリアル人の帝国の支配下にありながらも、ハウスと呼ばれる5つのダンマーの派閥が古くから権力を握っている。
また、九大神を崇める帝国とは違い、トリビュナルと呼ばれる三柱の現人神を祀る宗教が盛んなようで、
ところどころに犯罪者と異端者を取り締まる宗教警察オーディネイターが目を光らせている。
帝国人もあちこちに砦や九大神の教会を建て、黒檀鉱石の鉱山を経営して支配基盤を打ち立てようとしていた。
ぶらぶら歩き回ったり、シルトストライダーという巨大蚤のバスを利用したりしながら、バルモラを目指すことにする。
中規模の地方都市といった趣きのバルモラに到着し、カイウスを探しまわる。
街の外れのあばら屋にパンツ一丁のうさんくさい男が一人。
その人物が皇帝直属の特務部隊ブレイズの現地指揮官カイウスであった。
カイウスは主人公をブレイズの下っ端に任命し、しばらくは冒険者のふりをして現地に溶け込むようにとのこと。
どうみてもスラムの貧民なカイウスほど溶け込めるかはわからないが、ギルドや派閥に属してみることにする。
戦士ギルド:
はじめは野党退治や荷物運びな任務だったが、そのうち暗殺や強盗まがいの任務を言いつけられるようになる。
どうやらこの地の戦士ギルドは犯罪組織カモナ・タンと手を組もうとしているようだ。
命令に従いカモナ・タンの利益になるようにするべきか、ギルドマスターを誅し、戦士の道を正すべきか。
盗賊ギルド:
盗賊には盗賊の美学がある。暴力よりも手先の器用さを誇り、殺しは御法度。
そんな盗賊達のギルドは節操なき極悪集団カモナ・タンと対決姿勢を見せる。
カモナ・タンに近づく戦士ギルドを盗みのテクで切り崩せ。
モラグ・タン:
デイドラ(魔神)のメファーラを祖とする秩序ある暗殺結社。
影のごとく忍びより、「令状」に名を記された者を音もなく葬る。
この殺人は一種の公的な処刑であり、厳格なルールの下運用される。
しかし近年、闇の一党という金さえあれば殺人を請け負う一派が台頭してきた。
そのような無秩序な殺人を見逃すわけにはいかない。闇の一党を壊滅せよ。
その他、3つのハウス、魔術師ギルド、帝国兵、九大神教会、トリビュナル寺院に所属可能。
178 :
Morrowind:2010/08/15(日) 03:35:45 ID:WHcsR5n9P
しばらくモロウウインドで過ごした後、カイウスから指令を受ける。
モロウウインドでは最近「ネレヴァリン」と「第六のハウス」なるものの噂が飛び交っているが、
帝国にとってはあまりなじみがないので調べてほしいと言われた。
情報提供者はドワーフ、あるいはドウェマーと呼ばれる消えた種族の遺跡の遺物を要求してきたので取りに行く。
ドウェマーは高い機械文明を持っておりダンマーと大戦争を起こしたが、忽然と歴史から消えてしまった種族のこと。
その遺跡から遺物を回収して情報をもらう。
その後も関連情報を集めるよう指示される。まとめると次のようなモロウウインドの伝説となる。
かつてのドウェマーとの大戦のおり、現在まで続く五大ハウス以外にダンマーを裏切った第六のハウス、ハウス・ダゴスが存在した。
ダンマーの英雄ネレヴァーは、魔人ダゴス・ウルと相打ちになり、それによってハウス・ダゴスは壊滅した。
ネレヴァーの仲間だったヴィヴェック、アルマレキシア、ソーサシルは、戦いの中で得た力で神人となり、トリビュナルとしてモロウウインドを治めることになった。
しかし、ダゴス・ウルは封印されただけであり、レッドマウンテンという火山の奥深くから灰の嵐をふかせて疫病と夢の呪いをばらまいているのだという。
そして、灰の嵐の影響を受けた者は洗脳され、ダゴス・ウルのために第六のハウスとして活動を始めているという噂があった。
主人公もまた、眠りし者と名乗るハウス・ダゴスの構成員の襲撃を受けたり、夢の中でダゴス・ウルらしき存在に誘われる悪夢を見たりして警戒を深める。
一方、モロウウインドで原始的なキャンプ暮らしをしているアッシュランダーというダンマー達の間に、
ネレヴァーの生まれ変わりであるネレヴァリンがいずれ現れるという予言がささやかれていた。
ネレヴァリンが偽りの神トリビュナルを倒し、モロウウインドから全ての異邦人を追放してくれるのだそうだ。
アッシュランダーの間でさえ予言は半信半疑であり、トリビュナル寺院はネレヴァリンの思想を異端として弾圧していた。
ここでカイウスは一つの秘密を明かしてくれる。
皇帝とその側近達は、ネレヴァリンの予言に合致する人物として主人公を送り込んだのだということを。
迷信の真偽はともかく、帝国に敵対的な民族の救世主として、帝国の息がかかった人を送り込む策略らしい。
モロウウインドのダンマーの英雄が、何でよそ者の自分なのだと首をひねりながら、
ひとまずネレヴァリン信仰のあるアッシュランダーのキャンプへ向かう。
キャンプの巫女であるオババに面会が叶い、早速ネレヴァリンについて訪ねる。
「異邦人がなぜネレヴァリンの予言について問うのかね?」
「なんか自分、予言の条件満たしてるみたいです」
叩き帰されそうな気もしたが、正直に言ってみると興味を持たれた。
まずは部族の盟友と認められれば話を聞こうということで、
祖先の霊の手荒い試練を乗り越え盟友の証を手に入れる。
そのガッツが認められたのか、族長も試すだけ試してみろと言ってくれた。
オババはネレヴァリンの予言について詳しく語ってくれた。ただし失われた予言も多いという。
ネレヴァリンを特定する七つの予言はこのようなものだった。
第一の試練、決められた日に不確かな親の元に彼は蘇る。
第二の試練、疫病も呪いも彼の前には無力。
第三の試練、月と星の輝きはアズラ神が見つめる闇の中に。
第四の試練、異邦者は三つのハウスを団結させホーテイターと呼ばれる。
第五の試練、異邦者は四つの部族を団結させネレヴァリンと呼ばれる。
第六の試練、彼は悼む者なき者の血を讃え、その罪を飲み込み蘇る。
第七の試練、彼の慈悲が偽りの神を解き放ち、繋がりを絶ち、狂気を贖う。
で、自分はテストをパスしてるか聞いてみると、第一の試練は満たしているが
「同じ誕生日の孤児などいくらでもおるわい」と返される。
可能性は残っているので、失われた予言を探してみなさいと送り出された。
いったんカイウスの元へ戻ることにする。
カイウスもいまいちピンときていないようだったが、ハウス・ダゴスについての動きがつかめたらしい。
ハウス・ダゴスの司祭ダゴス・ギャレスの拠点が判明したので調査に向かえとの命令。
先に調査した兵士は、灰の嵐の病コープルスを発病、肉も精神も変質し狂死してしまったという。
ダゴス・ギャレスの拠点に乗り込むと、灰の魔物──コープルスの発病者達が襲いかかってくる。
なんとかダゴス・ギャレスのもとへ到達すると、彼は意外にもネレヴァリンを歓迎した。
司祭はダゴス・ウルからのメッセージを伝える。
かつては同志だったのだ、君を許し再び友人になろう、そして偽りの神を倒し、異邦人どもを放逐しよう、と。
そんな誘い乗るわけにもいかず、ダゴス・ギャレスを討伐。すると司祭は「汝は主の肉になる」と呪いの言葉を吐いた。
どっと襲いかかる疲労感、コープルスにかかってしまったのだ。
コープルスは忌み嫌われる不治の病。人に話しかけてもあっち行けと罵られる。
カイウスに相談すると、コープルス患者が集まるコープルサリウムという施設があると教えてくれた。
遅かれ早かれ感染するんじゃないかと思っていたとふざけたことを言われたが。
コープルサリウムは、患者達が人でなくなり死に至るまでの安らぎを与える隔離病棟だった。
ここで余生を過ごすのはまっぴらなので、所長の魔導師に相談する。
クローンの奥さんが4人とかマッドなマジシャンだったが、話は聞いてもらえた。
研究結果によれば、コープルス患者は他の病にかからないという。
「ネレヴァリンも疫病に免疫があったらしいね、隔離病棟にネレヴァリンがいたら笑えるね、ハハハ」
と、空気を読めないことをいいながらも薬を出してくれる。
「これまでの実験で、飲んだ患者はみんな死んだ。改良はしたがたぶん死ぬね。飲まずに死ぬよりはましじゃない?」
一か八かで薬を飲むと、コープルスは治らないが症状は消失、という微妙な病状に。
コープルスは治ってないので他の病にはかからない。
思いがけず第二の試練をクリアしてしまった。
隔離病棟には、なんとドウェマーの最後の生き残りがコープルスと機械の身体でひっそり暮らしていた。
彼は大戦時に旅行中で助かったが、一族が消えた原因ははっきりわからないという。
ただ、カグレナック卿というドウェマー最高の科学者が、当時大がかりな不死の研究をしていた。
それが成功してドウェマーは別次元で不死になったか、あるいは失敗して吹き飛んだかしたのだろうという。
病気はどうにかなったのでカイウスのところへ戻る。
カイウスは突然本土に呼び戻されることになったので、ブレイズの現地指揮官の座を主人公に預けると言い出した。
トリビュナル寺院大本山ヴィヴェックにいる情報提供者だった司祭なら、ネレヴァリンの失われた予言を調べてくれる、それをアッシュランダーのオババに伝え、あとは自分の判断で動けと最後の指令が下される。
トリビュナル大本山に行くと司祭の姿はない。友人への手紙を装って空に浮かぶ真実省にくるよう要請があった。
真実省に空中浮遊の魔法を使って登ると、司祭の協力者が。司祭は異端思想に近づきすぎたかどでオーディネイターに逮捕されてしまったのだという。
真実省に忍び込み、司祭に脱出魔法の巻物を渡すと、異端者達の秘密寺院への行き方を教えてくれた。
離れ小島に隠されていた異端者の寺院に向かうと、司祭は異端者のリーダーを紹介してくれる。
リーダーはなぜトリビュナル寺院がここまでネレヴァリンを恐れているのかを語る。
本来ならばトリビュナルの力でダゴス・ウルを封印しておけるはずだった。
しかし現在は封印が綻びが生じ、灰の嵐が疫病と呪いを振りまいている。
このままトリビュナルの力が衰えれば、人々は皆ネレヴァリンに信仰を寄せ寺院の権威は地に落ちてしまう。
ネレヴァリンに関する多くの真実を寺院は知っていながら隠していた。
それが異端者達が寺院に対して反抗している理由だった。
ハウス・ダゴスの台頭をみると、ダゴス・ウルの完全復活は近い。
もはやネレヴァリンが唯一の頼みの綱だ、とリーダー。
失われた予言と七つの呪い、その他にも関連する禁書を渡してくれた。
失われた予言:
七つの予兆とともに、竜(帝国の紋章)に生まれた異邦人、
レッドマウンテンの奥深くにて、七つの呪いを打ち払う。
星の祝福を受けた手で三度呪われた刃を振るい、
悼む者なきハウスの実りを刈り取るだろう。
カグレナック卿の魔具:
かつてドウェマーはレッドマウンテンから強力なエネルギーを持つ「ローカーン神の心臓」なるものを発見。
これを利用して人造神(※)を作るため、ドウェマーの技術者カグレナック卿は、
心臓から力を引き出す魔槌「サンダー」、力を吸収する魔剣「キーニング」、使用者を保護する篭手「レイスガード」を作成した。
ダンマーとドウェマーの大戦の際、どうやら魔具の使用のせいでドウェマーが消滅してしまった。
そこにダンマー軍の指揮官ネレヴァーとダゴスがやってきた。
ひとまず心臓と魔具をダゴスに任せ、ネレヴァーは仲間の元に相談に帰っていった。
ネレヴァーが仲間と戻ってくると、ダゴスは魔具に魅入られ引き渡しを拒否。
やむなくネレヴァーはダゴスを撃退させ、魔具と心臓を取り返した。
ネレヴァーの死後、三人の仲間は結局魔具を使い、トリビュナルとして善政を敷いた。
ダゴス・ウルも生きており、何らかの方法で心臓の力を際限なく引き出し、
強大な力と狂気をその身に宿して復讐の時を待っている。
(※The Elder Scrolls II: Daggerfallに登場した巨人型最終兵器ヌミディウムのこと。
前作ではマンテラが動力源だったが、本来はローカーンの心臓が動力だったようだ。
大戦の原因もダンマーはヌミディウムが神の冒涜と思ったから。)
その他、ネレヴァーに関する諸説。トリビュナルと五大ハウスがネレヴァーを謀殺したなんて説も。
自分が本当にネレヴァーの生まれ変わりなのかどうか。
ネレヴァリンならば取るべき事はなんなのか。
その思いは胸に秘め、主人公はオババのところに戻り、七つの審判の続きを満たしているか尋ねた。
コープルスのせいで第二の試練をパスしたことで、予言は本当かもと部族は思い始めた。
第三の試練の、月と星の輝きとはネレヴァーが所有した指輪のことで、アズラ神が見守る洞窟の中にあるという。
しかし、洞窟は歌の謎かけを解かなければ見つからない。
部族の伝承や知識をもとに場所を推測して洞窟を見つけた。
アズラ神の声が聞こえ、目の前に月と星の指輪が現れる。
この指輪はネレヴァー以外が身につけると、即座に命を奪うという。
あたりに散らばる遺体は、おそらくネレヴァリンには慣れなかった者達。
意を決して指輪をはめると、何事も起きない。
これで主人公がネレヴァリンであることが判明した。
第四の試練は、この指輪と共にハウスにホーテイターに指名してもらうこと。
五大ハウスのうちこの島に残る3つのハウスの代表者を説き伏せなければならない。
騎士道を重んじるハウス・レドラン、浮世離れした魔導師達のハウス・テルヴァニ、
商売を重視し犯罪組織カモナ・タンを有するハウス・フラール。
それぞれに複数いる代表者達を説き伏せたり、買収したり、頼みを聞いたり、
あるいは実力行使で「代表者でなくなって」もらったりしてどうにかホーテイターとなる。
第五の試練も同じようにして、四つのアッシュランダー部族からネレヴァリンと認めてもらった。
英雄の生まれ変わりといえば聞こえはいいが、自らネマワシしなければならないのは大変だ。
ネレヴァリンにしてホーテイターとなった主人公は、トリビュナルの大司祭から呼び出しを受ける。
ここに来てようやく、トリビュナル寺院もネレヴァリンが
ダゴス・ウルを阻止する唯一の希望と悟ったようだ。
そして、トリビュナルの一柱、ヴィヴェックが会いたがっているのだそうだ。
宮殿へと入り、ヴィヴェックに対面する。
元人間だからか、変にもったいぶらずに用件を伝えてくる。
主人公をネレヴァリンと認め、異端者への迫害をやめさせると。
そして主人公に全てを委ねる、ダゴス・ウルに立ち向かってほしいと。
ヴィヴェックはカグレナック卿の魔具の一つ、レイスガードを授けてくれた。
さらにダゴス・ウルの倒し方についてまとめた予定表をくれた。まめである。
ヴィヴェックは、ネレヴァーとの約束を破ってローカーンの心臓から神の力を得たことを後悔してるようだ。
神人となったとき、アズラ神はそれに怒りダンマーの民を灰色の肌に変え、
いつの日にかネレヴァーの生まれ変わりが、トリビュナルに裁きを下す事を予言した。
主人公がローカーンの心臓を砕けば、トリビュナルの力の源も失われる事を意味していたのだろう。
ネレヴァーを敬わなかった事への罪の意識、人であった者が神として生きる苦悩、
それでも思うことは、愛すべきモロウウインドとそこに暮らすダンマーの民達のこと。
経緯はどうあれ、彼はまさしく神であった。
主人公はレッドマウンテンに足を踏み入れる。
作戦の第一段階は、まず周囲の遺跡に潜むハウス・ダゴスの幹部である灰のヴァンパイアを掃討する。
第六の試練、怪物となった悼む者なきハウス・ダゴスの者達をその罪から解放した。
ヴァンパイアから残りの魔具サンダーとキーニングを奪い返し、いよいよダゴス・ウルとの対決へ。
赤く燃えたぎり火山灰をまき散らすレッドマウンテンの火口、その奥にダゴス・ウルの根城があった。
中に突撃すると、ダゴス・ウルが精神に呼びかけてくる。
友として我のところへ来たれ、手を携えて偽りの神を討ち、帝国の犬を追い払おうと。
最後のヴァンパイアを倒し、いよいよダゴス・ウルと対峙する。
ダゴス・ウルは、カグレナックの魔具を渡せば、再び友として迎えようという。
彼は人造神を組み上げてその力と畏怖でモロウウインドを、ひいては世界を支配しようとしていた。
そのために心臓の力を3つの魔具で制御するつもりだという。
もし主人公が勝ったとして心臓はどうするつもりかと聞いてくるあたり、真意は悟られていないらしい。
ダゴス・ウルの誘いを拒絶し、主人公はダゴス・ウルに刃を向ける。
やけにあっけなく倒れるダゴス・ウル。しかしここにはローカーンの心臓がない。
心臓を探して奥に進むと、大空洞の中に建造中の人造神の姿。
ダゴス・ウルが再び出現し、神を殺すことは不可能と豪語する。
主人公はダゴス・ウルの攻撃に耐えながら、ローカーンの心臓の元へたどり着いた。
レイスガードを腕にはめ、まずは魔槌サンダーをたたき込み、いったんエネルギーを解放させる。
今度は魔剣キーニングで切りつけ、その力を奪い取る。
失われた予言の通り、三度切りつけたそのとき、ローカーンの心臓は自壊を始めた。
心臓と深く結びついたダゴス・ウルもまた力を失い消滅していった。
第七の試練、力の繋がりを絶ったことでトリビュナルは解放され、狂気の魔神も救済された。
こうしてネレヴァリンの伝説は成就したのである。
しかし、まだまだネレヴァリンには為すべき仕事が山ほどある。
今日も主人公はモロウウインドの人々の頼み事を解決しに駆け回るのであった。
おまけ
ヴィヴェックは残された力を民のために使うつもりらしいが、
追加コンテンツでは残りのトリビュナル、アルマレキシアが力の源を失ったことにトチ狂い
ソーサシルを殺したあげく、主人公にまで襲いかかり逆に滅ぼされる。
以上です
魔剣X、morrowind乙です!
魔剣Xの続き期待してます。
>>176 シルトストライダーという巨大蚤
想像付かなかったからSilt Striderで画像検索してみた
・・・かっこいいけど乗り心地悪そう、絶対酔う
>>180 >「ネレヴァリンも疫病に免疫があったらしいね、隔離病棟にネレヴァリンがいたら笑えるね、ハハハ」
>と、空気を読めないことをいいながらも薬を出してくれる。
>「これまでの実験で、飲んだ患者はみんな死んだ。改良はしたがたぶん死ぬね。飲まずに死ぬよりはましじゃない?」
ひどいw
魔剣X投下。これで最後。
〜END1〜
天尊流星は倒れ、各地の反戦活動によってハルマゲドンは回避された。
研究所で眠っていた相模所長の肉体にもイマージュが戻り、彼は意識を取り戻した。
そして、所長は同じく起き上がったケイの肉体に問いかけた。
「ケイは・・・私の娘は・・・死んだのか?」
ケイの肉体を動かしている『あなた』は、無言で目を背けた・・・。
『あなた』に責任は無い。『あなた』はただ少女の意思を尊重しただけに過ぎないのだから・・・。
<ケイ消滅END>
〜END2〜
金沢総合研究所に戻った魔剣は相模所長の知識を使い、自分とケイのイマージュを分離する。
イマージュがケイの肉体に戻り歓喜するコウ。しかし、ケイは父親を助けなかった魔剣をなじるのであった。
「機械のあなたには人の心がわからないのね・・・」
『あなた』は無難な判断をした。だがそれが評価されるとは限らない。
<休戦END>
〜END3〜
ワシントン、ホワイトハウスにたどり着いた魔剣。大統領ウィリアムもまた八卦の一人だった。
「我らが太極は紫禁城に戻っちまったぜ」
どうやら中国の紫禁城が敵の本拠地らしい。
ウィリアムを倒す魔剣。これで米中大戦を遅らせることができるだろう。
しかし、その時タイムリミットが訪れる。
ついにケイのイマージュが吸収され、消滅してしまったのだ・・・。
紫禁城で魔剣の前にコウが立ちふさがる。
「ケイは死んだんだろ・・・?言わなくてもわかるよ。
・・・どうしてケイを助けてくれなかったんだ!?」
少女を見捨てた『あなた』をコウは憎悪する。
「お前を壊して僕はケイを取り戻す!魔剣、お前はもういらない存在なんだ!」
コウは果敢に立ち向かってくるが、ただの人間が魔剣にかなうはずもなかった・・・。
そしてついに天尊流星と対峙する魔剣。
天尊流星は少女を見捨て、ただ封剣士の言いなりに生きる魔剣を罵る。
「世界は人を作り、人は世界を作る。どちらも守るべきものだ。
それを解せぬ貴様に盤古の意志は宿らぬ」
魔剣は天尊流星を倒し、彼の企みは潰えた。
しかし、種としての人類を救うために個を切り捨てる『あなた』の行動は、天尊流星のしていることとなんら変わりないのではないか?
米中双方の歩み寄りによってハルマゲドンは回避された。
二国は今後、協力して欧州の復興に尽力するようだ。
ホワイトハウスでは、中国と和平条約を結んだ大統領ウィリアムに職員が抗議していた。
「本気ですか!?いつ条約を破棄してもおかしくない相手ですよ!」
「大丈夫だ。主席を操っていた悪魔はいなくなった。・・・少し、一人にしてくれ」
大統領をBJしている『あなた』はそう言って、職員を部屋から追い出した。
『あなた』は使命を最優先に行動し、世界を平和に導いた。
しかし、その代償として2人の人間が犠牲となった・・・。
<ケイ・コウ死亡END>
〜END4〜
人類に愛想を尽かした『あなた』は天尊流星に協力することにした。
早速、ユースフから封剣士の聖地、コンロンを襲撃するように命じられる。
いかに天尊流星といえども、彼らだけはイマージュ世界を通して支配できないのだ。
「魔剣よ、我が同志よ。封剣士を倒せ・・・」
並み居る封剣士たちをなぎ倒し、魔剣は封剣士の長、李護手の前に立つ。
後はこの愚か者さえ始末すれば、全てが終わる。
「生ある者は力を求め争う、それを悪いとは言わぬ。
問題は、力を得た者がその目的や本質を見失い、傲慢になっていくことだ。汝や天尊流星のようにな」
李護手の諭すような声も、もはや耳障りでしかない。
「人を思いやらぬ力の奴隷に世界を渡すわけにはいかぬ。魔剣よ、わしの命に代えても、汝を封印する!」
それがその老いぼれの最期の言葉になった。
ついに第三次世界大戦が勃発し、アンとジョーンズは研究所の中でただそれを眺めているしかなかった。
「食料も残り少ないわ。これからどうするの?」
「いざとなれば自給自足でも始めるさ。幸いこの国には・・・」
軽口を叩いていたジョーンズが突然倒れ、すぐ後にアンも動かなくなった。
そして天尊流星の声が聞こえてくる。
彼はついに全人類のイマージュを掌握したのだ。
「人類は管理可能な頭数まで削減された。これからは我らが人の心を管理するのだ。
余と汝で神の楽園を築こうぞ・・・」
おめでとう。『あなた』の活躍によって古き世界は終焉を迎え、新しい時代が幕を開けた。
愚かな羊たちはあなたたちに飼育されることでユートピアを得るだろう。
例え、それが以前の世界ではディストピアと呼ばれるものであったとしても。
<天尊流星END>
〜END5〜
ユースフの誘いを『あなた』は断った。
交渉は決裂し、魔剣はユースフを倒す。
「貴様はその力をなんのために使うつもりだ?混沌の覇王にでもなるつもりか?」
ユースフの呆れたような言葉に対する答えを『あなた』は持っているのだろうか?
八卦であるアメリカ大統領を倒し、天尊流星の居場所を突き止めた魔剣は中国、紫禁城に向かう。
「力ある者が世界を統べることに異論はない。覇権を賭けて戦うのもまた一興・・・」
天尊流星は、世界を手に入れるためあなたに戦いを挑む。では、『あなた』はなんのために?
戦いは終わった。天尊流星は倒れた。
だが、それだけだった。
世界は疲弊した。
そこから立ち直るほどの力はもはや人類にはなかった。
荒れ果てた野に一人たたずむ魔剣に、李護手が声をかける。
「魔剣よ、汝は我らの望み通り天尊流星を倒してくれた。だが我らへの協力を拒み、少女を見捨てもした。
結果、世界は混沌とし、人々は恐怖している。わしには汝が何を考えているのかわからん・・・」
李護手は魔剣にこの混沌とした世界を統べ、秩序を打ち立てろと言う。それは強大な力を持つ魔剣にしかできないことだろう。
「魔剣よ、汝の瞳に善なる光の宿らんことを期待する・・・」
『あなた』は結局何がしたかったのか?
<混沌の王END>
〜END6〜
自らの命と引き換えに『あなた』はケイを助けることにした。
「魔剣、お前ってやつは・・・!」
『あなた』の強い覚悟にコウは感極まっているようだ。
「そうか・・・では、研究員たちにケイの体を送るよう伝えるのじゃ」
そうして逆ブレインジャックの準備が始まった。
金沢総合研究所からケイの体を乗せた航空機が飛び立つ。しかし、パイロットは研究所を飛び立つや否や三業会の仮面を被ったのだった・・・。
ケイの体が到着するのを待つ魔剣一行。
そんな時、なんと中国の国家主席である『劉嘉神』から通信が入ってきたのだ。
「模造品の分際で神の化身たる余に逆らうとは言語道断・・・」
どうにも様子がおかしい。まさかこの男が・・・。
「天尊流星か・・・」
天尊流星は、コウに紫禁城まで魔剣を持ってくるように命令する。そして、
「従わねばこの娘の命はないものと思え」
モニターに映る少女。それはケイの体だった。
「天尊流星は生まれてはじめて脅威を感じておるのじゃろう」
人質まで取るとは、天尊流星も相当焦っているに違いない。この取引は明らかに罠だが、行く以外に道はない。
「紫禁城に行くんだ。戦ってケイを取り戻す。
魔剣、僕にブレインジャックしてくれ!」
魔剣と同じく覚悟を決めるコウ。そこにカティが現れる。
「では、我々封剣士が陽動を引き受けよう」
不自然なほどタイミングがいいが、協力してくれるのはありがたい。
まずは消滅を遅らせるためにケイのイマージュを仮死状態にし、
魔剣がコウの肉体を離れると自動的に逆ブレインジャックが発動するようにプログラムが書き換えられた。
そしてコウは魔剣を手に紫禁城へ向かうのであった。
その2へ⇒
紫禁城の地下、現実世界とイマージュ世界が融合したかのような異空間で、コウは水晶の中に幽閉されたケイを発見する。
「ケイ!」
しかしその瞬間、地面から伸びた氷柱にコウの体は貫かれる。
そして目の前に現れる劉嘉神=天尊流星。
「よくぞここまで来た。・・・だが、ここまでだ!」
天尊流星は自らの刀身を振り上げる。あれに斬られれば、コウのイマージュは消滅し、全ての望みが絶たれる。
剣は手負いのコウめがけて振り下ろされ・・・
弾かれた。
「なにっ!?」
まだここまで動けるのか!?
虚を突かれた天尊流星の脇をすり抜け、コウは魔剣を投げ飛ばす。
「ケェェェェェェェェェェェェェェェェェィ!!!!」
魔剣はケイめがけて一直線に飛び、彼女を覆う厚い水晶すら砕き、そして・・・
「ありがとう・・・」
逆ブレインジャックは成功し、ケイは完全復活する。
「なぜ素直に死なぬ!?盤古の力を持つ我だけが正しく人を導けるというのに!
それがわからぬとは愚かである、愚かであるぞ魔剣!」
魔剣に、はじめてケイの体を使った時とは比べ物にならない程の力が湧いてくる。
そして、不意打ちに失敗し、追い詰められた天尊流星。
「お願い、勝って。戦いを終わらせて・・・」
そして『あなた』は、否、『あなたたち』は、天尊流星に立ち向かう。
魔剣にイマージュを斬られ、天尊流星の刀身が朽ち果てていく。
そして、同じく『あなた』の刀身も・・・。
「魔剣は君を助けるために自分の命を捨てたんだ。だから、もう助からない・・・」
「どうして、私なんかのために・・・」
消滅していく『あなた』を見ながら泣き崩れるケイ。
「私、あなたのこと忘れない。ずっと忘れないよ・・・」
『あなた』は自分を犠牲にして、世界と少女を救った。
最期の瞬間、『あなた』はきっと満足していたに違いない。
<魔剣消滅END>
〜END7〜
天尊流星は倒れた。
あなたの働きによりユーラシアの混乱は収まり、世界大戦は回避された。
世界が平和を取り戻しつつあることをアンは喜んでいた。
「あっそ」
「素直に喜びなさいよ」
「俺は喜んでるぜ。これで安心して職探しができるからな」
「・・・それは、私の頼みを聞いてからにしてくれないか」
「・・・所長!?」
金沢総合研究所では、相模所長が意識を取り戻していた。
「イマージュを分離する、その準備を手伝って欲しい。
私の娘が帰ってくるのだよ、魔剣と共にな・・・」
所長の力により、ケイのイマージュは元の体に戻った。
一方、魔剣は天尊流星のイマージュを吸収したことで、イマージュ世界全域を支配できるほどの力を得た。
第二の天尊流星となることを防ぐため、魔剣は研究所に封印されることになった。
役目を果たした『あなた』は眠りにつく。
『あなた』が再び目覚めたとき、世界はどうなっているのだろう・・・。
<魔剣封印END>
<ある条件を満たしている>
真ENDへ⇒
〜真END〜
・『あなた』について
『私ね、魔剣のことを、心のどこかではただの機械だと思ってたんじゃないかと思うの。
人間のフリを上手にできるだけにすぎない、きっとそんな風に思ってた。
でも、ちっとも「ただの機械」じゃないね。ちゃんと自分で考えてる。
それに、とても優しい。・・・ありがとう。ね』 〜ケイの発言記録を参照〜
『あなた』は欧州を回り、自らの信念に従って行動する。
各地の現状を、封剣士の生き様を、そして八卦となった者たちの思いを知った少女。
父を救うことが全てだった彼女は変わっていく。
「私、この世界を守りたい。父さんや皆のいるこの愛しい世界を」
欧州を去る時に彼女は言った。
「ねえ、この戦いが終わったら、一緒に世界を回ろう。壊されたこの世界を治したいの。いいでしょう?」
そして、『あなた』はそれを承諾した。
『あなた』が封印されてから、どれほどの時間が経ったのだろう?
一ヶ月かもしれないし、一年かもしれない。
始まりの時と同じく、『あなた』の前に少女が立つ。
「約束したよね、一緒に世界を回ろうって」
彼女は『あなた』との約束を忘れてはいなかった。
「行こうか」
そして、『あなた』とケイは旅立っていった。
戦いの旅ではなく、疲れ果てた人々の心を治すための旅に・・・。
おめでとう。『あなた』は全てを成し遂げた。
<真END>
おまけ
・カティ外道疑惑
ゲーム中では名言されていないが、カティは相模所長のイマージュが抜き取られるまでわざと放置していた。
ケイと魔剣を打倒天尊流星の方向に誘導するために、彼女は所長を生贄にしたのだ。
そして、魔剣消滅ENDでは明らかに天尊流星に情報を流している。
・コウ最強疑惑
「僕をBJしてくれ!」などと言っていたが、魔剣消滅ENDのコウはBJされていない。
一人だけBJ時と魔剣のカラーリングが違うし、他のBJされた人間と違い、コウは自分の意志で喋り、行動している。
BJされた人間は脳とイマージュを切り離されるはずなので、ありえないことである。
しかしこれが事実だとすれば、とんでもないことになる。
このルートでは、コウは八卦を除けば三業会最強である十六卦を5体も倒しているのだ。
しかもエンディングでもピンピンしている。さっきまで串刺しになってたのに・・・。
これで終了。
魔剣X、乙でした!
>カティ外道
八卦ルートのリスボンではコウを嗾けますしね。
魔剣計画の影の立案者だからある意味当然なのでしょうが。
>コウ
相模博士の次にイマージュに詳しいギネス博士が
不完全な逆BJ状態にしてくれた、と思いたい。
腕に変な物付いてますし。
魔剣乙
東方緋想天を書かせていただきます。
まだ全部書いてないのですが順次上げていきます。
長くなりますがご了承下さい。
・プロローグ
風神録の事件から一年程経ち、博麗神社は平穏な夏を迎えていた。
しかし博麗神社の巫女、博麗霊夢は日照り続きの天気に悩まされていた。
実は天気に悩まされていたのは霊夢だけではなかった。
魔法の森では雨が止まない事に悩む者がいた。
紅魔館では常に深い霧に覆われていた。
雪が降っている所もあった。
明らかに異変が起こっていたのだが、まだ誰もそのことに気付いていなかった。
何故ならそれらの天気は全て、当人達の周りだけで起こっていたからだった。
当人達が出会うことでその天気がぶつかり合った時に、初めて異変に気付くはずだ。
そして、そのきっかけとなる事件が神社に起こった。
神社を倒壊させる地震。
その地震は霊夢以外には感じる事は出来なかったが、霊夢に異変の存在を知らせるには十分だった。
・自機キャラクター
博麗霊夢 :博麗神社の巫女。気質は快晴。
霧雨魔理沙 :魔法の森に住む普通の魔法使い。気質は霧雨。
十六夜咲夜 :紅魔館のメイド長。気質は曇天。
アリス・マーガトロイド:魔法の森に住む魔法使い。気質は雹。
パチュリー・ノーレッジ:紅魔館内の図書館に住む魔法使い。気質は花曇。
魂魄妖夢 :半人半霊で白玉楼の庭師兼剣術の指南役。気質は蒼天。
レミリア・スカーレット:紅魔館の当主。気質は濃霧。
西行寺幽々子 :冥界の白玉楼に住む西行寺家のお嬢様。気質は雪。
八雲紫 :神出鬼没のスキマ妖怪。気質は天気雨。
伊吹萃香 :博麗神社に居候していた鬼。気質は疎雨。
鈴仙・優曇華院・イナバ:永遠亭のペット。気質は晴嵐。
射命丸文 :妖怪の山に住む新聞記者。気質は風雨。
小野塚小町 :三途の川の船頭。気質は川霧。
永江衣玖 :龍宮の使い。気質は台風。
比那名居天子 :天界に住む天人。気質は極光。
各キャラクターのストーリーは繋がっている。
時系列順ではなく、ゲームのキャラ選択順に書いていきます。
・博麗霊夢ストーリー
Stage 1 緋色の霧雨
霊夢が地震で倒壊した神社の前で途方に暮れていると、魔理沙がやって来た。
霊夢は魔理沙に地震で家は大丈夫だったかと訊いたが、魔理沙は地震など起きていないと答えた。
魔理沙が来て、今まで日照り続きだった天気が突然雨に変わった。
最近は雨続きだったと言う魔理沙を見て、霊夢は異変の香りを感じ取る。
魔理沙を倒し、霊夢は異変解決の為に出発した。
Stage 2 氷の粒が降り注ぐ
どうやら地震は神社でしか起きなかったようだ。
そして魔理沙の周りに雨を降らせていた緋色の雲は自然の物とは思えない。
異変の調査のために魔法の森に来た霊夢は、アリスとばったり会う。
アリスの周りでは雹が降っているようだ。空にはまた緋色の雲がある。
霊夢はアリスが何か隠しているのではないかと疑い、倒してみたが埒が明かない。
そこに散歩中の小町が現れた。今度の天気は川霧だ。
小町の体から漏れる気は天気の気と同じ物の様だ。
異変を起こしている犯人に利用されているのではないか。
霊夢は小町を倒すことにする。
Stage 3 三途の幻想郷
場所を玄武の沢に移して小町を倒すと霧が晴れて快晴になった。
だがよく見ると晴れているのは霊夢の周りだけ。
早く異変を起こしている犯人を見つけて神社を直して貰わなければ。
・博麗霊夢ストーリー
Stage 4 雨にも風にも
緋色の霧は霊夢も含めた皆の体から出ている様だ。
その霧が緋色の雲となり、周りの天気を変えている。
そしてどうやら緋色の雲は山の上に集まっている。
妖怪の山に入ろうとしたところに文が立ち塞がる。
文の天気は風雨。この天気では山に入るのは危険だが文を倒せば天気は晴れる。
霊夢は文を倒し、山の上を目指す。
Stage 5 天女の緋色
山の上に渦巻く雷雲、玄海雲。
何処に行っても霊夢の周りは晴れていたのに、ここは晴れない。
やはり異変を起こした犯人はこの上にいるに違いない。
そこに雷雨の中を泳ぐ龍宮の使い、永江衣玖が現れた。
龍宮の使いの衣玖は、間もなく大きな地震が起こる事を伝える為に来た。
だが神社を倒壊させた地震ならもう起きたはず。
そのことを衣玖に尋ねたが、衣玖は地震があれば緋色の雲は晴れるはずだと言う。
衣玖は神社を倒壊させた地震を起こした犯人に心当たりがあるようだ。
衣玖が犯人だと思った霊夢は衣玖を倒すが、衣玖は犯人ではなく異変を伝えに来ただけ。
衣玖は霊夢に心当たりのある人物について話した。
その人物は地震を起こすことが出来、さらにこれから起こる大きな地震を止めることも出来る。
その人物に会う為、霊夢は雲の上を目指す。
Stage final 天の娘、地の神、人の心
雲の上の有頂天に来た霊夢。
その目の前に現れる天人、比那名居天子。
天子は霊夢を待っていたのだ。
天界は歌と酒と踊りの繰り返しで退屈していた。
地上で霊夢が妖怪相手に戦って来たのを見て、自分も異変を起こして遊びたいと思った。
天子は緋想の剣で人の気質を集め、要石を動かしてこれから大きな地震を起こすつもりだ。
霊夢は天子を止める為、倒壊した神社を直して貰う為に天子を倒す。
・博麗霊夢エンディング
天子の起こした地震によって倒壊した博霊神社。
天子は天界から呼んだ天女達と共にその復旧に当たっていた。
霊夢はその作業を見ながら天子に尋ねた。
天界へ行く途中に出会った龍宮の使いの衣玖は、間もなく大きな地震が来ると言っていた。
それは天子の仕業ではないのかと。
天子は自分のせいではないと言う。
龍宮の使いがそう言ったのなら、それは本当に地震が来るのだろう。
しかし、天子の持つ要石を神社に埋めておけば地震は防げる。
要石は地面に埋めると地中深くまで伸びていき、地下の大鯰の頭を押さえ付けて地震を防ぐ。
天子は霊夢に、神社に要石を設置することを勧めた。
霊夢はその提案を受け入れることにした。
・霧雨魔理沙ストーリー
Stage 1 高湿の夏
梅雨が明けてからも雨が止まないせいで、魔理沙は洗濯が出来ず困っていた。
アリスの所へ来てみると雹が降りだした。
アリスの所では梅雨が明けてからずっと雹が降っていたという。
魔理沙はアリスが森の湿度を上げているのではないかと疑った。
アリスを倒してみたが雹が止んでまた雨になっただけだった。
太陽を取り戻す為に魔理沙は出かけることにする。
Stage 2 お天道様は何処に
魔法の森の中で天気を晴れさせる方法を考えていると、霊夢がやって来た。
するとあっさり天気が晴れた。
霊夢が言うにはこのところ日照り続きで困っているらしい。
魔理沙は霊夢がこの天気の原因ではないかと疑い、倒してみたが違った様だ。
霊夢は魔理沙に今朝の地震について尋ねたが、魔理沙は地震など知らない。
そこに鈴仙が現れ、これから大きな地震が起こるはずだと言った。
魔理沙は鈴仙に付いて行く事にした。
Stage 3 緋色の雲
玄武の沢に来た魔理沙と鈴仙。
そこから妖怪の山にかかった不自然な緋色の雲が見える。
鈴仙はそのことについて説明しようとしたが、短気な魔理沙は鈴仙を倒した。
鈴仙を倒すとまた雨が降って来た。
どうやら魔理沙が一人でいると雨になるようだ。
・霧雨魔理沙ストーリー
Stage 4 そこにある山
妖怪の山を登って雲の上まで行けば必ず晴れる。
魔理沙が山を登ろうとすると天気は風雨に変わり、目の前に文が立ち塞がる。
文を倒し、天狗の目を避けながら山を登っていく。
Stage 5 未来の雲上
荒れている雲の中を、魔理沙は進む。
目の前に現れる怪しい影、彼女は龍宮の使いの永江衣玖。
衣玖は魔理沙に雲の上に行く理由を尋ねた。
今回の天気の異変がもし誰かの仕業ならば、その犯人は天気の変化の無い雲の上に居るはず。
魔理沙はそいつを倒して晴れた空を取り戻す為に雲の上に行くのだ。
その犯人とは衣玖ではないかと思った魔理沙は衣玖を倒すが、どうやら違った様だ。
衣玖は地上にこれから大きな地震が起こる事を伝えに来たのだ。
衣玖には地震を止める事は出来ないが、雲の上にはそれが出来る者がいると言う。
それを聞いた魔理沙は再び雲の上を目指す。
Stage final 天の娘、地の神、人の心
雲の上は地上の天気が嘘のように晴れやかだった。
魔理沙の前に現れる天人、比那名居天子。
天子は緋想の剣で人の気質を集め、緋色の雲を作って地震を起すと言う。
どうやらこの天人が異変の犯人で間違いなさそうだ。
退屈な天人の生活に飽きた天子は地上の者と遊びたいと思った。
そこで異変を起こし、地上の者が天界に来るように仕向けたのだ。
だが天子は魔理沙が自分を楽しませてくれる程の人間か疑っている様だ。
癇に障った魔理沙は天子を倒すことにする。
・霧雨魔理沙エンディング
雨が降り止んでも日の光があまり届かない魔法の森。
魔理沙は数年ぶりに家の大掃除をしていた。
あの龍宮の使いが言っていた大地震が来たら、積み上げている物に押しつぶされると思ったからだ。
天子は地震を鎮める力を持つが、今はその力を使う時ではないと言う。
魔理沙は仕方なく自分で対策をすることにした。
とりあえずここまで。
続きは2,3日以内に上げます。
東方の登場人物って例外なく脳筋なのか。
例外は居るが…まあこういう「異変」の時は目に付いた相手と戦っていくのが幻想郷の慣わしなんだろう、たぶん
「なんとなく」とか「暇だから」で勝負になるのが幻想郷です。
天子の動機の通りバトルは基本的に遊びでそのためのルールがわざわざ制定されてるし
>>209 ナニその中高のドキュンが喧嘩売る時の理由みたいなのやだ当方怖い
>>211 中高のDQNが喧嘩する程度ならいいんだけど、
死に誘うだの事象の境界を弄れるだの物騒にも程がある能力持ちの妖怪と普通?の人間で
ガチ勝負出来るわけないじゃん、って事で生まれたのがスペルカードルールだったりする。
本当はもうちょっと詳細な設定があるんだけど、基本的にはこう思っとけばおk。
東方の登場人物は修羅の国の住人と理解した。
需要無いと思うが、Wiiの影の塔を投下します。
登場人物等
少年:塔の番人に影を切られた少年。諸事情により記憶を失っているが
身体を取り戻す為に黒アゲハに導かれるまま塔を上っていく
黒アゲハ:少年を影の塔へ導くが、ギミックを動かすだけで他は何もしない
ぶっちゃけリモコンのポイ(r
塔の番人:少年の影を切り離した張本人。その目的は以外とあっさり判明する
影の塔:全55階の死者の為の塔、らしい。ゲーム内でも特に詳しく語られないので…
メモリー:少年の記憶=魂。何故か塔のあちこちに散らばっている。
余談だが全部集めてクリアすると武器が某ぬ〜べ〜化する。
天高くそびえる塔の頂上の祭壇、そこに少年は拘束されていた。
宙吊りにされた少年に向かって番人が不思議な形の剣を振り下ろすと、少年の影が肉体から切り離された。
番人は無造作に影を掴むとそのまま塔から放り投げた…。
気が付くと少年は塔の外、井戸のそばに倒れていた。
そこに表れた黒アゲハと共に、記憶と身体を取り戻すため塔を上っていく。
塔の内部には、無数の影の化け物が蠢いていた。途中で手に入れた剣を振るい塔を上っていくが
あるフロアで巨大な影の固まりと遭遇する。
一切の攻撃が効かないが、唯一の弱点である光を塊に当てる事で足止めし、なんとか振り切るのであった。
番人の目的
何時からか塔は影の化け物に支配されてしまった。
影の世界に行く方法もあるが、勝手が違うので手が出せない。
そこで生きた人間から影を切り離す事で魂を待った影を作り出し、化け物を退治させることを思いつく。
そんな事はつゆしらず、上をめざす少年。やがて頂上に辿り着くがそこに身体は無かった。
周囲を探して見ると祭壇から外れたと思われるステンドグラスの欠片を見つける。
どうやらこれを集めれば何かわかりそうだ、ということで欠片集めの為再び塔へ戻る。
番人の誤算
影を切り離したいいが、影が力尽きる度に魂が失われていく。自力で集めてくれればいいのだが…
エレベーターを駆使し欠片を集めて祭壇へはめ込むと、なんと塔の影(表記はこっちも影の塔・全10F)がそびえ立った!
しかも何故かそのままそっちの塔へ乗り込むことに…
頂上付近でまたもや影の塊に追われるが、突如黒アゲハが巨大な門を召喚する。
塊はその中に吸い込まれるが某シュムナの如く少年を道連れにする。
黒アゲハは助けようともせず門を閉じてしまうのだった。
なんと、黒アゲハと番人はグルだったのだ!(棒
計画達成
少年は実によくやってくれた。想像以上の成果だ。
これで塔から影の塊を追い出す事が出来た。
あとはわかるな?
少年が目を覚ますと、そこは塔の外・迷宮の庭と呼ばれる場所だった。
影の塊は塔の外にある井戸の底へ隠れてしまったらしい。
庭を脱出して井戸の内部へと向かうと影の塊が待ち構えていた。
斬り付けるだけでは効果的では無いので、仕掛けを作動させて底まで日光を取り入れ見事打ち倒した。
しかし少年もまた影である為、そこで力尽きてしまう。
最後に見たのは、少年の身体を抱え近づいてくる番人と黒アゲハであった。
ふと気が付くと少年は身体を取り戻し、塔の中とおぼしき場所にいた。
扉を開け外に出るとそこには無数の塔、塔、塔……悪夢はまだ終わらないようだ。
完
途中名前欄ミスってすいませんでした。
しかしいつからハドソンはホラーゲームメーカーに転向したんでしょうねw
>>210 東方、一作もプレせずに設定だけ読みあさってるんだが
たしか「幻想郷」の維持のために魔、力を持ってる奴らはばんばん使わなきゃいけないんじゃなかったか?
そのための「お遊戯ルール」を作って何かあるたびにドツキ合ってる。
話し合いですむ問題も、あえてドツキ合い解決する。
だから陰湿な策略とかガチ殺し合いはなしで。
「おーい霊夢〜ドツキ合おうぜ〜」みたいな
>219
科学が発達して人間が神や妖怪の存在を畏れなくなったため弱体化。このままだと全滅しそう
→結界張って幻想郷を外の世界と隔離したよ!外で忘れられたらこっちに流れて来るようにしたから一安心
→結界維持する必要があるから巫女殺しちゃダメね!
→どうせ異変起こしても巫女が解決に来たら負けなきゃダメなんだろ。やってらんね
→やる気無くした妖怪たち、どんどん弱体化
→コレ外から強くてやる気ある奴来たら征服されちゃうんじゃね
→やっぱ多少は異変起こして人間VS妖怪やって力を維持しないと
というわけで作られたのが決闘法「スペルカードルール」。
ガチの殺し合いができないなら最初から遊びで戦えばいいじゃないという理屈らしい
影の塔乙
wiiってなんか、パーティーゲームの印象強いんだけど、ハドソンこんなの出してたんだ
最後がなんかやな終わりかただなぁ
222 :
ゲーム好き名無しさん:2010/08/19(木) 13:30:19 ID:6ltM2vsH0
リクエスト
mgspw
テンプレから
>リクエストの際は、正確なタイトルとハード名を付記して下さい。
影の塔乙。
雑誌とかに載ってる写真くらいしか見てなかったからてっきりICOの続編かなんかかと思ったが
全然関係無かったのね
ICOの続編とか冗談でもやめてくれレベルだなw
影の塔乙
PVだとアゲハになって少年の手助けをして
影の塔を攻略しよう!!みたいな事を言ってたけど
実際は番人の都合で動くんだな…少年にも救いがほしいな
PSのパロウォーズ誰か知ってたらお願いします
228 :
219:2010/08/20(金) 21:35:22 ID:eFpuejOK0
>>220 詳しい解説アリガト。
PCから入力したのに句点の位置が変なところにあって、読みにくくてごめんなさい。
やっぱり酒入ってるとだめだね。
229 :
ゲーム好き名無しさん:2010/08/22(日) 01:34:14 ID:4oMLmCwI0
リクエスト
psp
メタルギアソリッドピースウォーカー
お願いしますの一言くらい欲しいな
四つん這いになれば、
書いていただけるんですね?
98年にPSで発売されたゲーム「最終電車」
をリクエストします。
よろしくお願いします。
>>198->207を書かせていただいた者です。
すぐに続きを上げるつもりだったのですが、アクセス規制にかかってしまい投稿出来なくなってしまいました。
そのため「アク禁になった人の為にレス代行するスレ」の代行者の方に投稿していただくことになります。
投稿が遅れてしまったことをお詫びします。
・十六夜咲夜ストーリー
Stage 1 燻る緋色
紅魔館の外はここのところずっと曇天。
咲夜は体から何かが抜けていく様な感じがしていた。
そこへ魔理沙がやって来て、その後すぐに雨が降り出した。
咲夜は魔理沙に何か変な感じがしないか尋ねた。
魔理沙の体から緋色の霧の様なものが出ているが、魔理沙は気付いていないようだ。
咲夜は何も感じないと言う魔理沙と衝突し、魔理沙を倒した。
雨が止み、咲夜はこの変な感じを調べる為に出掛ける事にする。
Stage 2 蒼天の冥界
体から出て行く気といえば幽霊。
気の正体を調べる為、咲夜は冥界に来た。
冥界の空は雲ひとつない蒼天。
そこに居た妖夢の体から魔理沙と同じ霧が出ていた。
まだ何か怪しい事があるかもしれないと思った咲夜は、妖夢を倒して白玉楼に行こうとする。
妖夢によれば白玉楼では今、変な事が起こっているらしい。
そこに幽々子が現れ、同時に雪が降り出した。
幽々子は変な事など起こっていないと言い、咲夜を白玉楼まで案内した。
Stage 3 避暑地で肝を冷やせ
白玉楼は夏にもかかわらず雪が沢山降り積もっていた。
幽々子は事も無げに咲夜に涼しい夏を楽しむよう勧めた。
明らかに怪しい幽々子を倒し、体から出る緋色の霧について問い詰めた。
幽々子は緋色の霧の事を知りたいのなら、霧の後を追って行けばいいと言った。
咲夜は立ち上る霧を追って妖怪の山を登ることにする。
Stage 4 登山日和
山を登り始めると天気が荒れだした。
更に天狗の文が咲夜の行く手を阻む。
文を倒すと天気は収まった。
咲夜は文に白玉楼で雪が降っている事を教えた。
文はすぐに白玉楼に飛んで行った。
邪魔者がいなくなり、咲夜は安心して山を登った。
Stage 5 龍宮の警告
山の上の雲の中を進んで行くと目の前に何者かが現れる。
彼女は龍宮の使い、永江衣玖。
衣玖はここから先は天界であり人間が立ち入ってはいけないと忠告する。
咲夜は忠告を無視して進もうとするが、忠告を無視されることを嫌う衣玖と戦闘になる。
咲夜を倒し、再び進もうとする咲夜に衣玖は天界に行く理由を尋ねる。
咲夜は体から出る緋色の霧を追って来た。
衣玖はその霧について何か心当たりがあるようだ。
Stage final 天の娘、地の神、人の心
咲夜は天界に着いた。
そこへ地震とともに現れる天人、比那名居天子。
天子は咲夜に天界へ来た理由を訊いた。
体から出る緋色の霧を追って来たと答えた咲夜に、天子は不満げだ。
天子は緋色の霧を集めたのは自分だと明かした。
だがその目的を咲夜は知らない。
目的が分からなかった咲夜に異変を解決することなど出来る訳が無いと天子は呆れた様に言った。
腹が立った咲夜は天子を倒すことにする。
・十六夜咲夜エンディング
幻想郷の東にある博霊神社は地震で倒壊していた。
咲夜は気がつかなかったが局所的な直下型地震が起こったらしい。
神社が倒壊してどうしようか困っている霊夢に、咲夜は最近知った人物について話した。
雲の上にいるその人物は地震を起こすことが出来て、しかも最近地震を起こしたがっていたと。
話を聞いた霊夢はその人物が博霊神社を倒壊させたに違いないと思った。
その人物に倒壊した神社を弁償させるため、霊夢は雲の上に向かうことにした。
その人物とはもちろん天子のこと。
咲夜は天子に馬鹿にされた仕返しに霊夢を差し向けてやることにしたのだ。
天子が霊夢にやられるのを想像して、咲夜は幾分気が晴れた。
・アリス・マーガトロイドストーリー
Stage 1 群発する予兆
アリスは最近降り続いている雹と立ち込める緋色の雲を気にしていた。
これらの異常気象は地震の予兆ではないかと考え、博麗神社に向かった。
アリスが神社に着いた時、既に地震が起こって神社は倒壊していた。
アリスは霊夢に地震の予兆について話した。
だがいつの間にか天気は晴れていた。
霊夢はアリスが地震の予兆を早く教えてくれなかったことに怒り、戦闘になる。
霊夢を倒すと、また雹が降り始めた。
予兆はまだ消えていないと考えたアリスは調査に乗り出す。
Stage 2 白玉楼の雪庭
神社だけでなく白玉楼も大変な事になっていると聞いたアリスは早速白玉楼を訪れた。
白玉楼には雹では無く雪が降り積もっていた。
調査しようとしたが、アリスは無断侵入だったため妖夢に止められた。
仕方なく妖夢を倒し、倒れた妖夢に地震の予兆と神社が倒壊したことについて話した。
だが神社が倒壊する程の地震ならかなり大きいはずなのに、アリスも妖夢も全く揺れを感じなかった。
それは一体何故なのだろう。
Stage 3 図書館の虫
謎を調べる為、紅魔館内にある図書館に来たアリス。
アリスはパチュリーに地震について調べ物がしたいと言った。
地震の事を調べても意味は無い、今調べるべきなのは天気の事だとパチュリーは言った。
パチュリーはアリスを未熟者呼ばわりし、口論になり、そして戦闘になった。
アリスはパチュリーを倒し、自分で好きに調べようとした。
そこに咲夜が入って来た。
パチュリーに頼まれ、咲夜はアリスを外につまみ出す。
Stage 4 上を向いて戦おう
紅魔館の外で咲夜と戦うアリス。
咲夜を倒したが、しばらく図書館を利用するのは無理だろう。
地震の予兆について調べたかったのだが、パチュリーの言っていた天気の事も気になった。
そう言われてみれば確かにあの緋色の雲は不自然だ。
緋色の雲を調べる為、アリスは山の上の雲の中に行く。
Stage 5 天空の龍宮
荒れた雲の中を進んで行くと、何かが雲の中を泳いで来た。
その正体は龍宮の使いの永江衣玖。
龍宮の使いが現れるのは地震の予兆の一つ。
やはりこれから地震が起きるのだろう。
何か打つ手は無いのだろうか。
アリスは、以前読んだ本に予兆を無くせば地震は起きないと書いてあった事を思い出した。
予兆である衣玖を居なかったことにすれば地震は起きないと考え、アリスは衣玖を倒す。
しかし衣玖は地震が起こる事を伝えに来ただけ。
衣玖は、この緋色の雲は誰かが作った物かもしれないとアリスに言った。
この緋色の雲は水分ではなく生き物の気質で出来ている。
と言う事は地震を起こそうとしている犯人が居ると言う事なのだろうか。
Stage final 天の娘、地の神、人の心
地震を起こそうとしている犯人を探して天界まで来たアリス。
するといきなり小規模な地震とともに何者かが現れた。
彼女はここに住む天人の比那名居天子。
アリスは天子に地震の事について尋ねた。
天子は自分が緋色の雲を作り、これから大きな地震を起こそうとしている事を自白した。
博霊神社を局所的な地震で倒壊させたのも天子だった。
天子の目的は、地震を起こそうとすることで地上の者が天子の所まで来るよう仕向ける事。
そして天界に来た者と戦って遊びたいのだ。
アリスは天子を望み通り倒してやる事にする。
・アリス・マーガトロイドエンディング
アリスは地震によって倒壊した博霊神社を訪れた。
アリスは神社を立て直してもまた地震が起きるのではないかと心配した。
地震の原因は天子だが、霊夢はそのことを知らない。
もしかすると、天子が博霊神社だけを倒壊させたのは霊夢を天界に向かわせる為ではないか。
アリスは霊夢に天界へ行くよう勧めた。
天界には地震を起こすことの出来る者がいる。
その者ならば地震を防ぐことも出来るのではないか。
話を聞いた霊夢は天界に向かうことにした。
・パチュリー・ノーレッジストーリー
Stage 1 気質の霧
最近濃い霧に覆われて天気が良くない紅魔館。
館内のロビーでパチュリーは咲夜を呼ぶ。
パチュリーは咲夜をしばらくその場に立たせ、何かを観察した。
次に少し動くよう言い、動いた咲夜をパチュリーは倒した。
訳も分からず倒された咲夜を後に、パチュリーは出掛ける事にする。
パチュリーは気質が変化している事を感じ取っていた。
Stage 2 快晴の神社
博麗神社に霊夢の様子を見に来たパチュリー。
霊夢は至って健康、神社も健在のようだ。
霊夢はここ最近日照り続きで困っているそうだ。
日照り、という事は霊夢の気質は単純なのだろう。
パチュリーは異変に気付かず動かない霊夢を倒す。
すると雨が降り出した。
Stage 3 霧雨の神社
そこに現れたのは魔理沙。
このじとじとした雨は魔理沙の気質らしい。
魔理沙もこの異変に気付いていない様だ。
パチュリーは鈍感な魔理沙を倒す。
頼りにならない霊夢と魔理沙を置いて、パチュリーは異変解決の為に行動する。
Stage 4 若い玄雲海
何故皆気が付かないのだろう。
パチュリーも含めた皆の体から気質が出て、それが当人達の周りの天気を変えている。
その気質の霧が集められ、大きな緋色の雲になっていることに。
緋色の雲が集められている場所を目指して雲の中に入るパチュリー。
そこには龍宮の使いの永江衣玖が居た。
衣玖は間もなくこの雲が地震を起こす事を伝えに来たと言う。
不審に思ったパチュリーは衣玖を倒し、知っている事を吐かせた。
衣玖が知っている事はこの雲が地震を起こすまで成長するだろうと言う事だけだった。
この雲が人工的に集められたものとは知らないようだった。
緋色の雲を集めている犯人を止めれば地震も止まるはず。
パチュリーには犯人の目星はもう付いていた。
Stage 5 心の上の世界
気質を集めている犯人が居るならば、そいつは天気の変わらない所に居るはず。
雲の上の天界まで来たパチュリーの前に天人の比那名居天子が現れる。
天子はパチュリーに天界へ来た理由を尋ねた。
パチュリーは気質を集めて天気を変えている犯人を捜しに来たと答えた。
天子は不敵に笑い、神社が地震で倒壊してからでも遅くは無いのではないかと言う。
パチュリーは襲い掛かって来た天子を倒した。
パチュリーは天子に用は無いと言う。
呆気に取られる天子を後目に、パチュリーは犯人の目星を付けた人物を呼ぶ。
Stage final 萃まる有頂天
目の前に現れるその人物、鬼の伊吹萃香。
萃香は、自分は異変を起こしていないと言う。
しかしそれでは萃香が天界に居る理由が分からない。
パチュリーは最初から萃香が怪しいと考え、戦う準備をしていた。
異変を止めさせるためにパチュリーは萃香と戦う。
・パチュリー・ノーレッジエンディング
湖畔にある悪魔の館、紅魔館。
パチュリーが帰って数日経ってもまだ濃い霧に覆われていた。
気質は依然として漏れ出し、緋色の雲も消えていない。
萃香は異変の犯人では無かったのだろうか。
パチュリーは異変について、図書館で文献を調べ直してみる。
途中で会った竜宮の使いは地震が来ることを知らせに来ただけだが、
その原因の気質の雲は人工的に集めたものとしか思えなかった。
外出していた咲夜が戻ってきて、博霊神社が地震で倒壊したことを伝えた。
「神社が地震で倒壊―」以前その言葉を口にした者が天界にいた。
気質を集め地震を起こすことが出来るそいつが犯人だと、パチュリーは確信した。
パチュリーは咲夜に、霊夢を天界に向かわせるように言った。
文を短く分割した投稿を繰り返すことになってしまいましたが、
これは「アク禁になった人の為にレス代行するスレ」に書き込むとき、
代行依頼のテンプレごと書き込んでいるので2〜3Stage分まとめて書き込むと
改行オーバーになってしまうからです。どうかご了承下さい。
>>255 まとめwikiのメニューの「その他」の所に
「連絡用掲示板」(したらばbbs)へのリンクがある
アク禁中なら、その板の「差し替え・追加スレッド」に投下してくれてもいい
んでそこに投下したことをこのスレに代理レスしてもらうとかしてくれ
他のアク禁中の人も是非。
東方緋想天の人乙ですー
>>256さんに教えていただいたとおり、したらばにBIO5の続き投下しました
私の前にメタルマックス3を投下した人もいらっしゃるようです
規制されたんだったらこっちに書くなよ。
そんなんだから規制されるんだよ東方厨。
>>256の方のアドバイスに従い、指定のスレに続きを投稿しました。
御助言ありがとうございます。
このスレの
>>260まで、
およびWikiの連絡用掲示板内にある差し替え・追加スレッドの>215までを
Wikiに収録、未解決リストに反映しました。
>>159で書いたように「改造コード」というタイトルのページがWikiに作成されていましたが
ページ作成者の方からの書き込みもないようですので、手違いによる作成、または悪戯と考え、
同ページを削除しました。
262 :
夜想曲:2010/08/29(日) 20:54:20 ID:SzWXzgQx0
以前『夜想曲2』を投稿した者です。
『夜想曲』1〜3話を投稿します。
「……ニ…ゲ………ニ……ゲ…ロ……………ニゲロ!!」
主人公は絶叫しながらベッドから飛び出した。
野々宮図書館に来て1週間が経った。
毎晩肖像画の女性が出て来る悪夢を見たり、故障しているためか柱時計が鳴り出して止まらなくなったり
で、不気味な雰囲気が漂うこの図書館に早くも気が滅入り始めていた。
しかし仕事が終らないと図書館を去る事はできないし、何より単位がもらえない。
あきらめて本日の作業に入るために地下書庫に向かった。
書庫の整理は思ったより大変だった。
量が膨大で蔵書録を見て本の所在を確認するだけの作業で4日もかかった。
その上、大きさも並びも系統も滅茶苦茶なのだ。
本の整理だけでもうんざりなのに、薄暗い地下で一人でいると一層気分が滅入ってしまう。
パートナーや田所が時々様子を見にきてくれるが、普段は一人ぼっちで外出でもしない限り、一日誰とも
口をきかないなんてことだってある。
気を取り直し、壁に掛かっている鏡の前で気合を入れてから本日の作業に入る事にした。
手始めに手近にある本を片付けることにし、鏡の側にあった一冊の本を拾う。
随分汚れた本で、埃にまみれて題名が見えない。
埃を払ってよく見ると、どうやら子供の童話集のようだ。
かなり昔のものらしく、今時のセンスとはずいぶんかけ離れている。
何気なくその本を読んでみると玄関から呼び声がした。
本を置いて玄関に行くと、30歳ぐらいの女性が立っていた。
やけに色白で、透き通るような肌が印象的な女性だ。
かなりやつれており、目は虚ろで瞳に生気がなく、今にも倒れしまいそうな雰囲気である。
不安を抱きながら用件を尋ねると、女性は薫という10歳の男の子を探しているのと言う。
男の子が来た様子はなんてないし、ましてやここは山奥の図書館。
そう正直に答えると、女性は図書館という言葉に反応し、薫がここにいると確信し出した。
「薫をよろしくお願いします」
女性のその言葉に思わず振り返り図書館の中を見渡すが、やはり子供がいる気配はしない。
からかわないでほしいと言おうと振り返ると……そこには誰もいなかった。
気味が悪くなった主人公はパートナーに連絡し、図書館を飛び出して郊外の喫茶店へと向った。
喫茶店でパートナーと落ち合った主人公は今朝の出来事をパートナーに話した。
主人公はあの女性は幽霊ではないかと思っていたが、パートナーはあまり信用してくれない。
すると主人公は女性が訪ねて来た直前まで読んでいた童話集を取り出した。
その表紙の裏には『木谷薫』という、あの女性が言っていた子供と同じ名前が記されていた。
これにはさすがにパートナーも驚く。
おそらく死んだ後も子供が心配になり幽霊になって様子を見に来たのではないのか、と主人公は考えていた。
するとパートナーは本当に幽霊なのか調べてみようと言い出す。
気は進まないが、その一方で気になっていることは確かだし、このまま放っておくのも落ち着かない。
主人公はパートナーの提案に同意する。
今のところ手がかりとなるのは、ここに来る前に調べた蔵書録だ。
蔵書録には図書館に納められている全ての本の寄贈者や購入者、入手の経緯が記録されている。
主人公は念のためにとあらかじめ童話集について調べていた。
寄贈されたのは10年前で、元の持ち主は木谷薫、寄贈者は成瀬智恵子。
主人公は寄贈した成瀬智恵子に会うため、蔵書録に書かれていた住所を訪ねた。
成瀬智恵子は小さなクリーニング店『成瀬クリーニング』を経営していた。
智恵子に会い、童話集を見せると懐かしみながら寄贈の経緯を話してくれた。
童話集の元の持ち主は木谷ハナエといい、木谷薫の母親だという。
智恵子がハナエと会ったのは、智恵子が結婚する前に看護婦として働いていた時だった。
ハナエの家は母一人子一人で、薫はハナエと不倫相手の男性との間にできた子だった。
ハナエが入院するようになってから薫はずっと施設に預けられていたが、ハナエの病気が酷くなると不倫相手は薫を強引に施設から引き取った。
ハナエは薫に会う事も許されず、薫の事を心配しながら病でこの世を去った。
ハナエの世話をしていた智恵子はハナエが亡くなった後遺品整理をした時に童話集を発見し、何気なく引き取った。
そして10年前、童話集の事をすっかり忘れていた頃になってから野々宮財団の者が現れ、本を引き取りたいと申し出てきた。
一度は断ったものの、どうしてもと引き下がらなかったので、仕方なく童話集を寄贈した。
持ち主と寄贈者が違うのは、そんな事情があったからだった。
ハナエが亡くなってからすでに20年、薫はもう30歳ぐらいになっているらしい。
他に知っている事はないかと聞くと、智恵子は薫が預けられていた施設の事を知っていた。
薫が引き取られた時の事を知った方がいいと思い、施設の名前を聞く。
智恵子から聞いた施設の名前を頼りに、主人公とパートナーは苦心の末に施設へとやって来た。
園長の早乙女鏡子に会い薫の事を聞いてみると、早乙女先生は薫の事を覚えていた。
薫は『本の虫』と言われるほど本が好きで、いつも同じ本を繰り返し繰り返し読んでいたという。
早乙女先生に童話集を見せると、薫が何度も読んでいたのはその童話集という事が判明する。
薫が引き取られていった翌日にハナエが現れ、残していった童話集をハナエに渡した。
それ以来、薫にもハナエにも会っていないのだと言う。
その時、施設の先生である森川美奈が駆け込んできて、たった今、望月という人が亡くなったという報せがあったと伝える。
「運命の不思議ね…。この本をお持ちいただいた日に、望月さんが亡くなった知らせを聞くなんて」
早乙女先生は童話集を両手でつかんだまま目を閉じて何かに想いを馳せながら語る。
薫が施設にいた同じ頃に望月俊夫という子がおり、亡くなったのはその母親である。
薫と俊夫は見た目や体格がよく似ており、その縁なのかよく一緒にいたらしい。
しかし性格は正反対で、薫はおとなしい子だったが、俊夫はズルくて物事を損得で考えるような子だった。
その俊夫は10歳の時、薫が父親に引き取られていった当日に突然姿を消し、そのまま行方不明なのだという。
必死で探したが、その行方は今でもつかめていない。
それから20年以上、早乙女先生は毎年俊夫がいなくなった日に望月に手紙を出したり、電話を入れたりしていた。
薫のように本当の親に引き取られていくのは稀な事で、しかもそんな日に子供がいなくなったので、早乙女先生はあの日の事を今でもよく覚えていた。
その日は大雨で、薫は風邪をひいて大きなマスクをしており、口もきけずに半分眠ったまま引き取られていったという。
ここから先は薫から直接話を聞くために、主人公は薫が今住んでいる所の住所を尋ねた。
早乙女先生から教えてもらった住所をもとに、主人公とパートナーは薫の住む家の前までやって来た。
話によると、薫は引き取られてから姓が木谷から三田村に変わっており、三田村薫というのが今の本名だという。
パートナーはやる気満々で家を訪ねようとするが、主人公は気が進まなかった。
図書館に現れたあの女性の事を調べていたはずなのに、いつの間にか事態は思わぬ展開になってきた。
あの女性はおそらく木谷ハナエだろう。
あとは薫に直接会って確認するだけなのだが、ここから先は薫のプライバシーに関わる問題だ。
いくら真相を知るためとはいえ、このままでは知らなくていい事にまで首をつっこんでしまうのかもしれない。
そんな考えがよぎり、主人公は家の前で躊躇していた。
しかしパートナーからの励ましを受け、主人公は真実を聞く意志を取り戻した。
意を決して家のインターホンを鳴らすと、家から薫の妻である三田村文江が出てきた。
文江に童話集を見せ事情を話すと、丁度薫が仕事から帰って来た。
自己紹介をした後、薫に童話集を見せるが、薫は見覚えがないと言う。
主人公が童話集に書かれている『木谷薫』のサインの見せる。
すると、薫の様子が一変。
顔を青ざめ、うろたえながら「本は自分のものじゃない」と言い張り、ついには声を荒げて主人公を頭ごなしに怒鳴り始めた。
追い返される形で薫の家から去った主人公とパートナーは、それ以上調べる気は起こらず図書館に戻る事にした。
奥音里行きの電車でパートナーと今までの出来事を話し合う。
なぜ薫は本を見せた途端に態度が豹変したのだろうか?
昔の事を思い出したくないのだろうか?
薫の様子を思い返すと、あの怒り方は何だかショックから立ち直ろうとする強がりみたいな感じもする。
あの童話集は間違いなく薫のもののはずなのに、なぜあそこまで頑なに否定したのだろうか?
結局、答えは出ずに図書館に帰ってゆっくり考える事にした。
図書館に帰り着いた時は、すでに夜の闇があたりに広がっていた。
ハナエの事を思い出すと、図書館がいつにも増して恐ろしい場所に思えてならない。
不気味な雰囲気に物怖じしながらも玄関に向かう。
主人公が鍵を取り出す前にパートナーはドアのノブに手をかけると、ドアが開いた。
鍵をかけて出かけたはずなのに、なぜドアが開いたのだろう?
田所が中にいるにしても、窓からは明かりが見えないのはおかしい。
思い切って中に入ると、やはり電気はついておらずホールは暗闇に包まれていた。
電気のスイッチを入れてみるが、なぜか照明がつかない。
その時、廊下の奥から何かを倒したような物音がかすかに聞こえてきた。
続いてはっきりとした物音が響く。
何かがいる!
この音といい、停電といい、ただ事じゃない!
怖がりながらも様子を見に行こうとする主人公だが、パートナーは怯えてその場から動こうとしない。
覚悟を決めてパートナーをその場に残し、真っ暗な廊下を奥へと向って歩き出した。
廊下の奥へ進んだ主人公は息を呑んだ。
地下書庫の扉が開いている!
主人公はゆっくりと地下書庫に足を踏み入れた。
書庫の中は暗闇と静寂に包まれている。
まずは電気をつけようとするが、やはりスイッチを入れても反応がない。
明かりもない状態で書庫を調べ回ると、どこからか足音が聞こえてきた。
やはり誰かがいるようだ。
主人公は姿の見えない侵入者に叫ぶ。
すると、突然書庫中に音楽が響き渡った。
誰かが書庫の隅にある蓄音機のスイッチを入れ、レコードの音楽を鳴らしたようだ。
主人公は蓄音機の方に向かい、針を上げて音楽を止める。
そして、奥の方から物音がした。
主人公は慌てて物音がした方に向かった………つもりだったが何かにつまづいて転んでしまう。
その倒れ込んだ主人公の目の前には………白目の不気味な顔が!!
ついに幽霊が現れた!!
………と思いきや、冷静になってよく見ると、それは田所だった。
田所は仰向けに倒れ、白目をむき気絶している。
田所を揺さぶるり起こそうとした時、玄関からパートナーの悲鳴が聞こえてきた。
玄関に駆けつけると、パートナーが腰を抜かしている。
何者かがパートナーを突き飛ばし、そのまま外へ走り去って行ったのだと言う。
すぐに外を見渡すが、すでに走り去ったようで誰もいなかった。
意識を取り戻した田所の元に集まる。
電気がつかなかったのはブレーカーが落ちていたためだった。
幽霊がブレーカーに細工をするのは妙な話なので、侵入者は生きてる人間だろう。
それにもう1つ気になる事がある。
あの蓄音機が鳴ったのは、ひょっとしたら田所の方へ誘導させようとしていたような気がしてならないのだ。
田所は書庫で仕事をしていたらいきなり殴られたとの事で、残念ながら顔は見ていない。
幽霊と思わしき謎の女性の次は侵入者……この図書館は普通じゃない。
主人公は、この図書館は一体何なのかを田所に問い詰める。
田所は黙秘するが、引き下がらずになおも問い詰めると、観念して図書館の事を話し始めた。
この図書館にある本は、どれも普通に集められた本ではない。
殺人鬼が愛読していた本、心中の際に踏み台として用いられた本……全て死に関わった本だった!
ここを建てた野々宮は人の死に異常なほどの興味をもっており、そのような本を集めていくうちにいつの間にか図書館ができるほどの量になったという。
薫の童話集……これもハナエの今際を看取った本だ。死に関わっていると言っていい。
どうやらあの女性は木谷ハナエの幽霊で間違いないようだ。
そんな幽霊の巣のような場所で整理が終わるまで暮らさなければならない事を思い知らされた主人公は放心状態だった。
パートナーと田所は帰った後、主人公は談話室でこれまでの事を考えていた。
ハナエの幽霊、智恵子から聞いた童話集の寄贈の経緯、施設であった出来事、薫の様子……気になることだらけである。
特に気になるのは薫が引き取られた日、俊夫が行方不明になり今でも見つかっていない点だ。
しかも薫が引き取られたその日にである。
いくらなんでもタイミングが良すぎではないだろうか?
その日の薫の様子、風邪をひいて大きなマスクをしていたというのも気になる。
これらの点から導き出した仮説は……
(談話室での推理で「少年が一人消えている事だ」→「行方不明のままという点だ」→「俊夫くんが、薫くんと入れかわったのではないか?」を選ぶ)
俊夫が薫と入れ替わったのではないだろうか!?
俊夫は物事を損得で考えるような子だった。
そんな子が薫が施設から引き取られていくのを素直に祝福するだろうか?
ひょっとしたら、俊夫は薫の幸せを横取りしてやろうと考えたのかもしれない。
背格好も似ていたし、大きなマスクをつけていたのも入れ替わったのを気付かれないためと考えれば合点がいく。
という事は、俊夫は薫を殺したのではないのだろうか?
それならばあの童話集のサインを見て動揺したのも頷ける。
薫の事を思い出させるものだから。
この仮説に自信を持った主人公は薫にもう一度会って確かめてみようと考える。
翌日、喫茶店でパートナーと合流し昨日考えた仮説を説明すると、パートナーも主人公の考えに賛同してくれた。
あとはもう少し情報を集めて、この仮説を確実なものにするだけだ。
その時、主人公は今日は俊夫の母親の葬式の日だと思い出す。
何か手がかりをつかめるかもと考え、葬式の会場へ向かうことにした。
俊夫の母、望月祐子の葬式は小さなお寺で行われていた。
会場を見て回ると、早乙女先生の姿が見える。
早乙女先生からはすでに話を聞いているし、他に話を聞くようなめぼしい相手はいないので、しばらく様子を見ることにした。
しばらくして葬式が終わりを迎えようとした時、薫が会場に現れる。
薫がここに来たことを疑問に思うが、真相を問いただすチャンスでもある。
薫に声を掛けるが、相変わらず邪険に扱われ話に応じようともしない。
主人公は順を追って自分の推理を話していく。
核心に近づいていくごとに、薫の様子から見る見る動揺が見られる。
「あなたの正体は木谷薫を殺して入れ代わった望月薫だ!」
主人公は核心を突いた。
必死に否定する薫は、証拠を出せと言い返す。
予想だにしない反撃に主人公は咄嗟に今すぐ探すと啖呵を切った。
何か証拠となるもの……。
昔の出来事なので物的証拠を得るのは無理だ。
あるとしたら……薫や俊夫の顔を知っている早乙女先生だ!
ちょうどその時、帰ろうとしている早乙女先生の姿が映った。
早乙女先生を呼び止め薫と引き合わせると、早乙女先生は薫が来ていたことを驚いていた。
主人公はここにいるのは望月俊夫ではないのかと聞くと、早乙女先生は三田村薫本人だと答える。
そんなバカな!
主人公は、仮説が外れた事にショックを受けた。
だが薫は早乙女先生と目を合わせようとせず、急にガタガタと震え出した。
ようやく早乙女先生と目を合わせた薫の顔には涙が溢れていた。
薫は早乙女先生に言わなくてはならない事があると、膝を突きながら話し始めた。
「ぼ、僕が…僕が、望月俊夫を殺したんです!」
あの日の朝、俊夫は引き取られる薫を妬んで近くの川に呼び出し、突き落とそうとした。
そしてもみ合っているうちに……思わず俊夫を突き飛ばして川に落としてしまった。
その時、顔に傷がついてしまったので、それを隠すためにマスクをつけた。
ずっと後になって自分が人殺しをしてしまった事に気付いたが、事が露見してしまうと家を追い出されるかもしれない。
それを恐れて黙っていたのだった。
殺されたのは薫ではなく俊夫の方だった。
正当防衛とはいえ友達を殺してしまった事を、その後もずっと苦しんでいたのだ。
悲しみに暮れる薫に早乙女先生は優しくなだめる。
「あなたは間違いは犯したかもしれないけれど、もう十分に苦しみました。そうでしょ?」
あたりに、薫の泣き声が静かに流れていた。
しばらくして落ち着きを取り戻した薫に主人公は謝る。
自分の行動が思い出したくない過去を掘り起こしてしまったのだ。
しかし薫はこれでよかったと言った。
その表情は、長年胸につかえていたものがはずれたように清々しいものだった。
その時、主人公はあの幽霊――ハナエは、息子が苦しんでいるのを心配して現れたのではないかと思った。
主人公は、童話集を薫に渡した。
薫はあの時以来、自分を忘れ去りたくて今まで持っていた本を全て処分し、それ以来本を読むことを止めていた。
早乙女先生は、これからは読むべきだと言う。
その中に薫の求めている答えがあると信じて……。
主人公とパートナーはその場を後にした。
童話集を勝手に渡して大丈夫なのかとパートナーは意地悪に聞いてくる。
後の田所の事を考え冷や汗を流すも、間違った事はしていないと確信はある。
それに今はそんな事などどうでもいいくらいすっきりした気分なのだ。
主人公達は図書館に帰るために歩き出した。
1巻 「真実の行方」 続
(談話室での推理で「少年が一人消えている事だ」→「薫くんが引き取られた日に、少年が行方不明になったという点だ」→「薫くんが、俊夫くんを殺したのではないか?」を選ぶ)
薫が俊夫を殺したのではないのか!?
俊夫は物事を損得で考えるような子だった。
そんな子が薫が施設から引き取られていくのを素直に祝福するだろうか?
ひょっとしたら、俊夫は薫に嫉妬して何度か嫌がらせをしたのかもしれない。
そして我慢の限界を越えた薫は、俊夫を手にかけて……。
マスクをつけていたのは動揺を隠すためじゃないのか?
それならばあの童話集のサインを見て動揺したのも頷ける。
忘れかけていた忌まわしい記憶を呼び覚ます事になったのだから。
そして、あの幽霊――ハナエは、息子が苦しんでいるのを知って現れたのかもしれない。
この仮説に自信を持った主人公は薫にもう一度会って確かめてみようと考える。
(望月祐子の葬式の会場に行き、薫を問いただすところまで<真相編>と同じなので省略)
「あなたは望月俊夫を殺した!」
主人公は核心を突いた。
そこへ文江が現れ、「私も真実を知りたい」と薫に問いただす。
薫と文江が結婚してから間もなく、文江の元に祐子が訪ねて来た。
祐子は俊夫が薫と入れ代って三田村家に引き取られたのかと思っていたのだ。
それから文江は自分の夫を疑いながら苦しみの日々を送っていた。
文江は真実を話してほしいと問い詰める。
そして、薫はその目から涙を流し、膝をつきながら話し始めた。
「そうだ。私が殺した…」
あの日、俊夫は引き取られる薫を妬んで近くの川に呼び出し、突き落とそうとした。
そしてもみ合っているうちに……思わず俊夫を突き飛ばして川に落としてしまった。
大雨で増水した川に溺れた俊夫を助ける事もできず、俊夫はそのまま流されていった。
すぐに告白するつもりだったが、事が露見してしまうと引き取りの話がパアになってしまう。
それを恐れて黙っていたのだ。
自分の幸せのために俊夫を殺してしまった事の罪悪感に押し潰されそうな薫を文江は慰める。
薫の罪を半分背負って共に生きていくと、優しく言った…。
その後、薫は抱えていた苦悩を全て話したことで軽やかになったのか、その表情は晴れ晴れとして見えた。
薫と文江がお寺の中に消えるのを見送って、主人公達はその場から立ち去る。
あの夫婦の本当の人生はこれから始まる。
主人公とパートナーは夫婦の絆の強さを垣間見た。
6巻 「愛の絆」 続
271 :
夜想曲:2010/08/29(日) 21:33:36 ID:SzWXzgQx0
一旦ここまでにしておきます。
その他のエンディングは入れるかどうかは検討中です。
一応、前回の反省点からかなり簡潔にまとめています。それでも少々長いですが…。
入れる必要ないと言うのでしたら、本筋で明らかにされない部分は余談のところに書きます。
乙かレミリア
アーマード・コア マスターオブアリーナなのですが、
現在、まとめwikiにあるストーリーがどうも情報不足な気がするので書いてみました
背景設定はアーマード・コアの項を参照。
ある日、主人公は大規模なテロに遭遇し、あるAC(アーマード・コア)に自分の家族を殺害された。
仇討ちの為にレイヴンを目指す主人公は、ネットワーク上でラナ・ニールセンと名乗る者と出会い、彼女のマネージメントを受ける。
(ラナと直接顔を合わせたことは無く、メールや戦闘中の通信でしか会話は不可能)
主人公の初任務は装甲車を強奪して逃走するハッカーの確保だった。
装甲車を追い詰めて投降させる主人公だが、背後から突如、ACナインボールが出現。ハッカーをグレネードで消し飛ばした。
ナインボールを駆るレイヴン、ハスラー・ワンは事情も話さず、
「私を追っているらしいな。誰であろうと私を超えることなど不可能だ」と言い残してその場を去る。
このナインボールこそ主人公の家族を殺したACだった。
ハスラー・ワンは、AC同士が戦うアリーナのトップランカーであるが、その正体は謎に包まれていた。
ラナは「いつか、お前をナインボールと会わせてやる」と約束する。
実力をプログテック社に認められ、アリーナ登録を済ませた主人公はアリーナやミッションで戦いながらナインボールを目指す。
ある日、プログテック社より緊急の依頼が入る。
所属不明のMT部隊がプログテック社の研究施設を狙っているというのだ。
スポンサー権限を発令され、ラナに無断で出現する主人公。
そこで遭遇した敵の一機は、まだ開発されていないはずの水陸両用MT(AC以外の機動j兵器)だった。
プログテック社の天才研究者エラン・キュービスは「大破壊以前の技術力を持つ謎の組織」が存在するのではないかと推測する。
一方、ラナは「マネージャーである自分に無断で出撃することは許さない。二度とこんな事はするな」と警告する。
しかし、アリーナやミッションを続けていると再びプログテック社より緊急依頼が。
またも所属不明部隊に研究施設が狙われているというのだ。仕方なく再びラナに無断で出撃した主人公。
MT部隊を排除すると突然、ナインボールが出現した。
ハスラー・ワンは「何故、お前がここにいる?」と問いかけてくるが、そのまま攻撃する主人公。
しかし、ナインボールはダメージを受けたものの、ハスラー・ワンは「大きすぎる……修正が必要だ」と言い残して撤退する。
またも主人公に助けられたエランはナインボールについて調査すると約束してくれる。
ラナは主人公が再び無断出撃したことに激怒。
「もう私はマネージャーではない。お前への援助は打ち切る。勝手に死ぬがいい」とメールしてくる。
その後、三度プログテック社の研究施設が襲撃されるが、今度も主人公の活躍で壊滅は免れる。
調査を続けていたエランは、『ハスラー・ワン本人に会った人間がいない』、
『ハスラー・ワン及びナインボールの情報がネット上から抹消されている』という事実を発見。
また、『ナインボールが関わった企業は急速に発展もしくは衰退する』という情報もあり、
ハスラー・ワンがただのレイヴンで無い事が明らかになってくる。
直後に、エランが移送されたプログテック社本社ビルが、謎の部隊によって四度目の襲撃を受ける。
駆け付けた主人公だが、ナインボールはエランがいるビル最深部の手前に待機していた。
エランによるとナインボールの目標は主人公だという。
「力を持ちすぎるものは全てを壊す……」
ハスラー・ワンはそう言って襲い掛かってくるが、主人公はついにナインボールを破壊する。
だが、アリーナには未だ、倒したはずのナインボールの姿があった。
エランは、ナインボールに関する情報を抹消していたのがレイヴンズ・ネストである事を発見する。
レイヴンズ・ネストはただのレイヴン支援組織ではないようだ。
更にエランはネストのデータバンクに侵入。そこでナインボールの搭乗者について『H-1』というキーワードを発見する。
人名というより、まるでパーツのようなその名称に「ハスラー・ワンなど実在しないのではないか」と推測するエラン。
しかも、同データの中には『ラナ・ニールセン』という名前も含まれていたという。
ラナとハスラー・ワンの間には何らかの関係があるのか?
丁度その頃、連絡を絶ったはずのラナからもメールと依頼が届く。
「約束の時が来た。ナインボールに会わせてやる」と。
ラナが待っているという正体不明の工場では、何機ものナインボールが製造されていた。
通信にはラナとハスラー・ワン、そして両者が交じり合ったような声が響く。
「お前たちは何故現れる?何故、邪魔をする?」「企業、AC、レイヴンズ・ネスト、全ては私が作り上げたもの」
「荒廃した世界を、人類を再生する。それが私の使命」「力を持ちすぎたもの、秩序を破壊するもの、プログラムには、不要だ」
二機のナインボールが同時に襲い掛かってくるが、それすらも打ち倒す主人公。
「私は守る為に生み出された。私の使命を守り、この世界を守る」
主人公のACがエレベーターで最深部に辿り着くと、そこには特殊兵器『ナインボール・セラフ』が待っていた。
カラーリングなどナインボールに似ている点もあるが、外見や性能は明らかにACとはかけ離れた異形の機動兵器である。
「修正プログラム、最終レベル、全システムチェック完了、戦闘モード起動。ターゲット確認。排除開始」
しかし、激闘の末に勝利を収めたのは主人公のACだった。
セラフは炎上しながらも再起動。プラズマキャノンを構えるが、そのまま倒れ伏して機能を停止する。
『シティ近郊で起きた謎の爆発と共に一人のレイヴンがアリーナを去り、
しばらく後、レイヴンズ・ネストは突如その全機能を停止した』
ストーリー要約:
家族の仇を討つべくナインボールを倒そうとする主人公だが、
ナインボールはこの世界を支配するコンピューターの操る戦闘ロボットだった。
コンピューターは主人公が強すぎて危険だと判断。最終兵器ナインボール・セラフを出撃させたが、
主人公はそれを撃破してしまった →アーマード・コア第一作に続く
なお、小説版にはもっと詳しい描写があるそうですが、
自分は所持していないのでゲーム版で分かりうるストーリーを書きました。
PSP Corpse party BloodCovered:.Repeated Fearお願いします。
>>276 おつー
>>277 Wikiにコープスパーティもうあるけど
あれでいいんじゃん?
なんか追加されてんの?
>>278 なんか登場人物は一杯増えてるね
結末とかまで一緒かは判らないけど…
なんかスレとか見る限りは絶対助けられないキャラがいるとか書いてあったりするね
>>278 wikiの「コープスパーティー」はフリーウェア版(初代)。
PSP版「Corpse party BloodCovered:.Repeated Fear」は
シナリオの変更・拡張と登場人物の追加が行われているそうだ。
フリゲですまんがelonaとやらのストーリーを教えてくれ
セガサターンの
『エイナスファンタジーストーリーズ ザ・ファースト・ボリューム』
(AnEarth Fantasy Stories THE FIRST VOLUME)
をお願いします。
あと、携帯電話の 新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 を執筆予約します。
ストーリーを教えてもらうスレ part51
tp://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1271164081/354-355
は書き込み代行スレに代行を依頼したら354にていたずらされ、
それに気づいた人が改めて355で書いてくれたものです。
284 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 15:59:17 ID:wzVL3Eke0
iPhoneソフトのうたかたのそら投稿します。
285 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:00:07 ID:wzVL3Eke0
あの夏、君と見た「異界」の空……
その日、僕は、人形のような少女と出会う。
登場人物1
仁科歩
本編主人公、高校二年生。
思い出作りの為、従姉の家まで自転車旅行をする事に。
詩織
主人公の行く田舎町に住む高校二年生。
神社前のお屋敷に住む、人形のような少女。
朝永幸恵
主人公の従姉。
現在、ある事情により一人暮らしをしている。
川路浩平
自称探偵老紳士。
主人公と共に事件を調べることに。
三島英司
診療所にて一人暮らししている医者。
東健太
地元の高校生。
谷浩太
主人公の親友。
286 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:04:23 ID:wzVL3Eke0
第一話「異界の入り口」
仁科歩は高2の夏、思い出作りの自転車旅行をする事になった。
父母の許しをへ、親友である谷の誘いにより、夏休み中バイトに明け暮れ、マウンテンバイクを購入した。
行き先は犬井戸(いぬいど)町。
従姉の朝永幸恵が住む町だ。
今現在、彼女は一人暮らしをしている。
彼女の母親……杏子(きょうこ)叔母さんは三年前に病気でなくなっている。
16年前には父親である涼一(りょういち)叔父さんが。
6年前には弟の翔(かける)がそれぞれ亡くなっている。
歩はしばらく会わない彼女を気にかけ、様子を見に行く事にしたのだ。
当日、山奥を自転車で走る歩。
しかし、突然の大雨で、徐々にブレーキが効きが悪くなる。
そんな時、目の前に突如として子供の姿が。
必死になって、避けようとする……結果、その体はガードレールから外へ投げ出された。
そこで意識が途切れた。
287 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:08:27 ID:wzVL3Eke0
気がつくと何故か神社の境内にいる歩。
しかも太陽が真上にさしている。
ここにじっとしていても仕方ないので、先へ進むことにする。
謎の狛犬、札の仕掛けを解きようやく神社の中へと入った歩。
そこには小さな人影が。
話しかけてみるが、すぐに逃げ出してしまう。
追おうとするが……酷い頭痛により、そこで意識が失われてしまう。
次に気づくと、そこは家の中。
家……従姉である幸恵さんの家だった。
彼女の話によると、到着が遅い歩を心配した幸恵が、車で迎えに行くことにしたらしい。
そこで山道で倒れている歩を発見したとの事だ。
勿論、神社のついても知らないらしい。
そこで気づく。
あのときの子供、それが従弟の翔だという事に。
288 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:22:42 ID:wzVL3Eke0
翔とは兄弟同然の中だった。
夏休みは必ずこの町に訪れ、翔の友達と一緒に遊んでいた。
そんな事を話していると、ふと鈴の音が聞こえてきた。
幸恵さんの手には一つの鈴。
歩のポケットに入っていたというが、勿論そんなものは知らない。
が、結局それを受け取ることにする。
結局、その夜は転倒による怪我や疲れにより、すぐに寝ることに。
布団の中、翔の事を考えながら。
補足
叔母である杏子は主人公の母親の妹。
ちなみに主人公の母はキャリアウーマン風の人物。
名は仁科温子。
289 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:24:48 ID:wzVL3Eke0
第二話「手紙・2」
朝起きると、幸恵さんは既に仕事に出かけていた。
用意してくれていた朝ごはんを食べながら、昔を振り返る。
翔が亡くなるまでここにはよく遊びに来ていた。
そこで、色々な遊びを翔から教えてもらった
姉の幸恵さんに淡い恋心を抱いていた。
それを隠すのは凄く辛かった記憶がある。
しかし、翔との関係を壊すのが嫌でずっと我慢していた。
だが……そんな親友との関係は予想もしなかった形で終わりを告げることになった。
6年前の雪の日。
翔は凍った池の中で発見されたらしい。
どうやら池の上で遊んでいる最中に、誤って落ちてしまったらしい。
葬式が行われるが、結局、歩は参加しなかった。
その後、数日家の中に篭ることになった。
結局それから犬井戸町に行くことはなかった。
そして三年後、あの日と同じように雪の降る日。
嫌な予感を感じて、学校から家に帰ると両親が喪服姿に着替えていた。
心労がたたって長い間、病気で寝込んでいた杏子叔母さんが息をひきとった。
その時3年ぶりに犬井戸町に訪れることになった。
そこでみたものは、無表情に遺影に力なくうつむく幸恵さんの姿だった。
その後、受験勉強に没頭する歩。
まるで悪い記憶から逃れるように。
結局行くつもりもなかった進学校に受かってしまった歩。
そんな時、入学式で声をかけてきたのが谷だった。
290 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:28:32 ID:wzVL3Eke0
そんな事を考えながら、朝ごはんを食べ終わる。
ふと、自転車のことを思い出す。
電話で幸恵さんで確認すると、近くの木にワイヤーの鍵で止めているらしい。
迷いながらも、昨日の場所を探し回る歩。
そんな時、道の先に小さな石の鳥居を発見する。
そこは、昨日夢の中で訪れた場所だった。
だが、何か微妙に違うような気がする。
疑問に思いながら辺りを見回すと、そこには大きなお屋敷と、着物姿の少女が立っていた。
軽く会釈を交わしその場を離れる。
妙にその少女の事が気になる。
ふと、思い出す。
昔、翔と一緒に遊んでいた時、よく似た少女をみかけたような気がした。
しかし、名前が思い出せない。
思い返してみると、足の速いリョウ、太っちょと痩せのでこぼこコンビのノリ・ロクの三人を思い出した。
そんな事を考えながら道を歩いていると、廃校へとたどりついた。
どうやら道を間違えたらしい。
引き返そうとするが、その時。
「歩………」
声が聞こえだ。
紛れもなく、翔の声。
その声につられるように校舎の中へと歩みを進めた。
探索すると、いくつかの部屋で映写機が流れ始めた。
女の子の手紙を奪い取る男の子。
その男の子に向かって殴りかかる翔。
そして、その女の子から手紙を受け取る翔。
突如として意識が戻る。
歩は校庭、扉の前に佇んでいた。
目の前の扉は開かない。
確かにこの中に入ったはずなのに。
疑問に思いながら引き返す途中、先ほどの着物の少女が男に襲われている場面に遭遇する。
男………東というらしいが、凄んでみせるが引くわけにいかない。
殴られながらも、彼女を庇おうとする歩。
その時、突如現れた医師により助けられる結果になった。
医師………三島英司(みしま えいじ)はどうやら昨日自分を治療してくれた医師らしい。
そんな時、彼女が話しかけてくる。
お礼、そして。
鈴を持っているか、と。
それを手放さないで下さい、と。
そして別れ際に、『ごめんなさい』という呟きを。
291 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 16:34:37 ID:wzVL3Eke0
第三話「探偵」
次の日、他愛もない話をしながら幸恵さんと朝ごはんを食べる。
その後、一緒に自転車をとりに行くことになる。
自転車を見つけ、そのまま仕事場までいく幸恵さん。
ふと、自転車をみつけた場所をみてみる。
自転車がぶつかったと思わしきガードレール。
しかし、そこには傷一つ、ついてはいなかった。
不思議に思い、考え込む。
そんな歩にたいし、声をかけてくる人がいた。
振り返るとそこに立っていたのは昨日の着物姿の少女だった。
挨拶を交し合う二人。
その時、初めて少女………詩織(しおり)という名を聞く。
その後連れ立って一緒に昼食をとる事にした二人。
近くの川場で色々な事を話した。
自分の料理が何故かどんな物でも和風になってしまう事。
後輩に頼まれてハンバーグを作った時に、誤ってつくねを作ってしまった事等。
彼女の姿形から、無口な少女を連想していたが、彼女はよく喋った。
二人、楽しい時間を過ごすうち、歩はどこか懐かしさを感じていた。
292 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 18:02:46 ID:wzVL3Eke0
午後、用事があるという詩織と別れ町に戻ってきた歩。
そこで川路浩平(かわじ こうへい)という探偵を名乗る老人に出会う事になる。
どうやら彼は6年前の事件について調べているらしい。
6年前、翔が亡くなり3人の子供が行方不明になった事件。
詳しく話を聞くと、彼は篠(しの)さんという女性から、孫の事件について調べてほしいと頼まれたらしい。
孫………石沢紀夫(いしざわ のりお)は翔の親友だった少年らしい。
そして、6年前の事件で行方不明になったのは、すべて翔と仲のよかった人物らしい。
当初は、翔と共に池で溺れたのでは、と思われていたが、捜索の結果、池の中ではみつからなかったようだ。
事件の事について話し合う事になった。
当初、川路さんは幸恵さん話を聞くつもりだったようだが、辛い思いをさせる為、止めてほしいと頼む歩。
川路さんはそれを了承。
かわりに歩は自分の両親から話を聞くことに。
次に写真を取り出す、川路さん。
そこに写っていたのは、四人の子供。
一人翔。
そしてもう一人が石沢紀夫。
前に思い出した、ノリという愛称の子供だ。
端に写っている少女が寒河江涼子(さがえ りょうこ)という名らしい。
どうやらこの子がリョウ、愛称の子供らしいが……イマイチ、ピンとこない。
最後の一人が村上正一(むらかみ しょういち)らしい。
どうやら翔を除いたこの三人が行方不明になったという話だ。
その後、子供達が最後に目撃された駄菓子屋へと向かうことになった。
しかし、駄菓子屋についてみたものの、どうやら随分昔に閉店してしまっていた。
川路さんによると、その日店番をしていた老婆を眠り込んでいたらしい。
その後、起きてみると大量のおかしが万引きされていた、という話だ。
そして、大量のおかしを持ち歩く紀夫の目撃されていた。
紀夫はその日、父親とけんかし家を飛び出していたらしい。
どうやら、家の人間と反りが合わなかったという話だ。
そんな中、唯一、やさしかったのが祖母である篠だったという。
篠は紀夫が持っていた、宝物を預かっていたらしい。
それは、りょうこと書かれた包み紙だった。
中には四葉のクローバーが入っていたらしいが、いつの間にか無くなっていたらしい。
そんな包み紙をみていると突如、歩に頭痛が襲い掛かった。
293 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 18:10:18 ID:wzVL3Eke0
気がつくと、戸口が開いていた。
目の前には砂嵐のテレビ。
横にはコインを入れると思わしき穴が開いていた。
辺りを捜索し二枚のコインを手に入れる。
一枚入れると映像が流れ出す。
そこには四葉のクローバーを紀夫に渡す涼子の様子が記録されていた。
そして二枚目のコインを入れると、そこに映し出されたのは、自分の姿。
そして背後には紀夫が姿が写っていた。
恐る恐る背後を振り返るとそこには大量のおかしを抱えた紀夫の姿が。
「そうだ、秘密基地へ」
そんな事をいいながら走り出す紀夫。
とっさに追いかけ肩を掴む。
その瞬間、意識が暗闇の穴の中へと吸い込まれた。
気がつくとそこは駄菓子屋の前。
ふと、手のひらを開く。
そこには失われたはずの四葉のクローバーが握られていた。
……もう一度、意識が遠のく。
次に目を覚ました時、そこは診療所の中だった。
目の前には三島先生の姿。
どうやら、日射病で倒れたところを川路さん送ってくれたらしい。
その後、診療所を出て歩き始めた歩。
そして、目の前から自分の自転車おしてくる川路さんと再開した。
自分の身に起こった不可思議な体験を川路さんに話す事にした。
にわかには信じがたい話。
だが。
「これを見て信じない訳にはいかないだろう」
と、先ほどの包み紙を開いてみせる。
そこには先ほどまで青々としていたロクーバーが既に干からびていた。
川路さんによると、目の前で枯れていったらしい。
自分の調べ物と異界、この二つは恐らく同じ結末を迎えるだろう。
二人は改めて、互いに協力して真実を探す事を約束した。
補足
石沢紀夫が家出をしたのは家との確執。
商売人をやっている実家だが、紀夫はあまりそういう事は得意ではないらしい。
その上で、家出した日、生活態度を注意され出て行くことになった。
294 :
ゲーム好き名無しさん:2010/09/02(木) 18:24:10 ID:wzVL3Eke0
とりあえず三話まで、後は後日あげます。
>>294 乙〜。
次回から名前欄にゲームのタイトル入れた方がいいと思うよ。
緋想天の続きをwikiの連絡用掲示板にある「差し替え・追加スレッド」に投稿しました。
アクセス規制が解かれたので、次回からはこちらに投稿出来ると思います。
今までお手数をかけてすみませんでした。
ゴーストトリックをお願いします
そうか。で、ハードは?
298じゃないけどゴーストトリックってDSだったっけ
301 :
298:2010/09/04(土) 14:50:35 ID:sCTAhTot0
申し訳ない、DSです。
それでは早速。
DSの「ゴーストトリック」を予約します。
303 :
夜想曲:2010/09/04(土) 21:41:30 ID:JNb6CSC20
その他のエンディングは入れると長くなりそうなので入れない事にしました。
本筋で判明しない部分は余談部分に書いておきます。
例によって誤字を発見しました。
>>267 × パートナーと田所は帰った後
○ パートナーと田所が帰った後
あと
>>263はメモ帳に書いたものをコピペし、確認しないまま投稿してしまったので不自然な改行が残ってしまいました。
第2話は明日投稿します。
<木谷ハナエの幽霊>
地下書庫の鏡の力で現れたもの。
鏡の力については外伝を参照。
<図書館の侵入者>
三田村文江。5巻で判明する。
主人公達が薫を訪ねた後、薫を不安にする本を密かに処分しようと先回りして図書館に侵入。
その時、書庫にいた田所を殴って気絶させたが、その後はもう本の処分どころではなくなってしまい、主人公が地下書庫に降りてきたところで田所の居場所を伝えるために蓄音機を鳴らし、その隙に脱出した。
ちなみに8巻では主人公が侵入者に撲殺されるという展開になるが、これは多分彼女の仕業ではない。
主人公は死に際に身に憶えのある人物と感じ取ったが、8巻では主人公と文江は顔を合わせていない。
多分、小田教授?
<野々宮図書館の噂>
8巻でバスの運転手の氷川小咲夜から聞ける。
内容は
・野々宮図書館には鬼村の言った通り幽霊が出るらしい。
・以前にも何人もの人間が管理人としてやって来たが、誰もが3日ももたずにやめていった。
・そして誰もが口を揃えて幽霊が出たと言っていた。
・野々宮は幽霊だの化け物だのに凝っており、そのせいか野々宮の友人が1人生贄になったらしい。
<野人>
赤川次郎シリーズおなじみの隠しキャラ。8巻である事をすると登場する。
隠しキャラと言うだけあって会うのが非常に難しいが、全てのシナリオを見るためには会わなければならない。
<原作>
原作の第1話に当たる話。
日曜日……
本日は仕事は休みなのだが、主人公は早起きして上機嫌で書庫の整理をしていた。
図書館に来てもう随分経つ。
毎日のように図書館内で鳴り響く物音も、ここに来てから1週間ぐらいは悩まされたが、今ではもうすっかり慣れてしまった。
死に関わった本が集まったところだから幽霊が現れてもおかしくない環境だし、別にこちらに危害を加えるわけでもない。
主人公は半ばあきらめでもあるのだが彼ら(?)を同居人として扱う事にしたのだ。
そんな主人公が本日上機嫌なのは、3日前に届いたパートナーからの書中見舞いの手紙だった。
手紙には子供じみた挨拶とデートの誘いが書かれていた。
待ち合わせは本日の1時で、場所はいつもの本屋。
本を整理しながら主人公は昨夜、興奮と緊張でよく眠れなかった事を思い出す。
デートの誘いということでパートナーの事を異性として強く意識していた。
ふと腕時計を見ると、時間は午前8時。
待ち合わせの場所まではどんなに長く見積もっても3時間でつくので、まだまだ余裕がある。
とりあえずもう少し本の整理を続ける事にした。
2時間後……午前10時になり、そろそろ切り上げ時かと考えるが、その前に昨日見つけた目録が見当たらない本を改めて確認することにした。
本のタイトルは『太陽の少女たち』。
内容は、なんてことのない少女向けの小説だった。
蔵書目録を改めて確認するが、やはり載っていない。
何度も目録を見直してみると、1ページだけ目録が折れているのを発見する。
そのページを開いてみると、『太陽の少女たち』のタイトルが書かれていた。
ページを見ようとした時、バスの時間が迫っている事を思い出した。
慌てて蔵書目録を置き、図書館の戸締りをしてから待ち合わせ場所へと出発した。
都会に向かう列車に揺られる主人公。
目的の駅に着くまでの間、少し仮眠を取ろうと目をつぶる。
そこへ10人ぐらいのお年寄りの団体が主人公のいる車両に入ってきて騒ぎ始めた。
続いて引率の女性、片桐遥がやって来て、車両から出ないようにと注意する。
遥は主人公に気づくと、車両を移る事を薦める。
こんな状況じゃゆっくり眠れないので素直に車両を移り、別の車両で仮眠する事にした。
主人公は余裕を持って待ち合わせ場所の本屋にたどり着いた。
パートナーはすでに到着しており、時間つぶしに本を立ち読みしていた。
声をかけると、パートナーは主人公に気づく。
お互いの格好を誉め合い、いい雰囲気なったところでデートを始めることにし、本屋を出ようとした。
しかし入り口で突然、店員の田代紀之に呼び止められる。
田代は有無を言わさずパートナーのカバンを引ったくって中を開く。
すると中から直木さをりの写真集が出てきた。
直木さをりと言えば、歌やお芝居にマルチな才能を発揮している最近売り出し中の女性アイドルである。
飾らない雰囲気、そして何よりそのかわいさで男女を問わず若い人たちの人気を得ている。
なぜ直木さをりの写真集がパートナーのカバンの中に?
身に覚えのないパートナーだが、田代は問答無用でパートナーを万引き犯として連行しようとする。
主人公はパートナーが万引きなどありえないと田代に猛然と抗議する。
すると周りの客達も主人公達の味方をし、田代に野次を飛ばす。
立場が逆転した田代は焦り出す。
主人公は写真集を田代に突き返して、本屋を後にした。
本屋を後にした主人公とパートナーは、いつもの喫茶店に来た。
コーヒーを飲んでいると、ようやく気分も落ち着いてくる。
自分を信頼し、抗議してくれた主人公にパートナーは深く感謝した。
しかし、パートナーのカバンに直木さをりの写真集があった事は謎のままだ。
誰かが入れたのだろうか? それとも本が勝手にカバンの中に?
それから話題を切り替えてお茶を飲みながら会話を楽しんでいると、店の中に4人組の男女が入ってきて、主人公達からパーテーションひとつ隔てた席に座った。
そのうちの1人、太った男が大声を撒き散らして騒ぎ始めたので嫌が応にも気になってしまう。
他はやせた若い男、モデルみたいにハンサムな男、高校生ぐらいの女の子という何とも奇妙な組み合わせだ。
太った男はやせた男に怒鳴り散らしている。
「こっちがさをりを出さなければ、何も始まらんだろうが! 強気で行け、強気で!」
さをり!?
その名前を聞いて同席している女の子をよく見てみると……あの直木さをりだった!
テレビなどで見る感じとは違い随分と小柄な印象だが、それでもその存在感は大きい。
主人公は4人の会話に聞き耳を立てる。
どうやら仕事上の契約がうまくいってないことと、ある本を探しているが一向に見つからないことで、太った男は終始不機嫌のようだ。
その本のタイトルは……『太陽の少女たち』
それを聞いて主人公は驚く。
今朝、ようやく目録を見つけたあの本だ!
主人公は、さっそくさをり達に声をかける。
やせた男はうんざりとした目で主人公を邪険に扱うが、さをりは丁寧に対応する。
主人公が図書館に『太陽の少女たち』があることを伝えた途端、さをり達の顔が輝く。
主人公は自分の名刺(田所が「必要な事もあるだろう」と作ってくれたもの)を渡して自己紹介をした。
本があると判明した途端、やせた男の態度は一変し、主人公に敬語を使い出した。
太った男も上機嫌になり、場を治める事ができたようだ。
主人公とさをり達は一息ついて名刺を交換した。
太った男は、さをりの所属する事務所『桂木プロダクション』の桂木社長。
やせた男は、さをりのチーフマネージャーの小池浩三。心臓が悪いようで、社長が不機嫌で話していた時に薬ビンから取り出した錠剤を飲んでいた。
ハンサムな男は、さをりのサブマネージャーの佐川勇一。本が見つかったと聞いたときも、あまり大きな反応を見せなかった。
結局、明日の午後に桂木プロダクションの人間が図書館にコピーを取るために本を借りに来るということで話はまとまり、主人公達とさをり達はそこで別れた。
なおデートはというと、万引き騒ぎとさをりとの出会いが尾を引きずり、これといった事もなく終わった。
次の日
主人公はパートナーと一緒に昨日の出来事を田所に話していた。
まもなく事務所の人間が受け取りに来るだろうという時間になったところで、田所から図書館の本は全て禁帯出(図書館外への持ち出しや貸し出しは禁止という意味)と聞かされる。
図書館なのに全て禁帯出というのはおかしな話だが、規則である以上、本の貸し出しを田所は賛成してくれない。
ここにはコピー機がないので、コピーをとる事はできないのだ。
昨日の本が見つかったと聞いた時のさをりの笑顔を思うと、なんとしても許可を取り付けなくてはならない!
必死で説得するが、やはり田所は賛成してくれない。
そうこうしているうちに玄関から車の音が聞こえてきた。
どうやら事務所の人間が到着したようだ。
玄関に向かうと、そこにはなぜか鬼村が立っていた。
鬼村はアルバイト初日に図書館に訪れて来て以来、時折ここへ様子を見に来てくれるようになっていた。
鬼村は戸惑ったような顔をしており、どこか落ち着かない様子だ。
その時、鬼村の巨体の陰からさをりが顔をのぞかせた。
てっきり事務所の人間が来ると思っていたのに、さをり本人が来たことに驚く主人公。
さをり曰く、「『太陽の少女たち』の内容を知っているのは私しかいないので、私が確認するしかない」と事務所の人間を説得し、少しでも早く本に会いたいためにやって来たという。
さをりを談話室に招き入れ、お茶を出す主人公。
パートナーと田所は主人公に雑用を押し付け、ここぞと言わんばかりにさをりと談笑していた。
鬼村はちゃっかりとさをりの隣に座っている。
その表情はあまりにも締りがなく、自然とほころぶ顔を引き締めようとしているが口が不自然に曲がって目はデレデレで、世にも奇妙な表情だ。
さをりが鬼村と一緒に現れたわけは、駅でバスが来なくて困っていたところをパトカーで送ってもらったからだった。
さをりが改めて鬼村にお礼を言うと、鬼村は顔を真っ赤にする。
どうやら鬼村はさをりのファンのようだ。
さをりは1年ぶりのオフで本を取りに来たという。
テーブルの上に置かれた『太陽の少女たち』を、さをりは食い入るように見つめた。
その顔にはうれしいとも悲しいともつかない複雑な表情が浮かんでいた。
主人公が声をかけるとさをりは我に返る。
さをりはこの本に特別な思い入れがあり、ドラマの主役をするのは初めてなので思い出になる仕事になるのだから、どうしても『太陽の少女たち』をやってみたいと言う。
ここで田所は、この本が禁帯出の本である事を説明する。
さをりは必死で懇願するが、田所はさをりに背を向けて「自分の見ている前では貸し出しを許すわけにはいかない」と返す。
主人公も必死で抗議するが、田所は背を向けて黙ったままだった。
なおも抗議しようとする主人公を鬼村が止め、「田所は自分の見ている前では本を貸し出せないと言った。自分の“見ている前”では」と静かに目配せした。
その言葉を反芻してハッとする。
田所は背を向けたまま、こちらを見ようとしていない。
わざと無視しているのだ。
主人公は田所の心遣いに感謝し、本をさをりに渡した。
感極まったさをりはボロボロと涙を流しながら主人公にお礼を言った。
3日後。
午前中、主人公は図書館内を掃除していた。
主人公は、お礼として貰ったさをり直筆のサイン入り写真集を見ながらさをりの事を思い出す。
今日は本の返却予定日。
さすがに本人が返しに来る事はないだろう。
そう思っていると、さをりからの電話がかかってきた。
さをりは先日のお礼を言った後、本が届いたのかを聞いてきた。
すでに本のコピーは終わっており、本は佐川が今日の朝一番で返しに行く手筈になっていたらしい。
しかし、佐川はまだ図書館に尋ねてきていない。
その事を伝えるとさをりは不思議がる。
佐川は昨日事務所に泊まったはずなのだが、つい先程事務所に連絡した時は誰も出なかったとの事だ。
ということは本はまだ事務所にあるようだ。
さをりは何とか時間を作って自分が届けると言うが、主人公はさをりを気遣って貸し出し期限を延長する事にした。
しかしさをりはそれでは田所に申し訳ないと、やっぱり今日は自分が届けると言う。
ただこれからPBSテレビで遅くまで仕事があるので、図書館に行くのは深夜になってしまうらしい。
それならばと、主人公は自分が事務所まで取りに行くと申し出た。
さをりはその好意に甘えることにし、仕事を抜けられるようだったら事務所に行くと言い残した。
さをりに会えるとなれば俄然行く気が出る。
主人公はさをりと約束すると電話を切った。
その夜、主人公は桂木プロダクションがあるビルまでやって来た。
8階建てのビルで、桂木プロダクションの事務所はこの7階にある。
主人公はエレベーターに乗り、事務所の前まで来た。
ドアを何度もノックするが、何の応答もない。
誰もいないのだろうか?
思わずドアノブをひねると、ドアが開く。
ドアが開いたのならば誰かがいるはずなのだが、室内に電灯はついておらず真っ暗だ。
事務所の奥に呼びかけても返事はない。
ここまで来て手ぶらで返るわけにはいかないと、主人公は意を決して中に入ってみた。
暗くてよくわからないが、事務所の中は割合に広いようだった。
電灯のスイッチを探そうと壁をまさぐったが、一向に手にさわらない。
あきらめて部屋の奥へと足を踏み入れてみる。
徐々に暗闇に慣れて視界が開けてきた。
パーテーションで区切られた短い廊下を抜けると、少し開けた応接スペースに出た。
観葉植物と窓際に立派な応接セットが置かれている。
応接セットに目を移すと、ソファーに毛布が掛けられおり、その中に誰かがくるまって寝ているのか厚みがある。
主人公は毛布越しにソファーで眠る人物の体を揺すった。
すると……毛布の中からダラリと垂れた血まみれの手が覗いた!
誰かが死んでいる!!
主人公はその場から逃げ出したいと思う反面、どこかで冷静な自分がいて、これが誰なのかを確かめなければならないという思いにかられた。
おそるおそる毛布をはがしてその顔を見ると……佐川勇一だった!
左胸には深々とナイフが刺さっている。
死体はまだほのかに温もりがあり、死んで間もないようだ。
その時、テーブルの上の電話が鳴り出した。
主人公は思わず受話器をつかんで電話に出る。
電話の主は小池で、今テレビ局にいると言う。
主人公が出た事を不思議に思う小池に、主人公は佐川が死んでいる事を伝えた。
小池は、その言葉を聞いて驚く。
直後、電話の向こうから椅子が倒れるような音がし、続いて小池がさをりを止めるような声がした。
小池によると佐川が死んだという言葉を聞いたさをりが飛び出して行ったとの事だ。
小池は自分がさをりを追いかけるから、主人公に今すぐその場から離れて管理人室から警察に通報するよう指示して電話を切った。
死体に温かみがあると言う事は、まだ犯人は近くにいる!
身の危険を感じた主人公は、小池の指示に従って部屋を離れた。
管理人室に駆け込んだ主人公は、管理人の奥津正平に事情を話し、警察に通報させた。
警察に通報した後、主人公は奥津に不審な人物の出入りがなかったかを聞いてみる。
奥津は、特にそれらしい人物が出入りした様子はないが、階段の陰に裏のゴミ捨て場に通じる通用口があるので、そこから出入りされるとわからないと答える。
警察が到着したのは、それからすぐ後だった。
警察が来た安堵感でへたり込む主人公の目の前を、何人もの警察官が往来して行った。
しばらくして、警視庁捜査一課の村枝警部と諸橋刑事が声をかけてきた。
村枝警部は事情を聞くために署に同行するように言う。
主人公は承諾して、村枝警部と諸橋刑事にうながされるがままに1台のパトカーに乗り込んだ…。
長い取調べの後、主人公はようやく開放され迎えに来たパートナーと田所と共に警察署を後にした。
村枝警部の話によると、さをりは現場に現れず、そのまま行方不明らしい。
主人公は、さをりは絶対に現れると必死に言い聞かせた。
夜11時。
3人は地下駐車場に止めてある田所の車で図書館に帰ろうとしていた。
車に乗り込もうとしたその時、1人の男が主人公を呼び止める。
男は大脇康雄と名乗り、主人公達がさをりの事件の関係者なのかと聞いてきた。
いかにも怪しい男だが、一応事情を聞いてみることにし、大脇の問いかけに頷く。
大脇は直木さをり私設親衛隊長というらしい。早い話、直木さをりのファンクラブである。
大脇ら親衛隊は捜索隊を結成してさをりの行方を追っており、主人公に声をかけたのは手がかりを得るためだった。
お互い情報交換を約束して、その場を別れることにした。
一夜明けて……
主人公とパートナーと田所は、朝のワイドショーにクギ付けになっていた。
どのワイドショーも佐川の殺害事件のことが取り沙汰され、いろいろ新しい情報が入ってきた。
・佐川は桂木社長がどこからか連れてきて社員になった。
・桂木社長は男色の気があり、佐川とも関係があっとかなかったとか…。
・凶器は桂木社長のナイフコレクションの中の1本。
・その桂木社長は、さをりと同じく事件の日から行方がわからなくなっている。
・ただ1人残された小池に取材が殺到している。
いろいろ入ってくる驚愕の事実。
今現在の状況は桂木に不利だ。
個人的関係があるとしたら動機も発生しやすい。
事実、どの局のワイドショーも桂木を犯人扱いしている。
桂木の失踪は気になるが、やはり一番心配なのはさをりの行方だ。
再びワイドショーを注目すると、さをりは自宅マンションを出た後に行方不明になり、またそのマンションには佐川も住んでいる、という新たな報道があった。
それを聞いたパートナーはさをりと佐川が恋人同士ではないのかと考えた。
主人公は初めて会った時の様子を思い出してみるが、そんな雰囲気ではなかったような気がした。
あれこれ考えても埒が明かず、いても経ってもいられなくなった主人公は、自分達も何かしようと言い出す。
止めるパートナーだが、田所はお手並み拝見と賛成してくれた。
まずは、さをりの行方。
さをりが行きそうなところというと……両親のところなのかもしれない。
さをりは15才の少女だし、こんな時は両親を頼るのが妥当なところだろう。
主人公はテーブルに置かれた写真集を手にとってページを開いた。
プロフィールの欄を見ると、さをりはアメリカのサンフランシスコ生まれで、帰国子女という事がわかった。
ワイドショーも丁度その事に触れていたが、さをりが国外に出た形跡はないという。
仕方なく視点を変えて、桂木の行方を探すことにした。
桂木の行きそうなを場所というと……。
主人公とパートナーは、男色家が集う町へと足を踏み入れた。
田所は猛烈な拒否反応を示したので図書館でお留守番となった。
町独特の空気に気押されしながら、主人公達はとりあえず適当な店で情報を得ようと考え、近くにある『マナティ』という店に入る。
入った途端、店のママ・ブルータス愛(オカマ)に声をかけられる。
とりあえず桂木の事を聞こうとするが、ブルータス愛は教える事は何もないと返した。
その時、客の男が主人公達に声をかけてきた。
男はPBSテレビジョン第3制作部ディレクター・北川京介。
主人公がこれまでの事を北川に説明すると、北川は桂木の事を話してくれた。
・桂木が男色家なのは業界では有名な話。
・前に会ったとき、事務所に美少年が入った事を喜んでいたらしい。
おそらく佐川の事で、やはり佐川に思い入れがある模様。
・さをりは北川のテレビのオーディション番組出身で、トップで合格し、
大きな事務所からも誘いがある等引く手あまたの状態だった。
・だが、さをりはなぜか桂木プロダクションを選んだ。
桂木プロダクションは有名な所属タレントが1人もいない事務所にも関わらず。
・インタビューでいろいろ理由を述べていたが、本心は不明。
北川からいろいろな情報を聞くことができたが、肝心の桂木はここ1ヶ月、この界隈に姿を見せていないらしい。
主人公とパートナーは北川に礼を言い『マナティ』を後にした。
翌日――事件発生から3日目。
警察は桂木を重要参考人として指名手配し、行方を追い始めた。
さをりは相変わらず行方不明。
3日目となると、主人公の心配はピークに達していた。
さをりの身を心配しながら地下書庫の整理をする主人公の元に、パートナーが警視庁から届いた小包を持ってきた。
開封すると、中身は『太陽の少女たち』だった。
本を抱きながら、さをりを心配する気持ちが改めて沸き上がる。
そういえばこの本も、この図書館にあった以上何か事情があるのかもしれない。
蔵書目録を調べると、この本の寄贈の経緯は以下の通りだった。
本の持ち主は、とある市役所に勤める根本という男で、市長の右腕と呼ばるやり手の公務員だった。
ある日、根本は本屋を出ようとしたところを店員に呼び止められ、店員に言われるがままにカバンを調べると入れた覚えのないこの本が出てきたという。
つい最近パートナーが同じ目にあったが、その後はパートナーの時より遥かに深刻だった。
万引きの疑いをかけられた根本は騒ぎになるのを防ぐために仕方なく謝罪して代金を払ったが、運悪くこの出来事が反市長派の耳に入ってしまった。
折りしも選挙戦真っ只中で、「市長は万引きするような男を側近にしてる」と反市長派の市長攻撃の格好の材料になってしまった。
結局、根本は市長を守るために辞職に追い込まれた。
万引きの噂はここだけに留まらず子供達の間にも飛び火して広がり、根本の子供達はいじめに遭い学校に行けなくなってしまった。
根本の奥さんは世間の風評に精神的に追い詰めらてノイローゼになってしまい、そしてとうとう……電車に飛び込んで自殺してしまった。
その時、止めようとした根本自身も巻き添えになって亡くなった。
あまりにも悲惨な話に気が沈む主人公。
根本の子供達がその後どうなったのかは蔵書録に一切書かれていないので、何もわかっていない。
一家離散に追いやった本。
そしてこの本が関わったために、桂木プロダクションも離散状態になってしまった。
312 :
夜想曲:2010/09/06(月) 02:04:43 ID:otI4sXBn0
ちょっと長引きそうなので、一旦ここまでにしておきます。
PS2の「新世紀勇者大戦」をリクエストします
お願いします
314 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 12:21:19 ID:dmDiGDay0
うたかたのそら続き投稿します>
第四話「家」
次の日、幸恵さんを送り出すと、川路さんの元へ向かった。
水鞠荘という旅館に泊まっているいるとの事だった。
迎えに行くと、ちょうど出てきた川路さんと合流する。
今後の捜査について話し合った結果、昨日、異界で聞いた秘密基地について調べる事になった。
さしあたって、寒河江涼子と村上正一の家族から秘密基地について話を聞いてみる事にした(篠は知らないらしい)。
話を聞きに行く途中、昨日の夜、家に電話した時の様子を話す歩。
昨日、実家に連絡すると電話に出たのは父だった。
随分、酔っていたようだが6年前の事件を事を聞くと、急に声音を元に戻り、話し始めた。
6年前、数人の子供が家に帰ってこなく、大騒ぎになった。
結局、翔は池の底でみつかり、他の三人はみつからなかった。
当初、翔は池の上で遊んでいる時に、氷が割れて落ちたという話だった。
しかし、父はそれが信じられないという。
翔はしっかりした性格で、そんな危ない事は決してしなかったという。
どうやら一家の大黒柱である、父、涼一が亡くなったことにより、自分がしっかりしなくては、と思っていたらしい。
その涼一は翔が生まれた年に亡くなったらしい。
しかも、自殺だったらしい。
その上、その第一発見者は幸恵さんらしい。
まだ五歳の時だった。
自殺の原因までは分からないらしいが、随分繊細な人物だったらしい。
まだなにか知らないか、と尋ねると「つまらない事だが」と前置きして話し出した。
翔の葬式の時、町の老人が妙な話をしていた。
「神隠しにあったんだ。これはタタリに違いない」
と。
妙な話なので覚えているらしい。
普通、遺体があるのに神隠しという言葉は使わない。
315 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 12:33:11 ID:dmDiGDay0
そんな話を川路さんは黙って聞いていた。
「遺体がある神隠しか……」
どういう意味か尋ねる歩に考え込む川路さん。
ふと、川路さんが神隠しと行方不明の違いについて問いかけてくる。
行方不明は、それこそ生きているか死んでいるか分からない状態。
そして神隠しはそれそのものが現象。
人が消えてしまう現象。
そしていずれ帰ってくる可能性がある。
なにしろ隠されただけで無くなっていない。
いや、亡くなっていないと言うべきか。
そんな事を語った。
そして、一軒の食堂にたどりつく。
どうやらここが村上正一の実家らしい。
昼飯がてらなかに入ると正一の母、村上嘉子が応対に出た。
彼女の口から、ロクという言葉が出る。
どうやら正一のあだ名らしい。
他には正一が行方不明になったのはその日の深夜から朝方にかけての事らしい。
そして、寒河江涼子に関しては奇妙な話があるらしい。
どうやら寒河江家というのは『イヌ神スジ』の家らしい。
イヌ神スジというのはイヌ神家の血筋らしい。
そして、イヌ神に取り付かれたその一族は子々孫々『イヌ神様の花嫁』になるらしい。
その為、寒河江家には代々、女しか住んでないらしい。
涼子の母親である香織も父親がいないという話だ。
自分は香織とは同級生だったので、間違いない、と彼女は語った。
更にはその前の代も、その前の代も母親がいなかったらしい。
他にもイヌ神様の花嫁についても彼女は話し出した。
316 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 12:37:15 ID:dmDiGDay0
どうやら死んだ人間と話が出来たり、あの世まで生きている人の魂を連れて行くことが出来るらしい。
その為、彼女達は村人から色々と相談を聞いていたらしい。
その力を使ってご先祖様からお告げを聞くために。
他にも井戸をお告げで掘り当てたりしていたらしい。
この町の地名、犬井戸町もそこから話がついたらしい。
それだけならよかったのだが、どうやらよからぬ噂もあるらしい。
イヌ神様の花嫁を怒らせると、神隠しにあうらしい。
数十年前、戦後すぐに寒河江家には三人の娘がいたらしい。
その娘の一人が、村人を殺して回ったらしい。
村人は恐れ、家の中に閉じこもったが、いつの間にか神隠しにあったという。
どんなに閉じこもっていても消えてしまう。
そんな時、一人の男が井戸の水を飲んだ所、霧のように消えてしまった。
それを恐れた村人は井戸を埋めてしまったらしい。
井戸を埋めてしまうと、消えた村人が全員、家に帰ってきたらしい。
話を聞くと全員、青白く輝くお屋敷の中にいたらしい。
そこで、死んだ筈の寒河江家の娘に襲われたらしい。
結局逃げ回ったていたら、いつの間にか村に戻ってきた、との事だ。
そんな話を聞き、しばし考える。
おそらく村人達が迷い込んだ屋敷は、異界だろう。
自分と同じような目にあったに違いない。
初日、大雨の降りしきる中、水溜りにダイブした。
もし水が異界へと通じる道だとすると。
最初、ぶつかりそうになった、あの子。
翔に手紙を渡していた、あの子。
紀夫に四葉のクーバーを渡していた、あの子。
そして川路さんにみせてもらった写真に写っていた、あの女の子。
髪型こそ違っていたが、よくよく思い返すとよく似ている。
そういえば、異界でみた映像で紀夫は女の子にこういっていた。
「なんだか、変わったね」
と。
それは髪型の事をいっていたのではないだろうか?
そんな事を考えながら改めて彼女に秘密基地について質問する。
が、彼女は知らないらしい。
これ以上、収穫もなかろうと立ち上がった時、不意に足元に一升瓶が転がっていた。
それを手に取った瞬間、意識が歪む。
そして、地鳴りのような雄たけびが、意識を飲み込んだ。
317 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 12:44:48 ID:dmDiGDay0
……気がつくと屋敷の中にいた。
辺りは青白い月明かりを受けて、幻想的な絵柄を浮かび上がらせている。
目の前には人形。
その人形が突如話し出す。
話を聞くと、ここは異界であり早く出て行ったほうがいいという。
歩は人形の力を借りつつ、先に進むと札の貼られた襖の前にたどりついた。
ふい、襖に人影が写る。
その時、頭の中に映像が流れだした。
一人の男がこちらに背を向けぶつぶつと呟いている。
酒を飲んでるらしい。
男が振り返る。
そこには小学生ぐらいの男の子。
そして、男は不愉快そうに男の子をみつめ。
無言で手に持った一升瓶を振り下ろした。
倒れる男の子。
その頭からは、血が流れ出した。
そして、ふとこちらを見つめ。
「……見たな」
とこちらを睨みつけた。
あわてて逃げる歩。
なんとか人形のいる部屋までたどりつく。
どうやらアレは封印を解いたものを襲うらしい。
ここにいては危ない、早く逃げてください、と人形に言われる。
いわれるがまま、奥へ進み、出口を目指す。
途中、追いつかれ、一升瓶で腕を殴られたが、なんとか逃げることに成功した。
その時奴は。
「しょういちいいいぃぃぃぃぃぃ!!」
とはっきりと口にした。
ようやく出口にたどりつく。
先回りしてきた人形が、出口を指し示す。
人形が気がかりになった歩は、君達はここにいて大丈夫なのか、問いかける。
すると、私達は自分の意思でここにいる事を告げる。
ある役目を果たすためにここにいるらしい。
出口をくぐる歩に白い光が包み込む。
そして……人形がいた場所では大人の女性がいた。
318 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 12:57:35 ID:dmDiGDay0
意識を取り戻す。
そこは食堂の中だった。
心配そうにみつめる川路さん。
どうやら無事、異界から戻ってきたらしい。
大丈夫と立ち上がる。
そんな時、不意に水音がして、初老の男が姿を現す。
そこにいたのは、異界で自分を襲った男だった。
だが、異界での時と違い、こちらに襲い掛かってくる様子はない。
話を聞くと、彼の名は村上士郎(しろう)。
正一の父らしい。
そのまま、食堂を出る事にする。
腕にははっきり先ほど殴られた後がついていた。
落ち着ける場所まで移動し、先ほどの事を話し合う。
村上士郎は間違いなく生きている人間だった。
それが何故、異界に出てきたのかは分からない。
しかし彼は一人の子供を殴り殺した。
それが誰なのかは分からない。
正一、といいながらこちらに襲い掛かってきたので、彼ではないだろう。
殴られた子供は、少なくとも女の子ではなかったし、太っていたようにも見えなかった。
つまり寒河江涼子でも石沢紀夫でもない。
翔ならば見間違える事はない。
結局判断はつかなかったが、向こうの異界が何かしら関連がある事は間違いないだろう。
そこで川路さんが村上士郎に調べてみるという。
他にも、この町で何か事件が起きていないか調べてみるとの事だ。
殴られた痣も気になるので、しばらく別行動をとる事に。
明日の朝にまた会う事を約束し、川路さんは去っていった。
319 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 13:02:50 ID:dmDiGDay0
診療所までついたものの、残念ながら閉まっていた。
そんな時、セーラー服姿の少女が現れる。
一瞬誰だか分からなかったが、彼女は詩織らしい。
事情を説明すると、手当てしてくれるらしい。
そのまま、彼女の家まで連れて行かれる。
手当てをしてもらいながら色々と話し合う。
彼女が三島英司と又従兄だということ。
彼女の制服が自分の住んでいる町の、女子高の物だという事。
必死で勉強したら、受からないと思っていた今の学校に受かった事。
そんな事を話した。
それから彼女から夕飯をご馳走になり、楽しい話に花を咲かせた。
夕飯後、部屋でのんびりしていると、ふと、箪笥の上に写真立てが飾られている事に気づく。
そこに写っていたのは、川路さんにみせられた写真だった。
いや、正確には違う。
右端に五人目が写っている。
どうやら川路さんにみせられた写真は、端の人物が切り取られていたらしい。
思わず尋ねる。
「この一番右に写っているのは……」
彼女は冷たい声で答えた。
自分の双子の姉の涼子、だと。
そこで思い出す。
彼女が、翔達と遊んでいる時、すぐ傍にいたことを。
そして、もう一つ。
イヌ神様の花嫁は子供を異界へと連れ去るということを。
しばしの沈黙。
俯いたまま、なんとか声を振り絞り、彼女に声をかける。
異界の事、タタリの事、翔の事、彼女は何か知っている。
しかし、彼女はなにも答えない。
ふと、顔を上げるとそこには着物姿の少女がいた
青白い月明かりに照らされた、着物姿の少女が。
そして、静かに声を出す。
「これ以上、真実に近づこうとするの
なら____
私は、あなたを、消す……」
320 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 13:10:36 ID:dmDiGDay0
第五話「吐き気」
その日の朝は、幸恵さんの看病から始まった。
すまなそうにする幸恵さんを団扇で扇ぎながら昨夜の出来事を思い返していた。
真っ先に浮かぶのは詩織の顔。
………あの後、恐ろしさのあまり幸恵さんの家まで逃げ出した。
テレビをバラエティ番組にあわせ、必死に心を落ち着ける。
そんな時、不意に訪問者が家に訪れた。
訪れたのは三島さん。
そして黒髪のショートカットの女の人。
そして、彼女の背中に担がれた幸恵さん。
「飲ませすぎた! ごめんね!」
そう、黒髪の女の人……看護師の安井美和子さんというらしい……がいった。
よくみれば、3人とも顔が赤い。
それに言動もおかしい。
どうやら3人とも相当酔っているらしい。
結局、深夜まで酔っ払い相手に格闘する事になった。
321 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 13:19:53 ID:dmDiGDay0
そして翌日。
申し訳なさそうに謝る幸恵さんを寝かせ、家を出る。
すぐ傍には見慣れない車。
その運転席から現れたのは川路さんだった。
近くの広場まで移動し、話し合いを始める。
調べた結果、村上正一の兄、村上豪(むらかみ ごう)という人間に行き当たったらしい。
川路さんは彼について、これから話を聞きに行くらしい。
そして、歩も昨日の事を話す。
寒河江涼子にあった事。
そして、写真が切り取られていた事。
その写真に写っていたのが、涼子ではなく詩織だという事。
そして、彼女、寒河江詩織に「消す」といわれた事を。
どうするかね、と尋ねる川路さん。
しばし、思い悩んだが捜査を続行する事を決めた。
今ここで引けば後悔する事になるから。
神社の階段付近で川路さんと別れる。
川路さんは村上豪に「秘密基地」の場所を聞き出す為にしばらく別行動する事になった。
その間、歩は寒河江詩織を見張ることになった。
彼女がどんな力を使えるか分からないが、見張っておく必要があるだろう。
そういい、夕方に合流の約束をし、川路さんと別れた。
が……運悪くというか、ばったりと詩織と再会する。
忠告を無視してきた、歩にたいし、昨日と同じ台詞をいう詩織。
しかし今回は引くわけにはいかない。
そんな歩をひと睨みすると、詩織はなにもいわずに、家の中に入るとヒシャリと戸を閉めた。
取り残された形になった歩だが、ここでじっとしている訳にはいかない。
取り合えず家を見張れる場所……神社の階段の中頃に腰をおろす。
ふと、手に何かが触れる。
拾い上げてみると、懐中時計だった。
裏側を覗き込むと、ローマ字で名前が刻まれていた。
[RYOUKO SAGAE]
その瞬間、時計が逆回転する。
意識がどこかに飛ぼうとする感じ。
咄嗟に懐中時計を手放す。
が、その瞬間、鈴まで手放してしまった。
鈴と懐中時計は、一度輝くとその姿を消した。
意識が完全に落ちる瞬間。
屋敷から出る詩織の顔がみえた。
322 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 13:41:19 ID:dmDiGDay0
気がつくとそこは、暗い洞窟の中だった。
仕掛け解き、奥へ進むと古びた井戸を発見した。
中を覗き込むと、井戸に水かさが増し、水面に映像が浮かんできた。
洞窟の奥、石沢紀夫がたき火をしている。
足音と荒い息遣いし、思わず身を硬くする紀夫。
が、暗闇から現れたのが村上正一だとすると、安心したような表情を取り戻す。
正一は怯えたように語りだす。
親父が兄貴を殺すところをみたと。
異界で見た光景が思い返される。
村上士郎が酒瓶で殴り倒したのは、彼の兄、豪だったのだろうか?
だが、川路さんの話によると彼の兄、豪は生きているはずだ。
ふと、入り口の方で音がした。
見に行ってみると、そこには寒河江涼子が倒れていた。
咄嗟に自分の父親が殺したんだ思う正一。
あわてて元の場所まで戻ると、火を消し暗闇に隠れる、紀夫と正一。
息を殺す二人だったが、しばらくすると異変が訪れる。
体が痺れてくる。
耳鳴、頭痛で正気が失われそうになる。
凄い吐き気がして胃の中のものをが逆流する。
胃の中のものを胃液まで流しつくした時……自身の体の自由が戻ってくる。
気がつくと、元の神社の階段にいた。
背中をゆっくりとさする手。
そこには詩織がいた。
彼女は歩の頭を自分膝に載せ、ハンカチで汗や口元を拭ってくれた。
彼女は何故、鈴を手放したのか……そう尋ねてきた。
どうやら鈴は、歩にとって命綱のようなものらしい。
改めて、真実を探る事を止めるようにいう彼女。
そうしなければ、あなたを消す事になる、と。
しかし、異界に入る前に見た、彼女の表情を思い出す。
彼女はこちらを見ていなかった。
彼女は悲しそうに遠くの空をみていたのだ。
そんな彼女が自分を消すとは思えない。
何故、そうまでして真実を隠そうとするのか詩織に尋ねる。
彼女は口を割ろうとしない。
あなたが真実を知れば、あなただけではなく、あなたの大切な人にも不幸が訪れる、と。
そういって、目の前から立ち去る詩織。
去り際、静かに告げてくる。
「次があれば容赦はしません……」
その目は、悲しい程、本気だった。
323 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 13:51:20 ID:dmDiGDay0
第六話 「夏の終わりに…」
昨日とはうってかわって、幸恵さんの看病を受けていた。
詩織と別れた後、再び酷い吐き気に襲われ、そのまま倒れてしまった。
その後、川路さんの車で幸恵さんの家まで送ってもらったのだ。
幸恵さんに看病してもらっている傍らで、何気なくおとといの事を話す。
おととい………寒河江家で晩御飯をご馳走になった事を。
その瞬間、幸恵さんの表情がこわばらせた。
曰く彼女の家は呪われているのだ、係わり合いになれば不幸になる、と。
普段の幸恵さんからは、考えられないような表情でまくしたてる。
反論しようとするも、詩織が不思議な力を仕えるのは事実だ。
一瞬の沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのはチャイムの音だった。
幸恵さんはすぐにいつも通りの表情に戻ると、出て行く。
離れるさい、
「大丈夫……
歩くんは、私が守ってあげる。
だから、お願い。
彼女には、もう絶対に近づかないで」
そういい残して。
324 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 14:29:50 ID:dmDiGDay0
訪ねてきたのは川路さんだった。
その場を去る幸恵さん。
それを確認し早速、情報交換をする。
話を聞くと、村上豪から話を聞けたとの事だった。
それによると、彼は秘密基地の場所は知らないらしい。
こちらも昨日、異界であった出来事を話す。
おそらく昨日いった異界、それこそが秘密基地なんだろう、という意見で一致した。
そこで、昨日の体調の悪化について話した。
吐き気と頭痛、そして耳鳴がした。
彼らがちょうど洞窟の中でたき火を消した時、体調の悪化が起こったのだ。
川路さん曰く、もしかしたら二人は一酸化炭素中毒で命を落としたのではないだろうか、と。
歩の状態も、それに酷似しているらしい。
もしかしたら、二人は事故死したのかもしれない。
では、誰が涼子を殺したのだろうか?
村上士郎の名が出るが、川路さん曰く、彼はシロらしい。
なんでも村上豪から聞いた話では、ちょうど正一が行方不明になったとき、酒に酔った村上士郎は彼を殴り倒されたらしい。
その事で村上士郎は警察に連行されている、との事だ。
つまり、アリバイがあるという事だ。
そこまで聞いて、ある事に気付く。
正一は村上豪が殺されたと思い込んで、秘密基地に逃げ込んだのだろう。
そして時を同じくして、紀夫もまた秘密基地に逃げ込んだのだろう。
ここまでくると、やはり秘密基地の場所がしりたい。
ふと、川路さんが幸恵さんなら何か知っているのではないかと訪ねてきた。
確かにショックを与えないため、彼女には事件の事については聞いていない。
でも、秘密基地の場所を聞くぐらいなら大丈夫だろう。
そう思い、タイミングよく戻ってきた幸恵さんに尋ねてみる。
秘密基地の知らないか、と。
その瞬間、持ってきたスイカを取り落とす幸恵さん。
明らかに動揺している。
話を聞くと、事件のあった日、翔は秘密基地に行くといって家を出たらしい。
そして、幸恵さん自身も秘密基地の場所は知らないとの事だ。
しかし、翔が死んだのは貯水池だ。
もしかしたらその近くに、秘密基地はあるのかもしれない。
しかし、詩織の言葉がよみがえる。
あなたが真実を知れば、あなただけではなく、あなたの大切な人にも不幸が訪れる、と。
でも、真実を知らない方がもっと恐ろしい。
意思を固め、翔がなくなった、貯水池に向かった。
325 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 14:43:27 ID:dmDiGDay0
”何事につけても希望を持つことは、
絶望するよりもいい。
可能なものの限界をはかることは、
誰にも出来ないのだから__”
貯水池についたとき、ふと川路さんがそんな事をいった。
ゲーテの台詞らしい。
この言葉こそが、今の自分達に一番ふさわしい言葉、なのだそうだ。
笑いながら頷くと、これからの対策を話し合う。
今までは、いきなり連れて行かれるだけだったが、今度はこちらから異界に乗り込む事を決意する。
問題は”異界を開く鍵”を、どうやって見つけるか、だ。
今までどうやって異界に入ったかを、指を折りながら考える。
一度目は事故にあったせいか、記憶が曖昧だ。
二度目は翔たちの通っていた、小学校の扉に触れた時。
三度目はノリの残した包み紙に触れた時。
四度目は村上食堂で酒瓶に触れた時。
五度目は懐中時計に触れた時。
結論としては、事件と何か関係がありそうなものに触れると、それに関係する異界が開くという事だ。
ふと気付く。
事件に関係があるもの………つまり、翔が命を落とした、貯水池。
意を決し、その水面に手を入れる。
その瞬間、水面が輝き始め、辺りが雪景色に変化する。
凍った貯水池。
その前に佇む子供の姿。
翔だ。
咄嗟に追いかけるが、その瞬間、空から怒号の如く、廃材が降り注いできた。
気がつくと、四方を廃材の山に囲まれていた。
なんと辺りを探り、廃材の迷路を進んでいく。
そんな中、鍵を見つけ、シャッターをくぐったときだった。
暗闇の中で話し声が聞こえてくる。
まだ幼い翔と東が言い争いをしていた。
詩織と涼子の事を馬鹿にする東。
二人の言い争いは白熱して行き、ついに翔がとびかかっていく。
それと同時に冷たく白い風が吹き荒れる。
326 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 15:12:26 ID:dmDiGDay0
気がつくと、吹雪の中に放り出されていた。
さっきまでとは明らかに違う場所だ。
全身が凍えてくる。
なんとしてもここから脱出しないといけない。
吹雪の中歩き続ける。
途中、巨大な氷の結晶をみかけながら前へ進んでいく。
そんな中、鉛色の空に向かって突き出した崖の上に辿り着いた。
崖の先には、まるで墓標のような石柱が冷たい風雪にさらされている。
石柱に近づくと、黒いヒトガタの影が近づいてくる。
そのヒトガタの姿は………仁科歩そのものだった。
「また、この夢だ__」
そいつはいった。
「………わからない。
どうして僕は”彼女”に会えず、
”自分”としか遭遇できないんだ」
「なぜ、僕の異界に現れるんだ?」
奴は言葉を続けるが、意味が分からない。
話し合いにもならず、そいつは、そいつは襲い掛かってきた。
氷の槍や氷の塊、氷の壁を作りこちらに投げかけてくる。
追い詰められるが、咄嗟の機転で、奴の投げつけた氷の槍を拾い、逆に投げ返した。
とっさによけはしたものの危機感を覚えたのか、奴は逃げ出した。
「まだ、眠るわけにはいかない」
そういい残して。
一瞬、強い風が吹く。
新たな光景が見えてくる。
翔と東。
それは先ほどまでの映像だった。
どうやらけんかは東が勝ったらしい。
東は翔が持っていた手紙を取り上げると、氷の張った貯水池へと放り投げる。
翔は手紙を拾うため、氷の張った貯水池へと、足を乗せる。
なんとか止めようと走り出すが、中々距離が縮まらない。
そんな中、翔は手紙を拾い上げると、こちらへと振り向いた。
まるで何事もないようにこちらに笑いかけてきた。
そして手紙を差し出す。
涼子から歩に、と。
小さな桜色の封筒を受け取る。
翔いわく、らぶれたあってヤツらしい。
そして翔は涼子と詩織の話を語りだした。
彼女達が父親がいないせいで、仲間はずれにされていた事。
実はその父親が自分の父ちゃんだという事。
そして、詳しい事情は姉ちゃんに聞いてくれ、という事を。
詳しく聞こうと近寄るが、翔は手で制す。
「秘密基地は神社の下__」
次の瞬間翔の姿が、消える。
辺りの景色も一変し、夏のそれへと返る。
どうやら異界から戻ってきたようだ。
気がつくと、手には桜色の封筒が握られていた。
327 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 15:31:38 ID:dmDiGDay0
蝉時雨の中、神社に通じる石段を登る。
最後の石段の向こうには、狭い境内が見えてくる。
そこにみなれた彼女の背中が見えた。
幸恵さんだ。
川路さんは気遣って下で待っていてくれている。
しばしの沈黙の後、幸恵さんは口を開いた。
秘密基地がこの下にある事、そして。
自分が涼子ちゃんを殺したという事を。
そして自分の父親の話を。
幸恵さんの話によると、彼女の父親は、以前から………それこそ自分達の母親と出会う前から、涼子と詩織の母親と付き合っていたらしい。
しかし、親達に反対され、結婚できなかったらしい。
その後、自分達の母親と結婚したて幸恵と翔も生まれたが、父親、涼一はずっと苦しんでいたらしい。
そして、香織………涼子と詩織の母親は、二人が生むと、死んでしまったらしい。
そして、後を追うように涼一も自殺した。
良心の呵責に耐えかねたのか、香織の後を追ったのかまでは分からないが。
そんな話を幸恵は、祖父が亡くなる寸前に聞いていたらしい。
しかし、幸恵さんは涼子と詩織の二人を恨んでいた訳ではないらしい。
むしろ、父親のいない二人を不憫に思っていたらしい。
しかし、6年前のある日の事、彼女は見てしまった。
涼子が翔に手紙を渡している瞬間を。
声は聞こえないが、涼子の表情から、どんな手紙かを察した。
咄嗟に彼女は翔が去った後、二人で話がしたいといった。
なら神社で話をしましょう、そう涼子はいった。
歩いていく涼子の背中をみつめながら、彼女は考えた。
もし、彼女が渡した手紙がラブレターだとしたら、止めなければならない。
二人は兄弟なのだから。
しかし………神社の階段を登り始めた時、恐怖心が襲い掛かってきた。
彼女は寒河江家の娘。
もし、下手に手を出せば、自分も異界に放り込まれるのではないか?
そんな恐怖心から逃げようとした瞬間、足を滑らせた。
咄嗟に伸ばした手が掴んだもの、それは涼子が首からかけていた時計だった。
重みに耐えかね、階段から滑り落ちる涼子。
しかし………幸恵が時計を掴んだままのだった為、首吊りのような格好になってしまう。
そして、気付いた時、彼女は動かなくなっていた。
そんな彼女を神社の下の秘密基地へと放り込んだとの事だった。
328 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 15:56:14 ID:dmDiGDay0
己の苦しみを吐露する幸恵さん。
そんな彼女に後ろから声がかかる。
詩織だ。
彼女は二人に向かって真相を話す。
今まで、歩が見てきた異界。
あれは死んだ涼子が見せていたものだった。
彼女が最後まで言い出せなかった歩に対する思い、それを伝えるために。
しかし、詩織はそれが幸恵の過去を暴く事になってしまうので、なんとか止めようとしていた。
歩に対し、忠告していたのはこのためだったのだ。
いったいなんの話をしているか分からないという幸恵に、詩織は異界の扉を開く。
そこでみたものは、過去の映像。
涼子が、翔から手紙を受け取る光景だった。
はっきりと声も聞こえる。
テレながらラブレターを歩に渡してほしいという涼子。
そして、涼子は翔のことをお兄ちゃんと呼んでいた。
二人は自分たちが兄弟だという事を知っていたのだ。
驚く幸恵に詩織は真実を話した。
幸恵と翔の母、杏子は詩織や涼子も自分の娘として認め、陰ながら支えてくれたらしい。
その事は、翔も知っていた。
幸恵だけ知らせなかったのは、彼女が父親のことで、寒河江家を恨みを持ってるようだったから。
真実を知り、泣き崩れる幸恵。
その背中を詩織はゆっくりと抱きしめていた。
329 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:08:08 ID:dmDiGDay0
__数十年後。
とある夏の日の夜
家の中。
一人の少女がこちらに向かって走ってくる。
「これ、何! これこれ!」
そういって差し出す手には一枚の手紙。
あの夏の日に貰った手紙だ。
宛名の名前が自分と同じと気づき、ジト目になる彼女。
そんな彼女をみながら過去を振り返る。
あの後……秘密基地にあった三人の子供の遺体が発見された。
三人の死因は、一酸化炭素中毒だった。
そう幸恵さんに首を絞められた時、彼女はまだ生きていたのだ。
ふと……涼子ちゃんの顔と間近にいる少女の顔が重なる。
彼女には色々と伝えたい事がある。
幸恵さんのこと、川路さんのこと、僕と詩織さんと、僕らの娘のこと、そして近いうちに生まれる息子のこと。
彼女の話を聞かせてくれという少女……娘に、ゆっくりと話し始めた。
まだ、高校生だった頃
夏休みの終わりに
とある田舎町で体験した
不思議な話だ__
330 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:16:00 ID:dmDiGDay0
外伝「本屋の住人」
これは「うたかたのそら」から
あふれたお話し
泡沫のように 現れては消える
本屋の出来事__
私はいつものように彼をみていた
駅前の本屋の駐車場にある自販機の横。
そこにあるベンチが私たちの溜り場だ。
そこで私は親友であるタエと一緒に座っている。
ふと、目の前の本屋の自動ドアが開く。
そこには一人の店員。
まだ自分と同じぐらいの年。
扉が閉まるまでの15秒、私はその少年を凝視していた。
そんな様子をタエにからかわれつつ、彼の事を思い出していた。
駅前にある『谷書店』。
私はそこの常連だった。
そんな時にあったのが、彼、谷浩太だ。
どうやら彼は店長さんの息子さんらしい。
正直最初は、気にはなるもののあまり好きなタイプではなかった。
仕事にもあまり熱心そうにはみえなかったし、仕事中、いつも暇そうにしている。
ひそかにこの本屋でアルバイトを希望している私としては、彼の態度は気に気に食わないものだった。
けど……しばらく彼をみつめるうち、だんだんと意見が変わってきた。
以外に彼に会いに来るお客さんが多いのに気づいた。
お客さんの無理な注文にも的確に答える彼。
いつも暇そうにしていたのもただ単に、彼の仕事が速かったからだ。
私は、そんな彼をいつのまにか、目で追うようになっていた。
331 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:21:42 ID:dmDiGDay0
そんなこんなで彼と出会ってから、季節はすでに冬になっていた。
そんなある日、私はいつものように本屋に来ていた。
いつものように彼をみていると、ちょうど誤って本を床にぶちまけたとこだった。
私はとっさに彼と一緒に本を並べる。
礼を言う彼。
私はこのとき、彼とようやくまともに会話する事が出来た。
彼と別れ、本屋の中を見て回る。
新刊のポップが出ているのに気づいた。
手にとって読んでみると、最初の数ページですっかり気に入ってしまった。
早速、買おうと、財布の中身を見るが……足りない。
結局、その日は立ち読みだけして帰ることにした。
数日後、私はお小遣いの前借りを財布に詰め込み谷書店に向かっていた。
が、書店のドアをくぐった私が見たものは既に売り切れで、殻になった棚だった。
愕然とする私に、後ろから声がかかる。
彼だった。
しかもその手には、私が捜し求めていた本が。
どうやら立ち読みしていた私のために、一冊残しておいてくれたらしい。
お礼をいう私に笑いながら答える彼。
その後、彼とともにほんの話題で盛り上がった。
332 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:31:23 ID:dmDiGDay0
本屋の駐車場。
それが数日前の出来事だ。
そんな話にタエは呆れた声を出す。
どんだけ少女趣味なんだ、と。
女二人、ワイワイやっていると、また自動ドアが開き彼が出てきた。
彼は私たち二人に向かって、仕事を手伝ったくれないか、といってきた。
唐突なお誘いだったが、特に断る理由もない。
二人して手伝うことにする……のだが、どうも彼はタエにたいして、妙にぶっきらぼうな態度をとる。
タエも彼の事を気に食わない……と憤りをあらわにした。
彼はネーム入りのタグを渡してくる。
私の名前とタテナシ タエと書かれたネーム入りの二つのタグを。
ふと……新刊のポップが出ているのに気づく。
その本は……彼と数日前に語り合ったあの本の続編だった。
愕然とする私に、声がかかる。
「別にいいじゃない、そんなの気にしなくたって」
タエだった。
でも、私を納得できない。
あの本は、あとがきで、次の続編は夏ごろの予定といっていた。
しかし今は冬だ。
けど、タエの言葉は私の疑問を否定する
「今日は__8月31日だよ」
その瞬間、私の世界が止まったような気がした。
ずっと違和感はあった。
周りの皆が薄着なのに、私とタエだけが冬服を着ていた。
疑問に頭を抱える私に近づいてくるタエ。
そこで新たな違和感に気づく。
タテナシ タエ。
彼女の名前。
けど……私はタテナシという名を始めて聞いた。
親友の筈なのに。
そんな私の疑問に彼女は答える。
「あなたと会うの、
今日が『はじめて』だから……」
目の前が暗くなる。
店内の明かりが消え暗い闇の中に放り出された。
黒いドレスを身にまとったタエ。
青白い光を放ち、闇に浮かび上がる。
「一緒に行こう」
タエが私に語りかける。
思わず後ずさりする私の肩を、不意に誰か掴んだ。
谷さんだった。
体の左半分を赤い光をまとわせている。
「邪魔しないでくれる?」
憤るタエに。
「悪いが知った顔なんでね」
無表情に告げる谷さん。
ふいに、青い光と赤い光がぶつかりあう。
谷さんは、苦戦しながらもタエに勝利を収めた。
333 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:46:56 ID:dmDiGDay0
力なく床に腰を下ろす私に、谷さんは事情を話す。
自分は生まれたときに魂の半分を『あっち』に置き忘れてきたらしい。
そのせいで、本来見えないものを見たり、触れたりするらしい。
そんな話を聞いて……私は思い出す。
自分が既に死んでしまっている事を。
そんな私に、谷さんは真相を語りだす。
私が、春になったばかりの事、この店にバイトが決まった、最初の出勤日に車に轢かれたことを。
私もだんだんその時のことを思い出していた。
浮かれていた私。
周りを確認せずに道路を渡り、事故にあった。
思い出し、涙を流す私に、彼は一冊の本を差し出した。
それは……あの本の続刊だった。
私はその本をゆっくりと、読み進めた。
傍では谷さんがなにも言わずに、先ほどの戦闘で散らかった本を片付けていた。
心地よい時間。
だが、そんな時間も終わりを迎える。
本を読み終えた私に、谷さんは、ポンと手を頭にのせた。
そんな谷さんに、私は最後に最高の笑顔と最高の伝言を残した__。
「……もういいぜ」
後ろに声をかける。
そこから出てきたのは……タエだった。
思い切り殴りすぎ、そう文句をいうタエ。
最初、彼女の策では脅して無理やり成仏させるつもりだったらしい。
けど、谷が邪魔に入り、思いがけぬほうにいったらしい。
そもそも事の成り行きは、事故現場で、成仏できずにいる彼女をタエが見つけた事から始まった。
自分がなぜ死んだかも分からない彼女。
そんな彼女を成仏させるため、タエと谷が協力して一芝居うったらしい。
文句をいうタエに対し、彼女の最後の伝言を伝える谷。
友達のタエに、ありがとうって、伝えて。
伝言を受け取り笑うタエ。
そんなタエに思い出したように谷は伝えた。
『タテナシ』って、どんな名前だよ、と。
そんな谷に、タエは答える。
だって、冴えないじゃない、『谷 タエ』って、と。
そんなタエを見ながら谷は一言、声を漏らす。
いい加減に成仏して欲しい……曾ばあちゃん。
谷タエ。
享年17歳。
谷一族にくっつきながら、悠久の時を過ごす幽霊。
彼女は幼い谷浩太が、気づくまで一人ぼっちだった。
334 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 16:51:34 ID:dmDiGDay0
涼一の異界
白い吹雪の中に歩は佇んでいた。
なんとしても涼一を見つけこの異界を終わらせないといけない。
決意を胸に歩は歩き出す。
雪原を進みながら、前にもあった、巨大な氷の結晶を壊す。
その度に、涼一の思いが伝わってくる。
幼いころにあった香織さんが好きだった事。
しかし、父母に反対された事。
二人の仲を認めるために、大学の現役合格を命じられた事。
しかし、猛勉強がたたったのか、受験日に熱を出して倒れた事。
そのために別の女性……杏子さんと結婚することになった事
しかし、秘密裏に香織さんと会い続けた事。
杏子さんにとても悪いと思っている事。
そして、二人の女性の間に子供が生まれた事。
翔と幸恵、涼子と詩織。
そして、二人の子を産むと、香織さんが死んでしまった事。
彼女の墓の前で泣き崩れる。
そんな時に、香織さんの母、千代子さんが声をかけてくれた事。
彼女はいった。
娘と最後の別れをさせてあげます。
だから、もう娘の事は忘れなさい……と。
そんな千代子さんに導かれ__
ここではない世界に行った。
そこでしばしの間、香織さんに会う事が出来た。
それから何日後。
僕は、今日、旅立つ。
彼女に会うために。
335 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 17:02:21 ID:dmDiGDay0
崖の先にたどり着く。
前回と同じように黒いヒトガタが近づいてくる。
自分と同じ姿をした男。
だが彼は自分ではない。
彼こそが涼一。
この異界を作り出している人物だ。
この異界では、自分以外はうまく認識できないらしい。
その為に、他人をみても、それが自分の顔にみえてしまうらしい。
ここに来た事情を話す歩。
香織さんはここにはいない事。
詩織さんに無理をいってこの異界に送ってもらった事。
そして……涼一に向こうの世界で起きた真実を告げる事を。
しかし、それを必死になって拒否する涼一。
そして……涼一と歩の戦いが始まった。
氷の壁を操る涼一に、歩は氷の槍を投げつける。
その槍は、壁を打ち破り、涼一の腹部へ突き刺さった。
絶望する涼一に、話しかける歩。
自分と詩織の間に子供が出来るという事を。
そしてたとえどんなに辛い事があっても、希望を捨てない事を。
それを聞き、何か悟ったような顔をする涼一。
その表情は安堵の笑みを浮かべていた。
最後に歩は彼に向かって声をかける。
__お父さん、と。
336 :
うたかたのそら:2010/09/08(水) 17:10:35 ID:dmDiGDay0
「快晴の空、泡沫のように」
9月1日 始業式
谷浩太は走っていた。
昨日、結局本の整理で徹夜してしまい寝過ごしたのだ。
なんとか、始業式前に校門にたどり着く。
が、それと同時に凄まじい勢いで車が突っ込んでくる。
そこから降りてきたのは、歩と川治、そして詩織だった。
あの後、色々あったせいで、遅くなった歩と詩織を川治が送ってきたのだ。
なにやらいい感じの歩と詩織を呆然と見つめる谷。
二人は今日放課後に会う約束をすると、まっていた川治さんに車に乗せてもらうと、彼女の学校まで送っていってもらった。
そんな歩に声をかける谷。
「………裏切り者」
今日の放課後、クラスの男子全員で根掘り葉掘りすみからすみまで聞き出す事を決意する谷だった。
つらいことも、悲しいことも
全てはやがて思い出となって
優しい笑顔に包まれ 消えて行くだろう
それはまるで、空に消え行く
泡沫(うたかた)のように__
これにてうたかたのそら紹介終わります。
結構、内容端折った所もありますので、気になる方はプレイの程を。
つまりどういうことです?
もう何と言えば
そうかなあ
ゴーストトリック投下します。
ある夜。
街の片隅で、私は一発の銃弾に倒れた。
タマシイとなって目覚めた私は、命と共に、その記憶を失っていることに気づく。
私は、何者だったのか? なぜ殺されたのか? そして、私の命を奪った犯人の正体は?
失われた記憶をたどる手掛かりは、命と引き換えに手に入れた《死者のチカラ》……
モノに《トリツク》《アヤツル》、そして死の4分前に《モドル》チカラ。
これは、死から始まる一夜の追跡劇。
--- 登場人物 ---
「私の目の前で誰も死なせるつもりはない。」
主人公“私”:死によって得た不思議なチカラを使って、自らの死の謎を追う。
記憶がないため、自分のことは一切覚えていない。
「えへ。また死んじゃった。や、慣れってコワいよねー。」
リンネ:正義と理想を持て余す新米刑事。主人公の死の瞬間、その現場にいたと思われる。
今夜、彼女も命を狙われているらしく、幾度となく命を奪われるが……
「こんなヨルはドーナツだよね。」
カノン:マンションの一室で、留守番をしている少女。
運命のいたずらで、事件に巻き込まれてしまう。
「ボクにできるコトといえば、吠えるコトでしょうか。それ以外、なにもありませんともッ!!」
ミサイル:飼い主のカノンが大好きなポメラニアン。シュミは元気いっぱい吠えるコト。
カノンを守ることこそ、自分の使命だと信じている。
「いいねぇ、事件現場のキンチョー感。とってもラブリーだ。」
カバネラ:特別捜査班の班長で、リンネとは何か強い“つながり”があるらしい。
今夜、この国の未来が左右されるほどの取り引きを捜査している。
--- 第1章 PM7:02〜 ---
…………しばらく、気を失っていたようだ。
気がつくと、女が立っていた。そして、その横に銃を持った男が一人。
男は銃口を女に向ける。女は両手を上にあげたまま、動けない。
黙って見ているのは私の主義に反するが、その私はというと一足先に死んでいた。
道端にうつ伏せになって死んでいる、赤いスーツに身を包み、金髪を逆立てている男。
これが、私。それは間違いない。この場で死んでいるのは私だけなのだから。
彼女を助けたいが、私にはどうしようもない。そう思った、その時。どこからともなく謎の声が。
「……のんびり死んでいる場合ではございません……」
その瞬間、見えていた世界が“赤く”変わり、時が止まった。
謎の声によると、これは《死者の世界》らしい。私の《チカラ》を使えば彼女を救えるという。
謎の声に導かれるまま、私は自分の死体に宿っていた《タマシイ》を、
その近くにあった遮断機の《コア》に取り付かせた。
そして、世界の時が再び動き出したその瞬間、私は遮断機を動かして男の手から銃をはじいた。
女はその隙に逃げようとするが、銃を拾った男に再び銃口を向けられる。
これで、彼女の運命は変わった……きわめて地味に、だが。相変わらず危険は去っていない。
私は次の手を打とうとしたが、《タマシイ》はあまり距離のある《コア》には取り付けないらしい。
結局何も出来ずに、彼女は殺されてしまった。
私の《チカラ》……いったい、何だったのか。疑問に思っていたその時。
近くにあった電気スタンドが突然動き出し、私に話しかけた。謎の声の主はコレだったようだ。
電気スタンドによると、私にはまだ出来ることがあるらしい。
私の《タマシイ》はモノに取り付いて操ることが出来るが、死体に取り付くと何が出来るか……。
死体は、操ることはできない。しかし、その人物の死より4分前の世界に《モドル》ことが出来るのだ。
そうして、私は目撃した。彼女の、最後の4分間を。
→その死の4分前 PM7:01
彼女は私の死体を揺さぶり、何があったのかと問いかけていた。
その背後に、銃を持った男……殺し屋が迫る。
殺し屋は彼女の銃口を向け、「《アシタール》の痕跡を残すワケにはいかないそうだ」と語る。
彼女はその言葉に心当たりはなさそうだ。
彼女は殺し屋の隙を見て逃げ出そうとするが、結局撃ち殺されてしまった……。
この運命を、《死者のチカラ》を使って変える。
私は《コア》を伝って《タマシイ》を移動させていき、
クレーンを操って殺し屋の上に鉄球を落とした。
鉄球は殺し屋を潰し、どこへともなく転がっていった。
これで、危険は去った。彼女の運命は変わったのだ。
私は変えられた運命……更新された“現在”に戻った。
いつの間にか雨が降っていて、私が救った見知らぬ女は一人、雨に濡れていた。
“見知らぬ女”……? ふとそれが心に引っ掛かり、次の瞬間、私はとんでもない事に気がついた。
……なにも、思い出せない……。
先程の電気スタンド、クネリ(本名を名乗るつもりはないようだ)によると、
死者の記憶は混乱するようだ。
しかし、そんなことはどうでもいいこと、と言うクネリ。
どっちにしろ死者は夜が明けて朝日がさすときには消滅してしまうのだから。
私は、《死者のチカラ》を使って自分自身を救うことを思いついたが、
どうやら自分の死体に《死者のチカラ》を使うことはできないようだ。
私は明日の朝、消滅する……それを避けることは不可能。
だが、たとえそうであっても私はどうしても自分の死の真相を知りたかった。
たった一つの手掛かりは、私が救った彼女しかない。死の現場にいた、目撃者。
クネリは、“彼女が今夜の全てのカギを握っている”と意味深に語る。
私はさっぱり意味が分からなかったが、とりあえず彼女のそばに向かうことにした。
私は傘に取り付き、彼女の傍に落とした。
彼女はその傘を差して、私の死体の元へと向かう。
彼女は、私の死体の胸ポケットから何かのメモを発見したようだ。
私がメモに取り付き、その内容を読もうとしたその瞬間、突然公衆電話のベルが鳴り出した。
メモは彼女のポケットにしまわれ、その内容は読めなかった。
しかし、今気になるのはその内容より公衆電話の向こう側。
よくよく思い出してみると、彼女の運命を変える前……彼女を殺害した後、
殺し屋がその電話を取り、仕事の報告をしていたのだ。
つまり、電話の向こう側に殺害の依頼主・私を殺した犯人がいる。
電話に取り付いてみると、電話ごしに私は犯人の姿を“目撃”した。
しかし、電話の相手が殺し屋でないことを知った犯人はすぐ電話を切ってしまう。
犯人のところに行きたい……だがどうすれば?
そこでクネリから、最後の《死者のチカラ》を教わる。
《チカラ》で、電話線で繋がった2つのポイントを飛び越せるというのだ。
もう《チカラ》が消えかかっていて、一緒には行けないというクネリから一つ“おねがい”をされる。
今夜、この街では何かが起こっている。その“真の姿”を知ることが出来るのは“私”だけ……。
「《死者のチカラ》を使って、それを探っていただきたい。」
私は、私自身の謎を追うだけだと返すが、クネリはそれで充分と答える。
こうして、私のタマシイをめぐる一夜限りの物語は始まった……。
夜が明けるまでに、かならず答えを探しだす。
続く
は?
一週間前に連絡用掲示板にある「差し替え・追加スレッド」に投稿したものの続きです。
・鈴仙・優曇華院・イナバストーリー
Stage 1 紅魔館の主
レミリアを訪ねて紅魔館に来た鈴仙。
鈴仙はレミリアに今回の異変について訊きたい事がある。
天気が不安定になる異変は霊夢が天子を倒して解決したが、地震の心配はまだ消えていない
緋色の雲はもう無いが、竹林では曲がった竹が生えるなど予兆が続いている。
鈴仙はそのことについて、レミリアが何か知っているか訊きに来た。
何か知っていても教えないと言う意地悪なレミリアを、鈴仙は倒す。
結局レミリアは何も知らなかったが、地震の心配は要らないだろうと言った。
鈴仙は地震よりも天子が何か企んでいないか心配していた。
Stage 2 残雪見舞い申し上げます
幽々子を訪ねて白玉楼に来た鈴仙。
降り積もっていた雪は融けてきているが、まだ残っている。
鈴仙は幽々子に地震の予兆など何か知らないか訊いた。
知りたければ私を倒してみなさいと、幽々子は鈴仙に勝負を仕掛ける。
鈴仙は意味が判らないまま幽々子を倒した。
幽々子は地震が心配なら博麗神社に行ってみればいいと言った。
今日は新生博麗神社の落成式だと言う。
鈴仙は神社に向かう事にする。
Stage 3 不可思議な落成式
鈴仙は再建されたはずの博麗神社に来てみたが、神社は倒壊していた。
そこに居た妖怪の八雲紫は、神社の落成式はもう終わったと言った。
神社が倒壊しているのに落成式と言うのは理解できない。
鈴仙は神社を調べようとするが、紫はそれを妨害する。
紫を追い払い、再び神社を調べようとすると、そこに天子が出て来た。
天子は地震で神社を倒壊させた犯人だが、何故か満身創痍だった。
Stage final 瑕ついた神社
鈴仙は天子に今回の異変の真相と今の怪我の事について訊いた。
しかしボロボロの天子はまともな答えが出来ず、要領を得ない。
鈴仙は天子をシャキッとさせるため勝負を仕掛ける。
・鈴仙・優曇華院・イナバエンディング
迷いの竹林にある変化することのない永遠亭。
もし地震がきたらどうなるのだろうか。
鈴仙は天子から、神社に要石が挿し込まれたことを聞いた。
その要石が地震を防ぐのでもう心配は要らないらしい。
鈴仙は永琳にそのことを報告した。
要石は大きな御影石で出来た重しの様なもの。
それが引き抜かれるときは破滅的な地震が起こる。
実は天界も元々は地上に挿さっていた要石で、それが抜かれた時は地上の生き物も一掃された。
要石を挿すことが出来るのは名居(なゐ)の者だけである。
かつて名居は地震を操り地上を支配してきた。
地上に要石を挿したのは何か企みがあるのではないだろうか。
鈴仙と永琳は名居の者に注意を払うことにした。
・射命丸文ストーリー
Stage 1 天狗の取材
巫女の生態を観察するため、博麗神社にやって来た文。
文が霊夢に付きまとっていると、突然天気が風雨に変わった。
霊夢は急いで洗濯物を取り込もうとする。
文は霊夢が逃げると思い、追いかけてうっかり戦闘になり倒してしまった。
霊夢は、この天気は文の仕業かと訊いたが、文には心当たりが無かった。
Stage 2 泥棒さんこんにちわ
泥棒の生態を観察するため、魔理沙の家にやって来た文。
文に付きまとわれる事を嫌がる魔理沙は文を追い返そうとする。
戦闘の直前、突然天気が荒れ出した。
文は魔理沙を返り討ちにして観察を続けようとするが、魔理沙は家に籠って寝てしまう。
これでは面白い記事は書けないと、文は観察を諦めた。
Stage 3 潜入せよ紅魔館
潜入取材をするため、紅魔館にやって来た文。
しかし中に入る前に咲夜に見付かってしまう。
咲夜が文を追い払おうとすると、また天気が荒れ出した。
文は咲夜を倒して潜入取材を始める。
しかし天気が突然荒れる事も気になっていた。
Stage 4 嵐の紅魔館
紅魔館に潜入した文。
するとそこには怪物の様な声を上げる者が居た。
文は得意気にその写真を撮りながら怪物の恐怖を演出する。
その声の正体は怪物のふりをしていたレミリアだった。
レミリアは最近天気が不安定なので外を出歩けず、暇だったのだそうだ。
レミリアは再び怪物の物まねをしながら襲い掛かって来た。
文はレミリアを倒し、新聞が出来たら教えると約束した。
ところで最近天気が不安定なのは文の周りも同じだった。
これは気の所為なのだろうか。
Stage final 天気は新聞より奇なり
文が妖怪の山に戻ってから、天気はずっと嵐だった。
面白いネタがなかなか見付からず困っていると、霊夢が山に入って来た。
苛立っている霊夢に話を聞くと、何者かによって神社が地震で壊されたと言う。
霊夢はこれから山を登って犯人を捜しに行こうとしていた。
話を聞いた文はすぐに神社の取材に行くと決めた。
だがその前に、天狗の文は勝手に山に入って来た者を追い返さないといけないのだ。
・射命丸文エンディング
いつの間にか地震で倒壊していた博麗神社。
霊夢以外誰も気付かない様な地震で倒壊するとは、もしかして相当脆い神社だったのだろうか。
記事にするために神社の写真を撮っていると霊夢が戻って来た。
霊夢は雲の上にいる地震を起こした犯人に会って来た。
その犯人に神社を建て直させる事になったという。
雲の上の犯人は喜んで神社の立て直しを引き受けたそうだ。
文はその犯人には何か企みがあるのではないかと疑った。
文は倒壊した神社の写真をとっておくことにした。
万が一、博霊神社が別の何かに作り変えられた時に、再び元の神社に戻せるようにするために。
・小野塚小町ストーリー
Stage 1 霧雨の幽霊
いつもの様に仕事をさぼっていた小町は、最近の天気の変化についてある事に気付いた。
天気はそこに居る者の気質によって変化している様だ。
気質は幽霊と同じ物なので、その者の周りの天気を見れば死後の姿が判る。
暇を持て余していた小町は早速、誰かの気質を見に行くことにする。
魔法の森に居た魔理沙の気質は霧雨の様だ。
霧雨は優しいが目立たない。
魔理沙は死んで幽霊になっても主役にはなれないだろう。
死神の小町が迎えに来たのかと思った魔理沙は、小町を追い返そうとする。
小町は迎えに来た訳では無いが、とりあえず魔理沙を倒す。
魔理沙は、迎えに来た死神を倒せば死なずに済むのかと小町に訊いた。
普通の人間では勝てないが、勝ち続ければ寿命が延びて天人の様になるだろう。
Stage 2 曇っていますか?
誰かの気質を見に紅魔館に来た小町。
そこに居た咲夜の気質は曇天。
曇天は地味だが器用で生活し易い。
咲夜は生きている時は不自由無く暮らせるだろうが、幽霊になって裁判を受ける時はその器用さが徒になる。
死神は間に合ってますと、咲夜は小町を追い返そうとする。
小町は咲夜を倒して、また誰かの気質を見に行く。
Stage 3 蒼天の剣
冥界に来た小町。
そこに居たのは半人半霊の妖夢。
少し前に幽霊が大量に斬られた事件があった時、小町は妖夢が犯人だと思って戦った。
結局妖夢は犯人では無かったが、真犯人は誰だったのだろう。
妖夢は、真犯人は雲の上に居た天人だったと言う。
その天人は今、倒壊した博麗神社を立て直そうとしていて、妖夢は会って話を聞いて来た。
天人は気質を斬って天に巻き上げ、周囲の天気を変えていたそうだ。
今はもう気質を斬っていないので、天気の変化も徐々に戻ると言う。
小町はその話に驚いたが、すぐに話題を変えてごまかし、妖夢に勝負を吹っ掛けて倒した。
妖夢の気質は蒼天。
蒼天は活動的だが空虚でもある。
死者に多い、心に大きな穴の空いた様な気質だ。
気質によって天気が変わる現象が終わってしまう前に、小町はまた誰かの気質を見に行く。
Stage 4 迷界の竹林
迷いの竹林に来た小町。
誰か迷い込んだのかと思って、鈴仙が現れた。
鈴仙の気質は晴嵐。
風が吹くのは心のバランスが悪い者の気質。
鈴仙は相手によって態度を変える様な幽霊になるだろう。
小町が道に迷っている訳ではないと知った鈴仙は、小町に帰るよう言った。
帰る前に小町は鈴仙に勝負を仕掛けて倒す。
段々天気の変化が無くなってきた。
そろそろこの暇潰しも終わりだろうか。
Stage 5 復興する神社
建て直していると聞いた博麗神社に来た小町。
だが神社は倒壊したままで、まだ再建は始まっていない様だ。
そこに居た霊夢の気質は快晴。
快晴は真っ直ぐだが優しさは無い。
おまけに霊夢は短気だ。
霊夢は邪魔しに来たのなら出て行けと小町を追い返そうとする。
小町は霊夢を倒し、そろそろ仕事に戻ろうかと考えた。
そこに天人の比那名居天子が出て来た。
天子は博麗神社再建の計画を立てていた処だった。
天人には人間と同じく寿命があるが、迎えに来た死神を倒して生き長らえている。
天子はもう何回も寿命を迎え、その度に死神を倒して来た様だ。
小町が死神だと気付いた天子は、また迎えの死神が来たのかと思った。
Stage final 有頂天の頭上華萎
小町は死神だが三途の川の船頭であり、誰かを迎えに行く事は無い。
だが小町は他の事で天子に用があった。
天子は大量の幽霊を斬って天気を変えていた。
幽霊が減って三途の川を渡らなくなると、船頭の小町が真っ先に疑われる。
他人の所為で自分が疑われるのは困るのだ。
小町は天子を懲らしめることにする。
・小野塚小町エンディング
此岸と彼岸を分かつ三途の川。
小町はここで働いている。
子供の霊が河岸に石を積んでいる。
何か努力すれば報われると思っているのだろう。
だが希望を叶える為の努力は欲の現れであり、欲は未練を残す。
小町は積まれた石を崩し、間違った努力を止めるように言ったが子供の霊は再び石を積む。
もし現世を忘れてもいいと思ったら私の所へ来なさい、向こう岸まで連れて行ってやろう。
小町は子供の霊にそう言って立ち去った。
小町は船頭だが、迎えの死神になれるかもしれないと考えていた。
もし魂を抜く仕事に就けたら、あの生意気な天人達と戦ってみたい。
しかし、船頭もまともに務まらない小町にそんなことが出来るだろうか。
今回はここまでです。
次回で最後になると思います。
乙です
>魔法の森に居た魔理沙の気質は霧雨の様だ。
>霧雨は優しいが目立たない。
魔理沙に優しくて目立たないイメージなんてないけどなあ
魔理沙って盗癖のあるジャイアンだろ。
魔理沙の気質は多分霊夢の快晴との対比と思われる。
事態を容赦なく解決して雲一つ残さない霊夢と違って
何の影響も与えない、主役にはなれないのが魔理沙
まとめwikiのDQ8の項目でキャラの名前が違ってるんだが、勝手に書き直していいのかな?
>>359 ご自由にどうぞ
それどころか勝手にページ作るのも
勝手に追記するのも可
間違って消したとしてもバックアップがあるから大丈夫
wikiってのはみんなで更新して良くしていくものだからな
>>360までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
3ヶ月以上経ったので「Knight Night」「ごきんじょ冒険隊」
「TRICK DS版 〜隠し神の棲む館〜」を ●途中 の欄から消しました。
1ヶ月以上経ったので「サモンナイト4(既出部分の続き)」
「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て! 完全版」を ●執筆予告がある物 の
欄から消しました。
>>359 大歓迎ですとも。
ただ、無言で修正を繰り返してたりすると
スレのほうで「○○の記事が理由不明でしょっちゅう書き直されてる」
とか変な話になったことがあるので
もし書き直したらこのスレとか連絡掲示板とかに軽く書くといいかも。
age
つまりどういうことです?
PS3ロロナのアトリエをリクエストします。
よろしくお願いします。
ほしゅほしゅ
んじゃロロナ書くわ。
かつてアーランド王国に残された遺跡から科学を復活させた旅人が開いた錬金術のアトリエ。
しかし、創設から数百年を経た現在、機械が発達したからか、はたまたアトリエの店主であるアストリッドがぐうたらしていた為か、
王国はアトリエの閉鎖を決定してしまう。それを回避するには、これより三年間、国が納得するだけの仕事をすればいいとの事。
だが、アストリッドは面倒と、録に錬金術を教えていない弟子のロロナにアトリエの店主の座とともに押し付けてしまう。
ロロナはアトリエの閉鎖を回避できるのか!?
ロロライナ・フリクセル:
今作主人公。通称ロロナ。流行り病に罹った両親を助けてもらった恩を着せられて、半ば強引にアストリッドの弟子にさせられる可愛そうな子。
めんどくさがったアストリッドに全て押し付けられ、独学でけなげにがんばる。
パイに関してはちょっとうるさく、人が変わる。
アストリッド・ゼクセス:
ホムンクルスを作れるほどの自他共に認める超天才。ある時期を境にぐうたらになった。
今回の国からの命令も、自分がやればすぐ終るといいつつ面倒と、ロロナに全て押し付ける。稀代のトラブルメーカー。
ホム:(性別はゲーム内で決める)
アストリッドが作ったホムンクルス。背丈はクーデリアよりやや大きく(クーデリアが悔しがる顔を見たいアストリッドがわざとそうした)
ロロナより頭がいい。ゴシックな服装はアストリッドの趣味。
※従来のアトリエシリーズと同じく、外で素材をとりつつイベントを見つつ、三ヶ月に一度、国から出される依頼を消化していくのがメイン。
依頼を一度でも達成できないと、アトリエ取り壊しで即ゲームオーバーとなる。マルチエンド
以下ED
バッドエンド:街の人気、国からの評価低。
国からの依頼をこなし、アトリエ閉鎖を免れたものの、国からの評価も高いわけでもなく、さりとて街の人気もなく、前と同じ状態に戻っただけでした。
アストリッド、ロロナ、ホムの三人で退屈な毎日を送っています。もう少しがんばれば、違っていたかもしれませんが。
バッドED以外のEDの共通部分:
城から合格のお墨付きを受けたロロナは、アトリエに報告に戻ってきます。そこには旅支度を整えたアストリッドがいました。
戸惑うロロナにアストリッドは語ります。
アストリッドの師匠は力量が無かったため、城からは冷遇され、街の仕事はアストリッドがこなしていたから、街の人々とも親しくなかった。
そんな彼が病に倒れても、見舞いに来てくれる人など、殆どいなかった。そして彼が亡くなって、アストリッドは街の人々の為に錬金術を使うことを拒否するようになった。
でもがんばってるロロナを見てるうちに、人々の為の錬金術を真面目にやってみたくなり、しがらみのない新しい土地で一人でがんばろうと思ったのだという。
ホムにロロナを頼み、旅立つアストリッド。
ノーマルエンド:街の人気低、国からの評価高。
ロロナの錬金術の腕はすばらしいものでしたが、街の人々からの人気はなく、かといって、城の受付の依頼も簡単すぎるから嫌だというロロナ。
そんなロロナの態度がよくないと、ホムは諭しますが、アストリッドのように旅にでて、色んな勉強をするといって、ホムと二人で旅に出てしまうのでした。
グッドエンド:街の人気高、国からの評価低。
国からの評価はあまりよくなかく、ロロナの錬金術の腕はイマイチですが、街の人々の人気は上々、アトリエの爆発も名物化し、アトリエの周りには人が結構あつまるようになりました。
もっとも、仕事の依頼をする人は殆どいないようですが。
トゥルーエンド:街の人気、国からの評価高。
ロロナの錬金術の腕はすばらしく、街の人々からも大人気、アトリエには連日お客さんが押しかけ大盛況です。
ロロナとホムは沢山の依頼をこなし、忙しい毎日を送るのでした。
キャラエンドと特殊エンドは次回
ロロナ乙です
キャラ別も期待してます
スレ違い
え?
キャラエンド条件
各キャラのエンド条件イベントを見ていて、各キャラED到達条件の通常エンドの条件を満たし、交友値が一番高い。
エンド自体はアトリエ伝統であっさり目なので、エンド条件イベントも同時に記載します。
トゥルーが条件のキャラ:クーデリア、ジオ
グッドが条件のキャラ:イクセル、ステルク
ノーマルが条件のキャラ:タントリス、リオネラ
クーデリア・フォン・ロイエルバッハ:
ロロナの幼馴染の世話焼きで優しいけど怒りっぽいロロナ大好きツンデレお嬢様。自身の背が低いことが悩み。
ロロナを独占するアストリッドをライバル視している。
イベント
王国の依頼とは別に、街の人々の依頼を王宮の受付で受けることが出来るのだが(依頼者はわからない)その依頼の中に、報酬が高額なのにもってくるものが異様に簡単なものがあり、
それを達成すると、街の人気度が下がる依頼があります(なんであんな依頼で高い報酬貰えるの??みたいに思われる為)
それを受け続けていると、街の道具やでクーデリアが物を売っている場面に遭遇。
その後、調合失敗で偶然綺麗な青い宝石を作るので、いつもお世話になっているからと、ロロナはクーデリアにプレゼント。喜ぶクーデリア。
そして依頼を更に受け続けていると、街の人の目の痛い事が気になったロロナは、受付のお姉さんに、この不釣合いな依頼を頼むのは誰なのか聞きます。
つい依頼主がクーデリアだとしゃべってしまったお姉さん。その後クーデリアになんでこんな事をしたのか聞くロロナ。
けど、意地っ張りなクーデリアは関係ないでしょ!?的態度をとったために、二人は喧嘩に。
それに呼応したように、ロロナからもらった青い宝石も真っ二つになってしまい、落ち込むクーデリア。
アトリエにロロナがいない隙を狙ってアストリッドに宝石を直せないか頼むクーデリアでしたが、アストリッドでも無理だとわかり、更に落ち込みます。
が、アストリッドは、宝石を直すことは出来ないが、いい方法があると何かをクーデリアに教えます。
中々仲直りする切っ掛けが出来ないので、調合中にため息をつくロロナ。そこへクーデリアがアトリエにきて謝り、仲直りします。
大喜びするロロナへ、クーデリアがペンダントを渡します。ロロナにもらった石は二つに割れてしまったけど、それぞれの石をペンダントトップにして、
おそろいのペンダントを作ったから、大事にしなさいよね!というクーデリア。
ED
街の人気者になったロロナは仕事に追われて忙しい毎日を送っているため、クーデリアと中々一緒にいられません。
ロロナが後先考えずに仕事を請けまくるたに、遊びに行く約束もすっぽかされてしまいます。
それが気に喰わないクーデリアは、だったらアトリエは私が仕切る!とアトリエの社長におさまり、二人仲良く(?)アトリエ経営しているようです。
イクセル・ヤーン:
ロロナ、クーデリアと幼馴染の熱血少年料理人。食堂で働いている。料理の事になると、見境が無い料理馬鹿。
イベント
外に採取に行く際に、イクセルを連れて行き、そこがイクセルが始めて訪れた場所なら、彼が食材を見つけるイベント発生。
それを全ての場所で見たあと、食堂に行くと、食堂が繁盛しすぎて手が足りずイクセルに手伝いを頼まれる。
番外編(EDに影響はありません)
品質が一定以上の料理を調合するとイベント発生。ロロナに料理勝負を挑むイクセル。
ED
街の人気はあれど、錬金術の腕はイマイチなロロナは、今日もアトリエを爆発でめちゃくちゃにしてしまい、食堂に逃げ込みます。
そんなロロナを見ていたイクセルは、ロロナの人気をいかそうと、
食堂で錬金術をしろ、街で1、2を争う食堂と、アトリエが手を組んだらすごいことになるぞ!と、強引にロロナの引越しを決めてしまいます。
今日もロロナは新しい薬を料理で試し、武器屋の親父を一撃でノックアウトするような料理を作っています。
ステルケンブルク・クラナッハ(ステルク):
アストリッドの幼馴染で国に使える騎士。ロロナの審査担当。
生真面目で堅物だが面倒見がよく、優しい性格であるために、周りに振り回されて割をくうこともよくある苦労人。
国の王様が脱走すると、大概駆り出されている。物語に出るような騎士に憧れるロマンチストなイケメン厨ニ騎士。
イベント
シナリオ後半ステルクと仲がいいと、シュテル高地に竜が出現。高地に近づくなとロロナにステルクが忠告するイベント発生。
竜の鱗が欲しいからと、忠告を無視してステルクを連れて高地にいくと、しょうがないから、自分から離れるなと、呆れるステルク。
竜撃破後喜んで採集するロロナに、倒れてた竜が襲い掛かり、ロロナを庇い大怪我をして入院をするステルク。
大泣きして謝るロロナに、ステルクは、自らの身体を盾にして、女の子を守る、まるで物語の騎士のような貴重な体験が出来たしいいと笑う。
番外編
武道祭でステルクをフルボッコすると、凹んでより一層鍛錬にせいを出すステルクのイベント。
ED
街の人気はあれど、錬金術の腕はイマイチなロロナは、相変わらず今日もアトリエを爆発させステルクの元へ。
このままじゃ客にも愛想をつかされるぞと呆れるステルクは、街を出たアストリッドにロロナを頼まれたからと、アトリエで寝泊りすることを決めてしまいます。
今日もロロナはステルクにドキドキしながらびしびししごかれる毎日を送っています。
リオネラ・エインセ:
ホロホロとアラーニャという、しゃべり、動く二体のぬいぐるみとともに、街を回る旅の芸者。
なのになぜか極度の人見知り。ロロナにサイフを拾ってもらったことを切っ掛けに仲良くなる。
イベント
街道でモンスターに囲まれピンチな二人。リオネラはまかせてと、不思議な力を使い、二人で空を飛び無事に脱出。
後日、アトリエに来訪したリオネラは、自分には物体を動かす不思議な力があることを告白します。そのことで、人から嫌われ、旅芸人をしているという事も。
しかし、周りに変人が多いからなのか、ロロナは全然気にせず、リオネラと仲良くしたいといい、喜ぶリオネラをよそに、ホロホロとアラーニャは何かを企んでいるようで…
別の日、血相を変えたリオネラがアトリエに飛び込んできます。曰く、ホロホロとアラーニャが動かなくなってしまったと。
確かに動かない二人。ロロナはアストリッドに相談をしますが、アストリッドは二人は壊れたわけではないのだが…といい、ロロナにある薬を作れといいます。
それを作り、リオネラを呼ぶアストリッド。その薬は催眠薬で、リオネラを眠らせ、二人にもういいだろ。と話しかけるアストリッド。
動くぬいぐるみ。壊れてなかったの!?と驚くロロナに最初から壊れてなんかいないと、アストリッド。
リオネラは多重人格者で、二体のぬいぐるみは、寂しくて友達が欲しかったリオネラが作り出した別人格が、ただのぬいぐるみを力で動かし、腹話術で話していたのでした。
自分達は本当ならいないはずの存在。ロロナがリオネラの力の事を知っても受け入れたのを見て、潮時だと思い、わざと動かなくしたのだと話す二人に、アストリッドは、
リオネラの事なのに、リオネラ抜きで決めてしまうのはよくないと話し、起きて来たリオネラに自分たちの考えを話す二人。
リオネラは、急にいなくなっちゃうのは嫌だと、大泣きして二人を抱きしめます。
これじゃぁ意味がないと呆れる二人ですが、リオネラが納得するまでは側にいるよ。と優しく言うのでした。
ED
錬金術の力はあれど、街の人からの人気がないロロナはホムとロロナと一緒に行きたいといったリオネラ達と旅立つ事にしました。
ロロナは今日も露出度の高い服を着て、リオネラとホロホロとアラーニャと大道芸をしつつ旅をしています。
タントリス:
飄々とした女たらしの吟遊詩人。ロロナのアトリエをつぶしたがっている大臣の息子で、大臣には協力しろと言われてるが、本人はまるでやる気が無い。
少々ファザコン気味(?)
自身が大臣の息子だというのはロロナには内緒(ステルクとアストリッドは知っているが黙認)
イベント
事あるごとにロロナを邪魔したい大臣。そんな父親を横目で見つつロロナを見守るタントリス。
たくらみが中々上手くいかない大臣は、ヤケ酒で食堂で飲みすぎてつぶれる程に。
タントリスに後をついで欲しい大臣の親心を見たタントリスは、潮時かと自分が後をつぐ事を条件に、アトリエへの嫌がらせをやめるよう頼みます。喜ぶ大臣。
ロロナに自分の正体を言いますが、子供の嫌がらせレベルの嫌がらせしか受けてないロロナは、はぁ?といった感じ。
後日タントリスに楽器作成を依頼され、持っていくと、前にタントリスが使用していた楽器を譲り受け、教えてもらいながら二重奏をします。
ED
錬金術の力はあれど、街の人からの人気がないロロナはホムと旅立つ事にしました。
一方ロロナのためにと、ほとぼりが冷めるまで、ロロナには会わずに大臣見習いとして王宮に勤めようとするタントリスですが、
ロロナが旅に出てしまう事を聞きつけ、大臣に「親父へ。やっぱ無理」と手紙を残しロロナの後を追う。
ロロナは歯の浮くセリフをいうタントリスをあしらいつつ、旅をするのでした。
ジオ:
腕の立つ、渋い自称楽隠居のご老人。今作のアイツェルカンプ使い。街の道具やでのやり取りを機に、採取とかにも付き合ってくれるように。
ステルクさえも歯が立たない剣術の達人。
イベント
最近街に出没する盗賊団を一緒に討伐しないかと誘われ、夜に一緒に討伐をする。
そこでジオがこの国の王様だとわかる。驚いて今までの非礼を詫びるロロナでしたが、今までと同じようにしてくれとジオに頼まれる。
番外編
武道大会発生時にジオの交友値が一定以上あると、ステルク戦後にマスクドGの名で乱入(超強いです。勝ったことないので勝った後のイベントはわかりません)
ジオとステルクを仲間にして採取に出かけると、王宮を抜け出しまくるジオに対して、怒るステルクのイベントが発生。
ED
街の人気者になったロロナは仕事に追われて忙しい毎日を送っている。
一方ジオも、ステルクの監視の目を掻い潜り王宮から逃亡、アトリエに身を隠しにやってくるが、忙しい二人を見かねて手伝う。
このまま続けていくには無理だろうと、みかねたジオは、ロロナを王宮勤めとして迎え入れることに。
ステルクから逃亡するジオをかくまい、ジオのさりげない求婚を持ち前の鈍さでスルーしつつ、ロロナは今日も王宮でがんばるのでした。
特殊ED
お金持ちED:キャラED条件となるイベントを一つも見ない。クリア時一定以上のお金を持っている事。
三年間必死に働いたロロナは、がんばりすぎて気がつけば街一番のお金持ちになっていました。
アストリッドが旅にでた後も、アトリエをホムと二人で盛り立てていこうと決意したロロナでしたが、これまで忙しかった反動からか、今はのんびりだらりとしたニート生活をしています。
きっとそのうちのんびりするにも飽きて、働きだすことでしょう。もう少し休めばきっと…
パイED:全てのパイを一定以上の品質でつくり、キャラEDの条件を満たさない。
パイ作成イベント
大好きなパイを錬金術で作り出したロロナ。その出来を気に入り、どんどん凝りだし、アストリッドにはロロナにしか作れないパイを作ろうとしないのか?
と焚きつけられ、生きてるパイ、メテオールのパイなどを作り出し、パイ作りを極めたい!とついに暴走、暗黒水、賢者の石、果ては金でパイを作ってしまうロロナ。
ED
アストリッドの後をついで、アトリエをやっていこうとしたロロナでしたが、パイにかける情熱はおさまらず、小さい頃からの夢だったパイのお店を開いてしまいました。
半分は錬金術で、半分は普通につくったパイを並べて、今日もロロナのパイショップは繁盛しています。
冒険者ED:ロロナとクーデリアの冒険者LVMAX、指定のボスを撃破し、クーデリアEDの条件を迎える
アトリエでおとなしく錬金しているのに飽きたロロナは、ホムにまかせてクーデリアと二人で外にばっかり行ってしまいます。
王国周辺の大型モンスターもあらかた討伐しつくした二人は、もっと強いモンスターを求めて二人で世界中を旅することに。
アストリッドED:全てのキャラEDフラグを立ててトゥルーEDを迎える。
街の人気者になったロロナは仕事に追われる毎日でしたが、仲間達の協力もあって、忙しいけれど毎日充実した日々を送っていました。
ところが一年過ぎた頃、ぱったりとお客さんがこなくなってしまい、不思議がるロロナのところへクーデリアが血相を変えてアトリエへ飛び込んできます。
クーデリアに連れられて外に出たロロナは、アストリッドが店を出している事を知ります。
ロロナにライバル宣言をするアストリッドですが、彼女が帰って来たことに感きわまったロロナに抱きつかれます。
アストリッド曰く、普通に帰ってくるのはなんだか気恥ずかしかったので、こういう手段に出たとの事ですが、そんなことお構いなしでロロナは泣き続け、
困ったアストリッドは、今日一日だけ甘えさせてやるからと言うのでした。
以上です。
リオネラ、タントリス、ジオの三人のEDフラグイベントは、うろ覚えですので、違ってたら指摘お願いします。
トトリはロロナのEDの三年後ですが、どのEDの後かは厳密にはわからないです(多分アストリッドエンドだと思うけれど)
ロロナ乙です。
まだリクエスト出てないみたいなのでPS3のファイナルファンタジー13をリクエストします。
今冬にXBOXから出るみたいだから、違いとか気になるもので。
よろしくお願いします。
緋想天最後上げます。
・永江衣玖ストーリー
Stage 1 臨界突破
地震の予兆である緋色の雲。
その濃度が限界まで高くなり、何時地震が起きてもおかしくない。
その事を、上司である総領娘様こと天子に伝えるため、天界に来た衣玖。
しかし天子は見付からず、その代わりに何故か萃香が居た。
退屈していた萃香は衣玖に勝負を吹っ掛ける。
萃香を倒し、衣玖は地上の者に地震の事を伝えに行く事にする。
Stage 2 寝耳に水
妖怪の山に居た文に、衣玖はこれから地震が起こる事を伝える。
地震が起こるとだけ伝えてすぐに立ち去ろうとする衣玖に、文はもっと詳しく教えてくれと追いすがる。
衣玖は文を倒し、不安だけ与えて次に行く。
Stage 3 吸血鬼の防災
紅魔館の中に居たレミリアに、衣玖はこれから地震が起こる事を伝える。
勝手に館に入って来た衣玖を、レミリアは取り押さえようとする。
衣玖はレミリアを倒し、注意を促して次に行く。
Stage 4 最後の警告
冥界の白玉楼に居た幽々子に、衣玖はこれから地震が起こる事を伝える。
幽々子は、衣玖の知らない処で地震が鎮められている事は無いのかと訊いた。
衣玖はそんな事は無いだろうと答え、去ろうとするが、幽々子はここで戦って行けと戦闘を仕掛ける。
衣玖は幽々子を倒し、不可解に思いながら次に行く。
Stage 5 謎の妖怪
地上の者達にあらかた警告を与え終え、もうそろそろ衣玖の仕事も終わりだ。
もう緋色の雲を調査する必要も無い。
衣玖が天界に戻ろうとしている処に、紫が現れる。
紫にはまだ伝えていなかったので、衣玖はこれから地震が起こる事を伝える。
しかし紫は、地震は起こらないと言う。
紫は衣玖の知らない何かを知っている様だ。
衣玖は紫を倒し、何を知っているのか訊いた。
紫は、博麗神社に行けば分かるだろうと言った。
Stage final 神社の下に眠る物
衣玖は倒壊した博麗神社に来た。
そこには天界に居なかった天子が居た。
衣玖は天子にこれから地震が起こる事を伝える。
しかし天子は、神社に要石を挿したのでもう地震は起こらないと言う。
地震は定期的に起こしておかないと、地面の歪みがどんどん増えていってしまう。
衣玖は、天子がちゃんと深く考えてやっていると期待したが、その期待は裏切られた。
天子は考えなど無いと放言し、立場が下の衣玖にとやかく言われる筋合いは無いと言った。
総領様に甘やかされ我がままになった天子に、衣玖は堪忍袋の緒が切れた。
衣玖は天子にお灸を据えて差し上げることにする。
・永江衣玖エンディング
倒壊した博麗神社は天人と天女によって建て直されようとしていた。
天気が安定すると緋色の雲は急激に薄れていき、地震の心配は無くなった。
また再び地上に要石が挿されることになった。
要石は地震の力を押さえ付けて留めることで地震を防ぐ。
しかし要石を抜く時は押さえ付けていた力が放たれ壊滅的な地震が起こる。
天子は総領様に何て説明するのだろう。
衣玖は天界で萃香に愚痴をこぼした。
聞けば萃香は天子から天界の土地を譲ってもらったという。
そのことも総領様に何て説明するのだろう。
天子の我がままには天界の者も手を焼いているのだ。
地震が起きなくなった事で衣玖の仕事は減ったが、気楽にはなれなかった。
・比那名居天子ストーリー
Stage 1 成仏してみます?
地上から天界に帰って来た天子。
天子が再建した博麗神社は壊され、その再々建の権利は萃香の物になった。
天子が落ち込んでいると、そこに幽々子がやって来た。
幽々子が言うには、萃香が天界で開く起工記念の宴会に呼ばれたので来たそうだ。
しかし幽々子は早く来すぎてしまった様だ。
天子と幽々子は暇潰しに戦う事にする。
天子は勝ったが、これから萃香達が来る事を考えると心配だった。
Stage 2 萃まる暇潰し
しばらくして萃香がやって来た。
天子は、萃香が勝手に人を天界に呼び寄せた事に文句を言った。
多くの者に声を掛けたので、何人来るかは萃香にも分からないそうだ。
怒った天子は萃香を懲らしめる。
萃香のせいで天子はこれからやることが沢山出来てしまった。
Stage 3 勘違いの代償
まだ宴会までには時間があるが、パチュリーが天界にやって来た。
パチュリーは少し前、今回の異変を解決しようと天界に来たが、天子を犯人だと見抜けなかった。
その事で腹の虫が収まらないパチュリーは天子に勝負を挑む。
天子はパチュリーを返り討ちにした。
この後もこういう者が来るかも知れないので、天子は力を温存しておく。
Stage 4 地上の人形
次に来たのはアリス。
アリスも宴会に呼ばれて来たついでに、天子をこの前の様に倒してやろうと思っていた。
だが以前天子がアリス達に負けたのは、天子がわざと負けたからだった。
今は負ける理由が無いので天子はアリスを倒す。
天人が地上の者に負けるはずが無い。
Stage 5 人間の限界
次に来たのは魔理沙。
宴会の二時間前に来た魔理沙は、それまでの暇潰しと称して天子に勝負を仕掛ける。
天子は、今回は手加減せずに魔理沙を倒す。
天子がこんなに強いなんて、萃香に騙されたと魔理沙は言った。
天子はその発言が少し気になったが、魔理沙を皆が待っている奥の方に案内して、次の客を待つ。
Stage 6 悪魔の世話役
次に来たのは咲夜。
宴会が始まる前に来た理由は、天界に懲らしめなければいけない者が居るからだと言う。
その者とはもちろん天子のこと。
そろそろ疲れて来たが、天子は咲夜を倒す。
天界の食べ物は美味しくないが身体を丈夫にする効果があり、そのせいで天子にはナイフが刺さらない。
Stage 7 幽霊の業
次に来たのは妖夢。
妖夢は天子に、幽々子が先に来てないか尋ねた。
幽々子は一番最初に来たが、妖夢に黙って来たらしい。
ところで妖夢や幽々子は天界に来ても成仏する気は無いのだろうか。
天子がその事を訊くと、妖夢は未練があるので成仏できないそうだ。
天子は緋想の剣で妖夢の悩みをさらけ出させようとする。
妖夢も剣を抜き、天子を迎え撃つがやられてしまう。
妖夢の剣の一つ、白楼剣は幽霊の迷いを断ち切る物。
天子はその白楼剣を誰が作ったのか気になった。
Stage final 楽不可極、暇不可潰
そろそろ宴会が始まるというのに霊夢が来ていない。
博麗神社の起工記念の宴会なのに巫女が居なければ意味が無い。
天子は地上に降りて神社に行き、霊夢を訪ねる。
天子は霊夢を見付け、萃香が主催する起工記念祭に参加しないのかと尋ねた。
だが霊夢によれば、萃香は起工記念祭ではなく、
「起工記念祭と言いつつみんなで天人を虐める祭」を主催していると言う。
それを聞いた天子はこれまでの事がようやく理解出来た。
霊夢は天子に「起工記念祭と言いつつ…祭」はどうだったか訊いた。
天子は今日来た者は皆倒したと答えた。
以前戦った時は手加減していた事も霊夢に教えた。
霊夢は自分も「起工記念祭と言いつつ…祭」に参加したくなってきた。
天界に行くのは面倒なので、天子と霊夢は今ここで祭りをすることにする。
・比那名居天子エンディング
天界の内の一つ、有頂天には美しい花、歌、酒があった。
そこは好きなだけ歌い、踊り、酒を飲める楽園だった。
天子は「起工記念祭と言いつつ…祭」の面々と今までの闘いを肴に宴会をしていた。
天界では酒は美味しいが、食べ物に関してはあまりいい物が無く、地上の者には物足りない様だ。
そこで咲夜が山に登る途中で捕まえて来た大きな鯰を料理して、皆で食べて盛り上がった。
天子は天界だけでは味わえない宴会に、退屈しない一日を過ごした。
ただ、天子は萃香がいつまで天界に居座るつもりなのか心配した。
・各ストーリーの時系列
天子が緋想の剣を使って皆の気質を集め始める。
幽々子は異変に気付き、それを利用して各所に雪を降らせる。(西行寺幽々子ストーリー、エンディング)
萃香は異変に気付き、天界に行って天子の土地に居座る。(伊吹萃香ストーリー、エンディング)
パチュリーは異変に気付き、天界に行って犯人だと思った萃香を倒す。(パチュリー・ノーレッジストーリー)
レミリアは異変に気付き、紅魔館内で容疑者を取り調べる。(レミリア・スカーレットストーリーStage 1〜6)
文が各所を取材。(射命丸文ストーリーStage 1〜4)
咲夜は異変に気付き、各所を回って天界に行く。(十六夜咲夜ストーリー)
天子の起こした地震で博麗神社が倒壊。
魔理沙は異変に気付き、各所を回って天界に行く。(霧雨魔理沙ストーリー、エンディング)
アリスは異変に気付き、各所を回って天界に行く。(アリス・マーガトロイドストーリー)
レミリアは紅魔館内で容疑者を取り調べる。(レミリア・スカーレットストーリーStage 7〜final)
レミリアは異変の犯人を知る。(レミリア・スカーレットエンディング)
パチュリーは異変の犯人を知る。(パチュリー・ノーレッジエンディング)
アリスは霊夢が天界に行くよう促す。(アリス・マーガトロイドエンディング)
咲夜は霊夢が天界に行くよう促す。(十六夜咲夜エンディング)
妖夢は異変に気付き、各所を回って天界に行く。(魂魄妖夢ストーリー、エンディング)
霊夢は異変に気付き、各所を回って天界を目指す。(博麗霊夢ストーリーStage 1〜4)
文が妖怪の山に居る時、霊夢が山に入って来る。(射命丸文ストーリーStage final、博麗霊夢ストーリーStage 5)
霊夢が天子を倒す。(博麗霊夢ストーリーStage final)
文が倒壊した博麗神社の写真を撮る。(射命丸文エンディング)
天子と天女達が博麗神社を建て直し始め、天子が博麗神社に要石を挿し込む。(博麗霊夢エンディング)
衣玖は地震が起こる事を、各所を回って伝えに行く。(永江衣玖ストーリー、エンディング)
小町は異変に気付き、各所に居る者の気質を見に行く。(小野塚小町ストーリー、エンディング)
紫が天子の神社再建に疑問を抱き、天子を捜す。(八雲紫ストーリーStage 1〜5)
鈴仙が地震の予兆について調べる。(鈴仙・優曇華院・イナバストーリーStage 1〜2)
紫と天子の闘いで博麗神社が倒壊。(八雲紫ストーリーStage final)
鈴仙が倒壊した博麗神社を調べに来る。(鈴仙・優曇華院・イナバストーリーStage 3〜final)
萃香と天狗が博麗神社を再び立て直す事になる。(八雲紫エンディング)
鈴仙が調べた事を永琳に報告。(鈴仙・優曇華院・イナバエンディング)
天子は「起工記念祭と言いつつみんなで天人を虐める祭」の者達と闘う。(比那名居天子ストーリー、エンディング)
ストーリーの時系列は細部が違っているかもしれませんが、
概ねこのとおりだと思います。
以下補足
※妖夢エンディングで白玉楼の雪が止んでいるが、
他の場所では天気の変化は続いている。(小町ストーリーなど)
※鈴仙はおそらく神社が最初に倒壊する前から異変に気付いて調査している。
(レミリアストーリーStage 4)
長い間、投稿を見守っていただき、ありがとうございました。
また時間があれば、他のゲームのストーリーを投稿してみたいと思います。
東方緋想天乙でした
は?
SFCのPsyco Dreamを予約します。
このゲームですが、ゲーム中は一切文章や台詞での説明がありません。
説明書にはプロローグの他にゲーム本編で描写されないエピローグも記載されています。
そのため、ゲーム本編の描写はTRACK(ステージ)やCHAPTER(エリア)の説明が大半を占めることをお詫びします。
説明書はメーカーのホームページに大部分が掲載されていたのですが、倒産してしまったために消えてしまいました。
親切な方がウェブアーカイブにサルベージされておりますので、興味がある方はそちらをご参照願います。
"サイコドリーム 説明書"でググって出てくるブログからいけます。
プロローグとエピローグは説明書からほぼそのまま引用することも可能ですが、どうしましょう?
わかりやすいように好きにかいたらいいとおもうよ
では、Psyco Dreamを投下します。
プロローグの内容の一部は用語説明にまわします。
エピローグは説明書のままです。
登場人物
主人公は性能の異なる男女二人で、ゲーム開始時にどちらかを選択する。
どちらを選んでもストーリーに変化は無い。
いずれも「ダイヤモンドの犬」に所属するデバッガーで年齢、経歴などは不明。
Dムービー「廃都物語」の中に潜行して、沙耶香を探し出すミッションが与えられた。
アイテムを取ることで近接攻撃型か射撃攻撃型にパワーアップする。(フリークアウト/変体)
また、いずれかの第三段階で特殊なアイテムを取ることで、両方の攻撃を同時に行うことが可能になる。
(トランスミューテーション/完全変体)
非常に強力だが、この状態で3回ダメージを受けると初期段階に戻ってしまう。
男主人公:シジマ・リョウ
白い上下に赤いマントと帽子をまとい、長剣スラストセイバーを振るう青年。
近接型のフリークアウトは肘や膝の骨が剣のように伸びて回転するフレイムフリーク。
射撃型のフリークアウトは腕に寄生させた生物からレーザーを放つパラサイトフリーク。
トランスミューテーションすると、マントはそのままで全身が外骨格に覆われたような姿になる。
ファイナルアトラクション(特殊攻撃)は周囲の敵全てをモザイク状にしてダメージを与えるモゼイックディジーズ。
女主人公:トバリ・マリア
黒のボンデージファッションに身を包み、バラ鞭ローズラッシュを操る女性。
近接型のフリークアウトは爪が鋭利に伸びるネイルフリーク。
射撃型のフリークアウトは腕を銃に変化させて光弾を放つキャノンフリーク。
トランスミューテーションすると、背中に蝶のような翅が生える。
ファイナルアトラクションは血の雨を降らせるブラッディレイン。
柚木 沙耶香(ゆうき さやか)
母親に恋人と引き裂かれ、病弱な肉体を憂い、自ら「廃都物語」へブレインアウトした少女。
腰まで届く長い黒髪が特徴。
一刻も早く現実世界に帰らないと命が危険なのだが、「廃都物語」の中でデバッガーから逃げ続ける。
しかし、潜在意識の深層部では助けを求めている。
モンスター
登場する全てのモンスターはブレインアウトしたまま現実世界に戻ろうとしない沙耶香の狂気と幻想が生み出したもの。
そのためかどことなくグロい外見を持つ生物的なものが多く、機械的な外見や攻撃を持つものは少ない。
特に最終ボスは彼女の心理の影響を強く受けていると推察できる。
用語
Dムービー
この世界において1980年代の当初から既に存在は噂されていた、実体験と同様に仮想空間を体感できる画期的なシステムである。
Dムービーはソフトとして与えられる映画的な枠組みの中に入り込み、夢を見るよりも自由にその世界を愉しむ事ができる。
例えば、Dムービーのソフトを買ってシンクすれば、スーパーマンになって地球の自転を元に戻し、恋人と手を繋いで空を飛ぶ事もできる。
しかし、それは精神遊離剤となるLiピルと感覚接続器(インターフェース)の併用によって初めて可能となるものでしかない。
そのため開発当初よりその危険性は指摘されていた。
1980年代も後半になると、ハードの性能の向上もあり、普及型と呼べるような安価なマシンが急速に広まってきた。
やがてアメリカ及びECによって出荷されたソフトの影響もあって、東京都内の若年層における普及率は爆発的に広まっていく。
ブレインアウト
Dムービーの世界に入ること。
シンカー
Dムービーの世界に入ったまま現実に還ってこれない人々のこと。マスコミで話題になり始めたのは1991年。
現実世界に帰還しない場合、一週間もすれば餓死してしまうため、シンカーになるのは自殺行為といえる。
例え生命維持装置にでも繋いだところで、現実世界では植物状態と変わりはない。
それでもDムービーの世界で得られる自由や力の魅力は大きく、シンカーになるものは後を絶たない。
『ダイアモンドの犬』
シンカーを救うべく作られた組織で、国家公安委員会直属の公安4課。特設公務員である。創設は1984年。
『ダイアモンドの犬』とは、記章にはめられた美しい結晶からの連想で人々から呼ばれる通称。
この物語の主人公であるリョウとマリアもその一員として活動している。
デバッガー
『ダイアモンドの犬』に所属し、Dムービーにダイブしてシンカーを救出するメンバーのことだと思われる。
Dムービーへの耐性が必要。
『廃都物語』
当時最も流行し最も危険だとされた幻想ソフト。恐怖の幻想ソフトと呼ばれる。
監督は、鬼才デヴィッド・ヴィスコンティ。
プロローグ
1992年、冬。
閑静な逗子の住宅街にある深い洋館の中で、一人の少女が深い眠りに就いていた。
少女の名前は柚木 沙耶香。
両親が離婚したのは、彼女が13歳の時だった。
父親は愛人と共に姿を消し、一通の離婚通知と母親が少女に残された。
母親は少女が男の近くにいる事を禁じ、厳格なしつけによって決して自分と同じ過ちを繰り返さないように育てようとした。
そして、17歳の夏。
沙耶香は初めての恋をした。
もちろん、母親は許す訳もなく、二人の仲は無理矢理裂かれてしまう。
母親にとって、それは許されざる行為でしかない。
母親自身もまた、その母、すなわち沙耶香の祖母が行った17歳の恋の過ちの果てに生まれた私生児だった。
そして旧家の血筋を絶やさぬようにする為だけに結婚を強要され、沙耶香を生んだ。
今や母親にとって残されたものは、沙耶香だけであり、同じ過ちだけは繰り返して欲しくなかった。
沙耶香が生まれつき病弱だった事もあり、母親の沙耶香に対する可愛がり方は異常とも呼べるほどだった。
だが、沙耶香にとってそれはただの抑圧でしかなかった。
いつしか沙耶香は、危険なDムービーの世界へと耽るようになっていった。
Dムービーの中でしか自由になれない沙耶香がシンクしたのは、当時最も流行し最も危険だとされた幻想ソフト『廃都物語』であった。
大量のピルを服用したまま、Dムービーの世界へとシンクして行った沙耶香を救うべく、リョウとマリアの二人は暗く深い少女の夢の中へ、
恐怖の幻想ソフトと呼ばれるDムービー『廃都物語』の中へと、静かに潜行していく。
沙耶香がシンクしてから、既に3日が経過していた。
病弱だった少女の命は、恐らくあと24時間持つかどうかであろう。
万が一、救出作業中に沙耶香が死ぬような事態となれば、リョウとマリアもまたDムービーの世界から永久に帰還できなくなってしまう。
彼ら二人にとってもリターンできない可能性を秘めた極めて危険な任務であった。
1992年、冬。
薄曇りの空から、重金属を核とした雪の降る寒い夜の事である。
TRACK 1
・CHAPTER 1
主人公はビルの屋上を進む。その進行を邪魔するかのごとく不気味なモンスターが襲ってくる。
・CHAPTER 2
窓拭き用のリフトを使いビルの壁面を下っていくと、壁面に大きな穴が開いていた。
・CHAPTER 3
壁の穴からビル内に侵入すると、セキュリティが壊れたのか隔壁が上がったり下がったりしている。
隔壁を潜り抜けてモニタールームにたどり着くと、奥の壁を破壊して蛸ともスライムともつかない巨大なモンスターが現れた。
モニターや天井を破壊しながら触手が迫る。
TRACK 2
・CHAPTER 1
浸水してもやが漂う地下通路を進む。
・CHAPTER 2
地下鉄の駅構内を進む。ホームでは時折敵が張り付いた列車が通り過ぎる。
構内は現実と変わらないが、登場する敵は時間経過で首がもげる胎児など非常にグロいものが多い。
・CHAPTER 3
最深部には長い首を持つコウモリのような怪物が巣食っており、問答無用で襲ってきた。
伸縮自在の首と口から吐き出される炎や爆弾で、ぶら下がったまま動くことなく攻撃してくる。
TRACK3
・CHAPTER 1
カラスが飛び交う夕暮れの街を背景に、生物の中のように変化した巨大エレベータ内での戦い。
・CHAPTER 2
引き続き上昇するエレベータ内での戦い。
・CHAPTER 3
ビルの屋上にたどり着くと、そこには肉の繭に包まれた沙耶香の姿があった。
彼女を連れ出すべく繭を攻撃すると、邪魔をしようというのか触覚から電撃を放つ巨大な蛾が襲い掛かってきた。
蛾を倒すと沙耶香が繭から出てくるが、触れると消えてしまう。
どうやら逃げられてしまったようだ。
TRACK 4
・CHAPTER 1
満開の桜が散る中、夜の公園を進む。
舞い散る桜に混じり、小さな虫のような敵が風に乗って飛んでいる。
・CHAPTER 2
半魚人や巨大な鳥が襲いくる中、小さな足場を頼りに石垣を登る。
乗ると崩れる足場もある。
・CHAPTER 3
枯れ草(?)が散る歩道の真ん中に巨大なさなぎが鎮座している。
さなぎを破壊すると巨大な蝉が羽化して襲い掛かってきた。
羽化直後のため体色は白っぽく飛ぶこともないが、バッタのように跳ね回る。
TRACK 5
・CHAPTER 1
夜のハイウェイを疾走する、強制スクロールステージ。
しばらく走ると宙に浮かぶ巨大クラゲが出現。
他の敵と異なりしつこく追いすがって攻撃してくるので、撃破して先を急ぐ。
TRACK 6
・CHAPTER 1
巨大な落石や岩盤から噴き出す火柱をかわしながら、トロッコが走る洞窟を進む。
……遊園地のアトラクション?
・CHAPTER 2
生物の体内のような不気味な洞窟を、行く手を塞ぐ壁を破壊しながら進む。
背景には某遊園地を思わせる西洋風の城が透けて見えている。
・CHAPTER 3
舞台は城内。背景の窓からは遊園地の夜景に浮かび上がる色とりどりのネオンの行進が見える。
一歩踏み出すと異形の巨人が出現。胎の中には胎児のように膝を丸めた沙耶香の姿がある。
アヴェ・マリアが鳴り響く中、最後の戦いが始まった。
激戦の末に巨人を倒すと沙耶香が解放された。
近寄ろうとすると彼女は背を向けて逃げ出そうとするが、僅かな距離でその足を止める。
沙耶香はこちらに振り向き、わずかに迷い、ためらうように歩み寄った後で勢いよく飛びついてきた。
そして遊園地の夜景から二つの光が天へと昇っていった。
エピローグ
季節は春になった。
陽気がフワリと溶け出した天気の日に、久しぶりの休暇をとったリョウとマリアが桜並木の通りを歩いていた。
淡くて儚いピンクの花弁がひらひらと舞っている。
「いい天気ね」
「うん」
二人は神社に向かってゆっくりと散策を続けている。
日頃のきつい任務から解放されて穏やかな気分に包まれた静かで平和な休日の午後を二人は満喫していた。
「あら、あの子……」
急に立ち止まってマリアが一人の少女を指差す。
鳥居の下で若い男の子と話していた少女がマリアに気付いて明るい笑顔で会釈した。
若くて健康な礼儀正しい女の子がするように。
はにかんだ表情を浮かべた少女は傍らの少年と手を組んで表通りの雑踏の中へと姿を消した。
爽やかな風が桜の花の積もる石畳に翻る。
「誰、今の女の子?」
リョウが不思議そうな顔でマリアに尋ねる。
「なあに、あなたわからなかったの? 沙耶香ちゃんよ、あの子。いやねえ」
信じられないといった風にマリアがにらむ。
「髪がショートになったぐらいで気づかないものかしら」
「いや、随分と印象が変わっていたから…」
リョウは少し狼狽して言い訳をするように答えた。
「まあいいけどね」
柔らかな春の日差しに目を細めてマリアはそっとリョウにもたれながら腕を絡める。
「あの子も元気になったみたいで本当に良かった…」
うららかな表通りにあふれる花見客に紛れるようにリョウとマリアは再びゆっくりと歩き始めた。
季節は春も盛りの頃である。
END.
以上でPsyco Dream終了です。
……いや、想像以上に難しかった。
追伸
補足などありましたら追記願います。
Psyco Dream 乙
404 :
夜想曲:2010/09/18(土) 00:50:52 ID:FMDbgBt10
『夜想曲』の続きを投稿します。
405 :
夜想曲:2010/09/18(土) 00:55:05 ID:FMDbgBt10
仕事を休憩し、談話室でさをりの事件について話し合う。
テレビのワイドショーでは桂木の生臭い話が次々と報じられていた。
田所は事件について主人公の考えを聞いてきた。
佐川殺害事件について事件の鍵を握る人間、それは………芸能リポーターだ。
それを聞いたパートナーと田所は笑い出す。
気を悪くした主人公はへそを曲げてしまい、それ以上話す気を失せてしまった。
パートナーと田所は主人公をおだてて推理の続きを促すと、その気になった主人公は自分の推理を披露する。
主人公が目をつけたのは、さをりが失踪した時のワイドショーのリポート内容だった。
ワイドショーのリポートでは、さをりは自宅マンションから失踪したと言っていた。
しかし、主人公が佐川の遺体を発見した直後にかかってきた小池からの電話はPBSテレビ局からかけたと言っていた。
主人公が桂木プロダクションに行く前のさをりとの電話のやり取りで夜からPBSテレビで仕事があると聞いていた。
だからテレビ局にいたというあの時の小池の言葉に疑いもしなかった。
そのPBSのワイドショーも、さをりはマンションから行方不明になったと言っている。
つまり、実際にはテレビ局入りしていなかった?
どちらかが嘘をついている。
田所は「本人に確認してみる?」と聞くが、今は様子を見る事にした。
真実はいずれ必ず明かされる、そう信じて……。
主人公達の行く末を暗示するかのように、窓からの陽差しがゆっくりと薄らいでいった。
その後……
夕食を終えた主人公は早々とベッドにもぐりこんだ。
パートナーと田所は、明日また来ると言って2日ぶりに家に帰って行った。
その夜……
1階から鳴り響く物音に驚いて主人公はベッドから飛び起きた。
いつもの幽霊の仕業なのか、それとも別の……。
正体を確かめるべく護身用の金属バットを握って1階に降りると、物音は地下書庫から聞こえてきた。
地下書庫に降りると、暗闇に動く影が見えた。
聞こえてくる息づかいからして間違いなく人間だ。
電気をつけると、そこに夏には似つかわしくないニットの日出し帽をすっぽりをかぶった男が立っていた。
男は、主人公を見て今にも襲い掛かろうとする。
主人公は優しくなだめて男を説得すると、男は敵意をなくして謝り出す。
男が日出し帽を脱ぐと……その顔は桂木だった!
406 :
夜想曲:2010/09/18(土) 01:02:27 ID:FMDbgBt10
主人公は桂木を談話室に案内し、おにぎりを握って差し出した。
おにぎりをほおばった後、桂木は主人公の質問に答える。
ここにやって来たのは、たまたま服のポケットに初めて会った時に渡した主人公の名刺があったからだった。
先日北川から聞いた話を持ち出すと、桂木もなぜさをりが自分の事務所を選んだのかは不思議に思っていた。
さをりが入る前の桂木プロダクションは所属モデルをイベントなどに派遣するようなケチな事務所で、その所属モデルさえ数人しかないほどの有様だった。
オーディション番組の指名プロダクションに名を挙げることができたのも北川のコネがあってのもので、桂木自身も駄目元だった。
そのさをりが桂木プロダクションを選んでくれた時は、金の卵を手にしたと天にも昇る気持ちだった。
その後、所属モデルを全員整理し借金をしてさをりを売り出した結果、わずか1年で大スターになったのだ。
主人公は本題に入り佐川を殺したのかと聞くと、桂木は必死で否定する。
佐川に関係を迫ったのは確かだが、何度迫っても応じてくれなかったので結局あきらめざるを得なかったという。
ならばなぜ警察に事情を話さずに逃げ回るのかと聞くと、連行されるとこちらの事情も全く聞く耳持たずで犯人扱いされるからと答える。
かなり警察に偏見を持っている事からして、何か後ろめたい事があるのか、過去に厄介になった事があるのだろう。
結局、肝心のさをりの行方は桂木も知らなかった。
これからどうする気なのかと聞くと、一晩だけ泊めてほしいと頼んできた。
佐川を殺していないというのが本当だとしても、警察に重要参考人として追われている人間を匿うのはまずいのではないか?
結論を先送りにし、ここに泊まったとしても明日はどうするのかと聞いてみると、犯人が捕まってくれるように願いながら逃げ続けると答える。
こうして逃げ回っている限り警察が別の犯人を捜そうという気は起きないんじゃないかと指摘しても、桂木は警察に出頭するという考えは全く持たない。
3日間も逃げ回って疲れ切っている桂木をこのまま放り出す気になれなかった主人公は、仕方なく一晩だけ泊めることにした。
407 :
夜想曲:2010/09/18(土) 01:06:56 ID:FMDbgBt10
2階の客間に案内すると、桂木はベッドに入り、あっという間に眠ってしまった。
これからどうしようかと考えながら客間から出ると、玄関から物々しい音が聞こえ、続いて何人もの人間が階段を駆け上がってくる音が聞こえてくる。
階段を上がってきたのは、村枝警部と諸橋刑事率いる警官隊だった。
村枝警部は主人公に桂木の居場所を怒鳴りながら聞いてきた。
その剣幕に気圧されした主人公は桂木のいる客間を指差す。
村枝警部達が桂木のいる客間へと突入すると、桂木は豪快にイビキをかきながら熟睡していた。
村枝警部はあきれながら、このまま桂木を連行するよう指示する。
警官隊に連れ出されていく間も桂木が起きる事はなかった……。
警視庁は桂木の目撃証言を元に、急遽この地域へとやって来た。
そしてこの地域に桂木に縁のある人物は住んでいないため、真っ先に図書館を探索に来たというのだ。
幸いな事に、警察は主人公と桂木の関係は喫茶店で偶然出会って本を貸し出しただけという事を調べていたため、主人公に疑いを持っていなかった。
1時間後、事情聴取を終えた村枝警部達は帰っていき、主人公は寝室に戻って眠りについた。
翌日……主人公は地下書庫の整理に専念していた。
その間、ワイドショーから新しく入った情報によると、案の定桂木は佐川殺害を全面的に否認し続けているという。
その夜…。
仕事を切り上げて夕食を終えた後、談話室でパートナーと田所で事件の事を話し合う。
桂木は本当に犯人じゃないのか?
主人公はいろいろ考えた末に、桂木は犯人ではないと断定した。
では、誰が佐川殺害のキーパーソンなのか?
主人公は、すでにその答えを導き出していた。
それは小池浩三だ!
桂木が警察に拘束された以上、今すぐ小池をどうにかしないと大胆な行動に出る可能性もある。
(小池が事件のキーパーソンと断定した後、「鬼村巡査に相談してみよう」→「小池のマンションに張り込もう」を選ぶ)
主人公は鬼村に相談する事にした。
鬼村に電話をかけて自分の考えを述べるが、すでに警察は桂木を重要参考人から容疑者へと切り替える段階なので、それくらいの情報で考えを曲げたり動いたりはしないだろうと指摘される。
最後に「くれぐれも変な気を起こすなよ」と釘を刺された。
主人公は電話を切り、こうなったら小池のマンションを張り込むしかないと最終手段に出る事にした。
翌日……
主人公は小池のマンションを張り込んでいた。
しかし夜になっても目立った動きはない。
午後11時になり、もう引き上げようかと考えたその時、小池の部屋付近の窓から何か白い物が投げ出されたのが見えた。
それは長い事ヒラヒラと宙を舞うとマンションの植え込みに落ちた。
慌てて拾い上げると、それは白い布だった。
そこには……『たすけて さをり』という血文字が!
さをりは小池に監禁されているのか!
警察に連絡する猶予がないと判断した主人公は、思い切って小池の部屋に侵入することにした。
その時、小池がマンションから出て行ったのを目撃する。
そのチャンスを逃さず、主人公は小池の部屋の前まで来た。
ドアをひねると、鍵はかかっていない。
不法侵入であることは百も承知だが躊躇している暇はない。
主人公は部屋に忍び込んだ。
次々と部屋を見て回るが、さをりの姿は見当たらない。
主人公に焦りの色が見え始める。
その時、後頭部に激しい衝撃を受け、主人公は両膝を落とした。
朦朧とする意識の中で背後から気配を感じて振り返ると、そこには小池が鈍器を握って立っていた。
小池は薄ら笑いを浮かべながら、さをりはここにいないと答える。
さをりの居場所を聞く主人公だが、小池は答えず鈍器を握り直す。
そして主人公を殺そうと鈍器を振り下ろそうとした。
だが突然、小池の体は高々と宙を舞い、そのまま地面に激しく叩きつけられて気を失った。
駆けつけた鬼村が小池を投げ飛ばしたのだった。
鬼村は主人公を叱り付けながら、気絶している小池を後ろ手にしてプラスチック製の特殊なコードで手首を縛る。
主人公は再びさをりを捜そうとするが、もう部屋は残っていない。
すると鬼村は壁掛けを指差した。
そこには大きなタペストリーが部屋の入り口を隠すようにかけられていた。
タペストリーをまくり上げ、ドアを開けて部屋に入ると、そこにさをりが拘束された状態で倒れていた。
急いでさをりを揺さぶり起こそうとする。
触れたその顔には体温が感じられた。
生きている!
鬼村が救急車を呼びに行っている間に、さをりはわずかに意識を取り戻した。
あれから数日の時が流れた。
小池が逮捕され、さをりが救出されてから事件の真相と共にいろいろな事が明らかになった。
佐川の本名は直木勇一……さをりの実の兄だった!
そして2人の直木という姓は養子に行った先の親類の姓であり、元の姓は根本。
そう、あの『太陽の少女たち』の目録に載っていた根本一家は、さをり達の事だった!
さをりが桂木プロダクションに入ったのも、この出来事が関連していた。
さをりの父親の万引きは、当時書店の店員だった桂木によってすべて仕組まれた事だった。
桂木は、その時の激しい市長選挙を利用して一儲けしようと企み、市長の側近であったさをりの父親をはめる計画を反市長派に持ちかけた。
そして自らその企みを実行した。
反市長派から報酬を得た桂木は、その金を元手に桂木プロダクションを設立。
さをりはそれを知って、桂木プロダクションに入った。
桂木は美しく成長したさをりを根本の娘と気付くことなく迎え入れた。
程なく兄の佐川も、桂木が美少年好きというのを利用して妹をバックアップするために偽名を使って事務所入りした。
2人の目的は復讐。
桂木に一旦はいい思いをさせておいて、一気に絶望へ蹴落とそうとした。
そして思うように人気が出てそろそろ頃合かと思っていた矢先に、あの事件が起こってしまった。
あの日……さをりは仕事の待ち時間を利用して小池と共に事務所に帰ってきた。
そこで小池が凶行に走り、さをりを自分のものにしようと襲いかかった。
そこへ佐川が帰って来て、佐川はさをりを助けるために小林に掴みかかり、もみ合いになった。
その末で小池は近くにあったナイフで佐川を刺し殺してしまった。
小池はさをりを拘束し、佐川の死体を後で処分するために毛布で包んだ。
さをりを別室に運んで改めて自分のものにしようとした時、主人公が本を取りに事務所を訪ねてきた。
小池は主人公をやり過ごすために、携帯電話でさもテレビ局にいるかのように装って電話かけ、出口を確保するために主人公に管理人室から警察に連絡するように指示した。
その指示通り主人公は管理人室から警察に通報。
その隙に小池はさをりを連れて事務所を抜け出し、ゴミ捨て場に通じる裏の通用口から逃走した。
しかし主人公が死体を目撃した以上、死体の処分をあきらめざるを得なかった。
さをりをマンションに連れて行った小池は、そこでさをりに自分が普段から常用している麻薬を投与した。
しかし量が多すぎたために、さをりは昏睡状態になった。
そのため、さをりを自分のものにするのをあきらめた。
そうこうしているうちに佐川殺害の容疑は桂木にかかり、小池としては幸運な展開となった。
しかし、主人公の活躍でその悪運も尽きてしまう事となった。
小池によってさをり達の計画は狂ってしまったが、皮肉な事にこの事件で結果的に復讐は成し遂げられた。
さをりは事件の後、芸能界の引退を表明。
桂木は容疑が晴れて釈放されたものの、その後に待っているのはさをりを売り出すために背負った億単位の借金である。
さをりを失った今、借金を返すあてはなくなってしまったので、どの道破滅しかなかった…。
パートナーがさをりが到着した事を知らせる。
今日は図書館でさをりの送別会が行われる。
さをりは桂木の目をごまかすために、自分は帰国子女だと偽った。
これを本当にするために、来週留学のためにアメリカへと旅立つ事になっていた。
事件はこうして幕を閉じたが、1つだけ謎が残っている。
あの血文字の手紙だ。
あの状態で発見されたさをりにあんな物が書けるはずがないし、もちろん小池が書いたわけでもない。
しかも、あの手紙はいつの間にか主人公の手元から消えてしまったのだ。
不思議な出来事だが、主人公の心は暖かな気持ちでいっぱいになっていた。
奇跡なんてものは、本当は珍しい事ではないのかも知れない…。
主人公の耳に心待ちにしていたさをりの声が届いた。
主人公は笑って振り向く。
そこには、本から抜け出した本当の太陽の少女が立っていた…。
1巻 「太陽の少女」 続
(小池が事件のキーパーソンと断定した後、「小池のマンションに張り込もう」を選ぶ)
主人公は、こうなったら小池のマンションを張り込むしかないと最終手段に出る事にした。
翌日…。
主人公は小池のマンションを張り込んでいた。
(小池の部屋で小池に襲われるまで1巻と展開は同じなので省略)
小池は薄ら笑いを浮かべながら、さをりはここにいないと答える。
さをりの居場所を聞く主人公だが、小池は答えず鈍器を握り直す。
そして主人公を殺そうと鈍器を振り下ろそうとした時…
「やめなさい!」
小池の背後から声が響いてきた。
小池がゆっくりと後ろを振り向くと……さをりが静かに立っていた。
さをりの無事を喜ぶ主人公。
だが小池の方は、さをりの姿を見て尋常じゃないほどの驚きを見せる。
そして驚きのあまり心臓発作を起こして、床に倒れてのたうち回り……そのままショック死してしまった。
後頭部を殴られた主人公は、その光景をただ見守るだけしかできなかった。
さをりは表情一つ変えることなく小池の様子を眺めていた。
やがてさをりは静かに事件の真相と自分の事を語り始めた。
(事件の真相とさをりの事は1巻と同じなので省略)
小池によってさをり達の計画は狂ってしまったが、皮肉な事にこの事件で結果的に復讐は成し遂げられた。
桂木はやってもいない罪を問われ、かつてのさをりの父親と同じ苦しみを味わう事になった。
たとえ無罪になっても桂木はもう終わりだろう…。
全てを話し終えた後、主人公は警察に連絡するべく電話に手を伸ばした。
電話をかける前に、さをりの無事を改めて喜びながら言葉をかける。
しかし何の返事も返ってこない。
不審に思ってさをりの方を振り返ると……そこには誰もいなかった。
さをりの姿を見たのは、それが最後だった…。
2日後、警察は桂木を重要参考人から容疑者へと切り替え逮捕した。
さをりの話を聞いた主人公は、これに物申す気にはなれなかった。
あの後、警察に連絡したものの、血染めの手紙はいつの間にか跡形もなく消えてしまっていたため、小池の部屋での出来事を警察に説明するのは困難を極めた。
結局、小池は単なる心臓発作の死として処理された。
一体なぜ、小池はさをりの姿を見て心臓発作を起こすほど驚いたのだろうか?
事件の真相はわかったが新たな謎が残り、今となってはこの本だけがさをりの思い出だった…。
その日の午後、さをりの遺体が郊外の森林で発見された……。
9巻 「復讐の結末」 続
<写真集をパートナーのカバンに入れたり、血のメッセージを書いた存在>
不明。
おそらく鏡の力で現れた根本の幽霊が、子供達の復讐劇を止めて欲しかったのか、あるいは見届けてほしかったのか、どちらにせよ主人公達に関わってほしかったためにあれこれしたのかと思われる。
<野々宮図書館の噂>
『万国百貨店』の店長の花房小百合、またはその孫の花房静代から聞ける。
内容は
・昔、あの図書館(当時は屋敷)で火事が起こり、野々宮が大火傷した。
・世間の発表では普通の火事だという事になっているが、
実は気が触れた野々宮の友人が屋敷で焼身自殺を図ったという。
・その友人は自殺する前に野々宮の妹を殺したと告白したらしい。
・この事は、当時屋敷で働いていた照子という使用人から聞いた。
なお、花房小百合は外伝にも登場する。
<原作>
原作の第3話に当たる話。
413 :
夜想曲:2010/09/18(土) 02:16:33 ID:FMDbgBt10
第2話はここまでです。
連休中に第3話を投稿しようと思います。
未解決リストに名前があったサイレントヒル・アーケードを投下します。
登場人物:
エリック:男性主人公。ごく普通の大学生だが、観光船消失事件に深い因縁を持つ。21歳。
ティナ:女性主人公。ごく普通の大学生。ネット上で知り合ったエミリーと友人になった。21歳。
エミリー:サイレントヒル市在住の少女。フランクの娘。9歳。
ハンナ:リトル・バロネス号失踪の際に行方不明になった幼い少女。病弱だったらしい。
ハンナの母:娘と共にリトル・バロネス号に乗り合わせ、行方不明になった女性。
船長:リトル・バロネス号の船長であり、船と共に行方不明になっている。エリックの曽祖父。
フランク:エミリーの父。サイレントヒル歴史資料館の館長。
ビル:オカルトサークルメンバー。エリック、ティナらの友人。
ジェシー、ライアン、ジョージ:同上。本作におけるHAPPY ENDフラグ三人組。
基本用語
サイレントヒル市:アメリカ北西部の観光地として知られる田舎町。時折、異界と化す事がある。
表世界;サイレントヒルが霧に包まれた状態。裏世界よりはマシに見えるが、既に怪異に侵された状態。
裏世界:怪異が更に進行した状態。街は血や錆に覆われたグロテスクな異界と化す。
赤い三角頭:本シリーズで最も人気のクリーチャー。処刑人がモデルになっており、罪や暴力を象徴する存在
あらすじ:
1918年11月、サイレントヒル市中央部のトルーカ湖で不可解な事件が起こった。
トルーカ湖を運行していた観光船リトル・バロネス号が乗員乗客もろとも消滅してしまったのだ。
それから75年後、ポートランド在住のオカルトサークルの面々がサイレントヒル市に訪れていた。
彼らは街の不可解な伝承……特にトルーカ湖にまつわる噂に興味を覚えていた。
サークルメンバーの一人、ティナはネット上で知り合ったサイレントヒル歴史資料館館長の娘、
エミリーに会う為、サイレントヒル市に訪れたのだった。
サイレントヒルに到着した翌日の朝、
もう一人のサークルメンバーであるエリックはモーテルのベッドの中で悪夢を見ていた。
一隻の観光船と船長の姿、水面に落ちる一人の少女、そして水底から手を伸ばす無数の手……
目を覚ますと、サイレントヒルの街は濃霧とクリーチャーの群れに覆われていた。
モーテルの外でティナと合流するが、ジェシー、ライアン、ジョージらの姿が見えない。
駐車場で倒れていたビルによると、ジェシーは何者かに浚われてしまったらしい。
二人はその場に(何故か)落ちていた拳銃とラジオを拾ってクリーチャーに応戦を始める。
1-1(市街地)
二人は傷ついたビルをモーテルに残し、ジェシーを取り戻しに向かう事に。
街には巨大な亀裂が出現し、クリーチャー以外の人間らしき姿は無い。
途中で不審な物音を聞いた二人は、ブルックへイヴン病院へと潜入する。
1-2(ブルックへイヴン病院1)
病院の廊下で幼い少女を目撃するエリックだが、少女はすぐにいなくなってしまう。
すると汽笛の音が辺りに響き渡り、辺りは闇と血と錆に覆われた”裏世界”へと変貌を遂げる。
そこには巨大な大鉈を持ち、何十発銃弾を受けても倒れない最強のクリーチャー”赤い三角頭”が立っていた。
二人は三角頭から逃げる途中でジェシーと再会を果たすが、三角頭と共にゴキブリ状のクリーパーが出現、
クリーパーに足を取られたジェシーは三角頭に捕まってしまう。
ここではクリーパーの群れを倒しつつ、三角頭を撃ってジェシーから気を逸らさなければならない。
(ジェシーの救出に成功すればHAPPY ENDフラグその一回収)
善戦空しく、ついに追い詰められた二人だが、鉈の刃が突きつけられた瞬間、世界は”表世界”に戻る。
二人の前には錆付いた換気扇が落ちているだけだった。
1-3(ブルックへイヴン病院2)
病院を進んでいると何故かエミリーがクリーチャーに追われていた。
彼女を救出すべく病院の屋上へと辿り着いた二人だが、翼竜型巨大クリーチャー”アックスハンド”が立ちはだかる。
敵の露骨な弱点を撃ち抜き、エミリーを救い出す二人。彼女は「湖に向かう途中でママがいなくなっちゃった」と語る。
行方の知れないライアン、ジョージらも湖にいると判断したエリックらは湖を目指すことに。
2-1(歴史資料館)
歴史資料館の裏口から船着場へ出られると聞いた二人は、資料館へ入る……が、例の如く資料館は裏世界と化した。
資料館の裏世界は、既に閉鎖されたはずのトルーカ刑務所を思わせる空間になっていた。
途中でリトル・バロネス号と船長の写真を見つける二人、それに反応するかのごとく、裏世界は形を変える。
二人は翻弄されながらもライアンらしき声を聞きつけ、更に奥へと進んでいく。
2-2(トルーカ刑務所)
ライアンは袋に包まれて絞首台にぶら下げられていた。
彼を救い出した瞬間、辺りは不気味な液体に満たされたプール、絞首台はそこに浮かぶ小さな足場と化した。
液体の中には巨大クリーチャー、スプリットワームが泳ぎ回っており、エリックらを襲う。
スプリットワームは傷つくと、最後の突撃を仕掛けてくる為、これを全力射撃で阻止する。
(ここでHAPPY ENDフラグその二回収、阻止できないとライアンが包まれた袋がプールの中に落下してしまう)
そのまま更に進んだ二人+エミリーはエレベーターで更に深淵へと進んでいく……
2-3(地下墓地)
裏世界と化した歴史資料館の最下層には地下墓地が存在していた。
そこにはジョージが倒れていたが、彼は何者かによって闇の中へと引きずりこまれてしまう。
代わりに現れたのは、エミリーの姿を模した人形型の巨大クリーチャー、エミリードールであった。
制限時間内にエミリードールを撃破しなければジョージが死亡する為、これも急いで撃破せねばならない。
(救出すればHAPPY ENDフラグその三回収)
3-1(トルーカ湖)
ようやく資料館を抜け、辿り着いた船着場からは「ハンナ……ハンナ……」という女性の声が響いていた。
エミリーは「ママ!」と喜んで走り去ってしまう。彼女を追ったエリックらが見たものは、
75年前に消えたはずのリトル・バロネス号の姿だった……
リトル・バロネス号の船内に入ったはずの二人だが、そこは現代アメリカのショッピングモールのようだった。
(ここではエミリーとその母親らしき女性の声が聞こえてきますが、全て英語で字幕も無い為、解読できません)
更に奥は地下鉄になっており、その奥はレイクサイドアミューズメントパーク(遊園地)のようになっていた。
ここではサイレントヒルのマスコットキャラ、ロビー君すらも武装して襲い掛かってくる。
「これらの世界はエミリーの記憶が元になっているのではないか」と推測するティナ。
3-2(不明)
メリーゴーランドでもロビー君の猛攻が続くが、エミリーの母を呼ぶ声と共に、突然全てのロビーが沈黙する。
すると、フラッシュバックのように、病院でうな垂れるエミリーと人々の声が響き始める。
「目の前で母親が強盗に・・・・・・」「可哀想に。彼女はまだ八歳よ……」
精神科医?「それで、ママはいつ頃から夢に出てくるようになったのかな?」
エミリー「夢じゃないわ。呼んでるのよ。トルーカ湖においでって」
精神科医「じゃあ質問を変えよう。君の名前は?」
エミリー「ハンナ」
フラッシュバックが終わった瞬間、再び”赤い三角頭”が二人の前に現れ、戦闘になる。
戦っている最中も世界はフラッシュバックを続け、エリックらは自分達の正気すら疑い始める。
やがて、開けた空き地のような場所に出た二人は、三角頭との最終決戦に挑む。
そこには警察の封鎖用テープが張り巡らされ、エミリーやその母親らしき女性の悲鳴が響いていた。
これはエミリーが母親を殺された場所なのだろうか?
無敵に思えた三角頭だが、ダメージを負ったのか二人の気迫に押されたのか、遂に吹き飛ばされ、跪いた。
同時にフラッシュバックが始まる。
病床にハンナという少女がいた。彼女は母親からテディベアを渡されると同時に、ある提案を持ちかけられる。
「久しぶりに外に出たいでしょう?トルーカ湖に行かない?」
3-3(19181993)
二人は霧に満ちた螺旋階段にいた。
クリーチャーを始末しながら降りていくと、リトル・バロネス号の船上に辿り着く。
そこではエミリーが”ハンナの母”に「ママ!」と言ってじゃれついているところだった。
どこから現れたのかフランクが「そいつはママじゃない!ママはもう死んだんだ!!」と言うと、
ようやくエミリーもその女が自分の母では無い事に気がつくが、ハンナの母は異形の腕を出し、フランクを殴りつける。
そして、ハンナの母はエミリーを湖へと突き落とした……
75年前もハンナの母は自分の娘、ハンナを(恐らく看護疲れなどの動機から)湖に突き落としていた。
その瞬間、湖から現れた無数の”腕”がハンナを水中に引きずり込み、同時に発生した謎の怪光と共にリトル・バロネス号は沈没したのだ。
一部始終を見届けていた船長には何も出来なかった。
エリックはエミリーを追って湖に飛び込もうとする。
「ここで逃げたら悪夢は終わらないんだ!」と言うエリックに押され、ティナも共に湖に飛び込む。
水底に着くと、ハンナが邪悪な笑みを浮かべ、今までのクリーチャーより更に巨大な異形の姿へと変身を遂げた。
壮絶な銃撃戦を繰り広げる中、その身体に八本の”腕”が絡みつく。
ハンナにダメージを与えるだけではなく、ハンナを引きずり込んでいく腕にもダメージを与えなければならない。
(腕を全滅させればHAPPY ENDフラグその四、全滅できなければBAD END確定)
壮絶な戦いの末、遂にハンナの怪物は湖へと沈んでいく。その後には気を失ったエミリーの姿があった……
BADEND
ティナはエミリーを抱きかかえるが、エミリーは目を覚ます様子がない。
エリックは沈んでいくハンナの腕をじっと見つめていた……
気がつくと、エリックは一人、霧に覆われたトルーカ湖畔で目を覚ます。ティナやエミリー、そして他の仲間達の姿はない。
手元のラジオからは声が響いていた。エリックはラジオを耳に当てると、絶望の表情を浮かべる。
ラジオから響いていたのは、エミリーの「どうして助けてくれなかったの?」という問いかけだった。
NOMAL END
ティナがエミリーを抱きかかえると、エミリーは目を覚ました。
一方、エリックは沈みながら本来の姿に戻りつつあったハンナの手をつかみ、水の中から引き上げる。
(エリックの姿が一瞬、船長とダブるような演出)
ずっと水の中で冷たく、独りでさびしかったと泣き出すハンナを抱きしめるエリック。
エリックとティナ、エミリーらは脱出に成功した。しかし死んでいった仲間達は帰ってこない。
そして、街にはまだ古き邪神や、処刑人(三角頭)たちが蠢いているのだ……
HAPPY END
ティナがエミリーを抱きかかえると、エミリーは目を覚ました。
一方、エリックは沈みながら本来の姿に戻りつつあったハンナの手をつかみ、水の中から引き上げる。
(エリックの姿が一瞬、船長とダブるような演出)
ずっと水の中で冷たく、独りでさびしかったと泣き出すハンナを抱きしめるエリック。
次のフラッシュバックでは、船上でハンナと船長が語り合っている。
ハンナ「ママは私の事を嫌いになったのかな?だからあんなこと……」
船長「そんなことは無いよ。ママは君を嫌いになったりはしない」
船長の言葉通り、ハンナを迎えに来る母親の姿。(これらは幻想なのか死後の世界なのか等は不明)
エリックが湖畔で目を覚ますと、リトル・バロネス号が霧とともに消え去っていくところだった。
フランクとエミリーは湖畔で抱き合って眠っている。
ティナはエリックに「ハンナはお母さんに会えたのかな?」と尋ねる。
エリックは爽やかな笑顔で「どうかな」(英語では「Off course」と言っている)と応えるのだった。
UFO END
断末魔の絶叫を挙げるハンナの怪物……が突然真っ二つに割れ、中からUFOが飛び出す。
「エリック!よくぞこの危機を乗り越えた!全ては私の仕業だったのだ!」
そう、全ての黒幕はエリックの曽祖父、船長だったのだ!
「イカすだろう。私の新しい船は!」などとアホを抜かす彼に、エミリーの居場所を尋ねるが、
「エミリーもハンナも私の手に落ちた。返して欲しければ宇宙の彼方まで追って来い!!」
などと言って、船長はUFOとともに宇宙へ去ってしまう。
いつの間にやら魂斗羅っぽい扮装をしていたティナは、「何やってるのよ!彼を追うわよ!」と言うと、
どこからか取り出した超時空戦闘機ビックバイパーに搭乗してUFOを追う。
すると突然、初代グラディウス(何故かFC版)のプレイ動画が再生され始め、
それを操作していると思われるロビー君の後姿が映し出されると同時にスタッフロール。
途中でBGMは、グラディウス一面BGMのリコーダー&木琴アレンジというカオスの極みに突入し、
ロビー君はノーミスの模範的プレイを披露するのだった。
一面ボスのビッグコアが爆発すると共にTHE END
以上です。NOMALENDのみ数年前にクリアした際の俺の記憶を元にして書いた為、
間違っている可能性があります。
サイレントヒル・アーケード、乙です
サイレントヒル・アーケード乙!
相変わらずUFOエンドはやりたい放題だなwwww
アケ版サイヒルのUFOが一番ぶっとんでるきがする
>>423までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
スレの容量が480KBを超えているので、次スレ立てを試みます。
乙です
細部変更もしていただいたようで
ありがとうございます
規制で長いこと書いてませんでしたがいつの間にか解除されていたようで…
とりあえず生存(?)報告がてら一キャラのみ投下します
【御津闇慈】
ギアにまつわる様々な謎を追うジャパニーズ、闇慈。
それは復讐や義憤などという理由ではなく、あくまで個人的な興味である。
ジャスティスを倒した者や人を殺さぬギアの存在をその目で確かめるべく戦場へ赴く。
★OP
かつて太平洋に存在した弓状列島、その住人をジャパニーズと呼ぶ。
聖戦の最初期、暴走したギアによってジャパニーズは島ごと滅ぼされた。
細々と生き残ったものは保護の名目にて収容所に隔離された。
まるで彼らを恐れるかのように。
御津闇慈。
ジャパニーズ。
日本滅亡の原因を探る者。
その足取りはあくまで軽い。
●1戦目・vsカイ
修業と称して元聖騎士団団長であるカイに挑戦する闇慈。
カイも闇慈の珍しい武術に興味を持ち、その勝負を受ける。
「それと……ソルって男について教えてくれない?」
「ヤツについて話すことはありません」
「アイツ、本当に人間?」
闇慈がそう尋ねた瞬間、カイの顔色が変わった。
「ありがとよっ」
「……何のことですか?いきますよ!」
●2戦目・vsアクセル
闇慈は時を飛んでるという噂のアクセルと出会う。
「アンタにちょいと聞きたいことがあるんだが……」
「未来を聞こうってのはナシだぜ。ややこしくなりそうだからな」
「一つだけ。飛んだ先でソルって野郎を見かけなかったか?」
「アンタ……冗談は踊りだけにしといた方がいいぜ」
「俺ぁいつも本気さ。行くぜ!」
●3戦目・vs梅喧
梅喧を見かけた闇慈は同じジャパニーズのよしみとして勝負を申し込む。
「フン。ケガァするぜ?」
「先刻承知!それと……“あの男”についても教えてくれ」
●4戦目・vsテスタメント
「やはりいたのか!人型のギアが」
「……舌を抜かれたいようだな」
ストレートに物を言う闇慈に対し露骨に敵対心を示すテスタメント。
しかし闇慈はあくまでも飄々としている。
「なぁ、それはどうにもならない攻撃衝動ってやつかい?」
「なぁに、貴様が汚らわしいだけだ」
●5戦目・vsディズィー
テスタメントを退け、闇慈は森の奥にいた「意志あるギア」と対面する。
「私を……殺しに来たのですか?」
警戒した様子のディズィー。しかし闇慈の興味はもっと別なところにあった。
「悪ぃ悪ぃ。すぐ出て行くから、その前に手合わせ願えねぇかな?」
「私と……ですか?変な方」
●6戦目・vsソル
ディズィーと一戦交えた後、ようやくソルを見つけ出し、声をかける闇慈。
「ちょっとアンタに話がある。なぁ、ギアって本当に邪悪なのか?」
「……貴様馬鹿か?」
「……ああ俺だって戦争は知ってる。ギアは忌まわしい殺戮兵器だ。
けどな……もし、ギアが人を殺さなかったら?」
「馬鹿馬鹿しい。ギアは兵器だ」
そこで闇慈はふと語り始める。
「病に強い巨大な家畜は便利だろうな。それに人間だって……」
「……それ以上言えば、斬る」
「人工進……」
言葉を遮り、ソルの鋭い一撃が飛んできた。
→ソル戦に敗北した場合
★ED1
闇慈はソルの人並みはずれた強さの前に敗北する。
「あんたはジャスティスと戦った。ってことは……
やはりディズィーだけじゃないんだな、独立型ギアは」
「ぺらぺら良く動く口だ」
ソルが凄みを効かせるが闇慈はまったく動じない。
「男、闇慈。逃げも隠れもしない。秘密を知ってまずいならさぁバッサリやってくれ」
「望み通りにしてやるぜ、そらっ!」
それからしばらくの静寂。
「……お、生きてるぞ」
闇慈は死んではいなかった。見逃されたのか、とりあえず一息つく。
「なんだなんだ、長生きしてるって割には詰めが甘いヤツだな」
「……マジで死ぬか?」
「わぁっ!いたのかい!」
すっかり気を抜いていたところで急に声をかけられ驚く闇慈。
「……次は殺す」
それだけ言い残してソルは今度こそ去っていった。
「……まったく一本取られたぜ。けどな、諦めねぇぜ、俺は。
いつか“あの男”の秘密を暴いてやる!」
→ソル戦に勝利した場合
★ED2
なんとかソルの攻撃を凌ぎきった闇慈。
今回の調査を元に一人でぶつくさと考察を始める。
「ギアが……兵器でなかったとすれば。だとすればギアを作ったやつは……
いや、やめとこう。会ってみなきゃわからん話だ。
さぁて、“あの男”は今どこに居るのかな……」
闇慈の探求の旅はまだまだ終わらない。
Psyco Dream乙です
>>396 >1980年代も後半になると、
>やがてアメリカ及びECによって出荷されたソフトの影響もあって
1980年代とか、EUじゃなくてECなとことかが時代を感じさせるなあ
第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ
セレーナ編
潜入を繰り返しチームが全滅した真相と仇を探すセレーナ。
途中でヴィレッタを仇のスペクトラと誤認して戦いを挑んだりしていましたが、
お人よしの混成集団であるアルファナンバーズを利用する形で入隊ししばらく行動を共にする。
途中で敵の懐にもぐりこむための手段としてスレイを撃墜してみせ、ゼ・バルマリィの連中に付いていくが、
信用されているわけもなく捕まって敵地でぼこぼこにされる。
そこから逃げる手段としてアルマナを人質にして脱出するが敵はおかまいなし。
なんやかやで敵撃退後にお人よしのアルマナを戻してお人よし部隊に復帰。
ラスボス撃破後は雲隠れしている。
チームTDやアルマナはセレーナと共にこれからの道を歩みたいと思っていたが、
彼女らとは一緒に行けないと考えているセレーナとエルマは自分達らしい生き方を探すことにする。
>>431 これで終わりですか?
そうであるなら、その旨を記載してほしいのですが
PS3、XBOX360、PCで出てる「BIOSHOCK2」と
その追加ストーリー「Minerva's Den」をお願いします。
『式神の城 七夜月幻想曲』が実際には何も書かれていないのに
解決済み扱いになっているので
未解決一覧に再登録願います。
>>434 誰かが「未解決の某ゲーム書くよ」と言う
↓
某ゲームが未解決欄から執筆予約欄に移される
↓
書かれないまま予約期間が過ぎる
↓
某ゲームは予約欄から消される
↓
その結果、某ゲームは未解決欄・予約欄共に存在しないことに
↓
大量の未解決が多少なりとも減ってスレが幸せに包まれる
↓
まだ気になる人は再リクエストどぞノシ
というシステムになってますw
埋めも兼ねて予約表明を
Wiiと携帯のFF4ジアフターズイヤーズ月の帰還を予約します
同じ内容ですので、まとめて書きますね
>>435 一応、私が未解決リストに反映させる際は、予約があっただけでは
未解決リストからは外していません。●執筆予約があるもの の項にコピーするだけです。
予約後一ヵ月経って消す際も予約の項からだけ消すので、未解決リストには残ります。
ただ、どなたかにより書かれ始めたら、未解決リストからは消し、●執筆途中のもの の項へ移します。
途中のまま三ヶ月経って途中の項から消す際も、未解決リストに戻したりはしていません。
再リクエストがあった場合にのみ未解決リストに戻しています。
>>379でFF13リクしたんですが、未解決リストに載ってないので
恐縮ですが反映お願いします。
埋めがてらリク
携帯ゲームから、RPGの「かっこつけなきゃ勇者じゃないぜ」をお願いします
モバゲーのオープンアプリのやつです
PS3の「エンド・オブ・エタニティ」をリクエストします。よろしくお願いします
埋めがてら
[PSP]GOD EATER 予約します
投下は次スレの方がいいのかな
DSの「ラストウィンドウ 真夜中の約束」と「アナザーコード」をリクエストします
Windowsの「円卓の生徒」をお願いします。
2011年2月にXBOX360でも出るらしいのでそちらでもいいです。
未来予告とは大胆な手ですぞ。
このスレの>445、次スレの
>>70までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
1ヶ月以上経ったので「世界樹の迷宮V 星海の来訪者」を
●執筆予告がある物 の欄から消しました。
精霊神フェニックスに選ばれた勇者とその仲間達(円卓の騎士)が魔王と対決するところから話が始まる。
戦いも終りにさしかかり、勇者がトドメの一太刀を浴びせたと思った直後、魔王は真の力を発揮し、そのチャームの力の前に勇者と仲間達は敗北してしまう。
魔王とその眷属は強力なチャームの力で生物を操ってしまうのだ。
魔王に敗れてから100年後、精霊神の手により勇者は転生することになる。
転生した勇者の前に謎の少女マァリンが現われ、以降勇者は彼女によって導かれていくことになる。
その後立ち寄ったフェーミの村で依頼を解決し、商人の息子サウル、エルフの巫女エルサ、小さな体躯と垂れ耳が特徴的なミグミィ族の癒し手ロロンが生徒として加入する。
また、依頼の最中に空を飛ぶ居城ロンドエールを入手する。
今後はこのロンドエールで世界各地で仲間(円卓の生徒)を集め、チャームに負けないための力をつけることになる。
当面の目標は、100年の間に魔王に封印されてしまった精霊神を復活させることだ。
フェーミの村を後にし、エルフの村で亡国の皇女ルーミ、屈強なドワーフのバーゴ、こそどろミグミィのポポログ、眼鏡エルフのミンツを、廃城エセルガルドで妖精族のチュップと猫耳侍のマイを仲間にする。
旅の中では、魔王に操られた100年前の仲間達との幾度もの戦いを経験し、生徒達の生い立ちや目的を知り、お互いの絆を深めて成長していく。
そして、チャームを破るための伝説の武具の入手とクラスチェンジを経て、精霊神の復活を遂げた一行は魔王の城に挑む。
魔王の城では、魔王に操られたドラゴンとの戦いや、かつての仲間との決着が待っているが、これらを退け、勇者は再び魔王と戦うことになる。
戦いに臨もうとする一行だが、今見えている魔王は本体ではなく、このままではダメージが与えられないという。
そこにマァリンが現われ、真の姿であるフェニックスとなり、捨て身で魔王の本体を引きずり出す。
勇者達は本体をさらけ出した魔王をついに破るが、「光ある限り闇も必ず現われる」というどこかで聞いた台詞を吐いて魔王は消える。
世界は一時の平和を取り戻し、仲間達のその後が語られ、本編は終る。
魔王の台詞通り、クリア後にも一事件あるのだが、それはまた別のお話。
おしまい
DS用ソフト「ゼルダの伝説 大地の汽笛」をお願いします
>>447 乙です
予約してたんだが、いざ投下しようとしたらPC規制されてた
こういう時ってストーリーどこに投下すればいい?
>>450 1.直接
>>1の暫定wikiに書き込んで、こちらのスレに書き込んだ旨を報告
2.批判要望板の代行スレでお願いする
3.規制解除まで待つ
4.携帯で頑張る
選択肢はこんなところかな?
バロン国王セシルと王妃ローザの息子セオドアは騎士の試練を受けるために、赤き翼の新米兵士として飛空艇に乗っていた。
アダマン島で試練を済ませ、バロンへと戻ろうとすると大量の魔物に飛空艇が取り囲まれた。墜落し、一人生き残ったセオドアは徒歩でバロンへ向かう。
同じ頃、バロンも魔物の襲撃を受けていた。再び二つめの月が現れたことで更なる凶兆を覚えるセシル。
彼はローザをシドと共に逃すと一人残り戦っていたが、突如現れたバハムートから降りた謎の少女に敗北した。
一方セオドアは道中、金髪の男に助けられ、彼の助言の元、バロンへと向かうことになる。
バロンの町から城へ入ろうとすると、生気のない顔をした兵士が入り口を塞いでいるため、水路からバロン城内に忍びこむことに。
潜入に成功するとセオドアと金髪の男は二手に分かれ、金髪の男は無人の城内を進み玉座の間に向かう。
そこには少女に敗北したはずのセシルが座っていた。しかしその態度はひどく冷徹で、彼を気遣う金髪の男を冷たくあしらう。
お前は変わったな、とかつてのセシルを知っているかのような言葉を残して、金髪の男はその場を立ち去る。
無人の城内を見回っていたセオドアと合流した金髪の男は彼の父であるセシルの様子をセオドアには告げなかった。
エンタープライズ号を探したいというセオドアの言葉を受け、世界を旅する二人。
そしてダムシアンへと向かった時、ダムシアンの城が赤き翼によって攻められているのを目にする。
その頃ダムシアンでは謎の少女の命令でカインがクリスタルを強奪しようとしていた。
世界各地で守られていたクリスタルは一つを残し奪われていて、ダムシアンにあるのが最後の一つだった。
それを止めようとするギルバートとバロンから避難してきたローザ。
しかし二人は敗れ、カインはローザとクリスタルを奪って飛空艇へと乗り込む。目指す先はバロン。
ローザの目の前でセシルを殺すのが目的だった。
一歩遅かったセオドアたちはシドの持ってきたエンタープライズにギルバート共々乗り込み、カインの後を追う。
バロン城内でカインたちに追いついたセオドアたち。ローザはセオドアの隣にいた金髪の男の顔を見るとひどく驚き、名前を呼んだ。
「カイン!」
金髪の男はカインだった。試練の山で、自分の闇と戦っている最中に闇のカインが逃げ出し、カインはそれを倒そうとしていたのだ。
一騎打ちの結果見事闇のカインを倒し、聖なる力を得たカインは竜騎士から聖竜騎士へと変わった。
そしてカインたちは玉座の間に踏み込む。そこに座っていたセシルはカインたちに剣を向けるのだった。
何故か召喚が使えるようになっていたセシルは、カインたちにトドメを刺そうとオーディンを召喚した。
しかしオーディンはセシルに従わず、カインたちに「この大地を、セシルを頼む」と告げると、不思議な力でセシルを気絶させたのだった。
ちょうどその時、リディアを始めとした数人が玉座の間になだれ込んだ。※1
その内の一人ゴルベーザは玉座の横にいた謎の少女と意味深な会話をする。
「生きていたか」
「おまえのように体はいくつもないがな」