最終皇帝、2人いるならどっちかは悪皇帝になるかと期待してたが期待以上だ!w
テンション高い外道キャラは見てて気持ちいい。
レッドの反応もらしくていいな。ただで利用されそうにないのがまた面白い。
最終皇帝2人はパラレルになるんじゃないかな。
七英雄も一部は最終皇帝と面識ある可能性があるけど、その辺込みで書き手さん任せってことで。
テンプレ叩き台作ってみた。
取り敢えず貼る。
このスレッドは、SaGaシリーズのキャラを用いてバトルロワイアルを行う
参加型リレー小説スレッドです。
参加条件はそれまでの話を熟読することと、SaGaを愛していることのみ。
投下された作品はそれまでに投下された話との矛盾がなく、
ストーリー進行に大きな支障を来すものでない限り、原則として採用されます。
ただし、明らかに荒らし目的と見なすことができる作品は除外されます。
【書き手の心得】
・ネタはあってもすぐには書き上がらない時は予約が可能です。
・予約期限は第1放送完了までは3日。放送後は1週間に延長予定。
・予約・投下の際には騙り防止のためトリップを付けましょう。修正が必要になる場合もあります。
・当然ながら他の書き手が予約中のキャラを書くのはご法度。
・予約が期限切れで無効になっても、その書き手が予約なしで投下するのは問題ありません。
・整合性はリレー小説の命。前の書き手の話はしっかり読んで把握しましょう。
・作品の最後には状態表を忘れずに。死者が出た時は残り人数も併記を。
【前スレ】
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1180441489/l50 ルール・参加者名簿などは
>>2以降。
【基本ルール】
・主催者はかみ@魔界塔士Sa・Ga。
・最後の1人になるまで殺し合い、優勝者はどんな望みも叶えられる。
・6時間ごとに定時放送が行われ、死者の名前が読み上げられる。
・放送はMAP内のどこにいても聞くことが可能。
・また、1日ごとにMAP移動が行われる予定(移動に関する処理などは未定)。
・初期MAPはアロン島@ロマサガ1。
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/19.jpg 【首輪】
・参加者全員は爆弾付きの首輪をはめられており、無理に外そうとすると爆発する。
・会場から逃げ出そうとした時も爆発する。
・放送と放送の間の6時間に死者が1人も出なかった場合も爆発する。
・かみの意思で手動爆破も可能。
【持ち物】
・ゲーム開始前、全参加者は本来の持ち物を全て没収されているものとする。
・衣服は例外として持ち込みを許されるが、防御効果はない。
・各参加者にはランダムで1〜3個のアイテムが、ザックに入った状態で支給される。
・ザックには参加者以外ならどんな大きいアイテムでも入るものとする。
・ランダム支給品はSaGaシリーズに登場した物、または現実に存在する物から自由に決定。
・ランダムアイテム以外に、以下の物が各人に支給されている。
参加者名簿:全参加者の名前が掲載されている。写真や似顔絵は付いていない。
地図+コンパス:地図はアロン島のもの。上記画像参照。
ランタン+着火器具:油は尽きない。
食料+水:簡素な保存食とボトル入りの水。2日分ほど。
【その他】
・各キャラの参戦時期は自由に設定可。基本的に最初の書き手に決定権があるが、登場時に記載がない場合後付け決定もOK。
・同作品キャラの参戦時期が違っても問題なし。むしろ時代固定だとロマサガ2とサガフロ2が困る。
・名無しキャラの名前決定も同様に自由。
・ロマサガ1/ミンサガキャラはどちらのバージョンで出演か最初の書き手が決定。状態欄に明記のこと。
・各キャラがどのイベントを経験したか、誰と知り合いかも無論ゲーム内で可能な範囲で自由。
・ただしそれまでの同キャラに関する採用作品と矛盾は出ないようにね。
・他キャラとでは認識が違っていてもOK(AはBと仲間だったが、BはAを知らないなど)。パラレルワールド扱い。
■参加者名簿(○=生存、●=死亡)
【魔界塔士サガ】
○アシュラ/○総長/○人間男/○フェイ(人間女)/○ミレイユ/●エスパーマン
【サガ2秘宝伝説】
○エスパーボーイ/○先生/○父親/○女神/○メカ
【サガ3時空の覇者】
○デューン/○ポルナレフ/○ミルフィー/○シリュー
【ロマンシングサガ1(ミンストレルソング)】
○アルベルト/○ガラハド/○吟遊詩人/○グレイ/○クローディア/○ゲラ=ハ/○シフ/○ジャミル/○ナイトハルト/○ホーク
【ロマンシングサガ2】
○ヴィクトール/○クジンシー/○ニコライ(最終皇帝男)/○最終皇帝女/○ジェラール/○ダンターグ/○ノエル/○ロックブーケ
【ロマンシングサガ3】
○エレン/○カタリナ/○サラ/○詩人/○トーマス/○ゆきだるま/○ユリアン/○レオニード/○ハーマン(ブラック)/○フォルネウス/○ビューネイ
【サガフロンティア1】
○アセルス/○白薔薇/○T260G/○ブルー/○ルージュ/○レッド/○ゲン/○メイレン
【サガフロンティア2】
○ウィル/○ギュスターヴ13世/○コーデリア/○サルゴン/○ジニー/○ナルセス/○ヨハン
【アンリミテッドサガ】
○アーミック/○オーベルベント/○キャッシュ/○クン=ミン/○ジュディ/○ヌアージ/○ヒロユキ/○ルビィ/○レオン
【フリー枠】
ディオール@SaGa3/ネメシス@SaGa3/ マリーン@ロマサガ1/ワグナス@ロマサガ2/@ロマサガ3/
クーン@サガフロ1/メタルブラック@サガフロ1/零姫@サガフロ1/レオナルド@サガフロ1/
リッチ@サガフロ2/ヴェント@アンサガ/ゴージュ@アンサガ
参加者総計70名でのスタートのため、フリー枠からは残り2人が登場可能。
うわ、名簿の改行なくしたら横長すぎた。
実際使う時は人数多いとこは改行入れた方がいいな。
で、以下、所持品について。
>>73だと名簿は写真付きだったけど、写真なしの方が混乱を招けそうなのでここは独断で変えた。
他人の名を騙ったり、知り合いが違う外見になってて誤解したりが望める。
活用するかどうかは別としてブルーとルージュが双子だというのも公開情報でない方が面白い。
時計は馴染みがないキャラも多そうなので外してみたけど、あった方が良さそうなら入れる。
…筆記用具は書き忘れた。要追記。
食料は
>>73みたいにもっと具体的に書いた方がいいかな?
灯りはランタンと着火器具より、魔法で灯りが灯せる便利アイテムの方がいいような気もする。
どっかのロワで、尽きない油は凶器に使えてまずいんじゃって話になってたの見たことあるし。
サガシリーズでそれっぽいアイテムあったっけ?
取り敢えずまあ、叩き台なんでどんどん修正してってほしい。
時計はあった方が放送の時間とかが分かっていいかも。
それから
>>786も入れた方が良くないかな
あとまとめサイトはどうしようか?やっぱ今主流のwikiが無難かな?
そうだ、状態表の書き方もテンプレに入れるつもりで忘れてた。
指摘感謝。何か他にも色々忘れてそうだな…。
>>950 GJすぎる。大げさすぎる話し言葉、
猿に等しきとか読み返して笑ってしまったよ
今後も期待!
面白い作品次々投下されてるお陰か触発されてネタが出た。
先生、ジニー、ヌアージ予約。
>>944 乙
かっこよく決めつつ、棒読みネタもきちんと出す。
さすがは殿下。そこに痺れる、あこが(ry
>>950 乙
最終皇帝……主人公なのに黒いな。
彼の今後に期待。
>>956 乙
放送が6時間だったとはじめて知った……。
で、アセルス、ユリアン、エスパーボーイ予約。
ちょっと忘れたんだが、エスパーボーイってドラクエ主人公みたいなんだよね?
自分で性格と名前決めれるっていう。
ブルーの行動方針が疑問。
ブルーがルージュを殺そうとするのは、キングダムの命で
「相反する資質を持った双子の片割れを殺して、
相手を吸収することで全ての資質を得ること」
なので、ブルーとルージュが互いに相反する資質を全て得てないと
相手を殺す理由がない。
むしろそれまでは殺しちゃいかんのだよな
ブルーの参戦時期を対決前にすればいいんじゃない?
あと印術には回復効果のあるものがあったはずだから
消去法で秘術で決定してる気がする
ちょっと確認してきたけど確かに印術には回復できるのがあるな
それと空術にも微妙に回復できそうなのがあるから、
対決前参戦ならこれも消去法で時術になるのかな?
ブルーが印空とらなくてもルージュがとることになるぞ
すみませんorz
ルージュ殺しても意味ありませんねosz
>>927のブルーの備考を
[備考]:陰術の資質習得、印術又は秘術の資質習得、時術又は空術習得、ルージュ戦前から参戦。
に修正します。
ついでにこのスレはしばらくROMります…
では、昨日ルージュネタ考えてるといった者ですがルージュ予約入れます。
投票時にはパラレルな感じで2人術が被ってたり吸収済みできたらどうなるんやろ?とか妄想してたが
はたしてどうなるかな?
記憶が薄いんだが、
オーヴァドライヴの効果はザ・ワールドかメイド・イン・へブンのどっちだっけ?
オーヴァドライヴはザ・ワールドで
クイックタイムがメイド・イン・ヘブンな気がする
タイムツイスターはムーディーブルースかな?
吟遊詩人・アーミック・ヒロユキ投下。詩人目線。
目が眩むほどの眩い日差しが差し込んでくる。
ペンキを零した様な青、白、黄の世界。
そして聞こえる、波の音。
暢気に歌う海鳥。
「可笑しいですね、自分の造った世界に閉じ込められるなんて」
様々な色で絶妙に彩られている服に帽子、そしてマント。
流れるような金髪に、両手で抱えたフィドル。
この暑さの下では奇妙に見えるであろう重ね着。
「まだ閉じ込められたって決まったわけじゃないですよぉ」
「そうでしたね」
ビーバーにも似た外見の奇妙な生き物…チャパ族。
私が目覚めた時、ちょうど隣に倒れていた彼。
一時は警戒したものの、彼も戦いを止めたい、という想いだった為、
同じ目的を持つもの同士、目覚めてからは私と共に行動している。
「詩人さん、楽器、どうですかぁ」
「ええ、悪くないですよ」
私はフィドルを軽く爪弾いてみせる。
自分が詩人だと言った時、彼の支給品に入っていたフィドルを
『僕は弾けないから、どうぞ』と、譲ってくれたのだ。
「音楽、いいですねぇ。素敵です。」
「ありがとうございます」
「戦いが終わったら、僕にも教えてくれますかぁ?」
大きな目をルビーの様に輝かせて言うアーミックに、微笑む。
「もちろんですとも」
私は足元に寝かせた少年に目をやる。
つい先刻、上半身が海水に浸かった状態の所を
アーミックが発見し、引き上げた短い黒髪の少年。
どうやらアーミックと同じ世界の住人らしい。
窒息死していなくて本当に良かった。
僅かに少年の瞼が動いた。
「お目覚めの様ですね」
「ここは…」
少年は半目を擦り、辺りを見回そうとする。
「よかったぁ、目が覚めたんですね!!」
「いったいなん……うわっ!!」
少年が起き上がろうとした所を、
アーミックが飛びついた為バランスを崩し、倒れる。
「ヒロユキさん、ですよね。大丈夫でしたかぁ」
どうやら彼に見覚えがあるようだ。
「君は…アーミック?」
「はい、チャパ族のアーミックです〜。
ヒロユキさん、海に半分浸かってたんですよぉ」
「マジかよ!俺って不幸…って、助けてくれたんだね、ありがとう。」
アーミックに礼を言い、ヒロユキは私の方を見る。
「あなたは?」
「私は吟遊詩人です」
私は微笑みながら名乗る。
「いや、名前を訊いてるんだけど」
「ですから、吟遊詩人です」
「………」
あからさまに、なんだこいつ、という顔をされてしまった。
「いえ、昔は名乗っていたこともあったのですけど」
少し弁明してみる。
「じゃあ何で名乗らないのさ」
「この方が神秘的でしょう?」
「…………」
呆れたような視線で私を見ると一言。
「…胡散臭い」
「失礼な」
ヒロユキは改めて辺りを見回す。
黄色い砂浜、青い空、白い雲、蒼い海。
絵画のような、溜息が漏れるほど美しい景色が広がる、アロン島。
…先刻までの暗い空間が嘘の様な。
「知らない世界でしょう、ここは私達の住んでいる世界なんです」
「そうなのか…綺麗な所だね」
「村のみんなにも、見せたかったなぁ」
2人は懐かしそうに笑う。
「それにしても…一体どうなってるんだ、
暗い所にいたと思ったのに、海にいるなんて」
「あの説明は聞いていたのでしょう?」
ヒロユキは暗い空間での出来事を思い出す。
悲鳴。沈黙。狂気に満ちた黒服の男。
華奢な体を小刻みに震わせたルビィの、手。
その手を握ることすら出来ず、気付いたらここにいた。
(アイツを…ルビィを守ってやる事すら…俺は…)
…苦い想いを噛締める。
「…殺し合え、ってヤツ?」
私は頷く。おい、嘘だろ、とヒロユキは頭を抱える。
「じゃあ、あんたも…俺を、殺す…のか?」
「何故殺さなければいけないんですか?
私は詩人です…ただ、歌っているだけですよ…それに
…この世界で無意味な殺し合いなんて、私が許しません」
「あんたは……」
私は無意識に神としての表情を浮かばせていたらしい。
ヒロユキの訝しげな視線を当てられ、私は誤魔化す様に微笑む。
「僕には難しいことはわからないけど、やっぱりこんなの間違ってます!
人同士が意味も無く戦うなんて、おかしいです!」
「ええ、犠牲が出る前に止めなくては」
「ヒロユキさんも、止めるの、協力してくれますかぁ?」
アーミックに聞かれ、ヒロユキは戸惑う。
「俺は…俺は、ルビィを探したい。
アイツを…アイツだけは、守りたいんだ」
「そのルビィさんって、もしかして、コイビト、ですかぁ?」
「ま…まぁ、そんなところ…かな…」
しどろもどろとはこういう事を言うのだろう。
あまりにも初々しく、思わず笑みが零れる。
「まぁ、じっとしていても始まりません。
私の記憶が間違っていなければ、
ここから東に行った海沿いに町がある筈です。
もしかしたら、そのルビィさんもそこに居るかもしれませんよ」
「…分かった。連れて行ってくれ。
ただ、ゲームを阻止って言うのはまだ俺には…。
…ルビィを見つけることが先、でいいかな」
「分かりました」
私はフィドルを抱え立ち上がり、爪弾く。
「死ぬにはまだまだ歌い足りないですね」
温かな音色が砂浜に響く。
三邪神によって引き起こされた破壊と殺戮。
崩壊を止めるために命を失った英雄、ミルザ。
そして、時を経て蘇ったサルーイン。
命を賭して戦った、新たな英雄たち。
(もう二度と…人々を…この世界を壊させたりしない…
今度は、私の手で…!!)
柔らかな音色を運ぶ、優しい南風。
神の運命さえも弄ぶ、嘲る様な黒き風。
その両方が、私のマントを翻し通り過ぎて行った。
そして、その風が行く先には…。
【F-2/浜辺/朝】
【吟遊詩人@ミンサガ】
[状態]:健康
[装備]:詩人のフィドル(ロマサガ3)
[道具]:確認済み支給品×1〜3、荷物一式
[思考]
基本:このゲームを阻止する(主催者を倒す)
1:参加者を説得する
2:とりあえずウェイプへ向かう
3:フィドルは弾けるけどしっくりこないらしい
【F-2/浜辺/朝】
【アーミック@アンサガ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:確認済み支給品×1〜2、荷物一式
[思考]
基本:このゲームを阻止する(参加者の説得)
1:参加者を説得する
2:とりあえずウェイプへ向かう
3:早く村へ帰りたいです
【F-2/浜辺/朝】
【ヒロユキ@アンサガ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:確認済み支給品×1〜3、荷物一式
[思考]
基本:ルビィを探して元の世界に戻る
1:ルビィの事がものすごく心配
2:とりあえずウェイプへ向かう
3:厄介なゲームに巻き込まれた…俺って不幸
長くなりすぎたので短くしようとしたら
詰め込みすぎて逆におかしくなってしまった…。
ごめんなさい。大目に見てやってください。
乙!こっちの神はまともで格好いいな。
ところでアーミックとヒロユキって面識あったっけ?
>>961 名無しキャラだけど、主人公なら口調はある程度決まってる。
主人公でないとするとメカが主人公じゃない限りサガ2は主人公不在だね。
それもありだと思うけど。
新スレは
>>990くらいか?
タイトルはこのままにするのかな。
前出てたバトルロワイアルサ・ガってのもいいな…。
>>977 GJ!エロールカコイイ!
そうだよ、たまには自分の力で世界救ってくれよw
ヒロユキがこれからどう動くかも見物だね
>>978 個人的に、上の方にあった「バトル」を取って「ロワイアルサ・ガ」の方が語呂が良くて良い気がするな。
あと英語の方が雰囲気出るかも。
↓白薔薇、サラ、ギュス投下
森の中で、一人の少女と一人の女性が話していた。
まだあどけなさが残る少女の名はサラ。美しい美貌を持つ女性は白薔薇姫といった。
「では、サラ様のお姉様と、お友達が連れてこられているのですね」
「…はい、そうです」
二人はこの島に降りたって、すぐに出会った。
座り込んでいるサラに白薔薇が声をかけたのだ。その後二人は話し込み、すぐに打ち解けた。
そうして、現在情報交換を行っているという所である。
「白薔薇姫の知ってる人は、ここにいるんですか?」
「ええ、おります。アセルス様という方です」
アセルスの名前を読んだ時、白薔薇の目がすっと細くなる。
「お友達、ですか?」
「大切な方です。…とても」
白薔薇はそう言ってニッコリと微笑んだ。
その笑顔を見て、サラは一瞬ドキッとした。とても美しい笑顔だ。同性の自分でも、思わず顔を赤らめてしまうくらい。
「そういえばサラ様、支給品のご確認はされましたか?」
白薔薇が両手をあわせ、思い出したように言った。
「あ、いえ、まだです」
「こうした状況では、持っている物によって生死が左右される事もあります。早急にご確認された方がよろしいかと」
「そうですね」
言ってサラは、後ろに置いてあったバッグの中身を調べるべく、白薔薇に背を向けた。
サラが後ろを向いた瞬間、白薔薇の顔から笑顔が消えた。
そして、後ろ手に持っていたバッグから剣を取り出す。
(ごめんなさい…)
心の中で呟いた。
自分は殺そうとしている。目の前の彼女を。出会ったばかりだが、打ち解けて話をした相手を。
この殺し合いで生き残れるのは、わずかに1人だけ。
それなら、生き残るのはアセルスであって欲しい。
その為には自分を含めた他の69人を犠牲にするしかないのだ。
白薔薇には、他にアセルスの命を救う方法が思いつかなかった。
彼女は強い。彼女ならきっと生き残ることが出来る。
──こうして、私が他の参加者達を殺していけば。
バッグの中をガサゴソと漁っているサラの背中は、あまりに無防備だった。
彼女は自分の殺意には気付いていない。大丈夫、必ず成功する。
せめて苦しまないように、即死させてあげなくては。
心臓部に狙いを付け、剣を剣を突き出す。
心の中で、もう一度だけ謝罪して。
金髪の髪をなびかせ、一人の男が森を歩く。
後に「鋼の十三世」と呼ばれ歴史に名を残す事になる、ギュスターヴ13世その人だ。
ギュスターヴ13世は1269年、彼が49歳の時に自身の統治する砦にて襲撃を受け死亡したとされている。
だがここにいるギュスターヴはまだ30歳にもならない青年。そんな事を知る由もない。
上記の事件は正史となるのか、誤史となるのか。今は分からない。
全ては、彼がこの「ゲーム」に生き残れるか否かにかかっている。
彼はこのゲームに乗るつもりなど毛頭無かった。
生きる事に必要なのは、自身の強さ。そして願いを叶えるという事に必要なのもまた自身の強さだ。
断じて、他人に与えられる物では無い。
強いて言うならば、あの神を名乗る男を討つ。それこそが今のギュスターヴの願いだ。
歩いているうちに、ギュスターヴはふと人の気配を感じた。
(近くに人がいるな…)
もしかするとゲームに乗った者かもしれない。こういう時は慎重になるべきだ。
自分の気配を殺すことに務め、ゆっくりと近づいていった。
「どうして…」
地面に這い蹲りながら、眼前で自分を見下ろす人物に言う。
言葉を発すると同時に、血を口から吐き出された。体が焼けるように熱い。
地面には血溜まりができ、そしてその色は…青かった。
倒れているのは白薔薇、彼女を見下ろすのはサラ。
信じられなかった。白薔薇が剣を突き刺そうとしたその瞬間、サラは振り向きざまにナイフを突き刺してきたのである。
完全に意表を突かれた白薔薇は、避けることもできずそのナイフの餌食となってしまった。
(こっちの殺意がばれたなんて事は無いはず…なのに…迷い無く私を刺すなんて…)
考えられるのは、一つ。
向こうも、こっちを殺す気だったということだ。
騙していたのは、自分だけでは無かった。
甘かった。見るからに大人しそうなこの少女が、自分を騙しているとは思わなかった。
「ご、ごめんなさい…」
サラは震えながら、うっすらと涙を浮かべ謝っている。
その謝罪は、白薔薇がサラを刺そうとした時と同じだった。
「ごめんなさい…」
もう一度だけ言うと、そのままサラは走り去っていった。
朦朧とする意識の中、何となく白薔薇は、サラが自分を刺した意味が分かったような気がした。
話していた時から、彼女は自分の姉や友人の事をとても大切にしているという事が理解できた。
きっと彼女も、自分と同じ。大切な人を守りたいんだろう。
そして、その為に自分を殺した。
「ア…セル…ス…さ…ま……」
最後に、自分が守ろうとした女性の名を呟く。
死への恐怖より、もうアセルスに会う事が出来ないという悲しみが、白薔薇の意識を支配していた。
刺してしまった。人を。
殺してしまった。自分と話をしてくれた、あの女性を。
逃げながら、サラは激しい罪の意識に苛まれていた。
でも仕方がなかった。
姉を、ユリアンを、トーマスを助けるためには。
あのアビスとの戦いの時、彼らには自分のせいで多大な迷惑をかけてしまった。
だから今度は、自分が彼らを助けなければならない。
一人しか生き残れないのは分かっている。みんな揃って帰れないということは。
その為、自分に出来る事はこれしか思いつかなかった。
きっとみんなは怒るだろう。
でも。それでも。みんなには生きていて欲しい。人殺しなんてしてほしくない。
故にサラは、ゲームに乗る道を選んだ。
「遅かったか…!」
急に気配が減った事に気付いたギュスターヴが来た時、そこにあったのは女性の死体だけだった。
血が青いのが気になったが、この状況自体が異常なので、あまり疑問は感じない。
周辺には彼女の物と思われるバッグと、剣が一本放置されていた。
この女性を殺した奴は荷物を奪っていかなかったのか?
追い剥ぎみたいで悪い気がするが、それらの荷物は貰っておくことにする。
そしてもう一つやらねばならない事があった。
このゲームから脱出する策を考えるのに、必要不可欠な物を回収しなければならない。
この美しい女性を、死してなお体を傷つける事には多少抵抗感はあるがそんな事も言っていられない。
落ちている剣を拾い、女性の死体に近づいた。
「…許せ」
女性に付けられていた首輪を回収した後、ギュスターヴは彼女を埋葬した。
埋葬したといっても、死体の上から土を被せただけだが。
静かに彼女の冥福を祈ると、ギュスターヴはその場を後にした。
白薔薇は、何も出来ずにこのゲームから退場した。
しかし彼女がアセルスを救う事が出来なかったのかといえば、それはまだ分からない。
彼女は少しだけ希望を残した。自分の首輪を、ギュスターヴに渡したのだ。
もしかしたら、これがきっかけとなりアセルスはゲームから脱出できるかもしれない。
勿論、ただの無駄死になるという事も考えられるだろう。
果たして、白薔薇はアセルスを救う事ができたのか。
それは、主催者である神にすら分からない事だった。
【D-5/森/朝】
【ギュスターヴ13世@SaGaFrontier2】
[状態]:健康
[装備]:ミスリルソード@サガ2
[道具]:確認済みの支給品×0〜3、白薔薇の支給品×0〜2、首輪×1、荷物一式 ×2
[思考]
基本:ゲームからの脱出を目指す
1:首輪を解析する、もしくはその技術のある者を探す
2:ゲームに乗った者は容赦無く殺す
※ギュスターヴの参戦時期はハン・ノヴァの建設を開始した辺りです(1249年、29歳)
【サラ@RomancingSaGa3】
[状態]:やや鬱
[装備]:ボーイナイフ@サガフロ
[道具]:確認済みの支給品×0〜2、荷物一式
[思考]
基本:ステルスマーダー。エレンを最優先に、シノンの誰かを優勝させる。
1:人が集まりそうな場所へ移動
2:知り合いにはあまり会いたくない(エレン含む)
【白薔薇@SaGaFrontier 死亡】
【残り68人】
何つーか、白薔薇をズガンしちゃってごめんなさい
乙。ちゃんと行動してるし、それは別にズガンではないのでは?
どっちが生き残っても奉仕型マーダーが残るわけだし。
あなたがやらなければ私がy…
コーデリア、サルゴン、クジンシーを予約します。
初です。よろしくお願いします。
ジャミル、最終皇帝女予約。
>>985 乙。サラがマーダーは予想外。白薔薇が乗ろうとしたのもね。
>>978 そうなのか。売っちまったから、確認できないんだよな……。
ご丁寧にどうも。感謝です。
>>971-976 エロール様いい味出してるな。かっこいい。
果たしてかみとの神対決になるのかどうか。
アーミックとヒロユキは作中だと会ってないね。
アーミックはアーミック編・ローラ編、ヒロユキはルビィ編・キャッシュ編の出演だから。
そこだけ要修正かな? 知ってる理由付けがあれば加筆、なければ初対面描写に変更で。
あと、タイトルがないけど無題でいいのかな。
>>980-984 白薔薇…合掌。
ズガンってのはろくな描写もなしに瞬殺することだから、これはズガンじゃないと思うよ。
途中までサラ死ぬのかーと思ってたから意外な展開に驚いた。
しかしアセルスは白薔薇の死を知ったら脱出どころか壊れそうなんだが…ガクブル
ギュスは早速首輪入手、脱出派のキーマンになるか?
新スレ、良ければ立てるけどテンプレは
>>953-955加筆修正+状態表の書き方でいいかな。
タイトルはRoyale Sa・Gaにする?
Royaleだけだと意味が通じないからBattleも入れた方がいい気もするが、確かに短い方が語呂がいいな…。
結局イスカンダールってなしになったんだっけ
検索で見つからないからそのへんも考えて欲しい
Royale Sa・Ga サガバトルロワイアル
ってのはどうだろう。ちょっと長いか?
両方併記って手があったか!
今テンプレ弄ってるからそれで挑戦してみる。
スレの勢いを無駄にし過ぎです!
これは埋めですよ
>>971-976 確かに『エロール』は本気出すと主催者の『かみ』と普通に殴り合いで勝てそうだけど、それだと
ロワのにならないし、やはり能力はある程度封じられているんだろうか?
または、ミンサガのアルティマニアにサルーインを倒した後、エロールは全ての力を使い
主人公達を助けたので普通の人間と変わらない強さになったとあったがその設定を使うのか?
まあ、自分より強いと思われる奴を普通は呼ばんと思うので……
>>980-984 黒サラキター!! と言うのは冗談だけど以外といえば以外な展開だな〜
そういえば『黒サラ禁止』というロワがあったけど、そこはペットなんかも支給品にあったな
シルベンやブラウや妖精なんかはそれで参加はできるのかな?
ザックはどんな大きなものでも入るみたいだし
どっちにしても990を越えればすぐ落ちるし誰かまとめサイトをば…
どうせならwikiに作ったほうが個人の負担も軽減されていいような気もするが
………どうだろう?
1000 :
ハリード:2007/07/07(土) 02:24:01 ID:84drraxx0
1000ゲット!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。