夢枕獏の文体のガイドライン 2ぃっ

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1水先案名無い人
こんにちは、>>1です。
あなた、獏文体お好きですか。
ぼくは、この獏文体というものが好きで好きで、ちょっと中毒みたいなところがある。
あなたがこの獏文体を好きで、そして少しばかりロマンチストであるならば、これはもうぼくとしては非常にありがたい。

                                 平成17年九月 小田原にて

夢枕獏の文体のガイドラインまとめサイト
http://bakubuntai.michikusa.jp/index.html

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】26 名試合続々
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1124912249/l50
【放置プレイ】夢枕獏 巻之五【続行中】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1106812422/l50
2水先案名無い人:2005/09/04(日) 12:46:04 ID:qbe31VTw0
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「夢枕獏の文体だよ」
男は無造作に言い放った。
「夢枕獏の文体?」
「そうさ、夢枕獏の文体だよ」
「―――」
「いいかい、まずは"たまらぬ○○○であった"だな」
「ほう―――」
「ま、"たまらぬ○○○であった"身だしなみだからな」
「それから、笑うときは口の端を吊り上げるんだよ。"にぃっ"ってな」
「笑みを張り付けるのも悪くない」
「目は、すぅっ細めるのが基本っていやぁ基本だ」
「なるほど」
「後は、肉の内に高圧が生じてもいいし、狂いそうになってもいい」
「上げる叫びは、"けひぃぃぃ"が基本ってことになっている」
「そう叫ぶのですか―――」
「慣れれば、"あひゃらららら"でも構わんがね」
「それからな―――」
「思ったことは、胸の内からしぼりだすんだよ」
「呼気を吐くように呟くのもいい」
「攻撃するときは、常に真ん中だ。左右にも、上下にも避けられない真ん中だ」
「それを生涯最高のタイミングで繰り出すのが秘訣だな」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、獏を読んでみりゃ分かる」
3水先案名無い人:2005/09/04(日) 12:46:52 ID:qbe31VTw0
       \                  ./
         \        にぃ。   ./  _, ,_  じゃっ。
          \  ( `ー´)     ./  (`ー´ )o
            \         /   .と   ノ
  ∧,,∧ ふひゅぅ。 \∧∧∧∧./     ( つ ノ
 (;`・ω・)       .<    夢 >      (ノ
 / o  o       < 予 枕 >    ./ / /
 しー-J        <       >    / /
─────────< 感 獏 >──────────
生成りのジーンズに <      >お前もそうなのであろう?
洗い晒しのTシャツ  .<  !!! の >俺の顔に拳を打ち込みたくてたまらないんだろう?
という無造作な格好が./∨∨∨∨\男の言葉には言外にそういう含みがあった。
不思議とこの男には/          \そうだ。お前の言う通りだ。
似合っていた。  ./  ほう・・・     \この拳がお前の鼻にめり込む感触を何度も想像していたさ。
と、ふいに   ./                \何度も。何度も。何度も――
男が動いた。/  たまらぬスレであった。  .\俺は勃起していた。
4tench@n ◆WIN2KFIxcE :2005/09/04(日) 13:30:33 ID:Aud/oK/QO
>>1-3
たまらぬ乙であった。
5水先案名無い人:2005/09/04(日) 13:45:51 ID:5UJMFaS20
けひぃぃぃ!!!!
6水先案名無い人:2005/09/04(日) 15:19:56 ID:DaSkM+FUO
むり
めり
めり

ムルアカッ

昨シーズンっ
7水先案名無い人:2005/09/04(日) 16:26:38 ID:6tR9bIpV0
>>1乙ッ!
>>1乙ッ!
>>1乙ッ!
8水先案名無い人:2005/09/04(日) 18:54:37 ID:z6stbbow0
>>1
乙きゃああああ!
9水先案名無い人:2005/09/04(日) 20:43:38 ID:cmQX0kfI0
>>1-3
涙が、とまらねえよう。
10水先案名無い人:2005/09/05(月) 00:02:49 ID:+x3R0eKx0
頭の悪いおめえらに言うぜ。
新スレを立てた>>1にはな、必ず乙と言わなきゃいけねえ。
こいつはよ、俺のようなハンサムでも、おめえらみたいな不細工でも、
必ずしなきゃいけねえことなんだぜ。
11水先案名無い人:2005/09/05(月) 06:17:58 ID:T4d+5R/y0
>>10
ほう? じゃ、きみは乙でスレが埋まったらどうすると言うのかね。
まさか、きみは、このわたしに、乙が何であるかを教えてくれようとしているのかな。
わたしは、きみが、鼻たれのガキの時分から、氏ねも、乙も言っていた男だよ。
そのわたしに、きみは乙の講義をしようというんじゃないだろうね
12水先案名無い人:2005/09/05(月) 12:05:52 ID:FioliFu40
>>1-3
スレタイ。
まえがき。
リンク。
リンク。
リンク。
テンプレ。
AA。
みごとなスレ立てであった。
13水先案名無い人:2005/09/05(月) 15:30:40 ID:czvUvPkEO
男の額にべっとりと脂汗が滲む。
山岡―――
お前は、本気で言っているのか?―――
本気で、あの雄山に、それを食わせようと―――「貴様、わしに、これを食えと言うのか」
白髪混じりの髪をした威圧感のあるその男は、ゆっくりと言った。
「あぁ、騙されたと思って」
いっぺん食ってみな。 山岡は にぃ と嫌な笑みを浮かべながら、そう言い放った。
男の背骨に、冷たいものが伝う。
山岡、お前は何を、何を考えているのだ。
相手はあの、海原雄山なのだぞ―――
雄山は目を細めた。
くだらん―――
雄山は自分の鰹が入った小皿に、無造作にマヨネーズを放りこんだ。
実にくだらん―――
そして、鰹の刺身を一噛り。
瞬間、雄山は目をかっ、と開く。
けぇぇぇぁぁぁぁああ
雄山は、腹から怪鳥のごとき砲叩を搾り出す。
山岡は満足そうにあの嫌な笑みを浮かべる。
どうですかぃ―――
雄山は肩をわなわなと震わせる。
「―――旨い」
馬鹿な。
そんな。
鰹の刺身にマヨネーズで。
旨い、などと―――
男の頭の中をぐるぐるととりとめの無い思考が渦巻く。
「副部長」
あひゃ。
「―――副部長も、食ってみては」
どうですかぃ―――
にぃ。
14水先案名無い人:2005/09/05(月) 15:32:56 ID:czvUvPkEO
俺が。
これを、食えと。
俺が―――
「―――分かった、食ってみる」
言った。
言ってしまった。
もう、後には引けない。
男はゆっくりと、躊躇う様に小皿にマヨネーズを入れる。
そう、先程の雄山の様に。
鰹にちょん、とマヨネーズを付けて、噛る。
あひゃらららららら。
男の身体の奥底から感情が溢れる。
溢れた感情が決壊して目尻から熱いものが込み上げてくる。
嗚呼―――
旨い―――
理性がぷつりと音を立てて切れた。
次々と鰹の刺身を口中に放り込む、最早男に外聞という物は存在しなかった。
そして男は狂ったように叫んだ。
「あひぃぃぃぃぃいい、これは旨いよぉぉぉぉおお」
たまらぬ富井であった。
15水先案名無い人:2005/09/05(月) 18:27:20 ID:59kamAaz0
>>14
先に―――
先に前スレを埋めるべきではないのか―――
16水先案名無い人:2005/09/05(月) 19:19:49 ID:5qlslXFP0
うまらぬ前スレであった。
17水先案名無い人:2005/09/05(月) 20:00:42 ID:lvCumyAg0
続きを書かれることのない「大帝の剣」のようであった。
18水先案名無い人:2005/09/05(月) 21:09:36 ID:75TcFAqp0
>>15
前スレを埋めるべきではないのか―――
確かに胸の内にその思いはある。
ないと言ってしまってはうそになる。
しかし―――
あえて、埋めなくてもいいのではないか。
石は石であり、人は人である。
そして、前スレは前スレである。
埋めなくてもいい。
そいう生き方があるような気がしてならなかった。
19便乗:2005/09/05(月) 21:55:31 ID:LYMil4mm0
「どうだ、――」
「前スレは埋められたか?」
「いえ――。もう埋める気はなくなりました」
「なくなった?」
「はい」
「ふうん」
「もう、埋めなくてもいいのだという気がしています」
「何故だ」
「わかりません」
「前スレに惚れたか」
「前スレには鏡以上に、色々なものが映る。時には見る者の心まで、よく映すからな」
>>15、一つ訊かせて下さい」
「おう」
「15は、どうして俺に前スレを埋めろと言ったのですか」
「そりゃ、おめぇ・・・…」
「おめぇには、まだ、前スレは埋められねえと思ったからさ」
「埋められない?」
「おめぇが、埋められずにじたばたするのを眺めて楽しもうと思っておったのよ。
しかし、おめえがあまりじたばたせぬので、最近はつまらなく思うていたところよ」
「先生は、わざわざ他のスレで前スレを埋めてくれました」
「あれは、おめぇに、人の身体がどれだけの力を持っているか、教えてやろうと思うたまでよ――」
「おめぇは、あの時、迷うておった。たいして中身があろうとは見えぬ頭でよ、
色々と考えておったのではないか――」
「はい」
「おめぇは、頭で考えるより身体で考えた方がいいタイプよ」
「だから俺に前スレを埋めろと――」
「さて、どうであったかな」
「15」
「さっきも言うたろうがよ。わしは、おめえが前スレをどうするのか、それを見たかっただけよ」
「――」
20便乗:2005/09/05(月) 21:56:41 ID:LYMil4mm0
「しかし、つまらんな」
「つまらない?」
「埋められないのではなく、埋めなくてもいいなどと言いやがるからよ」
「どういう意味ですか」
「それはまあ、ある意味では、前スレを埋めたのと同じ意味だからな」
「同じ?」
「おめぇに分かりやすく、勝ち負けで言うとよ。勝とうという気持ちがなくなったと、そういうことじゃねぇか。
試合放棄さ。勝たないかわりに、負けもない」
「なるほど、15はたとえが上手い――」
「馬鹿」

        〜〜 中略 〜〜

「もう少し、前スレを眺めさせて下さい」
「おう」
「埋めなくてもいいかわりに、埋めてもいいんじゃないかと、そんな気持ちもしているんです」
「ややこしい男だな、おめぇ」
「はい」
「まあいい、好きにするさ。しかし、あまり頭では考えぬようにせい。
おめぇは筋肉で考えるのが似合っている。脳みそがひきつけをおこしてからではおそいからな――」
「15も口が悪い」
「馬鹿、おめぇのことを思うて言っておるのさ――」
いつものじゃれあいが始まった時、つくるよが、フライパンにたっぷりと入ったチャーハンを運んできた。




                チャーハンできたよ!
       ∧,,∧
      (;`・ω・)  。・゚・⌒)
      /   o━ヽニニフ)))
 ( (( (((  しー-J
21水先案名無い人:2005/09/05(月) 22:10:15 ID:59kamAaz0
>>18
まったく、なんという男だ。
そのような無法が通るのか―――

―――――?
この既視感は何だ。
否、感じたことがある。
この、小馬鹿にされた己を、感じたことがある。
そう、待たされていた―――
否、今もだ。

新作はいい。
続きを―――
続きを読みたいのだ。

辛抱たまらぬ読者であった。
22水先案名無い人:2005/09/06(火) 01:21:43 ID:MzMLCuNg0
なぜチャーハンが・・・?
23水先案名無い人:2005/09/06(火) 04:43:17 ID:43SqNK880
>>1
乙であった。
正確に言えば、お疲れ様である。
だが、ここではこう言うのが、自然である。
乙、
乙、
乙。
なんと言いやすいことか。
24水先案名無い人:2005/09/06(火) 12:12:47 ID:XHGKqwHN0
長い間迷っていたのだが、ようやくこのスレに乙を書く決心がついた。
ひとつには、ぼくはROMって半年であり、もう、とっくに2ちゃんねらーに
なっているだろうと思うからである。
もうひとつには、この乙を書くのに、ちょうどいいきっかけがあったからだ。
 大人になって初めての乙である。
25水先案名無い人:2005/09/06(火) 21:55:42 ID:ou6H07ic0
おれは、あれで、自分が>>1に勝利したとは思わない
だろう。少なくとも、試合の最中に、そんなことを思
いはしない。思っても意味がないからだ。しかしおれ
はその思っても意味のないことを思っている思ってい
る考えているそんなことを思うのはやめろとも思って
いる無駄なことを思っているもうやめろ今はこいつを
痛倒すことを右考えねばなら蹴いいぞ隙が右左ロー
前蹴りこのコンビネーションでほら>>1乙……。
26水先案名無い人:2005/09/07(水) 05:05:54 ID:o6vLSGuq0
眠れねえなあ

月でもみるか
27水先案名無い人:2005/09/07(水) 14:28:20 ID:1XBGNlhVO
月、ですか?
夜明けに月など出ておりませぬが──
28水先案名無い人:2005/09/07(水) 21:17:22 ID:zIeIfE4PO
暦はふと、獣の匂いの様な物を感じる。
これは。
誰だ?―――
暦は匂いの発生源に、何かに導かれるかの様にかいだした。

暦は辿り着く、そこは教室だった。
暦はごきゅ と喉に溜まった唾を飲み込み、恐る恐る古びた引き戸を開ける。
そこには、虚ろな瞳をした娘が居た。
娘はただひたすらに、その虚ろな目で虚空を眺めながら。
首をあちこちに向けながら教室を歩き回っている。
何だ。
この娘は一体。
「―――何をしている、大阪」
眼鏡を掛けた長髪の娘は、掠れた声で呟く。
娘はこちらもちらりとも見ず。

けく。

けく。

けく。
と笑うとゆっくりと口を開く。
「―――目、あるだろぉ」
「―――目?」
何を言っているのだ、この娘は。
「ああそうさ、そいつの中になぁ、ゴミが入ったのさ」
29水先案名無い人:2005/09/07(水) 21:18:11 ID:zIeIfE4PO
ゴミ―――
それと、この奇怪な行動となんの関連性が有るのだ。
「それで?」
「そいつをなぁ」
追っているんだよ―――
にぃ、娘は両頬を釣り上がらせる笑みを浮かべる一瞬、暦は思考の迷宮に迷い込む。
何?。
何故。
何の意味が。
「どおしたい、姉さん」
意識が急激に、現実に戻される。
「あたしの行動が、どうかしたのかぃ」
にぃ 大阪は嫌な笑みを浮かべる。
嗚呼、そうか―――
この娘は、こういう奴だったな―――
「―――いや、それより頑張れよ」
「ああ、有難うよ」
私には、最早どうする事も出来ない。
ゆっくりと、暦は教室を出ていく。
その時。
ざわり。
背筋を、何か虫が這い擦り廻るような感覚が走る。
何だ?。
一体―――
「逃がさねぇ、ぜぇ」
後ろから大阪の、地の底から響くような声が聞こえる。
暦は後ろを向いた。
大阪は、虚ろな目をしながら、危なげな足取りで、窓の方に向かっていた。
「ちょっあぶっ」
たまらぬ大阪であった。
30水先案名無い人:2005/09/07(水) 21:19:40 ID:03LX5CEVO
夢枕獏の文体のガイドライン。住人達の1000取り合戦が続く。
凄絶な、闘う漢達の世界!!
ーー>994は肋骨の骨折に痛み止めの麻酔を打ち、必殺の裏十字固めで>995を襲う。
めちっ、めちっ、>996の腕の靱帯が一気に破壊する。
だが、次の瞬間、>997の顔に微笑が浮かび、倒れていたのは>998だった。
……闘いの熱気に、>999の血を吐くような挑戦の声がとんだ!!
ーー住人達の熱い血はいよいよ沸き立ち、奔流となって飛び散る。
空前のガイドライン第二弾!!
31水先案名無い人:2005/09/07(水) 22:15:00 ID:4oC10L5u0
取った。
取った。
取ってしまった。
取ってしまったのだよ。
あれをだ。
1000をだよ。
なんという。
なんという。
まったく、なんというスレだったのだろう。
しかしまだ、まだ終わらない。
まだ途上である。
途上である事の、なんという至福。
ぼくは次の1000も取ることができるのである。
どうだうらやましいだろう。
第一の1000を取ったぼくが、まだ、次の1000も取りたいと思っているのである。
なんと凄いことであろうか。

さて、何度も言ってきたと思うが、もう一度言わせてくれ。
このスレも、絶対に面白い。
32改訂版w:2005/09/07(水) 23:58:16 ID:3gke2cZH0
       \                  ./
         \        にぃ。   ./  _, ,_  じゃっ。
  おもしれぇ。 .\  ( `ー´)     ./  (`ー´ )o
     _, _     .\         /   .と   ノ
    ( `ー´)     .\∧∧∧∧./     ( つ ノ
   ./ o o      .<    夢 >      (ノ
   .ノ   ヽ      < 予 枕 >    ./ / /
   .し'⌒ ヽ)      <       >    / /
─────────< 感 獏 >──────────
生成りのジーンズに <      >お前もそうなのであろう?
洗い晒しのTシャツ  .<  !!! の >俺の顔に拳を打ち込みたくてたまらないんだろう?
という無造作な格好が./∨∨∨∨\男の言葉には言外にそういう含みがあった。
不思議とこの男には/          \そうだ。お前の言う通りだ。
似合っていた。  ./  ほう・・・     \この拳がお前の鼻にめり込む感触を何度も想像していたさ。
と、ふいに   ./                \何度も。何度も。何度も――
男が動いた。/  たまらぬスレであった。  .\俺は勃起していた。
33水先案名無い人:2005/09/08(木) 01:10:13 ID:XRb0o3Q10
「―見事だったぜぇ」
前スレの>>1000に、男が口の端を吊り上げた。
「まったく、見事な1000だった―」

荒れもしない、ただひたすらに獏文体を。
無造作に 1000 とだけ、書いてあるような1000ではなく。

「ああ、まったく見事だ―」

乙。
乙。
乙。

たまらぬ乙であった。
34水先案名無い人:2005/09/08(木) 14:35:37 ID:sj3k/yTf0
あqwせdrftgyふじまきlp;

懲役三年の予定であった。
35水先案名無い人:2005/09/08(木) 15:42:22 ID:kJJjHJyB0
age
36水先案名無い人:2005/09/08(木) 15:50:56 ID:e3933Z3q0
あげるだけで――終わりとはいかねえだろうよ
37水先案名無い人:2005/09/08(木) 18:22:29 ID:kJJjHJyB0
おいらはこのスレが活性化するのを
股を濡らしながら待ってるんだぜ?
あげるぐらい、どうってことねえことだろうよぅ
それとも何かね?君はこのスレを盛り上げるために
ネタを考えてくれるとでも言うのかね?
38水先案名無い人:2005/09/08(木) 18:36:45 ID:ZTFn/VxG0
>>34
わかっているぞ。
俺はわかっている。
おそらく、誰もが見過してしまうだろうが、俺は違う。
気付いたぜ。
うれしいか?うれしいよなぁ――。
今まで誰にも認められなかった技を、俺が見切ってやったんだ。
俺だけだ。
俺だけが、お前という男を受けとめてやれるのだ。
俺も、うれしいぜ。
うれしくてうれしくて、イッちまいそうだよ――。

さあ、やるか――

心地よい夜風の中、聞こえていた蟋蟀の鳴き声が止んだ。
それが、合図だった。
39水先案名無い人:2005/09/08(木) 18:53:54 ID:n+On6xM80
>>1よう〜おめえよう 前スレのリンクぐれえ、ちゃんと貼れよう〜〜〜。

夢枕獏の文体のガイドライン 
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1118242264/l50
40水先案名無い人:2005/09/08(木) 21:10:41 ID:Iq31ElXP0
句点が一つ。
読点が一つ。
波ダッシュが四本。それも、語尾にであった。
ざわりとした違和感がある。
もしや、この男―――
獏作品を未読なのではないか?
板垣版の漫画とこのスレの知識だけで、このおれの前に立ったというのか。

く、く―――
「おい>39、まず、原作を読んでみるんだな」
41水先案名無い人:2005/09/08(木) 21:21:21 ID:6B4XP4ac0
>>40
おめえこそ、「―」を三つつなげるなんざ、
少々おふざけがすぎるんじゃねえかい?

いいか、「―」は、ふたあつが正解だ。
獏云々じゃねえ。
作法よ。
小説の作法なのさ。

飢狼伝でも、キマイラでも、なんでもいい。
ちょいとページをめくって、確かめてみるんだな。

かかか――
42水先案名無い人:2005/09/08(木) 22:00:57 ID:sj3k/yTf0
く、
く、
く、
さすがだなあ、>>38よ……
あのまま気づかぬようであれば、後ろから襲ってやろうとかと思ったのだが、
よかった……
気づいてもらえたとは、ありがたい。
楽しみが増えた。

"あれ?”
どうして震えるのか。
"あれ?”
どうして歯が鳴るのか。

嬉しいんだよ。

なあ、>>38よ、やってくれるんだろう?
いいか。逃げるなよ。逃げるなよ、>>38……
43水先案名無い人:2005/09/08(木) 23:04:23 ID:sj3k/yTf0
「訊きたいんだが……」
「何だい?」
「最近見かける、(´・ω・`)。これの、口の部分。どう、タイピングすれば出るか知らないかと思ってね」
「おめが、という文字を、知ってるかい。そいつを変換すれば、ω、になるんだよう」
「(´・Ω・`)ありがとう」
「そりゃ大文字だよう」
44水先案名無い人:2005/09/08(木) 23:10:01 ID:+vyX4nXx0
激しく――

――ワロタよ
45水先案名無い人:2005/09/08(木) 23:10:09 ID:WkgynsRZ0
>>43
「あなや」
46水先案名無い人:2005/09/09(金) 02:35:35 ID:AiTx1h+d0
       \                  ./
         \        にぃ。   ./  _, ,_  じゃっ。
  おもしれぇ。 .\  ( `ー´)     ./  (`ー´ )o
     _, _     .\         /   .と   ノ
    ( `ー´)     .\∧∧∧∧./     ( つ ノ
   ./ o o      .<    夢 >      (ノ
   .ノ   ヽ      < 予 枕 >    ./ / /
   .し'⌒ ヽ)      <       >    / /
─────────< 感 獏 >──────────
生成りのジーンズに <      >お前もそうなのであろう?
洗い晒しのTシャツ  .<  !!! の >俺の顔に拳を打ち込みたくてたまらないんだろう?
という無造作な格好が./∨∨∨∨\男の言葉には言外にそういう含みがあった。
不思議とこの男には/          \そうだ。お前の言う通りだ。
似合っていた。  ./    友よ。    \この拳がお前の鼻にめり込む感触を何度も想像していたさ。
と、ふいに   ./                \何度も。何度も。何度も――
男が動いた。/平成17年9月9日 小田原にて\俺は勃起していた。
47水先案名無い人:2005/09/09(金) 02:46:02 ID:WhiDXXtS0
さっき、NHKで久しぶりに獏を見たぜ。
仕事しろ、糞。
48水先案名無い人:2005/09/09(金) 12:12:45 ID:IYZvtnXR0
>>47
ふふん――
仕事をするとかしないとか、獏はもうそんなとこに立っていない。
では、どこに立っているのか。
その答えが見つからない。
いや――
答えは既に読者の胸の内にあるのかもしれない。
しかし、それを口にだすことにはできなかった。
恐れ、怒り、諦め――
その全てであるかもしれないし、どれでもないかもしれない。
ただ、胸の内から、言葉では表現できぬ感情が湧き上がってくる。
49水先案名無い人:2005/09/09(金) 14:19:43 ID:nN9azscp0

たな
きたな
たきたな
んたきたな
はんたきたな
50水先案名無い人:2005/09/09(金) 16:02:57 ID:JEuD9tWi0
「むむむ」
「何が、“むむむ”だ――」

たまらぬ馬超であった。
51水先案名無い人:2005/09/09(金) 16:03:28 ID:JwF+xIrj0
なんということだ――
俺は、大変な過ちを犯してしまったのだ。
知らなかったのだ。
板が――
移転したことを。
俺の「ギコナビ」の上では、「夢枕獏の文体のガイドライン」は、900そこそこで終わってしまった。
怒り、悔しさ、それらの感情が沸々と起こり立ち、俺の腹の奥で蠢いていた。
――糞!
俺は呼気と共に、怒りを吐き出した。
そうして、覚悟を決めたのだ。
待つしかない。
そう、覚悟を決めた。
まとめサイトの更新を、ただただ、待つしか――
嗚呼――
52水先案名無い人:2005/09/09(金) 19:47:03 ID:z+cQBTuGO
あるある(笑)
「このスレ最近伸びが悪いな」とか思い込んで
53水先案名無い人:2005/09/09(金) 20:31:17 ID:wn1W/7zY0
おいおい、>52よう。>51がせっかく獏文体で書いているってえのに、おめえさんが (笑) なんてやっちゃあ、何にもならんだろうがよ。
54水先案名無い人:2005/09/09(金) 20:45:58 ID:wn1W/7zY0
武将がいる。
武将たちが待ち構えている。
待っているのだ。疲れきった敵兵達が、山の稜線を超えて姿を現すのを待っているのだ。
大将は、その口からだらしない笑みさえこぼしていた。

と――
音が聴こえてくる。
小さな音だ。
いや、発せられた音そのものは大きいのであろうが、遠くから空気を伝わるうちに、空気を揺らす力を失い、小さくなってしまった音のようであった。
柔らかい金属と、硬いものがぶつかる音。
じゃあん、
じゃあん、
じゃあん、
ひとつふたつではない。
幾つかの同様の音が聴こえている。
じゃあん、
じゃあん、
じゃあん、
後方からであった。
その音が、後方から近づいてくる。
近づくにつれて、その音が大きくなってくる。
じゃあん、
じゃあん、
じゃあん、

「けひぃぃぃ!!孔明!!」

たまらぬ三国志であった。
55水先案名無い人:2005/09/09(金) 22:35:20 ID:dNiz5/IX0
ある日親父と語り合ったのである。
この世に生きる

――喜び

そして、悲しみのことを腹を割って語ったのであった。

緑。
緑。

青い空には、小さな鳥が歌っていた。

緑。
緑。

丘の上には

おきゃああああああああああ!

緑がゆれたのであった。
56水先案名無い人:2005/09/09(金) 22:40:51 ID:51xkj/YMP
あるある(にぃっ)
57水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:06:50 ID:ToiK3Wci0
ねーよ(にぃっ)
58水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:09:47 ID:ZY7XrajN0
ねーよ(おきゃあああ)
59水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:10:40 ID:p3FVDoQd0
あるある(あひゃらららららららら)
60水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:41:13 ID:Zb/5KhJZ0
第壱話 使徒君、きみが好きなときに、いつでも襲ってきていいんだよ。ただし素手だよ。素手でなくちゃいけないよ。
第弐話 天井のことなんてどうだっていいじゃねぇか
第参話 ふふん、電話がならねぇぜ
第四話 雨だぜぇ、ここで逃げてどうする? 野垂れ死にするかい。
第伍話 レイ、意識が頭蓋の外に弾き出されていた
第六話 決戦――、そう言って差し支えないないであろう
第七話 人の造りしもにも分ってものがあろうさ
第八話 アスカ、来日したかよ――
第九話 まさしく一瞬であった。刹那といっていいだろう。気がつけば心が重なっていたのだ
第拾話 サイコダイバー
第拾壱話 静止した闇の中に、ゆるゆると金木犀の薫が流れんでいた
第拾弐話 奇跡の価値について問う声がある――
第拾参話 使徒。今はこいつを痛倒すことを右考えねばなら蹴いいぞ隙が右左ロー前蹴りこのコンビネーションでほら侵入した
第拾四話 鬼骨、ルシフェルの座
第拾伍話 嘘と沈黙。そのどちらでもあり、どちらでもないものであった
第拾六話 死に至る病? それがどうしたっていうんだい
第拾七話 ハンサムだから適格者なのである
第拾八話 チェスター・バリースーツの洗濯を
第拾九話 男の戰いであろうよ
第弐拾話 心のかたち 人のかたち―― 確かにそれはそういうかたちをしたものであろうさ
第弐拾壱話 ネ、ルフ。た、んじょ、う
第弐拾弐話 せめて、人間らしくなれぬものか
第弐拾参話 熱いものが流れてた。涙であった――
第弐拾四話 たまらぬなぁ…… 最後のシ者ってわけかい
第弐拾伍話 いいのかよ。てめぇ、終わっちまうぜ……
最終話 世界の中心で「けひぃぃぃぃぃ――」を叫んだけもの
6152:2005/09/09(金) 23:46:49 ID:z+cQBTuGO
ほぉら、いっぱい釣れたぜぇ――
62水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:54:08 ID:WhiDXXtS0
勘違いするなよ。
お前さんが釣ったのは>>53ぐらいさ。
あとのヤツは、
く、く、
まあ、言うまいよ。
63水先案名無い人:2005/09/09(金) 23:55:32 ID:WhiDXXtS0
>>60
元ネタの残し方が、絶妙じゃないか、え?
誰に習ったんだい?
64水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:00:34 ID:8OGVUy7C0
>>60
どれもこれも漢らしいねぇ。エヴァもこれくらいじゃなけりゃあいけねえ。
65水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:01:23 ID:MpFvXXyT0
本当に釣りならば、「釣れた」などと言わない。
だから、あえて「釣れた」と言うことは、ダメージがあったということである。
釣りを狙い、本当に釣れたなら、そういうことは言わないし、言うべきではない。

スレの流れのなかで、あえて釣られてみせるということもある。
しかし、それはあくまでもふりである。
本当に釣られているわけでない。
6652:2005/09/10(土) 00:12:27 ID:HR/t6Qc50
>>65
「レスが付きゃあいいんだ。レスがつけばね」

それが、本当に釣られたのでなくてもいい。
それが、ふりであってもいい。
肯定でなくてもいい。
煽りであってもいい。
レスが付くのなら、それは相手の気持ちのどんな部分でもいい。
レスが付けば、そのレスは獏文体であり、それを自分は堪能する――
そう信じているからこその>>52の一撃であった。
67水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:21:50 ID:MpFvXXyT0
>>66
そうかい。そこまでの覚悟があってのことかよ――
ならば、やるがいいさ。
少なくとも、おれは止めねぇよ。
おめぇさんが、どこまで行けるか見させてもらうぜぇ。
68水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:22:04 ID:zgrKeKRX0
レスがつくのを、女のように股を濡らして待ってたのかい?
69水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:25:53 ID:MpFvXXyT0
>>63
く、く、く、く、師はおらぬさ。
全て我流よ――
70水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:28:38 ID:2JTHKZiW0
>>66
眉も太い。
鼻も太い。
唇も太い。
首も太い。
腕も太い。
指も太い。
脚も太い。
何もかもが太――

――いわけではないようだった。
71水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:36:08 ID:5VxuJdLZ0
>>65-68
バクワロタぜぇ。
72水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:55:06 ID:HR/t6Qc50
「たぶん、天気、スポーツ、芸能、どの分野のどの話題が出てこようと、
 我々は、獏文体で書く自信があります」
「―――」
「その時に、ただひとつ、我々が気にしているのが――」
>>52か」
「ええ」
「おいおい、何かひとつ、大事なことを忘れちゃいないかい」
「失礼しました、>>66を忘れていました」
「だろう」

「あくまで獏文体を忘れてもらっちゃあ困る」
「いえ、我々が気にしているのは、獏文体云々ではなく、>>52というジャンルなのです」
「―――」
「一個、一ジャンルの>>52のことを>>70は警戒しています」
「そうでなくちゃあな」
「しかし、>>70はすでにあなた=>>52だと思って煽るつもりでいますよ」
「なんだとう?」
73水先案名無い人:2005/09/10(土) 00:59:43 ID:tDfgWkdK0
獏雑談はここらで終いにしようじゃねえか。
74水先案名無い人:2005/09/10(土) 01:03:23 ID:MpFvXXyT0
松尾象山日記
9月10日
【7:12】姫川の聞こえるか聞こえないかの笑い声で起床。まだ眠い。顔を洗う。顔が太い。歯はみがかない。俺は歯も太い。
【7:22】朝食のかわりに軟式ボールを指で毟る。イヤになる。「北辰館に行かないのですか」斑牛の伊達の言葉だ。うるせぇんだよお。
    こういうめんどくさい一切合切は、姫川に任せた方がいいだろうよ。「気を付けてください」(にぃ)うるせぇんだよこの姫川が。
【8:00】北辰館に出発。庭ではうるせぇ犬がわめいている殺すぞ。
【9:43】「あひゃらららら」丹波が叫んでいる。俺にどうしろっていうんだよ。
【9:45】丹波救出。姫川に心を折られたらしい。うだつの上がらない奴だ。
【11:03】今日は曇りだ。気分が盛り上がらない。早く家へ帰りたい。
【11:46】姫川が唇の端を吊り上げ笑みを浮かべている
【12:03】北辰館に到着。
【12:15】お腹がすいた。一張羅の服を着て飯を食いにいく。また体が太くなる。
【13:11】みんなで談笑。姫川の笑い声にみんながいらつく。
【14:27】藤巻 登場。
【14:28】「馬鹿だぜぇ。てめぇ、虎王、見せてやるよ」 相変わらず元気な奴だ。「私はねぇ、女のように股を濡らして待っていたんだよ」本当はどうでもいい。姫川早くこい。
75水先案名無い人:2005/09/10(土) 01:04:35 ID:MpFvXXyT0
>>74
【15:40】マカコに襲われる。足が臭い。靴底の匂いが手についてやる気が出ない。
【15:41】「館長大丈夫ですか」姫川だ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ?
【15:42】マカコが逃げた。姫川がにぃっと笑みを浮かべている。
【16:00】「いいんだよ。どこだってね。この拳が当たればさ」正直ただの右ストレートだ。「左右、上下どちらにも避けられぬ、真正面からの攻撃であった――」このセリフには飽き飽きしている。
【16:58】戦闘終了。「おう、大丈夫かい?」格好だけ聞いてみる。
【18:31】丹波が来た。「待てよ、俺の番だぜ……」遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【20:30】帰宅。姫川が笑みを張り付けたまま一瞥をくべる。いやがらせか?殺すか?
【21:56】姫川の部屋が烏賊臭い。
【21:57】斑牛の伊達の部屋も烏賊臭い。
【22:19】犬が野良猫に食い物を分けて貰っていた。姫川が有るか無しかの笑みを浮かべ見ている。
【0:35】あーまた明日も地獄だ。永眠。
76水先案名無い人:2005/09/10(土) 01:20:19 ID:B4bgn6xoO
>>72よ、それは、なんだか自作自演のような言い方ではないか」
「そう聴こえたか」
「よいか>>72
いつかも言ったことがあるが、たとえおまえが人でないものであってもだ、
この>>76はおまえの味方だぞ」
「おれが>>52であってもか?」
「おれは、こういうことについては、うまく説明できぬのだよ。どうもうまい言葉がみつからぬのだが……」

>>72は、ID:HR/t6Qc50ではないか」
「――」
「もしおまえが>>52だとしても、>>72はID:HR/t6Qc50ではないか――」
>>76は、馬鹿な漢だな――」
77水先案名無い人:2005/09/10(土) 02:29:26 ID:bWOg0LCC0
それよりも、おまえら――

「姫川」で画像検索してみな。
面白いものが見られるぜ。
78水先案名無い人:2005/09/10(土) 03:44:53 ID:VC2rAWoN0




                  あなや


79水先案名無い人:2005/09/10(土) 04:34:46 ID:Cz7UOc2k0
>>1の元ネタを、知りたいと思った。
>>1にはそう思わせる、何かがあったのだ。
80水先案名無い人:2005/09/10(土) 06:52:34 ID:CsQZ9Q3Z0
ttp://daimaoh.kir.jp/da/himeami.htm

これが、感動巨乳のJカップ――姫川 亜美である。
このダッチワイフは、なんと、超巨乳とバック体位のコンビネーションを兼ね備えていた。
二次元の世界から、今、お前のもとへ――
「おいらはよう、バックがすきなんだ。だから、後ろから犯してくれねえかい・・・」
81水先案名無い人:2005/09/10(土) 13:30:26 ID:uc5TPPRpO
>>79
デビュー作のあとがき
82水先案名無い人:2005/09/10(土) 14:52:19 ID:ybcQpkhc0
たまらぬ阿蘭陀妻であった
83名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:17:01 ID:aYaTGoyt0
                     /
                    /
                       ` ー
                       _,.>
                      r "
   あなや!!!!      \    _
                        _ r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __
                     .,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、
                   /:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
               __l>ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、
              /  _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒     `-: : : : : : : :
...-''"│    ∧  .ヽ.  ________   /   ____ ---‐‐‐ーー    \: : : : :
    !   /   .ヽ  ゙,ゝ、      /  ________rー''" ̄''ー、    `、: : :
    .l./     V   `'''ー-、__/__r-‐''"゛     ̄ ̄   \   ゙l: : :
                   l     .,.. -、、 _ ‐''''''''-、    l   !: :
                  |   /    .| .!     `'、  |   l: :
                      l   |     .l,,ノ     |  !   !: :
                       / '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/  l   !: :
             r―- ..__l___    `´            l   /   /: :
                \      `゙^''''''―- ..______/_/   /:
84名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:12:08 ID:VuaZz/hg0
「どうみる?」
 −何を、でしょうか?
「この状況を、さ」
 −誰もいないようですが・・・
「そうさ、人っ子一人居やしねぇ」
「所謂、過疎ってるってやつだな」
「何故だかわかるかい?」
 −夏期休暇が終わり、訪れる者が減ったせいではないでしょうか・・・
「まあ、それも原因の一つには違いねぇ――」
「だが本質は別なところにある」
 −といいますと?
「空気さ」
 −空気、ですか・・・
「恐怖と言い換えてもいいだろう」
 −はあ・・・
「この場所で交わされた多くの技(レス)の蓄積が――」
「こりゃ、迂闊な技(レス)は出せねぇってなぁ」
 −そっ、それでは我々の会話も・・・
「なぁ――怖ぇだろう?」
85名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:31:01 ID:Yn6j/EB40
「おきゃあああああああ」

恐ろしい空気であった
86名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 05:50:41 ID:5D0lZ9ra0
魂の話を聞かせてほしいと──
瞳を逸らさず見つめてほしいと──
あいつはそう言っていたのだ。
貴方は、私が、何処にもいないものと思っているのでしょう、と。

木の上にいるのは女だ。
たった一人の女だ。しかも、このジャングルの中でドレスをまとっている。
その女が、俺の部隊の兵士たちを次々に射ち殺している。
部下が一人死ぬたびに、俺の中で、ふつふつと何かが高まっている。
見えない場所まで走る。ただひたすらに走る。
お前はそう言いたかったのだな。
なるほど、それならば、間違っていたのは俺だ。
ガルザの襲撃と見て、甘く見ていたのだ。
いらない飾りを振り捨て、心を剥き出しにしたくらいでは駄目だったのだ。
あの女に立ち向かうには、それでも荷物は重すぎるのだ。
頭。
胸。
額。
こめかみ。
心臓。
水月。
女は上下左右、どこにも避けられない精確さで銃弾をぶち込み、その都度、兵士たちが倒れていく。
そして、無言で告げている。
気づかなければいけないと。
分かっている。
分かっているぞ。
二人を結んでいるのが、吹けば飛ぶような夢だけだということを。
87名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 05:53:54 ID:5D0lZ9ra0
いいだろう。それならば、俺もまっすぐに駆け上がろうではないか。
全てを見せるという星の導きに背き、空にある扉に向かって、何処までも行こうではないか。
行ける。
行けるぞ。
本当のお前と本当の俺が出会える場所まできっといけるはずだ。
運命に背いたのだ。
涙も散らしたのだ。
それでも会いたい。
お前の魂の話を聞かせてくれ。
瞳を逸らさず見つめてくれ。
だが、躊躇っている。
そう思いながら、俺は躊躇っている。
香り立つ金木犀の花びら。その黄色い寂しさにさえ振り向かず、二人は何処まで行くつもりなのだ?
 ただならぬ気配に脅えた鳥たちの鳴き声。そして、炎のはぜる音。山鳴り。
そういったものが入り混じり、炎の前で高く手を掲げたドレスの女の背後から、乾いた流行の笑いのように響いてくる。
やあああんまあああああああにいいいいいい
やあああんまあああああああにいいいいいい
やあああんまあああああああにいいいいいい
いけない。
こんなものを聞かされてはいけない。
俺も叫びたくなってしまうではないか。
今だけの慰めなど要らぬ。
お前の真ん中が見たくて、腹の底から、俺も知らぬ獣が答えようとしているではないか。
やああああいいやああああああああああああ

やあああんまあああああああにいいいいいい
やあああんまあああああああにいいいいいい
やあああんまあああああああにいいいいいい
やああああいいやああああああああああああ

たまらぬマドラックスであった。
88名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:29:23 ID:RTNfPckI0
たまらぬヤンマーニであった。
89名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:19:49 ID:5o75v+tiO
「さあやってみるんだなぁ、逃げた小鳥のパントマイムをよぉ」
にぃ、そばかす面の娘は、両頬を釣り上げる皮肉っぽい笑みを浮かべる。
何。
私が。
それを、やれと―――
「良いさ、やってやろうじゃねぇか」
にぃ マヤは心底楽しそうに笑みを浮かべる。
「さあ、見せてくれよ、模範演技とやらをさぁ」
そばかす面の声など最早マヤには届いていなかった。
く。
く。
く。
―――楽しいじゃねえか。
マヤの身体から感情が溢れる、それは歓喜だった。
「さぁ、行くぜ―――」

マヤは動かなかった。
いや、正確には動いていた。
静寂だけが、辺りを支配する。
1秒と半刹那が経った。
けく。

けく。

けく。
部屋中が皮肉っぽい笑いで包まれる。
「おいおいどうしたい、かかしじゃあるまいし」
そばかす面はひっ、ひっ、ひっ、と、頬がこれ以上持ち上がらない位に釣り上げる笑みを浮かべる。
90名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:20:21 ID:5o75v+tiO
その時、横に居た娘がそばかす面の肩をぽん、ぽん、と軽く叩く。
「何処に目を付けている、お前の目は節穴か?」
瞬間、そばかす面の心臓が跳ねる。
馬鹿な。
ここに居る筈―――
そばかす面はゆっくりと横を見る、そこには奴が居た
「ひっ姫川さん、どういう事ですかい」
そばかす面は震えながら笑みを張り付ける。
「解らないのか、あの娘をよぉく見てみろ」
にぃ 姫川は笑みを浮かべる。
―――何?
そばかす面はマヤをじっと見る。
―――!
一瞬、マヤの後ろに何かが見える。
おきゃぁぁぁぁぁああ
そばかす面は怪鳥の様に腹から砲叩を搾り出す。
何だ。
何だ今のは。
「俺の目が、どうかしちまったのか」
そばかす面は目を乱暴に擦る。
く。
く。
く。
「どうだい、解ったかい」
そばかす面は何も答えず、ただ青ざめた顔で震えていた。
恐ろしい―――
恐ろしい、子だぜ。
まったく―――
たまらぬ北島マヤであった。
91名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 14:57:27 ID:ebUSZE1/0
>>89
>>90
く、く、く
まさか、ここでガラスの仮面にお目にかかれるとはな―――
なかなか、えげつねぇまねをするじゃねぁか。
92名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:15:32 ID:8gwvOyLt0
「不思議だなぁ、晴明よ」
そういったのは、源博雅である。
「何がだ」
晴明が、低い声で答える。
「近頃の政治家たちがだよ」
「政治家?」
「民営化が否決されたその日に解散があったのを皮切りに、
最近まで民営化に反対していたものが急に賛成になったり、
そうかと思えば新党まで結成したり、反対するものには刺客まで送る
まるで国民の代表者にあるまじき行動ではないか──」
「そうだな」
「政治家たるもの最初に表明した意思を貫くべきではないのか?」
「政治家がころころ主張を変えるのもひとつの呪だ」
「また呪か。おまえが呪の話をするとややこしくなる」
「そうでもないぞ、博雅。まあ聴け」
「聴いている」
「国民の為の政治をするにはまず当選しなければならない」
「うむ」
「いまいち評価が低い野党よりは無論、与党の自民党だ。資金もある」
「ううむ」
「だが自民の郵政民営化は自分の利権を奪ってしまう」
「うむむ」
「そこで利権を奪われたくないものは非公認だったり、新党を結成するのさ」
「むむむ」
「当選することが第一なら利権を捨て、支持者を裏切って意見を変えるさ」
「むむう」
「すべては国民の為の政治をする呪なのだよ」
93名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:15:56 ID:8gwvOyLt0
「政治家はいつもそんなややこしいことを考えて行動しているのか?」
「実際はややこしくはない」
「晴明よ、もっと素直になれ。多くの議員が愚かならそう思えばいい」
「そうか」
「何が、そうかなのだ」
「議員さ」
「議員?」
「議員は議員であるということだよ」
「どういうことだ」
「とにかく、もう時間も無いわけだから、投票に行こうではないか」
「う、うむ」
博雅は、まだ言いたそうではあったのが、その言葉を呑み込んでうなずいた。
「ゆくか」
「うむ」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
94名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:01:41 ID:Ed0CojDf0
何かおまいのセンスが素敵だ
95名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:16:32 ID:I80A+pbjO
たまらぬ
たまらぬセンスだなぁ──
96名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:36:45 ID:RTtTisiT0
住人達は、泣いていた。
「凄かったぞ・・・」
震える声で、住人達は言った・
「うまく言えねえが、凄かった。凄かったぞ、 >>92 >>93



止めようとしても、止めようとしても、震えが止まらない。
震えながら、微笑していた。
凄い体験をした。
ああいうセンスが、このスレでは見れるのか。
このスレだからこそ。
全て夢枕獏の文体で通すこのスレだからこそ、
自分達はこういうレスに出会えるのだ。この悦びがあるのだ。

凄い。
凄い。
>>92 >>93 は凄い。
よかった。
このスレの住人でいて、本当によかった。
97名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:00:07 ID:U4gtVlL70
練習練習。


青い空は?──
── ポケットだ。
何の為の?
──幸せを包むためのだ。

「歩いて行こうじゃぁねぇか。口笛でも吹いてよぉ」

梢の上に誰かがいた。
にぃ。太陽の口の端が持ちあがった。


ん?
うん?
らうん?
ほらうん?
らほらうん?
ほらほらうん?
── 照らし放題であった。
98水先案名無い人:2005/09/12(月) 00:29:13 ID:NmgF5+nd0

た。
った。
あった。
であった。
題であった。
放題であった。
れ放題であった。
られ放題であった。
やられ放題であった。
にやられ放題であった。
泉にやられ放題であった。
小泉にやられ放題であった。
は小泉にやられ放題であった。
田は小泉にやられ放題であった。
岡田は小泉にやられ放題であった。
99水先案名無い人:2005/09/12(月) 01:05:20 ID:IAAxcjWx0
岡田は戦慄していた。
鳥肌が立った。
このような総選挙が存在するのか、そう思った。
ただ、ひたすらに競り合うのではない。
完璧に、余すところなく、野党の精神と肉体を追い詰め、圧倒的な議席を取る。
小泉純一郎。
なんという男か。
100水先案名無い人:2005/09/12(月) 08:45:44 ID:PqZ0ukG6O
「亀井さん……」
足元から、声がした。堀江の声であった。
亀井は、仰向けになって、倒れている堀江を見降ろした。
「これで、終りにしねえでくれよな……」
「いいぜ。自信がついたらいつでも来な。相手をしてやるよ」
思わぬ優しい声が、亀井の口から滑り出ていた。
101水先案名無い人:2005/09/12(月) 16:09:22 ID:13PJWgxuO
男はただ我武者羅に、尻を左右に振り続ける。
にぃ 男は尻を振りながら軽い笑みを浮かべる。
「ケツだけ星人、だぜぇ」
ぶり。
ぶり。
男が掠れた声で呟く。
一体―――
一体、この行為に何の意味が有る?
幼子は自らに問う、が、答えは出ない。
ケツ―――
ケツだけ星人、だと。
馬鹿げている、この男は白痴か?
だが。
目が離せない―――
幼子の意識を掴んで離さぬ、何かがその尻には有った。
「ケツだけ、ケツだけぇ」
ぶり。
ぶり。
男は呪文の様な言葉を吐きながら、恍惚とした表情で尻を振り続けている。
102水先案名無い人:2005/09/12(月) 16:10:26 ID:13PJWgxuO
と、その時。
きしぃ きしぃ。
男の後ろにある硝子戸が、何かを擦り合わせる様な鈍い音を立てて開く。
男は咄嗟に後ろを見る。
あひゃらららららら。
男は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
入って来たのはエプロンを着た女だった。
にぃ 女の顔が皮肉っぽい笑みで醜く歪む。
「―――よぅ、しんちゃん」
男の額にじっとりと脂汗が滲む。
あ、か、ひ。
男は意味に成らない呻き声を上げる。
「こりゃあ、ぐりぐり、だなぁ」
ひっ。
ひっ。
ひっ。
男は下着も履かずに畏怖の表情で逃げ出そうとする。
だが、後少しの所で女に捕まった。
「逃がさねぇ、ぜぇ」
そして―――
おきゃぁぁぁぁぁああ
今日も平和な野原家であった。
103水先案名無い人:2005/09/12(月) 16:12:18 ID:iEdFsi4U0
くえっ。
くえっ。
くええええっ。


チョコボールであった。
104水先案名無い人:2005/09/12(月) 16:18:42 ID:jquoWUsk0
>>103
激しくワロタ俺であった
105水先案名無い人:2005/09/12(月) 16:57:50 ID:Iu25LsGU0
>>103

これは?
これは何だ?

>>103

これは──。
なんという──一撃。
予想もしなかった >>103 のレスの打撃が、俺の臓腑に浸透する。

がふっ。
一度は滑り落ちたはずのコーヒーが、咽喉を逆流する。

「うばばばっ」

俺は、コーヒーを液晶に向かってぶちまけていた──。
106水先案名無い人:2005/09/12(月) 19:58:18 ID:pcFVsr+b0
たまらぬ>>103であった
107水先案名無い人:2005/09/12(月) 20:10:17 ID:DMCotj1k0
左右にも、上下にも避けられないチョコボール――
108水先案名無い人:2005/09/12(月) 20:48:46 ID:vvZUfdjx0
風上から、数人の男達の声が聞こえてくる。
「もう一度言ってみろよ」
問い詰めるような男の声であった。
「――キャラメルの方が美味いと言ったんです」
別の男の声が、小さく風に乗って届いてくる。
「何故だ!?」
「ピーナッツは、噛み砕いたらおしまいです。何も残りません」

たまらぬ貧乏性であった。
109水先案名無い人:2005/09/12(月) 20:53:44 ID:aek2argD0
うむ。
しかしなぁ、>>108よ。

ピーナッツは舐めつづけても無くなる事はねぇんだぜ。

つまり――


れろ
ろれろ
れろれろ
れろれろれろれろ
舐め放題であった。

110水先案名無い人:2005/09/12(月) 20:56:48 ID:VOEXevsf0
「なあ、チョコボール――ってのを知ってるかい?」
「は、チョコボール・・・ですか?菓子の?」
「そう、チョコボールだよう。美味いぜえ。ピーナッツとキャラメルがあってよう――」
「なるほど、皆、一度は食べたことがあるでしょうね。」
「それだけじゃあねえよう。「おもちゃの缶詰」・・・知ってるよなあ、103よう――」
103の微笑が、ざわ、と微かに動いた。
111水先案名無い人:2005/09/12(月) 21:07:45 ID:GdDG4TU80
いいか、>108-109 ――
キャラメルだとか――
ピーナッツだとか――
イチゴだとか――
おまえたちがどういう菓子を食ってきたのかは知らないが、
チョコボールの真骨頂は、そこにはない。
それを、おまえたちに教えてやる。
チョコボールの本質は、食味ではない。
缶詰だ。
112水先案名無い人:2005/09/12(月) 21:14:33 ID:vsxVR+y30
おい、>>108-111
チョコボールにはよ、チョコやイチゴ、キャラメルにバナナとあるが
お前ら、忘れちゃいけねぇ味ってもんがあるじゃねぇか――


ール
ボール
ーボール
ラーボール
カラーボール

カラーボールだよ。(にぃっ)
113水先案名無い人:2005/09/12(月) 21:28:24 ID:aek2argD0
「缶詰――ですか?」
「そう、缶詰だ」
「缶詰、と申しますと、チョコボールの缶詰でしょうか?」
「近いな。限りなく――近い。だが、正解でも――無い」
「と、申しますと?」
「確かに、チョコボールの缶詰も、魅力的だ。しかし、正しくはおもちゃの缶詰さ」
「まさか。私はそのようなものなど、目にしたことがありません」
「そりゃそうだろうさ。ただの缶詰では無い。おもちゃの――缶詰、だから。ね」
「信じられません」
「だが、君がそいつを欲しいと思ったら、いつでも応募してくれて構わない。
ただし、銀のエンゼル5枚――金なら1枚でいいんだが、それ以外ではダメだ」

114水先案名無い人:2005/09/12(月) 22:04:06 ID:JqsaPmvD0
>>103
強烈な衝撃がきた。
腹の筋肉が軋みをあげ、はらわたがひきつけを起こすような強烈な一撃だ。

四行──
たった四行のシンプルなレスであった。

もし、これが「嗚呼!! 花の応援団」だったら──
青田赤道だったら、ここまでのレスはついていないのではないか。

しかし、これはチョコボールである。
既にチョコボールとして書かれているレスに、もしもはない。
ああ、おれはなんでこんなことを考えているのだ。
115水先案名無い人:2005/09/12(月) 22:22:01 ID:dJh1sKBv0
「ではチョコボールを食べたことはおありですか」
「むろんあるとも」
「では、チョコがチョコボールですか」
「いいや、チョコはチョコボールではない」
「ではピーナッツがチョコボールですか」
「いいやピーナッツはチョコボールではない」
「では、キョロちゃんがチョコボールですか。エンゼルがチョコボールですか。缶詰がチョコボールですか。」
「いいや、キョロちゃんはチョコボールではない。エンゼルはチョコボールではない。缶詰はチョコボールではない。」
「では、ここにチョコがあるとします。ピーナッツがあるとします。キョロちゃんがあるとします。
 エンゼルがあるとします。缶詰があるとします。それらの総体がチョコボールですか」
「いいや、いくらチョコがあっても、いくらピーナッツがあっても、いくらキョロちゃんがあっても、
 いくら缶詰があっても、単にそれらの総体をチョコボールとは言わない。」
「それはなぜですか」
「それはこういうことである。いくらチョコやピーナッツがあっても、たとえ、キョロちゃんが、エンゼルが、
 缶詰があってもそれらが正しく組み合わされてはじめて チョコボールと呼べるものになるのである」
「おお、わたしが言おうとしていることは、まさしく、そのことなのです」
116水先案名無い人:2005/09/12(月) 22:30:33 ID:x/mZUkfk0
涅槃の――
おう。
117115:2005/09/12(月) 22:52:34 ID:dJh1sKBv0

「それをいいなさい」
「総体としてチョコボールとまったく同じものがそこにあっても、それはチョコボールではない、と言われました。」
「わしは確かにそう言った」
「ではチョコボールというものはどこに存在するのでしょうか。チョコも、ピーナッツも、キョロちゃんも、
 エンゼルも、缶詰も、チョコボールでないものでありながら、わたしがチョコボールを示す時に、
 正しく組み合わされたものを指さして、あなたよこれがチョコボールである。と言うしかないのです。」
「その通りである」
「チョコボールというものの本質、それ自体を人に示すことは、何人たりとも不可能なのです。にもかかわらず、
 チョコ、ピーナッツ、キョロちゃん、エンゼル、缶詰、実体を持ったそれらのものを正しく組み合わせることによってのみしか、
 チョコボールというものは存在し得ないのです。チョコボールというものは実体ではないものでありながら、
 実体を離れては、あり得ないのです。
  
  色即是空
  空即是色

 チョコボールとは、まさしくそのようなものなのです」
118水先案名無い人:2005/09/12(月) 22:53:17 ID:eYJ1seMY0
「おう、乾杯だぜ、松山よ」
宗男が言った。
「何に乾杯ですか」
「おれの、現役復帰にだよ」
そう言って、宗男は、ビールの缶を口に当て、顔を上げた。
うまそうな音を立てて、ビールが、宗男の喉から食道を通り、胃に入ってゆくのがわかる。
「むふうっ――」
119水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:03:00 ID:aek2argD0

ガン
ンガン
ガンガン
ンガンガン
ガンガンガン
ンガンガンガン
ガンガンガンガン
若い命が燃えていた──真っ赤に、だ。

ゲッタースパークが空高く轟いていた。
見えているか──
──ゲッターロボの合体が、だ。

ダッシュ。
ダッシュ。
ゲッターダッシュし放題である。


3つの命が1つになった──
──みんなの勇気も百万パワーとなった。

ゲッターパンチは悪を許さなかった。

その後は──
ゲット。
ゲット。
ゲッターでもいい。

とにかく、ゲッターロボなのである。

120水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:33:30 ID:IHApcmqTO
このスレがあれば
いつ獏が遭難してもいいな--

そんな錯覚を覚えるレスの数々であった。
121水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:38:55 ID:JqsaPmvD0
そばかす──
おいおい、そんなもの気にしてどうしようっていうんだい
鼻が低い?
馬鹿──
それがいいんじゃねぇか

はっきり言わせてもらうぜ。
俺はお転婆といたずらが好きなんだよ
走るのだって、スキップを踏むのだって嫌いじゃねえさ

おれかい?
いいじゃねぇか俺がだれでもさ
キャンディさ──

そりゃあ、ひとりぽっちでいると 少しは寂しいってもんさ
そんなときは、女のように股ぐらを濡らして待っているよ

なんだ── 
俺は笑っているのか? 
ふふん、俺が今、どんな笑みを浮かべているかお前の表情を見れば分かるさ。
哭くんじゃねぇよ── 
キャンディ キャヒヒヒヒィ──
122水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:39:28 ID:YFoqQoTC0
一体なにを――
>>120は一体なにを言っているのか――
獏が遭難など許されるわけがない。

新・魔獣狩り。
キマイラ。
餓狼伝。
大帝の剣。

まだ残っているではないか。
広げた風呂敷はまだ畳まれてはいないではないか。
それなのに遭難などと――

たまらぬレスであった。
123水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:44:06 ID:JqsaPmvD0
>>122
新・魔獣狩り。
これはいい、これはまだなんとかなろうよ……

キマイラ。
一応、ネムキという雑誌に連載中さ。過去話ではあるがよ──

餓狼伝。
新・餓狼伝で小説推理で連載中……まあ、最大の障害は東天の獅子であろうさ。

大帝の剣。
いいかい、人間には分ってもんがある。どうしたって出来ぬことがあろうってもんさ。
124水先案名無い人:2005/09/12(月) 23:55:48 ID:WTj9iq/c0
同居人―
すでにワトスンはホームズの間合いの縁に立っていた。
ぞくり、
太い震えが背を這い上がる。
「あんたがホームズさんかい?」
それは、細い男であった。
腕も細い、脚も細い、胸も細い、肩も細い、首も細い。
にぃ、とホームズが笑ったその瞬間に、
ゆらり、
とホームズの身体が間合いの中に入っていた。
「ふひゅっ」
「ぐうっ」
拳。
拳。
ふたりの攻撃が交差した。
離れた。
ホームズの呼吸は乱れていない。
「あんた―」
「クリミア帰りの退役軍人だな」
ホームズは言った。
「なんで分かったんだい」
「なぁに、初歩的なことじゃねえか」
ぐいっ、
とホームズは右の太い拳を出した。
シャーロック・ホームズ―
たまらぬ男であった。
125水先案名無い人:2005/09/13(火) 00:50:04 ID:abWOFNEb0
ケヒィィィ。
後書──
──である。

この後書はなぁ、俺が23才の9月──22でも、ましてや24でもない23才、
それも暑すぎる8月でも、喰い物が旨い10月でもねぇ。9月なんて半端な時期──
── その9月になぁ、ふたご姫のビデオを見ながら書いたってぇいわく付きのしろもんさ。

幾つ目のレスかって?そんなもの、いちいち数えちゃぁいねぇさ。



たまらぬ素子であった。
126水先案名無い人:2005/09/13(火) 02:09:53 ID:+soaOBJQ0
俺「お、にぃっ、ちゃぁあん」
俺「なんでえ、勝手に部屋に入るなって言ってるじゃねえかよ」
俺「え、へ、へ…」
俺「あたしはねえ、知ってるんだよ。おにいちゃんのベットの下に…」
妹「おめえ、何やってるんだい?」
127水先案名無い人:2005/09/13(火) 03:32:02 ID:bX3gdEt70
アニソン歌い放題であった。
128水先案名無い人:2005/09/13(火) 06:00:22 ID:vKxKfkhb0

すき
っすき
きっすき
すきっすき
きすきっすき
すきすきっすき
きすきすきっすき
すきすきすきっすき
きすきすきすきっすき
すきすきすきすきっすき
きすきすきすきすきっすき
すきすきすきすきすきっすき

愛したい放題であった。
129水先案名無い人:2005/09/13(火) 13:34:34 ID:x05uaCAJ0
>>128
たまらぬ、一級であるなぁ。
130水先案名無い人:2005/09/13(火) 14:10:00 ID:vUm+6SFF0
とんちは? ── あざやかだ。
度胸は? ── 満点だ。
「く、く、く。一級品じゃぁねぇか」

しかし ──
──しかし男は ──

喧嘩だけはからっきしなのだ。
これ以上は無いくらい の ── からっきしである。
131水先案名無い人:2005/09/13(火) 14:50:38 ID:12BZHyTp0
「そりゃないでござるよぉ」
一休のとんちに、男が口の端を吊り上げた。
「まったく、見事なとんりだった―」
132水先案名無い人:2005/09/13(火) 15:18:43 ID:vUm+6SFF0
「いよう」
その男はまるで将軍のようないでたちであった。

「── ?」
「あんただろ?ここいらでうわさになってる一休とかいう小坊主は」
「──それで?」
「おぉっと。そんなにおっかねぇ顔するなよ。なぁに、あんたにちょっと殺ってもらいたい仕事があるのさ」
「──しごと── 」
ごーん。
鐘の音が、夜明け前の、冷えた空気を震わせた。

「虎、さ。虎を── 殺ってほしい。ただし──屏風の──な」
「──っ」


ぽく、
ぽく、
ぽく、
二人の間で、張りつめた空気が、耳障りな音を立てていた。
次の瞬間──


── チーン。
小坊主の頭蓋の内に生じた高圧が──弾けた。

133水先案名無い人:2005/09/13(火) 15:47:14 ID:vUm+6SFF0
その男は、まるで将軍のような風体であった。
「いよう」
体を左右に揺すりながら、話しかけてきた。


「── ?」
「あんただろ?ここいらで、うわさになってる──一休──とかいう小坊主は」
「──それで?」
「おぉっと。そんなにおっかねぇ顔するなよ。なぁに、あんたに、殺ってもらいたい仕事があんのさ」
「──しごと── 」
ごーん。
鐘の音が、夜明け前の──まだ、陽光の熱を含まぬ空気を、震わせた。

「虎、さ。虎を── 殺ってほしい。ただし──屏風の──な」
将軍風の男の口の橋がにぃっと持ち上がった。
「──っ」
小坊主の目が、すうっと細められた。


ぽく、
ぽく、
ぽく、
男達の間で、凍り付いた空気が、耳障りな音を立てていた。
刹那──


── チィィィィィィィィィンッッッッッ。
小坊主の頭蓋の内で、高まった圧力が──弾けた。

134水先案名無い人:2005/09/13(火) 17:10:33 ID:N+P3S93S0
「銭だな・・・・・・」
ぼそりと、小坊主は言った。
「おれはね、坊主だよ」
小坊主は、その将軍のような男を見つめながら言った。
「おれと虎をやらせたかったら、おれの前に銭を積みあげりゃあいいんだよ」
将軍は、この突然の小坊主の言葉に呆然としている。
そこに、小坊主の声が響く。
「檀家から銭をとって、仏の前でお経唱えて何ぼの仕事をしてるんだよ。銭にならねえ仕事は、する気はねえよ」
小坊主は、天を睨み、
「屏風の虎だか何だか知らねえが、銭を出すんなら、いつだってやってやるって言ってんだよ。
銭をとってるから、身体ァ張れるんだよ。銭なんかいらねえなんて言う奴ァ信用できないね。
いいかい、この一休は逃げねえからね」

はっきりと言いきった。
なんということを言うのか。
銭を出せ──
135水先案名無い人:2005/09/13(火) 18:12:50 ID:cYGeF7/X0
>>134

恐ろしく高飛車な小坊主であった。
136水先案名無い人:2005/09/13(火) 19:23:28 ID:Ih9gzPPh0
>>133
「むう──」
一休が声をあげた。
屏風の中から何者かが出現しようとしていた。
それは鼻であった。
それは爪であった。
それは顎であった。

それは虎であった。

屏風の中に巣くっていた禍々しい虎の形をしたものが今、這い出ようとしていた。
虎が、がちがちと歯を噛み鳴らし、呼気をもらした。
黒々とした巨大な虎であった。子牛ほどの大きさはあった。
たまらない声で、虎は、天に向かってひしりあげた。
「ある〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
人の心を震え上がらせる歓喜の雄叫びであった。

137水先案名無い人:2005/09/13(火) 19:25:28 ID:YpeA57RC0
「じいさんよぅ――」
立っていた。
堂の前に、立っていた。
片手には箒。
庭の掃き掃除をしていたのであろう。
もう片手には、すりこ木のようなもの。
何に、使っていたものか。

一休である。

一休が、おれの行く手を塞いでいるのである。
「どうかしたかい、一休さんよ」
通さない、とでも言うつもりだろうか。
道理が無い。
いままでは、当たり前のようにそこをくぐっていたのだ。
通されない、道理が無い。
だから、当たり前のように一休を避けて堂をくぐろうと――

がしり。

掴まれた。
肩。
138水先案名無い人:2005/09/13(火) 19:25:58 ID:YpeA57RC0
一休の手が、箒をその場に転がして、おれの肩を掴んでいた。
「この、上着さ――」
上着?
「上着だよぅ。こいつぁ――猪だろう」
「――そうさ。そいつが、どうかしたかい」
にぃっ、と、一休の頬が歪んだ。
笑みの、かたちか。
「いけねぇよう」
「いけねぇかい」
「いけねぇよ――いけねぇ。こいつぁ、いけねぇ」
何を――言うのか。
昨日だって、おとついだって、俺はこの上着を着て来たのだ。
最近は、どうも冷える。
だから、この上着を羽織って。
この堂の内側で。
和尚と、鍋を、囲んでいるんじゃあないか。
「なにが――いけねぇ」
「そりゃあ、あんた」
がばり、と背後にそびえる建物を振り仰いだ。
「ここは、お堂だもの。なまぐさはいけねぇよう」
なまぐさ?
何を言っているのか。
この小坊主は――知らんのか。
今も、この堂の内側で、和尚その人が鍋を用意しているというのに。
その鍋には、当然――肉だって、魚だって、入っているというのに。
この小坊主は――知らんのか。
139水先案名無い人:2005/09/13(火) 19:26:34 ID:YpeA57RC0
「そうかい」
そんなら――ちょっと、からかってやろう。
「だがよぅ――だがよぅ、一休さん」
「何ンだい」
「あるじゃあないか。お堂の中にもよぅ――獣の、皮がよ」
ざわり、と、わずかに風が吹いた。
「――皮?」
不思議そうに、返ってくる、声。
「そうだよ――あれは、違うのかい」
「あれってなぁ、なにかね」
「素っとぼけるんじゃあないよ――太鼓だよ。太鼓さ」
「太鼓?」
「太鼓さ。あれに張られてるのは――ありゃあ、獣の皮だろう」
ざわり。
「違うかい?」
ざわり、ざわり。
「よぅ――違うのかい」
にぃ。
――笑み?
140水先案名無い人:2005/09/13(火) 19:27:48 ID:YpeA57RC0
「ああ――そうさ。太鼓の皮、ありゃあ、獣の皮さ」
「そうだろうよ」
「そうさ。だから――」
ぎしり。
一休の手に、一本の棒。
すりこ木――違う。

撥だ。

「こうやって――邪気を、払うのさぁ」
ぶん。
振り上げた。
ぶん。
振り下ろした。
「おうっ」
太い呼気。
上下左右のどちらにも、避けようの無い一撃。
こりゃあ――駄目だ。

そう思ったときには、もう撥が届いていた。
141水先案名無い人:2005/09/13(火) 20:29:52 ID:abWOFNEb0
どん。
どん。
どん。
かっ。
ど、
どん。
かっ。
どん。

見事な太鼓であった。なんなら達人と言ってもいい。

たまらぬ太鼓の達人であった。
142水先案名無い人:2005/09/13(火) 20:37:23 ID:Ih9gzPPh0
暴風のように美代子の異様な腕が踊った。
美代子の目がつり上がっていた。
何かが美代子の中で切れ、意識がどこかへ行ってしまっていた。
気づいたときには、それははじまっていた。
いきなり――
連打。
嵐のような連打。
連打。
連打。
連打。
打つ。
打つ。
打つ。
打ち続ける。
打ち続ける。
打ち続ける。
布団叩き。
布団叩きの連打。
歌いながら布団を叩く。
布団を叩きながら歌う。
人が人に嫌がらせをする方法は、これしかない。
自分はこれしか知らない、とでもいうように。
それは、思想であった。
それは、生き方であった。
これしか知らない。
布団叩きを振り回しながら、大声で歌う。
シンプルで太い生き方だ。

143水先案名無い人:2005/09/13(火) 20:39:08 ID:Ih9gzPPh0
(2ちゃん)住人がその生き方に共鳴しはじめた。
美代子の思想に、生き方に、住人の内部にあるものが呼応する。
美代子の行為は、美しかった。
美代子の戦いは、美であった。
もっと歌え。
もっと。
もっと叩け。
叩き続けろ。
美代子が表現しているものに、住人は酔った。
住人の祭りは最高潮になった。
144水先案名無い人:2005/09/13(火) 21:39:26 ID:abWOFNEb0
「あひゃらららら」
住人は歓喜に震えた。
「おう」
美代子もまた、それに応えた。
145水先案名無い人:2005/09/13(火) 21:40:58 ID:abWOFNEb0
ざわり。
布団の中で、ドス黒いモノが震えた。

ノミ。
ノミ。
ノミ。
ノミ。


ダニ
ニダニ
ダニダニ
ニダニダニ
ダニダニダニ
ニダニダニダニ
ダニダニダニダニ
半島人ではない――

大きいの。
小さいの。
茶色いの。
黒いの。

おぞましい―― 生き物――が、布団の奥底から這い出していた。

圧縮袋が二目と見れぬ――無惨な姿となり、横たわっていた。
乾燥機に内圧が生じた。

146水先案名無い人:2005/09/13(火) 21:55:36 ID:YOTL9yRE0
「そうかい、ヲタクとギリギリばれない知識か――」
伊達は二杯目のバーボンを空にしてからむきなおった。
疑問――
そう、文七にとって、疑問であった。
一般人とヲタクとされる知識の境界線である。
何をもって、ヲタクと一般人を分けるというのか――
「考えられることはいくつかあるな」
「何ですかそれは」
「まずは、”アニメ”とはいうべきじゃないな。全て”漫画”だ」
「何!?」
予想外の言葉であった。
「ふふん、意外な顔してるじゃないか。確かにアニメは一般的な言葉さ。しかしそれをあえて漫画と言うことで、ヲタクであることを隠すのさ」
「それにな―― ”劇場用アニメ”のことは、”マンガ映画”と呼ぶべきさ」
伊達はバーボンの入ったグラスを見つめながら言葉を続けた。
「むううっ――」
「まあ、アニメの話題についちゃ、ディズニーと宮崎アニメのみだ。それもトトロまで、パンダココパンダなんて口にしたらえらいことになるぜ」


三十一歳。
ヲタクとしての能力のピークは、既にすぎつつあった。
これまで、世間でいうまともな仕事をした経験はなかった。

http://para-site.net/up/data/5487.jpg
147水先案名無い人:2005/09/14(水) 00:06:20 ID:hFPWiVVX0
「普通に考えりゃあ、金の次は権力が欲しくなるもんじゃねぇのかい?」
「政治が権力なんて古い考え方ですよ――」
国を変えたい、男の思いはそれだけであった。
1481/7:2005/09/14(水) 00:26:50 ID:7KSPPJmG0
 「で、どう落とし前をつけるつもりだい。
男は、満面の笑みを浮かべながら囁いた。
目は笑っていない。
口元だけが、ひきつったように吊り上がっていた。
 「す、すまん。俺は――
 「すいませんで済むと思ったかよ。
ぎろり。
男の双眸を、何かが横切ったような気がした。
少なくともそのように見えたのだ。
 「見ろよこれ――
 あーあ。台無しだよ。真っ二つだよ。
 見えるだろ。その目ん玉が飾りでなけりゃぁよ。
そう言うと、男は、それを鼻先に突きつけた。
 「悲しいよなぁ。切ねぇよなぁ。金玉が萎んじまったよ。
 「し、しかし――

 「どうかしたのかえ?
 「こいつがよ、割っちまったのよ。
 踏んで割っちまったのさ――こいつをな。
 俺がわざわざ持ってきた、珠玉の名作をだ。
 「すまない――弁償する。金ならいくらでも出す。
 「何かと思えば――そんなこと。
 あたいも出してあげるよ。いくらなんだい?その珠玉の名作ってやつは。
 「く、く――
 金?よりによって金ときたかよ。
 ダメだね――買えねぇんだ、俺らはよ。
 成人指定なんだよ、こいつはな。
 親戚の兄貴が、お前が持っててくれ――ってよ。
 そう言って譲ってくれたもんなんだよ。
 弁償なんてできっこないだろ?
 「!?――あんた、そういうものを見てるのかえ?
 「――
1492/7:2005/09/14(水) 00:27:39 ID:7KSPPJmG0
と、その時――
ざわ。
男の内部で、何かねっとりとしたものが身をくねらせた。
 「そうか、そういう手があるかよ――
男の顔に、先程よりも、ずっとどす黒い笑みが浮かんでいた。
 「お姉さんでいいよ――
 「――?
何を、この男は何を言っているのか。
 「お姉さんが、これの代わりをしてくれたら、弁償しなくてもいいぜ――
その言葉を理解するのに、二人は、かなりの時間をかけねばならなかった。
 「守よぉ。お姉様のお名前はなんて言うんだい?
 「み、美奈姉さん――
 「美奈。
 美奈か――
 男は、満足そうに目を閉じ、天を仰いだ。
にぃっ。
唇がめくれ上がっていた。
男は、顔を戻し、
ゆっくりと言った。
 「美奈――
 おっぱいを見せていただきましょうか――
 「え――?
 「おっぱいですよ。
 知らないんですか?貴女の、その胸の所で膨らんでいる、いやらしいものですよ。
男――
鉄雄の口調が丁寧になっていた。
丁寧になった分、逆らうことを許さない、高圧的な言葉となって二人を包み込んでいた。
1503/7:2005/09/14(水) 00:29:40 ID:7KSPPJmG0
 「は、はい――
姉の口調も変わっていた。
 「姉さん――
美奈は、着ていたタンクトップに手を掛け、ゆっくりとたくし上げた。
初めて見る、姉の、女としての身体であった。
 「守――見ないで――
目をそらせなかった。
ほんのりと上気し、肌全体がピンク色に染まっている。
これか――
これが、女の身体か――
少しズレた下着の痕が、守と鉄雄の理性をねじ伏せていた。

守も、鉄雄も、もはや人ではなかった。
獣であった。
雌を求め、
涎を垂らし、
股間を充血させた、発情した獣であった。
 「鉄雄さん、やっぱりやめましょう――
 こんなこと――
美奈の言葉は、既に、二人の耳には届かなかった。
 「いけませんね、そんな我儘を言っては――
 でしたら、これを元通りにくっつけて、見られるようにしていただけるんですか?
湧き上がる劣情は、大きなうねりとなって、二人の下半身に流れ込んでいた。
部屋の中は淫靡な空気で満たされていた。
誰も抗うことのできない欲望であった。
三人を縛る咒でもあった。
宇宙の理であった。
真理であった。
1514/7:2005/09/14(水) 00:30:26 ID:7KSPPJmG0
D――
V――
D――
Dであった。
Vであった。
Dであった。
DVD――
そう。
DVDであった。
三人を包むうねりは、もはや誰にも止められなかった。
D・V・D。
D・V・D、D・V・D。
D・V・D!D・V・D!
理性、誇り、尊厳、優しさ――
全てを呑み込む、巨大な力であった。
1525/7:2005/09/14(水) 00:31:20 ID:7KSPPJmG0
 「す――
 すごい――
 見ろよ、生おっぱいだぜ。
口調が元に戻っていた。
かすかに声が震えている。
鉄雄も興奮を抑えきれないようであった。
 「鉄雄さん――
 あ…
 駄目……
くちゅ、くちゅ。
ちゅるちゅるるる。
ちゅ。
ちゅ。
ちゅば。
 「お前も、吸え、よ、もう、片方、は、空いて、る、ぞ――
荒い息づかいの中、鉄雄はそれだけを言い、乳首を、更に激しく吸い上げた。
 「あ、あぁ・・ ん――
 「し、しかし――
 「早、く、しろ、よ――
動きを止め、呼吸を整えて、鉄雄は言った。
 「待ってるんだぜ、お前のお姉様はよ――
 「や、やめて―― 御願い、守――
顔を真っ赤にし、甘く、切なく声を上げる姉の言葉の前に、
守の葛藤は、あっけなく屈服した。
 「姉さん、ごめん――
 「あぁ、いやぁ!

 「上手いじゃねぇか。
 見ろよ、コリコリしてるぜ、お姉様の乳首はよ――
1536/7:2005/09/14(水) 00:33:26 ID:7KSPPJmG0
と、
鉄雄の顔が、より一層下卑た笑いに覆われた。
 「ようし次はお○んこだ。
 ほら、見せなよ、美奈お姉様。
 「もういいでしょう?
 ね、もうやめて――
例の咒が、鉄雄の口をついて出た。
 「D・V・D!D・V・D!
美奈に、抗う力は残されていなかった。
もしかしたら、これが、咒の力かもしれなかった。
 「そうだ。
 大事な場面だ――
 守、お前が脱がせろよ。
 「ま、守!
 「ほら 早くしろよ
今更、何を言うのか――
 「守――い、嫌――
言われるまでもない。
理性も、常識も、恥じらいも、てらいも、
そんなものは、とうの昔に崩れ去っている。
今、俺にあるのは、
姉の、股間へ響く声と、柔らかな肌と、匂い立つ雌の香りだけだ。
守は、姉の下着に手をかけ、躊躇なく引きおろした。
 「ダメっ――
 やっ――
太腿に手をかけ、押し広げる。
 「ああ、嫌――
美奈の、まだ誰にも触れさせたことのない秘部が、露わになる。
うっすらと毛に覆われたそこは、ぬらぬらと光を放ち、二人を誘っていた。
 「す、すげぇよ!
 モザイクなしの本物のお○んこだぜ!
1547/7:2005/09/14(水) 00:34:21 ID:7KSPPJmG0
 「――
美奈は唇を噛み締め、耐えていた。
恥ずかしさを耐えているのか、
身の内に湧いてくる甘美な温度に耐えているのか、
美奈自身にも、それはわからなかった。

ふと、鉄雄が、興奮したまま言った。
 「おう、なんかおしっこのにおいがしねぇかい?
 「!
 「ほら、もわ〜っとさ――
美奈は、思い切り顔をそむけ、今度は、本当に恥ずかしさに耐えていた。
 「臭い付きかよ――
 たまらぬな。
 次世代DVDだよ。
 お前の姉ちゃんはよ。

守は、思い切り放っていた。
155水先案名無い人:2005/09/14(水) 00:54:13 ID:uBtVhD++0
面白いがよう、
なんでおめえ、コッカ使わないんでえ。

」 だよ。
会話の終わりを示す、重要な記号さ。
会話かどうか、分からなくなっちまうじゃねえか、え?
156水先案名無い人:2005/09/14(水) 00:57:11 ID:VaQJL/fJ0
こいつぁ、とんでもないうっかりさんだな
157水先案名無い人:2005/09/14(水) 00:58:52 ID:BP26YTOT0
車に戻る。ここから決戦の地へと赴く
それは彼女にも分かっていることであった。
互いに緊張が高まっていくのが分かった。
二人の間に、透明なガラス質の大気が張りつめていた。
指で触れればたちまち音をたてて亀裂の疾りそうな空間であった。

俺は淡々と道を案内する。
その間にも目的地へ着々と近づいていく。
無言の間、俺は仕掛けるタイミングを探っていた。

駐車場に着く。
心臓の音が自分にも聞こえてくると思った。
ぎちぎちと、音を立てて何かが背骨を駆け上がっていく感覚だった。
車から出て、二人で歩き出す。

「いいところですね」
彼女が微笑した。

「そうですね」
俺が微笑した。


158水先案名無い人:2005/09/14(水) 01:00:04 ID:BP26YTOT0
夜の公園であったが、昼間よりも人が多い。
ベンチはすでに埋まっていた。
ゆっくりと園内をまわりこんでゆく。
俺はいつ仕掛けるか、どのように仕掛けるか、分からなかった。

しばらく、間合いを探っていると
「あそこがよさそうですね」
空いたベンチを見付けた彼女が先に歩き出した。

二人で腰を下ろす。
さらに距離が縮まった。
緊張が高まり過ぎて口が開かない。
呼吸が苦しくなる。
酸素が足りなくなる。
たまらない緊張感であった。

「勘違いしないで下さい」
頭の中の彼女が言う。
「壺買いませんか?」
頭の中の彼女が言う。

しかし、仕掛けるのなら今しかなかった。

159水先案名無い人:2005/09/14(水) 01:12:16 ID:7KSPPJmG0
>>155
迷ったさ。
いつも迷う――。
今回も、また迷った――。

元が閉じてねぇんだよ。
改行、句点、センテンスの長さ――
どこまで、踏襲するか?
どこで折り合いをつけるか?

俺は、いつだって本気だぜ。
今回、かなり改変した――。
そのバランスというわけではないが、
その分、原文の型を残した方がよいのではないか?
という、さかしい思慮が働いたのだ。

しかし、苦言は苦言として受け止める。
俺にだって、それくらいの度量はあるさ。
けどな、思い付いたが吉日って奴よ。
早いもん勝ちよ――。

まさか、
ルールが――
なんて上品な発言はしねぇよなぁ。
この拳をよ、先に打ち込んだ者が勝つ――。
実にシンプルな答えじゃねぇか。
160水先案名無い人:2005/09/14(水) 08:22:37 ID:rpQrDdF20
>>157
何のネタかと思ったら電車男かよ。

>「いいところですね」
>彼女が微笑した。
>
>「そうですね」
>俺が微笑した。

この辺は職人芸だな。
161水先案名無い人:2005/09/14(水) 15:57:59 ID:JoEzlP3M0

「化け猫め、晴明を何処にやった」

「博雅殿、そう慌てなさるな。まずは酒でも呑もうではないか」

「何故おぬしと呑まねばならぬ」

「呑ま呑まイェ」

「呑ま呑まイェ?」





たまらぬインスパイヤであった。
162水先案名無い人:2005/09/14(水) 18:14:09 ID:8bJy1SVl0

ン。
イン。
ライン。
ドライン。
イドライン。
ガイドライン。
のガイドライン。
アのガイドライン。
ジアのガイドライン。
アジアのガイドライン。
定アジアのガイドライン。
特定アジアのガイドライン。
ttp://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1126554377/l50

たまらぬ新語であった。
163水先案名無い人:2005/09/14(水) 18:21:14 ID:S7VVN7Jm0
ずん。
ずん。
ずん。
ずん。
どこ。

たまらぬきよしであった。
164水先案名無い人:2005/09/14(水) 18:58:11 ID:aDtXL63Z0
中国であった。
韓国であった。
北朝鮮であった。

特定アジアであった。

妬み――
陰謀――
帝国主義――
謝罪と賠償――

アジアに巣食う、そのような――モノ――
我こそが「アジア」そのものである、と、叫ぶ――モノ――
そのようなただ漠然と存在していた――モノ――
――が、
男の眼前に、アカアカとした実体となって現れて来た。

特定アジアとは、そのようなモノであった。
165水先案名無い人:2005/09/14(水) 19:58:31 ID:VaQJL/fJ0
おめぇの言うアジアってぇのは――

――いったいどこの国のことなんでぇ
166水先案名無い人:2005/09/14(水) 20:47:39 ID:tRl7cPhJ0
語尾に(*´・ω・)(・ω・`*)ナア、オイを付けるとよう、文章が腐女子っぽくなっちまってよ―― 
集まってくるんだよ。 
アンチがよ。 
ゴキブリホイホイのようになあ―― 
見てみろよ。 
奴ら、正にゴキブリじゃねえか。
たまらん(*´・ω・)(・ω・`*)ナア、オイ――
167水先案名無い人:2005/09/14(水) 21:11:03 ID:4bMgFpmw0
自己紹介をしておこう。
俺の名前は、電車男。
はっきり言ってヲタクである。
ヲタクだから足が短い。
ヲタクだからセンスが悪い。
ヲタクだから女にもてない。

俺が愛用している服は、ノーブランドの格安品だ。
どこの国の、誰とも知れぬ工員が、適当に縫製してくれたものである。
靴も生産国不明の格安品だ。
泥や埃だらけで異臭を放ち、もはや靴の形をしたボロ布にしか見えない品物である。

この服や靴でびしっと決め、櫛も入れない乱れた頭に眼鏡をかけた俺の姿を見たら、てめえら目が潰れるぜ。
俺が立っている姿を見ただけで、女は目をそらしてしまう。
俺が数歩あるいただけで、女は腰が引けて道を空けてしまう。
さらにニタニタと微笑しただけで、女どもは逃げ出してしまうのである。
168水先案名無い人:2005/09/14(水) 22:23:20 ID:8/SkZWA/0
ナア、オイ(*´・ω・)(・ω・`*)ナア、オイ
そういう事になった。
169水先案名無い人:2005/09/14(水) 22:47:39 ID:8/SkZWA/0
問いかけてもみた。
特定アジアは応えなかった。

そもそも、特定アジアに、”応える”という能力が備わっているのか。
応えたくなかったのかもしれない。
自分でも判らないのかもしれない。
人類などといった、矮小な存在の事など、気にも止めていないのかもしれない。

そういったなにもかもの疑問の事など、まるで我には関係の無い――
とでも言いたいかのように、
特定アジアは眼前に巨体をにだにだと横たえていた。

特定アジアにとって、世界の全てなどというものは、
ただ欲を満たす為の――エサ――にすぎないのである。

170水先案名無い人:2005/09/15(木) 06:20:41 ID:gskllgNb0
「堀江さんだね?」
「なんでえ、おめえさん」
「金の次は権力かい?」
「ハァッ!?」
「隠すこと、ないじゃあないですか。あれだけ金持ちになったんだ。 狙ってるんでしょ? 権力」
「おめえさん、古館だな……」
「ふふ、今ごろ気付いたんですかァ?」
古館一郎の肩が上下に揺れた。
それだけで、背広の内に肉が充満していることが、見て取れた。
堀江貴文は、頬を釣り上げると、分厚い唇で笑みをつくった。
岩のような笑みであった。

「やれやれ。いいかい、古館くん。政治だよ。政治。子どもの遊びじゃあないんだ。
政治をやろうって人間が、権力を目指してばかりいる。そういうふうに思ってもらっちゃあ困るんだ」
「ふふん。じゃあ、当然聞かせてくれるんだろうね。何を目指すかを」
「決まっているだろう――」
堀江が、言った。
「社会を、もっと良くしていくのだ」
ずん、
と、気配が大きくなる。
古館は、自分の呼吸が早くなっていることに、ようやく気付いていた。
「なるほどね。それが、大統領制ってことなのかい? あんた、大統領になって何を――」
「待ちなさい」
「なっ!?」
「今は、そんなことを考えるような時期じゃあない。待ちなさい」
「あんたは、それでいいのか」
「当選しちゃあいねえんだ。比例だってありゃしねえ。なあ、分かるかい?時期じゃねえんだ。お互い、そのことは言いっこなしにしようや」
「――」
「――」

たまらぬ沈黙が流れた。
金木犀の香りが、獣臭の中でかすかに漂っていた。
171水先案名無い人:2005/09/15(木) 08:35:36 ID:HaVr2/3QO
どこにでもあるな金木犀(笑)
172水先案名無い人:2005/09/15(木) 12:50:58 ID:vsXJSro90
どこにでもあるな。

どこにでもある。
あぁ、花の名前なんか忘れていたと思ったのに。

>>171がつぶやいた瞬間になにかが膨れあがった。
どこに?
どこで膨れあがるというのか。
あぁ、花の色も全て忘れていたと思ったのに。

どこにでもある。
あぁ、花の香りなぞ忘れていたと思ったのに。

気が付かぬうちに唇の端がにぃっと吊り上がる。

あぁ、そうだ。
どこにでもあるな。
173水先案名無い人:2005/09/15(木) 13:38:21 ID:UggxGqxu0
どこでもドアだ。
174水先案名無い人:2005/09/15(木) 14:15:34 ID:NgZYURcr0
「ふふん」
なにが可笑しいのか。
「ふふん」
再度――。

「まったくよぉ。しょうがねえなぁ。のび太くんはよぉ」
青白い肌をした異形は腹部をまさぐった。
現れたのは扉であった。


「ケヒィィィ」
扉が叫んだ。正確には扉の向こうにいる何者かだ。


っち
えっち
のえっち
んのえっち
さんのえっち
太さんのえっち
のび太さんのえっち

たまらぬしずかちゃんであった。
175水先案名無い人:2005/09/15(木) 14:25:19 ID:EGeEUqeeO
どこでもドア――――
そのゴシックな造りのドアノブに手をかける少年がいた――――
充分に着こなされた薄黄色のシャツ、度の強い眼鏡、その滑らかな肌からはその少年が非力であることを想像させる
少年の名はのび太といった

「ガチャリ」

――――のび太はまるで自分の部屋に入るかの様に飄々とノブに手をかけた。刹那――――

「誰っ!」

若い女性の声――――いや少女だろうか。その声に若干のしゃがれた感があるものの、その声の主が未だ男を知らぬソレであることは充分に伝わった
176水先案名無い人:2005/09/15(木) 16:11:26 ID:NgZYURcr0
「いけねぇ。いけねえよぉ」
ぬめぬめとした眼光が少年を見据えた。
続けて言い放った。
「宿題ってのはなあ、自分でやらなけりゃ ――
「そこをなんとか曲げてくれって頼んでんだよ。え、ドラさんよぉ。
こののび太が頭を下げてんだよ。助けてくれってよお」
少年は異形の言葉をさえぎって言った。

「――」
異形はゴム毬のような双腕で、腹部にあいた穴の奥のそのまた更に深部を探った。
カンガルーみたいだ――
――少年は思ったが、口に出さないだけの理性は残っていた。
なんと言ってもまだ命は惜しい。
女というものを知らぬまま死にたくはない。
しずか――
――女の名前がしびれるように浮かんできた。

ぐっ。
ノブを握る少年の腕に、渾身の力が集められた――
177水先案名無い人:2005/09/15(木) 17:54:50 ID:UggxGqxu0
たまらぬレイプマンであった
178水先案名無い人:2005/09/15(木) 19:59:22 ID:8OklzIOF0

秘技
秘技ハ
秘技ハー
秘技ハーケ
秘技ハーケン
秘技ハーケンク
秘技ハーケンクロ
秘技ハーケンクロス

たまらぬ太平洋であった。
179水先案名無い人:2005/09/15(木) 22:08:23 ID:nAPkkvXR0

逆だ
が逆だ
行が逆だ
改行が逆だ

たまらぬ凡ミスであった。
180水先案名無い人:2005/09/15(木) 22:16:00 ID:4sBweNVa0
だが、それがよいのではないか――
そういう生き方があるような気がしてならなかった。
181水先案名無い人:2005/09/15(木) 22:57:19 ID:jcnhkPdS0
「あるある――」
「ねーよ――」

そういうことになった。
182水先案名無い人:2005/09/15(木) 23:18:31 ID:aaNLQrR+0
>>103
「くおう」
「くおう」

そういうことになった。
183水先案名無い人:2005/09/16(金) 01:09:02 ID:6Kv7O80z0
銀輪。
銀輪。
マッハ。
マッハ。
184水先案名無い人:2005/09/16(金) 02:09:23 ID:TQCPZ1+R0
「ちょ――」
「おま――」

そういうことになった。
185水先案名無い人:2005/09/16(金) 03:08:31 ID:P84Li13R0

ズイ
ウズイ
ノウズイ
のノウズイ
ロのノウズイ
ロロのノウズイ
ドロロのノウズイ

アンテナ売りたい放題であった。
186水先案名無い人:2005/09/16(金) 07:09:48 ID:wEwTfQLxO
>>185
「アンテナ売りさんよぅ、おまえさんが落ちてきたらこの俺が受けとめてやるぜ」

ャカ
シャカ
カシャカ
ャカシャカ
シャカシャカ
ラシャカシャカ
ララシャカシャカ
ャララシャカシャカ
シャララシャカシャカ


「釈迦はよぅ、いい人だったぜ──」
187水先案名無い人:2005/09/16(金) 08:16:03 ID:2xs0aYhx0
――脳髄
――キノコ
――生ゴム
――アンテナ売り

たまらぬ世界であった。
188水先案名無い人:2005/09/16(金) 23:35:38 ID:SgTdyx9k0
いやはや、なんとも凄まじい――
インターネットの世界というものは、恐ろしくそしてなんとも楽しいものなのか。
知り合いの編集の方からメールをいただいた。
この2ちゃんねるのことが書かれていたのだよ。
他にもやることがごつんごつんとある中で、あえてこのスレに感謝の言葉を書き残させていただきたい。

たまらぬスレであった――
もう、こうなればそうとでも書くしかないではないか。

夢枕獏という物書きは読者に恵まれた男である。
夢枕獏という物書きは本当に幸せな男とである。
なんとも、いえぬ思いがほろりとこういう言葉を書かせてしまうのだ。

いや、さて。
このようなことを書いていると――
「獏、仕事せんかい!」
そう、きついお言葉もいただけそうではある。

ぼくの物語を待ってくれている皆さんには心苦しいのだが、どうか勘弁して欲しい。
いや、してください。
ベクトルさえ定まれば、仕事はきちんとする男です。

さて、最後にこのスレの獏さんたちに言葉を贈る。

このスレは節操がなく、本当におもしろい。
そしてまだまだおもしろくなる。

では。

平成17年9月17日   小田原にて
                   夢枕 獏
189水先案名無い人:2005/09/16(金) 23:45:56 ID:wEwTfQLxO
ほほぅ──何とも言えぬ未来レスだなぁ──
190水先案名無い人:2005/09/17(土) 00:23:23 ID:DUV4UiwcO
しかしよ──
おめぇ、これが本物の獏先生だとしたら──えぇ?どうするよ?

そう問う男の顔にはニィ、と笑みが張り詰めていた。
住人たちの間には金木犀の香りがゆるゆると流れていた──
191水先案名無い人:2005/09/17(土) 00:42:59 ID:mbHJzYD50
「てめえは、本当に馬鹿でのろまで蛆虫のような奴だぜ」
ネコ型のロボットは口の端を吊り上げ言い放った。
「いいか、てめえのように才能のねえ奴は、これから先も地べたを這いずって生きていくしかねえんだよ」
ネコ型ロボットは、けく、けく、けくと笑みを浮かべ、少年の前にアルバムを開く。
「いいか、よく見ろ。これがてめえの未来ってやつだ」
「おれ、の、み、らい……」

ろくなものではなかった──
大学入試の失敗
就職浪人の末の企業
火事による倒産
そして、ジャイコとの結婚──

「いいか、てめえは糞以下の存在だ。だがよ、今日から俺が教えてやるぜ」
「な、んだ、と……」
「未来の道具を使って、てめえの未来を変えてやるといっているんだよ」
「いいか、道具にはきれいも汚ねぇもないんだ。未来を変えられるなら、それはいい道具なんだよ──」
く、く、く、く──
少年は笑みを浮かべた。
見ている者が嫌悪感を覚え、吐き気をもよおすような笑みであった。
「まずは、ジャイアン……」
「それから、しずか……」
そう、ジャイアンをぶちのめし、しずかを手に入れる。

ネコ型ロボット・ドラえもん──
少年・野比のびた──
二匹の狂獣の出会いであった。
192水先案名無い人:2005/09/17(土) 01:00:12 ID:AUQcwSqv0
菊池と典善。
ここまで台詞がハマろうとは――、
ここまで場面がハマろうとは――。


>>191
たまらぬセンスであった――。
193水先案名無い人:2005/09/17(土) 08:51:45 ID:2IJkmzbo0
>>188
獏ちゃん――
愛してるぜえ(にぃっ)
194水先案名無い人:2005/09/17(土) 11:41:12 ID:sm1y0ns80
「『ファイアーエムブレム』」?
「そうだ。『ファイヤーエムブレム』でも『ファイアーエンブレム』でも
 ましてや『ファイヤーエンブレム』なんかじゃねえ──」
「それが──なんだというのだ」
「手強いのさ」
「手強い?」
「ああ──手強い。手強いシミュレーションだ」
「ほう」
「勝ってくらぁ、と勇ましくブチあげてもよ、危なくなりゃあ
 スタコラ逃げなきゃあならねえ、それくらい手強い」
「むむ」
「でも、章が進むとどうしても驕り、たかぶっちまう。そうすると──」
「そうすると、どうなる」
「はまっちまうのさ──ドツボに、な──」
195水先案名無い人:2005/09/17(土) 13:00:44 ID:sm1y0ns80
>>188 これは──ひょっとすると、ひょっとするかもだぜ──。
獏本人が──書いているのかと思わせるくらいだ──。

それくらい──違和感のない、たまらぬ>>188──。
196水先案名無い人:2005/09/17(土) 13:33:12 ID:umkj91ca0
もしかしたら――
いや、例え話だ。
こんなインターネットの片隅に、獏が目をつけるとはちょっと信じがたい。
だが、ひょっとしたら。
ひょっとしたら、という期待は――ある。

もし、そうだったとするのなら。
>>188が――獏だったのならば。
敢えて――敢えて言いたい。
言わずとも良いことだ。
言っても仕方の無いことだ。
いくら言っても、しょうがないものはしょうがないのだ。
だが――だが、敢えて、言いたい。
ファンだからこそ。
待ちわびているからこそだ。
獏を、敬愛しているからこそ、言うのだ。


仕事しろ。
197水先案名無い人:2005/09/17(土) 13:38:54 ID:mbHJzYD50
「てめえは、本当に馬鹿でのろまで蛆虫のような奴だぜ」
謎の女、メーテルは口の端を吊り上げ言い放った。
「いいか、てめえのように生身の体の奴は、これから先も地べたを這いずって生きていくしかねえんだよ」
母に似たメーテルという女は、けく、けく、けくと笑みを浮かべ、少年に銀河鉄道999の乗車パスを見せる。
「いいか、よく見ろ。これがアンドロメダ行きの999の乗車パスだぜ」
「おれ、機械の、体……」

ろくなものではなかった──
吹雪の中、母である星野加奈恵は、機械伯爵に殺された。
機械の体でない者は糞である。
その思いが、胸の内にある。

「いいか、てめえは糞以下の存在だ。だがよ、今日から俺が連れて行ってやるぜ」
「な、んだ、と……」
「999で機械の体をたたでくれる星へ連れて行ってやるっていっているんだよ」
「いいか、頭の悪いてめえでも分かるように言ってやる。ただで機械の体をくれてやるといっているんだよ」
メーテルは、爬虫類の笑みを浮かべている。

く、く、く、く──
少年は笑みを浮かべた。
見ている者が嫌悪感を覚え、吐き気をもよおすような笑みであった。
「まずは、機械伯爵……」
「それから、アンドロメダ……」
そう、機械伯爵をぶちのめし、機械の体を手に入れる。

謎の女・メーテル──
少年・星野鉄郎──
二匹の狂獣の出会いであった。
198水先案名無い人:2005/09/17(土) 13:42:02 ID:WWz1KJQZ0
>>195
しかし、しかしだ。
本当に驚くべきは……そう、
安易な「記念カキコ」なんぞでスレが埋まる──なぁんてことが……
無い。
全く、無い。
あるいは……このスレに張り詰める空気がそうさせるのやも知れぬ―――
たまらぬ――全く、たまらぬスレであるなぁ――――
199水先案名無い人:2005/09/17(土) 14:03:57 ID:sm1y0ns80
>>198 よ──。
お前さん、勘違いをしちゃいねえかい。
俺たちは、ただ単純に──マンセーを叫ぶだけじゃねえんだ。

だから、>>188 が言っているように…。


」。
ろ」。
しろ」。
事しろ」。
仕事しろ」。
「獏仕事しろ」。

これだけで──いいと、俺は思うぜ──。
200水先案名無い人:2005/09/17(土) 14:20:19 ID:sm1y0ns80

』。
!」。
っ!」。
ぞっ!』。
るぞっ!」。
出るぞっ!』。
が出るぞっ!」。
ズが出るぞっ!』。
ーズが出るぞっ!」。
ォーズが出るぞっ!』。
ウォーズが出るぞっ!」。
ンウォーズが出るぞっ!』。
コンウォーズが出るぞっ!」。
ミコンウォーズが出るぞっ!』。
ァミコンウォーズが出るぞっ!」。

「ファミコンウォーズが出るぞっ!」。
『ファミコンウォーズが出るぞっ!』。

たまらぬ、ハートマン軍曹と愉快な海兵隊員たちであった。
201水先案名無い人:2005/09/17(土) 16:04:36 ID:AUQcwSqv0
>>197
出た――。
出てしまったぜ。
新しいテンプレがだ。

菊池と典善――。
本作でも、九十九や大鳳が、霞むほどの魅力を放つ二人ではあるが、
ここまで、ここまで、作家の腕を疼かせるキャラクターは、そうはいない。
物語は走り始めてしまった。
今や、僕自身にさえ、その行き先はわからなくなっている。
楽しいなぁ――。
書いている僕がワクワクしているのだ。
面白くないわけがない。
この先、どれくらいのジャンルを呑みこんでいけるのか――。

待っている読者の方々には、申し訳ないと思っている。
しかし、夢枕獏という物書きの身体は、一つしかないのだよ。
僕自身も、もどかしくて仕方ないのだ。
時間が欲しい。
一日24時間なんて少なすぎる。
登場人物の誰もが、催促するのだ。
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。

あぁ、この、尻の穴から絞り上げられるようなプレッシャー――。

だが、決着はつけるつもりだ。
期待は裏切らない。
頼む、待っていてくれ――。


平成17年 9月17日    高千穂のロッジにて  夢枕獏
202水先案名無い人:2005/09/17(土) 19:16:02 ID:aw+wciDO0
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。
「早く書け」「早く俺に暴れさせろ」「いつになったら闘わせてくれるのだ」と。
203水先案名無い人:2005/09/17(土) 22:12:28 ID:OfXbBg2x0
注。
酒。
歌。
歌。
飲。
注。
注。
歌。
飲。
飲。

たまらぬアルハラであった。
204水先案名無い人:2005/09/17(土) 22:41:50 ID:CyU2Hecn0
酒。
呑。
酒。
酒。
車。
乗。
捕。
罰。
糞。

たまらぬ板垣であった。
205水先案名無い人:2005/09/17(土) 22:59:08 ID:AUQcwSqv0
矢。
猿。
凄。
肯。
拝読。
字舌。
指、羅摩。
熊――下着寸見。
孤独。
孤独?
凄。
毘伽祖。
簒奪。
肉。
接吻、肉塊。
脱線?
肉塊、肉塊、肉塊。
米。
米酒。
呑。
呑。
歓喜。
呑。
呑。
歓喜。
呑。
呑。
呑。
歓喜。
保守、駄瑠死無。
顎、勉学、毎日。
波平、素手、大、笛入。
206水先案名無い人:2005/09/17(土) 23:13:06 ID:AUQcwSqv0













舞。
あひぃっ――。
舞。
あふぅ。
舞。
あほぉ。
舞。
あ、はっ、はぁーっ。
207水先案名無い人:2005/09/18(日) 00:56:20 ID:LgZoPxq60
>206
飲ま飲まし放題であった。
208水先案名無い人:2005/09/18(日) 13:13:23 ID:DRNRkttnO
〜特別解説〜
ピュアにして太きレス
          夢枕獏
それにしても、このスレの職人の描くネタは、なんとピュアなレスであろうか。
ピュアにしてシンプル。
獏の文体のコピペ、改変、ワロス、
そういう表現のみで一本の太いスレを成立させてしまうところが、ネタ職人という2ちゃんねらーの凄いところなのである。
「夢枕獏の文体のガイドライン」「夢枕獏の文体のガイドライン 2いっ」について言えば、確かに夢枕獏と作者と読者の物語という側面もある。続きはまだかというサイドストーリーもある。
しかし、それは、中心ではない。
ある意味では、このスレを成立させている改変でさえ、中心ではない。
では、何かその中心にあるか。
教えよう。
その中心にあるのは、闘いである。
それも、ネタの闘いだ。そのネタの闘いにこだわりぬいているのが、職人たちの描くスレなのである。
闘いとは何か。
それは、つきつめれば、原子核が陽子と中性子からできあがっているように、元ネタと改変からできあがっている。
闘いとはつまり、元ネタと改変のことだ。
普通はここまでだ。
209水先案名無い人:2005/09/18(日) 13:15:48 ID:DRNRkttnO
このふたつの素粒子にたどりついたところでおしまいである。元ネタと改変というふたつのもののバランス、拮抗をもって結論としてしまう。
しかし、職人たちはここで終わらない。
時として、職人の描くネタは、改変が元ネタを越えてしまうのである。心地よいバランスを破壊して、改変が元ネタを凌駕してしまうのである。
そして、驚くなよ、職人は、さらに、“元ネタ"から“夢枕獏"そのものにまで迫ろうとしているのである。
“獏"
もはやこれ以上細分化できないどんづまりに“獏"がある。
これが、職人たちの描くネタの真の中心である。
このネタの闘いにこだわりぬくことによって、職人の描くものは、思想性までおびてきてしまった。
職人の描くネタの中でそれを一番具現しているのが、ぼくの好きなこのスレッドなのではないか。
職人たちが、獏を描きながらどこまでたどりつくのか、それを見とどけたい。

  夢枕獏
210水先案名無い人:2005/09/18(日) 13:32:00 ID:9qvOqftB0
>>208-209
おい獏──仕事、しろ──
真昼間から2chかよ、おめでてえなぁ…。

一番最初にレスをつける幸福が背筋を這い登るのを感じながら、そんなことを思うのである。
そして思わず唇の端をにぃっと吊り上げながら俺は呟くのだ。

>>208-209 乙──だがもしも獏本人だったらとっととおっ氏ね──」
そういうことになった。
211水先案名無い人:2005/09/18(日) 14:51:25 ID:bAIQ7Z2H0
「いいかい。これは仮定の話だぜ」
男は太い笑みを浮かべ、覗きこむように見つめてきた。
「ある日突然―― そう、突然だ。おめえに12人もの妹ができたらどうすんだい?」
とてつもないことを、ぞろりと口にした。
「それもよ…… とびっきりかわいく、 とびっきり素直で、とびっきり愛らしくて、とびっきりの淋しがりやってことにするぜ」
どうだい?
そう問いかけるように、男は太い視線を投げかけてくる。

とびっきりかわいい――
とびっきり素直――
とびっきり愛らしい――
とびっきりの淋しがり――
震えた。
肉の内に生じた圧力に肉が耐え切れそうになかった。

「いいかい、 しかも、そのうえ……」
男は、いったん区切ると、熱い呼気とともに、言葉を続けた。
「彼女達。つまり妹って言っていい代物だ。それがみんなみんな、 兄のコトが大好きってわけさ」
何を、何を言っているのだ?
この男は――
胸の奥で得体のしれない、何かがもぞりと動いた。
212水先案名無い人:2005/09/18(日) 14:52:41 ID:bAIQ7Z2H0
「ほお、分からない顔をしてるね。いいんだよ。今は分からなくてもね」
「この話は続きがある――」
男は、静かに続けた。
「よわったことに、兄と妹は 現在離れ離れに暮らしているんだぜ……」
「――」
「いいかい。実際に会うことができるのは、 いいとこ2ヶ月に1回だろうさ」
「つまり、“お兄ちゃんの日”だけってことだよ」
思わず、胸の内からほろりと言葉が漏れる。
「いいのかい―― 大好きな兄と自由に会えない妹はどうなる……」
「そりゃあよ――」
「さみしくて、いつもお兄ちゃんのことばかり想ってしまうんじゃねえのかい」
太い唇に笑みを浮かべたまま男は答えた。

神様祈るか?
……どうか、早くお兄ちゃんに会えますようにと――
ふふん――
兄を想い股を濡らすのかい――

「だからよ、ようやく2ヵ月に1度の 「お兄ちゃんの日」がめぐってきて…… 2人が会えたときには――」
「会えたときは?」
「ふふん、いいねぇ。いい表情するじゃねぇか」
「いいか――  妹は世界中の幸せを独り占めってことだよ。とってもとっても……幸せってことだよ」
「――」
「She is happy!」
男は、思いのほか流暢な英語で声を上げた。
「もちろん兄妹なんだけど、気分はまるで楽しいデート!ってことだぜ」
妹は、兄にぴったりくっつくのか――
心配そうにお兄ちゃんの顔を覗き込むのか――
言うのか? こう……言うのか?
『お兄ちゃんは……私のコト、好き?』と――
「くはぁ。いいねえ、いいねぇ」
男は心底うれしそうに声を上げた。
213水先案名無い人:2005/09/18(日) 20:11:17 ID:DRNRkttnO
>>210
ぼくは、幸福ものである。
なんと、一本の獏の解説文の改変に
>>208-209 乙──だがもしも獏本人だったらとっととおっ氏ね──」
とまで言われてしまったからである。

そして、野暮ったい、と言われてしまうかもしれないが、敢えて書こうと思う。
──元ネタはバキ12巻巻末の特別解説である。
214水先案名無い人:2005/09/18(日) 21:23:35 ID:AEuGWn9c0
「この中に一人―――」
一体。
一体、何を言い出すのか。
この男は。
「―――侍がおる」
馬鹿な。
馬鹿な。
気付かれている筈が無いのだ。
男が動揺を隠し切れぬうち、男――嘉門達男は、続けた。
「―――お前やろ」
にぃっ、と口の端を吊り上げる。
事実を確信した笑みであった。
勝利を確信した笑みであった。
「―――いや」
肺の底に溜まった呼気を搾り出すように、もう一方の男が呟く。
「いや、拙者は―――」

「おきゃあああああああああああああああ」
215水先案名無い人:2005/09/19(月) 11:47:01 ID:TNTgcTOhO
なつかしいな
216水先案名無い人:2005/09/19(月) 20:41:04 ID:O0tTEBD10
全く、のび太さまには困ったものでございますよ。
のび太さまが何かしでかす度に道具を出しているうちに
わたくしの持っている道具のあらかたを
使い尽くしてしまったほどでございます。
これでは四次元ポケットが何個あっても、
ネコ型ロボットが何体いても、足りるということはございますまい。
217水先案名無い人:2005/09/19(月) 20:48:15 ID:36z/Bym90
獣師宗男と人獣ムルアカの物語きぼん
218水先案名無い人:2005/09/19(月) 21:01:16 ID:G+J9JE4f0
おう。
おう。
おう。
あったなぁ。
あったよなぁ。
そのような話がよ。
結末など、とうに忘れてしもうたが――。
おぬしは知らなんだやもしれぬが、結構気に入っておったのだぞ。
どれどれ――、ひっぱり出して読んでみるとするかえ。

さて――、どこに埋もれていることやら。
219水先案名無い人:2005/09/20(火) 16:50:24 ID:zy98YMK60
むかつく――

夕食のため、ただ1時間止めてただけであった。
ただ、それだけである。
駐禁を切られたのだ。
生涯最高、ギリギリのタイミングで、だ。
なんと――
なんと意地悪なお巡りであろうか。 
腹の奥が、怒りでむかついてたまらない。
ああ――
多分、これでまた免停だ。 
車も、バッテリーの調子が悪くて走らなくなった。
本当についてねえ――
糞。
糞!
マジでお巡りなんて大いいいひひっっ嫌いだあああわわわわわわ!! 

自民党の圧勝。
正に、圧勝。歴史的大勝であった。
この勝利に俺は、ヒトラー台頭時のドイツの幻影を見た。
――ネオファシズム?! 
ぞくり、と背筋を太い悪寒が走り抜けたSUGIZOでした――
220水先案名無い人:2005/09/20(火) 20:15:14 ID:5IcNg1PK0
>> 夕食のため、ただ1時間止めてただけであった。

なんという――
交通ルールなどというものに邪魔される事なく、こういう事をやってのける。

たまらぬ自業自得であった。
221水先案名無い人:2005/09/20(火) 23:17:29 ID:auyjScyE0
SUGIZOってルナシーの一員だっけ?
その人のブログかなんかの文章なんだろうか
222水先案名無い人:2005/09/21(水) 03:28:06 ID:gbFhZRGR0
>>221
その元ルナシーの人が書いた文でブログが祭りに。

やっぱガイドライン出来てるし。

http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1127056694/l50
223水先案名無い人:2005/09/21(水) 13:37:43 ID:3oUafOYn0
本当に――
本当に――
本当に――
本当の本当に――
本当にライオンであった。
しかも問題はその距離である。
近い。いや、近すぎると言って良い。
突き蹴りの距離ではない。
肘の距離だ。
目を凝らせば毛穴の一つ一つまでも見えてしまいそうな――
それほどの近くにライオンが居るのである。
ライオンの血腥い息が臭ってくるかのようであった。
どうしたらよいのか――
それすらもわからなかった。
がおう。
肉の内に生じた圧力に耐えかね、ライオンが一声啼いた。
224水先案名無い人:2005/09/21(水) 13:45:45 ID:3oUafOYn0
これはいけない。
このままでは俺は本当に――
本当に――
本当に――
本当の本当に――
「ええおい。本当に行きたくなってまうじゃあねえかよう。」
がおう。
熱をはらんだ呼気とともに、再びライオンが吼える。
来たいのならば来れば良い。俺はいつでもお前を歓迎するぜ――
ライオンは、そう言っているのであった。

金木犀の香りが、男の周囲に立ち込めていた。
「名を聞いておこうか――」
「富士、サファリパーク。」
たまらぬ動物公園であった。
225水先案名無い人:2005/09/21(水) 13:48:57 ID:3oUafOYn0
何てこった。
姫川よう――
おいらageちまったぜ――

すまぬ。
そう言いたかった。
226水先案名無い人:2005/09/21(水) 13:51:00 ID:3oUafOYn0
:::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: :::::::::::::::::::::::         何やってんだ俺――
       /彡ミ゛ヽ;)ー、 . ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ
227水先案名無い人:2005/09/21(水) 14:06:38 ID:FzrqlKC90
父「今回もよう、おいらたちは自民、民主で半々に入れようじゃねえか」
俺「そうですね。祖母と母が民主に入れるそうです。私たちは、自民に入れましょうか」
父「ふうん、アイツらは?」
俺「半々に入れる。そう聞きました」
父「なら、かまわねえか」

母「今回も、半々に入れるそうね。私と母は、何処に入れればいいのか、教えてくださるわね?」
俺「私と父で民主に入れるのです。あなたがたは、自民に投じてください」
母「分かったわ」

兄「く、く、く。それで、お前ら何処に入れるって?」
俺「父たち三人は、民主に入れるそうです。兄さんと義姉さんが自民に入れてくれれば、ちょうど半々ですよ」
兄「あれあれ?じゃあ、自民に入れちゃうよ?」
俺「ええ、お願いします」


自民党。
たまらぬ圧勝であった。
228転載:2005/09/21(水) 19:19:12 ID:/VYAQGs30

「お前の事など心配してない」
「たまたまだ――」
「たまたま材料が多く余ったのだ」
「勿体無いので弁当を作っただけだ」
「お前のためじゃない―――」
家が隣同士だとか―
ふん。
幼馴染だとか―――
ふん。
「全く関係ない」
ふん。
「いらないのなら別にいい」
「本当にお前のことなんか何とも思ってないからな」
ふふん。
本当は食べて欲しいくせに―――
「あと昨日欠席しただろう」
「ノートのコピーもとって置いた」
「ついでだ、気にするな―――」
「もうゆく、変な噂でも立てられたら困るからな」


たまらぬツンデレであった。
229水先案名無い人:2005/09/21(水) 19:47:01 ID:dUUpBqIF0
あぁ―――
このにおい。

そうだ―――
この目を抉る様な情景。

間違いない―――
この感覚。

忘れもしない。
片時も。

ふと、日々の生活のエアポケットに飛び込んだとき。
そいつはふわりと姿を現す。

「まったくおめぇさんは、こりないねぇ」
片頬をくいっと上げて笑ったのだろうか。



たまらぬガイシュツであった。
230水先案名無い人:2005/09/21(水) 19:54:49 ID:oWUYdq7+0
>>228
それ前スレ初期のネタ
231水先案名無い人:2005/09/21(水) 20:31:22 ID:Sxp5H1YpO
前スレからの──転載、ではないか?──
232水先案名無い人:2005/09/21(水) 20:33:56 ID:x1Bu6TPV0
それ、再、掲――。
233水先案名無い人:2005/09/21(水) 21:13:52 ID:SecthCmv0
みち
みち
みち
ぶち
みち
234水先案名無い人:2005/09/22(木) 00:47:38 ID:2tebd9+P0
>>228
俺は勃起していた。
235水先案名無い人:2005/09/22(木) 01:21:58 ID:5ujXaAb60
パジェロ――
パジェロ―――
ざわめきと熱気にあふれる会場の視線を一身に集め、
男の手から、なにか金属製の針のようなものが、放たれた。

針の突き刺さった箇所に書いてある、たわし、の文字を確認した後
男の口元が酷く歪み、吐き捨てるように言い放った――
「賞品がランクルなら、外しやしなかったんだがなぁ」


たまらぬ東京フレンドパークであった。
236水先案名無い人:2005/09/22(木) 06:47:11 ID:2A+1NSaS0
>>233
たまらぬ、破瓜であるなぁ。
237水先案名無い人:2005/09/22(木) 15:46:20 ID:2UbqT/oN0
>>236
ひなのん乙であった。
238水先案名無い人:2005/09/22(木) 15:54:09 ID:D99eYRCHO
>>228よぉ――
それ、もしや芝村じゃねぇかい?―――
239水先案名無い人:2005/09/22(木) 17:49:19 ID:oMVR1MHV0
「好きな動物――だって?」
幼女はその質問を受け、すぅっと目を細めつつ、空を仰いだ。
そして、ごろり、石のように重たい声で、答えた。
「おいらは、きりんさんが好きだなあ」
気のせいか。
幼女が微かに笑んだように見えた。
そして、
「でもよ――」
言葉を続けながら、こちらに顔を向け、言った。
「象さんの方が、もっと好きだぜえ」
太い震えが、ぞくりと、背中を這い上がった。
今なら解かる。
幼女は、嗤っている。
にいっ、と小さな口の両端を目一杯吊り上げ、嗤っているのだ。
身体は小さいが、この笑みのなんと太いことか――
たまらぬ幼女であった。
2401/3:2005/09/22(木) 18:24:03 ID:qQD7XNy40
――と、不意に、背筋を駆け上がるものがあった。
尻の辺りから、ぴりぴりと筋肉が緊張してゆく。
視線。
誰かが、じっと見つめていたのだ。
敵意は無いようであったが、力のこもった、刺すような視線であった。
もし、正面から見つめあったとしたら、右へも左へも避けることのできない、
山の獣の持つ、迷いのない視線であった。
熊――。
まだ幼いが、野生の獣臭をまとった、熊の視線であった。
総毛立つ。
この言葉が、言葉通りであることを教えてくれる、そのような視線であった。
何故――、何故、このような視線を送ってくるのか。
鬼を一人決め、五十秒、或いは百秒、数えさせる。
その間に、他の者は、思い思いの場所に身を潜める。
そんな、他愛のないじゃれあいをしていただけなのに――。

入りたいのか?
俺達の仲間に入りたいのか?
一緒になって身を潜め、股を濡らして待つのが好きなのか。
今にも、放ってしまいそうな股間を押さえながら、獲物を探し、
捕まえた時は、歓喜の雄叫びをあげて、射精したいのか。
見つけてほしいのか?
気づいてほしいのか?

ならば、尻だ。
もし、この場で尻を出すことが出来たら――。
男のアレが、欲しくて欲しくてたまらない、って顔で――。
切ない声をあげて尻を振る雌のように、尻を突き出すことができれば――。
そいつは、一番だ。一番に見つけて貰えるさ。
何もかも一番だよ。
仲間どころか、間違いなく一等賞だ。
2412/3:2005/09/22(木) 18:25:35 ID:qQD7XNy40

「きれいな夕焼けですね。」
「おう。いつのまにか、日が暮れちまったな。
こんな情景に、ふさわしい童謡があったような気がするが――。」
「夕焼け小焼けですか。」
「うむ、そんな歌だったような気もする。」
「では、また明日。」
「おう、また明日な。」

「――。」
「どうかしましたか。」
「いいな――。」
「何がですか。」
「いいよな――、人間ってやつはよ。」
「人間ですか。」
「ああ、こんな夕暮れにはよ――わけもなく、人間というものが愛しくなっちまう。」
「そのようなものですかね。」
「ああ、そんなもんだ。
いいもんだ、人間ってやつはよ――。」
「――。」
「まず、とびきり美味いおやつだ。
それに、熱々ホカホカの米。白飯だよ。
「おやつに御飯ですか――たまりませんね。」
「たまらねぇよなぁ。
待ってるんだよ。子供の帰りをな。
腰のあたりをむずむずさせてよ、下着をぐっしょり濡らして待ってるんだろうなぁ。」
「子供のような顔をして、そろりと、いやらしい言葉を口にする――。
ほんと、たまらない人ですね。」
「よせやい。」
2423/3:2005/09/22(木) 18:26:21 ID:qQD7XNy40
「そろそろ帰りませんか。
ほら、あちこちに家路へ向かう子供たちが。」
「おう、俺も帰るとするか――、あったかい我が家へな。
おめぇも、夜道の背後は気をつけろよ。」
「あなた以上に危険な人はいませんよ。」
「言ってくれるじゃねぇか。」
「では、失礼します。」
「じゃあな。」

無造作に歩き出すと、男は、不意に身をかがめた。
猫科の肉食獣を思わせる、しなやかな動きで、手をついていた。

ぐるん。

男の身体が、縦に回っていた。
誇張ではない、本当に回るのだ。
まるっきり無駄のない、惚れ惚れするような前転であった。
空地の女郎花が、風に揺れている。
夜気にまぎれて、金木犀の香りが届いてくる。
男は、何事もなかったかのように、そこに立っていた。
にぃっ。
得意げに、満面の笑みをたたえると、男は手を振った。
「ばいばい。」
なんと――
なんと、この男にふさわしい言い方であろうか。
ばい。
ばい。
ばい。

たまらぬ懐かしさであった。
243水先案名無い人:2005/09/22(木) 18:37:04 ID:nwqJFw2Z0
>>240-242
どっかで聞いたことあるんだけど・・・なんだっけこの歌?
244水先案名無い人:2005/09/22(木) 18:48:55 ID:0GeYxoGM0
漫画日本昔話
245水先案名無い人:2005/09/22(木) 20:26:27 ID:96CKtBtI0
>>239
ネタの着眼点がたまらぬ。
見事であった。
246水先案名無い人:2005/09/22(木) 21:00:53 ID:Yh2TzfgD0
あの歌でここまでのネタを──

なんという男か。
247水先案名無い人:2005/09/23(金) 00:19:21 ID:+Jmi1lWE0
太い態度であった。
たった一人の観客である。
たった一人の観客が、静かに、しかしスタジオ中に響き渡る声で、こう聞いたのであった。
「タモリよう――おいらァ一つ聞きてえことがあるんだがね。」
「何です――?」
内心の動揺を隠し、当たり前のように問い返した。
「いいともがよう、年内に終わるってえ噂は、本当なのかい。」
「な――」
愕然。
何を言っているのか。
この男は。
サングラスの奥で、タモリの細い目が見開かれた。
アルタスタジオが一瞬大きくたわんだかのようであった。
「聞こえなかったかい――いいともが年内に終わるってのは真実(ほんとう)かって聞いてるんだよ。」
その話は俺と全く関係がないではないか――
山崎邦正。あんぐりと開いた口から、そのような言葉が漏れ出しているのを、タモリはただ眺めていた。
何という、何という男であろうか。
まさか衆人環視の中、このような不意打ちを仕掛けてくるとは。
CMだ――
CM入ります――
248水先案名無い人:2005/09/23(金) 00:24:49 ID:+Jmi1lWE0
CMに入った。

男が引き摺られて行く。

まだ引き摺られて行く。

男が退場した。
その席には、熊のぬいぐるみが置かれた。
白い――透き通るように白い、そんな熊であった。

若手に引きずられてゆく間にも、男は決してその視線をタモリから離そうとはしなかった。
「おいタモリよ――楽しかったな。またやろうぜ――」
その男が、視線でそう言っているのが痛いほど分かった。
「ぬふう――」
熱い呼吸を、一つ。二つ。
指先が、まだぶるぶると震えていた。
恐怖による震えではない。
歓喜の震えであった。

CM明けには、いつものタモリに戻っていた。
「たまらぬ観客ですね――」
「たまらぬなあ――」
たまらぬ放送事故であった。
249水先案名無い人:2005/09/23(金) 01:46:59 ID:+EZEbY9Q0
左右、上下どちらにも避けられぬ、真正面からの暴露であった
250水先案名無い人:2005/09/23(金) 03:06:05 ID:8oYMiXDe0
サングラス──
温い観客──
電波を撒き散らす男──
スタジオには金木犀の香りが流れていた──
251水先案名無い人:2005/09/23(金) 08:29:30 ID:BFbqELiF0
「ひろしです……」
その美麗な男は、赤い唇で囁いた。
「ストッキングを紐で縛る。僕のネタ帳に書いてあったのですがね、自分でも意味が分からないのですよ」
一瞬の沈黙があり、ふいに客席から、くくく、と失笑が漏れた。
「うきゃァ!」
龍王院弘は、跳躍した。
殺戮が始まった。
笑点の前説の収録が、滅茶苦茶になった。
252水先案名無い人:2005/09/23(金) 13:44:31 ID:Jjd3tZAJ0
ヒロシです。
鷲鼻のガイジンを見ると、血がくつくつと煮えてくるとです。

ヒロシです。
いい雪ですね。

ヒロシです。
伯爵病って、なんなんですか!

ヒロシです。ヒロシです。ヒロシです……
253水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:13:31 ID:RU9fIN6L0
にい、
にい、
にいっ…

――かわいい子猫であった。
254水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:18:42 ID:jFjmdYMG0
そうくるかよ――――
255水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:36:09 ID:jTww8amv0
「榊さんの修学旅行日記」

 動けない──
 そういうことがあるのだということを、わたしは、その時初
めて知ったのであった。
 動かなければ、命に関わる──そういう時であるというの
に、身体が動かなかったのである。
 誓って言うが、それは、恐怖のためではなかった。
 では、その時、恐怖がなかったかと言えば、恐怖はあっ
た。なかったと言ってしまうと、それは嘘になる。並ではな
い、ほとんど絶望的と言ってさえいい恐怖を、わたしはその
時味わっていた。
 しかし、その時わたしが動けなかったのは、恐怖のためで
はなかった。
 そのときの自分の心を、わたしは名付ける術を持ってはい
ないが、恐怖のためではなかったはずだ。
 おそらくは─
 圧倒的な美。
 圧倒的な感動。
 そういうものの前に立って、わたしの肉体は動くことができ
なかったのである。
256水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:36:41 ID:jTww8amv0
 恐怖を凌駕する美の前に、わたしの肉や精神が、そこに
ひれ伏していたのだ。
 陽光の下で、天に向かってひしりあげている山猫に、わた
しはその時、この世のものならぬ美を見ていたのである。
 美のために、わたしはその時動けなかったのだ。
 たとえ、次の瞬間に、わたしに死が訪れるのだとしても、ど
うして、あの場で動くことができようか。
 魂が底から震えあがるような美の前にいて、人は、その美
の下僕になる意外、他に何ができようか。
 わたしが目の前にしていたのは、それほどのものだったの
である。
 どれくらいの時間が経ったのか、わたしは覚えていない。
 おそらくは、数秒のことであったろう。
 山猫が、身じろぎをした。
 身体から生えている獣毛、それらが天に向かってざわざわ
とざわめきながら持ちあがった。
257水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:37:30 ID:jTww8amv0
おぎぎぎ……


 歯を軋らせるような唸り声をあげて、山猫が顔をこちらに
向けたのである。
 金緑色に光る眼が、わたしを見た。
 危ない──
 わたしの意識のどこかで、叫ぶ声がした。
 危ない。
 このままでは、この山猫に襲われて噛まれてしまうかもし
れない。
 しかし──
 嗚呼。
 それにしても、なんという美しい眸でわたしを見るのか。
 わたしは、わたしの心の中に、矛盾するふたつの声を抱え
ていた。
 ひとつの声は、わたしに危険を訴えて、早く逃げ出すよう
に言っているのである。
 もうひとつの声は、この山猫に襲われて、啖らわれてしま
いたいと、甘やかな響きでわたしに囁いているのである。
 わたしは、危険を感じているのに、そこから背を向けること
もできずに、魅入られたように山猫を見つめながら、そこに
突っ立っていた。
 おそらく、わたしはその顔に、うっとりした表情さえ浮かべ
ていたに違いない。
258水先案名無い人:2005/09/23(金) 15:40:08 ID:jTww8amv0
その時──
 陽光の下に立った、あの山猫の姿。
 わたしの肉の震え。
 それらのことごとくを、わたしはまだ覚えている。
 何という、美しい光景であったことか。
 何という恍惚。告白しておきたい。
 わたしはその時、もしあの獣が望むのなら、わたしはこの
肉を彼に捧げてもよいと思ったのである。
 あの獣に、生きながら啖われてもよいと、本気でそう思っ
たのである。願わくば、もう一度、あの獣を見たい。
 あの獣が、陽光の下で、天に向かってひしりあげる、あの
魂が凍りつくような声を聞いてみたい。
 その望みは、おそらくはもう、叶えられまい。
 わたしは、この悲しみを抱いて、残りの一生を生きてゆくことになるのだ。
 これからどれほどわたしが生きようと、これからどれだけ
のことをわたしが体験しようと、この日にわたしが西表島で
出遭ったものに優るものに、わたしが出遭うことはないであ
ろう。人が、もし、生涯に一度だけ、素晴らしい、神と出会うほど
の体験をすることがあるのなら、わたしにとって、この日の
体験がそれであったのだ。
 わたしは、それをすでに体験してしまったのである。
 すでに、わたしは、生涯で最高の体験をしてしまったのだ。
 あの光景を想い出すと、これからわたしが出遭うものは、
どのような体験も色褪せて見えることであろうか。
 わたしはそれを知っている。
 もし、わたしが、一生消えることのない悲しみを持っている
とするなら、それである。
 わたしは、もう、それと出遭ってしまった。わたしは、私の
生涯で最高の瞬間と、もう出遭ってしまったのである。

 嗚呼──
259水先案名無い人:2005/09/23(金) 17:09:36 ID:52rUVgJE0
対談が行われた深夜の霞ヶ関で、ボクは不思議なものを見たのである。

50才くらいのこの世のものとは思われぬオカラが、歩いているのである。

「国民ちゃ――ん」
「小泉さんにだまされてはいけないよぉ」

しかしオカラの視点の先には、人っ子一人居ないのである。

「日本をあきらめちゃ、いけないよぉ」

いやはや、おそろしいところでありました。
260転載:2005/09/23(金) 22:10:32 ID:ejwZt5Pw0
「ぞわり……」暮郡寒佐は朝目覚めたとき貌に言い様のない違和感を
感じていた。黒く油光りしながら長く伸びる双つの翳。
それが、ぞわりぞわりと左右に揺れているのだ。
それは確かに・・・触角・・で・あった。
「へひぃ…」
これは一体何なのだ。悪夢か。このようなことがあるわけはない。
これは夢だ。そうに違いない。
寒佐は声をあげ悪夢から遁れようとした。
あげぇぇぇぇぇぇぇ.......
声にならない叫び、それは口から発せられたものでは無かった。

261水先案名無い人:2005/09/23(金) 22:19:06 ID:0V1f23oO0
>>260
カフカかよ
262水先案名無い人:2005/09/24(土) 00:35:17 ID:FpuZTIzK0
「変身」か
263水先案名無い人:2005/09/24(土) 01:15:23 ID:s/0njOlP0
寒佐・・
たまらぬ当て字であった
264水先案名無い人:2005/09/24(土) 08:07:25 ID:R/6Yk76h0
「くれごおり」――いや、「ぐれごおる」と読むのだろうか。奇態な名であった。
265水先案名無い人:2005/09/24(土) 11:10:20 ID:UnYcVuja0
「キャオラッッッッ」
「雄雄雄雄雄雄雄ッッッ!!!」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ?!」

バキ文体であった。
266水先案名無い人:2005/09/24(土) 20:17:05 ID:Y2rGwB1D0
前スレから幾度か貼られているあずまんがネタ――それに思うところがある。
ひょっとすると、とらさんの所の小ネタ掲示板にかつて掲載されていた物ではないだろうか。
掲示板が新設される際に無くなってしまったので、今となっては確認できないが、そうなのではないか、と言う思いが頭をもたげる。
無論、全てがそうだ、などと言うつもりはない。
がつもりはない、が、ひとつかふたつはそうなのではないか、と言う思いが、どうしても捨てられぬのである。
267水先案名無い人:2005/09/24(土) 21:03:07 ID:a7NOM9H20
知る者もいれば、知らぬ者もいる――。
いや、知らぬ者の方が多いであろう。
であるならば、それを知らしめることも、また、>>266――。
おぬしの、せねばならぬことなのではないか――。

昨夜から続く雨が、今は止んでいた。
虫の音が、あちこちから聞こえ始める。
今夜はもう降らないだろうか――。
268水先案名無い人:2005/09/24(土) 21:04:36 ID:a7NOM9H20
>>266
がつもり――。

たまらぬタイプミスであった。
269水先案名無い人:2005/09/25(日) 05:56:54 ID:F672XV+D0
牛丼、がつもり、つゆだくで――
思わず、そんな言葉が、口から出そうになるのだった。
270水先案名無い人:2005/09/25(日) 22:14:35 ID:CcmxdoPx0
がつもり――。

たまらぬ超大盛りであった。
271水先案名無い人:2005/09/25(日) 22:25:19 ID:G1zq+VgR0
がちむち――。

たまらぬ色黒兄貴であった。
272水先案名無い人:2005/09/25(日) 22:39:02 ID:yjKN8zTp0
かきもち――。

たまらぬ山城国宇治辻の坊の名産(季語・秋)であった。
273水先案名無い人:2005/09/25(日) 23:07:00 ID:oJhbqpxx0
たつのり――。

たまらぬ巨人愛であった。
274水先案名無い人:2005/09/25(日) 23:12:00 ID:CcG7sKCE0
あつもり――。

能の曲名。
二番目物。
世阿弥作。
熊谷直実が出家して、手にかけた平敦盛の菩提(ぼだい)を弔うため一ノ谷におもむき回向していると、敦盛の亡霊g(ry
275水先案名無い人:2005/09/25(日) 23:14:02 ID:YmPbfWW10
そこをガツンであった。
276水先案名無い人:2005/09/26(月) 01:03:57 ID:rdfsIHYR0
誰が──。

ぬるぽと言ったというのか。
277水先案名無い人:2005/09/26(月) 01:19:29 ID:tsUVi/Oa0
「おめえよう、>>275のレスを見たのかい?」

そう言われて、もう一度レスを見た。
双眸を見開き、11の文字列を追う。

ガッではない。
ガッではなかった。
278水先案名無い人:2005/09/26(月) 01:50:14 ID:vpgUHR710
>>275
突っ込んでくる。
突っ込んでくる。
突っ込んでくる。
そう、突っ込んでくる。

そこを――

ガツン。

であった。
279水先案名無い人:2005/09/26(月) 08:47:36 ID:tW6uMf7z0
>276
お前もそうなのであろう?
後頭部に槌を打ち込まれたくてたまらないんだろう?
>276の言葉には言外にそういう含みがあった。
そうだ。お前の言う通りだ。
この槌がお前のドタマにめり込む感触を何度も想像していたさ。
何度も。何度も。何度も――
俺はガッしていた。
280水先案名無い人:2005/09/26(月) 09:02:19 ID:rWzySap70
「やはりな。
 『TWO突風!』など、お前は知らぬか――」
男は、>>275にそうつぶやくと、たまらない顔をした。

かつては、四大少年誌などと、呼ばれていた時代もあった。
ドカベン。
がきデカ。
マカロニほうれん荘。
ブラック・ジャック。
名のある強者たちが秋田書店の門を叩き、
描き、
描き、
描き、
描き、
そうやって、いくつもいくつも、大輪の華を咲かせていた。
だが、今は――――
今は――――――


(つ∀`)


今はたまらぬチャンピオンであった。
281水先案名無い人:2005/09/26(月) 11:08:28 ID:fLhrnMud0
>>280
いい漫画だったよな。
ああ。
いい漫画だった。
アレがなければ、チャンピオンは屑みたいなものじゃないか。
そう思った。

同じコンビが新連載を始める。
その報を聴いた瞬間の歓びは、今でも忘れられない。
泣いた。
嗚咽した。
号泣した。。
ファミリーマートの雑誌コーナーで、俺は人目も憚らず、泣き、叫び、吼えた。
本当だ。

しかし――

ガキ警察。
ガキ警察。
ガキ警察――
(つ∀`)
282水先案名無い人:2005/09/26(月) 11:52:18 ID:szmxUxx2O
やあねぇ――
あたしは、キンドーちゃん―――
にぃ
たまらぬマカロニであった
283水先案名無い人:2005/09/26(月) 14:51:18 ID:coW2q9IQ0
かま。
かま。
カマッ。
ちょぉぉぉおお。

たまらぬトシちゃんであった。
284水先案名無い人:2005/09/26(月) 17:36:13 ID:oNgDS2FW0
「そりゃあ違うぜえ、若いの」
「どう違うのですか」
「プラレス三四郎が強いだの、がっぷ力丸が強いだの、つきつめてゆきゃあ、そんなのどっちでもねえんだよ」
「―――」
「強いほうが強いんだよ」
「意味がわかりません」

たまらぬ酔っ払いのへ理屈であった。
285水先案名無い人:2005/09/26(月) 21:05:31 ID:WMhQeSEJ0
>>266
一つは、私が転載させて頂いた。
あまりに出来がよく、他の人間の目に触れさせることなく
消えてしまうのはあまりに惜しかったからである。

しかし、今になって思えば他人の作品はその人のものであり、
勝手にここに載せたのはやはり良くない行為であった。

熟慮の足りない私は、破廉恥な男かもしれぬ。
286水先案名無い人:2005/09/26(月) 21:24:58 ID:eAOd+ab50
>>285
転載ってことわっときゃ良かったかもな
ちなみに、どれだい?

>>266
おいらは書いたぜ――
287水先案名無い人:2005/09/26(月) 21:56:21 ID:WMhQeSEJ0
>>286
前スレの運動会ネタである。
「銭だな---」というやつである。

正直、スマンかったぜ。
288水先案名無い人:2005/09/26(月) 22:22:08 ID:5KI6fKTl0
延髄。
突。
割。
延髄。
突。
割。
回。
転。
回。
転。
延髄。
突。
割。

「たまらぬ、エアマスターであるなぁ――」
289水先案名無い人:2005/09/27(火) 02:09:38 ID:xNAuq0OK0
小娘。
乳。
揺れ。
幼女。
巨乳。
揉み。
萌。

俺は、それを見ながら愕然となっていた。
これまでの、自分の見てきたチャンピオンは、いったい何であったのか。

――たまらぬエイケンであった。
290水先案名無い人:2005/09/27(火) 03:02:53 ID:QYwyCXB50
シーツを被っていた。
白いシーツである。
「諸行無常」と書いてある。
自筆か、なかなかの達筆であった。
それを、すっぽりと被っていた。

オバケのQ太郎――
誰もが、それを連想してしまうであろう。
しかし、こいつは違う。
そんな、生易しい“モノ”ではない。
殺気。
恨。
怨。
そんな、禍々しい気を放っていた。
すさまじい気であった。
もはや、モノなどではない。
妖怪――
そう、妖怪である。

その妖怪から、発せられた。
声、などではない。
叫び。
いや、音 とだけ言って良い。
これもすさまじいものであった。

「消防署の方から来たぜ!!!!!!!!!」

たまらぬ、地方妖怪マグロであった。
291水先案名無い人:2005/09/27(火) 12:47:05 ID:ptLKjSTZ0
>>290
 男は唇の端を吊り上げた。
「ふざけた格好だぜえ」
「殺すよ」
 たまらぬフカヒレであった。
292水先案名無い人:2005/09/27(火) 19:32:56 ID:e5PzHmoH0
ボンゴを叩き、サンバが響く。ここは、南のカルバナルである。

ここでは心を滾らせた男達と女達が、眠りさえ忘れ踊り明かしているのである。

応。

礼。

応。

礼。
293水先案名無い人:2005/09/27(火) 19:47:02 ID:Gu1glPPe0
>>292
「たまらぬ、マツケンサンバであるなぁ―――」
294水先案名無い人:2005/09/27(火) 20:23:35 ID:bahmU+SV0
もしや──カルナバルではないのか。
そういう気がしてならなかった。
295水先案名無い人:2005/09/27(火) 20:26:21 ID:/3AJoQdA0
「カルナバルか」
「カルナバルだ」

そういうことになった。
296水先案名無い人:2005/09/27(火) 23:40:25 ID:3q83dwwN0
悲。
ただただ、悲。
悲、悲、悲。
涙、涙、涙――。
枯渇。
失くした笑顔は二度と戻らないやもしれぬ。
しかし――。
しかし、いつの日か。
過去――昔を語れるであろう。
過去――思い出を笑えるであろう。
故に――。
やめよ――くよくよするのはやめよ。
今日も心地よい風が吹いてるではないか。

巡。
巡、巡、時代、巡。
喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲――。
再生。
再会。
297水先案名無い人:2005/09/28(水) 10:25:12 ID:EdDjNmRm0
「たまらぬみゆきですね――>>296は」
「たまらぬなあ――」

たまらぬお時間拝借であった――
298水先案名無い人:2005/09/28(水) 12:08:37 ID:fQ3E9Ak60
「武蔵――」
武蔵を、斬らねばならぬ。

「武蔵は、どこだ」

倒れた旅人が
生まれ変わって、歩き出したのだった。
299水先案名無い人:2005/09/28(水) 12:30:41 ID:YpYFOkZl0
扉を叩き、靴音が響く。ここは、南のアパートメントである。

ここでは心を怒らせた男達が、眠りさえ忘れ叫びり明かしているのである。

輪。

礼。

輪。

礼。


「たまらぬ、マチキンであるなぁ―――」
300水先案名無い人:2005/09/28(水) 13:24:35 ID:UQoLmbOnO
いい300だなーー
301水先案名無い人:2005/09/28(水) 16:00:18 ID:lO9yU0t0O
ああ、いい300だな・・・
302水先案名無い人:2005/09/28(水) 19:10:04 ID:4PA3Dn4Y0
そういうことにした
303水先案名無い人:2005/09/28(水) 19:10:47 ID:4PA3Dn4Y0
そういうことにした
304水先案名無い人:2005/09/29(木) 08:31:44 ID:ZgYkOKfd0
>>300
俺は叫んだ。
「てめえ、そこをどきやがれ!!」
305水先案名無い人:2005/09/29(木) 09:13:48 ID:Nom5kzQn0
>>304よ――お前、俺の見ている前で>>300とやれ。」
「嫌ならばいい。お前がそのちゃらちゃらしたレスを、もうこのスレに書き込まねばいいだけだ。」
306水先案名無い人:2005/09/29(木) 10:01:10 ID:ZgYkOKfd0
>>305
この男、おそらく下着までもがピンクなのではないか。
307水先案名無い人:2005/09/29(木) 19:50:43 ID:HbLTOL8rO
>>306――今日から>>305を飼え
アパートだったら下にでも繋いでおけ」
308水先案名無い人:2005/09/30(金) 05:57:56 ID:3x66rzAo0
「こんな鎖で、俺を縛ったつもりか!!」

びき、
びき、
めき、
めきっ、
309水先案名無い人:2005/09/30(金) 08:41:04 ID:0qXHzbQz0
>>308――いいからsageろ
これだけageたんだ。坊やが歩いて帰るには、もうsageる以外に方法はないぜ――」
310水先案名無い人:2005/09/30(金) 12:37:04 ID:b226r10L0
うるせえ――

ageてしまえ。
と、思う。
待て。
違うぞ。
これはおれの考え方ではない。
おれの意志ではない。
どうしたのだ。
おれはどうしてしまったのだ。
sageてくれ。
誰かおれをsageてくれ。
音をたてて、ブリーフが裂けていた。
311水先案名無い人:2005/09/30(金) 19:33:38 ID:N+DnY3wz0
avex。
川野。
及川。

たまらぬ、祭りであるなぁ――
312水先案名無い人:2005/09/30(金) 19:49:38 ID:T2POaYXL0
>>311
くわしく
313水先案名無い人:2005/09/30(金) 21:40:15 ID:0qXHzbQz0
>>312
た。
った。
だった。
キだった。
バキだった。
キバキだった。
バキバキだった。

エアロがバキバキだった。

314水先案名無い人:2005/10/01(土) 08:59:02 ID:Ey4FvKSb0
「お前に、言っておく事がある――」
「なんでしょう」
「俺は、登っていた――」
「登っていた?」
「ああ」
「何をですか」
「階段だ」
「階段、ですか――」
「俺は、階段を登っていた」
「それがなにか――」
「だが、いつのまにか、降りていた――」
「どういうことでしょう」
「俺は、階段を登っていたと思ったら、降りていた」
「何を言っているのですか――」
「俺にも――わからん」
「――」
「ありのままだ――」
「はい」
「ありのまま、今、起こったことだ」
「そうですか――」
「――」
「――」

そういうことになった。
315水先案名無い人:2005/10/01(土) 11:55:14 ID:PY9TigAi0
>>314
む、むう。

そういうことになった――
たまらぬ使い方であった。
316水先案名無い人:2005/10/01(土) 12:20:19 ID:OjA7jmls0
ディオの棺桶を空けた瞬間
私は尻の穴に氷柱をぶち込まれたのだよ
317水先案名無い人:2005/10/01(土) 14:14:52 ID:C9QWJTrN0

いつも笑わせて貰ってます>職人さんたち
つまらないものですが、ネタ元にどうぞ↓

ttp://up.rulez.jp/index.html の up1316.zip (ttp://up.rulez.jp/file/up1316.zip.html
318水先案名無い人:2005/10/01(土) 21:08:23 ID:5y/HCZsf0
>>317
たまらぬテンプラであった
319水先案名無い人:2005/10/01(土) 21:48:51 ID:TUg5AU5J0
>>317
このようなコメントがあったのか
なんと、シンプルで
なんと、わかりやすい

「──そういうことになった。」

これではファイルナンバーなど書く必要がないではないか。
もう、このようなコメントは、二度と見れないであろう。
これが、最初で最後だ。
それだけのものを見てしまったのである。
これだけのコメントは、もう、おそらく出ないであろう。
それに、誰にでも書けるというものではない。
まいった。

320水先案名無い人:2005/10/01(土) 21:50:38 ID:TUg5AU5J0
少し、大袈裟であった。
321水先案名無い人:2005/10/01(土) 22:54:36 ID:2Mww+2xx0
そしてまとめサイトの更新はみんなスルーであった
322水先案名無い人:2005/10/02(日) 11:22:32 ID:/kVlUxXg0
「まとめサイトの説得力ある描写にはうなった!」

作家 夢枕獏


この異様な迫力を持ったまとめサイトを、ぼくは第一スレでの設立時から注目して読んでいた。
スレッドからの抽出も過去ログのミラーも遠慮がないのがよかった。
おそらくは、この管理人が何年もあたためていたものが、このサイトでいちどに噴き出したからであろう。
小説の説得力が”文体”によって生まれるのなら、サイトの説得力は”更新”であると思う。
どのような”更新内容”を住人の目の前に差し出せるかである。
その”更新内容”の説得力が、そのまま、そのサイトの持つ説得力になる。
小さな理屈はどこかに消えてしまう。
そういう意味で、スレッドの>>1にあるまとめサイトの”トップページ”を見た時、その不気味さ、つまり説得力にぼくはうなってしまった。
このような”ページ”を見せられれば、住人はそのサイトを信用してしまうのである。
「SFは描写だ」と、山田正紀氏(SF作家)が何かに書いていたが、サイトも描写であるとぼくは思う。
このサイトの次更新は、やがて必ず行われねばならないものであろう。
323水先案名無い人:2005/10/02(日) 21:40:07 ID:G8NZLfk70
「ほうっっ」
「ちいいっ」

たまらぬ放置であった。
324水先案名無い人:2005/10/03(月) 08:50:58 ID:RTdlEIBO0
「拙者、眠放置郎と申す」
325水先案名無い人:2005/10/03(月) 15:42:19 ID:cSJJ/w4CO
刀身回転からの袈裟斬りでほら円月殺法入った――
326水先案名無い人:2005/10/03(月) 20:07:11 ID:0Rl8JccZ0
樹がたっている。
一本の樹がたっている。
大きいかといわれるとそうではない。
しかし小さいというわけでもない。
大きさはそう、2Mあるかないかといったところだろう。
ちょうど庭木にするにはもってこいだろう。いた。
そして小さな花が咲いていた。
ひとつやふたつではない、もっとおおくの・・・・
10や20ではきかない100あるいは1000もの花がついているかもしれない

と――
風が吹いてきた。
静かな風だ。
いや、周りにその木しかないために、音を立てなかったのかもしれない。
そして涼やかな、人をさびしくさせるような風だ。

どうやら、その風は秋を運んできただけではなく心地よい匂いも運んできたようだった。

この樹の花の匂いであろう。匂いというよりも芳香といったほうがふさわしいかもしれない。
この芳香をかぐだけでもしくはこの樹の名を聞くだけでこのスレを思い出してしまう


たまらぬ金木犀であった。
327水先案名無い人:2005/10/03(月) 20:09:37 ID:NLQ/mm9Z0
今年もまた、
金木犀の季節になったのだなぁ――
328326:2005/10/03(月) 20:16:07 ID:0Rl8JccZ0
ああ、なんということか。
実はこのスレに投下するのは初めてのことである。
このスレが始まった当初からみているのに書き込むのはなんと初めてなのである。

初めて書き込むのでミスがあるかもしれない。

だが、

家に金木犀があったのでどうしても書き込みたくなったのである。

さあ、どんなレスでもしてみるとよい。

友よ―――
329水先案名無い人:2005/10/03(月) 22:09:43 ID:/NAQlq6j0
「花の匂いのする風でも、糞の匂いのする風でも、風車はまわるんだ。
どのような力であろうと、それで、チャクラはまわすことができるんだよ――」
330水先案名無い人:2005/10/03(月) 22:19:04 ID:JKDHADfz0
   チャクラをまわすよ!


  ∧,,∧           ∧,,∧
 (;`・ω・)         o(;`・ω・)o
 /_∩∩ グッ      ((≡)   )))
 しー-J          ((_ノ-,_ノノ




      ・・・・・・

   。・。゚・゚・。
  \・゚。・゚・。/




チャーハンになることが
こんなに気持ちのいいものとは思いませんでしたよw


   。・。゚・゚・。
  \・゚。・゚・。/
331水先案名無い人:2005/10/03(月) 23:12:00 ID:BTDycYWO0
>>326
この樹は―――
この樹の名は何と?

そりゃあ、おめえ―――
気になる樹だよう・・・

なんとも不思議な、たまらぬ樹であった
332水先案名無い人:2005/10/04(火) 00:14:38 ID:/hJRvnJf0
勃。
蹴。
斗。

たまらぬスーパーヒトシくんであった。
333水先案名無い人:2005/10/04(火) 07:16:22 ID:r17YsVZv0
>>331
なんたって、見たこともねえ樹なんだからなあ
きっと、見たこともねえ、綺麗な花が咲くのだろう

花が、咲くのだろう――
334水先案名無い人:2005/10/04(火) 13:56:04 ID:jKZGmFXL0
「五月蝿かったのだよ――」
「ファービーが、ですか」
「応…、「ナデナデシテー」と、繰り返しいうのだよ。たまらぬやかましさだな、 あれは――」
「なでたのですね」
「ああ、頭の上にマッサージ器あてて死ぬほどナデナデしたらな、「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」と、なった。」
「 「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ですか――」
「フフ…最初は面白かったのだよ――しかしなあ、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたのさ。」
「どうなったのです」
「「モルスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った――」
「モルスァ――」
「それが、ファービーという漢なのだなあ――」
335水先案名無い人:2005/10/04(火) 14:10:07 ID:25dhP6U30
>>332
ワラタ――――
336水先案名無い人:2005/10/04(火) 14:45:08 ID:rcJMWUuj0
龍王院弘は、もう、朝飯の支度をととのえてあった。
濃目に仕立てた犬汁に、街へ降りて盗んできた生卵と梅干、山野に自生する雑草の浅漬だけのものだが、その熱い犬汁を一口すすりこんだ宇名月典善が、
へひい……
と、息を吐いた。
「お味は、いかがですか?」
龍王院弘が言った。
「ひろし、てめえ、何をした……」
いいさした典善が椀の中を粘っこく睨み、
く、
く、
か、
か、
ふいに、低く笑いだした。
「お分かりに、なりましたか?」
「胡麻の油を、落しやがって、よ」
「はい。ほんの少し」
龍王院弘が、くすりと笑った。
「先生、ふだんは、こんなまねはしないのですがね、体に骨を折らせたときは、ふしぎにうまいのですよ」
「ふふん」
と、典善が鼻を鳴らした。
ぎとぎとした、濃厚な臭みのある犬の肉の脂肪が出汁に溶けて、

たまらぬうまさであった。
337水先案名無い人:2005/10/04(火) 15:47:48 ID:JPPvkEaZ0
池波かよ――
338水先案名無い人:2005/10/05(水) 01:22:42 ID:J5pbbOaf0
獏文体を練り上げずに連絡する事を許してもらいたい。

NHK教育、今晩2時に再放送ではあるが御大が出演するようだ。
339水先案名無い人:2005/10/06(木) 03:34:29 ID:apWlxo/q0
>>338
その文体は──。
たまらぬダカール演説であった。
340水先案名無い人:2005/10/06(木) 04:28:16 ID:QvLILHfo0
その鳥は、まさに異形のものであった。

怖気の立つ、
断末魔を思わせるような、
声で──

「ナデナデシテェェェッ」と、
啼いた。

不快でさえあるはずの、その哀願に何かが──弾けた。
恐る恐る按摩器を、頭頂部に添える。
その手に伝わってくるのは確かな振動。

ぶる
ぶる

ぶるる

「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」

──面白えなぁ

──だが、それだけだ

脳髄が急速に冷えていくのを感じ取る。

瞬間。
ひゅうっと手刀が空を切った。

「モルスァ」

たまらぬファービーであった。
341加藤鷹:2005/10/06(木) 23:45:24 ID:DE8yMpUY0
ほら入った――
342水先案名無い人:2005/10/07(金) 00:00:52 ID:lEanMS+l0
何故だ、何故描きこめぬ
343水先案名無い人:2005/10/07(金) 00:03:21 ID:lEanMS+l0
おおっ、1週間ぶりの復帰ゾ

ホスト規制は夢であったのかも知れぬ

描こう
描こう
そういうことになった
344水先案名無い人:2005/10/07(金) 00:13:41 ID:7AbVwxub0
今日、道を歩いていると、何か異質なものが鼻腔に入り込んでくるのに気が付いた。

金木犀―――。

このスレのことを思い出したのであった。
345水先案名無い人:2005/10/07(金) 02:38:28 ID:QyMWZMXj0
ふう、ようやく規制解除かよ。
346水先案名無い人:2005/10/07(金) 14:39:55 ID:4qaOOkNBO
このスレはようやく動き出したばかりである
347水先案名無い人:2005/10/07(金) 15:23:11 ID:Q4vIQ9NH0
天竺は、遥か彼方である。
ホモよ――
348水先案名無い人:2005/10/07(金) 15:51:06 ID:qgL64GH/0
正解。
正解。
正解。

たまらぬはらたいらであった。
349水先案名無い人:2005/10/07(金) 19:23:55 ID:HeImsRji0
没蹴斗。
没蹴斗。
没蹴斗。
超仁没蹴斗。

たまらぬ野々村真であった。
350水先案名無い人:2005/10/07(金) 23:58:23 ID:G5Vh5WPt0
「清明、俺の家の近くに木犀の木があるのは知っているか」
「うむ、知っている」
「このごろ、そこを通ると花が匂うのだ」
「それで何か困った事でもおきたのか、博雅」
「そうなのだ、清明」
「言ってみろよ」
「そこを通るたびにここを思い出して笑ってしまうのだよ――」
「ははあ」
「それも木犀はそこだけに在るわけではないからな」
「うむ」
「木犀が見えなくても、ほんの少しその匂いを感じるだけで笑ってしまうのだ。困った事だよ――」
「ふむ」
「これでは、俺はおかしな人のように見えるではないだろうかと心配しているのだよ」
「博雅、それは呪ではないか」
「そうか?」
「ここを見て呪にかかったのだろうよ――」
「うむ、そうだろうなあ――」
「木犀の匂いをかぐだけで笑ってしまうとは、陰陽師でもできぬような呪よ――」

たまらぬ夢枕獏文体のガイドラインであった。
351水先案名無い人:2005/10/08(土) 00:21:04 ID:jA0PQmfC0
>>349
「でもな、マコトの野郎はよぅ――
ぱぁふぇくとを獲った事もあるんだぜぃ。」

片手で林檎を握り潰しながらそう言った男の上半身は、
まるでTシャツへ無造作に岩を放り込んだかの様に筋肉の隆起が見て取れた

たまらぬ草野仁であった。
352水先案名無い人:2005/10/08(土) 00:43:21 ID:2bdtkEa20
>>350
上手いねえ
353水先案名無い人:2005/10/09(日) 04:01:39 ID:Z/dnJiRi0
//\\   ─┴─    ̄フ    _|_   /  
 /   \   |二二|  __|__   |    /   
  | ̄ ̄|   ┌──┐    |    |  ゝ  /⌒l  
  |__|    ノ |_,     \|    \_ /   \ノ



        /''┐                        ,r'┐
  r‐ー---v。,コ ゙l           __,,,,,,,,,,,,,_   .,rrv,,,,,,,] |___、
  ゙ー--,,。,,,,,,,,_、 `゙゚゙"''i、.,r‐‐'''゙゙~`     `~'┐ ヽ,,,_:      .゙ト
        .゙l .|'''''・'" ゙lvv-ー''''''¨゙゙゙゙゙゙゙゙゙フ' .,l゙   :  ̄] 厂゙゙゙゙″
      ._,,,,,,ト .,|           ,,r" ,r″ .,―----7 =ー''''''i、
     ,/^ _,,、 .〔             ,,/゜.,,r″  .゙--ぃ,,,,,,,、, y-一'′
    l゙ .l',,,i´  .ヒ         ,i´ .,i″    .rヘ,   .゙l ゙l
    ゙l,.″,,r'| .|           | .〔      ゙l, .゙l,  ┌-7 ゙l
     ``'''″ .| .|        ゙l、.ヽ,、    .゙l, .゙L "--i、。メ
         ,i´ ,i´        ゚-,,、~'''-i、   .゙L .゙l、
        l" ,メ              ~'ー-,〃   .ヽ .ヽ
           ~″                      ゚ヽ,フ
354水先案名無い人:2005/10/09(日) 05:25:42 ID:iOABONKC0
あなや
355ザ・智クロン ◆GiSXqxf9G2 :2005/10/09(日) 06:04:44 ID:hOmUiBGB0

る。
ある。
がある。
えがある。
考えがある。
い考えがある。
いい考えがある。
にいい考えがある。
私にいい考えがある。

たまらぬ司令官であった。
356水先案名無い人:2005/10/09(日) 12:42:59 ID:QiC0ScJw0

と。
かと。
うかと。
ろうかと。
あろうかと。
もあろうかと。
ともあろうかと。
こともあろうかと。
なこともあろうかと。
んなこともあろうかと。
こんなこともあろうかと。

たまらぬヤマトの技術長であった。
357水先案名無い人:2005/10/09(日) 13:31:11 ID:XcSHDjcGO


なー
かなー
さかなー
なさかなー
みなさかなー

たまらぬ松浦社長であった。
358水先案名無い人:2005/10/09(日) 14:48:47 ID:t5DwGf6C0
あ!
たあ!
ったあ!
こったあ!
てこったあ!
んてこったあ!
あんてこったあ!
なあんてこったあ!

たまらぬ宇宙怪獣であった。
359水先案名無い人:2005/10/09(日) 17:33:19 ID:+RzLw3hz0
「重要なのは、手が何本あるかのかって事ですよ――」
「そう、たとえば、酸素は手が2ほんとかってこうですよ――」
男は声を張り上げた。
その男の体が、2倍にも3倍にもふくれあがった。
それを見ていた者たちには、まさしくそのように見えた。
その一発で、皆の――生徒たちの意識はなくなりかけている。
もう、皆動かない。
人形のように、椅子の上に座っているだけだ。
しかし、それでも、男は攻撃の手を休めなかった。
生徒が、どのような反応をするか、自分はそれをどう受けるか、そういう意思が、男からは、完璧に欠落していた。
声を張り上げて、ただ、思い切り受験必勝法を叩き込む。
相手が、質問、反論を行わない現役生なら、それはできるかもしれない。
だが、高偏差値受験生相手に――しかも、素人ではない二浪三浪生を相手にして、できることではない。
360水先案名無い人:2005/10/09(日) 17:34:04 ID:+RzLw3hz0
講義の始まる前に、深く息を吸い込む。
その吸い込んだ息を相手に叩きつける。
死に物狂いで叫び続ける。
叫び続ける。
ただ叫び続ける。
一直線だ。
時間があろうがなかろうが、生徒目がけて連打を続ける。
自分の生命が、消え果てしまうまで。
それは、もはや、技術ではない。
速度ではあるかもしれない。
パワーでもあるかもしれない。
しかし、それだけでは、この男の授業を伝えきれない。
圧倒的ななにかだ。
体内から、激しい勢いであふれ続けるもの――それに男はただ身を任せているだけのようにも見える。
オレンジ色。
青。
黄色。
またオレンジ。
そして、その上――
17族の上――ハロゲン。

「ハァァーロォォーゲン!!!」

男は、叫んだ。
その男――亀田は、そのような予備校教師であった。
361水先案名無い人:2005/10/09(日) 17:39:38 ID:qHs62Ie/0
たまらぬ色物講師であった
362水先案名無い人:2005/10/09(日) 18:06:39 ID:+RzLw3hz0
「なんと、世の中にはふしぎな事が起こるものではないか」
博雅が言った。
「ふしぎな事と皆が言うから、その様に感じられるものさ」
晴明が答える。
「しかし晴明、天狗の仕業ともいわれておるぞ」
「博雅よ、天狗というのも、ひとつの呪だ」
「どういうことだ」
「いつかも話をしたが、世の中には様々な力がある。その力自体は、所詮は、ただの力なのだ。」
「――」
「その力がなにごとかを動かした時に、皆が天狗じゃ、天狗の仕業じゃと言えば、
 その力は天狗という事になるのさ」
「なんだ、それでは、天狗を天狗たらしめているのは、結局のところ、人がかけた呪ということではないか」
「そういうことだ」
「そういうことか」
そういうことであった。
363水先案名無い人:2005/10/09(日) 18:53:29 ID:iIvEH3Rk0
http://byonabi.haru.gs/main/html/bkn_img200509.html

無職童帝ウプレカス!
そういうことになった。
364水先案名無い人:2005/10/09(日) 21:29:21 ID:QhzoOJq2O
たまらぬ虹裏であった
365水先案名無い人:2005/10/09(日) 23:04:46 ID:iIvEH3Rk0
す。
ます。
ります。
まります。
だまります。
しだまります。
少しだまります。

たまらぬ杉村太蔵であった。
366水先案名無い人:2005/10/10(月) 00:40:32 ID:qqi1ppWh0
使。
剣。
自。

始まらぬシャドウゲイトであった。
367水先案名無い人:2005/10/10(月) 00:57:39 ID:ILPPsYA10
名。
宇。
郎。
凛。
愚。

たまらぬ初期型であった。
368水先案名無い人:2005/10/10(月) 08:01:35 ID:fkDx90mc0
腰。
振る。
振る。
振る。
振る。
振る。
振る。

たまらぬレイザーラモンHGであった。
369水先案名無い人:2005/10/10(月) 12:37:34 ID:bqh4VDca0
飛。
嫉。
追。
雷。
愛。

たまらぬラムちゃんであった。
370水先案名無い人:2005/10/10(月) 13:02:52 ID:7i0AIkRc0
空。
間。
湾。
曲。

たまらぬディバイディングドライバーであった。
371水先案名無い人:2005/10/10(月) 13:24:03 ID:GZS0EsPk0
十。
月。
七。
日。

気付かぬ賞味期限であった。
372水先案名無い人:2005/10/10(月) 13:41:28 ID:osTW1l+70
>>371
食べてしまえ――
そう、思う。
だが、もし当たったら?
一時の食欲を満たすために、その後を何日かを棒にするのか?
いや。
構わない。
たった、3日しか過ぎてないのだ。
こんなもので当たろうはずがない。
3日など、ロスタイムのようなものだ。
耐えられる。
耐える。
「ひゅおう!」
決意して、口の中へ。
だが――
腐。
臭。
苦。
広がる味、違和感。
――バカな、たった3日で!?
ラベルを見直すと、

『2004 10 7』

たまらぬ一年ものであった。
373水先案名無い人:2005/10/10(月) 14:04:30 ID:7i0AIkRc0
>>372
そう、俺は──午後ティーを口から噴出させていたのだ──。
374水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:05:50 ID:3GKyKTAV0
確認をした。
『05 10 7』
大丈夫だ。
「ひゅおう!」
決意して、口の中へ。
だが――
乾。
硬。
粉。





たまらぬ年号表記であった。
375水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:30:23 ID:7i0AIkRc0
>>374

おまえさんよう──。
そいつぁひょっとして、皇紀2605年──。
そう、言いたいのかよ──。

>>375 は口の端をにぃっと吊り上げた。
376水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:35:16 ID:m2SyHDeq0
夕暮れ──
秋が深まりつつあった。
夕暮れの庭は、昨夜と同様に、小さな雨滴が天と地をつないでいる。
まだ、夕闇とはなっていない。
そこかしこは陰となっているが、天は鈍色の光で、庭を照らしている。
野山か野原の一部を、そっくりそのまま切り取って、そこへ置いたような庭であった。
背の高い草が密に生えているようなところもあれば、ある場所では、竜胆が、ほの青い花びらを開いていたりもする。
夜気は、ひんやりとはしているが、寒さを覚えるほどではない。
晴明の着ている白い狩衣が、しっとりと雨を含んで重くなっている。
博雅は、左手に杯を持ち、時おり酒を口に運んでは、しみじみとした眼つきになって、
「これはたまらぬなあ、晴明よ」
などとつぶやいている。
「たまらぬさ」
晴明も言った。
「しかし、おまえ、少しもそう感じているようには見えぬ──」
博雅は、そう言って杯を口に持ってゆく。
「見えようが見えまいが、たまらぬものはたまらぬさ」
「そういう顔をしていられるおまえが、うらやましい」
晴明は、博雅を困らせぬ程度に、微かな笑みをその唇に浮かべた。
「しかし、たまらぬものだな、三連休が全て雨とは──」

たまらぬ秋雨前線であった。
377水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:44:18 ID:YprSJQB90
「毛虫……」
「え?」
「毛虫と言ったのさ」
男が言った。
「し……とはねえ。じゃあ、塩ジャケ」
女が返した。
「け? ふうん、ならば……け……」
けんばん……
と、言いかけて、男は自分が追い詰められていたことに気付く。
喉元に刃物を付きつけられたかのような、冷たい感覚であった。
「けんばん……ハーモニカ……っ!」
寸でのところで、かわした。
まだ闘える――
男の筋肉が、ぎりっと緊張で膨らんだ。
その刹那――
「かみのけ!」
女が言った。
また――
また、“け”なのか!
なんという。
なんという女であろうか。
もうないのであろう?
女の笑みが、そう告げていた。
378水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:46:43 ID:YprSJQB90
いいや――
男の全身に、力が入る。
ある。
俺には、ある。
言ってやる。
言ってやるとも。
お前のせいだ。
お前にしか、言えぬ。
お前だから、言うのだ。
お前だけに、言ってやる。
「……あるよ」
男の声に、女は、一瞬身を固めた。

まだ、あるのか。
これだけ“け”を集中して攻めたというのに……
この、この男は――
「結婚しよう」
辺りに静寂が訪れた。
予想外の、男の返しであった。

「え?どうした? “う”だぜ?」
どれぐらいの時間が流れたのか。
星たちのわずかな動きからは、判断のつかないことであった。
「……うん」
やがて、女が言った。
男は、にぃっと笑う。
「ようし、おまえさんの負けだな」

たまらぬバカップルであった。
379水先案名無い人:2005/10/10(月) 16:57:40 ID:DAoRmBr90
>>378
おきゃああああああああああ
380水先案名無い人:2005/10/10(月) 17:38:55 ID:7i0AIkRc0
>>378 あひゃららららら
381水先案名無い人:2005/10/10(月) 18:23:46 ID:g1DH4bzXO
>>378
たまらぬデブリ屋であった
382水先案名無い人:2005/10/10(月) 18:31:04 ID:mByBsvCa0
>>378
「その女から離れなさい」
美空が言った。
「その女は餓舌女なのですよ」
383水先案名無い人:2005/10/10(月) 18:35:07 ID:YBhVoCLs0
>>378
「私が何を言おうとしてるか分かる?」
得意げに女が言う。
「いや、わからん」
超能力者ではない。
分かろうはずがない。
「初めにね 『す』で始まる言葉!」
ますますわからない。
なにを言いたい?
「ごめん、わからないよ」

「ヒント 終わりの言葉は『き』!」
384水先案名無い人:2005/10/10(月) 18:41:21 ID:7i0AIkRc0
>>383

なんと──。

『す』で始まる言葉。
終わりの言葉は『き』。

男には全く理解できなかった。
男は口に毛糸球を押し込まれたような、
何とも言えぬ顔のまま、そのまま沈黙した。
女もまた、男の沈黙に答えるように、押し黙っていた。

と──。
「そうかよ──」男はぎらぎらした目を女に向け、
一言だけ言い放った。
「すきやき──おめえさん、そういいたいんだろう?」

空気の読めない男であった。
385水先案名無い人:2005/10/11(火) 00:01:25 ID:CGVarKjR0
「お前たち、獏文体で遊ぶのはいいが――」
親父は、無言で、スレを更新した。
その後で、親父は、こう書き込んだのだ。


「練習は、やったんだろうな?」
386水先案名無い人:2005/10/11(火) 00:15:47 ID:brDSJ1V+0
練習をしないと――
女子が腐るんだ
腐っていくんだ

たまらぬ腐女子であった――
387水先案名無い人:2005/10/11(火) 02:53:23 ID:W33hzG6j0
「腐りゆく天使に萌え萌えする快感にも、また、たまらないものがあるのですよ」

たまらぬ男屍であった。
388水先案名無い人:2005/10/11(火) 23:57:18 ID:8yxzfPNG0
メール。
メール。
メール。
メール。
メール。
木村は、メールし放題であった。

アサコ。
エミ。
ユリ。
エミ。
ママ。パパ。
アサコ。
ユリ。
ユリ。
ルミ。
キョウコ。
トモスケ。
ママ。
エミ。
ユリ――

またか。木村は、声をあげそうになった。
389水先案名無い人:2005/10/12(水) 00:58:13 ID:1gKh4FTc0
>228――

またか。俺は、声をあげそうになった。

たまらぬガイシュツであった。
390水先案名無い人:2005/10/12(水) 01:43:00 ID:bBVQFIrU0
「鼻が―よう。」
「鼻が伸びちまって伸びちまって。」
「鼻が―」
男がひとつ、息を置いた。
「けどよぉ…俺ァ…それでも…」
「ピノッキオ雄雄雄雄雄ッッッ!!!」
391水先案名無い人:2005/10/12(水) 07:11:36 ID:ww//duy90
「太蔵よぉ、どうしで俺の声が聞こえないんじゃぁ。俺がお前を教育するって言ってるじゃねぇか」

「大仁田さん。僕はFMWに興味ないんすよ。UWFでやりたいんすよ」



たまらぬ減らず口であった。
392水先案名無い人:2005/10/12(水) 13:31:00 ID:secfW3on0
痛。

痛。

痛。

っっっ痛ぁぁぁあああ―――


たまらぬリミット限界突破であった。
393水先案名無い人:2005/10/14(金) 13:56:52 ID:W0HsuWdj0
働けど。

働けど。

我が暮し。

楽にならざり。

たまらぬ金であった。
394水先案名無い人:2005/10/14(金) 14:55:18 ID:4eOEu9+f0
脱。
糞。
堕。

たまらぬ変なおじさんであった。
395水先案名無い人:2005/10/14(金) 21:04:34 ID:t7OKKZXw0

マチャミを対象に。

和田アキ子を対象に。

山田花子を対象に。



溜まらぬ俺の精子であった。
396水先案名無い人:2005/10/14(金) 21:47:52 ID:AWmDm7M50
1-100

>>13-14 漫画「美味しんぼ」
>>28-29 漫画「あずまんが大王」  
>>54 三国志   蒼天航路?
>>55 歌「グリーングリーン」
>>60 アニメ「エヴァンゲリオン」 サブタイトル
>>74-75 コピペ「アソパソマソの日記」 松尾象山の日記
>>86-87 アニメ「MADLAX」
>>89-90 漫画「ガラスの仮面」 
>>92-93
397水先案名無い人:2005/10/14(金) 21:49:53 ID:AWmDm7M50
101-200

>101-102 漫画「クレヨンしんちゃん」
>103 CM「森永チョコボール」
>119 アニメ「ゲッターロボ」 OP
>121 アニメ「キャンディ・キャンディ」 OP
>124 小説「シャーロック・ホームズ」 冒頭
>128,130 アニメ「一休さん」 OP
>133-134 アニメ「一休さん」 屏風の虎
>137-140 アニメ「一休さん」 
>142 時事「MIYOKO」
>146
>147 コピペ「古館一郎とホリエモンのガイドライン」
>148-155 漫画「」
>157-158 2ちゃん「電車男」
>161 英米糞「のまネコ」
>163 歌「」
>164 コピペ「特定アジアのガイドライン」
>167 2ちゃん「電車男」
>170 コピペ「古館一郎とホリエモンのガイドライン」
>174 漫画「ドラえもん」
>175 漫画「ドラえもん」
>176 漫画「ドラえもん」
>188 あとがき
>191 漫画「ドラえもん」
>197 漫画「銀河鉄道999」
>200 CM「ファミコウォーズ」
398水先案名無い人:2005/10/14(金) 21:59:40 ID:8Q3SCYfL0
>>54は横山光輝の三国志、俗にいう横山三国志だぜ―――


399水先案名無い人:2005/10/14(金) 22:08:35 ID:tduTDMC+0
>396
>86-87 アニメ「MADLAX」

正確に言うとMADLAXの挿入歌の「nowhere」の歌詞ネタだ

>148-155 漫画「」

これは「姉DVD」

>163 歌「」

これは「きよしのズンドコ節」だな
400水先案名無い人:2005/10/15(土) 08:41:51 ID:LWmxAF8G0
たまらぬマジレスであった
401水先案名無い人:2005/10/15(土) 15:34:23 ID:kOjYkUJP0
今更だがよ…
>>155

おめぇさん、読んだことないのかい?
創元推理文庫版の初期レンズマンシリーズを…
402水先案名無い人:2005/10/15(土) 18:42:37 ID:X//fzRmC0
マジレスする前によう、>>396-397
「まとめ乙」って言ってやるのが筋じゃあねえのかい?
403水先案名無い人:2005/10/15(土) 19:00:13 ID:MmYYJj7U0
「まとめ乙だな」
「うむ、乙だ」

「乙」
「乙」

そういうことになった。
404水先案名無い人:2005/10/15(土) 22:20:35 ID:lwPsX/D8O
たまらぬ──たまらぬまとめであるなぁ──

ざわり、と男の中に眠る獣性が首をもたげた──
405お絵かき:2005/10/16(日) 00:27:42 ID:61rbfdsI0
丸を書いた。
小さい丸を書いた。
縦に棒を書いた。

「行くぞおっきゃああああああ!!」

チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。

ほら ガチャピン。ガチャピン。
ガチャピン。ガチャピン。

チョンチョンチョン。
406水先案名無い人:2005/10/16(日) 10:55:02 ID:J6Uw8b4Z0
一日目に神は言った
「光か」
「光だ」
そういうことになった。
407水先案名無い人:2005/10/16(日) 19:42:13 ID:HysGg0bE0
二日目に神は言った
「空か」
「いや海だ」
「ならば両方創ってしまおうではないか」
そういうことになった。
408水先案名無い人:2005/10/16(日) 21:21:08 ID:wQGPYllP0
ちゃん。
りん。
しゃん。


リンスinシャンプーであった。
409水先案名無い人:2005/10/17(月) 00:27:20 ID:z5H3F2nc0
>406,407

神は言った。
「大地あれ」
地。
海。
地。
海。
草。
木。

昼があり、夕があった。
三日目であった。
410水先案名無い人:2005/10/17(月) 01:26:26 ID:ZdBmD1Ot0
か、
い、
か、
ん。

たまらぬひろ子であった。
411水先案名無い人:2005/10/17(月) 01:28:47 ID:ZdBmD1Ot0
どっ、
かく、
きん、

たまらぬ法山であった。
412水先案名無い人:2005/10/17(月) 01:35:39 ID:wmNZK1E80
長いのが読みてえなあ……
413水先案名無い人:2005/10/17(月) 01:47:05 ID:EnOeRQor0
「さて──おめえに一つ教えておかねばならないことがある。」
「何でしょう。」
「道場破りのことだよ。」
「道場破り?」
「そうだ。この道場は知っての通り濃尾無双──つけねらうものは数多い。」
「──それを倒すのが、私の役目ですか。」
「ああ、だがな──殺しちゃいけねえ。せっかく来てもらったんだ、伊達にして帰してやるのさ。」
「ははあ、来たときよりも男前の面構えにしてやるのですね。」
「おう。そうすりゃそのことを言おうと言うまいと──広告のかわりになるからな。」
「なるほど、それはいい手ですね──実にいい。一石二鳥というのでしょうか。」
「そういうこった。まぁおめえ手に負えないような奴が来たんなら、おれが出るからよ。気楽にやれ。」
414水先案名無い人:2005/10/17(月) 11:18:44 ID:lOOhmfEJ0
古いネタで済まぬ――

「堀江君。一つ教えてもらいたいのだよ――」
「何をかね――」

テレビカメラを挟んで、二人の男が向かい合っていた。
細い男と、太い男である。
細い男の名は古館伊知朗。とあるテレビ局で報道番組の司会をしている。
プロレスのアナウンサーとして絶叫していた所を、久米というキャスターに引き抜かれたのである。
太い男の名は堀江隆文。インターネットを利用した株式投資で名を上げた投資家である。
テレビに度々露出し、刺激的な発言を繰り返し、常に賛否両論をその身に浴びている男だった。

一七三センチ、体重が六八キロ 。
これが古館伊知朗である。
一七〇センチ、体重が八ニキロ。
これが堀江隆文である。
古館の方が背が高く、堀江の方が肉が厚い。
先に仕掛けたのは、やはり古館であった。
「堀江君。やはり、金の次は権力かね。」
「ふむ?」
堀江が訊いた。
415水先案名無い人:2005/10/17(月) 11:21:43 ID:lOOhmfEJ0
「あれだけ金持ちになったのだ、次は権力を狙っているのだろう?」
そう言って古館がにいっと笑った。
「そういうことではないさ――」
熱を帯びた呼気と共に、堀江がつぶやいた。
「堀江。私の前では隠さずとも良いのだ、権力なのだろう?」
「古館君――政治家を目指している男がね、権力欲だけで頑張っていると、そう考えられては困る。」
「ほほう、では何だというのだ。」
「社会をな――もっと良くしていきたいのだよ。」
ぞろりと言ってのけた。
「選挙活動をしている男が、金や権力目的というのは古い考えだな、君――」
有無を言わさず、真正面から正論が吹っ飛んできた。
右翼左翼、どちらにも避ける事が出来ない、真正面からの返答であった。
「く、くうっ、堀江――」
古館が、歯を剥いて喉の奥から声を上げた。
いつの間にやらその口調が伝法なものに戻っている。
「大統領制についてなにやらぺちゃくちゃ語っていたがよう、おめえさんは大統領になって何をするつもりだい――」
堀江が、太い息を吐いた。
「すまねえが、今は、そんなことを考えている余裕はねえな――」
「おやおや、おめえさんは政治家を目指してるんだろう、なんにも考えちゃあいねえのかえ?」
古館が、一気に間合いを詰めた。
屁理屈の距離でも、記憶の有る無しの距離でもない。本音の距離だ。
「まだ当選していちゃあいねえんだ。小選挙区で比例も無い状態だぜえ。余裕があるわけがねえだろうがよお――」
ぴん、と、二人の間の空気が張り詰めた。

「あ、そうですか。」
「そうですよ。」
そういうことになった。
416水先案名無い人:2005/10/17(月) 12:46:11 ID:zhgjaot20
髪型は――OKだ。
服は?――これもOKだ。
あとは――あとは何がある?
そう、『笑顔』だ。これは大事だ。
そこまで確認して、気づいた。
震えてている?
いや、断じて怯えではない。
ただの緊張だ。だが、不快ではない。
「くくく、いいねぇ」
武者震い。

そして、奴が――来た。

「おはよう。」
先手を取る。
相手は構えもとれずにいる
――なんだい?そんなに緊張することもないだろう。ただのあいさつじゃねぇか

「あのね……えっと……え〜っと……わたしね、君のことが……」
おかしい。
あれほどイメージしていた言葉が、うまく出せない。
これが、実戦なのか――
「う〜んと、だから……なんていうか―」

――具合悪いの?なんだ、それは。助け舟のつもりか。阿呆が。
   だまって聞け。言う。今から言う。言うから、聞け――

「そうじゃなくて、なんていうか―

 す

 好 き?――っていうか……」
417水先案名無い人:2005/10/17(月) 13:17:10 ID:VI4tmqTd0
たまらぬ恋愛CHU!であった
418水先案名無い人:2005/10/17(月) 14:44:12 ID:ztlsTNgp0
愛情!?

ふふん。

恋?
女?

去ね。
419水先案名無い人:2005/10/17(月) 16:59:54 ID:Zinuj0Sa0
奇怪な生物だった。
およそ、この世の動物だとは思えない。

目が大きい。
耳も大きい。
毛は、原色のように鮮やかだ。
大きなネズミ、とムリヤリ例える事もできる。
だが、適切ではない。

更に奇怪な事に――
啼く、のである。
いや、むしろ喋ると言った方がいい。
「ナデナデシテー」
インコやオウムよりも明瞭であった。

それにしても、うるさい。
何を――
何をそんなに「ナデナデシテ」欲しいのか?

――いいだろう、「ナデナデシテ」やろうではないか。
420水先案名無い人:2005/10/17(月) 17:01:00 ID:Zinuj0Sa0
マッサージ器を、頭に置く。
ナデル。
ナデル。
ナデル。
マッサージ器が、死ぬほどナデル。
ナデル。
ナデル

すると、
「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」

鳴き声が変わった。
これは嗚咽か?
それとも喘ぎか。
得体の知れないものがこみ上げてくるのを感じた。

しかし、いい加減気持ちが悪い。
――止めてやる。

横から首元へチョップを叩き込む。
なんというスピードであろうか!
「モルスァ」
断末魔のように叫び、妖怪が飛んでいった。
すさまじい勢いであった。

たまらぬファービーであった。
421水先案名無い人:2005/10/17(月) 18:34:56 ID:C7DhP1oj0
なあ、>>396よ。
おめぇさん、気が付いているかい。
前スレのリストが700ちょっとまでしかないことを――。

ふん。
まぁ、いい。
どうせ、まとめサイトも開店休業中だ。
獏本人へのオマージュと思えば、それもまたひとつの在り様であろうよ――。

雨は既にあがっていた。
むせ返るほどの湿気を含んだ草いきれが、ねっとりと身体を包み込む。
ふふん、いい夜じゃねぇか。
422水先案名無い人:2005/10/17(月) 19:40:46 ID:sz8b9GZy0
まったく、草の匂いは血の匂いに、よく似ている。
423水先案名無い人:2005/10/17(月) 21:23:45 ID:XDE6tmIO0
カッ
クラッ
キーン

たまらぬ大放送であった。
424水先案名無い人:2005/10/17(月) 21:56:48 ID:XKPjJ+JnO
>>423
加齢臭がただよっていた。
425水先案名無い人:2005/10/17(月) 22:04:21 ID:VI4tmqTd0
「おまえさんも今日からは――」

男女三人組が唄うように言った。

「――僕らの仲間さ」
426水先案名無い人:2005/10/17(月) 22:14:18 ID:W9IEHURM0
もはや――
もはや。

「のがれることは、できんぞ。」

たまらぬくらやみ団であった。
427水先案名無い人:2005/10/18(火) 19:36:35 ID:aB7AyBfS0
ド。
ドーナツの「ド」、だ。

レ。
レモンの「レ」だよう。

ミ。
みんなの「ミ」?ふふん。可愛いことを言うじゃねえか――

ファ。
闘志(ファイト)の「ファ」、なんてのは、どうだい?

ソ。
雲ひとつない、青い空――

ラ。
あひゃららら!!!

シ。
幸せだ。


さあ、歌おうぜ――
428水先案名無い人:2005/10/18(火) 19:46:07 ID:FFZyUqQ+0
「ラ」には笑わせてもらったぜ。
429水先案名無い人:2005/10/19(水) 00:16:08 ID:al6h6b3C0
「すげぇな――
すげぇな、あんた――。」
男の口から、飾り気のない賛辞がこぼれていた。
「これからは、あんたの時代だよ。
1000年、いや8000年だろうと、お前さんの時代は続くだろうよ。
未来永劫、お前さんの血は続いていくんだ――いやいや、誇張でもなんでもないさ。
この先どんな人間が出てこようとも、お前さんを超える者はいないだろうて。」
「――」
「そう不思議そうな顔をするもんじゃねぇよ。
たとえばだ。
たとえば――ほら、ここに砂粒がある。」
そういうと、男は、足元の砂をひとすくいして差し出した。
「この細かい砂粒、これらも、小さいけれど立派な石だ。立派な岩だ。
この砂粒がよ、長い年月を経て堅くなって、やがて大きな岩となる。
そりゃぁもう、とんでもなくでっけぇ岩になるんだ。
その岩によ、びっしりと苔が付く。青々とした苔がよ、びっしりとだ。
それくらい長い年月が経ってもということさ――。」

男は、砂を手にしたまま、目を閉じてそこに立っていた。
随分と長い時間がたったようにも思えたが、もしかしたら、ほんの数瞬の事かもしれなかった。
何かを、じっと、想い描いているようにも見えた。
男が再び口を開いた。
「それくらい長い年月が経つまでということさ――。」

雨音が一段と激しくなっていた。
夜気にまぎれて、金木犀の香りが届いてくる。

「――ぇの〜」
男の口が、小さく動いていた。
どうやら、歌のようであった。
「――ぅ〜ま〜
あぁぁでぇぇぇぇーーーーー!」
430水先案名無い人:2005/10/19(水) 08:07:01 ID:2S+Y1vfU0

かよ
代かよ
が代かよ
君が代かよ
431水先案名無い人:2005/10/19(水) 14:26:29 ID:/4OF7gkD0
初めに目を醒ましたのは、赤いクレヨンであった。
箱の中であった

おはよう。
おはよう。
おはよう。
誰だ。
俺は、一体誰なのであろうか?

赤い。赤い。赤い――
そうだ。
俺はトマトなのではないか。
そう思った。


緑のクレヨンが、二番目に目を醒ました。
やはり、箱の中であった。

おはよう。
おはよう。
おはよう。
誰なのか。
次は一体、誰なのだというのか。

緑。緑。緑――
ははぁわかったぞ。
おいらはレタスの葉っぱにちげえねえ――
432水先案名無い人:2005/10/19(水) 14:27:41 ID:/4OF7gkD0
「いいねえ、いいねえ。一つおいらが皿になろうじゃねえか」
どこからか、そんな声が聞こえてきた。
青いクレヨンである。
青かった。
染み入るほどに、青かった。
青という色に、ひたむきですらあった。
青という事実の、一つの結晶として、そのクレヨンはそこにあった。

「おっと、そういうことならば、テーブルクロスは私でなければなるまいよ。構わないね――」
唇に笑みを張り付かせながら、そう呟くクレヨンがあった。
ピンクであった。
小柄ではあったが、豊満な肉体をしたクレヨンであった。
桃色の肌が、うっすらと汗ばんでいた。
ぞくりとするような快感と共に、溶鉄のようなものが、クレヨンの内部にしたたかに打ち込まれていた。

おはよう。
おはよう。
おはよう――
なああんた。教えてくれ。次は一体誰だというのだ――

白い。白い。白い――
「君。朝ごはんに牛乳を飲まないなんて、そんな事を言ってはいけないよ。」

433水先案名無い人:2005/10/19(水) 14:29:54 ID:/4OF7gkD0
茶色く焼けたトースト。
その上で、二人の男が微笑んでいた。
黄色の男が、バターである。
オレンジの男が、マーマレードである。
二人の間の空間が、僅かに歪んでいるかのようであった。
「ちいっ!」
「ふひゅうっ!」
いつしか、金木犀の香りが朝の食卓に流れ出していた。

おはよう。
おはよう。
おひゃらららら!
次。次。次。
一体何本のクレヨンがあるというのだ?

構うものか。
迷いは無い。
何本のクレヨンがあろうとも、例え相手がサクラクレヨンの72本セットだったとしても、俺は自分の朝食を全うするだけだ。
ただそれだけのことだ。

さあ、来たまえ。
僕の朝ごはんに来たまえ。
そうだ。
そうだ。
そうだ。ご飯に来たまえ。
布団の中から起き上がる時の、あのやり方で。

僕は君たちが来るのを、女のように股まで濡らして待っているだぜ――

434水先案名無い人:2005/10/19(水) 16:23:12 ID:i5V8YxRu0

───懐か──しい
みん───な───
の───うたか───
435水先案名無い人:2005/10/19(水) 21:05:44 ID:0SWTfyds0
>>431
「谷山浩子か」
「谷山浩子だ」
そう言うことになった。
436水先案名無い人:2005/10/19(水) 23:15:36 ID:1BNqMd5M0
俺は人類最強の男というコピーに引かれ
人類最強になるためにはどうすればよいのか考えた
人類最強なのだからどんなこともできる
手始めに全裸で姉の部屋にアンゲロ、アンゲロとつぶやきながら飛び込む
タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる
姉が呆然としながら見てくるが人類最強なので気にしない
姉のベッドに潜りこみ「幸せだから!幸せだから!」と絶叫
姉は無言で部屋から立ち去る
だがまだ最強には不十分
次は妹の部屋にムッシュムッシュと叫びながら飛び込む
妹は着がえをしている最中だったが人類最強なので無視
半裸で逆立ちをしながら
「俺に充電しろ!!俺に充電しろ!!」と絶叫
妹は大泣きで退散
確実に人類最強に近づく
開脚後転でトイレに飛び込み便座を外し首に掛ける
ゾンビの真似をしながら母の部屋に突撃
タンスを開けると一枚の写真発見
死んだ親父が俺を抱いている写真発見
俺は泣いた



その頃、龍王院弘は、未だ独り己を捜す旅の途中であった。
437試作:2005/10/19(水) 23:42:53 ID:al6h6b3C0
そこへ弘かよw




          昇竜脚  二態

            (`ー)っ
            /^   /)
            (/ヽ、_ 彡
              (/


            (`ー)/)
            / ,  彡
            (/ヽ ノ(/
.
.
438水先案名無い人:2005/10/20(木) 00:14:54 ID:mOrXUNfu0
「真っ暗森を知ってるかい・・・?」
女は、太い笑みを浮かべながらそう言った。
「そこではよう・・・。魚が空を飛び、小鳥が水中を泳ぐのさ・・・。
もしおめえさんが時計を持ってたら、見てみるがいいさ・・・さかさまに回ってやがるからよう・・・。」

ざわ、と彼の背中を走り抜けるものがあった。
何を・・・何を言っているのだ。この女は何を言っているのだ。
魚が空に?小鳥が水に?時計を見ればさかさま回り?
莫迦な。何を莫迦な。自分の知る物理世界で、そんな現象が起きるはずがなかった。

女がさらに言う。もはや、言葉の刃であった。鋭い。静かではあるが、猛り狂う風。さらに尖る。
「それは・・・動き続けるのさ・・・。そう、それは・・・心の迷路なのさ・・・。近い。しかし、遠い。」
我慢ならなかった。その口を閉じろ。そう言いたかった。たまらぬ。全くたまらぬ谷山浩子であった。
439水先案名無い人:2005/10/20(木) 01:02:08 ID:h87k44mm0
その男はなに一つ家具のない、巨大な四角い部屋に鎮座していた。
皆は暴君、独裁者などと呼びならわしている、彼である。
白髪は荒々しくかきあげられ、高く盛り上がっている。
左の目は義眼。
右脚も人工。
左腕も応用医学の結晶。
顔には1ダースもの小さな糸状の傷痕。
この時代の驚嘆すべきプラスチック応用外科手術でも隠しきれないその損傷は、
原因となった宇宙船での負傷が如何に凄まじいものだったかを表していた。
半分機械製の男が自前の右目と人工の左目とで居並ぶ若者達を見ながら言った。

「位置につきな…

男の前にはつい今しがた機械のような正確さで並び進んできた若者達が並んでいた。
440水先案名無い人:2005/10/20(木) 01:02:44 ID:h87k44mm0
「良いんだな。本当に良いんだな?
 後戻りはもう出来ねぇんだぜ?

若者が無言でその機械に手を入れると宝石の電光があたりを包んだ。

−そして闇。

機械上の型がはずされるとその腕に凝縮された白熱の閃光−レンズ−が現れた。
何という光。
流れる様なきらめき。
たえず変化する炎。
こわれる事のない不滅の金属にあらわれた白光。

若者が、彼の育った社会を離れてひとりの銀河パトロール隊員になった証である。

機械製の男が言った。
「おめぇ、よ。
 それ。生きてるんだぜ…けひひ、ひ
笑い声がそれだけで神経を鉋で削るいやらしさに満ち溢れていた。
441水先案名無い人:2005/10/20(木) 07:53:50 ID:HQXI7jtq0
「おまえは――」
九十九は言った。
声が震えた。
低いが、確かな響きを持った言葉であった。
「おまえは、おれが守る」
深雪の啜りあげる声が止み、激しく嗚咽し始めた。
身体を震わせて、慟哭した。
九十九もまた、歯を噛み、静かに、熱い涙を流していた。

その頃、真壁雲斎は、円空山の小舎で、自作のゲームソフトである「レイプごっこ」をプレイしていた。

菊地良二は、久鬼玄造の屋敷の一室で、清水の買ってきたエロトピアを読み耽っていた。

龍王院弘は、己れを取り戻す旅の途上にあった。
442水先案名無い人:2005/10/20(木) 09:30:13 ID:b8ZUPDD80
>>441
雲斎は何をしてるんだよw
443水先案名無い人:2005/10/20(木) 09:44:13 ID:dWIsysuZ0
綺麗だった。
まるで嘘の様でもあった。

しかし――

死んでいたのであった。
444水先案名無い人:2005/10/20(木) 10:45:31 ID:C/kSzge30
「たんけんおいらのまち」 作詞作曲:夢枕 獏

知らねえことが おいでおいでしてるわけよ
出かけたくなっちまうだろ? 口笛でも吹いてさあ

吃驚しちまうぜ あひゃららら
調べて 納得 なるほどねえ(にぃっ)

面白え地図は 広げちまえばいいのさ――

鍛、
拳。

発、
拳。

それが おいらのまちなのさ
445水先案名無い人:2005/10/20(木) 18:44:16 ID:1ufdqVAM0
>>443
これをみて、
双子の男と一人の女の恋愛野球漫画を思い出したのである
446水先案名無い人:2005/10/20(木) 18:53:46 ID:OXF0Tp2A0
おめえさんがよ、今ボールを追いかけている――
そう、そのグラウンドだ
そこはよ、つまりあれだ、千年前に侍が通ったんじゃあないかい?
馬に乗ってよぉ、駆け抜けたんじゃあないのかい?

不思議の扉が開く。何度も。何度も。何度も―― 

潜り込まなければと思っている思ってい 
る考えているそんなことを思うのはやめろとも思って
いる無駄なことを思っているもうやめろ今は郵便ポス
トに潜り込まなければ水道ガスだん通り抜けテレ
ビだんアンテナだん発射台でほら宇宙へ飛び出した……

「見えるかい?――」
「何がでしょう」
「この街だよ」
「この街ですか――」
「それもただ見えるだけじゃあ駄目だよ」
「この街――大好き――」
「これが見えなきゃ駄目だ」
「街角ですか――」
「街角だろうねえ」
「買い物もですか――」
「買い物もだろうねえ」
「はまち?――」
「――ハウマッチ」
「つまりは、マーチが流れているような――」
「そんな待ち合わせ――」

たまらぬこのまち大好きであった
447水先案名無い人:2005/10/20(木) 18:59:30 ID:1ufdqVAM0
呼吸を止めてみた

まるで一刻のような一秒
あるいは本当に一刻は経っていたのかもしれぬ、だがやはり一秒であろう

貴様が、真剣な眼差しで私を見つめていたばっかりに
そのまま、何も言えなくなってしまったではないか

星屑論理音子
448水先案名無い人:2005/10/20(木) 21:18:36 ID:o0Zgdasr0
>>447
ぬわっ
ぬわっ
ここにぬわっ
おめぇから―――
ぬわっっっ
449水先案名無い人:2005/10/21(金) 00:24:01 ID:UtClbWKy0
>>447>>448
ワロタぜえ
450水先案名無い人:2005/10/21(金) 01:19:26 ID:Vr1dk81e0
なぁ、ナナよぅ――
俺らたちの出会いを覚えてるかい?
俺らはよぅ、柄にもなく運命ってぇやつを――さ
かなり信じちまう性質だからよ
こいつぁやっぱり運命だと思うんだが――
どうだい?
――笑ってもいいんだぜ?
451水先案名無い人:2005/10/21(金) 08:26:04 ID:wU/eYsqH0
>>450

プッ
452水先案名無い人:2005/10/21(金) 13:40:53 ID:Dr8q5ag70
>>450
おきゃははははははは
453水先案名無い人:2005/10/21(金) 13:50:16 ID:LC97UpYl0
>>450
あひゃららら
454水先案名無い人:2005/10/21(金) 14:09:02 ID:SF9fzgnt0
>>450
くかかかかかか
455水先案名無い人:2005/10/21(金) 15:42:54 ID:MmUsa41p0
>>450
けくけくけく。
456水先案名無い人:2005/10/21(金) 17:03:47 ID:BegUzK2/0
>>450
ワロタ
457水先案名無い人:2005/10/21(金) 22:28:49 ID:PnwhYeJyO
く、か、か、か、か──
458水先案名無い人:2005/10/21(金) 22:45:56 ID:bKw+fzHt0
水面は驚愕した――
いきなりやられた。
股間だ。
池田は水面の股間を正確に攻撃していた。
「触るだけ。なぞるだけ」
――馬鹿な。
そんなもので済むはずがない。
抵抗しなければ――

しかし、池田の攻撃は少しも弱まる兆しを見せなかった。
股間を、思い切りこすられた。
それだけのことだった。
それでおしまいだった。

水面は狂ったような叫び声を上げていた。
「ひゃわぁああああ」


――たまらぬ変態であった。
459水先案名無い人:2005/10/22(土) 00:15:33 ID:pprJWGK80
>>458
男の名は池田と言った。
こう言うやつは決まって童貞である。
しかも変態だ。
女装をしながら独りで悦に入るのである。
おい、おめぇよ、姉ちゃんのおっぱい吸ってる場合じゃねぇだろう。
460水先案名無い人:2005/10/22(土) 22:57:15 ID:HbKiD8CD0
>>458
若い男が、歩いている。
女物の靴を履き、女物の帽子を被り、女物のワンピースを身につけている。
おそらくは下着まで女物だろう。
池田由紀であった。





後の龍王院弘である。
461水先案名無い人:2005/10/23(日) 00:04:37 ID:pprJWGK80
また、ひろしかよ――
462水先案名無い人:2005/10/23(日) 00:17:29 ID:CDljgfks0
>>460
吹いた。
吹いた。
吹いた。

俺はコーヒーを反吐のごとく、しこたまモニターに吹いていた。
>>458-459までなら耐えられた攻撃であった。

――たまらぬ弘であった。
463水先案名無い人:2005/10/23(日) 10:54:14 ID:+O49vHJw0
う、
うおおっ。
くああっ。

ざけんなあっ。
464水先案名無い人:2005/10/23(日) 11:13:35 ID:ZFXt571I0
                ,. -、
            _.,,/-....._ヽ
         ,.-=7..:.:.:.:,:lー、::ヽ...、
         〃 /:::/:/lj`_ `;:::l`、.、
         //  ク:l(::フ  l:.::j l::::l  l i
       ,' ;'  ゝl −`l =L):!  .! l   龍王院弘禁止っ!
       i l     (\..|_」、-,'ニ、   l .!
      ,! l  _,/_ゝ. \/  .}   l l
.     l ,!   (/  _,>、 ´ヽ /    l l
       l l   ゝ-l} /l 丶ノ-' {.    l l
       l l   (´lj/|、ヽ|| _j   l l
      l l    `| | .|ゝ'´「´    l .!
.       ! l     j j. |  丶   ,! l
465水先案名無い人:2005/10/24(月) 08:38:46 ID:ric4Y8lE0
>>464
何でえ、この可愛いのは――



――と思う龍王院弘であった。
466水先案名無い人:2005/10/24(月) 09:03:49 ID:MAJqOUs80
彼女はよう――
火星「AQUA」の水先案内人「ウンディーネ」のお嬢ちゃんさ――

老舗の跡取りだって言うぜえ――
467水先案名無い人:2005/10/24(月) 10:19:27 ID:/fwI/yr50
【課題】

日本文学から題材を一つ選び、夢枕獏の文体に直しなさい。
468水先案名無い人:2005/10/24(月) 12:25:26 ID:BV4J2uKO0

智恵子は東京に空がないといふ、

ほんとの空が見たいといふ。

俺は驚いて空を見る。

桜若葉の間に在るのは、

切つても切れない

ーーーむかしなじみの龍王院弘であった。
469水先案名無い人:2005/10/24(月) 12:58:15 ID:DQqGprws0
「たまらぬな」
「なにがだ博雅」
「この味だ」
「いいか」
「いいな」
「ならばよ、博雅」
「なんだ」
「今日はサラダ記念日だろうよ」
「そうか」
「そうだ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった。
470水先案名無い人:2005/10/24(月) 14:53:20 ID:m9Vxwwv00
リレー形式でSSを書いて頂けませんか。
龍王院弘が主人公のハードなヤツとか、大帝の剣や黄金宮や
中断している小説の続きと新展開を、カッコ良く獏センセイ風に
読ませる達人を待っています。誰かスレ立ててくれ。
471水先案名無い人:2005/10/24(月) 15:07:31 ID:ioje8WT20
「他力本願――」
「たまらぬな」
「放っておくか」
「放っておこう」
そういうことになった。
472水先案名無い人:2005/10/24(月) 17:19:33 ID:m9Vxwwv00
自分のように、金も無く、文才も無く、スレの立て方も知らぬ
2ちゃんの初心者には――
他人の才を当てにするしか方法が無いではないか。
そんな事を考えながら470は歩いている。
473水先案名無い人:2005/10/24(月) 17:21:02 ID:kmXBsvTk0
2ちゃんねらー獏文体道場ガイドライン支部。
474水先案名無い人:2005/10/24(月) 17:40:54 ID:kmXBsvTk0
やってみた。
試しにやってみただけだ。
世間じゃ、男がやるもの、と相場が決まっているようだが――。
ふふん。
結構、上手くやれるじゃないか。
女が、日記をつけたっていいよなぁ。

その年の年末、クリスマス商戦も押し迫ったころだ。
二十日――いや、二十一日だったか――。
午後八時頃の出発だった。
その時のことを、ふと、書いてみたくなった――。
只、それだけのことよ――。
475水先案名無い人:2005/10/24(月) 17:53:24 ID:WraRbDuA0
青。
魚。
海。
人。
泉。
緑。
森。
山。
人。
花。
火。
夢。
夢。
夢――

「いい島だろう――」
「ああ、ところで、この柱なのだがね――」

爆。
散。
夢。

「たまらぬ、島であるなあ――」

奇。
たまらぬパノラマ島であった。
476水先案名無い人:2005/10/24(月) 18:08:33 ID:/fwI/yr50
なんと――
見事な――
477水先案名無い人:2005/10/24(月) 18:18:08 ID:SoRmroq70
HEY!JO!KYO!!
478水先案名無い人:2005/10/24(月) 20:10:36 ID:DWNLNZII0
先ほどから男が気持ちよさそうに歌っている。
多摩東部のニュータウンのスナックである。
狭い店内に3〜4人で一杯になるカウンターとボックス席が二つ。
照明はダウンライトが数個。
歌っている男は身長175センチ前後。
顔がまるで岩石を砕いて、それを張り合わせたかの感じである。
顔が太い。
首も太い。
腕も胴も、何もかも太い男であった。
惚れ惚れするほど胸が前にせり出している。
泥が噴火するような声の持ち主であった。
さきほどからマイクを離さず、連続して歌っている。
このような場所では他に客がいれば、曲が終わるたびに様子を伺うのがルールである。
それにもまして、男の音程は酷く外れていた。
479水先案名無い人:2005/10/24(月) 20:11:01 ID:DWNLNZII0
ボックス席の二人組の男のうちの一人が、聞こえよがしに舌打ちをした。
前髪が異様に前方に突き出していた。
一目で堅気でないとわかる風貌であった。
細身の男であるが、歌っている男の体躯に気後れしていない。何かやっているのであろう。
歌っていた男が、まだ曲の途中だと言うのに歌うのをやめた。
そしておもむろに、マイクを投げつけた。
ボックス席の男は何も無かったかのように嘲笑を浮かべている。
マイクを投げつけた男も太い笑みを浮かべた。
「あんたやるね。何かやってんのかい?」
ママが男に叫んだ。
「もう出て行って。剛田さん。」
「悪いけど滑川さんも出直して」
480水先案名無い人:2005/10/24(月) 20:55:13 ID:JEzVN60y0
「松島か」
「ああ、松島だな」
「松島か」

そういうことになった。
481水先案名無い人:2005/10/25(火) 02:57:22 ID:wX0y61Rm0
どう見ても――

どう見ても精子ではないか――

本当にありがたいことであった
482水先案名無い人:2005/10/26(水) 00:31:04 ID:H+VrVQ2c0
ファービーが「ナデナデシテー」ってうるさいから
頭の上にマッサージ器あてて死ぬほどナデナデしたら
「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ってなった。


最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたら
「あなや」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
483水先案名無い人:2005/10/26(水) 00:58:29 ID:mwpg4Wgr0
>>482
どう見ても象山です。

まで書いて欲しかった。
484水先案名無い人:2005/10/26(水) 01:11:13 ID:eRLqBFFN0
>>482でクスッと来た――。
>>483で、俺は月を見上げていた――。

昇龍脚から双龍脚へ――
見事なコンビネーションだった。
485水先案名無い人:2005/10/26(水) 15:10:29 ID:YhTLWzn/0
決して過疎ではない

この流れこそまさに

夢枕獏の文体のガイドライン

所謂「間」である
486水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:04:00 ID:kGE+agYe0
松本は、笑みを浮かべながらゆっくりと言葉をつむいだ――
「師匠です」
「だれのことだ」
「西川ですよ。西川の師匠が、そこに居合わせたのです。」
何を言っているのだ。
我々の大先輩が、どうしたというのだ。
浜田の背筋に、寒いものがぞろりと這い上がってくる。
「大分、酔っているようでした」
「――」
「ここは、君のおごりでね――そう言っていましてね」
「それで、どうしたのだ」
「うけませんでしたよ」
「何!?」
「あまり、面白い冗談ではありませんでしたね――」
糞!
こいつは、なぜ言わなくてもよいことを、このように言えるのだ。
松本人志――たまらぬ男であった。
487水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:12:56 ID:kGE+agYe0
びち。
ばち。
ばち。

竹刀が、唸る。
尻が、爆ぜる。
歯を、食いしばる。
糞。

先に男のしたことは――
笑った。
ただ、それだけである。
打。
ただ、それだけのために、男は尻を打たれていた。
浜田の声が、遠い。

――そうさ、お前は、罰をうけるのだ。
門をくぐったら、何があっても、笑ってはならぬ。
それが、ただ一つの掟ではないか――
488水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:13:50 ID:kGE+agYe0
うるさい。
俺はなぜ、笑っただけで、このように打たれるのか。
打。

視聴者のためか。
笑いのためか。
ふん。
そんなはずはない。
打。

そうさ、浜田、お前のサディズムを満たすためにだ。
お前の悦楽のために、俺は打たれるのだ。
上等だ。
次のチキチキで、お前を後悔させてやる――

打。
松本の意識が、ぶつりと音を立てて途切れた。
489水先案名無い人:2005/10/27(木) 10:38:17 ID:6qKf056MO
「西川よぅ西川ぁ」

仕様が、ないな。

ずずびっ
ずはっ
ずびっ

鍛えし
拳を
体に打ち込んでほら蘇生――

「あぁ、あるな」
「あるよう――」
490水先案名無い人:2005/10/27(木) 11:12:51 ID:aolVVn3A0
「二十億光年の孤独」

人類が小さな球の上で眠り、起き、働き、
さらには、ときどき火星に仲間を欲しがったりしていることは、みなさんご存知のことだと思う。

では、

では、である。
火星人が、小さな球の上で何をしているのか、ご存知のかたはいるだろうか。
僕は、残念ながら、知らない。
考えたことすら、ない。
あるいは、ネリリし、キルルし、ハララしているかもしれない。
しかし、ときどき、地球に仲間を欲しがったりしているだろうことは、疑いようのないことなのだ。

お教えしよう、それが、万有引力なのである。
万有引力とは、ひき合う孤独の力のことだ。

宇宙がひずんでいるが故に、人類は肉同士をぶつけ合い、 
宇宙が膨らんでいるが故に、人類は自らを虐め、傷つけ、鍛えているのだと、僕は考えている。

二十億光年の孤独には、それだけの力が込められている。
僕は、思わずタイに行きたくなってしまった。


                                         小田原にて、旧友と格闘技を見ながら  夢枕 獏
491水先案名無い人:2005/10/27(木) 12:12:10 ID:nCvokegu0
>>489
はい。

はい。

はい。
はい。
はい。

たまらぬ探検隊であった――
492水先案名無い人:2005/10/27(木) 17:52:50 ID:r5AcGRuj0
小学生の頃、同じクラスのヤシんちに行った。
ソイツの姉ちゃんは高校生でキレイだった。

化粧してるのをボケーと見てた。
「何で見てるの?」
やさーしく微笑んでくれた。
「ち、ちゅーしたい!」
おいら、とっさに言った。
姉ちゃん、頭なぜなぜして、オデコにちゅーしてくれた。
「口紅ついちゃったわね」
コットンでキレイにしてくれた。
おいら、コットンを奪って逃げた。

次の日、姉ちゃんに告った。
「お姉ちゃん、彼氏いるの」
おいら「ならば、貴様を殺して永遠に我と共に」
姉ちゃん「よかろう。来るが良い」
虚空を突き破る轟音。
空気を切り裂く甲高い音。
おいらの口から鮮血があふれ出す。
おいらの拳は僅かに届かず、逆に手刀が胸に突き刺さっている。
崩れ落ちるおいら。
おいら「・・・これで、貴様は俺を忘れないだろう。ぐ・・」
姉ちゃん「忘れはせぬ。貴様の魂我が心と共に。」
    「悲しき男よ。誰よりも愛深く、拳でしか愛を語れぬゆえに。」
死してなおその男の顔に浮かぶ表情は
喜びであったか悲しみであったか。
その時、一陣の風が吹いた。
愛に死んだ修羅の魂を運び去るように。
493水先案名無い人:2005/10/27(木) 18:52:49 ID:I1PQv4uZ0
たまらぬ殺し愛であった。
494水先案名無い人:2005/10/27(木) 22:56:26 ID:LWoCdP770
あなや、晴明が行く・・・・・・
望まれることなく、浮き世から
捨てられし彼等を動かすもの。
それは、生きる意志を持つ者の
呪(しゅ)に他ならない。
495水先案名無い人:2005/10/27(木) 23:10:05 ID:p2EGn0um0
>>494
たまらぬ斑鳩だな
496水先案名無い人:2005/10/28(金) 00:59:22 ID:Wf63NVhw0

 少年。
 13歳。
 石鹸。
 筋肉。
 殺人。

 黒い帽子の男が呟く。

「あなや」

 齢十三を数えるばかりの男が、何故これほどに恐ろしいのか。

「マッセナ、恐ろしや――」

 白い服の男が呟く。

「あなや――」
「俺も、急ぎマッセナ団に入団しなくては――」

 もしくは、

「橘組若獅子会――」
497格闘技通信より:2005/10/28(金) 01:32:23 ID:QpfKkbb10
>>492は獏文体を理解していないにもかかわらず、
ワラタ2ッキとVIPPERに許可も得ず失礼なコピペをしました。
(以下略)
498水先案名無い人:2005/10/28(金) 05:08:30 ID:M/KlyhQI0
>496
翔丸組もよ、いいもんだぜ。
499水先案名無い人:2005/10/28(金) 10:40:03 ID:Cq07jOMi0
>>496
マッセナ13才――
百七十六センチ、八十五キログラム。
綾波レイと、同じ歳であった。
500水先案名無い人:2005/10/28(金) 10:42:24 ID:FGCd/VhLO
>489
縦読みに股まで濡らしていたんだよ――
501水先案名無い人:2005/10/28(金) 17:26:20 ID:B463eU6M0
>>499
綾波レイより、年下ではないのか──
そう思っている自分がいる。
502水先案名無い人:2005/10/28(金) 17:56:44 ID:JXU7Nnq5O
──そもそも、何人目なのか。
──そうも思う。
503水先案名無い人:2005/10/28(金) 19:18:43 ID:L1IpLCpk0
「モグダンのはよう、アイコラだと思うんだ――――」

「アイコラか」
「アイコラだ」

アイコラということになった。
504水先案名無い人:2005/10/28(金) 20:42:10 ID:dABU6SVl0
>>496はなんであるか?

ナポレオン 獅子の時代です。

496はナポレオン 獅子の時代か?
いいえ496はナポレオン 獅子の時代ではありません。

では496はなんであるか?
ヘルシング(平野耕太作)です。

496はヘルシングか?
いいえ496はヘルシングではありません。

では496はなんであるか?
穴埋め漫画です。

496は穴埋め漫画か?
いいえ496は穴埋め漫画ではありません

496はなんであるか?
496はナポレオン、ヘルシング、穴埋め漫画それらでありながらまた違うものなのです

そう、ナポレオン、ヘルシング、穴埋め漫画これらは違うようで同じものなのです。
ですが、本質そのものとはいえないのです。

もう一度聞く496はなんであるか?

おお、それがわたしにはわからないのです。

わたしはそれを人に示すことができないのです。
505水先案名無い人:2005/10/28(金) 21:48:03 ID:pk2CAgKw0
>>463
たまらぬ投石テリーであった。

まとめ
http://bohyou.vis.ne.jp/neogeo/bongaro/
506水先案名無い人:2005/10/28(金) 22:20:15 ID:yrY+Rq0/0
>>504
テラナツカシス
507水先案名無い人:2005/10/29(土) 00:52:19 ID:oxkXj+hy0
ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。

ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。

ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。

ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。
508水先案名無い人:2005/10/29(土) 01:10:41 ID:6V598TOa0
たまらぬザンボット3であった。
509水先案名無い人:2005/10/29(土) 01:40:23 ID:MtQ+yeYM0
「絶対に、押すなよ」

男は、三度目となるこの言葉を放った。
その刹那――
リーダーと呼ばれた、長身の男が間合いを詰めた。
510水先案名無い人:2005/10/29(土) 02:21:18 ID:FLpvTwAL0
どっ。
どど。
どどうど。
どどうど。
どどう。
511水先案名無い人:2005/10/29(土) 07:52:58 ID:bgezkuBc0
>509
「てめえ、殺す気か――」
512水先案名無い人:2005/10/29(土) 08:58:14 ID:h5931Fzh0
「それじゃ俺がやるよ──」

「やっぱり俺がやるよ」
「どうぞどうぞ」

そういうことになった。
513水先案名無い人:2005/10/29(土) 09:13:18 ID:TJsjW1J+0
>>490
たまらぬ谷川俊太郎であった。
514水先案名無い人:2005/10/29(土) 12:06:34 ID:qJwecndlO

んぱ
りんぱ
るりんぱ
くるりんぱ


515水先案名無い人:2005/10/29(土) 19:31:38 ID:NdGNtU1Q0
たまらぬチャーハンであった。
516水先案名無い人:2005/10/31(月) 06:42:53 ID:WP4g3bBo0
うまかったかよ
517水先案名無い人:2005/11/02(水) 20:52:27 ID:hGoujk0F0
たまらぬ過疎であった。
518水先案名無い人:2005/11/02(水) 21:46:04 ID:LGI98CJpO
ふきっ。
きっ。
きっ。
きっ。




――すまんねえ・・・

にぃっ。
519水先案名無い人:2005/11/03(木) 20:49:55 ID:zkPBQOdT0
食べ過ぎた。

牛の お、に、く
520水先案名無い人:2005/11/03(木) 22:03:36 ID:Ub8/pGnSO
DAT落ち──
「DAT落ち、ですか?」
ああ、このままじゃ落ちちまうぜ──
にぃっ、と唇の端を持ち上げて男は笑った。
521水先案名無い人:2005/11/03(木) 22:15:52 ID:s7AEFEmh0
「そう、脱兎の如く──」


──DATの如く。
522水先案名無い人:2005/11/03(木) 23:17:57 ID:ytavQGwk0
「お前たち、保守はやったんだろうな?」
523水先案名無い人:2005/11/03(木) 23:54:37 ID:tSJ80D7k0
「もちろんやったよ──」
もちろん、嘘である。
524水先案名無い人:2005/11/04(金) 00:37:08 ID:4Hy+KRBl0
保守すらも夢枕獏の文体で行わなくてはならない。
ageようがsageようが、夢枕獏。

それが守られる限りは、このスレの完成度は下がらない。


――その鉄の規律が、皮肉にもスレの存続をも危ぶませている。

無くなる。
このスレが。
525水先案名無い人:2005/11/04(金) 01:33:12 ID:LkTQty0b0
このスレにおける保守はなんであるか?

書き込みのないスレへの書き込みです。

このスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込みか?
いいえこのスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込みではありません。

ではこのスレにおける保守はなんであるか?
dat落ち防止です。

このスレにおける保守はdat落ち防止か?
いいえこのスレにおける保守はdat落ち防止ではありません。

ではこのスレにおける保守はなんであるか?
夢枕獏の文体です。

このスレにおける保守は夢枕獏の文体か?
いいえこのスレにおける保守は夢枕獏の文体ではありません

このスレにおける保守はなんであるか?
このスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込み、dat落ち防止、夢枕獏の文体それらでありながらまた違うものなのです

そう、書き込みのないスレへの書き込み、dat落ち防止、夢枕獏の文体これらは違うようで同じものなのです。
ですが、本質そのものとはいえないのです。

もう一度聞くこのスレにおける保守はなんであるか?

おお、それがわたしにはわからないのです。

わたしはそれを人に示すことができないのです。
526水先案名無い人:2005/11/04(金) 16:07:08 ID:Q/+Ntop+O
たまらぬな
527水先案名無い人:2005/11/04(金) 16:15:55 ID:9/oxSlZJ0
あぁ、たまらぬ。
528水先案名無い人:2005/11/04(金) 17:39:28 ID:/6lWjoFL0
「禁じ手だが、使わせてもらうぜ」

ageだ────
529水先案名無い人:2005/11/04(金) 18:20:40 ID:x0zCOBlR0
なるほど・・・・
ageたりしてスレを保守する事を望んでいる訳ですね──
さぁ、おしおきの時間だよ──
530水先案名無い人:2005/11/04(金) 19:40:05 ID:J1fQV3jeO
その雄は、全身毛むくじゃらで、獣臭を漂わせていた。
匂いがするねぇ、獲物の匂いが―――
にぃ その雄は両頬を持ち上げる笑みを浮かべる。雄の視線の先には一尾の秋刀魚と、それを焼いている奇妙な髪形の主婦が存在していた。
その雄はその笑みを更に深める。
そして―――
雄は跳躍する、秋刀魚に向かって。
それは人間を遥かに凌駕する見事な跳躍であった。
あひゃらららららららら
主婦は怪鳥の様な砲叩を腹から搾り出す。
何。
秋刀魚。
昼飯。
主婦が放心した一瞬の隙に、雄は秋刀魚を口にくわえ窓に駆ける。
嗚呼―――この瞬間がたまんねぇのさ―――
531水先案名無い人:2005/11/04(金) 19:40:45 ID:J1fQV3jeO
「ちぃぃっ」
主婦はすかさずお玉を投げつける、しかし既に雄は窓から逃げていた。
糞。
たかが、猫ごときに―――
主婦の体の中で熱が高まるのを感じる。
「逃がさんっ」
主婦はそのまま、外に飛び出した。
それも裸足で、である。
そこにあの雄が居た。
にぃ 雄はさも可笑しそうに両頬を釣り上がらせる。
―――さぁ始めようか―――
声が聞こえた気がした。
瞬間、一人と一匹は同時に走り出す。

けく。
けく。
主婦の耳に嘲笑が響く。―――なんだ?
辺りを見回す、すると近所の住民がどこか皮肉が篭った笑みを浮かべながら主婦を見つめていた。
「どうしたんだぃ?さっさと猫を追ったらどうだい」
裸足で、なぁ―――
嘲笑は更に大きくなる。
主婦は空を仰ぎ見る。
嗚呼。
あの太陽も、私をあざけ笑うかの様だ。

たまらぬ良い天気であった。
532水先案名無い人:2005/11/04(金) 22:56:31 ID:YM3RgcuJ0
迫る。
迫って来ている。

―――ショッカー。

地獄の軍団。我らを狙う「黒い影」だ。

「世界の平和は――」
「世界の平和は、おれが守る」

轟。
轟。
烈。
轟。

強烈な光芒のマシンが、である。

らいだぁぁぁぁぁぁぁ

跳んだ。

らいだぁぁぁぁぁぁぁ

蹴った。

「噛めん」
「噛めんな」

らいだぁぁぁぁぁぁぁ
らいだぁぁぁぁぁぁぁ
533水先案名無い人:2005/11/04(金) 23:04:01 ID:OvFEX1Ry0
じゅう。
じゅう。

塩焼き。
秋刀魚の、だ。

しょり。
しょりっ。

大根を、おろす。

ぱかっ。
ふわっ。

飯だ。
それも、炊き立ての――

とっ。
とっ。
とっ。
とっ。

ポン酢。

はむっ。
はふはふ。
はふっ。

たまらぬキモさであった。
534水先案名無い人:2005/11/04(金) 23:08:32 ID:J1fQV3jeO
>>533
「たまらぬキモさであるなぁ」「たまりませぬね」
535水先案名無い人:2005/11/05(土) 00:22:12 ID:8by1AxOq0
【してッッ】餓狼伝Breakblow Part3【石巻ィッッ】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/famicom/1126882249/

714 名前:なまえをいれてください[sage] 投稿日:2005/11/04(金) 23:26:53 ID:SsXxIV8X
公式に勇次郎ムービー来てる




たまらぬ声優であった
536水先案名無い人:2005/11/05(土) 00:46:03 ID:NNyrWETEO
たかが声優──────





されど声優、そう思うボクであった
537水先案名無い人:2005/11/06(日) 22:57:41 ID:hv+TctRW0
 まだだった。
 まだだった。
 まだ伸ばされてゆく。
 まだ放たれてゆく。
 本当に!?
 本当に!?
 ともちゃんは止めなかった。
 ともは止めなかった。
 ためらうことなく。
 ためらうことなく。
 迷わずに。
 いっきに。
 投げる。
 放る。
 驚愕。
 驚愕。
 言わなかった。
 口にしなかった。
 冗談だよと。
 ふざけただけだよと。
 言わずに。
 口にせずに。
 投じた。
 投じた。
 別荘のカギが木立の中に消えた。
 別荘のカギが木立の中に消えた。
538水先案名無い人:2005/11/06(日) 22:58:01 ID:hv+TctRW0
 異様な沈黙。
 いやな沈黙。
 焼けた石炭を吐き出すようにわたしは呻いた。
 熱いかたまりのような呼気をちよちゃんは吐いた。
 なんと気持ちの良い女だ。
 なんといさぎよい女だ。
 ともちゃんよ。
 ともよ。
 ちよは思った。
 よみは想った。
 おまえはあの微笑を浮かべたまま、別荘のカギを投
げた。
 あいつはあの微笑を浮かべたまま、別荘のカギを投
げた。
 凄いぞ、ともちゃん。
 凄いぞ、とも。

 わたしは、女のように、歓喜の呻き声をあげた。

 ちよちゃんは、女のように、悦楽の呻き声をあげた。
539水先案名無い人:2005/11/07(月) 09:05:54 ID:MVKX3Fw+0
こういうわけのわからんスレ立てるのって
過剰信者か関係者だろどうせ。
注目してほしいのかしらんけど必死すぎwww
540水先案名無い人:2005/11/07(月) 09:09:06 ID:4lH7pNLh0
>>539
まったく、たまらぬ男であるなぁ
541水先案名無い人:2005/11/07(月) 09:31:39 ID:pYEOzQknO
えぇ、たまりませんね
542水先案名無い人:2005/11/07(月) 09:46:04 ID:Ll/J27zd0
あぁ、たまらぬ
543水先案名無い人:2005/11/07(月) 12:23:28 ID:3YRhWNDH0
そういうことになった。
544水先案名無い人:2005/11/07(月) 12:39:28 ID:kf6qlmSf0
飛んだ。

空をである。
町がである。

そして、突き抜けた。
雲をである。

それはまさに、星にならんとするかのような勢いであった。

TOKIO。
二人の男を、その腕の中にきりきりと抱きしめていた。

TOKIO。
只、空を飛んでいた。


545水先案名無い人:2005/11/07(月) 15:43:14 ID:B/NhMRzS0
>>539
「俺はあんたに一度だけレスをする、それをスルーしてもいい、煽ってもいい」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、獏を読んでみりゃ分かる」
546水先案名無い人:2005/11/07(月) 15:48:17 ID:HVNtWFnI0
>>1
今ごろ何ですが、まとめサイトの中の人へ

前スレは、that3鯖からex13鯖に移ったあとも続いていて、
1000まで逝ってます(まとめサイトには846までしかありませんが)

一応、ex13鯖に移ってからの、前スレのdatとミラーのURLを貼っておきます
(ミラーは重いことが多いです)

夢枕獏の文体のガイドライン
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1118242264/
 ミラー ttp://makimo.to/2ch/ex13_gline/1118/1118242264.html
547水先案名無い人:2005/11/07(月) 16:34:52 ID:Q3VwJ2f30
>>546
やるじゃねえか。おめえ、よ――
548水先案名無い人:2005/11/07(月) 16:54:11 ID:H+7mGWPx0
たまらぬ、>>546であった。
549水先案名無い人:2005/11/08(火) 01:16:28 ID:g5QHvxEi0
走。
走。
走。
蹴。
走。
550水先案名無い人:2005/11/08(火) 01:17:35 ID:jFPYhsVP0
キャプテン翼…
たまらぬ頭身であった
551水先案名無い人:2005/11/09(水) 02:13:53 ID:msONfYx80
けひぃぃぃぃぃ・・・・・もう、寝させてくれようぅ
552水先案名無い人:2005/11/09(水) 02:55:01 ID:rxrBKmDbO
サク。
サク。
カリ。
カリ。
ジュワー。

たまらぬ唐揚げであった。
553水先案名無い人:2005/11/09(水) 03:15:35 ID:fowthRlh0
プチ。
チュー。

たまらぬカフェプレッソであった。
554水先案名無い人:2005/11/09(水) 06:48:39 ID:NytJHi230
ぷち
ぷち
ぷち
ぷち
ぷち
しるま

たまらぬ肩こりであった。
555水先案名無い人:2005/11/09(水) 09:44:09 ID:ItOqotKQ0
「和久和久さんよぉ」

「和久和久さんよぉ」

自らを呼ぶ声に、和久和久はゆっくりと目を開ける。

「和久和久さんよぉ」
「後露利か」
「そうだよ、和久和久さんよぉ」

後露利はその茶色の体毛を揺らしながら近づいてくる。

「和久和久さんよぉ、なにか作っておくれよぉ」
「なにかとはなんだ」
「なんでもいいよぉ、楽しいものを作ってくれよぉ」
「楽しいものか」
「そうだよぅ、頼むよぅ」

和久和久は目をつぶり、何かを考えたようだが、すぐに目を見開いた。
にぃと口に笑みの形が浮かぶ。
眼鏡越しに後露利を睥睨する。

「では後露利よ」
「おぅ」
「作ろうか」
「作ろうか」

そういうことになった。
556水先案名無い人:2005/11/09(水) 10:49:14 ID:0urN7e980
>>555
なにもかも皆懐かしい・・・。
557水先案名無い人:2005/11/09(水) 18:37:31 ID:4p7/Vq+50
「できるかな」
「できるかな」

はてさてほほーということになった。
558水先案名無い人:2005/11/10(木) 00:39:07 ID:feBlQgf60
だれか夢枕獏風に
ハムッ ハフハフ、ハフッ!!のガイドライン 2食目
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1131197173/
を作って欲しい・・・
559水先案名無い人:2005/11/10(木) 00:49:41 ID:X4rdJg0i0
560水先案名無い人:2005/11/10(木) 15:27:34 ID:lWap3gUzO
男は汚れた部屋で、垢で汚れたマウスを動かしていた。
汗で背中が湿っている、太った猫背の男である。
むしゃり、男が獣の様にピザに噛り付く。
―――ん?
男はあるスレでマウスを止め画面を凝視する。
『さくらタンのエロ画像うpしまくり (#´Д`)ハァハァ』
にぃ、男は口の端を吊り上がらせる嫌な笑みを浮かべる。
「いいねぇ、VIPを廻ってた甲斐が有ったぜ」
男は更に口の端を持ち上げ、おもむろにクリックする。
かちり。
―――何?
男の表情が歓喜から困惑に変わる。
そこは薄暗いバーの中であった。
カウンターの奥で壮年がグラスを磨いている。
壮年が男に気付く。
「おや、お客さんですか、まぁこちらへどうぞ」
男は困惑しながら、カウンターに座る。
壮年は持っていたグラスをカウンターに置き、中に氷を入れる。
後ろの棚から透明の液体が詰まった瓶を取り出す。
とぽとぽとぽ。
綺麗に磨かれたグラスが透明の液体で満たされる。
「まずは一杯どうぞ、サービスですから気兼ね無く」
グラスに満たされた液体、それはテキーラであった。
561水先案名無い人:2005/11/10(木) 15:29:52 ID:lWap3gUzO
ぞわり。
男の背中に虫が這い廻る様な嫌な感触。
まさか―――
「なぁ、ここは一体何処なんだ?」「ああ、そういえばまだでしたね」
壮年は軽く笑みを浮かべる。
―――ようこそ、バーボンハウスへ。
にぃ、男は自嘲を込めた笑みを浮かべる。
「そうかぃ、『また』かい」「ええ、許されようとは思っていませんよ」
男はカウンターのグラスを持つ。
「俺はよぉ、何時も思うのさ」「何をですか?」
男は掠れた声で呟く。
「なんでこんなスレが立つのかって事よ」
壮年は穏やかに笑う。
「人間は不思議な生き物でね、文明が進歩すればする程本当に大切な物を忘れていく物です」
壮年はもう一つグラスを取り出す。
「本当に大切な物?」「ええ、例を上げれば『ときめき』ですか」
壮年はグラスに氷を入れる。
「私はそういう物を忘れさせない為にこのスレを立てました」「『ときめき』か―――」
男は少し目を細める。
そういやぁ、そんな物あったなぁ。
すっかり、忘れてたぜ―――
562水先案名無い人:2005/11/10(木) 15:30:58 ID:lWap3gUzO
壮年はもう一つのグラスに琥珀色の液体を注ぐ。
「どれ、一杯付き合いましょうか」
男は何も言わず、持っていたグラスを壮年に近づける。
「乾杯」
ちん。
軽い小気味の良い音が、薄暗いバーに響く。
男はその液体を一気に飲み干す、喉が熱くなる。
旨ぇ―――
「良い腕だな」「ありがとうございます」
男は椅子から立ち上がる。
「おや、お帰りですか」「ああ、ご馳走さん」
男は出口のノブに手をかけ、掠れた声で呟く。
「また来ても良いかい」
壮年は穏やかな笑みを浮かべる。
お待ちしております。
へっ―――
男は軽く笑う。
おもむろにドアを開ける。
ちりん。
薄暗いバーにドアベルが響く。


男はバーのドアを後ろ手で閉める。
軽く息を吐く、息が白い。
―――じゃあ、次のスレに行くか。
そして男は闇の中に消えた、次のスレを探す為に。
辺りには、金木犀の香りが漂っていた。
563水先案名無い人:2005/11/10(木) 20:35:55 ID:9IujZQ8E0
がさり。

口を空けてしまった。
右手がまるで意思を持ったように勝手に動く。
おい。
おい。
理性では制御できない。
やめられない、のである。
とまらない、のである。


かっぱえびせん。
564水先案名無い人:2005/11/10(木) 22:39:46 ID:k0zZQLax0
>>560
うまいのう・・・。
565水先案名無い人:2005/11/11(金) 06:58:42 ID:GMJt5ppV0
age
566水先案名無い人:2005/11/11(金) 16:31:57 ID:DESXJJ6bO
>>560
ホワイトテキーラだったのかw
567水先案名無い人:2005/11/11(金) 16:46:20 ID:hdJ+sF490
山のような量感のある巨大な人の肉体。
その肉体と対峙している。
恐怖感はない。
むしろ楽しい。
だが、一抹の不安はある。

和泉流空中元彌チョップ

飛び上がる前に叫ぶか、後に叫ぶか。
むしろチョップがきまった後につぶやく方がいいのか。
まだ決めかねている。
568水先案名無い人:2005/11/11(金) 23:30:32 ID:GMJt5ppV0
569水先案名無い人:2005/11/11(金) 23:40:18 ID:RTL1pwoZ0
おもしれぇ。
570水先案名無い人:2005/11/12(土) 00:13:46 ID:C6hnF34R0
>>568
ああ、早く勇次郎に向かってチンピラ「俺とタメはろうってのか?」
ってやりたい・・・。
571水先案名無い人:2005/11/12(土) 19:33:03 ID:jzjTDIcA0
572水先案名無い人:2005/11/12(土) 22:54:35 ID:51mU94aC0










573水先案名無い人:2005/11/12(土) 23:15:31 ID:v4EmtjvA0
たまらぬ夢想花であった。
574水先案名無い人:2005/11/13(日) 19:14:37 ID:TjaIeCUj0
よう――
>>568よう――
「一番上」はひょっとして――
「ネタバレ」ってやつじゃ、ねえのかよう――
575水先案名無い人:2005/11/13(日) 22:21:24 ID:aix3elqW0
たまらぬYA-KU-ZAであった・・・
なんだこの表記。しかも藤巻がちっちゃい。でもカコイイからいっか
576挑戦者age:2005/11/14(月) 10:57:52 ID:e1MDBkFm0
気の合う仲間達と駅前の白○屋で飲んでいた
酒が入ると小便が近くなる
俺は何度目かの小便に立った
トイレに入って俺はベルトを外しジーンズを下ろし
パンツを下ろし、ティーシャツを脱いだ・・・・
そして思った・・・・・
・・・・ここはお風呂じゃなかったな・・・・・
・・・・!!ここはお風呂じゃなかった!!!
そうだ、ここはお風呂じゃなかった!!
・・・・????ここはお風呂じゃなかった?
・・・・・・お風呂・・・じゃなかった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 お 風 呂 じ ゃ な か っ た ! !
577水先案名無い人:2005/11/14(月) 14:19:45 ID:XYA8Nrxg0
誰かよお。
>>576の言わんとするところを、
なんつったっけねぇ、ああ、そうだ――

『翻訳』、しちゃあくれねぇか――
578水先案名無い人:2005/11/14(月) 19:03:27 ID:B7zAhgw40
やりなおし――

意気込みは認めるが、つまりはそういう事なのだ。
579水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:08:41 ID:AydbKWQ4O
薄暗い、畳を敷き詰めた部屋を燈籠の灯がゆらゆらと照らしている。
その部屋に二人の男が座していた。
片方はまだ若く精悍な顔立ちをした、剃髪の胴着を着た青年である。
もう片方は長く白い髭を蓄えた、よれよれの袈裟を身につけた老人であった。
「来たか坊主」「はい」
老人は小脇に置いてあった徳利を持つ。
きゅぽん。
徳利の蓋が開く小気味の良い音が部屋に響く。
「今日の説法は何ですか」「今日か、今日はな」
老人は言いながら、猪口に酒を注ぐ。
「わしの昔話を聞いて貰おうかの」「昔話、ですか」「うむ」
老人は猪口に注いだ酒を軽く啜り、満足そうに息を吐く。
そして遠い目をする。
「―――ありゃあ、わしがまだ16の頃じゃった」
鈴虫の声が聞こえる。
少しの間、その後老人はゆっくりと語り出す。
「若気の到りとでも言おうか、いや、その年齢なら至極当然の行為と言えような」
青年は何も言わない。
老人は続ける。
「わしはなぁ、その日何時もの様に『それ』をしていたんじゃ」「『それ』とは?」
にぃ、老人の口端が持ち上がる。
しこしこじゃよ―――
二人の影が燈籠の灯でゆらゆらと揺れる。
「しこしこ、ですか」「うむ」
580水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:09:26 ID:AydbKWQ4O
老人はもう一度、猪口を口に傾ける。
「そしてなぁ、物事には陰と陽、始と終が有るように、しこしこにも終わりが有る」
青年は軽く思案し、老人の方を向く。
「終わりとは『逝く』時ですね」「うむ」
外で木々の擦れ合う音が聞こえる。
老人は猪口に酒を注ぎ足す。
「そしてのぅ、わしも逝きそうになったんじゃよ」
青年は姿勢を崩さずに、じっと聞いている。
「そしてな、逝く瞬間に近くのティッシュを取ろうとしたんじゃよ、だがのぅ」
紙がな、一枚も無かったんじゃ―――
ぞわり。
青年の背筋に冷たい脂汗が伝う。
紙が一枚も無かった、だと?
「それで、どうしたのですか」「それでな、仕様が無く陰茎の皮を伸ばしてその中に精子を貯めたのよ」
青年の表情が曇る。
老人は猪口を軽く傾ける。
「それはたまりませぬね」「うむ、たまらぬ」
老人は深く頷く。
「だがな、更にたまらぬ事がな、この後有ったのよ」
青年の表情が強張る。
「更にたまらぬ事、ですか」「そうじゃ」
あれは、たまらぬ事じゃったのぉ―――
581水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:10:37 ID:AydbKWQ4O
その男の額には、じっとりと脂汗が浮かんでいた 。
糞っ。
一体俺が何をしたと言うのだ。
男の恰好は異様な物であった。
上半身は普通のTシャツ、しかし下半身は何も身に着けていないのである。
そして、その両手には魔羅の皮がしっかりと握られていた。
油断していた。
まさか紙が一枚も無いとは。
が、今は嘆く余裕すら無い。
男の表情が張り詰める。
大丈夫だ。
行ける筈だ。
心中で自分に言い聞かせる。
応っ。
男は走り出した。
便所だ、便所にさえ辿り着けば。
家の地理は熟知している。
急ぎ足で階段を駆け降りる。
間に合え。
俺は助かる。
そして、便所への距離が残り僅かになった。
にぃ、男の口端が醜く吊り上がる。
行ける、行けるぞ。
男は更に加速する。
だがその時。
ぐわり。
男の視点が反転する。
何?
そして―――
男の体が重力に従って、地面に叩き付けられる。
その、精子と共に。
582水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:11:33 ID:AydbKWQ4O
ぶしゃぁ。
辺りに栗の花の香りが漂う。
そこに、女は現れた。
「どうしたんだぃ?」
「あきゃあああああああ」
男は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
現れた女とは、男の母であった。
馬鹿な、こんな所で。
母はおもむろに視線を下に落とす、視線の先には男の白濁液がぶち撒けられていた。
「おやぁ?なんだぃこれは、よぉ」
にぃ、母は皮肉そうに口端を歪める。
男は咄嗟に答える。
「カルピスだ」「え?」「カルピスを溢したのだ」

「そう言ったのですか?」
青年は問う、老人は何も言わずに目を細め、猪口の酒を飲み干し、息を吐く。
「―――あの時はそれしか言えんかったのさ」
老人は掠れた声で呟く。
「しかしのぅ、そのぶち撒けられた液体は」
どう見ても、精子じゃった―――
じりり。
燈籠に羽虫が飛び込み、虫が焼ける嫌な匂いが漂う。
583水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:12:49 ID:AydbKWQ4O
青年はゆっくりと立ち上がり、近くの襖に向かう。
「実にたまりませんね」「たまらぬのぉ」
がらら。
青年は襖を開ける、鈴虫の声が大きくなる。
青年は外を見ながら呟く。
「ありがとうございました、本当に」「ああ」
老人はそれっきり黙ってしまった。
青年は静かに襖を後ろ手で閉じた。


「良い月だ」
青年は空を仰ぎ見る。
辺りはとっぷりと暗くなっている。
りんりん、と鈴虫が鳴いていた。
青年は静かに自分の寝室に戻る。
どこからか、栗の花の香が漂ってきた気がした。
584水先案名無い人:2005/11/14(月) 21:36:55 ID:VEM6ZAZk0
上手いな。
隙がない。
着眼点。
間のとり方。
台詞回し――。
これは最もよく使われ、また、使い易いのではあるが、人物の人となりに実にはまっている。
それだけではない。
情景描写も巧みだ――。
晩秋の風景とはまさにこのようなものであろう。
そして、胸の奥底のどろりとした情念。
忘れようとしても、忘れられぬ、若き日の恥辱の残滓が、
秋の夜の爽やかな描写の中で、読む者の肌にねっとりと絡みついてくる――。
老僧。
青年僧。
鈴虫。
燈籠。
徳利。
猪口。
酒。
鈴虫。
酒。
燈籠。
酒。
酒。
酒。
精子。


このスレは奥が深い――。
585水先案名無い人:2005/11/14(月) 23:32:08 ID:a0tK1NzI0
鍛錬して現役復帰した瞬間に瓦を割ろうと
思ったのですが1枚もありません。
ワインのコルクを思いっきりほお張り
トイレにダッシュしたのですが段差でつまづき
コルクを廊下にブチ撒けた瞬間に姫川に見つかりました。
慌ててカルピスを溢したと言い訳したのですが

どう見ても象山です。
本当にありがとうございました
586水先案名無い人:2005/11/14(月) 23:33:59 ID:AydbKWQ4O
にぃ、男はレスを見て口端を吊り上がらせる。
男は掠れた声で呟く。
その、見知らぬ名無しに向かって。
―――ありがてぇ、なぁ。
声色が、闇に熔けてゆく。
まったく、まったく。
携帯で書いている甲斐が有ったってもんだ―――
たまらぬ感謝レスであった。
587水先案名無い人:2005/11/15(火) 00:06:42 ID:g2U2QWl00
携帯?
携帯と言ったか――。
この男は、携帯で打っていると言ったのか――。
携帯で打つ。
つまり、それは、携帯でこのスレを覗いているということだ。
たまらない――。
俺は、膝が震えたよ。
恐怖ではない、感動であった。
畏れであったかもしれない。
怖さであったかもしれない。
いや、愛おしさでもあったろう。
また、切なさでもあったのだ。
そして、射精しそうなほどの歓喜をも感じていたのだ。
いやはや――、このような人間もいるのだ。
このように、しょーもないことに全てを注ぐ――そんな生き方をする人間もいるのだ。
誤解のないように言っておくが、誉めてるんだぜ。
いい漢だよ、>579>580>581>582>583は――。
俺も負けていられない、釣りや山登りばかりしてるわけにはいかなくなってきた。
待っていてくれ。
いくつかエピソードは浮かんでいるのだ。
あとは、それをどう構成してゆくか――。


願わくは、>>586の人生が、金木犀の香りに包まれますように――。


              平成17年11月15日  カイラスの麓にて   夢枕獏
588水先案名無い人:2005/11/15(火) 06:09:26 ID:1OUJMdei0
>>586
>>587
絶妙だなあ、おい。
テラワロスw
589水先案名無い人:2005/11/15(火) 10:04:41 ID:G9Kw3EUD0
テ ラ ワ ロ ス
男の口は確かに「テラワロス」と動いたように見えた。
と同時に
590水先案名無い人:2005/11/16(水) 00:42:35 ID:OMU2GGTIO
「おきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
男は腹の底から絞り出したような咆哮を響かせ──
591水先案名無い人:2005/11/16(水) 02:30:04 ID:xQKaNWto0

  転 章
592水先案名無い人:2005/11/16(水) 21:38:09 ID:K9Bxe8xi0
シコシコして逝く瞬間にティッシュを取ろうと
思ったのですが1枚もありません。
チンコの皮を思いっきり引っ張り皮の中に精子を
貯めトイレにダッシュしたのですが段差でつまづき
精子を廊下にブチ撒けた瞬間に母に見つかりました。
慌ててカルピスを溢したと言い訳したのですが
どう見ても精子であった。
高い虚空に月があった。
菊千代は、暗い天にむかって己の修羅を哭えていた。
独りだった。
593水先案名無い人:2005/11/17(木) 17:13:28 ID:AW/XEbffO
ひんやりとしたコンクリートの四角い部屋、その隅に綺麗に磨かれた横幅1メートル程の木製の机が有る。
女はその無機的な部屋の机に手を組んで、パイプ椅子に座っていた。
すらりとしたエキゾチックな、スーツ姿の女である。
女は机に置かれた書類に目を通す。
関根 勉 二十歳。
書類には乱雑とした文字でそう書かれている。
資格 無し。
趣味 読書。
女は次々に項目を読んでいく。
そしてある項目で視線を止めた。
特技 イオナズン。
ぞわり。
毛が逆立つような感覚。
これは?―――
「入りなさい」
女は机の上で手を組み、そう言い放った。
「失礼します」
きい、と扉が開かれ、男はゆっくりと姿を現わす。
背丈は女より多少大きい。
男はオールバックでスーツ姿の、薄ら笑いを浮かべた男であった。
女は組んだ足に手を置く。
「そこに座りなさい」
女は自分の座っている椅子の正面にある椅子を指差す。
男はおもむろにその椅子に座った。
「関根さん、かしら」「はい」
594水先案名無い人:2005/11/17(木) 17:15:31 ID:AW/XEbffO
女は軽く書類を見る。
特技 イオナズン。
どういう意味だ。
何の意味があるのだ。
何をこれで、表現しようというのか―――
女は男の目を見る。
「特技にイオナズン、とあるけど」「ええ、イオナズンです」
男は表情を崩さずに言う。
とんとん、と机をペンで叩く音が部屋に響く。
「イオナズン、とは?」「魔法です」
女の頬に冷汗が伝う。
魔法。
魔法、と言ったのか?
この科学社会で魔法―――
「失礼だけど―――空想癖をお持ちで?」「いえ」
女は足を組み直す、男はぴくりとも動かない。
「―――その、イオナズンがウチで働く際、何のメリットが有るとお考え?」
男の頬が軽く持ち上がる。
「もし、敵が襲って来ても倒せます」
ペンの音が止まる。
数秒の間。
女の頬が吊り上がる。
「そういう事」「ええ、『ここ』にはそういう人が色々と必要ですよね」
確かに、ね。
『ここ』にはそういう人が必要ね。
でも―――
「残念だけど、『ここ』の事情を知っている人を」
ぱちん、と女が指を鳴らす。
扉が勢い良く開き、黒服の男達が現れる。
「帰す訳にはいかないわ」
595水先案名無い人:2005/11/17(木) 17:16:28 ID:AW/XEbffO
にぃ 男はさも楽しそうに頬を吊り上がらせる。
「怒らせても良いんですか?」
使いますよ、イオナズン。
女は嘲笑を浮かべる。
「良いわ、使ってみなさい」
では、と男は立ち上がる。
そして、数秒の間。
にぃ 男の頬が醜く歪む。
「残念、MPが足りないようです」「そう」
女は再び ぱちん、と指を鳴らす。
黒服の一人がスーツの内ポケットに手を入れる。
そして黒光りする鉄塊を取り出す。
かちん。
黒服の指が動き、部屋に小気味の良い音が響く。
「さよなら、関根君」
黒服はゆっくりと指を動かす。
その時。
突然、男の身体が光を発しだした。
なんだ。
これは。
そして―――
めき。
めきり。
枯木を踏み折るような音と共に男の身体がみるみる変貌していく。
「あきゃぁぁぁぁぁあああああ」
黒服達は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
男はこれ以上できないという程頬を吊り上がらせ、上着をちぎり取る。
上着の中からはボディビルダーの様な見事な肉体が現れる。
あっかっひ。
黒服達は皆畏怖の表情で後退りする、中には座り込み失禁する者も居た。
女の身体の中で熱が高まるのを感じる。
596水先案名無い人:2005/11/17(木) 17:16:58 ID:AW/XEbffO
なんだ。
今私の目の前で何が起きている?
その光景は女の思考能力で処理できる物では無かった。
男は黒服の一人の方を向く。
「駄目だよ、面接は皆公平に受けるべき物だから」
と言うと、黒服の持っている拳銃を毟り取り、右手で握り潰した。
そしてそのまま黒服の頭をまるでボールを掴むように、鷲掴みにする。
「さぁ、お仕置きの時間だ」


数分後。
その部屋で動く者は来た時の様に薄ら笑いを浮かべた男と、パイプ椅子に足を組んで座っている女だけだった。
黒服達は皆、首が異常な方向に曲がっていて奇妙な部屋のオブジェと化していた。
武装した10人を一人で―――
「化け物、ね」
女は掠れた声で呟く。
男は女の方を見る。
心臓が早鐘の様に鳴りだす。
男はゆっくりと女に近づいていく。
女は全てを諦めた。
そして、女の前に人指し指を突き出した。
「面接は平等に」
それだけ言うと男はゆっくりとベコベコになった扉に近づく。
きぃぃ。
凹凸のできた扉が嫌な音を立てて開く。
そして女の方をちらりとも見ずに扉の外へと姿を消した。


関根 勉、彼が後の武蔵である。
597水先案名無い人:2005/11/17(木) 22:14:00 ID:5yon0Qjr0
混ざりすぎwwwww
598水先案名無い人:2005/11/18(金) 01:10:11 ID:4QHLVrW40
−その
−その拳法はなんと言う−?

−カマキリ拳法

−カマキリ?
−そう、カマキリ

−そのカマキリ拳法は何を現す?
−世界、さ


599水先案名無い人:2005/11/18(金) 19:51:56 ID:VY1Mnd+Z0
「カマッ」
「キリッ」

           ガクッ

そういうことになった。
600水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:36:23 ID:Q8wKmCnuO
く。
く。
く。
そりゃああれかぃ―――
トシちゃん、かぃ?
601水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:37:15 ID:Q8wKmCnuO
女、男、青年、老人。
その店は様々な人の声で満ちている。
そこは居酒屋だった。
くだを巻く中年、笑うOL達、隅の方で一人杯を傾けている老人。
様々な人が居るカウンターから少しはずれた三畳程の座敷。
その中に二人の男が座っていた。
片方は眼鏡を掛けた、糊の効いたスーツ姿でオールバックの、いかにも企業マンという様な姿の男。
もう片方はボサボサの髪によれよれのトレーナー、薄汚れたジーパンを身につけた、スーツの男と対象的な青年であった。
スーツの男は胸ポケットから煙草の箱を取り出す。
「久しぶりだな、修二」「ああ」
とん、とん。
スーツの男は煙草の箱の上側を人指し指で軽く軽く叩く。
「元気か?」 「目の前に居るじゃねぇか、兄ちゃんの方こそ元気か?」
顔色悪いぜ、と青年は軽く笑いながら言う。
「ああ、母さんの法事でな」
スーツの男は煙草を一本取り出す。
そして薄く錆の浮いたジッポを取り出す、蓋を開く。
602水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:38:05 ID:Q8wKmCnuO
ちん。
しゅぼ。
煙草の先が朱くなる。
スーツの男はゆっくりと吸い込み、吐き出す。
辺りに紫煙が漂う。
「―――まだ、帰る気は無いのか」 「―――ああ」
そうか―――とまた煙草を吸い込み、吐く。
「父さん心配してたぞ、たまには顔出したらどうだ?」
青年の表情が曇る。
「こんな日にそんな事言うんじゃねえよ」「―――すまん」
青年は下を向いて押し黙る。
スーツの男は灰皿に煙草を押し当てる。
と、その時店員が近づいてきた。
「ご注文はお決まりですか?」「ああ、とりあえず生二つ、修二もそれで良いよな」「ああ、俺もそれで」
スーツの男は煙草の箱を青年に差し出す。
「どうだ?」 「ああ、貰うよ」
青年はそう言って煙草を一本取り出す、スーツの男も一本取り出した。
無言でジッポを差し出す、青年は顔ごと煙草を近づける。
火がつき、青年はゆっくりと吸い込み、吐く。
そうして掠れた声で呟く。
「父さん、何って言ってた?」「早く帰って来て、店を継いで欲しいってよ」
スーツの男は煙草に火をつけながら、苦笑いを浮かべ言う。
青年も苦笑いを浮かべる。
「まぁ、んな所だろうな」
603水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:38:52 ID:Q8wKmCnuO
―――そういえば。
「お前、付き合ってる人はいるのか?」
青年の顔が赤らむ。
「なっなんだよ突然」「いやな、実は紹介したい人がいてな」
スーツの男は小脇の革製鞄に手を突っ込む。
青年は左右に両手を振る。
「よせよ、まだ焦る年でもねぇし」「いや、そんな年だからこそ、そろそろ身を固めた方が良い」
青年はいやいや、と頭を左右に振る。
とその時。
「お待たせしました」
先程の店員が盆を持ってやって来た。
「お、来たようだぜ」
青年は店員の方を向く。
瞬間、青年の背中に冷たい油汗が伝う。
何?―――
その盆には、泡立った黄色い液体の入ったジョッキが、四つ乗せられていた。
「失礼します」
と店員はその『物』を次々とテーブルに乗せていき、去っていく。
スーツの男と青年はじっと、その『物』を見つめていた。
数秒の間、そして。
青年は軽く笑う。
スーツの男もそれに釣られて笑いだす。
青年とスーツの男は声を出して笑い出した。
一仕切り笑ってから、スーツの男は破顔しながら青年の方を向く。
「どうする?」「飲むしか無いだろ」
そうだろ?
にぃ、スーツの男は頬を吊り上がらせる。
そうだな。
604水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:39:26 ID:Q8wKmCnuO
かららら。
居酒屋の硝子戸が軽い音を立てて開かれる。
そして中から赤ら顔の、スーツの男と青年が現れる。
外はすっかり暗くなっていて、ちらほらと雪が降っている。
スーツの男は後ろ手で硝子戸を閉める。
「今日は楽しかった」「ああ」
スーツの男は微笑む。
青年は空を少し仰ぎ見てから、スーツの男の方を向いて、軽く口端を持ち上げる。
「父さんによろしく言っといてくれな」「ああ、元気でな」
青年は軽く笑みを浮かべ、闇の中に消えていった。
スーツの男は青年の姿が見えなくなるまでその方を見て、一人ごちる。
「じゃ、行くか」
それからスーツの男は、歩きだした。
見えない明日に向かって―――
605水先案名無い人:2005/11/18(金) 20:54:42 ID:Q8wKmCnuO
男は送信のタグを押す。
ふう、終わったか―――
そのまま、アプリを起動させ、ブックマークから『その』スレに入る。
夢枕摸の文体のガイドライン。
男はそのスレが好きだった、いつもの様に出来具合いを確認する。
瞬間、男の身体の中で熱が高まるのを感じる。
何。
これは。
それは、どう見てもスレ違いであった。
文体が違う、違っていたのだ。
「あきゃあああああああ」
男は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
それから、数秒の間。
男は掠れた声で呟く。
まずったな。
これじゃあ、まるで普通の小説だ―――
たまらぬスレ違いであった。
606水先案名無い人:2005/11/18(金) 21:49:11 ID:pURqhyzj0
いいねえいいねえ。あんたいいねえ。
607水先案名無い人:2005/11/18(金) 21:50:32 ID:MBx1hZSM0
たまらぬ生四つであった
608水先案名無い人:2005/11/18(金) 22:23:23 ID:GcyMoDva0
>>605
omaetennsinnhan?
609水先案名無い人:2005/11/19(土) 02:40:04 ID:FKIuSWtE0
>605
俺はよぉ、読んでる間、“オチ”を探してたんだ。
この見事な文体に、どんな“オチ”が来るのか、ってなあ。
予想は外されたが、だがよぉ。

いいオチだったぜぇ――
610605:2005/11/19(土) 09:17:24 ID:ywH8aL2DO
朝、男はもそりと布団から身体を起こす。
軽く息を吐く、息が白みがかっている。
男はおもむろに、アプリを起動させ、そのレスを見る。
>>606-609
男は携帯の蓋を閉め、目を閉じる。
それから少しづつ。
じわり。
じわり、と。
男の心中に様々な感情が渦巻き始める。
感謝。
虚栄。
そして、罪悪感―――
男の頬に熱い物が伝うのを感じる。
男の表情が軽く曇る、そしてゆっくりと目を開ける。
男は掠れた声で呟く、誰に言うでも無く。
「―――免罪符と見られるかもしれない」
いや、男はその画面を通じて>>606-609に語り掛けているのだ。
「けどね、けどもね?僕は素直に、ただ率直に言いたいんだ」
そして、数秒の間。
男はおもむろに口を開く。
この言の葉が、四人に届く様、はっきりと。
『ありがとう』と―――
611水先案名無い人:2005/11/19(土) 11:42:11 ID:S/wvgMxgO
たまらぬ>>605であった―――
612水先案名無い人:2005/11/19(土) 12:06:09 ID:mnkoRxMg0
憎悪を吸う。
憎悪を吐く。
心に去来するあらゆる想いを、憎悪に変える。
憎悪を吸い込むと、みしりと音をたてて、肉の中に憎悪が膨らんでゆく。
憎悪を吐くと、周囲の大気に満ちた憎悪が、さらに濃さを増すようであった。
どれくらいの時間が経ったのか――
いつの間にか、意識せずとも、憎悪が体内に結晶してゆくようになった。
それとともに、菊地の気配さえもが、そこから消えていた。
菊地は、純粋な、結晶化されたおっぱいとなった。
613水先案名無い人:2005/11/19(土) 22:08:32 ID:Ieo4ojRH0
だだん。
だん。
だだん。

だだん。
だん。
だだん。


たまらぬターミネーターであった。
614水先案名無い人:2005/11/19(土) 22:31:42 ID:SRAeXncO0
>613
ごぼ。
ごぼ、と。
俺の気管から茶が吐き出される。
喉。
鼻。
涙。
鍵盤。

茶をこぼし放題であった。
615水先案名無い人:2005/11/21(月) 08:54:34 ID:Re56ia4k0
おい、おめぇら──
このままじゃ、落ちちまうぜぇ──
616水先案名無い人:2005/11/21(月) 10:00:24 ID:AeoceyFP0
保守が ある
ただ 保守がある
そこにそうやってある
それだけの保守が
何故こんなに愛しい時があるのか
保守は保守であるだけで
きちんと自分である
正しく完結してそこにある
風や木や雲や空や水や
この宇宙と調和して
保守がそこにある
あっけらかんと
潔く
保守は 保守である
617水先案名無い人:2005/11/21(月) 19:24:56 ID:7CmwUzv00
>>615
保守はsageで
618水先案名無い人:2005/11/21(月) 20:35:55 ID:gAnC/UNV0
sageのことなんてどうだっていいじゃねぇか
619水先案名無い人:2005/11/21(月) 22:24:15 ID:KbRUyYap0
>>617
"保守はsageで" とは―― 
こいつはとてつもないこと言う――


620水先案名無い人:2005/11/21(月) 22:44:39 ID:1CnHzatr0
>>619
最下層のムーラダーラにぶつけて鬼骨をまわしたいんじゃないのかw
621水先案名無い人:2005/11/23(水) 00:17:00 ID:HL2d5sMC0
「クリリンのことか」
「クリリンのことだ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった。
622水先案名無い人:2005/11/23(水) 01:06:02 ID:DzOrk1Y50
なんと。
なんと淡々とした会話なのだろうか。
このままでは悟空は、スーパーサイヤ人になることができないではないか…

しかし、これもまたたまらぬ物語となるのであろうな。
623水先案名無い人:2005/11/23(水) 02:19:45 ID:3KFpCtFK0
 * * *
最後にこの中では一番短い作品「>>621」について書いておきたい。
この作品も、やはり「少年ジャ○プ」に掲載された物で、編集部の意向が強い。
好きな作者の中の、ごく短いフレーズを意図的に転用させてもらった。
これは盗作ではなく、”本歌取り”の効果を狙ったものである。
   ^^
関係者の方にはこの場をかりて、御礼申し上げておきたい。
このスレのため、作者の「血をふりしぼるような」フレーズを利用させていただいたこと、お許しいただければ幸いである。

平成17年11月23日
                 小田原にて
                  空気枕 ぶく

 (昭和64年12月刊行の集英社版より)
  文庫版ではギニュー隊長蛙変身シーンは未収録です。
624水先案名無い人:2005/11/25(金) 00:30:59 ID:I2cuI9VS0
蛙の歌がよぉ−。
聞こえてはこねぇかい−。
ぐわ。
ぐわ。
ぐわ。
ぐわ。
げろ。
げろ。
げろ。
げろ。
ぐわぐわぐわ。
625水先案名無い人:2005/11/25(金) 18:58:29 ID:Ql95E44p0
626水先案名無い人:2005/11/26(土) 15:04:14 ID:hecde7Kt0
「どぶねずみさ」
「どぶねずみ?」
「写真には――写ろうはずもないが――
 あれでなかなか、綺麗なんだよぅ」

「……輪蛇」
「輪蛇?」
「輪蛇、輪蛇。そう聞いております」
627水先案名無い人:2005/11/26(土) 16:26:47 ID:ShA6YFkq0
立ち読み中の不意打ちだった――

雑誌を支える手がぶるぶると震える。
膝までもがけくけく、と笑う。

ファミ通のような週刊雑誌で漠の連載開始である。
628水先案名無い人:2005/11/26(土) 16:54:19 ID:gPzon0XO0
>>627
詳細を――聞いてもいいかい――
629水先案名無い人:2005/11/26(土) 17:41:44 ID:Xzo3XOoO0
k
sk
wsk
kwsk
630水先案名無い人:2005/11/26(土) 17:46:32 ID:X5iPi6Wb0
なんだ。
知らなかったのかい? 
おめえらよ。
ラノベ板の方じゃ普通に盛り上がってるぜい。
631水先案名無い人:2005/11/26(土) 23:55:30 ID:rsT4CgA00
嘘を吐くことやぁ――
ずるいことやぁ――
いいかげんなことはぁ――
ハレンチだ。
ハレンチなことである。
ハレンチは大嫌い、ハレンチは大嫌い――
そう呟いているときだ。
ある決意がボクの胸の裡で、ゆっくりと頭をもたげた。
そうだ。
ボクたちは、ハレンチなことに、パンチするのだ。
嘘を吐くこと。
ずるいこと。
いいかげんなことは、大嫌い――

ハレンチ・パンチである。
632水先案名無い人:2005/11/27(日) 07:48:41 ID:tjo4ZTojO
乳酸菌、取ってるかぃ―――
にぃ、その電子の符号は口端を醜く吊り上がらせる。
633水先案名無い人:2005/11/27(日) 15:25:13 ID:NzLscyKZ0
「キムチは、最近、寄生虫騒ぎで不評だと聞いておりますが」
にいっと、男は太い笑みを浮かべた。
「なぁに、かえって免疫力がつくさ」
634水先案名無い人:2005/11/27(日) 15:37:44 ID:yfaWFeic0

つく
がつく
力がつく
疫力がつく
免疫力がつく
て免疫力がつく
って免疫力がつく
えって免疫力がつく
かえって免疫力がつく
、かえって免疫力がつく
に、かえって免疫力がつく
ぁに、かえって免疫力がつく
なぁに、かえって免疫力がつく
635水先案名無い人:2005/11/27(日) 19:29:54 ID:YypigsacO
>>634
「少々文章が長すぎな気がしませんか。」
「まあ、な。だがそれがいいんじゃあねぇか――」
「そういうものでしょうか。」
「そういうものさ。」
そういうことになった。
636水先案名無い人:2005/11/28(月) 16:16:27 ID:AeoSsGQC0
>>635
そうさ、かえって免疫力がつく――
637水先案名無い人:2005/11/29(火) 14:42:53 ID:+MGNYXAd0
―――だが、心配のしすぎではないか?
638水先案名無い人:2005/11/29(火) 21:33:09 ID:PfTwz8WC0
はらわたよ。はらわたが痒いのよ――
639格闘技通信より:2005/11/30(水) 19:32:27 ID:5naex6qN0
;;;;;;;;;;;;:;;;;:;;;:;;:;::;:::;::::;::::: ::::: ::: :::
;;;:;;:;::;:::;::::;::::: ::::: ::: ::
::::::::: ::::: ::: ::
::::: ::: :: .
どんなにくるしくってもなぁ・・・
  .  , ― 、- 、
   << ) ):::: : .
    U( (U_つ::::.. .. .

うめえもんくらって
くそをひりだしゃなおっちまうぜ!
         ハ_ハ
   /⌒ヽ ( ゚∀゚)')
   {   (/⊃ ノ   ___
   ヽ  (__⌒ワ')  (三(@
    に二二二)
     _)   r'
    └───`
                 ハ_ハ
               ('(゚∀゚∩ なおっちまうぜ
                ヽ  〈
                 ヽヽ_)
640水先案名無い人:2005/12/01(木) 18:57:42 ID:KP3o1YGq0
>  ハ_ハ 
>('(゚∀゚∩ なおっちまうぜ 
> ヽ  〈 
>  ヽヽ_) 

可愛いじゃねえか――(にぃっ)
641水先案名無い人:2005/12/01(木) 19:19:09 ID:UgZZeVJI0
「ageようか」
「ageよう」
そういうことになった。
642水先案名無い人:2005/12/01(木) 21:01:52 ID:KQeV6xDr0
「sageようか」
「sageよう」
そういうことになった。
643水先案名無い人:2005/12/02(金) 00:04:28 ID:4eXb85fi0
>>613
溶鉱炉に消えていく男―
それは、兄―否、父―否、心を許した友であったのだ。
「おきゃぁああああああああああああ」
少年は母に縋り付き、いつまでも泣いた。
たまらぬ元・殺人機械であった――。
644水先案名無い人:2005/12/02(金) 18:45:05 ID:v9wqy29a0
「鱈鍋かい」
「鱈鍋よ」

たまらぬ飲み会であった。
645水先案名無い人:2005/12/03(土) 11:41:35 ID:gE16rEhr0
「忘年会の予約は入っているのか――」
「たっぷり入っているだよ」
「人手は足りているのか――」
「人手は足りていないのだよ」
「新規に客は入って来るのか――」
「これでもか、と入ってくるのだよ」
「まかないはでるのか――」
「まかないはでないのだよ」

たまらぬ飲食店のバイトであった。
646水先案名無い人:2005/12/03(土) 19:40:09 ID:RhBtJeo20
僕がアルバイトをしている居酒屋「ほろ酔い亭」に、年末攻勢のため新しく入ってきた
新人のバイト君は、黒づくめの美麗な男だった。
その日、まかないを担当する事になったバイト君は、何かの食材を持ち込んできた。
バイト君が、手に提げているポリ袋には、底に何かの液体が溜まっているらしく
角が丸く膨らんでいた。
バイト君が台に置いたポリ袋の口を少し広げた。
気のせいだろうか、一瞬微かな獣臭に混じった血の匂いを嗅いだような気がした。
その時であった。ポリ袋の中を覗き込んだバイト君の赤い唇が、きゅっと吊り上がり
V字の笑みを形作ったのだ。
恐ろしい笑いであった。
何だ!?
何だ、その食材は!?
647水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:06:16 ID:RP2EtiQAO
冷え切った、畳を敷き詰めた部屋に、一枚の布団。
青年は、その布団で眠っていた。
剃髪の、凛とした若僧である。

もそり。

布団が軽く動く。
若僧はゆっくりと身体を起こす。
欠伸、息が白み掛かっている。
鼻腔に冷えた空気が張り付く。
「今日は冷えるな」
若僧は軽く目を擦り、布団から出て、もそもそと胴着を着る。
帯を強く締め、襖に向かう。


かららら。

襖が開く小気味の良い音が辺りに響く。
襖の向こうは白。
一面白く染まっていた。
「やぁ、雪だ」
若僧は微笑を浮かべる。
火を入れないと。
若僧は木が軋む音を立てて縁側を歩きだした。
648水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:06:46 ID:RP2EtiQAO

縁側の角を曲がる。
そこに薄汚れた袈裟を着た老僧が、縁側に腰掛けていた。
じっと白く染まった庭を見つめ、茶を啜っている。
―――?
若僧は立ち止まる、と。
「積もったなぁ」
老僧がこちらを見ずに言う。
「―――そうですね」
若僧は老僧の横に座る。
茶の湯気が老僧の顔を撫でている。
「どうしたんですか?」
老僧はやはりこちらを見ずに、枯れた声で呟く。
「昔をのぅ、思い出しておったのじゃ」「―――過去に、何か?」
にぃ、老僧は若僧の方を向き寂しそうに笑みを浮かべる。
「―――のぅ、坊主」「はい」「少し、長くなるが良いか?」「はい」
老僧はまた、庭を見る。
若僧は老僧の近くに腰を下ろす。
少しの間。
ゆっくりと老僧は口を開き、ぽつりぽつりと語りだした。
649水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:07:20 ID:RP2EtiQAO
「ありゃあ、わしが二十の頃じゃ」
老僧は茶を啜る。
「わしゃあその頃、海軍に入隊したばかりじゃった」「和尚が?」「うむ」

どさ。

屋根から雪が落ちる。
「明治の暮れの頃か、あん時の日本はひたすらアメリカの胡麻磨りをやっておった」
老僧の頬が軽く持ち上がる。
若僧はじっと聞いている。
「ある日の事じゃ、わしはお偉いさんに呼ばれた」
老僧は茶を啜る。
「部屋に入って開口一番にこう言われたんじゃ、『今度の立食会談で人手が足りない、お前行ってこい』とな」「立食会談?」
老僧は苦笑いを浮かべる。
「平たく言えば宴会じゃよ、胡麻磨りのな」
そう言って老僧は持っている湯飲みを見つめる。
「わしはなぁ、そんな体制に僻易しておった、じゃが命令は命令、行かざるを選なかった」
老僧は湯飲みを傾ける。
ぽた。

湯飲みの水面が軽く揺れる。
若僧と老僧は空を見る。
空から白い物が沢山、ゆっくりと降ってきた。
「あの日も、こんな雪の降る日じゃった―――」
そして目を細め、遠い目をした。
650水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:15:20 ID:DE/xKYf9O
ちらちらと雪の降る夕暮れ、その中を一人の青年が歩いていた。
軍服を着た、利発そうな青年である。
青年は右手に持った折目の付いた紙を見ながら歩いていた。
「ここか」
青年は、大きな屋敷の前で足を止め、仰ぎ見る。
「―――迎賓館、ねぇ」
青年は鼻で軽く笑い、その大きい門の中に入っていった。


「それから?」
剃髪の若僧は老僧に問う。
「で、その後色々と準備を手伝っての、気付いたら既に時間が来ていた」

ちちち。

駒鳥が二羽、どこからかやって来て庭に降りる。
「間もなくお偉いさんが仰山やって来て、立食が始まった」
老僧は湯飲みを傾ける。
駒鳥が互いの口を啄みあっている。
老僧はそれを見て軽く微笑む。
「仲睦まじいのぅ」
老僧はぼそりと呟く。
その言葉には、どこか暗い影が有るように、若僧は感じた。

派手な装飾が施された豪華な広間、その中に大勢の身なりの良い人達が談笑している。
青年はその中を、グラスが乗った盆を持って立っていた。
―――何で俺がこんな事。
青年は髪を掻き毟る、心中に苛立ちが募る、と。
「ねーぇ」
青年は顔を上げる。
651水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:17:58 ID:DE/xKYf9O
最初に目に飛び込んだのは胸元の派手なブローチ。
そこには派手なドレスを着た三十代そこそこの女が、妖しく口元を歪ませて立っていた。
「ねぇ、あなた」「―――俺、ですか?」「そう、あなた」
俺は自分の頭から記憶を手繰り寄せる。
この女確か、陸省長官の―――
「どうかしたの?」
突然意識が現実に戻る。
「いえ、何でも」「そう」
にぃ 女は口元の妖しい笑みを少し深める。
「少し、付き合って下さるかしら」「何用で」
女は俺の耳元に口を寄せ、『ある事』を呟く。
な―――
女は妖しい笑みを浮かべながら言う。
「真っ赤になっちゃって、可愛いわね」
それとも、こんなおばちゃん相手じゃ嫌かしら?

「それで?」「断る訳無いじゃろうが」
にぃ 老僧は口端を吊り上がらせる。
「まぁそんな訳で、わしらは人気の無い所まで移動したんじゃ」
老僧は既にぬるくなった茶を啜った。


薄暗く湿った、ひんやりとした物置、そこに青年と女は向き合うように立っていた。
「さ、始めましょうか」
女が妖しく笑い、ゆっくりと背中のファスナーに手を掛ける。
ごぶり、俺は喉に貯まった唾を飲み込む。
絹擦れの音が辺りを包む。
652水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:20:00 ID:DE/xKYf9O
「ほら、あなたも―――」
俺は慌てて軍服を脱ぎ出す。
遂に女は、下着だけの姿になった。
「さぁ、来て」
女は妖しく微笑みながら床に寝そべる。
俺は早鐘の様に鳴る心臓を抑えながら、ゆっくりと女に近づく。
「さぁ、あなたの好きな様に」
俺は再度喉を鳴らす、そしてその豊満な乳房に震える手を伸ばす。
俺はその肉感に圧倒されていた、ただ恐々と女の乳房を揉みしだいていた。
女の艶っぽい声が部屋に響き渡る。
「もっと、もっと強くしても良いわよ」
瞬間、俺の頭の中が空白になる、そして。
「おきゃああああああああ」

ぱーん。

ぱーん。

ぱーん。

俺は喉から怪鳥の様な砲叩を搾り出しながら女の胸を叩き続けた。
うどんの様に、狂ったかの如く。

打。
打。
打。
打。
打。
653水先案名無い人:2005/12/04(日) 10:22:00 ID:DE/xKYf9O
「それ以来、会ってないのぅ―――」
老僧は庭をじっと見つめている。
若僧はうつむき黙っている。
静寂が辺りを包んでいた。
長い長い間。
ゆっくりと若僧は顔を上げ、ぽつりと呟く。
「たまりませぬ」
老僧は冷めた湯飲みの水面を見つめている。
「たまらぬ、実にたまらぬ」

と、雪が止んだ。
若僧は立ち上がり、何も言わず襖を開ける。
そして老僧をちらりとも見ずに襖の奥に消えて行った。

ちちち。

駒鳥が空へと羽ばたく、老僧はそれを追うように空を見上げる。
駒鳥が完全に見えなくなっても老僧は空を見つめていた。

童帝の剣 群狼の変 完
654水先案名無い人:2005/12/04(日) 12:33:34 ID:NS1mmqVG0
またも、老僧であった。
しかも、たまらぬ生臭坊主であったのだ。
なんという、生臭さ。
繚乱と咲き誇る栗の花の香もかくや、というほどに。

だが、それもまた。
乙、なのだ――。
655>>647-653:2005/12/04(日) 13:42:45 ID:RP2EtiQAO
な―――
俺の目に飛び込んだのは『連投規制』の四文字。
これは、まずい。
俺は叫ぶ。
「兄上、携帯を」
数秒の間、その後ゆっくりとその男は現れた。
ずんぐりとした、髭を生やした男である。
「どうしたい、何か有ったのかい」「連投規制だ」
にぃ、髭の男は太い笑みを浮かべる。
「ほぅ、アク禁かぃ」「投稿ができない」
頼む、携帯を。
髭の男はにたにたと笑みを浮かべながら、おもむろに懐から携帯を取り出し、俺に放る。
「くくく―――まったく規制は嫌だねぇ」
俺は何も言わず、続きを投稿した。
656水先案名無い人:2005/12/04(日) 19:16:07 ID:RP2EtiQAO
広いタイル張りの、無機質的な部屋に一つのテーブル。
そこに眼鏡を掛けた男と、その横に獣の様な男が存在している。
眼鏡の男は黙々と、紙やら鋏やらが散らばっているテーブルに向かい、何かを作っていて。
獣の様な男は立って『それ』をじっと見ていた。
「兄さん、何を作ってるんだぃ?」
獣の様なその男は、眼鏡の男に話しかける。
「―――車をね、作ってるのさ」
眼鏡の男は、ちらりともこちらを見ずに言う。
車―――
一体、何を言っているというのだ、この男は。
獣の様な男は数秒の間軽く思案し、眼鏡の男を見る。
「―――車だって?」「ああ、車さ」
ますます訳が解らない、紙やら何やらで車?馬鹿げている。
「へっそうかぃ、まぁ頑張りな」「ああ」
その後、眼鏡の男はぶつぶつと何かを呟きながら手を動かす。
そして。
「できたよ―――」
獣の様な男は『それ』を見る。

ぞわり。

獣の様な男の背中に、虫の這うような感触。
馬鹿な。
紙で。
車。
車が。
そこに有った『それ』、それは間違う事無き車であった。
657水先案名無い人:2005/12/04(日) 19:16:57 ID:RP2EtiQAO
にぃ、眼鏡の男は口端を吊り上がらせる。
「―――おいおいどうした、案山子じゃああるまいし」
ごぶり、獣の様な男は喉に貯まった唾を飲み込み、ゆっくりと口を開く。
「すげぇ―――」
眼鏡の男はいよいよ楽しそうに口端を吊り上がらせる。
「そして、車って言ったら走らなきゃあねぇ」
と、眼鏡の男は『それ』にごつごつとした手を延ばす。
走る。
走ると言ったのか?この男は。
「さぁ、始まりだ」
獣の様な男は食い入る様に『それ』を見ている。そして。
眼鏡の男は手を動かした。

ごろり。

ごろり。

ごろり。

岩の転がる様な音と共に、『それ』はゆっくりと前に進んだ。
「おきゃああああああああ」
獣の様な男は喉から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
進んだ。
あの、紙の車が。
658水先案名無い人:2005/12/04(日) 19:17:23 ID:RP2EtiQAO
獣の様な男は眼鏡の男を見る。
「―――なぁ、和苦和苦さんよぉ」
そして、躊躇う様に数秒の間。
「おいらにも、こいつを一つ頼みたいんだが」
にぃ、眼鏡の男の口端が軽く持ち上がる。
「あんたにだって作れるさ、後露利」
俺でも、作れる?
ああ、作れるのさ。
ならば和苦和苦さんよ。
「作ろうか」「作ろうか」
そういう事になった。
659水先案名無い人:2005/12/05(月) 19:00:00 ID:B8ZROGl40
たまらぬ幼児向け番組であった。
660水先案名無い人:2005/12/05(月) 19:24:39 ID:SSzTce/V0
「アイーダ」
「アイダ」

ジェイク・シマブクロということになった。
661水先案名無い人:2005/12/05(月) 21:40:40 ID:RoH0zif50
>>658
和苦和苦ワロスwwwwwwwwww
662水先案名無い人:2005/12/06(火) 00:39:29 ID:8U6g3uiL0
何も無い部屋であった。
床や壁には、遠方を望む景色があつらえてあるものの、
家具や調度品の様な物は、何一つとして無い部屋であった。
ただ、広い部屋であった。
何をするにも都合の悪そうな部屋である。
少なくとも、人が生活するような部屋ではなかった。

そこに、二人の男女がいた。
男と女が、体を並べて横たわっている。
男が右側、女は左側である。

男の方は、美男子とは言いがたい顔をしているのだが、
その顔には、妙な愛嬌があった。
女の方が、二、三歳年上のように見える。
顔立ちが整っているので、実際の歳よりも若くも歳を取っているようにも見える。

663水先案名無い人:2005/12/06(火) 00:41:00 ID:8U6g3uiL0
二人とも、目を閉じている。
瞑想しているのか、眠っているのか、死んでいるのか――
どのような説明をされても納得してしまうような自然さがあった。

ふ、と、男と女が同時に目を開いた。
まるで、前もって打ち合わせしていたかのようであった。

「しゅっ」

鋭い呼気を吐いて、男と女が体を起こす――
これもまた、同時であった。

体を起こすと、女は顔を左側に向けた。
そして、誰もいないはずの虚空を見つめて、話しかけるように、ぞろりと呟いた――
舌で、口の中の小石を吐き出すような呟きであった――

からだあそびだぜえ――
664水先案名無い人:2005/12/06(火) 12:03:07 ID:P4j0tZbf0
このスレ、職場で読んでるけど笑いこらえるのが大変だろうがごらあああ!
あーきちぃww
665水先案名無い人:2005/12/07(水) 03:21:44 ID:K6jYThlXO
とある部屋に、二人の男が向かい合っていた。
「怒羅獲門」
「何だ伸太」
「空を──飛びたいんだ」
空を、飛びたい。
怒羅獲門はにぃ、と口元を吊り上げると四次元ポッケに手を突っ込んだ。
「それなら、こいつだ───」
伸太はごくり、と唾を飲み込む。
「竹弧富汰亜」
伸太は目を疑った。こんな物で空を飛べるのかと。
「飛べるのかぃ」
「飛べるさ」
怒羅獲門は頭にそれを付けると、空へ舞い上がった。
「──すげえ」
飛んでいる。70s近いロボットが。
666水先案名無い人:2005/12/07(水) 03:25:02 ID:TJN5LnxO0
「おきゃあああああああ」
「けひぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「あひゃららららららら」

とってもたまらぬ、ドラえもんであった。
667水先案名無い人:2005/12/07(水) 11:14:15 ID:2I9vZAVo0
>>665
「やつの体躯はよ、凄ぇんだぜ──」
「凄いのですか」
「ああ、凄い。まず身長が120cmだ。
 次に胸囲が120cm、胴衣も120cm──そして尻も120cmだ」
「な、な」
 絶句する。なんと、なんと──
「驚くのは、まだ早ぇぜ」
 にぃ、と目の前の男は猫のように頬を吊り上げた。
「体重も、120kgなんだ──」
 なんと。
 なんという完成。
 なんという──寸胴。
 黄金比など無視した単一性。120の饗宴──
「おきゃああああああああ」

 たまらぬ怒羅獲門であった。
668水先案名無い人:2005/12/07(水) 13:14:20 ID:/jyS7N9b0
>怒羅獲門
「ぬう、これは――」
「知っているのか、雷電よ」

たまらぬ民明書房であった。
669水先案名無い人:2005/12/07(水) 17:11:48 ID:/HOEEv3k0
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「怒羅獲門の足についてだよ」
男は無造作に言い放った。
「怒羅獲門の足?」
「そうさ、怒羅獲門の足だよ」
「短足───だと思いますが」
そう遠慮しがちに答える。
「違う、俺が言いたいのはそこじゃない
 君、怒羅獲門が正座しているのを見たことがあるかね」
怒羅獲門が正座しているところ───
そこまで言われて気が付いた。
「足、足が───伸びてます」
そこ言葉を聞いて男は口元ににぃっ、と笑みを張り付けた。
「そう、伸びてるんだよ───わざわざ正座するためにな」
「───」
言葉も出ない。わざわざ正座する為に足を伸ばすなんて。正気の沙汰じゃない。
「これを"怒羅獲門あんよ効果"と言う」
「"怒羅獲門あんよ効果"───」

たまらぬ安直さであった。
670水先案名無い人:2005/12/08(木) 06:14:28 ID:iZZEuqnE0
>>665-669 メガワロスw
671水先案名無い人:2005/12/08(木) 18:50:04 ID:ms/Wc5br0
たまらぬ>>670であった。
672水先案名無い人:2005/12/08(木) 21:14:20 ID:6UyZC4xMO
ただそれを見ていたのではないのだ――
客観的に
あくまで客観的に――
>>671
>>671>>670を観察していた――
等身の低い猫型露暴徒を見てけくけくと笑う>>670を、だ
人の笑いを見てたまらぬ、と――
そう>>671は言ったのだ――


>>671もまたたまらぬ男だったと、そうおっしゃりたい?」
「そうさ、流石に頭の良い奴は話が早いな」
673水先案名無い人:2005/12/09(金) 20:07:21 ID:QuL8aLFv0
http://voice.pentax.co.jp/pentaxtts/ttsdemoplay.asp
こいつは、とんでもねえソフトだぜ――
674水先案名無い人:2005/12/09(金) 22:02:41 ID:WQHmQ4Dj0
なあ、おい――。
このスレの文章抜き出して入力してみなよ。
たまらねぇ――。
675水先案名無い人:2005/12/09(金) 22:59:49 ID:BGd1cVXW0
どう見ても精子のテンプレ、ですか?

そうさテンプレよう

それをペーストするのですか?

ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。
いいんだよ、今は分からなくても、最期まで聴いてみりゃ分かる
676水先案名無い人:2005/12/10(土) 00:40:19 ID:+V7NMcRj0
たまらぬTTS接続失敗であった
677水先案名無い人:2005/12/10(土) 00:46:34 ID:6ByQZVWl0
俺漏れも――
678水先案名無い人:2005/12/10(土) 01:36:45 ID:yhobObKE0
それ出ても繋がるよ
679水先案名無い人:2005/12/10(土) 13:07:44 ID:/ZwBDaDs0
>>667
129.3だ。
120じゃなくて129.3が本当の値だ。
間違えちゃあいけねえやな。
ついでに教えておいてやろうか。
100cmなんだよ。座高だけはな。
680水先案名無い人:2005/12/10(土) 13:27:43 ID:dU82lyVNO
珍しい、えらく上がってるじゃあねぇか――
おいらも、まぜてくれよう
681水先案名無い人:2005/12/10(土) 23:46:33 ID:fdynXydh0
いいところだぜえ
天国ってやつは、よ――
酒はどれもうまい上に
きれいな女が、そこらじゅうで
股を濡らして男を待ってやがるのさ――

おめえも一度、逝ってみねえかい――
682水先案名無い人:2005/12/10(土) 23:49:20 ID:2FnL1v720
いいところだぜえ
天国ってやつは、よ――
酒はどれもうまい上に
きれいな女が、そこらじゅうで
股を濡らして男を待ってやがるのさ――

おめえも一度、逝ってみねえかい――

天国板
http://ex13.2ch.net/heaven4vip/
683水先案名無い人:2005/12/11(日) 06:32:30 ID:uAejnWPo0

った
まった
しまった
でしまった
んでしまった
死んでしまった
は死んでしまった
俺は死んでしまった

天国に行き放題であった。
684水先案名無い人:2005/12/11(日) 17:28:02 ID:JX8XsQmJ0

でん
んでん
でんでん
ででんでん
んででんでん
でんででんでん
んでんででんでん
でんでんででんでん
勇でんでんででんでん
武勇でんでんででんでん

たまらぬ東方無線電波であった。
685水先案名無い人:2005/12/11(日) 22:49:18 ID:/MJyLi/C0
眉も情熱的。
鼻も情熱的。
唇も情熱的。
首も情熱的。
腕も情熱的。
指も情熱的。
脚も情熱的。
何もかもが情熱的な芸人であった。
情熱的な笑みを顔に張りつけ、巨体を揺らしながら、男は歌い始めた。
「野球、するなら――」
歌声もまた、情熱的であった。
「こういう具合に――」
男が、すっ、と情熱的な拳を持ち上げたその刹那、男の笑みが消えた。

「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんんんんんん!!」
なんと――

「アウト――」
なんと情熱的な男か。

「すっぽんぽんだねえ――」
男に、情熱的な笑みが戻った。
686水先案名無い人:2005/12/12(月) 12:10:30 ID:wY0VWQQi0
ぬう
687水先案名無い人:2005/12/12(月) 15:04:27 ID:ic1Yt3iu0
ぬふぅ
688水先案名無い人:2005/12/12(月) 15:14:37 ID:T3TZIMzjO
ぬふぅぅぅうう
689水先案名無い人:2005/12/12(月) 15:25:45 ID:9VSuzWqA0
おきゃあ!
690水先案名無い人:2005/12/12(月) 15:51:14 ID:bLfHpPHq0
ふひゅっ
691水先案名無い人:2005/12/12(月) 16:21:32 ID:B7QAwM2vO
あひゃららららららら
692水先案名無い人:2005/12/12(月) 16:28:40 ID:THyqrxsyO
おけぇ
693水先案名無い人:2005/12/12(月) 16:33:44 ID:jDQPhqYyO
けえっ
694水先案名無い人:2005/12/12(月) 16:45:38 ID:btOIPCbp0
695水先案名無い人:2005/12/12(月) 17:37:03 ID:PwJ+nCKP0
696水先案名無い人:2005/12/12(月) 17:53:29 ID:B7QAwM2vO
697水先案名無い人:2005/12/12(月) 18:03:05 ID:FroNGci20
ぬう。
ぬふぅ。
ぬふぅぅぅうう。
おきゃあ!。
ふひゅっ。
あひゃららららららら。
おけぇ。
けえっ。
拳。
拳。
膝。

きちんとスレの要所要所を狙い、レスしてくるのだ。
どこにレスされてもそれがageであれば、一瞬にしてスレが上がる。
機械のような速さであった。
生ぬるいレスは、一つもない。
これほどのスレであったかと、>>697は思う。
698水先案名無い人:2005/12/12(月) 23:10:50 ID:PwJ+nCKP0
>>697
なんという――
なんという男であろうか。
あと数レス待ったなら、さらに見事なコンビネーションが完成するはずであった。
その見通しに邪魔される事なく、こういう事をやってのける。

たまらぬパスカットであった。
699水先案名無い人:2005/12/13(火) 00:10:44 ID:qw1jjFixO
そこに――
そこに痺れ――
なおかつ憧れるのではないか。
700水先案名無い人:2005/12/13(火) 00:28:27 ID:go4yiqMi0
               . -―- .      やったッ!! さすが>>697
             /       ヽ
          //  >>698   ',      おれたちにできないことを
            | { _____  |        平然とやってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {     >>699     \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ
701水先案名無い人:2005/12/13(火) 07:08:16 ID:mvSdXPLN0
おおう、わぬしらの後ろに、甦った佐々木小次郎が立っておるわ。
702水先案名無い人:2005/12/15(木) 21:10:53 ID:5KOPqSpJ0
停滞――

それは>>702にとって、初めての経験であった。
703水先案名無い人:2005/12/15(木) 21:33:52 ID:seGJ/SPy0
>>702 上のコピペ。

「なんと、世の中にはふしぎな事が起こるものではないか」
博雅が言った。
「ふしぎな事と皆が言うから、その様に感じられるものさ」
晴明が答える。
「しかし晴明、天狗の仕業ともいわれておるぞ」
「博雅よ、天狗というのも、ひとつの呪だ」
「どういうことだ」
「いつかも話をしたが、世の中には様々な力がある。その力自体は、所詮は、ただの力なのだ。」
「――」
「その力がなにごとかを動かした時に、皆が天狗じゃ、天狗の仕業じゃと言えば、
 その力は天狗という事になるのさ」
「なんだ、それでは、天狗を天狗たらしめているのは、結局のところ、人がかけた呪ということではないか」
「そういうことだ」
「そういうことか」
そういうことであった。
新着レス 2005/12/15(木) 21:32
704水先案名無い人:2005/12/16(金) 06:18:10 ID:hN9SqPFL0
怪。
怪。
怪。
怪。
怪。
怪。
愉。
快。
痛。
快。
705水先案名無い人:2005/12/16(金) 08:35:00 ID:zeO4q8n70
たまらぬ、怪物くんであった。
706水先案名無い人:2005/12/16(金) 13:09:25 ID:xqaaT6lq0
         ___  __
  +   ,,r''~;;;;ノ";;;;;ヽ
     ,i';;;;;;;;,r"~~ゞ、;;ヽ
     ,l;;;;;;;,r"__〜_,,,,'i;;ヽ
    ,l;;;;;l "''"_,、 _、,'l;;;i  +
    i;;;;;;l ' ̄ノ ヽ  ゞ;l 
    ゞ;;;,,  r `__"_ヽ ,|;/
     ヽ;;;iヽ、~`'''''" /;;ヾ    <   なにがたまんねんだ?
     ゞ/`r、_-,,,,,,r"ノ''
     / \ `ー- '"ヽ`ヽ、
  ,-'"~ i   ヽ   /,,\||  ` ::
  ;;,,   フ  ヽ. 〈/ヽ, |   ::''
   '';;,, \   ヽ |  ヽ |,,::''
     '';;,,\   ヽ|,,;;;;;::::'''
707水先案名無い人:2005/12/16(金) 16:19:12 ID:5vCQXU28O
>>706――
たまらぬ男であるな
708水先案名無い人:2005/12/16(金) 16:51:31 ID:yVAcBlVt0
「たまらぬな」
「ああ、たまらぬ」
たまらなかった。
709水先案名無い人:2005/12/16(金) 18:54:32 ID:CZ+s4kTm0
「やりすぎだな」
「ああ、やりすぎだよぅ」

「たまらぬな」
「ああ、たまらぬ」

どう見ても、精子であった。
710水先案名無い人:2005/12/16(金) 20:27:27 ID:Ywimx8Wx0
ES細胞捏造とは、韓国はたまらぬ国であるなぁ。

偽造ノーベル賞受賞は 黄禹錫教授
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/korea/1134706949/
711水先案名無い人:2005/12/17(土) 00:24:28 ID:LrUNUwiL0
>>710 >>708だな。
712水先案名無い人:2005/12/17(土) 14:37:37 ID:u6MN44o30
>>710
しかも。しかもだぜ?
その件に関するスレをROMって、内容を記事に
してるんだよ、韓国の連中は。

日ネチズンたち “ノーベル賞飛ばした自爆事件” 皮肉
入力 : 2005-12-16 17:29
http://www3.kmib.co.kr/kuki/view.asp?page=1&cate=all&arcid=0920030815
http://www.kmib.co.kr/online_image/2005/1216/20051216s1.jpg

掲載されたスレはここだ。
偽造ノーベル賞受賞は 黄禹錫教授
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/korea/1134706949/l50

2ch読んで内容を記事にしてれば飯が食えるってんだから・・・
たまらぬ国だぜ、韓国ってやつはよう。
713水先案名無い人:2005/12/17(土) 15:18:28 ID:24Z8OxNG0
まったく、たまらぬ板治外であった。
714水先案名無い人:2005/12/17(土) 15:34:01 ID:pgozgDEh0
「たまらぬな」
「いや、つまらぬ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった
715水先案名無い人:2005/12/17(土) 16:23:02 ID:0iv5jH4MO
「自演か」
「自演だ」
「そうか」
「そうだ」
どうでもよいという事になった――
716水先案名無い人:2005/12/17(土) 16:38:00 ID:1lpj5Ged0
「自演だな」
「ジ・エンドだ」
「そうか」
「そうだ」
自演なんてじぇんじぇんしてないということになった。
717水先案名無い人:2005/12/17(土) 18:26:26 ID:4nGb6K2a0
「救えぬ」
「救えぬだと?」
「どうにもならぬ……」
「なんだと?」
「俺だけではない。何人も716を救うことは出来ないのだ」
「清明――」
「救えぬのだ……」
「清明、俺は――」
「博雅よ、すまぬ。俺にもスルーしたい時があるのだ」
718水先案名無い人:2005/12/17(土) 18:35:33 ID:B2DkUspg0
>>716
わかっているぞ。
俺はわかっている。
おそらく、誰もがスルーしてしまうだろうが、俺は違う。
気付いたぜ。
うれしいか?うれしいよなぁ――。
今まで誰にも認められなかった技を、俺が見切ってやったんだ。
俺だけだ。
俺だけが、お前という男を受けとめてやれるのだ。
俺も、うれしいぜ。
うれしくてうれしくて、イッちまいそうだよ――。

さあ、やるか――

心地よい夜風の中、聞こえていた蟋蟀の鳴き声が止んだ。
それが、合図だった。
719水先案名無い人:2005/12/17(土) 22:52:39 ID:0iv5jH4MO
>>716
「おい、今のは何だよう」
「今のは――5回、とだけ言っておきましょう」
「5回?自演がか」
「そういう言い方もできるかもしれませんね――」
720水先案名無い人:2005/12/18(日) 20:57:49 ID:hfjVHK8t0
撃て――
撃て、ハヤト――

リュウの声が、ハヤトの鼓膜を叩く。
「駄目です。カイさんと敵が重なって、狙いがつかないんですよ」
それだけ言うのがやっとであった。
その間にも、グフのヒートロッドが、カイの乗るガンキャノンに食い込んでいく。
びちり、
と、嫌な音がして、ガンキャノンの腕が落ちた。
己の腕が落ちたような痛みを覚えて、ハヤトは目をそむけた。
「全滅かよ、この野郎一台のために……」
リュウの呟きが、やけに大きく聞こえた。
月の大きな夜であった。
びちり、
と、また嫌な音がした。
今度は、胴体でも千切れたか、と思った。
俺も同じようにジオンの新型に蹂躙されて死ぬのか、と思った。
死にたくはなかった。
死ぬわけにはいかなかった。
この目も、腕も、まだ動くではないか。
グフを殴りてえ、殴りてえと、叫んでいるではないか。
ハヤトが戦う意識をそがれ、持ちなおすまでの刹那の時間。
コンソールを踏みしめ、ハヤトが目を開けたとき、
千切れて落ちていたのは、グフのヒートロッドであった。
721水先案名無い人:2005/12/18(日) 20:59:10 ID:hfjVHK8t0
白い機体であった。
カンタンクとも、ガンキャノンとも違う輝きを持った機体であった。
あるいは、憧れや嫉妬といった感情が、そう見せているのかもしれぬ。
遥か上空、月を背負い、ライフルをかまえたガンダムを、ハヤトは確かに見た。
「来るのが、遅いんだよ……」
熱いものがこみあげた。

「出たな、白いヤツ。どこに隠れてやがった」
叫びながら、グフを後退させる。
目の前をライフルの膨大な熱量が通り過ぎた。
「正確な射撃だ。だが、それ故に予測することも容易い。だが――」
にやり、とランバ・ラルが笑う。
「お前は、その慣性降下軌道を、変えられるかな?」
そのまま、空のガンダムに向け、マシンガンを放つ。
流れるような動きであった。
ランバ・ラルという男の原始的な強さが、グフの内に充満していた。

ガンダムに、マシンガンは効かない。
装甲が違う。
シールドが違う。
アムロは、しかし、シールドをかまえたまま、
一発一発伝わってくる衝撃に、相手の放つ獣臭を感じていた。
「どうせ一度や二度しか撃てないんだ。ライフルは、捨てる……!」
アムロの中にもまた、獣がいた。
いける、という確信がある。
ライフルを捨て――
その手でビームサーベルを掴み――
落ちる先に、グフがいる。
ガンダムの降下に合わせ、すでに腕が振られていた。
その手に握られていたのは、高出力のヒートソードであった。
722水先案名無い人:2005/12/18(日) 20:59:52 ID:hfjVHK8t0
思いきりのいい、パイロットだな――
少しは手ごわい、か――
ランバ・ラルが獣臭を感じたのは、ガンダムがライフルを捨てたときであった。
だが、これまでよ――
確かな手応えを感じながら、腕を振りぬいた。
ガンダムのシールドがドロドロに溶けながら、地面に落ちる。
しかし、その先に、ガンダムの姿は、ない。
「う、ぬ、ぬ」
レーダーが再び上方を示す。見上げるランバ・ラルを、ガンダムが切り裂いた。
「なんのォ!」
渾身の力で、グフのヒートソードを振り下ろす。
お前も、この距離なら、かわせまい――
かわせるさ――
衝撃が走り、ガンダムとグフの間合いが広がる。
離れたガンダムのコックピットは、剥き出しであった。
「ハッチを自分から吹き飛ばしおったか。なかなかやる」
そういうグフも、ビームサーベルにより、コックピットに大きな裂け目が出来ていた。
たいしたダメージではない――
「いくぞ」
乱れた呼吸を、再び重ねる。
踏み出された両者の足が、急激にお互いの間合いを詰めた。
グフのヒートソードが、下方からガンダムの首を狩る。
狩るはずであった。
ガンダムは、その身を沈めていた。
腕が――
そのまま、ガンダムの腕が跳ね上がる。
間に合わぬか――
ビームサーベルが、グフの腕を捕らえていた。
なんという運動性能よ――
加速の止まぬグフとガンダムが、ぶつかり合う。
一瞬のことであった。
やがて、空に舞ったグフの両腕が、月明かりで照らされた砂の上に落ち、それで勝負は、ついた。
723水先案名無い人:2005/12/18(日) 21:00:29 ID:hfjVHK8t0
見事だな――
しかし、坊主。自分の力で勝てたのじゃあないぞ。
そのモビルスーツの性能だということを忘れちゃあいかん――

遠く燃え盛るグフを見ながら、男は呟いた。
ランバ・ラル。
戦場に生まれ、戦場に生きる男の最後が、ゆっくりと近づいていた。
敗北とは、どういうことか。
それを知る、本物の男であるがゆえに。
724水先案名無い人:2005/12/18(日) 21:32:19 ID:gkxd0jJvO
>>720-723
く。
く。
く。

男は口端を微かに吊り上げる。
男の額にはじっとりと油汗が浮かんでいる。
「やるじゃねえかよ、なぁおい」
男は呟く、その誰かに向かって。
文章力、構成力、それは勿論重要だ。
しかし―――
ここはガ板である、そこにガンダムネタとは。
「並大抵の心臓で、出来る事じゃねえ」
男は背中に冷たい物が伝うのを感じる。
例えガノタと罵られようとも、投下する。
これが、夢枕スレか―――
「まぁ、取り敢えず」
gj。
男は取り敢えずそう呟いた。
725水先案名無い人:2005/12/18(日) 21:40:20 ID:ffXE1SZm0
GJ――
そういう思いと共に、胸に溜めていた息をゆるゆると吐き出す。
冬である。
暖房を利かせているとはいえ、男の吐き出す息は、わずかに白く濁っていた。

堪能した。
「たまらぬ○○であった」に依存しない獏文体をである。
「そういう事になった」に依存しない獏文体をである。
松尾象山の話し方にに依存しない獏文体をである。
>>662-663を読んだ時以来の事であった。
726水先案名無い人:2005/12/18(日) 22:03:16 ID:vGxE0fCJ0
でん
でん。

ででで
でん。

――しゃうっ。
727水先案名無い人:2005/12/18(日) 23:20:33 ID:mr+BEh7O0
ガンダムは…


わからぬ。
728水先案名無い人:2005/12/18(日) 23:41:36 ID:BE/HLHL/0
>>720-723

読んでてどきどきした。
GJ!
729水先案名無い人:2005/12/19(月) 03:28:29 ID:WTLSapJm0
>>726
たまらぬアイキャッチであった。
730水先案名無い人:2005/12/19(月) 10:24:47 ID:w5vFyglo0
「いい・・・雪ですね」

「そうですね・・・」

「そろそろ、はじめましょうか」

「そろそろ、はじめましょう」

しゃっ!
じゃっ!

たまらぬ雪かきであった。
731水先案名無い人:2005/12/19(月) 11:46:45 ID:A3T4fr/L0
「いい雪ですね……」
「そうですね……」

「行きますよ……」
「行きましょう……」

テレビを消して外に出ると、そこは常夏の沖縄であった。
732水先案名無い人:2005/12/19(月) 12:01:01 ID:j3VQSqh80
「雪ですね・・・」
「ええ、とても――良い、雪です」

「帰りましょうか・・・」
「帰りましょう・・・」

まったく、なんという雪だろう。

しかしまだ、まだ―――



エンジンが、かからない。



「かかりませんな」
「かかりませんね」

たまらぬJAFであった。
733水先案名無い人:2005/12/20(火) 12:18:08 ID:/ks7C8KS0
カタン――
なんだ!?
ライターか?
ライターが落ちたのか?
驚かせやがって――
男はライターを拾おうと身をかがめる。
次の瞬間、
「――!」
向かいにいる女の足がまぶしく見えた。
にぃ 思わず男の口の端が釣り上がる。
次の瞬間男は舌打ちした。
くそっ
俺はこんなことで得したなどと思ってるのか!?

女は夜更けに勝手に家に上がってきた。
連絡も何もせずにだ。
上がってきて早々口にした言葉が
「カレがヒドい――」
最初、男には訳が分からなかった。
それが愚痴だと分かってからも、男は女の行動パターンが意味不明であった。
既に女との関係はこじれていた。
一年前――雪が降る前だったろうか。
理由は覚えてない。
ほんの些細なことだったのだろう。
今ではお互いに恋人がいる。
しかし、既に男は平静を失っていた。
734水先案名無い人:2005/12/20(火) 12:18:39 ID:/ks7C8KS0
キャンドル――
十字架――
こんなくだらない物にさえ
愛に力を貸して欲しいと思っているのか、俺は――
窓から見えるイルミネーションがお前に迷わせるのか?
ヤバクないか?
いやお呼びですらないかもな
華やぐ街の灯が誘っているのか?
この邪心は――
こんな聖夜に心を弄ぶのは天使か?
いや、堕天使だな
堕天使め――
恋に遊べというのか?

「今日はカノジョ、平気なの?」
だと――!
親切ぶって聞いたつもりだろうが
気になるなら最初から夜中に来なければいいだろう――
もしや――
何か期待してるのか?
それならお応えしても構わないんだぜ?
打算――
計算――
じりっ、じりっ、と距離を詰める。
胸の遠くで鐘が鳴り響いていた。
735水先案名無い人:2005/12/20(火) 12:19:12 ID:/ks7C8KS0
「秘密だ――」
と言って抱き寄せるのか?
できない――
しかしそれは勇気ではない――
くそっ
思考がぐるぐる回る
サイレンナイ――
ホーリーナイ――
ちぃ、なんでもいい
もうなんでもいい
お前を抱きたい
その後で途方に暮れてもいい
ずっとお前を見ていたんだぜ
誰かを待つその横顔さえも――
諦めてから時は流れたが 
イイヒトを演じるのはそろそろ限界だ

偶然グラスに伸ばした二人の指が触れる。
「!?」
強い視線がぶつかる。
その時、男の中で何かが終わって弾けた。
男は聞いた。
その音を。
ばちん、
と弾けた。
男の中の檻が壊れた音。
獣を閉じ込めておく檻、
獣――
いや、その純粋な思いは聖なる天使かもしれなかった。
天使は一直線に飛翔する。
過ち。
奇跡。
736水先案名無い人:2005/12/20(火) 14:36:04 ID:M1llR8Er0
たまらぬ西川貴則であった。
737水先案名無い人:2005/12/20(火) 15:51:47 ID:1WpyBR600
たまらぬ誤字であった。
738水先案名無い人:2005/12/20(火) 17:14:09 ID:BoKm+cHT0
わたいはよく分からないが、スレの雰囲気から察するに
途轍もないレス内容のようだ。
739水先案名無い人:2005/12/20(火) 19:27:35 ID:/cloY/aI0
たまらぬ季節ネタであった
740水先案名無い人:2005/12/20(火) 23:11:30 ID:6lYHE6Va0
…夢枕獏じゃぁない。
741水先案名無い人:2005/12/20(火) 23:45:44 ID:bW8BLccPO
だがそれもいい
742水先案名無い人:2005/12/21(水) 20:31:01 ID:vYr7S5Hz0
だが断る
743水先案名無い人:2005/12/21(水) 21:12:43 ID:nP94ANmV0
た。
れた。
壊れた。
が壊れた。
ーが壊れた。
ターが壊れた。
ーターが壊れた。
ヒーターが壊れた。

たまらぬ大寒波であった。
744水先案名無い人:2005/12/22(木) 14:25:59 ID:45URKys10
「ひいっ」
「ひいっ」
「ひいいっ」
「ぬええええええええええっ!」
「おきゃああああああああっ!」

たまらぬトイレの便座の冷たさであった。
745水先案名無い人:2005/12/22(木) 19:26:21 ID:vfgjaSU+0
たまらぬの後が、少しばかり長すぎるんじゃねえのかい――
746水先案名無い人:2005/12/22(木) 20:23:22 ID:6eKttuC/0
ち、
ち、
ち。

だがそれがいい……ってんじゃねぇかい?
747水先案名無い人:2005/12/22(木) 22:14:08 ID:iwwGdaV30
「いいのか」
「いいのさ」
そういうことになった。
748水先案名無い人:2005/12/23(金) 16:53:48 ID:VqCU0e8H0
「それで松下、今日はどのような用事なのだ」
「用事?」
「用事があっておれのところに来たのであろう?」
「う、うむ。今日はお前に大切な知らせと頼みがあってな」
「ほぅ」
「おれの製品にな、十三年以上前に製造された、石油暖房機があると思うてくれ」
「うむ」
「この暖房、屋外に給排気筒のあるものでな――」
749水先案名無い人:2005/12/25(日) 15:07:08 ID:6yuntOS40
ここいらで――またこのスレ老僧と若僧の来訪を待っている俺ガイル――。
750水先案名無い人:2005/12/25(日) 18:32:08 ID:xZEwAEN30
乾ききった世界であった。
岩と、岩の砕けた砂が、世界を包んでいた。
塵と埃の含まれた大気が、重く辺りにのしかかっていた。
――闇。
死神界は、暗かった。
夜ではない。光そのものが弱い。
どこから光が漏れてくるのかも分からぬ。
そういう世界であった。
そういう世界のどん底で、死神は、退屈していた。
名を、リュークという。
黒い死神であった。
髪も、
服も、
ベルトも、
羽も、
肌も、
黒い死神であった。
黒い死神が、岩に腰掛けていた。
まぶたのない目。裂けた口。
進化のリズムを、故意に歪められたような、禍禍しさを持った顔と、
不自然に伸びた長い手足が、違和感なく風景に収まっている。
死神界とは、異形の世界である。
本来の姿とはかけ離れた、いびつな姿の死神たちが、それとは意識せずにいられる世界である。
だが、それゆえ、リュークは退屈であった。
751水先案名無い人:2005/12/25(日) 18:36:18 ID:xZEwAEN30
あれから、五日か――
目の前で遊びに興じる死神たちをただ瞳に捉えながら、リュークはつぶやいた。
そろそろか行くか――
ゆるり、と、体を動かす。
乾いた風が、体にまとわりついた。
「どこに行くんだい、リューク」
死神の一人が言った。
「この世界は、どこに行ったって不毛だぜ?」
もう一人が言った。
自虐的な声であった。
「デスノート、落としちまってね」
「ふひゅう、それはまたすげえドジしちまったなあ」
「どこに落としたのか、分かってるのかい?」
かまわず歩を進める。
人間界だよ――
背中で応えた。

これは――、
この物語は、人間界に落とされた一冊のノートから始まる物語である。
二人の選ばれし者の、壮絶な戦いの――
これが、始まりであった。
752水先案名無い人:2005/12/28(水) 13:22:59 ID:qov5OI6h0
邪ッッッ!
753水先案名無い人:2005/12/28(水) 13:54:04 ID:3RfXzQeC0
腐比喩ッッッ!
754水先案名無い人:2005/12/28(水) 17:45:21 ID:kfABRsrG0
怒愚斜唖ッッッ!
755水先案名無い人:2005/12/28(水) 17:56:26 ID:Q+2tChHK0
度津魏矢唖唖唖唖唖唖唖ン!
756水先案名無い人:2005/12/28(水) 20:35:50 ID:d4W0EcI20
どうでもいいけど獏って当て字使わないよな
757水先案名無い人:2005/12/28(水) 20:59:01 ID:rQrgyCP00
火瀬・羅喪主・餓流示威阿とか?
758水先案名無い人:2005/12/30(金) 01:48:01 ID:grvBrIb00
蟇翁の怪術。コリン星の宇宙船。小次郎の蘇生。
異形の者達の跋扈に、源九郎の烈する闘い更に。
759水先案名無い人:2005/12/30(金) 21:24:37 ID:E94yvb4K0
「銭だな・・・・・・」
ぼそりと、そのネズミは言った。
「おれはね、プロだよ」
ネズミは、その小学生たちを見つめながら言った。
「おれを描きたかったら、おれの前に銭を積みあげりゃあいいんだよ」
小学生たちは、この突然のネズミの言葉に呆然としている。
そこに、ネズミの声が響く。
「おれたちは、夢を与えてるんじゃない、売ってるんだよ。銭にならねえ仕事は、する気はねえよ」
ネズミは、天を睨み、
「卒業製作の壁画だか何だか知らねえが、銭を出すんなら、いつだって描かせてやるって言ってんだよ。
銭をとってるから、あの笑顔ができるんだよ。銭なんかいらねえなんて言う奴ァ信用できないね。
いいかい、この○ッキーは逃げねえからね」

はっきりと言いきった。
なんということを言うのか。
銭を出せ──
760水先案名無い人:2005/12/31(土) 00:10:27 ID:cS34FOtg0
さざんかさざんかさいたみち〜♪
たきびだたきびだおちばたき〜♪

「あたろうか」
「あたろうか」

そういうことになった。
761水先案名無い人:2005/12/31(土) 02:23:38 ID:Ho/RmShJ0
「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「ぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

北風に、金木犀の香りが流れていた。
762水先案名無い人:2005/12/31(土) 10:26:20 ID:KV6yVKfy0
>>759
少女は怒りに燃えていた。

──貴様・・・純真な子供たちに向かってッッッ

「邪ッッッ!!!」

http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=7550

少女の繰り出した蹴りは確実にネズミの急所を捉え──

「こっちもだッッッ!」
赤子も残影拳を繰り出していた。
763水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:03:29 ID:3gHoqThpO
これを、>>749に捧げる―――
764水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:04:38 ID:3gHoqThpO
ずぶり。

ずぶり。

足を入れて、抜く。
雪が吹きすさぶ雪原である。
腰まで有りそうな雪の中を、男が歩いている。
顔全体が髭で覆われた、熊の様な大男である。
男の顔には、何かに脅える表情が浮かんでいる。
―――ん?
男の眼前にぽつりと何かが有る。
それは木立の中に有る、小さな寺であった。
助かった。
男は寺に向かって歩きだした。


ぱち。

ぱちり。

木の爆ぜる音。
囲炉裏である。
古ぼけた薄暗い、木造の畳を敷き詰めた部屋。
その真ん中に囲炉裏が有り、部屋と一つの影をゆらりゆらりと照らしている。
片方の影は、薄汚れたよれよれの袈裟を着た老僧。
老僧は赤ら顔で満足そうに笑っている。
「―――今日は、吹雪か」
老僧は囲炉裏に焼べてある徳利を手に取る。

きゅぽん。
徳利の蓋が抜かれる小気味の良い音が、部屋に響く。
老僧は脇に置いてあった猪口に、徳利を傾ける。
765水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:06:02 ID:3gHoqThpO
と、その時であった。
がらがらがら。
戸が開かれる音が部屋中に響く。
老僧は戸の方を見る。
男だ。
熊の様な髭むくじゃらの大男が、息を荒げてそこに存在していた。
「こんな寒い中良う来なさった、ささ、火に当たりなされ」
老僧は招き入れる様に、手を上げる。
男は肩の雪を払い、座敷に上がった。
そのまま囲炉裏の近くにどっかりと胡座をかく。
「いやぁ、助かった」
老僧はすっ、と男に猪口を差し出す。
「暖まりますぞ」「やぁ、これはすまん」
男は頭の後ろに手をやって、猪口を受け取る。
老僧は男の猪口に酒を注ぎ、自分の猪口にも酒を注ぐ。
老僧は一気に猪口の酒を飲み干し、満足そうに息を吐く。
「極楽、極楽」

ぱちん。

木が一つ爆ぜ、火の粉が飛ぶ。
男はじっと猪口の酒を見つめている。
「旅の方かな?」
老僧は猪口に酒を注ぎながら言う。
「―――ああ、まあ」
男は何かに躊躇いながら掠れた声で答える。
老僧は表情を崩さずに男の顔を見つめる。
「こんな雪の日にこんな山奥まで、何かありましたかな?」
少しの間。
老僧は猪口の酒を啜る。
「まぁ言いたくなければ良いですじゃ、人間誰しもそういう事は有る」
766水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:07:23 ID:3gHoqThpO
男は黙って囲炉裏の炎を見つめ、酒を軽く啜る。
「人間、旨い飯を食い、旨い酒を飲み、笑って騒ぐ、それだけで良い」

どさ。

屋根から雪が落ちた。
「なぁ、和尚さん」
男は掠れた声で呟く。
「あんた、徳を積んだ偉い坊さんなんだろ」
老僧はとんでもない、と頭を軽く左右に振る。
「わしゃあ戒律も守れない、ただの生臭坊主ですじゃ」
へっ、男は軽く鼻で笑う。
「―――なぁ和尚」
男は猪口の酒を一気に飲み干し、息を吐く。
「俺は人を殺しちまった、この手で、な」

ぱちん。

木片が爆ぜ、火の粉が飛ぶ。
老僧は自分の猪口に酒を注ぎ足す。
「―――なぁ、旅のお方」
老僧は徳利を男の前に差し出す、男は黙って猪口を持った。
男の猪口に酒が注がれ、徳利が引っ込められる。
老僧は男を見つめる。
「一つ、この坊主の説法を聞いていきなされ」
囲炉裏の炎が二人をゆらゆらと照らしている。
「わしがまだ十六の頃じゃ」
老僧は酒を軽く啜る。
「わしはその頃、丁度海軍学校に入学したばかりじゃった」「へぇ、和尚が海軍か」「うむ」
男はじっ、と老僧を見つめている。
767水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:11:17 ID:3gHoqThpO
「まぁそれでな、健康診断が有ったんじゃよ」

がたがたがた。

強い風が吹き、戸が揺れる。
「で、看護婦に紙コップを渡されて『これに尿を入れてきて』と言わての―――」


なんという、なんという事であるか。
尿、である。
尿が並々と、紙コップに注がれている。
青年はその紙コップを、震えながら見つめていた。
青年の額にはじっとりと脂汗が浮かんでいる。
これは、まずい。
尿の水面がゆらゆらと揺れている。
まずい、が。
にぃ、青年は口端を吊り上げる。
このまま―――
このまま、提出してしまおうか。


「で、提出しちまったのかぃ?」「そうじゃ」
ちりちりと木片が朱く染まっていく。
「今思えば、何でそんな事を思ったんじゃろうかのぅ―――」
老僧は酒を啜る。
「きっと緊張してたんだろうよ」「そうかのぅ」
少しの間。
そうじゃのぅ、と呟き、猪口を傾ける。
768水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:11:52 ID:3gHoqThpO
「まぁ、それでなぁ」


ごぶり。
看護婦は喉に溜まった唾を飲み込む。
この男、何を考えているのだ。
看護婦の目の前には尿が並々と注がれたコップが有る。
看護婦の背中に虫が這う様な感覚。
にぃ、看護婦は太い笑みを浮かべる。
「―――おめぇさん、こりゃあ何の真似だぃ?」
青年はがくがくと震えていて、呼吸をするのも困難になっている。
「こりゃあ、入れ過ぎだぜ」
看護婦は更に口端を吊り上げる。
お―――
青年が一言呟く。
数秒の間、そして。

おきゃぁぁぁああああああああああ

病院に青年の怪鳥の如き砲叩が響き渡る。
青年はこれ以上出来ない程口端を吊り上げる。
ふひ。
ふひひひ。
ぶふ。
ひひ。
ぶふひはひひは。
青年は激しく痙攣しながら、狂った様に笑い出した。
既に目は何処も見ておらず、濁った瞳は虚空を見つめている。
ふひ、ふひ。
ふひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ。
「っすいませんすいませんすいませんふひはははすいませんふひひすいまふはふひひひはふ」
青年の言葉は最早意味を持たず、ただ呪文の様に笑い顔で何かを叫んでいた。
769水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:13:57 ID:3gHoqThpO
部屋は静寂に包まれていた。
老僧と男は何も言わず、ただ囲炉裏の炎を見つめている。
男は押し黙った様に、掠れた声で呟く。
「―――たまんねぇ、な」「たまらんのぅ―――」
老僧は徳利を猪口に傾ける。

ぽちょん。

徳利から酒が一滴垂れた。
老僧はおや、と呟き立ち上がる。
「もう夜も更けた事です、泊まっていきなされ」「すまん」


冷え切った、畳を敷き詰めた小さな部屋に、布団が有る。
その布団の中に、男が居た。

もそり。

男は掛け布団を押し除け、黙って襖を開けた。
雪は止んでいた。
男は軽く辺りを見回して、縁側を静かに歩きだした。
770水先案名無い人:2005/12/31(土) 11:16:53 ID:+z1jK8evO
かららら。

夜の雪原に、戸を開く乾いた音が響く。
間も無く戸から男が姿を現す。
男はちらりと部屋を見る。
「―――たまんねぇ」
戸がまた閉められる。
男はそれっきり、何も言わずに雪原を歩き始める。
それを一つの影が、隠れて覗いていた。


翌朝。
畳を敷き詰めた部屋に、老僧は座していた。
老僧の手に握られているのは、新聞。

からから。

襖が音を立てて開き、凜とした剃髪の若僧が姿を現す。
「和尚、朝餉の準備が整いました」「おお、今行く」
老僧は新聞を見つめている。
にぃ、老僧は満足そうに口端を吊り上げる。
「おや和尚、どうかしたのですか?」「いや、ちょっとなぁ」
老僧は新聞を畳の上に置き、立ち上がる。

かららら、ぴしゃん。

襖が閉められ、部屋には新聞だけが残った。
771>>764-770:2005/12/31(土) 11:25:46 ID:+z1jK8evO

た。
った。
あった。
であった。
制であった。
規制であった。
投規制であった。
連投規制であった。
た連投規制であった。
また連投規制であった。


たまらぬアク禁であった。
772水先案名無い人:2005/12/31(土) 16:36:29 ID:zp+J5yUF0
この男は、一体――何がしたいのか。
大晦日に、連投。そしてアク禁と言い出す始末である。
いや、大晦日であるとか、負荷がどうとか、そういう事ではない。
これでは、まるで――

「笑えない」
「笑えないな」
そういう事になった。
773水先案名無い人:2005/12/31(土) 16:43:33 ID:WLOHQoTb0
上手いが、なんの話かわからぬ
774水先案名無い人:2005/12/31(土) 17:18:57 ID:S/BDMuRH0
わからぬな
775水先案名無い人:2005/12/31(土) 17:19:16 ID:qH8GSgox0
ああ、わからぬな
776水先案名無い人:2005/12/31(土) 17:30:14 ID:3gHoqThpO
777水先案名無い人:2005/12/31(土) 17:38:51 ID:LDnRnviV0
空を見ろ。
鳥だ。
いや、飛行機である。
いやいや、洲迂羽唖慢である。
778水先案名無い人:2005/12/31(土) 18:10:19 ID:el6mEMz80
―――タケちゃんマンじゃあねえみてえだな
779水先案名無い人:2005/12/31(土) 18:51:36 ID:WLOHQoTb0
>>776
なるほど。
780水先案名無い人:2005/12/31(土) 19:22:06 ID:iwcx2HdN0
あるいは前スレ304でも、いいんだぜぇ…
781水先案名無い人:2006/01/01(日) 00:46:51 ID:i0/Hxw5s0
>>762は板垣文体
782水先案名無い人:2006/01/01(日) 11:20:29 ID:jpFw6igK0
なんだ、おまえらまだやってなかったのかよ。

新年の挨拶は身だしなみだろうが(ニィッ)
783水先案名無い人:2006/01/01(日) 11:25:02 ID:k7UXGUA20
>>782
ほう? じゃ、きみはあけおめでスレが埋まったらどうすると言うのかね。
まさか、きみは、このわたしに、あけおめが何であるかを教えてくれようとしているのかな。
わたしは、きみが、鼻たれのガキの時分から、!omikujiも、!damaも言っていた男だよ。
そのわたしに、きみはあけおめの講義をしようというんじゃないだろうね
784 【大吉】 :2006/01/01(日) 13:43:10 ID:hPerakVI0
ふうむ
785 【ぴょん吉】 【1552円】 :2006/01/01(日) 18:58:40 ID:PsGChI8YO
だしゃあッ!!
786水先案名無い人:2006/01/01(日) 19:25:30 ID:9A4WFvGv0
戌の招杜羅
787水先案名無い人:2006/01/02(月) 01:02:19 ID:EAqOCqu30
内河所長!わたくしがそのありがたい構造設計の任にあたつてもよろしうございます
788水先案名無い人:2006/01/02(月) 03:59:05 ID:kVD0N91q0
ああ僕は、本当のヒューザーの幸せのためなら、僕のビルなんて100ぺん壊れたって構わない。
789水先案名無い人:2006/01/02(月) 08:10:47 ID:myLRvxEu0
賢治―――
たまらぬ上弦の月であった。
790水先案名無い人:2006/01/02(月) 17:12:25 ID:2hNVPVpc0
じゃっ!
                        ハ_ハ
                 ハ_ハ    (^( ゚∀゚)^)
               ('(゚∀゚∩    )  /
                ヽ  〈   (_ノ_ノ    
                 ヽヽ_)
                                しゃっ!
791水先案名無い人:2006/01/02(月) 19:19:30 ID:RPoWDFyv0
            ;・∵. ハ_ハ
  ;・∵.  ハ_ハ    (^( ゜;・∵. )^)   
 ((゜∀;・∵. ゜∩    ;・∵. ;・∵.  パシュ───ンンン
;・∵. ;・∵. ;・∵.         
 ヽ  〈    ;・∵.  (_ノ_ノ
  ;・∵.  ヽヽ_)
 パシパシッ
792水先案名無い人:2006/01/03(火) 19:51:44 ID:ommZc8PuO
「夢枕君の答え」

今──何と言ったのか。
金色の短髪に白衣を纏った男である。
時折、窮屈そうに右肩を竦ませ目をつぶる。
平成教育委員会。
そう呼ばれている、所謂TV番組である。

「夢枕君の答え」

画面に回答モニターが映し出される。
夢枕獏。

獣の叫びを聞いた気がした。
793水先案名無い人:2006/01/03(火) 19:55:57 ID:JvSHXN0G0
たまらぬ答えであった。
794水先案名無い人:2006/01/03(火) 20:12:18 ID:Pqe6nRQ20
たまらぬ「核家族」であった。
795水先案名無い人:2006/01/03(火) 21:07:48 ID:7h2zD+Ml0
たまらぬ東工大生であった。
796水先案名無い人:2006/01/03(火) 22:27:07 ID:F4LAAqNK0
予感―――。

ここの猛者たちならば、必ずネタにするであろうという、確かな予感。

たまらぬガイドライナーであった。
797水先案名無い人:2006/01/04(水) 00:46:29 ID:vrvZwgtr0
そのニヤケ顔を見た瞬間であった。
「ぶふぉおっ」
私は一口すすり込んだ味噌汁を、テレビ画面に向かってぶちまけていた。

「小説を――」
「小説を書け」
「小説を書けっ」

絶叫した。
798水先案名無い人:2006/01/04(水) 11:49:07 ID:YJUJMFq+0
>>797
見落としてしまった―――。

もったいない。

ちなみに。

成績はどれほどであった?
799水先案名無い人:2006/01/04(水) 17:01:43 ID:McFmXgO00
674 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2006/01/04(水) 01:58:04 ID:z3Y3FrRA
ヒースは中尾を睨んでいた。
中尾はヒースを見つめていた。
空気が、流れた。
闘気では無い。
甘い、甘い空気であった。
と。
中尾が動いた。
顔を、ヒースの方へ近づけた。
唇を、ヒースの唇へ近づけた。
チュッ!
キスである。
中尾の唇がヒースの唇に重なった。
ぐっと、中尾の唇が、ヒースの唇に押し付けられる。
ヒースの唇が、ぐっと、中尾の唇に吸い寄せられた。
「ぬわわっ」
ヒースが、身をよじって唇を離す。
唇と、唇の間に糸を引いた。
見事なキスであった。

ttp://www.zdnet.co.kr/i/microsite/aspirin/blog/k1/k1_1231.wmv
800水先案名無い人:2006/01/04(水) 17:45:36 ID:xLVhQPkf0
テレビにまで─────。

テレビにまで出演していたのか。

すると、俺が聴いたのは、幻ででもあったろうか。

獏氏が、NHKラジオで、嬉々としてヒマラヤの話をしていたというのは─────。
801水先案名無い人:2006/01/04(水) 17:48:57 ID:Y7uu/a4F0
まさか──。
この時期は──どの番組も録画である──。

しかし、仕事をしていない、という意味では何も変わらねえがな──。
802水先案名無い人:2006/01/04(水) 18:02:03 ID:BbIioXow0
>>799
「――なぁ>>799

「この後どうなったんだぃ?」
803ふふん、一部フィクションだぜぇ:2006/01/05(木) 00:24:12 ID:sJBoknl00
>802

ひょうっ――
と、風切り音がした。
「おきゃあああっ」
中尾が奇声を上げた。
ヒースの右拳が、中尾の顎を打ち抜いたのだ。
中尾は後方に吹っ飛び、大の字にのびてしまった。
脳震盪である。

「この試合、ヒース選手の反則負けとなります――」

ヒースは耳を疑った。
なんと。
今、審判はなんといったのだ。
「ふざけるなっ!!」
おれは、侮辱されたのだ。
おれは、あのホモ野郎に舐められたのだ。
おれは、男として当然の行動をしたにすぎないのだ。
「こんな――」
ヒースは血の涙を流し、吼えた。
「こんな裁定が、あってたまるかっ!!」
804水先案名無い人:2006/01/05(木) 11:56:30 ID:6jt2OyT60
なんにせよ

中尾芳広ここに悠然と登場なのである
わくわくしてくるじゃないか
友よ
805水先案名無い人:2006/01/05(木) 16:10:40 ID:aLeeZMcR0
これが犬を食い寄生虫入りのキムチを貪り食らう半島から発信されてるってことはよ。

日 本 人 が 嘲 笑 わ れ て い る ってことじゃねえのかい……?
806水先案名無い人:2006/01/05(木) 16:24:12 ID:dgyUrhzx0
祝。
祝。
祝。
謹。
賀。
新。
年。
祝。
祝。
807水先案名無い人:2006/01/05(木) 16:36:26 ID:ctyBSCGI0
>>805
なあに、韓国なんてもう長くねぇよ。
808水先案名無い人:2006/01/05(木) 17:19:19 ID:kT6hgcGT0
「自演か」
「自演だ」
「そうか」
「そうだ」
どうでもよいという事になった――
809水先案名無い人:2006/01/05(木) 18:00:05 ID:aLeeZMcR0
黄教授!わたくしがそのありがたい捏造の任にあたつてもよろしうございます
810807:2006/01/05(木) 20:40:04 ID:MQ9tncUL0
なあ――

おいらあ、最近どのスレでレス書いても自演って
言われちまうんだよ――

・・・なんでだろ、マジで。
811水先案名無い人:2006/01/05(木) 21:25:52 ID:nSxz0kHI0
「スルーか」
「スルーだ」
「そうか」
「そうだ」
そういう事になった――
812急所を探せ:2006/01/05(木) 23:48:20 ID:MuZzQgM60
歩。
銀。
銀。
歩。
銀。
金。
歩。
金。
玉。
歩。
歩。
金。

矢倉であった。
813水先案名無い人:2006/01/06(金) 11:47:37 ID:jERmSDNH0
ナ。
グ。
ラ。
マ。
リ。
ナ。

呪文であった。
814水先案名無い人:2006/01/06(金) 17:21:31 ID:kkaj/B7V0
【新春恒例】「あり」「やあ」「おう」と声を掛け合いながら蹴鞠始で優雅に迎春…京都の下鴨神社
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1136375495/

たまらぬ獏文体であるなあ。
815水先案名無い人:2006/01/06(金) 18:13:27 ID:VF/eXMCT0
優雅だぜぇ――
816水先案名無い人:2006/01/07(土) 00:55:05 ID:nBB/tL7W0

ス。
ース。
ナース。
こナース。
みこナース。
女みこナース。
巫女みこナース。
817水先案名無い人:2006/01/07(土) 20:48:36 ID:975LZy3HO
まだまだいくのかい?
818水先案名無い人:2006/01/07(土) 20:51:27 ID:Na+Bxjwd0
生麦。
生米。
巫女。
巫女。
ナース。
819前スレ1000:2006/01/07(土) 21:34:14 ID:ycvsuDwK0
>817
あたりまえじゃないかね、きみ。
わたしは、つぎの1000もとりたくて、女のように股まで濡らして待っているんだよ。
ただしねぇ、獏文体だよ、獏文体でなくっちゃあいけないよ。もしもきみが、"age"なんて書いたりしたら、わたしは怒るからね。
820水先案名無い人:2006/01/07(土) 21:36:20 ID:Na+Bxjwd0
>>818
おめえさん、よう──。
エロゲは──素人かい?
821水先案名無い人:2006/01/07(土) 21:38:12 ID:A4j7es7b0
>>819
邪ッ
822前スレ1000:2006/01/07(土) 21:49:48 ID:ycvsuDwK0
おい、>821よう、やめようぜえ、やめようぜえ。
そんなことを書くもんじゃねえよ、>821よ。
ほら、よく、あるじゃあねえか。最初は本気じゃあなくてよ、楽しくじゃれあっているうちによ、
なんかのきっかけがあって、なんとなく、知らねえうちに、本気になってくってえことがだよ。
823水先案名無い人:2006/01/07(土) 22:05:23 ID:Na+Bxjwd0
しまった──。
俺は致命的なミスをしたのだ。
>>820 の俺のレスは >>819 とすべきだったのだ。

アンカー誤爆。

そんな言葉が俺の脳裏をかすめる。
だが──何を今更、どうして退くことができよう。

これだから──これだから2chはやめられねえ。
にぃ、と俺は唇の端をゆがめ、覚悟を決める。
↓以下の俺に対する侮蔑と罵倒を──。
824水先案名無い人:2006/01/07(土) 22:17:42 ID:MComYBGf0
「なあ、>>823よ。」
「なんだ。」
「お前は悪い漢だな。」

「悪い漢か。」
「そうだ。」

「そうか。」

そういうことになった。
825前スレ1000:2006/01/08(日) 01:21:04 ID:khH01t1m0
>823
くぅっ──
そんなCMがあったなあ。
誤爆に喰いついちまったかよ──
826水先案名無い人:2006/01/08(日) 15:48:47 ID:USb8sxeO0
たまらぬクソコテであった。
827水先案名無い人:2006/01/08(日) 15:48:54 ID:BDeJNznO0
巫女みこナースを知らないのはもったいないぜぇ。
こいつは公式サイトに置いてあるものだ。

ttp://www.tactics.ne.jp/download/mikoop_short.mp3

2chするなら一度は聞いておかなきゃいけないよ。
828水先案名無い人:2006/01/08(日) 17:41:18 ID:JEt12tv10
↑このサイトを覗くと、どうなるか分かるか。

男が腐るんだ。腐っていくんだ。
829水先案名無い人:2006/01/08(日) 17:54:24 ID:+8wS/lQ/0
姉三。
六角。
巫女。
巫女。
ナース──。
830水先案名無い人:2006/01/08(日) 23:39:46 ID:+xuB8hPv0
>>828
なぁに。
かえって、免疫力がつくだけの事よ――
831水先案名無い人:2006/01/08(日) 23:55:45 ID:0M9Ikwfb0
少しだけ───。
少しだけなら腐る事は無い。
仮に腐ったとしても俺はバナナだ。腐った方がうまいと言う事もある。
期待と不安が体の内で入り混じりながら、>>827をクリックする───。



どうやら俺はこっちの世界の人間のようだ───。
832水先案名無い人:2006/01/09(月) 00:12:39 ID:jQYYy8YR0
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1118242264/242
>それは、人が人である事を捨てねば、入ってゆけない場所であった。
833水先案名無い人:2006/01/09(月) 20:00:48 ID:38qUUZve0
何が――
何がそんなに面白いんだ!
どいつもこいつも、あの愚にも付かぬ歌を聴き、喜び、涙を流してレスをつける。
早口言葉が珍しいのか。
甲高い声が好きなのか。
それとも、まともな音楽が嫌いなのか。
ふん。
どれも馬鹿馬鹿しい限りではないか――
834水先案名無い人:2006/01/09(月) 22:10:21 ID:bbt2DbVI0
な、なんということだ…

楽天からポインヨ取り消しメールが届いているではないか!
835水先案名無い人:2006/01/09(月) 22:27:36 ID:jQYYy8YR0
「ポインヨ?」
「そう、ポインヨだ」
初めて聞く言葉に、俺は戸惑っていた。
だが、男は、それに気付かぬかのように興奮した様子で喋り続けた。


しかし、再び俺は、呟いていた。
「ポインヨ──」
「そう、ポインヨだ──」

夜気に紛れた金木犀の香りが、二人をねっとりと包み込んでいた──。
836水先案名無い人:2006/01/09(月) 23:11:13 ID:DT6nSMYF0
>>829くんだったね。よく修行しているが・・・」


「これが姉小路」

「おや、どうしたんだい。はいっちまうねぇ」

「これが三条通り」

「そしてこれが六角通り」

そうか…

姉三。
六角。
ではなく

姉。
三。
六角。


「まぁ、他流派なら仕方ねぇか。ここじゃぁ少年部のガキでも知ってるがね」

「丸竹夷からはじめてみねぇか」
837水先案名無い人:2006/01/11(水) 10:46:06 ID:OEzYwqku0
>>827
ぬう──

なんという中毒性──
838水先案名無い人:2006/01/11(水) 17:50:16 ID:f2072wP80
だが。
心配の、しすぎではないか――
839水先案名無い人:2006/01/11(水) 18:18:13 ID:PD5Zv+Zo0
スレが腐るんだ。腐っていくんだ。
840水先案名無い人:2006/01/12(木) 08:30:09 ID:O8N27O4W0
文のどこでもいい、ぶちこめば飲み込まずにはいない
それがこのスレの獏文体だというのだ。
ageでも荒らしでもオタネタでも雑談でもどこにでもいい
この獏文体をぶちこめばそれでこのスレに飲み込める

俺はそう思うのだがおまえさんらはちがうのかい?
口の端を痙攣させながらつりあげ>>840は言った 
841水先案名無い人:2006/01/12(木) 11:20:10 ID:x49BwGFI0
    /⌒\
   (    )
   |   |
   |   |
   ( ・∀・) < 全身がペニスになったようだった!
842水先案名無い人:2006/01/12(木) 17:39:25 ID:bsHjiVmWO
たまらぬカリ高であった
843水先案名無い人:2006/01/12(木) 18:07:55 ID:nUkSKhCE0
T。
D。
N。

「あっ――――」
844水先案名無い人:2006/01/14(土) 08:34:06 ID:JtS4u9r+0
326 名前: 水先案名無い人 [sage] 投稿日: 2006/01/11(水) 23:14:33 ID:hkiTJYav0
○主人公が2重人格だ →心の中の鎖が切れると、一気に凶暴になります。
○実は家は旧家だ →葵流は江戸時代から続いています。
○しかも殺人衝動がある →グレート巽はアメリカの地下プロレスで人を殺したことがあります。
△ヒロインが最強レベルだ →泉冴子は結構怖そうな女性です。
△妹がいる。呼び方は兄さんである可能性が高い→文七の家族構成はわかりませんが、いる可能性はあります。
×メイドがいる場合もある→残念ながら出てきたことはありません。
○出合って即効コンビを組むことになる→久保涼二と出合って即効コンビを組みました。
○主人公が正義漢だ→暴力団に輪姦されそうになった女性を助けたことがあります。
○トラブルがおきても「ほっておけない」と言い、首を突っ込む。→北辰館と東洋プロレス(FAW)の抗争に首を突っ込みました。
○そして自己犠牲もいとわない。→結果的に自己犠牲。
○人外のものがいる。→松尾象山の拳は最早人外のそれです。
○やたら裏設定が詳しい →葵流や竹宮流の技がかなり詳しく。
×主人公の武器はナイフだ→己の肉体です。
○一撃必殺系の攻撃がある→虎王は一撃必殺の威力を持っています。
○登場人物がやたら自分に酔っている→姫川勉はナルシストっぽいです。
○魔術が出てくる→現時点ではまだよくわかりませんが、スクネ流は魔術のようなものかもしれません。
○超能力も出てくる→同上
○言ってみれば伝奇モノだ。しかも新伝糸奇だ。→これは、とてつもない物語だぜ。

よって餓狼伝も月姫のパクリと判明しました。




たまらぬパクリであった。
845水先案名無い人:2006/01/14(土) 20:05:26 ID:l2t0Xhqy0
「やれやれか」
「やれやれだな」

そういうことになった。
846水先案名無い人:2006/01/14(土) 22:35:20 ID:T2j78SO80
頭が狐色。
背びれも狐色。
尾ひれも、
腹びれも、
目玉も、
鱗すらも狐色。
糸の先では、そんな魚がもがいていた。

ごぶり、男は喉に溜まった唾を飲み込み、ゆっくりと口を開く。
「鯛焼き――」
それが今日の釣果であった。
847水先案名無い人:2006/01/15(日) 23:48:30 ID:UMLrip/y0
「わかってねぇようだな、おい−」
重い沈黙の後で男は言った。
腹の底から絞り出すような声だった。
「人一人の命の問題だぜ、これはよう―」
「いや、一人じゃなかった、何千、何万、何億の話かも知れねぇ」
「おめぇさんにはわかってるのかい、それがよう―」
この男は何を言っているのか―背筋を何か気味の悪いものが登ってくるような旋律を覚えた。
「それとこれとは話が別でしょう」それだけ言うのがやっとだった。
「銭がねぇってのかい?」
「端的の申し上げればその通りです」
「そんなものは馬車馬奴隷どもから巻き上げりゃいいのさ―」
「これが実現すりゃ、俺様の名前は歴史に残るぜ」

たまらぬ少子化対策であった。」
848水先案名無い人:2006/01/16(月) 10:11:34 ID:oQU5u8QA0
D、だと思った。
V、だと思った。
D、だと思った。
849水先案名無い人:2006/01/17(火) 18:56:17 ID:r5nJPg8+0
「なあ、姫川よ――」
 象山が言った。
「はい」
「一つ、新しい技を受けちゃあくれねえか。
なあに、手加減するからよお」
「わかりました」
 そういうことになった。

 道場にて、二人は向かい合った。
 軽く構えた姿勢の姫川に対し、象山は自然体だ。
 しかし、象山は珍しく得物を持っていた。
 右手にその得物をぶら下げている。
 姫川は、それが何という武器だったか思い出そうとする。
 だが、その前に象山が口を開いた。
「それじゃあ、いくぜえ――」
 二人は五メートルほどの間隔を挟んで対峙している。
 いかに象山といえども、一歩の踏み込みを要する距離だ。
 しかし、象山は動かなかった。
「……――」
 姫川が疑問の声を出そうとした時。
 象山が太い眉を上げて、にいっと笑った。
850水先案名無い人:2006/01/17(火) 19:04:55 ID:r5nJPg8+0

 ド ゴ ォ ォ ォ ッ 


 気が付けば、姫川は体をくの字に折っていた。
 後方に吹き飛ばされている。
 わかったのは、重い音と同時に己の腹に何かがぶつかったことだけだ。
 着地した姫川は肩膝を着き、顔を上げて象山を見た。
 象山は相変わらず太い笑みを顔に貼り付けている。
 そして、右手の得物を顔の前に持ち上げて、言った。

「ふふん、トンファービームだぜえ――」
 
851水先案名無い人:2006/01/17(火) 20:04:33 ID:0UgZX6ehO
ぞ。
う。
さ。
ん。

一陣の風が、このスレに金木犀の香りを運んだ─
852水先案名無い人:2006/01/17(火) 21:59:15 ID:Q7Tlt1t40
象山。
象山。

拳が、太いのね。

そうさ――

眉毛も、太いのさ。
853水先案名無い人:2006/01/18(水) 03:44:52 ID:dyRnY40f0
>>852
テラワロスwwwwwwwwwwwwwwwwww
854 :2006/01/20(金) 08:35:59 ID:O9bWnYOP0
象山。
象山。

何が好きなの?

おいらは――

喧嘩が好きなのさ。
855水先案名無い人:2006/01/20(金) 16:27:56 ID:On0/vSvr0
おきゃああああああああああ
856水先案名無い人:2006/01/20(金) 22:48:22 ID:/sCgX3sj0
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にショーザン
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | どこでもいいから拳を当てれば壊せた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のおいらなんだよな今のスクネ流は
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 当らないから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
857水先案名無い人:2006/01/21(土) 15:39:22 ID:M2tJ222p0
そうよ。
スクネ流は苦し紛れであったわい。
ぬしも気づいておったろうが。今はどうかと?
くぬう。聞くなよう。それを聞かれたら、やりたくなっちまうっだろう。

むん!!!

読者の頭頂に獏の重いかかとが食い込んだ。


858水先案名無い人:2006/01/22(日) 00:13:08 ID:dwOwuqyF0
沙門空海
唐の国より
うどん持って帰る
859水先案名無い人:2006/01/22(日) 01:08:15 ID:EPdhnwEF0
YUKIちゃんが傘さしてお母さんと歩いている
そしたら、トラックが横を走って水をかけられる
そこでYUKIちゃんは幼稚園児の癖にかなり難しい事言うから、それを訳す
で、お母さんがそれをなだめて、スーパーに行く。
そこで手に取った商品をべらべらと説明して、それが何であるかを選択肢から選ぶ
そう、それは台所用洗剤。

―――たまらぬセンター試験問題漏洩であった。
860水先案名無い人:2006/01/22(日) 13:12:48 ID:0Rr4c/0Y0
男は、どこにでもいるような格好をしていた。
綿のトレーナーを着て、その上に革ジャンパーをざっくりと羽織っている。
穿いているのは洗いざらしのジーンズである。
男は、自分のごろりとした両手を、無造作に革ジャンパーのポケットに放り込むようにして歩いていた。
自分の体から滲み出て来る感情を、抑えようともしない。
それどころか、その体から滲み出て来る物に気付いていないのかも知れなかった。
周囲はそれに気付き、僅かな距離を保ちながら、すれ違って行く。

糞、と思う。
>>859にである。

普段の会話を、そのまま文章にした様な文体。
中学生の作文に、よく見られるような文体。
まず、獏は、用いないであろう文体――

それに、「たまらぬ〜であった」を書き加えただけである。
他には、何も無い。
それだけである。
たったそれだけのことで、>>859は、「これは獏文体である」と言っているのである。
獏文体を、ここまで理解していない者がこの世に存在したのか――
そういう男の思いを、鼻で笑うように、>>859は存在していた。

歯を噛む。
粘い炎――
焼けた鉄が、腹の底で滾っているかのようであった。
861水先案名無い人:2006/01/22(日) 22:21:26 ID:Xndh6He50
「今日、夢枕獏の『黒塚』を読んだのだ」
「ほう」
「それで、思ったのだが――」
「いや待て。それはネタバレになることか?」
「ああ、なるな。だが、ほんのちょいだ」
「ほんのちょいなら仕方ないな」

「で、どうしたというのだ?」
「おう、それでだな。
 この『黒塚』の主人公であるクロウが、変態としか思えぬのだ」
「変態か」
「ああ、変態だ」
「どこがどう変態だというのだ?」
「そこなんだがな。
 このクロウ、覗き盗み聞きの癖があるとしか思えぬのだ」
「――――」
「まず、入るなと言われた部屋には必ず入る」
「うむ」
「行くな、と言われた場所へも必ず行く」
「ううむ」
「着いてくるな、と言われればそいつを追うのだ」
「むう」
「そして、その回数もすさまじい」
「すさまじいとな」
「うむ。だが、具体的な回数は言えん」
「なぜだ」
「面倒くさいからだ」
「むむう――」
862水先案名無い人:2006/01/22(日) 22:27:13 ID:Xndh6He50
「そして、そのクロウの正体は源義経なのだ」
「なんと――」
「天下に名高き英傑も、肝心要の情報は覗き盗み聞きで手に入れておる」
「ううむ」
「つまり、夢枕獏とはそういう漢なのだ」
「あなや――」

「だが、ここまで知られたからには貴様を生かしておけん」
「なんだと!?」
「じゃっ!」
「おきゃああああああああああ! 」

たまらぬ理不尽さであった。
863水先案名無い人:2006/01/23(月) 00:01:03 ID:tUrp0h1z0
たまらぬ急展開であった。
864水先案名無い人:2006/01/23(月) 14:00:25 ID:J6rZvfM90
   / ̄\ 
  |  ^o^ | <そうだ
   \_/ 
   _| |_
  |    │ 
         / ̄\ 
        |     | <そうか
         \_/ 
         _| |_ 
        |     | 


そういう ことに なった。
865水先案名無い人:2006/01/23(月) 21:01:16 ID:O/4FUjdY0
「おきゃああああああああああ! 」

「躁か」
「躁だ」

そういうことになった。
866水先案名無い人:2006/01/26(木) 14:34:11 ID:XCXI0GId0
「ふひゅう…」

「鬱か?」
「鬱だ」

実は胃潰瘍でもあった。
867水先案名無い人:2006/01/26(木) 18:46:42 ID:C1LzvCH80
「あひゃらら…」

「●ではないか?」
「…ちがう胃潰瘍だ」

実は胃●であった。
868水先案名無い人:2006/01/26(木) 20:00:43 ID:ZoloQdIr0
今、ふと、前スレ前前スレを読んでいた──。
馬鹿だな・・俺等・・・ orz
869水先案名無い人:2006/01/26(木) 20:31:58 ID:ZoloQdIr0
前前スレって・・・w
どうかしてるな・・w
870水先案名無い人:2006/01/26(木) 20:52:04 ID:VPXc0WRX0
たまらぬ>>869さんであった。
871水先案名無い人:2006/01/27(金) 03:00:05 ID:RqMXcpq+0
け。
聞け。
を聞け。
話を聞け。
の話を聞け。
俺の話を聞け。
872水先案名無い人:2006/01/27(金) 08:57:25 ID:6lfkNsjS0
俺の。
俺の。
俺の、

話を聞け――
873水先案名無い人:2006/01/27(金) 15:56:14 ID:KVloWYgd0
俺の話を聞け。
五分だ。
五分だけでもいいのだ。
874水先案名無い人:2006/01/27(金) 16:10:16 ID:9+9TJNVV0

2分だけでもいい。
875水先案名無い人:2006/01/27(金) 17:08:08 ID:FIJmnRGuO
貸した金の事なんざ──
どうだっていいんだよぅ。
龍と呼ばれた男──
虎と呼ばれた男──

二人の間を金木犀の香りがゆるゆると漂っていた。
876水先案名無い人:2006/01/27(金) 20:27:48 ID:7rnRae8F0
>>871-875
なんという美しい流れ。
そしてなんという馴染みっぷりだろう。
そんなことを考えているうちに、ふと気がつくと横須賀へと向かっていた。
そんな1月の夜であった──
877水先案名無い人:2006/01/29(日) 17:35:41 ID:XoiiKD1y0
NHK教育に、『芸術劇場』という番組がある。
今日、午後10時43分より、
ttp://sousaku.sakura.ne.jp/onmyoji/top.shtml を放送するという。
獏脚本の陰陽師の舞台が、無料で見れるというのだ。
なんともわくわくする話ではないか――。
878水先案名無い人:2006/01/29(日) 21:28:44 ID:2acYo0CC0
「無料か」
「無料だ」
「ゆこう」
「ゆこう」

そういうことになった。
879水先案名無い人:2006/01/30(月) 20:10:43 ID:5aGVSTZL0
「今、出ているのだよ」
「ほう」
「NHKラジオ第一なのだよ」
「また、NHKなのか」
「そうだ、また、NHKなのだ」
「聴かねばなるまいな」
「ああ」
880水先案名無い人:2006/02/01(水) 12:05:12 ID:rs6b8Wm40
ゴゴゴゴゴゴ――
広大な屋敷を、沈黙が包んだ。
その沈黙の中に、男の声が響いた。
「おれは人間をやめる――
男――ディオは、叫んだ。
さらにもう一度――
「人間をやめるぞ!ジョジョーッ!
叫んだ。
居合わせた警官隊の多くは、石仮面という装置の存在を知らない。
「おれは人間を超越するッ!
強烈な言葉であった。
血を吐くような言葉であった。
881水先案名無い人:2006/02/01(水) 12:34:49 ID:fciIRdA50
>>877
無料だと思った。しかし決して無料ではない。
限り無く無料に見えるが決して無料では無いのだ。
882水先案名無い人:2006/02/01(水) 17:40:39 ID:i1flw3p80
「NHKの者ですが――」

たまらぬ受信料徴収であった。
883水先案名無い人:2006/02/01(水) 18:03:26 ID:BlgttGnZ0
「私はね、テレビは観ないんだよ――」
「── 」
「テレビはあるんだがビデオしか見てないんだよ。」
「受信する装置、即ちテレビがあるならば払って頂く事になっておりますので。」
「なんなら上がって確認してもいいんだよ。アンテナは繋いでないからね。」
観てないから払わない――
だからと言って尻尾を丸めて帰れば上司に何を言われるかわかった物ではない。
この給料泥棒が――
そんなだから嫁も貰えないのだ――
この童貞が――
まだ皮もかむってるんじゃないのか――

このままでは帰れない――

玄関の空気が張り詰めていく
硬いガラス質のような空気であった――
884水先案名無い人:2006/02/01(水) 18:15:59 ID:zlJk5+lP0
>>883
| _, ,_
|;゚д゚) < つ、続きは・・?
|つ⊂ノ
885水先案名無い人:2006/02/01(水) 19:15:47 ID:BlgttGnZ0
「わかったかい?」
男がぽつりと言った。
張り詰めていた物が綺麗に無くなっていた。
駄々をこねる子供をあやすような感じであった。
「―― 今日は帰ります。が、次回は払って頂きますからね。」

ふふん――
勝ち誇ったような笑みであった。

糞――
糞――
これでまた、どやされる。

にやけたその面に頭突きをかましてやりたかった。
潰れた鼻からぬるぬると血を垂らしながら
「わかったよぅ、払うよぅ。」と言わせてやる――

我に返るとドアは既に閉まっていた。

「さぁ、次の家に行くか――」
独り言を呟き、歩き出した。

空き地には女郎花が揺れている。
夏の午後であった――

886水先案名無い人:2006/02/01(水) 20:27:22 ID:zlJk5+lP0
乙──。
887水先案名無い人:2006/02/01(水) 21:58:25 ID:e2nQldxg0
>>885
面白ぇなぁおめぇよぉ。
なかなか見所あるじゃねぇか――
888水先案名無い人:2006/02/02(木) 08:09:23 ID:5Q4IMf7aO
>>885
にぃ。
男はさも嬉しそうに頬を吊り上げる。
「いいねぇ、この雰囲気」
これが夢枕だねぇ―――
889水先案名無い人:2006/02/02(木) 20:38:07 ID:GPU742N/0
「何処で聞いたのかは忘れたんだがね」
「その昔、集金人の前で自宅のTVにバットを振り下ろした男がいたそうな」
「どうだい、なんとも獏的な撃退法ではないかね?」
890水先案名無い人:2006/02/02(木) 21:45:36 ID:uVFRW9m20
でもよう―――
それって今まで見てたってことを裏付けてしまわねえかい―――
891水先案名無い人:2006/02/03(金) 14:16:01 ID:meP2NpD+0

った
思った
と思った
だと思った
人だと思った
金人だと思った
集金人だと思った
892水先案名無い人:2006/02/04(土) 19:28:54 ID:hBGc4Mp10
「できるのか」
「できるのか」
何者かが問うている。
――いや、問われている者自身が問うている。
目の前の獣の欲を満たすことが、俺にできるのか。無言で己に問う。

指で応える。
厚紙で応える。
セロテープで応える。
無言で応える。

さてさて、ふむ――
背の高い男は、己の迷いすらも楽しんでいるかのようであった。
893水先案名無い人:2006/02/05(日) 19:40:35 ID:ckxxvU/M0
なぜ止まるのか。
なぜ、このスレは止まるのか。
この問いに答えることのできる者が、いるであろうか。
飽きた。
魂が擦り減った。
それは、わかる。
どこかで、理解できる。
ならば、飽きるまでやるのか。
そう問われた時、そうだと答えることははできる。
その通りだと言うことはできる。
しかし──
言ったそのあとで、何かが、腹の中に残ってしまう。
飽きた──そういう気持ちはむろんある。間違いではない。
間違いではないが、何か言い足りないものが残ってしまう。
残ってしまうそれは、決して少ない量ではない。

では、残っているそれは、何か?
問われて言葉になるのか。
──言葉にはできる。できるのだが、それに意味があるようなものではない。
それは、言葉よりもその口調、感情こそが意味を持ものだからだ。
それが、先程の問いの答えになるのか。

獏よ、仕事しろ、と。
894水先案名無い人:2006/02/06(月) 00:56:39 ID:WbArhC/40
まだまだ──
終わらねぇ──
終わらせねぇよぅ…

男は唇の端を吊り上げ、心底嬉しそうに笑った。
895水先案名無い人:2006/02/06(月) 02:05:02 ID:64nMRXb40
キャオラッッッ
896水先案名無い人:2006/02/06(月) 11:50:45 ID:RNn1uiIl0
じゃっ
897水先案名無い人:2006/02/06(月) 20:26:49 ID:NHZmI/hO0
ぬわわわわ
898水先案名無い人:2006/02/06(月) 23:13:54 ID:LQpYcoCT0
けぇっ!
899水先案名無い人:2006/02/06(月) 23:18:09 ID:/UA9VUlD0
しぃっ!
900水先案名無い人:2006/02/07(火) 00:19:07 ID:N//02pJj0
ホキョァァァッッッ
901水先案名無い人:2006/02/07(火) 01:07:47 ID:rquwkwCEO

ない
ゃない
じゃない
レじゃない
スレじゃない
キスレじゃない
バキスレじゃない
はバキスレじゃない
処はバキスレじゃない
此処はバキスレじゃない
902水先案名無い人:2006/02/07(火) 03:10:00 ID:Jb6g2TPd0
>>901
「おい、今のは何だよう」
「今のは――6回、とだけ言っておきましょう」
「6回?自演がか」
「そういう言い方もできるかもしれませんね――」
903水先案名無い人:2006/02/07(火) 11:09:24 ID:h5Z3RQYk0
ふん。
ふふん。
流石じゃねえか。
なあ、兄者よ――
904水先案名無い人:2006/02/07(火) 14:24:02 ID:rquwkwCEO
>>902
あなや
905水先案名無い人:2006/02/07(火) 20:28:04 ID:/q1E4g4n0
今日ものいう髑髏ってのをかって読んだんだけど、結構面白いね
906水先案名無い人:2006/02/07(火) 20:29:20 ID:4Fgl+Obv0
猫科の肉食獣
907水先案名無い人:2006/02/08(水) 05:51:35 ID:2R7zZE+70
ファミ通を読むんだよおおおおおおおおお
908水先案名無い人:2006/02/08(水) 16:05:14 ID:AYUS7Krn0
だが断る
909水先案名無い人:2006/02/10(金) 21:08:48 ID:zdArR5lP0
春だな──
910水先案名無い人:2006/02/11(土) 03:15:27 ID:rra2Qg9k0
「YO!1、1,2、2,3、3,4、4,ガンガン ズンズン グングン上昇 夢に描いたショータイム デカイ理想は夢じゃない」

と、今井は、囁くように言った。

「スタート前の深呼吸 夢に向かってフルパワー」

今井はラップをした。
なんという力強いラップをすることができるのか。
力強く、怖いラップ。
文七は、動けない。
もう、どういう体力も残っていない。

「ああああ…」

情けない声が、文七の唇から洩れた。
文七の股間が、急に生暖かい温度を持ったものに包まれた。
何だ、これは?
小便か。
おれは、小便を今、垂れ流しているのか。
ズボンの前を濡らし、太腿を伝い、膝の裏を流れ、脹脛を這って、それは、床に広がった。
なまなましい、文七の小便だった。
そして、強烈な臭い。
ズボンの尻が重い。
糞だ。
うんこだ。
文七は、そこで脱糞していたのである。
と――
壮行会会場へと続く花道、通路の一角で騒ぎが起こっていた。
911水先案名無い人:2006/02/11(土) 12:31:10 ID:E06lTUSn0
手。
手。
足。
足。
徹底的に――。
手。
足。
912水先案名無い人:2006/02/11(土) 12:42:07 ID:WUwj/XJ10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ
913水先案名無い人:2006/02/11(土) 14:09:53 ID:SB/e5Tc50
体だから体――。

「くむう」
歯を噛んだ。
なんという事か。
体は、体である限り、体なのである。
だから体なのだ、と言っている――。
シンプルだが、太い答えであった。
全てを出し尽くしたはずの体に、ごつん、ごつん、と力が湧き出してくる。
「おう――」
歓喜の声を上げた。

その体は、猫のように、柔軟である。
リスのように、敏捷でもあった。
しかし、鳥のように、バランスでもあるのだ。
そっくり――。
友達であるからに他ならなかった。
914水先案名無い人:2006/02/11(土) 22:04:27 ID:pZWJGE0RO
あ――
い――
う――

おふくろと一緒だぜえ――
915水先案名無い人:2006/02/11(土) 23:40:30 ID:rJp0ogSK0
「アイーダ」
「アイダ」


そういうことになった。
916水先案名無い人:2006/02/11(土) 23:41:54 ID:oV2Qumiu0
>>914
>>915
いいねぇいいねぇ。
NHK教育ネタには、秀逸なのが多いねぇ――
917水先案名無い人:2006/02/12(日) 09:33:38 ID:NfD7hq+z0
拳、
目つぶし、
掌、
拳、
目つぶし、
掌、

なにを作れば良いのだ、
俺はなにをつくりたいのだ、
かたつむり?
かたつむりをつくるつもりなのか俺は、

考えるよりさきに手が動いていた。

918水先案名無い人:2006/02/12(日) 22:57:51 ID:tIqcFj1BO
ぽつ
ぽつ
ぽつ

机に、汗が垂れる。
ちらりと、傍らに置いた時計を見る。

「時間が足りねぇ───」

答案は穴だらけ、一体どうしたらいいのか。


諦めよう────

そういうことになった。
919水先案名無い人:2006/02/13(月) 02:04:56 ID:HRn0AYHM0
>>918
それで いいのか――-
それで いいのか――-?
920水先案名無い人:2006/02/13(月) 02:46:08 ID:3AWHpHyE0
ふと、考える。
単位は、資格を取って補えば良い。

英検。
工業英検。
甲種危険物。
ボイラー技師。
CG検定。

要は、必修でなければよいのだ。

「――諦めよう」

そういうことになった。
921水先案名無い人:2006/02/13(月) 19:33:21 ID:3/GO7HpH0
パン。
茶。
宿直。

見事なマイケル・ジャクソンであった。
922水先案名無い人:2006/02/13(月) 19:59:35 ID:ue/Egj710
>>921
これはとてつもない空耳だぜ。
923水先案名無い人:2006/02/13(月) 20:57:36 ID:P3cDYbKi0
突いて
突いて
払って
払って
最後に斬る――
924水先案名無い人:2006/02/14(火) 00:46:19 ID:PrBfdhS60

尿犯
放尿犯
な放尿犯
ホな放尿犯
アホな放尿犯
925水先案名無い人:2006/02/15(水) 00:27:49 ID:oxrKGSXd0
              おぉう、よいぞよいぞ!
     ∧∧       灰の流れる方に居るは将門じゃ!
    (*゚∀゚),,___,  何時の間にやら近くに居るはやはり百戦錬磨の将門じゃ!
    / つ'''0''''''' ̄ 
    (_,,ノ       まこと、雲居寺は地獄よのお!おろろろろろろろろ
926水先案名無い人:2006/02/15(水) 09:20:44 ID:6YVEA19V0
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「出るんだよ」
男は無造作に言い放った。

「出る?」
「そうさ、やっと出るんだよ」
「―――」
「おれはこの日を股を濡らしながら待ってたんだぜ?」
不意に男の口調が伝法なものへと変わった。


夢枕獏『キマイラ青龍変』
発行日=2006年2月28日
927水先案名無い人:2006/02/15(水) 21:14:35 ID:Lf6ACUdY0
「まことか、>>926
「うむ」
「ならば読まねばなるまい」

「読もう」
「読もう」

そういうことになった
928水先案名無い人:2006/02/15(水) 21:43:59 ID:7MFNqM3C0
――糞!
男は、苛立っていた。
十数年にわたり、文庫を購入し続けてきた男である。緑と白の、二色である。
獏の生活を支えているのだという、自負はあった。
それがなぜ、ハードカバーとやらに遅れをとらねばならぬのか――
929水先案名無い人:2006/02/15(水) 21:51:03 ID:vrbkSzzA0
>>926を見て危なく座り小便をもらすとこであった
「ついに出るかよ―――」

出かけた先で書店に入った。
もうじきキマイラが並ぶのか―――
そんな事を頭の中でころころと考えていた。


何という事だ―――
目の前に平積みされている本―――

キ マ イ ラ 青 龍 変

すかさず一冊を取り、レジに向かって疾っていた―――
930水先案名無い人:2006/02/15(水) 22:05:39 ID:FEIIxxAe0
出てるそうだ
931水先案名無い人:2006/02/16(木) 00:02:26 ID:ghtEkKAfO
「出たのか」
932水先案名無い人:2006/02/16(木) 09:06:40 ID:d8thERMG0
「おう、出てるぜえ。しかも―――」
男の顔に下卑た笑みが浮かんだ。




「ひろし本らしい―――」
933水先案名無い人:2006/02/16(木) 12:27:36 ID:nRNlIPUZ0
祭りだ。
祭りの予感がするのである。
弘祭りだ。

夢枕獏の文体のガイドライン外伝・龍王院弘

誰かスレ立てしてくれぬものか。
934水先案名無い人:2006/02/16(木) 12:46:25 ID:iokGw/zt0
こんにちは、>>934です。
あなた、大帝の剣お好きですか。
ぼくは、この大帝の剣というものが好きで好きで、ちょっと中毒みたいなところがある。
あなたがこの大帝の剣を好きで、そして獏が続きを書いてくれるならば、これはもうぼくとしては非常にありがたい。

                                 平成17年二月 堺にて
935水先案名無い人:2006/02/16(木) 23:22:06 ID:/X9l9oy50
キマイラなんか変

                    すまぬ。
936水先案名無い人:2006/02/16(木) 23:30:19 ID:6EdHs/730
343 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 00:43:40 ID:rIjV7BMs
  将棋のヤツとデブ童貞のヤツも読んどけ。
344 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 01:29:56 ID:FSJ8Kj4t
  デブ童貞って怪男児のこと?
345 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 02:35:38 ID:nF83SJlk
  夢枕作品の童貞集合
  加倉文平
  室戸武士
  出雲あやめ
  くらいかな?
346 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 03:43:07 ID:WG9PcKnw
  九十九三蔵も童貞だったっけ?
348 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 07:51:23 ID:J9IYVS50
  阿久津は童貞じゃない?
351 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 19:38:40 ID:k2kzeTPp
  藤巻、涼二も童貞?
  夢枕作品は童貞はけっこういるが処女はいないっぽいな。
556 イラストに騙された名無しさん New! 2005/07/20(水) 01:54:42 ID:C41cFxMk
  たぶん「黄金宮」は終わらないぞ。
  中島らもの「ガダラの豚」を読んで、アフリカ秘境物の傑作を打ちのめされてしまったから。
  蟷螂拳対ゾンビ対密教術の異種格闘は面白いんだけどね。
  童貞と言えばキマイラの菊地。放置プレイ向きかも。
571 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/07/27(水) 09:05:49 ID:5R//n1uE
  >>569
  37歳素人童貞の俺に孫が出来るまでには完結するであろうと思われ


573 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/07/27(水) 14:23:33 ID:K4thuryt
オマイラ童貞変
937水先案名無い人:2006/02/17(金) 09:35:55 ID:rYaeAZUE0
18年か・・・
まだ書店にまで辿り着けていないのだよ

来し方を振り返るために崑崙の王を読み返しているのだが・・・


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キマイラ乱雲変なんていつになるんだ?
938水先案名無い人:2006/02/17(金) 10:11:21 ID:pVlvFvuh0
なんだ、知らなかったのかい? おめえ、よ。
季刊誌「太陽」で「鬼の骨笛」ってタイトルで
連載されてるぜい。
939水先案名無い人:2006/02/17(金) 10:47:24 ID:rYaeAZUE0
おぅ
おぅ
知らなかったともさ
知らないってことも幸せの一つであるかのようにも思ったとも・・・
いまかいまかと股を濡らしながら待つような思いをせずに済んだのであるからな・・・


 
 
 
 
 
 
 
 
 
今か?
今は・・・ 
つい、キーボードに指を走らせて
http://www.google.com/search?hs=iPZ&hl=ja&client=opera&rls=en&q=%E5%A4%AA%E9%99%BD+%E5%AD%A3%E5%88%8A%E8%AA%8C&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
としてしまった我が身を呪うておるよ...orz
940水先案名無い人:2006/02/17(金) 12:46:04 ID:pVlvFvuh0
>>939
いや、すまぬなあ。おれのレスが間違っていたよ。
正しくはよ、平凡社から出版されている「別冊太陽」に
連載されている「鬼の骨笛」だ。

939よ、すまんかったことであることよ。

941水先案名無い人:2006/02/17(金) 17:45:19 ID:2Slz1/yh0
>>938
季刊誌。
季刊誌だと。
それはつまり、1年に4回しか発行されないということなのか。
そんな雑誌に、続き物の連載をしているとでもいうのか──
942水先案名無い人:2006/02/18(土) 13:51:26 ID:OQu4kguL0
「くくく」
「かかか」
「久々にわろうたな――」
「おう」
「斯様なスレが、数多立ち並んでおったのが、昔のガ板であったな――」
「であったな」
「そうじゃそうじゃ」
「それにひきかえ、今おる新参共は昔を知らぬ」
「困るな」
「困る」
943水先案名無い人:2006/02/18(土) 21:17:32 ID:DUzUXGpm0
────────────────────────────────
参加者:松尾 姫川 堤 立脇 加藤  閲覧(1)
────────────────────────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
松尾:ROMってるやつきめぇから入ってこいや
────────────────────────────────
姫川:こういうのって本当ウザいよね・・・
────────────────────────────────
堤:見てて楽しいのか
────────────────────────────────
立脇:まだ見てるよ・・・
────────────────────────────────
加藤:おい入って来いやカス
────────────────────────────────
『文七』が入室しました
────────────────────────────────
『松尾』が退室しました
────────────────────────────────
『堤』が退室しました
────────────────────────────────
『立脇』が退室しました
────────────────────────────────
『姫川』が退室しました
────────────────────────────────
『加藤』が退室しました
────────────────────────────────
944水先案名無い人:2006/02/20(月) 21:39:56 ID:2xlXqThi0
保守か
保守だ
そういうことになった。
945水先案名無い人:2006/02/21(火) 00:21:56 ID:Jr+SwiDb0
これはとてつもない掲示板だぜ。

4-ch.net
http://4-ch.net/
946水先案名無い人:2006/02/21(火) 19:29:44 ID:G/XWtTao0
とにかく、今スレもおしせまった。
新スレが建つのは、950辺りということになろうが、このレスを書いているのは、まだ今スレで、しかも950の前である。
いやその950にゆっくりと近づきつつあるところだ。
前スレもよろしい。
今スレもよろしい。
好きだ。
しかし、どのスレにいても、常に恋しいのは、次スレである。
春よ、来い。

                                 平成十八年 二月二十一日 青函連絡船にて
947水先案名無い人:2006/02/21(火) 23:45:42 ID:R+lnd4rM0
>>946
しかし、この流れの速さを考慮するに
970あたりでも十分なのではないか。
948水先案名無い人:2006/02/22(水) 01:01:32 ID:5zPL/WP20
獏文体じゃなくてスマソ
だが一寸見てくれ

現在この板にBE_TYPE2が導入されています
これは●+BEログイン、もしくはBE1000ポイント以上+BEログイン
いづれかの条件に合わないとスレが立てられないというものです、詳しくはこちらへ
BE_TYPE2
http://info.2ch.net/wiki/pukiwiki.php?BE_TYPE2
■糞スレ乱立に苦しんでいる板、BE_TYPE2導入します
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1138450112/


だからスレ立てるときは
ガイドライン・スレ立て代行依頼スレ
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1138706037/l50
でお願いすると良いかも
949水先案名無い人:2006/02/22(水) 11:37:42 ID:Oou+wmx/0
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1138450112/か
「ゆこうか」
「ゆこう」

そういう事になった。
950水先案名無い人:2006/02/23(木) 22:09:58 ID:jl09PAoG0
ぱわぱわわ──

拳を突き出せばいい。
視力を奪うのもいい。
それどころか、己の感情に任せて、単純な力で張り倒してもいいのだ。
男の背を、ぞくりとしたものが駆け上がってくる。
「おう──」
男は、歓喜の声を上げた。
951水先案名無い人:2006/02/23(木) 22:12:01 ID:8eRQcyAN0
そろそろ、よ、保守が必要な頃合じゃねえのかい?
952水先案名無い人:2006/02/24(金) 07:54:04 ID:YaGF07JCO
応っ!!
953水先案名無い人:2006/02/24(金) 12:14:38 ID:z8B2n6bv0
にいっ
954水先案名無い人:2006/02/24(金) 12:21:58 ID:UjTLhKGA0
夢枕獏の文体のガイドラインまとめサイト
http://bakubuntai.michikusa.jp/index.html

前スレ
夢枕獏の文体のガイドライン 2ぃっ
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1125805500/

前々スレ
夢枕獏の文体のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1118242264/

関連スレ
夢枕獏×板垣恵介【餓狼伝】26 名試合続々
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1124912249/l50
【わしは】夢枕獏 巻之六【自由に生きた】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1132725360/
955水先案名無い人:2006/02/24(金) 22:00:51 ID:Wb7XER9F0
>>942
皆目、笑えたものではないのだが。
このようなものが――
このようなものが、昔のガ板だったのか?

俺には正直、今のほうがよっぽど良いもののように思われるよ――
956水先案名無い人:2006/02/25(土) 00:37:10 ID:lu8k9/QP0
「逆に考えるのさ―――」
「逆に?」
何を言っているのだ、この男は。
「あぁ、そうさ、逆に考えるんだよ」
男が、口の端を吊り上げ言い放った。
「―――"そいつに、やっちまっても構わねぇ"ってな」
ざわり。
背筋を、何か虫が這い擦り廻るような感覚が走る。

ジョージ・ジョースター―――
たまらぬ紳士であった。
957水先案名無い人:2006/02/25(土) 01:36:36 ID:+XOk1BO+0
sex bomb───。
sex bomb───。
sex bomb───。

これはとてつもないフィギュアスケートだぜ。

ttp://www.youtube.com/watch?v=N8vXfS6YLHw&search=SEX%20BOMB
958水先案名無い人:2006/02/25(土) 06:20:21 ID:Gh/liN9A0
>>957
なんと───
破廉恥。
そう思ったのもつかの間であった。

これは「有り」なのか?
問いは答えであった。


959水先案名無い人:2006/02/25(土) 12:10:06 ID:b9FphQ360
「しゃあああああっ!」
龍王院弘は、天に向かって吼えた。
歓喜の声をあげた。
「しゃあああああっ!」
960水先案名無い人:2006/02/25(土) 12:16:22 ID:HwxXgBJK0
>>957
――金。
――――金。
――――――金。
まごうことなき金の男であった。
961水先案名無い人:2006/02/26(日) 00:12:21 ID:rSaoV7PT0
もう次スレいらないね
962水先案名無い人:2006/02/26(日) 12:22:15 ID:exiAXjAI0
そういうな。
無いと無いでまた寂しい。
963水先案名無い人:2006/02/26(日) 13:10:07 ID:pjsl9PHS0
>957
スポットライトに照らされて、はじめて、その男の肉体が見えるようになった。
それは、異様な肉体であった。
上半身の筋肉が、並はずれて太い。
胸が、ごつんと前にせり出していた。
その肉体を包んでいる派手な赤いレザージャケットが、裂けそうなほど広がっていた。
そのため、服のラインが無くなって、子供用の服を無理やり着ているようにさえ見えた。
歓声があがっていた。
どこから届いているのか、たまらぬ歌声が聴こえてくる。

この男の時間が、始まろうとしていた。
金木犀の香りが、氷上にかすかに漂っていた。
964水先案名無い人:2006/02/26(日) 13:26:41 ID:pjsl9PHS0
かっ、
と身体の芯から熱気が立ち昇っている。
その熱が、内側からプルシェンコの肉を炙っている。
上衣を脱いでしまいたい。
しかし、脱げばこれからの事は台無しになってしまうだろう。
通路で、軽く身体を動かす。
軽くジャンプをして、1、2、3回転。
左右の脚を上げる。
最高だ。
よく動く。
どこにも疲れなんかない。
本戦はおわっている?
ふん。
そんなのは関係ない。
これだけ動けば、本戦の時より調子がいいくらいだ。
見ろ。
おれの動きを。
こんなにリズミカルにステップを踏むことができる。
会場の方で、大きなどよめきがあがる。
おれの番だ。
いよいよ、あれをやるのだ。
「どうしたんだよ」
横から、コーチが声をかけてきた。
「動きすぎだぜ」
どうもしやしない。
調子がいいだけだ。
今なら、オリンピックで、相手の全員がメダリストであっても負ける気がしない。
動きすぎなものか。
どけ。
プルシェンコは、試合場まで走りだしていた。
965水先案名無い人:2006/02/26(日) 13:32:53 ID:pjsl9PHS0
大きな歓声が、プルシェンコに波のようにぶつかってくる。
「この曲は何だ?」
「体型が違うぞ」
「sex bombだと?」
まっしぐらだ。
ぶつかってくる観客の声を、左右に跳ね飛ばしながら、プルシェンコは縦横無尽に動いた。
中央に突っ立ち、
「かあああっ!!」
咆えた。
上衣を脱ぎ捨てる。
どよめきが疾った。
本戦のおりにはなかった筋肉が、もりあがっている。
見ろ。
これがおれだ。
これがおれの肉体だ。
これがおれのフィギュアスケートだ。
これがエフゲニー・プルシェンコだ。

「ぬかああっ」
プルシェンコが咆えた。
「んかかかかかかかかっ!!」
咆えながら、力をたわめ、疾った。
観客席に向かって――

たまらぬ金メダリストであった。
966水先案名無い人:2006/02/26(日) 14:27:15 ID:N73H8LF60
>>963-965
にいっ
967水先案名無い人:2006/02/26(日) 17:45:15 ID:eEe0WPDy0
sex bombの合わせて氷上で踊るオリンピック代表選手・・・・・・
たまらんな・・・・・

ああ、たまらん。

―たまらぬのは観客たちのほうであった。
968水先案名無い人:2006/02/26(日) 19:38:07 ID:pjsl9PHS0
毎回のように、たぶん、前スレの始まったときから、獏仕事しろ、仕事しろ
と言い続けてきたような気がするが、もう、どうにも、獏が仕事するという
雰囲気じゃねえわな、これは。

三年、四年は、すぐかかる。

その頃には、このスレの数は十をこえてしまい、なんと、獏自身が書いたより
多くの獏文体が2ちゃんにあることになってしまうではないか。

いったいどうなってるのよ、これは。

こうなってしまったらもう、おれは、真壁雲斎のように待つしかないではないか。
もう、おれは、怖いものなしだ。
いくらだって待てる。
寿命が百年あれば、百年待つ。
千年あるのなら、千年だって待ち続けてやるぞ。
どうだ、わかったか。
支離滅裂だが、これが、今のおれの正直な声なのだよ。
な。

二〇〇五年二月二六日  小田原にて
969水先案名無い人:2006/02/26(日) 22:07:56 ID:/lh5qUGu0
          _____
          `ヽ  ,」_ァ'"´
       f'て}. ̄ rY   ト、  __
      | r个 √`>‐.k } f゙)ヾ>
       }l r ''"`ァ'゙  ,ノ、ム'^'ァ'゙
      人.ヒ,ィ゙ ァ弌__,,>'´゙ヽ    いくらだって待てる。
      い,  `'<,   ,r'^  ,ノ
    }⌒'‐\ ,、    ゙'くョr.''"´
     い弌-、  \   }. ゝ-、
     `'ー'  ゙'ー‐--‐'⌒''''''゙
970水先案名無い人:2006/02/26(日) 22:52:46 ID:exiAXjAI0
みんな、聞いてくれ。

http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1138706037/l50
ここの依頼スレに次スレを依頼してきたぞ。
>>611のとこにある。
もし依頼が実行されたらみんなも御礼を言いに行って欲しい。
971水先案名無い人:2006/02/26(日) 22:56:26 ID:FqU8rQ7C0
夢枕獏の文体のガイドライン 3っ
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1140962074/l50

これだな。
>>970、お前も乙なことをするじゃねえかい――
972水先案名無い人:2006/02/26(日) 23:07:03 ID:exiAXjAI0
>>971
ありがとう。

テンプレ貼りも終わったぜ。
あとはみんなが好きなだけ獏文体するだけだ!

夢枕獏の文体のガイドライン 3っ
http://ex13.2ch.net/test/read.cgi/gline/1140962074/l50
973水先案名無い人:2006/02/26(日) 23:42:59 ID:uI9Z5wUn0
>>968
去年か---
974水先案名無い人:2006/02/26(日) 23:48:24 ID:0RVboQc70
まとめスレが機能してないと

前スレでそう思う。
このスレでそう思う。
次スレでそう思う。
975水先案名無い人:2006/02/27(月) 00:08:23 ID:Myy3GwW00
止まっている──。
それもまた、獏へのオマージュであった。
尊敬。
期待。
畏怖。
高揚。
悦楽。
不安。
煩悶。
焦燥。
憎悪。
諦め。
愛着。
そしてまた、期待。
あらゆる想いが、混濁していた。
あらゆるものが、熱を持っていた。
「応。」
>>974は、堪らず、熱いものを放っていた。

股の間から、季節外れの金木犀が、ほのかな香りを漂わせていた──。
976水先案名無い人:2006/02/27(月) 00:45:57 ID:QFogcZ970
埋。
977水先案名無い人:2006/02/27(月) 01:32:34 ID:EYWBilr10
埋。
978水先案名無い人:2006/02/27(月) 01:56:19 ID:D28+ekOP0
ほう・・・
もう梅の季節か。
たまらぬのう。
979水先案名無い人
尊敬。
期待。
畏怖。
高揚。
悦楽。
不安。
煩悶。
焦燥。
憎悪。
埋め。