夢枕獏の文体のガイドライン

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917水先案名無い人:2005/08/29(月) 23:30:28 ID:5sv6mBtg0
へ、笑っちまうじゃねえか、よぉ、>>911よ。
918水先案名無い人:2005/08/30(火) 00:26:38 ID:sP7+qqw/0
>たまらぬSparkingであった。


この一文だけで藁維持にしそうだw
919水先案名無い人:2005/08/30(火) 02:25:50 ID:RgJpKBy50
>912の急展開ぶりにハゲワロス
920水先案名無い人:2005/08/30(火) 12:27:31 ID:MoDGWID70
バキの地下闘技場最大トーナメントの選手紹介風に
バトルロワイヤルを演出しようとしたが失敗したorz
クラスメイトの名前をほとんど忘れちまったぜ?おい・・・
だがこれだけはすぐ思いついたぜ・・・


らら
ららら
らららら
ぱらららら
キリヤマカズオであった
921水先案名無い人:2005/08/30(火) 14:54:42 ID:KwFVf/4I0
orz ワロテシモタ
922水先案名無い人:2005/08/30(火) 15:01:20 ID:968Gx9et0
にぃっ。
と。男が笑んだ。
無職――
男はニートであった。

たまら駄洒落であった。
寒気に似たものが、背骨を通り抜けていく。
923水先案名無い人:2005/08/30(火) 15:33:10 ID:FBZhDKGw0
たまらっ。
924水先案名無い人:2005/08/30(火) 15:45:37 ID:F6Oxmjck0
「腕を折られたら負けですか―― 」
ぽつりと言葉を吐く。
「そりゃおめぇ、違うだろうさ」
太い唇を笑みの形に吊り上げ言い放つ。
「では、どうしたら負けなのですか」
「働いちまったら、負けだろうよ」
925水先案名無い人:2005/08/30(火) 20:36:04 ID:Zqge5iFU0
クリスマスのアントワープ大聖堂は静まりかえっていた。
今夜のみ開放されているルーベンスの絵を見に来ている者は私の他にない。
昨夜から続く雪のせいであろうか。

絵を見たとき、すべての感覚が吹き飛んでいた。
身を包む寒さも、傷の傷みも、すべて。
雪明かりが照らす、ルーベンスの絵は無言で私を正面から見ていた。
雪明かりが照らす、ルーベンスの絵は無言で私を見下ろしていた。
雪明かりが照らす、ルーベンスの絵は無言で私を見上げていた。
ーーー私はルーベンスの絵の中に居た。


物音と気配で我にかえった。
同時に、涙が頬をぬらしていることにも気付く。泣いていたのか私は。
頬をぬぐい、気配の先へ目をやる。よく知った気配が動く。
犬千代率いる神明会の追っ手ではない。
大聖堂の重い扉をゆっくりと押し開け入ってくる。
パトラッシュであった。

「おお、パトラッシュや・・・」
後は言葉にならなかった。
人語を解するパトラッシュの目が ”もう言うな” と語っていた。
私の冷えた体を温めようと寄り添ってくる。

思えば長い旅であった。
ルーベンスの肉筆に魅せられた私がいけない。
あの肉筆の淫靡なタッチを忘れる事ができなかったのだ。
嗚呼、ルーベンス様・・・

パトラッシュの目に一瞬、淋しさがよぎる。
「そう言うな、パトラッシュ。そなたも見よ、これがルーベンスの絵ぞ」
圧倒的な肉筆の悦が再び寿海を包み込んでいた。
926水先案名無い人:2005/08/30(火) 20:38:12 ID:Zqge5iFU0
「なんということか。見よ、パトラッシュ。天女が・・・」
ルーベンスの絵に描かれた天女が、絵を離れ寿海へ向かって舞い降りてきていた。
そう寿海の目には映っていた。
眼前にせまるルーベンスの肉筆を余さず捉えようと目をみひらく。
あふれる涙が、それを邪魔した。
天女に触れようと手を伸ばす。
その手を天女がとる。
やわらかいタッチの光と羽衣が寿海を包み込んでいた。

パトラッシュの冷たい鼻先が、私を現実へ呼び戻した。
いつの間にか、床に伏すかたちで倒れていたらしい。
頬に、パトラッシュの鼻先と息づかいを感じた。
たまらない夢であった。肉筆と天に昇る夢。
肉筆に触れた瞬間、私は絵の一部であり、絵は私の一部であった。
圧倒的な喜悦が背骨を走りぬけ、そのまま天に向かって飛んでいた。
今一度絵を見ようと体を起こそうとする。動かない。
目を開こうとする。開かなかった。
瞼さえも鉛のように重かった。
聞こえていたパトラッシュの不安そうな声が遠くなる。


「パトラッシュ、何だかとっても眠くなってきてしまった・・・」
言葉にならない声をパトラッシュは聴いていた。
寿海、最後の声であった。
927水先案名無い人:2005/08/30(火) 22:11:12 ID:v3xLYeA90
飢狼伝でもない、キマイラでもない、
ああ、いい獏だ。
いい獏だよう。
928水先案名無い人:2005/08/31(水) 01:22:08 ID:eUk/h3Sc0
次スレはどうする
929水先案名無い人:2005/08/31(水) 01:42:09 ID:XV5vdDqq0
>>928
そりゃおめぇ、>950よ
そう言って929の口元がにぃっ、と歪んだ
930水先案名無い人:2005/08/31(水) 02:06:57 ID:XV5vdDqq0
「昔よ、俺もお前ぇらみたいに駄文を書き殴ってた事があるんだよ」

 −二次創作物…でございますか?

「おうよ、まだ時代は電話線を通じて文字をやりとりする通信の頃だ」
「それもあの三蔵の兄貴を主人公にしたSFっちゅう奴だったんだぜ」
「おっと勘違いするなよ?SFってのはSFって読むんだ」
「間違えてもカタカナで『エスエフ』なんて読むんじゃねぇぞ」

 −すると…乱蔵様の事でいらっしゃいますね。

「おぉ、解ってんじゃねぇか」
「ちゃぁんと、よ。沙門も出したんだぜ」
「その肉で出来た岩がTシャツをはちきらんばかりにあふれ出る」
「良いか、肉の岩が、あふれ出るんだ。その肩にいつのまにかちょこんと乗ってるんだよ。猫が、よ」
「その猫は…まぁこう言っちゃぁ照れるが……コンピュータなんだよ」

 −…

「なんだよその面ぁ。しょうがねぇじゃねぇか、SFだぞ。あの乱蔵がSFに出るんだぞ?」
「しかも色々と制限のあるなかで乱蔵と沙門を出すにはそれしか無かったんだ」

 −…ともあれ、どんなものなのか拝見してみとうございますね

「……だがよ」
「……だが、駄目だったんだ…」
「俺がそれを発表したのは、制服月光仮面少女や、ぱすてるゆぅみや、黒色南洋潜水艦少女が跋扈するところだったんだよ…」

 −…
 −…陽も翳りましたな…そろそろ明かりでも点けて参りましょうか
931水先案名無い人:2005/08/31(水) 22:20:07 ID:Kaa+SxCr0
「なあ――今日この場で、ぜひともおめぇさんに話して置きたい事があるんだよう――」
「――何でしょう?」
「この世には、パンツというものがあるだろう」
「パンツ!?」
「女のパンツだよ」
「女のパンツ……」
「俺はな、この俺は、パンツを見たいなどとは、思わねえなあ。
だがよ――何故世の殿方は、パンツだの、パンチらだのを、珍重するのか――」
「―――――」
「所詮、あれはただの布だろうがよ。俺には、わからんなあ」
「確かに、言われてみればその通りです……」
「田代という男が居る。2chでは、神と呼ばれたこともあるほどの男だ――
あれもわからんなあ。余りにも、得るものが少ない。少なすぎる……」
「田代神……」
「だからよう……ジャンプという雑誌に載っている、このパンツをメインテーマにしたラブコメ――
いや――今まではそう思っていたのだが、どうも違うのではないかと、最近気付いたのだが……」
「ラブコメとは、違うのですか」
「うん」
「では――?」
「あれは、そう――パンツコメディとでも呼ぶべきかも知れんなあ。
「パンツコメディ――」
「そしてやはり――俺には、そのパンツコメディがわからぬのだ。あれは――布だろうがよ――」
「はい……」
932水先案名無い人:2005/08/31(水) 22:22:04 ID:Kaa+SxCr0
「……更に言えば、そもそも……女子は何故、パンツの出るような服を着るのかだ――」
「それは――」
「あまつさえ、それを学校の制服にしたりもする……俺は賛成だが――」
「――賛成!?」
「……うん……」
「―――――」
「否――賛成なのは、何もパンツが出るからでは無いぜ。何となく、いいからだ――」
「いい……?」
「うん。俺は、女子高生の、制服とかそういうものは――大好きだ」
「大好き!?」

「待て……否――ここで問題なのは……女子高生の制服ではなく、パンツだ――パンツが問題だぜ」
「パンツが、問題……」
「いや、違うか……パンツが見えてても、何も構いはしねえよ。それが問題なんじゃねえんだ。要は、布なんだよ――」
「布――」

「否――違うな。そうだ。何故パンツの出るような服を、着るかということだよう――いいか、言っておくが、俺は、賛成だぜ――」
「―――――」
「――すまねぇなあ。俺は――どうやら――間違えたようだ――」
「―――――」
「おっ、おっ。おい、見てみろよ。震えてるぜぇ。もうよい、もうよいってよ――」
933水先案名無い人:2005/09/02(金) 05:32:07 ID:RT3jh8GU0
ぴ。
ぴる。
ぴる。
ぴる。
ぴぴ。
る。
ぴ。
ー。
♪。
934水先案名無い人:2005/09/02(金) 11:25:00 ID:25XmzsMD0
踏。
縛。
叩。
蹴。
照。
吊。
斬。
殴。
嬲。
刺。
晒。
垂。
殺。

たまらぬドクロであった
935水先案名無い人:2005/09/03(土) 01:35:00 ID:7yc2GrE80
それは──
剣と言うには、あまりに大きすぎた。
大きく。
分厚く。
重く。
大雑把。
それはまさに──

たまらぬ鉄塊であった。
936水先案名無い人:2005/09/03(土) 03:05:58 ID:dpVhzUqn0
キャスカ。
たまらぬツンデレであった。
937水先案名無い人:2005/09/03(土) 14:56:07 ID:2Kg4xWXQ0
たまらぬワロスw
938水先案名無い人:2005/09/03(土) 21:11:42 ID:EacPXqLbO
何故だ。
何故そこまでやるのだ。
悪戯を―――
「るーるるーるーるー」男は何も答えない。
ただ垢で汚れた手で、薄ら笑いを浮かべながら引き出しに餅を詰める。
なんという、なんという男だ―――
嗚呼、それは課長の机だというのに―――
この男は、かりあげ正太という男は、そういう男なのだ。
こいつとは昔からの付き合いであるが、俺はこの悪戯、という趣味は、どうも好きになれない。
その時。
耳元で声がした。
「どうしたい、メガネ。俺の机がどうかしたかい」
それは課長だった―――
939水先案名無い人:2005/09/03(土) 21:12:26 ID:EacPXqLbO
「おきゃああああああッッッッッ」
意味の無い砲叫が腹の底から漏れる。

課長。
机。
餅。
汗。
外勤の筈。
そんな。
課長の餅。

とりとめの無い感情が背骨をぐわり、とひねる。
ごぶり。
口中に溜まった唾を飲み込み、やっと次の一言に辿り着く。
「い、いまかりあげの野郎が課長の」
課長は真っ直ぐ自分の机に向かった。
駄目だ、やめてくれ―――
そこは、開けてはいけない―――
ごろり。と、重い岩を転がすような音。課長は唐突に怪鳥のような声を張り上げる
「んむぁぁぁぁぁぁあ!!ばぁろぉぉぉぉおお!!」
嗚呼、課長―――
貴方が、貴方がいけないのです、貴方が、開けてしまうから―――
たまらぬかりあげであった。
940水先案名無い人:2005/09/03(土) 22:32:19 ID:gVeoctRU0
たまらぬネタ選びのセンスであるなあ。
941水先案名無い人:2005/09/04(日) 00:49:11 ID:nvDwNDbF0
うむ、たまらぬ。
942水先案名無い人:2005/09/04(日) 01:26:34 ID:XNIQXbcZ0
スレタイ案
夢枕獏の文体のガイドライン 2ぃっ
943水先案名無い人:2005/09/04(日) 01:43:37 ID:HpcQeBMW0
夢枕獏の文体のガイドライン 2だろうがよ
944水先案名無い人:2005/09/04(日) 02:07:57 ID:roWsfTfS0
夢枕獏の文体のガイドライン 2ですか?
945水先案名無い人:2005/09/04(日) 02:20:10 ID:sgTHERsx0
夢枕獏の文体のガイドライン あひゃらら2
946水先案名無い人:2005/09/04(日) 02:20:40 ID:xyxUpUBP0
夢枕獏の文体のガイドライン 2だよう
947水先案名無い人:2005/09/04(日) 03:11:39 ID:FXIZfFamO
>>942に一票
948水先案名無い人:2005/09/04(日) 11:01:04 ID:FXIZfFamO
「あんな事、良いと思うぜ」
汗で透けたシャツを着た男は低く掠れた声で、唐突に言った。
あんな事が良いだと?何を言い出すかと思えば、そんな事、当たり前ではないか。
俺は反射的に答えた。
「ああ、そうだな、だがこんな事も、良いと思うぜ」
あのような事。
このような事。
そんなものは色々有る。実際、俺もそう思う。
俺は残った水割りを傾けながら、そう、心中で呟いた

が。

皆―――
皆、叶えてくれるのだ。
不思議な、ポケットが、な―――
男は、水割りのグラスを傾けながら、どこか皮肉っぽく、言った。
身体の熱が高まるのを感じる。
―――叶えてくれる、だと?
そんな、馬鹿な、そんな絵空事。
「現実にっ―――」
心の声が何時の間にか勝手に漏れていた。
男は遠い目をした。
「空を自由に飛べたら、良いと、思わないかぃ」良いな、と思う。
楽しそうだな、と思う。
しかしそれは土台無理な事である。
「兄さん、無理だと思うだろ」
男が にぃ と嫌な笑みを浮かべる。
「だがな」
できるんだよ、あいつなら、な。
949水先案名無い人:2005/09/04(日) 11:02:42 ID:FXIZfFamO
できる―――。
「できるだと?」
がちゃ とゆっくり席を立つ
「できるのさ、あいつならな」
あきゃぁぁぁぁ
俺の意志とは無関係に、腹から意味の無い叫びが溢れる。
「―――ならば問う、そいつに、空を飛びたい、と願えば」
そいつは何と答えるのだ?
男の顔が一層、満足そうに歪んだ。
「ああ、そんな時、あれはこう、答えるのさ―――」
ほら、たけこぷたぁ。
と。
あん。
あん。
あん。
好きだ―――
とても、好きだ―――
好きなのだ―――
どらえもん、よ―――
男は恍惚とした顔で、そう呟く。
俺は唯、静かにそれを聞いていた。
950水先案名無い人:2005/09/04(日) 11:03:57 ID:FXIZfFamO
「じゃあな」
男はそう言うとゆっくりと歩いて行った。
これで良い。
これで良いのだ―――
俺はそう、自分に言い聞かせた。
俺は、野比太のようになるつもりは無い。
自分でそう決めた筈だ。
だが何なのだ、この、頬を伝う熱いものは。
俺は、声にならない声で、鳴咽していた。
季節は秋。
金木犀の香りが、辺りを漂っていた。
951水先案名無い人:2005/09/04(日) 11:26:17 ID:roWsfTfS0
最後、金木犀かよw
952水先案名無い人:2005/09/04(日) 11:57:50 ID:5UJMFaS20
猫型ロボットキター
953水先案名無い人:2005/09/04(日) 12:51:59 ID:qbe31VTw0
954水先案名無い人:2005/09/04(日) 12:56:58 ID:t6z0vlDb0
呆然。
あるのは呆然。
いや、空だ。
呆けてしまったのだから。

ただ、ただ一言、男はかすれた声で乙、とつぶやいた。
955水先案名無い人:2005/09/04(日) 14:14:06 ID:+fzSNqHj0
お。
お。
おお。
おお──

たまらぬ乙であった。
956水先案名無い人:2005/09/04(日) 14:46:24 ID:roWsfTfS0
それは慰労であった。
それは感謝であった。
それは賞賛でもあった。
それは歓喜でもあった。
様々な、想い、情念、羨望、嫉妬――、
そうした熱いものが渦を巻いて、尻の穴から駆け上ってきた。
乙。
一言で言えば、そういうものであった。

男は、たまらず放っていた――。
957水先案名無い人:2005/09/04(日) 19:26:48 ID:e/vWSoNFO
きっと──
きっとこのスレの1000は─
たまらぬ獏の後書きで終わってくれるのだろうなぁ。

なぁ、後書き職人さんよ。
俺はわかっているんだぜ。
もうネタは準備できているのだろう?
俺は、期待しているんだぜ───

たまらぬプレッシャーであった。
958水先案名無い人:2005/09/04(日) 19:45:47 ID:zQ5DQdn+0

「晴明!どうにかしてくれ・・・」

「どうした博雅。また何かあったのか?」

「酔魚亭に住むグレート・コウ様を知っておるか?」

「すまぬ博雅。スレちがいだ。他でやってくれ」
959水先案名無い人:2005/09/04(日) 19:53:51 ID:h8mynFkGO
>>948
「やるねぇ―――」
にぃ
960水先案名無い人:2005/09/05(月) 22:04:24 ID:1tNfypmj0
「故郷」 作曲 岡野貞一 作詞 夢枕獏


兎を追って、山に入った。
糸を垂らし、小鮒を釣った。
忘れられるものか。
忘れてしまうわけにはいかぬ。
夢に出てきては、忘れさせてくれぬ。
たまらぬ故郷であった。


父よ、
母よ、
友よ。
雨にうたれて、
風にたたかれて、
それでも、俺はお前らを思っている。

たまらぬ故郷であった。


俺は、帰るぞ。
全てが終わったら、俺は帰るのだ。
青い山が見たい、
清んだ水が見たい。

たまらぬ故郷であった。
961水先案名無い人:2005/09/05(月) 22:09:41 ID:1tNfypmj0
原典:

「故郷」 作曲 岡野貞一 作詞 高野辰之

兎追いし(うさぎおいし)かの山
小鮒釣りし(こぶなつりし)かの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき故郷

如何に(いかに)います父母(ちちはは)
恙なしや(つつがなしや)友がき(ともがき)
雨に風につけても
思いいずる故郷

こころざしをはたして
いつの日にか帰らん
山はあおき故郷
水は清き故郷
962水先案名無い人:2005/09/05(月) 22:11:42 ID:MJumPN2Z0
たまらぬ改変であった。
963水先案名無い人:2005/09/06(火) 00:12:29 ID:WuenzaqC0

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2005/09/04(日) 20:43:51 ID:bMnaoGoC0
お題投下

つ ツンデレに夢枕獏の文体でこれって間接キスだよなっていったら
964水先案名無い人:2005/09/06(火) 04:07:12 ID:43SqNK880
「おめえよ、なんで一本しか買ってこなかったんだよ」
「なんだって?」
「ジュースだよ。俺の記憶じゃあ、2本ぶんの金を渡したはずだ」
「売り切れてたのさ」
「なんだってえ?」
「売りきれてたって言ったのさ」
「じゃあ、俺の金はどうしちまったんでえ」
「あたしのサイフの中だよ」
「な、な、な――」
「ごちゃごちゃ言うんじゃないよ、あたしのを一口やるさ。それで、チャラだ」
「計算が合わぬ」
「飲みたくないのなら、別にかまわぬよ」
「――」
「どうしたよ、え?」
「いいのかい?」
「なにがだよ」
「間接キッスってやつじゃねえのかな?」
「――飽きれてものが言えぬ。一口だけで、間接キッスなどと舞い上るつもりかよ」
「まあ、俺は気にせず飲めるがね」
「――」
「どうしたよ、何を見てやがる」
「見てなどおらん。さあ、一口飲んだら、返しやがれ。そのペットボトルは、あたしのものだからね」
「可愛げのねえ、女だぜ」
「ふん」
「ふん」

そういうことになった。
965水先案名無い人:2005/09/06(火) 04:11:06 ID:43SqNK880
ペットボトルの残りは、あとでこっそり飲み干しましたとさ。
966水先案名無い人
たまらぬ、ツンデレであった。