●●生成文法総合スレ<4>●●

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1
第4部ですー。まったりいくですー。関連スレは>>2
2:02/12/15 13:35
3逃走派:02/12/15 13:46
書き入れるの忘れてた。
前スレ → http://academy.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1031262127/
4かかりちゃん:02/12/15 13:52
逃走派さん、新スレありがとうございますニョロ。
K-rodさん、wh scopeって何語の?日本語?
5かかりちゃん:02/12/15 14:05
ところでpeteちゃんで思い出したけど、Jonathan Meadの
Renumberってsoftwareの新しいversionが存在するか、
するならどう入手できるか知っている人いる?peteちゃんが
たしかzero syntaxのacknowledgeに書いていたと思う。
(しかし本全体を通しの番号にするってすごいニョロ。)
私の手もとのやつは古いやつで、Mac OSXだと動かない。。。
どういうわけかOS9のsimulatorでも動きませんにょろ。
6名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/15 21:41
>(しかし本全体を通しの番号にするってすごいニョロ。)
TeX使ってんじゃないのか?

そのrenumberとかいうソフトが登録されているか知らんけど、一般的には
こんなのがある。
http://www.versiontracker.com/macos/

renumberってどんなソフト?
>>6
こんなのあったのね(w
http://www.linguistlist.org/issues/2/2-120.html#5
8(´∀`):02/12/16 04:34
前スレは怒濤の勢いでフィニッシュになってしまったにゃ(´・ω・‘)モキュモキュ

前スレ903のかかりしゃん
>補文ないに限定されないでも、matrixの方にKosoPがあってもおんなじ予測になるにょろ
なんでにゃ? 誤って
>(8) 花子が [ 太郎が何こそ読んだと ] 言ったの?
もPBC違反になるように思うにゃが。
a. *[KP tこそ [CP 何 [ ... [CP ... (matrix scope)
b. [CP 何 [ ... [KP tこそ [CP ... (embedded scope)

前スレ914、916の逃走派しゃん、宿題乙ーにゃ
で俺が知りたいのは、PICの根拠、MLCではなくPICでしか説明できないような例がどれだけ
あるのかということにゃ。CNPCの一部、CEDの一部を除いてはほとんどMLCで間に合うにゃ?
こーゆー余剰性は「どこかおかしい」と疑う十分な理由になるにゃ、とりわけミニマリストではにゃ。
一方、NP移動についてPICでは説明できずMLCでないとダメといったら
(1) *someone T [VP seems [TP there to [VP be [ PP t in this room ]]]]
とかかにゃ。主節Tから見てPPまでphaseは一つもないからにゃー。

9名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/16 11:03
(゚ ρ ゚)ボー
http://hkwr.com/
10K-Rod:02/12/16 11:08
>>4
日本語ですにゃ。よろすくお願いしますのにゃ。
時々、watanabeせんせの論文がreferされてるのを
目撃しますにゃが、どうもpublishされていないみたいですのにゃ。
11かかりちゃん:02/12/16 13:06
renumberってのは例文番号を例えば($N5)とかしておいて、
その例をreferする時には($5)ってしとくと。あとで
別の例文入れたり並び替えたりしても通し番号にかえて
くれるにょろ。べんりにょろ。

>(8) 花子が [ 太郎が何こそ読んだと ] 言ったの?
もPBC違反になるように思うにゃが

そうですにょろ。PBC違反になるからkosoPがmatrixにある
(i.e.,「こそ」がmatrix scopeをとる)よみはPBCでruleoutされる
にょろ。だから、
太郎が[花子がその本こそ読んだ]と考えている。
なんてのは違いが分かりにくいけどscope ambiguityがあるのでは
ないかとおもうにょろ。

>10 watanabeさんの1991のms?それはチョウ有名ms.にょろ。
最近のwatanabeさんのwhのやつっていうと、いくつかあるけど
係り結びのやつとか、神田のCEOの報告書にもいくつか
のっていると思うニョロ。blackewellのsyntax handbookに
最近のwh研究ののまとめ(watanabeさんが書いたもの)が
のっていますニョロから、とりあえずそこにのっている
文献から当たってくださいニョロ。
12913:02/12/16 13:20
前スレ>>921 解説ありがとうございます。

先の本を読んでいると、(p.219)
「補文を含む構造に大きな関心を払う生成文法の統率・束縛理論でも、これらの
動詞の特徴に対する説明についてはいくつかの問題が残されている」とあります。

先の例のwant、belive、expectを各々入れ替えてみると、可能だったり不可能だ
ったりとまちまちの結果になりますね。

こういう例がもっとほかにも一杯あるんではないか、と思うとなんだかなー、って
気がします。チョムスキー先生もこのあたりを突かれると辛いんではないかと思われ
ますね。
13(´∀`):02/12/16 14:13
>>11
「限定」の読み間違いかにゃ。(8)が正しくOKになるのはKPが補文の場合だけ、と言いたかったのにゃ。

>>12
補文構造としてどのようなものがあり得るかの一般性と、個々の動詞がどの補文構造をとるのかの
個別性を混同しているのではないかにゃ。
14逃走派:02/12/16 19:05
>>8
あいやー、顔文字しゃんってば、PIC、お嫌いかにゃー。連続循環移動をforceするってのは
MLCでは可能かにゃ? あいやー、wh-agreementあるときは素性があるからってこと
だろうにゃー。reconstructionがらみは? あいやー、これまたcondition(A)関係
ではedge渡りが強制されてるとは言えないから、その効果がでるときはCPに素性あり
と答えそうだにゃー。condition(b)関係は?
It is him/i that John/i thought that Mary hated t/i
よさげだにゃー(笑)
15逃走派:02/12/16 19:19
ただ、MLCとPICは排除すべき余剰性を出しているかというとチト疑問。
PICは計算対象とする領域を限定、その許された領域内に操作をかける
対象が複数候補あるときに、その操作の多義性を排除するためにMLCがあると
考えると、共に計算の簡潔化・最適化に関与しているものの別の方法で
関与していると思われるにゃ。ともかく、PICだけによって排除される
ものを探さんとにゃー。
16逃走派:02/12/16 19:40
>>12しゃん
> 先の例のwant、belive、expectを各々入れ替えてみると、可能だったり不可能だ
> ったりとまちまちの結果になりますね。
そりゃそーでんがなー。個々の動詞タイプで固有に必要となる情報は残ると思いますですよー。
それを認めると、案外、システマティックになってるんじゃないかにゃーにょろ。
その上で、その固有情報がどこまで一般的に言えるか、なぜそのような情報があるのかと
突っ込んでいくと面白いかと思いますですよー。
17名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/17 01:01
http://petitmomo.com/mm/

ここがちょっぴりエッチ系のめぐが運営している出会いサイトです。
もしよかったら使ってみて、、、
ヨロシクです。

めぐ(^o^)-☆



18かかりちゃん:02/12/17 01:29
ちなみにwatanabeさんのチョー有名msの半分はJEALにのって
ますにょろ。94-5年くらいかな。ちょっと留守にします。
19虚無好き:02/12/17 04:04
寒いにゃ。なんか最近自分が粘着アンチみたいに感じられて、調子でないにゃ。
まあ、マンセー人間ばかりだというのは某国のように不健全なので、ぼちぼちチョム叩きやるにゃ。

まずは「学習」の語について。
よく知られている認知心理の入門書に「知覚学習」の短い1節があって、
情報処理システムとしては安定しているとみられていた視覚系の「学習」がかくにんされてるにゃ。(しかも網膜に近い低次領域)
くわえて、臨界期以降知覚系が安定しているという従来の見解に疑問符が付され、動的な可塑性に注目すべきとのコメントつきにゃ。
視覚といえば、(チョム教徒には)言わずと知れた「生得的能力」のプロトタイプであり、手や翼の比喩とともに好んで用いられてるものだが、
だがしかし、この1節によれば、御大がいうようないみでは「視覚を学習する」という「想定」はナンセンスなものではない、
それは十分科学的検証の価値のあるものと考えるのが自然ではないのかにゃ。
わたしは、科学の発達とよばれるものは、こうした基礎概念の「変容」をもたらすものと考えており、
いわゆる「学習説」は将来的にこの概念変容にあずかるもので、最初から想定不能なものとして捨て去るべきたぐいの見解ではないのにゃ。
とりあえず中立的な立場として「文法知識が学習される」という言い回しは、問題がないとみなすべきにゃ。
したがって、わたしはこれよりバイアスなしで「学習する」の語を用いるにゃ。
20(´∀`):02/12/17 05:04
あのにゃー、基本に戻るが生得説は学習の関与を否定しているのではなく学習可能なのもそれに
先行する生得的基盤があればこそという話しにゃ。視覚学習、結構ですにゃ。しかしいくら学習
しても人間の視覚系が肉眼で空気中の細菌や何万光年先の惑星の地表の砂粒をとらえたりするよう
にはならんにゃ。それは個体の経験に先行してあらかじめ課せられている制約に従わざるをえない
からで、どんな学習もその枠内で許されるささやかな変動に過ぎないのにゃ。言語もまったく
同じで、それはあまりに当たり前のことのようだからその重要性が迂闊にも見過ごされてきただけ
にゃが、ではその制約自体はどこから由来するのか、それも学習なのか、を問題にしているのにゃ。
制約に従うべきであることを学習するのではなく、制約に従ってしか学習は起こり得ない、のにゃ。
21(´∀`):02/12/17 05:21
>>15
議論のためにあえて挑発してみるにゃ。
>MLCとPICは排除すべき余剰性を出しているかというと
そのとおりだと思うにゃ。例えばvP内からのObjのA移動にゃが、
[ ... [vP (Subj) v [VP V Obj ]]]
Subjがあればこれを超えるObj移動はMLC違反、同時にこの場合vPはphaseにゃからPIC違反。
SubjがなければMLCを遵守し、同時にvPはphaseでないからPICも遵守。
こんな酷いredundancyはないですにゃ。
PICによってしか排除できないケースを集め、それらとMLCでも排除できるケースとの違いは
何かを考えてpure PIC effectを正しく特徴づけることから、PICのスリム化、再定式化、あるいは
他の原理への吸収による破棄を考えるべきではないかにゃ。

phaseの原理的定義が不明、さらにPICやphase自体の存在の概念的必然性も不明(計算コストの軽減
云々は結果論的な効能書きであって、それを存在理由にするとteleologicalになってしまうにゃ)、
おまけにPICは何の制約なのか、moveかagreeか、またなぜそうなのか、も不明にゃ。こんなのが
ミニマリストの精神に合致しているとは到底思えないにゃ。
22(´∀`):02/12/17 05:36
追い打ちにゃw
前スレ914にゃが
>(2) a. who did John tell t [PRO to buy what]
>  b. *what did John tell whom [PRO to buy what]
>(3) [v tell whom [CP what C [PRO ...
>whatはCPのedgeにあるからPICの点では移動可能。でもMLCによりwhomが移動する。
すると
(4) who did John tell t [ what [ PRO to buy t ]]
は(当該の解釈では)どうやって排除するのかが問題になるにゃ。チョムみたいに次のphaseを
見て、結局whatを上げる素性は無駄にゃった、というのはいただけませんにゃー。ま、tellの
selectional propertyとの不一致あたりかにゃ。
同時に(2a)ではin-situのwhatはどのようにして主節Cと関係づけられるのか、その場合PICは
適用するとしてどう満たされるのか、も言って欲しいにゃ。

23K-Rod:02/12/17 11:19
かかりせんせ、ありがとございますたにゃ。
そのstockwellの名が出てこなくて困ってますたにゃ。

顔文字先生には直接、ちょっとだけ話をさせていただいたのですにゃが、
(先日はお疲れさまでしたにゃ。また今度はゆっくり呑みたいですにゃ)
Scope Economyがsyntaxに影響を及ぼすというのは、いかがなものか?という
疑問を考えてる所ですのにゃ。LFでの記述装置というか、理論を簡潔に
するためにも「スコープ解釈に影響を及ぼさない場合には、scope shiftを
行わない」という所までは支持したいですにゃが、スコープの解釈を
Syntaxで先読みして、云々というのは????ですにゃー。
24K-Rod:02/12/17 11:35
ところで、今の逃走派先生と顔文字先生の議論には(T∀T)ですにゃ。
今のMPでは、経済性というのを問題にする時には、局所経済性を皆が
前提にしているようですたからにゃ。PICというのも局所経済性というのを
チョム先生が念頭に置いて議論しているように思われますにゃ。
「派生を経済的にするためにetc」という議論は目的論的で、個人的には
あまりfollowしたくなかったのですにゃが、Fukui先生などによれば
今のMPではderivationというシステムを取っている以上、「経済的・
最適解」という前提でどこまで行けるかというプログラムなんだから
いいんじゃない?って話ですたにゃが。

近くの先生にPICというのは、MLCでカバーできそうなのでredundantかも
しれませんね?と質問したら「PICというのはね、チョムスキーが言ってる
んです。DBP読めば、分かりますよ」と返答されて(´・ω・‘)ショポーン
となったきり、思考停止してたことを思い出しますたにゃ。

もし、MLCがPICをカバーできるようだったら、大域経済性みたいなのを
考える可能性が出てきますかね?ともしかしたらアフォな質問をしてみる
テスト。

25名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/17 15:06
こんにちは
英語板でも質問してよくわからなかったので、こちらに来ました。マルチスミマセン
生成文法的に非文法的か文法的か教えて下さい。
命令文Don't go!を強調したDon't you go!を
Do not you go!は、文法的な文ですか?

自分はDo you not go!はよくてDo not you go!はダメだと思うんですけど。
26逃走派:02/12/17 19:18
ありゃー、奥さん、アタクシ、顔文字しゃんに挑発されちゃったよー

>>22
> (4) who did John tell t [ what [ PRO to buy t ]]
これは顔文字しゃんの言うtellのselectionで片付け。in-situ whは
transferの前後で移動云々などとは言わずに、unselective bindingで片付け、
ととりあえず言っておこうかなー。

でもって根本の仮説は次だと思うよー
(1) Computational complexity mutters.
で、K-Rodしゃんも言っているように、潜在的に膨大になりうるLA全体を相手に
して句構造全体を演算の対象とするよりも、LAをある単位に区切って限られた領域
を相手に演算した方がはるかに計算複雑性は軽減されると。phaseはどのレベルが
Phaseになるかは別として、LAを区切ってその部分集合だけを考慮して計算を
進めていくってのは、(1)が正しいとすれば経験的証拠なしで支持されるべきなのは自明。
これも顔文字しゃんはご不満かのー。でもって、区切って計算進めるってだけでは
空虚で、計算対象を限定する必要があるので、「過去のことは忘れて!」と
いう趣旨のPICはそもそもphaseによる領域限定化と同時発生的に必要となる。
phase単位の計算の仮説とPICは一心同体。ここも顔文字しゃんはアンチ・ミニマリスト
と思うのかのー? そんでもって、MLCとPICの余剰性は排除すべきという顔文字しゃん
の主張を今仮に認めると、排除すべきはMLCだにゃー。

27逃走派:02/12/17 19:32
とは言え、心は>>15程度の日和見なんだけどニャー(笑)

でMLCのcore dataであるsuperiorityから。vPでのEPPはDBPのOS/non-OS言語の
区別についてのChomskyの議論にもあるように、Outputで有意義な効果が出るとき
に限って生ずる。who bought whatと*what did who buyが真理条件的に等価と仮定すると
後者の方はLAにおいてvにEPP素性がある点で余分だと。この手のReinhart-Fox的
経済性からすれば、これはMLCに訴えなくてもPICで充分。NP移動関連のMLCの支持証拠
はpropositional=phaseを真面目に受け取って、passive/unaccusativeのvPもphaseであり
例えばpassiveはvP-Spec経由で上昇していると考えると、それはそれで問題なしかと。
there構文は特殊なのでそれなりに特殊なメカニズムが絡んでるかもなーと逃げておくにゃー(笑)
28逃走派:02/12/17 19:48
追い討ちにゃ(w
そもそもMLCの残りかす的存在のDICはきしょいと感じないのかにゃ。素性をすべて満足
し、inactiveになりご隠居同然になっている存在なのに制約では邪魔者的に目をつけられる
ってのは、この老齢化社会じゃあんまりの扱いじゃ。MLCには多少好意的なアタクシも
DICにはかなーり反感を持ってたりするですよー。
29逃走派:02/12/17 22:34
これだからお調子生成系は英語知らずと罵られて当然!!
>>26 (1) Computational complexity mutters.>>>>matters.
こっぱずかしいー。ねるべー!
30(´∀`):02/12/18 03:54
>>25
「生成文法的に」がよく分からんにゃが事実確認はネイティブにどうぞ、にゃ。
もしyouが文主語の位置にあるならそれをnotが超えてhead moveするためには先にdoとくっつく
必要があるので
>Do not you go!はダメ
ということになると思うにゃ。
[ C [ T [ v でvがTを超えてCに動けないというのもPICからはfollowしないMLC効果ですにゃ>逃走派しゃん
31(´∀`):02/12/18 03:55
>>26
>unselective bindingで片付け
unselective bindingとcovert wh-moveでは生じる意味解釈が違い、両方が必要だという研究が
あったと思うにゃが、それが正しいとすると困るにゃー。

>LA全体を相手にして句構造全体を演算の対象とするよりも、LAをある単位に区切って限られた領域
>を相手に演算した方がはるかに計算複雑性は軽減される
だからphaseが正しい、というのもteleologicalにゃし、phaseなしとphaseありを比べて後者がよい
という見方も「経済性」の誤謬だと思うにゃ。経済性というのは説明ではなくて現象、実際には
最初からそういうようにしか言語はできていないという言明にならざるを得ないと思うにゃ。ちょうど
MLCが経済性原理ではなくてmoveの定義の一部だということになったように、にゃ。

>「過去のことは忘れて!」
ここの部分には賛成にゃが、これはむしろCED効果を導くものだと思うにゃ。
部分組立法式でSubj DPにゃらadjunctにゃらをいったん組み上げておき、後ほど別のphrase structure
とmergeする段階では、すでに完成品となったそれらの内部にはアクセスできない、という意味でにゃ。
phaseも同じだと言うのだろうにゃが、たとえば
[ there seems to be likely to be a serious problem with this analysis ]
は単一のphaseで一つのLAから一気にに組み上げられ、しかも主節Tはproblemまでアクセス可能という
程度の「賢さ」があるのに、一方で、 [ I love you ] さえ分割しないとダメ、というのも腑に落ちないにゃ。
32(´∀`):02/12/18 03:59
>>27
>Outputで有意義な効果が出るときに限って生ずる
そんな先読みないし遡及的評価ができるのにも関わらずphaseかにゃ。計算を単純化すると言いながら
逆に複雑化しているということにならんにゃ?
>後者の方はLAにおいてvにEPP素性がある点で余分
とすると異なるLAから始まる派生でも結果的に真理条件的意味が同じであれば比較の対象になると
いうわけかにゃ。能動文と受動文、thereありとthereなしの存在文、全部比較するとなるとやっかい
ですにゃー。これぞ大域経済性の極みと思うにゃが?

>Reinhart-Fox的経済性からすれば、これはMLCに訴えなくてもPICで充分
統語計算に意味を持ち込んだ時点で俺的にはアウトにゃが、たとえば[ give what to whom ]での
MLC効果はPICだとどうなるにゃ?

>>29
わざとではなかったのかにゃ。なかなかシャレがうまいと感心して損したにゃw
俺にゃら CC sucks にゃ。

昔からlocal domainの定義には possible antecedent/intervenerに言及するものと、domain自体を
構造的に規定するものがあり、時にはそれらに余剰性があるのでどう統合するかが議論されてきた
にゃが、MLC/PICも似たような状況にあるからなんとか汁! とみんなが思っているのは確かだろうにゃ。
33虚無好き:02/12/18 05:24
>>20
相手にされてよかったにゃ…。スルーされたら、どうしようかと思ったにゃ。
あえて文句をいえば、細菌やら何万光年先の惑星の砂粒なんかの「不可視性」は、デジカメにもおこるもので、
認知心理のコンピュータアナロジー以前の問題にゃ。ってゆーか、砂粒の例なんかは量子論的物理制約ではないのかにゃ。
いっぽう、パイを何桁まで記憶できるか、といった問題にも生理的制約が関与するが、
これもまたチョム理論が関心をもつような構造的制約ではないにゃ。
ってゆーか、あのにゃー、わたしはチョム理論が関心を寄せているような問題群は、強力でchallengingなものであることは認めるので、
それには正当な科学的理由があり、研究の価値はあると思ってるにゃ。
この点に関していえば、認知文法は構造由来の制約にまだ十分な意義を認めておらず、結果としてへ(略 な批判になってるのではないかにゃ。
ちょっと思い出したけど、前スレでFQが「副詞相当」だという見解にいまいち納得がいかず、
主語FQが、受動化において保持されない(classifierつきの副詞相当句「3倍」「3回」「3時間」などは保持される)ことをいおうとして、
なんとなくかったるくて書きこまなかったんだけど、
「学生が3人酒をのんだ」に相当する単純受動文「酒が学生に3人のまれた」はあんまりよくない(「3倍」とかならいい)というような事実は、
純粋な構造由来制約と考えることは、とりあえず妥当だと思われるにゃ。
ただしこれがただちに生得的制約であり、さらに(進化の冗長性を表象するような)生物学的「事実」だといわれると、おもいきりひくのにゃ。
もうすでに長いのかにゃ?まあ、ぼちぼちやるにゃ。
34(´∀`):02/12/18 05:54
デジカメの喩えはむしろ上の話しにとっても有益だと思うにゃ。
単純にいえばそういう性能・仕様のものしかできないというだけであって、細菌を(phase内を)
見ないほうが効率的だから見ないようにしましょうという話しではないということにゃ。

>「酒が学生に3人のまれた」
ちょうど「太郎が花子に自分の部屋で殴られた」で花子=自分の解釈ができないのと似てますにゃ。
FQも広義の照応関係というのがc-comにゃらの構造制約を支持する洞察だろうかにゃ。
35逃走派:02/12/19 00:10
飲み帰りー。やっぱドカドカ突っ込まれたよー。あたしゃ釣られたのかにゃー(笑)

あい。>>26のような物言いが結果論にゃのは分かってたよー。phaseの直接のでどころは
merge preempts move関連の話だが結局はtraditional cycleへの先祖がえりであるし
命題的kernel sentenceの復活だにゃ。PF/NS/LF cycleの一本化のおまけつきでにゃー。
その伝統的循環の精緻化としての厳密循環+下接条件に対応するMP版がPICなわけだから
phaseが出ればPICに通ずるのは自然な展開だと思うけど、にゃ。問題は、そういった一定
領域で区切られた順次的派生の進行による統語なのか、そのような領域がない、拡張条件に
従っているだけのMergeの連続適用による統語なのか、どっちなんしょってことなんにゃろかにゃーにょろ。
36逃走派:02/12/19 02:26
BS2でラストワルツをやっとるやん。ねるベーと思ったけどやめたベー。

どー見てもプロレス乗りで挑発をしてるフシがある顔文字しゃん(笑)
プロレスはじぇんじぇん興味ないけど付き合うよー(笑)。とは言え、この
金曜あたりから1週間、逃走するけどにゃ。ともあれ顔文字しゃんは悪役(KETTEI!)

>>30
> [ C [ T [ v でvがTを超えてCに動けないというのもPICからはfollowしないMLC効果ですにゃ
そういう話は、TがないときにV-->Cの移動がある例があって初めて言えることじゃー。
形態的に選択条件があるとは考えられないかー?

>>31
> unselective bindingとcovert wh-moveでは生じる意味解釈が違い、両方が必要だという研究が
> あったと思うにゃが、それが正しいとすると困るにゃー。
その分析が間違いかもにゃ―。仮に正しいとしても(あまり認めたくないが)TARNSFERの後でphase渡りで
やっても 問題がないように思われるにゃが。

CED関係、しょのとーり。でもって、
> [ there seems to be likely to be a serious problem with this analysis ]
> は単一のphaseで一つのLAから一気にに組み上げられ、しかも主節Tはproblemまでアクセス可能という
> 程度の「賢さ」があるのに、一方で、 [ I love you ] さえ分割しないとダメ、というのも腑に落ちないにゃ。
phaseという言葉で表わされている領域限定の方針と、何がphaseになるかの議論は区別せんと。
そこはチョムもいまいち自信がないかもにゃ。仮にunaccusativeのvPもphaseになるとすれば
I love youとさほど変わらん領域に分解されるにゃ。thereの話は置いといてなー。
てかthere自体がinitial-mergeのところではprobeで、そこでそのvalueが全部決まって
あとは普通のNPと同じように振舞って上昇していってるかもにゃー。
37逃走派:02/12/19 02:31
>>32
> >Outputで有意義な効果が出るときに限って生ずる
> そんな先読みないし遡及的評価ができるのにも関わらずphaseかにゃ。計算を単純化すると言いながら
> 逆に複雑化しているということにならんにゃ?
そこは確かに変だが、そういう変な所があると変だ!変だ!とみなが突っ込むので話が深化していくんだよ。
ともかくオレラが見本としてるのは超スーパーエンジニアで、CIとPAというお客さんのご注文に沿った
最適システムを作れる人が作ったパーフェクトシステムにゃ。CIがこれこれの意味を表わす統語構造を
作ってくれと注文してきたのに、確かにその意味は表わしてても、中で余分な部品を使ってたりして
コストをかけて、余分な金額をご請求しちゃったりなんかしちゃったら、そんなのその後相手に
してもらえまへんがな。いまだ分からんが、同一意味に対して唯一的な構造を出すように
できてるんじゃー?わてはあきんどだす。美味い、速い、安いだす。

> いうわけかにゃ。能動文と受動文、thereありとthereなしの存在文、全部比較するとなるとやっかい
> ですにゃー。これぞ大域経済性の極みと思うにゃが?

あいやー、ここらに挑発感じるっすー。同一LA、比較対照になるのはEPPの素性の有無だけってことにしとこーかにゃ。

give what to whomは困るにゃ(笑)。例文含めそっくし、くるだろうなーってところで来たので
笑ってしまったにゅ。もう1つvP作って重ねておくかにゃー(そろそろ自分でも無理を感じてきてるにゃ:笑)。

> 俺にゃら CC sucks にゃ。
カードキャプチャーサクラっすかー?
38虚無好き:02/12/19 04:45
>>34
デジカメの例は、たんに網膜細胞→画素からの連想だけど、統語計算はもっと高次の処理になるのではないかにゃ。
ってゆーか、じつはチョム理論がどれほど事実上の脳内イベントに関与してるのかはわかりづらいにゃ。
理論の道具立てがいかにも認知心理っぽいので、わたしも最初は認知心理の一部だと思い込んでいたけど、
どうも移動やら循環的spell-outやらが「実時間」におけるイベントではなくterminological deviceの一群ということになると、
まずはふつうのいみでは、これは心理学の一部ではないですにゃ。
認知心理では、たんにcomputationalな問題と、「実装implementation」の問題を分けていて、
たとえば視差から立体視をつくるばあい、両眼視差、つまり眼が2個のばあい、
あらゆる可能な(視覚像の)配置からただひとつの最適解を求めるためには、不足している演算処理を補填しなければならないにゃ。
見かけ上同じ直線l,mが、右目ではl,m、左目ではm,lの順で、入れ違いに見えることはありうるが、
このような「実際あまり起こらないケース」は可能性として排除され、もっとも自然な配置を選択するような操作ですにゃ。
このような視差の情報をさらに絞り込む「恣意的な」制約は、いくつか必要とされてるにゃ。
ところが、想像力を飛躍させて、眼が3個あると考えれば、このような余分な制約はなくてすまされるのであり、
たんにアルゴリズム上の経済性を追究する立場からいえば、視差情報のみから一義的に視覚像を形成する方が合理的で美しく、
眼は3個以上必要ということになるかもしれないにゃ。「実装の問題」(眼の数だけじゃなく脳内アルゴリズムとして)を無視すればにゃ。
まあ早い話、チョム理論では実装問題の検証手段は存在しないか無視してるので、
統語処理において、「三つ目人間の立体視」に匹敵するような「誤り」を犯しているんではないかということだけどにゃ。
だがしかし、そもそも心理学のいちぶではないというのなら、「正しい」という基準も違ってくるんだけどにゃ。
たとえば、チョム理論が公理系だというような話が逃走派先生からありましたにゃあ。
39虚無好き:02/12/19 04:56
>ちょうど「太郎が花子に自分の部屋で殴られた」で花子=自分の解釈ができないのと似てますにゃ。
似てないのにゃ。
各論にふみこむと、また収拾つかなくなるんだけどにゃ。
えーと、用語はよくわからんけど、「被害者」FQだと、突然よくなるのにゃ。
「師匠が弟子に3人逃げられた」「師匠が酒を弟子に3人ただのみされた」がいいから、
「酒が学生に3人のまれた」も、被害受身としてならさほど悪くないのにゃ。
「太郎が花子に自分の酒を無断でのまれた」(被害)ではあいかわらず花子=/=自分にゃ。
40虚無好き:02/12/19 05:01
まちがえたにゃ。「加害者」FQだにゃ。鬱にゃ。
41(´∀`):02/12/19 05:23
先にゴミレス。
>>39
似てるのにゃ。
「太郎が花子に自分の酒を無断でのまれた」
迷惑受身の場合は、下位事象が主語にとって「迷惑・被害」となる経験にゃから、
そのような読みに限定する必要があるにゃ。この例で花子が花子の酒を勝手に
どうしようが太郎には関係ないので、自分=花子の読みが出にくいだけにゃ。
そのような解釈を意識すれば
「太郎が息子に自分の部屋で大騒ぎされた」
太郎の部屋が息子の部屋の隣で、太郎の部屋にも被害が出たような場合だと
自分=息子になるにゃ。対して直接受け身では
「太郎が息子に自分の部屋で殴られた」
同じく太郎は迷惑・被害を被っているにも関わらず自分=/=息子にゃ。
42v:02/12/19 06:01
43(´∀`):02/12/19 09:55
「プロレスに邪道も正道もあるもんか、一生懸命生きることがプロレスじゃッ!」(大仁田厚)
サンダーファイアーパワーボム!いくにゃ

>>36
>TがないときにV-->Cの移動がある
別にC/Tでなくてもいいにゃが、ポイントはHMC効果はPICではにゃくMLCからしかfollowしない
ということにゃ。それともすべてのheadが独立したphaseを構成するのかにゃーw

>phaseという言葉で表わされている領域限定の方針と、何がphaseになるかの議論は区別せんと
いかんのは当然にゃが
>仮にunaccusativeのvPもphaseになるとすれば
それでは持っていく方向が逆にゃ。phaseを増やしてそれだけ派生の手間を増大させるのではなく、
むしろvPはphaseでない(vPがphaseに見えるのはSubjによるMLCがあるから)というように
考えるべきだと思うにゃ。
>there自体がinitial-mergeのところではprobeで、そこでそのvalueが全部決まって
可能性の話しなら逆に不定補文のTにはEPPはない、thereは主節にinitial-mergeされる、とかも
言えるにゃ。
44(´∀`):02/12/19 09:56
「お前にはプロレスの心がないッ。プロレスは、プロレスを愛する者にしかできないッ!」(北斗晶)
ノーザンライトボム!いくにゃ

>>37
>オレラが見本としてるのは超スーパーエンジニアで、CIとPAというお客さんのご注文に沿った
>最適システムを作れる人が作ったパーフェクトシステムにゃ。
これはあくまでも喩え話しということに留意すべきにゃ。生物進化やUGの発生には目的はないのにゃ。
たまたまでき上がったものが、ある機能を果たすのに都合がよかったので利用・転用しているだけで、
言語の場合はその都合のよさがずば抜けて見える、そんなものが自然選択だけでできるのか、
というのがチョムの立場にゃ。しかし果たして言語学者は例えば免疫学者が免疫応答系の内部的仕組み
を理解しているほどに言語能力の中身を理解しているかと言えば、当然ながらそのすべてはいまだに
外から眺めてあれこれ想像しているだけのブラックボックス段階なのにゃ。言語が完璧に見えるのは
単に中身が分からないままうわべだけ見ているからではないか、という自戒の念も忘れないよーに、
とYafei Liは言ったわけだけどにゃ。

「巨人の星」に「湖上の白鳥は優雅に見えるが水面化では必死で水を掻いている」とかいう話しが
出てきたにゃが(古いにゃ)、言語もそんなものかも知れんにゃ。ontological minimalismは
確定したtruismではなく見通しに過ぎないのだから、ミニマリスト路線で頑張った結果、やっぱり
言語も他の生物系と同じく余剰性に満ちた系でした、チャンチャン♪ ということになっても、
それはそれで意義のあることだと思うにゃ。

45(´∀`):02/12/19 09:57
「テメーラ、俺だけ見てりゃいいんだ、エーッ!」(蝶野正洋)
ヤクザキック!いくにゃ

>>38
>チョム理論がどれほど事実上の脳内イベントに関与してるのか
チョム自身は現状ではほとんど関与なしと見ていると思うにゃ。
将来の展望としては実証的脳科学にも期待しているような発言もしてるけどにゃ。

>移動やら循環的spell-outやらが「実時間」におけるイベントではなく
ここら辺りは俺もよく分からんにゃ。もしそうでないなら、どうして時間計算量が問題に
なるのか不思議だにゃ>逃走派しゃん

>もっとも自然な配置を選択するような操作
詳しい解説おながいしますにゃ。アナロジーとして、視覚がいろんな配置をいったん出した上で
一番いいのを選んでいる(余剰性あり、過剰生成あり)のに対し、言語の場合は最初からある配置しか
許さないようになっている(余剰性なし、過剰生成なし)、という見方になると思うのにゃ、
ミニマリストの場合はにゃ。「自然な配置」という代わりに「安定した構造」とか「エネルギー最小の
状態」とか言ってもいいのかにゃ。系全体としては余剰でありながら(不安定でエネルギー大)、
個々の産出物は安定している、といった状態推移の見方が普遍文法→個別文法の言語獲得と、
LA→linguistic expressionの統語派生の両方にあてはまるように思うにゃが。
46かかりちゃん:02/12/19 13:38
久しぶりに来てみたら、カオモジvs逃走派の一本勝負になってますにょろ。
とりあえず読まないといけないけど今時間ないにょろ。
47逃走派:02/12/19 22:21
プロレス技、炸裂にゃな―。知らないのでイメージがつかめないけど。
通天閣スペシャル?!逝くにゃ?!(自信なさげ:笑)

> 別にC/Tでなくてもいいにゃが、ポイントはHMC効果はPICではにゃくMLCからしかfollowしない
> ということにゃ。それともすべてのheadが独立したphaseを構成するのかにゃーw
そのHMCがどの程度正しい一般化だったかにかかるかにゃ。XがYを引っ張るとして原理的には
Yが幾重もの埋め込み文の下からでもMLCだけからすれば可能になってしまうにゃ。
そもそもhead mvt自体どうして拡張条件に反していいのか教えて欲しいにゃ。

> >仮にunaccusativeのvPもphaseになるとすれば
> それでは持っていく方向が逆にゃ。
Nissenbaumにゃらが寄生空所を元に目的語wh移動ではVP経由してると主張してるにゃ。
詳細はめんどっちいのでやめるが、ポイントはpassiveでもVP経由して移動しているっぽい
ことにゃ。例えばWhich book did Mary was deprived of t [before reading pg]?とかよさげにゃ。
VP経由のwh移動がphaseに強制されるとするなら、passiveのvPもphaseだにょー。
thereは突っ込まれると痛いにゃ―(笑)
48逃走派:02/12/19 22:34
>>44「お前にはプロレスの心がないッ。プロレスは、プロレスを愛する者にしかできないッ!」(北斗晶)
かっちょえー!Beauty is in the eye of the beholder.ってことかにゃー?
言語の場合、そのbeautyが見えたり見えなかったりとチラチラteasingしてくるのがもぞかしいにゃ。
ともかくやれるだけやってどこまでできるかやってみましょってことかにゃ。なかなかしんどいにゃ。

巨人の星が出た以上、アレを出すのが礼儀ってかー?そのとことんやってみたら
「残るのは真っ白な灰だけだ」とかってにゃー。それを聞かされて
「わたし、ついていけそうもない」との言葉を残して去った紀子たんは、後日、
どの言語学についていったのでしょー? 
49逃走派:02/12/19 22:52
>>47 ほらまたやっちまった(笑)もう寝るー
Which book did Mary was deprived of t [before reading pg]?じゃなくって
Which book was Mary deprived of t [before reading pg]?
50(´∀`):02/12/20 05:03
通天閣スペシャルを知っているとはツウですにゃ、逃走派しゃん
ダイナマイト関西の得意技スプラッシュマウンテンの昔の名前だけどにゃ。って、俺が
教えたんだっけかにゃ? 昔、渋谷のプロレスショップで俺が買ってきた井上貴子の
ビデオ見て「可愛いね」とか言ってなかったかにゃー (^Д^)ギャハ!

>>47
HMC自体が正しいのではなくMLCからfollowする分についてのみ意味を持つのにゃ。
>head mvt自体どうして拡張条件に反していいのか
このことはMLC/PICの問題と関係ないのみならず、拡張条件自体が正しいのか、正しい
としてどこからfollowするのか、のほうが大きな問題ですにゃ。なんのことはない、
(1) Merge is at the root.
が正しい記述であって、mergeされる要素がSpecに該当する場合に拡張条件が満たされ
る(ように見える)だけのことにゃ。head mvtも(1)に従う点で同じ、拡張条件自体は
関係ないですにゃ。
さらに言うとsyntax内部で、head mvtかXP mvtかの別はあまり意味を成さないと思う
にゃ。probe-goal間に関係が成り立つ、という点だけが重要で、なんならheadもSpec
にmergeし、そのあとPFでmergerをかけてhead-to-headに移動したかのように見せ
かける(発音する)ということもできるにゃ。
51(´∀`):02/12/20 05:03
>passiveでもVP経由して移動しているっぽい
もともとSpec,vPはSpec,AgrOPの機能も継承するものにゃから、ロマンス語の受け身や
非対格で分詞一致が起こる限り、そのvPを経由していると考えても構わないにゃ。
vPではなく別の機能範疇かも、という点は別にしてもにゃ。
ちなみに俺自身はpassive vPにもSubjが統語的に存在するという立場にゃから、MLCから
言ってもObj mvtはone stepではありえないのにゃ。
逆に長距離wh-mvtでは主節での分詞一致は起こらないにゃが、これは主節vPがphaseで
あるとすると困るのではないかにゃ。

ともかくにゃ、pure PIC効果というやつの候補を具体的にあげてもらわんとにゃー。
それからvにEPPがあったとして、どうしてSubjのinitial-mergeはこれを満たすことに
ならないのか、原理的な理由付けがあればお願いするにゃ。
52虚無好き:02/12/20 06:55
>>45
脳内イベントとの関与と並んで、もうひとつチョム理論と認知心理との比較を難しくしているのは、
いわゆる言語能力が、具体的な言語刺激の知覚処理や発話行為と原理的には結びつかず、
入力なき出力とでもいうか、データフローとしては「出力」のみであるということかにゃ。
このようなモデルは、そもそも認知心理一般に存在しないし、
(どのフローチャートをみても、感官からモジュールへの入力と、モジュール間のインタラクションから構成されてるにゃ)
立体視のハナシも、あくまで入力情報の処理における付加的制約的要件とみなすべきで、
生成的な制約条件と比較できるものなのかどうかわかんないにゃ。ちなみに熱力学は関係ないにゃ。
図解なしで説明するのは難しいけど、左右両眼に4つの点の像が形成されるばあい、
可能な点の位置は、おのおのの眼の一点から前方へ放射状にのびる4本の半直線が交わる16個の格子として表示されるにゃ。
問題は、16の点から4以上を選択する組み合わせ(i=4→16でΣ16Ci=64839通り)から最適解を選ぶ操作として定式化されるにゃ。
で、マーとポジオの自然制約条件とは、(以下引用)
(1)適合性条件:白点は白点、黒点は黒点と照合する
(2)一意性の制約条件:1つの点は1つの点と照合される
(3)連続性の制約条件:点の視差はなめらかに推移する、だそうにゃ。
これだけで基本的にランダムドットのステレオグラムを含むすべての画像に適用できるというのだから、驚きにゃ。
とはいえ、右目に白黒ドット、左目に白とグレーのドットを見せても立体視は成立するので、
適合性条件は相対化され、「エッジ」という概念が導入され、ハナシはややこしくなっていくのにゃ。
53(´∀`):02/12/20 07:33
いまテレビ見てて思ったにゃが、チョムとウディ・アレンは似てるにゃw
54名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 17:23
語類文法とはどのような文法モデルか、概要をわかりやすく説明してくれ
55名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 17:26
語類文法の問題点をひとつ指摘し、それが句構造文法ではどのように解決されてるか、具体例を示しながら解説しなさい
56名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 17:28
以上二つの問題が解けますか?
57名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/20 18:52
>>56
解けます。
宿題は自分でやれ
59(´∀`):02/12/20 23:53
……というわけにゃ。
>>52
>(1)適合性条件:白点は白点、黒点は黒点と照合する
>(2)一意性の制約条件:1つの点は1つの点と照合される
>適合性条件は相対化され、「エッジ」という概念が導入され
まるでミニマリスト・シンタクスにゃが、アナロジーとしてはむしろ言語計算系ではなく解釈系のほうが
相性がよいような印象にゃ。たとえば意味解釈の場合、入力としてはそれ自体は意味を持たない(あるいは
未確定の)統語構造で、その統語構造に対して付与し得る意味の中からあるものを選び出す、とゆーか、
俺らに意識できる部分としてはある音声列に対してそれが意味を持ち得るような構造分析を与える、と
いう作業に相当するのかにゃ。ある文の意味が「分かる」というのとランダムドットの立体視が「見える」
というのが似てる気もするにゃ。ところで
>最適解を選ぶ操作として定式化される
この場合の最適解とは、何について最適とされるものなんにゃ? ある像として知覚可能なものに到る
(「ああ、これは象の像だ」)コストが低いとか時間が早いとかいうようなことが問題になっているのか、
単になにかの像として知覚できるということが最適なのか、逆にいえばなにかの像として知覚できないと
いうのはそれが最適解ではないということなのか、もひとつイメージがつかめないにゃ。むにゃむにゃ……
60かかりちゃん:02/12/21 14:17
DaikoさんのLI論文、やっと今日になって試験監督中に読んで
みました。あっしの前にカオモジさんから批判/質問をうけた
whのpied-pipeの論文とも深く関係しているにょろ。あっしも
daiko論文にはいろいろ疑問あるけど、K-rodさんは何を問題に
していたかにゃ?
61K-Rod@無知:02/12/21 19:24
相手に攻撃できるか分からん、しかもあっち向いたりこっち向いたりの
「ムーンサルトプレス!」行くにゃ。(目標、Daikoしゃん)

(13) a. *Dare-ga kaite Hanako-ga hihyousita hon mo omosiroi.
b. *Dare to Hanako-kara renmei-de kita tegami mo gozi darakedatta.

これをDaikoしゃんはCSCで排除したがってるみたいにゃが、これはmoがHanakoと
いう固有名詞にquantifyするからでは?

(20)の構造を見る限り、DaikoしゃんはVP-internal sub.Hypo.を想定してない
みたいにゃ。なにせ、想定すればokという構造になってしまうからにゃ。

(22b)と(30b)のジャッジに同意できないにゃ!
62K-Rod@無知:02/12/21 19:34
p.590でmoはHMCとは無関係みたいなことを言っておきながら、
4章p.597下あたりの説明では矛盾したことを言ってるにゃ。
moはCEDにゃら、HMCにゃらと関係なかったのでは?

ジャッジ(39)も駄目ですにゃ。

(56b)を少し変えて
Taroo-wa Hanako-ni dare t-o sikari sae mo saseta/sasenakatta
とすればokにゃ。つまりscoping vacuousでも大丈夫ってことにゃ。

(59b)と(60)、scramblingとD-raisingと異なるoperation同士の
movementを比べて経済性を比較できるもんなのかにゃ?

あと全体を通して、moがhead-moveすれば、全体をDPにしたりする
のはちと無理があるような気がします。Daikoはんはempty D-head
なるものを想定しておりますたにゃが。

あとscope-economyにかなり疑問ありですにゃ。

思いついたことを衝動的に書いてみるとこんなとこですたにゃ。
かかり先生もコメントよろすくお願いしますにゃ。

場外乱闘大歓迎!
63***:02/12/21 23:25
Takahashiさんの話し、
そもそもunselective bindingにとって、
CSCは問題にならないのではと思うのですが、
どうなんでしょう。
64名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/21 23:42
>>63
Across the Board Rule Applicationってunselective bindingみたいの
には関係にゃいのらろーか。
65ドンキー:02/12/22 04:59
はじめまして、ドンキーと申します。
質問させていただきたいのですが、それはGB理論の考え方についてです。
これは、われわれ人間が、言語を使用するときのモデルなんでしょうか?

わたしの言語についての認識は、こうです。
人間が言葉を発するとき、まず伝えたい「意味」が頭の中に浮かび、それを「統語」として文に組み立て、それを「音」として口から出ます。
逆に言葉を聞くときは、まず耳から「音」が聞こえ、それを「統語」として文に組み立てられ、そこから「意味」を見出します。

しかしGB理論では、(わたしの理解では)こうです。
レキシコンで語彙が挿入されてD構造となり、これにMoveαが適用されS構造となり、ここまでが「統語」部門が担当します。
このS構造から、PF(=「音」)やLF(=「意味」)の解釈部門へとアウトプットされます。

疑問点を整理しますと、
人間が言葉を発するときは、「意味」→「統語」→「音」、言葉を理解するときは、「音」→「統語」→「意味」、のプロセスをたどると思うんです。
しかしGB理論では、言葉を発するときも理解するときも、「統語」→「意味」/「音」、のように、「統語」から二股に「意味」と「音」に分かれていますよね?
現実的に、人間が言葉を使うときのプロセスは、GB理論のように「統語」から二股に「意味」と「音」に分かれるのではなくて、「意味」→「統語」→「音」あるいは「音」→「統語」→「意味」というのが正しいモデルだと思うんです。
GB理論は、そこのところ、おかしくはないでしょうか?
66名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/22 05:10
> これは、われわれ人間が、言語を使用するときのモデルなんでしょうか?

一見そのように見えますが、違うようです。
だから、おかしくても構わないらしいです。
67(´∀`):02/12/22 05:39
スレ主の逃走派しゃんは文字通り逃走中かにゃ
まあ俺もphaseという考え方自体はまんざらでもないと思うのにゃ。
以前にどっかで書いたにゃがサブルーチンとしての「構文」に相当するもので、たとえば非対格のvPとか
非能格のvPとかいうパターンが次第に固定化してゆくとすると、vPを組み上げる実効時間内の統語計算が
やがてそのパターンに語彙挿入を施すだけで済むようになるのではないかにゃ。

Takahashiは未読にゃが
>>61
CSC違反でもOKになる例はイパーイあると思うにゃ
[ 花子と誰がデュエットした歌 ]も素晴らしかった。
[ 誰と太郎が(いっしょに)告訴した人 ]も有罪になった。
[ 何とカレーを(いっしょに)食べた人 ]も食中毒になった。
なんとなくポイントはずしまくりの気がするにゃが、まあいいにゃ。Takahashi読んでからレスするにゃ。

>>65
GBに限らんにゃが、生成は理解や産出のモデルではないにゃ。
書いてるとおり、意味と音声の間にあって両者をつなぐのが統語構造にゃが、その統語構造に関わる知識・
能力と、その意味・音声とのつながり具合についてのモデルにゃ。
ちなみにGBではまずD構造、それからS構造がきてLF、PFというような時間軸にそった写像は想定されて
いなかったにゃ。では現在の計算量云々というモデルではどーなのか、を上でも問題にしていたわけにゃ。
68かかりちゃん:02/12/22 09:34
[ 花子と誰がデュエットした歌 ]も素晴らしかった。
[ 誰と太郎が(いっしょに)告訴した人 ]も有罪になった。
[ 何とカレーを(いっしょに)食べた人 ]も食中毒になった。

っていいかな。うえ二つはcoordinate structureでなくて
withって意味の「と」のやうな気もする。「も」とか「か」が
動くというのでとらえられることも確かにあるけど、たとえば
ほかのnull opとかが動いている可能性も考えられるし、
「も」「か」がDだとassumeしているけどその仮説には根拠ない
ように思う。面白かったのはKURODA先生の例で
「太郎が花子が誰を愛しいるとも思わない。」
みたいなのがあった(すんませんがLI学校において来てしまいました)。
これは本当にNPI何ざましょかね。
69(´∀`):02/12/22 11:19
てゆーか、CSCの話しをするのにCNPかどうかはirrelevantのはずにゃ?
[ サップと誰が戦って ]も面白い。
[ サップと誰が戦う試合 ]も面白い。
違いあるにゃ? 俺はどちらも(・∀・)イイ! にゃ。
70ドンキー:02/12/22 12:56
>>66
>>67
ご回答ありがとうございます。
やはり、実際の言語使用のモデルとは違うんですね。
ありがとうございました。
これで、かなり頭がすっきりしました。
71かかりちゃん:02/12/22 14:56
CNPは関係ないのだけど、
[ サップと誰が戦う試合 ]も面白い。

[ 誰が[PPサップと]戦う試合 ]も面白い。
のようなwith Sapp(つづり?) PPがあって等位構造ではないのでは
ないのかもしれない、と思ったニョロ。sapp対吉田はやってもらいたい
カードにょろ。
72(´∀`):02/12/22 21:54
吉田人気でワリをくらったのは小川かにゃ。
PPの可能性を排除するには、[[[[ サップと誰 ] の ] 試合] も ]にすればいいにゃ。
もし[ with Sapp ]にゃら[ サップとの ]になるからにゃ。
73K-Rod@無知:02/12/22 22:41
サップと吉田は見てみたいにゃー。K1及び、打撃系格闘技大好き人間の私から
言わせてもらうと、ホーストの敗戦はスピードとテクニックを否定されたような
もんにゃからにゃ。

かかりせんせは野球見られないんですかにゃ?今年のTwinsは凄かったですにゃ。

CSCの話はunselective bindingはCSCを回避できるはずなのに、CSC違反が
観察されるということで論じておりますたにゃ。
とにかくmoを数量詞として、これを繰り上げて分析したいみたいですにゃ。

>>63
Daikoしゃんは、moのraisingが関与するケースはUSBの守備範囲外と
言ってるだけのような気がしますにゃ。USBそのものを否定したいわけ
でもなさそうですにゃ。少なくともこの論文を見る限りはですにゃ。
>>64
もう一言おながいしますにゃー。

そういえば、私の物心ついた頃には既にタイガーマスクはマスクを外して
ますたにゃ。
「俺がチャンピオンだ!」(三沢光晴)
タイガードライバー!いくにゃ!誰ににゃ?

酔っ払って頭おかしいですにゃ。
74かかりちゃん:02/12/23 02:17
ちゅーことは、「サップと誰の試合も面白い」って文法的?
あっしにはあんまりよくないニョロ。
しかしにょろ、なんでCSCだけみて、他のislandをみないのにゃろ。
やっぱり、このsplit QPとアッシの書いたpied-pipingの分析は統一的に
扱われるべきのように思いますニョロ。ちょっと調べてみようかと
おもいますにょろ。次のペーパートピックにょろ。

Twinsはなんせ勝ちでもしないとチームのみなさん失業しちゃうからにゃ。
できればworld seriesにまで行ってほしかったけど。mariners vs twinsは
球場まで観にいきますた。残念なのはExposにょろ。

タイガーマスクって2代目(三沢)タイガーが既にマスク外してたの?
初代ではなくって?2代目タイガーがマスクを外し、解説のグレート
カブキが怒っていたのは最近のことのような気がしますニョロ。

75虚無好き:02/12/23 09:57
サップの左手で頭ひっつかんでのパンチは、ありゃよくないにゃ。

>何について最適とされるものなんにゃ
ここは素朴実在論的な答えになるけど、いちばん現実にありそうな解がそれにゃ。
(いっけんトホホな答えだけどにゃ…たとえばデスマスクの裏側のように凹凸が逆転した「顔」は、ふつうの顔として認知されるのであり、
一般的によく見かけるものは優先的に見えやすいというのは、視覚認知ではよくある現象だといえるにゃ。
天地逆転メガネの像がやがて修正されるのも、このような現実的原則にもとづいたものと考えられるにゃ。)
さて3つの「自然」制約は、
おおざっぱにいえば右目と左目では「見え」は極端に違うことはないという事実などにもとづいていて、
いくつかの数学的にありうる「見え」から、消去法によって解が1つに定まるように逆算的に仮定したものにゃ。
制約条件を満たすものはすなわち「自然」であり、現実的にも最適であるという考え方なのにゃ。
とはいえそれは、基本的にステレオグラムの視覚認知を予測するものになっていることは前にいったとおりにゃ。
(ただし、それぞれの制約にはすでにいろいろ反論や反証が存在する)
計算量については、たとえばそれぞれの組み合わせについて一つ一つ制約条件を照合していくようなアルゴリズムでは
計算量が莫大になってしまうので、これを生体が実際に行っている見込みは少ないのにゃ。
もちろん、これに相当するメカニズムがV1野に存在することはまちがいないんだけどにゃ。
このへんがあるいみ、「計算的」アプローチの限界ではあるのにゃ。
76ドンキー@研究者志望:02/12/23 23:49
みなさん、すごいですね。わたしも、数年後には、みなさんのインテリジェントな議論に加わることができたらな、と夢見ております。
ちょっと質問ですが、いいでしょうか?

動詞がうしろに取る統語的カテゴリーに関して、
動詞をさらに詳しく分類することを下位範疇化(subcategorization)といいますが、
その素性のことは、なぜ"厳密"下位範疇化素性(strict subcategorization feature)と言うのでしょうか?
"厳密"(strict)の意味がよくわからないのです。

よろしくおねがいします。
77K-Rod@無知:02/12/24 00:38
>ちゅーことは、「サップと誰の試合も面白い」って文法的?

そんなにめちゃくちゃ悪いわけではないですにゃ。要するに
「格闘技はどれもおもしろい」というニュアンスにゃ。ただ、
「と」の後でちょっとポーズを置くので、純粋な等位構造では
ないかもですにゃ。やっぱ、駄目かにゃあ。

>やっぱり、このsplit QPとアッシの書いたpied-pipingの分析は統一的に
扱われるべきのように思いますニョロ。ちょっと調べてみようかと
おもいますにょろ。次のペーパートピックにょろ。

楽しみにしてますにょろ。pied-piping使うってのは、ちょっと
Nishigauchiさんチックでもあるかもしれませんにょろ。
って、NしゃんはComplex NPの扱いに使って、SubjacencyがLF
でも存在するって話ですたにゃが、純粋な統語構造としての
LF、Syntaxの区別がなくなった今となっては、Nしゃんの分析の
方が妥当性が高かったのかもにゃ。
78K-Rod@無知:02/12/24 00:44
>Twinsはなんせ勝ちでもしないとチームのみなさん失業しちゃうからにゃ。
できればworld seriesにまで行ってほしかったけど。mariners vs twinsは
球場まで観にいきますた。残念なのはExposにょろ。

Twinsはハンター、グズマン、ミンケイビッツなど生え抜きのいい選手が
多くて魅力的なチームですにゃ。ハンターは日米野球見に行きますたにゃ。
3階席のホームランやランニングスローのバックホームなど凄かったですにゃ。
てか、実はアメリカで見たことがあったりするという罠ゃ。

Exposは黒人実業家が助けてくれるらしくて、ゲレーロらが残れるみたいですにゃ。

>タイガーマスクって2代目(三沢)タイガーが既にマスク外してたの?
初代ではなくって?2代目タイガーがマスクを外し、解説のグレート
カブキが怒っていたのは最近のことのような気がしますニョロ。

佐山のタイガーマスクはリアルタイムで見たことはないですにゃ。
三沢はマスクをつけてなくて、ガキだった私は駄々こねてますたにゃ。
「なんで、素顔やのにマスクやねん!」と。
79K-Rod@無知:02/12/24 00:46
虚無しゃん、計算量について。生体が行っているのではなく、
物理的にそういうものしかありえないという見方では駄目なん
ですかにゃー?
80K-Rod@無知:02/12/24 00:50
>>76
単なる表面的な違いだけではなく、その統語構造を形成している
原因、すなわちfeatureを見るという意味でstrictなのでは?
にゃんて、assumeしてみたりするにゃが、しょせん1年生の戯言にゃ。
顔文字先生、かかり先生、逃走派先生、どなたかおながいしますにゃー。
81虚無好き:02/12/24 06:51
>>79
一般に入力と出力にもとづいて考えるばあい、それをシミュレートするいくつかの関数の候補、
そしてそれを「実現」するアルゴリズムがいくつか推定されるのにゃ。
どのアルゴリズムが生体によって選ばれているのかは、実証的手段によってしか知りえないと思うにゃ。
>物理的にそういうものしかありえない
といういみがいまいちよくわからないけど、たとえば関数がひとつに決定されているばあいですら、
生体的アルゴリズムの候補は必ずしもひとつではないと思いますけどにゃ。
ものすごく能率の悪いアルゴリズムである可能性もあるということにゃ。
82***:02/12/24 11:14
「サップと誰の試合も面白い」
は全然問題ないように思いますが、
「誰とサップの試合も面白い」だと
少し、違和感がありますね。

>>73
自分もそういう印象をうけましたねー。
どうにもこうにもひろげすぎなきがするーと
思ってしまったのだけれども。

Diesingをよまねばー。
83かかりちゃん:02/12/24 13:01
「サップと誰の試合も面白い」
って「サップとは誰の試合でも面白い」みたいな感じニョロ。
「誰とサップの試合も面白い」
ってのは「誰とは」っていうtopicができないからかニョロ。

みんなクリスマスでおでかけかな。アメリカではクリスマスは
お家でマターリと過ごすニョロ。日本の正月みたいなもんだ。

Strict Subcategorizationのstrictってなんでかは知りません。
同じようなのでstrict cyclic conditionもstrictってなんで
いるのか解りません。まあ、省略した時にSCCのほうがCCより
座りがいいくらいかにゃ。さらにvirtual conceptual necessity
のvirtualってなんで?って感じがする。conceptual necessity
だけでも同じようなもんだろうニョロ。あえていうのなら
virtualってのは90年代のkey wordの一つかな。virtual reality
とかにょろ。それでついつい、virtualっていってみたのかな。
Chomは火星人の話をよくするくらいにSFファンみたいだし。
strictも70年代のkey wordだったのかにゃ。70年代にガキだった
あっしにはよく分かりません。
84(´∀`):02/12/24 13:16
ようやくTakahashiに目を通してみたにゃが、まず>>69のCNPでない譲歩節はmo-raisingによるのではない、
なぜならCSCに従わないから、とfn12で断ってあるにゃ。mo-raisingがCSCに従うというのが怪しいと
こっちは思っているのにそれはないですにゃー。
それから後ろのほうでNPIとの関係で関西弁のピッチのことが書いてあって、そこの判断自体には
俺は不同意なのにゃが「[ サップと誰が戦う試合 ]も面白い」は「誰が」をLLHで発音し、「サップと」の
後にポーズ一切なしで完全にOKにゃ、俺の場合はにゃ。「[ サップ対誰の試合 ]も面白い」も同様にゃ。

あと疑問点としては、fn.14でも触れてあるにゃが、mo-raisingのlocalityをMLCに求めている一方で、
MLC自体はfeature-drivenなoperationにかかるものにゃから、mo-raisingがかかる場合とかからない
場合で同じnumerationと言えるのかどうか、Foxのscope economyの議論がそのまま使えるかどうか、
が分からんですにゃ。逆にFoxのQRもMLCに従うというのならそれでいいにゃが、Q2>Q1 のスコープ
関係が得られるのであればQ2はc-comanding Q1 より上位にQRしてよい、とすればQRはMLCに
従わないわけだしにゃ。まあ、ここにもphaseを持ち込んで循環的にQRをかけることもできるにゃが、
すると上でもあったように意味解釈を見てEPP素性を持ち込むことの正当性を評価することになるにゃ。

85(´∀`):02/12/24 13:18
>>75
>制約条件を満たすものはすなわち「自然」であり、現実的にも最適
言語の場合には、それが現実世界に照らしていかに自然な解釈でも、構造的に許されないものは出てこない、
という点が重視されるにゃ。ここらあたりも言語モジュールの自律性の古典的な論拠ではあったにゃが。

>>76
たとえばV→[+/-transitive]とかの文脈自由な規則によって出てくるのを非厳密と考えていたのかも知れん
ですにゃ。PS-ruleもおおざっぱにVの下位範疇の情報を表してはいたにゃ。対して個々のVについてそれを
文脈依存的に網羅・列挙するのが厳密下位範疇化かにゃ。正解は逃走派しゃんが知ってるはずにゃw

>>83
strict cycleはcyclic nodeがS/NPに限定されていたのに対比してのものかにゃ。同一cycle内でも後にいう
extension conditionに反するものはstrictly cyclicではない、とかにゃ。
virtualは文字通り、理論が仮想現実世界・モデルであることを受けてのものだと理解してるけどにゃ。
理論を組む上での概念的必然性、でいいかにゃ、逃走派しゃん(と人に押しつけて俺はもう寝るのにゃ)
86名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/25 20:52
レスありがとうございます。

>K-Rodさん
すみません、無知なものでおっしゃってることよくわかりませんが、
featureを見るとなぜstrictなのでしょう。
また、単なる下位範疇化のことは、なぜstrict subcategorization(=厳密下位範疇化)
と言わないのかも疑問ですね。

>かかりさん
なるほど、当時の流行語とひっかけている可能性があるのですか。
strictも、あんまり意味がないのかもしれませんね。
自分も細かいところに気にしすぎですかね。

>(´∀`)さん
PS-ruleでは現わすことができない、個々の動詞の統語情報について示すという意味でのstrictですか。
よくわかりました。
でも、単なる下位範疇化のことは、なぜstrict subcategorization(=厳密下位範疇化)
と言わないのかが疑問として残りますが。

みなさんのお話を聞いてると、この件は気にしすぎないほうがよいみたいてすね。
とりあえず、もっと勉強します。
ありがとうございました。
87(´∀`):02/12/26 05:17
にゃ、PS-ruleはともかく、下位範疇化には文脈自由のもの(V→[+tr])と文脈依存のもの (V→[+tr]/_NP)
があり、よりキメの細かい後者が厳密なのではないかと言ったんですにゃ。
PS-ruleとsubcategorizationの間の余剰性は、やがてPS-ruleのX-barによる撤廃、ついでX-barの撤廃へと
つながり現在のミニマリスト的lexicalismを生んだわけにゃが、これとlexical semantics的lexicalismとは
なんの関係もなく、またlexicalist hypothesisとも完全に別物だという点はこの際はっきり言っておこうかにゃ。Marantzがいうように、ミニマリストにlexicalist hypothesisを導入すればDMのようなモデルに
ならざるを得ないんだけどにゃ。
88名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/26 07:09
さあどうだ、おれのきんたまだあ
89K-Rod@無知:02/12/27 00:25
>「サップと誰の試合も面白い」
って「サップとは誰の試合でも面白い」みたいな感じニョロ。
「誰とサップの試合も面白い」
ってのは「誰とは」っていうtopicができないからかニョロ。

それって「と」をwith読みしてるっていうことですかにゃ?
それだとokなんですにゃが、純粋にconjunctiveって気がしませんにゃ。

>みんなクリスマスでおでかけかな。アメリカではクリスマスは
お家でマターリと過ごすニョロ。日本の正月みたいなもんだ。

さしずめ、マンハッタン辺りに群がる人たちは日本の初詣みたいなもの
といったとこなんですかみゃ。
90K-Rod@無知:02/12/27 00:34
>MLC自体はfeature-drivenなoperationにかかるものにゃから、mo-raisingがかかる場合とかからない
場合で同じnumerationと言えるのかどうか、

optionalなmvtであるmo-raisingがMLCにかかるということは、
feature-drivenなmo-raisingとそうでないmo-raisingの2つがある
と言わなければならなくなりそうで、やな予感ですみゃあ。
91K-Rod@無知:02/12/27 00:38
>Foxのscope economyの議論がそのまま使えるかどうか、
が分からんですにゃ。

QRをphaseごとに上げるのであれば、その証拠が見つけにくそうですにゃ。
中間痕跡でのscopeの解釈なんかがあればいいんですにゃが。

EPPは意味解釈に影響を与えられるのではなく、EPPがそういう解釈を
出せるという方向で行きたいような気がしますにゃ。


92K-Rod@無知:02/12/27 00:39
Q2>Q1の解釈が出るはずなのに、localityのせいでその解釈が出ないと
いう事実だったらいいな、と個人的な意見ですにゃ。
日本語だと例が見つかるのですにゃが、英語ではそんなのありませんやろか?

てなわけで、おやすみなさい。
93かかりちゃん:02/12/29 14:46
久しぶりにあげてみよう。このごろ全然だめにょろ。
年末に向けて、紅白や猪木祭に対抗するくらいの
盛り上がりないかにゃ。

ところでdaikoさんのだと

誰を批判した人を逮捕した警官も罰せられた。(DT's (36))

なんてのはなんでCNPC違反にならないのにょろ?wh-islandでやってみると

(1)太郎に[誰が来たと]いった人も嘘つきだった。
(2)太郎に[誰が来たかどうか]教えた人も嘘つきだった。

(2)のほうが悪いニョロ。やっぱりDaikoさんの(36)はpied piping
のような気がするニョロ。にゃにか、理解していないかな。
なんでCSCのことしかlocality書かないのか。CSCも

(3) 誰が書いて誰から貰った本も面白い。

なんてのはいえないように思うニョロ。判断おかしい?
94(´∀`):02/12/29 18:42
>(36)はpied piping
何が何にpied-pipeされるのかにょろ
(36)では「人」もindeterminateにゃからmo-raisingはそこを通って循環的に
上がるのではないかにゃ。次は(36)と同じ解釈でいけると思うけどにゃ。
a) [[ 誰を批判した人 ] も逮捕した警官 ]が罰せられた。

95かかりちゃん:02/12/30 02:30
いろいろ調べてみないと解らないにょろけど、wh-のpied-pipeのやつでも

[[誰が書いた本を]出版した会社が]つぶれたの?

のようなwh in CNP within CNPには

(i) 「誰が」が[RC誰が書いた]の中で動くinternal mov't
(ii) 「誰が書いた本を」が[RC誰が書いた本を出版した]のなかで
   動くinternal mov't
(iii) 「誰が書いた本を出版した会社が」が「の」のspecに動く
external mov't

の三つのsyntactic dependenciesがあると思うニョロ。このdependenciesが
(確か)私はある場所でOp mov'tだと言ったニョロ。(36)でもそれと
ほぼ同じことが起こっていると思う。すなわち、「も」が動いているのではなく、
「も」というのはprobeであり、他の発音しないものがgoalになっている。

日本語には基本的にCNPCはある。scramblingとかcomparativeとかは
CNPCに従うし。cyclicに動いているというのでは、他の構文がどうして
cyclicに動いてCNPC violationを回避できないのか、という問題が
生じるニョロ。アッシのようなバラバラのdependenciesを仮定すれば
それぞれの移動はCNPCには反しないにょろ。

Daikoさんがsplit QPとwhとは別の構文だと思われる、とfnでいっていたけど
これにはもう少し慎重な議論が必要だと思うにょろ。

ところで(36)と>94のa)は同じreference setに入るニョロか?



96(´∀`):02/12/30 18:47
体調悪いにゃ……
かかりしゃんの3段スライド方式の移動は前にもどっかでネタにさせてもらったにゃが、
まずCNPCが正しいという前提の下で、それに反するように見える例が実はそうではないという
ことを言うためにかなり話しが複雑になってるような印象も受けるにゃ。もちろんそれぞれの
ステップについてその証拠をあげてたことは知ってるにゃが、では英語の overt wh-mvtみたい
なのがどうしてそういう形でCNPCなりSubjacency違反を回避できないのか、何か原理的な理由が
あるのだろうかにゃ。単にCNPCはovert mvtのみにかかる制約であるという記述に比べての
メリットがよく見えないにゃ。

>cyclicに動いているというのでは、他の構文がどうしてcyclicに動いてCNPC violationを回避できないのか
cyclicに動くためには、途中の着陸地点にもprobeがないといかんにゃ。単にescape hatchに
するため、というのはご都合主義すぎるからにゃ。cyclicに動けないのはそこに動く正当な理由が
ないから、としか言えないだろうにゃ。
97(´∀`):02/12/30 18:50
で、mo-raisingを他のwh-mvtにassimilateする上で問題になるのがCSCということにゃ?
wh-in-situは(CNP内)CSCに従わないのにmo-raisingは従う、ということなのだろうからにゃ。
1) a.  [ バンナが勝ち誰が負ける試合 ]も面白い。
  b.  [ バンナが勝ち誰が負ける試合 ]が面白いの。
(俺はK-1ではバンナのファンなのにゃ)Takahashi によれば上は*、下はOKということになると
思うにゃ。俺は上でも言ったようにどっちも(・∀・)イイ!のにゃが。
Takahashi の(35)もかかりしゃんにとっては問題になるかにゃ。
35) *誰を批判した誰かを逮捕した警官も罰せられた。
wh-in-stuの場合はよさげにゃ。
2)  [ 誰を批判した誰か ] が逮捕されたの。
(最初はちょっとひっかかるにゃが、2、3回読めばすんなりいくにゃ)

上のCSCは>>82しゃんの観察のとおり、順序を入れ替えると俺にも突然悪くなるにゃ。
3) a. *[ 誰が勝ちバンナが負ける試合 ]も面白い。
  b. ok[ 誰が勝ちバンナが負ける試合 ]が面白いの。
(1a)は「バンナさえ勝てば相手は誰でも」という解釈でいけるにゃが、(3a)はそれができないですにゃ。
ここまで見てTakahashiの(13)をもう一度見ると(>>61)
(13) a. *Dare-ga kaite Hanako-ga hihyousita hon mo omosiroi.
順序をひっくり返した(4)はかなりいけてる感じがするにゃ。
4) [ 花子が書いて誰が批評した本 ]も面白い。

>ところで(36)と>94のa)は同じreference setに入るニョロか
(36)では「警官」のDにmoのattractorがあるという点で違うだろうにゃ。両者のコストを比較してる
わけではないので、違うRSで構わないにゃ。
98かかりちゃん:02/12/31 02:48
>英語の overt wh-mvtみたい
なのがどうしてそういう形でCNPCなりSubjacency違反を回避できないのか

英語と日本語ではwh句のcategoryに違いがあると思うニョロ。英語は
そのpronounと同じくDだけど日本語のwhもその代名詞と同じNにょろ。
あっしは日本語にはDは存在しないとおもっているにょろ。この違いから
なんとかして英語は(1)のようなpiedpipeなし、ってのをderiveさせたいにょろ。

(1) *[A building [where the gangsters killed who]] did you buy?

例えば日本語のcomparativeなんかがCNPCに従う、そしてwhのなような
phonetic contentを持ったoperatorが顕在的に動いているのではないので、

>単にCNPCはovert mvtのみにかかる制約であるという記述

というのでは確かに記述であり、それではなぜ子供はwhがcovertで
comparativeがovertかを修得できるのか、というlearnabilityの問題が
でてきますにょろ。

>cyclicに動けないのはそこに動く正当な理由が

これは前に「やってみてOKになったら結果オーライ、
駄目だったら残念でした」ってなるのって(納得のいかない)結論に
達したののalternativeにょろね。しかし、やはりそこにも
なぜwhはcyclilcでいけてcomparativeはダメか、という問題が残される
にょろ。(to be continued)


99かかりちゃん:02/12/31 03:11
CSCのことはカオモジ師がやったような例文の整理を少ししないといけない
にょろ。しかし、
2)  [ 誰を批判した誰か ] が逮捕されたの。
にゃんてのはワタスにしてみると10回読んでも苦しいニョロ。こういう
判断の相違があると急に整理するのも面倒になるにょろ。問題は
カオモジ師が「いい」とするのが、「意図した構造でいい」のか
どうかにょろね。

reference setをどう定義するかにもよるけどニョロ、少なくとも
numeration/lexical arrayの時点では二つの文は同じよね?派生の途中とか
出て来た文を見てRS決めるの?最近、いろいろなこという人いるから
少し混乱ぎみにょろ。

カオモジさん、お大事に。体は資本ですにょろ。アッシなんか体力だけは
自信あるっす。とりあえず日本人言語学者で腕相撲は最強(だと思う)。
100かかりちゃん@100:02/12/31 03:12
ついでに100げっと。
>>100
お目でd
つぎは1000を目指して頑張って
102(´∀`):02/12/31 14:58
いよいよボンバイエ当日にゃ。サップvs高山は期待できるにゃ。
高山は日本マット界のかかりしゃんみたいなとこがあるにゃw

Dの持つ機能として指示性や定性のlocusというのがあるにゃが、すると日本語では
それらはNに直接あることになるにゃ? 機能範疇の有無自体がparametrizeされている
という可能性もあっていいにゃが(俺はいまだにAgrのある言語、ない言語という切り方
にはsympatheticにゃ)Dが日本語にないとなると、ノ格標示にゃらもmeow川しゃんとか
とは別のストーリーがいるにょろ。
機能範疇は閉じたセットということもあり語彙範疇に比べて生得性の高い領域だと思うにゃ。
UGレベルでありえる機能範疇の一揃いのうち、各個別文法はそれぞれその部分集合を具現化
させていることになるかにゃ。日本語ではDが活性化されないとゆーか、Dの種を刈り取る
ようなことが起こる、にゃ?
英語では一般にpied-pipingが使えないとなると、逆に英語のwh-in-situのsubjacency無視
には別の分析がいるにょろね。subjacencyを遵守しないように見えるcrosslinguisticな
現象に対する統一的な分析、というのは最初から考えてないにょ?
103(´∀`):02/12/31 14:59
>子供はwhがcovertでcomparativeがovertかを修得できるのか
comparativeの場合は「〜より(も)」という形態的な証拠が提示されるにゃ。ひょっと
してこの「も」が英語の than (what)のwhatに相当するovert mvtで、Takahashiの
mo-raisingともどっかでつながってるかも知れんにゃ(w
まあこの辺りは逃走派しゃんにまかせるにゃ

>2)  [ 誰を批判した誰か ] が逮捕されたの。
みんなが誰かを批判したのだが、ある人Xを批判した人の中から逮捕者が出た、そういう
Xは誰か、という解釈にゃが、これはD-linkされてることになるにょろか。「いったい」を
つけても俺は全然平気なんだけどにゃ(一体全体誰を批判した誰かが逮捕されたの)

>numeration/lexical arrayの時点では二つの文は同じよね
Takahashi と違い、moを引っ張り上げる素性がindeterminate側にあるという見方からは
その素性の有無について同じではないにゃ。

今晩はボンバイエの実況をここでやるかにゃw
104Fred:02/12/31 15:52
 地獄から戻ってきました。年末なんで、一言だけ書かせて
もらいまっさ。

 Agr (ちなみにホムは"アグラ"と発音しおりまんな)に関し
てでっけど、あれはある現象に関して説明しやすくなる場合
に便宜上使てるだけで、Agr の存在を議論すんのはあんまり
意味のあることやおまへんで。Kuroda (あのおっさんほんま
にしゃべりへたくそやな) やFukui のDiss読んだ時は「へえ
ー、なるほどなー」と思たけど、印欧語とウラル・アルタイ
系の違いをああいうふうにやってもたらそれは「記述」にし
かならんと思うんやけどなー。

 しかし、サップの骨折は治ったんやろか?まだ治ってへん
ねんやったらガチは無理やのう。プロレスか。

 ほな、また来年。
105(´∀`):02/12/31 20:43
なんにゃ地上波は録画かにゃ、俺はスカパーなんぞには縁ないのにゃ(´・ω・‘)ショボーン
K-1は石井館長の脱税騒動で先行き不安にゃから、プロレス転向を考えるK-1選手が出てきてもおかしくないにゃ。

Agrの件はFukui/Kurodaとは違う意味で言ったんだけどにゃ。Bobaljikにゃったか動詞の屈折形態で
フランス語ではV-T-Agrと時制・一致の両方が顕在化するのに英語では選択的にTかAgrのどちらか
一方しか顕在化しない、というのをフランス語はsplit Infl、英語は非split Inflと考えれば一番すっきり
いくにゃ。Inflを分割しないとtransitive expletiveの扱いにも困るしにゃ。
で、俺が考えてるのは言語によってはAgrが全然ない、というより機能範疇のレパートリーとしては
普遍的にAgrとTの両方が独立して存在しているにゃが、統語派生の方法が言語によって違うので結果的に
split Inflの構造にならない言語もある、ということにゃ。具体的にはTとvPがmergeしてTPを作ってから
Agrとmergeすればsplit Infl [AgrP Agr [TP T [vP v ... ]]]、先にTとAgrがmergeしてからvPとmergeすれば
非split Infl [TP T-Agr [vP v ... ]]になる、ということにゃ。

106K-Rod@無知:03/01/01 01:09
ありゃ、2003年度の初カキコになってしまったのにゃ。
とりあえず、

明けましておめでとうございます、にゃ。

吉田は強すぎですたにゃ。さすが五輪で2度の金は
桁違いですのにゃ。サップに勝てる日本人は吉田だけ
ではなかろうか、ですにゃ。

私のK-1のfavoriteはアーツですにゃ。
あとミルコも好きにゃ。キックボクシング系が好きなのかにゃ?
やっぱ、個人的にもちょっと経験あるからですにゃろか?

顔文字先生、お体だけは大事にしてくださいにゃ。
出不精などと言わず、いろいろ顔出してほすいにゃあ。

かかり先生はアメフト系でしたっけ?私は運動神経・瞬発力には
自信ありますにゃが、体力はあまりないですにゃ。
実は某私立大学の某メジャースポーツでスポーツ推薦受ける資格が
ありますたにゃ。(実は密かに自慢にゃ)

今年は頭の方を鍛えるよう精進しますにゃあ。
107K-Rod@無知:03/01/01 01:17
そういや、moを引っ張りあげる操作がoptionalだとしたら
そもそもoptional movementが起こる理由は何なのかしらん?
Fukui、Saitoしゃんらの論文を見たらそれなりのメカは
作ってるみたいなので「なるほど」と思いますたにゃが。

AgrはU-Con系の人らがよく使用してる印象がありますにゃ。
記述の道具として便利だからという話は耳にしたことがあります
にゃが、個人的にお世話になってる某先生からAgrがいかに無駄な
ものかというのをpaperで、そして直に聞いた記憶もありますのにゃ。

個人的にはあまり使いたくないですにゃが、そんなに目くじら立てて
批判するつもりもない(つまり便利なら使おうとも思う)といった
とこですにゃ。なんだか日和見にゃ。
108かかりちゃん:03/01/01 02:34
あけましておめでとうございます。といっても、うちの方はまだ大晦日ですにょろ。
高山負けちゃったにょろか。あっしは身長は日本人の平均にょろ。でも、
体重は80kgくらいあるにょろ。しかし高山は好きニョロ。ドンフライに
どつかれてもひるまないあの根性がいいにょろ。サップに勝てる日本人は...
貴乃花かかっての山下泰裕なら勝てるんでない?

Dというcategoryがないのか、それともあっても使われないのか、わかりません
にょろ。最近漠然と考えているのは、「日本語に顕在的なDがない=wh-in-situ
である」「slavicに顕在的Dがない=multiple wh frontingである」といった
具合に、Dのsystemの有る無しがwhのシンタックスに関係しているのでは
ないか、ということにょろ。その一つがwh=D(英語)/N(日本語)節にょろ。
slavicみたいなのを扱うのはもう一つ何かのparameterがあるように思うにょろ。

それと、日本語にもTやCは有ると思いますニョロ。だから今のところの
tentativeな区分としてはTとC vs. DとAgrってのが自然類かにゃ。間違っている
かもしれない。
英語のin-situは...日英のcross-linguisticsな説明というのは確かに
失われるニョロ。しかし、どの事実とどの事実が同じ説明されるべきかは
最終的には理論が決めることにょろ。前のPBCに関するカオモジ師の
所見のように、そもそも別々の現象という可能性もあるにょろ。

109(´∀`):03/01/01 05:39
今俺んちの前を馬が4頭通りすぎていったにょろ (゚д゚≡゚д゚≡゚д゚)
高山は文字通りボコボコにされたにゃ。今回、俺的にはベルナルドが一番よかったですにゃー
かかりしゃん、詳細はここで見るにゃ。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200212/31/index.html
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/battle/sokuhou/2002/1231inoki.htm


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 |  今年もよろしく  |
 |__________|
    ∧∧ ||
     ( ゚д゚)||
    / づΦ

110かかりちゃん:03/01/01 09:09
猪木祭のリンクありがとうございます。高山残念。でも
「誰もいかないのなら俺がやる」っていう心意気がいい。
日本人の勝ちは対日本人の吉田だけにょろか。がんばれ
日本人。言語学でないのでサゲ。
111(´∀`):03/01/01 10:30
上ではいい加減なこと書いた日本語のcomparativeにゃが、考えてみたら
1) 太郎は [[ 花子が e 持ってるより ] {も/か}]]多くのCDを買った
みたいに現れる「か」や「も」は「誰」とかと結びつく「か」や「も」と同じものではないのかにゃ。
(禿しくガイシュツ?)で、whの場合と違ってcomparativeには空所が現れるのにゃから、それが
overt mvtかどうかは別にしてsubjacencyはfiller-gapの関係にかかる制約だとすれば、かかりしゃんの言う
>なぜ子供はwhがcovertでcomparativeがovertかを修得できるのか、というlearnabilityの問題
は解消されるように思うにゃ。
今度は言語学っぽいのでage。
112逃走派:03/01/01 13:12
あけおめー!

>1) 太郎は [[ 花子が e 持ってるより ] {も/か}]]多くのCDを買った
「〜よりか」の「か」を使うのは方言だよね?岐阜出身の人に聞いたことがあって
「〜よりも」より「〜よりか」の方が柔らかい感じとか言ってたよー。ともあれ
この「も・か」の意味的機能が他の「も・か」と同じなのか違うのか面白い所だにゃー。

>filler-gapの関係にかかる制約だとすれば
日本語だと空代名詞が可能なので、gapのところがempty bound pronounとなっている
可能性がなぜないのかという新たな問題が出てくるような気もするにゃ。
113かかりちゃん:03/01/01 14:50
さすがcomparativeの逃走派さん。うちの方はもうすぐ新年なので
2chばかりやってられないニョロ。「〜よりか」ってのもそんな
exoticな感じしないニョロ。東京方言?
114K-Rod@無知:03/01/02 01:06
興味深い話ですのにゃ。
日本語にDがあるとしたら、Head parameterからいけばNの後ろに生起する
ということですかにゃ?
顔文字先生が以前どこかでおっしゃってたように記憶しますにゃが(たぶん2ch)
日本語の「彼女」、「彼」で、「彼」の場合には後ろにnull NPがあるという
話ですたにゃが、ここから考えれば日本語ではDはNの前に
生起するということが言えそうですにゃ。

ところでDの特徴としてcrucialなのは何でしょうか?仮に定性・不定性であると
仮定すれば、Topic markerの「は」はDであるということが言えるかもですにゃ。
115K-Rod@無知:03/01/02 01:12
その性質はまだ明らかにはなってませんが、「は」は国語学でよく
既出・および定性の名詞句につくということが言われてますにゃ。

e.g.昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは、

日本語では定性の名詞句にはTopic markerがつくが、定性でなければ
顕在的にはcase markerの助詞が現れてくるということが言えたりして。

ところで高山はぼろ負けですたにゃが、真正面から正々堂々と立ち向かった
こともあって感じよかったですにゃ。
それと、「吉田が今度はサップとやりますか」と言ってたそうにゃ。
正直、ベルナルドは終わった選手と思ってしまいますたにゃが、去年暮れの
試合は強かった頃を彷彿させますたにゃ。Mike、すみませんですたにゃ。
116かかりちゃん:03/01/02 02:16
逃走派先生が逃走してしまっていないことを期待して、ちょっとcomparativeに
ついて質問させてもらいますにょろ。いわゆるsubcomparativeってのは
日本語にはありますっけ?

(1)あの大金持ちは[山田がコンピュータのソフトをもっているよりも](多くの)
フェラーリをもっている。

かれこれ四半世紀昔のChom-Bres論争では、結局決着があやふやになって
しまったようですが、これはジョーンたんのいうように移動ではない、
ってことになったのでしょうか?それと、これには何らかのgapがあるにょろか?
島の制約には従うニョロよね?

(2)*あの大金持ちは[山田がコンピュータのソフトをもっているという噂を
されているよりも/か](多くの)フェラーリをもっている。

それとinternally headed relativeもgapがないように見えるけど、
watanabeさんによるとsubjacencyに従う、っていうことにょろ。
どうにょろ?
117名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/02 03:54
★----------------------【【裏・情報・取引】】--------------------------★
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★---------------------↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓--------------------★
118(´∀`):03/01/02 20:46
>(2)*あの大金持ちは[山田がコンピュータのソフトをもっているという噂を
>されているよりも/か](多くの)フェラーリをもっている。
そんなに悪くないですにゃー。「噂をされている」全体がbridge verbぽく振る舞うからだと思うにゃ。
(3) 太郎は[花子が[パソコンソフトを持っている人]を知っている]よりも多くのプレステソフトを持っている。
とかだとだいぶ悪いにゃ。一方、
(4) 太郎は[花子が[財産を持っている人]と結婚した]よりも多くの財産を持っている。
だとだいぶ良くなるにゃ。つまり、花子は財産目当てなら太郎を選んどけばよかったのに馬鹿な女だ、と
いうような、比較の意義が容易に想像できる場合ですにゃ。以前、
(5) 太郎は[花子がなぜ帰ったので]悲しかったの。
が俺にはだいぶいいという話しをしたにゃが、これも花子の帰った理由自体が太郎を悲しませたという
関連性が出しやすいという意味で同類だと思うにゃ。統語的制約に違反しながら意味的・機能的理由で
よくなるというのはヘンな話しだと思うので、むしろ統語的制約は最大限寛大にしておき、さらに意味的・
機能的な適格性を吟味するような分析のほうがいいのではにゃいか、と思いつつ買ってきたK-1のDVDでも
見るかにゃ。
119↑ こんな連中ばかりじゃ生成文法がかわいそうだよ:03/01/02 22:52
It seems proper and reasonable to consider junk linguistics
as a kind of pollution of the scholarly environment.
Viewed from that vantage point, if one wants less of it,
then one should proceed as in (1)-(4):
(1) No matter what one's place in the linguistic world,
  with respect to junk linguistics:
  a. don't produce it.
  b. don't pretend it doesn't exist.
  c. don't justify it.
  d. don't excuse it.
  e. don't praise it by only faintly damning it.
  f. do tell others not to produce it, pretend it doesn't
    exist, justify it, or excuse it.
  g. do try to deepen one's understanding of the difference
    between junk linguistics and real linguistics.
(2) If one is a referee or reader, then:
  a. don't accept it.
  b. don't cover it up.
(3) If one is an editor, or publisher's representative, then:
  a. don't publish it.
(4) If one is an authority in a linguistics department, then:
  a. try to strengthen whatever in the curriculum and
    organization of the department hinders it
  b. try to consider what, if anything, in the curriculum
    and organization of the department, could favor it.
(5) If one is a student,
  a. beware.
  b. be skeptical. (by Paul Postal, in 2002)
>>119
Where am I supposed to read vertically?
121(´∀`):03/01/03 21:58
元ネタはこれかにゃ?
http://www.nyu.edu/gsas/dept/lingu/people/faculty/postal/papers/skeptical/
今頃junk junkと言ってるPostalは15年は遅いけどにゃw
それこそjunk DNAにひっかけて言語の通事的変化と生物進化の類似性を論じたペーパーがあるにゃが、
119は知ってるかにゃー? 別スレででてきたexaptationとかもそこで引用されているので、ミニマリスト
やってる人も読んでおくとよいだろにゃ。

今晩もテレビでK-1やるみたいですにゃ。アーツは強い時と弱い時の差が激しいにゃ (;´Д`)
122名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/03 23:01
質問です。quickly等の副詞は、N,V,A,Pのどれなんですか。
123名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/04 18:57
>122
良いしつも〜ん!
124ドンキー:03/01/04 23:36
>>122
Aじゃよ。
直感的根拠は、different-differently、quick-quickly、slow-slowlyのように対応があるし、
N=[+N -V]、V=[-N +V]、A=[+N +V]、P=[-N -V]の分類で考えると、
副詞は[+N]と[+V]の素性を持っていると考えられるから。

これで合ってます?(´∀`)さん  かかりさん、K-Rodさん
125かかりちゃん:03/01/05 02:40
Radfordの1989の教科書だったか、AdjとAdvは基本的に同類と
主張してましたニョロ。まあ、adj/advは違う働きするのだから
どこかで分ける(何らかの別の素性をもつ)のだろうけど、
そこいらについてはジャッケンドフが何か言っていたと思う。
最近ではマークベーカーがlexical categoryについて本を書いたにょろ。
126122:03/01/05 16:54
あんまり定説はないけど、とりあえず、RadfordはAdjと同類だと言っている
ということでしょうか。類型論の人なんかは、Adjが言語によってNに近かったり、
Vに近かったりという話をするじゃないですか(私はそちらのほうに馴染みが
あります)。あるいは、記述をやっている人は、「この言語の品詞としてAdjを
たてる必要はない」というような主張をすることもありますよね。
Bakerの本は、Cambridgeの青本シリーズですね。まだ発売されていない
ようなので、出たら目を通してみます。
127名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/05 17:51
てゆーか文の成分となる語彙範疇が全部N/V/A/Pのどれかに該当するはずだということはないだろうしにゃ。
[+/-N]、[+/-V]以外にも、値未指定とか値なしとか、さらに別の語彙素性とかがあっても不思議ではなく、
それが126しゃんのいうようなcrosslinguistic variationにもつながるにゃ。
話しはずれるにゃが、-lyはN→A、A→Advとかのcategory changingの機能を持つにゃが、このderivationは
文法のどこで起きるのか、たとえば-lyは独立したheadとして統語構造にありsyntactic head mvtが起きる
とかいうことは考えられないにゃ? いかにも無理っぽいにゃが、たとえば [ independently of other proposals ]ではPPはあくまでAのcomplementであり [ -ly [ independent of other proposals ]]のような
構造になってるんでは、という気もするにゃ。
Cinqueは全然読んでないのにゃが、あれは副詞の派生や内部構造より、副詞句のタイプ分けと統語構造上の
階層分布の話しかにゃ?
昨日の新日ドーム大会はつまらんかったにゃー。
128(´∀`):03/01/05 17:52
名前入れ忘れたにゃ
129K-Rod@無知:03/01/06 00:20
お、上がってますにゃ。

>>127のような語彙構造のcreativityと統語構造との関連性はなかなか
興味ある話題にゃ。特に言語のcreativityのメカニズムが統語構造に
依存するという立場に列挙しているsyntacticianからすればにゃ。

これと相反する立場がLFGということかにゃ?言語のbaseになるものが
語彙であり、その特性であるという立場のはずにゃったからにゃ。
(どなたか、間違いだったら訂正してくだされ)
通言語的な説明力はLFGが強いという話を聞いたことがありますにゃが、
どなたか得意な方はいらっしゃいませぬか?
130名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/06 02:12
>>128
「顔入れ忘れたにゃ」でしょw
131かかりちゃん:03/01/06 02:26
Cinqueは副詞のdistributionをそれに関する機能範疇の
階層的order(selection)から出そうとするニョロ。

プラスマイナスN、プラスマイナスVよりももっと沢山の
featureがあるんだと思う。マークベーカーは「学生の時に
二つのbinary featureがあるって聞いたけど、それ以上
何も教わらなかったから自分で考えた。」って言っていた。
132かかりちゃん:03/01/06 14:53
ところで、昔のGBの頃のようにVがinflectional morphemeをpick up
しながらあがっていくと[[[V]-T]-Agr]てな具合に外に外に
inflectional morphemeがついていくことになりこの意味でmirror
principleってのは納得がいきました。今のchecking theoryだと
こちょこちょとheadを通ってあがっていくとinside outにcheck
するのでしょうか。これは少しcounter-intuitiveにょろ。
それともV->v->T->(あるのなら)AgrSってあがらないで、AgrSから
下がっていくってのもアリ?それなら外側からcheckできるけど
PICに反する。ちょっとカオモジ師が言っていたことに関連して
いるのであげてみよ。
133名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/06 15:03
Functional CategoryとLexical Categoryってきれいに分かれるんですか?
国語学だと詞と辞の区別でさんざんもめたと思うんだけど、英語学って
実質語と機能語の峻別でもめないんですか。

CやAgrなどはともかくTやMってどうなのかと。
TやMも国語学的には辞っぽいですが、逆に生成文法的には本当にLF解釈
とまったく関わらないのかと。
134山崎渉:03/01/06 22:48
(^^)
135(´∀`):03/01/07 01:57
>inside outにcheck
この辺りは単に言い方の問題だと思うのにゃが、抽象的な形態素性の照合と、その照合の結果としての
具体的な形態素のPF具現化とを区別すればどうかにゃ。例えばVにはAgr素性とT素性が順列・階層なしに
含まれており、まずTの照合が起きると先にT形態素の具現化、ついでAgrの照合によってAgr形態素の
具現化、となってV-T-Agrの並びになる、とか考えれば鏡像原理の効果は維持できるにゃ。

>>133
機能範疇はすべて解釈に関わらないもののように思っているようにゃが、そうではないのにゃ。
ただAgrには解釈可能な素性がないらしいので、Agrの存在を仮定することの妥当性が概念的に疑問視
されたということにゃ。
語彙範疇と機能範疇の区別が明確かというと、そうでもないにゃ。small Vは両方の性格を兼ね備えて
いるようだし(これはsmall V自体をさらに細分化する必要があるのだと思うにゃ)、通時的には語彙
範疇が機能範疇化する(実詞的内実が稀薄化して形骸化する?)ような文法化の現象があるにゃ。
素性が強→弱に変化するのと合わせて、歴史的変化は一般により簡素化のほうへ向かう、とか言えるん
だろかにゃ?
136K-Rod@無知:03/01/09 01:01
アーツは腰いわしてしまって、ろくに練習もできないような状態なそうな。

禿しく板違いを承知で上げてみますにゃ。語彙概念構造は今も熱くないよう
ですからにゃ。

実は私は思想史的にはソシュールと生成文法は実に似ていると思っています
のにゃ。ちょうど、ソシュールが「ものが漠然と存在しているのではなく、
我々は言語を使用することによってものの存在を認識する。よって、言語が
あるからものが認識できるわけであって、言語に優先してものが絶対的に
存在するわけではない」と言っているのは、
137K-Rod@無知:03/01/09 01:01
生成が「人間は生得的に与えられた
言語という能力を超える認識ができない。人間言語は、言語特有の構造制約なり
なんなりの生得的制約の範囲内でものを認識し、言葉を働かせているにすぎない」
という主張は実に似通ったものだと考えているからですにゃ
138K-Rod@無知:03/01/09 01:03
まあこの辺は多くの人が思ってると思われるところですにゃが、
(もしかしてソシュールvsチョムスキーすれ辺りでガイシュツ?)
これに大して語彙論者がよくいう「概念>言語」という主張は
禿しく前近代的な主張と思われますのにゃ。
139K-Rod@無知:03/01/09 01:07
ちょうど、聖書の名づけ論の頃に逆戻りしている感じなのにゃ。

構造主義のレヴィー・ストロースの野生の思考でも、フーコーの
系譜学的思考でもロラン・バルトのテクスト論でも何でもいいにゃ。
この辺りの構造主義の思想は生成とよーく「なじむ、なじむぞー!
(DIO)」という感じなのですにゃが、やっぱヤコブソンの影響が大きい
からにゃろですやろか?

まあ、軽い話題ですのでいろんなコメントお待ちしてますにゃ。
SAGEておきますにゃ。
ソシュールは「言語」を生得能力だとは一言も言っておらんが
141K-Rod@無知:03/01/09 12:38
>>140
似ているのは生得性云々ではなく、人間がもの、森羅万象を認識するのに
言語というフィルターを通しているという点にゃ。
つまり人間は「人間言語」という制約を超えてものを認識することはない
ということですにゃ。
この時点で、森羅万象が絶対的に存在しているという前近代的立場、言語学
で言えば語彙論者の立場とは決して相容れないということですにゃ。
142名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/09 13:05
>人間がもの、森羅万象を認識するのに
>言語というフィルターを通しているという点にゃ。

チョムスキーは、そんな認識論的な話もしているの?

>この時点で、森羅万象が絶対的に存在しているという前近代的立場、言語学
>で言えば語彙論者の立場とは決して相容れないということですにゃ。

その決め付けは語彙論者に対して、ひどくない?

なんか、丸山流ソシュールの受け売りという感じがするんだけど・・・
143(´∀`):03/01/09 23:47
にわかに忙しくなったのでしばらくペースダウンを余儀なくされるのにゃ。

>人間は「人間言語」という制約を超えてものを認識することはない
言語的認識とゆーか、認識の言語化についてはそーゆーもんだろにゃが、自律した
認知モジュールという見方からすれば言語以外の認知システムによる多様な認識は
言語的制約に影響されずに作動していていいはずなんだけどにゃ。
ともかく逃走派しゃんに早く邪険豆腐スレに帰ってきてもらわんとにゃー。
>>139のDIOってのは、Ronnie James Dioにゃ?
チョムスキーのは人類共通の普遍言語だけど
ソシュールのは各個別言語だから。
ソシュール説は言語相対説に近い。チョムスキーとは全然違ってるよ。
>>139
生成文法がヤコブソンをまともに学んだとは見えないんだが。
今や忘れられた生成音韻論でちょっと参照しただけでは。
ましてや、フランス構造主義とチョムスキーとは相容れないよ。
146K-Rod@無知:03/01/10 00:46
>>142 その決め付けは語彙論者に対して、ひどくない?

概念>言語と語彙論者が主張してるので、そこんとこ指摘
しただけにゃ。別に反論があるならお聞きしますにゃ。

>なんか、丸山流ソシュールの受け売りという感じがするんだけど・・・

その丸山流ソシュールというのは、一般的なソシュール研究にゃら、
構造主義にゃら記号論のイントロにゃらで語られるソシュールと
どう違うのかご指摘いただければありがたいにゃ。
実は丸山流ソシュールというのはほとんど知らんにゃ。
記号論にゃら、構造主義にゃらなら日本語で読んだことあるので
その本の筆者がどっかで影響受けてるかもしれないですにゃが。
147K-Rod@無知:03/01/10 01:01
>>144 ソシュールのは各個別言語だから。ソシュール説は言語相対説に近い。

確かにラングという言葉は「ある社会の成員が用いる言語の集合」という意味で
使ってるにゃが、たまたま、ある社会を個別にピックアップしただけで、
別に言語相対説(?)ってことに限定されてるわけではないのでは?
ソシュールが言っているのは、言語>概念という認識形態であり、概念よりも言語が
優先する、すなわち人間は言語という制約の範囲内でものを認識しているということ
ですのにゃ。これは、生成と変わるところがないですにゃ。

この精神の影響を受けているという点で、構造主義は生成と十分共通点がありますにゃ。
ストロースとバルトに加えて、最近、ラカンとフーコーの言ってることが分かるように
なってさらにそう思うようになりますたにゃ。

てか、生成がやたら誤解され、忌み嫌われる理由は何なのにゃ?
私が生成にほとんど興味なかった頃に読んでた文献には「チョムスキー=
悪の親玉、バカ」みたいなことを書いてるのがやたら多かった記憶があり
ますのにゃ。
148K-Rod@無知:03/01/10 01:06
>DIOってのは、Ronnie James Dioにゃ?

うーん、なるほど。と思いますたが、実は「ジョジョの奇妙な冒険」と
いうのに出てくる主人公のライバルの名前ですにゃ。「ジョースター家の
血はよくなじむ、なじむぞー!」って有名な台詞がありますのにゃ。

>「チョムスキー= 悪の親玉、バカ」

この発言に喜ぶ香具師が出てくる、にメロンパン3個!
>>147
いや、単にソシュールを誤解して生成的に解釈してるだけでしょ。
少なくとも『講義』のソシュールは「言語>概念という認識形態」なんて主張してない。

ラングが言語能力でパロールが言語運用だって誤解も無くならないしなあ。
>>149 ラングが言語能力でパロールが言語運用だって誤解も無くならないしなあ。
そうだよねー。la langue, les langue, 及び冠詞なしのlangueとlanguageの
違いもわからないだろうし。生成文法をやっている、っていう人は「ちゃんと
チョムスキー読め」っていうけど、生成文法やっている人で、小林訳の『講議』を
読んだ人だって何割なのか。いわんや原典をや。多分Aspecsで引用されてる
coursのところはみんな飛ばしてよんでんだろうなー。
>>146
記号論や構造主義の本を日本語で読んだなら、かなりの割合で丸山のソシュール
解釈に基づいていると思うよ。

いつもチョムスキーが言うように、人にあてはめる規則は自分にもあてはめなけれ
ばならない。
151142:03/01/10 10:58
>>146
>概念>言語と語彙論者が主張してるので、そこんとこ指摘
>しただけにゃ。別に反論があるならお聞きしますにゃ。

実を言うと、K-Rodさんがおっしゃるところの「語彙論者」というのがどういう
ものかよくわからないんで、一応、ジャッケンドフあたりを念頭に入れて書いた
んですけど、もしそうなら、ジャッケンドフの主張を、概念>言語とまとめて
しまってよいものだろうか、と思いましたので。

ジャッケンドフは、むしろ、[内的な概念言語>外的な個別的言語]
という感じで、外的な言語を伴わない概念はあるけど、概念があれば、その
概念の個別化や概念の心的計算に役立つ心的な内的言語は必ず伴われる
みたいなことを考えているんじゃないんでしょうか。
152142:03/01/10 11:19
>>146
>その丸山流ソシュールというのは、一般的なソシュール研究にゃら、
>構造主義にゃら記号論のイントロにゃらで語られるソシュールと
>どう違うのかご指摘いただければありがたいにゃ。

えーとですねえ、「丸山流ソシュール」というのは、故丸山圭三郎氏によって、
ソシュールの概念形成の言語依存性のテーゼを、認識論的・存在論的に
拡大解釈して、言語相対主義の「言語哲学者」に仕立て上げられた「ソシュール」
のことです。

で、K-Rodさんが言及される「ソシュール」は、その「丸山流ソシュール」
そのものなんですよね。少なくとも、ソシュール自身が直接的に「人間が
もの、森羅万象を認識するのに 言語というフィルターを通している」
のような言語相対主義的な主張をしているわけではないと思いましたので。

まあ、フランス現代思想の解説書の中で取り上げられるたソシュールだと、
どうしても、そういう扱いになるのかもしれませんが。
153142:03/01/10 11:36
で、K-Rodさんに、もう一回お尋ねしたいんですけど、チョムスキー自身が「人間が
もの、森羅万象を認識するのに言語というフィルターを通している」という趣旨
のことを言ってるんですか? チョムスキーなら、自分の関心からはずれる
認識論的・存在論的な議論に深入りすることは避けるであろうと思うし、
少なくとも、スティーブン・ピンカーは、Language Instinctの中で、「言語が
なければ思考は不可能である」のような言語相対主義的な主張を厳しく攻撃して
いたはずなのですが。
154あぼーん:あぼーん
あぼーん
155K-Rod@無知:03/01/10 18:01
>>少なくとも『講義』のソシュールは「言語>概念という認識形態」なんて主張してない。
ソシュール研究やってる人の言及にはあるのにゃ。まあ、ソシュール本人の著作なんて
ほとんど残ってないのにゃから、事実はどうだったかは知るよしもないのですにゃが。

>ラングが言語能力でパロールが言語運用だって誤解も無くならないしなあ。
わし、そんなこと言ったかにゃ?
156bloom:03/01/10 18:02
157K-Rod@無知:03/01/10 18:04
>生成文法をやっている、っていう人は「ちゃんと
チョムスキー読め」っていうけど、生成文法やっている人で、小林訳の『講議』を
読んだ人だって何割なのか。いわんや原典をや。多分Aspecsで引用されてる
coursのところはみんな飛ばしてよんでんだろうなー。

Saussure, Ferdinand de. 1959. Course in General Linguistics.New York:
McGraw-Hill
なら読みますたにゃ。小林さんの訳はちょっと見かけたことがあるますにゃが、
なんか分かりづらいですにゃー。
158K-Rod@無知:03/01/10 18:08
>「語彙論者」というのがどういうものかよくわからないんで、
邪険豆腐しゃんについては逃走派先生が詳しいと思われますにゃ。
(jakスレ参照)
私の念頭にあったのは、おもにLCSを使う人たちにゃ。
Levinしゃんにゃら、Rapしゃんにゃらにゃ。
あと、確か影山せんせの語形成の本にもそんな言及なかったですかにゃ?
159K-Rod@無知:03/01/10 18:15
>チョムスキー自身が「人間がもの、森羅万象を認識するのに言語というフィルターを通している」という趣旨
のことを言ってるんですか? チョムスキーなら、自分の関心からはずれる
認識論的・存在論的な議論に深入りすることは避けるであろうと思うし

言語モジュールという独立した認知モジュールを用いる以上は、こう解釈しても
おかしくないはずにゃ。認知・思考様式としては実に多種多様な可能性があるのに
もかかわらず、人間は言語という制約を課せられているために、実は非常に
限られた認識の仕方しかできないということにゃ。その言語制約として最も
顕著なのが統語なので、生成はもっぱらその統語構造が興味の中心なのにゃ。

On nature and languageを読んでもそう解釈できるはずにゃ。もっとも、チョムスキーは
デカルト的なものの見方に共感を示してますにゃが、このデカルト的なものの見方という
のが実にまたソシュールと共通点があるにおいがして仕方ないですにゃー。

ちょっとしばらく留守しますにゃー。てか、細々したレスすみませんにゃー。
160名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 18:32
>150
>la langue, les langue, 及び冠詞なしのlangueとlanguageの違いもわからないだろうし
分からないので整理して教えてちょーだい。サウッスレ自身も用法が一貫してない?

>152
丸山氏が語るサウッスレはインチキってことなの?
161142:03/01/10 18:49
>>159
>言語モジュールという独立した認知モジュールを用いる以上は、こう解釈しても
>おかしくないはずにゃ。

そう? 最近の生成スレを読んでいると、むしろ、チョムスキーは、最近、
言語モジュールは、コミュニケーションとか思考の表現の道具ということ
とは独立に存在しうるというようなことを言っているのではないの
ですかね(違ったらごめん)。で、チョムスキーは、そのような思考表現
の道具ということから独立した自然言語の(計算的な)特性に対して、
主に関心を抱いているのではないかしら。そう考えると、
チョムスキーには、「世界認識の制約としての言語」という発想は
あまりないような気がするんだけど。

だいたい、チョムスキーは、その言語理論に関しても、その政治的発言を
見ても、相対主義は好まないような気がするんですよね。だから、言語相対
主義に結びつきそうな「我々は言語のフィルターを通して、世界を
認識する」のようなテーゼに対して、その正否はともかく、少なくとも
共感を覚えないような気がするんですけど。

>On nature and languageを読んでもそう解釈できるはずにゃ。

というわけで、この本の中で上記の議論に関係する個所がありましたら、
教えてもらえたら有難いです。
162142:03/01/10 18:55
>>152
もちろん、インチキとかいうつもりはないですけど、丸山氏
自身の言語哲学的な見解を裏づける(権威づける?)ために
ソシュールの「発言」が用いられているという感じを受けるので、
冷静で中立的なソシュール解釈というのとはちょっと違うかと。
163142:03/01/10 18:56
>>162
引用番号の訂正です。>>152ではなくて、>>160でした。
164名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 19:01
>162
じゃー、中立的な解釈で「la langue, les langue, 及び冠詞なしの
langueとlanguageの違い」を分かりやすく教えてちょーだい。
能力・運用とどう違うのか、どこがどう混同されているのか、とか。
165142:03/01/10 19:15
>>164
それはよくわかりません。w そもそも、150を書いたのは、漏れでは
ないしね。ただ思うのは、ソシュールのラングとパロールは、
チョムスキーの言語能力と言語運用の区別に対応すると言っても、
あながち間違えではないような気がするんだよね。だって、どちらも
彼らが言語研究の対象として解明するのは、前者であるということを
言うために、この区別を設けているわけだしね。で、ソシュールのラングも、
チョムスキーの言語能力も人間の知識として存在する共時的体系として
捉えられるわけだし。で、チョムスキーが生得的な言語能力と呼ぶものは、
ソシュールがランガージュと呼んだものとほぼ一致すると言っても、
それほど間違ってはいないような気もするんだけど。
丸山圭三郎編『ソシュール小事典』大修館書店、1985、より引用します。
「また,チョムスキー(N.Chomsky)の《言語能力 competence》という概念を
ひきあいに出して,これがソシュールのラングにあたると説明する向きも少なく
ないが,この二つの概念が重なり合うことは決してない.ランガージュは潜在的
能力,ラングはこれが社会的に顕在化した構造であり[…]」
(II ソシュールの基本概念 1「ランガージュ・ラング・パロール」p.65)
167名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 20:04
じゃー
>ラングが言語能力でパロールが言語運用だって誤解も無くならないしなあ
といってる人のほうが誤解してる、という可能性もあるんですね


>>167
んん? それは>>166を読んでから言ってるのか?
169142:03/01/10 20:05
>>166
引用ありがd。

うーん、言語能力のうち、言語を習得する能力(言語獲得装置)と
社会的存在である個別的言語を理解し使用する能力(言語知識)を区別すれば、
やっぱり、前者がランガージュで、後者がラングということで、
上記の引用ともぴったり重なると思うんだけど、どうなのかなあ。
>>169
だとしても、言語能力の一部がラングと重なるってだけのこと。
ラングと言語能力を等号で結ぶごとき説明はやはり間違ってるよ。

それにランガージュとラングを言語能力として一括りにしてしまっていいものかは
大いに異論があるところでしょ、ソシュール研究者からは。
171142:03/01/10 20:23
>>170
>だとしても、言語能力の一部がラングと重なるってだけのこと。
>ラングと言語能力を等号で結ぶごとき説明はやはり間違ってるよ。

けどさあ、現実の言語使用であるパロールとラングの違いを明確に
して、かつ、ラングの体系性を強調すれば、どうしてもラングの
実在性は、個別言語話者の知識の中に求めざるをえないと思うんだよね。
だから、やはり、ソシュールが言うところのラングとは何かということを
追求すれば、個別言語の知識になってしまうのではないかと思うわけ。
172名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 20:25
>170
ではlangueと言語能力はどこがどうちがうのか述べて下さい。
166の引用だけだとむしろ、普遍的言語能力=ランガージュ=UG、
その個別具現化=ラング=competence、といってるようにも読めるし。
173名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/10 20:39
同書63頁、「(ランガージュ)は...生得的な普遍的潜在能力にほかならない。」
「ラングは...ランガージュがそれぞれ個別の社会において顕現されたものであり、
その社会固有の独自な構造をもった制度である。」
こーゆー書き方してあるのだから172のような印象もやむなし?
「個別具現化」だったら言語能力(competence)でなくて言語運用では?
どっちにしろ、一方の概念を他者の概念に当て嵌めるところに無理があるな。
175142:03/01/10 21:22
>>174
普遍的言語習得能力(ランガージュ)が、特定の言語を習得することに
よって「個別的具現化」されたもの個別的言語を使用する能力(ラング)
であって、その言語使用能力が、実際の場面における発話として「個別的
具現化」されたものが言語運用(パロール)であると考えればいいのでは?

>どっちにしろ、一方の概念を他者の概念に当て嵌めるところに無理があるな。

別に、無理に当てはめているつもりはないんだけど。
今までは、逆に、ソシュールとチョムスキーの差異ばかりが強調されてきた
ようにも思えるのでね。
>今までは、逆に、ソシュールとチョムスキーの差異ばかりが強調されてきた
いやあ、全然逆でしょ。
差異を無視した強引な同一視が多かったんだよ。↓
「チョムスキー(N.Chomsky)の《言語能力 competence》という概念を
ひきあいに出して,これがソシュールのラングにあたると説明する向きも少なく
ない」
177142:03/01/10 22:00
>>176
確かに、「今までは、逆に、ソシュールとチョムスキーの差異ばかりが強調されて
きた」というのは言いすぎで、実際、「差異を無視した強引な同一視が多かった」
時期もあったかもしれない。ただ、最近は、逆に「この二つの概念が重なり合うこと
は決してない」と述べる丸山氏の影響か、両者の差異性ばかりが強調されているような
気がするんだよね。で、言語学の「科学化」ということから言えば、
ソシュールが頭にぼんやり描いていたことが、チョムスキーらによって
一つの具体的で明確な言語分析の方法として確立したという捉え方をしても
いいと思うんだけど、どうかなあ。
178過去ログにこんな発言が:03/01/10 23:54
63 名前: Noam Chomsky 投稿日: 2001/06/22(金) 14:43
Well, one flaw is that it (de Saussure) is so limited in what it covers.
I don't think Saussure himself took it all that seriously, to tell you
the truth. He had to teach a course in General Linguistics. But he
didn't say much. I've been through the notebooks, which are more
interesting than the published part. But really there's nothing much
there. If you wanted to teach it, you wouldn't really know what
to teach. Contributions? I frankly don't think the field would be
all that different if it hadn't existed. It made people focus their
attention on the fact of structures and not just listings of items.
American structuralism had similar ideas coming from a different
source. It was going to happen. The sequence from Saussure to the
Prague School of Roman Jakobson and others certainly had a positive
effect. Now it's just absorbed into a way of looking at things.
On the semantics side, it's doubtful that there was much influence.
On the general conceptual side, I think it's mostly confusing.
I don't know what langue is. It's certainly not structure.
179かかりちゃん:03/01/11 02:09
要するにラングとパロールって何なのか、誰か教えて下さいにょろ。
丸山解釈の「ランガージュは潜在的能力,ラングはこれが社会的に
顕在化した構造」ってのの「潜在的」って何に潜在的なの?人間の心理?
それと「社会的に顕在化」ってのはどこに顕在化したのにょろ?
>175の解釈はchomのcompetenceとperformanceのperfomanceのなかの
subdivisionなの?
>>179
……ソシュール小事典、読めば?
ウェブにもソシュールを解説したサイトなんて幾らもあるでしょ。
181(´∀`):03/01/11 11:43
チョムにとってはlangueは意味をなさない概念、ということだろうにゃ。
小事典ではlangueは社会の中に具現化、とか顕在的社会制度、とかいう言い方をされているが、
competence(というよりI-languageのほうが一層はっきりするにゃ)は社会から抽象された
個人の脳内に発生する抽象的言語知識にゃから、おおざっぱに言えばlangue=個別言語、
competence=その背景にある個別脳内文法、と後者のほうが抽象度が高いのではないかにゃ。
生成の立場からすれば、個別言語としてのlangueはほとんど定義不可能、実体なし、ということに
なると思うにゃ ……とか書くとまた文句言われるんだろうけどにゃw

ソシュールやフンボルトの思想とチョムの問題意識の関係について語る人は多いにゃが、それで言えば
むしろゲーテの思想が一番重要、に豆餅1コ。
>>181
チョムスキーは言語の社会性を考慮しないからねえ。
誰か一人だけ脳内に言語を持ってる個人が存在すれば用が済むわけで。
そこがホイットニーからソシュールへ至る言語論との最も相容れない点だな。
183かかりちゃん:03/01/11 13:59
>180 ソシュール小事典は読んだことあるんだけど、こういうところで
この話題になると必ずみんな違うっていって、なかなかみんな教えて
くれないから聞いているニョロ。

>182 誰か一人だけ脳内に言語を持っている人って、、、みんな
持っているんでないの?逆に人類が死に絶えたら言語もないにょろ。

あっしは豆餅、まめご飯のたぐいはあんまり好物ではないニョロ。
>>183
かかりさんたら、とぼけてるのやら、ホントに足りないのやら。
チョムスキー流の言語能力/言語運用の説明図式には他者(=社会)の介在が無いってことでしょ。
ソシュールですら『講義』のあの頭と頭を線で結ぶ図版に、最低二人は登場させたのに。
185かかりちゃん:03/01/12 02:29
だからソシュールは言語は人間とは独立したところ
(人と人との間)にあるって考えているの?>178のchomの
引用はチョムの本当の発言(たしかintroducing chomskyという
漫画形式入門書から)だけど、そういう「言語は社会にある」
とか「(どこかをいわずに)潜在的にある」という曖昧な書き方が
生成文法的な世界とは違うニョロ。まあ、そうすることによって
その後、いろいろなソシュール解釈ができたのだろうけど。
>>185
言語(ラング)は個々人の意志ではどうにもならぬ独立性を持つと共に、
それを作り維持し変化させるのは個々の発話(パロール)にほかならない。
この矛盾をどう解くかがソシュール以降の課題でしょ。
ラング(ランガージュではないよ)の社会性を捨象して事足れりでは解決にはなりません。
どうも言語能力→言語運用図式は他者との対話を想定しない脳内自己完結に見える。
187142:03/01/12 15:39
この話題はどこまで伸びるかな。

>チョムスキー流の言語能力/言語運用の説明図式には他者(=社会)の介在が無いってことでしょ。

その批判はよくわからん。言語の運用には、他者とのコミュニケーションが当然
含まれるし、個別言語を使用する能力は、他者との関係によって習得されるの
だから、当然、社会性が関わってくるのではないの?
>>187
でもそれは「言語運用」と「言語能力」の内的関係には介在してこないでしょ?
>当然、社会性が関わってくるのではないの
まったく、当然ですね。
しかしその当然のことがチョムスキー一流の言語論では手薄ってことでしょ。
(「他者との関係によって習得される」ものより生得的なものを重視してますよね?)
もしその辺を生成文法が踏み込んでくれてるんなら、小生無知なので、ご示教あれ。
190142:03/01/12 15:59
187は、>>142に対するレスです。

>>185
>だからソシュールは言語は人間とは独立したところ
>(人と人との間)にあるって考えているの?

この話題をきっかけに、Cours de linguistique generale を引っ張りだして
読み返しているんだけど、ソシュールは、少なくともラングは、人間の心の中に
存在するものとして考えているようですね。要するに、人間の心の中における
音の聴覚映像と概念の間の体系的な結びつきがラングであると。

言語学を心理学の一種として捉えようとしているところは、ソシュールとチョムスキー
の共通点の一つであるように思われます。
191かかりちゃん:03/01/12 16:03
>>186
よくわからんにょろ。また抜けてるっていわれるかもしれんが
そのラングってのは*どこに*存在するのか、*何から*独立
しているのか、教えちくり。そろそろ、この話題飽きて来た。
>188
内的関係ってのは何のこと?心理内的関係?
>>191
トンチンカンにして無理解甚し。しかも「飽きて来た」ときたね。
マジメに訊く気が無い人に返答する気は起こらない。悪しからず。
193かかりちゃん:03/01/12 16:10
>読み返しているんだけど、ソシュールは、少なくともラングは、人間の心の中に
存在するものとして考えているようですね。

リアルタイムですれちがい。。。これならこの部分はほぼchomと同じ
ですにゃ。言語が(人間とは独立して)社会にあるものと
考えている人がいるにょろか?

>含まれるし、個別言語を使用する能力は、他者との関係によって習得されるの
だから、当然、社会性が関わってくるのではないの?

まあ言語習得は他者からのinputがいるけど、それが全てではない
ってのが生得説だし、そのinputを「社会」と呼ぶのはソシュールの
言っている意味の社会とは違うんでないの?
>>190
それだけだとソシュール理解として片手落ち。
あまりにチョムスキーに引き寄せすぎた解釈。
ソシュールがWhitneyから受け継いだものも考慮に入れて下さい。
195かかりちゃん:03/01/12 16:12
またリアルタイムにすれが伸びているニョロ。
一応まじめに読んでいるんだけど、みんなズバリとした
回答をくれないだけでないの?だから飽きてくるんだよ。
何がとんちんかんなのかから説明してくれ。
196142:03/01/12 16:13
日曜の午後なのにレスがすぐに帰ってきて嬉しいな。

>>188
>でもそれは「言語運用」と「言語能力」の内的関係には介在してこないでしょ?

うーん、でも、言語能力と言語運用の関係は、個人の言語的知識とその活用
という関係だから、必ずしも社会を介在させる必要はないように思うんだけど。

>>189
>しかしその当然のことがチョムスキー一流の言語論では手薄ってことでしょ。

まあ、普遍性を追い求める理論なんだから、それはそれでいいのでは
ないのですかね。チョムスキー理論が、社会的要因を軽視している
と批判するのは、社会言語学を、自然言語の普遍的な側面を軽視している
と批判するようなものだと思うんだけど。
197かかりちゃん:03/01/12 16:17
あっしはもう寝ます。
198142:03/01/12 16:36
>>193
>言語が(人間とは独立して)社会にあるものと
>考えている人がいるにょろか?

社会というものは、個人の集合から成り立っているという事実を軽視して、
宗教などの社会的な諸概念を、あたかもそれ自体で存在するもののように
捉えて、それが個々の人間の知識や行為に基づいていることを軽視する
する人は結構いると思いますけどね(特に昔は)。特に、ソシュール以前の
言語学では、個々の言語が自立的に存在して、自ら進化したり変化するものと
捉えられがちであったのではないかしら。だから、ソシュールの心理主義
的(?)な言語観は、当時は、それなりのインパクトがあったのではないか
と思いますけど。

>そのinputを「社会」と呼ぶのはソシュールの
>言っている意味の社会とは違うんでないの?

そうですか? 人間が社会(他者)から言語を学ぶというのは、
ソシュールも否定するはずはないと思いますけど。
>>193
社会学における「社会」実在論と名目論の論争を知りませんか?
社会や言語がどこに存在するのかって質問はあまりにナイーブで
科学認識論以前です。一から説明してられませんからご自分で勉強して下さい。
ま、理解する気もないんだろが。

>>196
>必ずしも社会を介在させる必要はないように思うんだけど
チョムスキーならね。そしてそれがソシュールとの合致しない差です。
200虚無好き:03/01/12 18:48
>ソシュールの心理主義的(?)な言語観
ここのハテナマークはいらないにゃ。
とはいえ、言語の心的性格を発見してみせたから、心理学のいちぶになるというのはちょっとちがうにゃ。
前にもいったけど、すくなくとも現代心理学は(数理的)物理主義であり、
「概念」と「聴覚映像」はイコールだ、みたいな「心理的事実」はそのものとしてはまったく問題外にゃ。
恣意性についても、なんらかの統計的事実でもつきつけなければ心理学的な概念とはならないにゃ。

かかりちゃんのとぼけた発言も、まあ、自然科学のコアな物理主義を反映したものと考えることもできるにゃ、いちおう。
かといって、チョム理論が厳密な物理主義に裏打ちされているかというと、これがまた違うのにゃ。
(ここのところは、近代物理学が依存する認識論的スキーマもまたいっしゅの心的性格をもつことにより、非常に厄介な問題になる)
(たとえば、チョム理論に内在するガリレオ的経験主義とデカルト的論理主義は、端的にいって矛盾すると思うにゃ)
ちなみに、チョムスキーのいうideal speaker を成立させる均質な「言語環境」というのがラングを思わせるにゃ。
寒いからまたあと。
201逃走派:03/01/12 21:07
かかりしゃん、ずっと前の日本語のsubdeletionの例。その通りでisland効果を示す
と思いますよー。IshiiさんがUConn Ph.Dで何か言ってたはずだけど今ちょっと手元に
ないので何も言えましぇん(スマソ

>>196の142さん
> >でもそれは「言語運用」と「言語能力」の内的関係には介在してこないでしょ?
>
> うーん、でも、言語能力と言語運用の関係は、個人の言語的知識とその活用
> という関係だから、必ずしも社会を介在させる必要はないように思うんだけど。

僕は、言語知識=能力の運用には、それこそ脳内長期記憶に蓄えられた社会・文化
知識も、場の状況についての知覚された情報も、対話者に対する背景知識もいろいろ
総動員されると思います。それら知識や情報を「社会」と呼ぶなら、充分、能力と
運用の関係には介在してくると思います。したがって、>>199さんの言う、

> >必ずしも社会を介在させる必要はないように思うんだけど
> チョムスキーならね。そしてそれがソシュールとの合致しない差です。

「ソシュールと合致しない差」は、この点については存在しないと思います。
ソシュール『一般言語学講義』第I編第2章(邦訳110頁)
「しかしこの定義は,まだ言語を社会的実在の外に取り残している;それはこれを
非現実的なものにしている,なぜなら実在の一面,個人的部面しか取り入れぬから
である;言語が存在するためには話す大衆(masse parlante)が必要である.いつ
いかなる時にも,そして外見とはうらはらに,言語は社会的事実の外には存在しない,
なぜならそれは記号学的現象であるから.」
203189:03/01/12 22:17
>>201
>それら知識や情報を「社会」と呼ぶなら、能力と 運用の関係には介在してくると思います。
当然、介在してきますね。
しかしその当然のことがチョムスキー一流の言語論では手薄ってことでしょ。
もしその辺を生成文法が踏み込んでくれてるんなら、小生無知なので、ご示教あれ。
204142:03/01/12 22:18
おお、虚無好きせんせいと逃走派せんせいを召還できてしまった。
なかなか、豪華な顔ぶれになってきましたね。

>>200
>とはいえ、言語の心的性格を発見してみせたから、心理学のいちぶになるというのはちょっとちがうにゃ。

まあ、言語学は、現在主流の実験的な心理学の一部に吸収されるという
ことはないでしょうけど、広い意味での心の学問という意味での「心理学」
の一部と言えるのではないかと思います。ただ、それは「心理学」と呼ぶ
よりも「認知科学」と呼んだほうがよさそうですね。
205逃走派:03/01/12 23:58
>>203の189さん
あい。チョムスキー一流の「一流」ってところがチトひっかかってますよー。
ともあれ、「手薄がまずい」って理由がよーく分かってないんすけど。
一応、生成文法でもそのいわゆる「社会」ってヤツを考慮に入れる枠組みはある
ってことだけは確認お願い。でもって、チョムスキー自身はそこの分野は他の
人に任せるって状況で、それより彼にとって興味深い能力のコア部分に対象を
搾っているのだと思います。それはそれで問題なしだと思うけど。チョムスキーが
さしあたり音韻論についてあまり発言しないからと言って、「チョムスキーは音韻論を
ないがしろにしているので片手落ち」などとはならないのと同じ。
で、チョムスキーがさしあたり関心を寄せていない部分での研究が進んでないかというと
やっぱり進んでいるわけで、昔から様々な論文の様々な個所で様々な現象の説明の
様々な段階でちょこちょこと社会とか文化とか談話とかの要因について言及していたし
そこんところをもっともっとはっきり突き止めようぜといった気持ちを持つ人も
もちろんたくさんいて語用論といった名前のもと、ずっと前からいろいろ踏み込んだ
議論を展開する流れがあったと思うですよー。関連性理論は生成文法の枠にすっぽり
はまると思います。関連性の著者の一人のSperberが文化について書いた本がこの前
翻訳されていましたですー。

ちょっと今読んでたKennedyって人の論文を参考にすると例えば次の(1)(2)の文で
(1)火星探査計画は金がかかる
(2)車のメンテナンスは金がかかる
で「金がかかる」って表現の解釈には「〜と比べて」って部分が不可欠でそれが
やはり常識って言うか我々が生きている世界に関する知識によって(1)の場合の
「〜と比べて」と(2)の「〜と比べて」ががらりと異なるわけなんです。そこらあたり
はもちろんこのような表現を使う人の生きている社会・文化などについての知識が
関わっているのは自明で、それを踏まえての形式意味論・統語論を語ってるわけです。
だから、片 手 落 ち って の は ー、 違 う と 思 う ん で す よ ー
>>205
ソシュールには言語の個人的側面と社会的側面の両面を考慮して、
少なくとも>>202みたいな注意をしてたわけだが、
チョムスキーの方は言語の社会性について考慮すべきと明言したことはあるの?

ミツ・ロナとの対話でチョムスキーは、社会言語学を退けてなかったっけ?
207逃走派:03/01/13 00:45
>>206さん
> チョムスキーの方は言語の社会性について考慮すべきと明言したことはあるの?
ないかも・・・あい。てか、自明すぎて明言に値しないと考えているようでしゅ。
チョムスキー個人の関心は能力コアにあるので、もちろん、その「社会性」を
考慮すべきといった話しを挟むことはないように思われ。インパクト薄れするし。
読者のアタクシも「社会性」とかに関わる陳述を読んでも読み飛ばしかもな。

ミツ・ロナとの対話・・・ただいまその本が手元にないのでなんとも言えましぇん(これまたスマソ
ただ、この本でSR2と言うか「信念」(belief)などを取りこんだ表示を含んだ図式が明示されてた
と思われるです。pragmatic competenceとかも。
208142:03/01/13 00:56
>>206
あらゆる科学についていえるように、昔に比べて、今は、言語学の
専門的な分化が進んだために、ソシュールは、言語学全般について
語る余裕があったけど、チョムスキーは、自分の興味から外れる
ところには深い言及を避けている、と考えたらいけないのかな?

とはいえ、確かに、『ミツ・ロナとの対話』でチョムスキーが社会言語学
について語っている部分には、ちょっと冷淡な印象を受けましたけどね。
時々、チョムスキーの発言の中には、自分に興味がないことには、
あまり価値がないみたいなニュアンスが感じられるのは、私の気のせい?
ちょっと言いたいこと書き捨てー(w
ソシュール信者さんたち、てか、若い頃ものすごく頭がよくって、80年代ニュー
アカデミズムのポストモダン教育を受けてしまったインテリ系の人たちにお願い。
あんたたち言語学は経験科学でなくてもいいと思ってるんかー?だったら、生成系の
話しに口を挟む意味はないと思うけどなー。おそらく経験科学だよってあんたたちも
思ってるのかもしれないけど、だったら、このスレとかでいろいろ話題に上がってきてる
言語現象についての議論であんたたちの枠組みからなんか口を挟んでくれよー。
まったくと言っていいほど沈黙じゃねーか。口を挟むのは大枠が話しの俎板に登るときだけ。
それはつまらねーよ。具体的な言語現象の話題に対して無口じゃソシュールも号泣だ。
違うか?ひょっとすると今は言語論はやってても言語学はやってねえってことか?
だったら欠点抱えつつも言語学をやってる生成にもうちょっと建設的なことを言ってくれよな。
>>207-208
そんなに擁護せんでも……チョムスキーの言語観の一面性と偏向は明らかでしょ。
だから、話を戻すと、「ラング」と「言語能力」とはやはり一致しませんよ。
別物としておけばいいんです。チョムスキーはチョムスキーで役に立つ所もあるんだし。
てか、もう寝る(w
212名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/13 01:14
ココのムービー見てよ!
こんなアダルトサイト見たことね〜です
http://digikei.kir.jp/
>>212
んなの見たかね―yo    マジで寝る(笑
214142:03/01/13 01:38
>>209
う〜ん。私は、具体的な現象の説明に関する議論に口を出さずに、一般的な
理論的枠組みだけについて、批判的に言及するのもありだと思いますけどねえ。
例えば、現実の経済的現象について言及せずに、経済学の思想的なパラダイム
だけを批判するというのもありだと思うし。もっとも、理論的道具の多くは、
個別的現象を説明するために導入されるものが多いので、具体的な事例を
考慮しなければ、理論の意味が理解できない場合が多いというのも
確かだと思いますが。

あと、ここのスレで行われている議論の多くは、最新の理論を
知らないとほとんど理解できないものが多いので、「言語現象についての議論」
に「口を挟んでくれ」というのは、ちょっと無理な気がします。
>>209
経験科学、ねえ。チョムスキー御大は経験科学だと思ってるんだろか。
チョムスキーはブルームフィールド派の経験主義を批判して出てきたよね。
経験科学の帰納主義に取って代る理論的で抽象的な演繹路線を打ち出したわけだ。
具体的な言語事実の多様性をミニマムな普遍文法に還元しようとした。
……なんか、経験的なるものへの嫌悪を感じるんですが。気の所為?
216逃走派:03/01/13 01:56
>>214こと142しゃん
アタクシまだ起きてました。あい。おっしゃりゅとーりでしゅ。反省です。
142しゃん? これ、コテハンですかー? いいキャラ出てますよー!
今後ともよろしくー! おやすみ。
217逃走派:03/01/13 02:08
なんだかなかなか寝られないよー(w
>>215
> 経験科学の帰納主義
これ間違いだと思いますです。科学はすべてabductionをしてると思いますです。
> 理論的で抽象的な演繹路線を打ち出したわけだ
そこいらをはっきり言い出したのは生成だとは思いますが、でも生成以前も
以後もあまりちがいはないとおもいますよー。寝るー!明日スキーだし。

218かかりちゃん:03/01/13 02:23
逃走派さんが寝たところでアッシは起きてきました。石居さんのdiss、
早速引っ張り出して来てページめくってますにょろ。久しぶりに読むと
忘れていた事実とかあって面白いニョロ。結局subcomparativeが
deletionとするかmov'tとするかどうかが問題ニョロね。

結局、アッシの「とぼけた質問」には答えてもらえないニョロ。
言語が人間の中にあるのではなく、「社会にある」というのにゃら
その社会がどこにあるのか、いわないと言語がどこにあるのか
答えたことにならないにょろ。

社会そのものは人間を離れて実在しえないのは当たり前にょろ。
逃走派氏のいう「社会」というのは話者が持つ世界に関する知識
などを含めた各個人個人の内部に存在するものニョロ。それと
interpersonalな社会とは別物にょろ。映画castawayのように
無人島に一人だけ取り残されたら個人の内部に社会はあるけど
interpersonalな社会はないにょろ。でも一人しか生活者のいない
島にも、その一人の中に言語は存在するにょろ。

チョムは言語学は経験科学だとかんがえてますにょろ。ここでいう
経験とは「データを説明するための理論」であり、その為にとる
方策は帰納法/演繹法は関係ないニョロ。
219142:03/01/13 03:09
>>218
かかり先生お目覚めでしょうか。代わりに、これを書いてから、私が寝ることに
いたします。

>結局、アッシの「とぼけた質問」には答えてもらえないニョロ。
>言語が人間の中にあるのではなく、「社会にある」というのにゃら
>その社会がどこにあるのか、いわないと言語がどこにあるのか
>答えたことにならないにょろ。

190で書いた以下の書き込みは、御質問の答えになっていなかったでしょうか・・・
>ソシュールは、少なくともラングは、人間の心の中に
>存在するものとして考えているようですね。要するに、人間の心の中における
>音の聴覚映像と概念の間の体系的な結びつきがラングであると。

言語(ラング)は、基本的に社会的集団によって共有される知識として存在する、
と言えばいいのではないでしょうか。

>でも一人しか生活者のいない
>島にも、その一人の中に言語は存在するにょろ。

とはいえ、その一人の中にある言語は、やはり他者との社会的関係がなければ、
生まれなかったのではないでしょうか。他者との関係をまったく持たない
完全な私的言語が可能であるというのであれば別ですが。

逃走派せんせい(=衝動派さん?)は、もうお休みかな?
スキーなら、寝不足はいけませんよ。
220かかりちゃん:03/01/13 04:09
142さんに異論はないニョロ。確かに答えてもらっているし。
アッシは、人間以外の別の場所にラングがある、と言ってい
るように見受けられる(そしてそれがどこにあるかは決して答えない)
方(たち?)に聞いてますニョロ。

chomは言うまでもなくデカルト派言語学者にょろ。「我思う、ゆえに
我あり」と言ったデカルトは「社会」の実在なんて信じてなかったにょろ。

確かに、言語習得は完全に一人では(おそらく)むりにょろ(かって
批判スレで話題にしたGenieの例を思い起こされたい)。だけど
例えば日本語を習得したアッシが南の無人島に一人でいったら、
って話ニョロ。人間が一人以上集まった場所、それに関して
各個人が持つ知識を「社会(ないしは世界)」と呼んでいるのであって、
それ自体人間と独立しては存在し得ないにょろ。人類が滅んでも
「社会」や「言語」が一人歩きしていくなんてのはオカルトの世界にょろ。

ちょっと幼稚呼ばわりされているから言わせてもらうと、
質問に答えないでとんちんかんなことばかり言うのは
よくないニョロ。そういうやり方は人をけむに巻くだけで
議論にも何にもならないにょろ。

うちの方は寒すぎてスキーにならないニョロ。ピーカンなんだけどにゃ。
221(´∀`):03/01/13 04:35
俺がいない間に盛り上がってるにゃ……
よく生成の対象は言語ではなく文法だという言い方をするにゃが、ここらあたりがlangueと
competence/I-languageの質的差だと思うにゃ。
確かに一個人の脳内に特定の文法が出現するのは特定の言語社会に置かれるという刺激があれば
こそにゃが、そうやって具体化した知識の状態はその社会環境や、そこにおける知識の使われ方に
言及することなく記述することができるにゃ。たとえば逃走派しゃんがスキーの名人だとして、
そこに到る過程には持って生まれたものと育った環境受けた訓練の双方の相関があった一方、
現在のスキーの達人としての逃走派しゃん(俺は衝動派のキャラのほうが好きにゃw)の運動能力の
特性にゃらを明示的にモデル化することは、その環境やそこでのその能力の用途・有用性に言及する
ことなく行えるにゃ。
ちょうど進化論的にはUGはそれに先行する他の認知能力に依存して立ち上がったにゃが、いったん
自律的な系として確立されたものをモデル化する上ではそれらへの言及を省略できるというのに
どっかで似てると思うにゃ。
222(´∀`):03/01/13 04:36
あと社会言語学が扱うような変異や多様性(codeとかregisterとか)は生成のパラメタ的変異とは
異質のものにゃし、もしかしたら前者は貧富の差、教育レベルや社会階級の上下などアナキスト・
チョムスキーが忌み嫌う社会的不平等との繋がりが見えるものでもあるので、ヒトとしての基本的
認知能力の均質性の例証を言語に求める立場からは議論の対象にしたくない、という裏事情も
あるのかもしれんにゃ。邪推すればだけどにゃ。

215は単に経験科学を経験主義(contra 合理主義)と混同しているだけにょろか?
223かかりちゃん:03/01/13 13:49
>215は単に経験科学を経験主義(contra 合理主義)と混同しているだけにょろか?

なるほど、そういうことニョロか!

まあ確かにattainされた状態final state of grammarはある程度言語共同体ない
で似通っていないと母語話者同士会話できないニョロ。その共通部分を
ラングってことでいいにょろか?

方言差くらいならパラメタの違いとして扱えるところもあるんじゃないニョロか。
アメリカ南部(Texasあたり)の方ではthat-t effectとかないし。ついでに
南部の英語はセクシーに聞こえるにょろけど、これはパラメタとは関係ないにょろ。
224K-Rod@無知:03/01/13 23:55
Bounce, Bounce
Nothing's gonna keep me down John Bon Jovi
私はリアルタイムではBon Jovi世代ですのにゃ。

にゃんだか、えらく盛り上がって私なんかの出る幕ないですにゃ。
逃走派/衝動派せんせはやはり、、、、、

ところでソシュール的に言語現象ってどないに分析するんですやろ?
雑談なのでsage
225(´∀`):03/01/14 12:48
Language and Thought からの引用にゃ
Many would agree ... that you and I not only share a public language, but that that language - English -
exists メindependently of any particular speakersモ ... This idea is completely foreign to the empirical
study of language.
226かかりちゃん:03/01/14 14:39
あっしはやっぱり高山でしょうか。no fearって、あっしは恐いもんある
いっぱいあるにょろ。この間うちの猫に殺されていたネズミの市外とか
こわかったし。かおもじさんは蝶野とかいわれているし。

この際だからついでにいうと、chomが引退しても生成文法はおわらない
にょろ。300年後にchom以外の名前が覚えられているかというと
それは違うと思う。けれどそれは相対論でもそうだろうし。
生成文法が過去40年で発掘した言語事実や、
いくつかの可能な分析はこれからの言語研究の土台の一部になることは
確実ニョロ。

あっしは300年どころか、アッシがじじいになる頃には誰もあっしの
名前を覚えていないような無名言語学者にょろ。しかし、
それなりに貢献できるのがこの分野のいいところにょろ。No fear!

227名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/14 17:08
昔々、吉本隆明は、アメリカの日本学(言語学じゃないよ)研究者には
「絶望が足りない。」と言ったそうだ。柄谷行人(だったかな)による
と、この言葉は、要するに、「おまえらは才能ないんだから絶望しろ」
という意味なんだそうだ。何となくそのことを思い出した。生成文法
一般の悪口を言う気はないが、日本人の生成文法研究者には才能のある
人が少ない。オランダなんかとは対照的。国によって、才能のある人が
集まる分野が違うということなんだろうね。
>>227
オランダの有名な生成文法家って、リームズディックとかだっけ?
他に誰がいるかなあ。「日本人の生成文法研究者には才能がある人が
少ない」というのは、ストレートな煽りだけど、
才能うんぬんというよりも、やっぱり、欧米世界にあって、
英語に近い言語を使っているというのが、かなり大きいような気がする。
そもそも、オランダの欧米文化に対する貢献は、少なくないものがあるしね。

あと、生成文法で用いられている概念的諸道具は、やはり、ヨーロッパ系の
言語を分析するには適しているけれど、それを日本語に適用すると、
どうしてもぎごちない所が出てくる、という印象はどうしても
ぬぐえないんだけど・・・
>>229 Jan Kosterは?
230かかりちゃん:03/01/15 04:09
227は226に対するレス?だとしたら、相当痛いニョロ。
生成文法のことを言っているのに、なんでか日本の生成文法研究者の
ことに話しがいって、それをなぜかオランダと比べて才能がない、
って...島国根性と白人コンプレックスはすてんとあきませんよ。
オランダの生成文法もいいけど、日本だって何のひけもとらない。

私は日本人として北米で言語学を10年近くやって来ました。
差別もあり、幾度も悔しい思いをしたこともあります。
しかし、日本語をnativeとして話すことはadvantageだし、
「お弁当箱の中に美的で繊細な世界をつくり、アメリカ/ドイツの
猿真似だった国産車に改良に改良を重ね、ついにはアメリカが
まねをするようになったトヨタ/本田の技術を発展させた」
日本的な勤勉さと繊細さは日本人生成文法学者の中にもあると思う。
欧米の人は大きな理論を組み立てるのが上手い人が沢山いるけど、
緻密なデータ分析では日本人の方が上と言うことが多いし、
私もそうした研究方法にはある程度の自信を持っています。
自分のethnicな背景を過度に誇りに思うことも、才能ない民族と
卑下する必要もない。

それと日本語に生成文法はあてはめにくい、というのも単なる
誤解ニョロ。日本語に関する優れた研究なんて山ほどある。
他の非印欧語もそうだけど。
最近5年くらい、生成文法留学組は少し下火になっていると思う。
特に若いうちは「外人なんかに負けてたまるか」くらいの根性と度胸を
もって北米に戦いに来て戦ってほしいもんだ。
231名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/15 11:29
才能ない民族だなんて誰も言ってない。227には「国によって、才能のある人が
集まる分野が違うということなんだろうね」って書いてあるんだよ。
232名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/15 11:40
>>227
で、日本では、「才能ある人」たちはどの分野に流れていっているんですか?
233名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/15 11:42
基本的には230に賛成だが、日本では統語論に人が集まりすぎている
ことは否定できないだろう。最近では、認知意味論に人気が出てきたらしい
ので、統語論偏重とはいえなくなってきたのかもしれないが、少なくとも、
形式意味論や音韻論の担い手が少ない。これは、日本の生成文法を英文科が
担ってきたことの帰結だろう。欧米では違う土壌があるので、様々な才能が
この分野に参入しやすくなっている。俺はこの点では欧米型が優れている
と思っている。
234かかりちゃん:03/01/15 14:04
231才能ない民族だなんて誰も言ってない。227には「国によって、才能のある人が
集まる分野が違うということなんだろうね」って書いてあるんだよ。

っておんなじようなことだよ。100人人間集めたらできるやつもいれば
できないやつもいる。その違いは持って生まれたものもあるけど、
懸命にやれば大抵はできるようになるもんだ。227/231が生成文法を
やっているのか知らないけど、どうしてそんなことが解るニョロか?
まあ、アッシには才能はないけどそれなりに人生の時間を割いて
やって来たニョロ。アッシと同じようにやっている人間は沢山いると
思うニョロ。どこの国の人間でも「才能がある」だけで、磨かないと
だめだ。そういう風にしている人間にあんまりにもぶれいなのよ、チミは。
何をムキになってるのか? >>227が何かコンプレックスでも刺戟してしまったのか?
236名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/15 16:07
>>235
他人の悪口を書くしか能のない輩には、かかりちゃんの真面目さが
まぶしすぎるんだね・・・
>100人人間集めたらできるやつもいれば
>できないやつもいる。

だから20人しか集まらない分野よりもよほど才能ある人を得やすいわけだ。
昔は身体能力の優れた子供がみな野球選手を志してしまって、才能は野球界が独占、
そのおこぼれが他分野に回ってきたが、今はサッカーなども有力な選択肢になってきた。
アメリカでも運動の才能はNFLかNBLに集中する。
ま、それと似たことでは。
あと、「努力する才能」ってのもあって、これも平等ではないからね。
238K-Rod@無知:03/01/15 17:33
しょーもない雑談にゃが、一言だけ言わせてもらうにゃ。
生成では(・∀・)イイ!!研究成果を挙げている日本人はたくさん
いるにゃ。かかりせんせもなかなか渋い仕事してるのにゃ。

それと生成全般に言えるにゃが、ここ半世紀でここまで研究成果を
挙げてきたのは、生成に優秀な人材がたくさん集まったことが一番
大きいにゃ。ついつい知名度から著無先生が目立ってしまうにゃが。

かかりせんせ、おいらも来年はアメリカ進出の野望を抱いて
頑張ります。
239かかりちゃん:03/01/16 00:31
K-rodさん、がんばってくれい。あっしじゃあんまり力になれないけど
なにかあったら言って下さい。来年って、この9月でなくて2004年でしょうか?

しょーもない輩の相手はおしまいにして、

太郎/iがタイプした自分/iの論文
あの作家が/i書いた自分の半生記/i

って悪い?昔のn.hasegawaさんの論文に出ているような例ニョロけど
何が悪いのかわからないにょろ。

A出版があの作家が/i書いた自分の半生記/iを出版した。

ってperfectでない?


240(´∀`):03/01/16 02:08
binding theoryの違反という感じはしないにょろ。
一種のcreation verbの場合は「自分」がredundantに聞こえるというだけ
のことかも、にょろ。Hasegawa論文の詳細きぼんぬ。
241名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/16 02:28
やや悪い。「自分」は従節の主格ではなく、主節の主格を受けるほうが自
然。「A出版が...」の例は、「自分」が「A出版」を指すと解釈されそうで気
持ち悪い。プロなら書かない文章だね。
242241:03/01/16 02:38
自然に使えるのは「彼 (女) 自身」かな。
243K-Rod@無知:03/01/16 11:37
>>来年って、この9月でなくて2004年でしょうか?
あたしゃ、まだ修士も出てないのですにゃ。M.A.thesisは来年提出にゃ。
志望校はfinalcial supportがあって、semanticsもできるけどメインで
syntaxができるってとこですにゃ。まあ、無理かもしれんですにゃが、
挑戦する権利だけは誰にもありますのにゃ。(-.-;)

>>239
は私もOKですにゃ。何が悪いか分かりませんにゃ。
244K-Rod@無知:03/01/16 11:43
それと顔文字せんせ、Nishigauchiしゃんの論文で「なぜ」と「どういう理由で」
のコントラストが出ないということですたにゃが、なんだか例文読みまくってるうちに
私は判断がおかしくなってきますたにゃ。
(1) a.だれがなぜそこへ行ったの?
  b.*なぜ誰がそこへ行ったの?
(2)a. だれがどういう理由でそこへ行ったの?
 b.どういう理由でだれがそこへ行ったの?
Nishigauchiしゃんによれば(1a)ではpair-list不可で、
(2b)はpair-listが出ないこともないという判断ですたにゃが、
私には(2b)でpair-listは出てこないし、pair-listは不可能な
ものの(1b)はそんなに悪くないですにゃ。読みすぎたから
ですやろか?
245かかりちゃん:03/01/16 12:51
長谷川さんの主旨は関係節に移動がない、よってreconstructしない、
ってことですにょろ。まあ、それでかっての久野先生の「着ている
服がよごれている紳士」みたいな一見complex NP constraint違反
になっているのも説明できるってことにょろ。しかし、それでは
242の「彼自身」ないしは「自分自身」だとOKだってのが説明不能
にょろ。

で、RCとtopicalization
はこの「自分」のreconstructionに関しても似ていて、

(1)自分/iの半生記はあの作家/iが書いた。

ってのは駄目らしい(Hoji dissをcite)。これも判断がちょっとなっとく
できないにょろ。「自分」でbinding違反になる典型例は例えば

(2) 自分/iの母親が太郎/iを訴えた。
(3) 自分/iの母親が[太郎/iが来たと]言った。

だと思われるにょろ。(3)はアッシには(2)よりもっと悪い。ちょっと
いい方の(2)と(1)を比べても(1)の方がいいように聞こえるにょろ。
(つづくにょろ)
246?�?�?e`???a´?n:03/01/16 12:52
(せっかく二つに分けたのに省略されてしまいましたにょろ)
だから(1)とか239のRCの例はbindingには反していないでなんか
別の理由で(U of Washingtonの卒業生には)悪く感じられるだけでは
ないかと思うニョロよ。ちゅーかにょろ、239の例が悪かったら、
昔ちょこっと書いた、

(4)[太郎が[花子がとったと]言った]自分の写真

の「自分」の先行詞が「太郎」にしかなれないという問題も
そもそも問題設定というか観察の段階で間違っていたって
ことになっちゃうかもしれないにょろ。しかし(4)の「自分=太郎」
読みが悪いって人にはまだ会ったことがないにょろ。

247かかりちゃん:03/01/16 12:57
さらに246の名前が化けてしまったニョロ。
gauchiさんの判断には一応同意ニョロ。(1b)がよくいわれているように
ECP級の違反かというと違うと思うけど。whの判断は
「太郎がおねーちゃんに会いに、二郎がオニーチャンに会いにいきますた」
とか答えを想定しないと難しいにょろ。
248名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/16 14:42
>>246
> (4)[太郎が[花子がとったと]言った]自分の写真
>
> (4)の「自分=太郎」
> 読みが悪いって人にはまだ会ったことがないにょろ。

次郎は、太郎が花子が撮ったと言った自分の写真を見ていた。

「自分」=「次郎」。「自分」≠「太郎」。
249K-Rod@無知:03/01/16 18:57
>>248
自論を晒すようで、あまり深入りはしたくないんですがにゃ。
日本語の「自分」ってのは一種のvariableだと思いますにゃ。
例えば248の例文で言えば、先行詞である「次郎」はそれが所属している
Sのoperator位置まで上がると仮定しますにゃ。(上や下のSには移動しない。
これでlocalityが守られる)そうすれば、「自分」は次郎にbindされるので
自分=次郎の解釈が出てくる。
250K-Rod@無知:03/01/16 19:01
一方、(4)の例文では太郎が自分をbindするので太郎=自分の解釈が
出てくる。日本語の「自分」がcondition Aを守っているように見えるのは
実は、Operator-variableの関係を形成しているからではないのか?

とこの辺で止めときますにゃ。実は少々トピックは異なるものの
このideaは来月の公開処刑のネタにしようとしてますのにゃ。
>顔文字せんせ
251かかりちゃん:03/01/17 01:20
248ん、それはまた別の問題だとおもうにょろ。もう少し単純な例で
(5) 太郎は[花子がとった自分の写真を]みていた。
でも「自分=太郎」読みが禿げしくpreferされるにょろ。これは
おそらくpragmaticな理由によると思う。例えばkuno先生の
empathyに書かれているようなこと。(6)のように
(6) [太郎が[花子がとったと]言った]自分の写真がこの雑誌に載っている。
って他のantecedentがないcontextだと「自分=太郎」が可能というのが
話のみそにょろ。

自分=variableというのはもともとはkatadaのアイデア?Op-varなら
その関係はSCO/WCOを示したりするにょろか?それと、249の主張が
正しいのなら、248の例文では不可能だったloweringがなんで(6)では
可能ニョロか(250の最初にかいてあることが解らないニョロ)?
252K-Rod@無知:03/01/17 02:16
Op-varと書いてしまいますたが、c-com関係を前提にしているので
まだまだ草稿段階ですのにゃ。Op-varだとそのまま使えないので
修正が必要ですから、普通にc-comだけで勝負したいというのも
本音ですにゃ。また個人的に意見いただきたいですにゃ。
(6) [TP太郎が[花子がとったと]言った]自分の写真がこの雑誌に載っている。
この場合、関係節のSpecにある「太郎」が関係節のOpと関係を結んで、
でこのOpが「自分の写真が」が所属するTP位置のOP位置まで上がって、
「自分」をbindするので「自分=太郎」の読み。
248次郎は、[太郎が[花子が撮ったと]言った]自分の写真を見ていた。
この場合、関係節のOpと太郎は関係を結ぶが、「自分」の所属するTPでは
「次郎」が既に存在しており、この次郎がtop-mostのOPと関係を結んで
「自分」をbindするので「次郎=自分」の読み。
253K-Rod@無知:03/01/17 02:19
(5) 太郎は[花子がとった][自分の]写真をみていた。
こいつは写真という名詞の前にPP「自分の」があり、その前に
関係節が存在しているという構造ではないか?というのは駄目なん
でしょうか?こうすると誠に都合がよい。

ちなみに「公開処刑」というのはジョークですにゃ。
個人的にあの集会はとても気に入ってますにゃ。
254K-Rod@無知:03/01/17 02:31
てか、質問して寝ようと思ったんですにゃ。
意味論で使う「^」って記号の意味がよく分からないのですにゃ。
実はにゃ。例えばReinhart 1997 p.358
Which European contry has a queen?
{P/(Ex)(European country (x) & P=^(x has a queen) & true (P))}
なんかで出てくるやつにゃ。
Meaning and Grammarなんかにはintentional operatorとだけ書いて
ありますにゃが、いつ・どこで・どうやって使うのかイマイチよく
分からにゃいですのにゃ。

どなたか(こさかなしゃん元気?)よろすくお願いしますにゃ。m(_ _)m
255名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 09:27
>>254
^は、文を項としてとり、それを命題にするオペレータ。
P=^(x has a queen)
において、Pは(たぶん)命題を表すので、それとイコールで結び付けられた
右辺は、文でなくて、命題でなくてはいけないというわけ。
256名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 10:06
>>255
違います。^Pは、少し大まかに言うと、Pというextensionに対応する
intensionということ。Pは、あくまでもある種の意味であって、文
などの言語表現ではないんです。詳しくはDowty, Wall, Peters著の
Introduction to Montague SemanticsまたはGamut著の同様の
本を。
257256:03/01/17 10:11
ごめん、「Pは、あくまでもある種の意味であって、文
などの言語表現ではないんです。」
というところは間違いだった。Pは確かに言語表現。(モンタギュー
の理論の場合だと、ILの表現ということになる。)
ただ、254で言われていることは、文に話を限ってしまっている点で不正確。
258255:03/01/17 10:33
>>256-257
>違います。^Pは、少し大まかに言うと、Pというextensionに対応する
>intensionということ。

だから、「^は、文を項としてとり、それを命題にするオペレータ」と
書いているのです。文の外延は真偽値で、内包は命題(可能世界から真偽
値への関数)、それで、x has a queen という文(=真偽値を外延とする
表現)に^というオペレータをつけることによって、^(x has a queen)
という命題を外延とする表現(いわゆる命題)を作り出しているのです。

>ただ、254で言われていることは、文に話を限ってしまっている点で不正確。

これはその通り。正確に言えば、^は、「ある表現を項としてとり、その
表現の内包だったものが外延になる新しい表現を作るオペレータ」という
ことになります(たぶん)。
259255:03/01/17 11:38
ちょっと補足。

Reinhartの問題の論文を知らないのですが、254で引用された例文と
論理式は、察するに、疑問文の意味を、
その疑問文に対する真なる答えの集合とみなした場合に、
a) Which European contry has a queen?
という疑問文の意味が
b) {P/(Ex)(European country (x) & P=^(x has a queen) & true (P))}
という命題の集合であるということを述べているのではないかと思います。

例えば、<<Great Britain has a queen>>という命題は、
c) (Ex)(European country (x) & P=^(x has a queen) & true (P))
のPに代入した場合、この文を真にしますから、文aの意味である
命題の集合bの要素として含まれるというわけです。

ここで、P=^(x has a queen) は、単に真偽値の同一性ということではなく、
命題内容の同一性(あらゆる可能世界での真偽値の同一性)を表したいので、
右辺の文に、内包オペレータである^を付ける必要が生じるという
わけでなのですね。
260名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 14:02
ちょっと聞きたいんですけど、「絶対そう思う」って用法としていいの?
261名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 14:22
どうでもいいことだけど、PTQの枠組みで話をしている場合は、
は、^Great Britain has a queenが命題(=世界の集合)だ、
という書き方をよくみかけますね。X has a queenに^が付くのも、
x has a qeeen自体は、truth valueを指示するので、これを
命題(=世界の集合、あるいは、世界の集合から
真理値の集合への(特性)関数)にするために^が必要なわけでしょう。

例えば、P1=イギリスに女王がいる世界の集合
P2=オランダに女王がいる世界の集合
P3=フランスに女王がいる世界の集合、
w1が現実世界
とし、さらに、
P1={w1, w2}, P2={w1, w3}, P3={w2, w3}
とすると、
b)の表す集合は、{P1, P2}となるというようなことをいってるのでは。

ちなみに、文(sentence)が真理値を値として持つのか、命題(=世界の集合)を
値として持つのかは、モデルを指定するときに、タイプが
どのようなpossible denotationを持つと指定するのかで違ってきて良い
と思います。
例えば、PTQのILでは、前者で、Cresswellでは後者だったと思う。


262vvv:03/01/17 14:24
http://www6.ocn.ne.jp/~endou/index2.html
     ★YAHOOOプロフィール★
263かかりちゃん:03/01/17 14:38
にょろ、いつの間にかformal semanticsスレになっているにょろ。
要するに^は()のなかのものの外延t/fでなくてその命題(可能世界から
t/fへのcharacteristic function)ってことでいいにょろか?

K-rodさんの話しはいまいち理解できているか自信がないにょろ。

[太郎が[花子が撮ったと]言った]自分の写真を次郎が見ていた。

の予測と判断とはどうなるにょろか?判断にもよるけどTopicalizationとか
scramblingとかと、自分bindingの間でrule orderが必要になるかもしれない
にょろ。orderingは無い方がいいけど、もしあるのにゃらそれが表示に対する
制約vs派生的制約とかの違いから出て来ないといけないにょろ。
しかしおそらく「自分」の判断に関わるのは統語的制約だけではないので
相当慎重深く議論をしないといけないにょろ。
264K-Rod@無知:03/01/17 15:11
>>263
その通りですにゃ。要考察ですにゃ。
ただ、構造の表示に対する制約というかですにゃ、
所謂variableだと思われるような語彙は、統語環境によって禿しく
影響を受けるものだと思うわけですにゃ。それらを派生段階で全てが
決まるようにセットしておくというのは現象の言い換えに過ぎないのでは
にゃいか?というnaiveな思い込みがあってですにゃ。

variable、つまりwh語などのように統語環境によってその意味が決定されるような
言葉の統語環境を観察することによって、ある特定言語の構造制約が見えてくるのでは
にゃいか?と思うわけですにゃ。それが論理構造的にはありうる形が、統語構造によって
いくらか形が制限されてしまっているということが分かれば、意味の側面からsyntaxの
特徴が見えてくるのでは?というnaiveな戦略があるのですにゃ。それこそがsyntax-semantic
interfaceの研究が追求する目的なのでは?といろいろない知恵搾り出して考えてるわけですにゃ。

またいろいろコメントよろすくおながいしますにゃ。
265K-Rod@無知:03/01/17 15:14
>>255-263
長い解説appreciateです。
にゃるほど、これでDayal 1996もなんとかfollowできそうですにゃ。

顔文字先生は日本全国塗り絵大会の準備で忙しいんですかにゃ。
体調には気をつけてほしいですにゃ。
266名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 15:51
ついでに書いておくと、^自体の役割に関しては、例えば、
Dowtyたちの入門書の159ページの意味規則16を見てください。

^だけを取り出して、定義しているのではなく、あるMEに^がつくと、
何を意味するか、という言い方で定義しています。つまり、あるMEに
^がつくと、かくかくしかじかの関数hを意味する、という定義の仕方ですね。

ですから、^とは、結局、それが任意のMEにくっつくことにより、世界の集合を
定義域とする関数を生み出もの、とでもなりましょうか。




267名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/17 17:25
文字化けしないことを願って・・・。

いまαを任意の意味的タイプとし(つまりαεType)、
δを意味的タイプαであるような有意表現とする(つまりδεMEα)。
このとき、^δは意味的タイプ<s,α>であるような有意表現である
(つまり^δεME<s,α>)。

^δの意味値は次のような関数hである。
すなわち、可能世界の集合Wの任意の要素wについて、h(w)εDα。

命題(proposition)とは、ILにおいては^pと表現され(ただしpεMEt)、
モデル理論的には可能世界の集合から真理値の集合への関数である
(真理値の集合を2値にした場合は定義上特性関数となり、
命題は可能世界の(部分)集合と見なすことができる)。

属性(property)とは、ILにおいては^Pと表現され(ただしPεME<e,t>)、
モデル理論的には可能世界の集合から個体の集合のべき集合への関数である
(もちろんタイプ<e,t>の領域を個体の集合のべき集合と見なした場合である;
関数に基づく定義に戻せば、属性とは、可能世界の集合から、
個体の集合から真理値の集合への関数の集合への関数である、となる)

個体概念(inidividual concept)とは、ILにおいては^cと表現され(ただしcεMEe)、
モデル理論的には可能世界の集合から個体の集合への関数である。

これらの定義はMontague自身のものとは異なることに注意されたし。
268bloom:03/01/17 17:50
>>267
わけわからん。。。
何読めば言ってることがわかるようになりますか?
270267ではないが:03/01/18 11:21
>>269
Dowty, Wall, and Peters, Introduction to Montague Semantics (Kluwer)
271267です:03/01/18 12:34
>>269
既に>>270さんが指摘している本が、267に書いてある内容に関しては
一番懇切丁寧な解説を与えている本だと言っていいでしょう。

ただこの本を読むのに集合論と論理学の知識が多少必要になるかも。
遠回りもいとわず独習したいなら集合論ならEndertonのElements of Set Theory、
論理学ならJefferyのFormal Logic: Its Scope and Limitsがお薦め
(後者は日本語訳もでている)。
272かかりちゃん:03/01/18 13:06
結構semanticsが専門の人いるニョロね。jefferyの本ってみたことない
にょろ。意味論の教科書ってなんだか知らないけど買っちゃうのよね。
273K-Rod@無知:03/01/18 13:27
うみゃー、この中に私の知り合いがいるヨカーン!
でも、意味論者がけっこういるってのは心強いにゃ。
また質問あったらよろすくですにゃ。

ところで禿しく楽屋オチなんですがにゃ、HeimとKratzerは純粋に
意味論分野ではどんな扱いなんですかにゃ?syntaxに迎合し過ぎでは?
という意見がちょっと出たのにゃ。ま、我々にとってはありがたい話だし、
彼女たちの論文はなかなかおもしろいですにゃ。
Semantics in Generative Grammarも試みとしてはなかなか(・∀・)イイ!!
感じだと思いますしにゃ。

教科書ではMathematical Methods in Linguisticsを重宝してますにゃ。
>結構semanticsが専門の人いるニョロね。

ですね。でも、その割には、意味論スレに書き込みが少ないのは、どういう
ことなのであろうか・・・

>ところで禿しく楽屋オチなんですがにゃ、HeimとKratzerは純粋に
>意味論分野ではどんな扱いなんですかにゃ?

あっ、まだ、生成スレで、意味論ネタを引っ張ってくれるんですか。
嬉しいなあ。HeimもKratzerも、最近の動向はぜんぜん知らないのですが、
Heimに関しては、一応、博士論文をちょっと見た程度ですが、file-change
semanticsは、技術に走らず、言語の本質を見据えた非常に良質の理論
なんじゃないんでしょうか。まあ、理論的パラダイムとしては、KampのDRTに
飲み込まれてしまったような感じがするというのが残念なのですが。
275274(=255):03/01/18 14:00
一方、Kratzerは、stage/individual-level predicateの論文しか
見たことないのですが、event argumentの有無によって、両者を
区別するというのは、この区別を設けたCarlsonよりも、ずっと適切な
分析のような気がしてます。

で、どちらも女性ですよね。結構、女性の理論的研究って、独創性に
欠けることが多いかなあと思ったりもするんですけど(失礼)、
この二人は、むしろ、言語学的意味論の中でも、独創性がある研究者だと
思うので、意味論って女性に向いてるんかなあ、と思ったりもします。
276K-Rod@無知:03/01/18 14:20
ところでかかりせんせ、fusaしゃんの1991についてなんですがにゃ。
p.296のNP1-ga [VP zibun [VP NP2-ni [CP t-case ]というLFでOpの
zibunが繰り上がっているという構造でですにゃ。
zibunがVP-Specに上がってるので、NP2より上の位置にあると
いうのはいいとして、NP1がasymmetricにzibunをc-comしているので
zibunがsubject-orientationを示すってストーリーについてなんですが
にゃ。
(1)Operatorが名詞句にc-comされうるのか?(Opというのはvariableと
関係を結んで意味を生み出す源泉の方であって、生み出される側ではない
のでは?)
(2)localityを示す(この論文ではant-govを要求する)zibun-zisinで
ある場合、opであるzibunがVP-Specに上がるが、こうすればNP2が間に
介在するのでzibunとzisinとのant-govが保証されない。かといって
NP2より上に上がらなければzibun-zisinのsubject-orientationは説明
できないのでは?

という疑問が沸きましたにゃ。ちと古い論文ですがにゃ、何かご存知のことが
あればコメントおながいしますにゃ。
ところでUCSってどんな感じの大学なんですやろ?
277K-Rod@無知:03/01/18 14:28
>>275
そういやReinhartとか意味論では女性が活躍してる印象がありますにゃ。
日本人でも顔文字先生の知り合いのI先生の印象が個人的にも強いですにゃ。
純粋な意味論としてはあとOgihara氏なんか思い浮かびますにゃが。

syntaxは男で、意見をはっきり言う人達が多い印象にゃ。自分もそうなんですがにゃ。(藁
でも分からないことはちゃんと分からないと言うし、個人的にはこういうの好きなんですがにゃ。
278274(=255):03/01/18 15:19
>>277
日本人の女性で、意味論の専門家と言えば、私もI先生しか思いつきませんね。
というか、他にいるのかな? まあ、意味論研究者自体の人口が少ないですけど。
Ogihara氏は、Ogihara Toshiyuki氏のことでしょうか。
女性の研究者で、Ogiharaさんっていませんよね。

もっとも、統語論の方は、女性の研究者は結構多いかな。276で言及された
Fusaさんも確か女性ですよね。
279名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/18 15:56
>278 U/Mass帰りのKusumoto?さんはどうでしょう?Cornell帰りの先生も?
って、ちょっと自信なさげ。逝ってきます...
280(´∀`):03/01/18 19:25
むにゃむにゃ、ちょっと忙しくてあまり書けないにゃ
この意味論の盛況ぶり、こさかなしゃんもさぞ喜んでいることにゃろ。
「自分」をやってる女性でAikawaしゃん@MITとゆー人もいるにゃが、あまり取り上げられない
にょろね、純理論畑ではなく日本語教育の人にゃったろか?
俺はKusumotoしゃんときくと、なぜかShimoyamaしゃんとニコイチの印象があるにゃ。

>>276
(1) null operatorみたいなもんにゃ。それだけでは値を決められないのでさらに別の
先行詞によってstrong bindingを受けなければならないということになってるにゃ。
  cf. John/i is easy [ OP/i [ PRO to please t ]]
(2) zibunと [ t zisin ]の間にVPなどのbarrierがあってはいけない、といってるだけで
NP2によってinduceされるrelativized minimality効果のことは考慮されてないようにゃ。

barrierにinherent(/inherited)なものとminimalityによるものがある、という妙な状況が
現在のPICとMLCにそっくり再現されているように思うにゃ。かなりredundancyがあるにも
かかわらずどっちかに一本化することもできずにもたついてるような感じにゃ。こういう場合は
両者よりさらに抽象度の高いものにintegrateすることも考えてみるべきなのにゃが。
281K-Rod@無知:03/01/18 20:55
>>280
おひさしぶりですにゃ。
コメントありがとうございますたにゃ。
だいたい予想通りでホッとしますたにゃ。

ところでrelativized minimalityはともかく、null operatorの言いだしっぺて
誰なのか知らなくて、ですにゃ。Watanabeしゃん?Takahashiしゃん?それとも?

PICとMLCの話はやはりeconomyをglobalと考えるか、localと考えるかの問題に
つながってくると思いますにゃ。抽象度が高いのはMLCのような気がしますにゃが。
multiple spell outの発想だとか、CollinsしゃんやUraせんせのlocal economyの
話を読んでる限り、時代はlocalなのかも?と言いたいとこですにゃが、MLC関連の
話を読んでるとglobalも捨てがたいにゃ。そろそろこの2つの比較について議論する
時代に入ってきてるのかもですにゃ。

私もしばらく逝ってますにゃー。
282名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/19 01:10
初めました。素敵な掲示板ですね。ご質問させてください。

"The Language Instinct"(『言語を生み出す本能』)は、Penguin版とHarpercollins版の2種類が出ていて、Harpercollinsの方がだいぶお安くなっています。中身に差はあるのでしょうか?Penguin版は解説つきとか...
Harpercollinsの方は表紙がダサダサなんですが、まともな出版社なんでしょうか?
Penguin版はイギリス英語だったりするのでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0060958332/qid=1042905615/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/249-3569265-3679515
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0140175296/qid=1042905615/sr=1-2/ref=sr_1_0_2/249-3569265-3679515
283かかりちゃん:03/01/19 02:23
aikawaさんは確かに日本語教育のひとだったとおもうにょろ。たしか
MITにはもういないのではなかったっけ?academicでない仕事に
移ったとかいう話を聞いたことあるニョロ。shimoyamaさんとkusumotoさんは
確かにどっちがどっちか解らなくなることありますニョロ。なんでだろ?
Umassの同級生かな。barriers一本化はdaikoさんのdissertationなんかで
も試みられていますニョロけど(構造的barrをRMにreduceする)なんだか
決定打という感じではなかったにょろ。PICとMLCはどちらもlocalなことを
要求するので...確かに共通点はあるようにょろ。昔のcomp-to-comp移動vs
subjacencyと問題の本質は変わっていないニョロね。

null opそのものはchomのon wh-mov'tからLGBに出て来たものですニョロ。
日本語のwh in-situがinvisibleに動いているっていったのはwatanabe
さんにょろ。

pinkerの本は確かに表紙の違うのをみたとあるけど知らないニョロ。
あっしが持っているのはHarpercollinsだと思うニョロ。
284かかりちゃん:03/01/19 02:53
書き忘れたにょろ。USCはご存じのようにhojiさんがいるし、syntax
a la Hojiが好きならいいかもしれないニョロ。日本人卒業生としては
上山さんと...あと誰がいたっけ?コースワークがあんまりよくない、と
聞いたことあるニョロ。というか、「コースワークが一番簡単」と
言っていた人がいたけどあくまで噂なので事実は知りません。
大学自体はハッキリ言っていいneighborhoodにはないにょろ。ちょっと
危ないところにょろ。まあ、LAだから仕方ないけど。きっと
カオモジ先生のほうがHojiさんとかよく知っているんでは?hojiさんは
あっしからすると「ちょっと恐い」先生ニョロ。

ついでにUMass大学院は今はsemanticsとphonologyの学生しかいないと
思うニョロ。syntaxはできないことないけど、80-90年くらいの
時とはだいぶ変わってしまいましたニョロ。irvineが???のようなので
今はやはり日本人にはMITがいいにょろかね。。。UConnも???だし。
285(´∀`):03/01/19 22:19
Hojiさんとは面識ある程度で、そんなによく知らないにょろ……といいつつ、昔、
Nobuko Hasegawaさんが関西在住にゃった頃、Hojiさんと俺と二人してHasegawaさんの
家に泊めてもらったことを覚えてるにゃ(遠い目……

null operatorに対するstrong bindingの要請はChomsky 1982 Concepts and Consequencesで
出てきたと思うけどにゃ。一時、韻をふむ(?)とゆーか、同じ頭文字の用語を並べるタイトルが
流行ったにゃ。Concepts and Consequences、Form and Function、Rules and Representations、
他に何があったけかにゃ? Explorations and Explanationsとか、いつか使ってやろうと思ってるん
だけどにゃ。

俺のwilliam morrow版Language Instinctには、最初からピンカーのサインが入ってるにゃ

雑談だけなのでsageにゃ
286かかりちゃん:03/01/20 03:31
>null operatorに対するstrong bindingの要請はChomsky 1982 Concepts and Consequencesで

そうでしたっけ?後ろの方のparasitic gapのsectionかな。
knowledgeのような気もするニョロけど。

>同じ頭文字の用語

受験勉強のころやった、頭韻を踏むってやつにょろね。syntax and semantics
とかphonetics and phonologyなんてのもそのたぐいニョロか。
287名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/20 16:24
日本人ならMITがいいっていうの、反対。チョムスキーのファンなん
だったらMITに行くのは自然なことだけど、別に彼のファンというわけで
ないならMITの言語学科は避けた方がよいと思う。M. Baker以降、
あそこの言語学科からはまともな学者が出ていない。
D. Fox? 一時話題になったけどやっぱり駄目。

そもそもチョムスキー理論には未来がないと思っているんだけど、
(だから、M. Bakerもほんとはそんなに評価してない)
仮にチョムスキー理論を研究したい場合でも、MIT以外の所の方が
多分いい。例えばUCLAとかNYUとか。
288名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/20 16:41
追伸だけど、287に書いたのは、純粋シンタクスの世界では、ってことね。
フォノロジー、セマンティクス、それから、シンタクスの中でも、
かなりセマンティクスに近い(かつチョムスキー理論から距離がある)
分野では、最近のMIT卒業生の中にも「まともな学者」がいるよ、確かに。
心理板住人です。突然の横レスご容赦ください。
語学教育の現場からの生成文法批判を見つけました。
さんざん既出だとは思いますが、皆さんなりの反論や、
この種の批判に対して既になされている生成側の
公式見解を聞かせていただければ幸いです。
http://www.wafu.ne.jp/~hasep/_2/07/09.htm

このスレの流れをそらすのもなんですので、
心理板の言語能力スレにも同様の書込みをしておきました。
よろしければこちらにお越しください。
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1011801342/l50
290 :03/01/20 21:47
>分野では、最近のMIT卒業生の中にも「まともな学者」がいるよ、確かに。

誰のこと?秘密なの?(w
291名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/20 23:23
>>290
Tancredi and Sauerland.
292虚無好き:03/01/20 23:30
「学習ツールとしての文法」とさしてレベルの変わらない書き込みを、
心理板のほうにしてしまったにゃ…。
魔がさしたにゃ…

しょーがないから、文句のあるひと、かかってきなさい。
293K-Rod@無知:03/01/20 23:55
syntax a la Hojiは例文の判断が全くできないので、、、、???
って感じにゃ。たまにおもしろいこともあるんですがにゃ。
LAの治安の悪さはよく耳にしますからにゃー。

Chomsky 1982ってのは実は読んだことないですにゃ。あんましreferされて
ないように思いますにゃが。ちと時間を見つけて探してみますにゃ。

MIT?(;´Д`)ハアハアって感じになりますがにゃ。私はにゃ。
294K-Rod@無知:03/01/20 23:59
>>287あそこの言語学科からはまともな学者が出ていない。

きっとあなたは生成文法に取って代わる21世紀を代表する言語理論の
中心人物に違いないと見ますたにゃ。
ためしに未来のない生成文法にここで終止符を打って、若造の私を
啓蒙してみてくださいにゃ。よろすくにゃ。
さらにあなたの研究するidealな言語理論を説明してほしいですにゃ。
DeGraffたん萌え(嘘
296名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 00:08

                        |\
                        | .\
                    |ヽ、   . |  ..\
                   |  \ 丿   ..\
        `:、          | ,,.''"´      `:、
          )        /′         .`:、
        ./′       ./              ミ
        (        .|               ヽ  
        {,        .|   .,___.,          .| 生成文法には嫌な世の中になっちまったもんだ・・・
         .\_     . |             ..  i  
            `丶、.'=ヽ    ''"´         /
              /¨^':r_ ゙''v,_            ..
             .i′   ¨'v  .¨''          `:、
             .'i      ゙'!
297名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 00:48
>>294
生成文法に未来がないとは言ってないんで。チョムスキー理論って
言ったのは、GBとミニマリズムのこと。LFGもHPSGもType-Logical
Grammarも、面白いし、未来があると思うよ。

言語学者以外の人にも興味を持ってもらえるような仮説を提示
しようとしているのは偉いと思うけどねー。
298かかりちゃん:03/01/21 02:42
また同じような「未来がないと思うよ」批判にょろか。具体的な構文分析で
LFG/HPSGその他(GB/ミニマリストをのぞく)でないと説明できないというのを
引っさげて来なさい。そうでないとあっしはサイキックでないから、未来の
ことは解らんよ。

>言語学者以外の人にも興味を持ってもらえるような仮説を提示
しようとしているのは偉いと思うけどねー。

これはchomが偉いってことにょろか?誰の話をしているのか解らないニョロ。
で、にゃんでNYUがいいにょろか?確かに学校としてはいいし、postal、kayne、
baltinなんか有名所がそろっているけど、postalは確か教えていないし、
kayneも少ししか教えんらしいぞ。NYU出でがんがんやっている人っていたっけ?
それとNYUはなんせNYCにあるというのは魅力ニョロけど、逆にいえば
危ないし物価がむちゃくちゃ高いにょろ。NJに住むと少し安いけど
通いが大変だし、NJのNYCに近い方は「おっかねー」にょろ。昼間でも
一人でなくても歩くの恐いとこ沢山あるにょろ。
rutgersはまあいいにょろ。できれば日本人の指導者のいるところに
留学するといいだろうけど、今そういうところで日本人がいるところって
あんまりないにょろ。
299 :03/01/21 04:21
>できれば日本人の指導者のいるところに留学するといいだろう
じゃ、かかりちゃんおるとこにするわ。どこ?(w
300 :03/01/21 07:29
チョムスキー文法ってまじめに勉強したことがないんだけど、このスレを
見ていて面白そうだと思った。どの辺から読み始めれば議論についていけ
るかな?
301かかりちゃん:03/01/21 08:18
あっしはもうじき今いる大学やめてよそに行くし。

300氏のbackgroundは?英語文献でもいいかとか、こういうことなら
知っているとか。
302偶然300げっと:03/01/21 08:31
Haegemanのintro to GBは読みました。だいたいあのくらいですかね。
あ、Radfordのintro to minimaslistのconcise版も読んだか。
なんかこのスレで使われている用語が分からないのが一番の問題なんです。
京外大の小野先生の用語集はたまに見るんですが、のってないのが、
このスレでは出てくる。
かかりちゃんってずっとvisitor, visitorでその都度応募してるの?
tenure十分可能なのでは?
303bloom:03/01/21 09:02
304  :03/01/21 10:21
This fact is particularly clear on the level of syntax where no traditional or structuralist grammar goes beyond classification of particular examples to the stage of formulation of generative rules on any significant scale .

誰かこれ訳せますか??
305名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 10:48
>>304
> This fact is particularly clear on the level of syntax where no traditional or structuralist grammar goes beyond classification of particular examples to the stage of formulation of generative rules on any significant scale .
>
> 誰かこれ訳せますか??

ま、ひまつぶしに・・・

この事実は、特定の例の分類(段階)を越えて生成的規則の規定の段階に、どの伝統的あるいは構造的文法論も達していない、統語論のレベルにおいて、特に明らかである。

間違えていたら恥ずかすぃ〜なぁ〜。
306305:03/01/21 10:52
ありゃ、書き込んでから気づいた。
構造的文法論ではなくて構造主義文法論だぁね。
307(´∀`):03/01/21 11:14
on any significant scaleが抜けてるから2点引きにゃ
particularは「個々の」のほうがいいけどにゃ
(今、試験の採点中なのにゃ)
308305:03/01/21 11:33
>>307
ヽ(`Д´)ノ ウワァー!!いやマジで恥ずかすぃ。・゚・(ノД`)・゚・。
忙しいところ添削ありがとうございました。
309(´∀`):03/01/21 11:37
にゃんのにゃんの
310かかりちゃん:03/01/21 14:35
>305訳すとかえって分かりにくいにょろね。Chomの訳本なんか売れない
だろうにゃ。
今までvisiting〜visitingで食いつないできましたにょろ。
tenure-trackがとれなかったにょろ。まあ、差別もあるにょろ。
ここアメリカは差別の国だし。ところでこの板で個人的に
相談にのって貰った方もいるのだけど、やはり日本に帰るのは
やめとこうと思っています。ばかと思われるかもしれませんが、
もう一度だけ自分の可能性を試してみたいと思います。

相談にのってもらった先生には後ほどメールすると思いますにょろ。
311名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 14:54
>>298

>また同じような「未来がないと思うよ」批判にょろか。具体的な構文分析で
>LFG/HPSGその他(GB/ミニマリストをのぞく)でないと説明できないというのを
>引っさげて来なさい。

各理論の強み・弱みは何か、っていうようなことは、プロの統語論研究者
にとっては常識であるべき。
312かかりちゃん:03/01/21 15:15
>各理論の強み・弱みは何か、っていうようなことは、プロの統語論研究者
にとっては常識であるべき。

アッシがプロでないのかも知れないけど、これどいういうこと?
あっしは常識はずれな野郎なので説明希望。
理論の善し悪しは(大前提として)、現象をいかに説明できるか、
によるわけニョロ。applicabilityというのは、
1)現象の説明
2)理論の整合性/簡潔さ
3)applicability
ってな感じで3番目くらいには重要だろうな。
313名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 15:34
>>312
「理論の簡潔さ」はともかく、「理論の整合性」は、ある意味「現象の説明」よりも
重要なのでは? そもそも、整合性を著しく欠く「理論」による「説明」は説明とは
言えないだろうし。
314名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/21 16:17
>>312
applicabilityって何のこと? (答えなくてもいいけど。)
ワタシが考えてたのは、現象の説明ができているか、理論に
簡潔性があるか、ということだよ。例えば、Type-Logical
Grammarの強みはnon-constituent coordinationがきれいに
扱えることだ(と主張してる人がいる)、とか、LFGの強みは
OTと簡単に組み合わせられることだ(と主張してる人がいる)、
とか。ミニマリズムの弱みは、具体的な言語現象の中で、ちゃんと
扱えるものがあまりないことだ("All the phenomena of language
appear to refute it (=the strong minimalist thesis)"
とチョムスキー自身が言ってる)、とか。(もっともチョムスキーの
言葉は、"... just as the phenomena of the world appeared
to refute the Copernican thesis"とつづいていて、どうも当人は
すっかりガリレオ気分なのだが。)
315□□マジやばいよ□□:03/01/21 16:46
>LFGの強みはOTと簡単に組み合わせられること
激しくワラタ
317名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 00:44
>>317
LFGと言えばブレズナンしか知らないんだろう。314は。
そんなに笑ってやるな。ここは2ちゃんなんだからこうやってストレスを
解消させてやらないと、ヒキオタは自殺してしまう。

しかしこいつには自分の意見というものがないのかと小一時間、、、、
318かかりちゃん:03/01/22 00:47
313そんなことはないニョロ。多少問題がある理論でも事実が説明できるなら
整合性のある事実が説明できない理論より優れているにょろ。

314アッシが考えていたapplicabilityってのはたとえば言語習得のような
実験的なデータ収集でもsupportが得られるかとかだけど。
LFGがOTとウンチャラってのはあんまりにも???にょろ。316が
言ってくれているけど。「ミニマリスト(SMT)が」ってところは
基本的な誤解ね。
319名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 07:22
ちょっと前の話題(留学するならどこがいいか?)に戻りますが、カリフォルニア大学のサンタクルーズ校はどうですか。
規模は小さいですが、教育が優れているらしいですよ。いい人材も輩出しているみたいだし。

それから、メリーランド大学はどうなんですかねえ?
320kami:03/01/22 11:19
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/7301
なんかたくさんしゃべるところみたい
321K-Rod@無知:03/01/22 11:45
かかりせんせ、頑張ってくだされ。
ちょうど、この前も(このスレ見てない人達と喋ってた時に)かかりしゃんは
なかなかいい研究してるということで名指しで評価されてたとこなんですにゃ。

雑談なのでsage
322314ではないけれど:03/01/22 11:47
>>316-318
314の「LFGの強みはOTと簡単に組み合わせられること」という部分を、
皆さん馬鹿にしていらっしゃるけど、そんなに変なのですかね。
基本的に、minimalistのように複雑な装置が絡み合っていて「重い」文法
よりも、LFGのように比較的「軽い」文法の方が、OTのようなメカニズム
を導入しやすいというのはもっともだと思うんだけど。

というか、minimalistだと、すべての説明をコスト的なものに還元しよう
とするであろうから、制約の間のランクによって説明するOTの考え方とは
それほど相性がよくないのでは? 制約のランキングは、コスト的な
ものだけでは決まらないだろうし。
323313:03/01/22 12:04
>>319
>多少問題がある理論でも事実が説明できるなら
>整合性のある事実が説明できない理論より優れているにょろ。

まあ、問題は、「多少問題がある理論」の「多少」がどの程度かということ
になってしまうのですが・・・

とはいえ、やはり、私は、「理論」においては、整合性などの「内的問題」
の方が、実際の現象への適用という「外的問題」よりも優先されるべきだと
いう気はしますね。実際の現象にほとんど適用できなくても
内的一貫性のある「理論」は、害はないけど、様々な現象に適用できるが
内的一貫性に問題ある「理論」は、誤った認識を与える恐れがあるという
という点において、有害であると思いますし。

まあ、私は「理論」ということで、経験科学の「理論」ということだけでは
なくて、哲学的な「理論」も念頭に入れているので、特にそう思うのかも
しれませんが。
324名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 13:54
>>318

>「ミニマリスト(SMT)が」ってところは
>基本的な誤解ね。

チョムスキー自身がミニマリズムを誤解してるってことかい?
「確かにミニマリズムは一見したところ反例だらけだが、このように
一見したところ反例だらけの理論であっても勇気をもって敢然と推進
していくのが真の科学の道なのだ。わたくし(チョムスキー)こそは、
恐れを知らぬ、真のガリレオ的リーダーである」
ってことだろ。どこにも誤解はないと思うが。
第一線の研究者が院生に、「なかなか」いい研究してる、とか言われるのは
2chならではだね。(w
326かかりちゃん:03/01/22 14:44
322あのね、問題はなんでわざわざOTと組み合わせないといけないか
ってことなのよ。質の違う理論を取り入れること、それに基づいて
理論の評価をすることの正当性は?

323理論内部に矛盾があるのは確かに問題です。そういうのは
理論と呼べるようなしろものでもないし。理論の簡素性とは
別問題です。簡素でなくてもやっぱり事実を説明できる理論は
簡素で理論を説明できるよりいいってことにょろ。理論は
事実を説明するためにあるにょろ。

324お話にならないにょろ。chomの一つの文を引っ張り出して来て
理論全体を評価しようとしているのが誤解なんて言葉では
なまぬるいくらいにょろ。まあ、該当英文をそう言う日本語に
訳すシドニーシェルダンの超訳的翻訳も誤訳/誤解そのものにょろけど。
それでよく「どこにも誤解はないと思うが。」と思えるにょろね。

ucscは確かにいい。前も書いたにょろ。UMDはlasnikが行ったけど
まだまだ不確定にょろ。今までは少し盲目的にミニマリストを
やる学生がおおかったにょろ。
327322:03/01/22 15:27
>>326
>あのね、問題はなんでわざわざOTと組み合わせないといけないか
>ってことなのよ。質の違う理論を取り入れること、それに基づいて
>理論の評価をすることの正当性は?

「質の違う理論」ということは、MinimalistとOTの相性がそれ程よくない
ということは、お認めになるんですよね。で、ある統語現象がOT的な考え方で
説明しやすいと思われる場合に、文法の枠組みがOTによる説明のメカニズム
を取り入れやすいことは、その文法を評価する基準の一つには十分なると思うの
ですがね。(もちろん、統語論においては、OT的な説明方法を用いるべきではない
とか、OTで説明できる統語現象はすべてMinimalistの枠組みでよりよく説明できる
とか、おっしゃられるのであれば話は別ですが。)

で、改めて、314の以下の部分を「LFGがOTとウンチャラってのはあんまりにも???」
と評価される理由について、お教え願いますでしょうか?

>LFGの強みはOTと簡単に組み合わせられることだ(と主張してる人がいる)
328名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 15:51
関係ないけど、OTってそんなにいいですか?

Alanは大天才だとはおもうけどね。
329mmm:03/01/22 15:58
http://www6.ocn.ne.jp/~endou/index2.html
      ★こんなサイト見つけました★
331名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 16:37
>>330
このスレの17=22=24...は、なんとなくカオモジ先生っぽい。
332324だが:03/01/22 18:41
>>326
>324お話にならないにょろ。chomの一つの文を引っ張り出して来て
>理論全体を評価しようとしているのが誤解なんて言葉では
>なまぬるいくらいにょろ。まあ、該当英文をそう言う日本語に
>訳すシドニーシェルダンの超訳的翻訳も誤訳/誤解そのものにょろけど。
>それでよく「どこにも誤解はないと思うが。」と思えるにょろね。

特定の一文を訳したわけではないよ。>>324に書いたのは、チョムスキー
が色々なところで繰り返し言っていることのパラフレーズ。
チョムスキーは「おれさまこそは」みたいな言い方はもちろん避けてる
けど、彼が言っていることは結局そういうことだよ。

それにしても、「説明的な理論を立てるためには多少の反例は無視すべし」
ってのは彼の有名な持論なんで、「誤解」だっていう反論は何とも意外。
何らかの反論が返ってくることはわかってたが。
333(´∀`):03/01/22 20:43
求めている説明の深さの違いもあるだろうにゃ。制約自体がどこから出てくるのか、そのランキングの
言語間の相違は何に基づいて決まり、どうやってそれを習得するのか、あたりを不問にしたまま言語事実
に見合うような制約とランキングを任意に想定することが果たして説明なのか、という疑問があるにゃ。
最近のOTは知らんけどにゃ。
いわゆる説明的妥当性と記述的妥当性の衝突にゃが、ミニマリストは一見後者を犠牲にして前者を追求
するように見えていて、SMTが正しいとすればどのような現象が問題になるか、というヒューリスティクス
として機能するので、これまで取り上げられなかった現象も議論の対象になってきているという側面も
あるにゃ。説明や理論の簡潔性・整合性を優先しつつ、その結果として経験的守備範囲もGBより拡張ないし
変質していると思うにゃ。現状ですでに正しい説明が出せているかどうかは別だけどにゃ。
>>322
>minimalistだと、すべての説明をコスト的なものに還元しようとするであろう
違うと思うけどにゃ。
>>331
バレバレですにゃ。
334323:03/01/22 21:20
>>333
>SMTが正しいとすればどのような現象が問題になるか、というヒューリスティクス
>として機能するので、

はい。現象予測性は、たとえ、その予測が正しくなくても、理論を評価する
非常に大きな基準になるように思います。

>>minimalistだと、すべての説明をコスト的なものに還元しようとするであろう
>違うと思うけどにゃ。

流石に「すべての説明」は言いすぎでしたね。「ミニマリストは統語現象
の説明を可能な限りコスト的なものに還元することを目指している」と言う
のも言いすぎになりましょうか。

>バレバレですにゃ。

やはりそうでしたか。萌芽的に見られる「にゃ」語尾と、かおもじ先生一流
の挑発的なスタイルからピンと来ました。
335名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/22 22:35
>経験的守備範囲もGBより拡張ないし
>変質していると思うにゃ。

さすがに、「拡張している」と言い切る勇気はなかったんだね。
336(´∀`):03/01/23 00:22
うにゃ、理論としてのエレガンスを棚上げにして拡張ばかりに走り破綻したのがGBだからにゃ。
たとえば現象A、B、C、Dのうち、AとBを原理Pで、CとDを原理Qで説明するよりも、
A、B、Cを(P、Qより抽象性の高い)原理Rで説明し、代わりにDは一時的にしろ切り捨てる
「勇気」も時には必要なのにゃ。
337K-Rod@無知:03/01/23 00:53
>>325
そう評価されてたのは、生成ではおもっきしメジャーな切れ者の先生にゃ。
>>327
Bresnan以外の、イギリスのAndy Spencerしゃんにゃら、ANU派の人らにゃら
LFGにもいろいろあるにゃ。LFGがOTとくっつかなければいけないという意見を
先にお聞きしたいですにゃ。BresnanだけがLFGという意見には禿しく反対にゃ。





338(´∀`):03/01/23 01:22
>萌芽的に見られる「にゃ」語尾
あ、ほんとにゃ。今まで気づかんかったにゃw
339327:03/01/23 08:38
>>337
>LFGがOTとくっつかなければいけないという意見を先にお聞きしたいですにゃ。

私も「LFGとOTがくっつかなければいけない」なんて意見があるのでしたら、
是非、聞いてみたいものです。
で、そんなこと誰が言ってるの?

>BresnanだけがLFGという意見には禿しく反対にゃ。

そんなこと誰が(ry
340もうすぐ三年生:03/01/23 10:07
素人の観点からすると、OTとLFGを組み合わせるのは結構なんですが、つじつま合わせに終始して、
前提としてどういう言語機能のモデルを想像しているのかがバラバラなので
その点をハッキリさせて欲しい。チョムスキーモデルなのか、それともジャッケ
ンドフのようなモデルなのか、それともそれ以外のモデルなのか
341かかりちゃん:03/01/23 11:41
>327=339にゃンだか主張が見えないニョロけど、OTをMPないしはLFGをくっつけたら
それだけ分、理論的道具立てが多くなるだけニョロ。道具は少ない方が
いいのは自明なことニョロから、「なぜOTとくっつけることが評価基準に
なるか?」ということをきいているにょろ。

MPは今のところなるべく派生でやっていこうとしてますにょろ。表示の
最適性に関する理論とはあわない、のは私が認めるとかどうかというより
当たり前ニョロし、「OTとくっつけたいから」なんて理由で仮説を多く
するのも意図がわからないにょろ。

どういう現象とどういう現象が同じ制約で説明されるべきかは最終的には
理論がきめることにょろ。LGBにあったECPによるthat-tの説明とか、
barriersでそれをあきらめて、そうすることによってRelativized Minimality
なんてのがでてきたにょろ。どういうわけだか簡潔性を求めることが
理論がcoverするデータも増やしたことがたくさんあったにょろ(NIC〜
ECPなども同じ)。SMTというのは、「これはもしかしたら言語の計算
システムが簡潔だからなのではないか」というアイデアにょろ。正しいか
どうかはやってみないと解らないニョロ。しかし、もしそれが正しいのなら、
そのラインでの説明が「本当の説明」であり、それ以外の説明は
事実の記述に過ぎないことになるにょろ。それがchomが追い求めて来た
説明の深さ、ってものにょろ。カオモジ先生ご意見おながい。
342322:03/01/23 12:30
>>341
>にゃンだか主張が見えないニョロけど

私の方は、やっと、かかり先生の言わんとすることがわかってきましたよ。w
316-317氏はともかく、少なくとも、かかり先生に関しては、
314の「LFGの強みはOTと簡単に組み合わせられること」という発言
を「???」とされているのは、「(LFGが)OTと簡単に組み合わせられる
こと」の部分に対してではなく、それが「LFGの強み」だという部分に
対してなのですね。

要するに、OTのような糞理論は、MPはもちろんのこと、LFGとも組み合わせる
価値はないということなのですね・・・。

まあ、MPの方はともかく、LFGの方はそうは思ってらっしゃらないようですが・・・
343?�?�?e`???a´?n:03/01/23 13:43
いやにょろ、OTもLFGもくそ理論だとは思わないし、
そんなことはいわないニョロ。いろいろなやり方を
各研究者が突き詰めていって、喧嘩したり仲良くやったり
して、何となく全体として進んでいくのが学問ってもん
だと思うにょろ。とりあえず、派生は必要、という
のがMPのtentativeな考え方ニョロ。正しいといいと思うけど
間違っているかもしれないニョロ。
344名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/23 13:46
チョムスキーは最近は「every theory, down to basic physics,
is refuted by tons of evidence」なんて寝ぼけたことを言ってる。
量子力学もミニマリズムと大差ないと言いたいらしい。

誰か、こいつに何か言ってやってください。
345かかりちゃん:03/01/23 13:48
名前が化けちゃったニョロ。
346かかりちゃん:03/01/23 13:51
せっかくsageでやったのに。

誰か、344に何か言ってやってください。
347mmm:03/01/23 15:15
http://jsweb.muvc.net/index.html
     ★こんなサイト見つけました★
348☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆:03/01/23 16:14
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

http://www5b.biglobe.ne.jp/~ryo-kyo/osu.html

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
349名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/23 20:48
>>346
basic physicsは、量子力学ではないであろうというのはさておいて、
"every theory ..."の部分は、察するに、
あらゆる理論は、帰納的な一般化の作業によってのみ得られるのではなく、
むしろ、まず理念的な仮説を立てて、それを実際に検証し、元の仮説が
反駁されたら、それを修正して、また検証するということを繰り返す
仮説−演繹的な方法で得られるという、ごく当たり前のことを言っている
にすぎないと思うのだが。
350名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/23 20:54
★ CG板住人が語る「お絵描き掲示板」PART3 ★
http://pc.2ch.net/test/read.cgi/cg/1036764179/

↑ここの626に「どうでもいいなら書き込むなよ」と言ってやって下さい(棒読み
351K-Rod@無知:03/01/23 21:10
>>339>>342
( ゚Д゚)ハァ?LFGとOTを組み合わせてるのはBresnanで、LFGでもAndy Spencerしゃんも
Avery AndrewしゃんもOTとの融合は禿しく嫌ってるにゃ。316しゃんと317しゃんは
このことを指摘してるのではなかか?

>要するに、OTのような糞理論は、MPはもちろんのこと、LFGとも組み合わせる
価値はないということなのですね・・・。
まあ、MPの方はともかく、LFGの方はそうは思ってらっしゃらないようですが・・・

342しゃんにお聞きしますにゃが、LFGがOTとくっつくメリットって何にゃ?
35265:03/01/23 21:10
>>337
>Bresnan以外の、イギリスのAndy Spencerしゃんにゃら、ANU派の人らにゃら
>LFGにもいろいろあるにゃ。LFGがOTとくっつかなければいけないという意見を
>先にお聞きしたいですにゃ。BresnanだけがLFGという意見には禿しく反対にゃ。

このスレでLFGの話題が出たのをきっかけに、StanfordのLFGのHPをちょっと
眺めてみたら、確かに、LFGのコミュニティも人が多くて、LFGは、Bresnanと
その弟子たちだけがやっているということでもなさそうなんだけど、
LFGって、やっている人によって、そんなに違うものなの?

なんか、やはり、Bresnanというリーダーによって引っ張られている
コミュニティという感じもするんだけど。
353342(=352=339):03/01/23 21:35
なんか、ちょうど入れ違いでレスをもらっちゃいましたね。
ちなみに、352=342=339で、352の名前欄は単なる間違いです。

>>351
>LFGとOTを組み合わせてるのはBresnanで、LFGでもAndy Spencerしゃんも
>Avery AndrewしゃんもOTとの融合は禿しく嫌ってるにゃ。

これは初めて知りました。無知でスマソ。要するに、LFGのコミュニティでも
OTは糞理論だと思っている人が少なからずいるということなのでしょうか。

>342しゃんにお聞きしますにゃが、LFGがOTとくっつくメリットって何にゃ?

私は、OTを糞理論だとは必ずしも思っていませんので・・・

というか、そもそも、私は、LFGは、MPと違って、最初から特定方向の説明を
目指して組み上げられた文法理論ではなくて、むしろ、中立的な記述のための
道具を目指した文法理論であると捉えていましたので、
LFGの枠組みで言語現象を説明しようとするならば、外部からOTのような説明の
ための理論を取り入れることは、別に不思議ではないように思えるのですが。

で、K-Rodさんは、「LFGがOTとくっつくメリット」はまったく無いように
考えておられるようですが、それは、やっぱり、OTが糞理論だと思われている
からですか?
>OTが糞理論だと思われている
>からですか?

ただの煽りなんだろうが、
も し も ちゃんとした議論をする気があるなら
こういう表現やめてくんない?
読んでて不快。
355名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/23 23:51
「中立的な記述のための道具を目指した文法理論」とは必ずしも言えない。
c構造はContext-free grammarで記述される、という仮説など、中立とは
言えない仮説が理論に織り込まれている。この「中立的な記述のための
道具を目指した文法理論」という言い方によく当てはまるのはHPSG。HPSG
は、なんでもありの理論。HPSGのformalismを使ってGB理論をformalize
することでも何でもできる。formalism自体にUGに関する仮説を織り
込むのではなく、(何でも表記できる)formalismを使ってUGに関する
仮説を表記する、という方向をめざしている。
356かかりちゃん:03/01/24 02:49
>349 ありがとうございましたにょろ。最近読んだ一般向け物理の本には
物理学のような我々が成熟しつつある、という印象を持っている分野にも
観察テクノロジーの進歩により、今までの理論を覆すような新しい観察結果
がドンドン出て来ていると書いてありましたニョロ。chomがいっているのは
349氏のいうようなことであると同時に、生成文法はまだまだ黎明期で
あり、chomがいうように「物理でいえばガリレオ以前」状態なのだ、
ってことにょろ。生成文法は言語に関する新しい接近法を見いだし、
それがchomの業績ってことはHPSGやLFGをやっている人も(望ましくは)
異論ないと思うニョロ。物理も大昔は宗教の一部みたいなもんだったのが
コペルニクス、ガリレオ、ニュートンetcの出現によって「科学」に
なり得たにょろ。chomは少なくとも、どういう接近法をとればいいか、
を示したニョロ。これから、chomをこえるような天才が出て来て、
言語に関する科学的アプローチがさらにシャープになっていくことを
期待している、とchomも言ってますニョロ(たしかgenerativee enterprise
の中だったと思う)。

357かかりちゃん:03/01/24 02:50
OTってphonologyはともかく、syntaxはやっている人によって
かなりちがうにょろよね。前にbresnanのトークを聞いて、それまで
読んだことのあったOT syntax(Pesetsky)なんかとは
ぜんぜん違うのにびっくりしたにょろ。

OTのセールスポイントの一つはconstraintのre-rankingで言語間の
違いをとらえるということだと思うニョロ(まあ、そのrankingの
learnabilityも問題になるにょろけど)。そういうのをLFGに盛り込む
ちゅーの?bresnanが最近書いたもの読んでないニョロからよく知らない
にょろ。言語間の違いをOTでとらえられるようになるのがメリット?

MPでは言語間の違いは形態素のちがいにょろ。それはチョと行き過ぎ
のような気もしますニョロ。語順とか、明らかにlearnableな性質は
head parameterみたいなものでとらえてもいいように思うニョロ。

358(´∀`):03/01/24 06:43
optimalityというのは進化生物学上、重要な概念にゃが、OTはそれとのなんの脈絡もなく自己完結的に
optimalityを語っている(あるランキング付きの制約群を満たすこと自体がoptimalなのであって、
それより深い理由--生存価や適応度など--はなさそう)点がちょっと気持ち悪く感じるにゃ。
Orzack and Sober, eds. Adaptationism and Optimality. CUP.
という生物学の論文集をパラパラ見ていたら、adaptationismにも三種類(Empirical/Explanatory/
Methodological)あるという話しが出てきて面白かったにゃ。Minimalism = Antiadaptationismという
単純な図式は見直す必要があるようにゃ。
359名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/24 10:06
HPSGやLFGをやっている人の多くは、チョムスキーのことを、昔はまあまあ
よかったが今では言語学にとって有害無益の存在だと思っていると思う。
彼のことを天才と思っている人は少なそう。
360342:03/01/24 10:28
>>354
>も し も ちゃんとした議論をする気があるなら
>こういう表現やめてくんない?

否定的に評価される理論ということで、わかりやすくインパクトのある表現を
選んだのですが、確かに「糞」は字面が汚すぎますね。もう少し穏やかな表現を
考えてみます。

>>355
そうですね。確かに、LFGとHPSGを比べると、前者の方が、文法機能(文法関係)
の原初性など、特定の文法観へのコミットメントが強かったような気がします。
もっとも、GPSGには、文脈自由文法へのこだわりがありそうですけど。

>>359
なことないと思います。というか、そもそも、理論の評価と人間の才能の評価は
別物だと思うし。
361なんでもしっとーよ:03/01/24 10:35
っていうか、生成文法あるおかげで、言語学する人本と、減った。

もう、死に体かも・・才能ある人もいたけど・・残念だね。
362名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/24 11:04
>生成文法あるおかげで、言語学する人本と、減った。

真偽以前に意味不明の文ですね。
363(´∀`):03/01/24 11:32
にゃはは、そりゃ逆に生成を過大評価し過ぎにゃ。
生成と全然関係ないとこで脈々と続く言語学諸派があるわけだしにゃ、
言語学全体の人気(?)を左右するほどの影響力は生成にはないにゃ。
むしろ責められるべきはそれぞれの本分を忘れて「生成批判」という
体面ばかり気にしているような連中だろうにゃ。
人の悪口ばかり言ってないでやることやればいーんだけどにゃ
>362-3がいいこと言った。
ヤコブソンって生成文法と相性よくなかったんだね。ヤッパリって感じ。
以下、ジョージ・スタイナー『バベルの後に』第三章(亀山健吉訳、法政大学出版局)より引用。

ロマーン・ヤコブソンは〔雜誌『ニューヨーカー』(一九七一・五・八)において〕
次のように述べている。「チョムスキーの亜流の人々はたった一つの言語――英語――
しか知らないことが多い。従って、例文を求めるのも英語である。例えば、〈美しい娘〉
とは〈美しくあるところの娘〉の変形であると言っているが、しかし、従属節を持って
いなかったり、〔関係代名詞の〕「であるところの」という言い方を知らない言語もある
のである。」 ヤコブソンがたまたまここで挙げている例は、変形という方法を曲げて
しまって、真意を伝えてはいないのであるが、彼が言わんとしている非難はそれなりに
実質的な内容がある。生成文法の立場で展開されるさまざまな理論、および、そういう
理論から導き出される普遍性という性格の内部には、〈言語はそもそも一なり〉を目指そう
とする強い先入主が深く浸透しているのである。
366名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/24 16:29
>>365
生成文法の批判としては見当はずれだが、
「〈言語はそもそも一なり〉を目指そうとする強い先入主が深く浸透
している」
という所はチョムスキー個人(およびチョムスキー信奉者達)に対する
批判としてはそれなりに当たってるかも。
チョムスキーとクワインの論争なんか読んでみると、クワインもクワイン
だがチョムスキーもチョムスキーだと感じる。生得的な言語知識なんか
あるわけないというクワインの考えも、言語知識は大部分が生得的だと
いうチョムスキーの考えも、どちらも現段階では独断に過ぎない。
367名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/24 17:33
〈言語はそもそも一なり〉という一見突拍子もないテーゼも、チョムスキーの
場合は、言語を習得・使用する人間という種の同一性、および、言語能力の
生得的な側面を基盤にしていることを考えれば、それほど馬鹿げたものでは
ないのではないか。
なぜ多数の異なる言語が存在する?
http://mentai.2ch.net/gengo/kako/959/959446610.html
369名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/25 14:13

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370名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/27 05:37
格付与で気になっていることがあります。
佐藤部長が会社をリストラにあった
(あうは合う?遭う?)
最近テレビで良く聞いたりするんですが、
皆さんはこの文の文法性/容認度をどう思いますか?
371かかりちゃん:03/01/27 13:24
佐藤部長が会社をリストラにあった

なんて本当にいうの?「会社を」の格を問題にしたいにょろか?
ちなみに、

*佐藤部長がリストラに会社をあった

なんてするともっと悪くなるような気がするニョロ。
372cxx:03/01/27 13:25
http://jsweb.muvc.net/index.html
 ★お気に入りに追加してしまったアドレス★
373(´∀`):03/01/27 16:02
過疎化が進んでるにゃ……
なんとなく思ったにゃが
>会社をリストラにあった
は「会社をリストラされた」(cf.会社をクビになった)から「会社をリストラ」の部分が
安定した結合になり、それに「あった」がついたんではないかにゃ。
俺自身はそれほどおかしいとは思わんにゃが、「を」格のソースが問題かにゃ?
「太郎を会社をクビにする」も言えそうにゃ。二重対格でもなぜか平気なのにゃ
374名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/27 16:06
佐藤部長が会社をリストラにあった

俺はまあOK。

佐藤部長が会社からリストラにあった。
佐藤部長が会社からのリストラにあった。

などもOK。

佐藤部長が会社を解雇にあった。はへん。
375坊や:03/01/27 17:39
> 佐藤部長が会社をリストラにあった
ちと厳しい。と思ったけど、考えてるうちに段々良くなっていく…。

374氏の直観にもありますが、「を」は移動経路を表す「を」っぽいですね。
(部屋を出る/部屋から出る)
376370:03/01/27 23:18
皆さんレスありがとうございます。
気になっていたのはまずこれが内項を2つ取る二重目的語構文であること。
でも一般的に例としてあげられる「おくる」「みせる」などとは
ちょっと違う気がしています。
かかり先生が指摘なさっている様に
*佐藤部長がリストラに会社をあった
という非対称性を示す事実があります。
(おそらく私が最初に提示した例がOKなひとでもこれはアウトでしょう)
ととりあえずここまで書いてみる。
>「会社をリストラ」の部分が
>安定した結合になり、それに「あった」がついたんではないかにゃ。

違うんじゃないかニョロ。「会社をリストラ」の部分だけを
スクランブルすると、

*会社をリストラに佐藤部長があった

ってやっぱりあんまりよくない文になるニョロ(判断が違うかもしれないけど)。
cleftでも、「リストラに」と「あう」を切り離すと具合悪いニョロ。

佐藤部長がリストラにあったのは[あの会社]だ。
*佐藤部長があったのは[あの会社をリストラに]だ。
*佐藤部長があの会社をあったのは[リストラに]だ。
「リストラにあう」の部分が単一のVなんでなかな。temp advなんかも
この間には挟めなさそうにょろ。

*佐藤部長が会社をリストラに昨日あった(ばかりだ)
?佐藤部長が昨日会社をリストラにあった(ばかりだ)

しかし「リストラにあう」は自動詞として使われるのが普通に思うニョロ。

佐藤部長がリストラにあった。

坊や氏のtraversal objっぽい、ってのはこういうintuitionに
基づいているにょろかね。

378(´∀`):03/01/28 11:38
いかにも言い方まずかったにゃ。「会社をリストラ」がまとまっていると
感じられたのは [ [ 会社をリストラ ](の憂き目)]  にあった
に読み替えていたフシがあるにゃ。その視点を保持したまま
>会社をリストラに佐藤部長があった
を見ると、これもそんなに悪くないけどにゃ。
経路の「を」だとすれば「太郎を会社をクビにする」が悪くないのとも
辻褄があうのかにゃ。
379かかりちゃん:03/01/28 14:48
ちゅーことは、
> 佐藤部長が会社をリストラにあった
は[ [ 会社をリストラ ](の憂き目)] 読みでないとだめってことにょろか?

それと、double-をはbiclausalのときにもかかるにょろ
(太郎が花子を車を運転させた)。「会社をリストラ」だと
SではなくNPに「を」が入っているからカウントしない、ってストーリー?

ところで基本的質問だけど、リストラってのはrestructuringの略よね?
すなわち、人員削減などの会社再構成。ということは、

佐藤部長が(自分の)会社のリストラに遇った。普通英語でlay offというのと
おんなじものにょろよね。ところでアッシが今いる大学、今年度の予算が
60億円($50million)くらい足りないらしい。大丈夫かな。


というのが、元来のいい方?

380かかりちゃん:03/01/28 14:49
上の書き込みの最後の方、消し忘れありますにょろ。
すんませんにょろ。
381坊や:03/01/28 14:58
> 佐藤部長が会社をリストラにあった
370氏は>376にて上の文は内項を2つとっているとされていますが、
まずそこが気に掛かっています。まず直観のレベルで、「会社を」
が「与える」などの動詞がとる対格目的語と同じステイタスを持つ
と思えません。同じであれば、A-Movementをかけてやることが可
能だという予測が立ちますが、上の例に関して言えば、動詞が自
動詞なので受動化でテストすることができません。(ま、自動詞が
絡んでいるからこそ「会社を」が項なのか疑わしいと言うことも出
来ますが。)ものすごく短絡的ですが、「会社を」は項じゃなくて、
移動経路の解釈の元に内在格をもらってるとしてやると話として
すっきりするんでないかなと思います。

あと、これも>374氏の直観にあるのですが、「リストラ」ってverbal
nounですね。

>378 「会社をリストラ(の憂き目)」
上の文はちょっと変なのですが、(の憂き目)を補ってやるとすっ
きりします。あと、個人的には「リストラにあう」よりも「リストラに
なる」の方が良かったりします。
382K-Rod@無知:03/01/29 00:46
坊やしゃん、リストラってのは悲しい出来事だから「あう」という言い方も
よくなってきてるような気がしますにゃ。て、内容のない出だしからですにゃが。

Linugaの2002年度のJapanese linguistの特集号ってもう出回ってますかにゃ?
どなたかご存知の方いらっしゃいませぬか?

って、いつにもまして内容がないのでsage
383(´∀`):03/01/29 03:44
やっとつながったにゃ、最近接続が調子悪いにゃ

けっこう奧の深い話しになってきたにゃが、二重を格の話しは、一方が
坊やしゃんのいうように内在格であれば逸脱度が低いということで、
[ 会社をリストラ ]のconstituencyの妥当性とは別の話のつもりにゃ。
 太郎を公園を掃除させる vs 太郎を公園を立ち去らせる
とか、差があるはずにゃがどうかにゃ。

ところで坊やしゃん、項でないので内在格、ということのようにゃが、
内在格はθ関係と連動するものにゃからむしろ真性の項のはずだと
思うにゃが、「項」の意味が違ってるのかにゃ?

K-rodしゃん、sageるときはe-mail欄にsageと書くのにゃ
384坊や:03/01/29 08:43
ぼんやりと考えていたこととしては移動のヲがθ役割(Loc)を与え、そ
れに伴い内在格も与える。つまり、「から」などの後置詞(as opposed
to Case marker) と同じ扱いを想定していました。だから、動詞によっ
て認可される項ではないという立場です。

ただ、この考えを押すとPとCase-markerでは前者のみがc-ccmmand
を阻止するという仮定(後者は統語構造をもたない)の元だと移動のヲ
はFQなどを許さないという予測が成り立ちますが、私自身は(1)に挙げ
る元の文がそもそもあまりよく響かないのですが、(2)はむしろ(1)よりも
耳に馴染む。でも、(3)もめちゃめちゃ変ってわけでもないなぁ。ちと判
断に自信がありません。

(1) 佐藤さんが会社をリストラにあった(ことは周知の事実だ)
(2) 佐藤さんが(これまでに)会社を三社リストラにあった(ことは周知の事実だ)
(3) 佐藤さんが(これまでに)会社から三社リストラにあった(ことは周知の事実だ)
385bloom:03/01/29 09:03
386坊や:03/01/29 09:06
あと、「会社を」が動詞によって認可される対格目的語であったなら、
verbal noun内に起こった場合ヲの代わりにノが出てきますが(「メダ
ルを授与する」/「メダルの授与」)、「会社を」はノを伴って出てくるこ
とはできません ((4))。この点、移動のヲと同様に振舞っていると言
えます((5))。

(4) 佐藤部長の会社*(から)のリストラ(が部長連中を震撼させた)
(5) 部屋{を/から}退出する/部屋*(から)の退出

> 382
言葉足らずでした。「リストラにあう」は私もOKです。ここでなぜか
「会社を」が出てくるとちと魚の小骨が喉に引っかかったような居
心地の悪さを感じます。それに対して「会社をリストラになる」は何
の問題も感じなかったりすると言いたかったのです。
387坊や:03/01/29 09:40
で、なんで「会社を」が出てくると「リストラにあう」が私には変に感じら
れるのかちょっと考えていた訳ですが、私個人は軽動詞系統(以下)のもの
が出てこないとダメなようです。「あう」などの非軽動詞が出てくると「会
社」が出てくるにはverbal nounの"項"として「会社からの」という形で出
してやるか、あるいは動詞句の付加詞として「会社から」という形してだし
てやらないとだめなようです。

ここで軽動詞系統と呼んでいるものは「する」と「なる」なんですが、私個
人は二重ヲ格を全く許さないので「する」の場合「会社を」のような句をつ
けてやることはできません。(加えて、リストラは会社の中で起こることな
ので、以下の例文だと「会社を」はかなり冗長的に響きます。)

なる: 佐藤部長が会社をリストラになった
する: 人事が(会社を){販売事業部/佐藤部長}をリストラした

とりあえず、以上思ったことでした。ほな、さいなら。(Fredさんのぱくり)
388(´∀`):03/01/29 09:48
にゃるほど……
「を」自体は構造格ではないとして、その「を」付きの名詞句が担う起点項という
役割は動詞なりverbal nounなりによって決まるようにも思えるんだけどにゃ
純然たるadjunctとしてのPPまではいってないというか、「を」自体の持つ意味が
他のPほど内実を伴っていないという感じにゃ

あと先行研究で起点の「を」は主語がagentの場合ないし動詞がagentiveの場合に
限られるという話しがあるにゃ
 太郎が部屋{から/を}出た、去った
 悪臭が部屋{から/*を}出た、去った
他にも主語のagentivityと対格の分布が連動するケースがあって、それらは主語が
agentでない場合には動詞と対格目的語の照合関係に支障をきたすから、と個人的
には考えたいところなのにゃが、坊やしゃんの指摘どおり「を」が構造格でない
にゃらちょっと困るにゃ……(´・ω・‘)ショボーン

389坊や:03/01/29 11:06
> 「を」付きの名詞句が担う起点項という役割は動詞なりverbal nounなり
> によって決まるようにも思えるんだけどにゃ
いかにも。後置詞句の付加詞のように自由に出てこれないので、VなりVN
なりから特定のθ役割を受けることにより内在格が付与されると考えるこ
とができます。>384はいまいち考えがまとまっていないまま書いてしまっ
たのですが、一応要点としては私の判断を基にすると「あう」は「会社」
に構造格も(移動・起点の解釈に基づく)内在格も付与しない、という
ことです。一方、「会社をリストラにあう」をOKだと判断する方の文法
はヲ格の生起に関して他に何か付け加えないといけなくなります。>384
の第一文目がその付け加えにあたります。

内在格か構造格かに関してはFQの例がOKならば、単純にヲを後置詞とし
て扱うことはできない訳ですが、特定のθ役割を担うという点で内在格っ
ぽく、c-commandを阻止しない点で構造格(Case-marker)っぽいという
ことになります。どっちだかはっきりしない、シャイなあんちくしょう。
390(´∀`):03/01/29 12:17
>「あう」は「会社」に構造格も(移動・起点の解釈に基づく)内在格も付与しない
その点でも「会社を」はVN「リストラ」の項であり「会社をリストラ」がまとまりを
なしているんでは、と思ったわけにゃが……
かかりしゃんの「「リストラにあう」の部分が単一のVなんでなかな」は「あう」
を軽動詞的に見てのことかにゃ
かかりしゃんの「「リストラにあう」の部分が単一のVなんでなかな」は「あう」
を軽動詞的に見てのことかにゃ

そうにょろ。どういうデータがcrucialかな。「リストラにあう」
が何らかの意味でVっぽく振舞えばいいにょろけど。
392かかりちゃん:03/01/29 15:11
391には名前入れ忘れたニョロ。

えっと、今日は夜の3時間授業を教えて来たのでつかれてますから、
誤解しているかもしれませんにょろが、いわゆるtraversal objのような
ものもFQかですにょろ。

太郎が橋を三本渡った。

だから坊や氏の384の事実も、FQの分析にもよるけどあんまり問題ではない
のではないと思われるニョロ。この「会社を」がtravesal objっぽいってのは
「「リストラにあう」の部分が単一の軽動詞」ってのとは一応compatibleな
仮説にょろよね。Grimshaw&Mester(だっけ?)みたいな分析とると。

テレビでブッシュ君が演説しているからここまで。politicsはあんまり
好きではないけど、この国の政府は病気にょろ。chomはちょっと
extremeだけどおおかた正しいにょろ。よく京都条約にサインしなかった
おっさんが環境問題についてかたれるな。
393かかりちゃん:03/01/30 12:34
すれストッパーになってしまったみたい。ageてみよ。
394坊や:03/01/30 12:56
ということは、「あう」を軽動詞として使えない人は「会社から/会社からの」
しか許さず、軽動詞として使える人は「会社を」も許すということになります
かね。で、「あう」の軽動詞としてのステイタスをどうやって示すかに関して
ですが、それこそVNの項がVの項の様に振舞うかどうか(対格標示;VN自体の
対格標示の有無はまた別の話です)がdiagnosisだったわけですけど、それ以
外に何かテストになるようなものはあるのでしょうかね?かかりさんが上で挙
げてたCleftは使えるのでしょうか?

>388
> 他にも主語のagentivityと対格の分布が連動するケースがあって
ピンと来ないのでご教示願います。
395K-Rod@無知:03/01/31 03:11
なぜか目が覚めて寝れないですにゃ。

話題をふってみますにゃ。
いつにゃったか、economy conditionをlocalに求めるのか、globalに求めるのか?
という話がありますたにゃが、globalにeconomy conditionを求めると計算量が莫大に
なりゃせんかにゃ?と質問してみるテストにゃ。
なんせ、convergeする派生としない派生とを瞬時に比べてよりeconomicalなものを!
という姿勢なんですからにゃ。kitaharaしゃんにゃったか、確かshortest derivation
requrirementみたいなものを提案して、Collinsに批判されてたはずですにゃ。

で、local economyを採用すれば、Collinsに従えばNumerationも取っ払えるし、
にゃろーしんたくすをかなり簡潔にできる可能性があるのではないですかにゃ?
いつにゃったか、UせんせがCHLはfeature-checkingだけで扱える可能性がある、
みたいなことをおっしゃってたような気がしますにゃが、この立場に立てば、
category(というかphrase markerの方が分かりやすいでしょうか?)間の
曖昧性にゃら、共通性にゃらをかなり明示的に捕らえられる可能性が高まるような
気がしてきますにゃ。

で、また語彙論からはどんどんかけ離れていくわけですけどにゃ(w
396(´∀`):03/01/31 06:25
>>394
坊やしゃんは俺の身元知ってるはずにゃから
>ピンと来ないので
は半分誘導だと判断するにゃが、例えばBoskovicがLI monographの中でECMが可能なのはnon-agentive
に限るというPesetskyの観察を取り上げてたにゃ。
  John {believes/*wagers} [ Bill to be innocent ]
agentive Vの場合は主語が通常よりもう一つ上のVP投射に出てくるので(この部分は俺と同じ)これを
超えてAcc ObjがCase移動するのはMLC的にマズイ(ここは違う)という話しにゃ。

>>395
そこらあたりは思いっ切りガイシュツなんだけどにゃ、まずglobalにしてもlocalにしてもeconomy自体は
説明ではないと思うにゃ。経済性は最初から目的論的な概念で、ある目標を達成するのに一番いい
方法はどれか、と尋ねるものにゃ。人間の意識的活動についてそういう意味の経済性原理が働くという
のはもっともなことにゃが(だから語用論・関連性理論とは相性がいいにゃ)、統語計算のような
無意識で無目的な自然現象についてそれを当てはめるのはあくまで喩え、ほんとの説明に到る前の
問題設定の段階の話しであり、そしてそうであれば、globalのほうが問題がやっかいだからこそ
面白いと思うのにゃ。
glocal economyは誰が言ったんだっけかにゃ?
397坊や:03/01/31 13:43
>誘導半分
いや、素で訊いてました。勿論、身元は存じ上げてますが(w

>394
似ている様でちょっと違いますね。移動・起点の項の場合はAgentが出
てくると対格で標示することが可能なるのに対し、不定詞補文の場合は
Agentが出てくると不定詞主語の対格標示が不可能になる(wager)。

ちなみに私が答えとして想定していたのはTorregoがmarked accusative
と呼んでいる、有生の項に対する与格を用いた格標示でした。Agentivity
が制約の一つとして上がっていたと思ったので。これも似ているようで
かなり違いますが。
ちょっとネタふりしますニョロ。365で、かっての変形whiz-deletion
(a man who is fluent in English-> a man fluent in English)が
間接的に述べられていますニョロ。英語のadjが補部をとらずに、且つ
Nをmodifyする場合、prenominalに現れるニョロ。
1) a pretty girl /*a girl pretty
逆に補部のあるadjはpostnominalに現れる。
2) a man familiar with the theory/*a familiar with the theory man

GBの頃には基本的に英語はN-adjPで、adjPが補部のない場合に
prenominalに繰り上がってくる、と考えてましたニョロ(stowell diss)。
これは最近ではどうやるにょろかね?とりあえずの疑問としては

なんでadjが動くのか?feature check?
なんでadjに補部がない時に限定されるのか?
そもそも、本当に基底ではN-adjという語順なのか?
もしかしてBEAでchomが言っていることをとりあえずなかったことにして
LCAでなんとか二つの語順をderiveできるか?
カオモジ先生の396の最後の行glocal economyというのはタイポなのか?
それともglobal+localをあわせたcranappleみたいな新語なのか?タイポなら、
これはいわゆるspoonerismの一種か?

などなど。
399(´∀`):03/01/31 14:08
typoではなくちゃんとした(?)用語にゃ
経済学だったと思うにゃがなんとなく生成でも使えそうにゃろ?

400(´∀`):03/01/31 14:15
全言語のページからglocal economyを検索しました。� 約2,080件
日本語のページからglocal economyを検索しました。� 10件(藁

400ゲト
401かかりちゃん:03/01/31 23:12
glocalってちゃんとした用語にょろか。しらなかったにょろ。
誰が言い出しっぺにょろか?
402***:03/02/01 01:34
ドイツ語だと、
ein [AP seinen Freunden treuer]Mann
a his-DAT friends-DAT true man
'a man faithful to his friends'
とprenominalなり。
403(´∀`):03/02/01 03:55
>>397
>似ている様でちょっと違いますね
ECMの場合は対格表示されるのはECM verb自体の項ではないから、主語がagentiveであろうが
なかろうがこの項のθ-関係には影響がないが、移動動詞の場合はそれ自身の項でありagentive主語
からの働きかけの有無で格標示も変わる、といったあたりのいい加減な洞察をどうformalizeするか、
ですにゃー

>>398
もともと叙述用法のない形容詞の場合、whiz-del経由の派生は考えにくいにょろねー
あとフランス語なんかで同じ形容詞がpre-/post-nominalで意味が変わるのがややこしいにゃ
une femme grosse (妊婦)vs. une grosse femme(デブ女) とかにゃ
「叙述用法ができない形容詞はprenominalでしか使えない」という一般化はwhizと相性が
いいんだけどにゃ
something goodを [ some [ good [ thing ]]] からthing→someのN-to-D(?) raisingで出すとかの
分析はないのかにゃ
404かかりちゃん:03/02/01 12:56
フランス語のprenominal adjはproductiveでないのではないのかにょろ。
maison grandもgrand masionと意味が違うときいたにょろ。どちらかが
豪邸でどちらかが「でかい家」だったかな。idiomaticなものでないにょろか。

>something goodを [ some [ good [ thing ]]] からthing→someのN-to-D(?) raisingで出すとかの
分析はないのかにゃ

逆にsomething goodは基底の語順でsomeとthingがfuseしているので
goodがあがれない、って分析はあるニョロ(MCCawleyのsyntactic
phenomena)。N-to-D分析のいいところはどこにょろ?
もしかしてこの話いまいち盛り上がらない?
405K-Rod@無知:03/02/01 14:38
>>404
フランス語では、基本的には形容詞は名詞の後ろにつくはずですにゃ。
前置されれば比喩的な意味。grand maison→豪邸
たしか、une couverture norire→黒い毛布
    une noire histoire→暗い物語
なんてのを覚えた記憶がありますにゃが。

>>396
経済性の捉え方については顔文字先生の意見に禿同なんですがにゃ。
たしかに「経済的にするためにetc」という説明ははなはだ目的論的で
それ自体は説明になっていないとは思うんですがにゃ。
CHLの働きそれ自体が経済的に見えるというのは、あくまで結果、そのように
見えるだけのことだと思いますのにゃ。

それでもですにゃ。
例えば、「経済性」という言葉をLast Resort/Minimalityというのに
置き換えて、CHLがこの原則を守っているとして、どこまでの言語現象が
説明できるか?という試み自体にはそれなりの意味があり、それなりの
説明力があるのでは?と思うわけですにゃ。(少なくとも、方法論的には
なるべく少ない道具立てで現象に切り込むというのは効果的だと思いますにゃ)
computationが完璧なものとして、という仮定を持つのなら、なおさらだと
思うんですがにゃ。

結局は、この仮定の元でどれだけの現象が説明できるかということに
この意見の妥当性が試されるわけだと思うんですけどにゃ。

すみませんにゃ、何かお気付きの点がありましたら、ぜひともコメント
おながいしますにゃ。(顔文字先生、かかり先生、衝動先生、Fred先生、
坊やしゃん、その他皆様に)
読みにくいので、「にゃ」という語尾ではなく普通の語尾で会話してほしいのですが...。

書いている内容は面白そうなのですが、
ちょっと読み進めていくのが苦痛です。

普通の語尾でお願いします。
すいません。
407逃走派:03/02/01 21:56
adj.前置、an afraid man of dogs =/= a man afraid of dogsとか
an eager man to please =/= a man eager to pleaseとかもクラシカルだけど
困る例かも。じゃan easy man to please = a man easy to pleaseとかどうする?
ってことになってhard nutsとかになちゃうわけだけど。あとthe box containing the diamondのような例も。
GB的にはadj前置は存在せず、(英語では)前置修飾は語彙形成compound、whiz-delはsmall clauseの
後置修飾ってことかな(Stowell)。にしても補部なし形容詞のSCがどうして後置修飾位置に生じられないんだろ?
あとMary kissed the man {*intelligent/ OK sleeping/ OK beaten}のように形容詞は
ダメだけど分詞だとOKなのはなんでだべが?も一つ、この例でも分かるけど、
現在分詞のthe man sleeping がthe man who was sleepingといった主節時制の進行形と解釈
されるのに対して、過去分詞のthe man beatenがthe man who had been beatenのように
主節時制より前の時制に解釈されるわけとかも、standardなストーリがあったら教えてキボシ。

>>406
書き込む側の「照れ」って言うか、「マジで書き込むと語気が荒くなっちゃう」って気持ち
もあると思うっすにょ。



408逃走派:03/02/01 22:44
407の書き込み「省略」されたけど、表示された以外に書かれてることは無いっすよ。
kissed the man intelligentはアウトだけどthe man sick(temporal pred)だと
(marginallyにせよ) OKだったりしてー(汗

>>405のK-Rodしゃん。直接の返答にはなっていないけど。
経済性の条件が出てきた時には、いきなりtransderivationalの制約が出てきた
との印象で、びっくりしてたよ。こんなのありかよって。当時は「他の派生を見る
制約」ってのは「やっちゃいけないこと」だったんよ(笑)。だけど英語vs.仏語の
対比の事実があるし(Emondsの一般化)、移動の義務性の説明やRizziのRMが
GreedやShortest Moveで捉えられるってところで、経済性を押していこうって
流れができてたとおもうんよ。だけど、ずっと「こいつはやっちゃいけないこと」って
認識はあったように思うっす。だからこそのCollinsだったりKitaharaさんだったり
するんじゃ(二人とも経済性を言いつつも、中身は経済性じゃなかったんじゃと
思っています:本人が知ってたかどうかは別として)。経済性条件は、いわば
Chomsky&Lasnikの"Filters and Control"でのfilterみたいなstatusを持って
るんじゃないかと。あの論文のおかげで「Filter的機能」がはっきり分かったし
「Filterの恣意的性格」も明瞭になったわけで、「Filter悪玉」的な研究のターゲットが
でき、その後のGBにつながったと思うのでし。

漏れ、またまた数日、逃走するにょー(←これ繰り返してるといつか嫌われるな:てか、すでに?笑)
409K-Rod@無知:03/02/01 23:23
>>408
なるほど。逃走先生、ありがとですにゃ。何せ、その辺の歴史認識(?)ゼロな
ものですからにゃ。個人的にはRizziのRMにゃら、MLCにゃらから経済性の話に
なったのかな、と思ってますたにゃが。
そういや、Newmeyerがどこかで「経済性?( ゚Д゚)ハァ?」なんてことを
言ってますたにゃが、これも>>396のことを踏まえた発言だったのかもにゃ。
当時は今以上に無知だったのであまりよく理解してませんですたにゃが。

ところで唐突に思い出しますたが、reflexiveがLFで上がって、IPにくっつく
云々の話って今はどうなったんですやろか?

逃走派せんせ、また逃走しても帰ってきてくださいにゃ。
410名無し象は鼻がウナギだ! :03/02/02 00:04
語彙統率とL標示は何が違うのだろう?
411名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/02 00:41
―――――――――
読みにくいので、「にゃ」という語尾ではなく普通の語尾で会話してほしいのですが...。
―――――――――

実は、私も最初なぜこれをつかうのか理解できなかったのですが、
最近、「にゃ」や「にょろ」の良さがわかってきましたニャ(^^)
412かかりちゃん:03/02/02 01:36
>407 GB的にはadj前置は存在せず、(英語では)前置修飾は
   語彙形成compound
そうにょろかね。例えば[expensive [car and motorcycle]]のように
prenominal adjはcoordinationの両方にかかれるにょろ。morphological
compoundingでは[green [house and political party]]みたいなのは
むりにょろ。違いがあると思うニョロ。

toughの例はeasy to pleaseがAP->Aってな具合にreanalizeされて
るのでないでしょうかにょろ。*an easy for me to please manみたい
にはいえないにょろ。
an afraid man of dogs =/= a man afraid of dogsはこのadj-preposingが
なんで起こるかにもよるけど、bareなadjでないとだめなのなら、なんとか
説明できないニョロか?
SCはbareなAPなんでしょうか?ほかのNPのSCもconsider Mary a sharp student
ってのもSCの部分はNPそのものとしてはふるまわないにょろ。ん、こういうこと
でなくてにょろか?
その他の逃走派先生のおっしゃることは確かにミステリーにょろ。

>410語彙統率はECPを満たす条件の一つ(Chom: LGB)。L表示は
barriersの定義の概念の一つニョロ。

スペースシャトルが大変なことになっているにょろ。
昔(学部2年ぐらいの頃)『英語がhead-firstならなんでadjは
Nに先行するのですか?』とナイーブな質問を先生にぶつけたら
『adjunctはどこにきたっていーんだよっ』って片付けられました(遠い目

スペースシャトル、こっちでも速報入ってました。
414(´∀`):03/02/02 04:34
フランス語の形容詞の位置についてにゃが、Jones, Foundations of French Syntax. CUP.
に詳しい記述があるにゃ。あくまで記述で原理的な規則性はなかなか見出しにくいのにゃが。

>>407 GB的にはadj前置は存在せず、(英語では)前置修飾は語彙形成compound
>そうにょろかね。例えば[expensive [car and motorcycle]]のようにprenominal adjは
>coordinationの両方にかかれるにょろ。
このあたりに関係ありそうな事実として、フランス語では等位接続された複数の名詞句全部に同じ
形容詞がかかるとき、その形容詞が後置であれば複数形を1コつけるだけでよいが
une voiture e une moto nouvelles
前置であれば単数形にしてそれぞれの名詞に繰り返しつけなければならないらしいにゃ。
une grand voiture et une grande moto
当たり前といえば当たり前にゃが、後置がNP全体への修飾であるのに対して、前置はその中の一部
への修飾なんだろうにゃ。

ちょっと面白いのは un gros buveurなんかで、これは太った酒飲みではなくて大酒飲み、つまり
形容詞は後続の名詞の内部構造の一部にかかる副詞として機能している場合にゃ。
英語でも beautiful dancerとかいった場合、美人のダンサー(ダンスは下手でもいい)orダンスの
きれいな人(本人はきれいでなくてもいい)、の多義性があって、beautifulがdance+er全体に
かかるのかdanceの部分にだけかかるのか、の構造的多義性に対応しているにゃ。これはつまり
dancerが語彙的に単一の辞書項目なのではなく、head mvtかなにかによって統語的に派生される
複合体であることを示していると思われるにゃ……と反語彙主義にもっていく罠ゃ

>Mary kissed the man {*intelligent/ OK sleeping/ OK beaten}
>kissed the man intelligentはアウトだけどthe man sick(temporal pred)だと
>(marginallyにせよ) OK
ひょっとしてstage-level/individual-levelとcorrelateしてるにょろか?
時制解釈の下位区分以前に、時制解釈・事象解釈が可能であることがまず要請されるにゃ?
415xxx:03/02/02 05:12
http://jsweb.muvc.net/index.html
★☆★幸福になりたーい!!★☆★
416K-Rod@無知:03/02/02 11:01
>>414
うーん、おもしろいですにゃあ。
そういや、watanabeせんせが日本語のclassifierでこの手の論文を
書いていらっしゃったはずですにゃが、顔文字先生ならドラフトを
入手されてるんですかにゃ?
Fukui & Takano (2000)がホスィですにゃが、手に入らなくて困る。

実はこれと似たようなことを大学受験生時代に考えたことがありましてにゃ。
almostは副詞なんだけれども、almost everyoneなんかはokだったりするニョロ。
これはquantifierにかかってるから大丈夫なんでしょうにゃ?
じゃ、everyoneという単語もuniversal quantifier+variableという統語派生を
経ているのでは?と考えられそうですにゃ。

コロンビア、I'm sorryですにゃ。

今、部屋でHouses of The Holyがかかってますにゃ。
417Fred:03/02/02 18:28
 Zep はわても大好きだす。ジェイソンはどないしとんね
んやろ?

 adj.に関する話はなつかしいですわ。位置による解釈の
違いは当然として、いつも問題にはなるのは、一般にロマ
ンス系言語ではハンフリーボガード主演の映画のタイトル
のように [NP AP]の語順が好まれるのに、英語では[AP NP]
が基本語順になるかという問題ですな。

 [NP AP] になると一時的な解釈うんぬんちゅうのは大昔
から伝統文法学者やBolingerも言うとるけど、これを正面
からとやかく言い出すとiconicity とかの問題になって認
知系を喜ばすことになるから、おもろないわな。

 まあ、皆さんお気付きのように、意味解釈の問題は無視
して、構造上言えることは「NPとAPはuniversal に隣接す
るのが原則」ということだけちゃうかな。durationがどう
とかaspectがどうとかってのは生成文法の目指すところと
は違うように思うねんけどな。英語の特殊性が気になる人
は、わしの意見は無視したれや。(なぜかヤクザ受け身)
418名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/02 23:38
Fukui & Takano (2000)って
The derivation of VO and OVの中のなり?

419かかりちゃん:03/02/03 04:15
フランス語ではpreonominal adjって一つ以上出て来れるのかな。
英語のbig red ballonみたいなの。だれかフランス語に堪能な人いるかにょろ。
そうだ、フランス人の学生がいるからきいてみよ。
420(´∀`):03/02/03 05:00
それも上のJonesにあがってるにゃ
複数の形容詞が並ぶ順番が英語と逆転する場合がある、として
the other three questions → les trois autres questions
the last few month → les quelques derniers mois
みたいのが出てるにゃが、これは機能範疇間の相対的階層関係が言語間で
違うということの例になるんだろうかにゃ

>>417
俺にZEPを語らせると生成の100倍はうるさいけどにゃ、偉大すぎる親父を
持った悲劇だにゃ>Jason Bonham

>>416
Houses of the Holyにはrevised versionというのがマニアの間に出回っていてにゃ、
環境音楽風の効果音を全編にかぶせて一層トータルアルバム風に仕上げてあるにゃが、
これがなかなかいいのにゃ(希望ならコピーあげるけどにゃ)
クイズにゃ。 D'yer Mak'er はなんと読むか分かるかにゃ
421かかりちゃん:03/02/03 05:12
数詞と形容詞みたいなのでなくて、もう少し類似している形容詞同士は
のってますにょろか?tall dark handsome manみたいなにょ?
テレビがずーっとシャットルのにゅーすにょろ。9/11の時以来の
騒動にょろ。
422名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/03 05:48
横レス失礼します。お気付きかと思いますが、念の為。
逃走派せんせが出てきたということは、みなさん
もうおわかりですよね。そうです、あそこですよ、あそこ。
sage進行で有名(wなjスレですよ!特にカオモジせんせ、
よろすく、おながいします。御指名です。w
423(´∀`):03/02/03 07:01
ce pauvre jeune garcon みたいのがあがってるにゃ
脚注に、実際には形容詞がずらりと並ぶのはtoo cumbersomeだとあるけどにゃ
?les quelques autres pauvres jeunes garcons

>>422 See you later, alligator!

424(´∀`):03/02/03 07:07
ずらりと並ぶとブサイコなのは後置でも同じにゃ
時事ネタあったにゃ
une intervention militaire americaine decisive eventuelle(w
425かかりちゃん:03/02/03 08:17
424のフランス語、実にタイムリーっす。
426名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/04 01:43
次の次のLI、楽しみにしていますにゃ。
SantaFeも楽しみにしていますにゃ。
427かかりちゃん:03/02/04 07:54
SantaFeは個人的な都合で行けないことになりましたにょろ。
428K-Rod@無知:03/02/05 01:28
>>418
そうですにゃ。
>>420
え?ちょっと嬉しいんですけど。じゃ、今月頂いてもかまいませんかにゃ?
>D'yer Mak'er はなんと読むか分かるかにゃ
う、ずびばぜん(T∀T) 知りもはん。
>>406-411 >>2とかにあがってる過去スレを読めばどうして、「にゃ」とか
「ニョロ」とかつかうようになったのかわかるはず。これは効果てきめんだった。
(個人的に逃走派先生の口調もすきですよー。w
430(´∀`):03/02/05 19:04
にゃーにゃー言う気遣いも要らなくなったような気もするけど、いまさら止めても
かえって違和感あるだろ?  。。。にゃ?

ちょっとネタ切れにゃから今回も雑談だけにするにゃ。
>D'yer Mak'er
は国内盤では「デジャメイカー」とかワケ分からんカタカナがふってあるにゃが、
発音はJamaicaと同じなのにゃ。もちろんレゲエの曲なのでそれともかけてあるにゃが、
これはDid you make her?をどっかの方言で訛るとこうなるらしいのにゃ。
- My wife just went on a vacation.
- Jamaica?
- No, she went of her own accord.
ジャマイカに行ったのかと尋ねたのに、did you make her(お前が無理に行かせたのか)
と聞かれたと思って答えているというジョークが元ネタなのにゃ。
んじゃ、CD-Rに焼いて持っていくにゃ>「聖なる館」アンビエント版w
431名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/06 00:35

 Zep ファンなら周知の事実ですな。ボンゾの重た〜いドラムに
ジミーの雑なカッティングが絶妙な「世界一マヌケなレゲエ調の
曲」として、歴史に残る曲やね。あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、
あ〜ん、とくりゃ。

 雑談続きで悪いんやけど、ZepのBBCライブは某国営放送で放送
されたやつと市販されたCDでは明らかに違う演奏の曲があるんや
けど、あれはどういうことやねんやろ。誰かなんかいきさつ知っ
てはりますか?(廻りの Zepファンは「同じや」て言いよるけど、
明らかに違うとこあるで。)

 閑話休題。通常修飾を許さないとされるevery-で始まる単語が
修飾される例で一番有名なのは"大工兄妹"の Top of the World
ではおまへんか。〜in most everything I see〜て部分ですけど、
一時期、某言語系MLで話題になってました。いろいろ検索かけた
ら、数は少ないけど類例はいくらでもあります。
(ついでに誰でも知っていることを一言。隣接する語がある場合、
どちらか一方が必ず高い位置にあり、もう一方が低い位置にある
というのは普遍的かつ自明なことですな。そやから、例の目立ち
たがりのパーマ男が自著のなかでうれしそうに挙げてる"Buffalo
buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo."
や"Bulldogs Bulldogs Bulldogs Fight Fight Fight!" のような
例も、語が対等な資格で並ぶわけがないので、当たり前のこと。
さらに音韻的な違いもあるけど、これも普遍的でないかい。同じ
音調、同じ資格で語が隣接するなんて現象があったら、かかって
こんかい。)
432Fred:03/02/06 00:38

名前入れ忘れてもたがな。
433(´∀`):03/02/06 04:14
詳しいにゃ、Fredしゃん
ひょっとして渋谷陽一のNHK「若いこだま」(土曜日)聴いてた世代かにゃw
BBC出演は4〜5回あったので同じ曲でもどのテイクか分からないにゃ。具体的に指摘たのむにゃ。
オフィシャル化にあたっては当然ジミーが手を加えている可能性もあるしにゃ。
ジミーはお忍びで何度も日本に来ては西新宿や心斎橋のブート屋で自分のブートをかっさらって
行くらしいにゃ。で、出来のいいのをオフィ化して銭儲けという罠ゃ…
俺もZEPのブートは300タイトル以上持ってるにゃ。言語学の本より金かかってるかもにゃw

>隣接する語がある場合、どちらか一方が必ず高い位置にあり、もう一方が低い位置にある
bare phraseだと最初にmergeされるものどうしは同じ高さになるのではないかにゃ。
black dogはあらかじめdogをN-barレベルまで空投射しておいてからblackをくっつけてるのではなく、
いきなり2つをくっつけるにゃ。だから見た目ではcomplementとadjunctはどっちもsisterとなり違いが
無くなることもあるにゃが、どのheadのselectional featureがattractしてmergeしたのかの派生自体の
情報が決め手になるかにゃ。
student of physics / student from Japan / student of physics from Japan とか、bare systemで
どう書き分けるのかとも思うにゃが、student = STUDY + ER と語彙分解すればいいのかも知れんにゃ
434K-Rod@無知:03/02/06 23:48
>>430
アリガトゴジャマスにゃ。
注文ついでにそのレゲエも突っ込んでもらえると嬉しいですにゃ。
我侭申し訳ないですにゃ。

ジミーはそういうことしているらしいですね。
私が受験生時代に習ったことのあるZEPファンの某予備校講師が
いきなりレコード屋でご対面したことがあるらしく、鞄にサインして
もらったという話を聞いたことがありますにゃ。

しかし、この世代の方々に対するZEPの影響力というのは凄いですにゃ。

ZEPもそうですにゃが、一昔前の実力派のバンドはコンサートごとに曲を
変化させることがあるみたいですね。技術&バンド間の呼吸があって
初めてできる業ですにゃが。(顔文字先生はこの手のライブがお好きらしい)
日本ではスターダストレビューがやるみたいですにゃが。

私は「にゃ調」が好きですにゃー。sage
435ゆうこ:03/02/07 15:01
いきなり不躾かつ失礼ですが、過去ログや質問板を見ても
答えがわからなかったのでここにきました。
She visited a chinese town before John did.
のふたつの二つの意味解釈なのですが、どうしても
わかりません。
教えてください。お願いします。
>>435
よくわからんけど・・・

She visited a Chinese town before John visited it.
(Both visited the same Chimese town.)

She visited a Chinese town before John visited a Chinese town.
(The town she visited can be different from the town John visited.)

という読みの違いが問題になってるのでは?
437とおりすがり:03/02/07 15:38
>ひょっとして渋谷陽一のNHK「若いこだま」(土曜日)聴いてた世代かにゃw

NHK-FMの渋谷陽一の番組で最初に聴いたのが何だったかで,
その人のロック歴がわかりますね。w

ちなみに、私は「ロックアワー」 でした。
438(´∀`):03/02/07 16:15
「若いこだま」はAMですたにゃ。
「こんばんは、土曜日の若いこだま、ディスクジョッキーの渋谷陽一です。
今日はレッド・ツェッペリンの特集をお送りします。」(遠い目…

>>436 俺もそれしか思いつかんにゃ。
Bill said she visited ... とかではないのかにゃ、念のため>435
439ゆうこ:03/02/07 16:34
すいません。書き込みの情報が足りませんでした。
She visited a chinese town before John did.
の二つの意味の違いを考え、
She visited every chinese town that John did.
の文と比較して考えよ。という指示の問題なんです。

ところで、436さんの見解では、やっぱり“a chinese town”の
“a”がポイントになるのでしょうか?
それとここでのbeforeはあまり気にしなくてもよいのでしょうか?
申し訳ありません。教えてください。
440436:03/02/07 17:31
>>439
まあ、かおもじ先生も「それしか思いつかない」と書いておられるのです
から、before節において省略された動詞句の解釈には、
a) visit a Chinese town
という目的語がindefinite NPの解釈と
b) visit the Chinese town that she visited
という目的語がdefinite NPの解釈があるというのが、問題の文の「二つの
意味の違い」であると考えてよいのではないかと思います。

ただ、
She visited every Chinese town that John did.
との比較というのは、私にはよくわかりません。
というのは、この文の John did は、制限的な関係節ですので、
省略された動詞句を回復すると、
John visited e (eは普遍量化子everyの制限節内のbound variable
となる空要素)のようになりますので、先の問題の文のどちらの解釈とも、
また違うように思えるからです。
441ゆうこ:03/02/07 17:54
ありがとうございます。
彼女はジョンが以前に行ったチャイナタウンを訪れた。
彼女はジョンが行く前にチャイナタウンを訪れた。

と、これらの様な解釈ではだめということでしょうか?
かさねがさね申し訳ありません。
442Fred:03/02/07 17:56
 ネブワースのブートだけで5種類も持っとるんですけど、我ながらアホやと思いますわ。Achilles Last Standの演奏のヒドさに呆れたあの頃。
 NHKでOn Airされたものと市販のBBCライブのCD2とではImmigrant SongとThat's the Wayの細かい部分がどうも違う。

 NHKでOn Airされたものは、実はBBCがLP盤で作成したものがある。これはマニアの間ではかなりの高値でやりとりされていたいわくつきのもの。

 で、知人がどういうわけかこれを所有していて、「こんなすごい演奏があるんやの〜」と思った。これがLGBが出版された翌年(=Some〜の出た年)。

 Barriersが出た年とEconomyのドラフトが出廻った年にNHKでOn Airされた。その時は非売品LPと同じ音源やったね
443Fred:03/02/07 17:58
続き:

 デビカバと共に来日した時にアメ村のキングコングでジミーと遭遇してサインをもらった折にBBCライブを編集していると聞いて、「このおっさん、またいろいろ銭儲けたくらんどるな」と思った。

 で、しばらくしたら市販されたというわけです。まあ、ミキシングする際に別の音源と混ぜたっていうのが真相かもしれまへんな。(ZEPのスレと化しとるなぁ。)

 顔文字先生が書いてはるように、BPS 的には隣接要素の高低は示せまへんね。

 でも、ここが重要ですわ。tree上では同じ高さでも、どの素性がどう具合にプロジェクトX地上の星するかで要素間の関係が規定され
ることになるはずやから、素性の伝播の仕方から見たら同じとは言えなくなるんでしょうな。(でもこれって結局unificationの話やな... )

 自分のアホさが身にしみたのでサゲときます。(清澄山か身延山へ行って山籠りしてきますわ。)
444(´∀`):03/02/07 18:04
>She visited every chinese town that John did.
これは過去ログに頻出の典型的なACDの例にゃ。基本に戻ると、省略されたVP=did を復帰しようとして
[ visited every Chinese town that John did ] で置き換えてもまたdidがでてきて無限に遡及して
しまうという罠なのにゃ。で1つの解決策として提案されたのが、every以下のNP全体をQRして
[[ every CT that John did ][IP she [VP visited t ]]] としてからdidをVP=[ visited t ] で置き換えれば
[ every CT that John visited t ]となってめでたしめでたし、というストーリーにゃ。
ここでのポイントはQRの移動先がVP ではなくIP、つまりeveryのスコープは文全体にかかる読みが
強要されることにゃ。なぜなら、VPをターゲットにするQRではACDの罠から逃れられないのでにゃ。
[IP she [VP [ every CT that John did ][VP visited t ]]]
[VP [ every CT that John did ][VP visited t ]]]をdidに置き換えてもまたdidが出てくるにゃ。

さて、
>She visited a chinese town before John did.
の場合はACDは関係ないので、a CTを数量詞扱いするとしてそのQRのターゲットはIPでもVPでも
いいことになるにゃ。
[IP a CT [IP she [VP visited t ] [ before John [VP visited t ]]]]
とIPにQRすればsheとJohnは同じCTに行った解釈、
[IP she [VP a CT [VP visited t ]] [ before John [VP a CT [VP visited t ]]]]]
とVPにQRすればsheとJohnは違うCTにそれぞれ行った解釈、となるにゃ。
ACDの場合と違い、後者の解釈も可能、というのが求められている答えではないかにゃ。
445436:03/02/07 18:10
>彼女はジョンが以前に行ったチャイナタウンを訪れた。
これだと、She visited the Chinese town AFTER John did.
になってしまいますね・・・。

>彼女はジョンが行く前にチャイナタウンを訪れた。
この日本語の文にも、問題の英語の文と同じような解釈の曖昧さが
ありそうです。

日本語で、問題の英語の文の二つの解釈を表そうとしたら、
a)彼女はあるチャイナタウンを、ジョンがあるチャイナタウンを訪れる前に、訪れた。
b)彼女はあるチャイナタウンを、そのチャイナタウンをジョンが訪ねる前に、訪れた。
という様になりましょうか。
446(´∀`):03/02/07 18:26
にゃんと、ナマ地味頁と会ったことあるのかにゃFredしゃんは、羨ましいにゃ
カバペーの頃はまだ往年のカッコよさが残ってたからにゃ。コンピュータ制御でスイッチ1つで
どんな変則チューニングにも瞬時に換えられるとかいう新型レスポールが自慢にゃった……
まあ、ブート集めだけは際限ないにゃ。同日同公演でも既発より音質がよくなっているとか、未収録
だった部分が今度は収録されているとか言われるたびに万札がヒラヒラ飛んでいくのにゃ。
79年Knebworthは8/4と8/11の二日あるにゃが、どちらも確かに元気がないにゃ。ネブワースの
ウォーミングアップで7/23-24にコペンハーゲンでやってるにゃが、こっちのほうが内容はよいと思うにゃ。
しかし80年、最後のヨーロッパツアーは非常にタイトな演奏で、アキレスもだいぶ良くなってるにゃ。
まあ、77年全米ツアーのド迫力には勝てんけどにゃ。
447かかりちゃん:03/02/08 12:26
ちょっと留守の間にzepスレになっているにょろ。あっしは
日本にLPレコードをおいてあってこちらではCDもってないにょろ。
買い揃えヨウカニャ。stonesが30年ぶり?の幻の日本武道館もやる
らしいにょろね。

ACDがらみでVP-deletionにはlinguistic antecedentがいらないのでは
ないか、という主張があるにょろ。例えば誰かが手みやげでもぶら下げて
やって来たらOh, you shouldn't have!とかっていえるにょろ。
あるいは何か目の前でやってはいけないことを、それと知らずにやっている
人がいたら、Don't!もいえるにょろ。何となく!をつけないといけないのが
気になるけど、もしそうだとすると、コピーってのはどこから
とってくるにょろか?deicticなところを一度言語に変えて、
そこからコピーとってくるにょろかね。それともそもそも
こういうのはVPdeletionでないにょろか?
448かかりちゃん:03/02/08 12:27
久々のcontentあり書き込みだからageさせてもらいますにょろ。
449ゆうこ:03/02/08 12:52
みなさん、ありがとうです。
むずかしいけど、もっとがんばって勉強しようとおもいます。

450(´∀`):03/02/08 12:58
昔、HankamerやSagが扱ってたと思うにゃが、do itとdo soの違い
(deep vs. surface anaphora)と関係あるにゃ。確かdo itはlinguistic
antecedentがいらないにゃ。一人でダンプカー持ち上げようとしてる
人に向かって You can't do itとは言えてもYou can't do soとは
言えない、とかにゃ。そういえばライブでプラントがペイジによく
Do it!と掛け声かけてたにゃ。
451かかりちゃん:03/02/08 13:42
するとにょろ、you shouldn't have!はyou shouldn't have done itの
省略にょろか。Hankamer&Sagはこの間コピーして来て
「今度読むリスト」にのせときましたにょろ。テロリストに
殺されなかったら読めるはずにょろ。
452かかりちゃん:03/02/08 13:45
どういう時にantなしのnull VPができるか、ってpragmaticな問題
ニョロかね。なんで!って感じのときだけできるんだろ。ゆうこちゃん
がんばってね。おじさん応援しちゃう。
453教えて君:03/02/08 16:41
ふと思ったのですが、VP-Deletionは、いわば pro-VP として、
pronounのような空要素として分析することはできないのでしょうかね。
それならば、同じ文構造の中にantecedentがあるVP-Deletionと
文脈からその具体的中身がrecoverされるVP-Deletionが、pronounと
パラレルに分析できるような気もするのですが、どうなのでしょう。
454(´∀`):03/02/09 00:02
>「今度読むリスト」
も考えてみると面白い省略ニョロね。どういう構造ニョロか。
455かかりちゃん:03/02/09 01:24
>>453 VP-delとpronounはたえず同じ振る舞い、ってわけでもないにょろ。
たとえば、pesetskyの例だけど[バーでちょっと危ないやつがいてそいつが
バーからでていいった時、]thanks goodness, he leftってdeicticに
使えるけど、[目の前で誰かがつまずいて転んだのを見て]thank goodness,
I didn't.とはいえないにょろ。昨日!って感じの時いえる、というのは
否定命令文のときにょろかね。
それとかpronounだとするとACDができる場合John read every book that
I didとできない場合*John read some book that I didの違いも問題に
なりますにょろ。
しかし確かにVP delをpronounとする分析もありますニョロ(Lobeck、A 1995
Ellipsis, OUP)。でも間違いだと思うニョロ。

「今度読むリスト」は[[今度[読む]]リスト]てな感じのcompoundにょろか?
どういうところに問題が潜んでいるか、教えてくださいニョロ。
456(´∀`):03/02/09 02:37
今度読む(論文の/モノの)リスト から(論文の/モノの)の部分が省略されてるのだと
思うにゃが、同様の省略は人の場合は文脈から明らかでも抵抗あるような気がするにゃ
今度会う??(学生の)リスト、昨日来た??(客の)リスト、今回合格した??(受験者の)リスト
syntax とは関係なさそうだけどにゃ
457Fred:03/02/10 00:12
 へえ、Syntaxとは関係おまへんな。[トイレに行けないコマーシャル]
と同じですやん。語用論的に関連性があったらOKっていうやつですわ。

 そういうたら、[紅茶のおいしい喫茶店]ていうのも英語では関係節化
できひんやろな。あかん、年がバレる。
458かかりちゃん:03/02/10 01:02
35才-45歳くらい?むかし関西系言語学で話題になった
postsyntactic compoundsの例ってどんなのだっけ?
459(´∀`):03/02/10 07:27
逆らうようにゃけど単に「語用論的に関連性があるなし」ということでもないように思うにゃ。
>[トイレに行けないコマーシャル]
>[紅茶のおいしい喫茶店]
は「元気が出るテレビ」と同じでコマーシャル、喫茶店がhead nounになっている単純な関係節にゃが
>今度読むリスト
は関係節 [ 今度読む ]がかかるべきhead noun自体が省略されてる場合だにゃ。で、この部分がモノの
場合はそんなに抵抗ないにゃが、人間の場合はなんか失礼な印象(人間をモノ扱いしている)を受けるにゃ。
唐突に[ 昨日到着したリスト ]といわれると到着したのはモノであって、ヒトではないという感じにゃし、
敬語化とは相性がよくないにゃ *?[ 昨日到着されたリスト ]
ちょうど「の」の後の省略と似てるのではないかにゃ?
(太郎の車は赤いが)花子のφは青い。
(太郎の母親は背が高いが)*花子のφは背が低い。
そういえば[ 今度読むののリスト ]vs.*?[ 今度面接するののリスト ]も同じコントラストだにゃ

>postsyntactic compoundsの例
[ ZEPのブートならどんな糞タイトルでも手を出す ]派
[ 渋谷を歩くとめちゃくちゃ目立つ ]系
みたいなのはvery productiveだけど、関係あるにゃ?
[ 渋谷を歩くとめちゃくちゃ目立つ ]服も複雑だにゃ
460かかりちゃん:03/02/10 14:06
>関係あるにゃ?
関係あるかどうか、わかりませんにょろ。S&Kの論文とか読んだのがあまりに
昔なのでどういう根拠があってpost-syntacticっていっていたのか忘れて
しまいましたにょろ。何となく似ているようなきがしたにょろけど。
head nounみたいなのがないという共通点もなきにしもあらずにょろ。

とりあえず
[ 渋谷を歩くとめちゃくちゃ目立つ ]のが梅田に出現しよった。
も失礼effectあるようニョロけど何か関係あるニョロか。

この頃phonologyまで教えさせられてますニョロ。問題解けなかったら
どうしようと、どきどきニョロ。
461Fred:03/02/10 17:07
 でも、phonology教えてておもろないですか?特に語形成と関連
する話とかprosody関連は無意識な知識が意識化されるんで、おも
ろいと思うけどな〜。

 「失礼効果」て、要するに人をモノ扱いするからとちゃいますか。
「リスト」ってのも人をモノみたいに一まとめするからあかんのや
と思います。まあ、これも文脈次第で、関係節ではないけど「ノー
ベル賞候補者リスト」にすると問題なしになりますな。

 統語派生複合語の例って、<[[21世紀の精神異常者]風]の曲>み
たいなやつでっか?英語で言うと、<a [[drink too much] headache]>
なんかやなかったかな?曖昧な記憶ですんまへん。
462Fred:03/02/10 17:32
 あかん、アホ丸出しや。<[[大阪のおばちゃん]風]のタレント>
に直してください。

 クリムゾン出したらあかんわな。既に語彙化してもてるからなぁ。

 やっぱり山籠りしてから、その後館山で牛と闘ってきますわ。
463K-Rod@無知:03/02/10 18:08
遅レスですけどにゃ。
do soとdo itって、いわゆる意味的な他動性に左右されてるような気が
しますにゃ。
例えば、agent主語でないのはdo itだと駄目ですにゃ。
(1) a. John hit Bill in the face, and Mary did it, as well.
b. *I know his name, and you do it, too.
aspectがatelicでも駄目
(2) a. He just made a chair by himself, and he did it by using only
the basic tools.
b. *Johan walked around the park, and Mary did it, too.
non-volitionalな主語がくるともちろん駄目
(3) a. John hit Bill in the face, and Mary did it, as well.
b. *John hit Bill by mistake, and Mary did it, as well.
安井・中村「代用表現」では、do itは「確定性」、do soは「不確定性」
なんて書いてましたけどにゃ。こっちの方がうまく行きそうにゃ。
do itはdo soのsubsetに含まれ、agentivityが高いみたいにゃ。

この辺の分析は、某機能論者の分析に沿っていることをお断りしときますにゃ。

464K-Rod@無知:03/02/10 18:16
それと顔文字先生がいらっしゃるので、少し質問というかお題をば。

お馴染み、心理動詞はbackward bindinが可能ですにゃ。

(1) a. Pictures of herself-i please Mary-i.
b. Each other's stories-i annoyed [Bill and Tom]i.
c. *Each other's friends hit [John and Judy]i.

それと心理動詞では、主語によるbindingが無理ですにゃ。

(2) a. John-i hit himself-i.
b. *John-i amuses himself-i.

WCO効果も見せない。

(3) a. *His-i friend hit everyone-i.
b. His-i promotion please everyone-i.

この辺りAgr-lessで分析しようとすれば全体はどんな見通しになりそうでしょうかにゃ?
feature-checkingでうまくいきませんやろか?


465(´∀`):03/02/10 19:43
>[[大阪のおばちゃん]風]のタレント
[ ただの大阪のおばちゃんが何を勘違いしたか人気テレビタレントになっちゃいました ]系の芸人・
上沼恵美子、とかかにゃ?

>do itはdo soのsubsetに含まれ
そういう面もある一方、do itのみlinguistic antecedentなしで使える点でdo soにカバーされない部分も
あるということなんだけどにゃー。
Fodor のthree reasonsの中で次のコントラストが出てくるにゃ
a) John melted the glass though it surprised me that it would do so.
b) John killed Mary, and it surprised me that *she did so.
c) John caused Mary to die, and it surprised me that she did so.
(b)と(c)の差は、dieというlinguistic antecedentがあるか否かで、do soは概念構造ないし形態解釈を
受ける前のVP構造内部の一部を先行詞にできない、ということを示しているにゃ。
kill = [ CAUSE [ DIE ]] として、DIEの部分は単独では動詞ではない、とも考えられこれはつまり
small V = CAUSEがverbalizerである、これがついて初めて動詞という範疇指定が決まるという風に
解釈できるにゃ。(ちなみにこれがもともとのlexicalist hypothesisが主張していたことで、presyntacticに
動詞や名詞が与えられている、などとはChomsky 1970のどこにも書いてないにゃ。)
とゆーことは、(a) では他動詞melt = CAUSE MELTの内側に含まれるMELTはそれ単独ですでに自動詞meltに
該当しているはずで、この他動化は統語的な操作による、なぜなら自動詞melt自体が統語的に派生されるから、
ということになると思うにゃ。

それともっと単純にitとso自体の違いに由来する部分もあると思うにゃ。itにすでにdeicticな用法がある
ということでにゃ。誰かが人に銃口向けてるのを見て、Stop it!と言う場合とかにゃ。


>feature-checkingでうまくいきませんやろか
A c-commands (and binds) Bという代わりに When A agrees with α and α c-commands B, A α-binds B 
みたいに見れば済むと思うにゃ。
466かかりちゃん:03/02/11 07:58
[ ただの大阪のおばちゃん*の*人気テレビタレントになっちゃいました ]系

ってのはpostsyntactic compoundに「がーの」conversionがあてはまった
例?こういうのってOK?これは何か意味するニョロか?理論的帰結が
あれば論ぜよ。
467かかりちゃん:03/02/11 07:58
いや、論じて下さいにょろ。
468(´∀`):03/02/11 23:56
ネタふりすべったにょろ?
例の(?)[昨年、小泉首相が北朝鮮を訪問]中 みたいのだとga→noは苦しいように聞こえるにゃが
これは特にcompoundingだからということではにゃく、関係節内でも対格目的語が共起すれば苦しい
(miyagawa)のと同じだと思うけどにゃ。[ 太郎の(??花子を)訴えた ]理由
469かかりちゃん:03/02/12 00:41
466の例は文法的ではないかと思ったニョロけど。
対格は入ってないニョロ。
470K-Rod@無知:03/02/12 00:58
>>465
にゃーるほど。
なかなかおもろい!ですにゃー。
と同時に自分がいかに言語の表層面にしか目を配っていないか、
ということに気付かされるいい例ですにゃ。・・(´・ω・`)

で恵美子しゃんの妹しゃんは完全に芸能界引退したんですやろか?
471(´∀`):03/02/12 01:49
恵美子のほうが妹のはずにゃ、で姉は引退して関東で暮らしているはずにゃ
天才少女漫才コンビの海原千里・万里、どっちがどっちだったかにゃ?

472かかりちゃん:03/02/12 14:26
えーっとにょろ、466で疑問に思ったのは、

[[小泉首相の靖国神社参拝]中]
[[関西のおばさんの芸能人になってしまった]系]

なんてのがpost syntactic compoundだとして、「が->の」が可能なら
そのpost syntactic compoundのさらに後に「が->の」変換が
起こっているのではないか、ってのが疑問だったニョロ。
なんかsyntaxの後でcompouding、そのさらに後にcheckingなり
各付与なりあるにょろかね。あっしは何か誤解しているニョロか?

関西芸人のことは東京人にはよく分かりませんニョロ。Mr.オクレ
ってまだいるの?
             告  知
    【あの名場面が今年の2月22(2chの日)に降臨する】
吉野家。「大盛りねぎだくギョク」。2002年のイブの
晩に全国の 『吉野家』で繰り広げられたあの奇跡が
今回も全国に降臨する。
【ルール】
@馴れ合い禁止。(一人で来る事)
A「大盛りねぎだくギョク」を頼むこと。
B各会場ごとに指定時間厳守で現地集合。
【日時】
2003年2月22日 02:22 or 14:22 or 22:22
【会場】全国の吉野家
本スレ@祭り板.   http://live.2ch.net/test/read.cgi/festival/1042003212/
参加店舗&時間  http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Vocal/9356/222.html
過去のレポート   http://www2.mnx.jp/carvancle/yoshigyu/
474(´∀`):03/02/12 15:14
shibatani & kageyamaがpost-syntacticといってたのは実は単にsyntacticの言い間違いにゃ。
実際、影山「文法と語形成」でそんな断りがあるにゃ。
これはいいのにゃが、逆にpre-syntactic compoundingなるものがあるのか、word formationは
すべてsyntacticではないのか、がcurrent issueなのにゃ、たぶんにゃ。
475(´∀`):03/02/12 15:16
成り行き次第にゃがこっちも頼むにゃ
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1011801342/l50
476160:03/02/12 17:24
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●東慎一郎 →酒鬼薔薇聖斗。 神戸の首切り小僧。 生首を校門に飾る。元在日
●林真須美 →和歌山、毒入りカレー事件。 4人毒殺。帰化人

,m
478かかりちゃん:03/02/12 22:59
474 そうにょろか。読者も誤解してイタニョロ。「文法と語形成」は
持ってないニョロ。
479(´∀`):03/02/12 23:43
同書p.210から引用するにょろ
「...この現象を最初に指摘したS&K 1988ではこれを<統語論の後で起こる複合語post-syntactic
compounds>と名付け、それを統語部門ではなく音韻部門の中に位置づけることを示唆した。
しかし、後で論じるように、この規則の適用は統語構造の状態に依存するところがある。...
そこで本書では、当該の複合語形成は統語部門の最終段階であるS構造で適用するものと考える
ことにする。.... S構造複合語<S-structure compounds>と呼ぶことにしよう。...」
480かかりちゃん:03/02/13 12:51
そういう考え方では「がーの」はLFのcheckingってことになりますにょろかね。
まあそれなら非常に普通の考え方ニョロ。
481かかりちゃん:03/02/15 11:49
どれ、あげて見よう。linguaの日本語syntax特集号が出たけど、
みなさん読んだ?あっしはまだ読んでないけど、とりあえず
watanabeさん、saito先生、kuroda先生などのarticleよんで
見ようかなと思ってますニョロ。
482181:03/02/15 13:03
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483K-Rod@無知:03/02/15 21:25
>>481
ついに出ますたか。
あさって辺り、watanabeしゃんの論文でも読んでみますにょろ。
日本時間で火曜か水曜にでも質問・コメントしてみますにゃ。

Mr.オクレはよく知らないッピ。でもたまーにテレビには出てるみたいッピ。
484(´∀`):03/02/18 16:58
心理板に入り浸りでこっちはすっかりお留守になってしまったにゃ
かかりしゃん、風邪お大事ににゃage
485K-Rod@無知:03/02/19 01:28
にゃは。
実は心理版の盛り上がりを知らなかったですにゃ。
(まだまだ一人前の2ちゃんねらーではないですにゃあ・・(´・ω・`)
ROMっときますにゃ。
ちなみにまだLinguaは見てませんにゃ。

ところでですにゃ。
日本語や中国語のzibunやzijiはlong distanceが可能なのに、
英語のreflexiveが駄目だという観察は、covertにreflexiveが
上がっているとすれば、顕在的な統語操作と振る舞いが似ていて
おもしろいですにゃ。
英語では時制文からの要素の抜き出しができないのに、日本語では
できる、とかにゃ。
ちなみに中国語はzijiに代名詞がくっついてta-zijiみたいになると
long distaceが駄目になるみたいですにゃ。この辺、英語ではそもそも
pro-selfみたいな形がにゃく、himselfにゃりherselfにゃりといった
形で代名詞とselfがくっつかなければいけないというところに話が
まとまるかと言えば、日本語のjibun-zisinにゃんかはlong distanceが
できそう、って感じなのでちょっと話がややこしくなりそうですにゃ。
どういうパラメータを設定すればいいものやら。

かかりせんせ、お大事に。元気になったら復活してください。
486(´-ω-`):03/02/19 06:02
あゆのパンチラ動画です
http://homepage3.nifty.com/digikei/ten.html
487(´∀`):03/02/19 11:03
taziji(他自己)と比べるべきは自分自身ではなくて彼自身、こっちは長距離
束縛はできない、ということになってるにゃ。
Katadaしゃんがやってたのは、形態的に複合的な照応語の中からselfの部分だけ
動かしたとき、localでないとECP違反が生じるという話しにゃったかな。
どっかで既出にゃが。
488280:03/02/19 13:03
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コギャルから熟女まで

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489K-Rod@無知:03/02/19 13:55
katadaしゃんのは
1. zibunはLF raisingする。
2. zibun-zisinもLF raisingする。ただし、上がるのは(pied-pipeしない
 ということ)zibunだけで、zibunがunlocalなところまで行ってしまうと
 atecedent-governできなくなるのでECP違反。
3. kare-zisinはLF raisingしない。

LF raisingすることによってsubject orientationが生み出されるという
ストーリーなので、kare-zisinはlocalityを示すが、non-orientation。

という話だったづらが、
これだとreflexiveがvariableとして意味解釈されるという話につなげませんし、
(注:Heim and Krazer 1998辺りの意味論解釈、もしくは最近のinterfaceの話が前提)
あ、あと何を言おうとしたのか今、突然忘れてしまいました。まずい、
この年にしてアルツハイマーなのかも、、、(T∀T)

taziji、karezisin, himselfについてはもう少し詳しく書きたいとこですが、
これ以上やると自論をばらすことになるので、また内輪でお話させていただきますにゃ。
490K-Rod@無知:03/02/19 14:00
それとにゃ。
reflexiveがcovertに動いているとして、その移動制約がovertなものと
対応関係が見られた方がおもしろいような気もしますづら。

と深みに嵌る前に辞めておきますにゃ。
明日にはwatanabe論文ゲトーして読みますにゃ。どなたか、読んだ方が
いらっしゃいましたら相手してくださると嬉しいですにゃ。sage
491国語:03/02/20 21:25
久しぶりの登場で、心理板荒らしてました。こっちも荒らしちゃえ。
>>466
[ ただの大阪のおばちゃん*の*人気テレビタレントになっちゃいました ]系
国文法的には、いわゆる<同格の「の」>というやつですね。
「トヨタクラウンのパトカー仕様」と同じ構造と見なしてます。
が-の交替とは少し違うように思いますが。
492Fred:03/02/21 00:31
 毎晩7時から11時まで働いてます。

 なべちゃん論文読みましたけど、TopP, FocPが使われて
ましたな。最近LIでもDikken & Giannakidouが同じような
機能範疇を使ってた(NELS論文でも使てたな)けど、あれは
やっぱり説明の便宜上だとしてもおかしいで。Top, Focを
syntaxに持ち込んだらあかんと思うんやけど。ずーっと昔
にChomsky (1977)を読んだ時からの疑問だす。
493K-Rod@無知:03/02/21 01:28
>>492
ああ、Fredしゃんありがとうごぜえますだ。
(てか、関西件の人ならご対面する可能性大なのでこれから勝手に先生と
呼ばせていただきます)
渡辺せんせ論文はまだ手に入ってないですにゃ。てか、手の届くところにLingua
が届いてないんですにゃ。明日期待してみますにゃが。

>Top, Focをsyntaxに持ち込んだらあかんと思うんやけど。

賛成です。確かに機能範疇を増やすと説明しやすいのですが(だって、
TP-Specより構造上、上にあるって言いやすいんですもん)かといって
あれもこれももちこんだら、syntaxがcomputational systemである必然性が
なくなってしまいますにゃ。

それにTop, Focっていうのはだいたい意味情報じゃないのかしらん?
それとFocusを置く単語と先頭に移動される単語というのは、かなり
共通点があるように思われますにゃ。例えば英語のwh語は移動する
わけですにゃが、日本語のwh語はピッチを置くわけですしにゃ。
494K-Rod@無知:03/02/21 01:36
それとやっぱりnull operatorの移動は関与してたのですかにゃ?
元々、日本語wh疑問文のlocalityを説明するためにS-structureでの
null operator移動が仮定されていたんですよね?確か。

Lebeaux (1988)が正しいとしてovertな移動もcovertな移動も同一の
syntactic levelで起こるとすれば、LFでの移動を前提にしていたような
論文よりも(・∀・)イイ!!感じになりそうな気がしますにゃが。
ようするに発音されるかしないかはPFでの問題になるわけですしにゃ。

adjunct mergeがcomplement mergeよりも後に起こるとすれば、やはり
syntax内でも操作に順番があると仮定した方がよさそうですにゃ。
時間軸のような概念を仮定せねばいかんかもしれにゃいですにゃが、
部品と部品をmergeしていくわけですからにゃ。

>毎晩7時から11時まで働いてます。
夜間部?
495K-Rod@無知:03/02/21 01:39
  _, ._ 
( ゚ Д゚)   ガシャ  
 ( つ O. __  
 と_)_) (__()、;.o:。
>>493
ではTop, Focを使った分析をどうやってcoverするんだ?俺?
もう寝よう。
linguaはGFSSにのっているサイトからdownloadできるよ。
497逃走派:03/02/21 22:30
早くよくなってねー>かかりしゃん
LI32-2、早く来ないかなー。連発ってすごいっすよー。
498(´∀`):03/02/21 23:19
Lingua見ようとしたらパスワード求められたにょろ(´・ω・‘)ショボーン
499K-Rod@無知:03/02/21 23:31
>>498
同じくっす。(;つД`)
かかりせんせ、どうすればいいんですか?
(金払えばよい?)

体が丈夫なかかりせんせが体調崩されるってのも心配ですにゃ。
お大事に!
500虚無好き:03/02/22 01:00
test
501虚無好き:03/02/22 01:01
ぶにゃー。心理板書き込みできなくなったにゃー。
アク禁かにゃーー。
502虚無好き:03/02/22 01:08
やっぱりダメだにゃ。

最近かかりさん調子悪いのかにゃ。
心理板のほうにかかりさんが書いた、「なぜ、どういうふうに獲得できたか」という文章で、
adjunct whが高くなってるにゃ。しかも、これで正しいように思えるにゃ。
すると、「なぜ、いつ獲得できたか」も正しいような気がするにゃ。なんでにゃ?
ひょっとして、ものすごーく恥ずかしい勘違いしてるかにゃ。
503かかりちゃん:03/02/22 06:47
まだ調子良くないニョロ。2年ぶりくらいの風邪にょろ。
炭疽菌かなんかでないことを祈るニョロ。

linguaはアッシの職場のPCからは普通にdownloadできた
にょろ。あっしはお金払ってないけど。どうしてハッカーに
なれたかはなぞにょろ。

「なぜ、どういう風にハッキングできたにょろか」考えてみます
にょろ。
504(´∀`):03/02/22 08:21
そりゃかかりしゃんの大学の図書館が登録してるのかもしれんにゃ。
とにかくお大事ににゃ。

ここのみんなで金出し合って一人分だけ登録する

ゲットしたユーザ名とPWを全員で共有

みんな同時にアクセスし不正使用が発覚

実名が公表され、2ちゃねらーであることが世間にバレる

(゚д゚)マズー
505かかりちゃん:03/02/22 08:33
自宅のmacでやってみたらpasswordを要求されましたニョロ。
論文一本$30もすんの?
やっぱり、学校がsubscriptionあるのかもしれないにょろ。
図書館には先週の段階でまだ入ってなかったニョロ。
officeでprint outしてたら、カートリッジのインク切れに
なってしまいましたにょろ。
506心理板住人:03/02/22 14:18
>>501
心理板と言語板は同じ鯖なので、あっちにだけ書けないということは無いはずですが。
一時的なものでは?
507K-Rod@無知:03/02/23 11:42
心理住人しゃん、welcome!にゃ。

表示にかかる制約をどうにかしてderivationalに再解釈できないか?
と問題提起をしてみたかったにゃが、Binding CondtionをPFにって話は
ガイシュツにゃったにゃ(ドテッ

watanabe論文が手に入ったらwh-mvt話になることを期待しつつ出かけてきます。

ps.(´∀`) せんせ、昨日はありがとうございました。
例のCDのD'yer Mak'erすごく(・∀・)イイ!!ですにゃー♪
508(´∀`)代行:03/02/24 03:07
YahooBBの規制で言語学板に書き込むことができなくなってしまったので、難民板に立ててもらった
心理・言語代行スレ↓
http://that.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1046004550/l50
にしばらく避難することになったのにゃ。どうやらYahooの規制解除は年内はなさそうにゃ。
そのうちバイダ乗り換えるつもりにゃが、それまでかかりしゃんや逃走派しゃんはじめ、他の皆しゃんに
頑張ってもらいたいにゃ。
509かかりちゃん:03/02/24 13:32
>それまでかかりしゃんや逃走派しゃんはじめ、他の皆しゃ

ひゃあ、年内って、責任重大ニョロ。プレッシャーには
めっぽう弱いニョロ。しかしおかげさまで炭疽菌では
なかったようで回復しましたニョロ。熱があって、背中が
痛い時にphonologyの問題とくのは辛かったニョロ。
510Fred:03/02/24 17:36
 おろ、みんな意外やね。LinguaでもLIでも大学の図書館が
購読している場合は学内のサーバーを通してならpdf.でDLで
きるってのは常識的知識やと思てたんやけど。理系の専門誌
では今や紙の印刷物のやり取りなんてしまへんからね。今だ
にそんなことしてたら環境保護団体からクレームがきまっせ。

 それはさておき、おそらくかかりしゃんなんかが好きだっ
たであろうPFのstylistic な規則と考えられていた倒置や外
置のような構文の扱いは、MP的にはどうなるんやろか。研究
の射程外ということになるんやろうけど、正直言うて、残念
ですわ。

 なんで、こんなことを書くかていうと、K-Rod はんが自嘲
気味に書いてはるように、TopPやFocPなんかを使わんとどう
やって説明すんねん!という問題がおこるやないですか。

 言語現象の分析が好きで、PolPやFocPで説明したり、PFの
調整規則や、て説明して面白がってた時代が懐かしいと思う
のはわてだけやないと思うんやけど... (古くてすんまへん)
511かかりちゃん:03/02/25 11:19
>大学の図書館が購読している場合は学内のサーバーを通してならpdf.

にょ、知りませんでしたニョロ。LIもDLできるにょろか。NLLTも?
LRも?明日やってみますにょろ。LI subscriptionのrenewしてない
から、もうこれからはそれですまそうかにゃ。

PolPとかFocPをassumeしたくない理由は...functionalっぽい、ってこと
でしょうか。これらの機能範疇が持っていた素性がfunctionalっぽい
ってことでしょうにょろかね。

FocPとかでやって来たことも例えばbindingとか、scope relationを
変えるとか言うことを示せれば、PFでやる必要がなくなる/研究の
対象外とする(ちゅーかそう言うのって一般にありなんでしょうか。
that-tも最近は研究の対象外なのかにゃ。)どころかnarrow syntax
の方に昇格させないといけなくなるにょろ。だから
こういうところのデータをもう一度洗いなおさないといけないと
思うニョロ。そんなわけでrochmontあたりから見直さないといけないにゃ。
しかし今学期は忙しくてちょっとそう言う暇ないニョロ。
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513かかりちゃん:03/02/27 13:23
LIはなんだか知らんけどDLできないね。
カオモジ先生が居ないともりあがらないにょろね。

ちょっと雑談系だけど、雨大統領ブッシュは、失語症かなんかなのかしら。
Our priorities is our faith.
とか中学生もびっくりの一致の間違いもすれば、misunderestimateとか
embetterとかいうmorphologyの原理に反する単語も出して来たりする。
最近ではこれがBushismsと呼ばれ、ネットで検索もできますにょろ。
ネタふっても、ついて来てくれる人いないと寂しいので、
誰かなんか質問とかしてくれないニョロか。
万が一答えられるのなら答えますにょろ。
514かかりちゃん:03/02/27 13:25
久しぶりなのにsageちゃった。あげとこう。
515Fred:03/02/27 17:37
 んじゃ、かかりさんへ幼稚な質問をぶつけます。

 常識的知識として、Who saw what?はpair-list読み
を強いると言われとります(Martin さんもどっかでそ
う言うてました)が日本語でpair-list読みを強制する
例文ておまっか?統語的な問題とは直接関係なさそう
にも思いまっけど、単なるネタ振りとして。
516かかりちゃん:03/02/28 07:12
Fredさんの質問は難しいニョロ。who saw whatが本当に
pair-listを強いるかと言うのは判断自体が難しいところ
にょろと思うけど。日本語では同様の例(誰が何を見たの?)は
pair listでなくてもOKにょろし(たしかSaitoさんの観察だと
誰かがciteしていた)。問題は英語でどういう構造とときに
pairlistがしいられるか、そしてそれがなぜ日本語には
あてはまらないのか、ということにょろね。誰か詳しい人いるかな。
517名無し象は鼻がウナギだ!:03/02/28 07:39
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518K-Rod@無知:03/03/01 15:46
(´∀`) 先生代行
>虚無しゃんの「空範疇?( ゚Д゚)ハァ?に対して」

空範疇も素粒子もその科学的実在性はそれがもつ説明力によって正当化される、ということにゃ。
空範疇を立てない理論が、空範疇の理論と同様の説明力を持つことを示してから発言してもらおうかにゃ。
日本語に空の冠詞があるかどうかとかいった個別の議論と、空範疇なるものが言語構造にあるのかの
一般論も混同してはいかんにゃ。コレコレは学習では(or自然選択では)説明できないだろう、と疑義を
表明しているのを、学習は(or自然選択は)まったくないといってるかのように曲解してる人も困るにゃー。
519(´∀`)@代行:03/03/01 15:48
48 :(´∀`) :03/02/26 19:29
>>653
>レウォンティン&グールドあたり
はむしろダーウィン進化論内部のマイナーな改良、より正確にはダーウィン自身の主張をネオ・
ダーウィニズムがねじ曲げてしまったのを元に正そうという流れであると理解しているにゃ。
exaptationはダーウィンのpreadaptationに包摂されてるにゃ。
積極的な選択説批判としては、例えばフィリア「選択なしの進化」、ベーエ「ダーウィンのブラック
ボックス」などを視野に入れてるのにゃ。まあベーエの代案はほとんど創造論にゃから現段階で
どうこうすることもないだろうにゃが、たとえば「ダーウィン的な進化理論が正しいものとされる
ためには進化論は生命の分子構造を説明する必要がある」のに進化論はそれをやっていない(棚上げに
している)という指摘はまったく正しいと思うにゃ。反論あればお願いするにゃ。

>扱う対象に応じて両者にかかるウェイトが異なる
俺もずっとそれを言い続けてきたわけだけどにゃ。で、言語の構造制約に対して選択だの適応だのは
関係なかろう、ということにゃ。
>「制約」にこだわり始めると「生成文法なる構造が生得的に備わっている」という、
>肝心の主張を擁護するのがますます難しくなる
今の生成の方向からすればむしろそのほうが好ましいのにゃ。どこからも導出できない言語固有の原理、
というのはそれ以上深い説明を放棄しているのと同じだからにゃ。個体レベルで遺伝的生得的に備わって
いるという主張と、それが進化の過程で最初にどうやって生じたかを考えるべきだという主張はどこも
矛盾しないにゃ。

リンク先見せてもらったにゃが、そこでも「ネオ・ネオ・ダーウィニズム」への言及があるにゃ。
そんな言い方は進化生物学では聞かないとか言ってた人は、はたして進化生物学を知ってるのかという
疑問が増すわけだにゃ。
520(´∀`)@代行:03/03/01 15:48
53 :(´∀`) :03/02/28 03:30
>>668
>「説明力」
くだいて言えば無関係に見える現象をどれだけ多く関係づけることができるか、ですにゃ。
このあたりは言語板でさんざ繰り返した議論なのでちょっとは学習してホスィですにゃ。
>客観的産出規則で制限しなきゃダメ
空範疇のふるまいに関する制約があるからこそ可能な構造、可能でない構造がある、そして
その制約は、空範疇が空範疇であるというまさにその理由(幼児には聞こえない)で、いっそう
経験論を疑わしいものにしている、もはや古典的議論にゃが、どう答えるのかにゃ?
まあ、ゼロ形態素にしてももっと大きい範疇にしても、構造の成分が全部音声具現を受けるはずだ
という期待のほうが特殊であり正当化を要請すると思うにゃ。「発音しない」というオプションが
音声解釈の一つの方法として許されないと予測する概念的根拠を聞かせてちょ (`・ω・´) シャキーン
521(´∀`)@代行:03/03/01 15:49
56 :(´∀`) :03/02/28 09:59
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
今の今まで知らなかったのにゃ>≠

「進化心理学3」
>>122
>英語では、(1)John is excited.のような受身構文が
>(2)John was killed.のような受身構文より、早く習得されます。このような
>順番をUGは説明できません。チョム流言語習得理論では、A-chainの
>maturationという独立の仮説で、この順序を説明しようとする人がいる。
>(1)では、主語は移動していないが、(2)では、主語は移動している、
>という大人の文法の分析を踏まえて、「子供は最初動詞の目的語の位置から
>主語の位置へ名詞を移動させることができない」というようなことを
>言うわけです。
失文法症患者の能動文と受動文の理解についても同じような疑問を持つのにゃが、
predicate-internal subjectを仮定した場合には、上のような移動の有無という
切り方はできなくなるにゃ。同じ移動でもその適用モードが違うとかいう話しに
なると思うにゃが、具体的にはどういう分析があるのか教えて欲しいにゃ。
522(´∀`)@代行:03/03/01 15:51
58 :(´∀`) :03/02/28 23:24
「生得性スレ」

>>677
にゃんともドグマティックな人だにゃ。
「現場を知った上での、上滑りしない着実な議論・判断」に基づくからこそ、自然選択は無力に等しい、
と多くの生物学者が謙虚に受け止めているのが現状だと理解してるにゃ。俺自身が直接その現場に
立ち入ることはできないけれども、彼らが生物進化について指摘しているのと同じことが、言語についても
言えるのではないのか、と思っているのにゃ。
「全体として、進化はダーウィンが論文を発表する前とほとんど同程度に難解な問題のままである。
自然選択は起こったことのほんのわずかしか説明していない。つまり大部分は説明されずに残って
いる。」(G. R. Taylor)
「生得的言語能力」もいわば自然選択と同じであり、問題を解決するどころか新たな問題を次々に
引き起こしているのにゃ。だからこそこれからの生成文法はUGを主張する限りはUGの進化の問題を
避けては通れなくなる、と思うにゃ。

ではちょっと後戻りして、特に相手が幼児の場合、自発的発話だけ見ていても幼児が何を知っているかは
分からないのにゃ。幼児に働きかけて意味解釈についての反応を引き出す実験的手法が求められると思う
にゃが、もし言語構造の知識が成熟していない段階で表層の語順だけに基づいてθ-roleを振り当てるよう
な補助戦略がとられるとしたら
1) John was excited. では Experiencer > others
2) John was killed. では Agent > others
と取り敢えずθ階層の一番高いもの(たぶん状況認知上一番salientなもの)をJohnにふっとけ、みたいな
ことが起きていて(1)だけ正しく理解しているように見える(実は構造知識は伴っていないので正しく生成
してはいない)という可能性も考えられるにゃ。
(2)に対して誤った反応をする段階で、たとえばraisingやcontrolなど誤分析が起きにくい構文については
どうか、controlでもsubject controlとobject controlで違いはないのか、あたりも関わってきそうだにゃ。

523K-Rod@無知:03/03/01 15:59
(´∀`)せんせの代行やっときました。
注ですが、522の話題は、幼児が(1)の習得の方が(2)よりも早いという話です。
classicなところではA-chainがあるかないかで説明されていたが、VP Internal
Subject Hypothesisを考えれば、それはおかしいのではないか?という意見で
ごぜえます。

Lingua手に入れましたが、プリンターぶっ壊れてプリントアウトできなかったので
明後日辺りにまたPDFで読んでおきます。

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525かかりちゃん:03/03/02 02:20
>英語では、(1)John is excited.のような受身構文が
>(2)John was killed.のような受身構文より、早く習得されます。

これはアッシも知りませんでしたにょろ。すんませんが
文献など指摘くださいにょろ。(1)の方がECM verbのpassive
だから複雑なような気がするんだけどニョロ。誰がやってるにょろか?
526かつぶし:03/03/02 08:21
以下のPDFが参考になるピョン。

http://coe-sun.kuis.ac.jp/coe/public/paper/outside/harada1.pdf
527(´∀`)代行:03/03/02 14:00
>>525
>(1)の方がECM verbのpassive
ってのが分からんにゃ。 adjectival vs. verbal passive ではないかにゃ。

>>526
今度のガカーイのネタの予感……
528かかりちゃん:03/03/02 14:09
527 ぎょ、勘違いしてた。そういうことにょろか。
それなら何となくmake senseにょろ。それに
そういう習得順序って、観察自体は昔から
あったにょろよね。この頃頭がぼけてるにょろ。
あっしも清澄山にこもり、その後、雀のとまっている
電信柱でもたたいてみます。
529(´∀`)代行:03/03/03 03:27
「生得3」(できたら生成スレにもおながいするにゃ)

虚無しゃん同様、俺もしばらく旅に出なきゃいかんのにゃ
>>22=190
その辺りについては「岩波講座 言語の科学 10巻 言語の獲得と喪失」の第2章をまず見てみる
ことを奨めるにゃ。DTも分かりやすく解説されてるしにゃ。

ついでにかつぶししゃん、同章によると英語やドイツ語と違ってセソト語やイヌクティトット語では
verbal passiveの獲得が早期に起きる、とあるにゃ。考えられる理由についても述べられているにゃが、
能格性が関係するかも、というのは面白いと思うにゃ。というのは、先天的に聾の幼児が自発的に行う
sign languageはergative型であり、これは親が話す言語がaccusative型であろうが関係ない、従って
能格性は生得的である(UGレベルでのデフォルト値かにゃ)、というような議論があるようなのにゃ。
櫻井・酒井(例の脳科学のセンセにゃ)「言語獲得のモデル」別冊数理科学「脳情報数理科学の発展」
に引用されてる文献だけどにゃ。
http://icg.harvard.edu/~psy1606/handouts/Goldin_Meadow1998.pdf

じゃにゃ〜
530K-Rod@無知:03/03/04 02:09
Linguaプリントアウトしますたにゃが、Saitoしゃんのが気になったので
そっち読んじゃいましたにゃ。
質問したいんですにゃが、

(1)MovementがCopy & Deletionなのはいいとして、なぜあらかじめcheckする
と分かっているD-featureをいちいち上げる必要があるのか?D-featureとOperator-
featureはcheckした位置で解釈するという趣旨にゃら、そもそもcheckし終えたD-
featureは上がれないはずでは?(これを使ってscramblingのA/A'特性を出したいのは
分かるにゃが、stipulativeって感じがしますにゃ)3.1.と3.2.参照
(2)otagaiがD-featureによってbindされねばならないA-featureを持つとは
どういうことか?D-featureは指示に関わる素性であるから、D-featureに
bindされねばならないという定義を持ち出している時点で、D-featureは
defaultか、もしくは存在していないと考えた方がいいのでは?p.510-11
(3)(77c)の例文に関して。zibun-zisinがZiroo, Hanako, Taro全ての
主語を指せると考えた場合、A-featureは派生のどこの段階でも都合よく
適用できるということか?適用条件を示さなければ(82, 83)の例は説明が
つかない。なぜならbase,intermediateの位置でA-featureがcheckできると
考えられるため。5.1.
(4)scramblingは本当に純粋な音声効果だけだろうか?私にはHojiのように
scope-interactionがあるように思われてならない。
e.g.みんなが誰かを愛している。
  誰かをみんなが愛している。(some>everyのみ)
(5)NP-movementがtraceを全く残さないとすれば、movementがあるという
根拠は何か?(まあ、これはLasnik 1999に従っているみたいにゃが)

て疑問が沸々と沸いてきますたにゃ。電波飛ばしてる可能性大ですにゃが、
どなたか読んだ方いらっしゃいましたらコメントお願いしますにゃ。


531かつぶし:03/03/04 04:42
読んでないので、事実をひとつだけ。

「誰かをみんなが愛している」は弱いけど、everyが広いスコープを
取る読みが可能なような気がしますピョン。「誰かをどの国も
国連に派遣している」なんてどうでしょう?
532名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/04 07:51
私が良く見るある日記のサイトにこのような文があった。

そんな彼は私の目のうろこを取った一人だ

最初見たときかなりびっくりした。
イディオムをそんなにいじくっていいのだろうか。
533かかりちゃん:03/03/04 08:46
K-Rodさんの疑問にはもう一度saitoさんの論文を清澄山で読んでから
答えます。何となく、しっくりいかないストーリーで、あっしは何かを
誤解しているような気がするにょろ。
534K-Rod@無知:03/03/04 11:12
>>531
にゃるほど。
にゃんかdistributiveな読みであれば、everyが広いスコープありなような
気がしますべし。
でも、NP-ga NP-o Vって構造をベースに考えていますので、ちょっと違うかな?
NP-gaがNP-oをasymmetricallyにc-comしているとすれば、そのc-com関係を
ひっくり返すscrambling操作では、やはりscopeに差が出るような気がしますにゃん。

>>533
期待しながらお待ちしておりますにゃ。
535世直し一揆:03/03/04 11:40
 <血液型A型の一般的な特徴>(見せかけのもっともらしさ(偽善)に騙されるな!!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉し、しかも好戦的でファイト満々(キモイ、自己中心、硬直的でデリカシーがない)
●妙に気位が高く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはた
いてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる)
●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、
世間体命)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上協調・意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)  
●後で自分の誤りに気づいても、無理にでも筋を通そうとし素直に謝れない(切腹あるのみ!)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。包容力がなく冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
536名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/04 23:08
今日学校で、Linguaをコピーしていたら、
ページがとれはじめて、Zushiさんの辺りは
ほぼ、崩壊。心が痛んだが、そのままこっそり棚に。

[CP who [TP John saw who]]
で、CP Specにwhoがcopy(move)されるのは、
EPPを仮定するとして
[TP sono-hon-o[...sono hon-o..]]で
sono-hon-oがcopyされるのはなんででしょう。
理解不足?ですか?
537Fred:03/03/04 23:29
>>528
かかりさん、山籠り成就してください。片方のマユ毛を剃り、
自然石割りを完成させることも忘れないでください。

 習得がらみの話に一言。習得の順序っていうのは結構難しい
問題なんですわ。今から10年ほど前に、とある日本のグループ
が日本の2〜4才児に対する実験の結果として「普遍的に最初に
現われる語順はSVO である」というのを公表して話題になった
ことがおました。ところが、この追実験を他の日本人グループ
がおこなったところ、SOV の語順も同じ程度に確認されるとい
う結果が出てしまい、実験の結果が疑われることになってしも
たんですわ。
538Fred:03/03/04 23:40
「空手バカ一代」をしばらく「からてばかぁーだい」と読んでい
たのはわてだけでしょうか?「うる星やつら」を「うるぼしやつ
ら(←これは近所のアホガキの誤解)と読んだりはしまへんでした
か。

さらに、
 言語習得の本では必ず出てくる話で、「幼児が最初に習得する
音素は普遍的に[p], [t], [k] である」っていうのがありますが、
あれは果たして音素として確定できるものかどうかという問題が
ありま。というのも、単なる発声器官の筋肉の訓練として、最も
やりやすいのが[p], [t], [k] というだけのことで、音素として
認定して良いのかどうか定かではありまへん。

 で、要するにわてが言いたいことは、習得の順序というのは、
かなり厳密な手法を採っているとしても、100%信用できるものは
少ないっていうことだす。わてが雁之助だ。えらいところ見られ
てしもた。
539かつぶし:03/03/05 00:33
Fredしゃん、おもろいですな。オイラもSOVの話をおぼろげに記憶してます。
その後完全に忘れてましたが、追試がうまくいかなかったわけですね。
確かに、どのような基準である構文なり音が習得されたとみなすかは、
難しい問題ですね。ところで、歴史上の出現順序が習得の順序らしきもの
と一致した場合、一つの証拠にはなりますな(両者に同じ力が
働いているとして)。
540K-Rod@無知:03/03/05 00:46
>>536
wh-movementはCP-SpecにEPPがあるのでObligatoryに動くが、
scramblingはoptionalにただ動けるという話だと思いますにゃ。
よーするにEPPとcopyは別に関係ないんちゃいますやろか?
mvtがcopy & deletionの操作というだけのことにゃ。
>ほぼ、崩壊。
あなたが私と同じ研究室の人間でないことを切に祈る。

徒然草を試験で間違わないように「とねんぐさ」なんて言ってた
ことがありますにゃ。

私もしばらく留守しますにゃー。
541名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/05 01:29
>>540
ただ動くというのがひっかかってるだけれども、
copyされねばならないのとcopyされうるというoperationが
同じ物であるか不安が残るなあと。

崩壊は大丈夫だと思われるなり。
なぜならうちには研究室という概念がないなり。たぶん。
542心理板住人:03/03/06 00:52
激しく激しくどうでも良いことで恐縮なのですが、
心理板のコテハン連はほとんどがトリップ付きなのに、
言語板はトリップを付けているコテハンは皆無ですね。
心理板のように騙り厨房が跋扈することも無いのでしょうか。
トリップの意味も怪しかったりして、、、それはなんでつか?
>>543
私の名前の◆とその後ろの文字列をトリップといいます。出し方は名前欄に「#(好きな暗号)」です。
文字列は本人にしか出せないので、偽者が出たときに本人であることを証明するのに有効なのです。
545 :03/03/07 23:22
明日は、かおもじ先生の講演ですね
546名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/07 23:43
>>545
どこでですか?
>>545 あんまり言うと来てもらえなくなるかもよ。それは何としてでも
避けたいから、自粛したほうが賢明かも。
548かかりちゃん:03/03/08 13:03
押忍にょろ。清澄山山ごもりの後、電信柱たたこうとしたら
「公共物を大切に」って書いてあったのでやめましたでありますッ。

とりあえずSaitoさんのやつ読みました。私の思うところは
ぼちぼち書いていくとして>>530について。
(1)はconpetualな問題ですニョロ。D-featureってのの正体がいまいち
分かりにくいニョロけど、Caseではなくてなんか別のものならpied-pipe
されるのは変ではないのでは?

(2)/(3)は、何らかの意味でCondition Aみたいなものを想定している
のでしょうにょろね。anaphorはLF cliticで移動して解釈される、
という派生的なやり方もあると思うニョロけど。

(4)の点が一番の問題ニョロね。scopeのことだけでなく、

i)*彼が 太郎が書いた手紙を まだ読んでいない
ii)太郎が書いた手紙をi 彼が t/i まだ読んでいない

みたいなのはadjunctではないので「後だし付加」では説明できないニョロ。

のコントラストとかclassicな「scrambling=移動」説の根拠になる
事実が説明できなくなるとおもうにょろ。まあ、こういうことに関しては
SaitoさんはLebeauxの「移動の後で付加」を考えている(PC)のだけど、

iii) *彼/iが 太郎/iの 本をまだ読んでいない。
iv) 太郎/iの本を 彼/iが まだ読んでない。
549かかりちゃん:03/03/08 13:08
気分が乗って来たのでもう少し。

そもそもscramblingがvacuousだという(4b)vs(6b)/(7b)の違いは
Q-markerに一つでもwhのコピーがc-commandされているか(6b/7b)、
いないか(4b)という根本的な違いがあり、別にLFでundoせんでも
他のlineでの説明があるニョロ。Qがwhをlicenseしてから動いているのが
(6b/7b)で、それができずに派生がcancelされるのが(4b)にょろ。

要するにわざわざ動かしたんだから、LFでundoする根拠って
あんまりないと思うニョロ。saitoさんのやり方はある意味では
そういうlineなんだけど、K-rod氏のいうscopeのことだけではなく
Takahashi1993のwhのこととか、いろいろscrambleされた
phraseももの位置でactiveって考えないといけないことが
あると思うニョロ。今度でるアッシの論文もLF undoはなし、
ってことにしたにょろ。
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551K-Rod@無知:03/03/09 00:09
>(1)はconpetualな問題ですニョロ。D-featureってのの正体がいまいち
分かりにくいニョロけど、Caseではなくてなんか別のものならpied-pipe
されるのは変ではないのでは?

それが、本人曰くD-featureの中にCase-featureも含まれるということ
にゃったので、話がおかしくなっちゃったにょろ。もっと私が詳しく話して
おくべきだったかもにゃ。

>>549
LF undoはなし、という路線を行きたかったのにゃ。実は。
(ただこの路線を主張する度胸もなければ、知恵も何もなかったのにゃ)

e.g. 花子1が太郎2が自分自身*1/2を叩いたと言った。
花子1が自分自身を1/2太郎が叩いたと言った。

コントラスト、出るにゃ?
でももしかしたらFocus位置に上がっていて、scramblingではない、という
線もあるかもしれませんにゃ。

e.g. John1 said that Bob2 hit himself*1/2.
John1 said that himself1/2 Bob2 hit.

>>550
片岡(だと思われ)はこんなとこ覗いてる暇あったら、ちゃんとリハビリしろにゃ!

かかり先生の論文期待age
片岡君というのは松井に似てるわけだな。ふむ
553名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/10 13:13
554かかりちゃん:03/03/10 13:48
この頃、ちょっとよその板で暴れてますニョロ。言語学とは
全く関係ないけど、にょろにょろ、言わないようにしないと
いけないから、緊張ニョロ。

e.g. 花子1が太郎2が自分自身*1/2を叩いたと言った。
花子1が自分自身を1/2太郎が叩いたと言った。

はいいんでないの?しかし、これも「自分自身」のantが
派生で決められるのならscrambleせんでもいいのでないの?

scrambleがあって始めて良くなる例ってのもあるにょろ。手前味噌
ですが、

i)*太郎が[花子がその本しか買ったかどうか]知りたがらない(こと)
ii) その本しか/i 太郎が[花子がt/i買ったかどうか]知りたがらない(こと)

i)は昔、subjacencyで悪い、ってしたけどそれは間違いでしたにょろ。
ECPかその代案としてのMLCみたいなもので悪い。ii)みたいなのを
rule inするにはP-featureしか動かない、ってのでは具合悪いニョロ。
555bloom:03/03/10 13:52
556名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/10 20:04
>i)*太郎が[花子がその本しか買ったかどうか]知りたがらない(こと)
>ii) その本しか/i 太郎が[花子がt/i買ったかどうか]知りたがらない(こと)

このような場合、Optionalな移動ではないし、smantically vacuousでは
ないのでは?と思うのですが。

Saitoの論旨では、optionalかつ、semantically vacuousの
ScramblingだけはP-featureのみの移動で解決できるということでは
ないのかなーと思いましたナリ。
557K-Rod@無知:03/03/10 23:33
>>554
scope関係を問題にしようとすれば、やっぱりscramblingがsemantic vacuousと
いうのはちと難しいのかもしれませんにゃ。ただsaitoしゃんはKen Haleのconfigurationality
parameterに関してMPでの再解釈を行いたいという戦略があるみたいですにゃ。
Fukui & Saito (1998)にゃんかともからめて、Mergeにおけるselectional requirementの差によって
日本語タイプと英語タイプの言語を捉えてみたいと考えていらっしゃるようにゃから、
日本語にsemantic vacuousな操作があることを証明したいのだと思われますにゃ。(Saito 2002, NELS)

>Saitoの論旨では、optionalかつ、semantically vacuousの
ScramblingだけはP-featureのみの移動で解決できるということでは
ないのかなーと思いましたナリ。

scramblingを統一的に捉えるためのメカだと思いますにゃ。つまり
clause-internalなscramblingはA-mvtにゃが(A-bindできる)、long
scramblingはA'-mvtの性質を示すというMahajanの研究がありますにゃ。
mvtをmerge+deletionの複合操作だと考え、mergeする段階では一応P-feature
とD-featureを一緒に上げておくわけですにゃ。この時点で一度でもanaphoraを
bindしていれば、Condition Aは満たせるわけですにゃ。こうすればA/A'-mvtの一見
異なる特性を統一的に把握することができるわけですにゃー。(Lingua特集号)
558K-Rod@無知:03/03/10 23:44
あと(´∀`)先生がいらっしゃいませぬが。
顔文字先生が時制文の中から主語を取り出せないなど、言語がlocalityと
いう制約を示すということから、言語構造が自然選択万能主義に対する
反論になる可能性があるとおっしゃっていますたにゃが、これにちょっと異論を唱えてみますにゃ。

言語がlocalityを示すということは、言語解釈の誤解を生まないようにするためであり、
十分に機能的になっているのである。と主張することはできるような気がしますのにゃ。
つまりここで言いたいのは、現象・事実がどのようであれ、ネオダーウィニズムというのは
なんでも説明できる反証不可能な仮説なのではないか?というちょっと違った角度からの
ネオダーウィニズムに対する反論ですにゃ。
559K-Rod@無知:03/03/10 23:45
まあこれに対しても、目的論というのは事後解釈、単なる与太話であるという顔文字先生の主張とは
ぴったり合致するのではないかと思われるのですにゃが。

自分に与えられた制約の範囲内では、生物はいくらかの適応という変化は見せるというのは
まあそれほど反論はないとして。
質問なんですにゃが(主に顔文字先生)ある環境に適応するために遺伝子レベルである固体
集団が突然変異を起こすようなことがあるというようなデータはあるんでしょうかにゃ?
ちょっとDQNな質問にゃ。

P.S.片岡AAと松井って似てますかにゃ?
560***:03/03/11 00:51
>(Saito 2002, NELS)

このラインのSaitoの議論ですが、結局 the Projection Principleを
derivationalに解釈しろということであってるんですか?

Haleは、configurational languagesでは、the projection principle
はLexical Structure(?)とPhrase Structure(?)双方でで有効だが、
non-configurationl languagesではPSのみでという話だったと
思うのだが、その時にHaleがあびた批判をそのまま引き継ぐことになりそう。
(Boskovic and Takahashiのweak/strong distinctionもそうだけど)

Mergeって、自分の理解では最も根本的な操作で、言語習得の
最も早い段階で習得されると思うのだけれども、その操作自体が
parameterizeされているというのはどうなんだろうか。
saitoは、free word order、complex predicate、pronoun-dropなどを
根拠に挙げているけれど。
561***:03/03/11 00:52
>質問なんですにゃが(主に顔文字先生)ある環境に適応するために遺伝子レベルである固体
>集団が突然変異を起こすようなことがあるというようなデータはあるんでしょうかにゃ?

同じような質問をある先生に聞いたら、イブ・ミトコンドリア(?)の話を
引き合いに出された。でも、そのイブが言語能力を持っていたかどうかって
わからないし。言語学者の仕事の範囲をこえてますね〜と言ってたが。

>言語がlocalityを示すということは、言語解釈の誤解を生まないようにするためであり、
>十分に機能的になっているのである。と主張することはできるような気がしますのにゃ

あんまり関係ないのだが、英語に見られる島の制約が日本語には見られない
って話の時に、制約の多い方が淘汰されるべきだと言った人がいた。笑ったナリ。
>ある環境に適応するために遺伝子レベルである固体
>集団が突然変異を起こすようなことがある
ないです。きっぱり。
しかし、選択や淘汰により進化することはある。
>ある環境に適応するために遺伝子レベルである固体
>集団が突然変異を起こすようなことがある

いまさら目的論を持ち出されてもなあ・・・
564かかりちゃん:03/03/11 09:38
>>556 そうは簡単にはいかないニョロ。NPIもpluralでscramblingで
「お互い」をc-commandする位置に持っていけばbinderになれるにょろ。

1) ??お互いiの先生が 彼らiしか 批判しない(こと)
2) 彼らiしか お互いiの先生が t/i 批判しない(こと)

これを上のlong-scramblingの例でやると、やはりscrambled NPIは
binderになれないにょろ。

3)*お互いiの先生が[花子が 彼らiしか 批判したかどうか]知りたがらない(こと)
4) ??彼らiしか 太郎が[花子がt/i批判したかどうか]知りたがらない(こと)

単にsemantically vacuousでないからundoなし、というのだと4)はいいことに
なっちゃうにょろ。問題は4)はECP違反ではないけど binding A違反ではない
ので、P-featureだけ動くからbinderになれない、という説明では
ECPの回避の部分が説明できないニョロ。
565世直し一揆:03/03/11 09:43
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけのもっともらしさ(偽善)に騙されるな!!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」(「世間」と言っても、同じA型を中心とした一部の人間の動向に過ぎないのだが・・・)、了見が狭い)
●他人に異常に干渉し、しかも好戦的でファイト満々(キモイ、自己中心、硬直的でデリカシーがない)
●妙に気位が高く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはた
いてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる)
●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、
世間体命)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上協調・意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)  
●後で自分の誤りに気づいても、強引に筋を通し素直に謝れない(切腹するしかない!)●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。包容力がなく冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
566名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/11 12:44
>>227

>一般の悪口を言う気はないが、日本人の生成文法研究者には才能のある
>人が少ない。

数少ない才能のある研究者が日本にもいるわけね。
誰かな?若手でもいいけど、誰かいる?
567K-Rod@自己レス:03/03/11 14:18
37 :ロボ ◆lSiROBOsc. :03/02/25 00:29
ヘモグロビンの偽遺伝子の進化速度の研究から、これらの遺伝子は
機能を失ったあとは塩基置換の進化速度が異常に高くなり、ヘモグロ
ビン遺伝子における同義的置換を上まわる、ほとんど2倍近くの速度
を示すことが明らかになってきた。しかも、速度の上昇はコドンの1番
目と2番目の場所(座位)でとくに著しく、3番目の場所ではもともと高い
ので、それほど変化がない。このことは、偽遺伝子は表現作用がなく、
そこでどんな突然変異が起こっても自然淘汰には無関係で、すべて
淘汰には中立となり、k=vtの最高速度で進化を行っていると考えれば
容易に理解される。

 筆者は1977年に、もし式k<=vtの関係が実際のデータから示されれ
ば、それは中立説を支持するものとなろうと述べたが、この主張の正
しさはその後思いもよらぬ偽遺伝子の発見と、その異常に高い進化
速度によって裏付けられるようになったのは幸いであった。自然淘汰
にかかりにくいと思われるものほど分子レベルでは進化速度が大き
いという観察事実は中立説以外では説明できそうにない。

資料:木村資生「生物進化を考える」岩波新書,1988

568K-Rod@自己レス:03/03/11 14:19
30 :(´∀`) :03/02/25 03:33
「進化心理学3」の
>>22
>「最適者生存」も「ランダムな突然変異」も進化生物学で主張されていることでは
>ありません
まるで進化生物学自体が一つの理論であるかのような言い方に聞こえるのにゃが、
177しゃんのいう「進化生物学」とは一体何のことにゃ?
自然選択も適応も進化生物学の中で提示された一つのアイデアに過ぎないはずにゃが?
で、言語の進化はそれらのアイデアが無力であることを示している、ということにゃ。
>適応度に差があるときには、相対的に適応度の低い戦略のシェアが減少する
>というのが進化生物学の基本ロジックです。
こちらの理解不足のせいで、これが単なるトートロジー以上のものなのか分からない
ですにゃ。
>「中間種の不在」によってこのロジックがどのように反証されるのでしょう?
適応度に差があるとき、というのが前提である以上、その差を示すような競合戦略が
なければならないにゃ。キリンのクビが長いほうが適応度が高い、のであれば適応度の
低いそんなに長くないクビがいなければならない、それがいない以上はクビは伸びるべき
とき(teleologyではなく)に一気に伸びた、と考える方が筋がとおる、のではないだろ
うかにゃ。

>問題の立て方が悪いような気はするのですが、どう悪いかを判定するするために
>あれだけのスレを読み返す気にはならないのでした。
Maynard Smith & SzathmaryのMajor Transition in EvolutionやThe Origins of Life
(後者は前者の簡略版みたいな感じ)に生成の章があるので、生物屋さんにはこっちを
お薦めするにゃ。当然にゃがら彼らはneo-Darwinianなので、チョムのUG仮説を受け
入れた上でそれを選択で説明しようとし、中間種の存在を遺伝性言語失陥やピジンに
求めているわけだけどにゃ。
自然選択をフロギストン、エーテルと並ぶ科学の三大神話とまでいう人もいるにゃが、
チョムらの基本スタンスは言語には自然選択による説明を受け付けない側面もある、
という程度のことであって、選択を完全否定するものではないにゃ。

てなわけでガイシュツですたにゃ。忙しいのでしばらく逝って来ます。
569(´∀`):03/03/12 12:56
一口に目的論といってもいろんなレベルがあって、teleology / teleonomy / teleomaticityの区別は
せんといかんですにゃ。(E. Mayr: Toward a New Philosophy of Biology. 参照)
普通忌み嫌われるのはteleologyにゃが、生物学ではプログラムにそってある目的にかなうようなことが
起きるという意味のteleonomyは受け入れざるを得ず、それをさらに深いところから説明するのが物理法則に
基づくteleomaticity、といえばいいかにゃ、乱暴にまとめるとにゃ。
UGというプログラムによる説明もteleonomyであってこれがこれまでの生成(生物学としての言語学)
を特徴づけていたにゃが、ではUGを説明しろ、という次の段階に進むと物理学としての言語学(未来の
生成w)になってくるのかも、と思うけどにゃ。

突然変異はランダムであり「適応のために」ということはないのにゃが、変異のうちたまたま生存や
繁殖に有利であるような形質をもたらすものが正の選択を受け、結果論として適応的だった、という
ことですにゃ。で、このネオ・ダーウィニズムのシナリオへの異議として、主に 1)生存に有利でなく
ても致命的でさえなければ遺伝子レベルの変異は淘汰されずに残り適応とは関係ない(上出、木村の
分子進化の中立説など)、2)工業暗化みたいな種内小進化は説明できても新種の形成や新器官
(含人間言語)の発生など大進化には、それに必要な条件があまりに複雑多様であり偶然のみを頼りに
していても説明できない、ということがあるにゃ。
先日のWしゃんの話しに対するOセンセの質問もそうにゃったが、パラメタ値の変動という形での
言語の通時的変化の説明も小進化レベルの話しであって、もちろんなぜ、どのようにそういうことが
起きるのかも重要にゃが、それはすでにUGなりパラメタが与えられてからの「後日談」であって、
問題はUGなり人間言語自体の起源という大進化にゃろ、というわけですにゃ。

まあ、生成内部にもネオ・ダーウィニストは多数いるわけで、突然変異+自然選択の補助仮説として
遺伝子浮動や遺伝的同化、ボールドウィン効果などを組み込もうとしているにゃ。このあたりは俺も
勉強不足でたいしたコメントはできないにゃ。

今引っ越し準備で死ぬほど忙しいので、続きは落ち着いてからまたにゃ。
じゃにゃ〜
570名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/12 20:35
>>566
日本の生成文法研究者って、受け売り屋ばっかりだからね。
世界レベルで勝負できるやつは、これといっていないよ。
571名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/12 23:43
チョムスキーのように周りを挑発することによって戦争を導く手法というもの
これからはアリかもしれん。
572かかりちゃん:03/03/13 12:14
この頃忙しくて書き込みもままならにゃいにょろ。
カオモジ師は引っ越しですか。
ネタもなくあげてみよ。
573出会い系ビジネス他所とは違います:03/03/13 12:22
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574山崎渉:03/03/13 12:45
(^^)
575K-Rod@無知:03/03/14 01:20
>>569
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
にゃるほど、胸の痞えが取れた感じになりますた。
teleologyとteleonomyをごっちゃにしてたみたいですにゃ。

>i)*太郎が[花子がその本しか買ったかどうか]知りたがらない(こと)
ii) その本しか/i 太郎が[花子がt/i買ったかどうか]知りたがらない(こと)
i)は昔、subjacencyで悪い、ってしたけどそれは間違いでしたにょろ。
ECPかその代案としてのMLCみたいなもので悪い。

単発質問ですにゃが、MLCでだとどう排除するんですかにゃ?

>>560
もしかして、私に質問?てかその前に
PPをどうやってderivationalに再解釈するんですかにゃ?
それとmergeは習得するもの?
576名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/15 01:40
さがりすぎだからあげ、ついでにナイーブな質問。

>>575
>>560
>それとmergeは習得するもの?

mergeってもともと持ってるものじゃないの?
今までそう解釈してました。
577名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/15 06:17
http://homepage3.nifty.com/digikei/sample/sample.html
なんだかすごいことになっています
578かかりちゃん:03/03/15 09:30
>i)*太郎が[花子がその本しか買ったかどうか]知りたがらない(こと)
ii) その本しか/i 太郎が[花子がt/i買ったかどうか]知りたがらない(こと)

単発質問ですにゃが、MLCでだとどう排除するんですかにゃ?

「かどうか」てのが「しか」が持っているのと同じ素性を持っている
とするしかないだろうね。ii)の方はscrambling自体、違う種類の
移動で、動いた先で「ない」が「しか」の素性をagreeなり、
operator 移動なりでcheckできるにょろ。

mergeに習得、ってないだにょろ。
579かかりちゃん:03/03/16 00:38
未確認情報によるとジョナサンポバリックとその奥さんが
UConnに移るらしい。誰か確かなこと知っている人いる?
580名無し:03/03/16 06:11
UConnで以下のような人は探していたね。

The University of Connecticut is committed to a strong program in
contemporary generative syntactic theory. The Department of
Linguistics anticipates one, possibly two, tenured and/or tenure-track
positions in Syntax to begin in the fall semester of 2003, at the
Associate and/or Assistant Professor level. Successful candidates
should interact well with faculty in language acquisition, formal
semantics, and phonology. Applicants should be prepared to teach in
the area of their specialization at the graduate level, as well as
more general linguistics courses at the undergraduate level.
581かかりちゃん:03/03/16 07:30
二人雇うってことだったから、この人事はもしかして
八百長だったのかな。まあ、八百長じゃない人事って
のが珍しいけど。
582K-Rod@無知:03/03/16 10:40
>「かどうか」てのが「しか」が持っているのと同じ素性を持っている
とするしかないだろうね。

compの「かどうか」とNPIの「しか」が同一の素性を持っているということ
ですかにょろ?うーむ、私的にはPICで排除したい気分ですにょろ。
とりあえず来月初めにでもかかりせんせ論文ゲトーして読んでおきますにゃ。
遅レスすみませんにゃ。

ところでHoji (1998)のLIに載ってたやつなんですけれども、

a. John-wa zibun(zisin)-o nagusameta
b. Bill-mo ec nagusameta

で、Hojiはbでec=Billの解釈は駄目という判断なんですにゃが、皆様どう
思われますかにゃ?個人的にはsloppy/strict両方OKなんですがにゃ。

P.S.レス立てるまでもない質問にありますたにゃが、そういや65ストローク
設定ってwordでどうやりゃいいんですやろ?
583 :03/03/16 10:40
             ∩
        ∧_∧   | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´Д`)//  < 先生!こんなのを発見シマスタ!
      /       /    |
     / /|    /      \  http://saitama.gasuki.com/hiroyuki/
  __| | .|    |         \
  \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     \_____________
  ||\             \
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     .||              ||
584かかりちゃん:03/03/16 14:38
>ですかにょろ?うーむ、私的にはPICで排除したい気分ですにょろ。

PIC?どうやってやるかな。PICって基本的に移動とかの
適用に関する一般条件みたいなもので、それ自体でなにかを
rule outできるかな。まあ、edgeにないものをattractできない、
ってこと?

英語のVP-Delも

Joey loves himself and Monica does so, too.

みたいなのはstrictがstrongly preferredにょろ。その意味で
Hojiさんの判断はVP del説にfavorなの?なんだったっけ?
ちょっと手もとに論文ないニョロから確かめられない。
585K-Rod@無知:03/03/16 23:14
>まあ、edgeにないものをattractできない、ってこと?
それだけです。実はMLCと言ってる事大差なし(ドテッ

Hojiしゃんのは日本語の目的語削除文がOtani & Whitmanの言ってる通り、
英語と同様のVP-Ellipsis分析が可能なのであれば、bではec=Johnの
strict readingしかないのはおかしいじゃないか!という反論ですにゃ。
私的にはstrict/sloppyの両方がOKにゃから、VP-Ellipsis分析が不可では
ないのか?と思われますのにゃ。これだけ取ってみたら言ってる事は同じ
なのですにゃが、全体のストーリー的にstrictしかないという解釈は
私が困る、という罠ゃ。
586かかりちゃん:03/03/17 05:24
Hoji例のsloppyはあっしはとりにくいにょろ。

太郎が自分の父親を責めた。次郎もec責めた。

みたいなのはどうだろ。

ブッシュが自分の父親を責めた。金も責めた。

strictはすぐとれるニョロけど、sloppyが難しいニョロ。
587名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/17 08:10
いつまでおままごとやってるの?大人になれよw
588かかりちゃん:03/03/17 13:55
このごろとんと盛り上がりませんニョロね。
カオモジ先生は規制解除されたらしいけど
お引っ越しまだなにょろか?
589名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/20 16:37
てすと
590(´∀`):03/03/20 16:40
引っ越しは5日前に無事終わり、京都県民から大阪府民に晴れて復活したわけにゃが、トラブル続きで
参ったにゃ。書き込もうとしたら
>PROXY規制中!!(80)
>80番ポートが空いてます。PROXYとみなされる場合があります。
と出て書き込めないにゃ。建物全体でLANを組んであるマンションなのでその影響かにゃ?
仕方ないのでまたダイアルアップしようとしたらニャンと電話がまだつながっていないことが分かり、
先ほどようやく開通にゃ。このままではヤバイので誰か串規制のいい対処法を教えてくれんかにゃ……

>>584
>Joey loves himself and Monica does so, too.
>みたいなのはstrictがstrongly preferredにょろ
anaphorはbound=sloppy readingがpreferredにゃから、strictはむしろ例外かと思っていたのにゃが、
どういう場合にはstrictが優先されるのか、なにか規則性みたいのがあるのにゃ?

当分は荷物整理やら諸手続きに追われるので、マターリとお願いするにゃ。
591K-Rod@無知:03/03/20 23:56
とうとう空爆始まってしまいますた。

>>586
ご協力ありがとございますたにゃ。
いろんな人に聞きますたが、syntacticianは皆strictはOK、sloppyは
厳しいという判断。その他の一般人は、なぜかsloppy判断の人が
多かったですにゃ。

>anaphorはbound=sloppy readingがpreferredにゃから、strictはむしろ例外かと思っていたのにゃが、
どういう場合にはstrictが優先されるのか、なにか規則性みたいのがあるのにゃ?

soに限らず、代名詞が顕在化されるとstrict優先になるみたいですにゃ。

>京都県民
揚げ足取ってすみません。京都は府ですにゃ。

顔文字先生復活記念age


592かかりちゃん:03/03/21 02:25
カオモジさんお久しぶり。

>80番ポートが空いてます。PROXYとみなされる場合があります。

あっしもよくこれ出る時あるけど一回戻ってもう一度、書き込むボタン
押すと書き込めたりするにょろ。なんでだかは知らない。

>anaphorはbound=sloppy readingがpreferredにゃから、
strictはむしろ例外かと思ってい

にょろ、これはアッシが勘違いしていたかニョロ。上の例は
どっちでも行けるけどsloppyがpredominantなんだっけ?



593(´∀`):03/03/22 02:00
何度やってもダメみたいにゃ(;つД`)
しばらくダイアルアップでいくしかないにゃ。書き込みペース激減するけど了解してホスィにゃ。

Aikawaのペーパーだったか、日本語の「自分たち」は「自分」とちがってstrictが可能という観察があって、
まあ同意した記憶があるにゃ。荷物整理が全然できてないので論文見て確認することができないけども、
1) A大学の学生は自分(たち)が賢いと思っている。B大学の学生もだ。
みたいなので、複数形anaphorは指示的代名詞としてふるまうとかいう話しになるのかにゃ。

>代名詞が顕在化されるとstrict優先
John loves his wife.
a) Bill does, too.
b) Bill loves his wife, too.
で(b)はstrict優先ってことにゃ? ちょっと腑に落ちんにゃが、かつてのReinhart流に、bound anaphora
がunmarkedに可能である状況でそれを使わないということはreferential readingがfavoredであるという
見方(これもavoid pronoun同様、一種のeconomyかにゃ)とはよく符合する話しにゃ。

>京都県民
大阪人の俺にしてみれば京都ごときが大阪と同じ「府」とは笑わせてくれる、という意味ですたにゃ。

ID購入が規制回避への一番の近道ですにゃ。

PROXY使ってないのに「PROXY規制中!」21
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1044562603/

9 名前:心得をよく読みましょう 投稿日:03/02/07 05:27 ID:SrH374z3
■■ 回避策「●購入」 ■■
 2ちゃんねるビューアとは、2ちゃんねるの「スレッド」や「過去ログ」、
「dat落ちしたスレッド」を読むことのできるツールの総称です。
 IDを購入し、2ちゃんねるビューアでログインする事で上記が可能になります。
 詳細は「関連リンク」(>>2) をご覧下さい。

 ログインする事によって、「PROXY規制中」系のエラーを回避する事が出来るようです。
 #以下 PROXY使ってないのに「PROXY規制中!」11 より

620 名前:トオル@とりあえず管理美補 ★ 投稿日:02/07/10 13:47 ID:???
]]618さん
博之の考えがごろっと変わらない限り、
「PROXY規制中」系のエラーは●でスルーできます。
と、ここで明言しておきますか。。。
595名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/22 15:04
素人質問ですが・・
普遍文法って自然言語と論理学の技法で
記述できる目処はついたんですか?
できるわけないよ。
597v:03/03/22 15:28
★男はココを見るべし★女と金とサンプルムービー★
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http://www.pink-angel.jp/betu/linkvp2/linkvp.html
598かかりちゃん:03/03/23 13:37
ところで久々にネタフリさせてもらいますニョロけど、

(1) 花子iが [太郎が 自分iの妹を 殴ったと ] 言った。
   良子も [ 太郎が 殴ったと ] 言った。

みたいなのはsloppyもstrictも両方ある?あっしはあると思う。
こんなのverb raising/VP deletionではできないニョロね。
判断どうにょろ?(2)はどちらかの読みでOK?

(2) 花子iが [太郎が 自分iを 責めたと ] 言った。
  良子も [ 太郎が 責めたと ] 言った。

あっしは(2)にはsloppyもstrictもないように思うニョロ。あるのは
「自分=太郎」のirrelevant readingかな。まず判断はどうニョロ?
それからその意味するところは?
599K-Rod@無知:03/03/24 00:39
>>593
>で(b)はstrict優先ってことにゃ?
Hestvik (1995)によるとそうみたいですにゃ。
>京都県民
レトリックですたか。あたしゃ、ただのtypoだと思ってますたにゃ。・・(´・ω・`)
大阪府民のあたしからもWelcome back!ですにゃ。
600K-Rod@無知:03/03/24 00:45
>>598
(1)も(2)もstrict優先のような気がしますにゃ。
もちろん、(2)は先の文が「自分=太郎」にゃら、後の文を
「自分=太郎」と解釈するのは何の問題もないんですがにゃ。

日本語の目的語削除文はVP-raisingではないと思いますにゃ。
むしろKim (1999)で言ってる通り、韓国語のようなNP削除が
あるのだと思いますにゃ。
601K-Rod@訂正:03/03/24 00:48
>>600
後の文を「ec=太郎」に訂正
602かかりちゃん:03/03/24 01:19
598の(2)にはstrictの読みはあるニョロか。sloppyも
あるにょろかね。やっぱし、Long Disnatnceの例は
VP raisingってわけにはいかないので、NP-delか
なんらかのpro解釈規則みたいなものが必要になるニョロか?

(3)のようにするとさらにsloppyはとりにくい?
(3) [太郎が 自分iの妹を 殴ったと ] 花子iが 言った。
   [ 太郎が 殴ったと ] 良子も 言った。

これはなんでだろ?NPdelないしは解釈規則が表層の語順を見て
逆行にはかからないにょろか?

603K-Rod@無知:03/03/24 22:07
(3)はsloppyきついですにゃ。

ところで、日本語にblocking effectってありますかにゃ?
(1) 太郎が[次郎が自分を批判したと]思った
では次郎も太郎も自分の先行詞大丈夫として
(2) 太郎が[私が自分を批判したと]思った
では、太郎が自分の先行詞になれるでしょうか?
(3) 太郎が[あなたが自分を批判したと]思った
では、太郎が自分の先行詞になれるでしょうか?

若干、日本語にもblocking effectがあるような気がするんですが。
ほんの少しですが、、、、、・・(´・ω・`)
604かかりちゃん:03/03/25 14:51
逆行の場合、overt NPだとsloppyも問題ないニョロね。
(4) [太郎が 自分iの妹を 殴ったと ] 花子iが 言った。
   [ 太郎が 自分の妹を 殴ったと ] 良子も 言った。
やっぱり。NP delにbackwardだとsloppyができない
理由ありかな。
(5) [自分iの妹を]j 花子iが[太郎が e/j 殴ったと ] 言った。
   良子も [太郎が e/j 殴ったと ]言った。
(6) [自分iの妹を]j 花子iが[太郎が e/j 殴ったと ] 言った。
   [自分iの妹を]j 良子も [太郎が e/j 殴ったと ]言った。
(5)にもsloppyなし?(6)にはあるにょろか?

blockingはないと思うニョロ。


605あぼーん:あぼーん
あぼーん
606K-Rod@無知:03/03/26 13:39
>>593
誠に申し訳ございません。Hestvik (1995)ではありませんでした。
私の記憶も当てになりませんにゃ。
   _, ._ 
( ゚ Д゚)   ガシャ 
  ( つ O. __ 
 と_)_) (__()、;.o:。

少なくとも日本語では、代名詞が顕在化されるとsloppy優先ですよね。
(1) メアリーは自分の手紙を捨てた
  ジョンも自分の手紙を捨てた
(2) メアリーは自分を責めた
  ジョンも自分を責めた

恥ずかっぴい。本当にすみません。誤った情報を流してしまいました。
607K-Rod@無知:03/03/26 13:42
>>604
判断、同じですにゃ。
ところで英語でもbackwardだとsloppyが無理っぽいみたいですにゃ。

(1) The guy who likes him gave John a present, and the guy who
doesn't [e] gave Bill nothing.

backwardだとbound variableになれない理由でもあるのでしょうか?
608かかりちゃん:03/03/26 14:18
If I can, John can also fix his car.
はsloppy大丈夫だと思うけど。
>>599
>>京都県民
>レトリックですたか。あたしゃ、ただのtypoだと思ってますたにゃ。・・(´・ω・`)

「ただのtypo」って、「府民」を「県民」と間違える可能性のある入力
方法について、ぜひ知りたいものだ・・・
610K-Rod@無知:03/03/26 15:46
>>607
backwardの話はTomiokaさんのpaperから抜粋ですたにゃが。

611 :03/03/26 17:07
Iraqの情報を探していたら、Chomが出てきました

http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=15&ItemID=3293
生物学の学会で生成文法と生物学という話を京都大学の藤田先生がされたそうですが、
詳細をご存知のかた、報告きぼんぬ

613かかりちゃん:03/03/27 14:31
>612 それは言えないニョロね。ちゅーか、ここでその質問は
しないという暗黙の了解があるのではないにょろか?
614Fred:03/03/27 16:23
 おひさしぶり〜ね〜っと。WCCFL も終わりましたな。
しかし、日本だけじゃなくて、米国でも言語学が低調
気味な印象を受けるのはわてだけでっしゃろか。

 ところで、Sloppyの話はいつものことながら、昼と
夜、昨日と今日で判断が変わってしまう場合がありま
すな。直接講演なんかを聞くと「ほう、ほう」と思う
んやけど、家でめし食って屁こいてから解釈しなおし
てみると、「やっぱりそんな解釈きついんとちゃうか
なー」と思ってまうもんな。

 さー、修行するぞ、修行するぞ。
615名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/27 18:32
>>614
WCCFL行ったの?
616(´∀`):03/03/27 21:10
いつまで続くのかにゃこの串規制は?
ビューア購入といっても、自動更新のキャンセルの仕方が今いち不明にゃし、
2chなくなったは、登録料金だけは死ぬまで取られるは、では困るにゃ!
第一、マカー用の新しい2channel.brdはどこでゲットできるのにゃ??

>>607
その例文では単にJohnがhimをc-commandしていないのでbound variable readingが
出ないだけではないにょろか。

>>612
そんな学会があったんなら俺も行けば良かったにゃー

ところでプロレスファンのかかりしゃん、ちょっと古い話しにゃが、
理不尽大王・冬木がガンで死去というのは知ってたにゃ?

まだ引っ越しの荷物の半分以上が手つかずのまま、新学期前に普通の生活に
戻れるのか心配にゃ(;´Д`)
617かかりちゃん:03/03/28 01:35
サムソン冬木時代から、ロープに相手を投げた後、意味もなく
ジャンプする勇姿が好きでしたニョロ。5/5に橋本とやって
欲しかったニョロけど、カヘキシーのレスラーってこわいだろうにゃ。
618 :03/03/31 05:00
今は、Julia Fordham: Happy Ever afterが頭の中まわってまつ。
"People say that I'm living ina pipe dream. ... How can we be happy ever after?"

McGillはボバしゃんの後は誰が?そっちも心配。

 ダレモイナイ。デムパルナラ、イマノウチ。デムパーーー!デムパーーー!(こういうAAを想定(w
ということで、ある言語で、はじめにSVO語順を習得したかに見えたら、
head-initialにparameter settingしていると考えていいのでしょうか?
例えばドイツ語なんかを想定しているのですが、V2も考慮に入れなきゃなら
ないと思うので、単純にそうはならないと思うんですが...
 なんで、こういう疑問が出てきたのかというと、類型論で標準語順を決めるのに
主節・従属節のどちらを基準にするのか、という問題が自分の中に生じたからでつ。
ドイツ語、OE、他のGermanicなんかでは、それぞれ異なっていますよね?
現在、生成側ではどのような分析があるのでしょうか?
 ちなみに類型論では主節語順を基準にする傾向にあるとComrieでも言ってますたし、
O先生もおっしゃっていますた。
619かかりちゃん:03/03/31 12:48
>McGillはボバしゃんの後は誰が?そっちも心配。

今、人探ししているけど、ろくなの雇わんだろうなにょろ。

>ちなみに類型論では主節語順を基準にする傾向にあると
Comrieでも言ってますたし、

これは少しおおざっぱすぎるでしょうね。V2とか基本的にmain
clauseの現象があるとOVが基本語順でも一見main clauseでは
VOってこともある。細かい分析はOEやアイスランデックとかの
細かい分析はそれぞれを比べていくしかない(それこそカモメの
ジョナサンの博論など)ので、にゃんとも言えないけどにょろ、
基本的にparameter=featureの違い、ってするわけだと思うニョロ。
620名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/31 13:31
>>618
主節の語順が、機能範疇が惹き起こす様々な移動の結果だという
ことを考えたら、生成的には、むしろ、従属節の語順の方が、
語順パラメータの直接的な反映だと考えるのが普通だと思っていたんだけど、
そうでもないの?

例えば、ドイツ語では、基本は、従属節に見られるOV語順だが、
主節では、VがTに引っ張られて移動することによって、VO語順に
なるものと考えるんじゃないの? (よう知らんけど)
621名無し象は鼻がウナギだ!:03/03/31 14:12
622あぼーん:あぼーん
あぼーん
>>620

初学者ですが語順についての質問です。
表示ではLFと違って、移動できる場所は限られるので
OV語順とVO語順の違いは、headの他にspecのパラメター
をinitialとfinalで設定する方法をとれれば、説明できないでしょうか?

エコノミーでないと言われればそれまでなんですが
624Fred:03/04/04 23:52
 基本語順の問題はそんなに単純じゃおまへんでー。

 ドイツ語学者の間で最近一番問題となっているのは、
従属節内でも SVOという語順が容認されてきていると
いう問題だす。また、いわゆる三格支配と四格支配と
いう区別も、ベルリンの壁がなくなってから、随分あ
やしくなってきており、何が基本かようわからんよう
になってきてるらしいで。

 まあ、こうした変化はUGとは関係のない、些末なも
んやろうけど、何が基本かという問題を考える上では
考慮せなあかんのんとちゃうか。

 おもろないのでsage。
625かかりちゃん:03/04/06 14:02
とんとご無沙汰でした。あっしも忙しいけど日本の皆さんも
新学期で大変ニョロか。またネタもなしにあげてみるニョロ。
626(´∀`):03/04/06 22:44
むにゃむにゃ、週刊文春のネタにゃが、窪塚洋介が自分のHPでチョムをいい加減に引用して恥かいてるにゃ↓
http://www.infini-inc.net/infiniFiles/mem_File/ky_file/ky_me07.html
「チョムスキーを知ってる俺ってインテリ♪」
「チョムスキーを批判してる俺っていけてる♪」
同じような精神構造ではあるにゃw

>従属節内でも SVOという語順が容認されてきている
通事的変化として認められるであろうような動きなんにゃろか
一概には言えんにゃが、かつてovertな移動があったのがなくなる(言い換えれば機能範疇の強素性が弱化
する)というのがありがちな歴史的変化の方向かも知れにゃい、とすると、universal baseとしてVOがあり、
補文ではobject mvtでOV、主節ではそこからさらにV mvtでVO、ということもあるかにゃ。
ひょっとしてV2の消失というのもattestされてるにゃ?

>エコノミーでない
とはどういう意味にゃ?
記述の精度を上げる段階ではSpec parameterもいいと思うにゃ。その後が問題だけどにゃ。

627618:03/04/07 00:03
 あ、カオモジせんせのレスだ。ちょっと、もう前の方々のレスかいちゃったんで
御勘弁を。
 冒頭の歌は今おこってしまった戦争を思って...
 
 いやあ、前のレスのときに一緒にコピペ忘れますたが、議論されていた、日本語
のstrict/sloppyの判断は素人にはきついでつ。というわけで、ROMっておりますた。

 かかりせんせへのレス
> V2とか基本的にmain clauseの現象があるとOVが基本語順でも一見main clauseでは
>VOってこともある。

 それは仰る通りなのですが、お訊きしたいのは例えばドイツ語で
もしOVを基本語順にするならば、その根拠は何か?ということです、

>アイスランデックとかの (それこそカモメの ジョナサン < who? 無知でスマソ。
> 基本的にparameter=featureの違い、ってするわけだと思うニョロ。

例えばTとかCの何某のfeatureのstrengthに帰するということですか?これは例えば何なのですかね?
 (また、英語のNeg/So Inversionと性質は同じなのでしょうか?archaic useではoften等のadv.なんかもSAIをひきおこすらしいのでややこしいですが...)
628あぼーん:あぼーん
あぼーん
629あぼーん:あぼーん
あぼーん
630618:03/04/07 00:12
>>620さん
>主節の語順が、機能範疇が惹き起こす様々な移動の結果だという
>ことを考えたら
 こう考える根拠は何ですか?

>生成的には、むしろ、従属節の語順の方が、
>語順パラメータの直接的な反映だと考えるのが普通だと思っていたんだけど、
>そうでもないの?
>例えば、ドイツ語では、基本は、従属節に見られるOV語順だが、
>主節では、VがTに引っ張られて移動することによって、VO語順に
>なるものと考えるんじゃないの? (よう知らんけど)
 私も以前、無批判にそう考えてきたのですが、この(経験的・理論的)根拠
とは何でしょうか?
 ある生成文法家の提出している古典的な根拠は(基本語順もさることながら)
ドイツ語におけるV2は、従属節において、complemetizerがある場合にはV2は
生じてはいけないが、それなしの場合はV2になるという観察からV2現象は
I-to-C movementだとしていましたね。しかし、説明の統一性から主節にまで
その分析を拡張していいのか、ということなのです。以前類型論を認知的枠組みで
研究しているO先生は、従属節の方が、
 1.歴史的に古い語順が残りやすい、ということと、
 2.言語習得の事実
を生成側は根拠としているのだろうが、言語習得上の事実としては
最初にSVO語順を習得するということがあるし、従属節の分析を主節にまで
採用する積極的な根拠はないし、理論上の要請(例えば、simplicityや
uniformity)から、そのような分析を取るというのでは根拠薄弱ではないか?
といようなコメントをもらったことがあります。(アフォなので誤解してるかも
しれませんが...)先生は、主節と従属節の分析がどんな原因でそうなって
いるかは、コメントを避けられましたが、何でもかんでも認知的要因に求める
ことはしないし、歴史的変化から、主節と従属節の語順がsplitしていても
おかしくないだろうというようなことも仰っていました。
 これらについてはどう思われますか?
631618:03/04/07 00:14
>>623さん
>初学者ですが語順についての質問です。
>表示ではLFと違って、移動できる場所は限られるので

 これを、もう少しできれば、説明願います。

>OV語順とVO語順の違いは、headの他にspecのパラメター
>をinitialとfinalで設定する方法をとれれば、説明できないでしょうか?
 
 そうですね。spec parameterというのは自分は聞いたことがないのですが、
今までに提案されたことはないのでしょうか?
もし、ないとすれば、なぜなのでしょうか?
Kayne以来、specとadjunctの区別をしないことに、理論的になってきている(?)ので、そもそも
そういう疑問は出ないのかもしれないですが、何か経験的動機またはどんな理論的動機があったのでしょうか?

>エコノミーでないと言われればそれまでなんですが

確認ですが、これはparameterを増やすということになるから、economicalでない、ということでか?
632618:03/04/07 00:17
>>624=Fred氏
>基本語順の問題はそんなに単純じゃおまへんでー。

 Fred氏にレスを頂けるとは、恐縮です。そうですね。

>ドイツ語学者の間で最近一番問題となっているのは、
>従属節内でも SVOという語順が容認されてきていると
>いう問題だす。

 それはcomplementizerが顕在化しているときもですか?(アセ)

>また、いわゆる三格支配と四格支配と
>いう区別も、ベルリンの壁がなくなってから、随分あ
>やしくなってきており、何が基本かようわからんよう
>になってきてるらしいで。

 そうなんですか。情報ありがとうございます。
しかし、これは言語変化の問題が絡んできそうですね。
一応、私はそれ以前のドイツ語の分析を想定していたのですが...

> まあ、こうした変化はUGとは関係のない、些末なも
>んやろうけど、何が基本かという問題を考える上では
>考慮せなあかんのんとちゃうか。

 えっと、これは例えば、どういう話につながってくるのでしょう?(アセ)

>おもろないので、sage。

 恐縮です。あまりにも、盛り下がっていたので、無理やりネタふり
してみた、ということでもあります。
633あぼーん:あぼーん
あぼーん
634あぼーん:あぼーん
あぼーん
635かかりちゃん:03/04/07 02:10
ジョナサンはボバリックにょろ。
636623:03/04/07 02:48
>>初学者ですが語順についての質問です。
>>表示ではLFと違って、移動できる場所は限られるので
>これを、もう少しできれば、説明願います

今となって見ては自分でも何を言わんとしていたのか分からなくなってしまいますた。
申し訳ありません。

>エコノミーでないと言われればそれまでなんですが

確認ですが、これはparameterを増やすということになるから、economicalでない、ということでか?

自分なりに入門書を読んでいて、Xバーのところで疑問に思ったわけです。
head initial spec initialが可能ならhead parameter を決めてもspecの位置が
決まらなんじゃないのかと、でも私の知らないほかの条件からhead parameter を決定すると
specも決定するのかと思って、spec parameter がredundantかなぁと思ったわけです。

ここからは素人の発想ですが、UGの初期状態においては結構な数のパラメーターを設定しなくては
ならず、これはちっとも経済的でない気がするのですが、エコノミーでなければならないのはどのレベル
を想定しているのでしょうか?
637618:03/04/08 16:25
>>635 取り急ぎ、有難うございます。
638 :03/04/08 21:49
>>636>>623
>自分なりに入門書を読んでいて、Xバーのところで疑問に思ったわけです。
>head initial spec initialが可能ならhead parameter を決めてもspecの位置
>が決まらなんじゃないのかと、でも私の知らないほかの条件からhead parameter
>を決定するとspecも決定するのかと思って、spec parameter がredundantかなぁ
>と思ったわけです。

 いや、仰るとおり、出てこないんじゃないのかなあ。カオモジ先生もそういう
ことを前提にしてコメントしたんじゃないかと思われます。しかし、それを使った、
研究論文は個人的に見たことがありませんが...

>ここからは素人の発想ですが、UGの初期状態においては結構な数のパラメーター
>を設定しなくてはならず、これはちっとも経済的でない気がするのですが、
>エコノミーでなければならないのはどのレベルを想定しているのでしょうか?
 
 80年代P. &P. approachが提唱されて以来、色んなparameterが提唱され、
いわばproliferateしてきたわけのですが、文法を狭く規定しようとする動きの中
で、lexicalなものだけに制限するという仮定が出てきたと思います。だから、
語彙さえ習得すればUGはsteady stateに到るということになるというシナリオです。
もちろん、これは経験的に証明されるべき事柄であり、私は今でもこの方向で研究
が動向しているかまでは、正直、知りませんが...syntaxには(?)economyが二つ
提唱されていたと、思います。派生(MLC?shortest move)と表示(FI)のもの
です。派生にはlocal vs globalがあると思います。これだけに限られるのかは
私にはわかりません。
639 :03/04/08 22:09
>>626
>「チョムスキーを知ってる俺ってインテリ♪」、「チョムスキーを批判してる俺っていけてる♪」
>同じような精神構造ではあるにゃw

 漏れもヤバイかも(ニガw 気をつけまつ...

>従属節内でも SVOという語順が容認されてきている
>通事的変化として認められるであろうような動きなんにゃろか
>一概には言えんにゃが、かつてovertな移動があったのがなくなる(言い換えれば機能範疇の強素>性が弱化
>する)というのがありがちな歴史的変化の方向かも知れにゃい、とすると、universal baseとしVO
>があり、補文ではobject mvtでOV、主節ではそこからさらにV mvtでVO、ということもあるかにゃ。

そうすると、標準語順が、SVOでもいいことになりますね。習得の事実とも合う。

>ひょっとしてV2の消失というのもattestされてるにゃ?
 
 どうなのでしょうか?>Fred氏 そうなると、カオモジ先生の説明の妥当性も
上がるわけですかね?

>>エコノミーでない
>とはどういう意味にゃ?
>記述の精度を上げる段階ではSpec parameterもいいと思うにゃ。その後が問題だけどにゃ。

最後の御言葉はどういうことを指しているのですか?(純粋な問いです。)

 それから、今はどういう分析が存在するのか知りませんが、過去、従属節の
振る舞いを参考にして主節の構造も統一的に分析するという方向(例えば現代英語
の話題化等が、従属節内でCとIPの間にtopicがくるので、話題化(ここでは一応
topic topicalization)は一般にIP adjunctionであるというような議論の方向)
があると思いましたが、これには、主節では、何か独立した統語的な証拠という
ものが提出されているのでしょうか。(例えば、一時期のPolP分析では、主節と
従属節に異なるbasic clause str.が与えられていたと思いましたが...)
640かかりちゃん:03/04/09 00:28
窪塚洋介を知らなかったにょろ。でも政治でもやっぱりチョムって
誤解されがちニョロね。

specは普遍的に左にある、ってことになってますにょろ。
まあ、それも「右にあるという決定的証拠がないから」という
消極的理由でなっているだけニョロから、疑う余地沢山ある
ニョロ。あっしは日本語ではspecは右にしてますにょろ。「その後の
問題」ってのはそれをどこからfollowさせるか、ということにょろかね。
横レスだけど。

ミニマリストではパラメターそのものの存在を否定してますにょろ。
文法にはパラメターで規定される複数種があるのではなく、実は
一種類しかなくて、言語間の違いはmorphologyの違い、ってことに
したいにょろ。

>ひょっとしてV2の消失というのもattestされてるにゃ?

ってのは一応英語なんかはその例かにゃ。

>何か独立した統語的な証拠というものが提出されているのでしょうか。

あっしは知らないニョロね。Lasnik & Saitoではそうassumeしていただけで
積極的な証拠はなかったと思うニョロし。

それにしても本当に福井さん日本に帰ったんだ。びっくり。
641名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/09 00:30
 もう、すごく初歩的な質問します。
 代名詞・固有名詞には内部構造があるのでしょうか?
substitutionの基準からすると、NPと交換可能だから、代名詞・固有名詞自体が
NPなんじゃないかと思ったりしますが、修飾可能性ゼロというわけでもないような...
この辺入門書とかでは、端折ってると思うんですが、ずっと疑問だったんです。
ので、一応あげ、します。
642623:03/04/09 01:29
>>638, かかり先生

回答ありがとうございました。
形態論の方をちょっと読んでみます。
643かかりちゃん:03/04/09 03:32
641 英語の代名詞は、前にカオモジ師もいっていたけど、範疇としては
Dってのがwidely acceptedにょろ。Postalの古い文献があるにょろ。
英語ではheは関係節には修飾され得ますニョロ。He who learns from
history is a wise man.みたく。adjでは修飾できない(*tall he)。
日本語の代名詞("彼"など)は修飾可。wh-wordもそう。

642 形態論の本なんかを読んでもよく分からないかもしれないにょろ。
要するに例えばこのfeatureがstrongかなんて言っていたのは形態的な
違いで、そこから違いを出したいニョロ。いまはphaseってのでやっているから
strong/weakってのもなくなっちゃったニョロけど。
644双六 ◆U59sA8ukys :03/04/09 04:49
>>643 and other guys on this thread
If relative clauses can modify determiners, which may be true, how do you tell
if the relative clause modify the common noun or the determiner in a phrase like (1)?

(1) a book that is expensive

If both syntactic interpretations are possible, do they make any semantic defference?

What would you say about the following examples?

(2)a. Is there any who is bad?
b. Is there anyone who is bad?
c. Is there any boy who is bad?
d. Is there any bad boy?

TIA
645名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/09 18:31
>>643

関係節に修飾されているheを代名詞と言っていいんですか?
普通のheとはずいぶん違う気がしますが。
646(´∀`):03/04/12 09:58
流れが止まってるにゃ…… 上の
>エコノミーでないと言われれば
に戻ると、普通でいう理論の経済性(formal economy)とミニマリズムでいう言語設計自体の経済性
(substantive economy)の区別がいまいち明確でないという印象にゃ。623氏自身は前者の意味で
言ってるのだと思うにゃが、生成の専門家でも両者を混同している人が多いというのが実状ではないかにゃ。
てゆーか、後者を一種のヒューリスティクスとして用いるにしても、結果としては前者の経済性を
求めるという作業に帰着するのであって、わざわざ後者を唱える意義が見えにくいですにゃー。

>specは普遍的に左にある、ってことになってますにょろ
post-verbal Subjの分析は今はどうなってるのにゃ? もしvP-internalの基底位置を反映していると
したら、一概に左とは言えないにょろね。昔、Pesetskyにゃったか、wanna-contractionをPROが
ブロックしないのはPRO Subjは右にあるのでwant-to間にinterveneからだという話しがあったにゃが、
ポイントは音形化しない要素はどこにあってもいい、音形化する場合にだけ線形順序が問題になる、
ということにゃから、そういう表面的なレベル(音韻形態解釈レベル)では普遍性を求めなくても
個別文法ごとの記述で済ませてもいいようにも思うけどにゃ。

>>644
On the plausible assumption that the proform ヤoneユ belongs to the category N, the two different
readings of (1), if they exist at all, may provide evidence for the mentioned structural ambiguity.
(1) John bought a new book which was expensive, but Mary bought an old one.
昔のX-bar理論で言えば、複数のNユ中間投射のどれにRelをくっつけるかの違いでも同じ曖昧性が出るの
にゃが、いちおーadjunctは後から最大投射にadjoinされるもの、と考えると上のようなことが言えるかにゃ。

647K-Rod@300号最年少:03/04/12 14:07
>specは普遍的に左にある、ってことになってますにょろ
この辺、せっかくにゃから聞きたいんですにゃが。
現行のMPモデルではCHLでは線形順序も何も関係がないという
前提にゃから、Specの位置自体はあまり問題にはならないんじゃ
ないんですかにゃ?
ただ移動とかいった統語操作を派生モデルで考える場合には
やっぱ時間順序みたいなものを考慮せざるをえないのでmultiple
spell outみたいな操作を仮定しないといけなくなってしまふ、と
思われ。

それでもやっぱ、phaseのedgeに上げるH-featureてのがよう分からん。

ところでZepの以下のようなCDとDVDが出るみたいですにゃが、
買ってみたいと思ふ今日この頃。
ttp://www.sanspo.com/geino/top/gt200304/gt2003041209.html
648双六 ◆U59sA8ukys :03/04/12 15:42
>>646
thanks for the answer
649かかりちゃん:03/04/13 00:37
DV Camcoder買ったのでmacの前に座ると手が勝手にimovieのアイコンを
クリックしてしまう今日この頃ですにょろ。

Postverbal SubjはKoopman & SportishのVPISHみたなadjunctってことも
あり得るのではないでしょうかにょろ。同様にPesetちゃんのPROの分析も
adjunct。するとにょろ、ChomのvPのSpecというものは一概にK&Sのいう
V*(だっけ)にadjoinされているものになる。ダメ?
BEAのなかでChomが「やっぱしorderって関係あるかもね、でもよく
分かんないしィ」みたいに言っていたはずニョロ。問題は何らかの
文法的な制約がorderにreferしないと定義できない、ということが
あるかどうかニョロ。(ところでKRODさんに送ってもらったabstractの
第2稿のコメントをしてませんニョロけど一稿よりだいぶいい感じニョロ。)
650名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/13 23:53
>>643 せんせ、そうすると、substitutionによる証拠というのはどのように
説明されるのか、という素朴な疑問が出てきました。
651(´∀`):03/04/13 23:56
(>>646) interveneからだ→interveneしないからだ

>>647
77年の全米公演が入ってなくて代わりに79年のネブワースとは残念ですにゃ。
ブートのSeattle Kingdome 77をン万円で買った俺としては内心ホッというのもあるけどにゃw

>>649
Subjがadjunctの一種だというのはおおざっぱに見れば頷ける点もあるにゃが、副詞みたいな他のpure adjunct
と比べてargumenthoodが明白とゆーか、存在が義務的に要求される点とか、他の要素のA/A-bar移動への
干渉の有無とか、つめていくといろいろ問題あるのではないかにゃ。かりにagentive vが義務的に要求する
adjunctだと言ってしまうとargumentというのと大差ないにゃ。逆に副詞の分布についても線形順序が指定
されていて自由ではないケースもあるから、post-verbal Subjの分布をadjuncthoodで片づけるわけにも
いかないと思うニョロ。

ところでMacOSはアラートで時々ヘンな日本語が出るので面白いにゃ。
昨日、「ファイルを見つかりませんでした」というのが出て笑ったのにゃが、こういうのは英語のメッセージを
機械翻訳してるんだろかにゃ?
以前には、ファインダーのリスト画面で修正日が「明日」となっていてビックリしたけにゃ。
652かかりちゃん:03/04/14 11:48
iMovieの「デジタルカメラが接続されています」も変ニョロ。
でも機械翻訳級の変さではないところがみそにょろ。
653623:03/04/14 13:30
>>(´∀`)

両者の経済性についてはそれほど明確に区別がついていなかったので、少し
蒙がひらけますた。ありがとございます。

あの後、バリアーまで読んだあとPhaseにとびましたがさすがに訳わからんかった。
13年のタイムワープは無謀ですた。

一番若そうなK-Rod先生に質問

Baker やらに迷走を繰り広げてちっとも卒論のテーマが決まらないんですが、漠然と
テーマを決めるタイムリミットっていつ頃でしょうか?
654K-Rod@無知:03/04/15 00:06
>>77年の全米公演が入ってなくて代わりに79年のネブワースとは残念ですにゃ。
ブートのSeattle Kingdome 77をン万円で買った俺としては内心ホッというのもあるけどにゃw

77年ってKingdomeができた年ですね。それから90年代までマリナーズは任天堂に救ってもらうまで
へっぽこ球団にゃったわけですにゃが。
ブートはやっぱ選曲(・∀・)イイ!!ですにゃー。

>>一番若そうなK-Rod先生に質問
あたしゃ、うだつの上がらない学生ですにゃ。たとえ匿名掲示板でも(´∀`)先生やかかり先生と
同列に扱われるのはかなり恐縮だし、はずかっぴいので「先生」と呼ぶのはやめてね。

卒論の相談に乗ってくれる人は多いと思いますにゃが、ポイントは
(1)テーマを絞り込むこと:やりたいということを一言で説明できるようにする
(2)そのテーマを扱ってる先行研究を確実に抑える
(3)自分が何を言いたくて、何をしようとしてるのかはっきりさせる
(4)戦略面を意識し、自分の仮説がどういう一般原理から導き出せるか、もしくは
どういう一般原理を見出すことになるのか、なんてことが言えたらいいかも。

ということに気を使えばいいんじゃないですかにゃ。私も2年前に終えたとこですにゃ。
今となっては(てか書き終えて2ヶ月せんうちに)あまりに稚拙で読み返したくもなく
なってしまいますた。自分が進歩したのだと言い聞かせるようにはしてますにゃが。
655かかりちゃん:03/04/15 00:11
卒論はテーマ選びが90%。残りの10%が書く作業と心得ろニョロ。
テーマ見つかったら終わったようなもんにょろ。
656かかりちゃん:03/04/15 00:15
ところでmacOSの「変な日本語訳」はアッシみたいな
本屋で英語のマニュアルしか買えない人にはカエッテ
便利ニョロ。なんせ直訳なので、どのdisplay上の
どのオプション(日本語)がマニュアルの英語に対応して
いるのか一目瞭然ニョロ。これに比べると生成文法用語は
日本語訳は読みにくくて仕方ないニョロ。
657641:03/04/15 01:07
 >>650で、質問したのですが、代名詞がDなら、例えば英語でthe tall man bringing
big fruitsみたいなをheでsubstituteするってことはprojectしたDPなりNPがしてるってことでしょうか。
 それと、固有名詞の場合の範疇も質問したのですが、これは動なのでしょうか?
非制限修飾語句(関係節等)まれに形容詞制限就職などあると思うのですが...
 
 それから、思い切り、話が飛ぶのですが、生物言語学の観点から見て、文法特に
syntaxは対称性についてはどのような見通しなどが、あるのでしょうか?

 それから、私は以前、O先生のBBSを意図せず、荒らした格好になったものですが、あそこの
言語理論のBBSの過去ログの広島大の酒井先生の後に書き込んだ内容の質問にもできれば
答えていただくと言うか、コメントいただけないでしょうか?
ttp://www.otsu.icl.keio.ac.jp/cgi/theory/theory20020929.html
もし、該当箇所をコピペせよということなら、UPしまつ。

しかし、K-Rodさんもう、そろそろ、「@無知」は消して頂けないでしょうか。
自分の逃げ場と言い訳がなくて、いつも困っていまつ。
658(´∀`):03/04/15 04:09
最近よく出る意味不明のアラートは「クラスNilObjectExceptionの例外は取り扱われませんでした。
アプリケーションを終了します。」というやつにゃ。なんのことニョロ?

>>657
>projectしたDPなり
X-bar理論を前提にした話しだと思うのにゃが、he=Dとして、これがこれ以上投射しなければ同時に
そのまま最大投射でもあるのにゃ、bare phrase structure的にはにゃ(he=D=DP)
またheの先行詞であるDPが内部構造を持つ(NPを含んでいたり関係節を含んでいたり)からといって、he
自体にも同じ内部構造があるなんてことはないですにゃ。これは例えば等位接続構造が同じ範疇のものを
結ぶからといって、conjunctsの内部構造まで同一でなければならないなんてことはないのと似ているにゃ。
固有名詞自体は範疇としてはNだと思うにゃが、それが通常、指示機能を持つのは空のDとくっついて
いるからではないだろうかにゃ。

>対称性
とゆーよりは対称性の「破れ」のほうにゃろか。
基本語順とか優先的意味解釈とかいった言語における「偏向」も対称性の破れに該当するとすると、言語の
枠を超えて自然・生物の諸形態に当てはまる普遍的現象の一例としてこれらをとらえ直すきっかけになる、
それはbeyond explanatory adequacyという目論みにとって好都合、ということではないかにゃ。

OatsセンセのBBSは知らなかったのにゃがなかなか面白いですにゃ。最近のはどこにあるんだろうかにゃ。
いろいろ書いてあって要点が分かりにくいので、「該当箇所をコピペ」おながいするにゃ。
659名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/15 06:37
 最近は低調みたいですが(と言うか重要で面白い議論は私信で行われていると
にらんでいますでつ)、とりあえず、「最近のBBS」のURLを:

 ttp://www.otsu.icl.keio.ac.jp/bbs.html
660641=657:03/04/16 04:06
 カオモジ先生、御回答、有難うございます。

 ちょっと、整理する時間が今取れないので、「該当箇所」のコピペについては、しばし、
御待ち願うことになってしまいます。

 でも、一つだけ、syntaxの階層構造は、大脳皮質のコラム構造に由来するみたいな主張は
以前(80年代)にあったような(といっても自分はsecondary sourceから)気がしたのですが、
今はこのような見解にたいする反応はどうなっているのでしょうか。単なるanalogyに過ぎないのでしょうか。
DNAの複製のsystemとsyntax systemとのanalogyのレベルは異なるものでしょうか?
BEAには今のところ、こう言ったanalogyをたくさん見つけていく作業しか不可能なのでしょうか。レベルは消防ですので、悪しからず。

他の方で、議論する内容のある方はどうぞ、お先に。

661あぼーん:あぼーん
あぼーん
662(´∀`):03/04/16 16:27
心・認知のモジュール性が領野やその基本単位であるカラム構造の階層性を反映しているというのは北大の
澤口氏もよく言ってるにゃが、統語構造の階層性との関係については不勉強にして初耳ですにゃ。
「由来する」というのがどの程度の関係を指しているのか曲者にゃが、ソースが分かれば教えてちょ。

DNAについての議論のポイントは、保存と変化、普遍と多様という一見相反する二つの機能なり特性が
例の二重螺旋によって同時に見事にまかなわれており、それと同じことが人間言語の仕組みについても
言える、ということなのにゃ、たぶんにゃ。「単なるanalogyに過ぎない」というけど、新しい知見を
得る上でのきっかけとしてanalogyは非常に重要だと思うにゃ。

それと、これも先日某所で話したことなのにゃが、analogyは実はhomologyに還元されるという考え方も
構造主義生物学的には成り立つにゃ。つまり(機能的には全然関係ないのに)形が似ているとすれば、
それらは同じ構造原理・形態形成の法則に従っていることを示唆しており、そのことによって統合される
べきものである、ということなのにゃが、例えば人間言語の構造と他の自然物が同じ形・パターンを示して
いるなら、それを人間言語に固有の事情、とりわけ言語の機能とか適応価とかいった観点から説明する
のは誤り、ないし不十分ということになるにゃ。前の話しに戻ると自然選択が作用する以前に、すでに
選択されるべき構造はできていなければならず、それは個々の機能とは無関係の物理的・数学的法則に
従ってのことではないか、と疑ってかかることができるにゃ。
663山崎渉:03/04/17 09:06
(^^)
664660:03/04/18 02:28
 カオモジ先生、生物言語学の企て、少し、理解が深まりました。有難うございまつ。

 >ソースが分かれば教えてちょ
 現物(自分が見た2次資料)を探してみたのですが、まだ、見当たりません。

 ただ、はっきりしているのは、紹介しているのは

 亀井 尚 先生で『チョム小事典』で神経言語学の項を担当した先生で、上田 雅信先生(北大)
の上智院の御同僚です。今、北海道医療大・言語療法学科に在籍していらっしゃる、先生です。
そして何か日本語の雑誌の一論文だったということは確かです。
 
 自分の参考文献表によると、1984の『日本語学』(「失文法とは何か」)か、
恐らく、こっちの方が確率が高いと思うのですが、
 1987.「文法は脳に実在するか」『日本語学』Vol.6 No.3 24-35
の最後の方に紹介されてたと思うんですが、もちろん紹介していた本は洋書でした。
 
 まー、消防の理解した程度のことですから、あまり期待せずにおいて下さい。

 コピーを探してるんですが、今図書館とかにいける環境にないので、どなたか、確かめて
見てくれる方がいらっしゃるといいのでつが...
665623:03/04/18 19:28
かかり先生、K−Rodさん ありがとうございますた。

ゼミの先生からも簡単にテーマがみつかりゃ苦労せんわと叱られましたので
リッチッィーあたりから読みすすんでいきます
666あぼーん:あぼーん
あぼーん
667あぼーん:あぼーん
あぼーん
668山崎渉:03/04/20 04:27
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
すみませんがどなたか教えて下さい。
主要部先行媒介変数と環境指定素性では、現在どちらが主流(あるいはより合理的だと考え
られているのか)なのでしょうか。説明している文献など教えて頂ければ幸いです。

日本語では目的語は動詞に先行し、英語では逆になる。これは主要部先行媒介変数がある
からだと言うわけですが、語彙記載項目に環境指定素性が含まれると主要部先行媒介変数
は必ずしも必要ではないといいます。

語彙特性がD構造にそのまま反映されるという仕組みがあれば、CSRで得られた素性によって
英語では動詞句の主要部Vは補助部の名詞句や節要素に先行することが保証されるからだ、
ということらしいです。どうも怪しい話に聞こえますね。

#例えば、動詞句hit patientでは、hit [__Patient] → CSR(Patient)=NP → hit[__NP]と
#なり、hitの被動作主はNPという動作範疇にあたることが示される。

パラメータだとか言っておきながら「素性ってのがあるんだ」的に説明されるのはダブル
スタンダードぽくて混乱しますね。
670(´∀`):03/04/21 23:21
最近のLinguaに載った Minimizing the genes for grammar. というペーパーはbiolinguisticsの立場を
簡潔に述べてあっていい論考だと思うにゃ。

>>669
詳しくはかかりしゃんがレスしてくれると思うのにゃが、語彙特性だとすると個々の語彙項目について
同じ事をいちいち繰り返し指定することになり、「合理性」においてはhead parameterと比較するのも
馬鹿馬鹿しいですにゃ。
>語彙記載項目に環境指定素性が含まれると主要部先行媒介変数は必ずしも必要ではない
などといってる香具師の気がしれん、と思う今日この頃なのにゃ。head parameter自体をさらに高次の
一般特性から引き出すことこそ考えるべきなのにゃ。
c-selectionという考え方自体も怪しすぎにゃし、外出にゃがチョムも否定しているのではなかったかにゃ。

671669:03/04/21 23:54
レスありがとうございます。でもより詳しい解説を頂ければ嬉しいです。
遅れましたが、先の例は安井稔監修, 鈴木英一著:「統語論」,開拓社, pp.300
より引用しました。

すると、head parameter自体は必要な存在ではあるが、D構造以上の位置にある
ということでしょうか。
CSRのほうが環境指定の役に相応しいのかもしれませんが、門前の小僧的には、
普遍文法の階層?に個別文法を決めるような要素CSRをくっつけるのはどうも
直感的に違う気が(なんとなく)しますね。さんざん普遍+個別だと話を振って
来られて、いや実は、っていわれると屋根に登って梯子を外されたようです。

#もはやこの手の入門書に載っているGB理論の説明は古いってことか…南無。
672名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/22 05:55
いきなりな質問だけど
phaseとspell-outの定訳って何?
定訳がなければ、どう訳すのがいいの?
673かかりちゃん:03/04/22 13:42
語彙特性でorderを指定するのだとニョロ、語彙項目の数だけ指定
しないといけないニョロ.それなら、head parameterで一回だけ
指定した方が理論としては遥かに簡素ニョロ.
>D構造以上の位置にある
というのがいまいち何のことか分かりませんニョロ。パラメターに
位置もへったくれもないにょろ。
>普遍文法の階層?に個別文法を決めるような要素CSRをくっつける
CSR自体も普遍文法だと思うニョロけど。

>はやこの手の入門書に載っているGB理論の説明は古い
この本はもっていないけど、そもそもnonstandardなことが
書いてあるのかもしれないニョロ。鈴木先生は一度シカゴで
お酒飲んだことがあるニョロ。

>672 phaseは前に逃走派先生が「ネオ循環接点」って言っていた
にょろ。「ネオ」の部分が外来語で訳になってないニョロ。spell out
は知らんニョロ。「書き出し」とかだと嫌だな。
674669:03/04/22 14:46
>>673 レスありがとうございます。

>>D構造以上の位置にある
>というのがいまいち何のことか分かりませんニョロ。パラメターに
>位置もへったくれもないにょろ。

これは顔文字先生の話から来ています。
>head parameter自体をさらに高次の一般特性から引き出すことこそ考えるべき

D構造より上というなら、S構造とかそういう意味なのか?と思ったわけです。

>語彙項目の数だけ指定しないといけないニョロ.
ははぁ、head parameterだと、よりマクロな視点からorderの特徴を決めるということであり、
CSRだと、各々の語彙項目毎にorderを決めるとということですか。なんかおぼろげながら
わかったようなそうでないような。

普遍文法と個別文法に分けておきながら、普遍文法はずいぶん万能に見えてしまいますね。
こういった理解でよろしいのでしょうか?
675あぼーん:あぼーん
あぼーん
676あぼーん:あぼーん
あぼーん
677K-Rod@無知:03/04/22 18:06
勝手に横レスすみませぬ。
>D構造より上というなら、S構造とかそういう意味なのか?と思ったわけです。
ここで何が言いたいのかさっぱり分かりませんにゃが、
>>674
head-parameterをより高次の一般特性から引き出すというのはにゃ、つまり
こういうことだと思うにゃ。head-finalだとかhead-initianだとかいった話は
あくまで観察可能な次元での話ですにゃ。これらheadの位置が決められるのは、
現実世界での言語では、語順というものを考慮せざるをえないからというだけであり、
抽象的なCHL内ではheadがあるということは問題になっても、それが先か後かというのは
問題にならないわけですにゃ。つまり語順という要素を捨象すれば、より抽象的な
次元でhead-parameterを扱うことができるようになる、という趣旨だと思われますにゃ。
こうすれば、head-parameter自体を被説明項にすることができ、parameterそのものも
被説明項となって、個別言語間のparameterをなくした次元で考察が可能になるわけですにゃ。

>>普遍文法はずいぶん万能
むしろかなり不自由で、アフォなのかと思われるふしもあるくらいですにゃ。
678K-Rod@無知:03/04/22 18:11
>>672
そういや、訳語って困ることが多いですにゃ。
皆さん、日本語の生成関係の論文って読まれますか?
(実は上記の669しゃんの日本語も読みにくい私)

(´∀`)先生のスッピンおでかけ条件にも笑いますたにゃが、
S藤しゃんとお話させていただいた時に、proper govermentを
「適切な征服」と言われた時には爆笑してしまいますた。

ところで、理論言語学やってて飯食って行けるのか不安でしょうがない
今日この頃。
679K-Rod@無知:03/04/22 18:13
ちなみに2つもtypoしてしまいますた。
すみません、逝ってきます。
680669:03/04/22 18:45
>>677 レスありがとうございます。独学のド素人なんで、用語を適切に
解釈&使用してないですね。すみません。

>>D構造より上というなら、S構造とかそういう意味なのか?と思ったわけです。
>ここで何が言いたいのかさっぱり分かりませんにゃが、

個別言語あるいは個別言語に近い形に近づいているという意味で「上」
だといいました。コンピュータでも低級言語と高級言語とかいいますが
私の解釈はそれに近いです。(勿論勝手に当てはめてるだけですよ)

>むしろかなり不自由で、アフォなのかと思われるふしもあるくらいですにゃ。
ミニマリストだよ、とかいいながら素人目には規則やら理論なるものを
一杯纏った満艦飾に見えるので。
681名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/24 00:49
UGの内容が豊富なほうが、理論的には面白いからねえ。
これもあれもUGとは関係ありませんでは、論文書けないでしょう。
682名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/25 01:12
    . / ̄ ̄ヽ
    |__T_i_     
    |ミ/●-●l    < おい!誰か早うあげんかい!
   (6 〈 / Jヽ〉      
    |.メ Д|     |
    |\__)     ||
    /     \.    ||| バチーン!!
   / /\   / ̄\ ||||      .'  , ..
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \从// ・;`.∴ ' 
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__) < ,:;・,‘ 
  ||\            \ .   ’ .' , ..
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ’.、’
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
683動画直リン:03/04/25 01:17
684かかりちゃん:03/04/25 12:04
>680 苦労して勉強していて、いろいろ疑問に思うのは大切にょろ。
しかし、疑問に思ってそれよりいいものを生み出そうとしたら
もっといいにょろ。
この頃忙しいニョロ。
685名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/25 13:19
神田外国語大学のCLSってどんな感じなんでしょうか?研究員とか募集しているのでしょうか?
山田昌史さんという方が一人だけ研究員として名前が挙がっていますが、どんな方なのですか?
ウェブ見てもほとんど情報がないもので教えたいただければうれしいです。
686::03/04/26 23:32

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687K-Rod@無知:03/04/29 00:09
I'm sailing to be free♪

新学期でみなしゃん、お忙しいせいかえらく下がってますにゃあ。
また明日にでもネタふりしたいと思いますにゃが、その前に単純な質問。
日本語のBindingについて最近書かれたようなものってあります
かにゃ?別に古くてもいいんですにゃが、Condition Bなんてどのような
扱いを受けてるんでしょうかにゃ?どうもあまり見かけませんのにゃ。
生成まだがんばってるんだ
何か懐かしいね
689669:03/04/29 08:37
ではまたネタを振ります。
日本語の「欲しい」ってのが形容詞だという人がいますが、そうでしょう
か?英語に染まっているのかもしれませんが、動詞に思えて激しく違和感を
感じます。本当にそうなら、外にも同じ意味で英語では動詞だが、日本語で
は形容詞だってな単語はあるのでしょうか?

長谷川信子:「生成日本語学入門」、大修館、pp.23より引用。
(自動詞と他動詞の項について記した章より)
>一般に(辞書などにおいて)「他動詞」は格助詞「を」を持つ名詞を取る
>と定義されるが、その定義によれば、「会う」は自動詞となる。また、
>「欲しい」などの形容詞には一般に「を」格があらわれないことから、
>自・他の別(注:自動詞・他動詞のこと)はないとされている。しかし、
>それでは(5)の不完全性の説明がつかない。
>
>(5)a.翔一が会った。
>   b.朋子は欲しい。
690669:03/04/29 08:40
つか、単に「形容詞」は「他動詞」の誤植だと思うんですが。
まぁネタだからこんなゴミレスを許してください。
691K-Rod@無知:03/04/29 10:29
>>689
結局、理論が決めることではないですかにゃ?
自動詞、他動詞なるものの定義の仕方次第だと思いますのにゃ。
てか、語彙特性を調べるために1つ1つの語彙を調査していくのは
いいと思うんですにゃが、(以下略)

「欲しい」が動詞に思われる原因というのはにゃ、英語では形容詞も
動詞もpredicateになれることが原因だと思われますのにゃ。
ただし英語で、形容詞をpredicateにするにはcopula
がいるのに対し、日本語ではいらないために日本語内で形容詞と動詞との
区別が明示的にしにくいというのが主旨だと思うのにゃ。たぶん(maybe)にゃ。

生成だけでなく、理論系全部沈んで寂しいにゃ。romりたいんだけどにゃ。
天気がいいので逝ってきます。
692(´∀`):03/04/29 10:46
書き込みたいのはヤマヤマにゃが、例の串規制のせいでダイアルアップに切り替える手間がかかるのにゃ
おまけにウチのMACはなぜか切り替えるたびに再起動せんといかんし、起動完了までに10分はかかるという
難物にゃから、たとえばこのしょーもない書き込みするだけでも仕事が15分は中断するという罠ゃ
いっそ誰か別の掲示板作るにゃ?
693かかりちゃん:03/04/29 13:47
「欲しい」は過去形が「欲しかった」という形容的な活用をするにょろ。
「がる」は「悲しがる」のように形容詞をとって動詞になるmorphemeにょろ。
「欲しがる」がOKってことは「欲しい」は形容詞ということになるニョロ。

英語のwantにも基本的には二種類あるにょろ。
1)I want PRO to win.(僕は勝ちたい)
2)I want john to win. (僕はジョンに勝ってほすい)
1)のwantは日本語で言えば「たい」にょろ。これも形容詞にょろ。
2)のwantが「ほすい」相当物だと考えられるニョロ。

ところで2)の「てcomplement」のsyntacticなstatusってのは
結構面白いと思うニョロ。「[CP...と]思う」みたいな
普通の補文と比較するといいにょろ。

言語間で品詞が違うなんてのは良くあることニョロ。color termsが
動詞な言語もあるし。negも日本語の「ない」は形容詞だけど
英語では少なくとも形容詞ではないのではないかにょろ?

別の掲示板...あっしはちょっとそう言うことの管理は
得意ではないニョロ。串規制困ったものニョロ。
694名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/29 16:37
そうすると、英語の形容詞と日本語の形容詞を、同じ名前で呼んでいる
根拠が問題となりますね。根拠がないと言いたいのではないのですが、
あまり無自覚ではいけないのかなと思います。
日本語の動詞/形容詞/形容動詞の区別は活用語尾の違いによるもので、
統語上の性質による分類ではないわけですよね。大まかな対応はあるわけですが。
ヲをとる形容詞はほぼないと思いますが、
「私は金が欲しい」と同様の形式を示す動詞として
「彼は勉強ができる」みたいなのもありますし。
>>695
違うよ
違いますか。すみません。
698669:03/04/29 21:33
>>691>>693>>694>>695 みなさまレスありがとうございます。

>ただし英語で、形容詞をpredicateにするにはcopula
>がいるのに対し、日本語ではいらないために日本語内で形容詞と動詞との

>「欲しい」は過去形が「欲しかった」という形容的な活用をするにょろ。
>「がる」は「悲しがる」のように形容詞をとって動詞になるmorphemeにょろ。
あー、なんとなく理解できます。ここまではいいのですが、

>日本語の動詞/形容詞/形容動詞の区別は活用語尾の違いによるもので、
>統語上の性質による分類ではないわけですよね。大まかな対応はあるわけですが。

>そうすると、英語の形容詞と日本語の形容詞を、同じ名前で呼んでいる
>根拠が問題となりますね。根拠がないと言いたいのではないのですが、

うーん、そうでしたっけ。品詞の区別方法を国語の時間で習ったかも知れ
ませんが、すっかり忘れてしまってます。
a.空が暗い。
b.空が暗くなる。

無知を晒してしまいますが、aの「暗い」は形容詞、bの「暗く」は形容動詞
だと思ってました。
しかし、どちらも英語でいうところの連結詞が必要です。a はis, b では
becomeというところでしょうか。これらは例とも呼べないでしょうが、これだけ
みると品詞が屈折?しているだけで形容詞の範疇からでていないような気が
します。統語論だけを勉強した偏った感覚かもしれませんが。
699K-Rod@無知:03/04/29 23:48
morphological structureとsyntactic structureとの関連というのは
なかなかbig issueだと思われますにゃ。
morphological structureとsyntactic structureが同じであるという主張
をするlinguistもいるみたいだし、違うと言っている人たちもいる。
語彙論を推し進めていくとHPSGみたいなのにつながっていくのだと思い
ますにゃ。
Baker氏はまだmirror principleみたいなのを言っているんでしょうかにゃ?

>いっそ誰か別の掲示板作るにゃ?
個人のHPだと新参者が見にくいし、romりたい人もいるだろうし。
GFSSのBBSにでも頼んでみましょうかにゃ?
それともfree HPのBBSだけ作るとか。


700名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/30 14:54
>>685
CLSはむかし文部省のCOEに採用されたプロジェクトの残骸。
山田さんというのはたしか神田外語の卒業生のはず。

悪いこと言わないから、生成文法なんてやめたほうがいいよ。もし方向転換できるなら、
早めのほうが吉。科学的真理の追究なんてまったくしていない(「科学的真理」という言葉を使うのも
おぞましい)。生成文法に意味がないのはもう世界の常識になってるから。

他に芸のない「かかりちゃん」とか、「(´∀`)」とか、「K-Rod@無知」なんかは
この電波宗教集団の末端として食らいついて、ご飯食べていかないといけないから、あはれだけど。
チョムスキーやってる一団って、あの白装束着てるのとなんら変わりはないよw
>>700 んじゃ、ポスト生成文法で「これだ!」っていうのがあったら紹介してください。
702名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/30 15:47
比較・歴史言語学
冗談はよし子先生。
704名無し象は鼻がウナギだ!:03/04/30 18:53
>>700
「チョムスキーやってる一団って、あの白装束着てるのとなんら変わりはない」
という所は賛成できる。
でも「生成文法なんてやめたほうがいい」という所は賛成できない。
生成文法の研究者が皆「チョムスキーやってる」わけではない。
HPSGもあれば形式意味論もある。
705K-Rod@無知:03/04/30 22:24
>>700
にゃは、おもろい引きこもり君が出てきましたね。
私なんかを名指しする前に衝動派しゃんとFredしゃんという切れ者を
入れとくといいにゃ。

ところであなたはどんなことやってる人にゃ?
自分の立場も言わず、匿名でこんなとこで誹謗中傷してるだけの人間だと
もてないぞ!
>>705
身内での褒め合いはおよしなさい
707双六 ◆U59sA8ukys :03/05/01 04:27
>>689
>それでは(5)の不完全性の説明がつかない。
...
>   b.朋子は欲しい。

My opinion is that (5)b sounds incomplete not because the verbal predicate lacks
an object but because the adjectival predicate lacks its subejct. (note that
the adjective 欲しい takes what is wanted, not who want it, as its subject.)
So (5)b's incompleteness is similar to that of the sentence "象は長い."

Another reason 欲しい is confusing in terms of whether it's a verb or an adjective
might be because it's been derived from a verb.
I guess such adjectives as 欲しい, 羨ましい and 望ましい have been derived from
verbs like 欲する, 羨む and 望む in a way that the objects of the original verbs
are turned to be the subjects of the derived adjectives.
708双六 ◆U59sA8ukys :03/05/01 04:35
oops, a typo in the last line
>>707
>are turned to be the subjects
are tuned to the subjects
709669:03/05/01 12:13
>>707 レスありがとうございます。つたないですが、訳してみました。

私の見解は、動詞述部に目的語が欠けているのではなく、形容述部に目的語が欠
けているので、b(5)が不完全に思えるということです。(形容詞「欲しい」は,その主語
として”欲しい物”をとるのであって、”それを欲している誰か”ではない。)
したがって(5)、bの不完全性は「象は鼻が長い」に似ています。

「欲しい」が動詞と形容詞のうちどちらなのかと迷う別の理由は、恐らくそれが動詞に
由来しているからでしょう。「欲しい」「羨ましい」および「望ましい」のような形容詞は、
ある意味「欲する」「羨む」および「望む」のような動詞から派生したので、動詞の目的
語が(動詞から)派生した形容詞の主語に転じたと考えます。

「転じた」なら turned でいいと思いますが、tuned だとちょっと訳が思いつき
ません。

動詞の目的語が形容詞の主語に転じたってのは判りやすいですね。ちょっと
判ったような気がして嬉しいです。

三省堂本店へ行ったら、三上章さんのコーナーがありました。例の「象は鼻が長い」が
平積みになってましたね。読んでおいたほうがいいのでしょうか?
710かかりちゃん:03/05/01 12:36
「イラク、イラン、北朝鮮」が悪の駆逐扱いされたのと同じように
「電波宗教集団」扱いされているかかりチャンであります。

>チョムスキーやってる一団って、あの白装束着てるのとなんら変わりはないよw

その根拠を教えてくださいニョロ。本当ならこういうのは相手にしない
ニョロけど、ちょっと盛り下がっているにょろから、話を聞いてみますニョロ。
>>704はもしかして懐かしのBOBちゃんかな。

(5b)と同様、(i)もincompleteにょろ。
>   b.#朋子は欲しい。

(i) #太郎は朋子に読んでほしい。

(5b)が主語がないから、というのはどうにょろかね。「主語」をどう
定義するかにもよるニョロけど、「'が'がつくNP」では(i)は説明でき
ないにょろ。(1)でmissingなのは「NPを」にょろ。

(ii) 太郎は朋子にその本{を/*が}読んでほしい。

711双六 ◆U59sA8ukys :03/05/01 16:50
>>709
>bの不完全性は「象は鼻が長い」に似ています
形容詞が主語を欠いているために文が不完全に響くという意味で、(5b)の不完全性は
「象は長い」という文(「象は鼻が長い」という文の主語「鼻が」が抜けたもの)の不完全性と
似ていると言いたかった。

>「転じた」なら turned でいいと思いますが、tuned だとちょっと訳が思いつきません。
あ、turnedでした。誤植訂正の中で別の誤植をしてしまいました。

>三省堂本店へ行ったら、三上章さんのコーナーがありました。例の「象は鼻が長い」が
>平積みになってましたね。読んでおいたほうがいいのでしょうか?
私もまだ読んだことがありません。
712双六 ◆U59sA8ukys :03/05/01 16:58
>>710
The 欲しい in (5b) and in (i) are different lexical items. The former is an adjective
and the latter is an auxiliary verb, which takes a verb in its te-form as a complement.
It's the complement verb 読んで, not the auxiliary verb ほしい, that is a transitive verb
whose lack of the obejct makes the sentence sounds incomplete.

>「主語」をどう 定義するかにもよるニョロけど、
I used the term 'subject' to refer to the valent of a verb or an adjective
that can take the form -が.
713名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/02 00:38
>>701
Radical Construction Grammarに決まってらあ。
Radical Construction Grammar is the syntactic theory to end all
syntactic theories. There is no longer any need to learn an entire
complex technical language in order to describe a complex human
language.だぜ。ここまで強気に出れねーぞ。ふつう。
強気だからradicalですか。
715(´∀`):03/05/02 02:34
>>709
>形容詞「欲しい」は,その主語として”欲しい物”をとるのであって、”それを欲している誰か”ではない
このあたりは以前「日本語に主語はいらない」スレでやったのと関係するにゃが、subjecthoodのdiagnostic
としてzibun-bindingを認めるとすれば、
  太郎は自分の家が欲しい
やはり主語は太郎で家は目的語ということになるんではないかにゃ? honorificationの例も作ろうと思った
にゃが、「欲しい」は「欲しくていらっしゃる」とかかにゃw

>>693
>英語のwantにも基本的には二種類あるにょろ。
>1)I want PRO to win.(僕は勝ちたい)
>2)I want john to win. (僕はジョンに勝ってほすい)
これまたガイシュツなれど、 I want myself/me to win. というのもあるにょろ。これはどう訳せばよいかにゃ。
716双六 ◆U59sA8ukys :03/05/02 07:11
>>715
I used the term 'subject' to refer to the valent of a verb or an adjective that can take the -が form
in appropriate contexts. I apologize if my terminology is not clear enough.

707 is a response to Hasegawa's claim quoted in >>689. S/he argued that we should distinguish
certain adjectives from others in terms of transitivity because (5b)'s incompleteness shows that
欲しい is transitive unlike some other adjectives.

My point in 707 is that such as (5b)'s incompleteness can't be used to classify adjectives because
the incompleteness is not caused by the lack of such a valent that some adjective take and other don’t
but by the lack of the valent that every adjective takes, the valent that can take the -が form in
appropriate contexts.
For example, the incompleteness of “象は長い” shows that the same incompleteness can occur for
what s/he would call intransitive adjectives.
>>715
「象は鼻が長い」まったく同じ構造ではないのかにゃ?
「男はマッチョが望ましい」とも同じではにゃいか?
太郎においては(太郎によって)家が欲されている
男においては(他の誰かによって)マッチョが望まれている
よくわからんのう...
「私がほしい家」
「屋根が白い家」
連続カキコごめんにょろ
この「が」は「において」とほぼ同義の核を示すの?
721名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/03 00:15
:::::::::::/       >>700ヽ::::::::::::
:::::::::::|  ば  じ  き  i::::::::::::
:::::::::::.ゝ か   つ   み  ノ::::::::::: 
:::::::::::/  だ  に  は イ:::::::::::::
:::::  |  な。       ゙i  ::::::
   \_         ,,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ      _,,...- 
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、      ∠_:::::::::
/. ` ' ● ' ニ 、     ,-、ヽ|:::::::::
ニ __l___ノ     |・ | |, -、::
/ ̄ _  | i     ゚r ー'  6 |::
|( ̄`'  )/ / ,..    i     '-
`ー---―' / '(__ )   ヽ 、   
====( i)==::::/      ,/ニニニ
:/     ヽ:::i       /;;;;;;;;;;;;;;;; 
722(´∀`):03/05/03 00:25
「象は鼻が長い」とは違うように思うけどにゃ。比較のためちょっと例文を変えてみるにゃ。
1) 太郎は髪の毛が黒い (象文と同じ)
2) 太郎は髪の毛が欲しい 
「鼻が長い」も「髪の毛が黒い」もこれだけで項構造としては充足されてるにゃ。「長い」「黒い」は
その項としてthemeのみを要求する一項述語で、象や太郎はそれぞれ鼻や髪の毛のpossessorであって
それを明示してもしなくても「長い」「黒い」の項ではないことに変わりないにゃ。
一方、「髪の毛が欲しい」は誰が欲しいと思っているのかという情報が不足しており、このexperiencer
項として太郎(か誰か)が与えられてようやく項構造的に充足されるにゃ。つまり「欲しい」はexp/th
の二項述語だと思うにゃ。で、主語はどれかといえば一項述語の場合はそのth項が基底目的語かつ表層主語
(非対格)、二項の場合はexpということになると思うにゃ。

>>707
「欲する」が動詞で対格目的語をとり、それが形容詞「欲しい」になると主格化=主語化する、という
ことのようにゃが、主格と主語は別物にゃから、特に「主語」とする根拠が分からないですにゃ。
これも非対格的に基底目的語が表層主語化していると考えてるのかも知れんにゃが、主語はやはりexp項と
見たいところにゃ。といいつつも、「〜に〜が」パターンまで併せて考えると結構やっかいかもにゃ。
3) 太郎が金が欲しい
4) 太郎が金が必要だ
5) 太郎に金が必要だ
6) 車に修理が必要だ
それぞれ主語はどれで、その理由は? 存在文・所有文でも同じ問題が生じるにゃ。
7) 太郎に妹がいる・財産がある
8) 公演に犬がいる・ブランコがある
まあ、両方の構造があり得る、ということだろけどにゃ。
>>722
一項のみで項構造として充足されるか、あるいは,項構造として二項を要求するかの基準はいかに決定するにゃ?
ここを説得してくだされ。
「髪の毛がほしい」で完全な日本語の文ではないのかにゃぁ...
さらにpossessorとexperimentorの言語的表示が同じく「は」をとる以上、この差異はいかに決定するのかにゃ?
形式的基準ではないじゃろ?
3) 太郎が金が欲しい
4) 太郎が金が必要だ
は日本語話者として個人的に容認しがたいぞよ
煽りじゃないことをお断りしておきますにゃ
>象や太郎はそれぞれ鼻や髪の毛のpossessorであって
>それを明示してもしなくても「長い」「黒い」の項ではないことに変わりないにゃ。
>一方、「髪の毛が欲しい」は誰が欲しいと思っているのかという情報が不足しており、このexperiencer
>項として太郎(か誰か)が与えられてようやく項構造的に充足されるにゃ。
「髪の毛が黒い」は誰の髪の毛が黒いという情報が不足しているのではないのかにゃ?
情報の不足を語る場合、その情報が必須であることはいかに決定するのかにゃ?
726623:03/05/03 01:46
所有に関してちょっとした疑問

1)太郎は黒い髪をしている。
2)太郎は黒髪をしている。

これだと2)の方が不自然な感じをうけるですが、統語的には問題
ないようですので辞書レベルの問題になるんでしょうか?
727双六 ◆U59sA8ukys :03/05/03 02:26
>>722
>主格と主語は別物にゃから、特に「主語」とする根拠が分からないですにゃ
...
>非対格的に基底目的語が表層主語化していると考えてるのかも知れんにゃが、主語はやはりexp項と
>見たいところにゃ
I just meant the valents in nominative and accusative cases by 'subject' and 'object' in 707.

My point in 707 is to reject Hasegawa's claim that (5b)'s incompleteness means some adjectives,
unlike others, should be considered transitive. I did it by showing that what's actually lacking in (5b)
is the valent in nominative case, which every adjective takes.
728双六 ◆U59sA8ukys :03/05/03 02:36
>(´∀`)
By the way, if 'subject' and 'object' are different from the valents in 'nominative' and 'accusative' case,
what is your definition of 'subject' and 'object'? I especially want to know how you define the object
of an adjective to understand what you meant in the following:
>>715
>subjecthoodのdiagnostic
>としてzibun-bindingを認めるとすれば、
>  太郎は自分の家が欲しい
>やはり主語は太郎で家は目的語ということになるんではないかにゃ?

Thanks in advance
729双六 ◆U59sA8ukys :03/05/03 04:05
>>722
>「象は鼻が長い」とは違うように思うけどにゃ
I might agree that 象 is not an argument of the predicate 長い in 象は鼻が長い while 朋子 is
an argument of 欲しい in 朋子は〜が欲しい. But how this difference falsify my argument that
the incompleteness of 朋子は欲しい is caused by the lack of the 〜が argument and, since
every adjective takes the 〜が argument, whether the lack of it causing incompleteness or not
can't be used to distinguish some adjectives from others?

象は長い and 朋子は欲しい are both incomplete for the same reason, because the predicate
長い/欲しい lacks its 〜が argument. Whether 〜は is a valent or an adjunct of the predicate
doesn't affect my argument.

象は in 象は長い is meant to show 〜は doesn't always stand for the 〜が argument, which is
important in understanding that the incompleteness of 朋子は欲しい is because of the lack of
no other argument than the 〜が one.
730(´∀`):03/05/03 11:21
>>725
>「髪の毛が黒い」は誰の髪の毛が黒いという情報が不足しているのではないのかにゃ?
「誰の」の部分は「黒い」という述語が要請する情報ではなく、「髪の毛」との関係である点、
「欲しい」の場合とは違うのにゃ。「髪の毛」だけでも、誰の髪の毛なのか、誰でもいいが
目の前に落ちてる髪なのか、等いろいろ考えられるにゃ。要するにpossessorはNの項(項だと
すればにゃが)にゃ。たとえば「本を買った」で誰が買ったのか、は「買う」との関係、それは
誰の本なのか、は本のみとの関係、というのと等しいにゃ。

>>724
「ということ」などを自分で補ってもらうのは当然にゃが、それでも容認できないとして、その
おかしさは今の議論にどう関係するのにゃ?

731(´∀`):03/05/03 11:22
>>723
>「髪の毛がほしい」で完全な日本語の文ではないのかにゃぁ...
完全な文であるためには、欲しがっている主体の存在が了解され、それが表面上省略されているという
解釈が必要だと思うけどにゃ。上で双六しゃんが
>the incompleteness of “象は長い”
と言ってるにゃが、「長い」の項は音形化されていないだけで了解済みという解釈ならOKになるのと
同じにゃ。「猫は鼻が短い。しかし象は長い。」

>>689に戻って、
>それでは(5)の不完全性の説明がつかない。
>(5)a.翔一が会った。
>   b.朋子は欲しい。
というのも、誰に会ったか、何が欲しいのか、が了解済みであればOKで、このこと自体がそれらの
要素が述語の項であることを示しているにゃ。723しゃん自身、「髪の毛がほしい」が完全な文だと
思う場合、それはExpの存在を前提にしてのことではないのかにゃ。もしそうであれば、その直観・
知識が問題の「基準」の第一なのにゃ。
732(´∀`):03/05/03 11:22
>possessorとexperimentor
experiencerにゃが、こっちは心理的状態や感情、その変化を感知する主体にあたるにゃ。
1) 太郎は髪の毛が黒い (←太郎の髪の毛が黒い、太郎は髪の毛のpossessor)
2) 太郎は髪の毛が欲しい (←欲しがっている主体が太郎、髪の毛自体は太郎のものでなくても可)
とこれらは単純に見分けがつくと思うにゃが、Expは感情の所有者として表されることも多いから
(太郎は花子を憎んでいる→花子に憎しみを抱いている)「同じく「は」をとる」ということとは別に、
ExpとPosの関係については面白い考察がいろいろできるにゃ。同じく、太郎が花子を苦しめる→花子に
苦痛を与える、太郎が花子を敬う→花子に敬意を払う、みたいにgoal/recipientやagent/sourceがExp
としての役割を持つことも多いにゃ。生成でいうθ-roleは1つの項に対してどれか一つだけというより、
どういった意味関係を前面にとらえるか次第で多様な解釈が可能なθ関係の集合みたいなもんかもにゃ。

>>726
>2)太郎は黒髪をしている。
太郎は黒髪だ、が自然かにゃ。しかし「茶髪をしている」「金髪をしている」だとよくなるにゃ。
「〜髪をしている」はstage-levelの解釈が要請されるということかにゃ。
733(´∀`):03/05/03 11:23
>>728
生成ではSubj/Objというのはあくまで便宜上の派生的概念で、構造上の位置によって定義されるにゃ。
表層主語といってるのは「文(TP)の主語」、TPのSpecを占める要素という意味で、基底主語は動詞句vPの
Spec要素にゃ。目的語は二項動詞の場合はVのsister位置にある要素ということになるにゃが、多層分裂型
動詞句だと、目的語も実は下層VPの主語ということになるにゃ。
「花子が太郎に金をやる」→ [VP2 花子 [VP1 太郎 金 V1 ] V2 ]
花子はVP2の主語、太郎はVP1の主語(VP1は「太郎が金を持つ」に相当する下位事象)といった具合ににゃ。

で「自分」の先行詞になれるのは文主語に限るという観察が昔からあって(subject orientation)
>  太郎は自分の家が欲しい
がOKだということは「自分の家」ではなく「太郎」が主語ということになるにゃ。「太郎は」自体
でなくても、これと同一指示的な空範疇が主語でいいにゃ。cf. as for Taro, he wants his own home.

ついでに上の「〜に〜が」もやっとくと、
1) 太郎に自分の指導学生がいる/自分の指導学生が太郎にいる (cf. *太郎が自分の指導学生にいる)
にゃから、この場合はニ格主語、他方
2) 自分の研究室に太郎がいる / 太郎が自分の研究室にいる
にゃから、こっちはガ格主語、ということになるのにゃ。
734(´∀`):03/05/03 11:24
>>729
>>「象は鼻が長い」とは違うように思うけどにゃ
>>717の「「象は鼻が長い」まったく同じ構造ではないのかにゃ?」へのレスにゃ。
その意図は「象 is not an argument of the predicate 長い in 象は鼻が長い while 朋子 is an argument
of 欲しい in 朋子は〜が欲しい」のとおりにゃ。
でもしそうだとすると、「朋子は〜が欲しい」でガが主語だといってしまうと朋子は何なのか、という
ことになるにゃ。形容詞にも一項のものと二項のものの別があることを認める以上、
>every adjective takes the 〜が argument
と言っても、そのガ格項には下位区分があり、どのガ格項が抜けているかの違いがあるということになるにゃ。
1) 朋子が欲しい(朋子が何かが欲しい)
2) 金が欲しい(誰かが金が欲しい)
1と2で1のほうが不完全さを強く感じると思うにゃが、それは「欲しい」の目的語が欠けているからで
あって、より省略が起きやすい主語が欠けている2のほうは容易にそれを補えるのでそれほど悪くない、
>>723みたいに「完全な日本語の文ではないのかにゃぁ」と感じるのにゃ。
735(´∀`):03/05/03 11:32
ついでにネタふり

1) 俺は昨日は蝶野に勝って欲しかった。
2) 俺は昨日は蝶野が勝って欲しかった。

(2)のようなガ格もよく見聞きするにゃが、どお?
>>(´∀`)
丁寧なレスかたじけのうござる
ヒントにいろいろ考えて見ますにゃ
737かかりちゃん:03/05/03 13:38
日本語では、I want myself/me to win.に相当する、
「僕は自分(自身)が勝ってほしい。」って言えるニョロか?

象文は「象の鼻が長い」からpossessor raisingのようなもので
「象は鼻が長い」ってなっているという感があるけど、
「太郎は黒髪が欲しい」には「*太郎の黒髪が欲しい」という
derivational sourceが(意図された意味では)非文にょろ。

「が」格目的語の省略の不自然さには

>1) 朋子が欲しい(朋子が何かが欲しい)
>2) 金が欲しい(誰かが金が欲しい)
>1と2で1のほうが不完全さを強く感じると思うにゃが、
>それは「欲しい」の目的語が欠けているから

これ以上のものがあるような気もしますニョロ。「がる」をつけて
「が」格目的語をなくしてみると
3)(朋子が)(金を)欲しがった。
のようにcontext関係なしにかなり自由に落とせるように思うニョロ.
しかし>>710
(i) #太郎は朋子に読んでほしい。
は「を」格がおちているのに(1)と同じくらい不自然なような
きがしますにょろ。

738かかりちゃん:03/05/03 13:39
>>735 とりあえず少し例文をいじくってみると、
a) 蝶野に俺は勝って欲しかった。
b) */??蝶野が俺は勝って欲しかった。

「自分」をいれたc)とd)にcontrastはある?
c) 今度のイチ松対決で、俺は松井に自分の本拠地NYで勝って欲しかった。
d) 今度のイチ松対決で、俺は松井が自分の本拠地NYで勝って欲しかった。

d)は悪いかな?自信がもてませんにょろ。
739,,,,,,,,,,,:03/05/03 13:42
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740K-Rod@無知:03/05/03 23:22
うー、パソコンで電磁波浴びまくりなのにゃ。(え?遅いでつか?)

>a) 蝶野に俺は勝って欲しかった。
>b) */??蝶野が俺は勝って欲しかった。
二格名詞句はfocus位置に入れるけど、ガ格名詞句はちと厳しいからでは
ないですかにゃ?(印象論)

c) 今度のイチ松対決で、俺は松井に自分の本拠地NYで勝って欲しかった。
d) 今度のイチ松対決で、俺は松井が自分の本拠地NYで勝って欲しかった。
c is better that dですにゃが、dもそれほど悪くないですにゃ。
この手のガ格名詞句が出てこれるのは、ガ格名詞句の多重主語とも
関連があると思われますにゃが、これを日本語の句構造がmultiple specを
許すから、という風に考えれば原理的にはいくらでもガ格名詞句が出てこれそう
ですにゃが、実際には無理ぽですにゃ。3つくらいが限度?
e.g.花子が頭が調子が悪い。

741K-Rod@無知:03/05/03 23:28
ついでにUraせんせのsuper-raisingの分析について。
(´∀`)先生はじめ
a) Boku-wa [John-ni piano-o/ga hik-er-u to]omow-u.
b) *John-ni piano-o hik-er-u.
c) John-ni piano-ga hik-er-u.

a)でpiano-oというのはb)と同じくらい悪いという判断をされる
人が多いようですにゃが、みなさまどう思われますかにゃ?
個人的には私もsuper-raisingは厳しいかな、と思うんですにゃが

Handai-ga dansi gakuseii-ga/no kinben-da toyuu uwasa

のga/no conversionはいけると思うんですにゃ。

ところで、(´∀`)先生は串規制解除されたんですかにゃ?
それとも2chプラウザが使えるようになったとか?
742双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 01:06
>>733
Thanks for the answer.

>>734
I now see it's not just a matter of terminology but we fundamentally disagree about
what should be called the subject in such sentences as 朋子は本が欲しい.
Now It's getting interesting. Can I restate the matter as follows, (´∀`)?
(to be continued...)
743双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 01:07
(1) Definition: a predicate is defined as a function from entities to truth-values.
For example, 長い=="λx . xが長い" is a predicate. ('A==B' means B is the denotation of A)
(2) Definition: the argument of a predicate is called the subject of the predicate.
For example, 髪, 木, 本 and 目 are the subjects in 髪が長い, 木が高い, 本が高い and 目が痒い.
(3) Example: In 翔一が朋子に会った, 翔一 is the subject of the predicate 朋子に会った.
会った is not a predicate in itself but a function from entities to predicates. and 朋子 is not
a subject, either. (会った=="λx . λy . yがxに会った")
(4) Question: Which of the following is true?
  (4a) 欲しい==λx . λy . yがxに欲しい
  (4b) 欲しい==λx . λy . yにxが欲しい
(5) Example: 翔一が朋子を叱った can be analyzed in the same way as in (3). 翔一 is the subject
and 朋子 is not. 叱った=="λx . λy . yがxを叱った"
(6) Question: 朋子 is called the object in (5) and not in (3). How can we define "object"?

(to be continued...)
744双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 01:07
The answer to (4) is where I and (´∀`) differ. My answer is (4a). That is, for example,
本 is the subject and 朋子に欲しい is the predicate in 本が朋子に欲しい. I think (´∀`)'s
answer is (4b). S/he offered an example of zibun-binding as supports for (4b) in 715 and 733.
>>733.
>「自分」の先行詞になれるのは文主語に限るという観察が昔からあって(subject orientation)
>  太郎は自分の家が欲しい
>がOKだということは「自分の家」ではなく「太郎」が主語ということになるにゃ。「太郎は」自体
>でなくても、これと同一指示的な空範疇が主語でいいにゃ。cf. as for Taro, he wants his own home.

If the answer is (4b), the question (6) become important in discussing whether we should call
本 in 朋子は本が欲しいan object or not. To this question, I think the traditional definition that
"the argument of a function to predicates is called the object iff it can appear in accusative case"
will suffice, though.
745(´∀`):03/05/04 06:26
いまだにダイアルうpしてるのにゃ。ケータイ(てかH″)から書き込もうとしたら今度は
「ブラウザ変ですよん」……処置なしにゃん!

>>743
こちらはpredicate/argumentという見方をしてるので、たとえば x kills yは kill(x,y)の二項関数という
ことになるにゃ。で、ちょっと質問にゃが上の言い方からすると、「翔一が朋子に会った」で
朋子のほうが「翔一がxに会った」という述語の「主語」だと言っても支障なさそうにゃが、どうかにゃ。
翔一のほうしか主語として認めないのであればもっと定義を厳密にする必要があるにゃ。

>yがxに欲しい
>yにxが欲しい
これもよく分からんのにゃが、そもそも「本が朋子に欲しい」は俺にはかなりムリポな表現にゃ。
「欲しい」でニ格だと、「僕は自分の部屋にパソコンが欲しい」みたいなlocativeしかできないと思う
けどにゃ。「必要だ」とかにゃら「太郎にパソコンが必要だ」と言えるにゃが、この場合「太郎」は
Expである場合(太郎自身がパソコンを欲しいと思っている)と、Expは別にいて太郎はrecipient的なのに
とどまる場合(太郎の親が太郎にパソコンを与えてやる必要を感じている等)があるにゃ。この後者の解釈
限定だと「ユーモアのセンスが朋子にもっと欲しい」とか、「欲しい」もOKにゃ。
「このパソコンにはメモリがもっと欲しい」にゃら、パソコンはExpになりえないので後者の可能性しか
ないけどにゃ。
746(´∀`):03/05/04 06:26
で、前者の場合の主語はExp項だとして、この後者の場合にどっちが主語なのかが問題になるのだと思うにゃ。
英語だと This watch wants mending. みたいに、Expをimplicit argument化して二格相当のほうを文主語に
するにゃが、日本語でははっきりしないにゃ。俺の判断では「太郎に自分のパソコンが必要だ」は、太郎
自身がExpでなくてもOKにゃから、やはり「太郎に」が主語ということになるにゃ。類例)
1) 太郎に自分の母親が必要だ
2) *太郎が自分の母親に必要だ
「太郎が」が主語にゃら(2)はOKのはずにゃ。

目的語についても双六しゃんとはぜんぜん見方が違っていて
>朋子 is called the object in (5) and not in (3)
(3)でもObjであって、ヲ格であるなしは関係ないにゃ。「会う」の目的語がヲではなくニ(やト)で
マークされるのは「会う」の特性であって、目的語のステータスの問題ではないのにゃ。

ところで双六しゃんの分類だと主格目的語を取る複合動詞でも
3) 太郎は酒が呑みたい (酒=主語)
4) 太郎は酒を呑みたい (酒=目的語)
てなことになるにゃ?
747双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 19:07
>>745
>こちらはpredicate/argumentという見方をしてるので、たとえば x kills yは kill(x,y)の二項関数という
>ことになるにゃ。
I supposed ordinary formal semantics, whose simplest form might be as follows:
(i) each lexical item is given a denotation
e.g. 会う==λx . λy . yがxに会う
(ii) every local tree is binary branching
(iii) in each local tree, the denotation of the mother is determined by the function
application of a daughter to another.

>で、ちょっと質問にゃが上の言い方からすると、「翔一が朋子に会った」で
>朋子のほうが「翔一がxに会った」という述語の「主語」だと言っても支障なさそうにゃが、どうかにゃ。
In my lexicon, the denotation of 会う is "λx . λy . yがxに会う" (>>743, (3))
So, the denotation of the sentence [甲が [乙に 会う]] is determined as follows.
会う==λx . [λy . yがxに会う]
会う(乙)==λy . yが乙に会う
[会う(乙)](甲)==甲が乙に会う
and not other way around.

So [会う(乙)] is a predicate unlike 会う itself and 甲 is a subject unlike 乙.
(because a subject is defined as the argument of a predicate
and a predicate is defined as a function from entities to truth-value)

In 翔一が朋子に会った, only 翔一 is the subject.
748双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 19:12
>>745
>そもそも「本が朋子に欲しい」は俺にはかなりムリポな表現にゃ
OMG...
Would you tell me what case it takes when it's not 〜は?
I though 欲しい can be used in the same way as 分かる is in such as 文の意味が太郎に分かる.
Don't you say 本が朋子にはどうしても欲しかった(こと) either?
749双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 19:31
>>746
>1) 太郎に自分の母親が必要だ
Is this 自分 really a reflexive?
This sentence sounds to me as if 太郎 don't have a mother now and needs a new one
rather than he is in need of his already existing mother. If so, this 自分の is not a reflexive
but an ordinary expression representing a general idea of exclusive possession or something.
The example you gave us in 715 also sounds this way to me.
>>715
>  太郎は自分の家が欲しい

>>746
>2) *太郎が自分の母親に必要だ
>「太郎が」が主語にゃら(2)はOKのはずにゃ。
If 自分の母親 is interpreted as "any new mother of Taro's own" in (1), the same
interpretation for the phrase 自分の母親 is semantically impossible in (2).
750双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 19:39
>目的語についても双六しゃんとはぜんぜん見方が違っていて
>>朋子 is called the object in (5) and not in (3)
>(3)でもObjであって、ヲ格であるなしは関係ないにゃ。「会う」の目的語がヲではなくニ(やト)で
>マークされるのは「会う」の特性であって、目的語のステータスの問題ではないのにゃ。
I think I now understand your definition of 'object'.
I may discuss the validity of such a definition later.
751双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 20:39
>>746
>ところで双六しゃんの分類だと主格目的語を取る複合動詞でも
>3) 太郎は酒が呑みたい (酒=主語)
>4) 太郎は酒を呑みたい (酒=目的語)
>てなことになるにゃ?
Yes. I think it works like this:
The lexical item "たい" first takes a verb in its adverbial form that represents the wanted action
and then a noun that represents who want to do the action. It then takes another noun unless
unless the verb is intransitive or the verb has already taken an object.

3) [太郎は/i [酒が [e/i [呑み たい]]]]
4) [太郎は [[酒を 呑み] たい]]

In (3), 酒 is the subject because it's the last combined argument.
In (4) 太郎 is the subject because it's the last subcategorized argument and the object is 酒 because
it's an argument of the verb 呑み and is in the form 〜を.

752双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 20:45
>>(´∀`)
By the way, isn't it a defect of your definition of "obejct" as the least oblique complement
that it fails to explain the contrast between (1) and (2) below.

1a) 太郎が酒を飲む
1b) 太郎は酒を飲みたい
1c) 太郎は酒が飲みたい
2a) 太郎が朋子に会う
2b) 太郎は朋子に会いたい
2c) *太郎は朋子が会いたい
753双六 ◆U59sA8ukys :03/05/04 21:02
typo
>>751
>In (4) 太郎 is the subject because it's the last subcategorized argument
In (4) 太郎 is the subject because it's the last combined argument
754名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/04 21:21
諸先輩にお尋ねしたいのことがございます。
昨年12月、LIに論文をsubmitしたのですが、reviewはおろかreceive
の連絡もまだありません。他の雑誌だとこのようなことはないと思うのですが、
LIだとこれは普通のことなのでしょうか?アドヴァイスお願いします。
755かかりちゃん:03/05/04 22:11
>>754 アッシも2年間音沙汰なかったことがあるにょろ。
けど、secretaryにメールで聞いた方がいいよ。LIって、
結構いい加減。
756(´∀`):03/05/05 10:49
>>747
Put simply, my question is why you assume
1) 会う==λx . [λy . yがxに会う]
rather than
2) 会う==λy . [λx . yがxに会う]
in the first place. I mean, you are tacitly adopting a particular version of argument structure where
x is designated as the external argument. Note that in (2), x meets your definition of a subject
as "the argument of a predicate," the predicate being 会う(甲)==λx . 甲がxに会う

>>748
For reasons not clear to me, 「本が朋子にはどうしても欲しかった(こと) 」sounds perfect to me
even on the experiencer reading, but without -wa, it is hopeless. In this respect, 欲しい behaves
differently than 分かる.
英語が太郎に分かる is OK; この本が太郎に欲しい is terrible, meow
By contrast, この本が太郎に欲しくてたまらない sounds much better.

757(´∀`):03/05/05 10:49
>>749
I think the subject-oriented nature of zibun remains unaffacted when it is used as an expression
of "exclusive possession" (a nice term, meow). Here is an example with 分かる:
 自分の欠点が太郎に分かる(分からない)
I guess you would agree that here we have a genuine reflexive, showing once again that the ni-marked
argument is the subject, not the ga-marked one, meow

>the same interpretation for the phrase 自分の母親 is semantically impossible in (2)
Yep, but nothing excludes the other, reflexive reading. Compare (2) with (3):
2) *太郎が自分の母親に必要だ
3) 太郎が自分の母親に親切だ
How would you explain the fact that zibun-binding is possible in (3) but not in (2), meow?

758(´∀`):03/05/05 10:49
>>751
I assume you know about Tada's 1993(?) analysis of Japanese nominative objects. He observed
that a nominative object can have a wide socpe reading wrt negation or other scope-taking
elements, which is not the case when the same object is accusative-marked, meow.
His oft-quoted examples go like this:
1) 太郎は酒だけを呑めない (not > sake only; what Taro can't do is drink only sake and have nothing
else with it)
2) 太郎は酒だけが呑めない (not < sake only; it is only sake that Taro can't drink, OR
not > sake only; same as (1))
The wide scope reading of the nominative argument in (2) is compatible with your analysis, but
what concerns us here is rather the fact that the same argument also allows the narrow scope
reading, just like the accusative counterpart in (1). meow. This clearly indicates that in (2) the
nominative argument starts its life as an object, base-generated in a position lower than the
negation, meow.

759(´∀`):03/05/05 10:50
>>752
I suppose nominative objects are analyzed as an instance of general Case conversion phenomena
(here o→ga conversion), and this process requires firstly that the original Case somehow be
absorbed, or remain unchecked, unassigned, whatever. This situation may hold only when the
Case in question is a structural Case. I noted above that it is the verb's idiosyncracy that 朋子を
会う is impossible but 朋子に is obligatory. This amounts to saying that the ni-Case here is an example
of lexically determined inherent Case, not a structural one. Hence the impossibility of ni→ga
conversion, meow.
Similar observations abound in the literature. German passives, for example, convert accusative
objects to nominative subjects, but not dative objects; the latter remain dative even when
surfacing as the subject of the sentence, meow.

760(´∀`):03/05/05 10:55
>>756
where x is designated as the external argument. →
where y is designated as the external argument.
sorry, meow
761双六 ◆U59sA8ukys :03/05/05 20:00
>>756, the first half
I'm not sure if I understand your question properly, so forgive me if I sounds redundant...
 Formal semantics assume each lexical item is assigned a denotation (>>747 (i)). It's like lexical items
are assigned feature structures in HPSG. Of course, we can discuss what denotation is adequate for
a lexical item. In fact, my question at >>743 (4) is to ask what denotation should be assigned to 欲しい.
 A typical transitive verb, say 'kill', is given a denotation like
   (1a) "λx . [λy . kill(x,y)]"
rather than
   (1b) "λx . [λy . kills(y,x)]"
because we assume "John kills Bill" is syntactically analyzed as
   (2a) [S [NP john] [VP [V kills] [NP bill]]]
rather than
(2b) [S [VP [NP john] [V kills]] [NP bill]].
Note that (1a) applied to (2a) gives us a proper semantics "kill(john,bill)" while (1b) applied to (2a)
results in a wrong one, "kill(bill,john)". That is to say, we design denotations so that the compositional
semantics works properly.
 The reason I took it for granted that 会う's denotation could naturally be "λx . [λy . yがxに会う]"
rather than "λy . [λx . yがxに会う]" is because I thought it's generally accepted that such sentences
as 甲が乙に会う are analyzed like [S [NP 甲が] [VP [NP 乙に] [V 会う]]] rather than, for example,
[S [NP 甲が/i] [S [NP 乙に] [VP [NP t/i] [V 会う]]]].
 Note, however, that my formalization is to define the term 'subject' in a formal way. What I wanted
to say there was not that 会う's denotation is "λx . [λy . yがxに会う]" but that if you assign such a
denotation to 会う, it comes from the definition that 甲が is the subject in "甲が乙に会う". In other
words, I restated the question of whether a certain argument is the subject or not as the question of
what denotation should be assigned to the predicate (in the broad sense).
 I hope I've answered your question.
762双六 ◆U59sA8ukys :03/05/06 04:37
>>756, the last half
I was convinced that 欲しい is different from 分かる.
I still wonder, though, what case 朋子 in 朋子は本が欲しい takes when it's not thematized
and why, if it's not 〜に, 本が朋子にはどうしても欲しかった(こと) is acceptable.
763双六 ◆U59sA8ukys :03/05/06 04:55
>>757
I don't believe in subject-orientation of zibun-binding, especially when the predicate (in the broad sense)
is an adjective (by adjectives, I mean 〜い words: 長い, 重い, 欲しい etc.). Consider the following examples:
  (a) 会社までの距離が長い
  (b) 私にとって、会社までの距離が、長い(こと)
  (c) 太郎_iにとっては、自分_iの会社までの道のりは、十分長い
(a) is a complete sentence, with 自宅から会社までの距離 being the subject. So it is natural to consider
私にとって in (b) to be an adjunct. But I think we can say (c). This makes an exception for the subject
orientation of zibun-binding. I think we can make similar exceptions out of other adjectives as well:
  e.g. 太郎_iには自分_iの妻の愛は重かった
764_:03/05/06 04:58
765双六 ◆U59sA8ukys :03/05/06 05:06
>>758
>I assume you know about Tada's 1993(?)
I've never read it. Thanks for reference. I'll read it.
>The wide scope reading of the nominative argument in (2) is compatible with your analysis, but
>what concerns us here is rather the fact that the same argument also allows the narrow scope
>reading, just like the accusative counterpart in (1).
You mean you can interpret 太郎は酒だけが呑めない as meaning that 太郎 can't drink 酒 unless
it's accompanied with other food or drinks? Do you say, for example,
"太郎はつまみと一緒なら酒が呑めるが、酒だけが呑めない"?
766双六 ◆U59sA8ukys :03/05/06 06:07
>>759
Inherent case can be seen as an example of Default: the case of an object is accusative case by default
and verbs like 会う override it with dative case. Need for such a generalization would be justified by linguistic
data that can effectively be explained by the generalization. On the other hands, if there's data which can
be explained by the default rule, I think it is a serious disadvantage for the generalization with overriding
because then you need another cost to cancel the override in addition to the cost of the override itself.
 It is in this sense that I claim the linguistic data in >>752 shows a disadvantage of your definition. What
linguistic data could be effectively explained by your generalization?
767(´∀`):03/05/07 01:35
>>761
I'm afraind you missed my point, meow.
>I restated the question of whether a certain argument is the subject or not as the question of
>what denotation should be assigned to the predicate
But then what determines whether a proposed denotation is correct or not? As you put it in >>751,
>In (3), 酒 is the subject because it's the last combined argument.
it is the nature of syntactic structure or derivation that entitles some argument as a subject,
thereby licensing a corresponding semantic representation, and not vice versa.
Thus if you are to claim that in the ... ni ... ga pattern the ga-marked argument is the subject, you
have to show on some independent grounds that it is this argument that comes into the structure
after all other arguments, meow. That is, you need some evidence that this argument occupies the
highest position in the syntactic structure. Facts about zibun-binding obivously argue to the contrary,
meow.

>>762
I would say
朋子が本を欲しがっている
Thematizing 朋子,
朋子は本を欲しがっている
is also perfect. Although
朋子が本が欲しい
is not impossible, notice first that 「欲しい」does not sound very good when you describe someone
else's mental state instead of your own.
>why, if it's not 〜に, 本が朋子にはどうしても欲しかった(こと) is acceptable.
No idea, meow. But similar cases can be easily found. Thus to my ear,
太郎が花子に*(は)頼もしい
Dropping -wa makes the sentence bizzare. Perhaps adding -wa makes it explicit that the argument in
question bears an experiencer role.
768?i?L?I´?M?j:03/05/07 01:36
>>763
Here you made a good point. There are many cases where, apparently, non-subjects can antecede
zibun, most notably examples of psych predicates. I myself once proposed an analysis of some of these
cases in my LI paper (as some people here noticed) by showing that they share the syntactic
property that the antecedent c-commands the trace of (i.e., chain-bind) the anaphor, meow.
Omitting any details, just note that your examples
>  (a) 会社までの距離が長い
>  (c) 太郎_iにとっては、自分_iの会社までの道のりは、十分長い
are quite parallel to
1) Pictures (*of himself) seem to be perfect.
2) Pictures of himself seem to John to be perfect.

>>765
>"太郎はつまみと一緒なら酒が呑めるが、酒だけが呑めない"?
I would emphasize the contrast by saying
... 酒だけは呑めない、酒だけなら呑めない、etc.

>>766
I don't see what's in your mind, meow. It is one thing that an argument is structurally defined as an
object (or an internal argument, to use a more pertaining term); it is quite another that this argument
is Acc-marked or Dat-marked. Take zibun-binding, again. The simple fact that zibun-binding is OK in
both
1) 太郎が自分の酒を呑みたいこと
2) 太郎が自分の友人に会いたいこと
shows that 酒を and 友人に share the same status of an internal arguments, meow.
Now if you insist that the ga-marked argument is the base-generated subject, what ruled out
3) *太郎は朋子が会いたい
but not
4) 太郎は酒が呑みたい
meow?
769(´∀`):03/05/07 01:38
>>763
Here you made a good point. There are many cases where, apparently, non-subjects can antecede
zibun, most notably examples of psych predicates. I myself once proposed an analysis of some of these
cases in my LI paper (as some people here noticed) by showing that they share the syntactic
property that the antecedent c-commands the trace of (i.e., chain-bind) the anaphor, meow.
Omitting any details, just note that your examples
>  (a) 会社までの距離が長い
>  (c) 太郎_iにとっては、自分_iの会社までの道のりは、十分長い
are quite parallel to
1) Pictures (*of himself) seem to be perfect.
2) Pictures of himself seem to John to be perfect.

>>765
>"太郎はつまみと一緒なら酒が呑めるが、酒だけが呑めない"?
I would emphasize the contrast by saying
... 酒だけは呑めない、酒だけなら呑めない、etc.

>>766
I don't see what's in your mind, meow. It is one thing that an argument is structurally defined as an
object (or an internal argument, to use a more pertaining term); it is quite another that this argument
is Acc-marked or Dat-marked. Take zibun-binding, again. The simple fact that zibun-binding is OK in
both
1) 太郎が自分の酒を呑みたいこと
2) 太郎が自分の友人に会いたいこと
shows that 酒を and 友人に share the same status of an internal arguments, meow.
Now if you insist that the ga-marked argument is the base-generated subject, what ruled out
3) *太郎は朋子が会いたい
but not
4) 太郎は酒が呑みたい
meow?

770(´∀`):03/05/07 01:39
二重カキコ (;つД`)
771双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 04:45
>>767, the first half
I think we are not communicating well. Let me start with a simple question.

We were discussing whether a certain argument of a sentence should be called subject or not. But
I thought we first need a common ground to discuss it and proposed a objective definition of 'subject'.
This is what I did in >>743. I claimed and proved nothing there.

Is this intention of mine in my formalization clear to you, even if you don't agree with my formalization itself?
772__:03/05/07 04:47
773双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 04:53
>>767, the last half
Do you think 欲しい assignes dative case to the experiencer?
774双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 05:03
(1)は(A)の解釈しか出来ないが、(2)は(A), (B)どちらの解釈も出来るという判断について
皆さんの意見を教えてください。
  文
  (1) 太郎は酒だけを呑めない
  (2) 太郎は酒だけが呑めない
  解釈
  (A) 太郎が呑めないのは酒だけだ(酒以外なら呑める)
  (B) 太郎は酒だけなら呑めない(けれど、例えばつまみと一緒なら呑めるかもしれない)
775双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 05:10
>>769
>Take zibun-binding, again. The simple fact that zibun-binding is OK in
>both
>1) 太郎が自分の酒を呑みたいこと
>2) 太郎が自分の友人に会いたいこと
>shows that 酒を and 友人に share the same status of an internal arguments, meow.
What they share is that they can include 自分 whose antecedent is the nominative argument of
the same predicate. It has nothing to do with if they are object. In facts, "自分の〜で" below are
adjuncts and I don't think they are objects.
  太郎が自分の家で寝たいこと
  太郎が自分の車で帰りたいこと
  ...
776双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 05:14
>>769
>Now if you insist that the ga-marked argument is the base-generated subject,
>what ruled out
>3) *太郎は朋子が会いたい
>but not
>4) 太郎は酒が呑みたい
>meow?
Can I ask how your theory explains this, first?
777名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/07 05:28
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778双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 05:47
>>769
>>>766
>I don't see what's in your mind, meow. It is one thing that an argument is structurally defined as an
>object (or an internal argument, to use a more pertaining term); it is quite another that this argument
>is Acc-marked or Dat-marked.
Would you be more specific about what part of >>766 you don't agree with?
779動画直リン:03/05/07 06:21
780(´∀`):03/05/07 12:16
>>771
Your intention is clear but, unfortunately, what you did in >>743 was to provide a formal-semantic
formula on the assumption that a certain argument and not others is the subject, rather than to
argue for that assumption itself, meow.
So let me ask once again. Why do you choose 本 rather than 朋子 as the subject in 朋子にはあの本が
欲しくてたまらない? That nominative arguments are not always subjects can hardly be denied.
For example, you would be hard pressed to say that even in 僕は言語学が嫌いだ, 言語学 is the subject,
meow. Furthermore, I don't see why you say in >>743
>朋子 is called the object in (5) and not in (3)
To me, both occurrences are equally objects, meow.

>>773
I don't know whether 欲しい is the assigner, but I agree that Dative marks an experiencer (and others),
meow.

>>774
Read >>758 carefully. It is not that
>(1)は(A)の解釈しか出来ない
but that
(1)は(B)の解釈しか出来ない
meow.
781(´∀`):03/05/07 12:17
>>775
>  太郎が自分の家で寝たいこと
>  太郎が自分の車で帰りたいこと
These examples of yours show that 太郎 is the subject. Likewise, in
>1) 太郎が自分の酒を呑みたいこと
>2) 太郎が自分の友人に会いたいこと
太郎 is the subject. Then what are 酒 and 友人? Adjucts? I don't think so, and if they are not adjuncts,
then they are arguments, and because we already subjects elsewhere, they must be nonsubjects
(ignoring the irrelevant multiple subject construction). The logic is simple, meow.

>>776
See >>759.

>>778
To begin with, >>766 is not clear enough wrt which of -ni and -o you think of as a default Case.
I treat -o as default, to be overriden when lexical diosyncratic factors choose to assign -ni, or when
o-ga conversion applies.
So actually in what sense are you claiming that "the linguistic data in >>752 shows a disadvantage
of (my) definition," meow?

782bloom:03/05/07 12:21
783これらの違い教えて:03/05/07 16:00
太郎は酒だけ飲めない。
太郎は酒だけが飲めない。
太郎は酒だけを飲めない。
太郎は酒だけすら飲めない。
太郎は酒だけも飲めない。
太郎は酒だけをも飲めない。
太郎は酒だけをすら飲めない。
784双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 19:30
>>780
>>>774
>Read >>758 carefully. It is not that
>>(1)は(A)の解釈しか出来ない
>but that
>(1)は(B)の解釈しか出来ない
>meow.
Oops. I'm sorry.
785双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 19:32
ごめんなさい、>>774を訂正します
>>774
>(1)は(A)の解釈しか出来ないが、(2)は(A), (B)どちらの解釈も出来るという判断について

『(1)は(B)の解釈しか出来ないが、(2)は(A), (B)どちらの解釈も出来るという判断について』
の間違いでした。
786名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/07 19:41
meowってなんですか・・・?
787双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 19:48
>>780
>So let me ask once again. ...
>...
OK, I'll restate my claim.

>>781
>These examples of yours show that 太郎 is the subject.
I'm sorry. I don't believe in subject-orientation of 自分.

>>781
>To begin with, >>766 is not clear enough wrt which of -ni and -o you think of as a default Case.
I don't use Default myself. What I said is that structural v.s. inherent case in GB can be seen
as a a kind of Default.
788双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 20:14
>>778
>So actually in what sense are you claiming that "the linguistic data in >>752 shows a disadvantage
>of (my) definition," meow?
I appologize if it sounds rude and correct me if I'm wrong but your thery's explanation to the matter,
in comparison with that of mine, looks to me as follows:

Your theory:
  The object is the least oblique complement.
  The default case for objects is accusative.
  Lexical items may or may not override the cases of other words.
  The verb 会う overrides the case of its object with the dative case
  →ga conversion can be applied to an object but only when it's not overridden
    (this is where I especially criticized your theory: it's an example of 'de-blocking')
Mine:
  The object is the accusative-case complement.
  →ga conversion can be applied to objects.

Simplicity, as well as consistency, is a test of good theory.
789双六 ◆U59sA8ukys :03/05/07 20:19
>>780
>what you did in >>743 was to provide a formal-semantic
>formula on the assumption that a certain argument and not others is the subject, rather than to
>argue for that assumption itself,
I didn't do that. Would you quote that part on >>743 where I did that?
790bloom:03/05/07 20:21
791名無し象は鼻がウナギだ!:03/05/08 00:23
792(´∀`):03/05/08 13:27
>>786
にゃ

>>787
>I don't believe in subject-orientation of 自分.
Rather, you don't believe in the notion of a subject, do you?
So what is 太郎 in 太郎が自分の家で寝たいこと, in your terms, meow?

>>788
>Simplicity, as well as consistency, is a test of good theory.
... provided that other things are equal, meow. You treat only o-marked complements as objects,
leaving everything else untouched. Take the double object frame, for example.
太郎が花子に本を与えた
Frankly, I don't see any advantage of calling 本 but not 花子 an object, meow.
BTW, the following part does not follow from my comments.
>  The object is the least oblique complement.
Would you tell me what is meant by "the least oblique complement," meow?
793(´∀`):03/05/08 13:29
>>789
>I didn't do that
In >>761, you admitted that you
>restated the question of whether a certain argument is the subject or not as the question of
>what denotation should be assigned to the predicate (in the broad sense).
So once again, how can you decide "whether a certain argument is the subject or not," meow?
Depending on whether it is ga-marked or not? Then we get back to where we started. To recap,
in 太郎に自分の母親が理解できない/*太郎が自分の母親に理解できない, it is the ni-marked argument
that can antecede zibun contained in the ga-marked argument, not vice versa. To me, this shows
that the ni-marked argument is the subject, meow. You reject this argument based on the subject
oriented nature of zibun, the reason being that you just "don't believe in it." Now it's your turn to
tell me why the above contrast holds, meow.
794双六 ◆U59sA8ukys :03/05/08 17:35
>>792
>Rather, you don't believe in the notion of a subject, do you?
Yes, I do. I told why I don't believe in subject orientation of zibun binding. There're exceptions to it.
>... provided that other things are equal, meow.
Yes. That's why I've been asking you to give linguistic data that your theory can explain plainly and
my theory can't.
>I don't see any advantage of calling 本 but not 花子 an object, meow.
simplicity and consistency of the theory
>BTW, the following part does not follow from my comments.
I'm very sorry. I couldn't find a single line that summarize your nothing of object.
I would be glad and ready to change that if you could give me your definition of object in a plain statement.
>Would you tell me what is meant by "the least oblique complement," meow?
I meant the leftmost-but-one argument in the argument structure.
795双六 ◆U59sA8ukys :03/05/08 17:39
>>793
You said I did what I actually didn't do. If I did that in >>743, there must be a part of >>743
where I did it, unless I keep doing it all through >>743.
Then if you're sure I did that, you must be able to tell me where I did that.
Would you please answer my question first?
Please show me the part of >>743 where I did what you claim I did.
>You reject this argument based on the subject
>oriented nature of zibun, the reason being that you just "don't believe in it."
I showed there are exceptions to subject orientation of zibun-binding. That's why I rejected it.
If you keep assuming it despite of exceptioins and without any reasonable explanation for the exceptions,
I would call it belief, which "I don't believe in"
>Now it's your turn to
>tell me why the above contrast holds, meow.
My claim is that not only subjects can be antecedents of 自分.
One example where something that's not the subject is the antecedent of 自分 is enough to support this claim.
You said zibun-binding is subject oriented. I showed exceptions to it. So if you want to keep using subject
orientation of zibun-binding as an evidence, you must explain the exceptions.
796(´∀`):03/05/09 10:42
>>794
>I couldn't find a single line that summarize your nothing of object.
In >>733, I stated that relational notions like Subj/Obj are only relatively defined for convenience.
Thus what was once a subject of a certain category may become an object at later stages of the derivation. For the purpose of the present discussion, however, I can safely limit the notion of
a subject to that of the subject of a sentence (occuping Spec, TP) and that of the subject of vP
(occuping Spec, vP), while calling all other arguments objects (= nonsubjects), meow.

>I've been asking you to give linguistic data that your theory can explain plainly and my theory can't.
If by "my theory" you mean
>  The object is the accusative-case complement.
>  →ga conversion can be applied to objects.
not only are you self-contradictory (since elsewhere you have insisted that ga-marked arguments are
base generated as subjects), but your theory does not have enough descriptive content to be
testable at all. That "ga conversion can be applied to objects" is self-evident. Your theory does
not preclude the possibility of ga conversion applying to nonsubjects, nor does it characterize
what type(s) of o-marked objects can and cannot undergo ga conversion, meow.
797(´∀`):03/05/09 10:43
Consider 太郎が花子に本を与えた, again. In my view, both 花子 and 本 are objects; in yours, only 本 is.
Only in accordance with the former, passive sentences like 花子が本を与えられた can be treated
on a par with simple cases like 花子が殴られた(cf.花子を殴った), 花子が話しかけられた (花子に話し
かけた), etc. Now I deeply wonder what you exactly mean by "simplicity and consistency of the
theory," meow.

>the leftmost-but-one argument in the argument structure
This would be the last thing I would ever think of. For me, AS does not exist per se but is incorporated
into syntactic structure, which lacks linear ordering. Furthermore, unaccusative verbs have objects
but these are not "leftmost-but-one argument" in the hypothetical AS, or otherwise they ARE
the leftmost arguments, meow.
[ come a storm ] / [ come a storm to our area ]

798(´∀`):03/05/09 10:44
>>795
I said in >>780 that
>what you did in >>743 was to provide a formal-semantic formula on the assumption that a certain
>argument and not others is the subject
... as witness (3) and (5) in 743. I don't think it is necessary to repeat my question in >>756 again
and again, but let me stress this: Your definition of a subject in >>743 fails to pick up unequivocally,
say, 翔一 as the subject the predicate 朋子に会った. This is because according to
>(1) Definition: a predicate is defined as a function from entities to truth-values.
>(2) Definition: the argument of a predicate is called the subject of the predicate.
翔一が会った equally counts as a predicate, with 朋子 as its subject, meow.
Your assumption that 翔一 is the subject here lacks any consistent support, meow.

>You said zibun-binding is subject oriented. I showed exceptions to it. So if you want to keep using
>subject orientation of zibun-binding as an evidence, you must explain the exceptions.
Like I said, the burden of proof is on the prosecution, meow.
We have to understand first that exceptions alone do not qualify as a valid falsification.
On the contrary, as the proverb goes: The exception proves the rule. So what you must show
first is, how you are going to treat basic data of zibun-binding purported to show subject
orientation (SO) without recourse to that notion, meow.
True, there are exceptions to SO, but it would be simply absurd to reject SO unless we can come up
with an alternative. In other words, SO is too "close" an approximation to dismiss as simply wrong,
meow. Our reason forces us to throw away SO only when we have a better approximation., meow.
799(´∀`):03/05/09 10:45
Now, if I understand correctly, your only exception is
>  (c) 太郎_iにとっては、自分_iの会社までの道のりは、十分長い
>  e.g. 太郎_iには自分_iの妻の愛は重かった
in >>763. And for these I suggested similarity with binding by apparently non-c-commanding
arguments via chain binding in >>769. I can add similar and more problematic cases ad infinitum.
自分の車が太郎の自慢の種だ 。
自分の妻が浮気をしているかも知れないという噂が太郎の仕事にも悪い影響を及ぼし始めた。

For these cases we are tempted to say, following the spirit of Reinhart & Reuland and others, that
only co-arguments constitute true reflexive binding, while other instances of zibun are logophoric.
Even so, I can reproduce the same argument as above. Thus, 自分が太郎に許せないこと is OK but
太郎が自分に許せないこと is bad, which shows that ni-marked argument is the subject, meow.

So what is your alternative? Without SO, you could hardly begin to address the problem of why in
太郎が花子に次郎が自分を責めたと言った only Hanako is excluded a a possible antecedent.
To say that there is no such thing as SO is worse than to admit that SO alone does not explain
everything. After all, insufficient explanations are better than no idea at all to start with.
Let's see how well your alternative works, meow.
800(´∀`):03/05/09 10:46
ついでに800ゲトズサー
801双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 16:48
>>796
>while calling all other arguments objects (= nonsubjects), meow.
Are you suggesting all compliments other than the subject are objects?

>>798
We are not discussing about zibun-binding but about subjecthood.
>Like I said, the burden of proof is on the prosecution, meow.
I've proved completely that not only subject but also other arguments can be antecedent of 自分.
>We have to understand first that exceptions alone do not qualify as a valid falsification.
Your assumption is that "ONLY subejcts can be antecedents of 自分."
"∀x, P(x)⇒Q(x)" is falsified by "∃x s.t. ((¬Q(x)) Λ P(x))". I'm sorry but that's the logic.
>what you must show
>first is, how you are going to treat basic data of zibun-binding purported to show subject
>orientation (SO) without recourse to that notion, meow.
I proved other arguments than the subject can be antecedent of 自分. This is enough for my argumentation.
>In other words, SO is too "close" an approximation to dismiss as simply wrong,
>meow. Our reason forces us to throw away SO only when we have a better approximation., meow.
That only subjects can be antecedent of 自分 is simple wrong. Whether it's a close approximation or not
is how you put it. It's no objective observation but your subjective judgement.

Remember, my claim is that "not only subjects can be antecedents of 自分" and I've proved this completely.
802双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 16:57
>>(´∀`)
If the arguable tendency of SO is the only reason for you to be so sure that
the に-marked arguments is the subject, I seriously advise you to doubt your belief once.
803双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 17:20
>>(´∀`)
There are many unexplained data. I don't think it's a plausible argumentation if you
make up an apparently wrong (because of the obvious exceptions) hypothesis and
use that wrong hypothesis to support other argumentation of yours, claiming that
your wrong hypothesis is better than nothing.
804双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 17:53
>>799
>all, insufficient explanations
Not insufficient but false.
If I showed that not all subjects can be antecedents of zibun-binding, it shows that
SO is an insufficient explanation. But what I actually showed is that arguments other
than subjects can be antecedent of 自分. It shows that the assumption that only
subjects can be antecedents of 自分 is simply false.
805動画直リン:03/05/09 18:21
806レスキーン:03/05/09 20:09
 おめぇらも、こっちさ来て基本さ戻れ!
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1052421035/l50
807双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 20:34
>>(´∀`)
In >>780 you said that I "provided a formal-semantic formula on the assumption
that a certain argument and not others is the subject". But I didn't do that.
If you are sure I did that, you must be able to answer the following:
(i) What fomula in >>780 is that?
(ii) What assumption is the formula provided on?
Please answer these two simple questions.
808(´∀`):03/05/09 22:55
It seems we are not going anywhere ...

>>801-804
Iユm afraid you have missed something important, meow.
>I've proved completely that not only subject but also other arguments can be antecedent of 自分
To show that there are exceptions is no falsification. (Of course it does pose a problem to be
addressed, and that's the true meaning of The exception proves the rule.)
We can only falsify a theory or a hypothesis only by showing that there is a more hopeful one.
Or are you claiming that a rule should have no exceptions, or a theory should explain everything?

>my claim is that "not only subjects can be antecedents of 自分"
Here I completely agree with you. But how is this supposed to prove that in 自分が太郎に許せない
太郎 is NOT the subject? To show this, it must be the case that subjects CANNOT bind zibun, meow.
If you want to argue that here 自分 rather than 太郎 is the subject, it will be helpful if you can show
an example where it is obvious that zibun as a subject is bound by a nonsubject, meow.

I have also suggested above to limit the SO effect to co-argument relations.
Any "exceptions" to this formulation, meow?

809(´∀`):03/05/09 22:56
Now, the other classic diagnosis for subjecthood is the triggering of honorification. Thus;
学生が山田先生にお殴りになれないこと
*山田先生が学生にお殴りになれないこと
How will you capture the parallelism between them and the following, without admitting the
subjecthood of the -ni argument, meow?
山田先生が学生をお殴りになったこと
*学生が山田先生をお殴りになったこと

Put together, zibun-binding and honorification facts STRONGLY SUGGEST that we should think of
the -ni argument as the subject, in sharp contrast to your argument so far that the -ni argument
(may or) may not be the subject as far as zibun-binding is concerned.

So, the same old questions:
1) What's your evidence that in the -ni -ga frame, -ga is the subject?
2) Without SO, how will you explain the data supporting SO?
Next time, I would like you to answer them without fail, please?

Don't misunderstand me. I'm ready to abandon my analysis in favor of your better one, if you
have one, meow.
810(´∀`):03/05/09 22:56
>>807
Why don't you read >>798?
i)  "λx . λy . yがxに会った"
ii) 「翔一 is the subject of the predicate 朋子に会った」
811双六 ◆U59sA8ukys :03/05/09 23:34
>>810
>i)  "λx . λy . yがxに会った"
I didn't claim that. It's an example of how a denotation should look like.
I've already explained that in >>761.
>>761
>What I wanted
>to say there was not that 会う's denotation is "λx . [λy . yがxに会う]"
Now do you admit that your following statement was wrong?
>>780
>what you did in >>743 was to provide a formal-semantic
>formula on the assumption that a certain argument and not others is the subject, rather than to
>argue for that assumption itself, meow.
双六、いいぞ〜う!!
がmばれ〜!!
813(´∀`):03/05/10 00:33
Will you first answer my questions above?
Obviously, I keep answering yours and you keep ignoring mine (w
It's unfair, meow.

>I didn't claim that.
But that's what you provided, isn't it? Like you said, you gave
>an example of how a denotation should look like
and now you are claiming that the example should NOT look that way?
At least I can admit that I was misled ... meow.

>I took it for granted that 会う's denotation could naturally be "λx . [λy . yがxに会う]"
... And yet
>What I wanted to say there was not that 会う's denotation is "λx . [λy . yがxに会う]"
I don't see your point. After all, what do you think 会う's denotation should look like, and
which of x and y do you think is the subject, and why?
Depending on how you reply, I'm willing to admit that I was wrong in
>what you did in >>743 was to provide a formal-semantic
>formula on the assumption that a certain argument and not others is the subject, rather than to
>argue for that assumption itself, meow.

814双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 00:34
>>808
>It seems we are not going anywhere ...
I'm sorry for that.
I think it takes time for us to start communicating well becase of our different backgrounds.
>>I've proved completely that not only subject but also other arguments can be antecedent of 自分
>To show that there are exceptions is no falsification. (Of course it does pose a problem to be
>addressed, and that's the true meaning of The exception proves the rule.)
You are the first linguist ever to ignore presented exceptions to his own theory justifying himself repeating
the proverb "the exception proves the rule". But whatever the proverb says, the logic says
(∃x s.t. ((¬Q(x)) Λ P(x)))⇒(¬(∀x, P(x)⇒Q(x))).
Anyway, I'm not interested in SO of 自分 binding itself. I just need to prove that ot only subject
but also other arguments can be antecedent of 自分.

>>my claim is that "not only subjects can be antecedents of 自分"
>Here I completely agree with you. But how is this supposed to prove that in 自分が太郎に許せない
>太郎 is NOT the subject?
I didn't say the claim proves that 太郎 is not the subject. This claim is to prove that your argumentation based
on the assumption that only subjects can be antecedents of 自分 is wrong.
Do you admit your argumentation was proved wrong? I will prove my own claim (自分 is the subject and 太郎 is not)
when you admit that.

>I have also suggested above to limit the SO effect to co-argument relations.
>Any "exceptions" to this formulation, meow?
Do you believe the suggestion yourself? Are you sure? Very confident? If so, I'll consider that
because there proved to be a formal algorithm to generate a new hypothesis AUTOMATICALLY
when a hypothesis is falsified with exceptions.
815双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 00:39
>>813
>Will you first answer my questions above?
Would you tell me what question do you want me to answer first? It helps me.
>Obviously, I keep answering yours and you keep ignoring mine (w
I think it's not the fact but anyway I appologize if I've failed to answer many questions.
816双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 00:50
>>814
>But that's what you provided, isn't it?
No. It's just an example and it may be the other way round.
>now you are claiming that the example should NOT look that way?
>>I took it for granted that 会う's denotation could naturally be "λx . [λy . yがxに会う]"
>... And yet
>>What I wanted to say there was not that 会う's denotation is "λx . [λy . yがxに会う]"
>I don't see your point. After all, what do you think 会う's denotation should look like, and
>which of x and y do you think is the subject, and why?
By "how a denotation should look like" I meant lambda calculous and such, not the exact contents.
So that's ok if it's "λx . [λy . yにxが会う]" and not "λx . [λy . yがxに会う]". But I choose the latter
just because I think the latter, not the former, is what YOU would agree (to avoid unnessesary conflicts).
817双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 00:51
↑ (typo)
>>814
Oops, >>813
818双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 01:33
>>813
>Obviously, I keep answering yours and you keep ignoring mine (w
Although I never say it unless you say something like the above, I've felt you keep evading
questions by asking other questions. But I'll stick to the original ones until I'm convinced.

BTW, I think you like words such as OBVIOUSLY and STRONGLY
when you're just showing your subjective judgements.

>It's unfair, meow.
You're paranoid.
819双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 01:52
>>812
ありがとうございます。
820双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 02:04
>>809
>So, the same old questions:
>1) What's your evidence that in the -ni -ga frame, -ga is the subject?
I'll tell that later when you admit your argumentation has been falsified or I admit
all attempts of mine to falsify your argumentation falied.
>2) Without SO, how will you explain the data supporting SO?
I proved that SO can't be used as an evidence that -ni is the subject in the -ni -ga frame.
But SO in itself is not what we're discussing.
821(´∀`):03/05/10 02:52
My questions can be found in:

>>757
>How would you explain the fact that zibun-binding is possible in (3) but not in (2)

>>767
>what determines whether a proposed denotation is correct or not?

>>769
>what ruled out
>3) *太郎は朋子が会いたい
>but not
>4) 太郎は酒が呑みたい

>>792
>what is 太郎 in 太郎が自分の家で寝たいこと, in your terms

>>793
>how can you decide "whether a certain argument is the subject or not,"

>>799
>what is your alternative?

And you have answered none of them. Isn't it OBVIOUS that you keep ignoring my questions?
822(´∀`):03/05/10 02:54
Perhaps the source of confusion is that you don't quite understand the meaning of falsification.
Let me put it this way: Exceptions indicate that something is wrong with the initial
hypothesis. Then one of the following two things must happen; i) to revise the hypothesis
(it is not falsified), ii) to replace the hypothesis with a better one (it is falsified).
See the difference, meow?

>I will prove my own claim (自分 is the subject and 太郎 is not) when you admit that.
It's you who are to falsify my claim with your own, so how can I be sure that mine is wrong
before I hear your argument?

823(´∀`):03/05/10 02:59
>So that's ok if it's "λx . [λy . yにxが会う]" and not "λx . [λy . yがxに会う]"
I take this to mean that you had no idea which of x and y should be picked up as the subject.
Sorry, I can't say I was wrong at this moment, meow.

>I'll tell that later when you admit your argumentation has been falsified
Nope, you need to tell yours first in order to falsify mine.
I hope you are not just fooling around, meow.

>SO in itself is not what we're discussing.
Your reasoning goes as follows: SO is wrong, so my argument based on SO is also wrong.
Thus our primary concern should be SO itself. In particular, since you are against SO, it is
natural to ask if you can falsify SO, and if yes, how. Remember, I suggested revising rather
than abandoning SO, so that you are in fact expected to falsify this revision, meow.
But let us forget about that and hear your story, please?
824双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 04:46
>>821
>And you have answered none of them
Since you listed quesions that I didn't answer,
it is a tautology to say that I answered none of them.
Do you admit that?
>Isn't it OBVIOUS that you keep ignoring my questions?
Not at all, because what you showed is nothng but a trivial tautology.
825双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:04
>>821
Thank you very much for listing questions I've not answered and I'm sorry for the trouble.
I answer these questions now that I know you want them first.
>>>757
>How would you explain the fact that zibun-binding is possible in (3) but not in (2)
I've already explained why I ignore this kind of question by saying what we are discussing
is not zibun-binding itself but subjecthood and it suffices if I proved SO of zibun-binding cannot
be used as an evidence of subjecthood, which I did.
>>>767
>what determines whether a proposed denotation is correct or not?
This question is a replay to a replay to your question why I supposed "λx . [λy . yがxに会う] "
and not "λy . [λx . yがxに会う] " for the denotation of 会う and is provided as a restatement
of the original question of yours although I don't quite understand why this can be a restatement
of the original question. Reading the first half of >>767, which includes this question, I thought
there must be serious misunderstandings between us and started confirming simple things first
to eliminate possible misunderstandings.
And now I'm explaining about the possible misunderstandings in >>761 to which the quesion is put.
When I'm done with the explanation, I expect the misunderstanding that makes you to put this question
is eliminated. But if you still have the same question, I'll answer. I think that's the right order.
826双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:05
(continued)
>>821
>>>769
>what ruled out
>3) *太郎は朋子が会いたい
>but not
>4) 太郎は酒が呑みたい
I'm answering this but let me make sure one thing because you just said
>>781
>See >>759.
as your theory's explanation of the data. Do your theory's explanation of this data is as follows?

  →ga-conversion is applicable to objects whose case is not inherent. 朋子 in 太郎が朋子に会いたい
  is an object but its case is inherent. So the conversion cannot be applied to this 朋子.
  On the other hand, 酒 in 太郎が酒を飲みたい is an object and its case is not inherent.
  So the conversion can be applied to 酒. Hence the grammaticalities of (3) and (4).
827双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:30
>>792
>>>787
>>I don't believe in subject-orientation of 自分.
>Rather, you don't believe in the notion of a subject, do you?
>So what is 太郎 in 太郎が自分の家で寝たいこと, in your terms, meow?
You said "So what is ...?" but what this question is related to?
Is this quesion relevant to whther I believe in subjects of not?
I'll answer this question when I've understood
this question is really relevant to our discussion, Sorry.

>>793
>how can you decide "whether a certain argument is the subject or not,"
by whether the argument is merged with a function of type <e,t> or not.

>>799
>what is your alternative?
We are discussing not SO itself but subjecthood. I've proved that SO cannot be used
as an evidence of subjecthood at least in the way you used it
and this proof is logically complete.
I proved what I need to reject SO as an evidence of subjecthood
and don't need to explain the whole mysterious behaviors of zibun-binding.
(By the way, If you're interested in zibun-binding itself very much, please say so.
Then I'll consider discussing that topoic. It may be another interesting topic to discuss.)

Okay, I've answered them!!
828双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:37
>>822
>the source of confusion is that you don't quite understand
It's true that we're not communicating well but let's not put the blame on
the other's understanding ability but try hard to understand what the other say
and to make the other understand what you say, please.
We are both rational creatures.

>>822
>>I will prove my own claim (自分 is the subject and 太郎 is not) when you admit that.
>It's you who are to falsify my claim with your own, so how can I be sure that mine is wrong
>before I hear your argument?
I didn't say I'm falsifying your claim itself.
I said I'm falsifying an argumentation you provided to prove your claim.
Note the distinction between your claim and an argumentation of yours for your claim.
Now let me ask the same question again:
Do you admit that your argumentation that "because only subjects can be antecedents
of 自分 and 太郎 can be antecedent of 自分 in 太郎は自分の家が欲しい,
太郎 must be the subject in 太郎は家が欲しい"
is proved to be wrong?
829双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:53
>>823
>Sorry, I can't say I was wrong at this moment, meow.
Ok. Let me explain more.
>>So that's ok if it's "λx . [λy . yにxが会う]" and not "λx . [λy . yがxに会う]"
>I take this to mean that you had no idea which of x and y should be picked up as the subject.
I have my opinion but what I give as an example of how a denotation should look like
can be anything that makes sense as a denotation in formal semantics
and thus can be something that I don't agree.
In a word, it's not irrelevant there whether I agree that the lexical item should actually
be assigned the denotation or not.

It is as if I used CFG to formalize things
and explained CFG to readers or llisteners who possibly don't know aboutt CFG
using an example saying
"... for example, "S=>NP VP, NP=>D N, VP=>V ..." is an example of CFG for the English Grammar"
and someone criticized me saying "You example grammar is wrong.."
I said "Well... it's just an example and, you know... I'm not claiming that the grammar is right,
you know... I just thought this is an example you could naturally understand..."
The someone replied "You said the grammar is naturally understood.
Now, answer. Do you think 'S=>NP VP' is a correct rewriting rule or not?"
Of course, when I'm not discussing English grammer.
830双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 06:59
>>823
>>I'll tell that later when you admit your argumentation has been falsified
>Nope, you need to tell yours first in order to falsify mine.
No. Your argumentation is falsified just logically.
Also see the distinction of the argumentation for your claim and your claim itself
I explained in >>828.
I think our argumentation is going as follows:

 first, you provided a certain argumentation to support your claim.
  I falsified the argumentation and asked if you're convinced.  ←WE ARE HERE NOW.
   if you're not convinced, either my proof is wrong or my explanation is insufficient.
    if my explanation is insufficient, I'll explain more.
 I provide an argumentation that support my claim
  somone criticize it.
   ....

Why should I gave up my falsification now and skip to my argumentation?
I'd like to resolve things one by one.
831双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 07:16
>>823
>I hope you are not just fooling around, meow.
I hope you were not a stupid illogical dumb-ass who insults the other when
s/he can't object to the other logically, saying such as "you're just fooling
around" and all. I seriously hope.
(I use insulting words only in a direct reply to an insultation you did to me.)
832双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 07:56
>>796
>while calling all other arguments objects (= nonsubjects), meow.
Are you suggesting all compliments other than the subject are objects?
833双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 09:32
>>822
>Exceptions indicate that something is wrong with the initial
>hypothesis. Then one of the following two things must happen; i) to revise the hypothesis
>(it is not falsified), ii) to replace the hypothesis with a better one (it is falsified).
>See the difference, meow?
Are you saying that the presentation of an exception to a theory is not by itself
falsification of the theory? I'd like you to answer this question first. Thanks in advance.
834(´∀`):03/05/10 20:25
>>833
Yes, of course, meow.
Frankly, I'm very surprised that you do not even know about sophisticated falsificationism,
about how older hypotheses were falsified by newer ones, not by counterexamples, in the
history of generative grammar.
The following is a quotation from http://www.law.keio.ac.jp/~hagiwara/note-16.html#8th:
>唯一つの事実が理論を反証しない。理論は様々な競合理論より劣る場合に退けられる。
>すべての理論が経験的観察によって反証されるのではない。
>理論を反証するのは事実ではなく理論
See why I insisted on examining your alternative first, meow?

OBVIOUSLY, we do not share the same idea of falsification.
And if you still want to stick to your own rule, I'll be glad to accept it in subsequent exchange
in order to skip any more meaningless postings and turn directly to your argument. So,
>>830
>  I falsified the argumentation and asked if you're convinced.  ←WE ARE HERE NOW.
Yes, I'm quite convinced that you falsified it in accordance with your own rule.
You can now go on to
>provide an argumentation that support my claim
meow.

>>832
Yes, but complements, I need no compliments, meow.
835双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 21:08
>>834
Don't be mad. We're just discussing and making sure, right?

'Falsification' is not a word you can use as you like
but a defined term in modern science.
You just don't know this defined term, i.e. what Karl Popper claimed about being scientific.
Do you? (I'm not blaming. I'm just making sure. Please answer.)

Falsification is nothing but the presentation of an exception
and what we do after a theory is falsified is not included in the process of falsification.
This is the commonly accepted attitude in science. It is not just my own arbitrary rule.
836双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 21:22
>>>832
>Yes, but complements, I need no compliments, meow.
Oops! and Good One. I laughed.
837双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 21:40
>>834
>I'm very surprised that you do not even know
Although in this particular case (falsification), it's not me but you who didn't understand
what falsification is regarded as in modern science, it's very likely that I don't know something
that you know. It's just not the case this time, fortunately for me.
By the way, I'm not very surprised that you do not understand what falsification is in science
because different people know different things.
I think it's not at all productive to say something like "very surprised you do not even know..."
each time you belived the other don't know something you know.
838双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 22:03
>>834
>sophisticated falsificationism
We are talking about falsification and not sophisticated falsificationism. Don't cheat.

I guess you checked the definition of falsification in a resource, realized that you've
misunderstood what falsification is and swapped the word "falsification" to another term
on the sneak.
Sophisticated falsificationism is nothing but one of proposed improvement over
Popper's falsificationism. What's commonly accepted as a test of being scientific is
Popper's falsificationism. If you just say "falsification" in the philosophy of scienec,
it is Popper's falsification and it never mean Sophisticated Falsification.
For example, Hoji Hajime, a very respectable linguist, rightly used Popper's falsificationisn
in his falsificationability paper to come.

You may have thought you can excuse saying "by falsification, I OBVIOUSLY mean
sohisticated falsification." but that cannot be true because you accused me of not knowing
what falsification is, saying something like "You misunderstand falsification. The presentation
of an exception is no falsification by itself. That's not what falsification means." You can't state
this way if you know what falsification is and the difference between sophisticated falsificationism
and Popper's falsificationism but just used the word 'falsification' to mean sophisticated
falsificationism for convenience, right?

Don't cheat and admit the fact.
Now I understood why you were so mad in >>834; to evade the fact that you're mistaken.
839双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 22:17
>>834
>See why I insisted on examining your alternative first, meow?
I answer if you ask me. I think you just want to criticize my theory no matter what
because you don't like the fact that your argumentation has been completely falsified.
That's childishm I must say. I don't discuss to win or loos or to feel superior or inferior
but to examine the truth.
840双六 ◆U59sA8ukys :03/05/10 22:21
>>(´∀`)
Do you admit that your argumentation has been falsified in a strict scientific sense?
If you admit it, then I'd like to give my argumentation.
841逃走派:03/05/10 22:59
ほえ〜っと!
いや、なんだか勢いで出てきちゃったけど、みんなお元気のようでなによりー。
俺、もち英語がからきしだから、日本語カキコだよー。ともあれ、双六しゃんの
argumentationは、んな、出し惜しみせず、聞かせて欲しいよーと思ってるラカトッシュ!
842(´∀`):03/05/10 23:26
>>835
I'm not mad at all, meow, but I'm sad that you are so carelss.
Do you understand that you are talking about just one version of falsificationism, i.e.,
Popperian naive falsificationism (NF)?
And did you notice that I mentioned the Lakatosian sophisticated falsificationism (SF), which is
the kind of falsificationism widely assumed in generative grammar?
I know about both of them, and why NF had to be rejected in favor of SF.
Now do you? And if not, check this out.
http://www.stephenjaygould.org/ctrl/lakatos_prediction.html
Read also Kuhnユs book The structure of scientific revolution, what he said there about falsification,
meow.

Anyway, I decided to accept your Popperian falsificationism for the purpose of our argument.
Let's see how your argumentation goes, meow.
843(´∀`):03/05/10 23:27
>>838
I'm still surprised that you talk about generative grammar but didn't know about SF, meow.
Read Chomusuki-Shojiten, for example. And you have misunderstood me completely. I'm not
cheating at all, meow. I just took it for granted that you are familiar with SF, and I was wrong in
that. That's my fault, but I'd like to have your apologies for calling me a cheater. 逃走派しゃん
will agree that I'm not (w Now will you, meow?

But I don't know about the mentioned paper by Hoji.
Perhaps he is arguing against the sophisticated falsificationim in favor of the naive version there,
because he understands, unlike you, that other generative grammarians adopt the former and he
doesn't like it? I appreciate any info about that, meow.
844(´∀`):03/05/10 23:38
しかし双六しゃんの口調は往年の誰かに似てるのにゃ
ひょっとして帰ってきたのかにゃ? にゃはは
845双六 ◆U59sA8ukys :03/05/11 00:14
>>(´∀`)
Hmm... Maybe I've insulted you too much. It's no wonder you're sad or mad.
I think I can say something in reply to >>842-843 but I'm now convinced
that our discussion is going nowhere. I will forget/ignore what I'm not satisfied with now
and would like just start my argumentation.
Is that ok with you, (´∀`)?

>しかし双六しゃんの口調は往年の誰かに似てるのにゃ
>ひょっとして帰ってきたのかにゃ? にゃはは
Honestly, 644 is the first post I made in this thread or in the logs. But who is s/he?
846bloom:03/05/11 00:21
847双六 ◆U59sA8ukys :03/05/11 00:53
>>スレッドをお読みの皆さん
『朋子は本が欲しい』の主語は何でしょうか?私は「本」が主語だと考えます。
述語に対してガ格以外の格標識をとりえない項が唯一つだけあり、
その項と主語が一致すると考えるからです。
そう考える根拠を二つ挙げます。

1.
述語が二つかそれ以上の項を持つ場合は、何が主語かについて、意見は一致しないかもしれない。
従って一つの項しか取らない述語から考え始めましょう。
この場合はその唯一の項が主語であることに異議はないと思います。
項を一つしか取らない述語を観察すると、
主語にはガ格以外の格標識が割り当てられないことが観察されます(反例のご提示を募ります)。
ここから主語にはガ格以外の格は割り当てられない、と自然に考えられます。
もし、述語が自由に主語の格を上書きできるとするならば(inherent case)、
何故それが述語が単項の時に限って、決して起きないのかが
説明を要する事項として出てきてしまうからです。

2.
また、項の数に関わらず、どんな述語に対しても、
「ガ格以外の格標識をとりえない項」が常に唯一つだけあるということが観測されます。
私の説で考えれば、この現象は簡単に説明がつきます。主語は常に唯一つだからです。


以上の私の考えに対して、コメントや批判、質問等を頂けたらと思います。宜しくお願いします。
848双六 ◆U59sA8ukys :03/05/11 01:00
(English translation of 847)
>>ALL
What is the subject in (1) below?
  (1) 朋子は本が欲しい
My Answer is, 本 is
because I think the subject is the argument that can take no other cases
than the nominative (there's always one such argument) and in 朋子は本が欲しい,
本 is that.

When the predicate takes more than one arguments, we may not agree on
which argument is the subject. So let's start where we agree on what is the subject.
That is, when the predicate takes just one argument.
We must admit that this argument is the subject.
When the predicate takes only one argument, no other cases than the nominative is
assigned to the argument. So it is natural to think that it is a common property of subjects.
(If predicates in general can freely assign cases to their subjects, why no unary predicate can?)

Even when the predicate takes more than one arguments, it is observed that there's
always one and only one argument that can take no other cases than the nominative.
This data can easily be explained in my theory: because the number of subjects is always one.
849K-Rod@無知:03/05/11 22:28
(´∀`)sensei.
We missed you yesterday,,,,,,,

Anyway, >>848
双六-san, have you ever thought any possibility that Japanese might
have more than one subjects? I assume Japanese tends to have at least
one nominative Case-marked NP in a sentence, and this assumption would be
a reply to your question 1.

If you don't regard 'トムが足が調子が悪い' as good, I'm afraind we(and maybe
many syntacticians) can't go anywhere.

Remember this is not an insultation. I think you are a good and rational linguist.
I'm looking forward to your discussion.

850かかりちゃん:03/05/12 00:22
「往年の誰か」というのはBOBちゃんにょろ。あっしはBOBちゃんは
時々ROMって、稀に書き込みしているとおもいますにょろ。双六さんは
BOBちゃんとは確かに別人物だろうにょろけど、基本的にチョム派対
形式意味論という構図になるのが似ていますニョロ。

問題の根底には「日本語における主語とはなにか?」という難題があります
にょろ。ここでカオモジさんと双六さんが意見が一致していないから
議論がすれ違うのだとおもいますにょろ。過去すれで「日本語には主語が
ない」のがあって、そこでだいぶ論じられた問題にょろ。「が-marked NP
=主語」説というのが正しいかと言うとそうでないとも思うニョロ。
顔文字さんがいっているのは「自分の先行詞になれるもの」とか
「尊敬語の尊敬の対象になれるもの」とかの基準で主語を特定しようという
柴谷先生的仮定があるにょろ。

ところで柴谷先生はRiceに移ったニョロか?しりませんでしたニョロ.
851双六 ◆U59sA8ukys :03/05/12 01:42
>>849
Thanks for your comment.
Yes, I think トムが足が調子が悪い is a grammatical sentence.
My analysis for this sentence is as follows:

[S [NP トムが_i] [S [NP 足が_j] [S [NP [NP ti(の)] [NP [NP tj(の)] 調子が]] 悪い]]]
悪い is a unary predicate. That is, it takes only one argument.
調子 is the only argument of 悪い. (the subject)
トムが and 足が are not arguments of 悪い but an example of long distance dependency.

That is to say, I think the sentence is derived from トムの足の調子が悪い.
Let me know if there remains unanswered issues.

>Remember this is not an insultation.
I understand it, thanks.
852__:03/05/12 01:44
853双六 ◆U59sA8ukys :03/05/12 01:51
>>849
(>>851と同じ内容です)
私は『トムが足が調子が悪い』をこう分析します:
  [S [NP トムが_i] [S [NP 足が_j] [S [NP [NP ti(の)] [NP [NP tj(の)] 調子が]] 悪い]]]
    『悪い』は一つしか項を取らない、単項述語です。
    『調子』は『悪い』の唯一の項(主語)です。
    『トムが』と『足が』は『悪い』の項ではなく、長距離依存の例です。
つまり、『トムが足が調子が悪い』は『トムの足の調子が悪い』から派生した表現だと思うのです。

だから『悪い』の『ガ格以外の格を取らない項』はやはり常に一つで、
『トムが〜』の場合は『調子が』だけであると思います。コメントありがとう。
854双六 ◆U59sA8ukys :03/05/12 02:11
>>850
なるほど。
ところで、細かいことですが
>「が-marked NP =主語」説
「『ガ』以外の格標識を取らない項=主語」節ですね。
My hypothesis is that, for any predicate, there exists one and only one argument
that cannot take other cases than the nominative.
855(´∀`):03/05/12 05:38
>>847
>どんな述語に対しても、「ガ格以外の格標識をとりえない項」が常に唯一つだけある
As it stands, this sounds too strong.
1) 僕に君を助けてあげられないこと
2) 警察が太郎を犯人だと思っていること(the subject of 犯人だ、not 思っている)
3) 太郎が自分の車が自慢であること

かかりしゃん、次スレ頼むにゃ
>>855
双六氏ではないですが、(´∀`)氏の例は、どれも埋め込み文です。
単文で考えると双六氏の基準でいいと思います。

1) 僕に君を助けてあげられないこと
1')* 僕に君を助ける。
1'')* 僕に君が助ける。
1''') OK 僕が君を助ける。
よって、「僕」が「助ける」の主語。1)は、「れる」による随意的格降下。

2) 警察が太郎を犯人だと思っていること(the subject of 犯人だ、not 思っている)
2')* 太郎を犯人だ。
2'')OK 太郎が犯人だ。
よって、「太郎」が「犯人だ」の主語。2)は、思考動詞の補文化による随意的格降下。

3) 太郎が自分の車が自慢であること
3')* 太郎が自慢だ。 vs. OK 自分の車が自慢だ。
よって、「自分の車」が「自慢だ」の主語。3)の「太郎が」は「太郎に」の随意的格上昇

1)、2)、3)とも随意的格変換のない文の方が自然。


857豆知識
<アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)←脳の機能的疾患(遺伝が要因)>
http://www3.ocv.ne.jp/~cochome/kaisetsu.htm#chigai
http://www.autism.jp/l-02-03-aspe3.htm
http://www.geocities.co.jp/Beautycare/5917/as/
●接し方のルールがわからず無邪気に周囲の人に対して迷惑なことをしてしまうこと
がある。人を傷つけるということには鈍感です。年配の先生に向かって「おばあさん
先生おはようございます」と明るい大声で挨拶する生徒もいる。こういった言動をす
る場合にも彼らには悪意はない。
●小さな声でひとり言を言ったり、考えていることを声に出して言うことがある。
●融通が利かないことも学校生活で問題になる。時間割の変更や突然の教師の欠勤と
いう事態で不安を感じたりかんしゃくをおこしたりする。あまりに規則に厳格なため
に、遅刻した同級生に延々と注意をしたり、修学旅行などで消灯時間をかたくなに守
り、他の生徒の顰蹙をかったりすることがある。
●行動・興味・活動のパターンが貧困で反復常同的なことも自閉症の特徴である。すな
わち、日常の活動の様々な面にわたって柔軟性のないルーティン(決まった手順や日課)
を押しつける傾向、これを慣れ親しんでいる習慣や遊びのパターンだけでなく、たいてい
は新しい活動にも押しつける。そしてルーティンや個人的な環境の細部の変化(家の中の
置物や家具の移動によるなど)に対する抵抗がみられることがある。
●揺れる木の葉を見続ける子どもは興味のレパートリーが狭いとも言え、視覚的な敏感さ
があるといっても良い。
●精神遅滞を伴うものと伴わないもので大きく分かれる。100%果汁のオレンジジュー
スを思い浮かべてください。それにだんだん水を加えて薄めて行くと終いには水にごく近
くなる。一口飲んで「オレンジジュースだ!」とわかるものは自閉症、水に近いけれどな
にかオレンジの味が混じっているのがアスペや高機能・・。その濃度はさまざま。濃いオ
レンジジュースであったとしても早期の療育や周りの対応によって水に近づいていくこと
は可能。しかし間違えてはいけないのはオレンジジュースが一滴でも落ちている場合は
「純粋な水」にはなれないのです。