歴代FE主人公が兄弟だったら 50章

このエントリーをはてなブックマークに追加
1助けて!名無しさん!
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。

前スレ
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1368208873/

保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage

雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/

絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/
2助けて!名無しさん!:2013/12/10(火) 23:53:22.10 ID:gHiD2qXb
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。

【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。

【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。

【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。

【クロム】
周りに振り回されがちな常識人で、他者との絆を大事にする姉想いな男。実は結構なムッツリスケべ。

【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。

【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。

【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。

【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。

【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。

【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。

【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。

【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。

【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。

【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。

【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。
3助けて!名無しさん!:2013/12/10(火) 23:54:20.23 ID:gHiD2qXb
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~

               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。

ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい

ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~

・新作発売時は未クリアの住人へのネタバレに配慮してネタバレ禁止期間を置くものとします。
 ネタバレ禁止期間は新作発売日から一ヶ月間とします。
 発売前の事前公開分の情報を使ってネタを書くのはOKですが、新キャラを直接出すのは禁止です。
 後は各自の判断に任せますが、グレーだと思ったら投稿を控えるようお願いします
4助けて!名無しさん!:2013/12/11(水) 00:16:09.55 ID:eNRgYaz0
>>1
スレ建て乙です 
もう50スレまで行ったのか・・・
5助けて!名無しさん!:2013/12/11(水) 00:17:16.04 ID:eNRgYaz0
うわ、前スレと同じようにsage忘れてましたすみません気を付けます
6助けて!名無しさん!:2013/12/11(水) 13:04:44.57 ID:E8h9nqeH
スレ立て乙。ネタをなんとか生み出そう。
7助けて!名無しさん!:2013/12/11(水) 19:29:33.99 ID:eIH+5k9L
>>1
スレ立て乙です!

前スレは懐かしいネタが多かったなー
8助けて!名無しさん!:2013/12/12(木) 19:42:58.09 ID:VllYikDn
毎回似たネタで特定キャラアンチや胸sageばかりで下らないスレ
9助けて!名無しさん!:2013/12/12(木) 21:08:58.91 ID:4LGmKF5L
セシリア「みんなが私をdisりまくることね。わかっていてよ」
サザ「まぁまぁ、ネタとしてイジってもらえるだけ俺たちは優遇されてるよ」
ウォルト「そうですね。レベッカさんなんかもボクと似た緑の弓兵ですけどなぜかボクのほうが目立ってますし」
アーダン「ただ緑なだけじゃダメなんだよ。他のやつにはないカリスマがオレたちにはあるのさ」
セティ「………(カリスマというより残念な部分では?)」

……大体のネタはアンチじゃなくて愛のあるイジりだと思う。……思いたい。
10兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜1:2013/12/12(木) 23:48:41.28 ID:QbmA7zVs
※下表現アリ。苦手な方は注意してください
リーフ「おねいさ〜ん!……ぐふっアッーコノヒトデナシーッ!!」

マルス「…ということで本日もボロ雑巾のような状態で帰ってきた我が家のむっつり君ですが」

ミカヤ「あらあら、今日もまた酷くやられてるわね」

エリンシア「待っててねリーフちゃん、今リライブの杖をかけてあげますからね〜」

リーフ「兄さん、ひどいや。気付いてたんならドS娘たちを引き止めてくれたって良かったじゃないか…」

マルス「スマブラのおきらくリンチみたいな状況下だったのは勿論だけど、君と彼女達とのフラグを破壊するのもいささか気が引けるからね〜。兄としてそっと見守ってやろうと思って。他人のフラグまでもへし折るアイク兄さんがその場に居合わせてなかっただけ、喜ぶといいよ」

リーフ「こんなにボコボコにされてるのに喜べとか、兄さんの人でなし」

マルス「…(相変わらずニブチンだことで。まぁ僕としてはからかいがいがあるんだけどさ)」

エリンシア「はい、リーフちゃん。リライブの杖よ、痛い所があったら遠慮なく言ってね」

ミカヤ「あなたったら先月だけでもティルフィングで10回、ガラス戸で3回、扉で7回、壁で5回手斧で9回、手槍で4回、リンの飛び蹴り(マルスが盾にしたことによる)で1回負傷してるみたいだし、すぐお姉ちゃんに言うのよ?」

マルス「どうしてそんなに正確な数をあげれるんですか…」

ミカヤ「エリウッドが家計簿に書いといてくれたのよ、ついでに言うと修理費の大凡の予算も込みで」

エリンシア「流石エリウッドちゃん、しっかりしてるわ」

ユンヌ「(そういう問題じゃないんじゃないの?)」

ミカヤ「そういう訳だからリーフ、隠しちゃ駄目よ。ガラスの破片とか残ってたら大変じゃないの」

エリンシア「そうね、実際に確かめてみませんと…」

(そそくさとリーフの上着を脱がせる姉たち)

リーフ「ぶふーっ!せ、セクハラだっ姉さん達も僕をボロ雑巾のように…ぶしゃぁぁぁぁぁあっ!!こんな時くらいは助けてよマルス兄さん!」

マルス「…姉属性萌えの君に鼻血を噴水のように撒き散らしながら言われてもイマイチ説得力ないナァ」

リーフ「そんなこと言ったら兄さんだってリン姉さんに…ウワナニヲスルブシャァァ!」

シグルド「…KINSHIN☆レーダーが異常な値を感知したのでやってきますた」

リーフ「…今月最初のティルフィングが…人でなしー!」

シグルド「ミカヤ姉さん、エリンシア!私は信じていたのにぃっ!我が家のKINSHIN常習犯はアルムとセリカだけだと信じていたのに!寄りにもよって、かわいい弟にチョメチョメするとは何事かっ!オノレKINSHINユルスマヂッ!」

リーフ「…姉属性好きの僕としたことが大切なことを忘れていた!兄弟家の女性陣はみんな貴重な姉属性じゃないか!
ハァハァ…年齢(不適切な表現)歳のミカヤ姉さんに家事をやらせたら右に出る者はいないエリンシア姉さん、エイリーク姉さんはエフラム兄さんが怖いからあれとして…。セリカ姉さんも…アルム兄さんがいるから…、リン姉さんは……なんでもないよっ!」

マルス「…葉っぱ?最後の一言コメント言うてみぃ!?えぇ!?」

シグルド「KINSHINスルワルイコハハイジョスル」

ユンヌ「もう、KINSHINだらけじゃないこの兄弟達ったら。この調子じゃシグルドのKINSHIN撲滅活動も意味がなくてよ?まぁ、私はミカヤの身体を借りてアイクと(自主規制)しちゃう訳なんだけどね♪」

マルス「はい、負の女神様はこちらへどうぞ」
つメダリオン

ユンヌ「いやあぁぁぁ!まだ私一言二言しか喋ってないのにぃぃぃいい!!」
11兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜2:2013/12/12(木) 23:51:24.58 ID:QbmA7zVs
ミカヤ「もう、シグルドったらKINSHIN KINSHINって、神経質すぎるのよ。小さい頃なんて、みんな私がオムツ替えといい、お風呂に入れるのといい、注射に連れて行くのといいこなしてきたんだもの、今更間違いなんて有り得ないのに」

エリンシア「うちは頭数多いから苦労しましたわよね。なんせ、やっと1人が手が掛からなくなったと思いきや、次の子次の子と…」

ミカヤ「そうそう、一番手が掛かったのがリーフよね。あの子ったらすごく甘えんぼで、小さい頃から怪我が絶えなくてねぇ……」

今から十数年前…
まだ赤ちゃんだった末っ子ロイくんの世話に毎日追われていたミカヤ姉さんとエリンシア姉さんのお話の始まり始まり〜

ロイ「あーうーあー」

エリンシア「ロイちゃん、お喋りが上手ね♪」

ミカヤ「あらあら?眠くなっちゃったかな?それじゃお姉ちゃんと一緒におねんねしましょうね」
ガラッ!
リーフ「おねいちゃん!あそんでよぉ!」

ミカヤ「リーフ、どうしたの?セリス達と遊んでたんじゃなかったの?」

リーフ「セリスがぼくにいぢわるするんだ!シグルドおにいちゃんにリーフはわるいこだっていいつけて!」
二人は直ぐに察しがついた。
セリスやリーフとよく遊ぶアルムとセリカが、教えてくれるからだ。

エリンシア「…リーフちゃん。それは意地悪じゃないわよ?リーフちゃんたら、セリスちゃんのお人形さんに悪戯してるみたいじゃない。セリスちゃんいつも嫌がってるそうだし、シグルドにいさまが怒るのも無理ないわ」

リーフ「だって…だってね!にんぎょひめごっこのやく、セリスったらいつもリーフをわるいまじょやくにするんだもん!おうじさまとにんぎょひめのやくはアルムおにいちゃんとセリカおねえちゃんばっか、ずるい〜!セリスのばかばか!ひとでなちぃぃ!」

ミカヤ「…もう、この子ったら…。困ったわね…」

ロイ「えぅっ…ぇぅっ…あぁぁぁん!!」

エリンシア「あら、ロイちゃんまで。さっきまでご機嫌だったのにどうしたのかしらね?よしよし、大丈夫大丈夫」

ミカヤ「…ほら、リーフったら。そんなに強く壁を蹴るからロイがびっくりしちゃったでしょ?」

リーフ「…ミカヤおねえちゃんもエリンシアおねえちゃんも…リーフより、ロイがすきなんだね…。ひどいやひとでなち…」

エリンシア「そんなことないわリーフちゃん。でも、ロイちゃんのお兄ちゃんになったんだもの。さみしい気持ちも分かるけど少しお兄さんらしくしなくちゃ、ね?」

ミカヤ「ロイはまだ赤ちゃんじゃない。お腹空いた、とか眠い、とか喋れないんだもの。付きっきりで面倒みてあげなきゃならないわ。リーフも、赤ちゃんの頃はそうだったのよ?
リーフだってロイだって、うちの子はみんな私の可愛い弟妹たちなんだから(それにしても人でなしなんて難しい言葉、一体何処で覚えてきたのかしら)」

リーフ「…おねいちゃん、だいすきっ!」

ミカヤ「きゃ、もうあなたったら! 」

ロイ「きゃっきゃっ」

エリンシア「あっ、ロイちゃんも笑ってる…お兄ちゃんが泣いてたから心配しちゃったのかな?ごめんね、もうお兄ちゃん平気だって」

ミカヤ「……紋章公園にアイク達がいるから、見てて貰おうかしら?」

エリンシア「でも、おねえさま。この間、リーフちゃんがブランコに乗ってて頭から落ちたこと、覚えてます?」

ミカヤ「そういえば…。あの時は一大事だったわよね、幾らロイの育児に忙しかったからとはいえ小さい弟たちに任せてばかりでちゃんと面倒みれなかったこと、長女として情けなかったわ」

エリンシア「おねえさま、それを言うなら次女の私だって…」

ミカヤ「そうよね…。リーフにまだ小さいし、1人でジャングルジムに登ったり、大きい兄弟たちと鬼ごっこさせたりはいつ怪我してもおかしくない状況よね。
面倒見のいいエイリークは丁度ピアノのお稽古に行ってるし、本人はアルム達との遊びに飽きたって言ってるし、シグルドは受験勉強で忙しそうだし…分かったわ、ちょっと待ってね」
12助けて!名無しさん!:2013/12/12(木) 23:54:05.45 ID:nq/jYtJU
頭打って大変ですむあたりこのころからリーフか
13兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜3:2013/12/12(木) 23:54:06.52 ID:QbmA7zVs
(こんこん)
クロム「?…姉さん?どうしたんだ?入ってきていいよ」

ミカヤ「ごめんねクロム。少し、お願いがあるんだけど…リーフの面倒、しばらくみてて貰えない?」

クロム「えっ…俺は構わないけど、トイレとか連れて行く時大丈夫か?」

ミカヤ「それなら平気。リーフはもうトイレのしつけ、できてるから」

クロム「うん、わかった」

クロム「…で、何して遊ぼうかリーフ(子守りはいつも姉さんたちがやってるからなぁ、よく分からんな)」

リーフ「ほん…よんで」

クロム「そうか、分かった。兄ちゃんが小さい頃読んで貰った紋章昔話でも読んでやろうかな。えっと…あれは確か押し入れに入れてあったかな…」

リーフ「これ…なに?」

クロム「ん?」
クロムのスポーツバッグからリーフが引っ張り出してきたのは、なんとグラドル写真集だった!
クロム「ぶばっ!お、おい!リーフ、それは兄さんの大事な本だからダメだ!」

リーフ「…おねいたんおねいたん…うふふ」

クロム「返せったら!…これはお前が読むような本じゃないんだ、もうあと10年経ったら読んでいいぞ」

リーフ「だめぇ、リーフよむぅ!!」

クロム「しーっ!シグルド兄さんが勉強中だから静かにしような」

リーフ「いやいや〜!」

シグルド「…おーいクロム、いるか?」
14兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜4:2013/12/12(木) 23:55:07.26 ID:QbmA7zVs
クロム「!…シグルド兄さん!リーフ、ほらっ早く返せったら!」
がちゃ
シグルド「すっかり忘れてたんだが、ずっと借りてた戦術書を返しにきたぞ」

クロム「ん?あぁ。シグルド兄さんが是非読みたいからとルフレに借りてた戦術書か、俺もすっかり忘れてたな」

シグルド「しかしクロム、お前の友人はすごいな。こんなに難しい内容の本を読みふけっているとは、とても自分より年下だとは思えなくて」

クロム「兄さんは小さい頃から何やらせても秀才なのに軍術だけは俺やアイク兄さんと同じオール2評価だったからな、気持ちは分かる」

シグルド「…ふっ、弟のお前にまでそう言われるとは参ったな。…ん?リーフもいるのか、どうした?セリスとはもう仲直り出来たかい?」

リーフ「セリスもシグルドおにいちゃんもいぢわる!リーフ、きらい!」

シグルド「おいおい、まだそんなことを言ってるのか。僕もセリスも、もうリーフのこと怒ってないぞ?仲直りしたいと思ってる」

リーフ「リーフにはクロムおにいちゃんとみずぎのボインボインのおねいたんがいるからいいの!」

シグルド「水着のボイ…?それにその写真集は…」

クロム「ぶっ!リーフ、お前という奴は!幾ら俺の弟とはいえそれは許せんぞっ!」

シグルド「……そうか、クロム。お前もまだ可愛い弟だと思っていたが…」

クロム「ち、ち、違うんだ兄さん!同級生のヴェイクがこんなのばっか読んでて、た、たまたま預かって欲しいと頼まれただけでっ!俺は別にこういう趣味は!!」

シグルド「年相応のことはしっかりしてる訳か。うん、兄として素直に嬉しい。むしろアイクがなぁ…あれだけ女性にモテているのに本人は身体を鍛えるのに夢中みたいで、不憫だよ」

クロム「ほっ。(兄さんは超真面目の部類だから、てっきり穢らわしいことだと罵られるかと思ったが)兄さんは学校で女と付き合ったりは…」

シグルド「うーん、難しい質問だな。エーディンは幼なじみだし、よく話す仲くらいで彼女も僕と付き合いたいとかそういう感じじゃないんだろう。
それに彼女は綺麗だからね、勉強一筋でつまらない僕よりずっとお似合いで魅力的な男性が1人や2人、必ずいるはずさ。それよりお前、大丈夫か?鼻血出てるぞ」

クロム「あ、あぁ。悪い(シグルド兄さんもアイク兄さんも、この年になるまで(自主規制)の一つも二つも持ってないとは…信じられん)」

リーフ「…クロムおにいちゃんはえっち。むっつりしゅけべ」

クロム「お、お前に言われたくないぞリーフ!」
15兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜5:2013/12/12(木) 23:57:02.70 ID:QbmA7zVs
ミカヤ「みんな、ご飯よ〜!」

セリカ「リーフ、セリス。なかなおりしましょ?」

アルム「おたがいごめんなさいっていうんだよ」

セリス「リーフ、ごめんね。ぼく、リーフとまたなかよしになりたい」

ミカヤ「ほらアルムたち、またリーフと遊びたいみたいよ。
リーフもセリスにごめんなさいして、仲良しに戻りましょ」

リーフ「うん…。セリス、ごめんね。もうゾンビちゃんにいぢわるしないから」

エリンシア「よしよし、良くできたねリーフちゃん」

ロイ「きゃっきゃ。あうっあうっ!」

アイク「…ロイ、なんか嬉しそうだな」

エリンシア「きっとセリスちゃんとリーフちゃんが仲直り出来たことが嬉しいのね」

リーフ「ねぇ、ロイはいつになったらしゃべれるの?」

ミカヤ「そうね…もうあと1年もすればお兄ちゃんお姉ちゃんって呼べるようになるかもね」

リーフ「そしたらリーフ、おにいちゃんってよばれるんだね!」

ミカヤ「えぇ、そうよ。ロイがしゃべれるまで楽しみにしていようね」

セリス「ぼくのこともおにいちゃんっていってくれるようになるかな?」

リーフ「セリスはせいべつセリスだからずっとセリスのままだよ!
おにいちゃんなんかいわれっこないやい!」

セリス「あー!リーフったらまたそんないぢわるいって〜!!」
16兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜6:2013/12/12(木) 23:58:12.40 ID:QbmA7zVs
リン「へぇ〜、アルムたちのあそびもたのしそうね。こんど、あたしもいれてもらおっかな〜?」

マルス「リンねえちゃんがやるならぼくもぼくも!」

ヘクトル「あぁっ!?マルス、おめぇはおとこだろ!どこへいくにもリンのあとばっかついてくんじゃねぇよ!おれたちとあそべよ、な、な!」

マルス「やだ!ぼくはリンねえちゃんといっしょがいい!」

リン「ちょっと!いたいわよヘクトル、ひっぱりすぎよ!マルス、いったんおねえちゃんにつかまるのやめなさい」

マルス「や…だ、ぼく…リンねえちゃんと…」

エリウッド「ヘクトル、やめろって!くびしめてるって!」



エイリーク「あら?リーフ、せなかにえほんかなにかつめてるの?」

リーフ「え…」

エフラム「よっぽどきにいってるんだな、おれたちにもみせてくれよ」

リーフ「うん、これね〜」

(冷や汗を垂らしながらカレーライスを飲み込むクロム。)

クロム「ゴクンっ!(…嫌な予感が…)」

エイリーク「……こ、これは…」

ベリッ!
17兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜7:2013/12/12(木) 23:59:34.26 ID:QbmA7zVs
リーフ「り、リンおねえちゃんなにするの!」

リン「ヘクトル!アンタったらまだちっちゃいリーフにこんなエッチなほんよませて!」

ヘクトル「なっ!ち、ちげーよ!おれがこんなほんもってるわけねぇだろ、エロウッドだエロウッド!」

エリウッド「だれがエロ…!リンディス、ちがうよぼくじゃないよ。かりにヘンタイだとしてもヘンタイというなのシンシだよ!」

エイリーク「えっと…いったいなんのほんだったんですか?」

エフラム「おれもひょうしだけで、よくわからなかったぞ」

リン「ふたりともしらないほうがいいわ。
それとマルス、あなたもヘクトルやエリウッドみたいにエッチなおとこのこにぜったいなっちゃダメ!」

エリウッド「ごかいだよリンディス!ぼくじゃないって」

リン「ごまかしたってダメ!」

ヘクトル「あーもー、おまえはいいだしたらきかねぇんだから!」



リーフ「…おねいたんおねいたん…ひとでなち…」

セリス「ね〜ね〜リーフ、いったいなんのほんだったの?」

セリカ「セリス、リーフ!あんなエッチなほんみちゃダメ!ミラさまのバチがあたるんだからね!」

エリンシア「リーフちゃん、絵本をボロボロにしちゃダメじゃないの。
あーあ、切れ端が散らかって、これじゃ掃除機かけなきゃダメね…」

リーフ「リンおねえちゃんがやったんだ、ひとでなち〜!」

リン「だっておねえちゃん!ヘクトルとエリウッドったらあんなエッチなほんをリーフに!」
エリウッド「ヘクトルだよ、ぼくがそんなことするはずないもん!」

マルス「ヘクトルにいちゃんのエッチエッチ〜」

ヘクトル「マルス!おめぇまでそんなことを!」

ミカヤ「はいはいもう分かったから食事中は静かにしようね」


アイク「(クロム、あれお前の本だったのか?)」

クロム「(に、兄さん声が大きいぞ!姉さんたちに聞こえたらどうするんだ!)」

アイク「(?…よく分からんが姉さんたちに見られると問題でもある本なのか?)」

クロム「……」

シグルド「(あの類いの本については姉さんもエリンシアも知ってるだろうから心配しなくてもいいと思うぞクロム)」

クロム「ちょ…兄さん!」
18兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜8:2013/12/13(金) 00:01:07.57 ID:JVKWPxQx
エリンシア「……あれからリーフちゃんたらかくれんぼでエッチなビデオ屋さんやいかがわしいお店にこっそり忍び込んでお店から電話が来たりで大変でしたわね」

ミカヤ「そんなこと言ったらあなたも大変だったわよ、ガチムチな石像に抱きついて買って買ってダダをこねたりそれは大変だったんだから」

エリンシア「もう、お姉様ったら!私も夢見る少女だったんですわ!」

ミカヤ「あなたの性癖は今も昔も変わらずじゃないの!」



「きゃぁぁぁっ!!」

エリンシア「あら?今のはリンちゃんかしら…」


マルス「…リン姉さん、今は夜分ですよ。野生児の遠吠えは昼間のサカ草原でどうぞ」

エリウッド「…リン、すまない。今日こそぐっすり寝たいんだ…悪いが夜中にカラオケ熱唱は…」

ヘクトル「…ったく、るせぇなぁ。ビグルの足でも転がってたのか?」

リン「ヘクトル、アンタ最低!私の部屋にこんなモノ忍ばせておくなんて!」

つ勇者の剣で滅茶苦茶にぶったきられた(自主規制)モノ

ヘクトル「あ?なんだよ……ぶっ!AVじゃねぇか、俺じゃねぇよ!なんたってこんなモン…!」

リン「アンタ最近私とフロリーナがよく一緒にいるからってヤキモチ焼いてる訳!?嫌がらせも大概だわ!」

ヘクトル「話を聞けって!その…中身はどういったジャンルだった?答えようによっては疑うべきヤツはまだいるぜ」

リン「!…アンタバカじゃないの、あんなの見るはずないでしょうが!
…もう、アンタみたいなデリカシーのないバカ兄と幼気な親友を付き合わせるなんて、絶対認めたくないわ!」

ヘクトル「デリカシーのなさなら家の兄弟じゃロリコンがトップだろ!おまけに児ポモノだったら戦犯は間違い無くあいつだぜ!」

エフラム「…人に罪をなすりつけるつもりかエロピザ」

エリウッド「……いい加減認めたらどうなんだヘクトル。リンディスに謝ればそれで済む話じゃないか」

リン「謝っただけじゃ済まないわよ!」

リーフ「OLモノと女教師モノ以外は僕じゃないと断言しよう」

マルス「エロイくんはオールジャンルOKらしいですよリン姉さん」

ロイ「ちょ…何言ってんだよマルス兄さん!リン姉さん、僕じゃないよ!」
19助けて!名無しさん!:2013/12/13(金) 00:15:49.81 ID:V7Zayezj
さる?
20兄弟家おもひであるばむ〜リーフ編〜9:2013/12/13(金) 00:27:35.35 ID:JVKWPxQx
セリス「…ねぇねぇ、さっきからオールジャンルとかOLモノとか、どういう意味なの?」

エイリーク「奇遇ですねセリス。実は私もAVという言葉が分からなくて話についていけないんです」

アイク「……きっとスキルの書の一種だろうな。そんな名前の書は生まれてこの方一度もお目にかかったことがないが」

ロイ「…この3人はこの3人でもう駄目だ……」


セネリオ「やりたい放題長いこと詰め込んだ上にオチまでうまく付いていないとは…ひどい有様です」


おぉ!とうとう50スレ目到達かおめでとう!日々ネタを書いてる職人さん&スレ立て乙っす!
50スレ記念だし、クリスマスや年明けも近いし、お粗末ながらも何かしようかな…

>>9
アルム「愛されてるこそだよ・・・何しろ涙目グリーンの皆さんは個性派揃いだから・・・。
ああ、影が薄くて地味なキャラって不憫だなぁ」
21助けて!名無しさん!:2013/12/13(金) 05:50:26.71 ID:dfqz50yA
>>8
セシリア先生は粘着アンチがいるから…
他は愛のあるいじりか、オチが思いつかなかっただけだと思われ

>>10-20

リーフは昔から変わらんなw
後オチの付け方がノスタルジックで良いと思った(こなみかん
もう50スレか…早いもんだ。
何個かネタあるし書いてみるかな。
22助けて!名無しさん!:2013/12/13(金) 11:44:41.28 ID:LT9FH/da
>>9
漫画版でも瞬殺されるのがお家芸みたいなネタキャラ扱いだったから仕方ないね。
後ウォルトはネタ弓兵枠としては、助A氏に喰われてそんなに濃くないと言う
23助けて!名無しさん!:2013/12/13(金) 15:29:12.41 ID:QABSTm0v
>>10-20
乙です!
昔話系はいいねぇ。家族してて。

>>22
セシリアさん等三軍将はほかのキャラより出番あったじゃん・・・
ウォルトは名前付き倒してたよね。
24助けて!名無しさん!:2013/12/13(金) 18:06:53.18 ID:LT9FH/da
>>23
いや、悪い。
漫画じゃなくこのスレでの扱いの話。
やっぱりヒーニアスは強いわ。存在が
25助けて!名無しさん!:2013/12/14(土) 08:43:17.98 ID:WP9/jT6j
もうヒーニアスは別格だろ。ヲルトは緑の弓兵の中では目立ってるってだけ。ゴードンとか名前思い出せねぇ弟とかレベッカが薄いだけ。てか緑の弓兵自体が少ないのか?
26助けて!名無しさん!:2013/12/14(土) 16:25:36.26 ID:LZMfbGSI
機関車とか No imageとかいるだろ!>緑の弓兵
27助けて!名無しさん!:2013/12/14(土) 23:12:36.70 ID:OpbUU3Jo
ミデェール「…」
ヨファ「…」
28助けて!名無しさん!:2013/12/15(日) 17:34:26.72 ID:eyto9m0l
まあ正直、そんな使い勝手良くない緑弓兵は珍しく無いし。
逆に使い勝手良いとよほどキャラが濃くないとネタになり難いし。
29助けて!名無しさん!:2013/12/15(日) 19:47:16.16 ID:A2Fqkvel
シグルド「…ぐぅっ…!そろそろクリスマスも近く世の中は浮かれモードだというのに今日も残業の嵐か…」
アレク「ホントダリいっすよねー、今年は残念ながら何も予定ないしよー」
ノイッシュ「仕事が終わらないとそんなこといくら心配してもしょうがないぞ、集中しろ」
アーダン「…ああ、奥さん欲しいなぁ…疲れて帰ってきたら「ただいま」っていってもらえるだけで違うんだろうなぁ」
アレク「全部の家庭がそうとは限らんがな。ハーディンさんとこなんか悲惨だぜ」
ノイッシュ「あんなヒドイのを例にだすなよ…」
シグルド「…疲れて帰ってきた私を笑顔で迎えてくれるディアドラ…むおおおお…!なぜ…この季節うまく行かんのだ…!」
アーダン「…でもさ…シグルド係長んちって姉妹たくさんいますよね?」
シグルド「おぉ、みんなとてもいいこだぞ。」
アレク「しかも揃いも揃って美人揃い…」
シグルド「うむ。この季節悪い虫がつかないか心配でな」
ノイッシュ「しかも暖かい食事も待ってるのか…」
シグルド「エリンシアの作る料理はいつもうまいからな」

アレク「……アンタ、めっちゃ恵まれてるじゃねェかァァァァーー!!それに加えて色恋沙汰の心配かァー?!」
シグルド「うおおおぉっ?!」
ノイッシュ「出迎えてくれる人がいるなんて…!」
アーダン「疲れて帰ってきたら寒い家…コンビニの弁当…コレがデフォのオレたちには眩しすぎるぜ…!うぉぉぉぉん(泣)」
シグルド「お、落ち着けキミたち……何か変なスイッチが入ったようだな、まるで聴こえていない…。…しかし、確かに私は恵まれているんだな…改めて家族に感謝しないとな…」
30助けて!名無しさん!:2013/12/15(日) 22:28:50.18 ID:t+4TEydF
>>29
乙っす!
兄弟家はカオスな出来事は数あれど、基本仲良し兄弟だから
紋章街の人々には案外羨ましがられてそう。

アルム「・・・そんな兄弟家でも、僕は時々みんなに気付いて貰えない時があるんだよ・・・。
気づいて貰えないのはともかく、泥棒さん呼ばわりされたりとかね・・・」
セリカ「・・・ごめんなさいアルム。私、あなたの苦しみにちっとも気付いてあげられなかった・・・」
アルム「いいんだセリカ。その気持ちだけで僕、嬉しいんだから・・・」
セリカ「アルムったら・・・///」

リーフ「僕なんか帰宅と共にティルフィングやら鍋やら投げ付けられたりね・・・」
ロイ「兄さんそれはもうお約束事だから諦めようよ」
エリウッド「ああ、本当に胃が痛い・・・」
31助けて!名無しさん!:2013/12/15(日) 22:56:29.97 ID:A2Fqkvel
>>29 アーダンのところ「おかえり」でした、スミマセン!

>>30
レスありがとうございます!やっぱり家族っていいですよね。エリウッド見てると100%いいとはいいきれないですけどw
32助けて!名無しさん!:2013/12/16(月) 12:51:14.35 ID:7QCY5Zei
>>29
たしかに恋愛運以外には恵まれているんだよなあシグルド。
ディアドラ「やっぱり寂しいのはいけませんよね。多夫多妻制の導入は必要しなくてはいけません」
サラ   「あら、さすがお姉さま。こっちも協力しますわ。クスクス」
ミランダ「(こっちの案に乗ろうかなあ)」
ナンナ「ミランダ、どうしたの?」

この同盟に乗りそうな相手って誰がいるんだろう?
33助けて!名無しさん!:2013/12/16(月) 19:14:57.18 ID:zRJCsZRi
レヴィンとかアベルとかエーディンとか

ユリウス(これならイシュタルとセリスを両立…い、いやまて僕は今何を考えた…あいつは男…のはず…)
34助けて!名無しさん!:2013/12/16(月) 19:48:56.96 ID:80IwBGq9
アベル??
35助けて!名無しさん!:2013/12/16(月) 20:02:57.45 ID:zRJCsZRi
すまそ
ちと勘違い
あそこの人間関係はこうだったね

パオラ→ アベル ←→ エスト

↓これと勘違いした

パオラ←→ アベル  ←→ エスト
36バンダナのヒミツ 1/2:2013/12/17(火) 17:46:01.00 ID:FjKMNJpU
ロイ「ただいま〜」


エリンシア「ロイちゃんおかえりなさい。今日は早いのね」
ロイ「うん、火曜日だから部活ないし。はぁ、外は寒いけど帰りにこれだけ歩くとやっぱ汗かくなぁ、今の内にシャワーでも浴びよっかな」
エリンシア「じゃ、ちょっと待っててね、バスタオル持ってくるから。それと…、あ…そうだわ、男性用のシャンプーがきれてたと思うの。悪いけど入れて貰えるかしら」
ロイ「うん、分かったよ」



エリンシア「ロイちゃーん、バスタオルかけておきますからね〜。…あら?」

(エリンシアの目についたのは、ロイがいつも頭につけている青いバンダナだった)

エリンシア「(ロイちゃんのバンダナ、糸がほつれちゃってるのね。このままお洗濯したら余計目立っちゃうわ…よぅし)」


リーフ「ただいま〜」
エリンシア「あら、おかえりリーフちゃん。セリスちゃんは?」
リーフ「生徒会役員会議さ。あいつ、あんなでもリーダーシップあるからね。それより…姉さん何縫ってんの手袋?」
エリンシア「ロイちゃんのバンダナよ。長い間大事に使ってるみたいだけど、糸がほつれてきてて」
リーフ「ふぅーん(そういやあいつっていつも青いバンダナしてるよな…。外したとこ、見たことないような。ま、いいや。おやつ食べたら部屋で…ハァハァ)」

ロイ「……」
リーフ「ん、ロイ。お前ももう帰ってたのか。なんだよ、おかえりの一言くらい言ってくれたっていいじゃないか」

ロイ「フッ…僕のバンダナを持ち出したのはエリンシア姉さん…そうだね?」

リーフ「ぶっ!」
エリンシア「え…ええ、黙って持ち出したのは悪かったわロイちゃん。糸がほつれていたものだから、つい…」

ロイ「フフッ…ありがとう。だが人間という者は常に孤独の中生きる生物なのさ。他者に依存する等という甘えが生まれてはいずれ滅びるのがこの世の定め…僕に情けなど不要だよ」
リーフ「(ロイ、バサークでもかけられてるのか?厨二っぽい台詞といいキザったらしい表情といい…)」
ロイ「ぐっうぅっ…!悪いが今の僕が僕で居続けるのは不可能なんだ…さぁ、バンダナを返してくれ。僕の心に宿るハルトムートが、君達の血を欲する前に…」
エリンシア「え…えぇ。どうぞ」


ロイ「……ん、あれ。僕…洗面所にいたんじゃなかったっけ…」
37バンダナのヒミツ 2/2:2013/12/17(火) 17:52:14.93 ID:FjKMNJpU
エリンシア「きゃぁぁぁぁ!ロイちゃん、救急車呼ばなくて平気ですの!?ちょっと、返事して!返事してったら」
ロイ「ちょ、姉さん!苦しいよ、苦しいったら!」



エリンシア「(夢、ですわよね…ロイちゃんがあんなこと…言うはずないわよね)」

ミカヤ「エリンシア、青ざめてるみたいだけど具合でも悪いの?」
エリンシア「い、いえ!なんでもないですの!」


リーフ「…ロイ、お前さ。寝る時もそのバンダナずっとしてんの?」
ロイ「べ、別にいいじゃないか兄さん、そんなこと…」
マルス「いやぁ、近い将来恋人とベッドインした時に彼氏がずっとバンダナ巻いてるのはどうかと思うけどなぁ、僕は」
リーフ「ぶ、ぶばぁぁあっ!」
セリス「…ベッドインてなぁに?」
マルス「よくぞ聞いてくれましたセリスくん。いいかいベッドインっていうのは…」
リン「マルス!アンタいい加減にしないとマジで殴るわよ!」
マルス「誰もリン姉とラスさんがなんて一言もいってないよ」

リン「問答無用、覚悟しろクソガキィィィ!!」

マルス「ほげぇぇえっ!!」



セリス「…ロイもたまにはハチマキ巻いてみたらどう?意外と似合うかもしれないよ」
ロイ「え…?ありがと兄さん。でも僕このままでいいや。なんというか、落ち着くし」


エリンシア「(今後台風とかでロイちゃんのバンダナが外れたら、またあのロイちゃんが…。血が欲しいだなんて物騒ですわ…)ガタガタブルブル」
ミカヤ「エリンシア、包丁握る手が震えてるけどホントに大丈夫なの…?」

(結論:エリンシア姉さんは厨二病というものがよく分からないようです
38助けて!名無しさん!:2013/12/17(火) 20:55:11.03 ID:0+MjEWvo
ウードがさっすが師匠!とか言ってるのが目に見えるわw
投下乙っす
39助けて!名無しさん!:2013/12/18(水) 00:28:24.36 ID:FHViwWUa
後一週間か……
アーダン「プレゼント用意OK」
セティ「スケジュール調整計画OK」
サザ「決め台詞も沢山考えたんよ」
セシリア「ホテルの予約OK楽しみだわ」
ウォルト(無駄な努力だなぁ…………
僕達に希望なんて……)
40助けて!名無しさん!:2013/12/18(水) 13:00:22.37 ID:UHOpZmK7
>>39
ちょっと便乗させてもらいます
後一週間か……
シグルド「クリスマスか・・・ors」
41助けて!名無しさん!:2013/12/18(水) 13:03:47.48 ID:UHOpZmK7
うわああああ何回間違えれば気がするんだ俺は・・・
迷惑かけないように書き込みは少しの間控えますすみませんでした
42助けて!名無しさん!:2013/12/18(水) 13:53:47.45 ID:tKKnMNdR
>>41
×気がする
○気が済む
かね。まぁそうカリカリせずに、書き込む前に軽く見返す癖付けとくといいでよ。
ネタならメモ帳に書き溜めるとかね。
43助けて!名無しさん!:2013/12/18(水) 15:32:40.35 ID:mpfAuJ8M
専用ブラウザも使うといいよ。sage忘れのミスは防ぎやすくなるから。

イリオス「バカ社長め!年末企画のチェックとシナリオを同時進行なんて無茶ぶりをしやがって!」
オルエン「とりあえずこのドラマのシナリオをチェックはフレッドに回せばいいんでしょうか?」
イリオス「構わねえ。スポンサーの意向と原作との矛盾点がないだけでいい。
     畜生、そこそこ出世したら楽になるって思ったがありゃあ嘘だな」
フレッド「これのモデルは、どうみてもケンプフと私のような気がするんだが……」
イリオス「あんたんとこの社長が姪の作品をねじ込んで来やがった。大丈夫だ、
      一般時間に流せるように、本番だけはしないようには抑えてある」
フレッド「ちなみに原作はどうなっているんだ……」
イリオス「よ み た い か ?改造のために何回も読んだ俺に説明させたいのか!」
フレッド「いや、結構だ。とりあえずチェックだけでSAN値がゴリゴリ削れるのがわかる」
オルエン「あの、私も手伝いましょうか?」
イリオス「とりあえず番組の編成の手伝いだけでいいです、な、フレッドさんよ」
フレッド「是非、それをお願いします」
オルエン「ではタイムスケジュールを組んでおきますね」
フレッド「おい、まさかお嬢様を隔離するために仕事を振ったんじゃないよな?」
イリオス「まあ本社の事情は聞いているしな。あのお嬢さんが副社長やその姪達の系譜に連なるのはな」
フレッド「とりあえず、礼を言うぞ。平民」
イリオス「まあ平民ってのは気になるが、ありがたく礼は受けるぜ。さてとチェックを続けるぞ」


年末のFETVもこんなんだろうなあ。
44助けて!名無しさん!:2013/12/19(木) 17:30:07.70 ID:zMMD3n0U
普通は出世するほど責任と苦労は増える物だからな
普 通 は
45助けて!名無しさん!:2013/12/20(金) 02:18:44.34 ID:voXgwJ/l
中間管理職が一番キツイと思う…FETVにそれっぽいポジの人いたかな?
46助けて!名無しさん!:2013/12/20(金) 11:27:47.37 ID:47Fstr95
ある程度の規模の会社(従業員が50人を超えてくるくらい)なら

管理職や経営陣 中間管理職 平

になるが

見たとこ10数人くらいのFETVだと

経営者(シャナム)の真下がすぐ平になるんじゃない?
人数少ないとこだと中間管理職を置く必要が無いし
47クリスマス間近のある憂鬱 1:2013/12/20(金) 23:14:56.04 ID:bPdAxkd5
リン「はぁ…」
エイリーク「どうしたんですか、リン。もう直ぐクリスマスも近いというのに浮かない顔をして」
リン「お姉ちゃんにだからこそ言うけど、最近ラスとどうも上手くいってないような気がするの…」
エイリーク「ラス、さん…?ああ、リンの彼氏さんの…」
リン「///…や、やだお姉ちゃんたら!別に付き合ってるとかそんなんじゃなくて!」
エイリーク「だって、顔真っ赤じゃないですか」
リン「……べ、別に!ストーブが効き過ぎて部屋が暑すぎるだけよ!ね、エリウッド。ストーブ消しても大丈夫?」
エリウッド「…どうぞ。もともと2人が薄着だから付けたまでだから」
エイリーク「(リンたら、耳元まで真っ赤にしちゃって。まだまだ恋に恋するお年頃って事かしら)」

リン「…それでね、用は相談なんだけど…」
エイリーク「ええ、なんですか。力になれるかは微妙ですけど、話は聞きますよ」
リン「ラスって、すっごく無口なの。だから別れ際とか…。あ、ねぇエリウッド。今、暇?」

エリウッド「ん?…ああ、まあね。家計簿も付け終わったし、特にやることも今のところないし…」
リン「それじゃシミュレートに付き合ってよ!そこに座ってるだけでいいから」
エリウッド「ああ。構わないよ」
リン「彼ったら別れ際はいつも馬に乗って背を向けたまま『じゃあな』って言うだけなの。やっぱりイケメンだから後ろ姿も素敵だけど、なんていうか…乙女心としては、もっと話し掛けて貰いたいっていうか…」
エリウッド「(背中を向けて座ってればいいんだな…。というか、背中に『の』の字書きすぎだよ。くすぐったくてしょうがない)」
エイリーク「ラスさんは感情を余り表に出さないクールな方だそうですから、難しいですね…」

リン「勿論待ってるだけじゃ駄目だし「もう後、十分だけ…」って駄目元でお願いしたこともあるわ。
でもその時だって『リンの家は門限が厳しいんだろう』って言われただけで…私、すっごく寂しい。こんな時くらい優しい草原の風の中で身体を向かい合って瞳を見つめ合い、二人寄り添うことを願うのは罪なのかしら…」

エリウッド「ちょ、ちょ、リンディス!寄り過ぎだって!いくらなんでもそれをシミュレートするのは…!」
リン「…はぁ…想像しただけで私…」
エリウッド「(マルスが散々リンディスのことをシグルド兄さんと同類のポエマーだとかなんとかのたまっていたが…なるほど、今なら分かる気がする…)」

リン「もう、この際エリウッドでもいいわ!恋愛約束みたいな展開でも構わないから!」
エリウッド「な、なんだそれは!?だ、だからそれ以上距離を縮めるのは色々と…!」
リン「たまには優しく抱き締めてくれたっていいのに!うわぁぁんっ!!」
エイリーク「(二人、寄り添う…。ああつまり寄り添う箇所が絶壁状態の私に対する嫌味…ビキビキビキ#)」
48クリスマス間近のある憂鬱 2:2013/12/20(金) 23:16:15.22 ID:bPdAxkd5
シグルド「おのれらぁっ!
禁則事項を犯す者は何処のどいつじゃぁぁ!KINSHINは許さんぞぉぉっ!!」
エリウッド「…家計簿に赤字追記するのはもう嫌だ…」
シグルド「エェルィウッデュォオォ!!貴様、妹のファーストキスを奪うとはなんたる悪口を!この私でも未だ清純を保っているというのに…!
さあ、お仕置きの時間だ…俺を怒らせた罪は重い!」
エリウッド「いやいや、キスする素振りなんか全くないですよ!大体これには色々と事情が…」


リン「…じゃあ、一辺やっちゃう…?(ぽっ//)」
エリウッド「え゛!?(…なんか君、アルコール入ってない?未成年の飲酒は駄目よ?常識的に考えて…)」
シグルド「おんどりゃぁぁぁ!KINSHINで両想いなぞ我が家にはアルムセリカだけで充分じゃぁぁ!」

ヴィィイ゛ィン!!

マルス「おのれエリンギィィイィッッ!!メッタ斬りにしてやるぅ!」
ロイ「マルス兄さん!チェーンソーなんか持ち出したら危ないじゃないか!って言ってる側からリーフ兄さんが吹っ飛ばされてるし!」
リーフ「アッーコノヒトデナシー!」

ヘクトル「随分ハデにやるじゃねぇか!」
エフラム「これから毎日俺達とホームランコンテストしようぜ!」

セリス「マミーちゃんはサンドバッグくんじゃないよぉおお!いぢめちゃらめぇぇ!!」

クロム・アイク「天↑空↓!」
シグルド「KINSHINは許さんぞー!」
エリウッド「ていうか窓から色んなモノが吹っ飛んでってるしww大草原不回避wwwひゃっほぅ、蝶サイコオォォwww」

ロイ「…当人のエリウッド兄さんも壊れてるし・・・。誰かなんとかして!」
49クリスマス間近のある憂鬱 3:2013/12/20(金) 23:27:56.84 ID:bPdAxkd5
リン「…ん…ぅ」
エリンシア「…気がついた?リンちゃん」
リン「あれ…ここは…?それに私…」
ミカヤ「だいぶ酔いが醒めたみたいね」
リン「酔いって…お姉ちゃん私まだ…!」
エリンシア「ごめんね、リンちゃん。リンちゃんが学校から帰って出したあのジュース、実はお酒だったのよ。とはいっても、アルコールはほんの微量のカクテルなんだけど」
リン「え…」
ミカヤ「…最近ラスさんとのことで元気なかったんでしょ?マルスやヘクトルとよくケンカしてるみたいだから。
あなたったら気が強いもん、無理してるんじゃないかと思ってね。私たちも正直掛ける言葉が見つからなくて」
リン「…お姉ちゃん…。も、もう!心配なんかしないでよ!元気だけが私の取り柄なのに…!」

エリンシア「…リンちゃんたら、元気で活発なのはいいけど強がりさんなのもほどほどにしなきゃ」
ミカヤ「そうよ、折角親から貰った綺麗な顔なのにムッとした顔ばっかりしてたら勿体ないわ。
それにね、私の占いじゃあなたとラスさんとのクリスマスの運勢はいい感じって出てるのよ。
お姉ちゃんの占いは近所じゃよく当たるって評判なんだから、自信持ちなさいよね」

リン「!…か、からかわないでよね!…でも、ありがと。なんかすっごく元気出たわ」
ミカヤ「水臭いじゃない、可愛い妹の為なら当然よ」
リン「…エリウッドは、大丈夫?私よく覚えてないんだけど、居間にエイリークお姉ちゃんとエリウッドがいて、それで…」
ミカヤ「エリウッドなら心配ないわよ、久々に奇声あげてはっちゃけてたもの」
リン「でも・・・なんだか心配だわ。ちょっと行ってくる!」


エリンシア「…リンちゃんは不器用だけど、真っ直ぐ素直でいい子ですわね」
ミカヤ「エリウッドの胃痛の心配してくれるのは家じゃあの子とロイくらいだし、助かってるわ。ヘクトルとはよく口喧嘩してるけど、稽古に付き合ったり勉強教えたりしてるし、ホントは仲良かったりしてね。
そう思うと、マルスが不憫ね。だってあの子ったら…」
エリンシア「しーっ!あのマルスちゃんですもの、どこかで筒抜けかもしれないですわよ」


ミカヤ「それにしても、エリウッドったら今年も1、2時間ニニアンちゃんやフィオーラさんと会うだけで済ませるつもりかしらねぇ。クリスマスの1日くらい家のことは忘れて遊び回ったらいいと思うのに。
なんだったら、ホテルで聖夜を…」
エリンシア「最近の若い子は節約思考が強すぎるんですわ」

ミカヤ「それはそうと、あなたはどうなのよ。ジョフレとは上手くいってるの?弟妹の心配もいいけど、あなたも早く婚姻報告して頂戴よね」
エリンシア「そんなことを仰ったらお姉様だって…」

マルス「…エリンギといいピザといい、うごごごグルァアァァ!」
ロイ「さっきからマルス兄さんがなりそこないみたいな状態になってるんだけど一体どうなってるの…?」

>>39
涙目グリーンズの皆さんも今年はいいクリスマスになるといいな。

このスレでのリンのお相手ってラスだけだよね、エリウッドとヘクトルとはKINSHINになっちまうし。
シグルド「ただ一人の異性を愛しているという点では私とリンは似ているな」
リン「でも、私はシグルド兄さんみたいに強力な恋のライバルがいないから成就する可能性大よ」
シグルド「んぐっ!ま、まあ私のことは気にせず恋人と幸せな一時を過ごしなさい・・・」
50助けて!名無しさん!:2013/12/21(土) 20:00:28.05 ID:koj20IiT
>>46
FETVの社員って
シャナム(社長兼営業)セーラ(アナウンサー)、ドロシー(解説)、イリオス(AD兼最近ではシナリオライター)、
ユアン(カメラマン)
本社出向組(という名の腐リージ家に利益誘導組)
オルエン、フレッド
こんだけだっけ?
あと外注組織として
マーク♀、ルーテ、リオン、マルスあたりかな。
あとシャナンがなりすましで結構利用している。
だからしいて中間管理職は本社出向組のパイプ役のイリオスになるはず。

ラケシス「幼旗設定がなければ、私たちもスポンサーに入りたいのですけどね」

>>47
おお、リン姉さんww
それとエリンギってwGJでした。
51助けて!名無しさん!:2013/12/22(日) 00:00:44.47 ID:JI5pjd3Q
>>47
申し訳程度の天空で笑ったwww
乙です
52助けて!名無しさん!:2013/12/22(日) 17:08:36.77 ID:sZPZKF/B
先に行っておく。大賢者阻止。…なんだか哀しくなってくんだよ…。たまにはアトスに救いがあってもいいじゃないか…。
53助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 03:08:35.91 ID:8wvLu3Ro
>>52
スルーすればいいだけの話
人が投下するネタを個人の好みで制限するもんじゃない

「押すなよ、絶対押すなよ!」という意味であればよしw
54助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 18:11:06.43 ID:BNdHn4Wt
>>39
アーダン「急な仕事で一日中出勤\(^O^)/」
セティ「兄上がやらかして修羅場\(^O^)/」
サザ「漆黒にやられて入院\(^O^)/」
セシリア「職場でやらかして自宅謹慎\(^O^)/」
ウォルト(だから言ったのに……
僕らに望みは無いのです……ターンエンド)
55助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 18:17:13.41 ID:iq/EfD0J
セシリアさんがホテルに呼ぶ相手未成年やんか

パーさまかもしれないけど
56助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 19:56:54.68 ID:BHcth5tH
>>55
シグルド「ロイ!末っ子・・・それも学生の分際でお兄さんより早く(自主規制)を済ませようなんて絶対に許さんぞ!!」
リーフ「ぶっぶばばばばーーーっ!!シグルド兄さんもロイも僕を貧血で殺す気かー!」
ロイ「と、突然何とんでもないこと口ばしってんの兄さん!」

クロム「あ・・・ありのまま 今 起こったことを話すぜ!
    「ロイのクラスの担任から電話が掛かってきて、ロイに取り次いだと思ったら
    シグルド兄さんがティルフィングを持ち出して その首に突き付けていた。」
    な・・・何を言っているのか わからねーと思うが
    俺も 何をされたのか わからなかった
    頭がどうにかなりそうだった。リーフが鼻血を吹き出すとかハァハァしてるとか
    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
    もっと恐ろしい(自主規制)が頭の中に 浮かんだぜ・・・」

セリカ「シグルド兄さんたら顔真っ赤にしちゃって・・・ほーんと大人げないんだから」
マルス「ていうかシグルド兄さん童貞丸出しすぎwwwワロリンゴwwwwwwwww」
57助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 20:19:23.29 ID:tjfTg3pu
ミカヤ「うーん、それならお姉ちゃんも乗ってみるべきかしら…お姉ちゃんが今後はじめてをすます年になるまでみんな我慢なさい!」
マルス「僕ら全員童貞処女のまま寿命が来ますがな」

でもまあミカヤは兄弟で唯一経験者だと思うの
いろいろとすまん
58助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 22:35:29.49 ID:TFfR/+jF
>>57
   ∧_∧
   ( ・ω・)
,' ,., '・,';,ズバ・・・
     (U  U
     /   )
     ( / ̄∪
「手遅れ・・・ってのかな・・・」
59助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 22:54:59.98 ID:BHcth5tH
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm22505402#!sm22505402?t=1387803010570
報告がてら貼ってみる・・・苦手だったら急いでリワープの杖を使ってくれ

マルス「・・・またリン姉をからかえそうなネタみーっけ!」
リン「え・・・あ!それはダメーッ!!いやーーっ!!」

リーフ「どっちにしろ僕はとばっちり受ける役回りなんだね・・・人でなし」
セリス「僕なんか最初のとこしか出てないよ」

クロム「人間熱くなった時こそ本当の自分に出会えるんだ!だからこそ・・・もっと熱くなれよ!!
    ・・・こんな感じでいいか?」
ヘクトル「とりあえず突っ込ませて貰っていいか、実際風呂場の窓ガラスを割ったのはロリコンだぜ」
エフラム「いいや、俺の記憶が正しいならピザだな」

エリウッド「・・・ああ駄目だ胃が痛くて死にそうだ」
60助けて!名無しさん!:2013/12/23(月) 23:11:42.02 ID:+fB/9Xlr
>>59
乙乙、見せてもらったけどめんこい絵ですのう。

サラ「証言するわ。私がお風呂入っていたら兄様が窓を破って乱入して…」
エフラム「なんで自分家の風呂に窓から入らねばならんのだ…」
ヘクトル「ほれみろ!俺の言った通りだろうが!」

リン(落ち着きなさい…どこかにムジュンがあるはずよ…)

〜 逆転兄弟 〜

近日発売…
61助けて!名無しさん!:2013/12/24(火) 02:22:31.88 ID:jWcwiyDO
>>59
乙!おう、リワープ使わなかったから完成させろよあくしろよ


マルス「…これまだ1番だよね、続きkwsk(ニッコリ」

エリウッド「(なんだろう、凄まじい殺気を感じるんだけど…)」

ロイ「(というか緑色のご飯て一体…)」

シグルド「イチャイチャしおってからに…ちくしょおぉう!」


ラケシス「うふふ…我が宿敵Sの実妹が会員候補だったとはね…」

ティニー「冬コミネタの参考になりますわ。リーフ様×兄様で卵とじ。今年はこれで決まりね」

セリス「ユリウス♪僕も姉さんの真似しておべんと作ったの。一緒に食べよ♪」

ユリウス「は、離さんかい!」
62助けて!名無しさん!:2013/12/24(火) 22:07:07.10 ID:LpVBHmt1
シャニー「どうしてこうなった!」
ララム「そりゃロイ様が家族と過ごしてるからでしょ」
シャニー「だから何で女四人でケーキ囲んでシャンパン呑んでるのよ!」
ソフィーヤ「女の意地に年齢は関係ないの、おわかり?」
シャニー「なんかキャラ変わってる!?」
リリーナ「振られ女の集まりなんか呑まないとやってられないのよ!カマトトぶって無いで飲め飲めーひゃっはー!」
シャニー「あれこれノンアルコールだよね!?」
スー「水と思えば水となり、酒と思えば酒となる。母なる天はそう言ってる」
シャニー「ちょっと待って私一人で捌くのこれ誰か戻って来て」
63助けて!名無しさん!:2013/12/24(火) 23:39:45.38 ID:1uBt7vZ2
サラ「兄様、今日は何の日か知ってる?」
エフラム「ああ、クリスマスイヴだろ。それはいいが……なんだその格好は?」
サラ「これ? サンタコスでしょ、イヴの日に彼女にして欲しいコスの上位にランクインするという評判の」
エフラム「何調べだよ……」
サラ「もっと喜んでもいいんだよ? 兄様のためにセクシーな感じなの選んだんだから。スカートも短いやつに……」
エフラム「わ、分かったから端を持ち上げようとするな」
サラ「それより、こんなときにはまず何をすると思う?」
エフラム「……あれか、プレゼント交換か?」
サラ「あれ、今日はずいぶん冴えてるんじゃない?」
エフラム「そりゃあなあ……さっきから気になってるんだよ、お前がこれ見よがしに持ってる袋がだ」
サラ「あ、やっぱり気になる? じゃあ早速行っちゃおうかな……はいこれ」
エフラム「あ、ああ……ありがとな。開けてもいいか?」
サラ「うん、男の人は実用的なものの方が喜んでくれるっていうから、それっぽいのを選んだつもりなんだけど」
エフラム「こ、これは……?」
サラ「聖戦士の書が全部入ってる聖戦士の書コンプリートボックス。兄様はこういうの好きそうだと思って」
エフラム「これは……」
サラ「……あれ、外しちゃった?」
エフラム「ああいや、物自体は素晴らしいぞ。でも正直こんな高価なものは受け取りにくいな」
サラ「えー、せっかく用意したのに」
エフラム「いや、十分気持ちは伝わったぞ。じゃあこれは俺からだ」
サラ「え? 兄様も用意してたの?」
エフラム「用意してたら変なのか?」
サラ「てっきりイベントだけ知ってて後はどうでもいいと思ってるかと」
エフラム「いい加減お前の行動も予想できるようになったからな。ほら」
サラ「ありがと……開けていい?」
エフラム「ああ、でもあまり期待はするなよ、俺のセンスだからな」
サラ「これ……リング? エナジーリングとかじゃなくて、純粋なアクセサリーの」
エフラム「こういうときの女性へのプレゼントは何がいいか分からなくてな。姉さんとか妹に色々アドバイスしてもらって、それで……」
サラ「……そこは嘘でもいいから自分で考えたって言ってもいいと思うの」
エフラム「俺がそんなこと言っても一瞬で嘘だとばれるだろ」
サラ「まあそうだよね……それにしても兄様らしくないプレゼントじゃない?」
エフラム「俺もそう思う。でもまあ、今日くらいはいいだろ」
サラ「……はあ……」
エフラム「ん? もしかして気に入らなかったか?」
サラ「ううん、その……嬉しい誤算と言うか……どうやって喜んだらいいか考え中」
エフラム「そ、そうか」
サラ「あ、まだ言ってなかった」
エフラム「何だ?」
サラ「兄様、メリークリスマス」
エフラム「ああ、メリークリスマス」



サラ「ところで、やっぱり私からもちゃんとプレゼント用意した方がいいよね」
エフラム「別に無理して用意しなくてもいいぞ」
サラ「実は別の物も用意してあるのよね……ちょっと首のとこ見てくれる?」
エフラム「ん? アクセサリーか何かとか思ってたが、なんで首にリボンを結んでるんだ?」
サラ「もちろん、私自身をプレゼントということで。ある意味一番実用的なプレゼントかと」
エフラム「色々とギリギリな発言だぞ!?」
サラ「ちなみに返品は受け付けません、開封したら新鮮なうちに召し上がってください。というわけで、とうっ」
エフラム「うおっ!? いきなり突っ込んでくるな! というか何だこれは……せっかく今日は綺麗に終わると思ったのに!」
サラ「まあ今日くらいはいいじゃない」
エフラム(さっき俺が言った言葉なのに全く違う意味に聞こえる……)
64助けて!名無しさん!:2013/12/25(水) 00:19:49.67 ID:TxVWkCfI
>>63
二人は幸せな聖夜を迎えて終了
詳細な続きを書いてくれてもいいんだぜ?むしろお願いします
65助けて!名無しさん!:2013/12/25(水) 18:52:02.87 ID:XTtWpZB4
アトス「最もサンタコスが似合うのはわしに決まっとるじゃろうが!メリー・クリスマス!」
パント「お師匠様がクリスマスに暴れる大賢者から子どもたちに大人気の存在に華麗にクラスチェンジですと…」
ルイーズ「まぁ、それはとてもステキですわ。トナカイさんはいないからペガサスさんを連れてきましょう」
クラリーネ「ペガサスは女性しか乗せませんわよ…ソリを引くだけでも不安ですわ」
クレイン「(……ペガサスのソリに乗ったサンタコスのティト……イイ!スゴクイイ!)」
アトス「!ソコ!不埒なことを考えるでないわ!」つルナ
クレイン「アッー!この時期くらいいいじゃないですかー!」
66助けて!名無しさん!:2013/12/26(木) 01:11:24.47 ID:pAqUrHeL
今回はしっこくサンタ来なかったな
67助けて!名無しさん!:2013/12/27(金) 11:32:10.69 ID:1ko+gZJn
年末です。
大掃除で黒歴史発覚する前に、自分の部屋を片付けて置きましょう。
クロム コソコソ
68助けて!名無しさん!:2013/12/27(金) 16:39:46.47 ID:7dQnk8k+
ミカヤ姉さんの部屋から出た、大掃除の出土品を目当てに
考古学者と古美術商が菓子折り持って、団体で訪ねてくるんだな
69助けて!名無しさん!:2013/12/28(土) 13:18:27.84 ID:sYzz31me
                    _
                   - ::::::::::\
                 /:::::::::::::::::/○
    |┃三         /:::::::::::::::::::::/
    |┃ ≡       ,(ニニニニニ)
    |┃      ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _       
    |┃≡  /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、    
    |┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' !  !:::::::::::::     25日に何か行事があった気がするが、
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,'   )ヽニVニイ!r'´!  !::::::::::::::::::   刹那で忘れたな。まぁよいかこんな行事
    |┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::!  !::::::::::::::::::::
    |┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l::::::::::::::::::::  ガラッ
    |┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
70助けて!名無しさん!:2013/12/31(火) 18:32:15.60 ID:yEDMHdKQ
エリンシア「みんな〜今日は大掃除ですよ〜。さぁ張り切って床掃除、ゴミ出し、埃取りといきましょう!」


ロイ「……姉さんやけに張り切ってるね」
ミカヤ「家事はあの子の専門だからねぇ、年末の大掃除はいつもこんな感じじゃない」
リン「さっむ〜い!ねぇお姉ちゃん。折角の冬休みなんだからお昼過ぎてからでもいいんじゃないの」
エリンシア「甘いわリンちゃん!うちは兄弟姉妹が多いんですもの、のんびりグダグダ作業に当たっていたら1日なんてあっという間ですのよ!さ、バケツスタンバイ!」
アイク「1人一つずつ持ってけよ」

セリス「つ、つめたーい!これ、真水のまま雑巾絞るの!?」
エリウッド「先月、先々月と赤字続きです。兄さんたちのボーナスでなんとか持ってるものの、こういうとこでは節約あるのみだよ…」

ミカヤ「つ ファイヤー」
ロイ「つ 封印の剣」
ミカヤ「さ、ちょっとあっためてから使いましょ」

エリウッド「うぅ…大事な武器や魔導書の耐久を減らしてまで…!姉さん、ロイ。ありがとう、ありがとう」
ミカヤ「何言ってんのよ、かわいい貴方たちの手が霜焼けにでもなったら大変でしょう」
ロイ「後でハマーンかけてもらうから平気だよ」

アイク「俺なら武器の耐久も減らんし、湯沸かしなら何度でもお安い御用だ」
エリウッド「アイク兄さんまで…ううっ」

マルス「それに引き換え、兄さんのデュランダルとは『烈火の剣』とは名ばかりで火の粉の一つ起こせないとは一体どういうことなのでしょうか…。おまけに重量が兄さんに不釣り合い過ぎて扱いづらいときたもんだ…
一体どういう考えで武器の設定を行ったか、一度ISとは討論を交えたいもんだねぇ」
エリウッド「…せめて僕にももう少しKINNIKUがあれば……考えただけで胃がキリキリと…」
リン「…マルスぅ!」

マルス「ぐぁっ!な、なんでリン姉機嫌悪いの!?いだだだ耳が千切れるっ!」

ロイ「(…メタなことを言えばリン姉さんの武器も重量がとんでもないことになってたような…。そのせいでサンドバックに殴りかかってたこともあったな……ありゃ怖かった)」
71助けて!名無しさん!:2013/12/31(火) 18:32:55.01 ID:yEDMHdKQ
セリス「それなら僕達も炎の剣があったよね、それ使おうリーフ」
リーフ「炎の剣?御冗談を。マスターナイト仕様の僕ならもっと楽に火起こしする方法があるさ、ほら」

つ メティオの書

セリス「……」
ロイ「……」
リーフ「どうお?これならファイヤーの数十発分の節約に…」
シグルド「うわああああ!炎魔導士なんて大っ嫌いダァァァアア!!」
クロム「ど、どうしたんだ兄さん!一体何事だ」
ロイ「シグルド兄さんがティルフィングを片手に突然発狂した!?KINSHINじゃないのにどういうこと!?」
セリス「…天さん…」
リーフ「このひとでなしーっ!」
セリカ「もうっ兄さんたら朝っぱらからうるさいわよ!いい加減にしないとライナロック使っちゃうんだからね!」



エリンシア「……ところでエフラムちゃんとヘクトルちゃんはまだ起きてきませんの?」
ミカヤ「そう言えば起きてきてないわ、まぁあの二人は家じゃ一番早起きが苦手だから…」
リン「…お姉ちゃん、ヘクトルなら私に任せてよ。ロイもくる?」
ロイ「グッドタイミングだね姉さん、僕も丁度言い出そうとしてたとこなんだ」

エリウッド「…とんでもなく嫌な予感がするのは僕だけか?」クロム「安心しろエリウッド、俺も若干嫌な予感がしてる」


エイリーク「兄上は…私が起こしてきます」
シグルド「…そうか、それじゃあ私も一緒に起こしてこようかな」
エイリーク「シグルド兄上…?何故…」
シグルド「…KINSHINを見過ごせないからだ」

アルム「セリカ、バケツ重いだろ?僕が持つからね」
セリカ「もう、アルムったら。これくらいどうってことないわ、でも折角だし2人一緒で運びましょ」
シグルド「はいはい、バケツは私が責任を持って運ぶことにしよう。
私の見ていない所で変な気を起こさないように!」

セリカ「何よ、シグルド兄さんの意地悪!ひねくれ者!」

シグルド「どうとでも言え。さ、行くぞエイリーク」
72助けて!名無しさん!:2013/12/31(火) 18:33:59.98 ID:yEDMHdKQ
(ヘクトルの部屋前)
コンコン…
リン「ヘクトル〜、起きてる?」
ヘクトル「…ぐお〜、が〜っ!」
ロイ「案の定大いびきかいてまだ寝てるね」

リン「それにしてもアイツったら1日何時間寝てるのかしら」

ガチャ

リン「……うわぁ、相変わらず汚い部屋ね。これじゃあ部屋の片付けのが時間かかりそうよ」
ロイ「足の踏み場すらないね…ひどいもんだ」


ヘクトル「がーぐー!」
リン「さぁヘクトル、起きなさーい!」

ガバッ!

ロイ「…でゅあるあたっく!」
(ロイは冷水で絞った雑巾を顔にぶちあてた)
ヘクトル「ぶわっ!つ、冷てぇっ!…てめっ…リンにロイ!人が気持ち良く寝てるとこに何しやがる!」


リン「きゃあっ!本気で怒らなくたっていいじゃないの!」
ロイ「に、逃げよう姉さん!ピザが追いかけてくる!」

ヘクトル「誰がピザだ!野郎、俺がデブだからって……!」



エイリーク「さぁ、兄上。顔を洗って、歯を磨いて。もうみんな掃除始めてるんですから」
エフラム「ふぁ〜あ。しかしまだ6時半にもならんのに…相変わらず姉上は朝早いな」
シグルド「…ちくしょう…私だってディアドラに朝起こして貰いたい…ちくしょうちくしょう」
セリカ「兄さん、いい大人が見苦しいわよ。鼻くらいかんでよ」


リン「ちょっとどいてどいて〜!」
ロイ「ピザトルが本気で怒ってる〜!」

シグルド「…リンにロイ!お前達までKINSHIN逃避行を…!くぅ…兄さんストレスで頭が禿げそうだぞ」
セリカ「兄さんは年齢的にもう禿げてても誰もなんとも思わないわよ」
73助けて!名無しさん!:2013/12/31(火) 18:38:00.33 ID:yEDMHdKQ
ヘクトル「…クソっ!リンにロイ…どこに逃げやがった!」

(ガンっ!)

エフラム「いてっ!」
ヘクトル「ぐおっ!……つ〜、ロリコン!ボケたような顔してねぇでちゃんと前見て歩けよな!
まぁ…今てめぇに構ってる暇はねぇ…」
エフラム「ちょっと待てよピザ!お前の方からぶつかってきたんだ、言うべき台詞があるんじゃないか?」
ヘクトル「今はてめぇに構ってる暇はねぇっての!」
エフラム「…どうやら口を割らせないと駄目らしいなこのデブは!」
ヘクトル「あぁ?てめぇこそ無駄な時間取らせてんじゃねぇよ!」


エイリーク「ちょ、ちょっと兄上…落ち着いてください!」
エフラム「エイリーク、お前は黙っていろ。年が明ける前にこのピザには一度目を覚まして貰わなければならん」
ヘクトル「へっ、上等だぜロリコン!」
エフラム「やりやがったな!!」
アルム「あーあ、殴り合いが始まっちゃったよ」
シグルド「喧嘩か、喧嘩はいいものだぞ。最近の若者は拳を交えて喧嘩することが少ないからな・・・兄さんが若い頃なんて(ry」
セリカ「そんな悠長なこと言ってていいの?どんどんエスカレートしてるわよ!」



ロイ「なんとか逃げ切ったね姉さん……」
リン「それにしてもロイの雑巾投げ食らった時のヘクトルの顔…ほんと面白かったわ。
写メでも撮っとけばよかったな」
ミカヤ「はい、2人共。お湯あっためておいたから持ってきなさい」
リン「ありがとお姉ちゃん」
ミカヤ「それで、ヘクトルは起きてくれた?」
ロイ「飛び起きてたから目覚めはバッチリだと思うよ」
74助けて!名無しさん!:2013/12/31(火) 18:41:43.01 ID:yEDMHdKQ
リーフ「……マルス兄さんたら人使い荒いんだから…弟にバケツ持たせるなんて…僕はパシりか…」

ヘクトル「ちょこまかちょこまかと……食らえ!」
つ マミーちゃん人形
エフラム「ふん、同じ手は二度と食わん」

つるっ
ドバババーッ!!

リーフ「ぎゃーっ!なんでこんなとこにマミーちゃんが…!このひとでなぶぼぼぼ……」


エリウッド「うわぁぁぁっ!床が水浸しじゃないかぁぁあ!ちょっとリーフ、これはどういうことなんだ!バケツなんて被ってないで説明してくれぇぇっ!」
セリス「あぁぁん、マミーちゃん!僕が目を離したばっかりに!ひどいよひどいよ!!ヘクトル兄さんもエフラム兄さんも!うわぁぁん」


マルス「…あーあ、僕がリーフにバケツを持たせたばかりに…こんなことなら、僕がしっかり持ってやるべきだった(棒)」
ロイ「兄さん棒立ち棒読みでそう言うことやめて…」


エリンシア「これは…一体どういうことですの!?」
マルス「リーフがマミーちゃんに足を取られてひっくり返ったらしいです」
セリス「ヘクトル兄さんとエフラム兄さんがマミーちゃんにいぢわるしてたんだ!マミーちゃんは悪くないんだよ!」
エイリーク「ひょんなことがきっかけで、大喧嘩が始まって…」
エフラム「このピザが俺に突然頭突きをかましてきたんだ!」
ヘクトル「コイツが前を見て歩いてねぇのが悪かったんだぜ!…そもそもリンとロイが俺に雑巾投げつけてからかってきたのが事の発端だ!」
リン「だって大いびきかいて寝てたんだもん、しょうがないでしょ」
ロイ「大体今日は一家全員早起きして大掃除ってことになってたしね、約束守らない方がどう考えても悪い!」
ヘクトル「ロイ!てめぇ相変わらず俺には大口叩きやがるじゃねぇか!」
エリウッド「落ち着けよヘクトル、末っ子相手に何をムキになってるんだ!」

エリンシア「……言い訳する子は、ぶっ飛ばして差し上げますわ!!兎に角、ちゃんとお掃除が済むまでは食事は抜き!連帯責任ですわ!」


一同「えぇーーっ!!」


マルス「……どれもこれもリーフがバケツぶちまけたからですよ」
リーフ「ひとでなしーっ!僕なんか汚水を頭から被ったんですよ、ていうかアイク兄さん無言でガン飛ばすのやめて!」
シグルド「はは、今日の夕飯楽しみにしてたんだ、大目に見てやれよリーフ」
クロム「…霜降り肉の為兄さん昨日あまり食べなかったからなぁ、不機嫌でも仕方ないだろ。というか廊下寒いな……こういう時だけは女性陣が羨ましい…」
エリウッド「お節料理の準備してるからね…しょうがないな」
ヘクトル「ったく、リンのやつ!元はといえばアイツやロイがわりぃのによぅ!寄りによって俺らだけ廊下の雑巾掛けとはついてねぇぜ!」
エリウッド「…ヘクトル、まだそんなことを……。リンディスは僕達の大事な妹だろ?年頃の女性の身体を冷やして将来支障でも出たらどうするんだ」
エフラム「…そういうこと考えない点、脳筋なんだよなお前は…」
ヘクトル「てめぇに言われたくねぇよ!」


ミカヤ「……うふふ、文句言いつつもやってるやってる。一生懸命汗流した後はお姉ちゃん達特製の美味しいお節料理が待ってるからね」
エイリーク「今年の赤緑歌合戦どっちが勝つかしら?」
セリカ「えー、私はFETVのが見たいな」


年末のFETV、気になる内容は!?
75助けて!名無しさん!:2014/01/01(水) 00:57:43.82 ID:eXBn0dXZ
明けましておめでとう
新年になったし記念すべき50スレ目だしで盛り上げていきたい所だが、どうなることか
76助けて!名無しさん!:2014/01/01(水) 23:16:00.99 ID:wmVH1snd
>>70-74
GJ!

赤緑歌合戦とか時間あったら考えたいなw
あと絶対に笑ってはいけない女神の塔24時とかね
ユンヌ「ほな、まずお前らにはそこで着替えてもらおか」
77助けて!名無しさん!:2014/01/01(水) 23:25:17.68 ID:XTbbnSdm
涙目緑の五人で笑ってはいけないんですね
サザがしっこくに張り倒されたり、セシリアさんがロイ嫁ファミリーにいじられたり、ウォルトタイキックなんですね
わかりません
78助けて!名無しさん!:2014/01/01(水) 23:46:26.89 ID:OvcxbPuY
ドS→セティ
自爆ボケ→アーダン
普通人→ウォルト
×1浮気症→セシリア
落語家→サザ
79助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 02:30:16.38 ID:JMAsvUq+
・着替えた衣装がアーダンだけミニスカガーターベルト
・引き出し開けたらおびただしい量のセティ総受薄い本(提供腐リージ家)
・マドンナアムリタを口説くクールガイゼフィールとアシュナード
・口説き損ねたパー様のメール公開処刑「リライブしてほちい?ほちくない?」
・試合観戦、因縁のしっこくとアイクの対決をノノとンンがアテレコ
・↑「サザー、しっこくビンター」「サザー、アイクキックー」
・ロイの新嫁候補『新おねえニイメ』爆誕
・エクセライ・デラックスの奇襲(ターゲットセティ)
・唐突に始まるヴァルターのお客様サポートセンター?
・ルフレ女に対するセクハラ作文を音読させられるクロム
・ダイジェストを呪歌替え歌で熱唱するセフェラン
80助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 05:35:50.91 ID:+8LEs54C
毎年ヨゴレな実生活が暴露されるセシリア
レベッカ姉さんに「しょうもな」連呼されるウォルト
毎年違う男キャラの人形とあれな体制で固定されてるセティ人形
漆黒が出た時点で半分絶望の表情を浮かべるサザ
暗室に一人放置されるシャナン
ロイ達のクラス一同による新担任ニイメと旧担任の違いインタビュー
アーダンの代わりに鬼ごっこに参加する兄貴傭兵組
ハッピーガールマーク
81助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 10:45:01.36 ID:kG6naF3b
ちーっす。俺だよ。アーサーだよ。
あけおめ諸君。

今日はなんか早く目が覚めたからフリージ家の正月の光景を紹介しようと思ったんだ。
それじゃよろしくね。

で、俺らがどんな正月を過ごしてるかっつーと…

アーサー「皆寝てるんだよな。これが」

そう、毎年この時期は冬コミの燃え尽き症候群でみんな疲れ果てて寝てるんだわ。
初詣とかおせちとかそういう正月的イベントは俺らにゃナッシング。
だりーもん。

アーサー「俺だって疲れはバッチリ残ってるのになーんで目が覚めちゃうかな」

俺はぼやきながらリビングに歩み行った。
こたつで売り上げ金と戦利品を天板に並べながらティニーが爆睡してる。
ちなみに天板の上に広げられてるのは漆黒×緑風ものや王道的クロルフ♂とかだね。
俺はひょいっと広げたままのページに目を通す。
「責め役をわきまえよ……悔しいっでも感じちゃうんよっ…!」
あ、結構俺声真似上手いかも。
緑風はもちっとトーン高い方がそれらしいかな?
…って、何やってんだか。俺。
腹減ったからなんか食いもんさがそーっと。

アーサー「…何やってんのヒルダおばさん?」
ヒルダ「…んなっ!?…ほ、ほほほ。珍しく朝早いじゃないかいアーサー」

台所にゃ先客がいた。
おっかしーな。おばさんは今年の年末年始は経済界の偉いさんたちとの会談やらパーティーやらで超忙しいって聞いてたけど。
休み取れるのはもっとずっと先じゃなかったっけか。

ヒルダ「ふん!尻に卵の殻のついたあんたらにしては今年はマシな売り上げを見せたらしいじゃないか。
     けどね!壁際サークルの星を目指すにゃまだまだ足りないんだよ!よく覚えときな!」

俺まだなんも言ってないのに言いたいこと言ってリワープで飛んでっちまった。
…心配して様子を見にきたのかな。忙しい人だよな〜
……ん?
あ、これは…ヒルダおばさん特製ミートパイじゃん。
ティニーも俺も大好きなんだよね。
こそっとこれを置きにきたのかな。たまにゃ一言ティニーを直接褒めてやりゃいいのに。
不器用だよねあの人。
アーサー「一個もらお。うまうま」
82助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 10:45:37.01 ID:kG6naF3b
ぴーんぽーん。

アーサー「ん、お客さんだ。おっかしーなーうちは皆燃え尽きてるから年始の挨拶は遠慮してもらってるんだけど」

ま、想像は付くけど。
っつーわけで俺は裏口から出てこそっと玄関の前に立つその娘の後ろに回りこんでみたんだね。

フィー「…もぅ…きっと燃え尽きて寝てるのね…お正月くらい同人から離れたっていいのにっ!アーサーの馬鹿!」

なかなかあかない玄関にフィーはご機嫌斜めだったり。
アーサー「新刊落としたからってご機嫌斜めはよくないですよフィーさん」
フィー「うにゃあああああっ!?」

…そんなに驚かなくてもいいのに。
いきなり後ろから囁けば驚くかな。そりゃ。

フィー「ち、違うわよ!…そりゃコピー本しか出せなかったのは悔しいけど…だってアーサーがアシ来てくれないから悪いんだもん!」
アーサー「ごめんちゃい。今年はこっちもいっぱいいっぱいだったんだわ」
フィー「ふーんだ。私よりティニーが大事なんでしょ。このシスコン!」
アーサー「うん、シスコンは否定しないよ。けど私より…って部分は否定させてほしいかな。埋めあわせさせてちょーだい」
フィー「もう、調子いいんだから」

苦笑いするフィーのほっぺにキスすると俺らは手を握って初詣にお出かけするのでした。
83助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 18:26:41.61 ID:fxt2f2v5
>>81
GJ!
アーサーめボルガノンで爆発しろ
84助けて!名無しさん!:2014/01/02(木) 21:14:00.87 ID:yhEBfOKk
うーむ、なんというリア充臭。いっそのことアーサーとフィー、合同サークル作ったほうがいいんじゃね。
ともあれgj1
85助けて!名無しさん!:2014/01/03(金) 13:31:51.10 ID:yCgbcWnN
一桁同士の分数の足し算を当たり前のように間違えるセシリア
鬼ごっこの鬼の一人が明らかにビラク
涙目緑の痛い話を暴露するはずがついでとばかりに暴露されるクレイン
オレルアンの下っ端として出て来るメディウス
たっぷたぷの検尿を持って現れるナバール
86助けて!名無しさん!:2014/01/03(金) 14:06:40.93 ID:h+2DlFMC
そういえば魔導って今ブルーアイズ乙女入れるのが当たり前なのか?
普通の魔導使いがいないと思う
87助けて!名無しさん!:2014/01/03(金) 14:07:11.95 ID:h+2DlFMC
誤爆した、すまん
88助けて!名無しさん!:2014/01/03(金) 23:29:25.45 ID:78+GVJV8
地区対抗マレハウト山駅伝とかあるのだろうか。
移動力的な意味で盗賊有利になりそうだ。
89助けて!名無しさん!:2014/01/04(土) 00:23:39.94 ID:ITsiDVzW
>>81
GJ。くそっリア充爆発し…なんでもない


>>88
グローメル「マレハウト駅伝だと?ふん、このグローメルに勝てる者などおる訳がなかろう。精々悪あがきでも…」

アイク「志村うしろうしろ〜」

つ落石 ぷちっ

落石兵「あーあ、グローメル将軍これで何回目なんですか、マレハウト駅伝は頭上からの落石に注意しつつ走らなきゃ駄目なんすから」
90助けて!名無しさん!:2014/01/06(月) 11:56:45.70 ID:0+UBjcRL
マルス「・・・あれ?袴なんて着て兄さん、何処行ってたの?」
シグルド「ああ、初詣だよ初詣」
ヘクトル「発毛出って何だ?育毛剤か?」
ロイ「変換箇所違うがなw」
エフラム「・・・駄目だこいつ、早くなんとかしないと」
シグルド「ふっ・・・今年こそディアドラの瞳に乾杯してみせるぞ・・・」

マルス「(その台詞ここ何年に何回聞いたかな・・・)」
91助けて!名無しさん!:2014/01/06(月) 23:46:36.49 ID:/XjZKIcm
>>90

エリウッド「…初詣かぁ…それなら僕も毎年しているよ。胃に穴が空きませんように…とか、我が家の壁が安泰でありますように…それからリーフが怪我をしませんように、アルムとセリカがこれ以上KINSHINを図りませんように……それからそれから」
ミカヤ「何よエリウッドったら新年早々暗い話題ばっかじゃない!もうちょっと明るい話題はないの?」
リン「それなら私は…」
マルス「運命の王子様との恋に落ちる、かな?イマイチなんだよなぁ、リン姉さんの夢は乙女ちっく(笑)過ぎて」
リン「…ここんとこ正月太りでちょっと腕がなまってるのよねぇ」

ごきっぼきっ

マルス「アッー!だだだだーっ!ちょいタンマ、今の音はマジヤバいって!!」


エリウッド「……と、いうことで今年も僕達兄弟家のことをよろしくお願いします」
アイク「?…一体誰に言ってるんだ?」
ロイ「うん、えっとね……モニター画面の向こうの皆さん、かな?」
92助けて!名無しさん!:2014/01/07(火) 20:06:30.80 ID:y8kWb+3z
エフラム「…と、いうわけで初詣にきたわけだが…なんだこの禍々しい神社は…」
サラ「ほら、私の家宗教団体だし。かきいれ時?」
エフラム「仮にも宗教者ならもうちょっと言い回しがあるだろうに」
サラ「いいじゃない細かい事は。兄様だって私の巫女服を見に来たくせに。さすがロリコ…」
エフラム「ああ、よく似合っているぞ」
サラ「…っ!? 不意にそういうこというの…ずるい…向こうで鼻血吹いて倒れてる姉様みたいなリアクション期待してたのにっ」
エフラム「…ターナの奴には後でライブしといてやれよ」
93助けて!名無しさん!:2014/01/07(火) 20:31:36.57 ID:lue4+iQ3
……最近、ヒーニアスの方が迷惑なだけで戻れる場所に居る気がしてきた。
94助けて!名無しさん!:2014/01/07(火) 23:04:05.07 ID:xtbw5glR
>>92
サラ「せっかく来たんだし、おみくじでもやっていって。兄様ならタダでいいから」
エフラム「そうか、悪いな。じゃあ…よっと…これは…」
サラ「何が出たの?」
エフラム「いや…なんだこの『幼吉』ってのは。良いのか悪いのか全く分からん」
サラ「あ、それうちのオリジナルおみくじね。大丈夫、当たりだから」
エフラム「『リワープで部屋に来る女の子に親切にすれば槍の技能が伸び、運勢が上昇。大人の女性には気をつけること』…」
サラ「兄様にぴったりね、よかったじゃない」
エフラム「…いや、ピンポイントすぎるだろ」
95助けて!名無しさん!:2014/01/08(水) 17:00:09.62 ID:RML99gvj
セリカ「く…近所にミラ教会というものがありながらあんな邪教の神社に行くだなんて!兄さんにも布教の必要がありそうね」
ジャンヌ「カルト臭さはあなたのとこも同類でしょう」
セリカ「なんであんたがここにいる!?」
ジャンヌ「アルム君と初詣するために待ち伏せして張っているだけですが?」
セリカ「えーい帰れ帰れミラ教会は敬虔な信徒のための場所、チャラい気持ちで出入りしないでよ!」
ジャンヌ「おや、ミラ教は初詣の客も追い返す…と。ああ嘆かわしいなんて門戸も心も狭い。ミラも嘆いて…」
セリカ「つまり…興味あり…と?」
ジャンヌ「…え?」
セリカ「よろしいよろしいこれからみっちりしっかりミラ様の尊さと協議。天地創造から現代に至るまでの宇宙観から歴代聖者のエピソードまでしこんであげる」
ジャンヌ「ちょ…薮蛇」
セリカ「遠慮しなくていいのよ。私、あんたの事アルムを惑わす腐れビッチの悪魔の化身と思ってたけど考えてみれば悪を改宗させて善に導くのも宗教者の役目よね」
ジャンヌ「何気に凄いことを言われ…ちょ、ちょっと放してくださいよ!?」
セリカ「いいからいいから。まずは悪に穢れた衣を脱いで清らかなミラの僧衣を着せてあげる。ほら脱げーっ!邪から正に生まれかわれー!」
ジャンヌ「キャーッ!!!???やめてっ剥ぎ取らないで!?」
セリカ「あんた…けっこうつるぺたなのね…」
ジャンヌ「あなただって似たようなものでしょうに!」


アルム「……初詣に来てみたけど二人とも僕に気がついてくれない件。眼ぷ…いや、僕はリーフやクロムッツリやエロイやエロウッドじゃないけどね。ああ甘酒が美味しい」

後でセリカにこんがりおしおきされました。
96牛乳に相談だ♪:2014/01/08(水) 22:55:36.67 ID:XQPYIl0I
参考:ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm179162#!sm179162?t=1389187268401

〜壱〜
アルム「すごい牛乳好きだねぇ」
セリス「強くなるからね♪」
アルム「強く・・・?」

セリカ「(大地母神ミラの教典を読みふけっている)」

アイク「…ぬぅん!」
つ ラグネルの衝撃波
セリカ「キャアアアアア!!」
アルム「おりゃあああああ!!」

アルム「逃げろ!」

アイク「ぬぅん!」
アルム「ぬぅん!このこのこのこの・・・・!!」

リーフ・ロイ「スゴクツヨイヨー」
セリカ「強くて好き・・・//」

アルム「飲まなきゃ!」

マルス「ぎゅーにゅにそうだんだ♪」

〜弐〜

エイリーク「すごい牛乳飲んでるね」
リン「綺麗になんのよ」
エイリーク「綺麗に・・・?」

エリウッド「これ・・・」
エイリーク「私・・・?」
エリウッド「綺麗だ…」

エイリーク「え・・・あ!?ちょ、ちょっと待って・・・モテスギテコワイヨー!!」
つ ラブレターの大津波

リン「姉さんが溺れてる!」
エフラム「エイリークウウウウウウウ!!」

エイリーク「あ・・・兄上!」
エフラム「エイリーク!・・・大丈夫か?」
エイリーク「はい・・・。人工呼吸、して・・・」
エフラム「おk」

エイリーク「飲まなきゃ・・・」

マルス「ぎゅーにゅにそうだんだ♪」

シグルド「KINSHINネタは許さんぞー!!」
終われ。

>>90-95
おお!知らず知らずに良ネタが投下されとる!皆さんGJです!
97助けて!名無しさん!:2014/01/08(水) 23:23:13.40 ID:a05uQIjZ
リンの胸は牛乳じゃなくてヤギとかヒツジの乳で育まれているのだろうか
98助けて!名無しさん!:2014/01/09(木) 00:55:36.90 ID:vYlrHt0s
エイリーク「なんなんですか、そんなに見せつけて。どうせ私みたいなプロポーション誰も羨ましく無いでしょ!」
ターナ「羨ましく……」
リン「無い……?」
ターナ「エイリーク、チョットコッチニ」
リン「ダイジョウブ、ネエサンニモアシワッテモラウダケ」
エイリーク「ふ、二人とも?な、何か目が怖……」
ターナ・リン「そう!お正月明けのダイエットの恐ろしさをな!」(石川〇風グルグルお目々)

ロイ「触っちゃったねえ……見事に……」
リーフ「確かにエイリーク姉さんって貧に」サクッ
マルス「スレンダーな体質な分余計な肉が付きにくいからね、女性からしたら結構妬ましいんじゃないかな?」
クロム「おい、リーフの眉間に刺さったレイピア抜くの手伝え」
99TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:33:21.31 ID:d7eTvyt2
TMR(of ephraim)

ヘッドホンをつけながらお気に入りの曲【HOT LIMIT】を聴き、賢者タイムに入る女性がいる………
この曲は去年の赤緑歌合戦でも自ら熱唱した歌でもある……

???   「YOUSEI!夏が胸を刺激する……!」

冒頭からいきなりテンションを上げて口ずさむ……

???   「誤魔化しきれない薄着の曲線は確信犯のしなやかなSTYLE〜〜♪」

歌詞と裏はらに貧乳の自分には少々棘にささるが、それでもテンションは高い…

???   「本物の恋ができ爽快っ〜〜〜♪」

天才と呼ばれる故、歌唱力も中々である…としておこう…

???   「熱い欲望はトルネイド〜♪ 出すモノ出して素直になりたい〜私とクロム様ならIt’ all light!♪」

その上元々の歌詞を勝手にアレンジして歌っている…

???   「恋にかまけてお留守になるのも、クロム様的にもオールオケッ〜〜♪」

思いっきり欲望丸出しでも、気にせず歌う…

???   「一人寝の夜に You can say goodbye! 〜♪」

 ………

???   「本物の恋をしま鮮花っ〜〜〜♪」

時に彼女が熱唱している間、隣の部屋から騒音が聞こえて来るのに苦情を言いに来た少女がいた。
ドアを半開きにして中の様子を確かめてみると、見てはいけない光景を見てしまった。
しかし少女は“またか…”と呆れた様子で自分の部屋に戻らず台所に行く。
何度か目撃し慣れた光景ではあるがやるせない…

少女    「こういうこときは…飲まなきゃ・・やってられないわ!!!」
マルス   「ぎゅーにゅにそうだんだ♪」
少女    「ちょっとどこから湧いたの!!!」

 ………

???   「そうよ、私は革命を起こすのよ…公式で結婚できないなら革命を起こしたらいいのよ!!」
100TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:34:54.84 ID:d7eTvyt2
冒頭のことは忘れて本題に入るとしよう…
この話は紋章町にある治安維持組織の一つ、イーリス署でのとあるミッションを記したものである。

とある休日の事…

 ※イーリス署、署長室※
エメリナ  「…困ったわね」

ため息を漏らす彼女の名はエメリナ、このイーリス署の署長を務めている。つまりこの組織のトップである。
彼女は紋章町に数ある署の中で穏健派の立場をとり、融和政策を進めている。
地区別犯罪件数を比較しても特に多いこともなく、今のエメリナ署長の方針を変える必要はない。
しかしながらエメリナ署長の方針を賛同できない別の署のトップもいるのが現実である。
そこにある男が署長室に向かって歩いている。

???   「失礼します」
エメリナ  「入っていいわよ」
???   「どうしたん…どうしかされたのですかエメリナ署長、俺…私を呼び出して?」

署長室に入って来た男…名はクロム。FE兄弟家の三男である。
彼は中学生の時にエメリナ署長の言葉を聞き感銘を受け、紋章町の治安を守ろうと志す。
中学卒業後は全寮制である高校―警察養成学校に入り訓練を受けた。
卒業後は辺境の地の署に配置され、このイーリス署に来たのはまだ記憶に新しい。
この転勤の際に兄弟家に戻って来たのが、このスレ当初においてクロムがいなかったことにしておいてほしい。
クロムは幾つか危なっかしい所があるという課題を残しながらも結果を出し、同期の中では順調に出世している。

自分の仕事を誇りに持っているクロムだが、治安を乱しているのは彼の家族が大半であるのが皮肉なことである。
そのことに付け込むように別の署のトップが“方針を変えるか、クビにするべし”とイチャモンをつける。
この要求に対しエメリナ署長は“こちらで対処するが方針変更も、クロムもクビにしない” と答えを返すのだった。

エメリナ  「ええ…ただベルン署から“貴署に勤務している者の家族が更生しない” と苦情が来ているのよ。
       この意味が解かるわよね、クロム?」
クロム   「面目仕様もありません、土下座なら何回でもします。
       もしかして責任を取らなくてはならないのですか?それでも駄目ならここで切腹します」
エメリナ  「クロム、あなたがそんなに謝ることはありません…しかし由々しき事態には変わりないのは確かです。
       早急にこちらで対処しなければならないわ、あなたにも協力してもらいます」
クロム   「はっ尽力でさせて頂きます」

エメリナはクロムへの伝達を終えると通信を入れる

エメリナ  「フィレイン…いますぐ対策本部を設置並び緊急会議を開きます」
フィレイン 『わかりました、すぐに招集をかけます』
エメリナ  「お願いね…」

こうしてクロムの進退を賭けたミッションの幕が上がるのであった…
101TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:36:20.20 ID:d7eTvyt2
 ※イーリス署 会議室※

エメリナ  「『前科もち兄弟家の更生対策』を議題とし本会議を行います。
       それでは、フィレイン続きをお願いします」
フィレイン 「はっ!まず兄弟家で明確に逮捕経歴のある人物はリーフ、エフラム、リンの三名であります。
       そのうちリンについては、現在では再犯を兆しは見せておりません。
       次にリーフに関してですが、一時期は要注意人物とされていましたが、
       最近ではかなり丸くなったのか我々の努力が実ったのかわかりませんが犯罪回数が激減しております。
       よって現在最も迅速な更生が要求されるのはエフラムであると考えられます」

エメリナに代わって会議を進行させている女性、彼女の名はフィレイン。
以前はイリース署の主戦力ともいえる天馬部隊の指揮を執り、最前線で活躍していた。
しかし、ブラザーアーチに射抜かれるという不慮の事故に遭い、落馬し大怪我を負い現場復帰できなくなった。
職務復帰後は署長の補佐として活躍している。


フレデリク 「彼…エフラムの主な罪状はロリコンであるとのことです。
       さらに性質が悪いことに自分の行いを正義だと主張しています。
       余談ですが異界では世直しのため、政党を創立させているほどの革命者でもあります」

フィレインに続いて発言したこの男はフレデリク。
イリース署の騎兵部隊の隊長兼地上部隊の実質的な指揮を執っている人物である。


バジーリオ 「ははははは、最近の若者は行動力があるな!」
フラヴィア 「粋が良いね…是非ともウチに欲しい人材だよ。ロリコンってところが残念だけどね」
バジーリオ 「まったくだ」

この二人はイーリス地区の傭兵ギルド兼酒場(ドラクエでいうルイーダの酒場)である
“フェリア亭” と呼ばれる店の経営している。
彼らはイーリス署と結託し、警察では介入できない仕事を請負い、事件解決の手助けをしている。
今回の問題は一筋縄では行かないため会議の出席を要請されている。

ギャンレル 「ロリコンとはまさに犯罪者じゃねえか。そんなのさっさとやっちまえばいいんだよ」

言葉づかいが悪いこの男はギャンレル。以前はイーリス地区に拠点に構えるマフィアのボスであった。
しかし摘発により逮捕される。逮捕される前に成した大金である程度減免処置をし、
また裏稼業とのパイプ役になることを条件に解放された経歴を持つ。
この場にいるのはリーフ絡みで招集されていることになっているが、
ま…今回の話には特に関係ないことを予めお伝えしておく。

クロム   「貴様ギャンレル!なぜここにいる…お前は俺が捕まえたはずだ!」
ギャンレル 「そんなん決まってるじゃねえか、ここの署員だからよ」
クロム   「お前みたいな奴が何故…」
ギャンレル 「裏取引ってヤツよ、闇稼業の内通者となって動向を監視しろってさ。
       寛大な処置だな…エメリナさんよ。
       しっかしな、家族に犯罪者がいるやつがよく警察なんかやってるよな、さっさと止めちまいなよ」
クロム   「何だと!」
エメリナ  「おやめなさいギャンレル、クロムも…今は会議中です」
ギャンレル 「ああ!?仕掛けてきたのは向こうだぜ」
エメリナ  「そこまでにしなさい」
ギャンレル 「チッ」
クロム   「どうしてこんな奴が…」
102TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:38:01.48 ID:d7eTvyt2
クロムとギャンレルが一発触発の状況をエメリナが鎮める。
気まずい空気を呼んだリズが流れを変えようする。

リズ    「ねぇねぇ、いったいどうするの?ベルン署が匙を投げたほどなんだよ」
一同    「………」
リズ    「えーっ!?対策ないの!まだ会議10分を経っていないのに!!」
クロム   「そんなことはないさリズ!俺たちにはルフレがいる」
ルフレ   「おいクロム、家庭の問題はお前の問題なんだぞ、わかってるのか?」

彼はルフレ、イーリス署の参謀を担当している。若輩者でありながら鋭い戦術を駆使して評価されている。
だが彼には知ってはいけない黒歴史が存在する。名門グランベル大学軍事学部戦術軍師学科(要は士官学校)に入学、
だが1〜3回までは絆を深めるという口実でキャンパスライフを謳歌していた。
その結果、落第危機に陥り、なんとか卒業はできたものの就職活動に失敗してしまう。
そして住む家を追い出され行き倒れたいたところをクロムに職務質問される。
同時に生じた事件に同行、早期解決に努めた功労からイーリス署に就職する。
優等生とは言えないが、友好的で深めた絆により広い顔を持っている。

クロム   「わかっているさ、俺とて家庭内の問題をここまで持ってきたくなかったんだがな……
       それが解決できないのが兄弟家というものだ」
ルフレ   「何達観してんだ…お前の弟のことだろ、弟の躾はちゃんとしろよ」
クロム   「といってもな…下に10人以上いたら無理だ」
バジーリオ 「お前の家そんなに兄弟いるのか…生活大変じゃないのか?」
フラヴィア 「で、どうするんだい…ルフレ。私はあんたの策に乗るけど!」
ルフレ   「いやまだ何も策も出してないですよ、フラヴィアさん」
リズ    「あのー私、考えたよ。
       エフラムさんの更生だけど……私は求人を出してみたらいいかなーって思うんだけど」
フレデリク 「なるほどそれはいい考えです!ならこのような感じではいかがでしょうか」

 
求人募集!! 
仕事内容 :家事全般、見張り
資格   :エフラムの年以上の女性、見た目が幼いのは不可
給料   :要相談または完全出来高制

兄弟家に住み込みで働いてもらいます、たくさんの家族に囲まれてとても楽しいところです。
是非お気軽にお電話ください。


フィレイン 「不明瞭な点が多いですね…」
フレデリク 「仕方ありません、こういった事例という物がありませんから…」
リズ    「この書き方だと…同棲ってことだよね。エフラム専用メイド?家政婦?」
クロム   (専用メイド……!?)

この話のクロムは王族でない、メイドという言葉はR指定に引っ掛かる想像に繋がってしまう。
それ故に顔が少し緩んでしまっていた。

フレデリク 「ええ、そうなりますね。更生とは一朝一夕で成るものではありません。
       ですから、少しでも一緒にいる時間が必要になります。
       それに専属であれば24時間常に傍にいてもよいでしょう」
クロム   (24時間隣接可能……俺専用?……専用メイド……!?ちょっと欲しいかも…)
フレデリク 「更生してそのまま結婚となったとしても特に問題かと思います」
エメリナ  「しかし、そのような人が果たして来てくれるのでしょうか?」
フレデリク 「そこが問題となりますね…」
103TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:39:03.65 ID:d7eTvyt2
フラヴィア 「じゃあ、更生させた人に賞金をわたすとかどうだい?
       ギルドの連中にも年上を多いからね。やる気だすんじゃないかな」
フィレイン 「しかし、そのお金はどこから捻出するのですか?
       賞金も少なくは無いでしょう…」
フラヴィア 「そうかい、警察は公的な機関だったからね…無暗にお金を使えないんだったか」
リズ    「う〜ん、じゃあどうしたらいいのかな」
ルフレ   「そうだな…」
クロム   「何かいい策を思いついたのか!」」
ルフレ   「さっきフレデリクが更生とは一朝一夕で成るものではないと発言した。
       その通りだと思う…で、地道に隣接させて高感度を上げて行くのが無難だな」
バジーリオ 「ん?ルフレにしてはあまり大胆じゃないな」
フラヴィア 「そうだよ、いつものあんたならこっちもビックリするような策出してるのにさ!」
ルフレ   「いえ…これくらいしか思いつかなかったという方が正しいのですが…」
エメリナ  「ではルフレあなたがこの結論に至ったのかを聞かせてください」
ルフレ   「そうですね。エフラムフェチはロリコンであり、その根源はシスコンによる庇護欲と考えらます。
       なら彼を更生させるのには根源から直さなくてはなりません。よってフェチを修正する…
       いえ、厳密に言うと新たなフェチ、犯罪にならない程度のものに上書きすればいいと考えました」
フィレイン 「犯罪にならない程度というのは具体的に?」
ルフレ   「それは先程の求人の内容の通りです。
       “幼女にかまけてなくなくて本物の恋をしま鮮花?”ということです」
クロム   「ルフレ…誰もが考えることだが」
ルフレ   「だからこそやる。単純だがそれが一番だろ…それにお前のためでもある」
クロム   「俺のため……?」
バジーリオ 「まあ、いいんじゃねのか面白そうだしな」
エメリナ  「ルフレ、作戦内容の詳細の立案を任します」
ルフレ   「わかりました、では明後日にでも提示します」
エメリナ  「ええ、お願いね。それでは次にリーフについての対策ですが…」

 ………

約一時間程度で兄弟家更生の対策会議終了し、各署員が会議室を退室した。
部屋をクロムをルフレが呼び止める。

ルフレ   「クロム、お前に聞きたいことがある…」
クロム   「エフラムのことか?」
ルフレ   「ああそうだ、より細かな情報が欲しいんだ」
クロム   「わかった話そう…と言ってもよく実際わからん」
ルフレ   「わからないってどういうことだ?」
クロム   「言葉の通りだよ、兄弟が多いせいでな…シスコンでロリコンの槍馬鹿程度しか知らん」
ルフレ   「それでよく“絆”とか言っているな…呆れてモノも言えない…
       情報がないなら調べればいいさ、それくらいできるだろ」
クロム   「やるしかなさそうだな」
ルフレ   「じゃあ今から家に帰ってエフラムのことについて調べてきてくれないか。
       俺はもう一度エフラムの逮捕時の資料を探しくる」
クロム   「了解」

クロムが家に向かう姿を見ながらルフレは呟く…

ルフレ   「さて、どうしたものか…ロリコンの更生…誰を囮に使うかだな。
       やはり彼女に任せるのが無難だろうな
       というより更生できるのか…あのロリコンを……自信なくなってきたなぁ…」

どうみてもミッションが失敗してクロムがクビという結果が目に見える…
104TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:45:29.60 ID:d7eTvyt2
一方、お題に挙がったロリコンは何しているかというと……

 休日 朝

その日の朝、エフラムはリオンに会うためグラド大学に向かうことした。

リオン   「よく来たね、エフラム」
エフラム  「すまないな、休日だというに…」
リオン   「構わないよ、僕は研究にどっぷりだからね。
       それに平日だと業者の方や学生や講義に時間をとられるから、休日の方が好都合だよ。
       最初は勉強が苦手だと言っているエフラムが教えてと言ってくるからびっくりしたね」
エフラム  「俺に学びが無いのは承知しているさ、だからリオンを頼っている」
リオン   「それから結構頻繁に来るようになったね、そのくらい熱心ならうちの大学に入りなよ」
エフラム  「いや、いい。俺は知りたいことだけ学びたいだけで他の事はいい、それに家計の事情もある」
リオン   「僕の推薦で学費免除もするけど、それでもだめかい?」
エフラム  「気持ちは嬉しいが…」
リオン   「残念だな…」
エフラム  「すまんな」
リオン   「わかってるよ」
エフラム  「それでだ…今日教えてほしいことだが……
       槍でも何でもそうだが刃の部分にあたる金属について知りたい。
       例えば…強さとか固さとかだな…」
リオン   「そうなんだ。それを理解しようとなると、まず最初に使う金属の性質から学ぶ必要があるね」
       
 数十分後………

エフラム  「性質だけでもこれほどあるのか…実に奥が深いものだな」
リオン   「それでだけど、鉄は熱処理の仕方でも材質が大きく変化するんだ。
       エフラムが知りたいのはここだと思う」
エフラム  「じゃあ、今までの説明は無くてもよかったということか?」
リオン   「そうじゃないよ、基礎を固めだよ。武術でもそうだろ、基本があっての奥義だし」
エフラム  「そうだな、基礎は大切だな…」

 さらに数十分後………

エフラム  「ふむふむ、なるほどそういうことか。勉強になった。」
リオン   「まあ、そういうことだね。わかってくれてうれしいよ」
エフラム  「じゃあ、今からその理論を実践しにいくか」
リオン   「でもこれはあくまで理論ということを覚えといてほしい、
       職人の経験と勘のほうが重要だしね」
エフラム  「わかってるさ、物事を科学的に理解することも大切だと思っている」
リオン   「その考えを持っているならますます大学で勉強するべきだと僕は思うね。
       エイリークもその方が喜ぶと思うし」
エフラム  「大学に進学するとなると、エイリークにスパルタで指導されそうだな…
       ところでリオン、どんな研究をしてるんだ?」
105TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:55:20.64 ID:d7eTvyt2
リオン   「今やっていることかい?『エーギル』ってものを研究しているよ」
エフラム  「エーギル?なんだそれは?リオンのことだ、新しいエネルギーか?」
リオン   「さすがエフラム、察しがいいね。普段は脳筋なのに勘が鋭いんだね」
エフラム  「脳…筋…まあ勉強が苦手なのは認めるがな。それでなんなんだ、その『エーギル』というのは?」
リオン   「『エーギル』というのはエネルギーの一種なんだ。
       でもこれは新しいエネルギーというより生き物が持っている特有のものなんだ」
エフラム  「生き物が…持っている?」
リオン   「まあ、大雑把にいうと生体エネルギーみたいなものさ、オーラといったほうが分かり易いかな。
       とにかく熱とか魔法とかでもなく、ほんとに目には見えないんものなんだ」
エフラム  「しかしそんなものよく見つけ出したな」
リオン   「違うよ、過去の文献から探し出してきたんだ」
エフラム  「過去の…というと以前から存在がわかっていたということか…?」
リオン   「そう、さらに驚くべくことは数百年前から水面下で研究されていたんだ。
       この研究は非人道的だから公に発表されなかったんだ…」
エフラム  「確かに生命を弄ぶことになるからな……摘発されたら終わりだ。
       リオン、もう少しそのことについて聞かせてくれないか?」
リオン   「いいよ。エーギルは生き物が持っている特有のエネルギーというのはさっき言ったよね」
エフラム  「ああ、エネルギーの一種だとな…」
リオン   「エーギルというは目には見えないけど各生物自体で生成させている。
       その生成量、保有量にも人によって個人差があって単純に寿命に比例するんだ。
エフラム  「生成量は分かるが保有量ってなんだ?」
リオン   「簡単に言ったら器…燃料タンクのことかな。
       例をあげてみるとこんな感じになる。
       ベオク < 印付き < ラグズ < マムクート <<< ミカヤ
        102 〜103 103 (平均) 103〜104   106〜108(推定)
エフラム  「これだけ見てもミカヤ姉上は人類を超越していることがわかるな。どうしてだ?」
リオン   「生成に関しては謎だけど保有はユンヌがエーギルの予備タンクになってると考えられる」
エフラム  「神ならできそうだな……」
リオン   「エーギルは色々なエネルギー変換が可能でさ、例えば魔力とか呪いとかね。
       ダークマージの呪いは生贄のエーギルをエネルギーに転換させ各呪術に応用させているし、
       鍛冶場の馬鹿力という言葉あるよね、実はエーギルつまり命を削って本来より高い能力を出すんだ」
エフラム  「待てよ、エーギルは意図的に使えるということか?」
リオン   「そう、存在を知っていればね。スパ○ボでいうと精神コマンドぐらいな感覚だよ。
       火力を上げようとしたら『熱血』とか『魂』って感じで使うんだ。
       ラグズはエーギルを使って化身しているんじゃないかってデインのイズカ博士が論文を出していたし」、
エフラム  「つまりラグズの化身は“やってやるせ!”みたいな感じか?」
リオン   「まあそんな感じ。余談だけど、もしミカヤさんが最大保有量のエーギルの10%を魔力に転換すると
       紋章町は火の海に包まれるね。そして20%だと紋章町中を敵に回しても勝てるんじゃないかな」
エフラム  「リオン、それは本気で言ってるのか…俺の姉上は最終兵器彼女なのか?」
リオン   「シミュレート上ではね。でもそれは実際ないね、あの人は老化抑制に回してると考えられるから」
エフラム  「老化…抑制ってどういうことだ?確かにミカヤ姉上は容姿が全く変わらないが…
       それとエーギルとどう関係があるんだ?」
リオン   「エーギルは細胞の活性化や老化抑制の作用をしているんじゃないかって報告があるんだ。
       まだこれらの報告には確かな実証とかないんだけどその仮説が正しければエーギルの保有量、生成量
       が多いラグズがベオクより長寿で身体能力も高いって納得できるんじゃない」
106TMR(of ephraim):2014/01/09(木) 06:59:33.89 ID:d7eTvyt2
エフラム  「なるほどな、一つ気になったことがあるんだが。エーギルがなくなったらどうなるんだ?」
リオン   「それは細胞の活性化や老化抑制の仮説の部分だけど、エーギルがなくなると細胞が死ぬってことに
       なるね、ミイラになって最終的には灰になっちゃうんだ。モルフ、亡霊戦士、屍兵とかはエーギルで
       生成されたものだからミイラになる前に灰になるからね。大事な事を言うの忘れてた!
       紋章町では死んでも生き返られるということが多いね、まあほとんどはネタだけど」
エフラム  「バルキリーやオームで可能だな」
リオン   「だとしても生き返られるって普通おかしいよね。それを可能にしているのがエーギルの存在なんだ。
       肉体的にも死んでしまっても生き返られるのはエーギルが残留思念として残っているんだ」
エフラム  「残留…思念…?じゃあつまりエーギルというのは魂なのか」
リオン   「文科的に言ってしまえばそうだよ。しかし科学的に言うとエネルギ−でもある。
       さっきの話に戻そう、バルキリーで生き返らせるっていったけど老衰の場合は生き返らせないんだ。
       生き返らせるのにはある一定量が必要がある。肉体が死んでいてもエーギル自体は増大している。
       しかし、その増加量は年をとるごとに減っていく」
エフラム  「それは老化による細胞劣化や老化抑制のために大部分のエーギルを回す。そのためエーギルの
       保有量が一定量より減少し、死んでも生き返らせることができないか」
リオン   「あと目安だけど生命体が持つ最大保有量のエーギルが??%以下になると意識を失う、
       まあこれは細胞が破壊され体に酸素が回らなくなったと考えられる。
       そして??%以下になるとエーギルが塊を維持できなくなり拡散する。
       拡散するともう二度とは戻らない。エーギルというのは増やすことができるけど再構築できないんだ」
エフラム  「では分け与えることはできないのか?」
リオン   「できないことはないけど、エーギルは魂でもあるって言ったよね、つまり記憶があるんだ。
       エーギルを分けちゃうと多重人格になったり、性格が変わったり、輸魂したほうが強すぎれば
       食いつぶされる恐れもある魔王みたいに、それはしたくないな」
エフラム  「生命は救えることは可能ということか…」
エフラム  「そうか、リオンは最終的にどうしたいんだ?」
リオン   「僕はこのエーギルを人の役に立てたいんだ」
エフラム  「だが、人命を助けるとしても分け与えるのは問題があるな」
リオン   「わかってるよ…それで今やってる研究はエーギルの共鳴だよ」
エフラム  「共鳴?」
リオン   「そう共鳴…Resonance。繋いだ魂の火が胸を射すなら、言葉よりもっと強い響きが今聞こえるかってね」
エフラム  「なんだその意味は?」
リオン   「いや、とある歌の歌詞だよ。つまりエーギルを感応させて増大させるってことだよ。
       これならもともとあるものを増やすだけだから、少なくても性格破綻という問題は解決できる。
       だけど、共鳴ということはピンポイントでしか起こらないんだ…
       針に糸を通すのよりも難しいけど、エフラムのシスコンが直るよりは簡単だけどね」
エフラム  「それは俺がシスコンが重症だということか…?」
リオン   「そうだよ、じゃあ僕がこの研究の成果を出せたら、エイリークと交際してもいいかな?」
エフラム  「エイリークと交際?く…しかしあいつにはまだ早い…」
リオン   「ほらね、だから重症だって言ってるんだよ…」
エフラム  「うぅ……わかった…その時は交際を認めよう……」
リオン   「本当に?」
エフラム  「お…男の誓に訂正はない!!」
リオン   「今の言葉忘れないでね…」
エフラム  「ああ……」
リオン   「おっとこんな時間か…昼前だけど午後からどうするの?」
エフラム  「さっき教えてもらったことを参考に刃を打ってみるさ…」

親友とした約束それは仕組まれた二重拘束であった。
エフラムのシスコンが直れば口を挟むことがなくなる、研究の結果がでたら交際を認められる。
そんなことに気づかずエフラムはリオンの研究室を出て一度家に帰ることにした…
 
つづく…

エフラムとリオンのやり取りはエーギルについて考察を書きたかった。
中身が矛盾していたらすみません。
107助けて!名無しさん!:2014/01/09(木) 07:31:05.35 ID:hPu8yO5h
シグルド兄さんの暴行やエリンシア姉さんの逆セクハラは犯罪じゃないんだね!
前科もちじゃないだけかもしれないけど
108助けて!名無しさん!:2014/01/09(木) 10:18:02.55 ID:0Jg8XlUO
色々おもしろいネタでした。GJ
109助けて!名無しさん!:2014/01/10(金) 20:46:37.46 ID:EFm+tfPx
ロイ「語呂合わせか何か知らないけど僕は時々エロイと呼ばれる。エリウッド兄さんはエロウッド兄さん。だけどやってることを思えば一番しっくりくるのはエロンシア姉さんだと思うんだ。この名が今まで出てこなかったのが不思議でならない」
110助けて!名無しさん!:2014/01/11(土) 00:39:32.08 ID:wFcNiJ6u
>>109
申し訳ないが便乗を…


エリンシア「な、な、何を言いますのロイちゃん!溢れ出る汗の匂いと逞しい腕のKINNIKUと割れた腹筋を見たら飛び付きたくなるのが女の本能でしてよ!みんな、そうですわよね!?」


リン「えー。ムサい男、私苦手だけどなぁ…」
セリカ「あたしも〜」
エイリーク「それは…あの…、セクハラ、というものなのでは…?」

エリンシア「まぁ!?KINNIKUの魅力が分からないだなんて人生損してますわよあなたたち!」

ミカヤ「…オバンシア本気で自重」
111助けて!名無しさん!:2014/01/11(土) 18:28:52.13 ID:Oz41+c0Q
リリーナ「強く同意するけど腕は豪腕でおお腹は弛んでるくらいがいいです。柔らかいお腹に顔を突っ込んでクンクンする幸せがわかりませんか姉様?」
デジェル「まともに出すのはつつしみが足りないわ。KINNIKUを鎧の内に秘めるから内側を妄想してハァハァできるのよ。あの鉄臭さを嗅いでると頭が沸騰しそうになるわね」
112助けて!名無しさん!:2014/01/12(日) 00:11:03.45 ID:Nc6Ux3Lr
ビラク「ウホッ!キミ達は女性だけど話が合うね!次は漢と漢の肉体の語らい…ホモの素晴らしさを学んでみようか!へっきゅん!実演の出番だよ!」
113助けて!名無しさん!:2014/01/12(日) 00:53:14.21 ID:4txqGUqU
ティニー「撮影準備よし、スケッチブック準備完了!座布団に正座してワクワク待ちます!」
114助けて!名無しさん!:2014/01/13(月) 01:38:50.80 ID:6S0bRGnc
ユンヌは…アイク限定だったよな、そうだよな
115振り袖に賭けた情熱:2014/01/14(火) 01:22:39.69 ID:qevlHVPv
(14日になってしまったが、折角なので思い切って投下。


今日は成人の日。
それは、新成人を迎えた若人を祝福する日である。
御存知、兄弟家の学生たち(特に女性陣)も、紋章街各地の新成人たちの美しい振り袖や晴れ姿が報道されるテレビ中継にうっとりしながら、いずれ訪れるであろう自身の成人式の日に夢を馳せていた。

リン「いいな〜、みんな…綺麗だわ…」
セリカ「…私も早く振り袖着た〜い」
エイリーク「(ビキニみたいに胸が目立たないもの、私の成人式には思い切りキメた振り袖にするわ!)」
リン「あ、イリア地区の中継よ…。!…エリウッド、みてみてフィオーラさんよ!水色と白の振り袖、すっごく似合ってる!」
エリウッド「え、どれどれ…。フィオーラ、綺麗だ…。やっぱり彼女には儚いイメージの色が似合うな…」
リン「もう、エリウッドったらデレデレなんだから!……ね、ちなみに私にはどんな色の振り袖が似合うと思う?(ぽっ)」
エリウッド「…ぇ…そ、そうだなぁ。リンディスは活発で元気がいいから…」

マルス「そうですね、リン姉さんは実年齢の数倍は大人びて(ここ強調)見えますので木賊色や臙脂色みたいな落ち着いた色の着物を着てみては…」

リン「あ・ん・たには聞いてないんだけど!!」

つ勇者の剣 四回攻撃

マルス「ひでぶ…」
セリス「うわぁ…」
ロイ「(ミンチよりひでぇや)」
セリカ「ねぇアルム、私にはどんな振り袖が似合うと思う♪(絶対シルクやジャンヌなんかより可愛くキメてやるんだかんね!)」
アルム「…やだなぁセリカは何着ても可愛いさ♪」
セリカ「本気で言ってるの…?じゃあさ、シルクやジャンヌに絶対色目なんか使わないって約束出来るよね?」
アルム「…!」
セリカ「ミラ教の十の教えにあるの…。約束を守る者には地獄の業火での裁きを…ってね」

アルム「(セリカ…怖い…)」

ロイ「(半笑いってのがまた…)」


ヘクトル「なぁ、いい加減チャンネル変えていいか?10時から時代劇『七三分けの七人』が始まるんだが…」
エフラム「何言ってんだ、『いない、いない、ばぁつ!』だろ!」
116振り袖に賭けた情熱:2014/01/14(火) 01:24:41.78 ID:qevlHVPv
ヘクトル「おいおい何考えてんだ…おめぇの幼女好きは百も承知だがよ……高校生が見るような番組じゃねぇだろ…」
エフラム「ミルラたちがスタジオに招かれたそうだ、ちゃんと見てやらないと」
リン「二人共何勝手に話進めてるのよ!特集が終わるまで絶対番組変えないでよね!」

ヘクトル「けっ、なんだよ。別に今すぐ決めろっつーんじゃねぇだろ。んなもんはあと2、3年掛けてゆっくり決めりゃーいいだろが」
リン「何よ〜フロリーナとリリーナちゃんの振り袖姿誰より楽しみにしてるくせに〜!」
ヘクトル「ぶっ!それとこれとは別だろうが!」
ロイ「リリーナの……?(ピクッ)ふふ、ふ、ふふふふふ……」
セリス「…ロイから凄まじい殺気を感じるんだけど」

エフラム「……エイリーク」
エイリーク「は、はい。何でしょうか兄上(もしや兄上も私の成人式について考えていて下さるのでしょうか…//)」
エフラム「お前も年齢的にはあと数年で二十歳だが、まだ色を挙げるには至らんだろう。色気のない身体つきとその胸の大きさではとても大人の仲間入りだとは…」

アニウエーボガドガアッーヒトデナシー!
ダカラチャンネルヲカセトイッテ…ナニヲスルー!
ピザハシスベキ!アルムノヤリチンウワキモノー!
マミーチャンハカンケイナイヨーイガイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ(以下ループ)


セネリオ「ひどい有り様です」

(〜その日の夕方〜)
偶然紋章デパートに来ていた所で鉢合わせし、買い物も済んだので姉弟揃って兄弟家への帰路を急ぐ年長組。

エリンシア「それにしてもデパートのゲームセンター内のプリクラに並んでた女の子達、綺麗でしたわ〜。私達の頃はまだ普通のカメラで取るのと大差なかったもの、今時の子が羨ましいわ〜」
シグルド「私の成人式というと…もう約十年も前か。ふぅ、社会人ともなると月日が経つのはあっという間だな」
アイク「成人式か。よくは覚えてないが宴の席で竜肉を皆で頬張ったあの日が懐かしいな」
クロム「ちょ兄さん、普通久しぶりに会った友人との思い出話とか、そういうのが記憶に残らないか?」
117振り袖に賭けた情熱:2014/01/14(火) 01:28:24.96 ID:qevlHVPv
アイク「久しぶり…と言っても俺の古くからの友人は皆グレイル工務店勤務だからな。高校卒業以来毎日顔合わせてたぞ?」
クロム「まぁそれもそうか…」
ミカヤ「…さぁて家の妹たちの成人式も最高に仕立ててみせるわ!」

クロム「……姉さんは何を意気込んでいるんだ?」
アイク「さぁ?女心は分からん」


「ただいま〜」


シグルド「おぉお前たち、皆集まっていたのか…って!うおおおぉっ!先々月に、給料叩いて買った薄型HDTVは……」


ロイ「……故障品扱いってレベルじゃないよね」
マルス「スクラップだよ、どれもこれもリン姉さんがいででいでっ」

エリウッド「僕というものがついていながらついていながら……!あぁ、エリンシア姉さん!懐かしいあの日のように僕の尻をアミーテと慈悲でフルコンボしてくれぇえ!」


エリンシア「言われなくとも!
ぶっ 飛 ば し て や り ま す わ !!」


エリウッド「血治ちょ地蝶さいこおぉぉおお!もっと殴って、ぶっ飛ばしてお姉さまあ゛ぁぁ!ハァハァ」


リーフ「ぶ、ぶばばぁぁぁあ!!なんだか僕も超さいこおぉぉおお」
マルス「(うわぁ…襟木実はドMかよ…wこれはとても人様には言えないねwww)」
ロイ「ていうかリーフ兄さん何便乗して尻出してんのさ!」


エリンシア「あなたたち、そこにお尻出してお並び!!1人ずつケツをしばいてやりますわ!」


シグルド「私の安月給を叩いて買ったHDTV……」
クロム「おい、シグルド兄さん生きてるか?……おかしい、ストーン食らったかのようにピクリとも動かんぞ」

アイク「なぁ、それは後の事にしといて、とりあえず飯の支度をしないか?」
118助けて!名無しさん!:2014/01/14(火) 23:13:36.85 ID:EOEV3VbG
ネタ投下職人の皆さま、お疲れ様です。

ttp://wikiwiki.jp/fe-brothers/?%C8%D6%B9%E6%BD%E7

勝手ながら20スレまでだけど代理まとめサイトを立ち上げてみました。
本家保管庫様が復帰次第閉する鎖予定です。

なお21スレ目以降のネタに関しては今しばらくお待ち下さい。
119助けて!名無しさん!:2014/01/14(火) 23:17:51.08 ID:EOEV3VbG
↑誤字がありました。
×閉する鎖
○閉鎖する です。

トップページのリンクも間違ってました。ただしくはこちらです。
ttp://wikiwiki.jp/fe-brothers/
120助けて!名無しさん!:2014/01/14(火) 23:58:03.77 ID:NbVGscrY
>>119
乙です

とりあえずちょい質問があるのでこっちに書いてみますー
これ関連のお話はここでいいかなと
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9373/1182170056/
121助けて!名無しさん!:2014/01/15(水) 22:44:42.76 ID:MSdJ0jyu
代理保管庫の人乙です。
しかしこう見ると懐かしいキャラあちらこちらに見られるな。
兄弟家の愛犬オルグさんのネタとか…やってみたいけど上手く書く自信がないな
122助けて!名無しさん!:2014/01/16(木) 00:59:44.96 ID:PcZf+7Wg
>>119
乙です。過去スレが見られて助かります。
>>115-117 gjです!
振り袖いいですね。兄弟家で着付けができそうなのは ミカヤ、エリンシア、エイリーク、リーフかと
エリウッドがドМだとは…

では続いてネタを投稿、その前に…

今回の投稿の要約
???   「今回の要約を説明させて頂きます」

       ・エリウッドが絶望した
       ・リンが人をやめた
       ・クロムがラッキースケベをした

???   「気になる内容は?その後のお楽しみで… 
       クロム様のラッキースケベの相手は私…であって欲しい!!」
123TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:00:52.05 ID:PcZf+7Wg
TMR(of ephraim) 2  >>99-106の続き

とある休日の午前、クロムは休日出勤、エフラムはリオンの所に出かけていた。

 ※兄弟家 居間※
エリウッド 「絶望した!! 家計簿が真っ赤に燃えている事に 絶望した!!」
居間でエリウッドは家計簿をつけていた。そして家計簿の状況を眺め、絶望していた…いや絶望先生の真似をしていた。
壊れて“蝶サイコーッ!”と叫ぶのはよくあることだが、今日は何故か“絶望した!”と絶叫してしまった。
その絶叫に驚いたリンが様子を確かめに来る。
リン    「なに叫んでいるのよエリウッド、びっくりするじゃない?」
エリウッド 「見よ!!ウチの家計簿は赤く燃えているぅ!!!」
家計簿をリンの顔の前に付きつけその数字をこれでもかというほどに見せつける。
リン    「これはなんとも……見事な赤ねぇ」
エリウッド 「それだけ?他には何にも思わないのかい?赤だよ!燃え上がる赤だよ!血の色だよ!!ゴホッゴホッ」
案の定、興奮して壊れるエリウッド、もともと体の強くないのがたたって吐血をしてしまう。
リン    「ちょっとエリウッド、大丈夫!?こんなところで血を吐かないでよ…掃除するの大変なんだから。
       エリンシア姉さん、タオルタオル!!」
エリンシア 「またエリウッドちゃんが……リンちゃん、体が弱いのわかっているんだから刺激しちゃダメでしょ…」
リン    「これはエリウッドが自分で勝手になっちゃったことだから!」
エリンシア 「言い訳は聞きません!罰としてエリウッドちゃんを部屋まで連れてって行くこと!」
リン    「わかったわよ…」
どこか腑に落ちないリンだが、姉の命令を従いエリウッドを担いで運ぼうとする。
体重を気にする年頃のリンにとってエリウッドの軽さに驚きを隠せなかった。
リン    (よいしょっと!…エリウッド…軽すぎない?私でも余裕だわ…もしかしてロイと同じくらい?)

 ………

クロム   「ただいま〜」
エリンシア 「おかえりクロムちゃん、休日なのに御苦労様」
クロムはエフラムの情報を集めるため家に帰宅、リンと入れ替わりに居間にやって来る。
クロム   「ああ、エリンシア姉さん。休日出勤だけど早上がりだったんだ。
       それより、エフラムは家にいるのか?」
エリンシア 「エフラムちゃん?うーんと…たしか出かけてるはずだったけど」
クロム   「そうか…ありがとう、姉さん」
エリンシア 「ねえ、まだ早いけどお昼ご飯はどう?」
クロム   「ごめん姉さん、もうちょっと後で食べるよ、野暮用があるんだ…それじゃ」
エリンシア 「?」
居間を出て階段に向かう途中で首をかしげながら独り言をつぶやく。
クロム   (さてどうしたものか?直接話をしたかったが…いないのか…
       時間も限られていることだし少々気が引けるが勝手に部屋に入らせてもらうか…)
階段を上がり、二階にあるエフラムの部屋の前までやってくる。
クロムは扉を開けた、しかし扉は鍵がかかっている。ガチャガチャと強引にドアのぶを回しても無理だった。
クロム   「なんだこの部屋…鍵がかかっている。あいつ意外に几帳面だな!」
???   「どうかされましたか兄上」
クロム   「うわっと、なんだ…エイリークか…」
エイリーク 「どうしたのですか…そんなに驚いた反応をされて…
       もしかしてエフラム兄上に用があるのですか?」
クロム   「ああ…まあな、ちょっとな」
エイリーク 「何か理由がありそうですね。私で良ければ話を聞きますが」
クロム   「いや、大丈夫だ。気にするな」
エイリーク 「クロム兄上は隠し事とかできないタイプですからね、わかります。私もそうですし…」
クロム   「俺はそういう風にみられていたのか…
       (エイリークならエフラムのことを一番知っていそうだ。時間も惜しいしな…)
       じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうか」
エイリーク 「わかりました…立ち話もなんですので場所を私の部屋に移しましょう」
124TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:02:18.31 ID:PcZf+7Wg
※エリウッドの部屋※
『エリウッドの部屋は、一言で言うなら病室だった。病院のベッドに、脇に点滴。ベッドサイドには花瓶に花。
 窓には白いカーテンが風にたなびいている』←過去ネタより★1
リンはエリウッドを部屋まで送りベッドに寝かせ、その横で椅子に腰かける。
その時にはエリウッドの興奮状態も治まっており、いつもの常識者に戻っていた。

リン    「本当に大丈夫…?」
エリウッド 「ごめんねリンディス、あんなことで取り乱してしまって」
布団からブルブルと震えながら手を出しエリウッドはリンの手に触れようとする。
それを感じとったリンはその手を両手でギュッと握りしめ、エリウッドは真顔で問いかける…
エリウッド 「リンディス…君に頼みがあるんだ…」
リン    「何、エリウッド?急にそんな真剣な顔をして…こんなんじゃ今生の別れみたいじゃない…」
エリウッド 「大袈裟だな…でも本当に君にだけにしか言えないから言うんだ…」
リン    「私にしかできない?もしかして…キスして欲しいの?」
エリウッド 「違うよ、もっと大事なことだよ…」
リン    「もしかしてピンクな雰囲気なこと?自主規制とかなの?」
エリウッド 「それも違うさ…もっと…もっと…大事なことだよ……」
リン    「待って、それ以上は…結婚!?ダメよ //// 私達兄妹なんだから…シグルド兄さんが許さないわ…
       で、でもエリウッドがどうしてもっていうのなら /////// …私は…私は…」
エリウッド 「…………」
リン    「どうしたのよ、急に黙りこんで…?」

エリウッド 「絶望した!! 一人で勝手に期待している妹に 絶望した!!!」

リン    「また絶望しないでよ!まったく二回目は面白くないし、それにそのネタくどいのよ!」
エリウッド 「でも何故か絶望せずにはいられなかったんだ………」
エリウッドの脳内はこんなことを考えていた…
『絶望先生の本名は糸色望…横書きではくっ付けて書いてはいけない暗黙のルール。
 確か絶望先生には妹がいたはず…糸色倫…リン?…妹…リン?…糸色…リン…?
 欲求不満の妹…リン?…欲求不満の妹…リンディス?…絶倫の妹…リンディス!!!
 それに絶望先生の旧友の中の人はクロム兄さん、これは関係ないか…。
 そうかそうだったんだ…どうして僕は“蝶サイコー”じゃなくて“絶望した”と叫んでいたのか…』
リン    「エリウッド、ねぇエリウッドったら…しっかりして!」
エリウッド 「糸色倫…」
リン    「え…どうしたの…今ぼそっと何か言った?」
エリウッド 「糸色倫…」
リン    「イトシキリン……愛しき…リン…?やっぱり…エリウッドは私のことが…」
エリウッド 「また勘違いしてる、はっきり言うよ…僕はねリンディスが絶倫(リン)って言いたいんだよ。
       その治まることの知らない欲求不満のことと掛け合わせているんだ、わかったかい?」

リン    「ぜ、ぜ、ぜっ、絶リーーーーーン(倫)!!!????」

エリウッド 「そう、絶倫」
リン    「…そう、エリウッドだけは私の味方だと思っていたのに…
       もうこの家には誰も私に気にかけてくれる人がいないんだ。
       なんか…もっと血がみたくなっちゃな…どこか刀落ちてないかなぁぁ?」
マルス   「リンお姉様、これをお使いに下さい…」
どこからともなく現れたマルス、その懐にはがマーニカティを抱えており、リンを差し出す。
リン    「ありがとう、マルス。気がきくわね…さすが私の弟ね…」
マルス   「ありがたきお言葉…さあ不埒なエロウッドに父なる空の怒りをお与え下さいませ……」
リン    「わかってるわ」
エリウッド 「ま、待ってくれリンディス。僕は病人だよ、そんなことは人道的に間違ってる…
       リーフ的に言えば“このヒトデナシー”だよ」
リン    「そうね、でも私が絶倫って言ったのはエリウッドよね…
       絶倫…『倫』って人として守るべきみち。それを絶つって意味じゃない?」
エリウッド 「ちがう、もともとはそんな意味じゃなーーーーい★2」
リン    「覚悟はいい?」
エリウッド 「」
 ★1 【春の大掃除一〜三日目】第9章 254〜
 ★2 絶倫…「倫」は「たぐい」の意味。人並外れて優れていること。抜群。
125TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:03:07.10 ID:PcZf+7Wg
その頃のクロムはというと…エイリーク、妹の部屋にいた。

 ※エイリークの部屋※
兄弟家随一の気品をもつ彼女の部屋を過去ネタそのまま引用して表現すればこんな感じである。
『エイリークの部屋は、塵ひとつなかった
 部屋は凝ったアンティーク類や可愛らしい置物、綺麗な鉢植えなどが趣味良く並べられている
 愛用のバイオリンもディスプレイかの用に置かれている』

クロム   (たしか姉さんたちはエイリークの段ボールの中身は知ってはいけないと言ってたな…)

来客であるクロムをもてなすため、エイリークが紅茶を淹れる。
その間ティーセットを見てクロムは原作一応王子という貫禄を披露する。
クロム   「このティーセットはヴァルム地区のロザンヌ産だな…
       豊穣の土地と言われ、きめ細かや良質の土を造られたモノだ。
       だからこそ敢て派手な装飾していない。土台の良さを感じさせている。
       色は純白ではなく乳白色で丸みというか温かみがあっていい…」
エイリーク 「私もそう思います。いい仕事していますね…」
紅茶を淹れ終わり、ティーカップクロムに差し出す。
エイリーク 「どうぞ、クロム兄上…」
まずティーかプに注がれた紅茶を見て、その香りを嗅ぎ、一口飲む
クロム   「この紅茶は…ポカラの里で摘まれた茶葉だな
       色も標高の高い所特有で薄い琥珀色をしている」。
エイリーク 「先程のティーセットといいよく御存じですね兄上、紅茶に興味があられたのですか?」
クロム   「いや、そんなんじゃないさ。ただ署の中にセレブなヤツ(←マリアベル)がいてな、
       “署内でもティータイムが必要ですわ”と言いだしたんだ。
       エメリナ署長も仕事に支障がない程度なら構わないって許可してしまったんだ…」
エイリーク 「素敵ではありませんか」
クロム   「そこまでは良かったんだがなぁ…実際は紅茶についての講習会だ。
       最初は紅茶の歴史から始まり種類、淹れ方ついでに器についてを教えられた。
       やっと紅茶を飲めると思ったらまず香りでその種類を当てなくちゃならなくてさ…
       間違ったら“これぐらいもわからないのですか?なんと野蛮な!!”とブッ飛ばされた…
       “あんたのほうがよっぽど野蛮だよ…”と感じずにはいられなかったな…
       それに間違った後はフレデリクにみっちりしごかれた。それで少なからず心得があるんだ」
エイリーク 「そうだったのですか…でもちょっと意外でした(発案された方はどこかラーチェルに似ていますね)」
クロム   「まあな…(何呑気に茶をしばいてるんだ、俺は…さっさとエフラムの情報を集めなくては…)
       それより、エイリークだから話すが、他の家族には内緒にしてほしい」
エイリーク 「隠し事ができない私に…ですか…?それは理解し兼ねますが…どうしてもと言われますなら…」
クロム   「そうだったな、だが聞いてほしい。実は俺が勤めている署でエフラムの更生計画が発案された。
       俺はエフラムの情報を得る任務を任されたという訳だ」
エイリーク 「だからエフラム兄上の部屋に侵入しようとされたのですか…?」
クロム   「まあそうなる。兄弟であっても他人の部屋に勝手に入ることはプライバシーの侵害かもしれんが、
       最悪家宅捜索という名目で楯にできる」
エイリーク 「事情はわかりました。いささか問題がありますが、警察に厄介になる兄上にも非があるようですし…」
机の引き出しからある鍵を取り出すエイリーク。
エイリーク 「これをお使いください…」
クロム   「もしかして、エフラムの部屋の鍵なのか?」
エイリーク 「ええ、合鍵になりますね。
       非常時に兄上の部屋に逃げられるようにということで預からさせてもらっています」
クロム   「すまない、助かる…」
エイリーク 「できれば私も同行してもよろしいでしょか?私も兄上のいない時に部屋に入ってみたいですしね」
クロム   「別にいいさ…それに事情を話してしまったしなぁ…」
エイリーク 「ありがとうございます」
126TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:04:36.96 ID:PcZf+7Wg
※エリウッドの部屋※
エリウッド 「絶命した!! あと少しで 絶命した!!!」
マルス   「大丈夫ですよ、肉体的に死んでもバルキリーで復活できますから」
リン    「三回目…それで妹とのスキンシップより結婚より大事なエリウッドの頼みってなんなの!?
       ちゃんと説明してよね…」
エリウッド 「決まってるじゃないか…食料を獲ってきて欲しいんだよ」
マルス   「そんなこともわからなかったんですか?さすが糸色リン姉さん。
       栄養が脳じゃなくて胸に回ってるんですから、仕方ありませんね」
 ズバッ×5…、緑に光りマルスを5枚に下ろす。
リン    「マルス…あんたそう呼ぶな!」
エリウッド 「で続きだけど…君もさっき家計簿見ただろう…」
リン    「あー確かに…これは食費を浮かさなきゃいけない数字だったわねー…
       ウチって確実にエンゲル係数50%越えてるようだし……」
マルス   「ようやく理解しましたか…糸色リン姉さん…」
 ドカッ…、青く光り月に代わってマルスをお仕置き…ぶん殴る。
エリウッド 「だから狩りが得意なリンディスに頼んでるんだ…
       アイク兄さんやリーフだと食用以外の物まで獲って来るからね、君に頼もうとしたんだ…」
マルス   「狩りは野生児の糸色リン姉さんにはピッタリですからね。さすが絶望兄さん賢明な判断です」
 ビシッ…、マルスを縄で縛りあげ、その上から簀巻きにする
リン    「エリウッドの頼みなら仕方ないわね。要望とかある?」
エリウッド 「みんなが食べられるものをお願いするよ…」
マルス   「糸色リン姉さんのことだから精力がつく内臓系とか脳味噌をとってくるに違いないですから…」
 モガモガ…、体の自由を奪われても減らず口を叩くマルスに猿轡をはめる…
エリウッド 「リンディス、やり過ぎだよ…それはもう拉致じゃないか…」
リン    「違うわ…こいつが人として守るべきみちから外れかけているから躾をしているだけよ。
       ドМのエリウッドもして欲しい?」
エリウッド 「いや…遠慮しておくよ…」
リン    「じゃあお昼食べたら、すぐ獲って来るから…待っててね、エリウッドお兄ちゃん&#9825;」
 投げキッス…愛が重すぎて憎しみに変わり復讐となる。
エリウッド 「グワッ…リンディス、君は絶対さっきのこと根に持っているだろう…」

 ※兄弟家 家の前※
リンは軽めの昼食をとり、狩りの準備をして馬に跨る。
そしてサカに向かおうとしたちょうどそのときエフラムが帰って来たのだった。
エフラム  「リン?馬を用意してどこか遠乗りでも行くのか?」
リン    「ええ…エフラム兄さん、遠乗りじゃなくてサカの草原に食料調達にね…」
エフラム  「ハンティングか…午後からは鍛冶屋に行く予定だが…どうしたものか…
       (そう言えばこの前作成した槍の出来前を試してみたかったな…)」
リン    「どうしたの…?」
エフラム  「ああ…差支えなければ俺も付いて行っていいか?」
リン    「もちろんよ、こういうのは人数が多いほうがいいしね!」
エフラム  「わかった、すぐに支度する。ちょっと待っててくれ…」

エフラム  「ただいま…」
エリンシア 「おかえりエフラムちゃん、クロムちゃんが探していたわよ…」
エフラム  「クロム兄上が?なら夕方には戻ると伝えといてくれないか…今からまた出かけるんだ」
エリンシア 「お昼はどうするの?」
エフラム  「昼はいいさ。急いでるんだ」
エリンシア 「抜きはダメよ、力が出ないんだから。お弁当に詰めといてあげるから後で食べなさい!」
エフラム  「すまない、できたら玄関においといて欲しい…」
居間を通って階段を上り自分の部屋に向かう。部屋に入り自作の槍の一つに手を伸ばす。

エフラム  「“Meteor”…りゅうせいをモデルに俺が自作した渾身の一作。
       それと、カメラだ…この槍の出来前を実証するためには必需品だ…」

エフラム  「すまん、待たせたな……その麻袋は…なんだ?1.5Mくらいの大きさがある。それに激しくもがいているが…」
リン    「あっこれのこと、餌よ餌!!獲物をおびき寄せるための餌!!より新鮮な方がいいじゃない?」
エフラム  「餌か…なるほどな…じゃあ行くか!」
リン    「ええ!」
127TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:05:57.20 ID:PcZf+7Wg
※エフラムの部屋※
クロムはエイリークから借りた鍵でエフラムの部屋に入る。
初見としてエイリークの部屋が西洋風に例えるなら、エフラムの部屋は東洋風といった感じであった。
床はフローリングの上に畳を敷き、ベッドらしきものを見当たらず、机にしても膝下程度の高さである。
総じて華やかさなく侘び寂びの雰囲気を感じさせられる。
しかしながらどこか気品を感じられるという点はさすが双子ならではといったところである。
そして部屋の一角には彼の武器のコレクションが並べられていることに気が付く。

クロム   「これがエフラムの部屋…槍に拘っているとは分かっていたのだが…
       それにしてもすごいなこの槍の数は…一体何本所有しているんだ?」
エイリーク 「私もこれ程とは思いませんでした…」
クロム   「それにしても槍のコレクションを飾るなど若者らしくない渋い趣味の持ち主だな」
エイリーク 「ほんとそうですよね…」
クロム   「りゅうせい、げっこう、たいよう(外伝)、撃魔のやり(聖魔)、スレンドスピアEX(烈火)
       なんだ…このレア度の高いモノは…いったいどこから、まさか盗品だというのか!?」
エイリーク 「兄上はそんなことしませんよ…確か自身が参加している“槍コミュニティ”
       という団体を通じて知人から譲り受けたと以前話されていましたし…」
クロム   「槍コミュニティ?たしか色々な会社の役員も参加していると聞いているが…
       AKJのような怪しい政治団体なのか?」
エイリーク 「いえ、普通の趣味のサークルですだったはずですが……」
クロムはしばらくコレクションを観賞する。ふと飾られているなかで物珍しい槍を見つける…
クロム   「ところでこの変わった槍は?見たことないが…」
エイリーク 「おそらくオリジナルのものでしょう。
       クロム兄上はご存知なかったのですか?エフラム兄上は中学の頃から槍を自作されていたのです」
クロム   「エフラムが中学生の時ねぇ…俺はそんとき全寮制の高校−警察養成学校に通っていて家にいなかったな」
エイリーク 「あっ…すみませんそうでしたね、不用意なことを言ってしまって…」
クロム   「気を遣わなくていいさ、できれば詳しく聞きたい」
エイリーク 「はい…エフラム兄上は槍を作るにあたり鍛冶屋で手伝いを始められました。
       今不在なのもちょうど鍛冶屋に行っているところだからだと思います(実際はリオンの所)。
       それに今度“槍コミュニティ”で自分の作品を披露するとかなんとか…意気込んでいましたし」
クロム   「鍛冶屋ねぇ…俺が戻って来てからそんなこと見たことなかったぞ」
エイリーク 「高校生になってからミルラちゃん達の相手をすることが多くなってので
       あまり時間がとれなくなったのではないでしょうか」
クロム   「ロリコンが悪化したってことか…なあエイリーク、ロリコン疑惑のあるものはないのか?」
エイリーク 「エフラム兄上のことですからおそらく押入れにでも…」
そう言ってエイリークは押入れ(二段式)の戸を開ける。
そして押入れの下段をミニスカートかかわらず膝をつきながらごそごそ探し始めた。
純白のパンツが丸見えなのをガン見してしまうクロム…
クロム   (気づいていないのか?それとも兄妹だから見られてもOKということなのか?
       それにしてもニーハイソックス+ミニスカ+パンチラ…何という破壊力これが妹の力だというのか!
       姉至高主義の俺がこんなことで揺らぐことなど言語道断…そうだ俺は負けん!)

妹のパンチラをガン見して悶々としているクロム、ふと窓を見ると家の前でエフラムがリンと会話しているのを確認する。
クロム   「げ…エフラムが帰って来た!」
エイリーク 「本当ですか!?早くここを出なくてはいけませんね!」
急いで部屋を出ようとするが階段をドタドタ駆け上がる音が聞こえる。
今から出ても到底間に合わない。

クロム   (どうする俺?)

クロムは押入れに入り隠れやり過ごそうと判断し、間一髪のところで押入れの戸を閉めることができた。
128TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:06:52.30 ID:PcZf+7Wg
※エフラムの部屋 押入れ※
クロムは今の状況を冷静に判断した。
エイリークを先に押入れに入っていたため自分が上になっている…押し倒した状態になっていた。
押入れの空間が狭かったせいか女性特有のいい匂いがするほどの密着状態になっていた。
これぞラッキースケベ、久しぶりにやらかしてしまった。
密着状態…しかもエイリーク…さらにエフラムの部屋、死亡フラグもゲットしてまったようだ。
これがバレたら確実に2回以上死ぬ…世間からも冷ややかな目で見られる。エメリナ署長にも見捨てられてしまう。
もしこれが夢なら俺の明日はBlack Or Whiteどっちだ…?
自分の咄嗟にとった行動に後悔し、異常なまでの冷や汗をダラダラ流す。
しかし残酷にもエフラムが部屋に入って来る。

エフラム  『微かにエイリークの匂いがするな、何か用があったのか?
       だが今はこの槍の出来前を試すほうが先決だ。
       “Meteor”…りゅうせいをモデルに俺が自作した渾身の一作。行くぞ…相棒…』

すぐ部屋から出て行った…クロムの祈りに幸運の女神がほほ笑んでくれたようだ。
事の重大さにしばらく意識が飛んでいたクロム、それほど彼の神経は圧迫されていた。
エイリーク 「兄上…クロム兄上、しっかりしてください」
クロム   「…んん?ここは天国か?地獄か?」
エイリーク 「エフラム兄上ならもう出て行かれましたよ…」
クロム   「出て行った?そうか、すまない…(地獄は免れたようだな…)」
これ以上ラッキースケベを起こさないように慎重に押入れから脱出する。
本当はもっと続ける予定だったが、思いがけないハプニングによりそれどころではなくなった。
そしてしばらく間をおいて動揺しながら話をする。
クロム   「ひ…人の部屋を勝手に漁るのは良くないよな…」
エイリーク 「そ…そうですね…、たとえ兄妹であっても…」
クロム   「押入れにいる時少し脳裏によぎったことがあったんだ…」
エイリーク 「意識が飛ぶほどだったのに…ですか…?」
クロム   「ああ、ルキナっているだろ、未来から来たという俺の娘。
       ルキナの母親はもしかしてエイリークなんじゃないかって…」
エイリーク 「それはいくらなんでも無理がありませんか…第一、シグルド兄上が許さないでしょう」
クロム   「しかしだなぁ…エイリークとルキナって共通点が多いんだよなぁ。
       例えば髪の長さとか、性格や容姿がお淑やか、お姫様って感じだし、
       このスレの最初の方でルネス仮面っていうネタがマルス仮面の元になったり、
       ブラコン→ファザコンって特殊遺伝したり、DLCで花嫁で出てきたときなんて、あれは俺の嫁だからなぁ…」
エイリーク 「冗談にもほどがありますよ //////」
クロム   「あとルキナの胸の成長で確信したな、親の成長率って子に影響するっていうだろ」

エイリークの顔が一瞬で般若の形相に変わる、クロムもさすがに失言したと気が付くが時すでに遅し…
エイリーク 「え…?いま何とおっしゃいました?」
クロム   「いや、今のは何でもないです……いわゆる失言大将です…」
エイリーク 「へぇーそうですか、ルキナさんが断崖絶壁なのは全て私が母親のせいなのですか」
クロム   「いや、誰も断崖絶壁とは言ってはいない…」
エイリーク 「今日のことはシグルド兄上とエフラム兄上に報告しないといけませんね…
       妹を押入れに監禁して押し倒したって…ふふふ……今晩が楽しみです…」
クロム   「ちょっ、それだけは勘弁してくれ。監禁なんかしてない…あれはラッキースケベだ。
       頼む…一生のお願いだ!!土下座なら何回でもするから…」
エイリーク 「嫌です!」
クロム   「助けて!エイリーク!」
エイリーク 「助けません!!」
クロム   「なら運命を変える!」
エイリーク 「変わりません!クロム兄上は今夜一度死んでください!!」

クロムの祈りに応えたのは“幸運”ではなく“混沌”の女神だったようである。
いや…自ら生存フラグをへし折ったというのが正しい見解だろう。

クロム   「部屋の探索は終了と…死ぬ前に一度報告書をまとめるか…」
129TMR(of ephraim):2014/01/16(木) 01:07:43.68 ID:PcZf+7Wg
エフラムとリンはそれぞれ馬に乗りながらサカの草原を目指していた。その道中…
リン    「ねえエフラム兄さん、その槍ってもしかして趣味で作ってる自作のやつとか…?」
エフラム  「そうだ、この槍は今の俺が持てる技術を最大限に活かした槍だ。
       近々この槍の出来前を確かめたいと思いた」
リン    「そっか…だから急に同行したいって言いだしたんだ…
       私も弓とか作るから試したくなるもの分かるわ…自分の作った物って愛着でるじゃない?」
エフラム  「じゃあ、今日のリンの得物は自作のものなのか?」
リン    「残念、今日はあいにくキラーボウ(聖戦仕様)よ、生活が懸かっているから本気モードなの!!」
エフラム  「妹が本気なら兄である俺も全力で臨ましてもらおう」
リン    「ありがと、それでエフラム兄さんは他に何持ってきたの?」
エフラム  「昼ご飯とカメラだ。このカメラで仕留めた獲物を撮ろうと思っている」
リン    「というかそれ一眼レフじゃない?高価なものじゃないの?」
エフラム  「そうなのか?俺はただ知り合いから譲り受けたものだから詳しく知らん。撮れたら一緒じゃないのか?」
リン    「違うの!一眼だと様々なシーンに対応して撮れるの! サカの夕暮れは最高に綺麗なんだから、
       そのカメラに収めるにはもってこいね!」
エフラム  「 そうか…ならついでにその光景もとっておこうか…」

 ※サカの草原※
エフラム  「やっと着いたな…辺り一面、見渡す限り草原だな…」
リン    「じゃあこの辺でこれを…えいっと」
リンは持ってきた麻袋の中身を取り出し地面に無造作に放った。
簀巻きにされたマルスであった、ついでに口も封じられている。
マルス   「モガモガ…(助けて!エフラム兄さん!)」
エフラム  「これはマルスだろ!リン、一体どういうつもりだ!」
リン    「私特製の餌よ!その方が愛着でるって言ったじゃない、だからよ。
       (人を絶倫呼ばわりする弟に仕置きをしようと思っただけよ…)」
エフラム  「いや、それでもこれはあまりにもひどすぎないか?」
リン    「えっ?大丈夫でしょ、スマブラで鍛えられているはずだから。エフラム兄さんは優しんだから…
       それにダメージが蓄積されてきたらバシルーラで勝手に家に飛んで行くから安心よ!」
エフラム  「それいうならデスルーラだ(そういう問題ではないが…)」
リン    「別にいいじゃない、死なないんだから。じゃ、狩りを始めましょ、エフラム兄さん」
にっこりと万弁の笑みをするリン、その後ろには鬼がスタンドとして立っていた。
それを感じ取ったエフラムは何も言わなかった。

数時間後、成果を見せ合う…ちなみにマルスは草原に放置されたままである。
リン    「小さな草食動物は数匹仕留められたわ…今日の夕飯の分は確保できたかな…?
       でも食費を浮かそうとしたら全然足りないわ…」
エフラム  「俺も獲れたぞ、大きさもだいたいリンと同じぐらいだな。
       だがこれでは駄目だ…もっと人ぐらい大きな獲物を仕留めてみたいものだ」
リン    「もう、エフラム兄さんは贅沢なんだから、獲物が獲れただけでも喜びなさいよ」
エフラム  「いいや、そうはいかん。これでは同志たちに見せることができない。
       俺の槍はこんなものではないんだ…」
リン    「それは只の自己満足じゃない?」
その時二人が見える範囲内を動物と思われる物体が横切って行った。視認したエフラムは落ち着きを保てなくなる。
エフラム  「あの大きさ申し分ない…俺はこの時を待っていたんだ…」
リン    「ちょっと待ってエフラム兄さん。あれは獲物じゃないって!!」
リンの言葉も聞かずエフラム獲物を追いかけるため馬を走らせる。
それを止めさせようとリンも後を追う。
標的である獲物は足が速い、それでもエフラムは馬に追いをかけて猛追する。
やっと槍が届く範囲まで接近し攻撃を仕掛けようとするエフラム、それをリンは大声で牽制する…
リン    「それはダメーーーー(絶滅危惧種だから)、エフラム兄さーーーーん」
エフラム  「聞く耳もたぬ!俺の槍の威力とくと味わえ!!」
???   「絶滅しないぞ!!」
エフラム  「獣が喋った?物の怪か?」

つづく…
130助けて!名無しさん!:2014/01/16(木) 01:10:44.89 ID:8uit4aBV
131助けて!名無しさん!:2014/01/16(木) 01:41:03.83 ID:ZBlsgM4M
乙!
132助けて!名無しさん!:2014/01/17(金) 19:30:01.84 ID:ugEWw+8T
母エイリーク…その発想はなかったw
133助けて!名無しさん!:2014/01/17(金) 23:32:45.33 ID:tdLmKZZb
前に主人公家の精神コマンド妄想が有ったので
涙目グリーンの精神コマンド妄想
ウォルト 信頼 不屈 根性 努力 応援 友情
セシリア「戦闘役にもサポート役にも微妙ね」
セティ 直感 分析 集中 狙撃 覚醒 魂
セシリア「頭の良いリアル系って感じね
チッ」
アーダン 鉄壁 気合 根性 不屈 熱血 気迫
セシリア「三つの心が♪の三番目の人かしら?
命中率と移動力でやっぱり微妙ね」
サザ 迅速 集中 連撃 閃き 不屈 応援
セシリア「低火力のフォローが無いって時点で駄目ね
最後のは自虐かしら」

セシリア 無し
セシリア「!?」
ウォルト「良いオチが浮かばなかったそうです」
134助けて!名無しさん!:2014/01/19(日) 23:26:51.80 ID:RRZ9gw3G
>>133
原作未プレイなのでどういった感じにコマンドが割り振られてるかは分からないが、考えてみた。
異論は認める。

セシリアさん:
捨て身(主に回転王に対して)
伝授(ロイやリリーナの指南役であり、先生であることなどから)
復活(回転王や涙目グリーンの仲間よろしくdisりからポジティブに立ちあがる)
挑発(覇者の剣の回転王に対して『これ以上近寄るとあなたは死にます』発言から)
突撃(騎馬なのに砂漠マップに突っ込みたがる)

ロイ「みんながどう言おうと、セシリア先生は誰より頼りになる僕の先生です、頑張ってくださいね。
僕、ずっとずっと応援してますから・・・」

ウォルト「ロイ様がそんなこと仰ったんですか?」
セシリア「え、ええ。まぁね・・・」

アーダン「(年下といえそんな相手がいるなんて十分恵まれてるじゃねーか・・・はぁ)」


リーフ「ロイめ・・・!僕の見てない所でセシリアさんにあんなことを吹きこむなんて・・・
弟の癖に僕の狙ったお姉さまに目を付けるとは・・・絶対に許さんぞおおおおお!!」
ロイ「あ、リリーナ。その服おニューなの?すっごくかわいいね!」
リリーナ「やだ//ロイったら・・・」

マルス「・・・本人はこれで下心全くなしってんだから驚きだよね」
135助けて!名無しさん!:2014/01/20(月) 07:16:45.23 ID:iKZLuDdz
>>134
サザ「実用的じゃない辺りがらしいんよ」
セティ「正直本家だと、精神サポート能力だけでも有能認定されたりするからな」
136助けて!名無しさん!:2014/01/20(月) 19:01:11.29 ID:b+YQYTSs
ティニーは本を書いていた。
いつものことである。なんらの物珍しさもない。
だが当人にとっては一大転機であった。
ふとした閃きが何かを変えることもあるのだ。
ティニーは何気なく兄弟家の庭を見ていた。いつものようにエフラムとヘクトルが喧嘩をしていた。
その時ティニーは気づいたのだ。喧嘩するほど仲がよいのだと。
そして二人はツンデレなのだと。気になる相手だからこそ構ってほしくてつつくのだと。

事実はどうであれそれこそがティニーの中で真実になった。事実はどうであれ。
ティニーは常々ヘクトルがビラクのアプローチに首を縦に振らないことを不思議に思っていたがこれなら納得がいく。
すでに好きな人がいたのだから仕方ないのだ。
そこまで妄想して気がついた。これぞ三角関係ではないか。
いけない。興奮してきた。ちょっと鼻血が出た。
このあふれ出る妄想を早く形にしなければ。

あの二人の気性を見るとヘクトルがツンデレ受け、エフラムが鬼畜責めが似合いそうだ。
ティニー(エフラムの声真似)「ふん、ピザめ。やめろと言いながらお前の腹肉は俺の槍先を求めているようだが?」
ティニー(ヘクトルの声真似)「よ、よせ!俺はノーマル…はぁはぁ…お、お前の槍を俺の腹に…」
台詞を口に出して読んでみる。我ながらいい出来だ。
さっそく委託販売の用意をしなくては。

……一週間後……
ミルラ「…………エフラムの槍は鋭いですか?」
エフラム「いきなりなんの話だ?」
サラ「…知らない方が幸せなことも…あるのよ…」
ミルラ「でも…」
サラ「あれは兄様に見せちゃだめ」
ミルラ「う…仕方ないです。ですけど…えと、まさか…無いですよね?」
サラ「大丈夫。兄様はロリコンだからそっちに走ることはないわ」
ミルラ「それもそうでした。ふぅ…安心です」
チキ「安心ー!」
ファ「ロリー!」
エフラム「お前等…あまり妙な事を言ってくれるな。チキたちが真似をするだろう」
ノノ「でもノノと結婚する男の人がたくさんいる時点でそれは今更な気がするよ」
エフラム「く…覚醒の野郎どもめが!子供に手を出すとは許せぬ!」
ンン「ですねぇ。困ったものですけど許してやらないと私が産まれないから大目に見るですよ」

ヘクトル「…何故だ…最近ビラクが妬いてるような態度をとりやがる…どうでもいいけど薄気味悪いじゃねぇか…」
137助けて!名無しさん!:2014/01/20(月) 21:55:25.08 ID:qhUTfw1R
そういや昔エフラムがホモになりかけるってネタあったなぁ
そのまま突っ走ってたら、今頃つるんでたのはサラやミルラとかじゃなくてヒーニアスだったりしたんかね
138助けて!名無しさん!:2014/01/21(火) 20:56:13.31 ID:0EAeGYvy
ヒーニアス「まて!なぜ私がホモと絡まねばならんのだ!エフラム相手ならゼトやリオンのほうがぴったりではないか!」
ヴァネッサ(いつも無駄に根拠の無い自信満々ヒーニアス様が焦ってる。これはこれで可愛いです)
139助けて!名無しさん!:2014/01/22(水) 09:52:22.38 ID:z/PoDoxq
ヘクトル「拒否しようが無視しようが否定しようが都合よく解釈されてホモ扱いに終わるんだよな」
セネリオ「言葉が通じないから強硬手段に出たらこっちが一方的に悪者ですからね」
ロイ(二人とも目が死んでる)
140助けて!名無しさん!:2014/01/22(水) 11:56:44.84 ID:oW8gI38m
リーフ「で、実際どうなの。今でもまだ燻ってたりするの?」
エフラム「……何の話かは分からんが、俺にその気はないぞ。ビラク殿の事ならば折れぬ意思を持つ者として尊敬しているだけだ」
リーフ「尊敬って……だってあんなのだよ?」
エフラム「そう、だからこそ尊敬しているんだ。今のように周りから『あんなの』と表現されようとも、彼は決して自分を曲げようとしない」
エフラム「ただ愚直なまでに自分を貫き、目的に向かい駆け抜ける……まるで敵に突き出す槍のように迷いがないんだ」
リーフ(物は言いようだなぁ、単なるホモにしか見えないのに)
エフラム「……ふむ、しかし、そうだな。そういう意味ではお前も尊敬の対象になるかもしれないな」
リーフ「え? 何でさ、僕はホモじゃないよ」
エフラム「お前のエロに対するその姿勢は、一種ビラク殿に通ずる所がある。向かう先が男か、女かの違いはあるが」
リーフ「……! な、そ、そんな、まさか……」
リーフ(いや、しかし考えてみれば……!)
エフラム「俺はロリコン扱いされる度、何度も折れそうになっていた。……だが、お前は違うんだろう?」
リーフ「……うん、僕はむしろエロと罵られることを受け入れ、喜んでいた。そうだ、折れた事なんて……!」

エフラム「フ、では今一度ビラク殿を見るといい。俺の感じている憧れが、憧憬が。今ならばお前にも分かるはずだ――!」
リーフ「……ッ。なんて事だ、さっきまであれほど汚れて見えていたのに、今となっては後光さえ見えてくるッ――!!


サラ「……これは……判断に困るわね。どう思う?」
ヒーニアス「今奴らに狙いをつけるのに忙しい、後にしてくれ」ギリギリ
141助けて!名無しさん!:2014/01/22(水) 17:12:07.29 ID:9o7r5J6/
ビラク「ウホッ!エフラム君!ボクのつらぬきの槍がどうしたって?!」
142助けて!名無しさん!:2014/01/23(木) 18:13:06.67 ID:c6c+MHUp
流れをぶった切るようで申し訳ないが、投下していきます。
転職活動中に思いついたネタ。
143エリンシア、パートに出る!?:2014/01/23(木) 18:15:46.26 ID:c6c+MHUp
エリンシア「……えーっと…卒業年ねぇ…。姉様、私中学校卒業したのいつだったかしら?」
ミカヤ「昭和(ダキュン)年でしょうが!もう、まだ若いんだからそんなことくらい覚えててよね!」


クロム「?…姉さん達、何してるんだ」
ミカヤ「エリンシアに履歴書を書かせてるのよ、なのにこの子ったら禄に書き方も覚えてないの!
これじゃあまるで新卒の子に進路指導でもしてるようだわ!」
エリンシア「しょうがないじゃないですか、大学卒業してすぐ弟妹ちゃん達の面倒見る為に退職したんですもの。社会経験が浅いのですわ」
クロム「姉さんが再就職?なんでまた」
エリンシア「末っ子のロイちゃんも手が掛からないくらい大きくなったからね、私も半日くらいはパートに出て家計を助けなきゃと思って」
ミカヤ「昼間は私がいるから、家の事は心配ないし♪」
クロム「(姉さんの占いだって気分や天候で行ったり行かなかったりで正直趣味レベルじゃないか。
どうせなら二人で仲良くパートに出ればいいのに…)」


クロム「…で、どんな企業に応募しようとしてるんだ?」
エリンシア「タリス薬品工場ですわ」
クロム「あぁ、あの通販の禿じいさんが出てくる番組と取引してる…(マルスに言ったらまたエラい事になりそうだな)
で?なんでその企業に就職しようと…」
エリンシア「それは勿論KINNIKU増強サプリメントを作っていやが…いえ作っていらっしゃいますからですわ♪
きっと社員さんにもバアトル様のようにムキムキのKINNIKUハァハァな方がきっといらっしゃる事かと…」
ミカヤ「…お願いだからそんなこと絶対履歴書の志望動機欄に書くのは勿論、面接中に言わないで頂戴ね。精神科直行レベルだからね」
144助けて!名無しさん!:2014/01/23(木) 22:00:25.39 ID:83F0C9Q3
実際パートにいってたら無駄に心配するんだろうな、クロム
心配のあまりルフレ♀にラッキースケベすると
145助けて!名無しさん!:2014/01/23(木) 23:24:22.52 ID:EaddMi4c
ルフレ♀「クロムさん……私のお尻に顔をつっこむの…やめてくれませんか?(怒)」
クロム「うおっ!すまん…事故だ。姉さんがパートに行くと聞いて気が動転してつんのめった先にルフレが立っていたのだ」
ルフレ♀「それはわかったからはやく離れてくださいと言ってるんです!」
クロム「ぬおっ、すまん。足を挫いてしまったようだ。動けん。このまま…い、いや。違う。決して決してスケベ心ではない。そんな目で見るのはよせ。ご、誤解だ」
ルフレ♀「どもりまくりの上に目線が泳いでるんですが…」
リン「1月25日は主婦休みの日なんですって」
ロイ「へー、初めて聞いたー」
リン「・・・て訳で今日は姉さんの代わりに私がお昼を作るわ」
一同「!?」
リン「な!何よみんなしてシグルド兄さんがメティオ食らった時のような顔しちゃって!」

エリウッド「(とんでもなく嫌な予感がする・・・。うっ・・・想像しただけで胃が・・・!)」
ロイ「(リン姉さんが料理・・・理科の解剖実験みたいな生々しいのが出てくるのかな・・・)」
アルム「(心臓とか・・・)」
セリカ「(脳味噌とか・・・)」
エイリーク「(下手したら骨の髄を啜って下さいとか・・・)」
アイク「・・・そうか、今日はリンが料理を作ってくれるのか。それは楽しみだな」
リン「うふふ。ありがと、アイク兄さん」
ヘクトル「(・・・こん時だけは兄貴の器のデカさが羨ましいぜ・・・)」

エリンシア「り、リンちゃん!気持ちは嬉しいけど・・・気をつかわなくてもいいのよ!
       私たち、姉妹なんだもの!」
リン「姉さんたら水くさいわよ!料理の一つや二つぐらい、私にだって出来るんだから!」
リーフ「ぶっ!(リン姉さんのエプロン姿・・・!ただでさえの巨乳が一掃強調されて・・・実にけしからん!)
    ブバババババーーーーッ!!」
エイリーク「(寄せて上げるだけなら私にだって、私にだって・・・グスッ)」
セリス「うわ!ちょっとリーフ!僕のマグカップの中に鼻血が入ったよ!!
    ココア入れたばっかなのに!!」
マルス「『料理上手で女子力(笑)急上昇ってカンジ(笑)』」
リン「・・・アンタ達二人はちょっと自重なさい
(それにしてもマルスのやつ、どっから私のブログの記事を収集してくんのよ!)」
つ ソールカティ・マーニカティ二刀流
リーフ「コノヒトd(ry」
マルス「・・・ぐふっ!」
ロイ「(二人共ホントに懲りないなぁ・・・)」
(数分後)
リン「おまたせー!」
セリス「これ・・・馬刺し?」
リン「そうよ!」
エリウッド「!・・・まさかとは思うがリンディス・・・、我が家の愛馬達を使ったなんてことは・・・!」
リン「や、やーねエリウッドったら!そんなはずないじゃない!
   ワープ便使って草原で獲ってきたのよ!」
エリウッド「そ、そうか・・・。それならいいんだけど。
      (しかし、生食か・・・。でもリンディスが心を込めて作ってくれたんだ・・・。
      一口だけでも食べなきゃ悪いよな・・・)」
アイク「リン・・・おかわりはあるか?」
リン「えっ・・・兄さん食べるの早!」
ヘクトル「けっ!生なんざ食えたもんじゃねーよ!」
ロイ「・・・そんなこと言いつつ即たいらげるツンデレ乙」
ヘクトル「あ!?なんか言ったか!?」
ロイ「べっつにー」
アルム「(最近ノロウイルスとか流行ってて怖いし、アイク兄さんにあげよっかな)はい、アイク兄さん。
    まだ箸付けてないから兄さんにあげるね」
アイク「?・・・いいのか?」
セリカ「優しいのねアルム。アルムがそうするなら私もアイク兄さんにあげることにするわ」
アイク「お前達育ちざかりなんだからしっかり食わんと大きくなれんぞ?」
バカップル「アルム(セリカ)がそうしてるからいいの・・・//」

セリス「うえーん、臭いが気になって食べれないよー」
リーフ「なんだセリス、こんなのも食べれないのか?だからいつまでもガキんちょなんだぞお前は」
ヘクトル「へっ!流石のお前も馬刺しは苦手らしいな!」
エフラム「お前が早食いなだけだろ。俺は俺のペースで食うんだからあれこれと指図するな」
エリンシア「流石リンちゃんね、馬刺しはローカロリー高栄養価な食品だそうですもの」
エイリーク「(これを食べて・・・リンみたいな巨乳になれるのでしたら、私絶対食べて見せます!)」
エリウッド「うっ・・・!ごほげはっ!!胃が・・・!」
ロイ「うわっ!エリウッド兄さんが吐血を!?」
ヘクトル「ほんの一欠けら飲みこんだばっかじゃねーか!タイミング的におかしいだろ!」
リン「男のくせに度胸ないのねぇ・・・(エリウッドの食べ残しをそのままぱくり)」
ロイ「!?」
エイリーク「!」
アルム「リン姉さん、それって・・・エリウッド兄さん明らかに口付けてたよね!?」
セリカ「そ、それじゃあ間接キス・・・!?(キャ」
リーフ「ブババババーー!マジレスしすぎだよこのひとでなしー!」
マルス「(やれやれ・・・これだから童貞処女連中は)リン姉さん、まだまだ食べ足りないようでしたら僕のをどうぞ」
リン「・・・アンタ、半分以上食べてるじゃない。そんなだけ食べたんなら最後までちゃんと食べなさいよね」
マルス「・・・(エリンギ死ね。市ねじゃなくて死ね)」
ロイ「(うわぁ、そのネタ何年ぶりに見ただろうw)」
シグルド「KINSHINは許しませんよ(ニッコリ)」

ロイ「ちょwwシグルド兄さん会社は・・・!?」
148助けて!名無しさん!:2014/01/25(土) 17:29:39.47 ID:YEtoZH47
マルス「マジレスすると最近の中高の授業で解剖実験とかしないみたいなんだけどねー」

>>123-129
エリウッドとリン姉さんが新たなKINSHINカップルになると思いきや・・・絶リン姉さんww
それとクロムッツリww無茶しやがって・・・w
>>133
誰かミデェールとかゴードン達の事も思い出してやってくれw
>>136
いつの間にかビラクとエフラムの仲が急接近してるぞww

良ネタ乙!みんなGJ!!
149助けて!名無しさん!:2014/01/27(月) 21:45:15.58 ID:Y152cD5P
リーフ「!?…2日間ずっと書き込みがない!?おねぃさんをナンパするなら今のうち…ハァハァ」
150助けて!名無しさん!:2014/01/27(月) 21:53:06.96 ID:p5pC+b9p
アスベル「王道?時にはひねることも大事でしょう。ティニーさんが僕×リーフ様の同人誌を書いてましたよ。フィンさん×リーフ様もね。これらとリーフ様のエロ本をすり替えておきましたのでゆっくり苦しんでください」
151助けて!名無しさん!:2014/01/28(火) 21:34:30.00 ID:lwEV9Fh3
ふと気になったんだが、紋章町の主要産業ってなんだろうか?
152助けて!名無しさん!:2014/01/28(火) 22:19:15.94 ID:xvZwrR/g
同人誌……なんでもねえ

紋章町といっても一口に言っても範囲が広すぎるからねえ
バレンシア地区だと農業とか?
153逸話(1.28)の日 小ネタ:2014/01/29(水) 00:04:47.18 ID:a/GcOZQq
セリカとかアルムに関しては逸話?そもそも逸話の定義って?レベルだけど
思いつきで書いた、反省している


〜紋章街BBS〜
1:兄弟家に恋した名無しさん:2014/01/28/(火) 03:18 ID:jgan72pj

私は兄弟家の皆さんのファンであるJKです。突然なのですが、兄弟家の皆さんには他人にはとても言えないような内緒話なんてあったりしませんか?
気になって夜も眠れない日が続いています。


ミカヤ…『科学雑誌なんかでよく恐竜がよくカラフルだとか羽毛が生えてるとか色んな説があげられてるけど、実際は違うのよねぇ。まぁ科学者がうるさいから誰にも真実は言わないけどね』

シグルド…『ディアドラとの間の子の為にベビーグッズ一通りを揃えてしまったこと。アルヴィスには負けん!』

エリンシア『バアトル様×ドルカス様の同人即売会が開催されると聞いて腐リージまで足を運んでしまった事ですわ。これでも私、心はピュアですの。貴腐人などと呼ばないで!』

アイク…『…最近エリンシアが寒い中激しい息遣いしながら俺の入浴中窓から覗いてくるんだが…まぁ男の裸1つ見られたくらい俺はどうとも思わんが、他人にはあまり言わん方がいいんだろうな』

クロム…『実はルキナだけじゃなく、未来からやってきた子供達は皆俺の子ではないかと考えるようになっ……言っとくが俺はロリコンでも熟女好きでもケモナーでもないからな!』

エリウッド…『10歳の頃アルムやセリカに感化されてリンディスに『将来僕のお嫁さんになってくれないか』なんて言ってしまった事。思い出しただけで本当に胃が痛い』

ヘクトル…『たまたま腐リージ家主催の同人即売会の会場を通りかかったんだが、そこで売られてたBL?とかいう同人誌の表紙に描かれていたメガネっ娘が実は男だと知った時の絶望…。
       何度も言うが俺はホモじゃねぇ!』

エフラム…『TVCMや週刊誌に出てるやたら『大人可愛い』を謳い文句に人気を独占してる二十歳前後のアイドル女性を見て、やっぱり16歳以上の女はないな。と確信してしまった今』

エイリーク…『最近下着の広告や宣伝を見る度にレイピアが恋しくて仕方ないんです。はっ!もしやこれが『ちゅうにびょう』かしら…』

リン…『最近、エリウッドやロイみたいな生真面目な男は勿論、アイク兄さんやヘクトルやエフラム兄さんみたいに男らしい男より、フロリーナみたいなか弱い女の子を支えてあげたいと思うようになったの。
     これってレズじゃないよね!女の子同士の友情だよね!?』

アルム…『セリカとの将来設計を考えてるよ。トラキア地区みたいなのーんびりした田舎で田畑を耕して自給自足生活送るのが夢かな』

セリカ…『早いとこシグルド兄さんから自立してアルムとの静かな暮らしが送りたいの。ミラ教の有り難みと素晴らしさを人々に伝える宣教師になるのもいいわね』

セリス…『実は中学校入るまで体操着や水着に着替えたりする時は女子更衣室で着替えてたこと。それとね、去年までスクール水着を着てたってこと。い、今は海パンだもん!』

リーフ…『やっぱり女性は二十歳過ぎてからの魅力がたまらなくハァハァするんだよね。と思いながら若いおねえさんが近くを通りかからないかwktkしながら『とらえる』コマンド片手に全裸待機している今』

ロイ…『クロム兄さんやセリス兄さんの聖痕がうらやましくて、油性マジックで左腕にローランの聖痕を書いてる事かな。僕とウード君だけの秘密なんだよね』




マルス「我が家の兄弟達は人が良過ぎて損ですなww情報収集が捗る捗るwww」
その後マルスはイーリス署に連行され、兄弟家一同からそれはそれはきついおしおきを食らいましたとさ。
めでたしめでたし(?)

>>152
ティニー「我が腐リージの同人産業こそ紋章町一の大産業でしてよ!」
154助けて!名無しさん!:2014/01/29(水) 00:14:46.36 ID:qBPtY8bb
過去ネタ(特にママチャリ)では食い物屋が多かったし畜産農業とか多そうだ。
155助けて!名無しさん!:2014/01/29(水) 00:23:33.62 ID:oLMJyIcM
クロムよ、眼鏡属性は範疇に無しですか
156助けて!名無しさん!:2014/01/29(水) 01:08:56.54 ID:sq5TXFav
クロム「俺をロンクーだのソールだのヴェイクだの女なら誰でもOKな連中と一緒にせんでくれ」
157助けて!名無しさん!:2014/01/29(水) 12:01:32.19 ID:qBPtY8bb
>>153
ユンヌ「と言う訳で罰ゲームww」
マルスの逸話『小4の頃まで頻繁にリンに添い寝を頼んでいた。今でも偶にその事を懐かしんでいる』
シーダ「マルス様?」
マルス「ゆっくり話し合おう」
158助けて!名無しさん!:2014/01/29(水) 17:06:48.83 ID:9eZILhse
>>153
ベルン署「犯罪者予備軍がいると聞いて」
159TMR(of ephraim):2014/01/30(木) 00:59:01.12 ID:h1CWuBzy
???   「注意書きをします。
       基本的にエフラムはクラシックモード(シリアス描写)
       他のキャラはカジュアルモード(コメディ描写) となることがあります。
       また今回の投稿は腐、下ネタ表現を使ってしまいました。
       苦手な方等はスルーでお願いします。読んで頂けるとなによりです。
       では以下に本編となります」
       
 TMR(of ephraim) 3 【Tinny Moves Recovery(of ephraim)】 >>123‐129の続き

エフラムとリンは食料到達のためサカの草原に出かけていた。今まさに獲物を仕留めようとした…

???   「絶滅しないぞ!!」
エフラム  「何?動物が喋った?物の怪か?」
リン     「エフラム兄さん!その動物はタグエルよ、兎に変態するラグズの一種なのよ。倒したら逮捕だわ!」
エフラム  「ふん、逮捕だと?後でバルキリーでもしとけば大丈夫だ!
       お前も戦士であるなら一対一の真剣な果たし合いを所望する。行くぞ!」
シャンブレー「なんでそうなるんだよ…」
それでも逃げるシャンブレーをエフラム追う。
エフラム  「この槍の威力とくと見るがいい…くらえっ」
シャンブレー「俺だって、本気を出したら強いんだ!」
エフラム  「やっとその気になったか、嬉しいぞ!
エフラムは初手を放つ。
シャンブレー「なんで戦うことを喜んでるんだよ!
       こんなところで絶滅するもんかっ。相手が騎馬なら獣特攻があるこっちには分があるんだ」
シャンブレーは攻撃かわし距離をとる。間髪いれず再びはエフラムは槍を放つ。
エフラム  「いい動きだ、そうでなくてはな!これが戦い、至福の時というもの!」
しかし窮鼠猫を噛むの如く、捕食者のエフラムに草食動物のシャンブレーは後ろ脚で強烈な蹴りのカウンターをいれる…
エフラム  「なんとっ!?そうきたか!」
エフラムは回避しようとしたが久しぶり馬に乗っていたせいで上手く避けきれない。
瞬時に判断すると肉を切って骨を断つ…捨て身で攻撃に移る。
シャンブレーは一撃目で槍の金属製の打突部を弾き、なおかつ砕き散らす。
槍を壊されたエフラムは焦りをみせる。
エフラム  「チッ!」
また弾かれた時の衝撃にバランスを崩したエフラムは状態を安定させるため手綱を引く、
しかしシャンブレーが再び蹴りを入れるのには十分な時間であった。
二撃目…エフラムを確実に捉え、腹部めがけて渾身の一撃を放つ。
シャンブレー「タグエルの本気だ!」
エフラム  「グワッ…」
エフラムは体はくの字に曲がり、そのまま落馬する。
アイクのようにガチムチでもなく、ヘクトルのように分厚い脂肪を纏っているわけでもない、
細マッチョ体型のエフラムではこの蹴りはあまりにもダメージが大き過ぎた。
腹部へのダメージで吐血する。おそらく肋骨も数本折れてしまっているだろう。
その上落馬した衝撃で、脳震盪を起こし気を失ってしまった。
…エフラムは倒れてしまった。それを見ていつも通り弱腰に戻るシャンブレー。
シャンブレー「こ、これは正当…防衛なんだから大丈夫だよな…、俺は…悪くないよな…」
自分のやったことを後悔するシャンブレー、それ以上に責任を問われる事を恐れる。
そしてその名の通り脱兎のごとくその場から走り去った。
一部始終を見ていたリンが急いで駆け寄る。
リン    「エフラム兄さーーーーん。だめだ、意識が無い…とにかく手当てをしなくちゃいけないわ…」
160TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:00:11.99 ID:h1CWuBzy
リンはエフラムの傷の具合を診た。腹部右側の部分は青く内出血を起こし忌々しく陥没していた。
持っている道具で応急処置は施したものの、あまり芳しくない状態であった。
リン    「これは…酷い有様ね。無暗に動かせないわ…。
       ちゃんとした治療ができる所まで運ぶとなると、馬では衝撃が大きくて無理がある…
       となると杖が使える人を連れて来るしかなさそうね…」
しばらくしてマルスがやって来る。どうやって簀巻きの状態から抜け出せたかと言えば…
封印の盾を密かに持ってきていて、盾の鍵開けの効果を縄抜けに転用したからである。
また囲まれていたのにもかかわらず無傷であり、闇のオーブを外していたからだった…
そうなるとどうやって盾にはめ込んだんだ?…ということは聞かないでほしい。
マルス   「ひどいじゃないですか放置プレイなんて!」
リン    「はいはい。今はそれどこれじゃないわ」
マルス   「エフラム兄さん…負傷していますね。一体何があったんですか?」
リン    「ちょっとね…マルス、悪いんだけど。救助を呼びに行ってくれないかしら…?」
マルス   「僕が…ですか?(もし僕が助けを呼びに行ったら、ここに残るのはリン姉さんとエフラム兄さん。そうしたら…)」

 ………

「サカって陸地だから昼と夜の寒暖差が激しいの。ほら、もうこんなに吐息がWhite Breathね…
 エフラム兄さんは動けない…体が冷えてしまったら血の循環も悪くなって凍え死んでしまう…
 そうしたら私…一人になっちゃう。そんなの嫌よ…ダメよそんなの…」
「大丈夫だ…しばらくすれば回復する…心配するな」
「大怪我負ってるのにエフラム兄さんはどうしてそんなにやせ我慢するの?
 KINSINなんかどうでもいい…寒さのせいにして温め合いましょう…ね、お願い…
 でないとエフラム兄さんが死んじゃうもの…」
そして二人は寄り添いながら一夜を過ごすんだ…夜が明けるが未だ救助は来なくて
いつのまにか堕ちていたエフラムが目覚めると…そこには包帯や傷薬をもったリン姉さんが…
「気がついた?エフラム兄さん」
あれ?この展開、烈火の序章に似てる…もしかして…もしかして…
エフラム兄さんはリン姉さんが暗い表情しているのを気づいてなだめる。
「えへへ…ゴメン」
エフラム兄さんは殿下の宝刀…なでなでをする。そうするとリン姉さんの目から涙が流れ落ちる。
「うーん、ダメだ。もう泣かないって決めたのに…」
そしてエフラム兄さんはギュッとリン姉さんを抱きしめるんだ。
「…ありがとう。大丈夫、落ち着いた。エフラム兄さん、強くなりたいの…
 だからね、エフラム兄さん…私と一緒に結婚しない?」
エフラム兄さんはあっさりと承諾する。
「いいの!?ありがとう!すごく、うれしい!!ぜったい1人より2人のほうが心強いって思ってたの。
 エフラム兄さんが夫!私が妻!!がんばろう! ね?」

 ………

マルス   (こんなことがあってはならない…そうだなんとしても止めなくてはならないんだ)
瞬時に高速思考を働かせたマルス、未来を変えるために私情に満ちた策略を謀ろうとする。
マルス   「待って!エフラム兄さんは僕が看ててあげるからリン姉さんが救助を呼びに行って!」
リン    「ちょっとなんでそうなるのよ!」
マルス   「もう日が落ちて辺りはもう暗いから迷う恐れがある。
       リン姉さんはここの地理感があるし、暗闇でも目が効くからだよ。
       一刻も早く救援を呼ぶのならその方が最善だと思ったんだ」
リン    「ちょっと気に障る部分があったけどエフラム兄さんを助けるためなら…その方がいいか」
マルス   (揺動成功。リン姉さんは扱いやすくて助かります…)
リン    「すぐ呼んで来るから、あんたはちゃんと見てなさいよ!」
マルス   「わかってますって」
リンは街のある方へ向かって馬を走らせて行った。マルスはリンが小さくなりやがて地平線に消えて行くまで見送った。
マルス   (さて、こちらは夜に向けて準備をしますか…)
161TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:01:52.36 ID:h1CWuBzy
リンが救助に向かわせた後、マルスは冷える夜に備えて焚き火をする。その頃にはすっかり真っ暗になっていた。
草原でどうやって枝木を集めたのかといのは謎である。
マルスはエフラムの具合を診る。闇のオーブを持っていたせいか負の感情も混じっていた。
マルス   「一応さっき応急手当てをしたけどもう一度みようか…。
       いや…いっそのことトドメをさそうか…?後で救助が来ても力尽きたと演技すれば……」
負の感情に何とか耐えることができたが、家族でなければ殺っていたであろう。
マルス   「どうしてエフラム兄さんはシリアス、僕はコメディ扱いなんだろう…
       僕が怪我を負ったら、リン姉さんの看病してもらっていたのに…悔しいな…」
悪態をつきながらマルスは携帯していた傷薬を塗る。
ふと辺りが妙に辺りが明るいと気がつく…焚き火のものではない、おそらく照明器具の明るさだ。

???   「これは一大スクープですね。サカの中心で兄弟愛とは…」
マルス   「君はリーフの友達のティニーだったかな。どうしてここにいるんだい、よほどの暇人かい?」
ティニー  「いえ、暇人ではありません。ずっと戦っていましたよ、“白い悪魔”とね!」
マルス   「つまりネタがなくて困っていたんだね、そういうことだろう?」
ティニー  「くっ…まあそうですね。スランプ中で全く原稿が進んでいません。
       しかし同人の神様は私を見捨ててはいなかったのです!」
マルス   「そうかい…君は僕とエフラム兄さんをネタにするのかい?」
ティニー  「勿論です、そのためにここまで足を運んで来たんですよ!
       それに、兄弟家でKINSINだなんて極上モノではありませんか?
       密かに姉に恋心を抱く弟、しかしその姉は兄が好き。
       弟は兄を嫉妬し、復讐を兼ね自分のエゴで兄を貫くのですね。何というリアリティ溢れる話しでしょう」
マルス   「君はそのネタを行使するのであれば。君を法的に訴えることになるよ…
       そして君をもう二度とマンガを描けなくする、いいや闇に消えてもらうよ」
ティニー  「そうですか…でも、私ワープの杖持ってるんですけど、この件を容認してもらえれば
       エフラムさんを安全な所までお送りさせてもらうことをお約束します」
マルス   「フン、僕は君を少々甘く見ていてしまったようだね。ただの頭まで腐った人間だと思っていたけど。
       こんな駆け引きをしかけてくるとわね…」
ティニー  「同人作家を舐めてもらってはいけません、マンガをも芸術の一つです。
       人を笑わせたり、泣かせたりする…そのためにはシナリオや演出が必要です。
       そのために頭を使うことは至極当然なことですわ…」
マルス   「君も中々黒いんだね、容認するけど一応言っておく。
       これは人道的立場しかりから家族のためで選んだことだよ」
ティニー  「承知しております、それも美しい兄弟愛です。約束通り家まで送らさせて頂きましょう」

ワープの杖を使いエフラム、マルスを家まで転送する。残ったティニーは護衛役らしい人物と話す。
ティニー  「ふふふ…これで春コミは安泰ですね。イリオス、ちゃんと撮ってくれましたか?」
イリオス  「ばっちり証拠としてとっておいたさ」
ティニー  「では、この映像をFFTVのニュースに流して下さい」
イリオス  「そんなの意味があるのか?スポンサー様の命令だからやるけどさ…」
ティニー  「プロパガンダです。マル×エフという新たなジャンルを世間に浸透させ、春コミでの売上を上げるためです」
イリオス  「この娘黒いな…」
ティニー  「本を売るためにはもう勝負は始まっているのです!
オルエン  「ねえ、イリオス?マル×エフって何?」
イリオス  「頼む、聞かないでくれ。ああ…そんな子犬のような目で見ないでくれ!
       あんたは腐っちまったらダメなんだから!!」
オルエン  「私が腐る?どういうこと、ねぇイリオス?」
ティニー  「それはですね……」
イリオス  「だああ…教えんなぁぁぁそこぉぉぉぉぉ」
ティニー  「モガモガ…」
オルエン  「ちょっとイリオス!お嬢様の口を塞ぐなんてセクハラよ!」
イリオス  「セクハラ上等っ!あんたが腐るよりはるかにいいさ!!!」
162TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:03:00.08 ID:h1CWuBzy
 ※兄弟家 居間※
ワープで家まで転送された、エフラムとマルス。エフラムの負傷により一家は大パニックとなっていた。
マルスから事情を聴く前に手当てをする長女と次女。服を脱がせ治療をする。
ミカヤ   「一番怪我が酷い所は癒しの手で…」
エリンシア 「リライブじゃだめだわ…リーフちゃん、リカバー取って来て!速く!」
その様子をクロムは羨ましくも思ったがそれ以上に喜びも感じていた。
というのは、エイリークが前回の事(クロムに対する死刑宣告)を忘れてしまうほど動揺し、
死亡フラグを回避できたからである。
クロム   (本人には悪いが…エフラムGood Job!)

 ………

治療も終わり、エフラムを自室で寝かせる。
ミカヤ   「治療はしたけど、しばらく絶対安静ね。エフラムのことだから無理に動くに違いないわ…
       みんなで徹夜態勢で交替で看病するように…」
その後ミカヤは経緯をマルスに問う。
ミカヤ   「…つまり、エフラムは獲物と戦った時に負傷したってことね」
エリンシア 「リンちゃんは、救助を呼びに向かったけどその間に助けが来てくれたというわけね」
ロイ    「それじゃリン姉さんはどうなるの?」
マルス   「今も助けを呼びに行っている途中でしょう、家に戻って来てくれればいいのですが…」
リンの事が気になるマルスをシグルドがフォローする。
シグルド  「マルス、お前は良くやったよ、お前がリンとエフラムを残していったのであれば
       私はエフラムにトドメをさせていただろう…」
全くフォローになっていない。どうやらマルスと同じことを想像したのであろう。
エリンシアはシグルドをブッ飛ばす寸前まで至っていた。すかさずロイは助け舟を出す。
ロイ    「シグルド兄さんはいつもリターンリングを所持しているから、それをエフラム兄さんに使えば…
       助けに行っていたことになるね!そうでしょエリンシア姉さん!」
何とか場を静めさせた。それに乗じてエリウッドも険悪ムードを変えようと違う話題をふるが…
エリウッド 「それで、マルス。サカに行った時の獲物はどうしたんだい?」
マルス   「置いてきました、余分な物まで送ってもらうのは図々しいので…リン姉さんも持っていないでしょう…」
アイク   「つまり…今日は肉が無いということか?そうなのか!!エフラム、肉の恨みを晴らさせろ!」
ヘクトル  「アイクの兄貴抑えてくれって、エフラムはケガ人なんだから…」
エリウッド 「蝶サイコー!今月は治療費も増えて最悪だ……」

 ………

リン    「ただいまーー!!姉さん、エフラム兄さんが大変なの!!!!」
ミカヤ   「おかえり、リン。エフラムとマルスなら一足先に帰って来てるわ。治療も終わってるから心配しないで…」
リン    「そうなんだ…良かった。……ってみんなそんな興奮してるのよ!」
事情を知らないリンには訳が分からない光景であったがエフラムが無事であることには素直に喜んだ。
ひと段落着いたところでテレビをつけ、FFTVを見ることにした。

 ………

ドロシー  『…この時間のニュースは以上です…たった今緊急情報が入って来ました。
       兄弟家マルス、エフラムがサカの草原で遭難!?救助隊により無事保護された、とのことです!』
セーラ   『映像がでるわ、見てみましょ…』
セーラの号令で映像が流れ出す。しかし、それはマルスが傷薬を塗っているシーンだった。
映像に加えてテロップが流れ出す。
『サカの中心で兄弟家マルス、兄エフラムに禁断のリフ(傷薬)プレイ…』
マルス   「な、な、なんじゃこりゃぁぁぁあああああ!!!」
リン    「あんた…さっきやけに私を救助に行かせたがったのって、これが目的だったの?
       まさかエフラム兄さんのことが好きだったなんて…」
シグルド  「私はKINSINは許さんと言いたい所だが…男同士ならまあいいだろう」
マルス   「違いますよ!僕は治療の為にしていただけなんです!!(あのクソ女!許さん!絶対に潰す!)」
       
シグルドには斬られなかったが、リンから軽蔑の目で見られるようになってしまうマルスであった
163TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:03:54.35 ID:h1CWuBzy
 ※兄弟家 エフラムの部屋※
次の日の朝、エフラムはまだ目が覚めていなかった。
それもそのはず夜中に起きないようにスリープで強制睡眠になっていたからだ。
午後の昼下がりに目覚める…腹部には激痛が走り夢ではないことを実感させられる。
加えて呼吸だけでも痛みが生じる。
布団の傍らに誰かいることに気がついた。
エフラム  「たしか君は…リーフのガールフレンドだったな。なんで俺の部屋に?」
ティニー  「看病です。それ以外に何があるというのですか?」
見ればわかるが何故家族ではなく部外者の彼女が看病しているのか?
とにかく掘り下げて話を聞くことした。
ティニーの話によれば本来の看病役はリーフだったようだ。
しかしどうしても外せない用事(お姉さんハント)のため、秘密裏にコンタクトを取り、交替したらしい。
ティニーは昨日の出来事の経緯を知っている。
なにより春コミのネタとなる人物に接触できる絶好の機会である。完全に利害が一致し、即承諾したのだった。
エフラム  「なぜスケッチブックを…?必要ないだろ…」
ティニー  「看ているだけじゃあまりにも暇でしたから、少しデッサンをしよう思いまして…」
エフラム  「絵に…心得があるのか…?絵はいいな…人に感動与えてくれる…」
ティニー  「そうですね。でも絵というよりマンガに興味があって、人物の練習を兼ねてということで…」
エフラム  「マンガを描くのも…鍛錬が必要だということか…何事も日々精進だな…」

話すこともなくなりしばらくの間沈黙が続き、ティニーはスケッチに戻る。
エフラムは部屋全体を見渡す…すると昨日の壊れた槍が視界に入る。
自分が作った槍の出来はあの程度だったこと、自画自賛していたこと…
ましてや他人に見せびらかそうとしていたこと。
振りかえると自分自身が許せなくなってくる。一体自分は何をしていたのか、何をしようとしていたのか…
槍と共にアイデンティティを砕かれてしまった。
塞ぎこんでしまったエフラムを様子を見るなりティニーは声をかける。
ティニー  「先程包帯を交換したときに見てしまったんですが、エフラムさんはいい身体つきをしていますね」
エフラム  「そう思うか…?だが昨日の事で俺は疑問に感じる…本当にいいのかと…」
エイリーク達に決して言わない事をティニーに言ってしまった。
ティニー  「私は今のエフラムさんでいいと思います。個性やこだわり、信念を曲げてはいけません」
腐女子であるティニーには、いわゆる細マッチョのエフラムは体型は理想的であり、究極の美だった。
エフラム  「だが…あれしきの攻撃で怪我を負うなら、俺はエリンシア姉上の言うように…もう少し肉をつけるべきだと…」
ティニー  「ダメです。ガチムチになってしまったら、マムクートの女の子達と遊んでいると確実に逮捕…いえ死刑です。
       今のビジュアルだからこそ最小限の罰で済んでいるのです!だから今のままでいいんです!」
ティニーは元気づける言葉を選んだのではなく、単に必要以上に肉がつくと萎えてしまうという本音だった。
しかし傷心したエフラムには激励に捉えられた。
エフラム  「君は芯が強いんだな…こんなことで信念が揺らぐとは…我ながら情けない。すまない変な話をして…」
ティニー  「ええ、構いませんから…」
気遣ってもらってばかり申し訳なく感じ、話題を変えようとする。その時、マンガという言葉を思い出す…
エフラム  「どうしてマンガを描いているんだ…?」
ティニー  「家族ぐるみでやっていることなので、自然と描いているんです。
       でも、一番のきっかけになったのはあの時でしょうか……」
164TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:04:56.28 ID:h1CWuBzy
 〜ティニーの回想〜 ※こみパシナリオ改変

あれは…数年前の春コミ…私はヒルダ伯母様に連れられて竜の門いえ…ビッグ○イトに行きました。
そして一日同人誌即売会を体験しました。その夕方に…

「ティニー、アンタは明日からまた学校生活、そんな日常に埋没してもお前は満足かい!?
 安穏とした生活の中、ただ送っていいものかどうか?
 否!断じて否!!
 それは停滞という名の堕落でしかないのさ!」
「すごい自己理論ですね…」
「感じなかったのか…今日出逢った人々から?」
「…最初は変な所と思っていましたが、みんな一生懸命で楽しそうでした…」
「楽しい、そう大切なのはそれなのよ!いいかい、今までの紋章町では貴族の娯楽が普及してきた。
 しかし、それは一部の富裕層でしかできなく道楽ともいっても差支えないのさ。
 それに革命を起こすのが同・人・誌、一般市民も楽しむことができる世界の新基準の文化さ!!」  
「同人誌ですか?ですか?」
「マンガのことだよ、世界を動かすのは、欲望、野望、魂の叫び!
 原作ではアカネイア、リゲル、グランベル、ベルン、グラド、デイン、ヴァルムは世界統一を成しえなかった。
 それは何故か…武力で世界を動かそうとした…それではでは人はついて来ない」
「恐怖政治に成り兼ねませんからね…」
「しかしマンガは群衆の心理を掴むことができる!
 そしてマンガには夢がある、野望がある。頂点をとれば富も名誉も、世界を動かす力もね!
 マンガを制したものこそ、世界を制するのさ!!!」
「世界を…制する?」
「よって、ティニー!新たなる世界の覇者となるため、今から同人誌を作りな!
  腕一本、ペン一本でお前はあの荒野の果てに旅立ち、同人誌による腐リージ帝国を創り世界を制するんだよ!」
「慎ましく辞退させて頂きます」
「そうはいかないね。これがウチらの運命だからね。血縁がそうさせるのさ!」  
「ヒルダ伯母様とは血は繋がっていません!」
「細かいことは気にしない、ブルームみたいになるよ。さあティニー!同人誌を作りな!」
「描かないですよ〜」
「アンタは確かに同人誌即売会を見たはず、あの場で何も感じなかったのか?
 いやその肌で感じたはずだね…奴らのぎらついた野望の瞳を、そして無限の可能性をっ!
 ティニー…あそここそ、紋章町に残された最後のフロンティア。
 そして、例え平民だろうがモブキャラだろうが脇役だろうが誰でも主役になる可能性がある!」
「だから…私の話を聞いて下さい…」

その時、漆黒さんが現れました。
「そのような腰ぬけになにを言っても無駄だ!銀色の髪をしていたからつい間違ってしまったではないか」
「あなたは!」
「逃げたければ逃げればいい……。その方がこちらとしては好都合だ!」  
「どういう意味ですか!」
「身の程をわきまえよ…」

漆黒さんは好き勝手な事を言い、転移の粉を使いどこかに消えて行きました。ヒルダ伯母様に尋ねると…
「このこみケで『同人の神』の称号をもつ漆黒の騎士さ。奴はその地位もさながら伝説も作っている…」
「伝説ですか?」      
「同人誌界で、『同人の神』の称号を得てもおかしくはない実力のサークルの間で真しやかにささやかれている伝説…
 春の同人誌即売会に漆黒の騎士が訪れたサークルは同人の頂点になれると…」
「それは漆黒のさんが口コミに流しただけだと思うのですが…」
「たしかあの『ダサい手槍』という調子に乗っているロマンチストな小娘が主催しているサークルにも
 漆黒の騎士が本を買いに来たと言っている。彼女が売れるようになったのはその直後さ…」
「漆黒さんの評価に周りが反応しただけと思いますが…影響とかありそうですし」      
「それでもかまわないさ!アンタがマンガを描くきっかけになれば、なんでも良い!
 結果がよければ、それでいい。過程なんて気にすんじゃないんだよ!
 さあ、ティニー!マンガなりな!…いや、腐女子なるべきさ!…
 違うね、腐女子になる運命なのさ!腐女子になってマンガを描くんだよ!
 そして成し遂げるんだよ“Tinny Makes Revolution”をね!」
  
 ………
165TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:06:34.49 ID:h1CWuBzy
ティニー  「こんなことがあったので今もマンガを描いているんです」
エフラム  「完璧に洗脳されているんじゃないのか…?」
興味本意で聞いてみたが…とんでもないエピソードであった。
だがティニーと話を聞くと不思議と創作意欲が沸いて来る…
ティニー  「でも慣れる色々楽しいですよ、一緒の趣味を持った人たちと知り合えますし、語り合えます」
エフラム  「一緒の趣味を持つ同志がいることは心強いな…」
強制(洗脳)だとしても天命としてしまえばそれでいい、要は享受できるかどうかだ。
彼女は受け入れた。受け入れた上で高みを目指している。
エフラムはヒルダがティニーに向けた言葉を自分に言い聞かせた。自分は槍を創る運命なんだと…
こんなことでつまずいてはいられない。壁が高いほど乗り越え甲斐があるということ。
今度開かれる槍コミュニティまで時間がある。なら、もう一度創らなくてはならない運命と。
しかし昂る気持ちに反し、怪我のせいで体が思うように動かない…
なんとか体を起こそうとするが腹部を中心に激痛が走る。…ふとリオンとの会話を思い出す。
エフラム  (エーギルというのは精神コマンドみたいなものと言っていたようだな…
       今は体を動かしたい…アドレナリンを放出させればいい…なら『気迫』が妥当か?)
呼吸を整え脈拍を静め、精神を集中させる。エフラムは『気迫』を使った!
エフラム  (これで無理矢理にも興奮状態になって動けるはずだ)
だがエフラムの予想に反して現実には腰の一部がスーパーモード、野生化してしまった。
寝起きの生理現象や瀕死の状態で種の保存のための潜在意識と相まってしまった。当然の結果だと言える。
もしこの場にいるのがティニーでなく他の妹、幼女なら完全な性犯罪者、男だったらガチホモ疑惑がさらに深まったであろう。
エフラム  (なぜこうなった?…だが少しは痛みが引いたような気がする…)
多少の性知識はあるエフラムもこの状況に困惑する…だが今は自分が成すべきことが見えている。
こんなことで立ち止まっていられない…
ティニーもエフラムの異変に気がつく。
ティニー  (なんということでしょう、蒼い霹靂じゃない晴天の霹靂ではありませんか…
       こんな私得な機会逃しません!なら成すべきことは一つ)
ティニーは興奮して鼻血を出してしまうが、エフラムに襲いかかり、ズボンを脱がせようとする!
エフラム  「何をする!錯乱したか?」
ティニー  「錯乱?何わからないこと言ってるのですか?ここがスーパーモードになっているほうがよっぽど錯乱しています」
エフラム  「なんだと!?俺は平常だ、離せこの変態娘!(絶対死守しなくては!)」
城を攻め落とすことは得意だが、籠城するのは苦手なようである。
ティニー  「女の子の前でスーパーモードになっている変態さんに変態と言われるとは心外です
       (さあ!パラダイスは目前です!生で見て、スケッチします!)」
エフラム  「離せ…ぐ…怪我さえなければ…」
ティニー  「怪我をしているからこそ、私に分があるんですよ。
       さあ私に見せてください、あなたの槍を!エフラムの勇槍を!」
エフラム  「誰が見せるか…!」

 ………

その時、運悪くリーフが帰って来る。
リーフ   「あ〜あ、今日もお姉さんハント失敗したな…ティニーの様子でも見にいくか…」
エフラムの部屋の鍵をなんなく開け部屋に入って来た。
リーフ   「何やってるの…君たち?もうちょっと自主規制したほうがいいんじゃない…」
エフラム  「助けろ、リーフ!こいつは変態だ、マジでやばいぞ!」
“邪魔するな”とアイコンタクトを送るティニー、瞬時にリーフは理解し“オーライ”と返す。
リーフ   「なんだか仲よさそうだね、さすがシスコンのエフラム兄さん。それと引き続き看病頼むよ、ティニー」
エフラム  「この…人でなしがっ!!」
面白い展開で、もう少し居たかったがリーフは部屋を出て行く…その顔は実に生き生きしていた。
リーフ   (このままティニーもエフラム兄さんにくっ付いてくれたら、僕の負担が減ってラッキーだな…)

 ………
166TMR(of ephraim) :2014/01/30(木) 01:08:37.48 ID:h1CWuBzy
孤立無援となったエフラムだが、その頃には幸いにも体全体が動くようになっていた。
エフラム  「いい加減に…しろっ…」
痛みにも耐えながらティニーを突き飛ばし大きく尻もちをつかせた。
少々荒っぽいことをしたが何とか自分の貞操を守ることができた。
ティニー  「あいたた…酷いじゃないですか、これでも私は女の子なんですよ…」
エフラム  「すまない…ただ俺は君の話を聞いて創作意欲が出たんだ…」
ティニー  「創作?スーパーモードということは子作りですか?」
エフラム  「ああって違うわ馬鹿者!…俺は槍を作っているんだ…
       作った槍を今度同志達に見せて、語ろうとしたんだが…昨日の出来事でこの様だ…」
ティニー  「武器を壊され…怪我も負ってしまったんですね(しかし…そこは非常に立派ということが皮肉です)…」
エフラム  「ああ、信念も砕かれてしまった。だが君のまっすぐさに洗礼を受けた」      
ティニー  「そんな大袈裟です…(つまり、エフラムさんもこっちの趣味に目覚めたのですね)」
エフラム  「そして思った…より良いモノを…もっと完成度の高いモノを…創り出す、そしてその先の極みを掴む」
ティニー  「その気持ちは私もわかります…以前私もそう思っていました。だけど今は違います…」
エフラム  「今は違う…?」
ティニー  「私は読者に喜んで貰えるように一生懸命がんばるんです。そう思うと…自ずと手も抜けませんし、妥協もできません」
エフラム  「読者に喜んでもらう…? 」
ティニー  「自分だけが楽しむんじゃなくて、みんなも楽しもうということです。
       ヒルダ伯母様はそれを含めての運命だの世界征服だの帝国設立の狂言回しを言っていたのだと思います」
エフラム  「誇示ではなく同志達と共感する喜び…」
ティニー  「だから楽しみに待っている人たちのためにも描くんです。
       例えエフラムさんの状態でも…利き手動く限りマンガを描きます!」
エフラム  「君がそんな覚悟をしているならいっそう俺は創らなくてはならないな…
       そうさ、四肢が欠損しているわけではでない。
       体がまだ動く。動けるなら…生きているなら…俺は創るんだ…」
ティニー  「私の言いだしたことですが…今は状態では…」
エフラム  「わかっているさ…でも誰かに咎められようが俺は創る…だから俺を行かせてくれないか?」
ティニー  (俺をイカせてくれ…)
お約束の勘違いをする腐女子、おまけに鼻血をこぼし布団を赤く染める。
ティニー  「それは、できません!」
エフラム  「何故だ?君は俺の気持ちが分かるはずだ…例え命を削ってでも創りだす情熱が!
       …もしや、姉さん達に何としても阻止しろといわれているのか?」
ティニー  「違います…ただ私はエフラムさんを描きたいんです!私にも創りだす情熱があるんです!
       だからこの機会を失う訳にはいきません」
ティニーの両肩を掴みまっすぐ彼女の瞳を見つめながら…自分の想いをぶちまける。
エフラム  「頼む、俺を行かせてくれ…この体が動く限り…行きたいんだ…俺は」
ティニー  「エフラムさんの情熱に負けました…け…結婚してください」
エフラム  「それより行かせてくれ…」
決死の説得でティニー懐柔に成功すると、すぐさま鍛冶屋に向かう手立てをする。
怪我の容体から二階から飛び降りるのは無理と判断し、ワープをしてくれと頼んだ。
エフラム  「鍛冶屋とは言わない外までいいから、俺を送ってくれ。
       姉上たちにはトイレに行っている時に窓から逃げ出したとでも嘘をついたらいい…。
       バレたとしても、俺が責任は取る」
ティニー  「わかりました。ワープの杖で有視界ギリギリのところまで転送しますね」
ティニーによって外に出されたエフラムは壊れた槍を杖にして鍛冶屋を目指し歩き出す。
ちなみに未だ腰の一部のスーパーモードは健在である。でもそんなのかんけーねーとエフラムは歩き続ける。
エフラム  (そうさ、まだ体は動く限り創るさ…)

 つづく…
167助けて!名無しさん!:2014/01/30(木) 01:13:50.77 ID:8+jxJ9d6
手槍さんェ

乙!
168助けて!名無しさん!:2014/01/31(金) 17:55:30.93 ID:/XldpNpf
こういうノリ…大好き
いいぞもっとやれ
169助けて!名無しさん!:2014/01/31(金) 22:32:26.82 ID:R41T3+HV
>>153
16歳以上?またまたご冗談を
5歳以上の間違いでしょ?ペドラムさん(笑)
170助けて!名無しさん!:2014/02/01(土) 01:45:06.96 ID:2UWIvCI1
>>159
エフ×マルネタ18禁漫画にペンを走らせるティニーが脳内再生されたww

『サークル:腐リージ出版!18禁女性向けエフラム×マルス同人誌、『ああ僕の愛しのお兄様!』間もなく発売決定!』

〜あらすじ〜
僕───マルスは反抗期真っ只中の、難しい年頃の高校生。
誰より愛しいと密かに慕う兄、エフラムはライバルである姉、リンに夢中…。
燃え盛る嫉妬の炎を抑え切れないマルスの許されぬ恋の行方は…

マルス「!(あ、あの腐れ女!早速自分のホムペにBL同人の詳細張りやがった…!)」
エイリーク「兄上…。でも…愛の形は様々だもの…!私も受け入れなくては…だけど……うわぁぁん!」
シグルド「でかしたぞマルス!エフラムとリンだけでなくエフラムとエイリークのKINSHINフラグもへし折ってやったぞ!」
マルス「(異性のKINSHINじゃなければなんでもいいのかアンタは…。あぁ、それにしてもあれからリン姉さんが視線すら合わせてくれなくなったぞ…。このまま誤解解かれず更にシーダに僕が腐った野郎なんてことがバレたら……もうおしまいだぁぁあ!!)」

続きも激しく期待!
171助けて!名無しさん!:2014/02/03(月) 18:27:06.96 ID:dh1W206a
エフラムは考えていた。リーフはいくらエロと言われても折れない。むしろそれを認め誇っている。
俺にはできない。何故ならばロリコンは俺にとって敵だからである。
邪な考えを持つ不届きなる輩を退治て子供を守らねばならぬ。
そう主張したらロリコン扱いされた。解せぬ。
なぜだ?むしろ俺はロリコンを阻止する側、言わばロリコンバスターなのだが。
今日も日課として公園等子供の多いところを回って不審者がいないか目を光らせていたら不審者扱いされて通報された。
解せぬ。
誤解を恐れてはなにもできないが解ける誤解なら解いておきたいのもまた事実。
よって俺は世間の誤解を解こうと思う。
エフラム「と、いうわけで公務員試験を受けにきた」
ゲイル「…何が…と、いうわけだこの馬鹿。犯罪者のくせして警察に入れるわけなかろうが!」
エフラム「それは誤解だというに…いいから聞け。俺が怪しいというが…それは普通のかっこして公園をうろつくからだろう。警官になれば怪しくない。むしろパトロール」
ゲイル「貴様!そうして周囲の目を安心させて幼女に手を出す気か!」
エフラム「馬鹿誰が出すか馬鹿!むしろ守ろうとしてると何度も言ってるだろうが!」
ゲイル「だいたいお前の成績で公務員試験など受かるか馬鹿。アホ。自分のおつむを考えて物を言え」
エフラム「ぬぐぐ……やってみなくばわかるまい!」

問い1 下記の内、見かけたら逮捕すべきではない人物を選べ

1 エフラム 2 リーフ 3 サザ 4 アトス 5 漆黒

エフラム「当然俺だろう。捕まるような事はしていない」

問い2

逮捕術のうちもっとも重要なものを選べ

1 斧 2 槍 3 魔法 4 化身 5 回転

エフラム「2…だな。槍こそ兵器の王と某格闘漫画でも言っていた」

問い3
パトロール中にヒーニアスが花束を持ってあるいていた。どうするのが警官として正しい対応か?
文章で答えよ。

回答

あいつの考える事など大体想像がつく。
エイリークを口説く気であろう。許さん!
兄として警官として妹を守るは当然のこと。成敗してくれる。

ゲイル「見事に全問間違いだ。さっさと帰れ。いや、またすぐに来ることになるだろうな…再犯で」
エフラム「失敬な!」

人生うまくいかんことも多いものだ。俺は悩みつつ警察署を後にした。
ちょうど警察署から出たところで通りかかったターナに出くわした。
ターナ「エフラム。また逮捕されたのね?大変だけどいつか絶対エフラムが子供を守りし者だってわかってもらえる日がくるわ。くじけちゃだめよ」
…なんか慰められた。
いや…逮捕されたわけではないのだが…なんでまったく迷わず断言し、俺が捕まった前提で話をするのだろうか…解せぬ。
解せぬのだが熱烈に励ましてくるものだから何も言えなかった。ううむ…
まあ…なんだ。考えすぎだろうか。帰って寝て一休みといこう。
そう思って部屋に帰ってみたらサラが俺のベッドで寝ていた。
遊びに来たのだろうか。それで俺が留守で待ちくたびれたというところか。
それはいいのだが…何故キャミソ姿なのだろう。まぁ寝るときの習慣なのかも知れん。
だが風邪を引いたらいかんな。布団をかけなおしてやらねば。
ガラッ マルス「兄さん。こないだ借りてた本を返しに…来てみたら兄さんが寝てる幼女に覆いかぶさろうとしていた件…おまわりさーん!」
エフラム「待て、何か知らんがこれだけはいえる。お前は何か誤解している」

ゲイル「やっぱりまた来たか…」
エフラム「解せぬ」
172助けて!名無しさん!:2014/02/03(月) 20:10:39.81 ID:7rfLeh39
サラ「こんなかわいい子がキャミソで無防備に寝てたら普通襲うでしょ!?」
エフラム(なんで俺が怒られてるんだろうか…)
173夢がさめて〜紅と藍の星〜1:2014/02/03(月) 20:36:56.35 ID:dPg5U+Mm
エリウッドとリンディスのネタや動画を見ているうちに脳内が暴走してやらかしてしまった。
※歌及び歌詞ネタありです。その手のネタが苦手な方はスルーしてください!

こ、これは決してKINSHINじゃない、夢オチだからシグルド兄さん頼むティルフィングで斬り殺さないでくれ!


ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ



夢がさめて〜紅と藍の星〜


僕はロイ。
兄弟家の末っ子だ。
僕は両親の事を(といっても我が家の兄姉達は皆知らないようなのだけど)全く知らない。
どんな顔だったか人柄だったのか、何一つ思い出せないのだ。
原因は分からないけれど、長女であるミカヤ姉さんが言うには母さんは僕を産んですぐ亡くなり、その後を追うように父さんも間もなく亡くなったらしい。

僕にとってはシグルド兄さんが父さん、そしてミカヤ姉さんやエリンシア姉さんが母さんみたいなものだった。

優しい家族に囲まれて、自分が不幸だ。なんて思ったことはなかったけれど・・・。
それでも、父さんも母さんも僕が産まれてすぐ亡くなったっていうから、こんな風に考えることもあった。


────もし僕が産まれてなかったら、父さんも母さんも亡くなったりしなかったのかな。

僕を産んで、父さん母さんは幸せだったのかな。

なんて・・・。


考えたってどうしようもないよね。
なんだか、今日はすごく疲れたし。もう、寝よう・・・。
ベッドに入り、数分・・・
僕の意識は夢の世界へと静かに消えていった・・・。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
174夢がさめて〜紅と藍の星〜2:2014/02/03(月) 20:39:40.17 ID:dPg5U+Mm
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ

ふと気が付くと、僕は辺り一面の草原地帯で寝転がっていた。

ここは何処だろう。

建物は一つとしてない、平原が広がるばかりの大地。
サカ草原・・・?
直感でそう思った。
おかしいな、自分のベッドに寝ていたはずなのにどうして・・・。

現状が掴めずに、ひたすら目をこする僕。
しかし、寝ぼけていられるのもほんの一瞬だけだった。

────「アンタ、何者!?」

突然後ろから鋭い声が響き、僕の首元に銀色に光り輝く剣先が向けられた。
敵意剥き出しなのは見て取れるが、その独特な剣といい、何処かで聞き覚えのある声といい誰かを思い起こさせる。
この声は・・・そうだ。

「リン…姉さん…?」

振り返ってみたその先にいたのは、新緑を思わせる緑色の髪を下ろした女性。
どことなくリン姉さんに似ているけれど、見慣れたリン姉さんよりもっと老け・・・
いや大人びて見える人だった。

「リン姉さん…ですって?」

その人は一瞬怪訝そうな顔をした後、ふふっと微笑んだ。

「私はリンディスよ。生まれた時から、ずっとリンディスって呼ばれてる。
それに、私に兄弟なんていないわ」
「リンディス…?」
175夢がさめて〜紅と藍の星〜3:2014/02/03(月) 20:48:17.75 ID:dPg5U+Mm
耳を疑った。
普段みんなリン姉さんと呼んでいるけれど、我が家で唯一エリウッド兄さんだけがリン姉さんの事を本名でこう呼んでる。

そう、リンディスって・・・。


「あなた、名前は?一体何処から来たの?私が見る限り、草原育ちの人間では無さそうだけど」
「僕、ロイって言います…」
「!」

今度はリン姉さん・・・ううん、リンディスさんの方が目を丸くしてる。
首元に向けられていた剣がそっと下ろされるのを確認して、
僕は彼女に状況もよく分からないままこの草原をさ迷っていた事を告げた。
こんなこと、信じて貰えるとは到底思えなかったけど。

「…行く宛てがないのでしょう。だったら私の家へいらっしゃいよ」
「え…?」

信じられなかった。
駄目元で言った事だったのに、こんなにあっさり認めるなんて。

「天なる父、母なる大地は告げてるの。行き倒れの旅人に救いの手を差し伸べるのもまた、草原の民である私達の使命だってね」

草原の教え・・・そういえばリン姉さんもそんなことをよく語ってたような気がする。
このリンディスさんは僕の姉さんの未来の姿なんだろうか?

「そういえばあなた、狩りは出来る?草原では食糧は自分で確保しなくては生きていけないの。
だから、少しだけでいい。協力して貰えると嬉しいのだけど」

「それくらいならお安い御用ですよ、僕も剣を使えますから」

「そう、それじゃあこれを使って」

そう言われ手渡されたのは倭刀2本だった。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
176夢がさめて〜紅と藍の星〜4:2014/02/03(月) 20:49:52.33 ID:dPg5U+Mm
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ

結局草原一体が夕日色に染まるまで僕達は狩りを続けた。
捕らえた獲物は、小動物が10匹程。草原に馴染みのない人間にしては上出来だと、彼女は褒めてくれた。
武器の手入れをしている僕は、リンディスさんが昔から愛用しているという何処か見覚えのあるその剣を見かね思い切って尋ねてみた。

「その剣は…マーニカティですか?」

「あら、良く知ってるのね」

「やっぱり…。見覚えあると思ったんです」

「……あなたって、すごく不思議。初めて会うはずなのに、何処かで会ったことがあるような不思議な雰囲気なんだもの」

「僕も、あなたにとてもよく似た人を知ってます。その人は…僕の姉さんなんですけど」

やはり、だ。弓を獲物目掛けて放ち、急所を確実に絶つ剣の腕前・・・。
彼女の狩りの仕方はリン姉さんそのもの。

「…ますます詳しくお話したくなっちゃった。
あなた、もしかしたら本当に……いいえ、なんでもないわ。帰ったらゆっくり話しましょう。丁度、会って欲しい人もいるし」

「御家族が?」

「ええ。私の旦那。もう何ヶ月も寝たきりなんだけど、あなたに会えばきっと喜んでくれると思うの」

リンディスさんは重い病を患う旦那さんと、その間に産まれた男の子との三人家族このサカ草原で生活を営んでいるみたいだ。
二人の生い立ち、出会い、そして結婚に行き着くまでのエピソードを聞いてる内に僕は切ない気持ちで一杯になった。
リンディスさんの旦那さんは元々身体が弱かったのだが、子供が産まれたのとほぼ同時期にまともに動き回る事も叶わぬ身体になってしまったらしい。
裕福なんて贅沢は決していらない。
幸せ一杯、ただそんな普通の家族になるのが夢だったのに。
・・・それでもリンディスさんの表情は何処か、幸せそうに見えた。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
177夢がさめて〜紅と藍の星〜5:2014/02/03(月) 20:52:36.92 ID:dPg5U+Mm
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ

─────「ただいま」

歩くこと十分程。
リンディスさんが我が家だというゲルに到着した。
ゲル内の布団の中で寝ていたのは、まだ年齢でいえば二十後半くらい、若いはずなのにがりがりに痩せこけ、見るからに弱った赤髪の…

─────「エリウッド兄さん!!」

考える間もなく、僕は叫んでいた。
身体が弱い、赤髪の青年。
もしや、とは思ったがやはり予想通りだった。
この人もまた、エリウッドという名前。僕の兄と同じ名前・・・。

「エリウッド…兄さん…というのは……僕のこと、かな?」

眠ったように目を閉じていたはずのその人は、僕にそっと微笑みかけた。しかしそれも束の間、苦しげに何度も咳き込む。

「エリウッド!無理をしちゃ駄目!…まだ、身体の調子が…!」
「……ありがとう、リンディス…でも、だいぶ…楽になったから、大丈夫…。お客さん、かい…?」

目を凝らして、ベッドの周辺を見ると、あちこちに血の跡のようなものが見える。
吐血か何かの後だろう
・・・病状が芳しくないんだ・・・

相も変わらず苦しそうに咳き込み続けるエリウッド兄さん…じゃないエリウッドさん。そんな彼を見て、言葉がうまく出なかった。


それから数刻の後、エリウッドさんがひとまず激しい咳き込みから解放されたのを確認して、リンディスさんが夕食の支度を始める為にゲルを飛び出していった。
何か手伝えることはないかと申請したが、客人の手を煩わす訳にいかないとエリウッドさんと二人きりゲル内に残されてしまった。
気まずい空気が流れる。下手に会話等して身体に負担をかけはしないかと不安だったが、
このまま黙り込んでいるのもどうにも居心地が悪い。

「ロイ…くんというんだね…きみは」

沈黙を破るようにエリウッドさんが口を開いた。

「リンディスから聞いたよ。実はね…僕ら夫婦の間に産まれた子も、ロイ…という名前なんだ…」

そこまで言い切って、僕と視線が合った途端エリウッドさんの目から大粒の涙が零れた。

「……だからこそ、僕もリンディスも…きみがもしかしたら未来からやってきた僕らの息子であるような気がしてならないんだ…。
勝手だよね、こんなこと。
きみはきみで、あの子はあの子だというのに。
でも…僕はこんな身体……。息子がきみくらいに大きくなる頃、その時まではきっと生きてないだろう…。
だからこそ、こんな思いが頭の中を巡るのかもしれないが…」

「そんなこと…」

静かに、一筋の涙が僕の頬を伝った。
こんなにも悲しくなるのは何故なんだろう。

なんで僕、泣いているんだろう。

ロイという名前なんて、この紋章町を探せば何人もいるはずなのに・・・。
涙は止め処なく流れ続ける。

「…もしかしたら…あの子はいずれ僕らを恨むかもしれない…。
それでも…産まれた時からずっと、愛していたことは本当だから…。だからどうか、自分が不幸だなんて思うような事だけは…」
178夢がさめて〜紅と藍の星〜6:2014/02/03(月) 20:57:25.84 ID:dPg5U+Mm
「エリウッドさん…!?」

─────ゴホッゴホッ!
激しい血の飛沫が辺りに飛び散り、苦しげな喘鳴が漏れていた。
それと同時に、ベビーベッドから火がついたように泣き叫ぶ赤ん坊の声が辺りに響く。
その子がきっと、エリウッドさんとリンディスさんとの間に産まれたというロイくんなんだろう。
────「エリウッド!!」
泣き声を聞き付けリンディスさんがゲル内に飛び込んできたのと同時に
必死でエリウッドさんの背中をさすってる。
僕も便乗するかのようにその背をさすっていたけど、あまり効果がないみたいだった。

「ロ…イ…」

息をするのにも必死なのに、エリウッドさんは重い身体を引き摺るようにベビーベッドの中の我が子を抱いた。
顔はよく見えなかったけど、赤い髪は確かに僕そっくり。
そんな気がした。

「エリウッド無理しないで!」
「歌を…この子が唯一穏やかに笑ってくれる、あの歌を…」
「でも・・・!」
「頼むよ・・・リンディス。これが最後かも、しれない。だから・・・」

気が付けば、リンディスさんも目に涙を溜めていた。
市場もなければ産業都市もないこんな草原でどうやって入手したのか、彼女は古ぼけたラジカセを取り出すと急いで再生ボタンを押した。
イントロが静かに流れ、二人は揃って歌い始める。

…初めて聞くはずなのに、でも何処かで聞き覚えのあるような…
そんな不思議な曲。

まぶたを ゆっくり閉じてみて
思い出してた ねぇ
世界がとても眩しく見えた あの日のことを

あなたもいつか 時を重ねてきっと
この気持ち 知ってくれるでしょう
どれほど好きかも

夢がさめて 昨日が愛しいよ
幸せが何か分かった気がした
たとえどんな未来がきても
あなたがいてくれたら

夢をみれる

http://www.youtube.com/watch?v=raHQ1V2Xdpk

曲が進むにつれ、二人は息も絶え絶えになり、やがてそのボリュームを下げていく。
僕は知らず知らずのうちにゲルを飛び出し、何処へ向かうとも知らず走り出していた。
どうして飛び出したかなんて分からなかったけど
このまま歌が終わるのがただただ怖かったから。

二人が命を削りながら歌っていたということに薄々気付いてしまったから。

月の見えない、真っ暗なサカ草原。
満点の星の中でも特に目立つ紅色と藍色の連星がただ一つ、僕を照らし続けていた。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
179夢がさめて〜紅と藍の星〜7:2014/02/03(月) 20:59:23.02 ID:dPg5U+Mm
「……イ。…ロイ、大丈夫か?」

ふと気が付くとそこは見慣れた僕の部屋。
そしてひたすら僕の名を呼んでいてくれたであろうエリウッド兄さんとリン姉さんの姿がそこにあった。

「…エリウッド…兄さん…?リン…姉さん…?」

良かった。いつもの二人だ。
あれは・・・夢の世界での話だったんだね。

「エリウッド兄さん…」
「ほら、もう泣くなって。僕もリンディスも、ちゃんと生きてるから。ね?」
「!」

二人が言うには、僕はひどくうなされて何度も何度も二人の名前を呼び、死なないでとすがりついていたのだとか。
恥ずかしさのあまり、何も言えない。多分、僕の顔は今真っ赤だろう。
そんな僕を見て、二人は顔合わせて笑ってる。
ひどいよ・・・!寝言なんて、どうしようもないのに!!

「さあほら。エリンシア姉さんが朝食の支度して待ってるわよ、いきましょ!」

差し出された二人の手を取って起き上がろうとしたけど
何故か身体がとても重い。
足に力が入らなくて、ようやくベッドから降りようとした所で足がよたついた。

「ちょっと、大丈夫?ほら、無理に立とうとしないでおぶさりなさいよ」
「え!…でもリン姉さん…僕、重たいし…。それに…」
「遠慮なんてしなくても平気だってば!」
「はは、大丈夫だよロイ。リンディスは力持ちだもの」
「何よエリウッド!私これでも女の子なんだからヘクトルみたいな怪力馬鹿と一緒にしないでよね!」

結局僕はリン姉さんに背負われて、二人と共に居間に向かうことになった。
僕ももう中学生だし、こんなとこみんなに見られたら恥ずかしいなんて思ってはいるけど。

「…ロイもすっかり大きくなったね…。エリウッドより体重が増えたんじゃない?」
「えー、それはないだろう?僕とロイは一回りは年が離れてるのに」

…あの頃は誰より小さくて軽かったのにね。
なんて、昔を懐かしむように顔を綻ばせて笑う兄と姉を見て、
僕はまた涙がにじみ、無意識のうちに口にしていた。


「………あの子に代わってお礼を言うよ。
エリウッド兄さん、リンディス姉さん…ありがとう…」


案の定とぼけた顔で何か言った?なんて聞き返す二人に、僕は何事もなかったように
なんでもないよ。と慌てて話を逸らせた。

あれは夢だったんだ。それも僕だけが見た不思議な夢。
もしかして、ユンヌさんが見せてくれたもの・・・?
そんなことはないよね。ユンヌさんは自分に都合のいいような夢しか見せないような神様だから・・・。
180夢がさめて〜紅と藍の星〜8:2014/02/03(月) 21:00:24.00 ID:dPg5U+Mm
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ


・・・・。

「ミカヤ姉上…。窓の外なんて眺めて…どうかなさいましたか?」
「…エイリーク?いえ、ちょっと星をね…。ほら、あの赤い星と青い星。
二つ並んで…それもあんなに輝いてる星なんて滅多にみれないものだから…」
「あれは…連星ですね。でも、こんなに明るくなってもまだ見えるなんて…なんだかちょっぴり不思議ですね」

あの星、いつかに見たような気がする…。
あれは…そう、父さんと母さんが亡くなった晩に見たあの星に丁度…。


【おわり。】
ギャグネタが多いけど、たまにはこんな話もいいのかな。なんて。
自分には過去ネタの職人さん達みたいな文章力がなくお粗末の一言だが、
過去ネタで見た幼女の旗といい、このスレの兄弟家族のネタってやっぱりいいと思うんだ。

>>171
試験問題自重wwww
問い1って全員アウト…だよ…ね?(1,2は当然としてサザ漆黒はミカヤストーカー、大賢者はリア充への嫌がらせ)
面白かったwwGJです!
181TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:39:27.51 ID:j/w1d2/E
 TMR(of ephraim) 4 【Transmission Marks Ranway(of ephraim)】 >>159-166の続き
エフラムが負傷した次の日、エイリークは普段通り学校に登校する。
学校も終わりエフラムの容体が気なってしかたなく、急いで家に帰ろうとするのであった。
その帰路で偶然にもある少女の姿を見かける。ルキナだと一目で判断することができた。
なぜなら彼女は相も変わらず見る者を毒するような独特のセンスの服装をしていたからである。
オリヴァーにして言わせれば美的感覚を破壊するテロリストであろう。
ふとエイリークの脳裏に昨日クロムとの出来事(エイリークがルキナの母という説)がよぎり、
ルキナの母親が誰かという真実に迫りたい気持ちに駆り立たれた。
エイリーク (エフラム兄上のことが心配ですが…こちらも気になります…)
脳内会議の結果、エイリークはルキナに声をかけることにした。
エイリーク 「ルキナさん、こんにちわ」
ルキナ   「あ…エイリーク叔母さん…すみません、エイリークさん」
エイリーク 「いいえ、構いません…こんなところで何をされていたのですか?」
ルキナ   「ちょっと…服を買おうと思って…いつも私が服を買いに行こうとすると、皆が止めてしまうのです。
       それで、お忍びという訳ではないですが一人で…」
エイリーク 「(そういうことですか…なら手遅れにならないため買い物を止めさせましょう!
        ついでとはなんですが、問いただしてみましょうか…)
       よろしければ時間があるならちょっとお茶でもしませんか?」
ルキナ   「お茶ですか…?はい喜んで!私とてもお洒落なカフェを知っているんです!!」
エイリーク 「そ、そうなんですか…ではそこに行きましょうか…(本当は行きたくありませんが…)」
エイリークの顔は引きつっていた。それもそのはず、ルキナの壊滅的なセンスがおススメする店は酷い有様に決まっている。
しかし、ルキナが上機嫌であるということは真実を聞き出せるかもしれない。
ここは我慢、我慢。目的達成のためと心に呼びかけながらルキナについて行くエイリークであった。
ルキナ   「この通りをもうちょっと行ったところにあるんです!」
数分歩いた先に目的の場所に辿りつく。
その喫茶店は交通量の多い道沿いに立っており、立地条件も中々な場所にあった。

 ………

ルキナ   「ここが私の一押しの喫茶店です!」
エイリーク 「この建物は民家を改修して造られたものですね、個人経営でなされているのでしょうか…」
ルキナなセンスからすれば意外にまとも?な場所であった。
しかし中身がエキセントリック、いやゲテモノに違いないと再び気を引き締める。
鬼(フォデス)が出るか仏(セリカ)がでるか…戦国の地に足を踏み入れるエイリークであった。
二人はこの喫茶店に入る…

漆黒の騎士 「やあ (´・ω・`)、ようこそ、喫茶店しっこくへ」
      
出てきたのは魔王でも狂信者でもなかったが漆黒の騎士だった。
まぁこれは想定内?というよりはルキナにしてはあまりに普通すぎて逆にサプライズであった。
エイリーク (モンスターとか出てきたら正直どうしようと思いました…)
店の内装は黒を基調としており少し暗い感じがするが、それがまた心を落ち着かせる。
これはお洒落なカフェ…ではなくお洒落な居酒屋あるいはBARといったほうがしっくりくるだろう。
蛍光色だの、派手な装飾をしている所だと思っていたがこれも逆に期待を裏切っていた。
二人は沿道が見える窓側席に座ることにした。間もなくしてオーナーの漆黒がやって来る。
漆黒の騎士 「注文を頼まれよ…」
銀色の乙女のロイヤルミルクティー 500G リフ茶     300G
漆黒烏龍茶            300G 実はいい紅茶  500G
緑(風笑)茶            100G 抹(殺)茶    200G
ハーブティー(オリウイ草)    400G 滅(殺)茶    時価価格
ハーブティー(葉っぱ)       88G 聖なる井戸水  売切御免
ハーブティー(貴族的)      500G アフアの雫   身程弁舞
             
ルキナ   「では私は…漆黒烏龍茶を」
エイリーク 「烏龍茶ですか…(脂を流してしまっては胸が大きくなりませんよ、ルキナさん!!)
       私は…銀色の乙女のロイヤルミルクティーでお願いします」
漆黒の騎士 「承った、しばし待たれよ…」

 ………
182TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:41:08.38 ID:j/w1d2/E
ルキナ   「どうですか、エイリークさん」
エイリーク 「何といいますか、落ち着きますね(漆黒さんを除けば…の話ですが…)」
ルキナ   「前にセレナ達を誘ったのですが、漆黒さんが出てきた時点で引き返してしまいました。
       こんなにいい店なのに…」
エイリーク 「ほんといい店ですのに残念ですね…(それは民家から漆黒さんが出てきたらそうなるのが自然だと思いますが…)」
      
七三分けのウェイターが注文の品を運んで来る…
リデール  「久々にまともな出番をくれたな礼を言うぞ。
       青碧の髪の方が銀色の乙女のロイヤルミルクティー、それから紺色の髪の方が漆黒烏龍茶。
       注文の品は以上だな…まあ急ぐことはないゆるりとお茶をして行かれよ」

 ………

しばらく原作のように王族的に優雅にお茶をする。エイリークは話の本腰を入れる。
エイリーク 「ところでルキナさん、つかぬことを聞きますが…」
何かに集中する時のようにエイリークは真剣な顔でルキナに質問でする。
クロムが冗談混じりで言ったこととはいえ、白黒をはっきりさせたいからである。
急な変わり具合にキョトンとするルキナ…
ルキナ   「どうしたのですか、急に神妙な顔をして…」
エイリーク 「ルキナさん…あなたの母親は誰なのでしょうか?私はそれが知りたいのです」
ルキナ   「お母…様…のことですか?えっと…それはですね…どうしてもお答えしなくてはいけませんか?」
エイリーク 「いえ、答えることを拒否するなら、それでも構いません。ただ、私の考えを言わせて下さい。
       ルキナさんは覚醒でも職業がロードであるのにもかかわらず兄弟家に入っていません。
       それはいささかおかしなことだと思います」
ルキナ   「ロードだから兄弟家というのは早合点と思います…暁勢の方はロードではありませんし」
エイリーク 「しかし、主役級の扱いや要重要人物とされてはいませんか?DLC(絶望も未来)でもドラマCD3でも!」
ルキナ   「それはそうですが…」
エイリーク 「エリウッドとロイ、シグルド兄上とセリスは本来親子設定でありますが、このスレでは兄弟扱いとされています。
       そのことを考慮しますと覚醒でも親子関係であったルキナさんも兄弟家に属する資格はあります」
ルキナ   「だとしても現に入ってはいませんけど…」
エイリーク 「そうです。ロードであり、娘という原作設定であるのに兄弟家の一員になれないのは…
       ズバリ、後ろめたい理由があるからではないでしょうか」
ルキナ   「そんなものはありません。私が兄弟家に入らないのは時間遡行という設定を尊重した結果ですから」
エイリーク 「そうですか、ならもう一つ。過去スレで確か第32章の前半あたりになりますが…
       夢落ちになりますが私とエリウッドが駆け落ちしたというネタがありました(その時の私は巨乳です!)」
ルキナ   「ネタ中ならKINSINが可能ということですか?(巨乳は無理があるのではないでしょうか?)」
エイリーク 「はい、なら私とクロム兄上が結婚することも無きにしも非ず…」
ルキナ   「エイリークさん、つまりあなたが私のお母様だと思われているのですか?」
エイリーク 「あくまで私の仮説での話ですが…」
ルキナ   「…でもその可能性はほとんどないでしょうか。
       KINSINが嫌いなシグルド伯父さん、それにエフラムさんが許すわけありませんし…」

エイリークの質問の答えをなんとか濁そうとするルキナ、その会話を中断するかのように漆黒がやって来る。
おそらく会話を盗み聞きでもしていたのであろう。相変わらず趣味が悪い…
漆黒の騎士 「何か深刻な話をしているのかい?ならこのスイーツでも食べられよ。
       これはサービスだから遠慮なく食べてほしい」
ルキナ   「ありがとうございます、マスター。お心遣い感謝します…」
エイリーク 「それで本当のことを話してください…ルキナさん。
       私は例えKINSINであっても受け止める覚悟ができています。
       兄上達を説得も試みます!お願いです…」
ルキナ   「それは…私の、その私のお母様は……その…」
183TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:42:36.13 ID:j/w1d2/E
ルキナが真実を話そうとした瞬間…外でバタッと大きな音がし、近くにいた人間たちが大声をあげた。
通行人A  「おい、大変だ、人が倒れたぞ!」
通行人B  「誰か、手当てしてやってくれ!血を流しているぞ!」
急な出来事にエイリークとルキナは話を止め窓の外側を覗き込んだ。そして倒れた人間を確認する…
倒れていたのはエフラムであった。怪我を負っている彼が普通ならこんな所いるわけがない…
だが実際に目の前にいる。エイリークは驚きとともに急いで駆け寄ろうとする、ルキナもそれに続く。
エイリーク 「マスター、お代は後ほど支払いますので一度店から出ます」
礼儀正しく漆黒に一声かけた後、店を出た。
エイリーク 「大丈夫ですか兄上」
エフラム  「エイ…リークか…どうしてここに?」
エイリーク 「それはこちらの台詞です!怪我を負ってるのにどうして…」
エフラムはエイリークを確認した後、気を失ってしまい、その真意を聞くことができなかった。
エイリークは急いで手当に移る。まずうつ伏せで倒れているエフラムを起こそうとするが、
安静状態を強要されていたことを考えると無理なことはできない。ここでルキナが追い付く。
ルキナ   「手伝います…」
エフラムを見た時、ルキナの脳裏に一瞬不吉な何かがイメージされた。
それはあるはずもないクロムが倒れている光景だった。
エイリーク 「ありがとうございます…どうしましたルキナさん?」
ルキナ   「す、すみません。ちょっと動揺していまいました、大丈夫です」
エイリーク 「いったん体を反転させましょう」
ルキナ   「わかりました」
二人がかりでそっとうつ伏せから仰向けの状態に寝かせた。
怪我の具合を確かめた所、胸から腹にかけて血が出ているのがわかった。
エイリーク 「応急処置をしなくては…出血が酷い有様です。兄上、無理して動くからこうなるんです…」
ルキナ   「私、傷薬と少量の包帯なら持っています。ですがこの出血量ではではちょっと…」
エイリーク 「なら近くの道具屋で調達してきます…その間兄上をお願いします!」
ルキナ   「はい」
エイリークはすぐに立ち上がり最寄りの道具屋に向かった。
一方喫茶店がある道路を建物の屋上から偶然にもFFTVの関係者らしき団体が取材をしているのであった。
今から番組の収録が始まるようであった。

 ………

セーラ   「は〜い、リポーターのセーラ様よ。毎週この時間を楽しみにしているみなさん、こんにちは〜。
       今から私がここら辺りのおいしい店を紹介するわ。期待しててね♪
       …ちょっとユアン、このセーラ様を無視して何を撮ってるわけ」
イリオス  「セーラ!生放送なんだから、いらんことを言うな!ユアンもちゃんと仕事しろ!」
セーラ   「イリオスの言う通りよ。ちゃんと私を撮りなさい!」
ユアン   「いやだね、僕は向こう側いる人を撮りたい!あっちを撮ってるほうがセーラより断然いいからね!」
セーラ   「ユアンあんたねぇぇ……あれは昨日お騒がせしたエフラムじゃないの!
       今日はこんな人が行き交うところで倒れてるし」
ユアン   「やっほ〜い。介抱してるの女の子みたいだ!セーラより百倍は可愛いね。
       誰かだろうあれは?僕のチェックに入っていないなんて!」
セーラ   「ユアン後でシメる……あっいいこと思いついた!
       只今を持ちましてグルメリポートから救急救命のドキュメンタリーに変更しま〜す。
       引き続きセーラ様がリポートさせてもらいま〜す、えへっ」
イリオス  「おい!勝手に番組の内容変えんな!これは視聴率が結構いい企画なんだぞ!!」
セーラ   「いいじゃない、これは絶対視聴率獲れるんだからね!
       勝てば官軍っていい言葉があるじゃない?」
イリオス  「わかった、でも獲れなかったら責任とってもらうぞ!」
セーラ   「そんなの嫌よ!あんたがとるんだから」
ユアン   「ちょっとセーラ邪魔!
       君はアンタッチャブル Girlsなんだし、視聴率が下がるから画面に入らないで!」
セーラ   「ユアン!」
イリオス  「お前らああああああ」
ルキナ(映像)と彼らのやり取り(コメント)はお茶の間に流れているのであった…

※ここからは多方面の視点(現場とお茶の間)になります 
184TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:43:35.46 ID:j/w1d2/E
 …お茶の間(兄弟家) Side…
そのころの兄弟家では、ある二人の男女が修羅場の状態でいた。
昨日のFFTVを見ていたシーダはマルスを疑ってしまっている。
シーダ   「マルス様?昨日のことはどういうことですか?」
マルス   「だからさっきから何回も説明しているじゃないか…エフラム兄さんの手当をしてただけだって」
シーダ   「でもテレビではマルス様はお兄様とのKINSINだとされてました!」
マルス   「その放送はガセで有名なところだから信じちゃいけないよ」
シーダ   「しかし服を脱がせて、リフ(傷薬)プレイをしていたのでしょう?」
マルス   「そうだけど、あれは人道的においてやったことなんだ!僕を信じてくれシーダ!」
シーダ   「他にも…お姉さまの気を引くために色々やっているじゃないのですか?」
マルス   「そ…そんなことないさ…僕は別に絶倫姉さんのことなんて何とも思っていないよ…」
シーダ   「本当に…本当ですか、マ・ル・ス・さ・ま?」

 …ルキナ side…
残ったルキナは介抱するのに邪魔にならないように髪を結う。
腰にかかるぐらいの髪を以前マルスになりすましていたときのように。
エフラムの上着を引っぺがし、いったん血まみれになった包帯をとる。
止血を試みようとしたが持参している包帯は限りがある…ハンカチそのあとで包帯で血を拭き取ることした。
なんとか流血を止め、傷の容体を確認することにする。
腹部に陥没があるのを発見する(これは昨日シャンブレーによるもの)…
ふとルキナは再び不吉な光景(トロン剣を喰ったクロムの姿)が見えるのだった。
ルキナ   「なぜでしょう、お父様が死んでしまうシーンがよぎるのでしょうか…」
だが今はエフラムの治療が優先であると言い聞かせ傷薬を塗ることにする…

…FFTV Side …
セーラ   「あの変態、今度は女の子にリフ(傷薬)プレイさせてるわ。救いようのないわね」
イリオス  「いや、普通に負傷者と救助者だろ!」
ユアン   「うらやましい、うらやましいぜ兄貴!」
イリオス  「ああそれは俺も思うわ…つーかズルすぎる、しかもあんな美少女にだと!!」
セーラ   「…サイテーね、あんたら。エロガキとキモオタいっぺん死ね!」
イリオス  「まあ、死んでもセーラにはやってもらいたくないよな」
ユアン   「同感、同感」

 …お茶の間(リグレ社) Side…
パント   「見てくれルイーズ、この番組おもしろいよ」
ルイーズ  「うふふふ、そうですね旦那様…道端で介抱なんて大胆なんでしょう。若いっていいわね」
パント   「ルイーズも十分若いさ…僕も怪我してしまったらあんな風にしてくれるかい?」
ルイーズ  「もちろんですわ、旦那様…」
クレイン  「父上母上も仕事してください!でないと会社が傾いていまします!」
パント   「そんなの大丈夫じゃないか?いままでなんとかなってきたし。それよりもクレインもこの番組見なよ」
エルク   (それはクレインさんが頑張っているからですよ、パント様!)

 …お茶の間(イーリス署) Side…
署の休憩室でテレビを見ながらティータイムをしている女性方…
スミア   「この番組に映っているのはクロム様のご息女ではありませんか…」
リズ    「なんか怪我している人を治療しているみたいだね…あれって男の人?」
マリアベル 「ホントですわ!あんな人が多い所で肌を曝すなんて、なんと野蛮な!」
スミア   「でも怪我人ですし、治療しなくてはいけませんが…」
マリアベル 「それでも、もうちょっと人目を気にするべきですわ、
       建物の中に運んでからということも十分考えられますし!」
リズ    「そうだね〜ルキナちゃんって、普段はしっかりしているけど、みんなが驚くことがずれているよね…」
スミア   「…あの男性の方ってクロム様の弟さんじゃないでしょうか?」
マリアベル 「エフラムね、私は絶対にルキナさんに襲いかかるとみました…」
リズ    「いくらなんでもそれないかな」
マリアベル 「リズ!あれはケダモノの中のケダモノ、URBAN BREASTSですわ。
       このままでは汚されてしまいます…すぐに誰か向かわせましょう!」
???   「だったら、私が行ってくるわ!」
マリアベル 「是非お願いしますわ!!」
185TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:44:33.52 ID:j/w1d2/E
…お茶の間(兄弟家) Side……
険悪な空気を呼んで他の兄弟たちは居間に入ろうとはしなかったが、それでもKYがいた。
アイク   「うん?マルスか何やってるんだ?」
マルス   「ちょっと取り込んでいるんです、席をはずしてもらいたいのですが?」
アイク   「そうもいかん、今この時間帯でFFTVのグルメリポートがやってるんだ…
       以前放送された店に実際そこにいってみたが、どれも旨かったから毎週楽しみにしているんだ」
マルス   「ですが…今は我慢してください」
アイク   「ウチにはここしかテレビが無い、だから見させろ!」
マルスが抑止するのも聞かずアイクはテレビをつける。そのやり取りをみてシーダは呆れてしまっていた。
シーダ   「マルス様!私よりもお兄さんを優先されるのですか!」
マルス   「そ、そんなことないよ…シーダ」
テレビが映りチャンネルを変えたがいつものグルメレポートではなかった…
アイク   「おかしいな?いつもならセーラが映っているはずなんだが…」
マルス   「あれ、エフラム兄さんじゃないですか!今、家で寝ているはずなのにどうして?」
シーダ   「やっぱり、お兄さんのことが…わかりました私にも考えがあります……これは…えっ!?」

 …ルキナ side…
傷薬を塗り終えたのは良いが、包帯が不足しエイリーク待っていた。するとエフラムが目覚める…
エフラム  「…エイリークか?」
ルキナは膝をつきエフラムの顔をのぞきこむ状態であった。
意識が朦朧いたか夕陽を浴びて顔がよく見えないためか、エフラムは体のシルエットだけでエイリークと誤判断する。
再び目を閉じ、そっと手を伸ばしルキナの優しく頬を触れる。
エフラム  「いつも、すまないな…こんな不甲斐ない兄で…」
突然何をされたか分らなかったルキナだが…手のぬくもりを感じて安堵し、頬を赤く染める。
それからエフラムは手探りで頭の上まで手を持って行きナデナデする…
ルキナの目から涙が流れ、エフラムの顔に零れ落ちる。
エフラム  「泣いているのか…?」

 …FFTV Side …
イリオス  「つーかあいつ完璧ギャルゲーの主人公だよな。おまけに主人公補正入りまくりだな」
ユアン   「羨ましすぎ!僕にも分けて欲しいな!」
セーラ   「あんたらもうダメね」
イリオス  「はぁ?俺らのコメントは健康優良児に代弁だ!!」
ユアン   「そのとおりだね!」

 …お茶の間(兄弟家) Side……
テレビにはエフラムの他にマルスらしい人物が映っていた。
シーダ   「なぜマルス様がテレビに…?」
マルス   「あれは、ルキナだよ。僕のコスプレをするのが好きな子なんだ。でも今は私服だね」
シーダ   「じゃあ……昨日の放送に映っていたマルス様は実はあの人だったのですか?」
昨日映っていたのは紛れもなくマルスであったが、シーダはルキナと思いこんでしまう。
絶好の機会だと悟ったマルスは得意の権謀術策を用いてシーダを丸めこむ。
マルス   「そうだよ…昨日の放送はFFTVのお得意の世論操作なんだよ。
       おそらくルキナさんをスカウトして僕の信用を落とそうとさせたんだ…」
シーダ   「そう…だったのですか…私が勘違いを…ごめんなさい…ごめんなさいマルス様!なんとお詫びをすれば…」
マルス   「いいんだよ、シーダ。君の誤解が解けただけでいいんだ」
シーダ   「マルス様…////」
ティニー  「あの…いいムードのところすみませんが…」
前回からの流れでティニーは兄弟家にいることになっている。
今ここに現れたのは暇になり、帰ろうとしたとき偶然遭遇してしまったからである。
マルス   「で、出たな!諸悪の根源!」
ティニー  「シーダさん、騙されてはいけません。昨日の映っていたのはマルスさんなんです。
       今ルキナさんが映っていることを利用し、あなたの情報操作を謀ろうされているんです」
ティニーは証拠を押さえているせいで、マルスは言い返すことができなかった。
シーダ   「嘘…マルス様は私を騙そうとしていたのですか…」
ティニー  「そうです。悲しいですがこれが現実なんです…」
シーダ   「もしそうなら…最低ですね…マルス様…」
マルスの策略も思わぬ伏兵のせいで再び窮地に陥ってしまう。
アイク   「どうでもいいが今週は…グルメリポートがないのか…」
186TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:46:06.18 ID:j/w1d2/E
 …ルキナ side…
ルキナ   「いえ…泣いてはいません」
エフラム  「!?エイリーク…じゃない…のか?」
ルキナが喋ってやっと気が付くエフラム、勘違いにも程がある。
ルキナ   「ルキナです。未来から来たクロムお父様の娘の…」
エフラム  「そうか、しかしさっき…エイリークがいた気がしたんだが…幻覚なのか?」
ルキナ   「エイリークさんなら道具屋に調達に行っていて、しばらくすれば戻られると思います。
       あっ…と、無理に立ちあがってはいけません。その怪我では…」
エフラム  「大丈夫だ、この程度…どうということでも…ない!そんなことより…俺は鍛冶屋に…行かなくてはならないんだ!」
そう言うと杖代わりにしていた槍を握り直し、体がふら付きながらもなんとか立ちあがる。
エフラム  「エイリークが…帰って来たら…伝えといてくれ…」
ルキナ   「生気ですか…そんな体で行かれるのですか!?」
エフラム  「無論だ…俺にはやらなくてならないことがある。だから行く、それだけのことだ!」
ルキナ   「させません!どうして…どうしてそんな体でも行こうとするのですか!」
ルキナはエフラムの前に仁王立ちで行く手を塞ぐ。
エフラム  「成し遂げるべきことがあるだけだ」
ルキナ   「ならいっそう行かすことなどできません!」
エフラム  「そうか…力ずくで突破させてもらう(エーギル…俺にもう一度与えてくれ…)」
槍を構え無理矢理でも道を開こうとするエフラム。しかし体が追い付かず、槍を振るったはいいが手からすっぽ抜けてしまう。
自分自身もその勢いを抑えきれず倒れかかる。その瞬時ルキナはエフラムを抱え込み転倒を阻止したのであった。
なんとかエフラムを支えることができ、ほっとしたのも束の間…先程落ちた槍に足を踏み滑らせ自分も倒れてしまった。
ルキナ   (そ…そんなこのまま倒れたら衝撃で!)
エフラムに衝撃を与えないように腕に力を入れて倒れる。その結果、傍から見ればエフラムが押し倒した形となった
エフラムが大丈夫かどうか確認するためしばらくその状態を維持した。

 …FFTV Side …
イリオス  「押し…倒した…」
ユアン   「さすがに僕もここまではできないね、尊敬するよ…さすがケダモノ王子、格が違う」
イリオス  「なんで動かないんだ?まさか…まさか…」
セーラ   「変妄想すんな、童貞!あれは無理に動かしたら余計に悪化するからなのよ!」

 …お茶の間(リグレ社) Side…
パント   「彼すごいね…」
ルイーズ  「うふふふ、そうですね旦那様…」
パント   「クレインもあれぐらい積極的になってくれたらいいんだけどね」
ルイーズ  「早く初孫の顔が見たいですわ…」
クレイン  「その願望を潰しているのは仕事をしない父上母上なんですよ!」
エルク   (セ、セーラがまともなこと言っている!)

 …お茶の間(イーリス署) Side…
マリアベル 「ほれ見なさい!私の言う通りじゃないですか」
スミア   「本当にここまでするとは思いませんでした…」
リズ    (はぁ〜、これなら早急な更生が必要って納得いくな〜)
乙女のティータイム中に休憩を兼ねてクロムがやってくるのであった。
クロム   「あ〜疲れた。マリアベル、すまんが紅茶を淹れてくれないか…」
マリアベル 「ええ、喜んでお淹れしましょう…」
クロム   「ん?テレビを見ているのか…エフラムが映ってる…あいつ家で寝ているんじゃないのか?
       それに下にいるのは……ルキナ?」
リズ    「ち、違うんだよ兄ちゃん!あれはマルスさんだよ!ほら昨晩のニュースでもBL疑惑があったじゃない!」
スミア   「そう…そうですよ、ルキナさんなはずありません」
二人はマルスだと誤魔化そうとするが…そんなにうまくいくわけがなく…
クロム   「マルスはあんな奇抜な服は着ない、あのセンスはルキナに間違いない…
       き…KINSINは許さんぞ…エフラム!!」
リズ    「シグルドさんの真似してる!」

 …グランベル商社 Side…
シグルド  (…私のエーギルがギンギンに呼応している…これは…KINSIN!?
       兄妹?姉弟?違うな…ルキナと…エフラム?叔父と姪…だとしたら新たなKINSINを創ろうとするのか!
       こうなればヤツらを近親幇助と断定し武力介入を行うしかないな…)
187TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 06:47:32.90 ID:j/w1d2/E
 …お茶の間(兄弟家) Side…
居間にはマルス、シーダ、アイク、ティニーがいた。そこにエリンシアがやって来る。
その右手はボロ雑巾と化したリーフの襟首を掴んでいた。
おそらく頼んだ看病を放置した結果エフラムを脱走させた罰として、永遠の慈悲ループを喰ったのであろう。
エリンシア 「ティニーちゃ〜ん、ちょっと話があるんだけど、いいかしら?」
ティニー  「な…なんでしょう(このプレッシャーはヒルダ伯母様以上です)」
エリンシア 「エフラムちゃんを外に出したのって、もしかしてティニーちゃん?」
ティニー  「そ…そうです。私です…」
エリンシア 「なんで大怪我負ってる人行かせちゃったのかしら?ふふふふ…」
ティニー  「それはエフラムさんが“俺をイカせてくれ…”“責任は俺がとる…”って言ったので…」
エリンシア 「それで行かせたの?………何で行かせてんだごごららあああああぁぁぁぁ」
ティニー  「きゃあぁぁぁ…なんで私は女の子なのに暴力なんですか!!」
マルス   「腐女子だからね…KINNIKUは仕置きにならないからだよ…」
しばらく制裁した後…落ち着きを取り戻したエリンシア。
エリンシア 「シーダちゃん、マルスちゃんは人道的な立場で怪我の処置をしただけよ。
       マルスちゃんはとっても家族思いなんだから…だからね、信じてあげて」
シーダ   「え…は、はい。ごめんなさい、マルス様(ここで反抗したら私もあんなふうに…)」
マルス   「シーダ…」
エリンシアの仲裁で無事和解できたマルスであった。

 …ルキナ side…
ルキナ   「大丈夫…ですか、エフラムさん!……堕ちている、この怪我ですし無理ありませんか…」
ちょうどエイリークが戻って来てくれた。
エイリーク 「ルキナさん!何しているのですか!?」
ルキナ   「エフラムさんが目覚めて、無理に動こうとしたらこうなったんです…」
エイリーク 「事情はどうあれ…兄上をどかさなくてはいけませんね…」
二人がかりでもう一度仰向けに寝かせた…全く世話のかかる兄貴である。
買い足した道具で再び処置を始める。エイリークも民家を借りる発想がなく、道端で堂々行ったのだった。

 …FFTV Side …
ユアン   「あ…一人増えた…それも妹さんだ…」
イリオス  「妹、マジで?しかも反則的な美少女だな。妹と少女に奉仕させるハーレムだと!?
       ギャルゲーのお約束をあっさりやってのけるとは…もうヤツは俺達の届かない神の領域いや神かもしれん…」
ユアン   「なんで複数なの?僕を一括りにしないでよ、僕は可能性があるんだかね!」
セーラ   「エリミーヌ様…どうかこいつらに裁きを与えて…」

 …ルキナ side…
買い足した道具で怪我の処置を済ませていた。
エイリーク 「…これで終わりですね。助かりました、ルキナさん」
ルキナ   「とんでもありません!」
そこにクロムとシグルドがお約束な台詞を言いながら同時にやってくる。
二人    「KINSINは許さんぞおぉぉぉ…エフラム!!」
エイリーク 「シグルド兄上…それにクロム兄上までどうして!」
シグルド  「叔父と姪のKINSINを駆逐する…双子のKINSINは消滅させる。
       エイリーク!私はKINSINの根源を断たなければならんのだ!」
エイリーク 「何を言ってるんですか?兄上は怪我人で私達は処置を施しただけですよ!」

クロム   「ルキナ…お、お父さんそんな公衆の面々でふしだらな真似する娘に育てたつもりはない!
       そこをどきなさい!」
ルキナ   「どきません!」
クロム   「まさかルキナ…お前までエフラムの毒牙に侵されたというのか?俺は…良い親ではなかったみたいだ。
       しかし、娘の未来のためだ…ここは心を鬼にして躾をする!」

 …お茶の間(兄弟家) Side…
エリンシア 「ねぇ…アイク、あのおバカさん達の頭を冷やしに行ってくれない…?」
アイク   「しかし、このあとグルメリポートが再開するかもしれんからこの場を離れられん」
エリンシア 「晩御飯抜きか無限慈悲ループどっちがいいかしら…」
アイク   「…それは困る。すぐ行ってくるから勘弁してくれ…」
エリンシア 「お利口さんね。私も後でエフラムちゃんを回収に向かうからワープで送ってあげるわ…」
188TMR(of ephraim) 4:2014/02/04(火) 07:07:57.85 ID:j/w1d2/E
 …ルキナ side…
ルキナ   「お父様に剣も向けることはできません…」
エイリーク 「ではどうするのですか、兄上達は引く気がありません。このままではエフラム兄上が…」
ルキナ   「エイリークさん…変身しましょう、それでしたらお父様とも戦えます!」
エイリーク 「そんなことでたたかえるのですか…わかりました…では行きますよ、ルキナさん!」
エイリークは月の腕輪を天に翳す。すると眩い閃光が辺りを包み、目くらませを起こさせた。
二人    「変身!」
シグルド達がようやく見えるようになった時には二人の仮面の騎士が立っているのであった。

 …FFTV Side …
ユアン   「光学補正をして変身シーンをこのカメラにしかと収めたよ」
イリオス  「何?お前天才だな、あとでその映像焼いてくれ!」
セーラ   「無駄に高い技術ね…」

 …ルキナ side…
ルネス仮面 「私は仮面の騎士ジーク」,マルス仮面 「僕は仮面の騎士マルス」
シグルド  「変身!?エイリーク!仮面をしたとしてもKINSIN変わらないぞ!」
クロム   「ルキナ!マルス仮面になってまで道化を演じるなら…お父さん、全力で行かせてもらうぞ!」
変身したエイリーク達は臨戦態勢をとる…剣を抜いたが、刃は交えず牽制し合っていた。
エイリーク (体格差、身長差で個々での戦いでじゃ兄上達に分があります。ならここは一つ!)
ルネス仮面 「そうですか…マルス、ダブルで畳みかけます」, マルス仮面「わかりました、ジーク」
シグルド  「ならこちらもだ、クロム後衛に入れ!」, クロム「了解だ、兄さん」
エイリークの号令を機に2対2のデュアルタッグの戦いが始まった。

 …FFTV Side …
イリオス  「これはバトル的な展開だな。差し詰め、断崖絶壁男装麗人仮面 V.S. 喪男か…」
セーラ   「そうね…なんだか見てて悲しいわね…胸とか…童貞とか…」
ユアン   「だったらセーラも参加してくれば?断崖絶壁の方に、後イリオスは童貞の方にね!」
二人     「誰が行くか!!」

 …ルキナ side…
エイリーク達は戦術戦に持ち込もうとしたが劣勢に立ってしまう。
シグルド  「どうした、エイリーク。これで終わりか?」
ルネス仮面 「さすがシグルド兄上…私達の技量では遠く及びません。ですがここを通すわけには…」
クロム   「これに懲りたら、お父さんの言うことを聞いてもらうぞ!ルキナ」
マルス仮面 「それはできない相談だね、それに僕達はまだ負けていない!」
ルネス仮面 「そうです、これからが本当の勝負です!」
シグルド  「その意気合いは良いが倒させてもらう、エイリーク!」
クロム   「本気でいくぞ、ルキナ!」
再び刃を交えようとしたところ、突然民家からの衝撃波が両方に間合いを取らせた。
マルス仮面 「この衝撃波は?」, ルネス仮面「ラグネルによるもの?」
クロム   「アイク兄さんか?」, シグルド「邪魔する気か?」
皆さんお忘れかもしれませんが、ここは漆黒カフェの前です。つまりこれはエタルドの衝撃波によるもの。
またエイリーク達はお金を払わずにエフラムのところに行っていたのでその清算に民家から出てきたのです。
漆黒    「“They Must Remunerate!”代金を払われよ…
       そこの兄弟家長男シグルド殿、貴殿の妹君達の食事代を頂戴しに来た…」
漆黒の騎士の介入により新たな波乱は起こる。あとエイリークたちには気づいていないようだ。


その頃、騒動の発生地に向かう準備をする者がいる。
???   (エフラ…は負傷している…ワープの杖を使った方がよさそう…それと手槍は必須よね。
       なぜあなたはそうまでして前に進もうとするの?誰の為?自分の為?子供たちの為?
       今のあなたはまるでTHUNDERBIRD…あなただけの羽ばたきを見せている…命の輝きを…)
装備を整え終わると天馬に乗り飛翔するのであった。

つづく…

>>173-180 家族ネはしみじみきていいですね、エリウッドが歌っているところを想像すると泣けてくる…GJです!
>>171   ゲイル警部、模範解答お願いします!
189助けて!名無しさん!:2014/02/04(火) 15:07:05.52 ID:mYBanHRg
遅くなりましたが節分の日ネタということで書いてみました。
ロイ=厨二病設定をお借りしました。


シグルド「みんな、今日は節分の日だ。……ということで落花生を沢山買ってきたぞ〜」
エリンシア「お兄様、お酒は程々になさってくださいね…」
シグルド「…いや〜、エリンシア鋭い!兄さん困っちゃうな〜(てへぺろ)」
セリカ「そういうの兄さんみたいな大の大人がやるリアクションじゃないから。ぶっちゃけキモいわよ」
シグルド「orz」


セリス「じゃあ節分って事だし…」
アイク「今年も豆撒きといくか」
ロイ「ほら、リーフ兄さん。フォデスお面つけて」

リーフ「なんで僕が毎年毎年鬼なんだぁぁぁ!アイク兄さんに蜂の巣にされるのはもう嫌だぁぁぁ!!」
ロイ「…だからこそバルキリーっていう便利な杖が。って…あれ?ここは毎年マルス兄さんが突っ込むとこでしょ!?」
マルス「……」
ロイ「…マルス兄さん…?」


マルス「僕、思ったんだけどさ。毎年鬼役にリーフを抜擢するのはおかしいと思うんだよね。大体それじゃあリーフが可哀想だよ」

「!?」

兄弟家一の腹黒、マルスの意外過ぎる一言に兄弟家一同の時が、一瞬だけ止まった。

リーフ「マルス兄さん…!?」
ロイ「(あ、あのマルス兄さんがリーフ兄さんの身を案じているなんて…!チェイニーさんが変身してる…訳ないよね…)」


マルス「…そんな訳でさ、僕は考えた訳よ。鬼役のリーフ一人だけを皆でコノヒトデナシにするよかはうちは頭数多いし豆撒き自体をチーム対抗戦形式にしたらどうかな、なんてさ」

「チーム対抗戦!?」

如何にも斬新なテーマの豆撒きだが、
毎年蜂の巣状にフルボッコされるリーフにも皆が見飽きていた(エリウッドだけは今年こそそんな地獄絵図を見ずに済むのだとほっと胸を撫で下ろした)ので
特に異を唱える者もいなかった。

みんなノった、とばかりに司会進行役に務め出すマルス。
190豆撒きチーム対抗戦!in兄弟家2014 前編?:2014/02/04(火) 15:13:06.94 ID:mYBanHRg
マルス「…それじゃあ、早速チーム分けといこうか。
この箱の中にコインが入ってますので各自取り出して下さい。
一つは無地のコイン。そしてもう一つは裏側に黒マジックで★が塗ってありますから」

リン「ちょっと、私が取り出す時にだけつまんない細工してるなんてオチじゃないでしょうね!」
マルス「リン姉さんも人が悪いなぁ。たまには信じて下さいよ」

ロイ「エリウッド兄さんどっちだった?」
エリウッド「僕は……何も書かれてないね。無地の方かな」
ロイ「そっかぁ」
セリス「え?それじゃあエリウッド兄さん僕やリーフと一緒だね!やったぁ!」
リーフ「(寄りによって兄弟一貧弱筆頭のエリウッド兄さんとセリスが同じチームなんて…チーム対抗戦以前に試合が見えてるも同然…)」

ヘクトル「クロムの兄貴はよぉ、どっちだったんだ?」
クロム「俺は無地だ、お前達は?」
ヘクトル「俺は★付きだったぜ。とにかく、エフラムの野郎とは出来れば分かれたいもんだな」

アルム「セリカぁぁぁ!」
セリカ「アルムぅぅぅ!」
シグルド「はっはは♪今日は珍しく上機嫌だ。エリウッドでいえば蝶サイコーと言ったところか」

マルス「…という事で結局チーム分けはこんな感じになりました」

〜赤チーム〜                     〜青チーム〜

アイク                           クロム 
シグルド エリウッド
エリンシア エイリーク
ヘクトル リン
エフラム リーフ
セリカ セリス
ロイ アルム

──────────────
ヘクトル「ちっ…!ロリコンが一緒かよ。お前、エリウッドかエイリークと代わってこい」
エフラム「それはこっちの台詞だデブ。お前こそエイリークかリンと代われ!俺とアイク兄さんがいれば十分だ!」
アイク「やるからには全力を尽くさんとな」
ロイ「(なんかエリウッド兄さん達が気の毒だなぁ)」

リーフ「…脳筋3人が相手な時点で勝てる気がしない…どうしてこうなった…」
エリウッド「(まさか自分が蜂の巣にされることになろうとは…考えただけで胃が痛い)」
リン「二人共、何諦めムード全開にしてんのよ!大丈夫よ、私やクロム兄さんがいるんだもん!ね、クロム兄さん」
クロム「うおっ!?そ、その通りだ。俺達は負けん!」
エイリーク「そうですよ、みんなで力を合わせて頑張りましょう?」
セリス「みんな、円陣組もう!」

「兄弟家、ファイアー!!(この人でなしー!・蝶サイコー!)」

アルム「うわぁぁぁん、円陣に加えて貰えなかったよセリカぁぁぁぁ!」
セリカ「シグルド兄さんと一緒なんて嫌よアルムぅぅぅ!うわぁぁぁん!」
シグルド「さぁセリカ。KINSHINばかりしないでたまには兄さんと会話でもしよう、な?」
エリンシア「…そういえばお姉様とマルスちゃんは…?」
マルス「僕は司会進行役ですし…」
ミカヤ「私が入ったら人数余りになっちゃうじゃない。それに私おばあちゃんなんだからちょっとはいたわって頂戴よね」



タイトル忘れてました。ひとまずここで区切り。
もう少し続きます。
191助けて!名無しさん!:2014/02/04(火) 15:15:35.84 ID:mYBanHRg
イカン!チーム表がずれてる!
正しくはこうです。

〜赤チーム〜

アイク
シグルド
エリンシア
ヘクトル
エフラム
セリカ
ロイ


〜青チーム〜

クロム
エリウッド
エイリーク
リン
リーフ
セリス
アルム
192助けて!名無しさん!:2014/02/04(火) 18:46:06.55 ID:p+Y+24i4
>>191
節分ネタ乙です!続き期待


ティニー「節分といえば恵方巻もお忘れなく〜……恵方巻……」
(ビラク「オレの恵方巻を食べてみないか?」漢達「ウホッ!うまそうな恵方巻!」)
「…………あはぁ…また一冊書けそうな気がします…」
193助けて!名無しさん!:2014/02/05(水) 00:24:27.96 ID:LGdtKLmO
194助けて!名無しさん!:2014/02/05(水) 01:26:19.08 ID:5ZeeFHrG
クロム「携帯だから見れないが、なんの動画なんだ?」
マルス「下手に動画サイト巡回してるとブラクラ踏みますから注意した方がいいですよ兄さん」
195あるむの歌:2014/02/05(水) 17:20:35.84 ID:OYQzmvgX
※たまたま聞いていたら思いついたネタ。
10代後半〜20代前半の人はリアルタイムで見てた人もいるかもしれない
http://www.youtube.com/watch?v=1BxZy2DzGPs

アルムは今日も働いている
アルムはいつも働いている
地味で目立ちはしないが 汗水流し
明日の食材の為 今日も仕事

アルムは今日も野良仕事
収穫目指し畑仕事
KINSHIN呼ばわりされても立ち向かってゆく
その時メティオが降ってきて 死亡フラグが立った

シグルドがそこで死にかけた
アルムは急いで家族を呼んで
葉っぱ(リーフ)を盾にし助けた
シグルドも思わず感謝した

世の中何が起こるなんて
アルムにもシグルドにも分からない
それでも今日も野良仕事


セティ「…我が家の兄にも見習ってほしいなぁ」
マーシャ「全くです」
196助けて!名無しさん!:2014/02/06(木) 15:58:04.51 ID:iuQzvMeu
エーディン「誰もいませんわね、私とシグルド様の婚姻届を出しに行くなら今の内…うふふ」
197助けて!名無しさん!:2014/02/07(金) 02:10:14.95 ID:EwPkGs63
サザ「ちょっと待つんよ、それは俺とミカヤの婚姻届として使わせて貰うんよ!勝手に持っていくのは許さないんよ!」
198ひまつぶし:2014/02/07(金) 05:05:15.85 ID:L2jH35wO
「とゆーわけで、兄様の部屋の探索を開始します。ミルラ拍手!」

ずびし! という擬音が飛び出すかのような勢いでサラが私を指さします。わーぱちぱちぱち。
拍手をするとサラは満足して頷いてます。どんな意味があったのか私にはよくわかりません……。
何がとゆーわけで、なのかというと……二人でお兄ちゃんの部屋に遊びに来たのですが、あいにくお兄ちゃんはまだ帰っていませんでした。
そこで、退屈嫌い面白いこと大好きなサラがお兄ちゃんが帰ってくるまで暇潰しをしよう! ということでこうなりました。
でも勝手に部屋を色々探し回っちゃっていいんでしょうか……。

「兄様の部屋に私たちに見られてまずいものなんて置いてないから大丈夫でしょ。いいから何か面白いものが無いか探すのよ」

……それもそうかもしれません。それに、私もちょっとわくわくしちゃってます。前はこんなことする勇気はなかったのに……サラの影響でしょうか。
でも面白いものというとどんなのでしょう? 漫画とかだとベッドの下とかに何か隠してあったり……!? こ、これは!?
私たちくらいの女の子が際どい水着を着て……な、なんでしたっけ、サラが言ってた……あ、せんじょーてきなポーズをとってる写真集!?
ど、どうしてお兄ちゃんの部屋にこんなものが!? と、とうとう私たちくらいの女の子を本気で愛してくれるようになったんでしょうか!?
ああでも他の女の子の写真集を見てるなんて複雑な気分です……そ、その……言ってくれれば私も……。

「あ、それこの前私がよかれと思って置いて行ってやつね」

急に全身から力が抜けて思い切り前に倒れこんでしまいました。前にあるのがベッドでよかったです。
な、なんでそんなことをしたんですか……。

「まず兄様に私たちくらいの女の子に対する興味を自覚させる、次に欲望を我慢しなくてよくなった兄様に愛してもらう。
 そして幼女全体ではなく私たち自身を愛してもらうようになれば私たちが成長した時に兄様はロリコンではなくなる。
 つまりこれは私たちと兄様の両方の幸せにつながることなのよ、だからこれは正しいことなの」

そ、そうなんでしょうか……サラに断言されるとなんだかそんなような気がしてきます。
……こういうときにどういう判断をすればいいのか、その、常識とか判断力が足りないのが私の悩みだったりします。
サラにも箱入りお嬢様、とか言われてからかわれることもあったりします。
……やっぱりサラが羨ましいです。勇気があって行動力もあって……お兄ちゃんに迫ったりとか、ゆ、ゆーわくしたりとか私にはとてもできません。
お兄ちゃんの部屋にはサラのお泊まり用の着替えとか歯ブラシが置いてあります。わ、私にはとても無理です……。
頭も良くて学校で熱心にノートを取ってるわけでもないのにテストはいっつも100点ですし。私の知らないこともたくさん知ってます。
あ、あと髪もキレイなんです、長くてウェーブのかかった髪は本当にツヤツヤでこの前触らせてもらったときには思わず頬ずりしたくなっちゃいました。

「使った様子が無い……せっかく用意したのに……一応私からのプレゼントだから勝手に捨てたりしないとか変なところで義理堅いのよね……でも悔しいから
 机の上に置いておこうっと」

なんだか似たような光景を見たことがあるような……あ、前にユリウスお兄ちゃんが何かの本を机にまとめて置かれていたときに
頭を抱えて苦しみながら床をゴロゴロ転がっていました。よくわからないけど男の人にとって苦しいことなんでしょうか。

「これじゃ足りなかったのかしら……今度はミルラがちょっと背伸びして買ったかわいい下着を着た写真でも置いとく?」

な、な、なんでそんなことを!? は、恥ずかしいなんてものじゃないですっ! で、でもお兄ちゃんしか見ないなら……って私は何を!?
そ、それよりなんでサラが私の買ったものを知ってるんですか!?
……よく考えてみると、特別な事情が無い限りサラはお兄ちゃんの家以外に誰かの部屋に勝手に入ったりとか覗いたりはしない子です。
お友達になったからわかりますけど、常識も思いやりもある子なのは知ってます。
だからなおさらわかりません、何で知ってるんですか? サラに聞いても意味ありげに微笑むだけで教えてくれませんでした。
……私はときどき、このお友達がこわいです。
199ひまつぶし:2014/02/07(金) 05:07:42.65 ID:L2jH35wO
それにしても、面白いものが出てこないわね。わかってたけど。そもそも部屋のことは知り尽くしてるし、単なる暇潰しだし。

「でも、お兄ちゃんの部屋で探し物をするって、な、何だかどきどきしますよねっ」

もう何回も来てる部屋なのにちょっとしたイベントをプラスするだけでミルラのテンションが上がってる。
若干頬を染めつつおずおずと動くその様は、はは、可愛い奴だという表現がぴったりだ。
前から思ってたけど、ミルラはかわいい。いや、容姿そのものは当然として、表情、動き、仕草とかが。
手を軽く握って口元に添えるなんて仕草が似合う女の子なんてこの町に、いや世界にどれだけいるんだろう。
あと兄様と手を繋ごうとして、でも勇気が無くて直前で引っこめて、兄様の方から握ってくれて真っ赤になって俯いたときとか。
家では姉とかメイドに着せ替え人形にされることがあるらしい。なんだその面白イベントは、私も混ぜろ、兄様連れて行くから。

今も壁に掛けてある兄様の上着に顔を寄せて赤くなってたりとか、ベッドに寝転んでみて声にならない悲鳴を上げてるとことか。
何と言うか愛らしさの暴力と表現するしかない。しかもこれが計算ではなく天然でやってるのだから恐ろしい。
無自覚に振るわれる力は暴力でしかないと思う。そろそろミルラに自分がいかに危険な力を振るっているのか教えなくちゃ。
そうしないといつどんな災難がミルラに降りかかるかわからないし。
最も、兄様じゃない人がミルラに不埒な真似をしようとしたら私が死ぬより恐ろしい目に遭わせてやるけど。
その前に兄様に魂まで粉砕されるだろうけど。
もっとその前に竜王家のみなさんに存在ごと消されるだろうけど。

「……!? こ、これ……!?」

ん? ミルラが何か見つけたのかな……部屋の隅から何か……こ、これって!?
大人の巨乳のお姉さんが裸で挑発的なポーズをしている写真が表紙の本!?
ま、まさか兄様の部屋でこんなものが見つかるなんて……昨日まではこんなのはなかっ……はっ!?

「…………………」

あ、やばい……これはあれだ、あのときと同じだ。


前にミルラと兄様との三人で遊びに行ったときに、女の人が『私は荒くれ者です』とかいう感じのやつらに絡まれているのを見かけた。
それを見た兄様が飛び出し、絡んでいた連中を一瞬で昏倒させた。凄まじい早業、正義一閃といった感じ、ていうか仕事人?
連中が全員動けないのを確認した私は警察に連絡した、この町の警察はなんだかんだで優秀なのですぐに駆けつけるだろう。
女の人は茫然としていたけど、兄様に話しかけられて現状を把握すると、頬を染めて兄様の手を取って何やらお礼を言っているようだった。
改めてお礼をしたいから連絡先を、なんて言われてにじり寄られている兄様。

兄様はなぜか(棒)良くない噂があるけど、いわゆる美男子というやつである。贔屓を一切しないで客観的に判断してもそう思う。
それに加えて、筋肉の鎧と言う方向じゃなくて、凝縮というか、引き絞るような形で筋肉がついている。
夏にTシャツ一枚の兄様と歩いてると、人の視線を集めてるのがわかるから世間から見ても相当なものなんだろう。
要するに、兄様はガッシリしたイケメンという人種に分類されるのだ。本人にその自覚は無いけど。
そんな兄様に『お嬢さん、大丈夫ですか?』みたいな感じで助けられたら舞い上がっても仕方ないと思う。
私は助けられたりとかの他にも普段から抱き締められたりとかされてるから羨ましくないけど、えへ。
兄様にぎゅってされながら背中とか頭とか撫でられるといろんなとこがきゅんきゅんしちゃって……。
そのままキスとかしてくれたら私……もう……全部兄様にあげたくなっ……ちょっと性格を間違えた。

「………………」

……何やら隣の友人から凄まじい圧力を感じる、見てみると表情には一切変化が無いのに背後から名状し難いオーラが発生している。
両手はギチギチという擬音が発生しそうなくらいの強さでスカートを握っている。……そんなに強く握ったらスカート駄目になっちゃうと思う。
結局、ミルラのその状態は警察が到着して兄様が解放されるまでするまで続いた。
助けられた女の人の胸が兄様ににじり寄る度にゆさゆさと揺れる大きさだったことはこのことと無関係だと信じたい。

とにかく以前そんなことがあった。
200ひまつぶし:2014/02/07(金) 05:10:26.93 ID:L2jH35wO
これはあのときと同じ……い、一刻も早くこの事態をなんとかしなくちゃ。そうだ、こんなのがあるからいけないのよ、処分しちゃおう、えい。
今までの人生で最速の速度でファイアーを完成させて問題の本を消し炭にした。
燃えカスは本があった部屋の隅に押し込んだ、この家は簡単に壊れたり燃えたりしないようにかなり頑丈にできているらしいから
火事になったりはしないはずだ。その割にはしょっちゅう壊れたりしてる気もするけど。

「………………」

さっきよりはかなりましになったけど、ミルラはまだ不満気だ。は、早くなんとかしなくちゃ……。
き、きっと何か理由があるのよ。そ、そうだ! 他の兄弟の誰かが置いていったのよ! 自分の部屋に置いておいたら見つかるから兄様の部屋を
隠し場所にしたの! きっとそう!

「……なるほど……そうでしたか……」

……ようやく納得してくれた。この子は普段は控えめで物静かでほわほわした優しい子なのに、何かのきっかけで逆鱗に触れるとこうなのだ。
……私はときどき、この友達が怖い。


「何やってるんだお前ら……」

いつの間にか兄様が帰ってきていた、この私が気付かないとは……ちょっと目の前の状況に集中しすぎてたのかも。
いやその……ちょっと暇潰しを。

「……何だそれは?」

よくわからんとでも言いたげな兄様。それはそうだ、私も途中からよくわからなくなってたし。

「お、お兄ちゃん、おかえりなさいでしゅ!」

なぜかミルラが焦っている、噛んでるし。部屋を勝手に探し回ったからだろうか、今更そんなの気にすることないのに。
まあようやく兄様も来たことだし、みんなで遊びに行こうと思うの。駅前に新しい占い屋がオープンしたから。

「占い屋か……まあいいか、じゃあみんなで行くか」

そうと決まったら善は急げ、兄様の右腕を抱いて早く行こうと急かしてみた。そしてミルラの反応を見てみる。
あうあうという言葉が相応しい表情で兄様の左手を握ろうと手を伸ばしたり引っこめたりしている。
やるなら早くしなさい! という念を込めてミルラを思い切り睨む、ミルラは一瞬びくっとしたみたいだけど、次に兄様の左手をきゅっと握った。
兄様も握り返してくれたらしく、一瞬で沸騰して赤くなっているけど幸せそうだ。

兄様が私だけを見てくれるなら、それはとっても嬉しいけど、今はこれでも十分楽しい。
もしミルラが納得してくれるなら、兄様の両隣を二人で独占する計画を立てるのも、まあやぶさかでない。
ああでも、どっちが一番目かで揉めたりするのかな。二人で独占するならそんなのに意味は無い気がするけど。

……でも、油断してたら私が全部持ってっちゃうからね?


「お兄ちゃん……なんだかサラが怖いです……」
「サラ……何があったか知らないけどな、そのケケケとかニタニタとかいうのが似合いそうな顔は止めろ」
「それより兄様、帰りにウチに寄って行かない? 今日は誰もいないから……ね?」
「な、何をするんですか!? わ、私も……」
「ミルラについてこれるかしらね……」
「本当に何なんですかー!?」
「……普通に遊ぶって言えばいいだろ」
201おまけ:2014/02/07(金) 05:12:43.62 ID:L2jH35wO
「おいエフラム、例のアレ返してくれ」
「ヘクトル……俺の部屋を隠し場所にするのは今回だけにしてくれ」
「しょうがねえだろ! 姉貴がいきなり俺の部屋を掃除するって言うんだからよ」
「隅に置いてあるから持って行け」
「おう……って……なんだこりゃ!? 何だこの消し炭は!? 燃えた!? 燃えたのか!? おいこれどうしてくれんだよ!?」
「し、知らん! 俺は何も……」
「ふざけんなよ! あれレア物なんだぞ! それをお前……」
「アレなら俺も持ってたからリーフにスキャンしてパソコンに取りこんでもらうように頼んだぞ、見る分には問題ない」
「あ、ありがとよクロム兄貴! そういうことだけは抜かりないな!」
「そういうことだけとか言うな!」
202助けて!名無しさん!:2014/02/07(金) 05:32:18.47 ID:Hqm8G79b
エフラム「人生の外堀がいつの間にか埋められてるような気がするんだが…」
サラ(気付いたときには遅すぎる…それが真の作戦なのよ兄様)
203助けて!名無しさん!:2014/02/07(金) 09:40:14.58 ID:gQ28yYOM
二人そろってすばらしくかわいいな…
なんだかんだでエフラムは幸せ者だ
204豆撒きチーム対抗戦!in兄弟家2014中編:2014/02/07(金) 21:32:16.34 ID:7cdJJ1SU
※前回、189-191の続きです。



────兄弟家・庭─────
〜前回までのあらすじ〜
マルスの策謀(?)により、今年の節分をチーム対抗戦で迎える事になった兄弟家。
チーム編成はアイク、シグルド、エリンシア、ヘクトル、エフラム、セリカ、ロイの赤チームと、
クロム、エリウッド、エイリーク、リン、リーフ、セリス、アルムの青チーム。
ぱっと見脳筋3人率いる赤チームに分があるが、果たして試合の行方は如何に!?



兄弟家の周囲20メートル四方は空き地になっている。
自宅崩壊が目に見えていたのであえてマルスはこの場所を選んだのだろう。

地面にはわざわざご丁寧に石灰でラインが引いてあり、2メートル四方の正方形が一列に7つ。それが二列あり合わせて14つ、ちょうど人数分配置されていた。
マルスは皆に各チーム一列で並ぶように指示を出す。



          〜赤〜                 〜青〜

    ┏━━━━━━━━━━┓    ┏━━━━━━━━━━┓
          シグルド                 セリス 
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛    
          エフラム                エイリーク
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛
           ロイ                  エリウッド
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛
           セリカ                  アルム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛
          ヘクトル                  リン
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛
          エリンシア                クロム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛
           アイク                  リーフ
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛

     サザ<どう見たって正方形じゃないけど大目に見てほしいんよ

このように各チームが並んだところでいよいよルール説明だ。
205豆撒きチーム対抗戦!in兄弟家2014中編:2014/02/07(金) 21:36:06.66 ID:7cdJJ1SU
マルス「それじゃあ準備が出来た所でルール説明といこうか。基本的なルールは簡単、相手チーム目掛けて豆を投げて、当たった数が多い方が勝ちというシンプルなルールです」

ヘクトル「…こりゃ俺やアイクの兄貴がいる時点で勝ち確だな!」

マルス「ただし、普通に投げ合ったのでは脳筋3人の皆さんに軍配が上がるのは当然なので、若干のハンデを追加させていただきます」

マルスのいうハンデとは投げられる落花生の数だった。
このハンデにより、ただの落花生が弾丸並みの殺傷力になるアイクは1個限り、
ヘクトル&エフラムは5個、
クロム&シグルド&リンは8個、
セリス&リーフ&ロイは12個、
他兄弟は10個投げられる事になる。


ヘクトル「へへっ!皆より攻撃回数が少なくとも関係ねぇ、リーフ集中砲撃で数を稼いでやる」
エフラム「…なるほど、回避率の高いエイリーク達を狙わずともリーフなら当てるのも簡単だしな」

赤チーム皆の視線が一斉にリーフに集中する。
リーフ「人でなしー!」
これにはマルスも大方予想がついていたようで、ふぅと溜め息を一つつき、高らかに宣言する。
マルス「試合形式は、『追撃』『連続』『流星』『大盾』スキル禁止の、1vs1の7人制団体戦で勝負とします」

ロイ「…でもそれだと対戦順や対戦相手も決めないと…」
マルス「…それは今ここに並んでる順、相手は横に向かい合った方になります」
リン「…ていうことは今こんな感じで並んでるから」

    ┏━━━━━━━━━━┓    ┏━━━━━━━━━━┓       第一回戦 先鋒
          シグルド                 セリス               シグルドvsセリス
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第二回戦 次鋒 
          エフラム                エイリーク             エフラムvsエイリーク
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第三回戦 三将
           ロイ                  エリウッド              ロイvsエリウッド
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛ 第四回戦 中堅
           セリカ                  アルム セリカvsアルム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛ 第五回戦 五将
          ヘクトル                  リン ヘクトルvsリン
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛ 第六回戦 副将
          エリンシア                クロム エリンシアvsクロム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛ 第七回戦 大将
           アイク                  リーフ アイクvsリーフ
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛

ミカヤ「…ていうことになるのかしらね」
マルス「御名答」
206助けて!名無しさん!:2014/02/07(金) 21:39:24.76 ID:7cdJJ1SU
    ┏━━━━━━━━━━┓    ┏━━━━━━━━━━┓       第一回戦 先鋒
          シグルド                 セリス               シグルドvsセリス
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第二回戦 次鋒 
          エフラム                エイリーク             エフラムvsエイリーク
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第三回戦 三将
           ロイ                  エリウッド              ロイvsエリウッド
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第四回戦 中堅
           セリカ                  アルム              セリカvsアルム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第五回戦 五将
          ヘクトル                  リン               ヘクトルvsリン
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第六回戦 副将
          エリンシア                クロム              エリンシアvsクロム
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛       第七回戦 大将
           アイク                  リーフ               アイクvsリーフ
    ┗━━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛

スマン、またずれた。
207豆撒きチーム対抗戦!in兄弟家2014中編:2014/02/07(金) 21:40:22.94 ID:7cdJJ1SU
セリス「いつもの稽古じゃ負けちゃうけど僕、射撃は得意だもん。絶対負けないからね!」
シグルド「いいだろう、全力でお相手しよう」

エフラム「…お前が相手とは気が乗らんが、これも稽古の一環と思って全力でかかってこいエイリーク!」
エイリーク「兄上…!」
シグルド「おいそこ!さりげなく頬を染めるな!KINSHINは許さん!」

ロイ「(エリウッド兄さんが相手かぁ。なんか、いつもつらい目に遭ってるからせめてこういう場ではちょっとでも楽しんで貰いたいな)」
エリウッド「(うーん、ロイが相手か。いくらなんでも弟に本気出すのはちょっと大人気ないよな)」

セリカ「うふふ。当ててご覧なさい、アルム♪」
アルム「あはは、全部当てちゃうぞセリカ♪」
キャッキャウフフ。
シグルド「貴様ら…KINSHINは許さんぞぉぉ!」

リン「女だからって手加減なんかしたら許さないから!ちょっと、聞いてんのヘクトル!」
ヘクトル「ちっ…(一番厄介な奴と当たっちまった。勝っても負けてもフロリーナの事で後々面倒なことになりそうだぜ、どうする俺)」

クロム「(エフラムやヘクトルならまだ良かったんだが、姉さん相手か…腕が鈍るな)」
エリンシア「クロムちゃんの上腕二頭筋、ハァハァ…」
シグルド「KINSHINは(ry」
セリカ「…もうそれは分かったからいい加減黙ってよ!」
シグルド「(セリカがいぢめる…くすん)」

アイク「…何故俺の前に立った?」
リーフ「ぶばぁぁぁぁ!なんで僕が大将なんだ!折角久しぶりに生存ルートが確定したと思ったのにマルス兄さんはやっぱり鬼だ、悪魔だこの人でなしー!」
ロイ「兄さんはこれがお約束なんだ、諦めて!」


マルス「一試合の制限時間は2分間、どちら共が所持している分の豆を投げ終わった所で試合終了。五本先取で、より多く当てた方の勝ちとします」

ヘクトル「お、おいちょっと待て!それじゃ俺やアイクの兄貴は分が悪すぎやしねぇか?」
リーフ「(そ、そうか…。アイク兄さんが相手とはいえ一発、たった一発さえ避ければ勝ち筋はある!)」

アイク「…いいだろう」

リン「え…」
エイリーク「…アイク兄上?」
リーフが12発投げられるのに対し、アイクは一発限りなのだ。

クロム「本気で言ってるのか兄さん!俺達以上にキツいハンデ、たった一発限りのルールが課せられてるんだぞ!いくらリーフが相手といえ…!」
アイク「構わん…。ただし…」
アイクは背負っていたラグネルをリーフに向け、静かに告げる。

アイク「もし俺が勝ったら……今月中にお前の前に出る肉類は、全て俺が貰う…」

リーフ「な、なんだってー!」
ミカヤ?「あーあ、アイクを本気にさせちゃって。こうなったらもう誰も止められないわよ」
マルス「…以上で簡単なルール説明は終了です。では先発のシグルド兄さんとセリスは、チーム人数分の鉢巻きを取りに来てください」
二人が手渡されたのはそれぞれ赤い鉢巻きが7つ、青い鉢巻きが7つ。
受け取ると共に、チームに手渡していく。
208豆撒きチーム対抗戦!in兄弟家2014中編:2014/02/07(金) 21:44:09.61 ID:7cdJJ1SU
ロイの手に赤い鉢巻きが渡ると、彼は如何にも嫌そうな顔をした。
ロイ「あ、あのさ…僕、バンダナ外さなきゃ駄目?」
ヘクトル「たりめぇだろ。この場限りだ、ちっとは我慢しろよ」
ワックスで固めたオールバックが崩れないように気をつけながらヘクトルが言う。その隣ではセリカとエリンシアが代わりばんこで鉢巻きを巻いている。
エフラムとアイクは既に準備万端。多少髪が乱れているが気にも留めていないようだ。
シグルドは、白髪か若白髪か分からないが兄弟達の視線を妙に気にしながら生え際を念入りに隠していた。
ロイ「……だからって僕…あんまり人前でバンダナ外したくないっていうか…」
ヘクトル「隙ありっ!」
一瞬の隙をついて、ヘクトルが左手を伸ばしバンダナを取り去った。
バンダナは宙を舞い、はらりと地に落ちる。
なんだ、外すのが面倒って訳じゃねぇじゃんか。ヘクトルがそう思ったのも束の間────。
ロイ「フゥハハハハ!闇のゲームの始まりだZE!!」

次の瞬間に赤チーム一行が見たのはおぞましいまでの邪気、もとい厨二病を発症させたロイだった。

他方、青チーム側では───。
アルム「セリカと豆撒き…。楽しみだなぁ♪」

クロム「アルムはやけに楽しそうだが…ふぅ、しかし…厄介な事になったな」
エリウッド「兄さんもそう思いますか?実は僕もなんです。皆は勿論ですけどロイには何時も世話になってますから本気を出すなど、なんだか悪いような気がして…」

リーフ「二人共相手側の心配してるなんて随分余裕なんだねぇ。僕なんか…ぶわっ(´;ω;`)」
今にも「この人でなしー!」と叫びそうなのを察してか、クロムとエリウッドがリーフの両肩にポン。と手を乗せる。
クロム「…骨が遺ってたら拾ってやるからな…」
エリウッド「…分かるよ。自分の事でなくとも胃が痛いよ…」




エイリーク「リンは小さい頃から本当に鉢巻き姿が似合いますね…」
リン「姉さんもポニテにしてみたら?意外にエフラム兄さんがくらっとしちゃったりして!」
エイリーク「兄上に限ってそのような…!」
リン「でも実際カワイイなんて言われたら嬉しいんでしょ?」
セリス「姉さん。青い鉢巻き巻いてみたの♪ヘンじゃないかなぁ?」
リンの崩れてはならない何かが崩れた。
リン「(やだ…カッカワイイ!///)セリスセリス!こっちいらっしゃいよ、こうして…みつあみにして…キャー!」
セリス「みつあみなんて女の子みたいでやだよぅ!離してよぉ!」
リン「だぁめ!お姉ちゃんにもっとよくお顔みせてよ!……はっ!」
丁度その時、呆然とした表情の姉と目が合った。
リン「な、何…?姉さん…」
エイリーク「リン…今、アブナイ道に入りかけていましたよね…」
リン「な、なんの事かしら…!」

シグルド「…KINSHINは…!女性同士ならまぁ、いいか」
リン「ちょっと待って兄さん!私そういう趣味じゃないから勘違いされるようなこと言わないでよ!」

ミカヤ?「みんな準備が出来たようね、それじゃ始めましょ!シグルド、セリス、まずはあなた達からよ!各自、落花生よーい!」

落花生がシグルドには8個、
セリスには12個手渡された。

2月、冬真っ只中の冷たい木枯らしが吹く中、
兄弟家一同による団体戦形式の豆撒き勝負が始まろうとしているのだった・・・。

つづきます。バレンタインも近いというのにgdgdペースでいいのやら・・・
209助けて!名無しさん!:2014/02/07(金) 21:48:13.29 ID:7cdJJ1SU
>>195
この時にはもうク○し○見なくなってたが、ほのぼの曲調がアルムにあってていいなw
葉っぱは投げ付けるもの吹いたw
>>198-201
サラ様が相変わらずかわいらしくて素晴らしい!
本家のリーフ以上に愛されるエフラム・・・流石だぜGJ!
210TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:20:47.63 ID:j4svYwmL
 TMR(of ephraim) 5 【Trade Main Role(of ephraim)】 >>181-188の続き

エフラムを守るためルネス仮面(エイリーク)とマルス仮面(ルキナ)がシグルドとクロムが対立していた。
そこに民家から漆黒の騎士が現れる。

 …FFTV Side(只今カメラ中継中) …
セーラ   「これは予想もしない展開ね…漆黒のとる行動で大きく戦況が変わるわ…
       どちらかに加勢?あるいは4対1の戦いをしようというの…?」
ユアン   「僕的には、仮面に助太刀して欲しんだけどね…女の子を助けるほうがいいんじゃない?
       そもそも男が女の子をやっつけるなんて有り得ないよ」
イリオス  「甘いな、ユアン!ここは敢て男に加勢するほうが男の浪漫だ!
       変身ヒロインが負けて、お仕置きを受けるシチュエーション…想像しただけで最高に萌えるぜ!」
ユアン   「その発想はなかったよ…でもそれはそれでアリ…いやすごくいいね!さすがエロゲーマイスター」
セーラ   「あんたら…ってか、男ってほんとサイテーね」

 …漆黒 Side …
漆黒    「代金を払われよ……そこの兄弟家長男シグルド殿、私は貴殿の妹君達の食事代を頂戴しに来た…」
ルネス仮面 (そういえば…まだ飲食代を払っていませんでした…これでは無銭飲食!…逮捕されてしまいます)
シグルド  「どういう意味だ?なぜ私なのだ…」
漆黒    「先程、妹君たちが私の店にいたのだがね、“後で払うと”言ったのだが姿が見えなくなってしまった。
       偶然にも貴殿がいたのでその立替えをしてもらおうと参上したのだ」
漆黒は仮面sがルキナたちであると気づいていない。これが話をややこしくするのであった。
クロム   「ルキナ!無銭飲食なんて…ああ…なんで不良になってしまったんだ、お父さんは悲しいぞ!」
マルス仮面 「何を言っているのかな?僕はマルス仮面だよ」
シグルド  「漆黒の騎士だったな…エイリーク達なら、そこにいる。直接払ってもらえ」
シグルドはルネス仮面に指をさす。
漆黒    「どこにいるのだ?ここには私と同じ仮面をした者しかいないではないか…?」
クロム   「だから、それがルキナとエイリークだ」
彼女達の変身前は胸囲が分からないような服を着ていたが、変身後は凹凸がはっきり分かるになっていた。
漆黒    「何を言っている。こんな色気のない体つきが乙女達なわけあるはずではないか…!」
漆黒の鈍感さに喪男sは呆れ、仮面sは憤りを感じた。そして全員でハモる…
四人    「身の程をわきまえよ!!!」×4
漆黒    「なぜ私が非難を浴びねばならんのだ!私は貴殿達に手を貸そうとしているのだ」
マルス仮面 「僕達に協力をしてくれると言うのかい?」
漆黒    「いや、敵対しているからだ。飲食代を徴収しなくてはならないからな」
クロム   「漆黒がそっちに加勢するか…!」  
シグルド  「それでも私達はエフラムを倒さなくてはならんのだ!行くぞ、クロム!」
漆黒が加わったことで3対2の第2ラウンドが開かれる…

 …FFTV Side…
イリオス  「チッ、なんでそっちに付くんだよ」
セーラ   「童貞うざい、あんた喪男達に加勢してきなさいよ。そんでもって漆黒に一瞬にやられてきなさい」
ユアン   「喪男達は圧倒的に不利だね…」

 …漆黒 Side …
そのとおりだった。二人が陽動し、漆黒が本命を入れる…
さすがのシグルド達も防戦一方となり、じわじわ押されていく。
シグルド  「ぐっ…だがこれしきのことで私は倒せん…KINSINを倒すために!」
ルネス仮面 (漆黒さんが加わったのは、かなり大きいです…それに仮面繋がりならあれができます!)
ルネス仮面 「波状攻撃で終わらせます!」, マルス仮面 「わかりました」, 漆黒の騎士 「承知した」
仮面s   「身の程をわきまえよ!(トライアングルアタークッ)」
その攻撃がクロムに放たれる…まともに喰らったら絶体絶命だ。
シグルド  「だが命中、クリティカルが100%だろうが防ぐ手はある!」
デュアルガードでクロムを庇うが痛手を負ってしまった。
シグルド  「ちぃ、さすがに無傷とはいかんか…しかし即死は免れた!」
マルス仮面 「そんな…この攻撃を防ぐなんて…ならもう一度仕掛けるまでです!
クロム   「まずい、デュアルガードが使えない…どうする?」
211TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:21:56.21 ID:j4svYwmL
仮面sは再びトライアングルアタック(以下 TA)を仕掛けようとするが、
それを遮るかのように遠く離れた場所から本日二度目の衝撃波が飛んでくる。
マルス仮面 「また衝撃波が?」  , ルネス仮面 「漆黒の騎士はここにいます」
漆黒の騎士 「となれば…奴か?」 , クロム   「そうだ必然的に考えて」
シグルド  「アイクしかいない、だが何をしにここに来た…?」
アイク   「…兄さん達やめないか!」

 …FFTV Side…
イリオス  「ここでアイクが参戦か…、どうやら騒ぎを聞きつけて止めさせに来たみたいだな…」
ユアン   「このまま終わりになるのかな?」
セーラ   「ゴリラグズのことだからベオクには理解できない行動をとるに違いないわ!」

 …アイク Side…
漆黒の騎士 「アイクか…邪魔をするな、私は代金の徴収で忙しい」
アイク   「なんで漆黒が?俺はエリンシアに仲介しろと言われたけだ…兄さん達、エイリーク達はどうしたんだ?」
どうやらアイクも仮面の騎士がエイリーク達だと気づいていない。
クロム   「アイク兄さん…漆黒と一緒にいるのがルキナとエイリークなんだ!」
アイク   「そうなのか?色気のない体がエイリークなわけないだろ…女性ならもっと丸みがあるというかだな…」
五人    「身の程をわきまえよ!!!」×5
本家も加わり、盛大にアイクに突っ込みをいれる。
アイク   「どうして俺が…それより漆黒、エイリーク達を何処だ!
       まさか…お前が誘拐?それで兄さん達が救助のために戦っているのか?」
クロム   「それはない…(だがアイク兄さんが加勢してくれるならそういうことにしておこう)」
シグルド  「(わかった、クロム)
       …そう、エイリーク達は捕まって(KINSINに)洗脳されようとしている。手を貸してくれ」
アイク   「そうか、やはりか。漆黒、エイリーク達を返してもらうぞ!」
仮面s   (なんでそうなるんですか!)
アイクはシグルド達に加勢する。これで3対3…第3ラウンドが始まろうとするのであった。

 …FFTV Side…
セーラ   「さすがゴリラグズね、喪男達の方に付いたわ…あの大根芝居を普通信じる!?」
ユアン   「まあ確かにね…でも差別がテーマの主人公だから、フェアプレーの精神ってこともありえるんじゃい?」
イリオス  「これで3対3…戦力的にもだいたい同程度だろう、
       ヤッター仮面1号2号 グレート仮面ロボ 対 兄弟家長男次男三男か…」
ユアン   「エリンシアさんにお仕置き(慈悲拷問)だべーってなる展開とか?」
セーラ   「甘いわね…長男(童貞)次男(童貞)三男(童貞) 対 残念仮面(断崖絶壁とストーカー)よ」
イリオス  「その例えいくらなんでも酷くないか…映ってるぞお茶の間に。ところで何であいつら戦ってるんだったけ…」
ユアン   「エフラムかな…」
セーラ   「そうだったわね…あれ放置しておいていいの?」
イリオス  「あれだけの怪我だ、じき救急隊が回収するだろう」
ユアン   「さっき人命救助に変えるって言ってたよね…そっちを撮らなくていいの?」
セーラ   「でも面白いからいいんじゃない?ウチの社長言ってるじゃない。視聴率がとれれば正義だって!」
イリオス  「人命なんてどうでもいい、さあ面白くしてくれよ!あんた達に俺達の臨時収入が懸かっているんだ!」

 …アイク Side…
シグルド  「アイクが加わったことで、こちらも三人。TAが可能だ」
アイク   「実はやってみたかったんだ。まずは漆黒にだな」
クロム   「いや、ここは一番守備力が低そうなルネス仮面を狙うべき…」
シグルド  「そうだ、確実に一人抑えた方が有利だ」
アイク   「なぜだ、兄さん!ここは漆黒だ。その方が一気に片がつく」
シグルド  「反論は聞かん!行くぞ!」, アイク「わかった…従う」, クロム「運命を変える!」
三人    「TA!」
兄弟家長男次男三男は妹を攻撃する。はっきり行って大の男がするべきではない…

 …FFTV Side…
セーラ   「童貞sも!?TA!蝶展開!」
イリオス  「兄三人が妹にTAかますなんて、倫理的にアウトだろ…いや変装しているからいいか…」
ユアン   「KINSIN嫌いがKINSINって滑稽すぎ…」
イリオス  「放送していいのか?俺はさすがに良心が痛むが…」
セーラ   「あんたさっき変身ヒロインがお仕置きされる状況を願ってたんじゃないの?
212TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:22:40.07 ID:j4svYwmL
 …エフラム Side…
3対3のバトルが続いている途中…誰かが声をかけた。
『あの…大丈夫ですか?こんなところで寝てると風邪ひきますよ…』
(…また堕ちてしまったのか。一刻も早く鍛冶屋に行かなければ…)
声でエフラムは意識を取り戻すが、騒動の方へ目線が行ってしまう。何故か兄三人と仮面sが戦っていることが認識できた。
三人の仮面、一人は漆黒とすぐにわかる。後二人はルキナとエイリークが変装しているようだ。
(兄上達とエイリークが戦っている…連携を養うための模擬戦か?ここで?)
すると兄三人達はTAをしようする、そのターゲットはエイリーク…
(いくら模擬戦でも妹一人相手に兄三人が攻撃しようというのか?これが…これが兄のすることなのか…?)
TAが放たれようとする、もう数十秒もかからないだろう…そこに頭の中で『マモル…』言葉が響く…
(なんだ…今のは…俺の深層心理か…?もしかしてエーギルが俺に訴えて来ているのか?)
頭の中に再び言葉が響く…『イモウトマモル…』
(そうだ…守る、妹を守らなくては…俺は…)
『ゴマカセナイッテコトダ…vestigeハノコル』
その後…エフラムは種を割ったが狂気に満ちていた…

 …ローラ Side…
ブラッド  「おい、あれミカヤの所の兄弟たちじゃないか?」
ローラ   「本当です、男三人で襲おうとしています…さすが紋章町一の山賊団です!」
ブラッド  「…ってこんな所に人が倒れてる…」
ローラ   「あの…大丈夫ですか?こんなところで寝てると風邪ひきますよ…」
ブラッド  「(戦況の方に興味が行ってしまって…)あのTAを守るのは至難だ…」
ローラ   「この人いつも“妹を守る”っているブラッドと同族の人ですよ」
ブラッド  「何!?…一緒にするな…それより治療してやってあげろよ、見た目は治るが、傷痕は残るからな」
ローラ   「そうですね…えぃっと……あんなに走るなんてすっごく元気になったんですね!」
ブラッド  「一体何をしたんだ…?」
ローラ   「いいことをした後は気分がいいです、さあ帰りましょう!ブラッド」
ブラッド  「ああ…(あの杖ってバサークの杖じゃないのか)」
FFTVはアイク達に注目していたため、彼らは映っていない。
そのため、エフラムの奇怪な行動の原因は迷宮入りとなってしまった。

 …アイク Side…
エフラム? 「コンナコトデ…コンナコトデオレハ!GUAAAAAAA…」
奇声と共に立ち上がるエフラム。全力でエイリークの方へ向かい、シグルドを中心としたTAからエイリークを守る。
突然の出来事に漆黒でさえも驚きを隠せなかった。
ルネス仮面 「兄上…なぜ動けるのですか……?」
エフラム? 「エイリーク…ダイジョウブダ…オマエハシナナイ…オマエハ、オレガマモル…」
エフラムは言葉は片言、姿勢はゾンビのように体を前傾気味にしていた。目も瞳孔が開いている。

 …FFTV Side…
セーラ   「何あれ…滅茶苦茶怖いじゃない!Naked armsだし、槍使いなさいよ槍を!」
ユアン   「それよりもあんなに動けるほうが怖い!」
イリオス  「進撃のエフラムみたいな感じだろ…」
ユアン   「少年が神話になったりとかでしょ?」
セーラ   「たぶん少年がシン○スカになって種を割ったんだわ…そして厨二房とシスコンを全開させたのね…」

 …エフラム Side…
エフラム? 「テキニマワルッテイウノナラ、オレガホロボシテヤル…コンナアニ…」
いつもの様子ではないことは明らかであった。そして素手でシグルドを殴りかかる。
エフラム? 「ニイサンガタイチョウカ?タイシタウデ(シキレベル)モナイクセニ!」
シグルド  「なんだと?KINSINをするお前が口にするなぁぁぁ!」
エフラム? 「サスガ、アンチキンシンハ…ニイサンノオイエゲイダナ」
怒りの拳をぶつけ漆黒カフェの壁にめり込ませた。次にクロムにむかう…
エフラム? 「アンタヲウツナラ…オレガウツ!」
クロムを殴りシグルド同様の状態にした。
漆黒は店を破損されと放心状態になってしまった。
エフラム? 「コレガデスティニーノチカラダ…
       ソレニ、アンマリツヨクナイヨナ、アニウエタチ…ムカシハツヨカッタッテヤツカ…」
エフラムは残ったアイクにも攻撃をしかける…
213TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:24:06.36 ID:j4svYwmL
アイク   「どういうつもりだ…エフラム?」
エフラム? 「アンタハホントワカッテナイヨナ…エイリークガカワイソウダ…」
アイク   「なんだとお前は変だ…冷静になれエフラム!(負の感情に取りこまれたのか?)」
アイクは疑問を感じながらも臨戦態勢をとり、体の負担を危惧し、なんとか説得を試みる。
アイク   「エフラム、その怒りの、本当の理由を知らないまま戦うな!」
エフラム? 「ナニヲイッテイルンダ、アンタハ!イモウトダトワカッテイナイクセニ!」
アイク   「聞く耳もなしか…なら、戦わさせてもらう!」
エフラム? 「アンタガタダシイトイウノナラ、オレニカッテミセロ…」
ラグネルを構えて迎撃に入る…目的は戦闘不能にすること。全力でいかず最低限のダメージで済ませようとした。
エフラム? 「アンタハオレガウツンダ…キョウ…ココデェ!」
ラグネルを盾にしながらエフラムの打を受け流していく。
アイク   (怪我を負っているとはいえ、どうしてこれほど動ける…?それに長期戦良くない…どうする?)
素手の相手だとラグネルでは大きすぎで、振り切る時間がかかり過ぎる。この間に懐に入られて攻撃を受けるだろう。
距離をとるために打を受けた瞬間に力を入れエフラムを吹き飛ばす。だが距離が浅すぎて剣を振ることができなかった。
エフラム? 「イッツモソウヤッテ、ヤレルトオモウナァァァァ…」
実はアイクはもう一本剣を背負っていた…アロンダイト。
エフラムは吹き飛ばされると同時に鞘から抜き出し奪い取り距離を置く。
幼い頃、剣術も心得ていたエフラム…その構え諸手持ち中段の構えをし、剣先をアイクに向ける。
エフラムに武器が渡ってしまったが、逆に好都合である。アロンダイトの重量を考えれば太刀を入れるのに隙間が生まれるからだ。
勝負は一瞬で決まる…エフラムが動いた時…
しかし第三者が介入するのであった…

空から手槍がエフラム目がけて降って来た。エフラム?は反応し放たれた手槍を避け、そして焦点を空に向ける。
エフラム? 「フリーダム?ナンデダヨ…ソンナ…ナンデ……!?」
翼のある物体が飛んでいることを認識するが、日が落ちかけていて誰かは判断できなかった。
生じた隙にアイクは天空による斬撃ではなく衝撃波を入れる…目的は最低限のダメージで戦闘不能にすること。
しかし蝶反応、蝶のように舞いかわすエフラム
エフラム? 「イマノガテンクウダッタラオワッテタッテ…ソウイイタイノカヨ!アンタハアアアァ!」
再び憤り、アイクに攻撃を仕掛ける…それをエイリークはアイクの前に仁王立ちをして止めさせようとする。
ルネス仮面 「だめです!兄上!」
どうして、敵であるアイクを庇うのか…エフラムは混乱しさらに正しい判断ができなくなり、
エフラムは妹であるエイリークを斬りかかる…天馬騎士も助けに入ろうとするが間に合わない…
エフラム? 「ヤメロロロロォォォォ」

刹那…アイクは種を割り、大天空を放つ。
アイク   「この→バカ↑ヤロウッ↓」
“この→”でエフラムの剣…アロンダイトをはじき飛ばす。
武器を失ってもなおエフラムは拳撃をする。それをラグネルで受けとめ、“バカ↑”で上にぶちかます。
そして自分も飛び跳ね“ヤロウッ↓”で叩き落とした。
これにてエフラムは地面に沈む。そして天馬が舞い降りるのであった。

天馬騎士も一瞬のことで呆気をとられたが、すぐに我に戻る。
エフラムが戦闘不能であると確認後、念をいれスリープの杖で眠らせた。
アイク   「すまん、援護感謝する」
???   「いえ、気にしないでください…こちらもこれが仕事ですから…」
ルネス仮面 「助かりました…貴女は?……イーリス署の方!」
???   「彼は我が署で保護します。これだけの騒ぎを起こしたらやむおえません」
そう言って天馬騎士はワープを使用し、エフラムを署に送る。
???   「では私はこれで…」
颯爽と飛び去った…その途中でエリンシアとすれ違うのであった。

 …FFTV Side…
イリオス  「なんとか終わったようだ…種死の最終回を見ていたような…」
セーラ   「ていうか手槍意味なかったわね…ダサッ」
214TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:25:58.86 ID:j4svYwmL
 …アイク Side…
事態の収拾がつき、エイリーク達は仮面を外す…その時やっとアイクと漆黒は彼女達だと認識する。
アイク   「仮面の騎士たちが…」, 漆黒「乙女達だったというのか…」
ルキナ   「そうです、変装として欺けたのはいいですが、心に傷痕ができました…」
漆黒    「改めて代金を払われよ…」
エイリーク 「そうでした!ルキナさんの分も合わせて800Gでしたね…それではこれで…」
漆黒    「足りないな…この請求書を見られよ…」
エイリーク 「何ですかこの<$$$>な数字は!私達お茶しか飲んでいませんよ!」
漆黒は黙って壁にめり込んでいるシグルド達を指差す。どうやら店の修繕費込みの額のようだ。
ここでエリンシアがやって来る…酷い有様な状況に御立腹であった。
エリンシア 「一体これはどういうことかしら?お仕置きね…」
漆黒    「なぜ私も含まれているのだ!私は店を壊された被害者だぞ!」
エリンシア 「連帯責任♪」

 ※兄弟家 居間※
エリンシアが出かけた後、他の兄弟達は居間に集まり、FFTVの放送を最後まで見ていた。
エリウッド 「蝶サイコー、エフラムが警察に!修繕費がまた増えた!もうウチは破綻だ!」
マルス   「また警察の厄介になりましたね…」
リン    「残念ね…愛しのエフラム兄さんと離れ離れになるなんて!」
マルス   「止めてくださいそのネタはもう前回で終わりましたから」
リン    「ま…そういうことにしてあげようかしら」
マルス   「……それにしてもエフラム兄さんはあれだけ動けたんでしょうね…?」
アルム   「あれじゃない、シスコンパワーってやつ」
セリス   「それなら納得できるかもしれない…」
ミカヤ   (そう言うレベルの話ではない…エフラムが急に動けるとしたら…あの子、アレの存在に気づいたのかしら…)
ミカヤはとあることを危惧していたが実際はローラによるものであった。
ロイ    「どうしたの、ミカヤ姉さん?」
ミカヤ   「ん?ごめん、ロイ。あまりにも酷い有様だったから気が動転しちゃって…」
ヘクトル  「あいつ…大丈夫なのか?」
ロイ    「あれ、ヘクトル兄さんでもエフラム兄さんのこと気にするんですか?」
ヘクトル  「うっせー、ロイ。俺が気にしているのは、アイツの体じゃなくて単位の話だ。
       ブタ箱に放り込まれていたら出席日数足りなくて卒業できなくなるってことだ」
リン    「たしかに成績もあまり良くない方だから出席日数を落としたら確実にアウトね」
マルス   「落第なんて…恥ずかしいですね。
       僕の評判まで落ちかねませんから仕方ないので替え玉用意して登校させましょう(…チェイニーにあたりに頼むか)」
ミカヤ   「それだったら私に任せて、いい人材がいるわ!」
マルス   「そうですか…ミカヤ姉さんの…ならお願いします」
ミカヤ   「すぐに行ってくるわ…」
ミカヤはリワープを使って、その場から消え去った。その後、エリンシアと他が帰宅する。
リーフ,ティニー,エイリーク,ルキナ,シグルド,クロム,漆黒,アイク…
騒ぎを起こした者を全員正座させ、大反省会を開きこってり絞った。

 ※デイン地区 教会※
ミカヤ   (たしか彼は…ローラと一緒に住んでいたはずだから…)
古びた教会の戸を開ける。
司祭    「おお…これは暁の団…いえ兄弟家のミカヤ様ではありませんか。どうされました?」
ミカヤ   「ちょっとローラに…というより、ブラッドさんに用がありまして…」
司祭    「そうでしたか…彼女らは今外出しているので、もう少しで戻って来ると思いますが…、待たれますか?」
ミカヤ   「お邪魔ですがそうさせてもらいます」
ミカヤが教会を訪れてから数十分が経った頃、ローラ達が帰って来た。
ローラ   「ただいま戻りました」,ブラッド「戻りました」
司祭    「ローラや、今帰ったのか。ブラッド…お客様がお見えになっているぞ」
ブラッド  「俺にですか?…わかりました (一体誰なんだ、自慢じゃないが俺はあまり人と接点がない…)」
司祭    「客間で待たしている、行ってくるがいい」
ブラッドは来客の元に向かう、残ったローラは…
ローラ   「司祭様、今日私は善行をしました…(中略)…」
司祭    「おお…そうか、ローラの祈りがアスタルテ様に届いたのか…」
215TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:26:53.11 ID:j4svYwmL
 ※兄弟家 居間※
ミカヤが戻った時には反省会はお開きで、夕飯の支度に取りかかっていた。
ミカヤ   「ただいま〜、連れてきたわよ、この人がエフラムの替え玉さん」
マルス   「…これがミカヤ姉さんのいう適材な人ですか、外見は似ていますね
       (…ブラッドさん、ご愁傷様です) 」
ミカヤ   「親睦会を兼ねて夕飯にしましょう!エリンシア手伝うわ!」

クロムは緊急な仕事(エフラム関連)が入ったため家を出る。よってそれ以外での夕食となった。
食事前、ブラッドは自己紹介をすることになる。
ブラッド  「よろしくお願いします…」
エリンシア 「ごめんなさいね、お家騒動に巻き込んでしまって」
ブラッド  「こんなに大勢で食事を取れるなんていいですね、俺は孤児でしたから…」
ミカヤ   「しばらく頼むわね…ブラッドじゃなくてエフラムって呼んだ方がいい?」
その後一通り家族紹介を終え、いただきますをする。
ブラッドは世話になる礼儀として酒をつごうする、シグルドは小声でブラッドにだけに聞こえるように話す。
シグルド  “君…シスコンなんだって……何で知っているかって?ミカヤ姉上に聞いたからさ…。
       私は別に気にしないさ。どうせなら…貰ってくれてもかまわんぞ、特にセリカ。
       長男がそれでいいのか?君の品性は悪くないからな、エフラムよりよっぽどマシだ。
       それに私はKINSINが嫌いでね、それを阻止くれるならそれでいいんだ”
       
その後、普段は食べるのに夢中で会話に入ってこないアイクが珍しく自ら話かけてきた。
アイク   「あんた…たしか…ラグズ連合対デインの合同模擬訓練に参加していたな。
       俺もラグズ側に参加してたから、あんたの強さは良く知っている」
ミカヤ   「そうね私もデイン側いたけどブラッドがいなかっら即終わってたし…」
ヘクトル  「そうなのか、アイクの兄貴達がいうほどなら…俺も手合わせしてくれよ。最近骨のある奴とやりたかったからなぁ」
ブラッド  「…死なない程度でお願いします」

またしばらくして夕食中にもかかわらず突如ワープの陣とともにローラが現れてきた。
ローラ   「ミカヤさ〜ん、ブラッド、来ちゃいました!」
ミカヤ   「げっ、ローラなんで来たのよ!(ユンヌは陥落されたの…)」
ユンヌ   「ごめん、ミカヤ〜あのペースは神様の私でも無理だわ!」
エリンシア 「ローラちゃん、夕食時にお邪魔しちゃ、駄目じゃないの…」
ローラ   「でも、この中にブラッドの恋人さん候補がいるんですよ」
家族    「はあ?」
ローラ   「ブラッドが替え玉役を快く引き受けたのは、エフラムさんになりすまして妹さんをGETするためなんです」
家族    (マジで……)
ブラッド  「俺はただ血の誓約書を契らされただけだ、そんな冷めた目で見ないでくれ…」

ローラは兄弟家の面子を眺めエイリークに焦点を当てる。
ローラ   「あなたがブラッドの恋人さんですか?」,エイリーク「…違います」
違ったので、次にセリカに聞く。
ローラ   「ではあなたですか?」,セリカ「私にはアルムがいるの」
ローラ   「そうですか…ではあなたでしょう!」,セリス「僕は男です」
ローラ   「男の子だったのですか!おかしいですね…ミカヤさんが言うには三人妹がいるって…」
リン    「あの…もしかして、あなたの中では私は妹にカテゴリーに入らないの?これでも15ですけど…」
ローラ   「えっ?そんな成熟した15歳なんているわけないじゃいですか」
ブラッド  「俺も年下とは思わなかった…」
リン    「なにーーーーーー!」
ローラ   「でも困りましたね…司祭様はブラッドがお嫁さんを連れて来るのを楽しみだとおっしゃられたのに…」
家族    (あんたじゃないのか…)
マルス   「なんかランクアップしてるんですけど!」
ロイ    「最初恋人とか言ってたよね…」
ミカヤ   「ローラは筋金入りの天然だから…仕方ないわ…」
ローラ   「ああ…これでは私のいる教会は滅びの一途をたどってしまうのですね…」
家族    (なんでそうなる…)
セリカ   「今教会って言ったわね、あなたの教えは何教?」
ローラ   「アスタルテ教です」
セリカ   「あなたの教会が朽ち果てる前に私が出向いて滅ぼしてあげるわ!」
家族    (またセリカの悪い癖が……)
216TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:31:58.68 ID:j4svYwmL
順番訂正 215⇔216
※教会 客間※ 
ブラッド  「お待たせして申し訳ありません……俺に用というのはミカヤさんだったですか」
ミカヤ   「そうよ、急に来ちゃってごめんね…それで話なんだけど」
事情を話すミカヤ、聞くに従い顔が険しくなっていく。
ブラッド  「俺にしばらくエフラムの代わりをやれということですか…勘弁してください。
       それに何で俺なんですか?他にも選択肢はあるはずでしょ」
ミカヤ   「そうだけど…ブラッドが一番エフラムに近いからよ。
       武器は槍で職業もソルジャー、鎧もDLCのエフラムに似ているじゃない!
       あと立っている髪をもう少し丸くしたらほぼ一緒、だから頼んでるのよ」
ブラッド  「ジョフレ将軍とかフィンさんを髪型いじってもいいんじゃないですか?」
ミカヤ   「外見だけならそれでいけるけど…問題は中身なのよ!あなた、原作で仲間になるときのこと覚えてる?」
ブラッド  「それと何が関係あるんですか?」
ミカヤ   「たしかローラの説得によって寝返ったのよね…その時なんて言ったっけ…ユンヌお願い」
ユンヌ   「やっと私の出番ね…その時を再現するわ」

「妹同然のお前を痛めつけるような真似はしたくない…(中略)…お前一人くらいなら見逃してやるから…(中略)…
 これからは司祭様の教えのどおり、自分の正しいと信じる道を選ぶさ」

ブラッド  「………」
ユンヌ   「造反するに前にも、ローラを逃がすためわざと敵(暁の団)を侵入させたり…兵士としてどうかしているわ…
       それに自分の正しい道ってシスコンってことでしょう。まあ実の妹じゃなくて幼馴染みだけどね」
ブラッド  「それ以上言わないでくれ…」
ユンヌ   「要するに、あんたはだーい好きな妹分のために自分の人生棒に振る自称実はいい兄貴よ。
       まっ、そんなわけで中身的にもエフラムに近いアンタが選ばれたってわけ!光栄に思いなさい」

ローラが入って来る。 
ローラ   「やっぱりそうだったのですか、ブラッド!
       私の言った通りエフラムさんと同族って言ったじゃないですか」
ブラッド  「…違う」
ローラ   「悪い話じゃないんですか?ミカヤさんの家には妹がいますよね…」
ミカヤ   「ええ、三人(エリンシアは除いて)いるわ。揃いもそろって全員美少女よ、性格も…いいしね」
ユンヌ   「それにエフラムになりすましたら…たちまちあんたの周りは妹だらけよ。
       もしかしたらこれを機に恋が芽生えるんじゃない?フラグが立てば出番も増えるわよ!」
ローラ   「ブラッドに恋人さんですか…見たいですね…」
ブラッド  「いや…俺は恋人なんていらん…」
ユンヌ   「恋人はいらんっていうことは、“俺には妹がいてくれればいい”
       つまり、あんたはシスコンでエフラムってことでファイナルアンサーね」
ミカヤ   「いい誘導尋問ね、ローラ」
ブラッド  「マジでやめてくれ…OH! MY GIRL, OH MY GOD!」
ユンヌ   「話もまとまったこだし、ここにサインしなさい!」
ブラッド  「なんだ、体勝手に動く!」
ユンヌの神通力でブラッドを思いのままに操り、ある紙切れに署名をさせるのであった。
ミカヤ   「ユンヌ、ありがとね」
ローラ   「何をされたのですかミカヤさん?」
ミカヤ   「血の誓約書に署名してもらっただけよ! 」
ブラッド  「嘘だろ!?」
ユンヌ   「別に死にに行くわけじゃないんだから、大人しく従いなさい」
ブラッド  「普通にバルキリーに世話になってるだろ!」
ミカヤ   「契約も済んだことだし、すぐに戻って家族会議ね!さ、ブラッド送ってあげるわ!」
ローラ   「私も付いて行っていいですか?ブラッドの恋人さんみたいですし!」
ミカヤ   「え……ローラはいいわ、司祭様一人残しておくのもなんだし…(ローラが来ると話がややこしくなるのよね!)」
ローラ   「なんでですか〜私も暁の山賊団の一員なのに…仲間外れにするなんて酷いです!」
ミカヤ   「これは大事なことだから家族だけで話がしたいの、ごめんなさいね(ユンヌ…ローラを抑えといて)」
ユンヌ   (え〜いやよ、絶対疲れるじゃない)

ミカヤはブラッドをゲットした。その後、彼をワープさせ自分もリワープで家に戻った。
残されたユンヌはローラが追ってこないように足止めをするのであった。
217TMR(of ephraim) 5:2014/02/08(土) 06:33:11.03 ID:j4svYwmL
ローラ   「まあ、嫁ぎに来てくれるなんて、あなたがブラッドの恋人さんだったんですか!」
セリカ   「なんでそうなるのよ!それに私はミラ教で異教徒なのよ」
ローラ   「そうなんですか?でしたら乗りかえられたらいいです」
セリカ   「敬虔なミラ教の信者の私ができわけないじゃない!」
シグルド  「セリカ…すぐにでもアスタルテ教に変えなさい!兄さんは許可します」
ローラ   「万年係長の御墨を貰いました!良かったですねブラッド、これで晴れて夫婦です!」
ロイ    「シグルド兄さんご満悦だ…」
セリカ   「これだからミラ教以外は邪教なのよね…だからさ…消さなきゃいけないわね…」
アルム   「セ…セリカだめだよ、ライナロックを使っちゃ…」
漆黒    「TPOをわきまえよ」
エリンシア 「セリカちゃん!ブッ飛ばしますわよ!」
セリカ   「聞く耳もたないわ…ライナ……痛っ」
セリカがライナロックを唱え終わる前…頭に鈍い衝撃が走る…どうやらローラが杖ポコをしたようだ。
ローラ   「あなたは神様のお与えになった力を破壊に使うのですか!そういう人には杖ポコでお説教です」   
ローラはセリカの頭を木魚の如くポコポコ叩く、力は抑えられていてあまり痛くはないのだが…
セリカの怒りのボルテージは遂に限界突破する…セリカの種が割れた。今回二度目のシン○スカの誕生だ
アイクはまたアロンダイトを奪われるという失態を起こす。
セリカ   「お前ら(邪教達)がいるから…世界はあぁぁ!」
ロイ    (種割れ、カッコいいかも…)
アルム   「ここは殿中だから、御法度だよセリカ!」
ローラ   「刃物まで用いるのですか!これはもっとお説教が必要ですね!」
さすがにまずいと思ったブラッドはローラを助けようと主役らしく種を割り、アイクのようにセリカを止めようとする。
ローラ   「……と思いましたけど、先に司祭様に報告に帰ります…」
するとリワープで消えて行き、全員仰天してしまった。
ブラッド  「え!?マジで?」
ローラの奇怪な行動に注意を取られたブラッド。振り返ると目前に突きの構えをしたセリカが待っていた。
セリカ   「あんたが悪いのよ…あんたがエフラム兄さんに似ているからぁぁぁぁ」
ブラッド  「そんな言いがかりな、俺は……」
セリカ   「許すもんかぁぁぁぁぁぁ」
ブラッド  「(刺されて)俺は英雄じゃない…そんなことわかってたさ…けど、俺は…」
ミカヤ  「ブラッド!しっかりして…」

 ※イーリス署 ルフレ専用の部屋※
時間を少し戻らせて夕方…
ルフレ   「やっと『エフラム更生計画』が完成したぞ!これならイケる…はず」
慌てた様子でリズが部屋に入って来る
リズ    「ルフレさん、大変だよ。エフラムが街で暴れ出したんだよ」
ルフレ   「なんだと!?で今はどうなっている!」
リズ    「お兄ちゃんが止めようとしたけど、倒されちゃったんだ」
ルフレ   「クロムが…、至急応援を送ってくれ…」
???   「大丈夫よ。彼なら私が鎮圧して署に送っといたわ…」
ルフレ   「そうか…。エフラムが取り押さえられたとなれば…再び外に出られるのは当分先か…
       だとすると…この計画をする意味があるのか?」
???   「それがどうしたの?」
ルフレ   「君がキーパーソンとなる計画だよ…いやなる計画だったがもう水の泡さ」
???   「つまり…私とクロム様が結ばれるという可能性が消されたということになるの?」
ルフレ   「(別にクロムと結ばれるわけでないが…)話が続かないからそうなる…」

……エフラム自身のブタ箱行き、代替キャラ…ブラッドの登場による主役降板。
  こうしてイーリス署のエフラム更生計画は始まる前に終焉を迎えた……
???   「ここまで引っ張って私の名前が伏せられたまま終わっちゃうの!?
       まだ革命を起こしていないし!クロム様と結婚できないじゃないの!」
ルフレ   「君とクロムは結ばれないデスティニープランなんだから…自分の役割を享受したほうが幸せだと思うけど」
???   「変わらない世界や運命なんては嫌なのよ…」
ルフレ   「傲慢だね!さすが最高のコーディネーターいや天才」
???   「何それ?私は唯の一人の人間よ!
       
       …覚悟はある!私は戦う! Tomorrow Meets Resistance…」

 〜MISSION INCOMPLETE〜
218助けて!名無しさん!:2014/02/08(土) 17:09:55.26 ID:gf0fAX0n
ロイ「大変!庭先が雪で真っ白だよ。これじゃ兄さん達が帰って来る時困るだろうな・・・。
よぅし!」


リン「ロイ・・・?何探してるの・・・?」
ロイ「あ、リン姉さん。除雪用のスコップ知らない?」
リン「さぁ・・・私は分からないけど・・・エリウッドなら知ってるんじゃない?
それと・・・どうせなら私も手伝うわ。ちょっと待ってて」
ロイ「うん、ありがとう」

(エリウッドの部屋前)
(コンコン!)
ロイ「兄さん、エリウッド兄さん!」
ヘクトル「なんだよ、ロイ。エリウッドならニニアンとついさっき出掛けたぜ」
リン「・・・はい、ロイ。手袋持ってきたわ。それで・・・エリウッドはどこ?」
ロイ「ニニアンさんと出掛けてるみたい。どうしよう、除雪用のスコップなんてきっとアイク兄さんかエリウッド兄さんくらいしか知らないよ。
頼みのアイク兄さんは仕事に行ってるし・・・困ったなぁ」
ヘクトル「・・・それはそれはご哀愁様。じゃ、俺はこれで・・・」
リン「ちょっと待ちなさいよヘクトル!アンタ、弟が困ってるのに逃げるつもりなの?一緒に探してあげたっていいじゃないの!」
ヘクトル「これから見たい番組があんだよ・・・頼む、あと一時間したら一緒に探してやっからよ」
エイリーク「どうかしたんですか、ヘクトル兄上にリンにロイ」
リン「姉さん。姉さんは雪撥ね用のスコップなんて知らないよね?」
エイリーク「雪・・・はね・・・?なんですかそれ・・・」
ロイ「姉さん雪撥ねじゃなくて雪掻きね」
リン「あ・・・そうそれそれ!」
エイリーク「私も分かりませんね・・・兄上にも聞いてきましょうか?」
リン「御願いしていいかしら」


(数十分後----。)
ヘクトル「おい!雪除け用はおろか、スコップなんて一つとしてねえよ!」
エフラム「雪片し用のスコップじゃないのか?」
リン「二人とも違うってば!雪はね用のスコップよ!」
マルス「僕は雪透かし用って聞いたんですけど」
セリス「僕は雪掘りって聞いたよ」
リーフ「雪放りじゃないの?」
セリカ「私は雪寄せって聞いたわ」
エリンシア「雪ほげじゃありませんでしたか?」
ロイ「みんな、雪掻きだよ!雪掻き用のスコップを探して欲しいの!」

ガチャ!
アルム「・・・ふぅ〜、やっと雪投げ終わったよ。こんなに積もっちゃうと疲れるね」
ロイ「あ、アルム兄さん・・・(雪掻きやってたんだ…全然気付かなかった)」

雪掻き、雪除け、雪片し、雪透かし、雪撥ね、雪掘りetc…
皆さんの地域ではなんと呼ばれていますか?

関東地方大雪みたいね。豪雪地帯生まれには慣れっこながら、
外出されている方、どうか足元に気をつけて!
219助けて!名無しさん!:2014/02/08(土) 18:03:53.60 ID:2By0W1za
自分の所は雪掻きだ。てか地域によって言い方違うのかw
初めて知ったよ。投下乙っす
220助けて!名無しさん!:2014/02/08(土) 18:17:27.42 ID:FgfTbAWt
炎魔法及び炎のブレスによる雪の排除は大変危険です。
絶対にやらないようにしましょう。
221助けて!名無しさん!:2014/02/08(土) 18:57:38.79 ID:5DvMJcMA
ちょっと便乗

エリウッド「すごい雪だね…こんな時なら普段(笑)なボクのデュランダルでも活躍できる!」
ブンブンブンッ!!ジュジュジュジュッジュワー
エリウッド「ふぅ…これで歩きやすくなったね…さあいこうかニニアン……ニニアン?」
ニニアン「…ひ、ひどいです…この雪が…この雪がとてもいいのに…心地よいのに…ウッ(泣)…」ダダッ
エリウッド「あ!ま、まってニニアン!ボクはよかれと思って…!」

氷竜のニニアンにとってデュランダルはトラウマソードだと思うんだ。(原作的にも)
222助けて!名無しさん!:2014/02/09(日) 02:21:55.18 ID:X5Z/bAf6
>>221
ニニアン「ひっく…ひどいですエリウッドさま…。私がデュランダルにトラウマがあるのをご存知なのに持ってくるなんて…」
エリウッド「ご、ごめんよニニアン。嫌な思いをさせるつもりはなかったんだ、ただ…きみが雪に足を取られて転んだりしないか心配で…。僕って、そんなに信用のない男に見えるかな…?」
ニニアン「エリウッドさま…」
エリウッド「ニニアン…」


エリウッド「!…ぐ!か、身体が勝手に…!ニニアン、逃げて!」
ニニアン「キャーッ!」

アトス「リア充爆殺完了☆」

ニルス「ニニアン…ドコ…」
エリウッド「ニルス…僕はなんてことを…」


〜兄弟家〜
ヘクトル「しっかし…おせーなエリウッドの奴。ったくアイツの女の扱い方ってのは相変わらずトロ過ぎて見てて苛々してくるぜ」
リン「アンタってホント、ムードもへったくれもないのね。少しは女の子の気持ちっての考えたことある?」
ロイ「脳ミソまで脂肪の塊なんだからしょうがないよね」
ヘクトル「あぁっ!?脳ミソがなんだと!」
ミカヤ「…食事中は静かにしなさいあなた達」

その後、大賢者はベルン署に身柄を拘束され、ニニアンはベルミモンドさんにより蘇生されたとの事です。
223助けて!名無しさん!:2014/02/09(日) 15:54:37.94 ID:OqBMAOVx
兄弟家の皆がスケートをやったら

エリウッド「・・・エイリーク、とても綺麗なすべり方だね。ルネス女学院ではスケートの授業もあるのかい?」
エイリーク「そういうエリウッド兄上も随分と御上手じゃないですか」
エリウッド「うん、ニニアンと一緒によくスケートに行くからね。・・・といっても夏場にしか行かないんだけどね」

エリウッド、エイリーク、セリス辺りがスケート上手そうなイメージ。
逆に下手(もしくは氷上でまともに立ち上がることも出来無さそう)なのはヘクトルかw
224助けて!名無しさん!:2014/02/09(日) 16:15:48.75 ID:9g3jR5lC
>>223
>逆に下手(もしくは氷上でまともに立ち上がることも出来無さそう)なのはヘクトルかw
ロイ「氷、割れちゃうもんね」(シレっと)
225助けて!名無しさん!:2014/02/09(日) 19:11:24.67 ID:nYHX7MBk
>>224
リリーナ「お婿さんはそんな太った人がいいわ」
226助けて!名無しさん!:2014/02/09(日) 20:13:25.34 ID:X5Z/bAf6
マルス「リン姉さんは勿論裸足で獣のように四つん這いで滑るんですよね?野生児ですもん、どうって事はないですね」
リン「…マルスぅ?ちょっとこっちいらっしゃい?」
ドガバキコノヒトデナシーッ!
クロム「(リンの四つん這い…!それと、さっきからエイリークのパンツがちらちら見えて…ふぅ)」
ロイ「クロム兄さん…必死で身を乗り出して何してるの…?」
リーフ「ブバァァァ!兄さん自重!」
227助けて!名無しさん!:2014/02/10(月) 04:11:44.05 ID:Gx9guovw
>>226
シグルド「クロム……姉萌だけでは飽き足らず妹にまで邪な目を向けるとは……覚悟しなさい!リーフお前もだ!このKINSHINスケべどもがぁぁぁぁ!!」
228助けて!名無しさん!:2014/02/10(月) 08:32:49.12 ID:CUoW+lTE
  ↓  ↓   ↓  ↓   ↓  ↓
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1326389604/653
229負けたくない、勝ちたくない 〜序〜?:2014/02/10(月) 23:10:31.56 ID:KQiq+69M
エリウッド×リン展開です。
「KINSHINは許さんぞー!」なシグルド兄さん思考の方はスルーを推奨します。
マルスとリンのネタは多いけど、たまにはエリウッド兄さんとのエピソードもいいよな。
てな軽いノリで書いちまいました。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ


ある日の早朝のこと。
ばりばりと何かがひび割れるような音と共に、兄弟家きっての常識人エリウッドは目を覚ました。
鳥達の囀りも聞こえぬ薄暗い視界の中に、白いシーツが見える。
日の昇りも遅い冬の今日この頃。
不意に出る欠伸を抑え、眠気まなこをこすりながらも自室に掛けられたら時計に目をやる。

─────五時を回るか回らないかといった時刻だ。

朝一番に会社に向かう長男シグルドが起きるのにはまだ少し早い。
かといって、こんな早朝に業者が作業を始める訳もないだろう。
兄弟家一の神経の細さである彼にはこのまま何事もなかったように寝過ごして朝を迎える訳にいかなかった。
一体何事だろうか。

───カチャ。
ドアノブを捻り、廊下をそろそろと歩く。
ドア越しから兄弟達の寝息や鼾、寝言が聞こえてくる。


皆、いい夢を見ているんだろう。目を覚まさせては悪いよな。

心の中でそっと呟いている内に、玄関先に行き着いた。
履き慣れたスニーカーを履いて、外に出る。
辺りは相も変わらず静寂の世界。寒いこの時期、こんな朝早く人一人として歩いてはいなかった。

庭先にあるアルムの畑に向かうと、一匹の猫がいた。
猫はエリウッドに気付くとにゃーんと静かに鳴き、畑の向こうにある枯れ果てた草藪の中に消えていった。


我が家のすぐ裏にこんな草藪があったなんて、知らなかったな。


消えた猫に導かれるように、草藪の方に向かっていくエリウッド。
ふと、藪の向こうの方で何かが動き、カサカサと音を立てているのに気付き、そちらに目をやる。
そこにいたのは新緑色の長い髪をポニーテールでとめている少女……
エリウッドのよく知る人物だった。
230負けたくない、勝ちたくない 〜序〜:2014/02/10(月) 23:13:08.70 ID:KQiq+69M
「────リンディス!」
妹の姿を一目見るなり走り出すエリウッド。
しかし余りの勢いで駆け出した為に、足元の蔦に右足首が巻き取られ転んでしまった。
すぐさま体勢を直そうとするが、蔦は想像以上に強く彼の足に巻き付いていて外れない。

「エリウッド、大丈夫!?」

慌てふためいている間にリンの方もエリウッドに気付いたのか直ぐ側まで来ていた。
身動きが取れず困った顔をしている兄を見て無事だったことを知った彼女は、含み笑いを漏らした。
「もう、エリウッドったら。ちゃんと足元見ないと危ないでしょ」
「……カッコ悪いとこ、見られちゃったな…」
お互いに苦笑しながら、リンはエリウッドの足首に絡んだ蔦をあっという間に解いてゆく。数多くの兄弟達の中で唯一自然と共に生きる遊牧民、サカ部族に憧れ、また直接彼らの生き方に触れて生きてきた。
時には蔦を利用して簡素な荷物入れを作ったりする彼女に、この程度の事など朝飯前なのだ。
物の二分もせぬ内に、エリウッドの足首に巻き付いていた蔦は綺麗に取り去られた。
漸く身体の自由が利くようになり、立ち上がった彼の顔をにこやかに見つめるリン。
しかし、エリウッドの顔を見るなり目を丸くした。

「エリウッド、怪我してるじゃない!」
「…えっ」
そう言えば右の頬の辺りに、かすかに染みるような痛みがある。痛みの程度は軽いが、多少血が滲んでいるかもしれない。
確かめようと上げた右手は、しかし答える間もなくぐいと引き寄せられた。
「リンディス……?」
「ほら、目の下に切り傷が…」
「!」
───なんの前触れもなく、頬を舐められた。
思わず身を引くエリウッドではあったが、そんな彼に対しリンは至って冷静だった。
彼女にしてみれば単なる止血の手段に過ぎなかったのだろう。
素早く、慣れた手付きで服につけられたポケットから緑色の粉が詰まった小瓶を取り出す。綿棒でその粉を少量掬い取ると、未だちりちりと鈍い痛みのある右頬の傷にそっとまぶした。
彼女自作の調合薬なのだろう。小瓶にはどんな効薬なのか名称なのかとも一切記されてはいない。
一見得体の知れない薬品ではあるが、数十秒と経たぬ内に痛みはすっかり感じなくなっていた。

「…これで、大丈夫。一時間もすれば傷口も綺麗になるわ」

その時、初めてリンは兄が少し顔を赤くして自分を見つめていることに気付き、先程の自分の行動を省み恥じた。
「……あ!さっきはごめんなさい!…サカでの暮らしじゃこれが当たり前だったから、つい…。ニニアンやフィオーラさん、それからシグルド兄さんには内緒よ、絶対ね!」
それでも恥ずかしさを紛らわそうとせず明るく笑い飛ばすのは、如何にも彼女らしいといったところか。
「う、うん。ありがとう。痛みが消えたよ」

────そういえば、どうしてこんな所に?
231負けたくない、勝ちたくない 〜序〜:2014/02/10(月) 23:14:04.72 ID:KQiq+69M
先程から疑問に感じていたことをふと思い出し、投げかけた。
「え……それは…」
いつも明るく隠し事が大の苦手な彼女にしては珍しく、黙り込んでしまう。
何か気掛かりなことでもあるのだろうか。彼女の視線は、朽ち果て倒れた古木を見つめているだけ。
その様子を見て、エリウッドは感ずいた。
きっと、自分には少し話しにくいことなのだろう。
血の繋がった妹とはいえリンも色々悩みが多く難しい年頃の女性だ。今は無理に事情を聞くより1人にしてやった方が賢明だろう。
「こんな所にいたら、体を冷やしてしまうよ?
僕は先に戻るから、君もすぐ戻るんだよ。じゃあ…また後でね…」
「……エリウッド…」
時々振り返りつつ部屋に戻るエリウッドだったが、リンが自分の部屋に戻っていく気配はなかった。

ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
───それから意識が戻ったのは日が昇ってからだった。
布団の暖かみにどうやらそのまま眠ってしまったようだ。
彼が再び目を覚ます頃には時刻は7時10分前。辺りはもうすっかり明るくなっていた。

「あら、エリウッドちゃんおはよう。ご飯出来てるから食べてね」

台所にはつい先程シグルドを見送ったばかりだろうエリンシアが何時もと変わらぬ様子で朝食を作っていた。
「おはよう、エリウッド兄さん!」
「おはよう、みんな」
居間には既に出勤した兄達を除いて、学生達が既に集まってきていた。
「今朝は兄さんにしては珍しく目覚めが遅かったみたいだね、大丈夫?」
「ああ。夜中に少し目覚めてしまって寝付きが悪かっただけさ、心配ないよ」
何時もエリウッドの身の心配をしてくれるロイが、箸を止めて尋ねてきた。
ロイの隣には見るからに胃がもたれそうな肉料理を苦しそうに頬張るセリスと、朝から何やらハァハァしているリーフ、
何時も通りの澄まし顔で時折此方をちらちら見てくるマルス、シグルドがいないのをいい事にイチャイチャバカップル全開のアルムとセリカ、
豚カツを取り合って口論に進展しているエフラムとヘクトル、何処かの令嬢そのもののように上品に箸を運ぶエイリークが食事を取っていた。
しかし───リンはいなかった。何時もなら学生組、皆顔を合わせて朝食を済ませるはずなのに。
「あれ?そう言えばリンディスは?」
エリウッドの問い掛けに直ぐ答えられる者はいなかった。皆が皆、何処へいったんだろうね、今朝は見てないなぁと言わんばかりだ。
なんだか気まずい空気が漂い始めた所で、ロイが事情を話す。
「ミカヤ姉さんが言うには、随分朝早くに家を出たみたいなんだ。何時もはフロリーナさんと待ち合わせて学校に行ってるみたいなんだけど……ねぇ、ヘクトル兄さん!」
「あ?なんだロイ」
「またリン姉さんを怒らせるようなことしたんじゃないの?フロリーナさんにセクハラストーカー紛いの事したとか!」
「…ばっ!俺はビラクの野郎のせいでストーカーには懲りてるっての!」

「そうか、朝からみんなリンディスとは顔も合わせてないんだね……」

────リンディス…、一体どうしたんだろう。

やはり、彼女に何かあったのでは。不安な思いが脳裏をよぎる。
何も知らない兄弟達が何事もなかったように食事をする中、マルスだけが不安を隠せないエリウッドの顔を凝視していた。
232負けたくない、勝ちたくない 〜序〜:2014/02/10(月) 23:23:27.94 ID:KQiq+69M
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
この日は結局、授業にも余り集中出来なかった。
仲の良いロウエンやニニアンからは気分でも優れないのかと心配されたが、自分の事で神経質になっては悪いだろうと考え事の一言で済ませていた。

「よっ!エリウッド!なんだぁシケた面してよぉ!」
「……ヘクトル」
玄関に向かおうと階段を降りる所で、ヘクトルに後ろから思い切り背を押された。
エリウッドとヘクトルは同じエレブ高校3年だが、エリウッドは成績優秀で進学クラス、ヘクトルは赤点追試の連続で就職クラス。3年間ずっと別々のクラスだった。
「後ろから突然押すなよ。階段踏み外したら危ないじゃないか」
「あ、わりぃわりぃ!だってお前ったら俯いて歩いてんだもん、普通に通り過ぎただけじゃ気づかねえと思ってよ。……で、リンの事だけどよ……」
エリウッドは昼休みの間にヘクトルのスマホにメールを送っていた。内容は勿論リンの事だった。
よく学校の不良に絡まれるフロリーナの為に、ヘクトルは休憩時間中は校内を回っていることが多い。
大抵はフロリーナの親友でいつも一緒である妹のリンと鉢合わせて口論になることも多いのだが。
「何時もと変わらず、「アンタが来なくても私が何とかしてたんだから!余計な事しないで!」だとよ。…あの調子じゃ何時も通りだろ、お前が心配するまででもねぇよ」
どうやら今日も口喧嘩に発展したらしい。
吐き捨てるように自身の下駄箱の中へ内履き靴を投げやる。
「……そうかな…」
「お前、まさかさ…」
その隣で下駄箱からスニーカーを取り出して履き替えているエリウッドの肩をヘクトルは引き寄せて、周りに聞こえないようにそっと呟いた。
「……シグルドの兄貴にバレたらヤベェようなことしたのかよ?もしかして…リンの腹にお前の子が出来たとか……!」
「なっ!」
空いた口が塞がらない。
確かにエリウッドとリンの兄妹仲は良い方ではあるが、シグルドが俗に言う「KINSHIN」状態には程遠い。最も、長男の言う「KINSHIN」はとても常人には理解出来ない些細な事を指すことも多いのだが。
「!…笑えない冗談はやめてくれよ、エフラムやアルムじゃ有るまいし!」
「…だよなぁ、お前みたいなヒョロヒョロ男にアイツを抑え込むだけの力なんか有る訳ねーもんな。
何たってスマブラでチキン戦法に慣れてるマルスの野郎ですら意図も容易く掴まれて肋骨の一本や二本軽く折られてるからな、マジモンの怪力女だぜアイツは」
当の本人聞かれようものなら壁や扉一枚ぶち破られるだけでは済まなそうだ。
エリウッドは溜め息をついた。
「……リンディスには黙っておいてやるから、余りしつこく彼女に聞き込むような真似をするなよ」
「わあってるての!…さ、早いとこ帰ろーぜ!」

…そういえば、僕って兄弟順的にはヘクトルの兄なんだよな…
弟に励まされるなんて…まだまだだな…。

思わずメタ的な考えが頭によぎるエリウッドなのであった。
233負けたくない、勝ちたくない 〜序〜:2014/02/10(月) 23:26:45.81 ID:KQiq+69M
ΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞΞ
「ただいま〜」

「…ヘクトルちゃんエリウッドちゃん、お帰りなさい」
「おかえり、ヘクトルにエリウッド」
兄弟家の玄関口で二人を迎えてくれたのは弟達の脱ぎ散らかした体操着をいそいそと拾うエリンシアと、警官服を畳むクロムだった。
「あれ、兄貴今日やけに帰宅早くないか?」
「俺だけじゃなくシグルド兄さんやアイク兄さんも帰って来てるぞ。今日は皆揃ってアフターファイブという事だな」
「みんな二人の帰りを今か今かと待ちわびていたんですの。今日は久々のすき焼きよ、沢山食べてね」
「すき焼きか、姉貴!太っ腹!」
靴を脱ぎ捨て、居間へと駆け出すヘクトル。
喜ぶのは無理もない、毎月毎月赤字の続く兄弟家の食卓にすき焼きが並ぶのは滅多にないことなのだ。
「おいヘクトル!全く、子供じゃ有るまいし自分の靴くらいちゃんと片せよ」
脱ぎ散らかした靴を揃えて、ヘクトルに遅れてエリンシア、クロムと共に居間に向かうエリウッド。
今日は久方振りに家族揃っての夕飯だ。
しかし……

「あっ!アイクにリンちゃん!!」
皆が座る前に先んじて鍋に箸を伸ばし肉を取ろうとしていたアイクとリンの動きを、エリンシアは見逃さなかった。
「もうっ!クロムちゃんとエリウッドちゃんが座る前に摘み食いしようだなんて!みんな揃ってからって約束だったじゃないの!…ほら、兄様も姉様も何か言ってやって下さいな!」
「別にいいじゃないの。姑みたいにそうカリカリしなくたって。早く座りなさいよ」
「ははは、いいじゃないか。アイクもリンもまだまだ食べ盛りなんだから」
我が家の長女長男のしつけは自由奔放だ。
まぁだからこそこれほどの兄弟数がいるのにも関わらず不良非行少年少女が出ないのだろうが。
「……特にリンちゃん!女の子なんだからお行儀だけはよくしなきゃ駄目よ!摘み食いだなんて言語同断!殿方に幻滅されてしまうわ!」
「……まずリン姉さんは生肉や虫を平気で食べたりすることから修正していかないと一生独身ですがなww」
スパーン!と凄まじい音を立てて、マルスと居間の襖が吹っ飛んでいった。
それと同時に、エリウッドの記憶も吹き飛んでいった。
胃が焼け付くように痛かった事と、襖が確かに真っ二つになっていた事だけは覚えている。
家計簿に赤字追記することは絶対に免れない。
それと、気がかりなことがもう一つ。
全員揃っての楽しい夕食のはずが、実はアルムが畑仕事をしていた為に忘れ去られていた。という現実であった。
エリウッドの胃痛はその晩、深夜まで続いた…

?続く?
234助けて!名無しさん!:2014/02/11(火) 10:31:42.81 ID:OzZpRXbd
最近影が薄くなりがちなエリウッドのネタが多いなw
エリリンネタは少な目だからいいぞーシグルドに斬られない程度に頑張ってくれ
235助けて!名無しさん!:2014/02/12(水) 10:33:22.72 ID:t8Af2Yr2
明後日はバレンタインなんだな。皆さん、ネタを書き留めているのかしらね?


シグルド「今年もセリカ、リン、エイリーク辺りはKINSHINを図らんように見張る必要がありそうだ…」

ミカヤ「あの子ったら毎年あんな事ばっかり気にして…だからディアドラさんとの仲が進展しないのよ…。ちょっとは自分の事にも目を向けて欲しいわ…」
236甘いだけの話:2014/02/14(金) 06:13:44.87 ID:31GKrdaB
「ちょっと強引になっちゃったけど………バレンタインということで、ね」
「何がということで、なのか全く分からないんだが」

二月十四日、授業が終わり、帰って訓練でもするかと考えながら教室を出ると、見覚えのある紫銀の髪の少女が目の前に現れた。
どうしてお前がここに、と聞く暇もなくワープでこいつの部屋に強制的に送られ、続いて自身もリワープで現れ、現在に至る。

「それで、なんでこんなことをしたんだ、サラ」

俺の言葉を聞くと、サラは先程から胸の前で抱えていた綺麗にラッピングされた小さめの箱らしきものに視線を落とし、頬を染めて
急にもじもじと身を捩じらせた。

「だって……早く兄様にチョコ渡したかったから」

普段見せないような可愛らしい仕草に一瞬揺らぎそうになったが、なんとか表情に出さないことに成功した。
うかつに動揺すると演技だった場合にどんなことを言われるか分からないからな。
こいつが本気か演技かどうかは大体分かるようにはなったが、未だに判断が難しいと思うときがある。

「いや、そういうことなら有り難く頂くよ」
「そう? 今回のチョコは今までのとは違うのよ」

こいつ、急にハキハキと喋りだしたところを見るとやっぱり演技だったか……危ないところだった。

「違うって、何がだよ?」
「これはね、お店で買ったチョコなの」
「……なるほどな」

サラが今まで俺にくれたバレンタインチョコは、大抵が自分で作った手作りのチョコだった。
どういう心境の変化なのか分からないが、今回は手作りは止めたらしい。
俺は別に今までのチョコの味が悪かったと思ったことは無くむしろ美味いと思っていたし、感想もしっかり言っていたはずなのだが……。

「私がチョコ作る、って言うと皆が『どんな薬入れるの?』とか『どんな呪いなの?』みたいなリアクションするの」
「……そ、そうか」

……俺も第三者ならそう思ったかもしれん。

「だから今回は買ったやつでいこうって思ったの。兄様も毎回似たようなのだと飽きるでしょ?」
「いや、俺は普通にしてくれれば別に……」
「でも、普通にしたんじゃ面白くないでしょ、だからね……」

聞いちゃいない……それどころか箱のラッピングを剥がして中身を取り出そうとしている。
プレゼントする前にラッピングを剥がしていいのか?

「まあ、まずこれを見てよ、普通でしょ?」

箱を開けて中を見てみると……なるほど、いたって普通の生チョコだ。

「さて……さっきも言ったけど、普通に渡したんじゃ面白くないから……これを……」

そう言うとサラはチョコを一つ取ると端を咥え、上目使いで俺を見つめてきた。
いつの間にか息がかかるくらいにサラの顔が近くにある。
……なるほどそういうことか、大体分かってしまった。
237甘いだけの話:2014/02/14(金) 06:15:28.19 ID:31GKrdaB
「………………」

サラはチョコを咥えているため喋れないが、『分かってるよね?』というオーラを全身から放出している。
ああ分かっているとも、俺はサラの肩を抱き、ゆっくりとチョコに唇を近付け……。

咥えているチョコを一気に噛み千切った。

「……!?」

うむ、このチョコは中々いける。
甘すぎず、というよりもビターと言っていい味だが、俺はこの方が好みだ。
サラを見ると、何やら目を半分閉じて大げさにガチガチと音を立てて残ったチョコを食べている。
『私は不満です』ということをアピールしているのか?

「………………」

サラは無言でチョコを取り再び口に咥えようとする。
よし、今度はこれだ。

「……あっ!?」

サラがチョコを咥えた瞬間、即座に俺はチョコを反対側を咥え、一気にサラの口からチョコを奪った。

「……まあ、食べさせたのは確かだし、いっか」

意外にもサラ的には悪くなかったようだ。
食べさせたということには違いないから、のようだが……どういう基準なのか判断に困る。

「………………」

また無言でチョコを咥えるサラ。
だが今回は流石に警戒しているらしく、やや前傾姿勢になっている。
それならば……。

「……っ!?」

今度も一気にチョコを奪う……と見せかけて逆に舌でチョコをサラの口に押し込んでやる。
引いて駄目なら押してみろだ、微妙に間違っている気もするが。
サラは最初は驚いていたが、口に入ったチョコを転がしている内に急に押し黙ってしまった。
チョコも一気に食べようとせず、何やら融けるのを惜しむかのように名残惜しそうに食べていた。

「……兄様の舌が触れたチョコ……」

……言われて気づいたが、確かにそうだ。
何を今更、という感じだが、改めて言われると妙に恥ずかしい。
……もしかすると、これはいつの間にかこいつのペースに乗せられているのではないだろうか?
238甘いだけの話:2014/02/14(金) 06:17:32.94 ID:31GKrdaB
「流石にもうネタ切れじゃない? そろそろ……ね?」

……その通りだ。
他に何があるか考えたが、サラがチョコを咥えている隙に箱に残ったチョコを全て食べ尽くしてしまうくらいしかないと思っていたところだ。
流石にそれはよろしくない、怒られても当然だろう。
いや、むしろ泣かれるかもしれない……今回は別にイタズラということではなく、純粋に好意からであろうし。
いくら俺でも、ここまできて更に混ぜ返すほど馬鹿ではないつもりだ。
……仕方が無い、覚悟を決めるか。

「わかった……ほら、来いよ」

両腕を広げて受け止める体勢を整えると、次の瞬間、サラが勢いよく飛び込んできた。
サラは俺の背中に手を回すと、胸に顔をスリスリと擦りつけ始めた。
猫かこいつは、ゴロゴロという声が聞こえてくるような気さえする。

「もう……兄様ったらいつの間にあんな焦らしテクを身に付けたの?」
「いや、自分で言うのも何だがただ逃げ回っていただけで……というか誤解を招くような言い方はよせ」
「何でもいいわ……それより……」

サラがチョコを口に咥える。
俺に顔を近づけて目を閉じると、それきり動こうとしない。
俺からやれ、ということなのだろう。
……本当に、仕方がない奴だ。












「……甘い」
「チョコだからな」
「ビターなのを頼んだはずだったんだけど」
「ああ、俺がさっき食べた分はそうだったぞ」
「でもやっぱり甘いわ、これ」
「……そうか」
「ところで、これ20個入りだからあと16個あるのよね」
「……そういえば」

んふふ、と含み笑いをしながらサラは再びチョコに手を伸ばした。
……食べ終わったら、虫歯にならないように念入りに歯を磨いた方が良さそうだ。
239助けて!名無しさん!:2014/02/14(金) 06:52:49.79 ID:YGdduyq6
甘くてええのう乙
240助けて!名無しさん!:2014/02/14(金) 13:10:09.72 ID:vAFpWEMv
バレンタインと全く関係のない話題で申し訳ないが・・・

http://www.youtube.com/watch?v=ipqXbXtWVO0&feature=player_embedded

エリンシア「キャーーーー!!マック様あああああKINNIKU!KINNIKU!ワッショイワッショイ!!」
リン「眠る野生だなんて・・・!ムサい男は苦手だけど彼とは気が合いそうだわ!!」

クロム「・・・で、姉さんとリンは朝からこんな調子って訳か・・・
(フェリア闘技場っぽいステージも出てるし、俺も御呼びがかかるんだろうか・・・)」
アイク「エリンシア、飯の支度はまだか?」
リーフ「あのリング場はフラグだったってことなんだね・・・。じゃあクロム兄さんも・・・?」
マルス「うぼっ・・・!あんなタコ殴りにされるなんて聞いてない・・・ぐふっ!」
ロイ「えーっと、リトルマックってXでアシスト枠として登場してた人?それならそれなら・・・!
DXに登場してた僕にも当然ワンチャンあるよね!」
ヘクトル「・・・それならリンの方がありえそうじゃねーか?悔しいけど同じアシスト枠だしよ・・・」
ロイ「うわああああああああん!!」
エリウッド「ヘクトル、ロイをいじめるのはやめろ」
マルス「野生児パンチャー相手なんてリン姉さんだけで十分なんだよおおおお!!誰か代わってええええええ!!」

>>237
甘い!甘過ぎてこっちも虫歯になりそうだぞエフラム!どうしてくれる!
とにかく乙!
折角のバレンタインだし俺も何か書いてみようかな
241助けて!名無しさん!:2014/02/14(金) 17:53:46.42 ID:+vJTvCg7
アイク「バレンタインデーはいいな。普通はチョコをもらえるらしいがオレにはみんなが肉を持ってきてくれる。…ホワイトデーとかいう日にお返しに私を食べてねっていわれるのはよくわからんが」

エリウッド「バレンタインデーか…正直たくさんもらってもホワイトデーのお返しで家計が真っ赤ッかになるのが…ウッ、胃が…」

エフラム「たくさんの幼女達からチョコをもらってたらカツアゲ&ロリコン容疑で逮捕された。解せぬ。」

ロイ「やっぱりボクは毎年もらえないなぁ。兄さん達はモテていいねぇ」←※嫁候補たちの激しい争いにより全てのチョコが消滅するため
242助けて!名無しさん!:2014/02/14(金) 20:08:31.26 ID:avL9YxNw
>>238
イチャラブの良さを再確認させてもらった!
ラブコメっていいもんだよねぇ
243助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 03:49:03.83 ID:5U3alLKp
>>240
むしろ性能がアイクとえらい被ってて、アイクのスマブラ新作への続投に対する雲行きが怪しくなってきた予感がする・・・
244助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 10:28:03.43 ID:waqh1Wnd
Xでロイリストラを見て、アイクの続投なんか期待すらしてないな
まぁしたら嬉しいが、その時は天空をもっと原作寄りにしてほしいものだ
245助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 11:00:16.12 ID:rnjBtvdF
ボクサーか
インファイター=シグルド、ヘクトル
アウトボクシング=エフラム
遠近万能=アイク
他はボクサー的なイメージは無い
246助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 19:58:32.95 ID:6I6xBLde
>>244
ロイリストラはマルスのコンパチだったからでしょ。アイクは残ると思うよ。…モーションは…。
247助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 21:22:56.85 ID:NpfnePBL
格闘技ならヘクトルはむしろ相撲でしょう
あんこ形体型の力士でどちらかというと突き押し主体の相撲を取ると思う
馬力を生かした突きと組んだ場合は吊りとかで活躍しそうだが不器用というか変化や速攻には弱く、自分の形に持ち込めないとあっさり負けそう


幕内まではスピード出世、そこらでしばらく壁に当たって伸び悩み、やがて克服して大関にはなりそう
横綱になるかどうかは番付運とその当時の選手層次第というところか
少なくとも3回くらいは優勝するイメージはあるが
248助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 23:13:33.08 ID:5XlRLpAL
>>246
まあ出るとしたらアイクのモーション流用したクロムだろうけどな!
249助けて!名無しさん!:2014/02/15(土) 23:36:09.61 ID:rnjBtvdF
>>247
もしボクサーやるならの話
後なんかシグルドが一番泥臭い戦い方してそう
250助けて!名無しさん!:2014/02/16(日) 01:47:44.25 ID:jGWoYQJ1
シグルドは東洋チャンプくらいにはなるが世界王者には絶対になれない気がする
なんというか…シリアスなボクサーズロード考えてみたらどんなパターンの話でも必ずリング過でこの世を去る光景しか思いつかんかった

で、そのシグルドを倒してランキングを高め世界王者となったアルヴィスは十数年にわたり君臨し、
やがてセリスがリングに上がろうとしたら胸を隠さないとダメと皆に止められ出場不能に
251助けて!名無しさん!:2014/02/16(日) 02:37:52.93 ID:BsVHbYF+
>>248
でもあのほっせぇファルシオンでラグネルの重いモーションやらせると違和感あるなあ。あれはアイクだからこそだな。なんでアイクは続投してくれ。ゴリラグズで。
252助けて!名無しさん!:2014/02/16(日) 13:42:42.48 ID:p2CCEB83
新作の主人公が出てくれるのを期待いるんだけど
クロムでもアイク続投でも出てくれるだけでいいんだ
最悪マルスだけでも続投してくれれば…

俺がメインで使うのは電気ネズミなんだけどな!
253助けて!名無しさん!:2014/02/16(日) 14:08:45.22 ID:AME22cT6
>>252
マルス続役は確定してるぞ
254助けて!名無しさん!:2014/02/16(日) 16:06:21.64 ID:ImKNnD3H
みんなスマブラ好きだなw俺も大好きだけどww
雑談になってきてるのでネタを少々。
あれこれ詰め込みまくった結果何がなんだかよくわからなくなったバレンタインネタ投下。
255ツンデレ姉弟のバレンタイン?:2014/02/16(日) 16:08:24.75 ID:ImKNnD3H
リン「ねえ、姉さん…!私に料理を教えて欲しいんだけど!」
バレンタインの日早朝。リンは一家の家事担当のエリンシアに懇願していた。
理由は勿論チョコレート作りに協力して欲しい為だった。
エリンシア「まぁ、リンちゃん。さてはついに本命の殿方が…、うふふ…。相手はどなたかしら?ラスさん?それともケントさん?それともそれとも…」
リン「ち、違うわよ!本当になんでもないんだから!そんな事より…」


その様子を物影からそっと見守るマルス。
マルス「…」
ロイ「マルス兄さん、何覗いてんの…?」
マルス「リン姉さんがエリンシア姉さんに料理を教わってるみたいだねぇ」
ロイ「え…リン姉さんが?珍しいねぇ。フロリーナさんや兄弟達の分は大体前日までに作ってるのに…」
マルス「ふふ、ふふふ…。これはなかなか面白い事になってきたな…!この僕、リン姉さん専用のフラグクラッシャーマルスがこんな事態を見逃してなるものか…くっくっく!」
ロイ「(マルス兄さんも懲りないねぇ、シーダさんもいるってのに…ひどい嫉妬心なことで…。やっぱりモテる要素ってこういうとこから来てるのかなぁ)」
勿論、ロイがモテない訳はない。という突っ込みはここでは省略させて貰うことにして…

〜1時間後〜
(シグルドの部屋)
リン「…シグルド兄さん」
シグルド「リンか、どうした?」
リン「これ。チョコレートよ、いつもありがとう」
シグルド「うん?」
リン「…どうかしたの?」
シグルド「お前、ヘクトルやエリウッドとKINSHINはしていないだろうな?」
リン「な、何言ってんのよ!ヘクトルは怪力バカだし、エリウッドはナヨナヨしてるからほっとけないだけ…!」
シグルド「そうか、それを聞いて安心したぞ。チョコレート、ありがとな」
リン「気にしないでったら!」

マルス「…とりあえず原作でフラグのあるエリウッド兄さんとヘクトル兄さんの可能性は消えたな」
ロイ「ねぇ、もうやめない?マルス兄さんにもシーダさんがいるんだし、こんなこと知られたら間違いなく悪印象だよ?まぁ、僕はモテないから大きな事は言えないけど…」
マルス「(ロイといいセリスといい、ハーレム男子はこれだから困る…)」

リン「……さて、と。これから出掛ける予定のシグルド兄さんには渡せたし、そろそろ頃合いだから行ってこようかしら。他の兄弟たちは出掛けてるし、後でいいわよね」
マルス「リン姉さん」
リン「…何、マルス。お姉ちゃんこれから用があるのよ、悪いけど今日はいつもみたいにアンタの相手をしてる場合じゃないの」
マルス「……」
リン「……ああ、もしかしてチョコの催促?大丈夫よ、アンタの分ならちゃんと…」
マルス「いえ、なんでもないです。呼び止めてすみませんでした」
リン「……そう?じゃあね」


マルス「……」
ロイ「あの、マルス兄さん?」
マルス「あの服装はリン姉さん愛読のファッション雑誌で紹介されていたゆるカワコーデ()、くっ。リン姉さん…本気だな……。リン姉さんが一人で出掛けるような場所なんて、たかが知れてるんだよな…」
ロイ「(YURUカワコーデってなんだろ、でもなんか…カッコイイ響き…!)」
256ツンデレ姉弟のバレンタイン?:2014/02/16(日) 16:09:46.57 ID:ImKNnD3H
〜サカ草原〜
シャンブレー「ん?」
タグエル特有の驚異的な聴力が僅かな物音を捕らえ、シャンブレーは耳をぴくぴくさせた。

シャンブレー「こ、この音は…!逃げないと…絶滅するぅぅぅ!」
シャンブレーは急いで化身し、逃走体制に入った。
リン「シャンブレー!」
シャンブレー「どひいぃぃ!撃たないで!弓矢を撃たないでくれぇ!」
リン「撃たないわよ!この間は弓の武器レベル上げててたまたま当たりそうになっただけだってば!」
とりあえず安心したのか、化身したままのシャンブレーは大きな身体に似合わずぶるぶる震えながらその場に座り込む。
シャンブレー「り、リン…。今日は何の用なんだよ…?俺、母ちゃんから紋章町の兄弟家は個性派揃いって聞いてるから正直怖いんだよ…。そりゃあクロムはいいやつだし、勿論リンだって…時々絶滅させられそうにはなるけど…」

リン「ねぇ、シャンブレー。今日なんの日か知ってる?」
リンが少し顔を赤らめながら尋ねると、シャンブレーは首を傾げながらしばらく考え込んで。
シャンブレー「…んーっと、人間たちにはバレンタインとかいうイベントがあるみたいだけど…」
リン「だからね…これ」
シャンブレー「え?…くれるのか?俺に?」
リン「貰って欲しいから持ってきたんじゃない、受け取ってよ…!」
シャンブレー「…ほ、本当か!?クンクン…このニオイは人参入りかな?」
リン「な、な、何よ!ちゃんと料理の得意なエリンシア姉さんに教わったんだから味の心配はいらないわよ!」
シャンブレー「リン、顔真っ赤だぜ?」
リン「そ、そういうシャンブレーだって…//」

カサッ

シャンブレー「!」
リン「な、何!?」
シャンブレー「今、なんか物音がしたような気がしたんだけど…」
リン「……出てきなさい!」
つ倭刀 シュバッ
草が剣撃に刈り取られ、静かに風に舞う。

リン「…いない、みたいよ…?」

シャンブレー「そ、そっか…あっぶねー…もう少しで絶滅するとこだったぜ…」
リン「そんなことより、ねぇ…」
リンがシャンブレーにぴたりと寄りかかる。
シャンブレー「ひゃぅっ!?」
リン「……お礼に、もふもふ…させてよ!もふもふ〜♪」
シャンブレー「ぎゃぁぁぁ!絶滅するぅぅぅ!」
257ツンデレ姉弟のバレンタイン?:2014/02/16(日) 16:10:50.32 ID:ImKNnD3H
〜舞台は変わって再び兄弟家〜
エイリーク「…はい、どうぞロイ」
ロイ「ありがとうエイリーク姉さん」
エイリーク「ところでマルスが何処へ行ったか、知りませんか?」
ロイ「うん、何処かへ出掛けたみたい。シーダさんとデートじゃないかな?兄さんって僕と違ってモテるもの!」
エイリーク「うふふ。(ロイったら相変わらず天然なのね)」

マルス「……ただいま」

ロイ「あ、マルス兄さんおかえり。(ビデオカメラ?一体何を撮ってきたんだろう…)」
エイリーク「おかえりなさいマルス。はい、チョコをどうぞ」

マルス「…これはどうもエイリーク姉さん、僕はちょいと忙しいから悪いけどこれでね…」
エイリーク「ええ。(マルスったらなんだか元気がなさそう。どうしたのかしら)」
ロイ「(それにしてもマルス兄さんは何処でビデオカメラなんか仕入れてきたんだろうなぁ。毎度毎度突っ込むのも疲れるし、まぁいいか)」


リン「…ただいま〜」
ロイ「…あ、丁度いい所にリン姉さんも帰ってきた!おかえり、リン姉さん」
リン「あ、ロイ。待っててね、ロイの分もちゃんと作ってあるから」
ロイ「うん、ありがとう」
リン「あの…さ。マルス、いる…?」
ロイ「うん、部屋にいると思うよ」

(マルスの部屋)
リン「マルス…いる?」
マルス「…なんでしょうか、リンお姉様」
リン「何よ、むっとした顔しちゃって…」
マルス「……」
リン「…ほら、お姉ちゃん心を込めて作ったんだから受け取ってよね」
マルス「…僕には、シーダという本命の彼女がいますし…」
不機嫌そうに背を向けるマルスを、リンは次の瞬間優しく包み込むように抱き締めていた。
マルス「!!」
リン「…アンタってば小さい頃からずっとそう…。私が兄さん達に甘える度にそうやって突き放したりして……。お姉ちゃん、どうしていいか分かんないよ」
マルス「…リン、姉さん…」


アルム「…マルス兄さん、あのビデオカメラそろそろ返して貰いたいんだけど…。!!」
部屋のドアが半開きだった為に存在感の薄いアルムに見られてしまった。
アルム「あ、あ…ぅ…セリカぁぁぁぁ!!」
リン「ちょっ、違うのよアルム!これには深い訳がっ!マルス、アンタもアルムの誤解を解いてよ!」


顔を真っ赤にしながらアルムの部屋に向かうリンだったが、普段の腹黒さには珍しくマルスは何処か嬉しそうだったのだとか。
258ツンデレ姉弟のバレンタイン?:2014/02/16(日) 16:13:27.55 ID:ImKNnD3H
〜後日談〜
アルム「…それにしてもこの間のマルス兄さんとリン姉さん、二人で身を寄せ合ったりなんかして幸せそうだったなぁ…」
セリカ「でも私はアルムと一緒にいる時が一番幸せよ、この幸せはマルス兄さんやリン姉さんには負けない自信があるもの」

アルム「セリカ…」
セリカ「アルム…」

アルム「それよりほら、一緒にビデオカメラに撮ってきたラムの森のデートコースでも見ようよ、気に入ったら一緒に行きたいし」
居間にて、アルムとセリカはカメラをテレビを繋げていざ再生すると…

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
リン「…もふもふ、もふもふ〜!」
シャンブレー「うわぁぁ、やめてくれぇぇ!絶滅しちまぅぅぅ〜!」
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

流れてきた映像はリンが化身したシャンブレーの上から乗り掛かる、この場面だけ見れば逆レ(自主規制)といっても過言ではない映像だった。
兄弟家の居間に魔封じの者が召喚されたかのような沈黙と、気まずさが漂った。
クロム「ぶ、ふふーっ!(飲んでた珈琲を噴き出す)」
リーフ「ぶ、ぶばばばーっ!なんという獣姦モノーっ!」
エリウッド「あぁ、またリンディスの絶倫スキルが…また詫び状詫び状と…。胃が痛い…」
セリカ「アルムの馬鹿!こんなの見せるなんてフケツよ!」
アルム「ち、違うんだセリカ!これは僕が撮ったものじゃな…アーッ!」

セネリオ「酷い有り様です」
その日の晩、マルスがエリンシアから慈悲と流星のスキルを借りたリンにボコボコに叩きのめされたというのは言うまでもない。

おわり。
259助けて!名無しさん!:2014/02/18(火) 21:36:30.27 ID:n3zJTlIF
クロム「しばらく書き込みがないな、よし。あと一時間書き込みがなければ俺がこのスレのウンメイヲカエル!」
260助けて!名無しさん!:2014/02/19(水) 14:25:52.81 ID:SnEHnJT3
(過疎化の)運命は変わらぬ!
261ひグルドの悲劇?:2014/02/19(水) 20:28:55.01 ID:VIf8EvA1
シグルド「うう……。ぐすっぐすっ」
ロイ「帰ってきてからずっとシグルド兄さんがこんな調子なんだけど一体どうしたんだろう?」
ミカヤ「なんでも調子に乗って竜肉三人前を頼んだら前歯欠かしたみたいなのよ」
ロイ「えぇっ!?前歯ってそう簡単に欠けるものなの!?だってシグルド兄さんてうちじゃ誰より栄養バランスには気を使ってたし、お風呂上がりに牛乳も飲んでたし…」
マルス「ま、早い話が老化現(ry…」
ロイ「しーっ!マルス兄さん、間違ってもそんなこと本人の前で直接言っちゃ駄目だよ!」
ミカヤ「…前歯を欠かしただけならともかく、それをディアドラさんに見られて吹き出されたんですって…」


(その日の夕食)
エリンシア「シグルドお兄様、今日はやわらかいおかずにしましたからね、ゆっくりよく噛んで召し上がって下さいな」
シグルド「あ、あぁ……」
エイリーク「シグルド兄上、出来るだけ歯を痛めないようにとマウスピースを買ってきました。どうぞ」
リン「兄さん、私からはキシリトールガムよ。キシリトールは歯にいいのよね?」
セリカ「兄さんたらちゃんと歯磨きしなきゃ駄目よ」
アイク「……そういや兄さん。前歯、どうしたんだ?俺が見た限り…欠けているようだが……」

シグルド「うわぁぁぁぁぁん!」
ミカヤ「アイク、傷を抉るようなことを言っちゃ駄目!」
アルム「セリカ、あーん」
セリカ「あーん」
シグルド「きはまらーっ!KINHINは許はんぞー!」
リーフ「人でなひーっ!」
エリウッド「壁、蝶ヒャイコーッ!」
マルス「ちょ、前者はともかく後者二人はおかしいでしょ」

正直すまんかった。
262助けて!名無しさん!:2014/02/20(木) 20:57:40.67 ID:aOrZizDX
独り身の内に老化の兆候か……
シグルーンやセシリアが手招きしてそう
ん?誰か来たな?
263助けて!名無しさん!:2014/02/20(木) 22:15:31.48 ID:PJ9nfHpH
>>261
シグルド「…そういや最近は白髪も目立ってきたし、腹周りも少し出てきたような…。うぅぅ、ディアドラ…私を見捨てないでくれ…」
マルス「あーあ、ますます負のループにハマってるがな」
ロイ「シグルド兄さんはまだ標準体重でしょ、うちにはまだメタボと呼ぶのに相応しい誰かさんがいるもの」
リーフ「老いって言う程悪いものかなぁ?僕は大人のお姉様の熟成された魅力も素敵だと…ハァハァ」
ロイ「兄さんが語ると話が若干反れるから自重してね」
マルス「…それにしてもリン姉さんはあくまで見た目だけ老けてるってのが気に入りませんなぁ、中学生の時には大学生と間違えられた姉さん。今なら三十路過ぎのオバ様と間違えられるボディをなさっててもなんら不思議ではないと思うんですけどねぇ」
ロイ「志村、後ろ〜」
ドゴブシャバキゴリコノヒトデー!

エイリーク「…リンノチチガアトニネンイナイニタレチチトナリマスヨウニ、フォデスサマ…」

リン「怖いから意味不明な呪文唱えるのやめてよ姉さん!」
264助けて!名無しさん!:2014/02/20(木) 22:18:46.36 ID:PJ9nfHpH
そういやこのスレのシグルドは皆さん大体何歳くらいのイメージなんだろう、俺個人としては年下組の育ての親としても描写もあったりで三十代半ば辺りのイメージなんだが。
265助けて!名無しさん!:2014/02/20(木) 22:52:45.95 ID:pylXykE2
このスレ版エリンシアとの年齢差は7年以内あたりだと思っている
ようは同じ学校に通った経験なし。このスレだと作品ごとにバラバラに通っているけど
関係ないけどアイク、エリンシア、クロムは年が近いと思っている
266助けて!名無しさん!:2014/02/20(木) 23:58:26.99 ID:AmA6nv+2
35〜6くらいのイメージかなあ
原作ならもう少し若いんだろうけどその年代で係長とかは普通無理だろうし

というかシグルドの勤務成績とか考えると平でもおかしくねぇw
267助けて!名無しさん!:2014/02/21(金) 19:10:40.36 ID:E4nLHLAE
シグルド28アイクエリンシア24クロム23くらいなイメージ。確かにシグルドの役職がおかしいぞ…いや、紋章町だから何があってもおかしくねぇ…
268助けて!名無しさん!:2014/02/22(土) 20:34:44.86 ID:PMp1x1s7
役員「ある程度若い管理役が居ないと交渉(物理)の時に不安で……」
269助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 09:26:24.54 ID:ChtidjNg
>>267
俺も
270助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 13:37:21.77 ID:7TGPb53y
つまり実はシグルドは主任で班長レベルだった、と
271助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 13:48:54.07 ID:5MvL8rdZ
仕事人としてのレベルは正直平以下ではないだろうか
KINNSINN狩のための無断欠勤とか外出とか俺が上司だったらとっくにクビにしてるレベルです
他の点で手柄立ててるとしてもこれじゃ示しがつかんし
アルヴィスはなんだかんだで寛大だと思う
272助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 21:57:30.02 ID:CWaBy5uX
シグルドをクビにすると人の下で働くのに向かないミカヤ姉さんが就職活動を始めて紋章町が混乱に陥るので国家権力的な圧力でシグルドの雇用が守られているのですよ
(自分でも何を言ってるか分からなくなってきた)
273助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 22:05:38.72 ID:KDRYV4T7
ミカヤ「やあねえ。下の子たちも働ける歳になったんだもの。保護者の役目は終わったわ。お姉ちゃんは年金でゆったり余生を楽しむんだから皆自分の力で稼いで生きていってね。働く気はまったくありません」
274助けて!名無しさん!:2014/02/23(日) 22:11:05.28 ID:xCAnVuE9
でもこのスレ設定だとアルヴィスもシグルドと同い年なんだよなぁ
まぁディアドラも原作だったら社会人二人で取り合うような年齢じゃないしなぁ
275助けて!名無しさん!:2014/02/24(月) 18:36:03.74 ID:4o0Zpo/W
>>270
主任レベルって事はメロン被って無双するブラコンか
276助けて!名無しさん!:2014/02/26(水) 08:26:18.89 ID:cFB3QvTc
多分シグルドは日本一有名な釣り馬鹿みたいに、重要な局面でウルトラCを出し続けてるんだろう。
277助けて!名無しさん!:2014/02/26(水) 09:41:41.00 ID:RXZiLx8J
そうか、年齢ダキュンダキュン歳のミカヤは年金何年も貰ってる計算になるのかww
年金制度が出来てからの支給だろうから
シグルドの収入<ミカヤの年金だったりしてw
278〜兄弟家のお約束条項〜:2014/02/28(金) 22:26:45.71 ID:FnSqu385
〜兄弟家緊急会議〜
エリウッド「みんな、覚えてるだろうね?我が家のお約束条項なるものを」
マルス「忘れてなければ覚えてるでしょ」
ヘクトル&エフラム「ケンカ中」
アイク「zzz…」

第一条!

幼女連行をしてはいけない

チキ「エフラムのおにいちゃん」
ファ「ファたちと…」
ミルラ「遊んでくれますか?」
ノノ「ノノも混ざるの〜!」
ンン「私も一緒に遊ぶですぅ〜」
サラ「兄様、今日は私と遊んでくれるんでしょう?」

ゲイル「…揃いも揃って幼い女児ばかり狙いおって!現行犯逮捕する!」
エフラム「ま、待て!これは双方の合意の下で…」

第二条!

知らないお姉さんに声を掛けてはいけない

リーフ「お姉さん、良かったらこれから僕と(ry」
ナンナ「全く」
ミランダ「何度言っても」
ティニー「懲りないんだから〜!」
リーフ「ぎゃああああ!人でなしぃぃ!!」

第三条!

居間のTVでブートキャンプしてはいけない

エリンシア「バアトル様のKINNIKUをワンモアセッ!」
ヘクトル「これからジェイガン無双スペシャルが始まるんだが…」
ロイ「何言ってんの、ニュースが先だよ!」
セリス「姉さんごめん、9時から劇場版魔女っ子ミカリン〜緑風王子覚醒〜が始まるんだ、チャンネルかえていい?」
ミカヤ「……そのままでよくてよ、エリンシア…」
マルス「ちょww姉さん顔怖っ!」

第四条!

アルムの気配に気付くこと

セリカ「アルム、私はいつだってあなたのことを忘れたことないから元気出してよ、ね」
アルム「セリカ…」
セリカ「アルム…」
シグルド「貴様ら!KINSHINを図ってはいけないのも条項内にあったはずだぞ!お仕置きだ!!」
アルム&セリカ「KINSHIN討伐厨UZEEEEEE!!」
279〜兄弟家のお約束条項〜:2014/02/28(金) 22:28:42.21 ID:FnSqu385
第五条!

五時にはお家に帰ること

シグルド「みんな、頼む門限守ってくれ!かわいいお前達が蛮族どもに「ゲヘゲヘ」言い寄られてるかと思うと心配で仕方ないんだよ私は」
クロム「姉さん達の身は俺が守る!」
ミカヤ「過保護なんだから、もう」

第六条!

姉は普通に起こすこと

マルス「リン姉さ〜ん起きて下さいよ〜
あれあれ?起きないのか〜?
ブルガルラヴストーリー第1話、草原のあなたの風に染まって、私は1人…」
リン「………マルス…、アンタホントに殺されたいようね…」
マルス「え…な、なんだ起きてたんじゃないですか。あは、あははは」
リン「おんどりゃああああ!!」

アイク「…朝から騒がしい奴らだ、全く…」

朝日が差し込んで今日も
我が家は起き出すよ コノヒトデー!
いけないことと知っててつい
カオスに走ってしまうのだ

ユンヌ「ユンヌちゃん光臨〜♪」
セネリオ「ひどい有様です」

やりたいことやれば?
だってそれも個性だもんね

あんなことして
こんなことして

家計簿黒字はないよ


・ドア破壊(主にヘクトルとエフラムの喧嘩による)
・壁落書き(ユンヌ光臨による)・窓ガラス破壊(リーフが投げられた事による)

ガシャーン!
ドシャーン!!
壁・扉・窓ガラス他「おぎゃぬわーーっ!」

エリウッド「…ヒィイイ゛フゥウウ!蝶サイコーォォ!!」
ロイ「…みんな、守ってね…(小声)」

思い付きでやってしまった。すまぬ・・・
280助けて!名無しさん!:2014/03/01(土) 16:23:02.36 ID:jiSC5sQW
ユアン「フゥゥーー……初めて…………女風呂を盗撮しちまったァ〜〜〜〜〜♪でも想像してたより、なんて事はないな」
セーラ「通報したわよ」
ユアン「ちょっ、そんな!視聴率爆上げなのに!」
ドロシー「いや…深夜のエロ番組でも流せませんからソレ」
ツァイス「ハイハイ話は署でゆーっくり聴こうなー」
ユアン「もう普通の映像を撮るだけじゃあ満足できないんだよォーッ!」
イリオス「栄光は…………おまえに……ある……ぞ…エロガキ…オレは………おまえを……見……守っているぜ……(股間を抑えながら)」
281助けて!名無しさん!:2014/03/01(土) 19:01:09.36 ID:iZQWnDU0
オルエン「どうしてイリオスは変なポーズを取っているのかしら?」
フレッド「あれはヨガでございます。お気にかけるほどのものでもありません」
282助けて!名無しさん!:2014/03/01(土) 22:52:28.86 ID:m7fFdEWL
>>280
ミカヤ「…夜中にこそこそなんか妙だと思ったら…なんだ、そういうことだったの」
エリンシア「(みんな年頃だもの、しょうがないわよね)」
リーフ「…ハァハァ…ブババ」
クロム「ま、待ってくれ姉さん!俺はリーフが夜な夜な歩いていたから倒れはしないかとつけてきたまでだ!」
ロイ「ぼ、僕も廊下が血まみれだったから何事だろうと様子を見にきただけ!」
エリウッド「…胃痛が治まらないから胃薬取りにきただけなんだ、信じてくれよ…」
マルス「うーん。クロムッツリにムッツリーフにエロイにエロウッド…。彼女の出来ない野郎は隅におけないネェ」
リン「……覚悟は出来てるでしょうね?」
エイリーク「あの、なんのお話ですか?」
セリス「どうしたの、リン姉さん。☆100の勇者の剣なんて持ち出して」
ミカヤ「…世の中にはね、知らない方がいい事もあるのよ」
セリカ「…アルム」
アルム「な、なんだいセリカ。今日も綺麗だね…」
セリカ「アルムもここにいたのよね、見逃して貰えると思った?(ニコニコ)」

ライナロック!コレデキメル!
アッーコノヒトデナシー!

アイク「…夜中に一体何事だ?」
シグルド「アイクは相変わらず鈍感でいいな…」
283助けて!名無しさん!:2014/03/02(日) 00:34:03.03 ID:YzBv8okN
実際ここのアイクが嬉々としてそういうもの見出したら、紋章町にブラの雨が振ると思う。
284助けて!名無しさん!:2014/03/02(日) 00:46:47.34 ID:WRhOw9nI
エリンシア「覗かれるのが女湯だけだと…誰が決めた?」
リリーナ「アイクさんは覗かれる側だと思うんですよね。そりゃもうあの体は嘗め回したくなりますもん」
デジェル(鼻血を吹いて失神中)
285助けて!名無しさん!:2014/03/02(日) 08:03:33.90 ID:fjbmIjkL
エリンシア「え?!アイクにブラを装着?!(難聴)」
リリーナ「新境地…」
デジェル「逞しい筋肉の中2つ咲く乳首をあえて隠すなんて…」
エリンシア「高等テクニックですわ!さっそく脱衣所にフンドシとともに置いておきましょう!」
リリーナ「新しい防具とでも書き置きつけとけば実現の可能性はあるかもしれないわ!」
286助けて!名無しさん!:2014/03/02(日) 12:48:24.42 ID:J2OHX8jw
アイク「ブラ…?ああ、大胸筋サポーターなら今でもたまにつけるぞ」
287助けて!名無しさん!:2014/03/02(日) 21:40:51.55 ID:K3qcGSIH
この街、ベルン署良く過労死しないな。
288助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 00:50:13.57 ID:hI2nii7t
ちゃぶ台の上にファイアーの書が置いてあった。
うちで魔道書を使うのはミカヤかリーフだ。そのどちらかが置き忘れたのであろう。
魔法ならセリカも使うがバレンシアの魔法はちょっとシステムが特殊でアイテムは必要としない。
置いてあった魔道書をシグルドは何気なく手に取った。
使えはしないがどんなことが書いてあるのかなんとなく気になったのだ。
ページを開いて…書かれている事を読み上げてみたら…シグルドの指先からファイアーの魔法が出た。
魔力の低いシグルドのこと、大した火球ではなくすぐに消えたが…驚愕した。
何故!?私は魔法使えないはずだよ!?

…そして気がついた。
数日前にシグルドは30歳の誕生日を迎えていたのだと……童貞のまま……
驚愕に硬直するシグルドを物陰からある男が見つめていた。
クロムである。

あと7〜8年以内に童貞を捨てねば…チェンジプルフの転職先に魔道士が追加されてしまう…
魔力の低い俺にはちっともありがたくない!
…いや、それ以前の問題か…

そ、そればかりが理由ではないが…
早くルフレに指輪をわたさんと…
クロムはちょっと焦った。
7〜8年もあるのなら慌てるほどのことでもないのだが20歳オーバーで童貞というのは男子は大抵焦る。
男性心理の悲しさである。

…が、世の中にはいろんな人がいるものでクロムより年上のアイクはまったく気にしていなかった。
彼は言った。
「童貞ってなんだ?うまいのか?…それを守ってれば魔法が使えるのか。ならば守ろう。そしてもっと強くなる」
いろんなフラグが音を立てて折れていった……
289助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 04:52:19.15 ID:aq0Q+jga
>>288
GJ! おもしろかったわ
男性心理…哀しいものよのうw

そして相変わらず通常運転のアイク
子孫パリスが存亡の危機に立たされるなw
290助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 08:02:09.98 ID:QibAH/xQ
シグルドさんじゅっさい
291兄弟家おもひでアルバム〜烈火の三人組編〜?:2014/03/03(月) 10:07:07.78 ID:2ZOpdkmo
前にリーフのネタを見て便乗したくなった。
三人まとめてなのは色々許して欲しい。



それは今から十年程前のお話。
エリンシア「ヘクトルちゃん!リンちゃん!また苦手なお野菜エリウッドちゃんに押し付けて!好き嫌いしないでちゃんと残さず食べなさい!」
ヘクトル「エリウッドがたべてくれるっていったんだよ!」
リン「あたしはかわりにハムたべてあげたもん!」
エリンシア「またそんな事を、お姉ちゃんは許しませんよ!待ちなさ〜い!」

シグルド「相変わらずヘクトルとリンは元気がいいな」
エリンシア「…お兄様からも言ってあげて下さいな。最近ヘクトルちゃんもリンちゃんも偏食がひどくて苦手な食べ物をエリウッドちゃんに押し付けてばかり…」
シグルド「そうなのかエリウッド?」
エリウッド「…いいの、ヘクトルもリンディスも、ぼくがこまってるときはいつもたすけてくれるから。だから…にいさんもねえさんも、ふたりのことあんまりおこらないで」
シグルド「エリウッド…」




エリンシア「ヘクトルちゃん、エリウッドちゃん、リンちゃん。三人共、ちょっとこっちきて」
リン「なーに、おねえちゃん」
エリウッド「なんですか、ねえさん」
ヘクトル「なんだよ、あねき」
エリンシア「もう。姉貴、じゃなくてお姉ちゃんでしょう?最近ヘクトルちゃんといいエフラムちゃんといい、口が悪くなって…」
ヘクトル「…で、なんのよう?」
エリンシア「お姉ちゃんたち、ロイちゃんのお世話で手が離せないのよ。だから3人で御使いに行ってきて貰えると嬉しいんだけど」
リン「おやつかってきてもいい?」
エリンシア「いいわよ、ただし一人一つまでね」
リン「わーい!『ダイケンジャーチョコ』かおっと!」
ヘクトル「パントさまのシールがでたらこうかんしろよ!」
リン「ヘクトルなんかにあげないよーだ!ばーかばーか!」
ヘクトル「てめっ!いもうとのクセになまいきだぞ!」


エリンシア「それじゃあお財布の入ったバッグと、買ってきて欲しい物のメモはしっかりさんのエリウッドちゃんに渡しておくわね、いいかしら」
エリウッド「はーい」
エリンシア「…ヘクトルちゃんとリンちゃんは相変わらずあんな調子だけど大丈夫かしら?やっぱりお姉ちゃんも一緒に行った方が…」
エリウッド「ねえさんはしんぱいしないでまっててください、それよりほら。リーフがないてるみたいだよ」
エリンシア「…あら、本当。ごめんなさいね、気をつけていってきてね」
エリウッド「いってきます!…ほらヘクトル、リンディス。ケンカしてないではやくいこうよ」



(道中)
エリウッド「…ふたりとも、つぎのみちをみぎにまがって」
ヘクトル「おい、リン!おまえばっかさきにあるいてずりぃぞ!」
リン「『れでぃーふぁーすと』ってしらないの?あたしはおんなのこだからいちばんさいしょなの!」
ヘクトル「けっ、おまえのどのへんがレディだってんだよ」
リン「なによ!」
エリウッド「…ふたりともこっちこっち!ちゃんとぼくについてきて!」
ヘクトル「なんだよ、エリウッドのいうことはきくのかよ!かわいくないやつ…」
リン「あんたにかわいくないなんていわれてもくやしくないもんね!」
エリウッド「…はぁ(こんなことならぼくひとりできたほうがよかったかも)」
292兄弟家おもひでアルバム〜烈火の三人組編〜:2014/03/03(月) 10:20:02.35 ID:2ZOpdkmo
エリウッド「…ふたりとも、つぎのみちをみぎにまがって」
ヘクトル「おい、リン!おまえばっかさきにあるいてずりぃぞ!」
リン「『れでぃーふぁーすと』ってしらないの?あたしはおんなのこだからいちばんさいしょなの!」
ヘクトル「けっ、おまえのどのへんがレディだってんだよ」
リン「なによ!」
エリウッド「…ふたりともこっちこっち!ちゃんとぼくについてきて!」
ヘクトル「なんだよ、エリウッドのいうことはきくのかよ!かわいくないやつ…」
リン「あんたにかわいくないなんていわれてもくやしくないもんね!」
エリウッド「…はぁ(こんなことならぼくひとりできたほうがよかったかも)」


(紋章チェーンストア)
リン「カートはあたしがおす〜!」
ヘクトル「ばか、オレがおすんだよ!」
リン「あたしがさきにいったんだからあたしがさきよ!」

エリウッド「ふたりとも、ほかのおきゃくさんのめいわくになるようなことはやめ…」

リン「カートをおしながらさきにあっちまでいけたほうのかちよ!」
ヘクトル「のぞむとこだぜ!」ガラガラガラ……!
ヘクトル「わーわー!」
リン「きゃーきゃー!」
エリウッド「ストップストーップ!」




リン「…なによエリウッド、せっかくあたしがかったのに〜!」
エリウッド「おみせのなかをカートではしりまわるなんてぜったいだめだよ、リンディスはしっかりカゴもってて。え〜っと、おしょうゆおしょうゆ…と」
ヘクトル「…ゅぅレι…なんだよエリウッド。こんなじ、よめねーぞ」
エリウッド「ぎゃくだよぎゃく。メモさかさまによんでるじゃない、これはめんつゆだね」
ヘクトル「ふくらげのさしみ、ってなんだ?」
エリウッド「…おさかなだよ、おさしみはかるいものだから、できればうえのほうにおいてね」


リン「ヘクトル〜、エリウッド〜。もうむり、おも〜い!もってよ〜!」
ヘクトル「なんだぁ、リン。こんなのももってられねぇのか?かしてみろよ」
エリウッド「……タマゴがはいってるから、あんまりらんぼうにあつかうのはやめてくれよ?」
ヘクトル「わぁってらぁ!あとはレジまでもってきゃいいんだな?」
293兄弟家おもひでアルバム〜烈火の三人組編〜:2014/03/03(月) 10:30:25.53 ID:2ZOpdkmo
(帰り道)
エリウッド「…はぁ、はぁ…(きょうのおつかいはすごくつかれたなぁ。ふたりとも、ぼくのきょうだいのはずなのに、どうしてこんなにげんきなんだろう…)」
リン「ヘクトル、いえまできょうそうしようよ」
ヘクトル「おう、いくぜ!」
リン「Go!」
ヘクトル「…おい、おもいっきしフライングじゃねーか!」

エリウッド「まだはしれるだけたいりょくあるんだ…。でもはしれるくらいならスーパーのふくろ、どっちかでいいからもってほしいな…」




リン「…きゃっ!…い、いった〜い!」
ヘクトル「おい、だいじょぶか?」
リン「な、なによ。へいきだもん!」
ヘクトル「へいきなわけねぇだろ。め、まっかだぜ?…おまけにひざから、ちもでてるし…。ほら、これあてときな」
リン「でもこれヘクトルの…」
ヘクトル「…べつにいいって。ハンカチなんてほかにもあるし、どうってことねーよ。それに…」
リン「それに…?」
ヘクトル「いもうとがケガしてんのに、ほっといたなんてエリンシアのあねきがしったらオレがおこられちまうぜ。ちがとまるまで、じっとしてろ。もし、あるけねえようならおぶさってやってもいいんだぜ?」
リン「!…きゅうにおにいちゃんぶらないでよ!あたしならだいじょうぶだから…。でも、しんぱいしてくれてありがとう。ヘクトル…にいちゃん」
ヘクトル「ぶっ、ぷふっ!」
リン「ふきださなくてもいいじゃないの!」
ヘクトル「ああ、わりぃ。でもかんがえてみれば、きょうだいみんな「にいさん」「ねえさん」とかよんでんのにオレたちさんにんはちいせえころからずっと、おたがいよびすてだったとおもってさ」
リン「そ…そうね…。すくなくとも、あたしはヘクトルよりはしっかりしてるもんね。じつはあたしのほうがヘクトルよりおねえさんだったとしてもちっともヘンじゃないし」
ヘクトル「オレはひざすりむいてないてるほど、ガキじゃねぇけどな!」
リン「こないだ、シグルドにいさんにおこられておおなきしてたのはだれだっけ?」
ヘクトル「あ、あれはそもそもエフラムのヤロウが…!」
リン「じょうだん!あのとき、エフラムにいさんやあたしのこと、かばってくれたんだよね?うれしかったんだよ、ホントは」
ヘクトル「……けっ!きにしてねーよ、んなこと!」




エリウッド「…はぁ、ちょっと…やすんでいこうかな。エリンシアねえさんたちにはわるいけれど…」
ヘクトル「……おい、エリウッド」
エリウッド「…あれ、ヘクトル?リンディス?さきにかえってたんじゃなかったの?」
リン「ふくろ、あたしたちがもつから、はやくかえろ?」
エリウッド「ええ!?だからってふたつともなんてなんだかわるいよ!リンディスはおんなのこだし、やっぱりひとつくらいはぼくが…」
ヘクトル「いいっていいって!いつもオレやエフラム、リンのことでめいわくかけてるから…そうだろ、あにき」
エリウッド「!」
リン「…たまにはさんにんでなかよく、てをつないでかえるのもいいかな、なんておもって。ダメかな、エリウッドにいちゃん」


エリウッド「…ヘクトル、リンディス…。もう、きづかいなんかするなよ…。ぼく、ほんとにへいきだってば…」
リン「!…エリウッド、ないてるの?どっかいたいの!?」
エリウッド「えっ…。…ぼ、ぼくだっておとこだもん!ないてなんかないよ!」
ヘクトル「なんだエリウッド、おまえふだんはおとなびてるけどよ・・・いがいとなきむしなんだな」
エリウッド「からかうなったらヘクトル・・・!」


エリウッド、ヘクトル、リン。
今から十数年前、三人仲良く手を繋いでお使いから帰る仲むつまじい様子は兄弟家の長女ミカヤによって写真に収められ、
「紋章街こどもフォトコンテスト」最優秀賞作品として選ばれたということを彼等は知らない。
294兄弟家おもひでアルバム〜烈火の三人組編〜:2014/03/03(月) 10:41:47.94 ID:2ZOpdkmo
そして現在、兄弟家居間にて。
ミカヤ「…あら、なつかしいわね」
エリンシア「まぁ、アルバムですか姉様。これは…エリウッドちゃんにヘクトルちゃん、リンちゃんですわね。この写真が実はフォトコンテストで優秀賞取っただなんて聞いたら、三人共びっくりするでしょうね」
ミカヤ「そうね、でも今は…言わないつもり」
エリンシア「あら。どうしてですの?」
ミカヤ「……独立、就職、結婚…。いつかあの子達三人、それぞれ別々に暮らすようになったら話してあげるつもりよ。
人生はつらいことも苦しい事も沢山あるけど、そんな時こそ一緒に育った兄弟達との幸せだった時間、思い出してねって」
エリンシア「お姉様…」
ミカヤ「一番最初に渡す事になりそうなのはリンかな?あの子、二十歳までに絶対お嫁さんになるなんて言ってるものね…。
…あとたった5、6年…か。うーん、これだけ長く生きてると涙腺が緩くなっちゃって…、ほんと年なんて取りたくないわね…」



シグルド「……う〜ん、むにゃむにゃ…ディアドラ…我が愛しき人よ…」
エリンシア「兄様ったらまたコタツで寝て…。風邪でも引かれては困ります、起こさなくては…」
ミカヤ「とりあえず、シグルドが無事結婚出来るよう祈るのが先かしら、ね…。もちろんあなたもよ、エリンシア…」




兄弟家には両親いないし、育ての親ポジションのシグルドやミカヤが結婚式での生い立ちムービーなんかを作ったりするんだろうか。
十数人分…大変そうだ。

>>288
アイクにパリス、クロムにルキナという子供たちが登場する以上二人の童貞は確実に失われているが、
よくよく考えればそれ以外の兄弟達の子孫たちは…(ry
シグルド兄さん元気出せよ、リワープが使えればKINSHIN討伐が楽になるじゃないか!え?そういうことじゃないって?
とにかくGJです!
295助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 11:09:06.38 ID:2ZOpdkmo
>>291-292
被ってる箇所がありましたね、完全にコピペミスっす・・・すみません
296助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 17:03:16.21 ID:hmSPjdQE
>>288
>フラグが音を立てて折れていった……
いろんな意味でアップしろ嫁候補s
297助けて!名無しさん!:2014/03/03(月) 17:18:50.18 ID:UsC6s5gt
直後ですまぬが自分のネタも置かせてちょーだい。
じっくりみんなのネタも読み返してみたい。

&#12316; 注意 &#12316;

・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。

長い注意書きで申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください


前スレ>>841-843の続きです
静謐を絵に描いたようであった。
静寂のみがその場にあった―――――――
木の香りがほのかに漂う大仏殿。
柔和な笑みを浮かべるミラ仏の木像が青年を見下ろしていた。
その瞳は何も映さない。その唇は何も語らない。
青年は御仏を仰ぐと一人呟く。
「ミラ様…ミラ様…僕は無学者で難しいことはわかりません。ノーマ様の考えていることもセリカ…様の考えていることも…
 何が正しくて何が間違っているのかも…けれど…だけれど……」
セリカは異教徒を倒し滅ぼし紋章の国を楽土とする事こそ正義だと主張している。
臨終近いノーマはセリカの暴走を案じそれを己が過ちとしてセリカ誅殺を自分に頼んできた。
…セリカを斬れば確かにこれ以上戦で死ぬ者は出ないかも知れない。
知れないけれど……自分の手は刃を持つ手では無いのだ。鍬持つ手なのだ。
あの一揆でアルムはたった一人だけ人を斬った。
ローローと呼ばれる忍びの分身であった。
あの手ごたえ…生涯忘れられないだろう。
そしてそれは彼の人生で最後の事であったはずだ。

一度だけ…一度だけでいい。セリカと話をしよう。
一揆の時もその後の戦もひたすらに邁進するのがセリカだ。
これまで深く腹を割った話をしたわけではないが…

それに…生まれてすぐに生き別れた妹アンテーゼも赤い髪をしていたという。
彼女に対してアルムはどこか無心ではいられないのだ。
「ソフィア万歳ミラ様万歳セリカ様万歳!!!」
仏殿の外から轟くような歓声が聞こえてくる。
セリカがリゲルから帰ってきたのであろう――――
「万歳!万歳!セリカ様万歳!我らが大僧正万歳!」
燃えるような真紅の髪。
鉄か鋼の如き信念と揺るぎも躊躇いも無い只管に突き進むが如き意思の瞳。
凛として立つ姿。風に靡く僧衣――――
それらは不敗の半神染みてすら感じられるのだろう。
セリカを目にした信徒たちの中には感涙に咽び泣く者すらいた。
誰もが彼女を通して仏の姿を感じ取り彼女こそが苦しみ多き現世の救世主…
現人神ですらあると……

悪将ドゼーを倒した。敵国リゲルを倒した。
邪教ドーマ宗も滅ぼした。あらゆる悪を滅し紋章の国を救いうるのはこの人を置いて他にない…
ソフィアの民の熱狂はもはや信仰ですらあり彼らは彼らの神を仰いでいたのだ。

セリカの背後に付き従うボーイとメイは誇らかな気持ちでセリカの背を見つめていた。
頬が熱い涙で濡れるのを感じてメイは慌てて瞳をぬぐう。
傍らのボーイがこちらに視線を向けるのを見てメイは唇を開いた。
「私…時々思うの……セリカ様はミラ様が遣わしてくださった御仏そのものなんじゃないかって…人の世に救いはあるんだって…」
「ああ…そうだよそのとおりだ…だから僕らはセリカ様を信じてついていけばいい…あの方が悪だと仰せられたものを微塵の躊躇もなく滅すればいい…」

…信者たちに小さく手を振って応じながらセリカは大仏殿に歩みいる。
これよりは仏との対話。ミラへの報告。それは一対一で行うべきものである。
誰もついてきてはならぬと言いおくとセリカは一歩一歩仏殿の奥へと進んでいった。
…かつてセリカは自らをあくまでもミラの一信徒と位置づけていた…
だが周囲が変わってゆく中でどこかに心に綻びが生じていたのかもしれない。
誰もが彼女を熱烈な信仰と崇拝で見上げる中で、無意識の内に己自身すら自らを神格化しつつあったのかもしれない……
広く…そしてどこか空虚な仏殿に歩みいったセリカはそこに先客の影を見出した。
わずかに眉を潜めつつセリカはその者に声をかける。
「アルム…? 農政の相談なら後で聞くわ。これからミラ様へ報告をするのだけれど」
遠まわしに席を外せと言っている。
だがアルムに動く気配はない。
彼は小さく首を振るとやや躊躇いながらも…口を開いた。
「もう…もう…これ以上戦を続けるのは考え直して…くれないかな…いただけませんか?
 もうすぐ夏が来ます…村々の畑は男手を必要としています。徴兵した人たちを村に戻してはいただけませんか?」
慣れない敬語をたどたどしく話してくる。
セリカは小さく首を振った。
「残念だけれど今は都に攻め上る好機なの。今なら邪魔する者は無い。楽土をもたらすために今は進むべき時なのよ」

まるで聞く耳がない。
アルムはセリカという人間がわからなかった。
土を耕し…天地の恵みとともに瑞穂とともに生きていく。それ以上何を求める必要があるのだろうか?
重い年貢を科して恵みを奪うドゼーはすでに滅びたというのに。
彼の心に大きな悲しみとほんのわずかな怒りが宿った。
アルムは自分でも驚くほど強い調子でセリカに異を唱えた。
「だけれど…セリカが倒したリゲルだって…これから向かう都だって住む人は同じ米を食べて生きてる同じ人間だよ。
 拝む仏様が違ったって幸せに暮らせるはずだよ」
「話にならないわ…リゲルが邪宗ドーマを崇める限り。都の帝がアスタルテの現人神を名乗る限り私たちは同じ天を仰ぐことはできないのよ。
 異教徒なのだから。炎を持って滅するしかないのだから。私たちがミラ様を仰ぐ以上戦うしかないのよ」
まるで取り付く島がない。
人間はここまで自分を絶対的な正義と信じられるものだろうか。
そこには敵対者に対する寛容も慈悲も入り込む余地はなかった。
自らを善と確信した時にこそ人はもっとも無慈悲になりうるのだから。
「僕は…僕は悲しい……僕には亡くなったリゲルのルドルフも都の帝もミラ僧の人たちが言うほど悪人だとは思えない…
 話し合えばきっとわかるのに…それともセリカは皆から英雄に祀り上げられて帝にでもなりたいの?」
それは売り言葉に買い言葉で出た言葉だろう。
だがこの瞬間確かに両者の間になんらかの亀裂が走ったことは確かである。
心の持ちようの違いから。歩む道の違いから。
セリカの瞳に怒りの炎が揺らめきかっとした彼女はアルムの頬を平手で打った。
「私には…私にはそんな野心は無いわ!私はただこの国の民を救済したいだけなのよ!
 そしてそれをできるのはミラ様に選ばれた私を置いて他にいないのよ。
 かつてリプリカ上人が選ばれてミラ宗を開いたように!」
肩で息をしながら一気に言い切ったセリカをアルムは痛む頬を擦りながら静かに見つめた。
彼の瞳には悲しみばかりがあった。
それがまたセリカを苛立たせるのだ。
「もういい…わかったよ。僕は戦にいく皆の分まで畑を守る…
 セリカは都に行けばいい…それが正しいことだと思うのなら…」
「アル…ム?」
「さよなら…セリカ」
会話はアルムの方から打ち切られた。
彼は踵を返すと彼の鍬を待つソフィアの大地目指して歩んでいく。
それはセリカの向かう都への道と正反対の道であった。

続く


侍エムブレム戦国伝 断罪編 

ヘクトルの章 渇望 
301助けて!名無しさん!:2014/03/05(水) 11:17:28.04 ID:6wGSkBRr
>>297-300
おお!新作ktkr!!
毎回楽しみに読ませていただいてます。
302助けて!名無しさん!:2014/03/06(木) 23:27:49.73 ID:2mPMZMRd
原作での二人の口論が見事に攻守逆転してるな
こういう原作の絡め方は本当に上手いと思う
303助けて!名無しさん!:2014/03/08(土) 18:02:24.57 ID:nNT1sp1G
>>298-300  
戦国さんお久しぶり、毎度ながらGJです。

今ちょうどVCで外伝プレイ中 
>>302さんも言っていましたがアルムとセリカの行動と考え方が原作とは反対なので、セリカに覆いかぶさる悲劇が気になります。
都に攻め入るならエイリークが心配かな。じつはいい人の出番が回ってきそうかも
あと魔戦士のサイゾーさんの出番もください!

ではネタ投下します。
304TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:06:43.52 ID:nNT1sp1G
 TMR(of ephraim) 外伝  【Tiao’s Magical Remenberance】 

 《注意》
この話はかなり個人的設定なティアモ視点のエピソードになっています。
各所でガン○ム00(乙女座の人)のネタを用いています。
“興が乗らん!”  という方はスルーでお願いします。
“何という僥倖!” という方だけ続きをどうぞ…

 ………

初めまして…私の名前はティアモ…このネタのヒロインです、多分!
一応前回まで登場していたのですが、投稿者の故意の悪戯に名を伏せられていました。
煮えを切らした私は遂に決起、革命の狼煙を揚げることにしました。
その先駆けと致しまして私の心情を語らしてもらいます。

 ………

改めまして私の名前はティアモ、現在推定二十歳でクロム様より年下の女性です!
現在私は、イーリス署の天馬部隊に所属し地域の治安を守ることに全力を尽くしています。
しかし、カオスでクレージーな紋章町では様々な事件、犯罪が後を絶ちません。
それでも我がイーリス署はフェリア亭のギルドと結託し、事件の早期解決に臨んでいます。
私は署の勤務とは別に署長の許可を得てギルドの傭兵として参加することもありますが異例のことだと言われています。
そんな私に対し、周囲から天才や才媛とかちやほやされますが自分ではそう思ったことなどありません。
それにこの街には規格外な方々が多く…はたまた神様や竜族まで住んでいるのですから大したことないです。

 ………

私の過去について少し話しましょうか…
私の両親は誰だかわかりません。生まれて物心がついたときには既に天涯孤独でした。
幼少期はイーリス地区の教会に併設された孤児院で育ちました。
その頃から私は才能豊かで将来有望だという評価をもらっていたらしいです。
何度も言いますが、自分ではそうは思っていません…ただ興味があることに集中していただけですから…
また歳が10になる時にはスミアと面識があり、気づいた時には友達でした。今もその関係は続いています。
ある日のこと彼女がマンガを貸してくれました。
しかし孤児院の生活故娯楽は控えられていたこともあり興味が湧きませんでした。
それに私は読むなら本や新聞など教養を深める物と思っていましたし…
最初は断ったのですが笑顔で是非と返してきたので友達の好意を無下にできず渋々読みました。
その話の内容ですが…
“寝坊して食パンかじりながら走っていると誰かにぶつかってしまう。その相手が運命の赤い糸で結ばれている…”

というベタな展開だったと思います。ですが当時の私は感服してしまいました。これをきっかけに私は、
少女マンガにのめり込み、少女マンガに読みふけ、それだけでは物足りず自分でマンガを描くようになりました。
そして中等部に上がる頃にはコミケでコピー本を作って売るくらいになり、
さすがに最初の一年ぐらいは閑古鳥がなっていましたが…
場数を踏むに連れ、手に取ってくれる人、読んでくれる人が増えてきました。
いつしか漆黒の騎士さんが本を買いに来てから、私の同人活動生活が急激に変化しました。
毎回完売は当たり前、その波はHIGH PRESSUREで急上昇…の鰻上り。
さらに毎月2冊以上は新刊出し、利益も$$$程ではなかったでしょうか。
私はその利益の大半をお世話になった孤児院に寄付、これが私の出来る恩返しでした。
少しでもみんなが幸せに暮らせたら…という願望から本格的に同人活動に専念するため、
学生の身でありながらセキュリティー万全な部屋を借り、そこを作業場としながら学校に通い始めました。
305TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:07:48.86 ID:nNT1sp1G
高等部に在籍していた時…私の描いた同人誌がメディア化されました…“魔女っ子ミカリン”というタイトルです。
グッズ化もされたくさんの収入を得ました。
しかし“恋愛ってなんだろ…私の運命の人って誰だろう…”
と私がマンガにのめり込んだ原点を見つめ直しているうちに虚無感を覚えました。
生活水準の向上…しかしまだ満たされないモノがある…これは贅沢なのか?
そんな中、旬のジャンルをチェックしたとき…あるアニメが衝撃的な内容だったので今でもはっきり覚えています。

 ………

偶然にもある主役人物が登場した場所に第三者として居合わせ一目惚れ…
“興味以上の対象だよ…”

次に網を張ってその人と再会を果たしたとき…勝手に運命の相手と決めつけ躊躇なく告白します。
“初めましてだな…の名前は○ラ○ム・エーカー…君という存在に心奪われた男だ!”
“乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命と感じられずにいた…”

しかし、見事に玉砕され嫌われてしまう結果に。諦めずに何度もアタックするもことごとく失敗してしまいます。
“私の顔に何度泥を塗れば気が済むのだ”  “私は我慢弱く落ち着きがない”
“多少強引でなくては口説けません”    “私のしつこさは舞台でも折り紙付きだ!”

そしてクライマックスではヤンデレになって意中の相手をストーキング、
最新鋭のモノを頼らずあくまで自分の信じるモノを貫きます。
“会いたかった…会いたかったぞ…! ” “やはり君と私は運命の赤い糸で結ばれていた…”

最期には自分の想いを大告白。
“君の圧倒的な性能に私は心奪われた…この気持ちまさしく愛だ!”

 ………

『この気持ち…まさしく愛だ!』…これが相手も好きになるということと私の脳裏に焼きつきました。
それまで悩んでいたことが全部吹き飛びました。
運命の相手の人と結ばれるためなら、何度泥を塗られようが血をすすろうが、
地の果てまで追いかけるほど一途になることだと。
…私もしてみたい、運命の相手…そう白馬の王子様との恋愛を…
ですが恋をしたいといっても容易ではありませんでした。
なぜなら私の同人活動で得た利益は孤児院のみんなの生活にも繋がるからです。
恋に憧れる気持ちを抑えながらもひたすらマンガを描き続けました。
マンガと学校だけになっている私生活では恋をするのも疎か、ほとんど孤児院に帰ることもままならない状況でした。
恋とマンガとの葛藤、普段の熾烈なスケジュールがたたり心身ともに疲弊した私は、
“蝶サイコー”と発狂、吐血するぐらいでした…これくらいのHIGH PRESSUREに体が耐えられないとは情けないです。
病院での診察結果、ストレスによる胃潰瘍と診断され、これにてしばらく同人活動の休止を余儀なくされました。
育ち盛りということもあり仕方ありません。
306TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:08:32.36 ID:nNT1sp1G
この結果を粛々と受け止め、この間を利用し孤児院に戻りリベラさんの手伝いをすることにしました。
病人なのに動いてもいいのか…と?私は我慢弱く落ち着きのなく常に何かしていないとならない性なんです。

孤児院での手伝い中、偶然ボランティアで子ども達と一緒に遊んでいた男の子がいました。
青碧の髪で私と二、三歳離れていておそらく中、高校生ぐらいだったと思います。
リベラさんに尋ねると、彼がここに来るようになったきっかけは公園で一緒に遊んでいたからだそうです。
特に女の子達には人気で大きくなったらお嫁さんにしてなど迫られていたことを良く覚えています。
確かに少女マンガに出て来るような顔立ちをしていて、私もカッコいいと思ったほどでしたし。
イケメンで面倒見が良い子…天性の女たらし?というのが第一印象でした。

彼の話はさておき、お嫁さんにしてというフレーズが心に響き渡りましたが、
“結婚とは恋愛が成就の先にある境地、愛の無い結婚というのは虚しすぎだ。
 恋をせずに結婚なぞするのではないぞ”
と、即売会での知り合いであるハーディンさんが自分の人生の戒めを兼ねて忠告されていたことを思い出し、
私もいつか運命の相手の人と結婚したいなと駆り立つ気持ちを抑えたことも覚えています。

後日、病気の経過も良好とされ同人活動を再開の許可が下りました。
私は恋したい、運命の人と出会いたい、あと結婚したいという気持ちがありながらも
子ども達が笑顔で暮らせるためには私はマンガを描き続けなければなりませんでした。
再び迫り来る葛藤を『そんな道理私の無理でこじ開ける』という勢いで真っ白な悪魔にぶつけて昇華させて行き、
締め切り間際では『今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ』と数々の修羅場をくぐっていきました。

高二の途中、学生の身でありながら様々な出版会社からオファーがありました。
高校卒業同時にプロ転向しないか…君のマンガなら紋章町一を狙えそうだと。
私の技量を買って頂き、声をかけてもらい本当に嬉しかったです。
ですが私の奥底には同年代の女の子がしているような甘酸っぱい恋がしたい気持ちがあったり、
働くのであればもっと恋愛ができる職業に就きたいのと、切れるカードを一枚でも多く持っておきたかった
という理由で、プロ転向の返事の答えを濁しておきました。

季節は眩しい日差しが差し込む夏、時期にしてぱッ葉の日の翌週の出来事。
燃え盛る炎天下の中で汗と血潮と魂が飛び交う年に三回あるうちの一つ…
夏コミ、私達同人作家の希望の祭典…に参加して完全燃焼。

その後、私は今後の相談を兼ねて孤児院に顔を出しまし、リベラさんに悩みを打ち明かすことにしました。
私がマンガを描いく必要があるのかと…助言を貰おうとしました。リベラさんは 
「ここであなたが寄付してくれる事は助かります。ですがあなたも気持を尊重する必要があります。
 孤児院のことなら大丈夫です。あなたはもっと自分に正直になってもいいと思いますよ
 私はあなたにも幸せになって欲しいのです」
と私のために生きなさいという教えを頂きました。
307TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:09:35.43 ID:nNT1sp1G
リベラさんと人生相談している間、他の子供達の面倒はあの時の少年がみてくれていました。
今度は知り合いのマムクートの女の子も連れてきて、一緒に遊んでいたようです。
しかもみんな幼女だったことに驚きました、いわゆるロリコンってやつでしょうか…
気づいたことですが、彼と遊んでいるとき、孤児院の子供達は私でも見た事のない笑顔をしていました。
孤児院で育った子供はどうしても心を塞いでしまう傾向があります。幼い頃に愛を得られなかったせいだと言われますが…
なら彼は子供達に愛を与えているとでもいうのだろうか?だとしたら…
『君と出会ったこと私は恐怖するよ、その底知れぬ力に!』と彼の存在に身震いしました。
またリベラさんが言うには、面倒見のいいことが仇となりこの前通報されたとのことです。
世間一般からすれば彼はロリコンに分類され、非難の声を浴びせられ社会不適合者の烙印を押されます。
彼がやましさやわだかまりさもなく真っ直ぐな瞳いることぐらい私にもわかります…なのに…
私はマンガを描く道を選んだことにより、本来なら私があのように子供たちの面倒をみるべきだと羨ましくも、
彼にロリコンの冤罪を着せているという罪の意識を感じました。
申し訳ないと思った私は、謝罪の念を込め彼と話しました。すると彼は、
「何故謝る?俺がやっていることだ、気にするな」
子供たちのためにマンガを描いていると言うと、
「俺にできないことが君にはできる。求めているモノが同じなら、それでいいんじゃないのか」
私が迷ってなかなか踏み出せずにいることに躊躇と伝えば、
「無理に変える必要ないだろ、俺は勉強が嫌いだがそれを好きになれと言っているのと同じことだ。
 自分のできる道があるならそれは間違っていないだろう」
と返事し、私は年下にもかかわらず『敬服する。君の魂の気高さに!』と洗礼を受けました。

リベラさんとの相談、ある少年との出会いから自分の生き方を振り返ることにしました。
悶々と考える中、マンガを描き続けること、恋をすることに疑問を持ち始めました。
私がマンガを描いているのはみんなが生きるため…
みんなの幸せが私の幸せ、それでいいのではないか…
だが私は恋に焦がれてしまう、年頃だから抑制できないのか?
ましてや親の愛情を満足に受けてこられなかったことによる愛への渇望、深層心理が引き起こす性?
眠れない夜が続きます、本当は原稿に追われているのが正しいでしょうが…
助けて!運命の人!私に恋の魔弾を撃ちつけて!
そうしたら私は救われる…この葛藤の苦しみから…

 ………

何日も考えましたが、結局答えは出ず、先送りすることにしました。
308TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:10:17.93 ID:nNT1sp1G
マンガを描く続けることで結論を先延ばしてはや年末、雪の降る季節が近づいてきました。
同人作家にとってはクリスマスのような催し事とは無縁であり、
その時も私は冬コミ用の原稿の執筆に専念していました。
新刊用の原稿も仕上がり、印刷所への依頼も無事終えました。
冬コミまでの空いた時間はコピー本を…製本に手間はかかりますが、それなり利益があがるので作ります。

12月24日、恋人達が愛を育む中、私は一人寂しくコンビニに向かっていました。
それは自宅のコピー機が日頃の扱いが悪く御臨終だったので外出の選択を余儀なくされたからです。
でもなぜ祝いの日にか?同業者は同じことを考えていて、手遅れにならないよう一秒でも早く仕上げたかったからです。
私はローソンさんの経営するコンビニに入り一人黙々とコピー本の印刷をしていました。
印刷すること数時間…終わった頃にはもう深夜、日付も変わりクリスマスを迎えていました。
雪もちらついていてまさにホワイトクリスマスの中、
私は大量の印刷物を両手に抱えふらふら歩いて帰ることになりました。
我ながらちょっと欲張ってしまったと思います。
私も年頃の女の子ですから夜一人で出歩くのは危険です。
案の条ガラの悪い人達に絡まれ、逃げ道を塞がれ私は息を呑みました…

しかし幸運もある人が助けに来てくれました。
その人は雪が降っているのにノースリーブの服をきて左腕にタトゥー(後で聖痕と知りました) が入った好青年で、
手練れな剣の腕で、悪漢たちを追い払ってくれました。
ただ茫然と見て届け、二人になって落ち着きを取り戻した私はあることに気づきました。
ホワイトクリスマスの夜、悪漢から救ってくれた人、しかもイケメン、これ即ち運命だと。
とにかくお礼を言おうしたのですが、緊張してしまって有り得ない事を言ってしまいました。

「ガン…○ム」

何言っているんだと、思わず自分にツッコミを入れました。
この恋は終わったなと絶望したのですが、その人は意外な反応をみせました。
“ガン…○ム?いや俺はクロムだが”
クロ…ム?どこかしら似ていますね…末字の『ム』しか合っていませんがセンチメンタリズムな運命だと確信しました。
“混乱しているのも無理はない、もう少し落ち着いてから話せばいい…”
その心遣いに私はさらに彼の虜になり、しばらくして再度彼に感謝の言葉を掛けようとしました。ですが…

「初めまして、ガン…○ム…。私の名前はティアモ…貴方という存在に心奪われた乙女です!」

しばらく沈黙の時間ができました。おそらく痛い子ちゃんと思われたのでしょう。
それでもクロム様は何事もなく私を家まで送ると申し出てくれました。
道中、重たい荷物(印刷した原稿)を分け持ちながら、クロム様自身の話もとい情報を聞き出すことができました。
もともと辺境の地に配属されている警察の方なんですが、
犯罪件数が多くなる年末年始は市街地にあるイーリス署に応援として派遣されました。
実家もこちらなのでついでに里帰り兼ねて良かったとのことです。

家までほんと僅かな時間でしたがなんだか恋人同士みたいな気がしました。
でも運命は残酷です、家に着くと同時にシンデレラタイムが終りを迎えようとします。
もう少し…もう少し…一緒にいたい、この恋の魔法を解きたくない。
そんな思いの中、すこし上がっていきませんかと声をかけようとしました。
またしても有り得ないことを発してしまいました。

「あなたの圧倒的な性能(格好良さ)に私は心奪われました、この気持ちまさしく愛です!!」
309TMR(of ephraim) 外伝:2014/03/08(土) 18:11:22.42 ID:nNT1sp1G
再び沈黙の時間が生まれ、クロム様は勤務の途中だからと言って署に戻ると別れを告げました。
もう完全に立てなおすことは不可能だな…
あの人が家から出て、扉が閉まると同時に恋の魔法が解け、私は落胆しました。
時間にして小一時間で私は初恋と失恋の二つを体験しました。

これが、これが失恋なんだ…
当前ですね、こんなアニオタで地味な子で初対面でいきなり告白する痛い子なんて…
クロム様と釣合わないです…そうでなくても引くでしょうね…
分かりきっていたことなのに…

その後、誰もいない部屋に戻り、
私は一人泣きながらコピー本を製本していたのを今でもはっきり覚えています…
失意の中、意地でも完成させました。
そして、高二の冬コミを最後に同人活動に終止符を討ちました。

 ………

長々話をしましたが私は高校生まではただのシビリアンだったのです。
髪も当時は、長いとマンガを描く時に邪魔になると理由で二つのお下げをしていました。
例えるならレベッカさんのようだと言いましょうか…彼女には失礼ですが、
こんな地味な髪型の女の子クロム様は振り向いてくれませんよね、
あの方のようなイケメンにはもっと大人の色気を漂わせる妖艶な女性でないとダメなんだと。
私は普通(地味)少女にさよならするため…恋をするために変わると決心しました。
変わらなければ私はクロム様とは向き合えないから…
なぜクロム様に執着してしまうのは、彼との出会いが私を葛藤、迷い…すなわちマンガを描き続ける苦痛を
解放させてくれたことがより一層惹かれた原因かもしません。

年末を迎える前に私はお下げを解き、髪にストレートパーマをあて現在の髪型にしました。
プロ転向の話も蹴りました。スカウトしてくださったかた本当に申し訳ありません。

子供たちの生活はいいのかと思われますが、
失恋という出来事が、今まで私を抑制していた自我を壊す引き金となったのでしょう。
そして抑制の圧力が解き放たれた後に残る物…
抑えることのできないほどふくれあがった欲望が人道的な考えを圧倒したから…
おそらく遅れて罹った厨二病にあてはまると思います。
今になって思えば無茶苦茶恥ずかしいです…

次回に続きます。
310助けて!名無しさん!:2014/03/09(日) 11:05:55.01 ID:bxRFhMRw
シャナム「TVといえばドラマバラエティ以外に重要なものがあったぞ!それは…音楽番組だ!いい歌手を発掘して来い!」
イリオス「やっと気づいたか…実はとっくに考えてあったんだぜ!アイドルシスター。マリア、マナ、ミスト、リズなどのシスター全般で構成されたアイドルだ!」
シャナム「おお!最近のアイドルブームに乗っかって儲けられそうだな!」
セーラ「アイドルでシスターつったらアタシじゃない!もちセンターよね!?」
イリオス「いや、オメーやらラナオウみてぇな例外はいいわ。候補になる女の子はたくさんいるし」
セーラ「んだとーー!!??」
ドロシー「セーラさんは置いといて…その候補メンバーじゃロリコン大歓喜のマニアックグループにしかなりませんよ…」
イリオス「大丈夫だ。ギリギリラインだがエレン、ナターシャのようなお姉さんも加えればバッチリだぜ」
シャナム「…お前こういうのはアイデア出るのな…」
セーラ「スケべだからね〜」
イリオス「ちっ、ちげーよ!オレは一般男性の目線から売れそうなユニットを考えてだな…」
ドロシー「イリオスさんの目線はともかくいい感じじゃないんでしょうか?でもアイドルだけじゃ男性と若い女の子くらいしか掴めませんよ?」
シャナム「うーむ…アイドル好きなんてハズカシイ!って男性とか20代以上の女性受けするやつも欲しいな…」
ドロシー「そこで私も考えたんですけれど…キルソ剣士のみなさんでロックバンドとかどうでしょう?」
シャナム「おおっ!それなら先のターゲットを完全にカバーできる!」
イリオス「ヒースとかすまぬ仮面、アレスなんかでビジュアル系もやれそうだな」
セーラ「きゃー!イイわねソレ!ドロシーやっぱアンタ地味顔なのに面食いね〜」
ドロシー「ウゥ…///」
シャナム「よしよし!スラッと2つもアイデアが出たじゃないか!イリオス!ドロシー!お前ら2人でプロデュースしてこい!上手くいったら特別ボーナスだぞ〜」
イリオス「おう!やってやるぜ!コレを成功されてボーナスGET!さらに将来はメンバーの誰かを嫁さんに…ウハハハハ!」
ドロシー「もう行っちゃった…はぁ…言い出したとはいえ私がやるんですか…スカウトなんかできるかな…」
セーラ「アタシが手伝ったげようか?アタシが声かければ大抵のオトコはついてくるわよ!」
ドロシー「クラリーネからルトガーさんあたりにコンタクトとってもらおうかな……」
セーラ「スルーかよ(´・ω・`)」
シャナム「2人ともやる気だな…これは楽しみだぞ…ワッハッハッハ!!」
311助けて!名無しさん!:2014/03/10(月) 00:30:34.24 ID:yDX95uR6
ではではこちらもネタ投下を。サウナの日ネタ。若干下ネタありなので、苦手な方はスルー推奨

(とある温泉施設)
シグルド「…今日は兄さんの奢りだ。ゆっくりしていこうな」
クロム「…(チラチラ)」

ヘクトル「?…なんだ兄貴」
エフラム「何か俺達に用でもあるのか?兄上」
エリウッド「……(気になるのは分かるけど…やめてほしいなぁ)」
クロム「いや、なんでもない…(くそっ、ヘクトルやエフラムは大方予想がついてたが、まさかエリウッドにすら負けるとは…!)」


ロイ「(僕もあと3年くらい有ればきっとあれぐらいに…!)」
リーフ「(姉さん達も今頃サウナでこんな会話してるのかも…想像しただけで…。ハァハァぶばば…)」
ロイ「うわ、ここは公共の場なんだからいきなり鼻血吹かないでよリーフ兄さん!」


アイク「…遅くなった。すまん」
ヘクトル「兄貴、こっちこっち」
三人「!!?」


シグルド「しかしアイクは背が高いな」
アイク「そうか?あまり自覚はないが…未だに身長は毎年2、3センチは伸びてるようだし、まぁそうかもな」
シグルド「な…何!?」
三人「(ナ、ナンダッテー!じゃあ、……にまだ成長の余地が…)」

マルス「(むっつり三兄弟の会話自重…)ところでアルムとセリスはどこ?」
アルム「…僕ならここにいるけど」
マルス「…なんだ、今入ってきたばっかなの?」
アルム「いや、最初からみんなと一緒に入ってたんだけど。それとセリスならサウナは苦手だって言って湯船に入ってるよ」
エフラム「……前々からずっと思っていたんだが…、セリスって本当に俺達の弟なのか?」
ヘクトル「戸籍上は男だって聞いたけどな。そもそも戸籍ってなんだか知らねえけど」
マルス「確かめてみたらどうです?(ゲス顔)」
エフラム「成る程、それも一理ある」
エリウッド「いやいやいや、どうしてそうな…はぁ、はぁ…」
ロイ「兄さん大丈夫?随分よたついてるみたいだけど」
エリウッド「…ちょっと、目眩がね…。悪いけど、先に出て冷たいシャワーでも浴びながら休んでるよ」
ロイ「肩支えようか?」
エリウッド「ああ…悪いね」
312助けて!名無しさん!:2014/03/10(月) 00:32:16.34 ID:yDX95uR6
シグルド「お前達も具合悪くなる前には出るようにしろよ」
アイク「…なぁ、こいつ…血だるまになりながら干からびてるのはリーフ…だよな?」
マルス「あれからまだ鼻血吹いてたのか(相変わらず葉っぱの妄想力は異常)」


オチもなく終了。
嘆きたまえ、文章力の無いことを…。
つくづく長編書いてる方の想像力や文才には惚れ惚れする。
戦国、ママチャリ、更新されなくなって久しい長編の数々、スローペースになってもいいから完結して欲しいなぁ。
313助けて!名無しさん!:2014/03/10(月) 01:30:29.64 ID:GXHqOloc
>>311
GJ!サウナがサウルの日に見えてナンパ神父がこのスレに初登場?するのかと思ったぜ…。
314助けて!名無しさん!:2014/03/11(火) 18:17:35.91 ID:KHcuLMyx
ティアモさん何してはるんですかw
なんでだろう、この人天才の割にいろいろ空周りしてるイメージある
315助けて!名無しさん!:2014/03/12(水) 00:19:19.15 ID:/3aSNR6K
負けるなティアモ!セレナの髪が青くなって天空を継承するその日まで!
316助けて!名無しさん!:2014/03/12(水) 08:53:56.05 ID:lStxSZt4
長編は読み応えがあっていいね。
でも、短編もみんなおもしろくて読んでて楽しい。

自分もネタ投下します。
317シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:54:29.42 ID:lStxSZt4
「さて、お集まりの皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。」

けして狭いわけではないが、極端に広いとも言えないリビングで、重々しく口を開いたのはマルスだった。
セリスは真剣な表情を浮かべてその様子を見ているが、他の面々は総じて無表情か、呆れているか、だ。
それもそのはずで、今ここに"お集まりの皆様"は、シリアスな話をするつもりはないのだ。

「マルスよ、そういうまどろっこしいのは良い。早く話を始めてくれないか。」
「おやおや、エフラム兄さんはせっかちですね。」

ため息混じりのエフラムの言葉に、マルスもため息を返す。とはいえ、エフラムの言うことに賛同する者も多いだろう。
マルスは頭が良いが、それ故に少々まどろっこしいところがある。エフラムはやれやれと背もたれに背を預けた。

「それではこれより……」

さて、ところで今は、辺りは寝静まる午前二時を回ったところである。
呪術師達は喜び笑い声を上げる時間ではあるが、世間一般的には静かにしているべき時間帯だ。

「シグルド兄さん感謝祭☆作成会議を始めますっ!!」

小声である。
勢いだけは十二分にあるが、小声である。

「はー、やれやれ。兄さんったら引っ張りに引っ張るんだから。いつになったら始まるのかと何故かドキドキしちゃったよ。」

笑って言うのはアルムだ。その隣ではロイもうんうんと頷いている。

「マルス。何せこの時間だからね。僕らにとっても夜更かしはあまり良くないから、手早く済ましてしまおう。」
「うーん、エリウッド兄さんには無理させられないし、仕方がないか。」

社会人と学生が集うこの家だ。睡眠不足が生活に影響を来すのは想像に難くない。
というか、アイクは端の方で既に船を漕いでいる。

「ええと、じゃあてっとり早く行きますか。」

マルスは姿勢を正し、この場にいる全員を見た。
アイク、クロム、エリウッド、ヘクトル、エフラム、アルム、セリス、リーフ、ロイ。
つまり、兄弟家の男性陣がシグルドを除いて全員集合している。

「普段、一家の大黒柱として頑張っているシグルド兄さんに感謝の気持ちを伝えよう週間を開催しようと思ってる。
 …ってのは、もう伝わってるよね?」

それはわかっているようだ。全員(アイク以外)が頷いている。
アイクやクロムも既に社会に出て家に金を収めてはいるが、シグルドほど安定した収入ではない。
そもそも金だけの話ではなく、男兄弟が多いこの家族の長男として、自分達を育て上げてくれた兄への感謝を表したいのだ。
育てた、というだけならばミカヤやエリンシアもそうであるが、男特有のやんちゃを全て受け止めていたのはほかでもない、シグルドなのだ。
それはアイクやクロムにとっても同じことであるので、こうして男兄弟が集まった次第である。

「とはいえ、全員で一気にやるってのも、大袈裟すぎるよね。シグルド兄さん、感極まって泣いちゃったらちょっと鬱陶しいし。」
「酷い言いようだな……」

マルスの言葉にクロムが苦笑を漏らす。しかし全否定しないのは、言っていることもわからないわけではないからだ。
確かにシグルドは普段はのんびりしていて、若干天然な面も見られる。しかし、感情が高ぶるといろんな方向へぶっ飛んでしまう。
それを考えれば、マルスの発言も頷ける。

「でもよ、そうなると兄貴に気付かれないようにやるってのか?」
「それも数人ずつで、ということか。」
318シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:56:07.65 ID:lStxSZt4
ヘクトルとエフラムだ。
確かに全員で一気にやらず、シグルドを感極まらせない、となると、数人ずつでさりげなく行う位がちょうど良い。
今回の作戦は、どちらかというと感謝を伝えるというよりは、シグルドに心労を与えず休ませたいといった方が正しいのかもしれない。

「そうだよ。たとえば五日間、毎日二人ずつでシグルド兄さんを労わるんだ。ちょっとしたことでも良い。兄さんが少しでも安らげるならね。」
「うーん、でも、ディアドラさんとアルヴィスさんのことがあったら、飛び出して行っちゃうんじゃないかな?」
「何を言ってるんだいアルム兄さん。兄さんとセリカ姉さんのことだって、シグルド兄さんの悩みの種じゃないか。」
「ううん、そこはちょっと頑張ってみるよ……でも、マルス兄さん。ディアドラさん達のことはどうするの?」

アルムの問いかけにリーフが口を挟む。確かにシグルドはディアドラを巡ってアルヴィスと骨肉の争いを繰り広げてはいるが、同時にKINSHINに目を光らせてもいるのだ。
アルムとセリカという爆弾が家にいる限り、そこをなんとかしなければシグルドの心が休まる時はないだろう。

「セリカは…説得すればなんとかなるかな?なんだかんだ言って、シグルド兄さんのこと結構好きだよね、セリカは。」
「確かにそうかも。仮に二人一緒だとしても、いちゃつかなきゃ良いんだもんねぇ。」

セリカについては心配はいらないかもしれない。リーフは頷いて先を促す。

「それから、ディアドラさん達のことは心配いらないよ。ディアドラさんは、来週一杯、家族全員でイリア地区まで温泉旅行さ。」
「なんと。一週間温泉旅行だって?お金持ちは不思議な時間の使い方をするもんだねぇ……。」
「しみじみと語るもんじゃないよ、リーフ。まあとにかく、この街にディアドラさんがいない以上は心配ないさ。アルヴィスさんだって、家族水入らずの旅行を邪魔するほど無粋じゃないだろうし。」

というか、と、マルスが続ける。

「アルヴィスさんには前もって計画を話してあるんだ。シグルド兄さんにはできるだけ残業をさせないでほしい、ってね。そしたら兄さんの部下の人達も聞いてたみたいでさ。」

本当に、人望だけはあるよね、兄さんは。
言葉は少々酷いが、その声に馬鹿にするような色は含まれていない。

「ついでに、AKJの方にも手は回してあるよ。ラケシスさんの説得は割と楽だったな…クレインさんはいつものように仕事で忙殺、レイヴァンさんにはちょっと遠出の依頼を出しておいたよ。ティニーは新刊の準備で忙しいみたいだし、心配はないと思う。」
「相変わらず、手際が良いな。」
「クロム兄さんみたいに、優秀な軍師が常に側にいるってわけじゃないからね。腕っ節だってそんなに強くないし、だったら頭を使わなくちゃ。」
「やれやれ、お前には本当に恐れ入るよ。」

クロムが肩をすくめたが、マルスは小さく笑うだけだった。

「さあ、みんな。わかってるよね?こんなシリアスな話し合いがしたいわけじゃないんだよ。」
「それはもちろんわかってるさ。」
「シグルド兄さんのため、頑張るぞ!」

セリスは小さな声で気合を入れ、腕を高く上げた。
周りの面々もそれに対して頷く。

「はてさて、どうなることやら……。」
319シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:57:08.07 ID:lStxSZt4
1日目:アイク&エリウッド

何故この組み合わせなのか。
それは至極単純な話で、いかにアイクの破壊活動を止められるかということがエリウッドの説得技術にかかっているのだ。
今更、ヘクトルやエフラムの力技では止まらないことはわかっている。それならば、エリウッドが胃を痛め、血を吐きながらでも説得したほうが耳を傾けるだろうという期待があった。
けして作者がこの組み合わせが珍しいから組ませようとか思ったわけではない。思ったわけではない。ええ、けして。

「アイク兄さん。兄さんも昔はシグルド兄さんに遊んでもらったんだろう?」
「そうだな……外で駆け回るなど、ミカヤ姉さんやエリンシアには頼めないだろう。それにシグルド兄さんは……あの頃の俺にとっては、とても大きな存在だった。」
「はは、それは僕にもわかる。兄さんは、大きかったよ。身長的な意味でも、それ以外でもね。」

そう会話を続ける二人が立っているのは、シグルドが務めるグランベル商社の前だった。
体付きの良いアイクと、見目麗しいエリウッドの二人組は何かと人目を引いていたが、図らずもそれに慣れている二人は気付くことなく会話を続ける。

「兄さん、わかってるよね。今日僕らがどうすれば良いのか。」
「ああ。兄さんの悩みや愚痴を聞いてやれば良いのだろう?」
「そう、会社勤めなら、きっと愚痴を吐くのも難しいと思うんだ。まして、うちはまだ中学生もいるしね。家でなんてますます無理さ。」

小さな愚痴くらいならばいくらか吐いてはいるものの、それでも足りないだろうな、とエリウッドは思っていた。
まだ二十にも満たない自分でさえ、我慢することがたくさんある。大黒柱である兄は、それよりももっと多くのことを抱え込んでいるはずだ。
ちら、と見上げたアイクの表情は変わらないが、きっとどこかでそれを感じているのだろう。鈍感とは言われるが、冷徹なわけではないし、人情がないわけでもない。
ましてやアイクにとってはたった一人の兄だ。色々と思うところがあるに違いない。

「それから…うーん、これはアイク兄さんは気にしなくてもいいかな。」
「なんだ、まだ他にもあるのか?」
「ああ、これはシグルド兄さんのため、というよりも、後続のため、かな。」
「ふむ?」

他にも聞いておきたいことがある。それは、シグルドがやりたいことや、不満を持っていることなどだ。
それを聞き出せれば、明日以降の作戦実行班が役立てることができる。
これはエリウッドだけがマルスに言われていたことだったが、一応アイクにも知らせておくべきであると考えたのだった。

「む……俺は、話を聞き出すなどの駆け引きは苦手だ。」
「わかっているよ。だから、この件は僕が引き受ける。でも、」

エリウッドは言葉を詰まらせる。
どうした、とアイクが目を向けるが、エリウッドは苦笑を漏らしただけだった。

「いや……ごめん、僕はまだ学生だから。社会に出て働くことの大変さは、よくわかっていないんだと思う。」
「働くこと、か……。確かに俺も、学生のうちはよくわかっていなかったな。」

それでも今となっては社会で働いているアイクだ。シグルドの悩みや愚痴を受け止めるには、次男であり、社会にも出ているアイクがふさわしいとエリウッドは考えていた。
愚痴なんてそうそう聞きたいものじゃないけれど、不満ばかりを受け止めてきた兄なのだ。たまにはこちらにぶつけてきてほしい。とも思う。
320シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:57:57.37 ID:lStxSZt4
「アイク兄さんとのペアで良かったな。」
「そうか。そうだな、俺もお前と一緒で良かったかもしれん。」
「ふふ、兄さんは話し合いはあまり得意ではないからね。」
「ああ、否定できん。」

思えば、二人きりでアイクと話す機会などほとんどなかった。お世辞にも丈夫とは言えない体のせいで(おかげ、とも言う)、訓練に参加することもなかったのだ。
剣を握っていない状態のアイクは落ち着いていて話しやすい。シグルドへの作戦のはずが、思わぬ拾い物だ、とエリウッドは内心で微笑んだ。
そもそも寡黙なアイクとならば、例え沈黙に落ちても気まずくもならない。意外と居心地が良いことに気が付いて、けれど家の破壊率もトップなわけで。
それさえなければなぁ、と、考えるだけで少し胃に痛みが走る。

「エリウッド、兄さんが来たぞ。」
「えっ……本当だ。」
「俺達がここにいる理由は……」
「それは、僕の言葉に同意してくれれば大丈夫。」
「了解した。」

大きな扉を潜り、シグルドが姿を現す。
くたびれた姿に眉を寄せたが、すぐに表情を戻して駆け寄った。
二人の姿に気付いたシグルドは、大きく目を見開いて、それから笑顔になる。
エリウッドは、何故かどきりとした。弟の姿を見つけただけでこんなにも屈託なく笑うなんて、と。

「アイクにエリウッドじゃないか。どうしたんだ、こんな所で。」
「あ、ああ、僕はニニアン達とこっちに来ていてさ、アイク兄さんは仕事だったみたい。たまたま会ったんだ。」

動揺を隠しながら、前もって用意しておいた理由を話す。
疑うことを知らない人間だ。きっと疑問も持たずに頷くのだろう。

「それで、グランベル商社もこの辺だったなって思ったから、せっかくだからシグルド兄さんとも一緒に帰ろうかって話になったんだ。」
「なるほどな。しかし…」

先程とは違う理由で胸が鳴った。もしかして、気付かれただろうか?そうでなくとも、不自然に感じてしまっただろうか、と。

「私が残業だったらこんな時間では済まなかっただろう。いくらお前達でも、夜遅くに出歩くことは感心しないぞ。」

ふは、と、笑みが漏れた。

「ああ、ある程度時間が経っても出てこなかったら、帰ろうとは思ってたんだ。」
「そうか。それならば良いが……」
「心配をかけたか。すまないな、兄さん。」
「はは、アイクからそんな殊勝な言葉が聞けるとはなあ。」

シグルドという人間は、どこまでもシグルドであるようだ。疑問を持つどころか、弟達の心配をするとは。
エリウッドはともかく、アイクにはそんな心配はいらないだろうに…と、そう言っても、きっとシグルドの中ではそうではないのだろう。
強いということはわかっていても、心配してしまう。それがシグルドという一家の長男であるのだ。
アイクが思わず謝罪の言葉を口にしたのも、その人柄によるものだろう。

「いや、しかし今更というか、改めて見ると……二人共大きくなったな。」
「どうしたんだい、兄さん。」
「いや、こういった場所で見るとまた変わって見えるものだ。家の中ではまだまだ小さい弟のように見えるが…。」

ああ、小さいと言っても体格の話ではないぞ、と注釈を入れる。

「昼と夜というものは、けして切り離されているものではないが……それでも、やはり子供にとっては全く違うものなのだろうな。」
「……兄さん?」
「だが、お前達はその夜の中にいて、違和感がない。……。もう子供ではないのだな。そう実感するよ。」
「……そうか。確かにな。昔は昼と夜は明確に区別されていると思っていた。いつの間にか今の考えが当たり前になっていたが……。」
321シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:59:01.05 ID:lStxSZt4
珍しくアイクが饒舌だ。エリウッドは黙ってそちらに目を移す。
相変わらずの無表情ではあるが、瞳の奥が遠いどこかを映している。

「兄さんは、俺たちが小さい頃から夜の中に立っていた。そうか、そうだな。今になって、やっと兄さんと並べた気がする。」
「アイク……。本当にお前は、いつの間にそんな大人になったんだ?」

シグルドが笑う。静かな微笑みは、いつだったか遠い昔に見たような記憶がある。エリウッドは前を向いてかつての情景を思い浮かべた。

「シグルド兄さん。僕は、兄さんの弟で良かった。」
「おいおい、エリウッド。一体どうしたんだ?」
「今までそんなことを考えたことはなかったけど、当たり前だと思ってたけど。ああ、今日はここに来てよかった。」
「そうだな。俺もそう思う。」

シグルドが頭をかく。照れているようだ。

「…何か、僕達にしてほしいこととか、ないかい?」
「ええ?どうしたんだ、急に。」
「今実感したからさ。もう俺達は大人なのだろう?シグルド兄さんの望みだって、いくらかは叶えられる。」
「アイクまで……はは、私の方こそ、良い弟達に恵まれたな。」

ふむ、と、シグルドは顎に手をやり、何か思案する仕草を見せる。
一応彼なりに考えているらしい。金銭的なことは無理だとはわかっているだろうが、どんなことを望むのだろうか。
アイクとエリウッドはじっとシグルドを見た。

「そうだな、お前達がお前達なりに元気でいてくれれば。」
「ええ?なんだい、それ。」
「いや、重要なことだぞ。私にとっては。」

エリウッドが眉にシワを寄せる。それでは、今までと変わらない。シグルドに何も返せない。
そんな思考を読み取ったのか、シグルドは笑みを浮かべて続けた。

「私は、お前達に手を焼いたよ。いや、弟達に限らず、妹達にもな。だからこそ、思うんだ。
 誰も非行に走らず、素直…とまではいかないまでも、それなりにまっすぐに育っているじゃないか。
 何より、全員家族思いだ!それだけで、私は今までの苦労が全て報われる気がするよ。」
「そうか…。兄さん。それが兄さんの望みであるのならば、俺は常に元気でいよう。」
「うん…僕は、体調を崩しがちだけど、でも、」
「はは、エリウッド。私が言っているのはそういうことではないよ。お前にアイク達並になれ、と言っているわけではないんだ。
 そうだな、体…も、もちろん元気であってほしいが、一番は心だ。」
「心?」
「そう。心が健やかでいれば、他のことは後から着いてくる。少なくとも、お前達はずっとそうだった。
 だからこれからも、その心を忘れずにいてほしいんだ。」
「そう……。……。うーん、僕が望むような答えじゃないけど、それが兄さんの望むことなら。」

エリウッドの言葉に、シグルドは笑って、二人の頭をぽんぽんと撫でる。
大人になった、と言っても、シグルドにとっては庇護対象であることには変わりがないらしい。
それを跳ね除けることをしない二人も、まだまだシグルドのかわいい弟でしかないようだ。
322シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 08:59:32.69 ID:lStxSZt4



「なんだこれは。おいおいエリウッドよ。愚痴も弱みも全然聞けてねえじゃねーか。」
「すまないヘクトル……。ほら、ティッシュ。」
「それに、やりたいこととかも聞き出せてないじゃない。もう、二人共ダメだなぁ。」
「む……すまん。兄さんのあの顔を見てしまったら、つい。……ああ、ヘクトル。リーフにもティッシュを渡してやってくれ。」
「ははは、二人共涙腺弱すぎでしょう。でも、これだと明日に繋ぐものがなくなっちゃったな。」
「マルス。それからロイも。目が潤んでいるぞ。」
「エフラム兄さんこそ!!」
「これが、絆か……。」
「なんか、シグルド兄さんに流されて話してたって感じだけどさ、結果的に良かったんじゃないかな。」
「僕もそう思う。だってほら、見て。シグルド兄さんの顔。」

物陰からこっそりと見守る男性陣の目には、上機嫌に酒を飲むシグルドと、それに影響されたのか穏やかな表情を浮かべる女性陣の姿が映っていた。


二日目に続く。
323シグルド兄さん感謝祭:2014/03/12(水) 09:02:08.51 ID:lStxSZt4
シグルド兄さんはもっと目立って良いと、常日頃から思っていました。
ので、兄さん中心で書かせていただきました。
324助けて!名無しさん!:2014/03/12(水) 11:04:24.90 ID:73me4rdw
>>317-323
GJ!シグルドはホントにいい長男や・・・。
兄弟達にもなんやかんやいつもからかわれてるけどやっぱ愛されてるんだなぁ。
心がほっとするようなあったかいお話でした。連載物にも期待!
325助けて!名無しさん!:2014/03/12(水) 16:43:37.28 ID:V8dB+/5s
>>315
カラム(……むしろ公式プッシュが有るのにルフレ♀さんに嫁枠取られてるスミアの方が不遇な気が……)
326助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 01:08:18.70 ID:gAUeRfx1
ルフレ(♀)「スミアさんは相手が少ないのでいつも組み合わせに困ります
いっそ、クロムさんを使ってしまうべきでしょうか…」
クロム「お、おいルフレ…?何を言ってるんだ?とりあえず本人の前でそういうこと言うのはやめろ」

マーク(♂)「…あれ?シンシアさん!髪が青くなってますよ!どうしたんですか?」
シンシア「ほ、ほんとだ!なんか天空が使えそうな気もしてきたし…どうなってるのー!?」

ルフレ(♀)「でもやはりルキナの性能を考えると私がベストですし、マークも最強レベルになるので悩ましいところです」
クロム(…これは知り合いにお見合いを進めるときのシグルド兄さんと同じ空気だな)

シンシア「あ、元に戻った…って、マーク(♂)!今度はマーク(♂)の髪が真っ青に!」
マーク(♂)「しかも王の器も身につけちゃいましたよ!」
ウード「多分、父親が変わりそうなんだな。よくあることだな」
ブレディ「まぁ俺達にはよくあることだよな」

ルフレ(♀)「ああ!いっそクロムさんが重婚できればよかったのに」
クロム「何をい出すんだお前は!いい加減に帰って来い!(クリスのお菓子)」
ルフレ(♀)「まずっ!口の中いっぱいに鉄の味が…ってあれ?私は何を…」
クロム「まったく…」

マーク(♂)「最終的にふたりとも青くなりましたね」
シンシア「今ならブラザーアタックが出せそうだねー」
ウード「ああ、母親同士で結婚しそうなんだな。よくあることだな」
ブレディ「それがあるのは俺とお前だけだ…」
327助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 18:50:16.58 ID:NGRVNBL2
ギャンレル「…その…なんだ……///」
ヴァルハルト「ルフレ♀殿がおらんとな…」
パリス「オレたち独り身決定なんだよな…蒼炎の勇者の血が絶滅しちまうぜ…」
3人「てなわけでクロムボコるわwww」
328助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 20:15:42.19 ID:7nSI1xuY
クロム「あえて言おう。原作に囚われることはない。他にもいくらでも相手はいる。ライバルを蹴落とすよりも女を口説き落とすことこそ考えるべきじゃないか?
    例えばギャンレル。お前はインバースとか似合うと思うぞ。はっきり言うがお前等に支援が無いのは原作の怠慢だ。あっていい。似合う。行け。口説け。
    うぬ様。あんたにはラナオウとか面白そうだ。クロスオーバーもありだろ。ありあり。うぬうぬカップル。いいじゃないか。
    最後にパリス。あんたは……すまん。想像がつかなかった」
329おじ、おば譲り:2014/03/13(木) 20:35:07.44 ID:m30IPTXc
ちょっとしたネタ

マルス「僕思ったんだけどさ」
ロイ「何マルス兄さん」
マルス「未来世界からやってきたっていうルキナちゃんを始めとするクロム兄さんの子供達…つまりは僕らの甥っ子姪っ子達ってなんとなく雰囲気が僕ら兄弟達に似てると思わない?」


ロイ「…デジェルちゃんは間違い無くエリンシア姉さん似だろうね」
マルス「KINNIKUに異常な興味があるのはこの紋章街中でもそうそういないもんねぇ。でもそれだけじゃぁないね」
ロイ「え?」
マルス「女の子が自ら厚い鎧を着込むなんて珍しいよ。僕はヘクトル兄さんの影響が大なり小なりあると思う」
ロイ「確かに家のピザ兄さんは主に弛んだお腹を隠す為に鎧でごまかしてるみたいだけど、デジェルちゃんは訓練訓練でどうもそういう気はしないね」
マルス「それから女性だから、とか言われるとやたら突っかかる所とか、料理が壊滅的センスなのはリン姉さんに通じるものがある」
ロイ「リン姉さんは女性発言でヘクトル兄さんと喧嘩する事も多いね」
マルス「まぁ、強いて言うなら主に顔がリン姉さんに似なくて良かったなと。後は百合発言の数々とか野生児分とか。叔父として本当に安心したよ」
ロイ「(兄さんなんで嬉々しく語ってるんだろう)」


ロイ「アズールくんはリーフ兄さん似だろうね。綺麗なお姉さん好きな所なんて特に」
マルス「毎度毎度ベルン署に御世話になるリーフ程ではなさそうだけどね」
ロイ「お人好しな所はなんとなくシグルド兄さんに似てるよね、きっとクロム兄さんに期待されて育ったんだろうなぁ。(そういや彼、右目に聖痕があったな…。目に聖痕なんて最高にカッコイイじゃないか…)」
マルス「ちなみに女好きとはいえロリ方面には興味ないみたい。とりあえずは安泰だね」
ロイ「(エフラム兄さんが聞いたら凄い機嫌悪くしそうだな)」


ロイ「ブレディくんは…口調はヘクトル兄さんに似てるよね。不良ぶってるけど、根はいい人だったりするとこも」
マルス「ぱっと見ヘクトル兄さん生き写しだけど、常識人キャラ入ってたりするんだよね。少なくとも、クロム兄さんの子供達の中ではトップクラスの常識人だよ」
ロイ「それに…あんまり知られたくないみたいだけど、紅茶の淹れ方とか趣味がバイオリンだったりとかは家じゃエイリーク姉さんくらいだしね」
マルス「実はナンパ節のあるアズールくんよりよっぽど女性ウケがいいっていうのも…」
ロイ「へぇ、エリウッド兄さんやクロム兄さん、自覚はないけどアイク兄さんやセリス兄さんに通じる面もあるんだね。僕なんかさっぱりモテないもん」
マルス「(やっぱりロイはな〜んにも分かってないなぁ)」


ロイ「…シンシアちゃんは…誰だろう。明るくて気丈な女の子ってとこはリン姉さんに似てるような気もするけど」
マルス「どっちかっていうと育ちが良すぎる故にコロッと男に騙され兼ねないエイリーク姉さんや天然属性入りのセリスに似てるような気がしないでもないけど」
ロイ「な、何ニヤニヤしながら人の顔見てるのさ!不気味だよマルス兄さん」
マルス「…一番近いと思うのは僕が思うにきみなんだよね。例えばこんな感じのノートを独自に作成しちゃったり」
つ【連携必殺技集】
ロイ「!…うわぁぁ!やめてぇ、僕そんなの見られたら一生お婿にいけなくなっちゃう!」

クロム「お前達、何を話してるんだ」
マルス「あ、クロム兄さん。いや、兄さんには子供達が大勢いますからね。伯父伯母にあたる家の兄弟達とどのくらい似てるか検証してた次第ですよ」
ロイ「別に検証っていうような大それたものでもないような」
クロム「ほう、だが俺の子は俺の子。どんな性格だろうがそれは変わらん。それと同じようにお前達も俺の弟。1人1人が大事な兄弟家の一員だ。それならそれでいいじゃないか。他に不足などあるか?」
ロイ「それはそうだけど」
クロム「強いていえば…そうだな。ルキナは同年代の子と比べて少し体の発育が遅れているようだ。だが俺が今後懸命に働いて幼いルキナに栄養を取ってやれば運命は変わるやもしれん」
マルス「そうですよね、ルキナちゃん、いい子ですけど気の毒なことに胸だけはエイリーク姉さんから見事に隔世遺伝してるみたいですからね」
クロム「そうだな。よし、エイリークにもアイク兄さんやヘクトル負けじと栄養を取って貰う事にしよう」
ロイ「いやいや、あの…二人共?」
エイリーク「私にもっと栄養を…?クロム兄上、それにマルス。それはどういった理由で…?」
クロム「ま、待てエイリーク!俺はただ…」
エイリーク「貧乳差別断固反対!」


闘技場の親父「あーあ。死んじまって、バカな奴だ」
330助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 20:59:15.48 ID:7nSI1xuY
クロム「だが待ってほしい。誤解されかねんのであえて言う。重婚じゃないぞ!重婚はできないのだからな!異次元的なパラレル的ななにかであってあいつらの誰か一人とくっつくのは可能性の話であって…俺はみんなとくっつくようなそんな不実でゲスな男ではない…はず?
    お前等ももっと頑張れ!がんばらんか!あいつらの父が何人いたっていいだろうが!」
フレデリク「それもそれで無茶振りな気もしますが」
カラム(鎧なら僕の影響かもね…)
ヴェイク「ブレディあたりはけっこう俺様と面だけは似てるかもな。面だけは」
331助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 23:21:20.88 ID:eJJknYdY
ルフレ♂「そんなに言うなら僕ら兄弟で全員引き取るよ」
クロム「そういう意味じゃない!」

幼女からおばちゃryまで食っちまうマイユニまじゲスの極み
ンンちゃんは合法じゃないでしょう!!
332助けて!名無しさん!:2014/03/13(木) 23:27:49.90 ID:7nSI1xuY
ルフレ♀「ショタからおっさんまで食えてしまう私たちも人の事はいえませんねー」
オリヴィエ「え…えと…その…リヒトとヘンリーは明らかに違法…でもそんなの関係ない…です」
マリアベル「年も性別も愛の前では大した問題ではないのですわ!リズ…ハァハァ…」

ほんま覚醒の連中は気が多くて趣味も広すぎるやつばっかりや
男も女も

同じく恋愛自由でも聖戦はイベント量とかで差をつけて結構絞り込んでるんだけどね
333助けて!名無しさん!:2014/03/14(金) 11:38:43.88 ID:3467q2eb
エフラムは悩んでいた、それはもう脳が湯気を出す位悩んでいた。
今エフラムの前に一枚の写真が有る。
ンンの持っていた未来のアルバムの中の一枚で有る。
それには未来のカチュアが写っていた、そしてその腕にはマルスがいた、否、正確には、僅かに髪の色が違うだけの、数年前にこの目で見ていた、リンにべったりだった幼いマルスが。で有る。
エフラムは朴念仁で有る。
男女の機微は解らぬ。
だがこれを人目には晒せないという事は理解出来た。
しかしンンの私物で有るこの写真を、自分が独断で封印もしくは破損させる事など出来る筈が無い。
エフラムは悩んでいた、間違って味噌汁にマヨネーズをぶち込むほど悩んでいた。
実はこの写真が、マルスの息子を一時預かったカチュアを、初めてカメラを操ったンンが偶々写した物とエフラムが知るのはこのひと月後で有る。
334もしサウルが兄弟家の女性陣に絡んだら?:2014/03/14(金) 12:31:56.79 ID:dzuGpeyB
サウル「おお、神よ…」
エイリーク「?」
サウル「汚れなき泉のように透き通った瞳…、流れゆく雲のようにたなびく髪…。失礼ですが、あなたの名は…」
エイリーク「私…?エイリークと申しますが…」
サウル「エイリークさん!鈴を転がすような美しいお声…まさにエリミーヌ神のお導きだ!よろしければご一緒にお茶でも…」
エイリーク「でしたら、兄弟家の私の部屋へどうぞ。東西あらゆる茶葉を取り揃えていますから…」
サウル「おお!ではお邪魔させていただいて…」
エフラム「貴様!エイリークと何をしている!」
つジークムント必殺
サウル「アッー!」


アイク「…よく分からんが、マルスのメモによると『エイリークは女の武器が絶壁状態』らしいぞ。とんでもなく強そうだ。俺のラグネルとどっちが強いだろうな」


サウル「おお、神よ…」
セリカ「…どなた?見た所神父様みたいだけど」
サウル「麗しきお方。私はエリミーヌ神に仕えるサウルという者です。失礼ですが、あなた様の御名前は…」
セリカ「私はセリカっていうんだけど…。エリミーヌ教徒の方なのね、悪いけど生まれてから私はずっと、偉大なるミラ神のしもべ。信仰勧誘ならお断りします」
サウル「セリカさん…。一度私と、喫茶店でお喋りでもどうです?」
セリカ「駄目です!私にはアルムっていう心に決めた男性がいるの!」
シグルド「KINSHINは許さんぞー!」
セリカ「何よ、シグルド兄さん!いちいちうるさいわね!」
シグルド「サウル殿、今すぐにでもいい。セリカを、妹を貰ってくれないか!?」
サウル「は、はい!?」
セリカ「ちょっと!何勝手に話進めてんのよ!」
シグルド「実兄とKINSHINするというとんでもない妹ではあるが、美人だし器量は充分良いんだ。これならきみも文句はなかろう!?」
サウル「いえ、私はただ…」

シグルドニイサンノワカラズヤー、ライナロックウワーナンデワタシマデー!


アイク「よく分からんが、マルスのメモによると『セリカとアルムはもう何度も夜を(自主規制)している』らしいぞ。夜通しで特訓とは、二人とも頑張っているな。いつかは俺の方からも稽古を申し出るつもりだ」


サウル「おお、神よ…」
リン「神父様?どうされましたか?」
サウル「草原を吹き渡る風のような髪、あなた様の御名前は…」
リン「リンディス。リンって呼んで」
サウル「リン…さん。おお、名前の通り凛としたお顔が女神のように美しい…。私はサウルと申します。お見知り置きを」
リン「///…(や、やだ。私、モテちゃってる?サウルさん、意外と私のタイプ…かも)」
サウル「どうでしょう、これから私と…」
マルス「えー、サウルさん。悪い事は申しません、考え直した方がよろしいのでは」
リン「(ま、マルス!)」
マルス「家の姉、確かに見た目は男性受けがいいですけど中身がとんでもないんです。そりゃあ家の中を土足で走り回るわ、壁に爪を立てるわ、気に入らない事があると剣を振り回して暴れるわで。女性を見た目で判断すると後で後悔する事になると思いま…」
リン「ゴルァァァ!誤解を招くような事言ってんじゃねぇコルァァ!」
ソールカティ必殺
セネリオ「ひどい有り様です」


アイク「よく分からんが、マルスのメモによると『リンはキミと私との間を行き交う優しい風、かっこしょうをまとっている』らしいな。キミというのはリンの友人だろうか?リン、風魔法まで使えるのか。ソニックソードや風の剣を使わずとも魔法が使えるとは、腕をあげたな」
335もしサウルが兄弟家の女性陣に絡んだら:2014/03/14(金) 12:34:21.11 ID:dzuGpeyB
サウル「おお、神よ…」
エリンシア「あら、ロイちゃんのお知り合いの方かしら?私はロイの姉、エリンシアと申します」
サウル「エリンシアさん…なんと可憐な御名前でしょう。私はサウル、よろしければご一緒に紅茶でも…」
クロム「貴様ぁっ!俺の姉さんに色目を使って誘惑しようというのか!そうはさせん!」
ルキナ「お、お父様!落ち着いて下さい!先程お父様が放った剣撃が全てリーフ叔父様に…!」
リーフ「この人でなしーっ!」


アイク「よく分からんが、マルスのメモによると『エリンシアはいつも俺の裸体を想像しながらMASSURU☆MASSURUしているHentai』らしいぞ。MASSURUか、魔法の類いならば厄介そうだな」


サウル「おお、神よ…」
ミカヤ「あら、ロイの知り合いの方?悪いけどロイなら…」
サウル「輝く銀の神…、まさしく女神その人だ…」
クロム「貴様まだいたのか!姉さんに手出しはさせん!」
サザ「ミカヤは俺が守る!」
ペレアス「ミカヤ、僕が付いてるから大丈夫だよ!」

しっこく「…身の程をわきまえよ」
三人「アッー!」


アイク「よく分からんが、マルスのメモによると『ミカヤ姉さんは年齢(禁則事項)歳故にとっくに婚期を逃している』そうだ。婚期…は○れメ○ルのように逃げ回る厄介な奴なんだろう」
ユンヌ「アイク〜、ナンパ野郎達から私を守っ…メダリオンはい〜や〜ぁ!」


マルス「……てな事になりかねませんから」
ロイ「いや、何を持ってそうなるのかさっぱり分かんないんだけど」
マルス「全くウブな少年は幸せだね」
ロイ「…とりあえずアイク兄さんのコメントで色々と台無しなのは分かったよ」

こうですか?分かりません!
336助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 00:15:24.05 ID:49ETs3+E
ドロシー「…………」
セーラ「なーによなによ超不機嫌そうな顔しちゃって」
ドロシー「別になんでもないですよ。ええなんでもないです」
セーラ「あのナンパ野郎も結構罪深いわよねぇ…」
ドロシー「なんでそうなるんですか!?…そう言うならセーラさんだってエルクさんとどうなんです?進んでるんですか?」
セーラ「ほがっ!?あ、あんなんただの下僕だし召使だし?」
イリオス「その召使なんだがプリシラと支援Cになったと情報で…」
セーラ「あんだとー!?あのバカ!ころっと騙されてるのよあのKINSINNに!」
イリオス「ガセだよバーカ。ちょろいんでやんのwかーわいーなおめー♪うひゃひゃエルク君とうまくいくといいなーw」
ユアン「そういうオルソンはこないだオルエンさんに貴族向け高級サロンに呼ばれておたおた醜態晒してたよね。あれは僕どうかと思うな」
イリオス「げぇぇっ!?なんで知ってるんだよ!?」
ユアン「うちらはジャーナリストなんだからなんでも知ってるさ。でさ、ほろ酔い加減のオルエンさんが勇気振り絞ってキスをねだったら逃げたよね。思いっきり」
セーラ「うわぁ…チキンすぎでしょ…そんなだから20すぎて童貞なのよ」
ドロシー「それはどうなんですかね…同じ女子として気の毒に感じてしまいますよ…」
イリオス「やめてっもう俺のHPは0よ!…って、こらガキ!お前だってウインドでアメリアにスカートまくりかましてからかってたじゃねーか!ありゃ好意の裏返しだろが!」
ユアン「その通りですが何か?」
イリオス「ちょ…こいつ開き直りやがった!?」


シャナム「あいつら楽しそうだな…」

便乗で何気なく書いてて気がついた
何気にFETVの連中ってみんな浮いた話あるんだな
シャナム以外
337助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 00:20:59.96 ID:QJ8oahgp
シャナムだってマリータやナンナと絡みあるじゃねえか
338助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 00:23:16.61 ID:49ETs3+E
あ、そういえばそうだったっけ
でもマリータはともかくナンナとは会話無かったような
339助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 00:31:20.48 ID:QJ8oahgp
ああ、なんかシャナムとホメロス混合してたわ
340助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 00:43:14.08 ID:jw/gCF6L
リーフ「…早くナンナが二人みたいなイケメンに夢中になってくれれば僕としても大助かりなんだけどな。そしたら僕はいよいよ憧れのお姉さん達とあ〜んな事こ〜んな事…ハァハァ」
ロイ「兄さん、廊下に鼻血ボタボタ垂らしながら歩き回るのはやめてね」
マルス「…断言しよう。
この先何があってどうなっても、絶対それだけはないから。要するに高望みってやつだね」
341助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 10:11:13.57 ID:49ETs3+E
ナンナ「夢中もなにも…私だって選ぶ側だしアレスとリーフ様の間で揺れ動いてたり?ほらほら、油断してるとアレスの方にいっちゃいますよ。それでもいいんですか?」
ミランダ「あっちはあっちであんたの他にリーンやレイリアともフラグ濃いけどね」
342助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 10:41:17.79 ID:WZB9bHS3
まあ行き遅れ数名除いて嫁候補も普通にモテそうだしな。
シーダ様辺りその気になったら逆ハー作れそうだし。
343助けて!名無しさん!:2014/03/15(土) 13:16:57.47 ID:GPrAM3SZ
リリーナ「賊やアーマーのハーレムなら余裕で実現できてよ。」
デジェル、エリンシア「オスティア家の家臣にして下さい」
344助けて!名無しさん!:2014/03/16(日) 16:42:33.22 ID:YGcS5qP4
リリーナ「うふふ、オスティアはアーマーなら女の子も歓迎よ」

ウェンディ「い、いまなんか寒気が…」
345助けて!名無しさん!:2014/03/16(日) 22:13:24.29 ID:SZo0Owt3
ユンヌ「久し振りに一時間アイク。阻止されたらアルムの布団に潜り込む」
346助けて!名無しさん!:2014/03/16(日) 22:17:06.68 ID:pKX4cEBD
ジャンヌ「そこは私の定位置ですし失敗のお仕置きにならないじゃないですか。アルム君の代わりに兄弟一汗臭そうなヘクトル義兄さんの布団に入ってください」
347助けて!名無しさん!:2014/03/17(月) 18:30:31.22 ID:s++kB2C2
ドロシー「え〜。本日の天気は、晴れ、時々曇り。所によりライナロックでしょう。
続いて花粉情報です」
348助けて!名無しさん!:2014/03/17(月) 21:30:54.79 ID:VXlbeEU4
>>346
セリカ「むきーっ!あのクソビッ○!私のアルムに目をつけるなんて絶対にユルサナ〜〜〜イィィィ!!(キ`゚Д゚´)jァ!! 」

セリス「セリカ姉さんさっきからライナロックを四方八方に放って発狂してるんだけど、一体どうしたんだろうね?」
ロイ「さあ?ところでここで黒コゲになって寝てるのはやっぱり・・・」
リーフ「ひとでなしー」
ロイ「うん、やっぱりリーフ兄さんだ」
クロム「毎度毎度ひどくやられているな」
シグルド「どうだいセリカ、アルムもやっと自分にふさわしい彼女を見つけたのだ。お前もKINSHINからはいい加減・・・」
セリカ「シグルド兄さんもジャンヌもだいっきらいよ〜〜〜!!」
シグルド「ふははは、兄さんに魔法攻撃は効かないぞぉ♪(ティルフィング+バリアリング装備効果)」
マルス「流石ティルフィング、性能が汚い」
ロイ「兄さん、そんなことより・・・」

ヘクトル「おう、よく燃えてるな(俺は魔防低いから早めに部屋出て正解だったぜ)」
エフラム「しかしセリカは怒らせると本当に怖い妹だ・・・」
リン「この匂い・・・焚き火で暖を取りつつ草原を駆けまわったあの日々を思い出すわ・・・」

エリウッド「相変わらずきみたちの感性はおかしい・・・。
ああ、自らライナロックを放って自宅を半焼させるなんて・・・一体何がどうすればそんな間違いが起こるというんだ!」

アイク「・・・セリカ、やるな。では、俺も最大溜めでいかせてもらう・・・ぬぅん!!」
エリウッド「超サイコオオオオォオオオオオォオオオオォォ!!」
349助けて!名無しさん!:2014/03/17(月) 21:51:50.64 ID:VXlbeEU4
エリウッド「ああ何を言ってるんだ僕は!蝶★サイコーと言うところを超なんて言っちゃってるじゃないか♪アヒャ、アヒャ、ヌフフフ」
ロイ「分かった、分かったから兄さん早く精神安定剤を・・・」
エリウッド「僕のことはエリーって呼んでほしいな♪もっともっと愛をこ・め・て♪」
ロイ「分かったってば」
350助けて!名無しさん!:2014/03/19(水) 21:33:49.18 ID:nd+Tyzgi
エフラム「…少々遅くなったがまぁそこは大目に見てもらいたい」
エイリーク「何をですか兄上?」
エフラム「ホワイトデーだ。返礼は当然だからな。こっちはお前の分。これがサラやミルラたち」
エイリーク「…ところで…どうしてセリスの分があるのですか?たしかセリスはユリウス君にしかチョコを贈ってないはずですが」
エフラム「………」
エイリーク(妹からチョコをもらえなかった悲しみが兄上を満たして…いえ、あれ…なにか忘れてるような…)
サラ「それはどうなの兄様…」
エフラム「俺が突っ込みを受ける側に回るのは珍しいな…」
ミルラ「うぅ…セリスおねえちゃんはとっても可愛いのです…しかも妹という巨大アドバンテージがあるですよ!」
エフラム「いやまて人をシスコンみたいに言わないでくれ」
チキ「え?」
エフラム「え?」
サラ「……」
エフラム「……」
エイリーク「………え?」
エフラム「………え?」
サラ「このままだとKINSINNに突入しちゃうわ。正しいロリラムの道に戻ってもらわなきゃ」
エイリーク「いえ、それもどうかと」
リン「唐突だけれど私…過去ネタでかなり熱心に兄さんのロリコン治療を行って一つも効果が無かった件…やっぱり兄さんはぺたぺたぺったんじゃないと受け付けないのね…セリスもぺたんこだし」
エイリーク「ぶっ殺しますよ?」
リン「笑顔で言わないで!?怖いから!?」


エフラム「オチなど無い。なんとなく書きなぐっただけだからな」
351助けて!名無しさん!:2014/03/20(木) 17:36:09.98 ID:rifsiOy8
逆に考えるんだ、「妹と幼女を愛して何が悪い」と考えるんだ
352守るべきもの?:2014/03/20(木) 22:28:02.54 ID:/rWqrWib
セリカ「アルムを愛して何が悪いの!」
アルム「セリカを愛して何が悪いんだ!」
シグルド「ディアドラを愛して…KINSHINは許さんぞチクショー!」
クロム「姉さんを愛して何が悪い!」
リーフ「若いお姉さんを愛して…ハァハァ」
エリンシア「KINNIKUを愛して何が悪いんですの!」
リン「草原を愛する者に悪人はいないわ!」
エイリーク「兄う…巨乳を愛して何が悪いのですか!」
アイク「肉を欲して何が悪い」
エリウッド「…きみ(胃薬)がほしい…」

マルス「そして兄さんのロリシスコン発言と」
エフラム「俺はロリ好きでもシスコンでもないぞ」
マルス「こりゃあひどい」
ロイ「ツッコミきれないや」
ミカヤ「あら、でも個性があっていいじゃないの」
セリス「僕は、兄弟みんな大好きだよ。でもね…一番はユリウスなのっ!」


ユリア・ラナ「…ジゴクニタビダツ、ジュンビハデキタカナ…ラナオウ(ユリア)サマニサカラウモノミナコロス」
353ある春の日の話:2014/03/21(金) 03:58:32.94 ID:ac9jt+mj
今日は本当に暖かい日だ。雲が少なく、風も無い。
窓から暖かい光が降り注ぐと、授業中にも関わらず眠気が襲ってくる。まあこれは普段通りのことでもあるが。
帰り道の途中、日差しを浴びていると歩いている最中にも欠伸が出る。
今日は帰ったら昼寝をしよう、と考える人は大勢いるだろう。俺もそうするつもりだった。
今日は本当に暖かく、昼寝をするのにちょうどよい日だ。

「だから……眠くなるのは十分理解できるんだけどなあ……」

帰宅して部屋に戻った俺は自分のベッドの前で立ち尽くしていた。そうせざるを得なかったからだ。
今、目の前のベッドには本来の持ち主の俺ではなく、紫銀の何かが横たわっていた。

「う……ん……」

寝返りを打って反転し、顔が出てきたので正体が判明した。最もこんなことをするのは一人しかいないが。

「こいつは……全く」

どうしてこんなことになったのかは想像がつく。何かのネタの仕込みで俺のベッドに潜んでいるうちに眠気が
襲ってきて眠ってしまったのだろう。
流石にこいつもこの陽気とベッドの同時攻撃には耐えられなかったらしい。

「しかしなあ……俺も昼寝したいんだがなあ……」

そんな俺の都合など知ったことかと言わんばかりに眠るこいつを見ていると、少し腹が立ってきた。
そもそもこれは俺のベッドであって俺が優先的に使う権利があるのではないのか。

「おい、サラ……」
「すう……すう……」
「…………」

無理矢理起こそうとも思ったが、余りにも幸せそうに寝ているので起こすのが悪い気がしてきた。
他人の部屋でこうまでくつろぐとか、こいつここを自分の部屋と同じだと考えてるのか?
……堂々と私物を持ちこんでいることを考えると、もう手遅れかもしれないが。

「……こうも堂々と人のベッドで寝られると悪戯の一つでもしてやりたくなるな」

普段からこいつには色々やられているのだ、たまにはやりかえしても文句を言われる筋合いはないだろう。
何をしてやろうかと考えていると、長くウェーブのかかった髪が目に付いた。

「…………」

窓からの光を浴びて輝いているかのようなそれに、思わず俺は手を伸ばしていた。
指で紫銀の髪を梳いてみると、何とも言えない手触りの良さを感じた。……そういえば手入れが大変だと前に
言っていたような気もする。
女性の髪の手入れがどれだけ大変かは家の女性陣を見ていれば分かる。こいつは特に髪が長いので、手入れも
さぞ大変だろうと思うと、自然にこいつの頭を撫でていた。
顔を見ると何やら微笑んでいるように見える、いい夢でも見ているのだろうか。
354ある春の日の話:2014/03/21(金) 04:00:30.72 ID:ac9jt+mj
「しかし起きないな……俺だって眠いんだぞ」

よく寝ているので多少強気に出ても問題ないだろうと思い、今度は頬に触れてみた。
お肌のトラブルとは無縁ですという台詞が聞こえてきそうなほど白く、すべすべで柔らかな肌だ。
……こういうことを言うと調子に乗るので口に出したりはしないが、安らかに寝息を立てているこいつの姿は
掛け値なしに美少女といって過言ではあるまい。それだけに普段の言動にもう少し自重があれば……。

「……本当に起きないなこいつは」

今度は軽く頬をつまんでみた。これでもまだ起きない。
そのまま引っ張ってみる。……おお、思ったより伸びるな、ちょっと面白いぞ。

「んー……むー……あれ……兄様?」
「……流石にこれは起きるか」


「……で、俺のベッドに潜んで驚かそうと思ったが、眠くなったからそのまま昼寝に移行したと」
「……うん、そうなの」

大体そんなところだろうと思っていた。最近になって俺もこいつの行動が予測できるようになってきたようだ。
……予測できるくらいにそういう経験を積んでしまっていることは喜んでいいのかは分からないが。

「兄様が寝てる私に手を出そうとしてくれてたなんて……寝たふりでもしてればよかった」
「誤解を招く表現はやめろって」
「あ、兄様に触られてその後に無理矢理起こされたからあんな夢見ちゃったのか」
「何だよ、夢って」
「えっと、途中まではらぶらぶで甘ったるい展開だったんだけど急に荒々しく私を……」
「やっぱり言わなくていい」

誰かに聞かれるとまた余計な誤解を招きそうな内容な予感がした。これに関しては俺の勘は外れたことが無い。

「兄様が私の顔を両手で押さえて熱いキスをしてたんだけど、いきなり私を押し倒してきて……」
「だから言わなくていいって言ってるだろ……いいからどいてくれ、昼寝したいんだ」

とにかく早くベッドからどいてもらいたい。俺も眠いのだ。
今日は気温の高さにテンションが上がってしまい、朝の訓練を三割増しでやってしまった上にこの陽気だ。
今は一刻も早く眠りたいという気持ちでいっぱいだった。

「えー……私もまだ寝足りないんだけど……」
「自分の部屋で寝ろよ……」
「嫌、めんどい。……そうだ、一緒に寝ればいいじゃない」
「いや、それは……」
「いいじゃない、初めてってわけじゃないし。はい決まり」

……こうなったらこいつがもう動かないのは俺が一番知っている。時間をかけて説得する気力も無い。
そろそろ眠気も限界に近付いてきた。……もう寝られるならそれでいいか。

「……分かったから、少し詰めてくれ」

俺がベッドに仰向けに寝転がると、サラが俺に覆い被さるようにしがみついてくる。
軽く頭を撫でてやると、俺の胸に頬を擦りつけながら目を閉じた。
ようやく寝られる……そう思うと急に瞼が重くなってくる。俺はサラの重みと体温を感じながら、ゆっくりと
意識を手放した。
355ある春の日の話:2014/03/21(金) 04:02:38.55 ID:ac9jt+mj
『兄様……お願いがあるの』
『なんだ?』
『ぎゅっ、てして欲しいの……』
『仕方ないな……』
『……もっと強く』
『……これくらいか?』
『もっと』
『……こうか?』
『もっと』
『あんまり強く抱きしめると苦しくないか?』
『大丈夫、壊れるくらい強く抱きしめて』
『おいおい、そんなに強くしたらお前が怪我するだろ』
『平気よ……実は私、人間じゃないから』
『……は?』
『今まで黙ってたけど……私、吸血鬼なの』
『……何だって』
『兄様……もう逃がさない』
『サラ……聞きたいことは色々あるけどな、とりあえず放してくれないか』
『兄様の血が欲しいの……いいでしょ? もう我慢できないの……』
『ま、待て……まずは話を……』
『兄様……ずっと……一緒に……ふふ……』
『サ、サラ……待っ……』


「ま、待て……サラ……冷静になれ……う……」
「……どうしてエフラムちゃんはこんなにうなされてるのかしら。……とりあえずお茶はテーブルに、と」
「……落ち着け……俺の話を……」
「本当にどんな夢を……それに比べてこっちは……うふふ」
「にーさま……すう……」



最近暖かくなって眠いということでつい書いてしまった。
当然ですがサラが実は吸血鬼と言う事実はありません、ありませんよ。
356助けて!名無しさん!:2014/03/21(金) 10:27:56.83 ID:7siTGBfq
エフラム「何か凄い変な夢見たぞ、お前が吸血鬼で俺に噛み付いてきてなあ…」
サラ「つまり私に甘噛みされたいと」
エフラム「いや、なんでそうなる」
357ヴぁっくん TO THE FUTURE 1/6:2014/03/21(金) 15:04:01.22 ID:ceQnT65j
―竜の祭壇外部―
火竜   「シャアアァァァーーーッ!」
レイヴァン「くっ……っ! はぁぁっ!」

竜の吐いた炎を跳んで回避し、その勢いに乗って竜の眉間に狙いを定める。
ブレスを吐いている竜は隙だらけで、狙った所に剣を突き刺すことに成功した。
さらに力を込め、竜の眉間奥深くへと剣を滑り込ましていく。
刃を根元まで突き刺し、今度は引き抜く。
引き抜いた瞬間、竜の頭を蹴って後方へ跳躍し再び武器を構え直した。
竜は怒り狂ったかの様な咆哮をあげるとそれが最後の力だったのか、その巨体を横倒しにした。
……辺りを静寂が包む。
竜が絶命したのを確認すると、レイヴァンは目的地へと歩みを進めた。

―数日前、ノディオン家客室―
エルトシャン「……そうか、どうしても行くのか」
レイヴァン 「ああ、俺は今まで妹から逃げていた。だが、それがいけなかった。俺がしっかりしていれば……」
シグルド  「レイヴァン、どうか自分を責めないでくれ。解決に向けて行動しようとするのは立派なことだ。
       どれ、ここはひとつ私も」
レイヴァン 「いや、申し出はありがたいがこれは俺達兄妹の問題だ。それにシグルドにはもう十分助けられた。
       礼を言う、ありがとう」
ルセア   「レイモンド様……どうしてもお一人で行かれるのですか?」

男四人は神妙な面持ちでソファーに腰を掛け、テーブルを囲っていた。
一名、女性に見間違われることが多々あるが、正真正銘男である。

レイヴァン 「くどい、何度も言わせるな」
ルセア   「……ですが!」
ラケシス  「どうぞ、紅茶が入りましたわ」

ルセアがレイヴァンに食って掛かった時、絶妙なタイミングで紅茶が出された。
ルセアは反論のタイミングを見失い、目を伏せる。
ルセアは一度感情が爆発すると手に負えないことがある。レイヴァンは内心ホッとした。

レイヴァン 「しかし、なぜAKJ会長のあんたがここに?」
ラケシス  「プリシラの居場所を突き止めたのは私だから。何かご不満でも?」
レイヴァン 「……いや」 

この疑問は尤もだろう。何かの罠ではないか勘繰ってしまう。

ラケシス  「罠ということはないわ。兄の方から妹に逢いに行くというのなら、そんな野暮なことはしません」

なるほど、一応納得は出来る。しかし、それを全て信じるわけには……。
358ヴぁっくん TO THE FUTURE 2/6:2014/03/21(金) 15:05:20.28 ID:ceQnT65j
ラケシス  「それに、プリシラと話をしたいのは私の方。彼女の潜伏先に何度か使いを出したのだけれど、
       返事を貰ったことは一度もないわ……AKJの会長だというのに」
レイヴァン 「AKJも一枚岩ではないということか」
ラケシス  「ええ、そういうこと。あの子はやり過ぎな所があるから」

それは、あんたもな。
レイヴァンはそう思ったが、口には出さなかった。
それは、お前もだ。
エルトシャンもそう思ったが、口には出さなかった。

シグルド  「それはお前もだ、ラケシス。家族に対する愛情は分かるが、KINSHINだけは絶対に許さん」

シグルドだけがはっきりと口に出した。ラケシスの目尻がどんどん吊り上がっていく。

エルトシャン「ところで、シグルド。久し振りにうちで食事でもどうだ?」

エルトシャンの鎮火活動開始。ラケシスの顔が一瞬輝いたのをレイヴァンは見逃さなかった。
シグルドの返事を待つラケシスの頬が僅かに赤く染まった。

シグルド  「あ、いや、うちに連絡してないからエリンシアが用意してると思う。悪いが別の機会に」

鎮火活動失敗。ラケシスの頬は期待の赤から怒りの赤へ。

ラケシス  「イーヴ、エヴァ、アルヴァ! シグルド様がお帰りになるそうですわ!」

ラケシスは怒鳴り散らすとズカズカと大股で歩いて退室してしまった。
入れ替わりに三兄弟が入室し、シグルドの脇を持ち上げた。

シグルド  「エルトシャン、私は何か間違ったことを言ったか? おーい、エルトシャー……」

ズルズルと足を引き摺られ、友の名を言い終わらないうちに担ぎ出されていった。

エルトシャン「友よ、そんなだからディアドラを……はぁ」
レイヴァン 「……しかし、ラケシスの意外な一面を見た気がする」
エルトシャン「シグルドとアレがくっついてくれれば、私はグラーニェと心置無く結婚出来るんだがな」
レイヴァン 「なるほど、妹に別の男を宛がうのも一つの手か。そのためにも、まずは会って話をしなくては……」
エルトシャン「うちの武器庫にドラゴンキラーが何本かあったはずだ。持っていくといい」
レイヴァン 「本当に何から何まですまない。いくら感謝してもしきれん」
エルトシャン「気にするな。幸運を祈る」
ルセア   「……レイモンド様にエリミーヌ様のご加護があらんことを」
359ヴぁっくん TO THE FUTURE 3/6:2014/03/21(金) 15:06:30.46 ID:ceQnT65j
―竜の祭壇内部―
外で計三体の竜を屠った後、ようやく祭壇の中へ足を踏み入れることが出来た。
祭壇内には松明が灯されており、若干薄暗くはあるものの戦闘に於いて不利になることはなさそうだ。
それよりも気になるのはこの空気だ。
侵入者を拒むかのように、冷たく。
歩を進める度に重く肩にのし掛かる。
一体プリシラは、妹はこんな所で何をしようとしてるのか。
皆目見当つかないが、悪い予感だけはしていた。
そして、この手の予感は大抵当たるものだ。
逃げ出したい衝動に駆られながらも、レイヴァンは祭壇の深部を目指した。

やがて開けた場所に出た。
祭壇の上にプリシラの姿を確認した。こちらに背を向ける形で、何やら祈っているようだ。
プリシラの少し上に目を向ける。
祭壇には碧、黒、緋、白、蒼の宝玉が嵌め込まれた台座か置かれている。
もう少し上に目を向ける。
何だろうか、縄で縛られた物体が天井からぶら下がっている。

???  「……っ! んーっ! んーっ!」

物体は果たして人だった。レイヴァンに気付くと声を上げた。
猿轡を噛まされ何を言ってるか分からないが、声から女だと伺い知れた。
レイヴァンの背中に冷たい汗が流れた。
プリシラとの距離を詰め、出来るだけ平静を装って話し掛ける。

レイヴァン「……おい、プリシラ、一体何を」


プリシラ 「……二……イ……サ……マ……?」


プリシラが振り返り、目が合った次の瞬間。
レイヴァンは手斧を投擲すると同時に跳んでいた。
狙いはプリシラではなく、ぶら下がっている女と天井を繋いでいる縄で手斧は見事命中、女は自由落下開始。
それを空中でお姫様抱っこキャッチ、着地する前に体を半回転、着地と同時に女を肩に担ぎ直し、
今来た道を全力で引き返した。

自分が見た者は一体何だったのか、姿形は間違いなくプリシラだったが。
その内には別の何かが居たような気がする。
目が合った瞬間、まず死を直感した。見えない手で心臓を鷲掴みにされたかの様な錯覚。
次に来たのは、死などという言葉すら生温い程の……何と言えばいいのか。
絶望、という言葉が頭をよぎった。

???  「……ぷはっ。あの、助けて頂いてありがとうございます」
レイヴァン「こちらこそ妹が迷惑を掛けた。すまない」
???  「ということは、あなたがレイヴァンさん? 初めまして、私はルフレと申します」
360ヴぁっくん TO THE FUTURE 4/6:2014/03/21(金) 15:07:54.53 ID:ceQnT65j
レイヴァン「単刀直入に聞く。プリシラは何をしようとしてたんだ?」
ルフレ♀ 「私を使って、古の邪竜ギムレーを復活させるとか何とか言ってましたね」
レイヴァン「復活させてどうするんだ……?」
ルフレ♀ 「さあ、私には分かりません。ただ、どこをどう間違えたのか、ギムレーの魂は私ではなく、
      プリシラさんの中に入ってしまったようです」

ルフレ♀の言葉にレイヴァンは頭痛、目眩、吐き気を覚えながら三日三晩走り続けた。
立ち止まったら、絶望に呑み込まれそうな気がして。
ルフレ♀を担ぎながら。

―ルフレの自宅―
ルフレ♀ 「どうですか? お口に合いますか?」
レイヴァン「……ああ、うまい」

竜の祭壇から全力で逃げ延びた後、レイヴァンはルフレ♀の世話になっていた。
ちなみに、今食べているのは肉じゃがだ。
風呂を馳走になり、衣服の洗濯もしてくれた。
身内が迷惑を掛けたのになぜ良くしてくれるのか、警察に突き出されるなら甘んじて受ける。
その旨を伝えると、

ルフレ♀ 「理由は二つあります。今あなたを罰しても意味が無いからです。なんら根本的な解決になりません」
レイヴァン「……もう一つは?」
ルフレ♀ 「紋章町の危機だからです。そして、その鍵を握っているのは……」
レイヴァン「……俺が鍵を握っているだと?」

既に自分に出来ることの範疇を超えている。
あのプリシラを見た後だとそう思わざるを得ない。
あの邪竜相手に何が出来るというのか。

ルフレ♀ 「はい、あれは絶対に復活させてはいけないモノでした。ですが、復活する前なら?
      私が誘拐される前なら? まだ出来ることはあるのではないでしょうか」

レイヴァンにはルフレ♀が何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。
まさか時間を巻き戻すとでも言うのだろうか。
そんなこと出来る訳がない。

ルフレ♀ 「惜しいです。確かに時間を巻き戻すことは出来ません。ですが過去に行けるとしたら?」
レイヴァン「何を馬鹿な」
ルフレ♀ 「ですよね。だから今から証明します。マーク、こちらへ来てください」
マーク♂ 「母さん、呼んだー?」
ルフレ♀ 「紹介します。未来から来た私の息子、マークです」
マーク♂ 「よく分からないけど、初めましてー」
ルフレ♀ 「マーク、こちらのお客さんに、未来の紋章町の出来事を語ってあげてください」
361ヴぁっくん TO THE FUTURE 5/6:2014/03/21(金) 15:09:06.32 ID:ceQnT65j
マークの語る未来では、邪竜ギムレーが復活することは無かったという。

ルフレ♀ 「これは一つの可能性でしかありませんが、ここであなたが邪竜の復活を阻止したから
      平和が訪れたのではないでしょうか」
レイヴァン「なるほど、少しは希望が持てる話だ」

はっきり言って未来から訪れた証明にはなっていないが、この親子が嘘を言っている様には見えない。
何もしないで絶望に打ちひしがれるよりは、出来ることを最大限やれ。
ルフレ♀はそう言っているようにも見えた。
この事件は、元より自分が起こしたようなものだ。俺が弱気になってどうする。
レイヴァンは幾ばくか気持ちを持ち直した。

レイヴァン「……俺が過去に行けるとして、何をすればいい?」
ルフレ♀ 「安心してください、策なら用意してあります。まあ、策と呼べる程のものではありませんが」
マーク♂ 「過去へは竜王家のナーガ様にお願いすれば行けるよー。お願いしやすいように、
      僕も付いてくね」

―竜王家ナーガの部屋―
ユリア  「はい、これが過去に行った際の注意事項をまとめた小冊子。一部5ゴールドね」
ユリウス 「んで、過去に行くのはそこの二人か? 一人10ゴールドな」
レイヴァン「……金取るのか」つ【30ゴールド】
ユリウス 「子供の小遣い程度で過去に行けるんだから、気にするな」
ユリア  「では、ナーガ姉さまをお呼びします……ナーガ姉さまー、小銭ですよー」

ユリアが掌で小銭をじゃらじゃら打ち鳴らすと、レイヴァンとマークは炎に包まれた。

レイヴァン「くっ……!」
マーク♂ 「熱っ! 二度目だけど慣れないなー」

全身を包んでいた炎が消え顔を上げると、いつの間にか見知らぬ女性が姿を現していた。
神々しくも掛け布団と毛布にくるまった姿で、その顔はいかにも眠そうだ。

ナーガ  「ふぁぁ……【覚醒の儀】を行いし者よ……我が炎に洗われた心に残った願いは、
      妹をきれいにしたい――我が炎にも焼き尽くされぬ強き想い、確かに私に届きました」

ナーガが言葉を発すると、レイヴァン達の足元に魔法陣が表れ,微かに輝き始めた。

ユリア  「……えいっ」
ユリウス 「えっ? ちょっと待っt」

レイヴァンとマークと、ユリアによって無理矢理魔法陣に押し込められたユリウスは瞬時に姿を消した。
362ヴぁっくん TO THE FUTURE 6/6:2014/03/21(金) 15:10:33.11 ID:ceQnT65j
ユリア「ナーガ姉さま、お疲れさまでした……ククク……イマノウチニセリスサマト……」
ノイン「怖っ!? ユリア様超怖っ!? 私達にできない事を平然とやってのけるッ! そこにシビれない!
    あこがれない!」
ユリア「はいそこ減給一ヶ月」
ノイン「あァァァんまリだァァアァ!? あんまりなことに私の小さなお胸とホワイトデーで
    散財したお財布は張り裂けそうであります! WHOOOOOOOHHHHHHHH!」
エルフ「はいはい、ナーガ様がお眠りになられたのだから騒がしくしないの」
ナーガ「むにゃむにゃ……えへへ……小銭いっぱい……すぴー……」


かくして、レイヴァン達は過去へと旅立った。
そしてルフレ♀の誘拐を阻止し、ギムレーの復活を食い止めることに成功した。
紋章町を破滅の危機から救ったのだ。
ここに戦いの一部始終を記す。

セリス   「ねえ、なんでユリウスが二人いるの?」
イシュタル 「セリス君、片方あげるから、もう片方は私にちょうだい」
ユリウス×2「「ちょっと待て」」
マーク♂  「母さん、一週間後から来ましたよー」
ルフレ♀  「おや、随分近い未来から来ましたね。一週間後の私はどうしてますか?」
マーク♂  「えーと、世界滅びそう」
ルフレ♀  「なんですってえええええっ!?」
プリシラ  「兄さまと二人きりになるためには、世界を滅ぼすしか……」
レイヴァン 「そんな理由で世界を滅ぼすな!」
プリシラ  「だって、兄さまと一緒にいたいんですもの!」
レイヴァン 「わかった。お前の勝ちだ、プリシラ」
プリシラ  「え……?」
レイヴァン 「大事な妹を放ってはおけないからな。元の世界に帰っても、お前の傍にいよう」
プリシラ  「はい……大好きです、兄さま」
シグルド  「KINSHINは許さんぞおおおおおっ!」つ【ティルフイング】
レイヴァン 「待ってくれ、シグルド! 誤解だ!」
プリシラ  「デュアルアタック!」
シグルド  「UGAAAAA! レイヴァン、貴様あああああっ!」
アイク   「シグルド兄さん! 一度その状態で俺と戦ってくれ!」
パリス   「いや、その前に俺と戦ってくれ!」

元の世界に戻ったレイヴァンは、今度はシグルドに追いかけ回されるはめになったという……。
果たして、シグルドとの誤解が解ける日はやって来るのだろうか。

終わり
363助けて!名無しさん!:2014/03/21(金) 21:52:33.04 ID:nm8Vg5Ul
そういえばAKJはゼロシャニみたいな義兄妹も対象に含めるらしいが、その場合ユーノさんのポジションはどうなるんだろう?
あの人として不適だがネタとして素敵集団だと殺りそうor別れさせそうだが。
そうなると姉妹仲が良い分纏まらないだろうし。
364TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:35:04.58 ID:fKYhQkU9
 TMR(of ephraim) 外伝2 【Tiamo’s Maniacal Romance 】 >>304-309の続き

 《注意》
今回は現在主流となっている年齢設定の三年前ぐらい、ティアモ視点のエピソードとなっています。
下描写を含んだガールズトーク、前回同様ガン○ム00(乙女座の人)のネタを用いています。
“興が乗らん!”という方はスルーでお願いします。

私、ティアモは高二のクリスマスの夜に運命の人と出逢い、初恋と失恋を体験しました。
しかし運命の人…クロム様のことが諦めきれず、私自身の変革を決意したのです。

〜私は変わる…変わらなければ私はクロム様とは向き合えないから〜

とはいっても…今まで学校と家の往復でプライベートは全部同人につぎ込んでいた私、
どう変わればいいかわかりませんでした。
知り合いに助言を頂くことにしました。とりあえず電話を…

 PiPiPiPi………

『は〜い、あらティアモじゃない。どうしたのよ、こんな時間に…優等生のティアモが私に電話するなんてよっぽどのことね…』
電話に出たのはセーラ…自分の容姿に自信がありツンデレでツインテール唯我独尊我が道を行く破戒僧、いえシスター。
あのFFTVに勤務しています。彼女と接点があるのは以外と思われますか?
私のマンガがメディア化された時に商談の際、彼女も孤児院出身であることを聞き親近感が生まれ、そこから知り合いになりました。
しかしなぜ彼女にかと?彼女は自分自身に変革を起こした人物であり、人生の先輩であるからです。
彼女は昔の自分、孤児である過去を封印し、一人身で社会に立ち向かいました。
画面の中では放送中止ワードを言ったり無茶なことしたりと…性格的には問題がありますが、自らの意思を貫いて生きています。

『別に迷惑じゃないわ、私達親友だもの!…それに“ダチが危ないときは助けるのが親友だろ” ってあのメタボですら言ってることだし』
誰かを歴然と小馬鹿にしているそんな彼女ですが、本当は人の痛みを感じられる優しい人であり、
現に遅い時間、明日も仕事で早いにもかかわらず相談に乗ってくれます。
それにしても数回しか会っていないのに親友扱いですか…
その後、こちらの経緯をセーラに話しました。

『事情はだいたいわかったわ…ティアモは私みたいに変わりたいの?
 あんたのような物解かりが速い子ならまあ遅かれ早かれそう思うのも当然よね…
 孤児院って鎖国されたような所だから、そこが全てと洗脳されているようなものだし、
 結局保護っていう名の下の信者の確保でしかないのよね…』
彼女が漏らした感想は、狂信者が聞いたら激昂するような発言でありますが、
これが彼女が世界と向き合った答えであり、今のアイデンティティなのです。

『恋がしたいっても、同人で名が通っていて稼ぎがあるんだったら、普通はあんたの方に男が寄って来るんじゃない?
 まあ、キモオタ…ウチの同僚にもいるけどそんなやつらは告白する勇気なんてありゃしないけどね。
 そのチキンっぷりを端から見るのは楽しいけど…』
また誰かを蔑む発言を…それは流してクロム様との運命の出逢い、そして失恋。
彼の事を忘れられず、願わくばもう一度愛を育みたいと気持ちをセーラに伝えました。

『運命の人に出会ったのはいいけど、緊張して酷い有様なことを言って…
 相手にドン引きされてしまったわけ…まあ当然の結果ね。
 訓練もせずにいきなり実践で成功させるなんて天才ぐらいでしょ…ま、私は天才なんか認めないけどね!』
セーラが私に対しダメ出しを吐きますが、私は感銘を受けました。
失恋したこと、それは私が天才でも才媛ないことを裏付ける事実だということに。

『うん、わかったわ!任しといて!私の言うことさえ聞いていれば、ティアモのすぐに私のようになれるわよ!
 今から私の言うことを実践すればいいのよ!』
誰かとの支援会話と同じ内容を言い、私は彼女に従いました。
思い返すと、この時完全にセーラ信者であり、それ故今後の運命を大きく変えることになったと思います。
セーラの言葉を受けた影響が未来から来た娘、セレナの性格に反映されているのだと。
365TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:36:07.26 ID:fKYhQkU9
セーラ様の有り難い?助言 の始まりです。

『私が考えるにはね。ティアモがその運命の人の前で緊張したのは、謙遜しすぎなの!
 漫画の才能にしたって、その容姿だって光るものがあるのに!
 要は自分にもっと自信を持つことね。どんな相手でも、その運命の相手にも。
 自分の方が上なんだって思うようにするといいわ!』
クロム様より上!?どうして同じではだめなのか?そう男女平等ではないの!!

『男女平等?あんた覚醒のキャラなのにそんなこと言ってるの?
 時代は男卑女尊!男は“疾風迅雷”を習得できないじゃない。はっきり言って攻略のお荷物よ!
 だから寧ろ相手を見下すくらい…あんたが私の運命の人だと思わせるようにね!』
見下す…ってクロム様を!?そんなことできないわ!

『スイーツ脳は筋金入りね!ティアモは運命の人と恋人になることを終着点としか考えていないの…
 でもね、もっと先のこと結婚して子供が生まれることも…
 その時にいくら耐久無制限の専用武器があるからって“武器節約”が無いのは、凡庸性、人生設計に欠けるのよ!
 そんな男を立てていたら家庭の経済事情は“蝶サイコー”、あんたも男も共倒れよ!』
ふと気付いた、私でさえ知らなかったクロム様の情報を持っているなんて…これが革新者も力?
それに、け…けっ…結婚!?子供!じゃあ…私とクロム様がキ…キスそしてチョメチョメまで!?
私は頭がショートした。電話越しのセーラにもそれに感づくほどでした。

『ティアモ…あんたがいかにお子ちゃまだということがよくわかったわ…
 その状態…自分を謙遜した状態で結婚まで至ったとしてもね、
 男というものは“あいつは俺にべた惚れしているから何も言わない”と図に乗って外で女を作る。
 まあ、浮気されている時点であんたには魅力がないって言われているようなものだけど…
 だから相手より上だと思うってことは結婚生活での主導権を得る他に、
 浮気防止にも繋がるの!いい、わかった!!』

こうしてセーラの講習が続くのでした。
一段落着いたところで恋の先人に現在の恋愛事情を聞いてみました。

『私は…今のところフリーよ…狙っているとしたら、
 アラサー手前の仕事一筋で家族想いで色沙汰との無縁のリーマンかしらね。
 “俺にはお前しかいない、お前がいなかったら俺は一生一人身だろう”っていう人間かしら…』
拍子が抜けた。彼女は元貴族発言する程に贅沢な暮しを求めると思いましたが…理由を問い詰めすることにしました。
 
『何でって?その極意に至った理由?昔は玉の輿でセレブを狙ってたんだけど、よくよく考えると御曹司との結婚って
 家庭内の揉め事(KINSIN)が面倒だし、こいつらの私利私欲せいで私たちみたいな孤児が絶えないんだと思うと、
 胸糞悪くなっちゃって逆にこちらから願い下げだわって…
 だから、セレブでなくてそれなりの生活ができたらいいかなーって思うようになったの。
 って何私の事聞くのよ!まあ親友のティアモだからこそ話たんだけど』
なんだかんだで言ってセーラも温かい家庭を望んでいるんだと微笑ましく感じました。

それから具体的にどうして行くのかと尋ねてみると…

『それじゃ…まず第一に髪型がダサい。
 本当にダサい…つーかそんなんで“好きです”って言われてもまず無理だわ…
 武器を持たずに戦場の最前線に向かうくらいの愚行だわ…まず大人の髪型にすることね!』
画面でおなじみの毒舌を容赦なく放ってくる。確かにそうよね…自分でも気づいているほどだから。
大人の髪型しろと言うが、自分はツインテール…少女がするような髪型をしていると返すと…

『わかってないわね…ティアモ、ツインテールって髪型は選ばれた人間しか似合わないのよ!
 並の人間がしたって失笑を買うだけ、どう私は似合ってるでしょ!』
あくまで自分のスタイルを貫くセーラ。よほど自分に自信がなければ言えないことをあっさり言い切る。

『私のことはいいから!あんたのそのダサい髪型、年末までになんとかしなさい!
 続きは年明け、私の休みの日に付き合ってあげるから!』
とその日の相談は幕を閉じました。
 
 ………&#8195;
366TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:36:50.56 ID:fKYhQkU9
年が明ける前、セーラに言われるがまま私は髪型を変えることにしました。
向かった先は『サロン“ダイディライオン” 』という美容室、
チーフのパーンさんを中心に奇抜な髪形をした人達が経営しています。
凸出しワカメヘヤー(セーラ談)のパーンさんに私は“大人っぽく!”と一言、つまりお任せしますと頼みました。

さすがに戸惑ったパーンさんに別の従業員、ステキカット(セーラ談)のトルードさんが提案しました。
“君、だったらこのトルードカットはいかがかな?”
いいえ、結構ですと丁寧にお断りしました。おかっぱに加えてロン毛なんて笑いの的です。
私はもっと小悪魔系?GAL系!縦ロールみたいなのがいいかな…だったらそう言えよとツッコミは勘弁してください。
すると別の人、前髪を縦ロールにしたセイラムさんが提案…即却下しました。
この人たちのセンスはついて行けません。よってチーフのお任せしてもらいました。
パーンさんはしばらく頭の中でイメージを膨らませ出来上がりをシミュレートし、
何か閃いたと同時に、腰にかけてある革製の収納ケースに手を伸ばしました。
カッコいいです。短刀をはさみに持ち替えただけで、元もイメージを崩さずとても様になっています。

パーンさんのお任せの結果…両方にある三つ編みのお下げを解いて、ストレートパーマをあてました。
その時、編み込んだ時にくせになった部分を完全に伸ばしきらずに跳ねる形で躍動感をつけてくれました。
作業が終わり、鏡越しに自分自身を見ると、
まだ肩にかかるぐらいの長さでありましたが現在の髪型の原形した私が映っていました。
また事の間、私が自分の身だしなみを疎かにしていることも露わにしてしまい、
パーンさんはラーラさんにお化粧の仕方を指南するよう言い、私は教えを頂きました。
美容室を出る頃には、まったく別人の私でした。
ダイディライオンのみなさん本当にありがとうございます。

年明け…テレビ局に勤めているが故、多忙のセーラがやっととれた休日に一緒にショッピングに行く約束をしました。
その間私は女子力を高めるために料理に裁縫、編み物、音楽に力を注ぎました。
特に編み物は頑張りました。また逢うのが寒い時期であればこの手編みのマフラーをプレゼントしたい。
そう…“この気持ちまさしく愛”だということを込めて。

 ………

セーラとの約束の当日、その日は世間も休日でした。
私の方が待ち合わせ場所に先に着き、しばらくしてセーラがやってきました。

「やっほー、ティアモ!その髪型似合ってるわね…
 敢て真っ直ぐに伸ばしきらずに跳ねている所が“私は薔薇のように棘がある女よ”
 という雰囲気出しているじゃない。なかなかセンスいいわね!」
似合っていると言われると正直に嬉しいです。
でも棘があるという表現はなんだか悪女という捉え兼ねませんが…

「そんなんじゃなくて、“私は一筋縄ではいかないわ、それでもいいならかかってらっしゃい♪”ってことよ」
そう言われると納得しました。
しかし…彼女は変化球を投げられる(言い周し)のにジャイロストレート(毒舌)を吐くのでしょう?
それはさておき、今日の目的を聞いたのですが、驚く答えが返って来たのです。

「そうね、髪の次は身だしなみね…、下着を買いに行きましょ!」
普通は服とかアクセサリとか化粧品ではないかと聞いてみましたが、あっさりと一蹴されました。

「いい!大人の女性はいつも妖艶な雰囲気を出さなくちゃいけないし、
 ティアモ!あんたは運命の人の連絡先聞いてないんでしょ!
 だったらまた何時何処で出遭うかわからないんだから!
 いつでも戦えるように常に勝負下着を着用すべきなのよ!
 どうせ色気のないものしかもっていないでしょうからね!」
勝負下着/////!?そのくらい私でも意味は知っています。
まったくセーラの発想は私の二三歩先を行っていています。
ここで異を唱えようとしても、焼け石に水。仕方なく私は彼女に従うのでした。

「ここらで大きなランジェリーショップはデパートね!さっ行くわよ!」

 ………
367TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:37:25.02 ID:fKYhQkU9
セーラに案内されてやって来たのは紋章町商店街アンナのデパート(44章18〜21)でした。
従業員はみんな同じ顔です。もしかして彼女達は生体端末のイノベイドでしょうか?
建物に入り、2階にある婦人服売り場に向かいました。
そこは服以外にも化粧品にバックに靴に小物に装飾品と女の子に必要な物が揃っていて、私は目を輝かせました。
しかしセーラは見物させてくれず、真っ直ぐに下着売り場に連れられました。

「あんたは時間があるかもしれないけど、私は忙しいのよ!見たいなら一人の時にしなさい!」
時間がある?…私も漫画を描いている頃はもっと忙しかったわ!と反論しようとしましたが…
セーラはもう売り物に目を配っていました。まったく、もう!…
話題を変えてどういう物がいいか聞いてみました。

「大人の女性の魅力的な下着、そうね…デザインは個人の価値観もあるし…絞り易いのは色かしら!
 暖色系やパステルカラーではどうしても幼さが出てしまうし、白系なら汚れの無い清純なお嬢様って感じなのよね…
 大人っぽさ出したいならやっぱり赤、紫、黒の濃い色ね!」
そうなんだ…では試しにセーラ自身が合う色を聞いてみる。

「私?やっぱり紫かな…そうアジメストのような気高い色ね!」
アジメスト…たしか紫色の水晶で『愛の守護石』、『真実の愛を守り抜く石』と呼ばれていますね。
さすが先人!改めて思いました。なら私も愛が欲しいので紫(アジメスト)にしようと言おうとしたのですが…

「ティアモは髪が赤いからね…黒とかいいんじゃない?赤と黒のコントラスト…ガーネットみたいで神秘的でしょ?」
ガーネット…それは『実りの象徴』とされ、目標に向かい、地を固め、努力を実らせ、成功に導くと言われている石。
『実り』の効果は、恋の成就に手を貸し、古い伝承において大切な人との別れに再会の誓いとしてのこの石を贈りあいや、
友情の印などと深い『絆』として表現されていた…それ故に、大切な人との愛情を深める『一途な愛』を象徴する石。
ガーネットを自分自身で表現すること…それは愛を成就させることに繋がる、今の私に打ってつけね。
しかしセーラはこれを踏まえて言ったのかしら?おそらく勘ね…彼女はもしかしてイノベーター?
とにかく私は黒色に絞ることにした。後はデザインか…悩みながら売り場内を探索していると、
そして他の客、三人の少女がいることに気がつきました。
彼女達はそれぞれ碧色、翠色、緋色と鮮やかな髪の色で、某三姉妹?と思いましたが人違いでした。
遠目から見ていると、セーラがその一人に声をかけにやってきました。

「あらリンディスじゃない!」
どうやら三人にうち翠色の人と知り合いのようです。
本来ならここでセーラお馴染の毒舌台詞を発するはずですが…何故か言いませんでした。
ここはランジェリーショップ…つまり下着売り場。つまりここにいることは大方新調するために来たことのでしょう。
また胸が大きくなったの?というのは自虐でしかありませんから…
それにしてもリンディスさんは胸が大きくて、羨ましい。私もあれくらい欲しいです。

しばらく会話を盗み聞きいていた所をセーラに見つかり、呼ばれ、その方に近づきました。
とりあえず自己紹介を…初めましてリンディスさんと…
リンに対して敬語で話してしまったのは初対面だということと、その容姿あと胸から年上にみえたからです。
すると彼女の返事を耳を疑いました。
「さんって、私は年下ですし、それにまだ小学生ですよ…」
しょ…小、小学生!?ホントですか…私はに負けたの…高校生の私が?胸囲が…小学生に!?
気を取り直して…い…いますよね、たまに育ちのよい子供って…はははっ…
いや、もしかして彼女も革新者?胸が00?だぶるおーっ?だぶる○っぱい?

リンさんの他二人は姉である碧色の髪をしたエイリークさん、緋色の髪の子が妹のセリカさんだそうです。
てっきりこの姉妹の中でリンさんが年長者と思ったのは私だけじゃないですよね!
それにしてもエイリークさんとは仲良くなれそうと思いました。
368TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:38:08.78 ID:fKYhQkU9
末女のセリカさん、外伝小説版の絵を見る限り結構胸があります。
神官戦士がそんな露出しているのはいささか問題があると思うのですが…、
しかし異界の魔符ではぺったんこです。胸が膨らむかどうかはこれから次第でしょう…
できれば膨らまない方向で…革新を起こさないで欲しいです。
それにしてもリンさんより年下の彼女はブラをつける年齢なんでしょうか…?
と口を滑らせてしまいましたが、年に合わないほど透かした様子で、

「アルムも異性に興味を示す年頃…いつ求められてくられてもいいように今から準備しなくちゃいけないの」
この子マセています。この姉妹の中で一番大人ぶっています。いくら彼女も一途だとしても…なんだか性に合いません。
私の中にある何かが訴えて来きます。そう…生まれて来る前から因縁めいたモノを…

その後、姉妹達と別れ、私は再び黒色…目標の物を探すことにしました。
半刻後でしょうか、セーラが私に呼び止めました。

「ティアモ!あんたにピッタリのあったわ!私の一押しね、間違いないわ!」
セーラが探し出してきたのはドラ○エ、とりわけYでいう『とてもいえないもの』つまり『○っちな下着』、
黒基調とした上下、ガーターベルトに付属したもの。モンスターでさえ見とれさせてしまう程の代物だったような…
しかしそんなものどこから見つけてきたの!一体何でそんなものがここにあるのよ!!

「だって〜珍しかったし〜♪それに私行商人だし他所から仕入れてもおかしくないでしょ」
近くにいた店員のアンナさんが答える。それは百歩譲って小さなメダル100枚集めたのだろうか?
試着をせがむセーラに渋々従い、着替えることにした。
これから着ようとする物を改めて確認すると、これって上級者向けではないか…
一応着替えたところにセーラが覗きこんできた。

「やっぱり私の見立ては正しかったわね、似合ってるわ!胸以外ね!」
胸元が寂しいのはどうしよもないじゃない!そしてセーラはまたとんでもないことを言ってくる。

「じゃあ、その上から服を着なさい。それで家まで帰るの!嫌なら服なしでもいいけど」
それは慎んでお断りします。これ着ながら帰れとか…でないとセーラのようになれないと…
これもクロム様に振り向いてもらうための試練と捉え、要請に応える私でした。
私が装着を終え、戻って来るに頃には兄弟家の姉妹も買い物を済ませていました。
何を買ったかどうかは聞きませんでしたが…
私が会計を済ましている間に、セーラがまた無茶な提案をします。

「リン!せっかくだからどこかでお茶しない?」
姉妹たちは買い物分しか持ち合わせていないらしく…お小遣いが限られていますからね。
辞退を願ってきたのですが…

「大丈夫、大丈夫!ティアモが奢ってくれるから、ねっいいでしょ!」
私が払うの!?セーラじゃないの?まあ私がこの中で年長だから…仕方ないか…

 ………

私達はデパートの飲食街に向かい、喫茶店へ入りお茶とお喋りを楽しみました。

「あのもしかして、ティアモさんってあのルネス女学院高等部のティアモさんですか?」
そう、私は実はルネス女学院に通っています。そこは保育部から大学まで一貫のお嬢様学校でありますが、
どうして私のような孤児が通えるかというと、学園では名家の御息女…所謂お嬢様組と市井出…実力組に分けられているからです。
悪い言い方すればお嬢様組はお金を積めば入れます。それに対して実力組は熾烈な編入試験を勝ち抜いた人間です。
私は中学からこの学園に編入しました。学費免除の待遇があるという安直な理由でした。
エイリークによれば実力組の倍率が盗賊が天使の指輪を落とすぐらいだそうです。
そして彼女もまた熾烈極まる編入試験を勝ち抜いて学園通う学生であり、私の後輩です。
「ティアモはさんは生徒会長候補に挙げられている程の秀才です。しかし、自ら辞退されました。
 それでも市井出の間では名誉あることですよ」
そうだったの?私は漫画描く時間を削るなど言語道断だから断っただけだけど…
私を持ち上げてくれる彼女も数年後その生徒会長の地位に就いています。
369TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:38:50.22 ID:fKYhQkU9
「そんなに凄い人だったんですか…」
実はリンさんはルネス女学院の試験を受け落ちた経緯がありました。リンさんの呟きにセーラは
「リンはそんな凄い人から小学生でさんづけで呼ばれている方がよっぽど凄いと思うけど…」
私もそう思います。確かに彼女は凄いでね。特に胸が!!

素性を明かし合った後、ここからがガールズトークの本題。もちろん内容は恋色沙汰です。
セリカは心に留めた人がいて、その相手はどうも兄弟らしいです。
これがKINSINというやつですか…兄弟が多いならその可能性は無きにしも非ず…
しかし長兄は大の嫌いであり、なんとしても阻止しようとしています。
孤児であり天涯孤独の私にはどう足掻いてもできないこと。
そのKINSINを望む彼女に私は嫌悪感を抱いてしまうのでした。

ここからは私のターン。セーラによるとっておきのおはなし 新説恋愛進化論。
「(女の)武器も揃えたことだし…じゃあティアモ、今度は実地よね!恋の経験値を積むことだわ!
 異性と会話すること、つまらない女じゃすぐ捨てられるわ!」
姉妹達はセーラが私に指導を自分事と捉え、皆真剣にメモを取っている。
異性と会話するといっても、女子高の上、自慢じゃないですが異性の知り合いっていないんですよね…
「ホントにいないの!?あんた今まで何して生きてきたのよ!?普通いるでしょ同年代の男子が」
セーラのダメだしです。ずっと漫画描いてましたから出会いなんてあるわけありません。
まあ…友達ではありませんが、思い当たる節と言ってもあの少年しか…
その時セリカが口を開いた。
「同年代っていったら、エフラム兄さんでいいんじゃない。ちょうどデパートにいるはずだから…」
兄さん…?彼女達の兄も一緒に来ていたのか尋ねると、
「私の双子の兄上です」
「私達だけじゃ危ないから付き添いで来てくれるのはいいんだけどね…
 いくらなんでも、女性の下着売り場にいられると困るから時間を潰しといてって言ったんだけど…」
「なにそれ、新手のセクハラ?…つーか逮捕でしょ!」
「そういえば…兄上のことすっかり忘れていました!」
「エフラム兄さんなら、おおかたデパートの屋上でヒーローショーを見ているんじゃない?」
「違うわね!…迷子になって、児童預かり所の世話になっているとか?とんだ恥晒しね!」
「いくら兄上でもそれはないでしょう…」
彼女達の会話から私は考えていた。
エイリークの双子、おそらく髪の色も同じ。それにシスコンで児童向けにも興味を示し、逮捕。
となれば、エフラムという少年は私が知っている彼に酷似している。

そう確信したと同時に…
「こんな所にいたのか、探したぞ。まったく…終わったなら声をかけてくれ、おかげで建物全体を歩き回ったぞ…」
私達がいるテーブルに近づいて来た少年…そう私の見覚えがある孤児院で会った少年だった。
私の気持ちは一気に昂った。

……会いたかった、会いたかったわ…ガン○ム!!(以降ガン○ム=エフラム)
……まさかね…よもや君に出遭うとはセンチメンタリズムな運命を感じられずにいられないわ!

 ………

エフラムを交え私達一行は移動を開始することになりました。
その途中、またもセーラの思いつきで私とエフラムを二人きりにし、残りの四人は私達を尾行した。

要はエフラムで恋愛家経験値を積ということ。私は合流するふりをして、しばらくエフラムと二人で歩きまわりました。

……ガン○ム、次はどんな君を見せてくれるの?

食品売り場を横断中、店舗内に展開中の屋台の前を通った時、彼の腹の音が鳴らせました。
私達がお茶をしている間、ずっと歩き回っていたようだから無理もない。目の前にある屋台で食べ物を買いました。
彼はそんな暇などないような顔つきだったが、無理強いに近くのベンチに座わり一緒に食べることにしました。
胃に物を入ることで彼の表情は少し穏やかに変わり、よほど空腹で急いで食べたせいか、口周りに食べカスがついていた。
いつも子供たちを相手にしてるがゆえに、気を張っている彼の可愛い一面を見ることができた。

……抱きしめたいなガン○ム!!
370TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:40:18.51 ID:fKYhQkU9
完食後、未だ彼は髪型を変えた私の事を分かっていない。まあイメチェンとしては成功だけど。
ガン○ムの反応が鈍い、いや何かの作戦?多少強引でなければ口説けないということかしら
よって、大人の女の仕草で彼の目線を釘づけにし、変わった私だと気づかせようとしました。
私の貧しい、いえ可愛い胸では魅力が足りず、黒のガーターベルト一式と短めのタイトスカートを履いた脚で挑む。
足を組んで見えそうで見えないスカートの中を意識さましたが…効果が無いようでした。
身持ちが固いわね、ガン○ム!!しかしその堅牢な装甲、私の想いで貫いて見せる!
次は手で髪を流して流し目で彼を見つめますが、スルーされました。
一度ならず二度までも、この口惜しさたまらないわ、ガン○ム!!
だが、私をカスタム化したプロフェッサー(セーラ)の為にも引くわけにはいかないわ!!
その後、色々アクションを起こしましたが、全て流されました。
何度私の顔に泥を塗れば気が済むのよ!!堪忍袋の緒が切れた、許さんぞ、ガン○ム!!

 ………

煮えをきらした私は正体を明らかにしました。
「あの時の…君だったのか…気づかなくてすまない。今もマンガを描いているのか?」
彼は謝りつつ、私の現状を尋ねた。私は表情を曇らせ、恋をするために描くのを止めたと返す。
すると彼は解せん顔つきをして答えた。
この時私は緋、貴方は碧のオーラを放ち、後ろにそれぞれ誰かが憑いていたと感じた。
「何故止めたんだ?」
やはり貴方はその反応を示すわね、おそらく考え直せと言うだろう。
悪いけどその意見は却下させてもらうわ、そうするだけの理由が私にはあるの
『なぜ神はこうも無慈悲なのだろう…すべての人に愛を与えてくれなのか?
 なぜ世界はこうも残酷なのだろう…どうして全ての人間に肉親がいないのか?愛をくれる人まで淘汰していくのか?
 なら愛というものがあるのだろう…自己欲求を満たすだけのモノ?与えてもらうのでなく掴むモノなの?
 だから私は愛を追求するのだろう…いや貪欲なまでに求める、果てしないほどに!』
以前貴方と私は求めているモノ、違う道筋でも終着点が同じであれば良いと言った。
でもそれは私がクロム様と出逢ったことにより交わらなくなった。
そしてすれ違うどころか私はあなたと反対に進んでいた。その結果、対峙してしまった。

“私と貴方は運命の赤い糸で結ばれていた…戦う運命にあったのよ!
 そう、ようやく理解したわ。私は貴方の圧倒的な性能に心奪われた”
私は感服した、貴方の魂の気高さに。貴方への気持ち、これは愛。その身を引き裂きたい程の!
そう、愛が重すぎれば憎しみに変わる。だから貴方は私の恋愛経験値の糧になりなさい。

“この気持ち、まさしく愛よ!”
「愛…だと?」

周りの人間がドン引きしている中、貴方はわりと平然としている。そうだ、それでこそ私が追い求めるガン○ム。
なら、さらなるアプローチを試みる。大人の女性なら言葉巧みに相手を手玉に取るくらい話術がないといけないから。
“しかし愛を超越すればそれは憎しみとなる!
 行き過ぎた豊かさ(ソフィア)が心の貧しさ(リゲル)を誘発し、
 理解を拒み、憎しみ合うように!!”
そう行き過ぎたシスコンがロリコンに変わり、冤罪を誘発するように。
「それを知っていながら、なぜそうまでして愛に焦がれ、恋を求める! 」
“乙女に恋をする理由を問うのは…ナンセンスなのよ! ”
なら敢て言わせてもらわ!『Ti amo』であると、心の中でね。
「恋を…自分のための愛を求めるなら孤児院の子供たちの生活はどうなるというんだ…
 見捨てるというのか…同胞のそれも子供達を!」
371TMR(of ephraim) 外伝2:2014/03/22(土) 04:41:01.27 ID:fKYhQkU9
今の私は恋に生きる女性に変わると決めた。
そんな道理私の無理でこじ開ける!と自分を正当化する言葉を返す。
“そうやって自分を犠牲にしたら…それで救われる、幸せになれるとでもいうの? ”
「君は歪んでいる!以前の君はそうではなかった…何故だ!?」
私が歪んでいる?失恋するまではそう思うだろう…でも!失恋を期に私は世界と向き合い、考えた。 
この世界の歪みを壊さない限り私と貴方がしていることは無駄な徒労、ただの骨折り損。
こんな私は心身共に限界に迎え、廃人になるだろう。私が恋をすることは自分が生きること。
“そうしたのは神と世間と貴方よ!”
そう、全ての人間が平等に愛されていると説いているという神と豊かさを飽満したいがため私利私欲に走る浅ましい人間。
そして圧倒的な性能の貴方と巡り逢った運命。
「神の業だから心ない人間せいだとしてとして、自分は悪くないというのか、君は!」
“貴方も思わないの?両親がいなく兄弟だけで育った自分の家が他と違うと!
 それに貴方が善として行っている行為は社会からは罪の目で見られているということを気づいてないの!?”
「知っているさ、だから負の連鎖を止めるために俺は諦めない! 」
貴方は気づいていない、親がいなくても愛を与えてくれた存在がいたことを。
自分一人で足の着いた生活もできないのに、愛を与えようとしている。
このことが憎しみを助長させる。
“だから私は愛を求める!孤児などどうでもいい自分の意思で!”
本当はどうでもいいとは思っていないわ、でも愛が欲しいの!
私も人と生きている、存在している、だから手に入れる権利がある。
「君も孤児の一人だろうに…そう思うなら自分と同じ境遇をさせないはずだ!」

“ならばそれは私の意思…それは孤児の声!生きる力なのよ!”」
私も孤児であり、愛に飢えている。
「違う!!君は自分のエゴを押し通しているだけだ!なら”君のその歪み!この俺が断ち切る!」
エフラムは背中に潜ませていた、槍…ジークムントの矛先を私に向けた。
だがその行為は矛盾している。弱き者を守ろうとする彼が弱き者に刃を立てる。
なぜそういう結論に至ったのかはわからない。だけど…
“良く言った…ガンダム!!”
そう、貴方が正しいというのならその槍で私を好きにすればいい。
でも貴方は私を貫くことができないでしょうね…今の貴方は私が陥った歪んだジレンマの中にいるのだから。

 ………

緊迫した状況が続き、その威圧の空気に近くにいた子供が泣き出した。その泣き声に私も彼も我に返った。
彼は槍を下ろし、今すぐにでもどこかにぶつけたいやるせなさを抑え無言で立ち去った。
無理もない、同志に真っ向から否定され、突き放なされたからだ。
私は悪くない。私の進む道は私であり孤児が生きる道。
そう思うとするが彼が離れて行くたび大切な何かを失っていくようだった。
どこかで様子を見ていたリンとセリカが彼の後ろ姿を追い駆けて行き、セーラとエイリークは私に向かって来た。
「ごめん、エイリーク。あなたのお兄さんと…ごめん、セーラ。せっかくお膳立てなのに私は台無しにして…」
エイリーク、そしてセーラも何かフォローを入れたみたいですが、
満身創痍であった私には耳に入らず、黙って一人家に向かって行くのでした。

 ………

私は帰路、暗い表情で歩いている途中、服装が仇となったのかガラの悪い人達に囲まれました。
しかし、身長が高く、青髪をしたサラリーマン方が助けてくれました。
お礼を言おうと思いましたが、その人は、急に何かを感じ取ったように顔を強張らせました。
「KINSIN…は許さん…」
と呟き、鞄の中からリターンリングを取り出しその場から消えて行きました。
その人が去った後、ある本が落ちていました。
 
 『 恋愛必勝マニュアル 〜恋愛道の五輪の書〜 』

おそらく急いで探していたせいで気づかなかったのでしょう。
本のタイトルに目を惹かれた私は、一度読んでから届けることにしようと思いました。
 
つづく…
372助けて!名無しさん!:2014/03/22(土) 16:10:28.39 ID:Ha7q2W2s
おお!長編物が次々投下されとる!皆さんGJ!
450KB越してるみたいなんだがそろっと次スレ立てたほうがいい感じなのかな?
容量どのくらいで落ちるのか分からんもので、詳しい人いたら教えてくだされ
373助けて!名無しさん!:2014/03/22(土) 21:24:43.94 ID:SwZ/VTzx
>>364-371
投下乙
ティアモそれ読んだらあかん

>>372
この流れなら次スレは480KB超えてからでいいと思う
ちなみに容量は500KB超えると書き込めなくなる



ところで、>>1>>118-119の代理保管庫の件を加えた方がいいと思うんだけど、みんなどう?
374助けて!名無しさん!:2014/03/23(日) 22:27:30.42 ID:Bzt20T7G
>>373
スレから直接飛んでくる人はどれだけいるか分からんけど普通にいいと思う。

暇だったからとあるサイト参考にサウスパークの登場キャラ風葉っぱ作ってみた。
時間あったら全員分作ってみたいな

http://imgur.com/MqGkBlw
375助けて!名無しさん!:2014/03/24(月) 14:37:01.01 ID:EvxUsAgT
おお!! このひとでなしだ!!
376助けて!名無しさん!:2014/03/25(火) 21:18:15.37 ID:LFG0DzTe
アルム「今日もDMが多いね」
ロイ「いかにも怪しい健康食品とか色々ね」
アルム「家は割と騙されやすい人が居るしこういうのは処分しないと…
ってロイ、これ……」
ロイ「え、何々?『WKB教。あなたも我らが教えの下で技と磨き幸運を手に入れませんか』
これがどうしたの?」
アルム「いや、その下」
ロイ「下?
『この教えのおかげで上級なのに技一桁とか言ってた小娘達を見返せます E中美人教師 S』
『ここに入って以来相手の槍を更にかわせるようになった S地区剣道場 師範代R』
『当てれて耐えられるのでキルソード剣士も怖くない。やはり重騎士は最強だ O家 騎士隊長B』
って何やってるのあの人達!?」
377助けて!名無しさん!:2014/03/29(土) 00:09:14.93 ID:UJAK62T+
現在482KB。長編書く予定の職人さんが困らないようにスレ立てしてきまーす。
378助けて!名無しさん!:2014/03/29(土) 00:16:29.77 ID:UJAK62T+
立ててきました。
http://nozomi.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1396019508/

新保管庫、20スレ毎に分けられてるみたいだけどとりあえず>>118-119の保管庫へのリンクを貼っときました。
379助けて!名無しさん!:2014/03/29(土) 01:21:26.98 ID:O98YSBdx
今回は400も行かず次スレに行くんだな
早いと言いたい所だが、最近は4,5ヶ月で次スレに行くからスレ消費スピードとしてはあんま変わらんか
何にせよ乙です
380助けて!名無しさん!:2014/03/29(土) 19:53:22.09 ID:BKV0yb11
クロムはサーリャのフィギュアを購入した。
自慢ではないが彼は巨乳大好きである。必死に隠していることだが。
それが証拠に彼は某天才とは天地がひっくり返っても結婚しない。彼女にはすまないが好みじゃないのだ。これっぽっちも。
逆に言うとばいんばいんのサーリャは好みど真ん中だが結婚できない。
しない、とできないの間には広くて深い溝があるのだ。
結婚しない相手であるティアモはまるっきりタイプではない。
逆に結婚したい相手であるサーリャにはまるで相手にされていない。
クロムは悩んだ。俺がこんなにおっぱい好きにも関わらずサーリャと支援がつかないということはあちらから見て俺はまるっきりタイプじゃないということだ。
が!サーリャは親世代男性陣のほとんど誰とでも結婚するくらい好みの広い相手である。
その相手から選外にされアウトオブ眼中にされるということは俺は男としての魅力がまったく皆無ってことではないだろうか。
フィギュアの前でここまで連想するまで0.2秒。
彼は頭を抱えて苦悩した。
なぜだ。なにがいかんのだ。
自惚れてるつもりはないが…冷静に自己分析してみてルックスは決して悪くないはず。
人となりも…充分まともな青年…だよな?
…考えてもわからんかったので彼は気分転換した。

ここはマイプライベートルーム。
クロムはサーリャのフィギュアを見つめてハァハァした。

ルフレ♀が部屋に入ってきた。
…クロムの人生に新たな黒歴史が刻まれた…
困った奴…的な視線に彼は苦悩した。
いっそ罵ってもらったほうが…まだ楽だった。
381助けて!名無しさん!:2014/03/29(土) 23:55:48.12 ID:wo3nNkaz
クロムの嫁候補だったらルフレ♀が一番胸小さそうだな。おねえさんっぽいタイプと村娘は知らんが。
382助けて!名無しさん!:2014/03/30(日) 00:52:43.20 ID:Tb7LnNpR
フード付きローブでわかりにくいけど実は脱いだらすごいんですタイプの可能性も
383助けて!名無しさん!:2014/03/30(日) 01:29:20.11 ID:Kt5p7GxX
リーフ「ハァハァ…流石はクロム兄さん、僕の兄だ。女性の魅力の何たるか、よく分かってるね。あと、時々でいいから僕にもサーリャさんのフィギュア貸し…ブハァァァッッ!」

エイリーク「女性はみんな胸胸って…クロム兄上といいリーフといい男性は言葉に踊らされ過ぎです!」
エフラム「そうか?…胸の成長率とやらはメティスの書で補えるかどうかは知らんが、家だと確かリンが異常に大きかったな。ボディリングも貸してやるから一度聞いてみたらどうだ?」
エイリーク「ああ血の繋がった妹なのに…リンだけあんなに、どうしてどうしてっ!」ガスッガスッ


リン「…な、何よエフラム兄さんたら相変わらず言動がセクハラ混じりなんだから!(でも、大きな胸に興味があるってことはやっぱり年相応の女の子のことが…)」
ロイ「ヘクトル兄さん、相撲の稽古なら外でやりなよ。さっきから地震みたいで落ち着かないじゃない」
ヘクトル「俺じゃねえよ!大体俺は相撲なんかに興味ねぇ!」


エリウッド「ああ…我が家が倒壊するのが先か、壁に穴が空くのが先か…。本当に胃が痛い…」
384助けて!名無しさん!:2014/03/30(日) 10:59:40.77 ID:F68L7SQ6
『異常に』大きいと言ってる時点で微妙な忌避感が見て取れるがな。
>>エフラム
385助けて!名無しさん!:2014/03/31(月) 20:44:40.67 ID:lYFAiLIZ
リリーナ「未来の横綱が相撲に興味ない…ですって…由々しい事態だわ…」
アストール「お嬢…FEに相撲はありませんぜ…」
ウェンディ「でも格闘技くらいあってもよさそうですよね」
バース「人型モードのラグズなら殴る蹴るはやってたな」
386助けて!名無しさん!:2014/03/31(月) 23:44:31.38 ID:3OoagNmu
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
387助けて!名無しさん!:2014/03/31(月) 23:45:43.46 ID:3OoagNmu
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
388助けて!名無しさん!:2014/03/31(月) 23:46:16.64 ID:jRAYsR/F
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::
389助けて!名無しさん!
    ノ   ノ      ヽ    /   ヽ
   ノ   ノ-------   ヽ  /     ヽ  ノ
  ノ |      ノ      ヽ/        ノ
    |     ノ       /ヽ       ノ
    |    ノ       /  ヽ     ノ


              -------      ノ    ヽヽ    ノ    -------
    /  \ O   ---------    ノ------      ノ         ノ
   /    \          ノ   ノ     ノ     ノ|         ノ
  /      \        ノ     -----ノ     ノ |        ノヽ
                 ノ         ノ        |       ノ   ヽ
                          ノ         |      ノ    ヽ
    / ̄ ̄ ̄ ̄丶 、
   '           ヽ、
 /  i   ::i;;   i   :ヽ
/;;;;   ii   i;;  ;;ii  /  |
|;; ii   i  ..ii: ::.;i  ..::  ,,|
|::::,,..ii::t、;;iiii,, i;; ii",,"--i;;;,,""|                           ,,.、-‐、      ,,.、-‐==z
ト、.;;;/ ̄ ヽ..、/"   ヾ ,,,|       ,.r ''´ ̄ ̄ ̄``ヽ、 ヽ ̄゛'‐─-、/    ゛'‐=z ,,‐":::::::::::::::::: ̄゛'‐-、.
ヾF"|            ト |      r'´          _>,_゛'‐、   ヽ,´ ̄`     ゛'‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 丶;|、         ;;; __    人  ,.-'ヘv' _,,.-‐''´  ユ ̄   '、_ ヽ ‐-、      /:‐"゛'‐、:::::::::::::::::::::::::::゛'=z
  レ"二==--  --,,.、-''" -、 __゛'-v‐{ヽ `{{,.、Jル ´     __  } /ヽ_i_\}‐、 .゛'、      ゛'‐、   \_::゛'、::::::::::::::::::::ゝ__
 "| | Fリフ.ii  /: : : : : : /´: : : : : :ヽ r 、i f_,, -‐ ""ヾ,´  ヽj i      _,-゛'‐、゛'、     /_zニ二_ ヽ:::i‐、::::::::::::::::::/
 │ii|    || / /: /,,‐"`´゛ヽ i: : : : : :ヾ|   `´   __,,,, トミヽ、 }'、  ,,.z;ニ-、ァ | .|=、    /  ´ ゛"  ノノl i:::::::::::::/  /
  ヾ|    |、|/|: i :| __   |人ヽ、: ヽ、:l=;=、  ィ‐〒テ_" ヒ_ミiV _ゝ ´-`""´゛ .| .|ソ   //        ‐':::::::::/  /::::
   |    ヾ=-ヽ、`|,r;;;、`  .‐--ヽ、ヽ_ ヽ ̄|    ̄   ノ _ツl|l! /         '、'、   /、`、__       |::/ ./\::::
   ト、  --=-- .`| .ー'ノ  '.ri,lヽ|,l^i¨/ヽ し      ' | l川|ヽ __,      l '、|  / '、 .─`   .,,  |,| /:::::::::::\
   .,|;;"、  :::::::   .'、 ヽ   `´  i´/  vr' ゙''ti;、   ,! llリl|  '、 -     /  |_/   ヽ_,,.、-''"   .|/::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄|  、 ,,、-‐-、.,,-‐ヽ ー-    |¨‐_,ヾ !ii  `  /   ViL -、ヽ_,,.、-''" __|_゛'‐-、___|__,,.、-''"ヽ,,‐'"ヽ_/
; ;;;;;;;;|   、  :::::,‐",‐"¨: \,.、-''"  .|r '"´  ト     /  _,.-''´  ,.へ  /|   .||   |__/ ̄l´___,,.、-''",,‐'":::::::::
丶;「|    \..:::{ {:::::::::,、|ヽ_,,.、-''" ヽ、  ノ `─' , -="- 、  /   /  |   ||   .|,‐"__ ̄゛'‐、.,,‐"ヽ{  {:::::::::::::::
丶 :::、___.::::ヽ、ヽ、/:::゛',====ハ、  ` ̄ ̄ ̄´   O 〉<    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、,,‐",‐"    ゛'‐、__.,,‐" {  {:::::::::::::::
 Y::::::::::::::::::::.:::::::::::/ ./{::.. /   ..:::::::  ヽ           ノ   ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄゛'、| ヽ    ::::::::::::::::::::::::: ゛'‐、.゛'‐、:::::