こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@お腹いっぱい。
MGSのスネークが雛見沢に来たら…というネタスレだ
単発ネタ・長編構わず投稿してくれ

前スレ
ttp://game11.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1144941095/l50

まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 13:01:08 ID:+YZuXLRu
1>>
「よくやってくれた。これより作戦の第2段階へ移行する。
雷電ネタは一応禁止だ」
3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 13:07:11 ID:WVr3xh0j
スネークのがんばり物語の続きを聴かせて貰おうか
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:46:56 ID:yMlyNS4h
……結局。
その後滅茶苦茶になった店内を片付けた後、半ば自棄になった沙都子がメイド服に着替えるとやにわに入江たちが復活し、「オモチカエリ」しようと迫るので沙都子が窮鼠さながらのトラップワークで迎え撃った。
一向に決着がつかないので、最後には魅音の提案で「明日一日メイド服で過ごす」というところに落ち着いた。
「しかし今日は眼福でした、うっふふふふ……☆」
「はぅ、お持ち帰りしたかったな……」
「もうこんなのはこりごりですわぁ……」
レナと入江は満身創痍だが、その肌は心なしかつやつやと輝いて見える。対照的に沙都子はもはや精も根も尽き果てているようだ。
「しかし、こういっては何だが……案外普通だな」
「何がですの?」
「いや、「メイド服」とはどんなものかと気になっていたんだが……露出も多くないし、あれほど必死になる類のものだろうかと思ってな。これならむしろこの店の制服の方が過激なんじゃないか?」
入江が口を挟む。
「当然です。上品さを損なわないブリティッシュ・スタイルでありながら、沙都子ちゃんに秘められたポテンシャルを最大限まで引き出すように私がこの目で選んだ一品ですので。スネークさんもおひとついかがですか?」
「それは遠慮しておく」
そんなことになればオタコンたちに何を言われるか分かったものではない。
「まあ今回の罰ゲームは割合ソフトな方だったね。……でも、いつもこんなものと思っちゃだめだよ? これからの部活が楽しみだねえ、くっくっく!」
「いや、甘く見ないほうが良いぜ魅音。スネークの勝負強さは得体が知れないくらいだ……」
圭一がくぐもった声でそう云う。すでに俺の分の罰ゲームを執行済みだ。
「……しかし、シュールな絵面ですねえ。これはこれで面白いから良いですけど」
「それ以上言わないでくれ。……云いようのない屈辱感があふれてくる」
「明日までそのままだからな、圭一。慣れるとその中も結構快適だぞ?」
「それはスネークだけなのです」
圭一は頭からすっぽりとダンボールに覆われている。なんでもいいから罰ゲームをと云われ、とっさに思いついたのがこれだった。
結構似合っているぞ、圭一。

「ふぅ。今日はたっぷり遊んだねえ」
魅音はおもむろに立ち上がると、向き直って俺を見据えた。
「スネークの実力はしっかり見させてもらったよ。……うん、文句なし。正直ここまでやってくれるとは思わなかったよ」
「……ああ」
少し呆けたような声が出てしまったかもしれない。そういえばこれは俺の入部を賭けた一戦だったのだ。楽しくてそんなことも忘れてしまっていた。
……そう、楽しかったのだ。こんなに遊びに夢中になったのは、随分久しぶりなような気がした。
戦場に身を置くようになってから…いや、ひょっとしたらそれまでの人生も含めて。
「明日からもよろしくね、スネーク」
目の前の少女が笑う。
「ああ、よろしくな。部長」
そうして俺たちは硬く握手を交わした。これで俺も部活の仲間入り、というわけだ。

ドアベルが来客を告げたのは、その時だった。
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:49:03 ID:yMlyNS4h
「いらっしゃいませー! ……ってあれ? お二人ですか」
入り口の方を見る。一組の男女が、詩音と挨拶を交わしていた。
男の出で立ちは帽子にタンクトップとラフなものだ。その肉体は良く鍛えあげてあるのが遠目からでもわかる。
女は淡い色のブラウスとパンツ姿。その仕草の端々にどことなく妖しい色気を感じる。知恵先生とはまた違うタイプの女性だ。
「あ、富竹さんと鷹野さんだね。スネーク先生は初対面かな?」
「……知り合いか?」
うん、とレナが答える。
説明によれば、男は富竹ジロウというフリーカメラマンで、年に数回雛見沢に野鳥撮影に訪れるのだそうだ。女は入江診療所……そこにいる入江の経営する病院に勤めている看護婦ということだ。
……それにしても、と入江の方を見る。この男、まだ若いのに一診療所の長とは……。
「……ん?」
詩音たちの方から笑い声が起こる。振り返ると、男……富竹が困惑したように苦笑いをし、詩音と鷹野がそれを見て口元を押さえているのが目に入った。
俺たちは早食い勝負の前に食った分の会計を済ませ、出口に向かう。
「いや、ここの制服はちょっと過激だねって思っただけだよ!」
「あれー? 富竹のおじさま、鼻の下が伸びてますよー?」
「あらあら、ジロウさんはこういうのが趣味だったのね」
「ち、違うよ……!」
「くすくす。ジロウさんのエッチ」
どうも女性陣が富竹をからかっている、という構図らしい。
「随分親しそうに見えるが」
「小さな村だから人と人とのつながりも深いんだよ。鷹野さんは村に一つしかない診療所の看護婦さんだし」
「なるほど、怪我や病気をしたら必ず世話になるからな」
「富竹さんももう何年も雛見沢にいらっしゃってるので、半分村の住民みたいなものですわ」
「富竹さんたちも今度の綿流しにもくるんだろ?」
「もちろんだよ。今年の綿流しは圭ちゃんもスネークも居てにぎやかになりそうだねえ!」
……ワタナガシ?
聞き慣れない単語を耳にする。大佐に聞くか……いや、今ここで彼らに尋ねたほうが早いだろう。
そう思って口を開きかけた時、鷹野たちがこちらの姿を捉えて話しかけてきた。

「あら、梨花ちゃんたちじゃない。奇遇ね」
「鷹野たちがデザートフェスタに来るなんて、珍しいのです」
「あれ、皆も来ていたのかい。……っていうか魅音ちゃん、ここの制服がこういう感じなんだって知ってたなら前もって教えてよ」
魅音の表情が意地の悪いものに変わる。
「富竹さんがどこかいい店教えてくれって言うから、詩音のバイト先のチケットあげたんじゃないですかー。デートスポットはちゃんとリサーチしとかなきゃだめってことですよ?」
「デ、デートってそんな……」
「あら、違うの? ちょっとがっかり」
「い、いや! 違いはしないけど、あ、いや」
「くすくすくす」
魅音たちの言うことを要約すると、魅音が富竹にデートスポットの紹介を頼まれ、デザートフェスタのチケットを手渡したということらしい。
エンジェルモートの制服はデートの場所にしては過激だ。魅音が少し悪巧みを働かせて、あえてこの店を選んだのだろう。……少し富竹に同情する。
「え、えーと、皆もデザート食べにきたのかい?」
「みー。力技で話題をそらしたのです」
「心配しなくても、邪魔者はさっさと退散しますわ〜」
「あら、沙都子ちゃんその格好なあに? 可愛いわね」
「うっ。こ、これはその、罰ゲームで……」
沙都子が囃し立てると、鷹野にやりこまれた。まさに墓穴。
「沙都子ちゃんはメイドさんなんですよ、はう〜っ☆」
「くねくねしないでください監督。果てしなくキモイです」
「い、入江先生……?」
「ああ富竹さん! 私は今最高に幸せです! 苦節二十年、ついに理想のメイドにめぐり合えた今日という日を、私は神に感謝したい――! このエプロンドレスがいいと君が言ったから6月16日はメイド記念日ー!」
「は、はあ……」
「……みー☆ 富竹市場で入江の株がストップ安なのです」
入江はくねくねと痴態を晒したかと思うと、突如沙都子に向き直りにじり寄るが、レナの拳で宙を舞う。
「……すでにこの一連の流れに慣れ始めている自分が恐ろしいな」
「あんたもすぐだぜ、スネーク……ふふふ……」
ダンボール圭一が不気味な口調で言う。
まあそれはそれで楽しいかもしれないなどと苦笑して、慌てて頭を振った。
……いかんな、気が緩んでいる。俺は雛見沢にバカンスに来たのではない。任務を忘れないようにしなければ。

6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:49:42 ID:yMlyNS4h
まず……これからの予定だが、当分は情報収集だ。
メタルギアを開発するにはある程度の施設と設備が必要だ。この土地については先に潜入している『弓』が良く知っている。彼女ならそういった条件に該当しそうなポイントをいくつか絞れているかもしれない。
そう思ったところで、溜息を吐く。岡村君の言ったことも考えると、『弓』もどこまで信用できるかわからない。すでにここからが手探りなのだ。
後は……村中の人・モノ・金の流れをしらみつぶしにチェックするしかないか。公権力の助けが借りられれば話が早いが、もし本当にメタルギアがここで造られているなら世界の軍事バランスを揺り動かすほどの問題だ。慎重に慎重を期す必要がある。
「こういうのは本来オタコンたちの仕事なんだがな」
しかし、彼らもそこまで手が回らないので、贅沢は云えない。こういう時は人手不足が憎い。
地道に聞き込みに回るしかないか。
……しかしまあ、部活メンバーと信頼関係を築くことができたのは幸運だ。彼らの情報なら信用できる。
「そういえば、"ワタナガシ"とは何のことだ?」
早速疑問をぶつけてみることにする。
「綿流しは、雛見沢のお祭りだよ。今度の日曜にあるんだよ。屋台がいっぱい並んで、村の外からもたくさん人がくるんだよ!」
「日曜というと、今日が木曜だから……3日後か。祭りというと、パレードや仮装行列といったあれか?」
「んー、残念ながらそんな派手ではないねえ。なんていうんだろ、ファーストフードやゲームの店舗を回ってワイワイやるって感じなんだけど……。それで、祭りの終わりには皆で川に布団やぬいぐるみの綿を流して、無病息災を祈るんだ」
「みー。ボクの演舞もありますですよ」
「神様に奉げる舞いなんてのなら、外国にもありそうだなあ。どうだ、スネーク?」
「ああ、実際に見たことはないが知っている。神というのは、いわゆるキリスト教のとは違うんだろうな、当然」
知恵を思い浮かべる。そういえば彼女も教会の者だったな。頼めばたっぷりと説教をしてもらえるかもしれないが、そんな酔狂なことをする気もない。
「オヤシロさま、よ」
突然鷹野が会話に入ってきた。
視線を上げると、鷹野はどこか妖しげに口元を歪めている。
「オヤシロ……サマ?」
「スネークさん、でいいのかしら? この前分校に赴任してきたのですってね。じゃあこの村のこともよく知らないでしょう」
「ああ、まだ右も左もわからない。だから色々教えてくれると助かる」
「ええ。オヤシロさまっていうのはね、この雛見沢の守り神なんですの。古手神社ってご存知? あそこに祀られているのがそうよ」
「……ボクのお家なのです」
「ほう……?」

……気のせいか、梨花の表情が強張っている気がする。
周りを見ると、皆どこか居心地の悪そうに俺たちの会話を聞いている。いったい何だ……?
「オヤシロさまは、基本的には村人を助けたり縁結びを執り行う善神。……でも、破ってはならない掟もいくつか存在するわ。」
「掟?」
「例えばそうね、村から出て遠く離れること。オヤシロさまは村人が自分の元から離れようとするととても怒って……祟るの」
「それは不便な話だ」
「勿論現代ではそんなことはないけど。……祟りはあるかもしれないけどね? くすくす」
「鷹野さん」
不意に富竹が咎めるような声を出した。
だが、なかなか興味深い話だ。
「ふむ。鷹野さんは神が人を祟ると信じているのか」
俺がその先を促すと、鷹野はどこか楽しそうに目を細める。
鷹野は何か確信を持って話している。村人が口を閉ざすような、村についての何か。……「祟り」が何か関係しているのか?
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:50:45 ID:yMlyNS4h
「毎年、綿流しの夜に……一人が消え、一人が死ぬ」
「なんだって?」
「この村で今起こっている祟りのことよ。週刊誌なんかは雛見沢連続怪死事件なんて書きたててるわね」
初耳だ。
俺は思わず身を乗り出す。
「四年前から、綿流しの夜になると失踪と死亡事件が同時に起こる。まるで計ったみたいにね。今まで途切れることなく続いているわ」
「……ということは、もしや……」
「ええ、今年はその五年目。果たして祟りが起こるかどうかは私にもわからないわ。今年は何も起きないといいのだけれど……くすくすくす」
白々しい声音で云う。
恐らく、鷹野はその偶然を面白がっているのだ。今年も誰かが死に、誰かが消えれば面白いというくらいにしか思っていない。
少し不謹慎にも感じるが、自分の住む村でそんな事件が起これば、まるでミステリーのようだと昏い好奇心に胸を躍らせる者もいるだろう。

「……っと、ごめんなさい。ここでする話じゃなかったわね」
皆が押し黙ってしまったのを見て、鷹野は空想から脱したらしい。
振り返ると、レナや沙都子は沈痛そうにうつむいてしまっている。
「……あまりオヤシロさまを悪く言わないでほしいのです。高野の悪い癖なのですよ」
「ええ、ごめんなさいね。改めるわ」
「多分無理だと思うのですよ」
梨花はどことなく怒ったようにそう言った。
……考えてみれば、この村に住む者にとってオヤシロさまの祟りなんて話はあまり気分のいいものではない。ましてや梨花はそのオヤシロさまを祀る神社の娘なのだと言う。声を尖らせるのも無理はないか。
なんとなく気まずくなった空気を破るかのように、鷹野の連れ……富竹が、口を開いた。
「えっと、……スネークさんですね? はじめまして、富竹ジロウと言います」
「ああ……これはご丁寧にどうも。昨日分校に赴任してきたスネークだ」
「フリーで写真を撮ってましてね。腕は余り人に見せられたようなものじゃないですが」
「早くメジャーデビューしなよ〜。一冊くらいは買ってあげるよ?」
「プロになって鷹野さんを安心させて下さいよー! 俺たちも待ってますから!」
「あ、あはは、ありがとう。期待にそえられるようがんばるよ」
そう云うと、富竹は静かに一歩踏み出し、俺に握手を求めてきた。
断る理由はない。俺は差し出された手を堅く握る。

――――それで、気づいた。

8名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:52:07 ID:yMlyNS4h
「…………」
目の前の男の顔をじっと見つめる。
富竹も無言で俺の顔を見る。
しばらくの間、奇妙な沈黙が流れた。
「……では、またな。富竹さん」
「ええ。またお会いしましょう」
互いに視線で頷く。
その意味を心に刻み込み、どちらからともなく手を離した。
「園崎さーん! ご案内早めにお願いしまーす!」
「あ、はいすいませーん! ……ではお二人様で。喫煙席と禁煙席がございますが……」
先輩らしきウエイトレスから注意され、慌てて自分の仕事に戻る詩音。
「では行こうか、皆」
富竹たちとすれ違い、外に向かった。


……その後、軽く色々と店先を冷やかしてまわり、日暮れを迎えた。
「じゃあ皆、今日はこの辺でお開き!」
そう魅音が号令するとともに、部活メンバーが解散する。
それぞれ自転車に跨り、さよならを交し合って夕闇の街に消えていく。俺はそれを見送ると、己の掌を眺めた。
あの男の無骨な手。
握った時にタコの手ごたえを感じた。
……あれは銃を扱う者のタコだ。
同じくそれを持つ俺だからわかる。改めて考えてみると、カメラマンにしては不自然なほどに鍛えられた筋肉も、音を立てないよう訓練された者特有の足運びも……一つの事実を指し示していた。
富竹という男、素人ではない。恐らく不正規戦部隊の訓練を積んでいる。
そして、それに気づいたのはこちらだけではない。
「……掴んだ、な」
眺めていた掌を強く握り込み、空を仰ぐ。
絶え間なくひぐらしが鳴いていた――――。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 15:56:38 ID:GfiYc+va
>>4-8
GJ!!!
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 16:12:18 ID:kjXhDzby
GJ!!!!!
11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 16:19:14 ID:yMlyNS4h
TIPS あの日の約束

興宮署に電話の呼び出し音が鳴り響く。
恰幅の良い男がそれを取る。定年間近だが、今だ志は全盛期のままと自他共に認める熱血刑事だ。
「はいはい、興宮署です。……おんやあ!? お久しぶりですねえ〜」
いつになく声のトーンを上げる。一瞬何事かと周りの刑事たちが大石刑事を見る。

『……ええ。宿もとってあります。近いうちにそちらに行こうかと』
「なっはっは! 公安の方のお仕事は大丈夫なんで?」
『ええ。庶務に少々無理言って有給取りました。幸い今までの分が余りに余ってたんで』
「あんまり忙しくして奥さん泣かせちゃ駄目ですよう? それで、ご家族も一緒に雛見沢へ?」
『いえ、今回は単身です』
「ん〜? まあいいですが。もしかして、愛人と密会とか? んっふっふ!」
『ははは、だとしたら随分可愛い愛人です。実は、古手梨花に用がありまして』
「ほう? 古手さんと面識が?」
『ええ。五年前に、ちょっとした約束をしたんです』

……。
「以上が連絡員の報告です」
「公安の刑事がRと接触ですか……。身元の見当は?」
「はい。赤坂衛、資料室では相当のやり手だそうです。もしや我々の計画を嗅ぎつけて?」
「かもしれません。とにかく、法的手段で介入されると厄介です。排除しておきましょう」
「わかりました。山狗を二、三人用意します」
「いいえ、彼を使いましょう」
報告をしていた男が顔を上げる。
聞き手の女は口元だけで笑みを作っていた。
12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 16:31:41 ID:+YZuXLRu
GJ!!!!!!!!
最高だ!!!
最初から飛ばしすぎだぜ!
13名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 17:01:55 ID:nQiiQCuR

        数えきれない世界で後悔した…

      いつも、気付くときには手遅れだった…

     千を越える死と絶望のカケラを越えて俺は来た…

   ずっとずっとお前たちに伝えたかった言葉を伝えるために…

     「こちらスネーク! 雛見沢村に潜入した!」

             METALGEAR −WHEN THEY CRY−
                        To be continued.

前スレ1000に貼ろうとしていて間に合わなかった。orz
14名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 17:21:53 ID:VpGM5EXQ
前スレ1000には絶望した
15名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 17:24:27 ID:GfiYc+va
前スレ>>1000
それは無い
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 18:14:14 ID:fXw4N7Ze
きっとみおんだったんだよ。空気読めないから。
17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 20:43:40 ID:GC539kT4
魅音が空気を読んで>>13を貼っていたらきっと>>4-8の感動は少し薄れていたのですよ
あの1000にがっかりしたことでより高い感動を得られたのです…多分
18名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 20:48:28 ID:YMCx9iVH
最近つながらないカケラ多いなぁ
あのオリスクを本筋としてみるとそんな気がする
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 20:50:11 ID:99Z3efHZ
他のスレと違って作者さん多いからな
それぞれが自由に書いているからそれぞれの話になるんだよな
まあ本編の〜編って考えればいいんじゃないか
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 20:55:42 ID:To0ZweCe
>>4-8
職人様GJ!!
新展開の予感!!
21名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 21:01:04 ID:OZso1g80
>>4-8
GJ!!
オラわくわくしてきたぞー
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 22:16:43 ID:+YZuXLRu
さぁさぁ次も期待!
頑張ってくれ!
23名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 22:29:31 ID:uQEehxmp
このスレに▲様が遊びに来ました

来ちゃった

   へ
   / 。\
  <_、__ゝ
  γ λ
  《^〉 )
  ={」=ニニニニフ
   /___ゝ
   〃 〃
24名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/06(金) 23:38:27 ID:nQiiQCuR
                 へ
     , -─- 、       /;。\
     ,' , -==='、___ Σ <_、__ゝ 足音が一つ多い!
    ゙!' (从从 || ..ii  γ λ
      ! リ!゚ ヮ゚ノリ | _ii  《^〉 )
    ノi⊂)丱iつ||    ={」=ニニニニフ
     くメ___〉       /___ゝ  
       し        〃 〃

 そう言い残して▲は姿を消しました。
 どなたか真相を突き止めて下さい。それだけが私の望みです。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 12:41:55 ID:H2uGeRLW
桐生チャンと遥も雛見沢に引っ越してこないかなぁ

ひぐらしが如く・・・なんちゃって


はぁ暇だな
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/07(土) 14:17:30 ID:+7oUJuYS
>>25
話に収拾つかなくなりそうだが楽しそうだな
遥のメイドコスにハァハァする桐生チャンとか…葛西さんと絡むのも美味しすぎる。
27名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 00:40:45 ID:kV5fWyxf
雷電ネタ禁止・・・忍者は誰なんだ・・・?
28名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 03:11:51 ID:nEAmup++
>>27
グレイフォックスじゃないか?
29名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 04:38:19 ID:kV5fWyxf
>>28
生きてたのか?悟史みたいにしぶといな…
MGS2とMGS3しかやってないからうーん
30名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 17:38:42 ID:AZvhFotC
>>27
大穴でブラックニンジャ(シュナイダー)とか
31名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 17:42:48 ID:I4ZIlXRF
何で雷電ネタは禁止なんだ?
32名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 20:02:33 ID:q+qIia85
>>31
同じく。別にスレタイにも書いてないし、何でなんだろう?
33名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 20:08:31 ID:iB10gyfW
スネークがわりと雛身沢の日常を楽しんでるのがちょっときた
34名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 20:30:43 ID:SoI7UD55
>>31
きっと作者の中の人が雷電の活躍を書く為に予約してるんだぜ!たぶん。
35名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 20:37:19 ID:ZNT6HwVQ
オタコン「そうか…わかったぞスネーク!
      >>27が言ってる雷電ネタっていうのは
      ニホンの有名コミック、魁!男塾のことだったんだ!」
36名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 20:58:49 ID:iB10gyfW
>>35
つーか詐鈍死楚胡素(さどんですそうす)が出た時にいたな、雷電
37名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/08(日) 22:57:44 ID:nEAmup++
雷電「梨花ちゃん、次は俺が守る!!」

梨花「赤坂で間に合ってるのですよ(笑)」

雷電「(´・ω・)」



こうですか分かりません><
38名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/09(月) 15:21:56 ID:p1CgJ+el
ここで神イラストレーターの俺がオリスク支援
ttp://up.spawn.jp/file/up14285.bmp.html
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/09(月) 18:25:03 ID:kGLaJPLv
>>38
ちょwwwwwwww常時それかよwwwwwww
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/09(月) 22:19:41 ID:UG1lf00I
wktk
41名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/10(火) 23:00:17 ID:tJnXs+tl
小鳥のさえずりが朝を告げる。
「う〜ん……。」
顔にやけに硬い感触を感じて目が覚める。思いっきり伸びをすると、くわぁとあくびが出た。
鏡を確認すると、頬にはくっきりと赤い跡が付いてしまっている。どうやら机に突っ伏したまま眠ってしまったらしい。
振り返ると、同じように沙都子が机に突っ伏していた。何処となく疲れきって眠ってしまったように見える。
ええと、昨日はどうしてたんだっけ……?
昨日は放課後デザートフェスタに行って、スネークを部活に誘って、みんなで騒いで……。……そうだ。家に帰って、沙都子に手伝ってもらってアレをやっていたんだ……。
「……みー。沙都子、沙都子。起きるのですよ。」
体を揺すると、沙都子は眩しそうに目を開けた。
「ふわぁ……梨ぃ花ぁ……。……朝ですの……?」
「ええ。ほら、着替えて学校に行くのですよ。」
「……うー。」
まだ寝惚けているらしい。私がしれっと手渡したメイド服に、何の疑問も持たずに袖を通す。わざわざ指摘することでもないので何も言わないでおくことにする。
私も学校の用意をし、……机の上に無造作に散らばった紙束を整頓し、鞄に詰め込む。
「あぅあぅ……。それ、持っていくのですか……?」
羽入がためらいがちにそう尋ねる。
「別にいいでしょ。これは惨劇を回避するのに必要なんですもの。」
「本当にそうでしょうか……。」
私はあえて答えない。踵を返し、朝ごはんの用意に取り掛かった。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/10(火) 23:00:59 ID:tJnXs+tl
いつも通りの登校路。いつも通りの校門を抜け、いつも通りの教室の扉を開く。
「あ、梨花ちゃんおはようー! ……? なんだか眠そうだね?」
教室の中には見慣れたメンバーがすでに揃っていた。圭一までいるのはちょっと珍しい。多分沙都子のトラップ責めを多少なりとも回避しようと早起きして先に登校してしまおうとでもしたのだろう。
「おはようございますですの……。う〜、これでは授業中居眠り確実ですわね……。」
もっとも、その当の沙都子はまだ眠気が抜けきっていないらしく、ふらふらと足取りがおぼつかない。……少し昨晩遅くまで付き合せすぎたか。ごめん、と心の中で謝る。
「おはよう二人とも! ……ありゃ? 梨花ちゃん、なんかその鞄やけに中身入ってない?」
流石に目ざとい。私はニヤリと笑い、鞄の中の紙束を彼らの机の上に広げた。
「……お!? これは……へぇ〜。」
「うわぁ、梨花ちゃん、これ梨花ちゃんが描いたのかな、かな!?」
「へー、なかなか本格的ですねえ。」
その紙束の正体は……文房具屋で売られているような、ケント紙の原稿。
漫画家が使うようなアレだ。
そこには昨日私が沙都子と執筆した漫画が描かれている。
「私も梨花が漫画を描くなんて知りませんでしたわ。まったく、水臭いですわ。」
「みー。別に隠してたわけじゃないのです、ただ最近描きたくなっただけなのです。」
「ふむふむ……。いや、これ面白ぇよ梨花ちゃん。特にこの、悪の組織に主人公の少女が仲間たちと力を合わせて戦うシーンとか。」
「日本を影で牛耳る謎の秘密結社『東京』に、村ぐるみの奇病ね〜! いやはや、梨花ちゃん意外とハードボイルド志向なんだね!」
「はぅ、まだまだ荒削りな部分もあるけど、ストーリーの勢いとキャラクタの個性は○だと思うよ! あとは画面が白黒ばかりでちょっと寂しいかな!」
「ふむ、なるほどね。今度はトーンも使ってみようかしら……。」
そう。鷹野はきっとこの世界でも惨劇を起こす。
それを乗り越えるには、部活のみんなと力を合わせなければならない。だから面倒なようでも、私は毎回こうやって彼らに終末作戦や雛見沢症候群のことを教えているのだ。

「あのー、でも梨花。」
「何よ、羽入。」
「ちゃんと話せば部活のみんなが梨花の話を信じてくれるのはこれまでの世界で分かっているのですから、わざわざ漫画仕立てにしなくてもいいのでは……?」
「……分かりやすく説明するにはこれがちょうどいいのよ。」
「でも、気のせいかその漫画だんだんクオリティが上がってきているのような……。最初は下書きもなかったのに、いつの間にかネームが入って、とうとう今回はペン入れまで……」
「あんまりしつこいとまたキムチよ。」
「あぅあぅあぅ! 最近ボクの扱いが酷いのです……!」

羽入が色々と文句を言うが、聞こえないフリをする。
「しかし梨花ちゃんにこんなにお話作りの才能があるなんてね……! ……どうだい梨花ちゃん、実は今度近くでとあるイベントがあるんだけど……」
「……ページ数次第なのですよ? にぱー☆」
魅音の目が普段とは違うオーラを放つ。私と魅音は二人してくっくっく、くすくすくすと含み笑いを交わした。
「嗚呼……梨花が、なんだか今まさに道を踏み外さんとしているのです……。育て方を間違えたかもしれないのです……。」
羽入が頭を抱えているようだが、それも無視する。
そうこうしている内に知恵がやってきて、その場はそれきりとなった。まあいい、また後で部活のみんなには話の続きをしよう。
43名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/10(火) 23:54:25 ID:tJnXs+tl
しまった! 下書き←→ネームを逆で読んで下さい。
44名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 01:26:08 ID:gn1/gBmj
ディープスロートからのプレゼントだ!
http://pics5.webs-tv.net/5/userfile/l/liuuu/album/145c084c27ccc8.jpg
45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 01:42:46 ID:mKh6Ork/
悪いが、俺にその気はない。ホモ画像注意だ
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 01:48:01 ID:WCP0bOS3
オタコン、お前と話があいそうな少年がいるぞ
フィールド!?近づけない!!
47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 02:20:16 ID:TWnwJlCq
TIPS:「泥の海」

殺してやる…

殺してやるんだ…!

あいつらの事さ! ぼくらを捕らえて閉じ込めて縛り上げたあの連中!
ぼくの“敵”!! 憎たらしいあいつらの事さ!!
君も知ってるだろう? ずっとこの部屋でぼくがされてきた事を見てたんだから!

許さない! 許さない! 許さない!

殺してやる! 殺してやる! 殺してやる!

あの時みたいに!
あの憎い中年女の頭をグシャッと叩き潰したあの時みたいに!

そこにいつもの注射。

強い眠気がぼくの思考をたちまち失わせ、泥の海の底に向かってどこまでも沈み込む…
これでも、前よりは注射の量も本数も減った…
以前は、ものすごい量の注射を打たれ、点滴に入れられる薬の量も多かった。
あれはいつだっけ…? 君、覚えてないかい?

そうか、あの時だ…
奴らの一人が隙を見せた時、ぼくは思い切り首を伸ばして、そいつの顔の肉に齧りついてやったんだ。
まるで踏みつぶされる猫みたいな声を上げて、そいつは血まみれでうち回った。
ははは、いい気味だ。あんな傷口、ちょっとやそっと縫っても絶対に消えやしないぜ。
なにしろ頬の肉の大部分がぼくの口の中でクチャクチャ噛んでやったんだから。
別に美味くも何ともなかったけどね…
たちまち大柄な男たちが何人もぼくにのしかかり、ぼくをめちゃくちゃに殴りつけて喉を絞め、
口からあいつの顔の肉を引きずり出しにかかった…
ここのリーダーらしい、ひょろっとした眼鏡の男が叫びながら飛び込んで来なけりゃ、ぼくは絞め殺されて
いたかも知れないね。
眼鏡の男は注射器をぼくの腕に刺しながら、涙目でしきりにつぶやいてたっけ。

ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ…

誰に向かって謝っているのかは分からないけど、あいつが困るってんならそれは良い事に決まってるさ。
ぼくは負けない! 絶対にあいつらに負けたりしない!
必ずいつかここを君と一緒に脱けだして… あいつらを皆殺しにしてやる!
そして一緒に帰るんだ!
48名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 02:22:36 ID:TWnwJlCq
帰る…?

何処へ…?

思い出せない… ぼくは何処に帰らなきゃならなかったんだっけ…?
ぼくを待っていた誰かがいたはずなんだ…
くそっ… 駄目だ… 思い出せない…
頭に詰まった泥が何もかもを覆い隠してしまってるんだ…
時々夢に見るあいつらだろうか?
暗いところでうずくまって泣いている小さな女の子…
もっと年上の、目に涙を溜めた髪の長い女の子…
誰だっけ…? 思い出せない…
君は知ってるんだろう? 教えてくれよ…!

君はずっとそこでぼくを見つめ続けて来たんだろう?
君だけはぼくの敵じゃない… この部屋に閉じ込められたぼくのたった一人の友達じゃないか!
どうして黙ってるんだ…? 前はよくぼくに話しかけてくれたじゃないか?!
また元のぬいぐるみの熊に戻ってしまったって言うのかい?
昨夜、この部屋に、鬼が立っていたのを君も見たろう?
ここの連中にはその鬼がちっとも見えてなかったみたいだけど、ぼくには見えた…
真っ赤に光る一つ目の鬼…
あれがオヤシロサマ…? ぼくの後をひたひたとつけ回していた鬼…?
不思議だ…
そいつの顔には一つ目の他には鼻も口もなくて表情なんか分からないのに…
ただじっとぼくを見つめているだけで言葉も発さず身じろぎ一つしないのに…
なぜか分かったんだ。
その鬼がぼくを見つめて泣いているのが…

なぜだろう?

なぜ泣いてたんだろう?

ねえ、君はどう思う?
教えてよ…

ぼくの帰るところは何処?
ぼくを待っているのは… 誰…?

むぅ…
49名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 08:50:14 ID:nVgMJnAG
>>41-42
梨花の書く漫画…見てみたい気がするな
>>47-48
こいつ…まさか悟史?悟史暴走フラグ?

まあ何が言いたいかというとあんたらGJってことだ

50名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 10:51:15 ID:EOytWAcY
>>38
シュールw ありがたく使わせていただきますw

>>41
GJ
漫画家梨花ちゃまに萌えた俺はちょっと変かもしれない
>>47
悟史キタコレ!好きなキャラだからうれしい。
もしかしたらスルーされるかと思ってたから余計に。
噛み付き怖えぇ

前後のシナリオがつながるかきりのいいところまでいったらバージョン2うpするつもりです。職人さんには毎度感謝
51名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 12:03:31 ID:gn1/gBmj
なんかこのままだとスネークがSIREN2の永井か三沢みたいになりそうだな
52名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 14:16:15 ID:L+PNrBjp
>>41-42
>>47-48
両方ともGJ!
53名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 19:15:04 ID:zrvccORp
これはサイボーグ忍者が悟志なんじゃね?
54名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 19:28:59 ID:56J0UxV8
>>53
さすがにそれはねーよwwww
55名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 21:46:51 ID:BfBcqiVq
いや、それはそれで面白いかもw
56名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/11(水) 22:23:24 ID:A08ndsug
( ´∀`)
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/12(木) 09:02:47 ID:ii6F8m48
58名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/12(木) 09:52:57 ID:eeI7hRbX
>>57
ホモ注意
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/12(木) 20:33:54 ID:hh2Cp3YK
>>57
肉体ブラクラ注意
60名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 01:31:49 ID:SoLRvWnO
                          __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'          雛見沢               ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙

爆弾解体に失敗するとこのルートになる
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 03:33:43 ID:myuGGQ+x
最後はレナとジ・エンドが目玉をギョロギョロさせまくりながら
よだれドバドバでキスしますwwwwwwww

画:漫$画太郎
62名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 12:48:21 ID:MWZQRC3b
爆弾解体というとポリスノーツを思い出す。
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 16:11:39 ID:ADDqDQ1Z
爆弾解体というと真島の兄さんを思い出す
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 17:44:57 ID:ddg4AbhK
爆弾解体というと鈴木爆発を思い出す
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 19:12:26 ID:VVXrJjVd
                          __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'          雷電               ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙

雷電ネタ禁止の真相ってこういうことじゃね?
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 21:10:46 ID:U9y3/sr2
パラドックスしすぎてどれが本編だかわからんなぁ
かけらの分別して第2次オリスクに加える文しぼって
文の微調整とやったほうがいいか

67名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 21:14:22 ID:Nac2Z5r3
コテハンだけでいいから欲しい
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/13(金) 21:48:58 ID:uQ4L9Awr
ナタ女だし13日の金曜日は盛り上げていこうぜ
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 00:17:59 ID:am/jzRng
「「「いっただっきまーす!」」」
午前の授業が終わると、教室はたちまち賑やかになる。
下級生の子たちがそれぞれ仲良しのお友達と机を寄せ合う。「今日の弁当何だろー!」「ねえねえ、さっきの黒板のとこ・・・」そんな声があちこちから聞こえて、喧騒となる。
「腹減った〜・・・俺たちもメシにしようぜ!」
「昨日あれだけ食べたのに、圭一さんは元気ですわねえ。」
「甘い物は別腹だもんね。・・・でも、当分ケーキは見たくないかなあ。」
デザートフェスタだからって調子に乗って食べ過ぎた。・・・結局ゆうべは体重計に乗れなかったなあ。
でも楽しかったからまあ、いいか。
私は昨日のドタバタ騒ぎを思い返して笑う。
「レナ〜、圭ちゃ〜ん、さっきの問題教えて〜」
魅ぃちゃんがのべーっと脱力したように腕を投げ出す。
「うん、いいよ。ノート見せてー」
「さっきってあれか? 魅音は去年習ったはずじゃねえか。」
「へっ、そんな昔のことは忘れたよ・・・」
そうおどけてみせる魅ぃちゃん。
・・・魅ぃちゃんは最近特に勉強をがんばるようになった。ちょっとレベルの高い学校に進路を変更したらしい。・・・圭一くん、頭いいからなあ。微笑ましくて、少しだけ複雑。
・・・だけど、勉強に打ちこみ始めてるのは私だって同じか。
問題の解き方を解説しながら、頭の片隅で思いをはせる。
再来年の春。私は新しい靴を履いて、新しい校門をくぐり抜ける。
そこには同じ制服を着た魅ぃちゃんと詩ぃちゃんと・・・圭一くんが待っていて、私に手を振ってくる。
梨花ちゃんと沙都子ちゃんが入学する頃には卒業しちゃってるのが残念だけど。・・・いっそ、みんなで留年してしまおうか。圭一くんたちなら本気でやっちゃいそうだなあ。
・・・そんな未来を思い描く。そんなことを思う自分に少し驚く自分がいる。
ちょっと前までは今の幸せだけを受け入れようって思ってたのに・・・。
みんなといる時間が心地よくて、ちょっとだけ欲張りになったみたい。
「ありがとうレナ! やっと分かったよ〜!」
「どういたしましてなんだよ、はぅはぅ。」
魅ぃちゃんがメモを取ったノートを机にしまうと同時に、教室の廊下側の方からどよめきが沸いた。
好奇心旺盛な下級生の男の子たちが、窓枠から身を乗り出して廊下を覗き見ている。昇降口の方から誰かが歩いてきているらしい。
その人物に何となく予想がついて、私の思考はざわめいた。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 00:18:51 ID:am/jzRng
「うむ、今日は大漁だな。」
鷹揚に廊下を横切るのは、三日前に雛見沢にやってきたあの人だ。
手には大きな捕獲用の網を持っている。・・・よく見ると、その中に入っているものが激しくうごめいているようだ。
「せんせー、それ何ですかー?」
男の子の一人がその網を指さして尋ねる。
「ん? ああ、今日の昼食だ。ここの山はわりと鳥が沢山いてな・・・」
スネーク先生がそれを掲げもって説明していると、廊下の逆の方から知恵先生が姿を見せた。・・・呆れたように口が開いている。
「おお、知恵先生。どうかしたか・・・」
「・・・ちょっと職員室まで来てください。」
知恵先生はスネーク先生の言葉を遮り、有無を言わせず職員室まで連れて行くと、扉をぴしゃりと閉めた。気のせいか人目をはばかるようで、連行するといったほうが正しいようにも見える。
私はこっそり教室を出、忍び足で彼らの後を追った。

「・・・あまり目立つことはしないでください! 何考えてるんですか!」
「いや、ちょっと食糧をキャプチャーしていただけなんだが・・・」
「普通の教師は昼休みに山に行って動物をとってきたりしません!」
「そうは言うがな知恵先生・・・」
「・・・はぁ、あなた本当に潜入のプロなんですか? 頭痛い・・・」
・・・・・・・・・。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 00:19:28 ID:am/jzRng
教室に戻る。
みんなはお弁当を食べながら談笑しているところだった。特に声もかけず自分の席に着く。
「・・・どうした、レナ?」
「え?」
顔を上げる。
圭一くんが、真面目な表情で私の目を見つめていた。
「どうしたって、何のことかな、かな?」
「いや、なんか考え込んでるような様子だったからよ。なんか気になることでもあるのか?」
どきりとする。
・・・圭一くんは時々とても鋭い。表には出さないようにしていたのに、私があることを気にかけているのを見抜いてしまった。
・・・どうしよう、みんなに相談してみようか・・・・・・。
「ん? レナ、悩み事? もし悩みがあるなら言ってくれるとうれしいな。」
魅ぃちゃんがやんわりと相談を促す。みんなも私たちの会話に気づいて、こちらを見た。
・・・仲間っていうのは、隠し事なんかなしだよね。
うん、と私は決意する。言ってしまおう。
「あのね、スネーク先生のことなんだけど・・・」
「・・・スネークがどうかしたのですか?」
「あの・・・なんかスネーク先生って、ちょっと変わったところがないかな、って・・・」
「変わったところ? ・・・まあ、確かに変人って言えば変人かもねえ。さっきもなんかサバイバルしてたっぽいし。」
「ううん、そういうんじゃなくて、上手く言えないんだけど・・・」
言い淀む。
スネーク先生は沙都子ちゃんを救ってくれた恩人だ。だからこんな疑いを持つのはやはり良くないことかもしれない。
「・・・なんだか、スネーク先生って、とても大きな秘密を抱えてるような・・・・・・・・・私たちに知られたくないと思っているようなことがある気がするの。」
「秘密?」
魅ぃちゃんは首をかしげる。・・・無理もないか、私だって言ってることが抽象的過ぎると思う。
ただ、スネーク先生と会った初日から・・・あの人の周りに、良くない気配を感じるのだ。
スネーク先生本人の立ち居振る舞いに、初日エンジェルモートでこっそりと無線を交わす様子。
・・・そして、昨日保健室で岡村君と話していたこと。
話の内容は掴めなかったけれど、・・・怯えるような岡村君の声音と刃のような先生の口調、そして漏れ聞こえてきた不穏な単語。
「んー・・・悪いけど、ちょっと分からないかな・・・。具体的にスネークが私たちに秘密にしてることって、何だと思うの? それが分かんないと何ともいえないよ。」
「それは・・・ごめんなさい、私にも分からない。本当に何となくなんだけど・・・」
「うーん・・・」
みんな黙り込んでしまった。
・・・言葉にすると、自分のスネーク先生に対する疑いが根拠のないものに思えてくる。
でも、何か嫌な予感がする。こういう予感は当たることを私は知っていた。
「はぅ、そんなに真剣にならなくてもいいんだよ! ちょっとしたことだし、レナの気のせいかもしれないから。」
雰囲気を戻そうとわざと声のトーンを上げる。
・・・そうだ、本人に直接尋ねてみよう。本当に私の気のせいかもしれないし。
気のせいならそれでいい。
今の幸せが壊れなければ、それでいいんだ。

72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 05:47:00 ID:zkFA8lO4
その内レオンとかウェスカーとかエイダとかも出てきそうだな
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 08:08:02 ID:LHDkAry/
>>69-71
GJ!!
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 08:21:56 ID:8mjodQq0
知恵先生他人のこと言えないよ…
75名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 08:54:49 ID:BeETmyIg
>>72
・・・プラーガ?
ある意味でひぐらしとマッチしているような気がする。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 09:31:39 ID:LHDkAry/
寄生つながりか
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 12:46:38 ID:WYYFkFoD
そこでミギー参上ですよ!
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 12:48:29 ID:4lDAN8Uo
>>77
寄生獣だっけ?
79名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 14:13:18 ID:8zwqgYpT
ここは後藤で
80名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 16:02:31 ID:JVQ2Atl1
ヘビ肉カレーとかやるのかと思った。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 16:08:55 ID:8mjodQq0
「インド発祥のカレーにはインドの動物を入れるべきだ インドで有名な生き物といえば?」
「象ですね!!」
「(コブラって言おうと思ったんだが…)」
82名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 16:15:07 ID:WYYFkFoD
>>79
シンイチツメタイ
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/14(土) 22:13:33 ID:9+pctSfl
>>69-71
食欲をもてあますスネークワロスwww
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 17:04:18 ID:y+Pq2VoJ
>>72
バイオはすでにスネークネタでいいのができてるからな
アンブレラがメタルギアをってやつ
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 17:38:44 ID:Jx0h1gGV
>>84
スレURLきぼんだ
86名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 23:24:03 ID:uZbbUM1X
「こちらスネーク、ラクーンシティに潜入した」でググると幸せになれるかもよ

しかしスネーク潜入スレはソコやココだけではないということを覚えておけ
まだ他にも・・・・
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/15(日) 23:45:14 ID:y+Pq2VoJ
スネークで全板検索すると...
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 00:29:54 ID:BVZKm6aS
そういやネルフ潜入スレでスプリガンの御神苗優が乱入する話もあったなあ…
蛇に潜入出来ぬ場所はないのか…
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 03:41:18 ID:MMNuN3oh
Tips 見えていた


「スネークはチョココロネの太いほうと細いほう、どっちが頭だと思いますか?」
梨花が段ボールの中で寝泊まりしているスネークに声をかけた。
「そうだな…太いほうじゃないか?沢山のチョコレートクリームを必死で抱えているように見える」
(あぅ…案外メルヘン野郎なのです)
スネークがこちら側を見た。
   、
 否、ボクを見た?
「おいおい、聞こえているぞ?」

い つ も 巫 女 服 の お 嬢 さ ん

え…
今なんて…

たっぷり三十秒ほど時間が止まった。
明らかに目線は羽入に向けられていて、
文脈から察するに大分前から見られていて、
ということは…
ということは?

…あうあう、思い出せないのです。
前例があった筈なのだ。梨花と出会うよりも、もっと昔。
ボクが神に成って間もない頃に。
(…思い出せないのです)
しばらく考えた末に、羽入は思い出すことを諦めた。
これは良い兆しだと直感が囁いていた。
我に返ると梨花とスネークが菓子パンに関する議論を繰り広げていた。
    、、、、、
「おう、戻って来たか」
90名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 04:28:28 ID:7fPLR4wv
この雛見沢に来る部隊って山狗じゃなくて山猫かw
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 08:01:58 ID:Bng8yC0L
>>88
トイレ・シャワー板やフラッシュ板にも潜入してるぞ

>>89
スネークもマンティスやレイブンみたいないわく付きな連中と戦ってるからな
いや、特殊な血のおかげか?
個人的にリキッド・オセロット登場きぼんぬ
92名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 09:23:18 ID:8SEGhYCg
考えてみればビックボスもソローが見えてたな。ソロー自身が霊能力でビックボスだけに姿を見せてたのかもしれないけど。

あ、ソローと羽入じゃ分野が違うか。
93名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 19:22:42 ID:+mr1GXlM
スネークは写真にもいろいろ写すし
何が見えても不思議じゃない
94名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 20:52:49 ID:+/O35Hup
心霊写真を撮ったり、グラビアのポスターを撮ったり
95名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/16(月) 20:55:15 ID:u2KVfc7+
ネタ写真撮ったり
96名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/18(水) 17:13:24 ID:hGp/4vgS
固有結界ジャパニメーションage
97名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:24:04 ID:9aWteDLL
続きマダー?
98名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 19:40:54 ID:h7bJ3I8C
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です)

沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。
民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄 三千万」で検索をお願いします。
この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…

※一国二制度
 簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。
 (つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。)
 さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。
 3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。
 そして中国人の反日感情の強さは、ほとんどの日本人の理解を超えるものです。

今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。
発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 21:59:17 ID:kShCXsxW
雛見沢の方へ(命に関わる注意事項です)

雛見沢での選挙ですが、どうか入江だけは避けてください。村民の生命に関わる可能性があります。
入江の最大の公約は雛見沢メイド計画(※)ですが、一度「雛見沢 メイド 二千」で検索をお願いします。
この際、オヤシロさまのお告げをあてにしても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…

※雛見沢メイド計画
 簡単に言えば雛見沢をソウルブラザーの共有物にし、そこに3000万人のメイドを入植させます。
 (つまり雛見沢人口の 99% をメイドにして、実質、雛見沢をメイドの居住地とします。)
 さらに「症候群の治療」の名の下、雛見沢で有事が起きても東京は干渉できません。
 3000万人のメイドが、少数派となった2千人の雛見沢住人に何をしても、です。
 そして入江のメイド感情の強さは、ほとんどの雛見沢住人の理解を超えるものです。
今回の選挙で入江が勝った場合、「メイド」「イン」「ヘヴン」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
ヘヴンと言っても、ヘヴンとなるのが「住人の99%がメイドとなった」後だということに気をつけてください。
発展といっても、新雛見沢の少数派となった「一般人の発展ではないことに気をつけてください。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:01:08 ID:kShCXsxW
sage忘れた…すまん
101名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/19(木) 22:06:21 ID:Kf0cX4Xz
>>100
改変乙
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:22:29 ID:/Ag9Kvck
>>98
ほんとのこと?
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 00:32:58 ID:MuL1QusU
>>102
ググってみた。2005年あたりに上がった話みたいだな
ttp://www.dpj.or.jp/seisaku/kan0312/kouan/BOX_KOA0022.html
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 01:50:31 ID:TqbJalDx
>>102
たぶん、アンチ民主党の書き込みじゃないか?どこが勝ってもそんなに変わらない気がするけどな。
つーか、沖縄に3000万人も入るか?
…これ以上は板違いか。すまない。

何が罪かわかりますか?って詩の内容、このスレに合ってるな
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 07:56:52 ID:fFviOGNj
何が罪かわかりますか。
知恵の実を口にしたからではありません。
何が罪かわかりますか。
蛇の甘言に耳を貸したからではありません。
まだ罪がわかりませんか?
それこそがあなたの罪なのです。

Frederica Bernkastel
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:09:43 ID:A249xkje
分校の廊下を軋ませながら歩いている途中で、傍らの教室から部活メンバーの話し声が聞こえてきた。
授業が終わって生徒は大体帰ったと思っていたが、まだ残っていたのか。
「ごっめーん、今日バイトあったのすっかり忘れてたよ〜。悪いけどちょっと抜けさせて!」
「おいおいまだ勝負はこれからだろー!」
魅音がオーバーに手を合わせるのが見える。
「いやほんと申し訳ないけどさ、もう遅刻する時間だから・・・」
「まったく仕様がないですわね。それでは部活はここでお開きといたしましょうか。」
「ボクは負けてたのでラッキーなのですよ。」
彼らの集まった机を見ると、トランプやボードゲームの類が散乱している。
昨日に続いて部活をやっていたのか。全く元気な子供たちだ。
「あ、スネーク先生・・・」
レナが入り口の近くに立っていた俺の姿を見つける。
「今日も部活か、元気なことだな。」
「お、スネークじゃねえか。どこ行ってたんだ?」
「放課後になって部活に誘おうと思ったら姿がないんですもの。部員なのにサボりとは感心しませんわね。」
「仕事だ、そう言うな。」
仕事があったのは本当だ。とはいっても正式の任務ではなく教師としての、だが。
「・・・スネーク。どうですか、これからボクたちと帰りませんか?」
梨花がそう誘ってくれるが、あまり暢気にしてばかりもいられない。
「悪いな、これから知恵先生とミーティングだ。下校の同伴はまた今度にしよう。」
「はぅ、先生のお仕事大変なんだね・・・じゃあ仕方ないか。」
「ああ、じゃあな。」
軽く手を振ってその場を後にする。

・・・そのまま、廊下の角にある階段を真っ直ぐに目指す。
黄昏時の学校。窓から差し込む夕焼けが建物をオレンジ色に染め、ひぐらしが絶え間なく鳴き続ける。
俺は二階の、普段は使われてない部屋の扉を静かに引いた。
107名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/20(金) 23:10:37 ID:A249xkje
電気のついていない部屋に、日の光が差し込んで塵を映す。
「流石に蜘蛛の巣までは張ってないが・・・ふむ。」
年季を感じさせる部屋だ。この建物はそもそもは営林署のものらしいが、分校が場所を借りる前から使われていないかのようにも思える。ここなら普通の生徒が間違って入ってくることもないだろう。
俺はざっと周りを見回すと、古びた椅子に腰掛けて無線のスイッチを入れた。
『・・・こちらスネーク。大佐、頼んでいた調査はどうだ。』
『うむ。入江京介と富竹ジロウと言う人物について、だったな。』
ノイズ交じりに返事が返ってくる。
・・・俺は昨日の部活の後、大佐たちに頼んで入江と富竹の素性を調べてもらっていた。これでも観察力には自信がある。ほとんど第六感のようなものだが、彼らの所作に怪しいものをとらえたからだ。
『まず入江の方だが、これは簡単に調べが付いた。先日報告した「東京」という組織のことは覚えているか?』
『日本の国粋主義団体、だったな。』
『ただの団体と言うよりは、日本の政財界の重鎮が肩を連ねる秘密結社と言うべきだろうな。』
『どこの国も似たような話はあるものだな。それで?』
『実は「東京」には大きく分けて二つの派閥があるのだ。流石に調査できることにも限界があるから詳しいことまでは判らないが・・・日本の独力での再軍備を目指すグループと、他国との同盟を固めようとするグループだ。入江が関係しているのは、前者の旧派閥だ。』
『ほう・・・』
話がキナ臭くなってきた。先を促す。
『旧派閥・・・コイズミ派とか言ったか。私の人脈を使ってそのデータを調べてもらったところ、アルファベットプロジェクトというものが浮かんできた。』
『なんだそれは?』
『受け取った書類には、「××県雛見沢村の風土病に関する研究プロジェクト」としか書かれていなかった。』
『風土病・・・?』
・・・どこかで聞いた気がする。
そう、この地に来てある少女から受け取った注射と、彼女が口にしていたこと・・・。
『・・・どうやらザ・メディウムの言ったことはあながち嘘でもなさそうだな。そうだスネーク、君が彼女にもらったワクチンの対象という「雛見沢症候群」だよ。』
『なんだと・・・!』
思わず腰を浮かせた。
あの男は、やはり単なる僻地の医者ではない。
『入江京介はその研究チームの長らしい。研究しているものが只の風土病なら結構だが・・・』
『・・・生物兵器(バイオウェポン)か。』
俺は知らず歯噛みする。
細菌やウイルスを使った生物兵器は、感染力・殺傷力の高さと比較的製造が簡単なことから「安価な核兵器」とも呼ばれる。
軍事力を求める勢力が研究していても不思議ではない。
『そうと決まったわけではないが、十分に注意しろスネーク。』
『ああ。ウイルスはもう沢山だ。』
『次は富竹ジロウだが・・・こちらは自衛官だな。元射撃教官だったらしい。』
『よくそんなことまで調べられたな。』
『ちょっと防衛庁のコンピュータに侵入してね。』
突如、無線の向こうから若い男の声が割り込んできた。
『オタコン?』
『やあスネーク。日本にはもう慣れたかい?』
勝手知ったる相棒だ。昨日の礼を二言三言交わす。
『ところでスネーク。』
『ん?』
『この任務が終わったら、一つ土産を頼みたいんだ。』
『何だ? 言ってみろ。』
『同人誌さ!』
・・・・・・は?
一瞬頭が真っ白になる。
『ドウ・・・何?』
『同人誌だよ、知らないかい!? いやあ、夢だったんだよね本場の同人誌! できれば日本のコミケにも行きたいんだけどそうも行かないから・・・そうだスネーク、イチロー・マエハラ先生の本を買ってきてくれ! 
こっちじゃなかなか手に入らないんだよ、オークションにも出ないし。この間なんて・・・』
ブツッ。
何も言わず無線を切る。
・・・・・・。
しばらく時間が過ぎるのを待ち、再びスイッチをオンにする。
『こちらスネーク。大佐か?』
『ああ、私だ。』
『奴は?』
『取り押さえて拘束した。』
『よし。』
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 00:25:00 ID:ukZ5txVt
>>107
グッジョブ
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 01:12:30 ID:Pr4bCxpn
>>107
GJ
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 08:00:03 ID:ibeUt0xi
>>107
GJ!!!
111名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 09:01:42 ID:NP5E9XDR
>>107
GJ!
あと細かいがマエハラじゃなくてマエバラじゃなかったか
112名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 09:28:34 ID:x9x+lm0W
>>107
GJ!!!!
オタコンwwwおまwww
113名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/21(土) 21:17:21 ID:2xeqJh2p
>>107
やるじゃないか
この話でダークシード風のゲームをやりたいなぁ
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 21:51:07 ID:o8WmFQZK
book (イチロー・マエハラの同人誌)
兵士 おおっこれは
115名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 22:17:28 ID:A+kW8W4P
>>111
確かにそうだ
脳内補完よろ
116名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/22(日) 23:07:13 ID:2IlnpVBJ
単に別人なんじゃないのか?
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 08:45:16 ID:18dIk6Mi
単にペンネームなんじゃないのか?
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 08:55:32 ID:FkH+4gtK
『この物語はフィクションです
実在の人物、団体とは一切関係が有りません。』

これでおk
119名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/23(月) 22:11:09 ID:a7C/m1mr
ペンネームは前腹画伯だったような。
まぁ、細かい所は脳内保管でおkだな。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 01:08:16 ID:2KYmuAKS
MGS2終盤の雷電は間違いなく発症するな
121名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 06:32:48 ID:kQqTRpgO
>>120
たしかスカルスーツって細菌兵器とかに多少………

雛見沢菌相手じゃ意味ないか。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 18:55:48 ID:tp02aoG7
「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ」
「嘘だッ!!」
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/24(火) 23:24:46 ID:gU39UPxq
>122
吹いたwwwwwwwwww
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 00:10:31 ID:jwwdnggW
>>122
ちょwww
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 01:02:36 ID:FrlgAOxe
クソスレかと思って開いたら良質なネタスレでカロリーメイト吹いたw
126名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 01:59:14 ID:+JOKRGLy
「ときめきメモリアルをプレイしているようだな」
「嘘だッ!!」
127名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/25(水) 09:54:04 ID:R7nGEcj2
( ;・3・)「お、おじさんはGSなんかプレイしてないヨォ〜」
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 08:40:35 ID:2x0ui0Zu
GJ!!
「続きが楽しみだ!」 「ああ!」
129名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 12:38:15 ID:tzHoZgjK
  むせかえるほど充満する死のにおい・・・

     俺はそこで何度も失ってきた・・・
   
    だが・・・今度こそ失わない!

       必ず守りとうしてみせる!

                  METAL GEAR SOLID
                   
                   in HINAMIZAWA                
130名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 19:48:02 ID:UhFmLz1L
もしかして止まってる?
131名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 21:32:57 ID:X5oN9cQQ
保守代わりに時間軸さかのぼりTIPS投下。
富竹・鷹野デザふぇ行きのあらまし。
132名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 21:34:41 ID:X5oN9cQQ
TIPS「チケットの出自」


 園崎魅音に出会えたのは僥倖だ、と富竹ジロウは思った。

 アルファベットプロジェクトの収束方針が取られ、鷹野三四の夢は潰えようとしている。
 努力はしてみたものの、やはり富竹の力では大勢を覆すことはできない。
 であるならば、せめて一時だけ、彼女の落ち込んだ気持ちだけでも覆したい。
 そう考えて、悩みに悩んだ末・・・やっと出てきたアイデアが
「甘い物をご馳走する」だったことには、さすがに富竹も落ち込んだ。
 しかし、そんな陳腐なアイデアさえ満足に実行できないのだと知り、
 輪をかけて自分自身に失望していたのが数分前のこと。

「・・・一体どんな店がいいんだろう。」
 富竹は女性の好むような店、特にデザートの質が高い店など知らなかった。
 雛見沢村にはデートをするような店はないし、興宮ではあまり出歩かない。
 出歩くにしても、デザートを食べに行くことなどない。
 逆に鷹野はそういった好みにうるさいような印象がある。
 下手な店に連れて行ってしまったが最後、ケーキの細かい焼き加減やフルーツの鮮度、
 添えられた紅茶の銘柄にまで不満足を述べる鷹野の様子が容易に想像できる。
 いや、それをきっかけに富竹をからかうことで、
 鷹野がいつもの調子を取り戻してくれるのならば、それでも構わないのだが・・・
 ・・・やはり素直に「美味しい」と微笑んでくれた方が嬉しい。

 いっそ腹痛覚悟で目に留まった喫茶店を片端からはしごしてみようか、
 などと思い余っていた時、富竹は偶然にも魅音と出会ったのであった。 
133名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 21:35:36 ID:X5oN9cQQ
「ここら辺で有名な喫茶店、ねぇ? うーん。」
 女の子は甘い物が好き→魅音ちゃんも甘い物が好き→魅音ちゃんは甘い物の店に詳しい
 ・・・と言う見事な三段論法を頭の中で展開し(魅音の土地勘をあてにした部分もあるが)
 率直に心当たりを尋ねてみる富竹。
 尋ねられた魅音の方は内心、少なからず困惑していた。
「(富竹さんってそんな甘党だったっけ・・・?)」
 数年越しの付き合いだがそういう話は聞いたことがない。
 それに興宮だって、雛見沢に比べればと言うだけで、そこまで都会ではない。
 グルメガイドに載るような有名店など数えるほどしかないし、
 喫茶店とまで条件を限定されればさらに厳しい。
 まあ、エンジェルモートはある意味で全国的に有名だが・・・
「(って、あっれぇ? もしかして?)」
「その、デザートが美味しい店とか・・・。」
 富竹が追加で出してきた条件を聞き、魅音は確信した。
「(おじさんはとんでもないカン違いをしていたのかもしれない・・・
  富竹さんは最初からエンジェルモートのことを言っていたんだよ!!)」
 残念ながら乗ってくれる部活メンバーが不在のため、
 声には出さずAAも略で確信した。
 この時期に、ここ鹿骨市で「デザートの美味しい有名な喫茶店」と言えば
 それはデザートフェスタinエンジェルモートのことに他ならない・・・!! 
 そして、特に甘い物に執着のない富竹がエンジェルモートを目指す理由は一つ!
「(富竹さん・・・あまりにも鷹野さんに相手にされないものだから
  せめてモートのウエイトレスで目の保養&煩悩の充足をしようと・・・ッ!!)」
134ラスト:2007/04/30(月) 21:36:37 ID:X5oN9cQQ

「み、魅音ちゃん? どうかしたかい?」
「な、なんでもないよ・・・ちょっと目にゴミが入っただけ・・・へへっ。」
「その。いきなりこんなこと聞いて、変に思われるかもしれないけど・・・。」
 男で甘い物が好きだって誤解されたらやっぱり変に思われるかな、と考える富竹。
 しかし魅音はその肩を励ますように叩く。
「変じゃないッ、ぜんぜん変なんかじゃないよッ! おじさんが保証する!
 富竹さんだって健康な人間なんだから・・・! ううッ!」
「あ、ありがとう・・・??」
 疲れたときには甘い物がいいって言うやつかな・・・
 と、富竹は何とか筋道を立てて解釈しようとする。
「わかったよ、皆まで言わなくていい・・・
 おじさんに任せといて。予約チケットとっとくからさ!」
「ええ? そこまでしてもらうのは悪いよ。」
「いいからッ!! もう・・・休めっ・・・! 休めっ・・・! ジロウ・・・っ!」
「う、うん・・・。じゃあ、お言葉に甘えるよ。」
 魅音の剣幕に戸惑いつつも、富竹は親身な協力に感謝した。
「その・・・僕・・・たち、のために、ありがとう。魅音ちゃん。」
 かなりの照れくささを感じながらも、ここは真摯にお礼を言うべきだろうと考え、
 僕「たち」と付け加える富竹。
 鷹野とのデートであると明言する意味も込めて言ったつもりだった。
 ・・・のだが、魅音のフィルタを通すとそれはまったく別の解釈になる。
「(僕『たち』・・・?

  そっか・・・監督も一緒なんだ・・・。)」
 スー・・・と涙が頬を伝う。
「いいよ、何人でも行ったらいいさ・・・! 楽しんでおいでよ・・・!」
 義郎叔父さんに頼んで、当日はウエイトレス(詩音以外)のスカートの設定を
 普段よりさらに甘くしてもらおう・・・と誓う魅音だった。

 ・・・もちろん、鷹野とのデートで店を訪れる富竹にとっては
 その心遣いは完全に逆効果となるのだった・・・。
135名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 05:28:12 ID:9xfuXdIU
なんという魅音……
このおじさんは間違いなく天然……!
136VIP魅音:2007/05/02(水) 03:40:27 ID:OQw8TH6w
駄目だ…
137名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 13:03:57 ID:J6cbfk+u
>>134
GJ!
138名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 18:09:29 ID:dscG2X5l
そろそろ本編の続きが見たいかな、かな
139名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 10:00:21 ID:n4MMluQj
『やはり接触する気か、スネーク?』
大佐の質問は、俺が彼ら――― 富竹と入江、「東京」の連中とのコンタクトを意味している。
『遅かれ早かれはな。聞きたいこともある。だが、今は――― 』
『うむ。やはりメタルギアが先決だろう』
『ああ』
俺がここにいる一番の理由は、メタルギアなのだから。
『〈弓〉と彼女の組織が把握している情報は掴んだのか?』
『いや、これから彼女とその件について話しあうところだ』
『我々と彼女達は協力関係にある。だが、十分に注意するんだ』
『彼女が――― 裏切る可能性が?』
殺す――― そう彼女が言ったという、少年の言葉が再び脳裏によぎる。
『そうではない。だが、我々も彼女の組織の全体を把握しているわけではない』
彼女の組織は隠匿と隠蔽を得意とする。ブリーフィングでの資料に記載されていた一文を思い出す。
『そんな不安要素がある相手とよく協力したものだ』
『今回のメタルギア製造に関わる情報には信憑性がある。万が一でもわが国に対する脅威は払拭せねばならない』

そう、俺が祖国に組するエージェントである以上、未来に死の灰を与えてはならない。
それが同盟国であろうと隷国であろうと、脅威になるのなら、殲滅する。

『わかっている』

静かに、だが力強く。 ―――俺はそう答えた。

『時間だ』
『そうか、では通信を切断する。スネーク、幸運を祈る』
大佐との通信を終了した。

……余談ではあるが。
鷹野三四についても調べなかったことを、俺はのちに後悔することになる。

俺は椅子から立ち上がる。
まだ知恵の姿も、こちらへ向かってくる足音も聞こえない。

俺は一歩、踏みしめる。
両腕を水平に上げた。
右手に見えない銃を、左手に見えないナイフを掴んで。
重心を下げ、銃とナイフを同時に構える。
そして見えない敵に視線を向け―――銃口を向けた。

クロース・クォーターズ・コンバット 通称、[CQC]

叩き込まれ、血ヘドを吐きながらも会得した、俺の身体に刻みこまれている、戦術。
銃以上に信頼を置くこの近接格闘術こそが、潜入任務を行う俺の本質を浮き彫りにする。
この村に来て、この構えを行うのは初めてのことだった。
この村の日常が、それだけ――― 俺がいた世界とかけ離れていたからかもしれない。

俺は、願わくば、その平和が、このまま、ずっと続けばと―――

「なんて―――私すらも殺しそうな殺気」
振り向く。
白い服に青い髪。
大き目の茶封筒を胸に抱きかかえた。
知恵留美子が、 そこにいた。
140名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 15:57:38 ID:4moKsXDR
GJ!
待ってたよー。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 15:59:23 ID:OOooYraW
GJ!!
スネーク先生イカすぜ…
142名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 20:02:47 ID:VXhbX4EZ
[CQC]解説のくだりで勃起った

とにかくGJ!!!
143名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 22:53:26 ID:58Cy4MSB
GJ!!

ハァハァ
これだよこれこれ
俺はこういうのを待ってたんだよ
144名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 10:47:12 ID:MfBUiW+o
GJ!!!!
続きキボンヌ
145名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 21:01:09 ID:NZtOlM/O
今追いついた、阿部さん以来の名スレなので期待
146名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 21:14:52 ID:dBUSc7We
心底、恐ろしいと思った。

彼女がいつの間にこの部屋に来たのか。
或いは、最初からこの部屋に居たのか、ということ――ではない。
部屋には最初から、彼しかいなかった。
断言しよう。
彼女は、ついたった今、彼の背後に現れたのだ。
しかし、恐ろしいと思ったのは。
油断するつもりも、気の緩みがあったわけでもない、のに。
自らにとって致命傷となる距離に。
自分以外の誰かが、自分が認識するよりも早く、そこにいた、ということ。
彼――スネークは兵士である。それも世界を数度、核の危機から救ったという――英雄と称される男である。
戦場の恐怖を誰よりも身近に味わい、死の恐怖と隣り合わせになりながらも――過酷な任務をやり遂げた実績を持つ。
受けた銃弾も一つ二つでは済まない。
その都度、弾をほじくり、傷口を縫い合わせて立ち上がった――不屈の闘志とタフネスを持ち合わせている。
しかし、彼もやはり――、と言うか当然ではあるが、人間であることに変わりはない。
至近距離から銃弾を、それこそこの距離なら頭でも心臓でも容易に狙いをつけられて、簡単に殺される。

死ぬのだ。

それも、彼は相手が話すその瞬間まで、自分の背後に誰かがいることなど知らなかったのだから。
もし――彼女が、言葉の、かわりに。
〈 囲いに追って―― 殺します 〉
殺気がある――。 そう、彼女は彼に言った。
だけど、彼にとっては、
『 お前なんて、いつでも、殺せるぞ 』 と。
言われたように思った。

「そんなに身構えないでくださいよ」
知恵の言葉に彼は はっ、とした。
振り向いたまま、構えを解かずそのまま、知恵と対峙していたからだ。
「――ああ、すまない、知恵――先生」
「〈弓〉と呼んでもらっても構いませんよ。ソリッド・スネーク」
いつもと同じ――ように見える笑顔で、そう、知恵は口にした。
間違いなく、紛れもなく。
私は貴方と同じ世界の住人ですよ、と。
〈弓〉 ――それが彼女のコードネームだと、彼は認識している。
コードネームとは、複数の意味を持って呼称されるものだ。
一つは、その任務の上で与えられる仮の名前。
一つは、その作戦、目的を隠匿するため。
そして一つは――、 脅威となりうる対象の特徴を明記するため。
彼女のコードネームは、彼女の身体的能力、もしくは戦闘方法を物語るものではないのか――。
そう、彼は読み取っていた。
事実、それは中々当たりに近いのだが。
呼んで字の如く弓矢を使う――ようには見えない。
ならば銃器か。それに近い何かか。

「ほら。突っ立ってないで、こっちにいらしてください」
知恵が埃の積もった机を一つ、お互いの中央に移動させた。
窓から差し込む夕日が、机の影を伸ばす。
「さあ、それでは」
「……これが、」
「ええ、そうです」
これが――目的の。
「どうぞ」
そう促されて。
スネークは茶封筒から引き出された数枚の写真を凝視した。
147名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 21:58:39 ID:vgsYZAfE
GJ
興奮したよ
148名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 22:46:33 ID:mi9/SZnx
GJ
149名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 22:56:18 ID:7BYc4HAN
GJ
ドキドキしながら読んだw
150名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 06:33:13 ID:hgaXmf/6
Tips 再び


「あぁん!もうむしゃくしゃするんね!!」

叫びながら拳をテーブルに叩きつけるが、そのくらいで怒りは収まらない。

「なんね!?あのスネークとか言う奴は!ワシになんの恨みがあるっちゅうねん!!」

怒りを吐き出そうとするも、はけ口が無いので吼える事しかできない。
いつもなら沙都子へと向かう暴力も今では行き場所を探していた。

あの男を思い浮かべ、顔を怒りに歪めると、アザが思い出したかのようにズキズキとしてくる。
やられた仕返しをしたいと思うが、あの男ともう一度会ったらと思うと、恐ろしかった。

だが、何とかして沙都子から通帳の事を聞き出さないと…。

「ほんま、おもろないんね!!」

スネークから逃げ出した後、鉄平は輿宮に住んでいた。
なんの為に雛見沢に行ったかというと、輿宮でのほとぼりを冷ます為であった。

しかし、それができなくなった今は、輿宮で隠れ住まう生活しかできなかった。
そんな生活を続けていれば金が底をつきてくる。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 06:41:00 ID:hgaXmf/6
…やはり通帳が必要だ。

いかにして通帳を手に入れるか鉄平は2つ考えた。
1つはあの男に見つからずに沙都子を探し出し、輿宮へ連れて行って聞き出すこと。
もう1つは悟史を探し出し、聞き出すこと。

沙都子が知らないと言い張れば知らないのだろう。
…と、なると聞き分けの良い悟史が知っているはずなのだ。

どちらにせよ、もう一度雛見沢に行かなければならないという結論に至った。

もし、あの男や園崎組に会ったら…
嫌な考えが頭をよぎるが、すぐにそんな考えを振り払う。

そして、鉄平はバイクにまたがり雛見沢を目指して走っていくのだった。

一言叫びながら…。


「沙都子…通帳……どこじゃあッッ!!?」
152名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 07:45:20 ID:9xbEs5TN
>>150-151
GJ!!
話が膨らむZE!
153名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 07:48:11 ID:9xbEs5TN
「まず、一枚目は」
知恵が大きく引き伸ばされた一番上の写真を左に避ける。俺も視線でそれを追う。
「今から一ヶ月ほど前、隣県の林道とトンネルで撮影されたものです。」
確かにその写真には、林道と思える場所――山間特有の斜面や木々が風景として写りこんでいる。
そしてその手前から向こう、写真の、一番奥に、ぽっかりと、真っ黒い喉を見せるかのように、トンネルがあった。
そして、そのトンネルのさらに手前に、不自然に、余りにも不自然に。トレーラーが一台、通過しようとしていた。その様子が写っている――写真であった。
不自然と思ったのは、とても単純な理由で、そのトレーラーが、日本という国では公道を走行する許可が得られないものだから。
反対車線いっぱいまで、幅があるトレーラーなど、この国の道路は走れない。
そして高さもおそらく、トンネルにひっかからない程度の隙間しか残さないくらいだろう。
このあまりにも特徴のある、トレーラーの積荷。
それが――目的の。
「この不審な車両は隣県からこちら――輿宮市の市外に向かいその途中で、消息を絶ちました」
トレーラーの積荷には青いビニールシートが被せられていて、中身を確認することはできない。
「さらにほぼ同時刻」
二枚目の写真に指が添えられた。
「先ほどのとは違い、今度は西方からこちらに」
まったく、同じようなトレーラーが写っていた。積荷の厚みが違うように思える。
「やはりこれも山間道を走行。その後に」
消息不明。か。
「三枚目と四枚目。これはこの二枚から三日ほど後になって撮影されたものですが」
これも――同じような車だ。
「違うところといえば?」
「今度は北部と南方から、くらいですかね」
それと、積荷の中身だ。と俺が言うと、恐らくそうでしょうね。と彼女は返した。
写真は、この四枚ですべてのようだった。
「で?」
俺は聞き返す。
「以上です」
「以上?」
そんなはずはない。
「知恵――先生」
「〈弓〉でよいと言いました。言いにくければ知恵で構いません」
「ああ――それなら、知恵」
「はい」
どうも調子が狂う。
「俺の目的は知ってるな」
「ええ。アメリカCIAの所属、特殊部隊FOXHOUNDきってのエージェントであり、メタルギア破壊のスペシャリスト、そして――、英雄」
「俺は英雄なんかじゃない」
「世間はそうは思いませんよ」
「いい迷惑だ。で?」
「私達が調べたかぎり、そして手元にある情報とその証拠は、これで以上です」
「それでは――いや、これでは」
足りない。動くとするなら、まだ。
「ええ。ですから」
ここから先が――貴方の本分でしょう。と、彼女の視線が告げる。
「……まあな」
確かに、その通りだ。
隠れているものなら探し出す。見つからないものでも見つけ出す。俺は今までずっと――、そうやって生きてきた。
そしてこれからも。
「ですが、わかっていることもあります」
「それは?」
俺は促す。
「このトレーラーは4台が4台とも、ここを目指していた。ということです」
「消息不明なんだろう。それなら」
確証は無い。そのトレーラーがこの雛見沢に来たという、明らかな証拠が。
「この雛見沢に」
知恵がそう言いながら、地面を指差した。
「地下数千メートルに達する規模で、巨大な空洞を設け、そこに秘密裏に施設が建設されている」
――と言ったら、貴方は信じますか。と、知恵が言った。
154名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 10:46:56 ID:SmKt1FPD
153を書いたものですが。
スネークの台詞「俺の目的は〜」の後の知恵の台詞を
「ええ。貴方の目的だけではなく、あなた自身のこともよく存じていますよ。ソリッド・スネーク。アメリカの〜」
と追加修正していただきたく思います。

そして私はちょっと吊ってくるんでorz

コピペミスッタ('A`) ウツダシノウ



155名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 12:08:25 ID:EcwaKyWp
GJ!!!!!!!!!!!!!
156名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 19:25:36 ID:KitHY/vx
GJ!!!!!!
157名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 19:56:26 ID:+HO4Uhpj
>>150-151
158名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 21:05:28 ID:jpuniC+k
なんてGoodjob!
いい迷惑だとかスネークな雰囲気が出ててナイス過ぎる
159名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 00:13:26 ID:y+lyDSr5
「……地下施設だと……!」
知恵の言葉は、余りにも突拍子も無いものだった。
「ええ。4台のトレーラーは、そこにメタルギアと」
「生物兵器を持ち込んで、開発しているというのか……!?」
裏付けは取れていませんから推測ですが、大筋そういうことです。と、知恵は頷いた。
だが、そう考えれば、辻褄は合ってくる。
まず第一に、この村は小さく、そして狭い。
トレーラーにせよ、メタルギア開発に関わる人間の出入りにせよ、話題に上らないということは、まずありえない。
そして第二に、この村にも、近隣の集落にも、輿宮市はどうかわからないが――、大規模な工場は一棟だってありはしない。
この数日の間に、自分の足で歩き回り、自分の目で確認してきたのだ。
この村には、何かを隠すことはできない。そういう場所だ。
隠れ蓑には完全に、不向きの場所だ。
だからこそ、なのかもしれない。
そういう場所を、あえて選んだからこそ。
一旦隠しきれたのなら、秘密の保持は磐石のものだ、ということか。
「しかし、だ」
疑問が浮上する。
「それほどの規模の施設を、一体、何時、どうやって?住民達には一切気付かれなかったとでもいうのか?」
隠し通すには無理のある場所だ。誰かは知っていてもおかしくはない。
知恵に問う。すでに西日は沈みかけていて、逆光で知恵の表情は闇が覆う。
知恵の答えは、
「この村の風土病は、最近発見された病気ではありません」
まったく見当違いのものだった。
「……知恵、一体何を」
「雛見沢村にのみ流布する風土病、明確な治療法はいまだ確立されておらず、軽度、中度なら自然治癒による完治の見込みがありますが、一旦本格的な発症をすれば完治させるのは難しい」
「……」
俺は口を噤んだ。
知恵は、こんなときに意味のないことを言う人間ではない。
黒く、表情が見えない女は、淡々と話を続ける。
「どういう感染経路で、どういう状態なら発症するのか。その経緯も判明していません。今現在も、研究を続けている段階ということですが」
誰かから聞いた話だ。誰からだったか。
そう、ザ・メディ―― 梨花 ――古手梨花、だ。
そして、この病の名前も。
「ただ、どこに行った人間が一番―― 発症しやすいかは 当時 よくわかったんだそうです」
「……どこだ?」
聞くまでも無いが。
「戦場――、ですよ」
雛見沢症候群――、過度のストレスや不安から引き起こされる、死の病。
「当時の――第二次世界大戦中の旧日本帝国陸軍は戦争法における最大の違反――細菌研究による大量虐殺計画も視野に入れていた、そうです」
勝つために――
「その中で特に注目されたのが、敵国人に抗体がないであろう、風土病の利用。その研究をするために、風土病のある土地に研究施設を、設けたといいます」
ただ、当時は戦時中ですから――、と知恵は続ける。
「施設は塹壕や、深く掘った穴に設置したんだといいます。そして、この雛見沢にも」
山中に深く穴を掘って――、その中に作ったと、言った。
「では……その施設に」
あるのか――メタルギアが。
「当時は深く掘った、と言ってもせいぜい50から100メートル、ですよ」
けれど、そこからさらに、掘り進めたなら。
できちゃうかも、しれませんよねぇ。
と、顔の見えない女が笑った――ように感じた。
160名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 00:14:21 ID:y+lyDSr5
「一切、気付かれなかった、と?」
同じ質問を、もう一度問う。
「当時は、そんなことに構っている余裕がなかったんだと思いますよ」
「当時?戦時中は100メートル程度の施設だと」
「新しい施設が完成したのは、今から4年前のことと推測されます」
「4年――前、だと?」
何かあったのか。何が――、何があった。
「ええ。4年前です。貴方は、旧鬼ヶ淵死守同盟 という組織をご存知ですか」
その名前も聞いた。誰かが言った――、誰、だったか。
「4年前――昭和54年、この村は、絶望から救われたんですよ。全員の力を合わせて、ね」
「それは、どういうことだ?」
「当時、この雛見沢は滅亡の危機に、さらされていたんです」
「滅……亡、だと?」
「ええ。……といっても、住民が全員死ぬという話ではありません。ただ、この村が歴史から抹消される。ということです」
抹消。
それは、一体。
「どういうことなんだ?」
「この村に、ダム建設の話が持ち上がったんです」
ダム建設。
生きている人以外。
みな等しく水の底に、沈めと。
「愛する故郷を守るべく、雛見沢の住人は一致団結して、強大ともいえるこの国の政策に、立ち向かいました」
国策の非道を世間に解き。
雛見沢の素晴らしさを訴え。
大衆の関心を引いて自分達の正当性を知らしめた。
そして――、それでも村に牙を向く者たちを、徹底的に、排除した。
そう、あの頃の、この村は確かに、強大な敵を前にして一歩も引かず、全員が一丸となって立ち向かっていた。
皆、それだけで精一杯だった。
この地に住まう住民も。
話題を聞きつけては飛んでくるマスコミも。
時事も。
世間も。
大衆も。
この時、この場所にいるものは全て。
一つのことに目を奪われたのだ。

もし、仮に、この村でひっそりと。
この話題よりも目立たずに、この問題よりもドス黒い陰謀が暗躍跋扈していたとしても。

果たして、誰か気付けたのだろうか?

「全ては――陽動。ダム建設も、住民達の反対運動も」
マスコミの目をそちらに追いやることも。大衆の関心をそむけることも。

メタルギアの、ために――。

「一体、そこまでして、ここで作られているものとは」

単なる戦争の道具だけで、本当に済むものなのか?

戦士としての勘が、ひっきりなしに警鐘を鳴らしていた。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 07:43:19 ID:19FuD1mf
職人氏GJ!!!
ところでこの作品にもリギッド絡んでんのかな?
162名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 08:08:08 ID:xjlfAlWA
液蛇は絡ませたら話ややこしくならないかな?

とりあえず職人さんGJ
163名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 20:01:19 ID:ju+1IvLu
戦争中のでかい穴というと園崎家のひみつきちが…
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 07:43:38 ID:Tbxbu/wS
凛。
何処かで、鈴の音が響いた。
職員室の軒先に吊るされた風鈴が、強く吹いてきた夜風に当たって揺れていた。
すでに、陽は見えない。
闇に包まれた部屋の中、男と女が、対峙している。
蛇は窓の外から夜の風景を眺める。
弓は傍にあった椅子に掛けている。
無言が、静寂と同化する。ひぐらしの鳴き声も、もう聞こえない。
すでに聞くべきことは終わった。
後は動くだけだ。
蛇は、そう判断した。
部屋を出る。教室の出入り口の扉に、指をかけようと、
「――それでは、今度は私達の依頼を」
聞いていただけますか。と闇の中で女が囁く。
「依頼……?」
彼はもう、輪郭すら曖昧な女を見やった。
貴方に必要な情報は渡しました。なら――、貴方も応えてくださいな。と。
ギブアンドテイク。お互いに求めるものが、あるのなら。
彼女にも、いや彼女達にも、欲しいものが、あるのか。
「……何だ?」
彼は尋ねる。
「私達も――ある情報が欲しいんですよ」
情報の報酬は、情報で返せ。
そう言うことらしい。
「貴方がこれから調査をする、メタルギアの」
ある一部分の詳細が、知りたいんです。と、闇が揺れた。
「その一部分、とは?」
促す。けれど。
「貴方は――今回の件、何が、一番、気にかかりますか?」
細菌兵器と搭載されたミサイル? それともメタルギア? それとも――、 こんなことを、しでかす、何者か、ですか?
「……全て、だ」
そう、ここで起こっている、全ての事柄。
それを全て、明るみにしなくてはならない。それが、彼の任務なのだから。
――欲張り。
かすかな笑い声と共に、闇が呟いた。それから、
「この雛見沢には」
一種の領域――、東洋で言う霊場、と呼ばれるものがあります。と、知恵は言った。
「霊場?」
一種のパワースポットですよ。と彼女は答える。
「東洋では霊場とは、神に一番近い場所、神が住まう場所。そして、神の恩恵を授かる場所と言われています」
古来より神そのものとして信仰され、祭られる場所。
そこで。
「一体――、それが」
なんだと。
「霊場とは神そのもの。そして、神とは 無限 の代名詞」
「……無限……」
特にこの雛見沢は、一種の異界とも言うべきもの、と。闇が、再び囁いた。
「この地で造られる鉄の巨人に、その力を、与えようとしています」
「それは?」
「鉄の器を持って、無限を具現しようとしています。私達が欲しい情報は、その鉄の心臓のこと」
無限に動く、発動機。
「永久機関」
ですよ、と。
凛。
再び、風鈴が鳴った。
165名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 08:00:59 ID:Pg0uVqHz
GJ!!
だけどあまり型月的要素を入れると他の人が書きにくくなるかも
166名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 10:30:21 ID:Lt90z/Sh
 GJ!!京極夏彦みてえ。
167名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 11:21:44 ID:i7cqgQn1
型月要素が来たか。でも永久機関とか有った方がシエルが
動く理由にはなるな
168名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 11:53:29 ID:v+wICR0X
スネーク「無限バンダナだ」
知恵「シャ−−−−ッ!!」(←襲い掛かる)


こうですかわかりません。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 17:12:31 ID:jcK+UliE
>>166
どこらへんがそうなのかkwsk
170名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 18:58:51 ID:01NK8Pgl
GJ これからの展開が気になる

>>161
前スレのカケラの話で
沙都子の夢に液らしき
人物の描写があった
171名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 21:11:15 ID:ToME23KP
>>167が見えない
172名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 22:56:55 ID:353AUiCg
紫煙が縒れた糸のように、しばらく伸びたあと、ほどけるように薄らいで消えた。
知恵と彼女の出した「依頼」という要求に、彼はまだ、答えを保留している。
時間稼ぎのために火をつけた煙草であったし、問題を整理する時間を得るための一服でもあった。
この部屋で彼女と話し合い。にわかには信じられない話を連続で聞いたせいか、今更何を聞いても驚きはしない。
それでも――、風土病を研究して創り出された生物兵器。そしてそれを搭載した核と同義、いや、それ以上にもなりうる――、ミサイル。
メタルギア製造のために地下に建設されたという施設。そしてそれを隠蔽するための4年前のダム建設工事。
そして――、無限の動力を生み出す、永久機関なる炉心、か。特に永久機関は、彼女達が最も重視する秘宝のようだが。
「永久機関。にわかには信じがたいものだが」
お互いに向かい合った夜の教室で、彼は正直な感想を口にする。
相手の姿は、目が慣れてきたせいもあって輪郭程度は見えていた。が、その表情までは伺い知ることができない。
「なければ無い。或いは全くの別物 ――であったとしても、調べてもらわなければなりません」
無限というものは、人の手に余りますから――。と、女は云った。
「あんた達はそれを信じているようだが」
茶化すつもりで、言った一言だったが。
「ええ。信じていますよ」
私達は、神を信仰していますから――。と、彼女は言った。
神と無限は、同義、か。
「エネルギー問題は即座に解決しそうだがな」
煙草を携帯灰皿に揉み消しながら、秘宝の有効利用を提案する。勿論、ユーモアとして。
空気が、変化するのを感じた。
彼女を見る。彼女は――。表情無く彼を、唯見つめているだけだったが。
歴戦の勇士が竦み上がるほどの畏怖すべき威圧が、その目に篭っていた。
「欲しいですか」
貴方達も。神の奇跡が。
欲しいと云ってみろ。そのときは――。
――囲いに、追って――

「あんた達もだろう」

お互い様さ、と。
二本目の煙草に火を点しながら、あっさりと彼は言った。
殺気が晴れていくのを、蛇は感じた。
やがて、くす、と彼女の声。
「本当に――、不思議な人ですね、貴方」
「たまに言われる」
さて、と彼は吸い込んだ煙を吐き出して、
「今度は俺からも質問させてもらおう」
と言った。
「……ええ」
何です?
「どうして喋ったんだ?」
何を、という表情をした。
「あんたが最後に言ったその永久機関――。それはあんた達の目的そのものだ。しかも、かなり重要な」
返答はない。しかし沈黙が、その肯定に変わる。
「その永久機関が本当にあるとして――、それは俺のような部外者に探索させるようなものじゃ決してないはずだ」
あんたのさっきの態度からもわかる。自分達以外の人間が手にすることを、絶対に許さないような。文字通り秘宝のはずなのに。
「……その理由は、三つほどあります」
「何だ?」
「一つは、貴方がメタルギアの専門家だということ」
餅は餅屋、ということか。
「二つ目は、それはかなりの確率で、ここでしか製造できないものである、ということ」
ここがメタルギアの製造場所に選ばれた理由、か。
「三つ目は、貴方がいい人だということが、わかりましたから」
「どうして?本当の俺は極悪人かもしれないのにか?」
これも、まぁブラックジョークとして言ったのだけど。
「沙都子ちゃんを、助けてくれましたから」
だから、信じてみたくなりました。
彼女は、その日の別れ際にそう、言ったのだった。
173名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 11:37:50 ID:Zo3rgWPF
>>172
GJ!!
174名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 13:50:57 ID:qwdRZHY9
>>171>>167が見えないって書いているけどなんか問題のあるような書き込みなのか?
175名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 14:04:17 ID:dpjzNfoJ
多分「型月」がNGに入ってるんじゃないかと
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 14:06:29 ID:qwdRZHY9
ここの住人は型月が嫌いなのか?
177名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 14:26:37 ID:zPglqBj1
× ここの住人は
>>171
178名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 14:28:57 ID:dpjzNfoJ
あくまでスネークが雛身沢に潜入するスレだからな
型月はゲスト出演くらいに考えた方がいい
というか、本来性格の違うメタルギアとひぐらしのつなぎとして型月要素が使われてる感じか
179名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 14:53:45 ID:OiVgpQxb
餅は餅屋ってメイリンに習ったのかな
それとも英語の似たようなことわざを思い浮かべたのか
180名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 15:00:53 ID:qwdRZHY9
>>179
英語で一番近いのは
Every man does his own business best
専門家に聞けって意味だな
181名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 15:57:38 ID:Zo3rgWPF
>>177
俺は型月が何なのか分からないからスルーしてるけどね
182名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 00:24:44 ID:znLP06mB
学校を出て、しばらく歩いた先の林道で、俺は道を外す。
太い杉の木の陰に隠れ身を屈め、通信機を作動させた。
『こちらスネーク。大佐か』
『うむ。私だスネーク』
いつもの落ち着いた老齢な口調が聞こえる。
『〈弓〉から情報を得た』
『こちらでも聞こえていた。〈弓〉の依頼を、結局は承諾したようだな。しかし、大変なものがここには隠されているようだ』
『ああ。正直、向こうの撹乱作戦かと思ったほどだ』
本当に、信じられない事を次々と話されたのだ。そうも思いたくなる。
『おまけに、最後まで釘を刺されまくったしな』
もし、それをアメリカなんぞに持っていったら、私が必ずぶっ殺しますよ(はぁと)
……いや、ニュアンスはだいぶ違うが。そんな風なことを言っていた。と思う。
『だが彼女がすぐにでも、こちらに牙をむくということはないだろう』
俺は彼女と話し合い、多少なりとも彼女の意図を把握したつもりではある。
これからの彼女の動向を、俺はそう推測する。
『それについての確かな根拠はあるのか? スネーク』
『俺の勘だ』
俺の答えに大佐は、信じようスネーク。と言った。
『それにしても、永久機関か。この世に無限などあるとは思えんが』
いや、そうでもないですよ、大佐。と、別な声が割って入る。
『オタコンか?』
『ああ、僕だよスネーク。それにしてもさっきのアレはないよ。せっかく僕が……』
『……大佐。任務に戻る』
『ちょ、ちょっと待ってよスネーク。悪かった。もう言わない』
『本当か?』
『疑うなぁ。まあいいけど』
と、少しすねた様子で若い科学技術者は言葉を続ける。
『無限というものは、科学の分野――、量子学や宇宙学でも必ず取り沙汰される問題でね。あるのか、それともないのか。これはまあ終わりの無い命題みたいなものなんだけど』
『なんだオタコン。お前は無限信者か』
長くなりそうな話だったから、早急に腰を折ってみる。
『そんなんじゃないよ。だけど、無限というものがもし存在していたとするなら。それはどういうものか。というよりは、どう使われるのか。というほうが重要だね』
どう、使うか。
『無限の動力、もしくはそれを生み出す、燃料みたいなものじゃないか』
そのぐらいしか思い浮かぶものはない。
『そのぐらいなら今ある材料でも代用が効くさ』
核燃料とかね。と、彼は言った。
『なくならない。ということは脅威では、ない?』
『いや、そんなことはないよ。こっちのスタミナが切れてるのに向こうが元気いっぱいじゃ、勝ち目なんてないだろ? でもそれじゃただの ――物量勝負さ。ただの力押しなら、そんなに怖いものじゃないよ。対処の方法だってある』
『そうかな。俺は何度倒したと思ってもゾンビのように這い上がってくるやつにこそ背筋が震えるが』
これは俺の、正直な気持ちでもあった。
『とにかく、実際にどんなものなのか見てみないことには、こんな論議も役に立たないな』
『その通りさスネーク。頼んだよ』
『ああ』
通信機の向こうの気配が変わる。
『それではスネーク、今後の君の行動を考えよう。まず永久機関については、確かな情報を手に入れ、実物を確認してからどうするかを決めよう』
『ああ。ないものでどうのこうのいうのは見苦しいしな』
『取らぬ狸の皮算用 って言うのよ。この場合はね』
メイ・リンの合いの手が入る。
『……。次にメタルギアが開発されているという地下施設についてだが、〈弓〉からの情報では、明確な場所の特定まではできなかったな』
『いや大佐、それがまんざらでもない。彼女が言った生物兵器についての情報があったな』
『対戦中の実験施設か。そこからさらに深く掘り進めた可能性がある。だったな』
『その施設のことを調べれば、辿り着くとは思わないか?』
『うむ。ほかに手立てが無い以上、そこから調べるのが得策かもしれんな』
『この件については、接触する相手の目星はもうつけてある。現在で、生物兵器の基――雛見沢症候群を、最もよく理解している男だ』
『うむ。入江京介――、彼に接触してみるべきだろうな』
『そのつもりだ』
『そうか。頼んだぞスネーク』
通信を終える。
俺は立ち上がり、そして。
次の目的のために、また一歩踏み出した。
183名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 05:07:02 ID:t/wlgEuz
>>182
GJ!! イイヨーイイヨー
184名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 07:46:51 ID:gVJrBSaE
>>182
乙!
いよいよ話が動き出して来たな、イリーやたかのんの対応が楽しみだわー
185名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 10:10:33 ID:6SzH+8Cz
>>182 を書いたものですが。
また誤植やらかしたわ…… ('A`) ウツダシノウ
○大戦中
×対戦中

脳内変換夜露。

そろそろほかの人の投稿がみたいなぁと展開を丸投げしてみる。
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 11:23:29 ID:8Ki2l2t0
>>182
GJ!!!!!
187名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 00:14:26 ID:Yd/v0p+s
TIPS: 愛国者の、愛国者による、愛国者の為の「  」

…それは最早、政治ではなく支配である。
G.Wの実験は成功し、戦争の操作は可能となった。
これにより、愛国者達の情報コントロールによる
世界的秩序の生成は確固たる物となった。
―――それなのに、何故、今になって生物兵器なのか?―――
「G.Wによって情報操作は確固たる物となったはずです。
 それは戦場の操作も可能になりつつあるはず、それなのに、
 何故今になって生物兵器を作るのですか?
 これからは対人兵器として量産可能な小型の兵器を開発するべきなのでは?」
「これは上からの指示だ。私にはそれ以上の情報を与えることはできない。」
「…そうですか。」
私には納得がいかなかった。確かに鷹野氏の、終末計画にはお誂え向きの兵器である。
その点においては間違いないだろう。
しかし、愛国者達にとってとても利益になるとは私には思えない。
このような、超大型のメタルギアが、一体何の為に開発されているのか?
唯ひとつ分かることは、目的がなんであろうと私はもうこの計画から抜けだすことができないということだ。
何しろ、私―野村は、地下数千メートルの場所にいるのだから…
188名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 01:29:02 ID:Cpo9wx4m
TIPS:ものぐさカレー

最初は本当に、殺そうと思っていた。
欲しい情報だけ手に入ったら、あとはもう、ネズミ捕りにかかったネズミのように、えいっ、って。

でも、あの日のことでちょっとだけ、彼に対する印象は変わったの、だと思う。
あの子は本当に不幸で、笑顔を見せたのなんてついこの間からだって思っていた。
その前のあの子とその学級は、いつも喧騒。怒号。悲鳴がありふれていたのだし。
私は教師としてしか彼女達に向き合う術を知らなくて。
あの子はいつも影を落とした視線で私を睨めつけて。
だから、あの日のあの、電話のあとも。
一年前の感じにもどるだけなんだな。って。

けど彼は、あの子を守った。
それこそ全力で。
隠さなきゃならない裏の顔まで全開にしていたのだし。
どうしてこんな人が潜入任務のプロなんて呼ばれてるんだろうって思ったし。
馬鹿じゃないのかな、とも思ったし。
任務と関係の無いことに、何ムキになってるんだろうって。

だけど。
それがとっても、羨ましく思ったのは、一体何でなんだろう?

そう思ったからこそ、私は彼に、私が知っていることを教えた。
勿論、全部じゃないけれど。
彼なら、何とかしてくれるんじゃないかって、馬鹿げた期待を寄せて。

彼はこれから、彼の役割をこなす。
私もこれから、私の役割をこなそう。
彼は動くけれど。
私は動かない。
動かないで待つ。
待つことが、私の役割なんだと思う。

だから私は、一介の教師、知恵留美子として。
彼が持ってくる最良の結果報告を待つことにしよう。


……今晩の夕食、チキンカレーにしようかな……
189名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 09:59:20 ID:WbBvvTBQ
 このスレ最近目が離せなくなって来た。
なんか、本格的に盛り上がっていきそうなかんじ。イイ!
190名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 10:12:52 ID:WbBvvTBQ
 昼間スネーク先生が獲ってきた鳥…。
191名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 11:15:21 ID:g3RHKoIy
前スレでオリスクうpした者です。大変間が空いてしまいましたが、Ver.2をうpしました。
デザートフェスタまでスクリプトにしました。
ttp://www1.axfc.net/uploader/13/so/N13_17520.zip.html パス:higurashi
前回と起動方法が違ったりシナリオジャンプモードがついてたりするので、readmeを読んでください。

もはや忘れられているヤカン
192名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 11:16:59 ID:a6Zj6yCk
スネーク、弱いな。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 13:47:22 ID:0kjGrvcc
スネークが弱いっつーか型月要素が入った知恵がデタラメでバランス崩すんだろ。
シエル対スネークなんて難易度ヨーロピアンエクストリーム越えんじゃね?
194名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 14:11:19 ID:p+R3l6SA
そもそもシエル不死身
195名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 14:35:02 ID:HZdtKw84
なら宇宙に放り出してしまえ
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 17:30:29 ID:egu7cdPB
シエルとスネークに戦闘力の開きはないんじゃないか?
銃弾を刀で叩き落すニンジャ相手に肉弾戦して勝ってるぞスネーク
197名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 18:05:23 ID:dzqELw69
スネークの背後を簡単にとる上に、
スネークを鼠扱いだからね。
セガールやゴルゴでもタイプ要素付き
知恵先生には勝てないかと。
198名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 18:13:43 ID:eFtuEO6u
スネークはプレイヤーによって戦闘力に差がありまくるからのう……
199名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 18:21:16 ID:fSdyHHP1
せっかくだから、俺はこのジョニー佐々木を選ぶぜ
200名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 19:36:16 ID:+cRCS8t7
>>191
GJ!
201名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 19:57:26 ID:Y1IiRrHr
>>193
食糧「C,RICE」を武器として装備し、投げれば一時的に無力化できるんじゃないのか?
ヴォルギンに対するアマガエルとかライコフマスクみたいに。
202名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 20:40:12 ID:0kjGrvcc
〉〉201
お前頭いいな。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 22:35:57 ID:S40hN/WM
簡単にプロローグ作ってみました。

ここは、四季があり、水のきれいな東洋の島国、日本。しかし俺はここにバカンスに来たのではない。任務で来たのだ。この平和そうな国に一体何があるのだろうか。大佐からは××県鹿骨市内雛見沢村に到達してから連絡をいれろと言われている。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 22:37:16 ID:S40hN/WM
情報によれば雛見沢村はかつてダム建設計画があり、村人が団結して抗議した結果
ダム建設計画は撤回されたらしいが、それとともにすっかり寂れた村になってしまったらしい。
205名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 22:52:10 ID:S40hN/WM
雛見沢村に近づくにつれ、だんだんここが現代であることを疑わせる。そしてついに今回の戦場、雛見沢村に到着した。
「大佐、聞こえるか。こちらスネーク雛見沢村に潜入した。指示をくれ。」
206名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 23:16:27 ID:NLhEyHDn
プロローグは既にあったような。
まぁ、ここは相互に矛盾した物を見る事もある(以下略)な世界だから別にいいのかもしれんが。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 06:00:18 ID:OiasFtgC
206〉〉
以前のプロローグ見て作ってみたくなった
208名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 08:43:33 ID:OiasFtgC
無線が通じたようだ。むこうから大佐のくぐもった声が聞こえる。「よくきこえるぞ、スネーク。ようすはどうだ?」
「さすがにECMまでは用意されてないようだ。それより任務を説明してくれ」
「うむ」
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 10:08:28 ID:n/M3y3Ss
「今回の任務はある施設の写真撮影だ」
「ほう、偵察任務か」
「ああ、目標はエンゼルモート 町のレストランだ」
「…なんだって?」
210名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 10:48:27 ID:SnQKo/Lq
一度メモ帳に書いてから一気に貼り付けたら?
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 12:04:15 ID:OiasFtgC
209は違う人。

210、助言d
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 20:02:22 ID:yQmDOelG
なんかえらく間が開いてるのでいいかなと思ってインターセプトしてみた
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 00:26:35 ID:iZRV7Qgz
学校から俺は一度、アジトにしていたテントへと戻り、裏の茂みの、まだ真新しい土を掘り返していた。
そこに埋めてられていたのは一つの缶箱。それを取り出す。
中に入っているのは俺の愛用の銃。ベレッタM9の改造版。麻酔弾を発射することができる特殊銃。装弾数15発のマガジンが銃本体に1つ。それに予備が2つ。合計45発分。サプレッサーもすでに装着済みで、調整も済んでいる。
それをすでに着込んでいた俺の死装束、スニーキングスーツのホルダーに差し込んだ。
この姿が、特殊潜入任務、特殊工作任務を行う俺の本来の姿。隠れ潜む蛇の本性、というわけだ。
これから俺は、「東京」の構成員、ともすればメタルギア開発に関わっているかもしれない人間と相対する。
危険が無い、とは言い切れなかった。だが行動しなければ、血路も開けない、閉鎖的な状況でもある。
危険を冒す者が勝利する。
ある部隊の格言が、俺の背中を押した。
さあ、ここからさらに、また一歩踏み出そう。
……として、通信機のコール音が聞こえた。
『こちらスネーク』
『スネーク、僕だ』
『オタコン?』
何の用だ?
『スネーク。その格好は……』
『ああ、これから入江診療所に向かうからな。万が一のことも考えて装備をだな……』
『……スネーク。まさか、いつものように銃を突きつけて情報を得ようなんて考えてないだろうね?』
『そのつもりだが?』
俺の答えに、通信機の向こうで口をあんぐり空けたオタコンの姿が思い浮かんだ。
『スネーク。君ってやつは……』
『何だ。まさかいけないとでも言うのか』
『君はそれでいいと思ってるのかい?』
『これが俺のやり方だ。お前も知ってるだろう』
『スネーク。いいかい、よく聞いてくれ。君は今、雛見沢に表向き教師として潜入している』
『そうだが?』
『どうして大佐やメイ・リンが君にそんな役回りを与えたのかわかるかい?』
『いや。どうしてなんだ?』
オタコンの落胆した溜息が聞こえる。
『いいかいスネーク。この任務は、君が今まで行ってきた短期間で解決するような任務ではないと判断されているんだ。そのために君が長期間滞在できるように、わざわざ社会的身分まで与えている』
『そうなのか?』
そうなんだよ。とオタコンが言う。
『それに今までだったら、敵も無法者だから、こちらも非合法なやり方もできたんだけど、今回君が乗り込む入江診療所は表向きとはいえ社会的にも至極全うな病院だ。勤務している人達も含めてね』
『そうとは限らんかもしれんぞ』
『……話の腰を折らないでくれ。とにかく、そんな所に行って銃を突きつけて無理やり情報を得たりしたら、君は脅迫罪に住居不法侵入罪。場合によっては強盗致傷未遂に窃盗未遂、障害未遂に殺人未遂までつけられてその国の警察に追われる羽目になる』
最悪国際指名手配だよ。と言われた。
『ならどうすればいい? このままメタルギアの開発を黙って見ていろと言うのか?』
『そういうわけじゃないよ。彼とよく話をして聞き出せばいいじゃないか』
『そうは言うがなオタコン。相手は敵かも知れないんだぞ。安々と自分達の重要機密を漏らすとは思えん』
『それなら、彼と親密になるとか』
『何だって?』
俺が、入江と?
それはどういうことだ。俺も彼と共通の何かを持てばいいということか?
俺は――、入江京介のことを思い出す。彼と最初に出会ったのは、そう、昨日のことだ。そして俺は彼から――、〈冥土〉――、ケーキの早食いで――、〈made〉――、
彼と組んで――、〈明度〉――、彼が倒れ――、〈May do〉――、そして復活し――、〈Me T'd〉――、異様ともいえる論戦が――、
〈メイド〉――、〈メイド〉、〈メイド〉〈冥土〉〈made〉〈明度〉〈May do〉〈Me T'd〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉
〈メイド〉〈メイド〉〈メイド〉〈冥土〉〈メイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイドメイ――――。

「う、うわあああああああああああああああああああっっっ!!!」

知らず、俺は絶叫していた。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 01:43:39 ID:iZRV7Qgz
精も根も使い果たしたかのように、俺はその場に崩れた。
入江京介との接触――、いつもとは勝手が違う方法をとらざるをえない。
だが、相手の友好を得る――、その方法だけは、俺にはできない。
可能性の段階からして、俺には成すことはできない。
『……オタコン』
『何だい?』
『俺には無理だ』
俺には、彼と同調することは、絶対にできやしない。
『どうしたんだいスネーク、しっかりしてくれよ。君だけが頼りなんだ』
親友が俺を励ます。しかし、その言葉すら白々しく聞こえてしまう。
『入江の精神に同調することはできない。賛同もできない。すれば俺は俺ではなくなる』
『……彼は、サイコマンティス以上の洗脳能力の持ち主なのかい?』
『ああ。しかも末代まで祟るくらい濃密だ』
デザートフェスタのときは、彼は俺にとって味方だった。
そしてあの時、俺自身には彼の精神世界は振りかかってこなかった。
だから見落としていたのだ。敵ともなれば、どれほど恐ろしい兵器かということを。
『銃も使えない。かと言って彼のご機嫌取りもできない。それだけはごめんだ』
オタコンも、ううむ。と唸るだけで言葉を濁す。
『奴の精神世界は海より広く、奈落より深い。そこから攻め落とすというのは、草で編んだ船で大海に出るようなものだ』
どうしようもない。と俺は呟く。
『彼の思考と嗜好、そこから生み出される精神への攻撃か。幾多の拷問にも耐えてきたスネークすら陥落するほど強力なものだなんて――』

『そうだ!』

俺は起死回生の秘策を閃く。
『ど、どうしたんだいスネーク』
『オタコン! お前なら奴に勝てる!』
いたじゃないか。奴と同等に張り合える男が。
『え? ぼ、僕かい?』
『そうだオタコン! お前も奴と同じ部分がある! お前ならきっと奴を口説き落とせる!』
『同性を口説き落とす趣味は僕にはないよ。それに――、僕は彼のいうメイドのことを、実はそれほど詳しくない』
『詳しくなくったっていいじゃないか! お前なら奴の精神攻撃に耐えられる!』
自信を持って断言する。
『いや、僕がでしゃばったって、彼の話をきちんと理解して聞いてあげられないよ』
『理解して聞かなくてもいいじゃないか! 適当に相槌さえ打ってりゃぁ――』

『……何だって?』

オタコンの口調が、一変した。
『スネーク。今、君は大変なことを言った。適当に相槌を打て? それは僕達オタクに対する侮辱だ』
静かに、しかし激情を込めてオタコンが言う。
『何故僕達がオタクと呼ばれているか知ってるかい? 僕達は自分が好きだと思ったものを一途に追い求めている人種だからさ。専門家としてね。
僕のようにアニメが好きでそれらの知識ならまるごと集めたいと思っている人達もいるし、ロボットやミリタリー、鉄道や航空機、建築やその他もろもろの
それぞれの分野で自信を持って好きだと言う人達がごまんといるんだ』
『いや、オタコン……』
『黙って聞きなよ。そういう、それぞれに本気で好きだという人に向かって、彼らが好意を持って話してくれる内容をよく理解もせずに 適 当 に 相 槌 を 打 て ? 
はっ!! よくそんなことが言えるね!』
激動のアニメオタクの背後に炎が見える。
『いいかいスネーク。僕達オタクにとって、自分が好きだと思うことには、仲間が欲しいと思っているんだ。同じ知識を、同じ話題を共有できる仲間が。なのにその気も無いのにうわべだけ仲間の振りをして相槌を打つだって? そんなのは犬畜生にも劣る最低の行為だよ! 
いいか、真のオタクってのはなぁ……』
この後長々と続くであろうオタコンの説教に俺は額に手をあてて項垂れた。

……余計なことを、言うんじゃなかった。
215名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 01:49:25 ID:PLN3Vul+
オタコンが大きく見えた・・・え〜とGJ・・・
216名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 03:57:54 ID:oyjtDj0G
むしろセクシーボイスアンドロボのニコとロボのほうが
素早く解決できると思う
217名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 10:27:03 ID:EIbzeZ7P
そうだね
スーパーマンとかなら楽勝だね
218名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 14:06:31 ID:WCAhYwkT
せっかくだから俺はこのガチャピンを選ぶぜ!!
219名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 15:35:46 ID:EIbzeZ7P
ガチャピンチャレンジ
〜メタルギア破壊・雛見沢編〜
220名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 16:56:16 ID:EGp6mRFR
雛見沢村連続怪死事件被害者名簿

前原圭一、死因は精神的に追い詰められた事により心肺機能が停止したことによる心臓麻痺。
園崎魅音、精神錯乱となり園崎家地下室の井戸に飛び降り自殺。
園崎詩音、8階のベランダから落ち、頭を非常に強くうったことにより脳死。
北条さとし、興宮市内で目撃後、行方不明。富竹ジロウ、(本名不明。)自分で自分の首をかきむしり、気管が傷ついた事による窒息死。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 17:33:29 ID:EGp6mRFR
レナはある墓の前に立っていた。
その墓に刻まれている名前は前原圭一。
そう、かの部活メンバーであり、又、雛見沢村連続怪死事件の被害者の1人。
「圭一君、魅ぃちゃんといっしょに逝っちゃったんだね。今頃さとし君といっしょに部活でもしてるのかなぁ。」
(ずるいなぁ。)
「圭一君のお母さん、あの・・・、圭一君はどんなふうに・・?」 それはやっとふさがりかけた傷口をえぐるようなものだっただろう。やがて圭一君の母親はゆっくりと口を開いた。「・・・圭一は眠るように・・・息を・・・ひきとりました・・・。」
「そうですか・・・」」そういってレナとスネークはは墓に背を向け数歩歩いたところで足を止めて振り返っていった。「また来るからな圭一。」
「また、会いにくるね、圭一君。」
そう、ひぐらしのなくころに。

END
222名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 19:37:26 ID:j9VnPSaE
勝手に終わらすなー
223名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 19:39:03 ID:ZWm+m6O5
ふざけんな
224名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 20:00:47 ID:JylqWUpx
>>221

( ゚д゚)


(⊃д⊂)ゴシゴシ


( ゚д゚)


(゚д゚)
225名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 20:22:11 ID:AcObQu6r
オタコン「・・・つまり、ジャパニメーションの基礎はオサム=テヅカが築いたといっても過言ではないんだ!
しかし、彼のシステムは現代におけるアニメーターたちの職場環境に・・・って、聞いてるのかいスネーク!?」
スネーク「・・・・・・はっ!?」
オタコン「よりにもよって居眠りかい!?そういう態度からさっきのような侮辱的対応が産まれるんだよ!
いいかい、僕は君が分かってくれるまで何度でも言うッ!!何時間でも!何日でもだ!!」
スネーク「・・・待ってくれオタコン、居眠りしたのは謝るが、とんでもない夢を見たんだ」
オタコン「へえ?聞くだけ聞いてあげようじゃないか」
スネーク「>>221-222、というような内容だった。なあ、オタコン。思うにこれは今までの既視感と何か関係が・・・」
オタコン「嫌な夢だったね。で、さっきの話の続きだけど・・・」
スネーク「オタコン・・・!俺の話を聞いていたのか!?」
オタコン「・・・僕なりの意趣返しさ」
スネーク(R2ボタンによる心の声)「畜生が・・・!!」

というわけで拙文で申し訳ありませんが夢オチにしてみました。
本筋の執筆者様、気にせず続きをどうぞ。
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 20:29:15 ID:EGp6mRFR
223〉〉
いや、もちろん単発長編ネタ。本編とは別。
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 20:46:24 ID:USSf/uCK
>>225
GJ!
228名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 22:25:57 ID:USSf/uCK
『……そういうわけだから、ちゃんと理解してくれよ。あと今後は二度とさっきのような発言はしないでくれ。くれぐれもね』
『…………ああ』
長い話だった。ようやく開放された安堵感と耐え切れない疲労感が押し寄せる。
途中で白昼夢もみたような気がする。……周りはすっかり真っ暗なんだがな。
オタコンの声と入れ替わるようにして、別な声が聞こえてきた。
『スネーク。私だ』
『大佐……』
『うむ。スネーク、入江診療所にはまだ向かっていないのか』
『それについてなんだが……。大佐、銃の使用許可をくれ』
懇願にも近い。
『それは許可できない』
『何故だ』
『大まかな説明はオタコンが説明した通りだ』
『それでは俺は任務を遂行できない。大佐、麻酔銃だけでいい。それだけでも』
『駄目だ。ああスネーク、ついでに言うとナイフやフォーク、ハリセンやピコピコハンマーも許可できない』
徹底してるな。
『どうしてそこまでするんだ!?』
『表向きの民間施設とはいえこちらが非合法に潜入し、万が一失敗すれば、君はその村では瞬く間に犯罪者の烙印を押されることだろう。今後の潜入任務も続行不可能になる』
『要は見つからなければいいんだろう? それならなおさら銃が必要だ。大佐、頼む』
『駄目だ。任務は今日一日で終わるようなものではない。君の本来の姿とやり方は、核心に迫るまで伏せておくんだ』
切り札としてな。と大佐は言った。
切り札か。しかし、切り札を伏せても――、次に切る、カードが無い。
『なら一体、どうすればいいんだ?』
『方法ならある程度絞り込めているはずだ。君が実行に移していないだけでな』
『俺を奴の美学にどっぷりとハメようというのか』
『それしか方法がないのなら、そうするしかあるまい』
『それ以外の方法が、あるとでも? 言っておくがオタコンに頼んではみたが、見事に断られたぞ』
『オタコンでも彼の相手をするのは難しいだろう。スネーク、もっと適任な人材を起用してみてはどうだ?』
人材?
『大佐、これは俺一人でこなさなきゃならないスニーキング・ミッションだ。ほかに人材など――』
『そうかな? スネーク、君は目撃しているはずだ』
彼に真っ向から立ち向かった人間を、一人。
『……』
俺は気付いた。
確かに、あの日。彼は奴に挑んだ。奴の強固な世界に一歩も下がらず、臆することなく。根源は同種のものでありながら、暗黒の意思に純白の思いをぶつけて拮抗させた。俺では成す術無く呑み込まれる場所で。あいつは確かに、真っ直ぐ立っていた――。
確かに、彼なら。しかし、
『大佐。――民間人を巻き込め、というのか』
『戦闘に参加させるわけではない。入江京介から地下施設に関わる情報を奪取するために、彼と一時協力してはどうかという提案だよ』
『だが――』
俺は、納得できない。どんな理由にせよ、彼を、いや、彼らを俺と同じ世界に呼び込むなど。
『事態は一刻を争うのだ。提案、と言ったが、上官の権限で君に命令しよう。スネーク――』
聞きたくはなかったが。
『〈ザ・クール〉前原圭一と協力し、入江京介に接触して情報を得るんだ』
俺は何か苦いものを噛み締めたような声で、了解した。と答えた。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 00:53:53 ID:F4pp4+2A
>>228
GJだ
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 19:11:42 ID:H8fOaYvi
GJ!!
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 20:15:11 ID:DkGeF7x5
>>228
GJ
<ザ・クール>キター
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 21:47:05 ID:KnortilV
オタコンの固有結界も発生してますますスネークとひぐらしがブレンドされてる
こんなにgoodjobな展開はは見逃せない
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 00:09:53 ID:Oc0d3f9x
火にくべた生木が、ぱちり、と音を立てた。
テントの前に座して、俺やっと遅めの夕食にありついていた。
昼間獲った野鳥の何羽かは夕食分に回すつもりだったのだが、いつの間にか無くなっていた。
仕方なく、裏の田んぼの堀で捕まえたカエルとザリガニで腹を満たす。
カエルは不味かったが、ザリガニはまあまあだったな……などと落ち着いた腹を撫でながら、今度は堀にザリガニ捕獲用のカゴでも仕掛けるか、などと考える。
そういえば雛見沢には湖沼もあったな。……魚は何か釣れるだろうか。今度食料の捕獲も兼ねて行ってみるか、とも思った。
ついでに、彼ら――「部活」のメンバーに勝負の提案として出しても面白いかもな……とも、うすらぼんやり考えていた。
……今は、当面の問題を考えたくはなかったからだ。
この地にあるという地下施設。
その情報を聞き出すための、ある男とのコンタクト。だが、それは俺単独で成功する確率は低い。
ならばこそ、俺には協力者が必要になる。ただ、その協力者を――、俺はできることなら、巻き込みたくは、ない。
前原圭一。
大佐達から聞かされたコードネームは〈ザ・クール〉
ある者は彼を、「口先の魔術師」と呼ぶ。
口先の、魔術。確かに彼は、言の葉を自在に操る。俺もその手業を確かに、この目で見ている。
俺にはできない。俺には為し得ない戦い方をする男。
その男の力が必要に、なる。という、この状況。
打破するには、彼の力を使うことが、一番いいのだろう。
だが、彼には――、いや彼らには、この世界の暗部を。この世の闇を、見せたくない。
できることなら、知らぬまま、生きて欲しい。
俺には叶わなかった生き方を、そのまま貫いて欲しい。
そう、思った。
しかし一方で、現状を最短でクリアし、次に進むためには、彼の協力が必要だということも、理解していた。
――俺は一体、どうすれば。
任務を遂行するか。
彼の協力を拒むか。
国に忠を尽くすか。
人に忠を尽くすか。
命か。
情か。
――俺は、何に。

闇の中で一度だけ、ひぐらしが、鳴いた。

大佐は俺の動揺を見越して、命令を与えたのかもしれない。
とにかく明日、圭一に会って話をしよう。
それから――どうするか。
――どうするか。
不意に、小さな声。
焚き火に土を被せる。残煙を残しながら辺りは深淵となる。
小さな声は、息遣いのそれだ。
呼吸を乱しながら、それでも懸命に走る人間の吐息。
俺は茂みに身を隠す。
正面で対峙することは避ける。そういう動きが体に染み付いている。
やがて現れた者は、ひどく息を切らしていた。
立っているのもやっと、という風に見えた。服はかいた汗でしっとりと濡れ、袖口からは汗が伝う。肩口からうなじにかけて、湯気が立ち上っていた。
そして、
「ス、ネーク。……いないの、です、か?」
聞き覚えのある声だ。
「いや。ここだ」
俺は立ち上がって彼女の――古手梨花の前に姿を現す。
「スネーク。ここに、――、――が」
息を乱しながら喋る彼女の言葉は、途切れてよく聞き取れない。
「落ち着け。一体どうしたんだ?」
ただ事ではないのは、確かだった。こんな真夜中に、彼女が息を乱してまで懸命に走って、俺のところまで、きたのだ。
「――終わって、なかった。――――は、」
「息を落ち着かせるんだ。ゆっくりと、深呼吸して」
すぅ、はぁ。と、何度か深く呼吸をしたあと、彼女は俺の顔をじっ、と見つめて、
「終わって、いなかったのです。鉄平が、また、沙都子のところに。そして沙都子は――逃げ出して」
――どこに行ったか、わからないのです。と震える声で、そう言った。
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 06:26:39 ID:qilsXwp0
GJ!!!!
鉄平再び……。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 11:48:10 ID:5A9Hliec
 GJ!!
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 12:54:31 ID:VppP3/Yr
これにはwktkを禁じえないっ!
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 15:11:01 ID:mbC5f7O5
鉄平・・・何気に物語の中心を担う雑魚よ。
238名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 16:32:53 ID:oXiRnp0K
最近毎日投下があってスレ覗くのが楽しみ。
頑張れ!
239名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 22:56:46 ID:GU8Z7+ld
これはアレかな、イリーとの共闘フラグか?
240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 23:57:04 ID:VQs9lI5p
唐突だが――、双六における最悪とは一体何だろう?
双六とは、あがり――ゴールを目指してサイコロを振る遊びなのだから、やはりその最悪は、「振り出しに戻る」ではないだろうか。
誰もが、一番先に、あがりに到達することを目指し――同時に、「振り出しに戻る」と書かれたマスに駒を置かないように、サイコロを振る遊びなのだと、彼女は認識している。
なら今回のケェスは、過去100数年には見られなかった、最も類を見ない最悪の形になった、のではないか。
一度通り過ぎた災厄は、同じ形では二度と巡っては来ない。もし、巡ってきたのなら――、それは、ツキが余りにも悪すぎた。そう、思うしかない。
サイコロが1の目を出して出遅れただけならまだしも、あがりまであと数マスのところで「振り出しに戻る」を踏んだ、という最悪。
それが、北條沙都子の前に、叔父の北條鉄平が現れるという形で、二度も起こってしまった。
本当に――、この世界は今までとは、何かが違う。
何処かが、おかしい。予定調和すら狂うくせに、破滅への秒読みだけは、酷く、正確なんだ、と。
魔女を謳う少女は、そんなことを考えていた。


沙都子がいなくなったと――、梨花は人づてに聞いた。
最初にその話を持って梨花の家に飛び込んできたのは、圭一だった。
……――梨花ちゃん! 沙都子は戻ってきたか――!?
顔を真っ赤にして汗を噴き垂らし、息をあげながら大声で、そう言った。
――沙都子ですか? まだ戻ってこないのです。
今思えば、なんて間の抜けた返答だ。と彼女は思う。
圭一の来訪が訝しがる時間のはずだったのに。
息を切らして走ってきた理由も、怪しいと思うべきだったのに。
沙都子には、もう不幸なんて起きやしないと、高をくくっていたのかも、しれない。
部活、と称する仲間同士のゲームが、部長の魅音の途中離脱という形で、放課後の時間を大分残してお開きになってしまった。
余った時間を、あとはどのように過ごすか――、それを考えながら、梨花は沙都子と、学校からの帰り道を歩いていた。
その時、ふいに。
――あ、沙都子。あ、梨花ちゃんも。
そう、声をかけてきた人がいた。
顔を見る。目を合わす。
魅音の双子の妹、園崎詩音だった。
――みい。珍しいのです。詩音が雛見沢に来るのは。
にぱ、と笑いながら、社交辞令にも似た挨拶代わりの一言だった。
――あら梨花ちゃん。私だって雛見沢は生まれ故郷なんです。帰ってきてもいいじゃないですか。
あはは。笑いながら、お互いに皮肉も何処かに混じった印象のある挨拶の応酬をかわす。
――えっと、梨花ちゃん。沙都子をお借りしてもいいですか?
詩音が突然、そんなことを言った。
どうして? とも、なぜ? とも、聞かなかった。
詩音は沙都子のことを気にかけてくれている。沙都子も詩音のことを悪く思ってはいない。
だから、二人はついこの間からだけど、姉妹になれたのだし。
――夕食の買出しに行くんですけど。沙都子にもついて来て欲しいんですよ。
ちょっと用事もありますし。と、どこか含んだ笑いを漏らし、沙都子はそんな詩音を見て、やや口元が引きつっていた。
……結局夕食は、梨花の家で作ることになり、詩音は買出しに、沙都子ついて行くことを承諾したのだった。
ただ、買出しの行き先が輿宮市内だったこと。詩音が言った、沙都子との用事もあったこともあり、二人が帰ってくるのは、大分遅くなると思った。
だから、待った。別に不安とも思わないで。
やがて、少々帰りが遅いなあ、と思ったころ。
……前原圭一が、血相変えて、梨花の家に飛び込んできたのだった。
――沙都子は戻って来たか――!? 今魅音から聞いたんだ。あいつが、鉄平が、雛見沢に来てて。沙都子を追い回しているって――
嘘。
――沙都子は今必死で逃げてるって。詩音が今、沙都子と鉄平を追いかけているって。魅音が、詩音から、聞いて――
そんなの。
――俺とレナも、二人を探してるんだけど、みつからねぇんだよ――!
瞬間。
梨花も、表に駆け出していた。
慌てて履いた靴がずれて前につんのめりながらも。
夜の闇の中を、懸命に切り裂きながら、駆け出した。
助けて、と。
もう一度、沙都子を、助けてと。
蛇に、願うために。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 00:18:18 ID:VVoDbzfp
ス「圭一だ!奴は前原圭一だ。大佐ァ」

大佐「そんな!彼は雛見沢で死んだはず」

ナヲミ「そう、確かに死んだはずだった…」

ス「死んだはずだった?」

ナヲミ「蘇生させられたのよ…無理矢理ね…」
242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 07:12:25 ID:t523b3Zm
すげー!
俺が書いた鉄平TIPSが本編に使われてる!?
職人さんありがとー!
243名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 17:55:36 ID:MtSaBmHY
GJ!!!
244名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 23:26:51 ID:dRgpYOtd
ver2のデザフェの動きがいい!
サトコがだんだん泣きそうになったりとか
245名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 00:00:25 ID:JD8krm5p
TIPS:詩音と沙都子と

とりあえず、好き嫌いをなくさなければ。
彼女にしてあげられることがあるとすれば、そんなところからだろう、と思っていた。
買い込んだ品物を入れたビニール袋を揺らしながら、二人は次の目的地に向かっていた。
夕食の買出しのついでに、用事がある、とは言ったけれど。
「……詩音さん。ここ、エンジェルモートじゃございません?」
「ええ。じつは今日は、このエンジェルモートで、新メニューの発表会があるんです。で、そのテイスティングのお役目を頂戴してるんですよ」
二人分ね。とチケットを見せながら、詩音は沙都子に笑いかける。
「……要は試食して、品評しようってことじゃございませんこと? 生憎ですけどわたくし、そんな批評家みたいなこと言えませんわ。
どうせなら、口達者な圭一さんをお連れになったほうがよろしかったんじゃなくて?」
むー、と困った表情を作りながら、沙都子がそんなことを言う。
それにノンノン、と立てた指を振りながら詩音は言う。
「圭ちゃんは口が滑らかに動くくせに、味とか批評しようと思うと、余計なこと言い過ぎて駄目なんです。
折角のうちのパティシエ自慢の味わい溢れる新メニューが販売開始時には580度くらい方向転換されたシロモノになりかねません」
無言で沙都子が頷く。
「さ、そんなわけでこっちからどうぞどうぞ」
と、詩音は沙都子をぐいぐい押して裏口から入って行った。
「……あれぇー、沙都子じゃん。二人して何やってんの?」
バイト中の魅音と鉢合わせる。客席からは優雅に見えるこの喫茶店も、裏の厨房は誰もが独楽鼠になったように動いていて忙しそうだった。
「へへー。これですよ、お姉ぇ」
と言って、手にしていたチケットをひらひら振って見せる。
「あー、今日の新メニューの試食チケットかぁ。って、あれ? 確か今日のメニューってカボ……モガモガ」
何か言いかけた魅音の口をむわしっ、と手でふさぐ詩音。
「……何やってますの? 二人でなんかとっても怪しいですわよ」
疑惑の眼差しで二人を見つめる沙都子に。
「いやいや、何でもないです。何でもないですよー。ねー、お姉ぇー」
傍目から見ても白々しい反応の詩音と、実は口どころか鼻も押さえられて、やや窒息寸前の魅音。
「さーさー、時間がもったいないし、行きましょ沙都子」
どしゃっ、と倒れた魅音をその場において、二人は厨房脇のテーブルに向かって行く。
「オ……オノルェー……シオーン……コノウラミハラサデ……ヲクベキクゥワー……」
そんな二人を見つめながら、酸欠で青い顔をしている魅音は、詩音に呪詛にも似た声を絞り出していた。
246245続き:2007/05/17(木) 00:01:29 ID:JD8krm5p
「……さ、来ましたよー。これが当店の新メニュー。その名も〈プティングハロウィン〉!
そしてエメラルドスプラァー……じゃなかった〈エメラルドムース〉!」
バァ――――ンッッ!!! という効果音が似合いそうな登場をするデザート二品。
「……ふむふむ。ハロウィンというプリンは濃いクリーム色をしていて、その上にオレンジ色のソースがかかっているんですわね。
エメラルドのほうは、見た目も黄緑色で、見た目も鮮やかで、なかなかいいんじゃございません?」
批評はできないと言っていた沙都子だったが、実物を目にすると、なかなかそれらしい感想を口にする。
「プティングのほうは10月の一時期に限定販売するメニューなんですけど、今日は特別に味見させてもらえることになりました。
エメラルドムースも期間限定でこっちは初夏の季節に合わせて販売するって言ってましたね」
「あら、それはなかなか光栄ですわ」
と、試食の任をまかされた沙都子は、嬉しそうに微笑んだ。
「さ、それじゃせっかくのデザートですし、いただいちゃいましょう、沙都子」
「ええ。それではいっただきまー……あの、詩音さん?」
「ん? なに?」
「そんなに見つめられたら食べにくいですわ」
「ん? ああー……、そう? 気にしないで食べていいですよ」
「どうしてそんなに食べるとこ見たいんですの?」
「え? べつにー、ソンナコトナイデスヨ」
「なんかすっごく気になるんですけど……」
……実はこのデザート二品、詩音がエンジェルモートのパティシエに頼んで特別に作ってもらったメニューであった。
この二品に込めたテーマは「野菜嫌いの子供にも美味しく食べてもらえるデザート」であったのだ。
〈プティングハロウィン〉は確かに、10月の一部期間限定に出すメニューとして作られたメニューではあったが、ハロウィン、という題名の通り、ハロウィンにつきもののカボチャ――、それをよく練りこんでプティング状に仕上げたお菓子だった。
上にかかっているソースは、沙都子はオレンジか何かだろうとは思っていたようだが、正体はニンジン。
偏食の沙都子をモロにピンスポットで狙ったデザートだったのだ!
〈エメラルドムース〉もさもありなん。
緑色に見えるそれは、抹茶などではなくてほうれん草。
しかし黄緑色に見せることによって、ほうれん草の存在を隠し切っている。まさにパティシエの技が光る一品だったのだ。
そうとは知らずに、自分の嫌いなものがてんこ盛りに入っているとは微塵も疑わない沙都子の笑顔を見て。
詩音と、厨房からその様子を覗き込んでいたパティシエは、アイコンタクトをしながら、互いに親指を立てあっていた。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 07:58:28 ID:k1jZXfd8
GJ!!
エメラルドスプラッシュwww
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 01:00:49 ID:nJAEq2kx
笑ってさえ、くれればよかった。
……他に、理由なんてない。
興宮から雛見沢へ戻る、本数の少ない夕暮れ時のバスに乗って、詩音は沙都子と、帰路に向かっていた。がたがたと、揺れるバスの中で、沙都子はうとうととまどろんでいた。
そんな沙都子を自分の方に傾けながら、詩音は、さっきまでの愉快な一時を回想していた。
美味しそうに、デザートをほおばる沙都子を見て、自分がやったことは間違ってなかったと、思った。
やがて、全部食べ終えて一段落、落ち着いたところで、……ネタばらし。
自分が今まで食べていた甘いお菓子が、普段の食卓では仇のようににらめっこしているものだった。という驚愕にうろたえた少女に、彼女は可笑しさと、愛おしさを感じた。
妹っていうのは、こんな感じなんだろう、と。
自分も妹で、……いや、かつては姉でもあったけど――、今日感じたこの気持ちは、初めて味わったものだった。悪くない気分だったし。また、こんな気持ちになってみたいと、そう、素直に思った。
……彼が見たら、どう思うだろう。
久しぶりに帰ってきて。まるで本当の姉妹のように仲睦まじくしている私達を見たら。
びっくりすると思う。それとも、困った顔をするだろうか。いつもの、かつて聞いた、彼の口癖が出てきて。
《……むぅ》
もしかすると。そんな私達を見て、喜んでくれるだろうか。
嫉妬は――してほしくないな。
やがて、まどろんでいた沙都子が、小さく、本当に小さな吐息で、
「……に−にー……」
そう、零した。
……ねぇ、悟史くん。私、約束守ってるよ。ちゃんと言われたとおり、沙都子を守るよ。悟史くんがいつ帰ってきても、沙都子が笑顔を見せられるように。守るんだからね。だから。
――帰ってきてね。悟史くん。
うとうとと、子猫のように眠る沙都子の髪を梳かしながら、詩音は、かつて交わした約束を、思い出していた。

……雛見沢に着いたとき、もう、夕日は沈みかけていた。
買い込みすぎて真ん丸に膨らんだビニール袋を揺らしながら、二人は待っていてくれた少女の元に急ぐ。
「……詩音さん。今日のこと、なんですけれど……」
歩きながら、沙都子が声をかけてきた。
「ん? 何ですか?」
「その、デザートをいただいた、ことなんですけど……梨花には、黙っていてほしいんですの」
「ああ、大丈夫ですよ。言いません。二人で抜け駆けして美味しいもの食べたなんて言ったら、梨花ちゃまになんて言われるか」
「いえ、そうじゃなくて……あの、わたしが、その、カボ……チャを、食べた。と言うことを……」
言わないでほしい。ということらしい。
「どうしてですか? 沙都子の好き嫌いが直るなら梨花ちゃまだって喜ぶと思いますよ」
「それが困るんですの……詩音さんほどではないにしても、梨花もわたしの嫌いな野菜を使って料理してきますし……」
なるほど。嫌いなものが食べられた。なんて言うと、献立に登場回数が増える、ということだろう。
「……へぇー。それはそれは。そーですか」
沙都子は、詩音の表情が、しめしめいいこと聞いた。と言わんばかりの悪者に見えた。
「あ、れ? あの、詩音さん? 約束してくださいます、わよね?」
「いやー、梨花ちゃままで沙都子の好き嫌い改善に協力してくださるとは、恐悦至極――♪」
「だ、駄目ですわそんなの絶対! 絶対絶対! 駄目ですわ――!」
わたわたと、うろたえる沙都子と、ひらひらと、受け流す詩音。そんな二人は、本当に、仲睦まじい姉妹に見えた。
やがてそんなじゃれ合いにも似た言い合いが落ち着いて、二人の間から、言葉が、途切れる。てくてくと、歩く足音だけが聞こえる。
梨花の待つ家はもう少しだった。
そのときふと――、詩音は聞いてみようと思った。
今日は、楽しかった? と。
それで、笑ってさえくれれば――、それで、良かったのだ。
「ねぇ――、沙都子」
どしゃっ、と何かが落ちる音がした。
沙都子の顔を見るつもりで、振り向いただけなのに。
沙都子の顔は、――強張っていた。
そして、振り返って。――沙都子は、全力で、詩音の元から逃げ出した。
嘘。
何が起こったのか、信じられなかった。
「まっ――」
待ってと、言おうとした、詩音の横を。
悪魔が、通り過ぎた。
沙都子から、笑顔を奪った。
彼が姿を消した。
そして今度は――、沙都子を、奪うのか。
沙都子、と詩音が金切りにも似た音をあげ、彼女達が消えていった方向へ、駆け出して行く。
既に夕闇は、逢魔が時に差しかかろうとしていた。
249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 02:16:50 ID:eF6+UG5O
>>248
GJ!!
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 02:59:59 ID:Qd1WYY+k
Σ(つд⊂;)てててて鉄平ぃぃぃいぃまたお前かああ 
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 03:11:01 ID:+/EiueCV
>>248
鉄平登場への繋ぎが上手すぐる
これはGJ!!
252名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 05:15:22 ID:INvTggMN
>>248
GJ!
スネーク・・・奴をボッコボコにしてやれ。
253名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 07:01:22 ID:Ci5D0bbW
>>248
GJ!!

グギャフラグが立ちまくりで怖いなぁw
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 07:02:57 ID:Ci5D0bbW
スマン

興奮してsage忘れた

本当にすまなかった
255名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 15:22:34 ID:vLtMRfzx
>>248
さてグギャリオンと蛇勝つのはどっちだ?
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 17:45:30 ID:IpBMqsSD
流石の鉄平も同じ失敗を2度はしないだろうからなぁ
257名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:00:33 ID:vjX/IiGi
TIPS 見つけた

あれから数十分後、ワシは雛見沢に帰ってきた。
前に来た時のトラウマのせいか、体が強張る。

園崎組や、あの男に見つかったら面倒だ。
ワシはそう思い、林道にバイクを隠し沙都子を探すことにした。

「チィ…、あんのダラズを探さんと…」

タバコに火を点けながら前回の屈辱を思い出した。
…やはり考えれば考えるほど怒りが込み上げてくる。

こうなった原因は沙都子にある。
沙都子を見つけ次第殴りつけてやろう。

そう思いながらワシはこれからどうするか考えた。

行動次第では面倒なことになる。

人目につくような事は避けないといけない。
そうなると日中の行動は制限されてしまうな…

運良く沙都子を見つけたとしてもすぐに連れて行くことは無理だろう。
あの男が傍にいないとは限らない。

麻雀仲間に協力してもらうか…?
…いや、どこで園崎組やあの男に繋がっているかわからない。

「クソがぁ…!!」

思わず悪態をついてしまう。
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:00:51 ID:XII2lqzj
というか鉄☆平的には、

サトコハケーン→逃げ出した→追い掛ける→後ろから奇声をあげて迫り来る鬼が!
→よく見ると園崎の次期頭首→園崎には二度と雛見沢に関わるなと言われた身→人生\(^O^)/オワタ

こんな状態なわけだな
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:01:19 ID:vjX/IiGi
ここまで自分の思い通りにならなかった事はあるだろうか?
気に入らないッ…!

何なんだこれは!?
ワシが何をしたっちゅーねん!?
ほんまついとらんわ!!

脳内を怒りに染めている時、2人組が道の向こうからやって来るのが見えた。
見つかるとマズイと思い、ワシは慌てて茂みに隠れる。

どうやら子供らしい…
楽しげに会話をしている。

「だ、駄目ですわそんなの絶対!絶対絶対!駄目ですわーー!」

聞き覚えのある声だと思い、茂みから覗いてみた。

今日は……ついてる!
見つけた!!

口元が醜悪に歪むのが自分でもわかった。
それにしても先程まで小難しく考えてたのがバカみたいだ。

もう一人は園崎の小娘か…
関わるのが面倒だ、沙都子だけを狙うか…

そう考えるよりもワシの体は行動に移していた。

茂みから飛び出すと沙都子はワシに気付いたらしく、逃げていった。
勿論逃がすつもりなんて無い!

園崎の小娘が唖然としている横を通り過ぎる。
ぐはははは!!今はお前に構っている暇なんか無い!
この前の借りはいつか返してやるからなあぁぁ!(魅音と間違えている)

沙都子ぉぉッ!逃げるんじゃねぇ!!
はよ、通帳の場所を吐かんかい!!ククククク…ッ!!

どす黒い何かがワシを染めているような気分。
なんだか猟奇的な気分だ。

…あれ?
ワシは通帳の為に来たような…

まあいい…。
今は逃げる沙都子を捕まえる事だけ考えよう。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:15:10 ID:JaVZnZhl
てっぺい☆が発症してないか…?
261名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:47:57 ID:XII2lqzj
精神的に追い詰められる
雛見沢を離れていた&戻れない身の上になったことでホームシック気味?
発症条件は濃く満たしてる気がするな
262名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 19:05:05 ID:ImkNPKtl
>>257
GJ!
いつもなら児童相談所からちょっかい出される程度でプレッシャーを感じることなんてさほど無いからなあ
この展開にはwktkを禁じ得ない
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 19:54:27 ID:twjEDpvk
てっぺい☆は発症して、てっぺい★になりました
264名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 23:31:12 ID:PB0h+a3o
 G・J!!!
265名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:03:21 ID:JQYskDcS
……園崎魅音はその時、ようやく終わったアルバイトから、ゆっくりと自転車を漕いで帰宅する途中だった。
相変わらずの人気の名店で働くだけあって、その仕事には充実感を覚えるが、疲労感もとてつもなかった。
今日はもう何もする気が起きない……、帰ったら、ご飯を食べて速攻でお風呂に入って寝てしまおう。……というか、是非そうしたい。
宿題があったような気がするけど、いいやもうめんどくさいし。明日レナにでもカンニングさせてもらおう……と、そんなことを考えていた。
ああ、そういや今日疲れた理由は、バイトだけじゃなかったけ。詩音がいきなり登場したと思ったら、むわしって人の顔をすっぽり塞ぐんだもんなぁ……
……おじさん、あれで酸欠になっちゃって、もう少しでテム=レイになりようだったよ。と、詩音の横暴を思い出して頬を膨らました。
おのれ詩音、いつかこの借りは必ず返すぞー……と思いながら曲がった道を、のたのたと蛇行したとき。
自分が、目の前にいた。
「「う、わぁ!」」
声が重なり、お互いにぶつかり合った。地面に倒れた魅音は、飛び込んできたのは走ってきた自分で、自分はそんなに速度出してないからおじさんは悪くないよぅ、と思いながら、自転車と一緒に立ち上がると、
「お姉ぇ!」と、もうひとり自分が言った。
「うわ! ……あ、なーんだ詩音かぁ。……ちょっと詩音、さっきのことだけどさぁ……」
「お姉ぇ! 沙都子……沙都子、見なかった!? こっち来なかった!?」
魅音の顔に詩音の顔が迫る。その表情はどことなく、焦っているように、見えた。
「え? 沙都子……、う〜ん。おじさん興宮からこっちに来たけど、沙都子には会わなかったよ」
それがどかした? そう、尋ねた魅音を、彼女は突き放し、踵を返して駆け出そうとする。
「ちょ、ちょっと待ちなよ詩音。一体如何したの?」
詩音の手を掴んでこちらに向きなおさせる。
「お姉ぇ、沙都子が、沙都子が大変なの! 急がなくちゃいけないの!」
「ちょ、だからさぁ。どうして沙都子が大変なの……」
「あいつが! 北条鉄平が来てんの! この雛見沢に! 沙都子追ってんの! 私が、私が助けないと!」
乱暴にそれだけ言い放つと、魅音の手を強引に振りほどいて、詩音は駆け出して言った。
「……え……ちょ、それ マジ!?」
答えは無い。答えるのも無駄だと言わんばかりに、詩音は全力で魅音の視界から消えた。
うそ。
あいつが、この雛見沢に? だってあいつ、この前わたしや婆っちゃやお母さんの前で、もう沙都子に手を出さないって。もう、雛見沢に来ないって。
言ったよ。
言った。
言ったんだってば。
なのに。
「……なめてんだ、あいつ」
私の目の前で約束したことを反故にして。婆っちゃの前で額を畳に擦り付けたことも忘れて。
舐めてんだ。園崎を。婆っちゃを。お母さんを。――そして私を。鬼ヶ淵同盟を。この雛見沢を。
――許せない。
ぎりっ、と歯がきしんだ。
今度は、前の通りじゃ済まさない。園崎に楯突いた人間がどういう目に遭うか、思い知らせてやるんだ。
そして魅音は、自転車のペダルを力強く踏みしめる。
彼女の表情は、園崎家次期頭首のものだった。
266名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:05:06 ID:5O/lCmvc
>>265GJ!!!
てっぺぃ☆死んだな
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 01:53:37 ID:JQYskDcS
「梨花ちゃん! そっちに沙都子は――!?」
「こっちには、来ていないのです」
私の後ろにいる蛇が、こっちにはいなかった。と、私の意見を後押しする。
「くそっ! 一体どこいっちまったんだよ! 沙都子は!」
苛立ちを隠せない圭一が吼える。けれど、そんなことをしたところで、沙都子が見つかるわけでもない。
圭一の行動は、怒りと不安を解消するための代替行為に過ぎない。それは私から見れば――、ただ滑稽なだけだった。
「そうだ、裏山――」
「いや、裏山は俺が調べてきた。沙都子はいなかったよ。いれば、何かしらトラップを仕掛けているはずだからな」
圭一の思い付きを、彼は否定する。
沙都子の捜索で、彼は裏山を調べに行ってくれた。以前に分け入った場所でもあったことで、短時間で、彼女の有無と、――トラップの有無を見分けてくれた。
「彼女がライフワークとしていたトラップを止めていたんだ。裏山には、沙都子はいない」
そう。沙都子は、トラップ作りをやめた。
もう自分を脅かすものはいないと、心の底から、彼女はこれからの日常に安堵していたはずなのに。
「ここにもいねぇ。あそこにもいねぇ……。ちきしょう! どこいっちまったんだよ、沙都子……」
圭一の言葉が荒れる。傍目から見ていると、とても見苦しい。
言葉少なに沈黙しているのは、私と、――蛇だけだった。
「圭一くん……あきらめちゃ、駄目だよ」
レナが圭一の態度を鎮める。
「沙都子ちゃんはきっと、どこかで私達が来るのを、助けに行くのを、待ってるんだと、思う。だから私達がそんなに簡単に、あきらめちゃ、駄目だよ」
真っ直ぐな視線で、レナは圭一に諭す。
「ああ。わかってる。わかってるんだけどよ……」
希望を捨てないレナと、最悪の結末が――、頭によぎっているであろう表情の、圭一。
蛇は――、沈黙したままだった。
私は。
「ねえ、スネーク」
「……何だ?」
彼に。
「ちょっと独り言をいってもいいかしら」
「……好きにすればいい」
ある可能性の話をしてみる。
「沙都子の叔父――北条鉄平が、この雛見沢に帰ってくる世界の話。実は、このお話は複数あって、細部が微妙に違う。それでも、結末は同じ」
彼は黙ったまま、聞いてくれているようだった。
「この地に彼が戻ってくるとき、彼は高い確率で――、死ぬわ。そして殺す役は、その時によって違う」
「……例えば?」
彼が促す。
「いまここにいる――、圭一やレナ。……私のときもあったわ。もっとも、私は逆に殺されたんだけど」
自嘲気味に笑う。
「……他には?」
「そうね。いま沙都子と鉄平を追っている――、園崎詩音、とか」
彼の表情が僅かに曇る。
「そして、ここからの結末は、どれも同じ。私達のうちの誰かが、あの男を殺したなら――、未来は、決定するわ」
「……どうなる?」
私は、まだ落ち着かない息を整えるように、深く呼吸をしたあと。
「破滅よ」
と、言った。
「……排除することは解決にならない、か」
「ええ。……むしろ、もっと酷くなる」
だから。
「最悪の結末を迎える前に、彼女達を見つけないと」
本心を漏らす。
本来は、こうなる前に食い止められたはずなんだ。
あの時、彼があいつをねじ伏せて這い蹲らせたときに。
圭一が、雛見沢の悪しき慣習を打破したときに。
この雛見沢が、再び一つとなったときに。
なのに、私達は一体、どこを間違えたんだろう?
わからないのです。と言った。
私にだって、わからない。
268267続き:2007/05/19(土) 01:54:18 ID:JQYskDcS

おーい。と呼びかける声がした。
見ると、魅音が住民何人かとこっちに向かっていた。
「魅音! 沙都子は――!? 詩音はいたか!?」
圭一とレナが魅音に駆け寄る。私と彼もその後を追う。
「はぁ……はぁ……、け、圭ちゃん。い、いたよ」
「マジか!? どこに!?」
「はぁ……は……い、いや沙都子じゃなくて、沙都子を見た人、が、いたよ」
「何だよ紛らわしいぜ! で!? どこで、どこで沙都子を見たんだ!?」
「あ……ほら、皆に言ってあげてよ。間島のじっちゃん」
魅音の後ろにいた、間島と名指しされたおじいさんが前にでる。
「ほんにのう……おぉ〜梨花ちゃまじゃ。いつみちょっても可愛ええのう。も少し儂が若けりゃのう嫁んこつとのう……」
「じいさん! 梨花ちゃんが可愛いのは誰もが認めるとこだが時間がねえんだ! 沙都子がどこに行ったのか教えてくれよ!」
圭一が脱線しそうなおじいさんの思考をこっち側に戻す。
「ほんまこつ前原屋敷の倅はきかんちゃの……お魎さんに楯突くだけあるっちゃね……北条んとこの小娘んちゃ、ほれ、こっちから向こうの山に上がっていくとこばみちょってん」
沙都子は、山道を登っていったのか。
平坦な道を走り続けていたら歩幅の大きな鉄平に追いつかれる。山道を選んだことで身の軽さを生かして逃げようとしているんだろう。
沙都子は、まだ冷静さを失ってはいない。
「あ、圭一くん、この方向って……」
「あ、ああ……こっちは、確か」
レナと圭一が山の向こうを見据える。
確か、こっちには。
「何があるんだ?」
スネーク尋ねた。
けれど、それには答えず、二人は駆け出す。
「くそっ! やべぇぞ! あっちは――」
行き止まりだ! と圭一が叫んだ。
私も、ようやく思い出す。
この先は、あの場所――、レナが〈かぁいいもの〉を拾ってくる、ゴミ捨て場がある。
そしてあの場所は、袋小路なんだ。
――入ってしまったら、逃げられない。
疲れた足に、もう一度、力を込めた。
どうか、間に合ってと。
全員が、絶望から逃れようと、全速力だった。
269名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 03:31:29 ID:Derb074B
TIPS:母は強し
「鉄平が!?村に?そりゃホントかい?」
喪服の裾を翻し、園崎茜が組員に詰め寄っていた
「い、いや。本当だと思います!信用できる筋から聞いたんで・・・間違いありません!」
おどおどと説明する組員に、捲くし立てるように はっきりしろ! と詰め寄る茜に
姐さんの剣幕が強すぎるんですよ・・・ と葛西が宥めている。
そうしてやっと開放された子分に、もう少し情報を集めるように告げた

「ねぇ葛西。何故だと思う?」
「・・・鉄平、ですか。何故と言われると・・・。」
「そうだよねぇ。あたしとあの人、それに鬼婆と魅音の前で、誓わせた。
あれがどういう意味か。なんて、この村の人間ならわかってるはずだよねぇ?」
どこまでも冷酷な目で、薄く笑う茜を見るにつけ、
少なくとも雛見沢に近づいただけで、両手両足の爪だけじゃ足らなかろうな
そんな事を葛西が考えていると、電話がなった

電話の相手は魅音で、その内容は 簡潔だった。

北条鉄平が雛見沢村に戻っている。沙都子を待ち伏せし追いかけていった。
それを詩音、圭ちゃん、レナ捜索し、そして梨花ちゃまが応援を呼んでいる

「・・・わかりました。はい。すぐに村に向かいます。皆さんは無理をなさらないで下さい」

電話の内容は茜に筒抜けだった。葛西が電話を切る前に、茜が受話器を奪い取る

「・・・魅音、すぐ行くから。いいかい? 先に 終 わ ら せ る んじゃないよ・・・?」
270名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 03:32:17 ID:Derb074B
きっと、今の茜を人が見れば、鬼と見紛うだろう。
気迫と呼ぶには余りにも猛々しい、怒りの赤に声が染まっていた
「・・・・・・わかった、じゃあ、きるね」
電話越しに聞こえた声は、さぞ恐ろしかったろう。
切られた電話を置くと、冷静に、だが迅速に用意を始める

「葛西、長物を持っておいで。あぁ、あぁ2つね。間違えるんじゃないよ」
「2つ・・・ですか?」
「あたしの分と、そうさね、あとの一つは鬼婆の分さ。一応ね。」
まさか、御年XX歳の園崎当主にそんなことは・・・と一瞬思ったが、
ひっとらえた鉄平を屋敷に引き立てたら、そういうことも・・・
あの方ならありえるな。と思い直し、子分に長物を積み込ませる
そして、葛西も、今自分に必要だろうと思う「モノ」を懐に、車に偲ばせ用意を終わらせる
少し歩調が荒々しくなり。そして組員達への指揮も、語調が荒くなる。

「へぇ?見違えるねぇ。昔みたいじゃないか。」
そう言われて初めて、自分が怒りを覚えている事に気づいた。
そうか、自分は今怒っているのか。しかし何故かがわからない。
無言で考えていると、茜が声をかけた
「あんたも園崎の"家族"だってことだよ」
そういい助手席に滑り込む。

「・・・姐さんは・・・奴を捕まえたらどうなさるおつもりで?」
聞かぬともわかる答えではあった。

「・・・母親ってのはね、子供の為なら、なんだってしてやりたいもんなのさ」
歪な形の左手の爪を撫で、先ほどまでとは対照的な、とても優しい笑顔で
”血は繋がっていなくても、情って絆で結ばれたからね”と薄く微笑んだ。
「・・・そうですね。」
もし刃傷沙汰なったならば、自分が刃を振ろう。
自分を家族と呼んでくれたこの人に、血刃を握らせるわけにはいかない
いつか繋ぐかもしれないこの人の手に、少女が血の臭いに怯えないように
それになにより、あの少女も今は”家族”なのだから。

女の子を守りたい なんてガラじゃあないな と自嘲しながら
葛西も薄く微笑み、車は世闇を駆け抜けていった
271名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 04:44:49 ID:F/0GcRHD
>>270
GJだけど、左手の爪はいだのはお魎じゃなかった?
272名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 05:01:13 ID:uJc/IPqp
TIPR 強行と凶行

目の前には沙都子が必死に走っているのが見える。
何故逃げるのか?ますます気に入らない。

「待たんかい!ゴルァアアアァァァァッ!!!」

待てと言われて待つバカはいない。
だが、威嚇の意味は充分あったみたいだ。

あのクソガキ…
ますます逃げ足が速くなりやがった!!

こいつぁ殴るだけじゃ済まさんとね…

黒い思考が頭に浮かぶ。

「………はぁ、………はぁ…」

沙都子が逃げ出してからどのくらい走っているのだろうか、自分でもわからない。
だが、不思議と疲れは無い。

今なら雛見沢から輿宮まで走っても平気な気がする。
ワシってこんなに凄かったっけか…?

日が暮れて辺りは薄暗いっていうのに、沙都子の姿がはっきりと見える。

いつの間にか周りの景色は変わり、いつしかゴミ山の中を走っていた。

ええ加減にせぇよ!?
そろそろ鬼ごっこは終わりにせぇや!!

するとワシの思いが通じたのか、目の前を走っていた沙都子が転んだ。

…しめた!

走るのを止め、ゆっくりと沙都子に近づいていく。

「…あ……ご、ごめんなさ………あぅッ!!」

青ざめながら謝罪の言葉を言おうとする沙都子を殴りつけた。
殴った感触は軽く、沙都子の体は吹っ飛んだ。

あれだけ逃げてごめんなさいだと!?アホか!
もう通帳なんか二の次だ!
今、目の前にいるダラズを殴らないと気が済まない!
273名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 05:04:18 ID:uJc/IPqp
「沙都子ぉ、そんなにワシが怖いんか?あぁ!!?」

沙都子はますます怯えるが、その表情がまた癇に障る。
今や怒りは頂点に達し、どす黒い感情は暴力となって爆発した。

「あぅッ…!ごめ…なさい…ごめん…ひぃッ!!なさい…」

何か言っているが、ワシには何も聞こえない。

殴る。殴る。殴る…
殴る。殴る。殴る…


最初は数発殴りつけるだけだった。
殴っているうちに何も考えられなくなってきた。

ふと横を見ると、丁度良い長さの枝が落ちている。
あれを使うか…

「………………ッ!!?」

枝を拾ったワシを見て、再び沙都子は逃げ出そうとするが、
既にボロボロな状態の体が動くはずもなく、少しうごめいただけだった。

そんな沙都子を打ち据える。
274名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 05:05:55 ID:uJc/IPqp
「…ごめ……さい、……ん……………」

だんだん反応が無くなってきた。
チィ…、さすがに*したらおもろないん!

だが、この前の事を思うと…

「………ふん!!」

最後の一撃を振り下ろすと、沙都子の反応は無くなった。
今のはマズかったか…?

「…………………………。」

近づいてよく見ると…大丈夫だ。
気絶しただけらしい。

反応は無いが、ワシは言ってやった。

「今日はこれで済んで良かったなぁ?沙都子ぉ?」

ククク…
いい気分だ!!

これから毎日可愛がってやるからなぁぁ!?

ふと時間が気になり、腕時計をみる。

少し雛見沢に居すぎたな…。

あの男と園崎組にも復讐せんと…
同じ失敗は避けないとな。

あの男は最後だな、次は園崎の小娘だ!!

黒い感情は止まらない。

ひとまず今日は出直すか。
275鉄平職人:2007/05/19(土) 05:18:28 ID:uJc/IPqp
すまん、TIPSがTIPRになっちゃった。
276名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 07:35:42 ID:Up3GqytZ
うぉぉぉおお!!
読んでるだけで鉄平がムカついてきたww


職人さんGJ!!
277名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 08:24:06 ID:+XR/I+Q4
発症したてっぺい☆をイリーの協力でどうにかするルートだろうか
278名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 08:55:14 ID:ujSv9+1N
>>271
目明かしのTIPSで、茜も若いころに剥がしたとか言ってたよーな?
279名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 09:18:25 ID:A6s4TEu+
頬が晴れ上がり、口から血を流してぐったりと横たわった沙都子を担ぎ上げ、鉄平はいそいそと帰り支度を始める。
こいつが起きたらまた何回か殴りつけて、それから、通帳のありかを聞き出そう、と考えていた。
そのために――、来た道を戻って、とりあえずは通帳があるであろう北条の家に行こう、と思っていた。
興奮冷めやらぬ鉄平の思考では、これから起こるであろう自分のしでかした愚を予想できていなかった。
沙都子を取り押さえ、殴りつけたこのゴミ捨て場が――、袋小路、一方通行の場所であること。
沙都子を追い詰めて捕まえたのはよかったが、自分も、袋のネズミであるという想像はついていなかった。
鉄平自身は潜んでいるつもりだったが、多数の雛見沢の住人に、自分の姿が目撃されていたこと。
そして、今沙都子と――、自分を追っている者たちがいると、微塵も疑っていなかったこと。
辺りはすっかり暗闇で、自分と小娘一人が逃げ延びるなら、簡単のように思えた。
まずは林道に隠したバイクを取りにいくか――と、意気揚々と歩き出した。
その時。
ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ひたっ。
ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ひたっ。
ざっ。ざっ。ざっ。ひたっ。
ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ざっ。ひたっ。
――足音が、余計にひとつ、聞こえた。
振り向く。だがそこには、誰もいない。真っ暗な闇の影に、誰かがいそうな錯覚を覚えた。
「なんね! 誰かおるんかぁ!」
奇声にも似た怒鳴り声をあげる。だが返ってくる返事など無い。
「くそがぁ……」
空耳だったか。……自分は疲れている。こんなダラズのために、こんなところまで走らされたのだ。そう、自分勝手に考えて、ますます肩に担いだ小娘に腹を立てた。
とりあえず帰ろう。帰って休もう。こいつが起きたら十発は殴りつけて蹴り飛ばそう。そう思って、ゴミ捨て場の出口に、振り向く。
――タイミングが、悪かった。
280名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 09:20:33 ID:A6s4TEu+
「うわあああああああああああああああああっ!!!!」
頬、頬に強烈な痛みが走る。耐え切れない痛みに思わず鉄平はのけぞり、そして――倒れた。
肩に担いでいた、沙都子が投げ出されてしまう。
鉄平が振り向いた瞬間――、追いついた詩音が、片手で持つには大きすぎる石で、――鉄平の、顔面を、殴りつけた。
「逃げてぇっ!! 沙都子ぉ!!」
叫びながら、詩音は沙都子に呼びかけた。鉄平と沙都子の間に、詩音は割り込んだ形で、沙都子を守ろうとする。
「沙都子!」
もう一度呼びかける。
「……あ……し、詩音、……さん……」
沙都子の意識が、戻った。
「逃げてぇ!!」
詩音がもう一度叫ぶ。
やがてよたよたと、立ち上がった沙都子は、ゴミ捨て場の出口から逃げ出していく。
「こ、こらぁ!! またんかいダラズぅ!!」
殴りつけられた顔の半分は真っ赤な血を流して腫れ上がりながらも、威勢を張って立ち上がる。
しかし、沙都子を追おうとした鉄平の前に、石を振り上げた鬼の形相の、詩音が立ち塞がる。
「こんガキャあ……なにさらしてくれんじゃあ!!」
沙都子を逃がした。――逃げられた。
――目の前にいるこのクソガキのせいで。
――どうしてくれようか。どうしてくれようか。
――園崎だろうがなんだろうが、知ったことか。
――こいつを半殺しにでもしなければ、もう、気が済まない。
「あんたが……あんたが来なければ! あんたさえいなきゃ! 沙都子は! 悟史くんはぁぁぁっ!」
石を振り上げながら、詩音は突っ込んだ。
今度は躊躇せず脳天に叩き落とそうとして。――大振りになった必殺の一撃は――かわされた。
横っ面を殴り飛ばされる。腕力が違う。詩音は簡単に吹っ飛ばされた。
ゴミの山に突っ込む。尖った部品で切りつけたのか、頭から血を流す。
鉄平は近づく。沙都子を逃がされたお返しに一発、横たわった腹に蹴りこんだ。
「う、げぇ!」
吐きそうな詩音の悲鳴。
「沙都子がなんやっちゅうねん。悟史がなんやゆうんやあ。ええっ!?」
さらに一発。長い髪を掴んで引き起こして顔面を一発殴りつける。
「あんダラズどもがなんやちゅうんやあ! ええっ! ゆうてみいやあ!」
殴る。殴る。蹴る。
どの世界でも。
この男を殺すときは一撃か、不意打ちだった。
まともに戦って、どうにかできる相手ではない。
それほどに鉄平は、喧嘩慣れしている。
詩音は沙都子を守るために――歩が悪い勝負にでてしまった。
それでも。
「……えして……してよ」
「ああっ!?」
「返し……て……悟史、くんを、……返して」
「し、知るかそんなもん!」
どすっ、と鈍い音を立て、詩音の腹につま先を蹴りこむ。
「悟史を返せだあ!? あんダラズは勝手にいなくなったんやろがあ! どこ行ったかなんて知るかあ!」
答えながらさらに蹴る。蹴る。踏みつけて蹴り飛ばす。
気絶したのか――、詩音はぐったりとして動かなくなった。
はぁ、はぁ、と、息をあげながら、鉄平は思案する。
――これからどうするか。
281名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 10:13:58 ID:wHmvXCNN
怒濤の投下ラッシュ!?
ヤベェ、この展開に煮えたぎる熱い血が止まらねぇ!
GJッス!
282名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 11:00:20 ID:MoYdNaq5
――これからどうするか、と鉄平は途方に暮れた。
自分にとっての高飛び賃――通帳のありかを沙都子に吐かせようとしたが、思わぬ邪魔がはいった。
おかげで、通帳は手に入らなくなってしまった。
もう一度沙都子を追いかけようとしたが、この小娘が追ってきたことを考えると、他にもこいつの仲間がこっちに向かっているかもしれない、と思った。
自分にできることは、ここから逃げ出すことだけだ、とも理解していた。
この娘は園崎家の者だ。
園崎家――園崎組は、鹿骨市一帯を取り仕切るヤクザの元締めだ。それに、鉄平は、今回の件で、二度も楯突いたことになる。
ただでは済まない。ということは誰でも分かる。
逃げなければ。
しかし。
この娘をこのまま置いていっても、いいのか。
まだこの娘は、息がある。だが、生かして帰せば、あること無いこと言うだろう。
鉄平自身がやっていない罪まで、でっち上げられるかも、しれない。
なら――ここで、口を塞ぐか。
ポケットをまさぐる、鉄平が脅しの道具として用いる――、ナイフが、握られていた。
その刃渡りは、突き刺せば、小娘の心臓ぐらい容易に届く。
自分はもうこの辺りにはいられない。
だがこの日本のどこに逃げても――、安住の地など、どこにも無い。
同じ追い回される身だ。それなら――、何をやっても。
ナイフを逆手に持って、詩音に近づいていく。振り上げた鈍色を、力を込めて、振り下ろそうとして。

――ひぅんひぅんと、風を切る音が聞こえた。
283名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 11:08:27 ID:MoYdNaq5
背後から、それは聞こえた。
鉄平は振り向く。見ると――、誰かが、立っていた。
ひぅんひぅんという風切音は、横を向いた、その男の奥から――、聞こえてきた。
「私が出会いたかったのは――、お前ではない」
勿論、そこにいる娘でもない。と、男は続ける。
「な、なんねおまえはぁ!」
鉄平が吼える。咆哮は彼なりの動揺があった。こいつは一体、どこから現れた。と。
「腕っ節にものをいわせ、ただ殴る蹴るの暴行――か、単純な拷問だが、女子供には有効だ。だが――」
美学がない。と老人は彼を見て唇を歪ませる。
老人。そう、目の前にいる男は、白髪で皺も刻まれた――、老人だった。
少なくとも、この村の人間ではない。
外人だった。しかし、以前あったあの男のような屈強さは、見て取れなかった。
それよりも、――見られた。
その事実のほうが、恐ろしく思えた。
口を塞ぐなら、この爺ぃからだと。
ナイフを持ったまま、鉄平は老人に近づく。
老人は横を向いたまま動かない。ただ、ひぅんひぅんという音は絶えず聞こえていた。
そしてあと一歩踏み込めば、ナイフを構えて体ごと突っ込んで行けるという距離まで近づいたとき。
ひぅんひぅんと鳴っていた音が、止んだ。
詩音は既に、目を覚ましていた。
そして、目に映った黒い塊を見て――、知っている。と、思った。
魅音の持っている、モデルガン・コレクションの一つ。彼女の説明では、西部劇の主役が持つ、〈平和の使者〉という異名を持つ、銃。
――コルト・シングル・アクション・アーミー。
「へ? なん、なんね。おまえ……」
「どうした? さっきまでの威勢は」
形成は逆転する。
老人が向けた銃口は、鉄平の眉間にぴったりと当てられ、鉄平から全身の力を奪う。
「ほ、ほ、本物……?」
「試してやろうか」
不適な笑みを浮かべる老人と対照的に、青ざめた表情で鉄平はその場にしゃがみこむ。
「な、……なにが、目的、な……、あ! 通帳! 通帳やる! ダラズに持ってこさせるちゃ、通帳やるちゃ。……だ、だから」
老人の視線は全てを物語っていたのだ。
この銃が本物であることも。そしてこの指が、少し曲がるだけで――、目の前の男が、死ぬということも。
「……お前のような奴を――、私はよく知っている。さっきまでたらふく餌を食っていたかと思えば、自分がハムになると分かって泣き声をあげる、屠殺場の――豚だ」
闇を劈いた。乾いた破裂音。
鉄平は――、いや、鉄平だったものは、ぐらり、と傾いて、どう、と倒れた。
終わった。終わってしまった。
こんなにも簡単に、人の命が終わってしまった。
それでも、何処かで。……最初からこうすればよかったんだ。と、目の前の事実を受け入れていた、自分がいた。
老人が、倒れていた彼女に歩み寄る。
再び、ひぅんひぅんという音が鳴り始める。
「監視者からの――報告があった。あの男を手玉にとった、人間がいると。しかもそれは――、まだ年端もいかぬ子供、というではないか」
どこか嬉しそうに、老人はそう言った。
「それで逢ってみようと思った。……行き違いではあったがな。しかし女――、お前も、面白い男の名を、呼んだな?」
ひぅんひぅんという音がより大きくなる。
「逢いたいか?」
彼は尋ねた。
詩音は痛む体を引きずるように起こして、背中のゴミに体を預ける。
「逢わせてやろうか?」
老人はもう一度尋ねた。
だから、詩音は。
「あんた――、誰よ」
彼の名前を聞いた。
「私か。私の――、名は」
ひぅんひぅんひぅんと鳴っていた風切りが、目の前で、止んだ。
詩音はさっき人を殺めた、目の前の平和の使者を見つめることしか、できなかった。

「 リボルバー・オセロット 」

月はおぼろげに、男の頭上で輝いていた。
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 11:09:29 ID:PxldQugX
オセロットキタ――(゚∀゚)――!!
285名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 11:15:02 ID:Up3GqytZ
職人GJ!!

ドキドキがとまらない展開
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 11:49:27 ID:ujSv9+1N
ここでオセロット!wktk
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 12:19:54 ID:Iym6XHWD
GJ!!
オセロットカッコイイ!!
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 12:46:25 ID:g3xtse/1
読んでて良い意味で唖然としちまったw

マジGJ 次も期待してます
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 17:36:27 ID:uJc/IPqp
OK!
お前等の鉄平への怒りはわかった。
あっさり*されたな…
俺の仕事があぁぁ!!

だがGJだ!!
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 19:04:00 ID:6mMaMBu9
しかし拷問狂と拷問のプロフェッショナルが出会ってしまった……ッッ
雛見沢はどうなってしまうのかッ!?
291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 19:18:44 ID:FkA/n3eQ
本編書かせてもらったものですが。
すまぬ>>289 の鉄平職人。あんたの見せ場を奪ってしまった。
鉄平引っ張り出した最初の理由がメタルギアの敵役を登場させたいためだったんだよ。
でもあんたの投下したネタもGJだったぜ!
できれば、鉄平以外のキャラのTIPSや本編も読んでみたいぜ!

……あ、あと読んでくださってる皆様、毎度誤字脱字すいません。
脳内変換よろしくですorz
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 20:38:16 ID:A8xUR2oq
 マジ読んでて興奮した!職人方々の続きに期待。
293名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 22:15:48 ID:HUbcbak6
ひゅんって音からニンジャかと思ったがオセロットktkr
294名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 23:08:51 ID:7oc2JO1L
この展開は・・・ぬふぅ!
295名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 01:53:51 ID:POQmfcsU
まさに鬼畜
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 01:57:18 ID:POQmfcsU
エクストリームで破壊するRAYの数は20機
297名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 02:12:52 ID:POQmfcsU
ノシ
298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 02:14:42 ID:POQmfcsU
実況と間違って書き込んでた
スマン
299名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 11:39:08 ID:qpgFqIC0
↑ネタスレではよくあること。
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 22:56:05 ID:2SH3Ljv8
――走っていた。
圭一が、レナが、魅音が、梨花が。それこそ全力で。
最悪のシナリオを回避するために。
沙都子がいると思われる場所――、雛見沢の山中に設けられた、ゴミ置き場に。
すでに、入り口となる長い坂道を越えていた。
もう少しで――着く。
辿り着く。
そこで待っているのは、絶望か、――それとも、希望か。
だが、その場所に至る前に。
俺達は脚を、止めた。
よたよたと、よろめきながらも坂道を降りて来る。
――北条沙都子が、いたからだ。
「沙都子!」
圭一が叫ぶ。
「……ひっ……。……あ、け、圭一、さん……」
急に名前を呼ばれたことで、鉄平が追ってきたと勘違いしたのか、沙都子は一瞬、びくりとした様子だった。
が、坂道を登ってきた俺達を見たことで、安堵した表情に変わり――くしゃ、と顔を歪め、その瞳からは、涙が溢れ出した。。
「沙都子。……大丈夫、なのですか」
梨花が駆け寄る。沙都子はふらついて、その足から力が、抜けた。
梨花が沙都子の体を抱きとめる。
「……う……ひぐっ……うぅ……り、梨花ぁ……」
梨花の胸に頭をうずめ、沙都子は震えながら、涙を流す。
「……大丈夫ですよ。 もう……大丈夫です。みんな来ました。もう、沙都子に、辛い目は遭わせません」
「梨花ぁ……うぐ……梨花……」
腫れ上がった頬を涙が伝う。
「沙都子……ホントによかったぜ……」
さっきまで強張った表情の圭一が、憑物がとれたように、笑顔を見せた。
「う……ま、まだですの……まだ、上に、詩音、さんが」
梨花に抱きしめられた沙都子が、言った。
「ちょ……沙都子、詩音がどうしたの!?」
魅音が聞き返す。
「……ひぐっ……わたし、を、逃がす、ために……い、いま……いま鉄平と……」
対峙しているのか。
俺は坂道を駆け上がる。
抑えていた馬力を開放する。
「梨花! みんな! 沙都子を頼む! 俺は――」
「ま、待てよスネーク! 俺達も行くぜ!」
圭一が叫んだが、俺はその時、もう何馬身と離れていた。
「……お願いします。スネーク。どうか」
どうか最悪の選択だけは――避けられるようにと。
俺が消えていった虚空を、梨花はしっかりと見つめていた。
301名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 23:24:01 ID:2SH3Ljv8
駆け抜ける。
山中の闇の中を、静寂を切り裂きながら。
俺の前には、暗く染めあがった道が一筋。そして、ただ一つ浮かんだ月だけが――道標となっていた。
駆け上がる。
纏わりつく湿った空気を噛んで。
そして視界が開けたとき――。
袋小路となった場所から、一人、こっちを向いて、近づいていた。
「詩音――」
俺は呼びかける。
詩音は――、一人でここにいた。
他には、誰もいなかった。
誰も。
だが、彼女の顔は腫れ上がっていた。髪も乱れている。
何かがあったということは、一目でわかる。
なのに――、もう一人の姿が、なかった。
俺が来たとき、ここには。
詩音一人しか、いなかった。
「――詩音」
俺は呼びかける。
「北条、鉄平は」
どこに行った、と。
「もう、いないわ」
ここには、もういない。
そう――、彼女は言った。
「それは――?」
「……いない。ううん……逃げ、そう、……逃げられた、わ」
俺と視線を合わせず――詩音はそう、言った。
「詩音、怪我をしているのか」
「……大丈夫、このぐらいなら。それより――沙都子は?」
「もう少し降りたところに、皆といる。もう、大丈夫だ。」
「……そう」
じゃあ、私も、行かなくちゃ。
そう言って、山道を降りようと、俺の横を通り過ぎた詩音の、体が、よろめいた。
俺は、彼女の腕を掴み、倒れそうな彼女を支える。――しかし。

「触んないで」

彼女は、俺の手を、振りほどいた。
「腕……怪我してる、から……」
そう、言っただけ。
一人で、帰れる、からと。
彼女は俺を残して、山道を降りていく。
俺には、そうは思えなかった。
触るな、と言った彼女の目を――、見てしまったからだ。
敵意。
あの一瞬。
彼女は俺を、敵として見つめた。
視線が――、それを物語った。
「……何故なんだ。詩音」
彼女が消えた虚空に、俺はそう小さく、呟いた。
302名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 23:32:42 ID:vus1I6h+
>>301-302
GJ!
詩音、オセロットの手駒になるかも?www
303302:2007/05/20(日) 23:33:24 ID:vus1I6h+
アンカーミスorz
304名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 23:48:47 ID:2SH3Ljv8
TIPS:取引という名の

「まだ――、時間が要る」
山猫を名乗った老人は、私に、そう言った。
「最終的な調整が済んでいない。今が一番大事なときなのだ」
私から離した拳銃を、三度、ひぅんひぅんと回転させながら、そう言った。
「この大事なときに、蛇にうろちょろして欲しくない。卵のままでは奴に食われる。雛でもいけない。奴の動きを――、封じねば」
右から、左へ、まるで舞台の登場人物のように、大げさな歩き方で。
「お前が――、それをやるのだ」
「……私が?」
「そうだお前がだ。あと数日、蛇が我々の前に現れるのを、お前が防げ」
「……どうやって?」
「それはお前が考えろ」
私に――そんなことが。
「逢いたいのだろう?」
私が悩むたび、この男は、そう問いただす。
逢いたい。
彼に――、逢いたい。
生きているなら。元気でいるなら。
だから私は、
「ええ。……逢いたいわ」
そう、答えた。
「取引、成立――、と、いうわけだ」
老人が指を鳴らす。
いままで何処にいたのか――数人の男達が姿を現す。
いや、男なのかどうかなのかも怪しい。ただ、体格が男らしい、ということから、そう思っただけで。
全身を甲殻類のような奇妙に光る甲冑に身を包んだ、怪しい人形達。
それが私が感じた、正直な感想だった。
男達が、死体に群がる。屍は――まるで手品のように、一瞬で、消えた。
「もし、お前が――」
老人は語る。
「私との契約に応じねば」
三度、風切りの音が止む。
「お前は――、この男と同じ運命を辿るところだった」
楽しそうに、山猫は唇を歪めた。
そして、男も。
一瞬で姿を消した。
「――よいか娘。お前達がいう〈綿流し〉の祭り――、その日まで、蛇を捕らえ、動きを封じろ。別に殺してしまっても構わんぞ。殺せるならな――」
山猫の言葉が、夜風に舞った。
けれど私は――。
「もうすぐ逢える。――逢えるからね、悟史くん」
そんなことだけを、考えていた。
305名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 23:56:20 ID:k63be6k3
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
306名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 01:07:44 ID:tiNovS4E
 このスレの話おンもしれえ。
307名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 02:23:44 ID:3j1K/Dvo
はげしくGJ
308名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 03:59:34 ID:wvBsw2bZ
>>304
おほー、そうきたか。
物語の糸が、沙都子のトラップ並みに緻密に張り巡らされてるぜ。
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 05:29:18 ID:5tyHSfyS
職人氏GJ!!
オセロット…いいセンスだ。
310名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 10:52:40 ID:4INnRU94
職人さんGJ!!

たまんねぇなぁ
311名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 12:44:19 ID:jf10P2oN
GJ!
続きが待ち遠しいぜ!
312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 12:48:53 ID:1jqgygMt
こちらスネーク。
北条家のトイレに潜入した。
大佐、指示をくれ。
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 12:50:53 ID:kW/vjzef
ところでオセロットが消えたのってステルス迷彩使ってんのかな?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 13:14:06 ID:4INnRU94
>>312
流れていけ
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 22:19:18 ID:b+JIiLww
どこかに――、水はないか、と思った。
沙都子の頬は鉄平のせいで大分腫れていたから、冷やすために、ハンカチを水に濡らしたい――、そう、思った。
でも俺は普段から、母さんにハンカチとちり紙は持ちなさいと言われているのに、持って行かないから。
今、俺のポケットにはハンカチなんてなかったんだけど。
レナが、梨花にしがみついた沙都子に近づく。
「沙都子ちゃん……大丈夫? どこか痛くない?」
大丈夫、と泣きじゃくりながらも気丈に答えた沙都子に、レナは、うん。と頷いて、小さく微笑んだ。
坂道の上で、ざりっ、と土が鳴った。
見上げる。俺も、レナも、魅音も。
そこには、沙都子以上にぼろぼろの顔になった、詩音がいた。
「し、詩音! ちょっとあんた、大丈夫なの!?」
魅音が詩音に近づく。
「お姉ぇ……」
痛々しく腫れた顔に、何とか笑顔を作りながら、
「ごめんお姉ぇ……ボコボコにしてやったんだけど、逃げられた」
そう、言った。
「ばっか……詩音、無茶しすぎだよ……」
詩音の無事が嬉しかったのか、魅音も涙が滲む。
詩音はふらふらとしながらも、沙都子の近くまでやって来て、
「ごめん沙都子……私じゃ、あいつに……とどめ、させなかったよ」
そう言った。
「……そん、なこと、言わないで、くださいませ……あいつのせいで、詩音さんに……手を汚して欲しくなんか、ありませんわ」
沙都子は開くほうの目で、しっかりと詩音を見つめ、そう、答える。
「でも……でもね沙都子。もうあいつは来ない。……私がこれでもかって、とっちめて、やったから」
もう大丈夫だから。と、詩音は言う。
「それにねー。うちのお母さん達も追ってるから、もう雛見沢どころか鹿骨市にもいられないんだけどね」
頬を掻きながら、魅音がそんなことを言う。
「……あー、お姉ぇ、喋っちゃったんだー」
あちゃー。と、救われないと言わんばかりの詩音のリアクション。
「だってぇー、昨日の今日で約束破っちゃうようなやつに、遠慮なんかすることないじゃん。自業自得だよ」
いい気味いい気味。と魅音は笑う。
再び、足音。
見上げると、スネークが降りてきた。
「スネーク。遅かったじゃないか」
「ああ……一応、周辺にいないか探ってきた。……本当に、逃げられたようだな」
「うへー。んじゃゴミ捨て場の崖から逃げてったってこと!? 敵ながらやるなあ鉄平」
魅音が驚く。俺もその意見には賛成だ。ゴミ捨て場が袋小路なのは、正面の出入り口となる道以外は、絶壁と言うべき崖になっている。
俺達が道から来て、詩音が逃げたと言うなら、崖つたいに逃げるしかない。
「こりゃ明日の朝には、崖下で変わり果てた姿で見つかったりして……」
魅音が悪い冗談を言う。
レナも、魅ぃちゃん、言いすぎだよ。と嗜めた。
詩音も――、姉の性質の悪い冗談に呆れていることだろう。と思った。
……詩音の表情は――、無かった。
全くの無表情。
笑えない、とでも、言いそうだった。
「詩音……?」
傍にいた梨花ちゃんが、詩音に声をかけた。
「……え? あ、お、お姉ぇ。さすがにそれは言いすぎですよー」
あははー、と、どこかしっくりこない笑い方をする詩音。
「さてと、それじゃ、帰ろっか」
部長の魅音の号令で、俺達は全員で、坂道を下る。
沙都子は俺がおぶって。
詩音は魅音とレナにつかまって。
全員で、この悪夢のような夜から、逃れるように。
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 23:27:39 ID:b+JIiLww
山道を降りて、麓まで来たとき。
俺達の前に、黒塗りの高級車が一台、止まった。
外国製の高級車。
ただ、格好いいと思うよりは――、怖い、と思う部類の、できればお近づきになりたくない車種だった。
そのドアが開く――中から出てきたのは。
「あ、お母さん」
「葛西」
「監督もかよ」
園崎魅音詩音姉妹の母、園崎茜と、葛西、と詩音に呼ばれた武闘派ヤクザと呼ぶにふさわしいグラサンヒゲ。そして俺達雛見沢ファイターズの監督こと、入江京介が、黒塗りのヤッサンカーでご出勤だった。
「おやまあ……梨花ちゃまに先生、前原さんまで。うちの娘二人のために、ご足労かけましたなぁ」
魅音と詩音のお母さん――茜さんが、雅とも凄みがあるとも取れる話し方で言う。
「それで――、魅音、鉄平はどうしたんだい?」
魅音が、あの、その、えっとお……としどろもどろになる。
詩音が、前に出た。
「ごめんお母さん。私が勝手に突っ走って、あいつともみ合いになったんだけど……、逃げられた」
ぱんっ、と乾いた音が響く。
茜さんが、詩音の頬を、引っ叩いた。
「もう少し力込めて叩きたいとこだけどねぇ……なかなか腫れ上がってるようだから、このぐらいで勘弁しておくさ」
まったく年頃の娘が、無茶するよ。と言って、茜さんは振り向いて車に戻っていく。
その表情は、心なしか笑っているように見えた。
「沙都子ちゃん、詩音さん。茜さんの許可はもらっています。今日はこのまま、うちの診療所に来て、治療を受けてもらいます」
監督が二人の手をとる。
「本当に……。無事で、よかった」
「あの、監督? 無事を喜んでもらえるのはありがたいのですけど……。頬ずりするの止めてもらえません?」
沙都子が、マジで引いていた。
「魅音さん」
葛西が、魅音の方に向く。
「それで、北条鉄平は」
「詩音の話だと、ゴミ捨て場の崖から逃げたらしいよ。足滑らせたら一巻の終わりだってのに、無茶するよねえ。そんなことするくらいなら最初っから雛見沢に来なきゃいいのに」
「……そうですか。一応、うちの若い者何人か使って、山から下りる道を張り込ませます」
「その辺りの話はお父さんと葛西に任せるよ……」
「はい」
葛西と呼ばれた男は、魅音と、鉄平に関する話を幾らかしたあと、車の運転席に戻っていく。
沙都子と魅音も、葛西と監督に促され、入江診療所に向かうために車に乗り込む。
そして車が発進しようとエンジンをかけたとき。
車の進路を邪魔するように、――一台新たに、車が停まった。
317名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:10:33 ID:34B9WbCb
「いやいや。ちょっとすいません」
県警、と書かれたパトカーから、恰幅のいい男が降りてくる。
「おや、だれかと思えば大石警部じゃないですか」
ウィンドウガラスを下げて、茜さんが大石、と呼んだ男と視線を交わす。
「おやおや。どちらのご令嬢かと思えば、園崎社長ではありませんか。相変わらずお人が悪い。私は警部補ですよ。警部補」
そうだったかねぇ。と茜さんは嘯く。
「おや……? そちらに見えますのは、入江診療所の所長、入江京介さんではないですか。これはまた珍しい組み合わせですな」
大石の視線に監督は、どうも。とだけ挨拶を交わす。
「それに運転手をなさっているのは……葛西辰由さん。間違い、ないですよね?」
「……ええ」
葛西もまた、大石と目を合わせずに返事をする。
「いやいや。そんなに邪険にしないでくださいよ。まいったなあ」
んっふっふっふ、と嫌みたらしい笑いをする、大石という刑事。
「それで、一体何の用があるんだい? こっちも生憎、それほど暇でもないのさ」
茜さんが、早く帰れ、と言わんばかりの口調で、大石に凄む。
「いえ……ちょっとした、タレこみがあったもので」
「へえ。それはまたご苦労なことだねえ」
「ええ。園崎組が武装蜂起するって、タレこみだったんですが」
葛西。と、茜さんが言った。ドアノブに手をかけようとした葛西を、茜さんが止めた。
「警察というのも大変だねえ。そんなデマも相手にして仕事しなきゃならないんだから」
茜さんが、刑事を皮肉する。
「いえいえ。まあ武装蜂起かどうかは別として……。こんな時間に、園崎組の事務所から複数台の車が発進したって情報が入ったら、それは気になるでしょう」
なにより――、綿流しが近いですし。と大石は言った。
「御蔭さんで、うちも大所帯なものでねぇ……。生憎、夜中に車が何台出ようと、いちいち気にしちゃいないのさ」
「そうですか。いや、それじゃもう一つ。園崎社長、どうして今夜はこちらに?」
「うちの子たちが、怪我をしたのさ。それで今から病院に連れていくんだよ」
「そうでしたか。それは、お引き止めして申し訳ありません。それではどうか、お大事に。よいお年を」
大石が車から離れる。茜さんが窓を閉めて、そして、車が――、発進した。
後には、俺達が残り――、大石が、残る。
「さて、ところで――、貴方達は?」
大石が俺達に振り返った。
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:11:53 ID:34B9WbCb
恰幅のいい刑事は、愛想よく俺達に近づいてきた。
だけど、にこやかに話かけてくるこの男に――、心許せないのは何故なんだろう。
「相変わらず陰険な職質しかできないようだね。大石警部」
「おや? これは園崎魅音さん。さっきのお母さん達と一緒に行かなくてよかったんですか? それに私は警部補ですよ。んっふっふっふ」
大石は魅音を知っているようだった。
「生憎、私は健康そのものなんでね。それに私達、もう帰んなくちゃならないし。行こ、みんな」
「ああ――、ちょっと」
大石が、帰ろうとする俺達の、足を止める。
「そこの――、あなたとあなた」
大石が手のひらを向ける。俺と――、スネークに。
「お、俺のこと?」
「ええ。私、この村の人達のこと、全部覚えたいと思っているんですよ。でも貴方達とは初対面ですし――。よろしければ、お名前を、教えていただけませんか?」
名前か。隠すようなものでもないし、正直に、自分の名前を言う。
「俺は――、圭一。前原圭一です。」
大石は、まえばら、ま、え、ば、ら、と反復し、ああ、と手のひらを打つ。
「そうですか。貴方が、前原さん。あの前原屋敷の。いやあ――貴方、結構有名人ですよ」
こんな得体の知れない人にも、自分の名前が知られていることに、薄気味悪さを覚える。
「私、大石蔵人と言います。フレンドリーに蔵ちゃん、と呼んでもらってもいいですよ」
笑いながら、そんなことを言う。勿論呼ぶ気は無い。
「――で、そちらの貴方は?」
今度は、大石は彼に名前を聞く。
「……スネークだ」
そう、聞いた大石は眉をひそめながら、スネーク、と反復する。
「いや、そうですか、スネークさんですね。……外人、の方ですよね? いや一応聞いておこうかな、と思いまして。ちなみに、ご職業は?」
「この子達の――、教師だ」
「そうですか。それはそれは、ところで――、スネークさん。いやこの名前、うーん」
偽名っぽいなぁ、と、大石は聞こえるように呟いた。
「それでは――他に二、三――」
大石さん。と、車内に残っていた刑事が、彼を呼ぶ。
「はいはい。熊ちゃん、どうしたの? ああ署から? はいはい。今行きますよ」
車内の無線機に口を押し当て、はい大石です。と言った。
「――はい――はい。……えっ……――分かりました。すぐ――」
「いや皆さん。ちょっと他用ができましたので、今日のところは、この辺で結構ですよ。ええ」
「……そう。じゃ、私達帰りますんで。大石のおじさまも、いい加減お休みしないと体に祟りますよ」
魅音が、一見優しそうな言葉をかける。しかし口調はそうなっちまえ、と言わんばかりのものだった。
「いえいえ。お心遣い感謝です。それでは皆様、よいお年を。んっふっふっふっふ」
パトカーに乗り込み、大石は去っていく。
何故か――、どっと疲れが押し寄せてきた。
319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 04:44:06 ID:M4Ehudeh
職人さんGJ!
遂に大石もでてきたな
綿流しが楽しみだ
320名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 08:23:18 ID:RXlNRmIY
職人さんGJ!!
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 10:09:12 ID:yo5ocAu3
GJ!最高だ!職人さんがんばれ!
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 10:32:18 ID:VIkt82b5
 この展開・・・(・∀・)イイ!
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 13:00:26 ID:yU51E4NR
職人GJ!!!
324名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 14:11:29 ID:yGJ4dSpb
スネークが教師ww

子供にCQC教えたりサバイバルで蛇を食べさせる姿しか思い浮かばんww
教官と呼べといい出しそうだな gj
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 14:26:49 ID:3y2miDsu
この流れだとお社様の遣いはオセロットなのか?
326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 18:11:29 ID:BcRNRCil
……まさかリキッド・オセロット
にはなってないよな?
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 19:07:00 ID:M4Ehudeh
リキッドには登場してもらいたいな
キャラ多くなって職人さん大変だろうけど
最終的にヤシロギアに乗る感じで
328名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 19:26:00 ID:+d/eERTT
>>327
ヤシロギア、って語感がどうにも某盗撮犯が主役のツクールゲーを思い出させてイヤだなw
329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 19:33:41 ID:e9GYBp+7
ならメタルギア0846でどうだ?
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 19:35:43 ID:7MKDU01d
オヤシロギアでいいじゃん
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 19:40:22 ID:uhsnnGKH
オセロット、赤坂と戦うっぽいけど、こうなると綿流しの日に
赤坂vsオセロット
スネークvs詩音
みたいになるんかね?
wktkwktk
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 20:39:27 ID:963K5HJu
ヤシロアキでOK
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 20:54:42 ID:mChOF3sb
>>283
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader473606.jpg
ずいぶんと遅くなってしまったよ。
上手くないけど、MGSは好き。
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 20:59:17 ID:7MKDU01d
ヤシロギアRAXA
ヤシロギアTX-55
ヤシロギア改D
ヤシロギアREX
ヤシロギアRAY
ヤシロギア月光
ヤシロギアガンダー
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:11:27 ID:eNqHD/Lw
ねえ――、熊ちゃん。どう思います?」
「どう……って言われましても」
雛見沢の林道から興宮署に戻る車の中で、大石さんは自分に質問する。
「こんな夜中に、園崎家の重鎮があんな山の中に何をしにいったか、ってことですよ」
「大石さん。だからタレこみがあったから――、自分ら行ったんでしょう」
「ああ――、園崎組の事務所から複数車が出て行った。ってやつね。いやぁ――、あれ、嘘なんですよ」
「嘘だったんすか?」
あんな状況で、さらりとそんな嘘を言い出せるこの人は、どこかすごいと思う。
「いや確かにね、園崎さんとこから車が出て行ったのは、本当なんです。じゃなきゃ園崎社長があんなとこにいるわけないでしょう。
けど、せいぜい社長さん以下2、3台ってとこでして。大げさに10台20台出て行ったわけじゃないんですよ。
まあでも――、そのぐらいにして言わないと、ほら、うちの署長さん、頭固いでしょ。だから、ね」
んっふっふっふ、といつもの含み笑いをする。
「まあでも――。社長さんの言葉を額面どおりに受け取るのはどうかと思いますけどね。
自分の子供が怪我をした――、ってくらいで、付き人携えて、しかもかかりつけのお医者さん呼ぶって、普通考えません。
どう考えてもこんな真夜中まで遊び呆けている子供のほうがおかしいんだし」
「それは――、そうかもしれないっすけど」
「それにね熊ちゃん。――見たんですけどね、子供達の顔。あれは明らかに暴行――、殴る蹴るといった感じの怪我なんです」
それは自分は見ていないけど、大石さんが見て、そう感じたのなら、間違いないのだろう。
「だったら、殴ったほうの加害者がいなくっちゃ、おかしいですよ。最初は――、あの子達かな、とも思ったんですけど」
あの子達、多分、園崎魅音と一緒にいた子供達だろう。
「どうも様子が違うじゃないですか。だから、他にいるな、ってね」
思ったんですよ。と大石さんは、ホルダーに置いていた缶コーヒーをぐびぐび飲む。
「……誰なんすかね?」
「うーん。……怪我をしていたのは、二人いたんです。一人は園崎詩音。もう一人は――、北条、沙都子、だったかな」
名前、合ってるかなあ、と大石さんはぼやく。
「北条……すか」
「そうですね。北条鉄平――、最近、仕事で一緒だった相棒が行方不明で、金回りが悪くなった。って噂、もちきりだったでしょ」
「そっすね……。そんで、生まれ故郷の、雛見沢に戻るって、顔見知りには言ってたらしいっすけど」
「でもね熊ちゃん――。鉄平、興宮に戻って来てたんですよ」
「まじすか」
「園崎に因縁つけられたって……、馴染みの酒場で管巻いていたとこ、見られてるんです」
まあ、恨みを買うタイプですからねえ。と愉快そうに言う。
「じゃあ、何すか? 園崎に恨みがあるから、鉄平が園崎の子供を殴った、つーことすかね」
「いえいえ。幾ら鉄平でも、園崎に楯突いてただで済むなんて思っちゃいないでしょ。それに――、自分とこの親戚の子まで、痛めつけてる。
これじゃ、園崎への怨恨だけで問題は片付かないでしょ」
わかんないっすね。と自分は言った。
「ええ――、本当に、わからないことだらけです。でも、何かあったな、ってことだけは、わかるでしょ」
調べてみる価値ありませんか? と大石さんは笑いながら、言った。
「あと――、気になるなあ、あの人」
「誰すか?」
ほら、いたでしょ。あの外人さん。と、大石さんは続ける。
「ああ――、スネークさんでしたっけ。面白い名前ですよねえ。自分、一回で覚えちゃいましたよ」
「あれが本名ならね。面白い名前の人だなあ、で済むんですけれどねえ」
飲み終わったコーヒーの缶を、ホルダーに戻す。
からん、と音が響いた。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:12:31 ID:eNqHD/Lw
「似合わないんですよ」
「どのあたりがっすか? あのバンダナっすか」
熊ちゃん面白いこと言いますねえ、と大石さんはくっふっふと笑う。
「この雛見沢に教師としてやって来た外人さん――、にしては……雰囲気がねえ」
らしくないんですよ。と。
「はあ……そうっすかねえ」
自分は遠目に眺めていただけだから、大石さんのいう、雰囲気というものまでは、わからなかった。
「それに教師って、こんな時期にくるものなんでしょうかねえ」
来るんだったら普通4月とかじゃないんですかね。と続ける。
自分も――、そう言われれば、そうだな。と思った。
「ましてや――、ねえ? もうすぐ、綿流しがあるっていうのに」
綿流し。
呪われていると言われる、祭り。
「来た時期が――、時期じゃないですか。疑われてもねえ、仕方が無いって言うか」
「そんなに気になるなら、いっそ署にまでしょっ引いてくればよかったすね」
「んっふっふ。駄目ですよ。ただでさえ違法捜査が問題視されてますからね。そんなことしちゃ」
お縄になるのはこっちですよ、と大石さんは笑った。
「まあ――、彼についてはこの先、幾らでも会えそうですし。先にこっちの方を片付けちゃいましょう」
「興宮の郊外で――、殺人って、ホントなんすかね」
さっきの無線の内容が、そういうものだった。
「ええ――。興宮南部の郊外で殺人事件が発生。現場には身元不明の男性死体が二人分。目撃者もあります」
「二人――、っすか? それってなんか――」
「綿流しとは……、まあ、関係ないんでしょうねえ。あれは一人が死んで――、一人が消えるんですから」
今回は二人とも死んでます。と大石さんは言う。
「それにねえ――、その目撃者ってのが、どうにも不運な方でしてね」
ここにくるたび、どうしていつも、彼はこうなんですかねえ、と大石さんはぼやいた。
「……誰なんすか? なんか大石さん、知ってるみたいですけど」
「まあ、ええ、よく、知ってますよ。前回来られた時も、大分大変でしたけどねえ」
本当に、大変ですよねえ。赤坂君は――。
そう他人事のように、呟いたのだ。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:19:32 ID:eNqHD/Lw
>>333
GJ!!  貴方 ネ申

>>メタルギアの名前
とりあえずらしいこと言ってみました感を全開にしたいと思っていた自分は吊ってきます。
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:31:07 ID:963K5HJu
ところで○○編みたいなタイトルとかあるの?
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:32:10 ID:K/apa8n7
メタルギアCURSE
なんてのはどうだろう

Curse=呪い
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 22:30:57 ID:RXlNRmIY
>>335-336
GJ!!

赤坂キター
341名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 22:46:03 ID:+gPJq54N
>>338
確定じゃないけど蛇食し編とか
342名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 22:52:57 ID:963K5HJu
確定してないのか・・・
まぁ蛇はまず入るだろうね
・・・蛇潜り編・・・
ごめん何でもない
343名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:06:49 ID:Aih6Goa7
蛇と教会と言うことでメタルギアEDEN、とか。

>>333って何? 流れてて見れない・・・
344名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:20:51 ID:M1t7NsRe
まだ見れるぞ
345名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:23:00 ID:RXlNRmIY
メタルギアオロチ

うん、ダメだな

ソリダスみたいなメタルギアになりそうだし・・・
346名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:24:28 ID:Bx4pQsgH
沙都子の夢に竜がでてきたっていうし
メタルギアLINDWORMとかメタルギア‘?δραとかどうかな?
347名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:49:15 ID:Zr0gPAR/
巳捜し編とか
348名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:54:29 ID:e9GYBp+7
>>331
小此木を忘れないでください
349名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 00:44:38 ID:hD2QeYjK
職人さん達毎度毎度おつかれっす!

部活メンバー対サイボーグ忍者ってのもいいよな
350名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 00:58:53 ID:SEf5U3AI
>>349
銃弾を刀で弾くような奴に部活メンバーが勝てる訳ないだろw

奴はあのオセロットの腕を切り落とすぐらいだそぞww
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:00:39 ID:+epeEfSE
落ち着けw
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:10:05 ID:jDJJmBeL
赤坂vsニンジャ書こうと想ってたけど、この流れだと無理そうだな(´・ω・`)
353名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:18:49 ID:SEf5U3AI
>>351
落ち着いたw

>>352
取り乱して申し訳ないです。書いてください

354名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:22:00 ID:jIlcUspE
サイボーグって名前なんだっけ?スネークの知り合いなんだよね
355名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:25:00 ID:zHq1ykiE
名はグレイフォックス
スネークとは確か・・・穴兄弟だっけ?
356名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 01:27:09 ID:hD2QeYjK
>>352
こっちはただ単に好き勝手いってるだけですから
職人さん達は気にせず話を続けて欲しいです

>>350
忍者も頭がー!クスリがー!みたいな感じで暴走するから
その隙つけばなんとかなるかな思ったんだけどやっぱ無理かw
357名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 05:11:25 ID:4PAuLjry
赤坂とはいえ、オセロット相手にどれだけ善戦できるか・・・
跳弾と電磁波シールド無しなら勝機あるかもしれないが
358名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 07:13:25 ID:rwNpvt57
赤坂は公安に所属してるから押収した武器とか使えるじゃないか?
359名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 07:52:11 ID:zuHunGiv
忍者の正体は悟史だろ
360名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 14:32:24 ID:YfS0MQt3
>>356
暴走したら更に手が付けられんぞwww

そこらへんの壁とか斬りまくりながら去ってゆくからな
キャプテンクロの杓死並みに危なっかしい。
361名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 15:36:46 ID:2aAnhIlm
忍者と戦う場所にはモアイとプレステ置かないとな
362名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 17:01:42 ID:4PAuLjry
>>361
チャリン♪ ピロリロリロッ♪ ヨッシ〜〜♪
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 18:03:20 ID:il9CJl6W
「――ドライブ、行ってみたいわね」
燦燦と降り注ぐ太陽の光の中、木立のトンネルをくぐりぬけるような自然溢れる場所を。
そう、彼女が言ったから。旅行先にはうってつけと思われる場所の下見と、道中を憶える意味も兼ねて、車で向かうことにしたんだ。
休暇も取っていたし、ゆっくり行っても大丈夫だろう、とお昼過ぎに都心を出て。
新車を買うつもりではあったけれど、それは雪絵達と来る時まで用意すればいいと、今回は知り合いに頼んで中古車を借りてきた。
セダンタイプで、山道には向かない。型も古いが、整備だけはしている。数日間の旅行なら、問題はないだろう。
その人はそう言って、車を貸してくれた。
確かに、古い車ではあった。ガラスも曇りが目立ち、シートもへたれが目立つ。
けれど、エンジンの調子はすこぶるよかった。
真っ黒になる前に、オイルをこまめに代えているからだと、自慢げに言っていたな。
おかげで、高速も順調に走ってきたし、ここまではなんの問題も無く、快適なドライブだった。
そう――、ここまでは。
……なんで、こんなところで。
「タイヤ……、パンクするかな」
思いっきり傾いた車を脇目に、僕は、そう零した。
鹿骨市から興宮へ続く、どちらにとっても郊外のこの山道。
車の往来もめっきりと減ったこの道の脇で。
タイヤのパンクによる立ち往生という、情けない状態に陥っていた。
いや、ただパンクしただけなら、スペアのタイヤに交換すればいい。そう思って、後部のトランクにあるだろうスペアを取り出そうと探った。
「……入って、ないじゃんか」
それは確認してこなかった。
スペアが入っていると思われる場所には、ぽっかりと見晴らしがいい。
……おまけに、ジャッキが錆びてるし。
「これじゃ自力でパンク修理は、無理かな……」
こうなったら仕方が無い。だれか通りかかったら助けを求めるか。公衆電話を探してしばらく歩くか。
電話を見つけたら、とりあえず、修理業者かロードサービスか。
……興宮署の大石さんに助けを求めるのだけは、最後の最後にしよう。と思った。
道を見渡す。
日暮れ近い山道は、一台の車も通りそうになかった。
「しょうがない。……歩くか」
僕はそう決意する。
とりあえず車の荷物から、2日分ほどの着替えをリュックに移し、夜になることを想定して、懐中電灯を入れる。
他には――、いいかな、と思ったけれど。
もう一つだけ、手にとって、リュックに忍ばせた。
S&WM4506。
45口径の、大口径オートマティック。段数は予備を含めてマガジン2倉分。
この拳銃こそが、僕が、この場所にきた目的を如実に表していた。
助けて欲しい――。そう言った、彼女に応えるために。
確証は無い。もしかすると冗談だったのかもしれない、彼女の言葉。
でも――、この数年間、僕は忘れることができなかった。
夢にまで出てきて、魘された。
大切な何かを、守れなかった。
大切な約束を、果たせなかった。
そんな後悔の念が、汗だくになって目覚めるたび――、胸の奥に、残った。
だから確かめたかった。
嘘であっても。冗談であっても。
そのほうが、遥かに――、幸せなのだから。
――だが、どうして、と。
未だに自分でも疑問に思う。
どうして、非合法にこんな銃を手に入れてまで――、ここに来たい、と、思ったのか。
休暇を取ってきたのだ。勿論、銃の携帯など許可されるはずもない。
だがそれなら、そのままで来ればよかったのに。
どうしてこんなものを欲しがったんだろう。
――必要だと、思ったからだ。
必ずこれを、使うことになると、そう、思ったんだ。
――馬鹿馬鹿しい。
きっと、鍛えた腕力がこれの反動に耐えられるものだから、試してみようという子供心からかもしれない。
まったく、彼女と自分――、どっちが幼いのか。
リュックの一番奥にそれをしまいこんで、ドアに鍵をかける。とりあえず興宮のほうに――、僕は足を向けた。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 19:11:30 ID:il9CJl6W
比較的早い足取りで、歩いていく。
日はすっかり落ち込んで、街灯すらない山道は――、本当に暗く、不気味な気配があった。
……とにかく、街まで辿りつこうと、速度を、上げる。
ちょっとしたジョギングにちかいペースで、山道を進んでいく。
ふと、考え事をする。
あれから――、数年か。
あの子は、どれぐらい成長しているんだろう。
子供の成長は、本当に早いからな。きっと以前より、美人になっているんだろうな。
うちの子だって可愛いけれど、あの子もなかなか可愛かったしなあ……と、暗い道の陰湿な雰囲気など打ち消してしまう考えをする。
会いたいな。うん。そりゃやっぱり会いに来たんだから、一目見て帰んないと。
それも正直、楽しみの一つだし。
自分でも鼻が伸びてるなとわかった反面、氷のような微笑で、かちかちと鳴らしたペンチで頬をつねろうとする雪絵の姿が、目に浮かんだ。
「……怖っ」
突然。
誰かの叫び声が聞こえた。
……悲鳴だと、すぐにわかる。命の危険を、周囲に知らせる行為だと。
その場で、立ち止まる。
声が発した場所は、とても、近い。
闇の中。でも、すぐ目と、鼻の、先。
――行かなければ。人が襲われている。
見過ごすわけにはいかない。
心はそう思った。けれど。
自分の足は硬直して動かない。
本能とでも、言えばいいのか。この先に行ったら――、本当に、命が無いぞ、と。
誰かに、言われた気がした。
ちっ、と舌打ちをする。
太腿を叩きつける。震えを起こしながら、足は、弛緩する。
――行かなければ。もう一度強く、そう思った。
足を踏み出す。それと同時に。
……リュックの底のものが、僕の背中を押した。
それなら――、俺を手に取れと言わんばかりに。
……斜面を登る。
藪を踏み越える。がさがさと、自分の足が音を立てる以外、静かなものだった。
既に悲鳴など、聞こえない。
空耳だったのか。――それなら、どれだけいいことか。
音は何も無い――。だが確かに、濃くなっっていた。
鉄錆の匂い。これが表すことなど、限られている。
そして上る斜面が下りになったとき、それは、よく見えた。
赤黒い血が――、もう何メートルという範囲でばら撒かれている様を。
その中心には、誰かが伏せていた。一人ではないように、見えた。
そしてその倒れた人の近くに、誰かが――、立っていた。
月が照る。その一瞬。そいつが持っていた、血に染まった刃が――、見えた。
既に、こっちの銃口は向けていた。……電灯の灯りは、点けなかった。
それで相手を照らせば――、それは、開始を意味していると、そう直感したからだ。
距離を詰める。そして――、叫んだ。
「動くな! 警察だ! 両手を上げて地面に伏せろ! 今すぐに!」
相手は動かない。一言も喋らない。ただそこに立っている。微動だにしない。
「そこにいるのは!? お前が殺ったのか!?」
状況を理解しようとする。この異常な世界を。
「答えろ!」
そいつは言葉の代わりに。闇の中で、ひゅぅぅん、と風を、鳴らした。
戦う、気だ。
理解できた。電灯を点ける。相手を照らす。そして――、よく凝視した。
それが――、ゴングだ。
――よかったなあ、使う機会があって。
……畜生と。心に悪態をついて、僕は生き残るための抵抗を始めた。
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 19:16:25 ID:il9CJl6W
最近、自分が流れを決定しつつある状況なので、他の人の投下も見たいのでしばらく筆を折って傍観しようと思います。
ほかの人のネタが見たいのよ(`・ω・´)
366名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 20:24:32 ID:zuHunGiv
愛国者達は雛見沢症候群で凶暴化した人間をコントロールして兵士にする研究をしていて、その実験体に選ばれたのが悟史。
って妄想してる
367名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 20:41:44 ID:84cVg5QF
悟史だと、「俺の『友人』はどこだ?」がワケワカメになってくるので、グレイフォックスが妥当じゃね。
まぁ、その辺のSSを書く人次第ではあるけど。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 21:05:02 ID:jmVdLpiJ
オセロットにリキッドが憑いてるように
悟史にry (ぇ
369名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 21:30:55 ID:SEf5U3AI
>>365
乙でした

>>366
何故か圭一と殴り会う忍者悟史が思い浮かびました

罪滅し編の圭一とレナが戦いみたいな感じでw


370名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 21:47:23 ID:SEf5U3AI
>>367
悟史の頭の中は叔母でいっぱいだから『叔母はどこだ?』でいいんじゃない?


悟史には目に映る者すべてが叔母に見る
たがら目に映る者をすべて斬り殺す
だが殺した後で叔母じゃなかった事に気付き『叔母にどこだ?』とさまよい続ける

これならL5患者を人間兵器として使えそうだし、愛国者たちが雛見沢に目をつけてもおかしくないと思う
371名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:05:12 ID:zHq1ykiE
突然
入江診療所の通路の奥に
バルカンの人の影が写っているという
ヴィジョンが見えた

・・・・趣味なんだろか?
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:29:34 ID:MtssghJf
         _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 13:01:35 ID:0kbk298N
>>365
逃げたな
374名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:47:01 ID:6fCkJmgT
>>373
んなこたーない、お題残して引継ぎさ。
375名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:59:38 ID:7N4VAr1w
どちらにしても文才無い身としては待つことしかできないんだぜ
無力なんだよ・・・私たちは・・・
376名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 20:54:46 ID:syKmClBq
test
377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:02:54 ID:0ZufvxUR
>>365
ひとまず乙です。気がむいたらまた頼みます。そしてGJ!!!
378名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 23:22:01 ID:KIKT0gYq
>>375
その時、世界の色彩がグルリと反転した!

今なら俺にも書ける!!

そう思い、キーボードに手を置いた

…が、何を思ったか俺はマウスを掴み、秘蔵フォルダへとクリックしていた
379名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 10:41:13 ID:0gMx3Oaw
    ∧,,∧  ∧,,∧  乙って言っとく?
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` ) 言った方が良くね
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'  よし言っておこう・・・・・・・



おまいら乙
380名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 08:25:06 ID:ZoA1LMwU
(・3・)
381名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 11:09:36 ID:OwCFZu0g
( ・3・)
382名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 12:21:26 ID:AkEjFf3i
(・3・)
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 12:51:36 ID:BtSAkEDj
鉄平が殺された時点で既にフラグが・・・・
384名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 13:00:44 ID:aJsKoyhz
忍者にすれば解決
385名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 13:48:40 ID:g44UeYY8
あれ?
>>380-382が見えない…
386名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 15:58:58 ID:OwCFZu0g
>>385フッ・・・。
邪気眼を持たぬ者には分かるまいて。












_____∧____________

  (・3・)
387名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 20:45:02 ID:HqAcfE35
>384
てっぺい☆ニンジャワロス

「わしの『通帳』はどこだ?」
388名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 23:44:50 ID:7q2DVmJW
スネークいい味出してるなあ
強さインフレな型月をあまり絡ませると破綻しそうで心配だが。
389名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 23:58:18 ID:yzZg+6j+
知恵先生は一介の教師、知恵留美子として待ち状態だから大丈夫っしょ。
390名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 05:17:38 ID:x2p13dIU
まあスネークはスネークで能力じゃなく戦歴で見ると結構アレだけどな
バケモノな能力の連中を現代兵器やらなんやらではったおすのがスネーククオリティ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 14:06:31 ID:XrpnueRz
Tips ノート[二冊目]の冒頭

「逢いたいか?」
あの男【オセロット】はそういった
ヤツは悟史くんの事を知っている?いやヤツは悟史くんの失踪自体に関わっている!間違いない!
やっと掴めた悟史くんへの手がかり…そして―「生きてる」――!


だが喜んでばかりもいられない…
オセロットは悟史くんを引き換えに一つの条件を出してきた
そしてその条件さえ済めばおそらくオセロットは私を殺すだろう…

勿論、そう思い通りにはさせない
抗ってもみせるし、もしもの事も考える
その為に私はこれから起こるであろう事を文章として残す

失踪に園崎家が関わっていない事がわかり(魅音に鬼婆の事件関与を臭わせる発言はただのブラフだとこっそり教えられた)
妄想帳と化した[一冊目]を廃棄し、新たに[二冊目]のノートにこれからの事を記す

私は悟史くんを必ず救い出す…

それを邪魔をするヤツは許さない…蛇であろうと…山猫であろうと…
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 14:50:06 ID:lvzI2weC

GJ!職人さんがんばれ
393名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 20:55:07 ID:R/U1tFvB
来たよ新たな続きが。待ってたぜ!!GJ!
394名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 23:43:00 ID:DZiwNiFB
――交錯する。
生き延びようとする意思と。
殺そうとする殺意が。
その瞬間、僕は、手にしていた光源を相手に指し向けた。
どんな相手で。風貌は、身長は、そして獲物は何なのか。――それを把握し、自らが生存する確率を高めるために。
そして、暗闇にいる相手に対して、光は、視界を遮る有効な武器となるために。
だが敵は、僕のやることなど予想していた。そうされることが当然だと――、知っていた。
懐中電灯の光を向けた瞬間と、同時。或いは、それよりも速く。敵は真っ直ぐに、大地を滑るように駆ける猛獣が如く――、突進してきた。
僕がが向けた光を道標として、視界を奪われないように伏したまま、引き絞られた弓から放たれた鏃の如く、一直線に。
一瞬だけ月の光を跳ね返した奴の刃が妖しく、光った。
とっさに、手にしていた拳銃を引き絞らず、――真横に、跳んだ。
照準が向けられなかった。
もしあの時、無理に引き金を絞ってでも銃弾を放っていたら。当たらない、だけでは済まなかった。
それは致命的な隙になり、敵の刃は確実に――、僕の首を掻き切っていた。
じわりと額から溢れた汗が流れる。いまの想像が現実になるものだっただけに。
跳んだ。距離を空ける。そして雑木が茂る木々の間に、紛れ込んで身を隠す。
――勝てない。
実戦というこの舞台では、奴と自分では差がありすぎる。
正面きって戦うことが、どれほど無理難題かと、ほんの少し対峙しただけで、わかってしまった。
逃げようかと思うが、相手が易々と逃がしてくれるとはとても、思えなかった。
ここは、奴の舞台だ。奴の方が、慣れている場所だ。
戦うしか――、無い。
あいつを戦闘不能にするか。行動不能にして逃げるか――。
そのどちらかにでもしなければ、僕はここから生きて出られない。
ちくしょう。と、また心に悪態が浮かぶ。
背後で、ざっ、と戦慄が、沸いた。
前方に跳ねる。一筋の細い光が薙いで、背中に被さっていた茂みが二つに割れた。
僕の姿を――、今度はしっかりと捉え、敵は今度こそ逃すまいと――、突っ込んでくる。
だが――、今度はしっかりと、間合いがあった。
前方に転がりながら、構えた。照準を合わせ、胴体を狙う。
二回引き金を引き――、二発、銃弾を放つ。
大口径の銃だから、反動が心配ではあったが――、自動拳銃の特性もあって、それほど腕に負担は来なかった。
それより弾の行方が心配で、それだけ目で追っていた。
一つは、奴の上着の、体からはだけたコートの一部を貫通し。
二つ目は、奴の腹部めがけて飛んでゆく――、はずだったが、奴は手にしていた大振りのナイフの腹で――、銃弾を受け止めた。
思わず、目を開く。
銃弾を――、弾いた? そんなのありかよ。ふざけんじゃねえぞ。人間かよおまえ。と、悪口ばかり出る。
だが、これ以上突進させるわけにはいかない。さらに近づく奴を足止めするために、3発目を撃つ。
二発の銃弾を躱したことで、さすがにバランスを崩していた敵は、3発目の銃弾を避けようとして――、突進が緩んだ。
その隙を逃さない。
さらに撃ち込む。一回、二回と引き金を引く。奴は3発目、4発目、と刃を振り回して防ぐが、さすがに5発目の弾丸は、振り回した腕が追いつかない。
――当たる。そう、確信したが。
奴は驚くほどの足のバネを使って、後方に、飛んだ。
同時に置き土産として、僕めがけて――、大振りのナイフを、振り投げる。
今度はこっちが逃げる番になった。
しかし、距離が詰まっている。
ナイフの速度は思いのほか速く、体ごと跳んで避けることは、できそうになかった。
だから――、咄嗟だった。手にしていた拳銃で、ナイフを弾いて防ぐ。
グリップの底部で弾いたときの衝撃が思いのほか強く、ナイフは弾いたが――、拳銃も吹っ飛ばされた。
利き腕が痛い。指がちぎれたのかと確かめたが、幸い、指は全部くっついたままだ。
僕は武器を失くした。辺りを見回しても何処に行ったのか見当がつかない。ついでに懐中電灯まで吹っ飛ばされた。
だが――、相手も獲物を失った、はずだ。
――、奴は、何処に? 飛ぶように後方に去った奴は、何処に行った?
逃げた、わけでは、ない。それは確かだ。
僕は、奴が消えた方向へ近づいていく。奴の消失は、脅威が消えたわけじゃない。
もっとヤバイことになると――、心臓の鼓動が、訴えていたからだ。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 23:49:56 ID:DZiwNiFB
奴が消えた方向――。それは、奴と僕が、最初に、対峙した場所だ。
血に塗れ、吐きたくなりそうな異世界。
その中で、奴は立っていた。
暗がりで闇は濃く、その顔は見えなかったが、奴がどんな気分でそこに立っていたかは、なんとなくわかる。
狂喜。
間違いなく、奴は自ら起こしたこの惨劇の渦中で、笑っていたんだ。
そこに、奴が再び、舞い戻っていた。
――何のために?
それはとっても簡単なことだった。
僕を――、殺すためにだ。
僕がその場所を見えるところまで来たとき。
奴は屈んでいた。
折り重なって倒れている、人間の――、傍で。
微動だにしない。息遣いも無い。死んでいると――、医者の見立てなど無くても、完全にわかる。その死体のわきで。
奴は棒を拾う。
それは一つではない。両手に棒を持った男は、笑った顔で――、僕に向き直り、右手に持っていたそれを、僕に差し向けた。
――逃げときゃ、よかった。
そう思ったから、慌てて、僕は後ろに飛び退いた。
目の前を爆発が、連続する。
奴が持っていたあれは、棒なんかじゃない。銃だ。
軍隊に支給される歩兵用の突撃銃。遠目に見ていたから種類までは特定できないが――、多分ロシア製の、AKシリーズに近い、銃声。
「……って。滅茶苦茶反動でっかい銃じゃないか……」
驚きを通り越して、呆れる。
突撃銃は本来、両手で扱う銃だ。片手で扱うように作られてはいない。場合によっては、体ごと押さえつけて、撃つようなシロモノなのに。
それを片手で反動押さえ込んで、なおかつ撃ってくるだって?
「ほんとに、バケモノじゃないか……」
愚痴ながら逃げる。だが直線では逃げない。山林の木々を利用して、ジグザグに逃げて、距離をとる。
近づかれたら、終わりだ。
いまの僕にできることは、追いつかれないように、逃げることだけだった。
――だから言ったろ? 本当に命が無いって。
誰かが、頭の後ろで囁く。煩いぞ。そんなの最初から知っていたよ。
隣の木が、ばりん、と音を立てて、破裂する。
……見失っては、くれないらしい。
いいさ。こうなりゃ、とことん逃げるだけだ。と、半ば自棄になって、僕は山道を進む。
だが、数度の破裂音がして。
僕には当たらなかった銃弾は、僕の目の前の大木をぶち折って――。
「え?」
――大木が、目の前で、倒れた。
396名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 00:11:03 ID:duY2/fFX
……僕は、倒れていた。
目の前に倒れてきた大木に巻き込まれて、斜面を転げ落ちてしまった。
――ざっ。と足音がした。
敵が、目の前にいた。
密着するほどの距離ではなかったが――、この距離では、どうあがこうと、僕は奴の銃からは逃れられない。
詰みだ。
僕は――、殺される。
こんなところで。
彼女を守るために――、来たのに。
雪絵との約束も、まだ果たしてないのに。
僕は――、こんなところで、死ぬのか。
嫌だ。と思った。
死にたくない。とも思った。
……命乞いすれば助かるだろうか?
助けてください、と懇願してみようか?
そんなことをしても――、目の前にいるこの男は、許してくれそうに、無かった。
がちり、奴の銃が鳴った。
後は人差し指を少し、曲げれば。
惨殺死体が、また一つ出来上がる。
奴にとっては、さも当然のことのように。
あっさりと――、引き金は引かれた。

……結論から言うと、僕は生きていた。
敵が情けをくれたわけではなかったし、僕が秘策を考えて切り抜けたわけじゃなかった。
それは全くの予想外によって。
ハリウッド映画が大好きなシチュエーションで、僕は、助けられたんだ。
アメリカンコミックのヒーローが、助けに、来てくれた。そんな子供心を擽る、そんな展開だった。
奴が遠慮無く銃弾をばら撒いた、瞬間。
目の前で、弾がはじけた。
金属がぶつかる耳障りな音がした。
僕を狙って真っ直ぐ飛んできた銃弾は。
目の前に何かがあるように、全て弾かれてあさっての方向へ飛んでいった。
「貴様――!?」
奴の声を初めて、聞いた。
だがそれは、僕と対峙して言った言葉ではなかった。
僕と奴――、二人の間に立った彼に対して、奴が言ったものだった。
「久しぶりだな。 ――、――ッド、……−ク」
頭が、ぼうっとして、目の前がよく、見えない。
自分が、意識を失うという瞬間を、僕はこの時、よく理解した。
その寸前。
僕を守ってくれた人の、後ろ姿が、見えた。
全身を奇妙な甲冑に身を包んで、その手には日本刀――に見えたもの――を手にしていた。
自分で思うのも可笑しな話だが。
――忍者が、助けてくれた。
そう、思って――、僕は、気を失った。
397名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 01:11:32 ID:HZ/IL3F/
超展開忍者キター!!
乙ッ、オツゥーっ!!
398名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 02:22:43 ID:xMsmBPDT
リキッドか!?リキッドスネークなのか!?
そして忍者キター!!!!!!!!!!!!!!!
399名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 04:22:33 ID:apixxOf4
これは…GJ過ぎる!!!
400名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 04:36:59 ID:tg3CNCF/
職人さんGJです
ヴァンプじゃないよな…
401名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 04:56:18 ID:TXO2qvh0
ら、雷電?灰狐?どっちだよ!
402名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 09:51:32 ID:cBfre/DS
 ktkr

403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 10:01:08 ID:cR6H2ZEg
流れからすると、赤坂が戦ったのがリキッドっぽくて、助けたのが灰色狐っぽいな。
つかリキッド強すぎじゃね?
404名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 10:04:41 ID:OGLRYsqx
コートにナイフ・・・

ヴァンプとしか思えないんだが・・・
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 10:47:05 ID:OGLRYsqx
でもヴァンプはないか
文を読めばリキッドとしか思えないな


うーん・・・、よく分からない事があるな

シャドーモセス以前ならリキッドも灰狐も生きてるが
それだとスネークとオタコンは知り合ってないしなぁ
シャドーモセス後ならスネークとオタコンは知り合ってるけど、リキッドは腕しか生きていないし灰狐は死んだし
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 11:08:02 ID:koZKL+AL
>>405
雛見沢に来てる時点でパラレルワールドだから細かいことは気にしなくてもよくね?
スネークも数え切れないほど死んでるみたいだし
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 12:20:19 ID:cR6H2ZEg
雛見沢にスネークが来てる時点でタイムパラドックスだよな。
408名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 13:18:37 ID:OGLRYsqx
>>406-407
無粋な事を言ってスマンかった
409名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 13:46:07 ID:AszuVf6Q
やっぱりというか、MG勢とひぐらし勢だと、強さのバランスが悪いよな。今更だが
410名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 13:53:05 ID:H4B5ebBn
戦闘で対抗できそうなのは
百年経験憑依赤坂
ギャグ抜きでダメはいるならレナパン
葛西ぐらいか。
沙都子トラップは敵陣では用意できなそうだ。
まあ、ひぐ・MGでのバランス補正に俺らがグチグチいってもしかたないから職人にお任せするしかw
411名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 13:56:30 ID:FE9bo5FY
>>409
そこで圭一の固有結界や、レナの嘘を見抜く力、魅音の背景の園崎家等の
特殊技能が活きてくるんじゃないだろうか
実際力比べでなんとかなりそうなキャラなんて精々葛西かカラテカ赤坂くらいだろうし
ひぐらしらしい真正面でない手段での対抗を期待してみたい
412名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:17:38 ID:2TAc+4tK
GJなのだが僕ってのに違和感。
赤坂の一人称って私じゃなかったっけ?
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:29:22 ID:MjFEyAYa
TIPS: お腹の都合

俺は暗い夜道を車で走っていた。

「ふぅ…、俺はパシリじゃねーっての…まったく…。」

つい愚痴がこぼれてしまう。
仕方がない、仲間内での便所我慢大会に敗れたのだ。
負けた罰として雛見沢で便秘薬を買ってくるというものだった。

「クソ…!あそこでアイスはないだろうが!!」

あまりの悔しさにハンドルを握る手に力がこもる。
ついでにお腹にも力がこもる。

するといつもの衝撃がお腹に響き渡った。

「はうあぁッ!きたきたktkr!!お腹キターー!!!」

力むんじゃなかった…後悔先に立たずッ!!

しかしこれはマズイ…、非常ーにマズイ…!!
このままでは車の中でカレーを精製してしまうッ!!
勿論、軍の車だからバレれば……ゴクリ…。

はああああぁあぁぁぁぁッ!!
ちょ…まっ…ヤバイ!!あと20秒で出る!!

落ち着け!
KOOLになるんだ!ジョニー佐々木!!(ここまで2秒)

冷静になれば新しい打開策が見つかるはずだッ!!
状況を確認するんだ!

今俺は車で走行中だ。OK
夜中に一人って事だ。OK
一人って事は漏らしても大丈夫って事だ。OK


…OK?

よくNEEEEEEEEEEEE!!!(ここまで5秒)
うああぁぁ…もうダメだ…
ケツが緩んできた…

ん?待てよ?
よく見たら周りは森じゃないか!
野○ソが嫌だなんて言ってられん!いざ聖地へ!!
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:30:57 ID:MjFEyAYa
俺車を道路脇へ停めると、一目散に森へと駆け込んだ。
いくら田舎道とはいえ、目撃されたらたまったもんじゃないと思い、
奥へ奥へと走る!(ここまで15秒)

自分が納得できるベストポジションが見つからない!
はひいいいいいぃぃぃぃッ!!

も う だ め だ ッ !!(ここまで17秒)
415名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:31:53 ID:MjFEyAYa
自分が納得できるベ場所を選んでいる場合じゃないので、神速の速さでズボンを脱ぎ、
俺は…


……解脱した………


至福の一時…、これが俺に安らぎを与えてくれる…。

すると、向こうでただ事ではない音が聞こえてきた。
漏れそうで気が付かなかった、何やら揉めているようだが…?

ウンチングスタイルの俺は茂みから覗いてみた。
そこには、2人の男がいた。
傍らには一人倒れているようだ。

作業中の俺が「なんだろう?」と思っているとドンパチやり始めやがった!
逃げたくても逃げられないッ!!
Sit!まさにクソ!!

目の前を横切る銃弾!
作業中に奇跡的によけているが、被害は大きい!!

銃弾が俺の***に当たり飛び散った!!
下痢気味だから汁気も凄い!
服もなにもクソだらけ!冗談じゃない!
ついてねぇ…

すると今度は銃とナイフが飛んできた!
もう嫌だ!!

なんとか作業を終えた俺は急いで車へと走っていった…

勿論ケツは拭いていない…
416名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:34:13 ID:MjFEyAYa
>>415の冒頭の「自分が納得できるべ」は削除で脳内変換してください
417名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 15:40:47 ID:VoFxC+w4
ちょwwwwwジョニーwwwwwwwww
418名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 16:24:34 ID:62NQVXXu
死の危険があるなかでウンコをし続けるとは・・・
こやつ、やりおる!
419名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 16:47:51 ID:zumVeK6U
ジョニーwwwwwウンチングアボイドwwwwww
GJだぜ!職人さんw
420名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 17:46:36 ID:6gq/P7rf
ジョニーwwwwwwwwwwwwwwwwww
421396ですが:2007/05/28(月) 18:23:23 ID:liexxAjl
ジョニーテラ不幸www

>>412
   
     /゚/゚
   ( д )
いま暇潰し編やって再確認してきました。
脳内変換よろしくお願いいたします皆様方orz
422名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:20:26 ID:MjFEyAYa
その後も考えた、つまらなくてスマン

TIPS:その後…

外では虫が鳴いている。
俺は洗面所で泣いている。

俺は涙を流しながら洗濯板で自分の服を洗っていた。

さっきあった事が今では嘘のように感じるが、
そうではないと手元の服が主張していた。
拭いていなかったケツもヒリヒリする。

あれから罰ゲームをこなし基地へと帰ると、
クソまみれな俺を見て同僚達は爆笑していた。

…クッ、悲しくなんか…無い……
泣いてなんか…無いんだからな…!

手元が霞んで見えるが、きっと汗のせいだろう。
明日は休みなので気晴らしに輿宮でも行くか。


――そう、最近俺には友達ができた。
そいつのおかげで麻雀という遊びを覚えたんだ。

そいつは「なんね?」とか「そらないわ」とか独特だ、
服装だって派手な奴だった。

最初は乱暴な奴だと思った。

けど…

奴は…


そんな奴との出会い…
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:21:43 ID:MjFEyAYa
あの時、俺はトイレで紙が無くて困っていた。

「だ…誰か!?紙をくれぇ!誰かぁ!!」

しかし、返事はなく
俺は禁断のパンツで拭くという荒技にでようとした。
その時、ドア越しに声が聞こえてきたんだ。

「なんね?うるさいのぅ…、これでも仕えや。」
「た、助かる!!」

ドアの隙間から一枚の紙が差し込まれた。

俺が受け取った紙は…
八重歯の似合う子供が笑っている写真だった。「これは?」
「ええからはよ使えや!!」

使うのに少し戸惑ったが、俺はケツの為にそれで拭いた…

後にあの写真の事を聞くと、大切な娘らしい。
顔に似合わず良い奴だ。

うん、明日アイツに会いに行こう。
今度こそ麻雀で勝ってやるんだ!(死んだ事を知らない)
あぁ、早く明日にならないかなぁ……うッ!!?


はうあぁッ!!またキターーッ!!!!

スレ汚しすまん
またROMにもどる
424名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:45:57 ID:QCcG9z/2
てっぺい☆wwwwwwwwwww
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:57:27 ID:OGLRYsqx
フイタwwww
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 20:01:18 ID:nCAGgAXD
哀れ沙都子…
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 20:12:10 ID:uPKby6IY
GJ!
ジョニーはこのままのノリで終盤まで生きていて欲しいw
428名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:07:29 ID:MjFEyAYa
えっと…
またジョニネタがうかんできました

あんまり連投すると、本編から外れてくからよくないよな?
429名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:19:55 ID:my0azcUh
>>428
ネタスレである以上投下することに意味がある。
展開に無理が出ても職人が修正してくれるさ、多分。
恐れずヤレ!
430名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:55:03 ID:MjFEyAYa
OKわかった

TIPS: 悪夢

今、華麗にドアを開ける俺。
おいおい、そんなに見るなって。
写真は勘弁してくれよ。
俺は軍人なんだ。俺の名?

俺の名は…

「ふうううぅぅぅぅぅッ!キターーーー!!」

いつものように腹にきやがったッ!クソがぁッ!!
あ、俺うまい事言ったんじゃね?

そうじゃなくてッ!
肝心な所でいつもいつもいつもいつもッ!!

このままじゃ俺の人生の半分はトイレにこもってる事になっちまうよ!!
ほおおおおぉぉぉぉッ!!とりあえずトイレだ!
漏れちまう!

俺はここで殉職するわけにはいかないんだ!
って、考えてる場合じゃないッ!

俺は基地側が特別に作ってくれた俺専用のトイレに駆け込んだ。
そしてズボンを下ろし、至福の一時…

  快   感
「か・い・か・ん☆」

さて、ケツを拭くか…
そう思いトイレットペーパーに手を伸ばす。

カランカランカラン…

嫌な音が響き渡った。

ま・さ・か…
恐る恐る見てみると…無いッ!!

あんの掃除のクソ婆ぁぁッ!!
俺のトイレにはいつも紙を切らすなって、
あれほど言ったじゃねええかぁぁぁッ!!!

ふと、俺が抗議に行った時の事が思い浮かぶ。
431名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:55:56 ID:MjFEyAYa
「オバちゃん!頼むよ!!俺は使用量…もとい、使用回数が多いんだ!紙を切らさないでくれ!!」
「フンッ!知らんわ、みんな平等にやってるんだよ。ほれ、どきな!掃除の邪魔だよ!」

フンッ!知らんわ…
フンッ!シランワ…
フンッ!シランワ…

うおおおおおぉおぉぉぉぉッ!!

その時…、世界の色彩がぐるりと反転する!

視界がぐっと広がる。

脳内でトイレ周辺の状況を再構築。
この時間帯の同僚達の動きをシュミレート。

紙を見つけるまで…

………30秒だッ!!!

今では下半身丸出しのまま別のトイレに紙を取りに行くことだってできるッ!


スマン…それは嘘だ。

俺の冷静な部分がブレーキをかける。
あぶねぇ、あぶねぇ…

どっちにしろうごけねぇや…
432名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:56:46 ID:MjFEyAYa
気のせいか「紙が無くてごめんなさいごめんなさい…」と謝る声が聞こえる…
さらにケツが痒くて掻き毟りたい…素手でもいいか?

そう思えば思うほど痒くなってきたぞ!

はああああぁぁぁッ!
痒い痒い痒い…
ボリボリボリ…

痒い痒い…
ボリボリ…

痒い痒い…
ホジホジ…

………

「………ハッ…掘ってる!!?」
気が付くと自室のベットだった。
呼吸も乱れ、嫌な汗が流れる。夢か…。

「嫌な夢だ…」

あんな恐ろしい夢を見るなんて…
友人の失踪のせいだろうか…?

俺が素手で**をホジホジするだと?
バカな夢だ…

そう言えば夢で言い忘れた事があったな…

せっかくだから言っておこう。
俺の名は……うッ!!

「はひいいいぃぃぃッ!なんでーーーー!!?」
433名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 23:59:51 ID:MjFEyAYa
スレ汚しすまん
434名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 00:26:04 ID:WFT4Z+pE
最後なにがあったんだ・・・
435名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 00:29:21 ID:K5SFFMWJ
なんで夢通りに腹が痛くなったのかと…
436名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 01:18:44 ID:nCk5WcZ3
TIPS:敵か味方か

痛みを堪えながら――、私は、目を覚ます。
散々打ち付けた体を起こす。
また何時――、あの男が戻ってくるかもしれない。
そう思うと、ここにはいたくなかった。一刻も早くこの場所から離れるべきだと判断する。
……あまりの痛みで、口調が元に戻っている。
折角、彼女と再会するからと、……堅苦しいイメージを払拭しようとして似合いもしない僕なんて使っていたのに。
辺りを、よく注意しながら見渡す。暗闇は静寂を取り戻していた。ここには私と――、誰とも知れない亡骸が二人分、横たわっているだけだった。
あの二人は――、もういなかった。
私を殺そうとした男と、私を助けた彼は、何処かに、消え失せていた。
何者だったのか。私は彼、と言ったが、後ろ姿しか見ていない。肩幅と身長、その第一印象から、男だと推測したにすぎなかった。
声は聞いたが――、意識が薄れていたときの話だ。曖昧な部分が多すぎて断定はできない。ただあのときは……男の声だ、と思った。
そして何故――、私を助けたのか。何か目的があったのか。それとも、彼なりの正義感からか。
また再び会えたなら――、聞いてみようと、思った。
とにかく、民家でも公衆電話でもいい。興宮署の大石さんに連絡を取って、ここで起きたことを連絡する必要がある。
あの男にどんな理由があるにせよ――、ここでは確かに、殺人が行われたのだから。
ひとまず、ここを離れ――、電話を探そうとして、立ち止まる。銃を探しておこう。と考えたからだ。
あれは私が勝手に持ち込んだもので、さっきまでしっかり使用していた。指紋もべったり付いている。
通報すれば付近は捜索されるから、銃も押収されるに違いない。銃刀法違反で御用になるのは、御免こうむりたい。
……見つけなければと。銃が飛んでいった方向をうろうろしながら、探す。草を掻き分け、木の間を覗き込む。数分ほど同じことを繰り返し、徒労に終わる。
覗き込むような体勢が堪えて、背筋を伸ばしたとき、遠くに光が見えた。私の懐中電灯が光っている。その光の先に、光を反射するものが、あった。
銃だ。フレームに光があたって反射している。そこまで行く。体が痛むから駆け寄ることはできなかったが。手を伸ばす。銃を手に取る。
――これでいい。
あとは警察に連絡を入れればと、振り返って。
「……あんな目に遭ってまだ逃げないとは。よほど肝が据わっているか――、ただの馬鹿か、だな」
私を助けてくれたはずの、甲冑の忍者が。私の喉元に、刀を向けていた。
437436続き:2007/05/29(火) 01:19:48 ID:nCk5WcZ3
「お、おまえは……?」
「違う」
「?」
彼の言葉が理解できない。
「まずは自分から名乗るものだ」
……自己紹介しろというのか。刀を突きつけてられているから、私にとっては脅迫されているのと変わりない。
「……赤坂。赤坂、衛」
「アカサカ、か。ところでアカサカ、お前はなぜこんなところにいる」
「……」
「答えられないか。それとも黙秘権か? まあ俺にとってはどうでもいいことだ。……銃の経験はあるようだな。警察、と言っていたか」
私の口上を、聞いていたのか。
「奴と向かい合って生き延びるとはたいしたものだ。だが……、俺が横槍を入れなければ、な」
死んでいただろう? と聞いてくるような、口調だった。
「おまえは奴を知っているのか?」
話しぶりでは、そう聞こえる。
「それはお前に話す必要は無い。……そもそもお前は、知る権利を与えられていない」
聞くのは俺だと、目の前の男は言う。
「……何だって……」
「お前が奴のことを知っているのなら聞き出そうと思ったが、その様子では、どうやら何も知らないようだ」
時間の無駄だった。と、忍者は刀を下げ、向こうを見る。
「――ま、」
待てと、言おうとした。刀を突きつけられたお返しに、今度はこっちの銃を構えようと。
――ぱし、と音がして。私が持っていた銃は、刀に弾かれて宙を舞い、くるくると落ちて彼の手に渡ってしまった。
「……いい銃だな。貰っておこう」
しげしげと私の銃を眺め、忍者は、そう言った。
「な、何?」
「駄賃だ」
お前を助けてやった代金に、これを貰っておくぞという、半ば追い剥ぎの言い分だった。
再び背を向けて、今度こそ消え去ろうとした彼に、私は。
「ま、待て! 何で助けた!? おまえは誰だ!?」
慌てた口調で、そう言った。
――返事は無いだろう。
このまま、彼は俺の前から消えるだろうと、諦めながらも――、そう、尋ねた。
彼は再び、私を見ることは無かったが。
「――お前を助けたのは……、気まぐれ、だ。 ――そして俺は、 亡霊 だ」
そう、言い残し。
彼は――自らを亡霊(ファントム)と名乗った男は――、闇に融けるように、消えて行った。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 05:25:22 ID:km0vj//1
職人氏GJ!!!!
し、塩沢さんボイスが脳内で再生される…
惜しい人を亡くしたよな日本は…
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 10:25:33 ID:AVoWt7hy
GJ!!!
職人さんが帰ってきてくれてよかった
文才がないと本当ダメだわ
440名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 11:51:52 ID:YaJCYk6l
大切な娘っていうなら、鉄平兄じゃね?


貯金通帳のことが大切な

なら鉄☆平だが
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 13:04:36 ID:L/WaLcZc
(通帳の在りかを知っていいる)大切な(兄貴の)娘
442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:13:53 ID:/i62wgMN
ひぐらしの背景がちゃんと分かってれば俺も書きたいんだが
生憎アニメしか見てねえ
443名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:25:40 ID:WFT4Z+pE
いいんじゃないかな
アニメはカットされてるって話だけど
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 18:03:39 ID:RfsQTk6H
>>442
あわせて単行本を読めばお手軽にある程度補完できるんでは?
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 18:42:33 ID:ZN1Av3Dx
暇があるならゲームの方やってみたらどうか
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 23:20:48 ID:ZDSEbDxz
>>445
もちろんそのゲームってのはパソコンの方だよな
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 01:33:59 ID:shs974vd
山の端から、朝日が昇る。
雲が疎らにあるだけの雛見沢の空は、今日も晴天の様子を告げた。
俺は、昨晩の出来事の後みんなと別れ、この時間まで休憩し体力を回復させた。
そして、この場所――、園崎詩音を追いかけて入り込んだ、この袋小路のゴミ捨て場へと、再びやって来ていた。
もう一度、確かめようと思ったからだ。
逃げた。と言った彼女の言葉。俺はそれを、純粋に信じることができなかった。
――彼女の目を、見てしまったからだ。
俺はゴミ捨て場の崖下を覗き込む。この高さなら確かに――、落ちれば、無事では済まない。魅音が言ったとおりに。
逃げられた、といったその言葉が、嘘だとするなら。北条鉄平は――、何処に行ったと、思考する。
私服姿ではあったが――、ポシェット代わりに使っているバックパックの一部から双眼鏡を取り出す。
崖下の谷底を――、詳しく覗き込む。
誰か落ちて倒れてやしないか。足跡や引き摺った跡――、そういった人為的な痕跡が、ないか。
……つまり、詩音が鉄平を、――殺した、のではないかという疑念が、俺にはあった。
仲間を、疑っていた。少なくても俺をそう呼んだ連中を、猜疑している。
だから徹底的に調べた。そして自分が納得できるまで確認し、双眼鏡をしまう。
谷底に誰かが落ちた形跡は――、ここから見た限りでは、なかった。
彼女の言ったことは、正しかった、のか。
俺は崖下を覗くことを止めて立ち上がる。そして、今度は――、周囲を、観察する。
俺が初めて、ここに来たときと、そして今。変わっていることは、ないか。……見落としていたものは、ないか。
丹念に、探る。探し、だす。
そうやって、足元に一抱えほどありそうな石を見つけたとき。
――確信を、得た。
448名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 01:34:41 ID:shs974vd
通信機を起動する。
『大佐。こちらスネーク』
『うむ。聞こえている。昨晩は大変だったようだな』
『ああ……。大佐。彼女は昨日、鉄平は逃げた。と言った』
『そのようだな』
『だが……、ここで何かあったことは間違いない』
『何かわかったのか?』
『……まあな。俺の足元にある、この石に、血が付着している。それもかなりの量が』
石をひっくり返して確認した。赤黒く、血痕が残っている。
『それは、被害にあった彼女達の血の可能性もあるのではないか?』
『いや大佐。彼女達の怪我は、殴る蹴るといった素手での打撲、それと沙都子には棒状の物体で殴打された打撃痕があったが……。
石などの物体で殴打された傷は見当たらなかった。だが、こいつは間違いなく、誰かを叩いた形跡がある』
『何故そう分かる?』
『血痕だけじゃない。……肉片も、付着している』
僅かだが、皮膚とその下の組織がこびりついていた。
『……つまり、北条鉄平がその石で殴打された可能性がある。そういうことだな、スネーク』
『断定はできないにしても……、その考えで間違いないと思う』
『つまり、北条沙都子、または園崎詩音がその石で北条鉄平を殴打したと、いう仮説が立てられるわけだな。……しかしスネーク。
それでは彼女、または彼女達が彼を殺害したという証拠にはならない。防衛のための抵抗に石で殴打した末、彼が耐えかねて逃亡を図った可能性もある』
『俺もそう思いたい。……だが』
『そうは思えない理由があるというのだな?』
『……綺麗すぎるんだ。流血沙汰にまでなった場所にしては、雨が降ったわけでもないのに、この石以外に、血痕が見当たらない』
『……』
『この石だけ見落としたとしか思えないような、不自然な清潔さがあるんだ。……人為的に、隠蔽したような』
『しかし時間的に、彼女達だけでそれは可能かということになる』
『……まず無理だ。沙都子の証言と照らし合わせても、俺達が辿り着いた時と、沙都子が逃げ出し、詩音が格闘していた時間は肉薄している』
『つまりスネーク。君はこう言いたいのか? 君がいるその場所で、北条鉄平と彼女達の格闘があり――、双方ただならぬ傷を負った』
『……』
『そしてその痕跡を残すことを好ましく思わない 第三者の存在 が、――隠蔽工作を行った。と言うことだな』
……確かに。そう――、考えれば。辻褄は、合う。
――だが、誰が。
『その仮説が正しいとすれば、……園崎詩音はその第三者の存在を知っている可能性がある』
『それは……、分からない』
『調べるんだスネーク。君は彼らを仲間だと思っているようだが、所詮彼らからすれば、君は余所者に過ぎない』
『……裏切る、とでも?』
『可能性は十分にある』
あるのか。……そんなことが。
『君は彼らに近づきすぎている。トロイの木馬、ということもある。注意は怠るな。君の任務はあくまでも――』
『わかっている。……メタルギアの発見と、破壊だ』
語気を荒げて答えた。
……それ以上、大佐の言い分は聞きたくなかった。
『そうか……。これからどうする、今後の行動を決めよう』
『とりあえずは学校に行く。……そのあとは、入江診療所に向かうつもりだ』
『入江京介との接触だな』
『ああ……。沙都子と詩音には悪いが、訪問する理由に使わせてもらう』
『前原圭一はどうする? 彼は連れて行かないのか?』
『昨日のこともある……。一人で十分だ。何とか話題を作ってみるさ』
『そうか。幸運を祈ろう、スネーク』
『期待して待っていてくれ』
空威張りで、そう答えて、通信を終えた。
涼しさを増した風が一陣、吹いた。
綿流し祭りを明日に控え、俺は今日も彼らの待つ――、学校に向かった。
449名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 02:00:20 ID:mAaeL4RK

寝る前にいいもん見れたわ
450名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 06:33:02 ID:Ag77mogD
GJ!
詩音が動き出すか…。
451名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 09:12:15 ID:5J/hjOkL
イリ―キター!

GJ!
452名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 20:06:45 ID:EPXJ8Eib
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
453名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 01:42:13 ID:xM4VenXS
運命の、別れ道。
今日ほど私にとって、その言葉が似合う日もないかも、しれない。
綿流しを明日に控えた、土曜日の今日。今日一日をどう生きるかで、私の、明日以降の運命が変わる。
それだけ重要な意味を持つ朝の、目覚めは。……二日酔いで、幕を開けた。
「……あぅ。梨花、まだ頭ががんがんするです……」
羽入が零す。
「……貴方の場合は舌が痺れるぐらいでしょ。……こっちは本当にがんがんしてるわ」
「まだ口の中に苦味が残ってるからです……。梨花、早くうがいして下さい」
ぺっ、ぺっ、と、羽入は唾を吐く真似をする。
昨日の出来事の後、私は圭一達と別れ、一人で家に帰ってきた。
夕食を作らないでいたものだから、ありあわせのもので簡単にお腹を満たし、疲れた体を癒すために即座に床に就く、……前に。
隠していた葡萄酒を――、いつもは割るのだけれど、今回は原酒のままショットグラス一杯分、きゅいっ、と飲んでしまった。
隣であわあわ言っていた羽入の表情が、みるみる青くなっていくのは楽しかったけれど。
そんな飲み方をしたものだから、こんな具合悪い目覚めをする羽目になった。
日が顔を出して間もない時間に目が覚めて、そのまま眠れない。……こんな時間から二度寝したら、完全に遅刻するけど。
「登校まで、まだ時間あるわね……」
私はむっくりと起き上がり、のったらと這うように動く。
「あぅ、梨花ぁ、お願いですから早くうがい……」
「待って……。先に酒気を抜くわ」
「?」
「お風呂入る」
「あぅ〜〜……」
羽入の断末魔を、……私は無視した。
――今日を、どう、過ごすか。
沸いたお湯の中に体を埋めながら、私は考える。
明日は、綿流しの祭り。つまり、明日を過ぎれば――、私に魔の手が伸びてくる。私を殺そうとする、明確な殺意が忍び寄るタイムリミット。
それはもう、近い。
だけど、対策を講じなかったわけじゃない。
私は私のやり方で、仲間に危機を知らせた。仲間は、必ず動いてくれる。……そう、信じるしかない。
なのに、まだ足りない。私の命を守るべき、命綱が幾本か。
私はかつて、そのための鍵となる人物を、三人、選び出した。
前原圭一。
富竹ジロウ。
赤坂衛。
この三人を軸とした対抗策が、かつて私に運命の打破をもたらした。
しかし今回――、この世界で、その法則が通用する可能性は未知数だ。彼――、蛇と称する男の登場。それは、私に未知の選択を要求している。
彼を信じるか、否か。
そして、彼の世界から忍び寄る、新たな脅威。私は、何度も繰り返した世界で、その断片を見ている。
その全てを把握できているわけじゃないけれど――、絶対に無視はできない、重要な要素。
彼は、この世界では、味方になってくれているようだったけど、別の世界では、完全な敵だった。
だから完全に信用できるとは言えないけれど――、私は決断しなければならない。
彼が答えた、信じると。私はそれを……、信じたい。
でも、彼にはこの世界で、別の目的がある。……私を守ると、完全には約束できないだろう。
だから足りない。私は命綱を、もっと握らなければ。
少なくとも今日、なんとかして出会いたい人がいる。
――富竹ジロウ。彼と出会い、もう一度、惨劇から逃れるための協力を、得なくては。
彼も私と同じ。時が来れば、命を失う運命にある。
だから、なんとかして、彼に、自らの危険を知ってもらわなければならない。
それは綿流しが過ぎてからでは遅すぎる。
リミットは、今日が限界なのだ。
土曜日の授業は半日で終わる。沙都子が診療所に入院しているし、私も、演舞の稽古があるという理由で、午後からの時間は完全に自由になるだろう。
その間に、彼を見つけて、説得しないと。
赤坂は……、いれば儲けもの、ではあるけれど。情報が足りない。彼がここに来る可能性は、決して高くない。
だから、目の前にある綱から、手繰り寄せないと。
今日成すべきことは、決まった。
行動に移そう。さあ、今日も忙しい一日になりそうだ。
まず、手始めに。
「……梨花ぁ〜〜。お願いします〜。うがいしてくださぁいぃ〜〜」
情けない声を出している相棒を、助けてやることにしよう。
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 03:00:09 ID:m1WAzsgX
GJ!
しかし、不眠症とはいえ張り付き過ぎだな
自重しよ
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 03:29:24 ID:G72DzwQb
GJ!!
完全に敵の時の話も見てみたいな
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 08:53:15 ID:9geQwBT8
ここで言うことはただ1つ。GJだ!
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 09:34:01 ID:SYAT7Udd
職人連投必死すぎバロスwwwwwwwwww
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 17:47:19 ID:6PJH0L4A
だがそれがいい
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 18:02:47 ID:CezYb146
>>458
あんまり無理させたら職人さんがかわいそうだぜ
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 18:13:50 ID:YFza4yqa
職人さん乙。
ゆっくり休んで下さい。
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 21:55:02 ID:Tf6ww+OA
>>289の鉄平職人にもまた書いてほしいな
462名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 22:04:21 ID:PKHiZKgP
>>461
ヒント:ジョニー
463名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 22:55:55 ID:Tf6ww+OA
>>462
おじさん、気づかなかったよ
職人さん失礼した
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 07:57:01 ID:aKX0x/li
・3・<あるぇ〜?
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 11:17:20 ID:Z97o7l34
(・3・)ぴぴるぴる〜♪
職人GJ!
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 20:38:54 ID:eJbnZjzZ
>>439の発言のせいで、誰もが投下しづらい雰囲気なのはガチ
467名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 21:08:42 ID:QZX1N9r6
つか、職人自身がほかの人の投下ネタ見てえって言ってんだから、どんどんネタ投下すべきじゃねえか?
468名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 21:28:48 ID:eJbnZjzZ
そうだなー…
今2人の職人さんが頑張ってるみたいだし、俺も考えてみるか…
469暇潰し:2007/06/02(土) 08:50:50 ID:fxS8Ewih
投下します。本編とはいっさい関係ありません。舞台は昭和52年スネークが雛見沢村にすでに潜入していた設定です。暇潰しの派生として読んでください。
470暇潰し:2007/06/02(土) 10:47:37 ID:fxS8Ewih
(それにしても、ずいぶんのんびりとしたところだな。こんな所にアレがあるのか?)
(まあ、アラスカより陰気くさくないだけましか。)
スネークは鹿骨市内へとレールを続かせる電車の中でそうおもった。
いまは、私服を着ているがその下はスネークの本来の姿、スニーキングスーツに身を包んでいた。まだ、日はおちていない。潜入するのは深夜だから少し早い時間につくようだった。
471名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 11:26:48 ID:fxS8Ewih
とりあえずここまで投下しますた。一応次も投下予定なんですが、スレ汚しであれば退散します。次、投下よろしいでしょうか?
472名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 11:43:03 ID:D1vaxL+m
>>471
とりあえず全部投下してくれ。話はそれからだ
473名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 12:09:58 ID:pneZIapN
蛇ってアラスカ嫌いなの?
474暇潰し:2007/06/02(土) 12:30:55 ID:fxS8Ewih
ちょっと、仕事はいったんで終了したら書きます。
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 12:54:43 ID:EpoU55nj
いってら
wktkしつつ待つわ
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 16:21:04 ID:w7jPOC2o
何を悠長n(ry
477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 21:09:43 ID:fxS8Ewih
キィーー・・・と長いブレーキ音が響く。
まだ、人目が多い上に目にうつる人々がとても武装集団には見えないのでバンダナはつけていない。駅に降り立ってチラッと腕時計を見る。時計の針はもうすぐ4時を回ろうとしていた。
足首にはMk22ハッシュハピーが収められている。とりあえず大佐に無線をいれる。
「こちらスネーク鹿骨市内に潜入した。」 「うむ。まわりの様子はどうだ?」
「かなりの人がいるが、とても武装集団には見えない。普通の人だ。」
「当たり前と言えば当たり前なのかもしれんな。」
「どういうことだ?」
「君に潜入してもらうのはそこの鹿骨市ではない。鹿骨市内の寒村、雛見沢村だ。」 「雛見沢村?」
「そうだ。」
「そこにメタルギアが?」
「うむ。」
478暇潰し:2007/06/03(日) 09:23:23 ID:+x94Hod/
「わかった。だがどうしてそこにメタルギアがあるとわかったんだ?」
「こちらの連絡員から情報が入ったのだ。 それも、画像付きでな。」
「画像?」
「うむ。とりあえず携帯端末をだせ。その画像を送る。」
「わかった。・・・出したぞ?」
端末にダウンロードの文字が表示される。
10%・・20%・・30%・・・
「よし・・・ダウンロードしたぞ。見たところ、メタルギアらしいものはないが?」
「我々も最初はそう思った。だが、このダム付近をよくみろ。たくみに擬装されているがこれは全てのメタルギアに共通して装備されているレールガンの軌道計算装置だ。そのまわりにものいくつかある。」
携帯端末をしまう。
「わかった。では任務を説明してくれ。」
「よし。今回の任務は鹿骨市内、雛見沢村に単独潜入、完成間際のメタルギアを破壊せよ。潜入方法は徒歩にて行う。又、雛見沢村は表向き、普通の寒村だ。銃の使用は極力控えろ。以上だ。」
「了解。これより雛見沢村に潜入する。」
そういってスネークは無線をきり、雛見沢村に歩きだした。
まだ、ひぐらしが絶え間なく鳴いていた・・
479名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 10:44:02 ID:yZFi6E4S
ここで終わり?
480暇潰し:2007/06/03(日) 15:44:07 ID:+x94Hod/
「どういうことだ?。」
「君に潜入してもらうのはそこの鹿骨市ではない。君には鹿骨市内の寒村、雛見沢村に潜入してもらう。」
「わかった、だがどうしてそこにメタルギアが?」
「それはだな、我々の連絡員から情報が入ったのだ。画像付きでな。」
「画像?」
「うむ。とりあえず携帯端末をだせ。」
「わかった。」
ゴソゴソとバックパックから端末を取り出す。
「よし・・・出したぞ?」
端末にダウンロードの文字が表示される。
10%・・20%・・・30%・・・・・
「よし・・・ダウンロードした・・・。見たところメタルギアらしいものはないが?」
「我々も最初はそう思った。だがこのダム付近をよくみろ。たくみに擬装されているがこれは全てのメタルギアに共通して装備されているレールガンの軌道計算装置だ。他にもいくつかある。」
「わかった。で、任務はメタルギアの調査と破壊か?」
「その通りだ。あと、いま、雛見沢村はダム建設計画があり、それに反対する過激派住民と政府側が対立している。さらに詳しい事は雛見沢村に着いてから話す。以上だ。」
「了解。これより雛見沢村に潜入する!」
スネークは無線をきって、雛見沢村に歩きだした。まだ、ひぐらしが絶え間なく鳴いていた・・・
481暇潰し:2007/06/03(日) 17:07:53 ID:+x94Hod/
一応、今回の投下終了。気がむいたらまた書きます。お粗末様でした。
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 17:20:28 ID:yZFi6E4S
( ̄д ̄)エー
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 17:50:49 ID:+x94Hod/
とりあえず、明日の夜まで職人さんの投下がなかったら、書くつもりです。
484本編進行便:2007/06/03(日) 21:06:04 ID:RwVvwJJa
……おやおや。
あの子は内心、焦っているのかもね。
当然と言えば当然かな? あの子がかつて未来に進めた運命を勝ち得た日は、そう、綿流しの祭りの日だものね。
それが明日に逼っていて、準備も駒も整わないうちに、時間切れを迎えようとしているのよね。
――焦るな、というほうが、無理があるのかしら?
ふふふ、とも、くすくす、とも聞こえるような笑い声が、何処かから響く。
彼女が独楽鼠のようにうろちょろとする姿が、どこか滑稽に見えてしまってしかたがないから。
笑い声はわたしが漏らしたものかもしれないし。
或いは――、そうじゃないかも、しれないし。
運命は、ころころ転がってそのたびに目を変えるサイコロのようだと、誰かが云った。
あの子も――、その目が不運にも、1を連続で出したことに、嘆いているのかしら。
それとも――、諦めて、いるのかしら。
次の世界に掛けよう――、としているのかしら?
――うふ。でも、だぁめ。そんなのわたしが許さない。
この異界は一度きり、もう後には戻れない一方通行。
特例はもう、時効なの。
**たいならば、勝手に**でね。物語は、それでも進むわ。
――うふ。でもね、イレギュラーはあなただけに不利を与えるわけじゃない。
それがあなたに不利をもたらすなら。
こちらにも等しく不利は訪れる。
あなたが時間切れだと思うことが不幸なら。
時間が迫って歯がゆい思いをする人だって、いるかもしれないし、ね。
ふふふ。とわたしは声にならない笑い声をあげる。
さあ、今日は土曜日。花金終わって明日は日曜。今日の授業は半ドン半ドン。
午後からは誰もが忙しくなるわ。
――だから、ね。せめて午前中のこの陽気だけは、戦士に、一時の休息が、あらんことを。
485本編進行便:2007/06/03(日) 21:08:02 ID:RwVvwJJa
……土曜日の仕事とはいえ、特段俺に成すべきことはない。
一時限目開始の大分前に職員室に到着し、校長と知恵と簡単に挨拶を交わす。
「いやぁ、スネーク先生。昨日も大変でしたなぁ」
校長が、挨拶に続けて、そう言った。
……相変わらず、狭い村のことだ。もう、耳に届いているらしい。
「……ええ、まあ」
適当に相槌を打つ。
「本当に災難でしたね、沙都子ちゃん。でも、もう大丈夫なんでしょう?」
知恵が俺の机にお茶を置き、続けてそう言った。
その言葉の裏には、もう彼が来て、沙都子が脅えることはないんだろう、という確認が隠れていた。
「この村の権力者に二度も楯突いた格好だからな……もう、懲りて来ることはあるまい」
それは、生きているなら、そうするだろう。という意味だった。
死んでいたら……、もう、来れまい。
「まあ、そのへんの話は、関わる人もいることだし」
校長が、話題を打ち切り、話を変える。
「ところで――、スネーク先生。今日の2時限目のことなんですが」
「2時限目? 確か、理科、の授業でしたか」
そうですそうです。と校長が頷く。
「その時間に、生徒達を野外に連れ出して欲しいんですよ」
「野外に? 一体、何のために?」
校長に質問したが、代わりに知恵が、答える。
「生物採集ですよ」
「生物? 一体何の?」
「何でもいいんです」
要は子供達に自然の動植物に触れてもらい、生態を観察してもらう。という内容だった。
「低学年の子は植物――タンポポでもスミレでも、そういうものを採取してもらいます。
中、高学年の子達には、昆虫から小動物まで、幅広く集めてもらって構いません。ただ――」
「ただ?」
「先生には、カエルを何匹か、捕らえてもらいたいんですな」
「カエルか……。あんまり美味くないんだがなぁ……」
「何か言いました?」
訝しそうな表情で、知恵が尋ねる。
「いや、何も。それで? 一体カエルを捕まえて、どうするんだ?」
「解剖の標本作りですね」
「解剖、ね……」
この年代――。昭和の空気が息づいていた頃の学校では、解剖の授業なんて珍しくなかった。
子供達は、今の同年から見れば、残虐ともとれるこの授業に、好奇心を露にして学んでいた。
やがて、動物愛護、生命の尊さを叫ぶ時代の風潮から、小、中学校での解剖は廃れていく。だが確かに、このような授業が大切だと言われていた時代が、あった。
「わかった。その時間中に、カエルを必要数捕獲しておけばいいんだな?」
「そういうことです」
校長が、わっはっは、と笑う。
「3時限目は体育ですから、体操服に着替えさせて行っても構いません」
と、知恵が言う。
「わかった。みんなにそう話しておこう」
ああ――。これが。
部活メンバーとの3度目の勝負になるとも知らないで。

――スネークは、本当にかわいそかわいそなのです。にぱー☆

職員室の扉の向こうから、そんな声が聞こえてきたような、気がした。
486本編進行便:2007/06/03(日) 21:15:53 ID:RwVvwJJa
>>470->>480
GJ!!

一応コテハン入れてみました。今度トモヨロシク……(´・ω・)
487名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 21:20:31 ID:CJG97H7U
>>486
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
488TIPS係:2007/06/03(日) 21:30:59 ID:0zOLnjdI
じゃあ俺は鉄平改めてTIPS係で

文才ないけど、たまに本編とキャラを絡ませてきます

需要無さそうだ…
489本編進行便:2007/06/03(日) 23:40:10 ID:RwVvwJJa
「よっし! カブトムシのさなぎ見っけ〜」
「え〜。マジかよ。俺なんかカマキリだぜ」
「あ、僕コオロギ見つけたー」
「……6月にコオロギっていたっけ?」
「案外似ているだけのキモい虫かもしれないです。みー♪」
思い思いのはしゃぎ声。野外に出て子供達が羽を伸ばすように走り回る。
机に噛り付いていた時とは大違いで、子供達の表情は、どれも明るい。
楽しんでいる。という気持ちが満面に出ている。
そんな彼らの姿を見て――、年頃の、子供達らしい。と思った。
毎日毎日、必死になって勉強する子供も多い。
日本でなくとも、アメリカでも世界中どこの国でも――、勉強をより多くすることで他者より優位になろうとする。
だが、それを全ての子供に強要することはない。
この子達のように――、遊びと思えるような行いから、少しずつ、何かを得ていく。
それは今すぐに役に立たなくても。テストの成績を上げることに役立たなかったとしても。
絶対に――、無駄になるものだとは言い切れないのだから。
「……よし。これで5匹目だ」
そんな子供達を目の端に入れながら、俺は仕事であるカエルのキャプチャーに勤しんでいた。
「なんだよスネーク。さっきからカエルしかとってねーじゃねーか」
「……仕事だ。そう言うな」
「へっへ……ずいぶんスネークとはリードが広げちまったな。俺が捕まえたのは、これだぜ!」
圭一が目の前で獲物を見せる。……拳ほどのクワガタだった。日本の固有種なのだろうが、これだけ大きいものだとは。
「うおっ?! 圭ちゃんそれはオオクワ?! どこにいたの?!」
魅音が寄ってきて圭一の獲物を眺める。彼女が驚くほどだから、よほど大きいらしい。
「へっへ〜。魅音には内緒だぜ! 悔しかったらこれより大きいの、捕まえてみな〜」
大物を捕まえて余裕があるのだろう。笑いながら圭一は魅音を挑発する。
「くっくっく……。言ったね圭ちゃん。おじさんに喧嘩売っちゃたらおしまいよぉーっ!」
そう言って魅音も、捕獲した獲物を見せる。
「な、なにぃーーー?! それは南方に生息するというアトラスオオカブトじゃねーーーかぁーーー! 外来種が何故この雛見沢にぃーーー?!」
「多分どっかの環境を何とも思わないおバカが放したものだと思うけど、大きさ勝負なら圧勝だよね。くっくっく……だぁから言ったでしょ圭ちゃん。
相手が勝ち誇ったとき! そいつはすでに敗北している!! 園崎魅音は日々成長してんのよぉーーー!」
「……主に胸だけが成長してるのです」
梨花が何故か、魅音をうらやましそうな視線で、見上げた。
「は、はぅ。ねぇ、圭一くん。これ、かわいいかな? かな?」
レナがかぁいいモードで、なにやら捕まえた小動物を胸に抱きかかえている。
「え? なんだろ……、イタチ?」
圭一が首を傾げる。
「う〜ん。多分そうなんだろうけど」
魅音も自信が持てないようだ。
「正確には貂(てん)と言いますです」
「……そうなのか?」
梨花は博識だな。
「貂は今では希少種なんだそうです。レナ、かぁいいからといってお持ち帰りはだめですよ。大石に連れて行かれます」
「は、はぅ〜〜〜。でもでも、すっごくこの子かぁいいんだよ! う〜んもうお持ち帰りぃ〜〜〜☆」
多分、無理矢理にでも持って帰るつもりだな、レナ。
そんないつもの談笑の中で。
「う、うわあああああっ!!」
大きな叫び声が、和む雰囲気を劈いた。
490本編進行便:2007/06/04(月) 00:25:53 ID:5x1ADf7b
――駆け寄る。見ると岡村君が、はぁはぁと息を荒げながら、地べたに屈みこんだ。
「どうした? 岡村君。何があった?」
「せ、せ、先生! ヘビ!」
「おいおい、なんだよ岡村君。スネークを和訳したってしょうがないぜ」
「ち、違うんです前原さん! ヘビ! でっかいヘビが!!」
「落ち着くんだ岡村君。……それで、そのヘビは、どんなやつだった!」
まだ震えている岡村君の両肩を掴み揺さぶるように聞く。口の中に唾が沸くのは……、興奮しているからだ。
「……なんかスネーク先生頼りになるね〜」
「……職務意識だけではなさそうなのです。食欲も持て余していやがりますのです」
俺は岡村君が見たと言う蛇の特徴を聞く。大きさ、長さ、斑紋、体色……。その特徴から、俺は、種類を特定する。
「……アナコンダだな。それも体長は3メートルに達しようかという。中の上サイズだ」
「あ、アナコンダって……南米のジャングルとかにいるっていうあのヘビか!? 場合によっちゃワニまで食うっていう!?」
圭一が驚いていた。
「ああ。……この場所を根城にしている可能性が高い。捨てられたものか逃げ出したのか……。とにかく、岡村君ぐらいの背丈なら食われてもおかしくないな」
「え、ええ……?」
岡村君が青ざめる。
「……よし。みんなは学校に戻ってくれ。俺がそいつを捕まえる」
子供達を全員呼び戻し、俺はみんなにそう言った。
しかし。
491本編進行便:2007/06/04(月) 00:26:58 ID:5x1ADf7b
「……せっかくの先生の勇気ある行動だけど……。遠慮するよ」
「何?」
魅音が生徒達の代表として俺の前に立つ。
「先生。いや、この場においてはスネークと呼ばせてもらう。私は、あなたの生徒であると同時に、雛見沢分校に燦然と輝く部活のリーダー……部長を勤めている」
「ああ……、そうだったな」
「そしてスネーク。あなたは我が部活の期待の新星。私は、そう思っているよ」
「……それは光栄なことだ」
魅音が、何を言わんとしているのか。
薄々ではあるが……、わかってきた。
「あなたを試したあのデザートフェスタでの一戦。……私は格別に評価している。窮地に立たされてからの逆転勝利。
多分逆転劇を得意とする圭ちゃんさえも成しえないであろう、私達の誰とも違う勝利の方法。……それは見事なものだった」
「……」
魅音は俺を賞賛している。だが、俺は知っている。この子は。園崎魅音は――。
「でも、あなたには、まだ足りない」
「ほう?」
俺は不適に微笑む。
魅音の表情が好戦的なそれに変わる。間違いない。
「私が部長に就き。圭ちゃんやレナ、梨花や沙都子が日々鎬を削る激戦の日々。それに比べれば――。あなたのあのときの勝利など! 
はっ! 霞んで見えるって言ってんのさ!」
これは――、明確な挑発。つまり。
「スネェーーク! あんたにはまだ部活の恐ろしさを知らない! 部活のもう一つの顔! そう! それは敗北の味! 罰ゲームの醍醐味をねぇ!!」
びしぃっ! と、指を向けて、魅音は宣戦布告する。
「あのときは私達の舞台で、私達のルールで、あんたは勝った。なら今度は! 私達が勝つ! あんたの得意な舞台で!! 完膚なきまでに!!! 
叩ぁき潰してあぁげるよぉーーーーっ!!!!」
効果音がドォーーーーンッッ!!!!! と鳴りそうな勢いで、魅音が啖呵をきる。
「この蛇捕り物を、部活の提案にするというのだな」
「そう。丁度2時限目もあと半分。3時限目の体育も合わせて時間は約一時間強! この間に、巨大アナコンダを捕まえたほうが勝つ! どうだい?」
「成程……」
それは確かに、面白そうだ。だが。
「小さい子供達はどうする? 万が一の危険と言うのもある」
「小さな子は今回は中立ってことだね。見晴らしのいい場所に待機して、ヘビの姿を見かけたら大声を上げて双方に知らせる。条件はお互い一緒。どう?」
「いや、それではまだ足りないな」
「?」
俺はエキスパートだ。ハンデをあげて当然だろう。
「そっちは魅音、圭一、レナの三人がグループを組め。万が一の危険を減らすことも考えてな」
魅音は目を瞑る。熟考しているのか。この提案を、呑むか、吐き捨てるか。
答えは――、決まっていたのだ。
「くっくっく……ハンデかぁ。舐められたもんだねぇ私達も。いいさ。もらえるものはもらっておく。その代わりあとで」
ほえづらかくなよ、と、魅音は不敵に笑った。
決まった。
授業そっちのけで何をやっているんだと言われれば、そうなのかもしれない。
だが。俺も乗ってみたくなったのだ。
この子達の笑顔を、生み出している原動力に。
俺には無い種類の力を、得ようとして。
「それでは! これよりスネーク対部活メンバーの対戦を行う! 今日この戦いを! スネークキャプチャー作戦と命名する!! 以上! それでは――」
スタート! と誰かが合図した。
俺は走り出す。
彼女達も走り出す。
双方の眼光に睨まれた哀れな蛇を生贄に。
――決戦は、三度、火蓋を切った。
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 01:14:33 ID:M+9dtPpd
スネークwwww
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 01:19:48 ID:SzouY5xf
これはwktk
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 02:27:15 ID:5Op4tcXy
>>本編さん
念のためにトリップも付けたほうがいいかも
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 05:14:10 ID:qekiSUSj
職人氏GJ!!
なぜか猿蛇合戦思い出した。
496暇潰し:2007/06/04(月) 06:21:43 ID:nGsgl8LH
職人さんGJ!
暇潰しはまた今度書きます。
ガンガレ!

497 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/04(月) 09:24:49 ID:OCMRgmlI
>>494
助言アリガd。
いや、2ちゃんねる自体あんまり利用しないROM野郎だったから知らなくてw

とりあえず頑張りますが、本編は皆で進めるものだと思いますので、私以外の人も書いてください。
それだけが私の望みd ウワナニオスルヤメくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」
498本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/04(月) 10:05:24 ID:OCMRgmlI
「あー、いいなあ」
それが僕の口から出た、第一声だった。
「みぃ? 富田も部活に混ざりたかったですか?」
「うん……。罰ゲーム食らうとなると、躊躇しちゃうけどね」
「負ける覚悟がないチキンは出場資格ナシなのです。大人しく観戦してやがれなのですよ。にぱー☆」
「は、はは……。きびしいんだね」
先生と、前原さん達。
園崎さんの話だと、もう3回目の対決なんだとか。
それも、過去2度とも、先生の勝利、もしくは、部活メンバーが勝てなかった、ということ。
だから、今回は雪辱戦。部活メンバーが汚名を返上し、鮮やかな勝利を勝ち得るためのもの。
内容は、巨大蛇の捕獲。
それを、どうやって、どうすれば取り押さえられるのか。
遠くから眺めることしかできない僕だけと、それはとても――、胸が躍る。
それに。
いままでの部活だったら、何度か。
前原さんが、僕や傑を焚きつけて、抱き込んで、そそのかして。
僕達は部活とは関係ないと思っていたけど。
巻き込まれて――、楽しい思いをさせてもらったんだ。
だから――、今回も。
前原さんがきっと、とんでもない秘策を考えて。
ここに皆で固まって、退屈そうにしている僕達を、きっと、喜ばせてくれるに違いない。
確証は無い。けど、確信している。
彼ら部活のメンバーはいつも。
興奮と驚喜をもたらしてくれる。ものすごい存在なんだから。
「岡村は毎回酷い目にあって、かわいそかわいそなのです。なでなでしてあげます」
「あ、り、梨花ちゃん……。え、えへへ……」
傑のヤツ。うらやましいなあ、チキショウ。
確かに最近不幸続きだったからなぐさめの声でもかけようと思っていたけど、面白くないから止めた。
「……富田も岡村も、このまま一ヶ所にじっとしているのは退屈ではありませんか?」
梨花ちゃんが唐突に――、そう、言った。
「あ、うん。まあね」
退屈な――、わけが無かった。
先生と前原さん達は血沸き肉踊る部活の真っ最中。
対する僕達は、観戦か、学校に帰って体育の授業という、自習。
どっちが楽しいかって言ったら――、そりゃ、やっぱり。
「スネークは僕達を見下しているのです」
梨花ちゃんが、真面目な口調で、そう言った。
「僕達を、身長が足りない。ただそれだけの理由で、このゲームから追い出したのです。圭一達も一緒。ここにいるのは見物人と――、最初から、決め付けている」
悔しいと、思わない?
そう、言われれば。
「私達にご飯を目の前にして待てと言ったのよ。犬じゃあるまいし。それを――、納得できる?」
そう言われれば。納得など――。
梨花ちゃんが、まるで絵本の魔女のような口調で、そう、囁きかける。
「ここにいるみんなで――。彼らの獲物を、横取りしたいと、思わない?」
それは、とんでもない提案。
先生は多分、僕達に危険が及ぶのを防ぐために、僕達にここにいろって言ったんだと、思う。
それを、不服だと。
「どうする?」
魔女は囁きかける。
そう言われて……、僕達は。
「無理だ。できない……。そう言われるのは、もうたくさん。やればできる。たとえそれがどんな人でも、できるってことを――、彼に教えてあげましょう」
お腹の底から、なにかよくわからない力が溢れてくる。
僕はそう、感じたんだ。
499名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 20:11:06 ID:io4AI1P0
TIPS投稿しようかと思うんですが、何か遠慮してしまう。
新敵キャラも出てるし、本編に差し支えあるかもしれないから・・・。

一応内容としては、エンジェルモートの帰りにジロウさんと三四さんが狙撃
されそうになる話です。。
スナイパーウルフぽいの?を登場させてるんですが、どうしよう・・。

職人さん、本編に差し支えあるならスルーしてください。
できるなら本編に採用してください。
それだけが私の望みでs
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 22:50:19 ID:jYF1IW5z
>>499
繋げ難いなら過去の記憶扱いだしおkじゃね?
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 11:18:44 ID:XOgGCJO7
>>499
いらない。そんなのに狙われたら主要人物いきなり死ぬじゃん。
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 12:10:19 ID:2t7JqRew
>>499
カケラの一つって扱いならおkじゃね?
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 12:29:53 ID:Vmxjn2+w
狙撃してきた弾丸を弾くトミーが見てみたいかも
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 13:23:32 ID:Kd/2kHYV
本編での富竹の役割は時報か機関車だからな。
あんまり格好いい富竹というのも、想像できんなw
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 21:36:07 ID:/zD8YiGI
カケラねぇ...
ひぐらしは"違う編でも設定は一緒"だからウルフが来るのは...
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:08:51 ID:5Y8M06Yh
でも魅音が惨殺したり、圭一が惨殺するルートもあるじゃない
ウルフが来た編と来なかった編があってもいいんじゃないかな。かな?
507名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 00:23:11 ID:xX672jlv
てっぺいだって来たり来なかったりするし、いいんじゃない?
508本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/06(水) 01:39:56 ID:1wmCCDbT
先手を打つべきだ。1対3。数の上でも、こちらが有利。人海戦力はこの場合非常に貴重なものだから、余すことなく使い切る。
「なぁ――。 魅音」
「ん? どったの圭ちゃん?」
向こうの捜索がスカって戻ってきた圭ちゃんが、私に声をかける。
「お前さ……、ホントにスネークに勝つ気なのかよ」
「なに言ってんの圭ちゃん。勝てない勝負だったらやるわけないじゃん」
私が勝てない勝負を嫌うってことを、ぜんぜん理解してない。そんなんだから鈍感っていわれんだよ。
「いい? 今回は警ドロのような直接、おじさん達とスネークが戦うものじゃない。相手はアナコンダ。そりゃこの辺りじゃ見ないくらい大きいヘビだけれどさ。たかがヘビだよ。騙したり欺いたり、ダンボール被ったりはしない。とっ捕まえればいいだけだもの」
楽勝だよと笑っていうけど、彼の顔はますます曇る。
「だけどよ。3メートルのヘビって……、でかすぎだろ」
「なぁに圭ちゃん。もしかして、ビビった?」
私の表情が、彼の心情を揺さぶる。……馬鹿にされた、と思ってくれれば。
「そ、そんなわけねぇだろ! ヘビの一匹や二匹。どうってことないぜ!」
ほらね。圭ちゃんムキになった。でもこれはこれで。圭ちゃんは負けん気が出るほど勝負強くなる。
「見てろよ魅音! 俺が必ずとっ捕まえて、お前の首にネックレスみたく巻きつけてやるぜ!」
「頼りにしてるよ。楽しみだなあ」
くっくっくと笑って、彼の闘争心を煽る。圭ちゃんは一人でずんずんと、藪を掻き分けながら捜索することにしたようだ。
「……でも魅ぃちゃん。ほんとにスネーク先生に勝てるかな? かな?」
向こうの藪の下に目的のやつがいないことを確認して戻ってきたレナが、私にそう聞いてくる。
「くっくっく……。レナも案外心配性だなあ。大丈夫。勝算はあるよ」
509本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/06(水) 01:40:55 ID:1wmCCDbT
「え、それって?」
「いいかいレナ。おじさん達はスネークよりも数が多い。これを上手く利用すれば、スネークよりも短時間で広範囲を探ることができる。これはいい?」
「うん。だから今、こうやってみんなで探してるんだもんね」
「そう。それに巨大だってヘビにはちがいない。だから、ヘビが好んで隠れる場所を探す。これだけで探す場所は狭まる。それに」
「うん。ヘビは大きいから普通の場所には隠れられないんだよね」
「そうだよレナ。相手は3メートルクラスの巨大ヘビ。当然、巣穴も大きければ這いずってできる跡もでかい。
そんなヘビが隠れられるところだけ、徹底的に探せばいい。スネークより早く探すことができれば、捕まえたも同然、ってわけさ」
そう、要は釣りと同じようなもの。魚がいそうなところを見つけて、餌をつけた針を投げ込むのと変わりない。
ただ――、不安があるとすれば。
「……ひゃー。蜘蛛の巣だらけだぜ藪ん中は。魅音、こっちにはいなかったぜ。いたような形跡もないな」
「そっか……。じゃあ次行こう」
「なあ魅音。学校に戻って網とか持ってこようぜ。虫取り網で捕まえられるようなもんでもねえだろ」
「うーん。時間もあるし、そうしたいのはやまやまなんだけどね……」
「なんだよ。しないほうがいいってのか?」
「うん。今は道具を揃えるより、ヘビがいそうなポイントを探しておきたいんだよ。スネークより多くね」
「別に大丈夫なんじゃねえか? 結構広いぜ、ここ」
「いや、多分スネークは、見つけたらすぐにでも捕まえると思う。道具も使わないで素手で捕まえるくらいやりそうだし」
本当にそう思う。そうなってしまうとこちらとしては圧倒的に不利だ。こっちも素手で捕まえるというわけにもいかない。道具か仕掛けか、その用意はいるから、旗取り合戦となれば数手遅れる。
「確かにな……。そのぐらい、やるだろうな」
「この勝負ほど、沙都子が味方にいればと思ったことはないよ」
沙都子が、ここにいれば。ポイントを思わしきところにトラップを仕掛けてくれるだろう。ヘビを取り押さえる仕掛けも用意してくれるに違いない。ついでに、相手の妨害工作も行ってくれると完璧だ。
「逆にスネークのほうが、トラップを仕掛けているかもしれないね」
沙都子の本気のトラップ群を攻略した実績がある。トラップや仕掛けといった技術は私より数枚上手だ。
まあ、沙都子ほど素早く仕掛けることはできないだろうから、重要なポイントに2、3箇所ぐらいだろうと私は読む。
「だから今は、ポイントを探って潰していったほうがいい。道具をそろえるのはそれからでも遅くないよ」
「そっか……。そんじゃ早いとこ回るか」
「そうだね。頑張ってみんなで捕まえよう! ねえ圭一くん、アナコンダってかぁいいかな? かな?」
「いや、かぁいいとは……、どうだろ」
「案外、……レナのツボに、はまるかもしれないね」
――その時。藪の向こうで、何かががさりと動いた。
全員で見やる。探している、ヘビだろうか。
私達はお互いに顔を見合わせ、3人で3方向から、音を立てずに忍び寄る。
道具が間に合わなかったけど、これはもう仕方が無い。
圭ちゃんが虫取り網の柄を竹刀のように構える。頭を叩いて気絶させようというつもりらしい。
私も、構える。
レナは、素手で捕まえるつもりらしい。……というか、もはやかぁいいモードだ。れなぱんなら、間違いなく、昏倒させられるだろう。
いいかい二人とも、行くよぅ。それ、1、2ぃの……
「「「さんっ!!」」」
全員で息を揃えて。一斉に――、飛び掛った。
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 07:06:14 ID:52m3ailH
職人さんGJ!!!!
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 08:10:54 ID:3bCYyVTA
ここまできてぇ?
続きが待ち遠しいぃぃ!
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 08:12:34 ID:bPZh1J6N
蛇の生殺し・・・・っていうのかな?
513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 10:02:20 ID:PRI0zP3O
そんじゃこの先の展開を予想してみようジャマイカ
514名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 10:26:41 ID:bPZh1J6N
1アナコンダ
2珍しい生き物
3キャラ


4ジョニー
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 10:35:53 ID:yZWIdAUC
4のジョニーに一票
516名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 13:52:18 ID:PRI0zP3O
4のジョニーはいいなw
何しに来てんだよって言いたくなるけどw

5 孔明の罠

という可能性は・・・ないか。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 14:20:20 ID:FLSqISHY
実はスネークの罠でケロタンとか
518名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 15:31:20 ID:DmjOXRmk
ジョニーフラグ?
519名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 15:33:21 ID:5Y8M06Yh
ツチノコかもしれん
520名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 15:39:14 ID:76nH9hh/
梨花ちゃんじゃねえかなあ
521名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 16:40:06 ID:jarKtbCI
ジョニーはたまにでるから面白いのだよ
522名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:16:06 ID:29hm9Fht
スネークじゃね?
蛇を捕まえたと思ったらスネークだったとか
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:41:40 ID:5Y8M06Yh
>スネークキャプチャー作戦

いや…まさかな
アナコンダ捕まえた方が勝者って言ってるし
524名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:41:50 ID:DmjOXRmk
シャラシャーシカ
525本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/07(木) 00:02:53 ID:oUaMwbVi
「……この辺りには、いないか」
低く、藪の中を這うように動きながっら、俺はそう愚痴た。
彼女達「ブカツ」のメンバーとの、これで3度目になる戦い。
過去二度とも、彼女達の言う「罰ゲーム」を喰らうことは防げた。
そして今回――あえて、俺の土俵で戦うと言ってきた彼女達。
負ければ屈辱に満ちた罰を与えると言ってきたが――。悪いな、俺は全く、負ける気がしない。
サバイバルにおいて、獲物を捕獲することは必須の行為だ。生きるために、明日へと命を繋ぐ食料を獲得し続けてきた。
何万と、何年とこなしてきた。十年そこらの人生の彼女達とは経験が違う。
もはやその差は、そのまま自信の差となって表れる。
絶対に、俺が捕まえる。この決意には、確信が満ちている。
進む。進む。まるで自身が、名の通り大蛇と化したかのように。
蛇の道は蛇という諺があるんだったな、メイ・リン。それなら今この場においては、俺こそがヤツに――、最も近い。
藪を潜り抜け、叢を這いずりながらも、俺は確実に近づいている。
魅音達は3人一組で探していることだろう。だが、それでは遅い。人が蛇を探すということは、彼らの領域に踏み込むことだから。
ゆえに、彼らは逃げる。自らの命に危険が及んでいると知って。
――俺は逃がさない。
奴らの喉元に喰らいつく距離まで、確実に――、忍び寄る。
そして必ず、食い殺すさ。牙を深々と突き立ててな。
ソリトンレーダーもアクティブソナーも無い。頼るのは自らの経験と、五感のみ。
だが直感する。ヤツと俺の距離――、それは肉薄していると。
そして何度目かの藪を潜り抜けたとき。
尻尾が――、見えたのだ。
成程、少年が驚くのも無理はない。なかなかの大きさだ。実に食いでがある。
俺の顔に微笑が浮かぶ。
これ以上近づけば気付かれるぎりぎりのところまで忍び寄り、俺はバックパックからさっき捕まえたカエルの中でも、最も大きいものを、ヤツと俺の中間に、投げ込んだ。
――さあ、食え。
そこがおまえの最後の晩餐席だ。そこまで這い寄って餌に喰らいついたところを、俺が一気に駆け寄って仕留める。
逃がしはしない。
さあ、来い。
ヤツが気付く。自分の近くに、御馳走があることに。
俺は四肢に力を込める。すぐにでも、飛びかかれるように。
哀れなカエルは、動けずにいる。
哀れな蛇は、舌舐めずりしながら、しかし確実に近寄って来た。
もう少し――もう少し、あと、一歩。
蛇が鎌首をもたげる。獲物に飛び掛らんと眼光鋭く。そして――。
――爆ぜた。
526本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/07(木) 00:03:50 ID:xIlJokco
その音に、蛇は恐怖した。
獲物に飛びつこうとした欲求は既に消えうせ、これが自らの命を脅かすものだと、悟る。
慌てて目の前の御馳走を見捨てて反転し、蛇は藪の中へ隠れるように、消えて行った。
――やられた。
気が、つかなかった。
目の前の御馳走に目を奪われていたのはヤツだけじゃなかった。
俺も見落としていた。
あの音――、火薬が爆発する音。残り香から察する。爆竹のような花火がこの近くで燃やされたのだ。
「……妨害された?」
こんなことをするのは――、対戦相手の、あの3人か。
しかし――何時だ? いつの間にここまで近づいていた?
幾ら這いずって進んでいたとしても――人が歩き回る音に気がつかない俺ではない。
ましてやここは山中に近い場所だ。土を踏みしめる音。枯れ枝を踏み折る音。石を踏む音、葉を踏む音。
俺に近づく者がいれば、たちどころに分かる。
ならば、何故。
獲物を逃したことで、潜む意味が無くなった俺は、立ち上がって辺りを見渡す。
その時、……納得したのだ。
目の端に飛び込んできたものを見て。
爆竹を放ったのは、富田君だ。
それは手に持っている残りの爆竹からも分かる。
そして何故――、足音がしなかったのかも、よく分かる。
今の俺は私服姿だ。かなり這いずり回って泥だらけだったがな。
そしてスニーキングスーツは、麻酔銃と一緒に地中に埋めてある。今はまだ、使う機会がないからな。
だが、それ以外の。オタコンやメイ・リンが「日本に行くなら私服ぐらい何着も持って行った方がいい」なんていうもんだからな。
しかし、俺はそんなカジュアル・ファッションなんて興味が無いし、持ってもいなかった。
だから、こんなもんでいいかと親父の遺品から何着か、持ってきてたんだよ。
それで、そのうちの幾つかを、テントの中で虫干ししていたんだが。
「お前ら……」
「せ、先生……」
「ど、どうも……」
理由をきかせてくれ。
なあ。
スピリット迷彩服を着ている富田君。
スネーク迷彩服を着ている岡村君。
一歩、近づく。
よほど怖い顔をしていると見られたのだろう。
彼らは――、脱兎の如く、逃げ出したんだからな。
「待あああああぁぁぁぁぁあてええぇぇぇぇぇぇぇえお前らああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
俺の初速度は多分、自己ベストだったかもしれない。
527名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 00:28:29 ID:c5kWo+0o
スピリット迷彩wwwwwwwww
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 01:05:24 ID:U0+VtfsG
ちょwwwwwwww

ふと思ったがこれって部活的にありなの?>外野が部活に勝手に参加し妨害
529名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 01:11:19 ID:sdo6XKGk
小学生にアナコンダ捕獲は無理だろ…戦闘力的に考えて…
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 01:17:35 ID:NGMA8/pG
富田と岡村は梨花ちゃまに唆されてるからいいんじゃないのか?
531名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 01:39:46 ID:U4Ne3StO
実はアナコンダじゃなくて蛇の皮を被った別の誰かとか
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 07:51:25 ID:OL9obZT6
とりあえずGJ。
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 10:11:12 ID:gIdBIAub
ソローとボスの迷彩じゃねえかwwwww
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 13:23:11 ID:pk+rYvD7
迷彩率100%かwwwwww
富田岡村コンビにしてやられるスネークかぁいいよスネーク
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 13:33:33 ID:xov6AIab
いや、迷彩率100%にはならんぞ。せいぜい岡村が伏せて80%くらいだろ。
むしろ富田がやばい。あれは立ってるだけで-30%だしな。
ウハwww逃げ切れねえwwwwwwwwwwwww
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 13:52:44 ID:pk+rYvD7
ステルス迷彩と混ざって覚えてた…
スピリット迷彩は足音が消えるやつか
537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 17:14:55 ID:8VsGVjl1
一気に読んでみたがおもれーなー
うまくシエルを傍観者にして俺TUEEEEさせてないし
なによりスネークが愛らしいwwwwwww
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 19:40:20 ID:c5kWo+0o
そりゃシエルが戦ったら山狗どころかコブラ部隊が束になっても勝てないだろうからな
539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:00:02 ID:QZjyB11W
月姫の事はよく知らないんだがシエルってそんなにつおいのかい?
540名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:01:19 ID:QZjyB11W
スマン
ageてしまった
541名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:15:53 ID:s98gmkaz
不死身というか死ねない人なんだわ
542名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 21:21:59 ID:8VsGVjl1
そういえばこのスネークはMGいくつのスネークなんだろう。
543名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 22:08:08 ID:t+PtIhFI
>>541
そんな化け物相手じゃ悟空でも無理だなw
544名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 22:49:00 ID:A8JrxKjM
再生には時間かかるし、戦闘力自体はDB以下だから余裕だろ
545名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 23:03:09 ID:sdo6XKGk
身体能力的にはNINJAとどっこいなんじゃないか?
各種武装は凶悪すぎるけど…と思ったけど、魔術もあるしどの道マトモに戦わせるのは厳しいか
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 00:05:13 ID:Ce2/YMIA
>>543
悟空相手じゃ流石に物理的に抹殺されるから無理
つーか型月世界で最強言われてるあの蜘蛛にも、一つの星を簡単に壊せる悟空なら余裕で勝てるだろうからなぁ
つーかふと思ったのだが、第七聖典って転生批判だから放ったらアレ、ヤバいよな
547本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/08(金) 01:34:19 ID:jzyyGEE8
俺は今になって、考えるんだ。
飛び掛るってことは――、相手が逃げようってしている状況のほうが、多いと思う。
逃げられるから、こっちが距離を詰めるわけだ。
相手のほうから来るってんなら、迎え討つ、って言うほうがしっくりくるだろ。
だから、まあ。失敗だろう、これは。
だって相手も――、向かって来たんだもんな。
「「「さんっ!!」」」
俺と、魅音、レナのトリプル・クロス。藪の向こうで動いた相手目がけての、フィニッシュ・ブローとなる攻撃は、見事に。……スカった、ことになる。
そこにいたのは、間違いなくアナコンダ。俺達が狙っていた、間違いなく目的の、巨大ヘビ。
そりゃ普通に見たら想像していたものよりデッケエから、正直ビビるほどの大物だ。
でも、そのときの俺は、虫取り網を振りかぶって突っ込んでいる最中だったし。魅音やレナもいたから、おっかながるってよりは、見つけたって感じだった。
……だけどよ。そいつが想像以上に素早くて、しかもこっちに向かってきたら、こっちのタイミングが、よっぽど良くなきゃ当たんねえって。
まあ、一番運が悪かったのは、あいつの進行方向から真正面に突っ込んで、しかも鉢合わせになった。……魅音だろうな。
藪の向こうに行こうと勢いついたのはよかったが、ジャンプしようとした一歩手前に、ヘビが頭を出して。
当然、目標地点が変わるから、魅音はブレーキをかけた。いや、スピードだけ減らせればよかったんだけど。
戦闘意欲まで、減っちまったわけだ。無理な体勢で攻撃なんてできないから、躊躇した。
そこに、ヘビが勢いよく突っ込んできて――、魅音の足に絡む。
右足に巻きついて、腰、胸、と這い上がる。俺はその様子を見て、なんてハレンチなんだこのセクハラ野郎! ……あ、違ったセクハラアナコンダめ! うらやましいぞちょっと俺と代われ! 代わるのが嫌なら俺も混ぜろ!
とか、思ったり思わなかったり。
まあでも、当事者としちゃ悲惨だな。そのときの魅音の表情なんて、ほんとに石化してたぞ。腕なんてわさわさ鳥肌立ってたしな。
そんで、ヘビが魅音の頭を横切って背中から降りていくとき。――ちろり、と体格に似合わない小さな舌で、魅音の鼻を舐めた。そこでもう――、魅音、失神ですよ。
さらに運が悪かったのは、自我を完璧に失った魅音の頭がぐらりと傾いた先に。
これまたヘビしか見えていないレナの、渾身のれなぱんが――、射出されるタイミングだったことだ。
いやーもう、ものすげえ音。
なんか近くで花火の音が聞こえたような感じの。魅音、一回転、しちまったんじゃねえかなあ。
んで、も一つ続けて運が悪かった。余りの気持ち悪さで失神した魅音の体はガチガチに硬直してて。
あいつが一回転したと同時に――。しっかり握っていた虫取り網の柄が、回転と同じスピードで唸りを上げて――、レナの、顔面に、クリーンヒットしたことだ。
あっという間に、部活メンバー組の主力2人が戦闘不能だよ。
ラーメン丼被ったエセ中国人が通りかかったら、「死亡確認!」とか言われそうだな。
……いや、死んでねえけど。

……ま、ここまで愚痴った俺が、何を言いたかったのかって言えば。
3メートルの巨大アナコンダ相手に、一人で対峙せにゃならんというこの地獄の黙示録を、どうにかしてくれってことさ。
……いや、マジで。だれか助けてくれよ。それだけが私の望みでs(ry
『死亡、確認!』
心の中に――、そんな声が木霊した。
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 01:44:39 ID:wS+oPEL7
職人さん乙。
ところで蛇vs雛の人はWikiまとめだけ見てるんだろうか?
ver3を楽しみにしてます。
549名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 04:01:52 ID:eoP1jZh5
まあ、型月&スネークスレでなくひぐらし&スネークスレなので
シエルはこのままフェードアウトでオッケーでしょう。
550TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/08(金) 06:27:16 ID:n6CeXOmB
TIPS: 小綺麗な日記

*月*日
可愛いなぁ…、この色、太さ、光沢…
やっぱり大きい方が可愛い…

*月*日
ギュッとされた時痛いけど、これも愛嬌。
可愛いよアナコンダ可愛いよ。ハァハァ…

*月*日
餌を食べる時は丸呑み。
いい食べっぷりだ。

*月*日
詩音さんが来た。別室に隠した。
隠した部屋を開けられそうになったから誤魔化した。

*月*日
ヤバい…、思ったより飼育に困る。
このままだと見つかってしまう…。

*月*日
脱走しやがった!あの野郎!!
あんなに可愛いがってやったのに!
見つけ次第撃ち殺す!!

(ここで日記は終わっている)
551名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 07:40:33 ID:9bR5ySh4
職人様方GJです!

>>550
(((゚д゚;)))
552名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 08:11:50 ID:4/Aw4gb+
誰だ・・・?
グラサン?
553名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 08:41:18 ID:gFCDuKZy
(^∪^)
554名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 13:43:01 ID:N/aJLzCY
ウハwwww部活組全滅wwwwwwwwwww
このあとどうなんだろwww
穴今田持ち込んだの誰だ?葛西かな・・・
なんかジョニーに見えてしょうがない。
555TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/08(金) 14:15:40 ID:n6CeXOmB
>>本編進行便さん

GJです!
なるべく話に絡ませていくんで書きたいように書いて構わないです
スルーして書いても大丈夫なんでよろしく
556名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 16:34:58 ID:eoP1jZh5
しかしこの企画こんな本格的になるとはなあw
オリスク第三弾が待たれるぜw
557名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 18:09:23 ID:gEXo+C4f
葛西…
魅音が絞め殺されなくてよかったなあ
そっちでぐぎゃる詩音なんて見たくないぞ
558名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 01:46:47 ID:NzYlJlfk
だよなぁ…
絞め殺す気になれば一瞬なんだよな。アナコンダ
559名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 11:50:25 ID:WGRtAtRH
ずっと前"ワレワレは地球人ダ"だったかいう番組でやってたな
担当のキブシやフィリップとか結構面白かったなぁ
560名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 14:04:13 ID:KqOsmuTt
むしろ探検隊シリーズ
561本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/09(土) 14:14:31 ID:GeL5ypPs
「おまえのせいだぞ傑!」
「え?! お、俺かよ?!」
「おまえがあの時、先生からヘビ逃げられたかな? 確認しようぜって立ち上がるからぁ!」
「そ、そんなこと言ったら大樹だって同じだろぉ?! 大体、先生は大樹見て気付いたんじゃないか!」
「なするなよぉ!」
「お前のほうこそぉ! って、わぁ――っ! 来たぁ――っ!」
ぎゃあぎゃあと喚きながら。ばたばたと、大きすぎる上着の裾を翻しながら、少年達は、全力で疾走する。
追いかけてくるものは、鬼。いや――ああいうのは、鬼神って言うんだよ。
鬼すら喰い殺す、羅刹の表情で彼らの先生が追ってくる。
カレーの悪口を言ったあとの知恵先生より、怖いかも、と富田大樹は思った。
カレーの悪口を言ったあとの知恵先生の、何倍も怖い、と岡村傑は感じた。
それほどに――、蛇の表情は鬼気迫るものがある。
ここにいる本来の目的も忘れて、彼は二人を追いかける。空き巣泥棒に、――きついお灸を据えるために。
「みー。見つけましたのです」
彼ら二人が先生のヘビ捕獲を妨害するほんの十数分前。彼らと彼らを唆した古手梨花は、学校からさほど遠くない山中に張られた、誰のものとも知れないテントに来ていた。
そのテントを、勝手知ったるように梨花が入っていく。ごそごそとなにやら物色し、出てくると、その手には幾つかの上着が掴まれていた。
「これは富田に。これは岡村に」
そう言いながら、梨花は彼らには大きすぎる上着を手渡す。
「え、古手さん? これは……?」
大樹が意味が分からなくて尋ねると。
「魔法の服なのですよ。にぱー☆」
笑って、彼女はそう答えたのである。
この服を着て歩くと忍者みたいに歩ける。そう大樹は梨花から聞いた。確かに、足音が聞こえなくなった。本当に、自分が忍者になったみたいだ、と彼は思った。
「え? じゃ、じゃあ梨花ちゃん。この服は……」
傑が梨花に問う。
「かくれんぼすると見つからないです。その他のことはよくわからないから使いながらおぼえるですよ」
「う、うん。わかった」
そして、魅音の罰ゲーム用の小道具が入っているロッカーから拝借した爆竹を、富田に預け、
「スネークの邪魔をしながら、あの――、あたりまで頑張って来てください」
そう、指令を受けたのだった。
そして、あのあたりにスネークがいる。と言った梨花の指差すほうに、半信半疑で言ってみると。
スネークではなくて、アナコンダがいた。
正直、叫びたくなった大樹と傑であったが、お互いに口を塞いで堪える。
――本当に、でっかい。
――な、だから言ったとおりだろ。
お互いの目配せで、そう、コンタクトをかわす。
そしてどこからか、げこっ、とカエルが投げ込まれた。
――先生だ。どこかに、いるんだ。
子供ながらの直感だったが、的を得ていた。
爆竹を取り出す、百円ライターで火をつける。導火線がしゅうう、と燃えて縮んでいく。
それを、ヘビがいるほうへ――、放り投げた。
連続する爆破音。
やがてヘビは怯えて逃げ去ったのだが。それを確認しようと不用意に頭を上げて――、目が、合ったのだった。
――逃げる――逃げる。二人は逃げる。
それでもかなり距離があったのに――、もうすぐそこまで、先生は追っている。
「あっ!?」
傑が足をもつらして転ぶ。途端、彼の姿は周りと同化して見えなくなった。
「す、傑?!」
大樹が叫ぶ、だが――、引き返す余裕は無い。そして先生も、転んた岡村には目もくれず、彼のほうを優先して追いかけてきた。
「わっ! わっ! わあ――っ!」
僕ですか先生! 僕のほうからお仕置きなんですかぁ――?!
破裂しそうな心臓で必死に足を動かす。
そして正面の藪を潜り抜けたとき。
正面に前原圭一、さらに向こうにアナコンダ。
後方から――、鬼神。
勝負はいよいよ、混戦の様子を極めていた。
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 14:24:38 ID:y7qydPyO
職人乙!
563本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/09(土) 14:43:00 ID:GeL5ypPs
>>TIPS係様
毎度楽しいお話GJ! 葛西の意外な一面だw
>>542 様
自分もその辺は気になっているんですけど、自分の頭の中ではMGS1以降MGS2未満のソリッド・スネークというイメージです。
ただ、雛見沢の環境もあって、嗜好がビック・ボスよりになっていると設定してます。
……あと、ネタ投下したいという意見に対し、私なりのご返答ですが。
>>429 のご意見を私も推します。

564名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 16:50:55 ID:altsUEoa
本編氏GJ!
カオスになってきたw
富田くんにソローの加護があらん事をw

ふと思ったがこれでレナがガーコちゃん服を
手に入れてしまったら大変な事になるな…
565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 18:33:27 ID:iA4sTYlx
>>564
後ろに気配を感じて羽入だと思って振り返ったらソローとか想像しちゃった
566名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 20:56:25 ID:AzZ1RhX+
>>561
円卓の鬼神wwwww
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 23:01:39 ID:WGRtAtRH
このスレ岡村君が大活躍だな
最終決戦でも絶体絶命のスネークを助けちゃったりして
568名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 08:41:49 ID:oK6FRSpp
ワロタ。『ああいうのはなあ鬼神ていうんだよ。』カッコエエ。
GJ
569TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/10(日) 10:01:01 ID:50VbgwKr
TIPS: 野生の目

草木を縫いながら進む者がいた。
長い体をくねらせ、ガサガサと音を立てて進む。

目指す場所は無い。
ただ、本能のままに進むだけだ。

長い体の彼は、草木の迷彩を纏い、固い鱗を持っていた。
人は彼のような者を"アナコンダ"と呼んだ。

自然界で彼は、かなり強い部類に入る。
獲物に巻きつき、骨を砕き、丸呑みにする…

巻きつきが決まれば、勝負は終わったも同然だろう。
ただ、彼に限っての弱みと言えば人に飼い慣らされていたというところか…。

そう、彼はつい最近まで人の元にいた。
どんな人間がアナコンダを飼っていたのか…

彼の記憶によれば、黒服のグラサン野郎だったかもしれない。
いつも満面の笑みでジロジロと見てくる奴、
挙げ句の果てにハァハァ言ってる…

きっと彼はいい気分ではなかっただろう…。

グラサン野郎に飼われてから、彼の待遇はかなり良いものだった。
自由さえ我慢すれば餌に困らない…

だが、野生の本能がそうさせるのか、彼は脱走を試みた。
案の定、簡単に事が運び、脱走できたのである。

そう、彼は自由を勝ち取った。
いつも檻の中から見ていた外に出られたのだ。

気を良くしたであろう彼は、本能のままに人気の無い方へと進んでいくのである。
570TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/10(日) 10:02:03 ID:50VbgwKr
――数日後

彼は雛見沢の学校の近くに迷い込んでいた。

この頃には、本来の野生というものを
取り戻しつつあるとは自分でも思っていなかったであろう。

学校からは子供達の騒いでいる声が聞こえる。
彼は危険だという事を察知したのかもしれない。
571TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/10(日) 10:03:10 ID:50VbgwKr
彼はゆっくりと遠ざかろうとした…
その時である!

近くの茂みで、人の気配がしたのだ!
半野生化したとはいえ、元は飼われていた彼。

興味本位で茂みを覗き込んだのである。
人だ!!

だが、その人間はこちらに気が付いていない。
興味を持った彼は、その人間を観察した。

その人間は奇妙な体勢で力んでいるようだ。
謎の物体が出てくる出てくる…

見たことも無い光景に、彼は目を奪われた。
不思議な事に見ていて飽きないのだ。

――どれくらい時間が経ったのだろう。

その人間は何やら「腹が!」とか「まだ止まらん!」などと叫んでいるが、
彼には人間の言葉が分からなかったのであろう、興味を失ったようだ。

その数十分後、彼は子供達やある一人の男に翻弄されると思わなかったであろう。

そして彼はこうも思ったはずである。

あの奇妙な人間にまた逢える日が来るだろうか…


彼の記憶に刻み込まれた光景は、死ぬまで消える事はなかったようだ。
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 10:07:07 ID:AAECVl4E
ジョニーなにしてんだwww
573名も無き冒険者:2007/06/10(日) 11:33:08 ID:32Tp3fcN
TIPS: 鳳7の愚痴ノート

○月×日
昨日の定時巡回中、巨大蛇を目撃する。
日本にそんな蛇がいるわけないし、気のせいだと思いなおす。
その日の夜、夢に巨大蛇が出てきて襲われる。
悪夢のせいで寝坊し、小此木二尉に説教を受けた。
あの胡散臭い雛見沢弁が気にくわねえ。

○月×日
定時巡回中、巨大蛇を再び目撃。
巡回中であるため、短時間の独断調査を兼ねることにする。
山内を少し捜索するも完全に見失ったため、巡回に戻ろうとするが下山途中にアクシデントに遭い気絶。
どうやらドラム(中身は空)が頭に直撃したためのようだ。
なぜ山の中にドラムがあり、頭上に落ちてきたのかが意味不明。
本部に報告するもまともに取り合ってくれず、鷹野三佐からも注意された。
あの見下した視線が気にくわねえ。

○月×日
前回・前々回の反省を生かしカメラを携帯する。
むろん本部にも許可をもらったので足取りも軽やかである。
巡回途中で富竹二尉と遭遇。
どうしてもフィルムが欲しいと懇願するため、一本しかないフィルムを渋々提供。
フィルムを提供し富竹二尉と別れてから五分後、巨大蛇がゆうゆうと目の前を通り過ぎる。
抱きかかえるように掴もうとするも、尻尾ビンタを食らわされてKO負け。
気絶はしなかったものも、またしても取り逃がしてしまう。
あまりの屈辱にやり場のない怒りが収まらない。
これも全部あの富竹二尉のせいだ。
あのへらへら顔が気にくわねえ。

○月×日
今回の定時巡回の装備は完璧といっていいだろう。
営林作業用の道具を携帯しているため、巨大蛇対策の武器としては文句はない。
さらにカメラも携帯し、フィルムもちゃんと予備を用意してある。
意気揚々と巡回をスタートし歩き続ける。
そうして何事もなく巡回を終えてしまった。
そう。終えてしまったのだ。
俺は来た道を振り返って立ち尽くしていた。
あの巨大蛇を定時巡回のたびに目撃していたのに……
完璧を自負していた装備で臨んでいたというのに……
こんなにも切ない気持ちになったのはいったい何年ぶりだろうか。
佇む俺の耳に聞こえたのはひぐらしの鳴き声だけだった。
この日、俺の心に刻まれたのはひぐらしの鳴き声だけだったのだ。
こんな気分にさせたあの蛇の存在が気にくわねえ。
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 12:53:08 ID:PqAVsBjS
鳳7・・・内面不満分子だったのか
ドス黒いオーラ醸し出してやがる・・・
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 13:21:46 ID:J9gz0Py6
>>569
アナコンダは別に骨を砕くわけじゃないぞ、締め付けて血管を圧迫して意識を落とすだけだ
ようは柔術の締め技と同じ
576TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/10(日) 13:34:02 ID:50VbgwKr
>>575
正しい補足サンクス!
イメージで書いてた
骨を砕き→締め落としに脳内変換ヨロ
577本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/10(日) 17:28:27 ID:LwIs4DmP
唐突なる、乱入。
音も無く背後に出現した気配に前原圭一が気付いたのは、その誰かが自らの上着を掴んで、下に力を込めて引っ張ったからだった。
「えぐっ!? でぁ、でぁれだぁ?!」
襟元が力任せに引っ張られて、首が締まる。当然の結果として呼吸ができない。
「ま、ま、前原さん! た、助けてぇっ!」
「て、てぇうみゅいたくぅん?! な、んどぅぇ、きょんなてぅきょぬぃ?!」
後ろからの声が、自分のクラスメイトだと、パニックと酸欠で真っ白になりかけている頭で彼は理解する。
これが学校の昼休み中のプロレスごっこならば、組み付かれてからのバックドロップでもブレーンバスターでもジャーマンスープレックスでも甘んじて受け入れよう。
だが今は部活の真っ最中。しかも標的の3メートルの巨大ヘビを目の前にしての一人ぼっちのタイマン勝負という、不条理な運命の最中なのだ。
邪魔をするな。というよりは、どんな理由でここにいるのか知らないけれど、助けに来てくれたのね。と思いたかった。
……しかしながら。この状態では、さらなる危機に直面しているに過ぎません。
離れてください。いや、とにかく上着を引っ張るのをやめて。墜ちる、堕ちるからぁ!
そう思ってなんとか彼を引き剥がそうとするも、後ろに回した手が届く範囲に彼はいなかったのだ。大樹は圭一の完璧な死角に、意図せずして入り込んでいた。
「てぇ、てぇうみゅたくぅ……、て、てぇ、は、はなしふぇえ……」
ぜいぜいとした口調で、そう伝えようとする。もう顔は赤を通り越して青黒くなりつつあった。
「わ、わぁ! 来た!」
自分を軸にして、大樹が反転する。
刻々と磨り減る体内の酸素と比例する力。圭一はその動きに逆らえず、また逆らえる力も無く、勝負相手の真逆を向いた。
そこにいたのは……、鬼ヶ淵沼の底にいるという、鬼だと思った。
背後に「怒」と書かれた真っ赤な炎が良く似合う、地獄の門番が、まさに憤怒の形相で、立っていた。
……あれ? 今日って俺の命日だったけ?
大分、霞がかかった思考で、圭一はそんなことを考えていた。
578本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/10(日) 17:29:45 ID:LwIs4DmP
鬼が一歩、前に出る。
後ろの彼が、一歩下がる。圭一は引きずられて一歩下がり、首がまた、きつく絞まった。動脈すら締まっているかもれない。と、思った。
「……どうして。……どぉうしてなんだぁっ!!!」
鬼神が吼える。
彼はどうしてその服を着ているんだ。と聞いたのだったが。
大樹はなんでヘビの捕獲を邪魔したのか。と、聞かれているのだと思い、圭一はそもそも、質問の意味が理解できないし、できる状態ではなかった。
「……あ、あの、えっと。……これは、その」
大樹がしどろもどろになりながら、丸く収まるような言葉を探る。その全身は震え、冷たい汗が流れて止まらない。
震えているのは、自分だけではなかったのだが。
膝が嗤う。同じく、自分の前にいる人の膝も。圭一の膝も、嗤っていた。――いや、それは脱力。立とうとする力が込められないから、起きたこと。
つまり、圭一は酸欠により窒息したの――ではなかった。
この段階では、まだ彼の意識はあった。ならばなぜ、立つのを止めたのか? 力が無くなったのか?
無くなったのではなく、奪われたのだ。大樹の着ている上着――、スピリット迷彩服。それに宿っている神秘のせいで。
神秘の一つは、気配の遮断。これは大樹自身も理解している。足音がしなくなる、というもの。
さらにもう一つの神秘は、相手から生気――スタミナを奪う、というものだった。
密着した状態から相手の首を絞めることで、この神秘は作動する。意図したわけではないが、結果的に似たような状況となり、圭一の生気を根こそぎ奪ってしまった。
前原圭一。――再起不能(リタイア)
崩れて落ちた前原砦に盾の用は成さない。大樹はさっきまで弾んでいた心臓が落ち着きを取り戻していたことに気付き、なんとかもう一度逃げ出そうと、翻したのだが。
――そこに巨大ヘビがいたことを、すっかり忘れていた。
鎌首を持ち上げていたアナコンダに真正面から特攻し、玉砕する。
ヘビはその顎で大樹の肉に噛り付こうとしたが、羽織っていた上着に食いつき、もがく。
「うわっ?!」
のたうちまわったヘビの動きに翻弄され、大樹は投げ出された。
残ったのは、鬼神と、蛇。
この勝負の勝者が、決する。
奪還し、勝利する。
鬼神がゆっくりと、獲物を捕らえようと、歩みだす。
だが敵もさるもの。食らいついたものが己が視界を遮ろうとも、身の危険を感じて逃げ出そうとする。
それでも、もう、後はない。
大木が壁となり、それ以上蛇は進むことができない。逃げることもできない。
――いよいよ、終幕。
「……終わりだ」
ゆっくりと伸ばした手が、掴もうとして。
「ええ。――本当に、この場所じゃなければね」
彼の手は空を切った。
揺れて、……釣り下がる。
――スネア(宙吊り)トラップ。
これが彼女の――北条沙都子の仕掛けたトラップの一つだということに、彼が気付いたのは。
彼の真下で――、古手梨花が、獲物の頭を撫でているのを眺めていた頃だった。
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 19:15:53 ID:PqAVsBjS
速いペースで乙!
しかしスネークがこのままあっさり敗北するとも思えない・・・
もう一波乱ありそうな気がする
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 20:23:49 ID:oK6FRSpp
うがあぁぁぁぁ?ここで区切りますかあ?
でもGJイィ!
581本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/10(日) 23:12:19 ID:rJHs7UkN
彼女の、――仕業か。
俺は理解する。富田君にしても、岡村君にしても、俺の塒(ねぐら)を探し当て、人のものを奪い取るような真似はしないだろう。
とんだ泥棒猫だな、彼女は。
ぶらんぶらんと大木のかなり上で宙吊りになるという、この状況で、俺はそんなことを考えていた。
彼女――古手梨花は、俺が釣り下がっている真下で、俺の獲物で、今回の「ブカツ」の勝ち越し点となるアナコンダを、まるで飼い犬のように撫でている。
それができるのは――、彼女が羽織っている、上着のせいだろうな。
彼女が羽織っている黒とオレンジの上着――ホーネット・ストライプ迷彩服の、能力だ。蜂、毒蜘蛛、蠍、そして蛇。あらゆる人に危害を加える生物を、抑止する。
彼女にはミステリアスな部分はかなり多いとは思っていたが、まさか偶々自分が持ってきた装備品の特性まで把握しているとは。
いや侮れん。……だが。
俺は時計を見る。
既に3時限目も終わりに近いが、完全に終わっているわけではない。
一番最初にさわった者が勝つ、とは言っていなかった。それにある意味これは、反則に近いだろう。……第三者の勝利なんて、な。
俺は腹筋に力を込め、柔軟体操をするように手を足の先に伸ばす。両腕で足を拘束するロープを握る。
大佐に言われたことを馬鹿正直に守っていたからな。ナイフすら、携帯していない。
ならどうするか。……簡単な話だ。
腕で、ロープを、――引き千切る。
「う、うおおおおおおおおおおっ!!」
声を上げながら、ロープに力を込める。ブチ、ブチと、僅かずつではあるが、ロープは切れていく。
「くすくす……。頑張るわね。スネーク。でもここ、沙都子が仕掛けたトラップ、わりと多いとこなのよ。裏山ほどじゃないけどね」
真下にいる梨花が見上げながら、勝利宣言をする。そこでロープを切っても、時間まで逃げ切れると、言いたいのだろう。
「何を言っている。まだ勝負は終わっちゃいないさ。今のうちに遠くに逃げておいたほうが懸命だぞ」
「あら、そう」
じゃあ、そうするわ。と言い残して、梨花は従者を引き連れて駆けて行く。
それを見逃しはしない。ロープを千切り、飛び降りる。残りのロープをとって拘束を解き、追い駆ける。
彼女の行く方向に、間違いなく沙都子が作ったトラップは点在する。
しかし、それはさっきのように、不用意に踏みさえしなければ作動しない。彼女が作ったにしては初歩のトラップだ。
注意深く見れば、まずかかりはしないが――、問題は、時間制限だろう。
時間が来る前に、追いついて、奪還しなければならない。だからよく地面を見るなんて、そんな余裕は無い。かといって、また罠を踏めば、間違いなくタイム・オーバーだ。
最速でこの地域を突破し、かつ、一度も引っ掛からない。
何処に何のトラップが仕掛けられているのか分からないのに、それは可能か?
現実的には、まず実現不可能な確率だろう。ルーレットの玉が、赤と黒、どちらに入るのか。二分の一の確率も、機会が多いならそれは天文学的な数字になる。
ましてやここに、どれだけの罠があるのか。全くわからない。二分の一では効かないことは、確かだ。
そんなとき、できることといえば、何だ?
自問する。そして出した答えは、実に簡単なもの。
――賭けるのさ。
彼女が通り過ぎた道。彼女が通った道筋はこうだと――、仮定する。
そこを、突っ切る。突っ走る。
それしかないのら――、そうするまでさ。
「いくぞ!」
誰にかける号令でもなかったが、その言葉を合図に、俺は疾走した。
582本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/10(日) 23:13:15 ID:rJHs7UkN
もうすぐ――、鐘が鳴る。
それは、このゲームの終わり。この勝負の決着を意味していた。
この場所で幾つか点在する、見晴らしがよい天然の広場の一つ。
その場所で彼女は、彼の到着を待つ。
来るか――、来ないか。
来なければ、私が勝つ。
来れば――。
時計を持っていないから、今は何時か分からない。
でも、終焉はもう、近い。
そして、来るか、来ないか、花の花弁を摘み取りながら占おうとして、手ごろな花を摘み取ったとき。
彼が、現れた。
「……来たのね」
「……ああ、待たせたな」
彼は賭けに勝った。
そうして今、彼女の前にいる。
ここにはもう、沙都子の仕掛けたトラップは無い。
ならば、この勝負は彼の勝ちだろう。
彼女がいかに蛇を手元に置こうとしても。
力づくでは敵わないことは、もうわかっている。
「……梨花」
彼が近づく。
「ええ。そうね」
「ああ……、さあ」
返すわ、と。
私は――、上着を放り投げた。
「?! 梨花! 何を?!」
彼は風に待った上着を取ろうとして、手を伸ばす。
それが、決定打。
私の周りには沙都子のトラップは無いけれど。
彼が上着をとって足を着いた場所にはもう一つ。あなたがさっきかかった、宙吊りの罠があったんだから。
彼は宙に浮き上がる。これで、彼の勝ちは無くなった。
あとは――、目の前で目の色変えたこの爬虫類を、手懐ければ、私の勝ちね。
583本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/10(日) 23:14:19 ID:rJHs7UkN
「梨花!」
遠くから、彼が叫ぶ。
彼女がこの戦いに、どんな気持ちで望んだのか、それは彼女以外誰も分からない。
だが、懸命な判断とは言えない。
魔女は魔物を隷属させる魔法を自ら解いた。
それは自殺するということと、どれほど違いがあるというのか。
「逃げるんだ! そいつは君じゃ抑えられない!」
彼の意見は正しい。力づくでどうにかできるような相手じゃないことぐらい、彼女も理解している。
しかし、彼女は逃げない。
後ろを振り向いたら、たちどころに巻きつかれて絞め殺される。――そう、理解していた。
それは正しい。すでに蛇は、人に追い立てられた過度のストレスで、殺気立っていたから。
無用心に動いたら、攻撃される。
かといって、黙って突っ立っていても、同じこと。
蛇はすでに鎌首を持ち上げ、今にも襲いかかろうとしている。
縮まったバネは伸びる以外に、行う術を知らない。
まさにそうであるかのように、蛇は、牙をみせる。
ここには、彼女と、魔物。
そして傍観者がいるだけ。
なんと残酷な、なんと凄惨な見世物か。
このあとにおこるであろう惨劇を――、わざわざ見せつけるのか。
そして。
牙が恐るべき疾さで華奢な柔肌に喰らいつこうとした、とき。
『 下がれ。 下郎 』
――人ならざる、声が響いた。
その声は凛として透きとおり、厳かな威圧を以て語られる。
『異国より迷い来た哀れな来訪者よ。この娘に――、仇を成すのか』
魔物は、清浄なる声に、その力を緩めた。
『自らのために他の命を奪い、生きながらえるは此岸の掟。我はそれを咎めぬ。だが知るがよい。遠い地よりいでし者。此の地で我が眷属に仇成す事。それ即ち其方の眷属に千年に及ぶ災厄を招くことだと』
彼女の――梨花の後ろから、発せられる何者かの、声。
人、なのか。いや、人がこんなこと、できるものなのか。
古手梨花、君は一体。
「何者、なんだ……?」
彼はそう、呟いていた。
やがて、魔物は魔力を失い、その場に小さく丸まった。
その頭に、小さな手のひらが乗せられる。
やがて、学校から聞き覚えのある鐘の音が響く。
その音に紛れるように。
「ありがとう。……羽入」
そう、梨花は呟いた。
584TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/11(月) 02:05:13 ID:84SiVMwh
GJ!!!!!
585ホーモネーター ◆CFpcUWcaBU :2007/06/11(月) 03:19:10 ID:zbinBKPj
タイマン雄ずり 投稿者:闘魂野郎(4月12日(水)14時22分28秒)
俺はプロレス、喧嘩、タイマンの男同士の闘いに性的に興奮する。黒ビキニで股間を力強くモッコリさせ、
黒の薄手の長めのソックスをびしっと決め、レスラーや戦士に成りきって、鏡に向かって仁王立ちになって
せんずりをぶっこいている。鏡に映って己の姿を闘いの敵として腕組みして睨合い、闘いの構えでガン飛ばし、
大股で筋肉と勃起誇張して、野郎比べをする。雄臭ぇポーズをいつくつか決め、鏡に映った自分に挑発し闘い
を挑む。腰突き出しオラオラ節で興奮に火が付き、それまで手を触れてない男の竿は男同士の体のぶつかり合い
を今かと待って、限界まで勃起し、我慢汁をながしている。 野郎のタイマンに火が突き、ついにビキニの横から
激しく勃起した雄竿を掴み出し、鏡に映っている自分めがけて、取っ組み合いをやっているかのように、激しく
扱きまくる。容赦無い男のタイマンずりだ。相手がギブするまでオラオラ節炸裂させて鏡の己の姿との戦闘を繰
り広げる。”てめぇーやるんか?!”、“この野郎!”、”うぁー、うぉー”連呼でさらに扱き上げる。

586ホーモネーター ◆CFpcUWcaBU :2007/06/11(月) 03:25:27 ID:zbinBKPj
米人気シリーズの新作映画「オーシャンズ13」のプレミア上映会が5日(現地時間)、
米ハリウッドのチャイニーズシアターで行われた。
上映会前には、米男優ジョージ・クルーニーさん(46)、ブラッド・ピットさん(43)、
マット・デイモン(36)さんら豪華キャストが、自らの手形や足形を刻む記念式典に参加。
シリーズ全作での共演で仲の良さが評判の3人は、終始リラックスした様子で臨んでいた。

AP通信によると、式典が行われたシアター前の広場は、人気スターらの手形・足形や
サインを刻んだプレートが敷き詰められたハリウッド屈指の観光名所。両手両膝を
ついた体勢で形を取った3人は、セメントで真っ黒になった手のひらを広げておどけて
見せるなど大はしゃぎ。クルーニーさんは「男同士で四つんばいになる行為なんて、
このメンバー以外とじゃ考えられないね」と過激なジョークを飛ばし、報道陣を笑わせていた。

またレッドカーペットには、同映画に出演している米男優アル・パチーノさん(67)や
ピットさんの恋人で米女優のアンジェリーナ・ジョリーさん(32)も登場し、集まった
ファンからの熱い歓迎を受けていた。映画は、全米で8日から、日本では8月11日
から公開予定。

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/news/20070606mog00m200011000c.html
587ホーモネーター ◆CFpcUWcaBU :2007/06/11(月) 03:29:15 ID:zbinBKPj
    いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)

ここに「うほっ」と「moon」という脈絡のない二つの文字がある
   うほっ ( ゚д゚)  moon
    \/| y |\/

二つ合わせると「うほっmoon」になるが、これでは意味が不明だ
      ( ゚д゚)うほっmoon
      (\/\/

そこでExciteの英日翻訳で「英→日」に訳してみる
http://www.excite.co.jp/world/

      ( ゚д゚ )********
      (\/\/
588ホーモネーター ◆CFpcUWcaBU :2007/06/11(月) 03:42:23 ID:zbinBKPj
589名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 12:31:47 ID:4OUfkr1x
581〉〉GJだな。ついに羽入キター。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 21:27:16 ID:tpdCsfWl
本編さんGJ!!!!
591本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/12(火) 01:31:41 ID:dctHVirv
「……まあ、どんな動物もとってきて構いませんとは、言いましたが」
知恵が、いくらなんでも、良識というものがあるでしょう。と言いたげに、俺を見る。
3時限目が終わり、今日最後の授業である4時限目に間に合うように、生徒達を学校に戻したのだが。
……さすがに、捨て置くというわけにもいくまい。そんな暇も、なかったしな。
すっかり梨花に懐き、彼女の周りを回るように動いている――、巨大ヘビを。
「……で。本当にスネーク先生。どうするんですか、これ?」
「……食って構わんというなら、そうするが」
冗談でもそんなこと言うと、ものすごく悲しい顔をするんだよ、梨花が。
「……みー。ヘビは本当にかわいそかわいそなのです。このままじゃスネークに頭から齧られて共食いされるのです」
きっと彼女の頭の中では、今晩にでも俺がアナコンダを蒲焼にして食うことを予想しているのだろう。
「……さて、どうしたものかな」
俺と知恵が、ヘビの今後の身の振り方を模索していたのだが。
「うむ! スネーク先生。知恵先生。ここは私にまかされよ」
校長が、話は聞かせてもらったと言わんばかりに颯爽と登場する。俺を押しのけ、梨花の隣にいる巨大ヘビと視線を合わせる。
ヘビのつぶらな瞳と、校長の鷹のような三白眼が交差する。
……その状態で、数分が経過し。
「うむ! 決めましたぞ。先生方!」
開眼したかのように、校長が決断した。
「ど、どうするんです?」
知恵が、恐る恐る尋ねる。
「飼います」
「……は?」
知恵が、ぽかんとした。後ろにいる生徒の何人かも、口をあんぐりと開ける。
「あのー。校長先生? それ、マジですか」
「冗談でこういうことは申しません。飼うと言ったら飼うんです」
そんな無茶な。と子供達の何人かはそう言うが。
「無茶でも何でもありません。鶏小屋や小鳥小屋、ウサギ小屋などはあっても、ヘビ小屋を作ってはいけないという決まりは何処にもない!」
まあ確かに、それはそうなんだろうが。
「いやしかし……、子供達の父兄から苦情がくるかもしれませんし」
「大丈夫です。もうこのヘビは、人に危害を加えることは無い」
やけに自信たっぷりに、校長は答える。
「……校長。それについての根拠は?」
俺は尋ねる。
「このヘビの、瞳を見ました。……一点の曇りも無い。私はその純真さを信じます」
ああ――。つまり、その、なんだ。
校長……、ヘビがわりと、好き、なんだろうな。
とりあえず校長室のスペースの一部を、ヘビ小屋に改造し、ゆくゆくは、子供達に生態観察の一環として提供する。……ようだった。
「なにはともあれ……。一件、落着か」
「ヘビもこれでスネークに今晩のご飯にされなくてすんで良かったのですよ」
にぱー。と、彼女が笑顔で言った。
592本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/12(火) 01:42:46 ID:dctHVirv
「ちょ、ちょっとまったぁ! まぁだ問題残ってるぅー!」
魅音が、腕を前に突き出して、そんなことを言う。
「……何かあったか?」
「いやそりゃ大アリでしょ旦那! おじさん達と先生の戦いが、いつの間にか勝者梨花ちゃんで終わっちゃってるし!」
「気にするな。もう済んだことだ」
「いやそーゆーわけにもいかないっしょ! ねえ圭ちゃん?!」
「…………あ? ……なんか、……言った、か。魅音……」
机に突っ伏したまま、圭一が答える。
「圭一くん。ずいぶんグロッキーだね。なにかあったのかな? かな?」
「気にするなレナ」
察してやってくれ。
「魅音。僕も部活の一員ですよ。それとも……、参加資格がないから今回の勝利は認められませんか?」
残念そうな表情で、梨花が部長に問う。
「あー、うーん。確かに梨花ちゃんは部活メンバーだし。けど今回は身長制限かけてたし。……でも梨花ちゃんアナコンダ捕まえちゃったしなあ……」
うむむ。となにやら考え込む魅音。
「別に悩むほどのものでもあるまい」
俺が助け舟を出す。
「つまり、スネーク先生としてはどうお考えで?」
魅音がリポーターのような仕草で、俺の顔に腕を突き出す。
……どうであれ、俺がアナコンダを捕獲できなかったことには違いはない。
最後の局面。梨花があの状態から勝利をものにしたのは、危険を顧みずに、大きな賭けにでたからだ。
成功する確率はどれほどのものだったか――。決して高い確率ではないことは、確かだった。
失敗すれば――、大惨事でもおかしくない、状況だった。
幾ばくかの年月しかすぎていない彼女が、自らの命を餌にするという愚を、褒め称えられるわけがない。
だが、そうすることでしか、勝利することができなかった。少なくとも、彼女はそう考えた。
そして、無謀とも言うべき――、命綱の放棄。
しかし結果として、俺は敗北し――、彼女は勝利した。
その一点においてだけは、評価しても、いいのではないかと、思った。
だから。
「俺の負けだ……。梨花、君が優勝だ」
心の底から、そう思った。
梨花の顔を見る。
その顔は――、微笑んでいて。周りの皆にも、笑顔が、あって。そして。
「よっしゃ――っ!! 言質とった――っ!!」
魅音がはしゃぎ、レナが拍手する。圭一は……、突っ伏したままだったが、その顔には、悪意とも取れる笑顔が、あって。
……どうなってる。
「いえ――い!! 部活メンバーがスネークに勝った――っ!! さーて。そんじゃいくかねー。おまちかねの――ばっつげえぇっむぅ――――っ!!!」
「「「「待ってました――――――っ!!!」」」」
魅音の掛け声に、クラス全員が呼応する。
これは、まさか。
「そんじゃねえ。おじさんは是非ともスネークにネコミミスク水メイド(首輪つき)で村中闊歩してもらいたいんだよねー」
「えっと、レナはね。先生にカネーオサンデーズのおじさんの格好でお持ち帰りしたいかな。かな。」
「そんじゃ俺は、スネークに萌え学の真髄を叩き込んで、その成果をエンジェルモートで全開にして頑張ってもらおうか。勿論、店員と悩ましいポーズのショット写真をフィルム10個は収めてくれよな」
嵌められたあっ??!!
「まーまー心配しなさんなスネークの旦那。最終決定権は、ほら」
魅音が促す先には――。古手梨花が。
「梨花ちゃん。レナの意見、良かったら使ってね」
「梨花ちゃん! 俺のネタのほうが絶対面白いって! オススメだってば!」
「さあ梨花ちゃん! ファイナルアンサー?!」
梨花の、答えは。
593本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/12(火) 01:49:47 ID:dctHVirv
「今日一日、僕の言うこと聞いてくれればそれでいいですよ」
余りに、拍子抜けの言葉。
少なくとも、地獄に仏とは、このことか。
「……それで、いいのか」
「はい。それでいいですよ」
「……わかった。なら、そうしよう」
「それじゃスネーク。一つ、お願いします」
「これは?」
「その紙の隅に、名前を書いてください」
「……怖いな。何かの契約か?」
「そんな上等なものじゃないですよ。……書きましたか?」
「ああ。書いた」
「それなら――、それを、校長先生に渡してきてください」
「それで、いいのか?」
「はい。それでいいです」
それぐらいなら――、可愛い、用事だ。
「わかった。それじゃ行ってくる」
「はいです。……スネーク?」
「なんだ?」
「しっかり歯は食いしばってください」
彼女が言った言葉の意味が分からないまま――、俺は教室をでる。
……俺が今手に持った紙に書かれている、短い一行の文章。
そこに書かれていたのは。
「お前の髪の毛、全部毟ってやる by ソリッド・スネーク」
このあとスマッシュブラザーズでも食らったことがない、多段空中エアリアル(ゲージMAX仕様)を食らうことなど。
予想なんて、できやしないだろ。普通。
594本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/12(火) 01:52:50 ID:dctHVirv
<以下本編に関係ない駄文です。閲覧注意>
>>593
なんのひねりも無く投下してしまいまいた。
誰かがTIPSでIFの結末を書いてくれると嬉しいなあ。

……などと要望上げてみる罠。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 12:27:29 ID:UkTlIyjU
いいや、GJだよ。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 12:55:41 ID:QsyffMq3
>>595
スマブラGJ!!
597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 13:01:17 ID:3+oG7Ubs
TIPSないほうがいいんかな?
『TIPS: 嵐の前の静けさ』というタイトルでバトル前の展開を書いてたんだが・・・
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 16:39:51 ID:FGp8iIfv
       ,. - 、
       i_r、ミ
     , --┴┴-、_
  /   ...,,, __ _,..ヽ、
 /    /ノノ  )ヾヽ)     __
/    / ‐-    -‐j    r<r,.\
〈    / ,,▲、  ,▲〈   _/ヽニヾノ,}
|r'ヽ ノ    (_、_,)  |   / ` ,,/    「やだ、母乳が止まらない・・・
!{、 !|     トェェェイ / /  /          恥かしがらないで飲んでもいいんだぞっ」
ヾ ヽ、   \ニン ノ/  /
 }   ` '' ー "´\ /
/       /⌒ヽヽ、
|   \__,,/  ,,' |  ヽ、    .。::・。゚:゜゚。*::。.
\  '´  __,/(,ノ!   (3 。:*゚。::・。*:。゚:+゚*:。:゚:+:。.
 | \_  _∠,,_  _人_,ノ     ゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:。:゚
 |   ̄    ̄    /        ゜+:。゜・:゜+:゜*。
/        ,..  ...|
599名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 14:21:38 ID:rmYU4v4+
.   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、
  {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.',
  _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j
. { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;<      !   .  , ,      .
. ヽ.ゞさ;;}      ,.r'_ ,..)、  !;,.!  ヽ、_,人_,ノ、_,从,人.ィj、ノv1ノ、_,从,人
  ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/    )
    ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′ ‐=、´ 俺のチンコは23cmだぜ!!
    ノ,;:::\   ` ー" , '      )
 ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、     , '⌒r‐v'ヽィ'⌒Yソ、ト、!yヘ!r‐v'ヽィ'⌒
600名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 23:04:38 ID:IuKVTfv4
>>597
TIPSはあっても良いんじゃないかな?
つながらないカケラとして扱われるかも知れないし
601名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 16:48:05 ID:50YdL1nc
とりあえず投下してから、判定するよ・・・と、言いながらそれを読みたい俺がいる。
602名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 09:36:32 ID:WAXxnetk
     〈〈::ヽ彡 ブ        ,   ´` ヽ
         ヽヾ:;ヽ    ン     、'   ,.、、,.、   ';         、 」\VヘV
/l"ヽ      彡ヽヾ::ヽ彡       .ゝ > 、   `; ;   //)  _>
(人, ) 彡      彡ヽヾ::ヽ彡     Yヘ|  -≧y ,_!ソ彡///   > ====、
 \ \       彡ヽヾ::ヽ      ー   y、ュヾ/   ///-z ̄    lll 〃
  彡\\彡       ヽヾ::ヽ     ゝ  T三ゝ/_゙  ///彡 _>   〃 ll ll ll
   彡\\彡    彡ヽヾ::ヽ彡  /   i   ヽ ///  ´ ̄7       =''
     彡\\彡    彡ヽヾ:ヽ ノ   ・ i /   〉//彡   7      ==z_
      彡\\彡 ブ  彡ヽヾ /   7 ノ/   / /    /ヘ         ̄ ||! ||!
        彡\\彡ン     /   /  /   //  //   /ー         〃〃
`丶、.彡    シュッ \\ シュッ  /  / l /  / .l //彡     レ'´|/V
`丶、`丶、 彡    \\ /   / /  /  ! /
 彡`丶、`丶彡  ヽ,'~つニ〉  / /   /   j _,. - ' ´
    彡`丶、`丶彡 ゙へノ7 ノ  /  /     i  _,- ' ´
       彡`丶、`丶、彡くヲ``  ヽ/       ヽ
           彡 _,. -ヾソ  ノ         ヽ,
           r ' ´   `ー‐'´\\        ``丶、
           l         (_人__)- 、_        l
              l    r -- ' ´       ``'ー、    l
           .|    l               l    |
            |    /          ブ ン   l   |
603名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 11:49:47 ID:Lbx/RqGe
本編さん、ハイペースで飛ばしてたから小休止入ったかな?他の職人さんのIF待ち?
自分も書いてみたいけど才能ないからスレ汚すだけになっちゃうし
気長に待つ間にオリスクVer.2再度プレイしてみたけど、やっぱ出来がいいな
デザートフェスタの場面なんてキャラの表情変化とか演出がうまいよホントに

祭囃子編持ってなくても、使用楽曲と同名のファイル作ってディレクトリに置けば
プレイは出来るし(もっとも音楽が違うから雰囲気はアレだけど)
検索したらこんなのがあった。これが正しいのかどうかは知らない
ttp://www15.ocn.ne.jp/~rgb/unofficial/tree.txt
自分の持ってるMGSとかの素材を組み合わせてみたら意外と楽しかった
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 11:56:06 ID:9DszKjuI
まーたしかに止まってる罠。某板のネタスレみたいに勢いないしな。ま、まったり行けばいいんじゃね?
605名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 11:59:33 ID:A/zBHwjj
上の方に有る所為で荒しが多い罠
606暇潰し:2007/06/16(土) 19:44:59 ID:rxD5jXCv
明日の朝までに職人さんの投下がなかったら、暇潰しの続きを投下します。ストーリーは、スネークが雛見沢への道を歩いている所から始まります。そして、完全に日が沈んだ夜の雛見沢の道を歩いているスネークの所へ突如・・・!てな感じで始まります。
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:42:23 ID:PCXsVQGe
おう、待っていたぜ!
あと、>>499も書いてくれねぇかなぁ
気になってんだが
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 22:44:30 ID:LddYgq+W
>>248
沙都子を守るよ。で少しうるうるしました…
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 23:29:16 ID:BvF6G2sf
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
610TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/06/17(日) 04:01:58 ID:RoJlpN+3
TIPS:騒ぎの後


パチン

焚き火の爆ぜる音が木霊した
俺はタバコの紫煙を吹きながら今日の出来事を振り返る

今日の騒動で、ひとつ分かった事があった。
あの校長はただ者ではない…
受け身も取れなかった…

俺はそんな事を考えながらサバイバルビュアーで自己治療をしていた

打撲、骨折…etc

まったく…
あいつ等はギャグで平気でも、俺はリアル治療なんだ

R3ボタン
「畜生が!」

一通り治療が終わると明日の行動を考える

どうしたものか…

色々と考える内に俺の思考は眠気という闇に溶けていった…



短文で処理してみた
なんかスマン…
611名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 07:43:23 ID:Ea3CIfD6
リアル治療って言葉が既にギャグだな
乙!
612名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 09:20:37 ID:6n/7wXH2
スネーク・・・
やっぱ校長に殺されても誰か叫ぶのかな
613暇潰し:2007/06/17(日) 15:01:19 ID:ni6QRxNI
すいません、いきなり、会社から呼び出しくらったんで今から仕事いってきます。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 15:04:24 ID:Gzv9Zir+
そんなの気にスンナ暇潰し、マターリ待ってるから
それより今度からメール欄にsageって入れてくれ
615名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 16:05:30 ID:Yx0yRxCB
基本はsage進行のほうがいいな
616本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/17(日) 23:15:37 ID:n93Vzydp
いっただきまーす。と、教室に子供達の明るい声が響く。
四時限目が終了し、今の時間は昼食となる。これを過ぎれば教室の掃除。それが終われば後は下校で自由の身。
午後の授業がない解放感の中で、皆が思い思いの弁当箱に、鮮やかな色とりどりのおかずを詰め、それを広げていた。
「さってとー。おべんとおべんとー。んー。お腹へったぁー」
魅音が圭一、レナと机を合わせて、自分の弁当箱を広げる。続くように二人も、弁当箱を机の上にのせる。
「あー、俺も腹減ったぜ。今日はかなり運動したからな」
運動のせいだけではない疲労を訴える圭一が肩を揉みほぐす仕草をしながら、結び目を紐解いていく。そして蓋を開けるなり、ウインナーと箸で掬った白飯を口に押し込んだ。
「圭一くん。駄目だよ、ちゃんといただきますって言わなきゃ」
レナがフライングをした圭一を嗜める。
「あ……、悪りぃ。けどよ、ものすごく腹が減ってるんだって。まだちょっとだけだし、このぐらい見逃してくれよ」
「駄目。圭一くん上級生でしょ。小さい子達のお手本にならないと」
「しょうがないなぁ圭ちゃんは。それじゃ二人とも、はい両手を合わせて胸の前。いただきますと一礼します。……はい完了。そいじゃ食べよっか」
魅音が二人を仕切り、食事の前の礼儀を交わす。二人も、その動きに倣った。
「……あれ? 魅ぃちゃん。梨花ちゃんは?」
いつも肩を並べてその隣にいる梨花が、今はいなかった。
「ありゃ? ほんとだ。どこ行っちゃったんだろ?」
魅音も辺りをきょろきょろする。
「トイレとかじゃないのか?」
圭一がすぐ戻ってくるさ、と呑気に言った。
「うーん。すぐ戻ってくるとは思うけど……。ちょっと待とうか」
魅音がそう言う。レナも。
「うん。そうしよう」
と、相槌を打つ。
「そうだな。ちょっと待つか」
圭一も、二人の言葉に従う。
そうして少しだけ、教室の秒針が進んだころ。
ぽつりと、圭一が言った。
「……そういや今日、沙都子いないんだな。詩音も、今は診療所か」
いつもなら。
沙都子の席に、詩音が作って持ってきた弁当箱がのって。蓋を開けると、鮮やかな色彩が散りばめられたおかずがあって。
沙都子が気付いて。美味しそうなおかずの中に、沙都子が嫌いな野菜が必死に姿を隠そうと努力しているから。
詩音がおかずを箸でとり、沙都子の口まで持っていく。
沙都子は嫌いなものだから、食べられないと逃げ出して。
そんな風景が、日常だった。
――それが今日は、無いから。
淋しく、感じた。
617本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/17(日) 23:17:22 ID:n93Vzydp
保健室の薬品棚を探る。
テントに戻ったら、治療するための薬品を確保するためだった。
「……しかし。本当に容赦無しだな」
子供ながらの悪戯とはいえ、少し度が過ぎてやしないだろうか。
……そして校長。あんたも随分大人気ないな。
もう少し寛大な心で、接してほしいものだ。
割れたと思ったほど強烈な痛みが残る顎を摩りながら、薬品を幾つか取り出した。それをバックパックにしまっていたとき。
「くすくす……。泥棒」
「お互い様じゃないか」
出入り口の扉から、梨花が俺の蛮行を覗き見し。俺は午前中の悪行を指摘する。
お互いに、悪びれることも無く。
梨花が近づいてくる。そして俺の後ろを通り過ぎ、誰もいないベットに腰掛けると、
「盛大な音だったですよ」
俺が仕置きを受けていたときの感想を述べた。
「そうか。してやったりといったところか」
皮肉を込めて言う。言ったつもりだったが。
「本当は申し訳なく思っているわ。……彼らに対する目眩まし程度にするつもりだったんだけど」
彼らとは――恐らく、圭一達。「ブカツ」の面々に対するカバー・ストーリーとして、俺をスケープゴートにしたと言いたいのか。
「……目的は、別にあるのか」
「ええ。スネーク、貴方は今日の残り半日、私の頼みを聞いてほしい」
「どうして?」
当然の如く聞き返す。梨花の意図が……読めない。
「私が未来を勝ち取るため……。いえ、私を救ってほしいから」
真摯な目が、俺を見据える。
偽りや打算……そういった感情は一切無い。そう信じるに足る、眼差しが、そこにあった。
「そのために……、あんな無謀なことを?」
自らの命を投げ打ってまで、勝利を得ようと、したのか。
「いいえ……。あれは決意表明。運命と言うものが私をどれほど苛まそうと、その全てに楯突いてやるという、宣戦布告、ね」
命をかけるにふさわしい、これからの運命の変更と未来の獲得。
この少女が望むものは、ありふれているもののはずなのに。
私にはそれがないと――、嘆くかのように、少女は言った。
「私と一緒に、ある人に逢ってほしい。その人は私にとって、重要な意味を持つ人だから」
「……誰だ」
「富竹ジロウ。……貴方も以前、エンジェルモートで逢ったでしょう。彼よ」
……意外な人物の名前が出る。彼には俺も、接触しようと思っていた。
だが、彼女が何のために、彼に会うというのか。
俺が知っているとおりの彼なら……。その人物に逢う、という意味は。
「彼に何としても、今日逢わないといけない。だからその時は、私の傍にいてほしい」
これが願いと、少女は結ぶ。
その言葉に、俺は。
(――所詮彼らからすれば)
「……梨花」
「お願い……。スネーク」
(――君は、余所者に過ぎない)
「今日、彼とは確実に逢えるんだな?」
聞き返す。その接触は確定しているのかと。
少女は俯く。
「それは……、まだ決まっていないわ。午後の時間を使って、探さないと」
確約の無い、約束だと。
俺は――、天秤にかける。かけてはいけないものだと、知っていたのに。
「……なあ、梨花。まだ時間も何も、決まっていないのなら」
「……ええ」
「先に、入江診療所に行っても構わないか……。沙都子と詩音の様子が、気になる」
それは建て前。俺が彼女を背く、カバー・ストーリー。
「それは……、約束できない、ということなの……」
彼女の表情は、落胆のものだった。
「それは違う。ただ、時間は――、無駄にしたくない。こっちの用事はすぐに済む。そのあとで構わないなら」
幾らでも、付き合うさ、と白々しく、俺は言った。
618本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/17(日) 23:39:05 ID:n93Vzydp
「わかったわ。なら――、私がもし、彼を見つけたら、診療所に連絡を入れるから」
「……そうか」
「そのとき、先に沙都子の名前を言ったら、古手神社に来て。詩音を先に言ったら、彼とは逢えなかったことにするわ」
……用件の詳細は話さない。それはつまり、電話は盗聴されているということを、意味している。
「東京」の管理する施設である以上、その可能性も危惧してはいたが。
この少女は――、どこまで、知っているのか。
「……それと」
少女が、俺と目を合わさず言葉を続ける。
「貴方は……、私達を、信じてくれる。……そう、言ったわ」
そう言ったのは、いつだったか。だが確かに。
「ああ……。言った」
「私達……いえ、私も、貴方を信じたい。……けど」
彼女が視線を上げる。
「私は貴方のこと……何も知らない」
「……そう、だったか」
俺は嘯く。
「丁度良い機会だし……教えて」
「……」
それは、できない。
俺は本性を見せない。見せられない。
任務としてでもあり、自らの生き様としてもそうだ。
俺は自らを隠す。明るい場所には、出ない。
――出られない。
「スネーク。貴方を」
……どうか、信じさせて。
そう、言われた気がした。
「それは……、できない」
そう言われるのが分かっていたかのように、少女は、視線をはずす。
「貴方が心を許すのは、ここにはいない人達なの」
俺の、仲間達――。大佐や、オタコン達のことを、言っているのか。
冷静を保つ。動揺を悟られてはいけない。
「ここにいる私達を、その人達のように、信じてくれないの……?」
やはりその視線は、床に向いていた。
俺はこの部屋を出ようとする。彼女と――向き合えない。
扉に手をかける。
「スネーク。貴方に、家族は?」
唐突な、質問。
俺のことを知ろうとしているのか。取り留めのない、彼女の問い掛け。
「いない」
俺は嘘を吐く。
遺伝子レベルで一致している人間を兄弟とするなら――、俺には、家族がいる。
いや、いたことになる。
「両親も?」
「育ての親なら、幾人もいる」
「愛している人は? 誰かを好きになったことは?」
矢継ぎ早に問いかけられる、彼女の質問。
それを全て背中で受け止めて。
「……他人に特別な感情は持たない」
誰かに干渉すれば。
……自分を、守れなくなる。
俺が生きてきたのは、そういう世界だ。
言葉が、停まる。
もう問うべき言葉は、無いのだろう。
俺は部屋を出る。
その背中に。
「……哀しい、ひと」
誰かに言われた言葉を。
背中を見つめていた、少女が、俺に放り投げた。
619名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 00:41:48 ID:RZ5BY5tu
キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
620名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 07:11:55 ID:GcVvvNY/
GJ!!!!!!!!!!
621名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 08:44:27 ID:5wS1Qrga
メリル…。GJ!
622暇潰し:2007/06/18(月) 09:45:39 ID:kFxQGR3V
職人さんのGJです。

さて、そろそろ投下しようかな。
623名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 17:16:18 ID:gCsWuKqf
ベット→ベッドじゃねえかな、細かいけど
624名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 17:47:38 ID:2nKn4QiR
職人誤字帝王だなw(プ
625名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 21:04:18 ID:dS1iatAn
誤字といえばWikiまとめとスレッドで違う部分があるんだよな
誤字を訂正してるんならいいけど
具体的な場所覚えてないんだよな・・・読み返すの面倒だし
ここの前の1スレは●持ってないと読めないだろうし
626名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 21:12:29 ID:UHLfbFQf
>>625
そこでにくちゃんねるですよ
6〜7月に終了するらしいが、今ならまだ使える
http://makimo.to/2ch/
627名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 21:41:41 ID:dS1iatAn
>>626
さっそく保存したよ、ありがとう!
デザートフェスタの場面は修正版だったわけだ
確かにコッチの方がより面白いし、ほんと本編さん才能あるわ

そういえばMGS1はマルチシナリオ(といっても2通り)だったけど
2にはオタコンしか出なかったからメリルは・・・って思ってたら
MGS4には両方出るみたいだね
628本編誤字帝王 ◆k7GDmgD5wQ :2007/06/18(月) 21:47:48 ID:DAfhjF3z
ちょw
俺書き始めたの >>139 からだって。
それ以前は他の職人様だよ >>627

あと >>624
誤字多くてすまんな。
気をつけてるつもりなんだけど、なぜか間違う。
……国産なんだがな。一応。
みんな脳内変換ヨロシクー。

あー、まとめサイトに加筆修正して寄稿してぇ
629メサルギア:2007/06/18(月) 22:11:18 ID:JFz7xsQ9
任務が終わり俺は次の任務まで家で休養していた
(ふぅ〜今回はなかなかやばかった)
俺は買ってきた果物に食べながらビールを飲んでいた
(しばらくゆっくりするかな)
ふと俺の視界に一枚の写真が目に飛び込んできた
(元気にしてるかな?)
俺が最初の任務の時にアシスタントをしてくれた俺と同じコードネームを持つ男
ふと彼に会いたくなった
いや会わなければならない。今会わなければ後悔すると思った
(博士に連絡してみよう、博士ならすぐに彼の居所を教えてくれる)
しばらくして博士からの連絡があった
『彼は今日本と言う国の雛見沢村という場所に任務でいっとるぞい』
彼はそこにいるんだな?
『ああ、そうじゃ。行くのか?』
ああ
『わかった、手配をしよう』
ありがたい
『キャンベルに今度チェスをしようといっといてくれ』
ああ、伝えておく
『では気をつけての〜』
俺は装備をまとめ家をでた
「ウキウキ(スネーク今度は俺がお前を助ける)」
「ウィキーーーーー(まってろよー)」
俺は雛見沢村に向かった
630名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 22:12:41 ID:dS1iatAn
>>628
こりゃ失敬、前の職人さんは長期休暇かリタイアか・・・
まったく違和感ないから気づかなかったよ
ラストまで無事完走できるよう祈っとります
631名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 00:16:15 ID:DUaC/O+j
>>629ちょ、雷電じゃないのかw
632名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 02:32:19 ID:mqppVJx+
633名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 12:45:44 ID:jxCQkk/K
こちらスネークだ。

スネークれ!?侮辱なんだろうとでした。詳細にもデートスポットの予定変更届けをしろ
634名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 20:12:16 ID:shEdH23b
頃合を見計らってage・コピペ・グロ画像・電波文・AA・ID変えて連投
粘着荒らし君っていつもわかりやすいねw
他のスレに荒らし依頼して逆にボコボコに叩かれてww
気にくわないなら見ない方がいいんじゃないか?ww
635名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 22:21:42 ID:CMkYX7E2
荒らしに反応する奴も反応する奴だとなんどいったら(ry
636メサルギア:2007/06/19(火) 23:31:20 ID:W7Q/inug
AM3:00
雛見沢村上空
『コード30000フィート、降下まで後10分』
機内に放送がかかり俺の目の前にいる一人の兵士が俺に注意をした
「おいタバコを消して支度に入れ」
俺は気にせず吸い続ける
「あいつ素人か?あんな軽装で」
『後五分だ、スネーク支度をするんだ』
わかった
『目標ポイントから北に10K先に降下し、降下し終えたらそこから徒歩だ』
了解した
『先ほど言ったように今回は前のミッションの用に隠れる場所がないから十分注意するんだ』
ああ、わかっている
『ハッチ開放』
ゆっくりとハッチが開き東の空から日の出が見えた
『日の出だ、さあ鳥になってこい』
俺は生きよいよく飛び出し緑の大地へ飛びだった
「ウキウキ(バンダナ忘れた)」
637名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 00:50:41 ID:fduBAF6u
         ____
         /__.))ノヽ エースはわしが育てた    あまり私を怒らせないほうが
         .|ミ.l _  ._ i.)             いい      ___
        (^'ミ/.´・ .〈・ リ                  /    \ 
        .しi   r、_) |                   | ^     |
          |  `ニニ' /           ,-、      (_,, )ヽ、. / |
         ノ `ー―i´       / ヽ(Y _)      !ニ=- ノ  _!_
      / ̄    '   ̄ヽ    ( ィ ノ \ \    ヽニ´/ ̄  `ヽ
     /   ,ィ -っ、    ヽ   / /    \ \    〉/        }
     |  / 、__う人  ・,.y i ./ /       \ \  / i,、_,   , ,',;:',i
     |    /     ̄ |./ /          \ \ l l   ,; / ,',l
     ヽ、__ノ       / /             ヽ ン´ヽ   ,';','i
       |     。 ./ //              (;;/;;,',';;  ゙i   ,;';i
∧_∧  . |  ヽ、_ / / 丿              /,',',';;"  /i ,;',/     やめて
( ・ω・)   |      /  |               ,' 、  / /  \  lヽ,,lヽ
っ   _二つ.|    し U.  |              〈   <    {////  (    )
 ⌒)     |    / ヽ  │   {゚}  /¨`ヽ {゚}   ヽ  ヽ      と.、   i


638名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 21:23:40 ID:M0F4af2I
全く最近の書き込み見てると情けなくって涙が出てくる。
ガチガチのガタイしたいいゲーマーが「やり込み」とか言って軟弱なボスを誉めてやがる。
アホかおめえら!
そんなナヨナヨのザコみてぇなボスを撃破して何が気持ち良いんだ?
男ならもっとビシッ!と隠しボスを撃破しやがれってんだ!
俺はその為に毎日1000回の地母の晩餐を欠かさない。
「ジャッ!ジャッ!」と気合を入れながら振り下ろす度に菊門にギュッ、と力を込める。 
こうして鍛え抜かれた俺のスキルは「ラスボス」なんてザコなシロモンとは対極を成す、まさに「隠しボス」だ。
その撃破の厳しさにRPG板じゃあ“人修羅のイチ”って呼ばれてる。

そんな俺だが、俺でさえ撃破できる程の逞しいスキルの持ち主を心待ちにしている。
勿論、最高のキャラ即死を味わいたい命知らずの挑戦も受付中だ!
毎週金曜21時頃はだいたいソリッドのシタデルの地下室にいる。
178*74*30半裸に短パン、突き出る後ろ角がユニフォームだ


俺の鍛え抜かれた仲魔達も!撃破できるもんならヤッてみやがれ!!
639名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 16:07:33 ID:M8aFrV46
ふと思ったんだが、スネークってシエルに勝てるんじゃないか?
戦闘力的に見るとサーバント≧戦闘機>シエルってことらしいし、
戦闘機を撃破した雷電と同等以上の戦闘力を持つスネークは
いい勝負が出来ると思う。
640名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 18:30:39 ID:1hSHROD+
うそ!?シエルって戦闘機より弱いの!?
ソースきぼん!
641名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 18:57:03 ID:GJzFL7xV
月厨がうざいからシエル最強でいいよ
そして登場させなければいい
642名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 19:09:16 ID:M8aFrV46
>>640
サーバントって使い魔が大体戦闘機一機分の火力持ってて、シエルはサーバント相手に撤退を前提とした戦闘が可能。
643名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 19:11:22 ID:MglVWuiM
エクスカリバーとかが戦闘機1機分の火力とは思えないけど
実際はそんな物なのか
644名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 19:25:28 ID:K5FNkrw/
>>640
月姫研究室でググれ
645名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 20:02:22 ID:/ZASkLLM
おまいら平和だなw
646名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 20:34:27 ID:ZTeuAlKR
>>639
状況によるんじゃないの?
個人的に両先生の戦いも見てみたい気がする

戦闘開始前に

「第七パイルでやられたらコンティニューできません」

とのカレー先生の説明月で
647名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 20:41:58 ID:RKEEQxcM
まぁ戦闘機倒したといっても、あり得ないぐらいの弾をどこかに隠し持ってないと行けないけどな。
648名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 22:29:42 ID:4jH3qKC3
月厨は氏んでいいよ(^^)
649名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 22:48:58 ID:gPlyjReQ
そういや昔ハリアーを拳銃で落とした猛者がいたな
650名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 23:06:49 ID:RKEEQxcM
悪天候の中戦闘機2機撃墜した、戦闘ヘリまで激破するもんな。
スネーク最強だよ。プレイヤーと難易度によっては・・・。
651名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 01:47:16 ID:8qpRWKoZ
どっちが強いかなんてのは、話の上ではどうでもいいんだが
シエルはあくまでもイレギュラーのサブキャラなんだし
652名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 03:40:38 ID:3ybnnjvK
つかシエル最初に出したの誰だよ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 07:00:02 ID:5cWdqpmm
>>652
前スレの395からだな、かなり序盤から居るぞ。
654名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 07:11:07 ID:Cm+CpErW
まあ知恵先生=シエルはある意味お約束だし
655名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 10:02:29 ID:cA7Yoy/c
狂言回しに徹してくれればそれでいいや。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 11:24:04 ID:e97QcyeP
ここでの優先順位は蛇、部活メンバー>シエルだろ
シエルが前に来なければ出してもいいとは思うけど
657名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 11:29:42 ID:8qpRWKoZ
問題なのはシエルではなくて、各キャラの強さ比較厨
658名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 12:53:44 ID:V7cT7qwc
宴もたけなわだが、この話題はそろそろ止めとかない?
659名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 19:37:43 ID:FUoJOPBL
実際本編でもそんな活躍してないけどなー

……でもあのアクションゲームだと火葬式典とかフツーに使ってんだよな
660名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 19:46:27 ID:K9gPaSXZ
未練がましい月厨だな
661名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 21:02:08 ID:9AzGY31y
知恵はただの弓ファンの別人な。
662名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 21:51:12 ID:BWtSmdb5
ひぐらしとメタルギアさえ知ってればと思ったけど
知恵先生については別のゲームもやっとかないとわからんのか?
一応ひぐらしは礼までプレイしたんだけど
ここで言われてる事がよくわからない
663名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 23:07:08 ID:5cWdqpmm
ひぐらしの知恵先生の元ネタになったキャラが月姫にいて、その設定が流入している。
664名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 00:00:21 ID:hdqRNKAh
つまり一番の悪は竜騎士07だなw
665名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 00:04:26 ID:EnfylfLr
月姫知らん奴は、知恵先生にも実は裏がいろいろあって人外並みに強いんですよくらいに考えとけばおk
このスレの主役はあくまでスネークと部活メンバーだし、型月要素もあくまでネタの範囲内であって話の前面には出てこないだろうし、出てこられても困る
かといってこのスレでは知恵=シエルでやってきた以上、今さら知恵先生はただのカレー好きの一般人ですよというわけにもいかんだろうしな
666名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 00:58:27 ID:Lx9yAwcA
つまり知恵先生がシエルになったのでラストは液体窒素で固めてバラバラにしたり
溶鉱炉に突き落とせばいいということでFA
667名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 05:35:49 ID:VyDIKId5
>>666
もれなく州知事がついてくるな
668名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 09:01:05 ID:u6MuVFlW
流れぶったぎるけど質問
ジョニーは今回も敵組織に関わってるの?
だとしたらあんまり外に出ない方がいいような・・

669暇潰し:2007/06/24(日) 11:02:27 ID:16HZm4QI
不定期ですいません。暇潰し投下いたします。

ザッザッザッ・・・と、自分が歩く速さに合わせて砂利道の音が響く。と、その時・・!ギリッと言う鈍い音が聞こえたかと思うと一瞬見えている光景が暗くなり我に帰った時はついさっきまで有った景色が上下逆転して俺の目の前に広がっていた。
少しの間なにがなんだか分からなくなっていた。しかし冷静になり、足元・・・もとい空中を見上げる。そして今おきている事がようやく理解出来た。
670メサルギア:2007/06/24(日) 12:26:12 ID:y8cL7rIf
降下してから何時間も歩き続けると流石にお腹が減る
ウキウキ(流石にお腹が減った来たな)
ふと木の上に目をやると木の実らしき物が沢山なっていた
ウキ(あれを食べよう)
ゲッチュ。
パク、カリカリ
ウキ(不思議な味だ)
俺は再び歩み続けると木造の建物が見えた
ウキウキ(ここにスネークが)
「ウォーーーーーー」
突如知っている声が聞こえ彼は遙か彼方まで飛ばされた
ウキッキキー(スネェェェク)
「アハハ、りかちゃん酷いね」
俺は慌てて身を隠す
「これでやっと一勝できたな」
少年が笑顔で言った
ウキ(あいつらがブカツのメンバー、まだ子供じゃないか)
ウキウキ(いやあの子供達はチャイルドソルジャーなのか?)
俺はとりあえず様子を見てからスネークに思い姿を消した
671名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/27(水) 16:17:43 ID:AC3muFyN
保守
672名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 06:47:26 ID:HJTchJP7
保守
673名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 09:29:21 ID:Yp3Gtm40
羽入「問おう、あなたが私のマスターか?」
674名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 16:41:14 ID:rqo7TDBz
梨花「はぁ?」
675名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 17:54:48 ID:Yp3Gtm40
羽入「あぅあぅ、梨花はノリが悪いのです」
676メサルギア:2007/06/30(土) 22:03:10 ID:YnbUN6hz
TIP
チャイルドソルジャー
某国では子供達が自分で志願して軍隊に入隊できる
俺は一度その光景を見たことがある
実践を想定した訓練だった
子供達は弾を込めて的の人形に狙いをつけトリガーを引く
俺は聞いた何故軍隊に入ったのかと
少年は答えた
僕は家族や国を守りたい
彼らは皆愛国者なのだ
死など恐れてはいない
戦争が日常
そんな日が来るのかも知れない

ウキ(夢か)
ウキキ(夜か・・・・・・よし行動に移すか)
俺は彼の元に走った
体中の細胞が教えるのだ彼を助け、この後に起こる悲劇を救えと
677名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 04:21:36 ID:MA31OWvL
ピポスネークはオリジナルより能力あるらしいな。
678羽入とスネーク:2007/07/01(日) 07:58:39 ID:ATSsMIaA
暇潰しがなかなか進まないので息抜きにこのスレの最初の方で書かれているスネークには羽入が見えていたのを元にして創ってみました。勝手に元にしてすいません。

679羽入とスネーク:2007/07/01(日) 08:55:32 ID:ATSsMIaA
(あぅあぅ?い、今何といったのですか?いつも巫女服のお嬢さん?どうして見えるのですか?僕の体は梨花以外には見えないはずなのに?)
「そんなに一片に言われても困るんだがな・・・」
(ウギャー!?や、やっぱり聞こえてる!?)「聞こえてるも何も最初からずっと見えてるしな・・・。今までの様子からなんか、レナとか圭一たちには見えないようだな。いったい君は何なんだ?」
(あぅ・・・、僕は羽入といいます、あ、あの幽霊みたいなものです、あぅあぅ。」
680羽入とスネーク:2007/07/01(日) 09:09:15 ID:ATSsMIaA
すいません。今回はここまでです。目の前の書類の束をどうにかしないと投下できそうにありません。失礼いたしました。
681名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 16:33:02 ID:eFb63K38
羽入とスネーク、あんた暇潰しか?メサルギアも乙彼様
本編は長期休暇入ったっぽいね、これで二週間音信不通か
かなり入り組んだ構成みたいだから大変そうだけど頑張ってほしいな
682名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 18:37:18 ID:w8DK0Y6j
応援age
683メサルギア:2007/07/01(日) 21:01:59 ID:hvTxn7qb
本編とメサルギアとは関係ありませんので職人さん気にせず作ってください
684メサルギア:2007/07/02(月) 22:50:46 ID:cen6JDJo
彼のテントが見えた
ほんのりと明かりがついている焚火でもしているんだろう
一歩、また一歩とテントに近づく
あと少しというところだった
ドカ
「グハ」
彼の声が聞こえテントの外から彼を誰かが彼を引きずていた
俺は物陰に隠れた
今日の昼に見た男の子だった
「畜生畜生」
彼は何度も何度も繰り返しブツブツと言っていた
ウキ(スネーク)
俺は他にもブカツメンバーの仲間が居ないかと周囲を気にしながら彼をつけた
しばらくすると男の子は山中に入り元から仕掛けてあったんだろう穴があった
男の子はスネークを穴に放り込み土をかぶせた
「ウキ(スネーク!!!)」
パン
俺は持ってきたバナナガンのトリガーを引いた
「ウッ」
見事に男の子の頭にヒットした
男の子はそのまま地面に倒れこみその隙に俺は彼を助けようと土をどけ
呼吸を確認するとかすかに息はあり彼は何度も同じことを言った
「すまない俺を信じてくれ圭一」
「ウキ(この子がKか)」
彼の頭の上にはまだ気絶アイコンが回っていた
685名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 23:19:24 ID:YrKgt+My
メサルギア乙
この板ってどのぐらいの書き込み頻度で保守できるんだろ?
686会長へ。早く夏休みの部活日決めませんか?:2007/07/03(火) 14:24:50 ID:r2HveblY
「羽生がスネークに見えている世界か…くすくすくす…」
イレギュラーがまた一つ増えた。何が起きるか楽しみでしょうがないわ。
今回の世界は本当に今までと違う。違うということは退屈しない事だ。そして自分が知らず知らずのうちに退屈をしていた事も認識した。ちょっと反省しなきゃね。
「あうあうあう。ということは…アレを見られてたのですか…」
羽生が小声で呟いた。しかし、スネークと梨花が聞きのがす筈もなく。スネークは少し間を置いて大爆笑を始めた。梨花は戸惑った。
「え?え?スネーク、何を笑ってるのですか?羽生!何したの!」
「あ…あうあう…なんでもないのです。なんでもないのですよ!」
羽生の顔は真っ赤だった。スネークは構わず笑い続ける。
「二人とも、一体なんなのよ!?」
スネークの笑い声と羽生のあうあうと梨花の困惑した声がいつまでも響いた。

その晩、羽生が激辛アルコール責めにされたのは言うまでもない事である。




スネークに羽生が見える件のTipsはとりあえずこんな感じの締めでいいですかね?
687名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 17:00:19 ID:9ySe5Avx
>>686 GJだが羽入だぜ
688686:2007/07/03(火) 19:29:52 ID:4DTn6kaU BE:217378229-2BP(0)
あれれ…またやっちゃいました。この前もどっかで羽入を羽生にした記憶が…
そろそろ記憶のかけらを組みなおしますかねぇ。
689本編欠航便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/03(火) 22:04:48 ID:7SoAKpGJ
まだ、陽は高く空にある昼下がりの頃。太陽に届きそうなほど高く、雲はまばらにあって。蝉の声がけたたましく山中に響く。
古手梨花と保健室で会話をした後、俺は下校してゆく子供達を見送らず、目的の場所へ足を向けていた。
メタルギアの情報を掴むために、入江診療所へ。
そこにいる彼――入江京介から、手がかりを掴むために。
問題は、山積みになっている。
入江京介との接触。
これはつまり、俺が敵の組織と正面きっての対峙になる。
何が出てくるか、わかったものではない。
財宝がでてくるならまだ、いい。鬼が出るのも、蛇が出るのも、構わない。
だが、それ以上に……、畏怖すべきものが出てきたら。
その時俺は、どうするか。
――どうするべきか。
入江京介は何を知っている?
どこまで知っている?
そして俺はそれを、どこまで、掴めるのか。
……やってみないことにはわからない。
だからこうして、……俺は、前に進んでいる。
――俺は、蛇なのだから。
必ず、食いついてみせる。
そして、それとはまた別に、気になることもあった。
彼女が……梨花が言っていた。ある人物と接触すると。
その男の名は、富竹ジロウ。
大佐達が調べた情報では、彼は『東京』側の人物だ。
元自衛官と言っていたが――俺の推測する限り、軍事力――戦闘力を持つ組織に組する人間が関わることと言えば、その任務は限定される。
恐らく、非合法での戦闘、また不測事態の武力鎮圧に関係している可能性が高い。
場合によっては、俺が戦闘しなければならない――対象にもなりうる。
その意味では、接触しておくべき人物ではあった。
だが、俺は彼女の願いより、……任務を、優先した。
決して、彼女の言葉を、山師の言葉のように聞いていたわけではない。
いや、真摯に彼女が、俺に話せば、話すほど。
――俺は彼女を、疑った。かすかに。ほんの、わずかに。
だから、より信じていた、大佐達の言葉に、従ったのかも、しれない。
彼女だけではない。圭一も。レナも。魅音も沙都子も。他の「ブカツ」のメンバーを、俺は疑っていた。
――猜疑や裏切り。そんなものは沢山味わったもののはずなのに。
俺の心の中には、彼女が別れ際に見せた視線だけが、心に残っていた。
そして、入江診療所まであと少しというところで。
「……スネーク。やっぱこっちだったのか。……こっちに行くなら、診療所しかないって、思ったぜ」
「……」
「……行くんだろ? 俺も……、行って、いいかな……?」
「…………好きにすればいい」
前原圭一が、目の前にいたことに。
俺はその時ようやく、気がついた。
690本編欠航便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/03(火) 22:06:46 ID:7SoAKpGJ
お久しぶりです。久々で投下しました。
なんかいろいろ皆さん書き込みしてたから、俺でしゃばらなくてもいいかな、と思っていたんですけど。
待っててくれる人に失礼だから、また再スタートします。

リハビリで今回は短めっす。
……病院のメシってまずいねw
691名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 22:10:31 ID:sBsXrx5d
狂おしいほどに乙彼様!!
病院のめしってまさか入院していたとか?
ついにL発症ですか…養生しつつ頑張ってください!
692TIPS係 ◆ayyOwmvt02 :2007/07/04(水) 01:34:46 ID:w82YNs5f
>>690
GJ!
待ってた!!
693名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 07:52:15 ID:KvU7MutM
職人さんおかえり!!!
694名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 12:19:38 ID:BIq4Q/IO
おかえり早々GJ!!
695名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 20:41:41 ID:XbJaqbG+
696名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 22:05:25 ID:FXmwVvZZ

O.K ブラクラ Get
697名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 22:16:33 ID:CnttXoRR
Live2chでこのスレ開いた途端マカフィー先生が反応したぞ
698メサルギア:2007/07/05(木) 21:26:58 ID:DC2z7LrI
俺はとりあえず彼のねぐらへ向かい治療した
彼はうなされていた
「圭一俺は味方だ」
先ほどからずっとこの言葉をくり返している
「ウキウキ(・・・・・スネーク)」
俺はテントの外に出て渇いた木の枝をばらまいた
「ウキ(これで誰か近づいてきたら音で知らせてくれる)」
俺はテントに戻った
「う、ここは」
「ウキ(気づいたかスネーク)」
「お、お前何故ここに」
「ウキウキ(虫の知らせでな、危なかったなスネーク)」
「そうか俺は確か圭一に殴られて、そうだお前いつ来た?」
「ウキ(今日の朝だ)」
「くそ手遅れか」
「ウキ(手遅れ?)」
「ああ、俺もお前もここの風土病に既に感染している」
「ウキ(風土病?)」
「ああ、さっきの少年を見ただろう」
「ウキッキ(あのチャイルドソルジャーの事か?)」
「彼はソルジャーでも何でもない普通の少年だ」
彼は今まで見せたことのない顔で怒鳴った
「ウキウキ(落ち着け、ソルジャーじゃなかったら何故お前はあのKに殺されかけていた)」
「彼はそんな事をする人間じゃあない、これが風土病の発症した時なんだ」
「ウキウキ(あれが風土病だって)」
「ああ、俺もいつああなるか」
「ウキ(発症しないにはどうすれば良いんだ?)」
「この村を出なければいい」
「ウキ(なんだと)」
パキ
パキパキ
先ほど仕掛けた小枝の折れる音がした
「ウキ(スネーク)」
「ああ」
俺達は持ってきた武器を手に取った
「ウキ(ここは村じゃない)」
「ああ、ここは戦場だ。いくぞ」
「ウキ」
俺とスネークはいきよいよく飛び出した
699名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 21:43:23 ID:hQ9q0pt0
サル語を話せるのか!スネーク
700名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 22:07:55 ID:V903Dgs6
700
701名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 07:19:24 ID:UlhmSs+2
GJだ!
702名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 12:44:38 ID:YTI8uiMu
パーマン思い出した
703メサルギア:2007/07/07(土) 00:23:51 ID:UvZgdMoa
パン
パンパン
「ハァハァ」
戦闘時間から既に30分
「ウキウキ(こいつら一体)」
「こいつら村の人間じゃない」
俺達は校舎の中に入りマガジンにを入れ替えた
「ウキ(ただの兵士じゃないこいつらは)」
「ああ、確実に特殊訓練されている」
「ウキ(どうする)」
「日の出までがタイムリミットだ、日が出たら俺達は確実にやられる」
「ウキ(かといって外にはでれない)」
「やつらを倒すしかない」
「ウキウキ(ああ、それしかないようだ)」
「ウキ(スネーク、弾は?)」
「今のを入れて残り二つ」
「ウキウキ(弾切れも時間の問題か)」
「相手の数もわからん、できるだけCQCだけで」
「ウキ(OK)」
「よし行くぞ」

同じ時刻 村のどこか
「スネークどこだい?」
704名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 00:25:37 ID:zf1PgyiF
面白すぎw
MSは知らないけど、どんどん話しに引き込まれてしまいました。
こんな素晴らしいものがあったとは…
全てにおいてGJ(*^-゚)b
705名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 00:40:27 ID:25IfD3T7
【new】こちらスネーク575に潜入(貧乳)した!?
http://game12.2ch.net/test/read.cgi/tanka/1183721480/

現行:こちらスネーク 雛見沢村に潜入した2
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1175824936/l50
こちらスネーク、桃月学園に潜入した!2
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1158475275/l50
こちらスネーク、新スレまだぁ? (4)
http://life8.2ch.net/test/read.cgi/intro/1182865096/l50

dat落ち集:

こちらスネーク
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1095886303/
こちらスネーク、アップル社に潜入した
http://pc7.2ch.net/test/read.cgi/mac/1125219674/
【コナミ】こちらスネーク、宮神学園に潜入した
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1117045065/
こちらスネーク、桃月学園に潜入した!
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1132496891/
こちらスネーク、麻帆良学園に潜入した!-2-
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1111161071/
こちらスネーク、岐阜県庁に侵入した。
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1155716623/
こちらスネーク、自作板に潜入した
http://pc7.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1140111073/
706名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/07(土) 08:28:37 ID:orM7137Y
  アッー!                           クルルァ!

       ,   ´` ヽ                            _,,-ー----.、
     、'   ,.、、,.、   ';        _                 <"      "l
     ゝ > 、   `; ; /⌒l   ( ヽ     (ノ{)         '; ,、、__ソ^`7, i、
     Yヘ|  -≧y ,_!ソ |`'''|    \\从从//         ';'___  _,,, リ  
      ー   y、ュヾ/  |  |      \\//て.          トーj 'ーー 6)
    / ⌒ヽ T三ゝ/  / /    煤@ //  そ         ヽノL ヽ ノ
   /  へ  \─  __/ /      ,).//\\ く        i⌒ヽヽ∀ /
 / / |         ノ.      // YYY\\        \ \ー' /⌒,
( _ ノ    |      \.´      //      \\       /\ \/  /l
       |       \.    //         \\    /.  \__ノ |\
       .|         丶//            \\ /         /\\ 
       ヽ        //               \\         /.  \丶
         \     (;;;)(;;;)\               (;;;)(;;;)     /     丶'′
     三    \     |    \           /         (   彡
            |    | \   \             / \    \
707名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 15:46:08 ID:w6bRyjIP
>>706は東京に帰れ。
708名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 22:33:16 ID:Pd9o9hrL
職人さん待ち状態だし、マターリいきましょうや
709名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/08(日) 22:35:21 ID:15+TvwEA
>>706
そういえばクレヨンしんちゃんでそういうのあったな
710名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 08:16:25 ID:S9KE8WQN
706>>は東京へ、帰れ・・・!
711名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/09(月) 18:01:59 ID:OsKRalXm
>>709
ああ、スターウォーズ模したあれか
712メサルギア:2007/07/09(月) 19:34:15 ID:uwcrN9M9
鳴りやむことのない銃声
俺達はその中心がいる
「いたぞ」
何人倒したろうが敵兵の死体があちらこちらに横たわる
「ハァハァ」
俺達は敵をまきながら一人一人倒していった
パン
「ウキ(クッ)」
弾は俺の肩を貫通した
「スネーク」
「ウキ(大丈夫だ)」
血が止まらない、ここまでか
「今待ってろ、止めてやる」
「ウキ(いやいい)」
残念だがもう力が入らない
銃は握れない
「ウキウキッキー(俺がここでくい止める、その隙に逃げてくれスネーク)」
「そんなことさせるか」
「ウキ(スネークやめろ)」
彼は俺をおぶり走った
「見捨てはしない、それに片手で無事なんだろ」
「ウキ(君って奴は)」
「よし行くぞ」


『隠れる場所はどこにもない。
               帰る場所もない。
 だが俺達は戦う自分の為に』
713名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/11(水) 10:33:01 ID:lj94TCQW
Gjです。続きに超期待。
714メサルギア:2007/07/11(水) 21:31:37 ID:NpH9ajx0
「いたか?」
「いえ隊長こちらにはいません」
「チッ、いったん立て直す基地に戻れ」
「ハッ」
雨の音が聞こえる、彼の荒い息づかいが聞こえる
ここはどこだ?
「ハァハァここまで来れば、大丈夫かスネーク?」
「・・・・ウキ(ウッ)」
もう喋るのもやっとだ
「しっかりするんだ」
「ウキ(ここは?)」
「山の中だ、ここまでは奴等は追ってこれない」
「ウキ(雨)」
「ああ雨だ」
もう何も感じない、俺ももうここまでか
「ウキ(綺麗な雨だ)」
「何を言っているんだ」
「ウキ(スネーク)」
「なんだ?」
「ウキウキ(俺は・・いやなんでもない)」
「おい、しっかりしろ」
「ウキ(スネーク、お前は生きてくれ。そして事件の真相を)」
「ああ、わかった。もう喋るな」
「ウキウキ(故郷の・・・・・バナナを・・・もう一度・・・・食べたかった)」
「おい、しっかりしろ」
体が楽だ、そしてここはどこなのだろう?
一面に広がる光、真っ白な世界
「さあ参りましょう」
君は?
「今回は会ってないですが次は必ず会えるはず」
次?次ってなんだ
「次は次、もうこの雛見沢には未来はない」
まだ彼がいる
「だが皆が助からなければ意味がない、無論あなたも。さあ参りましょう次の舞台へ」
光の中に引っ張られていく、体も、記憶も、全部
715メサルギア:2007/07/11(水) 21:33:08 ID:NpH9ajx0
「スネーク」
彼は悲しみにくれていた
「俺はもう」
パキ
「誰だ?」
彼は一発しかない残ってないハンドガンを音のしたほうに向けた
『僕だよスネーク』
「オタコン」
『だいぶやられたみたいだね』
「お前、今どこに?」
『もち安全なところ』
「これは遠隔操作か?」
『ああ、次のMGS4に使う予定だったんだけど今回は実験もかねてね』
「オタコン、俺はどうすればいい?」
『君らしくもないな、大丈夫、大佐が手を打ってある』
「本当か?」
『ああ、だから脱出するんだ、ここから2k先に迎えのヘリが30分後に来る』
「そうか」
『そうだ後これ役立つと思って持ってきた』
ハンドガンのマガジンを取り出した
「これはご親切に」
『さあ時間がない急ごう』
「オタコン、彼も」
『ああ、連れて行こう』
716名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/12(木) 22:44:56 ID:XnQrbB2o
保守
717名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/14(土) 16:54:58 ID:1dZNOEt8
保守
718名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/15(日) 23:35:27 ID:AEyHvP7O
とりあえず保守するが……
職人、やる気がないなら早めに報告しろ
719名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 00:14:56 ID:zShEiplL
何様?
720名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 03:00:44 ID:iU4WmSZi
>>718
お前は続き書かないの?
721暇潰し:2007/07/16(月) 07:53:23 ID:PHx0HMF9
どうも、暇潰しです。現在暇潰し執筆中ですが、もう少し時間がかかりそうです。すいません。
722名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 12:51:40 ID:frnqsLUz
ID:AEyHvP7Oは可哀想な子だな
723名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 16:23:19 ID:6VmBh8n+
>>721
やれ・・・やるんだ・・・暇潰し・・・
オレは・・・・・・お前を見守って・・・いるぜ・・・
724本編臨時便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/16(月) 21:52:43 ID:dvmHSVVa
二人で歩く、田舎の舗装されていない砂利道。
彼から話すべきことは何も無く。少年からも、無かったから。
けたたましく、蝉がなく木々からの木漏れを時折受けながら、スネークと圭一は、目的の場所に向かっていた。
「なあ……、スネーク」
圭一が口を開く。堅苦しい雰囲気を払拭しようとしてのことなのだろうが、彼の視線もまた、伏されているままだった。
「何だ?」
返す。その言葉のあと、少しだけの、沈黙。
「俺……、一体、何やったんだろうな」
そう、圭一がぽつんと、零した。
「……何?」
「俺は……。沙都子の叔父が、雛見沢に帰ってきたって言ったとき、絶対に沙都子を助けようと思ったんだ」
彼の言葉はそこで一旦、途切れる。
「スネークが沙都子を裏山から助け出してくれただろ……でも、それだけじゃ、駄目なんだよな。叔父から沙都子を引き離すだけじゃ、何も変わらないんだよ」
沙都子の笑顔を戻すには、と、少年が言う。
「あいつがこれからも笑ってこの村にいられるには、あいつにのしかかる不幸を全部取り除かなきゃいけなかったんだ。でも、それは俺一人じゃできなかった」
でも、俺なりに頑張った、つもりだったんだぜ、と。
「……」
「魅音の婆さんに掛け合って、今思うと、年上の人に対してすげえ暴言だったと思う。それでも、過去の因縁なんて、沙都子には関係ねえって思ったし」
足元の石を一つ、蹴り飛ばす。
「だからさ、……昔のことは沙都子には関係ねえ。関係ねえから……もう、沙都子を許してやってくれって、言ったんだよ」
その結果――どうなった。
沙都子は園崎家に引き取られ、雛見沢の住人達も沙都子は敵でも、裏切り者でもないと認めてくれた。
あの日以降、沙都子は本当の意味で笑うことが、できた、……はずだ。
なのに――、少年は迷っている。自分が行ったことは、間違っていたのでは、ないかと。
「どうして」
「……え?」
「どうして……、そう、思うんだ」
「雛見沢のみんなは……わかってくれた。お魎の婆さんも、俺の言い分を認めてくれた。……けどさ」
そう言って、再び、圭一は息を詰まらせる。
「それでも、沙都子の不幸を、止められなかった」
懺悔のように、そう、言った。
725本編臨時便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/16(月) 21:54:13 ID:dvmHSVVa
「北条鉄平が約束を一歩的に反故にしたんだ。誰も、予測などできなかった」
蛇は言う。
「そうだ。……そうなんだよ。俺はやった。やるだけのことはやった。全力を出した。……そう、思ったのに」
圭一が、歩みを止める。
「沙都子にかかる不幸を、全部止めてやるって……、誓ったのに……!」
圭一の顔が、空を見上げる。その顔は、涙だけ抜け落ちた、泣き顔だった。
「俺は何もやれちゃいなかった! 沙都子を助けようとしたのに、結局あいつがぼろぼろになるのを防げなかった!」
悔しさが滲む。声に後悔がこもる。
「俺一人で空回りして……! 自分で全力出したって勝手に納得して……! ちきしょう! 全然沙都子を守れてねえじゃねえかよ!」
これは、彼の独白だ。沙都子を助けるために、圭一が取った行動。
……その是非を、彼に問うているのではない。彼にその答えを求めているのではない。
「ちくしょう……。悟史に、あわせる顔ねえよ……、俺」
だけど。
「無駄じゃない」
すぐ頭の上から、そう言われて。圭一は、彼を見上げた。
「……圭一、お前がやったことは、決して無駄じゃない。少なくとも、沙都子がこの村の住民から迫害を受けることは、……二度と無い」
見上げた少年の顔は、無言のままで。
「確かに……沙都子にはまた、不幸なことがおきた。だが、これで最後だ。沙都子に過去の因縁で、これ以上不幸はおきない。お前が、それを断ち切ったからだ」
そう、彼は言った。
「信仰、風習、慣習……、脈々と続く流れを変えることは、誰にもできるものじゃない。ましてやそれが、根強く、力があるものならなおさらだ」
蛇が歩みを止めた。そして、少年に向き直る。
「人の根底に染み付いた『意識』を変えるには、それ以上に強い『意思』を持って臨まなければならない。絶対に成そうとする『意思』がな」
「お、俺は……」
「お前は沙都子を助けようという一心で、この村に巣食った悪しき『意識』を払拭したんだ。それを成し遂げたのは、他でもないお前だ」
「……」
「否定するな。お前がやったことを。無駄なことなんかじゃ断じてない! 沙都子を助けようとしたお前の心が、……奇跡に近いことを、成し遂げたんだ」
言葉は続かず、蝉の鳴き声も停まり――静寂となる道の上。
だが……、爽やかな、風が吹いた。
圭一が向かい風を受けて、思わず顔を伏せる。
そしてしきりに――顔を手で拭っていた。
「……へ、へへ。参った。急に目に、ゴミが入っちゃってよ」
嘯く。圭一は泣いていた。自分の行ったことを、認めてくれた人がいたから。称えてくれる人がいたから。
「先に行く。診療所は――もうすぐ、そこだからな」
スネークが笑う。そして、進むべき方向に、向き直った。
「ま、待てってスネーク! 俺も行くって!」
小道を一つ越えて、曲がればもう。
入江診療所は――すぐそこだった。
726本編臨時便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/16(月) 21:56:58 ID:dvmHSVVa
また久々投下っす……最近、週一投下ペースも怪しいなぁ……orz
ただ逃げる気はないので。
ゆるーいペースですが、勘弁してください。
727名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 22:23:57 ID:k7n5t/1S
本編さん乙です
気長にマターリ待ってますんで、頑張ってください!
728名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/16(月) 22:26:53 ID:3C2lCoPX
GJ!!!
729本編ダラダラ便:2007/07/16(月) 23:40:52 ID:c21BzLim
入江診療所。
雛見沢村内にある唯一の診療所であり、野球チームの監督も務める入江が所長として運営している施設である。
もちろんこれは表の顔で、裏の顔は雛見沢症候群という風土病の研究を第一としているとの情報だ。
しかしそれが真実であるかは現段階で不明と言っていい。
不明であるがゆえに、別の研究をしている可能性がスネークの頭をよぎる。
――生物兵器(バイオウェポン)。
地域限定型の風土病を世界中に蔓延できるようになったとしたら……
それは人類滅亡の引き金になることさえあるだろう。
面識のあるあの入江という男が、まさかそこまで非道な研究をしているとは思えないが、それでも可能性がないとは限らない。
これが最終目的であるメタルギアへの糸口になるのだろうか。
「ふぅ……」
軽い溜息と共に、思考を一時中断する。
入江診療所を目の前にして、あれこれ考えていても仕方ないからだ。
それに……
「スネーク。なんかテンション低いな」
圭一というクールなパートナーが同伴しているのだから。
「いや、なんでもない。ちょっと確認していただけだ」
「確認?」
圭一が不思議そうに首をかしげる。
「診療所にしては割と大きいと思ってな」
肝心な部分を割愛した発言。
「そりゃ、雛見沢にしかない診療所だしな」
特に気にせず、あっけらかんと笑いながら答える圭一。
含み笑いで返すスネークであったが、その瞳は潜入者の蛇の如くするどかった。
スネークが注目したのはエアコンの室外機である。
待合室用に設けられている業務用の大型エアコン。
診察室や休憩室等に設けられている家庭用エアコン。
それらを軽く流し見しながら目線を戻した時、ある違和感に気付いたのだ。
それは室外機から発生する音である。
注意深く聞いて見ると明らかに音の数が多いのだ。
業務用エアコン室外機の音の大きさに騙されがちだが、間違いないと言える。
恐らく目立たない場所に隠してあるのだろう。
ただし日中の暑さが災いして音漏れが防げなかったようだ。
どうやら診療所内の業務用と家庭用のエアコン以外にも、別のエアコンがあると見ていい。
建物の構造上、考えられるとしたら……
――地下か。
「……」
顎を擦り、診療所を見据える。
「早く入ろうぜ」
圭一に促され足を進めるスネーク。
気を引き締め、それを顔に出さないよう注意しつつ入江診療所の扉を開ける。
その瞬間――
ひぐらしにはまだ早い蝉の鳴き声を、その日始めて聞いた気がした。
730名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 00:08:53 ID:tKyLawCR
GJだ!
・・・しかし、本編書く人は頭に本編ってつけるのがルールなの?
731名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 04:42:15 ID:MtVeeBst
本編氏GJです
マターリと投下を楽しみにしています

>>730
TIPS係氏がいらっしゃるからじゃないんですか?
732名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/17(火) 12:54:07 ID:12Xhf0RS
本編氏大変お疲れ様です&GJ
無理せずに。
733本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/18(水) 21:09:51 ID:h1UZ0zzO
厚いガラスで作られた“入江診療所”と貼り出されている戸を、彼は開ける。
つん、とかすかに、消毒薬の匂いが鼻腔をくすぐった。
「誰もいないってことはないんだけど……、静かだな」
圭一が彼の後ろから入ってくるなり、そう言った。
「土曜日だ。診療時間は終えているからだろう」
入り口に明記されている診療時間は土曜日は午前中までとなっていた。
圭一がスリッパを二つとる。靴を脱いで履き替え、ロビーへと進んだ。
「うわ、クーラー効いてるぜ。うーん涼しー」
室温は快適な温度だ。徒歩でここまで来た者にはありがたく感じる心地よさだった。
「……あら、ごめんなさい。今日の診療は終了してますよ。……って、なぁんだ。前原くんじゃない。沙都子ちゃん達の様子を見に来たのかしら?」
くすくす、と微笑むように、奥から出てきた看護士は言う。
「はい。……沙都子、元気ですか? 三四さん」
圭一が、彼女に尋ねた。それに彼女は、にっこりと笑って答える。
「ええ。沙都子ちゃんも詩音ちゃんも元気よ。腫れも引いたし、痣も残らないから、明日のお祭りには出れそうね。沙都子ちゃん、明日のお祭りには絶対行くんだ、って張り切ってるわ」
そう、言った。
「そっか……。よかった」
それを聞いて、圭一が安心した表情を見せる。
その後ろから、ようやく、ロビーにスネークが入ってきた。
「あら、前原くんの学校の先生ね。あなたも、沙都子ちゃんをお見舞いに?」
「そうなんだ。ええと……、鷹野さん」
「こうしてお会いするのは、これで二度目ですわね。……くす。雛見沢にはもう慣れました?」
「お蔭さんでな。みんないい人ばかりだからな」
それはよかったですわ、と鷹野が笑う。
「三四さん、今日はもう仕事おわりなんだ」
圭一が言う。……彼女は私服姿だった。白衣を着ていないから、仕事が終わりだと察したのだろう。
「ええそうなの。アフタータイムをどう過ごそうか、迷ってるわ」
「またまたー! 富竹さんとデートじゃないのー?」
圭一が煽る。鷹野はその質問に動揺もせず。
「くすくす……。そうね、デートもいいかも、ね」
そう、またくすくすと笑って答えたのだった。
「三四さん。それで、沙都子達は?」
「二人なら奥の病室よ。相部屋だから二人ともそこにいるわ」
「ありがと。じゃあ俺たち、これで」
圭一が礼をして、病室の一番奥に向かう。スネークもその後ろを追う。
そして、鷹野とすれ違う。そのとき。
「いよいよ――ですわ」
そう、ぽつりと、零した。
その言葉が気になって、足を止める。
「……何だって?」
「くすくす……。お祭りですよ。お祭り。明日は、“綿流し”。誰もが楽しみな――お祭り、ですわ」
ねえ、先生。と、また、静かに笑った。
その笑いが――妖しささえ、感じさせる。
「きっと明日は、誰もが楽しくなりますわ。……きっと、ね」
くす、くす、と、何が愉しいのか、再び、彼女は嗤った。
「それでは先生――息災を。明日また、お会いしましょう」
そう、彼女は言うと、靴箱から自分のハイヒールを取り出して、履き直す。
肩から零れ落ちた長い髪を口にくわえ、色艶がある仕草で靴の縁に指を這わす。二度ほど、靴で地面を打ち、足に馴染ませたあと……、ガラス戸に手をかけ、外に出て行った。
その直前、……彼を舐めるような目で、ちらりと流す。ドアが静かに閉まると、ふっと彼女がつけた香水だけが、微かに、残った。
「何やってんだよスネーク。ほらこっちだって。こっち」
「……ああ」
圭一に呼ばれ、スネークは、教え子の元に向かう。
沙都子ー、元気かーと言いながら、圭一が、奥の病室の、扉を開けた。
734本編進行便 ◆k7GDmgD5wQ :2007/07/18(水) 21:15:11 ID:h1UZ0zzO
新たに本編執筆に加わってくださった>>729さん GJ!
これで安心して涅槃に逝っ……ちゃ駄目だから精進します。ハイ。
735メサルギア:2007/07/19(木) 00:45:03 ID:xIXn+zQt
数年後 とある墓地
彼は死者に送る花を持ち歩いていた、カツンカツン、石の街道と革靴の底が当たり誰もいない墓地に音が響く
「あった」彼は一つの墓標を見つけ花とポケットから出したドッグタグを墓標の前に置いた
「すまない、ずいぶんと待たせた」彼は墓標に向かい敬礼をした

TIP スネークのその後
雛見沢を脱出した後、俺は病院にすぐに搬送されそのまま検査などが続いた
結果風土病には感染していなかった
俺はそのことを知るとすぐに雛見沢に戻らなくてはと思い、向かおうとした
しかし・・・・雛見沢はもう消滅していた
俺が脱出した後の次の日、突然ガス災害がおき村が消滅した。
あまりにも不自然すぎる災害そして奴ら、「東京」と呼ばれる組織が俺の頭をよぎった
奴らならやりかねない、まして彼らが愛国者と組んでいればこのくらいの隠ぺいは可能だ
俺はこの村であった数日のことを日記に書き綴った
俺は忘れないあの村であったことを、圭一やレナ、ミオンにシオン、サトコ、そしてリカ
彼女リカは何かを知っていた。だがそれを伝える前に殺された、やつらに
俺はいつか必ずあの村であた事、そして事件の解決させる
それが生き残った者への使命だ

彼は敬礼をしていた。涙を流しながら
俺のために泣いてくれるのかスネーク?
「すまない」
しばらくするとヘリが墓地に降下し、一人の白衣を着た男がヘリから降りてきた
「スネーク」
「オタコン、死者が眼を覚ますぞ」
MGS4へ続く メサルギア「完」
736名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/19(木) 20:28:54 ID:UfdcUtDm
職人様方GJ!
そして保守! 次も期待してる!
737名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 08:03:05 ID:Zz8fanzP
あれ?もう綿流しの日は目前に迫ってたんだな
これは気付かなかった
738名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/22(日) 22:54:45 ID:Wea9Jvol
ラァイデーーーーン!!!!





739名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 12:35:43 ID:oO4Mp69S
保守
740名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:00:49 ID:SEScrS9d
三四さんて「〜ですわ」口調だっけ?
「〜ね」口調だった希ガス
741名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:05:56 ID:lHrYfP9F
「クスクスクス、ここでお別れね圭一くん」
鷹野は圭一に銃口を向ける
どうやら幸運もここまでのようだった
スネークが作ってくれたチャンスを俺は活かせなかった…
これで終りなのだと思うと悔しさがこみあげてくる
742名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:14:20 ID:lHrYfP9F
どうにかこの状況を切り抜ける方法を考えてはみるがどうにも助かりそうもない
「安心しなさい、苦しむ暇もないと思うから♪」
鷹野が構えているのが拳銃ではなく短機関銃というのがいよいよ救いがない
743名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:17:47 ID:lHrYfP9F
それに比べこちらは武器と呼べるのは金属バット一本だ
圭一は目を閉じる
ここにいたるまでの様々な出来事が思い出されては消えてゆく…
覚悟は決まった。
ただひたすらに前へ
悟の魂がこもったこのバットを鷹野さんに見舞ってやる
744名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:23:44 ID:lHrYfP9F
「オヤシロ様…居るんだったら力をかしてくれ…」
圭一は呟く
空気の流れが変わるのを感じる
直感で鷹野さんが引き金に指をかけるのがわかった
その瞬間、圭一は駆けた
745名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:25:11 ID:lHrYfP9F
目は閉じたままだった
どうせ銃弾を目で追えるわけがないのだ
ならば目を閉じていても同じ事
空気の流れに神経を研ぎ澄ます
銃弾が向かってくるのがわかる
不思議と心は落ち着いていた
746名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:25:53 ID:lHrYfP9F
目を閉じたまま銃弾の気配をバットではらう
勢いがつきすぎないための最小限の動き
1つ…2つ…3つ…4つ…
ここで圭一は初めて銃声を聞く
どうやらここまでの四手 音速を超えたようだ
747名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 19:27:15 ID:lHrYfP9F
続けざまに残りの銃声をはらう
今ここに 絶技開眼。
すべての銃弾を払い圭一は鷹野の前に立つ
対する鷹野の表情は変わらない
あまりの光景に驚きの表情を浮かべる事さえ忘れていた
748名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/23(月) 22:38:17 ID:Na7CY9NT
こちらスネーク雛見沢村に潜入した。

        ∧∧  ミ _ ドスッ
        (   ,,)┌─┴┴─┐
       /   つ.  終  了 │
     〜′ /´ └─┬┬─┘
      ∪ ∪      ││ _ε3
               ゛゛'゛'゛

749名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 04:04:05 ID:QY4d8cdE
保守すると決めたなら!もうそのときは保守しているんだッ
『保守した』なら使っていいッ!
750名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:42:12 ID:hCBuQgvw
富竹か、面白い奴だ殺すのは一番最後にしてやる
751名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:43:23 ID:hCBuQgvw
圭一「詩音、どこで銃の使い方を習ったんだ」
詩音「説明書をよんだんですよ」
752名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:44:49 ID:hCBuQgvw
オタコン「いったい雛見沢で何が起こるんだい!?」
スネーク「第三次大戦だ」
753名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 06:46:45 ID:hCBuQgvw
皆殺し編ラストにて

レナ「アハハハハ、どうしたの鷹野さん、銃なんか捨てて素手で来なよ」
754名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 07:19:50 ID:VdjEzGhv
なんだ?この流れ・・・('A`)
755名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 11:50:44 ID:9gXnlWco
前にもこんなの湧いたから気にするな。しかも夏だしね
756名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 11:54:48 ID:16+PYnwF
SSさえ投下されれば荒らしも黙るんだけどな。
757名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 18:09:14 ID:SZtgJj2X
>>749ワイルドアームズかw
758名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 18:40:44 ID:g3WUPaXD
ジョジョだろ
759名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 20:10:05 ID:nSLdG2L/
TIPS. THE RIGHT ARM

その時俺はトイレで悶絶し終わったところだった。
「うぐおおおぉぉぉおぉおぉおぉぉぉ…ふぅ、ハァ、ハァ。」
落ち着いたところでトイレから出ずに、懐から指向性マイクを取り出す。
これは俺の私物だ。最近はこれを使っていろいろなことを盗み聞きしている。
トイレの中なら誰にもばれずにゆっくりとマイクを使うことができる。
幸いここには監視カメラもない。
俺はマイクをトイレの外に向ける。
すると、不思議な会話が聞こえてきた。誰かが言い争っているようだが…
『「私の行動の邪魔を貴様にさせなどはせん。
いくら強い意志を持っていようと、私の体は私の体だ。」
「『右腕以外』はな。右腕だけは俺のものだ。この私が自由にできる限り、
俺の自由にさせてもらうぞ。」
「…勝手にしろ。私は貴様に屈服などしないし、
奴が近づかない限り、全ての支配権はこの私にあるのだからな。」
「……」』
その声は明らかにオセロットのものだった。
『両方とも』オセロットの声だったのだ。
俺には全く理解できなかった。奴は、オセロットは二重人格なのか?
そんな話は聞いたこともないし、第一そうだとしたら同時に二つの人格が
発現していることになる。
「どういうことなんだ・・・?う゛っ、んぐおぉぉおぉぉぉぉぉおお腹ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…―――」
760名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 20:30:49 ID:jpCu2QGb
>>759
ジョニーの人乙
ここでリキッドオセロットが来るとは、何気に重要なTIPSを担ってるなジョニーw
761名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/24(火) 22:00:09 ID:IjAfNHEs
orz
762名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/27(金) 22:20:22 ID:WrJGHG0E
(?)っy=ー (;・3・)!
ウゴクナ… ヒッ!!
763名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:01:58 ID:YHatm2FT
保守
764保守ついでに妄想:2007/07/29(日) 13:46:09 ID:7rD+2fXk
TIPS 鋼鉄の神

メタルギア0846型
オセロットの持ち込んだメタルギアREXのデータをベースに設計。
山岳の多い日本の地形に対応するため格納された足を展開し四足歩行が可能。
基本武装はREXとほぼ同じだが、雛見沢症候群ウイルスを広範囲に拡散させる特殊ミサイル“鬼”と空気感染する強制末期発症薬であるH173-02を散布するミサイル“祟り”を搭載。
765名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 14:13:28 ID:uzgFo7gy
                                         __
                                       /   \
                                    __/   ⌒  |
                                  /_ |      入
                                 /|     ト__// |
                                /ー、\  | =◎= / |
                                /  _| |∴ \ ̄_/ \
  ____________________|_\||ー|-ー'⌒|---------------、
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄||_|  | | \--------------′
                               \__\人从∧人  /   |
                                    \      \/    |
                                     \     /  _/|___
                                  / ̄ ̄     |__」  / ̄\ / ̄\
                                 <_O ̄     |   /_  / \ 々)
                         ,ーーーー川 ̄|        /‖ /  )     \/
                   ___/|  ___/       ∠/  /\  /      /
          ,ーーーー ̄ ̄_____/       |       /  |。/__/|      /
        /     |   /・‖\       __|_,ーーー| | ミ/     |   _/
      /\      |   \_/   _,ー ̄ ̄        |   /     / ̄ ̄ /
    /    \__,---------- ̄ ̄               |◎ |      |     |
  /   ===/                              /   \    \    |
 /  /__|                              /∩ \  \    | ⌒\\
   ̄ ̄ ̄                               ι/ \_|_「∪   /_____>
766暇潰し:2007/07/29(日) 17:49:13 ID:AqjIbMoP
自分でも驚く位に執筆が進まないので暇潰しでのスネークの武装及び装備を紹介します。

ベレッタM92F
口径 45口径               使用弾薬 今回は麻酔弾を使用。
マガジン数 5

USP
口径 45口径
使用弾薬 45口径反動弾を使用
マガジン数 6

サバイバルナイフ


CQCナイフ
767名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 18:33:04 ID:rlonRnKy
>>766
気にすんな
ゆっくりでいいんだよ
768名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/30(月) 17:51:44 ID:8norGakZ
>>766
またーりやってオクレ
769名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 03:56:39 ID:WB+A7s+c
>>766
ベレッタは9mmの15+1発だったはずだけど…
特別仕様とかだったらスマソ
770名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/31(火) 08:37:37 ID:J9kNHYa2
>>769
所持マガジン数だろ、弾数でなくて。

ところでUSPにはサプレッサは付いてるんだろうかw
771名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 18:39:20 ID:gYkQP0Hc
西暦でいうと1983年だっけ?ひぐらし
772名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 19:17:40 ID:VdTgI958
そう
773名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/01(水) 21:31:37 ID:VYdW3K5Y
>>770
>>769はどっちかというと口径のことを言ってるんじゃないの?
「専用麻酔弾の口径が.45口径なのです、あぅあぅ」って言われたらそれまでだが、
ベレッタ製でM92のナンバーが振られている拳銃には.45口径モデルは存在しないからなぁ。

774暇潰し:2007/08/02(木) 10:03:41 ID:VE6wRv4+
メタルギアソリッド2の発射された麻酔弾を見るかぎり45口径としか思えなかったんですいません。脳内補完お願いします。
775名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/03(金) 19:22:33 ID:S07GOsp+
絶対大丈夫だよ
776名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 00:47:43 ID:2I4oOzHE
今し方に厄晒しの最終話観たが…

スネーク先生早く帰って来てくれorz
777メサルギア:2007/08/04(土) 14:39:01 ID:CpnmUVp9
TIP メサルギアソリッド チャイルドソルジャー
1983年 某基地 射撃場
「スネーク、命中率100%」
誰もいない射撃場にコンピュータの声が響く
まただ、いったい何なんだこの胸騒ぎ。最近夢を見る
幼い少女が俺を呼ぶ、「時が来た私達を助けて」
そしていつもの朝を迎える
「スネーク、今すぐ私の部屋に来てくれ」
施設内にアナウンスが聞こえ俺はすぐさま向かった
「スネーク」
部屋には博士とスクリーンにキャンベル大佐が写っていた
「ウキ(大佐!)」
「君に任務を依頼したい」
「ウキ(どんな)」
「君の友達ソリッドスネークのサポ−トだ」
「ウキ!(スネークの?何かあったのか?)」
「今のところはないのだが任務を進めるうちに我々の敵の規模が分かった。」
「ウキ(愛国者か?)」
「それと東京と言う組織も関与している」
「ウキウキ(聞かない名だ)」
「奴等は日本の雛見沢という場所で新型メサルギアを作っているらしいのだ」
「ウキッキキ(それで彼は?)」
「5日前から潜入調査をしている今が学校の先生だ。」
「君に依頼する任務は二つ。ソリッドスネークのバックアップ、メサルギアの破壊」
「ウキ(わかった)」
「では頼む」
プツン スクリーンの画面が電源が切れ画面は黒くなった
「では二時間後に出発じゃな」
俺は荷物をまとめ出発時間までタバコを楽しむことにした
「ありがとう」
目の前に夢に出てきた少女が現れた
「雛見沢でまってる」
少女は消えた

その頃ソリッドスネークは
「ウォォォォ」
さとこのトラップに引っかかり大空を鳥の如く飛んでいた
778名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/04(土) 20:32:19 ID:2I4oOzHE
ウキッ(GJ)!
779名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 10:56:55 ID:2bLcjEke
スネークが生徒としてでてくるやつはどうなったんだ?
780名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 15:15:27 ID:Qu8EZtce
age
781名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/05(日) 20:11:14 ID:WY0JspiU
  ,r'´ ̄ ̄ ̄ ̄ `,  ,r'´ヽ'´ヽ、_j'⌒ヽ_  ,r─、    r‐、
  |  =  =   |  >   l´      `i l   ,!    |  l
  |  =  =   |  ゝ'j  |、_,r=r-、_,j |   l _  |   |
  ゝー'´ ̄`ゝー '   /  i!       ノ l   ´ j  ,!   l
 (二二     ̄ ̄`i ゝイ `|゙i⌒ヽ   |´  ヽ _ / /  /
   /   /´ ̄」  ,!  _」  | ヽ,_丿  !      r'´   /
  ヽ __/   i´  _丿 i__」 i___ノ      ヽ __/
782名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/06(月) 23:48:19 ID:SofQadR2
>>779
書類不備で生徒から先生へ
783名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/07(火) 10:44:00 ID:7D4Xv4mD
>>782
把握
dクス
784名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/08(水) 14:33:41 ID:E8VmNvhr
生徒スネークはいろいろ動きにくそうだ
785名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/10(金) 06:07:52 ID:yyyWbxJM
保守
786暇潰し:2007/08/10(金) 14:09:03 ID:gdutbUl0
暇潰し投下します。

787名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 09:08:12 ID:9AcxWafT
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) <  >>786 投下マダー?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |     ツーカカンカクアケスギッテレベルジャネーゾ
       | ダンボール箱 |/

788暇潰し:2007/08/11(土) 12:12:15 ID:AVz8BJmV
すいません、バッテリーが切れて書き込めませんでした。今から投下します。


・・・どうやら俺はものの見事にスネアトラップに引っ掛かってしまったようだった・・・。しかし俺はこの簡易なトラップに恐怖した。だが恐怖したのはこのトラップ自体ではなく、仕掛けられたトラップを擬装する能力だった。
789暇潰し:2007/08/11(土) 12:34:42 ID:AVz8BJmV
いくら夜道な上に何も灯りがないとはいえ、この俺が気付かなかったのだ。仕掛けた奴は相当の手練れだ。気を付けなければいけない。・・・そのあたりを調べていくと案の定トラップが見つかった。獲物を宙に投げ出すワイヤー、
790暇潰し:2007/08/11(土) 12:54:36 ID:AVz8BJmV
骨折と重度の切傷を狙う丸太ん棒等、引っ掛かれば只では済まない物ばかりだった。ようやく迂回ルートを見つけて何とか森から抜け出せたがもうかなりの真夜中なのでこれ以上進むのは危険と判断した。
791暇潰し:2007/08/11(土) 12:58:11 ID:AVz8BJmV
とりあえず今日はどこか見つからないような所で野宿しようと思い、近くの林にはいり異常なしのコールを出して寝る事にした。夕方鳴いていたひぐらしの音色とはまた違う音色を夜の雛見沢は響かせていた・・・。

今回はここまでです。
読んでいただきありがとうございました。
792名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 16:25:07 ID:r3hqJr0o
>>791
793名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/11(土) 22:07:28 ID:h5rHAZlC
暇潰し職人乙!

しかし……本編がうごかねーなぁ……マチクタビレタ〜
794名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/12(日) 18:24:12 ID:tSIS0oOU
暇潰し職人さんGJ!!!!
しかし、本編職人さんまた入院しちゃったのかな?
795名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 09:57:08 ID:TOTKHUHs
保守
796名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 19:19:55 ID:5QPajU2o
保守
797名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 21:35:43 ID:gvh38oiA
保守という名の
798名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/16(木) 23:20:43 ID:O0DYSGrk
これが終わったらまとめサイトを誰か作ってくれるかな?
799名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/17(金) 03:01:20 ID:JYDVAO40
800名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 22:47:22 ID:BhMCEpBP
保守
801名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/20(月) 00:26:16 ID:FaTQLa60
保守
802名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/20(月) 19:58:46 ID:81N8dlCN
大切な綿流しだからな。
相当につくりこんであることを期待する。
803名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/21(火) 16:07:37 ID:LqHd6tL0
wktk
804名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/21(火) 20:52:09 ID:8sB72gUh
おっしゃ、俺も期待して待ちます
今頃だけど原作やる予定だから一通り把握したら俺も何か書いてみようかな
805ID:FaTQLa60:2007/08/21(火) 21:31:19 ID:2yy52uQB
スネークの固有結界はダンボール…MGSから取ったな
806本編 ◆k7GDmgD5wQ :2007/08/22(水) 00:04:16 ID:/BaKBO/4
「沙都子、元気か?」
圭一が明るい声で、部屋の戸を開けた。
「あ……、圭一さん? わざわざ来てくださったんですの?」
突然呼びかけられて、びっくりした様子の沙都子が圭一を見る。
「おう! 沙都子の顔を見ないと、どーも寝つきが悪くってな」
おどけた調子で、圭一が返す。
「……なんかそう言われると、ありがたみが大分半減しますわね……」
くれぐれも、変な想像しないでくださいませ、と沙都子が圭一に釘を刺す。
「ひでーな沙都子。俺がそんなことすると思ってんのかよ」
「圭一さんの場合、特にそう思ってますわ」
いじけた態度で圭一が落ち込む。その後ろから、スネークが部屋を覗き込んだ。
「その様子なら……、大丈夫のようだな、沙都子」
「あら、スネーク先生までいらしたんですの? ……本当に、ご迷惑かけますわ」
沙都子がそう言って、スネークに礼をする。
「何を言っている。生徒の様子を見るのは教師の務めさ。……それに、子供がそんなこと気にするもんじゃない」
「そう言っていただけると……、本当に、助かりますわ」
沙都子が、目を伏せる。
彼女のこの態度は、彼女なりの処世術だったはずだ。だから、そう簡単に拭い去れるものではないことを、彼は理解していた。
庇護すべき大人から疎んじられた時、彼女を守るはずだった拠りどころがいなくなった時……、彼女は、自分一人で行き抜こうと、決めた。
そのための会話だった。そのための言葉だった。そのための態度だったし、そのための付き合い方だった。
小さな体に、似合いもしないその考えは……、とても、哀しく見えた。
「あれ? 詩音、寝てんのか?」
圭一が隣のベッドを覗き込む。詩音が白いベッドと毛布に包まって、眠っていた。
「ついさっきまでは起きていたんですけど……。薬が効いていたからか、眠くなったって言って、そのままころんですわ」
「なんだよ。せっかく見舞いに来てやったのにな。……起こすのもかわいそうだし、このままにしとくか」
「それがいいだろう」
圭一が、詩音から離れて、沙都子のベッドの端に座る。
「沙都子、明日のお祭り、なんだけど」
話題は、明日のことになった。
「もちろん行きますわよ。明日は年に一度のお祭りですもの。逃したらそれこそ一生後悔しますわ」
「そっか……。いや俺、この村の祭り――綿流し、だっけ? 初めてだからさ。楽しみでしょーがねーんだよ。沙都子、いろいろ案内してくれよな!」
「ええもちろん。私だけじゃなくて、魅音さんもレナさんも、梨花もいろいろ案内してくれますわ。それに……」
ほっほっほ、と口に手をあてて、なにやらおさえた笑いを沙都子は零す。
「な、なんだよ沙都子……、なんか、怖えぇぞ」
「お祭りはとっても熱くなること受けあいですわ。ほっほっほ。楽しみですわー」
「う……、ま、まあ、あるとは思ってたけど、やっぱ部活かよ……。魅音やりそうだもんな」
「わかっているなら話は早いですわ。せいぜい、赤っ恥をかかないように頑張ることですわね」
引きつる圭一の顔と、八重歯を見せて笑う沙都子。
それを見て、蛇は思う。この子達のどこに――、俺を謀る、悪意があるというのか。年相応の子供達だ。
無邪気に、そして純粋に日常を謳歌しているだけの、どこにだっている、平和な世界の子供達だと。
それなのに、自分は警戒している。彼らを心の底から信じない自分が、こんなに平和な場所ですら、心のどこかで、油断するなと考えている。
「……何を」
首を振る。少し脈拍が乱れていることを、彼は自覚した。
「スネーク? なんか言ったか?」
「いや……。なんでもない。……ああ、そうだな」
胸ポケットから煙草を取り出し、一本取り出して口に咥える。
「……非常識ですわね。病院は終始禁煙ですわ」
沙都子が、呆れたような顔で、スネークを見つめる。
「いやすまん。……沙都子達が大丈夫そうで安心したら、一服吸いたくなった。少し外に出てくる」
「ホントにタバコ好きだよなスネーク。体に悪いって言われてんだから、この際禁煙したらいいんじゃないか?」
「コレだけは止められん。……少し外すぞ」
そう言って、病室から一人で抜け出る。
圭一は沙都子と、今度は今日の授業の内容で話し合っていた。
「……さて」
彼は咥えた煙草に火を付けず、ポケットに戻す。
病室から少し歩いてた先にある部屋のドアを、ノックした。
「どうぞ。開いてます」
所長室と書かれたドアの向こうから、彼の声がした。
「そうか。……それでは失礼する」
――入江京介は、なにやら山のように積まれたカルテとにらめっこしながら……、スネークを迎え入れたのだった。
……久々の投稿が、1ヶ月ぶりって……。
氏ね、氏ね俺。
入院を言い訳にしますが、外傷で外科に入院したはずが、検査たらいまわしの上、内科経由で外科戻りで腹掻っ捌かれるってアリエネーとか思った。
なんか、死亡フラグ立ちまくりです自分( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \

……しかし、途中参加の自分がこのまま進めてしまっていいものかと悩んだり。いや、流れは出来てんだけど。
808名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 08:01:18 ID:rnsWvGtr
GJ!!
お体大丈夫ですか?無理しないでください。
809名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 09:04:45 ID:cwZ2DDUS
GJ!! あんまり無理するなよ。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 11:25:34 ID:j5l03Mc2
GJ!!!!
811名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 12:57:37 ID:MchvqXpg
>>807
GJ!!イ`!!!
812ID:FaTQLa60:2007/08/22(水) 16:06:17 ID:g3eGvirp
>>807
GJ!生きろ!
813名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 18:04:49 ID:kxSYtt3l
色んな意味で命懸けなんだな
814名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 19:59:39 ID:Y7G5yovu
無理すんな、健康第一。マジで頑張ってくれ!!
815名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 20:21:09 ID:QizYNPMq
おお!本編!!
乙です
GJです
でもあまり無理しないで下さいね
816名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 20:46:46 ID:mRfWXs2V
おおっ久々に更新来てるうう、本編様GJですよ!
冒頭を読んでなんで沙都子が診療所に居るんだっけ?とか思っちゃったのは内緒だ!

しかしお体には気をつけて…
こちらはいつまでも待ち続けてますから…
817名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 22:07:13 ID:ruvbU9af
ちょっとお聞きしたいのだが、校長の年齢って何歳だっけ?
あと校長の姿がハッキリしてる漫画知ってたら教えてくれまいか
818ID:FaTQLa60:2007/08/22(水) 22:17:24 ID:g3eGvirp
>>817校長は漫画には出てこないと思う
819ID:FaTQLa60:2007/08/22(水) 22:33:01 ID:g3eGvirp
次は二ヵ月後に…>(´▽´(¥(▼▼メ)<オセェヨ
820名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 23:01:45 ID:y4y1eDcI
漫画にはいないけどアニメなら1期最終話に出てるね
星野之宣の宗像教授みたいな人
821名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/22(水) 23:16:54 ID:l2L2eNsv
>>820
サンクス
アマゾンにて把握した
イメージ的にピッタリで助かりますた
822名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 11:24:19 ID:3buLNp5J
Gj!
最高だ!
ガンガレ!
823名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/23(木) 23:23:36 ID:PBVqHRSq
( ・ω・)っヽ1〆 本編氏ガンバ
824名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/25(土) 09:06:57 ID:ds5oUg+a
保守
825名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/25(土) 17:51:44 ID:bqxzvGOx
ほす
ソシテ職人乙
826名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/26(日) 17:09:30 ID:ADooCHrY
保守
827名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/26(日) 17:11:47 ID:ADooCHrY
雛見沢巡礼帰りに保守
828名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 08:31:46 ID:JsK/5SYo
保守
829名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 19:40:18 ID:qK+mpT/I
1983年ってグレイフォックスとか生きてるっけ
830名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/28(火) 20:08:11 ID:rfTvPF5o
>>829
忍者は登場しているが、この雛見沢編でのグレイフォックスの生死は不明
メタルギア・ソリッド1をプレイした書き手の俺としては、グレイフォックスは死んだつもりで話を進めようかと思ってた

まあ、そこのところは別の書き手さんによって登場するかもしれない
だってそれがリレー小説の面白いところだし

ついでに言うと舞台である雛見沢は1983年
メタルギアに登場する人物達は200Xだ
年代に矛盾があるが、そこんところも後半で明らかにする予定なんでお楽しみに
あっ、夢オチではないですよ
831名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:08:45 ID:A7CyJrhu
つまり>>830が次回以降の話を進めるんだな。
ガンガレ。
832名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 00:27:24 ID:WawOEAc7
>>831
ぶっちゃけると、綿流し以降のバトルSSを中心に細々と書いてます
いや、だって凝った綿流しを書いてる人って他に絶対いるでしょ?
833名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 12:33:33 ID:4z14D84O
メサルギアおもしれー
834名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/30(木) 05:43:15 ID:IBHFQ8nB
いないのかよ・・・orz
835名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/30(木) 22:37:03 ID:41t3EjuA
≫830
コペルソーンエンジンの時空干渉機能を用いたタイムスリップとかかな?
あれなら平行世界にも行けるし、
836名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 07:34:52 ID:UFwoK6zo
保守
837名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:13:55 ID:4hR+is2V
綿流し前のイベントが遊戯王でもおk?
登場シーンは、もはや刃牙になってますが・・・



「雛見沢住人の全てを巻き込みーっ!
今、ここに代表を勝ち取った選手達の入場です!!」


「今大会最年長!剛力無双で不動の巨人が現れた!!
最強の漢ーーーっ、校長だぁーーーーーーー!!!」


「カレーを食べてからが本番ですっ!
怒涛の急襲!強襲!猛襲に耐えられるのか!?
知恵留美子の登場だァーーーーー!!!」


「その微笑みで魅了するッ!
妖艶なる魅惑に負けたら最後!鷹野三四だっ!!」


「公由家を代表してこの少女が参戦する!
あどけないその姿に騙されるなぁっっ!!
公由ぃーーー夏美ぃーーーっ!!」


「かぁいいモノを手に入れる!
お持ち帰るためにココまで来たッッ!!
竜宮レナーーーッ!!」


「古手家当主と言えばこの人ッッ!
愛らしくぅーーーっ、そして神々しい姿での登場だァ!!
古手梨花ぁーーー!!」


「園崎家次期党首の名は伊達じゃぁないッ!
舐めてかかるな油断は厳禁!!
園崎魅音が参戦だァーーーーー!!」


「心理戦で負けは無し!トラップコンボで葬る少女ッ!
未だ無傷で君臨するその名はッッッ!!北条沙都子ーーーッ!!」


「遠い異国よりやって来たッ!大胆不敵で不屈の男!
この地に伝説を残すと豪語した男の名前はァッッ!!
スネェーーーーーーーークぅぅっ!!」

「そして最後はこの俺だッッ!
司会者兼任で参戦するKOOLファイターっ!!
前原圭一だーーーーーっ!!」





俺は一体、何をやっているんだ・・・('Д`)
イリーとスネークのやり取りの続きを書きに逝ってきます
838名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/01(土) 20:27:52 ID:yzY/ITM1
おまけTIPSって事で、たまにはいいんじゃないかな?
839名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 01:24:14 ID:KCWsfJCB
スネークがデイブレイク参戦したら面白そう
840メサルギア2:2007/09/02(日) 04:09:47 ID:YQsb/Vpv
『高度3万フィート、視界良好、スネーク聞こえるか?』
「ウキ」(ああ)
機内のアナウンスから大佐の声が聞こえた
『同じコードが二人いると命令系統に支障が出るかもしれんから君のコードネームを変える』
「ウキ(!)」
『本作戦中は君のことをピポスネークと呼ぶ略してピポだ』
「ウキ(そんな可愛い名前は嫌だぞ)」
『スネーク、この名前で売れれば次期主役も君の物だ、やってくれるな』
「ウキ(MGS5か、KOJIMA先生は作るのであろうか?)」
『スネーク、気にしては行けない』
「ウキウキ(そうだな、わかった本作戦中はピポスネークで良い)」
『よし、後5分で目的地だ、準備しろ』
「ウキ(了解)」
後部ハッチが開く、それと同時に朝日が上ってきた
『降下時は時速130マイルで降下する、凍傷には十分気をつけるんだ』
『それと彼と合流したらできるだけ彼の指示に従ってくれ、現場は彼の方が知っている』
「ウキ(OK)」
『それでは鳥になってこい』
「ウキーーーーーーー」
俺は行きよいよく飛び出した
食料のバナナを置き去りにして
「大佐、彼バナナを忘れていきましたよ」
『・・・・・先が思いやられる』
841名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 11:32:30 ID:5e8w4Sqq
バナナを忘れるとは・・・いいセンスだ
842名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 23:19:42 ID:juevKbJc
テラコンボイw
843名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/03(月) 00:32:35 ID:M1vokNkR
こちらスネーク 六軒島に潜入した。大佐、支持をくれ。
844メサルギア:2007/09/03(月) 01:47:55 ID:9AdqLaMS
俺は無事着地を済ませ、大佐にコールした
『ピポスネーク、無事降下したようだな』
「ウキ(ああ少し風で流されたがな)」
『そうか、ここからは歩きだ、学校までは彼と一緒にいってくれ』
「ウキ?(彼?)」
ガサガサと林の中から音がし、俺は持ってきたハンドガンを向けた
「僕だよスネーク」
「ウキキ(オタコン今どこに、それにそれは?)」
「もち安全な場所、これは今度MGS4で使う新型だよ、今回は実践データを兼ねて君をこれでサポートする」
「ウキウキ(それはまたご丁寧に)」
『今回はハル・エメリッヒ博士も一緒に同行する』
(時間軸がおかしいような)
『ピポスネーク、時間が無いすぐにスネークと合流するんだ』
「ウキ(了解した)」
「さあこっちだ」
俺はオタコンに導かれスネークが待つ学校へ向かった
845名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/05(水) 10:01:54 ID:quqKszBo
846メサルギア:2007/09/07(金) 15:47:53 ID:1/V+cqLA
TIP とある通信
ジーコ、ジーコ オセロットは電話をかけた
オセロット「はい、私です。」
オ「ええそのことで」
オ「正直こんな小さな村なんて我々には何の利益もないと思うのですが」
オ「風土病?B&B計画?実験体S?」
オ「なるほど」
オ「では奴等の地下に閉じこめられている実験体SはB計画のプロトタイプっと考えれば宜しいのですね」
オ「わかりました。ではそのように」
オ「なるほど、スネークがこの村に」
オ「わかりました。実験データが収集しだいこの組織もろとも」
オ「はい、それでは」
チン
847名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/08(土) 00:03:04 ID:C35tdWcW
>>846
オセロット自演かよwwwww
848メサルギア:2007/09/08(土) 02:25:24 ID:aXFKCpHN
「ここだよピポスネーク」
木造の校舎が姿を現すがまだ朝も早く回りには子供の声はしなかった
「ウキ(ここにスネークが)」
「み〜?おサルさんなのです」
「ウキ(!)」
夢で見た少女だ、あれは夢じゃなかったのか?
「みぃ〜?」
彼女の不思議な瞳が俺をじ〜っと見ていた
「あら梨花どうかしましたの?」
「サトコ、おサルさんなのですよ」
もう一人少女が現れた
「あら珍しいですわね」
「ウキウキ(君達は一体?)」
「何か言ってますわよ梨花」
「たぶん、お腹が空いてるのですよ」
「あら残念ご飯になりそうなものはありませんですわよ」
「学校に連れて行けばスネークが何か食べ物を持っているのかもしれないのです」
「そうですわね、じゃあスネーク先生の所まで連れて行ってさし上げましょう」
「さぁ学校はこっちなのですよ」
「ウ、ウキキ(お、おい)」
俺は両手を引っ張られどこかへ連れられた
「スネーク、居ませんか?」
テントの中に連れられると誰も居なかった
「どうした?サトコに梨花、早いな、いつもの圭一専用トラップか?」
後ろから聞き覚えのある声がした
「ウッキー(スネーク)」
「よっ」
「まあお知り合いですの?」
「ああ、まあな」
「お腹が空いているらしいので何か食べ物を与えてくださらない?」
「ああわかった」
二人の少女はテントを後にしテントの中には俺とスネーク、それにオタコンの三人となった」
「久しぶりだな」
「ウキ(ああ元気そうでよかった)」
「スネーク、本当に先生やっているんだね」
「オタコンかそれは一体なんだ?」
「今度のMGS4で使う・・(以下略)」
「ウキウキ(大佐からは君の命令で動けといわれている)」
「ああ、今回は少し厄介だ」
「東京と愛国者か、東京については今調べているけどまだ詳しいことはわからないんだ」
「ああ、今は奴らの潜伏先を探すのが専決だ」
「ウキ(じゃあ俺は奴らの潜伏先を探す)」
「いや、お前は梨花とサトコを護衛をしてくれ」
「ウキ?(梨花?)」
「さっきお前のここに連れてきてくれた二人組みだ」
「ウキウキ?(今回の件と何か関係が?)」
「これは勘なんだか梨花っという少女、何か知っている」
「ウキ(わかった)」
「なにか情報があったらすぐに無線連絡する」
「ウキ(了解)」
849名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/08(土) 07:54:08 ID:8VGKaH+j
GJなんだが一つ質問
なんでメタルギア勢はサル語が分かるんだ・・・?
850名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/08(土) 10:40:54 ID:7Jl5Ijok
共演したことがあるからじゃないか?
851名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/08(土) 12:29:28 ID:Fuugr2Yo
細かい事を気にしたら負けだぜ!
と言いたいがひぐらし組には聞こえないようでメタルギア組には聞こえる・・・
翻訳機でもつけてるんじゃね?
852メサルギア:2007/09/08(土) 18:28:58 ID:aXFKCpHN
それから俺は梨花とサトコの家に居候、いやこの場合はペットになった
「お猿さん、あ〜んですよ」彼女が俺にバナナを差し出す
「梨花、お行儀が悪くてよ」
「ごめんなのですサトコ」
「まったくスネーク先生も私たちに押し付けてずるいですわ」
「でも家族が増えて楽しいのです」ニパ〜っと彼女は笑う
「あ、行けませんわ、お醤油がきれていたのを忘れてましたわ。梨花私言ってきますわね」
「いってらっしゃいなのですよ」
彼女が出て行くと梨花の表情が変わった
「さあお猿さんお話しましょうか、もうすぐ起こるであろう悲劇の回避を」
「ウキ(!)」
「その前にあなたは一体誰?」
「ウキウキ」
「とぼけても無駄よ、スネーク」
何故俺の名前を
「いえ、今はピポスネークっと呼んだほうがいいかしら?」
「ウキッキ(君は一体?)」
「あなたは違う世界でここに来ているのよ」
「ウキ(違う世界?)」
「そう、しかしあなたの登場は遅すぎた。私が死んだ後であなたは来たのだから」
「ウキッキウキ(何を言っている、俺には全然話しがわからないのだが)」
「まあ良いわ、すぐに覚えだすはず、彼は数日前に全てを思い出していたからあなたを私の所に送ったのかもしれない」
「ウキ(スネークが?)」
「さああなた達は一体何者なの?そして何のためにここに居るの?」
逃げられない、誤魔化しが聞かない相手だと俺は悟った
その時だった
ガチャ
「ただいま、梨花」サトコが帰ってきた
「お帰りなのですサトコ」いつもの梨花の顔になった
「実は梨花」彼女の眼が死んだ魚のようね目をしていた
853名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/08(土) 19:44:46 ID:PPUye/8Z
なんか徹夜で書いたみたいに文が所々変になってんな
後死んだ後の記憶は無いんじゃないの?
854メサルギア:2007/09/10(月) 00:39:29 ID:ONl3b6p1
アイデアきて思わず箇条書きで書いてしまいました
すいません
855名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/12(水) 22:41:04 ID:7WNkhrD6
保守
856名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/13(木) 17:42:47 ID:3TOuV1Qv
やったぜ。 投稿者:変態糞土方 (8月16日(水)07時14分22秒)

昨日の8月15日にいつもの浮浪者のおっさん(60歳)と先日メールくれた汚れ好きの土方のにいちゃん
(45歳)とわし(53歳)の3人で県北にある川の土手の下で盛りあったぜ。
今日は明日が休みなんでコンビニで酒とつまみを買ってから滅多に人が来ない所なんで、
そこでしこたま酒を飲んでからやりはじめたんや。
3人でちんぽ舐めあいながら地下足袋だけになり持って来たいちぢく浣腸を3本ずつ入れあった。
しばらくしたら、けつの穴がひくひくして来るし、糞が出口を求めて腹の中でぐるぐるしている。
浮浪者のおっさんにけつの穴をなめさせながら、兄ちゃんのけつの穴を舐めてたら、
先に兄ちゃんがわしの口に糞をドバーっと出して来た。
それと同時におっさんもわしも糞を出したんや。もう顔中、糞まみれや、
3人で出した糞を手で掬いながらお互いの体にぬりあったり、
糞まみれのちんぽを舐めあって小便で浣腸したりした。ああ〜〜たまらねえぜ。
しばらくやりまくってから又浣腸をしあうともう気が狂う程気持ちええんじゃ。
浮浪者のおっさんのけつの穴にわしのちんぽを突うずるっ込んでやると
けつの穴が糞と小便でずるずるして気持ちが良い。
にいちゃんもおっさんの口にちんぽ突っ込んで腰をつかって居る。
糞まみれのおっさんのちんぽを掻きながら、思い切り射精したんや。
それからは、もうめちゃくちゃにおっさんと兄ちゃんの糞ちんぽを舐めあい、
糞を塗りあい、二回も男汁を出した。もう一度やりたいぜ。
やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。
ああ〜〜早く糞まみれになろうぜ。
岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や
糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。
土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。
857名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/14(金) 19:04:21 ID:d82G5p/C
俺、ジャムおじさんのパン工場で
ジャムの野郎にケツ掘ってもらって射精してます。
この前、アンパンマン号で俺相手のびんびんになったペニスにケツ穴沈め、
お互いびんびんに勃起しながらホモSEXしました。
その時、俺、腹が痛くなり、おまけに昨日から下痢気味だったことも思い出し、
俺、ジャムおじさんに「ちょっとヤバイ!」って告げたら、ジャムおじさんは俺が射精寸前と勘違いしたらしく
更にガン堀されました!
俺たまらず「で、で、出る」と言った瞬間、俺のケツ穴から下痢状のうんこが物凄い量、噴出しました!
ジャムおじさんは俺をアンパンマン号の外に突き飛ばしましたが俺はうんこが噴出するケツ穴を操縦席に向けてしまい
アンパンマン号内はおびただしい俺のうんこでめちゃくちゃ茶色になってしまいました。
そのアンパンマン号、パンを運ぶのに大事らしく、ジャムおじさんは相当頭を抱えていました。
俺はバイキンマンの城で置き去りにされ、
下半身丸出しで途方に暮れていたところをバイキンマンに拾ってもらい
バイキンマンに掘られて捨てられました。しかたないので俺は歩いてジャム野郎の工場に戻り
ジャムおじさんに謝り今度は俺がおじさんをガン堀しました、掘りすぎたらしく
痔になったようだけど本人はヘラヘラしやがってるので俺は「自分の健康も満足に管理できないのか」と怒り
スパンキングのかわりに尻穴をさらに掘りました、そのままジャムおじさんは帰らぬ人になりました;;
俺はジャムおじさんの仇をいつかとってやろうと思い、毎日ハッテン場に通ってます
858名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 07:41:03 ID:vmmGbaW8
保守
859名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/16(日) 13:10:39 ID:Bd0enu4l
       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (●)  (●)   \
  |      (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /
860名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/17(月) 15:07:28 ID:6LS2ce1A
         |
     \  __  /
     _ (m) _
        |ミ|
      /  `´  \
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
861名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 04:01:16 ID:LC3u8JYG
       ____
     /⌒  ⌒\
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  シシシシシシシシッ
  |    /| | | | |     |
  \  (、`ー―'´,    /
       ̄ ̄ ̄
862名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 07:19:53 ID:BSK0f00O
保守
863名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/18(火) 12:40:57 ID:HASPRX0r
アニメ版のオコノギ声は小杉さんか…
864メサルギア:2007/09/18(火) 15:38:48 ID:zHpBv0df
「さっき叔父が帰ってきまして、あっちの家です住もうと言うことになりまして」
梨花は何度も引き留めようとしたが結局家を出ていってしまった
「同じ終演を迎えるものですか」
梨花はどこかへ電話をかけ始めた
「スネーク大変なのです、梨花が梨花が」
スネークに助けを求めると彼は直ぐに家に来て事情を聴いた
「なるほど鉄平が」
「そうなのです、スネーク前みたいに鉄平を追っ払ってください」
「ああ、わかった。だから心配するな、それとピポスネーク、俺の所に来てくれ」
「ウキウキ(ああ、わかった)」
 スネークのテント
「ウキ(それで鉄平とは誰なんだ?)」
「サトコの叔父なんだが、はっきり言ってただのチンピラだ。少し前に俺が追い返したんだが」
「ウキ(それで作戦は?)」
「今回は既にサトコが家にいる、どうしたもんか。今オタコンが見張っているがどうしたもんか」
「ウキ(あいつが寝たときに奇襲をかけ分からせてやればいいじゃないか)」
「しかし」
「ウキウキ(あの子には飯の恩がある、ようにばれなければいい)」
「そうだな、だが殺すな」
「10時にサトコの家に集合で良いな」
「ウキ(ああ)」
865メサルギア:2007/09/18(火) 16:14:59 ID:zHpBv0df
TIP 暴走
僕は誰だ?ここはどこだ?
重いまぶたを少し明けると、ぼんやりだが周りに白衣を着た人間を俺を見ている
何かを話しているが聞こえない。
病院なのか?
手足を動かそうとしても鎖みたいな物が僕の手足を束縛する
「・・けて・・・・た・・す・・けて」
空耳だろうが誰かが俺を呼んでいるような気がする
女の子の声だ、助けて、助けてと呼んでいる
眼鏡をかけている男が近くにあった電話を取り誰かと話し始めた
「鉄平がまた来て、サトコちゃんが一緒に暮らしている?本当なんですか梨花ちゃん」
「ええ、わかりました。明日朝一でそちらに向かいます」
サトコ…聞き覚えがある名前だ、妙に懐かしい
鉄平…何故か怒りがこみ上げてくる
サトコ・・・サトコ、サトコ、サトコサトコサトコサトコサトコサトコ
「ウオォォォォォォォ」
思い出した。サトコ、僕の大切な妹
鉄平、サトコを虐める悪魔
鉄平、お前はまたサトコを虐めるのか、貴様は貴様は貴様はーーー
施設内にアラームが鳴る、白衣の男達がおわてふためく
力がどんどん沸いてくる、体中の血液が沸騰している湯の如く熱い、鉄平を殺せと体中の細胞が叫ぶ
「ウオォォォォォォ」
バキンバキンと手足を縛っていた鎖は糸のようにすぐ切れた
「もう駄目です」
「鎮静剤投与するんだ。山犬を呼べ」
直ぐに僕を取り押さえようと数人の大人が僕に向かってくる
無駄だ、今の僕には誰にも止められない
僕が力一杯顔面を殴ると顔と体が離ればなれになった。僕はそれをくり返した、誰もいなくなるまで
少しすると誰もいなくなった。周りを見渡し一人の顔のない大人の服を探ると一本のナイフが出てきた
近くのロッカーに黒い服と顔を隠すたのマスクが出てきた
準備はできた、後はあいつを殺し、サトコに笑顔を取り戻す
866名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 02:02:23 ID:GFIDsteF
       ____
     /⌒三 ⌒\
   /( ○)三(○)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /
867名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/19(水) 17:44:58 ID:FJOwtThO
【大相撲】豊響困惑 男性ファンから手作りプリン付き求愛レターが届く
新着レス 2007/09/19(水) 17:25
1 名前: THE FURYφ ★ 投稿日: 2007/09/19(水) 00:53:21 ID:???0
9日目の朝、境川部屋に小包が届いた。あて先は、豊響。箱の中には差出人の手作りと思われる
「紅茶杏仁プリン」。これにファンレター、そして差出人本人の写真が添えられていた。jy性ファンの
写真なら素直に喜べるのだが、困ったことにこれが30歳前後の男性の写真だったのだ。
しかも手紙の内容が単なるファンレターではない。「豊響関、頑張ってください」と書き出しこそ普通に
始まっているものの、徐々に文面がエスカレート。最終的には「ひびきとデートしているところを
想像したりして・・・」と抑え切れない豊響への熱い思いを吐露しつつ妄想を膨らませているのだ。
以前から、この男性は何度かファンレターを送ってきたが、食べ物まで届けたのは初めてのこと。
少々気味は悪くても、食べ物を捨てるのは忍びない。そこで念のために付け人が毒味をすると
「味がしないです」。
これで一層気味が悪くなった豊響は「塩まいてくれ!」。付け人に塩を持ってこさせ、自分の体と
手紙に振りまいて邪気を払った。
部屋の先輩力士は面白がって「部屋の掲示板に張っておこう」などとちゃかしているが、
豊響本人は真剣に悩んでいる。「男から好かれるタイプなんですかねえ・・・」。男性だろうが、
女性だろうがファンは多いに越したことはないものの、豊響の猪突猛進の突き押し相撲に
迷いが生じても仕方がない。
この日は春日王の小手投げに倒れた。紅茶杏仁ショックが尾を引いていたのは明らかだったが、
こんな悩みも幕内に昇進し、人気力士の仲間入りした証し。「(どんなファンからも)応援して
もらえることはうれしいことです。自分の相撲を取るだけです」とファンのためにも残りの取組で
全力を尽くすことを誓うのだった。

(東京スポーツ 9月19日(水)販売号より)
868名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 01:49:10 ID:eymQB7JC
              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /
              〈__ノ
             ノ   ノ


                ____   ,
              /     \  -
            / ―   ― \`   
           /   (● ) (● )  \
           |     (__人__)      |
           \ .   `⌒´     /
.           mj~i
           〈__ノ
          ノ   ノ


                ____
              /     \
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \
         _|__    (__人__)      |
       /   \    `ー'´     /
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
 |  |  | { .::::::●:::::  }
 |  |  |  \ ::::::::::::::/
 ヽ ヽ ヽ   `ー一'´
869名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/20(木) 07:14:47 ID:GL2nI+3O
保守
870名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 00:20:15 ID:A3szIvGq
             (ヽ三/) ))
         __  ( i)))
        /⌒  ⌒\ \
      /( ●)  (●)\ )
    ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\
    |    (⌒)|r┬-|     |
    ,┌、-、!.~〈`ー´/   _/
    | | | |  __ヽ、   /
    レレ'、ノ‐´   ̄〉  |
    `ー---‐一' ̄
871名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 20:44:30 ID:tmeucoCa
やる夫自重しろ・・・
872名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/21(金) 22:22:22 ID:9g7iXmJy
最近このスレ発見したんだが職人さんが帰ってくる可能性は…?
873名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 00:07:33 ID:WQC1K2Hn
  (( (ヽ三/)    (ヽ三/) ))
      (((i )__  ( i))) 
     / /⌒  ⌒\ \
     ( /( ●)  (●)\ )   
     /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   チャララチャッチャッチャッ
     |              |  
     \             /
       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( >)  (<)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   
  |     |r┬-/      |  
  \    ` ̄'´     /


874名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 01:43:50 ID:yhKmJ1xv
この構って荒らしちゃん、
どこまで踊れるか超楽しみw
875名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 14:17:22 ID:WQC1K2Hn
               ∩_
              〈〈〈 ヽ
      ____   〈⊃  }
     /⌒  ⌒\   |   |
   /( ●)  (●)\  !   !
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\|   l
  |     |r┬-|       |  / <こいつ最高にアホ
  \     ` ー'´     //
  / __        /
  (___)      /
876名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 14:24:58 ID:FXDjBID3
メサルギアはどうでもいいから元祖の職人さんが帰ってくるのを願ってます
877名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 19:50:19 ID:mrRZXM0d
>>876 その発言はよくない 俺はこれも楽しみにしているしもしメサルギアがなくて本編職人が戻らない場合このスレの意味がなくなる ただでさえひぐらしが放送中止でつまらんというのにそういう風に善意でやってる人の意欲を削ぐ様な発言は止めてくれ
878名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 23:34:27 ID:ssSgC2pq
TIPS 教えて!留美子先生 -1-

暗い。暗い。暗い。
ワシは…死んだんか…?
――光が、視えた。
「起きてください!起きてください!」
「はッ!? ここはどこや…ワシは…ワシは…?」
「安心してください。私が来たからには、もう安心です…」
「お、お前は学校の教」
「違います。似てはいるかもしれませんが、赤の他人です。」
「あのーアチキを忘れてもらっちゃこまるニャベシッ!?」
「ここはメタルギアとひぐらしスレです。引っこんでいて下さいね?」
そう言って、目の前の女は奇妙な生き物を殴り飛ばした。
正直、意味が分からない。どうみてもこいつは沙都子学校の教師に間違いない。
しかし女は赤の他人だと言い張っている。
「ワレぇ!しらを切ってどういうつもりやァ!?」
「ですから…本当に関係ないんですけど…」
…本当に…本当だろうか? まぁ、沙都子のことについて五月蠅く言ってくる様子もないし、
どうでもいいのだが、生きていたのだから、早く家に帰りたい。
「あー、どういう状況かわかってないみたいですね。」
その通りだ。とても説明してほしかった事だ。こいつは以外に頭の回転が早いらしい。
「まず、アナタは死にました。アナタは」
「はァ!?な、何をいうかと思えば…冗談もいい加減に…」
「冗談ではありません。真実です。あなたは死にました。」
こいつの頭がおかしいのか、それともワシが気絶して夢をみているのか、
あるいは…
「私は迷える子羊を救うために、あなたにアドバイスをしにきたのです。」
「アドバイス?」
教師という職業柄もあるのか、いつもの調子がでない。
「あなたは、殺されました。覚えていますか?」
「そういえば…なんだか知らん男に、銃で撃たれて…」
「そうです。それでは、何故だかわかりますか?」
「ワシが…沙都子を…」
「その通りです。よくできました。あなたの様な人間でも、そのくらいは分るんですね。」
「ナメとるんかァ!?ちったァ…」
少し、考える。沙都子をいびったから、殺された?
それなら何故、ワシは銃で撃たれたんや…?
「今は、真相を教えるわけにはいきません。
しかし、次の世界で、貴方が迷わず進んでいけるように、
そのために道を示す。それが私の仕事です。」
「ワシは…どうすれば?」
「沙都子ちゃんを、大切にしてください。
そして、彼女の仲間達に、できる限り協力してあげてください。
それが、貴方が生き残る為の、唯一の道です。」
「つまりワシは、ヤクザ家業から足を洗って、
真面目に働かんと…死ぬんか?」
「極論を言えばそうなります。」
「すまんね、いろいろ世話になったけん。」
「そろそろ、時間です。神への祈りを忘れず、精一杯生きてください。」
「ワシも…まともに話できるんや…、心を入れ替えられるんや…。ありがとう。」
「それでは、良い旅を。」
光に包まれる。体が昇華してゆく。
ワシは、精一杯生きる。沙都子も大切にする。
この世界に、お礼を。ワシに償いを、生きて償いをさせてくれて、ありがとう。
879878:2007/09/22(土) 23:35:25 ID:ssSgC2pq
鉄平の口調とか変だったら指摘お願いします。
いろいろすんません。
880名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/22(土) 23:47:06 ID:b+fwxdek
てっぺい☆じゃないかwww
881メサルギア:2007/09/22(土) 23:59:46 ID:sV80BFeT
>877さん
ありがとう、がんばって皆さんに良い評価が得られるように
良い物を書きたいと努力します
882名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 00:10:09 ID:AU+JqPDQ
>>878
こうしてキレイなてっぺい☆は生まれたのか・・・・
面白いよ。

>>881
オレもメサルギア楽しみ。
883名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 05:56:56 ID:gjo1KvUX
メサルギアおもしれー。
休んでばっかのやつより100倍いいぜwwwwwww
884名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 09:06:01 ID:VCcFCMPp
本編職人も早く戻ってこないかねぇ…来ないなら勝手に書いちゃうぞ☆




















とか言ってみるテスト
885暇潰し:2007/09/23(日) 10:33:36 ID:Guzni57e
明日の朝までに他の職人さんの投下がなかったら暇潰し投下します。よろしいですか?
886名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 12:25:13 ID:fBewuTYO
そんなお伺いなんかしなくていいんだぜ?
YOUかいちゃいなYO!
887名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 15:05:01 ID:VCcFCMPp
職人方に質問なんだが…自分もちょっと投下してみたいんだけど、投下は普通どの位の量を書いてからするものなんだ?
888名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 15:50:17 ID:AU+JqPDQ
>>884-887に期待
889名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 20:39:05 ID:VCcFCMPp
887の者だが、投下する前にお断りと質問をしたい まずお断り・今自分受験生かつテスト期間なんで投下はチビチビと亀並のペース それから質問・本編から展開を使わせてもらいたい(詩音とオセロットとの出会いの部分)んだが良いだろうか? あと携帯からですまない
890名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/23(日) 23:13:36 ID:VCcFCMPp
↑訂正 詩音とオセロットの出会いを元にした短編、というかMGSでいうスネークテイルズ的な話を書きたいのだがダメかな?
891暇潰し:2007/09/24(月) 08:13:57 ID:8zjsWEqU
暇潰し投下したいと思うんですが、何か他の人が投下しそうな空気・・・。暇潰しは他の人の投下がなく、投下待ちの時に書きたいと思ってるんで他の人が投下されるなら、やめようかなと思います。
892名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 08:23:00 ID:N4yGwGqM
887だが、暇潰しさんは気にしないで投下して欲しい 自分はまだフレデリカの詩ぐらいしか文章化してないし…
893名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 12:40:33 ID:wBmXZ9Nu
するしないは自由だがとりあえずsageてくれないか
894名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 13:03:28 ID:GZoTBxbO
ageて投下する職人さん多いね?やっぱ
私(の作品)を見てッ!
って感じなのかな?
895878:2007/09/24(月) 19:02:01 ID:i3rirhVO
まとめサイトがあるんだからある程度カオスになってもいいとおもわれ。
繋がらないカケラは繋がらないカケラで処理すればいいわけだし。
ちなみに私はsage派です。
896本編 ◆k7GDmgD5wQ :2007/09/24(月) 20:49:21 ID:lRvhnXh8
久々の投下……ただし23時ごろ……あともう誰か書いていらっしゃったならそちら優先で。
しかも短い……orz
897TIPSダラダラ便:2007/09/24(月) 21:06:48 ID:5YES/QCt
>>593続き
TIPS:嵐の前の静けさ

「うむっ!」
職員室に校長の元気な一声が響く。
その顔はとても上機嫌で、視線は左手に持つ湯のみに向けられていた。
淹れたての熱い緑茶を飲もうとした時、茶柱が立っていたことに気付いたためである。
「実に今日はいい日なのである!」
熱い緑茶を一口飲み、椅子の背もたれに背中を預け、窓の外に目を向ける。
暖かい日差しに目を細め、いつもと変わらない景色を眺めながら再び湯のみに口をつけた。
「……」
窓の外からは小鳥のさえずり。廊下の外からは生徒達の明るい話し声。
そんな自然の音楽が、静かな職員室の中に響きわたる。
学び舎に通う我が子に等しい存在である生徒達。
そんな彼らの日々楽しく過ごす姿を見るのが、今も昔も変わらない校長が最も好む心の糧なのだ。
心穏やかな校長は、学校という環境と、今という時間だからしか聞けない自然の音楽に耳を傾けるのだった。
知らないことは幸せなのかもしれない。
生徒達のいる教室では、自分をターゲットにした罰ゲームで盛り上がっていたりするのだから……

「スネーク。ふぁいと、おー、なのですよ」
「生きて帰ってこいよ」
「あはは。スネーク先生、頑張ってね」
「なんだったら、おじさんが骨は拾ってあげるよー」
言いたい放題言われ、教室を後にするスネーク。
その足取りはやや重く、顔つきは反省色で染まっていた。
「……見事に心の隙を突かれれしまったか」
溜息混じりの独り言。
時間が経てば経つほど、重い気分はより重くなっていく。
そんな後悔もトイレの前までくると心の片隅に追いやられた。
「さて……」
辺りを見回し、誰もいないことを確認する。
誰の姿もないことを確かめたうえで、ソリトンレーダーをオンにした。
人体の熱反応も自分以外の周囲にはない。
そうして女子トイレへと胸を張って入るスネーク。
……勘違いしてはいけないぞ。
これは考えたうえでの行動なのだから。
そんな言い訳を心の中でしつつ、一番奥の個室へと入る。
鍵を閉め、コーナーポット……には目もくれず、給水タンクの蓋を外す。
蓋の裏には、ビニールで包まれた小型無線機が貼りつけてあった。
牙を隠している獣の巣へ何も考えずに入るほど愚かではない。
万全の対策をとって望むことも大事なのである。
器用に濡れたビニールから手早く取り出し、無線のスイッチを入れた。
898TIPSダラダラ便:2007/09/24(月) 21:14:17 ID:5YES/QCt
『……っとと……ス、スネークかい?』
「こちらスネーク。その声はオタコンか?」
『緊急回線からアクセスがあるとは思わなかったよ。一体どうしたんだい?』
「通常無線機での通信回線では作戦に支障が出るんでな。あえてこうさせてもらった」
『なるほど。また女子トイレに入ってるから、性欲に磨きがかかったのかと思ったよ』
「……オタコン。それは遺言か?」
声のトーンが少しが下がるスネーク。
『ご、ごめん。冗談だってば。そ、それで僕の力が必要なのかな?』
「いや、大佐と通信可能ならば大佐と代わってもらいたい」
『もうすぐ戻ってくると思うんだけど……』
「なんだ?大佐もトイレか?」
『スネークと一緒にしちゃ駄目だよ。キャンベル大佐はよく上層部の会議に出席させられてるみたいだから、席を外されているんだ』
遺言好きのオタコンに、思わず小さな殺意が芽生える。
しかし、その殺意も上層部の会議という言葉に消え去った。
「会議か……。その内容は分かるか?」
『大統領を交えての極秘会議も多いから、いくら僕でも骨が折れるかな』
「ほぉ……なるほど。とりあえず、調べれるだけ調べておいてもらえるか?」
『分かったよ。あっ、キャンベル大佐が戻ってきた。今、代わるね』

『キャンベルだ。スネーク、どうした?』
「大佐か。実は大佐の力を借りたく連絡した」
『わざわざ緊急回線を使うほどだ……よほどの事態か?』
「ああ。100%失敗する対談に挑戦し、そこから穏便に帰還しなくてはならないんだ」
『……それならば、その対談を放棄するのが一番だろう?』
大佐の言葉に思わずハッとする。
確かにその通りだ。
なにかしらの理由をつけ、罰ゲームを回避するのも頭のいいやり方だといえる。
しかし―――
「大佐……男には退けないとき、立ち向かわなければいけないときがある。今が……そのときなんだ!」
伝説の英雄は違った。
男であるからこそ、約束だからこそ、守らなければならない。
そう決意で固めた言葉を大佐に伝えたのだ。
『……すまない、スネーク。私としたことが無粋な物言いをしてしまったようだ』
「いや、いいんだ。大佐」
二人の会話の熱いやり取りに、オタコンは少し感動した。
『だが、そんな場所で言う台詞ではないな』
大佐からの明確な一言。
オタコンの感動が、一瞬にして消えさったのは言うまでもない。
時を同じく、スネークも背中に何か重たい物がのしかかった気分になっていた。
『さて……それでは詳細を教えてもらえるかな?』
スネークやオタコンの下がったテンションをよそに、本題に入る大佐であった。
899名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 22:10:37 ID:r8O6NX0f
900名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 22:15:34 ID:66Ki2/r1
>>898
イイヨーイイヨー

>>899
ホモ画像貼るなボケ
901本編 ◆k7GDmgD5wQ :2007/09/24(月) 22:18:51 ID:lRvhnXh8
かちゃり、と軽くドアノブが回る音が響く。
静かに開いたドアの隙間から、中の様子を伺うように覗き見る。
立派な机に大量の紙――恐らくはカルテ――を積み、それと向かいながら一つ一つ目を通しサインし、判を押す。
入江京介が、忙しそうにしていた。
「やあ。ようこそいらっしゃいました」
入江が書類から目を外して俺に向く。そして見知った仲のように、気軽に声をかけてきた。
……彼と俺は以前に見知っているのだから、それは正しい反応なのだ。
見知るどころか、ある意味死線を潜り抜けた戦友の間柄かもしれない。
「忙しくはないか?」
俺はそう尋ねた。
今の彼を見る限りは、そのようには見えなかったのだが、一応、確認しておく。
「いいえ。全然大丈夫ですよ。今日の診察も終わりましたし、急患さえなければゆっくりできます」
「……そうか」
どうぞかけてください、と促され、俺は空いている椅子に腰を下ろす。
「沙都子ちゃんと詩音ちゃんの、お見舞いですか?」
「ああ。そんなところだ」
ご苦労様です。と入江は言う。
教師の職務として、俺がここに来たと思っているのだ。
「今コーヒーをお持ちしますよ。時間、ありますよね?」
そう言って、彼は立ち上がる。
「いや、構わないでくれ。あんたも忙しいだろう」
「いえいえ。私もこうやって一服しないと、身が持ちませんので」
山と積まれたカルテを指差した後、軽く会釈するように笑うと、部屋の隣にある部屋に引っ込んでいった。
こうして話すだけなら、なかなかの好人物ではあるのだが。
……いつ、彼の恐ろしい一面が出るかと思うと、油断はできない。それに。
俺は椅子に深く腰掛けて、寛いでいる。ふりをしながら。
彼がいなくなった後の部屋を、俺は不自然に映らないように見渡しながら、観察する。
無機質な視線を、いくつも感じる。
それは、カメラのレンズだ。
昆虫のような、感情の篭らない眼。
なぜ、こんな片田舎の病院に、これだけの設備が必要なのか。
――防犯のため?
そんなはずはない。このカメラ達はそんな理由でここにあるわけではない。
盗撮、……いや、監視するために、これらはここに、ある。
――何を監視している?
そんなことは、もはや明確だろう。
ここで、監視しなければいけないものなど。たかが知れている。
やはり、ここは敵の中枢なのだと、俺は確信した。
入江京介、そして“東京”彼らはやはり――敵、なのだ。
入江が消えて行ったドアを、俺は見つめた。
敵ならば――、躊躇することはない。入江を拘束し、脅迫してでも、情報を手に入れればいい。それは数瞬で実行し、数分で完了することだ。
だが、俺はその考えを実行しなかった。
彼らが……、少し離れた廊下の向こうに、圭一が、沙都子が、詩音がいたからだ。
もし俺がここで、無理にでも俺のやり方を通せば――、彼らに危害が及ぶ。
その可能性が万が一でもある限り……。俺は、それを行うことができなかった。
彼らを、重荷に感じている。本来の俺が、ここでは出せない。全力を出せないもどかしさが、俺を苛立たせる。
イラついた気持ちを押さえ込もうと、仕舞ったはずのタバコを一本、手に取る。
すぐに、沙都子が言ったこと――病院は禁煙――を思い出し、舌打ちしながらポケットに戻そうとした、そのとき。
「お待たせしました。インスタントですが結構美味しいですよ。……あ、あと吸うのなら、これどうぞ」
入江が二人分のコーヒーと、灰皿一つをトレイに乗せ、戻ってきたのだった。
902本編 ◆k7GDmgD5wQ :2007/09/24(月) 22:22:40 ID:lRvhnXh8
「……病院は禁煙じゃなかったのか?」
肺いっぱいに吸いこんだタバコをゆっくりと吐き出しながら、まずはそう尋ねた。
「会議室の備え付けです。スタッフの中には中毒者も少なくないんです」
困ったような顔をして、入江が答える。
「タバコは嫌いなのか?」
「ええ。吸っている人の隣にいるのも、本当は……」
「そりゃすまない」
すぐにタバコを揉み消す。
「ああ。気になさらないでください。私なんか、もう会議のたびに副流煙吸っちゃってるんですから」
そうは言ったものの、俺がタバコを消すと、どこかほっとした表情になる。やはりタバコは嫌いなのだろう。
「沙都子と、詩音の容態のことなんだが……」
一応、尋ねる。無事だというのは鷹野三四から聞いてはいるが、具体的なことをもう少し知っておきたかった。
「あ、はい。二人の様子ですね。沙都子ちゃんも詩音ちゃんも、打撲の腫れが若干残ってはいますが、痣になるようなことはありません。
沙都子ちゃんは少しまぶたが腫れて内出血を起こしましたが、処置したので大丈夫です。神経等の障害が残ることも無いです。検査しましたから」
「……そうか」
知らず、俺の口元には笑みが浮かぶ。
「退院なら、今日にもできます。……私としては、沙都子ちゃんにはもう一泊してもらいたいくらいですが」
にやけた笑みを浮かべ、くふくふと声を漏らす。
……来たな。
俺は顔には出さず、警戒する。入江にこのまま、持論を展開させるわけにはいかない。
『つまり、彼にメイド、及びそれに関係するワードを与えてはいけないということだよ。スネーク』
ここにくる少し前、俺は頼れる仲間と、作戦を練っていた。
『つまり、どうすればいい?』
『彼の興味のある言葉を上手く避けつつ、こちらの聞きたいことに誘導することだね』
『そこまで俺が弁達者だと、お前は理解しているわけだな?』
『いや。全然』
『……オタコン。俺は真面目に聞いてるんだ。どうすればあの入江のメイド地獄を回避しつつ、こちらの狙った情報を手に入れられるんだ?』
『さっきも言ったじゃないか。つまりはワードだよ。彼にとってメイド論を唱えさせる“鍵”となる言葉があるんだ。それを上手く避けることだね』
『もう少し具体的に言ってくれないか』
『そうだね……。まずは“メイド”それから“ご主人様”“ご奉仕”“躾”“喫茶”あと“アキバ”最低限このくらい、あとはこれらに類似する言葉は回避してくれ』
『なんだ? “アキバ”というのは』
『聖地さ』
『エルサレムの日本語訳か?』
『楽園のことだよ』
『……よくわからん』
首を振りながら、俺は答える。
『あと、どうやら彼は沙都子ちゃんをメイド化したいと願望しているようだ。沙都子ちゃんの話題になるとそっちのほうに話が行きそうだから、気をつけてくれ』
『そうか……。沙都子の容態は、少しは話題にしなければならないからな……。そこが最初の難関になるか』
『沙都子ちゃんの話題が出るのなら、それを逆手に取ってみたらどうだい? スネーク』
『逆手?』
『僕達が求めている情報と、入江京介、そして沙都子ちゃんに共通する――情報さ』
なるほど。そいつはまさに。
『ナイスアイディアだオタコン。どうやら、一筋の光明が見えたな』
『どういたしまして』
作戦は、決まった。
「……でね! それでですねスネークさん! 沙都子ちゃんが夜中に寝返り打つわけですよ! あの小さな体が、こう、ころん、ころんって!
そのたびに小さな吐息が聞こえてくるんですよ! あの子猫にも似た可愛らしさったらもー! 反則ですよ! 反則!」
「……」
大分一人で暴走し始めている。
「……もし! もしですよ?! もしも沙都子ちゃんがあのあどけない笑顔で私イチオシベストチョイスのメイド服に身を包み!
『いってらっしゃいませご主人様』とか! 『お帰りなさいませご主人様』とか! 言ってくれたら! 言ってくれたら私はもーっ!」
このままの熱でオーバーヒートされると、彼もヤバイが、俺もやばい。
「なあ……。入江、先生」
「ねっ! ねぇっ! スネークさん! あなたも! あなたも見たいでしょ! 沙都子ちゃんの――――!」
「その、沙都子のことなんだが……」
「はい?」
「沙都子は……、 病 気 じゃないのか?」
「……、え……?」
その一言で、劇的に彼の熱は冷め――、同時に、彼は眼鏡越しに冷たい眼差しを、俺に向けたのだった。
903本編 ◆k7GDmgD5wQ :2007/09/24(月) 22:23:48 ID:lRvhnXh8
「……なぜ」
熱弁を奮っていた入江の体は支えを失ったかのように椅子にもたれこみ、屈んだ姿勢から上目ずかいに、俺を見た。
「なぜ……。そうだと……、思ったのですか」
その態度からわかる。
彼は完全に、俺を警戒している。
俺の言った言葉が、核心に触れるものだったために。
俺はすぐに答えない。
間を置いて、立ち上がる。
反射的に体を強張らせた入江から距離を置くように、窓際により、外の景色を見る。
「俺は……この国の歴史に興味があってな」
「歴史……ですか」
唐突に言った俺の嘘を、入江は反復する。
「ああ。……それも割と最近の歴史。『昭和史』を研究している」
「昭和、史……」
「とりわけ、特に第二次世界大戦中の、この国の歴史を、な」
入江を見ずに、俺は平然と嘘を重ねる。
「そ……、それと、沙都子ちゃんに、なんの、関係が」
あるんですか、と入江は言う。
その言葉は、嘘を吐くのが下手な者の。
「俺は知っているんだ。この国、そしてこの地域に存在する。……風土病のことを」
「ッ! ……」
入江が、はっきりと息を止め、唾を飲み下した。
「以前見た、沙都子の様子から……、俺は理解した。彼女は、この地域にあるという……」
「止めて、ください」
俺の言葉を遮り、入江が言った。
「さしたる証拠も無いのに、そんなことを言うのは……止めてください」
この男が初めて見せた。憎悪にも似た表情。
……そして、敵意だった。
俺が彼に向けた眼差しを、彼は必死に逸らさず押し返す。
少しの、沈黙があり。
「教えてくれないか」
俺は尋ねた。
「……何を、ですか」
ここまで来て。
お互いに隠し事はよそうじゃないかと、俺は白々しく言った。
「この地域に、大戦中に存在したという、旧帝国陸軍の施設。その場所を」
「そ、そんなものを知って……。何を、するつもりなんですか」
喉が貼りついたような声で、抗うように、応える。
「別に……。言っただろう。興味があるだけさ」
「私は、そんなもの、知りません」
「そこでは風土病が研究されていたという。もしかしたら……先生なら知っているんじゃないかと思ったんだが」
視線に力を込める。
知っているという言葉が、入江の中で増幅する。
「わ……、私は知りません」
ですが、と彼は漏らす。
「私は……、最近この雛見沢に越してきた人間です。だから、詳しいことはわかりません。ですが……この土地のことを、詳しい人を、知っています」
「誰なんだ?」
「この村の権力者……。そ、園崎家は大戦中に、軍部とも繋がりがあったと言われています。だ、だから、園崎家の頭首、園崎お魎さんなら……、あるいは……」
その施設のことも、知っているかもしれません。
そうたどたどしく、入江は言ったのだった。
904本編(駄文です) ◆k7GDmgD5wQ :2007/09/24(月) 22:32:27 ID:lRvhnXh8
また一ヶ月かい……吊ってくる。
リレー型のネタスレだから自分ひとりじゃ結構つらいっすね……
他の人の展開とか見たいなぁ……つーかここまでストーリー引っ掻き回した俺が悪いんだろうか('A`)

毎度見てくださってる皆様ありがとうそしてごめんね。
TIPS職人さまもメサルギア職人様も暇潰し職人様も他職人様方も乙そしてGJ。
そして俺ももう少しペース縮めるように頑張ります。
905名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/24(月) 22:51:40 ID:VEx7w+Lg
>>904
GGGGGGGJJJJJJJJ!!!!
毎回楽しみにしてるぞ!あんまり無理しないようにな!
906名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 04:08:59 ID:3sb4poiv
文章を思いついたんで投下してもいいだろうか?あとどうやればsageられるかわからないから教えて欲しい(><)
907名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 05:52:34 ID:TsGgfJww
メル欄にsage打ち込めばoK
908名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 10:36:56 ID:XMoz9KEY
>>906
sageも知らないんじゃ、あと半年ROMれ。
909暇潰し:2007/09/25(火) 10:59:52 ID:kGJeZ0c0
本編さん、GJです。
ガンガレ!。
910名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 11:33:58 ID:QXSSJpUJ
>>906
次にお前は「ROMれって何ですか?」と言う。
911名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 13:29:31 ID:3sb4poiv
>>906ありがとう。
TIPS:昼寝
「詩音…助けて…」 どこか地中の奥深くから悟史くんの声がする。どこだろう…。私は声がする方の土をほじくり返しながら叫ぶ。
「悟史くん!今助けてあげるからね!!」
しかしその直後に違和感。土中を見る。その最深には土はなく、代わりにコンクリートの様なものがあった。
「こんなものに!」
私は掘った穴の近くの土を掘る。しかしある程度掘ったところで、またコンクリートもどきにぶつかる。 「ま…また!」
また別の地面を掘る。ぶつかる。まただ。違う所を掘る。またぶつかる。掘る。ぶつかる。掘る。ぶつかる。掘る。ぶつかる。
…一体いくつ穴を掘ったのだろう?いつしか爪が剥がれ血が流れ出した。指先の感覚がなくなった。しかし私はそれでも掘るのをやめない。悟史くんが助けを求めている。こんな事で諦めてられるか…!

私は地形を穴だらけにした後でようやく気づく。この辺一帯の土の下にコンクリが敷かれている事に。徒労感、絶望感に包まれる。これでは悟史くんを助けられない。私は悟史くんに詫びる。

「悟史くん…ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさ、」
912名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 13:58:52 ID:3sb4poiv
「いッ」

ゴッ!!頭に衝撃が走る。目が覚めた。
「あれ…?」
いつの間に寝てたんだろう?確か、スネーク先生と圭ちゃんが見舞いに来ていた。それで私は、あの晩のことを蒸し返されたくなかったから、寝たふりをしていたはずなんだが…。それであの夢を見たせいでうなされて、ベッドから転がり落ちた様だ。
「痛っ…お姉じゃあるまいし…」
そうひとりごちて、ベッドに寝なおす。頭が痛い。したたかにうちつけた様だ。頭をそっと触ってみる。たんこぶが出来ていた。このたんこぶを作った、あの悪夢の原因――オセロットと名乗る老人の言葉を思い返す。
「まだ――、時間が要る」 「最終調整が済んでいない。今が一番大事な時なのだ」
あの台詞、夢の内容から、わかること。あいつらは悟史くんを何かの目的に利用するため、どこかに監禁している。(夢の内容から考えるに地下)そして彼を改造しているのだ…!! それは許せない事だ。だが、疑問もある。一体彼を何に利用するというのだろう。

そこまで考えたところで、思考が中断される。 さっきのたんこぶが痛む。監督に薬か湿布をもらおう…。そう思い所長室に向かう詩音だった。
913名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 14:09:04 ID:3sb4poiv
>>910 ROMの意味がわかんないんです><










とか言ってみる











知ってるがな。


914名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 14:19:03 ID:i31J9ug2
普通はROMよりsageを先に覚えるものとばかり思ってたんだがな
915名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 14:45:24 ID:3sb4poiv
>>914 すまない このスレッド前からROMっていて、自分も書いてみたくなったからつい、でしゃばってしまった。書き込む前にsageの仕方を知っておくべきだった。次からはそういう初歩ミスをしないようにするから、許して欲しい
916名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 16:01:16 ID:XMoz9KEY
>>915
改行も覚えとけ。


あと、ここも読んどけ。
ttp://2ch.jpcash.net/
ttp://webmania.jp/~niwatori/
917名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 21:52:15 ID:BG0uIDh6
本編さんGJ!
一ヶ月でも一年でも待ちます
俺も文才があれば書くけれどなぁ…
918名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/25(火) 22:16:17 ID:BG0uIDh6
ごめ、ウィキの編集しようとしたらおかしなことになった
誰か直して下さい
919メサルギア:2007/09/26(水) 01:29:59 ID:vVCSVFuq
「はぁはぁ」
わしは腕に深い切り傷を負いながらも山の中を逃げ回っている
「何故わしが殺されなあかんねん」
最近雀荘であったあのジョニーとか言う外国人と久しぶりにマージャンをしようと誘われその帰りに襲われかれこれ1時間は走り回っている
「畜生」
あのダラズはまるで遊ぶようにわしを痛めつけている
「畜生」
山の中を無造作に走り回っているから自分の位置がわからない
「さあそれで終わりかこの醜き豚め」
どこからともなくダラズの声が聞こえる
「このダラズええ加減にせんと姿を現せ」
「貴様の目はビー玉のように節穴だな、僕はさっきから同じ場所で貴様を観察していた」
「お前は一体誰じゃ」
「・・・・今の俺には名前など無い」
「じゃあ何故わしを狙う」
「お前は僕を怒らせた」
「なにをいう、わしが何をしたというんじゃ」グサ
「ウギャアアア」わしの足に木でできた矢が刺さった
「わかった金か、金ならダラズにとってこさせる。だから命だけは命だけは」
「貴様の命など1円にもならない」
「じゃお前の目的は何ね」
「さっきも言っただろう」
ドサ、月が雲に隠れ暗くてよく見えないが高い場所から降りた音がした
「僕の目的はこれだ」
スパン、わしは間一髪でナイフをかわし、月明かりで奴の顔が見えた
「サトシ」
「名前など無い、お前は存在自体意味もない、失せろ」
サトシはわしを力いっぱい殴った、その瞬間体に穴が開いたような感じがした
「豚のお前にも赤い血が流れているんだな」
拳をぬくと手に何かを持っている、そしてドクンドクンと脈を打っている
「あ、カハ」心臓だわしの心臓だ
自分の心臓とわかると目の前が真っ暗になり、全身に力が入らなくなった
920名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/26(水) 01:55:51 ID:MWDU8iv3
921名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/26(水) 04:47:30 ID:P0z+1q37
920はブラクラget
922名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/26(水) 12:37:45 ID:EQ9q9gzv
本編職人さんGJ!!仕事から帰ったらのんびり拝読しまつ
923メサルギア:2007/09/27(木) 00:45:36 ID:vvCPE7ag
月明かりが死体を青白く照らす、僕はただ奴の死体を眺めていた。もう何時間しただろうか
月が雲に隠れポツポツと雨が降り出してきた
「・・・しい」
誰もいない山の中から男の声が聞こえた、僕はとっさに戦闘態勢を取る
「そんなことをしても無駄だ」
「どこだ、そしてお前は何者だ」
「哀しい」
「答えろ、そして姿を現せ」
「俺はここだ、サトシ」
木の上を見ると黒い軍事用ジャンバーに身を包んだ、外人が立っていた。
否宙を舞っていた、男はすぐに姿を消す
「俺の名は、ソロー、ザ・ソロー」
いつのまにか僕の後ろにいた
「さっきから何が哀しいんだ、この男にか」
「俺はお前の事を哀しいんでいる」
「何がだ」
「お前は妹を守るためだと言って怒りでこいつを殺めた」
「だからなんだって言うんだ」
「また同じ終演になってしまう、ああ哀しい」
そう言うと男は俺の前から姿を消していった
僕は、今はじめて理性で考えた、俺がこいつを殺してサトコの前に戻っても人殺しの兄を持つ妹っとレッテルを貼られ生きていくことになる
いやそもそも、この村は僕たちに親がしたことで白い眼で見られている
そう考えると俺はこの村に対して怒りがこみ上げてきた
「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、村の全員を殺してやる」
パン
「そこまでだ」
僕の首筋に何かが刺さった
「お前は誰だ」
「ふん、兵士としては良い眼だ、その眼に免じて俺の名前を教えてやる、俺の名は「オセロット、リボルバーオセロット」だ」
「この村人ではないな、死にたくなければそこを退け」
「そうも行かない」
う、何故だ急に眠くなって・・・
「こちら捜索隊ブラボー、実験体Sの捕獲に成功した、穴に帰還する」
どこからともなくフル装備をした兵士たちが僕を囲い銃を突きつけ僕をどこかに運び出した
「ふん、この村の命運も後1週間だスネーク、せいぜい楽しむが良い」
924名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/27(木) 02:25:45 ID:9/+jcfzg
シャラシャーシカとサトシの遭遇か。
925名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/27(木) 18:37:58 ID:opoY5uzG
カタカナで"サトシ"って書くと、「ポケモンゲットだぜ」の方に見えるから困るw
926名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/28(金) 00:12:32 ID:qsXoOkfH
ロシアの変態親子VSポケモンマスター
927メサルギア:2007/09/28(金) 01:07:11 ID:WZ87cnuI
鉄平の失踪から数日が経ち、夕暮れの教室で俺達は会議をしていた
「どう思う」
「ウキ(昨日調べたら山中に血を発見したんだが)」
「やはり殺されたか、拉致されたと考えるしかないか」
「ウキウキ(いや、オセロットが関係しているならあの男は殺されたと考えるのが妥当と思うが)」
「なんにせよ、この村に敵がいることはわかった」
「スネークいる?大佐が少し話しておきたいことがあるそうだ」
「ああ、わかった」
メタルギアMKUの画面が大佐に切り替わった
「二人ともそこに居るか?」
「ああいる」
「ウキウキ(それで話しておきたいことって?)」
「我々の情報によると、その村に富竹っと言う人物が例の東京のメンバーの一員っと言うことがわかった」
「あのカメラマンか」
「ウキ?(知っているのか?)」
「ああ、お前が来る少し前に山の中であったんだが」
「彼にあって情報を聞き出してみてくれ」
「ウキ、ウキウキ?(了解した、ところでその情報どこで?)」
「違う組織の人間が我々に情報を送ってくれたのだ」
「怪しいな」
「ああ、だが裏を取ってみるとその情報が確かだということがわかった」
「ああわかった、信じよう」
「すまないスネーク」
通信がきれ俺達は校門の前に立っていた。周りからはひぐらしの泣き声がカナカナカナカナと響く
「ウキ(会うのか?)」
「今は、それにすがるしかない」
「ウキキ(それで作戦は?)」
「俺は病院に行く」
「ウキ(病院?)」
「サトコのお見舞いと、その病院に富竹と仲良くしている看護婦がいるからそいつから情報を集めてくる」
「ウキッキ(ああわかった、俺は山のほうを探してみる)」
「ターゲットを発見したらコールしてくれ」
「ウキッキウキ(スネーク、気をつけてな)」
俺達は互いに背を向け去った
928名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/28(金) 02:14:41 ID:5vQm7mKj
続きが気になる!
929名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/29(土) 00:24:42 ID:38jCk4hl
       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  <ホシュしてやるお
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ
930名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/29(土) 10:05:22 ID:yAze0qnf
まとめWikiが更新っつーか・・・
なんだこれ?
>>918も言ってるんだが、この状態で続き投稿したりして埋まったらやばくね?
大丈夫ならいいんだが、全然駄目なら保守投稿のみの静観がいいのでは?

まとめwiki
ttp://www29.atwiki.jp/sne_hina
931名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/30(日) 12:21:31 ID:oD5AAnz1
>>930
でもwikiにはてっぺい☆が来たところまでしか更新されてないから
職人さんは気にせず投稿していいと思う
誰か直せないか・・・
932名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/30(日) 19:14:22 ID:mYYCqZ6x
「ここか」
サトコに一度顔を出そうと病室に入ろうとしたが中から誰かの声が聞こえてきた
「ひでえことしやがる」
「でも伯父が居なくなったから結果オーライだよ」
「でもみーちゃんサトコちゃんを虐めてた叔父さんどこに行ったんだろうね」
「いや他の人にも聞いたんだけど誰も見てないんだよね」
「僕にも分からないのですよ」
部活メンバーだった
「今ここであうのは得策じゃないな」
俺はあの三四という看護婦に先に会う事にした
「あれ?」
「どうしたんだレナ?」
「さっきスネーク先生の声が聞こえたんだけどな」
「あ、スネークが?誰もいないぞ」
「気のせいかな?かな?」
俺はとりあえずここの診療所の医者入江に看護婦の居所を聞こうと診察室に入る
「あ、先生」
「先生はいらない、スネークで良い」
「どうかしたのですか?」
入江は聴診器を耳にかけた
「いや体はどこも悪くはないんだが」
「じゃあサトコちゃんのことですね?」
「ああ、それとここの看護婦に聞きたいことがあるんだが」
「はぁ?鷹野さんにですか彼女なら今日は休みですよ」
「今どこに?」
「富竹さんとデートっと言ってましたが何か伝えて欲しかったら言っておきます」
「いや、別に大したことじゃない。それよりサトコの事を聞きたいんだが」
「ええ、サトコちゃんは打撲だけで命には別状ありません、ですが問題は心の傷です。心の傷だけはいくら医者でも治すことができません」
「今のサトコには心から信じ合える仲間がいる、後はあの子達が治せる」
「僕達大人は無力ですね、子供を一人助けることもできないなんて」
「大人は子供達に伝え、希望のある明日を作る為に居るんだ」
「伝えるですか、スネーク私は何を伝えれば良いんでしょうか」
「自分で考えるんだ、こればかりは自分で見つけるんだ」
俺は部屋を後にするとピポスネークから連絡があった
「ウキウキ(こちらピポスネーク、スネーク聞こえるか?)」
「ああ、良好だ」
「ウキキッウキ(目標を発見した女と一緒だ。それと山の中に廃工場みたいな場所にロシア兵を2,3人発見)」
「よし、すぐに行く」
933メサルギア:2007/10/01(月) 19:21:56 ID:Niqwcbuc
TIP 最終調整
「見て次郎さん、これが私達の切り札」
雛見沢より二山越えたところにぽつんとある廃工場、そこにあいつはいた
「確かメタルギア神(シン)だっけ?なんか」
「そう地球のあるゆる場所から雛見沢症候群ミサイルを撃てる最強兵器、これがあれば東京と言えども私をどうすることもできない」
「・・・・・」
「どうしたの次郎さん?顔色が悪いわ」
「すまない、三四さん」
カチャ、次郎のポケットから出された38口径リボルバーは鷹野のこめかみに突きつけられた
「恐怖で人を支配するのは僕は賛成できない」
「ウフフフフ」
「何がおかしい」
「僕?じゃなく、東京のでしょ」
「いやこれは僕自身の意志だ」
「あなたに意志なんて物はある分けないじゃない、私と付き合っているのもベッドで夜も過ごしたことも全部あなたの意志じゃない、東京の意志」
「違う」
「私知っているのよ、東京からあなたに出された全ての命令を」
「!」
「あなたに自分の意志なんて物はない、あなたは・・そうただの駒」
鷹野はクスクスと笑いながら富竹の顔をちらりと見た
「なにがおかしい」
「だってあなた、自分が今置かれている状況を分かっていないんだもの」
「その通りだ」
メタルギアの後ろからオセロットが出てきた
「シャラシャーシカ」
「もう少し利口な奴だと思ったがお前は何も考えないただの駒だ、ビースト」
彼が声を張り上げると天井から黒服の子供が出てきた
「悟史君」
富竹は持っていた銃をさとしに向けようとしたが
「おそい」
さとしはCQCで富竹を地面に叩き付け、銃を奪った
「どうこれが私のもう一つの切り札ビーストよ、雛見沢症候群L5の状態を応用して作られた人間の心を閉じ獣の部分を引き出した兵士」
「そう、我々の技術と雛見沢症候群が合わさってできた新しい兵士」
「悟史君」
「グルルルルル」
彼の目は既に人の目ではなかった、そう獲物を狩る虎のような眼だ
「もはやこいつには人間の理性や感情などはない」
「フフフ残念ね次郎さん」
鷹野は悟史から拳銃を取ると富竹の頭に突きつけた
「さようなら次郎さん、私あなたのこと」
ドン
934ID:FaTQLa60:2007/10/01(月) 21:00:00 ID:zxxLdEKm
トミーは次郎じゃなくてジロウ
935名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/01(月) 21:03:59 ID:PeKLJr6U
なんかまた急すぐる展開orz・・・
と思ったらメサルギアの方ですか焦った焦った。
936メサルギア:2007/10/01(月) 21:10:12 ID:Niqwcbuc
>934
すみません
937名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/02(火) 01:42:22 ID:g85EKnaO
>>936
あえて言おう
乙であると
938名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/02(火) 20:09:26 ID:DQuJa2Um
保守
939メサルギア:2007/10/03(水) 00:16:25 ID:5p5DDoPm
「ウキ(あそこだ)」
彼が望遠鏡で見ると
「ロシア製の装備だな、見張りは・・三人くらいか監視カメラ・・・なさそうだ」
「ウキキ(潜入するか?)」
「ああ、そのためにここに来たんだ」
「ああ、そうだねスネーク」
「来るかオタコン」
「ああ、ずっとそのつもりだよ」
「ウキ(行こう)」
スネークはM4ナイツのレールをグレネードに変え、俺はバナナガンを装備し突入しに行った
梨花の家
「そう彼らは言ったのね」
「あぅ〜そうなのです、梨花止めなくて良いのですか?」
「止めても無駄なのよあの人達は、スネーク達は戦いの中でしか生きられない人達なのよ」
「あぅ〜でもこのままだと村が」
梨花はグラスに次いであるワインを一口のみ話を続けた
「大丈夫彼らは帰ってくる、そんな気がする」
「あぅ〜僕達は何もすることがないのですか」
「今できるのは二人の無事を祈るだけ」
「どうしたんですの梨花?誰か居るんですの?」
「ただの独り言なのですよ」
「それよりそろそろ準備してくださいまし皆さんもう行ってますわよ」
(え?)
「今日は綿流しの日ですのよ、忘れまして?」
(そんな綿流しは後一週間先のはず)
「あぅ〜大変なのです、もう時間がないのです」
「私はあの二人を信じてる」
何故か梨花の言葉には自信があふれていた
940名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/03(水) 19:57:33 ID:mPdosujK
メサルギア氏GJ!
おらwktkしてきたぞ!
941名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/03(水) 20:05:44 ID:Y0VvzZ3d
942名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/03(水) 20:28:57 ID:xIH+Om4X
>>941
淫乱テディベア
943名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/04(木) 12:39:37 ID:7b1MxREf
>>941は腸流します。
メサルギア氏GJ
944名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/04(木) 15:39:42 ID:5XqZVLJe
アッー!

メサルギア氏乙!
945名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/05(金) 04:18:54 ID:8Y+ezpyr
946名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/05(金) 07:18:48 ID:xxjr/KJW
>>945
ブラクラ
947メサルギア:2007/10/05(金) 23:57:20 ID:pSTFaupB
TIP声のする方へ
「そう言えば圭一君綿流し初めてだったよね」
「あ〜よくわかんねえけどお祭りなんだろ」
「そ、昔からあるお祭りさ」
「梨花が巫女になって舞うのですわよ」
「てれるのですみぃ〜」
今そんなことをしている気分じゃない、でも私は彼らを信じる
「そうそう綿流しには」
その時サトコの足が止まっているのに全員が気づいた、圭一が後ろを振り返るとサトコは夕日が沈む山を見ながら立ち止まっていた
「どうしたんだサトコ」
「はやく行こうよサトコちゃん」
「サトコどうしたのですか?」
「・・・・・ィー・・・・」
小声でサトコが何かを言った
「なんか言ったかサトコ?」
圭一が手を握り連れ出そうとしたときだった
「ニィーニィー」
サトコは山に向かって叫び始めた
「ニィーニィー。ニィーニィー」
手を無理矢理ほどくと山の方へ走っていった
「おいサトコ」
「サトコちゃん」
全員がサトコを連れ戻そうと走り始めた
948メサルギア:2007/10/06(土) 12:18:40 ID:G6rzjLEc
パン
「グハ」
グキ
「ゲハ」
ビリビリビリビリ
「アブブブブブブブブブ」
「これで敵兵は全員だな」
「ウキ(見張りが少なすぎる)」
「スネークやはりここは罠だと思うんだけど」
「ああ、でももう時間がない、新型メタルギアの発見と破壊を優先しよう」
「ウキ(そうだな)」
その時だった
ビービービービー 廃工場内にアラームが鳴り響く
「フフフようこそ我々の基地へスネーク」
「お前はあの病院の看護婦」
「ウキウキ(もう一人のカメラマンはどうした)」
「ジローさんならそこよ」
彼女が指を指す所にジローの死体があった
「まさかあなた達がここまでくるなんて思わなかったわ、お礼に最高のプレゼントを用意してあげといたわ」
「待て」M4を彼女に向ける
「無駄よ」彼女を守るかのように子供が出現した
「ウキッキキ(黒いスニーキングスーツにあの刀)」
「どけ、少年」
少年はゆっくりと鞘から刀を抜いた
「こ・・・す」
刃をこちらに向け少年は走ってきた
「チッ」M4で少年を迎え撃つ
カキンカキンカキン
全部弾を切られた
「ウキウキ(なんなんだこいつは)」
「まるでル○ンの五右衛門みたいだ」オタコンは少年のような眼をして言った
「ウキ(KY)」
949名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/06(土) 14:55:36 ID:y7GM7HxO
おお、メサルギアGJ
950メサルギア:2007/10/06(土) 15:22:31 ID:G6rzjLEc
「はあはあ」
「だいぶ息が切れてるようねお二人さん」
「ウキキ(なんなんだあいつは)」
「教えてやろう」
倉庫の陰から聞き覚えのある声がしヒュンヒュンと何かを回している音が聞こえてきた
「オセロット」
「久しぶりだなスネーク、いや今はスネーク先生と言った方が良いか」
「あなたが来る二ヶ月前から既にこの計画は始まっていたのよ」
鷹野は笑う、その笑いは人の惨劇を見て楽しむ魔女のような微笑みだった
「こいつはこの雛見沢症候群と我々の技術ができた新しい兵士」
「人を越えた身体能力に加え、嗅覚、動体視力、戦場における判断力、命令に忠実、特A級兵士の先を行った兵士」
「こいつに今唯一あるのは怒だ、人の感情を体にしまい込み、人の中にある獣を表に出した兵士、それがビーストだ」
「山犬は失ったが私にはこのビーストと新型メタルギア神(シン)がある、そして私は神になりオヤシロ様となるのよ」
「ウッキキ(あの女狂っている)」
「ああ狂ってる」
「何がおかしいのあなただって英雄じゃない」
「俺は英雄じゃないこれまでもこれからも」
「じゃあ仕方ないわね殺せビースト」
再びビーストがこちらに刀を向ける
「無駄だ、今の装備ではどうすることもできない」
その時だった
「ニィーニィー」
「サトコ、どうして」
「なんだここ」
「あらあらみんな殺されてきたの、梨花ちゃまも一緒じゃない手間がはぶけるわ」
「三四、やはりあなたが黒幕だったのね」
「富竹さん」圭一がジローの死体を見つけ近寄ろうとした
「近づくな小僧」SAAが圭一の体をかすめる
「あれはシングルアクションアーミー」
「一体これどうなっているのかな?かな?」
「お前達、逃げろ村の人達にも避難させるんだ」
「スネーク」
「梨花、ここは俺達が何とかするだから村のみんなを避難させてくれ」
「ニィーニィー、ニィーニィー」サトコが黒い少年に近づく
「どこに行っていたのですか、サトコは、ずっとずっと待っていましたのよ」
「予定変更だ、その小娘も殺せビースト」
「・・・」
「何故だ、何故動かない」
「・・・・とこ、・・・・さとこ」
「そうですサトコです、ニィーニィー」
「サトコ」黒い仮面が破れ、悟史の顔が現れた
「ごめん、遅くなったね」悟史はサトコに優しく抱きしめた
951通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/06(土) 23:03:31 ID:bCQtoVuB
TIPS:詩音の想い


「詩音さん…本当にすみませんですわ。私のせいでそんなお怪我を…」
「いいえ、沙都子のせいじゃないです。悪いのはあの鉄平一人だけです。
沙都子は何も心配しなくていいんですよ。早く怪我を治しましょうね」
私と沙都子は診療所で談笑していた。…談笑と言っても、私も沙都子も怪我が酷くて、まだ喋ると
口の中が痛い。
これでも監督と鷹野さんのおかげで随分楽になったほうだ。
「もうすぐ綿流しのお祭りですわね。それまでに元気になるよう、がんばりますわ。
今年は圭一さんも詩音さんも一緒ですのよね!どんな楽しい祭りに――」
沙都子が沈んだ気分を沙都子なりに盛り上げようとしているのか、しきりに話しかけてくる。
適当に相槌を打ちながら、私はずっとさっきのことを考えていた。
リボルバー・オセロットと名乗った老人のこと。
「契約」のこと。
そして――――悟史くんのこと。
いろんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡る。
会いたい、悟史くんに。会いたい。何をしても――
悟史くん、笑ってくれるかな?私、ちゃんと頼まれていた約束を守っているんだよ。
ねぇ悟史くん、沙都子はとても強いんだよ。一番辛い目に合ってるのに、くじけず、笑ってる――
私も、沙都子も、ずっと待ってたよ。
会いたかった…会えるんだよね?
あの男の言う通りにすれば会えるんだよね?
また、「むぅ」って困ったように笑って、私の頭を撫でてくれるんだよね?
悟史くん、悟史くん――!
「………さん」
悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん
悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん
悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん、悟史くん
会いたい、会いたい会いたい会いたい会いたい―――!
「詩音さん!」
952通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/06(土) 23:04:20 ID:bCQtoVuB
はっと顔を上げると、心配そうにこっちを覗き込んでいる沙都子の顔があった。
「どうされましたの?さっきからずっと黙り込んで。やっぱりまだどこか具合が悪いんじゃありませんこと?」
「…ごめんなさいね、沙都子。さっき飲んだ薬が効いてきたからか、眠くなってきちゃって。
だから、先に休みますね」
沙都子には申し訳ないけれど、うっかり自分が変なことを口走らないか不安だ。
それに沙都子には余計な心配を掛けたくない。
「そうでしたの。ではゆっくりお休みなさいませ。私はもう少し起きていますわ」
「お休みなさい、沙都子」
頭から毛布をかぶる。…全然眠くなんかない。眠れそうになかった。
冷静になったところで、さっきのことをもう一度考える。
あの男――リボルバー・オセロット――は、綿流しの祭りまでに、「蛇」を捕らえて動きを封じればいい、と言っていた。
ごろん、と寝返りを打つ。
たったそれだけで悟史くんに会える。問題は方法だけだ。
お姉達と「蛇」が一緒だとやっかいだから、「蛇」をうまいことして引き離して、誰も来ないようなところで
襲わなければいけない。
でも「蛇」は鉄平を簡単にあしらった。鉄平にぼこぼこにされるような自分で勝てるのかどうか。
どうすればいい?
――スタンガンにもっと改造を加えて、背後から襲うとか?
――崖から突き落とすとか?
――いっそ、隙を見て*しちゃうとか?
だんだんと、どす黒い思考が頭を、心を満たしていく。
*してでも、それでも会えるのなら…!



ダメだ。*してはいけない。



953通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/06(土) 23:04:51 ID:bCQtoVuB
どうしてかわからないけれど、そう思った。
『何があっても殺人はダメだ。困ったら仲間に相談しろ!』
そう引きとめたのは、誰だっけ。というか、…こんなことはあったっけ?
ちくり、と胸が痛む。
「蛇」は…いやスネーク先生は、とても頼もしく、強く、愉快な人だ。
そんな人をもし*しでもしたら、みんなはどうするんだろう?
じゃあ相談する?――いや、誰かに話したが最後、私はオセロットに*される。
みんなは巻き込めない。二度と悟史くんに会えなくなったら沙都子も悲しむ。
*してはいけない。いや、自分の実力ではおそらく「蛇」を*せない。
でも、助けを求めることも許されない。
どうすればいいの………?
私はただ、会いたいだけなんだよ。
会いたい…会いたいよ…悟史くん…
「悟史、くん…!」
小さな声で呟く。
肩が震える。
「ごめんなさい…」
誰に向けた謝罪の言葉だったか、私にもわからずに。
頬をつたって一筋の雫が、こぼれ落ちた。


圭一とスネーク先生がこっちに向かっているなんて、わかりもしなかった。
954通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/06(土) 23:05:56 ID:bCQtoVuB
どうも。お初です。
SS自体の投稿が初めてなので色々とおかしいところがあると思います。
その時は指摘お願いします。
たまにTIPSを書こうを思います。

それではノシ
955名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 02:43:26 ID:ohKQIdZc
ちょwwwアスタリスクwwwww

とりあえずGJb
956名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 08:06:31 ID:HpxE0eTi
GJ!
957名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 12:51:53 ID:M4ff4qV2
>>950がケータイ小説にしか見えない
958名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 17:05:01 ID:IW1Ll2zI
      ___
     /  R /\
    /   /\  \
   |  / /=ヽ \  |
   |/ (゚)  (゚) \|  < ふぅおほほほっ!
   \── ゝ── ノ
     \____/


           ___
         /  R /\
      i!i!i!i/   /\  \
   |::|  ;''':' '|  / /=ヽ \  |
   |::|  ノ /.|/ (゚)  (゚) \| 人人人人人人人人人人
   |::| ||  |..\── ゝ── ノ)まんまん キュッ!キュッ!キュッ!
   |::| ||., \...\__∪ /< キュッ!キュッ!キュッ!
   |::| | \  `''"~   ""'' )  キュッ!キュッ!キュッ!
   |::|__.|_.` i           Y  YYYYYYYYYYYYYYY
   |::|―--  `i  人    :  'i ニ二二|:::|
   |::|     |       l|i|! !|il!キュッ  |:::|
-''" ̄~~"" ,-‐‐!      i||!|i|!i|!,,キュッ |:::|
        i, `' i       i'ニ-'" キュッ// ̄~""
       \.i'"' ,、 '''"';  _/  .// _,,..i'"':,
         ヾ_,.i、_   _,;..-'   .//  |\`、: i'、
               ̄     //.  \.\`_',.-i
                   /,/
959名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 17:57:21 ID:JjAT/bZn
どうでもいいがこのスレって次スレ立てんの?
需要無いから消えてくんないかな。
あとはどっか別の板逝け。邪魔でしょうがねー。
960名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 18:09:42 ID:oD5AAnz1
>>959
お前が需要無いって思っても需要がある、って思う人はいる。
どこの板に行けばいいのか具体的に教えてくれないか
961名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 19:59:33 ID:Z04FAYxM
>>959
需要なかったらここまで伸びないしそもそも2番目のスレ立たない。
あと2chブラウザ使っててスレが邪魔になったこととかないんだが。
962名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/07(日) 20:56:59 ID:o9LB2JXi
>>959
どうでもいいがお前ってなんで来てんの?
需要無いから消えてくんないかな。
あとはどっか別の板逝け。邪魔でしょうがねー。
963名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/08(月) 14:47:02 ID:iLRfiyKJ
>>959の人気に嫉妬
メサルギア氏と通りすがりの人GJ!
964名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/08(月) 18:16:52 ID:d+OFfvSs
とりあえず次スレ立てといた。


こちらスネーク 雛見沢村に潜入した3
ttp://game11.2ch.net/test/read.cgi/gameama/1191834938/l50
965通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/08(月) 18:35:23 ID:0decIV9g
>>964
乙です
966通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/08(月) 18:36:31 ID:0decIV9g
途中送信orz

スレの容量って何kBまでですか?
TIPSがもう一個できそうなので…
967名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/08(月) 18:39:58 ID:wJK41FSo
500kbまでだよ
968通りすがりの人 ◆/PADlWx/sE :2007/10/08(月) 20:14:50 ID:0decIV9g
>>967
どうもです。短いので投下します



TIPS:梨花と羽入

『あぅあぅ。梨花…無理しないほうがいいのです。たった一人でこの雛見沢の中から
富竹を捜すのなんて無茶なのです。』
「……あんたも入れれば二人でしょ。私の側であぅあぅ言ってないで捜してきなさいよ。やる気出さないと
激辛キムチの刑よ」
『あぅあぅあぅあぅ…梨花は人使いが荒いのです…あぅあぅ…』
羽入は愚痴をもらしながらも消えて行った。
私は下校してから、一旦家に帰り、そこからずっと富竹を捜している。
100年以上もループを繰り返して来た癖に、富竹がどこにいるかがわからないなんて、我ながら呆れる。
普段はたいてい鷹野と一緒だけれど、鷹野は今の時間診療所にいるだろう。しかし富竹がこの時間に診療所にいる確立はきわめて低い。
富竹と接触するには今日しかない。更に鷹野と富竹が一緒だとまずい。
最後のチャンスだ。無駄にできない。せめてスネークも一緒に捜索してくれるのなら…
…スネークは約束を守ってくれる?信用して平気よね?
――いや、スネークも診療所に行ってからすぐに合流できるだろう。それまでがんばって捜さないと。
どちらにせよ、

…時間が、なさすぎる。
梨花の歩調はどんどんと早まり、足音が鳴り響いた。



『とーみーたーけー…どーこーでーすーかー…でももしも僕の声が聞こえたら富竹は時報になってしまうのです。あぅ☆』
羽入も羽入なりに一生懸命捜していた。
しかし…と羽入の表情が、あの巨大な蛇と対峙した時のように厳しくなっていく。
蛇―スネーク―を信用してよいものであろうか?
梨花は蛇を信頼している。いや、信頼しようとしている。
だが先ほどの保健室でのやりとり…蛇は何かを隠しているのは明らかだった。
我らを疑っているのかもしれない。蛇は雛見沢に来て間もないから無理も無いことか。
しかし、たかが子供相手に何を考えている?
変に疑心暗鬼に陥られても困る。まぁC120を投与済みであるから症候群の発症は間逃れるであろう。
――いや、この歪んだ世界の中では彼の協力無しでは最善の未来に至れない。
本来なら存在しないはずのカケラも迷い込んでいるのだから…
またこの世界でも袋小路に行き着くのであろうか…
今日富竹に接触できなかったら終わりだ。それは我にも見えている。

…また、無理なのだろうか。
羽入の歩調はだんだんと遅くなり、足音が止まった。
969メサルギア:2007/10/09(火) 00:41:09 ID:LsIKsAtX
「よくも今まで僕を利用したな」カタナをオセロットに向けながら彼は言った
「利用だと?じゃあ俺達があの鉄平とか言う男を殺すために貴様を送ったと?馬鹿を言うなあれはおまえがの自分でやったことだ」
「ニィーニィーあなたまさか」
「黙れ」悟史は小声で呟いた
「そうだその小僧は怒りに身を任せ貴様を守るためだと言いあの男を殺したのだ、証拠がほしいというならそこの倉庫を見るがいい腐った男の死体が転がっている」
「黙れオセロット」再びM4をオセロットにむけるスネーク
「こいつが殺したのは一人じゃない、三四の部下の山犬も全員そこの小僧が殺したのだ」
「止めてもういや」サトコが頭を抱えてしゃがみこむ
「ウッキキ(・・・サトコ)」
「しかし実験は成功だ、これで戦場に新しい兵士を送り込める、しかしわからないのはスネーク貴様はくるのはわかっていた、しかしピポスネークと一緒とは計算違いだ。誰が呼んだのか知らんがまあ好い」
・・・・・・・教えてやろう
「う、うう」急にオセロットが苦しみ始めた
「ま、まさかお前達逃げるんだ、早く」
「スネーク」梨花が叫ぶ
「絶対、絶対生きて帰ってくるのですよ」
「ああ、だから村のみんなを避難させるんだ」
「さあサトコ、ニィーニィーは大丈夫だから」
「絶対ですのよ」
「さあ行くのですサトコ」梨花がサトコの手をつかみ走り出した
「ウオオオオオオオオ」
「ウキキ(リキッドか)」
「スネーク久しぶりだな」
「リキッドーーーーー」
「歳をとったなスネーク」
「じゃかしい」
恐らく彼は素で起こっているんだろう歳のことを気にしていたから
「その小僧の実験データで元に俺は最強の部隊を作る」
「なんだと、何をするつもりだ」
「知りたいか、知りたいなら生き延びて中東に来い」
俺たちの上をカサッカが通過しリキッドが飛び乗る
「スネーク、今度会うときが貴様の最後だ」
カサッカはどこかへ飛んでいってしまった
970メサルギア:2007/10/09(火) 00:43:11 ID:LsIKsAtX
「クソ」
「うきっき(それよりメタルギアを)」
「そうだった」
「メタルギアはこの先の倉庫の中だよ」
「悟史、お前なんで逃げなかった」
「せめてもの罪滅ぼしだよ僕は多くの人を殺した、その罪滅ぼしだ」
「悟史」
「スネーーーーーーーーーーク」
倉庫の奥から三四の声がスピーカを通して聞こえた
「よくも、よくも私の計画を」
倉庫が崩れ始め新型メタルギア神(シン)が出てきた
「こ、これがメタルギア神(シン)」悟史があっけに取られていた
「これがメタルギア神」
「ウキ(まんまREXだ)」
「さあ死になさい」
機銃が火を噴き俺たちを襲い始めた
「ウオオオオオオオオオ」悟史が刀で弾を全部斬り捨てる
「やるわね、これならどう」
レーザーが俺達を襲う
「クッ」
「悟史こっちに来い」
俺達はコンテナ群に身を潜めた
「ウキ(どうするスネーク)」
「クソ、前のようにレドームを破壊しようともスティンガーミサイルにはこちらにはない。悟史この基地にランチャーはないのか?」
「残念ながら無いよ、あるのはハンドガン、ライフル、サブマシンガンぐらいさ」
「こちらには破壊のためのC4爆弾、M4、バナナガン、刀。手が無い」
「・・・・」
悟史は黙り込み何かを決意しC4と取りメタルギアに向かって走り出した
「スネーク、僕がレドームがC4を取り付ける援護を」
「やめろ、やめるんだーーー」
俺達の脳裏にシャドーモセスのグレイフォックスを思い出させた
「そこかーーー」REXの機銃が火を噴く
971名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/09(火) 14:58:58 ID:6QnsR1jN
なんか急にメサルギアの質落ちたな・・・・
972メサルギア:2007/10/09(火) 17:33:33 ID:LsIKsAtX
>971
すいません、仕事で徹夜の後で書いたので自分でも何書いたのかわかりません
できれば書き直したいorz
973名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/09(火) 19:21:59 ID:VOE0jOWI
>>972
俺は面白いと思う
974名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/10(水) 00:24:02 ID:rOe0yVLh
>972
書いた人が書き直したければ書き直せばいいと思う。
975名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/10(水) 00:57:38 ID:XkLbWN5r
>>970
まんまREXwww
976名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/10(水) 09:07:06 ID:stISCLwh
ピポスネークの突っ込みが笑えた。
「まんまレックス」
977暇潰し 次回予告:2007/10/10(水) 13:28:25 ID:stISCLwh
人は誰でも幸せを願っている。

それでも幸せを掴めない者もいる。

それでも幸せを掴もうと足掻く者がいる。

次回予告

隙潰し

幸せを望まない人なんて誰も居ない。
978暇潰し 隙潰し:2007/10/10(水) 13:36:04 ID:stISCLwh
すいません、スネークが雛見沢に潜入した後の話が思い付かなくて次回予告を入れました。というわけで次回から暇潰しは隙潰しに名前が変わります。ご迷惑かけました。
あと連レスすいません。
979名無しさん@お腹いっぱい。
スネークのがんばり物語の続きを聴かせて貰おうか