ふたりはらぶらぶ〜DQ5の王子と王女SSスレ2〜

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1名前が無い@ただの名無しのようだ
DQ5の王子と王女カプに切なく萌える紳士淑女のスレです。

前スレ  近親相姦〜DQ5の王子と王女
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081474477/
小説まとめサイト
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
関連スレ DQの双子萌えスレpart6 
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081482223/

えちいのはエロパロ板に【ドラゴンクエスト官能小説7】があるのでそちら に。
子供も見てるので大人は自分で探しましょう。

要sage進行、荒らし・煽りは無視して進むように。
2名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/23 12:39 ID:nFjMAtI1
2
3299:04/04/23 12:43 ID:1rTlkPNG
>>1
お疲れ様です。
4ネ コ ミ ミ:04/04/23 12:44 ID:RbEk0w3j
otuでつ
5さたんへるむ:04/04/23 12:53 ID:9+dZ2ks3
まあいいや。>>1よ、前スレではすまんかった。ちゃんと【】入れなかったからなw
それはそうと漏れも書いてみますか。
6名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/23 13:53 ID:rwTihvyT
>>1
乙です
7名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/23 14:06 ID:pmUaB88F
>>4
ageるな糞コテ
8レックス:04/04/23 14:19 ID:RbEk0w3j
みんな…パ、パンティラなんて…恥ずかしいな;
意識してなかったけど、僕の…その、そんなにまる見えだったかい…?
修道院にタルで流れ着いた時は意識がなかったんだ。
樽のフタを修道院のシスターが開けてくれて、その直後に倒れ込んでしまったから。
あの後、ヘンリ−に聞いたら彼が僕を抱きかかえて修道院まで運んでくれた
ようだけど。ヘンリ−も心身共々かなりまいっていたはずなのに…。
彼には感謝してるよ、本当に。
汚れた身体を浄めて、奴隷の服から子供の時着ていた服に着替えさせてくれたのは…
多分、シスターだったと思う。でもその話を聞いた時、
ヘンリ−が顔を赤くして目を合わせてくれないし、
隣にいたマリアさんが「キャー!!男色のようだったのですわ〜っ」と小声で
つぶやいていたのがちょっと気になったんだけどね。


9テン:04/04/23 14:26 ID:RbEk0w3j
たまにびっくりするくらい太くて長い、我ながらナイス!と思うような一本糞を
する時があるんだけど、そういう時
「ガタイが良く普段はとっても俺様なマイ萌え受けキャラが、お綺麗で頭もいいが性格の悪い攻めに
毎日沢山美味しい物食べさせられて、でも排便はアナルプラグでしっかり管理されている。
しかもアナルプラグは入れられてるけど男のチンポは未貫通。
何日も大は我慢させられてて、ようやく許可をもらっての自然排便したブツは
きっとこんな感じに違いない」とつい妄想してしまう。
で、その後すぐに我に返って「何日も何日も我慢してるんだからもっと大量なはずだ。
硬くて太いのを大量に排泄しながら、受けはいつしかチンポビンビンに
するように
なるんだ。最後の最後に『もうこんなのじゃなくておまえのチンポで栓してくれ!』って
攻めのチンポを求めるんだ……(・∀・)bイイ!」と妄想しなおしてしまう最近の漏れ。
この萌えを昇華したいのに未だ勇気が足りずにスカコンテンツを開設できませんヽ(`Д´)ノウワァァァン





( ゚д゚)ハァ?
何言っても聞く耳もたないよ わざとやってる奴にはね
こういうのは大抵はかまって厨だから飽きるまでほっとくしかない
そうすりゃどっか他所に行ってくれるからヾ(゜    Д    ゜)ノ

お互いスルーに努めましょうや
12レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/23 15:26 ID:SmIz5tzN
うほっ!いい新スレ・・・
>>1

>>12 ネ申キター
14テン:04/04/23 15:59 ID:RbEk0w3j
ボクたちが伝説の勇者!?ぶっちゃけありえない!!
16名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/23 17:06 ID:TVfaLs5D
はい、そうですね
>>1
おつかれ! スレタイ良いですね〜

前スレから拝見してます。SS職人さん、まとめサイトの管理人さん、
がんばってください!
18赤穂浪士:04/04/23 17:44 ID:BLmMTP1V
こんにちは、前スレの343です。名前変えました。
>>1さんスレ立て乙です!
俺もレックスクエスト作者さんやくるみ割り人魚さんに負けないようにSS書いていこうと思うので、よろしくです!
19サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/23 17:45 ID:IhU8cNMr
なんか漏れの偽がいるみたいやからスルーしてくれ。

>>16
sageろ!
おお、ついにたったか!
>>1さん乙です。
21NEKOMIMI:04/04/23 18:21 ID:RbEk0w3j
サタンとかいうやつマジでウザいんだが。

いいかげんにしてホシイ。
新スレ乙

ところで、息子娘萌えなのに近親相姦になるとひくっていう人がいるのはなんでなんかな?
ただ単にエロが好きじゃないってだけかしら?
>>1乙!

>>22
必ずしも、萌え=エロでは無い。
そういうことさ。
ボーイズラブは好きだが、
本番シーンは吐き気がする。
そういう感じさ。
>>23
そういうものか。まあいろいろな人がいるからな。

俺の場合二人は年齢的にちょっとあれだ。
ちょっとえっちいことしてどきどきするくらいが一番萌える。
無毛のマンコとチンコではHしてもグロさがますだけだしな。
ねこ耳が珍しくsageますた。
あとサタンに色々言わない方が身のためだが…
というより俺らはSSの神降臨を静かに待ってようぜ
マターリ萌え話しながらでいいじゃん
>>22
エロやるなら21禁板池
>>26
え?なぜだい?

サタンって香具師はどういう存在なんだ・・
30レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/23 19:36 ID:SmIz5tzN
さて、新スレ記念にがんばって書いてますんで、仲良くsageで待っててください
しかし明日休みだー!フィーバーメキシコー!!
31くるみ割り人魚:04/04/23 19:38 ID:SPm8a5UZ
わーい! がんばって書いてください!!
俺はもう… ちから尽きました…_| ̄|○illi
期待sage
33ネコミミ2世:04/04/23 20:17 ID:yAcItuAS
本当に作るとは、流石だな
この良スレage
34名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/23 20:22 ID:CRiVXYom
期待age
sageてまっててけろ
期待するのはいいんですが
よく>>1を読んでsageてまってましょうよ
作者さんだって仲良くsageで待っててください
ていってることだしさ
37ネコミミ2世:04/04/23 20:50 ID:Tp50Grlx
gjはwyj:pじゃ


おまえもういいかげんウザいことにきづけ。
39ペコ:04/04/23 21:07 ID:yDCmeKHa
DQ外伝 〜約束〜

いつもと変わらぬここグランバニアの城内。そこでは来月行われるラインハットとの親睦会での打ち合わせが夜遅くまで行われていた。

「・・・です。それから王様、ラインハットのヘンリー様より、デザートは是非サンチョ殿に作ってもらいたいと申し出が出ておりますが・・・。」
白いヒゲを上下に揺らしながらオジロンは言った。
「わかりました、オジロン。サンチョには僕から言っておきます。そうそう、オジロン、レックスをここに呼んできてもらえますか?」
やっと終わったと安堵の表情を見せるアルス。
「ハッ。」
そう言ってオジロンは部屋をあとにした。大臣が出たあとにアルスは窓辺に立ち、夜空に広がる星を見上げながらつぶやいた。
「あれから7年か・・・早いものだな。」

そう、大魔王ミルドラースとの戦いから7年、勇者の父アルスは母国グランバニアの王位に復権し、各国との友好を深め、また自国のみならず平和な世界を長く維持させるため日々国政に努めている。

扉が開くと、そこには7年という歳月でより逞しく、好青年へと成長したかつての勇者レックスが姿を現した。
40ペコ:04/04/23 21:08 ID:yDCmeKHa
「呼びましたか、父さn、いえ王様。」
「はは、いいよレックス。今は親子二人だけ。いつものように呼んでおくれ。」
笑いながらアルスはレックスの側に近づいた。
「はい。父さん。何か用ですか?」
レックスが笑いながら返事をすると、アルスは彼の目を見ながらこうつづけた。
「うん、実はねレックス。この国には古くからのしきたりがあってね。年の齢17になる第一王子はある試練を受けてもらうんだよ。」
アルスがそう言うと、レックスは顔を引きつらせながら
「試練?まさかそれって・・・」
「そう、この国の王となるためのしr・・・」
「いやだ!」
レックスは間髪いれずにそう叫んだ。アルスは驚いた顔で、レックスにこう言う。
「な、なんでだい?レックス。父は早くお前に王位をついでもらいたのだが・・・」
「何言ってるんですか!3ヶ月に1度は母さんと「第○回新婚旅行」って言ってルーラでどこか行って!その間、僕やタバサが国王の代理やらされて・・・たまんないよ!僕は剣の修行がしたいし、あいつだって・・年頃の女の子だ!好きな人と一緒にいたいだろうし・・・」
次の瞬間、レックスの後ろの扉が勢いよく開いた。
「どーしたのお兄ちゃん。そんなに大きな声だして。庭まで丸き声よ?」
駆けつけた妹のタバサはあらあらしく声を張り上げた僕を心配そうな表情で話しかけた。
41ペコ:04/04/23 21:10 ID:yDCmeKHa
勇者の双子の妹タバサ。彼女もあれから7年という歳月で美しい女性へと成長した。

母ビアンカゆずりのブロンドヘアーは腰まで伸ばし、スラッとした足、引き締まったウエスト、胸は・・・まだ発展途上なのかは別として。その美しさは今年も世界妹選手権のディフェンディングチャンピオンとして君臨することは間違いなしだ。
「タバサ・・・いや、父さんが僕に・・・その・・・王家の試練を受けてこいって・・・。」
「試練?王家の?それって王様になるための?」
「ああ。」
少しの間の後、すごい剣幕でタバサがアルスにむかって叫んだ。
「お父さん!」
そう言いながらタバサはレックスの横を通り過ぎる。ほのかに石鹸の匂いがした。
「な、なんだい?タバサ」
オタオタしているアルスがしゃべるより先にタバサが続けて怒鳴りつけた。
「とぼけないで!今度はどこにお母さんと行くつもり?いい加減にしてよね!この間は『これが最後だから〜』って言うから。引き受けたのよ?」
「いや・・それは母さんがどうしても見たい芝居があるって言うからで・・・、とにかく、明後日!明後日までに返事を出しなさい。レックス。わかったね?これは父としてではなく、グランバニア国の王としての命令だよ。」
「なーにが『王として』、よ!自分が楽したいだけでしょう?」
「まぁまぁ、タバサ。今試練を受けておけば、あとあと楽なんだよ。」
タバサとアルスのやりとりをよそ目に、レックスは一人、考えていた。
「(まてよ、僕が王様になれば・・・一国の王となれば父さんみたいにわがままを言っても許されるのかもしれない。でも、許されるはずがないよね・・・。実の妹と結婚したいだなんて・・・)」
「レックス、君は勇者だ。でもその前に私の息子であり、一国の王子だ。言っている意味がわかるよね?」
レックスに小声でそう言った後、アルスは階段をのぼり自分の部屋へと戻っていった。
二人も部屋へ戻るが、レックスは一晩中物思いにふけ、そして夜明け前に床についた。
42ペコ:04/04/23 21:12 ID:yDCmeKHa
はじめまして。

SS作ってみました。よかったら読んでください><
>>ペコ氏
乙!でもsageて書いたほうが・・・
>>39-42
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
続きが気になりますね〜
>>39-41
いいねー、面白そう。続きを楽しみにまってるよ。
良スレ発見!
早く続きが見てー!
他のSSの作者もがんばってくれー
前スレ埋めないの?
(´・ω・`)
すばらしい量スレだ。

3年前を思い出すよ。今は亡きホネ自由さんにもみせてあげたかった・・・。
前スレのSS見たら感動した
>>42
続きマダー?チンチン(AA略
せかしちゃダメ!
ヽ(´ー`)ノ マターリ待つべし
スレタイが恥ずかしい気がします。・・・まあ間違ってはいませんが・・・

55タバサの日記@作者:04/04/23 23:38 ID:kNYs7/wd
なんだか想像以上に長くなっちまって、
気づけば前スレに書いたやつの続きが全部上げられるか微妙なところに・・・。
こっちに、最初から上げ直してもよろしいでせぅか・・・?(;´д`)
>>54
前スレと比べりゃまだいいっしょ・・・
57レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/23 23:46 ID:SmIz5tzN
>55
ぎ、ギボンヌ!
58タバサの日記@作者:04/04/23 23:48 ID:kNYs7/wd
愛しのレックスクエスト作者にキボンヌされちゃったぃ。(嬉)
つぅわけで投下〜(゜д゜)ノシーーーーー(SS)
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
60タバサの日記:04/04/23 23:49 ID:kNYs7/wd
 窓から零れるお日様の光が、まだうっすらと寝ぼけている私に話しかけます。
 もう朝だよ、早く起きなさい、って。
 平和な朝。ついこの前まで、戦いの連続だった毎日が嘘みたいに。
 
 私達は、大魔王ミルドラースを倒し、平和な世界を手に入れました。
 魔物さんたちは悪いココロを忘れ、それぞれの住処に帰っていきました。
 もう、魔物さんに襲われることに怯える人もいません。
 みんなが笑顔で仲良くできる世界。
 そんな世界を、私達は手に入れました…。

「ねぇねぇお母さん、お弁当のおかずはなぁに?」
「うふふ、開けてからのお楽しみよ」
 キッチンのほうから、お兄ちゃんとお母さんの話し声が聞えます。
 お弁当…。ああ、そうだ。今日は…。
 まだ寝ぼけている頭を必死で起こして、
 ゆっくりとベッドを降りました。

「おはようございます…」
 眠気眼をこすりながら、エプロン姿のお母さんとお兄ちゃんに朝のご挨拶。
 鼻先を、タマゴを焼いた甘い香りや、ちょっと焦げたお魚のおいしそうな匂いがかすめました。
「あ、おはようタバサ!珍しいね、タバサが僕より遅く起きるなんて」
 寝ぼすけのお兄ちゃんを起こしてあげるのは、いつも私なの。
 でも昨日の夜は、今日のことを考えると、わくわくしてなかなか眠れなかったの…。
「私も、お弁当作るのお手伝いしたかったです…」
「いいのよタバサ。お母さん、二人のためにとびっきり美味しいお弁当作ったから」
「うん…。楽しみなの…♪」
 今日は、みんなで森へピクニックへ出かける日です。
61タバサの日記:04/04/23 23:50 ID:kNYs7/wd
「お父さ〜ん。はやく行こうよ〜?」
「ご、ごめんねレックス。サンチョ、この書物を文献室に。
 あぁ、ついでにエルヘブンに関する資料をまとめて持ってきてくれ。
 あ!オジロン叔父さん!今度の各国合同会議だけど…」
 私達のお父さんは、グランバニアの王様です。
 旅が終わってからというもの、お父さんは毎日毎日、目の回るような忙しさ。
 悪い魔物さんがいなくなっても、世界のみんなが幸せになったわけじゃないんだって。
 世界中全ての人が笑顔でいられるように、この平和がずっと続くように。
 王様がやらなければならないことは沢山あるんだって。
 なんだか、王様ってとっても大変そうです…。
 お兄ちゃんもいつか、王様になって、お父さんみたいに忙しくなるのかな。
 そうしたら私とも、毎日遊べないのかな?
 …なんだか、嫌だなって思いました。
「あー、アルス王?国務を張り切るのも結構ですが、
 家族サービスも大切な仕事の一環。ないがしろにするものではありませんぞ?」
「え。えぇでも、せめてこの書類を片付けておかないと…」
「そんなもの、このオジロンに任せておきなさい。
 さぁさぁ、早く仕度を整えて。かわいい奥さんや子供達に愛想を尽かされますぞ?」
 オジロン叔父さんは、ぶぅっとふてくされるお兄ちゃんにウィンクを送りながら、
 お父さんが抱える大量の書類をガバっと奪いました。
「…ありがとう、オジロン叔父さん」
 にっこりと微笑むと、お父さんは衣装室へと足を向けました。
 それをみたお兄ちゃんが、ぱぁっと顔を輝かせました。
「さぁ、二人とも。お母様を呼んでおいで。
 ノロマなお父様がやっと腰を上げたぞ〜、とな?」
 オジロン叔父さんは、ほっほっほっと笑いながら、書類を抱えて歩いていきました。
「えへへ、さっすがオジロン叔父さんだね!
 さ、行こう!タバサ!」
「うん!」
 私達は階段を駆け上がって、お母さんが待つ寝室へと向かいました。
62タバサの日記:04/04/23 23:51 ID:kNYs7/wd
「それじゃあ、留守を頼むよ、みんな」
 お城のみんなが、門の外までお見送りをしてくれました。
 ちょっと西の森まで出かけるだけなのに。
 なんだかちょっぴり恥ずかしいです。
「アルス王。魔物の脅威が去ったとはいえ、
 不埒な輩が王の命を狙ってないとも限りませぬ。
 くれぐれも、油断は禁物ですぞ?」
「解ってるよ、サンチョ。それじゃ、いってくるよ」
 みんなに見送られながら、私と、お兄ちゃんと、お父さんとお母さん。
 四人は、西の森へ向けて歩き出しました。

 旅の途中、何度も歩いた、見慣れた風景。
 けれど、あの頃とはまるで違って見える世界。
 澄み切った青空、活き活きと栄える草木の香り、怯える事無く空を舞う小鳥さん達。
 なにもかもが、輝いて見えます。
 私達が手に入れた、平和な世界。
 目に見えるモノ全てが、私達に「ありがとう」って言っている。
 そんな気がして、なんだかとっても嬉しくなりました。
「サンチョも心配性だよね。
 そんなに心配なら、サンチョも一緒にくればよかったのに」
 お兄ちゃん、本当はお城のみんなとも一緒に行きたかったみたいなの。
 でも、サンチョおじさんもドリスお姉ちゃんも、ピピンも魔物さん達も、
 みんな口を揃えて、私達だけで行ってきないさい、って。
「レックス?サンチョさんは、私達に気を使ってくださってるのよ。
 ずっと旅をしてきたけれど、親子水入らずで出かけたことなんて、なかったもの。
 ねぇ、あなた?」
 とても幸せそうに微笑むお母さん。
 それは、今まで見たことがないくらい、幸せそうなお母さんの姿でした。
63タバサの日記:04/04/23 23:52 ID:kNYs7/wd
 一時間ほど、西に向けて道なりに歩くと、程なくして森へと差し掛かります。
 目的地は、森を抜けた先の開けた場所にある湖です。
 森を歩きながら私達は、旅をしていた頃の話をしました。
 辛かったり苦しかったりしたけれど、嬉しいことも楽しいこともいっぱいあったね。
 もう二度と、繰り返してはいけない事だけれど、
 沢山の人々の命を紡いで作られた平和だということを、忘れてはいけないよ。
 お父さんは、とても穏やかな瞳で、私達に語りかけました。
 …ふと、木漏れ日の中に、ほんの一瞬、
 パパスお爺様とマーサお婆様の姿が見えたような気がしました。
 二人は、瞬きと同時に見えなくなってしまったけれど、
 きっと、ずっと私達を見守ってくれているんだよね。
 これからも、ずっと…。
64タバサの日記:04/04/23 23:53 ID:kNYs7/wd

「着いたー!」
 森を抜けると、お日様の光を反射してキラキラと輝く、大きな湖が姿を見せました。
 昔のような淀んだ空気が一切無く、ただただ美しく揺れる水面が私達を出迎えてくれました。
 周りを囲む森からは、動物さん達の歌声が聞えます。
 それに混じって時々、森に住む魔物さん達の声も聞えます。
 けれど、昔のような邪念は無く、ただただ自然の情景に溶け込んでいます。
「綺麗ね…」
 お母さんが呟くと、お父さんは何も言わず、お母さんの肩を抱き寄せました。
 なんだか、邪魔しちゃ悪いような気がして、
 私は二人に気づかないフリをして、湖の端で遊んでいるお兄ちゃんのもとに駆け寄りました。
「ほら、見て見てタバサ!お魚が沢山いるよ!」
「うわぁ♪本当だね…♪」
 澄み切った水の中に、かわいい小魚さんが群れを成して泳いでいます。
 深いところを眺めると、お魚さんに混じってプチイールやしびれくらげも見えました。
 けれど、みんな喧嘩することなく、仲良く泳いでいます。
「綺麗だね…」
 私は、お母さんのマネをしてそう呟いてみました。
「うん。本当だね…」
 けれど、お兄ちゃんはやっぱりお兄ちゃんでした。
「…?どうしたの、タバサ?」
「…なんでもないもんっ」
「…変なタバサ」
 水面に映る私の顔は、ほんのちょっぴり赤くなっていました…。
65タバサの日記:04/04/23 23:54 ID:kNYs7/wd
「レックスー!タバサー!そろそろお弁当にしましょー」
 お母さんが、私達を呼んでいます。
「ぁ。はーい!行こ、タバサ」
「うんっ」
 私達が戻ると、お母さんたちはもうお弁当を広げていました。
 地面に敷いてあるのは、ひょっとして…。
「魔法の絨毯…?」
「そう。船を持ってくるのは、さすがに無理だからね。さ、二人とも座って」
 お父さんはそう言うと、ポムポムと絨毯を叩いて合図を送りました。
 私達が慌てて絨毯に座ると、絨毯はふわりと宙に浮き、
 ゆっくりと湖に向けて動き出しました。
 絨毯は水面スレスレをふわふわと進み、私達を湖の遊覧へと案内してくれました。
「わふぅ。気持ちいい〜♪」
 ゆっくりとゆっくりと、湖の上を進む絨毯。
 ゆったりと流れる空気と、ぽかぽかと煌くお日様の光を体いっぱいに受けて、
 とても心地良いの。
「さぁ、お母さんが作ってくれたお弁当、いただこうか」
「はーい♪」
 絨毯の上に、三段重ねのランチボックスが広げられていました。
 お肉や野菜、アンチョビが挟まれたサンドイッチ。
 甘くてふっくらとした玉子焼き、色取り取りの野菜が詰められたサラダ。
 唐揚げ、エビフライ、鮭のムニエル。
 竹串に刺さった一口ステーキや、ウサギの形に剥かれたリンゴもあります。
 どれも、とても美味しそうです。
66タバサの日記:04/04/23 23:56 ID:kNYs7/wd
「たくさん作ってあるから、慌てないでゆっくり食べてね」
「はーい!いただきまーす♪」
 言うのが早いか、お兄ちゃんが目にも留まらぬ速さで手を伸ばし、
 口を大きく開けてサンドイッチを頬張りました。
「ん〜…♪おいひぃ…♪」
「お兄ちゃん、はしたないです…」
 お母さんが、嬉しそうにくすくすと笑っています。
 私もゆっくりと、サンドイッチを口へ運びました。
「…美味しい、です」
 本当は、もっと気の利いた言葉を伝えたかった。
 けれど、口の中いっぱいに広がる幸せは、とても平凡で退屈な言葉しか口にさせてくれません。
「ありがとう、お母さん…♪」
 お母さんの目をみつめながら、精一杯の感謝の言葉を伝えました。
「ふふ、どういたしまして♪」
 幸せ…。
 ずっと離れ離れだった、私達。
 戦いの日々が終わり、ようやく勝ち取った平和。
 お兄ちゃんが、隣にいる幸せ。
 お父さんが、優しく微笑んでいる幸せ。
 お父さんの隣に、幸せそうなお母さんがいる幸せ。
 もしかしたら、普通の子供達には、あたりまえなのかもしれない幸せ。
 けれど、私にとって、なによりもかけがえの無い幸せ。
 …どうか。
 どうかこの幸せが、いつまでもいつまでも、続きますように…。

 日が暮れる頃、私達は手をつないで、ゆっくりと歩きながら、私達の家へと帰りました。
67タバサの日記@作者:04/04/24 00:00 ID:chXnNssl
妙に説教臭い文章に仕上がりましたとさ、きゃは☆(`д´)ノ

次は壊れ系ギャグを書きたい、今日この頃。
レックスクエスト、期待してます敬具。
他の職人様がたもガンガレー(゜д゜)
68レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 00:06 ID:/CImHvea
ほんわかした・・・(・∀・)イイ!!
魔法の絨毯をそう使うか・・・ハァハァ・・・
>>60-67
GJ!
ホンワカしてて良いですね〜
次も期待してますよ
でもマイペースで良いですからねw
うんうんよくsagaってるな。早速感想書きますわ。
素晴らしき作品ありがとー(゜▽゜)
>>60-67
ほのぼの(´▽`)イイ!
オジロン叔父さんええ奴だ。
72ネコミミ2世:04/04/24 00:10 ID:/HIfgCMd
実に素晴らしい!和みましたよw
次回もマタ〜リと待たせて頂きます
>>60-67
GJ!!
いい感じですね
GJ!
>>72
マタ〜リなら下げようよ
>>73
もっと堂々と発言しようよw
>タバサの日記@作者
GJ!次回作にも期待してます!

>レックスクエスト作者
SS投下待ち遠しいです!

何度言ってもsageない香具師は、毎回反応するから面白がってるだけ。
釣り師&荒らしは無視・放置汁!
糞コテは放置が一番
77レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 01:04 ID:/CImHvea
うし、一区切りがついたので、見直ししたらはらせて貰います
今回は分かりにくいネタがありますがご了承ください
神降臨sage

レックスクエスト 

第四章 計画実行 後編

「あの日ココロの彼方〜に 絵描いて〜た〜場所〜に・い・る〜♪途方に暮れてたり〜す〜る けれども〜う〜戻・れ・な・い♪」
「ひゅ〜ひゅ〜!!フローラさんいいよ〜ってアイテテて!!マリア!耳を引っ張らないでくれぇええ!!」
親睦会が始まってから小一時間が経過、一部の人間を除いたここに居る殆どの人間が今回の企画を知っていて、その企画が始まるまで親睦会を楽しみながら待っていた。
「ねえアベル・・・フローラさんってアベルと同じくらいの年齢よね・・・?数年間石にされてた訳でもないのに、何であんなに綺麗なままなの・・・?」
「さあ・・・?何でだろうなあ・・・?しっかし確かに綺麗だよなあ・・・」
「あ〜!今アベルフローラさんに見とれたでしょう!!」
「え、い、いや!そ、そんな事ないよ!うんうん!!あ、そ、それよりもホラビアンカ!そろそろタークが来る頃なんじゃないか?ほ、ホラ!窓にほら!!」
アベルは話をそらそうと必死になって窓の方に指を向けた。
「あら!あんな所に、かわいそう・・・・」
その先には窓の外でホイミンとベホマンが待機していた。きっと窓を開ける係りなんだろうなあ・・・それだけの為に寒いのにご苦労様、後お前達のお陰で話をそらすことが出来たよ、ありがとう・・・後で美味しい物でもあげよう・・・
アベルは二匹に対して哀れみと感謝の気持ちで一杯になっていた。
そして、彼らが動き出した
窓は勢いよくあけられた!
「あ〜っはっはっはぁぁぁぁあ!おいら・・・じゃない!我は地獄の帝王タークなりい!我の目覚めにより人間達は絶望の淵に追いやられる事となるのだぁぁ!!」
窓からタークが飛び出してきた、その上ではタークが乗ってきたと思われるブリードが冷たい息を吐いていた。雰囲気はばっちりである。
『お!きたきた!!』
ヘンリーやルドマンたちは待ってましたとばかりににやけだした!何も知らないデールはその場で倒れた。
「き、貴様!!な、何をしにここにきやがった!!」
「や、やめろコリンズ!今のお前は熱くなりすぎてる冷静になれ!!!剣を引け!!」
何も知らないコリンズが剣を抜こうとした所をヘンリーは止めた、名演技である。

「何しに来た・・・だとぉ?そうだな・・・愚かな人間共に絶望と落胆を与えに、そして我の復活を祝い、我直々に贄を探しに・・・とでも言っておこうか・・・?」
タークは冷たい笑いでコリンズの質問に答えた。これまた名演技である。
「贄・・・だと・・?」
「そうだ!地獄の帝王の復活にふさわしい若き女の贄を求めに来たのだぁぁぁぁっ!あっはっはっはぁあぁぁっ!」
タークは白々しく高笑いをした。まあ何も知らない人間から見たらその姿は地獄の帝王そのものなのかも知れないが。
「そ、そんな!ふ、フローラは渡さないぞ!この地獄の帝王め!!」
突然アンディが席を立った。
「じ、地獄の帝王め!ふ、フローラはぼ、僕が渡さないぞ!!」
「あ、貴方!?」
アンディはフローラの前に立ち啖呵を切った。
『る、ルドマンさん!?もしかしてアンディさんに説明してないの!?』
『ぬ、ぬう!す、すっかり忘れておった!!』
予想外の展開にアベルたちも慌てだした。
「食らえ地獄の帝王!必殺!!斬・影・拳!」
アンディは肘を突き出しタークに突撃した!!
ミス!ダメージが無い!!
「く、くそう!こうなったらアレを使うしかない!はぁぁぁぁぁっ!」
アンディは気合をためている!!
『アベル王〜これ、どうしたらいいですかぁ〜?』
タークはアベルに困った目で指示を求めた。
『ルドマンさん?アンディさんどうしましょう・・・?』
『うむう・・・参ったのう・・・適当に片付けて貰ってくれ。』
許可が出たのでアベルはタークにジェスチャーで指示を出した。
『手加減してやってくれ〜』
それを見てタークはうなずいた。

「うをおおおおおおおおお!!!」
アンディは主に下に力をためている!!
「食らえ必殺!超れっぐおぶぁぁぁぁっ!!」
タークの攻撃!アンディに21のダメージ!
「ぐ、ぐぶっ・・・」
「あ、貴方・・・生きてる・・・?」
アンディは気絶した。
「は、はぁぁぁっはっはっはぁ!!その男の勇気に免じてそこの女は許してやろう!!では!この女をさらって行く事にする!!」
そう言い、タークはタバサの元へ向かった、アドリブが効くやつである。
「き、きゃ!」
『ちょっと乱暴な扱いかも知れないけど、少しだけ我慢してねタバサちゃん』
タークは物凄いスピードでタバサを捕まえ入ってきた窓へ向かった。
「ふぁぁぁっはっはっはぁ!!この娘を返して欲しければ城の地下に来ることだぁ!サラバだぁぁぁぁっ!」
そういい残し、タークは窓から飛び降りた、白々しいセリフである。
「ま、待て!!!くっそおおおおおおおおおおおおお!!」
コリンズは父の抑制を押し切り、タークの元へ走っていった、が、もうそこにはタークの姿は見えなかった。
「くっそおおおおお!!親父!!兵を呼んでくれ!!アイツが!タバサが!!」
「落ち着けコリンズ!今兵を呼ぶのはまずい、下手に兵を動かしたら国民達に下手な動揺を与えてしまう!!」
激怒するコリンズをヘンリーがなだめる、見事な理由だ、即興で考えたとしたらヘンリーは凄いヤツだな、そう思いながらアベルは二人の会話に耳を傾けていた。
「じゃあ!じゃあ!!タバサがあの地獄の帝王とやらの生贄になってしまっても良いって言うのか!?親父は!!子分を助けるのは親分の役目とか言ったのは親父だろうが!!
生贄って言うことはだ!タバサがあの野郎に裸にされた後あんな事やこんな事!あまつさえそんな事をされても良いって言うのかよ!!!!」
コリンズはイケナイ妄想を爆発させつつ、ヘンリーに食って掛かった。
82サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 01:15 ID:pvdtZqKI
糞コテの放置をおながいしまーす。って漏れも糞が・・・鬱。

「馬鹿!そんな事は一言も言ってないだろうが!兵にばれるのが不味いのなら、ここに居る人間だけで行けばいいんだ!
と、言っても俺やアベルが助けに行ったら王達も突然居なくなったって事になる・・それは不味い・・・・つまり、お前が助けに行くんだよ、レックスと一緒にな!」
見事な理由である、これなら無理も無くコリンズをこの企画に参加させれる、敵には回したくない男だ・・・アベルはのん気にお茶を飲みながらそう考えてた。
「な、なるほど!よし!分かったぜ親父!!タバサは俺が助ける!!聞いたかレックス!アイツは城の地下に居るとか言ってた!確か中庭に地下に通じる道があったはずだ!装備を整えてから中庭に集合だ!いいな!?」
「ん、あ、ああ・・・分かったよ、コリンズ・・・・」
熱くなってるコリンズとは対照的に、レックスはもうなんでも良いよと言いたげな、やる気の無い返事をした。
「まあ!行って来る!親父!!」
「・・・・行ってきます・・・父さん」
「お〜う!がんばって来いよ〜、あ、城にある武器防具は二人とも好きに使って良いから〜」
「まあ、二人とも気をつけてナ・・・・・」
対照的な二人の王子が、親睦会会場からでて行った。

20分後・・・・・
親睦会会場

「・・・んじゃまあ!そろそろ俺達も行きますか!?」
時計を見ながらヘンリーが嬉しそうに言った。
「あ、うん、行こうか、ビアンカも来る?」
「もっちろん!私も見に行くわよ!」
ビアンカは嬉しそうに答える、昔からビアンカは楽しいことがあると眠さに勝ってしまう子だったなあ・・・
「んじゃあ、ルドマンさんは?」
「無論!ワシは見に行くぞ!!このために来たんだからな!!フローラはどうする?」
「えっと・・・私はアンディの看病しています・・・彼ったら私の為に・・・ぽっ・・・」
「そ、そうか・・・・」
「あ、私もデールさんの看病をしてます、貴方、コリンズの事お願いね?」
「そうか・・・マリアも来ないのか・・・残念!まあ、男4人で行きますか!」
「お〜!って!私は女よ!!!」
そう騒がしく,
既婚者4人は王子達の後をついていくことになった。

同刻 ラインハット城 中庭
「遅いぞレックス!!妹がどうなってもいいって言うのか!?」
「ん、ごめん・・・・」
「ふん!まあいい!とにかく行くぞ!確かここに城の地下に続く隠し通路があるんだ!!」
コリンズの説明など上の空で、レックスはタバサの結婚についての事で頭が一杯だった。
もし、ここでコリンズが・・・・タバサの夫になるものとしてふさわしくない行動をとったら・・・・
そうだな、容赦なく切ってしまおう・・・・そして、僕はタバサと二人で逃げよう・・・
今はまだ合格点だけど・・・・ちょっとでも逃げようとするそぶりでも見せたら・・・切り捨ててしまおう・・・
そうだ・・・それがいい・・・タバサの夫としての資格がない男なら・・・・切ってしまおう・・・・
そして・・・二人で・・・・何処か遠いとこへ・・・逃げてしまおう・・・


レックスのネガティブ思考は、危険思考へと変化してしまった・・・・

同刻 ラインハット城地下 ターク様の玉座
「・・・タバサちゃん大丈夫?さっきから体の具合、悪そうだけど・・・?」
「あ、ううん、大丈夫だよ・・・」
「そ、そう?あ、そうそう!タバサちゃん、タバサちゃんには悪いんだけどレックスが助けに来るまで牢屋で待ってて?ああ!大丈夫!ちゃんと掃除したし!お供にメタリンをつけるから!」
タークの説明など上の空で、タバサも自分の結婚の事で精一杯だった。
もし、コリンズ君が・・・ここにきたら・・・・その時こそお兄ちゃん達とお別れ・・・・
もう・・・いいや・・・あの時ラインハットの川で、お兄ちゃん冷たかったもんね・・・・・
もう・・・疲れちゃった・・・・
タバサのネガティブ思考は、諦めへと変化してしまっていた・・・・
「んじゃあその牢屋の方に案内するね?このおいらの王座の後ろに・・・っと、あれ?」
王座にはバトラーとサーラが立っていた。
「どうしたんだお前ら?早く持ち場に着かないとレックスたちが来ちまうぞ?」
「いえ、ターク様、少々予定が変わりました・・・」
「ん?どういう事だ?今回の演出はおいらのはず・・・・」
そういい掛けてタークは二人の目の色が違うのに気がついた。
洗脳されている!しまった!はぐリンを付けて置いた筈なのに!!
「タバサ!逃げてアベルさんやレックスに伝えて!今回の企画は中止って!」
「え!?ど、どういう事なの?ターク君!」
タバサに説明をする前に、タークはいてつく波動で彼らの洗脳を解こうと構えた!
「お前ら!目を覚ましてやる!」
「そうは行かない、ラリホーマ!!!」
「いてつくはど・・・・くっ・・・・」
いてつく波動が発動する前に、父エスタークさえ眠らせたサーラのラリホーマがタークを襲った。

「・・・・貴方のいてつく波動が決まっていれば、私の洗脳も解けただろうに・・・・残念だ・・・」
サーラは悲しそうな目でタークを見た。
「ど、どうしたの貴方達!?」
「見てのとおりだタバサ様・・・私達はとある人物に洗脳されている・・・・その方の命令で貴方をその方の下へ連れて行かなくてはならなくなったのです。
申し訳ないが私達と共についてきてください」
「そ、そんな!り、リレミ・・・・・かはっ・・・・」
タバサはリレミトで一旦脱出しようとした、が、それよりも早くバトラーの手刀がタバサの首に当たり、タバサは気を失った
「すまねえお嬢・・・なあサーラ?あのお方はお嬢まで殺したり・・・しねえよな?」
「分からん・・・・あのお方は・・・グランバニア王族全てにうらみを持っていたはず・・・・」
「そ、そんなあ・・・何で俺達はこう、洗脳されちまってるんだよお!」
「我々のミスだ・・・この醜態は、洗脳が解け次第取らせてもらうつもりだがな・・・ゲマめ!!」
「くっそう・・・・ゲマの野郎めぇ!!」
・・・・ゲマ?お爺ちゃんやお婆ちゃんを殺した・・・あのゲマ・・・?
生きてたの・・・・?怖い・・・お兄ちゃん・・・助けて・・・・
タバサは薄れ行く意識の中、兄の助けを必死に求めていた。


レックスクエスト 

第五章 計画実行 後編 終
乙!きになる!
逆襲のゲマキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
90某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 01:26 ID:/CImHvea
まあ、これにて駄文が終了、何時までもレックスクエスト作者のままでは何だから俺もコテハンにしようかね・・・
なんか糞長くなってるが、まあそこは愛嬌で。
あと、前スレが落ちて『なんだこの長い駄文は!調子こいてるんじゃねえぞゴルァ!!前のも書かずに妄想炸裂してんじゃねえよ!』という人の為に宣伝
ttp://smcf.xrea.jp/dq5/
↑に俺の糞SSや神のすばらしいSSを保存してくれている神が居ます
あとお絵かきBBSも最近設置されています。ぜひ俺を萌えさせてくれ!
レックスクエスト氏

オツカレです!
ぐはぁ〜〜〜予想外の展開に、、、続きを早く読みたい!
・・・しかし・・・ゲマとは。。。参りました。
>>79-81 >>83-87
アンディの残影拳ワラタ
しかしすばらしいですねぇ
銭湯に行ってきた甲斐がありましたか?w
続きが楽しみですが、のんびりヽ(´ー`)ノ マターリいきましょうね
93名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/24 01:31 ID:d1VD6Yb1
お・も・し・ろ・い!
展開もいいしキャラもたってんな〜。

しかも最後にCMをはさむとは・・!
やるな!
94サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 01:32 ID:9avxDTgB
>>90
コテハン乙武

また投稿よろ
あれ?sageたつもりだったのに・・・すまない!!!
96某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 01:35 ID:/CImHvea
即レスありがとう皆、っていうかはええ・・・
>92
あのスレを見たのか・・・w
>93
CMは入れておきたかった・・あわよくば俺の駄作に挿絵がうわなにwするやm(ry
あとsage忘れ南無、まあ、あまり気にせず、出来るだけsageってことて・・・・
( ゚д゚)・∵. グハァ
998で放置する計画が...
98サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 01:49 ID:8wh36Ow+
>>96
前半部のアンディの描写がなかなかだった。
こういうSS中でこのキャラを使うのは苦労しただろう。
後半部はモンスター会話が主だったがこれもなかなか。
リアルタイムで進んでるって感じ。
呪文唱えようとして気絶させられるとことか(ry
これからのゲマの意向が気になるところですわ。
>>97
いくらなんでもそれはムリ

あとあげたの漏れでつ。スマソ
>>99
いや、良いんですけどね
取る予定のなかった1000取っちゃったし...
101サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 01:56 ID:Wg4KTG5v
>>100
おめ
あと100とりおめ
102DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 02:01 ID:Z0OkcRmZ
うわー!気になりますね!続きが!タバサ日記もほんわりした感じが
なんかあっためてくれますw

自分も、だいたいのあらすじはできてるからがんばって執筆すてきます!
レックスクエスト氏乙。
相変わらずの神っぷりです。
まさかここでゲマが出てくるとは・・・・・・
アンディの残影拳はワラタ
104サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 02:17 ID:wvjB9f6R
>>60-67、タバサの日記
エンディング中で娘がピクニックに行きたいということだったが、見事に実現したようですね。
さまざまな観点から見た娘がかなり情緒的に描かれている。
まさに「萌え」を誘う一品といってよい作品だろう。
こういうゲーム中に出てこなかったストーリーを描いたSSはいいと思う。
あと作者殿もコテハン使用した方がよいかと。
>>レックスクエスト
乙!なんて気になる展開なんだ!やっぱすごい!
…こんないい物読んだ後だからあれだけど、「二人の王子」の本編、こっそりいってもいいかな?
106サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 02:21 ID:wvjB9f6R
>>105
どぞー
107二人の王子・1:04/04/24 02:29 ID:fjL4+4FQ
男の子「だ〜か〜ら〜、僕の方がお兄さんなんだってば!」
女の子「違うもん!私の方がお姉さんなのっ!」
幼い男女の子供が何か言いあっている。

女の子「だって、だって、私の方がかけっこも速いし、背だってレックスより大きいもん!」
男の子「うっ……」
女の子にそう言われ、レックスと呼ばれた男の子は泣きだしそうな顔になってしまった。

サンチョ「ほらほら、お二人とも。仲良くしなくちゃダメですよ」
小太りの男性が、二人の子供の肩にポンと手を置いて優しく言った。

サンチョ「どっちがお兄さんでもお姉さんでもいいじゃないですか。お二人とも坊ちゃんのかわいいお子さんです」
タバサ「だめ!とっても大事なことなのっ」
レックス「うん、そうだよ!」
どうやらこの双子は、どっちが兄(姉)かで、喧嘩(とはいっても、周りから見てるととても微笑ましい)をしているようだ。

ここは王のいない国、グランバニア。
人を温かな気持ちにさせる不思議な瞳。絶大なカリスマ性を持っていた前王、パパスの息子。
この二つの理由で国民皆から慕われていたアルス王と、その妻の姿が王座から消え、6年の月日が流れていた。

108二人の王子・1:04/04/24 02:30 ID:fjL4+4FQ
つまりレックスとタバサの双子は、親の顔を知らないまま6歳になったのだ。

レックス「ねえ、タバサ」
自分達の部屋に入るなりレックスが言う。
レックス「たしかに、かけっこと背の高さは負けちゃうけど、木登りは僕の方が得意だよねっ」
目をキラキラさせている。勝てる部分が見つかって嬉しいようだ。

タバサ「えっ、でも…」レックス「やっぱりさぁ、木登りが得意な方がお兄さんぽいよね〜」
タバサ「そ、そうなのかな……」
なぜ木登り得意な方がお兄さんらしいのか良く分からないが、タバサはいつも気付かないうちにレックスのペースに乗せられてしまう。
だが、自覚は無いが、タバサはそれがちょっぴりうれしかったりする。

レックス「だから僕がお兄さんね!それでいいでしょ?」
タバサ「……そうね」 レックス「ホント!?じゃあ、これからは僕のことをお兄ちゃんって…」
タバサ「わたしも明日木登りするっ!」
レックス「えぇっ!?」
タバサはちっちゃな拳を突き上げ、パッチリしたおめめをキリッとさせた。
109二人の王子・1:04/04/24 02:31 ID:fjL4+4FQ
レックス「で、でもタバサって高い所すっごいこわいんでしょ?」
タバサ「……がんばるからだいじょぶ…多分…。とにかく、明日おやつの後しょーぶするの!」
レックス「わ、わかったよ……」
タバサが何か言い張ると、レックスはその主張をなんでも聞いてしまう。自覚は無いが、レックスはそれがちょっぴり嬉しかったりする。

翌日、おやつにホットケーキを食べた後、双子は裏庭に来た。

タバサ「この木を登りましょ!」
レックス「ほ、ほんとうにこの木にするのぉ?」それは大きな木だった。25年程前、自分が留守にする間、この木が国を守ってくれるようにと、旅立つ直前にパパスが植えたものだ。
しかし、まだ6歳になったばかりの双子は、もちろんおじいちゃんが植えた木だなんて事は知らない。

レックス「じゃあ、先にてっぺんについた方が勝ちにする?」
タバサ「そ、そうね……。ぜったい負けないんだからっ!」
だいじょぶかなぁ…。
レックスは思った。強がってはいるものの、タバサの薄い唇はふるふると震えていた。

110二人の王子・1:04/04/24 02:33 ID:fjL4+4FQ
塀の上に登っただけで半べそをかいてしまうようなタバサなのだ。
でも、やる気になってるみたいだし、仕方ないかなぁ……。レックスは、うんうんと一人頷いた。
タバサ「じゃあスタートするよ?」
レックス「う、うん」
タバサ「よぉい……どぉん!」
2人はいっしょに木に飛びついた。

レックス「よっ…よっ……」
タバサ「うんしょ…うんしょ…」
小さな体を懸命に動かして、ちょこちょこと木をよじ登っていく。

レックス「よっと…。タバサー!だいじょぶ?」タバサ「うん、平気だよぉ。全然怖くないの!」自分が木を登っていることがなんだかうれしくて、タバサはニコニコと明るく答えた。

レックス「そっか」
この様子なら大丈夫だろうと思った。
このまま登れば、慣れている自分が勝つだろう。でも、タバサは苦手なのを我慢して頑張っているし……
タバサがお姉ちゃんでもいいかな…と、レックスは考えた。
111二人の王子・1:04/04/24 02:34 ID:fjL4+4FQ
そうして、てっぺんまであと4分の1を残すところまでレックスはきた。レックス(お姉ちゃんかぁ……。ボク、上手く呼べるかなぁ…)
この勝負が終わった後のことを考え、レックスは照れて笑った。

ふと気がつくと、タバサの姿がない。
レックス「あれっ、あれれっ!?」
慌てて下の方を見ると、木のちょうど半分くらいのところで、タバサの動きは止まっていた。

レックス「お〜い!どうしたの〜、タバサ〜!!」大きな声で呼びかける。返事を聞こうと耳をすましてみると、小さな泣き声が聞こえてきた。

タバサ「ひっく…ひっく…。つい下を見て……‥怖く…えっぐ…なっちゃったの……」
そう言って、タバサはレックスの方を見上げた。レックスの位置からでも、タバサの目から大粒の涙がぽろぽろこぼれているのがはっきり見えた。
レックス「待ってて!すぐに僕が助けてあげるからね!!」
言った途端にレックスは木を勢いよく滑り降り始めた。
固い木の皮が、レックスのまだ柔らかい腕にいくつもすり傷を作ったが、構わずに滑り続けた。
早く!もっと早く!タバサが怖くて泣いてるんだ!僕が助けなきゃ!!
112二人の王子・1:04/04/24 02:35 ID:fjL4+4FQ
痛みを忘れて滑ったおかげで、すぐにタバサのところにたどり着けた。

レックス「ふぅ…もうだいじょぶだよ、タバサ」タバサ「…ひっく、ひっく……うえぇ〜ん!!」
タバサは本格的に泣きだしてしまった。
レックスが来てくれた安心感、それと…自分のせいでレックスの腕を真っ赤にした事が、たまらなく悲しかった。

レックス「あはは…、心配しなくてもちゃんと降りられるよ。だから泣かないで……」
タバサ「…うん……ひっく、ひっく…」

レックスに腰を支えられ、木を降りる間も、きゅっとつむったタバサの目からこぼれ落ちる涙は止まることがなかった。


レックス「よっと!ほら、下についたよ」
タバサ「……ありがとう…」
レックス「いいよいいよ。そうだ…」
そう言ってレックスは、マントで涙を拭ってあげた。
その行為が、感情を一気に高めさせ、タバサはレックスに抱きついた。

タバサ「ありがとう……ごめんね?ごめんね…お兄ちゃぁん…!」
レックス「タバサ……」
レックスもしっかりタバサの体を抱きしめ、そうしたまま時間は過ぎた。
113二人の王子・1:04/04/24 02:38 ID:fjL4+4FQ
その夜、双子はサンチョの家に泊まりに行った。そして夕食を終え、食後のお茶を飲みながら会話をしていた。

タバサ「ふぅ、お腹いっぱい…。おいしかったね、お兄ちゃん!」
レックス「うん!ついつい食べすぎちゃった」
サンチョ「おや?」
サンチョは不思議だった。つい昨日までどっちが兄なのか姉なのか喧嘩していたのに…。

サンチョ「いつの間に、レックス様がお兄さんになったんです?」
レックス「それはね……え〜とね…」
タバサ「えへへ……内緒なの」
2人ともちょっぴり顔を赤くしてはにかんでいる。思い出して、照れてしまったのだろう。

サンチョ「ふむ…。まぁ仲良くしていただければ、私もうれしいです」
まん丸な笑顔で、サンチョは言った。
双子は、サンチョの笑顔が大好きだった。お腹のあたりがポカポカしてくるのだ。

しばらくして、眠くなったと言ってタバサはベッドに入った。
レックスも疲れてはいたが、なんだか眠くならなくて、サンチョとのおしゃべりを続けた。
114二人の王子・1:04/04/24 02:39 ID:fjL4+4FQ
サンチョ「そうだそうだ、レックス様はなぜお兄ちゃんになりたいと思われたんですか?」
レックス「え…うん、それはね……」
少し下を向いて、レックスは話し始めた。

レックス「僕達、お父さんとお母さんがいないでしょ…?それで寂しいんだと思うんだけど、タバサ、夜中によく泣いてるんだ。……だからさ、僕がお兄ちゃんになって、タバサのことをしっかり守ってあげたいって……そう思ったんだ」
サンチョ「レックスさま……」
涙もろいサンチョは、思わず泣きそうになってしまった。
「お兄ちゃん」というものに対する、子供らしい憧れだと思っていたのに…。

レックス「ふあ〜…。僕も眠くなっちゃった。おやすみ、サンチョ」
サンチョ「おやすみなさい……グスッ」
歯を磨き、タバサの眠るベッドに入ろうとすると、
タバサ「お兄ちゃん…」寝ているものとばかり思っていたので、レックスは驚いた。
レックス「お、起きてたの?」
タバサ「うん…ベッドに入ったらなんだか眠れなくなっちゃったの…」
115二人の王子・1:04/04/24 02:41 ID:fjL4+4FQ
レックス「じゃ、じゃあさっき僕が言ってたことを…」
タバサ「ん?なあに?なんのこと?」
レックス「え、いや…なんでもないよ!」
レックスは慌てて首を振った。

タバサは本当は全部聞いていた。だけど黙っていた。
それから、いつもレックスが裏庭の木の所で泣いているのも知っていて、だから、自分がお姉ちゃんになって慰めてあげたいと思っていたことも、小さな胸の奥にしまいこんだ。なんだか優しい気持ちになった。

タバサ「……サンチョはまだ起きてるの?」
レックス「うん…。またあの絵を見て泣いてるんじゃないかな」
サンチョが小さな絵を隠していて、双子が眠りについた後はいつも、それを見て泣いてることを、2人は知っていた。

タバサ「お兄ちゃん…。手をつないで寝てもいい?」
レックス「うん…いいよ」
おやすみなさい……。
2人はお互いの手の温かさを感じながら、静かな眠りに落ちていった。

裏庭の大きな木だけが、優しげな風に葉を揺らしながら、3人の夜を見守っていた。
はい!投下完了!!
まだまだな腕前だけど、堪忍してね。
おやすみ。
117DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 02:48 ID:Z0OkcRmZ
>107〜>115

お疲れ様です!

では、DQ外伝〜約束〜の続きが出来たので、見直し終了次第
貼りたいと思います。
118サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 02:57 ID:opWHTNV/
>>107-115、二人の王子・1
これは主人公が石化して子供達が発見するまでの間のエピソードを描いた作品ですな。
無理やりな設定が一切無く、かなり完成度が高い作品と思った。
ほとんどが双子の会話のやり取りで構成されててかなり読みやすくもあった。
わたしとしては「男の子」が「女の子」を姉と呼ぼうとするようになったところがいいと思ふ。
そして突然の展開によって変わる互いの位置関係。
妹を守ろうと決心した兄の自覚はすばらしきものがありますな。
119DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 02:58 ID:Z0OkcRmZ
翌朝、グランバニアより遥か西にある王国ラインハット。お城のバルコニーで空を見上げながら一服する男に、たったいまルーラで到着したであろうタバサが近づき話しかける。

「こんにちは、ヘンリーおじさま。」
お姫様のような挨拶のしぐさをすると、ヘンリーはタバサの方を向きこう答える。
「おや、君は・・・タバサちゃーーーん!!」
「キャッ!」
いきなり抱きつくヘンリーの後ろに、彼の妻マリアが現れ
「あなた、何をなさっているんですか?」
笑顔なマリアだが、それがまた・・・怖い!
「あ、マリアおばさま。こんにちは。」
「まままm、マリア!?い、いやータバサちゃんが2ヶ月ぶりに来たものでおじさんちょっとうれしくなっちゃって、ハ、ハハ・・・。」
「やだわ、おじさまったら。1週間前に兄と遊びにきたじゃないですか。」
あわてて言い逃れをしようとするヘンリーをよそに、タバサはクスクス笑いながらマリアの方へ駆け寄る。
「あ、あれ?そうだったっけ?最近物忘れがひどくてね、アハ、アハハハ。」
「それで、あの、コリンズくんはどちらにいますか?」
「コリンズ?たぶんあの子なら自分の部屋じゃないかしら?」
「ありがとうございます。早速行ってみます。」
「いやぁ、それにしても綺麗になったなぁ、タバサちゃん。是非ともうちのバカ息子のお嫁さんにしたいよ、うん。」
小走りするタバサの左右に揺れるお尻を見てニヤニヤしながらしゃべるヘンリーの耳を引っ張りマリアが笑顔で語りかける。
「それは本人同士が決めることですわ。それよりあなた、ちょっと・・・。」
「イテ、イテテテ、待て、マリア!あれはつまずいただけなんだってって・・ミギャアアア!!!」
「もんどう、無用ですわ!」
120DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 02:59 ID:Z0OkcRmZ
部屋の前でノックをすると、低い声の青年がこう答える。
「はーい、開いてるよー。」
扉を開け、中にはいり笑顔でタバサがこう言った。
「こんにちは。コリンズくん。」
「ん?おーータバサちゃーーーん!!」
タバサに駆け寄り抱きつこうとするコリンズ、しかし・・・

バシッ!会心の一撃!!タバサはコリンズに236のダメージ!!

「まったく、コリンズくんもおじさまもホンット『親子』だって感じがするわ!」
「いててててて、まあカエルの子はカエルって言うしな♪で、どうしたんだ?今日は。レックスと一緒じゃないみたいだけど・・・。あ!あれか!?3年前のプロポーズの返事でもしにきてくれたのか?」
うれしそうに頬に残ったビンタの跡をさすりながら話しかけると
「バーカ、あれは3年前にちゃ〜〜〜んと断ったじゃない。それに知ってるでしょ?私の好きな人はお兄ちゃんだって!」
少しムキになりながら答えるタバサ。

そう、コリンズは3年前にタバサにプロポーズをし、ものの見事にフラれてしまっているのだ。そしてその時、彼女は自分の好きな人がだれなのかをコリンズに話し、もちろんだがレックス本人だけでなく他言無用だと約束させている。
その約束を守れなかったら魔力最大級のイオナズンをお見舞いさせられるコリンズにとっては守らなければならない約束となっているのだ。

タバサにコーヒーを差し出し、椅子に座らせるとコリンズは壁にもたれかけてあきれた顔で
「ったく、アイツのどこがいいんだか・・・。」
そう話すとタバサは、ムッとした顔つきで
「お兄ちゃんを悪く言う人はキ・ラ・イよ!」
「まーまてまて、オレはアイツの無二の親友だぜ?本気でそう思ってるわけないだろ。で、今日は何しに来たんだよ?」
これ以上意地悪すると身の危険を感じたのか、すぐにコリンズは話題を変えた。するとタバサは受け取ったコーヒーを一口飲むとこう話し始めた・・・。
「うん、実はね・・・。」
121DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 03:01 ID:Z0OkcRmZ
太陽が真上に昇りついた頃、グランバニアではレックスが目を覚ました。
「・・・やばい、もうお昼だ。起きなきゃ!」
ベッドから飛び上がるとレックスは急いで服を着替え始めた。
「今日はコリンズくんに話したいことがあるんだよなぁ、タバサ・・・まだ部屋にいるかなぁ。」
調理場へ行き、朝食のパンの残りを食べながらタバサの部屋へと向かうレックスだが部屋にはいず、しかたないのでパンをほお張りながらウロウロしていると、彼の後ろから女性が怒鳴りつけた。
「コラ!レックス!なんですかはしたない。」
「(ギクッ)ごめんなさい・・。それより、タバサ見なかった?」

レックスが振り返るとそこには、あれから7年前たった今でもその美しさは衰えはせず、二人の母であり、国王アルスの妻であるビアンカが立っていた。

「タバサ?あの娘なら朝早くラインハットに出掛けるって言ってたわよ。コリンズくんに会いに行ったんじゃないかしら?あの二人、いつのまにそんな関係になったのかしらねぇ・・。」
ビアンカがクスクス笑いながら自分の部屋へ戻るとレックスは少し悲しい顔をして
「そっか・・やっぱりあの二人は・・・ううん、今はこんな事考えても仕方がない、ラインハットまでどうやって行こう・・・。父さんは仕事が忙しいだろうし、メッキーは・・・ラインハットのヘンリーさんの所に預けてるしなぁ・・・。」
そうレックスが悩んでいると、部屋の扉が開き、ビアンカが顔だけ出してこう言った。
「あ、そうそう。お父さんの所にヘンリーさんが来てるからあとで挨拶してらっしゃいね。」
その言葉を聞くと、レックスはビアンカを問い詰めるように
「え?ヘンリーさん来てるの?メッキーで?どこ?どこにいるの、母さん!」
部屋の扉が閉まらないように身体をはさむレックス。ビアンカは少し驚きながら
「ちょ、ちょっと。どうしたのこの子は!ヘンリーさんならたぶんお父さんの部屋じゃないかしら?それに『さっきタバサちゃんに会った』って言ってるからきっとメッキーのルーラで来たわよ。」
「ありがとう!母さん!父さんの部屋だね!」
そう答えたレックスは駆け足でアルスの部屋へと向かった。
122DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 03:04 ID:Z0OkcRmZ
「コラコラー!お城の中を走るんじゃありませーーん!」
遠くで母の叫ぶ声がするが、今のレックスには何も聞こえてないだろう。そのままアルスの部屋へ行くと、勢いよく扉を開けた。
「父さん!ヘンリーおじさんは?」
いきなり入ってきたレックスに二人は驚き
「コラ、レックス。ノックもせずにどうした。まったく、ほらヘンリーにキチンと挨拶して。」
おおかた二人でHな本でも見てたんだろう。すぐさまテーブルの上の本を隠すと、ヘンリーは立ち上がり、レックスの方を見てこう言った。
「よぉ、レックスくん。ぇーっと1週間ぶりかな?元気にしてたかい?」
「こんにちは、ヘンリーおじさん。あれ?どうしたの?その引っかかれたようなキズ跡・・。」
ヘンリーの頬には今朝、マリアの長く綺麗な爪で引っかかれた後が少し赤くなっていた。
「ん?いや、なんでもないよ。それよりそんなに急いで俺に会いに来て・・・うれしいねぇ。」
ニヤニヤしているヘンリーをよそ目に、レックスがづかづか部屋にはいり辺りを見回しこう言う。
「そんなことより、メッキーは?一緒に来てるんでしょ?」
ちょっと残念な顔をするヘンリーに「まったく、誰に似てこんなに慌しい子になったんだ」とあきれた顔をするアルス。そんなことはお構いなしに部屋中を歩きメッキーを探すレックス。すると、勢いよく開けた扉の向こうからメッキーの声が・・・!
「ク、クエェ・・・。」
その声を聞いてハッと振り返るレックス。扉の方へ歩み寄り、ソッと扉と壁の間を覗くと・・・
「メッキー!こんな所にいたのかい!ワッ!なにこのケガ・・・一体だれがこんな事を・・・。」
「いや、お前だから。」
アルスとヘンリーが素早くレックスに突っ込む。
123DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 03:05 ID:Z0OkcRmZ
しかし、当の本人のレックスは
「大丈夫かい?メッキー。」
そう言ってメッキーを優しく抱き上げると・・・

メッキーは怯えている。

「ベホマ。・・・よし、これでもう大丈夫だよ。メッキー、悪いんだけど僕をラインハットまで飛ばしてくれないか?」
淡い青色の光に包まれるメッキー。みるみるうちにキズが回復していく。

メッキーは怯えている。

「どうしたんだい?メッキー。はやく僕を飛ばして く れ な い か ?」

メッキーはルーラを唱えた!
「じゃあ父さん、帰りはタバサと一緒に戻ってきますから!行ってきます!」
消え行くレックスを止めるように手を伸ばし、ヘンリーがこう叫ぶ。
「おーい、レックスくーん。俺は帰りはどーやって帰ればいーんだよー?っておーーーい!!あーあ、行っちゃったよ。」
すこし唖然とする二人。アルスがヘンリーにこう言う。
「しょうがない、帰りは僕がルーラするよ。」
その言葉を待ってました!といわんばかりな顔をしてヘンリーはこう答える。
「お?悪いねぇ、じゃあすこーしばかし遅くなってもいいわな。よし、今日はもう仕事終わったんだろ?飲もうぜ!ホラッ!」
「おいおい、マリアさんに怒鳴られてもしらないぞ?まったく・・・。」
アルスもまんざらでもなかったのだろう。食器棚からグラスとワインを持ち出し、ヘンリーと『結婚する前とした後では女は怖くなる』を題材に真昼間だというのに飲み始めた。
>>87
ゲマ関連の話は意外にもコミカルな展開になったら面白そうだn
うわなにをすrftgyふじこlp
125DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 03:07 ID:Z0OkcRmZ
以上で第2話は終了です。

それではおやすみなさいー
126某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 03:26 ID:/CImHvea
いや、何だ?もう、アレだ、それそれ!うん!それなんだよ!
お前ら最高!
『二人の王子』はお兄ちゃんと呼ばれる由来っていう目のつきどころに 萌 え た
『DQ外伝』は双子もサル事ながら脇キャラに 萌 え た

深夜まで起きていたかいがあったぜ!ヒャッホー
127サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 03:27 ID:eHoZW7L4
>>119-123、DQ外伝〜約束〜@ペコ
ラインハットとグランバニアの両国それぞれで起こるオムニバス展開的なストーリー。
前半でのヘンリー一家のやり取りから改めて約束の確認をするタバサとコリンズ。
タイトルで重要化しているこの「約束」がいつどのようなカタチで展開するか、今後が楽しみである。
会話で前半部が締めくくられるわけだがどうもこの先が気になってしょうがない。
後半部からはレックスに視点が切り替わる。
アルス達ががあきれるほどはしゃぎまわる彼からは「約束」を追い求めるような「躍動」が感じられた。
このあたりから徐々にギャグが展開されていき、大変親しみのある文章となっている。
漏れは個人的にもメッキーが気に入っているのでこういう類にはなんともいえない。
続き気になるがな、マジ
128サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 03:30 ID:1twE+ZUW
それじゃ寝るぽ

やっぱ漏れ投稿はムリや名・・・
>128
投稿しないうちから諦めてどーするのッ!!
そんな子に育てた覚えはありません!!
職人様方モツカレー
一緒にお風呂に入っているビアンカとレックス。
レックスが大事な部分を指さしていいました。「お母さんこれはなあに?」
するとビアンカは、「車よ。」と、いいました。
そうしたらまたレックスは、「じゃあお母さんのはなあに?」と、たずねました。
ビアンカは、「車庫よ」と、言いました。
「じゃあぼくの車をお母さんの車庫にいれていい?」レックスは楽しそうにいいました。
しかしビアンカは、「今日は、お父さんのダンプがはいるからだめよ。」
と言ったとさ。
ワロタ。しかし、流石に「ちんちん」くらいは教えるよなぁ
>>131
不覚にもワロタw
>>119-123
面白い!
続きを期待。
どうでもいいが王子のアナルを犯しながら王女のマムコを舐めているX主人公をショモンヌ(´・ω・`)
してもいいかな?





>>135
荒れそうからエロパロか801だな。
攻略本発売らしいね

誰か息子の画像うpしてくれないかなOTZ
娘もキボンヌ
(°∀°=°∀°)攻略本の画像ねぇ・・・・
141サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 16:29 ID:7ljiyacJ
>>129
いや、ぶっちゃけ評価書くほうがオモロイ
142サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 16:30 ID:7ljiyacJ
>>142狽(°∀°)ナイス!
144サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 16:41 ID:+24ymmtl
>>143
かわいくないって皆言うけどかわいいよな
145サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 16:44 ID:cdMjK6fQ
>>14518禁かよっ!
>>146 ミスった
148名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/24 17:03 ID:cdMjK6fQ
とりあえずあげとこう

さがりすぎだからな
>>138
ダッシュで本屋行って来る
レックスクエスト読んでる
夢を見てしまった・・・

すっかり虜だどうしよう
151Scherzo:04/04/24 17:37 ID:FSdPzFF1
コンコンコン…

タバサ「誰…?」
レックス「おにいちゃんだよ」
タバサ「ホントにおにいちゃんなの?」
レックス「あぁ、お前のおにいちゃんだよ」
タバサ「だったらこの問題に答えてみて?」
タバサ「サラボナにある、見張りの塔を建てたのは誰?」
レックス「大工さん…」
タバサ「あぁ!! おにいちゃんだ、おにいちゃんだ!!」
>>151
新しいSSか?
>150
ど、どんな夢を見たのかね?おじさんに話してみなさいハァハァ・・・
>151
ワラタ 紅茶をPCにぶっ掛ける所だった・・・あぶねえ
>>151
ドリフかよw

諧謔…。
ところで君、音ゲー好きだったりする?
いや、違ってたらいいんだ。気にしないでくれ。
155サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 17:51 ID:oWYHhsLG
クエストまだー?
156DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 17:53 ID:tlicaKOm
>>151

ヤバイ・・・つぼった・・・w
>155
いや、まだです、何か期待させてすんません・・・執筆速度、あんまり速くねえんです・・・
攻略本(知識編)も買った上になんかサムスピ零SPが稼動してるとかのうわさがあってその場に行かなくてうわ何をsうるやm(ry
ま、まあ、書き上げますんで、がんばります、正直ここまで面白いといってくれる人がいるとは・・・
158サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 18:09 ID:oWYHhsLG
>>157
こっちも急かしてゴメソ
感想しっかり書くんでぜひ投下ヨロw
159Scherzo:04/04/24 18:12 ID:FSdPzFF1
>154
俺に聞いてるのかな…?
音ゲーはしない。したことがないです。
HNが楽語なのは、今Scherzoを弾いてるからで…

元ネタ判って頂けて嬉しい限りで御座います。判らなかったらカナリ寒いからなぁ…
160サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 18:20 ID:Vdq0bMh1
スケルツォキター
161150:04/04/24 18:22 ID:BPNBGpZF
ヽ( ・∀・)ノ┌┛)・∀・)>>153
153に153のダメージ!!
162アキーラ:04/04/24 18:29 ID:DhXp8ghx
まあ、それぞれのSSの続きはXの音楽CDを聞きながら待つとしよう。
リメイク攻略本のエプロン王女たんのコメントに「将来はだれのお嫁さんに」
とあるけど

決 ま っ て る じ ゃ な い か !
164☆ ◆STAR/RUFDc :04/04/24 18:34 ID:Vdq0bMh1
>>162
今回は出るのか?
>>163
ワロタw
166アキーラ:04/04/24 18:37 ID:DhXp8ghx
>>164
それはないと思う。
167アキーラ:04/04/24 18:41 ID:DhXp8ghx
Xの音楽CDを聞くといつも涙がでそうになる。
なぜだ?
168サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 18:44 ID:IW38iW3z
>>167
楽器独特の音色が・・・

ソロ大杉
169レックスクエスト作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 18:50 ID:/CImHvea
>161
ゲブァ!!俺153のダメージ!
)゚3゚;)
170アキーラ:04/04/24 18:51 ID:DhXp8ghx
>>169
生きてますか?
171サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 18:51 ID:IW38iW3z
>>169
コテハンが戻ったわけだがw
Scherzoといえば弐寺

正直弐寺の修のピアノ曲はマジオススメ
変なジャズとかオペラとか作ってないでピアノ曲だけにしてくれyp
173161:04/04/24 19:42 ID:BPNBGpZF
神と気付かずに蹴ってしまった・・・orz

(・∀・)ノシ○
賢者の石ー
これでゆるしてぽ
174杖を探しに(長編覚悟):04/04/24 19:58 ID:5vWw680d
SS投下

「ちょっと。レックス様!聞いてますか?明日からの旅は―――」
サンチョの声が響く。
「ちゃんと聞いてるよ。で、何だっけ?」
「お兄ちゃん。全然・・・」

そう、明日から僕たちは、お父さんとお母さんを探しに旅に出るんだ。
長い旅になるってサンチョは言ってた。
でも僕たちが探しに行かなきゃ。まだお父さんにもお母さんにも会ったことが無いから。
どんな人なのかも知らない。サンチョがよく僕はお母さんに似てるって言うけどさ、分かんない。
だって会ったことも見たこともないんだもん・・・。

「いいですか。もう一回説明します。今度はちゃんと聞いててくださいよ。
グランバニア兵の証言によると、坊ちゃ…、いや、お父様は石にさせられてしまったらしいのです。
この城の北西に塔があることはあなたがたも知ってるでしょう?
あの塔でお父様とお母様が石にさせられ、盗賊どもにもっていかれたところを見ていた兵がいたのです。
本当ならばすぐにでも探しに行きたかったのですけど、生まれたばかりの幼いあなた方を放っておくわけにも
行きませんでした。その間、私たちは石になってしまったあなた方のご両親を元に戻す方法を探していました。
そして、つ、ついに見つかったのであります。
その方法とは…。」
175杖を探しに(長編覚悟):04/04/24 19:59 ID:5vWw680d
サンチョは大きく息を吸ってこう言った。

「ストロスの杖です。」
「杖ぇ?」
思わず声を出してしまった。だって、杖だよ、杖。普通考えつかないよ。
「ストロスの杖とは、女神様の力が―――」
僕の言葉を無視してサンチョは話し始めた。でももうサンチョの話は僕の耳には入って
いなかった。
「タバサ、聞いた?杖だって。」
「聞いてたよ。だってさっきもサンチョ言ってたし…。お兄ちゃんが聞いてないだけ…。」
「…。まあとにかく明日出発なんでしょ?サンチョもそんな訳分かんない話なんかして
ないではやく準備しようよ!」
「も、もしかしてレックス様、また聞いてなかったのですか?人が真剣に話している
のに訳分かんない話だなんて…。」

サンチョが起こり気味の口調でそんなようなことを言っていたがもう僕の耳には入っていない。


続きは今夜中に出来たらうpしますが。
執筆速度遅いんで・・・
176サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 20:00 ID:EBxqcFiz
あげちゃいかんよ職人サン
177アキーラ:04/04/24 20:03 ID:DhXp8ghx
職人降臨!
175sage忘れた・・・orz
悪くはないが、ストロスの杖の事は太陽の冠の事を教えてくれた学者が教えてくれたって
ゲーム中でも明言されてるからなぁ…だからサンチョが説明してるのには違和感アリアリ
まあ、小さな事なんだけどな
180サタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 20:18 ID:EBxqcFiz
ストロスの杖が何処にあるのかってのが一番の難関なわけだが。
181アキーラ:04/04/24 20:20 ID:DhXp8ghx
>>180
一理あるな。
素敵な勢いでスレが伸びてますな(´▽`)
職人様がた、お前らみんなGJ!Σd(゜д゜)

>>175期待sage

こういうのはあまり言いたくないが、
その展開だと、どうしても天空物語と比較されてしまうと思うけど、
応援してるんでガンガッテください。
183アキーラ:04/04/24 20:36 ID:DhXp8ghx
>>174 >>175
とにかく期待!
ウホッ!グランバニアのいい男レックス様が>>184Getだ!
           , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ  俺のケツの中にションベンしないか>185
             ト.i   ,__''_  !  
          /i/ l\ ー .イ|、  
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , / 
185アキーラ:04/04/24 20:45 ID:DhXp8ghx
>>184
(°Д°;)エッ!
186ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 20:48 ID:EBxqcFiz
  |書き込む|名前:|        |E-mail :|sage   |
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∫            /)        ↑ ↑ ↑
      / ̄ ̄ ̄ ̄\   //   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /\   \  / | / つ^^ヽ |  さあここからは         
     | |   (・)  (・) |/ テノノノ <  メアド欄に半角で「sage」と書くのじゃ!
     (6-------◯⌒つ| .|   r'^^´  \____________
     |∨   _||||||||| | ノ ∠____
 YOU!(⌒)/ \_/ /|  | ̄ ̄\ \
    ,-r┤~.l ____/\/|  |    | ̄ ̄|
   rf .| |  ヽ l:l   / |  |    |__|
  .lヽλ_八_ ,, ̄)  Y   |__|__/ /
   `ー┬‐-ー' ̄  | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
187アキーラ:04/04/24 20:55 ID:DhXp8ghx
>>186
て、言うかこのスレってsage進行じゃ・・・
188175:04/04/24 21:00 ID:5vWw680d
スミマセン。私があげちゃったばっかりに・・・。
OTL orz ...
189ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 21:01 ID:EBxqcFiz
>>187
ageる香具師がいるから念のため

AAだからワカリヤスーw
190ちょっとしたお遊び・・・糞小説:04/04/24 21:10 ID:i35ZQmnq
今日はお兄ちゃんと二人だけでルラムーン草を探しに来ったの。
「え〜っと・・・ベネットさんの話だとこの辺のはずだよね。」
「どこかなぁ・・・」
私たちは歩き回ったけど、ぜぇんぜん見つからなかったの。
だから、あきらめて帰ろうとしたの。
そしたら、お兄ちゃんとはぐれちゃったんです・・・
「お兄ちゃーーん。どこーー?」
さけんでも返事はありません・・・・
しかも、お兄ちゃんを探し回っていたら穴に落ちちゃったの。
その穴はスモールグールさんの巣だったみたいなの。
「ふええん・・・全身なめられちゃうよぉ・・・」

(後はご想像にお任せします)
>>190
18禁の方向しか持っていけねぇ・・・・
  モンスターはやけつく息を吐いた

主人公「うっ!」
  主人公はマヒしてしまった

王女「こんなときこそ、わたしの専用装備ストロスの杖で・・・」
王子「キアリク」
  主人公のマヒはなおった
王女「お兄ちゃんのバカ!うわぁぁん。・゚・(ノД`)・゚・」
王子「ええ!?ご・ごめん・・・?」
193アキーラ:04/04/24 21:14 ID:DhXp8ghx
>>191
名前書き忘れたYO
194アキーラ:04/04/24 21:17 ID:DhXp8ghx
Xにさまぁーず三村に似てる奴いて、かなりワロタ。
195アキーラ:04/04/24 21:20 ID:DhXp8ghx
>>194
あ、内P見てない人はわからないか。
196奴隷の章:04/04/24 21:20 ID:MmuD7Aug
ムチおとこ (主人公&ヘンリーを見て)「お前たちが新しい奴隷か」

ムチおとこ「さあこの奴隷の服に着替えろ」(ピシッ

ヘンリー「おい、こんな服大き過ぎるぞ!」
ムチおとこ「贅沢言うな!着るものがあるだけ有難いと思え!」

−10年後−
ヘンリー「おい、こんな服いい加減小さ過ぎるぞ!」
ムチおとこ「贅沢言うな!着るものがあるだけ有難いと思え!」


ムチおとこ「……チッ、育ちやがって…!(嬉し涙)」
197アキーラ:04/04/24 21:23 ID:DhXp8ghx
>>196
愛情?
4コマだろ
199杖を探しに(長編覚悟):04/04/24 21:30 ID:5vWw680d
その夜、つまり出発前夜かな?
翌日からの楽しい(?) 冒険に心を弾ませていた僕にタバサが話しかけてきた。
「私たちきっとお父さんにもお母さんにも会えるよね?」

たったそれだけの言葉だった。でも、子供の僕にとっても重い言葉だった。
確かに会えるという保証は無い。でも探す前から諦めていてどうする?
お父さんもお母さんも僕たちを待っているはずだ。なんとしても探し出さなきゃ。

「きっと会えるよ!だって僕たちが探すんだもん! ね?タバサ。」
もはや理由になっていなかった。でもタバサのためにも、こう言ってあげるべきだよね。
「うん。そうだよね。明るいお兄ちゃん…。大好き!」
…思いもかけない言葉に動揺した。妹に大好きって言われただけなのに。
「あ、何赤くなってるの?」
は、恥ずかしい…。
「でもその前に杖を探さなきゃね。え〜と、スト…、何だっけ?」
さりげなく話を戻すとタバサも乗ってきた。
「ストロスの杖だよ。お兄ちゃんってば…。明日から行くんだよ。大丈夫?」
「うん。でも、ストロスの杖とか言われても難しくてよく分かんないよ。」
「ははは、そうだね。お兄ちゃんらしいや。じゃあもう寝るね。おやすみ。また明日ね。
今度グランバニアに帰るときにはお父さんとお母さんと一緒だよね?」

そうだ。今度ここに帰るときには必ず、一緒だ。僕たちが絶対に助けてみせる。
待っててね、お父さん、お母さん。

そして夜が明けた


続き執筆中です・・・。
200ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 21:30 ID:ceO3B0Al
200
4%ほど実話です。

レックス(以下レ)「わーい!破壊の鉄球とったヨッ!」
主人公(以下主)「レックスには装備できないけど?」
レ「いーの!いーの!父さんには装備できるでしょ?」
主(ひょっとして父さんのために?)
レ「これって、父さんのドラゴンの杖と同じ攻撃力だよね?」
主「うん。」
レ「こっちのほうが全体攻撃だし絶対お得だよね?」
主「一応ね。」
レ「そのドラゴンの杖をよこせ!」
主「おまえには装備できないだろ。」
レ「うるさい!タバサと一緒に竜化するんだ!そして・・・」
タバサ「伝説に・・・」

202アキーラ:04/04/24 21:35 ID:DhXp8ghx
>>199
続きキタ───(゜∀゜)────!
203アキーラ:04/04/24 21:36 ID:DhXp8ghx
>>201
リアルなX
たよりないお兄ちゃんだからこそほっとけなくて好きになるのかも
205Scherzo:04/04/24 21:45 ID:FSdPzFF1
IDがFF1なので記念にちょっと糞SSを…

「大変だ…! コリンズがさらわれてしまった!!」

そんなヘンリーさんからの手紙がラインハット兵によって、たった今届けられた。
突然降って湧いたような出来事に、ボク達は動揺を隠せなかった。
ボク達は、サンチョさん達にグランバニアを任せてすぐにラインハットに行った。

混乱しているヘンリーさんとマリアさんだったけど
お父さんとお母さんが2人をなだめてから話を聞いてみると
犯人からの要求はこうらしい…


「王子の命が惜しければ、全ての武器を捨て、全ての女子供を人質として差し出せ。
 古代遺跡にて待つ。少しでもおかしな動きを見せれば王子の命は無いものと思え」


最近は、魔物達の動きが少しだけ活発になっているような気はしていたけど
大魔王が存在していた頃ほどのものではなかったので、おそらく犯人は人間だろう…

「ヘンリー、古代遺跡ってあそこだよね?」
「…ああ、お前の親父さん、パパスさんが亡くなった場所だよ…」
「おかしな動きを見せたらコリンズ君の命は無い、か…
 じゃあ兵を動かすわけにもいかないな… かといって、犯人の要求をのむのは危険すぎる」
「ああ、リュカ… 情けないことだが、俺にはどうしたら良いのか見当もつかない…
 俺が1人で乗り込んで助け出したいところだが、どうしてもあの時のことと重ねてしまって…」
「ヘンリー…」
続きキボンヌ
207ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 21:48 ID:ceO3B0Al
208アキーラ:04/04/24 21:48 ID:DhXp8ghx
>>205
糞とは思えないが・・・・
209Scherzo:04/04/24 21:49 ID:FSdPzFF1

お父さんも、ヘンリーさんの気持ちが痛いほど分かるようで、ヘンリーさんの肩を抱いていた。
ボクもタバサも、一度その部屋から出ることにした。
もちろんボク達だってコリンズくんのことが心配だけど、何となくその場に居てはいけない気がした。

「まったくもう… なんて世話のやける坊やなの!? あんなにご両親に心配かけて…」
「た、タバサ… コリンズくんだって、なにも好きでさらわれたワケじゃあ…」
「わかってるけどぉ…」
「あ! そうだ!! ねぇタバサ!! ボク達だけで助けに行こうよ!!(・∀・)/」
「ええッ!? そんなこと許してもらえるワケないじゃない!!」
「そうだよ!! だから黙って行くんだよ。
 お父さん達は難しいこと考えてるけどさ、結局は助けなくちゃならないんだよ?
 だったら行動は少しでも早いほうが良い。
 コリンズくんだって、きっと怖い思いをしてるに違いないんだからさ…」
「おにいちゃんは簡単に考えすぎなの… でも… おにいちゃんと2人で行くなら… 良いかも…」
「う、うん… よし、決まりッ!! 早速出発だ!!
 出て行くのが見つからないように注意してねタバサ」

すでにお互いの気持ちが分かっているボク達は仲良く手をつないで歩いた…
ボク達は難なくラインハット城から抜け出すと、北にあるという古代遺跡へと向かった。
途中でプックルがスゴイ勢いで追いかけてきたので、連れて行くことにした。
210ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 21:49 ID:ceO3B0Al
211Scherzo:04/04/24 21:51 ID:FSdPzFF1


──古代遺跡

誰も居ない… 遺跡の周りにも、内部にも、人の気配はしない。
どういうこと? ボク達、場所を間違えたのかな…
そう思いながら遺跡の内部へと進んでいくと、突然、体が透けた幽霊みたいなヤツが数匹現れた!!

「お、お前達か!? コリンズくんをさらったのは!!」

ボクはそう叫んでみたけど、彼らは返事もしないし、動きもしなかった。襲ってくる様子もない…
何なんだ…? 不気味だったけど、何もしてこないのなら先へ進むしかなかった。
タバサは怯えてボクの腕にしがみついている…
どんなに強くても、タバサはやっぱり可愛いタバサのままなんだな…
ボクはこんな時だっていうのに、少しオバケに感謝した…
212Scherzo:04/04/24 21:53 ID:FSdPzFF1

遺跡の一番奥に続く道には、周りの古い壁とは明らかに不釣り合いな
最近どこかから持ってきたと思われる新しい玉座があって
そこには、お父さんから聞いたことのある親分ゴーストと思われる魔物が腰を下ろしていた…!!

「ヒッヒッヒ… ウマそうな子供が迷い込んできおったわ…」
「お前がコリンズくんをさらっていったヤツか!?」
「いかにも!! …お前達、まさか子供だけで助けに来たとは言うまいな!?」
「その通りよ!! 早くコリンズくんを返しなさいッ!!」
「ぬぬぬ… 以前も屈強な子供2人を相手に不覚をとったことがあるが…
 もうあのようなガキが現れることはあるまいて!! 行くぞーーーーーーー!!!!」

親分ゴーストと思われる魔物は元気良く飛び掛ってきたけど
はっきり言って、相手にならなかった。コリンズくんはこんなのにさらわれちゃったの???
ま、まぁコリンズくんはボク達みたいに冒険して強くなったワケじゃないもん、仕方ないよね…
DQの双子萌えスレpart6よりこのスレの方が盛り上がっているのは
やはりSS書きたい人が多いからなのでしょうか? 
214Scherzo:04/04/24 21:57 ID:FSdPzFF1

遺跡を更に奥に進むと牢屋があって、コリンズくんはそこに居た。
「あーあー!! レックス!! オレ様のレックス!! オレ様のために助けに来てくれたんだな!!
 オレ様はオマエの親分であることを誇りに思うぞ〜〜〜!!!」
「ちょっとコリンズくん… 私も居るんだけどぉ…」
「ああタバサか、お疲れさん。あーあー!! レックス〜〜〜〜!!!!!」
「わ、私のおにいちゃんに勝手に抱きつかないでよぉ!!」
「と、とにかく!! 無事で良かったよ、コリンズくん…」

そんなワケで、コリンズくんを助け出したボク達は、ラインハットに戻っていきました。
ボク達は勝手に出て行ってしまったことをお父さん達に怒られると思ってビクビクしてたんだけど
ボク達の話を聞き終えるとお父さんは優しい笑顔でこう言った。
「なんだ、じゃあプックルをお供に付けなくても大丈夫だったのか… よくやったぞお前たち。
 プックルもお役目、ご苦労さん!」
「えっ!? お父さん、ボク達が出て行くの、気付いてたの!?」
「あはは… 気付かないワケないだろ? ボクはキミ達の父親なんだよ?
 キミ達がやろうとしてることくらいお見通しさ」

さすがお父さん… ボク達を信頼して行かせてくれたんだ…
>>205-214
乙!
俺も続き書かなきゃ・・・
216Scherzo:04/04/24 22:00 ID:FSdPzFF1
さて、そろそろグランバニアに戻ろうか、とお父さんが言ったときに
コリンズくんが話し掛けてきた。

「なぁレックス!! コレあの古代遺跡で見つけたんだ!! 古そうだからきっと値打ちもんだぜ!!
 だからさ、お礼にオマエにやるよッ!!」

そういってボクにくれたのは、楽器の「リュート」だった。
楽器は好きなので、遠慮なくもらっておこう。


     第1部 ─完─


今夜中に完成させようと思っていたのに突然バイト先から電話が…
今から朝6時まで入れってさ… あーあー('A`)
そんなワケで、続きはいつ書けるかわかりませ〜ん!!
書かんで良いか…
>>216
古代遺跡で吹くと隠し階段が見つかったりするアレですか?
>>216
なるほど
それでFF1なワケねw
219ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/24 22:10 ID:SLXwe3As
>>216
音楽ネタキター
220アキーラ:04/04/24 22:13 ID:DhXp8ghx
あ、音楽流していた事すっかり忘れてた。
221アキーラ:04/04/24 22:16 ID:DhXp8ghx
なんかトラック2〜4ぐらいしか聞いてないな。
222DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:24 ID:tlicaKOm
今回は少し長いお話になったので、前半・後半とわけて貼り付けます。
よろしくご賞味くださいw
223アキーラ:04/04/24 22:25 ID:DhXp8ghx
>>222
期待大!!!
いや〜最近はSS大量で嬉しいかぎり( ´ー`)

ひとつ気になったこと前スレ苗木SSはどうなったんだろうと思った
あの作品も滅茶楽しみなだけに、続きが気になる
225DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:28 ID:tlicaKOm
昇った太陽が西に傾き沈み始めようとする頃、再びラインハットではコリンズの部屋の扉が開きタバサが出てくる。
「いろいろお話聞いてくれてありがとうね、コリンズくん。それにマリアおばさまにお菓子まで持たせてもらって。」
ちいさな白い紙袋に包まれたマリアお手製のクッキーをコリンズに見せると、コリンズは前髪をかき上げながらこう答える。
「おう、いいってことよ!それより早く帰りな。おじさん達心配するぜ?」
「うん。ありがとう。あーあ、コリンズくんが私のお兄ちゃんだったらこんなに悩まなくて済むのになぁ・・・。」
そう独り言のようにしゃべりながら廊下を歩き始めるタバサ。しかしコリンズには聞こえていたのだろう。ちょっとあきれた顔をして
「ウハー。で、ここの王子がレックスでお前らは結婚するってか?」
「あら、もちろんじゃない♪」
コリンズの話に即答で答えるタバサ。
「おいおい、冗談キツイぜ!オレが勇者ってガラか?」
そう自信満々に話すコリンズ。「それもそうね。」タバサは妙に説得力のあるその言葉にうなずいた。
226DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:29 ID:tlicaKOm
街の入り口まで見送りに来るタバサとコリンズ。コリンズは辺りを見回し、誰もいない事を確認してからこう話し出す。
「でもよお、タバサちゃん。もしオレが勇者だったとしたら、タバサちゃん・・・オレの事好きになっちゃうんじゃない?」
フゥ・・・少しため息をしたタバサがその質問に答える。
「あのね、コリンズくん。私はお兄ちゃんが勇者だから好きになったんじゃないのよ?お兄ちゃんはお兄ちゃん。私が好きなのは、あくまでレックスって男の子なんだからね!」
「僕がどうかしたの?タバサ。」
「キャアア、お、おおお、お兄ちゃん・・・。どどど、どうしたのよ、一人でこんな所に・・・?」
突然現れたレックスに顔を真っ赤にしながらしどろもどろで話すタバサ。その後ろではコリンズが「しまった」と表現しているのだろう、右手で自分の目を抑えている。
そんな二人を首を傾げながらレックスはこう答える。
「え?ああ、ちょっとコリンズくんに話があってね。・・・それよりタバサ。」
急に自分を呼ぶ声にまだ顔が真っ赤なタバサは少し裏声になりながら
「ナ、なニ?」
「うん、嫁入り前のお前が二人っきりで外の男に会うのは・・その・・・マズイと思うんだ。」
きっと自分のことを心配してくれているんだ。そう確信したタバサはうれしそうな顔をしながら
「え?お兄ちゃん・・・もしかして・・・心配してくれてるの?ちょっと・・・うれしいな・・・。」
そう答えるタバサに、レックスはにっこり笑顔を作ってこう言う。
「もちろん、タバサは僕のカワイイ妹だしね。」
その言葉を聞いてプーッとホッペを膨らましレックスを見つめるタバサ。だがすぐに笑顔を戻しレックスにこう答える。
「ありがと、お兄ちゃん。」
227DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:31 ID:tlicaKOm
レックスの何気ない優しい自分への気配りが時にうれしく、時には心を痛くさせる。

わかってる。お兄ちゃんは私の事を妹としか見てないことを。でもそれでいいのかもしれない・・・。変に私が「好きだ」と言って今の関係がなくなるのが怖いし・・・。
それに、兄妹ならずっと一緒にいられるし・・・。

そんなことを思いながらタバサはコリンズと楽しそうにおしゃべりをする兄レックスを見つめた。

「あ、コリンズくん。ヘンリーおじさんだけど、たぶんうちのお父さんがルーラで送ってくれと思うんだ。マリアさんにそう伝えといてくれないかなぁ?」
「ああ、わかったぜ。それよりどうする?オレの部屋行くか?」
自分が遅くなる口実を作った。とは一言も言わずに、レックスとコリンズはお城に向かって歩き始めた。
「うん、そうだね。あ、ちょっと待ってて!おーい、タバサー!」
振り返りそう叫びながらタバサの方へ駆け寄るレックス。少し泣きそうな顔をしていたタバサだが、兄が走ってくるのを見るとあわてて笑顔をつくり
「なに?お兄ちゃん?」
と答えるとレックスは
「あのね、ここまでメッキーのルーラで来たんだけど、メッキーの奴どっかそのまま飛んでっちゃってさぁ・・悪いんだけど、一緒に帰りたいから少し待っててくれないかなぁ?」
両手で合掌を作りタバサにお願いをするレックス。その仕草を見てタバサはまた少し頬を紅潮させて答える。
「う、うん。いいわよ。じゃあ私、ラインハットの書斎で本を読ませてもらうから、帰る時になったら呼びに来てね?」
その言葉を聞いて安心したレックスは
「ありがとう!じゃあ一緒にお城まで行こう!」
とタバサの背中を押しながらレックスはコリンズの元へ駆け足をした。
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!転んじゃうよ!」
うれしそうなタバサの顔をニヤニヤ見つめるコリンズ。その顔を見てベーッと舌を出すタバサ。コリンズも駆け足をはじめ、3人が城の中へと消えていく。
228DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:35 ID:tlicaKOm
レックスとコリンズが部屋へ入り、コリンズがベッドに雪崩れる様に飛び乗ると天井を見上げながらレックス話かける。
「で、大事な話ってのはなんだ?レックス」
「うん、父さんに王家の試練を受けないか?って言われてるんだ。」
そう答えるレックスだが、その言葉を聞いてコリンズは苦笑しながら
「ああ、その話ならタバサちゃんに聞いたぜ。『お兄ちゃんが何を考えてるのかわからない〜!』ってな。で、どうすんだ?受けるのか?
まあ、終わってすぐ王位につけ!なんてことはないと思うけどな。」
天井からレックスの方に視線をかえるコリンズ。レックスもうつむいていた視線を窓の方へと向け、ゆっくりと話し始めた。
「試練・・・受けようと思うんだ。そしてその試練が終わったら・・・タバサに・・・僕の気持ちを伝えようと思うんだけど・・・。
コリンズくんには前に話したよね・・僕がその・・タバサが好きだって・・。」
ゆっくり窓に向かって歩き始めるレックス。
「伝えるだけでいいんだ。それに、アイツには・・・他に好きな人いるって知ってるしさ。」
その言葉を聞いてコリンズは「どれだけ「お前らはお互い同じ気持ちなんだ!」って言いたかったことか・・・。
しかし、レックス、タバサから『他言無用』と約束しているコリンズ。そしてコリンズも「オレがレックスにタバサちゃんも同じ想いなんだぞって言うわけにはいかないんだよな。コイツが、本人に伝えることが大切なんだ・・・。」
そんなことを思いながらコリンズはレックスの肩をポンッと叩きながら
「そっか・・・。お前の事だ。いろいろ考えたんだろうな・・。」
そうレックスが言った後、コリンズは彼の話を何度もうなずきながら聞くも、自分の心の中の葛藤と・・・闘っていた。
229DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:36 ID:tlicaKOm
すっかり日も暮れてしまい、そろそろ城に帰ることをコリンズに伝えたレックスはその足でタバサのいる書斎へと向かった。

「タバサ。そろそろ帰るよ?」
書斎の扉を開け、机に向かっているタバサに話掛けるレックスだが彼女の返事がない。
「タバサ?あ、いた。ったく・・こんな所で寝てると風邪引くぞ!おーい、タバサー。」
机の上には何冊か本が積んであり読みかけの本は開いたまま、差し入れでももらったのだろうグラスの表面は汗をかいたまま置いてあり、そのすぐ横にタバサはスースーと寝息を立てて眠っていた。
「タバサ・・・。」
タバサに近づき、彼女の髪をそっとなでるレックス。
「起きないと・・・キスしちゃうよ?」
そう耳元で囁くとピクッと反応したあとタバサからは思いもよらない答えが・・・
「ん・・・ぃぃょ・・・。」
それを聞いて急に顔が赤くなるレックス。もちろん半分は冗談で言ったものだ。そしてもう半分は・・・。
「(ね、寝言だよね。でも本当に寝てれば・・・途中でちゃんと起きるはず・・・。)」
そう自分の中で言い聞かせ、タバサの小さく、淡いピンク色の唇に顔を近づけるレックス。
「(っく、この体勢・・・つらい・・・。)」
寝ているタバサの右側に立ち、上半身だけを屈折させて彼女の寝息がレックスの鼻にかかる距離まで来たとき・・・
「(も・・・もう少し・・・。)」

DQ外伝〜約束〜 第3話 前編・完
230DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 22:39 ID:tlicaKOm
と書き込んできずきました・・・
>>229
「(ね、寝言だよね。でも本当に寝てれば・・・途中でちゃんと起きるはず・・・。)」


「(ね、寝言だよね。でも本当に起きてるなら・・・途中でちゃんと起きるはず・・・。)」


の間違いです。スイマセンTT
>>224
苗木編は今、レックスの夢の中の話じゃなかったけ?
232某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 22:42 ID:/CImHvea
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
サム零SPが無くてしょぼくれてた俺の心の中に一筋の光が!!
199さん、これからの展開!期待してまっせ!
205さん、FFネタで来たか・・・いや、バイトがんばって・・・俺も気持ちは凄くわかるよ・・・
225さん、(・∀・)イイ!!ね!双子もイイがそれ以上にコリンズが(・∀・)イイ!!
233アキーラ:04/04/24 22:42 ID:DhXp8ghx
>>225>>229
イイネー
愛の旋律聞きながら見てたらなんか涙でそうになった(つ∀`)
続きをきぼんぬ
234アキーラ:04/04/24 23:08 ID:DhXp8ghx
あと1回ぐらい職人サマがSS貼り付けて見るまでねないぞ!
ところで、SSって何の略?
無難にShort Story?
初心者ですんません。

このスレ、好きです。
236アキーラ:04/04/24 23:19 ID:DhXp8ghx
>>235
実を言うと漏れも知らないw
237DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 23:22 ID:tlicaKOm
後編見直し次第貼ります!
今しばらくお待ちを!
238DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 23:28 ID:tlicaKOm
「(お兄ちゃん・・・こんなに顔が近くに・・・これは夢かな?夢なら夢でいいか。大好きなお兄ちゃんとキス・・・できる・・し。)」

タバサの夢と現実が区別の出来ないほんの一瞬の時間に、二人は唇を重ねた・・・。
それはほんの一瞬の時間なのだが、レックスにはとても長く感じられた。

フッと目を覚ますタバサ。上半身を起こすとすぐ隣で本を読んでいるレックスが目に飛び込む。
「あ、お兄ちゃん・・わたし・・変な寝言・・言ってなかった?」
「おはよ、タバサ。うーん、ヨダレが出てたから拭いてあげといたよ。」
「ウ、ウソ!あーもー恥ずかしい・・・。」
顔を真っ赤にして机におでこを当て両手で顔を覆うタバサ。しかしそれは、レックスが自分の動揺を彼女に悟られないようにするために出したとっさの冗談なのである。
本をテキパキと片付ける二人。その作業をしながらレックスはタバサに話掛ける。
「さあ、もうこれ以上遅くなっちゃうと父さんと母さんに怒られちゃうよ。帰ろうか、タバサ。」
「うん、そうだね。」
城を出てタバサはルーラを唱えた。その光は二人を包み、天高く舞い上がる。
その光を最後まで目で追っている青年コリンズ。遠く、光が消えるまで見つめると片手に持ったグラスに口をつけて
「神様ってのは残酷なものだな・・・。愛し合ってる二人なのに、それは絶対結ばれない運命だなんてさ・・・。」
まるで詩人になったかのようにコリンズはつぶやいた。
>>237
期待してます!!コリンズがいいね。
俺もこっそり続き書いてます。「二人の王子」なんですけど。
きっと一人ぐらいは楽しんでくれる人がいる!!………‥といいなぁ。
240DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 23:30 ID:tlicaKOm
すっかり夜も更けた頃グランバニアに到着した二人。
すぐ横に住むサンチョに気づかれない様に忍び足で場内に消えていく。

二人は彼女の部屋の前で別れ、レックスはそのまま父の部屋へと足を運ぶ。
父の部屋の前で服をパッパと払い扉をノックして中の父に話掛ける。
「父さん、レックスです。入ります。」
扉を開けるとアルスは椅子から立ち上がり、読みかけの本を机の上に置きレックスの方を見つめながら
「どうだい?レックス。答えは出たのかな?」
期限は明日だと言うのにアルスはレックスが何を言いにきたのかを悟ったかのように話掛ける。
「ええ、僕・・・試練受けます。」
その言葉を聞いたアルスはにっこり微笑みレックスの頭をポンッとたたきこう答える。
「そうか、でも安心しなさい。試練の後すぐに王位につけ!なんてことはしないから。ただ、これからは君にも国政に参加してもらいたいんだ。後の世のためにね。」
それを聞いてホッと胸をなでおろすレックス。

結局王家の試練は明日正午から行うことを二人で決め、そのままレックスは自分の部屋へと戻り、まだタバサの唇の感触が残っている自分の唇に手をあてその日はそのまま床についた。

一方タバサはというと、兄レックスとのキスを夢の中の出来事にしては唇の感触が鮮明すぎるのではないか?と考えながら眠れない夜を迎えた・・・。


DQ外伝〜約束〜 第3話 後編・完
241アキーラ:04/04/24 23:36 ID:DhXp8ghx
グッジョブd狽(゜∀゜)
今後どんな展開になるのでしょうか?
なにはともあれこれで寝れる・・・
>>235
それも正解
他には小ストーリー・小説って訳もある
243杖を探しに(長編覚悟):04/04/24 23:40 ID:5vWw680d
今日は出発の日。
今日は朝からみんな大忙しだ。お城のみんなが僕たちの出発のために何か開いてくれる
らしい。
そんな忙しい中、僕たちはお城のテラスにいた。ここから見える景色は美しく、そして
荘厳で、今この世界にお父さんとお母さんをさらった悪い魔物がいるなんて信じられな
かった。

「もう当分この景色は見られないね。」
タバサから口を開いた。タバサは続ける。
「お兄ちゃん。もし、お父さんとお母さんと一緒にここに帰れたらさ、その時は―――」
タバサが続きを言おうとした時、後ろのドアが突然開いた。
「レックス様、タバサ様、こんなところにいたのですか?探しましたよ。ささ、もう準
備は出来ています。みなさんがお待ちですよ。」

サンチョに連れられて階段を下りると皆が集まっていた。

何が「みなさんがお待ちですよ」だよ。僕はまだタバサと一緒にいたかったのに…。さっ
きのタバサの言葉も気になるし。いったい僕になんて言おうとしてたんだろう。
「何ボーっとしてるの、お兄ちゃん?」
タバサに声をかけられふと我に返る。気がつくとオジロンからの餞の言葉ももう終わろうとしていた。
オジロンの言葉も終わり、皆からも一言ずつ言葉をもらう。本気で王の帰りを待ちわびている者もあれば、建前なのが見え見えな者もあり、出発する側としては少々複雑な心境だった。
「じゃあ、そろそろ出発しましょうか?」
サンチョが声をかける。
「うん。タバサももう出発していいよね?」
「うん。早くお父さんとお母さんを助けてあげようね。おっと、その前に杖が先だね。」

「それじゃあ、いってきまーす!」
三人で元気な声を上げ、グランバニアの地をを発った。


(´-`).。oO(>>174,175,199って続けてあるの分かりにくいなぁ)
>>240
割り込んじゃった。
スマソ
245DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/24 23:41 ID:tlicaKOm
>>239さん
二人の王子続編期待してます!

>>241さん
読んでいただきありがとうございます!
続きは・・・どうなるんでしょうね・・・自分にもよくわかりません・・・(ぉ
書くたび書くたび終わりが変わっていくので・・・。
>>207
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
(´・ω・` ) ショボーン
247某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/24 23:57 ID:/CImHvea
な、なんかフィーバーしてるし・・・外伝と杖探しキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
SS保管の人大変そうだ・・・・
で、俺はここで皆様の神SSを見ながら某クエスト執筆中ですが。
あ〜・・・・多分今日はUPできないと思われ。俺の妄想を楽しみにしてる人が入ると言うのにこの低落で・・・・・
>>247
楽しみにしてますよ!
読ませて栗!
>>247
マイペースで行きましょうヽ(´ー`)ノ
何なら銭湯に行ってきても良いですよw
>247
「俺のSS」と言わず >俺の妄想 というあなたが好きだ。
だから萌えるんだな、レックスクエスト。
がんがって!
杖探しは天空物語があるからなー。
あれに迫るのは結構大変かと。
252杖を探しに(長編覚悟):04/04/25 00:35 ID:0yknrvH3
「で、まずはどこへ行くの?」
ほ〜ら来た。旅に出れば最初にこの質問が来るであろうとは思っていた。これだから話
を聞けって言ってるのに…。
「だから昨日あれほど説明したじゃないですか!」
サンチョは呆れた声で地図を広げ、話し始めた。
「いいですか?今私たちがいるのはここ、グランバニアですよね?先ずはすぐ南にそび
えるこのヴォミーサ山脈を越えます。山頂にはチゾットと呼ばれる村がありますから、
今日はそこを目標に進みましょう。」
「ふ〜ん。で、どんくらいかかるの?」
本来なら昨日交わされるべきだった会話である。

その時、列の最後尾にいたタバサが悲鳴を上げた。
「魔物か?」
サンチョとレックスはほぼ同時に身構える。
オークキングがタバサの背後から襲いかかったのである。
幸いオークキングの槍はタバサの髪をかすかに掠めただけだ。タバサの体に怪我は無い。
だがレックスはもう怒りに体を任せてオークキングに飛びかかっていた。

僕の妹、タバサを傷つけた。しかも後ろから襲い掛かるという卑怯な手で。

もはやその時レックスに理性は無かった。天空の剣を振り回す。型もぐしゃぐしゃだ。
無理も無い。これがレックスにとっての初めての戦闘だった。
レックス専用の、レックスの体に最も合った剣で切り付けられたオークキングは一撃で
絶命した。
253杖を探しに(長編覚悟):04/04/25 00:37 ID:0yknrvH3
「大丈夫か?タバサ!」
タバサに駆け寄る。
「大丈夫よ。ちょっと掠っただけだから。」
大丈夫そうなタバサを見てレックスの顔に安堵の表情が浮かんだ。
「ありがとう。お兄ちゃん。」
タバサは微笑んだ。
しかし、サンチョの顔は厳しかった。
「いけません!いきなり飛びかかっては。相手をもっとよく見極めなさい。考えること
が大事です。レックス様のおじい様は天才的な方でした。非常に美しく戦っていました。
まぁ、実践で鍛えていくしかありませんね。でも、今回はよくやりました。初めての戦闘にしては上手でしたよ。」
なんだか怒られたのか褒められたのか分からないレックスは呆然とその話を聞いていた。
「とにかく、もっと経験を積みましょうね。」

なんだよ。サンチョはただ見てただけじゃないか…。でも、稽古と実戦はやっぱ違うや。
僕もがんばらなきゃ。そしてタバサを守ってあげなきゃ。

レックスは強く決意した。僕はタバサを守る!

続く


なんかサンチョが拳法の達人みたいになっちゃった (´・ω・` ) ショボーン (´・ω・` ) ショボーン (´・ω・` ) ショボーン
ふと思ったのだが、息子が最初に仲間になったとき
装備してた武器って何だったっけ?
モーニングスター。
娘は魔封じの杖。いろいろ考えたんだろうな。
ああストロスの杖・・・
256杖探しの人:04/04/25 00:46 ID:0yknrvH3
>>254
モーニングスター・・・。
まあ天空の剣も持ってるからね。勘弁

もう寝ますんで杖探しはまた次の晩にうpします。

(´-`).。oO(これ楽しみにしている人いるのかなぁ・・・)
>>255-256
レスサンクス
しかし勇者様がモーニングスターとは...
母親がフローラの場合は母の遺品(!?)になるのか?
>>256
非常に楽しみにしてます
のんびりいきましょうね
258ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 01:30 ID:/E/5F4FQ
静かだな・・・

そろそろ感想書くか・・・
執筆予定のSSはどうした?ミスターサタン
260ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 01:54 ID:5aQjObsA
>>259
漏れ実は主人公石化から双子と再開までのエピ書こうとしてたんだが。
さき越されちったからな。
しばらく考えてみるわ。
261L ◆LLLLLLLLL. :04/04/25 02:21 ID:c+Wynhzm
 
>>240
キス━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!
大胆だなぁ王子
263Scherzo:04/04/25 09:04 ID:VOXyc2Of
バイト終わったんで、眠くなるまで書いてみようと思ひます…
…と言っても、もうIDはFF1じゃないんだけどね。。。


コリンズくんの事件の日からしばらくして…

ボクは、グランバニアのシキタリで王様になるためには
お城から北東にある試練の洞窟をクリアしなければならないことを聞かされた。

「しきたりとは言っても、キミは洞窟をクリアするだけならもう充分に強くなっているね。
 だから何も心配はしていない。
 ちょっとソコまでお使いに行って来る程度の感覚で行って来てくれたら良いんだよ。頑張ってね」

ボクとタバサが産まれる直前にお父さんが行ってきたっていう試練の洞窟…
そこにある「王家の紋章」を取ってくれば良いみたい。
王様になるための試練だなんて、ちょっと緊張するなぁ…
ボクは身の引き締まる思いで、お父さんの部屋を出ようとした…

「ねぇお父さん、私もおにいちゃんについて行っちゃダメですか?
 私も、おにいちゃんと一緒に行きたいです…」
「ふふっ… そういうと思ったよ。しっかり、お兄ちゃんを助けてあげるんだよ?」
「は、はいッ! お父さん!!」
264Scherzo:04/04/25 09:11 ID:VOXyc2Of

というワケで、タバサも一緒に試練を受けることになった…
…となると、タバサが女王様でも良くなるなぁ… タバサ女王様かぁ…
ボクはグリンガムのムチを装備しているタバサの方を見てみた。

…(*´Д`*)マズイ… コレ イジョウノ ソウゾウハ ヤメテオコウ…

「また、おにいちゃんと冒険ができるね… 私、すごく嬉しいの…」
「まぁ今回はお使いみたいな簡単な冒険って話だけどね。
 でも試練だから、一応気は抜かずに行こう。がんばろうねタバサ」
「うん、おにいちゃん。今回はプックルもついて来ないみたいだし、ホントに2人っきりだね。
 だから、私がおにいちゃんを守ってあげるの」
「あははは、頼もしいな。期待してるよ!!」

ボクとタバサは、初めての2人きりの冒険に胸を躍らせていた。

試練の洞窟に着くまでも着いてからも、何度か魔物との闘いはあったけれど
以前のような凶暴さが無かったのでどれも楽々やり過ごして進んでいくことができた。
そして難なく最深部まで到達し、王家の紋章を手に入れて、さぁ帰ろう。
そう思った時だった…
そう思った時キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
マダー? ドンドンチンチンガンボンベンチドドン(AA略
267Scherzo:04/04/25 09:44 ID:VOXyc2Of

背後に恐ろしい殺気を感じた…
驚いて後ろを向くと、何とそこには1匹の大きなヘルバトラーが突っ立っていた!!
今まで出会ったことのあるヘルバトラーとは明らかに違う… 何なんだコイツはッ!!?

「お前達か、伝説の勇者というのは…」

仲間モンスターのバトラーさんとは掛け離れた、低くて重い声…
ボクは怖くて足がすくんでしまう前にヘルバトラーに向かって叫んだ!!

「そうだッ!! だったら何だって言うんだッ!?」
「…あのお方の復活は止めさせぬ… お前達には今ここで死んでもらう!!! 行くぞッ!!!!」

そう言うなりヘルバトラーは灼熱炎を吐き出してきた!!
ボクはとっさにタバサを後ろに庇い、フバーハを唱え、炎をやりすごそうとした。
でも、コイツはただのヘルバトラーじゃなかった…
炎の威力はあのエスターク以上かもしれない…

「うぐ…ッ!! タバサ!! 大丈夫!?」
「おにいちゃん!! 私は大丈夫だから、攻撃に専念してッ!! バイキルト!!!!」

ボクは天空の剣を抜き放ち、全力で斬りかかっていった!!
ヘルバトラーはボクの攻撃を受け、激しく流血していたけど
何事もないかのように次々と攻撃を繰り出してきた!!
くそぅ… 何てヤツだ…!
大魔王が滅びたっていうのに、まだこんなヤツがいたなんて…!!
268Scherzo:04/04/25 09:48 ID:VOXyc2Of
ていうか、スレタイの「ふたりはらぶらぶ」と違った内容になっちゃってることに
たった今気付きました。
ちょっと無理なく修正してみようと思います。
やっぱ眠い頭じゃこんなモンか…('A`)
269アキーラ:04/04/25 10:03 ID:2gUTea/4
>>267
おお、タンガカとシールドヒッポのかわりにヘルバトラーか!
ああ、続きをキボンヌ。
そういえば、PS2でカンダタの所で一回全滅したんだよなぁ・・・・
裏タバサの日記

ある日、お兄にいちゃんが作ったトロッコで遊んでいたら
ブレーキがきかなくなっていて、
ブレーキしてもどんどんスピードが上がっていって
靴のつま先で無理やりブレーキさせても靴が磨り減るだけで
仕方なく庭の植木に身を投げたら擦り傷いっぱいでスカート破けて
そのままエロティックな格好で泣きながらお城のお部屋に帰ったら
お母さんがいきなり
「誰にやられたの!」
と聞いて来たのでは私は「レックスお兄ちゃんのトロッコで…」と言うつもりが
泣きじゃくってるせいでうまくいえず
「レ・・レックス・・お…お兄ちゃん…」
と呟いたらお母さんは突然倒れてそのまま気絶してました。
271アキーラ:04/04/25 10:21 ID:2gUTea/4
>>270
ワロタw
でも、文にちょっとまちがいが。
おまいら、お願いだからまとめて投下してくだちい。
なんだかもう漏れの脳味噌の処理能力に限界が・・・・
話がこんがらがってきた。
裏タバサの日記P2

今日の夜、いつものようにお兄ちゃんとお話していたら
急にお兄ちゃんの態度が急変して、こんな事を言いました。
「タバサの車庫に、僕の車を入れさせてよ、
お母さんの車庫にはお父さんのダンプが入るからダメなんだって。」
って言ってきました。私には何のことかさっぱりわかりません。
そしてお兄ちゃんは少し興奮してハァハァ言って混乱いるようでした。
私は恐くなって、ドア付近を見ていたら、そこには
ジュエルをつれた変態大魔王のピピンがいました。
嫌がるジュエルに「メダパニ、メダパニだレックスにメダパニ・・・・」と呟いていました。
この卑劣極まりない行為に、さすがの私も少しキレましたので、
あの変態大魔王にはイオナズン、マヒャド・・・etcいろいろ食らわせました。
お城は少し壊れちゃったけど、すっきりしました。

それにしても「車庫を車」はどういう意味なのかよくわかりませんでした。
>>272
んなもん専用ブラウザいれれば解決する話だ
王女には、一生お兄ちゃんだけを愛していて欲しい。
276アキーラ:04/04/25 11:22 ID:2gUTea/4
つーかピピンの扱いって、だいたいはひどい。
やぁ久々。投下するよ。
278やぁ久々:04/04/25 12:39 ID:HUTA2ZcI
グランからラインフェルトへの道程は容易では無い。険しい山を越え、砂漠を越えなければならない
そしてようやく城が見えてくる。人の足では三日かかる距離だ。
まして、か弱い姫君をつれての旅。苦難の連続だった。
妹タバサとは違い、彼女は呪文が使えない。魔物が出れば身を守るか戸惑うことしか出来ないだろう。
城から出たことが一度も無いというだけあって体力も不安があった。
グラン国大臣が青ざめた顔で最後まで王女の身を案じたのもよくわかる。
山を登り始めて数時間、中腹に差し掛かったところでついに限界が来た。
「きゃぁ!」
バランスを崩し、躓くタバサ。足首を酷く捻ってしまった。
「大丈夫か!?」
レックスはすぐに抱き起こし、その身を支えた。
赤く腫れ上がった足首。しばらくはまともに歩けそうに無い。
レックスはその患部を労わるように擦る。掌から癒しの光。
タバサの痛みが引いていく。レックスが得意する回復呪文。
「しばらく歩かないほうがいいな。僕が負ぶってあげるよ」
タバサは赤面する。
「い、いいわよ。ほ、ほら足ももうへっちゃら・・・」
「いいからいいから」
半ば強引にタバサを負ぶる。
レックスはそのまま山を登り始める。呪文で足を治しても疲れは取り除いてはあげることはできない。
せめてもの気遣い。
279やぁ久々:04/04/25 12:47 ID:HUTA2ZcI
山の頂に上がりつめたところで日が暮れ始めた。今日はここで宿を取り、明日の山下りに備える。
小さなランプと毛布を取り出し、寝床を作った。二人はランプの灯りを囲みながら食事を取る。
静かだった。場が持たないといったところか。それを切り裂くためかタバサ王女が口を開く。
「今日、本当にごめんなさい。迷惑ばかりかけちゃって・・・」
「気にすること無いさ。そのために俺は居るんだから。」
「足、あの時治してくれたんでしょ?・・・なのに負ぶってもらっちゃって・・・」
レックスは何も言わない。気恥ずかしかった。
「わたし、いつもこういう旅に憧れてたの」
ランプを見つめ、タバサは和やかささやく。
「いつかお話に出てくるような勇者がわたしを連れ出してくれるんだって信じてたの」
「レックス、あなたは本当に勇者なの?」
今まで王女はレックスについて何も聞かなかった。咄嗟に言った勇者という言葉。
その言葉が王女の心を擽り、妖精に出会ったかの様に魅了されていた。
だが父の捕縛という事態に直面し、その幻も解かれようとしていた。
「僕は君の知っている勇者じゃない。君の知らないところからやってきた。」
「どうやってここにやってきたのか、なぜここにこなければいけないのか理由もわからない。」
「でも今は君を助けることにその答えがあるんじゃないかと信じてる。」
「だから僕は君を必ず守る。何があっても・・・・・・。」
瞳。この瞳がタバサ王女の心を許すきっかけだった晴れ空のように澄んだ綺麗な瞳。
「ありがとう。あなたが居てくれてよかった」
タバサ王女はレックスの心強い言葉とその瞳に安堵を得ることができた。
ランプの灯りが消え、二人はすぐに寝息をたてる。明日は山を下り砂漠に出なければならない。


280やぁ久々:04/04/25 12:49 ID:HUTA2ZcI
ラインフェルトへ向かわんがため、早朝より山の頂上から下る。
下りは登りほど険しいものではない。斜面も緩やかで起伏も少ない。
ただその下っていく先には砂漠がある。この砂漠が難所。
砂漠は歩くには長く何人もの旅人の命を奪ったそうだ。
オアシスもあるそうだがまだそこに人里が出来る気配も無い。
そのうえこの一帯は盗賊が徘徊し荒らしまわっているという噂もある。
気を引き締めなければならない。
「う〜、暑いよ〜、もうだめ〜」
邸宅の薔薇。タバサ王女にはやはり堪えたらしい。
父の一大事といえど、弱音を吐く。
レックスはそっと水の入った皮袋を差し出した。
そろそろ水も尽きてしまう。まだ砂漠に入ってそう経っていないというのに。
ラクダがいたらもう少しマシだった。だがラクダ商と出くわしそうにない。
何里か先に岩陰が見える。とりあえずそこに目指し進んでいる。
日差しに晒された砂の上では休むこともままならない。
「もう少し!もう少しだからがんばって!」
レックスは王女を励まし進む。自分自身も水が欲しくて気が触れそうな位だったが。
焼け付く足元。汗ばむことを通り越し、カラカラになってきた身体。
水を求めて進む、進む・・・・・・。
ようやく岩陰にたどり着く。岩陰の先には水面、オアシスが顔を出した。
「ほら!水だよタバサ!」
夢中になって水面に顔をつける。この水は何よりのご馳走。
281やぁ久々:04/04/25 12:50 ID:HUTA2ZcI
人心地を得て、王女はちょっとしたお願いをレックスにした。
「水浴びがしたいの。いいかしら?」
レックスは黙って振り向き岩陰に身を隠した。当然、覗くつもりなど無い。
水を浴びる音が聞こえる。レックスは身を隠したまま。
そういえば昔はタバサとよくいっしょに風呂に入ってたなぁ。母が戻ってきてからその習慣もなくなったけれど。
などと回想したりして気を紛らわす。が、この回想自体があまりよくなかった。
煩悩が渦巻いて汗がタラタラと流れてくる。せっかく水分を採ったばかりだというのに。
ううう、見たい。伝説の勇者といえど、グラン王女の守護者といえど・・・。
煩悩との葛藤は逃れられなかった。
カサカサカサ。音がする。音の方向に目を向けるとそこにはメタルスライム。
「ふん!あっちにいけ!」
無碍に扱う。葛藤の最中で機嫌の悪いレックス。他の冒険者なら喜んで身構えたかもしれない。
それがメタルスライムのプライドを傷つけたらしい。怒ってメラを放った。
どうせ逃げるんだろう?そう思っていたレックスは不意をつかれた格好となり、まともにメラの火炎を浴びた。
「あっち〜〜!!」
もがき踊るレックス。火を払うためにバタバタと。
「ハッ!?」
「え!?キャーーーーーー!!」
もがいた拍子に露になったタバサ王女のその裸体。
その光景はレックスの思考を弾く絶景かな・・・。
レックスはその時、意識が薄れる。
メタルスライムはケラケラ笑い、去った。
282やぁ久々:04/04/25 12:51 ID:HUTA2ZcI
砂漠は昼と夜では温度差が激しい。
レックスはその温度差に目を覚ます。
「あ、やっと起きた」
タバサ王女。気を失ったレックスをずっと見守っていた。
「いきなり倒れるんだもん・・・びっくりしちゃった。」
裸を見てしまった事については何も触れなかった。
だからといってこちらから切り出せばたぶん引っぱたかれるだろう。敢えて何もいわないでおく。
「今日はこの岩陰で過ごそうか。」
「そうね。誰かさんが倒れちゃったし。」
小悪魔のような笑み。愛らしさと悪戯気がたっぷり篭っている。
それと記憶から蘇る裸。レックスは頭を激しく振った。
「砂漠の夜って寒いのね、昼間の暑さが嘘みたい・・・」
王女は縮め身震いする。
「ねえ、隣にいってもいい?寒くって・・・」
「構わないよ」
王女はレックスの隣に腰掛、寄り添った。王女の肌に感触が伝わる。
「暖かいね、レックスって」
「少し休むといい」
レックスは毛布を取り出しタバサにかけた。暖めてあげたいと思った。
283やぁ久々:04/04/25 12:54 ID:HUTA2ZcI
今日の夜空は星が綺麗だ。夜空を見つめ故郷を思う。
ふと王女と目が合った。王女は少し紅潮した様子だった。
「なんかね、こうしてるとドキドキするの。どうしてかな、レックスの方は?」
しないと言えば嘘になる。大衆が妻にと望む姫君と二人。妹タバサによく似た彼女。されど他人、気持ちは複雑。
少しずつ密着感が増す。ともに理性のブレーキがはじけ飛んでいく。抱き寄せた。
「本当に暖かい・・・」
タバサ王女はレックスの胸の中、暖かさに恍惚する。
その吐息さえ触れられる距離の中、王女は顔をレックスの顔に・・・。
そしてちょっとした我侭を頼んだ。
「目を閉じて・・・」
潤んだ瞳に催促されレックスは目を閉じる。
唇に柔らかい物が触れた。
レックスはより強く王女を抱きしめた。
時間がそのまま止まってしまえばいい。そう強く願いながら。
「おい!そこのご両人、身ぐるみ置いていけ」
なんと間の悪いことだろうか、こんな時に限って盗賊に出会う。
名残惜しい唇に別れを告げてレックスは剣を手に取った。
284ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 13:36 ID:zhdRA6s2
続きが気になる作品がおおい今日この頃。

あとSS投稿するときの名前はそのタイトルにした方がよいと思われ。

何が何の続きかわからんからな。
285ネ コ ミ ミ:04/04/25 13:42 ID:prhP9S/g
satannとやら、君はなんのためにここにいるんだ?
286やぁ久々:04/04/25 13:44 ID:HUTA2ZcI
>>278-283

その他は前スレの中。
今連載中(?)のSSって何があるん?
SS作者と雑談スレとか需要あるかな?
鑑定人と雑談見たいなノリで
>>285
すでに通報済みです。

他スレからも苦情が出てましたので、あしからず。
290苗木OR夢見:04/04/25 14:08 ID:HUTA2ZcI
現在自分が把握しているもので

前スレの
>434 >492 >515 >517 >522 >528 >542 >543
世界樹苗木

>547 >638 >666 >668 >699 >717 >718 >719
が夢見

やはり何か印つけまっか。たしかにわからぬ
291苗木OR夢見:04/04/25 14:15 ID:HUTA2ZcI
しっかし暫く見ぬの間に凄いことになってるねえ
ミラーサイトが
292ネ コ ミ ミ:04/04/25 14:17 ID:prhP9S/g
>>289
通報される理由がわからん。ここはあんたの掲示板出じゃない。
なんだか空白ばっかで何がおきてるかわからん
294アキーラ:04/04/25 14:22 ID:2gUTea/4
本屋逝ったら天空物語があったから買ってきた。
295ネ コ 耳:04/04/25 14:25 ID:fWd44WSr
ハイハイあげますよー
>>295
オイ、あげんな。

杖探しの続きうpしようとオモタけどある程度下がってきたらうpします。
297アキーラ:04/04/25 14:35 ID:2gUTea/4
>>296
期待して待ってます。
298ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 14:37 ID:oiM+c3sC
なぜあがってるんだ?

空白が出来たと思ったら・・・なんだこりゃー

作品うpできないじゃんかよ
299アキーラ:04/04/25 14:39 ID:2gUTea/4
>>298
ネコミミがあげたから。
300アキーラ:04/04/25 14:41 ID:2gUTea/4
300get!
じゃあ20くらいまで下がったら杖探しうpしますね。
ageるから通報されんだよ、あの馬鹿
でも杖探しは盛り上がるだろなーがんばれけろー
303アキーラ:04/04/25 14:51 ID:2gUTea/4
早く続きを見てー
とりあえず音楽聞いたり、コミック見たりして暇をつぶそう。
20まで下がった━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
305杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 14:58 ID:0yknrvH3
じゃあうpします。長いので何回かに分けて


「じゃあ、進みましょうか。」
三人で何時間か歩くと山脈の麓に着いた。トンネル状の穴が開いていて、そこから山の
中に入れそうだ。
「ここから進みましょう。」
サンチョは言った。冒険慣れしているサンチョは洞窟など別にどうって事無かった。
でも、レックスとタバサは違った。

僕、洞窟なんて初めてだよ…。前遊びに来た時もこの山の近くには来たこと無かったし、
さっきタバサを守るって決めたけどちゃんと戦えるかなぁ…。

一方タバサも
私、怖い…。でもさっきもお兄ちゃんに助けてもらったし、これ以上足手まといになり
たくない。これからちゃんとやっていけるかなぁ…。

「タバサ…。」「お兄ちゃん…。」
二人がほぼ同時に言った。
「手、繋いで…。」
そう言い出したのはタバサだった。レックスは少し恥ずかしかったが、しっかりとタバ
サの手を握り締めた。

そして、三人は洞窟の中へと入っていった。

洞窟は広く複雑で、まだ幼いレックスとタバサにはきついものがあった。
頼りのサンチョも道に迷ってしまったみたいだ。

306杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 15:02 ID:0yknrvH3
「ちょっと、サンチョ。ここさっきも通ったよ。」
「そうでしたっけ?最近年のせいで物忘れが…。」
「ねぇ、サンチョって何歳なの?」
「…。あっ、あっちにも階段が。向こうに行ってみましょう。」

サンチョにうまく話を逸らされた。僕に歳聞かれるのそんなに嫌なのかなぁ?

「お兄ちゃん。」
不意にタバサに話しかけられる。
「あのね、私怖い。ちゃんと杖を見つけられるか不安なの。お父さんとお母さんを助けら
れなかったらどうしよう…。」
タバサの目に涙が浮かぶ。

そうさ、僕だって同じだよ。怖いよ。でも僕は勇者なんだ。お母さんは生まれたばかり
の僕たちをかばってくれたんだ。サンチョがそう言ってた。だから今度は僕たちの番な
んだ。絶対に杖を見つけ出す。そして絶対に助けてあげるんだ。
怖がってちゃいけない。そしてタバサを怖がらせちゃいけない。

「大丈夫。僕がついてるよ。絶対に助けてあげられるよ。」
「ありがとう。お兄ちゃん。」
タバサと繋いでいる右手にぐっと力が入る。

そうこうしているうちに光が見えてきた。
出口だ。僕たち、もうずいぶん歩いてたんだ。そういえば階段もいっぱいのぼったな。
僕は思わず走り出した。タバサも一緒に走り出す。
「ちょっと、そんなに走らないでくださいよ。」
サンチョも後ろからついてくる。
307杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 15:04 ID:0yknrvH3
そして洞窟を抜けた。
もうすっかり日は暮れていた。山頂に大きなつり橋がかかっている。どうやらあの橋の
向こうにあるのがチゾットの町らしい。つり橋からはグランバニアの国も見えた。

「ねぇ、タバサ。見てごらんよ。グランバニアの国があんなにちっちゃく見えるよ!」
「…お兄ちゃん。高いところ、怖い。早く橋渡りきっちゃおうよ…。」
「あ、そっか。タバサは高いところ嫌いだもんな〜。」
なんて言いながら橋を渡りきり、チゾットの町に到着した。「すごいね、こんな山の上にも町があるよ。」
「まずは宿屋を見つけましょう。」
サンチョはすぐに宿屋を見つけた。どうやら宿屋探しは得意らしい。(もっとも、この町
の宿屋を探すのはそんなに難しいことではないのだが。)
「レックス様はタバサ様と同じ部屋でよろしいですね?」今までお兄ちゃんとは毎日一緒に寝てた。
でも、なんで私は今、こんなに緊張してるんだろう。今までと同じ、何も変わらないのに…。

「タバサ。また一緒の部屋だね。」
「う、うん。そうだね。」

普通に振舞ったつもりだったが、少しぎこちなくなってしまった。
なんでなんだろう……。

タバサの中には、レックスに対する兄としてではない、別の感情が芽生え始めていた。


トリップつけました。あと続きはまた後で。何だよ改行が大杉って。おかげで何回コピペしなおしたか・・・
おっ?作品だな。

てか杖トリップなんてよく見つけたなw
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
乙です
310アキーラ:04/04/25 15:11 ID:2gUTea/4
>>305->>307
待望の続きが!
待ってた甲斐あったよ。
311某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 16:24 ID:1LQZixgh
え、エッと、貼り付けます、今回のは少しダレる話かもしれないけど・・・
312某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 16:25 ID:1LQZixgh

レックスクエスト
第五章 ゲマ

「ほら!何トロトロしてるんだ!早く行くぞレックス!!」
レックスを呼ぶ、急がないと・・・タバサちゃんが大変な事になる・・・それだけは・・・!!
その様子をレックスは冷めた目で見ていた。
『今のところは・・・合格点だよな・・・タバサの事、真剣に考えてるし・・・けど、少しでも後ろを見せるようなそぶりを見せたら・・・・』
切り捨てよう・・・
剣を握り締め、そう考えていた。
─────
『おいアベル!お前の息子やる気なさげだなあ・・・・?ちゃんと説明したのか?』
『あ、ああ、説明したときはやる気満々だったのに・・・どうしたんだろうなあ・・・?』
『まあ若い内は親にも言えない事柄もあるだろうに、うんうん!さしずめラインハットで恋をしたとか!?』
『まっさか〜?ルドマンさん、ウチの子はまだまだお子様ですよ♪』
大人たちはレックスの気持ちなど知るはずもなく、のん気に角の陰から様子を見ていた。
『むほ!話している間に始まりましたよ?』
『お?アレもしかしてスミスとサイモンじゃねえか?俺が居た時に仲間になった・・・』
『ああ、お前の息子って聞いたら真っ先に志願したんだよ、あいつ等。』
313某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 16:26 ID:1LQZixgh


──────
「ヴぁぁぁぁあ・・・・・・・・・」
「我々を倒さない限りこっから先を通すことはできんね。」
腐った死体のスミスとさまよう鎧のサイモンがレックスとコリンズの前に立ちふさがる。
「ちっ・・・魔物なんて見るのは久しぶりだが・・・けっこう強そうだぜ・・・俺は右の腐ってるヤツをヤル!!お前は左の鎧を任せる!!」
レックスにそう伝えると同時に、コリンズはスミスに向かって走っていった。
・・・・勇気は合格・・・か・・・・
レックスはスミスへ向かっていくコリンズを悲しい目で見つめていた。
そこに、サイモンの鋭い剣戟がレックスを襲った、それを即座に交わそうとするが考え事をしていた為か、よけるのが少し遅れ、レックスは右肩を軽く負傷した。
「くっ!しまった、油断した!!」
「お遊びとは言え油断されるのはたまらんね坊ちゃん、多少は本気を出してもらわないと困るね」
告げ終わらない内にサイモンは振り下ろした一撃をレックスに放った、手加減は無い、遊びとはいえレックスの実力を知っているからこそ、手など抜けないのだ。
「うおおおおおおおおおっ!!」
レックスはそれを剣で受け流し、その勢いでサイモンに鋭い一閃を放った。その一撃を浴びたサイモンは、その場に崩れ落ちた。
「流石坊ちゃん、やられてしまった・・・力を出し切った後の一服はたまらんね・・・・」
そういい残しサイモンは床に倒れた。し、しまった!やりすぎてしまったか!?レックスはそう思ったが、よく見ると右手でこっそりと薬草を使っている姿を見て安心した。
「おっ、レックス、終わったのか?こっちは何とか勝ったぜ・・・」
コリンズが声をかける、振り向くとそこには息を切らして居るコリンズと、その横で伸びているスミスの姿があった。
手加減していたとは言え、スミスを倒せるなんて・・・・グランバニア兵士でも苦戦するだろスミスを・・・
強さも・・・一応合格・・だな・・・・
314某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 16:28 ID:1LQZixgh

「いやぁ!何とかなるもんだな!いやあ、何とかなるもんだな!・・・って、お前、怪我してるじゃねえか!ちょっと見せてみろ!!」
「あ、いや、これは大した傷じゃないから・・・気にしないで・・・」
「んな事言って、血が出てるじゃねえか!あ〜、少し待ってろ!ベホイミ!!」
そういいコリンズは先程サイモンにやられた右肩にベホイミをかけた、レックスが受けた刀傷が見る見る内に回復していく。
「へへっ、母上に教えてもらったんだよ!親父も使えないんだぜ?って、お前は使えたんだったか・・・」
「あ、ありがとうコリンズ・・・」
「へっ、子分を助けるのは親分の役目だからな!」
照れ隠しの為かぶっきらぼうに答える。
やさしさも・・・合格・・・か・・・・ははは、何一人で暴走してたんだ僕は?コリンズは何だかんだいって全部の条件満たしてるようだし
コリンズはタバサを幸せにしてくれるに決まってるじゃないか・・・僕の一方的な片思いでタバサを不幸にする所だったよ。大丈夫、彼なら大丈夫じゃないか・・・ははは・・・
「ねえコリンズ!!」
「んあ?何だレックス?」
「・・・・ラインハット王子が君で・・・本当によかったよ・・・」
「は、は、はあ???」
「うん!君なら大丈夫だ!僕も諦めがつく!うん!・・・それが・・・一番幸せな結果になるんだから!!」
「な、何泣きながら気持ち悪いこといってるんだよ!!とにかくホラ!早く行くぞ!!」
コリンズは顔を少し赤くして地下通路を進んでいった。
『うん・・・これが一番幸せな結果に・・つながるんだよね・・・』
レックスは目に涙を溜めながら、コリンズの後ろ姿を追っていった。
ご確認のために久々に言わせて貰うが別に結婚が決まった訳ではない、決まったわけでは無いのだが、もう、彼のネガティブ思考は、どこまでも止まらず、諦めへと変化していった。


──────

──────
同刻 地下牢

「ん・・・こ、ここは・・・・?」
冷たい石のベットの上で、タバサは目が覚めた、身動きが取れない、手足が縛られている。
「ほっほっほ・・・やっとお目覚めですか?お姫様・・・・?」
「貴方は・・・・!?」
そう、忘れもしない、その不気味なローブ、不気味な目、気味が悪い顔色・・・祖父を、私達の目の前で祖母を殺した張本人・・・そして、父が倒したはずの・・・
「ゲマ!生きていたの!?」
「ほっほっほ・・・このとおりですよ・・あんな所で全力で殺されるほど馬鹿と?」
「・・・な、何が目的なの?」
「目的・・・いや、大した事はありませんよ・・・・」
ゲマは真っ赤に裂けた口をニヤけさせ、タバサに話しかける。
「私は今まで屈辱と言うものを味わったことがありませんでした、自分の考えた物事が上手くいかなかった事はありません。
しかし、貴方の父上様に嫌というほどそれを味合わされました、それはとても苦く、私には耐えられる物ではありませんでしたよ・・・」
さらにゲマは続ける。
「ですからこの屈辱を与えた貴方のお父上にお礼がしたくて此方に戻ってきたら面白そうな事をしているではないですか?折角ですのでお礼を兼ねて、私も参加させてもらおうと思ったわけですよ・・
・・・・?無論、そのご家族である貴方達にも同じお礼を差し上げるつもりですが・・・」
そう喋るゲマの目は黒く淀んでいた。

「くっ!こ、殺すなら早く殺しなさいよ!」
「殺す?これはまた面白いことを言いなさるな・・・・・?」
そう言いながらゲマは、刃物の様にとがった爪の先端をタバサの首に当てた。
「確かに私の新しい部下達に貴方の精神が壊れるまで陵辱させた後、見るも無様な貴方の死体を送りつけるだけでも復讐と言えない事も無いのでしょうが・・・」
タバサに突きつけた爪は、タバサの中心線をなぞるように進んでいき、それに続くようにタバサの服を切っていく。中心を切られた服から、タバサの成長途中の胸が見える。
「・・・ひっ・・!?」
「・・・おやおや、可愛い声で鳴くお姫様だ。安心しなさい、まだしませんよ。まずは、貴方のお父上様に、貴方のおじいさんと同じ目にあって頂かないと・・・・」
そう言いながら、ゲマは鈍く光る大鎌を取り出し、不気味に笑い出した。
『怖いよ・・・お兄ちゃん・・・助けて・・・・!?』
恐怖におびえるタバサが心の中で呼んでいたのは、ゲマの復讐の相手の父ではなく、その息子の兄であった・・・・


レックスクエスト
第五章 ゲマ 終
317某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 16:34 ID:1LQZixgh
以上、駄文でした、しっかしここもSS作者が増えて嬉しいなあ、いや、本当。
なんか別スレ案まで出てるし・・・前スレの1はどう思ってるのかなあ・・・前スレの1よ!居るのなら出て来い!貴様のスレッドは見事1000まで言って落ちたぞ!!
318苗木OR夢見:04/04/25 16:39 ID:HUTA2ZcI
>>317
オツ

これだけ妄想してもらえたら1も本望でしょうな。
319アキーラ:04/04/25 16:48 ID:2gUTea/4
>>312->>316
ひさびさの続きキタ──────(゜∀゜)──────!!
ゲマの復讐は今後どうなるのかな?(・∀・)ニヤニヤ
タバサ「ダメッ!私がレックスのお嫁さんになるんだもん!」
という名台詞は
タバサ「貴方はレックスのお嫁さんになることはできナイ。何故なら
ステキ&カワイイ&頭いー私がヒロインのお約束として
レックスのお嫁さんにならなければならないからよ。」
という理由から言われた(嘘です。元ネタわかる人いますか?

321アキーラ:04/04/25 16:50 ID:2gUTea/4
>>320
あ、ありそう・・・・w
>>320
セリフ回しが夜○みゆきっぽい。違う?
323ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 17:14 ID:RcT65RcB
やまみゆきか

なつかしいな
324夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/25 17:17 ID:HUTA2ZcI
ラクダに乗った盗賊、立ち上がる勇者レックス。対峙する両者。
鋼の剣を片手にレックスに切りかかる。
レックスは軽々かわし一撃を見舞う。驚いた事に盗賊は一撃をかわした。
「なかなかやるな。」
互いにそう思った。だが腕に大差が無くとも武器に違いがある。
鋼の剣が稲妻の剣に太刀打ちできない。鍔迫り合いのうちに刃は毀れ、砕け散った。
「ほぅ〜、感心感心。」
男は使い物にならなくなった剣を捨て槍に持ち替えた。
デーモンスピア、一撃で相手を葬ることもある魔性の槍だ。
「じゃあ、こっからが真打だ!いくぞ!!」
男は槍を持ち、飛び掛ってくる。
325夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/25 17:18 ID:HUTA2ZcI
その時、後方からブーメランが舞い、男の脳天をポカンと直撃した。
「このバカ!旅人相手にデーモンスピア使うなってあれほど行っておいただろうに!」
女性の声、ラクダに跨ったその声の主は槍の盗賊に一喝した。
「野郎が強いもんでね、ついつい」
「バカが迷惑かけたね。こいつカップル見るとすぐチョッカイかけるんだ。まったく。」
「ほら!あんた二人に謝りな!」
「ヘイ!すいませんでした。」
男は姿勢を低く侘びを入れる。レックスはあっけにとられた。
「あたいは砂漠の一帯を占める盗賊ドリス。」
「そうそう!ラインフェルトかあくどい商人しか襲わない義賊、砂漠の雌狐ドリス様たぁこの方のことよ!」
「えらそうにいうんじゃない、このバカ!」
ドリスはポカっと男の頭を叩いた。
「で、このバカはピピンっていうの。ラインフェルトで一部隊任されるほどだったけど・・・」
「バカだからやめさせられちゃったってわけ」
「うわ!ひでぇ説明だな。」
漫才のような二人の掛け合い。
「で、こんな所に二人でデート?もっといい場所探したほうがいいわよ」
夜の砂漠、岩陰一つを頼りにしのぐのはあまりに無謀。
「僕はレックス、彼女はグランのタバサ王女。僕はその護衛ってわけさ」
ドリスは少し驚いた顔を見せた。他国の王女にこんなところで出くわすとは思わなかったからだろう。
「何か特別な事情があるわけね、ここじゃあなんだから、あたいらのアジトで暖かい飲み物でも飲みながら・・・」
凍える砂上、二人で過ごすのも悪くないのだが、好意を無にする必要も無い。
「さあ王女、ラクダへ・・・。さっきの続きはまた後で」
「・・・バカ」
ラクダに乗る道中、王女はしばらく口を聞いてくれなかった。


326夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/25 17:20 ID:HUTA2ZcI
いけねえ投下予告忘れた。あとトリップつけた。
>>314
コリンズがいい男なのが逆に辛いところ

>>325
ドリス×ピピンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
>>323
懐かしいとかいうなよ…
好きだぞ俺は。あれほど純粋な作品書く人はそうおらんて…
しかし刻の大地がどこの本屋にいってもおいていない。なぜだ(ガンガン時代のはあるけど…)。
あと天空物語もガンガンだったけど、
以前久々にガンガンみてみたらものすごい異常な事態になっていたんだがあれは…。健全な少年漫画ではないよなあ。
パプワくんとかロト紋とかもう今は昔ですか。そうですか。
329ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 17:52 ID:1/jRGqkZ
>>328
わたすは4コマでよく読みましたが・・・
330夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/25 18:13 ID:HUTA2ZcI
さて映画でも見て和もう
えーとあるのは「キルビル」

和めるか〜!ちゅど〜ん


というわけでまたね
331アキーラ:04/04/25 18:22 ID:2gUTea/4
あーどこにも天空物語の4巻以降が売ってねー
332某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/25 18:25 ID:1LQZixgh
よし!俺も負けずに和もう!
俺のゲーセン網によるとF1のビックジョイとやらにサムゼロSPが出ているらしい!
作品もほっといて俺は行く!止めるな小僧!!


ナゴメネ('A`)
>>328
天空物語はガンガンでなく元ギャグ王、現Gファンですよ
>>331
神田書店街なら3・4件くらいあったけど…
335アキーラ:04/04/25 18:37 ID:2gUTea/4
>>334
漏れが住んでる所田舎だし、品揃え悪い店ばっかだし。
336ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 18:39 ID:JoSj0Jhz
DQ5のサントラが今度出るらしい。

すぎやまこういち氏のサイトに書いてた
337アキーラ:04/04/25 18:58 ID:2gUTea/4
そういえば買ってきた天空物語二冊買って420円だったな。
帯には250円ってシールが貼ってあんのに。
338ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 19:09 ID:qQfMNf5Z
>>337
まとめ買いで安くなるんだよ、きっと
339アキーラ:04/04/25 19:12 ID:2gUTea/4
>>338
多分いろんな人から渡り継がれたのだろう。
なんか立ってたんで職人のかたがたと雑談できそうです

双子SSスレのSS職人と雑談するスレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1082888156/l50
341DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 19:34 ID:IjypgcPr
仕事から帰ってきたところですが、いろいろSSがUPされてますね^^

夕食のてりたま食べながら話まとめてます。今日中に貼れるかな・・・w
>>341
激しく期待。
頑張って!
>>335
ちょっとマニアックな店じゃないとなさそうだよね(;´Д`)
大概の店は「売れ筋」しか置いてないし。
機会があればいずれ…といいたいところだけど、
今が盛り上がっているとこだからね。
熱が冷めたらどうでもよくなりそうだし(´・ω・`)
344299:04/04/25 19:50 ID:mBGPAjXM
私自身、現在駄文を書いていまして、ミラー作業が滞っています。。。
文章というのは、良い物を書こうと意識すればするほど書けなくなっていきますね。
345DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 19:50 ID:IjypgcPr
>>342
がんがります〜!

>>343
自分は1〜6巻までなぜか知り合いの家にあったので読んだことあります。しかもごく最近!
続きが激しく気になったのでそれ以降の巻を探しているんですが・・・
10巻だけは発見しましたけどね!w
>>344
いつもミラーサイト拝見させていただいております。
>文章というのは、良い物を書こうと意識すればするほど書けなくなっていきますね。
逆に言えば、気楽にいけばすらすら文が出来上がっていったりするもんです。
気取らず、焦らず、自分の書きたいものを書いてみればいかがでせぅか?
ガンガレー

>>345
俺は友人に全巻借りることができそうです。
今日ほど、奴がオタクでよかったと思った日は無いです。ウェーィ
347アキーラ:04/04/25 20:02 ID:2gUTea/4
>>346
全巻か・・・・
>>345
おおっペコさんだ。
こんばんわー
お仕事お疲れ様です。

家の近所のツタヤでは普通に置いてあるんですけどねぇ>天空物語
349アキーラ:04/04/25 20:11 ID:2gUTea/4
>>348
いいなー
こっちのツタヤ微妙な品揃えだけど。
350杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 20:13 ID:0yknrvH3
杖探し投下しますよ。
今回冒険とは直接関係なくてスマソ
351杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 20:15 ID:0yknrvH3
チゾット宿屋にて。
「タバサ、今日は疲れたね。初めての洞窟、タバサはどうだった?」
「え、あ、うん。初めての洞窟怖かったよ…。」
「何だよタバサ。どうかしたの?」
「ううん、なんでもない。ごめんね、お兄ちゃん。」

タバサの僕に対する態度は明らかにいつもとは違った。
…嫌われちゃったのかな?

レックスはまだ気づいていなかった。
オークキングに襲われた時、自分の危険を顧みずにオークキングに向かっていったレッ
クスの姿に、タバサは心を奪われたことを。兄としてではなく一人の男性としてレック
スの事を好きになってしまったことを。

「ねえ、お兄ちゃん。出発する時にさ、私が言おうとしていたこと覚えてる?ほら、サ
ンチョが来て結局言えなかったこと。」
「うん。覚えてるよ。お父さんとお母さんと一緒に帰ったらってやつだろ?」
「うん。それ…。大した事じゃないんだけどね、お父さんとお母さんが帰ってきたらみ
んなでピクニックに行きたいんだ。お弁当持って、みんなでお弁当を……、うっ、ごめ
んね。お兄ちゃん。う、うまく、話せないの…。」
そう言ってタバサは泣き出した。
352杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/25 20:16 ID:0yknrvH3
「ご、ごめんね。お、お兄ちゃん、大好き…。」
「タバサ…。」

その時、僕にはうまい言葉が浮かばなかったんだ。
何か喋ったら僕も泣いてしまいそうで…。タバサの前では僕の弱いところを見せたくな
かったから。だからただ無言で抱きしめてあげたんだ。

その晩、二人は手を繋いで寝た。
「お兄ちゃん、離さないでね…。」


とまあここまでです。続き書けたら今晩中にうpします。
小ネタ  タバサ、ソラ、ポピー、フィラの四人の王女による座談会

       テーマ『王子について』(レックス、テン、ティミー、クリス)

ソラ   「えーと、というわけでお話をはじめます」
ポピー 「う〜ん、あたりまえだけどティミーは双子の兄だし好きだよ、この中でも嫌いな子はいないと思うわ」
フィラ  「わたしも、クリスはすこし子供っぽいかなと思うけどやっぱりに頼りにしてるよ」
タバサ 「ところで↑って誰なのかな?」
ポピー 「それはあたしもすごく気になっていたの」
フィラ  「う…、DQ5ゲームブック4巻に登場するフィラよ! たしかに存在感薄いかもしれないけど…」

ソラ   「フィラさんそんなにおちこまないで…」
タバサ 「ご、ごめんなさいフィラさん…、とりあえず本題だけどわたしはお兄ちゃんのこともちろん大好きです
      できればお兄ちゃんのお嫁さんになりたいとおもってます…」
ポピー 「さりげなく爆弾発言しないの あたしそこまではティミーのこと想えないかも」
タバサ 「ポピーちゃんにはコリンズくんがいるんだもんね」
ソラ   「コリンズくんてだれ?」
フィラ  「そうか、ソラちゃんはコリンズくんのことをまだ知らないんだね コリンズくんはね…」
ポピー 「けっこういいヤツでかわいい子よ」
タバサ 「やなヤツ! やなヤツ! やなヤツ!」
ソラ   「えぇぇぇ…どっちなの?」
フィラ  「そういうのは個人個人の感情ということね、そういえばソラちゃんはテンくんのことどう思ってるの?」
ソラ   「テンは…兄妹…だけどそれよりも、生まれたときから、ううんお母さんのお腹の中からいっしょだから
      いっしょじゃないなんて考えられないです、わたしたちは二人で一つの翼…」
フィラ  「ソ、ソラちゃん!?」
ポピー 「ソラちゃん。まだ若いんだからタバサのようにいばらの道に入らないように気をつけてね」
タバサ 「だいじょうぶだよソラちゃん、愛があればどんな困難も乗り越えられるだもん」
ソラ   「わ、わたしはそんなつもりじゃ…」
フィラ  「ソラちゃんはお父さんお母さんとまだ会ったことないから余計にテンくんのことを意識しちゃうのね」
タバサ 「わたしはむしろ、お父さんとお兄ちゃんとの二年間の旅の中で意識するようになったの」
ソラ   「え、…2年って…?」
ポピー 「あ!!その…なんでもないんだから、気にしないほうがいいわ!(タバサの足を踏みつける)」
タバサ 「イタ! うん、なんでもないんだよ。ソラちゃんもきっとすぐに両親に会えると思うの」

フィラ  「でも考えたらコリンズくんと双子の兄弟しか、こういう相手が浮かばないのは問題よ」
ポピー 「グランバニアという陸の孤島、王族で勇者一家、環境と境遇からして相手が限られるわね
      ティミーやコリンズくんも悪くないけど、もう少し年上の男性がいたらとも思っちゃうわ」
タバサ 「それなら、ポピーちゃん。ピピンさんなんてどうかな?」
ポピー 「ピピンさん?たしかグランバニアでもとても優秀な兵士さんらしいわね」
ソラ   「ピピンは少し頼りないけど優しくていい人よね」
フィラ  「話を聞くかぎりだと、とても良さそうな人みたいね」
ポピー 「それならあたし、ピピンさんに会ってお話してみようかしら」
タバサ 「わかりました、それじゃピピンさんにポピーちゃんが会いたがってたって伝えておくね(ニヤ」
ポピー 「…いま(ニヤ ってしなかった…?」
タバサ 「気のせいだよ、ピピンさんはゾーンが広いからきっとポピーちゃんのこと気に入ると思うよ♪」
ソラ   「タバサさん…」

 完
355ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/25 20:28 ID:BaFxTpe4
杖探しキター
356アキーラ:04/04/25 20:36 ID:2gUTea/4
>>351、>>352
おお、風呂に入っている間に続きが!
やはり思った通りの展開!
まあ、こういうの嫌じゃないんだけど。GJ!狽(゜∀゜)
>>353-354
王子達の座談会もキボンヌ
いっぱい投下されてるなあ。よし、この流れに身を隠し、俺も地味に投下だ!
359二人の王子・2:04/04/25 20:49 ID:WLuXYo6i
トントン!
誰かがドアをノックしている。

サンチョ「はいはい、どなたですかな?」
タバサ「えへへ、こんにちわ!今日も来ちゃった」
サンチョ「ほっほっ、そろそろ来られる時間だと思っていましたよ」
朗らかに笑って、サンチョはタバサを迎えいれた。

タバサがレックスの妹になってから、3年ほどの時間が過ぎ、双子は9歳になっていた。
半年程前に父親の石像を見つけ出してからも、2人は父アルスと共に、母親の石像を探す旅を続けていた。
旅の合間にグランバニアへ帰って来ている間、タバサはこのように、一人でよくサンチョの家を訪ねていた。

サンチョ「今日も好きなだけ、た〜んとお読みになってくださいね」
タバサ「ありがと。うふふ、今日はどのご本から読もうかなぁ…」
顔いっぱいに嬉しさを示して、タバサは本棚にゆっくりちかづいた。
サンチョの家には子供向けの本がたくさんおいてあり、本を読むのが大好きなタバサは、このように通っているというわけだ。

360アキーラ:04/04/25 20:49 ID:2gUTea/4
>>358
とにかく期待!
361二人の王子・2:04/04/25 20:51 ID:WLuXYo6i
サンチョ「お菓子とお紅茶、ここに置いておきますね」
タバサ「は、はい……。ありがとうなの…」
サンチョがテーブルの上いっぱいにお菓子を置きながら言った言葉に、タバサは、とても微妙な笑顔で答えた。前なら凄く嬉しかったんだけど……
タバサ(ああん、とっても美味しそうなんだけど…、太っちゃうのはヤなの……)
実は、この間ニコニコしながらクッキーを頬張っていると、
「タバサちゃん、そんなにお菓子ばっかり食べてると…、今に子豚ちゃんになっちゃうわよ〜!!」と、慕っているドリスお姉ちゃんから言われたのだった。
ドリスとしては、小動物みたいなタバサが可愛くてついついからかってみただけなのだが、タバサは結構気にしていた。

タバサ(おでぶさんになっちゃったら、お兄ちゃんとお父さんに嫌われちゃう…。がまん、がまんなの……)
頭の中に大好きな父と兄とを思い浮かべ、慌ててよだれを拭った。
タバサ9歳。ちっちゃくたって、女の子。
362二人の王子・2:04/04/25 20:52 ID:WLuXYo6i
サンチョ「…これでよしと。あ、そうそうタバサさま」
これでもかと並べた菓子を満足げに見ながら、サンチョはタバサに呼びかけた。

サンチョ「私はこれから城で、ぼっちゃ…お父様と次の行き先についてお話ししてきますので」
タバサ「はーい、分かりました」
未だにお父さんを『坊ちゃん』と呼びそうになるサンチョがおかしくて、くすくす笑いながらタバサは返事した。

サンチョ「それでは、ゆっくり本を読んでくださいね」
タバサ「そうさせてもらうね。行ってらっしゃーい」
サンチョが出ていくと、タバサは本棚に戻った。猫や小鳥を見るときと同じ目をして、指で背表紙をなぞりながら、ゆっくりと本を探す。

タバサ「あれっ?」
タバサの指が、ある一冊でピタッと止まった。
他の本と比べ、その本は明らかに古かった。

タバサ「このご本だけ、すごく古いのね……だけど」
とっても暖かいものを感じる、と思った。
そっと、その本を抜き取る。
「仲良し4人ぐみ」というタイトルの絵本だった。
363二人の王子・2:04/04/25 20:54 ID:WLuXYo6i
窓から入る柔らかい日差しを頬に受けながら、表紙をめくる。

タバサ「勇敢なゲレゲレ、かわいいチロル………かわいいチロルだって」クスッと笑って、タバサはいつも背中に乗せてくれるキラーパンサーの事を思い浮かべた。
えへへ、お父さんのお友達のチロルも、とってもかわいいもんね…
笑みを浮かべたまま次のページをめくろうとすると、ページとページの間から、小さな紙がパラリと落ちた。

タバサ「あら?なんだろう、これ…」
しゃがみこんでそれを拾って見てみると、それは鮮明な絵だった。
タバサはこんな絵を見るのは初めてだった。
絵の中には、やや強張った表情の戦士と、これ以上無いくらい笑顔の少年が映っていた。

タバサ「この子、私と同じくらいの歳かな?……ちょっと年下かもしれない…かな」
何故かその少年から目が離せない。
タバサ「とってもキレイな目…。きっと優しい子なのね」
その時、はっと気付いた。
タバサ「そっか!この子…、お兄ちゃんに似てるんだ」
髪の色こそ違うものの、絵の少年はその笑顔や、立ち姿の雰囲気が、兄のレックスとそっくりだったのだ。
364Scherzo:04/04/25 20:54 ID:VOXyc2Of
支援sage!!ヽ(`Д´)ノ
365DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 20:55 ID:IjypgcPr
昨日寝る前に書いてたのがキリのいいとこまで出来上がったので
見直し次第貼り付けますー。

今回も長話になりそうなので前編・後編わけてます。
366二人の王子・2:04/04/25 20:55 ID:WLuXYo6i
タバサ「どんな子なのかなぁ…グランバニアに住んでいるのかな?……サンチョの知ってる子かしら」
あれこれ考えているうちに、タバサはその少年が気になって仕方なくなった。
タバサ「……会ってみたいなぁ」
大きな目をうっとりさせて、タバサは呟いた。
兄に似ているからなのか、それとも優しそうでありながら強さも感じる瞳をしているからなのか、タバサはその少年にちょっぴり心を惹かれていた。

ガチャッ!!
その時、いきなり玄関のドアが開いた。
レックス「おじゃましまーす。……あはは!やっぱりタバサここだったんだね!」
タバサ「きゃっ!お、お兄ちゃん!?」
頬をほんのりピンクに染めて、兄と少年をだぶらせながら恋する乙女を演じていたタバサは、椅子からとび上がるほど驚いた。

タバサ「ど、どうしたの……かな…」
レックス「えっ、ど、ど、どうしたかって…」
恥ずかしそうに両手をもじもじさせながら、上目づかい気味に潤んだ瞳を向けてくるタバサがたまらなく可愛く見えて、レックスの胸の鼓動は激しくなった。
367二人の王子・2:04/04/25 20:56 ID:WLuXYo6i
レックス「ピ、ピピンがさぁ!父さんやサンチョと話し合いに行って暇になっちゃったから……タバサどこかな、と思ったんだ」
タバサ「そうなんだ…」レックスの声のトーンが妙に高い事にも気づかずに、恥ずかしそうにレックスから視線を逸らす真っ赤なタバサ。
その素振りのために、レックスはさらにドキドキする。

レックス「あっ!!こ、これはなにかなーっと!」自分の胸の音を隠すために、わざと大きな声を出して、タバサが持っている紙を奪う。

タバサ「あ……」
レックス「へ、へぇ!キレイな絵だねっ!!……………はっ!?」
無理やりハイテンションに喋るレックスは、絵の中の少年に気付いた。

レックス「あ、あはは!この子って誰…?」
タバサ「わ、わかんないの…」
そう言ってうつむくタバサ。本当にどこの誰か分からない様子なのに、ハイテンションレックスには正常な判断など出来はしない。
ガーン!ぼ、僕に内緒にするなんてっ!!今までおねしょのこともイタズラのことも……2人でなんでも話してたのにっ!!
いったいコイツは……タバサのなんなんだ!?

どんどんおかしくなるレックス。
368二人の王子・2:04/04/25 20:58 ID:WLuXYo6i
泣きそうな気持ちや怒り狂いそうな気持ちを隠して、今度は冷静さを装ってレックスが言う。

レックス「分かった!タバサはこの子の事が好きなんだね?ヒューヒューッ!」
言ったことを後悔した。レックスの言葉を聞いた途端、赤かったタバサの顔が更にカーッ!と赤くなってしまったのだ。

タバサ「そっ…そんなんじゃないもんっ!!お兄ちゃんなんて………………だいっっきらい!!」
レックス「…あ……」
兄の手から絵を奪うと、タバサは少し涙を貯めて、サンチョの家から走って出て行ってしまった。
レックス「だいっきらい…。僕のこと、だいっきらい……」
後に一人残されたレックスは、放心状態になった。そして、少したってからべそをかき始めた。

レックス「ぐすん……くそう…、なんであんな弱そうな男の子のことが好きなんだ?顔だって凄くヘンなのに…」
絵の中の少年が自分にそっくりだったことに気付かないレックスは、ボロクソにけなした。
レックス「あんなぼ〜っとした奴より、僕の方がタバサのこと守れるのに……」
かわいいかわいい、大好きな妹なのに……。
369二人の王子・2:04/04/25 21:00 ID:WLuXYo6i
自分の部屋に戻ったタバサは、ひどく落ち込んでいた。
タバサ「はぁ……。なんで大嫌いなんて言っちゃったんだろう…」
大好きなお兄ちゃんなのに…。
昼間サンチョの部屋での妄想の中では、2人で見つめあってお空を飛んでたのに……。
しかし、その妄想の中のレックスには、絵の少年のイメージがちょっぴり混ざっていたことを、タバサは思い出した。

タバサ「絵をちょっと見ただけなのに、なんでだろう…?私、あの子のことも、少しだけ好きなのかな……?お兄ちゃんに似てるから…?」

クシャクシャと髪の毛をかきむしった。

タバサ「……いや〜ん!わたし、わたしっ……、『あくじょ』になっちゃうよお!」
ドリスに教えてもらったばかりの言葉を使い、タバサは悶え苦しんだ。
双子の眠れぬ夜は少しずつ更けていく。

ベッドの上に置かれた絵の少年だけは、変わらずに笑顔のままだった。

終わりかな?
371ネジ工場:04/04/25 21:04 ID:WLuXYo6i
前スレのプロローグを読んでない方には、「絵の中の少年?誰それ?」な内容だけど、やっと「二人の王子」というタイトルに即した感じになってきました。
あと、コテつけました。
372DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:07 ID:IjypgcPr
>>363

割り込んじゃいました・・すいませんTT

では投下しますー
373DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:08 ID:IjypgcPr
少し気の早い鈴虫が鳴いている。その虫の音に耳を澄ましながらタバサは、自分の唇に触れながら独り言をはじめる。
「綺麗な音色・・・。夢・・・だよね、あれは・・・。でも、確かに唇に暖かい感触があたったのはハッキリ・・・。」
もしもあの時レックスとキスをしていたのなら・・・と思うだけで頬が紅潮し、身体が熱くなるのを彼女は感じていた。

同じ頃、レックスは深い眠りにつきながらある夢を見ていた。
374DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:09 ID:IjypgcPr
「お兄ちゃん、コリンズくん。次は何して遊ぼうか?」
「そうだな〜・・よし、お前ら子分は親分のオレ様について来い!イクゾー!!」
「おー!」
「お、おー。」
元気一杯に声を上げるレックスとは対照に、タバサは少し恥ずかしながら返事をした。

駆け足を始める3人。教会の前までくると急に立ち止まるコリンズの背中に頭をぶつけたレックスが
「イタ、どうしたのコリンズくん。教会の方なんて見てボーッとして・・。」
そうコリンズの顔を覗き込むようにして話掛けるとコリンズは
「ん?ああ、悪い・・ちょっとな。」
後ろから走ってきたタバサは二人の元に追いつき、息を整えながら
「まってー、お兄ちゃんー。ハァハァ、あれ?ここってたしかお父さんとお母さんが結婚式をあげた教会だよね。」
「(やっぱり・・よし!)おい、お前ら!今日はここでオレ様とタバサの結婚式をやりたいと思う!」
「エエェェエエ!!」
突然の提案に二人は驚いた。
375DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:11 ID:IjypgcPr
それもそのはず、3人はまだ11歳になったばかりだ。
それに今日はレックス、タバサ兄妹の誕生日。この日を一日千秋の思いで待っていた世界でも3本の指に入る大富豪ルドマン氏のはからいにより、彼の別荘でお誕生日パーティーを開いてくれたのだ。
それは大魔王ミルドラースを倒した後の平和な世界ではじめて向かえる誕生日。
レックスとタバサもこの日を楽しみにしていたのだが、いざパーティーが始まると大人達はお酒を飲み始め、飲めない二人はおもしろくなかったのだろう、お祝いしに来たコリンズと一緒にパーティーを抜け出したのだった。

「ま、待ってよ、コリンズくん!私・・結婚なんてまだ・・・。」
そう言ってタバサはレックスの方をチラッと見ると、レックスもその言葉を聞いてコリンズに
「そ、そうだよ!タバサはまだ子供だし・・それに、料理も下手だよ?」
その言葉にムッとするタバサはレックスの左腕を思いっきりつねる。
「イ゛ッ!!」
声にならない声を出しながらレックスは飛び上がった。そのやりとりをみながらコリンズはヤレヤレ・・とあきれた仕草をとりながらこう答える。
「おいおい、誰が本当に結婚式をあげるって言った?この儀式の後にオレ様からのナイスなバースデイプレゼントがあるんじゃないか!」
話が見えない二人はお互いの顔を見て首を傾げる。そんな二人の間にはいりレックスの手を引っ張りながら噴水の前まで連れて行きこう耳元で囁く。
「たしか、レックス。お前は新しいアレが欲しいって言ってたよな?」
アレという言葉に反応するレックスは戸惑いを隠しながらコリンズに尋ねる。
「え?アレってアレのこと?え?くれるの?プレゼントに?」
コリンズはニヤリとして
「おーもちろんさ。でもな、レックス。それにはお前より先にタバサにプレゼントを渡さないと駄目なんだ。で、そのためにも結婚式ってのをやらないといけないんだ。わかるか?」
「う、うん。なんとなくわかるよ・」
>>371
続編キタワァ*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(n`∀`)η゚・*:.。. .。.:*・゚゚・* !!!!!
正直ほんわかしますた
377DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:12 ID:IjypgcPr
ヒソヒソ話を続ける二人を遠目に見ながらタバサは
「(私だって・・・料理くらいできるんだから・・・そ、その気になればね。よーし。お兄ちゃん見てなさい!明日からお兄ちゃんのお弁当は私が作るんだから!!)」
そう心に誓い、メラメラと瞳を燃やし始めた。
そんな兄を一途に思うタバサとは裏腹に、「アレ」に心を奪われたレックスはコリンズとタバサの元に向かい
「タバサ、コリンズくんと結婚式ごっこしてくれないかな?そこでコリンズくんがタバサにプレゼントを渡してくれるんだってさ。」
と話す。それを聞いたタバサは少し嫌な顔をするが、そこはまだ11歳。プレゼントという言葉に心が揺らぎ、コリンズの方を見てこう答える。
「わ、わかったわ。でも『ごっこ』だからね!本当に結婚式するんじゃないからね!」
その言葉にコリンズは
「よっしゃ、じゃあ早速教会に入ろうぜ!(ククク、タバサへのプレゼントはオレ様からのあつーーい愛のキッスだけどな!)」
そう言って教会へと入っていく3人。コリンズの黒い思惑により、タバサは彼に唇を奪われてしまうのだろうか・・・。
378DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/25 21:14 ID:IjypgcPr
DQ外伝〜約束〜 前編・完

つ、付け忘れました・・・orz
379Scherzo:04/04/25 21:16 ID:VOXyc2Of
黒いコリンズキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
380DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 07:55 ID:qipFN7ne
本スレ復活したようなので、後編貼り付けまー
381杖探し@携帯:04/04/26 08:01 ID:2cv409hF
どうも。杖探しです。つづきうpしたいのは山々だけど今学校だ…
帰ったらうpします。(当分先かと)
杖探しを漏れは応援しとるぞ!
てか学生だったのか?
383DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 08:06 ID:qipFN7ne
と思ったら家にSSの入ったフロッピー忘れてきた・・・モウダメポ
帰ったらUPします・・orz
ほんと、すいません・・
>>383
焦らずがんがれ!
このスレの影響で、2人の成長した姿の絵を落書きしてたら…ぜんぜん眠れなかったぜ!
取りや前ではもえん
387Scherzo:04/04/26 09:54 ID:qjI8Zsaa
杖探し〜〜!! 約束〜〜〜!!
どっちも好きで好きで毎回楽しみにしてます!
388Scherzo:04/04/26 09:58 ID:qjI8Zsaa
つーワケで、>267の続きなど…



ボクはタバサに攻撃の矛先が向かないように
常にヘルバトラーの気をボクの方に向けさせるように矢継ぎ早に攻撃を繰り返し
それでも時々タバサにベホマをかけながら闘った。

「ああどうしよう… アイツにはイオナズンは効かない。
 これじゃあおにいちゃんの足手まといになっちゃう… だったら… アレをやってみよう…」

ボクはだんだん体力にも魔力にも限界が近づいているのが分かった。
血だらけのヘルバトラーの攻撃は衰える様子も無い… マズイ… このままでは…!!
そんなイヤなことを考えた時だった。
突然、ボクの背後から凄まじい咆哮が聞こえ、大きなヘルバトラーはすくみあがった!!
ボクが振り返ると同時に、ドラゴラムの呪文で黄金色のドラゴンに変身したタバサは
もの凄い勢いでヘルバトラーに向かって突進していった!!
「グアァッ!!!」と悲鳴を上げて
後ろの壁まで勢い良く吹っ飛んだヘルバトラーは、初めて苦痛の表情を見せた。
「今だ!!」
ボクはこのチャンスを逃さずに、トドメの一撃を放った。
捨て台詞も残さずに絶命したヘルバトラーを見届けてから
ボクはドラゴラムが解けて倒れているタバサに駆け寄った。
389Scherzo:04/04/26 10:13 ID:qjI8Zsaa

「タバサ!! タバサ、大丈夫!? しっかりしてッ!!」
「う… お、おにいちゃ… 無事…だったんだ… よ、良かった…」

ボクのカオを見てそう言うとタバサは安心したのか、気絶してしまった…
残る全魔力を回復魔法に注ぎ込んでみたけど、タバサは目を覚まさなかった。

「タバサ? どうしたって言うんだ!? 何で目を開けてくれないんだッ!!?
 お願いだよ… 目を覚ましてよ… ねぇタバサ… タバサ…」

ボクは泣きながら、ぐったりしているタバサを背負って、急いで洞窟を引き返した。
くそぅ… ボクが甘かった… 魔力を回復できるモノくらい持ってくるべきだったのに…
ボクのせいだ… ボクのチカラが足りないせいでタバサは…
でも、何だってこんなところにあれほどのチカラを持ったヤツが居たんだろう?
お父さんが設置した新しい試練…? いや、それにしては凶悪すぎる魔物だ…
あの時タバサが捨て身の攻撃をしてくれなければ確実にボクはやられていた…
390Scherzo:04/04/26 10:16 ID:qjI8Zsaa

「私がおにいちゃんを守ってあげるの」
「あははは、頼もしいな。期待してるよ!!」

洞窟に来る前の会話だ…
バカ!! ボクのバカッ!!! 本当に守られてどうするんだ!!?

お城に着くと、お父さんはすぐにボクとタバサの手当てをしてくれたけど
やっぱりタバサが目を覚ますことはなかった…
お父さんに、試練の洞窟で会ったヘルバトラーのことを聞いてみたけど
ちょっと前にお父さんが「王家の紋章」を置きに行った時にはいなかったみたい…
でも今はヘルバトラーのことなんかより、どうしたらタバサが目を覚ましてくれるか考える時だ。

「そうか… タバサはドラゴンに変身して体当たりしたのか…
 それではタバサの身体への衝撃は相当なものだったろうね。恐らくメガンテと同じくらいの…」
「ねぇお父さん… ベホマもザオリクも効かないなんて…
 いったいどうしたら良いの? どうしたらタバサは起きてくれるの…?
 ぼ、ボクのせいで… タバサが… タバサが… ふぇ… ぇぇ…」

ボクはお父さんにすがりつき、ただ泣くことしか出来なかった。
こうして泣いている間にも、お父さんは頭をフル回転させているようだった。そして…
「あっ、そうだ!!」と手を叩き、書斎に入っていった。
しばらくして、お父さんは一冊の古い薬草図鑑を持ってきた。
391Scherzo:04/04/26 10:20 ID:qjI8Zsaa

「サンチョ、これなんかどうだろう? 効果あると思わないか?」
「は、はぁ確かに… しかし坊ちゃん、コレはもうはるか昔に絶滅してしまった万能薬です。
 残念ですが、もう世界中どこにも無いでしょうな…」
「なになに!? どんな薬草なの!? ボクにも見せてッ!!」

ボクは強引にサンチョさんから図鑑を奪い取って、開かれたページを見てみた。
そこには、かつて伝説の勇者の仲間が倒れたときの治療薬として使われたっていう
「パデキア」のことが書かれていた… なるほど、確かにコレならタバサは目を覚ますかも。

「レックス様、残念ですがパデキアはもう…」
「そんなの!! 探してみなきゃ分からないよッ!! 探しもせずに諦めたくなんかない!!」

ボクはムキになってサンチョさんに言った。
タバサが目を覚ますんだったら世界中の草の根を分けてでもパデキアを探してやるんだ…!!
392Scherzo:04/04/26 10:25 ID:qjI8Zsaa

「2人とも落ち着くんだ…
 僕が何の手がかりもなしにパデキアのことを持ち出すと思うのかい?」
「えっ!? ぼ、坊ちゃん!! パデキアを見たことがあるんですか!?」
「いや、そうじゃないよサンチョ。でもちょっと気になることがあるんだよ」

そう言ってお父さんは、ルラフェンに住んでいる失われた古代魔法を研究する
ベネットおじいさんのことを話してくれた。
その人は古代魔法復活のために、変わった薬草をいっぱい集めていたんだって…
その中の1つにパデキアがあったような気がする、とお父さんは言った。

「じゃあ、ボクがルラフェンに行って貰ってくる!! 良いよねお父さん!?」
「ああ、任せたよレックス。キミが戻るまでの間、タバサには回復魔法をかけ続けておくからね。
 一応プックルを連れて行くんだ。何が起こるか分からないからね…」
「うん! お父さん、タバサのこと、お願いねッ!!」
「あ、そうだ。ちょっと待っててね。
 ベネットじいさん、確か『聖なる水差し』を欲しがっていたっけ… どこにしまったかな?
 サンチョ、探すの手伝ってくれるかい?」
「はい坊ちゃん!!」

…部屋はボクとタバサの2人きり。ボクは眠っているタバサにカオを近づけて言った。
待っててねタバサ。すぐにパデキアを持って帰ってくるからね。
元気になったら、また2人で冒険に出掛けようね… 今度はボクがタバサを守ってあげるからさ。
だからそれまで… 絶対に死んじゃダメだよ… ボク、がんばるから…
ボクは暖かいタバサの唇にそっとキスしてから部屋を出た。
393Scherzo:04/04/26 10:35 ID:qjI8Zsaa
脳内幻想「大地編」 クリア…('A`)
394ネ コ ミ ミ:04/04/26 10:58 ID:q22HlIYm
いやーーーーーーーーーーーーーっつ

みなさんやりますな。この調子で死ぬまで頑張ってボクを楽しませてください。
>>388-392
続きが気になる。Wのパデキアときたか…。
ヘルバトラーにタバサが捨て身するまでの場面展開には目をみはるものがあったが主人公の台詞の「メガンテと同じくらいの衝撃」が私の腑に落ちない。
そんなこんなで続き待ってるんでよろ
396ネ コ ミ ミ:04/04/26 13:07 ID:q22HlIYm
ダイをよんだ人間ならわかると思うが。

ってことではよつづきかけ。
397某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 13:57 ID:4jcXT/R/
いまさらながら王女会談ワラタ
>>397

いたいた。はよつづきかいてよ。30分以内で
>>398
急かすなよ。
急かしたら出来が悪くなるぞ。
400Scherzo:04/04/26 15:46 ID:qjI8Zsaa
>392 の続き…


ボクはプックルとメッキーと一緒に滝の洞窟にいた。
ベネットじいさんのお使いのためだ。
ルラフェンにあるベネットじいさんの家には
品種改良を繰り返して作られたパデキアに近い薬草があったんだけど
これではまだ不完全で、より完全なパデキアにするためには
この滝の洞窟の最深部に近い場所にある「聖なる泉」の水が必要なんだって…
なるほど… その泉の水を持ち帰るために『聖なる水差し』が必要だったんだ。

程なくして、ボク達は「聖なる泉」に辿り着いたけれど
そこに待っていたのは、天空城の魔物図鑑でしか見たことがないギガデーモンだった!!
おそらくこの魔物も、試練の洞窟で闘ったヘルバトラーと似たような強さの持ち主だろうな…

「よく来たな、天空の勇者よ!! ここまで来た褒美にお前たちの後ろにあるモノを… うおっ!?」

ここまでギガデーモンが喋ったところで
プックルとメッキーは、ギガデーモンが身構えるより速くいきなり襲い掛かっていった!!!

「お、おのれ…!! 卑怯だぞ勇者よッ!!!」
「ごめんね。でも今はキミと話してる余裕は無いんだよ。悪いけど、そこをどいてもらうよッ!!」

こうしている間にもタバサは苦しんでいるんだ…
そう思うと、目の前の魔物なんかただの障害物にすぎないように思える。
今回はちゃんと「エルフの飲み薬」も持ってきたし
何よりすぐそこにある「聖なる泉」で回復できる…
でも、それをギガデーモンに利用されないように一気に勝負を決めてしまおうと
ボクは魔力の続く限りギガデインを唱え続けた!!
401Scherzo:04/04/26 15:49 ID:qjI8Zsaa
「お、おのれぇ… このワシが… こんな簡単に… え、エビ、、プ、、さまぁ… ぐふっ」


ボクは、泉の水を『聖なる水差し』に注ぎ込み、急いでベネットじいさんの家に戻った。
これで… これでタバサを元気にしてあげられる…!!
そう思うとルラフェンの街中を歩く速度も速まった。

「おお!! おお!! ご苦労じゃったのう!!!
 思えばお前達親子には随分協力をしてもらったのう… 中々どうしてお前達のような親子が──」
「おじいさん! お話は良いから早くパデキアを…」
「…ふぅむ、若いモンはせっかちでイカンのう… 老人の話はキチンと聞いてこそ──」
「おじいさんッ!!!」
「わかったわかった… ちょっと待っておれ… この種子に聖なる水を注ぎ込めば…」

ベネットじいさんが庭に植えてある不思議な植物の種子に水を注ぎ込むと
その種子を手に取り、ボクに差し出した。

「うむ… ではこれを持ってカボチ村に行きなされ。
 そこの村長に、ベネットが遂にやったぞ、と言えば何のことか分かるじゃろうてな…」
「え? これで完成じゃないの!?」
「…ふぅむ、若いモンはせっかちでイカンのう… とにかく、カボチに行くのじゃ。
 そこの土の方が、より良いモノに仕上がるでな」
「そうなんだ… ありがと、おじいさん。また会いに来るからねッ!!」
402Scherzo:04/04/26 15:51 ID:qjI8Zsaa

ボク達は、今度は急いでカボチ村に向かった。
村人達の中にはプックルを見ると、何故か申し訳無さそうに野菜を差し出す人も居たけど…
今はそんなことより村長さんに会わなきゃね。
村長さんにパデキアの種を見せると「あのじいさん、遂にやりおったか…」と言って
喜び勇んで村の畑に種を植えた。
植えられたパデキアの種は、みるみるうちに成長して、あっと言う間に綺麗で可愛い花をつけた。
村長さんは土を掘り返し、根っこをボクに差し出してきた。

「ほれ、コレが伝説の万能薬、パデキアの根っこじゃ。
 早よう持って帰って、妹さんに煎じて飲ませてやりなされ」
「ありがとう村長さん!!
 あ、あと、この花ももらっていっても良いですか? タバサが… 喜ぶと思うので…」

村長さんは快くOKしてくれたので、遠慮なくもらっていくことにする。
403Scherzo:04/04/26 15:54 ID:qjI8Zsaa

ボクはグランバニアに戻ると、サンチョさんに頼んでパデキアの根っこを煎じてもらった。
タバサの傍には、ずっと回復魔法をかけ続けて疲れきったお父さんが居た。

「お父さんただいま!! タバサの様子はどう!?」
「ああ、おかえりレックス… タバサはあれから何も変化はないよ…
 キミはその様子だと、無事にパデキアを手に入れたんだね?」
「うん!! 今サンチョさんに煎じてもらってる。もうすぐタバサを助けられるよ!!!」
「坊ちゃん!! レックス様!! 出来上がりましたよ!! さぁ、早くタバサ様に!!」
「ありがとうサンチョさん!!」

ボクはタバサの口元にスプーンを持っていき、薬を飲ませようとした。
でもタバサの口は閉じていて、上手く飲ませることが出来なかった…

「タバサ、タバサ!! お願いだよ… 口を開けて飲んでくれよ!!
 こんな時に苦いのはイヤだ、なんて言ってないでよ… タバサ… 飲んでよ…」
404Scherzo:04/04/26 16:05 ID:qjI8Zsaa

みんながこちらを見守っている…
お父さん、お母さん、サンチョさん、オジロンさん、ドリスお姉ちゃん、プックル…

ボクは少し躊躇したけれど、伝説の万能薬を自分の口に含み、可愛いタバサに口移しで飲ませた… 
その場に居たみんなが「!!!!」って反応をしたのが分かって恥ずかしかった…
でも、薬を全部飲み終えるまで、ボクはソレを続けた。2回、3回、4回、5回…
ボクはみんなの前で何回もタバサにキスをした…

全部飲み終えてからしばらくして… タバサはゆっくりと目を覚ました。
「タバサ… おはようタバサ…」
ボクはそう言ってタバサを抱きしめた。

「お、おにいちゃん… どうしたの? み、みんなが見てるの… 恥ずかしいです…」
「ああ、ああ、そうだね… みんな見てるね… 恥ずかしいね…
 でもボクは今、恥ずかしさ以上に嬉しさでいっぱいだよ… タバサ…」




脳内幻想「水編」クリア…(;´Д`)
(・∀・)GJ
もうあんたすげぇよ
続きが気になるよ
もうGJはGJでもグレートジョブだね                             なんだよグレートジョブって・・・・_| ̄|○
407アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 16:49 ID:jw/f7cXt
イイネー
すんごく面白い!GJ狽(゜∀゜)
鯖復活してすぐさま新作が。
鯖落ち中はいい読みタイムかもしれない。

作者によってコリンズとピピンのキャラはかなり違ってくるね
409杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 17:28 ID:ti46nTeI
地味に続き投下

翌朝
「お兄ちゃん。起きて!もう朝だよ!」

タバサはいつもと変わらない様子だった。いや、むしろ今までよりも元気な声で僕を起
こしてくれた。昨日は嫌われたかな?って思ったけどどうやらそんなこともないらしい。よかった。

「あ、タバサ。おはよぉ…。」
「おはよぉじゃないでしょ!早く顔洗ってきなよ。」
「うん、行ってきます…。」
ありきたりな会話が交わされる。ただ一つ違うのはここがグランバニアの寝室ではなく、
チゾットの宿屋だということだ。

「あれ、サンチョは?」
顔を洗ってきたレックスはサンチョの姿が無いことに気づく。
「サンチョなら村の人に聞き込みに言ってるよ。ストロスの杖のありかを知ってる人は
いないかって。」
「あのさ、タバサ。僕たちもこの村のいろいろなところを見に行かない?昨日は全然見れなかったからさ。」
「うん。いいわよ。お兄ちゃん、行こ!」

タバサが元気を出してくれて本当によかった。もし昨日のままだったら僕はどうしようか
と思っていた。でもいらない心配だったみたいだね。

宿屋から出ると、昨日は暗くてよく分からなかったのだが、うっすらと雪が積もっていた。

410杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 17:31 ID:ti46nTeI
「うわぁ。白くてきらきらしてる。」
グランバニアでは冬もあまり雪が降らず、二人にとって雪は本の中の物だと思っていた。
タバサは雪をすくってみる。
「ねぇ、お兄ちゃん。すっごく冷たいよ。」
レックスも雪をすくおうとした刹那、足元が滑って派手に転んだ。
「ちょっ、お兄ちゃん。大丈夫?」
「いてて。これ、つるつる滑るんだね。」
「そうよ。私、知ってるよ。本で見たことあるもん。」
「知ってるんだったらもっと早く言ってよ、いたたたた。でもタバサ、昨日ここに来た
時は雪なんて全然気づかなかったね。」
「うん。暗かったし、疲れてたからだよ。きっと。」
レックスは立ち上がり、あたりを見渡す。

きれいな景色だ。お城のテラスから見る景色とどっちがきれいだろう…。今度、お父さ
んやお母さんにも見せてあげたいな。


続きます。
一つ大きな矛盾に気がつきました。雑談スレにて解説します。
411アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 17:57 ID:jw/f7cXt
>>409->>410
続きキタ──────(゜∀゜)────────!!!
次は下山となりそうだな。
412きむたく:04/04/26 18:33 ID:1ntXBqXL
なんか職人ども調子のってない?


メイビーマジヲタどもキモいんだけど
413アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 18:35 ID:jw/f7cXt
>>412
あげんな。
まあSSも書かずに批評してるだけのコテハンは確かにウザイわな
例の房3人は感想さえつけてりゃいいと思ってるアホだからスルーしろ
下手に叩いて粘着荒らしに変貌されても困る
416DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:04 ID:V440w7+E
昨日UPする予定だった第4話の後編貼りますー。
417Scherzo:04/04/26 19:04 ID:qjI8Zsaa
約束キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
418DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:06 ID:V440w7+E
扉を開け中に入るとそこには参拝者はおろか、神父さえいない無人の教会であった。
開口一番レックスが
「あれ?誰もいないよ?コリンズくん・・・。」
「出掛けてるのかしら・・・。でもこれだと結婚式ごっこできないわね?他で遊びましょ!ね?」
ホッとしたタバサは二人の腕の裾を掴みながらそう答えた。
右手をあごにつけて考えるコリンズ。彼にとってはごっこだろうとタバサとキスするチャンスである。ここでやめるわけにはいかなかったのだろう。とっさに
「しょうがない、レックス!お前神父の役やれよ!」
突然の申し出に驚くレックス。しかし、ここはアレのためだ。と軽いノリで
「うん。わかった!やってみるよ!」
タバサが乗り気じゃないのはわかっていた。彼女のそんな顔が目に入るレックスであったが、教会の祭壇にあがり
「えーでは、今から新郎コリンズくんと新婦タバサの結婚式をはじめまーす。」
「ごっこよ!ごっこ!」
くどいようにタバサがレックスに叫んだ。
「わかってるって。じゃあ二人とも、ここまで来て!」
そう手招きすると、コリンズとタバサはゆっくり祭壇の前まで歩きその足を止めた。
「それでは、新郎コリンズ。えっと、辛いときも、悲しいときも、うれしい時も新婦タバサを妻とし愛する事を誓いますか?」
少したどたどしいレックスの神父役であったが何分3人とも実際の結婚式には行ったことがないので「こんな感じだろう」と思いそのまま式は続けられた。
「おう、誓います!」
419DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:07 ID:V440w7+E
そう言って親指を立ててレックスに見せるコリンズ。その仕草にうなずき、タバサの方を見つめ
「では、新婦タバサ、悲しいときも、辛いときも、うれしい時も新郎コリンズを夫とし、愛し続ける事を・・・誓いますか?」

レックスは複雑な気分だった。たしかに時が経てばタバサは他の誰かと結婚することはわかっている。それにこれは遊びなんだ。
でも・・・なんでこんなにイライラするんだ・・・と。

しばらく間があき、黙っていたタバサも口を開いて
「は、は・・・ぃ。」
「(よーし、よーし!そしてこのまま愛の口付けを〜〜〜!!)」
コリンズの興奮は絶好頂まで詰めあがった!しかし次の瞬間・・・!
「ち・・誓いません!」
小さな身体から力いっぱいの声を張り上げ、静まり返った教会全体に反響するタバサの言葉。二人はうつむくタバサへと目を移す。
そこには大粒の涙をポロポロと落とすタバサが・・・。そして
「ご、ごめんなさ・・い・・ヒック。わたし・・・ヒック・・やっぱり・・出来ない・・グスッ・・。」
両手で涙を拭いながら床に座り込むタバサ。オロオロする男二人はなんとかしてタバサを慰めようとあの手この手を使う
「あ・・・タバサ、泣かないで、タバサ。もうやめるから、ね?コリンズくん?」
「え?あ、ああ。ももも、もちろんだ。わ、わるかったな、タバサ!」
420DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:08 ID:V440w7+E
それでも泣き止まないタバサ。すると入り口の扉が開き、神父の格好をした男が入ってくる。もちろんここの教会の神父であった。
「誰かいるんですか?・・・おやおや、どうしました?お嬢ちゃん。」
優しい言葉をかけながら3人の元へと歩み寄る神父。座り込んだタバサの肩をポンッと叩きレックス、タバサを見てにっこり微笑んだ。
「あ、えっと、その・・結婚式ごっこしてたんだけど・・タバサが、妹が急に泣き出しちゃって・・・。」
そう答えるレックス。すぐ横のコリンズは彼の耳元で
「やばい、勝手に教会はいったこと怒られるぜ?はやく逃げよう!」
と小声で話す。それを聞いてレックスはその場から逃げ出したくなる気持ちを抑えながらこう神父に話す。
「あ、あの。・・勝手に教会に入っちゃって・・・ごめんなさい!」
「バ、バカ!早く行くぞ!」
そう言って走り出すコリンズ。神父は彼を止めることはせず、タバサの頭を撫でたままじっと黙り込んでいた。
「(やっぱり・・・怒られるかな・・・。で、でもタバサを置いて逃げれないし・・・。なんでこんなに泣いてるんだ?タバサは・・・。ど、どうしよう・・・)」
すっと立ち上がる神父とタバサ。まだ泣き止まない彼女だが、レックスの腕の裾を掴んで離そうとしなかった。
その二人を見て再びにっこりと微笑む神父。ゆっくり祭壇へとあがり一呼吸おいて
「君たち、お名前は?」
神父がそう言うとレックスは恐る恐るこう答える。
「レ、レックスです。そして・・こっちは妹のタバサ・・。」
それを聞いた神父。右手の中指でめがねを少しあげると
「コホン、それではこれより神の御名において、レックスとタバサの結婚式を行います。
 まず、神への誓いの言葉を。汝タバサは、レックスを夫とし、すこやかなる時も、病める時もその身を共にすることを誓いますか?」
その言葉を聞くといつのまにか泣くのをやめているタバサ。じっと神父を見つめ、そして
「はい・・。誓い・・ます。」
その言葉にレックスは金縛りにあったかのように動けなくなった。続けて神父は
「汝レックスは、タバサを妻とし、すこやかなる時も、病める時もその身を共にすることを誓いますか?」
421DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:10 ID:V440w7+E
予告もなしに始められたレックスとタバサの結婚式。
先ほどまでレックスの裾を掴んでいたタバサ。いつのまにか彼女の右手とレックスの左手は握られており、その手にギュッと力が入るのを感じる。彼もまっすぐ神父を見つめこう答えた。
「はい。誓います。」

その瞬間、レックスの中のすべての謎が解けた。この心のモヤモヤとした感情。彼女が笑いかけてくれるだけで心のそこから嬉しい気持ちになる自分。先ほどのコリンズとの結婚式ごっこへのイライラ感。タバサに対する妹以上の感情。

そうか・・・僕は・・・タバサのことが・・・

「それでは、誓いの口付けを・・・。」
ハッと我に返るレックス。タバサの方を向くとレックスの顔をじっと見つめている。
「えっと、く、口付けって・・・。」
そう神父に聞くと彼はニコニコして何も話さず二人を見つめる。
「タバサ・・・。」
そう言ってタバサに顔を近づけ勇気を振り絞るレックス。

同じ日に生まれ、父と母を探す旅をし、苦楽を共にし、いつも同じ時間を過ごした二人。
そんな二人が今、一人の男女に戻るその瞬間・・・

すっと背伸びをし、目を閉じているタバサのおでこにレックスは優しく口付けをした。
目をパチクリさせてレックスを見つめるタバサ。そんなタバサに笑顔で答えるレックス。
タバサは顔を真っ赤にしてうつむいた。それでも彼女の右手はレックスの左手を離さない。


422DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:11 ID:V440w7+E
それから、教会の外に出る二人。噴水の横にしゃがみこむコリンズを見つけるとすぐさま駆け寄り
「コリンズくん、ごめんね、一人にさせちゃって・・。タバサ・もう大丈夫だから・・・。ね?タバサ。」
「うん・・ごめんね、コリンズくん。コリンズくんの事が嫌いとかそんなんじゃなくって・・・その・・・。」
言いにくそうなタバサを気遣うように顔を上げてコリンズは
「え?ああ。いいってことよ!そ、それよりオレ様・・先に父上の所に戻ってるから!」
そう言ってコリンズはルドマンの別荘へと走り出した。彼の背中を目で追う二人。
コリンズの姿が見えなくなった瞬間、タバサはレックスに
「お兄ちゃん。」
「ん?」
「今度はちゃんとしてね!」
そしてタバサは走りだす。顔を真っ赤にさせるレックス。
「バ、バカ!」
レックスもタバサを追って走り出した。
「えへへ、約束だよー?」
「う、うるさーい!」
二人は走りながら笑った。

そこで目を覚ますレックス。部屋の窓を開けて広く、青い空を見上げながら
「・・・あれから6年か・・・。あいつ、あの約束覚えてるのかな・・。昨日は・・一方的なキスしちゃったけど・・試練が終わって・・・お城に戻ったら・・・。」

そんな誕生日の出来事から思春期を向かえ、大人への道を歩き始めていたレックス。
兄と妹という概念が強く感じられた頃からだろう、徐々にタバサと距離を置くようになった。しかしレックスは気づいた。自分の気持ちをこれ以上偽ることは出来ないと・・・。

そして・・・試練がはじまる・・・
423DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 19:12 ID:V440w7+E
以上でDQ外伝〜〜約束〜第4話 後編・完

です。
>>423
おお、リアルタイムで遭遇だ。
職人様乙でございます。
425Scherzo:04/04/26 19:15 ID:qjI8Zsaa
自分の気持ちをこれ以上偽ることは出来な(・∀・)イイ!!
426アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 19:19 ID:jw/f7cXt
>>418->>422
キタ───────(゜∀゜)───────!!!
次は試練っすか!期待が高まるー。
続きはゆっくり待ちます。急がなくてもいいですよー。
>>422
レックスにとっては色んな意味で試練になりそうですね。
>>426
それをやるなら>>418-422ですよ、兄貴。
429杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 20:17 ID:ti46nTeI
「ねぇ、タバサも見てみなよ。きれいだよ。」
「下を見るの怖いから見ない!」
「下をじゃないよ。景色だよ。とにかくちょっと見てみなよ。」
タバサは恐る恐る後ろを振り向く。
「うわぁ、きれい…。」
「でしょ?今度、お父さんやお母さんにも見せてあげたいね。」
「うん、またみんなで来ようね…。」

実は七年ほど前に、まだ若い夫婦がこの村でいろいろと世話になったのだが、そんなこ
とを、レックスとタバサが知る由もなかった。

一方こちらはサンチョ
「で、その杖について何か知りませんかね?」
「ごめんなぁ。ちょっと分かんねえよ。でもな、あんたこの山を北から登ってきたんだろ?
今度は南に下れ。下って少し行くと、ネッドの宿屋っちゅうとこがあるだ。そこの宿屋
は旅人が結構立ち寄るからもしかしたらなんか分かるかも知れねえよ。」
「ほ、本当ですか?ありがとうございます。このサンチョ、今日ほど嬉しい日は…。」
「何泣いてるだよ…。」

「あ、サンチョだ。お〜い。」
レックスとタバサが通りかかる。
「レックス様。タバサ様。次の目的地が決まりました。次の目的地は、ネッドの宿屋です!」
430ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/26 20:18 ID:NyNzKnTy
>>414-415
コテハンもつけられない藻前らがいう資格はない。
まあ職人さんがそう思うんだったら出て行くが・・・
前にあいつが言ったようにSSには著者と読者が必要なの、わかる?





場を汚してすまない。でもこれだけはいわなきゃならなかったんだ。
でも3人と抜かしやがるがもう1人はだれなんだろ?
431アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 20:21 ID:jw/f7cXt
>>430
それ漏れの言葉。
だけどあと一人ってだれだろう?
432ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/26 20:25 ID:NyNzKnTy
>>431
まさか盛れらと猫三三をひっくるめてるんじゃあるまいな?
もしそうだったら断じて許さん。
でも職人さんよ、気にいらなければわしは出て行くよ。
433アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 20:27 ID:jw/f7cXt
>>432
まあ、たしかにネコミミと同類は退く。
434ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/26 20:31 ID:NyNzKnTy
>>433
我々も悪質な名無しはスルーすべきだ。
そうじゃないと職人さんが泣く。
それにコテハン侮辱はここでは重罪だ、
とりあえず今はうpを待て。
>>430
そもそもここは馴れ合いスレじゃないんだから、
職人さん意外は特にコテハンは必要ではないんじゃないか?
436アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 20:33 ID:jw/f7cXt
>>434
リョカーイ。
それまでビデオ見ながら待つか。
PS2最近やってねえなぁ・・・・
これ以上やると荒らしの思う壺なんで、本当に失礼しました。
続き待ってます。
438ネジ工場:04/04/26 20:41 ID:RgvPsCB1
次々と神のSSが投下されてる……。
俺も、近くの神社で外国人観光客向けに売られる、変な形の御守りくらいにはなりたいな。
>437
全く関係ないがIDがNy
違法物はUPするなよ
ちょっとあぼーん解除して見た。ありえん議論が水面下でなされていたようだw
441根込みミ:04/04/26 20:51 ID:q22HlIYm
コテハン攻撃は重罪。

おまえいいこというなあ。ってことで、俺をバッシングしているカスども、今後無礼はゆるさん。

報復としてageつづけることになるだろう。いやなら俺様を丁重にもてなせ
すっかり自意識過剰なお子様の跋扈するスレになりましたね
いやならないものとして考えればいいじゃん。
せっかくの良スレなんだからマターリいこうよ。
444ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/26 20:59 ID:dV9xEj/i
444
445アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 21:00 ID:jw/f7cXt
職人サマがupするまでの間、風呂に入ろう。
それでも時間があったらひさびさにPS2でもやろう。
もう少しでプレイ時間100時間だし。
ものすごくSS職人さん増えたねー。いいことだ。
でも連続で読むと確かにどれがどの話かわからなくなってくるなあ・・。
(専用ブラウザは使っていても・・)
(´-`).。oO(誰が作者と作名と双子の年齢整理してあぷしてくれたり・・しないか)

ところで絵描いてる人はおらんのかえー?>385とかいたな。
447根込みミ:04/04/26 21:17 ID:q22HlIYm
>>446
専用使ってるなら、タイトルとか職人さんのトリップとかで抽出すりゃいいじゃん?
>448
ありがと。
いや、ただ連続して読んでると年齢設定とか混乱してくるなあと思って。
キャラがかぶってるから尚混乱しちゃうなあ・・と。
でも、人頼みはよくないかー。すまそ。
450某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 21:49 ID:4jcXT/R/
>>446
レックスクエストって言うくだらない妄想の年齢設定は14歳らしいよ?
しかも作者の名前コロコロ変わるらしいんだ〜
某SS作者とか、レックスクエスト作者とか名乗ってるらしいよ〜?
え〜、マジ〜?コテハンコロコロ帰るのが許させるのは1スレ目までだよね〜?
アハハ〜キモーイ
_| ̄|○
451ネジ工場:04/04/26 21:50 ID:RgvPsCB1
まったりしましょー。
というわけで?変な形の御守りみたいなヤツ投下します。
…でも気休め程度にはなるよね?御守り…
452二人の王子・3:04/04/26 21:52 ID:RgvPsCB1
「…………」
「…………」
歩く、歩く。互いの顔を見る事が、禁忌だとでも言わんばかりに、二人は前だけを見据えて歩く。
「うんうん。タバサとレックスは、本当に仲良しだなぁ」
双子が並んで早足に歩く様子を後方から感慨深い面持ちで眺めながら、ちょっとズレた感想を抱く父親。
ねえビアンカ……。僕達の子供は、二人とも元気に育っているよ。
ああっ!!思い返せば十年前のあの日(略

数日前の一件以来、何となく、顔を合わせる事を躊躇して、一言も言葉を交わせていない双子。
そんな様子に微塵も気付かずに、アルスは独り天を見上げ、目に涙を溜めている。

「(な、なんで僕の隣りを歩くの!?)」
「(お兄ちゃんなんで私の隣りを歩くの…?)」
どんなに一方が前へ出ようとしても、自然とまた並んで歩いてしまっている。
二人は、無意識の内に歩幅を合わせている事に気付かない。横に距離をとる事も思い付かない。

「(僕のこと…
「(私のこと…
嫌いになっちゃんたんじゃないの……?

>450
レックスクエストはバッチリっす(*´∀`)
454二人の王子・3:04/04/26 21:53 ID:RgvPsCB1
グランバニアから再び旅立って、念願のエルヘブンまであと少しだというのに、二人の頭の中はグシャグシャだった。
森の中を2人は黙って進み、その少し後をアルス、サンチョ、そして仲間を乗せた馬車が行く。

「(……はっきりと言われちゃったし…)」
「(やっぱり怒ってる……よね?私が大嫌いなんて言ったから、嫌われちゃったよね…)」
『はぁ〜……』
早歩きがトボトボ歩きになるタイミングも、ため息をつく瞬間もいっしょだった。

「(でも…寂しいなぁ。仲直りしたいな…)」
「…もの…!!…んな…をつけて!」
「(……また手を繋いで歩きたいの…。今夜謝ってみようかな……」
二人は下を向いたまま歩きつづ…

「ああっ!?不用意に近付いちゃだめだ!!!!」
父が必死な声で叫んでいる。
『えっ!?』
二人は、バッ!!と顔を上げた。
なんと、気付かない内にエリミネーターに囲まれてしまっていたらしい!
>>450
自分の書いてる作品にはある程度自信を持ってないと、神クラスの職人でもその内嫌われるよ?
456ネジ工場:04/04/26 21:57 ID:RgvPsCB1
ごめん…これだけ…。
また後で続けたいけど……。
>>450
あなたが精神年齢14歳なら、僕なんて稚魚ですよ!稚魚!


_| ̄|○稚魚……
>>450
てっきり騙りが煽ってるのかと身構えちゃったよ(;´Д`)
458ネジ工場:04/04/26 22:00 ID:RgvPsCB1
はっ!!年齢設定のことだったのか!!
なんて勘違いなんだ……逝こう………
おわったのね んじゃ

>>450
あんたの作品はいいじゃないか
もっと自信持ちなさい!!
作者自体もおもしろいんだし

>>452,454
(・∀・)イイ!!はやく続き読みたい

けど・・・
嫌いになっちゃんたんじゃないの……?

がどうしても気になってしまった・・・・ なっちゃんたんって誰だよ・・・・
揚げ足取ってごめん_| ̄|○
460DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:01 ID:V440w7+E
>>446
えっと、DQ外伝〜約束〜の世界設定は、双子&コリンズが17歳です。
それと、本編以外にもいろいろ妄想SSが出来てたりします。
そちらはご希望があればUPしますー。すんごい書いてて恥ずかしかったけど・・・orz
461杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 22:01 ID:ti46nTeI
>>446
杖探しの話では6〜7歳っていう設定で。
え、それにしては大人っぽい?年齢から見ればまだ小学生なのに?
そんなこと、キニシナイ!!

>>ネジ工場さん
変な形の御守りみたいなヤツなんかじゃなくて、立派な作品ですよ。
う〜ん。見習いたいものだ。
なんか荒らしが多いけどみんな相手にしちゃああかんぞ。
もちろん折れもだけど。
あと>>450、何があったか話してみなさい。
463Scherzo:04/04/26 22:03 ID:qjI8Zsaa
>「…もの…!!…んな…をつけて!」

( ・∀・)「まものだ!! みんな気をつけて!」 で合ってます?
464DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:03 ID:V440w7+E
んでは、約束 第5話UPしますー。
一応次が最終回予定で御座います。
465某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 22:04 ID:4jcXT/R/
>455
わかりました!そ、そうだよな!う、うん!俺の妄想力は凄い!常人の妄想力をはるかに超えている!
・・・・・・・_| ̄|○
しかし神クラスの職人と言われるほどの妄想力となったか・・・・・自覚を持ってがんばって書こう・・・・

>456
いや、貴方の作品かなり面白いって!リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
あとそれ精神年齢じゃなくてレックスたちの年齢でありうわなにをするやm(ry
466アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:05 ID:jw/f7cXt
>>460
17歳が好きだからそう言う設定だったよね?
>>63
にものだ!!みんな火をつけて

      ・・・すいませんでした
               
            O
             ノノ乙
468DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:06 ID:V440w7+E
家族4人そろっての昼食の席。アルスは食事の手を休めレックスにこう言う。
「レックス、食事が終わり仕度が出来たらすぐに試練に出発してもらうけどいいかな?」
その言葉にレックスは
「はい。わかりました。」
二人の会話を聞いてタバサも食事の手を休めアルスにこう聞いてみる。
「え?今日やるの?じゃあお父さん!私、私お兄ちゃんと一緒に行ってもいい?」
突然の申し出に食事を喉に詰まらせ胸元をドンドンと叩くアルス。その横でビアンカが心配そうな顔をしてアルスに水の入ったグラスを手渡す。
その水を一気に飲み干し、フゥと一息ついてアルスがこう答える。
「か、かまわないよ。レックス、どうする?」
レックスは二人の会話を聞いた後タバサを見て
「いえ、僕一人で行きます。ごちそうさまでした、仕度・・して来ますね。」
そう言って席を立ち、部屋をあとにするレックス。すぐにタバサがレックスを追いかけるように部屋を飛び出る。
お城のバルコニーを通り抜けようとする辺りで、タバサがレックスに向かってこう叫ぶ。
「まってー!お兄ちゃーん!どうして一人で行くの?私と一緒なら帰りはルーラですぐお城に戻れるじゃない!」
タバサの方を振り向いてレックスは
「ありがとう。でもこれは、僕の試練だから!」
そう言ってにっこりと微笑むレックス。タバサは無意識に彼の口元に視線がいってしまう。
「そっか・・・。(お兄ちゃんの唇・・・私たち、本当にキスしちゃったのか・・・聞いてみようかな・・・。)」
しばらくの沈黙が続き、
「お、お兄ちゃ・・」
「タバサ!」
二人は同時に呼び合いドキッとするタバサ。レックスは続けて
「なに?タバサ?」
「お、お兄ちゃんから・・どうぞ!」
タバサはすぐさま答えレックスに背を向けた。
469根込みミ:04/04/26 22:07 ID:q22HlIYm
しかしすばらしいスレだ。
正直パンツのなかに射精してしまいようなほど興奮をかんじるよ。
470DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:07 ID:V440w7+E
「うん、この試練が終わって・・・お城に戻って来たら、話したいことがあるんだけど・・いいかな?」
レックスがそう言うと、
(え?もしかして愛の告白?あーだめだ、昨日のことが頭から離れなくて変な妄想ばっかりしちゃうよー!?!)

真昼間からタバサの妄想は暴走していた。頭の中がピンク色だった。
(今はお兄ちゃんの方向けれないな・・・あー顔があついよー!絶対真っ赤っかだ!!)
頭を抑えて右に左に体を揺らすタバサの背中を見てレックスは
「あ、あの・・タバサ?聞いてる?」
その言葉に妄想の世界から戻って来たタバサはこう答える。
「う、うん。わかった。お話・・・待ってます・・・。」
そう言ってタバサは自分の足元をじっと見つめた。

仕度が済んだレックスがアルス王のもとへと足を運ぶ。そこにはサンチョ、オジロン、ビアンカ。そしてピピンが顔をそろえていた。彼らからの激励の言葉を受け、レックスは城を出る。
その後ろ姿をバルコニーから見つめるタバサ。
「お兄ちゃん・・・がんばってね・・・。」

グランバニアを出て東へ歩き始めるレックスを、父アルスの出掛け前の言葉が頭をよぎる。
「レックス、かつての大魔王ミルドラースが倒されてから悪いモンスターはいなくなった。けれども、ここ数年ではまた人々を襲う事件が少しずつであるが起きているのは知ってるよね?くれぐれも自分の力を過信しすぎないように・・いいね?」

レックスはその言葉を何度も頭の中で思い出した。
471DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:08 ID:V440w7+E
そして試練の洞窟へと到着し中にはいる勇者レックス。石像の仕掛け、扉を開けると大量の水が押し寄せてくる仕掛け、不思議な床の仕掛けをくぐりぬけ王家の証が入ってる宝箱の間へと到着する。
宝箱に腰を掛けた男がこちらに気づき手を振っている。それを見たレックスはその男の元へと駆け足で近寄り
「あれ・・・、コリンズくん?どうしてここに・・・?」
此処に居るはずのないコリンズを不思議に思うレックスはそのまま話を続ける。
「ビックリしたよ!そこに入ってる王家の証を持って帰れば試練は終わりなんだ!そうそう、サンチョさんがお祝いにケーキ作ってくれるんだ!お城に戻って食べない?」
コリンズは立ち上がり無言でレックスの方へと歩み寄り彼の背中へとまわる。
その姿を目で追うレックスだが、まずは目の前にある王家の証を取ろうと思い宝箱に歩み寄る。静かな洞窟に宝箱の開くきしんだ音が響き中を見るとレックスは呆然とした。
「あれ?証がない・・・?」
そう言うとレックスの背中を見つめるコリンズが口を開く。
「証って、これのことか?」
その言葉に勢いよく振り返るレックス。コリンズは前に出した右手から王家の証をちらつかせた。
「そう!たぶん・・・それ!でもどうしてコリンズくんが?」
その問いにコリンズは王家の証をポケットにしまいレックスの目を見て
「レックス・・・剣を・・抜け!」
そう言ってコリンズは自らの剣を抜きレックスに斬りかかる!
その一撃を後ろにジャンプしてかわすレックス。彼も背中に背負った剣の柄を握りこう叫ぶ
「ど、どうしたの?コリンズくん!」
レックスの話に耳を傾けようとしないコリンズは続けてレックスを薙ぎ払った!
その攻撃を自らの剣を抜き受け流すレックス。
「ちょ、ちょっと、コリンズくん!・・・本気・・なのかい?」
472根込みミ:04/04/26 22:08 ID:q22HlIYm
正直パンツのなかに射精してしまいそうなほど興奮をかんじるよ。
473DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:09 ID:V440w7+E
にわかに信じられないレックス。しかし彼に考える暇を与えないかのように連続で攻撃を仕掛けるコリンズ。
「(まさか・・・モンスター?ジェリーか!?)」
そう結論を出したレックスは相手がモンスターならば仕方ないと判断し魔法を唱える!
「ベギラマ!」
炎と閃光が地を這いコリンズを襲う!それをジャンプ一番かわすが、しかし、それに追い討ちをかけるレックスの一撃が彼が受け流そうとする剣を弾き飛ばす。
そのまま倒れ込むコリンズの喉元に剣を突きつけるレックス。そして・・・
「だーっ降参だ!レックス、オレの負けだ!!」
コリンズが両手を上にあげてレックスに叫ぶ。
「え?じゃあやっぱり本物のコリンズくん?」
そう言って剣をしまうレックス。立ち上がりお尻を払ったコリンズはポケットから王家の証を取り出す。
「ああ、お前の親父さんに頼まれてな。是非相手をしてやって欲しいって。これが試練なんだとさ!」
コリンズの言葉に驚くレックス。そして取り出された王家の証をもらおうとするとコリンズはこう言う。
「待った!」
「え?」
「さっきのは親父さんからの試練だけど、次はオレからの試練だ!」
「う、うん。」
しばらく沈黙が続く二人。コリンズはレックスの目を睨みつけ
「お前・・・タバサちゃんを幸せに出来るか?」
レックスはその問いに黙りこむ。両手をギュッと握りレックスもコリンズを睨みつけ
「ああ、してみせる!」
その言葉を待っていたかのように笑うコリンズ。そして王家の証をレックスに渡し
「OK、合格だ!これ持って行って来い!」
受け取った王家の証を握り締め、コリンズにうなずいたレックスはそのまま出口へと走り出した。
彼の背中を見送ったコリンズは天井を見えげて
「・・・幸せにしてもらえよ・・・タバサちゃん・・・。」
474もょもと:04/04/26 22:10 ID:my++c313
マンコ
475DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:10 ID:V440w7+E
外に出たレックスはその足を止めることなくグランバニアに向けて走り出す。
足早にアルスの元へと向かったレックスは王家の証を見せ
「グランバニア第一王子レックス。王家の試練より証を手に入れ只今到着しました。」
そう言って証をアルスへと渡した。
「思ったより早かったな、レックス。おめでとう!さあ、これから宴の準備に取り掛かる。
部屋で休んでいなさい。」
そう言ってレックスの肩をポンッと叩く。レックスはタバサを探しに部屋を出た。
この想いを伝えに・・・

同じ頃タバサは、父アルスと母ビアンカの最初の友達プックルの散歩をお城より少し北の湖まで足を伸ばしていた。

静かな湖畔を歩きながらタバサはプックルに話掛ける。
「ねえ、プックル。お兄ちゃん話があるって言ってたけど、なんだと思う?」
その問いにプックルは首をかしげて
「ガルル・・・」
クスッと笑うタバサはプックルの頭を撫でながら話を続ける。
「お前にはわからないか・・・。でももうすぐ帰ってくるんだよね・・・お兄ちゃん・・・。」

再び歩き始めたタバサとプックル。すると森の方から勢いよく飛び出てくる人影が・・・

DQ外伝〜約束〜 第5話・完
476根込みミ:04/04/26 22:11 ID:q22HlIYm
お前にはわからないか・

オマエ??


違和感ありまくり
>>472
オイ!
sageて…。お願い
478ネジ工場:04/04/26 22:11 ID:RgvPsCB1
>>459
なっちゃんたんっていうのは……。
昔親友から奪ってしまった今の彼女のことです…
ごめんなさいごめんなさい…。今日は変な間違いばっかり…。
479苗木OR夢見:04/04/26 22:13 ID:AuvNwUhX
誰が作者と作名と双子の年齢整理してあぷしてくれたり・・しないか

ということで拙者のをうぶ

作者名 「苗木 OR 夢見」

題名     同上

レックス&タバサ 16歳

-----------------------------
現在、夢見中

名前、年齢、性別は同じものの

人物の設定があべこべ。

頼むから最低でもsageだけはしてくれ
だからってsageでなら荒らしていいわけじゃないけどね

>>478
いやいや 本当に揚げ足取りすいません_| ̄|○
そんなの普通気にしなきゃいいんだけど妙に合ってたから
481DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 22:14 ID:V440w7+E
>>466
そうですね。あと、アルス・ビアンカが石になってた期間を「歳だけを取ってる」
って感じで逆算してみたからです。
そうすると自分の中ではアルス34でビアンカ36って感じですね。
そこらへんの設定は約束サブストーリーに関係したりしてます^^
482某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 22:15 ID:4jcXT/R/
DQ外伝もキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
次で最終回か・・・・期待してますんで!いや、マジで!
483アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:16 ID:jw/f7cXt
約束キタ──────(゜∀゜)────────!!!
続きが気になりすぎてしょーがない!
試練の相手がコリンズだという事は予想外だった。
484名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/26 22:18 ID:1ntXBqXL
自暴自棄な馬鹿作者がいたので常時age
485アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:19 ID:jw/f7cXt
>>481
漏れは石になってた期間は歳を取らないものだとずっとおもってた。
>>484

462 名前: 名前が無い@ただの名無しのようだ [sage] 投稿日: 04/04/26 22:02 ID:1ntXBqXL

なんか荒らしが多いけどみんな相手にしちゃああかんぞ。
もちろん折れもだけど。
あと>>450、何があったか話してみなさい。

荒らすなって言ったのになんで荒らすんだよぅつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
>>473
コリンズ(´Д⊂ヽ


ゲーム中の年齢が8〜10、またそれより以前にも両親を探すための冒険があるから
かなり双子の年齢は自由度高いね。
コリンズも双子が生まれる前にマリアたん妊娠→出産なら双子と学年的には同年齢
488杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 22:21 ID:ti46nTeI
じゃあ投下。


「ねえ、サンチョ。そのナントカの宿屋ってどこにあるの?僕もう歩き疲れた…。」
「もう少しです。あとちょっとだけ我慢してください。」

レックス達はネッドの宿屋に向けて山を下っていた。登ってきた洞窟とは違い、下りは主
に山道だった。ただ、傾斜はきつくレックスとタバサの足には少々こたえるものがあった。

「サンチョ。足が痛い…。休憩しよう…。私も、もう限界…。」
「しょうがないですね。じゃあ少しだけ休憩しましょう。」

三人で木陰に腰を下ろす。もう半分くらい来ただろうか。

「グアァァァ…。」
その時、三人の背後で唸り声が聞こえた。それに一番に気がついたのはレックスだった。
さっと天空の剣を身構える。

「魔物?」
それに続きサンチョとタバサもそれぞれ武器を構える。二匹のドラゴンマッドが三人を睨
んでいた。
489杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 22:22 ID:ti46nTeI
レックスの頭の中に、出発前にグランバニアの兵士に言われた言葉が蘇る。
「レックス様。魔物に出会ったらまず弱点を見つけるんです。多くの場合、その弱点は首
です。戦いを長引かせてもこっちが不利になるだけです。ですから一撃で決めるんです。」

そういえば、サンチョも同じようなことを言ってたな…。
そうか、首か…。

今回のレックスは驚くほど冷静だった。落ち着いてドラゴンマッドの首に狙いを定める。
そして、相手の一瞬の隙をついて思いっきり切りつけた。
「ガアァァァ…。」
崩れ落ちるドラゴンマッド。
そしてもう一匹。タイミングは同じだった。同じように隙をつかれて二匹目も崩れ落ちる。

その戦いをただ呆然と見ていたタバサとサンチョ。
サンチョが口を開いた。
「す、すごいじゃないですか。確かにこの間よく見極めろとは言いましたけど、こんなに
落ち着いて弱点に攻撃できるとは・・・。」

あれ、僕もう倒しちゃったの?サンチョやお城の兵士さんに言われたように攻撃しただけ
なのに…。

しかし一番驚いていたのはレックス自身だった。レックスには戦いの才能があった。おそ
らく彼に流れている天空の血がそうさせたのだろう。

「お兄ちゃん、すごい…。」
しかし言葉とは裏腹にタバサは悲しそうな顔をしていた。



続きはまたあとで。。。
490ネジ工場:04/04/26 22:24 ID:RgvPsCB1
>>481
やった!リアルタイムだ!でも次が最終回なんですね…。
ちょっと寂しいけど期待してます!
491Scherzo:04/04/26 22:25 ID:qjI8Zsaa
>475
>森の方から勢いよく飛び出てくる人影

(;´Д`)ダレダダレダダレダ!! コレハ ダレダ!?
クライマックスクライマックス!!
492アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:26 ID:jw/f7cXt
>>488-489
レックス強!(゜Д゜;)
いきなりドラゴンマッド二匹殺っちゃた。
493Scherzo:04/04/26 22:30 ID:qjI8Zsaa
>489
>「お兄ちゃん、すごい…。」

(;´Д`)エ、エロイ…!!

∧_∧
 ( ´∀`)  パシン
   ⊂彡☆))Д´)  >>Scherzo
>>493
耳がずれてるから修復しとくお〜
  ∧_∧
 ( ´∀`)  パシン
   ⊂彡☆))Д´)  >>俺

>>401
「お、おのれぇ… このワシが… こんな簡単に… え、エビ、、プ、、さまぁ… ぐふっ」

エビルプラントさまぁ・・・ だったらどうしよう・・・?(;゜д゜)
496某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 22:33 ID:4jcXT/R/
またリアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
杖探しおつ!レックスツヨ!!
長編っぽくなってきてまいりました!期待しております!!

で、ここまで神がリアルタイムでだしてくると『次はレックスクエストだよな!?』『ああ!ゲマ(・∀・)エロいな』
とか思っているかも知れませんが・・・その、なんだ、ゴメン。まだまだ出来てません・・・・・

明日・・・・の夜・・・には・・・その、上げれると思うんで・・・・・
497Scherzo:04/04/26 22:34 ID:qjI8Zsaa
>494
ヽ(`Д´)ノ Thanks!!

>495
_| ̄|○illi
ぅ わ ぁ…!!!
SS作者の皆様方、ありがとうございます。

まとめますと

『レックスクエスト』  @レックスクエスト作者or某SS作者さま 【双子14歳】
『DQ外伝〜約束〜』 @ペコさま 【双子&コリンズ17歳】
『杖探し』  @杖探しさま  【双子6〜7歳】
『苗木 OR 夢見』 @苗木or夢見さま 【双子16歳】

大好評連載中!!

ですね。
他の方のものせようかと思ったけど漏れがあったら失礼なので
自己申告ぶんだけ・・・

みなさまがんがってください!
499杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 22:35 ID:ti46nTeI
>>496
あせらないでガンガレ!!!
(・∀・)レックエ マッテルヨー
500アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:35 ID:jw/f7cXt
>>496
期待してるよ。
たぶんリアルタイムで見れないと思うが。(つД`)
>>495
エビルアップルさまかも
502アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/26 22:37 ID:jw/f7cXt
あ、何気なく500getしてた。
なんかすみません。
>>495.501
((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

>>496
あせらずじっくりことことがんがれ
応援してるから
504Scherzo:04/04/26 22:38 ID:qjI8Zsaa
>498
俺の脳内幻想の2人の年齢は皆様の感じる年齢で良いかと思い
敢えて年齢は特定しませんでした… _| ̄|○illi イイワケ ジャナイモン…

ただ、大魔王討伐後であるので、10歳以上ってことはヽ(`Д´)ノ マチガイナイ!!
>504
いえいえ、作者の狙いがそれならいいのです。
レスありがとうございます。
妄想しますとも!!
506ネジ工場:04/04/26 22:46 ID:RgvPsCB1
杖探しもキタ━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
どう展開してくのか楽しみですね。
レックスクエストの方もゆっくりやってくださいね。
あと、成長していく二人が描きたかったので僕の双子に年齢設定はありません。今は9歳です。
507杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 22:47 ID:ti46nTeI
今回はタバサメインで。ってかタバサしか出てこない _| ̄|○

お兄ちゃん…。私、守られてばっかり…。
今の戦いでも私は何も出来なかった。
私、お兄ちゃんが強くなるのうれしい。でもなんか複雑な気持ちなの…。
なんか、お兄ちゃんが別のところに行っちゃった感じで。
お兄ちゃんは伝説の勇者だ。
じゃあなんで私は勇者じゃないの?私も、お父さんとお母さんの子供でしょ?
なんで私はお兄ちゃんに何も出来ないの?
悔しい。こんな自分が嫌になる。
自分は妹として兄を支えていこう。そう思っているのに・・・。
でもこうやって自分に自信がなくなったときに、お兄ちゃんはいつも私を心配してくれる。
私に優しく声をかけてくれる。
お兄ちゃん…。ありがとう。
時には勇者なお兄ちゃん、時には頼れるお兄ちゃん。また時にはおっちょこちょいのお兄
ちゃん。
私、そんなお兄ちゃんが・・・、大好き…。


続きは今日中にうpできる、かな?
>>507
(・∀・)イイ!!
けどもうちょいまとめてからのほうがいいかもしれない・・・・
>>508
もうちょいまとめてはってもらった方が見やすいかも って意味です
510杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 23:02 ID:ti46nTeI
>>509
あ、はい。分かりました。
ちょくちょく書いては張ってたんで。今度はある程度まとまったら張ります。
おお
なんだか連載中のSS年齢設定が揃い踏みしたような気がする…ので
もう一度だけカキコ(漏れてたらすみません・・・)

『レックスクエスト』  @レックスクエスト作者or某SS作者さま 【双子14歳】
『DQ外伝〜約束〜』 @ペコさま 【双子&コリンズ17歳】
『杖探し or 杖を探しに(長編覚悟)』  @杖探しさま 【双子6〜7歳】
『苗木 OR 夢見』 @苗木or夢見さま 【双子16歳】
『Scherzo』 @Scherzoさま 【双子10歳以上想像におまかせ】
『二人の王子』 @ネジ工場さま 【双子現在9歳〜成長中】

大大大好評連載中!!
妄想全開執筆中!!
挿絵絵師さん募集中!!
ttp://smcf.xrea.jp/dq5/
にお絵かきBBS&あぷろだあるよ!

ってことでコレくらいにしときます〜。
みなさま楽しみにしてます〜〜!!
512根込みミ:04/04/26 23:07 ID:q22HlIYm
まあエビルプリーストってオチだろ

ピサロとかだすんじゃねーの?
>>512
馬鹿 海老プリンだよ
514Scherzo:04/04/26 23:10 ID:qjI8Zsaa
ピサロか、それもいいな…
エビルプサンじゃないのか
>>515
エビルプサン イイ!
エビルプサンw

(・∀・)カコイイ
エビルプサンワラタwww
519Scherzo:04/04/26 23:15 ID:qjI8Zsaa
(;´Д`)え、エビルプサン… どうやって強そうに描こうか… それが問題だ…
520根込みミ:04/04/26 23:18 ID:q22HlIYm
いちおうsageますけど、ageてはいけない理由がわからん。

納得させてくれればageないよ。堂々とageたほうがいいとおもうのだな。
>>520
世の中のルール全てに理由があると思ってるのか?
みんなが嫌がる事はしない。それが理由じゃ不満か?

強いて言うなら、ageると荒らしに狙われ易いんだよ。
ageるとたくさんの人が見に来てたくさんの人が議論などして荒れる
議論してる自分たちのせいで荒れてると思ってないからさらに困る

作者さんがsageのほうが(・∀・)イイ!!といって ageて欲しくないといっている

ageるとこの板だと特に夏厨、黄金厨などがよってくる

sageとけば間違いないからお願いします
あと板によっては広告がぺたぺた張られて行ってうざい事この上ないしな
524Scherzo:04/04/26 23:31 ID:qjI8Zsaa
>522
ああ、そんな理由があったのかぁ… 知らんかった…_| ̄|○illi
525DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:39 ID:V440w7+E
次回最終回と宣伝しましたが、
案外早く書きあがっちゃったので、UPします。
526Scherzo:04/04/26 23:40 ID:qjI8Zsaa
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!
527DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:40 ID:V440w7+E
その人影は斜面を転げて激しい音を立てた。慌てて振り返るタバサとプックル。
「お、お兄ちゃん!」
そう叫んでうずくまるレックスへと駆け寄るタバサ。
「イテテテ、あ!タバサ!試練・・・おわったよ!」
立ち上がりながらレックスはタバサに笑顔を見せる。プックルがレックスの側まで歩み寄り、頭を足に擦り付け
「フニャ〜、ゴロゴロゴロ」
そんなプックルの頭を撫でながらレックスはニコニコとタバサを見つめる。
レックスの左手の擦り傷に気づいたタバサは彼の手を取り
「ちょ、ちょっとお兄ちゃんケガしてるじゃない!」
「え?大丈夫だよ!これくらい。」
「いいから、診せて!ベホイミッ!」
タバサはあまり得意ではないが回復呪文をレックスの左手にかけた。彼の傷がみるみる癒されていく。

そう、7年という歳月でタバサは苦手であった回復呪文を覚え賢者へと成長していた。

「久しぶりだな・・・タバサに回復呪文してもらうなんて・・・。」
「そ、そうね・・・。」
二人のたどたどしい会話が続き、試練で待ち受けていたコリンズの話に華が咲く。
「えー?コリンズくんと闘ったの?」
「うん、いやー最初はジェリーかと思っちゃってさ!危うくギガデインするところだったよ!」
あんな空が見えない場所でギガデインを使えば洞窟の天井がなくなってしまうのだが、二人はその会話のやりとりにいつのまにか笑い続けていた。
528DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:41 ID:V440w7+E
「そろそろ帰らないと・・たしか祝賀会やるのよね?」
「うん、そうだね・・・。」

湖を夕日が赤く染めていく。少し冷たい風が吹く。二人は立ち上がり歩き始める。
しかし、レックスは立ち止まりじっとタバサを見つめ・・・
「タバサ!」
その言葉に振り返るタバサとプックル。
「なぁに?お兄ちゃん?」
しばし沈黙が続き、彼女の髪が風で湖に吸い込まれるように揺れる。

「その・・・僕たち・・・兄妹だけど・・・好きだって言っちゃ・・・駄目かな?」
「え・・・。」
タバサが驚きを隠せない表情でレックスを見つめる。彼女から目をそらすことなく話を続けるレックス
「僕・・・タバサが好きだ!」
その一言に両目から涙が溢れ出てくるタバサ。思わず口を塞いでしまう。
「う、うそ・・・よね?」
タバサは小さな声でレックスに問いかける。しかしその問いに答えるかのようにレックスは首を横に振った。

「わ、わたし・・も・・・。」
そう言ってレックスの元へ走りだすタバサ。
「わたしも・・・お兄ちゃんが・・好き!」
レックスに飛びつくタバサ。その光景に驚くレックスとプックル。思わず抱きとめたレックスは
「え、え?ほんとに・・?」
その問いに無言でコクッコクッとうなずくタバサ。

驚くのも無理はない。レックスはずっと「タバサはコリンズの事が好きだ」と思っていたのだから。そして彼の腕の中には今、長い間憧れていたタバサがいるのだ。

次の瞬間タバサは顔をあげ、レックスを見つめる。
レックスもタバサを見つめ、二人はごく自然にその唇を重ねた・・・
そんな二人を、夕日が赤く、赤く照らしていった・・・
529名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/26 23:42 ID:1ntXBqXL
定期age
530DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:42 ID:V440w7+E
それから1ヵ月後、今日はグランバニア、ラインハット両国が待ちに待った親睦会。
アルスとビアンカ、そしてサンチョが一足先にラインハットへ到着する。
「あの子達、大丈夫かしら?あとから来るって言ってたけど・・・。」
不安な顔をするビアンカにアルスは
「大丈夫だよ。タバサはしっかりしてるし。あ、サンチョ、先に調理場へ行ってお手伝いして来てもらえますか?」
「はい、王様。では、私は・・」
そう言って調理場へ消えていくサンチョ。
一方、グランバニアでは
「おーにーちゃーん!仕度できた?入るよー?」
そう言ってタバサは扉を開けた。部屋の中ではレックスがいそいそとタキシードを着ながらこう呟く。
「あーなんでこんな日に寝坊しちゃうかなー・・。あ?タバサ!僕のネクタイ知らない?赤色の!」
「もーお兄ちゃん!赤のネクタイなら昨日ちゃんと出して机の上に置いておいたでしょ?」
「あ、ほんとだー!さっすがタバサ!」
「なーにが『さすがタバサ!』よ!私はまだお兄ちゃんのお嫁さんじゃないんだからしっかりしてよね!?」
と話すタバサにレックスは
「え?違う・・・の?」
仔犬の様な瞳でタバサを見つめる。そんなレックスにタバサは顔を赤くして
「バカッ!お兄ちゃんの意地悪!もう知らないっ!」
そう言って部屋を出ようとするタバサを後ろから忍び寄り先に扉を閉めるレックス。
5311:04/04/26 23:43 ID:q22HlIYm
その人影は斜面を転げて激しい音を立てた。慌てて振り返るタバサとセックル。
532DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:44 ID:V440w7+E
タバサは扉とレックスに挟まれ、クルリと彼の方を向く。
「つかまーえた♪」
レックスはタバサに抱きつく。タバサも彼の胸元に顔をうずめ息を吸い込み
「お兄ちゃんの・・・匂い・・・。」
と呟く。それを聞いたレックスはタバサの肩に触れ、引き離しこう言う。
「え?ゴメン・・臭かった?」
それを聞いたタバサは首を横に振り
「んーん、いい匂い!私、お兄ちゃんの匂い大好き!」
と言って再びレックスに抱きつくタバサ。
その姿をコドランとスラりんが頬を赤くして
「グァッ!ガー!(訳:平和だなー)」
「ピキーッ!(訳:だね)」
533DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:45 ID:V440w7+E
二人がラインハットへ到着すると、門番の兵士がこちらに近づき
「グランバニアのレックス王子とタバサ王女ですね?コリンズ王子がご用意されたお洋服がこちらに御座いますので、お着替えいただけますか?」
そう言って案内される二人。タバサがレックスに小声で聞いてみる
「ねぇ、お兄ちゃん。ほんっとーに仮装パーティーなのね・・。」
レックスも小声で
「うん・・しかも衣装は向こうで用意してるんだってね・・・。」
不安になってきた二人は別々の部屋に案内され、そこに用意されている衣装に着替え始める。
一足先に着替えがおわるレックス。タバサの着替えている部屋の前まで様子を見にやってくる。
中ではタバサが衣装に着替え終わり、鏡を見つめながら
「な、なんでメイド服なのよ・・・。しかもサイズピッタリじゃない・・!」
そうブツブツ呟いている。そこをレックスが勢いよく扉を開け
「タバサー!着替え終わったー?」
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!いきなり開けないでよ!」
「ゴメンゴメン、でも・・・かーわーいーいー!タバサ!かわいいよー!!」
そう言ってジロジロ見つめるレックスにタバサは顔を赤くして
「や、やめてよー!すっごく恥ずかしいんだから!でもなんでお兄ちゃんはそんな『村人A』みたいな格好で私はメイド服なのよ!」
後ろを向いて顔を覆うタバサ。レックスは近づきこう呟く
「ねぇ、タバサ。ギュッってしていい?ギューッって!」
両手を広げて待ち構えているレックスを見てタバサは
「な、何言ってるの!ここはグランバニアじゃないのよ?誰かに見られでもしたらどうするの?」
5341:04/04/26 23:46 ID:q22HlIYm
その人影は斜面を転げて激しい音を立てた。慌てて振り返るタバサとプックル。
535DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:47 ID:V440w7+E
小声で囁くタバサ。しかしレックスはニコニコしながら
「大丈夫、それともタバサは僕にギュッってされたくないの?」
と答える。その天使のような悪魔の笑顔にタバサはいつも振り回されていた。それでもタバサは真っ赤な顔でレックスに
「さ、されたい・・・です。」
と言って胸に飛び込む。
「(これでいいのか・・・私・・・。)」

しばらくして部屋を出てくる二人。タバサは気づかれない様にレックスの歩幅に合わせてついて行く。これ以上二人の間に距離が出来ないように・・・。


DQ外伝〜約束〜 最終話・完
最後が駆け足過ぎる。
さらにアツアツのセックルシーンがない。
537DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:49 ID:V440w7+E
と、以上でDQ外伝〜約束〜は終了です。
読んでいただいた皆さん、ありがとうございました!

また何か書いた時にはUPさせてもらいます!
タバサ「ん?どうしたレックス?こんなオチンコ立たせちまって・・・」
レックス「いやーあん。タバサの意地悪・・」





うひゃーーーーーっもえるわああああああああ
>>535
鼻血でそうなくらいGJ・・・(´д`)b

しかし、だ・・・。
このスレでこいつは禁句、なのかもしれない・・・。
だが、寝る前にあえて一言、言わせてくれ・・・。



この二人、本当に幸せになれるのかな・・・?(゜д゜)


ごめん、おやすみなさい・・・。
540杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/26 23:50 ID:ti46nTeI
>>ペコ氏
本っ当に乙!乙!乙!乙!

>>528のシーンめっちゃ気に入った!

ペコ氏目指して俺もがんばるぞ!
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
次なにかの時まで期待して待ってるよー

で前から気になってたんだけど
>>526の名前ってなんて読むの
ムチですまそ・・・_| ̄|○
542某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/26 23:51 ID:4jcXT/R/
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
ちょっ、これ、萌え・・・・(°Д゜)∩{オカーサ−ン
いや、綺麗にまとまって見事なSSですた!
さあ、俺も書くぞ〜!!
543DQ外伝〜約束〜@ペコ:04/04/26 23:52 ID:V440w7+E
>>539
あ、あまりエチィ場面は書けなくって・・・。精進します(ぇ
544Scherzo:04/04/26 23:54 ID:qjI8Zsaa
>ペコ氏
(;´Д`)あぁぁぁぁ… 1つの物語が終わってしまった…
寂しい限りでありますが、本当にお疲れ様でした!!

>541
これは「スケルツォ」って読みます。
「しゃれ」とか「冗談」を意味します。
>>542
顔文字がひどいことにw
保存しとこう

>>544
(・∀・)ほう勉強になりますなぁ さんくす
546(°Д゜)∩:04/04/26 23:57 ID:q22HlIYm
これいいね。もらっておく。
547(° Д゜)∩:04/04/26 23:58 ID:q22HlIYm
このほうがいいかな?
>ペコ氏
GJ
ひたすらに萌えを求め続ける俺はあなたのSSがとても好きだ。
ありがとう。萌えた。
普段感想はあまり書かないんだが、今回は書かずにはいられなかった。
>ペコ氏
ありがとうありがとう、こんな感動萌えな話を読めてぼかぁ本当に幸せ者だ。
少し切なくなる話もあってはまってしまった僕はリアルの双子の片割れである妹にされたキ・・・
を思い出しウワナニヲスルヤメロ、とにかく良かった感動をありがとう。
新連載待ってるよ

不謹慎かもしれないがご勘弁を
どうして漏れのレスで止まるのか…orz

最後に作者方へメッセージを…

レックスクエスト作者>勇者が姫を救う、という今では何気ないストーリー形だがこういうところでどれだけ勇者レックスを引き立てられるかが勝負ですぞ。
真の敵との対峙も期待!

杖探し作者>ストーリー中まさに山あり谷ありですな。
行動とは裏腹に感情が双子に芽生え始めているのが気になる。
なぜ女の子はあのとき寂しい表情を見せたのだろうか。
今後の動向に注目したい。
続きは以下にてw
  |    _、_
  | ヽ( ._ノ`)ノ  >>551
  | へノ  /  残念私のおいなりさんだ
  └→ ωノ
553ネジ工場:04/04/27 00:52 ID:lI5s2szW
>>ペコさん
なんてグッドなんだ!!!!今はゆっくり休んで、気が向いたらまた書いてくださいね!!
では……ほんの少し続きを投下。
554二人の王子・3:04/04/27 00:53 ID:lI5s2szW
不用意に至近距離に近付いてしまった上に、初めて見る魔物のため、タバサは体が動かせない。
「あ……あ…」

ズ…ギュゥゥンッ!!!!
足をガクガク震わせるタバサに、無慈悲な鉄斧が振り下ろされる。

「ダメだぁっ!!」
ドン!!
とっさにレックスが肩を押し後ろに倒れた為、致命傷だけは免れることができた。
しかし……

「う……くうっ…!」
タバサの腕に7p程の赤い線が走り、次の瞬間パックリと開いた。
小さく真っ白な腕を、傷から溢れる新しい血が、鮮やかな赤に染める。

「…よくも…よくもやったなぁ!!!!」
タバサの血を見て激昂したレックスが、凶刃を放った相手をキッと睨み、すぐさま居合い抜きの要領で斬りつける。

ズバグァッッ!!!!!!
怒りが雑念を吹き飛ばした故に、勇者の戦いの遺伝子は、天空の剣の威力を更に研ぎ澄まされたものへと変えた。

グラァ……バタン!!
レックスの一撃はエリミネーターを、断末魔さえ上げさせずに葬り去った。
555二人の王子・3:04/04/27 00:55 ID:lI5s2szW
「…こんな手応え、初めてだ。けど、僕独りで残りを倒せるのか!?」
剣の柄をギュっと握り、残りの三体に焦った視線を向ける。

レックスは、怒りと焦りのため忘れていた。
後ろに控える、頼もしい男の存在を。
タバサを愛する、もう一人の男の存在を。

「…タバサを傷つけてしまったんだね」
「お父さん!」
レックスは声の主を見やる。そう、最強の父親がついているのだ。
…しかし、不気味に微笑んでいる。

「ふふ…、ふふふ……」「お、お父さん…?」
レックスは、怒った顔より怖い父の笑顔を、初めて見た。

「ふふふふ……君たち、この森で今日まで生きてきた事を………天国でもしっかり覚えておくんだよ……」

エリミネーターBは怯えている!
エリミネーターCは怯えている!
エリミネーターDは怯えている!
レックスは怯えている!
556二人の王子・3:04/04/27 00:59 ID:lI5s2szW
「じゃあ…いくよ…………作戦変更っ!!全員まとめて『ガンガンいこうぜ』っ!!!!」
「お…おーーっ!」
「ほいきた坊ちゃん!」
皆に呼びかけた瞬間、アルスはもう攻撃の体勢に移っていた。
アルスとサンチョも、遅れまいと続く。

「かわいい娘を傷物にしやがって!!バ・ギ・ク・ロ・スゥッ!!!!」
「黒焦げにしてやるっ!ライデイ〜ンッ!!!!」
「ええっと、ええっと…。め、メガン……」
「そ…それは……だめなの……」
大量の血を流しながらのタバサの突っ込みのために、サンチョは木っ端微塵にならずにすんだが、勇者とその父の凄まじい攻撃呪文は、3体のエリミネーターの肉体をいとも簡単に滅ぼした。
557ネジ工場:04/04/27 01:05 ID:lI5s2szW
少なくて申し訳ないけれど、ここまでです。
続きはまた明日にでも……。
558ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/27 01:09 ID:MeJSgj/s
>>557
ありがとう。
感想向こうのスレに書いとくからな。
559夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 01:10 ID:J31skXPK
やぁやぁ 投下します
560ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/27 01:14 ID:MeJSgj/s
>>559
どうぞ!
>>559
どしたの?
規制かなんかされた?
562夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 01:16 ID:J31skXPK
さきほどまで身を寄せて体を温めていたというのに、暖かいスープが差し出される。
この天の皮肉かと思ってしまう。
盗賊たちのアジトとはテント。移動式家屋だった。
ころころと尾場所を変え、ラインフェルトの目を掻い潜っているという。
頬に傷のあるもの、隻眼のもの、盗賊らしい面々が顔を揃える。
バカ呼ばわりされていた槍の男にもその左腕にくっきり刻まれた傷の痕が見える。
修羅場を数々くぐって来たのだろう。
「みんな人相悪いけど、気はいいやつらだから安心して」
居心地の悪そうな王女に声をかけるドリス、荒くれ者を統べる器量の深さが伺えた。
「さあ、込み入ったその事情、聞かせてもらうわよ」
レックスはパパス王捕縛についてを事細かに話した。
「自分の国の悪口なんか言いたくないけど言わなきゃ気がすまないぐらい酷い話ね」
話を聞き、憤りを感じたドリス。
「王子の奴、とうとう国の誇りもなくしちまったんだねえ」
「で、どうするの?やっぱ乗り込むわけ?」
「そのつもりだけど・・・・・・」
「危ないねえ、王子は一筋縄じゃあいかない奴だよ。策の一つや二つ練ってかないと」
「どう?ここは一つあたいらと手を組まないかい?」
「手を組む?」
「そう!あたいらもあの王子には借りが沢山あるからね。」
ニヤリと憎しみのこもった笑み。よほど酷い目に遭わされたのだろう。
「あたいらもただ盗賊家業やってたわけじゃないよ。」
「いい案があるんだ、耳をかしな」
レックスは言われるままに耳をかた向けた。
563夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 01:34 ID:J31skXPK
ラインフェルト。パパス王が囚われし監獄。 今まさにタバサ王女は父を救うべく一人、その城に赴く。
グランの王女といえば衛兵は慌て飛び跳ね、急いて謁見の間に招かれた。
「こうして顔を遭わすのは初めてだったなタバサ王女。お守りを連れずとは勇ましいことだ。」
パパス王を捕らえた首謀者、ラインフェルトの王子。 ふてぶてしく笑い、タバサを舐めるように見る。禍々しさに満ちていた。
「父上を帰していただきに参りました。」
その視線にさらされてもなお気丈なタバサ、口調もはっきりしていた。
「ほう、ではその条件はすでに承知だと言うことだな?」
「あなたがなぜわたしを妻に望むのか知りませんけれど、わたしがあなたに心開くことはありません」
「それもまた・・・かまわぬ」
禍々しさに磨きがかかる。
「あなたがわたしにどんな仕打ちをしようとも私は靡きません。わたしには伝説の勇者様が居るから」
「ほう。その勇者は今どこに?」
「私の心の中よ」
「心の勇者か、傑作だな。その勇者は君の心に居て君をどう守る?」
戯言。そう王子は笑う。気丈に振舞うのは殻に篭ったからなのだと・・・。
「いつでも必ず守ってくれるわ。そして今もね」
二人の話を割り込み、衛兵が叫んだ。
「王子!城門に賊軍が!!」
砂漠の雌狐ドリス、悪しき体制を破らんと挙兵。
「場の悪い奴らだ。者ども蹴散らしてまいれ!」
王子は檄を飛ばす。ラインフェルトは一気に慌しくなった。
「盗賊が勇者というわけか。話にならんな。」
王子はタバサに歩み寄り、その腕を取ろうと伸ばした。
「王女には触れさせない」
その手を払う者、それはレックス。
「貴様、何処から湧いた?」
「僕の事より、目の前に起こっている事をもっと気にしたほうがいいよ」
王子が周りを見回すとそこにはパパス王が王女に横に立つ。
「一体どういうことだ!?」
「年貢の納め時だということだよ、ライフェルトの王子」
パパス王はよろめきながらも吐き捨てる。
すべては王女が現れる一刻前に遡る。これはドリスが考えた策略だった。
564夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 01:45 ID:J31skXPK
タバサ王女が入城する一刻前、レックスはすでに城に潜入していた。
気づかれること無く城に潜り込みパパス王の救い出す。それがレックスの役目だ。
「君は?」
鎖につながれ、火傷と鞭の痕が痛々しい。
グラン王パパスは現れた少年に問うた。
「僕はレックス。タバサ姫の命により、あなたを救いにやってきました」
「何、タバサが!?」
「はい、姫はまもなくこの城に訪れます。」
「なんだと!?そんな事をすればあの子は・・・」
「今は詳しくお話できませんが・・・、さあ少しお下がりください。」
レックスは稲妻の剣を抜き、鉄格子を一太刀で切り裂く。頑丈な鎖も鉄格子と同じ運命を辿った。
「行きましょう!」
パパス王はレックスに従った。娘の身が気がかりだ。
牢を抜け、長い一本の通路には気を失った兵士達が情けなく転がる。
「大したものだな。まだ若いというのに・・・」
パパス王は少年のその強さに感心した。
駆ける二人の前に矢が降り注いだ。
「そこ、おとなしくしていただきましょうか」
矢が放たれたその先、男が一人。その顔はレックスのよく知る人物に似ていた。
その人物とはサンチョ。育ての親。皮肉なめぐり合わせといえた。
565夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 01:48 ID:J31skXPK
というわけで今宵はここまで。
GWには苗木に戻ります。
566ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/27 01:54 ID:mgFvY1SJ
>>565
乙。そろそろGWか・・・

また書くこと増えたな・・・。
「お、おのれぇ… このワシが… こんな簡単に… え、エビ、、プ、、さまぁ… ぐふっ」
エビルプックル?
エビルアップル?

たしかに序盤のアプールの強さは尋常じゃないが
>>567
そこでエビルプサンですよ

てかその話題は結構既出
569ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/27 01:58 ID:mgFvY1SJ
>>567
段違いな強さのヘルバトラーからして4ネタと思われw

やはりエビプリか・・・。
>>564
(・∀・)イイヨ!!(・∀・)イイヨ!!
キャラの絡みにクロスオーバー作品的面白さを感じる。
571夢見 ◆hpyis3NadU :04/04/27 02:21 ID:J31skXPK
クロスオーバーとはオーバーなw   なんつってな
なんか嬉しいなぁ、いい言葉いただけますた。

ほんの生き抜き的に一言

書く上で、音楽がすぎやまこういち氏ではなかったらというイメージでやってます。
誰にあてはめてえるかはノーコメント。

すぎやま氏は大好きなんだけどね。
それは座談スレでやるべきだったかな、スマソ
572385:04/04/27 13:55 ID:04GfksfJ
>>446
遅レス気味だが、俺の絵には期待しないほうがいいですよ('A`)
レポート用紙やらルーズリーフにシャーペンで落書きした程度のもんですから。
おまけに萌えないと評判の鳥山風ですし。
FF・DQ板SS,小説スレ批評スレ
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1083041110/l50

正直、ここは批評スレが別にあるからいらねえとは思うが・・・
574 某SS作者 ◆H1XKjaMoh6 :04/04/27 15:38 ID:iJT9BufC
みんなすまん。
急遽勤め先が変わったんで、当面SSを糖化できる時間がなくなりますた。
楽しみにしてくれていたみな、すまない。(ってだれも期待してないか・・・)

しばらくはROMに徹することに鳴りそう。うわああああwせdrftgyふじこlp;
575ミスターサタン ◆SATAN/sw5s :04/04/27 16:39 ID:cbApNfEn
>>574
漏れは期待してっぞー!
また戻ってくるんだぞー!
>>574
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 そんな馬鹿な・・・
とっても楽しみにしてたのに  おちついたらまたお願いします
577アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/27 17:16 ID:2tPetOWW
>>574
あんまり後ろ向きな事いっちゃ駄目っすよ。
578杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 17:22 ID:V/ZWurud
>>574
レックエ楽しみにしてたのに〜。
仕事が楽になったら、待ってますよ。
579ネジ工場:04/04/27 17:27 ID:lI5s2szW
>>574
あぁ、残念だ…。お仕事忙しいのね…。
…皆が少しでも元気でるように、>>556の続きをのそっと投下だ!
580二人の王子・3:04/04/27 17:28 ID:lI5s2szW
「分かったかい!僕の子供達を傷つけたら……。皆こうなるんだからね!!」
アルスは、わざと大きな声で森に向かって言った。

身を刻む巨大な竜巻と聖なる雷の威力の前に、
跡形もなく消滅してしまった覆面ビキニを目撃した森に潜むほとんどの魔物は、アルスの言葉を聞きパーティの周辺から慌てて逃げた。

腕を押さえたタバサが、レックスに歩みよる。

「……あの、ありがとう…」
「……別に、いい」
ちがーーーうっ!!!!
「……お、お父さんにホイミしてもらおっと…」寂しそうな顔で、タバサは父の方へ行ってしまった。

違うんだーーっ!!!!
本当ならここで……
『危ないところだったね。それよりさ……君と仲直りがしたいんだ』
とか言いながらさり気なく肩を抱いて、優しくホイミをかけてあげるはずだったのに…。
バラが一輪あれば、もあべたーだったのに…。

ピピンに教えてもらった、『女の子と仲直りする10の方法』を頭の中で繰り返しながら、父に近付くタバサにやるせない視線を向ける。

581二人の王子・3:04/04/27 17:29 ID:lI5s2szW
「お父さん……ホイミかけて…」
「ああタバサ!!こんなに血が出て可哀想に…」
アルスは、目線の高さを合わせるようにタバサの前にしゃがみこみ、少し長めに詠唱した。

「ホイミ!」
「ありがとう…」
「ベホイミっ!!」
「わあ、もう平気…」
「ベホマぁっ!!!!」
「お、お父さん……?」狂ったように回復呪文を浴びせるアルス。娘の血を見て混乱したようだ。
「き、キアリ〜!!」
「坊ちゃん、それは毒治しの呪文……」
「じ、じゃあ…………。そうだ!!め、メガザ…」「それはダメなのっ!」「坊ちゃん!!命を粗末にしちゃいけませんっ!!」
本日2回目となるタバサの突っ込みと、5分に渡る、なんだか説得力のないサンチョの説得のおかげで、間違った自己犠牲の精神をなんとか押し留めたアルス。
落ち着きを取り戻した声で、仲間達に告げる。

「エルヘブンまであと少しだけど、もう日が暮れる。夜の森は迷いやすいから、今日はここで野宿にしよう」
そこまで言って、今度は馬車へと声をかける。
「それと…ピピン!パペックと一緒に見張りに立ってくれるかい?」
「はいっ頑張ります!!」
582二人の王子・3:04/04/27 17:30 ID:lI5s2szW
…森は、静寂の夜の世界に包まれた。

「はぁ…。僕って本当におバカだなぁ…」
馬車の中、隣りでスヤスヤと寝息をたてる妹を見ながらレックスは考えていた。
「ん……ムニャ…」
痛みはすっかり引いたのだろう。幸せそうな顔のタバサは、夢の世界に浸っている。

「(せっかく仲直りのチャンスだったのに………『別に、いい』だもんなぁ…)」
どうやら、先ほどの自分をまた反省している様子である。

「(もう仲直り出来ないのかなぁ…。僕が悪いんだし、仕方ないかな……でも!!)」
と、レックスは目をキリッとさせた。

「(僕が嫌われたとしても!!あの子がタバサに相応しいやつかどうか確かめないと!!)」
結論が出たレックスは音を立てないないように、そっと起きあがる。

そして、お気に入りのリボンや自分があげたツルツルの石が入っている、タバサの秘密の宝箱(普通の小物入れなのだが)に、そろりと近付く。
583アキーラ ◆v/5.DTWrNE :04/04/27 17:34 ID:2tPetOWW
>>580
比較形がでてきた。w
ネタとしては笑えたよ。
584二人の王子・3:04/04/27 17:35 ID:lI5s2szW
「きっとこの中に………あった」
小さな蓋を開き、あの少年と戦士の絵をすっと取り出す。
「多分サンチョなら、この子が誰だか分かるはずだよね……」
本来の持ち主であるサンチョは、馬車の外でレックスの父アルスと焚き火を囲み、寝る前の一杯を酌み交わしている。

「そ〜っと、そ〜っと」入り口の布を開いて、ひんやりとした空気を顔に感じながらレックスは外に出る。


「……うん?どうしたんだいレックス?怖い夢でも見たのかい?」
少し思い詰めた表情の息子が馬車から出て来たのを見て、酒でちょっぴり赤くなった顔のアルスが心配そうに聞く。
「ううん…心配しないでお父さん、そうじゃないよ。ちょっとサンチョに聞きたい事があるんだ……」
585二人の王子・3:04/04/27 17:37 ID:lI5s2szW
それを聞いて、ポクポクの赤ら顔のサンチョが聞き返す。
「おや、私にですかな?なんでしょう、レックス様?」
「これを見て欲しいんだけど…」
意を決したレックスが、絵を持った右手をサンチョに差し出す。

「こ、これは……」
思わず言葉を失う。無くしたと思っていたその絵を見て、サンチョの目に涙が浮かぶ。
ぎょっとした表情で、泣き出したサンチョに早口でレックスがまくし立てる。
「ご、ごめんねサンチョ!ぼ…僕が勝手に持っていっちゃったんだ!!」
とっさに妹をかばう。

「それでさ…この子はどんな子かと思って……。ねぇサンチョ、優しい子なの!?例えばさ…タバサをしっかり守ってくれるような子かなっ!?」
焦った口調でレックスが問う。

その言葉を聞いたサンチョは、涙を拭いてにっこりとして答える。
「もちろん、とっても優しい男の子ですよ。それに…今でもちゃんと、タバサ様を守っておられますよ…」
そう言って、全く話についていけずポカーンとしているアルスを指差した…。
586二人の王子・3:04/04/27 17:39 ID:lI5s2szW
『へっ?』
サンチョの言葉が理解できず、親子は顔を見合わせた。
そして、あっ!と驚いた表情に変わるレックス。
「こ、この子って………お父さんが子供の頃の絵なの!?」
「な、なんだなんだ?」全てを理解したレックスと、まだなんの事か分かっていないアルス。

「ほら坊ちゃんも……ご覧ください…うっうっ…」
「どれどれ………あ…」渡された絵を見た途端、アルスの表情に懐かしさと寂しさが浮かぶ。胸の中にジンワリとした痛みが広がり、
まだ幸せだった少年の日の思い出が、頭の中を駆け巡る…。

「これ…あの時の………『しゃしんの箱』の時の……絵なんだね」
…そう呟き滲む視界で、強くて優しかった父と、まだなんの悲しみも知らない無邪気な自分の笑顔を見つめる…。

587二人の王子・3:04/04/27 17:40 ID:lI5s2szW
「そっか…タバサが好きになるはずだよ。そっか……お父さんと…お爺ちゃんなんだね…」
二人と同じように、レックスの目にも涙が溜まる……。
3人とも、もう二度とは戻らないその光景を、暫く無言のままに眺めた。

「助けてぇっ…………………ごふっ!!」
遠くから聞こえてくる若い男の悲鳴も、耳には入らなかった。
涙は流しているが、暖かい何かが、3人の胸の中を満たしていた。
夜は優しく更けていく。



「おはよう!!今日もいい天気だね〜」
「あ…お、おはよう………お兄ちゃん…」
昨日とはまったく違う態度の兄に、少し不安そうにタバサは挨拶を返す。

588二人の王子・3:04/04/27 17:43 ID:lI5s2szW
しばらく歩いてから、困ったような表情で、そっと兄に言う。
「…あの……この前大嫌いなんて言って……ごめんなさい…」
言い終わらないうちに、タバサの大きな瞳から涙がポロポロこぼれる。

「あはは!全然気にしてないよ。それよりさ…」涙を拭ってあげながら、続ける。

「…久しぶりに、手をつないであるこっか!」
「え……う、うんっ」
タバサの泣き顔が、一瞬にしてぱぁっと笑顔に変わる。
タバサの柔らかい手を握って歩きながら、レックスは思う。

しばらくあの絵の少年の正体は黙っておこうと。アルスとサンチョにもそう頼んだ。そして…
(いつか、僕がお父さんよりも優しくて強い大人になったら……その時に教えてあげるんだ!)

なんだか走りたくなった。
「ほら、行くよっタバサ!」
「ああん!そんなに引っ張らないでよぉ」
笑顔で双子は進んでいく。
後ろでは、頼もしい父親が優しく見守ってくれている。
母なる聖地、エルヘブンはもうすぐだ。


……ちなみに、昨晩ピピンとパペックが繰り広げたゴーレムとの死闘は、また別のお話し。

〜二人の王子・3完〜
589ネジ工場:04/04/27 17:45 ID:lI5s2szW
ふう、ながい第3幕がやっと終わりました。
感想やダメ出しなど、教えてくれたらうれしいです……。
590杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 17:53 ID:V/ZWurud
>>ネジ工場氏
乙!感動した!
みんなすごいよ・・・。俺もがんばろ!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
マッテました!
乙です!
杖探し氏のSSも期待してます
マターリガムバッてください。
このスレにはなぜこんなにも神がいるのだ!
けしからん!!
だからもっと書いてくださいまし!!!
593 ◆0TYmCQN0xs :04/04/27 18:09 ID:ve7VJxWp
マコ様、マコ様、マンコ様、マコ様、マコ様、マンコ様、眞子様。
594某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/27 18:26 ID:u3pmVkwm
>574
へ?お、俺まだ書くよ?今現に書いてるよ?
あ、あれぇ?俺にはもう転勤なんて素敵に胃を破壊する言葉などない自由の翼を持ったフリータのはずじゃあ・・・・


595Scherzo:04/04/27 18:29 ID:TBP+KVB4
>素敵に胃を破壊する言葉

ワラタ
しかし安心しました…
つーか、トリップ違うのに気が付かない阿呆にはトリップあっても意味無いな
597Scherzo:04/04/27 18:34 ID:TBP+KVB4
じゃあ一瞬信じた俺はアフォっす…('A`)
598ネジ工場:04/04/27 18:40 ID:lI5s2szW
>>594
今の今まで本物だと思い込んでた、僕もまたアフォ…… ('л`)
ネジ工場GJ!(`д゜)b

こういう話は大好きだぁ・・・。
600杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 18:45 ID:V/ZWurud
今まで本物と信じてた・・・。

でもレックエ終わんないでよかった!
601ペコ:04/04/27 18:47 ID:dpmqIzoA
ネジ工場氏GJです!
このスレ見るの習慣になりつつまります・・・w
602ネジ工場:04/04/27 18:58 ID:lI5s2szW
みなさんありがとう。
春場所の力士の汗が蒸発して、雲を作り、やがて梅雨がくるように……、みなさんのお褒めの言葉が、僕に意欲を与えてくれます。
>>602
それはちょっと…ウホッ!や(ry とも言えない表現ですなぁ
604名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/27 19:06 ID:cbApNfEn
鯖落ち警告!
ただちに避難して下さい。
ウホッ、いい職人達!
頑張ってくだつぁい!
>594
ぼ、ぼっちゃん。よくぞご無事で帰ってこられました!
このサンチョ、今日ほどうれしいことはありません!!
うっうっうっ・・・。

(つд`)ヨカター
某SS作者◆H1XKjaMoh6
レックスクエスト作者◆CFbBJSZQHE
>>594は、某SS作者◆CFbBJSZQHE

どゆ事?
全員同じ人?
>607
一番上だけ偽者だよ。トリップ同じなのはどっちも本物。
そゆ事か〜
ビヒッ゙タョ・・・
>>608サンクス!
610杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 19:56 ID:V/ZWurud
じゃあ連続投下します。
かなりたまってたんで・・・
611杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 19:57 ID:V/ZWurud
「なんか休憩とったのに余計疲れちゃった…。」
「そうですね。ネッドの宿屋まで休憩をとらずに行ってしまったほうが安全かもしれませ
んね。」
「うん、じゃあそうしよう!タバサもそれでいいよね?」
「う、うん。いいよ!」

タバサも一生懸命元気な素振りを見せている。いや、自分の気持ちを整理出来て本当に元
気になったのかもしれない。


歩くことそれから数時間。
地面の傾斜が急に緩くなった。どうやら山は下りきったようだ。
「見て、タバサ。僕たちあんな高いとこから下ってきたんだね。」
今下ってきた山の頂上を指差しながらレックスが言う。
「うん。今考えるとすっごい高いとこだね。高いとこ怖いです…。」
「あはは、タバサは怖がりだなぁ。」
「お、お兄ちゃんのいじわる〜!」
「ははは、仲がいいのはいいことですね。おっ、あれがネッドの宿屋じゃありませんか?」

だだっ広い平原の中央にぽつんと一軒だけ立つ家。おそらくあれがネッドの宿屋だろう。
この辺りには他にそれらしき建物は見当たらない。
レックスが走り出した。それに続けてタバサとサンチョも。
一番に着いたレックスが、勢いよくその建物の入り口のドアを開けた。
612杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 19:58 ID:V/ZWurud
「こんにちは〜。」
「あ、いらっしゃい。お坊ちゃん一人かい?」
サンチョとタバサも遅れて到着した。
「ぜぇ、ぜぇ、レックス様速いですよ…。あ、それよりここがネッドの宿屋ですか?」
「はい。そうですが…。みなさんお泊りですか?」
「いや、ちょっとここのオーナーのネッドさんとお話があって。」
「あ、オーナーならこの建物の裏にいると思いますよ。」
「分かりました。ありがとうございました。」

三人で建物の裏に回る。そこにいたのは一人の老女だった。
サンチョが尋ねた。
「あ、あなたがネッドさんですか?」
「私がネッドだよ。あんた、私の知り合いかい?歳をとると物忘れがひどくていかんな。」
「あの、ちょっと聞きたいことがあってですね―――」
サンチョはここに来た理由を話し始めた。

「ねぇ、タバサ?こういう話は長くなるから他のところ行かない?」
「ダ〜メ!ちゃんと話聞いてないとあとで困っちゃうよ。」
「そ、そっか…。」

怒られちゃった…。でも僕が話をちゃんと聞かないでみんなに迷惑かけるの嫌だからちゃ
んと聞いてなきゃね。

レックスも話に耳を傾ける。

「ストロスの杖?聞いたことも無いね。ここは結構旅人が泊まっていくけど誰もそんなこ
と喋っていかなかったな。」
「そうですか…。じゃあ何か言い方法はありませんかね?その杖を見つけるための。」
613杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 19:59 ID:V/ZWurud
「う〜ん。あ、そうじゃ。海に出て北へ行くと、オラクルベリーという大きな町がある。
そこへ行けば何か見つかるかも知れんな。いいか?海へ出て北じゃ!」

あ…。
三人で顔を見合わせる。僕たち、船持ってないや…。

「そ、その顔は…。さてはおぬしら船を持ってないな?」
「は、はい…。私たち、グランバニアから歩いてきたんで…。」
「もし、杖が他の大陸にあったらどうするつもりだったのじゃ?」
「え、そ、それはですね…。」

まごつくサンチョ。それを見てくすくす笑う二人。
「サンチョも結構ドジなとこあるね。でも、どうするつもりだったんだろうね?」
「分かんない…。っていうか、私たち何で今まで気づかなかったんだろうね…。普通ならもっと早く気づくって…。」

呆れた声でネッドが言った。
「仕方ない奴じゃの。で、どうするつもりなのじゃ?」
「え、じゃあ今からグランバニアに戻って…。」
「おぬし、そんなことをしている暇はあるのか?しょうがないな、もし私の船をおぬしらに貸してやるといったらどうする?」

ずっと暗い表情だったサンチョの顔がみるみる明るくなる。

「ほ、本当ですか?貸してくれるんですか?」
「全く…。そうでもしないとおぬしら海を渡れんだろ?ぼろくて小さい船だがおぬしら三
人が乗るぶんじゃ大丈夫だろ。よし、明日までには中を整理しておくから今日はここに
泊まってけ。」
614杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 20:01 ID:V/ZWurud
「ありがとうございます。お金ならいくらでも出します。ありがとうございます。このサ
ンチョ、今日ほど嬉しい日は…。」
「泣くな泣くな。金は今日の宿泊分だけでいい。船はただで貸す。ただ、私が貸してやっ
たんだから、絶対にその杖を見つけ出しな。」
「はいっ!」
三人で元気よく返事をした。


その夜
「お兄ちゃん。私、船に乗るの初めて。」
「僕もだよ。楽しみだね。」
「うん…。絶対杖見つけようね。」
「当たり前だよ!さ、タバサ。もう寝よ。」
「うん、お兄ちゃん。おやすみ。」


そして夜が明けた。


以上です。続きはまた・・・
ネッド太っ腹だな
>>611-614
相変わらずGJ。
いまやこのスレの最長SS更新中か?

そーいやレックスクエストの作者はネタのセンスといい
某虹裏に出入りしてるふいんき(なぜか変換できない)があるのだが・・・。
俺の気のせいか?
617ミスターサタン ◆G6wsZnDesI :04/04/27 20:22 ID:59KRxzXQ
職人様からの苦情がありましたのでここを去ることになりました。

いろいろご迷惑をおかけしてすみません。

そして仕切りすぎてすみません。

あと、わたしほんとに池沼なんです。

こんなわたしに少しでも構ってくれてどうもありがとうございました。

それではさようなら。
>>617
二番煎じはつまらん。大体サタンはあぼーんしてる人多いからすぐばれるのくらいやる前に分かれ。
>>616
どうでもいいが
『ふいんき』じゃなく
『ふんいき』で変換汁!
>619
「ふいんき(なぜか変換できない)」
までが1フレーズの2ちゃん語だYO。
杖探しの双子に青い鳥のチルチルとミチルが思い浮かんだ
>>620
2ちゃん用語だったのか。
初めて知った・・・

ちと娘のドラゴラムの爪に切り裂かれt(ry
>>622
慌てるな!!!
日本語のミスは誰にでも一度くらいはある!!!
_| ̄|○

>>511ですが、よそのスレにコピペされてるぽいですね。
チョックー…

ご迷惑掛けたら、すみません・・・。
なんだ・・・・ ちゃんとトリップみないとな
馬鹿だったよ
626 某SS作者 ◆H1XKjaMoh6 :04/04/27 22:22 ID:iJT9BufC
不注意でしたね。
これも勉強ですよ。
なんだろう、この寂れた雰囲気は・・・。
なんだか無性に寂しいな・・・。
628Scherzo:04/04/27 22:56 ID:TBP+KVB4
じゃあ、ちょっとだけ投下しても良いですか?
2レス分くらいしか書いてないんだけど…
629杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 22:58 ID:V/ZWurud
>>628
オネガイシマス
630Scherzo:04/04/27 23:02 ID:TBP+KVB4

タバサの体調が完全に元に戻ったのは、パデキアを飲んでから何日か経った後だった。
「早く元気になって、この子がいっぱい咲いてるところに行ってみたいな…」
そう言ってタバサは、ボクがプレゼントしたパデキアの花を愛しそうに見つめた。

「おにいちゃん、私のために大変な旅をしてくれたんだってね。ホントにごめんなさい…
 足手まといになってばっかりで…」
「何言ってるんだよタバサ? あの試練の洞窟ではタバサがいたから生きて出てこられたんだよ。
 もしタバサがいなければ絶対にボクら2人とも助からなかったと思うよ… でもねタバサ…
 2度とあんな危険なマネしないでね…
 これからこの先何があっても、絶対にキミのことを守ってみせるから…」
「おにいちゃん…」

…と、そこに聞き覚えのある声が話し掛けてきた。

「おやおや、御両人。兄妹というよりまるで恋人同士みたいな会話ですねぇ。おアツイことです」
「あ、あなたは… プサンさんッ!?」
「いやはや、お久しぶりです。勇者レックス殿と、その妹君タバサ殿。
 早速で恐縮で御座いますが、私をお2人のお父上のところまで案内して下さいませんか?」

ボク達はお父さんのところにプサンさんを案内して、そのままお話を聞いた。
冗談なのか本気で困っているのか分からないプサンさんのお話を要約するとこういうことらしい。
631Scherzo:04/04/27 23:03 ID:TBP+KVB4
ごめん。
>>404の続きですね…('A`)
632Scherzo:04/04/27 23:06 ID:TBP+KVB4

人間の生活を楽しむために、プサンさんは度々天空城を留守にしていたらしいんだけど
今回はポートセルミの名産品「ボトルシップ」を作ることに夢中になっているうちに
『ドラゴンオーブ』を無くしてしまって帰れない、と…
それで『ドラゴンオーブ』のオーラを辿ってみて
どうやらサラボナ近くの火山の内部にあるらしいことは分かったんだけど
1人で入るのは怖いのでボク達にチカラを借りに来たんだそうだ…

「いや〜参りましたなぁ。ビンの中に船を作る!! これがまた意外と上手く出来ませんでね!!
 絶対マスターしようと集中しすぎたのがいけなかったのか… いやーっはっはっはっは…」
「…仕方ありませんねマスタードランゴン様… 私達がついて行きましょう…」
「いやいやリュカ王、最近はモンスターの動きも少しばかり活発です。
 あなたにはグランバニアの地をしっかりと守って頂かなくてはなりませんからね。
 ですから今回は伝説の勇者殿に付き添いをお願いしたいのですよ。よろしいかな勇者殿?」
「はい! 行きます行きます!! ねぇお父さん、良いでしょ?」
「ああ、もちろんだ。気を付けて行くんだよ」

ボクは火山に行く準備をしていると、タバサは寂しそうに話しかけてきた。
633Scherzo:04/04/27 23:08 ID:TBP+KVB4
マスタードランゴン様って何やねんな… ドランゴンて…('A`)
574 名前: 某SS作者 ◆H1XKjaMoh6 投稿日:04/04/27 15:38 ID:iJT9BufC
みんなすまん。
急遽勤め先が変わったんで、当面SSを糖化できる時間がなくなりますた。
楽しみにしてくれていたみな、すまない。(ってだれも期待してないか・・・)

しばらくはROMに徹することに鳴りそう。うわああああwせdrftgyふじこlp;

626 名前: 某SS作者 ◆H1XKjaMoh6 投稿日:04/04/27 22:22 ID:iJT9BufC
不注意でしたね。
これも勉強ですよ。
-------------------------------------------------
ネコミミの騙りと思われ
昨日からずっと同一IDでコテハン変えて荒らしてたしな。
635Scherzo:04/04/27 23:09 ID:TBP+KVB4

「私、もうおにいちゃんと一緒に冒険したいなんてワガママ言わないわ。
 がんばってね、おにいちゃん…」
「タバサ…」
「だって、付いていったところで、また迷惑かけちゃいそうなんだもん。
 行かない方が良いのよね…」

タバサはそう言いながら、ボクの旅の準備を手伝ってくれた。
タバサはタバサなりに考えて結論を出したんだろうな…
でも… ボクは敢えてタバサにワガママを言ってみた。

「ねぇタバサ、一緒に行こうよ…」
「ダメよおにいちゃん… だって私、もうおにいちゃんに迷惑掛けたくないんだもん…
 私のワガママで、一緒に行きたいなんて、もう言いたくないもん…」
「……。タバサ、ボクがタバサと一緒に行きたいんだよ?
 ボクはタバサに迷惑を掛けられたなんて1度も思ったことなんかないし
 いつでもタバサと一緒にいるって、もう決めたんだ。それにさっき言っただろ?
 これからこの先何があっても、絶対にキミのことを守ってみせるって…
 だからさ、タバサ… ボクと一緒に来てくれないかな…?」
「お、おにいちゃぁん…」
「…と、そういうワケだからプサンさん、タバサも一緒に行きますからね!!」

ボクは抱きついてきたタバサを受け止めてから、半開きのドアから覗いているプサンさんに言った。
タバサは驚いてボクの腕から離れてしまった…

「え、ええ… それはもちろん大歓迎ですよ。1人より2人、2人より3人ですからなぁ!!」
「良かったね、タバサ!!」
「う、うん…!!」
>>633
そんなあなたが大好きですw
ついで支援sage
637Scherzo:04/04/27 23:11 ID:TBP+KVB4
次号へ続く…('A`)
638杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 23:14 ID:V/ZWurud
おお、乙!
今度は冒険編ですか?
「はぁはぁ…あっ…んっ…いいっ…!気持ちいいよぉ…」

      ↓

「ハァハァハァモエェェ(´Д`;)あっ…んっ…(・∀・)イイ!! ((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃キモィィ 血いいよぉ…」

俺のPCもうだめぽ 
640Scherzo:04/04/27 23:25 ID:TBP+KVB4
>639
禿ワロ
641杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 23:36 ID:V/ZWurud
関係ないけど俺のPCも今
「いってきま〜す」って変換したら
「一滴魔〜酢」ってなった orz
どうやら悪魔の酢が一滴らしいですぜダンナ
642Scherzo:04/04/27 23:42 ID:TBP+KVB4
>641
そ、そんなあなたに聞きたいのですが
「orz」って、みんな時々使うんだけど、どんな意味があるのか
ご教授願えませんか…('A`)
後ろから抱きしめて(座位とも言う)レックスのおティンを右でコシコシしながら
その先走りべたべたつけた左で穴を指でグリグリするのに激しく萌(;´д`)ハアハア
おれの口唇は受けの首筋辺りをウロウロすると(・∀・)イイ!
それが鏡の前だったりするとさらに(・∀・)イイ!鏡ぶっかけレックスマンセーヾ(゚д゚)
「まだ触ってるだけなのに・・・もう限界?淫乱だなオマエ」
「入れてないのに・・・・本当淫乱だよな」
突っ込まれる前に何回もイくのが大好きでございます。
「淫乱」という言葉での攻めが大好きでございます。
   









644杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 23:48 ID:V/ZWurud
>>642
_| ̄|○
を逆さにして小さくした奴だよ。 orz

あと、SS投下します。
645杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 23:49 ID:V/ZWurud
「お兄ちゃん。朝だよ!起きて!」

タバサの声で目が覚めた。あ、そうか!今日からは船に乗って旅するんだ!

今日のレックスは張り切っている。初めての船旅が楽しみなのだろう。いつもと違い、今
日は起こされるなり自ら進んで顔を洗いに行った。

「ねぇ、サンチョ。今日のお兄ちゃんなんか違うね。」
「船旅が楽しみなんでしょうね。タバサ様は?」
「うん。私も楽しみ。船って乗ったこと無いもん。サンチョはあるんだよね?」
「はい。あなたがたのおじいさまと一緒に船で旅をしていたことがありますよ。」
「へぇ、サンチョが?いいな〜。」

そこへ顔を洗ってきたレックスもやって来た。

「サンチョ。いつ出発するの?」
「今ネッドさんが最後の仕上げをしてくれています。もう少し待ってましょう。」
「うん。もう少しの辛抱だね!」

三人で話をしていると、ネッドが入ってきた。

「おい。おぬしたち。船の整理が終わったぞ。」
「えっ、サンチョ!タバサ!行こうよ!」
646杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/27 23:51 ID:V/ZWurud
レックスは走って外へ出ていった。外にあったのは多少古いながらもしっかりした船で、
三人が乗るには少々勿体無いくらいの船だった。

「へぇ、立派な船だ…。」
サンチョも驚きの声を漏らす。
「ネッドさん。昨日言ってた船と全然違うじゃないですか。こんな立派な船を本当にお借
りしてもよろしいんですか?」
「構わんよ。ただし、絶対にその杖を見つけ出すんだよ。私が言うのはそれだけじゃ。」
「本当にありがとうございます。では、行ってきます。」
「行ってきま〜す。」

三人はそう言って船に乗り込んだ。

「操縦はこのサンチョにお任せください。」
「うん。サンチョ、頑張ってね。」

そして三人を乗せた船はゆっくり出発していった。


「頑張れ。おぬしらはまだ若い。あの子達なら私が叶えられなかった夢を叶えてくれることが出来そうじゃ。
あの船もあの子達に使われるんじゃ本望じゃろうて。」


                   杖を探しに 第一部 完

今から第二部の執筆に入ります。
647Scherzo:04/04/27 23:54 ID:TBP+KVB4
>644
Oh! Thanks!!
そういうことだったのか…

第1部─完─キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
第2部も楽しみにしてますよ!!
>>644-646
GJ!
第二部が楽しみですな〜♪

しかし、ネッドの「私が叶えられなかった夢」ってなんだろう?
おれのかいたSSはスルーですか??
650ネジ工場:04/04/28 00:00 ID:ieR4UxzJ
杖探しさん乙!

レックス「落としちゃった」タバサ「私は泉の女神ですレックス「わお」
タバサ「あなたが落とした大切な物は、金の天空の剣、ぎ(略、普通の(略どれですか」
レックス「ええとね」
タバサ「嘘つきにはイオナズン」
レックス「どっひゃー」
タバサ「さあ選びなさい」レックス「この中からは選べない」
タバサ「どおいうこと」
レックス「僕がこの泉に落とした一番大切なものは、あなたなのだから…」
タバサ「お兄ちゃん…」
サンチョ「やれやれだぜ」

>Scherzo さま
新たなる旅立ちですね!なんかレックスがかっこよくていいです!

>杖探しさま
のんきレックス&うっかりサンチョとはタバサが大変そうです。
この先もいろいろありそうで期待です。
652杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 00:09 ID:kvaifi7M
長編疲れた。
ちょっと息抜き
平和なグランバニアにて

「お兄ちゃんのいじわる〜!」
「おいおい、お前たち何を喧嘩しているんだ。」←主人公
「…私の物なのに。」
「何があったのかお父さんに言ってごらん?」
「お父さんとお母さんは私の物なの・・・。」
「・・・。これは涙じゃねえ。ちょっと目にごみが入っちまっただけだぜ。」

さて、バカやってないで第二部書くか・・・
653某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/28 00:43 ID:dY8p7rBb
えと、キリがついたので久々にレックスクエストを投下します
654某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/28 00:44 ID:dY8p7rBb

レックスクエスト
第六章 真相発覚

「なあ・・・・レックス、今から言う質問に正直に教えてくれ・・・・」
地下通路を進んでいくらか時が経ってから、コリンズが神妙な顔つきでレックスに質問した。
「ど、どうしたの?コリンズ君?」
「・・・・俺はお前達が世界を救ったと聞いたとき物凄いショックだった・・・・同い年で何でこうも違うんだろうって・・・・
それからかな?剣や魔法の修行に真剣に取り組んできたのは・・・自分で言うのも何だけどな、俺、こう見えてこの年でラインハットでもトップクラスの剣の腕になったんだ・・・
魔法の方はまだまだだけど、魔法剣士としてはかなりの実力はあると思ってる・・・・だけどな・・・・?」
そういってコリンズは指を刺した。
「流石にあんなすげえモンスターを倒せるとは思ってねえよ!!!!」
指を刺したその先に倒れていたモンスター、そこにはシーザー、ギーガ、ロビンが横たわっていた。
「そ、それだけコリンズが強くなったって事じゃないかな・・・?あは、あはははは・・・」
「あのなあ・・・自慢じゃないが俺だって自分の実力をわきまえてるつもりだ・・・・・でだな・・・・今戦った奴ら、俺の記憶違いじゃなかったらな・・・?
そこに寝ているドラゴンは龍族最強といわれているグレイトドラゴン!!!その後ろに倒れている巨体は、その力は神をも殺すといわれているギガンテス!!!!で、その前で逆立ちしてる機械は失われた古代技術で開発されたと言われる究極の殺戮マシーン、キラーマシン!!!
そんなの3体襲ってきたってのに俺一人が相手して勝てるわけねえだろ!!!!」
「そ、そんな・・・あ、あははは・・・・」
「笑ってごまかすな!!!どうせお前の親父さんの仲間だろ!正直に言え!!」
コリンズに問い詰められ、冷や汗をかくレックス。流石にばれたか・・・・・・まあ、仕方ないよね・・・・正直に言うか・・・
「う、うん、実は──」
レックスは企画の事を説明した、ヘンリーさんがコリンズ君の性根を叩きなおす為、実戦経験をつませる為、そしてやる気を出させるためにタバサに協力させたこと────

────
『どうやらバレたようだなヘンリー・・・』
『阿呆!!お前、あんなモンスターと戦わしたら流石にばれるに決まってるだろうが!!!』
『まあまあ、早かれ遅かれきっとバレるんだし、それに私は結構長くばれなかったと思うわよ?』
『ほっほっほ!そうですよ。しかもコリンズ王子の腕の程が見れて良かったじゃないですか。いや、これでラインハットも安泰だ!』
大人たちは通路の影からその会話を聞いていた・・・・無邪気な大人達である。

─────
「───と、言うわけなんだコリンズ、まあ・・・協力を承諾した僕も悪いと思う・・・」
「ああ・・・いや、お前は悪くねえよ、一番悪いのはあのクソ親父だ・・・・・」
やられたと言う顔をしてるコリンズ
「で、でね・・・コリンズ・・・・」
「んあ?まだ何かあるのか?」
「こっからは憶測・・・に、なるんだけど・・・・今回の事の話・・・・・た、タバサとコリンズを婚約させる為の・・・きっかけとして・・・・やってるんだと思うんだ・・・」
『ぶーーーーーーー!!』
コリンズは驚き混乱している!!
アベルは驚き混乱している!!
ヘンリーは驚き混乱している!!
ルドマンは驚き混乱している!!
ビアンカは驚き混乱している!!

『あ、貴方!ヘンリーさん!!!やっぱりそんな事を考えてたんじゃない!?』
『ま、待てビアンカ!!ご、誤解だ!確かにそんな話も冗談交じりにしたが、息子達には話していない!!』
『そ、そうだぞビアンカちゃん!!だ、だから俺の首を絞めるのをやめてくれ・・・ぐ、ぐるじー!!』
『な、何と!この企画にはそのような思惑があったとは!このルドマン不覚を取ってしまった!アベル殿!!先に言ってくださったらそれ相応の品を持ってきたのに!!』
『だ、だから違うって誤解を招くってグゲー!ビアンカやめて〜!!』
影に隠れていた大人たちは大騒ぎであった。
656ネジ工場:04/04/28 00:48 ID:ieR4UxzJ
支援

「だ、だだだだだ!!!な、ななななな!!何で俺が14才で婚約しなくちゃいけねえんだよ!!!??」
「だ、だって・・・タバサとコリンズが結婚したら国と国のつながりが強くなるだろうし・・・・で・・お父さん達はそのきっかけを作ろうと・・・それに、コリンズ・・・タバサの事・・・好きだろ?」
「ば、ばばばばばばばかやろおおお!そ、そそそそそんな理由で簡単に婚約なんて出来るか馬鹿!!!お、俺からお断りだ!!だ、だ〜れがあんな奴・・・」
「コリンズ・・・・」
動揺してるせいかコリンズのろれつは回っていない、が、コリンズはつづける。
「ああ!言うさ!言ってやるよ!!確かに俺はアイツの事が好きだ!!け、けどなあ!国のつながりやらそんなんで結婚したくねえよ!!俺は俺自身の実力で!アイツを振り向かせたいんだよ!!!」
顔を真っ赤にし、目に涙を溜めながら叫ぶようにレっクスに伝えるコリンズ。
「よくぞ言った我が息子よ!!!」
突然後ろからヘンリーが期を見計らったように出てきた。ああ、そういやヘンリーさんやお父さん、後ろで待機してたんだよね・・・・
「お、親父・・・!?」
「強くなったなコリンズ・・・・今までの戦いも、先程のお前の本心も、草葉の陰から見ていたぞ・・・・親が知らないところで子は育つんだなぁ・・・・」
遠い目をしながらヘンリーは語る。そう、それは一つ大きな戦いを終えた勇者に対する賛美をする王の様に・・・」
両手をあげ大げさに語るヘンリー
「親父・・・・・」
コリンズは肩をプルプルと震わせている。
「ははっ、何を泣いているんだコリンズ・・・さあ!まだ終わったわけではないぞ!!タバサちゃんがこの先でまってるんだ・・・さあ!」
「お、親父いぃぃぃぃぃぃっ!!」
コリンズは感極まったのかヘンリーの元へと飛び出していった。
「はっはっは!泣いてる暇は無いぞコリンずぶぐぉぉぉっ!!」
コリンズの攻撃!
コリンズの攻撃はヘンリーの急所を直撃!!
「うをおおおお・・・・」
ヘンリーはその場で倒れてしまった。
「こぉんのクソ親父!!てめえが企画した事だっつうのにそれを棚に上げて何言ってやがるんだ!!」
返事はない、唯の屍のようだ。

「返事しろこの馬鹿親父!!くぬ!くぬ!!くぬ!!」
「やめろコリンズ君!それ以上やったらヘンリーは男として死んでしまう!!!そうすると君のまだ見ぬ弟や妹の命がないぞ!!」
返事が出来ないヘンリーにコリンズは追い討ちをかける、それを男として見かねたアベルが止めにはいる・・・しかし・・
「止めるなアベル王!!くぬくぬくぬ!!」
「ぐああああああ・・・・あ、アベル・・マリアに伝えてくれ・・・俺は・・・ヘンリーは最後まで男だったと・・・・ぐぶっ!」
「へ、ヘンリー?おい!しっかりするんだ!ヘンリー!!」
父達のほほえましい(?)行動をレックスは遠くから見ていた。
僕は馬鹿だった・・・こんな親達が無理やり結婚なんて決める訳ないじゃないか・・・僕は何を考えていたんだろう・・・・何で僕はタバサが結婚するなんて考えていたんだろう・・・・・
コリンズだってちゃんとした考えがある、そりゃあ、いつかはタバサに求婚するのかもしれないけど今すぐじゃない・・・
じゃあ、少なくともそれまではタバサと一緒に居られるんだ・・・よかった・・・何で僕はあんな勘違いをしてたんだろ・・・
早くタバサに『結婚するなんて僕達が勝手に勘違いしてた』って伝えないと・・・・
そして・・・僕の気持ちは・・・・まあ、それは今度でいいや!!
「お父さん!コリンズ!早く!タバサがまってるよー!!」
そうだ、タバサが待ってる!早く結婚なんてしなくて良いって早く伝えてあげないと!!
そう思いつつレックスはタバサの居ない地下牢へと走っていった・・・・

レックスクエスト
第六章 真相発覚 終
659ネジ工場:04/04/28 00:55 ID:ieR4UxzJ
リアルタイムキタ━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
待ってました!
神よ…起きてて良かったと心から思います……。
660(°Д゜)∩:04/04/28 00:58 ID:/fSDapUY
はあー。

なんかはじけほどおもろくないな。
661某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/28 01:05 ID:dY8p7rBb
えと、とりあえずもうすぐ最終回です、うん、話かなり長くなってますがすんません
あと、作品以外の書き込みは極力控えるようにします、なんか荒れるような気がして・・・・・
まあとりあえず完結に向けて!スーパー銭湯いてきます・・・
662ネジ工場:04/04/28 01:08 ID:ieR4UxzJ
>>660
お前まだいたの?
歯磨いて早く寝れ
>男として死んでしまう
ワロタ
イイ!レックスクエストやっぱいいなあ(*´∀`)

ええええ!もうすぐ最終回なのお??
(´;ω;`)ブワッ モトツヅケテヨ…オレノタノシミ…

あと普段の書き込みも尾もろいから遠慮せずかきこんで欲しいよぅ。
あなた様の普段のかきこみはなかなかおもしろいから
全然普段通りでいいと思いますよ

って後少しで最終かよ(´・ω・`)
もうすぐ最終回ってゲマちょい役なのかよ!
双子のらぶらぶっぷりをもっと見たいんだ。
頼んだぞ、( ´∀`)ノ(´・ω・`)>レックスクエスト作者タマ

相変わらずどのキャラもいい味出してるなー。
テンポもいいし、文章もセンスあるな。

あと荒れるなんて気にしないで欲しい。
それとも叩きっぽいのが出たから嫌になったのか?
マジそんなの気にしないで書き込んでおくれよ。
寂しいじゃないか〜〜!
けどまあ下手に引き伸ばしてダラダラ続いて完結も無いまま逃亡って
パターン取られちゃったらそれはそれでアレですからね

えー、あくまで仮の話です(;´Д`) 作者さんラストまでがんがれ〜w
668Scherzo:04/04/28 02:21 ID:zSm32Ivu
さて…
ちょっと「彼」を登場させてみましたが… どうなることやら…('A`)
669Scherzo:04/04/28 02:27 ID:zSm32Ivu
>>635の続き…


火山内部に入ったボクとタバサとプサンさんは
プサンさんの感じるオーラの案内で先へ先へと進んでいった。
そしてオーラを辿っていった先には、3匹のアンドレアルが待ち構えていた!!
アンドレアル… この魔物も天空城の図鑑でしか見たことがない… 一体どういうことなんだ!?
そんなことを思っていたら、アンドレアルはこちらに向かって話し掛けてきた。

「どういうことだ? 来るのは1匹だけだと聞いていたが…」
「説明して頂けるかな? エビルプサン殿…?」

な、何だって!? 今こいつら、何て言ったんだ…!!?
ボク達は驚いてプサンさんを見た。

「ククク… まぁ良いじゃないですか… 子供が1人増えただけです。同じことですよ。
 私達は勇者という究極の身体を手に入れられれば良いんですから…」
「プサンさん!? ど、どういうことですかッ!?」
「いやいや、あなた達は何も知らなくて良いんですよ。
 親御さん達には、火山で私のために命を落としたということにしておきますよ。クックック…
 さぁ、やってしまうのです!! アンドレアル達よ!!」
670Scherzo:04/04/28 02:33 ID:zSm32Ivu

プサンさん… いや、エビルプサンがそう叫ぶと、3匹のアンドレアルは一斉に炎を吐いてきた!!
ボクとタバサは、何がどうなっているのかさっぱり解らなかったけど
とにかく、目の前のアンドレアルを倒さなくてはならない…
相手は3匹、いや4匹か… 1匹ずつ相手にするには分が悪すぎる…
そう考えたボク達は、距離をとって遠くから魔法で攻撃することにした。
「おにいちゃん。今回は私も役に立てそうだね!!」
と、こんな時だっていうのにタバサは少し嬉しそうだ。

「大丈夫よおにいちゃん。こいつら、そんなに強くないわ!! 私、分かるの…
 気を付けないといけないのはプサンさんの魔法だけ。だからおにいちゃんは
 プサンさんにマホトーンをかけることだけ考えて闘って!! アンドレアルは私に任せて!!」
「う、うん… わかったよタバサ!!」

ボクは、アンドレアルにまたがっているエビルプサンに向けてマホトーンが効くまで唱え続けた!!
そしてボクの隣では、恐らく世界最強の魔法使いであるタバサが
両手を前に突き出して、一度に2発のイオナズンを敵の群れに何度も打ち込んでいる!!
671Scherzo:04/04/28 02:37 ID:zSm32Ivu

「こ、こんな馬鹿な…」
「エビルプサン殿… 勇者とは… あの娘のことだったのか…?」
「ぐぎゃあああああああぁぁぁぁ……!!!!」

アンドレアル達の断末魔が火山に響き渡り、ボク達は攻撃をやめた。
それと同時にエビルプサンが一瞬でタバサの目の前に現れた!!
そして、今までの声とは別の、どこかで聞いたことのあるイヤな声色でタバサに言った…

「ほっほっほ… 素晴らしい魔力です…
 そのチカラ、大いに利用させてもらうことにしましょう…」

そう言ってタバサの腕を掴んで魔法を唱えた!!
そんな… マホトーンが効かなかったのか!?

「タバサ!!」
「お、おにいちゃん…!! きゃあぁぁぁぁぁぁ………」
エビルプサンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
673Scherzo:04/04/28 02:42 ID:zSm32Ivu

何だ… 何が起こったっていうんだ…!?
今まで目の前に居たはずのタバサは消え、エビルプサンは倒れている…
タバサ… タバサはどこだ…!!!!
「う… うぅ……」
エビルプサンが呻き声をあげたので、ボクは天空の剣を喉元に突き付けた!!

「この野郎… タバサをどうした!! タバサに何をしたッ!!?」
「ま、待つのだ… 勇者よ…」

プサンさんは、さっきのイヤな声ではない、マスタードラゴンの声で話し掛けてきた。

「情けないことに、私は今まで邪悪なモノに操られていたのだ…
 チカラを封じた人間の姿で対抗することは、あまりにも無謀であった…」
「そんな言い訳は良いよ!! タバサは何処!?」
「うぅ… 冷たいぞ、勇者よ…・゚・(ノД`)・゚・
 娘は天空城に飛ばした… 私の残りの魔力でお前も天空城に飛ばしてやろう。
 しかし気を付けるのだ… 城は邪悪なモノに乗っ取られているハズだ…」

そう言って、プサンさんはボクを天空城に飛ばしてくれた。
タバサ… 待っててね。すぐに助けに行くよ!!





脳内幻想「火編」クリア…(・∀・)
>Scherzoさん
乙です!
まさかそうくるとは・・・。プサンでた時点で気づかなかったのか自分・・・。
続きも楽しみにしてるゼ !

675Scherzo:04/04/28 02:55 ID:zSm32Ivu
>674
いや… 今回のはプサンは最初から登場さすつもりだったのですよ。
しかしながら書いてる途中で「エビノレプサン」という素晴らしい発言が…(;´Д`)
ということで、突然邪悪化させてみました。
俺もまさかこうなるとは…('A`)
ま・・・まさか本当にエビルプサンをだすとはw
しかも違和感があまりないw
流石だな
久々に「目覚めと同時にレックスクエスト」習慣キターーー!
もうすぐ最終回ですか。
次回作も期待してます。(・∀・)

さらにエビルプサンキターーーーー!!!
マスタードラゴンヘタレ杉www修正されるねwwwwwwwww
678前スレ299:04/04/28 08:11 ID:/HFs1Gb1
ミラーサイト管理してる前スレの299です。
明日木曜の夜の便で、関西の方へ出張に行かなければならなくなりました。。。
それで、GW中の5日の午前の便で帰ります。
詳細は、後ほどサイトの方に書かせて頂きます。。。
ご迷惑お掛けします。
679DQ外伝@ペコ:04/04/28 09:36 ID:TG8TSMfi
エビルプサン・・・黒幕が・・・気になるー!!
680DQ外伝@ペコ:04/04/28 11:19 ID:TG8TSMfi
よし、昼ごはん行っちゃう前に短編投下しますー。
681DQ外伝@ペコ:04/04/28 11:20 ID:TG8TSMfi
いつからだろう・・・まばたきする時間も惜しくなるほどお兄ちゃんを見つめるのに忙しくなったのは・・・
いつからだろう・・・お兄ちゃんの仕草の一つ一つが私の心を惑わすようになったのは・・・
いつからだろう・・・ふと触れた指先で息切れするほど私の鼓動が高鳴りはじめたのは・・・

「これって絶対あぶないよね・・・相手はお兄ちゃんだし・・・。」
そう私は呟いて自分の部屋をあとにしました。
「お兄ちゃーん!おはよー!!」
お城の廊下でお兄ちゃんを見つけた私は駆け足でお兄ちゃんの所まで走っていきます。
「あ、タバサ・・おはよう・・。」

今日も元気がないお兄ちゃん。ここ3日前からずーっとこんな調子です。
食欲も無いみたいで、せっかくコックさんが作ってくれた料理もほとんど手をつけません。
でもスープだけは全部飲んでるのよね。それだけじゃ・・お腹空いちゃうよ?お兄ちゃん?

「今日も・・元気無いのね・・・。お父さんが心配してるよ?早く元気になってお母さん探す旅に行こうよ!ね?」
でもお兄ちゃんは上の空で
「うん・・ごめんね・・・。」
そう言って自分のお部屋に戻って行っちゃいました。

お兄ちゃんを元気にさせるために、私はサンチョさん達に黙ってラインハットへ向かいます。

「コリンズくんなら、お兄ちゃんを元気にさせる方法知ってるかも・・・。」

今思えばそれが間違いだったんだよね・・・。
682DQ外伝@ペコ:04/04/28 11:21 ID:TG8TSMfi
「でね、コリンズくん。お兄ちゃんったらもう3日も元気がないのよ!」
私のお話をちゃんと聞いてくれたのか、コリンズくんはこう言います。
「よし、オレ様に任せておけ!ちょっと待ってろよ?」
そのままコリンズくんはお部屋を飛び出していきました。

よかった、コリンズくんに聞いて正解だったみたい。お兄ちゃん・・・まっててね・・・
今、今タバサがお兄ちゃんを元気づけに行くからね・・・!

しばらくしてコリンズくんがお部屋に戻ってきました。
「これ!これを着て、このメモ通りにやれば絶対元気になるぜ!間違いない!うちの父上も母上にこれやってもらってすっげー元気になってたんだぜ!」
そう言って大きな紙袋を私に手渡しました。その中身を見て私は
「え、えーーー!これ・・・着て・・・この通りに・・・するの?」
コリンズくんはニヤニヤしながら私にうなずきます。

これで・・・元気になるなら・・・タバサ頑張るよ!お兄ちゃん!!
683DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 12:03 ID:TG8TSMfi
連続投稿なりそうなので一旦ここでCMです。
684Scherzo:04/04/28 12:16 ID:zSm32Ivu
CMキタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
>>678
GW中の出張ご苦労様です、帰還後のあなたの更新と作品楽しみにしています
686DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 13:34 ID:TG8TSMfi
お城に戻った私はさっそく自分のお部屋でコリンズくんにもらった服を着ました。
これ・・・服って言うのかな・・・。

お兄ちゃんのお部屋の前に着いた私は、周りをキョロキョロしてノックします。
「お兄ちゃん。タバサです。入るよ?」
お部屋に入るとお兄ちゃんはベッドに座ったまま私を見ます。
「お、お兄ちゃん・・・ちょっと・・・いいかな・・・?」
そして私は大きなタオルを取りました。
「タ、タバサ?どうしたの?そんな格好で・・・。」
お兄ちゃんは驚いています。今の私は天使のレオタードしか身に纏ってません。
「う、うん。一緒にお風呂・・・は、入ろうと思って・・・。」
恥ずかしがるお兄ちゃんを私は強引にお風呂場へ連れて行きます。もちろん、お兄ちゃんの水着も持って・・・。

大きな浴槽に私とお兄ちゃんの二人だけが入っています。お湯があったかいせいだよね・・・。
こんなに私の身体が熱いのは・・・。

お兄ちゃんも恥ずかしいのか、ぜんぜんお話してくれません・・・。
私だって・・・恥ずかしいんだよ?

「お、お兄ちゃん・・・。」
「な、なに?」
「なんで・・・元気ないの・・・?」
とうとう私は聞いてみました。お兄ちゃんが元気がない理由を・・・。でもお兄ちゃんは
「それは・・・」
そう言って黙り込んじゃいました。
687DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 13:35 ID:TG8TSMfi
私はコリンズくんにもらったメモの内容を思い出し、勇気を振り絞ってこう言います。
「お兄ちゃん!お背中・・流してあげるね?」
浴槽から出た私、お兄ちゃんは黙り込んだままタイルの上に座ってくれました。

「小さい頃はよく一緒にお風呂はいったよね・・・。」
「そ、そうだね・・・。」

まだお兄ちゃんの元気は戻りません。やっぱりコリンズくんに聞いたのが間違いだったのかな・・・。そんなことさえ頭をよぎります。

そして、コリンズくんにもらったメモの最後の内容を実行するべく、私はお兄ちゃんに気づかれないように水着の肩ヒモとってまだあまり膨らんでいない・・む、胸をお兄ちゃんの背中にピッタリくっつけました。

「タ、タバサ?」
少し声が裏返ったお兄ちゃん。ごめんね、お兄ちゃん・・・タバサは悪い妹です・・・。
でも、お兄ちゃんが元気になるなら・・・私・・・。
「お、お兄ちゃんが・・・元気になるなら・・・私・・・あげてもいいよ?」

もー!これでお兄ちゃんの元気が戻らなかったら・・・コリンズくん!覚えてなさいよ!!

お友達のコリンズくんにさえ殺意が芽生えた瞬間でした。お兄ちゃんはカタカタ震えながら急にこっちを振り向きます。

「だ、ダメだよ!」
いきなりお兄ちゃんがこっちを振り向くんだもん。私・・・自分の胸を隠すのを忘れちゃって・・・お・・お兄ちゃんも・・その・・私の胸に目がいって・・。

「キャー!お兄ちゃんのHッ!」
そう叫んでお兄ちゃんのほっぺたに力いっぱい平手打ちをしちゃいました。

その時でした。お兄ちゃんの口から白い・・・何かがポロリと落ちました。
それを拾っているお兄ちゃんを見ながら、私は半分だけ脱いだ水着を元に戻しました。

やっとお兄ちゃんの顔に笑顔が戻った瞬間でした。
「タバサ!見て見て!やっと抜けたよ!!」
688DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 13:38 ID:TG8TSMfi
私はお兄ちゃんの喜ぶ顔にうれしくなりお兄ちゃんの差し出した手を見つめます。
「え?なにこれ・・・歯?」
首を上下に激しく動かすお兄ちゃん。

は、はは・・・私・・・・なにやってるんだろう・・・。

そう思うと、恥ずかしさと情けなさで心が一杯になった私は思わず声をあげて泣いてしまいました。
お兄ちゃんが心配して必死に慰めてくれてます。

お兄ちゃんはその日、お兄ちゃんのベッドで一緒に沿い寝してくれました。

私はお兄ちゃんの匂いが大好きです。太陽よりも暖かくて、とても心が落ち着くお兄ちゃんの匂い・・・。私は胸いっぱい、お兄ちゃんとお兄ちゃんのお布団の匂いを吸い込みました。

私はいつも眠りにつくまでお兄ちゃんの事を考えます。そうすると、お兄ちゃんの夢を見ることがあるんです。
でも、やっぱり夢は夢で、目が覚めた時ほんの少し涙を流します。
それを見て心配してくれるみんなには、「あくび」だよと言ってごまかします。

私は、これから先もずっとお兄ちゃんに恋をしていくでしょう・・・。


DQ外伝〜タバサ〜 完
689ネジ工場:04/04/28 14:09 ID:ieR4UxzJ
大学から帰って見てみたら……こんな素敵な事件が起こっているとは!
ペコさんGJ!
かわいらしい那覇市ですね。
萌えが書ける人がうらやましいです…。
天使のレオタード(;´Д`)ハァハァ
691杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 18:13 ID:kvaifi7M
ペコ氏新作キター
短編でも全然イイ!!
692超法規的措置コピペ:04/04/28 19:23 ID:te+AbMHF
「ねえ、お兄ちゃん天空の剣すこし貸してよ」
「危ないからダメだよ」
「ちょっとだけ・・・キャッ!?」
ころんで王子にたおれこんでしまう

「おーい!父さんだ、二人ともこれから冒険へ・・・ハッ!?」
こっ、これは・・・!『近親相姦』!!しかも兄がむりやり妹を襲うケース!!!

あぁ まさかまさか、探し求めいた伝説の勇者、というか息子がこのような異常性癖の持ち主だったとは
い、妹相手に信じられん!!
俺なら断然年上の女、姉御肌のビぃぃ〜アンカが良いのに
しかし この息子以外に魔王を倒す伝説の勇者がいないのも確かだ。
世界の未来のため俺はあえてあえて国の法律をかなぐり捨てて見て見ぬフリをしなければ!!

そう、これは
           超  法  規  的  措  置  !!

俺は世界の平和のため一人の愛娘の不幸を敢えて敢えて見て見ぬフリをするのだ。
あぁ、最低だ最低だ・・・、俺はなんて最低な父親だぁ〜
天国の父さんよ、魔界の母さんよ、石になって行方不明の妻よ
このグランバニア王の魂の選択を、笑わば笑えぇぇ!!


                      ・・・見なかったことにしよう!  '`,、'`,、'`,、('∀`) '`,、 '`,、'`,、

「さて、二人とも冒険にいこうか(´∀`)」
「??? うん」
693Scherzo:04/04/28 19:27 ID:zSm32Ivu
>異常性癖

こ、これは…っ!! 思いたくはないが我々のことでわ…

|彡サッ
694ネジ工場:04/04/28 19:39 ID:ieR4UxzJ
だ、誰もいないかな?
今日もひょっこり、SS投下だ!
695二人の王子・4:04/04/28 19:40 ID:ieR4UxzJ
「やー…本当何て言うか……平和だねぇ」
「そうね…あなた」

大魔王との戦いがまるで遠い世界の出来事のように思えて、王と王妃は和やかな笑顔で、お互いの顔を見る。
勇者とその一族が魔界の神を倒してから、3年の月日が流れていた。
初めはとにかく必死で覚えなければならかった王としての職務だが、オジロン等の支えもあり、アルスは王として十分の能力を身に付けた。
それに、もうすでに半ば伝説的になった魔界での戦いと、王自身の魅力も相俟って、アルス王の国は絶大な人気を誇っていた。

グランバニアは、以前のような活気を取り戻していた。
696二人の王子・4:04/04/28 19:41 ID:ieR4UxzJ
タッタッタ…
並んで王座に座る二人の耳に、階段を降りてくる軽快な足音が届いた。

「おとうさ〜ん!何処に行くか決めたー?」

大きな世界地図を抱えてやって来たのは、美しい髪を肩まで伸ばしたタバサである。
13歳になったタバサの体は女性特有の柔らかさを帯び始め、
小さいながらも胸がぷっくりと膨らみ、ビアンカの美貌を受け継いでいるのは誰の目にも明らかだ
しかし…
「ねえねえ、私妖精さんの国がいいと思うの!
お母さんと行った事ないし……あ!でもサンタローズでのんびりもいい……かも。
あ〜ん、どうしよう…」
「ははは…まぁゆっくり考えればいいよ」

3年間頑張った甥への労いとして、オジロンが
「しばらく家族でゆっくりしておいで。な〜に、ワシとサンチョがいるから心配いらんよ」
と言ってくれたので、今回の家族旅行が可能になったワケだが…

頬を上気させて何処に行こうかとはしゃぐタバサは、かわいらしい子供っぽさを、しっかり残していた。
697二人の王子・4:04/04/28 19:43 ID:ieR4UxzJ
「(う〜ん…いつまでも手元に置いておきたいなぁ……)」
一生懸命自分とビアンカに話しかけるタバサの頭を撫でながら、アルスは昨夜の寝室での会話を思い出していた…

『タバサはとても可愛いし、いい子だから、きっと男の子にほっとかれないわね。………うふふ、お嫁に行く時泣いちゃうんじゃないのぉ〜?』
『……………』
『ど、どうしたのアルス…?今から寂しくなっちゃった?なら今夜は私が、いくらでもパフ…』
『決めたっ!!』
『へっ!?な、何を?』
『僕と、僕が仲間にした魔物達を全て倒す男じゃなきゃ、タバサはあげないっ!!』

この後、少し服を脱ぎかけたビアンカに、
そんな化け物いるわけ無いでしょっ!!びし!!
と突っ込まれたのは言うまでもない。

瑞々しい躰から伸びるスラリとした白い手足に、まだあどけなさの残る可愛い笑顔。
どんな人にも大きな瞳をニッコリさせて挨拶するタバサは、ビアンカの言う通り、多くの少年達のハートを高鳴らせていたのだった。
698二人の王子・4:04/04/28 19:44 ID:ieR4UxzJ
はっ!と我にかえると、不思議そうにタバサが顔を覗きこんでいた。

「あのぅ……お父さん?ちゃ、ちゃんと聞いてくれてる……?」

可愛い!大きなおめめをちょっと寂しそうに曇らせた娘が…、たまらなく可愛いっ!!
感極まったアルスは、タバサの華奢な身体を座ったままぎゅ〜っと抱きしめた。
「きゃっ!?ど、どうしたの?くすぐったいよ……えへへ」
いきなりで驚いたようだが、大好きな父に抱きしめられ嬉しくて、そっと自分も抱き返す。

「ちゃんと聞いてるとも!!どんなにキレイになっても、タバサは、タバサは……ずっと僕の娘だからなぁっ!!」
「うん……私、ずっとお父さんと一緒がいい…」そう言って、タバサは父の背中に回した腕にキュっと力を込める。

ポツリ
タバサは、自分の胸に冷たい雫を一滴感じた。

「うそっ!?お、お母さん……お父さん、泣いちゃった……」
「あらあら……。困った子でちゅね〜。いい子いい子してあげて?」

くすくす笑いながら二人を見るビアンカと、
おろおろしながらアルスの頭をよしよしと撫でてあげるタバサ。
そして娘の胸を借りてシクシクと泣き続ける王、アルス。
699二人の王子・4:04/04/28 19:46 ID:ieR4UxzJ
「閃いたっ!!」
突然、アルスは抱きしめていた娘を離した。

「ん?何処に行くか思いついたってこと?」
ビアンカが笑いながら夫に尋ねる。

「そうじゃないよ!ふっふっふ…いい事思いついちゃったな〜僕」
「なあに?お父さん」
キョトンとした瞳でタバサが聞く。

「…タバサはレックスのお嫁さんになればいいんだよ!!そうすればいつまでも一緒に居られるし、何よりレックスが相手なら安心して……」

タバサの顔が、ボッと赤くなる。
「や…やだもうっ!!私がお兄ちゃんのお嫁さんだなんて……。そんな…そ、そんな事……」
そこまで言うと、首まで赤くなって下を向いてしまった。

「こら〜アルスっ!!確かにレックスは格好いい男の子になったし、
あなたが言ってた化け物っていったら、あの子ぐらいのもんだけど………二人は兄妹なんだからねっ!」
地味にひどい事を言うビアンカ。

「でもさっ…アイテテ!!」
「そんな変な事言っちゃうような子は…ほっぺツネツネよっ!
ほらタバサ、上に行ってお兄ちゃん起こしてきなさい。つねつね〜」
「はっはい…分かりましたっ……」
「助けて〜」
真っ赤な頬を押さえ、兄の眠る上へと向かう。
700ネジ工場:04/04/28 19:48 ID:ieR4UxzJ
とりあえずここまででございます。やっと双子が大きくなった…ふふふ。
アデュ!
リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!
乙!
702Scherzo:04/04/28 19:49 ID:zSm32Ivu
ひどいビアンカ(・∀・)イイ!!
703杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 19:49 ID:kvaifi7M
おお、乙!萌えた!
俺も続き書かなきゃ・・・。
親バカ父さんワラタ
705DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 19:59 ID:TG8TSMfi
ネジ工場氏乙乙!
親公認キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!?

萌えろ!僕の中のコスじゅ@おあうfgたjm;お
706Scherzo:04/04/28 19:59 ID:zSm32Ivu
さて…
今回のはタバサのセリフがないため「萌え」は1行たりともありません('A`)
それどころか、マンドクセェことをぐだぐだ説明しています。
〜ラストに向けての旅立ち〜 ってことで許してください_| ̄|○illi
707Scherzo:04/04/28 20:01 ID:zSm32Ivu
>>673の続き…


天空城は邪悪な気配に満ちていた…
ただ、魔物が出そうな雰囲気ではなくて、何とも言いようのないイヤな感じがする。
ここにタバサが居ることは間違いないんだ… 待っててねタバサ!!
ボクはイヤな感じを振り払うように、王の間へと急いだ。
そして、王の間への階段を駆け上がった直後に見たものは
倒れているタバサと、その傍には…
何と、以前倒したはずのゲマが肩で息をしながら立っていた!!

「た、タバサッ!!」
「ほっほっほ… まったく何と間の悪い勇者なのでしょう…
 今しがたこの娘との闘いが済んだばかりだというのに…」
「プサンさんを操っていたのはお前か!?」
「ええ、その通りです…
 チカラを封じたマスタードラゴンなど、簡単に術に掛かってくれましたよ。
 そして彼に、過去に居たと言われる強力なチカラを持ったモンスターを呼び出させたのも私です。
 し、しかしながらこの娘… 本気の私をここまで消耗させるとは…
 やはり勇者のあなたではなく、この娘を連れてきたのは正解だったようです。
 これほどの魔力の持ち主ならば、あなたよりも邪神の依り代として相応しいに違いありません」
「そんなことは聞いてないッ!!
 お前はもう一度倒す!! タバサは返してもらう!! 邪神の依り代なんかにさせないッ!!」
「…ほっほっほ… 随分ワガママな勇者ですね…
 しかし、こんな消耗し切った状態で勇者と闘うほど、私は馬鹿ではありません。
 ここはひとまず引かせてもらいますよ!!」
708Scherzo:04/04/28 20:04 ID:zSm32Ivu

ゲマはそう言うと、タバサを連れて飛び去ってしまった!!
「待てッ!! ゲマッ!! タバサを返せッ!!!」
翼のないボクにはゲマを追い掛けることができない…
ボクの叫び声が空しく響く…
でも、ボクはゲマの飛んで行く先を目でしっかりと追い掛けた。
あの方向には… 確か古代遺跡があったハズ…
ゲマの向かった先は古代遺跡だ!!
天空城の動かし方を知っていたボクは、急いで遺跡の近くに城を降ろし
遺跡の内部へと足を踏み入れた。

遺跡の内部は相変わらずひんやりしていて、人の気配は全く無かった。
でも、以前コリンズくんを助けに来た時にも居た、幽霊みたいなヤツがボクの方に近付いてきた!!
ボクは慌てて身構えた!! しかし…

「慌てることはない… 我々はお前の敵ではない…」

何と、幽霊達が話し掛けてきた…!!
「先ほど、ここを通って行った邪悪なモノの行き先を知りたいのであろう…?」
そう言うので、ボクは幽霊達の話を聞くことにした…
709Scherzo:04/04/28 20:08 ID:zSm32Ivu

「我々は、以前この場所から異世界に旅に出たのだ。
 異世界を支配しているという邪神を倒すためにな…」
「しかし、邪神と我々とではチカラの差があり過ぎた…
 我々は邪神に殺され、こうして幽霊の姿でしかこの世界に戻ってくることは出来なかった…」
「我々は、この世界の者が2度と異世界に迷い込まぬよう、ここを見張っていたのだが…
 どうやら先ほど通って行った邪悪なモノが、こちらの世界に邪神を呼び出そうとしておるようだ…」
「それだけは何としても避けなければならぬ… お前はあのモノの後を追うつもりだな?
 ならばここで『リュート』を吹くが良い… それは異世界への扉を開くカギなのだ…」

リュート…? コリンズくんから貰った、このリュートのことかな…?
そういえばコリンズくん、ここで見つけたって言ってたな… そんな意味があったなんて…
そして、ボクがリュートを吹こうと口に近づけた時…
「もう1つ、大事なことをお前に話さねばならぬ…」
と、幽霊はまた話し掛けてきた。ボクは早くタバサを追いたいのに…

「異世界に行き邪神を倒せば、恐らくもう2度とこちらの世界には帰っては来れぬ…
 それでもお前は行くのか…?」
710Scherzo:04/04/28 20:12 ID:zSm32Ivu

な、何だって…? それじゃ、もう2度と…
優しいお父さんお母さん、サンチョさん、オジロンさん、ドリスお姉ちゃんやコリンズくん
仲間モンスターさん達に会えないってこと…!? そ、そんなのって…
次々とボクの頭を巡る優しい人達… もう2度と会えない…
でもボクは考えた…

「ボクが行かなきゃ… 誰がタバサを助けるっていうんだ…!?
 2度と戻ってこられない!? そんなのタバサがいなきゃ同じことだよ!!
 約束したんだッ!! これからこの先何があっても、絶対にタバサを守るって!!!!」

ボクはそう叫んで、リュートを吹いてみた…

   レ〜ラ〜ソ〜〜〜ファ〜ミレ〜ド〜シ♭ ド〜ラミ〜レ〜〜〜〜〜〜♪
   ラ〜ド〜シ〜〜〜ソ〜ファミ〜ファ〜ソラ〜〜〜〜〜〜〜〜♪

勝手に指が動いた… どこか物悲しい旋律だ…
まるで、この世界との別れを惜しむような…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
地響きがして、異世界への扉が開いた。

「お父さん、お母さん、ごめんなさい… ボク、行くよ!!」

そう呟くと、ボクは勢い良く異世界への扉に飛び込んだ!!
待ってろタバサ!!



脳内幻想「風編」クリア…(・A・)
ゲマよ…ガーランドに成り下がるつもりか…

何はともあれ乙です
712杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 20:16 ID:kvaifi7M
乙!次はアレフガルドっすか?
いや、なんかね…
713Scherzo:04/04/28 20:25 ID:zSm32Ivu
次でラスト… ですね…
どー考えても…('A`)

>711-712
ガ、ガーランド?? アレフガルド??
ナンノ コトデスカー_| ̄|○illi
714杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 20:27 ID:kvaifi7M
>>712
いや、ただリュートの旋律がアレフガルドだったからってだけでつ。
715杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 20:28 ID:kvaifi7M
ぐはっ
>>714>>713へのレスね。
ジブンニレスシテドースルノ… orz
2000年の時を越え・・・
い いかん、脳内で話が作り出されていく・・・orz
仕事から帰ったらまたたくさんSS投下されててうれすぃ。

>DQ外伝
タバサのレックスに対するラブラブっぷりがイイ!
文章がかわいらしくて萌えますね〜

>二人の王子
アルス &ビアンカのキャラが楽しい。
「二人の王子」というタイトルがまたどう生きてくるか楽しみ。

>Scherzo
前回のレス番置いといてくれてサンクス!
壮大な話だけど火水風土編とまとまってるので中だるみしないで
ストーリーが進んでいくのがイイ!
次は双子のモエモエ場面を是非!

みんながんがり屋だなあ・・。
718Scherzo:04/04/28 20:47 ID:zSm32Ivu
>716
そう… 2000年の時を越えることも考えましたよ…
そして、その方法を取ったかどうかは… お、お楽しみに…('A`)
719(°Д゜)∩:04/04/28 21:13 ID:/fSDapUY
ラスボスはゾーマでよろ
720DQ外伝〜タバサ〜@ペコ:04/04/28 21:19 ID:TG8TSMfi
>>707
ハラハラドキドキな最終回期待してます!
>>717
タバサの視点で書いてみたつもりです^^萌えてくれてアリガトウ!
721名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/28 21:37 ID:GgecymHV
レックスクエストまだですかね?
スレのエースがいないと寂しいな・・。
>>721
マターリ待て!
724マリア ◆MARIAaCqp. :04/04/28 21:51 ID:zt5ThyjL
ここですね、本スレは。
うpしようと思いましたがage状態になってるのでsageになるまで待ちます。





それではお楽しみに☆
???は大声で叫んだ!(って誰よ?)

「スレを大事に!」

レックスクエスト作者の作戦は変えられてしまった!



のかい・・・?
726(°Д゜)∩:04/04/28 22:06 ID:/fSDapUY
age
期待sage
728杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 22:13 ID:kvaifi7M
本日一回目の投下 |彡 ○

杖を探しに 第二部


ネッドの宿屋を出発してからもう数日が経っていた。

「サンチョ〜。暇だよ〜。」
「レックス様。もうしばらくの辛抱です。後少しで着きますよ。」

出発前にはあんなに張り切っていたレックスも、何日もこう船の中にいると退屈でいられ
ないようだった。

「だって昨日もサンチョあと少しって言ってたじゃないか。サンチョの嘘つき!」
「そんなことありませんよ。あれを見てください。」

サンチョが指差した先にはもううっすらと大陸が見え始めていた。

「うわぁ。ねぇ、あそこにオラクルベリーって町があるの?」
「はい。だからそう言いましたでしょ、レックス様。」
「うん。本当だったんだ。タバサにも教えてこよっと。」

タバサはどうやら一人で考え事をしているようで、今レックス達がいるちょうど反対側、
つまり船尾のほうで今まで来た方向をただじっと見つめていた。

「ねぇ、タバサ。陸が見えてきたよ!ねぇ、聞いてる?」
「あ、ごめん、お兄ちゃん。今ちょっと考え事してたの…。」
「何考えてたの?最近タバサ考え事多いね。」
「え、うん…。それよりほんとに陸が見えて来たの?」
「うん。そうだよ!ちょっと来てみなよ!」
729杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 22:15 ID:kvaifi7M
タバサの手を取りレックスは走る。そして船首にやってきた。

「うわぁ、陸だ。あそこに次の目的地、オラクルベリーがあるのね?」
「さようでございます。この船旅ももう終わりですね。」

レックスが口を挟んだ。

「早く終わってほしいよ。船って退屈だもん。」
「あら、船だ船だって楽しみにしてたのはお兄ちゃんでしょ?」
「え、だってそれは…。」

そんなことを話している間に大陸はもう側まで近づいてきていた。

「ささ、もうすぐ降りますよ。降りる準備をしてください。」
「どこに船を泊めとくの?」

タバサ、鋭い!

「え、あ、それはですね。その辺に…。」
「も、もしかして考えてない、とか?まさかね…?」
「はい。全然考えていませんでした…。オラクルベリーは港町ではないんで停泊所なんて
ものはないんですよ…。」
730杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 22:15 ID:kvaifi7M
「じゃあどうするの。サンチョのバカ〜。」
「その辺に泊めといても誰も盗ってきやしませんって。」
「盗られたらどうするのよ!」
「大丈夫です。それにずっとここに泊めておくわけではありません。とにかく、大丈夫で
す。」

不安ながらもタバサはそれ以上反対しなかった。

そして、ゆっくり船を止めた。


とりあえずここまで。短くてゴメソ
今日中に出来たら続きうpするから・・・
731ネジ工場:04/04/28 22:32 ID:ieR4UxzJ
>>scherzoさん
乙!ラストに向かってどう突っ走るのか楽しみですね。
>>マリアさん
新たな職人さん誕生か!?早めに潰さなければ…
ふふふ…冗談ですよ…
>>杖探しさん
乙!オラクルベリーについてどんな展開があるのか……こそっと教えて……いやなんでもないです
いや〜、おもしろ(・∀・)イイ!!
各々のキャラがいい味出してますね〜。いろんな意味で萌えます
>杖探し氏
いきあたりばったりサンチョキタ━━━━(・∀・)━━━━━!!!!
前途多難さ加減がなんとも絶妙ですな。
俺もSS投下しようかなぁ
サンチョと旅に出ると頼りなさそうで心配

ピピンと旅に出ると娘の貞操が心配

ドリスと旅に出ると娘が百合に走りそうで心配

二人だけで旅に出ると二人の将来が心配
ってよく見たら王子&王女限定だった・・・_| ̄|○
>>735
まぁ、一番いいのは4番目ってことだな。
俺も書きたいが萌えそうにないなぁ
739タバサの日記@作者:04/04/28 23:29 ID:lsPQUsfj
コテハン作者の長編が絶好調の中、
ひたすら不定期に短編を投下する者あり。

誰か俺に元気をくれっ!(゜д゜)ノシ〜〜〜〜(妄想)
740タバサの日記:04/04/28 23:31 ID:lsPQUsfj
 夜も更け、お城の皆が寝静まる頃。
 ふと目が覚めた私は、隣の部屋の明かりに気づきました。
 隣で眠っているお兄ちゃんとお母さんを起こさないよう気をつけながら、ベッドを抜け出し、そぉっと隣の部屋を覗いてみました。
「…ん。どうしたんだい、タバサ?」
 部屋の中にいたお父さんが私に気づき、にっこりと微笑みました。
 机の上には、難しそうな本や、なにかの資料のようなモノが山のように積まれています。
「お父さん、こんな夜遅くまでお仕事…?」
 時計の針は、夜の一時を回っていました。
「う〜ん…。仕事、というよりは、お勉強かな?」
「なんの、お勉強…?」
 私は机の上に詰まれた本のひとつを手に取り、パラパラとめくってみました。
「え、えぇと…。闇の…しょう族…?きょうに空より生まれ…ち、神のあお、子供たち…???」
 難しい字がいっぱいで、よくわかりません…。
「…大地の民、闇の眷族(ケンゾク)、共に空より生まれ堕ちたる、神の龍の子供達。
 つまり、魔物も人間も元々、マスタードラゴンの子供達だった、って意味だよ」
「え、え。魔物さんたちは、プサンさんの子供なの…?
 でもでも、私もお兄ちゃんも、お父さんとお母さんの子供なの…」
「ふふ。そういう説もある、という書物だよ。
 本当のところは、マスタードラゴンに聞いてみるといいかもね?」
 悪戯っぽく笑みを向けるお父さん。
「う、う〜ん…。よくわからないの…」
「…お父さんはね、人間も魔物も、みんなが笑顔でいられる世界にしたいんだ。
 母さん…、タバサのお婆ちゃんが愛した魔界の魔物達とも、
 みんなで手を取り合っていける世界を、ね…」
「マーサお祖母さま…」
「だから、そのためのお勉強さ」
「…うん。お父さんなら、きっとみんなを笑顔にできると思うの」
「ふふ、ありがと」
 そう言うと、お父さんは立ち上がり、備え付けのティーポットで紅茶を淹れ始めました。
 カモミールの香りが部屋に立ち込めます。
「飲むかい?」
 私はこっくりと頷きました。
741タバサの日記:04/04/28 23:32 ID:lsPQUsfj
「あのね、お父さん…?」
 お父さんの淹れてくれた温かい紅茶をすすりながら、お父さんに話しかけました。
「うん…?」
 お父さんは読んでいた本から視線を外し、私の方に目を向けました。
「最近ね、変なの…」
「何が…?」
「ギコギコ…」
「…あぁ」
 ギコギコの名前を聞いたとたん、お父さんの顔から笑みが消え、
 お父さんの視線は再び本へと戻っていきました。
「なんだか元気がないし、この前なんて、バルコニーの上でずぅっとお空を見上げてたの。
 お兄ちゃんが遊ぼうって言っても、なんだか上の空だし…。
 もしかしてギコギコ、病気になっちゃったのかな…?」
 お父さんは一口紅茶をすすった後、本に視線を向けたまま、ゆっくりと口を開きました。
「…タバサ。たぶん、ギコギコは…」
 そこまで口にすると、お父さんはため息をひとつして、
 パタンっと本を閉じました。
「…?」
「…もう寝なさい、タバサ。
 あまり夜更かししていると、体を壊してしまうよ」
「ぁ…。はいなの…。
 でも、お父さんは…?」
「僕はもう少ししてから行くよ。
 おやすみ、タバサ…」
 お父さんはそっと、私のおでこにおやすみのキスをしてくれました。
「ん…。おやすみなさい…♪」
 ティーカップを机に置き、私は部屋を後にしました。
 部屋を出るとき見えたお父さんの表情は、なんだかとても、哀しそうでした。
 その時私には、何故お父さんがあんな哀しい顔をするのか、解りませんでした…。
742タバサの日記@作者:04/04/28 23:34 ID:lsPQUsfj
                            続け(´д`)

ギャグが書きたい、んが、ネタがうかばねぇ・・・。
いいかげん堅苦しい話は・・・、ウェーィ(゜л゜)
743杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 23:37 ID:kvaifi7M
>>739-742
乙!
ゲンキアゲル( ´∀`)ノ(´・ω・`)
シリアスも(゚∀゚)イイ!!!
乙!
続き楽しみにしてまつ。
>>742
じゃぁ俺はロマンチックをあげよう。( ´∀`)ノ(´・ω・`)
>>739
ガンガレ

ポイッ(ノ´ー`)ノ ⌒...元気⊂(´・ω・`)
747744:04/04/28 23:42 ID:kdn+08Pn
>>742
おっと、ユウキアゲルの忘れた。( ´∀`)ノ(´・ω・`)
>>742
じゃあ俺は使用済みのパンティあげるよ。(*゚Д゚)つ▽(´・ω・`)
749タバサの日記@作者:04/04/28 23:45 ID:lsPQUsfj
>>743
センキュウ(`・ω・´)

>>744
俺の中の人はシリアスとは縁の無い人種ですが。
ドクオ逆DQXみたいなのが好みっす。

>>745
フリーザのアレ(AA)が浮かんじまったじゃねぇか。アリガツォゥ
750タバサの日記@作者:04/04/28 23:49 ID:lsPQUsfj
>>746
元気玉作れそうですか?

>>747
ユウキは割りと有るほうかも。
度胸があるというか、恥知らずというか。そんな人間。

>>748
なにに使用したのかが激しく気になるんですが、とりあえず変態仮面ですか?
751(°Д゜)∩:04/04/28 23:50 ID:/fSDapUY
突然さびれたな。いまとなってはコソコテでもいいから
もりあげてほしいところだ・
>>750
んじゃ、萌えパゥワーをあげゅ( ´∀`)ノ(´・ω・`)
754(°Д゜)∩:04/04/28 23:54 ID:/fSDapUY
いでよサタン
>>750
何に使ったかは・・・・ナイショ(*ノノ)キャ

じゃあ漏れからも燃えパワーを・・・・。 |д゚)ノ⌒●~*     (´・ω・`)
>>754
そろそろ日付変わるからって自演しなくてもw
757DQ外伝@ペコ:04/04/28 23:59 ID:TG8TSMfi
タバサ日記だー!!
外伝〜タバサ〜はタバサ日記さんのを真似て作ってみたんですよ!

シリアスな中にもタバサの心が浮き出てくるシナリオ・・・萌えます!!

あー、なんか萌え萌えするの書きたいーー(´・ω・`)

758杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/28 23:59 ID:kvaifi7M
>>754
自演でも本当に召還しててもいいからあげるのだけは・・・
759マリア ◆MARIAaCqp. :04/04/29 00:02 ID:ig/VTUlQ
ローカルあぼーんさんがageちゃったのでもうしばらく待ちます。

応援してくださる皆様、ありがとーございます。
期待sage
761タバサの日記@作者:04/04/29 00:11 ID:BfytegFE
<*`・ω・´*>萌えパワーと燃えパワーを吸収したらえらいことに。

>>757
<*`・ω・´*>ノ ラブラブ双子に悶えまくったのは秘密だ!
          続編期待してますぜ。

>>759
<*`・ω・´*>ノシ なんつぅかもう、馬鹿は気にしなくていいからレッツ投下GO!
お前等バカだろ?w
SS書きなんて気分と勢いだからなぁ
書いてはみたが、さすがに投下までは…
って香具師はそこそこいると思われ
764(°Д゜)∩:04/04/29 00:23 ID:RBh27scP
>>759
コラてめーageられてるからっていつまでももったいつけちゃあいかんなあ。
sageてやるから今すぐ吐き出しな。
>>763
つーか正直多少は迷ってもらわないとと困る
文章の巧い下手は自分の作品の推敲ができる目と時間があるかどうかで90%決まる
それで駄作だと思ったんなら人にわざわざ見せないでほすい
まあこのスレの作家の方々は拙作だの駄作だのいうまえがきあとがきをつけないんで、安心して読んでられるけど
>750
んじゃ、俺は温泉パワーでも・・・( ´∀`)ノ(´・ω・`)
誰もいない(´・ω・`)
マリアタン期待sage
ただいまのポジション 27

投下のチャンスですよ!
770(°Д゜)∩:04/04/29 01:10 ID:RBh27scP
↑にまいりまーす。
ID:RBh27scP=ネコミミ
あぼーん推奨
772ネジ工場:04/04/29 02:09 ID:snvuWwk5
勢いにまかせてサクッと続きを書きましたが……マリアさんの初投下がまだみたいだし明日の夕方あたりにしときます。
ではおやすみ!
>>772
( ̄▽ ̄;)
マリアタン
щ(゚Д゚щ).カマーン
>>692
遅レスだが、bpsネタにワラタ
775Scherzo:04/04/29 09:26 ID:iLG1d8BH
>杖探しさん
( ・∀・)おお! 期待の第2部開演ですね!!
>>731 ネジ工場さん
おうよッ!! 突っ走りますよ俺はッ!!
>タバサの日記@作者さん
私はあなたに萌える会話を教授してほしい('A`) モエー


さて… いよいよScherzoも「終章」突入です。
ただ今「最終章」を書いてる途中なのですが
どうにもこうにも な状態なので「終章」だけ先にお楽しみください…

>>717さん
ごめんなさい。萌えは最終章まで待ってください('A`) ホントゴメンネ…
776Scherzo:04/04/29 09:29 ID:iLG1d8BH
>>710の続き…



ボクは異世界にいる…
この場所は、今までボクが居た世界とは全く別の空気が流れているようだった。
暗く、重い雰囲気に包まれた、太陽の光が届かない、絶望と闇の世界…
そう… 大魔王の居た魔界と似たような空気が流れているように思う。
ボクの目の前には大きな神殿があって、そこから微かな光が漏れている。
その微かな光に導かれるように、ボクは神殿へと入っていった。

「何故だ邪神よ… 何故蘇らないのですッ!?」

タバサをさらっていった憎い声が、そう叫んでいる…
ゲマの傍では、ボクの愛しい人が仰向けに寝かされていて
その胸には微かな光の源と思われる玉が置かれていた。

「そこまでだッ!! ゲマッ!!!」

ゲマは驚いてボクの方を見た。
777Scherzo:04/04/29 09:35 ID:iLG1d8BH

「ほっほっほ… まさかこんな所まで…
 アレフガルドにまで追い掛けて来るとは… さすがに驚きましたよ…」
「さあッ!! タバサを返してもらうぞッ!!!」
「そうはいきません。どうやらこの玉に封じられた邪神が蘇らないのは
 あなたの想いが光のチカラとなり、この娘を守っているからなのでしょう…」
「ふ、封じられただって!? ここは邪神の支配する世界じゃないのか…?」
「ほっほっほ… 正確には、邪神の残留思念が支配する世界ですよ…
 かつて人間に倒されてしまった邪神は、この光の玉のチカラによって
 その魂を封じ込められたのです…
 しかし長い年月を経て光の玉のチカラは弱まり
 このアレフガルドは邪神の思念波だけが暴走する世界になったのです…
 だから私がその邪神の魂を解放し、新たな強い肉体を与えてあげよう、と考えたのですよ…」
「……そんな説明なんかどうだって良い。
 タバサは返してもらう。お前は倒す。邪神の復活はさせない。タバサと一緒に帰る。
 ボクの考えてることはそれだけだッ!!」

ボクは天空の剣を構えて、猛然とゲマに斬りかかっていった!!
778Scherzo:04/04/29 09:51 ID:iLG1d8BH

ゲマには、前に闘ったようなイヤらしい余裕はないように思えた。
まだ天空城でのタバサとの闘いの疲れが完全に払拭されていないんだろう…
「お、おのれ… 勇者め…」
ゲマは残り少ない魔力で苦し紛れの攻撃を仕掛けてきたけど
体力が万全なボクには大して問題ない程度だった…
そして… ボクは遂にトドメの一撃をゲマに振り下ろした!!

「うぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!!! お、おのれぇええぇ…
 こうなればァァァァッ!!!! 邪神よッ!! 破壊の神シドーよッ!!!
 この私の命と引き換えに!!!! お前を娘の身体に憑依させてやる!!!!!
 うおおおぉぉぉオオオオッッ!!!!!!」

ゲマはそう叫ぶと粉々に砕け散り、タバサの身体を黒い影が包み込んだ。
「た、タバサッ!!」
すると、タバサは目を覚まして立ち上がり、不気味な声で言った…

「ク・ク・ク… ワタシハ・ヨミガエッタゾ…」
「タバサァーーーーッ!!!!」



脳内幻想「終章」(#゚Д゚) 「最終章」へ続く……?
>>776-778
乙です
微妙な関係の兄と妹。妹を助けに異界へ。命と引き換えに召還された神に乗り移られた妹…
ハテ、これはどこかで、うわなにをするおまあqwせdrftgyふじこ
何はともあれ乙です。
781Scherzo:04/04/29 10:51 ID:iLG1d8BH
>780
ここでお菓子鯛が登場すれば完璧ですよ ナンツッテ
scherzoはデラ好きだな
間違いない
783Scherzo:04/04/29 12:14 ID:iLG1d8BH
>782
デ、デラ…?
それは本当に分からないのですが… 何のこと…?
エビルタバサキタ━━(゚∀゚)━━━!!!!!

がんがれ!モエモエ最終章期待してまつ!
>>783
でら。名古屋弁。どえらい、どえりゃあが訛ったもので
とても〜、超〜という意味。デラックスの略ではない。

いや、>>782は別の事を言ってるんだろうけど。
786ネジ工場:04/04/29 13:29 ID:snvuWwk5
でらべっぴん……?
ごめん、忘れて……。
787Scherzo:04/04/29 15:18 ID:iLG1d8BH
>>778の続き… 「最終章」


破壊神シドーに乗り移られたタバサの攻撃は凄まじかった…
タバサが腕を一振りすればバギクロス並みの竜巻が起こり
もう一振りすればイオナズンよりも大きな爆発が起こった…
神殿が崩壊していく… これが破壊の神のチカラなのか…
ボクは、そんな凄まじい攻撃を天空の盾で何とか耐えていた。

「ククク… イツマデ・モツカナ…?」
「くっそぉ… タバサ… どうする… どうしたら良いんだ… ああ、タバサ…!!」

そろそろ天空の盾にもボクの体力にも限界が来ていた…
何とかしなければ… でも、だからと言ってタバサを攻撃するなんてボクには出来ない…
破壊神に乗り移られているとは言え、ボクの大切な人の身体なんだ…
「コレデ・オワリダ!!」
そう言うとタバサは、これまでで最大の大火球をボクに向けて放とうとしていた!!
一撃でボクを焼き尽くすつもりなのだろう… あれでは天空の盾も耐えられそうにない。
ボクは観念して目を瞑った…
788Scherzo:04/04/29 15:23 ID:iLG1d8BH

………?? あれ? 攻撃してこない…
恐る恐る目を開けてみると、大火球は消えていて、タバサは大火球を放つ体勢のまま
涙を流してこちらを見ていた…

「お… おにい、ちゃ… ん……」
「た、タバサッ!!」

ボクは急いでタバサに駆け寄っていった。
タバサは苦しそうに喘ぎながら、ボクに言った…

「お、にぃちゃ… こ… ころ、し… て……」
「……え…?」
「い… 今、殺し… て… くれな、いと… わ、私… また… おに… ちゃ… を…… グッ!
『グオォオォアアアァ!!! ジャマヲ・スルナ…』あ… あぁ…」

タバサの中では、シドーとタバサが闘っているようだ…
これ以上タバサが苦しむ姿は見ていたくない… 今のままではタバサが可哀想だろう… でも…
ボクにタバサを殺せるワケがないよ…
「タバサッ!!」
ボクは苦しむタバサを抱きしめて聞いた。
789Scherzo:04/04/29 15:27 ID:iLG1d8BH

「タバサ… グランバニアで、ボクはキミに約束したね…?
 ボクが何て言ったか、憶えてるかい…?」
「…わ、私、を… ま、守っ… て……」
「そうだね… ボクはまだその約束を果たしていないよ… でも今、キミは…
 ボクに2度と約束を果たさせてくれないようなことを言ったね…?
 キミの本心を聞かせてくれないか…? 本当に… 殺して… ほ、ほしい、のか…」

ボクは最後の方は涙声で言葉にならなかった…

「お… おにい、ちゃん…… わ、私… し… 死に… た、くない… よぉ……
 い、一緒… 居たい…… おに、いちゃん…… た、助け… て…ぇ……」
「タバサ……」

ボクは思いっきりタバサを抱きしめた。
その瞬間、シドーを封じていたという光の玉の光が突然強くなった!!
「ウギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ボクの腕の中でタバサが… いや、シドーが悲鳴を上げた!!

そ、そうか!! さっきゲマが言ってたな…
ボクのタバサへの想いが光のチカラになってタバサを守ってるって…

「タバサ!! 今助けてあげるよッ!!」
790Scherzo:04/04/29 15:29 ID:iLG1d8BH

ボクは光の玉を手に取り、タバサを照らし出した。
相変わらず悲鳴を上げ続けているシドーは、たまらずタバサの身体から飛び出した!!
ボクはよろけるタバサを抱き止めてベホマをかけた。

「おにいちゃん… ホントに… 助けてくれた…」
「当たり前だろ!! それよりタバサ、安心するのはまだ早いよ!!」
「うんっ。アイツを何とかしなくっちゃね!!」

身体を無くしたシドーは巨大な思念波の集合体となって、ボク達に襲い掛かってきた!!
6つの大きな手から一度にメラゾーマを放ち、口からは炎を吐いてきた。
しかし、タバサに乗り移ってた時ほどの攻撃力はなく、ボク達は回復に困ることはなかった。
困ったと言えば、実体の無いシドーに天空の剣で斬り付けてもほとんど効果が無いばかりか
せっかく与えたダメージもベホマで回復されてしまうことだ…
このまま闘い続けたら、ボク達が不利だ… 一気に勝負を決めなくては…

「おにいちゃん… これまでの攻撃でアイツに確実に効果があるって判ったのは
 ギガデインだけだったわ。でもギガデインじゃすぐに回復されちゃうから
 それ以上の電撃で攻めるしかないよ…」
「う、うん… でもミナデインをやるには最低あと1人仲間がいないと…
 それに… ミナデインってそれほど効果が期待できない気がするんだけど…」
「そこは私に任せて!! おにいちゃんはこれから私の言う通りにやってほしいの」
791Scherzo:04/04/29 15:34 ID:iLG1d8BH

ボクはこれといって考えがあるワケではなかったので、タバサに従うことにした…
そして… ボクは天空の剣をシドーに向かって思い切り投げつけた!!
天空の剣はシドーの思念波の奥深くに突き刺さったけど
シドーにとってはそれほどのダメージにはなっていないようだ…
天空の剣は思念波に揺られて宙に浮いている…

「今よ!! おにいちゃんッ!!」

タバサはそう叫ぶと、破壊神の魔力さえ上回る自分の魔力を全て放出した!!
ボクはその魔力を全て使い、ミナデインよりも強力な電撃を作り出し、天空の剣に向けて放った!!
電撃は天空の剣と共鳴し、この世のモノとは思えない恐ろしいチカラをシドーに喰らわせた!!

「ウギャアアアアアア!!!!!
 ニ・ン・ゲ・ン・メ… マ・タ・シ・テ・モ・ジャ・マ・ヲ・ス・ル・ノ・カ…!!!」
792Scherzo:04/04/29 15:37 ID:iLG1d8BH

ボクとタバサは、やっと安心して抱き合うと、ボクはタバサに言った。
もう2度と、元の世界には帰れないことを…
さすがにショックだったのか、タバサは少し泣いてしまったけれど、ボクの胸の中で言った。

「帰れないことが分かっていても、おにいちゃんは私を助けに来てくれたのね…」
「…うん。タバサの居ない世界なんて、ボクには考えられないからね。
 これからは、このアレフガルドで生きていくしかないけれど
 ボクはあの約束を守り通すつもりだよ…」
「おにいちゃん…!! もう私を1人にしないでっ!!
 ずっとずっと、おにいちゃんと一緒に居るの!!」
「タバサ… もちろんだよタバサ… ボクはずっとずっと、タバサと一緒に居るよ…!!」

…と、そこに暖かい光が差し込んできた。太陽が崩壊したこの神殿跡を照らし始めたんだ…

「綺麗…」
「うん、綺麗だね…」

暖かい太陽の光を受けながら、ボク達はしばらくしていなかったキスをした…
793Scherzo:04/04/29 15:40 ID:iLG1d8BH

「ねぇおにいちゃん、これからどこに行くの?」
「あはは… 分かるワケないよ。ボクも初めて来たんだし。
 でも、元の世界に戻る方法がないか探してみようと思うんだ」
「そっか… でも… でもねおにいちゃん。
 もしホントに帰れなくても、私はおにいちゃんと一緒にいられればそれで良いのよ?
 だって、この世界には私達が兄妹なんて知ってる人は居ないもの。
 もし帰れなかったら… その時は…」
「あーあー!! 待った待ったタバサ!! その先は言っちゃダメッ!!」
「え… おにいちゃん… 怒っちゃった…?」

タバサは泣きそうなカオでこちらを見ている…
違うんだよタバサ… だって、その先の言葉は、ボクが最初に言いたいんだから…

「タバサ… 大好きだよタバサ… ボクと… 結婚しようよ…」





脳内幻想「最終章」…(゚∀゚) 'Scherzo’Story


         THE END

794Scherzo:04/04/29 15:41 ID:iLG1d8BH
なーんつってな…('A`)
この後レックスとタバサはグランバニアに帰れるのでしょうか?
それとも結局帰れずに2人は結婚し、仲睦まじくアレフガルドで暮らすのでしょうか?
因みにグランバニアにはプサンさんが
レックスとタバサは異世界に行って戻れない旨をちゃんと伝えてくれている… ハズです。
逆上したリュカ王がマスドラを脅し、アレフガルドへの扉を無理矢理開かせるのも良いですね。
ただ、俺としましては
タバサをパデキアの花がいっぱい咲いている所に連れて行ってあげたかったナー、なんて…orz
795杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/29 15:42 ID:0mkis89h
GJ!
もしかして楽しみの作品がまた一つ終わりを…。
ウワーン
乙。とりあえず(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め
ある意味最大のかけおち
余韻が残る感じが何とも(・∀・)イイ!!乙。
799名前が無い@ただの名無しのようだ:04/04/29 16:31 ID:3zg4D6xP
おお、きれいにオチたなー
上手いな!乙!
simatta・・・orz
sage忘れた・・・

専用ブラウザ入れたばかりなんだ・・・設定忘れてた。すまん。
801マリア ◆MARIAaCqp. :04/04/29 16:46 ID:VEfvp2PY
こんにちは。昨日はあれから寝てしまって・・・すみません。

とりあえず投下予告です。
ああ、マリアさん。いらっしゃいまし。
sage忘れすみません・・・orz
タイミング悪くてごめんなさい。
803ネジ工場:04/04/29 17:05 ID:snvuWwk5
scherzo
804ネジ工場:04/04/29 17:08 ID:snvuWwk5
>>scherzoさん
お疲れさま!うまい終わり方ですね。
805マリア ◆MARIAaCqp. :04/04/29 17:13 ID:VEfvp2PY
ビアンカの追憶その1

パパスおじさんたちがサンタローズに帰って早3日。
聞いた話によると、アベルとチロルは家の地下室で仲良く遊んでいるとのこと。
なんで地下室に?外で遊んだほうが面白いんじゃ・・・と何も知らずに思うわたし。

今日も宿屋のお手伝いで忙しいわたし。病気がちな父を見てると気を抜く暇も無い。
おかげで宿屋は繁盛していた。もともと旅人が少ない町だから大繁盛とまではいえなかったけれど。

このような日々が何日も続いた。
わたしは今でも彼らのことを心配している。
また変なことに首突っ込むんじゃないかってね。
でもあの子猫ちゃん、チロルがついてるから安心よね。
思えばわたしもあの子を助けようと無茶したなあ。
あの子が近所の子たちにいじめられてたとき、なぜか無性に正義感が湧いて・・・。
それで夜にアベルと外へ抜け出したのが始まりだったっけ。

「アベル、起きてよアベル。」
「んんん?なーにお姉ちゃん?まだ夜じゃない。」
「夜じゃなきゃだめなの!兵隊さんに見つかっちゃうじゃない。」
「そっか、お化けの城にいくんだっけ。じゃあ起きなきゃ、ふぁーあ。」
アベルはゆっくりとベッドから起き上がった。
「お父さん寝てるの?」
「ええ、ものすごいいびきをかいてね。さあ行くわよ。」
二人は部屋を後にしようとしたとき、パパスおじさんが唸った。
「う〜ん。むにゃむにゃ。」
(わたしとアベル)「!!!」
806マリア ◆MARIAaCqp. :04/04/29 17:33 ID:VEfvp2PY
まずい!これはまずい・・・。そう思った。
そしておじさんは寝ながらにして口開いた。
「マーサよ、私の妻マーサよ・・・。」
わたしはあまり聞き取れなかったが、どうやらただの寝言のようだ。
でもアベルはその言葉に耳を真剣に傾けていた。
マーサとはいったい誰なの?今では忘れられない大切な名前だが当時のわたしには何のことかわからなかった。
でもアベルにとっては大事な名前なんだな、とその時は感づいていた。
アベルがあまりにも、寝起きとは思えないほど真剣な顔つきをしていたのでわたしはあえてそれについては聞かず、そのまま階段を下った。
宿屋を出て、町の出口に向かう。案の定、兵隊さんは眠っていた。
そう、これが冒険の始まりだったのだ・・・。

外に出ると、今までにはなかった夜の景色が広がっていた。
「やっと抜け出したね。」
「うん、兵隊さんなんてちょろいもんだよ。」
そう得意げに話す彼の表情は普段と変わらないものとなっていた。
何も無かったかのように。
「お城はここから北西にあるわ。行きましょう。」
そう言って歩を三匹、今となってはまったく取るに足らない魔物だが、わたしは
「きゃあーっ!!!」
と悲鳴を上げてしまった。当時としては無理も無い。
けれども彼は勇ましく立ち向かっていった。一匹、二匹と次々に倒していく。
彼が残る一匹を睨みつけた途端に、そいつは一目散に逃げていった。
「すごい!強いんだねアベルって!」
「へへ、サンタローズの洞窟でいっぱい戦ったからね。」
小さいながらも勇敢な彼に、わたしはあこがれを感じた。
807ネジ工場:04/04/29 17:54 ID:snvuWwk5
マリアさんに用事が出来たようなので、その隙をついて……今日もしれっと投下だ!
808二人の王子・4:04/04/29 17:56 ID:snvuWwk5
>>699
階段をゆっくりと登る。「お父さんったら……。突然変なこと言いだすんだもん……」
頭の中では冷静さを保っているつもりだが、一向に頬の赤みが消えない。
「それに………お兄ちゃんと結婚しちゃったら……あ、あんな事やこんな事まで……」
ドリスに事細やかに教えられた男女の夜の営みが脳裏をよぎり、タバサの顔面は更にヒートアップする。
「…だ、だめよタバサ!あなたはそんなはしたない子じゃ無いはず!お兄ちゃんの前でそんな恥ずかしい格好しちゃいけないの……」
いったいどんなシーンを想像したのやら………。両手で顔を覆ってうずくまってしまう。
スカートの裾からはみ出した太ももまで、桃のようにうっすらと色付いている。エロい。

まだまだ赤いままだが、それでも決意した表情で、タバサは顔を上げる。「ど、どれもこれも……寝坊するお兄ちゃんが悪いのよ!そうよそうよ!そうに決まってるっ」

全てを幸せに眠っている兄のせいにして、タバサは立ち上がった。
「すんごい起こし方してやるんだから!」

そう言って、兄の寝室の前へと向かう。

809二人の王子・4:04/04/29 17:57 ID:snvuWwk5
ドンドン!
「お兄ちゃんっ!いつまで寝てるの!?せっかくみんなで久し振りに旅に行けるのにっ」
恥ずかしさを紛らわせるために、わざと大きな声と小さな拳を扉に打ちつける。
「は…はい…はいっちゃうわよっ!」
勢いよく扉を開けて、そのまま中に入る。

「すー…すー…」
妹の胸中を知ることなく、のん気な寝息を立ててレックスは、いまだ夢の世界の住人だ。
「もう……13歳になってもまだお寝坊さんなんだから……」
腰に手をあて、頬をぷぅっと膨らませ、タバサはベッドに近付く。
しかし、いつまでも変わらないレックスの習慣を見て、目は優しく微笑んでいる。
頬の色にも、いつもの白さが戻っている。

ベッドの脇で腰を曲げて、こちらに背中を向けて寝ているレックスの顔を覗き込む。
「早く起きないと3人だけで行っちゃうよぉ?」「すー…んあー……」
「早く起きなきゃほっぺつついちゃうよぉ?」
ツンツン
「むー…むにー……」
レックスの睡眠力は半端なものではない。
810二人の王子・4:04/04/29 17:58 ID:snvuWwk5
「……もう。早く起きないと…………ち、ちゅうしちゃうよぉ…?」
自分で言っておきながら、ポッと赤くなる。

「んー…んん」
突然レックスの身体がこちらに向きを変えた。
「お、起きてたの!?………きゃあっ!!」
向きを変える際に伸ばした左腕が、腰を曲げてるために不安定なタバサの身体へと絡みつく。
ポフッ!!
ベッドの上に倒れこみ、レックスに抱き締められる形となった。
顔が押し付けられたレックスの胸は逞しく、爽やかな香りがした。

ぽーっとした頭でタバサは考える。
「(ふわ…今日は朝から良く抱きしめられる1日ね……ってそうじゃなくって!)」
慌てて思考を切り替える。

「(こ、これは私への返事かなぁ……?いきなりベッドの上で抱き締めるなんて……はっ)」
またまた、ドリスの教えが頭の中へと侵入して来る。
「(えーーっ!!ああいうのって朝からしちゃうものなの!?
で、でもその前にお風呂に…昨日寝る前に入ったから平気……かな………ああ〜っ!けどまだ私達13歳だし……どうしたらいいの〜っ!!)」
タバサの頭の中を、多くの妄想がぐるぐると浮かんでは消えた。
タバサ13歳。心も身体も思春期全盛期。
811二人の王子・4:04/04/29 17:59 ID:snvuWwk5
だが次第にこわくなってしまい、タバサは静かに泣き出した。
「お兄ちゃん……お兄ちゃんの事大好きだけど……やっぱり私…ぐすん…こわいからやだ…」
レックスの胸の中で泣きながら、しかしタバサはしっかりと伝えた。
そして兄の返事を待つ…

「んー……ふあ〜っ!」「え゙っ」
間抜けなあくびが聞こえて、思わずタバサは兄の顔を見上げる。
「お、お兄ちゃん…?」「……?おひゃよおう、タバサ。……なんで僕と一緒に寝てるの?」
そう言って、自分の腕の中で涙を流している妹の顔をぼんやりと見る。

「分かった…夜中に怖い夢を見て、僕のベッドに潜り込んでずっと泣いてたんだね?
あはは!タバサはいつまでたっても子供だなぁ」
「ち、違うもん!」
慌ててタバサは涙を拭く。
はぁ…お兄ちゃんはやっぱりお兄ちゃんよね…。寝相が悪いことは分かってたけど…。
ほっとしたけど……………強引に迫られたらどうしよう、なんてちょっぴり考えちゃった。

気をとり直して、タバサは言う。
「そんな事より!今日はみんなで旅に出る日でしょっ?行き先決めるんだから、早く起きようって言ってたじゃない!」
「そ、そうだった!行くよっ、タバサ!」
812二人の王子・4:04/04/29 18:00 ID:snvuWwk5
妹を抱き起こしてから自分も飛び起き、すぐさまタバサの手を引きドアへ向かう。

「ねえ…お兄ちゃん?」階段を降りる途中、自分の手を引くレックスに尋ねる。
「なに?あいてて……」「な、なんでもない…」そう言って、タバサは目をそっと伏せる。

関係ないもん!
お兄ちゃんが……何故か前かがみになってるのは…私とは関係ないもん!
「ははは、分かってるって!泣いてたことは二人だけの秘密だね?小さい頃からそうしてたしね!あいてて…」
決してタバサの方を振り返らずに、レックスは言う。

おかしいなぁ…?石鹸のいい匂いがすると思って起きたら………そしたらタバサとくっついて寝てたってだけなのに…。
…なんでこんなに腫れてるのかなぁ?痛い…

自分の赤い顔を見られないように、しかし決して手は離さずに、双子は両親の待つ玉座の間へ降りていく。

813ネジ工場:04/04/29 18:03 ID:snvuWwk5
とりあえずここまで。
それでは、アデュ!
814オルテンシア:04/04/29 18:07 ID:RBh27scP
そらをみにいく
815オルテンシア:04/04/29 18:10 ID:RBh27scP
…なんでこんなに腫れてるのかなぁ?痛い…

オチンチンの事ね?いやらしいわね。
ねこみみが出現しますた








そして通報しますたw
遅レスだが
デラは「beatmania IIDX」のことではないかと

Skyscraperクリアできてうれしい
ま  た  糞  コ  テ  か
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
オルテンシア
819オルテンシア:04/04/29 18:22 ID:RBh27scP
あら、ごめんなさいね。sage忘れてしまってよ
でも本当はあなたたちも暗い地面のそこではなくて温かい太陽の
ふる地上へいきたいと感じているのがわかるの

なぜなら私には人の未来がみれるのだから。
>>819
今のうちにいろいろしゃべっておき

通報したからww
Scherzo氏の最後はやっぱり森の熊さん…うわなにをするおまあqwせdrtfgyふじこ
Scherzo大人気w
>710様に対抗して レ〜ソ〜ファ〜〜ソファミレドミレ〜ド〜ラ〜シ(フラット)
ラソ〜ファソラ〜 やってみたかっただけです。すいません。著作権違反じゃないでしょうか?
>322 正解です! 
とりあえず一発ネタを登稿します。
          グランバニアの魔法使い 
主人公「ねえ、テルパドールorテルパトールの女の子が
    ”グランバニアで一番優秀な魔法使いに魔法を教えてほしい”
    って言ってるんだけど・・・・」
レックス「それならタバサだね!」
タバサ「ううん・・・私はレックスみたいにフバーハやスクルトとか便利な呪文使えないし
    ザオリクとかベホマラーとかの回復呪文も使えないしギガデインみたいに
    強い呪文使えないしミナデインっていうカッコイイ呪文も使えないから
    レックスのほうがふさわしいと思います・・・」
レックス「ううん。タバサはイオナズンとかドラゴラムとかマヒャドとか
     バイキルトとか使えるし、それに僕は勇者だから魔法使いじゃないよ。」
タバサ「だからたとえ勇者だとしても職業はちゃんとあるのよ!
    大体生意気ね!勇者なんて名乗ってる割に妙に強い呪文とか覚えるし
    勇者なんて名乗ってる割に腕が細くてキレーだし・・・・」
 完(早)
>>812
王子王女もそういうお年頃か・・・( ´∀`)

12〜13歳ぐらいだと王女の方が身長高いのかな、とか思ってしまった。
827オークキング:04/04/29 20:53 ID:RBh27scP
俺仲間にスルと旅が楽になるぜ。
見た目に反して僧侶系魔法のエキスパート。地味にマヒャドも使えるし
肉弾戦もOK。マジでおすすめ
ハイCMあけでーす



職人さんどうぞ
マターリ待つ!
831DQ外伝@ペコ:04/04/29 21:55 ID:lwCB5Hmw
ママーリ投下
832DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/29 21:58 ID:lwCB5Hmw
それは、レックスが王家の証の試練から帰ってきて3ヶ月が立ったある1日の出来事である。

「レックス、起きなさーい。朝ごはん用意出来てるわよー。」
母ビアンカの声で目を覚ますレックス。しかしベッドから出ることのできほどの寒さを感じた。
もそもそ起き上がるレックスは普段着に着替え、家族が集まる食卓へ向かう。

「おはようございます。」
朝の挨拶を済ませ席へ座ると、隣に座っているタバサが声をかける。
「おはよう、お兄ちゃん。眠そうだね?今日はご飯を食べたらコリンズくんの所に遊びに行くんだよね?あとでお部屋に呼びに行くね。」

今日の朝食はサンチョが作ってくれたクロワッサン。焼きたてのいい香りを楽しんでいるタバサとは違い、まだ眠気の抜けない顔で口へと運ぶレックス。
朝食を終えたレックスは部屋へと戻りタバサが呼びに来るのを待つ。
833DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/29 22:00 ID:lwCB5Hmw
しばらくしてタバサが部屋へ訪れると中に入るなり、レックスはタバサのほっぺたを両手で軽くつねる。
「ひゃ、ひゃひふるほ?ほにいひゃん!?」
クスクス笑いレックスはタバサの唇に優しくキスをする。タバサはビックリして
「もう、お兄ちゃん!もう少しムードのあるキスは出来ないの?」
「ごめんごめん。あんまりタバサの唇が柔らかそうだからつい・・ね?」
真っ赤な顔をさせてタバサはレックスにこう言い放つ。
「・・・バカ・・。お兄ちゃんなんかもうキライよーーだ!」
タバサの突然の一言にレックスは困った顔をさせて
「えー?本当にキライになっちゃった?」
「うん。キーラーイー!!」
タバサはレックスにイーッとしてみせた。普段は逆の立場な故に今だと言わんばかりの日ごろの恨み?をはらすかのように彼女はレックスをイジめる。
「本当に本当にキライになっちゃった?僕はこんなにタバサのことだーいすきなのに??」
そう言って両手を目一杯に横に広げたレックスにタバサは少しひるみ、レックスは続けてこう話す。
「それに、もうギューッってしたりキスもできないんだよ?タバサはそれでも平気なの??」
その言葉に絶望するタバサ。慌ててレックスに
「へ、平気じゃ・・・ないです・・・。もう!そんな簡単にお兄ちゃんのことキライになれるわけないの知ってるくせにー!お兄ちゃんって本当に意地悪なんだから!!。」
「アハハ、ごめんね、タバサ。さぁ、コリンズくんの所に行こうか。」
少しだけ喧嘩?をした二人だが、レックスの事が大好きなタバサにはやはり無理がある嘘だったのであろう。すぐに仲直りをしてルーラでラインハットへと向かったのであった。

つづく・・かも
834杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/29 22:08 ID:0mkis89h
おお、
プロローグ乙
続きを激しく希望
835杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/29 22:09 ID:0mkis89h
あと、言っちゃ悪いかもしれないけど
「エピローグ」
では?
気を悪くしたらゴメン
オレモ、カノジョトソンナニチジョウヲスゴシテミタカッタ・・・('A`)
837DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/29 22:12 ID:lwCB5Hmw
>>835
プロローグ=序章
エピローグ=終章 って意味だったような・・
838杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/29 22:14 ID:0mkis89h
>>837
これまでのDQ外伝が終わってその後の話だと思ってた!
スマソ。勘違い・・・。
王女にイオナズン(ry
839DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/29 22:17 ID:lwCB5Hmw
>>838
ふふ^^でもこれ以降のネタがない・・・orz
840ネジ工場:04/04/29 22:31 ID:snvuWwk5
>>839
じっくりコトコトでいいから、続けてもらえると喜ぶ人がここに一名。
………投下!
841二人の王子・4:04/04/29 22:35 ID:snvuWwk5
「おはよー!!」
「お兄ちゃんやっと起きました……」
両親に挨拶する。

「おはようレックス。いきなりだがどうだい?タバサと近い将来けっ…」「おらぁ!」
「がふっ!」
ビアンカのショートフックが、アルスの鳩尾へと綺麗にきまる。さすが、天空の血を引きし者。
「まーたそんな事言って!さあさあ、お父さんはほっといて、何処に行くか相談しましょ!」

良く分からずにポカンとしているレックスと、また少し赤くなるタバサ。
その時タバサは、両親の前でピョンピョン跳ねるうっすらとした人影に気付いた。
「ね、ねえお兄ちゃん?ほらあそこ……」
「ん?…あ!もしかして……」
「やっぱりそうだよね!あの人は……」

『ベラさん!?』

へ?といった感じで、アルスとビアンカは子供達の指差した何も無い空間に目をやる。

「は〜っ、やっと気付いてくれたのね〜!もう!アルスったら、ちっとも私に気付かないんだからっ!」
キョロキョロしている父にあっかんべーをしているベラを見て、双子はくすくすと笑う。
842二人の王子・4:04/04/29 22:39 ID:snvuWwk5
「えっ、えっ、ここにベラが居るのかい?」
「うん、そうだよ!………あはははっ!」
おしりペンペンしだしたベラを見て、またレックスは笑う。

そこでやっと思い出したたように、ベラは言う。
「あっ!こんな事してる場合じゃないんだわ!」と、昔とちっとも変わらない姿で双子の元に走ってきた。

「レックス君!タバサちゃん!お父さんに、『しゃしんの箱』が直ったよって伝えてくれる?」

しゃしんの箱?聞いた事の無い言葉だったが、レックスとタバサは父にそのまま伝えた。
ビアンカは、好奇心に溢れる目でアルスに聞く。
「ねえアルス!ベラさんって、一緒に冒険した、あの妖精の子でしょ!?
『しゃしんの箱』って何、な〜に?」
「そうだよお父さん!僕達にも教えてよー!」
「教えて?お父さん…」
3人に急かされて、アルスはう〜んと唸って必死に思い出そうとした。



………思い出した!
「そうだ…僕がまだ子供の頃は壊れてたんだけど……綺麗な絵を作れる、不思議な道具だよ!
そうなんだ、ベラに教えてもらったんだ!」
843二人の王子・4:04/04/29 22:40 ID:snvuWwk5
それを聞いた瞬間、3人の目はキラキラと輝き始めた。
「すごーい!これは是非実際に見てみないといけないわっ」
「不思議だね〜!教えてくれてありがとう、ベラさん!」
「絵を作れる道具なの?私…見てみたい!」
手を叩いてはしゃぎだす母と双子。
皆が喜んでくれて嬉しいのだろう。ベラもにこにこして4人を見ている。
ごほん!
咳払いして、アルスは皆の視線を集める。
「どうやら決まったみたいだね。……………何処に行きたい?」

3人は…と、何故かベラまで声を揃えて言う。
『妖精の国っ!!』

マリアちゃんの作品どこー。

てかマリアちゃん自身に萌えー。
845ネジ工場:04/04/29 23:00 ID:snvuWwk5
ここまでです。
ぐあー
846DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/29 23:04 ID:lwCB5Hmw
>>845
乙っ!ついにしゃしんの箱が・・!

続き気になるー!!
>>845
GJ&乙です〜
続きマターリガムバッテください。
>>846
ここにじっくりコトコトでいいから、続けてもらえると喜ぶ名無しが一名いまs(ry
848ネジ工場:04/04/29 23:13 ID:snvuWwk5
頭の中では最後まで出来てるんだけど……
なかなか難しいものですね、やっぱり
父親公認のカップル(?)
>>848
ぁー、解る解る。
脳内では美麗なアニメーションが展開されてるのに、
文章力が足りないせいでハァ?(゜д゜)って感じになってしまうよね。


・・・オレノコトデスヨ?('A`)
>>848
まぁ、じっくりコトコトマターリと頑張ってください。

俺の場合どう表現すればいいか迷ってしまうが・・・
まだ未熟者ですって?そうでつか(´・ω・`)
|ω・`) < レックスクエストまだー?.。oO(もう温泉行っちゃった?)
俺も温泉行きたくなってきた
でも 人が多いのはイヤだな・・・
854liqueur magic@赤穂浪士:04/04/30 01:07 ID:/VcIpMuz
こんばんは、久しぶりにネタが浮かんだんで、三夜を目安に投下します。
では…



「おにいちゃん、起きて起きて!」
「う〜ん…?」
私の隣で寝てたおにいちゃんが眠そうな目を開けました。
今日はお父さんとお母さんは、世間で言う『ゴールデンウィーク』を利用してヘンリーさんのところに一泊だけ遊びに行きました。
だから今日はおにいちゃんと二人きりなの。
「今日はお母さんいないからもうちょっと寝かせてよ〜」
おにいちゃんは寝ぼすけさんだから寝起きはとっても悪いです。
「おにいちゃん、今日はタバサと二人っきりだからいっぱい遊ぼうって昨日お約束したでしょ!
起きないとこうだもん!」
こちょこちょ…
私はおにいちゃんのワキをこちょこちょしちゃいました。
「わっわっ、タバサ!駄目だって!起きるから!やめてよ〜!」
おにいちゃんはくすぐりに弱いからすぐに起きてくれました。
でも勢いよすぎてベットから転げ落ちちゃいました。
「大丈夫!?おにいちゃん!」
うずくまったままなので少しおにいちゃんが心配です。
でもおにいちゃんはすぐに起きあがりました。
「いてて…タバサめやったな〜!お返しだ!」
こちょこちょ…
「いや〜ん!くしゅぐったい〜!」
いきなりおにいちゃんに背中をくすぐられて私はびっくりしちゃいました。
>>836
ま、まぁ… なんだ…
元気…出せよ?
856liqueur magic@赤穂浪士:04/04/30 01:10 ID:/VcIpMuz
私もくすぐりは弱いから手をじたばたさせます。
「おにいちゃんやめてよ〜」
「や〜だよ!えい!」
おにいちゃんがワキをくすぐった時でした。
「ひゃぁんっ!」
なんだかいつもより高い声がでちゃいました。
くすぐったかったのが、急に気持ちよくなっちゃった…
私って変かな?
「…?タバサ?」
おにいちゃんは驚いたみたいで私の顔をじーっと見ています。
なんだか私はとっても恥ずかしくなってきちゃいました。
「お、おにいちゃん、他のことして遊ぼ?」
なんかこれ以上くすぐられたら変な気持ちになっちゃういそう…
ほっぺが熱くなってきました。
「そ、そうだね…何して遊ぼうか…?」
おにいちゃんもなぜか顔が赤いの…
「か、かくれんぼがいい…かも…」
「そ、そうだね…」
とりあえず私たちはかくれんぼをする事になりました。
857オークキング:04/04/30 01:23 ID:v9wi2goi
そろそろこのスレもみんな飽きてきたみたいだな。
現金なものだ。ガッハッハッハハ
>836
(;´Д`)ノ('A`) ヨチヨチ…ゲンキダセヨ?

>赤穂浪士さま
前スレのテン・ソラの職人さんですな。
相変わらず萌えゴコロをくすぐります。
続き期待してまっす。
859Scherzo:04/04/30 07:41 ID:zYZAJGTL
>>821
えっと… 森のクマ───ッ!!さん…ですか??
すまん、何のことですか…_| ̄|○illi
>>822
ほほう、リストに捧げるスケルツォですか…
そりゃあ沢山のオタマジャクシが書かれた楽譜なのでしょうなぁ…
因みにリストは好きです。ピアノコンチェルトもいつかはやってみたいです。
>>823
ディクショナリー…
>>824
俺は大人気ないですよ…orz
>>825
ちょ、著作権違反ですか…
で、でもコレで利益得てるワケじゃないのでゾーマ様、どうかお許しを…・゚・(ノД`)・゚・
860DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 08:18 ID:61IWKKPc
>>856
乙です!朝からこんな萌えシーンが見れてヨカッタ
怪獣ごっこ

「お〜い怪獣」
「わたし怪獣じゃないもん」(ドラゴラムー!)
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ 
    l:::::::::.     ,,_   _,     |  
    |::::::::::      "゚'` {"゚`     |    
   |:::::::::::::::::      ,__''_       | +
    ヽ:::::::::::::::::::.    ー      ノ

グランバニアのイイ男、レックス王子が>>862ゲットだッ!!!
|ω・`) < 昨日はとうとう風呂好きの人現れなかったな。
864とある音大生:04/04/30 13:11 ID:Pm6OFOQF
>>869
やっぱりあなたはクラシック関係だったのね。
ちがうとしてもここでリストのピアコンを知っているのはちょっと嬉しかったり。
すれ違いなのでsage
ここはスレ違いとか関係なしにsage進行です
>>859
森の熊さんつたら、発情期向えたり、舞踏会に行って流血事件起こしたりする、
BGMがききたいゾディアックブレイブの影の主役ですよ。
867某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/30 21:17 ID:TuvU3P7h
はりまーす
今回は萌えとか少ない、っていうか殆どねえ・・・・
まあ次か次の次はその反動が凄そうだが・・・
868Scherzo:04/04/30 21:18 ID:zYZAJGTL
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

レックスクエスト
第七章 再始動(前編)

「おや?レックスの坊ちゃん・・・と、アベルの旦那?それに後ろにはまた大勢・・・・」
コリンズのタバサ姫奪還計画はコリンズがその企画に気づいた事により中止になった。
中止ということを知らせる為にタークの待つ祭壇へと足を運ぶレックスたち、その道中でレックスたちはサーラとバトラーに出会った。
「やあバトラー、いやね?その・・・なんだろ・・・コリンズ君にばれちゃって・・・・」
「なるほど、企画は中止ですかレックス様、しかしそちらに行かれてもターク様しか居ませんよ?」
「?どういうことだいサーラ?」
「いやね坊ちゃん?ターク様の気まぐれで・・・・・」
「ああ、なるほどね・・・・?」
レックスは納得した、タークは地獄の帝王の息子といえど精神年齢は自分達とさほど変わらない、気まぐれで動かされている魔物たちも大変だなあ・・・
レックスはその時、その程度の認識しかなかった・・・・
「では、私達がタバサ様の元へと案内いたしましょう・・・・」
「うん、お願いするよサーラ」
「お前達も大変だなあ・・こんな変な親父の企画に付き合わされて・・・・」
「悪かったな!変な親父で!!」
コリンズがわざとヘンリーに聞こえるようにサーラ達に伝える。
「いえ、気にしてねえよ坊ちゃん達、しかしこんなに大人数で来ることもあるめえ、坊ちゃんや旦那以外は帰ったらどうだい?」
「いやあ、さっきレックスに聞いたんだがタバサちゃんもなんかコリンズと結婚するとかそんな誤解してるらしいし・・・俺やコリンズがその誤解をとかないとなあ・・・」
「と、言うわけで俺とクソ親父は責任もってタバサちゃん所へ行くって訳だ!!」
コリンズとヘンリーはそう、バトラーに伝えた。
「・・・・そうですか・・・・なら、案内しますんで、ついてきてくだせえ。」
そう言うバトラーの目は、とても悲しそうな目をしていた。
「んじゃあ父さんは母さんとタークに企画は中止って伝えてくるから〜」
「あ、うん、んじゃあ僕達はタバサ迎えに行ってくるよ」
「ん、じゃあワシは城に戻るかな?いやはや、面白い物が見れましたよ!」
そう、のん気にアベルとビアンカ、ルドマンはレックス達と別れた。



────
「結構歩くねえ?一体どこにタバサちゃん隠してるんだ?この先には何も無いはずだぜ?間違えてるんじゃねえのか?」
ヘンリーがバトラーに聞く。この地下路は昔歩いた事がある、ある程度は地下路の構造は知っている、この先は確か行き止まりのはず・・・
「いえ、もうすぐですよへンリー様・・・」
「ん、そうか、まあそれならいいが・・・」
そんな会話をしている内に、一同はついに行き止まりに着いた。
「ついたぜ坊ちゃん方。」
「着いたって・・・・やっぱ何もねえじゃねえか?」
ヘンリーがバトラーに突っかかる。それ見たことかといわんばかりに
「あわてなさるなヘンリーの旦那さん、ここにはちょっとした仕掛けがありましてな?おい!サーラ、頼むぜ!」
「心得た・・・」
そう告げるとサーラは壁にそっと手を当て、不思議な魔法を唱え始めた。
するとどうだろうか、壁があった場所に青白い不思議な渦が出てきたのだ。
「こ、こりゃ旅の扉か!ほえ〜・・・また凝ったモンつくったんだねえ?どうやって作ったんだ?」
ヘンリーが感心する、旅の扉の手法など、当の昔に滅びていたはずなのだ。

「いえ、魔界の秘法を使えば造作も無いこと。さ、レックス様、どうぞこの旅の扉へ、そちらにタバサ様がいらっしゃいますので・・・」
「あ、うん!ありがとうサーラ、バトラー!」
レックスは壁に出来た旅の扉の中へ飛びこんだ。体の周りの空間が歪んでいき、何処か違う世界へ飛ばされていくのが分かる・・・・
待っててねタバサ、もうすぐ僕が迎えに行くから───
「んじゃ、俺達も行こうぜ親父!」
「ん、ああ、んじゃあ行こうか」
ヘンリーとコリンズもレックスの後に続こうとした。
しかし、彼らの前に、バトラーとサーラが立ちふさがった。
「どうしたんだ?どいてくれないか?」
「いや、そうはいかねえんだヘンリーの旦那・・・・」
「・・・・どういう事だ・・・・?」
ヘンリーの顔色が変わる、そして空気も変わる・・・冷たい、張り詰めた空気・・・
「我らはとある事情により、アベル殿とそのご親族以外の者を通すわけには行かない、と言われている。」
「・・・その事情ってのがイマイチわからねえな、説明してくれねえか・・・?」


────────────


────────────
「あらら・・・ターク君ったら熟睡してるわねえ?」
「本当だな・・・おーい、タークー起きろー!」
タークにこの企画の終了を伝えにいったアベルとビアンカ、しかしその当の本人は玉座の上で熟睡していた。
「ふにゃあ・・・?アベル王にビアンカ様・・・・どうしてここに・・・?レックスは・・?タバサちゃんは・・・?」
「まぁだ寝ぼけてる!この企画は中止になってね、レックス達なら今タバサの所に案内してもらってるの、私達はアンタに中止だって伝えにきたってワケ」
ビアンカがそう告げる、するとタークの顔色が見る見る変わっていく・・・・
「だ、誰に案内してもらってるの!?ど、何処に!?」
「へ?だ、誰って・・・?バトラーとサーラよ?」
「何処って言ったって・・・お前が隠し場所を変えたんだろ・・・?」
そう二人が告げるとタークの顔色がさらに真っ青に成っていく
「ま、不味いよアベル王!ビアンカさん!!!あいつらは・・・何者かに洗脳されてる!!!」
「せ、洗脳!?」
今度は、ビアンカとアベルの顔色が真っ青になった。

───────

───────
「───単刀直入に言おう、私達は今洗脳されている・・・・」
悲しい目をしながらサーラとバトラーはヘンリーに説明しだした。
「あの方は・・・・アベル王とその一族を亡き者にしようとしている・・・・」
「な・・・じ、じゃあ、タバサちゃんは!?」
コリンズが焦りながら彼らに聞く。
「安心しな、まだ生きてはいる・・が、タバサの嬢ちゃんを利用してジワジワと弄り殺す気だ・・・無論俺らそんな事に協力したくねえんだが・・・体の自由が利かねえ・・・」
「なるほど・・・で、俺達を通すワケには行かないってワケか・・・」
「いや、通さなければいいと言う訳ではない・・・この扉の場所を知った者は我らの手で殺せ・・・との命令も受けている・・・」
「な〜るほど、で、俺やコリンズも殺さなくちゃならないって訳かい・・・」
ヘンリーが答える、冷静を装ってはいるが冷や汗がでる・・・止まらない・・・残念ながら俺ではとてもじゃないが勝ち目はねえ・・・
せめて・・・息子だけでも逃がしてやらないと・・・
「・・・しかたねえ・・・・おい!コリンズ!!」
「な、何だよ親父!!!」
「俺がこいつらを足止めしておくから!お前はアベルとビアンカさん呼んで来い!!」
「足止めって・・・・親父!?」
コリンズは焦った、まさか・・・・
「お、親父!まさか死ぬ気じゃねえだろうな!?」
「安心しろコリンズ、実力では確実に負けてるが・・・ちょっと秘策があってな、勝てはできねえが時間稼ぎはできる、だから急いでアベル達呼んでこい!!」
「わ、分かった!!死ぬなよ親父!!!」
コリンズはアベル達を呼びに来た道を走っていった、その姿を見ながらヘンリーは安心をした。
これで大丈夫だ、あいつ等と一緒ならコリンズが死ぬことはないだろう・・・・
「・・・・申し訳ありませんがヘンリー様、貴方一人で私達を足止めできるとは到底思いません・・・・」
「・・・けっ!そいつぁどうかな!?」
ヘンリーはそう告げる、絶対死ぬだろうな、俺、けど、負けもしねえよ・・・!!!
昔アベルとカジノで一発当てたときからずっと付けている・・・これがあるからな!!
ヘンリーは、常時右手に装備している、メガンテの腕輪をちらりと見た後、サーラ達の元へ特攻して行った。

レックスクエスト
第七章 再始動(前編) 終
875某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/30 21:34 ID:TuvU3P7h
なんかここは双子スレだというのに今回は双子殆ど出てません・・・
まあその反動で次と次の次は出しまくりの予定なのだが・・・・・・すんません、温泉行くので、あがるのは2、3日後だと・・・_| ̄|○

876Scherzo:04/04/30 21:36 ID:zYZAJGTL
乙!
し、しかし続きが… ものすご〜〜〜く気になる…
ヘンリさぁ━━━━(゚Д゚;)━━━━ん!!!

('A`)デモ コリンズクンガ ヘンリー ノ キュウショヲ コウゲキ シタトキ ヘンリーサン シナナクテ ホントニ ヨカッタ デスネ…
メガンテの腕輪を常時装備してるヘンリーって・・・
マリアも大変なヤツと結婚したなw
878DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 21:45 ID:GR1bjyQU
レックエキターーー!ヘンリー・・・。

そしてジミーに投下
879DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 21:46 ID:GR1bjyQU
ラインハットに到着した二人は門番の兵士に挨拶をして中に入り、通い慣れた道を歩くように二人はコリンズの部屋へと足を運ぶ。

「こんにちは、コリンズくん。」
「よぉ!レックス、タバサちゃん。あれ?タバサちゃん。しばらく見ないうちに胸大きくなった?」
二人の関係のことを唯一知っているのは今のところコリンズだけ。いきなりの言葉にタバサは
「もう!会うなり何言ってるの!?」
二人が笑いながら会話をしているのをレックスは横目で見ながら部屋の中央に置かれてある椅子に腰掛けクスッと笑いながら一言。
「僕のおかげじゃない?」
その言葉にタバサは顔を赤くさせ
「お、お兄ちゃんまで!ま、まだ・・そ、そんな風なことしてないじゃない!!」
墓穴を掘ってしまったのか、タバサはそのまま黙り込んでしまった。コリンズは右手で顔を仰ぎながら
「へーへーお暑いことで!ったく、最近めっきり寒くなってきたってのにお前らがくると暑くてしょうがねぇや・・・!」
と言ってタバサの顔を見る。
880DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 21:48 ID:GR1bjyQU
3人の楽しい会話もそこそこに、教会の鐘がお昼を知らせるようにラインハットの城下町に鳴り響く。

「そうだ、二人とも。昼飯食ってくんだろ?」
「そうだね。タバサ、ご馳走になろうか?」
二人の会話のあとレックスはタバサの方を見つめると、タバサも笑顔でコクッとうなずく。
コリンズの部屋をノックする音が聞こえ扉が開くと、中から小さな女の子が顔を覗かせる。
「お兄しゃま、お母しゃまがお昼ご飯の用意ができましたわよって言っておりましたわよ?」

その小さな女の子はヘンリー・マリアの娘であり、コリンズの妹。名前はカリン
「おーカリン、ありがと。今行くよ!それより、お兄ちゃんのお友達に挨拶を忘れてないかい?」
コリンズは妹カリンの頭を優しく撫でながら微笑みかける。

父ヘンリーとは違い、礼儀作法に厳しい母マリアの血を強く引いているカリンはしっかりとした女の子で、頭も良く、ラインハット始まって以来の秀才時として将来が楽しみな若干7歳、
初恋の相手は父ヘンリー。夢見るプリチーガール。

「レックスしゃま、タバサしゃま。こんにちは。」
両手でドレスの裾を軽く摘み二人に軽く会釈をするカリン。二人もそのあまりに無駄の無い姿に少し緊張した様子で挨拶を済ませる。
「こんにちは、カリンちゃん。」
「こんにちは、カリンちゃん。しばらく見ない間に大きくなったね!」
久しぶりの再開に喜ぶカリン。4人が部屋をあとにしようとした時、コリンズがレックスを引き止め
「あ、悪い2人とも。ちょっくらレックスに話があるから後で行くよ。」
タバサとカリンが先に食卓へ向かう様子を見送ったコリンズはレックスにこう言う。
「なぁ、レックス。お前・・・今幸せか?実の妹と・・・その・・愛し合うことになって・・・。」
その言葉にレックスは少し考えたあとこう答える。
「うん。僕は幸せだよ!それに、今は兄妹だからとかあまり考えないようにしてるし・・・。どうしたの?」
881DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 21:50 ID:GR1bjyQU
思い詰めた様な顔をするコリンズに、レックスは心配して聞いてみた。
「ああ・・・オレ・・・今ならお前の気持ち・・・すっげーよくわかるんだ・・・。」
「ど、どうゆう意味?」
「ん・・ああ・・ホラ、そのなんだ?・・・妹っていいよな・・・ってさ・・・。」
「!?!?!?!?!?!?!?!?」

レックスは混乱している。

「アハハハハハハ!」
コリンズの甲高い笑い声でレックスは正気に戻る。
「ココココ、コリンズくん?ほほほほ、本気なの?」
動揺を隠せないレックスは笑い続けるコリンズの肩を掴み前後に揺らしながら叫ぶ。
「アッハハハッハハハハハ、まあ、それより早く昼飯行こうぜ♪」
人のことはとやかく言えないレックス。ここはコリンズくんの洒落が効いたジョークだと自分に言い聞かせ、
マリアが作ってくれたシチューを食べるが、まったく味わう余裕などなかったのであった。

つづく・・・のか?
882Scherzo:04/04/30 21:53 ID:zYZAJGTL
炉理コリンズキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

…って、それどころの問題じゃないのか('A`)
883杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/30 21:53 ID:hblnSixj
>>ペコ氏
乙です。続きが気になるのぅ

あと、杖探しですが・・・、明日うpします。
最近うpできないでゴメソ
ロリシスコンでっか・・・!
885某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/04/30 21:54 ID:TuvU3P7h
うを!妹登場!!
で、コリンズも馬鹿兄貴ですか!
少し見ない内に2つも投下されてた〜
レックエ作者氏&ペコ氏、GJでつ!
しかしヘンリーもコリンズも大変な事になってまつね・・・
>>杖探し氏
マターリガムバレ!期待してまつ。
レックスクエストキテタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

…回転しすぎた_| ̄|○ハァハァ

バトラーかっこいいんですけど。渋ッ。
レックスの見せ場もたのみまつ。
ヘンリーしんじゃイヤ!

>ペコ氏
双子のラブラブっぷりがええですな(*´∀`)
レックスが主導権とってますね。ドキドキ!
妹カリンも登場してこれからどんな話になるんでしょうなあ。

>杖探し氏
期待して待ってます(;゚∀゚)=3
888ネジ工場:04/04/30 22:57 ID:7w7To2Ug
>>レックスクエストさんGJ!あなたやっぱ神だ…………ヘンリーっ!!
>>ペコさん
不意打ちだ!コリンズの妹なんて不意打ちだ!
罰としてっ、続ける事を要求する!!………静かに待ってます……。
>>杖探しさん
あせらず頑張って下さいね!
ヘンリーの妹に萌えてしまう王子
そして幼女に嫉妬する王女
890DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 23:09 ID:GR1bjyQU
続けて投下ー
891DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 23:10 ID:GR1bjyQU
二人が城に戻った時には、辺りはすっかり暗くなっており、肌身にしみる寒さが二人の距離をより一層近づけていた。

城内がすっかり寝沈んだ頃、レックスは喉の乾きに目が覚め、食堂へ飲み物を取りに部屋を出る。
「う〜寒い寒い・・!・・・あれ?タバサの部屋まだ明かりが点いてる。」
そう言ってレックスはタバサの部屋の前に立ち、ノックをする。
「タバサ?まだ起きてるの?はいるよー。」
扉を開けて中に入ると、タバサが机に向かい本を読んでいる。レックスが来たことに気づき、振り返るタバサ。
「あ、お兄ちゃん。うん、この本読んだらもう寝ようと思って・・。」
「身体冷えちゃうよ。何の本読んでたの?」
レックスはタバサに近づき、本を覗き込む。
「えっと、今日カリンちゃんに借りた本なんだけど・・。あ、何か暖かいものいれるね。ここ、座って。」
「ああ、ありがとう。」
タバサは立ち上がり、ポットへ手を伸ばす。カップに注ぎ込んだ瞬間、タバサの大好きなダージリンティーの香りが部屋中を包み込む。
「はい、どうぞ。」
「うん。ありがとー。難しい本読んでるんだねーカリンちゃんも・・。なになに、『自分を支え人を守れる強さを身につけるということは弱さそのものを知ることでした
 だからこそ"あるがままに"と 人の喜びも悲しみもすべてを包みながらゆらゆらと流れる時の中で
 生きることの意味も死ぬことの答えも  流れる涙もこぼれる笑顔も あるがままに 』・・・なるほどー・・・。」
タバサはクスクス笑いながらレックスに問いかける。
「『なるほどー』って本に書いてある文に納得しちゃって・・・フフ。」
892DQ外伝〜プロローグ〜@ペコ:04/04/30 23:12 ID:GR1bjyQU
その言葉にムッとしたレックスは
「あータバサ今僕のことバカにしたね?いいかい、『生きることの意味』って言うのはねー・・!」
レックスは立ち上がりタバサの背後にスタスタ歩き後ろからタバサをギュッと抱きしめる。
「・・・僕がタバサに今こうしている事かな。」
タバサは頬をピンク色に染めながらレックスに
「じゃあ、『死ぬことの答え』っていうのは?」
しばらく考えた後、レックスはタバサの身体にまわした手をスッとどけて
「もうギュッてしてあげられない事・・・。」
二人の間に少し冷たい風が通り過ぎたあと、タバサがレックスに向かって
「もー。そうやってお兄ちゃんにいつも騙されちゃうのよねー私って・・・。」
先ほどまでピンク色だった頬を今度はプクーッとふくらませ、タバサはレックスにキスをする。
「そういう口には、お仕置きです・・・。」

こうしてグランバニアの夜は静かに深まっていく。

やげて訪れる二人の試練を、この時誰が想像できただろうか・・・。


DQ外伝〜プロローグ〜 完
893DQ外伝@ペコ:04/04/30 23:13 ID:GR1bjyQU
ってわけでプロローグ終わりですー。

どうなっちゃうんでしょうね、二人は
またまたペコ氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
続きが凄く気になる今日この頃。
乙ですた〜
895杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/04/30 23:28 ID:hblnSixj
>>ペコ氏
乙!まだまだ続き読みたい・・・

神の方々が降臨されている中、俺はいったい何なんだ… orz.....
>>杖探し氏
そう思うならっ・・・、マターリ続きを頑張ってくださいw
いつでも待ってまつ〜
897liqueur magic@赤穂浪士:04/04/30 23:59 ID:/VcIpMuz
「もーいーかーい?」
おにいちゃんの声が聞こえます。
今私はベットの下に隠れているの。
「もーいーよー!」
おにいちゃんに見つからないようにじーっとしなきゃ。
もし見つかったらでこぴんだから絶対見つからないようにするの。
でもさっきはなんであんな気持ちになっちゃったんだろ?
私は自分でワキをこちょこちょしてみました。
「あれぇ…?」
べつにくすぐったくも気持ちよくもありませんでした。
おにいちゃんの時だけなのかな?
「タバサどこ〜?」
おにいちゃんの声が近づいてきました。
見つからないようにしなきゃ…
でも急にさっきおにいちゃんにくすぐられた場所がムズムズしてきました。
ど、どうしよう?
今動いたらおにいちゃんに見つかっちゃう!
「タバサ〜この近くかな〜?」
どんどん近づいてきちゃった…
それにどんどんムズムズしてきたよ〜
なんで?
おにいちゃんのこと考えるから?
おにいちゃんでこぴん痛いからやだしムズムズするし…ど、どうしよう〜
あうあうあう〜
898liqueur magic@赤穂浪士:04/05/01 00:01 ID:7YZ6Zqv1
「タバサみーっけた!」
ガバッとシーツがめくれてお日様とおにいちゃんが目に入りました。
「えへへ…じゃあでこぴん一回ね!」
おにいちゃんが指をブラブラうごかしてます…
痛いのキライ…
「おにいちゃ〜ん、でこぴんやだぁ〜」
痛いのはやだからおにいちゃんに頼んでみました。
「ダメ!約束は約束だよ!」
「痛いのやだぁ〜他のにしてよ〜!おにいちゃんが決めていいから〜」
私はおにいちゃんに必死に頼みました。
おにいちゃんは少し考えてからポンと手を叩きました。
「じゃあ…くすぐり十秒ね!」
おにいちゃんの言葉に私は背中がゾワゾワしました。
「ダメ!それもダメ!絶対やだぁ〜!」
さっきの気持ちになったらイケナイ気がします。
「タバサは文句ばっかだからダメ〜!」
とうとうおにいちゃんにくすぐられちゃいました…
899ネジ工場:04/05/01 00:02 ID:/rNkmdEG
ペコさんの描くタバサに萌えながら…………、
今日もちびっと投下!
900liqueur magic@赤穂浪士:04/05/01 00:03 ID:7YZ6Zqv1
こちょこちょ…
「いや〜ん!」
1……2……3……
背中がスゴくくすぐったいよ〜
さっきの気持ちになったらどうしよう…
おにいちゃんは楽しそうに私をくすぐってます。
「きゃぁん!」
おにいちゃんの手がさっきムズムズしたところに入ってきました。
「あうぅ…やめてよぉ〜」
こちょこちょ…
4……5……6……
どうしよう、気持ちよくなってきちゃった…
ムズムズしてたから余計気持ちいいよ〜
まだ4秒もあるよぉ…
変になっちゃう…かも…
901二人の王子・4:04/05/01 00:03 ID:/rNkmdEG
魔法の絨毯の上。
レックスとタバサの間で少しふてくされた表情のベラが、その絹のような髪を靡かせている。
「魔法の絨毯も悪くは無いけど……う〜ん……」「ほ、ほらあそこ!
今お魚さんが跳ねたの!ベラさん、見て見て!」そんなベラを、タバサは一生懸命楽しませようとしている。

「……やっぱりちょっと機嫌悪いみたいだね」
娘の様子を見て、アルスは姿の見えない小さな友の心を察する。
隣で足を崩して座ったビアンカが、後ろの子供達(ベラ含む)を振り返りつつ、苦笑いする。
「まぁ……気持ちは分かるけどね。でも仕方無いわよ、だって……」
つい先程のグランバニアを出発する場面を、頭に浮かべる。


「それじゃあ行こうか。みんな僕の周りに集まって……よし、ルー…」
「お父さんちょっと待って!」
突然息子に止められて、るー、るるるー?と変な声を出す。

902二人の王子・4:04/05/01 00:04 ID:/rNkmdEG
「折角一緒に旅するの楽しみにしてきたのに、ルーラなんて使ったら味もそっけも無いじゃない!アルスのいじわるっ!!……だって。……べ、ベラさんが言ったのよ?」

いつも大人しい娘から発せられた「いじわるっ」という言葉に何故か喜ぶ父を見て、タバサは慌てて付け加えた。

…今度ちょっといじわるしてみようかなぁ………なんていけない事を考えつつ、いつも妹に優しいレックスは、地図を見ながら言う。
「それなら……ベラさんは船で行きたいの?………ものすごい遠いけど」グランバニアから迷いの森までを指でなぞって、頭の中で必要な日数を計算する。

「違う違う!ほら、あなた達ってアレ持ってるんでしょ!?ほらぁ〜、空をピュ〜ッと飛んじゃう………あれよ、あれっ!!」
黒目がちな瞳をきらめかせて、ウキウキした調子でベラは言う。

「………なんだって。お父さん、どうしよう?」そんなベラの様子を伝えて、タバサは困った表情で父に判断を求める。
「あぁ……空を飛んじゃうアレね…う〜ん………よし、分かった!」
仕方無い、と言った感じでアルスは手をポン!と叩いた。

………そんな訳で、5人仲良く絨毯の上に並んでここまで来たのだが…
903liqueur magic@赤穂浪士:04/05/01 00:05 ID:7YZ6Zqv1
「もう、やめて、よぉ!おにいちゃぁん!」
こちょこちょ…
7……8……
もう耐えられないよ〜
「あと2秒だよ〜」
そう言うとおにいちゃんはもっと早く手を動かしました。
こちょこちょ、こちょこちょ…
9……
なんか急に体の力が入らなくなりました。
体中が熱くて…もう変になっちゃう…
10……
「お、おにいちゃ…ぁぁああん!」
気持ちいのが溢れてきて思わずシーツをギュッと握りしめました。
ぼーっとして熱いのが頭の上に上っていく感じがするの…
「はぁ…はぁ…」
汗がすごく出てきて髪が顔に張り付いちゃいました。
「終〜わ〜り〜!ってあれ?タバサ?」
904二人の王子・4:04/05/01 00:05 ID:/rNkmdEG
「あ〜あ、一回でいいからマスタードラゴン様に乗って……ふわふわした雲の上を飛んでみたかったな〜……」
ひょっこり人間界に出てきた時に、偶然、空高くを悠然と飛ぶ竜と、その上のアルス達を見てからそんな夢をベラは抱いたらしい。
「し、仕方無いよ。プサ……マスタードラゴン様だって忙しいだろうし……」
「そうですよ。きっと……世界中のみんなが平和に暮らしてるか、見て回ったりしてるんじゃないかなぁ……?」
双子は、出来る限りのフォローをしている。

「でも……言えないわよねぇ?」
「ははは…そりゃあね」アルスとビアンカは苦笑してヒソヒソと話す。

全知全能であるマスタードラゴンがオラクルベリーのカジノで大負けして、バーテンのアルバイトをしているなんて………信仰心の高い妖精(ベラはそうは見えないが)に言えるわけない。

(余談だが、その人当たりの良さと深みのある語りから、プサンは人気者になり、バイトしている酒場は繁盛していた。
ポートセルミに開店予定の2号店の店長になる日もそう遠くはない)
905ネジ工場:04/05/01 00:10 ID:/rNkmdEG
ごめんなさい……かぶっちゃった……
906DQ外伝@ペコ:04/05/01 00:12 ID:7n0mnaym
>>903 >>904
乙!!
続き激しく気になるー!!ハァハァ
思いっきりかぶってますね(´・ω・`)ショボーン
でも>>902>>903を続けて読むと 笑えるw
>>liqueur magic@赤穂浪士氏
イイ!萌えますた!けどお子様OK?
>>ネジ工場氏
GJ!待ってました!
つ、続きが…気に…w
909赤穂浪士:04/05/01 00:21 ID:7YZ6Zqv1
かぶっちゃいましたね…ごめんなさい
あともうエロ(?)描写ははいりません。
それでも気持ちを損ねてしまった方、ごめんなさいです
910杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 00:23 ID:C5M3SgS4
>>赤穂浪士氏
乙です。微エロ萌え。

>>ネジ工場氏
乙!
続きが気になる!
911908:04/05/01 00:32 ID:1uuW6Vgq
>>赤穂浪士氏
気持ちを損ねた所か滅茶苦茶萌えましたとも!ええ!
またネタが浮かんだら是非とも書いて投下してください!(非強制
ダブルでよかったよ
GWもおかげで萌えられそうだ。
913携帯:04/05/01 00:40 ID:o4DRNBKZ
すみませんが、今PCが壊れてるので、誰かログを保存して、次スレにURLを貼ってくれませんか? PCが復活するのはGW開けてからの予定なのでおねがいします。
以下何事も無かったかのようにどうぞ
プサンワロタ
・・・今まで鯖落ちしてた?
ようやくアクセスできたよ・・・。
917DQ外伝@ペコ:04/05/01 21:36 ID:Tl/oDb4z
おー鯖が復活してるー。
というわけで、ママーリ投下
したらばにスレ立てたら人来るのかな。
次いつ落ちるか分からないし…
919DQ外伝〜再び〜@ペコ:04/05/01 21:42 ID:Tl/oDb4z
彼の名はプサン、又の名を全知全能の神マスタードラゴン。
プサンがアルスの治めるグランバニアに訪れる所からこの物語は幕を開ける。
それは、悲しくも二人の愛する者同士を引き裂くこととなる運命・・・。

「ピピン殿、アルス王はおりますかな?」
その言葉に振り返る兵士。その名はピピン
「おお、これはプサンさま。お久しぶりで御座います。」
かつての旅の仲間と再会する二人。プサンの顔からはいつもの穏やかさはみられず、ピピンは彼をアルス王の玉座へと連れて行く。

「王様、プサンさまがお見えになりました。」
ピピンはその場にひざまづく。
「ご苦労様、ピピン。下がっていいですよ。」
ピピンが部屋を出るのを見届けたアルス。すぐさま椅子から腰を上げ、プサンへひざまづく。
「お久しぶりです。マスタードラゴンさま。」
その姿を見てプサンは両手をアルスに向け左右に振りながら。
「あ〜いいですよ、そんなにかしこまらなくても・・。それに今の私はプサンですよ、プ・サ・ン。」
にっこり微笑みながらプサンはアルスに声をかける。その言葉にアルスは顔をあげ
「はい、ありがとうございます。それで・・・今日は何か御用が・・?」
プサンの突然の訪問を聞くアルス。シリアスな顔をしたプサンが口を開く。
「ええ、すまないのですが、勇者レックスくんと一緒に天空城に来ていただけますか?とても大事なお話がありまして・・・。至急・・・。」
920DQ外伝〜再び〜@ペコ:04/05/01 21:44 ID:Tl/oDb4z
風雲急を知らせるかの如く、アルスは急いで庭で剣の素振りをしていたレックスを連れて天空城へと向かう。

大空を根城にする此処、天空城。雲の上にあるわりには下界とほぼ変わらない空気。あたりを見回せば背中に羽を生やした老若男女が勇者レックスとその父アルスの到着を今か今かと待ちわびていた。

二人の到着にざわめく一同。一人の老人がアルス達に近づき一言
「へそ。」
『!?!?!?!?!?!?!?』

驚くのも無理はない。天空城で流行の挨拶など下界まで届くわけは無いのだから・・・。

マスタードラゴンの玉座に案内される二人。そこには先ほどまでのオッサンとは違い、一度羽ばたけば一つの山を越えると言われる翼、
鉄をも切り裂くだろう大きな爪、金色に輝く鋼のような身体、その者の本質を見抜くと言われる鋭い眼光を持った神竜、マスタードラゴンの姿があった。
二人はひざまづき、アルスから先に口を開く
「マスタードラゴンさま。勇者レックスとグランバニア王アルス、只今到着しました。それで、お話と言うのは?」
「うむ、まずは面をあげなさい。・・・話と言うのはだね、ここ数年で魔物らの活動がまた活発になって来てるのは知っておるね?」
マスタードラゴンの言葉に面をあげ、答えるレックス
「はい。今まで温厚だった魔物が、人を襲うと言う事件が起きているのは耳にしております。」
マスタードラゴンはコクリとうなづき、こう続ける。
「奴が目覚めたからなのだ・・・。」
その言葉に二人は顔を見合わせ、マスタードラゴンの姿をじっと見つめる
「奴・・・とは・・・?」
アルスはゴクリと生唾を飲み込みながら、マスタードラゴンの話を聞き入る
「奴の名は・・・地獄の帝王『エスターク』・・・!!」
921DQ外伝〜再び〜@ペコ:04/05/01 21:47 ID:Tl/oDb4z
「エス・・・ターク・・・?」
レックスはハッと思い出す。以前、タバサの読んでいた本の内容を・・・。
そこにはこう記されている。『導かれし者たち、眠りから目覚める地獄の帝王エスタークをその力によって封ず』と・・・。
「うむ、奴が目覚めてしまったのだ・・・。今は魔界のエビルマウンテンのはるか地下でその身を潜めているのだが、その身体から発する邪気はかつての大魔王ミスドラースを上回っておる・・・。」
アルスはマスタードラゴンの話を聞いて右手にこぶしを作った。
「・・・では・・・今すぐ、我が仲間を連れてその『エスターク』を今一度封印しに!!!」
それを聞いたマスタードラゴンは、二人に向かってこう叫ぶ。
「ならぬ!今の奴は深い眠りから覚め完全体となっておるのだ!そなた等がいかにミルドラースを倒した人間といえど、奴には・・・適わぬ・・・。」
マスタードラゴンの突然の咆哮にひるむ二人。レックスが声を震わせながら
「そんな・・・ではどうすれば・・・?」
フゥと一息つけるマスタードラゴン。次にマスタードラゴンからの言葉は、二人の・・いや、人間の想像を遥かに超越したものだった・・・。
「過去に行って奴を・・・今一度封印するのだ。」
その言葉に驚きを隠せない二人。アルスが口を開く
「か・・こ・・に?どのようにして??」
922DQ外伝〜再び〜@ペコ:04/05/01 21:49 ID:Tl/oDb4z
その質問に、マスタードラゴンはゆっくりと口を開く
「うむ、わしの『時の砂の呪法』を使って勇者レックス。主を過去に送る。そこで『天空の剣』を奴の眉間に突き立てることが出来れば・・エスタークはこの時代に目覚める事は無くなるのだ・・・。」
「僕が・・・過去に・・・?」
うなづくマスタードラゴン。レックスが続けて問いかける。
「しかし、僕が過去の世界に飛んだら・・・帰りはどのようにして?(そうだよ・・・、僕がタバサともう会えなくなる・・・考えられないし・・・。)」
マスタードラゴンがレックスの顔を優しく見つめながらこう答える。
「よいか、現代のわしが『時の砂の呪法』を使えるということは、過去のわしも『時の砂の呪法』を使えるのだ。故に、主がエスタークを封印することが出来たならば、その過去のわしが主を現代に『時の砂の呪法』で送り帰すというわけだ。」
それでも心配そうな顔をするレックス。その顔を隣にいた父はマスタードラゴンにさらに問いかける。
「過去のマスタードラゴンさまにはどのようにしてこの事を伝えるのですか・・・?」
もっともな話だ。現代から過去へのマスタードラゴンに出会えなければ、レックスは二度とこの世界に帰ってくることが出来ないのだから・・・。
やはりそこはマスタードラゴン。彼らの心配を取り払うかのように答える。
「主らに以前渡した『天空の鈴』があるであろう?それはわしにしか聞こえぬ音色。故に、空が見渡せる場所で鳴らすことで、わしの念がその時代のマスタードラゴンに伝える事が出来るのだ。頼むぞ・・・勇者レックスよ・・・。」

レックスは人類の存亡を託され城をあとにする。一人の天空人の話によれば、マスタードラゴンは魔界に結界を張り巡らせており今はその場を離れることは出来ないそうだ。
そして、先ほどグランバニアに現れたプサンは、マスタードラゴンの思念により作らされた幻なのだというらしい。

DQ外伝〜再び〜 前編・完
鯖復活

>>922
DBのセル編思いだしますた
924ネジ工場:04/05/01 22:12 ID:/rNkmdEG
うーん……GJ!!
なかなか燃えたぁ!
彼らが登場するのかな………?
925赤穂浪士:04/05/01 22:13 ID:7YZ6Zqv1
ペコさん乙カレー!
相変わらず文と文の繋ぎ方がお見事です。
期待しておりますよ!


ところで皆さん、えちぃの基準てどんな感じでしょうかね?参考にしたいので是非!
あと明日は四時からガストでバイトなんで執筆できません…ゴメンヨ…
>>925
X指定
>>925
「昨夜はお楽しみでしたね」やアルカパ夜のビアンカのような行為の描写が
かかれないものあたりは許容範囲
スカトロ・きつめのSM
これら以外なら何でもいい漏れは飢えてる気がする
マジレスしてもいいならあんあん言ってるのは苦手だ。

でも、それはイコール書くなってコトではないのであまり気にせず。
(漏れは苦手系来たらスルーするので)
930某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 22:41 ID:e/uaPvzV
おお、鯖フカツ
俺はどうしても書きたいときはエロパロ板いくなあ・・・・
かなりきつめなのOKだから気にせず書ける

そういやもうすぐ次スレの時期
スレタイどうします?
次スレタイ、思い浮かんだのは

ふたりは兄妹
ふたりの大冒険
ふたりの恋物語
双子の兄妹

でも今のプリキュア(゚∀゚)なスレタイで次もいいと思う。


ところで自作絵でも描いてみよう思うのですがこのスレ専用うpろだはありますか?
>>931
>>1のまとめサイトにお絵描き板がある。
>>931
うぷろだじゃないけど、SSをまとめてくれてる人のサイトにありますね。
http://smcf.xrea.jp/dq5/
934杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:16 ID:C5M3SgS4
>>931
ttp://smcf.xrea.jp/dq5/
のサイト様の中にあるのを使ってはどうでしょうか?


えっ、杖探しですか?いま推敲段階ですのでもうしばらく・・・orz
935杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:18 ID:C5M3SgS4
やべっ、みんなケコーンじゃないっすか (・∀・)人(・∀・)人(・∀・)
>>935
ナカーマナカーマw
つか食いつき良すぎ。多分同じようなこと考えているな。
937某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 23:21 ID:e/uaPvzV
あ、あぶねえ・・・

ttp://smcf.xrea.jp/dq5/
つまり>>1のリンク先に行けばうpロダがあってマンセー!!!

・・・と、書いてとりあえずトイレいったら即レスが・・・・
お前ら!!絵に飢えてるな!!!
俺もだ!!ハァハァ
スレタイ決まりましたか?
939杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:23 ID:C5M3SgS4
船を下りて数時間。目の前には町が見えてきた。

「あっ、あれだよね?サンチョ?」

そう、あれが目的地「オラクルベリー」。船旅にも飽きていたレックスが新たな刺激を求め
るとすればやっぱり町だろう。いや、街だ。しかもサンチョにカジノがあるということも
聞かされていた。張り切らない訳が無い。そういうことで今日のレックスもまた一段と張
り切っていた。

「サンチョ、タバサ。あそこまで競走だぁ。」

そう言ってレックスは走り出した。

「ちょっと、本当に走るんですか?」

サンチョが言った時にはタバサも走り出していた。


「やった。一番だ。サンチョたち遅いなぁ…。」

しばらくして二人もたどり着く。サンチョなんかは歳のせいか真っ赤な顔をして息を切ら
せていた。
何はともあれ三人は無事目的地にたどり着くことが出来た。

「広い街だ…。本当に大変なのはここからですよ。」


ちょっとここまで。続きはすぐうpします。ちょっとだけお待ちを
940某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 23:25 ID:e/uaPvzV
杖探し氏乙!
ガンがれサンチョ・・・・

しかしもう900いったんで、次スレ立ててからうPしたほうが良い気がしまする
941ペコ:04/05/01 23:28 ID:Tl/oDb4z
>>939
乙乙!!
カジノで借金、妹バニーキターー?
>>940
スレタイですかー。いざとなると悩みますねぇ
942杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:28 ID:C5M3SgS4
>>940
あ、はい。そう思ったんですが今日うpする宣言を出してしまった以上、
今日うpしなきゃいけない気がして…。
続きは出来てるんですが次スレでってことで
みなさん情報サンクスです

へたれ絵で恐縮ですが描けたらうpしようと思います
944某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 23:30 ID:e/uaPvzV
まあ基本にのっとって>>950が立てるって事で!

で、スレタイ案
危ないふたり〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
スレタイ案
天使の距離〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
不埒なふたり〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜

某SS作者氏の案をちょっといじっただけだ_| ̄|○
946杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:36 ID:C5M3SgS4
不埒なふたり
なんかワロタ
947ペコ:04/05/01 23:39 ID:Tl/oDb4z
>>944
お!いいんじゃないですか?

じゃあ一応スレタイ案
「ふたりのカタチ〜DQ(以下略)」

おもしろみもないね・・orz
948某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 23:40 ID:e/uaPvzV
とりあえず950が決めるって事で・・・w
↓Scherzo
どれがいいスレタイなのかと小一時間(ry
951杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/01 23:42 ID:C5M3SgS4
ふたりの世界へまっしぐら〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
なんか長いな…

うわ、もう950過ぎてたぽ
952某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/01 23:43 ID:e/uaPvzV
>950
お好きなものをお願いします、他にもいい案があればそれで!
ん?折れが950?

どーしよーかと小一時間(ry
危険なふたり!DQ5の王子と王女
今杖探し氏が言ったのでいいかと。それでオケー?
>>955
おけ。
957ペコ:04/05/01 23:52 ID:Tl/oDb4z
お、お風呂行ってきたら950突破してたー。
>>955
了解ー
958955:04/05/01 23:54 ID:1i6Kbfg5
わたしじゃあ無理でした。なぜ無理か管理者に小一時間・・・
以下テンプレです。


DQ5の王子と王女カプに切なく萌える紳士淑女のスレです。

前スレ  ふたりはらぶらぶ〜DQ5の王子と王女SSスレ2〜
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1082691544/
前々スレ  近親相姦〜DQ5の王子と王女
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081474477/ 
小説まとめサイト
http://smcf.xrea.jp/dq5/
避難所
http://2chevent.net/BBS/test/read.cgi/ff/1082554457/
関連スレ DQの双子萌えスレpart6 
http://game6.2ch.net/test/read.cgi/ff/1081482223/

えちいのはエロパロ板に【ドラゴンクエスト官能小説7】があるのでそちら に。
子供も見てるので大人は自分で探しましょう。

要sage進行、荒らし・煽りは無視して進むように。
959某SS作者 ◆CFbBJSZQHE :04/05/02 00:01 ID:qU7vd+r4
えと、誰か立てれますか・・・?俺は無理でした・・・_| ̄|○
誰かお願いします・・・orz
>>951のではタイトルが長すぎるようだけど
えと、
ふたりの世界へまっしぐら〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
ではタイトル長すぎだったんで、
ふたりの世界へ〜DQ5の王子と王女SSスレ3〜
で行ってみたいと思います
>>962
おおっではそれでお願いいたします。
964杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:06 ID:FDaAV8vk
ごめん、無理だった。誰か立ててorz
965ペコ:04/05/02 00:07 ID:awXGO+rb
無理ポだった・・orz
966杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:07 ID:FDaAV8vk
あ、962も俺です・・・
968杖探し ◆TSUEoyiur2 :04/05/02 00:11 ID:FDaAV8vk
>>967
向こうでも言ったけど乙!
やっと立っただよ・・・。
>967
乙〜
970名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 00:15 ID:KcJ8Y+js
970ゲトズサー
 ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧ ∧
⊂(゚Д゚⊂⌒^つ≡3
971名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/02 01:47 ID:/4gcB6PJ
乙。
972Scherzo:04/05/02 04:16 ID:INTRvQJn
おお… 次スレが立っているとは…
今、なんとな〜く「こういうの書きたいなぁ」っていう短編があるのですが
なかなかね… 頭の中でどのようにまとめて良いか悩んでます…('A`)

>>949
俺の登場を期待していてくれたのは嬉しいのですが…
ご期待に添えなくてごまんなさい…('A`)
鯖フカツしたの知らなかったんですよ…
973Scherzo:04/05/03 07:13 ID:T5RmTF2Z
で、ちょっとまとまったらしいので
スレ埋めにこちらに投下してみます。
974Scherzo:04/05/03 07:15 ID:T5RmTF2Z
ここはグランバニア南の山の頂上にあるチゾット…
ボクとタバサとサンチョは、長い間行方不明のお父さんとお母さんを捜しに旅に出たんだ。
早く見つけて、いっぱいいっぱい甘えたいな…

「さぁ、今日はここで宿をとりましょう。
 私は宿泊の手続きをしてきますので、お2人とも少し遊んできても良いですよ」
「うん! サンチョさん、よろしくね!!
 タバサ!! ちょっと村を見物してこようよ!!」
「うん、おにいちゃん」

サンチョさんが手続きをしてくれている間、ボクとタバサは村の中を見て回った。
つり橋はもう渡りたくないってタバサが言うから、つり橋からこっち側だけの狭い範囲だけど…
途中、赤ちゃんを抱っこしている女の人が居た。
どうやら、赤ちゃんを寝かしつけているみたいで、子守歌を歌っていた…


ねんねんころり 母の歌に
月も昇る 夢の小道
ひらり ひらり ひらり蝶々
花のかげへ 宿をかりに



とっても優しい歌声だった…
きっとボク達のお母さんもこんな優しい声に違いない…
ボク達はまだ見ぬお父さんお母さんを想い、少し寂しくなった。
975Scherzo:04/05/03 07:17 ID:T5RmTF2Z

宿に戻って、お食事もお風呂も済ませ、ベッドに入った。
でも、タバサはさっきから元気がない…
「おやすみタバサ」
「うん、おやすみ、おにいちゃん…」
やっぱり元気のない声でタバサが答える…

しばらくすると、ボクの隣から泣き声が聞こえてきた…
「うっ… えぇっ… えっ… ぐすっ……」
「タバサ…? どうしたの? 眠れないの?」
「ぐす… お、おにいちゃぁ… ん…
 お、おかあさんに… 会いたい… よぉ… えっ… えぐっ…」

ああ… きっとタバサは、さっきの赤ちゃんを抱っこしてた女の人を思い出してたんだ…
ホントなら、ボク達にもあんな風に抱っこしてくれるお父さんお母さんが居たのに…
だからタバサは元気がなかったのか…
ボクはタバサの肩を抱いて言った。

「大丈夫だよタバサ… きっといつか会えるよ」
「い、いつかって… えっ… いつなの…?」

ボクは答えに詰まった…
そんなこと、ボクにだって分からないよ…
ボクは答える代わりに、タバサを胸に抱いて、頭を撫でた。
976名前が無い@ただの名無しのようだ:04/05/03 07:18 ID://IUUF6d
記念にパピコ
977Scherzo:04/05/03 07:19 ID:T5RmTF2Z

胸の中でタバサはまだ泣いている…
ボクは何とかタバサを慰めようとしていて、さっきの女の人が歌っていた子守歌を思い出した。
そして、タバサにだけ聴こえるように、小さな声で歌った…



眠れ タバサ  ボクの胸で
涙を拭いて 笑顔を見せて
眠れ 今は  安心して
ボクは ずっと キミと居るよ

眠れ タバサ  ボクの胸で
夢の中へ 入っていこう
眠れ 今は  安心して
夢の中で 遊ぼうね



歌っているうちに、タバサは安らかな寝息をたてていた…
まだタバサの頬を涙が伝っていた。
ボクは涙にそっとキスをして、眠りについた…
978Scherzo:04/05/03 07:28 ID:T5RmTF2Z

次の日の朝、タバサは元気良くボクを起こしに来た。
「おにいちゃ〜ん!! 朝ごはんだよ〜!! 起きてえ〜〜!!!」
「う、う〜ん…」
「ほらほらっ! ごはん冷めちゃうよぉ〜!?」

と、大きな声でそう言った後、ボクにカオを近づけてきて小さな声で言った…
「おにいちゃん… 昨日はごめんね。それとありがとう。私、もう泣かないから…」
「タバサ…」
「だって私には、こんなに想ってくれているおにいちゃんが居るんだもん… 寂しくなんかないの」

そう言ってタバサはボクにおはようのキスをすると、大きな声に戻って元気良く言った。
「さぁ! 早くごはん食べて、お父さんとお母さんを捜すのよ!!」
「うん…!」



('A`)…END
何このインターネット
>979 細かいことは気にしない・
>1-978 SSは全体的にイイです。