保守
連投規制がきつくなってしまいましたね。
まあ、しばらくは仕方ないですか……。
えー、今度、万が一、このスレがdat落ちしたら、一応、新スレ立てようかと
考えております。削除依頼するときに気が引けるので(;´Д`)
でも、その前にdat落ちしないようにがんがりますー。
書き忘れ。
透明あぼーんのため、93はレス番が合わなくなってしまってますが、
ご了承下さい。スッカリ ワスレテ サクジョイライシチャッタヨ…
削除人さん、ありがとう。
地道に
3
でやってみて!
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票で3番に決定いたしました!
コーミズ村からこっち、僕を追いかけてきてくれたマーニャはほとんど休んでない。ブライも
年が年だし、そんなに無理はさせられない。魔法は最後のトドメに温存しておいて、地道に削ってくか。
幸い、キングレオの動きはそれほど素早くない。十分に見切れる範囲だ。バカ正直にパワー勝負に
持ちこんだりしなければ、大きなダメージは喰らわずにすみそうだ。
だが、すぐに僕は自分の考えの甘さを思い知ることになった。
不意に奴が攻撃を止め、大きく息を吸いこんだ。何かをする気だとはわかったが、それが何かは
わからない。とっさに身構えた僕の顔面に、激しい冷気が吹きつけられた。
こいつ、吹雪のブレスなんか吐けるのかー!? マジで人間止めてるな。いや、姿形からしてとっくに
人間じゃなくなってるけどさ。
とっさに青銅の盾で防いだけど、時すでに遅し。片目がよく見えなくなっちまってる。ついでに
冷気を大量に浴びた盾は極限まで冷えて、左の掌は凍傷状態。かろうじて凍りつきしなかったが、
左腕は痺れてほとんど使い物にならない。
他の仲間たちも、大なり小なり、ダメージを受けてしまったようだ。
1それでも打撃で
2魔法で勝負
3回復優先
前のログ見直したら、勇者、青銅の盾を装備してました……(;´Д`)
なので、現在の彼の装備は破邪の剣、青銅の盾、ぬのの服、皮の帽子です。
99 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/13 02:09 ID:ZAa4K2cn
ぴさろ逝きて〜
This is 100
やっぱりここは3で
ぴさろってぴんさろのことかなぁ……。それとも、4のピサロでいいんで
しょうか。まあ、それはともく。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票で3番に決定いたしました!
左手はともかく、目が見えないのは切実にヤバイ。
「ミネア!」
僕が後ろに下がると同時に、ミネアが呪文を唱える声が聞こえてきた。体に流れこんでくる、
温かな癒しの力。
たちまち、顔面の刺すような痛みが消えていく。まだちょっとチカチカするけど、視力もマシに
なった。左腕も楽になってる。どうやら、高位の治療呪文のベホイミを使ってくれたらしい。
「サンキュ、次はライアンを頼む」
後列のミネア、マーニャ、ブライ(ついでにスラぼう)よりは、前列にいた僕たちの方がやはり
ダメージは大きい。
剣を構えるライアンの左半身から血の気が失せている。たぶん、僕の左腕と同じように半ば
麻痺してしまっているに違いない。
「よくもやってくれたわね!」
アリーナはすでにクリフトが回復させていた。そのクリフトも右足を引きずってるけど、まあ、
この後に自分で直すだろう。
「今度はこっちの番だ!」
僕は、アリーナと息を合わせ、キングレオへと飛びかかっていった。
1目を狙う
2首を狙う
3心臓を狙う
流れ的に1キボン
1かな・・・
ところでいつも ヽ(´∀`)ノ をつかっているのは
前スレのタイトルの影響ですか?
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
板的に大変に状況の中で、レスがあるのがホントにありがたくて、
嬉しいでつ。
ワーイヽ(´∀`)ノ使ってるのは、前スレとの関連性を持たせようという
意図も少しはあったり。
でも、基本的には単に気に入って使ってるだけです(w
ルールは
>>75をご覧ください。
1番2票で1番に決定いたしました!
アリーナの青のマントが翻る。
キングレオの肩口を狙って振り下ろされた彼女の一撃は、しかし硬い皮膚に阻まれてはね返された。
体勢を崩すアリーナに、キングレオの腕が振り下ろされる。彼女は身軽に跳び退き、それをかわした。
アリーナと入れ替わるようにして、僕はキングレオに向かっていった。
『生き物には、どんなに肉体を鍛えようと、剣も通さないほど皮膚を硬くしようと、かばいきれない
弱点がひとつだけある。これは人間でも魔物でも同じだ』
あの山奥の村で、僕に剣を教えてくれた師匠の言葉がよみがえる。
それが――。
「ここだ!」
振り下ろすと見せかけた剣を引いて、勢いよく相手の懐に踏みこみながら顔面へと突き出す。
ガギッと嫌な音がして剣が止まった。寸前で、剣は奴の腕に阻まれている。だが、それもまたこちら
の読みのうちだ。
『もちろん、相手も必死になって弱点を守ろうとするだろう。しかし、それによって敵の視界を狭くし、
死角を増やすこともできる』
目をかばったキングレオの腕は、完全に奴の視界を遮っている。
今だ!
1剣を道具で使ってギラを使う
2奴に体当たり
一人称の戦闘シーンって難しい……(;´Д⊂
あらくれ負けちゃった〜
でも、もしここを見て参加してくださった方がいらしたらサンクスです!
2、体当たりで!
あらくれ負けましたね。
しかし、良くここまで戦ってこられたと思います。頑張った!
1人称で戦うのって、本当に難しそうですが、がんばってください。
sage
また、女勇者スレが落ちました……。もうだめぽ。
いつ落ちたんだろう。保守しておけばよかったです。とほほ。
女勇者スレが見つからないんですが……もしかして落ちました?
でも、下の方にタイムスタンプの古い、荒らされたスレが残ったままなので
圧縮でもなさそうだし。謎。
ブラウザから見てたので、ログすら残っておらないよヽ(`Д´)ノ ウワァァン
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ 頑張りますー。
ルールは
>>75をご覧ください。
2番1票で2番に決定いたしました!
僕は体を回転させるようにして、肩口からキングレオに思いっきりぶつかっていった。
渾身の体当たりは、ヤツの腹の辺りに決まった。よほど予想外の攻撃だったのか、体格差がかなり
あるにも関わらず、キングレオはぐらりと体をよろめかせた。
このスキを、仲間たちは見逃さないでいてくれた。
「グォォォォォォォォ!」
ピンク色の鎧が目の端に映ったかと思うと、キングレオが咆哮をあげた。
化け物の片目から血が流れてる。間髪を入れず、アリーナがもうひとつの目を潰す。
よし! これで有利になったぞ……と思ったのだが。
苦痛にのたうち回るキングレオが、めくれめっぽうに冷気のブレスを吐き出し始め、僕たちは
避けるのに右往左往するためになってしまった。
……げ。ブレスを転がって避けた僕の目に、壁の打ちつけられ、転がったままの兵士の姿が
入ってきた。
あのままじゃ、兵士たちが冷凍されちまう!
1兵士を庇う
2キングレオの意識をこちらに向ける
3放っておく
またリロー(ry
やっぱり落ちてたんですね、女勇者スレ(;´Д⊂
昨日たまたま保守できなかったばっかりに……
それにしても、タイムスタンプの古いスレが下に山ほど残ってるのが
納得できないよヽ(`Д´)ノ ウワァァン
・゚・(ノД`)この曲怖いよ〜〜
う〜〜ん。この勇者の基本はクロのはずだ!
ってことで、 3!
後からなんとかすればいいのであないかとおもったり〜
115 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/18 18:27 ID:vKgLWHU2
兵士はほっとけ!(w
3
.
116 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/18 20:16 ID:3vmLnssu
いつのまにかこんなスレが・・・・
極悪大好きなんで 3
117 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/18 21:37 ID:Z5ztW6gN
>>111 はげどう。まさかマターリ4たびになるとは。
でも女勇者スレ立てられなかった(;´Д⊂
とりあえず選択は2で。
女勇者スレのログ、千一夜サイトにあります……。
しかし、早かったなあ、落ちるのヽ(`Д´)ノウワァァァァァァァン
1日1保守が必要になったのでしょうか。あと、あまりにレス数のすくないまたーりスレは落ちやすくなったらしいとか
そういう噂も聞きました。女勇者スレのようなまたーりは難しいのかなあ(´・ω・`)ショボーン
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
これから書いてきます。ところで、前回の文章にミスハケーン。
めくれめっぽう→めくらめっぽうの間違いですー。
過去ログ見ると誤字脱字の嵐なわけで、今さら一つや二つ訂正入れても
どうよって感もあるわけですが。目についてしまったので一応。
女勇者スレ……(;´Д⊂ でも、過去ログが千一夜スレにあると聞いて
ホッとしてます。ラトームさんに感謝。
今度立てるなら、いっそドラクエ4の女性キャラ萌えスレでもいいのかなぁ
と思ったり。
マターリ愛でてるのも好きだけど、マターリしすぎて即オチしてしまうの
なら、もっと間口を広げてもいいかなと。どうざんしょ。
も一個あった……壁の→壁に でした。
すみません、気をつけます………………
ルールは
>>75をご覧ください。
3番3票、2番1票で、3番に決定いたしました!
黒勇者人気ですね、相変わらず。私も好きですが(w
こっちも自分のことだけで精一杯だ。兵士のことまで気づかってる余裕はない。
僕はキングレオに意識を集中しようとした。
その僕の目に、オレンジ色の人影が兵士たちの方に走っていくのが映った。
ミネアだ。
キングレオのブレスから彼らをかばうように、両手を広げている。
1キングレオの意識をこちらに向ける
2放っておく
一回書いたのが消えてしまった……鬱
121 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/19 16:59 ID:fbtR81JN
1でおながいします。
漏れはいいようなきがするけど。>総合萌えスレ
他の方はどうかな。
そういえばアリーナも落ちて、今あるのって、クリアリ系の2スレだけ?
ミネアやマーニャのスレもすぐに無くなった気がするし、いいのかも。
男性キャラも含めて キャラ萌え総合っていうのはどうかな。
間口広すぎてわけわからないか……。
選択肢は 2で!
ミネアのタロットがそこで光ってなんとかしたりするのではないかと。ダメ?
いつのまにか「わーい経発足スレ」は落ちとるわ新スレ立ってねーなと思ったら
こんなところでひっそりやってるわ……
漏れがいない一月の間に何があったんだ!?
それでは一応、総合萌えスレを立てる方向で。
でも、DQ4総合スレに相談に行った方がいいのかな……?
>漏れがいない一月の間に何があったんだ!?
私も1ヶ月近くつなげなかった時期があるので詳しくはわかりませんが。
荒らしにあったり荒らしが来たり荒らしが襲ったり荒らしが(ry
でも、ヽ(´∀`)ノスレが落ちたのは、ひとえに自分の怠慢ゆえでございますー。
続き、これから書いてきますー。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
1番1票、2番1票、先着順で1番に決定いたしました!
くっそー! ミネアめ、勝手なことを。
僕は青銅の盾を高く掲げて、ミネアとキングレオの間にさらに割りこんだ。
間髪入れず、冷気のブレスが襲いかかる。
取っ手には革が巻かれてるといっても、金属製の盾は持ち手にダイレクトに冷気を伝えてきて、
かなり辛い。というか、痛い。
たちまち僕の左手は完全に麻痺してしまった。
「ミネア、ベホイミ!」
「はいっ!!」
背後から両肩に手が当てられ、癒しの力が送りこまれてくる。それでも、痺れはまだ少し残った
けれど、僕は気にせずに立ち上がった。
魔法ならMP切れを待ってもあるが、ブレスじゃヤツが死なない限りは終わらない。このままじゃ
じり貧だ。
かといって、キングレオの皮膚は硬くて、打撃だと致命傷は与えられそうにない。
どうする?
1ミネアにタロットを引かせる
2剣で何とかしてみよう
3魔法も使って攻撃しよう
デスピサロの曲を聴きながら、カエルを解剖したい( ´∀`)
>カエルの解剖
最終形態の音楽に変わる瞬間を想像してみる
選択肢は1で。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
初めてやったとき、グググググ……という音がして、腹に顔ができるシーンは
怖かったなぁ。ピサロってば、こんな化け物になっちゃって(;´Д⊂と
悲しかったですよ。
ルールは
>>75をご覧ください。
1番1票で1番に決定いたしました!
「ミネア……」
僕はミネアにそっと囁いた。
「タロットを使ってみてくれないか?」
あの時タロットに感じた不思議な力。僕はそれに賭けてみることにした。……まあ、不吉な
ものも感じたけどね。加えて、顔色を変えたマーニャも気になるが。
どうせこのままじゃ先細りなんだし、一発逆転を狙ってみるのも悪くない。
さて、運試し。
1〜6までの数字のうちで何が好き?
って、トリプ全然違うやん!(;´Д`)
入れる文字を少し間違ったようです。
128は◆Sj469/wPAwですー。
ID変わってないはずなので大丈夫かな。
3!
おいらは3が好きですっ!
すみません、本日更新できませんでした……。
明日もチョットやばげです。
明後日には必ず戻ってきますー。
124
はぁ 荒らしですか…
そういえばお気に入りの幾つかのスレが停滞してたり避難所作ってたりしてたかな
荒らしにめげず頑張ってください(・ω・)
保守
すみません、更新は今深夜に……
メリークリスマス! ……っても、それっぽいことは何もありませんでした。
かろうじてケーキ食べたぐらい。今日もなにもなし。鬱。
そういえば、間違いトリプ、けっこうカコイイかもですね。二度と出せないけど(w
荒らしは来なくなりましたねー。このまま平和だといいんですが。
ラストまではもう少しですし、何とか頑張って完走したいです。
万が一、ここが落ちたりとかしましたら、しはらばの板避難所の方にて
新スレとか告知いたしますのでよろしくですー。
さて、これから書いてきます。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
「3が好き」1票、「2が好き」1票、先着順で3のカードに決定
いたしました!
「わかりましたわ。少しだけお待ち下さい」
ミネアは、服の隠しに入れてあったタロットを取り出し、床に置いた。
タロットの上に手をかざし、意識を集中させる。
その姿を横目で見ながら、僕はキングレオの意識をこちらに向けるため、剣で斬りかかっていった。
目が見えないからか、ヤツの胴体はほとんどがら空きだ。上段に振りかぶって、一気に切り下ろす。
我ながら、綺麗な袈裟懸けが決まったと思うのだが、やはりろくにダメージは与えられない。一応、
皮膚一枚程度は斬れたみたいで、うっすらと血は滲んでるけど。
空しい気分に陥りつつ、それでも続けざまに攻撃を仕掛ける。ヤツは怒りの声を上げて、むちゃ
くちゃに両手を振り回してきた。
「……タロットに導かれし運命よ、今ここに顕れよ!」
ミネアの澄んだ声が高らかに響く。同時に、ものすごい閃光と耳を聾せんばかりの大音響が
室内に響き渡った。
こ、これは……雷?
僕の目の前では、キングレオが体を折って苦しんでいる。その上半身は雷の直撃を受けたのか
焼けただれていた。
ミネアが掲げ持つカードには、塔の絵が描かれている。
なんだ、タロットって、すげえ便利じゃないか!
1もう一度、タロットで攻撃
2上半身を斬りつける
3魔法で追い討ち
__
../⌒ ヽ
( ヽ アーヒャヒャ
ヽ ノ ヽ
ゞ、 丶 アーヒャヒャ
ヽ ノ \ _ _, ─' ─ ─ ,、 _
|\_ ノ\ , '´ ( ) ( ) `‐、
/⌒\ 丶 / / ヽ-、___ ,-r' ヽ.
│ \ 人 |/⌒ヽ | ! ヽ | ..|
/ \ / | | ! ! . ! |
( \ ヽ / / | ! ! . ! ..|
( | / ) | ! ! ...|
ヽ \ ヾ 丿(( ̄)/ 'i `'ー--‐‐'´ ノ
\ ヾ丿 ヽソ `''ヽ ヽ. ─''
ヽ ノ _ __/ ヽ __ノ:: 人__
|:::: 丶ー ̄ :: ::::::::::::::::: ̄ノ ̄ー-- ,,.__
\:::::::: ::::::::: ヾ ソ 丶 ヽ
ヽ:::: ヽ/ :|
\_| ::::::::: : |
| :: ミ: :: ::...........:::::|
. .|:::::: . ミ:::: ::::::::i :::::::::::::::|
.|:::::: ヾ:::: ::::::::::::| :::::::::::|
| ::::::: ミ: :::::::::::| :::::::::::|
|:::::: ノ ヾ :::::::::| :::::::::::|
__
../⌒ ヽ
( ヽ アーヒャヒャ
ヽ ノ ヽ
ゞ、 丶 アーヒャヒャ
ヽ ノ \ _ _, ─' ─ ─ ,、 _
|\_ ノ\ , '´ ( ) ( ) `‐、
/⌒\ 丶 / / ヽ-、___ ,-r' ヽ.
│ \ 人 |/⌒ヽ | ! ヽ | ..|
/ \ / | | ! ! . ! |
( \ ヽ / / | ! ! . ! ..|
( | / ) | ! ! ...|
ヽ \ ヾ 丿(( ̄)/ 'i `'ー--‐‐'´ ノ
\ ヾ丿 ヽソ `''ヽ ヽ. ─''
ヽ ノ _ __/ ヽ __ノ:: 人__
|:::: 丶ー ̄ :: ::::::::::::::::: ̄ノ ̄ー-- ,,.__
\:::::::: ::::::::: ヾ ソ 丶 ヽ
ヽ:::: ヽ/ :|
\_| ::::::::: : |
| :: ミ: :: ::...........:::::|
. .|:::::: . ミ:::: ::::::::i :::::::::::::::|
.|:::::: ヾ:::: ::::::::::::| :::::::::::|
| ::::::: ミ: :::::::::::| :::::::::::|
|:::::: ノ ヾ :::::::::| :::::::::::|
ヒョイ , ,,,,.,.,,,.
(_&ミ・д・ミ ミ ___
⊂|___,.つつ て/ ) クルリ
彡 ⊂ .ノ
ミ ミ ,,,,.,.,,,. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ゙``゙`゙ 彡 ミ・д・ミ < 保守まりむ。
&/ ,つ \_______
〜、 ノつ スタッ !
.(/
………選択は2で
漏れも2で
結局萌えスレは総合するの?
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>>141 すでにアリーナ萌えスレが立ってるな
選択は1でおねがいしまつ。
ひいてはいけないカー(ry
連続投稿規制にひっかったので繋ぎ直し。
上のテンプレを持って、総合スレとアリーナスレ回ってきました。
他に4系萌えスレってありませんよね?
アッテムトは別物として(w
アリーナ萌えスレ新しく立ちましたけど、それはそれでいいかなと。
今後も、話題の続くキャラがいたら、新たに独立してもいいと思うし。
上のテンプレを土台に、意見を出し合って、まとまったら新スレ立てたいと
思いますー。
個人的には1月1日にたてたいなあとか思っていたり。遅いですかね?
さて、ゲームブックの続き、これから書いてきますー。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
2番2票、1番1票で、2番に決定いたしました!
ちなみに1番→ひいてはいけないカード→ゲームオーバーの予定ですた(w
敵に弱点ができたら、そこを攻めるのが戦いの常道。
僕はヤツの上半身を狙って剣を繰り出した。
思った通り、今までと比べものにならないほど、たやすく相手の皮膚は傷ついた。
ライアン、アリーナ、クリフトも続けざまに斬りかかっていく。
ヤツは吠え声を上げて、苦痛にのたうち回った。
「おのれ……おのれ!」
苦し紛れに、ヤツは吹雪のブレスを吐いてくる。だが、目の見えないヤツのブレスなど当たるわけがない。
兵士たちはマーニャとブライがすでに移動させてるから安心だ。
――と、僕はキングレオが口の中で何やら唱えてるのに気がついた。これは、ベギラマの呪文だ!
1呪文完成前にトドメ!
2こちらも呪文で対抗
3とりあえず防御
149 :
1さん:02/12/27 16:06 ID:2sH3sXve
最高!!
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
1でおながいします。
【みんな】ドラクエ4★キャラ萌えスレッド【かわいー】
(*´Д`*)ハァハァ【ドラクエ4キャラ萌えスレッド】(;´Д`)ハァハァ
【みんな】ドラクエ4キャラ萌えスレッド【大好き】
……いくつかタイトル考えたもののやっぱりセンスないーーーーーー!
ちゅーことで、引き続きご意見キボンヌ。
>>146 テンプレ、クリアリ系2スレが抜けてたので追加しまする。スレにも
この後、回ってきます。
過去ログは、全員の乗せたら膨大になりそうだし、ナシでいいかなと思う
んですが、いかがでしょうか。
さて、ゲームブックの続き書いてきますー。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
1番1票で1番に決定いたしました!
呪文完成前に決着つけてやる!
僕は剣を振りかざしてキングレオに飛びかかった。その時。
目の見えないはずのキングレオが、こちらを見てニヤリと笑った……ような気がした。
「危ない!」
ライアンの忠告は間に合わなかった。
僕の剣がキングレオの肩を切り裂くと同時に、衝撃が走った。ヤツの腕が僕を殴りつけたのだ。
たまらず僕はバランスを崩す。視界が暗くなる。
「ぐ……」
僕は息苦しさに喘いだ。足を振り回してみるが、つま先は床に当たらない。
キングレオの両掌に頭を挟まれて、宙づりにされてしまったのだ。
薄目を開けると、目の前に焼けただれ、血まみれになったキングレオの顔があった。その両目は
確かに潰れている。だからこそ、ヤツは攻撃する瞬間を狙って、僕を捕まえたのだろう。
目が見えなくても、剣が繰り出された方向で僕の位置はわかるもんな。
肉を切らせて骨を絶つってか。
くそーっ! まんまと敵の思う壺にはまった自分自身が悔しくて仕方ない。
「ふふふふふ……このまま頭を潰してやろうか」
キングレオが含み笑う。
僕の身を案じてか、ライアンたちも手を出しかねているようだ。
1自分のことはいいから攻撃を、と言う
2キングレオに頭を下げて許してもらう
3自分で何とかする
158 :
155:02/12/29 00:57 ID:2UAn8sYC
あー!はずれだったか。
今度ははずれませんように・・・3で!!
159 :
◆Sj469/wPAw :02/12/29 13:08 ID:6rv8cCDq
たまにはageでいきましょうか。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票で3番に決定いたしました!
自分のミスで招いたピンチだ。自分で何とかするしかない。
剣を取り落としたりしなかったのが救いだ。とはいっても宙吊り状態でふんばりがきかないから、
攻撃してもたいして効果はないだろうが。オマケに、キングレオの両腕は雷からほとんどノーダメージで
皮膚は硬いウロコに覆われたままだし……。
さて、どうするか?
1剣を道具で使ってギラを放つ
2とりあえず時間稼ぎ
3剣を投げつける
160 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/29 13:21 ID:7oJ1FvIj
161 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/29 19:59 ID:Ka0wGZdq
時間かせぎ?どんなの?というわけで、
2
でお願い。
参加&ご意見ありがとうございますー。
今日も更新はむりぽいです。申し訳ありません。
皆様、よいお年をお迎え下さい。
この曲好きだ
アリーナスレが落ちた……ガ━━━(;゚Д゚)━━━ン!!!
何かDAT落ちの基準が変わったみたいですねー。スレ保持数の足切りは
変わらないけど、スレ立てた後にレス数によって問答無用のDAT落ちが
あるらしいです。数値の正確なところはわかりませんが、マターリ好き
にとってはチト苦しい板事情になってきましたねぇ。めげませんが。
萌えスレ、必要ないというご意見もありましたが、あってもいいという
ご意見もありますし、私自身、欲しいと思っていますので、立てようと
思います。ご意見くださった皆様、ありがとうございました。
ゲームブックは本日夜更新いたしますー。
立てられなかったので、スレ立て相談所にお願いして参りましたー。
ところで今さらですが、あけましておめでとうございます。
2003年が、皆様にとって幸い多き年でありますように。
お待たせしてすみませんでした。参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
2番1票で2番に決定いたしました!
僕は身動きを止めた。キングレオが歯をむき出して笑う。
「ふん、観念したか」
「ああ」
なるべく殊勝に聞こえるよう、僕は力なく答える。まあ、つり下げられたこの状態じゃ、演技
しなくても苦しい声しか出ないけどさ。
「進化の秘法の力の凄さを、イヤッてほど思い知ったよ」
ピクッ、とキングレオの腕が動いた。
「人を……いや、魔物さえもはるかに超えた、こんな力が持てるなら、誰だってそりゃ欲しいと
思うよな」
「お前も欲しいのか?」
キングレオが、やけに静かな声で問いかけてきた。
僕は……。
1欲しいと言う
2欲しくないと言う
松が取れるぐらいまで、ランダム更新になってしまいそうです。
すみません……。
1
黒勇者ならば一応はそう答えるかな?
ageておきます。一応。
選択肢は1で。
不覚にも>>152-
>>154のブラクラ引っ掛かりました。
逝って来ます。
初参加で1などと答えてみるテスト
お待たせいたしましたー! 参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
1番3票で1番に決定いたしました!
「そりゃ、もちろん欲しいよ」
ただし、化け物にさえならなかったらな。
「人にない力があれば、人にできないことができる。――あんたも、そう思ったんだろう?」
キングレオは動揺したようだった。
「私――わたし、は……」
「人にない力を手に入れて――それで、あんたがやりたかったことは何だ?」
「私がやりたかったこと――」
キングレオの腕が微かに震えている。よっしゃ、もうちょっと揺さぶってみるか。
1バルザックのことに触れてみる
2自分のやりたいことを語ってみる
3キングレオの父王のことに触れてみる
3!!
2ですね。
お待たせいたしました! 松は取れましたがもう少し
ランダム更新になってしまいそうです。すみません。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
2番1票、3番1票、先着順で3番に決定いたしました!
父王のことは、キングレオを最も動揺させる話題のはずだ。――こいつが、まともな良心を
まだ持っていればの話だが。ま、動揺させすぎて、逆切れされてトドメ刺される可能性もなきに
しもあらずだけどね。どっちにしろ窮地なんだ、賭けに出るほかはない。
「力を手に入れて、化け物になって、それであんたは何をした?」
僕は唇を舌で湿した。
「父王を殺して、この国を魔物に売って、それがあんたのやりたかったことか!?」
僕の言葉に殴られたように、キングレオが一歩下がった。
「違う! 私は父を殺してなど……」
「体の弱った老人を牢屋に閉じこめて、ろくな食べ物も与えずに放っておいたら、死んでしまう
に決まってるじゃありませんか!」
僕の後ろから、ミネアが叫ぶ。
「言うな!」
キングレオが吠える。刹那、手の力が緩んだ、そのチャンスを僕は逃さなかった。
剣をヤツの両腕の間に入れると、剣先を左腕上部、柄を右腕下部に当て、梃子の要領で力一杯
振り上げた。
「ぅぉ!?」
完全にキングレオの不意をついたらしく、拍子抜けするほどあっさりと僕は自由になった。
よーし、トドメだ!
1剣で
2マーニャの魔法で
微妙だが・・・・・2でよろ
とどめはマーニャに
一回負けてる屈辱はらしに・・・
よって 2
181 :
79:03/01/13 04:24 ID:wXNIeEwC
おぉ〜、ちょっと来なかったうちにずいぶん進んでますね。
やっぱりここはマーニャに仇討ちしてもらいましょう。
ということで、2番。
取り急ぎ削除依頼出してきました〜。
すみません、続きはこの次更新いたします。
hozen
キングレオ戦が決着ついたら終わっちゃうのかなあ?
ナナシクラゲさんに御相談でやんす。
今、千一夜の保管お手伝いで女勇者スレをやってるんですが、
「解けない魔法」はライラたんなので、他のライラたんシリーズとまとめて連作インデックスにしてください
とか申し出た方がいいですか?
それとも、テイストが違うから別扱いというか、「解けない魔法」だけ単体扱いの方がいいですか?
今回の選択に参加したつもりでまだですたので、参加。
やっぱりマーニャねえさんのメラミとか見たい!
2番でおながいします。
ではでは。
リーザの続きをどこで書いたらいいのか思案中のねずみでした。
4キャラスレってあんまりマターリしてないから、長いの書いたら邪魔ぽ。
リレー小説のスレにお邪魔させていただく方がいいのかな… と。
もう少し状況を見てからにしようと思います。
なんでかトリップが消えてました。
>>185は、とびねずみの書き込みです;…
保守
お疲れさん
ナナシクラゲさんどこいったの?
またPCの調子が悪いのかなあ。もしかして
PCの調子が悪い
↓
インターネット喫茶から書き込もうとする
↓
人大杉でブラウザから書き込めない
ってループにはまってるのかも……。
まさか2ちゃんねるブラウザを店のPCに入れられないだろうし………。
保守
ナナシクラゲさんはいずこ‥‥‥
ヒョイ , ,,,,.,.,,,.
(_&ミ・д・ミ ミ ___
⊂|___,.つつ て/ ) クルリ
彡 ⊂ .ノ
ミ ミ ,,,,.,.,,,. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ゙``゙`゙ 彡 ミ・д・ミ < 保守まりむ。
&/ ,つ \_______
〜、 ノつ スタッ !
.(/
ひっそりほしゅ
ほっしゅっしゅー
hosu
FFX-2の波にさらわれずに残りますように…
X2祭になってるね、さすがに。
お久しぶりです、ナナシクラゲです。
荒らしとか人大杉とか規制とかも影響はしましたが、主にこちらの都合で
こんなに長い間放置することになってしまいました。
申し訳ありません。
自分がこんな体たらくなのに、保守とかしてくださっていて申し訳なくも
ありがたい気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
明日から再開させていただきます。
あと少しだけ、おつきあいいただければ幸いです。
>>185(とびねずみさん)
ううううううううーーーーーーーーーーん……
いい加減な作者の自分はどちらでも桶だったりします。なるべく管理人&
保管人さんの負担にはなりたくないので、そのままで。
遅レスでスミマセン……。
ところで、こちらのスレに書かれても全然オッケーですよーとか言って
みたり。>リーザの続き
それとも、リレー小説スレでもう書かれてるかな?
板の事情とか全然把握してないので、これから勉強してきます。
ナナシクラゲさん、お帰りなさい〜〜〜!!!!
ライラたんは連作扱いにしないということで連絡しておきますね。
千一夜サイトの方で、保管作業の注意事項まとめをやってるところなので
その結果がまとまり次第、規定に添って見直して、次の週末くらいにupする
ことになると思います。
更にラトームチェックが終わってからの掲載なので、気長に待っていて
ください。
リーザの続きは、結局まだ書いていません。書き込み規制とかで人も少なく
なってましたし。女勇者スレの住人だった人はどの辺におられるのか見当もつかず。
もういいかなあという気持ちになったりしてますw。
201 :
◆Sj469/wPAw :03/03/16 22:06 ID:nEmNWvSJ
X2祭りは、やはり凄かったのですね……凄いですね、か。
現在進行中ですね。
保守がなかったら、ここも落ちてたと思います。改めて感謝。
>200
ありがとうございます。お手数おかけます。
リーザたんの続き、待ってるヤシがここに一人いるですよ〜。
無理にとは言えませんが、よかったら続きキボン。
ageちゃった……まあいいか。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
ルールは
>>75をご覧ください。
2番3票で2番に決定いたしました!
「マーニャ!」
名前を呼びつつ振り返ると、すでに彼女は呪文の詠唱に入っていた。
「本当はバルザックのために覚えた魔法だけど。感謝なさい。とっておきの術で焼いてあげるわ!」
頭上に掲げた彼女の両掌に、恐ろしい勢いで火の精霊が集まっていくのがわかる。
僕は慌てて後ろに避けた。巻き添え喰らったらたまらない。
「メラミ!」
彼女の手から放たれた火精は巨大な火球となってキングレオを飲みこんだ。
「グォオオオオオオオオ……」
キングレオが吠える。断末魔の叫び。
炎の中でもがいていた影は、徐々に動きが鈍くなり……やがて、どうと床の上に崩れ落ちた。
「やった……か?」
僕はゆっくりと近づいた。黒こげになったヤツの体はぴくりとも動かない――いや。
ざわり、とキングレオの体が蠢いて、あわてて僕は飛びすさる。
身構える僕たちの前で、化け物の皮膚が蠕動する。僕は2階の男を思いだした。進化の秘法を自分で
試し、自滅していった化け物。
蠕動は次第に激しくなり、それとともにキングレオの体の輪郭が歪んでいく。歪み、溶け、崩れ
て……一瞬、閃光が走ったかと思うと、僕たちの目の前から化け物の姿が消えていた。
そこに横たわるのは贅沢な服装をしたなまっちろい男。
「王子……」
ミネアが呟く。ま、言われる前から何となくわかってはいたけど。
しかし2階の男は死んじまってもそのままだったのに、キングレオの場合は元に戻ったってのは
なぜだ?
僕は王子に近づいて、靴先でその体を仰向けにした。
「……う…………」
げ、こいつ、生きてるよ!
1トドメを刺す
2目が覚める前にふんじばる
3優しく起こしてあげる
念のため、2で!
再会祝福sage
205 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/16 22:49 ID:clnl5yrj
初参加です。。ワタシも2ですな。
206 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/17 16:53 ID:6ILA+muP
1. 殺せ。
2だろ。
208 :
◆Sj469/wPAw :03/03/17 21:38 ID:CUML4EbN
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
初参加の方もいらしたりして大変嬉しかったり。
ルールは
>>75をご覧ください。
2番3票、1番1票で2番に決定いたしました!
少し迷って、僕は剣を収めた。
進化の秘法の効力がきれたこいつには、たいして力はないだろう。いろいろ聞きたいこともあるし、
まあ、命だけは助けておいてやるか。
――とはいえ用心はしとかないとな。
僕は道具袋から縄を取り出して、ぎゅうぎゅうに王子を縛りあげた。
ちょうど作業がおわったところで、うめき声を上げていた王子が薄目を開けた。
「気がついたな」
「え……お前は……」
ぼんやりした瞳が僕を見上げる。イヤーな予感が背筋を走り抜けた。なんか……事態がサッパリ理解
できてませんってな顔してるんだがコイツ。
「思い出せん……。私は一体今まで何をしていたのだ……」
僕は前のめりに倒れそうになるのを必死に堪えた。
覚えてないだとぉ〜〜〜!?
「むっ、こ、この格好は何だ!? お前たちがやったのか? 無礼も……ひっ」
縛りあげられた自分の姿にようやく気づいて、キングレオ王子が喚きだす。僕は一度収めた剣を抜き、
その鼻先に突きだした。
「わっ、私を殺すのか!? 私が何をしたというのだ!」
「何をしたかだって? 本当に覚えてないのか!? 自分が何をやったのか」
209 :
◆Sj469/wPAw :03/03/17 21:38 ID:CUML4EbN
僕の怒声に、キングレオ王子は身を縮めた。
「し、知らぬっ! 私は何も……ひぇっ」
僕は、ヤツの目の前の石畳に剣を突き刺した。パラリ、と王子の前髪が幾筋か床に落ちた。
本当に殺してやりゃよかった。
「バルザックという名前に聞き覚えは?」
僕は低い声で問いかけた。落ち着かずに揺れていた王子の瞳が止まる。
「バルザック……」
しばらくして、王子の全身がカタカタと震えだした。
「し、知らぬ! 知らぬ知らぬ知らぬ!!」
「嘘吐いてんじゃないわよ」
マーニャが王子の頭を殴りつけた。
「知ってますって、全身で言ってんじゃないの」
そうだ、コイツが覚えてないはずはないんだよ。
化け物になっていたときにも、王子としての自我はしっかりと残っていたんだから。秘法の効果がきれ
て、一時的に記憶が混乱したとしても、根性入れて思い出せば思い出せるハズなんだ。
「知らぬ!」
王子が絶叫する。
ち、どうあってもシラを切るつもりみたいだな。
1力づくで思い出させる
2マーニャ&ミネアで攻めてみる
3クリフトで穏やかに諭す
210 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/17 21:44 ID:x+JOaAIo
3
2!!!!!
攻められたいです!
展開的に1か2が好みなんだが…
ここはあえて3で。
ワタシ、エロなんで2がいいです!!
214 :
◆Sj469/wPAw :03/03/18 23:57 ID:guMLOCmQ
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
そうか、攻めるだとエロくさい……いや、責めるでもエロくさい感じはしますね。
要するに選択肢自体がエロくさいと;y=ー(゚д゚ )・:*∵. ターン
……にじみ出てしまうものですね、人柄というものは。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番2票、2番2票、先着順でで3番に決定いたしました!
クリフトがすっとキングレオ王子の前に跪いた。
「落ち着いてください。私たちは別にあなたを責めるつもりはありません」
いや、僕はバリバリ責めるつもりだが。
「ただ情報を得たいだけなのです。あなたは進化の秘法によって化け物になっていた。……そのことは
覚えていますか?」
「し、しら……」
王子の瞳があちこちとさまよう。その視線がマーニャとミネアに止まった。
「お前たちはあの時の……」
言いかけて、はっと口をつぐむ。けっ、やっぱり思い出してるんじゃねーか。
僕が口を開こうとするのを、ブライが止めた。神官様にまかせておけってことらしい。
215 :
◆Sj469/wPAw :03/03/18 23:57 ID:guMLOCmQ
ちぇっ、まどろっこしい――。
ふと、僕は体を緊張させた。意識するより早く体が身構える。アリーナとライアンもすでに気づいてる
みたいだ。扉の外に複数の人の気配。
「ちんたらやってるから、新しいお客さんが来ちまったらしいぞ」
仲間たちが臨戦態勢にはいる。
重く乾いた音を立てて、隠し扉が開いていく。
そこには、数十人の兵士を引き連れた大臣が立っていた。
1王子を人質にして身の安全を図る
2王子を助けてやったとアピールする
3問答無用で戦う
おお生きてたのか・・よかったよかった
2でおながいします
2かな〜〜。
勇者のハッタリが聞きたいと思う私は逆転裁判のなるほどくんに
浸食されているかもしれぬが。
どれもおいしい。迷うな。う〜ん。
ここは
>>217のなるほどくんに賛同して2で。
3の展開もおもしろそうなんだが…2で。
あぼーん
222 :
◆Sj469/wPAw :03/03/20 02:26 ID:JTv/8eIn
本日、酔っぱらいモード……。やっぱりポン酒は純米吟醸だなと。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ 2番が圧倒的人気でビクーリ。
>216
長い間放置してしまって、本当にスミマセンでした(;´Д⊂
もしよかったら、またおつきあいいただければ幸いです。
>217
性格と口調はどんどん悪くなっていってますが、逆転裁判ほどハッタリの
効いた勇者になってくれるかどうかは不安です(w
>218
ゾーマの曲は、デスピサロの曲ほど陰惨な感じじゃなくて、聞いてるとワク
ワクしてきますな。血湧き肉踊る感じ。ボス的にはゾーマは大好きです。
>219
逆転裁判人気ですね(違 1が見つからないんですよね……(板違い
>220
もしやあなたは黒勇者好きですね? 私 も 大 好 き です。
>221
チキンな自分はURLを踏んでませんが、チェッカーによればさほど危険は
ないそうです。でも、あやしいのはあやしいので、踏まない方が賢明かも。
223 :
◆Sj469/wPAw :03/03/20 02:27 ID:JTv/8eIn
ルールは
>>75をご覧ください。
2番4票で2番に決定いたしました!
「曲者、覚悟――あ゛、王子……いや、国王陛下!?」
人間の姿に戻った王子(ていうか本当はこいつが国王なんだろうが、心情的に認めたくないんで、王子と
呼ばせてもらう)を見て、大臣が間抜けな声を上げる。
僕は素早く剣を収めると、縄を掴んで王子を引き立たせた。
「よろこべ。僕たちのおかげでキングレオは人間に戻れたぞ」
呆然とした表情でキングレオを見ていた大臣が、はたと我に返って顔を真っ赤にした。
「な、な、何を申すか。陛下に縄をかけるなど、なんという無礼な!」
あー、そういやそうか。縛ってちゃ助けてやったという言い訳も苦しいな。
とはいえ、僕の言葉で大臣の後ろの兵士たちがあからさまにホッとした表情になったのを、僕は見逃さ
なかった。
1なおも助けたと主張
2大臣を威嚇
3兵士に演説
4王子と話す
3 兵士に演説
行け! なるほどー君(ゲームが違いますw)
ちなみに1は、バレンタインあたりに廉価版が出てるから、今探すとあるかも……。
板違いスマソ。
チキンな大臣は逝ってよし!っつ〜事で2っす。
4で。
なるたけ馴れ馴れしく。
227 :
◆Sj469/wPAw :03/03/21 04:30 ID:xHjUHMRH
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>224情報サンクスです! 早速探しに逝ってみます。
>225チキンな大臣をいたぶるのも楽しいかも(をい
>226馴れ馴れしくして、親しげに見せると。そういう手もいいなぁ。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票、2番1票、4番1票、先着順で3番に決定いたしました!
「ふーん、喜んでくれないのか。せっかく苦労して化け物を倒したのに」
「化け物だとっ、陛下に対して何という……!」
大臣が喚いたけど完全無視して、僕は後ろの兵士たちに視線を据えた。
「まあ、別に恩に着せるつもりはないけど。あんたたちにとっちゃ、確かに僕たちは侵入者だ。化け物を
倒したことが許せないってんなら……いいよ、相手になる」
僕は兵士たちに見せつけるように、鞘ごと剣を持ち上げた。
「僕にとって魔物は敵だ。あんたたちが、あくまでも魔物に従うというのなら、あんたたちも魔物と同じ
――敵だ」
ゆっくり、ゆっくりと僕は剣を抜いた。兵士たちの間に動揺が走る。
「いい加減目を覚ませよ。いつまで魔物に従い、領民を苦しめ続けるつもりだ? あんたたちは人間じゃ
なかったのか!?」
「そなたらは何のために兵士になった?」
僕の後ろから不意に、低い、けれどもよく通る声が響いた。ライアンだ。
「国のため、この国の民を守るため、ここに在るのではないのか。そなたらの誠はどこにある? 今の己
の行動が国のためになると、本当に思っているのか!?」
228 :
◆Sj469/wPAw :03/03/21 04:30 ID:xHjUHMRH
ライアンの声は大きくはなかったが、兵士たちは雷に打たれたように身を竦めた。
やがて、大臣のすぐ後ろにいた兵――たぶん隊長格の男だと思う――が、武器を外して、床に投げ捨てた。
数瞬の沈黙の後、おずおずと最後列の兵士がやはり武器を下に置く。その後は、あっという間だった。次々
と兵士たちは武器を手放していった。
「き、貴様たち何をしておるのだ!」
背後の様子に大臣は狼狽えた。
「武器を取れ! この狼藉者たちを引っ捕らえろ!! 戦えというのに……ええい、この痴れ者めらがぁ!!」
両手を振り回してカンカンになって怒っているが、自分でこっちに向かってくる度胸はないようだ。
さて、どうするかな。
1大臣も縄で縛る
2大臣を説得
3無視して王子と話す
復活してたのねー。
アホ大臣は無視して3で。
逆転裁判手に入るといいですな(もうこのネタはやめますがw)
ライアンらしい説得ですね。カコイイ!!
おなじく3で!
3かな。
232 :
◆Sj469/wPAw :03/03/22 07:33 ID:l6Q19t1o
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>229長い間留守してしてすみませんでした。よろしければまた参加してやってください。
>230この勇者だと説得しないで戦闘してしまいそうだったので、ライアンにお出まし
願いました(w (逆転裁判、あっさり今日見つかりましたヽ(´∀`)ノ)
>231今回は満場一致ですね。しばし大臣は放置プレイと。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番3票で3番に決定いたしました!
「さて、話が途中だったな」
僕は王子を縛ってる縄を掴んで、ぐいと引き寄せた。王子がさっと青ざめる。
「な、何を」
「この期に及んで、まだシラを切ろうってのか? 往生際が悪いな」
「知らぬものは知らぬ!」
頑なに王子は首を振る。
「んじゃ、さっきマーニャとミネアを見て何か言いかけたのはどうしてだ?」
「そ、それは……」
王子は口ごもり、俯いた。
その時だった。アリーナがつかつかと前に出て、王子の横に立った。白い手が閃いて、ぱんっと小気味
よい音が鳴る。
「いい加減にしなさい。言い逃ればかりしていて恥ずかしくないの?」
「この無礼者! 陛下に手を上げるとはなんたること」
「あなたがこの国をメチャクチャにしたんでしょう。それでもこの城と国を守り続けた兵士たちに、そし
て魔物からこの国を解放しようと戦い続けたマーニャとミネアに、何か言うことはないの!?」
頬を赤く腫らした王子の背後で大臣がギャーギャーと喚いたが、アリーナはきれいに黙殺した。ちなみ
に王子の方も大臣のことなどまったく意識に入ってない様子で、驚愕の表情でアリーナを見つめている。
233 :
◆Sj469/wPAw :03/03/22 07:33 ID:l6Q19t1o
うーむ、仕える相手にまで無視されるとは。気の毒で笑っちまう。
「そなた……サントハイムのアリーナ姫か?」
「ええ、そうよ。お久しぶりね、キングレオ王子」
キングレオとアリーナのセリフに、今度は僕たちが驚いた。
この2人、顔見知りか!? ……まあ、曲がりなりにも一国の王子と姫なんだから、知り合いでもおかし
くないんだけど(後でアリーナが話したところによると、親善外交で1回か2回、会った程度だったらしい)。
うーん、アリーナって、やっぱり姫だったんだなぁ。いつもの彼女見てると、とうてい信じられないが。
「くっ……はははは、ふははははははははは!」
いきなり、王子が哄笑した。
クリフトとブライがアリーナの側に寄る。2人とも、何気なくしているけれども、何かあってもすぐに
対応できるよう、体を緊張させている。
「それでは、噂は本当だったのだな。アリーナ姫が腕試しのために城を出たという……」
平手打ちの衝撃で乱れた金髪の下から、王子はアリーナを睨みつけた。
「そなたに私のことが責められるのか!? 身勝手な理由で城を空け、その間にサントハイムは魔物によっ
て滅ぼされてしまったではないか」
「滅んでなんかいないわ!」
王子の視線に怯まず、アリーナは凛然と頭を上げた。
「そうよ、わたしは武闘家としての腕をあげたくて、そのために城を出たわ。わたしがそうやって勝手
気ままに放浪をしている間に、お父さまや城のみんなは消えてしまった。わたしには、みんなに言わな
ければならない言葉があるわ。だから、わたしはみんなを探し出すの。例え世界中を巡ってでも絶対に」
アリーナの強い瞳を受け止めきれずに、王子は視線を外した。
「ふ、ふん。城がどうなってるかも知らずに、いい気なものだ」
「どういうこと?」
鋭くアリーナが聞き返す。だが、王子は鼻で笑って応えようとはしなかった。
……動揺は収まったみたいだな。ずいぶんとふてぶてしい態度になってきやがった。
1力ずくで聞き出す
2大臣に聞いてみよう
3兵士に聞いてみよう
う〜ん、流れ的に3推奨。
わーいナナシクラゲさんお帰りなさい!
て、もう遅いか……
「力ずく」を見てみたいので、1
236 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/22 20:30 ID:LP+dYz3f
238 :
◆Sj469/wPAw :03/03/23 03:01 ID:5zTv2KEo
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>234すみません、今回流れを無視した展開かも(;´Д`)
>235ただいまですー。長い間の放置だったのに、皆様の温かいお言葉が嬉しいです。
ありがとうございます。
>236【情報】Location ヘッダがあります。自動的に別のページにジャンプするもの
です。必ずソースをご確認ください。――だそうです。
>237せめて、戦争したがってる人間が最前線に立ってるのなら、少しは彼らの語る
正義が納得できるのかもしれませんが。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票、1番1票で3番に決定いたしました!
「……要するに、だ。あんたはあくまでも言い逃れを続けるってわけなんだな?」
僕は王子を思いっきり蔑んだ目で見てやった。
「逃げずに背負っていこうとしてるアリーナとは大違いだ。キングレオ王国の未来は暗いよなあ、こんな
臆病者が王様だってんだから」
ぴくり、と王子の頬が引きつった。
「もういいよ、別に。どうしてもあんたに情報聞かなきゃならないってわけじゃないし。そっちの兵士た
ちからでも聞くから」
僕は兵士たちに同情の目を向ける。半分は演技だったけど、半分は本気だった。
「あんたたちも大変だな。こんな愚王に仕えなきゃならないなんて」
兵士たちが何とも言えない顔になる。まあ、そりゃそうだな。君主を罵倒されつつ慰められても、素直
に嬉しいとは思えないだろな。うんうん、いい兵士だ。キングレオにはもったいないよ、本当に。
「どうせアレだろ? バルザックの甘言にうまうまと乗せられて、魔物を城に引き入れたとか、そんなん
だろ? あげくの果てには騙されて自分も進化の秘法の実験台にされて、化け物になっちゃったりして」
兵士たちは相変わらず困り顔だったが、気にせずに僕はまくし立てた。本当に聞かせたい相手が、僕の
横でわなわなと震えているのを感じつつ。
「しまったとか思っても後の祭りで、気がつくと魔物に主導権を握られていてさ」
239 :
◆Sj469/wPAw :03/03/23 03:01 ID:5zTv2KEo
ここでため息ひとつ。
「なっさけないよなぁ」
「うるさいうるさいうるさい!」
とうとう王子が爆発した。
「私はバルザックの甘言に乗せられたわけでも何でもない! 自分の意志で魔物と同盟を結び、自分の意
志で進化の秘法を試したのだ。愚かだと? 臆病だと? だが、何ができるというのだ、この脆弱な人間
の身で。ひとつの城の人間を、すべて消し去ることが出きるほどの圧倒的力を前に! 所詮、この世は強
いものが勝つのだ。魔物も人間も関係ない。ならば、この国にとって少しでも有利なように立ち回るのが
なぜいけない?」
完全に王子は激昂していた。縛られてなかったら、僕につかみかかってきたんじゃないかと思うほどだ。
……作戦成功。
1さらに煽ってみる
2冷静に問題点を指摘
3王子の言葉を肯定してみる
240 :
アヒャ(゚∀。メ) ◆AhyaL/D8/6 :03/03/23 07:33 ID:kdrJVIu8
聞きながら会話するとBlackな会話になるな
242 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/23 10:38 ID:ZPglGbad
3でいぢわるく(・∀・)
243 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/23 10:38 ID:6y19+cjk
sage
ん〜、3。
3! そりゃもう!
いぢわる〜くgogo!!!
246 :
◆Sj469/wPAw :03/03/24 02:30 ID:STPbJmNa
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>240今回、流しながら続きを書いてみました(゚∀゚)アヒャ
>241私は出ますよー。PCの環境かな?
>242いぢわる(・A・)イクナイ!(私が言うな
>243age
>244悩みながらも捻った選択をなさいましたね。
>255黒勇者、好きですね?(w
ルールは
>>75をご覧ください。
3番1票、1番1票で3番に決定いたしました!
つまるところこの王子は、サントハイムの消失事件にビビって、魔物に迎合したってことらしい。
僕は腕組みをして王子を見る。口元の冷笑を隠そうともせずに。
「そうだな、確かに人間は弱いもんなあ。魔物に守ってもらわなきゃ生きていけないよな」
「守ってもらおうと思ったわけではない!」
「そりゃ失敬」
王子の言葉に、僕は逆らわなかった。
「ま、あんたは賢いのかもな。弱い国は、強い国に従わないと生きていけない。今回は、その相手が
たまたま魔物だっただけだよな。うんうん、あんたは偉いよ。進化の秘法で自分の身を犠牲にしてま
で、この国を守ってきたんだからなぁ」
247 :
◆Sj469/wPAw :03/03/24 02:31 ID:STPbJmNa
王子の顔が真っ赤になった。僕がバカにしてるのがわかったんだろう。まあ、どんなに鈍いヤツで
もわかるぐらい、あからさまにバカにしてやったんだが。
しかし、口を開いた王子の言葉は弱々しかった。
「……何とでも言え。世の誹りなど覚悟の上だ」
「ご立派なことで」
吐き捨てるように僕は言った。だんだん自分が投げやりな気分になっていくのがわかる。
1とっとと聞くことを聞こう。これ以上、こいつと話していたくない。
2もう話したくないから、仲間に後を引き継がせる(誰に頼むかもお願いします)
3そういや、トルネコはどうしたっけ?
3。最近3が多いなぁ。
うまのふん盗むデブオヤジだけど
たまには気づかってあげようよ・・・
というわけで3!!!
251 :
◆Sj469/wPAw :03/03/25 05:02 ID:KgR1JBXy
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>248激しく3を選ばれましたね。
>249そうですねー。3はたいていイロモノ選択なんですが……
>250トルネコへの愛をひしひしと感じます。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番3票で3番に決定いたしました!
「――そんで、これからどうするだ、あんたは?」
王子は虚を突かれたような顔になった。まったく考えていなかったらしい。
僕はさっきよりも深い――今度は演技じゃない――ため息を吐いて、王子の縄を解いた。
「もういいや。あんたとこれ以上話していても仕方なさそうだし。……ただ、覚えておけよ。あんた
が今後も魔物の味方をするってんなら、また倒しに来るぞ」
「ふ、ふん。お前ごときに何ができる。伝説の勇者ですら殺されたというのに」
縛られていた腕をさすりながら王子が毒づく。だが、僕の顔を見た途端、その表情が凍りついた。
「……ソロ」
マーニャが後ろから僕の肩にそっと触れた。
その手が、激情に灼かれそうだった理性を戻してくれた。
剣の柄にかかっていた手を外して、大きく深呼吸する。二度、三度。
一瞬、体を駆けめぐった灼熱の塊が鎮まっていくまで。
「……できるさ。僕は一人じゃないからな」
怯えている王子に向かって、ニヤリと笑ってみせる。
そうだ、僕はもう一人じゃない。
まだ自分が勇者だとは思えないけれど。
まだ世界のためになんて思えないけれど。
252 :
◆Sj469/wPAw :03/03/25 05:02 ID:KgR1JBXy
そんな風に思えるようになったのは、彼らのおかげ――って、あれ?
僕は背後を振り返った。
マーニャ、ミネア、アリーナ、クリフト、ブライ、ライアン(ついでにスラぼう)……1人、足りない。
そーいやトルネコって、まだ挟まったままなのか?
と、その時。
「うおっ!」
「うわっ!」
男2人の声とどすんと言う音が扉付近であがった。
視線を向ければ、トルネコと大臣がもつれあって転がっていた。うーん、噂をすれば影。
状況から察するに、こっそり逃げようとした大臣にトルネコがぶつかったってことらしい。詰め所の兵
士もいて、必死で2人を起こそうとしている。
1トルネコも揃ったし、このまま帰ろう。
2大臣をいぢめる
3もうちょっと王子をいぢめる
2で。
1で。
かーえろかえろってことで1
2
このまま大臣と遊ばずに帰るわけにもいかない!
257 :
◆Sj469/wPAw :03/03/26 03:42 ID:tetwBH4S
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>253淡々と意地悪な選択を(w
>254うむ、順当ですね。
>255帰った場合、スラぼうが活躍する予定でした。
>256最近、ますます黒に磨きがかかってますね、この勇者。
ルールは
>>75をご覧ください。
2番2票で、1番1票、先着順で2番に決定いたしました!
「どこへ行くつもりだったのかなー、主を置いて」
他の仲間たちがトルネコと再会を喜び合う中、僕はしゃがみこんで、大臣を覗きこんだ。
「わ、わわっ、私は別に……っ」
転んで床に座りこんだ状態で、大臣が後ずさる。
「サ、サントハイムのアリーナ殿下がおられるのなら、それ相応のおもてなしをせねばならぬゆえ、その、
晩餐を命じに……」
大臣の言葉が耳に入ったのか、アリーナたち3人組が振り返った。
「あら、そんなお気遣いは無用だわ」
「何の先触れもなく訪れたのはこちらですしな。もてなしなどされては、かえって心苦しいというもの」
「キングレオの大臣閣下には、もっと先にやらなければならないことがあるんじゃないかしら?」
何も言わないクリフトの顔にも、珍しく苦々しい笑みが浮かんでいる。
後ずさりを続ける大臣のマントを、僕はがっと踏んづけた。
「情報さえもらえれば出て行ってやるから安心しな。――バルザックはどこ行った?」
大臣は伺うように王子を見た。だが、意外なことに王子は何も言わなかった。
それで決心がついたのか、大臣が何度も唇を舌で湿しながら口を開いた。
「……サントハイム、だ」
258 :
◆Sj469/wPAw :03/03/26 03:43 ID:tetwBH4S
アリーナたちが息を呑む。
「あれだけ陛下に目をかけていただきながら、バルザックのヤツめ、自分の国が欲しいなどと抜かしおっ
て。完成した進化の秘法を魔物の首領に献上して、サントハイムの城を拝領したのだ」
「拝領ですって……」
アリーナがギリ、と唇を噛む。
「勝手なことを」
僕は大臣のマントから足を離し、立ち上がった。聞きたいことは聞いたし、今度こそここをおさらばする
か。
アリーナは全身を怒りに震わせて、今にも飛び出してしまいそうだ。
1城を出る
2まだ心残りがある(何がしたいかもお願いします)
手っ取り早く1で。
牢の中にもう前王はいなかったんだっけ???
いるなら、様子を見に行くで2。いないなら1。
262 :
◆Sj469/wPAw :03/03/27 03:20 ID:Vz7PkZIm
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>259公式サイトってパルプン大陸って言うんですね。
>260そうですね、さっさと出ましょう。
>261いらっしゃいますが……お亡くなりになってます。亡骸はそのままです。
ルールは
>>75をご覧ください。
1番1票、2番1票、先着順で1番に決定いたしました!
「サントハイムへ行かれるのですか?」
部屋を出ようとすると、真っ先に武器を手放した隊長格の兵士が話しかけてきた。
「バルザックは、完成した進化の秘法を自らに施しております。先程までの……変化されていた陛下より
も、さらに強い力を得ているはず。どうぞお気をつけて」
なるほど。キングレオが試した進化の秘法は、未完成のものだったんだ。
「完成品を試さなくてよかったな、王子。もし完成品だったら、あんた、きっと元の姿には戻れなかった
だろうよ」
2階の男のように死んでいたに違いない。……と、なると、バルザックも……。
王子は俯いたまま、こちらを見ようとはしない。
「あんたたちもこれから大変だろうけど、頑張ってね」
マーニャが隊長格の男の胸をポンと叩く。
「いやー、ご面倒をおかけしましたなぁ。ありがとうございました」
トルネコは詰め所の兵士とぺこぺこ頭を下げあっている。
「いえ、お礼を言うのはこちらの方です……。先王陛下のことも、私が責任を持ってお弔いいたします」
兵士の言葉に、ミネアが安心したような表情を見せる。
263 :
◆Sj469/wPAw :03/03/27 03:23 ID:Vz7PkZIm
「いろいろとお世話になりました。武器まで貸していただいて……ありがとうございました」
「いえ、それはどうぞお持ちください。この城にあるよりも、あなた方のお役にたてていただいた方が
いいでしょうから」
ホーリーランスを返そうとしたクリフトに、兵士は首を振った。
ということは、僕の破邪の剣も返さなくていいってことか。ラッキー。
「本当にありがとうございました。ご武運をお祈りしております」
深々と頭を下げる兵士たちに見送られて、僕たちはキングレオ城を後にした。
さて、これからどうしよう?
1サントハイムへ
2コーミズに行ってホイミンと会う
そろそろ終わりが近くなってきましたー。
あと選択肢が2つか3つぐらいだと思います……最近、チャート書いてないの
バレバレ発言ですね(;´Д`)
よろしくお願いいたします。
2
そろそろ終わりということなので、ホイミンをなんとかしてあげないと……。
ライアンさんとの再会も楽しみでっつ。
できれば、最後までやってほしいね。
2で
バルザック……チキンな漏れの常勝法は「まどろみの剣」だったりする。
下手したら5ターン奴は眠りっぱなしよ…ククク(w
で、2です。
267 :
◆Sj469/wPAw :03/03/28 03:22 ID:kXq+pp4N
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
>264よーやくライアンにホイミンのことを説明できるかなと(今回は
ないですが)。再会は……ふふふふふ。
>265最後まで……やってみたい気がなくもないんですが、私には無
理だと思うので。長編発表されてる方とかギャルゲマスターとか、
本当にスゴイなと感心しきりです。
>266バルザックって、キングレオよりも苦労しなかった気がします。
調べたら、HP、キングレオの方が2倍近く高いんですね……。
ルールは
>>75をご覧ください。
2番3票で2番に決定いたしました!
城の外に出ると、太陽はまだ中天にあった。
かなり長い間城の中にいたような気がするけど、意外に短い時間だったんだな。
「とりあえず、コーミズに一度戻るか」
キングレオとの戦いで僕たちはボロボロだった。サントハイムのことは気になるけど、一度休まない
とな。
「え、サントハイムに向かわないの?」
僕の言葉に、アリーナが不満げな顔になる。
「姫様。お気持ちはわかりますが、今すぐというわけにもいきますまい。皆様のことをお考えなされ」
「バルザックはキングレオよりも強敵。十分に体制を整えなければ」
ブライとクリフトに諭されて、アリーナはみんなの顔をぐるりと見回した。
「そう……ね」
268 :
◆Sj469/wPAw :03/03/28 03:23 ID:kXq+pp4N
軽く唇を噛んで俯いて。だが、すぐに顔を上げて、僕を見つめる。
「それならお願い。わたしだけでも先に行っちゃ駄目かしら。わたしはそんなに疲れてないし、魔力
を回復させる必要もないもの」
「何言ってるの。元気そうに見せかけてたってわかるわよ。お肌の色つやがくすんでるじゃないの」
マーニャがアリーナの額をこづいた。
あれだけ激しい戦いの後だ。彼女が疲れてないはずはなかった。回復魔法は傷を癒してくれるけど、
根本的な体力の回復は、それとはまた別の問題だ。
「姫様。無茶はいけません。いまは休息をされるべき時です」
クリフトもブライもトルネコも……みんなが反対したけれど、アリーナは引かなかった。
「無茶はしないわ。ひとりでバルザックと戦ったりしないって約束する。サントハイムの様子を見るだ
けにするから。サランやテンペや……国のみんながどうなっているのか心配なの。――お願い」
1アリーナを行かせない
2アリーナを行かせる
>>268 1で。
一晩ここで待てるくらいじゃないと国の柱になれませんぞ、とか爺に説教されて欲しい。
爺萌え〜。
>268
同じく1で。
姫に説教する無頼タンとクリフトタンハァハァ
2
アリーナなら無茶をするような気がする。
無理とか言わずにがんばってほすい。
1だね。
1。行かせてどんな惨劇が待ち受けているか、結果を見たい。(外道)
夜中にこっそり宿屋を抜け出そうとして見つかっちゃうのを想像してみる
お転婆娘のアリーナならコレもありかなと
でも行かせない方向で
276 :
◆Sj469/wPAw :03/03/29 04:37 ID:luq7p9/M
参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
何か今回はいっぱいで嬉しいですー。
>269ブライ萌え同志! セリフ、使わせていただきましたー。
>270説教というか、ケンカになっちゃいました(;´Д`)
>271アリーナは行ったら無茶するでしょうねー。行かせるなら、
やはりお目付役もついていかないと。
>272ありがとうございます。何はともあれ、一度ちゃんと
終わらせて、それから考えます。
>273ブライ萌え同志2人目!! 年輪を感じさせる毒舌が好きです。
>274選択は「行かせない」になってますがOKですか?
>275アリーナですからね。でもブライもその辺はぬかりなく。
ルールは
>>75をご覧ください。
1番6票、2番1票で1番に決定いたしました!
「駄目だ。向こうの状態が分からないのに、一人で行くなんて無謀すぎる」
故郷が魔物に侵されていると知って、いてもたってもいられないアリーナの気持ちはわかるけど、
わざわざ命を捨てるような暴挙を許可するわけにはいかなかった。
「大丈夫ですよ。サントハイムのことは、商人仲間の情報網にあたってみますから」
ガックリと肩を落としたアリーナをトルネコが慰める。それに小さく礼を言って、しかし、アリ
ーナは決然と顔を上げた。
「でも、行くわ。わたし」
アリーナはしゃがみこんで、荷物を整理し始めた。
「ごめんね、ソロ。だけどわたし行きたい。行かなきゃならないの」
「落ち着いてください、姫様。姫様が危険を冒して戻られて、それで民が喜ぶとお思いですか?」
クリフトがしゃがみこんで彼女の手を押さえる。しかし、その手はすぐに振り払われた。
「落ち着いてる。喜ぶとは思わないけど、それでも行くの」
切り口上で、アリーナは返す。うーん、完全に平常心を失ってるなあ。
277 :
◆Sj469/wPAw :03/03/29 04:37 ID:luq7p9/M
「我が儘もいい加減になされ、姫様! 将来、国の柱となる方が、感情に走って愚かな行動をされ
るなど、もってのほか。たった一晩がどうして待てませんのじゃ!」
「――だって、その一晩で誰かが死んでしまうかも知れないじゃない!」
ブライが一喝すると、案の定、アリーナは激昂した。
「どうして待てなんて言えるの!? たった一日、半日の差で、間に合わないことだってあるかもし
れない。わたしはもう後悔したくないの。みんなを守りたい。誰も死なせたくない。だけど、どん
なに願っていたって、その場にいなければ何もできないのよ!」
「たった一人で行かれて、それでどうなさるおつもりじゃ! 極限まで疲れ切ったお体で、いった
い何ができると!? 逸って敵地に飛びこんでも返り討ちに遭うのが関の山、サントハイムから魔物
を追い出すこともできずに、無駄死にするだけですじゃ!」
アリーナの剣幕に、ブライも一歩も引かずに怒鳴り返す。
アリーナもアリーナだけど、ブライもブライだよなあ。仮にも主人によくまあ返り討ちだの無駄
死にだの言えるもんだ。
しかし、このままここで不毛な応酬を続けていても仕方ない。
僕が目配せすると、ミネアは軽く頷いてアリーナの横に立った。
「ラリホー」
ミネアの唱えた眠りの呪文に包まれて、アリーナの膝がガクンと崩れる。慌ててクリフトが支えた。
ブライが大きく息をつく。
「お説教の邪魔しちゃったかな」
「いや、助かりました。頑固な方ですから、言葉では説得は無理じゃったでしょう」
すやすやと眠るアリーナを見つめながらブライは呟いた。
「姫様の、気持ちがわからぬわけではないのじゃが……」
「うう……ん…………」
278 :
◆Sj469/wPAw :03/03/29 04:38 ID:luq7p9/M
アリーナが身じろぎする。その様子を見て、マーニャが苦笑した。
「ラリホーじゃ不安ねえ。この分じゃ、目が覚めたら飛び出していっちゃいそうじゃない?」
「まーね。念のため、ラリホーマかけたいところだけど、いま、僕は使えないからなあ」
「あ、そっか。じゃあ、しょうがないわねえ。あたしとミネアで見張るか」
「いや、いっそ縛っておいてくだされ」
マーニャの語尾に重ねるように、ブライが言う。そこまで言うか、このじいさん……と思ったが、
クリフトもため息をついて「そうするしかないでしょうねえ」などと呟いている。
「……そんなに凄いのか、このお姫さん」
「はい。……あ、いえ、凄いというか、その……一途な方なので」
「城出をするのに、壁を蹴破って出ていくような方だからのう」
ブライが遠い目をして、またため息をつく。なるほど、納得。
村に着いたらアリーナは縛ることにして、とりあえずクリフトが彼女を担ぎ、僕たちはコーミズを
目指した。
しかし、コーミズに着いたら着いたで、僕たちを思いがけない知らせが待ち受けていた。
ホイミンが姿を消したというのだ。
1ホイミンを探す
2探さない
これが最後の選択肢になります。
よろしくお願いいたします。
3.疲れた、寝る。
1.ホイミンを探す。
やはり、黒勇者らしく、文句いいながら探すのです。
参加ありがとうございますーヽ(´∀`)ノ
今回はちょっと時間かけたいので、ウプは明日にさせてください。
すみません。
最後が選択肢以外の選択で燃えております。
でも、あんまり2の場合と内容変わらないかも(;´Д`)
少しは変化つけられるように頑張ります!
282 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:25 ID:gZscAzhc
大変お待たせいたしました。思ったより長くなってしまいましたが、
最後までおつきあいいただけると幸いです。
>279黒勇者らしいと言えばらしい選択(w
>280探すことになったらホイミンの手紙をハケーンする予定でした。
ルールは
>>75をご覧ください。
3番「疲れた、寝る。」1票、1番1票、先着順で3番に決定いたしました!
ホイミンは僕たちがキングレオに向かった後、すぐに姿を消したらしい。
もしかして追いかけてきてたのかもしれないな。
「ホイミンさん、あんな身でいったいどこへ……」
ミネアが心配そうな呟く。
うーん、気にならないでもないけど、僕はもう限界だった。
「疲れた、寝る」
僕はマーニャたちの家の床に、ずるずるとへたり込んだ。
何か城から出てきたら疲れがどっときた。よく考えたら僕は昨日完徹だったんだよな。
「ちょっと、ホイミン探さないの!?」
「誘拐されたのならともかく、本人が勝手にいなくなったんだろ。放っておけばいいじゃないか」
ろれつがうまく回らない。マーニャたちも半徹だったのに元気だなあ。
「そんな……ライアンさんだって会いたいでしょうに」
「いや……」
クリフトの言葉にライアンが首を振った。
「ホイミンは私には会うまい」
「えっ?」
みんなが一斉にライアンの方を向く。僕も驚いたけど……駄目だ、本当に限界。
「今日はもう休んで、この話は明日にいたそう。みんな疲れている」
ライアンの言葉を遠くに聞きながら、僕の意識は眠りの中に引きずりこまれていった。
283 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:25 ID:gZscAzhc
翌日。
昨夜早く眠ったせいか、僕は夜明け前に目覚めた。いつの間にか体には毛布がかけられている。
周囲を見回すと、野郎どもが雑魚寝している。首を伸ばすと女性陣が寝台で眠っているのが見えた。
みんなを起こさないようにそっと立ち上がる。
扉を開いて外に出ると、もう辺りは薄明るくなり始め、朝靄が一面に立ちこめていた。うーん、ちょ
っと寒いかな?
「……勇者様」
ぶるっと震えたところで、靄の中から人が現れた。スラぼうを腕に抱いたホイミンだった。
「よう。尾行ご苦労さん」
思いっきり僕は皮肉ってやった。
そう、僕は気づいていたのだ。僕たちの後ろをホイミンがついてきていたのを。さすがにキングレオ
城には入ってはこなかったけど。
「申し訳ありません。勇者様を信頼してないわけではありませんでしたが、ライアン様のご無事な姿を
確認したくて」
「だったらこそこそ後をつけたりせずに、普通に会えばいいだろ? なんで姿を見せなかったんだ」
僕たちがキングレオ城から出てきたとき、てっきり現れると思っていたのに。
「……私は、ライアン様には会えないのです」
ホイミンが俯く。
「私とライアン様の道が分かたれたと前にお話ししましたが、その理由をライアン様からお聞きになり
ましたか?」
「いや、昨日はすぐに眠ったから。今日聞く予定だけど」
「そうですか……。でも、ライアン様はお優しいので、真実はお話にならないかもしれません。――私
がライアン様を裏切った魔物であるということを」
「ホイミン!」
284 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:26 ID:gZscAzhc
スラぼうが心配そうな声を上げる。
「いいんだよ、スラぼう。このことで勇者様に斬られるのなら本望だ」
ホイミンは僕をまっすぐに見つめた。
「なぜ私があなたをすぐに勇者様だとわかったと思われますか? それは、私がかつてデスピサロに仕え
ていたからなのです」
何だって!?
「私はずっと人間になりたいという夢を抱いていました。ライアン様と同行するようになってからも、そ
の願いは変わらず私の中にありました。ライアン様は故郷バトランドで子供が誘拐された事件を解決した
後、勇者を捜すための旅に出られました。その道中、魔物仲間から勇者の情報を集めていた私は、聞いて
しまったのです。進化の秘法のことを」
ホイミンが顔を歪める。とても辛そうに。
「愚かな私にとって、それは夢を叶えるための唯一の手段のように思えました。そして、ライアン様の制
止を振り切って、私はデスピサロの元へと参じたのです」
言葉を切ったホイミンの唇に自嘲の笑みが浮かぶ。
「私がライアン様に協力していたということは、すでに魔物中に広まっていましたが、他の一族にはスラ
イム族の見分けがつかないことをいいことに、私は何とかデスパレス――魔物の城に潜りこむことに成功
しました」
「デスパレスって、リバーサイドの近くにある城か?」
僕の言葉に、ホイミンは驚いて目を瞠った。
「はい。ご存じだったのですか?」
「行ったことはないけどね」
「……スライム族は、魔物の中でも軽んじられる存在です。それは、私たちがあまり戦いを好まない一族
であり、時に私やこのスラぼうのように人間に対して親しみを覚えるものが現れることが原因なのですが。
ですから、首尾よくデスパレスにたどり着いても、私はデスピサロに会うことすらできませんでした。け
れども進化の秘法を研究する魔物にはかろうじて接触に成功したのです。進化の秘法で人間にもなれるの
かと聞く私に彼は言いました。『試してみるか』と……」
ホイミンは再び目を伏せた。
285 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:27 ID:gZscAzhc
「愚かにも私は大喜びでその提案を受け入れました。ですが、進化の秘法によって変化した私は人間でも
魔物でもない、ただ強い破壊衝動のみにつき動かされる異形となってしまったのです。殺したい、壊した
い、切り裂きたい……私の中にあるのは、ただその思いのみ。獲物を求める私を、誰かがルーラで人里へ
と連れていきました。そこには、魔物と戦うライアン様がいらしたのです」
ホイミンが唇を噛み、首を垂れる。深く深く。
「彼らは知っていたのですね。私がライアン様に付き従っていたホイミスライムだと。魔物の薄笑いに送
られながら、私はライアン様へと向かっていきました。けれど、ライアン様は私をひと目見るなり、迷う
ことなく呼ばれたのです。『ホイミン』と……」
俯いたホイミンの頬に、涙が流れる。
「見る影もなく変わり果てていた私をあの方はわかってくださった。ライアン様の声で、かろうじて私は
理性を取り戻しました。そうして……その場を逃げ出したのです」
涙は止めどなく流れ続けてホイミンの頬を濡らす。
「私は愚かでした。自分の望みしか見えていない心狭き存在でした。その上、自分の罪に怯えて逃げ出し
た卑怯者です。そんな私がどうしてライアン様に会えましょうか。会わす顔など……!」
「でも、ホイミンはその後に何人も人間や僕たちを助けてくれたじゃないか! 最後には、自分の命を犠
牲にしてまで。だから天の神様もホイミンを人間にしてくれたんだろう?」
ホイミンの腕の中で、スラぼうがぷるぷると震えた。その体の一部がするするとのびて、ホイミンの涙
を拭う。
便利なものだなーなどと、呑気に僕は思う。
――ホイミンの話を聞いても、不思議と怒りは湧かなかった。
以前の僕ならば、一時でもデスピサロに荷担したと言うだけで、斬り捨てていただろうに。……みんな
に毒されたかな。
286 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:28 ID:+KJUf+6q
「んで、人間になった後はどうしてたんだ」
「……詩人となって、里から里を渡り歩いていました」
「人間になってもホイミンはみんなを助けてたんだよ。ライアン様のことも、陰からずっと守ってた」
言葉少ななホイミンをスラぽうが捕捉する。
「いいえ、ライアン様は私などが手出ししなくても、1人で十分にやっていけるお方です」
「キングレオ城では捕まってたけどね」
僕は揚げ足を取ってニヤリと笑った。もっとも、僕たちが助ける前に、ライアンは自分で虜囚状態から
脱出してたから、ホイミンの言うとおり、ある程度、1人で安心して動けるヤツではあるんだろう。
「……ライアン様がこうして勇者様に巡り会われて、私の唯一の気がかりはなくなりました。本当ならば
勇者様にライアン様のことをお願いする前に、私は私の罪を告白しなければいけませんでした。ですが、
ライアン様が勇者様と共にあるのを見たいという私の欲が打算となって、お話しするのを遅らせてしまっ
た……どこまでも私という存在は自分のためにしか動けないのです」
「ホイミン! それは違うって、いつも言ってるじゃないか」
「違わないよ、スラぼう。私は自分の欲を自覚していました。にも関わらず、それを隠してあなたがたを
危地に向かわせたのです。――勇者様、どうぞお気のすむように私をお裁きください」
ホイミンは僕の前に跪いた。だけど、どんなに探しても僕の中には怒りも憎しみも見つからない。
少し途方に暮れて、僕は頭をかいた。
「……あのさ、僕は神父じゃないから懺悔されても困るんだ」
軽い口調で言ってみても、ホイミンは頭を上げない。ああもう。こういうのって苦手だよ。クリフト呼
んできてバトンタッチしたろうか。――って、もちろん本当にはやらないが。
僕は大きく息を吸いこんだ。
「あんたがライアン救出に必要なことを黙ってたというのならともかく、全然関係なかったんだから怒り
はしないよ。さっきも言ったけど、僕は神父じゃない。神様でもない」
ついでに言うと勇者でもない。
「だから、僕の知らないあんたの過去の罪を裁くことなんかできない。でも、天の神様があんたのことを
人間にしてくれたってんなら、あんたはもう許されているんじゃないのか?」
ホイミンは顔を上げる。何も言わないけどわかる。納得してない顔つき。
287 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:28 ID:+KJUf+6q
「神様以外であんたを許せるのは、あんたしかいない。あんたが自分を許せないというのなら仕方ないさ。
自分を許せるようになるまで頑張って生きな」
「勇者様……」
だから、それはやめい。
僕の言葉に、またホイミンは泣いた。でも、それはほんの少しのこと。やがて彼は立ち上がると、スラ
ぼうと一緒に立ち去っていった。
深々とした礼を残して。
彼らの姿が完全に見えなくなると、僕の後ろで扉が開いた。振り返ると、案の定ライアンと、マーニャ、
ミネア、トルネコが顔を覗かせている。さっきから気配は感じていたんだ。
「……やっぱり知ってたんだ、ライアン」
「ああ。決して姿を現してはくれなかったが、私を守ってくれる気配はいつも感じていました。魔物との
戦闘で負った怪我が一晩眠ると綺麗に治っていたりしたものだ」
ホイミンの去っていった方を見つめて、ライアンは遠い目をする。
「いつか会えますよ、きっとね」
トルネコがポンとライアンの肩を叩いた。彼の言葉に仲間たちも頷いた。
「そういやアリーナたちは?」
「むぐむぐー!」
僕の言葉とほぼ同時に変な声が聞こえた。肩を竦めるマーニャが扉を大きく開けると、そこには縄で縛
られ、猿ぐつわをされているアリーナがいた。暴れる彼女を必死にブライとクリフトが止めている。
どうやら僕が寝た後に、本当に縄で縛り上げたらしい。
「目を覚ました途端、大騒ぎしそうになったから、ちょっとね」
ラリホーかければいいじゃないかとは思ったが、MP無駄使いされるのも嬉しくないので黙っておいた。
ようやく猿ぐつわを外してもらったアリーナが大きく息をつく。
だが、さぞかし怒りまくるだろうと思ったのに、彼女はただ不機嫌そうに黙ったままだった。
「姫様、ご無礼をして申し訳ありませんでした」
288 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:29 ID:+KJUf+6q
クリフトが謝りながら縄を解く。
「……いいわ」
縄の跡の残る手首をさすりながら、アリーナはため息混じりに言った。
「わたしも悪かったもの。ホイミンが大切なこと話してるのに気づかなくて。目が覚めた時、ラリホーで
眠らせられたってわかって、カッとなっちゃったの」
「姫様」
ブライの言いかける言葉を片手で止める。
「ラリホーのことも、今では仕方ないと思ってる。ブライが言ってたことも今なら納得できるわ。それに」
そうして、瞬きをひとつ。瞳を開いたとき、アリーナの表情はガラッと変わっていた。自分の中に残る
モヤモヤをすべて振り切ったような顔。
「もう時間は過ぎてしまったんだからしょうがないもの。今は一刻も早く支度をして、サントハイムに向
かいましょう!」
意外に冷静で助かった。ホイミンが話してる間に、アリーナもいろいろ考えたんだろう。
出発の支度をするために家の中に入ろうとした僕に、ライアンが話しかけてきた。
「ところで……やはり、あなたは勇者殿だったのですな」
ぴきっと空気が緊張するのがわかった。
「昨日からもしかしたらとは思っていたのですが。言われてみれば、確かに岬のお告げ所で聞かされたと
おりの外見。誠にご無礼いたした」
マーニャたちが身振りでライアンを止めようとしているが、僕に頭を下げてるライアンは気づいてない。
僕は一度大きく深呼吸をすると、ライアンを真正面から見据えた。
「岬のお告げ所とやらは知らないが、僕を勇者と呼ぶ人がいるのは知ってる。でも、僕は僕自身をそうは
思ってないし、そう呼ばれるのも好きじゃないんだ。だから、僕のことは普通に名前で呼んでくれ。敬語
もいらない」
少しだけ、戸惑ったような間があった。だが、僕の口調に何かを感じたのか、ライアンは重々しく頷い
た。
「あいわかった。――私の第一の目的は今果たされた。これからはあなた方と共に旅を続けたいと思うが、
いいだろうか」
「もちろん。あんたは剣の腕も確かだし、一緒に旅をしてくれたら心強い」
ライアンの差しだした手を僕はしっかりと握った。その途端、背後から柔らかいものに抱きつかれた。
289 :
◆Sj469/wPAw :03/03/31 10:29 ID:+KJUf+6q
「んも〜〜、ソロってば成長したわねぇ」
マーニャが僕を抱きしめて頭をグリグリと撫でる。くっそー、また子供扱いか!?
「……マーニャ」
僕はできるだけ冷静な声を作った。
「背中になんか当たってるんだけど」
柔らかいものが2つ。
「まっ、いきなり生意気になって!」
マーニャは僕から離れると、つまんないわねーと膨れた。そんな彼女をミネアがたしなめる。アリーナ
は縛られて肩が凝ったのか、部屋の中で体操をしている。あまりに勢いよく手足を振り回すので、何か壊
さないかとクリフトがハラハラ見てる。ブライはため息をつきながらヒゲを撫でる。彼らをニコニコ眺め
ながら、トルネコはのんびりと荷物をまとめている。その横に座って、ライアンも支度を始める。
僕の唇に笑みが浮かぶ。
これから先のことなんてわからないけど、彼らと一緒なら、きっと。
――そうして僕は、仲間たちへの元へと一歩踏み出した。
(終)
これにて、勇者ソロのゲームブックはひとまず終わりです。
ホイミンの過去を勝手に捏造してしまってすみません。
「なんでゲームで会ってくれないのかなー」と考えていたら
こんな話に(;´Д`)
それにしても、長かったですね。
参加して下さっていた方は何人いらっしゃったのでしょうか。
最燃トーナメントから今までの、参加者・ROMすべての方に
感謝を。
また、私の長期不在期間にも忘れずに保守してくださっていた
方々、保管対象外なのにスレを保存してくださったラトームさん
にも、お礼を。
ポロポロと抜けがあったり漏れがあったり設定忘れしてたり
長期留守したり、いい加減な書き手ですみませんでした。
誤字脱字も多いし……特に最燃の時のログは今見ると目も
当てられない(;´Д`)
こんな自分が最後まで続けてこられたのも、レスしてくださる
方がいらしたおかげです。
本当にありがとうございました!
終わっちゃった……終わっちゃったよ。ここだけが俺の憩いの場だったのに……
また、新しいところ探さなきゃ……
えーと、じゃあ
1、ゲームブックを続ける
でおながいします。
と、できれば言いたいですが・・・(´Д⊂
無理は言うまい・・・ナナシクラゲさん、お疲れ様でした!!
漏れも激しく292の1を推奨したいな
御疲れさんでした。
やっぱ最後まで読みたいってのが本音だけど、しょーがないか。
おいらが引き継ごうかなぁ…でもしょぼくなるからやめとこう。w
おつかれさまですた! 最後まで自分には思いつかないような展開が待っていて
すごく楽しかったでつ。さすがだなあと思いました。
ゲームブックだとしばらく時間をとって書き続けなくてはいけないので大変だと
思いますが、ここで誕生した黒勇者ソロが好きな人も多いと思うので、単発SSとか
思いつかれたら、是非、書いて欲しいです!
その日を待ってのスレ保守がてら、良かったら、女勇者リーザの続きを書かせてください。
続きは、ミントス上陸部分からパデキア取得、ミントスに戻るまでの予定です。
今までのあらすじは、ざっと書いて今度持って来ます……。
バルザック戦までおいらがやってみようかな……。
多分、ナナシクラゲ様ほど黒勇者をうまく書けないと思うけど。
とりあえず、ナナシクラゲさんがやる気をまた出すまでの場つなぎとして、
4章をゲームブック方式でするか、それともバルザック戦までにするか考え中。
ナナシクラゲさん、どうしましょう?
あたたかいレスがいっぱい……。・゚・(ノД`)・゚・。
皆様、最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございましたー!
続きに関しましては、どうぞ自由にやっちゃってください。
参加者と一緒に作ってきた黒勇者ですから。
自分ももし今後やるとしたら、たぶんワンクエストごとに区切る
やり方になると思うです。
スタンシアラだけとか、ガーデンブルグだけとか。
でも、しばらくは名無しに戻って、その辺を漂って呑気に遊んでます。
こちらで続き(もしくは4章とか)が書かれるのでしたら、そちらにも参加
させてくださいー。
リーザの続きも楽しみにしてます!
パデキアイベント大好きなので、どう書かれるのかワクワクですー。
あ、なんだかお邪魔さんになってしまいますたね……。
298さんの挙げられたスレは、もともと長篇小説&リレー小説(ときどきゲームブック風)が
書かれていたので、私も書くと混乱してしまうから、ナナシクラゲさんの単発SS待ち保守で
ここに書くならお邪魔にならないかなと思ったのですた。
>>199で、ナナシクラゲさんにも「ここでもよいのでは」と書いてもらってますたもので。
書こうとしている話のあらすじは次レスに書いておきます。
山奥の村で勇者となるべく育てられたリーザ。
だが、その存在ゆえに村は魔物たちに襲われ、全てを失って旅に出る。
「自分がもっとちゃんとした勇者だったら、あんな事にはならなかった」という自責の念から、
仲間に自分の心を開く事もなく、マーニャ・ミネア姉妹は密かに心配していた。
一方、彼女らの尽力で「人を信じる気持ち」を取り戻したホフマンは、そんなリーザの力に
なりたいと強く願う。とはいえ、強力な技も魔法もない自分に、リーザに信頼され、心を開いて
もらえる価値などあるのだろうかと自問してもいた。
トルネコが聖水を提供したおかげでのんびりムードの船の上で、ホフマンはリーザの過去を
聞き出す事に成功する。リーザは今までに話した事の無かった過去を涙ながらながらに話し、
ホフマンは過去の凄惨さに驚愕、そんなにも辛い事を自分は無理矢理喋らせたのではないかと
思わず涙し、甲板から自室へ走り去った。
そんなホフマンを見かけたマーニャは、顛末をリーザから全て聞き出す。そして
「あんたはもうちょっと私たちによっかかってもいい」といいながら抱きしめ、
リーザはその胸圧(?)で失神してしまうのだった。
失神したまま寝入り、目ざめたリーザを見守っていたのは、マーニャ、ホフマンの2人から
話を聞いたミネアだった。ミネアはリーザを諭す。
「勇者らしく生きようと思うより、自分らしく生きようと思って欲しい」と。
ミネアと話す中で「勇者」にふさわしくなければならないのだと気を張っていた自分の虚勢に
気付き、ゆっくりと涙するリーザ。頼れるところは仲間を頼り、自分が頑張れる部分は頑張れば
よいのだと、生き方の方針を変えるのだった。
船旅の終わりを翌日に控えた日、ホフマンとリーザは再び甲板に立っていた。リーザはホフマ
ンのおかげで自分が自由になれたとお礼を述べ、ホフマンから「これからの夢は何か」と問われる。
「勇者らしく生きるより、自分らしく生きること」という答えを出すリーザ。
対して、自分はリーザが旅に疲れた時にも戻ろうと思えるような、第二の故郷のような町を作り
たい、そこでいつでもリーザを待っていると告げるホフマンだったが、彼の密かな恋心には全く
気付かないリーザなのだった……。
あわわわ、書いている間にレスが(;´Д`)
そうですねー、順番としてはとびねずみさんのSS→ゲームブック続き
の方がいいのかな?
小説スレは今、リレー小説と三国志DQ7と、2つ連載があるから、これ
以上は混乱するかもですねえ。
ただ、とびねずみさんのリーザはキャラ萌スレでという方法もあると思う
ですよ。ウプしにくいとおっしゃられてましたけど、特にSSを忌避するムード
ではないですし。ていうか人少ないし。・゚・(ノД`)・゚・。
一応、自分もライラの続きが書けたら、あっちにウプするつもりではあります。
もちろんとびねずみさん次第ですが……。
って、また!
自分書くの遅すぎ……。
かえって場を混乱させてしまいましたね、すみません。
||
∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪<>302は>298を読んでのもの、>303は300-301を読んでのものです……
自分おちけつ!
>>ナナシクラゲさん
混乱させてしまってスミマセン。300を書いている間に299を書かれていた模様でっす。
同じ時間につないでいたのですね。仲間仲間仲間〜♪
キャラ萌えスレに1キャラ萌えなSSを長く書くのって、どうなのかなという迷いがあるままに
なっとりますた。でも、こちらでゲームブックが続くというのであれば、キャラ萌えスレで書いた
方が混乱しないですみますね。あちらに書いてみます。
皆様お騒がせしてすみませんですた…。
>>299 パデキアイベントは…、たぶん、イメージされているのとはだいぶ違うです。
氷の洞窟にブライは同行しませんし(自分がブライ無しプレイだったせいもあって)。
>>301は、今までのあらすじですた……。あらすじ書くの下手でスミマセン。
っていうか、あらすじ書く必要なかったんじゃ… :y=-(▼皿▼)・∵;; ターン
306 :
296:03/04/01 23:25 ID:37oASjQ0
4章でしてみようかと思いましたが、ナナシクラゲさんのガーデンブルグとかスタンシアラとか
は魅力的ですね。特に、ガーデンブルグ編!期待にハァハァだYO!
とりあえず、バルザックが終わるまで進めたいと思います。
そうすれば、次は天空の武具集めから始められるというようにキリが良くなるから。
私も混ざってよいですか?>とびねずみさん
307 :
296:03/04/02 18:59 ID:C/DZ97gk
【これまでのあらすじ】
突然の魔物の襲撃で、生まれ育った村を滅ぼされてしまった4勇者・ソロ。
自分の村を滅ぼした魔物・デスピサロを倒すため、旅へと出ます。
その途中、ボンモールでマーニャ、ミネアと知り合い、コナンベリーの大灯台
ではトルネコと、ミントスでブライ、アリーナ、クリフトと合流。キングレオ
でホイミンと知り合い、ライアンを助けて欲しいと頼まれた勇者は、魔物に
対するわだかまりを残しながらも、ホイミンの友だちだというスライムの
スラぼうを仲間にして、キングレオ城へと向かいました。
そして、何とかライアンと会うことのできた一行は、そのままキングレオを
倒すために玉座へ目指し、苦戦の末、見事キングレオを倒しました。
その後、故郷を思うあまり一人で先行しようとするアリーナを押しとどめて
コーミズに戻った一行は、ホイミンの悲しい過去と、彼とライアンをつなぐ絆の
深さを知るのでした。魔物に対するわだかまりを少し無くし、一つ精神的に成長
したソロを中心とする導かれし者達の次の目的地は、進化の秘宝で力を得たバル
ザックの支配するアリーナの故郷サントハイム。キングレオを超える進化を果た
したバルザックの力はいかほどなのか……
▼勇者一行の現状
(SS内に登場した装備のみ記載。他の装備は、各章終了時にもっともいい武具を
入手していると考えてください。数値はおおよそのものです。SS内に数値計算は
出てきません。HPは全員満タンです)
勇者:武器は破邪の剣、防具は初期装備
ミネア:武器は鎖がま、タロットも所持
ブライ:安らぎのローブ装備
クリフト:ホーリーランス装備
308 :
296:03/04/02 19:51 ID:C/DZ97gk
というわけで、ゲームブックの続きを書かせてもらおうと思います
基本的なルールについてはナナシクラゲさんの
>>75を。
「人気者だなぁ」
僕の視線の先には、マーニャとミネアの二人が村人達に囲まれている姿があった。
姉妹が再び旅立つことを知った村人達が、二人を見送りに村の入り口まで殺到してきたのだ。
それを少し離れた先で見つめるのが、僕とライアンの二人だ。
他のメンバーは、既に船へと向かっている。といっても、もうとっくに船に着いているだろう。
姉妹に別れを告げに来た村人の数はいっこうに減らない。別れが惜しいのか、
いったん姉妹に別れの挨拶を告げた村人が、また列の後ろに並んで二人に別れを告げる
ということの繰り返しだからだ。
ライアンは先程から沈黙を保ったまま静かにたたずんでいるが、今頃、アリーナは
船上で待ちきれなくてウズウズしているころだろう。アリーナには悪いが、僕は
村人達に水をさそうとは思わない……。こうして、僕が石の上に腰掛けながら
アリーナに対する謝罪と弁解の台詞を考え込んでから早二時間ほどたったろうか。
ようやく姉妹が村人の列から離れてこちらに小走りでやってきた。
「ごめんね〜。皆本当になかなか離してくれないんだから」
「ご迷惑をおかけしました。急ぎましょう」
申し訳なさそうな二人の顔に僕は笑顔で返答した。
「じゃ、行こうか、ライアン」
頷きだけでかえしたライアンが先頭に立って足早に歩き始める。慌てて姉妹がそれに続く。
最後尾に立った僕は、名残惜しげに二人の姉妹を見送る村人達の列を見た後、
前をゆく三人の方へと向かった。
309 :
296:03/04/02 20:10 ID:C/DZ97gk
「おっそーい!」
甲板に上がった僕らを待っていたのは、あぐらをかいて座り込んだアリーナだった。
アリーナの放つ微妙な殺気に恐れをなしたのか、船員達も近寄らない。
クリフトだけが、そんなアリーナを「姫様、お行儀が悪いです」とたしなめている。
「あはは〜、ごめんね〜。皆なかなか離してくれなくってさ」
「皆さん、申し訳ありません。」
おかんむりなお姫様に、マーニャとミネアは僕とライアンに言ったのと同じ説明をしている。
そういえば、ブライの爺さんはどうしたんだ……と見ると、
やつは触らぬ神に祟り無しを決めこんでいたらしく、一人、船尾で風に当たっている。
老婆心ながら思うが、かえって体に悪くないだろうか……。
姿が見えないトルネコは、多分、船長と今後の航海の方針を相談しているに違いない。
とりあえず、僕らが帰ってきたことでアリーナも機嫌を良くしたらしい。
「さ、早くサントハイムへ行きましょう。この大陸ですべきことは、もうないでしょう?」
と、早速僕に持ちかけてくる。
1.ライアンの言っていた岬のお告げ所が気になる。
2.サントハイムへ
296さん、がんがってくださ〜い!
女勇者のお話は、4キャラスレにて開始いたしますた。お騒がせしますた。
選択は1で!
始まりましたねー。のんびりマイペースで頑張ってください。
すみません、前の時に書き忘れてしまったんですが、勇者は青銅の
盾も持ってましたです。
私も意地悪く1で。
アリーナたんおあずけハァハァということで1
>310 どもです。微妙な短さだけどがんばります。
>311 ガ━━━(;゚Д゚)━━━ン!!!。なんのために何度も読み返したんだ……
>312 うう、やっぱり1ですか。皆して楽させてくれないんですね……。
というわけで、修正。▼勇者一行の現状
(SS内に登場した装備のみ記載。他の装備は、各章終了時にもっともいい武具を
入手していると考えてください。数値はおおよそのものです。SS内に数値計算は
出てきません。HP/MPは全員満タンです)
勇者:武器は破邪の剣、防具は初期装備 左腕に青銅の盾を装備。
ミネア:武器は鎖がま、タロットも所持
ブライ:安らぎのローブ装備
クリフト:ホーリーランス装備
参加ありがとうございます。
基本的なルールについてはナナシクラゲさんの
>>75を
1番三票。満場一致で1に可決されました。
サントハイム。確かにこのまま直行するのは魅力的だが、今朝から僕には気になって
いるところがあった。
「ああ。それなんだけどね、アリーナ。サントハイムへ向かう前に寄り道しようと
思っているんだ」
僕を見るアリーナの顔が険しくなる。
「へー、どこへ寄りたいの。ハバリア?あそこは港町といってもお城が出した遷海令
のせいで船の出入りを制限されて以来寂れっ放し。まぁ、本を正せば私達姉妹のせいなんだけど」
ここでマーニャは一端言葉を切ると、ぺろっと舌出した。
「行ってもつまらないわよ。まさか今から南へ進路を取ってモンバーバラで物見遊山でも
しようというわけ?」
表情と違って声音はひどく否定的だ。むぅ、なぜだか知らないが激しく違和感が……
「いや、そんな時間のロスになるようなことはしないよ。僕が行きたいのは昨日ライアン
が漏らした『岬のお告げ所』という所さ」
しまった……連続トリップ入れ忘れ!
「ああ、あそこね。ごめん、アリーナ。寄り道先がそこだって言うのなら、私に
ソロを反対することはできないわ」
なぜか納得したマーニャは、あっさりと僕らから離れていった。
「そんなのないよ……」
「御免なさい。アリーナ。私達、以前お告げ所のシスターにとてもお世話になったの。
せっかくの機械だから大陸を離れる前に一言お礼とお別れを言いたいの」
「アリーナ王女。私もそこで受けたお告げのおかげで念願の勇者殿と出会うことができた。
そこへ行けば消えたサントハイム王やお城の者達の行方もわかるやもしれませぬ」
「……わかったわよ。そのかわり、意地でもシスターからお父様達のことを聞き出すのよ、ソロ!」
ミネアの懇願を前に、泣き出しそうな顔をしていたアリーナだが、ライアンの言葉には
耳を動かさずにはいられなかったようだ。振り返って僕を見つめる瞳には先程の弱々しい面影
などかけらもなかった。
「むやみに発破なんてかけないでほしいな、アリーナ」
「ふん。寄り道しようなんて言うソロが悪いのよ」
ごもっともです。
誤字発見。鬱だ……。機械→機会
昼の陽光を浴びて船は進んでいく。
気分転換なのか腕をぶんぶんと振り回しながらアリーナが僕の前を歩いていく。
ひょっとすると一種の示威行為なのかもしれない。
目線を交わした僕とクリフトが苦笑したときにそれは起こった。
ガタン! 突然船が大きく揺れ、進行を停止した。海水が甲板にザンとかかる。
「きゃっ、何!」
ミネアとブライ、それに僕とクリフトがバランスを崩して反対側の手すりに背中をつけた。
「船が止まった!?それに波が荒れている。このあたりだけ……」
剣を引き抜いたライアンが後ろを覗く。彼の背後からクリフトと僕が後ろをひょいと見ると、
大蛇のような触手が手すりを這い回っている。それが突然僕の隣にいた
クリフトの腕をからめ取ってグルグルと巻き付いた。
「うわぁぁぁ」
「動くな!」
即座にライアンの剣が突き出された。木製の手すりを剣が貫くと同時に、切り落とされた
触手が生き物のように甲板をはね回る。
「きゃあーっ!姉さん、ソロ!」
「しまった!」
僕らが振り向いたときには、ミネアとブライが触手に巻かれて宙に浮き上がっていた。
海面を盛り上げて触手の本体が姿を現す。巨大な青のタコの魔物。
リバーサイドに入ろうとする僕らを妨害したダゴンだ。今回は一匹だが、周りにお供の突撃魚
が5,6匹控えている。
「ば、馬鹿な、突撃魚はともかく、ダゴンの生息地は……」
「あっけにとられている場合か、クリフト!」
クリフトがつぶやいている間にも、ダゴンの触手が甲板をはいのぼってきた。
こぎみよい音を立ててライアンが触手に剣を振るう。
ミネアとブライはすでに水中に引きずり込まれかけている。ブライは泡を吹いている。
「ちょうどいい鬱憤はらしになりそうじゃない!ブライ、今行くわよ」
目を細めて魔物を見たアリーナが青いマントを外し、海に飛び込む。
騒ぎを聞いて駆けつけてきたトルネコが船長とともに船乗り達にミネアとブライを助けろと
檄をとばす。
「全く……でも、まぁ、アリーナの言うとおり鬱憤を払うにはちょうどいい」
僕は剣を構えて目の前のダゴンの巨体を睨んだ。
1.負けじとアリーナの後を追って海に飛び込む。
2.呪文で船から援護。(ギラ、ベギラマ、ラリホーマのいずれかより選ぶ)
3.マーニャのメラミで一気にダゴンを焼き払う。
3でタコ焼きにしちゃえ(・∀・)
タコ焼きイイ! 3に賛成。
>313
そもそも自分が最初に書き忘れたのがいけないので気にしないでくだされ……
選択は……悩むなー。
タコ焼きもいいけど、ここは2にしてラリホーマでいってみます。