それではあっさりと第一回選択です。
ルールはナナシクラゲさんの
>>75をごらんください。
ーーーーーー
僕たちはサントハイム城の広間で休憩を取っていた。
魔物の気配が全て消えたわけではないが、
少し休憩をとらないと体力がもちそうになかったからだ。
消えたピサロナイトの行方は気になるけど、やみくもに
追いかけるのも危険だよな。
といって、次に行くあてがあるわけじゃあない。
「この先どこを目指すの?」
マーニャの言葉に返事に詰まる。うーん。どうしようかな?
1、アリーナに相談する
2、ミネアに占ってもらう
2。当たるも八卦、当たらぬも八卦…
2
1番だね。
833 :
◆Y2NezmymcE :03/07/29 17:14 ID:aXU762tB
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
2番2票、1番1票で、2番に決定しました。
>>830さんの書き込みいただいてますヽ(´∀`)ノ
ホフマンがヒルタン老人からもらって来てくれた地図を見ると、
今までに行ってない国はいくつもある。
逆に、どこに行っても良すぎて困ってしまう位なんだよな。
悩んだ時は占い頼りだ。当たるも八卦、当たらぬも八卦…
「ミネア、占ってみてくれよ」
僕の問いに、ミネアの占いはこんな答えを出した。
「まずは、サランに立ち寄った方が良いみたいです…。
何か、先達の伝言があるとか」
「伝言?」
「はい…… 一体何の事でしょう」
伝言ねえ…。鍵を預かっていたマローニの話は聞いたけど。
あの荒れた町に何か見落としがあったんだろうか?
それに、誰からの伝言なんだろう?
1.すぐにサランへ向かう
2.まだこの城に用事がある
ーーーーーーーーーーー
更新時間が不規則で申し訳ありません。
ネット環境が不安定でして、つながる時に更新という感じに
なりそうです。
場合によっては1日に2回進む事もあると思います。お許しを。
あぼーん
じゃぁ、1で。
2だ!
1
838 :
◆Y2NezmymcE :03/07/30 01:57 ID:EHB53+BS
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ 変則更新ですみません。
ルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番2票、2番1票で、1番「すぐにサランへ向かう」に決定しました。
実は2番だと、アリーナの部屋を漁って、ドレスを換金する予定だったのです。
このままだと貧乏旅行ですね。どこかでお金もうけチャンスがあるかなあ?
-------
行き先が決まったとなれば、とっとと行こう。
早く進めば、早く魔王を倒せる…とは限らないけれども。
僕らは来た道を戻ってサントハイムを出た。アリーナが最後に城を振り返って
何かつぶやいていたけれど、それは見なかった事にして、進む。
サランの様子は変わらなかった。1日くらいで復興できるような状態じゃないし、
それに、復興作業ができるような人間もいないからなあ。
僕らはまず教会にマローニの様子を見に行ったんだが、マローニはもちろん、
看病しているシスターも、マローニのベッドにもたれてぐっすりと眠っている。
疲れきったふたりを起こすのはためらわれた。
でも「伝言」があるという占いだし、誰かから情報をもらう必要がありそうだ。
さて、どうしようか。
1.マローニを起こす
2.シスターを起こす
3.武器屋で情報収集
4.メンバーの誰かに期待(名前を書いてください)
839 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/30 02:48 ID:EpGmy05o
4.アリーナに期待。
4?あえて自らザメハ。
3だ
843 :
◆Y2NezmymcE :03/07/30 23:53 ID:EHB53+BS
票が割れましたねぇ。今回は早い者順で、
「4。アリーナに期待」となりました。
それでは書いて参りますのでしばしお待ちを〜。
844 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/07/30 23:54 ID:YAeFZcBZ
845 :
◆Y2NezmymcE :03/07/31 02:01 ID:dgMa0K18
お待たせしました〜。サランの看板の内容を調べる為にリプレイしたら時間がw
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
>>840さん アリーナに期待(ブライの年の功に期待?という予想は外れましたw )
>>841さん ザメハでgogo(一気に全員起こすということでしょうか?)
>>842さん 武器屋で情報収集(私はこれが順当コースだと思ってましたー)
ということで、先着の「アリーナに期待」に決定しました。
アリーナが勝手に暴走って感じになっちゃいましたけども…
---
とりあえず、このふたりを起こさないで情報を収集しようか。
「アリーナたちは、この町に前にも来てるんだよな?
なにか思い当たらないか?」
「と、言われましても… あまりに様子が変わっておりますし」
クリフトとブライが顔を見合わせる。すると、アリーナがすっと部屋の外に出た。
皆で後を追って教会を出た。
町の人々は相変わらず家の中に閉じこもったままで、話を聞かせてくれそうな
雰囲気は全くないんだが…。
「ねえ、クリフト。前に来た時に、教会の屋上から向こうを見たじゃない?
あの辺に何か立ってたと思ったのだけど、あなたは見なかった?」
「向こう側、ですか? いえ、私は何も気づきませんでしたが…」
アリーナの指差す先には崩れかけてかろうじて立っている教会。
その更に後ろ側に何かが立っていた?
しかし、それを確認しようにも、この教会は水をたたえた深い堀が巡らされている。
その後ろへ回り込むにはどうしたらいいんだろう?
846 :
◆Y2NezmymcE :03/07/31 02:03 ID:dgMa0K18
「ですが、何かがあったとしても、あそこまでへはどうやって行けば良いのでしょう?」
僕と同じ疑問を口にしたクリフトの問いに答えず、アリーナは突然走りだした。
乱暴に開けた扉の先にあるのは武器屋?
そうか! 武器屋の側から回り込めばいいんだ!
僕たちはアリーナの後を追って走り始めた。
僕たちが追い付いた時、アリーナはすごい顔で看板をにらみ付けていた。
アリーナが見つけていたのは、木で出来た看板だったらしい。
だいぶ昔に立てられたものに見えるし、こんな、誰も来ないような場所に建てた
のだから、何か特別な看板だったのだろうと思う。
だが、魔物の襲撃によって無数のキズをつけられた上に、黒く煤け、文字が読め
なくなってしまっている……。
くそっ。
僕は、看板をコブシで叩いた。どんっと音がして、同時にコブシがススで染まる。
でも、ススが少し薄くなった部分から、下に書いてあった文字が読めそうだ……。
僕はクリフトに水を汲んでくるように頼むと、両手でススを祓い始めた。
847 :
◆Y2NezmymcE :03/07/31 02:09 ID:dgMa0K18
水で流したり布で拭いたり、いろいろしてみたけれど、結局読めたのは
わずかな部分だけだった。
魔物たちはこの看板を爪研ぎにでも使ったらしく、細かい傷がいくつも
つけられてしまっていて、ススを祓って汚れを落としても、キズがはっ
きりと浮かび上がるだけで、肝心の文字はほとんど読めなかったのだ。
チクショウ……。
なんとか読める部分だけを解読してつなぐと、こうなった…。
「みらいのボクの (ここからしばらく読めない) 困ってる (ここも
読めない) お城 (ここも駄目だ) のことは (こんな大事な部分も
読めない!) 人々が くわしいと(最後まで駄目だ)王さまより」
先達からの伝言っていうのは、アリーナの父王からのものだったのか?
しかし、この状態ではどこかの城の事を誰かがくわしいとわかるだけだ……。
「お父さま……」
アリーナは、うなだれてしゃがみこんでしまった。
1.そのとき、背後から男の声がした
2.そのとき、背後から子供の声がした
2
sageたほうがよろしいのかageたほうがいいのか・・・
あああっっ!
なんで最近自分が書いた後に広告が入るのかと思ったら、
2ちゃんぶらうざの設定をageデフォルトにしてますた。
毎度ageる必要てないですよねえ……。
はあ〜。スミマセン。
2
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ 朝から更新しちゃいます。
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
2番2票で、2番「そのとき、背後から子供の声がした」に
決定しました。 ちなみに、1番の男というのは、武器屋のおやじの
予定でした。ムサイ人よりも可愛い子がいいですよね!?
--
「あのっっ アリーナ姫さまっっ」
突然背後から呼ばれて振り向いた。知らない気配が近付いていると
気付いてはいたんだが。
そこに居たのは、ススで汚れて疲れた顔をして、それでも目の力を
失っていない女の子だった。どこかアリーナに似た目をしている。
「アリーナ姫さまにお渡ししなさいって言われたものです」
まっすぐにアリーナの元へ進んで、何かを渡した。あれは手紙?
「おじいちゃんが、必ずこれをアリーナ姫さまに、って言ってました」
「ありがとう。ずっと持っていてくれたのね。私が姫だって気付いていたの?」
コクリ。歯を食いしばってうなずく姿が、何かを我慢しているように見える。
「あなたは、姫さまのように強くなりたいと、武術を練習しておられた方ですね」
クリフトがしゃがみこんで、女の子と目線をあわせて話しかけた。顔見知りか?
女の子は、また、うなずいた。
「私は、姫さまみたいに強くなって、魔物なんかおっぱらってやるつもりだったのに、
おじいちゃんが、今はまだ駄目だって、今は生き延びる事だけを考えろって、
今はって、今はって!!! でもでも、私が助けに行かないで隠れていたから、
だから、おじいちゃん、死んじゃいましたあああああああああ」
彼女は、おそらく、今の今まで泣かなかったのではないかと、思う。
天を仰いで、両足を踏んばって。
でも、それはクリフトの前ではいらない頑張りなのだと、直感でわかったんだろうな。
なんたって、懺悔を聞いてくれる、神官だから。
わーわーと泣く彼女をクリフトは抱きしめて「思う存分泣いてください」と言った。
アリーナは唇を噛みしめている。やっぱり悔しそうだ。
「アリーナさん、唇を自分で噛み切って血がでると、痛いですよ」
ミネアの言葉は、アリーナの心に届いたんだろうか。アリーナの様子は変わらない。
僕は……
1.自分の故郷を思い出していた。
2.「アリーナ、その手紙を見せてもらおうぜ」と言った。
3.だまって、女の子の髪を撫でた。
4.アリーナの背中を軽く撫でてやった。
しみじみと1。
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番1票で決定しました。 連投規制にひっかかりそうな悪寒ですが
行きます!
------
僕は、自分の故郷を思い出していた。
この町のように、魔物たちに焼かれ、この女の子のように、大切な人を
魔物に奪われた、僕の故郷を。
今でも心の底に、故郷の荒れを悼み、怒る気持ちが横たわっている。
でも、そんな闇にとらわれ続ける事は、もう辞めたんだ。
なあ、父さん母さん、そして、シンシア、先生たち。
僕は、今まで、自分を勇者だと認めたことなんてない。
僕のために命を落とした皆に、どのツラ下げてそんな事言えるんだって、
そう思って来たから。
でも、今だけは、許してくれよ……。
僕は女の子の泣き声が落ち着くまで待ってからしゃがみこんで、
クリフトにウインクした。
クリフトはそっと彼女を引きはがし、涙に濡れた頬をぬぐってやっている。
そして、僕の方に顔を向けさせた。
「君の悔しさの分まで、僕たちが魔物と闘うから。
だから、そんなに自分を責めないで」
濡れた瞳が「あなたは誰?」と問いかけてくる。
僕は、女の子の頭に手をおいて、深呼吸した。
「僕の名前を覚えておいて。僕は、勇者ソロ」
「ゆうしゃ……さま!?」
ぽか〜んと、口が開く。
そりゃまあ、世界を救う勇者に見えない自分ってのは自覚してるけどもさ。
「本当はね、僕はまだ弱くて、たくさん修行しないと魔王に勝てそうにないんだ。
でも、ここにいる皆と協力して、サントハイムに居た魔物のボスも倒せたし」
「本当!? あの化け物はもういなくなったの!?]
「うん。ちょっと苦労させられたけどね」
僕は、できる限り優しいお兄さんに見えるように念じながら、笑顔を作った。
「いつかきっと魔王も倒すって約束する。 だから、君も約束して。
君には僕たちの勝利を祈って、待っていて欲しいんだ。いいね?」
女の子は目を丸くして、そして、僕に抱きついて、こう叫んだ。
「必ずよ! 必ず、魔王を倒してね、勇者さま!」
「ああ、約束する」
僕は、改めて誓う。
故郷の人々、そして、この腕の中の君に。
必ず、魔王を倒すのだと!
女の子は笑顔で走って行った。立ち上がって皆で見送る。
生き残った皆に「勇者さまが必ず仇を取ってくださるし、
もうサントハイムには怖いボスはいなくなったのよ!」と伝えるのだと
そんな事を嬉しそうに言っていた。
これで少しは、この町も元気になってくれる、だろうか。
「ちょっとぉ、ソロちゃんたら、かっこよすぎだったんじゃないのお?」
振り向くとマーニャがニヤニヤ笑っている。何だよ、悪いかよ。
「まっ、言ってる事に反論はないけどね。あんな小さな女の子が、ひとりで
復讐の旅に出たりしたら、生きて戻れないだろうしぃ。待ってろってのは正解だわよ」
……一応、誉められているような気もしないでもない、かな……。
「ところで、アリーナ姫は、一体何を渡されたのですかな」
ずっと黙っていたライアンの言葉に、意識を引き戻された。
そういえばそうだった。あの子が託された手紙-手紙にしかみえないが、何か他の書類
かもしれない-は、一体どんな内容だろう?
「え、あ、そうね。何かしら」
ほうけたような顔をしていたアリーナが、自分の持った封筒を開けて、手紙を取り出す。
一瞬目を見開いたかと思うと、黙って読み進んで、そして、手紙をブライに渡した。
中身が何であったのか、アリーナの顔からは見当もつかない。衝撃をうけていることは
確かで、何か口の中でつぶやきながら、右手の人さし指の爪をかんでいる。
あれは…… ありがとう、かな? ありがとうって、誰への言葉だ?
一方、手紙を渡されたブライも驚いた顔をして読み、今度はクリフトに渡した。
クリフトも驚いて……‥‥・って、こら。
「僕たちに見せちゃヤバそうな内容なのか?」
「あ、ああ、いやいや、そうではない。ただその……ちと驚いてな…」
ブライがひげを撫でながら言い、クリフトに内容を読み上げるように促した。
クリフトは、少し声を震わせながら、その手紙を読み上げた。
「アリーナへ
お前は今、この先どうしたら良いのかと困っていることだろう。
この手紙を読むような事があって欲しくはないが、しかし、どうやら私には
時間がないようだ。幼い頃に見た夢の事を記しておく。
今までにお前に話した事はなかったと思うが、私には未来を夢に見る能力が
あるのだ。ただ、昔に見た事は、はっきりとは思い出せないのだが……。
その時の夢は、
『困ったら、北の海にあるスタンシアラを訪ねろ』というものだったと思う。
サランの町には夢を見た翌日に立てさせた看板が、今でもあるはずだ。
より詳しく書いてあるはずだから、行って確認するといい。
この手紙を預ける爺は、私の教育係だった人間だから、
ブライと気があうやもしれん。看板を作ってくれたのも、爺だったはずだ。
お前には、私たちの事は心配せず進んで行って欲しい。
この城を留守にしていた事を後悔しているかもしれないが、それは間違いだ。
お前たちはサントハイムにとって、いや、この世界にとって、最後の希望なのだから。
いつか必ず、お前たちが魔王を倒すと信じている。 だが、無理はしてくれるなよ。
父より」
そうか。さすがに彼等には、すぐに王の字だとわかったんだな……。
見せてもらった手紙の文字は、力強くて読みやすく、アリーナの父の性格を
ほうふつとさせた。
「お父さま……。ありがとうお父さま……。ありがとう」
泣くかと思ったけれど、アリーナは泣かなかった。幾度も小さな声でありがとうを
繰り返す。そんな彼女を、ミネアがそっと抱きしめた。
ふたりの美女が抱きしめあう姿は、とても美しくて、そして痛々しかった…。
さあて、 これで、まずはスタンシアラへ行ってみることに決まったな……と
僕が内心思ったとき……
1.クリフトが懇願してきた。
2.トルネコが忠告してきた。
----
ソロが自ら勇者だと名乗るシーンは今までになかったと思うのですが、
あったらすみません。読み落としです……。
ちなみに、昨日の夜中にリプレイしてみた看板の内容はこちら。
「みらいのボクの娘へ
今 キミはきっと困ってるはずだから いいこと教えてあげるね。
お空のずっと上には天空のお城があって 竜の神様が住んでるんだって。
天空のお城のことは北の海のスタンシアラの人々がくわしいと思うよ。
サントハイムの王さまより」
サントハイム王大好きですよ。・゚・(ノД`)・゚・。
2
ふむ、2だな。
1
>>839 昔漏れ作って公開してたな、誰か持ってるんじゃないか?
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
2番2票、1番1票で、2番に決定しました。
ーーー
さあて、 これで、まずはスタンシアラへ行ってみることに決まったな……と
僕が内心思ったとき、トルネコが、こんな事を言い出した。
説明が長かったんで要約すると、要するに、今までにほとんど武器を買い替えて
いない以上、そろそろ新しいものを手に入れた方が良い。だが、買い物資金が
足りない。王の金庫等からお金を一時的に借りる事はできないだろうか、という
事になる。
僕は袋の中の羽帽子を思った。リバーサイドでお金が足りなくって、
もう少しで手放す事になったんだよな。
うん。お金は稼げる時に稼いでおかないと。
「金庫から国の金を出すことはできないんじゃ。王の鍵が無ければアレは開かぬ。
王が行方不明では、鍵も行方不明ということじゃ」
「他に何か換金できそうなものはないでしょうかね」
「そうね、使えるものは全部出しましょう。ねえ、ブライ、いいわよね?」
「そうですな……。しかし、他に城に残った宝物など、思い付きませんぞ」
「あら、宝物じゃなくってもいいじゃない。私のドレスなんかはきっと高く売れるわ。
どうせほとんど着ないものだし、どうかしらね?」
「ああ、それはいいですね。ドレスなら結構な高値で売れる場所を知っていますよ」
トルネコは笑顔で言い、とりあえずはアリーナのドレスを調達する事になった。
すると、今まで黙ってうつむいていたクリフトがキッと顔を上げて、僕に懇願してきた。
「申し訳ありませんが、領内の他の町の様子を見て来てもよろしいでしょうか。
私にはルーラが使えませんから、キメラの翼を無駄に使わせていただく事に
なってしまいますが…」
クリフトが言いだしたかあ。サントハイムの誰かが言うんじゃないかと思ってたけど。
サランがこれだけひどくやられてるのに、他の町の様子を確認したいと思わないわけが
ないから。
「サントハイムの城とサランがこういう状況では、他の町もひどい事になっているの
ではないかと思うのです。私が行ってもどうにもならないかもしれませんが、
どうか様子を見に行かせてください。3日ほどで戻って参ります」
僕は他のメンバーの顔を見回した。反対する顔はないな。
「わかった。じゃあ、アリーナには城に行ってもらって、クリフトは他の町へ向かうといい」
「では、私にはエンドールまで行かせてもらおうか」
トルネコが言いだしそうな事を口にしたのは、ブライだった。
「サランで生き残った人間が立ち直りつつあるとエンドール王に伝え、交易を再開して
もらわねばならんじゃろうから。これは、宮廷に仕える人間の外交が必要じゃろう」
外交? に、似合わない事言うね。 ブライのひと睨みで言う事聞いちゃう気になるけど
それも外交っていうんだろうか?
まあ、何はともあれ、僕たちは3日間別行動を取る事にした。集合は、トルネコの船
「麗しのネネ号」だ。
ーーー今回は、ちょっと複雑な選択ですーーー
サントハイム3人衆がバラバラに行動します。他のメンバーを割りふってください。
特に他のメンバーを加えずに、単独行になっても構いません。
なお、ソロは、テンペにもエンドールにも行った事がないので、
行きはソロのルーラを使えません。
Aグループ:アリーナと一緒に、資金造りのため、ドレスを取りにサントハイムへ。
Bグループ:クリフトと一緒に、キメラでテンペ→フレノールへ。
Cグループ:ブライと一緒に、情報収集にエンドールへ。
割り振るメンバー:ソロ、トルネコ、マーニャ、ミネア、ライアン、パトリシア(馬車の馬)
※ソロのいないグループの動向を描くかどうかも選択してください。
1.ソロのいないグループについても詳しく書く(1人称ゲームブックとしてはゴニョゴニョですが)
2.ソロのいないグループの動向については、それぞれからの報告話を聞くだけにする
*お金もうけコースの登場です。貧乏よさらばw
結局、クリフトに懇願されるのは変わらないのですが、クリフトコースの場合、またしても
お金が手に入らず、皆で一緒にテンペへ向かう予定でした。でも、そっちの方が書くのは
楽だったです(w がんがりまーす。
動向に関してはやはり1でお願いします。
A:アリーナ、マーニャ、パトリシア
B:クリフト、ソロ、ライアン
C:ブライ、トルネコ、ミネア
とりあえずAは荷物が増えそうだから馬を。
Bは行き先を増やした方がいいし、Cはやっぱ王に顔が利くトルネコ要るし。
ところでソロってエンドール行ったこと無いんですかね?
>>866 > ところでソロってエンドール行ったこと無いんですかね?
このゲームブックでは最初の頃にボンモールに直行、そこで姉妹と会ってますので。
エンドールに寄る理由がなかったかと…。
とか書いてから心配になってきた。何しろ1年以上続いてる企画で
読み飛ばしてしまってる部分がないとは言えず。
間違っていたらすみません。
そんな面倒なことはさせられん。というわけで、2。でも、ちょっと遅かったな。許せ、マスター。
A:アリーナ、ライアン、パトリシア
B:クリフト、ソロ、ミネア、マーニャ
C:ブライ、トルネコ
できるだけ、ソロはハーレムにしなきゃ駄目だYO!(w
勇者一行の現状ですが、
>>ライアン:破邪の剣を装備。さらに、もう一本破邪の剣を所持。
ライアン、破邪の剣を一本ピサロナイトに折られてるので削っておいてください。
終わったときに修正しておくべきでした。御免ね。後はOKです。
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
先着順で、以下のグループに決まりました。
A:アリーナ、マーニャ、パトリシア
B:クリフト、ソロ、ライアン
C:ブライ、トルネコ、ミネア
>>296さん、ライアンの剣の件、失念してました。
つっこみ&ご配慮いただいてすみません。
ーーーー
「それじゃあ、まずはアリーナと誰が一緒に行く?」
「あら、ドレスの品定めなんて、私以上の適任がいると思う?」
マーニャが必要もない(と思う)のにシナを作っておどけている。
はいはい、ドレスとか大好きなんだよな、マーニャは。
「ミネアも一緒に行くかい?」
「いえ、私は…。できればエンドールに行かせてください。何か
あの町で私を呼ぶ人がいるような気がするのです。勘ですが」
ふーん……。実は「たまにはマーニャと別行動したい」なんて
理由だったりしてな。いいけどさ。
「トルネコは? 商人の情報を探りにエンドール?」
「はい。ああ、マーニャさん、ドレスはモンバーバラの衣装屋に
売りに行っていただけますか? 高く買うと評判なのです」
「あそこの衣装屋で高く買い取るような種類のドレスは、たぶん
王宮にないと思うけど?」
「それもそうですね…。では、ドレスは取っておくことにして、
装飾品の類いをモンバーバラで売って来てください」
「それならたぶん他の町より高いわね。わっかりましたー」
ははあ。踊り子たちが買うから相場が高いって事か。さすがは商売人…。
「ライアンは、僕と一緒にクリフトと行こう。他の町に魔物が棲みついて
いないとは限らないからな」
「わかり申した」
色気のないグループになったけど、たまには男同士の友情を深めるのも
悪くないかもしれない……ということにしておくか。
「そうだ、馬車とパトリシアは私たちに貸してよね? 荷物が増えるわけだし」
「いいよ。パトリシアを苛めない程度の荷物にしてくれよ?」
「わ〜かってますって」
マーニャがペロリと舌を出す。わかってんのかな、本当に?
ーーー
では、ここで選択です。3つのグループそれぞれを描く事になりましたので、
誰の一人称で読んでみたいかを選んでください。たまには他の人から見たソロも
読みたい、ということであれば、クリフトやライアンを選択されても構いません。
A:アリーナ、マーニャ、パトリシア
B:クリフト、ソロ、ライアン
C:ブライ、トルネコ、ミネア
新しい試みですね。楽しみにしています。
Bをクリフトかライアン視点で。
あ、書き方がいけなかったですね。
>>871訂正です。
872さんも、できたら選択しなおしてくださいませm(._.)m
ーーー
3つのグループそれぞれを描く事になりましたので、
グループごとに誰の一人称で読みたいかを選んでください。
たまには他の人から見たソロも読みたい、ということであれば、
Bグループでクリフトやライアンを選択されても構いません。
A:アリーナ、マーニャ、パトリシア
B:クリフト、ソロ、ライアン
C:ブライ、トルネコ、ミネア
ーーー
>>872さん 楽しんでいただけるような内容になると良いなと
願いつつ、自分は楽しいでっす。
874 :
872:03/08/02 13:27 ID:5WyAb1ll
どちらにもしても、どうせなら全部ソロ以外の一人称で
A:マーニャ
B:ライアン
C:トルネコ
でお願いします。
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
グループABCにわかれて3日間別行動をする事になったソロ一行。
それぞれ<ドレス組><偵察組><情報収集組>として書いてゆきます。
>>874の選択により、
<ドレス組>マーニャ視点一人称
<偵察組>ライアン視点一人称
<情報収集組>トルネコ視点一人称
となりました。ではドレス組から始めます。
<ドレス組>マーニャ、アリーナ、パトリシア
サントハイムまでルーラを使うまでもないので、私たちは馬車に
乗り込んだ。御者台にふたり並んで座るのは初めてのことだ。
改めて考えてみれば、ふたりで話した事さえほとんどない。3日間、
気持ち良く過ごせればいいのだけれど。
……とりあえず、気になっている事を言ってみようか。
アリーナを怒らせないように祈りつつ、できるだけ優しく言ってみる。
「アリーナ、あの手紙は、絶対に無くしちゃ駄目よ」
無くしたりするようなうかつな人間じゃ無いわ!と、このお姫さまは
思ったらしい。わかりやすい人だね。
「私ね、死んだ父さんからの手紙、無くしちゃったのよ。どこで落とした
のか、全然記憶にないの。たぶん、闘っている最中に落としたのだと
思うんだけど。とても後悔してる。そんなコトになって欲しくないの」
踊り子になるために修行していた先に届いた激励の手紙。初舞台には必ず
行くと書いてあった、あの嬉しい手紙。何度も読み返して撚れてしまった
あの手紙……。今でも、その感触を覚えているのに。
「わかった、気をつけるわ。わざわざありがとう」
ガタゴトガタゴト。いつもは賑やかな馬車の中は、私たちが黙ったら
とても静かになってしまい、車輪の音とパトリシアの息遣いだけが大きく
聞こえていた。
サントハイムの城門が見えてきた。馬車は、城の裏手に停めた方がいい
かしら? 表に置いておこうかしら?
<偵察組>
「んじゃ、まずは、クリフトにキメラの翼を使ってもらおうかー」
勇者殿が気さくに話しかけると、クリフト殿が緊張した笑顔で応えた。
「はい」
ぎゅわわわわわ〜ん。
到達したのは、山の中の小さな村だった。村の入り口の多数の墓標に
一瞬身構えたが、これは前からのものらしい。クリフト殿が一瞬だけ祈りを
捧げ、村に入ってゆく。
村は、なんともなかった。若い夫婦に赤子が出来たということで、村
全体に活気が溢れてさえいる。クリフト殿は何人かの村人に短く話を聞き、
笑顔で戻ってきた。
「ああ、良かった……。この村は、以前、魔物たちに娘をいけにえにしろと
脅されていたのです。私たちがその魔物を退治してから、そのような事は
起こっていないようですね」
「魔物の狙いはサントハイムで、サランはついでにつまみ食いされたような
ものって事かな」
つまみ食いという表現に、クリフト殿の顔が歪む。勇者殿は時々、的確す
ぎて聞いている者の心にナイフを突き立てるような言い方をされる、と思う。
だが、それは、彼の心が傷付いたままであるという事の裏返しのように思え、
私には注意できない。マーニャ殿が冗談めかしてたしなめているのを見ると、
あのようにあしらう事が自分にもできれば良いのに、と思う事もある…。
「で? あと他にいくつくらいの町があるんだ?」
「次は、フレノールという町です。キメラの翼では行けないので、歩きになり
ます。1日半ほどの距離があるかと」
「結構離れてるんだな。まあいいや、行こうぜ」
勇者殿の明るい言葉で、私たちは次の町を目指す事にした。
ところで、今の村の名前はなんといったのだろう?
<情報収集組>
「それでは行くとしようかの」
ブライさんの杖のひとふりで、私たちはエンドールの喧騒の中に居た。
いつ来ても賑やかで雑駁な町だ。だからこそ、怪しい情報や嘘のような本当の
話までもが手に入る。
「ふたりはどうなさる? 王宮へはひとりで行って参ろうかと思うのじゃが」
「私は商人仲間と会いますので宿の酒場に行きますよ。ミネアさんの勘って、
アテはあるのですか?」
「そうですね……。町の中を歩いてみなければ、何に呼ばれたのかわかりませんが、
まずはご一緒して、酒場を覗いてみます」
「では、そういう事にしましょうか。夜になりましたら、私の家においでください。
教会の前にある粗末な家ですが、妻の手料理はなかなか捨てたものじゃないですよ」
「あいわかった。では後でな」
杖をつきながら、それに頼るでもない王宮魔術師の姿が雑踏に消えた。エンドール
王は良い方だから、サントハイムへの援助を惜しまれないだろう。アリーナ姫が
武術大会で優勝された事に感謝もしておられたはずだし。
「トルネコさんは、何故王宮に行かれなかったのです? エンドール王とはお知り
合いなのでしょう?」
ミネアさんの声に、私は迷った。正直に答えるか、誤摩化すか、どうしようかな。
--
では選択です。それぞれの組について選択してください。
<ドレス組>1.表門に馬車を置く 2.裏門に馬車を置く
<偵察組>3.村の名前を尋ねる 4.村に居た魔物について尋ねる
<情報収集組>5.王宮に行かなかった理由を答える 6.はぐらかす
それでは上より…1、3、6で。
トルネコの誤魔化し様が楽しみかな。黒勇者ソロにはちょっと一騒動期待したりして…
2,4,6
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番1票、2番1票、3番1票、4番1票、5番1票、6番2票で、先着順に
<ドレス組> 1.表門に馬車を置く
<偵察組> 3.村の名前を尋ねる
<情報収集組> 6.はぐらかす となりました。
ソロがひと騒動起こすかどうかは、この次の選択次第…かもしれません!?
<ドレス組>
私たちは表門に馬車を停めて、パトリシアに待っているように頼んだ。頭の
良い馬だから逃げる事はないだろうけど、パトリシアだけを危険な(かもしれない)
場所において行くのは初めてだから、念を押したのだ。
緊張しながら城の中に入る。サイ男なんかがまだいたりしないでしょうね?
−−運が良かったのか、魔物はすでにこの城を去ったのか、私たちは何ごともなく
大広間にたどりついた。あの化け物と闘った場所はあのまま、大きな穴がある。
ソロがあそこに姿を消したときには、もう駄目かと思ったわよ。
「3階はね、王の結界っていうのがあって、おそらく魔物にも荒らされていないと
思うわ。ブライが旅に出る時に、クリフトと一緒に念入りに魔法をかけたから」
王宮魔術師さんの使える魔法というのは、私とは趣きが違うみたいね。
階段を登ると、重厚な木製の扉が見えた。さすがに見事な彫刻が施されている。
絨毯だって毛足が長くて立派だし、本当にこの子は姫なんだわ。
「ふ〜ん、お姫さまってのはすごいとこに住んでいるのね」
思わずつぶやいたそのとき、ガタンと音がした。アリーナが即座に戦闘の構えを
見せる。今の音はどこからしたのかしら。
<偵察組>
「ところで、この村はなんというのですかな」
「失礼しました。テンペというのです」
「山のてっぺんにあるからテンペとかいうんじゃないだろうなあ」
勇者殿の軽口に、クリフト殿が微笑を見せた。それはありそうな話だと思いながら
前方を見やると、井戸が見えた。ふたりをさり気なく先に行かせる。
どうも私は井戸を見つけると覗き込まずにはいられないのだ。あの井戸の底で
出会ったホイミンは、もうどこにもいないのに。何かを期待してしまうという……
え?
覗き込んだ私が見たものは、青くて珍奇な顔をした魔物が、必死に人さし指を
唇にあてて「シ〜〜ッッ。内緒にしてください、お願いしますっ」と懇願して
くる姿だった。
コヤツは一体なんだ? この村の人々は、井戸にコヤツがいると気付かぬまま
井戸水を使っているのか? 内緒に、とはどういう事だ?
<情報収集組>
「確かに私はエンドール王と面識がありますが、ほら、今は王女の結婚式をやって
いるようじゃありませんか」
「そういえば、皆さんが『王女が結婚して嬉しいねえ』とお話しておられますね」
町が喧騒に満ちているのは、結婚のお祭りをしているせいでもあったのだ。
王女とボンモールの王子との婚姻は、結局つつがなく整ったらしい。
「高価なお祝いを持って行かねばならないようなシーズンにご挨拶に行くなんて、
お金にうるさい商人のする事じゃありませんよ」
いいながらウインク(妻のネネに言わせると、私のはウインクじゃなくてただの
まばたきらしいんだが)してみせると、ミネアさんは笑ってくれた。
本当は、そういう時にこそ奮発して王に取り入らなくてはならない、という事に
気付かないでいてくれたようだ。
まあ、ちょっと惜しいチャンスを逃したような気もするが、国と国の問題を扱う
場所に一介の商人が顔を出して、宮廷魔術師であるブライさんよりも親し気に見え
たら、あのご老人はヘソをまげてしまわれるに違いない。そして、エンドール王と
いう方は、そのような状況を考えずに話しかけてこられるような方だと思うのだ。
なんというか、ブライさんよりもエンドール王の方が、貴賤という事に重きを
おいておられない、という感じがする。
エンドール王に取り入る方法よりも、ブライさんと仲良くやっていく方法を選ぶ
方が、今の私には大切なのだから、これで良いのだ…。
私たちが混雑した酒場に辿り着いたとき、声が聞こえた。
では選択です。それぞれの組について選択してください。
<ドレス組> 1.左の部屋から音がした 2.右の部屋から音がした
<偵察組> 3.とりあえず、青い魔物の話を聞く 4. ソロたちを呼び戻す
<情報収集組> 5.呼ばれたのはトルネコ 6.呼ばれたのはミネア
*トルネコさんのごまかし方は、予想された通りでしたでしょうか? どうかな?
しまったー。選択肢間違いました。スミマセン、トルネコたちの選択が違います。
以下の選択肢からお選びくださいm(._.)m
それぞれの組について選択してください。
<ドレス組> 1.左の部屋から音がした 2.右の部屋から音がした
<偵察組> 3.とりあえず、青い魔物の話を聞く 4. ソロたちを呼び戻す
<情報収集組> 5.それは美しい声だった 6.それは若い声だった
そういえば450kbをこえているんですが、次スレどうしましょう。
乗っ取りかな、新スレかな…?
2,3,6
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
>>885の選択により
<ドレス組> 2.右の部屋から音がした
<偵察組> 3.とりあえず、青い魔物の話を聞く
<情報収集組>6.それは若い声だった
となりました。他のスレの乗っ取りだとまいごになる方がおられるので、
新スレの方向でテンプレ作ってみます。「ライアン死んだらいやん」とか
すごく使いたいんですがw。
ーーー
<ドレス組>
今の音は、右の部屋からした、と思う。
私はアリーナに小声で「扉を蹴り開けて? 私がメラをぶち込むから」と
話しかけたけれど、首をふられた。今、この階は魔法が全く使えないはず
らしい。王の結界ってのにも困ったわね。
「大丈夫、私に任せて」
基本的にはアリーナに頼ることにして、私は音を立てないように鍵を使い、
そっと扉を開けた。同時にアリーナが部屋に飛び込んで……大声をあげた。
「な、何してるのっ!?」
声に驚いて覗き込むと、そこにはここにいないはずの王宮魔術師の姿があった。
どういうこと?
「エンドールに着いたら、なんと、王女の結婚式の最中だったのですじゃ。
そういう時にサントハイムを代表して行くのだから、何かお祝いを持って
いかなくてはならないと思いましてな」
「「もーっ 驚かせないでよー」」
私とアリーナの声が重なって、思わず私たちは笑った。ブライは「何が
面白いんですか」という渋面を作ってるけど。ヤレヤレ。
<偵察組>
とりあえず、コヤツの言い分を聞いてみるか。
「ボ、ボクは、悪い魔物じゃありません」
どこかで聞いたような言い回しで、話し始める。怯えてしどろもどろになると
ころを励ましながら聞くと、当初、この村を襲うように命令されてやって来たと
いう。クリフト殿たちが生けにえを求める魔物を倒した後も、ここは狙われて
いたのだな。
しかし、この井戸の水があまりに美味しかったので、村を焼き払って井戸を
汚すという事がどうしても出来ず、他の魔物の侵入を防ぐという条件で、村に
住わせてもらっているのだと……。
正直、魔物にひどい目に遭わされ続けていたとは思えない対応だ。この村の
人間はよほど人が好いらしい。今では「イドッキー」という愛称まで与えられて
いるのだから恐れ入る。いどまねきだからイドッキー、らしい。
私が話を聞いている間、村人たちが心配そうにイドッキーを見ているから、
おそらくコヤツの言葉に嘘はないのだろうと思う。害がないものを手にかける
ような無駄な殺生はしない方がよかろうとは思うが、さて。勇者殿に相談申し
上げるべきか…。
<情報収集組>
私たちが混雑した酒場に辿り着いたとき、私を呼ぶ若い声が聞こえた。
「トルネコさんじゃないですか! お久しぶりですね、僕ですよ」
振り返ると、そこには懐かしい顔があった。トムじいさんの息子である。
「おやおや、お懐かしい。レイクナバに戻られたのではないのですか」
「ええ、レイクナバで武器屋の親方の下で働いています。今は王女の結婚で
特別出張店を出してるんですよ。今、この町には沢山の商人が来ていますよ」
「そうですか。それで酒場もこんなに混雑しているのですね」
「そりゃあもう! 普段の倍の客に、マスターも嬉しい悲鳴ってとこですよ」
この若者は、この町の状況に詳しそうだ。さて何を聞こうか。
では選択です。それぞれの組について選択してください。
<ドレス組> 1.ブライは隣の部屋に行った 2.アリーナが隣の部屋に行った
<偵察組> 3.見のがしてやる 4. ソロたちを呼び戻す
<情報収集組> 5.町の噂を聞く 6.最近の変化を聞く
1.4.5でお願いします。
ソロがどう出ますかね〜?
1,4(襲い掛かりそうならちゃんと止めてね♪)、6
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
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投票数及び同数選択の場合は先着順で 以下のように決定いたしました。
<ドレス組> 1.ブライは隣の部屋に行った
<偵察組> 4. ソロたちを呼び戻す
<情報収集組> 5.町の噂を聞く
<ドレス組> 1.ブライは隣の部屋に行った
「それではお祝い状を作成いたしますので、王のお部屋を使わせていただきますぞ」
「そうだわ、私も何か贈り物を探すわね。一緒に持って行ってくれるでしょう?
モニカ姫は私のお友達だもの」
「それは喜ばれますでしょう。では、またのちほど」
ブライが杖をつきながら隣の部屋へ入って行った。だけど、どうしてブライの
方が私たちよりも早くここに来られたのかしら……と思って部屋を見回したら。
部屋の壁に大穴が開いている…?
「アリーナ、あの穴って、なに?」
「あら、言わなかったかしら? 私が冒険に出る時に、部屋の壁をを蹴りやぶって
出たってこと。ブライは裏門からこの穴を使って入ったのね、きっと。だから
私たちよりも早く来られたんじゃないかしら」
言いながらアリーナは机の引き出しをごそごそと探して、小さな羽のついた
ピンを出して来た。
「お母様が私に、いつか仲良しのお友達ができたらわけてあげなさいって、
ふたつくださったの。いつまでも仲良くいられるおまじないがかかっているん
ですって。これをふたつともさしあげようかしら。おふたりがいつまでも
幸せに、仲良く暮らされるよう祈っていますって」
「でも、それはお母さんの形見なんじゃないの?」
「お母さまが私に残してくださったものは、他にも沢山あるもの。それに、
これは、今の私に贈れる、一番素敵な結婚祝いだと思うのよ。お母さまも
喜んでくださるって思うから」
お姫さまなんていうからとっつきにくいのかと思ったら、意外と……。
「さあ、もうお祝いの品は決まったわ。ブライに渡してくるから、ドレス選びを
始めましょう? ねえマーニャ、そのクロゼットから、高く売れそうなものを
選んでちょうだい? 私よりもマーニャの方が詳しそうだもの」
「はいはい、りょ〜かい」
これもまた立派な造りですねー……と感心しつつ、クロゼットへ向かう。
ギッと重い音を立てながら開いた扉の中には、立派だけれどデザインの古い
ドレスが並んでいた。
どうしてこんなにデザインが古いのかしら。母親世代の流行じゃない。
もしかして、アリーナって、こういうものに全然興味がなくって、母親が
残したものが沢山あるって、こういうこと? 新調してないのかしら。
それにふんわりしたドレスよりも、タイトなドレスの方が売れると思うのよね。
王族の夜会用のドレスってのは、意外と需要が無さそうだわ…。
古いデザインのものやふんわりしたドレスを好んで使う踊り子もいないわけじゃ
ない。だけど、売れるとは言いきれない…。ドレスそのものよりも、サシュの
リボンだけを持って行った方が良さそうね。古くても質のいい布地だから、
リボンとして使うには最上だわ。
私は腰に結ぶ幅広のサシュリボンや、髪を飾るリボンをかき集めて、ベッドの
上にドサドサと積んだ。これだけでも結構なお金になりそうね。
「あら、ずいぶんシンプルなものばかり選んだのね」
戻って来たアリーナが目を丸くしている。ドレスが積んであるかと思ったら、
大量のリボンっていうんじゃ、びっくりか。
「ドレスよりもこっちの方が売れそうなのよ。そうだ、アリーナは装飾品から
売ってもいいものを選んでくれる? 手放したらまずいものもあるでしょ?」
「手放してまずいものなんて、この状況であるのかしら…」
寂しい顔と悲しい声に、胸が詰まった。それもそう……いやいや。
「駄目よ、世界の希望が弱気になっちゃ。いつか、この城に人々が戻った時、
あなたはきらびやかに着飾って魅せなくちゃ。あなたの美しい姿は、きっと
この国の人々の希望になるんだから。それが一国の姫の仕事だわ、たぶん」
「そうかしら」
「そうよ。たぶんね」
私のウインクにアリーナは微笑んで、机の方へ歩いて行った。
<偵察組> 4. ソロたちを呼び戻す
「お主のいい分はわかったが、私の一存で見逃すというわけにもいくまい」
「まぁねー」
……と。いつの間にか、ソロ殿もクリフト殿も戻って来ておられたのか。
「話は聞いたよ。平和かと思ったら、こんな魔物がいたとはねえ」
ソロ殿はすでに剣を抜き、構えた剣を左右に動かしている。何かと思ったら、
剣の跳ね返す日の光がイドッキーの目に当たるように、調整しているのだった。
「ま、まぶしいっス!」
イドッキーが悲鳴をあげた。普段井戸の底にいるから日の光は苦手らしい。
おまけに目玉は飛び出しそうな大きさだから、ソロ殿の方の調整は簡単なようだ。
嫌がらせに長けた勇者というのもどうかと思うが。
「殺されたくないよな?」
「もちろんっス!」
「じゃー、話してくれるよな?」
「な、何をっスか!?」
何の話をさせるというのだろう…。
<情報収集組> 5.町の噂を聞く
「エンドールに戻ったのは久しぶりでしてね。いろいろお話を聞かせて
くださいよ」
言いながら私はウエイターに注文した。3人分の飲み物と食事にチップを
つけて。おごりに喜んだ彼との会食は、大変楽しいものだった。
少々膨らんだ腹を抱えて、ミネアさんを自宅にお連れする。ネネは
相変わらず美しく(どうして結婚できたのか、自分でも不思議だ!)、
ポポロの元気の良さはミネアさんをいささか驚かせたらしい。
女性ふたりが初対面の挨拶等を交わしているのを見ながら、私は2階の
寝室へ進んだ。もうすぐ夜になるが、ブライさんが戻られるのはいつにな
るのだろう……。
さて、帳面に、聞いた話を書き付けておくとするか。
・エンドール城は昼間はずっと結婚式を行なっているので、王に会いたい
場合は夜間こっそりと訪れるしかないらしい。ブライさんはどうされたかな。
サントハイムの使者として訪ねるのだから、式を中断してもらえただろうか?
・エンドールとハバリアの定期船が復活しそうだということだ。キングレ
オの王様もまともに政治に復帰し始めたということか。
・各地で魔物が以前よりも強くなったらしい。魔王がより強い魔物を選んで
差し向けるようになったのだろうか。
・サントハイムの惨状はこの国にも聞こえているが、一方であの大陸のどこ
かに新しい町が建設中だともいう。ブライさんたちが喜びそうな話だな。
ここまで書いたとき、ノックが聞こえた。
ーーーさて、今回は偵察組の選択のみです(グループごとの時系列を揃える
ためです)。しかも、自由記述ですw。
内容は
「ソロは、イドッキーから何を聞き出そうとしたのか?」
です。いろいろあるかと思いますが、1点だけお書きください。
ソロが久々に黒勇者になるか? というご期待に添えたでしょうか?
黒幕を聞く。
(少なくとも、この村に差し向けたやつ)
珍しい物がある場所を知らないか?
次スレはどうするのか?
【このスレのルール】
SSの最後に選択肢がありますので、お好きなものを選択してください。
お好きな選択肢がなかった場合、作っていただいてもオッケーです(w
次回更新までにいちばん多かった選択が、次の展開となります。
選択肢以外の皆様の声もなるべく反映していきたいと思ってますので、
ご希望の展開などがありましたら、ぜひ教えてくださいませ。
その他にも、ゲームマスターへの意見はいつでも受付中ですが、参加者を
罵倒するようなレスはご遠慮くださいませ。
更新は基本的に1日1回を目指していますが、一日複数回更新されたり、
逆に都合により間が空くこともあります。できるだけ事前に ご連絡しますが、
お知らせできない場合もあるかと思います。
なにとぞご了承下さい。すみません。
【これまでのあらすじ】
突然の魔物の襲撃で、生まれ育った村を滅ぼされてしまった4勇者・ソロ。
自分の村を滅ぼした魔物・デスピサロを倒すため、旅へと出ます。
その途中、ボンモールでマーニャ、ミネアと知り合い、コナンベリーの大灯台
ではトルネコと、ミントスでブライ、アリーナ、クリフトと合流。キングレオ
でホイミンと知り合い、ライアンを助けて欲しいと頼まれた勇者は、魔物に
対するわだかまりを残しながらも、ホイミンの友だちだというスライムの
スラぼうを仲間にして、キングレオ城へと向かいました。
そして、何とかライアンと会うことのできた一行は、そのままキングレオを
倒すために玉座へ目指し、苦戦の末、見事キングレオを倒しました。
その後、故郷を思うあまり一人で先行しようとするアリーナを押しとどめて
コーミズに戻った一行は、ホイミンの悲しい過去と、彼とライアンをつなぐ絆の
深さを知るのでした。魔物に対するわだかまりを少し無くし、ひとつ精神的に
成長したソロを中心とする導かれし者達の次の目的地は、進化の秘宝で
力を得たバルザックの支配する、アリーナたちの故郷サントハイム。
途中、海辺の村で乾きの石を手に入れます。
たどりついたサントハイム城は魔物に占拠され、城下町サランは、魔物によって
ズタズタにされていました。
アリーナたちの怒りは最高潮に達し、苦闘の果てに、キングレオを超える進化を
果たしたバルザックを倒します。
ところがここで謎の男、ピサロナイトが登場。
マーニャ、ミネア姉妹の父の遺産、せいじゃくの玉を使われて苦戦する事に。
しかし、この戦いは中途半端な形で終わったのでした……。
さて、これからのソロたちの旅は、どうなるのでしょうか?
【勇者たちの現状】
▼サランにてサントハイム国王の看板を確認。次の目的地をスタンシアラとするも、
そこへ向かう前に、それぞれの思惑を胸に別行動になりました。
3日間の別行動の目的は……
<ドレス班>マーニャ視点一人称、同行者はアリーナ・パトリシア
アリーナの装飾品等をサントハイム城からいただいて、モンバーバラで販売予定
<偵察班>ライアン視点一人称、同行者は、ソロ・クリフト
テンペ、フレノールの様子を偵察中。
<情報収集班>トルネコ視点一人称、同行者はブライ・ミネア
ブライはサントハイムへの援助をエンドール王に申し入れに、ミネアは誰かに
呼ばれているという予感を胸に、トルネコは商人仲間の噂を集めに。
一番バラバラなグループです。
▽ 別行動している間、選択もイレギュラーな形になっています。
選択ごとに条件を書いておきますので、よろしくお願いいたします。
▼装備
(SS内に登場した装備のみ記載。他の装備は、各章終了時にもっともいい武具を
入手していると考えてください。数値はおおよそのものです。SS内に数値計算は
出てきません。HP/MPともに全員満タンです)
勇者:武器はバトルアックス、防具は初期装備 左腕に青銅の盾を装備。
ミネア:武器はホーリーランスを装備、タロットも所持。鎖鎌を所持。
ブライ:安らぎのローブ装備
クリフト:マグマの杖を装備。
ライアン:破邪の剣を装備。
マーニャ:防具は身かわしの服。「踊り子の服」の上に着込んでいる。
▼重要アイテム
ホフマンがもらってきてくれた『たからの地図』
ホイミンからもらった『魔法の鍵』
海辺の村で手に入れた『渇きの石』
サントハイムで手に入れた『あやかしの笛』と『マグマの杖』(クリフト装備中)
【今までのゲームマスターについて】
初代:ナナシクラゲ ◆Sj469/wPAw さん
腹グロ勇者が見たいという要求に見事に応えておられた
名マスター。2002年夏から中断をはさみ翌年春まで担当。
2代め:296 ◆kYB5EDmqco さん
戦闘シーンの表現の素晴らしいマスター。キングレオ戦、
バルザック戦担当後、4章を担当されました。
3代め:とびねずみ◆Y2NezmymcE
この紹介を書いている人間です。
4代め、5代めと、マスターを引き継ぐ方が現れてくださる
ことをきぼんしつつ、スタンシアラ編をがんがります。
>895にイピョーウ
テンプレ乙です。
>903ですが、キングレオ戦はナナシクラゲさんが書いてたと思う。
【今までのゲームマスターについて】
初代:ナナシクラゲ ◆Sj469/wPAw さん
腹グロ勇者が見たいという要求に見事に応えておられた
名マスター。2002年夏から中断をはさみ翌年春まで担当。
8人の導かれし者たちが揃うまでの長い旅を描かれました。
2代め:296 ◆kYB5EDmqco さん
戦闘シーンの表現の素晴らしいマスター。バルザック戦担当後、
4章を担当されました。4章完結で交代。
3代め:とびねずみ◆Y2NezmymcE
この紹介を書いている人間です。
4代め、5代めと、マスターを引き継ぐ方が現れてくださる
ことをきぼんしつつ(先代や初代にも期待)、スタンシアラ編を
がんがります。
>>904 ご指摘ありがとうございます。訂正しました。
あと100を切ったので、なんとか最後までこのスレを使えそう
でしょうか? ただいま468kb。リミットは512kbなわけですが。
私が1レスを短く使えばいける……かな??
スレたての際のテンプレは >898-902と>905です。
今日は夜まで続きをupできなさそうなので、引き続き
>>894の
選択にお願いします。
現在のところ、895さんの 黒幕を聞く が2票と 896さんの
珍しい物がある場所を聞く 1票 となっています。
黒幕に一票!
どうせなら粘っこ〜く?聞いていただきたい。
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
黒幕を聞くが3票ですかー。黒勇者が粘っこくイドッキーを
いぢめるわけですね! さらにお宝の場所まで聞けたら完璧で
すが、いぢめるだけでいっぱいいっぱいですので、896さん
ごめんなさい。
では書いて参りますので、朝までお待ち下さい……w。
今夜中にはうpできるのではないかと思います。
おっと。
全部一気にあげると、連続投稿にひっかかるので、すでに出来ている
<ドレス組>は、先にあげておきます。
<ドレス組>
クロゼットの中の確認に夢中になっているうちに、外はすっかり
暗くなっていた。部屋の中の暗さに驚いて燭台を探す。アリーナは
この暗さが気にならないのかしら?
私は燭台のほこりをはらってから、小さなメラの炎を作って、
ろうそくに点火した。
「そういえばブライは?」
「あら、やっぱり気付いてなかったのね。さっきエンドールに戻って行っ
たわよ。サントハイムからのお祝いの親書と、私からのプレゼントを
持って」
ヤレヤレ。私には挨拶無しに去ったわけですか、あのおじいさんは。ま、
夢中になって気付かなかった自分がいけないんだけども。
「となりの部屋で親書を書いてたのね」
「そうなの。サントハイムの紋章入りの便せんにサントハイムの王印を
押さないと正式な書類にならないからって戻って来たみたい。王印は
お父さまの金庫に入っているんですもの」
「ふ〜ん……あれ? その金庫って、開かないって言っていた金庫じゃ?」
「あ…あれ? 本当ね、そうよ! 嫌だ、ブライったらあんな嘘ついて!」
この国の復興の為に金庫をあけたくなかったということ?
「……なんだか、気が抜けちゃったわね……」
「本当ねー。お金があればそれを持ち出す方が楽なのにねえ」
顔を見合わせて、苦笑いを浮かべるしかなかった。でもまあ、国の復興に
現金が必要になるってことを見越しての嘘だろうから見逃してあげますか。
それはそれで、見事な愛国心、だし……。
他の人に黙っておくって事で弱味をひとつ握った、ともいえたりして。
それは意地悪かな?
「なんだか一気に疲れが出たわ。今日は早めに寝ちゃう?」
「そうしましょうか」
私はリボンを積み上げたベッドを見た。立派なベッドだけど、ふたりで
ここに眠る事にする?
連投規制もでるし、スレを早めに消費した方がいいかなとも思ったりで、
ちょっとずつあげます。偵察組です。
<偵察組> イドッキーの黒幕を聞く。
ソロ殿の口元がニヤリと歪む。
「お前はこの村に来る魔物を追い払えるくらいだから、結構強いんだろ?」
「そ、そりゃまあ、雑魚とは違うっす」
「じゃ、一体誰に頼まれてここに来た?」
「誰にも頼まれてないっす!」
「さっきライアンになんて言ったか覚えてないのか?『この村を襲うように言わ
れて来たが、水がおいしいので辞めた』……な? 誰かに頼まれたわけだよなあ?」
同じ事を言うにも、もうちょっと言い方があると思うんだが。このお方は底意地の
悪い勇者、らしい。イヤハヤ、とんでもないお方、かもしれぬ。
イドッキーは怯えて私を見上げて来たが。しかし、私が助け舟を出すわけにも
行くまい。答えるように目顔で促すと、嫌そうに話し始めた。
「……頼まれたわけじゃないっす。命令っす」
「命令と頼んだのとは違うってのはへ理屈だと思うけど? まあ、いいや。で、
誰のどんな命令だ?」
「この村を魔物の拠点にしろって言われたっす」
「それは命令の内容だな?」
「……そっす」
「で。誰に言われたんだよ?」
イドッキーは、見る間に震えだした。もとから珍妙な顔が更に歪んでゆく。
「そ、それは………」
「それは?」
「デ…… デス」
「で、です ってなんだー」
「それは……それはもしやデスピサロでは?」
クリフト殿が慌てて言った言葉に、イドッキーは頷いた。
<情報収集組>
ノックの主はミネアさんだった。
「そろそろ宿に引き上げますね。私を呼ぶ誰かを捜すには、私ひとりの
方が良さそうですし」
「そうですか。泊まっていかれるかと思っていたのですが」
「久しぶりの家族水入らずをお邪魔したくありませんもの。それにさっき
ごちそうしていただいたから、お腹も空きそうにないんです」
ミネアさんはにっこりと笑って静かに行ってしまった。
さっき飲んでいる間にしばらく席を外されていたのは、宿に予約を入れて
おられたのだろう。用意周到な娘さんだからなあ。
「あなた、お夕食は?」
ネネの問いかけに「軽く食べるよ」と答えて1階に降りると、ちょうど
王への謁見を済ませたブライ殿が来られたところだった。ネネを紹介し、
一緒に夕食を取る。気難しげな老魔術師に少々怯えていたポポロも、お腹が
一杯になってくると笑顔を見せるようになってきた。そうそう、お前には
笑顔で居てもらわないとね。
話題にしていたのは、酒場で仕入れてきた町の噂だ。サントハイムの
新しい町についての話が一番気になるらしい。
「新しい町を作ると言っても、そのような事に適した場所は……。もしや、
商人のバザーがあった場所の事ですかな」
「私も聞いた事があります。サントハイムには、商人が集うバザーが定期的に
できるのだと。そこに町ができたのでしょうか」
「そうかもしれませんな」
一度その町も見てみたいものだと思った。
お待たせしました、選択です。もたもたしていてなかなか3日が過ぎません…。
<ドレス組> 1.アリーナのベッドで寝る 2.他のベッドで寝る
<偵察組> 3.デスピサロについて聞く 4. 他の町について聞く
<情報収集組> 2日めの朝先に出会うのは 5.ミネア 6.ブライ
上より1,3,5でお願いします。
マーニャには…セクシーにねぼけてもらいたい…かな。(笑)
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
916さんの選択により、以下のように決定いたしました。
<ドレス組> 1.アリーナのベッドで寝る
<偵察組> 3.デスピサロについて聞く
<情報収集組> 2日めの朝先に出会うのは 5.ミネア
<ドレス組>アリーナのベッドで寝る
「じゃあ、まずは寝床を作らないとね。このリボンを一旦片付けましょ」
「………そうね、そうしましょう」
?。何故かアリーナは、私にすまなさそうな顔をした。何だろ?
それにしても選別しながら綺麗に移動するって事をしておけば、こんなに
リボンが絡まらなかったはずなのに〜! もおおおお!!
私は自分の手際の悪さを呪いながら、リボンを机の上に移動して、
寝る場所を作った。さっすがお姫さまの寝台、2人でも十分眠れるわ。
ばふっとベッドに飛び乗ると、埃が舞い上がった。この城の無人状態の
長さに胸が詰まった(決して、埃を吸い込んだせいじゃないと思うわ!)。
「ああ、もうちょっとおしとやかにやるべきだったわね」
「そうね……」
何故だかしおらしくなってしまったアリーナが気になったけれど、
私は、枕に頭をつけたかどうかという瞬間に、意識を失っていた……。
<偵察組>デスピサロについて聞く
「じゃ、そのデスピサロについていろいろ話してもらおうか」
ソロ殿の言葉にイドッキーは歯の根が合わない勢いで震え始め、そして、
「ぐばっぎゅ」
「!?!?!」
叫び声を残して、消えた。跡形もなく。
「ど、どういうことなのでしょう、これは」
クリフト殿の震え声が尋ねてくるが、私には皆目見当もつかない。
「ちっ、魔王の情報を俺たちにもらさないように呪詛をかけられてたんだろうよ」
ソロ殿の、暗く、低い声がした。
「とっととこの村を出ようぜ。嫌な感じだ」
私たちはテンペの村を抜けてしばし歩き、いつものように野営した。
<情報収集組>
ブライさんはネネの手料理が気に入ってくださったらしい。食事を終えた後で
大変美味しかったという言ってくださったので、ネネの頬が染まっている。
良かった。
「ミネア殿は宿でしたな」
ブライさんはそう言って、自分も宿に行くと去ってしまった。こんなに人の
多い時期に空室があるかどうか怪しいと言ったのだが、ミネアさんと同じく、
家族だんらんの時間をとってくれと言われるのだ。
そうか、ミネアさんもブライさんも、自分の大切な人、家族と過ごせる時間
を無くしているから、そういうところにとても敏感なのだな……。
私は、久しぶりに親子3人で川の字になって眠った。
さて、今回は選択がありません。というか、本来は今回の選択になるはずの
「朝出会ったのは、ミネア?ブライ?」という選択肢を、前回の物に入れて
しまっておりましたので…。失敗失敗。
失敗といえば、前回、トルネコ一人称なのに「ブライ殿」という記述になって
おりまして、それも失敗でした。「ブライさん」が正しいですね。
イドッキーに他の町の事を聞いていれば、彼がこの先の魔物情報源になる
予定でございました。さよならイドッキー。君の珍妙な顔は忘れないよw
ゲーム中、ここで出てくるコイツにびっくりしたのは私だけでは無いと思う
のですが、いかがですか? なんでいるんだ、しかも、なんで村の人は普通に
井戸を使ってるんだよ! という疑問をずっと持っていたので、ここでそれを
解消させてみましたです。
あ、違うや。
選択は、2日めの朝先に出会うのはどちら?
<情報収集組> 1.ミネア 2.ブライ
ですって事になりますね。
一応、今のところ、ミネアにいっぴょはいってます
2
2
朝っぱらにじいさんに出会う。う〜ん、いい朝じゃないか。
924 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/08/07 22:42 ID:ISi4OYeT
1で。寝起きを見てみたいキャラ。
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番2票、2番2票で、先着順に 1番のミネアに先に出逢う
ということになりました。
寝起きを楽しみにされている方がおられますが、今回は寝起き
シーンがありません…。ゴメンナサイ。
それでは続きに参りましょう。3グループ共にここからです。
そして 夜が 明けた!
<ドレス組>
目がさめると。アリーナが私に謝って来た。ゆうべ、何か変だったのは
隣の部屋(王様の部屋ね)のベッドの方が広かったので本当はそこで寝よ
うと言うべきだったのに、どうしても、王様以外の人に眠らないで欲しか
ったのですって。そうね、お父さんのベッドは、お父さんが戻って来て、
使って欲しいわよね。
「私には、十分贅沢なベッドだったわよ? 気にしない気にしない」
やっと戻ったアリーナの笑顔に満足して、私は起き上がった。これだけ
しっかりと睡眠を取ったのは久しぶりかも。
さあ、今日は衣装屋に行って、しっかり値段交渉するわよ!
私はありったけのリボンと、売れそうなドレスを数点馬車に積み込んで
ルーラを唱えた。
<偵察組>
目をさますと、クリフト殿が野営の片づけを始めていた。ソロ殿はまだ
眠っておられる。穏やかに笑みを浮かべているように見えるのだが…。
「どんな夢を見ておられるのでしょうね」
「さあ……。でも、せめて夢の中では安らかにあって欲しいと思います…」
クリフト殿は穏やかな顔で言われるが、夢の中にしか安らかな時間がない
のは、クリフト殿も同じなのではないだろうか? 神官という職業からか、
彼が自分の苦しみを垣間見せた事など無いように思う。だが、荒れた町、
いつの間にか平和な町に入り込んでいる魔物。
これらに対して、平気でいられるわけなどないのだ……。
<情報収集組>
顔を洗ってネネの作った朝食を取り、宿へ向かおうと家を出たところで。
目の前に居たのは、ミネアさんと、なんと、懐かしのスコット君だった。
「おや、ミネアさん、お早いですね。それにスコット君もお久しぶり」
「誰かと思ったら、トルネコの旦那ですか! いっやぁ、ご立派になられ
ましたよね!」
傭兵のスコット君は、私がここに店を構えて独立する為に働いていた頃、
私の護衛を引き受けてくれた人だ。気のせいか、当時よりも穏やかな顔に
なったなあ。
「おふたりはお知り合いで?」
「ミネアさんに占っていただいたんですよ。それでわかったんです。人には
それぞれの運命があって、それぞれやるべき事があるって」
「なるほど……」
それにしても朝から占いをしておられたとは、ミネアさんも商売熱心な
方ですね。
「スコットさんが、サントハイムの新しい町を御存知なのだそうです。
そこへ行ってみるのはどうかと思いまして」
「それもいいかもしれませんね。エンドールでの仕事は終わったようなもの
ですし」
「その町は、砂漠のバザーがあった場所なのではないかね?」
ふいにブライさんの声がして驚いた。
「そこであれば、ルーラですぐに行けるはずじゃ」
それでは選択です。
<ドレス組> 1.リボンから売る 2. ドレスから売る
<偵察組> 3. ソロを叩き起こす 4.自然に起きる
<情報収集組> 5.スコットを連れていく 6.スコットは連れていかない
上から1.3.5で。
ソロの反応に期待。
2,4,5
2,3,5かな?
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番1票、2番2票、3番2票、4番1票、5番3票で、
以下のように決定いたしました。スコット君人気ですね。
<ドレス組> 2. ドレスから売る (リボンも一緒に売ります)
<偵察組> 3. ソロを叩き起こす
<情報収集組> 5.スコットを連れていく
<ドレス組>
久しぶりに戻ったモンバーバラは、静かな朝を迎えていた。朝のモンバー
バラなんて、住んでいた頃にも知らない町の姿だわ。
私は馬車を店の前まで乗り付けた。本当は町の入り口につなぐんだけど、
荷物が多いから許してもらいましょ。
「おや、マーニャちゃん! マーニャちゃんじゃないか。久しぶりだね」
店の親爺さんは大げさに私を迎えてくれた。
「元気にしてたかい? ミネアちゃんはどうした? 元気なのかい?」
「私はもちろん元気だし、ミネアだって元気よ。今日はちょっと用事で一緒
じゃないんだけど。ねえ、親爺さん、それより商売商売。なるべく高く
買取って? ね、お願い」
バラバラと店の机の上にドレスやリボンを並べると、親爺さんはちょっと
困った顔をした。
「マーニャちゃんは、まだ劇場に行ってないんだね?」
「うん、そうだけど……。どうかしたの?」
「今のモンバーバラはね、昔の、歌や踊りの町じゃないんだよ。だから…
踊り子用品を扱ううちは商売上がったりなんだ」
歌や踊りの町じゃないって、どんな冗談?
「歌と踊りのモンバーバラじゃないって、それってどういう事?」
「今はね、笑いの町になっているんだ。そりゃ、つなぎで踊りも見せてるけど
以前のようにはねえ……」
昔から親爺さんは冗談ばかり言っている人だった、けれど。このため息は
嘘じゃ無いだろう。
「それでも、マーニャちゃんの頼みじゃ断れないよ。できるだけ高く買い取ら
せてもらうから、ちょっと査定の時間をくれないか? ずいぶん沢山ある
みたいだからね」
「そうね……。じゃあ、劇場の様子とか見て来てもいいかしら。馬車の中にも
まだあるから、それも見ておいてくれる?」
「あいよ」
親爺さんの声を背中に店を出た。劇場に行ってみなくっちゃ。笑いの町って
何のことよ。どんな芸人を呼んで来たんだろう、団長ってば。
<偵察組>
楽しそうな夢の中からソロ殿を引き戻すのはいささか申し訳ないと思うが、
そろそろ出なくてはなるまい。
「ソロさん、起きてください」
クリフトさんが優しく言って、ソロ殿の身体を揺すっているのだが、ちっと
も起き上がる気配がない。さてどうすればいいかな。いつもはマーニャ殿が
鼻をくすぐったりして起こしておられるのだが、私がそのような事をしても
起きてくださるだろうか?
何しろ、ソロ殿は寝起き良い方では無いのだ。
「ソロさんソロさん………ソロさんっっっ!!!!」
!!!。
私は見た。あの温厚なクリフト殿が、ソロ殿の腹部に正拳を突き入れた
のを。
「げっほぐっげひょっほ」
ソロ殿は激しく咳き込みながら起き上がった。ああっ、機嫌悪そうだ。
「なんだ? 何があった?」
機嫌の悪い声に、背筋が冷たくなる。何があったと言おうか…。
「起きていただかないと困ります。町にお昼までに着いて、名物で昼食に
しようと言われたのはソロさんですよ」
「あ? あ〜、そうだった。クリフトごめん。ライアンも悪かったな」
この聞き分けの良さは一体……。
呆然とする私を置いて、ソロ殿は起き上がるなり歩き始めた。
「んじゃ行くぞ。クリフト、方角はこっちだったよな?」
「逆ですよ、ソロさん。テンペに戻ってしまいます。寝ぼけてるんですか?」
「あー、そかそかー」
寝ぼけた顔で突かれた部分をさすりながら歩いてゆく姿は、正直、あまり
見たい姿ではなかったが。勇者といっても聖人ではないのだという事かと
知らずため息が出た。ああいう勇者殿は嫌いではないが、イメージという
ものが……。
「ライアンさん、置いていかれますよ? ソロさん、待ってください」
駆け出したクリフト殿の後を、ゆっくりと追いかけた。
<情報収集組>
「そっそれでは、是非私も連れていってください!」
「スコット君?」
「ミネアさんにまたお会いして占っていただきたいと思っていたのは、その
町に行くべきかどうかで悩んでいたからです。さっき『チャンスを逃すな』
という占い結果が出て、チャンスって一体何の事かと思っていたんですが、
きっと、皆さんとご一緒するチャンスに違いありません!」
「ブライさん、ひとり増えてもよろしいですか?」
「ルーラの能力の事を言っているのであれば、問題はない。大丈夫じゃ」
「ありがとうございますっっ!」
感激でほとんど泣きそうになっているスコット君に良かったねと思いつつも
私は言うべき言葉がある事を知っていた。
「ですが、今回は、お金は払いませんよ?」
「あ、当たり前じゃないですか!」
スコット君の慌てぶりに、自然と笑いがこぼれた。
それでは選択です。
<ドレス組> どちらに行きますか?
1.団長の部屋 2.踊り子たちの控え室
<偵察組> 出くわした魔物は何でしょう?
3.あくまのす 4.しりょうつかい
<情報収集組>すぐに出立しますか?
5.すぐに出る 6.まだやることがある
1.4.5でおながいします
2、4、6がいいな
1.4.6でよろしくぅ!
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
1番2票、2番1票、3番0票、4番3票、5番1票、6番2票で、
以下のように決定いたしました。しりょうつかい人気ですね。
<ドレス組> 1.団長の部屋を訪ねる
<偵察組> 4.出くわしたのは しりょうつかい
<情報収集組> 6.まだやることがある
<ドレス組>
劇場の扉を開けると、ギリとモギが居た。2人とも相変わらず
楽しそうに掃除をしている。
「お客さん、劇場は夜から……って、マーニャ? マーニャだね!」
「お父さんの仇はとれたのかい?」
一度に一緒に話しかけてくるところも変わらない。まるで双子のようね。
「話すと長くなるから後でね? ねえ、団長は?」
「いつも通り、団長の部屋にいるよ」
お礼に投げキッスをして、階段を下りた。
そういえばアリーナはモンバーバラへ来てから、一度も言葉を発して
いない。どうしたのかと思ったら
「マーニャを迎えてくれる人たちは、皆元気みたいで良かったわね」
なんて事を言ってきた。そうか、サントハイムの惨状と比べちゃった
のね。私はどうしていいのかわからなくて、ただ彼女に笑いかけて
「団長は話が長いから、覚悟してね?」
とだけ、言った。
通いなれた通路を抜けると、団長室が見えて来た。中から笑い声がする?
<偵察組>
私が追い付くと、ソロ殿とクリフト殿は魔物と相対していた。追い
付いた瞬間にソロ殿の剣が日の光を反射して光り、一刀でその魔物は
切り落とされていた。
「ちょっと面倒な相手だったなー。ライアン遅いよ」
「面目ない。……しかし、コヤツは見た事もない魔物ですな」
青い帽子をかぶり、白いマントをまとった姿は、異教の神官を思わせる。
橙色の皮膚や人にはあり得ぬほどの大きな目を見れば、それが人に非ぬ者と
わかるのだが。
「ええ、一体どうしたというのでしょうか。以前とは魔物の種類が全く
違うようです」
クリフト殿の指摘に驚いた。
「全く違う?」
「はい。以前よりも強い魔物が居るようですね。実際に姿を見せたものは
少ないのですが、気配が違います。」
それはつまり、魔王(デスピサロ?)がなりふり構わず精鋭を送り込み、
勇者を抹殺しようとしている、ということだろうか? キングレオやバル
ザックの死によって、勇者が旅に出ている事を彼等は認識しているはず
だから。
あちらが本気を出して来たという訳か。こちらとしては、堂々と受けて
立つだけの事だが。
ふと見ると、マントの下から箱がチラリと覗いていた。この魔物は宝箱を
隠し持っていたらしい。
「何が入ってる? あー鉄の爪か。もらっとこう」
ソロ殿の即断で、私が鉄の爪を預かった。これを装備できるのはおそらく
アリーナ殿だけであろう。
「さあ、とっとと行こうぜ」
<情報収集組>
さて、では新しい町へ行ってみましょうか…と言おうとした時、
「あなた、もう行かれるのね?」
声に振り向くと、大きな荷物を持ったネネが走り出て来た所だった。
「お弁当をみなさんでどうぞ。それから、あの裏の武器屋さんが正式に商売を
始められたから、行かれる前に品物を見せていただいたら?」
「そうなのか。ありがとう。行ってみるよ」
受け取ったお弁当は、いつも以上に愛情が込められている気がした。久しぶ
りの温かさが、なんとも嬉しい。
「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい」
「行ってくる」
「では行って参ります」
ミネアさんの明るい声、軽く会釈するブライさんとスコット君。なんだかちぐ
はぐな私たちは、とりあえずエンドール秘密武器店へ行ってみる事になった。
ここは私が店を開く前からあるのだが、なかなか商品が揃わないとかで、
店を開けている時に来た試しがなかったのだ。扉を開けて階段を上ると、頑強
そうな造りのカウンターの前に数人のお客がいた。
それでは選択です。
<ドレス組> 今回は大変です。パノンのだじゃれを考えてくださいw。
なお、今回は、他の組の選択だけしてくださってもOKです。その場合は、
私が考えただじゃれを出す予定ですが、思い付かない可能性が高いので、
だじゃれのないパノンの話になると思ってください……。
<偵察組> フレノールまでの道中、どちらの話を聞いてみたいですか?
3.クリフトが思い出語りを始める 4. ソロが今朝の夢について話す
<情報収集組>誰に話しかけますか?
5.店の人 6.お客
951さん、早っ!!!
ありがとうございました。
ええと、今回の選択まではこのスレにして、
選択結果から新すれを使おうと思うのですが、
即落ちって、今も続いていますか?
即落ちしちゃうなら、新スレに書き込んだ方が
良い事になってしまうのだけど。
3、6で
ダジャレはオヤジギャグしか思いつかなかったので省略…
ご参加ありがとうございますヽ(´∀`)ノ
基本的なルールはナナシクラゲさんの
>>75をご覧ください。
3番1票、4番1票、6番2票で、先着順に
<偵察組> 4. ソロが今朝の夢について話す
<情報収集組>6.お客に話しかける
となりました〜!
今から書いて、新スレに貼りますので、以降のこのスレは
「パノンのだじゃれ募集スレ」にさせてください(w。
953さん、オヤジギャグ大歓迎でつよ!!!
955 :
953:03/08/10 00:45 ID:u2od7Zt0
では遠慮なく…
「このキムチおいしくて、キムチいい〜」
(;−w−)やべー
なんとか一旦パノンは退場です……。
>>953さん、あの世界にキムチはあるんでしょうかっ!?
ということが気になって、 考えていただいたのに使えませんでした。
ゴメンナサイ。パノン再登場に向けてまた考えていただけると嬉しいです。
ライアン死んだら…スレは知ってましたけれども。あそこで考えられて
いたのを勝手に使ってもいいのかなあと。どうなのかしらん。
958 :
山崎 渉:
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン