1 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:
2 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/01 14:53 ID:g6ItFR8W
地球全体よりも強くて深いもの・・・それは一人の人間の心!
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>1乙カレー
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 乙カレーと書いてお疲れと読む。なにか美味しそ(略
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
6 :
hage:02/11/01 22:53 ID:???
hage
7 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/02 00:44 ID:jajzmKDx
上げるぞラムザッ!
9 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/02 01:01 ID:y5GZsNNS
愛が欲しければ、誤解を恐れずにありのままの自分を太陽に晒すのだ!
11 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/02 19:41 ID:Gx5sb01A
アグたんハァハァ
あぐあぐあぐあぐぅ・・・
いまSS何パターンか書いてるんだけど、つくづく俺って才能ないのねと実感。
進むのはエロパートばっかだし、俺って奴ぁ・・・
FFTも同じ■のFMみたいに着せ替え(ジョブチェンジとは別枠で)
できれば楽しさ倍増だったろうな〜
って思いまちた。
自分はヘンなギャグSSの構想が出てきて四苦八苦しとります(w
凄くうまくいけばアグたんに萌えられる話になる可能性があるかも……てレベル。
出来不出来なんざ関係ない。がんがん行け。
今までで一番萌えたのは新人ギュスタブの実はありがとうと言いたかったってとこだ罠。
おい新作遅すぎるぞゴルァ!!
12時を過ぎたシンデレラアグたんハァハァ
とりあえず名無しで投稿して、批判、非難、中傷されたら他人のふり。
誉められた場合にコテハンを名乗る。
って感じでいいから投稿してみれ。
19 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/03 21:32 ID:9ZAddwGk
「きゃあ!い、嫌、怖い!!ラムザ、助けて!」
「・・・し、しっかりして下さいアグリアスさん!!」
それは、ゼイレキレの滝でマインドフレイアの群れに遭遇したことから起こった。
大部分はアグリアスの無双稲妻突きとベイオウーフのチキンで片をつけたが、
最後の一匹を残して油断したベイオウーフが、マインドブラストをもろにくらって
しまったのである。
「なんだ、貴様ら!レーゼを再び奪いに来たのか!!」
血走った目でそう叫ぶベイオウーフの繰り出したチキンを、たまたま「弓使い+
剣装備可能」で盾も装備していなかったアグリアスが受けてしまった。その結果・・・。
「いやぁ!こっちを見てるぅ〜!!」
弓使いのミニスカートを左手で恥ずかしそうに引き下げながら、形ばかりに
剣を構えて涙目で周囲に助けを求めるアグリアスが出来あがってしまったのだ。
混乱状態にあったベイオウーフがマインドフレイアにイノセンをかけてしまった為、
ムスタディオのグレイシャルガンも魔道士系のパーティの攻撃も通用しない。
頼みの綱はアグリアスの聖剣技だけなのだが・・・。
21 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/03 21:43 ID:9ZAddwGk
ラムザは必死でアグリアスを「はげまし」にかかった。
「アグリアスさん、勇気を出して!僕達はもう、貴方しか頼れる人がいないんです!」
(でも、ああやって恥ずかしそうにされてみると弓使いの格好ってかなり・・・しかも
アグリアスさんの場合胸の分スカートの丈が更に上がって・・・い、いかん!こんな
こと考えてる場合じゃない・・・)
「わ、分かったラムザ・・・」
【貴方しか頼れる人がいない】という言葉に、まだ涙目ながらもアグリアスは剣を
構えた。ようやく彼女らしい気迫がこもる。
「む、無双稲妻突き!!」
『ギャビ〜〜!!!』
威力はさすがに半減しているものの、雷撃系を嫌うマインドフレイアの表面の粘膜
が、聖なる雷に焼かれて周囲に嫌な匂いが立ち込める。
『ブ・・・ブブ・・・ッ』
のたうちうまわるマインドフレイアを見つめるアグリアスが急に剣を取り落とした。
「ア、アグリアスさん!?」
周囲が止める暇も無く、そのままアグリアスは丸腰でマインドフレイアの元に駆け寄る。
そしてなんと、手負いのマインドフレイアを抱きしめたのだ。
マインドフレイア自身状況が読みこめていないようで、攻撃も忘れて触手をジタバタ
させるが、アグリアスは構わず涙声で話しかけた。
「ごめん・・・ごめん・・・ね。許してなんていえないよね?ひどすぎるよね・・・!?」
(・・・ナ・・・ナ○シカ!?)
「あいつの衣装が青いのも暗示的だな。」ボソリとクラウドが呟いた。
「ち・・・違〜う!あんなのはアグリアスさんじゃない!アグリアスさんはもっと、
もっと・・・!!」半分自分が混乱状態で叫ぶラムザ。そんな一行の前で奇跡は
起こった。
その両目から涙?を溢れさせたマインドフレイアが、自分も触手でアグリアスを
抱きしめた。そして、そのままパーティへと加わる意向を示したのだ。
それから戦闘が起こる毎に必死でアグリアスを励まし続けるラムザの労によって、
アグリアスは程なく元のアグリアスに復帰した。しかし、ティアマットの大群や赤チョ
コボの大群に遭遇するたびに、『偶然』を装ってアグリアスに誤爆するベイオウーフ
のチキンによって、戦闘がしごく有利に進んでいったのは言うまでもない。
すいません、今思いついてそのまま書いたのでかなり駄作臭。
その者蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つべし・・・
ムスタディオ「アグリアスはパーティーを守ったんだ」
金色の野=チョコボの背中
>>21-22を読んで思い出したが、混乱アグってかなりタチ悪いよな。
味方が固まってる所に無双稲妻突き。で、魔道士沈黙。ウザー
一番嫌なのはチャームされた時だけど。盾マント装備させてるとスカスカ攻撃かわしまくるのでチャーム解けないし。
野盗にハートを盗まれてしまったアグたん。
その様を見て以来、部屋の隅に体育座りでしょんぼりしているラムザ。
と、
ハートを盗まれたショック+上のラムザの様子を見て、別の部屋の隅で一層しょんぼりのアグたん。
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 仕方無かったのだ。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ あの時の盗賊がラムザに似…。
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、)) はっ。何を考えているのだ私は。
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
普段は無血戦争を心がけるが、その盗賊だけはきっちりクリスタルにするラムザ
31 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/04 00:38 ID:cmMe/baD
ここって短文ギャグSSをボロクソに叩くから嫌いです
>>31 前は叩きでも昇竜拳だったり北斗骨砕打?だったり洒落が効いてたんだけどな。
今は妙に真面目に分析批判されてしまうので書いたこっちもビビルYO
叩くのでも面白く叩いて欲しいというもの。それでこそネタスレよ。・・・ここってネタスレだよね?(不安)
マインドフレイアとアグリアス・・・
アグリアスとオチュー・・・
触手ネタを思いついてしまう。鬱氏
>32
ネタスレっちゅうか萌えスレ
>>32 前スレ・前々スレと本格長編(風)SSが隆盛したから、その影響が残ってるん
だろう。じき元に戻ると信じている。
それはそれとして
>>28-30にものすごく萌え。
そんな二人を見て「どーしたもんでしょう」「何とかしないとねえ」と鳩首鼎談する
レーゼ、ラヴィアン、アリシア。
この三人、ラムとアグをくっつけようと何かといらん世話を焼いてる気がするのは
俺だけ?
>>31 笑えないギャグは叩かれても仕方ないよ。
自分の脳内だけで良作な短編を書き込まれても困るさね。
>>34 アリたんとラヴィたんはアグリアスの部下だったので気になって当然。
レーゼたんは"面倒見の良いおねいさん"な感じが(何故か)するので二人にヤキモキしてる感じ。
ちなみに他のメンバーだと
マラーク、クラウド<興味無し
ラファ<ラムザが心配、興味はあるが手出し&口出しできないでいる
ムスタディオ、ラッド<単純にアグたんが心配
ベイオウーフ、メリアドール<干渉せずに傍観、二人の話を酒の肴にしてる
オルランドゥ<あまり関わらない
ビブロス<(……?)
労働八号<リカイ フノウデス!
な感じっぽい。
叩きに関しては、叩きが批評だと信じてる真性バカも最近はいるようだけど、
それとは別にずーっと昔から貼りついている粘着くんもいる。
とにかく何でもかんでもつまんないとしか言えないヤシ。
あまり気にしないのが吉。
もしガフガリオンが仲間になっていたら、いらぬテクニックをラムザに教え込んで
アグリアスはラムザの絶技にメロメロになってしまったであろうと妄想してみる。
>>38 とゆーか、現実問題ラムザはガフガリフォンに色々テクニックを
教わってるんじゃないかなあ。
時代から考えると女買うのは普通だろうし、その女からテクを
伝授されている可能性も高いと思う。
ちなみに、漏れはアグもそれなりに経験してると思ってるが、皆はどうか。
40 :
38:02/11/04 06:24 ID:???
>>39 そんなアグたんヤダ
アグたんはそっち方面はexp0です。もしくはラヴィアン、アリシアやオヴェリアを交えて
ちょこっとそういうお話をした事があるくらい。
しかし傭兵時代のラムザが女を買っていなかったかというと・・・確かに買ってそうだな。
荒れてそうだし>傭兵ラムザ
アグリアスに手を出したいが出せずにもんもんとして街に着くたびに風俗街に足を運ぶラムザ・・・
女郎を抱いている時でも脳内でアグリアスに変換・・・とか妄想してみた。切なくなった。
>>36 ムスタディオって、むしろラムザよりだと思うが
ラムザを通して他のメンバーを見てる感じがする。ラムザの〜って感じで
>>41 どうなんだろう。アグたんに親近感を抱いてても不思議はないと思うが。
アグたんは気にいらなかったかもしれないがムスタディオの「本当かい?ありがとうお姫さま!」が
何気にポイント高し。きっとムスタディオは誰とでも友達になれる奴だろう。
>40
>アグたんはそっち方面はexp0です。もしくはラヴィアン、アリシアやオヴェリアを交えて
ちょこっとそういうお話をした事があるくらい。
オヴェ「ねえアグリアス、どうして子供はこの世に生を受けてくるのかしら?」
アグ「はっ・・・私が押さない頃母親から聞いた話ですと、満月の晩に妖精が
キスしたキャベツに赤子の精が宿るとのことです。」
オヴェ「それ本当!?私が聞いた話では、善良な夫婦のところだけにコウノトリ
が赤ちゃんを運んできてくれる、ていう話だったわ。あれはばあやから
聞いたのかしら・・・。」
アグ「オヴェリア様がそうおっしゃるならそうかも知れませぬ。それも素敵な
お話ですね。」
オヴェ「でも、アグリアスの話もとても素敵よ?私も結婚したらキャベツをたくさん
食べなくてはね。」
アグ「はっ・・・その時はアグリアス、この身を賭して王国一のキャベツを集めて
参ります!!」
アリシア&ラヴィアン「ね、ねえ、隊長はオヴェリア様に合わせて差し上げてるの
かしら?それとも本当に信じてらっしゃるのかしら?」
二人の新米騎士の心配を余所に、今日もオーボンヌの午後はゆったりと
過ぎていくのでした。
>>43 天然アグオヴェ(・∀・)イイ!! しかしキャベツ畑というのは自分も初耳なのだがw
しかしラヴィアン&アリシアも実戦経験には乏しいので、
二人のキャベツ娘たちをどう教育していいのか分からず顔を見合わせるのだった・・・
>>44 その昔キャベツ畑人形と呼ばれる世にも恐ろしい
人形が有った也。最近の若いもんは知らんの叶。
キャベツ畑を知らんってのは若いもんがどうとかじゃないだろ…。
↑ブラクラ踏むべからず
999個くらいメール窓が開きそうなソースやね。
有害。
嵐の予感がする…
〠<お前らまとめて逝ってよし
それはそうとしてアグリアスはコウノトリが運んできたわけだが・・・
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ まことですか母上ッ!?
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
にゃもたん萌え
キャベツとあかちゃんの関係はアメリカあたりでの伝説じゃなかったかな〜。
詳しくしらないけど。
キャベツ人形が流行しているというアメリカの状況を伝えたニュースを見て
アメリカ人の美的感覚がわからなかったヤシの数(1)
あの人形は怖かったよ。日本に入って来たけどやっぱり前々売れてなかったみたいね。
55 :
削除忍:02/11/05 12:59 ID:???
アグリアスはきっと女の胎から生まれてはいないに違いない。
↑死ね
↑死ね
エルムドアに吸血されまくって吸血鬼になってしまったアグたん萌え。
普段は変わりないけど、時々衝動に負けてラムザの血をちうちう吸うの。
深夜にコソーリな。
ラムザ「僕の血でよかったらいつでもどうぞ」
ごくっとするアグたんハァハァ
62 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/06 08:38 ID:puwRYjxP
ageます。
北斗骨砕打
>>59 つまり超怪力になるわけですか。人間を素手で真っ二つに引き裂いたり。
あと手足を斬られても気にもとめなかったり。そのあと再生したり。
人類を超越(・∀・)カコイイ!
UREEEEEEEEEEEYYY
KUWAAAAAAAAAAAAAAA
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー
アグリアスの物理攻撃力は魔法攻撃力よりも弱い事をお忘れなく
>>59 「ラムザぁ・・・おまえの、お前のでなければだめなんだ・・はぁはぁ」
>>61 |
|
ノ ...-‐――-...!、
) / ヽ
) / ヽ っ!!
l /\ l
l/l/ \ \l\l\ ノ)
| l U | |6))
| l`ー-, ~ -‐ | |ヽ、) ははっ…。
ゴクリ | ! / _ l l ) ……いや そんなバカな。
l/./  ̄`Y´ ヾ./ ̄|
______|____|____|´ ̄ )ヽ
|::::::::::::::|::::::::::::::|-‐'i′l
|;;;;;;;;;;::::|;;;;;;;;;;::::| 7'′
(::::::::::(::::::::::::::::ノ`ー-'′\
 ̄  ̄ ̄ \
俺も喜んでアグリアス様に血をささげます
いいか。天才と呼ばれる連中は、
みんなどこかがオカシイんだよ。
逆に言えば、オカシイところが
あるボクは天才なんだ。
73 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/07 06:20 ID:iMJe0W4Z
アグリ上げ
つーかこの荒らしは一体何事よ?
プログラム組まれてるから、とめようないんだよな
直ってる・・・
さてこれで心おきなく、アグたんはラムザのものか
オヴェリア様のものかという論争を再開できるわけだが。
アグたんはオヴェリア様に開発され、現在ラムザがそのパイロットであるところのMSです。
アグリアス様はずっと独身、そういうものは内に秘めておく
萌え〜〜
>>81 ブラクラにつき注意。
上のブラクラより10倍くらいパワーアップしてそう。
83 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/09 01:08 ID:I86KpEQ6
アグリアスはオヴェリアに抱かれますた
84 :
山崎渉:02/11/09 02:07 ID:???
(^^)
85 :
山崎渉:02/11/09 02:34 ID:???
(^^)
86 :
山崎渉:02/11/09 02:37 ID:???
(^^)
87 :
邪魔崎渉:02/11/09 03:53 ID:???
<^^>
88 :
邪魔崎渉:02/11/09 03:56 ID:???
<^^>
89 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/09 18:47 ID:2K0hX8gm
hosyu
アグオヴェSSです。長いです。その後の世界を想像してみました。
―最後の戦いから5箇月後―
どのような力が働いたのかは解からないが彼の面々は世界各地へと飛ばされてしまったのだった。
聖騎士アグリアス・オークス。気が付いた時、彼女は畏国の東方、かつての五十年戦争の敵国鴎国の
辺境へと飛ばされていた。かつての仲間達の消息も分からないままアグリアスはオヴェリアに会う
ため王都ルザリアを目指す。仲間もない一人の旅は想像以上に厳しかった。旅の途中、アグリアスは
さまざまな噂を耳にする。
オヴェリアとディリータの結婚、畏国の平定、ベオルブ家断絶、オヴェリア乱心、ディリータ新国
王の誕生・・・隣国を旅するうちに聞こえてくる噂はどれも信じ難い話ばかりだった。
鴎国ではオヴェリアについて死亡説、処刑説、投獄、隠居など様々な説がまことしやかに噂されていた。
酒場での儲け話で当座の生活費を稼ぎつつ、アグリアスは三箇月掛けてようやく畏国入りした。
畏国に入ると隣国に居た時よりもオヴェリアについての情報は目に見えて減ってしまった。
おそらく国内では民に伝える情報を統制しているのだろう。人々の話ではオヴェリアは乱心し、ディ
リータを刺したため、城内に幽閉されているらしい。それ以外に聞ける話はなかった。
だが作られた情報であるならばそれは偽りの可能性が高い筈だ。
そう考えたアグリアスは酒場の情報屋から手掛かりとなる情報を買った。
裏の情報ではオヴェリアがランベリー領ウォージリスに側近とひっそり暮らしているとのことだった。
アグリアスは一路ウォージリスを目指した。
アグリアスはもともと王家であるアトカーシャ家の近衛騎士だ。
しかしラムザと行動を共にしていた頃から国元との連絡はしていなかった。
今更のこのこルザリアへ戻ったところで聖騎士の称号も剥奪され、厳しい処罰が待っているだろう。
もとより厳罰は覚悟の上だったが、それはオヴェリアが王都にいた場合の話で、そうではないと分か
った以上アトカーシャ家になど戻るつもりはなかった。
騎士の称号などもうどうでもいい、ただ私はオヴェリア様に会いたいだけ・・・
そしてラムザ達を探すのだ。ラムザもアルマ殿も他の皆も絶対に死んでなどいない。
だって私がこうして生きているのだから・・・
アグリアスは仕入れた情報を元にウォージリスにあるはずのオヴェリアの住まいにたどり着いた。
それまでに稼いだ金は全てこの情報料として消えた。それでも足りずこの一月ろくに食べもせず稼いだ
のだ。何としても報われる情報であって欲しい、アグリアスは切実に願った。
そこは街中のアパート。庶民の家としてはかなり上等だが王女の住む家とは思えないたたずまい。
階段を3階まで昇り、少し緊張してドアをノックした。軽やかな声が返ってきた。
「はーい、どなた?」
「あ・・アグリアスです!」
「えっ?!・・・」
ばたばたと室内を走る足音が聞こえ、勢い良くドアが開いた。懐かしい顔・・・少し痩せた気がする。
「アグリアス!本当にアグリアス・・・生きてたのね!」
「オヴェリア様こそ・・・お元気そうで・・・」
両手を頬に当てて嬉しそうに驚くオヴェリアを見ているうちに、言葉がつまり、涙が溢れてきた。
頬を伝う涙がぱたぱたと石の床に落ちた。
そんなアグリアスをオヴェリアもうっすら目に涙をにじませ優しく抱きしめた。
「さあ、とにかく中に入って・・・」
部屋に入ったアグリアスは中を見回した。部屋はいくつかに分かれているようだ。
上質な内装、一人二人で住むには十分な広さだ。
「オヴェリア様、お一人なのですか?」
居間に通されたアグリアスは所在なさげにうろうろし、台所に行ったオヴェリアに声をかけた。
オヴェリア自ら台所で湯を沸かし、お茶の支度をしているようで声だけが返ってきた。
「一人じゃないの。お城に居た乳母を一人連れてきたの。とってもいい人、今お買い物に行ってる
からじき戻ると思うわ」
「でしたらオヴェリア様、お茶なら私が・・・」
「いいから座ってて!!」
アグリアスは言われた通り椅子に腰掛けて待つがどうにも落ちつかない。
数分後、トレイにティーポットとカップを乗せてオヴェリアが戻ってきた。
テーブルにそれを置いてカップにお茶を注ぎアグリアスに勧める。
自分にも注いだ後オヴェリアはアグリアスをまじまじと見つめにっこり微笑んだ。
「嬉しいわ、訪ねて来てくれて・・・ほんとに夢みたい・・・・騎士団にもオークスの家にも何の音沙汰
もないし・・騎士団じゃあなたは離反したか死んだかって言われてたの・・・本当に死んじゃったかと思っ
てたのよ・・・」
その言葉を口にしたオヴェリアの目にはうっすら涙が光っていた。
「申し訳ありません。色々と事情がありまして・・・オヴェリア様こそ・・・」
アグリアスは手に持った紅茶に目を落とし、言葉を選んだ。
「・・・色々と噂を耳にしました」
オヴェリアは少し黙った後何かを吹っ切ったように話し出した。
「私ね、ディリータと取り引きしたの。私は王位を彼に譲ることにしたの・・・」
オヴェリアは続けた。
「そして私はこの歳で楽隠居。表向きは気がふれて幽閉ってことにして・・・彼を刺したのは本当よ・・・
だけど・・私、今でも彼を愛してるんだと思う・・・愛して、憎んで、それでもまた・・・でもね、もう
ゴタゴタはうんざり。疲れちゃった・・・あそこにいても私はただの人形。ただ利用されるだけの・・・」
アグリアスはただ黙ってオヴェリアの話を聞いていた。
「彼も私を刺し返したけど、それでも私のことを少しは想ってくれてるのかな。私の提案を聞いてくれたの。
ここは一部の家臣しか知らないし、気楽なものよ。でもあなた、よくここが分かったわね・・・」
「ええ、まあ、楽ではありませんでした・・・」
「こういうことって何処からか漏れるものなのね・・・でもそのお陰であなたに会えたのね」
オヴェリアは何か感慨深げに言った。
「あっそうそう、ここでは私オヴェリアじゃないの、私は未亡人マルガリータ。」
オヴェリアはお茶を一口飲んでくすっと笑った。世を忍ぶ仮初めの名、と言うわけだ。
窓からのやわらかな陽の光が二人を包み、ゆっくりと時間が流れていくようだ。
アグリアスは思う。何だかここにいると今までのことが全て夢だったかのような気がしてくる。
だがふと彼の優しい笑顔を思い出し、胸が締め付けられる。夢なんかじゃない・・・
「一人でいろいろあったようね」
何かに思いを馳せているアグリアスを見てオヴェリアは尋ねた。
アグリアスは何から話すべきか、頭の中で整理しようと俯く。
「ええ、まあ・・・色々ありすぎて・・・」
「今は何も話さなくていいわ。落ち着いたらゆっくりお話聞かせて頂だいな」
「はい」
アグリアスは顔を上げた。はいと答えたものの、ここで落ち着くわけにも行かない。だがこの先、何も手掛
かりが無い。しばらくはここでオヴェリア様のお世話になるしかないか・・・
凛々しい顔つきには安堵と疲れが入り混じって見える。
「それにしても汚いなりねぇ・・・それにその小さな鞄、着替えも入ってないようね」
「!・・・」
アグリアスは頬を染め、また俯いてしまった。
鴎国を旅している時も余裕がなくてろくに宿に泊まる事さえ出来なかったが、特にこのひと月はひどかった。
「あっ、ごめんなさい気を悪くしないで。一人で苦労してたようだし、仕方ないわ・・・」
オヴェリアはアグリアスが黙り込んでしまったのを申し訳なく思い、テーブル越しに手を握った。
「いえ、本当のことですから御気を遣わずとも」
とは言えアグリアスも妙齢の女性、ここまでなりふり構わずやってきたが、いざ心にゆとりが出来ると
そういうことが気になるのも当然だ。オヴェリアはふと思いついた。
「んー、そうね・・・私の服を着られそうね。背丈もそう変わらないし・・・」
「えっ?・・・ですがそれはちょっと・・・」
「だけど自分で服を買うにはお金も足りないのでしょう?」
確かに・・・今所持金はほとんど無い。アグリアスは答えに詰まった。
無言のアグリアスを察してかオヴェリアは席を立ち、服を取りに行こうとした。
「ちょちょちょっとお待ちを!オヴェリア様!」
アグリアスも立ち上がってオヴェリアを引き留めようとした。
「マルガリータ」
オヴェリアはきっ、と振り向き子供に諭すように言った。
「マルガリータ・・様・・・服は自分で何とかしますから・・・」
「何とかって?お金も無いのに?追いはぎでもするつもり?」
「あ・・・う・・・」
困惑するアグリアスをよそにオヴェリアは話を続けた。その瞳には何かいたずらっぽい笑いを含んで。
「じゃあこうしましょう。今からあなたは私の騎士。もちろん国元には黙っててあげる。
新しい服も仕立ててあげるわ。でも今日は私の服で我慢して頂だい。いいわね?」
「・・・い、いえあのしかしですねオヴェ、・・マルガリータ様・・・」
「ねえ、もしかしてお姫様みたいな格好させられるんじゃないかって心配してるの?ふふふ・・大丈夫、
そんな服なんてもうないのよ。今私が着てるようなのばかりだから」
オヴェリアは踊りに誘われた令嬢のようにスカートの脇をつまんで広げ、ぴょこんと礼をして見せた。
襟元と袖口にフリルをあしらった白のブラウスに膝丈の茶色のフレアスカート。リボンをあしらったサンダル。
オヴェリアが着れば普通に見えるそんな服でもアグリアスが着るには激しく抵抗がある。
「い、いえそれもちょっと・・・私には・・・」
オヴェリアは楽しくて仕方が無いというように絶えず微笑みながら話し掛ける。
「あら、アグリアス程の『騎士様』がスカートを履いたら剣を振れない、てことはないのではなくて?」
「う・・ぐ・・・」
オヴェリアは姿を思い浮かべた。お嬢様ファッションで聖剣技を繰り出すアグリアス・・・
(う〜ん・・いいかもね・・・)
アグリアスも自らの姿を思い浮かべる。お嬢様ファッションで聖剣技を繰り出す私・・・
(ううぅ・・そんなのイヤ過ぎる!・・・)
「さっさとその服を脱いで頂だい。全部ね」
「はぁ・・・へ?全部?!」
「そう、全部。下着だってくたびれているのでしょう?」
下から覗き込むように見上げるオヴェリア。
「あ・・・・」
「恥ずかしがることはないのよ」
オヴェリアは優しく言った。
「ですが・・・」
「もう、いつまでも聞き分けないならよろしい、わかりました。」
煮え切らない態度でもじもじしているアグリアスにオヴェリアは凛と響くような声でこう言った。
「聖騎士アグリアスが主、アトカーシャ家第一王女オヴェリア・アトカーシャが命じます。脱ぎなさい。」
アグリアスは跪いた。
「・・御意・・・(くっ、こんなときだけ・・・オヴェリア様ずるい!)」
オヴェリアはアグリアスが上着を脱ぎ捨てるのを見届けるとくすくす笑いながら部屋を出ていった。
「全部ですよ」
と念を押すように言い残して。
仕方なくアグリアスはブーツを脱いでズボンを脱ぎ、シャツを脱ぎ・・・手が止まる。
そして諦めのため息をひとつ、ビスチェの紐をほどいてを脱ぎ捨て最後にショーツを脱いだ。
脱いだ下着が何だかひどく汚らしく見えてきて暖炉に放りこんで燃やしてしまいたくなる。
夏の午後の明るい部屋の中で素っ裸になると、誰に見られている訳でもないのにひどく恥ずかしい。
「オヴェリアさまぁ・・・早く服を・・・せめて下着だけでも・・・」
アグリアスは恥ずかしさと心細さから蚊の鳴くような声で言ったが、オヴェリアの耳には届くはずもなかった。
遅い・・・一体何をしているのだオヴェリア様は・・・実際十分ほど過ぎていたがアグリアスにはもう
半刻ほど経ったかのように思えた。
部屋の外でばたんとドアの閉まる音がした。やっと来た!居間のドアが開いた。
「ああ重かった。いやいや、年寄りにはここの階段は堪えま・・・す?・・・」
買い物の荷物を持った初老の婦人がぽかんとした表情で立ち尽くしている。空気が固まる沈黙。
「・・・・あ・・・・こ、こんにちは・・・えへっ・・・」
胸と股間を手で隠し、愛想笑いと間の抜けた挨拶をする一糸纏わぬ姿のアグリアス。
「ひぃぃっ、く、曲者??」
「ちっ、ちが、ちが違う!違うのだ!私は・・・」
全裸のアグリアスは駆け寄ろうとした。
「ええい、寄るな!曲者め、成敗してくれるわ!・・・ぶつぶつぶつ・・・」
初老の婦人は後ずさりながら小声で魔法の詠唱を始めた。・・・多分ファイアだ。
「お、おい、ちょっと待て!・・・こんなところで魔法を・・・」
「あら?お帰りなさいアンナ。びっくりさせちゃったかしら?」
計ったようなタイミングでオヴェリアが開けっ放しのドアからひょっこり顔を出した。
アンナと呼ばれた老婦人は詠唱を止め、アグリアスを訝しそうに横目で見るとオヴェリアに問い掛けた。
「ああ奥様、いったい何者ですかこのとんでもなく場違いに破廉恥な娘は?」
酷い言われ様にアグリアスはむっとしたが、何しろこの格好では返す言葉も無い。
オヴェリアは嬉しそうににこにこ笑っている。
「彼女はアグリアス、『これでも』聖騎士なの。以前私の護衛をしてたひと。アグリアス、こちらはアンナ」
お互い礼を交わしたが、裸のアグリアスは手で大事なところを隠していて何とも締まりがない。
「今日からアグリアスは私のメイド」「え?」「あ、間違えちゃった、ナイトね。仲良くしてね」
アグリアスは妙に引っ掛かるものがあった。オヴェリア様はまた何か企んでいるのでは・・・
「アンナ、お夕食の支度お願いね。あとお風呂も。あっ、これもお願い」
「はい奥様」
アンナはアグリアスの着ていたものを抱えてそそくさと居間を出ていった。
「わざとですね・・・」
アグリアスはオヴェリアの方に向き直ると恨めしそうに言った。
「あら、何の事?」
オヴェリアは何食わぬ顔でしらばっくれている。
オヴェリアは何か品定めでもするかの様に裸のアグリアスの周りをぐるぐる廻る。
「アグリアスって意外と胸、大きいのね・・・いつもガチガチの服着てるから分からなかったわ」
「・・・ほとんど筋肉ですから・・・」
アグリアスはオヴェリアの視線に耐えられず、顔を赤らめ俯いて言った。
(下着まで脱ぐ必要がなかったんじゃ・・・・何だか弄ばれてるような気がする・・・)
「私の服じゃちょっと窮屈かも・・・」
オヴェリアはアグリアスの後ろに廻り、不意に両手で乳房を包み込んだ。
「ひやっ、な何を・・・オヴェリア様?」
「マルガリータよ。外でその名を口に出さない様にうちにいる時も使わないで。
ちょっと大きさ測らせて・・・やっぱり大きいわね・・・」
オヴェリアはやんわりとアグリアスの胸を触りながら少し羨ましそうに呟いた。
オヴェリアの胸が少しばかりさみしいことは、ゆったりめの服の上からでも解った。
(それにしても手で胸の大きさを測るなんて聞いたことない・・・何か・・ちょっと・・)
「マ、マルガリータ様・・・お、お戯れはもう・・」
「はいはい、相変わらずお堅いのね、聖騎士様は。」
オヴェリアはアグリアスから離れ、不機嫌そうに椅子にすとんと腰を下ろした。
(ふう、危なく変な気分になるとこだった・・・しかしこの気まずい空気、何とかフォローせねば。
ええと、胸が小さい、小さいのを誉めるには・・・)
「あ、あの・・・マルガリータ様には清楚な感じがとても良くお似合いですよ」
「それって、慰めのつもりかしら?」
オヴェリアはアグリアスを見上げて尋ねる。
「は、はあ・・・まあ、そうです・・・」
「ぷっ、相変わらず不器用なひと・・・ふふふ・・・」
オヴェリアに笑顔が戻った。ひとまずほっとしたアグリアスも一緒に笑った。
「あ、あはあはははは・・」
「刺すわよ」
「ひっ、ごっ、ご無礼をお許し下さい!」
「冗談よ。はいこれ。着けてみて」
手渡された下着はアグリアスが今まで着たことのない上質のものだった。
シルクのビスチェとショーツ。心地よい滑らかな肌触り。
ショーツを穿いてみる。アグリアスが普段履いている物と違って腿の部分が絞られていない。
ひらひらしたショートパンツのような形。ショーツとしては役不足のような気がする・・・
ビスチェはオヴェリアよりも体格がしっかりしているアグリアスには少し小さかった。
合わせ目に隙間が出来てしまい、編み上げのリボンが上まで届かなかった。本来は乳房の上の方で
リボンを結んで胸を覆うはずの物なのに胸の谷間が露わになってしまう。
「はぁ・・やっぱり背丈が同じくらいでも結構違うのね・・・」
それを見ていたオヴェリアがため息をついた。
「あ、あのほら、私の方が幅がありますから・・・」
「もう、いちいち気を遣わなくてもいいってば。私そんなに気にしてないのに却って気になるじゃない」
「すみません・・・」
「下着も新しいのを買わなくてはね・・・」
「すみません、何から何まで・・・」
「あら、気にしないで。その分しっかり働いてもらうわ、私の騎士様」
オヴェリアはくすくすと笑った。
「アグリアス殿、お風呂の支度が出来ましたよ」
アンナが声を掛けた。
「ありがとう。アグリアス、夕食の前にお風呂に入ってらっしゃいな。服はその後にしましょう」
「マルガリータ様が先にお使い下さい。私は後で結構ですから」
「もう、私のことは気にしなくていいの。それとも一緒に入る?あっ、それもいいわねぇ、うふ」
「い、いいええ・・・ひとりで入りますっ」
「背中流してあげるから、ね」
(このままじゃオヴェリア様、ほんとに一緒に入りかねん・・・)
アグリアスはその場から逃げるように浴室へ向かった。
「ふう、着たり脱いだり、忙しいな・・・」
アグリアスは下着を脱ぎながら独語ちた。
王宮のような、とまではいかないが石造りの浴室は清潔で品がある。安宿の共同浴場とは大違いだ。
ここ数ヶ月の旅の垢を全て落とすように念入りに身体を洗い、三つ編みを解いて髪を洗った。
洗った髪を適当にまとめて湯船に浸かる。
「はあぁ・・いい気持ち・・・」
ゆらゆらとたゆたう身体は手足の先まで弛緩して、ぼーっとしていると眠ってしまいそうになる。
こんなに気を抜くのはいつ以来だろうか・・・オヴェリア様に会えた、以前よりずっと生き生きと
してるオヴェリア様・・・良かった、本当に・・・でも私は、まだ旅を続けなければ・・・
ラムザ・・・みんな・・何処にいる?再び会えるのか?・・・一抹の不安が胸をよぎる。
浴室を出たアグリアスは余り気が進まなかったが、先ほどの下着を身に着けた。
ほんのり桜色に上気した身体を姿見に映して見る。窮屈そうな胸の谷間が我ながら恥ずかしい。
ま、服を着れば関係ないか・・・アグリアスは居間へ戻った。
居間にはアグリアスの為に用意した服を持ってオヴェリアが座っていた。
「ブラウスとスカートはゆったりめのを持ってきたから」
手渡されたブラウスに袖を通してみる。肩幅は丁度ぴったりくらいだ。ボタンを下から留めてゆく。
だがまたもや胸がきつい。上まで留めると背筋を伸ばしただけでボタンが弾け飛んでしまいそうだ。
が、オヴェリアの手前、胸がきついとは口が裂けても言えない。
アグリアスは多少無理やりだったがボタンを全部留めた。少し前かがみになる。
スカートはゆったりした作りで特にきつくはない。ただ丈がちょっと短くて膝が見えてしまう。
アグリアスも騎士とは言え女だから、城内のパーティなどではドレスだって着たこともあった。
だが思えば思春期以降、床に引きずりそうなドレスは着ても人前に脚を晒したことは一度も無かった。
ラヴィアンやアリシアたちはジョブ換えする度に嬉々として衣装換えしていたが、アグリアスは
弓使いだろうが風水士だろうが何をするにもいつも自前の服でやってきた。
どうにも足許がスースーして不安でならない。スカートの裾を引っ張ってみたりする。
「んー、スカートはいいけど・・・」(いや良くないです・・・)
「ブラウスは・・・やっぱりちょっと窮屈そうねえ・・・仕方ないわね・・・」
オヴェリアは立ち上がってアグリアスに向き合うとボタンを上から二つ外した。
胸の谷間が露わになる。
「これはちょっと刺激的ねぇ・・・でも、とても良く似合ってよアグリアス」
オヴェリアはにっこり微笑んで言った。
「いえ、これで充分です。充分過ぎます(イヤだけど・・・)。お心遣いに感謝いたします」
アグリアスはオヴェリアの厚情に素直に感謝していた。不満など感じても言ったら罰があたる。
「明日はこれ着てお出かけよ」
「え?えええー?こ、この格好で?」
アグリアスは自分の胸元を見下ろした。
「だってあなたが仕立て屋さんに行かなくてどうするの?」
オヴェリアは平然と答える。
こんな、胸が半分見えてるようなこの格好で?まるで男を挑発してるかのようなこの格好で街を歩けと
言うのか?私が?聖騎士と謳われたこの私が?
「駄目です・・・私にはできません・・・」
「何言ってるの?全然恥ずかしくなんかないわ。女の私が見たってうっとりするくらいよ」
違う!それって絶対違う!
「アンナ殿!」
アグリアスは台所にいるアンナを呼んだ。
「何か?」
「こ、この格好、変ではないか?」
アンナはアグリアスの姿を頭からつま先までじろじろと見てから言った。
「そうですねぇ・・先ほどの格好よりはずっと良いのでは?外を歩いても問題ないですかねぇ」
先ほどって・・・裸と比べてどうする!
そうだ!私の服!良く考えればあれを洗濯して着ればいいんじゃないか。
「私の服を洗濯して、明日はそれを着ますっ」
「ああ、あれね・・・あんまり汚いから捨てちゃったわ」
絶望感に力なく絨毯敷きの床に崩れるアグリアス。それは何気に色っぽい格好。
夕食の後、アグリアスとアンナが片付けている間にオヴェリアは入浴を済ませた。
ローブを着て戻ってきたオヴェリアがアグリアスを居間に呼んだ。
「少し早いけど今日はもう休んだら?疲れているのでしょう?」
確かに張り詰めていた気が一気に緩んだせいか、眠くなってきていた。
「よろしければお言葉に甘えて」
「では私のベッドでお休みなさい」
「とんでもない。私はここのソファで充分です」
「だってベッドが二つしかないのよ。アンナは腰が悪いから変なとこで寝られないし」
「ですが・・・」
「いいからあなたは私の部屋で寝なさい。これは命令よ」
オヴェリアは強い口調で言ったが、その表情には優しさが溢れていた。
「ありがとうございます。ではお先に失礼いたします。お休みなさいませ」
「寝間着は部屋に置いてあるわ。お休み、アグリアス」
アグリアスは深く一礼するとオヴェリアの部屋に行った。テーブルの上に蝋燭を置いた。
薄明かりに照らし出された部屋は綺麗に片付けられている。ちょっぴり窮屈な服を脱いで丁寧に畳む。
置いてあったローブを着ると一人で寝るには広すぎるベッドに入った。
天井を見上げ一つ息を吐いたらそのまま深い眠りに落ちて行った。
どのくらい眠っていたのだろう。すぐ傍に人の気配を感じてアグリアスは目を覚ました。
「ねえ、アグリアス・・・寝てるの?」
いつの間にかベッドに潜り込んでいたオヴェリアが小さな声で言った。
「・・はい・・・」
「ごめんね、起こしちゃったかしら?」
今は真夜中のようだ。外はすっかり静まり返っている。アグリアスは向き直って言った。
「いえ・・・久し振りに良く眠れました・・・」
オヴェリアはアグリアスに寄り添い、手をきゅっと握った。
「うふふ・・こうしてると何だかすごく幸せ感じちゃう・・・」
そうだった、この方は母親のぬくもりすら知らないのだ・・・
そう思うと昼間のことさえいじらしく思え、アグリアスはオヴェリアの手を優しく握り返した。
オヴェリアはアグリアスの手を握ったまま仰向けになるとぽつりと呟くように言った。
「ねえ、アグリアスは今、好きな人はいるの?」
「好きな人、ですか・・・心を惹かれる人が、います・・」
アグリアスは天井を見つめて答えた。
他の誰に訊かれてもそうは言わなかっただろう。でも不思議とオヴェリアには素直になれた。
窓から射し込む月明かりがアグリアスの端整な横顔を一層引き立てている。
「でもその人に、あなたの気持ちを打ち明けてはいないのね、そうでしょう?」
アグリアスは無言で頷いた。
「あなたの好きな人ってきっとあの人ね、ほら、修道院に来た・・・確かラムザと言ったかしら?」
「何でもお見通しなのですね、恐れ入ります」
「やっぱりね、私何となくアグリアスがあの人を好きになりそうな気がしたの・・・あの人は今何処に?」
「・・分かりません・・今は生きているのかどうかも・・・でも、私は信じています。必ず見つけ出して
今度こそ・・・私のこの気持ちを・・・」
「心も身体も捧げたいと?乙女の純潔を?」
「え?・・・・ええ・・・まあ・・」
「まあ、大胆!好きな人がいるって素敵なことね。でも、探す当てはあるの?」
「いえ、・・ただ・・」
「ただ?」
「・・・・今夜はもう休みましょう。明日の朝お話します・・・」
「そう・・・そうね・・・おやすみなさい」
しばらくしてオヴェリアの微かな寝息が聞こえてきてもアグリアスは寝付けなかった。
明日全てを話してここを出よう・・・
アグリアスはまずゴーグを訪ねようと思っていた。ムスタディオ、仲間でただ一人、帰る場所のある彼を。
考えてみれば他の誰一人として帰る所はないのだ。ラムザは異端者だ。故郷どころか今更表立った場所には
出られまい。オルランドゥ伯も既に死んだことになっているし、ラヴィアンとアリシアも咎められると
分かっていて国許へ帰るはずがない。マラークとラファは一族を滅ぼされたと言っていた。
ベイオウーフとレーゼ、それにメリアドールは恐らくそれぞれの生まれ故郷にでも帰ったろうか?
だが確証はない。唯一帰るべき場所のはっきりしているのはムスタディオだけなのだ。
まずムスタディオに会おう。何より彼はラムザと仲が良かった。きっと何か手掛かりがあるはずだ。
きっと・・・
翌朝、アグリアスは先に起きてアンナと一緒に朝食の準備をしてオヴェリアを待った。
しばらくするとオヴェリアが起きてきた。
「おはよう」
「おはようございます」
「おはようございます奥様」
「ねえねえアンナ!ちょっと聞いて!アグリアスったらね・・・」
「はい?」
妙に嬉しそうなオヴェリアを怪訝そうに見つめるアグリアス
(・・・・?)
「24にもなってまだ男のひとを知らないんですって!」
「まあ本当に?私は20の頃には子供が3人おりましたがねぇ・・不憫なことで・・・」
「でしょう?24よ!24!信じられる?」
(夕べのベッドのしみじみ語りはこのためだけに?・・・私はおもちゃか?・・ううぅ・・・・)
さわやかな朝の光に包まれて、泣いているまだ蕾のようなアグリアス24歳なのでした。
おしまい
リアルタイムで読みました。
オヴェリア様・・・・羞恥プレイの真髄をよくご存知ですね(ハァハァ
ロムカートリッジの容量が足りない!
激劇萌え。。。まぁじで、良すぎる
蕾のようなアグたん萌えー! そしてあのわずかな時間でラム×アグを見抜き
的確にアグをいじくるオヴェリア様萌え。
あれだね、アグの所有者としてはオヴェリアの方が一枚上手なわけだね。
ラムザがそれを信用借りしてる感じで。できれば続編きぼん。
大団円して欲しいな
107の評価を見て読む気になった現金な漏れ
オヴェリア様一筋なアグとラムザのことが好きなアグをうまく両立できなかったので
俺のSSには今までオヴェリアがほとんど登場しなかったわけですが。
お見事です。一方的に負けました。つーか、俺の中のアグのイメージがこれを
ベースに補正されました。いいもの読ませて貰いました。
感想だけのレスは控えよう、と前スレ終盤で結論されたのでネタも一つ。
……捨てたと言いつつオヴェリアはアグの汚れた下着をコソーリとってあると思うのだが
どうか。
>>104 (・∀・)イイ!! 萌えますた!
オヴェリア様にもてあそばれるアグたんハァハァ ベッドの静かな語りもウマー
しかし「24歳処女」をアンナにすっぱ抜くとは如何なものかオヴェリア様。
112 :
カエル:02/11/10 22:31 ID:???
どーも。SS書かせて頂きました。
拙い文章呼んでくれた皆様、感謝いたしますm(__)m
昨夜は初投稿だったんでもの凄く緊張しました。
書きこんだ後怖くて速攻で接続切りました。
メタメタに叩かれたら傍観者決め込むつもりだったんですが。
私も現金な者で、少なからず褒めて頂いて恥ずかしいけどとっても嬉しいです。
でも昼寝士さんにそこまで言われると恐縮しちゃいます。
いつも昼寝士さんや他の人たちの素敵な作品読ませてもらって憧れてました。
自分もそんな人たちの仲間入りが出来ればなー、と思い書いてたんですが・・・
続編をと言う声があるのはホントに嬉しかったです。
実はこのSS、もともと手元にあるのはもっと長いんです。
初投稿でいきなりちょっと長すぎるかな?と思って途中で切ったものなんです。
とは言えまだそれも途中までしか出来てないんですが・・・
もう少ししたら出しても良いですか?
113 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/10 23:13 ID:elOzw7R9
>>112ぜひキボーン!
オヴェリアってアグリアスの前でなら嬉々としてはしゃげたりするんだね・・・
しかも肝心な時には寂しがりや。オ、オヴェリアにも萌えてきた。この気持ちは一体どうしたら(略
ゲーム化してほしいね。セカンドストーリとして、
116 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/11 00:01 ID:9AYUAOq8
(・∀・)イイヨイイヨー
117 :
.:02/11/11 00:21 ID:???
.
118 :
:02/11/11 02:19 ID:rAQHT7F+
イラネ。
120 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/11 10:50 ID:u8aBH7ON
ナゲーよ。
ところで前スレ終盤のSSで黒下着に興味を覚えるアグが描かれていたが、
個人的にはアグには白い清楚な下着を着けてほしい。プラス白の
ガーターベルトで完璧。
「こ、こういうのが似合うと言われたんだが……おかしくないか?」
ぎごちなくラムザを誘惑してみたり。
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
>>121 白い下着か・・・
むしろ、白いパンツだけを脱いだ靴下アグたんというのはどうだ?
>>123 ものには順番というものがある。
もちろん、下着姿を堪能した後はラムたんが優しく脱がすに決まってるじゃないか。
モルボルの触手に犯されて病み付きになるアグたんキボン。
>>124 ガリオンヌ式アグたん脱がせ法
「アグリアスさん、胴鎧を脱いでください」
「アグリアスさん、上着を脱いでください」
「アグリアスさん、ズボンを膝まで下ろしてください」
「アグリアスさん、ブラジャーをとってください」
「アグリアスさん、パンティーを膝まで下ろしてください」
ラムザ(・ー・)b!
127 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/13 11:54 ID:xNCCXuZ5
アグリアスが巨乳ってのは公式設定?それとも妄想?
妄想からくる公式設定
ぺたんこ派もいたような気がするが。
公式にバストサイズが設定されているはずもなく(だよね?)、
イラストを見ても鎧のおかげでいまいちはっきりしない。
というわけで、各人が思い思いのサイズを設定(妄想)しているのだと思われ。
まぁ、最終的には「アグリアスの胸ならどっちでもいいよハァハァ」に落ち着くかと(笑)
>>126 シャツと靴下は着けたままがガリオンヌ式か……
巨乳をサラシ巻いて押さえつけてると信じている!
>>131 他所から来たアルガスは知らないだろうが、な。
「ズボンとパンティーは膝まで降ろす」
ガリオンヌ式ならではの美学だな。
ラムザ一行の鉄の掟
1.アグリアスから投げられたポーションは残さず飲み干す。
2.アグリアスの聖剣技を誤爆されても泣かない。
3.アグリアスの寒いギャグにも大爆笑する。
4.1〜3の掟をアグリアスに知られてはならない。
5.アグリアスの素ボケにも笑わない。
6. 戦闘不能の回復はアグリアスを最優先。
7. 逆に状態異常の回復は後回しにする。(見てて楽しいから)
8.アグリアスが嫌がるジョブには決して転職させない。ただし、踊り子は除く。
9.アグリアフ、戦闘不能→悲鳴にハァハァ→蘇生
繰り返す
140 :
age:02/11/15 10:44 ID:???
age
141 :
age:02/11/15 11:00 ID:???
age
142 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/15 11:10 ID:4jVRwN1r
>132
そしてアーマーブレイクを喰らった瞬間押さえつけられていた豊かな胸が
弾けて飛び出てボヨンボヨンだと信じている!!
143 :
age:02/11/15 11:12 ID:???
age
3章で王都ルザリアからオーボンヌ修道院までの道程でのアグリアスとアルマの会話をキボン
145 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/15 11:40 ID:4jVRwN1r
アグ「アルマ様。」
アルマ「いやだ、アグリアスさん。アルマって呼んでください。」
アグ「いや、しかしオヴェリア様の親友でもあられるアルマ様を呼び捨てになど出来ません。」
アルマ「もう、固いのね、アグリアスさんって。将来妹になっても様付けなのかしら?」
アグ「は・・・?何と言われました?」
アルマ「良いの、何でもない。」
アグ「ところでアルマ様、オヴェリア様とは長年の親友でいらっしゃるとか。」
アルマ「ええそうね、ていうか同じ年頃の女が二人しかいなきゃ、そりゃ友達面しなきゃ
やってられないだろ、て感じ。」
アグ「・・・・・・・・・・。」
146 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/15 11:45 ID:VlLiylsf
アグ「ところでアルマ様、オヴェリア様はアルマ様に教えて頂いた草笛の話を、とても
懐かしそうにしていらっしゃいました。オヴェリア様にとって、数少ない、本当に
心安らげる思い出だったのでしょうね。(クスン、オヴェリア様・・・)」
アルマ「そうそう。オヴェリアったらちょっと教えてあげたら調子に乗って、そこら辺の
草全部むしって笛にしようとしてもう大変だったわ。一度なんか教会の墓地に
生えたモスフングスまでくわえるものだから、私とシモン先生が昼夜付きっきりで
ケアルとエスナかけっ放しでもう大変よ。これからは自分の面倒見てからそういう
危ないことはやれってとっときのマヴァリア教えてあげたんだけど、そうしたら
躁状態で『これはプリンセスのジョブね!』とか何とか叫んでたけど。」
アグ「・・・・・・・・・・。」
147 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/15 11:47 ID:4jVRwN1r
アルマ「ところでアグリアスさん。」
アグ「何でしょうか、アルマ様。」
アルマ「兄さんのことどう思う?」
アグ「・・・・・・・・・。」
アルマ「ちょっと性格は頼りないけど、あれでも男らしいところもあるのよ。」
アグ「・・・・・・・・。」
アルマ「ねえ、兄さんのこと好き?嫌い?」
アグ「・・・・・・・・・。」
アルマ「あ〜、アグリアスさん真っ赤!ねえ、兄さんのこと好き?好き?」
アグ「・・・・・・・・・。」
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 助けてくださいオヴェリアさま……
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
アルマ様?
アルマ殿が正しいだろ
アグたんは騎士で、
アルマは主君の友人で大貴族の娘だから様だろう
>>149 イベント「オヴェリアの不安」(アグオヴェ+ラムザの草笛の話)で
アグリアスが「ベオルブ家の令嬢のアルマ様ですね」と言っているよ。
>>151 ということは、同じ文脈でラムザのことが出てきたらやっぱり「ラムザ様」と
呼んだんだろうな。
ゴルゴラルダ処刑場でラムザの素性を知った後、ラムザをどう呼ぶべきか
悩むアグ萌え。
153 :
149:02/11/15 23:30 ID:???
>151
すまそ。公式でそう言ってるのなら、それでよかったんだ…
>>152 アグリアス(ラムザ・・・いやラムザ様か・・・いやいやラムザ殿・・・ラムザ君・・・馴れ馴れしすぎる、
ラムザちゃん・・・馬鹿か私は・・・ラムザたん・・・・ ・・・・これで行くか)
アグリアス「ラムザた・・・」
ラムザ「・・・?」
>>154 ラムザ「何かご用ですか? アグリアスたん」
アグリアス「!? な、何を言っているのだラムザ!!(ドキドキ)」
ラムザ「アグたん」
アグリアス「ハッ!!」
ラムザ「アグたん」
アグリアス「……………ラ、ラムたn(///)」
ガバッ
アグリアス「ハァハァハァハァ… ゆ、夢か今の!? ……だが何故こんな夢を…!?」
ワラタ
157 :
HC:02/11/16 19:45 ID:???
ナイス(w
ラムたんといい・・・起きぬけの「ハァハァ」といい・・・
アグリアス様は「あの」スレの住人だったのか・・・(w
>>158 「ラムザに抱かれたい」スレなんてないからな。次善の策だろ。
160 :
HC:02/11/17 00:20 ID:???
モルボル、貴族のペットとしてよく飼われてるなら、場合によっては「あれ」とか「それ」専用のタイプもいるんだろうか。
…スレ違いなんでsage
161 :
カエル:02/11/17 01:37 ID:???
(0/6)
アグオヴェ再会編のつづきです。まだまだお話は続くのですが少し短めに編集してみました。
オヴェリアの可愛い意地悪に翻弄されながらも、愛しのラムザ捜索を決意するアグリアスですが・・・
お話は前回アグが泣かされた朝食の後からです。
「あっ!」
朝食を終え、アグリアスとお茶を飲んでくつろいでいたオヴェリアは唐突に叫んで立ちあがった。
「どうかいたしましたか?」
「思い出したわ。ラムザよ、ラムザ!」
アグリアスの眉がぴくりと動いた。
坐り直したオヴェリアはお茶を一口飲んで言った。
「ねえ、あなたの好きなラムザってもしかしてあのベオルブ家のラムザ・ベオルブ?」
「え?・・・ええ、そうです・・・」
「やっぱり?もしやとは思っていたのだけれど・・・でも彼、傭兵団の一員だったから・・・そうだったの・・・」
「何かご存知なのですか?」
アグリアスは身を乗り出して訊いた。
「ううん、ただ・・・前に話したオーヴォンヌにいた頃の私の友達って、彼の妹のアルマのことなの」
そう語るオヴェリアの目は何か懐かしさと悲しさを映しているように見えた。
「私にも詳しいことは分からないのだけど・・・三月ほど前、ベオルブ家のお葬式があったの・・・」
オヴェリアは続けた。
「ベオルブの家は一昨年から不幸続きで・・・とうとう残ったラムザとアルマまで・・・」
オヴェリアは言葉を詰まらせた。
「そ、それは確かな話なのですか?」
オヴェリアの話に不安がアグリアスの胸を締め付ける。ラムザとアルマの噂はアグリアスもここへ来る旅の途中、
聞いたことがあった。だがどうにも信じ難い。いや信じたくない。
「いえ、確かラムザとアルマはそれまでずっと行方不明だって聞いてたの・・・それに亡き骸も見つかってない
のだと・・・私、お葬式には立ち会っていないけど、ディリータからそう聞かされたの・・・」
やはりそうか・・・ひとまず胸を撫で下ろす。同時にアグリアスは確信した。
「そんなのは世間体を取り繕うためのでっち上げです!」
長兄、次兄の亡き後、妾の子とは言えベオルブ家の跡取が絶えてしまえば、そこへ付け入り当主の名乗りを挙げ
る親類縁者もいるかも知れない。そういう輩には異端者の末弟とその妹が行方不明なのは却って好都合だろう。
或いはオルランドゥ伯の一件のように誰かがラムザがお尋ね者にならないように手を回したのかも・・・
アグリアスはそんな風に考えていた。
「そうかも知れない。行方不明なのにお葬式なんて変な話だとは思ったけれど、確かめるわけにも行かないし・・・」
「・・・私は五箇月前までラムザと一緒でした・・・最後に離れ離れになる前はアルマ殿も・・・」
「まあ、本当に?・・・でも、生きているなら二人は一体何処へ?・・・」
「それは私にも分かりません・・・でも私は、私はそう信じています」
「そうね・・・私も信じるわ・・・」
アグリアスは悩んだ。今すぐにでもここを飛び出してラムザを探す旅に出たい気持ちと、オヴェリア様の為にこ
の場所に留まらなければ、という気持ちが葛藤する。
オヴェリア様を護りながら仲良く楽しい日々を過ごしたい・・・でも・・・私は逢いたい。愛しい『彼』に!
だが・・・騎士は主を護ってこそ騎士、なのに再び主の許を離れようというのか、この私は?
だけど・・・・ラムザ、生きているのなら・・・私のこの気持ち、伝えたい―
とにかく、私の気持ちをオヴェリア様に打ち明けてみよう・・・・
「あ、あの・・・マルガリータ様・・・お話が・・・」
「なあに?・・・あっ、そうそう!夕べはつい嬉しくって大事なことを忘れてたわ!」
オヴェリアはアグリアスのただならぬ口調に何かを察して話を遮るように言い出した。
「何でしょうか?」
出鼻を挫かれたアグリアスはちょっとだけ不機嫌そうに問い掛けた。
「アンナ!あれを・・・」
「はいはいただ今・・・」
台所にいたアンナはぱたぱたと居間を通り抜け、何処かへ消えていった。
オヴェリアはすっと立ちあがり暖炉の前へ。そして、絨毯の敷かれた床を指差し静かに言った。
「アグリアス、ここへ・・・」
アグリアスは言われた通りその場所に行き、そして跪いた。アンナが一本の剣を抱えて戻ってきた。
「聖騎士アグリアスよ、この剣をお前に授けます。オヴェリア・アトカーシャの騎士として剣を取りなさい」
オヴェリアは厳かに言い、鞘から抜いた剣の切っ先を跪くアグリアスの肩へ向けた。
「この剣は・・・・・」
それはアトカーシャ家の紋の入ったセイブザクィーン。か弱き皇女を護るためだけに存在する剣。
「恐悦至極にございます。このアグリアス・オークス・・・生涯この剣と共にオヴェリア様のお傍に・・・」
嬉しかった。オヴェリア様は心底私を必要としてくれている・・・でも・・・
何か大切な物を手の届かない遠くへ置いて来てしまったような感覚。これでいいのか?このままじゃ私・・・
だが他にどうしろと?たった今剣を授かった矢先に暇をくれなどと、どうして言えようか?
剣を鞘に収めるアグリアス。だがその俯いた表情は複雑だ。嬉しいような哀しいような、そんな表情・・・・
そんなアグリアスを見てオヴェリアはすっと息を吸って静かに、しかし良く響く声でこう言った。
「それではアグリアス、私の騎士として最初の仕事を伝えます・・・」
「はい」
何を言いつけられるのだろう?・・・どうせお使いか何かか・・・アグリアスは高をくくって聞いていた。
「私は旅に出ます。ラムザ殿とアルマの兄妹を探しに。あなたには私の護衛を。いいですね?」
「オヴェリア様!あ・・・・・」
アグリアスは顔を上げ、オヴェリアを見つめた。胸に熱い物がこみ上げてきて、続く言葉を口に出せない。
オヴェリアはにっこり笑って頷く。
「では早速支度しましょう。まずは昨日言ったようにあなたの服ね。私の騎士として恥ずかしくない立派な服を
仕立てましょうね」
「ありがとうございますオヴェリア様・・・」
アグリアスは涙をぬぐって心から礼を言った。
貿易都市ウォージリスの街は朝から賑やかだ。
アグリアスはオヴェリアのバッグを持たされ、夕べの服を着て恥ずかしげに空いた手を胸に当てて歩いていた。
「何をのんびり歩いてるの?私の靴、きつかったかしら?」
その手を先を行くオヴェリアに引かれる。窮屈そうな胸の谷間が露わになり、アグリアスは激しく動揺した。
意識過剰かも知れないが道行く男たちが老若を問わず皆、自分を見ているような気がしてならない。
「ちょ、ちょっとマルガリータ様、手を離してください・・・」
「ダメよ!人ごみで迷子になったらどうするの?」
「そんな・・・子供じゃないんですから・・・」
「子供じゃないならもっと“胸を張って”堂々となさい」
縮こまるように歩くアグリアスにオヴェリアはきつく言い放った。
(うぅ・・・やっぱりこうなるのね・・・・)
二人は行き交う人々を縫うように陽炎にゆらめく石畳の道を歩く。
顔が火照るのは暑さのせいなのか、景色がにじんで見えるのは陽炎のせいなのかアグリアスには分からなかった。
目指す仕立て屋は商店街の中、アパートから十分ほどの所にあった。二人は扉を開け中に入った。
「おはよう!」
「あらあらこれはマルガリータ様、いつも御贔屓に」
にこやかに店の主人が出迎える。ヒゲ面に中年太りで女言葉は怪しすぎるが人柄は良さそうだ。
オヴェリアはにっこり微笑みを返すと早速用件を伝えた。
「今日はね、この人の服をお願いしに来たの。このひと私が雇った騎士なの」
「おや、騎士様でしたか。これはまた美しいお方。お二人で歩いたらさぞ注目されるでしょうに」
「ええ、ここに来るまでに何人も殿方が振り返ってたわ。でも見とれてたのは私にではなかったようね」
オヴェリアは後を振り返ると悪戯っぽくクスッと笑った。
「あらまあ、確かにこの美貌とこの艶っぽい格好ではねぇ。殿方も良い目の保養でしたでしょう、おほほほ・・・」
(この変態オヤジめ、オヴェリア様の御前でなければ叩っ斬ってやるところなのに・・・)
赤い顔をしたアグリアスは襟元をぎゅっと握り締め、心の中で毒づいた。
「ところでどのような服をお望みで?やはり騎士服ですか?」
「そうだな・・・私はやはフガ」
希望を言おうとしたアグリアスの唇にオヴェリアが手を当てて遮る。
「お黙りなさい。お金を出すのは・わ・た・し・」
(しまった!そういうことかっ!また嵌められそうな予感・・・)
オヴェリアは妙にうきうきしている。
「そうねえ・・・女らしく優雅で、それでいてこう、何て言うのかしら・・・」
「女らしくねえ・・・騎士の服って大概男物が基本なんですよ。んー・・この辺をこう大胆にカットして、と」
主人は紙にさらさらとデザインを描きながら答える。オヴェリアはそれを覗きこんだ。
「あらあ!いい感じね。・・・そうねこの辺はもっと大きく開けて、後ろはひらひらって感じかしら?」
(この辺ってどの辺ですかー?!オヴェリア様!)二人の会話に気が気でないアグリアスだった。
「下はやっぱり女らしくスカートね。あんまり長いと動きにくいから、膝上くらいかしら?」
(えええ?ひ、膝上ぇー?ダメだダメだダメだ絶っ対に、ダメーッ!主人!ダメと言え!言わねば斬るッ!)
「スカートね・・・まあ今は戦乱の世でもないし、やはりこれからはセクシィ・アーンド・エレガントですわね」
(ですわね、じゃないっ!オヴェリア様の言いなりで、貴様には仕立て屋としての誇りはないのか?)
そんなやりとりが続き、何故かもうぐったりしているアグリアスを尻目に、オヴェリアは持たせていた
バッグからごそごそと何かを引っ張り出した。
「色はこんなのね。これちょっと汚れてるけどサファイアブルーって言うのかしら?」
「ああーっ!私の服!」
「その色でしたら羅紗の丈夫で良い生地がありますよ」
「じゃあそれでお願いするわ」(無視された・・・)
「それから彼女のサイズで私のと同じ作りの下着を5セットもね。明日の朝までに仕上げて頂だい」
「奥様、無理を言われては困ります。少なくとも一週間は・・・」
「おたくには沢山お針子がいるのだから出来るでしょう?それにゴーグで掘り出した縫い物の機械が入ったって
言ってたわよね?お金は倍払います。とにかく急ぐの。お願い」
「・・・分かりました。最優先でやりますわ。では早速採寸を」
「あらアグリアスどうして泣いてるの?あっ!分かった。よっぽど新しい服が嬉しいのね」
それから二人は靴屋に寄り、アグリアスの新しいブーツとオヴェリアの靴を買った。
そして街中のカフェで昼食を摂り、既製の服、旅に持っていく身の回りの小物やら化粧品を買ったりした。
そろそろ日も傾き人もまばらな帰る道すがら、荷物を抱え黙って先を行くアグリアスにオヴェリアは声を掛けた。
「ねえ待ってよ、アグリアス!・・・怒ってるの?」
「別に・・・怒ってなどいませんよ。こんなに沢山買って頂いて嬉しゅうございます」
アグリアスは歩調を弛めずただひたすら歩き続け、事務的な口調で答えた。
「だったらちょっと待って!こっちを向いて!」
アグリアスは足を止め、ゆっくり振り返った。その顔に怒りは感じられない、だが冷たく無表情な瞳。
「ごめんなさい!」
「マルガリータ様・・・」
「昨日からはしゃぎすぎね、私・・・・でも・・・嬉しくってつい・・・私、子供の頃からずっと修道院暮らしで、
だから・・・だから誰かと一緒にこうやって街でお買い物したりするのずっと憧れてたの・・・」
オヴェリアはぽろぽろと涙をこぼし、アグリアスに謝った。
「意地悪ばっかりしてごめんなさい・・・アグリアス見てると、お姉さんなのに何だかすごく純真で可愛くって」
「マ、・・・オヴェリア様」
アグリアスは荷物を置いて駆け寄ると小声でオヴェリアの名を囁いた。
「こんなところで泣かないで下さい。人が見ていますよ。もう怒ってませんから・・・ね」
アグリアスは優しくオヴェリアの肩を抱いた。涙にぬれた瞳でオヴェリアが見上げる。
「私のこと、嫌いにならないで・・・・お願いよアグリアス」
「もちろんですとも。このアグリアス、いつもオヴェリア様をお慕い申しておりますよ」
「本当に?もし私が王家を追放されても私のお友達でいてくれる?」
「滅多なことを言わないで下さい。でも仮にそうなったとしても私はいつもあなたのお傍にいますよ」
「アグリアス、大好き・・・ひくっ・・・ずっと・・・ひっ・・・ずっと一緒よ・・・」
オヴェリアはアグリアスの胸に顔を埋め、しゃくりあげるのだった。
後日、給料から服の代金など全て引かれていたことをこの時のアグリアスが知る由もなし。
つづく
凄くイイでつ!
読めて幸せ!
そう?
最後のオヴェ泣きには唐突すぎてさすがに引いた。
>>169 悪女っぽさが出てて良いと思ったけど。
都合が悪くなると泣いてお茶を濁すオヴェリア様。
長い
あと、くどい
アグリアスのおっぱいに顔をうずめて泣きじゃくるオヴェリアたん萌え〜!
なんかそういう甘酸っぱい姉妹みたいな関係イイナァ
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180 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/11/18 18:52 ID:D1BoB147
>>カエルさん
ええっすよ〜。
膝上スカートなアグタンもみてみたひ…(;´Д`)
アグの新コスチュームはミニスカもいいが、スリットの深く入ったロングスカートを
希望。ブレスオブファイア2のニーナみたいの(この板でわかって貰えるか)
話術士みたいのか?
183 :
蔵ウド:02/11/18 22:25 ID:???
アグリアスと言えばDXY!
184 :
カエル:02/11/18 22:54 ID:???
>>172さん
おっしゃる通り。我ながら長くてくどいことを痛感しています。
もっと簡潔で且つイメージがわき易ければいいと思うんですが、
私の稚拙な表現能力ではどうにもくどい説明調になりがちで・・・
勝手な設定を盛り込んでしまったせいで収拾を着けるのが難しくて、
この先も随分あるんですけど、どうしたものかと。
こういう場に出す以上は自己満足のオナニー野郎と言われても否定はしませんが、
応援してくれる方がいらっしゃるうちは続けてもいいのかな、と思ってます。
>184
ネタにマジレス
ネタだったのか?
心の中で同意してたんだが。
>>184 自己フォローしてるヒマがあったら書いてくれ。このスレの住人はSS書きには
好意的だが、SS書きが自分を語りはじめるのは容赦しない。滅茶苦茶長そう
なのがアレだが、期待しているから。
ところで、アグたんちに婿入りするラムたんもそろそろ読みたいんだが……
>>142 ある昼下がり。行軍の合間に雑談に興じる女達。
「オフェーリアよ、絶対」
「そうよねー」
「えー、私も自信あるけどなー」
「セスじゃないの? 案外」
「何話してるの?」
「あ、オヴェリア様」
「いえ、一番胸の大きいのは誰かなって」
「胸? ……そうね、私の見たところ、アグリアスより大きい人はいないみたいだけど」
「ええー!? アグリアス様?」
「まさか、だってあんなにぺたんこの胸甲を着けてるのに」
「ふふーん、あなた達知らないのね。いいわ、耳を貸して(ひそひそひそ)」
翌朝。出撃予定もないのに鎧を着て、あちこち何かを探し回っているアグ。
「おはようございます、アグリアスさん。捜し物ですか」
「え!? あ、ああおおおはよう、ラムザ。いやなにその、大したものではない」
「どんな物です?」
「あ、そのー、布、なんだが。長くて細くて、包帯のような……」
「包帯がいるんですか? どこか怪我でも」
「いや、そういうことではなく……」
そのとき、アグの背後からオヴェリア達が忍び寄ってくる。声をかけようとする
ラムザだが、オヴェリアが口に指をあててこちらを睨むので黙る。
「?」
不審げなアグの背後から手が伸び、
「「それっ!」」
胸甲の留め金をいっせいに外す。その途端、
ぼうん……
束縛から解放され、ほとんど1フィート以上も前方に飛んでラムザの足下に落ちる胸甲。
鎧の下には、どうやって収まっていたのか不思議なほどの豊かな双丘がアンダーウェアを
窮屈そうに押し上げて雄大に自己主張していた。
「きゃー! 凄ーい!」
「知らなかった……アグリアス様、どうして今まで……」
「アグリアスは照れ屋だから。いつもサラシを巻いて隠してるのよね」
我に返るアグ。あわてて胸を抑えて振り返ると、サラシを手にくすくす笑うオヴェリアと、
腕の中からこぼれそうな胸に見入っているラヴィアン達。
「おおおオヴェリア様!? そ、それをお返し下さいっ!」
「きゃー!」
「お前達ーっ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げていくオヴェリア達を追おうとするアグをラムザが呼び止め、
「あ、あの、アグリアスさん、これ」
差し出された胸甲を涙目でひったくり、一目散に駆けていくアグ。それを呆然と見送りつつ、
オーボンヌに着くまでに「鎧を盗む」を覚えようと決意するラムザだった。
……ゴメン、オーボンヌじゃなくてライオネル城だった……
「アーマーブレイク」ではなく「鎧を盗む」なところがラムザたんらしい
_、_
( , ノ` )
\,; シュボッ 単刀直入に言おう
>>184(カエルたん)
(),
|E|
_、_
(* ,_ノ` )y━・~~~ お前のオナニーをもっと見せてくれ
,----、-、
/ ____ \|
ヽc´ _、ヽ, ヽ
ミ, ,_..ノ`ミ y━・~~~ 自己満足サイコーだ。もっと見せてくれハァハァ
あと
>>187、「このスレの住人は」とか言って、
この お れ を含めて語るな。
自分語りに容赦できないのは お ま え。
そこんとこよろすこ。書く人をモニョらせてる事くらいは自己判断すれ。
>>192 禿同!
ところで仲間の鎧って盗めたっけ?
仲間の鎧盗むのは不可です。
壊すのは可です。
ラムザ「剣を収めて話し合いをしよう! 解決策はあるはずだ!」
敵ナイト「ふん、殺すなら殺せ! 今さら命乞いをしようとは思わぬ!」
ムスタディオ「まあまあそんなに片意地を張るなよ。俺らのパーティーだって捨てたもんじゃないぜ。
あの子を見なよ(アグリアスを指差す)。あの子は今はあんな鎧を着けてるが、夜は凄いんだから」
敵ナイト「...何?」
ラムザ「ムスタディオ、何を言い出すんだ?」(ひそひそ)
ムスタディオ「いいからお前もあわせろよ。こいつのクリスタルメイル欲しくないのか?」(ひそひそ)
ラムザ「うぐ...そ、そうなんだ。あの人の夜の格好ときたらそれはもう踊り子も裸足で逃げ出すくらいなんだ」
敵ナイト「......」
ラムザ「君も男臭い騎士団生活なんかやめて僕らの仲間にならないか?
あの人の他にもスレンダーなお堅い女騎士、色黒の可愛い少女、グラマーな美人のお姉さんと粒は揃ってるよ。どうだい?」
敵ナイト「...いいだろう」
勧誘した!
ムスタディオ「はーい、一人様ご案内!!」
...その日の夕方。
ナイト「おいおい、そりゃあないだろう。...本気で言ってるのか?
な、お、おい! ふさげるな! 話が違う!」
ムスタディオ「はぁ〜? ちゃんと雇用契約書交わしてなかったあんたが悪いんだよ。
それじゃーいつ除名されてもしかたないよなー」
ラムザ「しかたないさ。流れには逆らえないんだ」
ナイト「て、てめえら謀りやがって! ここで除名されたら俺は逃亡兵になっちまう!
一生怯えて暮らさなきゃならないんだ! てめえら、てめえらーっ!」
...
ムスタディオ「いつもの事だが気が重くなるよなー。俺はこれでも無神論者なんだぜ。
でも、時々神様を信じたくなる」
ラムザ「ホントにそうだよね...」
アグリアス「あれ? 今日新しく仲間になった騎士殿はどこへ行かれた?
歓迎パーティーの準備は既に出来ているのだぞ」
ラムザ「ああ、彼は...怖いんだ、死ぬのが怖いんだ!って言って逃げていってしまいました。残念です」
アグリアス「なんだ、またか...せっかく私の踊りを披露してさしあげようかと思っていたのに」
ラムザ「ふふ、僕でよければ今日もダンスの相手になりますよ?」
アグリアス「うむ、助かる。では行こうか」
ムスタディオ(やるな...異端者...)
ん〜〜〜残念!俺には笑いどころがわからない!
アグたんにはもっと恥じらいを…。
勃起しますた
明け方に仕立屋がアグリアスの新しい服を持ってきた。
「さあ起きましょうアグリアス!これで必要な物は揃ったわ。・・・って、ん?」
まだ夢の中のアグリアスが枕を抱きしめ、何やら呟いている。
「・・・らむざ・・・よせ、人が見てる・・・・こら、ダメだったら・・・・・あ、ん・・・ふがっ?!」
オヴェリアにもう一つの枕で顔を引っ叩かれアグリアスの甘い夢は強制終了させられた。
「お楽しみ中にごめんなさいね。うふふ・・・何だかとってもいい夢を見てたようね?」
寝ぼけ眼のアグリアスはオヴェリアのニヤニヤ笑いにはっと我に返り、顔を真っ赤に染める。
「あ、あの・・・その・・・・・お、おはようございます・・・・」
「朝食を頂いたらすぐに出掛けますよ。さっさと顔を洗ってらっしゃい」
「は、はっ!今すぐ」
アグリアスは飛び起き、寝乱れてはだけたローブを翻しオヴェリアの脇を駆け抜けた。
(不覚!またいじめのネタを提供してしまうとは・・・・寝言でも言ってたのか?私は・・・)
バタバタと廊下を走りバスルームに掛けこむ。
(それにしてもオヴェリア様に起こされなければもうちょっとでラムザに・・・・)
アグリアスは洗面台の前で夢の続きを妄想し、にまーっと締まりのない顔でいた。
「いつまで顔洗ってるの?冷めちゃうわよ!」
食堂からオヴェリアの呼ぶ声がして、アグリアスは慌てて顔を洗った。
「さてと・・・朝ご飯も頂いたし、着替えて出発よ。アグリアスの服は今朝早くに出来あがったわ。
向こうの衣装部屋に置いてあるから着替えてらっしゃい。下着も一緒にあるわ」
紅茶を口にするオヴェリアの眼がどうにも笑っているように見えて仕方がない。
「では、着替えて参ります」
(昨日のあのやりとりで仕立てた服だ、とてもマトモな物とは思えんが・・・・)
アグリアスは衣装部屋、と言っても空き部屋に衣服を仕舞っているだけなのだが、へ入った。
真新しい箱が3つ。
それぞれの箱をを開けて見ると薄紙に包まれた新品の下着セット、純白のブラウス、スカートそして青い上着。
「?・・・・な、何だこの下着は・・・」
確かオヴェリアは自分と同じ物をと言っていた。
白が2組。は、いいとして同じデザインのピンクと水色と黄色。他にはラベンダー、そして黒。
とりわけ高そうなラベンダーのセットには何故かオヴェリアの文字で『勝負用』と書かれた紙切れが。
黒のセットには『麗しの騎士様 今後ともご贔屓に 店主』とメモが添えられている。
(よく分からんが、とにかく着るしかない・・・・)
アグリアスはローブと下着を脱いで白いショーツを穿いた。シルクの滑らかな肌触りが心地よい。
(しかし高級品はどうにも落ち着かん・・・・まあそれは置いといて、次だ次・・・)
数分後、全てを身に着けたアグリアスがひとりごちた。
「ふふん、いい腕してるじゃないかあの仕立屋・・・・・今度会ったら絶対殺す!」
そしてアグリアスがドスドス足音を立てながら居間へ現れた。
「な、何ゆえ私がこのような格好を?!」
アグリアスのいでたちは騎士が着る防護も兼ねた堅牢な服とは似て非なるものだった。
上着は上品な深みのある青色とシルエットが以前のものに良く似ている。裾が前は短く後が長い。
だが決定的に違うのは胸元が大きく開いていることと、腰のくびれに付けられた蝶結びの大きな飾りリボン。
更に下に着ているブラウスも豊かな胸を見てと言わんばかりに胸元の開きが深い。
そしてスカート。昨日のオヴェリアの注文通りの仕上り。ヒラヒラでしかも膝が丸見え。
「まあ!想像してた通り!素敵よアグリアス。もう、女の私でもうっとりしちゃう位よ。」
オヴェリアははしゃいでいる。アグリアスは褒められているのかからかわれているのか良く分からなかった。
「アンナ!ほらほら見て見て!素敵でしょ?」
「あれまあ、女も24で独り身だとこの位しないとダメなのかねえ・・・」
「何ですと?」
「あ、いえいえ独り言。よーくお似合いですよアグリアス殿。さすが奥様のお見立てで・・・ぷ」
「ねね、アグリアス、くるっと回って見せて!後も見たいの」
「こうですか?(くるっ、と)・・・きゃ!な、何してるんですか!」
すかさずオヴェリアが姿勢を低くして覗き込んでいた。
「やっぱり白か・・・ひねりがないわねえ」
「もう!・・・やめて下さい・・・」
顔を赤らめ中腰になってスカートを押さえながらアグリアスは抗議した。
(はぁあ・・・竜騎士やってみたかったのに・・・それどころかもう高い所には絶対に登れんぞ)
「やっぱり白って、大体何なのです?あの色のついた下着は・・・・・・・」
「あら、下着の色は気分で選ぶものよ。そんなの街の女の子だって常識よ」
「はぁ、そんなものですか・・・それと『勝負用』って何ですか?何かステータス効果がある戦闘用ですか?」
「あなたね・・・・勝負の意味が違うわよ。そりゃ、ある種のステータス効果はあるけどね」
「・・・?・・・では仕合用ですか?・・・御前仕合でもやるのですか?」
「はぁ?御前仕合?(この大ボケ女・・・・ん?)やってくれるの?!御前仕合!(アグリアスとラムザの!)」
オヴェリアの意味ありげな含み笑い。アグリアスには何だかさっぱり。
「お望みとあらば・・・」
「よーし!約束よ!絶対やるって。騎士に二言はないわね?」
「勿論ですとも」
「ああ、早く見たいわ〜アグリアスの真剣勝負が」
「ご期待に応えられますよう修練に励まねば・・・」
台所に引っ込んで聞いていたアンナが声を殺して転げ回っていた。
まだつづく
【アグたん×ラムザの濃厚御前仕合編はまたいつかどこかで・・・かも】
あげてやるか
鈍行発展
>200
なんか、調子が変わったね。
でも最後はワラたよ
「勝負用」で笑って「御前仕合」でさらに笑いますた。
で、この一連のSSにあった挿し絵が見てみたいと思ったり。
テキストだけで(アグリアスの格好を)想像しきれないのは
自分の衣服に関する知識がないのか、想像力がないのか…両方だな。
ひみつ日記のあるサイトってご存知ですか、
よければお教えくださいませ。
王女の御前ぞ!
210 :
207:02/11/21 23:07 ID:???
アグリアス様の名前の由来って何かしらん?
アガリスク茸?
>211
蝶じゃないの?
213 :
HC:02/11/23 14:26 ID:???
何故かアグたんカボチャパンツ(色気無し)を想像してしまった。
・・・それもいいな、なんて思った俺は逝ってよし?
215 :
カエル:02/11/23 21:45 ID:???
中世ヨーロッパをモデルにするとカボチャパンツが当然?になってしまうけど
自分では現代のガードルとかフレアパンティみたいなものを想定してます。
>>206 アグたんの衣装を自分で描いてみましたが・・・・(私は絵師じゃないんでボツ)
では続編イキマス
「さてと、御前仕合の事は帰ってからとして、“白き下着の”女騎士様?用意はいいのかしら?」
「いつでもいいですよー(フンだ、そんなに馬鹿にするなら明日は黒にしてやる・・・)」
先に着替えを済ませていたオヴェリアはバッグを持って立ち上がった。
アグリアスは剣を提げ、腰のリボンをつんつん引っ張りながら投げやりに答えた。
「なーんか引っ掛かる言い方ねぇ・・・まあいいわ。では出発しましょう。アンナ、チョコボは?」
「はい、下に繋いでおりますのでいつでも」
3人は階下に降りて行き、アパートの裏口へ出た。
外には2羽のチョコボが繋がれていた。
「この子は王家に代々飼われてきた由緒あるチョコボ、シャルル25世よ。で、こっちがアンナの家で飼ってた
黒チョコボのノワール。近所の農家に預けていたの。シャルル、ノワール、元気だった?」
「クエ」「クエ」
(25世?何だか胡散臭いな・・・)
どう見たってただのチョコボだがどちらも従順そうだ。アンナがシャルルの鞍の後に荷物を括り付ける。
アグリアスも自分の荷物を黒チョコボのノワールに括り付けた。
「よいしょっと!」
オヴェリアがシャルルに飛び乗る。
(迂闊だった!こ、これはまずい!・・・・)
この時になってアグリアスは自分の格好が決定的に“危うい”ことに気が付き、騎乗を躊躇していた。
「何してるのアグリアス、早く乗りなさい。もう行くわよ!」
「こ、このままチョコボに騎乗するのは危険過ぎますっ!」
「どうして?ちゃんと鞍も手綱も付いているじゃないの」
「いえ、そう言う意味ではなくてですね・・・つまり・・・脚や・・・下手をするとその・・・下着まで・・・」
「夏なんだし、下ろしたての高級品だからいいじゃない」
オヴェリアは平然と答える。
「全然良くありません!(自分はしっかりジョッキーパンツ穿いてるくせにっ!)」
「さ、行くわよシャルル」
オヴェリアは無視してシャルルの首をポン、と軽く叩いた。
チョコボのシャルルは軽快に走り出し、見る間に遠ざかる。
「奥様!どうかお気をつけて!・・・さてと、一服して洗濯でもするかね・・・」
「ああっ、待って!・・・ええい、仕方がない!・・・よいしょ・・・ええと、こうやって、こう・・あっ!」
アグリアスは鐙に足を掛けつつ、片手でスカートの裾を押さえ、しかも膝を閉じながらノワールの背を跨ごうと
した。しかしそんな乗り方はどだい無理な訳で、案の定バランスを崩して落っこちた。
尻餅を付いてひっくり返ったアグリアスは可憐な白いショーツも露わに見事に大股開き。
「いたたた・・・う〜・・・・げっ?!」
気付いて慌てて脚を閉じ周りを見まわす。幸い?にして遠くで大笑いしているオヴェリア以外に人影はない。
(しかし困った・・・どうすれば・・・・・あっ、そうか!)
「ノワール、ちょっとしゃがんでくれ」
アグリアスは鞍を下へ押してノワールを屈ませ、さっと跨いだ。
「クエ?」
「バカ!こっち見るな!ほら、立って。行くぞ」
ぱたぱたぱた・・・
「ひ、膝に触るな!・・・く、くすぐった・・ひぃっ!・・・やめんか!!・・・もう!早く行け!」
走り出すノワールの上、アグリアスは風でめくれ上がるスカートの裾を必死で押さえる。
アグリアスはしばらくしてオヴェリアに追いついた。
「アグリアスったら朝からとっても大胆だこと。さすが“白き下着の・・・”ね。あはは・・・」
「と、ところで!今夜はライオネル城下に宿を取り、明朝早く出ればゴーグに着くのは明日の午後あたりかと」
「そうね、この子達も久し振りの遠出であまり無理はさせられないしね・・・」
「ではそのように」
「あ、待って。ライオネルの城下町から少し先のところに温泉があるって聞いたの。そこ行きましょ」
「温泉、ですか?」
「そう、とってもいい宿らしいわよ。大きな露天風呂もあるって!」
オヴェリアの瞳が爛々と輝いている。露天風呂は混浴なのだ。
(怪しい・・・絶対また何か企んでる。断固として阻止!)
「ダメです」
「えーっ?!どうしてぇ?」
「そのような人目に付く所は避けるべきです。ご自身の立場を考えてください」
「大丈夫よぉ。私の顔を知ってる人なんかこの辺にはまずいないわよ。だからこっちへ越してきたのよ」
「とにかくダメったらダメです!」
「はいはい分かりました。でも城下に着いたら宿は私が決めますからね。安宿なんか泊まらないわよ」
「仰せのままに」
無事にバリアスの谷を越えたところでチョコボ達がバテてしまい、一行は少し長めの休憩を取ることにした。
予定よりも遅れてライオネルの城下に着いた時にはそろそろ日も沈みかけ、山からの風が涼しさを帯びていた。
ここライオネルは城下町だけあって結構な人の数だ。
「困ったわね。いいお宿はみんな一杯ねえ・・・・」
「安い宿なら空きがあるようですが」
オヴェリアは腕組みをして考え込んでいる。
「んー・・・まあ野宿するわけにも行かないしねえ・・・あら?あそこ、綺麗なお宿ね・・・お城みたい」
「あれは・・・」
盛り場の通りの並びに小さいが城のような造りの宿がいくつか並んでいる。
(あれは確かに宿は宿だが・・・・・)
「変わってるわね。入口に値段が書いてあるわ。800ギルですって。わざわざ『空室』って書いてあるし」
以前レーゼとベイオウーフが休養日前に別行動と言ってこんな宿に入って行ったことがあったな・・・
さすがにその方面に関しては疎いアグリアスでも察しは付いた。そういう事のためにある宿なのだと。
「マルガリータ様、ここは止めましょう」
「どうして?」
「ここは・・・その・・・つまり・・・男と女が・・・要するにあの・・・・ア、アレを・・・そういう宿です」
「まあ!これが『連れ込み宿』なのね?初めて見たわ」
「しっ、声が大きいですよ。(何で知ってるの?)そうです、ですからここはやめて・・・」
「ここにしましょう」
「へ?」
オヴェリアの目はいつになく真剣だ。
(何を意気込んでいるのだ?このお方は・・・)
「だって私入ったことないんですもの。“もちろん”アグリアス“も”よね?ねっ?ねっ?」
オヴェリアがいやらしくアグリアスの顔を覗きこむ
「そ、それは・・・・ないですけど・・・」
(何もそんなに強調しなくたって・・・私だって『彼』が入ろうって言ってくれれば、吝かではないのだが・・・)
アグリアスはラムザと連れ立って入る自分の姿を想像し思わず赤面し、ぼーっとしていた。
「?・・・なに赤くなってるの?さあ入りましょ。後学のためよ」
(・・・・後学のため・・・・止むを得ん!)
どきどきしながらも進んで門をくぐるアグリアスだった。
つづく
オヴェリア様に開発され続けるアグたん……
一体ラムザと再会を果たした時にはどんな風にされているのか激しくハァハァ
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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【ルパンごっこ】
1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「お、おい!さっきこんな顔をした奴がこなかったか!」と叫ぶ
6. 「あなたがさっき買い物していったんですよ?」と店員に言われる
7. 「ば、ばかもぉ〜ん!それがルパンだ!追えぇ〜!」と、叫びながら店を出る
保守
ホス
攻めまくりなアグタン…。いいかも…。
【アグリアスごっこ】
1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「ラムザ! どうしてここにッ!?」と叫ぶ
6. 店員、困る
7. 「今さら疑うものか! 私はお前を信じる!」と、叫びながら店を出る
ワラタ。
【ムスタディオごっこ】
1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「す、すまないラムザ。」と謝る
6. 店員、困る
7. 「こんな事もあろうかと、ニセモノを用意しておいたのさ。」と言いながら買った商品を全部返す
【ディリータごっこ】
1. コンビニにいく。
2. 普通に買い物をする
3. なにくわぬ顔で店を出る
4. 数分後、息を切らしてコンビニのレジにかけよる
5. 「教えてくれ! 俺は一体何者なんだ!」と問い詰める
6. 店員、困る
7. 「アルガスの次は、お前の番だ!」と叫びながらお金を叩きつけて店を出る
ムスタディオごっこ相当ワラタ
ディリータごっこまでくると、柳の下のどじょう狙いな感じ。
【ラファごっこ】
1.コンビニにいく
2.商品を手に取る
3.なにくわぬ顔で店を出ようとする
4.店員に「お客さん、お金!」といわれる
5.「私があいつにどんなことされたか知ってるくせに!」と叫ぶ
6.店員赤面する
7.そのまま逃げる
【マラークごっこ】
1.カエルに爆竹を(略
カエルたん、続編まだ〜?
幕府を開きたいのですが
何処に申請すれば良いのでしょうか?
【メリアドールごっこ】
1.コンビニにいく
2.商品を手に取る
3.なにくわぬ顔で店を出ようとする
4.店員に「お客さん、お金!」といわれる
5.「ほ、ほほほ、お笑いだわ!!もう少しマシな嘘を言ったらどう?」と笑う
6.店員困る
7.「いいわね、今度会った時がお前の最後よ!」と言い捨てて逃げる
部屋に入ったオヴェリアは中を見回して呟く。
「ふーん、思ったより部屋は広いのねえ・・・余りいい趣味とは言えないけれど」
広い部屋の中には3人は寝られそうな大きなベッド、小さなテーブルと椅子2脚、化粧台、そして衝立一枚に
隔てられただけの風呂場がある。
「あ、見て見て!お風呂が大きいわ。これなら二人で入れるわね」
「ど、どうしていつもそういう方向に行くんですか?」
「いいじゃないの。主従関係でもスキンシップは大切にしたいの私は」
「わ、私はそのようなことは恐れ多くて・・・」
「わあ!蛇口からお湯が出るわ!どんな仕掛けなのかしら?」(聞いてないし・・・・)
上着をハンガーに掛けたアグリアスはベッドに腰を下ろした。
(何だか疲れた・・・・ただチョコボに乗って移動しただけなのに・・・・この服のせいだ・・・)
アグリアスはむき出しの自分の膝を見下ろし、ため息をついた。
私はこの先ずっとオヴェリア様の茶目っ気に付き合わされていくのだろうか・・・少し気が重い。
(そう言えば宿探しに手間取って夕食がまだだったな・・・・)
さっき部屋を見回した時に壁に張り紙があった。
『飲み物・お食事などはこちらでお申し付け下さい』
その下に壁から蓋の付いた管が突き出ていた。フロントと繋がっていて話ができるらしい。
「マルガリータ様、夕食は・・・ってもう入ってる?!」
「ああ、いい気持ち・・・アグリアスも早くいらっしゃいよ。気持ちいいわよ〜」
衝立の向こうから声がする。オヴェリアは湯船に浸かり、無邪気に脚でチャプチャプと波を立たせて遊んでいた。
「わかりました!入ります!」
アグリアスはスカートを脱いで放り投げた。
「お風呂に入るだけなのにそんなにピリピリしてると皺ができるわよ。“もう”24なんだから」
クリティカル・ヒットがアグリアスを直撃。
「い、いやですわオヴェリア様ったら・・・おほほほ・・・・」
「そんなに無理して笑うのも良くないと思うわ。上品ぶっても“気持ち悪い”だけだし」
更に追い打ち。アグリアス瀕死状態。
「ぐ・・・・はぁはぁ・・・(ま、負けるものか・・・)ところでマルガリータ様?」
「なあに?・・・・」
「お夕食を如何なさいますか?ここのお奨めはパスタだそうですが・・・・」
「あら、“処女なのに”ここの事情に詳しいのですねぇ」
ぷち・・・・抑えていた感情が溢れ出し、理性を押し流す。
「いけませんか?・・・24で処女ではおかしいですか?!私が女らしく振舞うのは気持ち悪いですか?・・・
私のことを好いてくれているのかも分からない、・・・それどころか生きているのか死んでいるのかも分からな
い男に操を立てて!!さぞ滑稽だとお思いなのでしょう?おかしいでしょう?!こんな私を笑ってください!
さあどうぞ笑ってください!愚かな女だと嘲笑って!!」
アグリアスは激情に任せて捲くし立てながら湯船のオヴェリアの両肩を掴み激しくゆすった。
しぶきがアグリアスのブラウスを、髪を、顔をびっしょりと濡らし滴り落ちる。
オヴェリアはただ黙ってアグリアスにされるがままにいた。
「悪ふざけが過ぎました、ごめんなさい・・・・」
素直に謝るオヴェリアにアグリアスは掴んでいた手を離し、息も荒いまま湯船の脇に崩れるようにへたりこんだ。
「・・・非礼な振舞い、もはや死んでお詫びをする外ございません・・・・」
「馬鹿なこと言わないで、悪いのはあなたを侮辱した私、どうか許して・・・・」
「オヴェリア様・・・・・」
「でも・・・・・いえ、何でもない・・・服が濡れてるわ。早く脱いでお風呂に入りなさい。食事は私が注文します」
アグリアスはのろのろとブラウスを脱いでハンガーに掛ける。
何故あんなことを・・・大人気なかった・・・昨日泣かせてしまったばかりなのにまた今日取り返しのつかない
真似をして・・・アグリアスは激しく後悔していた。
オヴェリアは衝立の向こうで髪を洗い、身体を洗っているようだ。
アグリアスはオヴェリアと顔を合わせる勇気が出ず、三つ編みを解いた髪を手で何度も櫛通す。
ようやく髪をゆるく纏め上げた時、ローブを羽織ったオヴェリアが衝立から姿を現した。
「あとであなたの髪、梳かせてくれる?」
「は、はい・・・・・・」
返事をするだけが精一杯だった。
アグリアスが風呂から上がった時にはもう食事が届けられていて、それをオヴェリアがテーブルに運んでいた。
重苦しく気まずい空気の中、二人は無言で食事を済ませた。
化粧台に向かって自分の髪を梳かしていたオヴェリアがやっと口を開いた。
「アグリアス、髪を・・・」
所在無く鞄の中を整理していたアグリアスはまとめていた髪を下ろすと化粧台のスツールに腰掛けた。
オヴェリアの白く細い指先がまだ湿っているアグリアスの綺麗な金髪を梳き分け、櫛を通してゆく。
「私は・・・・・あなたが羨ましいの。恋をしてるあなたが、憎らしいほどに羨ましい・・・・」
優しくゆっくりとした手を休めることなく、独り言のようにオヴェリアがぽつりと話す。
「私は夫のある身。でも恋をしたことはないの・・・王女である私は恋をすることなど許されなかった・・・
修道院にいた頃、いつか素敵な王子様と恋に落ちる夢を何度も思い描いてたわ・・・・でも分かってた。それは
ただの空想、現実には決してあり得ないことって・・・結局、私はディリータと結婚したわ。自分の意志で・・・
でもそれは恋愛とは程遠いの。彼の野望と私の打算・・・・・お笑いよね?こんな私があなたをからかうなんて」
切々と語るオヴェリアを鏡越しに見るアグリアスは自らの愚かな行いを後悔していた。
「私は彼を愛しているの?今はそれすらも分からない・・・だから別居しているのかもね・・・だけど・・・
それでも別れられない二人は運命共同体ってとこかしら・・・だからアグリアスが羨ましいし、妬ましい・・・
ラムザのことを言われて、真っ赤になるあなたが。そんな気持ちを味わえるあなたが・・・・
ほんとは歳や経験なんて関係ないの。だってあなたは妬いちゃうくらい綺麗で、スタイルも良くて・・・」
「・・・そんなこと、ありません・・・・それに私は、がさつで、思いやりがなくて・・・」
「もっと自信を持ちなさい、アグリアス。あなたがちょっと勇気を出せば男なんかすぐ虜に出来るわ・・・」
アグリアスは顔を赤らめ俯いた。
「そうやってるところが可愛いくて憎らしいのよね、ふふふ・・・ねえ、私ね、ちょっと嬉しかったの」
アグリアスは鏡の中のオヴェリアを見上げた。
「あなたが本気で私を怒ったこと。私、ほんとはあなたに家来じゃなくてお友達になって欲しいのよ・・・」
「それは出来ません・・・もちろんオヴェリア様のこと、お慕いしてはおります。が・・・私は騎士ですから」
「そう・・・仕方がないのね・・・ところで聞かせてくれる?恋するってどんな感じ?」
「・・・彼と共にいた頃、それだけですごく幸せな気持ちでした・・・でも、彼のことを想うだけで、胸が
苦しくて・・・今は、逢えないからもっと辛くて、苦しくて・・・どうしてこんな辛い思いをしてまで、私は彼
を好きなんだろう・・・もしも好きにならなければ、こんなに辛くはなかったろうにって・・・」
オヴェリアは俯くアグリアスの肩をそっと抱き、梳かした髪に頬を寄せた。
「でも、そんな辛い想いさえも私には羨ましいの・・・・」
開け放った窓から聞こえてくる涼しげな虫の音。
アグリアスはそっとオヴェリアの手に掌を重ねてただじっとしていた。
ふとオヴェリアが離れてゆく。少し経ってアグリアスが振り返るとオヴェリアはじっと壁に耳をあて・・・・
「いや〜ん!お隣の悩ましい声が筒抜けよ!どうしましょう?今夜は眠れないわ〜」
「・・・・オヴェリア様(T_T)・・・・」
つづく
もうアグタンラムザのこと想いまくりじゃないっすか!
これはもうラムザの顔見た瞬間告っちゃいそうっすね。
カエルタン! かんがれ!
>>243 ラムザの前だと固まって何も言えないのがイイんじゃないか!
>さぞ滑稽だとお思いなのでしょう?おかしいでしょう?!こんな私を笑ってください!
>さあどうぞ笑ってください!愚かな女だと嘲笑って!!」
不覚にも読んでて涙がにじんでしまった・・・オヴェリアに激昂するアグたんハァハァ(泣
>>247 涙目でわめき散らすアグたんってなんか萌えるよな。
普段が気丈で強気なので、こう言う時にはタガが外れちゃうんだろーなーハァハァ
とにかく感情剥き出しのアグリアス萌え。
sage
翌日―
ゴーグの街も目近に迫ってきた頃、アグリアスは丘の上でノワールの歩みを止めた。
「オヴェリア様」
「もう、マルガリータって何度言わせたら・・・あら?」
アグリアスの指さす先に立つ3頭の牛鬼、2頭のスケルトン、そしてポーキー。
「・・・数が多いな。ちょっと厄介ですね・・・ここは一旦逃げましょう!」
「逃げる?馬鹿言いなさい。ふん、家畜の分際で王家に牙を剥くなど笑止な」
オヴェリアは高慢な態度で冷ややかに敵を見下している。
「あれは家畜じゃないと思うんですけど・・・」
「所詮豚や牛の類じゃないの。我が『近衛騎士団』が蹴散らしてくれるわ!」
「騎士団って・・・私一人しかいないんですけど・・・」
「細かいこと気にしちゃダメ!アグリアス!ノワール!ちゃっちゃと片付けておしまいなさい!」
「そ、そんな無茶な・・・」
「ほらほらもうこっちに向かって来てる!はいこれ持って。これも着けて早く行きなさい!」
ポーション3個、フェニックスの尾とリボンを手渡された。
「な、なんでリボン?・・・あ、防具はこっちだった。防具防具と・・・」
ノワールにぶら下げた袋の中からプラチナ製の胸当てを引っ張り出そうとした矢先、
「あーっ!ちょっと待て待て待て!私の防具―!」
ノワールは迫ってくる敵に向かって走り出した。
「大丈夫。サポートは任せて頂だい。アイテムは万全よ!」
と言いつつセッティエムソンの香りと共に消えてゆくオヴェリア・・・
(な、何て姑息な・・・)
先走るノワールは先頭の牛鬼とやり合っている。
(とにかく頭数を減らさなくては。だがプロテスされているとは言え、防具なしで接近戦はまずいな・・・
まずは遠距離攻撃してくるスケルトンを先にこいつで仕留めるか)
アグリアスはフェニックスの尾を一頭のスケルトンに叩きつける。即死。
「よし、まずは一匹・・・げっ?ノ、ノワール?!オヴェリア様!ノワールをお願いします!」
ノワールは善戦虚しく牛鬼3頭の袋叩きにあい戦闘不能に。
「もう!せっかく隠れてたのに。仕方ないわね・・・アグリアス!あの家畜どもを引きつけておいてよ!」
「はいっ!(だから家畜じゃないってば・・・・)」
姿の見えないオヴェリアがシャルルを引き連れ、のびているノワールの救出に向かった。
(馬鹿みたいにタフな奴らだが・・・やはり間合いぎりぎりで少しずつ体力を削るしかないか・・・こっちも
もう一発食らったら終わりだからな・・・くそっ、こんなブーツじゃ思うように動けん!)
既にアグリアスは遠距離攻撃を数発貰っていた。数で劣ると自らにポーションを使う余裕すらない。
オヴェリアがノワールにフェニックスの尾を使い、シャルルがチョコケアルで回復させた。
「さあ、行きなさいノワール!あら?フェニックスの尾がもうないわ。アンナったら入れ忘れたのかしら?」
(い、今更何を・・・・私の人生は風前の灯火?・・・)
「でぇええい!はぁはぁ・・・あと2頭か?・・・はっ、そう言えばブタはどうした?」
アグリアスの攻撃に合わせて牛鬼の一頭にとどめを刺したノワールの背後にポーキーが近付いていた。
「ノワールうしろ!」
ぷぅ〜〜・・・
ノワールは混乱してしまい、呑気に草など食べている。アグリアスは牛鬼2頭に挟まれる形になった。
(くそっ、正気に戻す暇がない・・・オヴェリア様たちはあんなに遠くまで逃げてるし・・・)
何とか一頭を倒したアグリアスだったが間髪入れずにもう一頭が攻撃してきた。辛うじて胸の先紙一重でかわす。
「貴様・・・私の胸に触っていいのはラムザだけだ!(危なかった!食らってたら死んでたぞ・・・)」
「あはははは!よく言ったわアグリアス」
(もう!離れてる癖にこういう事だけはちゃんと聞いてるんだから・・・・はっ!またブタがいない!)
ポーキーは何故か離れているオヴェリア達に向かっていた。
「ひーっ!ブタがこっちに来るー!アグリアス!ノワール!何してるの早く来て頂だい!」
「今参りますっ!」
最後の牛鬼を絶命させ、身を翻して駆け出そうとするアグリアス。
しかし慣れないヒールが高いブーツのせいで、その場で前のめりにこけてしまった。
「ああもう!だからこんなブーツはイヤだと・・・くっ、間に合わない!ノワール!」
「クエ?」
「ダメか・・・」
「いやーっ!」
ぷぅ〜〜・・・よろめくオヴェリア。だがダメージはない筈だ。
「よし、今のうちに・・・きゃあ?!な、何をする!やめんか!このエロガラス!」
混乱したノワールが突っ伏しているアグリアスの背中を足で押さえつけ、嘴でスカートの裾をつまみあげている。
「離せ!離せってば!・・・や、やめろ!何をする!あ・・・ちょ、やっ、こ、こら・・・」
今日は意を決して黒い下着にしてみたアグリアスのお尻をノワールがつんつん突ついて遊んでいる。
剣で引っ叩けば正気に戻るだろう。だが、もしカウンターを食らったら絶命は必至だ。
「やめろ!やめてくれ!お願い!いい子だから、やめて頂だい。ね?」
(ううう・・・何が悲しくてこの私がチョコボにお願いしなくてはならんのだ?・・・だがそれどころじゃ・・・)
「オヴェリア様―っ!・・・ん?オヴェリア様?」
必死にスカートの裾を押さえながらアグリアスはオヴェリアの様子がおかしい事に気付いた。
「ククク・・・・やってくれたわね・・・・ブタごときが身の程も知らずこの私に手向かうとはね・・・
許しません。許しませんよ、罪深き子ブタよ、その罪、死を以って贖うべし、よ!」
(こ、混乱してるのか?・・・でも確かオヴェリア様はリボンを・・・・?)
「さあいらっしゃい、夜毎私が精魂込めて研ぎ上げたこの刃の切れ味、たっぷりと味わせてあげるわ!」
(夜毎って・・・・何?)
サクッ・・・・
アサシンダガーの一刺しでポーキー即死。
「あら?もう終わり?終わりなの?何?何なのあなた?手応えなさ過ぎよ。私を失望させないで頂だい」
倒れたポーキーに罵りの言葉を浴びせるオヴェリア。
(オ、オヴェリア様・・・・魔物より怖い・・・)
げしっ!
混乱しているシャルルがオヴェリアをど突いた。
「いったぁーい・・・あっ!“また”やっちゃった・・・ま、いいか、相手はブタだし・・・あら?」
「オヴェリアさま・・・た・す・・・け・・・て・・・・・」
ぱた・・・・
じゃれ合いで消耗しきったアグリアスはスカートをまくられ、あられもない姿をさらけ出したまま力尽きた。
「こらこらノワールったらいけない子ね。アグリアスには心に決めた人がいるのですよ。えい!」
オヴェリアはぽかりとノワールを殴ると魔法を詠唱し始めた。
意識が遠のいてゆく・・・・・
ああ、私は死ぬんだ。ここで、チョコボに蹂躙され、恥ずかしい姿を晒したまま・・・
こんなことなら離れ離れになる前にちゃんと告白しておけば良かったな・・・
ほんとはラムザに口づけして欲しかった・・・抱いて欲しかったんだ、私・・・・
でも・・・もう・・・・もうどうでもいい・・・・・・
―遠くでラムザが手を振っている・・・隣に誰かいる。誰だろう?・・・二人で何か叫んでる・・・
「さようならー!!アグリアスさーん!さようならー・・・・」
ああ、さようならラムザ・・・・さようなら・・・
遠のいてゆくラムザと誰かが微笑みながら見つめ合い、ひしと抱き合い、そして口づけを・・・・・
ちょっと待て。
そんなの・・・・ダメだ。納得できない!・・・・絶対に!そんなの許さない!!
「アレイズ!!」
ぴろぴろり〜ん・・・・
がばっ!
「はぁはぁはぁ・・・・ううぅー・・・」
(何だったんだ今の?・・・・)
「何をうなってるの?アグリアス。どこか痛いの?」
上体を起こしかけたまま一点を凝視しているアグリアスをオヴェリアが心配そうに覗きこむ。
「イヤな夢・・・・はっ?オ、オヴェリア様?・・・私は一体?・・・」
「死にそうだったから私がアレイズで起こしてあげたの」
「アレイズ・・・・助かりました」
(・・・・ん?アレイズだって?!じゃあケアルガやリジェネとかも使えたんじゃ・・・・)
ぱた・・・・
「もう!また寝て!服が汚れるわよ」
「放っといてください・・・・(真剣にお護りしようとした私がバカでした・・・)」
「そう?じゃ、ごゆっくり・・・・・・でもアグリアスも大胆ねえ・・・さっきからお尻半分見えてるのに」
「〜〜〜!!!!・・・さ、先に言ってください!!」
つづく
だんだんと壊れていくアグリアスにハァハァ(藁
カエルたんマンセー!
複素数の軌跡はz=x+yiとおき代入
囲む面積
f-gに3つの質問
→次数・係数・得られる2解
整数問題
約数の拾い上げ
整数=分数に変換
一般に整数pで割った余りで分類すると、
すべての整数は
pn,pn+1,pn+2,…,pn+p-1 (nは整数)
のp通りにわけられます。
エレベーターの不等式
平均値の定理
f(x)が微分可能なとき
{f(b)-f(a)}/(b-a)=f'(c) (a<c<b)
となるcが存在する。
積分のの平均値の定理
連続関数f(x)において
∫[a,b]f(x)dx=(b-a)f(c) (a<c<b)
となるcが存在する。
f,g,g' いつもやるのはfの積分!!!
安田の公式
f(a)/g(a)=f'(a)/g'(a)
オヴェリアにいじられてるうちにどんどんラムザへの気持ちが固まってくるアグ
萌え。もしかしてオヴェリア様の親心なのか。
アグ使い(☆)オヴェリア様がラムザとの再会をどう演出するのか激しく楽しみ。
……で、小姓ラムザ外伝の続きはまだですか?
アグ姉、ハァハァ
267 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/08 19:06 ID:qM2tKQCu
268 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/08 19:15 ID:QrVsBte7
スクリプト嵐だってよ
終わったかな?
荒らしレスの削除依頼しといたよ
あれは一体なんだったんだ…?
何も変わらねえのかよ、結局・・・
本格的に粘着質な荒らしだなあ...。
>>284 やあ、まだ人が残ってるとは思わなかったよ
点呼!1あぐ!!
2あぐ。
2スレ前の話の続きで悪いが、この状況では無いよりマシだろうと考えSS投下ー。
小姓編をふまえて読んで下さい。
磨羯の月24日
そういえば、誕生日が過ぎてしまった。
「磨羯の一日だったんだな」
「え?」
朝食の席で、唐突に言ったのはアグリアスである。
「お前の誕生日だ」
「あ……そうでしたね、そういえば」
大きな黒パンをちぎりつつ、他人事のように答えたラムザにアグリアスは苦笑する。確かに
ラムザは自分の誕生日など大して気にかける方ではないが、今年に限っては別の理由も
あった。何しろ当日アグリアスは凍傷と風邪でぶっ倒れていて、おまけに夢にうなされて
しきりにラムザの名を呼んだりしていたため、ラムザは一日中つききりの看病でてんてこ
舞いだったのである。後からそのときの自分の状態を聞かされた時には、半日ラムザの
顔を見られなかったものだ。
「祝いをしなくてはならないな。月遅れだが、来月の一日にでも」
「ええ? そんな、結構ですよ」
「そうはいかない。ここに来てから、本当によくやってくれている感謝もしたいしな」
何より、自分のせいで誕生日を潰してしまった、という意識がアグリアスにはある。何度も
遠慮しようとしたラムザだが、主人がそうしたいのだ、と言われれば従うしかない。何か
欲しいものでもないか、と聞かれるのへ、
「……じゃあ、一つだけお願いをきいていただけますか」
何か思いついたらしく、悪戯っぽい光をかすかに眼に宿してそんなことを言った。
「何でも言うがいい」
答えたものの、一抹の不安は残る。
宝瓶の月1日
自分の寝相がいいことを、アグリアスは最近ほとほと有難く思う。朝起こされた時、
はしたなく寝乱れていたりしたら二度とラムザを部屋に入れられないからだ。
「アグリアスさん、おはようございます」
「おはよう、ラムザ」
三年前に伯母から贈られて以来、先々月まで手に取ったこともなかった薄手のネグリジェは
明らかに「見せる用」だが、そこまでの決心はまだつかない。いつも通り羽布団を口元まで
引き上げて、朝の挨拶を返す。その仕種をラムザがどんなに可愛いと思い、毎朝こぼれそうに
なる笑顔をこらえているかアグリアスに知る由もないが、今朝のラムザはあまり笑顔を
こらえていなかった。
「お召し物を持ってきました」
そう言うラムザの手にはいつもの騎士服はない。かわりに油紙の大きな包みがひとつ。
アグリアスが目線で疑問を示すと、ラムザはにっこり笑って包みを広げる。中から現れた
のは目のさめるような美しく深いブルーのドレス。舞踏会に行くようなものではなく、貴婦人が
家で普通に着るためのものだ。
「……どうしたのだ、それは?」
アグリアスは元々ドレスなどほとんど持っていない。まして、実家からこの山荘へ移る時には
一枚も持ってこなかっ
た。昨日仕立てたような真新しいドレスが,ここにあるわけがないのだ。
「町で仕立ててもらっていたんです。今日に間に合わせようと思って……」
ラムザはにこにこしたまま、手際よくドレスをたたんで包みに戻してから、はい、とばかりに
アグリアスへ差し出す。
それは、つまり。
「私に、と……?」
「もちろんです」
3あぐ3あぐ3あぐ〜!(AAが手元にあれば、さいたまのAAでやりたかったなあ)
ドレスあぐですね! 期待期待!
281 :
カエル:02/12/09 21:38 ID:???
4あぐ。こんな状況なんで昨日から続編出すのを思いあぐねてました。(シャレじゃなく)
久し振りの昼寝士さん登場。
昼寝士さんのナレーションはいつも勉強になります。
5あぐです、隊長!
SSいつも楽しみにしてます
6あぐ。
あぐあぐあぐあぐあぐあぐあぐ。
昼寝士さんもカエルたんもがんがれ!
7agu
8あぎゅ
9アグ
復活?
じゅうあぐぅ・・・!!!
さて、改めて。
------------------------
「……私がものを貰ってどうするんだ。今日はお前を祝うんだぞ? 大体、私がドレスなど着るか
着ないか」アグリアスの言葉を途中で遮って、ラムザは今度こそ会心の笑みを浮かべる。
「今日一日、これをお召しになって過ごして下さい。それが僕のお願いです」
何しろ、「何でも言うがいい」とまで言ってしまったのだ。騎士として、ラムザの友人として、主人と
して、ドレスを着る程度のことを断るわけにはいかない。まして、贈り物のドレスを。
「む……」
絹が肌をすべる感触が心地いい。ドレスに袖を通すなど、いつ以来だろう。ラムザ達といた
頃、情報収集のために貴婦人の扮装をしたことがあったが。
(あれも、恥ずかしかったな……)
ところどころ手を止めて考えたりしながらも、着付けはおおむね体が覚えていた。一人でも楽に
着られる、簡素なドレスだ。フリルやドレープは控えめに、なめらかで丈夫な上等の布地をたっぷりと
使ってあって動きを妨げない。色はアグリアスの好きな深いブルー。何から何まで、着なければ
ならないとしたらこんなドレスがいい、と思っていたまるっきりそのままで、
「……何というか…わかられているのかな」
などと思うのも、悪い気分ではない。胸元の開きがちょっと気になるが、下品ではない範囲だ。
姿見の前で、ふと思いついてくるり、と回ってみる。やった直後に後悔した。
スカートをひるがえして階段を下りてゆくと、ラムザはまるで子供のように嬉しがった。
「すごく素敵です、アグリアスさん。やあ、プレゼントした甲斐があったなあ」
「あ、ありがとう。朝食だったな」
「はい、すぐに」
弾むような足取りで厨房へ駆けていくラムザの背中を眺めて、アグリアスは彼が四つも
年下なのだということを久々に思い出した。まったく、ちょっと慣れない服を着る程度であんなに
喜んで貰えるのなら、安いものではないか。
その認識がいささか甘かったことは、朝食のすぐ後に思い知らされた。
「ごちそうさま。さて」
「どちらへ?」
「? 鍛錬だ、もちろん」
「その格好でですか?」
「え」
初めて気づいたように、己の姿を見渡す。動きやすいとはいえ、剣を振れる服ではない。しかし、
「ちょっと着替えるくらいは……ダメか?」
「今日一日、その服でいて下さる約束です」
こういう穏やかな笑い方をする時のラムザは、一番容赦がない。アグリアスは仕方なく、
朝の鍛錬を諦めることにした。
(……待てよ)
ということは、昼の鍛錬も夕方の鍛錬も同じということか。一日に一度も剣を握らない
なんて……まあそれは明日のメニューを増やして補えばいいとしても、空いてしまった
時間は何をすればいいのだ。
アグリアスの考えを見透かしたようにラムザが、
「西の沢にスノードロップが咲いているんですよ。よかったら、見に行きませんか」
「む……」
断る理由はどこにもなかった。
値段が高いとかいうこととは無関係に、ドレスというのは本質的に贅沢な衣服である。冬の
山中でこんなものを着ていては、一歩だって外を歩けやしないのだ。そういうことをする必要の
ない連中が生み出した服だということである。
「そこ、滑りますから気をつけて」
「う、うむ」
なにしろ、チョコボに乗るのさえままならない。横座りでにぎる手綱はいつもとまるで勝手が
違い、先導がなければ雪の山道を進めない。ラムザの鞍の前に乗せてもらうのはあんまり
無力な気がして断ったのだが、今はちょっと後悔していた。
「ほら、その先に……」
「わ…………」
木立を抜けると、そこだけ雪の消えた斜面に、小さな白い花がちんまりと、銀の鈴を
ころがしたようにそこここに咲いていた。雪の冷たい白に慣れた目に、その可憐な花の
白はひどく鮮やかで、思わず笑顔がこぼれる。
「早春の花なのにな……?」
「この下に温泉が走っていて、それで地面が温かいんだそうです。あ、どうぞ」
地面に下りようとするアグリアスへ、ラムザが手を差し出す。それはあまりにも自然な
仕草で、つい言われるままに手をとらせ、ラムザに体をあずけるようにして着地してしまった
アグリアスは我に返って真っ赤になった。
「ひ、ひとりで下りられる!」
「すみません、つい」
言いつつも、なんとなく手を離す気にはなれず。ラムザの体温を手のひらに感じながら、
寄り添うようにして花を眺めている自分がまるで童話のお姫様のように思えて、
(滑稽なのだろうな……)
頬を赤らめつつも、どこかでほんのり幸せなアグリアスであった。
------------------------
とりあえずここまで。ラムザのデフォルト誕生日は磨羯1日でなく
10日だったことにあとから気づいてガックリ。
このままスレの調子が戻ってくれればいらないかも知れないが、
続けてもいいですか? とっくに終わったSSの続きなんてウザいだけかも。
続き激しくきぼんぬなのは私だけではないはず!!!!!
昼寝士たーーーーーん!!!!!!!!
遅いけど11アグ〜
続きメチャメチャ楽しみッス!
294 :
6あぐ:02/12/11 17:45 ID:/1/1fXRl
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
こういう日に限って、思わぬ客が来たりするものだ。
「お久しぶりです、アグリアス様……きゃあ、素敵なドレス!」
休暇を利用して来たのだというラヴィアンとアリシアは、アグリアスを一目見るなり窓辺の鳥が
逃げるほどの黄色い歓声を上げた。
「もしかして、ラムザ隊長からの贈り物ですか?」
「う、む、ああ」
なんでわかるんだ、と思いながらそしらぬ顔でお茶の支度をしているラムザにちらりと目をやる。
ドレスをためつすがめつ検分していたアリシアが満足そうに顔を上げ、
「さすが隊長、アグリアス様の好みをよくおわかりですね」
「はは、ありがとう」
「でも、一人で着られる型なんですね? せっかくだから、違うのにすればよかったのに」
「違うのって……」深く考えてみるアグリアス。「……!! ばっ、ばっ、馬鹿を言うな!」
「あら、殿方が婦人にドレスを贈るって、そういう意味もあるんですよ?」とラヴィアン。
「そうらしいね。実際、そっちを勧められて迷ったんだけど」
「ラムザっっ!」
三時の準備をしてきます、と笑い混じりに逃げ出したラムザを見送って、アグリアスは真っ赤な
顔をこすりながら腰を下ろす。まったく、今日一日で何度赤くなればいいのだ。
「でも、よかった。隊長と、うまくいってらっしゃるようですね」少しあらたまって、ラヴィアンが口を切る。
「え? ああ、まあ、な……」せっかく落ち着いたというのに、たちまち上気し始めるアグリアス。
「この間、レーゼさんから手紙をもらって。お二人にあんまり進展がないって嘆いてたんですよ。
それが、もうドレスを贈るほどになっているなんて」感に堪えない、というようにアリシアが溜息
混じりに言う。
「いや、これはその、ラムザの誕生祝いでだな……」
「隊長の?」
怪訝な顔をする二人に、アグリアスは説明する。もっとも、なぜ本来の誕生日が潰れてしまったのか、
は適当に伏せておいてだが。
「……ということで、ラムザもよくやってくれているしな。一日くらいこんな服で過ごすのも、
まあ目先が変わって悪くないと」
「ちょっとお待ちを」話が終わりにさしかかったところで、たまりかねたラヴィアンが遮った。「つまり、
要約するとこういうことですか。隊長の誕生祝いにアグリアス様が『何でも言っていい』と言った
ところ、隊長のお願いはそのドレスを着て一日過ごすことだったと」
「要約というか、まあそうだが」
ラヴィアンとアリシアが顔を見合わせる。アグリアスには何が起きているのかわからない。
やがて、ラヴィアンが妙に厳粛な面もちで、身を乗り出してきた。
「……ちょっと確認してよろしいですか」
気圧されて、ただうなずく。ラヴィアンはコホン、と一つ咳払いをすると、
「アグリアス様と隊長、正味のところはどこまで行ってらっしゃるんですか」
「どこまで、と言われても……」
「お互いの気持ちは伝えあったんですよね?」
「それは……まあ」吹雪の夜に、半ばやけくそでだったが。
「キスは?」
「……二、回」ほっぺにだが。
「それから?」
「……つききりで看病してもらった。風邪をひいたので」
「ほかには?」
「朝、部屋に入ってきて起こしてくれるようになった」
「それで?」
「……」
「それだけですか?」
「…………」
「アグリアス様。無礼を承知で、敢えて申し上げさせていただきます」見たこともないような
厳しい顔をしたラヴィアンがアグリアスの目をまっすぐ覗き込んできて、
「バカじゃないの?」
「………………」
楽しみでしょうがないです昼寝士タソ
298 :
106:02/12/12 00:48 ID:Wx8oGi4U
>>302 さくらv知世?
>>昼寝士サマ
ラヴィアンの言いたいこと、めっちゃ分かります(w
そりゃ言いたくなる…。とりあえずてってーてきに
ラヴィアンに調教… いやいや、教育させられちゃってください。
↑っと番号残ってた。すまそ。
祝・昼寝士タソフカーツ。
萌えます、ええ萌えますとも。
止まってる。。。
お、ID表示されるようになってる?
>「キスは?」
>「……二、回」ほっぺにだが。
ほっぺたにちゅう(・∀・)イイ!!
そういう優しいスキンシップ好き。
「三カ月ですよ? 三カ月。早ければお腹も大きくなってこようかというこの時期に!」大きく
なってたまるか、と思いつつも、ラヴィアンの気迫に押されて声が出ないアグリアス。
「お二人とも奥手で鈍感なのは存じてましたが、ここまでとは」アリシアまでが形のいい眉を
曇らせて、そんなことを言い出す。
「言うにことかいて、ほっぺにキスですって!? ああ、もう!」
「うううう」
アグリアスとて、ラムザともっと踏み込んだ関係になることを考えないわけではない。ラムザ
だって健康な男性である以上、そういう欲望は当然あるだろう。ラムザが望むなら、こたえる
用意は……というか、拒めはしないだろうと言う予感が……ある。しかし、
「隊長ですか! 隊長がいけないんですか!? ええ不甲斐ない、こうなったら一度びしっと……」
「わーっ! 待て待て!」
今にも飛び出していきそうなラヴィアンを慌てて引きとめ、「べつに、私は今のままで不満は
ないのだ。それをわざわざ……」
「アグリアス様になくてもこっちが不満です!……じゃなくて」ラヴィアンは椅子に座り直し、
居ずまいを正してアグリアスに詰め寄る。
「子供じゃないんですよ? 好き合っている若い男女が、三月も一つ屋根の下で暮らしていて
何もないなんて、どこかで誰かが無理をしてるに決まってるんです。アグリアス様に不満が
ないというなら、ラムザ隊長が」
「う、む…」
それも、考えてはいる。自分が鈍感なせいで、ラムザに我慢をさせているのかもしれないと。
ラヴィアンの言う通り、子供ではないのだ。そばにいればそれで満足、などというわけはない。
「だが……」
「だが?」
ラムザから自分に、そういう感情を向けられた記憶がない。あわや、というような状況に
なったことも何度かあったが、そういう感情を無理に我慢しているという気配さえ、
感じたことがないのだ。
「アグリアス様が鈍くて感じ取れないだけではないのですか」
「ぐっ」
「隊長も人一倍鈍い上に奥手で、おまけに真面目な方ですからね」ラヴィアンが溜息混じりに、
「それにしたって、リードするのは殿方の役目でしょうに。やはりひとつ私が」
「だから、待てというのに!」
再び立ち上がりかけたラヴィアンを制し、アグリアスは大きく深呼吸する。
「……その、私は……ラムザを、信じている」
「だから、それが」
「そういう意味ではなく!」真っ赤になった顔を何度もなでて、早鐘を打つ心臓を静めつつ、
一つ一つ言葉を選んでいく。
「ラムザは確かに鈍感で、奥手で、おまけに子供みたいな顔してるが、でも一人前の
男だし、私の気持ちも知っている。性格とか、立場とか、私がにぶちんだとか、いろいろな
理由で我慢をしているのかもしれないが。それでも、本当に、私を……その、欲しいと思った
なら、何というか、そういう行動をするはずだと信じている。つまりその、私の前で、そんなに
無理をして気持ちをねじ曲げることはしないと、信じている。それに気づかないほど、
自分が愚かだとは思わない。
……だから私もラムザも、今はこれでいいのだと思っている。仕方なく今のように暮らして
いるわけではないと、思っている。でも、いつか、ラムザが、そういうつもりになって……
そうして、求められることがあれば、私は受け入れるだろう。あの人を」
しばしの沈黙が落ちる。
いつしか、ラヴィアンもアリシアも、言葉を忘れて聞き入っていた。やがてラヴィアンが、
ふう、と大きく息をつく。
「隊長のことが、心底好きでいらっしゃるのはよっくわかりました。でもねアグリアス様、
だからって女の方から何もしなくていいということにはならないんですよ」
「あぐ」
「その気があるなら、殿方がそういう行動に出やすいようにアプローチをしてやるのも
女のマナーです。アグリアス様、アプローチの仕方なんて全然ご存知ないでしょ」
「あぐぐぐ」
「でも、一つだけ安心しました」再びしぼみゆくアグリアスに、アリシアが後を引き取って、
「アグリアス様は、ラムザ隊長のことを愛してらっしゃるんですね?」
「それは、もちろんだ」
少し頬を染めながら、それでも当然のことのように言い切った自分たちの上司が。
今まで知るどんな表情より美しいと、ラヴィアンとアリシアは思った。
廊下に足音が聞こえ、
「あの、お菓子の準備ができましたけど」
ラムザがひょいと顔を覗かせた。女三人は何も知らない男の顔をしばらく眺め、それから
一斉にクスクスと笑った。
「?」
.
「ごちそうさま、ラムザ」
夕食後、いつもなら中庭で剣を振っている時間をもてあまし、アグリアスは大きく伸びをした。
「やれやれ、やっと今日が終わるか」
「お疲れさまでした」
空になった皿を手早くまとめてながら、ラムザが笑う。
「わがままを聞いていただいて、ありがとうございます」
「いいさ、これくらいはな。……ラヴィアンとアリシアに見られたのは予想外だったが」
「あははは」
皿を満載した盆をかかえて厨房へ向かうラムザの背中を見ながら、ふと、
「……なぜ、一人では着られないドレスにしなかったのだ?」
盆をひっくり返しそうになったラムザはかろうじてバランスを立て直し、
「え?ええ?……いや…それは、まあ」
「……」
言った当人も赤面してしまい、黙り込む二人。ラムザはすこし考えた後、ゆっくりと
盆をわきへ置いた。
「アグリアスさん、もう一つだけお願いをきいてもらえませんか?」
「うん?……なんだ」
きょとんとしているアグリアスにすたすたと歩み寄り、大きく手を広げると、ラムザは
そのまま、アグリアスを優しく抱きしめた。豊かな金色の髪に鼻先をうずめ、耳元で
そっとささやく。
「少しの間だけ……こうしていさせて下さい」
一瞬、硬直してしまったアグリアスもすぐに体の力を抜き、そっとラムザの胸板に
手を添えて身をゆだねる。
「……………………ああ」
「大好きです、アグリアスさん」
「ああ…………」
今のままでいい。まだ、しばらくは。互いに一番大切な人のぬくもりに包まれて、鈍感で
不器用な二人は、今このときの幸福を全身で受け止めていた。
窓辺のスノードロップが、苦笑いするように小さく、暖炉の炎を映してゆれていた。
End
---------------------
救荒SSとして即席で書いたので色々アレです。アグは最近カエルさんのSSで色々
いじめられているので、反対のラブラブカップル状態を狙ってみますた。
>>302 ほっぺにキスは小姓話本編のラストでやったやつです。つまりあれ以来なーんも
なかったという。
う〜…
ちょっと突然すぎじゃないっスか?
もしどこか別のところでうpするなら、加筆した方がいいと
思われでつ。
でも、らぶらぶっぷりに楽しませて頂きました!
ラムザとアグタンがらぶらぶだから許す
310 :
カエル:02/12/13 23:41 ID:ejGXyIed
私やっぱりアグたんいじめ過ぎですか?うう・・・
自分ではそんなアグたんが可愛く思えてしまいます。
私の方の続編はもう3パートくらい出来てますが
明晩以降にまた小出しで行きます。
カエルさん、SS製作乙です。続編楽しみにしています。
カエルはイラネ。
>>309 唐突というのは状況設定が、という意味でしょうか?
えーと前に書いた通り、Part4でやったSSの続きなんで……
もしよければそっちも読んでやって下さい。
某所掲示板にサンタアグ姐とトナカイラムザが出ていたが、
むしろアグはかなりの歳になってもサンタを信じてたりしたと思う。
>313
どこに出てたんですか?>サンタアグ姐とトナカイラムザ
時代背景的に、サンタはOKなの?
>>314 「FFT-Avenue」で検索してみて下さい。そこの画像掲示板です。
>>315 いやそりゃNGに決まってますが、イメージとして……
「みんないくつまでサンタ信じてた?」とかいう話になると微妙に
口数少なくなるアグ。とか。
おお、フカーツ!
サンタを信じてるアグ、いいな。
318 :
カエル:02/12/15 22:47 ID:jhjoAOM4
削除屋さんが適宜対応してくださってるようで、ありがたいことです。
依頼出されてる方にも感謝、です。
またまた続きを出させてもらいます。
アグリアスは稲妻のような速さで飛び起き衣服の乱れを直した。
だが次の瞬間オヴェリアの背後に迫る黒い陰に気付き、思わず叫んだ。
「危ない!オヴェリア様!」
倒したスケルトンが復活しオヴェリアに襲い掛かる。
振り返ったオヴェリアはアグリアスが斬りつけるより先にバッグから出した薬の小壜を投げつけた。
「えい!」
壜の中身を浴びたスケルトンは断末魔の叫びを上げて崩れ落ちた。
「な?・・・(完全復活したのに薬で即死だと?)ま、まさかそれ・・・エリクサー?!」
「ああこれ?アンナがうちで調合したの。売るほどあるわよ」
「・・・・そんなにあるなら先に言ってください・・・」
(アレイズにエリクサー・・・命懸けで戦ってた私って一体?・・・・・はぁ)
「お姉さん達!強いねぇ。散歩してたら何やら騒がしかったんで、やばかったら助太刀しようかと思ったけど」
アグリアスは振り返った。少し離れた岩の上に立っていたのは長髪を後で縛り銃を片手にへらへらと笑う若者。
「!お前は・・・ムスタディオ?!」
ムスタディオが岩を飛び降りて駆け寄る。
「本物のアグリアスだぁ〜・・・遠くから見てもしかしたらって思ってたんだよ!」
二人はがっちりと肩を掴み合う。
「会いたかったよおぉぉ・・・」
ムスタディオはアグリアスの胸に頬を擦り寄せる。
「こ、こら!調子に乗るな!このバカ者!」
アグリアスの膝蹴りがもろに腹に決まり、ムスタディオはもんどりうって倒れる。
「あうぅ・・・本気で蹴るなんて・・・やっぱり本物だぁ」
そんなムスタディオを見てアグリアスはぷっと吹き出した。
「相変わらず元気そうだな・・・」
「いててて・・・アグリアスも元気そうじゃないか。それに見かけだけは随分女っぽくなったし」
「ば、馬鹿・・・・ん?“見かけだけ”とはなんだ!」
「はははは・・・言葉どおりさ。ところで後ろの人は・・・・・・あ、あんた!・・・」
「お久しぶりですね、陽気な機工士さん」
ムスタディオは後で二人の様子をニコニコしながら見ていた女性が誰なのかに気付き唖然とした。
「オ、オヴェリア様?!ご無礼を!」
慌てて控えるムスタディオに優しくオヴェリアは話しかける。
「いいのいいの、それはやめて頂だい。私のことは『マルガリータ』と呼んでね」
「訳あって今は身分をお隠しになられているのだ。察してくれ」
「ふーん・・・わかった。じゃ、改めてよろしく、マルガリータさん」
ムスタディオはオヴェリアの手を取りくちづけをしようとした。
「馴れ馴れしいぞ無礼者!!」
すかさず横からアグリアスの蹴りが入り、ムスタディオは飛んでゆく。
「ひでぇ!」
「面白いわ、あなたたち」
オヴェリアはけらけら笑っている。
「もうその位にしてあげなさいな。アグリアスも少しお淑やかにね。その格好で足を使うのはお止めなさい」
オヴェリアに指摘されたアグリアスははっとした。ついかっとなってスカートを穿いていたことを忘れていた。
今更ながら両手でスカートを押さえ、そしてきっ、とムスタディオを睨み付けた。
「き、貴様、まさか覗いていないだろうな!」
「おーいて・・・蹴りが速過ぎんだよ!・・・フッ、だが、あいにく俺は目がいい。さっきのはちょっと遠目だ
ったが・・・・いいもん見せてもらったぜ」
ムスタディオは遥か東方の異教徒の真似をしてアグリアスに向かって手を合わせた。
「さっきのって・・・『あれ』を見てたのか?・・・」
「うん、じっくりと」
アグリアスの上気した顔から見る見る血の気が引いて行く。
「〜〜っ!み、見られたからには生かしては置けん!!斬るッ!」
アグリアスは腰のセイブザクイーンに手を掛けた。
「おやめなさいったら!」
オヴェリアが間に入り本気で斬りかねないアグリアスを制する。
ムスタディオはオヴェリアの陰に隠れて言い返した。
「そうだよ、この暴力女騎士!ラムザに言いつけるぞ!」
剣に手を掛けたままアグリアスが固まった。
「な・・・・・に?お前、ラムザの居場所、知ってるのか?」
「知ってるのかって・・・・何だ、知ってて来たんじゃないの?」
「何処だ?どこにいる?早く教えろ!」
鬼気迫る形相でムスタディオに詰め寄るアグリアス。
ムスタディオはそんなアグリアスを軽くいなす。
「ふーん、ま、教えてあげてもいいけどさー・・・あーいてて・・・」
ムスタディオはわざとらしく腹と首筋を撫でアグリアスを見遣る。
「・・・・済まなかった・・・」
「ん〜?何だか誠意が感じられないな〜」
「・・・・ごめんなさい・・・・もうしません」
ムスタディオの前ではかつて見せたことのないしおらしさで謝るアグリアス。
「(子供の悪戯かっつーの!)いや、もっとさー何かあるだろ?本気で悪いって思ってんならさー」
「何だ?私にどうしろというのだ?・・・まさか金を出せと言うのか?自慢じゃないが金ならないぞ」
精一杯心をこめて謝ったつもりなのに納得しないムスタディオにアグリアスは開き直って言った。
「まさか!俺はそんな野暮じゃないぜ。・・・・んーそうだなー・・・例えば・・・胸、触らせてくれる?
あ、スカートの中ももっかい見たいなー」
ムスタディオはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら金よりもよほど下衆な要求をした。
「き、貴様!私を侮辱するとは・・・どうやら長生きしたくないようだな?」
アグリアスは引きつり笑いと共に剣に手を掛ける。
(やば・・・ちっと調子に乗りすぎたか?・・・いや、漢だったらここは本能の赴くまま、だぜ!)
ムスタディオは精一杯虚勢を張った笑いを浮かべながらはったりを掛ける。
「あれえ?いいのぉ?俺が死んだらラムザの居場所、判らなくなるよ?町の人はさぁ、知らないんだよね〜」
(くっ、人の足許を見おって・・・しかしこんなお調子者のスケベ野郎の言いなりになるなど騎士として・・・・)
アグリアスは散々悩み抜いた挙句、ぼそりと言った。
「・・・・し、下着・・・覗くだけ、1秒だ」
「さてと、仕事に戻るか・・・」
「ま、待て!・・・・3秒」
「10秒プラス『ドンアクトでもみもみ30秒』だ。これ以上は譲れねえ」
「な?・・・・見るだけで何とか・・・・・お願い・・します・・・・」
「イヤなら無理しなくていいんだよ〜」
「・・・・・・・・・」
「ラムザには黙っててやるからさ、な?」
小声で耳打ちされたその狡猾な一言に肩を押されるようにアグリアスは諦めたように口を開いた。
「絶対に・・・・内緒だからな・・・・」
「俺も男だ、約束は守るぜ」
ムスタディオに覗き込まれていた顔を真っ赤に染めて背け、スカートをおずおずと捲り上げかける。
「・・・・・早く済ませろ(後で絶対殺してやる絶対に殺してやる絶対絶対絶対・・・・・)」
ムスタディオは素早くしゃがみこんだ。
「よっしゃあ!おお〜!黒いパンツもイケてるぜアグリアス!おっと、リボンは外しといてよ!」
絡み付くようなその視線にアグリアスは悪寒を覚えた。
(ラムザ・・・・これもお前に会うためなんだ。もしもこのことを知ってもどうか私を責めないで・・・・)
元はと言えば安易に暴力を振るった自分のせいでもあるのだが、なぜか悲劇のヒロイン気分のアグリアス。
たまらなく屈辱的な現実からアグリアスは逃避するかのようにラムザのことを思い浮かべる。
実際もしラムザが知ったところで恐らく一笑に付す程度だろう。
だがアグリアスの心の中のラムザは激しく彼女を責める。
『僕がいながら、ひどいですよ!アグリアスさん!』
それは彼に嫉妬するほど愛して欲しいと思うアグリアスの切ない願望。
それまで二人のやり取りを面白がって見ていたオヴェリアが笑い出した。
「ぷっ、あはははは!・・・あなた達ってほんとに面白いわねぇ。ところでムスタディオさん?」
オヴェリアは優雅ににこにこ笑って問い掛ける。
「何ですかええと・・・マルガリータ様(これからって時に!)」
「アルマはラムザ殿と一緒なのかしら?」
ムスタディオは振り向きもせず答える。
「ああそうだよ。ふたりでふ、ぐっ?・・・く苦し・・・な、何を・・・」
突然後から襟を掴まれ首を締められたムスタディオが苦しそうに呻き声をあげる。
「どこなの?早く教えなさい。じゃないと・・・・」
オヴェリアはバッグからまたもやアサシンダガーを取り出しムスタディオの喉元に突きつけた。
「サクッといくわよ・・・・」
「ひぃいい〜・・・」
(このままではムスタディオがブタの二の舞に!・・・まあそれもいいか・・・ってこれは洒落にならん!)
「オ、オヴェリアさまーっ!“それ”はおやめくださいっ!」
アグリアスは慌てて止めに入った。
「冗談よじょ・う・だ・ん。もう、アグリアスったらそんな怖い顔しないの」
オヴェリアは笑いながらそう答えた。が、アサシンダガーでムスタディオの頬をピタピタと叩いている。
(さっきの事もあるし・・・冗談とは思えんのだが・・・)
「言います言いますっ!・・・げほっ・・・こっからまっすぐ北に行った赤い屋根の一軒家に・・・」
「案内して下さる?ムスタディオさん」
「は、はいぃ〜・・・・」
「ありがとう。優しいのねムスタディオさんて」
(・・・それは違うと思う)
大いなる下品な野望を阻止されたムスタディオ。さっきまでの威勢が嘘のように縮こまって歩き出す。
オヴェリアとアグリアスはチョコボを引き連れ後に続いた。
アグリアスはそんなムスタディオの背中を見、自分の胸元を見下ろしながらふと思った。
(もしかしてオヴェリア様、助けてくれたのかな?・・・・でもさっきの“あれ”は・・・・)
アグリアスは先を歩くムスタディオに肩を並べ、耳元へ小声で話し掛けた。
「助けてやったんだ、さっきのは帳消しだぞ。それから、もう分かったと思うが、オヴェリア様の御気に障る
ようなことは絶対に言うんじゃないぞ・・・」
未だ恐怖の覚めやらぬムスタディオは無言で首を激しく縦に振る。
「さっきの“あれ”は冗談ではないぞ・・・・普段は温厚な方なのだがな、何かをきっかけにああなると・・・」
アグリアスは真剣な顔で続けた。
「私もついさっき意味が分かったけど、一部の不埒な民の間では、例の一件の後オヴェリア様のことを無礼にも
『トンベリプリンセス』にゃんへ・・・・ふぁっ?!ほふぇひははは(オヴェリアさま)!」
いつの間にか背後にぴったり付いていたオヴェリアが、アグリアスのほっぺたをぎゅ〜っと引っ張っていた。
「いやねえ。アグリアスったら、ムスタディオさんが誤解してしまうでしょ?この口?ねえ?悪いのはこの口?この口がが変なこと言うのかしら?この口が?」
「ほふぇひははは、ほゆふひほ!(オヴェリアさま、お許しを!)」
「あらあら、何を言ってるのか全然解らないわ。どうせ解らないならこの舌、切り落としてしまいましょうか?」
「ひ、ひやれふ〜(い、いやですぅ)」
抵抗することも出来ず哀願するアグリアスにオヴェリアは冷ややかな笑みを浮かべて言う。
「それともこの綺麗な髪をばっさり切って、尼になってもらおうかしらね?ふふふ、一生独身だわねぇ」
「ひゃめへ〜(やめて〜)・・・・」
(ひぃいいい!やばい、こりゃあマジでやばいぜ!何とかしなくちゃ・・・何とか・・・・・・)
「あっ!そうそうオヴェリア様、実はアルマさんがね、うちで働いてるんすよ!」
ムスタディオは取敢えず話題を逸らしてみた。
「まあ、アルマが?」
「そうなんす。うちの親父、親方なもんで若いもんの食事の支度やら洗濯やら手伝って頂いてまして・・・ヘェ」
ムスタディオは目一杯卑屈な態度でオヴェリアに取り入る。
「そうなの。アルマも頑張ってるのね・・・」
オヴェリアはようやく手を離した。アグリアスは向こうを向いて肩を震わせている。
ムスタディオにはアグリアスが声を殺して泣いているように見えた。
(分かるぜアグリアス。俺は絶対お前のこと笑ったりしねえ・・・)
「それで、ラムザ殿は何を?」
「ああ、ラムザね・・・ラムザは今ちょっと怪我してまして・・・」
「何っ?!怪我だと?どうして?」
突然アグリアスが身を乗り出してきた。
「あ、ああ・・・もう着くから話は本人から聞いてくれよ(何だよ、立ち直りの早い奴だな・・・)」
つづく
トンベリプリンセス…ワラタ
ムスタディオ(・∀・)イイ!!
恥辱プレイが未遂に終わって残念だが、トンベリプリンセスハァハァ
この先アグ一行とラムザと、そして ア ル マ との邂逅が気になる(藁
トンベリプリンセスとアルテマ妹の最強タッグだからなあ。
ラムザとアグじゃ勝ち目ないよな(w
329 :
カエル:02/12/16 23:04 ID:C5C5RQ2A
「トンベリプリンセス」は何処だったか忘れたけど別スレ(かな?)
で出てきたのを拝借しました。
330 :
HC:02/12/17 01:32 ID:Z+vjAdio
アニオタの俺は、TVの赤チャの曲が浮んだ。
「トンベリプリーンセス♪」(元はマジカルプリンセス)
「トンベリプリーンセス♪」
…暫く首吊って逝ってきます。
>>330 あの絵柄で包丁持ってぴっこぴっこ踊ってるオヴェリア(と
アルマとラムザ)のED映像が浮かびますた。
包丁とアホ毛と聖石ヴァルゴの力で聖騎士アグリアス24歳処女へと
ホーリーアップするのだ。
>>331 言葉の意味はよく分からんが、熱いハートは伝わってくる
アデランスの中野さんが感じたのはこの感覚だったのか
こんばんは、SS保管サイト「FFDQ千一夜」の新管理人です。
このスレのPart2から17本のSSを新たに保管しましたので、お知らせに来ました。
サイトへは こちらからどうぞ p://www3.to/ffdqss
それから、顔無し黒魔導師さんのハンドルネームが笑わない黒魔導師さんになっていたりするのですが
これは統一した方がよろしいですか?(違う方ではないですよね)
また、私のつけたタイトルが気に入らないとか、このタイトルの方がいいだろうとか、そういったご意見も
忌憚なく千一夜スレにお願いします。
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1021132657/l50
顔無し氏は保管除外を申し出てたはずだが・・・
>>333 お疲れさまです。一気にアグSSの勢力が増えたな千一夜(w
このスレはファリススレと並んでSSが多いので収集も大変かと思いますが、
頑張ってくださいませ。
顔無しさんは名前が定着しているので「顔無し」で統一していいんじゃないかと
思いますが、それ以前に「黒魔導師」ではなく「黒魔道師」です。
タイトルは、いいんじゃないでしょうか。管理人のセンスの見せ所だと思いまつ。
336 :
335:02/12/19 11:30 ID:AMU7JPCl
>>334 情報ありがとうございます。過去ログを確認しました。私の見落としです。申し訳ありません。
ティンカーリップと温泉発見の話が除外希望でしたね、外しました(´・ω・`)ショボーン
ティンカーリップの話がすごく好きなのでとても残念でしたが。
その他の話に関してはこのまま掲載で良いようなので、載せておきます。
>>335 黒魔道師という表記は、ご本人がそのように名乗っておられたのでそのままなのですが……。
タイトルが腕の見せ所……がんばります。
タイトルの無い作品の方が多いので、すぐに智恵が尽きそうでビクビクしてますが。
おお、こうしてみるとたくさんあるものなんだね>SS
ネタが溢れ返っていてイイ事だ。
さてお前ら!
そろそろサンタ姿のアグたんが巨大な靴下に入ってぴょんぴょん跳ねてオヴェたんやラムザの部屋に
乱入する季節になったわけだが。
もちろんその前に、もしか自分が入るくらいのおっきな靴下を吊しては
いないかとオヴェたんやラムザの部屋をコソーリのぞいてガカーリしたり
しているわけだが。
裸リボンアグたんを思い出しますた。
なりきりスレだかで、オヴェリア様に「ラムザをベッドまで運んでって
押し倒せ」とアドバイスされてたからな。これからのアグたんは
攻めに出るのだ。
たまにはギャグパロも読みたかったり。
時代劇きぼんぬ(w
343 :
HC:02/12/20 20:31 ID:bBVNFtaz
ラムザの部屋に突入というより、トンプリ@オヴェリアの策略で巨大な靴下に詰め込まれてラムザの部屋に届けられて一騒動ではないかと考える俺(w
他に考えられる話としては、俺の脳内でラムザは寝ているときに抱き癖があるので、ラムザが寝ている隙にアグ@イン・ソックスを投入、次の日にドカーン・・・
ネタ提供ありがとう、妄想が広がる(爆)
344 :
カエル:02/12/21 23:41 ID:wWakJECj
クリスマスネタでも時代劇でもないですが・・・
続きです。
「ほらここだよ。ここ前はうちの職人が住んでたんだ」
ムスタディオは目の前の小さな家を指差しアグリアスを先に行かそうとした。
「い、いや・・・お前が先に行け」
その場に立ち止まるアグリアス。
「何だよ今更、怖気づいたのか?」
アグリアスはじりじりとオヴェリアの後にまで下がっている。
「そ、そんなことはない!私は常にオヴェリア様の後ろと決まっているではないか」
「あら、私の後ろにいたのは買い物の時だけじゃなかったかしら?」
「う・・・」
オヴェリアに追求されたアグリアス言葉に詰まる。
「ま、いいか・・・あのさ、今のうちに言っとくけど」
ムスタディオは言った。
「見ての通り狭い家だからドア開けたらすぐラムザがいるからな。心の準備はいいかい?聖騎士さん」
「そ、そんな必要はない!」
「アグリアス、手を離して頂だい」
「え?あっ!・・・いえ、これはですね・・・・」
アグリアスは無意識のうちに引っ張っていたオヴェリアの袖から慌てて手を離した。
「プ、ククク・・・それじゃ感動のご対面と行こうか」
ムスタディオの後にオヴェリアが続いて玄関のドアに立った。かなり遅れてアグリアス。足が進まない。
「おーい、ラムザー、お邪魔するぜー」
ムスタディオはノックもせずにドアを開けた。続いてオヴェリアも中に入る。
その後からアグリアスは恐る恐るドアの陰から顔だけひょっこり出して中を覗きこんだ。
「はい、兄さん、あーん・・・」
そこで彼らが目にしたのはベッドで上体を起こしているラムザとそこへ寄り添うように座るアルマ。
仲睦まじく皮を剥いたリンゴをあーんと口を明けたラムザに食べさせるアルマの姿・・・
「おいおい・・・何やってんだ?」
「あ、あら?やだ!ムスタディオ!いたの?あら?・・・まあ!兄さん!嘘みたい!オヴェリア様が!」
アルマは目を疑いラムザの肩を叩いた。ムスタディオの後ろ、満面に笑みをたたえて立っているその人。
少女だった頃、眠れぬ夜に一緒のベッドで夢や恋を語り合った懐かしい思い出が甦る。
「アルマ!アルマ!・・・会いたかった!」
アルマが立ち上がると同時にオヴェリアが駆け寄る。
「私も!オヴェリア様!会いたかったの!でも・・・・・・・」
オヴェリアは溢れる涙が頬をつたうのも気にせずアルマと抱き合った。
「もう!突然お葬式なんて・・・するから・・・もう・・・ひくっ、ア、アル、ひくっ・・・ばかぁ・・・」
しゃくりあげて泣くオヴェリアに抱き付いてアルマも声を上げて泣きじゃくる。
「ご、ごめんなさ・・・私、生きてるんだよって、オヴェリア様に伝えたかったの・・・でも・・・ひくっ
会いに、行けなくって・・・・うわぁああん・・・」
(オヴェリア様・・・・・良かった・・・)
ドアの外からこっそり覗きこんでいたアグリアスも思わず目頭が熱くなる。
ひとしきり泣いた二人は照れくさそうに見詰め合って微笑んだ。
オヴェリアは泣き腫らした目を恥ずかしそうに押さえながら、ベッドの脇へ歩み寄る。
「挨拶が遅れました、ごめんなさいね。ラムザ殿も痛々しいけれど・・・・生きていて何よりです」
そう言ってラムザの手を優しく取った。脚を怪我して起ち上がれないラムザは非礼を詫びた。
「このような格好で見えます無礼をどうかご容赦下さい、オヴェリア様」
「そのようなことは気にしないで。貴方が力を尽してくれたこと、私は今でも心から感謝していますよ・・・」
オヴェリアは首を振り、両手でラムザの手を握り締める。
「そんな・・・僕は・・・」
ラムザは照れくさそうに手を引いた。
「あの葬式の件は、実は僕らも全く知らなかったことなんです。恐らく親戚連中が示し合わせたのでしょう」
「やはりそうなのね・・・もしあなたが望むなら手を貸してあげられるのだけど・・・」
「それは遠慮させて頂きます」
ラムザは答えた。その声には強い意志を秘めているのがオヴェリアにも良く分かった。アルマも黙って頷く。
「もうあの家に戻る気はありませんから、却って好都合でした。今は母方のルグリアの姓を名乗っています」
「そうですか・・・分かりました。決心は固いのですね・・・・あら?そう言えば・・・・」
アグリアスがいないことに気付きオヴェリアはドアの外へ声を掛けた。
「アグリアス!そんなところで何してるの?」
完全に中に入る機会を逸していたアグリアスは戸口の陰からようやくおずおずと姿を現した。
アグリアスはさえない登場が我ながら情けなく、もう何を言って良いのか分からなくなってしまった。
再会の時をあれほど心に思い描いていたのに・・・
ラムザの顔をまともに見ることすら出来ない。
「ア、アグリアスさん?!」
ラムザが驚いて目を見張る。アルマも思わず声を上げた。
「わあ!アグリアスさんだ!素敵な服!アグリアスさん“も”そういう服着るのね!」
カチン・・・・(“も”って何だ?)
「さ、さっきは・・・ず、随分と仲が良さそうだったな?・・・まるで、まるで・・・・・」
兄妹じゃなくて新婚夫婦みたいだ、と言いかけたアグリアスの肩がプルプルと震えている。
(違う、私が言いたいのはこんなことじゃなくて・・・・・・・)
「いやあの、あははは・・・・ここへ来る時にちょっと脚を骨折しちゃいまして・・・面目ないです」
「それでアルマ殿に甘えていたと言うわけか。ふん、情けない」
本心とは裏腹に冷たい言葉を吐いてしまう自分が歯がゆい。
本当は飛びついて抱きしめたいほど嬉しいのに・・・・その胸で泣きたいくらい恋しいのに・・・・・
だが今のアグリアスにオヴェリア達が見ている前でそんな真似ができるはずもない。
「いや〜ホント情けなかったぜ。町外れの崖下でさ、ゴブリン一匹相手にじたばたしてるんだもん」
「あれはムスタディオが来る前に4匹倒してたんだってば!その後崖から落ちちゃって・・・・」
指を差して笑うムスタディオにラムザは口を尖らせて反論した。
「たかがゴブリンごときにそこまで苦戦するとはな。随分と」
「違うわ!兄さんは私をかばって崖から落ちたの!兄さんは弱くなんかないもの!」
アルマはラムザをかばうように抱きつき、アグリアスの言葉を遮った。
「う・・・・」
(なぜそうやって抱きつく?いくら妹だからって、いや、妹のくせにだ!ちょっとベタベタし過ぎじゃないか?
それに・・・それにこれじゃあまるで私が悪役じゃないか)
「アグリアス、口が過ぎますよ。ラムザ殿に失礼です」
(オヴェリア様まで・・・これじゃますます悪役に・・・)
事の発端は自分の憎まれ口のせいなのだが、アグリアスはぷいと顔を叛け部屋の隅の椅子に座り込んだ。
「ごめんなさいね・・・アグリアスったら照れてるの。照れ隠しに冷たく当るなんて子供みたいね」
オヴェリアはクスッと笑った。
「わ、私は別に!」
アグリアスは声を荒げて否定する。が、顔が赤い。
「照れるなんて水臭いですね。一緒に戦った“仲間”なのに」
(仲間?・・・・それだけ?)
自分は会えて嬉しいの一言も言えないのに、アグリアスはラムザの言葉尻にさえ不満を覚える。
オヴェリア達はベッドの脇に置かれたテーブルでアルマが淹れたお茶を囲んだ。
ラムザがオヴェリアに尋ねた。
「それにしてもアグリアスさんとオヴェリア様が一緒だなんてびっくりしました。一体どう言うことです?
世間ではオヴェリア様は城内に幽閉されてるって・・・・」
「表向きはね。実は野心家の夫とちょっとした取り引きをしたの。今は名前を隠してウォージリスで気まま
な放蕩生活。そしたらつい4日前、突然アグリアスが訪ねてきたの。『すっごく汚いなり』でね。何と一人で
鴎国から来たんですって」
(そんなに強調しなくたっていいじゃないですか・・・・)
「そうだったんですか。僕達は気付いたらオーボンヌの近くにいたんです。それですぐここへ向かいました。アグリアスさんはそんな遠くに・・・一人で大変だったでしょう?」
アグリアスは自分への問いかけの言葉に口を開こうとしたが、ムスタディオが邪魔をした。
「俺なんか海を漂流してたんだぜ。海岸が近かったから何とか泳いだけど、もう少し沖だったら死んでたよ」
(こ、この〜!お前は海の藻屑になれば良かったんだ!)
「それでね、アグリアスが離れ離れになった仲間を探したいって泣きながら頼むの。ゴーグに行けば手掛か
りがある筈だからって・・・綺麗な服も欲しいんですぅって」
「へえ、アグリアスさんも可愛いとこあるのねえ」
(違―う!!オヴェリア様脚色してる!・・・・ううぅ)
会話に入れず隅でいじけながらも話だけはしっかり聞いているアグリアスだった。
オヴェリアの話にムスタディオが思い出したように口を挟んだ。
「あっ!なーんだ、アグリアス、俺に会いたかったのかー?素直じゃねーなーもう。だったら何もあんな
回りくどい真似ひっ!・・・何でもないっす・・・」
(しゃべったら・・・・確実にお前を殺す)
無言だが殺気全開のアグリアスにびびってムスタディオは口を噤んだ。
「え?なぁに?何のお話?」
アルマが興味深そうに聞き直した。がたん、と音を立ててアグリアスが立ち上がる。
「アルマ殿!お茶をもう一杯頂けますか?(余計なことを詮索するな小娘ー!)」
「あ、はいはい、お茶ね」
アルマはアグリアスのカップにお茶を注いでそそくさとテーブルに戻る。
「ひそひそ・・・オヴェリア様、なんだかアグリアスさん、怖いよ。何かあったの?」
「ひそひそ・・・私の口からはちょっと・・・しゃべったら多分ムスタディオさんに明日は来ないわね」
「?・・・何それ?」
アルマは不思議そうにムスタディオの顔を見た。
ムスタディオは部屋の隅から彼に向かって発せられる暗黒のオーラに威圧され沈黙している。
(俺の寿命、今日一日で確実に縮まったぜ・・・・)
「それにしても離れ離れでディリータが恋しくなりませんか?」
ラムザは複雑な4人の雰囲気などまるで意に介さずオヴェリアに尋ねた。
「やだ、恋しいだなんて・・・んー・・・まあ、あんな事もあったしね・・・あの時の私は彼に裏切られた
気持ちでいっぱいだったの・・・私って大馬鹿ね。あんな真似をして、ようやく彼が私のことを心から大事
に想ってくれているって分かったわ・・・でも・・・今はお互い距離を置く時なのでしょうね・・・・」
オヴェリアは遠くを見つめるような目でそう言った。
「じゃあいつかは彼の許に戻るのですね。良かった・・・・」
ラムザは微笑んだ。
「ええ。でもまだ暫らくはこのままで居たいわ。少し離れた方がお互いの気持ちが解る事もあるのよ」
オヴェリアは訴えるようにじっとラムザの瞳を見つめ、それから振り返って言った。
「折角だから城の外もよく見ておきたいし・・・そうね、この堅物のアグリアスが結婚したら戻ろうかしら?」
「い?(・・・私が?結婚?)」
すかさずアルマが茶々を入れる。
「それじゃあオヴェリア様、当分戻れなくなっちゃう。きゃはははは!」
(こ、この小娘〜!いちいち私を馬鹿にして!)
「あははは!そうかも知れないわね」
「こら!アルマ、アグリアスさんに失礼じゃないか!お前より『ずっと年上』なんだぞ」
(ぐ・・・・私、まだ若いつもりなんだけど・・・・・・ええい、負けるものか!)
アグリアスはアルマに対して勝手に抱いていた対抗心から無理に言い返した。
「ふふん、私だってそろそろ結婚くらい」
「ええ?アグリアスさん結婚するんですか?・・・おめでとうございます!」
軽卒な一言に返された屈託のないラムザの笑顔。それは楔のようにアグリアスの胸に刺さる。
(お、おめでとうって、そんな、ラムザ・・・どうしてそんな明るい顔で・・・・)
「い、いや・・・あの、それは・・・つまりその・・・・・・」
アグリアスは居た堪れない気分のまま見つからない言葉を探す。
「それじゃあ僕達の話もし易いね、アルマ」
「うん」
「?・・・・・」
見つめ合いにっこり笑って頷く二人。そして二人は手を取り合ってオヴェリア達の方に向き直り言った。
「実は僕達、結婚しちゃいました!」「ましたぁ!」
ピキ――――――――――――――ン・・・・・・・・・ ・・・ ・・ ・
「えええええ?!《オヴェ》」(おいおい・・・《ムスタ》)
「やだ、ちょっと本当なのそれ?兄妹なのに?」
「あははは、冗談ですよ。ご近所に僕達兄妹の身の上をいちいち説明するのは難しいんで夫婦って事に」
「そうそ、兄貴は異端者だし、おまけに二人とも死んだことになってるし。そんなの人に言えないからな。
どうせなら兄妹より夫婦ってことにしといた方がそんなに詮索されないしさ、っておい、聞いてんのかよ?
?・・・?なんかアグリアスが固まってるぞ」
アグリアスは椅子に座ったまま焦点の定まらない虚ろな目で呆けている。
「どうやら今の爆弾発言で魂が何処かへ飛んでいってしまったようね・・・」
「相変わらずアグリアスさんって冗談通じないんだね」
長いけど つづく
くそう、漏れも一瞬本気にしてしまった・・・>結婚
(・∀・)イイね。アルマ、生き生きしてるなあw
アグの熱の入りようからして再会した途端に話が終わるんじゃないかと
思っていたが、なるほどこう来たか。素直になれないアグ萌え。
しかし、いい加減いじるのを止めてアグを幸せにしてあげて欲しい気も少し。
……念のため訊くが、アグはラストで幸せになるんだよね?
延々いじられ倒して、泣きの遠吠えでオーラスとかいうこたないよね?
>……念のため訊くが、アグはラストで幸せになるんだよね?
お前はカエルたんのアグへの愛を感じないのか?(藁
もうね、いじられいぢられてアグたんはラストの大団円でほにゃあとなるに決まってるじゃないか。
ここはあえて深読みをせず、いじられるアグたんを楽しもうじゃないか。
>>354 >いじられいぢられてアグたんはラストの大団円でほにゃあとなる
この言葉に何か神髄を見た気分だ(w
スマンカッタ、最後まで大人しく鑑賞することにするよ。
このまま一人淋しく去っていくアグたんにも萌える。
>>353 >しかし、いい加減いじるのを止めてアグを幸せにしてあげて欲しい気も少し。
これには胴衣。ちょっと引っ張りすぎのような感も・・・(´・ω・`)モニョモニョ
>>358 オヴェリア「・・・悲しい話はだめっ!やめてっ!」
アグリアス「分かりました。ではこんな話があります。
昔々ある所に斬首刑で首を落とすのに3振りも必要とするほどの剣の腕の拙い執行人が居ました・・・」
オヴェリア「痛いのもだめっ!」
アグリアス「ではどのようなお話をお望みですか?」
オヴェリア「楽しいお話がいいわ。以前聞いたチョコボ車の話が聞きたいな」
アグリアス「分かりました。楽しい車と書いて轢く・・・何か楽しそうですね」
オヴェリア「いやああぁぁっ!!」
360 :
カエル:02/12/23 00:28 ID:CChF3fgH
分かっています。分かっていますとも。
それもこれも私の才のなさ・・・
>>359さんのように短く纏めることも出来ず・・・
あと2話分でようやくこのお話は終わりです。
散々引っ張ってごめんなさい。
>360カエルタン
キニスルナー まったり楽しませて貰ってます。続き期待してます。
>「じゃあいつかは彼の許に戻るのですね。良かった・・・・」
>ラムザは微笑んだ。
ディリータを心配してるラムザたんハァハァ・・・ではなくイイね。
しかし
>「ええ?アグリアスさん結婚するんですか?・・・おめでとうございます!」
>軽卒な一言に返された屈託のないラムザの笑顔。それは楔のようにアグリアスの胸に刺さる。
>(お、おめでとうって、そんな、ラムザ・・・どうしてそんな明るい顔で・・・・)
はひどいと思います!>ラムザたん
好きな人におめでとうと告げられるアグたん。
日の沈む西に告げると書いて酷い・・・何か物悲しいわね(つД`)
カエル氏、謝ることはない。
なんだかんだいってあんたに楽しましてもらってるわけだからNA!
>>359 (・∀・)イイ!
剣の技量に漢字とアグリアスらしい嫌がらせがイイ
本人は純粋に楽しい話をしようとしてそうな所もナイス(w
クリスマスイブSSでつ。普通にクリスマスがあったり、明らかに無理のある時間軸に
オヴェリア様がいてたりしますが色々無視したパラレル世界と思っていただければ。
♪はしれ橇よ 風のように
雪の中を かるく速く……
「笑い声を、雪にまけば……む、こほん」
街に流れる歌につられて、つい口ずさんでいる自分に気づき、アグリアスはきまり悪げに
咳払いをした。
吐く息の白さも鮮やかな冬のさなかに、街は寒さを感じさせない。陽気なざわめきが通りを
満たし、明日の祭への期待と、この聖なる夜を言祝ぐ喜びで空気がきらめいているかの
ようだった。
「なかなか、無いものだな……」
そんな明るさの中に立ちまじる自分に、いささかの違和感を覚えながら、さんざめく人混みを
肩でかき分けてアグリアスは歩く。時折、そちこちの店先をのぞいては、首を振ってまた歩き
出す。そんなことをしている自分に、またいっそう違和感を覚えたりもする。
「イブの夜が明けて、からっぽの靴下が残っていたら、その中には幸せが入っているんだよ」
ことの始まりは、ラムザがそんなことを言い出したことにある。
「って、母が言ってたんだけどね。だから、何も入ってなくても、靴下は吊しておくといいんだよって」
「ラムザのお母さんって、確か?」
「平民出。一時期かなり貧乏したらしいから、プレゼントなんかない時に、そう言われて
育ったんだろうね」
「でも、いい話よね。悪い子だからサンタが来なかった、なんて言われるよりずっといいわ」
「そりゃそうかもしれないが、ラムザ」ムスタディオがからかうようにラムザの頭へ肘をつき、
「だからって、その歳になって枕元に靴下ぶら下げてる理由にはならないと思うぜ」
「いいだろー、習慣になってるんだよ」
「子供みたい」
「そうかなあ」
などという賑々しいやりとりを、いつものように一歩離れて聞き流しつつ。
(ラムザは今でもイブの夜に靴下を吊しているのか……)
と、ぼんやりと思ったところで、
(それならば、プレゼントを入れてやろうか)
咄嗟に思いついたのは、アグリアスにしては上出来といえた。
が、
「確か、鎧の肩当てがだいぶ古くなっていたな」
「予備の剣がもう一本あってもいいな」
「兵法書は好みもあるからな、どういうのがいいか」
アグリアスの考え及ぶプレゼントといったらそんなところである。
そんなものは靴下に入らない、というかそもそもクリスマスに人に贈るようなものではない、
と悟るのに半日。クリスマスにふさわしい(らしい)可愛らしいアクセサリ類にターゲットを
変更したものの、この手のアイテムには素人以下の彼女の目にはどれがいいやら悪いのやら
見当もつかず、いたずらに徘徊して時を費やすイブの夕暮れなのだった。
「アグリアス?」
今もまた道ばたの露店で首をひねっているアグリアスに、ふいにかけられた声。振り向くと、
永遠の忠誠を捧げた高貴な少女が、すっかり板についた街娘の姿で大きな袋をかかえていた。
「オヴェリア様!」
「アグリアスも、クリスマスのお買い物? 珍しいわね、去年まではそんなこと興味なさそう
だったのに」
「あ、いや、これは、その……」
とりあえず荷物をこちらへ引き取ってから、アグリアスは口ごもる。別に恥ずかしいことでは
ないはずだが、何とはなし言いにくい。
「そういえば、ラムザって今でもイブの夜に靴下を吊しているんですって。ふふ、子供みたいね」
「!」
一瞬だが顔色を変えたアグリアスを、オヴェリアは無論見逃したりしなかった。
「あなた……もしかして、ラムザにプレゼント?」
「え……」
こうなってしまっては、アグリアスに勝ち目はない。洗いざらい白状させられるのに、大して
時間もかからなかった。
「……それで、できるだけ小さくて可愛らしいものをと探していたのですが、どうもこういう
ものには不慣れで……」
「バカね、アグリアス!」聞くなり、一刀両断にするオヴェリア。「大切なのはラムザに喜ばれて、
気持ちを伝えられるプレゼントでしょう? 靴下なんて、それが入るサイズのものを後から
こしらえればいいのよ。入れ物の大きさにとらわれて選ぶなんて、本末転倒もいいところだわ」
アグリアスは言葉もなく、自分より頭一つ以上低いこの少女を見上げる思いで見つめた。
やはり人の上に立つ方は、自分などとは発想のスケールが違う。
「ちょっとお待ちなさい」
きびすを返しかけたアグリアスの襟首をひっつかみ、「そんな色気のないものをプレゼントに
するのは許しません。私が選んであげます」
「えええ!?」
仰天するアグリアスを有無を言わせず引きずって、オヴェリアはそのまま宿に戻ってきた。
さらに有無を言わせず荷馬車の中へ連れ込み、しばし荷物を引っかき回していたと思うと、
「はい、とりあえずこれ持って」
「は、はい」
石化銃を渡されたアグリアスがつぎに意識を取り戻したのは、あたりがすっかり暗くなってからの
ことだった。
急に視界が暗くなり、目の前にいたはずのオヴェリアが横にいる。ニコニコしながら手に
持っている銃を見て、自分が今まで石化銃の力で石になっていたのだと、アグリアスは数瞬で
理解した。
「オヴェリア様? これは……」
向き直ろうとして、体が自由に動かないことに気づいた。全身が何か、袋のようなものに
すっぽり覆われている。首元にも違和感があって、月明かりにすかして見るとどうも蝶結びにした
リボンらしかった。
「似合っててよ、アグリアス。石のあなたを靴下に入れるのは大変だったんだから」
クリスマスプレゼント(・∀・)キター!!!!!!!!!
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/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ つい最近このAAの元ネタを知った
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|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
「大変って、一体どういうおつもりでこのような………………靴下?」
漠たる不安を覚え、己の姿をあらためてゆっくり見回してみる。アグリアスの長身が収められた
それはどこであつらえたのか、確かにカラフルで巨大な毛糸の靴下だった。首元には綺麗な
リボン、ご丁寧に頭には赤いサンタ帽子まで乗せられている。
「あの………これは…………」
脳裏に導き出された結論が何かの勘違いであることを祈って、ふるえる声を発する。オヴェリアは
しごく涼しげな笑顔で、
「あなたがラムザへのプレゼントよ、アグリアス」
「じょ、冗談では!」
「不変不動」
もがくアグリアスを一言で鎮圧すると、「せっかくの機会なんだから、ラムザがとびっきり
喜ぶものをプレゼントすべきよ。私もラムザには助けてもらった恩があるし、手は抜きたくないわ。
アグリアスだって、異存はないでしょう?」
「むーっ!むー!むーー!」
「サイレス」
「……!………………!」
「ストップ」
「………」
いつの間にそんなに多彩な魔法を覚えたのかこの方は。疑問を感じる間もなく、アグリアスの
意識は再びふっつりと途切れた。
静止していた時間が動き始めた時、アグリアスの鼻の先数センチもないところにラムザの
寝顔があった。
「!!!!?」
叫んで飛びのこうとするが、どちらも不可能だった。不変不動とサイレスはまだ効いているらしい。
(らっらららむラムラムザというかラムザ!?いやラムザ!?)
この場合、動けないのがかえって幸いだった。本当に飛びのいていたらラムザが目を覚まし、
よけい面倒なことになったに違いない。落ち着いて考えれば、どちらの状態異常も短時間で
治るのだから、しばらく待ってゆっくり脱出することもできるのだが、そこはオヴェリアの
作戦勝ちである。いきなり超至近距離に寝顔を突きつけられたショックで視界はおろか
頭の中までラムザでいっぱいになり、落ち着いてものを考える余裕など消し飛んでいた。
(おおおオヴェリア様のバカ――――――――っ!)
心臓だけヘイストをかけられたように早鐘を打ち鳴らし、ごうごうと駆けめぐる血潮で顔中
真っ赤になったアグリアスに、さらに追い打ちをかけるようにラムザが動く。
「んー………」
ラムザの腕が首のあたりに回されたと思うと、ぐいとばかり胸元に引き寄せられた。
「!!!!!」
アグリアスは知らないことだが、熟睡中のラムザには「抱き癖」がある。手に触れたものを
何でも引き寄せ、しがみついてしまうのだ。ここしばらくは戦の緊張もあってなりを潜めて
いたのだが、アグリアス入り靴下という手頃な大きさの物体を得て再発したらしい。
無論そんなことは知る由もなく、
(まっ、まっ、まさか、起きているのか!? わわ私をどうかするつもりなのかラムザ!?)
際限なく心臓のボルテージを上げていくアグリアス。初陣でミノタウロスに潰されかけた
時だって、ここまで緊張はしなかった。動悸を静めようと深呼吸をすれば意外に男らしい
ラムザの肌の匂いをいっぱいに吸い込んでしまったりして、よけいに緊張の度は増していく。
のさっ、と腰のあたりに重みがかかる。ラムザが脚を回したのである。完全に抱き枕か
何かに抱きついている格好で、身体の隅から隅までラムザに絡めとられて密着してしまった。
アグリアスは憤死寸前である。
「……ラムザっ……貴公、こっ、こここ、これ以上、ふらッ、不埒な真似をしたらッ……」
緊張が限界をこえ、とうとう爆発しそうになったところで、
ガシャ――――――――ン……
階下に盛大な破壊音が響き、アグリアスは我に返った。
どっとばかりの笑い声があとに続き、また陽気なざわめきに戻る。さっきから聞こえていた
はずだが、ちっとも気づかなかった。
(そうか、今夜だからな………)
皆、下の酒場ではめを外しているのだろう。大方ムスタディオかマラークあたりが、テーブルを
ひっくり返しでもしたのか。明日の片づけが大変そうだ。
そして酒の呑めないこの男は、いつものように二口三口つきあっただけで早々に引き上げ、
宴の盛り上がりも知らぬげに、ここでこうして呑気に寝こけているのだ。ふと、可笑しさが
こみ上げた。
「お前という男は……」
あらためて、おでこのあたりにあるラムザの寝顔を見上げる。落ち着いて見るのは初めてだ。
もとから童顔のラムザだが、あどけなく眠っている顔はまた一段と子供のようである。吐息が
まぶたにかかってくすぐったい。
「……ラムザ」
そっと、名を口にしてみる。
それで初めて、サイレスの効果が切れていることに気づいた。そろそろと手足を動かして
みると、こちらもちゃんと動く。これなら脱出もできそうだ。注意深く、ラムザから離れようと
身を浮かすと、
「ア……グリアス……さん」
心臓が潰れるかと思った。
もしや名を呼んだせいで目を覚ましたのか、と脂汗を流しながら固まっていると、しばらく
たっても寝息しか聞こえてこない。
(……寝言か…………)
ホォッと息をついた瞬間、今度は頭を抱き寄せられ、ラムザのほっぺたがすりすりと髪をこする。
「さらさらで……いーにおい…………です……ねー……」
「…………!!!」
一度は落ち着いたはずの血液がまた一気に昇ってきて、顔が破裂するかと思うほど
いっぱいに紅潮する。そのまま、さらに長いこと固まっていると、やがて頭をつかまえた
手の力がようやく抜けた。細心の注意を払って、少しだけ頭を離す。本格的に深い眠りに
入ったらしく、今度こそラムザはぴくりとも動かない。
しかし、アグリアスはそれ以上動かなかった。へたに刺激してまた何かされたら大変だと
いうのもあったがそれ以上に、急になんだかこの状態がもったいないように思えてきたのだ。
すぐ目の前にある、ラムザの寝顔。子供のようなこの顔が、ひとたび戦場に立てば誰よりも
雄々しく戦い、誰よりも鋭く考え、誰よりも深く悩むことをアグリアスは知っている。自分や
ラッドらは言うに及ばず、オルランドゥ伯のような歴戦の英雄の命さえも預かるに足る男だと
知っている。
そのくせ、酒は呑めないでミルクが好きだったり、くせっ毛がどうしても直らなかったり、イブの
夜に今でも靴下を吊していたり、見た目どおりに子供っぽいところもあることを知っている。
日差しの中のやわらかい笑顔を、夕暮れを眺めながら草笛を吹く横顔を知っている。
めりーあぐります〜
ホーリーナイトに乾杯☆
靴下あぐタソ(;´Д`)ハァハァ
コメディタッチで最後まで行くのかと思いきや…
も、萌えぇ(;´Д`)
「私は……お前のことを、どう思っているのだろうな……」
まっすぐで不器用な心には、自分の気持ちさえ簡単にはつかめない。まして、
(お前は……私のことを、どう思っているのだ…………?)
「……私が………」
つい、言葉が口をついて出た。
「本当に、私がお前へのプレゼントだったら……お前は、もらってくれるだろうか……?」
目の前にはラムザの顔。ほんのわずかに首をかたむければ、ふれあうほど近い顔。かすかに
開いて、かるい寝息をもらす唇に、アグリアスの眼は吸い寄せられて離れない。
時が消えたような静寂の中。かすかに、かすかにアグリアスの頭が動いた時、
「るァーーーーームザーーー! お前さァ、も少し付き合えってばよーーーーーーー!」
ノブのいかれた(注:主観)ドアを蹴り破って乱入したムスタディオは、ベッドの上に目標の
人物以外にもう一つ、何ものかが乗っかっていることに気がついた。
「んーーー? なんだこれ……」
何やら人間ほどの大きさの、そのカラフルな物体はラムザに寄り添い、わなわなと震えている
ように見えた。何事かつぶやいているらしい声も聞こえて、ムスタディオは耳を近づけてよく
聞いてみた。
「……なき……の光よ……」
「ああ?」
「…………まみれし不浄を照らし出せぇッ! ホーリーーーッ!!!!」
「ぎゃあああああああああ!!?」
突然の閃光と爆音に驚いた皆が上がってきてみると、そこには壊れたドアと瀕死の
ムスタディオ、そして半壊したベッドと、その上にサンタ帽を頭にちょこんと乗っけて
寝ぼけた顔で立ちつくすラムザの姿があった。
「いや、ゆうべ酔ってたのは認めるけどさあ、ほんとにいたんだって! お前の横に、なんか
どぎつい色のでっかいヘビみたいのが!」
誰がでっかいヘビか、と怒鳴りつけたくても口を出すことなどできず、ただ黙々と朝食を
たいらげるアグリアス。オヴェリアが面白そうにクスクス笑う。その横ではムスタディオが、
ラムザ相手に熱弁をふるっている。
「アグリアスさんも二階にいただろ!? 怪しいやつとか見なかった!?」
「知らんな。大方、酔って火遁の玉でも暴発させたのではないのか」
「違うってば、そいつがホーリー使ったの! 俺、詠唱聞いたもん! なんで信じてくれないん
だよー!!」
ムスタディオが泥酔していて心底よかったと思う。皆、酒の上の武勇伝を聞くように笑いながら
聞き流している。ちょっと気の毒な気もするが、あの時のアグリアスの怒りを思えば自業自得と
いうにもまだ足りないくらいである。
「ラムザ、真面目に聞けよ! もしルカヴィとかだったらお前が………お前、何さっきから
ニコニコしてんだ」
「え? あ、いや」
まさしくさっきからニコニコしていたラムザは、いじくり回していたサンタ帽子をわきに置き、
「ゆうべはなんだか、すごく夢見がよくてさ」
「夢ー!? 何を脳天気な……どんな夢だよ」
「うーん……」ラムザはちら、とアグリアスに目をやった。心臓がひとつ跳ね上がり、あわてて
不自然でない程度に深呼吸をして息を整えるアグリアス。オヴェリアがまた、意味ありげに笑いを
こらえてみせる。
「靴下いっぱいの幸せをもらう夢だよ」
「何だ、そりゃあ。お前そんな緊張感のないこと言ってるからなー……」
降誕祭の朝は、いつもと変わることもなく。雪の最初のひとひらが、音もなく窓辺に落ちて溶けた。
End
ネタ提供:HC氏
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
このSSは、カエルたんからのクリスマスプレゼントだNE!
ニコニコラムザ(・∀・)イイ!
381は昼寝士
萌え…死……ぬ…
…萌え…!!
ゴフッ(幸せそうな顔で昇天
SS書いたのは昼寝士たんでファイナルアンサー?
ありがd。今日はいい夢見られるといいな〜w
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/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 聖騎士はクリスマスプレゼント貰っちゃだめですか?
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|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
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|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
>>384 ○⌒ヽ ゲンキダセ
(二二) 〆
( ・∀・)つ囚
作者表示のつもりでトリップ入れてたんだけど、あまり意味なかったですか・・・
>>379のSSは私です。萌えてくれたなら何より。
>>384 きっとアグもいつかラムザから素敵なプレゼントを貰うのです。ラムザ・イン・ソックスとか。
__
../⌒ ヽ
( ヽ アーヒャヒャ
ヽ ノ ヽ
ゞ、 丶 アーヒャヒャ
ヽ ノ \ _ _, ─' ─ ─ ,、 _
|\_ ノ\ , '´ ( ) ( ) `‐、
/⌒\ 丶 / / ヽ-、___ ,-r' ヽ.
│ \ 人 |/⌒ヽ | ! ヽ | ..|
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( \ ヽ / / | ! ! . ! ..|
( | / ) | ! ! ...|
ヽ \ ヾ 丿(( ̄)/ 'i `'ー--‐‐'´ ノ
\ ヾ丿 ヽソ `''ヽ ヽ. ─''
ヽ ノ _ __/ ヽ __ノ:: 人__
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( ヽ アーヒャヒャ
ヽ ノ ヽ
ゞ、 丶 アーヒャヒャ
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|\_ ノ\ , '´ ( ) ( ) `‐、
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389 :
HC:02/12/26 10:35 ID:jly5DI+P
俺のぽつりネタをここまで萌えなSSにしてしまうとは・・・萌えさせていただきましたっ!
390 :
ママ先生:02/12/26 19:27 ID:pI7iW2YM
391 :
ママ先生:02/12/26 19:35 ID:lVSCQ7l3
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...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 聖夜と書いて horry night
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 聖騎士と書いて horry knight
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 何か似ていますね・・・
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6))) ・・・言うタイミングを2日もはずしてしまいました鬱だ氏脳
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
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( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
393 :
カエル:02/12/26 23:02 ID:qq4JeuQK
昼寝士さんに間違えられるなんて恐縮・・・・
私には即興でSSを書く才能はないんで、ちまちま書き溜めておいた
ストックを小出ししてるに過ぎません。
では、残り少ない続編です。
再会を喜び合い一頻り歓談する4人。
(・・・ったく!冗談にも程がある。よりにもよって結婚しただなんて・・・人の気も知らないで・・・・バカ)
部屋の隅でぶすっとしている一人を除いて。
「ねえねえ兄さん、あのね、今日ムスタディオのおうちにお泊まりに行ってもいい?」
オヴェリアと二人でひそひそと話していたアルマがラムザに問い掛けた。
「ん?どうして?・・・」
「オヴェリア様がね、ムスタディオのおうちに泊まるんですって!ほらあそこ広いから」
「それはいいけど・・・困ったな・・・今の僕は一人じゃ食事も作れないよ」
「だーいじょうぶ!うふっ、あのねぇ、アグリアスさんが付きっきりでお世話してくれるから!きゃ!」
「え?わ、私?・・・・私が?!」
部屋の隅にいたアグリアスが目を丸くする。
「そうよ。ねっ?オヴェリア様?」
「アグリアスはね、私の騎士なの。ラムザ殿、何なりと申し付けて下さいね。“何なりと”ね、ふふふ・・・」
(そんな!こ、困ります、オヴェリア様!)
含み笑いのオヴェリアにアグリアスは困惑の表情で訴える。
(感謝なさい、アグリアス。ここが正念場よ・・・見つめ合う二人、揺れる蝋燭の炎、怪我で抵抗できない
ラムザに伸し掛かり・・・ああ、何て大胆なのアグリアス!明日の朝にはもう『女』になっているのね・・・
何だか私、複雑な気持ちよ・・・)
オヴェリアは勝手な想像を膨らませている。
「ではアグリアス、ラムザ殿のことをよろしく頼みましたよ」
「はあ・・・・」
「食事はさっき作っておいたのを暖めればすぐ食べれるからねっ。あ、アグリアスさん、私のエプロンとか
何でも好きに使って下さいねっ」
「アグリアス〜、ラムザをいじめるなよ〜」
「う、うるさい!」
三人はいそいそと出て行った。
騒がしい連中が去り、静かになった部屋の中に取り残された二人。
アグリアスは外からの声が聞こえなくなるのを確認するとあくまでもさりげなくベッドの脇、さっきまでアルマ
が座っていた椅子に腰を下ろした。
「・・・まあ、その・・・あれだ・・・元気そうじゃないか」
予期せぬ二人きりの状況に、本当は嬉しくて堪らないくせにあらぬ方向を見て話すアグリアス。
「僕、怪我してるんですけど・・・」
「あ、ああ、そうだった・・・・で、動けないのか?」
「もう今は杖を使えば少しくらいは・・・外を歩くにはもう少しかな」
改めて見ると添え木でがっちりと固定された片足が痛々しい。
「そうか・・・でも・・・お前もアルマ殿も生きていて良かった・・・」
そう言ったら、何だか胸のつかえが取れたように少し楽になった。
ラムザはにっこり笑う。キュン、とアグリアスの胸が締め付けられ、思わずまた目を逸らしてしまう。
「・・・アグリアスさんも相変わらずお元気そうで良かった・・・それに・・・・」
「何だ?」
「すごく綺麗になりましたね・・・あっ、前からとっても綺麗ですけど・・・前よりもっと素敵です」
「な、何を馬鹿なことを・・・・」
アグリアスは桜色に染まる頬を押さえた。
「いえ、お世辞じゃなく。何だか感じが柔らかくなったって言うか・・・それに、服もすごく素敵ですね。
スカート穿いてるとこは初めて見ましたけど・・・」
アグリアスはラムザがふと視線を落とした先――露わになった自分の膝をぎゅっと両の拳で隠した。
「ばか、見るな・・・・・・・恥ずかしいんだ・・・」
ラムザに見られている、そう思うだけでカッと顔が熱くなる。
「でもとても似合ってますよ。それに、アグリアスさんは怒るかも知れないけど、そんな綺麗な脚を見せら
れたら自然に目が行っちゃいます・・・」
確かにムスタディオに言われたなら絶対怒る。でも今は紛れもなく嬉しい。ラムザが自分を女として見て
くれることが。アグリアスは自分を誉め称えるラムザの言葉に舞い上がり、つい口走った。
「お前も・・・その・・・スカートの中を覗きたいとか・・・む、胸を触りたいとか、思うのか?」
「は?・・・・・・お前も、って?」
「あ、い、いや!・・・例えばの話だ」
「そうですね・・・そりゃあ、僕だって男ですからね・・・・あ、でも相手は誰でもって訳じゃないですよ」
「え?・・・・・」
意味深だが曖昧なラムザの言葉。アグリアスは懸命にラムザの真意を探ろうと思いを巡らせる。
ラムザ、ほんとは私のことをどう思っている?
ラムザの言葉も表情も私に対して好意的なんだと思う。そう思いたい。
でも本当の気持ちは分からない。
分からないから情けないけれど今の私には『その言葉』を口にする勇気が出ない。
いや、そんなのおかしい。相手の気持ちが分かってたら告白なんて意味がないじゃないか!でも・・・・・・
もしも、ほんの少しでもラムザの気持ちが私に向いているのなら・・・・
そう信じることが出来れば、きっと言えるのに・・・・・・・
アグリアスは汗ばむ手でスカートの裾をぎゅっと握り締める。
「あ、あの・・・私が・・・・・・・・」
(だめだ、言えない・・・・)
「アグリアスさん、お腹空きませんか?」
何か言いかけたまま黙り込むアグリアスにラムザが問い掛けた。
「え?ああ、そう言えばそろそろ・・・」
「じゃ、お願いできますか?」
「任せておけ!(暖めるだけだけど)・・・これ借りるぞ」
アグリアスは何かを振っ切るように勢いよく立ち、上着を脱いで置いてあった白いエプロンを身に着ける。
「わあ、アグリアスさんのエプロン姿!まるで“誰かの”奥さんみたいですね、あははは」
「!・・・・・」
屈託なく笑うラムザ。だがアグリアスは何も答えず逃げるように台所へ消えてゆく。
『誰かの』奥さん・・・『僕の』とは言ってくれないのか・・・当たり前か・・・・・でも・・・・
ラムザ、お前がそう言ってくれたら私は今すぐにでもお前に嫁いだっていい、本気でそう思ってるのに・・・
それともさっきは冗談だって言ってたが『僕の奥さん』はやっぱり・・・・
馬鹿な!兄妹だぞ・・・・でも、さっきの様子、兄妹にしては少し・・・・・・
それに何だか肝心な所でうまく話をはぐらかされている気もする・・・・
もやもやしたものが頭から離れないアグリアス。お陰でただ火を通すだけの料理も焦がしてしまった。
アグリアスは失敗作を手にラムザの元に戻った。
「すまん、ちょっと焦がしてしまった・・・・」
表情が暗いのは料理が失敗したせいだけではなかったのだが、ラムザは明るく慰めの言葉をかける。
「ちょっとくらい平気ですよ。“アルマだって”よく失敗してますから」
ぴく・・・
勝手に仕立て上げた恋敵に過剰に反応し、アグリアスはベッドの脇に置いたテーブルに無言で器を並べた。
「じゃ頂きます。アグリアスさんも冷めないうちにどうぞ」
「ああ・・・」
「うん、ちょっと焦げてるけど美味しい」
「・・・・・・・・・」
「・・・ん?アグリアスさん?“アルマの”味付け、お口に合わなかったですか?」
ぴくぴく・・・(アルマアルマって!)
「ラムザ!」
アグリアスはラムザをきっ、と睨み付けた。
「は、はい?何でしょう?」
ラムザはアグリアスのきつい口調と表情に驚いて手を止めた。
「さ、さっきの話、本当に冗談なのか?・・・本当はお前、ア、アルマ殿と・・・・」
「ぷっ!いきなり何を言い出すのかと思えば・・・いやだな、僕達兄妹ですよ」
「しかし・・・」
「アグリアスさんは変なこと気にするんですね」
アグリアスは返答に困ってしどろもどろに答えた。
「えっ?・・・い、いや、その・・・あれだ・・・こ、この先どうするのかな?と思って・・・」
「この先、ですか・・・・うーん、そうですねぇ・・・・」
(取敢えずごまかせた・・・・って、私は馬鹿か?ごまかしちゃダメじゃないか・・・)
「脚が治ったら、皆を探しに行こうと思ってたんですが・・・」
「でも、ただ闇雲に探すよりここにいる方が確実だと思うぞ。皆もお前や私のように考えるだろう」
確かにそう思った。だがそれ以上にオヴェリアの許を離れる訳にはいかず、一緒に旅することなど出来ない
アグリアスは、ラムザが旅に出ることには賛成しかねる気持ちが勝っていた。
「それもそうですね。みんな無事だといいんですが・・・」
ラムザの同意にひとまず安心するアグリアス。
「そうだな・・・」
皆には無事でいて欲しいし、すぐにでも会いたい。でもラムザに何処かへ行って欲しくない・・・・
何と利己的で嫌な女!アグリアスは自らを侮蔑する。
だが、いくら理性や道徳心で戒めたところでそれが、それこそが嘘偽りのない私の本心なのだ・・・
日も暮れて暗くなってきた部屋で二人は食事を済ませ、ラムザはベッドの上でくつろいでいる。
(しかし、このままでは埒が明かん!・・・暗くなっていい感じになってきたし、こ、告白を・・・・・)
アグリアスは改まってラムザに向き直り、遂に思い切って口を開いた。
「ああああのな、ラムザ・・・お前が・・・す、す、・・・・・好き(あうぅ)・・・な果物は?」
「はぁ?」
(くっ、何を言ってるんだ私は・・・告白も出来ないとは情けない!・・・ん?)
つい口走った言葉から連想して、アグリアスの脳裏に昼間のラムザとアルマの仲睦まじい光景が甦る。
(そうだ!さっきのアルマ殿の真似をやる又とないチャンスじゃないか!・・・そしてそのまま寄り添って、
手なんか握ったりしてそれから・・・・それから・・・・)
「ほ、ほらリンゴとか、あるだろう?リンゴとか」
アグリアスは身を乗り出し、まるでラムザを脅迫するかのような勢いで問い詰める。
「そうですねえ・・・・ブドウかな?そう言えば今日アルマが買って来たって言ってたっけ」
「リンゴじゃなくてブドウなのか・・・」
(何だブドウか・・・・ブドウじゃアレをやるのはいまいち不自然・・・はっ!・・・・く、口移し?!
そ、そんな、大胆過ぎる!私にはまだそこまで心の準備が・・・)
「よし分かった、ブドウだな?」
アグリアスはそそくさと食器を片付けて台所に向かった。
(歯を磨いて・・・口紅はバッグに入れたはず・・・・いやいや落ちつけ!・・・まずは食器でも洗って落
ちつくんだ!・・・・洗って・・・・・・・・・・)
――およそ十分後――
さりげなく薄桃色の口紅まで引いたアグリアスがブドウを皿に載せて戻って来た。
心なしか目が潤んでいる。
「ラムザほら、ブドウ持って来たぞ。恥ずかしいけど私が食べさせてあげ・・・・寝てる・・・・」
――同じ頃、暗い夜道をひたひたとラムザ邸を目指す黒装束の3人組の姿があった。
「どうしてラムザの器にスリプル草なんか塗りつけたんだよ?」
ムスタディオが歩きながらアルマに尋ねた。
「だってほら、今の兄さん、身体の自由が利かないから自分からアグリアスさんに迫ったりしないと思うの。
だからって“あの”アグリアスさんが正気の兄さんに伸しかかるとはちょっとねぇ」
「だからアグリアスのためにお膳立てしたってわけね?」
アルマは頷く。
「そう、兄さんが寝てる間ならいくら晩生なアグリアスさんだってきっと悪戯しちゃおうとか思うはずよ。
もしそこで兄さんが目を覚ましても、それはそれで二人とも後には引けないわよねえ。ウフフフ・・・」
「アルマ・・・悪い子・・・・さ、急ぎますよ」
二人を置いて行かんばかりの早足で歩くオヴェリア。
「おいおい、何であのお姫様はあんなに脚が速いんだ?」
やがて3人は明かりの漏れる窓にへばり付いた。
「あれ?二人とも寝てる・・・なんで?どうして??」
そこにはベッドで気持ち良さそうに眠るラムザと、すぐ傍の床に崩れるように眠っているアグリアス。
「そんなとこで何してるのアグリアス!起きなさい!私とアルマの厚意を無駄にする気なの?」
拳を振り上げ割らんばかりに窓を叩こうとするオヴェリアをアルマが必死に制する。
「あーあ、帰って飲むか・・・」
「そうね、積もる話もあることだし、今夜は3人で飲み明かしましょう!」
さっさと帰路につく二人の後をアルマは納得のいかない表情で首を傾げながら付いて行った。
(それにしても変ねえ、スリプル草を塗りつけたのは兄さんの器だけなのに・・・・器に『ラムザ用』って
書いてあるからアグリアスさんだって間違えるはずないのに・・・???)
次はやっと最終回
泣きそう、アグリアス様のけなげさ
402 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/27 15:44 ID:IK9E7Q4o
いまさらですが昼寝師サマ最高!
どうしたらあんなにも萌え力が溜まるのでつか?
眠り込んだラムザのナニをいたづらするアグリアス・・・・イイカモ
ttp://ikinari.pinky.ne.jp/ のいきなり次回予告より
「あの最後の葉が落ちたら、私の命も終るの……」
そんな心弱い事を呟く病気のラムザを励ますために、嵐の中、耐水性絵の具を握り締めて旅立ったアグリアス。
しかしそこに、多分同じ事を考えたと思われる、もみじ饅頭の着ぐるみを着たアルマが立ちはだかる!
ラムザの心を救えるのはどっちだ!? 今、絵描きアグリアスと着ぐるみアルマの決戦が始まる……。
アグリアスがアルマの部屋の前を通り過ぎようとした時…
「ちょ…痛っ」
オベリアの声? アグリアスがドア越しに聞き耳を立ててみると。
アルマ「んな力入れんなって…ヤりにくいだろが」
オベリア「うぅ…気持ちいぃ」
アグリアスがまさかと思いつつドアに手を掛けた。
次回「マッサージかよ!ややこしい!!」
アグリアスおまえは何だと思ったんだ…
>>406 ラムザ:意志の強さがキュッと唇に現れている。
アグリアス:セクシーで静寂な唇にただ憧れるだけ。
アルマ:自然な赤みで彩られた唇は、まさに宗教画のエンジェル。
「色」「つや」「柔らかさ」。すべてそろった唇に恋をする。
ティンカーリップw
ラムザもアグリアスも禁断の愛とわかってても抑えられない。
そんな2人の仲を引き裂こうとアルマの魔の手が襲いかかる。
感動の最終回「許されぬ愛に下された罰」お楽しみに!
ガ━━━━━━(゚Д゚;;)━━━━━━ン!!!!
一発でこんなの出たんですが…
アグリアス「ラムザ……」
ラムザ「えっっ、ちょっ、ちょっと待って!」
ラムザの唇を奪うアグリアス。
次回「わたしのこと、わすれてません?戸惑う労働八号!!」です。
弐発目で出ますた……。
>>410 前半ももちろんいいんだけど
> 次回「わたしのこと、わすれてません?戸惑う労働八号!!」です。
これがツボですたw
しかし、他の予告も面白いね。ランダム作成の筈なのに、恐ろしい事ですw
全てを失い途方にくれるラムザ。
救いの手を差しのべたガフガリオンの心中にはある重大な秘密が隠されていた!
急げアグリアス、真の救世主となるべきは君だ!
次回必見!「ガフガリオンの甘いワナ」に乞うご期待!
これ面白いな(w
ニュースです
許昌で大規模な誘拐事件が発生しました!
犯人のアグリアスはムスタディオを要求。
警察では直ちにムスタディオに化粧で変装したラムザを差し出しましたが、これがばれた模様。
解決は遠いようです
コーヒー吹いちゃった(w
次回予告でると絶対こうゆう流れになるね。
>>406-
>>413も、大きな流れの中に居る事に気づいていない...そう、気づいていないのだ。
>>414はその流れに逆らおうとしている、それだけだ。
>>415、生きていたらまた会おう。
東の空が白み始める頃、ラムザは目覚めた。
「ふぁ〜〜・・・(いつの間にか眠っちゃったんだ・・・アグリアスさんはアルマの部屋か・・・・)」
まだ薄暗い中、普段アルマが寝ている部屋を見遣る。恐らくアグリアスは部屋の中で寝ているのだろう。
ラムザは顔を洗おうと起き上がり、杖を片手にベッドから降り立った。
むぎゅ・・・何故か足の裏に柔らかい感触。
「うわっ?」
片足で立とうとしていたラムザは大きくバランスを崩し、床の上で眠るアグリアスの上に倒れこんだ。
「げほっ!・・・な、何?・・・・ラムザ?」
「〜〜〜!!」
ラムザは骨折した脚をぶつけた激痛で声を出せずにいた。
目を覚ましたアグリアスのぼんやりかすむ視野に迫るラムザの顔、しかも自分に伸し掛かっている。
(一体何がどうなってる?・・・いつの間にか朝になってるし・・・それにしても、いくら私が無防備に
寝てたからって・・・・・・・)
「ラムザ、そんな・・いきなりなんて・・・困る・・・けど・・・」
恥ずかしさでいっぱいのアグリアスは顔を背けてつぶやいた。
「すみませんアグリアスさん!」
「・・・・へ?」
「・・・まさかこんな所で寝てるとは思わなかったんで。痛かったですか?・・・」
(何と言うか・・・・一瞬期待してしまった自分が恥ずかしい・・・・・)
床に手をついて身体を起こそうとするラムザにアグリアスは肩を貸して起き上がった。
顔を洗い、再びベッドに戻るまでずっとラムザに肩を貸していたアグリアスは決心した。
入れ替わりでアグリアスは顔を洗いながら鏡を覗きこむ。
夕べそのまま床に寝てしまったせいで髪はくたびれ、肌の艶も悪い気がする。
でも、そんなこと言ってられない。もう二人だけでいられる時間は残り少ない・・・・・
アグリアスは部屋へ戻った。ラムザがシャツを脱いで身体を拭いていた。
ラムザからタオルを奪うように取り、靴を脱いでベッドに上がった。ただ無言で背中を拭くアグリアス。
「すみません・・・」
ふとアグリアスの手が止まる。
「・・・・私は・・・・私はお前が・・・好き・・・だ」
面と向かって言うのは恥ずかしいから、ラムザの背中越しにそれだけ言うのが精一杯だった。
ひどく上気した顔がラムザには見えないのがせめてもの救いだ。
ラムザの肩が少し緊張したように固くなった。肩に掛けた手が震える。
「僕の話を聞いてくれますか?」
「?・・・・・」
「僕は・・・・ずっと悩んでいました」
ラムザは言葉を選ぶようにゆっくりとした口調で話した。
「あの頃・・・・オヴェリア様のこと、アルマのこと、何一つ解決できないくせに僕は、いつからかずっと
頭から離れないことがあって・・・」
ラムザは振り返らずに穏やかに語り続ける。
「あの時、もう生きて帰れないかも知れないからって思ったけど、皆の事を考えたら僕は何も言えなかった・・・・
こうして戻って来た今も足は折ってしまったし、それにアルマのことを一人にする訳には行かなくて・・・・・・・」
(良く分からんがアルマ殿のことで頭がいっぱいってことか?そんな遠回しに言い訳しなくたって・・・・)
「もういい。悪かった、変な事言って・・・」
アグリアスは諦めの口調で話を遮ろうとした。だがラムザは話し続けた。
「文字通り身動きが取れない僕は、もう信じてもいなかった神にすがる思いで毎日毎日祈りました・・・・・」
「だから!・・・・・」
言いかけた時、不意にラムザが向き直った。
「生きていて欲しい、どうか会わせて欲しい、ずっと前から好きだった、青い服を着た美しい髪の聖騎士に」
「!!」
呆然とするアグリアスにラムザはにっこり微笑んだ。
「祈りが通じました」
アグリアスは何も言えなくて俯いた。頬を伝って落ちるものがシーツにぱたぱたと落ち、吸い込まれてゆく。
ラムザの手がそっとアグリアスの頬に触れ、顔を上げさせる。
「気付いてはいたんです、アグリアスさんの気持ち・・・・すみませんでした、ずっと黙ってて」
アグリアスはかぶりを振り、ラムザに抱き付く。そして泣いた、初めて思いきり。
朝日が射し込む部屋の中、やがて二人は引かれ合うように見詰め合い、目を閉じ、唇を重ねた。
初めての、愛する人と唇が触れあう柔らかい心地良さに身を委ねるアグリアス。
いつの日かと夢見ていた今この時が永遠に続けばいいのにと思う。
唇を離そうとするラムザに名残惜しむように抱きついて唇を求めていることに気付いたアグリアスは慌てて
体を離した。ベッドに並んで座る二人。真っ赤になって俯くアグリアスにラムザは言った。
「あの・・・こんな明るい時に何ですけど、この先二人きりでいられる時間はもうないと思うんで・・・」
アグリアスはラムザが何を求めているのか瞬時に察した。そして黙ってこくりと頷く。
今更拒むつもりなどない。
アグリアスはラムザの足を慮り、ベッドに横たわらせた。そして立ち上がって言った。
「向こうを向いててくれないか・・・・」
恋焦がれていたとは言え、人一倍恥ずかしがりのアグリアスである。さすがにこの明るい中で脱ぐところは
見られたくなかった。
アグリアスはベッドに背を向けて立ち、ブラウスのボタンを外しながらふと思う。
私、黒い下着なんか着けてどんな風に見えるんだろう・・・・変かな?
止そう。今は何も考えないで、ただ肌を合わせられればそれでいい・・・
アグリアスはスカートのボタンに手を掛けた。
「おっはよー!!兄さん!アグ・・・あ―――――っ!!」
突然ドアが開け放たれアルマが飛びこんできた。その後からオヴェリア。固まるアグリアス。
(な、・・・・終わった・・・・と言うか何で鍵掛けてなかったんだ?・・・)
「や、やあ・・・・早いねアルマ」
「に、兄さん・・・・・・・・したの?」
「あらあら、アグリアス、この状況はおめでとうと言うべきかしら?」
アルマとオヴェリアはその場――上半身裸のラムザと服を着かけている(と思った)アグリアス――
を見て、てっきり事が済んだ後だと思った。
「な、何もしてません!ラムザの身体を拭いてあげてたんですっ!」
床に置かれた水桶を指差すアグリアス。
「嘘おっしゃい。ブラウスがはだけてるわよ」
言い返すオヴェリアはアグリアスの胸元を指差した。
「こ、これは・・・えーと、私も身体拭こうかな〜、なんて」
(見え透いた嘘を・・・あなた女の私の前でさえ脱ぐのを恥ずかしがるじゃないの・・・それにしても・・・・)
「はぁ〜・・・飲みに帰ったのは失敗、あ!いえいえ・・・」
「は?何です?」
「独り言よ。気にしないで。うふふ・・・」
一方ベッドの上ではアルマが顔を近づけてじ〜っとラムザを見つめている。
「兄さん、私の目を見て正直に答えて」
「ほんとに何もしてないよ(キスしたけど)。アグリアスさんの言う通りさ。それよりお前、酒臭いぞ」
「ふ〜ん、二人ともあくまで白を切るつもりね。分かったわ」
ちう・・・
いきなりアルマはラムザの唇を奪った。
「ぎゃ―――――っ!!ア、ア、アルマ殿!!何と言う真似を!」
カエルたんリアルタイムキタ―――――――――――――――!!!!!!!!!
「こ、こらアルマ!悪ふざけにも程があるぞ!」
(とか言ってる割には鼻の下伸ばしてるじゃないか!)
「ん〜・・・アグリアスさんの取り乱し方からすると、どうやらホントみたいね〜」
怒りにわなわなと震えるアグリアスを見てアルマはけろっとして言った。
「アグリアス、ちょっと・・・・」
オヴェリアが激しく嫉妬心を燃やしているアグリアスを外へ呼んだ。
「うちへ帰りますよ」
「えええー?も、もう帰るのですか?どうしてそんな急に・・・」
「言ってなかったけど明後日に使いの者が来るの。私が留守には出来ないわ」
「ダメです! 」
「ダメって・・・あなた私に逆らうつもり?」
アグリアスは一瞬ひるんだが思い切って訳を話した。
「だって・・・・だってあんな真似をするアルマ殿を放っておいたら、この先一体何するか・・・」
オヴェリアは笑い出した。
「あははは!アルマが?馬鹿ねえ。あの子はあなたを応援してるのよ。夕べだって二人を残してムスタディオの
家に泊まろうって言い出したのはアルマよ。あなたに『据え膳』まで用意してくれたのに」
「据え膳?」
「ラムザの器にスリプル草のエキスを塗ったの。なぜかあなたも一緒に眠ってしまったようだけど」
(な、何で私が眠ったこと知っている?まさか!覗いてたのか?・・・いや、充分有り得る・・・)
「ねえ、どうしてあなたまで眠ってしまったのかしら?夕べキスでもした?」
オヴェリアはまるでアグリアスの胸の内を見透かすように下から見上げる。
その問いにアグリアスはプルプルと首を横に振る。(さっきしたけど・・・・)
「そうよねえ。エキスが混ざるほどのキスなんてアグリアスにはまだ無理よねえ、ふふっ」
(露骨な・・・・・ん?そうか!それで急に眠く・・・・これは言えない・・・・絶対言えない!)
「ま、とにかく出発前に言わなかったのは悪かったけど、情報を得るどころか当の本人に会えたのだから、
それだけでも予想外の大収穫でしょ?ところで告白くらいしたんでしょうね?」
「は、はあ・・・・まあ」
「やったじゃない!で、いい返事はもらえた?」
オヴェリアはまるで自分のことのように喜んだ。
「え、ええ・・・まあ」
本当は天にも昇る気持ちなのだが、アグリアスは素っ気無く答えた。
「まあ!じゃあ尚更問題ないじゃない。別にもう会えないって訳じゃないんだし」
「ですが・・・・・・」
「なあに?何故そんなに未練があるの?・・・・・あっ!・・・そうか、分かった!!勘違いしてたわ!」
オヴェリアは突然閃いて手を叩いた。
「これから致すところだったのね?そっか、それで未練があると。そりゃそうね〜、それにしても・・・
うふふ・・・・こんな朝早くからお盛んねえ」
アグリアスを指で突つきながらニヤニヤといやらしく笑みを浮かべるオヴェリア。
「ち!ちが・・・(わない・・・)」
「あらあら、私達ちょっと早く来過ぎちゃったのね〜。ごめんなさい。じゃ、続きさせてあげるから」
オヴェリアはアグリアスの背中を押して家の中へ戻ろうとする。
「だ、だだダメです!そんなこと、出来ません!」
アグリアスは必死にその場に踏み止まろうとする。
「そう、出来ないの。出来ないのならこのままうちに帰るのですね?よろしいのですねアグリアス?」
オヴェリアはいきなり王女然とした口調でアグリアスを威圧する。
「ううぅ・・・」
「はっきりしなさい!したいんでしょ?アルマのことが心配だから、身体で引き留めておきたいんでしょ?」
「そ、そんな!・・・・(そうだけど、この状況で出来るか!)」
お互いの気持ちを打ち明け、心は一つだと信じているけれど、アルマのことも不安が拭いきれない。
だからもっと確かなものが欲しい。
私には経験がないけれど、体も一つになれればもっと分かり合える・・・そう信じたい。でも・・・
アグリアスはオヴェリアを押し退けるようにして家の中に駆け込んだ。
(まあ!アグリアスったら!恋すると女って変わるのねえ・・・)
アルマは朝食の準備をしているらしく、ラムザは一人、ベッドに座っていた。
「ラ、ラムザ、は、話がある・・・」
「はい?」
「わ、わ、私・・・・・私と・・・将来を見据えて行動を共にしないか?」
(何それ?)・・・こけるオヴェリア。台所からもドテッと物音が。
「はあ?行動を共に?・・・・ずっと前からそうして来たじゃないですか?」
ラムザはきょとんとした顔で答えた。
「いや、そうではなくて・・・・前より、もっと・・・真剣に・・・」
(あーあ、こりゃダメだわ・・・)
「どうも話が要領を得ませんねえ・・・」
(しかしアグリアスさんもアレだけど、兄さんもほんっと鈍いわね・・・)
「・・・と、とにかく!脚が治ったらウォージリスまで来い!話はそれからだ」
「ええ、それはもちろん。必ず行きますよ。アルマと一緒に」
(いや、出来れば一人で来て欲しいのだが・・・・)
「そうか、じゃ来る時は手紙をくれ。宿を用意しておくから」
「あら、うちに泊まればいいじゃない?」
アグリアスは振り返ってキッ、とものすごい形相でオヴェリアを睨み付けた。
(怖〜い!分かったわよ・・・・ま、二人っきりにしてあげないと進展しそうもないしねえ・・・)
アルマの用意した朝食を食べている間、アグリアスは先ほどからのアルマの様子がどうもおかしいことに
気付いた。そのうちにアルマはオヴェリアにひそひそと耳打ちし、今度は二人ともアグリアスを見ては
意味ありげな笑みを浮かべるのだった。
二人の様子を見ていて夕べのことを思い出したアグリアスは愕然とした。
(しまったーっ!・・・食器、あのままだった・・・・・くっ、迂闊だった・・・・)
そそくさと食事を済ませ、逃げるようにアグリアスはチョコボに荷物を載せに飛び出した。
やがて別れの時。
手を振るラムザ達に別れを告げ町外れまで来た時のことである。
それまでは別れの余韻に浸っていたのか無言だったオヴェリアが口を開いた。
「さっきのはプロポーズのつもりだったのでしょう?ラムザ殿には伝わらなかったようだけど」
チョコボを並べて進んでいたアグリアスは黙って頷く。
「まあ歳も歳だから焦るのは分かるけど・・・ねえ?もう少し気長にやってもいいんじゃなくて?
ほら、私もまだ戻りたくないから、もうちょっと楽しませて頂だいね」
「はぁ・・・(ちょっと引っ掛かるが・・・)」
「ところでアグリアス、いくら誰も見てないからって、あんまり大人気ない真似はよしなさいね・・・・
ひとのお皿舐めるなんてある意味変態ぷ、うくく・・・ダメ!苦し、あーっはははは!!・・・」
(・・・一生の不覚・・・・ううぅ)
チョコボの上で笑い死にしそうな程のた打ち回るオヴェリアに涙するアグリアスだった。
そして二人が去った後のラムザ邸――
(生殺しだよ・・・・)
おしまい
425 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/30 00:12 ID:asgEx50x
まさか今続きが読めるなんて・・・。涙。
萌えまくりですた!
カエルさん、感謝です!
426 :
カエル:02/12/30 00:15 ID:CdaBwQjv
と言うわけでこのSSはここで一応のピリオドです。
長い間お付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。
続編のようなものは今のところ考えてません。
(と言うか自分の考えるこの先はどうしてもアダルトな内容になってしまうんで・・・)
>>409の次回予告ネタにはちょっと惹かれましたw
カエルたん乙!
またよろしこ!面白かったよーーーー!
428 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:02/12/30 00:29 ID:LwFQ+040
アダルトみた… ゲフォッ
いや、楽しませていただきました。
ありがとうございましたん
カエルさん、お疲れさまでした。大変萌えさせていただきました。
それにしてもラムザ、超鈍感のくせにずいぶん凝った告白セリフを……
それにしてもラムたんひどい…。
アグたんの気持ちに気付いているのに
「ええ?アグリアスさん結婚するんですか?・・・おめでとうございます!」
「実は僕達、結婚しちゃいました!」
「はあ?行動を共に?・・・・ずっと前からそうして来たじゃないですか?」
などなど!ひどすぎるよ!!!
アグたんの気持ち全然わかってない!
「あの・・・こんな明るい時に何ですけど、この先二人きりでいられる時間はもうないと思うんで・・・」
これもちょっとひどい言い方だと思う。
まぁハッピーエンドと言えばそうだけど、
オヴェリアもアルマもムスタディオもひどすぎるよ。
こんな人達を助けるためにこんな仲間達と戦っていたなんて、アグたんが可哀想。
みんなに弄られるアグたん、好きだけど、これは苛めの域に達しているような。
楽しめるところも沢山あったけど、なんだか読んでて切なかったよ…。
アグたーーーん!元気出せ!大好きだよ!!!
>カエルたん
幸せな感動とちょっぴりのハァハァと楽しい笑いをありがトン!
萌えますた
アグリアスの親父様ってどんな人なんだろうな。
1.武系
厳格で立派な騎士
アグリアスを鍛えた人。師であり、憧憬でもあったが
父としての振る舞いを見せる事はなかった。
2.文系
オークス家に婿入り、長引く戦争の中、争いごとを避け商売に手を染める事で
オークス家を切り盛りする。
アグリアスからすると、好きだが尊敬できない父への葛藤とか
せっかくだから俺は3.遊び人系を選ぶぜ
アグ「もうすぐ今年も終わるな」
ラム「そうですね」
アグ「ラムザは今年1年間振り返ってみてどうだ?」
ラム「そうですね…至らない部分も沢山ありましたが…。
でも(アグリアスさんと一緒にいられることが多かったから)いい年でしたよ」
アグ「そうか、それは良かった」
ラム「アグリアスさんはどうでしたか?
アグ「私はだな、私も実力不足を実感することの多い1年だったが
(恋愛面において特に…)しかし、なかなか充実していたぞ」
ラム「あっ、除夜の鐘が終わりましたよ」
アグ「明けましておめでとう、ラムザ」
ラム「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
―――――――――――――――二礼二拍手一礼―――――――――――――――
アグ「(今年はラムザに思いを伝えられますように…)」
ラム「(今年はアグリアスさんが僕の気持ちに気付いてくれますように)」
アグ「何をお願いしたのだ、ラムザ」
ラム「内緒ですよ」
あぐましておめでとう!
あぐましておめでとう。
>>435 みかん脇に積んでこたつ入ってなごんでるラムとアグ(着物)が想像できて
萌えー
でも去年は最低三回(メイドアグ、アグエロ、カエルタン)結ばれてるんだが
まだ不満かアグたん(w
皆さん、あぐおめです
あぐ(・∀・)おめ!!
あぐおめ…
いつのまにアグがおめでたにっ!
できちゃった結婚でつか、ラムザタン(゚д゚)y-~~~
あぐあぐあぎゅう〜〜っ(抱
未と書いてひつじと読む。
ひつじといえば子羊。
子羊といえばラム。
・・・とてもおいしそうね。
by アグリアス
ティンたん元気かな、ハァハァ(;´Д`)。たまにはメッセたちあげぃ。
あ、多分このスレ見てくれてると思って書き込んでます。他の人ごめんね。
こないだ、千一夜サイト用にPart3のSSをまとめたんですけども。
顔無しさんの保管除外SSって、Part3にもありましたっけ?
>>446 個人的にそのflash、テンポや間が悪すぎて(演出とか、間奏部分とか)あんまり好きになれんかった。
元歌が大好きだっただけに、自分の間が出来上がってて余計にそう思ったのかも。
新年早々、オヴェリア様から「お年玉」と称する一抱えもある包みが届いたアグ。
不審に思いつつ開けてみると、出てきたのは巨大なラムザぬいぐるみ(アホ毛付き・ふかふか)。
アグ「バっ、バカにしている! この私にぬいぐるみなど……
ら、ラムザのぬいぐるみなど…………
………」
ぎゅー
そして、とりあえずアホ毛を
撫でたりひっぱったり扱いたり
してみるアグたんであった。
やはりそのぬいぐるみはアグたん専用の抱きまくらになるのであろうか。ぎゅー
>>445 > こないだ、千一夜サイト用にPart3のSSをまとめたんですけども。
昼寝士さん、まとめありがとうございました。次回更新の時に使わせていただきます。
今度FFTのテンプレも作っておきますね。すみませんでしたm(._.)m
> 顔無しさんの保管除外SSって、Part3にもありましたっけ?
いえ、ありません。Part2の2本だけでした。
あ、新年最初の書き込みなので、遅ればせながら。
あぐましておめでとうございます!
今年も皆さんとハアハアするようなアグに出逢いたいと思っています。
職人の皆様に期待……。
あぎゅりえす
ムスアグSS書きたいんですが、ここにうpしていいでしょうか?
>453
うpしてよし!(・∀・)b!
超 期 待
456 :
453:03/01/08 17:34 ID:Ng+MlQxB
結構長いので、少しずつうpします。
拙文お許しください…。
最初はただただ無礼な男だと思ってた。
無礼で、軽薄で、お調子者。
でも、戦闘においてはなくてはならない重要な戦力で、
パーティにおいてもなくてはならないムードメーカーで、
いまでは私にとって―――
ある日の酒場でのこと。
「やっぱりー、男の人はぁ、抱擁力があってー、知的でー、強くてー、横顔がかっこ良くってー」
「おいおい、その辺にしとけよラヴィアン。一生嫁に行けねーぞ?」
「うるっさいわね、ムスタディオ!言っとくけど、あんたなんか論外よ論外」
「何言ってんだよ、お前の理想に適いそうな男なんてこのイヴァリース中探したって、俺ぐらいのもんだぜ。
いいの?この俺にそんなこと言っちゃって」
「…あんたってほんっっとイヴァリースで一番の幸せ者だわ…。
ねぇ、何とか言ってやってくださいよ、アグリアスさん」
ラヴィアンに話を振られたアグリアスは、
「あぁ、聞いていなかった。何だ?」
と言いながら上着を羽織った。
席を立とうとするアグリアスに、ラムザは声を掛けた。
「アグリアスさん、もう宿に戻るんですか?」
「飲み過ぎたようだ。早めに休むよ」
そう言って店を出るアグリアスの後ろ姿を、ムスタディオは見つめていた。
「アグリアスさん、そんなに飲んでたっけ?」
アリシアが首を傾げる。
「珍しいですね、あのアグリアスさんが飲み過ぎるだなんて…。なぁ、ムスタディオ」
「そうかぁ?ま、取りあえず飲め!お前もミルクばっか飲んでんじゃねぇよ!」
ラムザの問いに対し特に何も思ってないかの様な素振を取ったムスタディオだったが、
本当は彼には思うところがあった。
アグリアスは実際大して飲んでいた訳ではなかったのだが、この日は悪酔いしてしまっていた。
酒で気持ち悪くなることなどあまりないアグリアスなのだが、
ムスタディオが他の女性メンバーと楽しそうに話していることにさえ嫉妬する自分に自己嫌悪を感じたことが原因していた。
恋愛経験の乏しいアグリアスだが、ムスタディオに対する自分の気持ちが何なのかは気付き始めていた。
しかし、なるべくならこのままこの思いがフェードアウトすれば良いのに、と思っていた。
とにかく絶対に「好き」だなんて告白できない。
こんな堅くてつまらない、女らしさのない女に振り向いてくれる男などいるはずがない。
実際、ムスタディオとはあまり仲が良くないし、他の女性メンバーとの方がずっと親しそうだ。
思いが叶う日は来ない…そう思っていた。
だから最近、アグリアスは戦闘以外でムスタディオと共に時間を過ごすのを避けていたのであった。
しばらく接触しないようにすれば、忘れられるかも知れない。
今日だって、具合が悪くならなくても、途中で帰るつもりだった。
部屋のドアをノックする音がした。
「誰だ?」
「えっと…俺です。ムスタディオです」
え…えぇ?!
アグリアスの胸は一気に高鳴り始めた。
平静を装わなければ…。
深呼吸をして、アグリアスはドアを開けた。
「何か用か?」
「休んでるところ、邪魔だったかも知れないけど、ちょっと様子が気になったんで。
気分はどうだい?酔いは抜けてきた?」
アグリアスは目を合わせないようにして答えた。
「あぁ。横になっていたら大分良くなった」
「そうか、そりゃ良かった。でもこれ、一応薬持ってきたから飲みなよ。あと水も」
アグリアスは薬の包みと水筒を受け取った。
優しくされると、嬉しいけど、何だか切なくて、いてもたってもいられなかった。
「ありがとう。水筒は明日返す。ではまた明日…」
「待った!!」
アグリアスが閉じようとしたドアにムスタディオが手を掛けた。
「最近、なんか俺のこと避けてない?」
「そ、そんなことはない…」
「こっち見て話してくれよ」
アグリアスはその言葉に一瞬ビクッとしたが、やはり視線は逸らしたままで続けた。
「本当に何でもない、避けてなど…」
「こっち見ろってば」
ムスタディオの手がアグリアスの頬に触れた。
ようやくアグリアスは視線を合わせたが、わずか数秒で彼女はバッと後ろを向いてしまった。
顔が凄い勢いで紅潮していったのがわかったからである。
酒のせいで、頬は既に赤かったから、アグリアス本人にしか気付かない変化であったが。
「…わかったよ。それじゃまた明日」
ムスタディオは諦めたように部屋を出て行った。
アグリアスは、部屋の床にへなへなと座り込んでしまった。
「そうだ、薬…」
アグリアスは貰った薬を飲み、水筒の水をガブ飲みした。
「はぁ…」
あまり一緒にいないようにしてからも、アグリアスの気持ちにはさほど変化は訪れておらず、
むしろ顔を見ていない分余計気になっていたくらいだった。
「どうしたら…上手に忘れられるのだろう…」
ベッドに入り、布団を被ったが、頭の中がもやもやして、なかなか寝付けなかった。
466 :
453:03/01/08 17:53 ID:Ng+MlQxB
とりあえずここまで。
読んでくださった方ありがとうございます。
ヽ( ゚д゚)ノ ウマァァァン
(*´Д`)真面目アグモエー
真面目で照れ屋なアグ萌えー
しかしラムアグ一筋な俺としてはこのSSが萌えなのが非常に悔しい(w
とりあえず続き希望。
俺もラムアグ萌えだけど、文章うまいからイイ!
けど、最近顔だけアグたんがいなくなったな・・・。
あのコメントには笑わしてもらってたんだが。
再登場希望!!
あったなあ。俺は「まことですか母上ッ!?」のびっくりアグたんが
好きだった。
一人の人がやってたのかな?
472 :
453:03/01/08 23:22 ID:Ng+MlQxB
感想ありがとうございます。
私も基本的にはラムアグ萌えです。
では続きです。
翌日の夜。
夕食を食べ終え、部屋に戻ろうとしたアグリアスは、ムスタディオに水筒を返さなければいけないのを思い出した。
アグリアスは、やはりムスタディオの方を見ないようにして話しかけた。
「ムスタディオ、昨日はありがとう…。水筒、返したいのだが、部屋まで持って行っていいか?」
「あ、俺いまからちょっと出掛けるんで、帰ってきたらアグリアスさんの部屋まで取りに行くよ」
「あ、あぁ、では、後でな」
アグリアスは部屋に戻り、ドキドキしながらムスタディオを待っていた。
なかなか来ない。こんな緊張した状態からは早く抜け出したいのに…。
待ちくたびれた頃、ようやくドアをノックする音がした。
「アグリアスさ〜ん」
ドアを開けると、顔を真っ赤にして足下はフラフラのムスタディオがいた。
「ど、どうしたんだ…ちょっと、すごく酒臭いし…」
「やー、今日は俺が飲み過ぎちゃったみたいで〜〜」
「と、とりあえず、入れ!座れ!」
アグリアスはムスタディオを部屋に入れると、
「ちょっと待ってろ」
と言い、水筒を持って流し場へと駆けて行った。
アグリアスが部屋に戻ると、ムスタディオはソファにひっくり返っていた。
「大丈夫か?ほら、飲め」
ムスタディオは差し出された水を飲み干した。
「あ、ありがと〜〜アグリアスさん」
「どう見ても飲み過ぎだぞ!どうしたんだ」
「いや…ちょっとね…気付のつもりだったんだけど」
「気付?何の気付だ」
「いやぁ…おー、頭がいてぇ」
「全く…立てるか?」
アグリアスは手を差し延べた。
その時のアグリアスの顔は、ムスタディオに負けないくらい赤かった。
「ありがとーございます」
と言ってムスタディオはアグリアスの手を掴んだ。
ところがムスタディオは立ち上がろうとしたのではなくて、アグリアスの手を自分の方にグイと引っ張ったのだ。
「?!う、うわぁ!!」
アグリアスはバランスを崩して、ムスタディオの上に倒れ込んだ。
目を丸くして言葉を失うアグリアスの背中を、ムスタディオの腕は抱き締めた。
「ちょっちょちょちょっ…ちょっと!な、なに…?!」
戸惑うアグリアスを無視するかのように、ムスタディオの手に力が入る。
「ごめん…俺、ずっとこうしたくて…」
ムスタディオとアグリアスの目線が合った。ムスタディオの目は真剣だった。
10秒くらい、そのままの状態が続いた。
ムスタディオは一瞬目を伏せると、パッと手を放し、
「い、いやー、ごめんごめん!ごめん、俺、酔ってるわぁ。いまの、忘れて!」
と言い、呆気に取られているアグリアスに背中を向けて、フラフラと部屋を出て行った。
「あ…な…な、なんだったんだ…」
アグリアスは、頭の中を整理できなかった。整理どころか、沸騰寸前だった。
その日、アグリアスは全く眠れなかった。
翌日の朝。
「ふあぁ…」
「アグリアスさん、眠いんですか?」
ラムザが声を掛けてきた。
「あぁ、ちょっと、寝付けなくてな」
「大丈夫ですか?アグリアスさんが欠伸なんて、珍しい…あっ、ムスタディオおはよう」
アグリアスが振り返ると、ムスタディオがいた。
「ラムザ、アグリアスさん。おはよう」
ムスタディオはいつもと変わらない調子だった。
「あ…」
アグリアスが言葉を考えているうちに、ムスタディオはさっさと馬車に乗り込んでしまった。
「……」
昨日のは、一体どういうつもりだったのか。ただ酔っていただけだったのか。それとも…。
「アグリアスさん、どうかしたんですか?」
ラムザが不思議そうな顔でそう尋ねた。
「あ…あぁ、何でもない。そろそろ出発だな」
朝の日差しは寝不足の頭には眩しすぎて、アグリアスは少しクラクラした。
「よーし!今日のラファの下着の色を当ててみせよう!むむむ…」
「むむむじゃねーぞコラ!俺の妹に変な妄想してんじゃねぇ!」
今日も朝から騒がしい。
昨日のアレは、もしかしたら夢だったのかも知れない…。
ムスタディオとマラークのやりとりを見ながら、アグリアスはそう思った。
480 :
453:03/01/08 23:38 ID:Ng+MlQxB
今日はここまでです。
まだここまでしか書いていません。
読んでくださった方ありがとうございます。
このスレを見て、俺的総括したメンバーの性格
ラムザ
ゲームでは弱いがなぜかこのスレでは強い。むちゃくちゃもてる。
純真無垢。恋には鈍感。料理、音楽などもうまい。下戸である。
同姓からも尊敬される。
アグリアス
強いがなぜかラムザよりは弱い。しかしなんといっても美人。
身長はラムザよりほんの少し低い程度。ラムザに惚れてる。
料理は意外とうまいのでは?しかし、見栄えや繊細な味つけがうまいのではなく
戦場での野営経験から培った戦料理しか作れない。作り方も豪快そのもの。
恋愛に関しては小学生なみ。赤面症。駆け引きは大の苦手。
趣味は剣の素振り
482 :
481:03/01/09 00:28 ID:912IcoMZ
続き
ムスタディオ
部隊の盛り上げ役、しかし引き立て役になる事も多い。
本能に忠実。ラムアグの関係を面白がっている反面フォローもできる。
酒は強い方。
メリアドール
このスレを見て一番印象が変わった人物
性格はいたって普通。女性らしさもちゃんと持ち合わせている。
ラムアグの微妙な関係に何かとフォローするが、
自分も密かにラムザに好意を抱いている。
しかしそれはラムザを死んだ弟に重ね合わしているからだと思い込んでいる。
だまされやすい性格で痛い目に会う事もしばしば。
一度恋をすると豹変したように一途になる。
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ラヴィアン、アリシア、聞いてくれ。
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l そこで私はオヴェリアさまに言ってやったわけだ。
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 「オヴェリアさまが悪いのではありません。
|::l ○ ○ |:::|6))) オヴェリアさまを利用しようとする奴らが悪いのです」
|::l`ー- -‐ |:::| )) もうね、ずびしっと決まったね。ずびしっと。
|::! l:::l
l/. ;/
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ・・・オチ、ラムザに取られたよ。
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) ・・・・・・草笛・・・・・か・・・・・・
|::l |:::|6))) ・・・・・・・・・・・・練習しよっかなぁ
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、))
|::! / _ l:::l l
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
485 :
HC:03/01/09 11:42 ID:D065azy9
遅れながら…あぐましておめっとさんです>住人の皆さん
…イヴァリースとはかけ離れてるにも関わらず、FFTメンバーズの初詣を想像開始…
例によって、アグタソは慣れてないから転びそうになってラムザが支える!(基本)
・・・こっそり願い(恋愛成就)を書いた絵馬をムスタに見つかり、慌てるアグタソを思いついてしまった…
もしくは、おみくじをどきどきしながら見る面子というのも…
以上、妄想屋の変Cがお送りしました。
それから約2週間後の夜。
ラムザ達一行は、野営の準備をしていた。
「き、きゃあッ!ちょっと何コレ!!」
ラファの悲鳴にみんなが駆け寄った。
「どうしたんだ、ラファ!」
「これ、エッチな本!荷物整理してたら出てきたのー!誰のよ!」
「あっそっそれは…」
ムスタディオの顔が青くなった。
「あっ、[ムスタディオ専用]って書いてあるわ!ちょっと!ムスタディオ!」
「ち、違うんだ!断じて違う!俺んじゃない!
マ、マラーク!お前んだろ!お前、見つかった時のカモフラージュとして俺の名前書いたな!」
「変態野郎!濡れ衣着せようとするな!
俺は見たぞ、先月お前がその本を抱えて嬉しそうに本屋から出てくるところを!」
ラヴィアンは呆れてムスタディオに言った。
「よしなさいよー。みんなあんたが犯人ってわかってるわよ、往生際悪くて見苦しいわよ」
アリシアがそれに続く。
「そうよ、持ち物にすぐ記名するのはムスタディオの癖なんだから。バレバレよ」
「ムスタディオ、大事な物はちゃんと自己管理しなきゃ駄目だぞ…。
さて、ちょうどみんな集まってるし、野営の見張りの順番を報告します」
ラムザはムスタディオを不憫に思い、さっと話を切り換えた。
「最初がアグリアスさんとムスタディオで、次が僕とラッド、その次は……」
ムスタディオと、か……。
アグリアスの心中は複雑だった。
結局あの夜のことがムスタディオの口から出ることはなかった。
状況はあまり変わらず、アグリアスは、その後もムスタディオを避け続けていた。
ただ、あの日から、ムスタディオの方もアグリアスを避けているような感じがしていた。
アグリアスはそれがとても気になっていた。
そして、ラムザも気になることがあった。
「さっきのムスタディオの本…あの、表紙の女の人の絵。
あれ、誰かに似てる気がするんだよなぁ。
金髪で、涼し気な瞳。うーん。誰だろう?気のせいかなぁ」
夜が更け、
「それじゃ、おやすみ」
「またあとで」
みんながぞろぞろとテントの中に入っていった。
そして、アグリアスとムスタディオだけが残った。
アグリアスはムスタディオに背中を向けて座っていた。
長い沈黙が続く中、アグリアスは自分が何故ムスタディオに避けられているのか、考えていた。
そう言えば水筒、まだ返してない。あの夜、ムスタディオは水筒を持っていかなかった。
待てよ、あの夜はもしかしたら本当に私の妄想だったりして…。
だって、おかしい!そうだ、ムスタディオがいきなりあんな…冷静に考えてみれば、有り得ないシチュエーションだ。
でも、確かにムスタディオはあの時私の部屋に取りに行くと言ったはず…。
あ〜、よくわからない。混乱してきた。
もしかしてムスタディオは、私がまだ水筒を返していないから借りたものを返さないだらしのない奴だと怒っているのか?
あぁ、わからない。こっちだって避けているのに、避けられている理由を聞くのも変だし。とにかく水筒は返すべきだな。
『あのっ…!!』
二人の言葉が重なり、長い沈黙を破った。
「な、なんだムスタディオ。先に言えッ」
「いやいや、アグリアスさんからどうぞッ」
「う、うむ。あの…あのな」
言いたいことは山ほどある。何故最近私を避けているのか。あの夜のことは何だったのか。私のことをどう思っているのか。
しかし、そんなことはさすがに聞けない。
「えっと、あの、水筒!こないだお前が持ってきてくれたが、まだ返してなかったな、すまん」
「えっ、あぁ、いや、そんなの全然いいよ!大体俺が取りに行ったのに貰うの忘れてたんだし!」
ということは、あの夜、確かにムスタディオは私の部屋に来たのだ!
アグリアスは、少しだけホッとしたような表情を見せた。
「水筒のことなんて全然忘れてたよ。気にしないで。
それより、こっちこそごめん!俺…あの時…」
ムスタディオの表情が堅くなる。アグリアスの鼓動が早くなる。
あの時…なんだったんだ?早く!言ってくれ!
短い沈黙のあと、ムスタディオが口を開いた。
493 :
453:03/01/09 14:21 ID:70S1dB0G
とりあえずここまでです。
長くてすみません。
読んでくださった方ありがとうございます。
イケズ〜(;´Д`)
専用エッチな本にワラタ
無スタディ男イイネ!
496 :
HC:03/01/09 17:44 ID:D065azy9
本と言うより春画の束かもー(w
・・・あ、それを本というのか(自爆
>>485 変Cさん、お尋ねしたいことがあります〜。
アグスレ3で書かれたこの作品なのですが、結末を追加されるおつもりはないでしょうか?
これを書かれた時には「結末が思い付かない」と書いておられるのですが。
このままですと千一夜サイトへの保管対象外なのですが、昼寝士さんがhtmlにまとめて下さいましたし、
面白い作品なのでできれば保管したいなと思ったのですが、いかがでしょうか?
http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/Ag3-1.htm 尚、変Cさんからお返事いただけ次第、このファイルは削除いたしますのでご了承ください。
(このページ単体ではリンク等おかしくなっていますがその為です)
千一夜って最近サービスいいね
管理人さんが代替わりしたばかりだからパワーがあるんだろ。いいことだ。
変Cさんの文章はシンプルに萌えられるので好き。俺も続ききぼん。
顔アグが復活した!いやーいいね。
これだけが言いたかった。
ふー、寝ます。
しまった、さっきの500だったのか・・・
501げっと・・・
502 :
HC:03/01/10 12:14 ID:eXa8+GEr
申し訳ないです(平謝)
現在は会社からのみのアクセスなんで、上司の目を盗んで再び続きを投稿(オチをつけたり)します。
暫くお待ちくだされ・・・
503 :
HC:03/01/10 13:17 ID:eXa8+GEr
ラムザの用事は、こちらの屋敷へ切れ者の兄からの書簡を渡すこと。
本来なら他の者がやってもよかったのだが、気分転換にと本人が申し出た。
扉脇に先ほどの執事がおり、用意されていたであろう書簡を持って待っている。
用事が終わった今、ここにいる理由は無い。
「これで僕は失礼します・・・では」
妙な視線に気付くも、それは敵を見るような視線を送るアグリアスからのものだと思う事にした。
(何か機嫌損ねる事したかなぁ?)
アグリアスは敵を見るような目でラムザを見ている。
内心悩みながら部屋を出ようとするラムザ。
扉を開けた瞬間、脇を何かがすり抜ける気配がした。
見れば・・・執事の手にあった書簡が無い!
「忍者!?」
真っ先に反応したのはラムザ。どうやら、先ほどの妙な視線はこの忍者のものだったらしい。
完全に出遅れたアグリアス。スカート下に吊るしてあった小剣を取り出そうと自らスカートをたくし上げようとして固まる。
その隙を突いてアグリアスに体当たりし、逃走先である窓へ向かおうとする忍者。途中でアリシアに牽制を加えるのも忘れない。
ラヴィアンはサイドから攻撃しようとしたが、ものの見事に弾かれる!
504 :
HC:03/01/10 13:18 ID:eXa8+GEr
「てやっ!」
どこから取り出したか、こぶし大の石を忍者に投げつけるラムザ。
窓際から今飛び出そうとしていた忍者は、位置がずれて壁に激突。
「今です!」
「お、おう!」
翻るのも構わず、スカートの下の小剣を取り出す。
太ももと脹脛の白さがラムザの目に焼き付く!
アグリアスは忍者に物理的一撃!
アグリアスはラムザに精神的一撃!
ラムザと忍者は戦闘不能になった・・・。
「・・・不覚でした」
警護兵に忍者を引き渡した後、アグリアスは深々とオヴェリアに頭を垂れる。
警護で居た筈のアリシア、ラヴィアンも、所在なさげに縮こまっている。
「いいわ。今回は私を狙った訳でも無いですし、書簡も無事・・・所でアルマ、お兄さんの具合は?」
「大丈夫なんだけど・・・」
ラムザは何やら上の空。先ほどの戦いにおいて見せた表情とはかけ離れている。
(いざとなった時の行動力・・・これがベオルブと言う事か。しかし、これは先ほどよりもさらに気の抜けた表情だな)
アグリアスが視線を向けると、ラムザは気恥ずかしげに視線を逸らす。
「??」
その後暫くの間、ラムザは収穫でとある野菜を見る度、上の空になる事があったそうな。
オチ弱い・・・尻すぼみでタイトルとなんか関係ないし。
修行してきます(汗
久しぶりにFFTをやろうと思ったらPS1も2も動かなくなってた。
なぜ?なぜなんだ?確かに1年以上もほったらかしにしてたけど
両方動かなくなるなんて。
電源入れてもロゴが出てきてから、ゲームが始まらない。
ま、スレ違いだからいいんだけどね・・・。いいんだよ俺なんか。どうでも。
しゃーないから夢でアグを操作するか・・・。
>しゃーないから夢でアグを操作するか・・・。
漏れのアグたんはよくテレポ失敗!します。
ラムザの隣にテレポしたいのにテレポ失敗!でアセアセするアグたんはとても可愛らしいのです。
>>504 たしか、もし平和な世界だったらという設定だったよな。すると、
これを縁に(オヴェリアとアルマの策謀で)ラムザとアグの清い
交際が始まったりするんだろうか。
>>507 アグにテレポ付けたことはなかったが、これ読んで実に萌えた。
今度やってみよう。
その頃、テントでは。
「おい、ラムザ」
「ん?マラーク?まだ起きてるの?」
「ムスタディオの荷物を漁ってたらさ、ほれ」
ラムザは目をこすって、テントの外の焚き火のから差し込む
わずかな明かりを頼りにマラークに渡された物を見た。
「こ、これはッ!!」
驚くラムザをマラークがなだめる。
「シーッ!ラムザ、声大きいぞ」
「ごめん。ていうかコレ、ムスタディオの…」
「その通り。ちょっと見てみろよ、結構際どいのが多いぜ。
ほら、コレなんて…へへ、い〜なぁ〜」
マラーク…お前、ムスタディオを変態野郎とまで言ってた割に…
と、ラムザは思ったが、口には出さず、自分も本に見入った。
「ねぇ、マラーク。この表紙の絵、僕の知ってる誰かに似てる気がするんだよ」
「お前、こんな美人の知り合いがいるのかよ。今度紹介しろよ」
「いや、それがさ。誰かわかんないんだよ」
「そういや、この絵…」
「俺さ、アグリアスさんにあんまり好かれてないのはわかってたんだ」
…はぁ?
「特に最近のアグリアスさんの態度、わかりやすいしね。
でも、そういうはっきりしたところも」
「ちょ、ちょっと!何を言ってるのだ」
話を遮ろうとしたアグリアスにも構わず、ムスタディオは続ける。
「いいんだよ。俺もうわかってるから。だから、あの日は俺の気持ちに踏ん切りをつけるつもりだった。
一度でいいから、この手でアグリアスさんを抱き締めてみたいって、ずっと思ってたから、
無理やりでも…実現させて、それできっぱり諦めようと思ったんだ」
アグリアスはようやく理解した。
目の前のこの男はどうやら自分に気があるらしい、ということを。
ムスタディオは続けた。
「でも、やっぱり全然駄目で…。諦めるどころか、気になる一方なんだ」
「あ、諦めなければよいではないかッ!」
その言葉に目を丸くしたムスタディオは、アグリアスの肩を掴んで言った。
「え…そ、それってどういう…」
アグリアスの頭に血の気が上る。
「そ、それはつまり、そういうことだ!そのまんまだッ!」
ムスタディオはアグリアスの瞳を見つめたまま、
呆然とした表情で黙り込んでしまった。
…な、なんなんだ、この雰囲気は。
違うのか?ムスタディオは私のことが好きなのではないのか?
アグリアスは急に自信を失い始めた。
開きっ放しだった口を、ムスタディオはようやく動かした。
「えっと…アグリアスさん、いまの言葉、本気で?」
別にムスタディオは「好き」とは一言も言っていないぞ。
もしかして私の勘違いなのか?
ど、どうしよう!どういうことなんだ!!
アグリアスの額に冷や汗がにじむ。
「待ってくれ!私は重要な思い違いをしているかも知れん」
「え……?」
「つまり、私がお前の言わんとしていることを、
勘違いして解釈してしまっているのではないか、と思うのだ!
おっお前は…私の…その、つまり……えーっと、うーんと…」
なんだかムスタディオは泣きたい気持ちになってきた。
もう訳がわからない。
アグリアスも泣きたかった。
それから、また暫くの間、沈黙の時間が流れた。
どうしよう、どうしよう…まずい。
さっきのは一体…?
えーと、ムスタディオは私のことを…………す………好き…なんだよな、多分…。
あぁッ、私は馬鹿だ!!
もし勘違いだったら、などという臆病な気持ちを持ったせいで、
雰囲気をブチ壊してしまった。
ムスタディオはきっと勇気を出したのに、私ときたら…情けない!
騎士の風上にもおけぬ行為を!
それに、なにが「諦めなければよいではないか」だ!
自分ではすぐに最初から駄目だと決め付けて、諦めようとしていたくせに…。
………いまは、私が勇気を出さなくてはいけないのだ!
「ムスタディオッ!!」
「は、はいぃッ?!」
ムスタディオの背筋が伸びた。
「私はだな、前から、お前のことが…す、好きだったんだ!
そしてさっきのお前の言葉の意味なんだが、
お前は…お前は私のことが好き、ということで、いいんだなッ?!」
516 :
453:03/01/11 13:32 ID:FaQXA0gO
とりあえずここまでです。
まだ続きます。
読んでくださった方ありがとうございます。
ももも萌えだーンガー
あームス×アグSSが出てる……
俺の書いてる話だと、ムスタはいつも悪ふざけしてアグにとっちめられてるって感じだったので、
すごーい新鮮。未開の地に踏み込んだ感じだわわ。
アグたん必死だな。
>>518 ムスアグははねへびという人が素晴らしいSSを書いていた。まだサイトあるのかな。
アグたんはラムザが大好き、というのはこのスレ内ではほとんど準公式設定と
化している観があるが、世間一般のファンサイトではどうなんだろう。
メリアグの百合サイトとかもあったような。
自分の印象では
一般ロムラー。ラムアグ多し
サイト運営者。ムスアグかなり盛り返し
絵を描く人。ウマーな人ムスアグが多い気が・・・
と言った印象、正確にはどうかな
理由としては
傾向としてマイナー系に走る人の方が息が長いというのと
今でも描いてらっさる方は女性が多いからそうなるのかなと思ってみたり。
世間というか、Web一般ではラムザ×アルマorラムザ×ディリータが多い気がする。
だからこそ、ラム×アグに特化したココが好き。
「この絵、アグリアスさんに似てるなぁ」
「あぁ、そうだ!」
ラムザは心の中のわだかまりが解けた。
「そうか!アグリアスさんか!やっとすっきりしたよ」
ラムザはそう言って、さっさと眠ってしまった。
次の見張りはラムザなのだ。少しは休んでおかなければならない。
「ど、どうなんだ!違うのか!」
かなり興奮した様子のアグリアス圧倒されながら、
ムスタディオは肯いた。
「そ、そうですッ!その通り!!」
アグリアスは一気に力が抜けた。
「はぁーーー…」
良かった。何はともあれ良かった。
なんだか滅茶苦茶だが、思いは通じたのだな。
「えーっと…じゃあ、そういう訳で、これからも
よろしくお願いします、アグリアスさん…。
って、何言ってんだ俺は。
何をよろしくするんだか」
「あ、いや、こちらこそッ!
よろしくお願いします」
ここに、まだぎこちない様子の1組のカップルが誕生した。
「さて、そろそろ交代の時間じゃないのか?」
「あ、そうだ。…あ、もうとっくに過ぎてるよ!
俺、ラムザとラッド呼んでくるわ」
>>522 >Web一般ではラムザ×アルマorラムザ×ディリータが多い
え、そうなの?(藁
こうしてみると、アグリアスって誰と掛け合わせても(・∀・)イイんだよなあ。
まるで醤油のようだ。アグと掛け合わせる事によってそのキャラもまた引き立つ。
ムスタディオがテントを開けると、
なんとマラークが下半身の一部をこすっていた。
「うわわわああぁぁああッ!!!!!」
マラークはあわててパンツとズボンを一緒に引き上げたが、
時すでに遅すぎた。
「ん……」
「うるさいなぁ〜…」
ラムザとラッドが目を覚ました。
ムスタディオはなんだかマラークに対して申し訳ない気持ちになった。
「マ、マラーク…いや、いいよ、
そりゃ誰だってするんだから、恥じること無いさ!
……ん?」
ムスタディオはマラークの前にある一冊の本に気づいた。
「あーーーーーーー!てめぇ、なに俺の本勝手に読んでんだよ!」
「う…す、すまん!!」
「俺のこと変態呼ばわりまでしといて、てめぇー!
お前なんて変態以下だ!ラファに言いつけてやる!」
「それだけは!頼む、それだけは勘弁してくれ!」
マラークは涙目になっていた。
「やだね!絶対言いつけてやる!
そうだ、ラムザ、ラッド。交代だ」
「はーい」
ラムザとラッドがテントから出て行った。
「アグリアスさん、お疲れ様です」
「あぁ、交代だな」
「それにしても、アグリアスさん達、ずいぶん長い時間
見張りしていてくれたんですね。どうしたんですか?」
ラッドが不思議そうに尋ねた。
「そ、それはだな、その…」
さっきの一連のことを思い出したアグリアスは
顔が赤くなった。
「その、交代の時間になったのに気がつかなかったんだ!
うっかり者だな、私は。は、はは…なぁ、ラムザ」
話を振られたラムザは、アグリアスの顔を見た。
さっきの絵と、アグリアスがダブる。
…ア、アグリアスさんが、あんな………。
ラムザの顔も赤くなった。
「そ、そうですねッ!
アグリアスさんたら、勿体無いなぁ。はは…」
「……?」
もじもじしているしている二人を、
ラッドは不思議そうに見ていた。
テントに戻ったアグリアスは、
夢でも見ているような心地だった。
まさか、こんなことになるなんて。
昨日までは思いもしなかったのに。
きっかけと、ほんの少しの勇気が、
自分の思いを叶えさせてくれたのだ。
もう、「忘れなきゃ」と悩む必要も無い。
顔がにやけて、なかなか戻らなかった。
一方、ムスタディオは、マラークが寝付いたのを見計らって
また例の本を見ていた。
くそッ、マラークの野郎、俺の大事な本を
ズリネタにしやがって…!
よりによって、この本を!許せん!!!
でも…俺にはもう本物がいるんだよなぁ〜、うへへへ…。
ムスタディオのにやけ顔も、なかなか元には戻らなかった。
528 :
453:03/01/12 00:06 ID:I8ADm/lW
これで終わりです。
SSは初めて書いたので、出来は悪いと思います。
あと、いまはPCから書いてますが、
ずっと携帯から書いていたので、
改行も滅茶苦茶で読みにくいですね。
最後まで読んでくださった方本当に有り難うございます。
乙カレー。
どぎまぎしてるアグたん可愛かったよ。ヽ( ´ー`)ノ
530 :
521:03/01/12 00:42 ID:0U+7vQAF
>>524 自分はラムアグ以外を見るとやきもきしますが( ´ー`)ノ
それぐらいならむしろ、俺アグキボンとか某スレに習って言ってみる(w
変Cさん、続きは
>>503-504ということで良いのでしょうか。
つないでまとめてみましたが、どうされますか?
http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/Ag3-1.htm (私は面白かったんですが、掲載してはいけないのかなと……おろおろ)
あと、タイトルもどうしましょう。現在のものは「仮に」つけてくださったものですし、
結末が加わって作品自体の印象も変わったと思いますので、できれば変Cさんにつけていただいきたいのですが。
あ、それから、お返事はのんびりお待ちしてますので、焦らないでくださいね。
お仕事に差し障りがあってもいけませんし。
>>498-499 今回はもともと私がアグスレ住人なので「変Cさんなら結末を書き加えてくださるだろうと予想した」というのが
大きいです。「未完作品は掲載しない」というのが原則ですし、作者の方をよく知らない作品について
今回のような問い合わせをする余裕はないです……。問い合わせてもすでに住人ではない可能性も高いですし、
どこかで見切りをつけないと作業が終わらないですし。
でも、保管作業を手伝ってくださる方がいらっしゃるので、ギコガードさんがひとりで頑張っておられた時より
ずっと余裕があるのではないかなあと思っています。その余裕分、更新が早くなったりできれば良いのですが。
ちょっと小ネタ、以前書かれたことのある、現代を舞台にしたものから
イヴァリース興産がオルダリーア商会に買収をかけたことに端を発する
両社の報復の応酬は熾烈を極めた。
一年がすぎ、この闘いが終結した時、イブァリース興産は
50年は元の状態を取り戻せないといわれるほどの痛手を負っており
人々からは50年抗争と呼ばれた。そしてこのことにより業績を悪化させた
イブァリース興産は大規模なリストラ策を断行。
結果、社内に大きな混乱を引き起こした。
おりもおり、会長職にあり、最大株主でもあるオムドリア=アトカーシャ氏が病にたおれ
ラーグ専務、ゴルターナ常務は共にその後がまを狙い、互いをけん制しつつ
策動をはじめた。そしてこの事により社内はより一層昏迷の度合いを深める事となった・・・
両者とも獅子牡丹を家紋にしていた所から
後に獅子騒動と呼ばれた争いの始まりである・・・
でもやっぱラムアグがベストだな。
物語のハイライト
ディリータ「ラムザ!!お前は所詮派閥の一員だ!俺達とは違う!」
ラムザ「ディリータ!!何故だ!」
アグリアス「ドラクロワ部長を頼ろうと思う、あの方ならグレバドス銀行の
フューネラル頭取とも深いつながりがある。」
ガフガリオン「愚か者め、それを悪というのか!」
ラムザ「僕は兄さん達とは違う!!利益だけがすべてなのか!もう騙すのも騙されるのも
沢山だ!!」
アグリアス「私はお前を信じよう」
ミルウーダ「労働組合がそんな事を許さない、ゆるすはずがない!!」
アルガス「社畜に神はいない!!」
もうひとつのファイナルファンタジー。
…我ら罪深きイヴァリースの社員が
会社更生法の力により救われんことを――。
獅子抗争、勃発!
目に見える金だけが真実か。
恨むなら自分か不況にしてくれ
おぼえてるか?
親父さんに教えてもらった草笛を…
何故、違う職を選んだ。
制作 坂口●信(ファイナルファンタジーシリーズ)
FINAL FANTASY Business TACTICS
www5e.biglobe.ne.jp/~indotoni/agrius.htm
むしろチョコボ萌え
ラムアグ一筋だったけど、
最近はラムメリ・ムスアグに移行しつつあります…。
漏れ的カップリング論
オヴェリア&アグ:王道
ラムザ&アグ:覇道
メリアドール&アグ:邪道
ムスタディオ&アグ:横道
どれも好きだぁ
>アルガス「社畜に神はいない!!」
∧_∧
( ´Д⊂ヽ ウワーン
⊂ ノ
人 Y
し (_)
でもなんだかんだ言ってやっぱりラムアグが一番だなー。
アグたんってセリフ少ないからどんな人物だったのか
実際にはよくわからないけど、
俺の中のアグたんのイメージは
このスレでよく言われてるのとは全然違う。
普段は普通に女言葉とか使っていて、
意外と声が高くて、
情にほだされないクールさをもっていて、
でも優しいところもちゃんとあって、
それなりに男性経験もあって、
オシャレにも興味があって、
でも女性にしては少し不器用な面もあって、
気を張りすぎてドジを踏むこともあり…という感じ。
少なくとも俺の中では、男性関係でこんなに照れたり
どぎまぎしたりするような初心な子ではないなぁ。
要するにもっと普通の女性だったんじゃないかなって思う。
でも、まぁそれじゃつまんないかもね。
だから、よくこのスレのSSに出てくるような
アグたんにも激しく萌えなのです。
なんか俺、言ってることがよくわからんな。
逝ってきまーす。
真面目に人間考察をしても
大概自分や周りの人間との照らし合わせに終わってしまう事に気付いた時
妄想に考察を従属させる事にしました。
アグリアスさんはね!眼が悪いんですよ!!だからテントの中で事務仕事
をしている時は眼鏡をかけてるんです!え、あの時代にそんなものあるのかって?
あるに決まってます!貴族だから持ってるに違いないし!ハーフリムフレームの
アグリアスさんの切れ長の目によく似合うような・・・なに?さすがにそんな眼鏡はないだろうって?
ゴーグから掘り出されたんですよ!だいたい(以下略
チョトウケタ。
544 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/12 23:06 ID:AlK7Gi15
ムスアグ、ラムメリ結構きてるけど自分はやっぱラムアグじゃの〜
このスレ、ムスアグは不可ですか?
可能でしょ。
でなきゃ、ラヴィ&アリ×アグとかガフ×アグとか労八×アグとか、俺のしてきた妄想のやり場が無くなっちゃう。
>>546 前者の2つはおいしいカプだよね。
でも、さりげなく入ってる
労八×アグ
ってなんだ?(藁
>>546 > でなきゃ、ラヴィ&アリ×アグとかガフ×アグとか労八×アグとか、俺のしてきた妄想のやり場が無くなっちゃう。
労八×アグってどんな感じなのか、激しく知りたいでつ……。
ところで、千一夜サイトを更新しますた。
顔無し黒魔道師さんの「それぞれの回想」と「Looking-glass」の2本が新たに保管されました。
(昼寝士さん、ありがとうございました)
今のところ、千一夜サイトにもラムアグが多いですが、エルムドアとの話もあったりしますので
SSがお好きな方には楽しめるかと思います〜。
http://www3.to/ffdqss (ブックマークは、このURLにお願いします)
蟲と心を通わすナウシカのようなのをキボン<労八×アグ
激しく萌える
半年ほど前に似たような質問が出た時は、
「カップリングは重要ではない、アグ本体が萌えなのだ」
って人が多かった気がするが、結構移り変わってるんだな。
ところで変CさんのSSの世界観についてだが、もし何も起きなければ
ラムザの方がずっと地位が上なわけで。
「身分の違う身なれど、お慕い申し上げております、ラムザ様……」
みたいなラムアグも可能なんではないかと思う次第。
ふたなりアグリアスは可ですか
ifストーリーでいえば、
ティータも死ぬ事無く、ラムザとディリータも仲良しで、
オヴェリア誘拐に加担、アグと対峙!・・・どうなるんだろう?
敵ながらもお互いを理解しあえる、なわけないな。あの堅物アグだもんな。
>>553 そうするとアグたんが正史のガフガリオン、ウィーグラフ的存在になるわけだな。
ストーリーの節目節目に出てきて聖剣技をラムザ一行にブチかましていくと。
アグリアス「ラムザ、私と一緒にゼリテニアに行こう!
オヴェリアさまは全てを許すと言っていたぞ。さあいい加減目を覚ませ!」
・・・・・・いいかも。
>>549 労八「アグリアスサマノヨッキュウフマンヲショリシマス!」
ヴィーン
ヴィーン
>>552 需要は結構あるようだが、「キモい」という人がそれ以上にいるので
やめといた方が吉。
>>520 ククルカンの城
でしらべれば出てくるはず。
ダークアグ「子供だと思ってなめてかかるな! ・・・ラヴィアン、アリシア、今こそお前たちの仇を討ってやるぞ!」
ラムザ「あなたはアグリアス! 生きていたのか! ・・・あなたは哀れな人だ(略」
560 :
520:03/01/13 23:27 ID:ccYrjWNz
>>558 ありがとう。まだあるのな。
が、どうも裏は消えて百合だけサイトになってるっぽいな……ムスアグSSは
昔見つけた時に保存してあるからいいけど。
自分は
>>530さんと同じでラムアグ以外を見るとやきもきする口なんで、
萌えるわアレだわで大変な気分で読んだものでした。
ギャーほんとにムスアグなくなってるぅうう
保存しておけば良かったァーーー
>>554 そうすると、正史のアグの立場にはミルウーダあたりが来るのかな。
ミル「申し訳ありません。ティータさんは必ず私が…!」
ディリ「い、いかん…、それでは…ミルウーダ殿が……」
ミル「心配しないで。骸旅団の名誉にかけて、お助けすることを誓いますッ!」
ミル「今更疑うものか! 私はあなたを信じる!」
……これはこれで萌え
(^^)
564 :
HC:03/01/14 13:17 ID:XObv0FLl
>531
続きとしてお願いしやす。
・・・指摘どおり、萌えを頑張って修行せねば・・・
(勢いで書くタイプなんで、期間空くと・・・)
お慕いしますと言うアグたん・・・良いですね、良い!
身分関係なさげに気さくに話すラムザにどっきゅんばっきゅん胸こっきゅん(なんじゃそら)
・・・ラムザの見合いの話があって、自分にも見合いの話があって、
「所詮、身分が違ったのか」と、よよと崩れるアグたん。
で、相手がラムザというお約束のオチな、平和なイヴァリース(w
むう、妄想具合でまだ修行が必要か(特にオチ)
あ、ちなみにアグ×ラムザ支援者。
でも、アグ×オルランドゥというのも思いついたりして(w
(ファザコン? ジジコン? ・・・オヤジ好きかよっ!?)
ロングの綺麗だった前彼女を思い出すのがアグたんという、ちょっと不順な動機。
ちょっと心をぐっさりしつつスレを見続けてます。
・・・駄文スマソ
ラムアグもムスアグも好き。
萌え!
単体が一番萌えるのです、これ最強
567 :
HC:03/01/14 17:25 ID:XObv0FLl
単体萌え?
一人でこっそり村娘な服着て、姿見の前でくるり「えへっ」とかやってみたりして、一人で悦に浸るアグたんとか?(w
・・・萌えねぇか、それじゃ(爆
村娘アグリアス・・・・すこぶる萌えじゃないか。
あぎゅたんフカーツ!
>>564 で、オヴェリア様が面白がって、ベオルブ家に従者としてアグを貸し出したりすると。
「アグリアス、ラムザ殿にしっかりお仕えするのですよ」
「あうう……」
無論奉公先では示し合わせたアルマが迎撃。
「兄さん今お風呂に入ってるから、背中を流してあげて下さる?」
「えええ!?」
572 :
HC:03/01/16 11:34 ID:aX94IR52
領地の村祭りに行く事になって、威圧しないようにと村娘の格好をさせられるとか。
「これも奉公の一環ですから、お願いね」
「はぃ・・・」
ラムザと一緒に行く事になって、スカートだからと二人乗り(withお姫様座り)というのも萌え。
あと、カップルと間違われてダンスの輪に入れられるというのも(w
祭りの中、ラムザの馴染みのガキ共にからかわれるアグタンもいいな。
「おねーさん、ラムザ様の恋人? それとも愛人?」
最近思うのはラムザとアグリアスはもっと公的な絆で結ばれている2人
なんでないかと思ってみる。純粋なというか
男同士のそれにも近いような。
そしてその事を誇りに思ってるのでは
それゆえ
間違って一線を越えてしまいものすごーくギクシャクするアグたん萌え
さすがに人、減りましたなあ……
リクくれたらSS書きますー、と言ってみる。
>>575 550をキボンヌと言ってみる。
今まで闘いのみに生きてきたアグリアスが、命令に従い我が身を削って戦い続ける
労八の姿を見て思うこと……という感じで
えーと、カップリングとしては私はラムアグ一筋なので、
「労八×アグ」というよりは「労八とアグ」という感じに
なっちゃいますが、それでもよろしければ。
>>575 >さすがに人、減りましたなあ……
感性の問題かもしれんが・・・言われるとなんかモニョモニョ
後続コテハンが言うかねぇ普通?
>>580 おちけつ
当たり所がないのはわかるが
そのモニョリは本来、荒らしにぶつける物だろう。
>>578 お願いだから書いてください・・・。
昼寝士サンのSS読むのが楽しみでこのスレお気に入りにして毎日チェックしてます。
やっぱりオレもラムアグが一番好きですね。
583 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/18 04:32 ID:YFYFO/aj
バレンタインデーネタなんて読みたいです。
時期ハズレもいいとこですが……
チョコ持ってラムザの部屋の前を行ったり来たりしてるのをアルマに見つかり
慌てふためくアグ萌え
584 :
576:03/01/18 07:58 ID:zYGbq1HI
昼寝士が労八でSSを……?
半分はネタだったが、言ってみるもんだなぁ。
自分も小ネタを書きたいがウチのPSがFFTのディスクのみ読み込まなくなってる……。
誰か「作業」実行時の八号のエフェクトというかモーションおせーて。
アグリアスの寝顔はどうしてこんなにも無防備なんだろう。
目が覚め、半身をベッドから起こしたオヴェリアはぼんやりと思いつつも、
窓から差し込む暖かい朝の陽射しに包まれる中、こちらを向いて寝ている
アグリアスのあっぴろげな寝顔をしばらく眺めていた。
もし今私が短刀で襲い掛かったら聖騎士とは言えどもひとたまりもないはず・・・
なのに。
ふっ・・・とアグリアスは目を開けた。
覗き込むように屈んでいたオヴェリアははっとして顔を背けた。
「オヴェリアさま、おはようございます」「お、おはようアグリアス」
アグリアスはゆっくりと上体を起こし、目をしゃくしゃくさせている。
「ア、ア、ア、アグリアスももうちょっと警戒してないと駄目よ。
もし寝込みを襲われたらどうするの?
たとえば私にだって襲われてもやられちゃうわよ」
あわてていたオヴェリアは思わず考えていたことをぺらぺらしゃべってしまう。
「はぁ・・・警戒と言われましても。オヴェリアさまは『敵』ではございませんので・・・」
ぷしゅ〜
「バ、バ、バ、バカなこと言わないで。さあ、さっさと起きるわよ」「はいオヴェリアさま」
二人の仲はちょっとだけ進展しているかもしれない、ある日のオーボンヌの朝の寝室でした・・・
>580
そーいうこと言わないの!
>585
萌えたけど「あっぴろげ」にワラタ
>昼寝士たん
ラムアグの、初々しくてドキドキなやつきぼんぬ!
激しくきぼんぬ!!!
労アグのリクのほうを優先するなら、その後でいいから…。
おながいします。
最近ムスアグに浮気しがちなんで、
ここでガツンと強烈なラムアグが欲しいんです。
昼寝士たんのラムアグが1番好きなので。
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 最近オヴェリアさまが変なんです・・・
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ─ ─ |:::|6)))
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
>588
どうした?あの強気アグはどこいった?
ラムザとアグの痴話げんかみたいな場面想像してみる・・・むふっ
590 :
HC:03/01/20 11:46 ID:YfhRM1Wx
過去のSSにあった、
「なぜ最近かまってくれないのだ!」
・・・
(間違えた!)
とか、今見ても萌える・・・
「自爆モード作動! カウントダウン開始! 30……29……28……27……26……25…
…システムエラー発生!」
閃光。と、轟音。
あとで聞いたところでは、その轟きは遠くゼルテニアの街までも届いたという。
「…オケガハ アリマセンカ ゴシュジンサマ」
「うん、ありがとう八号」
「おい、あの光ってるの、何だ?」
「え?」
「…聖石!?」
それからしばらくは、この謎めいた神殿を探索したり、柱の上で見つけたジャベリンが異様に
強力だったり、ドラゴンが人間に戻ったりして、みな大騒ぎだった。だから、そんなことに気を
とめたのはアグリアスだけで、それもたまたま目が向いた、というだけにすぎなかった。
別に、大した理由はないのかもしれない。たんにエネルギーが切れて立ち止まっただけ
かもしれない。爆発から身をもってアグリアス達をかばってくれたから、その時にどこかに
故障が生じたのかもしれない。
それでも、みずからの手でとどめを刺した兄弟機の残骸を前に、じっとたたずんで動かない
労働八号の姿は、ひどく哀しげに、アグリアスの目には映ったのだった。
「彼」の挙動を、何となく気にかけるようになったのは、それからのことである。ベッド砂漠で
キャンプを張ったある夕暮れ、ムスタディオの元を訪れたのも、そのためだった。
「労働八号はいるか? 見回りに出るので、すこし借りたいのだが」
「いいスよ。おーい、八号ー!」
「オヨビデスカ むすたでぃおサマ」
労働八号が仲間に加わってからというもの、ムスタディオは暇があると借り出し、手足やら
腹やらを開いては覗いたりいじったりしている。機工士の血が騒ぐのだろう。一度など
動力炉を分解したいと言い出してラムザにたしなめられたほどで、初対面で殺されかけたのに
大した根性ではある。
「アグリアスさんについてってくれ。砂に気をつけろよ」
「リョウカイ シマシタ。サクテキモードニ ウツリマス」
労働八号の足は遅い。ゆっくり歩くのはアグリアスも好きなので、それは気にならない。が、
「お前、もう少し静かに歩けないか?」
「ソノ メイレイハ ジッコウ デキマセン」
動力炉のうなり、モーターの駆動音、鉄と鉄のぶつかる軋み、砂を踏みつける重い足音、
排気音。彼はとにかく音を立てる。戦闘時に出力を上げた時などは、呪文の詠唱が
かき消されるほどである。まるで一個小隊が行軍しているようで、その魁偉な外見も相まって、
人気のない砂漠ででもなければおいそれと外を歩かせたりはできない。
「ショウオンキノウハ 十一ゴウニ トウサイサレル ヨテイデシタ」
「ふうん…」
労働八号。というのは、ひどく残酷な名前だと思う。
それは彼の名前ではなく、彼の機能の名前にすぎない。彼がいつ、どこで、誰に造られた
のか何一つ知らないアグリアスにも、何をするために造られたのかだけは明瞭にわかる。
そういう名前なのである。
それを理想と思っていた頃が、アグリアスにもあった。「アグリアス・オークス」ではなく、
「騎士アグリアス」になりたいと。騎士というただの機能に、オヴェリアを護るただ一本の剣に
なることこそが自分のあるべき姿なのだと、そう思っていた。
今、自分はライオネル城でオヴェリアと別れたまま、居場所を知っていながらお側にもゆかず、
こうしてラムザと行を共にしている。
『ディリータがついているから大丈夫。悪いようにはならないと思います』
ラムザに言われたこともある。南天騎士団を背後につけ、全イヴァリースの女王に推されて
いるとなれば、自分などの出る幕はない、そう思ったこともある。
だが、それ以上に。今はラムザとともにゆくのが、最も正しいことなのだ、と思える。己の野心と
正義とを巧妙に混ぜ合わせ、他人の命をぶつけ合って覇を競う者達ばかりのこの国で、ただ
ラムザの目指すもの、ラムザの戦いこそが、本当に命をともにするに足るものだと思える自分が
いる。ラムザの剣となるのではなく、ラムザのために剣を振るう、ホーリーナイト・アグリアスとして。
昔の自分と、今の労働八号を重ねるのは、意味のないことかもしれない。変われと言った
ところで、最初からそのように造られているものがそう変わるはずもない。第一アグリアス自身、
今の自分の方が正しいと、絶対の自信があるわけではない。それでも、命令のままに動き、
それでしか動かない彼に、他人とは思えない危うさを感じ、こうして見回りを兼ねた散歩に
連れ出したりしているのは、馬鹿らしいことだろうか。
594 :
577:03/01/21 01:10 ID:1TKJDFk4
モツカレです。
続き楽しみにしてます。
8号でここまで作るとは…!
スゲェ!
アグリアスさんの独白、いいなあ
「ケイコク! ゼンポウ 650やーどニ いくすぷろじゃノ シュウダンヲ タンチ シマシタ」
突然、労働八号が耳障りなブザーを鳴らした。物思いにふけりつつ歩いていたアグリアスは
弾かれたように立ち止まり、四囲に鋭い目を配る。
「規模は? 動いているか?」
「コタイスウ 17。イドウハ シテイマセン」
ボム属は地熱の高い、乾いた場所に集まって群落を作る。その一つだろう。夜は彼らも眠って
いるから、これだけ距離があれば襲われることはないはずだ。そう判断したアグリアスは
とりあえず警戒を解き、
「それなら問題なかろう。刺激しないよう迂回していく」
「ドチラヘ ウカイシマスカ?」
「え?」
右と左、どちらの方向へ迂回するかを訊ねているのだと、しばらくたって気づく。そんなのは
どちらでもいい、と言おうとして、ふといたずら心が芽生えた。
「お前は、どちらがいいと思う?」
「…?…」
チカチカ、と目玉代わりのライトが二、三度またたいたのがいかにも当惑しているようで、
アグリアスは可笑しくなった。
「ソウイワレテモ ハンダンキジュンガ アリマセン」
「だから、どちらでも構わん。気分で決めてみるがいい」
「キブン……」
ガガガ、と妙な音が鉄の体の奥から聞こえて、頭がちょっとかしぐ。本気で困っている
らしい。瞳がせわしなく明滅を繰り返す。
「…………
………
……
…」
とうとう、アグリアスは吹き出してしまった。「すまん、すまん。悪かった。それじゃ、
左へ回ろうか」
言って踏み出した足を、激痛が襲った。
「っ!?」
とっさに剣を抜き、足下の砂に突き立てる。ひどく固いものを貫く感触があった。引き抜いて
みると、犬ほどもある大きなサソリが一匹、体の真ん中を串刺しにされてビクビクと悶えていた。
「デザートキラーか」ベッド砂漠を渡る旅人にとり、もっとも危険な生物の一つである。集団で
狩りをし、強靱な尾は厚い革靴さえ貫く。
「ケイコク! フキンノチチュウニ セイブツハンノウ タスウ」
あらためて目を凝らすと、漠として平坦に見える砂のそこかしこが、不穏にうごめいている。
いつのまにか、彼らはすっかり取り囲まれていた。
「迂闊な……!」
アグリアスは歯噛みをした。つまらない遊び心を出したばかりに、周囲への注意を怠った
のみならず、労働八号の索敵機能まで中断させてしまった。すでに麻痺し始めているこの足で、
こいつらを突破できるものか否か……
「アグリアスサマ。ワタシニ ノッテハ イカガデスカ」
ふいに、労働八号が突然そんな声をかけてきた。一瞬ぽかんとしたアグリアスだが、すぐに
それが最善の方法だと気づく。労働八号の鋼鉄の足ならば、サソリに刺されてもどうという
こともない。
「ああ、頼む」
「ドウゾ」
目の前に差し出された太い腕に、うまく動かない足をかばいながら急いで腰掛けると、ぐうっと
視界が持ち上がり、アグリアスを乗せた労働八号はゆっくりと歩き始めた。砂の中に潜む
デザートキラーが一斉に襲いかかってきたが、毒の尾を鋼鉄に突き立てるカン、カン、カンという
音が虚しく響くばかり。十数歩も歩いた頃、彼らもあきらめたのか、音はあっさりと止んだ。
「助かった、労働八号」
「オヤスイ ゴヨウデス」
ずし、ずし、と重い足が砂漠を踏みしめて進む。その歩に合わせ、アグリアスの視界も上下に
揺れる。労働八号の肩から眺める夕暮れの砂漠はまた違った見晴らしで、アグリアスは足の
手当をする手も止めて、燃え立つような朱に染まった砂の拡がりにしばし見とれた。まるで、
おとぎ話の異国の姫になって、力持ちの召使いを連れて旅をしているような。
「シュウヘン ケイカイチュウ。イジョウ ナシ……」
労働八号は索敵しつつ、黙々と砂漠を進む。いささか騒々しい駆動音に耳が慣れてくると、
ほかには物音を立てるものとてない。砂の上を吹きわたる風が冷えてきた。日が沈むまでには、
キャンプに戻れるだろう。
ふと、アグリアスの脳裏に、ぽっかりと一つの名前が浮かび上がってきた。
「…………“労八”」
「?」
「労八、と、呼ぼうか。お前のことを」
「ワタシノナマエハ ロウドウ八ゴウ デス」
「知っている」アグリアスは苦笑して、「だから、愛称……かな」
「アイショウ?」労働八号の頭部が困惑するようにぐるぐると回転した。「リカイ フノウデス!
ソレニ ソノナマエニハ イミガ アリマセン」
「意味などないさ。“お前の名前”なのだからな」
くすくすと、アグリアスは笑う。労働八号……“労八”はなおもしばらく困っているようだったが、
やがてあきらめておとなしくなった。
「ソウ オヨビニナリタケレバ ドウゾ」
「では、これからもよろしく頼むぞ。労八」
「カシコマリマシタ」
意味などない、ただその名をもつ自分自身だけを意味する名をもっていることの価値を。
彼が理解する日は果たしてくるだろうか。無理かもしれないな、とアグリアスはぼんやり
考えながら、それでも満足そうに、傍らでうなりを上げる労八の頭部に身をもたせかけていた。
やがて、遠くにキャンプの火が、オレンジ色に浮かんで見えてきた。
後日。
「おーい、八号!」
「ローハチト ヨンデクダサイ、むすたでぃおサマ」
「ローハチ? 何だそれ」
「ワタシノ アイショウデス」
「愛称?」
「ああ、それは……」
アグリアスが説明しようとすると、
「もしかして、労働八号だから労八? あはははは、センスねー! 誰が付けたんだよ、そんな
安直な名前?」
「……」
「ん? アグリアスさん、何?」
「……いや、何でもない……」
自分からその名を使ってくれたことよりも。その名を付けたのが誰なのか、その後頑として
口を閉ざしていてくれたことにほのかな感謝の念を抱きながら、今日もアグリアスはラムザの
ために剣を振るうのだった。
End
601 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/01/21 19:09 ID:3SJwRmJV
何か不思議な情緒が感じられて、素敵ですた!
乙!及び感謝!
昼寝士さんのSSは美味い緑茶を飲んだ後のような
旨みとまろみがあって好きでつ。
変な感想ですまです。でもほんと好きでつよ。ブラボー
603 :
HC:03/01/22 11:40 ID:x8invVPf
>602
ナイス表現。
さて、何か皆にネタ提供できればいいんだが。
・・・使い古しだが、「仮想大会」ネタというのはどうでつか?>おる
アグたんに似合う服装?
ワイシャツ一枚(ラムザの)
>>604 いいセンスしてるなw
「仮想大会」とは「仮面舞踏会(マスカレード)」とか書きたかったのだとは思うが、
ついつい「FFT世界でこんな大会や選手権あったらいいなぁ的妄想」が脳内をチョコボダッシュ。
取り敢えず女性キャラ総出演の料理対決とか。
>>604 でっかいダボシャツというのもはずせない。
ワイシャツの下は何も無しと見せかけて
実はお子様パンツをはいてるのがベストだと思う俺は逝ってよしですか?
>>607 アグ「ラムザ、なぜ私の腰元ばかり見てみるのだ?」
ラム「え?そ、そーいうわけでは・・・(汗」
アグ「・・・そんなに見たいのか?」
ラム「そーいふわけでわ・・・(汗汗」
アグ「煮え切らんやつだな。わかった、私はもう自分でめくる!」
ラム「は!?」
アグ「めくるぞ・・・」
ラム「ごくっ」
アグ「・・・む。急に恥ずかしくなってきた」
ラム「そ、そうです! 恥ずかしいならやめておけば・・・」
アグ「だが騎士に二言は無い! めくる!」
ラム「はわわわ」
アグ「やっ!!」
ラム「っ!!」
・・・・お子様パンツ(っていうかブルマ)・・・・
アグ「なんだその顔は? 何もはいていないと思ったのか?」
ラム「い、いえ・・・」(首ふるふる)
609 :
604:03/01/24 02:52 ID:wjWtZlP+
>>606 もちろんラムザのシャツをアグが着たらだぶだぶ気味になるのだが。
「思ったより、肩幅があるのだな、ラムザは……」
610 :
HC:03/01/24 18:12 ID:ulQYTg/4
>604
萌えです(w
ふと、スーツ姿のアグたんが浮かんでまいりました(FF7のタークスのあれとか)
でも、タイトスカートもいいなぁ・・・
アグがお酒を飲んだらどうなるのでしょう?
A:酒乱になる。目つきさらにするどく。
B:全然飲めない。いつも一人寂しく蚊帳の外。ラムザが気を使うミルク勧める
C:普通に飲むが、妙に色っぽくなり目はうるうる。ラムザドキドキ
普通に想像するとBかな?「聖騎士は酒は飲まない」と言うはず。
けど個人的にはCであって欲しい。みんなはどう思う?
613 :
612:03/01/24 19:25 ID:Ky5N8uS4
>604
だった。スマソ
(;゚∀゚)Yシャツアグハァハァ
飲酒アグたんは普段より少しおしゃべりな方が良い。
いわゆる"酔っ払い口調"で愚痴っぽくなったり、思った事をすぐ口に出しちゃったり、
秘密の事をつい口を滑らしちゃったり。
で、みんなその事を知ってるからアグに内緒話はしないし、何かを聞き出したい時はひたすら酒を薦める。
酒自体は割と呑めるクチ。食事にワインぐらいでるだろうし。
萌えだが他人の秘密を簡単にもらしてしまうのは騎士としてちょっとまずい気が
617 :
604:03/01/24 22:07 ID:wjWtZlP+
>>612 萌ーえーーーー!! ありがとおおーーー!!
照れてる表情といい、あまり気味の袖といい完璧でつ。
>>611 D:ザル
というのもあると思う。俺的にはこれ。
キリスト教の坊さんは普通にワイン飲むので、イヴァリースの聖騎士も
酒は飲むんじゃないか。
アグスレででたSS保管してあるサイトって無いですか?
いやぁ・・・やっぱラム×アグ最高ッすよ!
同人でかいてみようかなぁ・・・
あっちのお国の人はアルコール消化酵素持ってそうだから
下戸はいなさそう。
一般人は昼間ワインを飲んで働いてた時代ですよ。
そりゃ修道士も飲みますよ。
>>618 千一夜サイトに行きなさい。
もっとも、このスレのSSはPart3までしかまだ収録されてないが。
>>612 てぃんこ起っちゃったんですが、どうしたらいいですか?
高潔で気高いアグリアス様が、下賎な男にレイプされてしまってる画像をきぼんぬ
すまんな兄ちゃん。うち、エロはやってないんだわ。
アグ「ラムザ!!何時になったらラムアグSSが出るんだ!?」
ラム「そんな事僕に言われてもわかりませんよ」
アグ「お、おまえは気にならないのか?そ、その、あれだ、あの・・・」
ラム「???」
アグ「そ、その、お、おまえと・・・私の、かっかかかかっ関係がだ!!」
ラム「関係ですか?アグリアスさんとはいい関係じゃないですか」
アグ「え?い、いい・・・関係?そ、それって・・・」ポッ
いい関係がさらに進展するSS希望 依頼人:聖騎士アグリアス
ラムザは牛乳マニヤだが、アグリアスはコーヒーニュウニュウフェチなんだよ。
しかも雪印しか認めない。玄人だな。
↑こんな電波を受信しましたが駄目ですかそうですか
627 :
612:03/01/26 00:41 ID:jU6lrYsU
>625
同意してみる。甘ったるぅいラムアグSSキボン。
そして挿絵を描かせてくれ…
異端という名前ではあるが異端者ではないよな?
629 :
612:03/01/26 01:55 ID:h4FoqiGE
>628
描いたモノがうpロダの画像の流れに合ってなかったから異端と書いただけで。
レスの方向性が違ったらすまぬ…
ちなみにこのスレは最近知ったという罠。…以来、ハァハァしっぱなしという罠。
おもむろにアグたんの下着の話しをしてもいいだろうか?外出だが
ないぞっ!!下心はないぞ!!612とは関係ないぞ!!!
アグリアスの中の人も大変だな
つまり甘ったるぅくて、いい関係がさらに進展して、下着の出てくるSSを書けば
みんな幸せということでOK?
というわけで書いてみました。こんなのはいかがか。
アグリアス・オークスはとても緊張していた。人を待っていたのだ。
ただ待つ、ということがこれほどの緊張を強いるものだと、アグリアスは知らなかった。
叙任式で国王陛下の来臨を待っていたときだって、気分が引き締まりこそすれ、こんな、
どうしたらいいかわからない、浮き立つような不安さはなかった。「彼」と出会って、初めて
そうした気持ちを知ったのだが、とりわけ今夜のそれはあらゆる意味で、桁が違っていた。
不安げにガウンの前をととのえる。この日のためにと、ラヴィアンとアリシアが選んで
くれた、とっておきのナイトガウン。
体の線が出すぎはしないか、と、アグリアスは思うのだが、
「それでいいんです」
と言われれば返す言葉もない。
ガウンの下には、今度はレーゼがわざわざ鴎国から駆けつけて置いていった、白の
レースの下着類。普段、質実剛健な木綿の下着しか身につけないアグリアスはずいぶんと
戸惑い、
「人に見せるわけでもないのに、こんな美々しいものを」
「何言ってるの、見せるに決まってるでしょう!」
「……」
ガーターベルトなど着けたのは、成人祝いで舞踏会に出たとき以来だ。
ほかにも、頬と胸元にさしたほのかな紅はメリアドールから。髪に香を焚きしめるやり方と、
その香をラファから。とびきりのワインをアルマから。窓辺の花は全員から。
なんだかもう、まわり中からがっちりと祝福されてしまって、祝われてるんだかからかわれ
てるんだかわからなくなって、そんなことを考えていたら全身がくすぐったいようになって、
たまらなくなってアグリアスが立ち上がった時、
遠慮がちなノックの音とともに、ドアが開いた。
「遅くなってすみません。後始末にちょっと、時間をとられちゃって」
「あ……っ、…ああ」
とたんに硬直する。息がつまる。言うべき言葉を千通りもアドバイスされ、自分でも何度も
考えたというのに、そんなものはきれいに吹き飛んでしまって、ただ目の前の彼――
ラムザしか目に入らなくなる。
「オルランドゥ伯がね、結構ハメを外しちゃって……普段は相当自制してたんですね、あれは」
何気ないようにそんなことを言いながら入ってくる仕草の中にも、どこか上の空のぎごちなさが
ある。彼もまた、緊張しているのだ。そう知って、アグリアスの心が少し落ち着く。
「少し、呑まないか? アルマから貰ったのだ」
サイドテーブルの瓶を取り上げると、少しほっとしたようにラムザも杯をとった。
深紅の液体を互いに注ぎ、軽く打ち合わせて、杯を傾ける。甘い香りが鼻孔を満たすと、
ようやく人心地がついたような気がした。
「おいしいですね、これ」
「“クルールス”だな。軽いから、呑みやすいだろう?」
他愛のない会話。戦いを前に互いを牽制しあっているような、妙な緊張感が漂う。
「……その」
少し長い沈黙を破ったのは、アグリアスだった。
「い、言いたい、ことがある」
ラムザが少し眉を上げる。「本当に私でいいのかとか、そういうことならもう何度も」
「違うっ」慌てて否定するアグリアス。「いくら私でも、そう何度も同じことは訊かない。そうじゃ
なくてだな……その」
こほ、と一つ咳払い。ラムザの呼吸音が聞こえない。息を詰めて、次の言葉を待って
いるのだと気づく。もう一つ咳払いをして、
「……私を選んでくれて、嬉しい。ありがとう、ラムザ」
言ったら、すっと楽になった気がした。どうしても伝えたかったことが二つ、そのひとつ。
ラムザの手が、アグリアスの手に重ねられる。もう一方の手をそっとその上に重ねて、ラムザの
思いのほか大きな手を包み込む。
「お礼を言うようなことじゃないでしょう?」
ちょっとぶっきらぼうに、そんなことを言って。ほんの少しの間のあと、ラムザは身を乗り出し、
アグリアスと唇を重ねた。不意のことに驚き、アグリアスは一瞬だけ目を見張ったが、すぐに
ゆったりと瞼を閉じ、ラムザに唇をゆだねる。
短い時間のあと、二つの唇は離れた。物足りない、と二人とも思っていたが、今はそれで
いいのだ、ということもわかっていた。
名残惜しさに引っ張られるように、同じ言葉が、二つの唇からこぼれた。
『愛しています……』
そこまでは、同じだったが。
「…アグリアスさん」
「…ラム……」
互いに、相手の名を呼びかけたところで、アグリアスはラムザが笑みを浮かべているのに
気がついた。滅多に見ない、意味ありげな笑み。何を予期しているのか理解して、もとから
赤かった顔が一層熱くなる。
だが、断るわけにはいかない。それはある意味当然のことだし、それに何より、この上なく
幸せなことでもあるのだ。
その名を呼ぶ。アグリアスだけに許された、彼を呼ぶ名を口にする。
「…………あ、あなた」
ラムザは真っ赤になって、でもとても嬉しそうに破顔した。アグリアスもやはり真っ赤になって、
でもとても嬉しかった。
ラムザの手が、そっとガウンの肩にかけられた。アグリアスは力を抜いて、ラムザのするが
ままに任せる。現れた、清楚な下着に包まれたアグリアスの裸身を見て、ラムザが息を呑む
気配が聞こえた。
今夜、アグリアス・オークスはいなくなる。
今夜、私はラムザの妻になる。
アグリアス・ルグリアとなる……
泣き出したいくらいに幸せなアグリアスの唇を、ラムザが再び、そっと唇で包んだ。
636 :
:03/01/27 17:26 ID:mri3oCMI
昼寝士サンキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
読んでてついつい口元が緩んでしまうくらいの甘ったるいSS(・∀・)イイ!!
特にアグたんの「…あ、あなた」は激しく萌えますた!
「……ところで、ラムザ、その……」
「はい?」
「私は、だな、あの……こ、こういうことは、初めてで……」
ラムザは少し申し訳なさそうに微笑んで、「できるだけ、痛くないようにします。でもやっぱり、
少しは……」
「……」
「アグリアスさん?」
なぜかじっとラムザを睨んでいるアグリアス。不審げに首をかしげるラムザに、
「……お前は、どうして初めてじゃないのだ」
「え」
貴族の女子は結婚まで処女を守るが、男子は成人と同時に閨事の手ほどきを受けるのが
普通である。だから結婚に際し、女性は未経験でも男性は経験済みなのが当たり前で、少しも
不思議なことではない。
が、それは普通の貴族の場合である。ラムザは成人前、士官学校から前線に出され、
そのまま獅子戦争に身を投じた。手ほどきなど、受けたはずがないのだ。
「……」アグリアスの質問の意味を理解して、ラムザが青ざめる。
「……」
「あの……ですね。傭兵だった頃に……その、ガフガリオンに色々。教わって、その時に、
その……娼館とかにも……」
「何回だ」
「え?」
「何人と、その……したのだ」
「ええと……」ラムザは脂汗を流しながら必死で考える。「……7回、くらい……かな」
「………」
アグリアスは黙って睨んでいる。もうちょっと少なく言っとけばよかったかな。でも、初めての
夜に嘘なんかつきたくないし……
蛇に睨まれたカエルのようになって考え込むラムザの首に、ふいに重みがかかった。
アグリアスが腕を回して、ぎゅっと抱きしめたのだ。
「…これからは、私だけだな?」
すねたような顔で、そんなことを言った。
その表情があまりに可愛くて、ラムザは不謹慎にも笑い出したくなった。その顔が崩れかける
のを見て、アグリアスは一層怒ったような表情で、
「約束するなっ!?」
「もちろんです」どうにか笑顔を堪え、真顔を作ってラムザは言った。「これからは一生、
アグリアスさんだけです」
「……」
ぷい、とそっぽを向いてしまうアグリアス。真っ赤になったその頬へラムザがそっと口づけると、
まだ少し怒った顔のまま、アグリアスは甘えるように、夫の胸へ顔をうずめた。
アグリアス・オークスの物語はこれで終わる。
ここより先は、アグリアス・ルグリアの物語である。
End
ぎゃ〜〜〜〜〜
この先がよみたい、よみたいですよぅ!
ハアハアハアハア
皆が祝福している感じがすっごくよかったです。乙彼様ですた!
いいね〜思わず(・∀・)ニヤニヤしてしまう。
アグリアスに声を当てるとしたら、どの声優が相応しいか?
ゴ―――――――(゚∀゚)―――――――ルイン !!
初代スレから見てるけどケコーンまで行ったの初めてじゃないでつか?
昼寝士サン続き書いてホスィ…
なにはともあれ二人ともオメデテ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
またギトギトに甘いですなw
モツカレー
644 :
612:03/01/27 21:14 ID:sY8kCz2P
>>644 挿絵を描いて貰えるのを期待して一気に書いたものなので、これで浮かばれます。
ちゃんとガーターベルトが見えてるのが素晴らしい。ありがとうございますー。
>>641 榊原良子。
スバラシイ。
嗜好や意見が違ってても、ここまでの完成度のものを見せられてしまうと、
もー手放しで萌えるっきゃない(w
昼寝士さんも612さんも乙ですた〜
647 :
HC:03/01/28 11:48 ID:ktwlaCeZ
が、がーたーべると
ぱったり(フェチ)
昼寝士たんの甘々SS、以前一番萌えたラムアグエロと同じくらい萌えました。
相変わらずレベル高いっすねー。
>>648 アグたん「私を艦長と呼ぶな、この船は軍艦ではない!」
昼寝士サマだ〜!
まさしく 神 降 臨 ってカンジ!
萌えさせていただきました! ものすごいハイレベルっスね!
SS最高!612さんもすごいな。
本当にこのスレはいい。見つけた私はラッキーでした。
昼寝士さん乙です。
毎度イイ仕事をする職人に感謝!!
ラムアグは最高です。
・・・が、しかし!メリアドールって人気ないの?
メリアドールとラムザが和解して、その後・・・みたいな話ほしい。
残念だがココはアグスレだ、とだけ言えばわかるな?
たぶん人気ないわけじゃないだろうから安心シル
>>653 アグvメリ ならはねへびさんとこでどぞw
そういえばアグリアスがメリアドールの剛剣を習うお話を書いたなー
才能が無いという激しくバカなオチだったわけだが
顔無しさんのSSだと、メリはレーゼ以上のアグいじり要員なわけだが。
性格似てそうだから、仲いいのかな。星座相性は悪いが。
アグリアスはメリアドールの中の人・・・もといフードの中の髪型が気になってしかたがない。
でもフードをめくると世界が滅ぶというメリアドールの冗談を真に受け、めくれない。
しかしある日思い立ったアグリアスは・・・というような話をキボンヌ
めくってみたらアグリアスと同じ髪型だった!
とか。
めくってみたら見覚えのあるアホ毛が!
という夢オチとか。
めくってみたら・・・というかめくれないアグリアス。
「よし。今日めくろう」
メリアドールの後ろに気配を消して近づくアグリアス。
気分はまるで女生徒のスカートをめくるスカートめくりの少年。
はぁはぁ
はぁはぁ
ハァハァ・・・
よし、往くぞ!
ラヴィアン「あれ、どうしたんですか隊長?」
いつまでたってもめくれないアグリアスは
思い余って一つの決断をする。
「メリアドール!貴方に試合を申し込む!
私が勝ったらその着ている物(フードの事)を脱いでもらおうか!」
「は・・・!!?」
(なっ何て事を言うんだ、負けたら裸になれって・・・
そっそういう趣味の人だったのかしら・・・そう言えばよく
両脇に女の子をはべらしているし《注、ラヴィアンとアリシアの事らしい》
ちょ、ちょっとまって、でもラムザともよくいるわよね・・・
でもあの子もあの顔だし・・・闘ってる時以外は穏やかで女の子みたいな所(暴言)あるし・・・
ま、まさか・・・
いやいや・・・いけない、先走りスギね・・・、そうと決まった訳じゃないし・・・
そうか・・・自分が負ける訳がないと、私を挑発しているのか?)
「別に私はかまわないけど、負けたら貴方も同じ条件なのでしょうね?」
「む?・・・よかろう、だが私には隠している物など何もないぞ!」
「え!!?・・・」
(か、隠してる物が何もないって・・・まさか・・・あの・・・いわゆる・・・
露出狂!!?ゆ、油断したわ、まさか聖騎士のくせにそんないかがわしい・・・)
「ではぶしつけだが、すぐに試合をはじめさせてもらおうか。立ち会い人は・・・要らないな?
互い技量と誇りがその代わりとなるだろう」
「!」
(ふ、2人っきりでやろうって事?!こ、これはもう駄目だ、決定的だ)
「す、すまないけど、急に体の調子が悪くなったの、ま、また今度機会があったらやりましょう
それじゃ!!」
「あっ!!・・・・逃げられたか。やはりあのフードの下にはただならぬ秘密が・・・」
なんかラムザと愉快な仲間たち状態に・・・
超ワラタ
こういうノリ好きだ
激しくワラタ
妄想メリアと鈍感アグ萌え
667 :
HC:03/01/31 17:59 ID:a2CWrmFp
そして周囲がさらに混乱を招く(w
668 :
612:03/02/01 02:22 ID:rqCGBIJp
メリのフードの中が気になって仕方がないアグに朗報。
儲け話:伝説の秘湯
「ベルベニア火山付近にある温泉は美容と健康にいいらしい」
アグ:「よし、これだ…温泉ともなれば服を脱がぬわけにもいくまい…」
…ていうか、温泉イベントとかあったらいいなあと妄想するテスト
第一回秘湯発掘レース
670 :
612:03/02/01 13:26 ID:VDVAUJz2
>>670 (・∀・)イイ!! ……のでつが、確かにちょっとアグリアスには見えない気がする。
つーかオヴェたん……?
せめて、髪に結った形跡があったりしたらもう少しぽかったかも。
_, ._
( ゚ ∀゚)<複雑な心境でつが打ち止めは哀しいのでつ。
>670
その才能が打ち切りなんて悲しいっす・・・
く―――……
す―――……
規則正しい寝息にあわせて揺れる亜麻色のくせっ毛が、カーテンの隙間から射し入る朝陽を
反射してチカ、チカときらめく。
とにかくこの一房――ムスタディオは失礼かつ的確にも「アホ毛」と名付けた――だけは小さい
頃から何としても落ち着いてくれないそうで、気恥ずかしげに髪を撫でつけながら語ったラムザの
顔を思い出してアグリアスは少し笑った。
(子供のような顔をして……)
体の芯に残る、熱と痺れがジン……とうずいて、思わず赤面する。ガフガリオンに、一体何を
仕込まれたものか。戦場での彼を知っているアグリアスさえ驚くほどに、昨夜のラムザは雄々しく、
力強く、優しく、そしていやらしく……要するに、「男」だった。
頬の下に横たわる、二の腕があたたかい。腕枕をし、アグリアスの身体を包み込むようにしながらも、
寝息がくすぐったくないように、顔を逸らして上を向いて眠っている。昨夜あれだけ自分を翻弄して
おきながら、そんな細やかな気遣いなどして、あどけない顔で呑気に寝こけているこの男が急に
憎らしくなって、アグリアスは成人男子とは思えないやーらかいほっぺたを指でちょん、とつついてみた。
「ん…………ん」
声ともつかないつぶやきが、半開きの唇から漏れ出てくる。
もともと朝に弱いラムザである。まして深夜まで色々とやっていたものだから、いいかげん
陽も昇ったこの時刻になってもいっこうに目覚める気配がない。
一方アグリアスはといえば、日の出と共に起き出す謹厳な聖騎士の日課が骨の髄まで染みこんで
おり、すでに目も頭も冴えきっている。本当ならとっくに起き出して、朝稽古で一汗かいたあと
読書でもしている頃合いである。
が、今朝はなぜか、起き出す気がしない。
ラムザの腕に抱かれ、ラムザのぬくもりに包まれ、ラムザの一番近くにいる、この時間をもっともっと
味わっていたい。
(自堕落な……)
と、思いはするけれど。妻となって初めての朝くらい、多少自分を甘やかしたって許されるという
ものではないか。
すぐ目の前にある、ラムザの寝顔。緊張のほどけきった、無防備そのものといったこの顔を、
これからはいつでも、いくらでも近くで見ることができるのだ。
澄んだ冬の日差しに照らされた大きなベッドの中、アグリアスはちょん、ちょんと幸せそうに、
いつまでもラムザのほっぺたをつついていた。
End
感動のあまり書き足してしまいますた。猛烈に萌えです。612さんありがとう。
温泉ネタは私が昔書いたのと、Part1でも小ネタとして出てました。
しかし正直、この絵で挿絵を下さるなら既出だろうが何だろうが
リク下されば何でも書きたい気分ですが……
612さんのアグをもっと見たいのは私だけじゃないよな!?
(後ろで手をあげてみる人)
(両手をあげて水増ししようとする人)
(両手と足も上げてさらに水増ししようとする人)
(ハヾヽヽ
∩(゚ー゚*||ミ
∈∨x∨∋
. //\∪
/ ∧ ヽ
...と.ソ (__,)
(作ってみたアグAAで手をあげてみる人)
(両手と足とお約束の部分をあげてさらに水増ししようとする人)
(「総統、歩けます!」と叫びながら嬉しそうに右手をあげる人)
(勢い良く右手を挙げすぎて肩の間接を痛めている人)
私も612さんのアグ見た〜い!
685 :
612:03/02/02 21:58 ID:FOr0EvGf
おお、昼寝士様のSSが追加されているではないですか。
情景描写が、あのCGを意味のあるものにしてくれてますな…ありがd。
いやまあ。これからも脳内直撃なアグ萌えシチュがあったら予告なくCGを投下
する恐れがありますが。よしなに。
…クソウ…ウレシイジャネーカ…(ノД`)
この嬉しさを同人誌にぶつけるとか言ってみるテスト
こんばんは、FFDQ千一夜サイト管理人のラトームです。
今回は612さんに御相談があって参りました。
2ちゃんねるでFFDQに関して書かれたSSを収集保管しているのですが、
挿絵のあるSSは、挿絵付きで保管したいなーということになっています。
そこで、612さんが今回描かれたイラストを挿絵として保管しても構いませんか〜?と
いうお尋ねでございます。今回の場合、以下のような感じになると思うのですが
どうでしょうか?
http://yotsuba.saiin.net/~1001ya/alflailawalaila/fft/fft_agu.html *それから、昼寝士さん、イラストにあわせて後から加えられた部分の扱いはこれでいいのでしょうか?
別SSというのもちょっと違いますよね……。
でもエンディングの「ここより先は、アグリアス・ルグリアの物語である」という終わり方に萌えたので
迷っています。
*尚、この作品の正式保管はかなり先です。今回は、作者さんへのお伺いということでテストページを作りましたが
後日URLも変わりますので、ブックマークはあくまでサイトトップの
http://www3.to/ffdqssにお願いします。
>>686 素早いレスポンスお疲れさまです。挿絵入りSS、実現したら素敵ですな……
追加部分についてですが、文章は抜いて絵だけというのが一番じゃないかと。
保管はまだ先のことなので、その時にまた考えますが。
>>685 同人誌完成したらアナウンス希望。というか売ってください。
さて、そろそろお菓子作りなんてしたこともないアグたんが「本命はやっぱり
手作りでなくっちゃ」とかオヴェリア様に吹き込まれ、一体ラムザにどんな
チョコをあげたらいいのか真剣に思い悩む季節になったわけだが。
689 :
HC:03/02/03 13:29 ID:6s5pcp9k
パターンだが、ネタ1つ。
ラムザって意外に菓子作り上手で、暇だからと作ってあったラムザのケーキ見て
(あ、あんな見事な・・・誰からのものだ!? わ、私のを渡せるわけがない・・・)
等と泣きながら離脱。
2つ目は、こそこそと用意を終え、他の面子にばれないよーにラムザに手渡そうとするも、ことごとく邪魔(偶然)されるアグたん。
特にムスタは何度となく邪魔してしまい、さらにはラムザと暫くつるむ事で、オチ直前で戦闘不能に・・・
ラムザ「そういえば皆、なんだかそわそわしてますね?食べ物に関係があるみたいだけれど何かあるのかな?」
アグリアス「む?…恐らく節分だな。恵方に向って太巻きをがぶりとほお張るのだ
私は毎年やっているぞ、ラムザも一緒にどうだ?」
ラムザ「そうなんですか?ええ、喜んで」
周囲「・・・・(まあ嬉しそうだし・・・いいか)」
691 :
612:03/02/03 22:46 ID:u9A9L3rr
ちょーどイイ大きさですな。太巻き。
>>691 無自覚にエロいアグたん萌えーーーーーーー
あと何げにラムザが超可愛い
696 :
HC:03/02/04 13:51 ID:IKiv0XtZ
アホ毛隊長・・・(w
時間軸がずれるが、他の面子がラムザの髪の毛を弄ってるのを見て、うずうずしてそげなアグたんが思い浮かぶ。
俺的脳内ではラムザのほっぺはぷにぷにしてるので、今回のお話で「キター!」って感じでつ(爆
>691
・・・暫く悶えてました
>>612さん
問題なし、ありがとうございます。
では、この話を格納する日が来ましたら、あんな感じで保管しますね。
昼寝士さんの追加された部分も好きなので、できたら保管の方向で考えていただけると<昼寝士さん
先なので、その時に考えていただければいいんですけど。
)
(((ノ )))(ハヾヽヽ
((((*´д(⊂(゚ー゚*||ミ
プニプニ
ラムたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ …ゴメンナサイ
test
保守
702 :
612:03/02/07 01:22 ID:hpnlQdOQ
>688
バレンタイン監督ということでなにかCGでも――考えてみたところ、
意を決したアグが、必殺・口移し渡しを敢行するっつー絵を真っ先に浮べたのだが…
なんか、EROI妄想しか浮ばない。いかんなー
>702
むしろ素晴らしいと思うのでつが・・・
是非そのネタで萌え絵をプリーズ
>>702 少しもいかんことはない。つーか描いて下さい。
バンアレン帯が楽しみだ(w
test
707 :
612:03/02/09 00:49 ID:0TEb5rgf
__
/ \
(ハヾヽヽ∠???/
||゚-゚*||ミ ヽ /
ミρ∈ミ  ̄
⊃⊂
しっちゃかめっちゃかに甘ったるい世界〜
>>707 キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━(`*)…ア…(Д`*)…アア…ア…(*´Д`*)アアア━…ッ
>>707 「ただいまー」
「おかえり、ラム………あ、あなた」
「!」
ラムザ、出迎えたアグを一目見るなり硬直。アグ焦る。
(な、何か間違えたか? レーゼの言う通りもっと短いエプロンにすべきだったか……)
「ア……」
「?」
「アグリアスさぁぁぁんッ!!」
「きゃっ!? こ、こらッ、こんな所でッ! しょ、食事の支度が……まだ……
んっ……
………………ラムザ……」
小一時間後
「……夕飯が、冷めてしまったじゃないか………」
「すみません。今温めなおします」
「せっかく、できたてを食べてもらおうと思ったのに……」
「いいんです。アグリアスさんのできたてが食べられたから」
「……ばかッ………!!(////)」
というような生活を妄想
なんか俺の頭もどんどん甘々になってます
昼寝士さん発見!
ザーギドスの長い夜 保管しますた。
そのため、昼寝士さんの千一夜デビューは、官能小説職人として、ということになります……。
「官能小説以外も書かれるんですね」等と思われるかもしれないです。ご了承願いまっす。
>>707 レーゼーさん、いいキャラっすね!
おたまにハアハア
>>711 できたてのアグって何ですかっっ
一瞬昔のからくりアグネタを思い出したり……。
レーゼーさんっってなんだあ。
レーゼさんでつ…。
アグたん(゚д゚)ウマー
>>715 ラムザが本気になったら、夕飯にカビが生えるまで続きます。
717 :
612:03/02/11 14:04 ID:Na00fBD0
>>711 いいですなあ〜
…空白の時間をCG補完しようと考えてみたり
しかしぅpできないワナ
>>715 夜はまだ始まったばかりです
>>716 ラムザ絶倫?
721 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/12 10:45 ID:5BZPzXIt
現在のアグの装備
右手・包丁
左手・キャベツ
頭・無し
身体・シャツ
足・くつした
イイ!
>>721 新妻アグの装備
・朝
右手:無し
左手:無し
頭:無し
身体:シャツ
足:無し
アクセサリ:無し
・昼
右手:包丁
左手:キャベツ
頭:三角巾
身体:エプロン
足:無し
アクセサリ:おたま
・夜
右手:無し
左手:無し
頭:無し
身体:ミネルバビスチェ
足:ガーターベルト
アクセサリ:ソルティレージュ
いつラムザとエンカウントバトルに突入しても大丈夫。
ラムザにチョコを渡そうとしたら
逆に頬を染めながらチョコを渡されてしまったアグリアス
もうダメ。
漏れは凛と立つアグたんが好きだったんだ。
色恋に飲み込まれたアグたんとはもうサヨナラでつ。
>>724なりのアグたんに対する想いをぶつけた作品が見てみたい。
724さんと同意見なのですが、これはこれで楽しんでまつ。
トナメの時のSS以来なんにも作ってないけど。。。
>>726 そういや最萌えの時のアグ支援SSって今どこかで読めますか?
保存したはずなんだけど無くしちゃって……
728 :
612:03/02/13 17:19 ID:yoJQ2zv+
なんだか波が立ったな
潮時か
>>728 別に波が立った、というほどの事でもないと思う。あまり敏感にならん事。
>>724 つーかどっかで同じ事繰り返してない?
言う事もなんとなく解るのだが、その文面では問題提起にもならず
ただネガティブでスレの盛り上がりを減速させる萎えレスでしかない。
それよかもっとポジティヴな楽しみ方をしようよ。な。
今612さんの降臨で甘々アグ絶頂状態になってるから、凛アグ好きの
ストレスが頂点に達して
>>724のような書き込みも出るのだと思われ。
凛として颯爽としたアグたんだけが延々と続いたら俺も同じことをしかねない。
実りのない萎えレスだというのは同感だが。
それはそれとして612さんのアグ絵に萌え狂ってる人間が大勢いるのは
間違いないので、どうか撤退したりしないで下さい。
で、
>>726はもう我慢できないから何か作るぞ、という異端たんの
意思表明と見たがどうか。
|
|
...-‐――-...!、
/ ヽ
/ ヽ
l /\ l
l/l/ \ \l\l\ ノ) 共にPart10まで逝こうと約束したではないか。
| l ー ι | |6))
| l`ー-, -‐ | |ヽ、)
| ! / _ l l )
l/./  ̄`Y´ ヾ./ ̄|
______|____|____|´ ̄ )ヽ
|::::::::::::::|::::::::::::::|-‐'i′l
|;;;;;;;;;;::::|;;;;;;;;;;::::| 7'′
(::::::::::(::::::::::::::::ノ`ー-'′\
 ̄  ̄ ̄ \
なんでみんなそんなピリピリするかな〜
同じアグタソで繋がってるんだからみんな仲良くいくべや〜
・・・アグタソで繋がってる・・・?
・・・じゃあ俺はアグタソの下の穴でつなgっ・・・!
∧_∧
_( ´_ゝ`) うおっぷ!!
/ ) _ _
/ ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
/ / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_―
| ! ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ
| | `iー__=―_ ;, / / / ←
>>732 !、リ -=_二__ ̄_=;, / / ,'
/ / / /| |
/ / !、_/ / 〉
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
||
∧||∧ それに
>>612氏の絵は非常に好きなので
( ⌒ ヽ 潮時とか言わないでくれ〜
∪ ノ
∪∪
>730
いやそこまでの余裕は今はないです〜。
FFT-A出るから外のサイトにかかりきりになるし。。。
ただ僕が言いたいのは、主義主張や好みなんてみんな違って当たり前。
どちらかというとカタブツりりしいアグ寄りの僕も僕なりに
いま結構楽しんでますよ〜、ってことが言いたかっただけ。
>>724 ま、待って!
今カタブツアグのSSを書いてるでつが
あなたのような方がいてくださらないと、うpしにくいでつっ!
(724さんのお好みどおりか、わかりませんけど)
さよならなんて言わないで、マターリ行きましょうよ。
私は甘々アグ大マンセーですが、ここんとこちょっと極端だったのも事実。
時事ネタSSでちょっと引き戻しを図ってみたり。
>>735さんのSSも期待してまつ。
「――されば人、かくも小さき者なりッ!」
斬気は黒く輝く大剣となって天へ駆け上がり、真紅の刻印を残して、消えた。
呆然と立ちつくす男の頭上に、ぺかっ、と無情な数字がともる。
「わーっ!? 誰か誰かホワイトスタッフーっ!」
「勝負あった。三分経つ前にアリシアの所へでも行ってこい」
「畜生! 来年は負かしてやるからなーっ!」
捨てぜりふを残して大慌てで駆け去るムスタディオを冷然と見送って、
「さあ、まだいるか!」
びゅん、とディフェンダーを振れば、まわりを囲む人の輪が一斉に下がる。挑みに来る男など
いるわけもない。
顔中に「降参です」と書いて縮こまる男達をじろりと睥睨して、
「……下らぬことに時間を使わせて」
アグリアス・オークスは腹立たしげに剣を収めた。そのまま人波をずかずかと押し割って、
自分の天幕へと向かう。そばにも寄れぬその背中を、ラムザはこわごわと見送った。
しかしそこで声をかけないわけにもいかずラムザは言う。
「アグリアスさん……」
「…用があるなら手短にな…」
今日のアグリアスはなにかがおかしかった。
ラムザの手の届かない場所にいるような気がした。
そんなアグリアスと普通に話が出来るはずもなく、
「いえ…なんでもないです…」
なんでそんなことを言ったんだろう。自分でもわからなかった。
それに対してアグリアスは唯一つの言葉を発した。
「ラムザのぶぁかーーーー!!!!」
叫びながら走り行くアグリアスを見ながらラムザは思った。
ああ…世も末だな…と……
剣と野望とチョコレート 完
たまにトリップ入れないとこうなるのか(w
>>737の続き。
---------------------
『一対一で決闘して勝ったら、バレンタインに手作りチョコをくれ』
寒さもひときわ深い宝瓶のある日、ムスタディオがおもむろに切り出したその提案を、
アグリアスが承諾したこと自体ラムザにとってはかなり意外だった。
否、ラムザだけではない。一行のうちで首をひねらぬ者はなかったが、
(アグリアスの手作りチョコが貰える)
という甘美すぎる餌につられ、独り身の男達は炎に惹かれる蛾のように次々とアグリアスに
挑み、そして容赦なく叩き落とされていったのである。
一昨日はパーカーとロビンズが。昨日はラッドが。Xデイを翌日に控えた今日はワイアットと
ジーンが、そして満を持してムスタディオが決戦に臨んだものの、結果はご覧の通り。
アグリアス、未だ土つかず。
もっとも、勝ち馬大本命のオルランドゥ伯はさすがにこんな騒ぎに加わらなかったし、恋人と
再会したばかりのベイオウーフも当然不参加。裏稼業上がりのマラークと、ちょっと得体の
知れない新参者の異邦人クラウドも興味がないようで、結局チャレンジするのは血気に逸る
若僧ばかり。これでは全勝しても嬉しくもなく、アグリアスも苛立ちがつのるばかりである。
当のラムザはといえば、
「ラムザ! 見てないでお前も挑戦しろよ!!」
「やだよ、大体チョコってのは好意のしるしとしてもらうから嬉しいんじゃないか。賞品で
もらったって仕方ないだろ」
「なにおう、この根性なし! 勝つ自信がないんだろう!」
「ないよ」
と、しごく安穏と傍観者を決め込んでいた。
そんなこんなで、明けて当日。
敗残者達は身をこごめ、相手のいる者は幸せにひたり、気にしない者は気にしないまま、
それぞれの思いを乗せて馬車は進む。
朝番のラムザがあくびを堪えながら手綱を握っていると、革靴が荷台へのぼる重い
足音がした。
「朝食だ、ラムザ」
「アグリアスさん? お早う」
眠気などかけらも見えない涼やかな顔で、籠からパンと干果物を取り出すアグリアスを
見ていると、ついからかってみたくなる。怒られると知りつつ、ラムザは言ってみた。
「昨日は大活躍でしたね」
案の定、じろりと睨まれた。
「なんなら貴公も私に挑んでみるか」
「滅相もない」
「ふん」
形のよい眉を不機嫌そうに寄せ、干果物をかじりつつ狭い御者台にラムザと並んで腰を
下ろす。「大体、聖バレンタインの日にチョコレートを渡すのは想いの証だ。剣で勝ち得て
何があるものではないだろうに」
自分と同じことを言っている。少し嬉しく思いながらも、ラムザは訊いてみる。
「じゃあ、どうしてムスタディオの勝負を受けたんですか?」
「あまり馬鹿なことを言うから、少し懲らしめてやろうと思っただけだ。まさか、他にも志願者が
出るとは思わなかった。それもあんなに」
「あはははは」
再び睨まれて、あわてて笑いをかみ殺す。前からそうだが、この人は自分の魅力という
ものをまるきりわかっていない。バレンタインデーに自分から手作りのチョコを貰う、というのが
男にとってどれほど魅力的なことか、そんなことは考えたこともないのだろう。
ラムザとて、アグリアス手作りのチョコレートといったら欲しくないわけではない。いやむしろ、
真剣に欲しいという気持ちでは他の誰にもまさる。なればこそ、決闘に勝って巻き上げる
ような真似をしても意味がないと信じ、つい勝負に乗りたくなる気持ちを抑えてきたのである。
ぽくぽくと、冬の山道をチョコボは進む。
「アグリアスさんは、今日誰かにチョコレートをあげたことはないんですか?」
「ないな」
これにはすこし驚いた。ほとんど恋の浮かれ騒ぎと化しているとはいえ、バレンタイン・
デイは一応聖祝日である。敬虔なグレバドス教徒であり、修道院にいたこともある
アグリアスが一度もそれに参加したことがない、というのは意外だった。そう思って
訊いてみると、
「確かに、いわば義理で上官や同僚に配っている者もいた。だが、私はそういうことは
していない。かえって不実な気がしてな」
「じゃあ、チョコを手作りなんていうのは……」
「やったことがない」
考えてみれば当たり前のことだ。あのアグリアスが、チョコ作りになど長けているわけが
ない。美人の作ったチョコだからって、美味しいとは限らないのだ。今度こそラムザは、
笑いを堪えるのに苦労した。
「だから、出来のほどは保証しないが」
「へ?」
振り向いたラムザの鼻先に、トン、とかわいらしい小箱。
目を上げたときには、アグリアスはすでに地面へ下りて、後ろの馬車へ向かっていた。
「………どうも、ありがとう……」
取り残された頭が、阿呆のような返事を返す。
アグリアスが今朝食事を配る当番ではない、と思い出したのは、その姿がとうに
見えなくなってからのことだった。
飾り一つない粗末な小箱を、そっと開けてみる。中にはいびつな形の、黒っぽい塊が
五、六個、包みもなしに無愛想に詰められていた。
一つとって、口に運ぶ。香料が多すぎる。砂糖が足りない。固さにムラがある上、
いくらか粉っぽい。率直に言って、ラムザが自分で作った方がずっと美味しい。
にがい甘さとともに、じんわりと幸せが満身に広がっていく。その日一日、
ラムザは笑顔だった。
End
743 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/14 19:13 ID:YhZ4Yltg
グッジョブ!
キッタ━━(゚∀゚)( ゚∀)( ゚)( )(゚ )(∀゚ )(゚∀゚)━━!!!!
聖バレンタインデー・・・か。
そういえばオーボンヌ修道院ではオヴェリアさま達はお互いに手作りのチョコレートを交換しあっていたな。
私もオヴェリアさまから桃色の梱包紙と紅色のリボンに丁寧に包まれたのを頂いた。
私からは特に差し上げるものもなかったのだが、オヴェリアさまの妙に輝いた瞳は私の心を波立たせた。
頂くと何かが起こるのか・・・? まあ頂く事でオヴェリアさまのお心が喜びに満ちるのなら問題は何も、ない。
ずっと昔になるが母上にこっそりチョコレートを食べさせて頂いた事もある。あの甘さは忘れられない。
是非今食べて欲しいと仰せられるので、目の前でリボンを解いたのだが、茶色の心臓型のチョコレートの上に
白砂糖で大きな文字で『義理』(畏国文字で)と書いてあった。何の事であろうか。横でラヴィアンとアリシアが
笑い転げていたが・・・。 謎の多い日だ。
神殿騎士メリアドール。最近私達のパーティーに加わった者だ。
彼女は今日たくさんのチョコレートをパーティーの皆に配っている。私も貰ってしまった。
ラファはとてもはしゃいでる。気持ちは分かる。チョコレートは甘いからな。甘いものはとてもおいしいのだ。
だがいつも手に入るわけではない。だからこそたまに入手できるチョコレートなどは貴重であり、
私の心をもついつい波立たせてしまうのだ。しかしラファの肌の色は、あれはチョコレートの食べすぎでは
無いかとつねづね疑っていたが、その疑いは今日晴れた。あれは地なのだな。
解せぬのは、メリアドールは男達にもチョコレートを配っていた事だ。
バレンタインデーは女性から女性へチョコレートを贈る催しであるはず。
そもそもあのように甘く、可愛らしい食べ物など、男にはふさわしくあるまい。
ラムザといい、ムスタディオといい・・・。伯でさえ破顔なさって嬉々として受け取っておられる。全く・・・。
アグリアス23歳。その心も身体もまだつぼみのまま・・・
桃色の世界にはまだまだ早い、ある日のバリアスの丘でした・・・・
746 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/15 21:08 ID:i/drgIY4
>昼寝士たん
>738んとこで終わってたから意味不明で
コメントできんかったけど、完成品は今回も
バッチリだったので安心しますた。
萌えをありがとう!!!
それは深更、日付も変わった頃。
ラムザは部屋の扉が開けられる気配に飛び起きた。
が、久々に上宿の個室に泊まれ、少々油断をしていたらしい。
曲者に飛びつかれ、伸ばした右手は剣に届かず宙を掻く。
こんな所で・・・・・・ッ!
むなしく死を覚悟する。
が・・・・・・、刺客はいつまで経っても彼の命を奪おうとはせず、それどころかラムザの胸
にしがみついてがたがた震えるだけだった。刺客では無いようだ。
「だ、誰だ!?」
少々上ずった声で問えば、これも動揺しきった答えが返る。
「だだだ誰でもない!」
訳のわからない返答だった。しかし、危険は無さそうだ。
ラムザは人影を刺激しないよう、ゆっくりとした動きでカーテンをまさぐる。
月明かりが差し、ようやくその人物の正体を知った。
「アグリアス・・・・・・さん?」
アグリアスは肩を震わせ、ラムザの顔を見上げた。
くしゃくしゃになったその顔を見て、ラムザは俄かに不安を掻き立てられて飛び起きた。
「アグリアスさん!? どうしたんですかっ!」
アグリアスはすかさずラムザの口を両手で塞ぎ、かぶりを振った。
「ばか者、声が大きい!」
ラムザは少し顔を近づけ、小声で問う。
「何があったんですか、敵襲ですか」
「ちっ、違う。大したことでは無い。声を出すなっ」
そう言われても、事情を訊かぬわけにはいかない。
普段沈着な彼女が動揺しきっているのでは、ただ事とは思えない。。
「だって何も無いわけ無いでしょう。秘密なら守りますから、事情を説明してください」
「秘密などない! いいからおとなしくしろ!」
「それじゃわけかわりませんよ。何もないなら、どうして僕にしがみついてるんですか?」
アグリアスの端正な顔立ちが、薄明かりでも分かるほどにみるみる紅潮してゆく。
にわかにラムザの鼓動が高鳴った。
「よ、夜中に済まないと思っている!」
だがやはり理由は言えないらしい。
さきほどラムザの口を塞いだ両手は、再び彼の胸元を握り締めている。
・・・・・・動機は秘密。深夜の訪問。妙齢の女性が、男の部屋に。
ラムザの胸中に、この状況を説明する分かりやすい説明が浮かんだ。
しかし、目の前の女性の行動としては、あまりにもそぐわない。
夜這いですか? なんて訊いたら、斬り殺されそうな気がした。
「いや、それはかまわないですが・・・・・・本当に危険は無いんですね?」
彼女はこくこくと頷いた。
「本当に、命の危険などでは無いのだ。ただ少々・・・・・・その、驚くことがあって。ほ、他
の仲間に知られるわけにもいかぬゆえ、少しの間だけ、黙ってこうさせて欲しい。頼む」
嘘は無さそうだった。
切迫した状況では無いことを納得し、ラムザはわずかに緊張を解く。
「ええ、それはかまいません。とても光栄ですし」
ここでようやく、重大なとある事実に気が付くラムザ。後から思えば愚昧極まりないこ
とではあるが、確かめずにはおられなかった。
「あのぅ・・・・・・アグリアスさんは、宿で寝る時は上に何も着られないのですか?」
瞬時に、先ほどにも増して、湯気が立つほど顔を染める。
彼女が拳を振りかぶった時、ラムザはようやく失敗を悟った。
「あぐぱんちっ!!!」
黙って見とけば良かったのに、と・・・・・・。
ラムザの上着を借りたアグリアスは、部屋にあった水差しで手ぬぐいを濡らすと、彼の
頬にあてがった。
「失礼した・・・・・・」
「いえ・・・・・・その、こちらこそ」
眼福でした、などと言えば先ほどの二の舞いは明白だったので、賢明にも口に出さずに
止める。不幸中の幸いか、この珍事のためにアグリアスは落ち着きを取り戻したように見
えた。
今は、二人並んで月明かりを浴びながら、寝台に腰掛けている。
応急手当が済んでしまえば彼女にはこの部屋に残る理由も無いのだが、やはり自室には
戻れぬらしい。もちろんアグリアスが部屋にいて困ることは無いのだが(むしろ歓迎すべ
きことである)、問いたださぬわけにもゆかない。
「・・・・・・で、どうしたんです?」
冷やした手ぬぐいで頬をさすってみる。弱みに付けこむようで情けないが、進展が無い
よりはよほど良かった。
逡巡のすえ、彼女は重い口を開いた。
「誰にも言わぬと約束できるか」
「もちろん、神に誓って」
「異端者と呼ばれる身でか」
「異端者だって、冒せぬ神は持っています。意地悪だなあ、今夜の貴女は」
「そうだな。心無き事を言ってしまった、許せ」
アグリアスは恥じ入った様子で顔を伏せた。
「けして笑わぬと誓うか」
「誓います」
諦めたように、ため息をつく。
二度三度と、視線を自分の手の上からラムザの目へと泳がせる。
ラムザが容赦してくれる様子は無いと認め。
しぶしぶながらも、ついに彼女は告白しはじめた。
「む、むむむ・・・・・・」
「む?」
「油虫が出たのだ、私の部屋に」
「む、し?」
ラムザは目をしばたいた。
「汗をかいて、気持ちが悪くて寝付けなかった。それで布でぬぐおうと上着を脱いだのだ。
そしたら・・・・・・」
「虫が?」
「どこからともなく現れたのだ。あの厭わしい、ぬらぬらした、黒い虫が・・・・・・」
アグリアスは恐怖を思い出して、ラムザの左腕を掻き抱いた。
ラムザはと言えば、噴き出すのをこらえるのに必死だった。
『あの』聖騎士の誉れ高きアグリアスが、たかが油虫一匹に、少女のように怯えてい
る・・・・・・。
しかし、ラムザの不自然な仕草が見抜かれないわけは無かった。
「ラムザ、なんで顔を背ける」
「い、いや別に」
他意はありません、と続けようした替わりに・・・・・・、ぶふっと息が漏れた。
「貴様、笑わぬと誓ったのに・・・・・・嘘吐きめッ」
彼の左上を抱えたままのアグリアスが、口調だけは凄んでいる。
それが可笑しく可愛らしく、ついにラムザは声を上げて笑ってしまった。
聖騎士は、当然柳眉を逆立てる。
「い、生かしておかぬ! 明日覚えておれ!」
「ごめん、ごめんなさい、アグリアスさん」
苦しさに身もだえするラムザ。
憤怒と羞恥に真っ赤に染まるアグリアス。
「本当にごめんなさい。馬鹿にしたわけじゃないんです。でも、その、なんて言う
か・・・・・・可愛くて」
「そんな言い訳があるかっ。この屈辱、忘れぬからな・・・・・・」
千年恨む、というような視線を送るアグリアス。
それを受け止めながら、ラムザはこれが望外に幸運な夜ではないかと思った。
「いやすいません、誰でも苦手なものってありますよね」
ようやく笑いの発作をおさめて、ラムザはむくれた聖騎士をなだめにかかった。
「うるさい。わたしはお前を見損なった。嘘吐き」
「謝りますよ。お詫びに僕の苦手なもの教えますから」
彼女の険しい顔が、わずかながらに和らいだ。
「恥ずかしい秘密であろうな?」
疑わしそうに確認する。
「それは勿論。みんなには、絶対内緒ですよ」
内緒話をするように、声を落とす。
「話すがいい」
アグリアスは耳を近づけた。思えば、こんなに彼女の顔を近くで見るのは始めてのこと
だ。月明かりしかないのが、残念だった。
「実は・・・・・・僕、人参が苦手なんです」
「・・・・・・何?」
「食べられないんですよ、実は」
アグリアスの表情が微妙に歪んだ。
「・・・・・・その歳で? 恥ずかしい奴だな」
「だから秘密なんじゃないですか。格好悪いから、隠すの必死ですよ。旅暮らしだと、そ
うそう口にする機会も無いので安心ですが、こういう街中だと油断できません」
心底情け無さそうにため息をつくアグリアス。
「好き嫌いを言う奴は、大きくなれないぞ」
「父や兄や、妹にまでそう言って怒られましたよ。・・・・・・って言うか、子供扱いしないで
下さい。もう十分大きくなりましたよ、僕は」
「・・・・・・子供じゃないか・・・・・・」
くすくすと笑い始めるアグリアス。
ラムザは小さな宝石のようなその笑顔を見て、この幸運を神に感謝した。
しかし、今が蝋燭さえも無い暗がりの中である不運に気づき、思い直す。
やはり神など、呪われるがいい。
アグリアスは、結局自分の部屋には戻らなかった。
油虫はラムザが責任を持って退治すると保障したのだが、
「気持ち悪くて、もうあの部屋の寝台は使えぬ」
のだそうだ。この女性が意外に神経質なのは、新たな発見であった。
もっとも、旅の空の下では、そんなことは言っていられないのだ。ひょっとすると、こ
れは久々の人里での休息がもたらした、ささやかな我がままであったのかも知れない。
それなら部屋を交代しようと申し出たが、それも断られた。朝になって他人に見られた
ら、余計な詮索を受けそうだというのがその理由だった。夜明け前には、ラムザの部屋も
引き払って宿の一階に下りるつもりなのだそうだ。ならばせめて、
「アグリアスさん、お願いですから寝台を使ってください」
「それでできぬ。この部屋の主はお前なのだから」
アグリアスは、ラムザが彼女の部屋から拾い上げてきた荷物の中から外套を取り出し、
壁際に蹲った。
「夜中に騒がせて悪かった。短い時間だが、お前も休んでくれ」
「でも、女性を床に寝かせて、僕が寝台を使うわけにはいきません」
「短くは無い付き合いだ、もう分かってるだろう。女である前に騎士。そのような気遣い
は無用だ」
「そうはいきませんよ」
ラムザは少し考え、毛布を剥ぎ取るとアグリアスに並んで腰を下ろした。
毛布を彼女の肩から回しがけにしてくるまる。
「これじゃ迷惑ですか?」
アグリアスはあっけに取られたようにラムザを見つめたが、苦笑して受け入れた。
「いや・・・・・・迷惑ではない」
腰をずらして、両者の間にあった僅かな隙間を詰めて、密着する。
「このほうが暖かい。迷惑か?」
「いえ・・・・・・」
夜明けまで、あと何刻か。
もっともっと、夜が長い季節であれば良かったのに。
「それから、言うまでも無いことだが・・・・・・」
アグリアスは、こほんと咳払いをした。ラムザは頷き、先を促した。
「今夜の事は絶対に秘密。明日になったら、忘れること」
悪戯っぽく微笑むアグリアス。頬が染まって見えるが、明かりが無いせいで良く分から
ない。あるいは、願望が見せる幻か・・・・・・。
ラムザはもちろん、熱心に同意して、夜が明けたら完全に忘却することを請合った。
そして二人は、短い眠りに落ちる。
意識の途切れる間際に、ラムザは思う。
彼女は、僕が嘘吐きであることを憶えているだろうか、と・・・・・・。
『秘密の夜』 END
はじめまして、初カキコ。しばらくぶりにFFTやってて、勢いで検索してこのスレ
見つけました。過去ログ読まなくては〜。
このお話は、当スレを読んで発作的に書いたものです。過去に似たネタが
あったりしたらごめんなさいです・・・・・・。では、よろしこ!
>「うるさい。わたしはお前を見損なった。嘘吐き」
ゴキブリ襲来の恐怖の余韻とラムザに対する怒りで
頭ぐるぐる状態のアグリアスが思わず口走ったっぽくて
カワ(・∀・)イイ!
甘々アグも堅物アグもその中間くらいシチュのアグも、
それぞれ味があって(・∀・)イイ!
>747-753
面白かったよ!(・∀・)イイ!
「だだだ誰でもない!」がツボ。うろたえアグたん可愛い。
是非常駐して欲しいのココロ。
なんかラムザもいいなwにんじんを食べられないラムザ(・∀・)イイ!
ところで、612さんのチョコ口移しを決行するアグはまだか?
待ってるのだが。
ども皆さん。感想ありがとさんです。
FFTものは、以前に一度ラムザとガフの出会い話を書いたきりなんで
新鮮でした。ウン年前のゲームネタで新鮮てものアレですがw
また何か書けたらか書き込みますね!
760 :
HC:03/02/18 15:53 ID:wp5AVyLk
久しぶりに見た・・・職人の皆さん、アグ萌えの我々を
萌え倒させ、萌え尽くさせ、萌え果てさせるつもりでつか!?
(エプロンアグ参照)
もし、あのお方を誰もが私心の為に利用しようとするのなら・・・
もし、あのお方が心安らいで生きていかれるのが難しいのなら・・・
私は・・・あのお方の剣になりたい。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
766 :
:03/02/20 07:22 ID:z0g6bQ0j
アグの聖剣技かっこええよなー。
無双稲妻突き最高。これだけで萌えます。
>767
その後、敵キャラが死ぬとき叫ぶのを聞くのは最萌えだよ
一撃で2・3人倒した時はアグ強ぇーとか一人で感動してた。
ガフの闇の剣も好き。メリアの剛剣はいまいちだったけど。
話かわって、以前ラムアグ良い関係さらに進展希望といった俺だが
アグとラムが出会ったころのSSって今まであったっけ?
たぶんアグは
「あの無礼な騎士(ガフのこと)はともかく、こんな少年が戦えるのだろうか?」
と、まだラムザを信頼どころか当てにしていない・・・が徐々に惹かれていく。
みたいなSS希望してみる。
希望してるばかりで申し訳ないが・・・
770 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/20 22:34 ID:a8avbuHt
ゲーム違うけどV&Bで、聖騎士にアグリアス
って名を付けてしまったのは漏れだけではないはず
>>769 オヴェリア奪還の為、早速オーボンヌ修道院を出立するアグ&ガフ一行。
アグリアス「よし、この荷物は私が持とう」
ラムザ「あ、アグリアスさん、それは僕が持ちます」
アグリアス「無理をするな。お前のような少年が腰でも痛めたらどうするつもりだ」
ラムザ(なんだかなー)
アグリアス「よし、いくぞ!」
アグリアスのラムザへの第一感情は「母性本能」であったと聖石から電波を受信しました。
構想中ですた>出会い編
このスレの典型とちょっと変えて、プライベートでは女言葉で話すアグ姉さんに
なる予定。
ひ弱そうな坊や→目の離せない弟的に微妙に視点が変化するような感じで。
ラブ風味は無いですw
773 :
769:03/02/21 01:04 ID:KECl0XKn
>772
期待しております。
水を差すようで悪いが、俺としては
アグ様は男女に区別をつけないそんな感じでいて欲しい
>>774 ならば自分一人の力で書いてみせろ!
それが出来ねえうちはネタ師達に偉そうな口をきくンじゃねえ!!
何だこのスレ。いつの間にネタオンリースレになったんだ?
アグたんという崇高なる騎士に惚れた者共が集い、自由気ままに語れる場所ではなかったのか?
SSを投下し、我々の妄想を掻き立てる手伝いをしてくれる者に誰も文句は言わぬ。
ただ純粋に自らのアグたん理想を述べただけの者に対して何をそこまで言えたものか。
貴様のような輩がいるから、ネタとそれに対するマンセーしか書き込まれなくなるのだ。
そうしたスレが向かうのは破滅のみ。最早先は見えぬ。
思い出すのだ、アグたんに対する熱い想いをッ。
>>775 貴様のその糞コテこそアグたんを愚弄している。
即刻この場から消え失せるが良い。
プライベートでは女言葉だろうってのは共通の認識っぽいけど
それぞれの考えるプライベートに幅がありそうだなあ。
自分の場合、チキンとかで隊を抜けるときすらあーいう言葉使いだったことから。
彼女にとってはプライベートというものの方が特異な状況な人なのだろうと妄想したり。」
まぁ、まったりいくべや
779 :
HC:03/02/21 13:54 ID:plabNKa3
こないだ、ディープダンジョンでちょっと油断しててアグとラムザだけで出撃したらティアマト系が大量でさ(涙
次にアグたん攻撃食らったら死ぬってとこで、ラムザが隣接で攻撃加えて、聖光爆裂波のダメージで倒せる範囲になったのさね。
ラムザ「今がチャンスです!」
アグ「しかし、お前も巻き添えに!」
ラムザ「構いません! 僕は、貴方の倒れる姿を見たくない!」
アグ(それは私も同じ事・・・! やるしかないのか!?)
ラムザ「はやく!」
・・・等と脳内妄想してますた(w
無論、ラムザは巻き込まれで戦闘不能。流石に戦闘系ジョブ以外で出撃したのはまずかった・・・
>>777 除名時、離反時は誰にとっても極めてパブリックな状況だと思うがどうか。
それが騎士となれば特に、護るべき者から離れる訳だから。
そう、それは・・・
剣を振るえなくなった彼女の、今まで騎士として生きてきた最後のけじめ。
>>781 謝ることはない、「アグガリオン」はPart4スレでラムザがガフを
そう言い間違えてアグたんに激怒されたという由緒ある名前だ。
糞コテなんてとんでもない。
781が謝ってるのはそういうことではないと思うが。
盗賊団の襲撃にあったのは、ドーターを出発した直後だった。
誘拐されたオヴェリア王女を追うガフガリオンの傭兵騎士団とアグリアスの指揮する王女の親衛隊は連携を欠き、容易く盗賊どもの先制を許してしまう。
混乱し分断された彼らは、各個に応戦しつつ態勢を建て直そうとするが、意外にも統制の取れた攻撃に後退せざるを得ない。
「おい、てめぇら! 胸糞悪ぃがこのまンまじゃ全滅だ。各自に戦略的撤退の上、打合せの場所で集合しやがれ!」
ガフガリオンの指示は、口惜しいが的を得ていた。
アグリアスは、一番腕の立ちそうな盗賊をひきつけつつしんがりを守る。
闇騎士はその様子に気づいて顔をしかめたが、立ちはだかる大男を黙って切り捨てると、藪の中に飛び込んだ。
アグリアスの部下達もどうやら逃げおおせたらしい。彼女は引き際を悟ると身を翻した。
と、彼女に並ぶものがある。
王女誘拐犯と関係があるらしい、童顔の見習い剣士。
今まで残っていたのは、彼女と同じ目的を持ってなのか。あるいは、彼女自身に対して何か思惑があってのことか?
併走しながら、盗賊と同じく見習い剣士にも十分に気を配る。
誘拐犯との関係を抜きにしても。
ガフガリオンの部下など、到底信用できるものでは無かった。
前方に散開する三つの人影を認め、肝が冷えた。
先に行った仲間は無事逃げおおせたらしい。なぜなら彼らは目ぼしい戦利品を持たず、
殺気立っている。襲ったのが商隊でなかったのは彼らにとっても計算外だったはずだが
(というより、斥候が間抜けなのだ)、数で勝る彼らが遅れを取るとは考えなかったのだ
ろう。銀貨一枚さえ得られずに獲物に逃げられた彼らは、相当に苛立っている。
狩りの衝動を持て余す男どもの前に現れた、新たな獲物。
彼女を見つけた盗賊の顔が好色そうに歪んだ。
「ラムザ……殿、と言ったな。貴公は先に行け。ここはわたしがくいとめる」
どのみち戦力としてあてにしていたわけではない。それに、万が一背中を狙われてもか
なわぬので、アグリアスはそう促した。
「そんな」
幼い顔が歪む。プライドが傷つけられたのであろう。
しかし、そんな瑣末時に拘っている余裕は無いのだ。
「あれは手練だ。足手まといになりたくないなら、行くがいい」
少年は厳しい顔をしたが、頷くとアグリアスから距離をとり始めた。
それでいい。
アグリアスは足を止めると剣を構えた。
「盗賊ども、我が剣の錆になりたくなくば、大人しく去るがいい。見逃してやるぞ」
アグリアスを囲むように近づく三人の盗賊は、下卑た笑みを浮かべる。
「威勢のいい姉ちゃんだぜ」
「分かってるな、上玉だぞ。顔は狙うな」
やはり、剣に訴えなければ納得しない輩らしい。もっとも、この戦乱の世で、女騎士の
口先一つで黙らせられる相手などいようはずもない。いつも通り、実力を持って排除する
と決める。
「天の願いを胸に刻んで……心頭滅却! 聖光爆裂破!」
遠距離から攻撃可能な聖剣技で、一番手近な一人を狙う。
男は苦悶の声を上げて崩れ落ちた。幸運にも、一撃で戦闘不能に追い込めた。
「なんだ今のは!」
「魔法の使い手なのか!?」
驚愕に動きを止めた二番目に近い男に向かって、無言で距離を詰める。一人目は上手く
仕留めたが、まだ相手は二人残っている。同時に相手をしては分が悪い。わずかな隙も見
逃せなかった。
「馬鹿野郎、呆けてる場合か!」
一番遠い男が、クロスボウを担ぎ上げた。矢は巻き上げ済みのようだ。
まずい!
「ぐぁッ」
アグリアスが動揺したその瞬間、クロスボウを持った男が仰け反った。
彼女は視界に隅を移動する人影を確認する。何かを振りかぶる動作……、
「ガキがぁ!」
直後に上がる怒声。ラムザが、礫で牽制を仕掛けているのだった。
『逃げろと言ったのに!』
あの少年の腕前では足手まといだと、はっきり伝えたはずなのに。
「……ナメるな!」
クロスボウが、ラムザに向かって放たれた。
盗賊の技量は確かだった。肩に矢を突き立てたラムザの体がくずれ落ちる。
アグリアスの注意がそちらに逸れる。
その瞬間を見逃さず、盗賊が切り込む。
ルカヴィの賽が転がされた。
悪魔的な偶然により、胴鎧をしたたかに打つはずだった男の小剣が、鎧の継ぎ目からア
グリアスの腹に潜り込んだ。内蔵をえぐられる感触。腹部に生まれる灼熱。
『不覚……』
剣が抜かれると同時に、迸る鮮血。
無意識に左腕が盾を取り落とし、傷口を押さえる。
が、血は止まらない。
圧倒的な激痛に全身が震える。
「がはッ」
口から赤黒い吐瀉物が飛び出した。
崩れ落ちそうになる体を、剣を地に突き刺して支える。
「へたくそめ、それじゃ殺しちまう!」
急激に盗賊どもの声が遠のいていった。
視界が傾き、手足の感覚が失われてゆく。
周囲の光景は暗闇に塗りつぶされ……そのかわりに。
修道院の狭い窓から空を見上げる、オヴェリアの姿が見えた。
あまりにも小さな、その背中。
手を伸ばそうとしたが、体は動かない。
『……オヴェリア様……』
意識が飛びかけたその刹那。
アグリアスの体の中心に暖かな力が宿った。
それは瞬く間に腹部の傷を癒し、出血を止める。
失われた血は戻らないが、そのかわりに熱い何かが体中を巡って、萎えた四肢に力を注
ぎこむ。彼女を死の淵から呼び戻し、あと一撃を繰り出すための活力を生み出してゆく。
アグリアスは悟った。
これは癒しのわざ、魔法の力だ。
だが、盗賊の二人は、明らかに魔法の使い手では無い。
彼女に死なれては楽しみが減ると思っているのは確かだろうが、彼らが白魔法を行使し
たとは考えられなかった。
一体誰が?
アグリアスは、ラムザが肩に受けた矢もそのままに、身を起こそうとしているのに気が
付いた。必死に死の運命に抗おうとする瞳が、アグリアスを見つめていた。
そう、今は死ぬときではない。
彼女がねじ伏せなければならない運命は、オヴェリアを連れ去ったままなのだ。
幸い、盗賊二人は油断しきって言い争いをしているところだった。
『戦利品』を壊したことが諍いの原因であることには間違いない。
これは千載一遇の好機だった。
二人まとめて片付けるための。
「大気満たす力震え、我が腕をして閃光とならん! 無双稲妻突き!」
アグリアスが身を起こす気配に、咄嗟に防御姿勢を取るが間に合わない。
剣風とともに奔る紫電に包まれ、男達が絶叫を上げる。
一人はそのまま気を失って倒れた。絶命したかどうかは分からない。
残る一人は、恐慌を来たしてあらぬ方へと走り出した。
一命を取り留めた体を引きずって、ラムザのもとへ近づく。
少年は体を起こそうとして失敗し、アグリアスに抱きとめられた。
目にはくまが浮かび、げっそりとやつれた顔をしている。
「しっかりしろ」
ラムザは弱々しく微笑んだ。
「良かった、死んじゃうかと思った」
「貴公の魔法に助けられた……癒しの魔法をかけたのはラムザ殿であろう?」
頷くラムザ。
「無茶をする。逃げろと言ったのに」
「どのみち、僕一人じゃ逃げられない。聖騎士様の助けが必要だったんです……自分のた
めですよ」
「しかし……」
アグリアスは、ラムザが既に気を失っていることに気が付いた
地面に置かれた、自分とラムザの背負い袋を拾い上げ、ラムザの肩をかついで引きずる
ように歩く。
近くに盗賊達のものらしいチョコボが繋がれているのを発見すると、鞍の左右に荷物を
縛りつけ、ラムザともども鞍上の人となる。
気絶した少年剣士を抱きかかえるようにして手綱を取ると、優しくチョコボの首を撫で
た。
「済まないわね、重いだろうけど少しの間だけ辛抱して」
軽く胴を蹴ると、チョコボは鶏のように首を揺らしながら歩き始めた。
日が暮れる前に、実を隠すのに都合の良さそうな洞窟を発見できた。
チョコボの鞍と手綱を放し、開放する。怪我人をチョコボで運ぶのは危険だし、獣がい
れば足がつく可能性も高まる。ラムザの容態を考えれば、逃亡の際の機動力よりも、見つ
からないことの方を優先すべきであった。
クロスボウボルトは、皮鎧を貫いてラムザの右肩に打ち込まれている。
まず、鎧を脱がせるために、矢を途中で折る必要があった。
なるべく衝撃を与えないよう、慎重に作業したが、ラムザの口からは苦痛の呻きが漏れ
る。
ようやく皮鎧を外し終えるが、その先が本番だった。少年の意識が無いことを感謝する。
矢は逆歯になっているので、無理に引いても抜くことは出来ない。
アグリアスは短剣を取り出し、周辺の肉ごと傷口をえぐり、矢を取り出した。
矢じりは骨まで傷つけている。早くきちんとした手当てをしなければ、右腕を失うこと
にもなりかねないと判断した。
暴れる体を必死に押さえ、傷口を酒と水で洗い、ガーゼをつめてきつく包帯を巻く。
今夜は高熱が出るはずだった。
おまけに大量の血を失って(それはアグリアスも同様だったが)体力を失っている。
二人分の荷物を確かめたが、残念ながら魔法薬は入っていなかった。
せめて熱と痛みを和らげようと、アグリアスは煎じ薬を作ることにした。
視界が悪く、集められた小枝は生木ばかりだったが、アグリアスは苦労して火を起こす
ことに成功した。
背嚢から小さな薬缶を出し、薬草を煎じる。
「……ここは?」
「まだ森の中よ。大丈夫?」
「物凄く痛いです……」
目覚めたラムザは苦しそうだったが、それでも軽口を叩く様子にアグリアスは安堵した。
「もう少ししたら、この不味い薬を飲んで貰うから。覚悟してね」
「うわあ、苦いの苦手なんですよ。砂糖入れてください」
「贅沢ね……砂糖は街に出たら買うから、今は我慢するのよ」
「わかりました……でも次の機会は必ず砂糖を」
「約束するわ」
二人は顔を見合わせてくすくす笑った。ラムザは、肩の傷に響くようで酷く痛そうであ
ったが。
アグリアスは、この機会に疑問をぶつけてみることにした。
「どうして癒しの魔法を自分にかけなかったの?」
「言った通りですよ。僕より貴女の方が強いと判断したから、最終的に自分が生き残る可
能性が高い行動を選んだけです。それに、あのおまじないは白魔法じゃない。自分には効
かないんです」
それだけが理由だろうか?
だがラムザは、さらに質問を重ねる間を与えず、話題をかえてきた。
「聖騎士様は……」
ラムザは苦しいのか、ゆっくりと言葉を区切るように喋った。
「男言葉しか、喋らないのかと思っていました」
アグリアスは苦笑した。
「そう思っているのは貴方だけじゃない」
「僕は……いえ、私は、今の聖騎士様の方が親しみが持てます」
その言葉に肩をすくめて見せる。
「親しまれるわけにはいかないのよ。オヴェリア様は、常に多くの敵に狙われておいでだ
った。わたしはいつでも、強さを見せつける必要があった」
それは、幼い少女にとってどれほどの苦痛であったろう。オヴェリアの小さな背中を思
い起こすたび、アグリアスの胸は痛む。
「オヴェリア様の周りはいつでも戦場だった。騎士は戦場においては、いつでもひとふり
の剣であり続けなければならない」
「オヴェリア様の剣、ですか……」
「騎士道なんて、いまどき流行らないのかもしれないけれど」
「そんなことはありませんよ」
ラムザはアグリアスのために否定してみせたが、時代が変わりつつあることは実感して
いた。
世界は変容してゆく。
貴族も平民も関係なく、人々は大きく容赦の無い流れのなかに巻き込まれようとしてい
る。それが何かは分からないのだけれど……。
「ガフガリオンのような人が、この先増えてゆくのかも知れない」
アグリアスはそう表現した。
「彼は誰にも剣を捧げない。彼の忠誠は誰の物でもない。彼の主は、ただ彼一人のみ」
あの男の無礼さ、傲慢さには腹が立つが、しかし彼は王や神を前にしようとも態度を変
えはしないだろうと思えた。彼はただ冷酷なだけではない。自分自身のためにのみ生きる
という、したたかさ。それが強さとなる。
しんがりを務める彼女を見たときのあの視線。それは、彼女のような人間を知っている
ぞ、と語っていた。好んで貧乏くじを引きたがる人間だと。
ガフガリオンは、それを哂いはしない。しかし称えもしない。ただ、自分にどう影響す
るのかを計算するだけだ。それが彼の生き方だった。
しかし、どうやらラムザはガフガリオンとは異なる道を歩むものらしい。
二心があって自分に近づいたのだとは、もう考えられなかった。
剣の腕は未熟だが、信頼に足る心根を持つ少年だと思う。
「ラムザ殿は、誰のために剣を振るうのかしら?」
ラムザは、痛みを堪えるような表情で目を伏せた。
「僕は……自分がなぜ戦うのか、まだよく分かっていないんです」
「理由も無しに戦えるの?」
「理由はあるんです。でも、上手く言葉に出来ない」
少年は遠くを見つめるようにして、淡々と語った。
「ほんのちょっと前までは、自分がどうして剣を取るのかは考えるまでも無かったんです。
だけどある日、それが間違いだということに気づいてしまった……」
多くのものに裏切られ、道を失った。今の自分は、生きている誰のためにも戦えない。
しかし目の前の現実はどうしても認められないから、彼は剣を取るしか無かったのだ。
ラムザは言葉を止め、ふと照れたように笑った。
「あの、殿って言うのはやめて頂けませんか。僕は……平民の子で、ただの剣士です。ラ
ムザとだけ呼んでください」
アグリアスは微笑んだ。
「ならわたしのこともアグリアスと呼んで。聖騎士様なんて呼ばれるのは、正直くすぐっ
たいのよ」
「じゃあ、アグリアスさん」
「さん、なんてつけなくともいいわ」
「でも、僕よりちょっとだけ年上みたいですし。僕が一人前になったら、そうさせて頂き
ますから……」
苦笑しつつ、アグリアスは頃合いの薬湯をカップに移した。
「お世辞が言えるくらいなら、ちゃんと薬も飲めるわね」
だが、振り返ったアグリアスが見たのは、再び意識を失い昏睡するラムザの姿だった。
「ラムザ、しっかりして」
軽く頬を叩いてみるが、反応は無い。顔を伝う汗に気づき、額に手を当てる。
「……凄い熱」
ラムザの口数が多かったのは、どうやらアグリアスに心配をかけまいとした結果だった
ようだ。そんなことも見抜けない自分に舌打する。
取り合えず今は、この薬湯を飲ませる意外に出来ることは無い。
火傷しない程度に冷まして、カップをラムザの口にあてがう。
しかし、意識の無い彼がそれを飲み下すことは無く、ただ口の端からあふれるだけだっ
た。
少し逡巡したが、アグリアスは意を決してカップの中身を口に含んだ。
我ながらとんでも無い味だと思った。
『良薬、口に苦しというけど』
ラムザの頭を抱え直すと、唇をラムザのそれに押し当てる。
ゆっくりと薬湯を彼の口の中に移してゆくと、喉が鳴るのが分かった。
不味さに辟易しつつも、薬湯を全て飲ませると、幾分ラムザの呼吸が和らいだように感
じる。そう信じたいだけなのかもしれなかったが。
マントを彼に被せると、焚き火に薪をくべ足し、剣を引き寄せてうずくまる。
彼女自身も、わずかでも体力を快復せねばならない。傷は塞がったが、刺された腹はい
まだに鈍痛を訴え、完全に回復したわけでは無いことを伝えている。
「どうか目が覚めるまで、火が消えませんように」
そう願いながら、彼女は眠りに落ちていった。
『秘密の夜』の作者です。SS第二弾『剣の主は』提供中。
ちょうどここで折り返し、もう1バトルあります。
なんか長くなっちゃったなあ……。
つーわけで女言葉のアグ姉さんです。どうでしょ?
萌える人も萌えらんない人も、もうちょっと続くのでよろしくです。
お〜 なんか新しいアグサマ発見!
萌え萌えじゃねぇかよ〜!
女言葉アグたんキターーーーーーーーーーー!
しかしガフガリオンが一番カコイイと思う俺は駄目ですか
798 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/22 23:56 ID:Wd1JoNeW
保守あげ
スマソ、後編ちょっち遅れます。
ところで今ベイグラントストーリーやってるんだけど、
秘石の説明で『梟勇ハイラル』と出てくるのもあるんだね。
ティンカーリップのことといい、導入部の署名がデュライ
だったことといい、あれはイヴァリースの遠い過去の
お話なのかなあ。
>>799 アグたん・・・戦場でも口紅つけてたのか。
アグ大好きの私ですが、実はメリアドールも好きなんです。
ラムザを相手の三角関係をつくるきっかけとして
メリアドール8、アグ2のSS作ってみたんですが、少しスレ違いとは思いますが
ここにUPしてよろしいでしょうか?
過去じゃなくって未来だよ!
>800
だって、ナオンですもの。
>801
いいんじゃないでしょうか。アグ姉があんまり酷い扱いでなければw
804 :
801:03/02/23 16:12 ID:vOi2+HXB
許しを得たようなので早速UPしてみます。
ちなみに、私のアグ、メリアの性格設定は以下のとおりです。
アグ:強い騎士であり、精神的にも強い女性です。
どちらかというと男言葉で話します。
ラムザに対しては、密かに好意を抱いており少々やきもち焼き。
メリ:強い騎士だが、精神的には弱い所がある。
弟を失った悲しみを今も引きずっている。
ラムザに対しては、尊敬の念から淡い恋心へと変化し始めている。
という設定です。ちょっと長いですので嫌ならスルーして下さいな。
一度は敵対し、ラムザの命を奪う事に執念を燃やしたメリアドールは
今では和解しラムザ達と行動を共にしていた。
ラムザは気にしていないと言うが、命を狙っていたのだから
彼女は少なからず彼に対して負い目を感じていた。
だが彼や周りの者たちの気遣いによって癒されていく・・・。
そんな旅に居心地の良ささえ感じるようになり、
「こんな時間が永遠に続けば・・・」とさえ思えるようになった。
まだ心の中では、弟を失い、信じていた父さえももはや父ではなかった事を
悲しむあまり、真夜中に目を覚ます事も少なくなかった。
さらに神殿騎士団からは「裏切り者」として命を狙われる有様。
もはや自分にはここ以外に居場所が無い事も分かっていた。
そんな時、自分を正しい道へ導いてくれて、安らぎを与えてくれるラムザに、
尊敬の念とは別の、淡い感情が芽生えていた。
しかし彼女はラムザが別の女性に惹かれている事もなんとなく感じていた。
アグリアスという女性。
自分と同じ騎士であり、自分にはない精神的な強さも持ち合わせた美しい女性。
そして女の勘からか、彼女もまたラムザに密かに心を寄せている事を感じていた。
そんな2人の間に割って入れるほど積極性がないメリアドールは
遠くから見つめるだけで、ただ時間に流されるに任せていた・・・。
そんなメリアドールがラムザ一行に加わって少したった頃・・・
それは、貿易都市ドーターへ向かう手前にある森の中で起こった。
異端者としてイヴァリースに安住の地がないラムザは
目先の利益を期待して現れる賞金稼ぎに命を狙われる事も少なくなかった。
そしてまた同じ事が起こっている。
しかも不運な事に、集団のならず者達に不意を突かれ退路を断たれていた。
「・・・ラムザ、完全に囲まれたぞ」
アグリアスが努めて冷静に、敵を真正面に見据えながら横目でつぶやく。
「あいつら、なにか持ってやがるぜ」
ムスタディオが注意を促すように話す。
彼らの手には一様に爆弾のようなものを持っている。
「さあ、無駄な抵抗は止めて大人しくしてもらおうか」
「そうそう、じゃなけりゃお前達みんな、ここでドカーンだ!わははっ」
いかにもずる賢そうな小男がにやにや笑いながらほざいている。
「おっと、あの綺麗な女には手をだすなよな」
「分かってるって。」
彼らは人数で勝っているためにやにや笑うだけで油断しているようだ。
「・・・どうする?」
アグリアスがラムザに小声でつぶやく。
「・・・8人か。僕にアグリアスさん、オルランドゥ伯、ムスタディオにベイオウーフさん、
そしてメリアドールもいる。僕達の力なら何とかなるよ」
「後ろから来ている仲間達の合流は待てないの?」
メリアドールが不安そうに聞き返す。
「そんな時間は無いよ。やるなら油断しきっている今しかない」
ラムザが小声ではあるが、強い口調で言う。
「うむ、それしかあるまい」
オルランドゥ伯が太鼓判を押すように同意する。
「よし、僕が降参するように剣を置くから、その瞬間に攻撃開始、一撃でしとめる事、
オルランドゥ伯、アグリアスさんは2人お願いするね」
「・・・分かった」
アグリアス達は互いに目配せしてうなずく。
「どうした?降参するのかしないのか?」
隊長らしきバンダナの男が強気の口調で言い放つ。
「くっ・・・僕が降参すればみんなの命は助かるのか?」
「それは約束しよう」
「・・・分かった・・・降参する証に剣を置くからみんなには手を出さないでくれ」
ラムザはそう言って片膝をつき、そして剣を置いた―――
その瞬間!
仲間が一気に飛びかかり敵を瞬く間に切り倒していった。
「無双稲妻突き!!」
ズバァン!!!
アグリアスの放った剣撃により男達が断末魔の悲鳴をあげて崩れ落ちた。
ベイオウーフやオルランドゥ伯達も一瞬にして敵を屠っている。
あっという間に仲間を倒され、うろたえる隊長らしき男に
ラムザも剣を持ち直し一刀両断した。
作戦は成功したかに見えた・・・
しかし、ただ一人の敵、まだ幼さを顔に残した青年が立っていた。
うろたえてはいるが、彼の手には爆弾が握られている。
爆弾が爆発すれば元も子もない。死者もでるだろう。
その敵を倒すはずは、一番近くにいるメリアドールだった。
「何をやっている!!メリアドール!!斬れ!斬るんだ!!」
珍しくラムザが感情を剥き出しにして大声で怒鳴る。
爆弾を目の前にしてラムザ達に緊張が走る―――
「・・・あ・・・あぁ・・・」
メリアドールは弟イズルードと同じ年頃の、まだ幼さを残す青年を見て
ただ、立ち尽くしていた・・・。
敵はようやく落ち着きを取り戻し、不敵な笑みを浮かべ爆弾に火を付けようとする!
(だめかっ)
誰もがそう思った瞬間、
「聖光爆裂破!!」
飛び掛って叫びと共に剣撃を放ったのは剣聖オルランドゥだった。
敵が動き出すよりも一瞬早く
彼はメリアドールが敵を斬る事ができない事を悟りその間を詰めていたのだった。
「ぐわぁぁぁーーー!!!」
光と衝撃に包まれ、敵は膝から崩れ落ちた。
ようやく森に静寂が訪れ、ラムザ達は落ち着きを取り戻す。
少し間を置いてからラムザがメリアドールに近づく。
目は並々ならぬ怒りに満ちている。
「・・・ご、ごめんなさい・・・私・・・」
ラムザの顔に少し驚いたように身をすくませる。
「なぜ攻撃しなかった!?失敗は許されない事は分かってたはずだ!」
「ご、ごめんなさい・・・彼を見たら、弟を思い出してどうしても攻撃できなくて・・・」
「オルランドゥさんが何とかしてくれなきゃ、僕たちは死んでたかもしれないんだぞ!」
「そんな事でこれからの困難に打ち勝てるものかっ
ましてやルカヴィを倒す事などできるはずが無い!!」
ラムザは怒りに任せて早口でまくし立てる。
周りの者たちも、メリアドールのミスが致命的なだけに何も言えずに黙っている。
「ごめんなさい・・・」
メリアドールは泣きそうになりながらこれだけ言うのが精一杯だった。
それを聞いて、ラムザは一瞬悲しそうな顔をしたが、
すぐに険しい顔をしてこう言い放った。
「・・・除名だ。」
「えっ」
メリアドールが思わず聞きなおす。アグリアス達も驚いてラムザを見る。
「君のような戦いに私情を入れる人を仲間にはできない。そんな事では
命がいくつあっても足りないから。」
みるみるメリアドールの顔が青ざめていく。肩をふるふると震わす。
「ラムザ、君の言う事は至極最もだが、ここは多めに見れないか?」
見かねたベイオウーフが助け舟を出す。
「・・・いえ、これは重大な命令違反です。僕が隊長である限りは
僕の意見に従ってもらいます。」
ここまで言われては誰もそれに対し異論を唱える事はできない。
「さぁ、今すぐに出て行ってくれ」
ラムザはそう言い残し、メリアドールに背を向けた。
「ああ・・・」
メリアドールは何か言おうとしたがもはや何を言っても無駄と悟り、
こくりと頷くと、手荷物を背負って静かに去っていった。
中間達は黙ってそれを見送るしかなかった・・・。
む?続きが気になる。
彼女が去って、少ししてから後続部隊が到着した。
先程あった事を説明すると皆一様に表情が曇ったが、ラムザがそう言う以上
それに従うしかなかった。
少し先に進んだところで日が傾いてきたので、今日はここで野営する事にした。
アリシアやラファ達が食事の準備をしている頃、
ラムザは一人離れて木陰に座り、少し曇り始めた空をながめていた。
「本当にあれでよかったのだろうか・・・」
自分が正しいとは思っているが、ああ言った自分こそ私情にとらわれ、
こんな憂鬱な気分になろうとは。少し感情的になりすぎたかもしれない。
ひときわ寒い風が肩を撫でるように通り過ぎていく。
ふと隣に誰かが座った。
アグリアスだった。こんな近くに来るまで気づかない自分は
本当にどうかしているのだろう。
「後悔しているのか?」
「・・・」
「黙っていても分かる。お前は優しすぎるからな」
そう言ってアグリアスは微笑む。
ラムザは心の内を見透かされたようで少しばつが悪そうに頬をかいた。
アグリアスは地面を見ながらさらに話す。
「あいつは今でも弟の事を忘れられないのだろう。たとえ戦いの最中であってもな。
・・・大切な人を失う悲しみ、お前はよく知っている筈だ。
お前や、ディリータという若者、それに・・・私だって・・・」
アグリアスは、ふともう会えないかもしれないオヴェリアの事を思い出す。
少し物思いにふけったがすぐに話を続ける。
「それは時にどうしようもない事もある。けどそれは時間が解決してくれる。
彼女には時間が必要なだけだ。ラムザも分かっているのだろう?」
アグリアスはじっとラムザの返事を待つ。
ようやくラムザは何かを決心したように立ち上がった。
「アグリアスさん、少しの間留守にします。夜か、遅くとも明日には戻りますから」
「ああ、分かった。皆には伝えておく。」
ラムザが立ち去ろうとすると、アグリアスは呼び止めてつぶやいた。
「彼女は今、すごく悲しい、寂しい気持ちだと思う。あいつにはお前しか頼れる人が
いないのだから・・・。あいつも・・・お前の事を・・・」
少し頬を赤らめそう言った後、慌てて後の言葉を飲み込んだ。
ラムザは言葉の最後の方は聞き取れなかったが、
アグリアスの言う通りだと思い、メリアドールが去った方角、ドーターへ向け
走り出した。
「はぁ・・・あいつも、私と同じ気持ちなんだろうな」
自分はラムザに好意を抱いている。そしてメリアドールも。
「なにしてるんだろ・・・私は」
薄く赤い曇り空を見上げてため息をつくアグリアスだった。
その頃貿易都市ドーターでは、しとしとと雨が降り出していた。
もう日も落ち、雨のせいか人の行き交いもめっきり少なくなっている。
暗くなった表通りを雨に打たれながらメリアドールが佇んでいた。
行く所も無い、何処に行けばいいかも分からない彼女は遠くを見つめるだけで、
雨とも涙ともとれぬ滴で頬を濡らし、全身も雨で濡れていた。
ふと、暗闇の中にひときわ明るい光を放つ、少々高そうな宿屋の看板が目に入った。
メリアドールは自然と歩き出しその扉を開けた。
宿屋の主人は彼女のずぶ濡れの汚い姿を見て、あからさまに顔をしかめて言った。
「あんたのような汚らしい格好の人は泊めれないよ、他の客に迷惑だから出て行ってくれ」
冷たく言い放たれ、メリアドールは反論もせずうつむいたまま出て行った。
「もう・・・だめ、かな・・・」
もう何もする気がおきなかった。
雨が降りつづける暗闇の大通りで、彼女は呆然と立ち尽くした。
「イズルード・・・父上・・・・・・ラムザ・・・」
思い出すのはラムザの笑顔と、そして、怒りに満ちた顔・・・
家々の明かりがうっすらと彼女を照らす。耳に聞こえるのは雨の音だけ。
体は雨で冷え切り、もう歩く事さえ辛くなっている。
「もう、楽になりたい・・・」
そうつぶやいた時、不意にぱしゃぱしゃと、雨で濡れた地面を走る足音が聞こえた。
やがてその足音は彼女のすぐ近くで消えた。
気配がする。
(あの人が・・・?)
メリアドールは微かな期待と、そうではないかも知れない不安とで
ゆっくりと、恐る恐る振り返った。
そこには、雨で綺麗な髪と服を濡らしたラムザが立っていた。
心臓がどくんと脈打つ。自分にとっての心の拠り所がそこにいる。
「あ・・・」
メリアドールは「会いたかった」、「ごめんなさい」とたくさん言いたいのに
言葉が出てこない。ただ、肩を小刻みに震わせるのみ。
「・・・」
ラムザが無言で自分を見つめている。
しばし沈黙が時を支配する。
やがて、ラムザが歩み寄りゆっくりと手を差し出した。
「ラムザ・・・っ」
その行為の意図を感じ取ったメリアドールは、瞬く間に涙をあふれさせ
顔をくしゃくしゃにしてラムザの胸に飛び込んでいた。
「ごめんね、メリアドール。僕が言い過ぎた。けど・・・」
けどラムザはあのミスが致命的だった事、一つのミスが命取りになる事、
戦いには私情は捨てなければならない事をゆっくりと、優しく
まるで子供に諭すかのようにたんたんと話した。
メリアドールはこく、こくと頷いて泣きじゃくるのみだった。
言い終えると、ラムザは腕を背中に回してそっと抱いた。ひどく冷たい。
かなり長い時間雨に打たれていたのだろう。
いつもは味方さえも震え上がらせる剣技を使いこなす彼女が
すごく弱々しく感じられた。
「もう今日は遅い。この町に泊まろう」
ラムザはメリアドールが落ち着きを取り戻した頃を見計らいそう言った。
ラムザは先程メリアドールが門前払いを食った小奇麗な宿屋を見つけ
彼女を連れて入っていった。
宿屋の主人は今度はずぶ濡れの人間が2人なのに驚き、たちまち不機嫌になる。
ラムザは主人が何か言う前にさっと2人分のお金に色を付けて渡した。
「・・・まぁ、仕方ないか。けどもうダブルルームの部屋が一つしか空いてないぜ」
「それなら彼女が泊まる。僕はそこのソファーでいいよ」
ラムザはそう言うとずかずかと中に入ろうとする。
「だめだだめだ。ソファーでなんて他の客の迷惑だろう?」
「えーっそんな事言わないでよ、外は雨なんだから」
2人の押し問答を聞いていたメリアドールが恥ずかしそうにつぶやく。
「あ、あの・・・私・・・そ、そのぅ・・・えっと・・・」
「??」
彼女の意図をラムザが理解する前に主人が彼女のかわりに言った。
「ダブルベッドは広いんだから離れて寝れば問題ないだろう?」
「け、けど」
「じゃ、外で寝な」
さすがに外はイヤなので悩むラムザに、メリアドールが服をつかんで促すので
その好意に甘える事にした。
冷えた体を風呂で温めたメリアドールがバスローブに包まれて出てくる。
それを見たラムザは思わずドキッとした。
しっとり濡れた、少し短めの髪を後ろで結わえ、首もとの少し火照った白い肌に目が行く。
さらに目を奪われた所があった。普段厚めの服を着ているせいか
あまりはっきりしなかった胸のふくらみが予想以上に大きかった事だ。
ローブからちらりと見える意外にも深い胸の谷間を見てしまっている
自分に気がつき思わず目をそむける。
「僕も入るから」
そう言ってそそくさと風呂に向かった。
「今日はすぐに寝よう」
そう誓うラムザだった。
そして時間がすぎる。ラムザは床で寝ると言ったが、
「それは絶対にだめ」とメリアドールは譲らない。
普段あまり自己主張しないのに、なんでこんな時に、とラムザは思うが
同じベッドでもお互い離れて寝るという事で決着がついた。
少し緊張しながらも2人はベッドの中に入る。
「おやすみ」
そう言いあうとラムザは彼女に背を向け目をつむる。
しばらくして、メリアドールがつぶやく。
「ねえ、ラムザ・・・そっちに・・・行ってもいい?」
「え?」
ラムザはへ?という感じで聞き返す。
「・・・ラムザの・・・そばにいたいの」
「で、でも・・・それはまずいよ」
メリアドールは不意にラムザの腕をそっと抱き寄せる。
「あのね・・・こ、怖いの。朝起きたら、一人ぼっちになっていそうで・・・
もう一人はイヤだから・・・」
ラムザはメリアドールの気持ちを察した。彼女はひどく震えている。
本当にあの事で堪えているのだろう。
「分かった、僕は何処にも行かないから安心して寝ていいよ」
「うん」
メリアドールはラムザの体にぴたりとくっつくように寄り添った。
「・・・ありがとう」
メリアドールはそう言って静かに眠りについた。
(アグリアスさんが見たらなんて思うんだろう。無関心?それとも・・・)
隣りのぬくもりを感じながら、ラムザはそんな事を思い、そして眠りについた。
翌日―――
雨はやんでいた。
2人は隊に早く合流するため、早朝にチェックアウトした。
宿屋の主人が何かからかい半分に言っていたが軽く聞き流し早々と宿を出る。
隊に合流した時は皆が朝食の準備をしている所だった。
メリアドールの姿を確認すると、皆はラムザの手前、手放しではなかったが
一様に笑顔をほころばせ、その表情が無事帰ってきた喜びを表わしていた。
その後、メリアドールは心の整理がつくまで前線に出ることがなくなったが、
皆の暖かい気遣いと、なによりラムザの心配りのおかげで
また前線で戦えるようになった。彼女にも笑顔が戻る。
今日も戦いを終え、一行が一息ついていた。
体を休めているラムザの横にアグリアスがすっと座る。
「今日のアグリアスさんもさすがでしたね」
ラムザはいつものように話し掛ける。
「・・・ちょっと、話があるのだが」
アグリアスがいつもの会話らしくない返事をする。
「なんですか?」
「この前、メリアドールを迎えに行った時・・・その日、帰ってこなかったな」
「え?」
ラムザがどきっと身をこわばらせる。
何も後ろめたい事はないのだが、成り行き上ああなった事が嫌でも脳裏に浮かぶ。
そのラムザの変化をアグリアスは見逃さなかった。
「なにか・・・あったのだな?」
「えっ、な、何もないですよ。一緒に・・・」
一緒に寝ただけ、と言いかけわわっと思わず口に手を当てる。
「・・・隠すと身のためにならないぞ」
笑ってラムザにそう言うが、目は笑っていなかった。
「な、何もないです!あっそういえば僕、ムスタディオに用があったんだった。」
そういってそそくさと立ち去る。
「あっこらっ」
アグリアスの声が聞こえないふりしてすごい速さで消え去る。
「・・・あやしい」
アグリアスとメリアドール、そしてラムザの微妙な三角関係が始まるのだった。
「彼女の心の安らぎ」 終わり
もう書いていいのかな?
>>801 乙です。楽しませてもらいました。
メリアドールが可愛すぎてアグよりも(;´Д`)萌えてしまった。
825 :
801:03/02/23 18:57 ID:o41VFOFt
かなり長くなりましたがいかがでしたでしょうか?
なにせ初めてなものでこんな長くなるとは自分でもびっくり。
アグもそうですが、メリアドールも実際のゲームではほとんど性格描写がありません。
だから私のイメージで、というより2人はこういう性格であってほしいという
希望からできたSSなんで、結構みなさんが持ってるイメージと違うかも?
ちょっとメリアドールが弱気すぎるかなって気もするけど
アグ、ラファ、レーゼは気が弱いのは似合わないと思ったので。
読んでくださった方、ありがとうございます。
よかったっす。かなり。
メリアドールを入れての三角関係・・・。
今までのSSでは無かった展開がとても新鮮でかなり(・∀・)イイ!!感じですねぇ。
続きを楽しみしてまふ。
オレ的にはアグもメリもカナリ好きなキャラなのでどっちにくっついたとしても(・∀・)イイ!!
翌朝、目が覚めると焚き火はとうに消えていた。
日は空にあるようだったが、うっそうと茂る森の中は霧が濃く、時間が良くわからない。
自分で思ったよりも大分遅い起床だった。それだけ疲労が大きかったのだろう。
「おはようございます」
ラムザの方が先に目覚めていたようだった。
「おはよう。気分はどう?」
「……最高ですよ」
額に手を当ててみると、まだかなり熱は高い。肩の包帯を解いてみれば、紫色に腫れ上
がり、素人目にも危ない状態と解る。気休めでしかないが、もう一度傷口を洗浄し、化膿
止めの薬を塗って清潔な包帯を巻きなおした。ラムザは言わぬが、傷の痛みで眠れなくな
ったのかも知れない。確認してもきっと否定するだろうと思えたので、何も訊かないこと
にする。
「もう一度昨日の薬を飲んでもらうわ」
宣言すると湯を沸かしはじめた。ラムザは目をつむると、笑みを浮かべた。
「なに、あの味が気に入ったの?」
「いやー、またアグリアスさんが飲ませてくれるのかな、と思って……」
アグリアスはうろたえた。顔に血が上るのが分かったが、止めようもない。
「ちょっと、気がついてたの……?」
「よく憶えていませんが、何となくは」
目をつぶったまま答えるのは、照れ隠しか。照れるくらいなら、何も言わずに黙ってい
れば良いのに……。
「あたしをからかうと、後で怖いわよ。こういう時は、お礼だけ言うの」
「感謝しています、アグリアスさん」
まだ揶揄されているような気がして、アグリアスは煎じ薬を、昨夜よりもいくぶん濃い
目に作った。水の量を減らしただけなので、体に悪いわけではない。カップに注いで、ラ
ムザに渡す。中身を舐めて顔をしかめると、彼は文句を言いはじめた。
「これ、前より苦く無いですか?」
じろりと睨みつけると、ラムザは慌てて薬湯を飲み干した。
干した果実を少し齧ると(二人ともあまり食べたい気分ではなかった)、森の中を歩き
出す。ラムザには辛いだろうが、一刻も早く医師か白魔道士を見つけねばならない。
ラムザの方も状況は十分に理解していたので、可能な限り足を早めた。疲労と痛みで、会話をする余裕ももはや無かった。
万が一散り散りになってしまった場合、落ち合う先は最終的にはザランダと決めていた。
街道に戻って旅を進めれば、おそらくその手前で合流できるだろう。ラムザの様子から、
もう一度アラグアイの森を抜けてドーターに戻るべきかとも考えたが、このまま先に進ん
だほうが道中の危険は少ないと判断した。半日も歩けばゼイレキレだし、そこを過ぎれば
ザランダまではもう一息だった。
厄介なのは盗賊団と、森に出没する怪物だった。近年、イヴァリース全体で化け物ども
の活動が活性化している。野生の獣の大型化・凶暴化したものから、子鬼や水魔などの亜
人種。果ては、ドラゴンやヒュドラなどの神話上の怪物までが姿を現しはじめたという。
教会の目をはばかりつつも、近年の畏国の戦渦と相まって、終末論が囁かれ始まったのも
無理からぬことである。
「森の外れが近いようね」
ラムザを促し、街道へ戻り始める。
盗賊を警戒してわざわざけもの道を進んでいたが、ここまでくれば大丈夫だろう。何よ
り、悪路の踏破はラムザに負担をかける。そのように焦る気持ちが、アグリアスを油断さ
せていたのかもしれない。
耳障りな叫び声が聞こえ、反射的に腰の剣に手が伸びる。
恐れていたことが現実となった。
二匹のゴブリンが、獲物を見つけて喜びの声を上げていた。
剣を抜きざま左手を振って、ラムザへ隠れろと伝える。
今の彼を戦力として数えることはできない。これ以上の怪我は命にかかわる。
「子鬼どもよ、命が惜しくば立ち去れ!」
大声で呼ばわり、注意を自分にひきつける。
ゴブリンはアグリアスの声を気にかける様子は全く無く、全速力で迫ってきた。畏国語
を解さないのかも知れないが、あいにく彼女にゴブリン語の知識は無い。二匹であれば遅
れは取るまいと、覚悟を決める。
ゴブリンの獲物は、小剣とメイスである。どちらも手入れされている様子は無いが、粗
悪品ではなかった。近くの戦場跡を漁りでもしたのだろう。メイスは鎧の上からでもダメ
ージを与えることができる。侮るわけにはいかなかった。
二匹のゴブリンをあしらいつつ、聖剣技を繰り出す隙を窺っている時。
不意に背後に感じた気配に、悪寒が走った。
「汝の魂は呪われよ」
振り向けば、灰色のぼんやりとした影のようなものが、音も無く宙に浮いている。
幽鬼か!
フードの中で明滅する目が、にんまりと笑ったように感じる。
影はゆっくりと片手を上げ、アグリアスを指差した。
「汝の肉体は滅ぶべし」
見えない何かが走り、アグリアスに衝撃を与える。
己の体から、ごっそりと生命力を抜かれた感覚に恐怖した。
「子鬼どもよ、女の血を我に捧げよ。腹を裂き、臓物を大地にばら撒け」
ゴブリンは駆り立てられるように得物を振るう。
紙一重の差でそれを避けながら、アグリアスは悟った。この子鬼は、不死者の力で魅了
されているのだ。精神支配を受けた状態では、彼女の警告に一顧だにせぬのも当然だ。
前後から、ガストとゴブリンに挟撃される形になってしまった。
なんとか致命傷は避けているが、背後から与えられる霊気による攻撃は避けようもなく、
消耗を強いられる。
不死者は僧侶の祈りが無ければ消滅させることはできない。ガストを倒したところで、
ゴブリンの撃退に手こずればほどなく復活しよう。独力で切り抜けるならば、先にゴブリ
ンを屠り、その後ガストを戦闘不能に追い込み、復活する前に退散するのが唯一の道であ
る。
アグリアスは奮闘したが、ガストによる攻撃が集中を妨げ、思うようにゴブリンにダメ
ージを与えられない。間断なく襲う霊気に体力を奪われ、震える右手は剣を取り落としそ
うになる。
絶体絶命だ。
己の不甲斐なさを呪う。
このままアグリアスが倒されれば、ラムザの命も巻き添えとなろう。
守ろうと思ったものが、何一つ守れない。
何のための剣か、何のための聖騎士か!
再びガストから放たれた霊気を受けて、アグリアスの意識が揺らいだ。
せめて一撃、聖剣技を振るってゴブリンだけでも倒せれば……。
ゴブリンの攻撃を受け流すのを諦め、重い盾を捨てて、腰を落として剣を構える。
その時、途切れ途切れの声がアグリアスの聴覚に飛び込んできた。
「……虚空の闇を、払い……真実なる姿現せ……」
呪文の詠唱!?
ラムザが、崩れ落ちそうになる体を背後の木に預けて、ガストに向けて印を組んだ両手
を向けていた。
「あるが……ままに……アルテマ」
魔道士ならぬアグリアスにも、洪水のように溢れた魔力が乱舞するのが感じられた。
純白の光が爆発的に広がり、収束してゆく。
光と魔力が消え去った後、そこにガストの形は残っていなかった。
衝撃により、一時的に実体を失い拡散してしまったのだ。
呆けたように、幽鬼の消え去った背後を見ていたアグリアスは、前方のゴブリンを思い
出して慌てて構えなおした。
が、そこに敵の姿は無い。
見れば、慌てふためいた二匹のゴブリンは、こけつまろびつしながら森の奥へと走って
ゆく。不死者の支配から開放されたことで、本来の臆病な性質に戻ったのであろう。
剣を鞘に収めると、足早にラムザに近づく。指示を守らなかったことを責める気持ちは
無かった。おそらくこの少年の性格は、一生直らないだろうから。
見習い剣士は、背を木に預けたままずるずるとへたりこんだ。
肩で息をしながら、アグリアスに笑いかける。
「……さっきの魔法は、生まれてはじめて成功したんです」
「あなたには世話のかけどおしね」
ラムザの左肩をかついで立ち上がる。
「世話なんて……僕のほうこそ、アグリアスさんに戦わせてばかりで……情けないで
す……」
きっと心の中では、男のくせに、と続けたのだろう。だが、アグリアスもまた剣を取っ
て戦う者だと知っているから、彼女の前では言えないのだ。
少年らしい気負いと優しさは、好ましいと思えた。
いずれ剣の腕さえも、この少年に追い越される日がくるだろう。
それは不思議と、悔しくは無かい。
しかし、今日を生きられなければ、明日の英雄が生まれることもない。
自分を犠牲にして戦うこの少年の闇とは、いったい何なのだろう……。
ラムザが意識を取り戻したのは夕方だった。
夕日が山嶺に沈もうとしている。
体に感じる振動は何なのだろう、とぼんやり考える。
「ここは荷馬車の上よ」
隣に座っているアグリアスにようやく気づく。
朝のように、彼女のマントがラムザの体をおおっていた。
そこからアグリアスの匂いが立ち上ったような気がして、気恥ずかしい気分になる。
ラムザの反応に気づいているのかいないのか、アグリアスは淡々と説明した。
「近くに住んでいる木こりのおじさんに運良く拾ってもらったのよ」
そういえば、馬車には数本の材木が置かれていた。
「なあに、騎士様のお役立てるんなら、光栄なことですよ」
頭の後ろのほうから、しわがれた声が聞こえる。アグリアスの感謝を述べる言葉が続く。
そして、座り直すとラムザに話しかけた。
「あなたが誰のために剣を取るのか、考えてみたんだけど……きっと、誰のためでも無い
のね」
ラムザの不思議そうな顔を見て、アグリアスが笑っている。ぼんやりして、頭が働かな
い。たぶんあの、苦い薬のせいに違いない。
「いいのよ、ごめんね。もうちょっと眠りなさい」
その言葉に甘えて、ラムザは目を閉じた。
アグリアスは考える。
彼が仕えるものは、きっとこの世の誰でも無いのだ。
誰にも剣を捧げない男。
だがそれは、ガフガリオンと同じではない。
少年が剣を振るうのは、今の良識ある大人達が気恥ずかしくて口に出せないようなこと。
世の人々が、戦争の中で迷い見失ってしまったもの。
特定の個人のためではなく、もっと大きな何かのために戦うのだろう。
それはとても困難な道で。
危うく、純粋で。
多くのものが理想を掲げ挫折していくなか、守り通すのは奇跡に近い。
しかし、もしも奇跡が起こるならば。
それは遠い先のことであろうが、もしもオヴェリア様がどこか安全な場所を見つけることができたならば。
わたしの剣をお返し願い、この少年の背中を守って戦うのも良いかもしれない……。
「騎士様、あれはお仲間じゃないですか?」
木こりの言葉に目を凝らしてみれば、確かに前方の隊列は王女捜索隊の一行だった。
とぼとぼと、疲れた様子でわだちのついた街道を歩いている。
「そのようね、思ったより早く追いつけた」
隣を見れば、ラムザがわずかに目をあけている。眠っていなかったようだ。
「……合流したら、早く、オヴェリア様をお探ししなければ」
ラムザの言葉に微笑み、アグリアスは彼の右手を取った。
そして、優しく握る。
「ええ、そうね。ありがとう。あなたのことはあてにしている……」
少年は頷き、今度こそ眠りに落ちた。
『剣の主は』 END
ちゃんちゃん。
こんな、愛とか恋とか言わない(いや、いつも言って無いけど)アグ姉さんも
たまにはいいかなと。そんなお話でした。漏れ個人は萌え〜〜
アルテマの件は……見逃してください。ゴフッ(吐血)
836 :
612:03/02/23 23:19 ID:aDnmpGOe
恋心メリも女言葉アグも激しく萌えまっすた
職人さん乙です。
かっこいい!かっこいいよ、アグリアスも、ラムザも!
>828-834さん、乙カレ〜!
一日に二つのSSを読めるとはヽ(´ー`)ノ今日はいい日だ。
818-824って、10発言ずれちゃってた!
さーてこれで、ベイグラ続きができる。
萌え同志がいてくれて嬉しかったっす。
またなんか書けたらうpします。
しかしつくづくSS職人に恵まれたスレだ……
とある戦闘中の会話。
ラムザ(はげます)
「今ですヒュドラにトドメを! 大丈夫、アグリアスさんならできます!」
アグリアス(Brave+5)
「くうっ、でぇやぁぁぁぁぁっ!!」
ザギンッ (クリティカル!)
ボシュ、アギョォォォォォン!!
アリシア
「……あれってさぁ」
ラヴィアン
「うん」
アリ
「Braveが上がってるって言うより、アグリアス隊長が
照れ隠しで暴れてるようにしか見えないよね」
ラヴィ
「あ、知らなかったの? アグリアス隊長ってね、ラムザの"話術"で
誉められる度にいちいち真っ赤になったりしてたのよ」
アリ
「……随分と初々しいわね」
ラヴィ
「……羨ましいまでにね」
842 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/24 17:57 ID:d09zPkDE
2本立てとは何て贅沢なんでせう。
職人様方、お疲れ様でした。
萌えまくりですた。
最近またFFTを始めて、本日ゴルゴラルダ処刑場を通過。
久しぶりにアグさんの「今さら疑うものか! 私はお前を信じる!」を聞いて(;´Д`)ハァハァ。
よーし、パパ、アグさんを主力で使うぞー!と思ったまでは良かったが…
「ためる」も「投石」もないからJP稼ぎめんどくせー!
まあ、そこは愛でカバーする予定。
ていうか
>>786のSS読んでメリアドールにも心が動いたり。
844 :
801:03/02/25 01:21 ID:mxDSd/2S
>843
そんときは同士討ちが最高。
ひたすら同士討ちにいそしんだもんだ。
ムスタディオと組ませてバリアスの谷でボケとツッコミをよくやったものさ。
アグリアスの激しすぎるツッコミで時々ムスタディオがストップしたなぁ(・∀・)ノ
マリーあんとわねっと「ためるが使えないなら、踊っていればいいじゃない?」
847 :
HC:03/02/25 10:06 ID:4C1HuMay
Braveって、キャラによって扱い違うんだろうか(w
841さんの小ネタ見て思った
841の小ネタワロタ
841にプレッシャーがかかったわけだが
850 :
801:03/02/25 22:54 ID:7yrrTxCZ
メリアドールのSS書いた801です。
即席ですが、また一つSS書いたのであげてみます。
今回のSSはメリアドールのラムザへの急接近にやきもちを妬くアグリアスが、
ムスタディオの助言を得て、ラムザの気を引こうというちょっと間抜けなお話です。
「ふぅ・・・」
一人の女性がため息をついていた。アグリアスである。
(あの一件以来、メリアドールは少しずつ変わっているように思える。)
以前は意見を求められても、周りの大勢の意見に同調するばかりだったのが、
ちょこん、と手をあげ二言、三言ではあるが
自分の意見を言うようになってきている。
それはいい傾向だ。
けど一つ、自分がどうしても気になる所があった。
あの少し遠慮がちだった彼女が、
なにかとラムザのそばに寄ってはあれこれと世話を焼いているのだ。
今日も朝食の時、さりげなく彼の隣りに座っては
彼の食器の中身の減り具合をちらちら横目で見ている。
そしてラムザが自分で食べ物を取ろうとする頃合に決まって
「私がとってあげる」
笑顔でそう言って彼の食器を手にとるのだった。
ラムザは少し照れくさそうにしているが、嫌ではなさそうだ。
それもそうだろう。そんな気遣いをされて嫌がる人間などいない。
それに、メリアドールのなんと幸せそうな笑顔か。
自分にそんな笑顔ができるのだろうか?
まして彼女のような真似は、恥ずかしくて自分にはできない。
想像しただけで顔が熱くなる。
「ふぅ・・・」
町へ向かう馬車の中で休息を取りながらアグリアスはそんな事を考えていた。
日が空高く登りつめた頃、貿易都市ウォージリスに到着した。
今日はここに滞在するつもりなので
戦いもなくいたって平和な一日だった。たまにはこんな日がないとやってられない。
皆、そんな気分だった。
ラムザもそれを感じ取っているらしく
今日はゆっくりしようという事で、かなり綺麗な宿に泊まる事にして
その宿が用意する昼食をとることになった。
皆が荷物の整理を終え、席に着き始める。
「あっ」
アグリアスは思わずいつものくせで目の前の席に座ってから後悔した。
ラムザの方を見ると
隣りにさりげなく、少し気恥ずかしそうに座るメリアドールの姿があった。
そしていつものように彼の様子をちらちらと伺っている。
「はい、たくさん食べてね」
いつものように、彼のお皿におかずを笑顔でよそっているのだった。
(うう・・また・・・)
自然と食事をとる手の動きが止まる。
アグリアスはなぜか、彼女に差をあけられた気がして表情を曇らせ下を向く。
アグリアスが思うほど一般的にはそんな大それた事ではないのだが。
ラムザの方はというと
最近自分に話し掛けてくれるのが少なくなってきており
目が合っても少しも微笑んでくれないので気をもんでいたのである。
アグリアスの隣りで飯をがつがつ食っていたムスタディオがぽつりと言う。
「まったく、それぐらいで落ち込むなよな」
「・・・?」
まさか自分の気持ちを見透かされていようとは微塵も思わず
首を傾げるアグリアスだった。
食事を終えてもラムザから距離を置くアグリアス。
ラムザも少し気にしてるようだが、特に用もないので自分の部屋へ戻る。
その様子をムスタディオが呆れたように見ていた。
(ほんとラムザといいアグ姉といい、ことこれに関しては全くダメだな)
さて、という感じでムスタディオが一人離れて座っているアグリアスの隣りに座る。
「まったく、アグリアスも奥手だなー」
「??、何がだ?」
「ラムザの事が気になるんだったら隣りに座ればいいじゃんかよ」
「!!な、なななっなにが・・・だ、誰の隣りが気になるって!?」
いきなり核心をつかれ、
しどろもどろになった上に言葉が意味不明になってしまった。
「ほんと分かりやすいよな、アグリアスも」
くっくっと笑いをこらえている。
アグリアスも諦めたらしく反論はしない。
「・・・少し、気になるだけだ。す、好きとか、そんなんじゃない。
・・・それから・・・秘密だぞ」
「わかったわかった。まぁ俺はあいつともあんたとも付き合い長いほうだしな。
俺がいい方法を教えてやるよ」
そういって親指をびしっと立ててポーズを決める。
「・・・ぷっ」
アグリアスが思わず笑う。
「なんでここで笑うんだよ!?かっこいい場面だろうが!」
「すまない、お前がまじめな事を言うのも珍しいのに、
そんなポーズ決められてもな」
どうやら真面目な台詞に決めポーズは彼には似合わないらしい。
「・・・で、いい方法って?」
「なに、簡単なこった。ラムザの隣りに座れば万事解決」
それを聞いてアグリアスは呆れたように言う。
「・・・なんて単純な。それができたら苦労してない」
「それもそうか。・・・けどこれが一番手っ取り早いんだぞ」
「そんな事できない。他にしてくれ」
「こんな事ができないようじゃ、掴めるものも掴めないぞ、
ほんとにメリアドールに取られちゃうかもなぁ。あいつ可愛いし」
「・・・」
「な?ちょっと勇気出すだけで気持ちが楽になれるんだ。
早速夕食でやってみろって」
ムスタディオにそう言われるうちに、
本当にそれぐらいならできそうな気がしてきた。
(よしっ)
と、心に気合を入れるアグリアスだった。
綺麗なオレンジ色の空が少しずつその輝きを弱め、
変わりに星の光が浮かび上がった頃、
アグリアスにとっては正念場の夕食どきとなる。
作戦?どおりラムザの右にはメリアドールが、
左にはアグリアスがさりげなく座り、その隣りにはムスタディオが陣取った。
やがて食事が始まる。
「ここの宿の食事、おいしいね」
バトルの渦中にいるのも露知らず、ラムザが呑気に笑顔で言う。
アグリアスは食事を口に運びながらも、ラムザの方を横目で見て様子を伺っている。
自分に意識が行っていないせいか、同じおかずばかり口に放り込んでいる。
やがてラムザが空いた皿をとり、どのおかずをとろうか思案し始めた。
(今だ!いけっアグ姉!)
ムスタディオが目配せするも、
当の本人はラムザの顔ばかり見て皿に目が行っていない。
「あのおかずが欲しいの?ちょっと遠いから私がとってあげる」
「あ、うん。ありがとうメリアドール」
(あぐぅ・・・)
(ぐぁ・・・)
一回戦は見事に敗北した。
気を取り直して、アグリアスは全神経を集中させて次の機会を待つ。
やがてラムザがスープを飲み干しておかわりをするそぶりを見せる。
(きたーーっがんばれアグ姉!)
(よし、今度こそ!)
次の瞬間、アグリアスの意外な行動に皆があっけにとられてしまった。
「はい!!スープっ取ってやったぞ!!」
スープが入った鍋を、あたかもパンチを出すが如き勢いで
ラムザの目の前に差し出した。
おかげでラムザの顔にスープがかかってしまっている・・・。
「あ、あの・・・アグリアスさん?」
(しまったーーー!!!)
心の中でそう叫びつつもどうしようもない展開に、目も合わせられず
一言謝るだけでしょぼん、とうなだれてしまった。
隣りで関係ないはずのムスタディオまで頭を抱えている。
(なんてこった。ここまで不器用だなんて・・・)
こういう女性的なアプローチはやっぱり無理だと思い知った2人だった。
「誰と迷コンビ!?」 完
858 :
801:03/02/26 00:07 ID:BqFb+jQK
こんな感じですがいかかでしたか?
ちょっとコメディタッチで書いてみました。
アグリアスの真面目な気持ちが空回りしている所が
よく出ていればいいんですが。
よければまた機会を見て書いてみます。
なにか感想あればお願いします。
文章が読みにくいとかあったら遠慮なく書いてください。
>>801 またしても乙です。
アグのモヤモヤ感がこそばゆいですが…空回りアグ萌え(´∀`)
SSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
世話焼きメリアタン(;´Д`)ハァハァ
空回りアグタン(;´Д`)ハァハァ
SSキタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━ !!!!!
最近色々なアグたんの一面が見れてウレスイ!
騎士道一直線の凛としたアグたんもラムたんとラブラブしてるアグたんも
今回のSSみたいな空回りアグたんもみんな萌えだーーー!
この続きで今度は逆に、ラムたんのことで相談してるアグたんとムスを見て
「最近あの二人仲よさそう…」やきもちを焼くラムたん
なんてのもみてみたいなあ…とさりげなくリクしてみるテスト。
ラムザとムスタディオの漢の友情に割って入れないアグたんとかどうよ?
労働八号「ゴシュジンサマ、ゴメイレイヲ!!」
ラムザ「じゃあ、ムスタディオをやっつけろ(はぁと)」
ムスタディオ「おいおい」
どがぁぁん!!
ラムザ「わーっ、フェニックスの尾ーっ!」ドタバタ
戸口の陰にて
アグリアス「・・・・何か、見てはいけないものを見てしまったような気が」
漢の友情に割って入るのも命がけだな
アグリアス「ラムザ!!それなら私をやっつけてくれ!!」
ラムザ「ア、アグリアスさん!?や、やだな、そんなまじめにうけとらないでください」
アグリアス「え?いやそうではなく…」
ラムザ「冗談ですよ、冗談。別に本気でムスタディオをやっつけて欲しいとか言ってるんじゃありません。
ほんとにもうアグリアスさんはまじめな方ですね。さ、行こう、労働八号。まずは外で運動しなきゃ」
アグリアス「くう…ラムザのにぶちんめ…」
そのうしろで
ムスタディオ「…いや違うだろ。」
アグリアス「ラムザ!!それなら私をやってくれ!!」
ラムザ「やっ…・・・て、えぇ!?」
ラムザ、妄想回路大回転。
868 :
801:03/02/27 08:59 ID:Q++Jsnk2
>>861 >「最近あの二人仲よさそう…」やきもちを焼くラムたん
それもいいですね。
そういやラムたんがやきもち妬いてるSSはなかったような?
頃合をみて使わせてもらいます。
話は変わるけど、アグたんを応援してるサイトってあんのかな?
FFT全般のサイトなら見かけるんだけど・・・知らない?
・・・さ、仕事仕事。
869 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/27 10:48 ID:afcVciXh
ここは小ネタも面白いですね。
やきもち状態のラムザ君・・・、萌えかも。
今日アグと一夜を共にします。
僕たちのことはそっとしておいて下さい。
オーラン・デュライ
871 :
極悪アグ:03/02/28 02:11 ID:ix7B1vR2
オーラン?
あーあのデュライなんとかってしょぼいSS書いた奴だろおまえ?
ったく仲間になるかと思わせて結局ドロンのおまえなんかに
見せる体なんて無いってこった。
まっお得意のSSでせーぜー脳内補完しておきな。
ズドドドドドドドドドド!!!
゜ヾ´ ″
マックノーウチ ! =―≡ ̄`:∵∧_∧´‘>870 オーラン
_ Λ_≡―=', ( )∴∵゛、゜¨
, ≡ ) ( ゜Д゜r⌒) _/ / ̄ _
´∴‘≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ _Λ( ≡―=‥、,、
″″ \/ Λ_| / | | ゜Д゜ )`=―≡―?∞?
“ ( ゜Дー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
,゛“=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
∴/´/ / | | ,'ゞ マックノーウチ !
゛〃/ / / \| | ヾ
/( | ( |
/ | | |\ \
/ / | | | ヽ/⌒〉
(_ 「 _) (_〈_/
873 :
870:03/02/28 02:59 ID:GGfTkMP1
アグリアス・デュライ
「いやーっ私のオーラン!やめてーっ!!!」
海原遊山「馬鹿どもにアグを与えるな!!」
那珂川「ははっ」
ラム「アグリアスさん、これを……」
アグ「綺麗な花……(赤面)……わたしのために摘んでくれたのか?」
ラム「はい……。アグリアスさんに、似合うと思って……」
アグ「(ますます赤面)……ありがとう……ラムザ……」
オル「待て待て待てーーーいっ!!!」
ラム「な、なんですかオルランドゥさん!?」
オル「全て覗かせて頂いた」
アグ「……覗きですか、オルランドゥ伯?」
オル「ひよっこは黙っておれ。よいかラムザよ、おぬしは考え違いをしておる」
ラム「……それは、どういうことですか?」
オル「最近お前は、花だのアクセサリだのこの娘に渡しておるようだが、それは間違って
おーる!!」
ラム「べ、別にいいじゃないですか、僕がどうしようと。関係ないでしょ、オルランドゥ
さんにはっ」
オル「そうかも知れぬ。だがわしは、剣聖として一人の男として、黙っておれぬのよ。小
ざかしい小道具で聖騎士殿を飾り立てて、それで満足か? それがおぬしの求める美しさ
なのか?」
ラム「何がいけないんですか! アグリアスさんは、清楚な花や綺麗なアクセサリの似合
う素敵な女性だっ!!」
アグ「ラ、ラムザ……その、気持ちは嬉しいのだが、みんな聞いてるし……」
オル「それが若さかの……。しかしお主は、真の美しさを知らぬのだ」
ラム「あなたはそれを知っていると言うのか!」
オル「フッ、口で言うても始まらぬか。ならばラムザよ、見せてみるがいい。おぬしの考
える究極のアグリアスを」
ラム「やってやるさ! おーい、レーゼさん、メリアドールさん、手伝ってください!!」
ムス「なんか面白いことが始まったなあ」
:
:
アグ「これが……私……?(ぽっ)」
オル「ふむ、ドレス姿か……よく似合うておるの。なかなか美しいわい」
ラム「そうでしょう。僕の見立てに間違いは無いっ」
ムス「なんかあの胸元やらしいよな」
ベイ「なかなかやるじゃあないか。男心ってもんを分かってるぜ」
オル「首飾りに腕輪……アクセサリとして、秘石を惜しげもなく使ったのか……。まこと
に贅沢できらびやか。万人の納得する美よな」
ラム「……これならオルランドゥさんだって文句は無いでしょう!?」
オル「だがしかし、やはりおぬしは間違っておるのだよ」
ラム「なんだと、言いがかりだっ。あなただって僕の正しさを認めたはずだ」
オル「ならば見せてやろう、志向のアグリアスをな。聖騎士殿よ、参れ!」
アグ「……は、はい……」
ラム「今さら負け惜しみを言うなんて、剣聖の二つ名が泣きますよ!?」
オル「慌てずともすぐに分かろうさ。そこでしばし待っておれ」
ラム「僕が待ちふがってるはずは無いんだ」
メリ「でも、伯は虚勢を張るようなお方ではないわ」
レゼ「わたしたち、何か見落としていたのかしら……」
:
:
メリ「あら?」
レゼ「これは?」
ラム「そ、そんな……鎧を着ていないだけで、いつものアグリアスさんじゃないか!?」
アグ「……えぇっと、そのぅ〜〜……」
オル「そうではない。小さくともはっきりと違うところがあろう。おぬしには見えぬの
か?」
ラム「そんなこと言われても……あ」
レゼ「あの右手はひょっとして……」
ベイ「むむ、とげとげつきのメリケンサックじゃないか!?」
メリ「そうよ、とげとげつきのメリケンサックよっ!!」
ムス「……それがどうしたって言うんだ? ドレスの方がぜんぜんいいじゃないか?」
ラム「……こ、これはっ……」
オル「ふふ、ラムザは分かっておるようだな」
アグ「……何が?」
ラム「そうか、そういうことだったのか、僕は間違っていたんだ……」
メリ「どういうことなの?」
ラム「僕は目先のことに囚われて、本質を見失っていた。僕がアグリアスさんに与えたの
は、うわべの美しさ、装飾だけの美しさだ。それなら別に、別に着せる相手がアグリアス
さんである必要はない……」
メリ「それは確かに」
ラム「でも、あのとげとげつきのメリケンサックは、見事にアグリアスさんの本質を白日
の下に晒し、引き立てている! アグリアスさんほどとげとげつきのメリケンサックが似
合う女性はいないし、とげとげつきのメリケンサックほどアグリアスさんを輝かせるアク
セサリも他に無いんだッ!!」
アグ「おい、お前ら?」
ベイ「そう言われるとそんな気もするぜ!」
ムス「そんなもんかなあ」
オル「理解したようだな若者よ。アグリアスの美しさは咲き誇る花の美しさではない。ま
がまがしきくろがねの美しさよ。本質を見失のうては、ただに自己満足にしかならぬの
だ!!!」
ラム「くそ、確かにあのとげとげつきのメリケンサックにはアグリアスさんの全てが表現
されている!」
レゼ「とげとげつきのメリケンサック一つでこんなにも変わるなんて!」
メリ「見た目の華やかさにかまけて、大事な部分を見逃していたのね」
オル「まだまだケツが青いということだな。わぁーーーはっはっはっは!」
ラム「負けた……とげとげつきのメリケンサックに。僕の完敗だ……」
アグ「(ゆらり)言いたいことはそれだけか?」
オルランドゥもラムザもその他の全員も、この後アグのとげとげつきのメリケンサックに
よって、ぼっこぼこにされちゃったと言う。
『究極VS至高』 END
878 :
874:03/02/28 08:59 ID:rjEbMX1v
なんか自分の小ネタに自分が触発されちゃったよ。
オルランドゥ伯が主導の展開は意外だな。
よくうまくからませたもんだ。やりますな、あなた。
とげとげつきの首輪ならもっとよか(ターン
881 :
874:03/02/28 12:41 ID:rjEbMX1v
もともとギャグ畑の人間で、漏れ作品では『秘密の夜』とか『剣の主は』とかのほうが
珍しいんスよ。楽しんで頂ければ何より。
前にも増して誤字が多いのはまことにスマソ。
しかしほんと良スレだなここは。
けどもしSSがなくなったらどうなるんだ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おーこわっ
883 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/02/28 13:49 ID:SHjmWmsY
訳わからん内に割り込んで引っ掻き回す伯に笑いますた。
ズシャ!
バシーン・アアー
バシーン・キャアー
バシーン・ウォー
バシーン・キャ!
バシーン・ウォー
ヤター アグリアスで5人同時に殺したYO!
>>871 そうか、オーランもSS職人だったんだな。
しかしえらい殴られてるな。デンプシーロール決まってる。
>>882 大丈夫、そん時はオパーイ横丁でヌクから。
アグたんは2章の処刑場以降で自軍ユニットになってくれるわけだが、
その前のゲストユニット時でなかなか思い通りに動いてくれないアグたんが
妙に「なんか『生きてる』アグたんだな」って思う時無いか?
誤爆される時などは絶頂を覚える。
>>872 オーラン「アグ、このスレの住人は僕たちに妬いているんだよ」
アグ「そうみたいね、男の嫉妬はみっともないわね、うふふ」
オーラン「はははは」
アグ「うふふふ」
あはははははははははははははうふふふふふふふふふふふふ
…
…
オーランとアグがこのスレから引越しするそうです。
801です。前回の「誰と迷コンビ!?」の続き行きます。
今回のSSは前回の大失敗に落ち込むアグリアスに、
ムスタディオがまたまたフォローしようとします。
けどそんな2人にラムザが思わぬ勘違いを・・・というお話です。
では・・・
「SSッ、行きます!!」
しゅばぁぁぁーーっ
静かな夜の寝室に、なにかうめくような声が聞こえる。
「あうぅ・うう・・・す、スープ・・・スープがぁ・・・!!」
(バッシャーン!!)
(わぁーーーーっ!!!)
「はっ!!」
周りが寝静まる真夜中に、アグリアスはがばっとベッドから身を起こした。
「はぁ、はぁ・・・またあの夢か・・・」
アグリアスはついこの間、
ラムザの顔にスープをかけてしまった、
あの悪夢のような出来事をたびたび夢に見るようになっていた。
しかも夢に見れば見るほどスープをかけてしまう量が多くなっている気がする。
本人以外は笑い話程度で大して気にしてないのだが、
純情なアグリアスにはもうトラウマになっていた。
「だめだ、あれからいつもこれだ。このままでは体がもたないな・・・」
じっとりと汗をかき肌にぺったりくっつく服を不快に感じながら、
今日も寝苦しい夜を迎えているのだった・・・。
翌日の戦闘中―――
アグリアスの攻撃!!
「無双稲妻突き!!」
ぱりぱりっぱこんっ
・・・
ラファの攻撃!!
ズシャァァァァッ!!
ギャォォォォォン!!
そして戦闘が終わる。
会心の勝利で皆すがすがしい充実感を憶えていた。約一名を除いて。
みんながわいわい言いながら休憩している所から少し離れて、
なぜか四つんばいになって、がっくりとうなだれるアグリアスの姿があった。
(まったく・・・なにやってんだあの人は?)
ムスタディオが呆れたようにため息をつく。
ほっとくのも夢見が悪いので、とりあえずかまってやることにした。
ムスタディオがアグリアスのすぐそばまでやってきた。
「・・・なんだ?・・・笑いに来たのか?」
「まぁ、そんなとこかな?」
アグリアスは何も反論しない。
「あの事はそんなに気にすることないぞ。
ラムザだって気にしてないって言ってるじゃないか?」
「・・・」
「・・・まぁ、落ち込むのはあんたの勝手だけど
戦いの最中にまでそれを持ち込むな」
「ちっ違う!!落ち込んでなんかいるか!!」
アグリアスはついかっとなって声を荒げる。
「じゃあさっきのあれはなんだよ?
あんたの無双稲妻突きが、まるで静電気みたいだったぞ?」
「むぅぅぅぅっだっ誰のせいだ誰の!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・ま、私のせいなんだが」
そう言ってさらに落ち込む彼女を見て、さすがに悪いと思ったか
ムスタディオはなんとかしてやるかという気持ちになる。
「まぁ、あれだ。俺もちょっとは責任感じてるんだ。
なんせ、あんたにああいう事やれっていう方が間違ってたんだ」
「・・・いや、気にするな。あんな事さえできない私がダメなんだ」
「まあまあそう落ち込むなよ。
あの事はすっぱり忘れて、あんたでもできるアプローチを考えようぜ。」
「・・・私でもできる事?」
「そう。なんなら今日の夜にでも作戦会議といくか?」
「・・・」
「何もせずにちんたらしてても、あいつの気は引けないぜ。なっ」
「・・・そうだな、おまえの言う通りかもな」
「よし、決まりだ。夜になったら酒でも飲みながら作戦タイムだ」
こうして話がまとまりかけたころ・・・
「ねぇ、アグリアス様とムスタディオがまた話してるわ」
アリシアが目ざとく見つけてそんな事を言う。
「どうしたのかしらね?アグリアス様って、てっきり・・・」
ラヴィアンはそう言って、ちらりとラムザの方に目を向ける。
「でも意外っぽいけど、あの組み合わせもいいかもね」
「そうね、ひょっとしたら・・・ひょっとするかもよ?」
「うふふふっ」
そんなやり取りがラムザの耳に入っていた。
ちらりとアグリアスの方に目をやり、複雑な顔をするラムザだった・・・。
街に到着し各自夕食を取った後、思い思いに過ごす時間がくる。
部屋に戻ろうとしたアグリアスをラムザが呼び止めた。
「ねえアグリアスさん、今・・・」
「あっ、らっラムザ・・・ご、ごめん。忙しいんだ」
「あ・・・」
アグリアスは彼の顔を見るなり、ばつが悪そうに足早に離れていった。
(・・・話し相手になって欲しかっただけなのに・・・。
なんか最近僕の事相手にしてくれないな・・・なんでだろ?)
そう考えながら肩を落として立ち尽くすラムザだった・・・。
しばらくして、アグリアスとムスタディオはバーのカウンターで酒を傾けていた。
もちろん対ラムザ用の作戦会議である。
「はぁ・・・」
アグリアスは手に持った赤ワインが入ったグラスを眺めながらため息をつく。
先程からムスタディオがいろいろとアイデアを出してくれるのだが、
そのどれも自分にはできそうにないものばかりだったからである。
「なぁ、どれかにしてもらわないとこっちも困るんだけど」
「けど、恥ずかしい事ばかりだ。また失敗するのが目に見えている。
もっと・・・こう、普通の感じでできるのはないのか?」
「普通のって言ってもなぁ・・・うーん・・・」
ムスタディオはもう他に無い、という風に考え込む。
その時、ムスタディオの頭にいいアイデアが浮かんだ。
「あった、あったぞ!これならアグリアスでもできる。
いや、これはあんたにうってつけだ。」
「え?それは・・・なんだ?早く言え」
アグリアスも思わず身を乗り出す。
「練習だよ、練習!剣の練習にラムザを誘うんだよ。
これなら自然だし、しかも2人きりになれるって特典つきだ」
「・・・そうか、そうだな。それなら私にもできる。
おまえもたまには良い事言うじゃないか。・・・よし!」
「決まりだな。早速明日にでも・・・」
その時・・・
「あっ、ムスタディオ!ちょうどいい所に・・・えっ?」
ラムザがムスタディオを見つけて声を掛けてきたのである。
「やあラムザ、なんだ?用か?」
「・・・あ、アグリアスさん・・・」
とたんにラムザの表情が曇る。
「は、はは・・・な、なんか、ひょっとして僕、邪魔だったかな?」
「え?お・おい、何言ってんだおまえ?」
ラムザがずるずると後ずさる。
(ひょ、ひょっとして勘違いされてる???)
思わずアグリアスとムスタディオは目を合わせる。
「ごっごめんなさい。じゃ、僕これで!おやすみ!!」
「あっラムザちょっと待って!」
アグリアスの静止を振り切ってラムザはダダダダッと走り去っていった。
・・・・・・
思わず2人は沈黙してしまう。そして・・・
「わーーっ、どっどうするんだ!?完全に勘違いされてしまったじゃないか!」
「ぐっぐるじい〜っおっ落ぢづげ!!」
慌てふためくアグリアスは詰め寄ってムスタディオの首を掴んで離さない。
「わぁぁぁっもう完全に嫌われた!もういやだーーっ!!」
アグリアスはそう叫んでカウンターに突っ伏して自暴自棄に陥る。
「げほっげほっ・・・。はぁはぁ、何も首締めるこたないだろ・・・
くそっあいつも早とちりなんだよ。ったく!・・・・・・うん?あれ?」
ムスタディオは息を整えながらも何かおかしい事に気づく。
「・・・なぁ、アグリアス・・・ちょっといいか?」
「・・・なんだ、作戦ならもういいんだぞ。もうほっといてくれ」
「違うんだ、よく考えてみろ。
あいつは俺達を見て仲がいいと勘違いしたんだぞ。
どういう意味か分かるか?」
「・・・?」
「ほら、俺達が2人きりで話してるのを見た時の、あいつの狼狽ぶりを見たろ?
あいつは・・・俺達に妬いてたんだよ」
「・・・え?そ、そういえば・・・」
アグリアスの表情がぱっと明るくなる。
「やったっやったじゃんか!あいつはちゃんとお前の事気にしてたんだよ」
「・・・ら、ラムザが・・・私に?・・・」
ぽっ
アグリアスの顔がとたんに赤くなる。
「まぁ、とりあえずは作戦成功って事になるのかな?この場合・・・」
思わぬ展開で功を奏した事がムスタディオには不満のようだ。
「ラムザが・・・うふふ・・・」
遠い目でつぶやくアグリアス。
それを見てムスタディオが釘を刺すように言った。
「・・・といってもあいつは俺達の仲を誤解したままだからな。
まずはあいつの誤解を解くことが先決だ。」
「・・・そうか、そうだな」
アグリアスはうん、と頷く。
「とりあえずさっきの作戦を近いうちに実行しろよ。
そこで誤解を解いて、さらに仲が深まれば一石二鳥だろ」
「・・・わかった。よし、なんか希望が出てきたぞ。
今日はぐっすり寝れそうだ。うふふ・・・」
ラムザのあの顔を思い出しながら、アグリアスは笑顔を隠せないのだった。
翌朝―――
「あ、アグリアスさん・・・お、おはよう・・・」
アグリアスを見て、沈みがちな声で朝の挨拶をするラムザ。
「あっおはようラムザ!今日も良い天気だな」
アグリアスはそう言ってにっこり笑ってラムザに挨拶をする。
(え?アグリアスさんが僕見て笑ってる・・・なんか久しぶり・・・)
「どうしたんだ、私の顔に何かついてる?
さっぼーっとしてないで、朝食の準備しようラムザ」
「あ、うん。そうだね」
(・・・昨日のあれはなんだったんだろ?
ま・・・いいか。アグリアスさんが笑ってくれてるんだし。)
まだ冷たい空気が彼らを包む、雲ひとつ無いすっきりとした青空の下で、
久しぶりに笑顔でいる2人だった。
「思わぬ勘違い!?」 完
「SS、無事帰還しました。」
どうも私のSSアグはメリアドールと違って、
ラブラブに走らず、ひたすら空回りアグな感じですね。
ちょっと焼きもちラムザも入れてみました。
いつかラムアグのラブラブにも挑戦してみます。
今、SSストックが3つ、作成中が1つです。
よければまた頃合を見て書きます。
・・・でもそろそろこのパート6も終盤に近づきましたな。
>>900 はちまるいち氏、乙です!!!
今回は空回りつつもハッピーエンドれすね。
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ラムザ…
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 私に焼きもち妬いてくれたのだな
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
903 :
極悪アグ:03/03/01 14:53 ID:Z4IjgVcR
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ おい!おまいらっ!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ この私に対する萌えはその程度か!?
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l 1日1レスを心掛けよ!!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) このっ軟弱者!!!ビシィッ!!バシィッーー!!
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. ;/
いきなり終わったような感覚だからな…(・∀・)ニヤニヤしたのは確かだが。
前二つはすんなり感想が出たんだが。
905 :
欝アグ:03/03/01 15:28 ID:n+7NuR4b
|
|
...-‐――--..!、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ デ、デストローイ・・・
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l |:::|6)))
|::l`ー-, -‐ |:::|ヽ、)) 冬の雨は冷たくてかなわぬ
|::! / _ l:::l l そうだ、酒屋に行こう
l/./  ̄`Y´ ヾ;/ |
______,| | |´ ハ
| | |-‐'i′l
|__ | _| 7'′
( (  ̄ノ `ー-'′\
 ̄  ̄ \
906 :
従者:03/03/01 15:49 ID:BxnGafs7
907 :
906:03/03/01 16:01 ID:n+7NuR4b
アグリアスは一人酒場に入った。
冬の雨の夜。みな考える事は同じなのか、酒場の中はごったがえしている。
薄暗い証明、むせかえるような酒の匂い、汗の匂い。そして雑多な人間たちの雑多な会話、怒号。
それら全てが混ざりあい、酒場独特の空間を作り出している。
アグリアスはそんな雰囲気が実はひそかに好きだった。アグリアスは混沌を愛する。
アグ「おいマスター、ワインをくれ。それと大人のパンをひとつ」
店主「おおアグリアスさん。よく来たな。へいよ」
店主は勢いよくワインボトルとコップとあやしげなパンを寄越す。慣れたものである。
店主「アグリアスさんよ、今日は一人なのかい、珍しいね。いつもの坊やたちは一緒じゃないのかい?」
アグ「たまには私も一人で飲みたいのだ。そんな事より聞いてくれマスター。最近のチョコボキャノン所有を巡る
イヴァリースとロマンダ国の軍事的緊張には何の関係もないのだが」
店主「おいおい、またソレかい。あんたのパーティーで今週で4人目だぜ。そんな事より聞いてくれってやつぁ」
アグ「む・・・? どういう事だ?」
店主「だからよ、ほら、はね毛の金髪の坊やとか、銃持った気さくな奴とか、緑色のマントの騎士さんとか、
最近一人でここに来るんだ。で、あんたみたいに俺に愚痴をこぼしていったよ」
908 :
906:03/03/01 16:02 ID:n+7NuR4b
ラムザとムスタディオとメリアドール・・・? 彼らが愚痴を・・・?
アグ「・・・マスター、彼らがどんな事を言っていたのか、教えてはもらえまいか?」
店主「おいおい、俺をなめてもらっちゃ困るぜ。人の悩みごとをほいほい人におしゃべりしちゃあ
酒場のマスターはつとまらねぇ。それはあんたにだって分かってるはずだぜ?」
アグ「そうではない。そうではないのだ。
メンバーの人心を把握しておくのはパーティーのリーダーとしてのつとめ。
彼らに不満があればそれを解消してやりたいのだ」
店主「むふぅ、そこまで言うなら・・・ だが、話してやれるのは一人に限るぜ。それだけは譲れねぇ」
アグ「・・・分かった」
店主「さあ、どいつにする?」
1。はね毛の金髪の坊やの話を聞く (情報料32000gp)
2。銃持った気さくな奴の話を聞く (情報料5000gp)
3。緑色のマントの騎士さんの話を聞く (情報料9800gp)
アグ「・・・マスター、商売上手だな」
店主「うるせぇなぁ。さあ、選びな」
アグ「むふぅ・・・」
続く ・・・・かも?
909 :
905:03/03/01 16:03 ID:n+7NuR4b
906 もとい
>>905氏へ
ぜひ続けてくれ。俺的には全部聞きたいのだが。
大人のパンって何?・・・気になる。
>>904 SSに対する感想を言ってくれてるのかな?
そうか、尻切れトンボってことか。ま、次がんばるさ。
このスレの住人の皆様へ
私の妻こと、アグリアス・デュライが
このたび身ごもった事をご報告いたします。
>アグ「そうではない。そうではないのだ。
>メンバーの人心を把握しておくのはパーティーのリーダーとしてのつとめ。
酔いラム「ていうか、アグ、てめーいつからパーティーのリーダーになったんだよ!?あ!?」
913 :
874:03/03/01 19:49 ID:TK2KwC31
>906
ハゲシクワロタ
アグリアスの表情がいいですね!
そしてやはり、アグにはとげとげつきのメイケンサックがよく似合うw
ありがとざんでした〜〜っ
914 :
874:03/03/01 19:52 ID:TK2KwC31
>910
大人のパンはちょっとせのびパンツ……
じゃなくて、儲け話の財宝の一つのはずですよ。
915 :
905:03/03/02 03:31 ID:+UCPcR8g
>>907-908の続きでは全く無いんですが、唐突に何かを受信したので書きます。
元ネタはあれやらなにやらです。スマソ
ゼルテニア療養所。
九死に一生を取り留めていたオヴェリア。
包帯を腹部に巻き、シャツと簡素なガウンを羽織った彼女は、穏やかな陽だまりの中庭に佇んでいた。
何世紀も前に倒れたのであろう苔むした石柱にオヴェリアは腰掛け、淡々と自分の想いを語る。
聖騎士アグリアスはそんなオヴェリアの後ろに立ってただ黙って彼女の背中を見つめていた。
オヴェリアは俯きながらぼそぼそと話していたが、ふとアグリアスの方を振り向いた。
アグリアスの顔はちょうど日の光を背にしていて翳っており、よく見えない。
どんな顔をしているのだろうか。
オヴェリアは今思い出してもその時のアグリアスの顔をよく思い出せないのだった。
「・・・私は王女じゃなかったの。アトカーシャ家の血なんて私には流れていなかったのよ」
「オヴェリア様・・・」
「それなのに、人は私をただ己の為に利用しようとするだけ。あの人でさえ・・・」
「・・・・・・」
「あの人でさえ、私を利用しようとしてた。
愛してるって・・・・愛してるって言ってくれたのに。・・・・言ってくれたのに。
あの人は裏切ったのよ。私の気持ちを裏切ったのよ!」
「・・・・・・」
オヴェリアはつと立って噴水の泉の方に歩みを進め、清らかな水の中に手を差し入れた。
「・・・もういい。私、疲れちゃった。生きてる意味なんて、もうない・・・私、ずっとここにいる」
「・・・愚かな娘だ」
916 :
905:03/03/02 03:31 ID:+UCPcR8g
「え・・・?」
オヴェリアは思わず振り向いた。
「生まれがなんだというのです。利用されるのがなんだというのです。そんなことがなんだというのです」
「アグリアス・・・」
「オヴェリア様はあの男を信じたのではありませんか。愛していけると信じたではありませんか。
己の信じたものを信じきる事が出来ない者など、負け犬にすらなれぬ」
オヴェリアはアグリアスの唐突な語気に驚き、気圧されながらも、顔を背けて言った。
「・・・アグリアスには、私の気持ちは分からないわ」
「 知 る か そ ん な モ ノ ! ! 」
「・・・っ!」
オヴェリアは一瞬たじろいだが、次の瞬間我を忘れた。
彼女は泉の中に差し入れていた手を勢いよく跳ね上げ、アグリアスの頬を思い切り叩いた。
バチン!
アグリアスの顔は10cmほど横に吹っ飛んだ。
自分の中にこれほどの怒りの衝動があるとは驚きだった。
しかしアグリアスは、左頬を腫らし、打たれたままで顔をのけぞらせながらも、
右目をオヴェリアに据えていた。そして。
バチン!!
女とはいえ聖騎士の腕力はオヴェリアの華奢な体には圧倒的だった。
顔を平手で打たれたオヴェリアは体勢を大きくくずし、中庭の地面に手をついた。
アグリアスが私をぶった。私を・・・。王女である、王女であった、今だって立場上は王女であるこの私を。
あのアグリアスが。私を護ってくれるはずのアグリアスが。従順なアグリアスが。
いつだってアグリアスの事だけは信じてた。アグリアスだけは私の味方だと思ってた。あのアグリアスが。
そのアグリアスが、地面に片膝をついた自分を傲然と・・・その顔は逆光でよく見えないのだが・・・見下ろしている。
917 :
905:03/03/02 03:32 ID:+UCPcR8g
オヴェリアの心は破裂した。
バチン!
アグリアスも平手を返す。
バチン!
柔らかい陽射しの中庭で、オヴェリアとアグリアスは交互に相手の頬を張った。
バチン! バチン! バチン! バチン! バチン! バチン!
二人の左頬は真っ赤に腫れ上がった。
オヴェリアは力尽きそうになっていた。膝に力が入らない。頬が、顔が、痛みで張り裂けそうだ。
涙目でアグリアスを睨む。アグリアスは暗い目つきでオヴェリアを見返す。
怖かった。苦しかった。オヴェリアの心は既に折れかけていた。
しかし、怒りがまさった。
バチン!!!
オヴェリアは振り抜いた。
アグリアスの顔が横っ飛びに吹っ飛ぶ。
・・・・しかし、次の瞬間。
バキッ!!!
オヴェリアは泉の中にぶっ飛んでいた。
・・・アグリアスは拳を握っていた。
918 :
905:03/03/02 03:32 ID:+UCPcR8g
びしょぬれになったオヴェリアは、そのまま泉の中に座り込んで泣きべそをかき始めた。
「・・・どうして? どうしてみんな私をいじめるの?
私、何にも悪いことしてないのに。好きで王女になったわけじゃないのに。
どうして、どうして・・・・」
「・・・そんなに辛かったら、あの男に甘えてみなさい! 御自分で刺したあの男に甘えてみなさい!
・・・あの男の心も、オヴェリア様に刺された事で砕け散っているのかもしれないのですよ?
それに・・・・・・オヴェリア様だって、私の気持ちをお分かりになってはおられないではありませんか」
「アグリアス・・・?」
「どうして私が危険を冒してゼルテニアまで来たと思っておられるのですか?
どうして私がこんな事をしていると思っておられるのですか?
私は・・・私は・・・・・
オヴェリア様を護りたいのです!
・・・・オヴェリア様をずーっと護っていきたいのです!」
「・・・・・・・」
アグリアスは屈みこみ、泉の中のオヴェリアに手を差し伸べた。
角度が変わったのか、柔らかな日の光はアグリアスの顔を映し出した。
・・・・アグリアスの瞳と頬は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
919 :
極悪アグ:03/03/02 10:37 ID:ezbanzFn
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ あぐぐ…ほ、頬が痛い…!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ら、ラムザ…
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l ぽ、ポーション塗って…!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) ううん、もっと下…そう、そこ。
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
920 :
極悪アグ:03/03/02 10:41 ID:FegPEjzy
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ あ…ラムザ、そこ違う…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ら、ラムザ…あんっ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) はっ!!!
|::l ○ ○ |:::|6))) ゆ、夢か…
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ))
|::l ─ ─ * |:::|6))) やせ我慢していたが本当はすごく痛いのだ・・・
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
ここはいつ来ても最高だなぁ・・・皆グッジョブ!
以前昼寝市様のアムラグ別荘話を書いたけど
途中で挫折した漏れにはここの職人さんたちが
頼みの綱でつ。
ラムアグメリ三角関係とかシド主役話とか
次々と新しい話が増えていくのは嬉しいッス。
頑張って下さい。
アグたんがしてるダイアの指輪の絵ってさ、カクカクしてんじゃん。
あれはめた手のグーで殴られたらすげー痛いと思うんだよね。
・・・そんなわけでバリアスの谷で逃げてきたアグたんの武勇伝をキボン
時事ネタ。
お内裏様:ラムザ
お雛様:アグリアス
三人官女:アルマ、ラファ、メリアドール
五人囃:ムスタディオ、マラーク、ラッド、オーラン、クラウド
右大臣:オルランドゥ
左大臣:ベイオウーフ
写真撮影:労働八号
>そんなわけでバリアスの谷で逃げてきたアグたんの武勇伝をキボン
一歩間違うと、武勇伝がエロ小説に変わる可能性も大いにありうる。
>924
労働八号はむしろ雛壇役で(ry
>925
実際既にありましたね(w
なので今度は普通に武勇伝キボンヌの方に僕も同意の方向で。
927 :
874:03/03/03 20:20 ID:jwfgAJWC
次回予告。ザランダ連続殺人事件。
たくさん死ぬぜ。
>874
>次回予告。ザランダ連続殺人事件。
なんかミステリーチックだな。面白そう。
ではとりあえず、SS投下します。
今回は・・・ラムザが悲惨な目にあいます。
今日の戦闘も終え、野営の準備も終わり、
各自思い思いの時間を過ごしていた。
ムスタディオとマラークはオルランドゥ伯の指導のもと、
ひいひい言いながらひたすら腕立て伏せにいそしんでいる。
ちなみに伯は鬼コーチとして仲間内では有名である。
ラファやアリシア達は彼らの苦悶の表情を隠れて見ては笑い転げている。
少し離れた所では、
レーゼがベイオウーフに膝枕をしながら、なにやら楽しそうに談笑していた。
近くにいたラムザが、目のやり場に困ったようにメリアドールに話し掛ける。
「あの2人は相変わらず仲良いね。僕たちの目なんか気にしてない感じ・・・」
「ふふっどうしたのラムザ?羨ましい?」
「えっ・・・ま、まあ羨ましいっていうかなんていうか・・・」
「・・・いいのよ、遠慮しなくても。じゃ、私がしてあげようか?」
メリアドールが笑いながらどきりとするような事を言う。
「うっ、か、からかわないでよ。ほ、本気にするだろ?」
(・・・本気にしていいのに・・・もう・・・)
「えっなんか言った?」
「ううん、なんでもない」
メリアドールはそう言って目の前の草花をいじっている。
そこへアグリアスが、ずかずかと一直線にラムザ達の所へ向かってくる。
「あ、アグリアスさん、もう剣の素振りは終わったの?」
アグリアスに気づいたラムザが、いつもの調子で話し掛ける。
「・・・いや、素振りは今日はやめだ」
「え?じゃあ今日は終わり?」
「あ、いや・・・」
アグリアスは少し詰まったが、意を決したように言った。
「実は・・・今日は久しぶりに剣の相手をしてもらおうと思ってな。
見た所、お前は暇そうだから付き合ってくれないか?」
「あ、うん・・・いいけど・・・」
ラムザは以前、アグリアスに誘われ剣の相手を務めた事を思い出した。
(アグリアスさんって夢中になるっていうかむきになるっていうか・・・
とにかくきついんだよな。次の日筋肉痛だったし・・・)
「もしよかったら私が相手になろうか?」
メリアドールがなぜか話に割って入る。
「う・・・」
アグリアスは思わずどもる。それもそのはず。
以前、ムスタディオと考えた作戦を実行しラムザと2人きりになりたかったからだ。
「じゃあ3人で交代しながらやろうよ」
「そうね、そうしましょう」
「わ、分かった。そうしよう」
(3人では作戦どころじゃないな・・・)
2人の同意に押し切られる形でしぶしぶ同意するアグリアスだった。
テントから少し離れた所で、
練習用の剣を持ち相対するラムザとアグリアス。
メリアドールはそばでそれを見守っている。
やがて実戦さながらの迫力で練習が始まる。
「やあっ」
「はっ」
ガキンッ!!キン!!キン!!キン!!
激しい剣のぶつかり合い。練習用の剣なので大怪我する事は無いが、
まともに受ければ打ち身ぐらいは当然なるので、
ある程度は加減するのが暗黙のルールである。
しかし、アグリアスは性格的に元々熱くなるタイプ。
練習を忘れて真剣になる事がよくあり、
アリシアやラヴィアンなどはよくえらいめに合わされている。
2人は練習の頃合になると、そそくさと彼女から距離を取り始めるのも
最近よくある光景だ。
そして、今日もアグリアスの悪い癖が出始めた。
カンッ!!キン!!キン!!キン!!
・・・・・・
「ねえ、そろそろ休憩したら?」
メリアドールが心配そうに声を掛ける。
「はあっはあっ・・・ぼ、僕もそう思うんだけどっ・・・」
「はぁっはぁっ、ま、まだまだっ。どうしたラムザ!いつもの勢いが無いぞ!」
こんなやり取りが繰り返され、一向に終わる気配が無い。
やがて・・・
「やあっはっ!!・・・えっ!?わっわっわわわっ」
ずって〜んっ!!!
「ああっラムザ!大丈夫!?」
石に足を引っ掛け、背中から思い切り転んだラムザに
メリアドールが心配そうに駆け寄った。
「いたたた・・・」
ラムザは思わず苦痛の声をあげる。
「あ・・・だ、大丈夫か?ラムザ・・・」
アグリアスもラムザのそばに駆け寄る。
「・・・ちょっ、ちょっと!アグリアス!やりすぎよやりすぎ!!
だから休憩したらって言ったのに・・・」
メリアドールが明らかにアグリアスが悪いと言うように非難する。
「う・・・す、すまない。つい熱中してしまって・・・」
アグリアスは申し訳なさそうに縮こまる。
「あ、いいよ。僕が勝手に転んだだけだから」
ラムザがフォローを入れる。が・・・
「よくないわ。ラムザはこの隊の長なのよ!
もし大怪我でもしたらどうするのよ!」
メリアドールが珍しく感情をあらわにする。
「あぐぅ・・・」
ますます小さくなるアグリアス。
「・・・そんなに練習したいなら私があなたの相手になるわ」
メリアドールはそう言ってラムザの剣をなかば奪い取るように掴む。
「お前が?」
「そうよ。私じゃ不足かしら?」
と、メリアドールが挑発するように言った。
「いや・・・お前がそう言うなら望む所だ。相手になる」
そう言って、アグリアスも再び剣を構える。
(なんか・・・やばい雰囲気・・・)
2人のやり取りを聞いていたラムザが険悪ムードを察知する。
「ねえ、アグリアスさんも疲れてるでしょ?今日は終わりにしようよ」
・・・
「いや、大丈夫だ。ラムザは休んでいてくれ」
「ラムザ・・・彼女がそう言ってるんだから気にする事無いわ」
「あ、そ・・・そう。じゃあ見てるけど、とりあえず怪我には気をつけてね」
ラムザも諦めて展開を見守る。そして2人の練習が始まる。
ガンッ!!キン!!キン!!キン!!キン!!キン!!キキキキキン!!
さすが2人とも名の知れた剣士だけあって、
すさまじく早い展開だ。なぜか2人とも手加減していないようにも見える。
「はぁっはぁっ・・・さすがねアグリアス・・・」
「お前こそっ・・・はあっはあっ」
ガキーン!!ギリギリッ・・・
2人の剣が交差し、動きが止まる。
・・・
「私のラムザにあんな事して・・・許さないわよ・・・」
メリアドールが小さい声で目の前のアグリアスにささやく。
「なに?」
(私の?・・・)
アグリアスは思わずカチンッときた。
「おまえこそ・・・いつもいつも・・・」
2人は練習である事を忘れてにらみ合う。
「ちょ、ちょっと2人とも。念のために言うけど、練習だからね」
「分かってる!!」「分かってるわよ!!」
「わわっ」
2人同時の怒気を含む返事に、ラムザは思わず驚く。
バシンッ
2人はようやく離れ、そして再び剣を構えなおす。
「・・・次は手加減しないわ・・・覚悟はいい?アグリアス」
「望む所だ!!」
(わーっ2人とも本気になってる!ど、どうしよ・・・
こ・・・このままじゃどっちかが怪我しちゃう・・・)
2人がお互いにむきになっているのを感じ取ったラムザが慌てふためく。
「はぁぁぁぁっ・・・冥界恐叫打!!!」
「我が腕をして閃光とならん!無双稲妻突き!!!」
「わぁぁっ!!あっ危ない!!!」
2人の剣撃がお互いを襲おうと交差する瞬間!!!
ズガガガーーーンッッ!!!
「うわあーーーっ!!!!!」
「ああっ!!」「きゃああああっ!!!」
・
・
・
2人の間には、お互いの攻撃をまともに食らって、
ぴくりとも動かず倒れているラムザの姿があった・・・
「わぁーーっ!ラムザラムザラムザぁーーーっ」
「いやーっ!!ラムザぁーーーっ」
2人は状況を把握したとたん、一気に顔が青ざめラムザに走り寄る。
「う・・・うう・・・」
ラムザはうめくのみで全く動かない・・・
「あ、ああ・・・ど、どどどっどうしよう・・・」
「えっえっ?私達・・・あわわわ・・・」
2人はパニックに陥り、治療をするという選択肢が頭に浮かばない。
「どっどうした!?何かあったのか!?」
「きゃっきゃあ!!ラムザっ!?どうしたの!?」
騒ぎを聞いて駆けつけたベイオウーフとレーゼが
何が起こったのか分からないという感じで驚き戸惑っている。
「あのっあのっそのっ・・・」
「ええ、えっとっ・・・あわわわ・・・」
2人はまさか自分達がやったとはとっさには言えずどもるばかり。
ようやく状況を把握したのか、ベイオウーフがラムザの状態を見る。
「えらい怪我だ・・・とにかく早く治療だ!レーゼ!」
「ええ、任せて。」
「しかし・・・一体何に襲われたらこうなるんだ?」
ベイオウーフとレーゼは治療をしながら首を傾げる。
・・・
・・・
アグリアスとメリアドールの2人は目を合わせて、2人してしょぼん、となる。
(ラムザ・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・)
2人して心の中で謝る。
そして―――
ラムザの治療が一息ついた頃、
ラムザに大怪我をさせたのは私達です、と自首する2人。
レーゼとベイオウーフ、オルランドゥ伯を交えて、
こっぴどく叱られる2人の姿があった・・・
「恋のバトル!?」 完
今回のSSはこんな感じです。
ラムアグメリの三角関係にしたはいいけど、
最近、最終的にどっちとくっつくか自分でも分からなくなってきた。
アグエンドにすると、メリが一人寂しく佇むパターンでイヤだし、
メリエンドにすると、このスレの住人にタコ殴りにされる罠。
まさかハーレムエンドにするわけにもいかんし・・・どうしよ???
ぐう・・・も、萌えまつた。
メリアグイイ!
アグの
「あぐぅ・・・」
にやられたと思ったのは漏れだけですかそうですか。
なにはともあれ・・・グッジョブ!
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ め、メリアドール!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 新参者のくせに…
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 私からラムザを奪おうなんて…
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) あなた恥を知りなさい!!!
|::l ○ ○ |:::|6))) …
|::l`ー- -‐|:::| )) …
|::! l:::l はぁはぁ…言ってやったわ…ふぅ
l/. l;/
944 :
サダルファス家の末裔:03/03/03 22:47 ID:MtW14gpJ
【あの映画の名シーンをFFTキャストで!】
労働七号改が溶鉱炉に鎔けていく。
「終わった」
ラムザがそう呟いた。あの恐ろしい追跡者はもう、いないのだ。溶鉱の高熱に融かされて機能停止してしまった。
すると、ボロボロになりながらもラムザ達を守ってくれた労働八号がぎし、とこっちを振り向いた。
「イイエ、マダデス。ちっぷハココニモアリマス」
と、自分のこめかみを指差す。
「え・・・?」
「ワタシモ処分スル必要ガアリマス」
労働八号が溶鉱炉の鎖の昇降リモコンを拾って、ムスタディオに渡そうとする。
「コレデワタシヲ溶鉱炉ニ沈メテクダサイ」
その意味するところがようやく飲み込めてきたラムザが、目を見開いて、ぶるぶると首を振った。
「そんな・・・だめだよ。だめだ」
ラムザが手を広げて、労働八号の前に立ちはだかろうとする。
「ドイテクダサイ、ゴ主人様」
労働八号がそんなラムザを強引に手で退かせる。
ラムザはよろめきながらも再び彼の前に立ちはだかり、何とか押し返そうとする。
「僕の命令が聞けないのか」
労働八号は申し訳なさそうに言った。
「アキラメテクダサイ」
それでもラムザは、労働八号の注意を無理やりこっちに向けようとする。
「命令だ!」
ラムザはもはや、泣いていた。
鉄巨人の動きが止まる。目がぱちぱちと開き、自分の主人を見つめる。ラムザの頬を伝った涙を指で拭ってあげた。
「人間ガ泣ク気持チガヤット分カリマシタ。泣クコトハデキマセンガ」
それを聞いたラムザはいてもたってもいられなくなり、労働八号の胸元に飛び込んでぎゅっと抱き締めた。労働八号も、目を閉じて、優しく包み込むように腕をラムザの背中に回す。
次に労働八号は、アグリアスの方を向く。
アグリアスはただ黙って手を差し出す。労働八号がその手を握り、固い握手が交わされた。
そして、ムスタディオをちらっと見やり頷くと、鎖に掴まった。
ムスタディオがリモコンのボタンを押すと、鎖が溶鉱炉に向かって降り始めた。
「サヨウナラ・・・」
労働八号はラムザ達を見上げている。ロボットゆえに無表情なのでどんな心境なのかは分からない。ラムザ達も下降していく彼を悲しそうに、しかし、どうすることもできずに見つめていた。
足の先から溶鉱炉に沈み、半身ほど埋まった所で鎖から手を放す。視線はラムザ達を見つめたまま、やがてほぼ全身が金色のプールに隠れていった。
最後に残った手が動き、親指を立てると、沈んでいった・・・。
労働八号の視覚モニターにジジッとひどいノイズが走ったかと思うと、プツンとブラックアウトし、機能停止する。
ムスタディオがリモコンを放り投げて、溜息をついた。
ラムザは堪え切れずにアグリアスの肩に顔を埋め、とうとう泣き出してしまった。アグリアスがそんな隊長の髪を優しく撫で、慰める・・・。
彼等の行く道には未知の未来が・・・。
だが今は希望の光が見える。
機械の労働八号が生命の価値を学べるのなら
我々も学べるはずだ・・・
まず、アグリアスさんメインのお話でなくて申し訳ないデス・・・
いつもスレ楽しく見させてもらっています。皆様の狂気じみたアグリアスの萌えっぷりに(・∀・)ニヤニヤしがちです(笑)。
はちまるいちさん、SS投下乙!
しかしメリアドールにより萌えてしまうのは気のせいか…ウーム。
「二人してしょぼん、となる」
今回の最大萌えポイントはここか( ゚∀゚)=3
ハーレムエンド…叩かれる様な叩かれない様な…個人的には(略
どうしても迷ったら「終わらない日常」みたくするのも有りだとは思うが。
(´ー`)y-~~~労八…おまいの遺志は受け継がれる。
次スレの季節〜!
彼女は最高です。
でも緑の神殿騎士の黄金の鎧が欲しい今日この頃です。
ハーレムがすきです。
でもアグたんはもーっとすきです
>>944 >ラムザは堪え切れずにアグリアスの肩に顔を埋め
肩にではなく胸ならもっとよかった、と思ってしまう私。
952 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/04 13:55 ID:nIANyXMw
ume3
引っ越し直後でパソコンもなければTVも観られず人恋しい最近、
甘々ラムアグを書きたい熱が段々高まってきたり。でも官能小説スレ
もうないんだよな。
カエルさんの長編を借りて御前試合編やりたい、と言ったら怒られる
かしら。
>>922 挫折してたんですか? 俺は今でも待っていますが。
... -‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 残らず埋めるぞっ!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l ラヴィアン、アリシア、私についてこい!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) ラムザ、メリアドール、お前らもだ!
|::l ○ ○ |:::|6))) ムスタディオ、私の荷物を持て!
|::l`ー- -‐|:::| )) 伯は前衛をおながいする!
|::! l:::l そこ、レーゼ、ベイオウーフ、いちゃいちゃするな!
l/. l;/
ここは甘ったるいインターネットだね……ッ!!
956 :
極悪アグ:03/03/04 16:43 ID:652cyAl5
アリシア「次スレも立ったので、聖騎士アグリアス様が
あなた達にねぎらいの言葉を掛けられるとの事です。ではアグリアス様、どうぞ」
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ うむ、私が噂の美貌の聖騎士アグリアスだ。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 貴公らの私に対する忠誠は嬉しく思う。
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 次回パート7でもより一層の奮起を
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 期待する。…そこでだ…
|::l ○ ○ |:::|6))) 今から点呼を取る!!
|::l`ー- -‐|:::| )) 私に萌えている者は大声で返事をせよ!!!
|::! l:::l では、はじめ!!!!!
l/. l;/
957 :
奴隷1:03/03/04 16:45 ID:652cyAl5
ゥオオオッス!!!!!(応援団風に)
いーーーーーーーーーーーーっち!!!!!
にーーい!!!
959 :
極悪アグ:03/03/04 17:37 ID:ZGMbG5RZ
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 958!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 貴様声が小さい!!!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) ビシィッッッッ!!!!!
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!
うっ、ゲホゲホッ!(←慣れない大声を出してむせたらしい)
>>953 個人的には甘々ラムアグ大歓迎だったりするのですが…。
惨ッッッッッ!!!!!
というわけで、『秘密の夜』の作者の中の人はハンドル名乗ることにしました。
アグ姐さん、よろすくです。
うわぉ、ごみん。惨じゃなくて死ダターヨw
死いいいいいいぃぃぃぃぃぃっっっっっっ!!!!
午後午後おっ午後午後尾午後午後五語午後おごぉっぉっぉぉぉっぉぉおぉぉぉ!!!!
アグ様ぁ!!!!!#”!$!!!!!
ろぉぉ〜ぉほぉぅぁぉ〜〜んぉぉ〜〜〜ぅぅんアグ様ああぁぉぁあ〜〜〜〜く!!!!!!
えーと7っぽいけど数えで8だよね?
両方叫ぶぜ
ひちはぁァァーーーーーーーーァァアアアちィィィィィィイイッッ!!
9!
9はあぎゅりすのぎゅ~!(苦しい)
アグリアスは聖剣技の付加効果でチャームが出来ないか研究しているようだ!
トオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
969 :
極悪アグ:03/03/04 19:56 ID:T72ZcHO8
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>961もみもみ士!!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ややこしくしたのは
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l さては貴様だな!!!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) この!!くされ外道ッ!!!
|::l ○ ○ |:::|6)))
|::l`ー- -‐|:::| )) グサァッッッ!!!!!
|::! l:::l
l/. l;/
970 :
極悪アグ:03/03/04 20:09 ID:CzugN4T5
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ はぁ、はぁ…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ はっ!!!
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l や、やってしまった…
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) つ、つい…こ、殺すつもりは…
|::l ○ ○ |:::|6))) ゆるせもみもみ士…
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
ラヴィアン「ついで済んだらザルモゥいりませんよ、アグリアス様」
じゅーいち。
アグたんになら吸血されてもいい。むしろして欲しい。
ぐぁぁ……ちゃんと死だと訂正……したのに……。
アグ姐、ザランダ連続殺人事件できっと酷い目にあわせてや……る……か……
ガクッ
じゅぅぅぅぅぅ…にいいいいいぃぃぃぃぃっ!!!!!
>>942 「あぐぅ」はだいぶ前に誰かが使ってました。
私も気に入ってたので使ってます。
でも今は、アグが居酒屋へ行くネタでの「むふぅ…」も気に入ってます。
>>947 >しかしメリアドールにより萌えてしまうのは気のせいか…ウーム。
たぶん気のせいではない。
私がメリ好きだから扱いがよくなってしまうんだろう。
じゅううさあああああんんんん
次スレもハアハアしていくぜええええええええ
975 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/05 00:02 ID:Q0lLeYqb
じゅーーーーーーしぃぃぃぃーーーーーっっっっ!!
次スレでも萌えまくることを誓いますっっ!
976 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/05 00:57 ID:koVsLMlg
い ち ご でじゅうごぉ。もうこのスレがなきゃ生きてけねぇ!
マップの隅で敵軍最後の生き残りの見習い戦士が瀕死で震えている。
ラムザの次はアグリアスの番。
アグリアスはフィニッシュを決めかねている! カウント977!
オーラン「アグ、生まれてくる子の名前はどうしようか?」
アグ「そうね、アグラン、なんかどうかしら?」
オーラン「いいねぇ、さすが僕の妻だ。いいセンスしているよ」
アグ「もう、おせじばっかり。あなたには負けるわ」
オーラン「あはは…」
アグ「うふふ…」
オーラン&アグ
「あははははははははははははうふふふふふふふふふふふふふ」
次回スレで、誕生記者会見をやる事が決定いたしました。
メリアとはもっとこう、弟を奪い合う感じがいいなーと
終わりゆくスレで言ってみるテスト。
980 :
極悪アグ:03/03/05 20:13 ID:UeDJussz
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ まだレスが残っている…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ こんな格言がある。
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l レスを無駄にする者は
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 1レスに泣くとな…
|::l ー ー |:::|6))) ま、私が今考えたのだが…
|::l`ー- -‐ |:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
えーと、16・・・
少ないです〜。
アグリアスさんが部下の1人(もみもみ士さん)を斬り殺してしまったせいで、
他の人は暴君に付き合ってられないと離反してしまったんでしょうねえ・・・(ジトーッ)
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ いや、奴は喜んで死んでいった…
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ それよりもだ…
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 最近、メリアドールに浮気する輩が
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) いるそうだな。よほど死にたいと見える。
|::l ○ ○ |:::|6))) …
|::l`ー- -‐|:::| )) はっ…ま、まさか…
|::! l:::l 私よりもあの女に…そ、そんな…(ワナワナ…)
l/. l;/
じゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ、ななぁぁぁぁぁぁぁ!!!....って事でひとつ
18〜
知ってますか?アグリアス様。
メリアドールさんって・・・あんがい・・・あの鎧の下はボン、キュッ、ボンっ
て感じで凄いんですよねえ・・・
香水をつけてない分メリアドールには負けます。
これに対抗するには…アグリアス様!!アレしかありませんよ!!
988 :
612:03/03/05 23:32 ID:CH9WihSC
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 984!985!!986!!!
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ 貴様らあの女に・・・(ワナワナ・・・)
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 私などボボンッキュキュッボボンッだ!!!
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) 昨日だって・・・ラムザにあんなに激しくされて・・・
|::l ○ ○ |:::|6))) …
|::l`ー- -‐|:::| )) はっ!!!きっ貴様らーっ!!!!
|::! l:::l 私に何を言わせるのだ!!!!!
l/. l;/ この!!セクハラ野郎!!!!! グサッ!!グサッ!!!グサーーッ!!!!
990 :
極悪アグ:03/03/05 23:59 ID:mFE01IXC
...-‐――--.. 、
/::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
>>987 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ うむ、どうやら
l:::::::/\::::::::::::::::::::::::::: l 貴公の言う通りだな。
l/l/ \l\l\:::::::ノ)) もはやアレしかあるまい。
|::l ○ ○ |:::|6))) 頼んだぞ987。
|::l`ー- -‐|:::| ))
|::! l:::l
l/. l;/
991 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/03/06 00:33 ID:LyMdbwXK
いちいちAAとか使うなウザイ
テメーのスレじゃねーだろと小1時間
とかなんとかいいつつ993!!
アグマンセー、マンセー(某北の国っぽく)
>いちいちAAとか使うなウザイ
まあいいんじゃない?
消化スレだし、レスも順調にいってんだから。
嫌なら見なきゃいいだけ。
アグたん最高だよね。
初めてアグたんを見たのは、
彼氏がFFTやってるのを見たときだったな。
その時は男性と思っていて(失礼。強かったので)、
女性だと知った時はびっくりしたなぁ。
うおおおお! そろそろ1000ゲットだぜ!
久々に叫びたい!
アグリアスに犯されたい!!
アグリアスに胸を揉まれて心頭滅却・・・・ 性交爆裂波!!
アグたんなんて香水どころか口紅までつけてんだぞ!
メリアドールはなぁ、フードの下はつるっぱげだ。
あんな緑の尼女がアグたんにかなう訳ないさ!
メリファンの方々スマソ
1000アグ萌え!!!!!!
アグリアスに抱かれたい!!
にじゅーう
>>988 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 萌え氏んだ
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。