DQのエロ小説

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919休憩中
[滅亡の淵で]

 どうしてこんなことになってしまったのだろう。
 平和だった山奥の村は、いまやデスパレス軍の急襲によって滅びようと
していた。地上からは絶え間なく剣戟や爆音、それに悲鳴が聞こえ、時間が
経つごとに着実に村人の命が奪われていることは明らかだった。
 押し込められた地下室で、ユーシスは泣き叫んでいた。自分だけが安全な
場所に隠れ、友や肉親や優しくしてくれた人々が死んでいくのを待っている
だけなんて、とても耐えられることではなかった。
「シンシア! シンシア! どうして戦わせてくれないの! わたしだって
戦える、剣をちょうだい、ここを開けてよ! 父さん、母さんっ」
 叫びながら地下室の扉を叩く。ユーシスの両手は滲み出る血で赤く染まって
いく。
 扉を通じて、村人たちの叫びが聞こえてくる。
「……怯むな、支えるんだ!……」
「……朝まで持たせろ、ブランカに援軍要請を!……」
 しかし朝まではまだ十時間を数え、ブランカまでは一日の行程。全ては
絶望的だ。だからこそ、ユーシスは扉を叩き続けた。
「開けてっ! みんな、どうしてわたしだけ!!」
「……ユーシス!」
 扉の向こうから、呼びかける声。
「シンシア!」
「いま開けるわ」
 重い響きが、鍵が開けられたことを教えてくれた。そして、地下室に
入ってきたシンシアの姿を見て、ユーシスは絶句した。美しく長かった
銀の髪は無惨にも途中で切られ、急を聞いて着込んだのだろう皮の鎧も
留め金が壊れて役立たずになっている。
 なにより、あの快活な笑みを浮かべる顔には、誰の者とも知れぬ血糊が
べっとりとついているのだった。
920休憩中:02/05/24 13:30 ID:???
「シンシア、血が」
「わたしなら大丈夫」
 顔を青くしたユーシスに、シンシアは無理にでも笑ってみせる。
しかし、その表情はどこか自嘲的だった。
「終わりね。この村は」
 そんなシンシアに、ユーシスは強く詰め寄る。
「戦わせて、シンシア。わたしに剣を!」
 だがシンシアは、はっとするほど冷たくそれに答えた。
「駄目よ」
「なぜ! わたしも戦って死なせて! ここにいても死ぬだけよ、
もし生き残れるとしてもみんなを犠牲にしてなんて我慢できない!」
 ユーシスの頬が鳴る。
 平手で打たれた頬を押さえ、ユーシスは信じられないといった
表情でシンシアを見る。シンシアは怒りに燃えた瞳でユーシスを
見下ろしていた。
「死ぬなんて許さないわ、ユーシス。わたしたち全員が死んでも、
あなただけは生き残らなければいけないの」
「シンシア……。わたし、わからない……」
「わからなくてもいいわ。いつか、わかるから」
 涙に汚れたユーシスの頬を、新たな滴が流れ落ちる。
「どうしてそんなことを言うのシンシア。ずっと一緒だったじゃない。
子供の頃からずっと! 何を隠しているの? なぜ黙っているの?
シンシア! 教えてよ!」
 叫ぶユーシスは、しかしはっと言葉を失った。シンシアもまた、
涙を流していたのだ。シンシアは呟いていた。
「……ユーシス。わたしのユーシス。わたしの大事なユーシス。
ごめんね、あなたは誰よりも優しいのに、誰よりも残酷な運命を
背負わされるのね」
921休憩中:02/05/24 13:31 ID:???
 魔物の咆哮が、また少し近づいたようだ。
 地下室の闇の中で、ユーシスは動けないでいた。
 シンシアが、ユーシスにくちづけしていた。
 そっとくちびるを離すと、シンシアの涙はまだ流れていた。
「ユーシス。男勝りと言われていたわね、ずっと」
「……」
「あなたが本当に男ならよかったのに。もしそうだったら、
この日がいつか来たとしても、わたしはもっと幸せだったのに。
好きだったわユーシス。ずっと」
「あ……」
 村が滅びようとしている中での、悲しい告白だった。シンシアは
使い物にならない皮の鎧を脱ぎ捨て、血に汚れた布の服も破り
捨てた。
 心細い蝋燭の光の中、シンシアは生まれたままの姿でユーシスに
微笑んだ。
「……どうしてよ、どうして今そんなことを言うの……」
 放心するユーシスに、シンシアはもう一度、優しくくちづけする。
「あなたを守るわ、ユーシス。あなたは生きるのよ。でもお願い。
わたしのことを忘れないで」
「忘れるわけ、ないじゃない! シンシア、もう悲しいことは
言わないで!」
「ありがとう……。でも、許してねユーシス」
 シンシアはユーシスを抱きしめる。そして、そのままゆっくりと
ユーシスを床に横たえた。
「わたしの思いを、最後にあなたにぶつけたいの。女だったから
わたしを愛してくれなかった、憎いあなたに……」
 三度目のくちづけ。それは、とても乱暴なものだった。
922休憩中:02/05/24 13:32 ID:???
「う、く……!」
 処女の恐怖が、ユーシスのからだを固くする。シンシアは
噛み付くような勢いでユーシスの首すじにキスをした。
「おとなしくして、ユーシス」
 そしてシンシアは、足元に落とした道具袋から緑の丸薬を
取り出す。シンシアの薬草の知識はユーシスのそれを遥かに
上まわっている。その緑色に、ユーシスは見覚えがなかった。
「シ、シンシア、それは?」
「いつかあなたに飲んでほしかった薬草よ。あなたに愛して
もらうために。でも今は、わたしを忘れられないように
したくて、これを使うわ」
 鼻をつままれて丸薬を口に放り込まれれば、それを飲み下す
しかない。そして魔法の薬草の常として、効果は速やかだった。
「あ……。シンシア、ひどい……。う、あつい……っ」
 服の上からでもユーシスの乳首が尖り始めるのがわかる。
シンシアには、ユーシスが濡れ始めていることもわかっている。
「わたしがあなたの最初のひとよ、ユーシス。……モシャス!」
 モシャスの魔法は、シンシアのからだの一部だけに作用した。
シンシアの秘所の上に、隆々たる陰茎が出現する。
「本当なら、あなたに犯してほしかった……!」
 悲痛な思いを叫びながら、シンシアはユーシスに覆い被さった。
923休憩中:02/05/24 13:33 ID:???
 魔法の薬草の力と。
 ……そして、ユーシスがシンシアを受け入れたいと思った
ことが、ユーシスのからだを敏感にしていた。
 血塗れの指先が、ユーシスの胸を服の上からもてあそぶ。
もう一方の手は秘所に伸び、陰核を捉えた。シンシアの
くちづけはユーシスの首すじに降り注ぐ。
「うううーっ、ひどい、ひどいよシンシア! んんんっ!
そんなこと、言ってくれなかったじゃないっ。うああんっ、
好きだなんて、言ってくれなかったじゃない!」
 ユーシスは叫んだ。叫ばずにはいられなかった。悲しみと
嬉しさと快感と破滅の予感が、ユーシスを狂わせた。背後に
聞こえる音楽は村の崩壊そのものだった。
「ユーシス、大好きよユーシス! 十年間、わたしは
わたしを偽ったのよ。あなたとこうして愛し合える日を
夢に見ながら!」
「シンシア、きもちいい! 好きよ、わたしもシンシアが
好き! ふあああああああんっ、もっと、もっと触ってっ」
「嬉しい……。ユーシス、もっと感じて、もっと悦んで!
わたしを忘れないで、わたしが死んでも、絶対に!」
 涙と血と埃で汚れきった二人の顔が近づき、何度もくちづけが
繰り返される。ユーシスのからだは快感にのたうち、秘所からの
愛液は服から滲んで床を濡らした。シンシアは技巧ではなく、
思いの全てをユーシスのからだにぶつけ続けた。ユーシスは
それを淫靡な悦楽として受け止め、全てを忘れた。
 モシャスで生み出された陰茎が秘所にあてがわれた時さえ、
ユーシスは抵抗することなど思いもよらなかった。
924休憩中:02/05/24 13:34 ID:???
「いくわよユーシス、わたしが、あなたの中に入るの!」
「来てシンシア! 早く、お願いっ」
 シンシアはユーシスの服を破り取る。下半身だけを
剥き出しにしたユーシスに、シンシアは再びのしかかる。
「ユーシスっ!」
 万感の思いを込めて、陰茎が突き込まれる。
「う、きゃああああああっっっ」
 ユーシスのからだが跳ねた。
「痛いの、痛いのユーシス? ……ベホイミ!」
 癒しの呪文はユーシスから破瓜の痛みを速やかに取り去る。
そしてそれが消え去った後に残ったのは、圧倒的な充足感と
快感だった。
「あ、あ、シンシアがシンシアがわたしの中に! わたしの
中にいるの! ん、うううーっ」
「そうよ。わたしはあなたの中にいるのよ。あったかい……
ユーシスって、こんなにあったかかったんだね……」
 シンシアは、泣いていた。涙が止まらなかった。
 蝋燭に照らされ、壁に映る影がゆらめく。この時間の
儚さが、シンシアには悲しくて仕方がなかった。
 魔物の雄叫びは近く、デスパレス軍が村の敷地内に入った
ことがわかった。
 それでも、この一瞬だけでも、シンシアは望む幸せを
手に入れたのだ。そのことをユーシスも感じ取っていた。
「ユーシス、きもちいいよ。わたし、幸せだよ……。
 さあ、わたしとイって! 今だけは! 二人で一緒に!」
「シンシア、わたし、わたし、忘れないから、忘れない!
あ、あっ、いいっ、いいいいいいいいっ…………」
925休憩中:02/05/24 13:35 ID:???
 村は最後の時を迎えた。
 防衛線は全て破られ、主だった戦士も死んだ。
 建物はことごとく燃え上がり、濃密な瘴気は花畑を
毒の沼地に変えつつあった。
「勇者はいたかぁ」
「勇者はどこだぁ」
 魔物の叫びがこだまする。
 だが、突然。
「……ぎゃああああっ!」
 悲鳴をあげて、一匹のアームライオンが火だるまになる。
デスパレス軍の注目がそこに集まった。
 燃え上がる村を背景に、そこには一人の少女が立っていた。
羽根帽子をかぶり、右手に剣を下げている。左手には、まだ
魔法の炎がくすぶっていた。
「……ほう」
 デスパレス軍司令官の目が細くなる。
「やっと出てきたか、勇者よ」
 少女の周りを、魔物が取り囲む。百匹、二百匹。
 しかし少女は臆する素振りも見せず、剣を天に掲げた。
そして、叫ぶ。
「勇者ユーシス、見参! 卑劣な魔物ども、このわたしに
挑む勇気があればかかって来い!」
 滅びゆく村の中で、その少女の足元だけには、変わらず
可憐な花が咲き誇っていた。
926休憩中@Lv.6:02/05/24 13:37 ID:???
512KB警告出てるな
ここまでにしておきます
お付き合いありがとうございました
女勇者キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

休憩中氏、すげえ! 毎回、設定が巧みでうならされます。
神!!
つか、そろそろ出てないキャラの話キボンヌ
DQ3で出てないキャラ結構居るしな
次スレどうするよ?
5のヘンリー×マリアっつうのはダメか?どなたか。
今後は新スレ?それとも↓に合流?

ドラゴンクエスト官能小説Part4
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1012554597/l50
>>911-917
ぐぐグレーテさまハァハァ!!
漏れは全DQ中グレーテ姫が最萌えですがなにか?

つーわけで漏れも神認定>休憩中殿
>>911-917
7未プレイとは思えないディティールの細かさが(・∀・)イイ!
というわけで俺も神認定>休憩中氏 アルス×マリベルきぼんぬ
935休憩中:02/05/25 09:03 ID:???
(・∀・)イイ!でも(・A・)イクナイ!でもキター━(゚∀゚)━!でも逝ってヨシでも
反応があると徒労感がなくていいな
エロはどうしてもお客の反応が薄いんで、孤独な戦いが多くなっていつしか
消えることが多いんだが

>927
神認定サンキュ
フタナリものは好き嫌いが別れるんで喜んでもらえてうれしい
久しぶりにエクスクラメーションをたっぷり使って俺も楽しかった
女勇者スレッドで宣伝してくれたのはお前ですか?

>928
お前はDQ3で好みのカップリングがあるだけ違うんかと小一時間問い詰めたい
昨日リクしてくれればカンダタと子分でド迫力4Pファックでもノルド攻めポルドガ王
誘い受けでも何でもやったのにナーウソダケドナー

>931
偏見だけどそっちはお客のコト考えないオナニーが横行しすぎてる気がする

>932
神認定サンキュ。ダンナも通だね
書いてる途中グレーテ姫ご乱行で100レスぐらい埋めたくなったが何とかセーブ(w

>934
神認定サンキュ ここまで認定されるとチェーンソーで殺られそうだ
7はやったよ
7好きには申し訳ないが、ちょっと記憶が曖昧だったってこった
ちなみにやってないのは6。これは逆立ちしても書けん。5もキツイ
あとそういう王道な組合せは俺は却下なんでゴメンナサイ
950逝く前にdat化しそう・・・
93711:02/05/25 16:06 ID:h8L8yJ1Q
@
新スレ建てました
以降はこちらでおながいします
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1022352764/l50