2
パフェを月頬張りながら日
今日は学校が終わってから、
ヒカリとファーストと一緒にパフェを食べに行った。
SHR終了後、ヒカリが「碇君。今日は放課後アスカ借りるわねぇ」なんて言って。
そのような言い方は止めて欲しい。
アタシはシンジのモノではないというのに。
ぶつくさ文句を言っていたらファーストが
「女の子の友情…とてもとても大事なもの…たまにはアナタも来るの…」
物静かな口調が逆に怖かった。
いや、確かに言っている事は非常に納得なのだが、
これだとアタシがいつも誘いを断っているように思われてしまう。
理不尽だ。
いつものカフェでアタシ達3人はそれぞれ違うものを頼む。
アタシはスペシャルイチゴパフェ。
ヒカリは抹茶白玉パフェ。
ファーストはDXチョコレートパフェ(ジョッキサイズ)
アタシとヒカリの頼んだものとは倍以上の大きさのDXチョコレートパフェ。
なのにファーストはまったく太らない。
そんなに食べたら夕食が食べられないのではないか?と聞いてみた。
「これが今日の夕食…」
…なにも返せなかった。
メニューが来る間、他愛ない世間話に興じ、ふと思い出す。
そういえばココに来るのは2ヶ月振りだ。
2人は毎週来ているらしい。
仲間ハズレだ!と主張したが
「「いつも碇君と2人でさっさと帰るのが悪い!」」
一緒に住んでいるのだから仕方ないではないか。
そんな主張は当たり前のように2人に理解される事はなかった。
パフェを食べながら2人にシンジとの事を色々詮索された。
手は繋いだのか?
デートはしたのか?
家では何しているのか?
キスしたことは?
抱きしめたことは?等々…
数々の質問に、
口に含んだ生クリームとイチゴを噴き出さなかったアタシを褒めてあげたい。
のらりくらりと誤魔化す(?)が、2人がシンジの事ばかり話すので
段々シンジに会いたくなってきてしまった。
まったく、この2人は何がしたいんだ。
アタシとシンジを引き離したくせに、
今度はシンジに会わせたい心をアタシに植えつける。
アタシの心を弄繰り回さないでもらいたい。
結局アタシからまともな返事が返ってこない事が解ると、
その後は女の子同士の楽しい雑談。
どのように誤魔化したかは覚えていない。
ひたすら顔が熱かった。
ふと気づくともう夕方の6時になっていた。
楽しい時間は過ぎるのが早い。
支払いを割り勘で済ませ店を出る。
離れていく2人に手を振って家に帰る。
後ろからファーストの小さくも響く声が耳に入った。
「帰ったら『ただいまのキス』するの?」
道の真ん中で盛大にこけた。
>>1
乙です。
昨日投下しようと思ったらそのまま寝てしまった。
そんなわけで上の日記は昨日の分です。
今日の分は深夜投下出来たらいいなぁ(←予定)
乙です。
レイが普通の女の子っぽくてほのぼのしてイイ!
投下待ってますよ
早速GJ!
10 :
LAS序章:2005/04/23(土) 22:54:43 ID:???
微かな月違和感日
今日もミサトはおそらく、加持さんとデートなのだろう。
遅くなると電話の来るタイミングで、それが計れるようになってしまった。
元々はこういう時のあてつけでシンジと恋人っぽく手を握ってみたり、キスなんかしたり
してたのだが、段々その頻度が増えてきている。
いつも好きでもない男とキスなんかしたんだってうがいが欠かせなかったのに、
ここ数日、そのうがいをするのが煩わしくなってきている。なんでかは分からない。
・・・あれ? 「ここ数日」? ・・・なんで毎日になってるの?
分からない、よく分からない、そもそも日記になんでこんなこと書いてんのかも分からない。
あんなやつどうでもいいのに。
やられたら月やり返す日
夕方ベランダから優しい音色が聞こえた。
窓を開け顔をひょいっと出すとシンジが1人でチェロを弾いていた。
窓から顔だけを出してシンジが生み出す音色に身を任せた。
演奏が終わるとパチパチと拍手しシンジの演奏を褒め称える。
どこかで見た光景だ。
すっとシンジの顔が振り返る。
「あっ、アスカ聞いてたの?」
それは聞こえるだろう。このマンションは完全防音設備ではないのだから。
少し待っていろ、とシンジに伝えアタシは押入れの中から
あるものを取り出す。
それを持ったまま自室からベランダに移動しシンジの隣に座る。
「あれっ?アスカ、ヴァイオリンなんて持っていたの?」
なんだその言い方は?アタシがヴァイオリンを持っていてはいけないのか?
一睨みしてその言葉を発すると慌てたようにシンジは
「ゴ、ゴメン。そんな風に思ったわけじゃないんだ。ただ、初めて見たから…」
それはそうだろう。来日して以来、初めてケースから出したのだから。
絃を調整していたらシンジから誘いの言葉が来た。
「あ、あのさ、アスカがよかったらその、合わせない?」
なんだか楽しい。一緒に何かをするのは久しぶりだ。
嬉しそうに返事をするとシンジは調子に乗るので
仕方なくといった感じでOKの返事をする。
「アスカってさ、パッフェルベルのカノン弾ける?」
アタシもカノンは好きな曲だ。余談だがG線上のアリアも結構好き。
何故カノンなのか?とシンジに聞いてみた。
「前の学校で吹奏楽部入ってたんだけどさ、
第三に転校する前に、最後に部員の子と四重奏したのがこの曲なんだ。
アスカのヴァイオリン見てたらなんだか懐かしくなっちゃって。駄目かな?」
駄目かな?と聞かれて駄目だ、なんて言えるわけないではないか。
それでいい、と返事をして2人でカノンを弾き始めた。
オルガンが無いのが残念だが。
演奏中、
穏やかな夕日に包まれながらアタシは、
シンジと一つになったような、
繋がっているような、
お互いの事が手に取るように解るような、
音色で会話をしているかのような、
そんな気分になった。
演奏も終盤に差し掛かった時、
「うーーるっっさぁぁぁい!!」
自称保護者の怒声がマンション中に響き渡った。
うるさいのはアンタの声だ。
どうやらミサトは激務に追われ2日間ほど寝ていなかったらしく、
昼過ぎに夢の世界へと旅立っていたようだ。
5時間程度で現実に強制送還されたらしく、アタシ達は正座で説教された。
しかも1時間も。非常に腹立たしい。
居るなら居ると言ってから寝てほしいものだ。
説教の間、アタシとシンジはずっとムスーッとした表情で
自称保護者の理不尽な説教を右の耳から左の耳へと華麗にスルーしていた。
その後、喋り疲れたミサトは、アタシ達に釘を刺し、
再び夢の世界へと旅立っていった。
静かになったリビングでシンジがポツリと
「ミサトさんが居ない時、またやろっか?」
当然だ。あんな不完全燃焼で終わったままには出来ない。
しかしミサトに対する憤りは抑えていられない。
どうしたものかと考えているとシンジから
「暫く禁酒にしようか?家計も助かるし」
さっそくアタシ達はある人物に電話をかけた。
ミサトの元に無事ビールが返還されるかどうかは加持さん次第だ。
オッテュ
ミサトが悪役すぎて悲しい
あぁー、イイ!!
乙まんこ
いいねぇ、両氏ともGJ!!
LAS序章は今後の展開が楽しみですなぁ
恋せよ氏もいつもながら良い仕事してますなぁ、アイデアの豊富さに脱帽です
おってゅ
19 :
ホリデイ:2005/04/24(日) 20:05:38 ID:???
果実が月熟す日
学校から帰ってみると段ボール箱がどーんと置かれていた。
シンジに聞くと加持さんのお土産だそうで喜んで開けてみる。
アンタにはあげないわよ、コレはアタシだけのもの。…中身はリンゴがぎっしり…ちょっとガッカリ。
…アンタにもあげるわよ、コレはアタシとアンタのもの、一人じゃ食べ切れないわ。
手紙も同封されていたので、読んでみると、
『出来心でリンゴも栽培できないか考えたものの挫折したので、出来合いのものを送る。
気候もあって満足な出来ではないが、もの珍しいので喜んでくれれば幸いだ。
後は君達の好きなようにしたまえ。
追伸、酸味が強いかもしれないので、加工した方が食べ易いかもしれん。じゃ、またな。』
読み上げてシンジを見ると早速かじりついていた。が、やはり甘くは無さそうだ。
これはアップルパイやアップルティーにした方がいいね、んじゃアンタ作ってよとけしかける、
じゃあ手伝ってよお…と云われたが丁重にお断りしておいた。
不得手なアタシが手伝っても足手まといになるだけでしょ?
いつもそおなんだから…はあ、ってグズグズ云わないのオトコのコは。
ちょっと優雅なティータイム、最高だったわ。
切った皮をこしてアップルティーにするなんて手慣れたもんねシンジ。
こないだ料理本に書いてあったからさ…その内アタシの食べたいレシピも紛れさせとこう、建設的計画也。
堪能した後、ふと気になってたずねてみた。元はそんなに酸っぱかった?
するとアイツはおいしいものの後だから薦めないよと、
ふん、アタシの好奇心を邪魔しないで、それにね、リンゴを先に食べるのはイヴと決まってんのよ、
アダムが先に食べるなんて聞いた事ないわよ。
…やっぱり先に食べてもらってよかったわ。好奇心も時には仇ね。
20 :
ホリデイ:2005/04/24(日) 20:06:30 ID:???
もう一つの段ボール箱にもリンゴは入っていた。
先述の通りアタシが先に頂いたけど、こっちはほんのり甘くてイイ感じ。
アイツにも食べさせると、もう少し熟れたら最高の具合になるね、と満足気味。
二つの歯形がついたリンゴを見て、アイツはたずねる、よく知ってるねアダムとイヴの話、
とーぜんよ、アタシはこれでも大卒よ、でもなんで?
確か食したのは知恵の実、でもそれがリンゴとは知らなかったよ、
そうよ、蛇にそそのかされて、ヒトはオトコとオンナになったのよ、こんな風に果実を食してね。
伸ばした手が同時に触れあった、ニヤニヤしちゃったアタシは誤魔化すようにかじりつく。
差し出した果実をアイツも照れくさそうにかじった、何見つめてんのよバカ。
減っていく実と言葉、それとは真逆になにか気持ちは満たされていく、
何期待してんだろアタシ…ふと見るアイツの口にリンゴの残りかすが…ふふふ。
ドギマギしたのかアイツが口を開いた、ところで僕とアスカがアダムとイヴなら蛇は…誰?
瞬時に現実へと引き戻されアタシは答えた、そおねえ、ファースト、かな?
綾波はそんな感じしないよ…と少し真顔で答えたアイツにカチンときてアタシはスイッチが入った。
勢いよくテーブルにせり出しアイツの口元に残った果実を舐めとる、ふふん、どんなもんよ。
ちょっと唇が重なったのは予想外ね、無論それが目的じゃないわよ。
と同時に空気音が響き、ドアが開かれた…。
「たっだいまあー、お・二人・さん・お邪魔だったかしらん?」
蛇はココに居たのね…。
「な〜に蛇とはゴアイサツね、アタシの干支は違うわよ!」
そーいう意味じゃないわよ。
「へー加持君のお土産、リンゴなんて珍しいわねーこの御時世。」
でも結構酸っぱいわよそれって、かじりついて気づく前に人の話聞きなさいよ。
「これだけあるとちょっちオオゴトねえ…リンゴ酒でも作っておすそわけしよっか?」
やめて、ネルフ殲滅作戦を立案しないで!魔女の毒リンゴなんていらないわよ!
「…云われなくてもシンちゃんにまかせるわよ、アスカ。」
21 :
ホリデイ:2005/04/24(日) 20:07:36 ID:???
「全く、ほっておくとこれなんだから。」
ア、アタシはシンジの口にリンゴ付いてたから、とととっただけよ!
「はいはい、も少しマトモな言い訳用意しとかないといざって時困るわよん。」
いざってどんな時よ!ミサトのバカ!セクハラ女王!
…あーあ何やってんのかしらアタシ達。
部屋でこの日記を記しながらふと考えてみた。
アダムとイヴが食した果実は酸っぱかったのか、それとも甘かったのだろうか。
それは永遠の謎なんだろうけど、気になる。
それに、熟してないリンゴはまるでアタシとシンジの様なのかな、
いつこの果実は熟してくれるのだろうか、
そんなに遠くない未来か、あるいは随分と先の事なのだろうか。
考えれば考えるほどまとまらないけど、
いつの日か互いの中に程よい甘さを感じて、それを享受しあえたらいいと思う。
でもまだアタシは互いが熟れてない青い果実でもイイと思ってる。
酸っぱさの中に隠れているちょっとした甘さを感じ取れれば、それだけで十分だから。
といってもシンジの中に隠れている甘さを見つけるのはとても難しい、
でもアタシは負けない、いつだってほんの少しでも見つけてやる。
いつしか本当に果実が熟すその日まで。
22 :
ホリデイ:2005/04/24(日) 20:08:22 ID:???
>>1 乙です!
新装開店を祝して、やや甘めな作品を投下しました。
では新スレも賑わいます事を願いまして。
良い仕事です。
ケチつけでもなんでもなく純粋に農学的興味なんですが、
エヴァ世界の日本でリンゴは育つのだろうか、と。
G甘J!
GJ
しかしアダムとイヴぐらい誰でも知ってるとおもったです
ラストの考え方が日記っぽくて良いですた
アスカがシンジを好きな理由が知りたい。
たいした男じゃないじゃん。
>>26 あんたにとってたいした男でなくても、アスカにとってはたいした男だったんだろ? きっと
男と女はロジックじゃない
by 赤木リツコ
29 :
10:2005/04/24(日) 23:26:28 ID:???
一人の月屋上日
今日の放課後、職員室にプリントを取りにいき教室に戻ってくると、
廊下でまだ残っている男子達の話が聞こえてきた。本来立ち聞きなど趣味ではないが、
3バカとその他数名の声、そして話題が好きな女子についてだったためつい聞き入ってしまった。
驚いた。あのバカが好きな女子の名前にアタシの名前を出したから。
鈴原がさっさと告白してしまえと言う。毎日会ってるのだから当然だろう。
でもあのバカは答えを濁した。自分では加持さんにかなわないからだと言った。
すると相田がいずれミサトと一緒になるから気にするな、などと言ってシンジをいさめる。
つい突っ込みを入れようと教室へ入りかかったが、次のアイツの言葉がアタシの足を止めた。
今のままでもいいんだ、ですって。
エヴァのパイロットとしての役目が終われば、きっとアタシはドイツに帰ってしまうから、
今以上に好きになっちゃうと、きっと辛くなるから・・・・だって。
教室には入れなかった。屋上で、何故かこみ上げてくる熱いものが全部乾くまで待った。
どうしてこんな気持ちになったのか分からない。何が悲しかったのか、分からない。
明日の朝、アイツの顔をまともに見れる自信がない。どうしてしまったんだろう?
パイロット同士でなければ、そもそもアイツと知り合ってすらいなかった。
なのに、パイロットではないアタシを見てるアイツの心が、嬉しかったのかな。
分からない。知ってしまうのが怖い気もする。分からない。胸が痛いのに暖かいこの気持ちが。
誰か、教えて欲しい・・・・よし、明日ヒカリに相談ね・・・!
乙です
>>ホリデイ氏
イイ!!甘酸っぱさがすっごくイイ!!
>>10 おおっ!連載もの?期待します。
昨日の日記が前編で今日の日記が後編として読んでいただければ。
そんなわけで投下↓
お昼寝の月後に…日
相変わらず退屈な午後だ。
今日も太陽はギラギラと照りつけ、
セミの声は窓を閉めても部屋の中に漏れてくる。
ベランダには沢山の洗濯物が気持ち良さそうに風になびいて。
エアコンは26度に設定したままフル稼働中。
喉が渇いたのでキッチンに向かうとシンジがリビングのソファーで昼寝していた。
別に退屈だからといって寝ているシンジを起こす気は毛頭無かった。
アタシだってそこまで自己中心的ではないのだ。
日記帳をソファーの前にあるテーブルに持ってきてシンジの隣で今書いている。
横を向くとシンジの幸せそうな顔。
近くで観察することなんて今まで無かった。
女の子みたいな細い輪郭、
ちょっと長いまつげ、
くすぐりたくなる様な頬、
産毛しか生えていない顎、
柔らかそうな唇、
シンジのいい匂い、
暖かい寝息が感じられる。
そんな風にシンジを観察していたら、なんだか急に睡魔が襲ってきた。
ちょっとだけ仮眠を取ろうと思う。
日記帳をソファーとアタシの背中の間に片付けて。
【♪葛城ミサトの年齢なんて飾りよ!日記♪】
危ない、危ない。加持君が一本もビール飲んでなかったのはホント感謝だわ。
さっそく取り返してきたし。
アスカもシンちゃんも私が家に着いたら覚悟してなさいよぉ。
今日という今日は『誰のおかげで生活できているのか』はっきりさせなきゃね!
と、まあ家に着いたのはいいんだけど
あらあら2人ともソファーに座ったまま、気持ち良さそうに寄り添って寝ちゃってぇ。
寝てるときはこんなに2人とも静かで愛らしいのに。
まっ、起きてる時も十分可愛いのだけれどね。
私にとってこの2人は大切な家族なのだから。
アスカなんてシンちゃんの腕に絡まって、腕枕してもらっちゃって幸せそうねぇ。
シンちゃんも気持ち良さそうにくっついちゃって。
顔なんてキスできそうな位近いわよ。
なんかもう2人とも安心しきっちゃってる寝顔ねぇ。
あーあ、若いっていいなぁと思う30代。
はぁ、いつ加持君結婚してくれるのかしら…
デジカメで2人の幸せな昼寝を映像に収める。
これをネタに食事の時にからかってやろうかと思ったけど、
こんないい顔してる2人を酒の肴にするのもちょっち可哀相ね。
まあ昨日の件は私も悪かったから水に流して差し上げますかっと。
この写真はいつか2人が本当の恋人同士になったときにプレゼントしてやろう。
この子達の姉として…
だから今はゆっくりと、おやすみなさい。シンジ君、アスカ。
「あんたバカァ!!!」
トリップつけてみました。
オッテュ
乙!
数日見なかっただけでこの投下数。
◆DFMVpQ7zaA 様、どうしてそんなに良い物を連続投下し続けられるのでしょうか。
非常に読みやすくまとまっていて面白い。落ちもしっかりしている。かつ萌え。
ひょっとしたら有名どころのLAS作家様なのかな。
>>29 O2カレー。これは切なげ。すばらしい。
文章も綺麗。スーっと頭に流れるように入ってくる。澄んだ水みたい。
>>33 神クラス。
>>37の通り。
>>ホリデイ氏
ごめん、いつも読んでみようとトライするんだけど、
毎回、数行読んだところで耐え切れなくて読み飛ばしてしまう。
なぜだろう。
的確なアドバイスを出せなくてすまん。
乙華麗!!
>>38 >毎回、数行読んだところで耐え切れなくて読み飛ばしてしまう。
38氏もホリディ氏も気を悪くしないで欲しいんだけど、最近の傾向としては
文字の密度が濃いと読む気力がしぼむ人が多いみたい
たぶんそのせいじゃないかなあ
自分も、話の本筋に関わらないような戦闘シーンが文字びっちりだったら読み飛ばしてるしw
戦闘シーン一つでたいがいわかるよな
43 :
ホリデイ:2005/04/25(月) 20:16:39 ID:???
>>38 >>42 レス、サンクスです。
確かに、びっちり書いちゃうので、そこは反省すべき点ですね。
ただ、自分のスタイルなのでそう簡単に治せるかというと、難しいです。
癖として染み付いちゃってる部分でも、ありますので。
とはいうものの、精進、精進です、少しでもお気に召すよう頑張ります。
今日投下しようか迷ってる一編も、長め&密度濃い、なのでこれからリライト
して考え直します。
44 :
10:2005/04/25(月) 21:10:26 ID:???
夢の中月未来図日
夢を見た。おそらく未来の自分の夢だったと思う。
記憶の中にあるものしか出て来ないから、場所は今、住んでいるマンションだが
アタシの目線が妙に高かったことから、数年後の想像図という気がした。
イマイチ納得がいかないのは、アタシに赤ちゃんがいたこと。ずっと、子供なんかいらないと
思ってるのに、不自然な夢だと思った。
その子の父親・・・つまりはアタシの相手である男は、アタシより少し背が高くて、でもそんなに
ガッチリとはしてない、どちらかと言えば華奢な体つきで、顔はよく覚えていない。
夢の中で、その「夫」と何かを話した気がする。これもよく思い出せないが、相手の声が優しかった
こと、自分が幸せな気分になっている心地よさだけが、なんとなく残っている。
で、その夢は夫が手をアタシに伸ばし、アタシがその手を握ろうとしたところで終わった。
無愛想な時計の目覚まし音で、その不思議な世界に幕が下りてしまった。
寝覚めの不機嫌が、今日はいつもより長かったと思う。朝、少しシンジに当たり散らしてしまったことを
今、反省している。 それは、昨日偶然聞いてしまったアイツの気持ちがアタシを責めてるのだろう。
今日の夢は、なんだか忘れてはいけない気がして、日記に書くことにした。
出来れば今夜、続きが見たいなんて思ってしまう夢は、初めてだったから。
もし続きが見られたなら、次は夫の顔をしっかり見てみたいと思う。多分・・・・加持さん?
だったと思うんだけど、何故か覚えているイメージと加持さんが重ならない。だから気になるの。
それから・・・・今度は手をしっかり握りたいと思う。なんか男らしくない、きれいな手だったのよね。
結婚なんてする気はないんだけど、夢の中ならいいかな〜なんて。
何このアスカ×カジ(棒読み)
>>45 アスカ×加持じゃないような気がするが
釣りか?
>43
俺は、従来のびっちりスタイル好きだよ
けど読む気なくなるって人もわかる
なげーレスとか読む気なくなるってのは、他スレであるし
まぁ濃厚なのやあっさり味など、いろいろ試してみてはどうでしょうか?
>>41 文字の密度が高いとかそういう問題じゃないと思う。
ていうか、まともな小説よんでないから文字密度とか言われるのか?
最近の長文&濃厚も読み応えがあってそれはそれでよろしいですが
自分的には初期の頃の作品のほうが「日記」って感じがして好きかも。
あくまで私個人の意見ですが。ホリデイ氏、毎回楽しみにしてます。
55 :
ホリデイ:2005/04/26(火) 00:50:40 ID:???
中々手厳しい意見が噴出しておりますね、
先述の一編投下しますが、暖かい目で見守って下さい。
ああ、精進の道は厳しいですね…。
56 :
ホリデイ:2005/04/26(火) 00:51:39 ID:???
パト月ラッシュ日
学校帰り、時々アタシとシンジは静かな森に行く。
何もしないで二人寝そべるのがアタシは好きだからだ。
アイツはもう夢の中、優しい寝顔を見るのも悪くはないわ。
「ひ、ひあっ?!」か細い悲鳴が不意に起こった。
気づけば白い子犬がアイツの額をペロペロと舐めていたのだ。
しばらくは子犬とじゃれあってたアタシ達、周りはいつしか夕暮れ時、
そろそろ帰ろうかとその場を立ち、アイツは子犬に別れを告げた。
道路まで出ると、背後に何かを感じた。
振り返るとさっきの子犬がついてきたのだ。
だめよついてきちゃと、優しく諭す…なんで威嚇されるのアタシ?
アイツがもうお帰りと諭したら、嬉しそうにまとわりついてきた…なんかクヤシイ。
名残惜しそうにじゃれあうアイツを見てアタシは意地悪くけしかける、
思いきって連れて帰っちゃおうか?と。
ダメだよ…ミサトさんに怒られるよ、それにペンペンがいるんだし。
この際一匹や二匹どーってことないわよ、それにこのコはアンタと離れたくなさそーよ。
そ…そうかなあ…ってグズるアイツから子犬を奪い取り、アタシは先に歩き出した。
けどなんでアタシが抱くと暴れるのよこのコは、もう。
帰宅後、早速ペンペンと面会させる。
挨拶代わりに吠えられたら、冷蔵庫に籠っちゃったわ…。
小皿のミルクを美味しそうに舐め続ける子犬を囲み、アタシ達は微笑ましく見つめてた。
名前何にしよっかとアイツが聞いてきたので、アタシは意地悪く「レイ」と答えてやった。
なんで綾波の名前を…だってアンタにしかなつかないし丁度イイじゃない。
57 :
ホリデイ:2005/04/26(火) 00:52:52 ID:???
しかもメスだし、「関係ないよ。」
肌も白いし、「毛だよ…。」
目も赤いし、「茶色だよ。」
肉嫌いそうだし、「今食べてるよ。」
…アイツの頭をグリグリしながら、じゃあアンタはなんて付けたいのよ!と聞き返す、
空気音と共にドアが開いたのはその時だった。
「たっだいまあー、ドタバタしてたようだけど何?」
あああの、何でもないわよ。
「…生肉のミルク漬け?シンちゃんこれ今日の夕食?」
そそそうですよミサトさん、し仕込みのさ最中で…。
「レイ、とか聞こえたけど、あの子来てるの?」
そそそうよ、こ今夜は夕食食べに来るって、
「ふーん、でもあの子、肉嫌いよね?」
こここれはアタシの分よ!ったくファーストったら注文多くてさー、
「…私、そんな事云ってない…。」
現れた本物の「レイ」にアタシとシンジは顔を見合わせる。
「二人とも、嘘はもう少し上手くつきなさい。」
ミサトの横で「レイ」はファーストに抱きかかえられてた、あちゃあ…バレバレなのね。
結局ミサトの車で、元の森に放す事に。
シンジの膝の上で「レイ」は寂しそうにクンクン鳴いていた。
シンジも「レイ」をどこか寂しそうに見つめていた。
あまりにも、なので助手席にいるファーストの膝に「レイ」を置くことに。
サビシイ…?いえ、サビシイのは私…。
そう云いながらどんな顔をしたのだろう、「レイ」はそれから鳴かなくなったわ。
58 :
ホリデイ:2005/04/26(火) 00:53:34 ID:???
放たれた子犬はアタシ達4人をしばらく見つめていた。
もお、さっさと行かないと別れがツラくなるでしょ!
アイツも泣きそうな顔で、今行かなきゃダメなんだよ!もうそんなのはイヤなんだ!
とけしかけるも「レイ」は動じない。
するとファーストが近づき、森に帰る?そお、よかったわね…と云うないなや、
母性を称えた微笑を「レイ」に向けた…そそくさと歩き出す「レイ」、
どこからともなく子犬がもう一匹現れて、二匹はしばらくじゃれあうと森の奥に消えていった。
少しの悲しみと安堵が4人の心を吹き抜けていく、
ふと思い出してアタシはシンジにたずねた、名前なんてつけたかったの?
…内緒。それにもうあのコ達は僕らの手から離れたんだ、
互いに通じ合う名があるはずだから、それでいいんだ…。
切ないコト云わないでよ、バカシンジのくせに…。
寂しそうな顔を浮かべアイツはソファに寝ている、なんとなく気に掛かる、
まだ忘れられないのだろうか?いい加減あきらめなさいよと云ったら、
そんなんじゃないよ…ただ…ってそれが未練たらしいのよ。
モヤモヤしているアイツに苛立ち、かつ悪戯心が沸き上がった。
そっと近づき、アイツの額をペロッと舐めてやった、「レイ」と同じように。
ななななにすんだよお!って真っ赤っか。あら、「レイ」はいいけどアタシはヤなの?
そそそんなんじゃないけど、いきなりなにうわ、ウルサイ、もっと舐メテヤル、暴れんなバカシンジ。
ひとしきり暴れたら、目の前にミサトが立ってたわ…。
「まったく…ウチには手のかかる子犬が二人もいるんだからね、もう黙って拾ってきちゃダメよ。」
アタシはミサトに拾われたつもりはナイ。
捨てられるのは慣れてます…って何セツナイ事云ってんのよシンジ!
ニヤニヤ眺めてるミサトを尻目に、再びアタシとシンジはソファの上でじゃれあいだした、
そう、森に消えたつがいの子犬達みたいにね、うりゃうりゃ、へへんだ。
>>38 俺はホリデイ氏の日記は一人称の思考を垂れ流し過ぎてて
日記っぽくないと思っているが、恐らくその辺では?
「〜だわ」「〜よね」系の表現が多いのも、わざとらしく感じる。
まあ、それも一つスタイルだと思うので、書きたいようにやっちゃって下さい。
>>59 同意。
文章としてまとめずに、
ただ、だらだら事象と感情を書き連ねてるって感じだよな。
第三者が読むにはまとまってなくて読み物として気持ち悪い文章に。
文章表現も非常に幼稚でインテリなアスカっぽく無いし。
区切りの無い(しかも長さのわりに中身も薄い)
ダラダラした長ゼリフがひたすら続くから、テンポも悪い。
雰囲気も出ない。
>ホリデイ氏の日記は一人称の思考を垂れ流し過ぎてて
日記っぽくないと思っているが、恐らくその辺では?
「〜だわ」「〜よね」系の表現が多いのも、わざとらしく感じる。
日記だから一人称なのは普通だし、それが日記なのでは?
「〜だわ」「〜よね」系の表現も、別にわざとらしくは思わないかな。
でも少しだけ時々入ってる方が、文章のイメージとして効果的かも。
女の子らしい思考を強調したいときだけ使ってみるとかすればいいんじゃない?
ただ、日記は過去回想の意味合いがあるから、自分の行動を客観的に見る余地がないと
頭が悪そうに思えるのは同意。
実況風な部分が入るのが読んでいて楽しいところもあるけど、
それと合わせて 「日記を書く段階になってからの、その行動を振り返る場面」 を入れてみたら?
そうすれば、>だらだら事象と感情を書き連ねてる って状態から緩急がつくはず。
最初の頃のホリデイ氏の作品には、上手く入ってたのもあるよ。
冷静になるところと、そうじゃないところを混ぜればテンポもよくなるって。
ネタの選び方やアスカの行動がかわいくて、ホリデイ氏の日記は楽しいよ。
だんだん書くのも上手くなってると思う。
>>59 -60 の指摘は言い方は厳しいけど、黙ってスルーされるんじゃなく、
こうして書いてもらえれば、これから先の投下を直していくこともできるんだし。
受け入れるか入れないかは作者の自由だけどね。
ホリデイ氏、がんばって。
いろんな作者さんの作品が並ぶこのスレを応援しています。 長レス、スマソ
62 :
ホリデイ:2005/04/26(火) 10:35:14 ID:???
>>59-61 レス、サンクスです。
ズブっと突き刺すような意見、有り難く思っております。
これを元に、皆様がお気に召す作品を生み出せたらと、精進する所存です。
改めて、忌憚のない御意見に深く感謝致します。
63 :
10:2005/04/26(火) 15:17:32 ID:???
>ホリデイ氏
前スレから楽しませて頂いてます。書き手のスタイルも読み手の受け方も十人十色ですから、
これからもアスカ視点の活き活きとした作品を期待しています。
>恋せよ氏
優しいミサトさん日記がツボでした。美しい表現を参考にさせてもらっています。
ご両名に触発されて書き始めてみましたが、ご感想を下さった方々、ありがとうございます。
まだ素人で粗も目立つと思いますが、広い心で許していただければ幸いです・・・・。
>>今までレスをいただいた方
本当に感謝です。まだまだ(?)続くと思うので最後までお付き合いしていただければ…
>>ホリデイ氏
超個人的意見ですが自分は好きです。
シンジとアスカがじゃれあっている所とかホント好き。
>>10氏
しっとりとした描写がいいなぁ。
和むというか、落ち着いた感じがイイ。
今日から土曜日まで続き物です。
では投下
↓
喧嘩した月火曜日
シンジと喧嘩した。
本当なら今頃、リビングでソファーに座って
2人一緒にテレビを見ていたはずだ。
シンジの淹れた紅茶を飲みながら。
何でこんなことになってしまったのだろう?
今日はアタシの幸せなひと時が一つ失われてしまった。
いつも食後はシンジと2人でテレビを見て、
なんの得にもならない雑談をして、
アタシ達のくだらない言い争いをテーブルに座っているミサトが茶化して、
そんな何でもない時間がアタシの望んでいたものだったのに…
今日は3人とも別々の部屋。
原因は解っている。
アタシだ。
アタシがいつもの理不尽な事を言い出したから…
でも、だからって、シンジに非が無いわけではない。
アイツがギリギリになってあのような事を言うから。
『土曜日まで松代に出張』とはどういうことだっ!!??
家事も炊事も洗濯も、アタシとミサトだけでどうしろと言うのか?
何故NERVはアタシ達の家庭環境を考慮しない!?
納得いかないアタシは精一杯の怒声で2人に抗議した。
返ってきた答えは
「「決まっちゃったからしょうがないよ(わ)」」
社会の歯車共め!!
何故だかわからないが涙が出てくる。
止まらない。止められない。
この怒りと悲しみを日記に力の限り書き連ねていたら
扉をノックする音が聞こえた。
トン、トンと申し訳なさそうに。
どうせシンジだ。
謝罪の言葉など欲しくはない。
アタシを置いていくくせに…
どうして「アスカと一緒になら…」って言わなかったんだ!
バカ!キライ!ダイッキライ!
返事なんかするつもりも無い。
シンジはどうせ扉の向こうで「ゴメン」と言うだけだ。
そんな形だけの謝罪はいらない。
でも、シンジの言葉は違った…
「アスカ、ホットミルク飲む?それとちょっといいかな?」
扉を10センチほど開けてホットミルクを奪い取り
閉めた扉に背中を預ける。
寄りかかったからトン、と扉は音を立て、
すぐ後にまたトンと扉の反対側から音が立った。
多分、今アタシとシンジは同じ格好でいると思う。
確認なんて出来るはずない。
でも、扉越しに感じるシンジの背中の体温がとても暖かく
アタシを外側から包み込んで、
体の中はホットミルクのまろやかな甘さと適度な熱が
アタシを内側から包み込んでくれたおかげで、
少しだけ平静を取り戻すことが出来た。
何も話さなかった。何も話せなかった。
今何か行動を起こしてしまったらこの温もりが消えてしまいそうだから。
2人とも黙ってズズッと音を出しホットミルクを飲む。
飲み終わったシンジが一言
「落ち着いた?明日、松代に着いたら必ず電話するから…」
無理矢理シンジに一日に10回電話を掛けさせる事を約束させた。
でも、それでも、シンジと会えないなんて……やだ…
オッテュ
>45は、おちゃめだろ
(棒読み)って書いてるし。……きゃぁスレ人しかわからないネタかな
やっぱ恋せよ女の子日記の人はうまいな。
連載、期待しております。
乙
職人のみなさんがんがってください
ふと思ったけど恋せよ女の子日記ってシンジのことが好きだけど
そのことに気づかない鈍感なアスカの日記だよな?
いつの間にか鈍感な部分が消えてるような・・・
それでもGJなことに変わりないけど
73 :
ホリデイ:2005/04/27(水) 01:10:54 ID:???
>>10氏
>>恋せよ氏
心強い御意見、多謝!です。でもそんな風に云われると恥ずかしくて、
穴があったら入れ(ryもとい、入りたくなります。
>>レスを頂いた皆様
改めて感謝いたします。
少しは反省点が生かされてましょうか、こんな小品を投下しますこと、
お許し下さい。
74 :
ホリデイ:2005/04/27(水) 01:11:32 ID:???
アイツと月アタシ日
今日も今日とて平穏な日々。
朝、アイツと一緒に登校し下らない話で盛り上がった。
もちろん、ヒカリ、ジャージ、メガネも交えて。
昼、今日はお弁当日なので、アイツの手作りを堪能した。
出来合いのプチハンバーグでも、まごころが込められてると思えば、たまらなくおいしい。
満足できないので、アイツの分も横取りした。
「そんなに欲しいなら多めに入れたのに…。」
ウルサイ、食べ物にグダグダ云うオトコなんてアタシは嫌いだ。
くやしかったら何とか云ってみなさいよ、へへん。
…明日のお弁当はナシ…冷たい仕打ちに嘘泣きで抵抗したが一蹴された、くそう。
夕刻、一緒に帰りながら、また他愛もない話ではしゃいだ。
じゃれあう様な言葉のやりとりはいつも心地良い。一日で一番好きな時間。
時には夕闇映える丘に寄り道したり、アイツと買出しを手伝ったり、急な通り雨で雨宿りしたり…
ちょっとした出来事に見舞われるのも好きな理由の一つなのかな。
でもそんな時はあっという間なのよね、いつも気づいたらコンフォート17の前。
もし願いが一つ叶うなら、この時間がずっと終わらないでって思う。
記してみると、始終アイツと一緒にいるみたいではないか。
同居してるのだからそれは仕方ないし、ふと気づけばアイツが傍にいるのだから無理もない。
75 :
ホリデイ:2005/04/27(水) 01:12:11 ID:???
でも、こんな日常がずっと続いてほしいとは思う。
アイツとアタシ、ただ二人だけでいられたらいい、そんなエンドレスな日々。
…願いはもう一つ叶えて欲しいな…。
けど二人だけだからって、バカップルな真似はアタシのプライドが許さない。
アタシの方からデレデレするなんてまっぴらだ。
ただし、シンジの方からアプローチしてきたら、それを拒む必要はない。
甘んじて受け入れるだけだ。
だから昼休みの一件について話し合ったのは、そういう事情だ。致し方ない。
ホントに明日のお弁当いらないの?とアイツから話しかけてきたので、
アンタが決めたことよ、異存はない。
たまには購買のパンも恋しいし、むしろせいせいしてるわ、と返した。
アイツ、クスってしながら、
そっか…明日は粗挽きウインナー入れようと思ったのになあ…。
…パンなんていつでも買えるから、明日はウインナーを入れなさい!命令よ。
夜、枕を抱えながらジタバタしたのは別に嬉しいからじゃない。
自分の言動に矛盾を感じて、どうしていいか分からなかったからよ。
そーいうことにしておく、ふんだ。
乙まんこ
残酷な天使のテーゼ
悲しみがやがてはじまる。
思い出はやがて裏切り…
運命はやすらぎをあたえない
乙
激しく読みやすくなった気がする
とりあえずウインナー食いたくなった
ホリデイ氏は日記形式にこだわらないほうがいいもの書けるんじゃないだろうか?氏のよさがより活かせる形式もあると思うんだが。俺はホリデイ氏は好きだし追い出そうだなんて気は決してないが。日記スレと掛け持ちで他スレにも作品を投下してみたら幅が広がると思う。
繰り返すが、追い出そうとは思ってない。ずっといてください。
要するに、ここにも他にも書いて欲しい、てことだなw
そうですか?
なんか読んでて縦読みの文章みたいな不自然さを感じるんですけど。
でもGJ!
>>79 同意。
ホリデイ氏に限らず最近投下される作品は「日記」というよりはちょっとした「一人称小説」って感じがします。
たまにアッサリとした作品も投下してほしいと贅沢なことを思ってしまう今日この頃です。
いいな
ペンペンと遊ぶ月水曜日
シンジは朝、松代に行った。
アタシが登校するよりも早く。
「いってらっしゃい」なんて言えるはずも無く
アタシは玄関の前で無言でシンジを送った。
携帯電話を入念にアピールして。
1時間目と2時間目の間の休み時間の時に
シンジから到着の電話が入った。
「今着いたよ」なんてのほほんとした声で。
まあ加持さんが同伴として付いて行っているので
松代での生活は問題はないだろう。
性活に問題があったら一生許さないが。
朴念仁のシンジの事だ
その点はおそらく大丈夫だ、と思う。
加持さんの影響を受けないよう祈るばかりだ。
久しぶりに1人きりで登下校した。
本当に久しぶりだった。シンジが隣に居ることが当たり前になっていたから
ほんの少しだけ、本当に少しだけ寂しい。
ミサトの帰りは23:00時過ぎ。
7時間程度をアタシ1人で過ごさねばならない。
と、思いきや1人、いや一匹いることに気がついた。
温泉ペンギンのペンペンが。
退屈な時間をペンペンと遊ぶ。
ボール投げ、積み木、オセロ。
人生ゲームは危なかった。
危うく鳥類に負けてしまうところだった。
というかシンジより強い。
なかなかの好敵手だ。
今度3人、いやミサトもいれて4人でやろうと思う。
アタシの作ったチャーハンを2人(?)で食べて
一緒にお風呂に入る。
出た後はお互いそろって牛乳パックをラッパ飲み。
ペンギンのくせにいいセンスをしている。
風呂上りにラッパ飲みは万国共通で種族を問わないことが今日わかった。
なのにシンジは風呂上りに牛乳をコップに入れて飲みやがる。
無論ビールを飲む奴なんて論外だ。
正しい風呂上りの作法をあの2人は知らないのだろうか?
ペンペンを抱っこしてTVを見る。
いつもは楽しいこの時間も今日は何故だかつまらなかった。
キッチンから水音が聞こえない。
洗った皿を布巾で吹く音が聞こえない。
「アスカ、アップルティー飲む?」と言うシンジの声が聞こえない。
少し涙が出そうになった。
シンジの声が聞きたい。
でもシンジはもう寝ている。
明日は早朝から実験が行われるらしくて
22:00前に来た10回目の電話は5分前に終わってしまった。
「おやすみ、アスカ」の言葉と共に。
ソファーに座って1人日記を書いていると、
ペンペンがアタシの肩をポンポンと叩いた。
「クエェェ」と発した鳴き声は
『元気出せよ。アスカ』と励ましてくれているようだった。
ペンペンの気遣いが嬉しかった。
が、まさか鳥類に励まされるなんて……ちょっとショックだ…
乙
「これは〜のせいであって、シンジの〜に感激したせいでは断じてない」
みたいな日記でも意地はりのアスカを書いてる人って誰だっけ?
ダミー氏?
オッテュ
おっつ〜(*´Д`)ンハー
時に風よ雲よ
>>82よ、心あらば教えてくれ。
投下は日記形式のが好ましかったりするの?
日常小ネタ形式ってあんまり良くない?
日常小ネタ形式ってなんですか?すいません頭弱くて…。
一応日記スレなので日記っぽければいいんじゃないでしょうか?たぶん…。
私は1レスで済むような作品もたまには読みたいなぁ…と勝手に思ってるだけですので。
>>91 そっか?
漏れは1レスで済んじゃうと少し寂しいかな、と思うんだがどうか。
まぁ個人差かwwwww
たまには涎風の日記も読んでみたい気がする
涎呼んで来てよw
あいつ姉萌えの前はアスカ萌えだったし
でもLAOになるのか?
恋せよ日記が転載板にのってる…インディーズから応援していたやつがメジャーデビューした感覚だな。
冬月の憂鬱がのったときのほうがインパクトでかかったな
「オッテュ」ってどういう意味?
なんかボケようとおもったけどおもいうかばなかったや。
99 :
ホリデイ:2005/04/28(木) 19:44:26 ID:???
長くなった上、またシンジ日記とリンクしました事お許し下さい。
それでもねえ!僕は投下してしまうんですよおお!(サンボマスター風に)
…すみません、取り乱しました。
100 :
ホリデイ:2005/04/28(木) 19:45:12 ID:???
目は月口ほどに日
何かに気づく、それはいつも些細な事からだ。
今日は公園のベンチに寄り道。
すぐ帰るには惜しかったから、つい誘ってしまった。
いつもいつも他愛のない話繰り返す、
学校のコト、ネルフのコト、ミサトのコト、色んなコト。
そしていつもシンジの顔を見つめてしまう。
もちろん会話をするには相手の顔を見なければならない、
それゆえに仕方のないことだ。
でも今日は特にじっと見つめてしまった。
意識した訳でもないのに、なんでだろう?
確かにアイツの顔は同世代のオトコのコに比べれば、
繊細で、時に凛として、それでいて憂いさを抱え、それなのに清々しくて…
なんでこんな羅列してんのかしら、オカシイ、胸がぐるぐるしてきた。
とにかく、何か心をくすぐる顔、そうとしか表現できない。
さらにあの眼差しだ。
アタシの中にある何かを捉えようとする眼。
気の利いた事は何も云わないくせに、何かを訴えかけてくる二つの眼。
だからこっちも見つめ返すのだ、何かを知るため、伝えるため。
時々そらされてしまうけれど、逃しはしない。
そっか、だから見つめてしまったのかな…?
101 :
ホリデイ:2005/04/28(木) 19:45:54 ID:???
後で調べたら、
相手の目を見つめるというのは心理作用として有効な手段だとか。
つまり、感情を発露するには効果的な行為であるという事。
ふーん、アイツもわかってんのかしら、まさかね。
そういう訳ではないけれど、夕食中からずっと見つめてみた。
でも、なんかついてる?だなんて、やっぱりわかってないわね。
ホント鈍感なのよ、アイツ。
さすがに感づいたのだろう、なんで見つめるのか聞いてきた。
鈍いアンタには教えてやるもんかと思ったが、
シンジが見つめてくるから、とカマをかけてみた。
アイツはキタナイ、
「そうかなあ…?でもアスカ、綺麗な眼してる、好きだなあアスカの眼差し。」
あー、ホントにホントにアイツは鈍感だ。
そんな言葉を聞いたらアタシがどうなってしまうか、
ちっともわかってないんだから。
どうしていいものかと、日記に記してみたがおさまらない。
余計胸がぐるぐるしてきた、
どーしてくれんのよ!純真バカシンジ!
102 :
ホリデイ:2005/04/28(木) 19:46:27 ID:???
口は月災いの日 ―同日のシンジ日記より―
アスカの事、僕はどう思ってるんだろう。
今日は公園のベンチに連れてかれた。
アスカはいつも唐突だ。慣れたつもりなんだけどなあ。
そしていつも他愛ない話に終始してしまう。
それに僕の顔をじっと見つめてくる。
時々僕はそれが恥ずかしくて、そらしてしまう。
今日はいつもより見つめていたな、なんでだろう?
なんだか舐めるように顔を見られたし、
アスカの眼は僕の眼をつかまえて放さない、
だからってわけじゃないけど、こっちも極力見つめ返した。
…なんとなくアスカが何かを伝えようと、知ろうとしている気がしたからだ。
…それにアスカの眼が綺麗で、清々しくて、なんていうか…
とにかくあの眼差しは好きだ…僕を捉えて放さないその眼差しが。
…だから、見つめられるのは嫌いじゃない…。
…何書いてんだ、俺って。
とはいえ、夕食中からずっとアスカは僕を見つめっぱなしだ。
顔に何かついてたのだろうか?
後ろに何かあるのか探してみたが、興味をひくようなものはなかった。
ホント、何なのだろう?
103 :
ホリデイ:2005/04/28(木) 19:46:59 ID:???
意を決してたずねれば、僕が見つめるから?そんな事してないのにさ。
このまま小悪魔顔でからかわれるのもイヤなので、
僕が見つめた事を前提に、先述のような『眼差しへの好意』を伝えてみた。
これならからかう事も、むくれる事もないだろう。
それにこれは…僕の素直なキモチだ。
…アスカはプイってすぐ部屋に籠ってしまった。何なんだよ、もお。
ホント(何度も書くけど)アスカは唐突だ、そんな変な事云ったかな…?
胸が落ち着かないうえ、寝れないので、これまでの経緯を日記に記してみた。
僕に落ち度があるとは到底思えないけれど…はあ。
素直に云うってのはいけない事なのかな?
それよりもアスカにはなぜ、素直に何かを伝えたいと思うんだろう。
綾波にも素直な気持ちを伝えた事はある、でもそれとは違う。
…これが『好き』って感情なのかなあ…わからないよ…。
考えはまとまらないけど、言葉として成立しないけど、
この気持ちだけは確かだから、大事にしよう。
明日、ミサトさんに聞いてみようかな?
いや、酒の肴にされそうだ。呑んでない時に聞こう。
呑んでない時ないなあ…いつ聞こうか悩む、悩むから今日は寝よう、はあ。
乙zz…
寝るなぁ!寝たら死ぬぞぉ!!
乙まんこ
声で繋がる月木曜日
シンジが居なくなって2日目。
まあ土曜の昼過ぎには帰ってくるので
あんまり気にしないこととする。
今日、明日とシンジがいないのだ。
カーペットに寝転がってポテチや煎餅を食べても
ブツブツ文句を言われる事は無い。
なんて素晴らしい日々なんだ。
早速帰ったら実践しよう。
それにしても
シンジからの電話が無い。
休み時間に必ずかけろと言ったのに。
もしや、何かあったのでは?
ぐずなシンジのことだ。
何かのトラブルに巻き込まれているに違いない。
実験の事故?
LCLに溶けた?
ディラックの海に飲み込まれた?
使徒に取り込まれた?
いやいや使徒はもういない。最後のは大丈夫だ。
じゃあ、まさか……女?!
そうだ!そうに決まってる!
許さない!絶対に許さない!!
…??
ちょっと待て。自分で書いていてなんだかおかしい?
別にあのバカが女たらしになろうとアタシに関係ない。
アタシには加持さんが居るもの。
離れるのが嫌なのは、あくまで『家族』としてだ。
この胸を締め付ける痛みやせつなさだってきっと…
そんな矢先、カバンの中から軽快なメロディで
『Both of you,Dance Like You Want to Win!』が流れた。
シンジ専用の着メロ。
机で書いていた日記をすぐさま中断し通話ボタンを押した。
【すぐ近くにいる、ある四人の秘密会議】
「なんや、惣流のやつ。ついさっきまでの殺気があっという間にトンでしもうた」
「鈴原その親父ギャグつまらないわよ。それにしてもアスカ嬉しそうな顔してるわね」
「遅いわよ…ばかしんじ…そんな事ないわよ。うん、あたしは平気…しんじは怪我してない?…そう…よかった…」
「綾波。実況するなよ。背中が痒くなるだろ」
「ケンスケの言うとおりや。それにしても、あの会話でほんまにつきおうてへんのか?イインチョ?」
「知らぬは当人達だけなのよ。お互い鈍いというかなんというか…」
「うん、それでペンペンがね…信じてないでしょ?…本当よ、ふふ…」
「実況するなって。棒読みだし…しっかし、いや〜んな感じだねぇ」
「帰ってきたら一緒にやろうよ…でしょ?うん…土曜日なんてすぐよね…」
「「「だから実況(すんな!)しないで!せ、背中がぁぁ」」」
今回のはなんだかイマイチですね。
しっくりこないというか。
まあ、でも投下した後に
ブチブチ言っても仕方ないですけど…
2人とも日記になってない。
普通に小説投稿したいなら、ほか言ってやれ
日記形式ですらないものが最近目立ちすぎ。自分で書いていて
わかんないのか?
おまえら見てるとシムシティの市民思い出すよ。
オッテュ
あれは、ウザかったな。
さておき、>111GJ!俺は、全然いまいちく無かったぞ
確かに昨日のものは日記じゃないですね。
反省します。ゴメンナサイ。
今日のは(自分の中で)日記形式かと思います。
これで駄目!と言われたら…どうしよう…
姉妹で過ごす月金曜日
夕食時ミサトの左手薬指に光るものが見えた。
曖昧な言葉でお茶を濁そうとするミサトを問いただすと、
ようやくミサトは白旗を揚げ
「加持君がね、松代に出張する前にくれたのよ」
嬉しそうに目を輝かせて、のろけて薬指の指輪を見つめるミサトは
とても綺麗な表情をしていた。
食事の最中に色々聞いた。
加持さんからのプロポーズの言葉は単純に『結婚しよう』だったらしい。
式場も式日も決めてあり再来月の15日との事。
さらに半年ほど前からアタシとシンジに内緒で
お料理教室に通っていたらしい。
たしかに今晩のカレーはおいしかった。
料理が出来る事を驚かせたくて秘密にしていたらしい。
只単に恥ずかしかっただけかもしれないが。
それ以上に『人間やる気になれば何でもできる』ということを改めて認識できた。
アタシは素直におめでとうを言うことが出来た。
その言葉を聞いたミサトは少し驚いた顔をしたが
すぐに優しい笑顔で「ありがとう、アスカ」
と返してくれた。
ミサトの目にはうっすらと涙が溜まっていた。
それにしてもよくあそこで癇癪を起こさなかったものだ。
一年前のアタシなら間違いなく雄たけびを上げ発狂していただろう。
自分でも驚いたことに負の感情はまったく湧き上がらなかった。
素直に祝福することが出来たアタシは
幾分か成長したのだろうか?
そして気付かされもした。
加持さんへの想いはもう残っていないことに。
誤解の無いように記しておくが尊敬や親愛等の想いはまだまだある。
ただ好きという感情はもう残ってはいない。
もしかしたらそんなものは初めから無かったのかもしれない。
ではアタシは今、好きな人がいるのだろうか…
その相手は…
途端に胸の『ドキドキ』が始まって筆が進まないので
あと一言だけ書いて今日は寝よう。
本当におめでとう。お姉ちゃん。
オッテュ
なぜお姉ちゃん?
>124
一緒に生活してるわけでさ、アスカから見たら母親というよりは姉って感じじゃん
親密なイメージを連想させるってワケよ
ミサトを姉に擬するのは昔からの伝統だよ。
母にもよくなる。
妹は・・・さすがになかった気もする
128 :
ホリデイ:2005/04/30(土) 01:25:18 ID:???
せっかくなので、碇ゲンドウの誕生日を巡る三者の日記を投下します。
思いつきゆえ、内容の下らなさを御容赦下さい。
129 :
ホリデイ:2005/04/30(土) 01:26:03 ID:???
まごころを月アタシに日
今日は碇司令の誕生日(らしい)。
朝からアイツがそわそわしてたのはそのせいだ。
昨日、何を贈ればいいかクヨクヨ聞いてきたので、
心が込められていればそれが最良の贈り物になる、と答えておいた。
結局手作りのお弁当、ということで落ち着いたようだ。
折角なのでアタシもその場に同行した。
別に未来の父親に挨拶というわけじゃない、
来日以来、司令と話した事がないゆえ、興味があるからだ。
しかし親子揃って不器用極まりない。
オドオドしてるアイツがもどかしく、アタシがお弁当を渡してやった。
けど司令の答えも無愛想で、ホントこの親子は手がかかる。
帰宅後も愚図ってるので、
受け取ってくれただけマシじゃない、もう少しポジティブに考えなさいよ、
とみっちり言い含めておいた。
それだけでは気がおさまらないので、
アタシの誕生日にも心のこもったモノを贈れと、これまたみっちり言い含めておいた。
少しはにかみながら、うん、と云ったのでまずは大丈夫だろう。
いつもの事だけど、アタシはアンタの憂鬱な顔なんて見たくないのよ。
後で気がついたが、アタシの誕生日は12月4日、半年以上先だ。
その日まであのバカシンジが憶えてるとは思えない、先走った事を少し後悔した。
いいわ、この後アイツに絡みついて忘れなくさせてやろう、ふふ。
130 :
ホリデイ:2005/04/30(土) 01:26:36 ID:???
まごころを月父さんに日 ―同日のシンジ日記―
今日は父さんの誕生日。
前日に電話してみたが、下らん事で電話をするなと云われた…。
アスカに聞いたら真心を込めればそれが最良の贈り物だとか。
いつもより気合いを入れてお弁当を作った。
午後からは審議らしいので、急いで渡しに行ったが、
なぜアスカもついてきたんだろう?
こんな所見られるのは恥ずかしいことこの上ないんだけど。
父さんは執務室前の廊下に居た。けど上手く渡せなかった…。
痺れを切らしたアスカが奪い取って渡してくれたけど、
ホントはちゃんと自分から渡せば良かったと後悔している。
さらに父さんからの言葉は、僕の心に重くのしかかった。
帰宅してからもその事は頭から離れない、今もそうだ。
でもアスカに励まされたら、心が少し落ち着いた。
僕はアスカが傍に居て本当によかったと思う、嬉しかった…。
しかし12月4日は随分先の話だ、今云う事じゃない。
それでも約束は守りたい、心を込めて何かを贈ろう、それだけはホントの気持ちだから。
だのになんで絡みついてキーキー云ってきたんだろう、
アスカはいつだって唐突で不可解だ。それもまた可愛らしい所だけど。
131 :
ホリデイ:2005/04/30(土) 01:27:09 ID:???
4月29日 ―同日のネルフ司令官日誌より―
普段はユイへの想いを人知れず記すこの日誌ではあるが、
今日は特筆すべき事項があったので、その内容に終始する。
今日は私の誕生日なのだ。
昨日はシンジから電話があり、ついいつもの調子で対応してしまった。
この晩、床で何度呻いたことだろう。
朝からネルフ職員数名に挨拶されたが、誰一人「おめでとうございます」と云ってはこなかった。
冬月にもそれとなく尋ねたが、祝日出勤の愚痴をこぼされ、ひどく落ち込んだ。
まあいい、疎まれる事には慣れている。
しかしシンジが弁当を届けに来た、二號機パイロットと共に。
私への贈り物か、よくやったなシンジ、と答えたかったが思わず、
「これは受け取っておく、だが下らん事に手間ひまをかけるな。」と口に出してしまった。
執務室で何度呻いたことだろう…後悔した。
しかしニ號機パイロットは快活だ、陰鬱なシンジによく似合ってる。
いずれは私も「娘」や「嫁」という概念で彼女をとらえるのだろうか?
いや、下手をすれば「お義父さま」と呼ばれてしまうのか?
いかん、何を書いているのだろうか、。
シンジの弁当は旨かった。ユイの味付けを思い出させる。
これも絆、血は争えないという事だろうか。
思わず貪り喰ってしまった。気づけば冬月が目の前に佇んでいる、
何をしている?執務中の文字が見えなかったのか?
132 :
ホリデイ:2005/04/30(土) 01:27:56 ID:???
口元の飯粒を指差しながら、
「碇、これはどういうことだ?」と逆に詰問された。
問題ない、全てシナリオの内だ。
さて、空の弁当箱をどう処分するべきか?
老人達との審議中もその事が頭から離れなかった。
何か二、三、私を批難してたが、それよりも重要な問題だ。
結論として、レイに託す事にした。これなら確実にシンジの元へ届くだろう。
レイからも髭に残った飯粒を指摘された、老人達も同じ事を考えてたのだろう…。
この日誌を書いてる最中も幾度か呻いてしまった。今日も就寝できるだろうか…。
乙まんこ
乙 ワロタ(w
乙 ゲンドウかわいい。
くっだらねー けど面白い
> 昨日、何を贈ればいいかクヨクヨ聞いてきたので
「クヨクヨ」はおそらく用法が違うのではないか。
「ウジウジと」あたりが適当か?
1番ゲンドウに萌えた。乙
ホリデイ氏、段違いにスキルアップしたね。
私の中の評価付け、「読むのめんどくせ」から「おもしれ〜」に一気に格上げされた。
ゲンドウワロスwww
神GJ!
流し読みができ中田。
サムズアップホリデイ!!
>>137 まあ、アスカだし日本語が不自由ってことでw
シンジが帰宅する月土曜日
今日の昼過ぎにようやくシンジが帰ってきた。
電車で帰ってくるとの事だったので
せっかくだから迎えに行ってやることにした。
黄色いワンピースで身を包んだアタシは
唇に薄いピンクのリップをひき、
甘い匂いのする香水を軽く振りかけ家を出た。
バスに乗って15分程で駅に到着。
相変わらず日差しが強く、
こんな事ならクリームを塗るべきだったと少し後悔した。
電車の来る10分間はとても長く感じたが
1分、また1分と到着の時間が近づいていく度に
不思議と胸が高鳴っていく。
あの時間はなんだか好きだ。
電車が駅に着きシンジがいつものボケッとした表情で改札口を出て、
アタシが声を掛ける前にアタシを見つける。
『アスカ探知機』でも持っていたのだろうか?勘のイイ奴。
小走りで近づいてくるシンジに「遅い!」と一喝し
後ろにいる加持さんに挨拶をした。
「送っていこうか?」と助け舟を出す加持さんの言葉に、
アタシが返事をする前にバカシンジがあろうことか
「今日はアスカと一緒に帰りますから」と
あっさり断りやがった。
帰り道アタシは文句の連射砲を浴びせるが
「アスカと一緒に帰りたかったんだ」
などと顔に似合わない台詞を言うから、思わずアタシから手を繋いでしまった。
間違いなく誘導催眠だ。
だが、今思えばあれはあれで良かったような気がする。
繋ぎとめなければシンジがまたどこかに行ってしまいそうだったから。
今も左手にはハッキリとシンジの暖かさが残っている。
案外大きかったシンジの手。
欲求は募るが今は我慢しよう。
それよりもこれから起こる事のほうが楽しみだ。
ミサトはシンジに昨日の話をしていない。
絶対、目が点になるはずだ。
バッチリ写真に収めるためカメラを持ってリビングに向かうことにした。
その一部始終を後で追記しようと思う。
目が点になったのは女2人のほうだった。
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
−−−−前略−−−−
第三に着くとアスカが待っていてくれた。
黄色のワンピースで仁王立ちしてたら誰でも目が行くと思う。
でも待っていてくれたことがとても嬉しくてつい
一緒に帰るなんて口走ってしまった。
今思うと少し恥ずかしい。
帰り道アスカと手を繋いだ。
とても小さくて柔らかくて暖かかった。
また繋ぎたいな。でも言ったら「イヤ」って言うんだろうな。
−−−−中略−−−−
ミサトさんが結婚するのは驚いた。
加持さんとは松代でそんな話はしなかったから。
でも、一つ不安なことがあったから
はしゃぐ女性陣に聞いてみた。
「ミサトさんが嫁いだら僕とアスカはどこに住めばいいんですか?」
2人ともまったく考えていなかったらしく目が点になっていた。
本当にアスカとミサトさんは似てると思った。
取りあえずお腹が減ったから夕飯でも作ろう。
おってゅ
パチパチ
ここは素晴らしいインターネッツですね
ループでいいからもっと聞かせて…
萌アスカの独り言を…
オッテュ
151 :
明日香:2005/05/02(月) 11:37:32 ID:???
総流アスカラングレーですよろしく!
アスカに僕のエントリープラグを注入だ!うぉりゃー!
154 :
膣:2005/05/02(月) 12:42:34 ID:???
ドピュッ
フッ、問題ない。
ああ間違いない
負けてられないのよ!この私は!
158 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/03(火) 14:07:20 ID:9aPuJ8vh
こんちくしょー!
うら
160 :
ホリデイ:2005/05/04(水) 20:13:00 ID:???
男はそれを月我慢できない日
今日はシンジの部屋に侵入した。
先日、ベッドの下に本が隠してあると聞き出したので、それを確かめる為だ。
週番→三バカで寄り道→帰宅とアイツのスケジュールは確認済。
これで心おきなく探し出せるというもの、ふふふ。
…目標はベッドの下に無かった。
しかしせまい部屋だ、隠し場所は限られるはず。
とにかくうろうろと探し回ってみたわ。
視線を感じたのはその時、
振り向けばシンジが入り口に立っていた…。
繰り広げられた罵詈雑言はひどいもの、思い出したくもない。
挙げ句の果てにアイツは一言、「サイテーだ、アスカって…。」
閉ざされた襖の前でちょっぴり反省した。
しかし簡単に諦めるアタシではない、
そっと襖の間から覗くと、
アイツは引き出しからプリントの束を取り出し、
更に何冊かの雑誌を確認した…?!
勢い良く襖を開け、雑誌を奪い取った。
ポカンとしながらも、瞬時に返せよ!と飛びかかるアイツ、
腹部にフックを決めてやると目標は完全に沈黙。
部屋に戻って没収したH本をパラパラめくってみたが、
何がいいのだろうか?
大体、すぐそばに本物の美少女がいるというのに、不思議。
161 :
ホリデイ:2005/05/04(水) 20:13:43 ID:???
あきれてすぐ返しに行くと、
アイツはベッドの上で体育座りに泣き顔。
今日だけは素直に謝った…。
しかしアイツは予想外の言葉を口から放った。
「僕だって男の子なんだよ…。」
アタシだって女の子よ、
ここは『本物』を教えてやるべきだ。
後ろから抱きつき、胸を背中に押しつける。
さらに腕を首に絡ませ、手はほほを抱え込む。
すぐにアイツは夢心地、息を荒げてアタシの虜。
どおやら『本物』の良さをわかってくれたようだ。
だが効果は絶大過ぎた。
あれからアタシにドギマギしっぱなしなのだ。
こっちを見つめる目線も少しオカシイ。
危険を感じ部屋に籠ったが、
迂闊に寝る事もできないので、これまでの経緯を日記を記す事にした。
…これから何が起こるか気が気でない。
されどこのままではど
162 :
ホリデイ:2005/05/04(水) 20:14:53 ID:???
追記
興奮したシンジに後ろから抱きつかれた。
関節をキメて逃れたが、いつの間に入ってきたのか?
罰として、明日のデートは全オゴリにさせたわ。
泣き顔したって許すもんか。
…襲われても構わないが、強引なのはイヤ。
もう少しデリカシーを学びなさい、サルシンジ。
いずれにせよ、両極端で不器用なアイツを、
どう矯正していくかが今後の課題だ。
覚悟してなさいよ、ふん。
オッチュ枯れ
オッテュ
強引だから襲うと言うと思うんだが気のせい?
(相手の合意が得られるかはともかく)
ホリさんも負けてはいませんね!オッティです。
サルシンジくんは雰囲気作りを学べ、と。
サルシンジ育成日記byアスカ
エヴァ2でよくこういうシンジ出来上がるよな
>>162 オチュ
半月前と比べて10倍以上うまくなってますね。
サルシンジ矯正計画
172 :
サルシンジ:2005/05/07(土) 17:59:32 ID:???
アスカって傲慢で自分勝手なのは知ってるけどヒドイよ!
自分でも美少女、可愛い、美しい、だの自画自賛してるのに、
おあずけなんてヒドすぎる!
だいたいレイプなんてできるものか!あんなに強いのに…
アスカお願いやらせて!
173 :
アスカ:2005/05/07(土) 18:56:14 ID:???
イヤ
174 :
サルシンジ:2005/05/07(土) 20:07:18 ID:???
じゃあリナレイに頼んじゃおうかな?いい?アスカ?
175 :
アスカ:2005/05/07(土) 20:22:39 ID:???
イヤ
176 :
ホリデイ:2005/05/07(土) 20:47:45 ID:???
レス頂いた皆様、有難うございます。
5日に投下予定だった一編、
遅ればせながら再度投下します事お許し下さい。
177 :
ホリデイ:2005/05/07(土) 20:49:27 ID:???
ありがと月オトコノコ日
今日はシンジの服を買いに行った。
理由を挙げれば、
第一に、今日は端午の節句、男の子の日。
桃の節句のお返しとして、また普段の感謝を表したくて、何か贈りたかった。
第二に、昨日記した通り、「サルシンジ矯正計画」の一環である。
あえて記すが、アイツのセンスの無さは折紙付きだ。
「平常心」などと書かれたタンクトップを着る時点で、それは明白だろう。
元がそれなりにイイくせして生かさない事がもどかしくてたまらない。
アタシにふさわしいオトコになってほしい、
それゆえいかんともしがたいアイツのスタイルから矯正しようと考えたのだ。
近所のスーパーに入ろうとしたアイツの耳を引っ張り、
セレクトショップに向かった。
色々と試着させたが、流行りのスタイルがこれほど合わないのも珍しい。
正に仮装行列、笑いをこらえるのになんと苦労したか。
結局、シンプル・イズ・ベストだと気づき、
襟と袖に白いラインが入った細身の黒ポロシャツに、
シルエットが綺麗な細身のデニムを購入。
案の定アイツにピッタリだったし、
着回しもきくので、経済的かつ汎用性抜群、問題ナシ。
ついでにプリントが可愛い黒キャミを買った事はアイツに内緒。
その内見せびらかして、ドキドキさせてやる、ふふ。
178 :
ホリデイ:2005/05/07(土) 20:50:20 ID:???
帰宅後、ミサトを交えた品評会でも評価は上々。
少しはオシャレというものをわかってくれた様で計画完了。
夜、シンジが部屋の前に立ってたので何事か聞くと
アタシの目をじっと見つめながら、「ありがとう」と云われた。
ホント、アイツはシンプル極まりない。
それよりも、キュって抱きつかれそうなオーラに驚いた。
包まれそうな、ふんわりと受け止めてくれそうな感覚。
アイツもやっぱりオトコノコなんだと納得したが、
強引に抱かれるのはイヤだから、こちらから
「どういたしまして」と軽く抱きついてやった。
早まる鼓動を感じたら、それがユニゾンするとは思わなかった。
そしてアイツの腕が腰に巻き付き、
「今度また…デートする?」
いいよと答え、体を預ける。
アイツの腕にも少し力が入る。
これ以上は、止まらなくなる。そう感じてすっと体を離し、
互いにかけた「おやすみ」の言葉で、ひとまずの終わりにした。
これまで記して考えたが、矯正が必要なのはシンジだけではなく
アタシも、だと思う。気をつけよう。
でも、ありがと、純粋シンジ。
できれば、まあ、今はこーいう関係で、ね。
オッテュ
180 :
バカシンジ:2005/05/07(土) 21:09:36 ID:???
アスカ様のおかげで「サルシンジ」よりランクアップです!
乙です。ほのぼのはいいねぇ。忙しいだろうけどガンガレー!
182 :
バカシンジ:2005/05/07(土) 23:25:40 ID:???
アスカまだー
183 :
アスカ:2005/05/08(日) 03:03:02 ID:???
なによ、バカシンジ。アタシならここに居るわよ。
184 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 06:25:21 ID:???
萌え日記お願いします。我慢できません。
185 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 06:30:01 ID:???
アアスカの意地悪!意地悪なんだよ!
ぼ僕だって男なんだ!
186 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 10:56:51 ID:???
アスカお願い…
■月□日 晴れ
シンジが大風邪を引いて寝込んだ。おかげで洗濯物はたまり放題、ゴミ袋もたまり放題
食器もたまり放題で家の中はひどいことになっている。
一念発起してこれらを全て片付けてみたら、腰が痛くなった。やはり慣れないことはする
もんじゃない。けれど、いつまでも寝込まれたら困るのでしゃぁないということで、それっぽ
いことをしてみた。
まずは洗面器とタオルと氷を用意して冷やしてみる。「アスカ、優しいね」なんて、もうこい
つはまるで普段のアタシはまるでつっけんどんで冷血な人間みたいに聞こえる。おかゆら
しきものと、玉子酒とかいうのを造ってみた。
おかゆはどうも水の量を間違えたらしく、糊のようになった。まぁ、消化よくなるからこれは
これでいい。卵スープとお酒を混ぜてつくった特製卵酒を飲ませたら、気持ち悪いっていっ
て吐いてしまった。なにかまずかったのだろうか。
熱が引かないので座薬という薬を飲ませようとしたらものすごい剣幕で拒否られた。聞けば
これはお尻から入れる薬らしいけれど・・・・ といっても家にはだれもいないんで仕方ない、
入れてやるかといったら、赤い顔していやがる。
強引にパジャマをひんむいてお尻を出させると、台所にあった手袋を装着して突っ込んで
やった。男の癖になんて生白いお尻してんのかしらねぇ。その後は熱が引いたみたいだ。
全く世話の焼ける男だ。
夕飯は店屋物をとってテレビを見ながらのんびりしていたら、シンジが苦しみ始めた。水が
ほしいというので、コップに水を汲んで与える。体温計を探したけれどみつからなかったの
で、ママにしてもらったようにおでこをくっつけて体温を測る。みるみるシンジの顔は赤くなり
どうやらまだ熱が引いていないようだ。
看病はつかれる。早く直らないかしらねぇ
189 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 15:45:40 ID:???
アスカってやさしいね。
好きだよアスカ
乙です
191 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 17:58:09 ID:???
アスカねえアスカしゃぶってよ!ねぇアスカ様!
オッテュ
超天才美少女と同じ空気で息していると思うだけで、勃起しちゃう僕は変態?
194 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 18:02:56 ID:???
アスカお願いだよ投下してくれ!こんなに好きなのに…
195 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 18:22:58 ID:???
平常心タンクトップそんなに格好悪い?
ねぇアスカ!
196 :
アスカ:2005/05/08(日) 18:31:18 ID:???
うっさいわねえ、バカシンジ。
少しは静かにしなさいよ。
197 :
バカシンジ:2005/05/08(日) 19:47:31 ID:???
静かにするからやらせて
198 :
ホリデイ:2005/05/08(日) 20:19:35 ID:???
こちらの席へ月どうぞ日
今日は珍しく外食した。
ミサトは残業、つまり二人っきり。
せっかくだから外で食べない?と誘ってみたのだ。
夜出かける事は滅多にない。自然と気分も上向きになる。
昨日買ったばかりの黒キャミに、オキニのデニムスカートでキメて準備万端。
どこへ行こうとアタシにとっては立派なディナー、何を着ようと心はニシキよ。
近くのファミレスまでは歩いて15分ほど。
浮ついた心を表すかの様にアイツの手を引っ張り小走りした。
このごろはごく自然に手をつなげるようになった、自分でも驚いてる。
それだけ二人の距離が縮まってるのだろうか。
作り笑いのウェイトレスに案内され席についた。
アタシはハンバーググリルセットにドリンクバーを注文、
アイツは和風ハンバーグセットにドリンクバー。
…注文の距離まで縮まって欲しくなかったな、
どおやらアイツはうわの空だったらしい、なんでだろ?
食べてる最中も会話が途切れないほど
アタシ達は他愛ないおしゃべりに夢中だった。
こんな時間が本当に好き。
二人で、見つめあって、色んな事しゃべって、
心を捧げ、心を受け取る、
そんなスピリチュアルなやりとりが心を潤してくれる。
199 :
ホリデイ:2005/05/08(日) 20:20:11 ID:???
帰り道、今度はアイツから手をつないでくれた。
会話は…いらなかった、言葉のない15分間、
でもキスよりも抱き合うよりも満たされた時間。
今一度書くけど、アタシはこんな時間が本当に大好き。
日記を記しながら、握りあった手をそっとほほにあててみた。
温もりは薄れたけど、いつでもそれを呼び起こせる。
ささやかだけれど心を打つ、不器用なシンジなりの勇気と行動が嬉しかった。
ほんの一歩だけど、大きな一歩。なぜかニヤニヤしてしまった。
しかし外で食べるとやっぱりアイツの食事が恋しくなるのよね、
明日はおねだりしてみようっと。
200 :
ホリデイ:2005/05/08(日) 20:21:08 ID:???
お待たせ月しました日 ―同日のシンジ日記―
今日はファミレスで夕食。
ミサトさんが残業、アスカは外食がしたい、
僕もたまには食事当番から解放されたい、
この三点が合わさった結果だ。
いつもの格好で待ってたら、アスカは着替えてきた。
普段着とおしゃれ着の中間をまとうアスカは見た事がなかったから、新鮮だ。
着飾ったアスカももちろん可愛いけれど、
それとはまた違う可愛さに心が躍ってしまった。
ぼんやりしてたら服装を注意されたので、
昨日買ってもらったポロシャツとデニムに着替えた。
ファミレスまでの道すがら、アスカは手を握ってきた。
というよりも引っ張られた、が正しいんだけど。
でも手を握られるのは嫌いじゃない、
昔は触れられるのもイヤだったのに、
アスカと出逢ってからはそうじゃなくなった。
小さくてきれいな手とそこにある温もりが、僕の心を簡単に溶かしていく。
なによりアスカが自然に握ってくれるのが嬉しい。
僕も自然に握れるだろうか?そんな事をずっと考えてた。
食事中もドキドキしっぱなしだった。
同じようなものを注文したのは、つまりそれぐらいうわの空だった、という事だ。
201 :
ホリデイ:2005/05/08(日) 20:22:04 ID:???
普通の話を嬉しそうに投げかけるアスカ、
邪気のない笑顔を見せつけるアスカ、
口元の汚れをそっと拭いてくれたアスカ、
ジュースを持ってきた僕に「ありがとう」と云ってくれたアスカ、
要するに、一挙一動が気になって仕方なかったんだ。
…なんでこんなに意識してんだろう?
…やっぱり『好き』って事なのかな?
店を出た後、思いきって僕から手を握った。
アスカは何も云わず握り返してくれた。
言葉は交わさなかったけれど、
月明かりの下、うっすらと見えたアスカの瞳は
僕をとらえてはなさなかった。
それ以上何もしなかったけど、いいんだ、これで。
かけがえのない15分があっただけで。
けど外食はやっぱり味付けが濃いな、明日は僕が作ろう。
アスカの喜ぶ顔が見たい、そんな気分だ。
…もちろんミサトさんの喜ぶ顔も、忘れちゃダメだ。
乙カレー
ミサトさん可哀相ww
乙
いいですね。
ホロリ
ホリデイ氏、良すぎです 乙ん
207 :
シンジ:2005/05/09(月) 01:49:44 ID:???
大変満足致しました。最高です。
GJ
ホリデイ氏GJ。
どんどん読みやすくなってます
縦に月読むと日
3日間経ってもアタシとシンジの住居問題は
未だ解決の兆しを見せていない。
ドイツには帰りたくない。
今は…いや、これからも。
しかし、バカシンジはどうしようもないヤツだ。今日の弁当に入っていたニンジンが生焼けで硬かった。
んげぇっ、とティッシュに吐き出して文句を言うといつもの「ゴメン」という返事。
じつに腹立たしいと感じたが、コイツも住居問題で『心ここに在らず』
といったところなのであろう。ここ3日間ずっとボケーっとしている。
一番近くにいるアタシが最も解っているつもりだが、料理中ぐらい気を引き締めて欲しいと切に願う。家に帰るとようやく花嫁修業が
緒に就きだしたミサトがビール片手に掃除していた。部屋着に着替えて今日のシンジの事をミサトに話すと、
にやーっとした気持ち悪い笑みで「シンちゃんの事よく見てるわねぇア・ス・カ」とアタシをからかいベランダに向かって行った。
暮れてゆく太陽を尻目に洗濯物を取り込むミサト。片手には相変わらずビール。
らららーと陽気に歌いだして、既に気持ちは新妻にトリップしていた。
しっとりとした風がベランダから流れてきて気持ちよかったが、新婚気分を味わう前に果たすべき責務がある事を自覚して欲しい。
たのみの綱の加持さんも「大丈夫。何とかするさ」とニヒルに笑って言うだけ。
いったい何時になったら住居問題は解決するのだろう?このやり場の無い感情を発散させるために書きなぐっているが、
よりにもよってこんな改行すらままならない言葉の羅列を記す羽目になるなんて。この日記はチラシのウラではないのだ。
だが、文字にして吐き出すと幾分か気が楽になった。
落ち着いてきたので今日はもう寝よう。
とんでもない事を文字に残したと感じるのはアタシの気のせいだろうか?
GJ
オッテュ
GJ
214 :
ホリデイ:2005/05/10(火) 00:03:34 ID:???
皆様、レス、サンクスです。
三回ほどの続き物を思いついたので、投下します。まずは一日目。
>>恋せよ氏
久方ぶりですね、縦読みGJです。
携帯で見た為。最初は不明だったんですが、
帰宅後PCで見てニヤってしちゃいました。
215 :
ホリデイ:2005/05/10(火) 00:04:15 ID:???
B月J日
シンジが入院した。
ミサトの話では、過労が原因の過呼吸だとかで、半日ほどの入院らしい。
見舞いに来る?と聞かれたが、たいしたことはなさそうなので断り、
さっさと帰ってこいと伝える様お願いした。
それにしても弱っちい奴、たかが過呼吸ではないか。
無敵のシンジ様ともあろうお方が情けない。
それよりも久々の一人っきり、
ここは自由気ままな時間を楽しもう、そう考えた。
アイツがいないせいでストレス発散ができないうえ、
手作りの夕食もねだれなかったのは残念だが、
深夜になればどーせ帰ってくる、それまでの辛抱だ。
Lサイズのピザを注文し、ゴールデンから深夜枠までTV三昧、
気兼ねなく、好きな事を好きな時間にできるというのは、素晴らしいものだ。
このまましばらく入院してもらっちゃおうかなー。
と、この時までは楽観していたのだが
今思うと、これが元でバチがあたったのね。
216 :
ホリデイ:2005/05/10(火) 00:04:52 ID:???
空気音に気づき、嬉しさ半分悲しさ半分で出迎えると、ミサト一人。
陰鬱な面持ちに重い口から放たれた言葉は、
明日まで面会謝絶、明後日まで入院延長…。
…まあ、いいわよ。
たまにはシンジのいない生活も乙なもの。
それならそれで心ゆくまで楽しんでやるわ。
がっかりなんてするもんですか。
ぜったい、ぜったい、楽しんでやる、…うう。
オッテュ
乙です
可愛いですね。
219 :
赤木リツコ:2005/05/10(火) 16:11:18 ID:???
>>210のシンジ君。
住居問題?ミサトからちょっと聞いたんで教えてあげるわ。
碇司令の司令公邸ががら空きよ!
司令はたまにしか帰らないし、私もごくたまに片付けに行くだけよ。
シンジ君は一応司令のご子息なんだから、司令公邸にアスカと住んじゃいなさいよ。
ミサトがいないぶんだけ手がかからなくていいんじゃないかしら…
碇司令に聞いてみたら「好きにしていい」とのことよ。
パイロット同士が仲良くすごすぶんには大歓迎ですからね。
220 :
赤木リツコ:2005/05/10(火) 16:24:28 ID:???
シンジ君、司令公邸に住むことに決めたら諸手続きはやっといてあげます。
あとは大丈夫よね、あのミサトの世話やいていたぐらいだからもんだいないわよね。
たいがいのことは内線一本で公邸管理人がやってくれるし、お金の管理はだいじょぶよね。
公邸に住むならある程度は自分で管理しなければいけないわ、生活費用は必要ないけど、
小遣いは月¥100000で、それ以上もし必要なら私か司令に言いなさい。いいわね。
実はパイロットのお手当ては結構いいのよ。あなた達は使えないけどね。
それじゃシンジ君なにかあったら(勝手に)質問してね。
なんかキャラ増えてるな・・・
>>210 恋せよ氏
なかなかナイスなネタGJ!
素晴らしい
222 :
ホリデイ:2005/05/10(火) 23:58:56 ID:???
B月J+1日
今日もシンジは入院中。
普段なら朝食の匂いと共に「おはよう、アスカ」の一言が
アタシの目を覚まさせるが、それはなかった。
ミサトはすでに出勤。
買置きのトーストとミルクで朝をすます。久々の味、たまにはいいもの。
学校までの道のり、一人がこれほど淋しいとは思わなかった。
どうせ家に帰っても一人だ、
なら今日はとことん遊んで過ごそうと、歩きながら考えた。
放課後、ヒカリを誘ったら
「今日は碇君も葛城さんもいないしね。」だって、
事情を知っていたとは意外だが、さすが親友、話が早い。
ついでだからファーストにも声をかけた。
「…あなたは碇君のこと、心配じゃないの…?」と聞かれ
「心配だけど安心よ!」と思わず訳のわからない返答をしてしまった。
すました微笑は何かを見透かされたようで、くやしかった、うう。
ともかくファーストを説得し、三人でカフェ→カラオケ→マックのハシゴ。
ひたすらバカシンジとの関係を興味津々に聞かれたのには閉口したが、
とりあえずファースト、カラオケで歌えないからって
「…私、哀しいの?」とハウリングさせないで、正直恐かった。
223 :
ホリデイ:2005/05/10(火) 23:59:33 ID:???
楽しい時間に身を委ね、遅くに帰っても怒られる事はない。
つい「たっだいまー」と明るい声で叫んでしまった。
「おかえり」なんて返ってくるはずはない。
しんとした室内が、余計に空しさをこみあげた。
うっかりシンジの布団で寝てしまったのは
アイツの代わりに枕を殴りたかったから、
別にサビシイ訳じゃない、そーに決まってる、いや、決めた。
後でミサトに起こされたが
急に眠くなっただけよ…とバレバレな言い訳しか
浮かばなかったのは、我ながら情けなかった。
ミサトはニヤニヤしながら
「明日から面会OKよ、アスカ。
寂しかったんでしょー、顔に書いてあるわよ。」
と意地悪く話してきたので、慌てて表情を戻し
「独り暮しにも飽きたから、ま、明日はストレス発散させてもらうわ。」
と憎まれ口を叩いて部屋に戻った。
…あと数時間、なんと長い事か。
もうさっさと朝になりなさい!と頭の中は文句で一杯。
でも、やっと会えるなあ…さびしかったよお…シンジ…。
乙彼
三人コンビオモロイ
乙です
いい味だしてますね。
あぁそう言えばレイが僕の妹としてくるからね。
あと再婚した父さんとリツコさんも!
うん、家ひろいから大丈夫よね。
ファースト改めレイやフィフスのカヲルが、槍で刺したら人間化したんですってね。
それにカヲルがDNAでは私の兄弟のようなものらしいわね。
槍に使徒の力すべて吸い取られて目の色も茶色く変わったわよね。
これですべてハッピーエンドの補完になったわけね。
忙しい今まではちょっと触れるぐらいしかできなかったけど、これからはイチャイチャできるよねw
やらしいわね、シンジったら!でも望むところよ!
いつでもいらっしゃい!
いつからここはなりきりLASスレになったのかな?
アスカってほんとに肌が透き通っていて美しいよね。
ゴメン!近くで見ているだけで十分すぎておかずにしてますた。
これからは肌をあわせられるとおもうだけで…汁が…
すいません、誤爆しますた。
はずかしいわ…
>>ホリデイ氏
楽しんでいただけたのなら幸いです。
最終日期待してます。
ってゆーか毎日投下ってやっぱり_ですね。
ちょっと充電してました。
激闘!1・2・3月VS黒い奴日
住居問題は片がつくまでここには記載しないことにした。
今日はファーストが学校を休んだ。
おそらくNERV関係だろう。
ヒカリからファースト宛のプリントを渡され、
放課後アタシは自分の家とは反対方向に足を進めた。
勿論シンジも一緒で。
相変わらずの幽霊マンション。
インターフォンは壊れているので
ドアを2度3度叩いていると後ろから
「なにか用?」
後ろから抑揚の無いファーストの声が耳に入ってきた。
頼むから気配を消して近づかないでほしい。
一瞬、ビクッと肩を震わせてしまったのはアタシだけの秘密だ。
学校のプリントをファーストに渡しシンジと帰路に着こうとすると
「紅茶…淹れるわ…」
なし崩し的に家に招待され無機質な部屋で、
シンジと2人で座って紅茶の登場を待っていると
「きゃっ、ゴキブリッ」
ファーストのあんな女の子みたいな可愛らしい声初めて聞いた。
その後、3人で茶色くて黒光るオゾマシイ『ヤツ』を成敗することに。
小賢しく動き回り飛行する『ヤツ』に3人とも四苦八苦するが
見事な(?)連係プレイで『ヤツ』を追い詰めた。
とどめはアタシの一撃。
スリッパでバシッと潰した。
動き回って多少家の中が汚くなってしまったがワザとではない。
『ヤツ』は強敵だった。むしろこの程度の被害で済んだのだから万々歳だ。
中途半端に片付けた部屋の中で3人で紅茶を嗜んだ後アタシ達は家に帰ることに。
その際ファーストが何か言いたそうにこちらを見ていたが
気にしないことにしてアタシ達は家に帰った。
一週間前からアタシ達は2人きりのとき手を繋ぐ。
繋いでいる間は恥ずかしくて、
『ドキドキ』しっぱなしで、心臓が飛び出そうになったりするが、
それがなんだかとても心地いい。
今日はシンジから手を繋いでくれた。
あの時間はアタシの中でもベスト3にランクインするほどの大切な時間だ。
今日も味わえたので気分がいい。
だが、今、この時間はなんか嫌だ。
部屋にはアタシ1人。なのにガサガサ何か蠢く音がする。
アタシのカバンの中から聞こえるその音。
聞こえるたびに背筋が凍る。
怖いよ…シンジ…
【綾波レイの『脱!お人形…』宣言日記】
−−−−前略−−−−
碇君とセカンドが帰る時、
セカンドのカバンに『ゴッキー』が入り込んだって言おうとした。
でも、2人の楽しそうな世界を邪魔するのはイケナイと思って…
ワルイノハワタシ?
今スリッパは洗濯機の中。
今日は少し散らかったこの部屋で眠りたい。
碇君とセカンドが一緒に居るような気がするから。
デモ、ワタシハワルクナイ…
239 :
ホリデイ:2005/05/11(水) 20:44:39 ID:???
>>恋せよ氏
今回もGJですね。レイに怯えるアスカ、可愛いです。
最終日、なんですが、うっかり退院日の事を忘れてたので、
あと一回後日談的な話に続きます。
ま、とりあえずは3日目の日記をお楽しみ下さい。
240 :
ホリデイ:2005/05/11(水) 20:45:21 ID:???
B月J+2日
今日も今日とてシンジは入院中。
一人目覚ましで起きて、一人朝食を食べる。
もうこんな生活はいやだ、ほとほと飽きた。
…シンジの作った朝食が恋しい。
しかし、あと数時間の辛抱で問題は解決する。
この時はそう考えて、心を落ち着かせた。我ながら偉いと思う。
さっさと学校に行き、さっさと帰ってきた。
ヒカリ、ファースト、ジャージ、メガネに「おはよう」と「じゃあね」しか
言葉を交わさなかったわ、まあいいか。
後はミサトの連絡待ち。
動物園の熊みたく部屋を行ったり来たり。
携帯が鳴り、「遅いわねえー」と云ったら、
「アスカ、すぐ来て頂戴、お願い。」とブツン。
一抹の不安がよぎり、胸騒ぎに襲われた。
今思うと、よっぽど心ここにあらずだったのね。
この後の話、書きたくもないけど、日記だからしょうがない。
会話の節々まで記憶中枢に刻まれたから、きっちり記そう。
慌てて病院へ向かった。
人やバスが遅く感じて、もどかしい事この上ない。
口角泡を飛ばす勢いで病室を聞き出すと、階段駆け上がり
勢いよく扉を開けた。
241 :
ホリデイ:2005/05/11(水) 20:46:23 ID:???
視界に飛び込んだのは、ベッドを囲む面々。
ミサト、加持さん、ヒカリ、ファースト、ジャージ、メガネ。
なぜか一様に沈痛な面持ちだ。
再び不安が襲い、ベッドに駆け寄ると
鼻にチューブを通したまま、微動だにしないアイツがいた。
ミサトが重苦しく、「アスカ…ごめんね。」…?!
「シンジ!死んじゃイヤ!アタシも死ぬ!」
「お願い!もう一度眼を開いて!アスカって呼んで!」
「もお!さっさと起きなさいよ!バカシンジ!」
気がつけばアタシはシンジに抱きつき、
思いつく限りの言葉を泣き叫んでいた。
「ううん…聞こえてるよお…アスカあ…。」
二つの眼はゆっくりと開かれアタシを見つめた。
瞬時に冷静を取り戻し、周りの面々を見回すと
「だめよ、シンちゃん、もう少し粘らないとお、肝心な部分が…」
「葛城、お前の勝ちだ。ま、いいもの見させてもらったがな。」
「アスカ、やっぱり碇君の事、ふふ。」
「センセ、アツアツやで、やっとれんわ。」
「じゃ、胴元に千円ずつだね、完敗だな。」
ファーストは、赤い眼を一段と赤くして悔しそうにこちらを睨んでた…。
どおやらアタシがなんて反応するか、賭けていたらしい。
胴元はミサト…このクソ野郎共…。
242 :
ホリデイ:2005/05/11(水) 20:47:11 ID:???
パイプ椅子を振り回そうとしてヒカリと加持さんに止められた。
どうせならベッドごと皆を投げ飛ばしてやりゃよかったわ。
ま、そこは天才美少女のアスカ様として
しごくおしとやかに怒りをごまかしたけど。
とりあえず、アタシを陥れたミサトと、
さんざ心配させて、とっくに完治してたシンジに
復讐するため、とある計画を練る事にした。
乙女の純情を踏みにじった罪は重いわよ。
けどアイツったら、
「心配してくれて…ありがとう。ゴメンね、さびしくさせて…。」
だって、そんな事云われたらさ…うう。
くそう、バカシンジのくせに。
乙です
素直になれないけどでも自分の気持ちを認めているとことか、
可愛いですね。
>>243 ほんとに・・・
本編で少しでもこんな部分を見せてもらいたかったなぁ と再三思う
オッテュ
15話とか16話とか22話とか劇場版とか。
本編で存分に見せてますよ。ちゃんとフォローしてあげられないシンジが悪い。
凍り付いたような時を過ごし
ひたすら思いを抱きながら
辛い辛いときをめぐりながら
あなたに逢えてよかったと
思いたかった…
現実は甘くなく 紅い海と死の世界… … ‥
まだ辛かったあの時のほうがよかった。
せめて私に悠久の萌をください…
お願いします。
251 :
バカシンジ:2005/05/12(木) 06:30:19 ID:???
アスカマダー?
アルコール月溺れた後…日
初めての早朝日記。
昨日何故かカバンに潜んでアタシの部屋に侵入した『ヤツ』を成敗するために
3人+1匹で深夜まで暴れまわる羽目に。
汗だくになりながらようやく『ヤツ』を倒したのは午前1時過ぎ。
さあ、寝るかという時にミサトが
「『第19使徒殲滅記念祝賀会』をこれから実施するわよ」と。
ちなみに第19使徒の名は『ゴキエル』らしい。
ミサトらしくセンスのかけらもないダサいネーミング。
なんでもかんでも『エル』をつければいいというものではない。
アタシとシンジは「学校があるから」との理由で祝賀会参加を拒否した。
が、ミサトの煽り言葉に乗ってしまったアタシは無理矢理チューハイを飲むはめに。
シンジは逃げようとしていたが首根っこをあっさりミサトに掴まり発泡酒を飲まされていた。
シンジが潰れたところでアタシも寝ようと策略を練っていたが
予想以上に酒に強く飲むペースはアタシより速かった。
何故か対抗意識を燃やしてしまったアタシはシンジと飲み比べ対決をすることに。
4杯目のチューハイを空けた所までは記憶に残っているが
その後はあやふやな意識しか残っていない。
リビングのカーペットの上で眠っている時、
とても心地よい匂いのする暖かいものに包まれていた記憶がなんとなくあるぐらいで。
朝日が眩しくて朝早く目が覚めた。
シンジはアタシと少し離れた隣ですやすやと眠っていた。
ミサトは自分の部屋で寝ているらしく時折いびきの様な音が部屋に響く。
頭がガンガンしないので二日酔いは無いようだ。
目がパッチリ冴えていたので
先程、押入れの中から使えそうなカバンを引っ張り出した。
授業で使うノート型PCのデータ全てを予備用のノート型PCに移し、
学校に着いたら眠くなる事も考慮し、枕もカバンにしまうことにした。
今まで使っていたノート型PCはペンペンにプレゼントしてあげよう。
シンジはまだ起きない。
これからシャワーを浴びて、それでもシンジが起きなかったら
たまにはアタシが朝食とお弁当を作ってやろう。
それに対する報酬はしっかりと貰うつもりだ。
さっきのいい匂いがした抱き枕が欲しいな…
なに、のほほんとした顔で台所でご飯作ってやがるんだ。
シンジのバカ、アホ…
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
昨日は散々だった。
4本目の発泡酒を飲んでから記憶が無い。
朝からアスカは不機嫌だった。
二日酔いかと思ったが違うようだ。
登校中、隣で歩くアスカはずっと眉間に皺を寄せて、ブスーッとホッペを膨らませていた。
何か話すたびに「うっさい」とか「バカバカシンジ」とか「アンタが余計な事しなけりゃ」とか、
機関銃のように罵声を浴びせられた。
わけが解らなかったし、ちょっと傷ついた。
お弁当も一緒に食べられなかった。
アスカがおいしそうに食べてくれる顔が見たくて
アルコールが抜けてない体で、眠い目を擦りながら作ったのに。
それに今日は帰るとき手を繋げなかった。
昨日は僕から繋いだから今日はアスカからだと思ったのに。
機嫌は全然回復していなかった。
なのにずっと僕の隣で歩幅を合わせていてくれた。
「僕何かした?」と聞くと
「したわよっ!でも教えてやんないっ。バカッ」って言って
その後ずっとホッペを膨らませていた。
何度聞いても「バカシンジ」としか返ってこなかった。
アスカの考えている事がさっぱり解らない。
でもそんな顔したアスカもちょっと可愛いと思った。
晩御飯にアスカの好きな鶏のから揚げを出すと、
最初はブツブツ朝と同じ様な文句を言いながら食べていたけど
食べ終わるときには「うん。まあまあね」と笑顔で言ってくれたので
どうやらいつものアスカに戻ってくれたようで、ホッとした。
機嫌が直ったようなので今朝から何故不機嫌なのかを聞くと
「うっさいなぁ、いいじゃん別にぃ」と
またホッペをプクーッて膨らませて拗ねてしまったのでこの件に深入りするのはやめた。
僕にとってのアスカは『向こう岸の存在』だと今日も身に染みて理解できた。
部屋に戻って寝る前に「今日は手、繋いでないでしょ?」とアスカから手を繋いでくれた。
アスカの手はいつも暖かくって柔らかい。
アスカと仲直り(?)できて良かった。
それにしても昨日の抱き枕いい匂いがして柔らかくて暖かかったなぁ。
朝起きた時には無くなっていたからアスカが片付けたのかな?
欲しいなぁ、あの抱き枕。
乙 良いYO
作文下手の俺が批評すんのもアレだが、ここの職人みんなうまくなったなぁ
257 :
ホリデイ:2005/05/13(金) 01:41:40 ID:???
>>恋せよ氏
今回もGJですねえ。のほほんラブラブな二人+ミサト、大好きです。
某スレでの御活躍も最高です。
最終日、ですが、なんかさらなる序章になってしまいました、
ま、ボチボチ続けますので、平に御容赦のほど。
258 :
ホリデイ:2005/05/13(金) 01:42:30 ID:???
B月J+3日
今日、無事シンジは退院した。
早退しようかと考えたくらい、会えるのが待ち遠しかった。
帰る足どりもなぜか軽やか、踊るようなステップになってしまったが
知らないババアに笑われたのは、不覚だった、気をつけよう。
「たっだいまー」「おかえり、アスカ」
何気ないこのやりとりがなんと嬉しかった事か。
しかし忘れてはいけない、今日はシンジを祝うと共に
華麗なる復讐計画の記念すべき第一歩なのだ。
皆で祝う退院パーティをあえて週末にしたのはそのためだ。
祝福ムードに水をさすようで気が引けるけど、
乙女の恨みは恐ろしいものなのよ、ミサト、シンジ。
台所で準備をしていたシンジを押し退け、
病人は休んでなさい!とアタシとミサトで請け負った。
一時間後、再びシンジへと委ねたのは云うまでもない。
アタシ達では荷が重すぎた。
ともかく、晩餐の支度は整い、団欒の一時を過ごした。
病室での賭けを詫びたミサトとシンジ、だが、もう遅い、遅すぎる。
大好きなホウレン草のソテーに心動いたけど、
決行の時は満ちたのよ。
259 :
ホリデイ:2005/05/13(金) 01:43:06 ID:???
とりあえず、アタシからのささやかな退院祝いがあると、話を切り出した。
何も用意してないじゃないと訝しがる二人。
最高級の笑顔をふりまき、こう宣言してやった。
「明日からアタシ、家出するのでよろしくー。」
二人とも目が点になり、泣き、喚き、後悔する、
と、この時点ではそう思っていた。
案の定、シンジは慌てふためき、涙目ながらに止めだした。しめしめ。
アスカと一緒に僕も家出するよ!なんて心憎い言葉に気持ち傾いたけど、
もう決めちゃったこと、ごめんね。
しかしさすがミサトは歴戦の勇士、
「そーお、じゃ頑張ってねアスカ、ちゃんと毎晩どきにいるのか連絡するのよ。」
これもまた、不覚。
それならそれで、ぜったい、ぜったい、二人とも悲しませてやる。
アタシの存在がどんなに大切か、気づかせてやる。
そう心に決めて、今日は筆を置く。
260 :
ホリデイ:2005/05/13(金) 01:46:18 ID:???
訂正です。
×毎晩どきにいるのか
◎毎晩どこにいるのか
申し訳ありません…orz
ん?恋せよ氏って他でも書いてるの?
オッテュ
乙です
いいね。
アスカスキー
>>恋せよ氏
なぜこんなにラブラブなんですか?
いやいいんですけど
266 :
ホリデイ:2005/05/14(土) 14:44:20 ID:???
家月なき子日
記念すべき家出1日目。
ゆえにこの日記は、ヒカリの家で書いている。
剛田武流説得術を駆使し、合法的に居候する事にしたのだ。
つまり、ヒカリの家はアタシの家、アタシの家はアタシの家。
ひきつった笑顔で同意したヒカリと
満足げなアタシの間に割り込んできた影一つ、
「…学校に来てたら家出って云わないんじゃない、アスカ?」
何を云っているのか、このバカシンジは
家に帰らないのが家出なのだ。
大きなバッグを抱え、洞木家に着くと
コダマさんとノゾミちゃんが出迎えてくれた。
今日は珍しく三人揃ってるのよ、とヒカリは嬉しそう。
いいなあ、姉妹の絆。ちょっぴり羨ましかった。
しかし二人からもバカシンジとの関係を
根掘り葉掘り聞かれるとは思わなかった。…ヒカリのオシャベリ。
ご飯食べて、一緒にお風呂入って、寝るまでの間もずっとお喋り。
ジャージの事、シンジの事を、スパイ同士の会話みたく腹のさぐり合い。
267 :
ホリデイ:2005/05/14(土) 14:44:58 ID:???
しかしあんな熱血関西弁のどこがいいのかしらと思ってたら、
ヒカリは碇君のどこがいいの?と聞いてきて、
優しい、料理が上手い、笑顔が可愛い、いい匂いがする、
と脈絡なく羅列したのは、慌てていた証拠。
よく考えたら、それだけアイツを見つめてるって事じゃない。
もう少し返答を選ぶべきだった、不覚。
ヒカリの微笑も小憎らしかったわ。
さらに、碇君すごく心配してるんじゃない?と聞かれたが
あの鈍感バカにはいい薬よ、
とにかくアタシの存在が大きい事を気づかせてやるんだから
と憎まれ口の叩き売り。
ヒカリったら、さっきと変わらぬ微笑で
「素直じゃないんだから、アスカは。」と一言。
友というものは恐ろしい、良いも悪いも全てお見通しなのだから。
確かに、学校での別れ際
「ぼ、僕はイヤだよ…アスカがいないなんて…。」
と、また、心に響く言葉を突き付けてきたアイツに
少し後ろ髪ひかれる思いだ。
今頃、どおしてるんだろお…。
いえ、そんなセンチメンタルに惑わされてはいけない
せっかく始まった、気ままな渡り鳥生活、思う存分楽しまなくちゃ。
おやすみ、ヒカリ、そしてミサト、…シンジ。
好いね
いやいいね〜
俺でも作家様の成長がわかる
乙です
文才が無い自分にも技量の向上がわかります。
うらやましいな。
オッテュ
乙!久々に癒されたよ
273 :
N3爆弾:2005/05/15(日) 00:45:53 ID:???
恋せよの方がちょっとムカツクんで荒らしてやろうと思ったがやめた
>>273 ストレス溜まってる? カルシウムが不足してんじゃないか?
>>274 いらいらするのと、カルシウム不足は全く関係ないことが最近の研究で
明らかになっています。
つまり、その話もまた勝手にわいて出た根拠なき都市伝説といえます。
恋せよ生意気!
でも日記はGJ
>>278 妬み・僻み・憎しみの3拍子がまさに縮図の構造といえる。
まぁ、一言で言えば能無し さらにつっこめば身の程知らずともいえる
281 :
274:2005/05/15(日) 17:34:34 ID:???
>>275 いらいらするのと、カルシウム不足は因果関係がはっきりしないというのは
聞いたことあるが、関係無いと断言できるほど研究が進んでんのか?
ホントなんだったら文献URLでもうpしてみれ
別にカルシウムとかどうでもいいよ
283 :
バカシンジ:2005/05/15(日) 19:58:48 ID:???
アスカの足舐めたいなぁ…
284 :
SI:2005/05/15(日) 22:22:36 ID:???
さっきから僕の名前使って、変な事言ってる人誰?
勘弁してよ、只でさえ色々あるんだから…
それにそういうの僕のキャラじゃないし、そもそもここそういうスレじゃないし…
>>ホリデイ氏
いつもいつも素晴らしいッス。
ジャイアニズムアスカさんに笑いました。
GJ!の三連呼。
あっちのスレも拝見されたとのことで…ハズカシイ…
今回も投下も甘い(?)と思います。
徐々に徐々に甘くしていったつもりなんですが
それが伝わらなかったとしたら自分の筆力不足のせいです。
ゴメンナサイ。もっと精進します。
プレゼントの月価値は日
バカシンジがとんでもない事をしでかした。
気持ちを落ち着かせるために
順を追って記載していこうと思う。
今日は日曜日。
快晴で雲ひとつ無い。透き通るような蒼さの空だった。
せっかく晴れているのだからウインドウショッピングでも楽しもうと決めたアタシは、
家事にひと段落していたシンジを荷物持ちに連れて行ってやることに。
昼前に家を出て第三新東京市で最も賑わっているショッピングモールへと繰り出す。
シンジは後ろでキョロキョロと落ち着かない様子だった。
一緒に歩いているアタシまで田舎者と思われてしまう。
勘弁してほしいものだ。
三件程、店をひやかして珈琲ショップで軽く昼食をとった。
勿論割り勘で。アタシもそこまでケチでは無い。
お互い次の給料日まで先は長いのだから。
その後、第三最大のデパートに立ち寄って、ふらふらと物色していると
可愛い髪飾りが目に入った。
買おうと思ったが何気に高かったので、次回給料(お小遣い)が入ったら購入しようと誓った。
結局何も買わずにシンジと帰った。
マンションでエレーベーターを待っているときにシンジが
「あの、荷物持ちが何も荷物持ってないのは変だから…これ…」
そう言って顔をトマトのように真っ赤にしながら小さな袋を渡してきた。
開けてみるとアタシが欲しかった髪飾り。
どうやらアタシの隙を見て購入したようだ。
無難な礼を言ったつもりだがアタシの声が上ずっていたことは
今回だけ認めようと思う。
あと思い切り顔が熱かったのも。
とんでもなく鼓動が高鳴っていた。
部屋に戻ったアタシは早速頂いた品を髪につけた。
鏡の前に立ち色々ポーズをとったがとても似合っていると思った。
鏡に映る自分を見るたびに、にやける顔を止める事ができない。
何て事してくれるのだ、バカシンジは。
胸の奥から湧き出る得体の知れぬ感情を抑えきれなくなった。
・
・
・
恥ずかしい。顔から火が出そうだ。
とても恥ずかしいがその後、何をしていたか、
正確に記そうと思う。アタシ自身の戒めとして。
転がった、ベッドの上で、ゴロゴロと、あげくのはてに、奇声を上げて。
なんだか短歌みたいだが、あの時は、ああしなければ感情が抑えきれなかった。
止むを得ない。
また来た。
もう、にやけ顔を制御する力が無い。
普段出さない声を出すことが抑えられない。
こんな事している場合ではない。
この気持ちを抑え続けるなんて不可能だ。
今日の約束事
一日に悶えながらゴロゴロしていい回数は2回…いや4回までとする。
289 :
サルシンジ:2005/05/16(月) 01:47:41 ID:???
復活。
煽り入れてくれる人がいるからエロに走ろう。
僕のエネルギーは叩かれることさアスカ女王さま。
あま〜〜〜〜〜〜〜〜い!
小沢さん、あますぎだよ〜〜
293 :
バカシンジ:2005/05/16(月) 20:40:21 ID:???
海水浴行きたいな!もちろんビキニ代は出しますよ。
>>233 アスカたん、もっとゴロゴロしていいよ
萌えた
>>286-288 いい!すごくいい!!!!!
俺もシンジ側を読んでみたい。
甘いの最高。
296 :
294:2005/05/16(月) 23:46:42 ID:???
297 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 00:31:53 ID:???
>>恋せよ氏
お気に召されたなら、幸いです。
しかして今回の日記、失礼ながら萌えました。こちらこそGJ!の三連呼です。
で、自作ですが、ちょい長めになってしまいました。
皆様、それなりに読んでいただけたらと、思っております。
298 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 00:32:58 ID:???
家月なき子+1日
家出2日目。
この日記はなぜか加持さんの家で書いている。
ヒカリの家は大所帯だ、長居するのは悪いので出る事にした。
それに家族の絆を感じると、ミサトやシンジの事を思い出して辛くなったのもある。
仕方なくファーストの家を訪れたら、居留守を使われた。
腹が立ち、扉にハイキックしたら、いきなり出てきてびびった。
「…眠いから起こさないで、迷惑。」
「…早く家に帰った方がいいと思うわ…。」
とぼとぼ歩いてたら車のクラクション、
振り向くと加持さんが車から手招きしてた。同乗し、事情を話すと
「葛城から聞いている。ま、もう遅いし、飯でも食べながら相談に乗ろう。」
雰囲気の良いトラットリアに連れてかれ、お腹一杯パスタを詰め込み満足。
葛城には内緒だぞ、と差し出されたグラスワインを呑めば、
溜っていた心の澱みが少しづつ溢れてしまった。
加持さんは微笑みながら、一部始終を聞いてくれた。
そして、今日は俺の所に泊まっていけ、が、明日はちゃんと帰るんだぞ、
と了承してくれた。地獄に仏とはこの事だ。
加持さんの家はワンルームマンション。
ほとんど戻る事はない、と云いながらもきちんと整頓されていた。ミサトと大違いだ。
299 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 00:34:06 ID:???
気を使って、ベランダで煙草をくゆらせていた加持さんの所へ行き
問わず語りにこれまでの経緯を話した。
加持さんは、時折煙を吐きながら黙って聞いていたが、
こんな風にアタシを諭してくれた。
「葛城の事なら気にするな、アスカの事をわかっているからなアイツは。
しかしシンジ君は違う、彼は優しすぎる。
傷つける事も傷つけられる事も恐れている、アスカもそうだろ?」
「だがそれを恐れず、何かを伝え何かを受け入れなければ、
互いの気持ちは決して一つにはならない。
大事なのは素直になる、という事さ。
だから、二人で決着をつけるんだ、いいな。」
「大丈夫、シンジ君とアスカなら上手くいくさ。
病室での騒ぎ具合がそれを証明してるからな。」
アタシの心にまとわりついていた雲は何処かへ消えた。
雲の彼方には陽の光に満ちたシンジへの想い。
それを気づかせてくれた加持さんは、
やっぱり、憧れの、そして大人なんだと再認識した。
シンジにはそんな大人らしい手練手管など何一つない。
けど、痛々しいまでにまっすぐな感情と言葉は、
いつだってアタシをとらえて放さない。
この文章を書いている最中も心と体はアイツで一杯だ、
切ないほど、今すぐにでも逢いたくなる…。
シンジシンジシンジシン
300 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 00:36:15 ID:???
追記
書いている最中に、加持さんが覗いてきたので、一旦中止した。
いくら加持さんでも、この日記は見せられないわ。
ともかく、それでもまだ、帰る気にはなれない。
アタシの決心は固いのだ。
せっかく、憧れの加持さん家に泊まってるんだし!
まだまだアイツを寂しがらせなきゃ、満足できない。
そう、負けてられないのよ、このアタシは!
…何書いてんだろ、バッカみたい…。
…どこか、何か欠けている気がしてならない。
…やっぱり、明日帰ろうかなあ…。
乙です
可愛いですね。いいな。
好きな男への当てつけに憧れの男性の家に泊まってるようだと、心配される前に
誤解されるような気がするんだが。
その手のネタはイイペコ氏(非闇)辺りが好むな。
いつも乙です。
シンちゃんは優しいから、お泊りしようがベットインしようが
笑って許してくれるのがデフォだお。
>>ホリデイ氏
GJ!!ッス。加持さんカコイイ。
で、シンジ側の日記を書けと要望があった様なので書き上げてみマスタ。
希望にあっているかは解りませんが少しでも満足していただければ…
心の中を月占有する君へ…日
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
今日は日曜日。
照りつける太陽の暑さに不快指数を増したけど、
雲ひとつ無い高い空を見上げると吸い込まれそうになった。
せっせと洗濯物を干し終わった後、休憩ついでに麦茶を飲みながら
今日のお昼の献立を考えていたら
「シーンジッ、荷物持ちに付き合ってっ」
『献立』という悩みの一つが無条件に解消され且つ、
『荷物持ち』という役職は、最近では『荷物を持たない荷物持ち』という役職なので二つ返事でそれに了承した。
それに前から考えていた事を実行するチャンスだったから。
ショッピングモールに着いた僕は知り合いがいないか辺りを詮索。
アスカは「キョロキョロしないでよ。田舎者みたいじゃない」と言うけど
本当の理由は決して離れることの無い繋いだ手。
嬉しいけど恥ずかしかった。
知り合いに見られてからかわれたらどうしようかと思ったりした。
ちょっと位ならばれても良かったんだけど幸い(?)誰にも会わなかった。
予想通りのウインドウショッピング。アスカは何も買わずにいくつかのお店をひやかして
2人で珈琲ショップで軽く昼食をとった。
最近アスカは僕と出かけるといつも割り勘にしてくれる。
昔はいつも僕のおごりだったのに。
お小遣いの事気にしてくれてるのかな?
第三最大のデパートに立ち寄り、目当ての商品を見つけた。
この前アスカが女の子3人でパフェを食べに行ったときに、
男3人でただ「涼しい場所に行きたい」という理由でデパートに寄った際
偶然見つけたアスカに似合いそうな髪飾り。
案の定アスカもそれに目をつけていたようだったけど
お小遣いが足りなかったらしく名残惜しそうにしていた。
同じフロアで他のアクセサリーを物色していたアスカの隙を突いて
目的の商品を購入し急いでポケットにしまった。
結局アスカは何も買わずに僕と一緒に家に帰った。
その間、僕の頭の中は、いつどこでどのようにこれをアスカにプレゼントするかで一杯だった。
だからアスカの問いに曖昧に返事をしてホッペを抓られること数回。
でもちょっと怒った顔のアスカも可愛いと思った。
西の空に沈んでいく太陽を背景に2人きりの公園で
「アスカに似合うと思って買ったんだ。貰ってくれないかな?」
なんてとってもカッコいい僕を妄想していたんだけど
気がついたらマンションのエレベーターの前。
渡さなきゃ、と思ってプレゼントを差し出したと共に出た台詞が
「あの、荷物持ちが何も荷物持ってないのは変だから…これ…」
人間、背伸びはよくないなと実感した。
なのにアスカは顔をトマトみたいに真っ赤にしながら
「えっ?あ、ありがとう」って言ってくれてとても嬉しそうに胸の辺りでそれをギュッと抱きしめてくれた。
気のせいかもしれないけど少し目が潤んでいたような気がした。
そんなアスカはとても愛おしかった。
で、夕食も終わって今これを書いているんだけど
アスカの部屋から「きゃ〜シンジからのプレゼントぉ〜」とか「やった、やったぁ〜〜」とか「やだぁアタシちょ〜かーいい」等々、
色々な喜び(叫び?)の声と、バフッ、バフッとベッドを叩く音が聞こえる。
そんなアスカの嬉しそうな声を聞いていると僕も嬉しくなる。
胸の奥底がジワッと暖かくなっていくのが自分でも解った。
と言うか受け取ってもらえて本当によかった。
いい加減認めてしまったほうが良いのかもしれない…いつからかアスカの事を想う僕のこの気持ち…
>>309さん
申し訳ないです。
スレ違いとは思っていたのですが
一応繋がっているのでこちらに投下してしまいました。
不快に思う方はスルーして下さい。
済みませんでした。
311 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/17(火) 03:47:31 ID:MuT/i/Vb
ドン、マイケル♪
312 :
290:2005/05/17(火) 07:36:47 ID:???
>>306-308 GJです!ありがとうございます。素敵です。
>>309 スレ違いかもしれませんが、◆DFMVpQ7zaAの作品は、
アスカとシンジの両方の立場を読んで、味がでるのもかと思いますが。
よって、特例にてOKでは?
このスレとシンジの日記スレに投下するので
どこに差が出るんだ?
LASスレだしいいんじゃない?
繋がってるしあっちは過疎スレでそんなにチェックしてる人少ないだろうし
神様月お願い日
明日はあのバカのサルベージの日だ。
だから、というわけじゃないけど日記を書いておく。
今日は2週間ぶりのフリータイムが発生したので、超速攻で買い物に行った。
場所はいつものデパート。
あいつが欲しいといっていた、ノイシュバンシュタインのパズル。
しかし、まったくセンスが悪いというかステレオタイプな風景を選ぶ奴だ。
薄暗い物置部屋に飾ってあの城が映えるとでも思うのか。アタシの部屋ならまだしも。
脱線した。
こんなに自分が迷信深いと思ったことはない。
自分でも愚かだと思うけど、それでも買ってきた。
あいつはご機嫌取りのつもりだった。これに間違いはない。
でも、買ったら一緒に作る約束だったから。
まだ、約束は破れてないよ。
明日・・・は無理だろうけど、でも、1週間もしないうちに、
きっとあいつは戻ってきて、すぐにピースをなくして大騒ぎするはずだ。
絶対にそうだ。
今、自分は幸せだと思う。
それを書いておきたかった。
PS.(神様月お願い日+1)
バカッ恥ずかしいので訂正しようと思ったのだがやめる。追記とする。
やっぱりあいつのハンバーグは最高なので、今のほうが幸せだ。
ただし、一時とはいえパズルのことを忘れてたのは許しがたい。
>>恋せよ氏
シンジの日記ここで公開でも全然OK むしろ助かる。
あっちはLASだけとは限らないから。
そしていい加減アスカへの気持ちを認めてください。
318 :
バカシンジ:2005/05/17(火) 14:30:53 ID:???
なんでスレ違いなんだか?馬鹿の僕にわかるように説明してよ!
アスカの日記スレなのにシンジの日記が投下されるのは
おかしいってことだと思うよ。たぶん
漏れはどこに投下されようが見に行くから
どっちでもいいんだけどね
まぁこっちはかなりすれの雰囲気もいいし。とりあえず最優先はアスカの日記で
そのオプションにシンジの日記があるということでいいんじゃないの?
いわゆる隠し味ってやつってことで・・・
「恋せよ女の子日記」という一連の作品なんだからここでOK
別スレに投下されるとそのスレが有る間はいいけどどちらかがdat落ちした後が面倒かな。
本文読むだけなら今は転載板でもいいんだけどね、その他にも色々あるし。
その転載板に写す時も見逃し事故が起こり易いかもね。
つーわけで同じスレに落としてほしい。
323 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 19:02:37 ID:???
>>恋せよ氏
シンジ日記とのリンク、全然構わないですよ!むしろGJ!
前スレでもLASならこっちでも構わないのでは、という意見ありましたし。
なんの権限もないですが、気にせずGO!ってことで
今回も長くなってしまいました、皆様、申し訳ありません。
324 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 19:03:08 ID:???
家月なき子+2日
今日、無事にコンフォート17へ帰還した。
色々あったから、振り返る為にきちんと記そう。
朝から憂鬱そうなアタシを見かねて、加持さんはドライブに連れてってくれた。
夕映えに彩られた世界はまさに黄昏れ時、
心を映すかの様に全てが茜色に染まる。
思いきって松代までとばすか?と誘われたけど、
心の奥にはアイツが一杯、忘れる事も嘘つく事もできないから、正直に断った。
すると、「そろそろ潮時だな」って、何も云わずに家まで送ってくれた。
意を決して、ドアを開けた、か細い「ただいま」に返答はない。
それでも一歩、足を踏み入れたら、
「「「おっかえりー!アスカ!」」」
出迎えたのはミサトを筆頭に、ヒカリ、ファースト、ジャージ、メガネ。
居間には『シンちゃん&アスカおかえりパーティ』の垂れ幕。
何がなんだかわからぬままミサトとヒカリに引っぱられ、お誕生日席に座らされた。
肝心のシンジはなぜか、アタシの隣にちょこんと座っていた。
「…おかえり、アスカ。」
「…アンタのために帰ったんじゃないわよ、バカ。」
325 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 19:04:12 ID:???
ふと見れば、目配せしあうミサトと加持さん。
そう、すべてはシナリオの内だったのね、はーあ。
口惜しさを宴への活力に変え、さんざん呑んで騒いでやった。
安堵からかいつの間にか寝てしまい、
めざめると、加持さん以外は皆帰ってしまった。
トイレに向かうと、ミサトと加持さんが慌てて離れてた。
この二人もアタシ達と似たもの同士だ、まったく。
ごまかす様に、ミサトはシンちゃんが待ってるわよとベランダを指差した。
さ、しっかりやるんだぞ、と加持さんも促す。
長椅子に座っているシンジと目を合わさず、隣に座る。
しばしの沈黙を経て、アタシは言葉を絞り出した。
アタシがいなくて寂しかった?
アイツは、アスカは僕がいなくて寂しくなかったの?と返す。
いつもならここで余計な口を開くが、ぐっと抑えて
素直に、寂しかった…と心情を吐露した。
アイツも、僕も同じだ、アスカがいなくて寂しかった…と。
知らず知らずアイツによりそい、
ねえ…この寂しさをちゃんと埋めて…とぴったり抱きついた。
…うん、僕のもね…とアイツも抱き返してくれた。
このままいけば、口づけの一つでもしそうな雰囲気だったが、
物事はそう上手くいかない、月にむら雲、花に風、だ。
326 :
ホリデイ:2005/05/17(火) 19:04:56 ID:???
「…幸せそう、私…うらやましいの?」
振り返ればファーストが佇んでいた。
「「何してんの(だ)よ?!ファースト(綾波)!」」
結局帰れないファーストを泊める事となった。
しかも「サビシイ?いいえ、サビシイのは私…。」
と、たっての願いで三人川の字に寝る羽目に。
なんだかんだの末、アタシは我が家に戻ってきた。
アタシはアイツを欲し、アイツもアタシを求めてた。
それがわかっただけでいいのだ。
もう、シンジを寂しくさせない、だからシンジもアタシを寂しくさせないで。
ずっと離さない、そう心に決めて筆を、いやまて、
ファーストを挟んで寝るとなると、
こっそりシンジに悪戯できないではないか。
はあ…せっかくのチャンスが台なしだ。
クヤシイから、マジックでファーストの顔を
ブラックジャック先生にして、就寝しよう。今日はそう決めて筆を置く。
327 :
バカシンジ:2005/05/17(火) 19:19:21 ID:???
むふふ、たのしいな
乙です
甘いですねー
オッテュ
お疲れ様です。
ブラックジャックときましたか。どうでもいいことですが額に「肉」って書くのがよく見かけますよね。
今日はごゆっくりお休みください・・・・・
走月走日
今日はとんでもない事件があった。
自分への戒めも含めてちゃんと書いとこうと思う。
驚愕の事実、学校の持久走でこのあたしがシンジに遅れを取ったのだ。
ニヤリ。100万倍にして返してやる。次の格闘訓練を覚えてやがれ。
…ってのはまぁ、おいといて。
あのバカ、最近身長が伸びてきたと思ったら、結構体力もついてきた。
といいつつ、基礎体力であたしが全部ボロ勝ちしてる現状。
流石に可哀そうなので、一緒に走るかー、と聞いてやったら、
持久走なら見込みがあるからやるという。へぇ?
そいで、ここ2週間ほど一緒に自主トレーニングしてやったのはたまに書いてたわね。
シンジにしては結構がんばってるといえよう。うん。
そして今日。珍しく男女合同体育。男子側の先生休みなんだって。
で、何が本気見せるよ、アスカ、だ。このバカシンジめ。
ジャージも陸上部も余裕で引き離してデットヒートしてたあたし達だったけど、
最後も最後,ファイナルラップで逃げられちゃった。悔しい。
あいつ!こっそり牙を研ぐタイプなのかしら。
男の子だから仕方ないのかなぁ。結構筋肉も付いてきてるし。
エースとしてのプライドもあるけど、統計的にもあたしが不利なのは確かよね。
でも、問題はその後よ。
みんな集まって涼んでたら、やつはやおら立ち上がり、
「やったぞアスカァァ!毎晩の特訓のおかげだァァ!」
汗だくのまま、シャウトして走りよってきたのだ!もう、ハグ確定みたいな感じで。
待てと。あたしゃエイド○アンじゃないわよ!あと毎晩ってまずくない?
セリフにも態度にもデリカシーないわよサルシンジ!
(ホントは少しファーストに見せ付けたかったけど、)ヒカリ+女子はキャー、叫ぶし。
反射的に後ろ回し蹴りで沈めてしまった。これは正当防衛であり、花の乙女として当然。
でもね、ここで白状しておくわ。反省だもの。しっかりしなさい、アスカ。
本当の原因は、あたし。今朝、デオドラントがちょこっとしかなかったのだ。
くたびれたあいつに気を使って買いに行かせなかったせいだ。
だからこのあたしも本気も出せなかった!間違いない!
しかし、何は無くともロジスティックスは戦略の基本。
国連の特務少尉相当ともあろうものがこんなことではいけないのだ。
明日からはもっとしっかりしないと。
だって。シンジ、帰り道で泣くんだもん。ちゃんとわかってたわよ、がんばってたのは。
…ハグはシャワーを済ませてから特別に許可してやった。
…シンジがいいにおいだったのを秘密にするのは花の乙女として当然。
乙まんこ
GJ!
識別できるように、してほしいな。
ハグ?
デオドラント?
ハグは抱きしめあう…って感じかな。良く外国人が挨拶でやってるアレ。
デオドラントは何だろう?歯磨き粉の事かな?口臭を気にしてたんじゃないか?
ともあれ乙!
デオドラントくらいヲタでも使うだろ・・・。
夏でも体育の後何も気にしなかった奴ばかりか。
339 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/05/18(水) 14:11:25 ID:5HbpejRQ
分かりやすい例としてエイトフォー(8×4)
なるほどね。
アスカだったらシャネルの18とか…
天才美少女に似合うものにしないとヲタとしてはなっとくできん!
343 :
バカシンジ:2005/05/18(水) 19:00:11 ID:???
なんか最近アスカの顔がまともに見られない…
アスカはたまに夜トイレ行った帰りに間違えて僕のふとんに入ってきたりする‥
ユニゾンのときからなんだが、なんとこの間パンティーを脱ぎ忘れていきやがった。
もうどうしていいかわからなくて…
とりあえずパンツの中へつっこんだ。
あとで見たら色がついていたがどちらが原因なのかはわからない…
でも…
おかずにしてしまった罪悪感でいっぱいだ。
どうしたらいいのか‥
笑えばいいと思うよ
345 :
バカシンジ:2005/05/18(水) 20:49:25 ID:???
ニタァ
346 :
バカシンジ:2005/05/18(水) 20:51:31 ID:???
バレて心底嫌われるのが恐い…
アスカが大好きだからおかずにしたんだから、許してくれるかな?
存在自体がスレ違いだから、「俺って最低だ」と100回広告の裏に書いて退場すればいいと思うよ。
オッテュ
349 :
ホリデイ:2005/05/18(水) 23:24:27 ID:???
つむじ月風日
今日の事は恥ずかしくて書きたくないが、日記なのでやむを得ない。
朝から曇り空、見上げると死にたくなるくらい憂鬱。
おまけに吹きすさぶ、風、風、風、うんざりした。
少しでも気分を上向かせるため、シンジの手を握り登校した。
相変わらず、恥ずかしそうに辺りを気にするのはなぜなのか。
ホント不器用で両極端だ、コイツは、それもまた、好ましい部分ではあるのだけれど。
矯正を兼ねて、下校時は下駄箱から手をつないでやった。
ジャージとメガネの冷やかしに、耳まで真っ赤なアイツ。
少しは慣れなさいよと思ったら、強く握り返して足早に歩き出した。
なんとか成長はしてるみたいだ。
そんな安心も束の間、この後の道中に一大事は起こった。
下から吹き上げた風はアタシのスカートをすっかり捲りあげた。
手はつないだまま、押さえる事はできない、
つまり見事なまでにパンツが丸見えになったのだ。
慌てて手を離し、スカートを押さえつけると
アイツと目が合った、間違いない、見られた…。
見たでしょバカエッチヘンタイ信じられないスケベこの色情魔
と書くのも情けない文句を機銃掃射したのは、
この上ない恥ずかしさと、やはりサルシンジかと落胆したからだ。
350 :
ホリデイ:2005/05/18(水) 23:25:08 ID:???
しかもオキニの花模様パンツだった事が、余計に感情の爆発を招いた。
終始見てないの一点張りなシンジと
絶対見た、と覆さないアタシで文句の小競り合い。
しまいには「アスカのパンツなんて見たくもないよ!」なんて言い出す始末。
確かにアイツは見てないかもしれない。
が、言うに事欠いてそれはないだろう。
素直に謝る事と、ちょっとした罰を与える事に決めた。
お風呂上がり、アイツに近づき、「さっきはゴメン疑って。」と謝り一転、
「見たくないなら見せつけてやる。」とタオルをバッと開いてやった。
もちろん中はスポーツブラに揃いのパンツ。
ななななにすんだよお!と真っ赤なアイツを
だーいじょうぶ、これは見せパンなんだからあーと追いかけ回した。
そういう問題じゃないだろ!って逃げ回っちゃってさ、サルシンジのくせに。
マウントポジションをとり、
さっきの無礼な発言を取り消しなさい、と云うと
ご…ごめんよお…だからもう見せないで、と涙顔。へへん。
ようやく満足した。
乙女の貞操とプライドは守られたのだ。
…なんか間違ってる気がするけど、まあいいか。
351 :
ホリデイ:2005/05/18(水) 23:32:09 ID:???
追記
後でミサトに怒られた。
第一に、見せパンとはそーいうもんじゃないし、
下着を見せびらかすなんて、女の子として恥を知りなさい、と云われた。
本物をみせてもらって、ようやく間違いに気づいた。
アタシは見られてもいい、雑なパンツだと思っていたのだ。
第二に、シンちゃんから涙声で「…アスカに襲われました。」と云われ
仰天したが、アタシから内実を聞き出したら、
悪戯もほどほどにしなさい、と云われた。
とりあえず、シンジにもう一度謝った。
気にしてないからいいよって、アタシの手をそっと握ってくれた…。
…この後、顔を真っ赤にしてベッドで何度暴れた事か、
それなのに、何か今日のアホな自分に激烈なる後悔をしている。
もう少し、天才美少女として、シンジに恥じない行為を徹底しようと思う…。
オッテュ
乙です
恋は人をバカにさせますよね。でもいいなあ。
354 :
バカシンジ:2005/05/19(木) 02:05:17 ID:???
347に荒らせと煽られましたが、やめましたホリさん乙です。
アスカのパンティー、ハグハグハグ
アスカの色付き匂い付き
パンテイーハグハグハグハゲハグハグハグハグ。
とうとう変な虫が湧くぐらいのスレッドになったか
>>346 ここはお前の下らん戯言を垂れるすれではない
さっさと消えろ 従わない場合には、それ相応の処置を取る。
ほっとけ
>>358 スルーしとけよタコ!それか早くそれ相応の処置をとれよ!
いちいちハエに反応してお前のほうが目障りだよ。
続きマダー
おじちゃんたちしごといかないの?
うん、馬鹿だから
365 :
ホリデイ:2005/05/19(木) 20:27:00 ID:???
彼氏の月姿日
今日はとりたてて書く事がないので、日記も一休みしようと思ったが
ちょっとした事が発生したので、記してみる。
最近、アタシとシンジはリビングでそのまま寝てしまう事が多い。
といっても、男女七歳にして同衾せず、だ。
別々にタオルケット一つで寝てるだけにすぎない。
ミサトには朝、「あら仲の良いコト。」と冷やかされるが、
そんなたいそうな事ではないのだ。
で何があったかというと、夜中、つまり今だが、シンジの体に見入ってる。
ふと見ればタオルケットがはだけていたので、
少しは優しさを見せてやるかと、かけ直そうとしたところ、
シンジの華奢で綺麗な体を隠すのが、なんだか勿体ない気がしたからだ。
シンジは男のくせに細すぎる。
けど、ガリガリではない程良い細さだ。
繊細な心をそのまま表したような体格、と云うべきか。
すっと伸びた足には余計な毛一つない。
ラインの美しさに、見てるだけでは耐えられなくなり、
思わずそっとさわってしまった。いけないいけない。
腕も同じくすべすべしてすらっとしている。
指もごつごつせず、綺麗な細みを保ち美しい。
366 :
ホリデイ:2005/05/19(木) 20:27:30 ID:???
まるで女の子みたいだ。
それがなんだかくやしくもあり、たまらなく愛おしくもある。
今度も、そっと人さし指でなぞってしまった、ふふ。
体だけでもドキドキする綺麗さなのに
この寝顔はなんだ、幸せそうにすうすう寝息をたてて。
いい夢でも見てるのだろうか?
できればアタシが出てる夢であって欲しい。
思わず唇が触れそうなほど近づいたのは
もっとよく観察するためだ、他意はない。
ヒゲ一つないうるおった肌、整った眉、可愛げのある瞳、まつげ、柔らかい唇、
幼そうで、それでいて男の子を感じさせる顔だち。
とても好きだ。
こんなに近づいて、朝起きたらどんな反応するだろう。
アタシだったらゴキゲンになるんだけど、
不器用なシンジだ、驚いて声をあげるのが関の山。
ま、それは明日のお楽しみかな?
しかし吐息がこそばゆくて我慢ならない、
唇をそっとあててフタをしたら、起きそうな気配がしたので、
記すのをやめて寝てしまおう。
おやすみ、シンジ。
367 :
ホリデイ:2005/05/19(木) 20:28:10 ID:???
彼女の月姿日 ―同日のシンジ日記―
トイレに行こうと目ざめたら、
目の前にアスカの顔があってびっくりした。
声が出そうになり、慌てておさえて、用を足しに行った。
帰ってみるとアスカのタオルケットが
はだけていたので、元に戻そうとしたが
飛び込んできた肢体はそれを躊躇させるほど眩しかった。
つまり、夜中なのに日記を記しているのは、
この光景を忘れたくないからだ。
どうせ誰に読まれるのでもないし
書いたって文句を云われるわけじゃない。
僕だけの秘密だ。
アスカはいつもキャミソールに短パンだ。
そんな姿で過ごされると僕はドキドキして、朝がいつも大変になる。
それはともかく、短パンからすっと伸びた足はとても綺麗だ。
余計な肉のない、締まった太もも、ふくらはぎ、足首、
思わずさわってしまいそうになり、懸命に自分を抑えた。
腕も足に負けないくらいすっと伸びて、美しい。
またさわってしまいそうになり、再び自分を抑えた。
それに柔らかそうな二の腕が僕は好きだ、
アスカはプンプンしてヤダって云いそうだけど。
368 :
ホリデイ:2005/05/19(木) 20:30:02 ID:???
腕の先にあるしなやかな手も、また綺麗なんだ。
静も動も、全てが美しく見える白魚のような指、
見てるだけで悶々としてしまう。
そして顔も全部好きだ。
本来なら開かれている青い瞳も、ツンとした鼻も、柔らかそうな唇も。
じっと見てたら、不用意に近づき過ぎてしまった、まあいいか…。
…今だったら…キスできるかな?
そっと唇を近づけたけど、思い直してやめた。
すうすう寝息をたてる、幸せそうな寝顔だけで
お腹いっぱいになった気分だ。
このまま寝たら、アスカ明日驚くだろうな。
とりあえず、平手を喰らわないような、距離にはしておこう。
そういえば、さっき起きた時、唇が湿っていたな、なんでだろう?
ま、とにかくもう寝る事にして日記も終えよう。
おやすみ、アスカ。
乙です
いいなー。
オッテュ
乙彼様
起きたなら自分のベッドに行けよと思う
乙
本編でもトイレ帰りのアスカは寝ぼけてシンジの前に・・・
375 :
ホリデイ:2005/05/20(金) 00:09:08 ID:???
>>レスを頂いた皆様
有難うございます。お気に召していただければ幸いです。
>>372様
申し訳ありません。
シチュエーションとしては、
テレヴィを見ながら、二人ゴロゴロ、
「シンジ、早く寝なさいよ」
「アスカこそ、寝不足は美容の敵とか云ってたじゃないかあ…」
「うるさいわね、アンタが寝なけりゃアタシも寝れないでしょ。」
「わかったよお…いつも自分勝手なんだから…」
「なんか云った?!」
「はいはい…(いつも最後まで僕を喋り相手にさせるくせに…)」
「まだなんか云いたそうねえー」
「?!…お、おやすみ…」
となんだかんだ、互いに傍に寝てる事を楽しんでる二人、
てな感じで書いてみたのですが、
お気に召さなくて、失礼致しました。
>>ホリデイ氏
別に気に入らなかったわけじゃないですよ。
気に障ったならごめんなさい。
どうでもいいんだけど自分の書き込み見て
朝起きたらシンジが自分の部屋で寝てて
それが寂しいやらむかつくやらでとにかく不機嫌になり
シンジを悩ます。
結局アスカの機嫌を治すためシンジは放課後アスカに付き合う
なんて妄想した。
>>ホリデイ氏
毎度のことながらGJ!!
毎日良作を投下できるなんてスゴイッす。
それに他にも投下する職人さんが増えたようで
いい感じに盛り上がってきたと思うのは自分だけ?
で、『恋せよ〜』なんですけどあと数回程度で終わりそうです。
ここからはちょっと一人称の描写が濃くなってしまうかもしれないです。
先に謝っておきます。ホント力不足でスンマセン・・・OTL
出来る限り日記(っぽく)する予定ですので…
やっと認めた月恋心日
今日は特に記すような出来事は無かった。
だからという訳ではないが、
よい機会なので、ここ最近のアタシの心情の変化を綴ってみようと思う。
なので今日は日記ではなく過去の回想に近いと思う。
こんな事を考えてしまった発端は
この前シンジから貰った髪飾り。
アタシ自身、物につられた軽い女と認めるつもりはさらさら無い。
だが、間違いなくあれがアタシの中の、
とあるスイッチを押してしまったことは認めなくてはならない。
でなければ見たいドラマも見ずに机に向かっているアタシ自身を説明できないからだ。
日記を書き始めた頃は胸の痛みに振り回されていたアタシ。
シンジが事あるごとにアタシの視界に入り込んできていたと思っていたアタシ。
本当はアタシがシンジの事を目で追っていたと今なら認めることが出来る。
目を閉じるとシンジの笑顔があっという間に浮かんでくる。
あの時は出ていってほしかったのに今は絶対に出ていってほしくない。
シンジの事を考えると鼓動が弾んでいたのを喜び始めていたアタシ。
学校でお弁当の事をからかわれた時は羞恥心でいっぱいだったが
最近学校でアタシとシンジの事でからかわれると、
なんだか少しくすぐったくて笑顔がこぼれそうになる。
風邪を引いてしまった時や生理痛の時、シンジはずっと一緒に居てくれてとても安心できた。
ベランダで二重奏をしたときはまるで心が重なったかのような感覚におちいった。
シンジが松代に出張すると聞いたときは胸が締め付けられて苦しかった。
その後、シンジが作ってくれたホットミルクは暖かくて少し甘かった。
シンジがいない間はアタシの心の中の一番大切な部分がぽっかりと抜けてしまったようで
シンジからの電話が待ち遠しくて仕方が無かった。
戻ってきたシンジはいつもと変わりなくアタシに優しく微笑んでくれた。
あの日から今日まで手を繋がなかった日は無い。
繋いだ手からシンジの体温がアタシに染み透るようで心地いい。
そして、真っ赤な顔したシンジからのとても嬉しいプレゼント。
日記をつけてから他にも色々な事があった。
もう認めてしまおう。
胸の鼓動が気になるからなんて逃げ道を作るのはもう終わりにしよう。
認めて今の生活が変わってしまうことが怖かったのかもしれない。
でも、もう自分自身を誤魔化しきれない。
思えばずっと、この日記を書く前からこの感情は育まれていたのだろう。
アタシの意地っ張りな性格がそれを認めようとしなかっただけだ。
今にも体から溢れそうになるこの気持ちを記して今日は筆を置くことにする。
アタシは……シンジのことが…好き…
きたぁー(゚∀゚)ー!
あなたがわたしにくれたもの あの日生まれた恋心♪
これならバッドエンドにならないな。
このスレでバッドエンドになるわけない
バッドエンドなんていつ訪れるかわからんもんだよ
いきなりアルミサエルが来てアスカ自爆だって十分ありえるよ
本編は(一応)ハッピーエンドだったのにねぇ・・・
補完失敗して人類ほとんど消滅していてどこがハッピー?
おめでとうありがとうの方だったりして
別に押し付けはせんが、緒方も貞本も一応のハッピーエンドと語ってるわな。
俺はそっち派。
つか、補完は成功しちゃいかんだろw
>>390 そうだね。緒方ね…
わりいアスカからみたらバッドエンドね。
シンジ(緒方)からだったらハッピーエンドだね。
EOEで、補完成功したほうがいいって取る人もいるんだな・・・ホント色々だと改めて思う今日この頃
>>385 実はアスカは妊娠してて…
とかいう展開ですか?
>391
そゆ意味じゃなくて、物語としてって意味だったはず。
アスカ視点とか関係なく。
俺解釈マンセーに囚われちゃいかんですよ。
色々なのよ。
すいません、ハッピーエンドの定義ってなんですか
EOEがハッピーエンドの範疇に入るなら
どこらへんがその定義にひっかかってるのかも教えて欲しい・・・
物語として?
あれだけ人がいなくなったゃって?なんでハッピーなの?
それぞれのとらえかたはあるだろうけど、全人類がかなり居なくなっちゃうような結末でハッピーエンドとはとれないんだけど、
どういった理由でハッピーエンドととれるのかなぁ?
スレ違い。
定義色々。解釈もそれぞれ。それがエヴァ。
386(など)はたまたま作り手とその部分は同調した、てだけ。
バッドと思っても全然不思議ではないから、それでいいじゃん。
どっちの意見も珍しくもない。
EOEって冒頭の病室でアスカの首閉めてキモチワルイで終劇でもかわんないよな
緒方シンジと庵野シンジが違うからな〜
緒方がハッピーエンドといったところで庵野シンジにとってハッピーエンドとは限らん
緒方シンジは成長したから補完を否定したんだろうけど
庵野シンジは成長しないでただ補完から逃げただけだからな
…TVの自己啓発セミナーはどうしたんだって話ですよ
>>397 そうだよね。最後に…
LAS的にはバッドだと思う。ちなみに首締めがなければハッピーととる、俺はね。
しかしよく考えたら思いっきりすれ違いだね。
ひょっとして、ホリディさんとか恋せよさんとか潜伏しているのかな?
てか、緒方も庵野も貞本も言ってるけどな。
ま、ヨソでやれや。
オッテュ
>>401 納まってんのにいちいち煽り入れてるお前が荒らし。
ま、とりあえず落ち着こうぜ?つ且
職人様が投下しやすい雰囲気をつくろうではないか
405 :
ホリデイ:2005/05/21(土) 00:25:02 ID:???
>>376様
その妄想をヒントにちょっとした小品を作ってみました。
(といっても長くなってしまいましたが)
しかし思いつき同然なので、その辺はご了承下さい。
とはいえ、皆様のお気に召されたら幸いです。
>>恋せよ氏
GJ!ですね、しかし後数回で終わりとは…悲しくなってしまいます。
毎回楽しみにしてた者としては残念極まりないです。
とはいえこの調子で次々GO!ですね、頑張って下さい!
406 :
ホリデイ:2005/05/21(土) 00:25:34 ID:???
晴れたり月曇ったり日
朝起きたら、目の前にシンジはいなかった。
がっかりした、心底。
この瞬間をどんなに待ち望んでたのかアイツは知らない。
悲しかった、切なかった、ただそれだけ。
不機嫌のスイッチは、この時静かに入った。
気づけば台所から鼻歌が聞こえてきた。
覗けば、いそいそ弁当を作るシンジがいた。
どおやら早起きして支度に取りかかっていたようだ。
嬉しそうな笑み浮かべて、何さこっちの気も知らないで。
朝からいたみいりますわシンジ様、なんて
云いたくもない嫌味ひとくさり、
どうしていつもこうなんだろう、ダメなアタシ。
心の中は曇天模様、
正反対に、なぜかアタシと歩くのが嬉しそうなシンジが、余計不機嫌にさせた。
ツンツンプンプンの繰り返し、やっぱりダメなアタシ。
…心は少し晴れ間を見せた。
お弁当の中身は好物でいっぱい、ふふ。
いいことあったから嬉しくてさ、気合い入れちゃった、だって
いいことって何なの?
自分の分作り忘れるほど、大変な事だったの?
407 :
ホリデイ:2005/05/21(土) 00:26:07 ID:???
さすがに購買のパンだけでは可哀想だったので
おかずを少し分けてあげた、あーんってさせながら。ふふふ。
帰る頃、なぜ不機嫌なの?ってやっと聞いてきたので、こう宣言した。
「それが知りたければ、アタシに付き合いなさい。」
…いいよって云いながら少し微笑んでくれた。
どこへ行こうか?どこでもいいわよ。
また少しだけ、心が晴れ上がった。
辿り着いたのは夕焼けまぶしい公園。
ベンチに腰掛け、開口一番、いい事って何なの?と聞いてみた。
それは…と口ごもるアイツは逆に、何で不機嫌なの?って上目遣いにたずね返してきた。
またさんざん文句を云ってしまった、曰く、
そんな事もわからないのこの鈍感男、女心を少しは学んだかと思ったけど、
ぜんっぜん進歩してないわね、一緒に歩くのも恥ずかしくなるわよ、
なんとか云いなさいよ、純情天然バカシンジ、(以下略)
罪悪感に教われ、心は再び曇り空に。
思いきってベンチを発つ、アイツは追いかける、
どうしたら直る?そんな事自分で考えなさい、
すると、こう?ってそっと手を握ってくれた。
不機嫌のスイッチはOFFになり、
心はあっという間に晴れ間が広がった。
408 :
ホリデイ:2005/05/21(土) 00:26:37 ID:???
ねえ、いいことって何なの?と再び聞いてみた。
アイツは、もっといいことあったから忘れちゃったよ、だって
なによそれ?と言い返したら
「…今こうして手を握って一緒に帰ってる事が…そのいいこと…かな。」
いつもいつも思う。
ホントにシンジの純粋な言葉は、
アタシの心をまぶしいくらいの陽光でいっぱいにしてくれる。
ああもう、思い返して記してきたけど、胸がぐるぐるしてしまう。
くそう、バカバカバカシンジ、こんなに悶々とさせて、絶対許さない。
また明日も、心を晴れ模様にしてね、お願い。
オッテュ
お疲れさま
moeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!
乙です
ほのぼの。
413 :
バカシンジ:2005/05/21(土) 13:47:02 ID:???
投下してください。
>>ホリデイ氏
今回もナイスです。
ほのぼのLASはやっぱイイッすねぇ
んじゃ、投下
↓
平和な日々を月ママに報告日
今日から何かが変わってしまうと思っていた。
少なくとも昨日アタシの気持ちを認めた時点では。
でも、アタシ1人が自分の気持ちを認めたからといって
世界はまったくと言ってよいほど変化などせず
昨日までとなんら変わりのない今日を過ごした。
その中で変わったのはアタシだけ。
シンジと会話をするだけで感じていた『ドキドキ』がこんなにも心地よくて、
声が嬉しそうに弾むのが自覚できた。
こんな事ならもっと早く認めておけばよかったと少し後悔。
シンジと目が合うだけで自然と笑顔になれる。
反面、他の女がシンジに話しかけるだけで今までよりも
遥かに凄まじい殺意が沸くのも自覚していた。
それが「おはよう」という朝の挨拶だとしても。
結構独占欲が強いのかもしれない。
ヒカリが「どうしたのぉ、アスカァ〜?」なんて
ミサトと同じ様な、にやり笑いをして聞いてきたけど、
昨日、自分自身でようやく認めることが出来たこの気持ちを
簡単に暴露することは到底できるはずも無かった。
それがたとえ親友と呼べる女の子であったとしても。
放課後はいつもの様にシンジと一緒にスーパーで買出しをして、家に帰って、
シンジが夕食の支度をしている間はペンペンと遊んで過ごして、
2人と1匹でご飯を食べようとしているときに
タイミングよくミサトが帰ってきて、
みんなで食卓を囲んで談笑しながらご飯を食べた。
夕食後、部屋に戻ったアタシの耳にベランダの方から懐かしいママの声が聞こえたような気がした。
たった一言「アスカは今、幸せ…?」と。
ママの声は優しくて暖かくてアタシの全てを包み込んでくれる様な、そんな声だった
導かれるようにベランダに出たアタシは、
声がした方角に向かって微笑みながら、ママにだけ聞こえるように小さく呟いた。
「うん。とっても幸せだよ、ママ…それとね、好きな人がいるの。
シンジっていうの。ちょっと頼りないヤツなんだけど大好きなの。ママにだけ教えてあげるね」
満天の星空にママの優しい笑顔が浮かんだように見えた。
上記のアタシの台詞を記載するのはとてつもなく恥ずかしいが
日記には事実を記載しなければならないという決まり事があるので正確に記すことにした。
まあ、この日記を見ることが出来るのはアタシだけなので問題ない。
あれは幻だったのか?それとも幽霊?
それでもいい。ママと話をすることが出来たのだから。
明日も今日と同じ様に平和で幸せな日になりますように…
乙!!ちと泣いた。
オッテュ
otu!
いつもながらGJ!!
もっともっと
みんな上手い・・・
今、やることないんで、投下してみようと思います
いくわよ・・・アスカ!
今日も『いつも通り』の朝
シンジは相変わらずの早起きで、朝ご飯を作ってる
おはようと声を掛けると、笑顔で挨拶を返してくれる
ミサトはいつも、朝は顔を出さない(つまり寝てる)から、これを最初に見れるのはあたしだけ!
早起きは三文の得ってやつね!
登校、いつもの道をいつもの様にシンジと歩く
これが今のあたしの当たり前な日々
折角、いい気分で学校に来てみれば下駄箱からは紙屑候補が山程降ってくる
これ見て、シンジはどう思うかなと隣を見てみれば、
「相変わらずモテるね、アスカは」
なんて、危機感ゼロな感想を言う
そんなんだから『バカシンジ』なのよ!
授業は一限から国語・・・
やってくれるわね
大体、日本語は複雑すぎんねよ!なんで一人称だけで五個も六個もあんのよ!小生って何よ!一人称なんて多くて二、三個ね!それで十分よ!
ふぅ・・・
そういえば、相田があたしの写真を勝手に売ってるらしいわね・・・
しかも、隠し撮り!
バックボーンは鈴原か・・・。いい度胸じゃない、そばかす眼鏡にジャージオタク!肖像権侵害がどれほどのリスクを伴うのか、解らせてやらないとね!
ここの所、使徒も来ないから体が鈍ってたところよ!二度と太陽を拝めないようにしてやるわ!
なんて事をシンジに言ったら、やんわりと止められたわ
あんた、どっちの味方なのよ!
帰りもシンジと一緒
いつもはゆっくり帰るけど、今日は観たいTVがあるとか理由を託けてシンジの手を取る
こう言う理由付けないと、手すら握って帰れないあたし・・・素直じゃないわね、あたしも
あ〜あ、これが加寺さんなら簡単なのに、なんでだろ?
手を繋いで・・・
やっぱ、恥ずかしい・・・
嫌ってのじゃなくて・・・、あ、そっか・・・『憧れ』と『好き』じゃ全然違うんだ・・・
それが解っただけでも、かなりの成長ね
ファースト!あんたには負けないわよ!
エヴァも!
シンジもね!
いくわよ!アスカ!
ね持
アスカは感じ苦手だから・・・
日本語は複雑すぎんねよ!
ね加寺さんw
バックボーン・・・
うむ。がんばれ。
普通に日記じゃないな
431に同意。
この超がつくほどほのぼのとした感じは好きだが日記とは程遠い。
この文面を貫き通したいなら別スレで投下することをお勧めするよ。
他スレでも君をよく見かけるからね・・・
何自演してるんだか…
ダミー氏の作品を百回読んで日記とは何かを理解してから投下しろ。
ダミー氏のも日記じゃねって
まぁもういいじゃないか
あまりにも良作すぎて嫉みがすごいね。
俺なんか正直いって恋せよ…は態度悪いときあったから大嫌いだったんだが、
作品のデキの良さに文句がつけられんよ。
日記がどうかなんて作品が良いか悪いかに比べたら、とるに足らないことだよ!
なんで黙ってスルーできないのかねぇ?
>>437 お前がスルーできずに話題を引っ張ってる件について
キモオタ同士なかよくしようよ。
>>438 うるせーよ、俺は荒らし自認してんだよオマエが荒らしなら相手になるぞ!
そうでないなら構うなよ。
>>440 438は隠れ固定じゃないの(笑)ほら、あなた。
442 :
バカシンジ:2005/05/23(月) 17:54:56 ID:???
そんなことより投下マダー?
週間少年ジャンプ今週号新連載にアスカみたいなヒロインが登場して期待している俺がいる。
アスカ大スキー
>>443 ─、 ;-T-ィ´ / / //// │ | ヽ | / ヽ
i´ // `i / / / ノ/ ノ ノ ヽ i / `liii, `llllllli !
,l i ! l/ ノ /// //|ハ l ` ヽ / ,llllll! ,,,,,,lllllllllllll !
!| | ! ! / /ノ/!∧ハ i ハヽ リ | ヽヽ / lllll! ` llllll !
│| i ! | !/_ V_ヽ 入 / ンへ/ l ヽ l lllll,.il ,,,,,,iillllll,,_ !
| !! | ! ! ! / ̄ ヽTノノノ-r´`ヽノ//i ! | ! llllllll, .ll..,,,,illlllllllllii |
! !| | ! k丶 | l | ´ .| l | l/ / /i ! ! !!!!!! .`!!!!!!!! !!!! l
│iリ /! | ヽl ` ヽノ ヽ.ノ /レ// ノノ/ | _,,,,,, !
l !| l ! トゝヾヽヾヽヾ ゝ ヾヽヾヽ ィ / / ∠ iillli .llllllli l
! l/ l ! |/lヽ __ / ! .!!!! ,lllllll! │
!/´/ ! | l \ /`′ `ー┐ /| l |||´ l
〃 / l レ L _____.ノ‐7 ! l '''' /
l / /人 ! \ Zー‐フi ! ! | l .|||| /
/ / ト/_ヽ ヽ ヽ ! lヽl /| li ! | \ /
渚=アスカ
どうみても…
>>443 どーみてもバッドエンドになりえないから、萌ている。
そうか…俺って態度悪かったのか…
スマン、全然自覚無かったよ…OTL
出来ればどこら辺が悪いのか教えて欲しい。
それでは今から投下
↓
過ぎ去りし曖昧な月関係の清算を日
胸が締め付けられるように痛い。
以前、NERV本部からシンジと一緒に帰れなくて
『チクリ』と痛んだものとは比べ物にならないほど
今アタシの体は、激痛が胸を始点として体中を駆け巡っている。
昨日平和な日々を願ったのに…
書きたく無いし思い出したくも無い。
でも1人きりで心の中に抱え込むなんて出来ないから。
今週、週番のアタシは日誌や花瓶の水交換や机の整理整頓等、
非常に面倒くさい事を淡々とこなしていた。
もちろん、シンジは下駄箱で待たせていた。
校舎の裏口から校舎裏にある花壇に水撒きに行った時、
何故かシンジと知らない女の子の会話が聞こえた。
声のする方へと、ばれない様に近づきそっと様子を伺った。
今も頭の中にその時の映像が流れ続けている。
キモチワルイ…
死ぬほど書きたくないけれど会話の内容は確かこのようなやりとりだった。
「私、2-Cの○○(←記憶から削除)です。単刀直入に言います。
私、碇先輩の事好きなんです。付き合って下さいっ」
「ごめん。出来ないよ」
「どうしてですかっ!?
私、碇先輩の事夜も眠れないほど好きなんですっ。お願いしますっ」
「ゴメンなさい。僕は…「ブロロロロローーーッッ!!!」…が好きだから」
申し訳なさそうに誤ったバカシンジだが、
どうしてあんなにも間が悪いのだろう。
なにも校舎裏に隣接する道路を走るトラックの騒音に、
一番大事な所を合わせなくてもいいのに。
その女の子は目に涙を溜めながら辛そうに去っていった。
なのでその女の子の事はもうどうでもいい。
問題はあのトラックだ!!
一番大事な所を隠しやがって!
ロゴマークは見たことあるしナンバープレートもバッチリ抑えた。
いつかNERVと戦自が共同開発した『JA(ジェット・アローン)改』を操作して
本社ごと踏み潰してやろうと心に固く誓った。
でも今は少しだけあのトラックに感謝している。
もしあの時シンジの口から出た女の名前が
アタシ以外の名前だったらと思うとその場で泣きそうになってしまうだろうから。
今日はシンジと一緒に帰っても辛くて切ないだけだった。
シンジも顔を伏せていた。何か考え事をしているようだった。
握りたそうにしていたアタシの手。
手を繋ぎたかった。でも、繋げなかった。
訊きたかった。誰の名前を言ったのか。でも訊けなかった。
アタシが見ていた事をシンジは知らないのだから。
それ以前に何も話せなかった。喉がカラカラで言葉も声もうまく出せなかった。
だから2人で俯いたまま家に帰った。
一体あの時、シンジは誰の名前を口にしたのだろう…?
気になる。とても気になる。知りたい。知りたいけど知りたくない。
恐い。アタシの名前じゃなかったらと想像するだけで目の前が真っ暗になった。
アタシが告白してあの子と同じ様に
「ごめんアスカ。僕は○○の事が好きだから…」と言われてしまったら…
泣き叫んでしまう。あの子みたいに諦めることなんて出来ない。
ワカラナイ…アタシはどうすれば良いのか…
シリタイ…シンジは誰の事が好きなのか…でも…恐い。
ママ…アタシはどうすればいいの…?
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
放課後、週番のアスカを待っている時、二年生の女の子に用があると言われて
校舎裏の花壇の近くまで連れて行かれた。
僕が居なかったらアスカが怒るから早く用件を話して欲しいなと思っていたら
今日、生まれて初めて女の子に告白された。
「好き」と言われたのはカヲル君に続いて2人目だ。
でも僕はその好意を断ってしまった。
せっかく勇気を出して自分の気持ちを伝えてくれたのに。
それでも僕はその気持ちに応えるわけにはいかなかった。
自然に、ごく自然に言えたんだ。自分の今の気持ちを
「僕はアスカの事が好きだから」と、
自分でも信じられなかった。絶対に噛んでしまうと思ったから。
ようやく僕は自分で自分の気持ちを認めることが出来た。
しかも、よりにもよってあのような場面で。
あの女の子泣いてた。
僕がもっと早く自分の気持ちを認めていればこんな事にはならなかったかもしれないのに。
本当に情けないと思う。
誰かに何か『きっかけ』を与えてもらわないと何も出来ないなんて。
あの子を利用するような形になってしまって申し訳ない。
でも、ようやく決心がついた。
生温い友達以上恋人未満な関係をいつまでも続けていくわけにはいかない。
僕達が同じ家で暮らす時間はあと僅かしかないのだから。
たとえアスカにフラれたとしても後悔は無い…と思う。
いや、やっぱり後悔しそうだ…でも、もう何もやらずに諦めるのは嫌だから、
だから今回だけは絶対にアスカからも、なによりも自分から逃げちゃ駄目だ。
最後に僕の決心を記して今日は寝ることにしよう。
僕は明日、アスカに告白する。
済みません間違えました。
× 申し訳なさそうに誤ったバカシンジだが、
○ 申し訳なさそうに謝ったバカシンジだが、
失礼しました。
GJ! 相変わらず良いなぁ。とても和みます。
終りのない始まりはないから
いいねぇ
>>449 まぁ荒らしには反応しないことだね。
神は荒らしには反応してはいけない!しないはず!
たとえコテ消したとしてもね。
明日は告白ですか… うふふ
明日輝く
続きが楽しみ。本当にGJ杉。
たのしみにしてまつ
465 :
ホリデイ:2005/05/24(火) 21:08:22 ID:???
>>恋せよ氏
いよいよ佳境ですかね、今回もGJ!です。
次の投下が待ち遠しいですよ。
それゆえに自分が先に投下していいものか、悩みました。
空気嫁となじられそうで、戦々恐々としてますが、
まずは、皆様、お目こぼしのほどを。
あと、シンジ君、今回は憂鬱で獣なシンジキュンです、
お気に召されなければ申し訳ありません。
466 :
ホリデイ:2005/05/24(火) 21:09:06 ID:???
雨、月どしゃぶりの向こうに日
今日はいろんな意味で参った。
朝、清々しい晴天、調子◎
昼、憂鬱な曇り空、調子▼
夕、ひどいにわか雨、調子×
どおなってんのよこれ。
よりによって下校途中に雨が降るとはついてない。
これも全て、シンジが「一緒に帰ろう、アスカ。」なんて
似合わないセリフでアタシを誘ったからだ。
店先の狭い屋根にもぐり込んだアタシ達。
あっという間にどしゃ降りだから、二人とも上から下までびしょびしょ。
不愉快極まりない。
ハンカチで体を拭っていたら、
シンジがぼんやりこっちを見ていたので何かと思えば、
濡れたシャツに何かうっすらと浮かび上がっていた。
今日は花模様が刺繍された紺色のブラ、
つまり、ヤツはそれを見ていたのだ。
このスケベ!何見てるのよ!と怒鳴ってやれば
意識が現世に戻ったらしく、慌ててポケットからハンカチを差し出してきた。
「これ使って、僕はいいから。アスカのだけじゃ足りないと思うんだ。」
467 :
ホリデイ:2005/05/24(火) 21:10:10 ID:???
心と空に晴れ間が少し見え始めた。
さすがにアイツもずぶ濡れでは可哀想なのでそっと髪だけは拭いてあげた。
…一転、雨足は一段と強まり、出るに出れなくなった。
よーするに、誰であろうと意外な行為は控えろということね、くそう。
こんなの一枚でごまかされないわよ
と云いつつ、今日一日借りることにした。
一日とはつまり、寝るまでの間だ、ふふふ。
そのハンカチを左手にブレスみたく巻きつけて
眺めながら日記を記している。
結び目の端には油性マジックでS.Iと書かれていて、
なんだかこうしてると、「絆」みたいでドキドキしてくる。
ちょっと鼻を近づけると、雨の匂い、アタシの匂いに混じって
かすかな香りが浮かび上がる。
男の匂いと石鹸の匂いが交わった、不思議な香り。
今日はずっとこの香りを感じながら寝られるなんて最高だ。
ふふ、シンジ、ありがと。
しかしふと思ったが、
アイツを釘付けにするには、まだこの胸は発展途上だ。
大きい方が好きなのかわからないけど、程良い形と大きさにするため
この後お風呂でストレッチをしよう。
今度は雨に濡れなくてもドキッとさせてやるわよ、シンジ。
468 :
ホリデイ:2005/05/24(火) 21:11:01 ID:???
雨、月ごまかした後日 ―同日のシンジ日記より―
アスカにひどいことをしてしまった、まだ後悔してる。
ハンカチ一つなんてみせかけの優しさに逃げた自分が
ひどくいやらしく見える。
順を追って記述しよう。
今日は朝から清々しい陽の光、絶好の日和、この時はそう思っていた。
いつの間にか曇り空に変わり、夕方にはひどいにわか雨だ。
珍しく僕からアスカへ一緒に帰ろうなんて誘った事が原因かな。
慣れない事をするとこんなバチが当たるんだろう、これからは気をつけよう。
第三の大通りにある小さな喫茶店の前で雨宿りしてた最中、
とんでもない光景が飛び込んできたのはそんな時だった。
眼前には雨だれを拭うアスカ、これなら普通の光景だ。
だが僕が見てしまったのは、そんな生易しいものじゃない。
第二ボタンを開けて胸元を拭うアスカだ。
あまりの不快さに他の事など気にもとめなかったんだろう。
少しだけ開かれた体がまぶしく、目もくらみそうだった。
さらにちらちらとブラまで見えている事をアスカは知らないようだった。
美しい模様に彩られたそれと、生々しいふくらみ、弾力のある肌が
僕の視界に次々と入り込み、目と心をとらえてはなさなかった。
温かそうなふくらみを波打たせるさまは、
僕の中に不純な思考を呼び覚ますのに十分だった。
469 :
ホリデイ:2005/05/24(火) 21:11:48 ID:???
気づいたらしく何見てるのよ!と怒られ、
反射的にハンカチを差し出したが、先述の通り、
こんな行動で自分をごまかした事がとてもイヤだ。
濡れたままの髪をそっと拭いてくれた
アスカの優しさがすごく嬉しかっただけに
不純な気持ちを生んだ自分を責めてしまった。
そしてその優しさ以上に、さっきの光景が僕の頭から離れない。今だってそうだ。
僕は肉体的な部分だけでアスカを好きになった訳じゃない、
アスカの中にある柔らかな心を好きになった(はずだ)。
だからこそ、あんな風に(無意識でも)見せつけられると、
僕はもうどおしていいかわからなくなる。
たぶん、今日は寝られないだろう。
いつもと違う胸の鼓動が僕を支配している、
認めたくない、獣のような熱さが体を走っている、
最低だ、俺って…。
少しでもあのハンカチ一枚の優しさを、アスカが感じてて欲しい
今の僕にはそれだけで十分なんだ、肉体的な喜びなんてまだいらない。
それがわかれば、この支配から逃れられるはずだ。
でも受け入れてくれたかな?こんな最低な僕の優しさを…
とりあえず、朝、立てない事がないように祈ろう。
今考えられる事はそれだけだ…はあ。
日記といえどいつまでも恋人未満の話ばっかりなのも微妙だと思ってた
二人の幸せな結末も必要だと思いまつ
超楽しみ
オッテュ
乙です
オツ
乙カレー!
次が楽しみです。
しばらくはシンジキュンのおかずになりそうですわね。ヒソヒソ‥
ジャンプにアスカ分身みたいな新連載が始まったことだし、
非常に楽しみな夏だなw
477 :
バカシンジ:2005/05/25(水) 02:00:40 ID:???
おつされさまでございます
ママ…
GJ
そんなに?>>ジャンプ新連載
少年誌っぷりが出すぎててなんか気に入らない
読みきり時より好意が露骨になったなー、狙いすぎかも。
という気はした。
でも続きには期待してる。てかスレが違うか。
>>459さん、460さん
了解です。勉強になりました。
>>ホリデイ氏
私のことなんて気にせずジャンジャンバリバリ投下してください。
今回の作品もGJ!でした。
色々訂正したりしてたんですけど
これ以上やっても無駄だなと思って投下します。
アスシンの告白シーンて各人それぞれに思い入れがあるとは思いますが
今回のような告白もありえたかもしれない一つの形ということで…
そんなわけで今日は前編です。
解りにくい所があるかもしれません。済みません。
あとちょっと長いです。6スレほどお借りします。
ようやく月心、重なって日 前編
アタシは今ヒカリの家にいる。
時刻は丁度20:00を過ぎたところ。
なぜそのような事態になったのかアタシの心情を挟みながら順番に記していこう。
ちなみに日記帳は今日の朝、昨日の光景を引きずりながら登校の用意をしたため、
無意識の内にカバンにしまい込んでいた。
今思えばその間抜けさが幸運だったのかもしれない。
先程までのやり取りを鮮明に記す事が出来るのだから。
学校が終わったアタシ達は
家までの道程を2人で歩いていた。
どちらが原因かは判断できないが少し気まずい雰囲気だった気がした。
シンジは少し落ち着きが無いような感じでソワソワしていて、
アタシは昨日の事が頭の中に残っていて、
お互い無言で楽しいとは程遠い下校だった。
今日も手を繋げずに家に着くのだろうと思っていたら
急にシンジが2、3歩前に出てアタシと向き合うなり
「ア、アスカッ。は、はは話があるんだ」
いきなりそんな事を言われて驚いた表情でシンジを見ていたアタシに
「ぼ、僕、アスカの事が……好きです。僕と付き合ってくださいっ」
真っ赤な夕日を背景にして日本のどこにでもあるような路上で
真っ赤な顔したシンジに告白されてしまった。
あの時一瞬、時間が止まった。
衝撃の告白だった。
シンジがアタシの事を好きだったなんて…
あの台詞の中の名前はアタシの名前だった。
頭の中でシンジの台詞を理解するのに時間が掛かった。
何か言わなくては…アタシも好きと伝えなければ…
なのに言葉をうまく吐き出せない。少しも声に出せない。
あの時だけ失語症になってしまったようだった。
ならばせめてと、手を動かそうとした。動けば手を繋げるから…
でも、動かなかった。それどころか足も頭も首も腰も…アタシの身体全てが…
金縛りに掛かってしまったアタシ、呆然と立ち尽くすアタシに
「変な事言ってごめん。でもいつになっても構わないから返事ください」
そう言ってシンジは家まで走って行った。その姿をアタシの目に焼きつかせながら。
1人取り残されたアタシは何も出来なかった不甲斐なさで涙を流した。
10分ほどその場で泣いていたアタシをヒカリが見つけてくれて家に招待された。
「落ち着くまで家にいていいよ」と。
ヒカリの家であのときの事を考えてみた。
シンジからの告白が唐突過ぎたという事もあるが、
何故あの時、自分の気持ちを素直に伝えられなかったのだろう…
好きだと言いたかった…シンジの胸に飛び込みたかった…
シンジに好きと言われて嬉しかった…両思いで嬉しかった。
でもその反面、その事実が恐かったのかもしれない。
自分の気持ちを認めただけで1段飛ばしで階段を駆け上がっていくように幸せになっていく自分が。
エヴァに乗っているときは血反吐を吐きそうなくらいの努力を繰り返して繰り返して
それでも手に入れることが出来なかったのに。
ようやく自分の気持ちを認めて幸せな日々を過ごしてきたアタシが
こんな簡単にこれ以上幸せになっていいのだろうか…?
アタシは幸せというものに慣れていない。ついこの前ようやく感じ取れるようになったのだから。
そういった心情をヒカリに話した。
自分1人ではとても答えなんて出せそうになかったから…
ヒカリは一言
「アスカ…逃げてない…?」
そう言われてその事実に気が付いた。
アタシは何を怯えて弱気になって逃げていたんだ。
アタシは努力、根性のセカンドレッド、惣流・アスカ・ラングレーじゃないか。
逃げるのは昔のシンジの専売特許だったはずではないか。
逃がしては駄目だ。シンジの気持ちを逃がすのは死んでもイヤだ。
だったら受け止めるしかない。シンジとずっと一緒に居たいのだから。
恋人になることで何かが変わってしまうとしても、アタシの気持ちは決して変えられないのだから。
決心がついた。明日からは、いや今日家に帰ったらシンジと一緒にもっともっと幸せになってやる。
これを書き終えたら、急いで帰ってシンジに自分の気持ちを伝えに行こう。
「ワタシもアナタの事が好きです」と。
アスカ、行くわよっ!
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
今日アスカに告白した。
「アスカの事が好きです。付き合ってください」と。
出来ることなら返事はその場で貰いたかった。
「あんたバカァ!!アンタの事は家族としてしか見れないわっ」
といったような断りの返事や
「ふ、ふんっ!しょーがないわねっ。付き合ってやっても良いわっ。但し、お情けよっ」
といったような了承(?)の返事が…
…きっと貰えると思っていた。
でも返ってきたのは沈黙…
あの後、待っていればどちらかの返事を貰えたのかもしれない。
でも、あの場の雰囲気は僕にはとても耐えられなかった。
結局、僕はまた逃げ出してしまった。
逃げないと自分で決めたことなのに。
そしてアスカは今、洞木さんの家に居る。
先程、携帯にアスカから電話があったとミサトさんが言っていた。
きっと、これは「アンタの顔なんて見たくもない!」という事なんだろう。
僕はアスカにフラれてしまったのだろう。
後悔なんてしないと思っていたけど、ミサトさんからアスカの事を聞いた後
僕は自分の部屋で泣いた。
これからどうしよう。アスカとはもう一緒に住めない。
でも、フラれるならハッキリとアスカの口から聞きたい。
そうしなければ僕はアスカの事をスッパリと諦めら
【♪葛城ミサトの年齢なんて飾りよ!日記♪】
それにしてもあの2人に一体何があったのかしら?
朝、登校する時、シンジ君はちょっち違ってたわね。男の顔になったっていうか。
アスカはいつもよりシンジ君のことが気になって仕方ないって感じの表情だったわね。
それなのに帰ってきたらアスカは洞木さん家、アスカの声、消え入りそうな声だったわね。
シンジ君にそれを伝えたら泣きそうな顔して部屋に篭っちゃったわ。
シンジ君がアスカにフラれたなんて事はありえないだろうから、痴話喧嘩にしては様子がおかしいし、
なにがなんだか?
−−−−中略−−−−
さっき家の電話のコール音が静かな家の中に鳴り響いていた。
重い腰を上げて襖を開けると、シンジ君が電話に出ていた。
ちょっち、その様子を伺っていると、電話を切って振り向いたシンジ君が
「ミサトさん!ちょっとアスカを迎えに行ってきますっ!」
さっきまでとはまるで別人の顔。結構カッコいい顔になったわね、シンちゃん。
で、その電話の内容が気になったからちょーっと職権乱用して聴いてみたら、
『あっ、碇君?洞木ですけど』
『委員長?僕に何か用?』
『うん、アスカが今、帰ったから迎えに行ってあげて』
『えっ?でも僕は…』
『大丈夫、アスカの話ちゃんと聞いてあげて。アスカも碇君と同じ気持ちなんだから。ほらっ』
『う、うん。わかったよ』
うーん、たったこれだけの会話の内容を聞いてもさーっぱり解んないわ。
頭の上に?マークが3つ程浮かんだけれど、
とにかくシンジ君とアスカは一緒に帰ってくるってことね。
とりあえず鬼の居ぬ間にもう一本ビールでも飲むか。
【洞木ヒカリの明日のお弁当は…日記】
−−−−前略−−−−
夕飯の買い物に行った帰りにアスカを見つけた。
俯いたまま路上に立っていて、近づいて「どうしたの?」って訊いても
「シンジが…シンジが…うぐっ、グスッ」とそれしか言ってくれない。
その時は碇君!アスカを泣かしたなんて許さないっ!なんて思っていたけど
私の家に連れて行って事情を話してもらったら、ビックリした。
やるじゃない碇君。
アスカはずっと「アタシはシンジと幸せになってもいいのかな?嬉しいけど恐いの」なんて。
幸せすぎて恐いだなんて、まったく羨ましい悩みだこと。
ほっとくなんてとても出来ないからアスカの一番の親友として軽く背中を押してあげることにした。
言い方は少しキツかったかもしれないけど、
たった一言のきっかけさえあげれば
アスカは自分の心に向かい合うことが出来るって私は知っているから。
案の定アスカの顔に元気が戻っていた。その後すぐにアスカは帰って行った。
頑張ってねアスカ。
でも元気出しすぎよ、「お邪魔しましたぁー!!」の声で窓ガラス割れるかと思ったもの。
それと碇君にもさりげなくフォローの電話もしてあげた。これはお節介だったかな?
明日、綾波さんと一緒に根掘り葉掘り尋問しようっと。
鈴原も碇君みたいに告白してくれないかなぁ。
乙!!!!!良かったよ!萌え
オッテュ
491 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:28:34 ID:???
>>恋せよ氏
前編でこの盛り上がり、おまけにヒカリ日記+ミサト日記までついて
このボリューム、早く後編が読みたいですよお(涙)。
貞本氏の漫画と同じくらい次が待ち遠しいです。
いやはや文句なしのGJ!です。
しかしジャンジャンバリバリといわれてもパチンコマンではないので…、
とはいえ、良作を汚すようで申し訳ありませんが
こちらも投下しますことお許し下さい。
492 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:29:15 ID:???
君の月瞳の中に日
今日はなぜかシンジにずっと見つめられた。
朝、洗面所で鉢合せした時からだ。
授業中もちらちらこっちを見てきやがった。
一緒に帰っている時も言葉少なげにずっと見つめてきた。
返事はすべて「ああ」「うん」「そうだね」。
夕食時もそう、ぼんやり見つめて箸が動いてない。
ミサトに、シンちゃん具合でも悪いの?と聞かれても
「そおですね」ってアンタはいいともの観客か。
何を気にしているのか?
バカだバカだと思っていたが、本物のバカになんてなって欲しくないわ。
しかし思い返してみれば
今日のアイツは何か云いたげな時特有の見つめ方だ。
しかもその潤んだ瞳は、いつもより熱情がこもり
ただならぬ決意を感じさせていた。
も、もしかして、それほどまでに伝えたかったのは「好き」って事…?!
ま、まさか、やだ、どうしよう。
今までそれっぽい言動や行動はあり余るほどあったけど、
そう改められると、こっちにも心の準備ってもんがあるわよ。
493 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:29:59 ID:???
や、やっぱり「大好きだよ」って云ってくれるのかな。
それとも「愛してるよ、アスカ」なんて似合わないキザなセリフかましてくるのかしら。
いやいやシンプルに「つき合って下さい」ね、アイツっぽい気がする。
けどそんな下手から云われたらなんか腹立たしいわね。
ここはズバリ「僕はアスカが好きなんだ」ってストレートに云って欲しいな。
そおじゃなかったらイヤ。
それでちょっと間があって、口づけなんかしちゃって、
キュッて抱きしめてくれて、下手したらそのままベッドに倒れこんで…
でもそれじゃ大きな音がしちゃうわね、そっか、座ったままなら大丈夫!
それで抱き合っちゃったら、行くとこまで行っちゃうのかなあ…
いえ、それは早すぎるわ。アタシ達はまだ中学生なんだから。
でもでも強引且つ丁寧なリードされちゃったら…
いいよ…って云っちゃうかもなあ…
やだ、何書いてんのかしら。ともかく何があってもいいように
下着を替えて(註:なぜこんな事を考えたのかいまだにわからない)
洗面所に行って、支度を整えよう。
この後シンジは必ず、部屋に来るはず。
この様子を明日の日記に書こう、ふふ、すっごい楽しみ。
494 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:30:34 ID:???
追記
鏡を見たら、大きめのニキビがほほに一つ。
…アイツこれを見てたのね。
さっさと教えりゃいいじゃないのよ!
勘違いして恥ずかしいやら腹が立つやら、
なぜか泣きそうになった。
読み返してみて、気にくわない一ケ所だけに註釈を加えたが、気がおさまらない。
仕方ないが、このページは永久に封印しよう。そう決めて筆を置く。
くそう、バカシンジめ、あの朴念仁。
495 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:31:06 ID:???
泣きたい月気持ち日 ―同日のシンジ日記―
今日はアスカを始終見つめてしまった。
ほほに大きめのニキビがあったからじゃない、
なぜか、なぜだか、見つめたかったんだ。
この日記を記して随分と経つけれど、読み返してみれば
アスカへの想いを人知れず記してばかりだ。
(たまに父さんの事も書いたけれど。)
最初の頃はアスカの快活さに振り回されていたけど、この頃は違う、
アスカという存在に僕の心が振り回されている。
なかなか見せてはくれない優しさや、僕にだけ見せてくれる素直さが、
アスカの中にある柔らかい心なんだと知ったから…かな?
そう、僕はアスカを『好き』なんだ、それに気づいてしまった。
もう遅い、元の曖昧で心地よい関係には戻れない。
だから見つめてしまったのだろう。
他愛のない話を彩るくすぐったい言葉に酔いしれながら、
アスカの全部を求めたくてしょうがなかった。
だからという訳じゃないけど、
いつ口元から『好き』という言葉が漏れてしまうかと、恐かった。
この部屋を出て、アスカにそれを伝えれば全ては解決する。
でも、もし拒絶されたら…それだけは絶対にイヤなんだ。
だから、まだ僕は言えない、部屋を出る事はない。
496 :
ホリデイ:2005/05/26(木) 21:31:36 ID:???
こうして悶々としながら、それを紛らわすかのように
日記へ気持ちを殴り書きしている。
青い瞳、桃色の唇、栗色の髪、白い肌、長い手足、嬉しいくせにツンツンするいびつなキモチ、
それら全ての可愛さが、僕に幸せの形を教え、それを変えてくれた。
唇から放たれる言葉がたとえ全て嘘であっても、僕はそれでいいと思う。
分かち合う何かが足りなくても、僕の心は『好き』という想いに溢れてる。
…なんか書いてて恥ずかしくなった…
この想いを上手く表す言葉なんて一つも存在しない。
唯一つ、アスカに向かって伝えたいのは
「僕はアスカが好きなんだ」という事。
アスカはストレートすぎてイヤって云うかもしれないけど
これだけは僕の嘘偽りない気持ちなんだ。
心はまだ激しく動いているけど、書き記したら少し落ち着いたので、もう寝よう。
いつか、必ず、ここに記した想いを伝えよう、アスカに。
追記
昨日の朝はやっぱり立てなかった。さらに、ミサトさんに笑われた。
しかし洗濯機のお世話にならなかっただけマシだと思う。
こんな目に合わない様、いつも平常心を心がけよう。
そして願わくば、明日も朝が無事である事を祈ろう…。
オッテュ
乙です
いいなぁ。切ない。
なぁ 二人ともAEOEの話なのか?
二人とも続けてくれるよな?
乙。
碇さ〜ん!碇明日香さ〜ん!
続きの思い出日記よろしくね。
ファリィア。セパ メッソ。ファリィア。トゥスェ
>>502 ○月×日 大雨
梅雨というらしいこのじとじとした雨はそれ自体はとーーっても気持ち悪い。なんか体が
湿っぽい。こんな湿っぽさよりも、シンジと抱き合って熱い汗をがしたたるほうがあたしは
好きだ。
娘は今日は、この大雨の中友達の家にゆくといって朝からいない。シンジはシンジでまだ
寝てる。あんまりにも起きないもんだから、ずってズボンひんむいて勝手にしちゃったが、
それでも起きない。あっちはずっとおきっぱなしなのに。
お洗濯をしてお風呂を掃除して、今日の夕飯の献立を考えて見る。ボーナスがどーんと
はいったので家族でお寿司でも食べに行こうと思う。
>>496 シンジがアスカを好きな理由・・・
ツンデレ成分以外は外見のことばかりじゃないですか。
素直な気持ちなんだろうけどちょっと・・・。
外見が異常にいいアスカ。
アフターEOE
EOE以後の話
中学生は主観でしょう。アスカは性格以外は完璧というふうに本編では言われてるんだから、
AEOEでアスカのことをよく知ったシンジがひかれるのは当たり前かな?
>>485の後半の血反吐のあたりはまったく共感していて、非常にうれしい。
すばらしい
いつまでも続けてほしい…
>510
シンジ→アスカはあったほうが当然嬉しいわけだが、アスカをよく知ればその性格も含めて惹かれて当たり前、てのはとてつもなく無理があると思うぞ。
やっぱ前向きで明るい性格かねぇ…。それと時折見せるはかなさ。ま、一緒に暮らしてれば情も移るさ
ロジックじゃないもの
アニメも漫画も読み尽くしてない奴らの話は意味ないな。
アニメを読み尽くすのはちょっと難しいかな
>515は釣りだろう
シンジ→アスカは描写が少ししかない以上、もう妄想するしかないもん
なんのためのLASだよ
そのうえ誰が誰を好きになるなんておかしいとかいってて恥ずかしくないの?
519 :
バカシンジ:2005/05/27(金) 18:51:07 ID:???
もうやめようぜ、職人が投下しずらくなるだろ。
萌萌
520 :
バカシンジ:2005/05/27(金) 23:06:21 ID:???
悲しいな…職人さんまでレスしてくんないなんて、オイラ完全にスレッドストッパーになっちまったな。
某少女の日記
8/18 2発
8/24 5発
8/30 4発
>>521 で?何が言いたいのだ?作品を楽しめれば問題は無かろう。
>521
実はシンジを張り倒した回数というのはどうだろう?
5日ぶりに見たら恋せよ氏のアスシンがついに告白か
乙です
告白といえばひま氏のアスカがキュウリで処女を失いそうになった話を思い出す
あれは萌えも感動も笑いもあって良かった
やっぱりアスカ様にはシンジきゅんのティムポで貫いて欲しいものです。
529 :
アスカ様:2005/05/28(土) 13:36:33 ID:???
やっぱり最初は若くて活きのいいのがいいわよねー
ねーヒカリ!
530 :
ヒカリ:2005/05/28(土) 14:08:54 ID:???
加地さんっておじさんっぽく見えて、まだ若いんだ。
でもアスカ、あんまり碇君をそうやってからかうのはかわいそうよ。
531 :
アスカ:2005/05/28(土) 15:03:35 ID:???
やっぱりシンジは私がいろいろ誘導してやんないと駄目なのかな?
でも前にキスしたときそれ以上発展しなかったし、どうすればいいのかな?
ところでジャージとはどうなのよ!参考にしたいところね。
532 :
アスカ:2005/05/28(土) 15:04:30 ID:???
あっそうそう、加持さんね。
533 :
アスカ:2005/05/28(土) 15:16:18 ID:???
あーあ、はやく加持さんから教えてもらったテクでシンジ喜ばせてあげたいなぁ。
前にヒカリが紹介してくれた男で試したら一晩中凄かったんだから。
やっぱ、アタシってなにやっても完璧よね〜。
534 :
アスカ:2005/05/28(土) 15:31:59 ID:???
あら、私は処女よ。偽物は消えてね。
アスカスキー
537 :
アスカ:2005/05/28(土) 15:55:39 ID:???
私の「初めて」をプレゼントするんだから大事にしてよね。シンジ。
538 :
ヒカリ:2005/05/28(土) 16:26:30 ID:???
え、はじめて・・・あっそうか、いつもホテルだもんね。
男の子の部屋でするのってはじめてなんだ。
頑張ってね、アスカ。私もトウジとの明日の初めてのデート頑張るからね
539 :
アスカ:2005/05/28(土) 16:34:32 ID:???
やっぱり痛いのかしら…
他所でやれ
素でわかんないのだけど、
>>521って何?みな怒ってるけど。
543 :
ホリデイ:2005/05/28(土) 20:46:29 ID:???
相当な月決意日
最近シンジの様子が変だ。何なのだろうか?
そういえば昨日からずっとアタシを見つめっぱなしだ。
ニキビはとっくに治ってる。これが理由ではない。
なにをそんなに見つめたいのだろうか?今さら珍しくもないくせに。
もしかして、昨日記したように
アタシを『好き』だと伝えたいのだろうか?
そうと仮定するならば、これは難題だ。
なぜならアタシもシンジを『好き』だからだ。
でもそれだけじゃすまされない、
何で、何が『好き』なのか、
それがシンジの中にしっかりとなければ、アタシは納得できない。
誰かを愛する事なんてホントはとても簡単だ。
ただ、互いが単純に『好き』では
それは曖昧で脆弱なものにしかならない。
アタシはシンジをずっと『好き』でいたい、
だから心に秘めた気持ち全てを吐き出さないと我慢できない。
アイツもそうしてくれるだろうか?
544 :
ホリデイ:2005/05/28(土) 20:47:11 ID:???
気持ちを捧げてくれなきゃ、アタシはシンジなんていらない。
今までと同じように一人で生きていくだけだ。
それはとても辛く悲しい事、でも、しょうがない。
…ホントは独りなんて絶対イヤ、死んでもイヤ。
だから、こんな曖昧で心地よい関係のままでもいいと思っている。
けどこのままじゃ耐えられないの。
乾いた心を潤し、淡い陽の光で満たしてくれる
シンジの優しい気持ち、心、にアタシは惹かれている。
ずっとそばにいて、心と心を触れあいたいの。
決めた、近い内に必ず想いを伝えよう。
その果てが甘い天国か永遠の地獄であろうと構わない。
本当はシンジから伝えて欲しいが、
しょせんバカシンジだ、
そんな気が利くヤツなら、とっくにしでかしているはずだ。
シンジを愛する事なんて時々とても困難だ。
それは覚悟している。
だから、決着をつけねばならない。
互いの気持ちを確かめて、前に進まなきゃいけない。
願わくば、『友達』から『愛する人』へと。
545 :
ホリデイ:2005/05/28(土) 20:47:58 ID:???
春は月まだか日 ―同日のシンジ日記―
どうもアスカに何か感づかれているようだ。
そんな露骨に見つめた訳じゃないけど、
気づいたら見入っている事が、バレバレだったかな?
もし何かに気づいたなら、
いや、僕が伝えたい事に気づき始めたなら、どうしよう。
昨日記したような想いを無事に伝えられるだろうか?
なにしろ、肝心な『好き』の理由は漫然としたままだ。
これではきちんと伝えられるはずがない。
だから今日の日記に記す、それを再確認するために。
アスカの外見を、僕がたまらなく好きであることは昨日記した通りだ。
でもそれだけでは、見せかけの『好き』としか通じない。
昨日の日記を読み返してみれば、以下の三点が目にとまった。
「なかなか見せてくれない優しさ」
「僕にだけ見せてくれる素直さ」
「嬉しいくせにツンツンするいびつなキモチ」
共通するのはアスカの内面である事。
それは、アスカの中にある柔らかい心。
それを包み、触れる事に幸せを感じた僕がいた。
546 :
ホリデイ:2005/05/28(土) 20:48:28 ID:???
傷つける事も、傷つけられた事もあった、
それでも心を捧げる事をやめようとは思わなかった。
みんなは知らない、
快活で勝ち気なアスカは、表の顔、演技に過ぎない、
その裏にある脆く弱い心は優しさや無心の愛を求めていた事を。
そして僕はそれを知ってしまった。
精一杯、突っ張って、突っ張って、
はち切れそうな矛盾と自己嫌悪を抱え、
一突きで壊れてしまいそうなアスカを知った僕は、
偽りでも同情でもなく、優しくしたかった、愛したかった。
だから僕はアスカに『好き』だと云いたいんだ。
今以上に愛し愛されたいから。
そしてアスカの、人には見せない柔らかで脆い心をいつも包んであげたい。
誰にも見せない、僕だけに見せた気持ちをずっと受け止めていたい。
そばにいたい、ずっとそばに、
はなればなれでも心が繋がっている、そんな二人でありたい。
この気持ち、アスカはわかってくれるだろうか?
それを確かめなければいけない、
全てが闇に閉ざされる結果になっても、後悔はしない。
だから、近い内に伝えよう、「僕はアスカの事が好きなんだ」と。
春は、まだこない。でも、心はもう決まった。
乙です
いいなぁ。
ホリディ氏もいよいよ佳境ですなあ
ムフフ
550 :
アスカ:2005/05/29(日) 01:52:37 ID:???
ワタシはワタシが好き。嫌いになんかなりたくない。
お願いみんなワタシにやさしくして‥
>>550 優しくして欲しいなら名無しになれ。
アスカを名乗りたいなら日記でも書け。
同意 意味もなくキャラハンを名乗るな
オッテュ
いやいいよ。
555 :
アスカ:2005/05/29(日) 19:42:27 ID:???
アスカスキー
559 :
ホリデイ:2005/05/30(月) 23:05:04 ID:???
女月三人よれば日
今日はシンジの事でヒカリに相談した。
すでにヒカリはジャージに想いを伝えているのだ。
アタシはヒカリがどの様にして伝えたのか、それが知りたかった。
決意は十分、ただどうすれば上手く伝わるのか
思考は頭の中を行ったり来たりしっぱなし。
だからヒカリを放課後連れ出した。
チョコパフェをおごるという条件に二つ返事でOKしてくれたが、
なぜかファーストまでついてきたのは計算外だ。
プリンアラモードをせっせと詰め込むファーストを無視し
ヒカリに単刀直入で聞いてみた、どうやってジャージに告白したのか?と。
ヒカリはもじもじしながら「素直に『好きなの』って伝えただけよ」と答えた。
どんなシチュエーションなのか?さらに畳み掛けたら、
もっともじもじしながら「云いたい事があるって公園に連れていったのよ、帰り道に」
それだ、アタシもその手で行こう。
二杯目のプリンアラモードを詰め込むファーストを睨みながら、アタシはそう心に決めた。
あの単純バカシンジは下手したら下駄箱でも『好き』と言い兼ねないヤツだ。
さすがのアタシでもそれは顔から火が出るほど恥ずかしい。
上手くリードして、素敵なシチュエーションにしなくては
天才美少女にふさわしい名シーンには成り得ない。
この時、こんな考えが瞬時に頭を駆け巡ったのは、我ながら偉いと思う。
560 :
ホリデイ:2005/05/30(月) 23:05:41 ID:???
三杯目のプリンアラモードを注文しようとしたファーストの頭を軽くどついた時、
ヒカリは「やっと決めたのね、アスカ。」と微笑みながら悪戯っぽく呟いてきた。
以下、数時間にわたって、なぜそのような結論を導き出したのかを
みっちりと尋問された。アタシを容疑者扱いするな。
ただし、核心はカモフラージュしておいた。
この気持ちはいくら親友と云えども明かす訳にはいかない。アタシがシンジを心底好きだなんて。
イメージダウンもいいとこよ、乙女のプライドは高いんだから。
しかし折につけ「「素直じゃないんだから」」と、鋭い視線を投げかけるヒカリと
名残惜しそうにさくらんぼをしゃぶるファーストにユニゾンされたのには困った。
ちょっと待って、何でファーストにそんな事云われなきゃならないのよ!
この怒りは三杯目のプリンアラモードにたっぷり胡椒を与える事で解消した。
「ヒクチュ、あなたが、ヒクチュ、恨めしいわ、ヒクチュ、いえ羨ましいのは私、ヒクチュ」
いつもより桁の多いレシートにうんざりしながら、そんな文句は聞き流した。
ヒカリとファーストにさよならし、歩き出したアタシの頭には一つの計画が浮かんだ。
いつかシンジと見つめ合った丘の上の公園で、この想いを伝えよう。
そう決めたら、心と頭はシンジでいっぱいになっていた、
早く、早く伝えたい、シンジにこの想いを伝えたい。
「…失敗したら、碇くん、私が頂くわ、だから頑張って。」
ファーストらしい励ましの言葉を背に受けて、シンジへの想いが
簡単に吹き飛ばされた事は、この日記だけのナイショ。
ともあれ、必ず伝えるわ、待ってなさいシンジ。
561 :
ホリデイ:2005/05/30(月) 23:06:23 ID:???
男三匹月何を思う日 ―同日のシンジ日記―
今日はトウジから意外な告白をされた。
随分前から委員長とつきあい始めたとか。
もちろん僕はそんな事知りもしなかった。
ケンスケはすでにわかっていたらしいけど。
事の発端は、弁当箱についていた人形をケンスケが冷やかし始めたからだ。
僕らは誰に作ってもらったか、冗談半分でからかってたけど、
「男一匹、云うたるわい!イインチョに作ってもろとるんや!」
「ああ、そや!ワシはイインチョが好きじゃ!つきおうとるわい!」
「なんやその顔は?!ワシがつきおうたらおかしいうんかい!」
屋上いっぱいに響く声で秘密を叫ぶトウジが一番おかしいよ。
放課後は目標を拘束!火急的速やかに尋問を行う!とケンスケが宣言し、
学校が終わると僕らはマックへと場所を移した。
にやけながらコーラをすするトウジはぽつぽつと話してくれた。
曰く、珍しく一緒に帰ろうと誘われた。
曰く、云いたい事があると公園へ連れてかれた。
曰く、そこで委員長から『好き』だと告白された。
曰く…とにかくそれからの甘く熱い話は思い出しただけで胃がもたれるから省略する。
僕もあてられたのだろうか、
その話を聞いてアスカへの告白をどう実行するべきか考えていた。
そしてトウジに「やっぱり男は待つものなのかな?」と不用意な発言をしてしまった。
562 :
ホリデイ:2005/05/30(月) 23:06:53 ID:???
二人は揃って目を光らせ、「「センセも誰か狙っとるんかあ?!」」と逆に詰問されるハメに。
そうじゃないけど、気になるからさあ…とごまかして難を逃れたが、
トウジにすれば、
「男ならビシッと云わなアカンで、ワシもホントは自分から云うべきやったと後悔しとる。」らしい。
じっと聞いてたケンスケは、
「しかしいいよなあ…二人とも。俺にはそんな甘い話一つないよ。」
そしたらトウジが「お前には国連艦隊っちゅう心の恋人がいるやないか!」だとか。
そうだよな!と、この後二時間ほど俺の愛する太平洋艦隊という
相田ケンスケ教授による特殊講義につきあわされたのに正直困った。
周りの視線も痛々しかったよ、ケンスケ…。
帰り際、トウジに
「誰に告白するか構わんけど、男の口から云うのが一番や。
その方がオナゴも安心するってもんや。」と諭され、
ケンスケにも
「そうだな、俺が云うのも何だけれど、待ってるだけじゃ
何の解決にもならない、当たって砕けるぐらいじゃないとな。」と励まされた。
二人ともいい事云うなあと思った。
告白の瞬間は俺達に仕切らせろ、というのは丁重に断っておいたけど。
一人の帰り道、頭の中はアスカでいっぱいだった。
そして、決めた。いつかアスカと見つめ合ったあの丘の上の公園で想いを伝えようと。
待っていて欲しい、必ず、伝えるから、アスカ。
乙です
ドキドキ。いいなぁ。
オッテュ
おつかれです
ようやく月心、重なって日 後編
どこから記せばよいものか。
時刻は22:00を過ぎたところ。
アタシは今自分の部屋でこれを書いている。
手も胸も身体全部が燃えてしまいそうな位熱くて、指が震えてうまく書けない。
けれど順番に一つずつ記していこう。
先程までの出来事が夢でないことを証明するために。
アタシはヒカリに別れを告げて急いで家に帰った。
自己最速ともいえるスピードを出しながら。
家までの距離が約半分といった所で前から男の子が疾走してくるのが瞳に映った。
遠くからだと暗くてよく顔が見えなかった男の子が息を切らせながら
アタシの方に向かってきていて、すれ違うのだろうなと思って走っていたら
月明かりに映ったその男の子の顔はアタシが今、この世で一番会いたいと願った奴だった。
何故ここにシンジが?と思うよりも前にアタシはその名前を叫んだ。
シンジも手を振りながらアタシの名前を息を切らしながら呼んでくれた。
その後は頭の中に何も思い浮かばなかった。
スピードを落とさずに一直線にシンジの胸目掛けて飛び込んだアタシ。
「わっ!?」と声を出しながらも急停止してアタシを受け止めようとしたシンジ。
ホントはガシッとアタシを抱きしめてくれると嬉しかったんだけど
スピードの出しすぎでシンジと倒れこむような形になってしまった。
もうちょっとしっかりして欲しいものだ。
シンジを道端で押し倒したような形になってしまったが
夕方、何も出来なかったアタシとは違い、胸の奥底から出る言葉と崩壊した涙腺はとても止められなかった。
「好きっ!好きなのっ!大好きなのっ!!ずっとずっとシンジと一緒にいたいのっ!!」
多分、このような事を言った様な気がする。
というか感情が先走ってしまい事細かには覚えていない。
ちょっと惜しいと思った。
シンジのTシャツを両手で掴み泣き叫んでいたアタシ。
シンジはそっと指先でアタシの流していた涙を拭ってくれた。
「ずっと一緒にいよう。好きだよ、アスカ」
の言葉と共に。
シンジは両腕をアタシの背中と頭の後ろに廻し、アタシは涙が止まらない瞳をそっと閉じ顔を近づけた。
ゆっくりと唇と唇が触れてアタシの手もシンジを離さない様に両手で側頭部を押さえた。
暖かくて優しくて、とても満たされてアタシは幸せだった。シンジもきっと幸せだったと思う。
2回めのキスは涙の味がした。
そして、嬉しいときにも涙が出ることがあると今日はじめてアタシは認識した。
悲しいときにしか出ないものだと思っていたから。
それにしてもあの時、誰にも見られていなくて本当に助かった。
キスした場所は奇しくも夕方シンジがアタシに告白した場所。
夕日を背景に告白して、星空の下キスをするなんてなかなかロマンチックだ。
場所と体勢に少々不満が残るが、アタシとシンジなら丁度良いかもと納得できる。
落ち着いたアタシ達は埃を払って家路についた。
もちろん手はギュッと繋いだままで。
いつもと違って指と指を絡めて手を繋いだ。カップル繋ぎと言えば良いのだろうか?
帰り道、シンジが色々話してくれた。
「アスカに嫌われたと思った」や「もう一緒に住めないと思っていた」や「洞木さんにアスカを迎えに行けって言われた」等、
アタシもシンジに話した。
告白された後ヒカリの家で思ったこと、感じたこと、シンジと幸せになりたいと決めたことを。
本心を話すのは苦手だったがシンジには知っておいてほしいと思ったし、アタシもシンジの本心が知りたかった。
2人して世話になったヒカリには今度お礼をしないと。
などと思う反面、間違いなく明日学校で根掘り葉掘り聞かれるのだろうなと思う。
おそらくその場にはファーストもいるのだろう。簡単に明日の光景が目に浮かぶ。
そんな話をしながら気がつけば家の玄関の前。
不意にアタシ達は見詰め合い、お互いの背中に手を廻し、そっと目を閉じて唇を重ねた。
3回目のキスはシンジの味がした。
今でもあれは夢だったのではないかと思う。
でも、唇に残る確かな感触が現実に起こった出来事であるとアタシに認識させている。
今日はもうこれ以上余計なことは書くまい。
アタシとシンジはようやく恋人同士になれたのだから、
今日は幸せな気分のまま、お休みなさい。
【碇シンジの僕はもう逃げない日記】
さっき日記を死にそうな気分で書いていたら途中で電話が鳴った。
書きかけのまま電話に出ると洞木さんから
「アスカを迎えに行ってあげて、アスカも碇君と同じ気持ちだから」と。
半信半疑だったけど僕にとってのラストチャンスと思って
アスカを迎えに行くことにした。もう一度自分を奮い立たせて。
−−−−中略−−−−
アスカと2回目のキスをして家に帰っているときに色々話してくれた。
僕も色々話した。
決心した事、あの場の雰囲気に耐え切れなかった事、フラれてしまったと思った事、等々
アスカは「簡単に幸せになるのが恐かったから、その…わ、悪かったわっ」と言ってた。
他にも「告白されて嬉しかったの、でもいきなりでビックリしたよ」等
僕に対してどう思っていたのかを沢山話してくれた。
それを聞くたびにお互い顔が真っ赤になってしまった。
僕も、あの時返事も聞かずに帰ったのは、もしかしたら恐かったのかもしれない。
お互いに幸せなんてものには程遠い環境で育ってきたのだから。
でも、今は隣にアスカがいる。
お互いの気持ちを話して、それで相手のことが全て解るわけではないけど
2人で認めた『ずっと一緒にいたい』という気持ちは僕とアスカの本心だから。
その思いを昇華するように僕達は家の前で3回目のキスをした。
3回目のキスはアスカの味がした。
それから、ひとつ思ったことがある。
『ずっと一緒にいたい』というフレーズ、
あれってもしかして逆プロポーズなのかな?
僕は本心で『ずっと一緒にいたい』って返したけど。
アスカはあの時、感極まっていたし…
…本心だとは思うけど。
うーん。どうなんだろう?やっぱり女心は難しい。
それに『ずっと』という事はやっぱり用意しておいた方が良いのかな…指輪…?
明日にでもアスカと話してみよう。
アスカの事だから「まだ用意してなかったのっ!?」とか言うのかな。
そう言われたら「今度の休みに一緒に買いに行こう」って誘ってみよう。
予算の都合もあるから高いのは買えないけど…
全部他人の事が解らないからといって、やっぱり諦めてはいけないと思う。
自分の気持ちを話すだけでもお互いの事、少しずつ分かり合えると思うから。
それが今日十分すぎるほど身に染みた。
今日は感情の起伏が激しすぎたから疲れた。
それでも最後にはアスカと恋人同士になれて本当に良かった。
もう余計な事は書かずに幸せな気分のまま布団に潜ろう。
お休みなさい。
【♪葛城ミサトの年齢なんて飾りよ!日記♪】
シンジ君が疾風のように家を出ていって30分程経ったかしら。
マンションの廊下に2つの足音が響いて私の家に向かってくるのが聞こえた。
きっとシンちゃんとアスカだと思ってペンペンと一緒にドアの前で待ってたのよ。
ドアを開けた瞬間に「おっかえりぃ〜」って言ってあげようと思って。
でも1分待っても2分待ってもドアが開かなかったのよ。
どうしたのかしら?と思ってドアに付いているスコープで外の様子を伺ってみると
な、な、なんとっっ!!
腕をお互いの背中に廻して髪の毛一本すら入る隙間も無いほど密着させて抱きしめあって、
これでもかっ!ていう程の熱烈なキスしてたわ。
お互い舌は入ってなさそうだったけど。
ってゆーかありゃちょっと長すぎよお二人さん。
あーあ、若いっていいなぁ〜。
いきなりドアを開けて「お2人さ〜ん。いつの間に付き合ってたんすかぁ〜」なんて
からかってやろうとも思ったけど、寛大なお姉さんは今日のところだけ見逃しといてあげる。
但し、明日からは酒の肴になってもらおう。少しの期間だけど。
それにこれなら住居問題の件うまく片付きそうね。
明日、案件3で決定させますか。
元・作戦部長の権限で。
さてと、2人とも寝ちゃったからもう一本ビールでも飲もうっと。
>>ホリデイ氏
今回もナイスです!!
終わらないでくださいね。マジで!
さて後編投下したのですが
明日でラストです。
エピローグみたいな感じになるかと・・・
乙彼様。
もう終わってしまうんですか?大変残念ですね。
恋せよさん乙です。ぜひ恋人達の続編をおぬがいします。
575 :
バカシンジ:2005/05/31(火) 14:54:40 ID:???
ムフフ、うれしいなっとやっとアスカと結ばれた。
オッテュ
もうちょっと続けて欲しい って時に終わるのが一番いいんだよ
乙でした
だから続編なんじゃん。評判悪けりゃすぐやめられるだろ。
まったく、ここの主賓の2作品一気に消すつもりかよ!
他のなんてエロにイタにくだらんもんばっかりなのに…
>>主賓御二方
次回作とかはありますか?
マンションの中心で月アイをさけんだばかっぷる日
アタシとシンジがめでたく恋人同士になってから1週間が経過した。
この1週間少しドタバタとしていて日記をサボってしまった。
今後このようなことが無いように気をつけることにして
その間どのような出来事が起こったのか簡潔に記そうと思う。
学校では告白した次の日に、さも当然のようにヒカリからの質問攻め。
ファーストは隣で興味深そうに熱心にアタシとヒカリの会話を拝聴していた。
シンジも二バカに執拗な尋問にあっていた。
そりゃ教室に入ってもアタシとシンジの手がしっかりと
握られているのを見たらそんな展開にもなる。
結局二バカの「「やっとシンジと惣流がカップルになったぁ〜!!」」の
でかい一言でクラス中にばれてしまった。
が、他の生徒達は少し反応というか驚き方が違っていた。
「えっ?あの2人今まで付き合ってなかったの?」や
「ってゆーかそんなんじゃ驚きもしねーよ」や
「大きな声でそんな当然の事言わないでよ」とか
「やっぱり大本命同士で決着付いたよ。つまんねぇ〜」等々
アタシとしては女子の黄色い声や男子の悔しそうな声が辺り一面に響き渡るものだと思っていたのに
あまりにもみんな淡白すぎる。
お昼にシンジとお弁当を食べながら話していると
「お互いの事気づいてなかったのは僕達だけみたいだったね。あははっ」なんて抜けたことを言うし。
アタシ達ってもしかして『鈍感カップル』?
まあ、そんなこともあってアタシ達のことを騒ぎ立てる輩はほとんどいない。
多分、暖かく見守ってくれていると思う。
それからアタシ達は4日程前から別々の家に住んでいる。
住居問題が無事(?)解決したから。
これはクラスの誰一人として知られていない。
アタシとシンジの住まいは世間で言う『お隣さん』
ミサトと加持さんの住まい(葛城家?加持家?)の一つ上の階。
アタシの家は以前の家の真上、シンジはその隣。
正直、一つ屋根の下で生活出来ないのは残念だったが
数ある住居案件でこれが最も最善の選択だったらしい。
案件の中には『アスカ、ドイツ帰国』なんてものまであったのだから。
ドイツの両親にはNERVからうまいこと話が伝えられたらしい。
家が別々になったからといっても2人でいる時間は前とあまり変わらない。
一昨日はアタシがシンジの家にべったり、昨日はシンジがアタシの家にべったり、
といった具合に1日交代でお互いの家にお邪魔している。
但し、寝るときだけはシンジの家。布団は当然の事ながら別々(隣同士だけど)
だって、床一枚挟んだその下の階ではミサトと加持さんが男女の営みをしているのかと思うと
その真上でゆっくり休むことなんて出来ないからだ。
なのでこればっかりは仕方が無い。
シンジにも無理矢理納得させた。多少強引な言い回しを使って…
当然、エッチなことはまだ許すわけにはいかない。
アタシだって花も恥らう乙女なのだ。
だがいつかその日が来ることは覚悟していなければならない。
近いうちに訪れそうだけど…まあそれはそれで…
キスは毎日のようにしているのだし…
さらに今アタシの左手薬指には安物のシルバーリングがはまっている。
安物だからといって馬鹿にしてはいけない。
2人で学校帰りに寄り道して買ったアクセサリー。
確か5日前の出来事だった。
宝石等は装飾されてはいないけど
シンジと同じものを身に着けているという事実が
アタシの鼓動を弾ませて幸せな気分にさせてくれている。
アタシは1週間前よりも遥かに幸せになった。
変わった事と言えば住む家が違うこと、
シンジといるだけで心が満たされること、
それと先程も記したように一日に何度かのキス。
それ以外はあまり変わっていない。
朝も、昼も、夜も、
やっぱりアイツの事を好きになってよかった…
それに『一生一緒にいる』と約束させてやったし
思い出すだけで幸せな気分に浸ることが出来る。
いつかこの指輪が変わったときアタシ達はもっともっと幸せになっていることだろう。
そして、この日記帳もいよいよ最後のページ。
アタシが大人になって結婚して子供が出来たら
これを見せてあげよう。
『これがパパとママの中学生の時の青春の一ページよ』と。
笑われるかな?それとも羨ましがられるかな?なんだか楽しみだ。
一年前は子供なんて絶対にいらないなんて思っていたけど
今はシンジの子供を生んでみたいなと率直に思う。
日記をつけてから色々な事があった。
楽しいことや切ないこと、大変だったことや嬉しかったこと、
このまま日記を止める事なんてとても出来ないから
先程、文房具屋で二冊目を買ってきた。
日記帳の名前も決めてある。
恋人になったアタシとシンジのこれからを記す日記帳・・・
『とある気弱な
彼氏に対する
華麗な彼女の考察』
に続く。
惣流・アスカ・ラングレーの恋せよ女の子日記 おしまい
これで『恋せよ女の子日記』はおしまいです。
『とある気弱な彼氏〜』はやるとしたら単発で。
日記形式という条件のなかでそれなりのもの(と本人は思っている)が書けたのは
結構貴重な体験でした。
今までド素人の拙い文章を読んでくれた方、さらには感想までくれた方
本当にありがとうございました。
>>ホリデイ氏
続き楽しみにしてます。
ホリデイさんが前スレから良い作品を投下していなければ
自分は投下していなかったと思います。
(ホリデイさんだけで投下し続けるのは大変だろうなと思って始めた事ですので)
無理せず頑張ってください。
次回作の妄想はいっぱいあります。
日記形式という訳ではありませんが。
ほのぼのだったりえっちぃのだったり…(もちろん甘?LASです。イタイの書けないんで)
脳内妄想を文章に加工する時間が足りないので全て書けるかは判りませんけど…
長々と失礼しました。んじゃ、また。
オッテュ
ありがとうございました
う〜ん、続編の余地なく終わりましたな。残念
綾波揃い
はっきりいって、エヴァのパイロット同士でくっつかれたらどうにもならないよ。
だからいいんじゃないか
乙でありまっす!
だから残念。
いいよ〜最高だよアスシン!
592は終わって残念という意味です。
>>585 乙。楽しませていただきました。
本当にド素人だったんですか?
それなりに名のある人が匿名でやっているものとばかり思っていた。
こういうのもなんですが、ホリデイ氏が非常に上手くなったのも
◆DFMVpQ7zaAさんが登場して比較されるようになったからだと思います。
それでは次回作をお待ちしております。
切磋琢磨ですね。乙です
ニートにほんのひと時やすらぎを与えてくれた職人様に感謝
お疲れ様でした!
これまでROMってましたが、毎日恋せよ氏の日記を読むのが楽しみでした。
終わってしまって残念ですが、二人が幸せになってくれて嬉しいです。
別のスレでもいいので、次回作にも期待しています。
ありがとうございました。
┌┬┬┬┐
―――┴┴┴┴┴―――――、
/.  ̄ ̄ ̄//. ̄ ̄| || ̄ ̄ ̄||| ̄ || __________
/. ∧// ∧ ∧| || ||| || /
- [/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___||| || < ◆DFMVpQ7zaAを回収に来ました
||_. * _|_| ̄ ̄ ∪|.|. |ヽ. _|| \__________
lO|o―o|O゜.|二二 東|.|京 精神病院 ||
| ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l_||
 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー'
基地害や知的障害者の嫉みが凄いな。
>>599のような人間のクズはとっとと死にやがれ!呪い殺してやる。
>>599 精神病院から抜け出してきたんだね。ゴミはゴミらしく生ごみの中で氏になさい。
┌┬┬┬┐
―――┴┴┴┴┴―――――、
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/. ∧// ∧ ∧| || ||| || /
- [/____(゚_//[ ].゚Д゚,,) ||___||| || < このスレを消毒しに来ました
||_. * _|_| ̄ ̄ ∪|.|. |ヽ. _|| \__________
lO|o―o|O゜.|二二 東|.|京 衛生局 ||
| ∈口∋ ̄_l__l⌒l_|_____|_l⌒l_||
 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー'
移転記念AGE
>>恋せよ氏
乙!最後はホロリときたよ。「とある気弱な彼氏の華麗な彼女の考察」
も楽しみにしております。
>>ホリデイ氏
作品もクライマックスですね。今からすでにもうワクワクしております。
ガンガレ〜
607 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 20:55:49 ID:o8Mv8u2z
>>恋せよ氏
完結おめでとう&GJ!です。
とんでもない、
>>595氏も言及されている通り、恋せよ氏の投下があったからこそ
私も精進できたのです、多大なる感謝と惜しみない賞賛を表明したいです。
それからお読み頂いている皆様、当方の日記はまだまだ続きます、
というのも、ちょっと近づいた二人のほんのり甘い日記にしようと、
ひとまずの決着をつけたかったもので。
なんだおまえは続くのかよーという非難批判は覚悟しております。
が、暖かい目で見守って下さればこれに優る喜びはありません。
長文失礼ながら、それではひとまず、投下。
608 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 20:57:14 ID:???
ageてすみません。
改めまして、投下します。
いえいえ。滅相も無い。どうぞいつまでも続けてください。
ほんのり甘い・・・こういうの大好きですよ。
610 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 21:21:30 ID:???
Do you月love me?日
今日は今までの人生で最高の日。
もう、何から書けばいいのか舞い上がってふでもおぼつかない。
シンジに告白された。
ホントはアタシから云いたかったけど、ま、嬉しい誤算だったわ。
全てが一つ一つ刻まれた、気を鎮めて記そう。
週番に忙しいアイツを下駄箱で待ちぶせ。
「待っててくれたんだ」と妙に嬉しそうなアイツの手を引っぱり、あの公園へと誘い出した。
夕闇に染められた第三新東京市を一望できるベンチに腰掛け、
アタシ達は他愛ないおしゃべりを繰り広げた。
「素敵だね、この感覚。」と何かを悟ったようなアイツをじっと見つめながら、
そお?ならもっと素敵にさせてあげる、とアタシは切り出した。
「伝えたいコトがあるの。」
訝しがるアイツに勢いよく想いを伝えようとした矢先、
「いいよ、でも僕も伝えたいコトがある、アスカに。」と出鼻をくじかれた。
ちょっと不機嫌になり、んじゃあさっさと伝えなさいよとむくれ顔で答えたら、
「ぼ、僕は…アスカが好きなんだ。」
ずっとずっと云って欲しかった言葉が放たれた時、アタシの心は一瞬にして燃え上がった。
間髪入れずアタシも切り返す、
「あ、アタシもシンジをずっと好きだった!大好きなんだから!」
611 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 21:31:45 ID:???
その言葉が終わると同時に、シンジはなぜか泣き出した、たぶん嬉しかったのだろう。
誰にも『好き』と云われなかったゆえに苦しみ、そして今解放されたのだから。
それはアタシも同じだ。
いつかの様にシンジのほほをそっと手で包み、目を離さなかった。
涙を拭い、ほほを赤くしながら、アイツはまだ口を閉ざさなかった。
それはただ『好き』ではない、アタシの脆く弱い心をずっと包み、
そばにいたいという優しさと決意の表明。
負けてなるものかとアタシも、シンジの優しさ、温かい心に
ずっと魅せられ、求めていた事を吐き出した。
互いの口から放たれた言葉は想いのつぶて、
心の隙間一つ一つにすっぽりとおさまった。
あたしの左手とアイツの右手は重なり合い、
おでこをすり合わせて微笑みながら、気持ちもまた絡み合った。
瞬時にパッと離れ、もっともっと伝えたかった言葉を投げ込んだ。
「ねえ…アタシのコト好き?」
すぐに口元へ笑みを浮かべ、アイツは答えた。
「…すき、スキだよ、大好き。」
さらに、
「…僕にはアスカが必要だ、アスカを求めている。」
アタシはゆっくりと頷きながら、
「…アタシもシンジが必要、シンジを求めているわ。」と返した。
612 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 21:37:08 ID:???
そしてアタシとシンジは長い長いキスを交わした。
唇が触れあうと同時に互いの手は肩を抱きしめる、
ただ夕焼けだけがアタシ達を見つめていた中で。
この後、アタシとシンジはちょっとした約束も交わした。
毎晩、お休みのキスは欠かさないでって。
ホントに?!と困り顔のアイツにアタシは
欧米じゃキスなんて挨拶代わりよ、普通の事じゃない、と強引に納得させた。
…そろそろアイツがやってくる頃、日記もこの辺にしておこう。
これからの日課は、一日の楽しい想い出をこの日記に記す事、
その後、優しい口づけを味わう事、この二つだ。
今日という日をぜったい忘れない、心の底から愛している、シ・ン・ジ。
乙です
とりあえずのクライマックスですね。まだまだ続くそうで、楽しみです。
614 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 21:50:02 ID:???
I月need you日 ―同日のシンジ日記―
今日は忘れる事のできない最高の日だった。
父さんにほめられた日と同じ…いやそれ以上だ。
やっと、やっと、アスカに告白できた、嬉しかった。
僕はアスカを愛し、そしてアスカも僕を愛してくれる事、
こんな素晴らしい事がこれからも続いていくんだ。
順を追って記そう、いつかまた読み返しても今日の気持ちがすぐ甦るように。
週番だった僕をアスカは下駄箱で待っていてくれた。
もう皆は三々四五、家路や寄り道につき誰にも見つかる心配はなかった。
つまり、決行にはもってこいだったんだ。
ところがアスカは僕の手を引っぱり、否応なく連れ出した。
驚いたのは行き先があの公園だったからだ。
偶然とはいえ思わぬ計画の一致に、より心は躍った。
他愛ないおしゃべりに耳を傾けながら、僕はいつ切り出すか迷っていた。
けどアスカの方から切り出すとは思ってもみなかった。
突然の、それも女の子からの告白だ、ここは男としてきちんとしなきゃいけない。
僕は思いきって想いのたけを伝えた。
返ってきた言葉は「アタシもシンジが好き。」だった。
その裏にあるアスカの柔らかい心をまばゆい笑顔と共に受けとった僕は、
訳もわからず涙が溢れた。ただ、ただ、嬉しかったのに。
615 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 22:01:10 ID:???
とめどなく涙を流し、声にならない声をあげる僕のほほに、
アスカはそっと手をあてて見つめてくれた、いつかあの渚でしてくれたように。
「ねえ…アタシのコト好き?」僕は躊躇なく好きだと答えた。
さらに僕はアスカが必要だと云い、アスカは…僕を必要だと云ってくれた。
ずっと、誰からも、そんな言葉を与えられなかった僕はとても嬉しかった。
これから何があろうと、絶対にアスカを悲しませない、離さない、と僕は静かに決めた。
そして僕とアスカは長いキスを交わした。
これまであった様な、親愛や戯れのキスではなく、
愛し合うものにのみ許された甘いキス。
涙のせいでちょっとほろ苦くもあったけれど、まあ…いいか。
帰り道、指と指を絡め、手をつないだ僕らは一つの約束をした。
【毎晩、おやすみのキスを欠かさない事】
実はそこまで甘い関係になるのは早すぎると思ったが、
瞳を潤ませながら上目遣いにお願いされたら、
ここは黙って受け止めるしかなかった。
今、時計は十一時半を少し回った所だ。
日記を速めに切り上げて、アスカの部屋に行かなくちゃ。
…最後にちゃんと記しておこう、僕はアスカを愛している、それは永遠に変わらない、と。
616 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 22:06:56 ID:???
追記
トウジから電話があった。
「センセ、アツアツやったなあ、まさか相手があの惣流とは。」
なぜ知ってるのか聞いてみたら、
どおやら委員長から告白されたのはあの公園だったらしい。
今日も立ち寄っていたとかで、だからバレたのか。
「これからお互いかち合わんよお、気いつけないかんな、ま、何はともあれおめでとさん。」
一応ケンスケにも伝えておいたと、とどめの一言を受け、
僕は明日を学校で迎えるのがひどく憂鬱になった。
参ったなあ…はあ…。
ムッハー
割り込んでスミマセンでしたorz
日記ってこんな風に書くもんか?
オッテュ
本当の日記らしくしたら本人にしかそのときの背景や情景がわからなくなってしまうと思うよ。
>>619 氏の形式(というか文体)はクセがあるから、お前も大人ならスルーしる。
このご時世、職人様は大切にな。
ありがたや、ありがたやorz
624 :
ホリデイ:2005/06/01(水) 23:24:55 ID:???
>>619様
御意見ごもっともです。ツッコまれるのは覚悟で投下しておりますので、
平に御容赦のほど。
>>622、
>>623様
明らかに自分の筆力不足ですから、こちらも申し訳ありません。
ありがたや、などといわれましても…
正直、皆様が納得される作品基準まで到達してないのでは、
と毎回投下する度に考え込んでますから…
>>621様のようなフォローがあるのも嬉しい限りですが、
それ以上に、やはり恋せよ氏の力量に感嘆する日々です。
微力ながら、また精進を積み重ねたいと思っておりますゆえ、御勘弁を。
長文、失礼しました。
ホリデイ氏、楽しみにしてますから、どうかこれからも頑張ってください。
乙です。
職人さんも応援してるほうが圧倒的なので荒らしには反応しなくていいですよ。
日記というとなんか書き方があるのかい?荒らしが妬んでうるさいんだよ!
日記なんて色々な書き方があるし、AA貼って絵日記とかもありだろ。
小説風に書く人だってたくさんいるよ。
荒らしのおかげで職人さんが気分悪くして投下されなくなったかと思うと腹が立つな。
>>628 言いたいことはわからないでもないが落ち着け
…
つ且
緑茶は落ち着くぞ?もう飲める時期ではないが・・・
632 :
ホリデイ:2005/06/02(木) 20:58:56 ID:???
毎日が月記念日
つきあい始めてから最初の日記だ。
朝起きてからずっと夢心地のまま。
文章がまだ舞い上がってそうだ、ま、気にしない気にしない。
シンジと一緒に仲良く登校、
教室に入ってもやいのやいのと皆から云われはしなかった。
逆に騒がれでもしたら厄介だ。
あの純情バカシンジなら、真っ赤になって、手なんか繋がないで!とか
一緒に帰るなんて恥ずかしい、なんて言いかねない。
だいいち、誰と誰がつきあってるなんて話で大騒ぎなんかされたくもない。
もっとも、仲間内であれこれ云われるのは構わないのだが。
案の定、昼休みの屋上はちょっとした公開裁判だった。
ヒカリ、ジャージ、メガネの執拗な喚問にアタシとシンジはまるで判決を待つ被告人、
加えてそれらドタバタを冷徹に(しかも聞き耳たてて)見守るファーストは裁判長といったとこ。
一日しか経ってないのにこの機密漏洩振りは一体なんだ、敏腕スパイどもめ。
あまりの云われように、ついいつもの調子で受け答えしてしまった。
曰く、別につきあうなんて大した事じゃない、
曰く、シンジがどーしてもアスカじゃなきゃって云うしー、
曰く、まあこのアスカ様だからこそダメなバカシンジにつきあってあげてるのよ、
そばで聞いていたシンジが泣きそうな顔になり、
僕はいらないオトコなんだ…とブツブツ云い始めたので慌ててやめた。
633 :
ホリデイ:2005/06/02(木) 20:59:26 ID:???
もちろんそんなアタシに皆はダメ出しのオンパレード。
「しかしちっとも変わらんなあ、お前らは。」
「いつも云ってるじゃないアスカ、もっと素直になりなさいって。」
「大人げないね二人とも、せっかくの美談が台なしだよ。」
「…嘘つき赤毛猿…やっぱり、碇君は私のもの…。」
ファーストの一言が一番効いた、少し反省したわ。
お二人さん幸せにー、と下駄箱まで見送られ恥ずかしいったらありゃしない。
しかもシンジからアスカはホントにあんな事思ってるの?と聞かれた。
大事な気持ちは大事な人、つまりシンジにしか話さないわよ、
皆にはああ云っておけば余計な亊聞かれなくてすむし、と答えたら
そうだよね、安心した…って指を絡め手をつないでくれた。
いつの間にか心得ているなんてなんかクヤシかったな、シンジのくせに。
リードの上手さに惑わされたのか、舞い上がってこんなことを云ってしまった。
今日は記念日なのよ!と。何の?と問い返すシンジに、
「今日はシンジとつきあって最初の登下校記念日!」
あきれ顔のシンジの耳を引っぱりながら、ちょっと恥ずかしさをごまかしておいた。
そう、今日は何もかもが記念日、二人揃っての「いってきます」も「ただいま」も、
シンジの作った朝食も夕食も、全てが「つきあってから初めて」の記念。
昨日と変わらぬ日常だけど、何か心躍る一日だった、さて今夜もあの【約束】が待っている、
ふふ、これから毎晩毎夜がホント楽しみだ。
オッテュ
乙です
いいね。
乙!
ってこれで終わり?
職人様方大変乙です!
今日初めて読みました
思いっ切り泣きました
青春をありがとう!!
>ホリディ氏
乙です、いつも楽しませてもらってます。
個人的にレイのキャラにウケてます。
ちびまる子に出てくる女の子(名前忘れたけどw)ちっくですよね
これからも頑張って下さい
野口さんのことかーーーーー!
乙です。
>>639 そうそう、野口さん
…だったっけ? (´Д`;)
なんかピンとこない。なんせここ数年まとも見てないから
でも野口さんで合ってると思う。あんがと
あとホリディ氏じゃなくてホリデイ氏だったね。スンマソン
otu
642 :
ホリデイ:2005/06/03(金) 16:39:14 ID:???
今日は、ちょっと煮詰まっているので、
日記形式ではありませんが、
>>632-633の日におきてたちょっとした出来事を
会話形式中心で作成しました。
次日記に少しつながる内容でもありますので、
スレ違いだろバカヤローという非難を覚悟で投下します事お許し下さい。
というか、今日はこれぐらいしか思いつかなかったのです、
非常に申し訳ない…。
643 :
ホリデイ:2005/06/03(金) 16:39:40 ID:???
【コンフォート17前で私が知っている、些細な事項】
エレベーターから現れたのはしっかりと手をつないだ少年と少女、
そしてフロアに快活な声が響く。
「…ねえ、なんであの時泣いたの?」
「…嬉しかったから…かな?」
「ふーん、そんなにこのアスカ様が好きなんだあー無敵のシンジ様は。」
「…なんだよそれ。」
「ま、いいけどー、ふふ。」
「…アスカも泣きたくなったら云って、そばにいることしかできないけど…。」
「アタシはイヤ、泣いてる顔なんて死んでも見せたくないわ、一人にしておいてそんな時は。」
「…わ、わかったよお…(ガッカリ)。」
「その代わりいー、泣き止んだらキュッてしてよ、いいわね。」
「なんだよもお…いつも自分勝手なんだから…。」
「なあんか云った?!」
「いや何も。」
「それよりいー、今日も【約束】してくれる?」
「わかってるよお…。」
「なによその態度!イヤイヤならして欲しくないわ!
どーせ、アタシのコト好きだなんて、適当な感情で
丁度いい逃げ場所ぐらいにしか思ってないんでしょ!」
「そ、そんなことないよ!僕は本気で云ったんだよ!」
「ん、まあ、それならいいわよ。
と・こ・ろ・で・本気ならその証明をしてほしいな。」
644 :
ホリデイ:2005/06/03(金) 16:40:00 ID:???
「ど、どおやって?!」
「今ここで【約束】して、ちょっと時間早いけど。」
「そ、そんなこと、で、できないよ、家の前なんだし…。」
「いいじゃない、減るもんじゃないし。」
「う…じ、じゃ、目つぶって。」
「イヤ。」
「む…な、なら、いくよ。」
「…うん。」
「シンちゃん、アスカあー、そーいうコトは部屋の中でしなさい、いいわね。」
「「?!」」
そして二人がつきあっている事は見事ミサトにバレましたとさ。
もちろんとっくに感づいていたミサトは、
目の前でそれを証明した二人の若さ、青さに羨ましく思いつつも、
とりあえず誰から言いふらそうか迷っているのでありました。
次回日記につづく
乙です
いいなぁ。
「約束」何?
647 :
赤木リツコ:2005/06/03(金) 17:02:33 ID:???
ミサトはヤキモチやいてるなんて若いわね。
オッテュ
乙!
新作でも続編でも投下してください!お願いしますお二方!
おわっちゃったの?
かなしいな
>>643 徳永英明の僕のそばに?
「もしも寂しいなら僕のそばにおいで君を抱き寄せるくらいしか出来ないけど」
654 :
ホリデイ:2005/06/04(土) 20:49:50 ID:???
>>646様
【約束】は「おやすみ前のキス」ということです。
>>612、
>>615に記されてますよ。
説明不足、申し訳ないです。
>>650、
>>651-652様
これからも、ネタの続く限り日記は投下します。
まだまだ、ほんのり甘い二人の日記は続いていきますから御安心を。
>>653様
徳永さんは「壊れかけのレディオ」しか聴いた事ありませんので、
偶然の一致ですよ。♪何も聞こえないー
それでは、投下します事、お許し下さい。
655 :
ホリデイ:2005/06/04(土) 20:50:32 ID:???
純真は月扱い難し日
ミサトに全てがバレた。
昨日キスの現場を見られたのが決定的だったわ。
何も云われなかったので上手くごまかせたと安心していたが、
今日、改めてリビングで尋問された。
風呂上がり、タオル首に巻き、ビール片手なんて
オヤジみたいで笑いをこらえるのに必死だったけど、
意外にも説教ではなく、祝福の言葉がアタシとシンジに向けられた。
互いに傷つけあう事しかできなかった二人が、
やっと温もりをわかちあえたのはとても嬉しい、
二人の成長は私にとって何よりの幸福、喜ばしい事なのよ、と。
こんなにもアタシ達を見守ってくれていたミサト…
昔は、生き方わざとらしいなんて憎まれ口を叩いたことに、ひどく罪悪感をおぼえた。
なんとなくウルウルきちゃったのはなぜかしら、不覚。
とは云うものの、どっちから告白したの?告白の言葉は?場所は?キスはもう何回した?
いくとこまでいっちゃった?とセクハラまがいでワイドショー級の詰問に、
違う意味でウルウルきそうになった、これもまた不覚。
しかしバカシンジの奴、ミサトの質問にいちいち丁寧に答えるんだから、イヤになっちゃう。
キスはまだ数えた事ありませんなんて真面目に答える奴があるか、もう!この純情バカ!
おまけにミサトは軽妙なボケとツッコミを応酬するアタシ達をニヤニヤ見ながら、
一転、勢いよくビール缶をテーブルに叩きつけると、真顔でこう云った。
656 :
ホリデイ:2005/06/04(土) 20:51:04 ID:???
「でもね、二人とも変なコトしちゃだめよ、ちゃんと『帽子』は欠かさずにね。」
…まったくこの三十路女は、
アタシ達はまだ中学生なんだからまだ早いわよ!
だいいち、つきあい始めた二人に対する言葉がそれとは何を考えてるのか。
しかしこの後アタシとミサトにさらなるN2爆弾が投下された。
それはシンジの不用意な言葉。
聞いた瞬間二人ともテーブルに突っ伏してしまった。
つまり、朴念仁はそれだけで罪深いという事。
何を云ったかなんて今さら日記に書きたくもない。
純真バカシンジめ、こっちの方が恥ずかしくなった。
しかもアタシに詳しい事を聞いてくるなんて、
どこまで鈍感きわまりないのか。
罰としていつもの【約束】、今日はおあずけにしようと…したけど…
結局、ちょっとだけ交わしてしまった。
意志薄弱なアタシ…ふむう。
657 :
ホリデイ:2005/06/04(土) 20:51:27 ID:???
純粋は月時に銀日
ミサトさんにわかってしまった、僕とアスカがつきあっている事を。
玄関の前でキスなんてしてたら誰にだってバレるのは当たり前だ。
そして今日、改めてリビングで尋問された。
ところがミサトさんはきつくたしなめはせず、僕とアスカを祝福する柔らかい口調だった。
どうやら随分前より感づいてはいたらしい、知らぬは本人ばかり也か…。
よるべなき二人だった僕とアスカが互いを必要とした事、
それがミサトさんにはとても嬉しくてたまらなかったそうだ。
ミサトさんの目に少し何か光るものが見えたのは気のせいだろうか。
けどミサトさんはやっぱりいつものミサトさんだった。
告白の順番、言葉、場所、普段の呼び名からキスの回数まで事細かに聞いてきた。
ちょっと底意地の悪そうなミサトさんの顔、始めて見たな、この顔の時は気をつけよう。
嘘をつくのも隠す必要もないので、僕は一つ一つ丁寧に答えた。
けどアスカはなんか恥ずかしそうだったうえ、
キスはまだ数えた事ないですって云ったら真っ赤になって僕に怒ってきた。
なんなのだろう、本当のコトなのに。
そんな僕らのやりとりをミサトさんはニヤニヤしながら眺めていたけど、
急に真顔でこんな事を云った、
「でもね、二人とも変なコトしちゃダメよ、ちゃんと『帽子』は欠かさずにね。」
変な事を云うなと思って僕は素直に聞き返した
658 :
ホリデイ:2005/06/04(土) 20:51:53 ID:???
「ミサトさん、その…『帽子』って何ですか?夏には必要なものですけど…。」
一瞬でアスカとミサトさんはテーブルに頭を打ちつけていた。
いまだにわからないが、僕はそんな変な事云ったかな?
アスカに知ってる?と聞いてみたら、顔真っ赤にして、
乙女にそんな事聞くもんじゃないわよ!大バカシンジ!と部屋に帰ってしまった。
ミサトさんはさっきよりもっとニヤニヤしながら、
その様子じゃ心配なさそうね二人とも、とクイクイビールを呑み始めた。
「あー、それから加持君にはもう伝えてあるからねーシンちゃん。」
ということは後10人ぐらいには広まっているですね、ミサトさん…はあ。
あれからアスカは部屋に閉じこもったままだった。
入ってもいい?と聞くと、開けたらぶん殴るわよと返されたのでそのまま帰ろうとしたら、
ちょっと待ちなさい!と襖が開いて、僕らはほんの少し【約束】を交わした。
唐突で不可解なのは相変わらずなんだけど、
そんなアスカがちょっぴり可愛かった。
ところで『帽子』って何なのだろう?明日トウジやケンスケに聞いてみよう。
う〜ん、純情っていいね。
乙!
乙です
うん。微笑ましいなぁ。
ホリデイさん保守
乙!癒されますなぁ・・・・毎日ここの小説投下が楽しみで生きているようなものです。
ところで
>ミサトさんにわかってしまった、僕とアスカがつきあっている事を。
わかって→ばれて ではないのでしょうか?
乙
さぁ、6月6日はシンジ君の誕生日ですよ。期待しております。
はぁ、、もうあと半日で連休もおしまいか・・・
上記のように投下よろしくです。
シンジ君の誕生日なので、読み切りでもなんでもよいのでお願いします。
666 :
ホリデイ:2005/06/05(日) 21:10:33 ID:???
食卓は月踊る日
今日は加持さん、ミサトと外食した。
アタシ達二人がつきあい始めた事を祝ってあげたいとか。
以前加持さんが連れてってくれたトラットリアで4人仲良く食卓を囲んだ。
前菜やパスタ、ピッツアを詰め込んだアタシとシンジ、
同じペースで加持さんミサトはワインを飲干していた、恐ろしいものだ。
帰り道誰が運転するの?と聞いた所、もちろんあ・た・し・とミサトが手をあげた。
…車内で何度吐き気を催したか、胃袋がいろは坂状態になったのは云うまでもない。
それはさておき、
赤ワインを傾けながら加持さんに「おめでとう、二人とも。」と祝福された。
憧れだった人に云われるのは何か不思議な感覚だったが、
以前のアタシなら感情が交錯して平静ではいられなかったはずだ、
これはきっとシンジがいけないのだ、そうだ、そうしておこう。
加持さんはミサトやみんなみたいにあれこれと詮索はしなかった。
ただ、つきあい始めたなら、喧嘩はするなよとまず釘を刺された。
それからこんなコトを話してくれた。
「これから幾多の試練が君たちを襲うだろう、だがそれから逃げたりしては駄目だ、
何事も恐れちゃいけない、それに何の解決にもならんぞ。」
「大事な事は互いに信じるということさ、誰かれにうるさく云われても、
自分の気持ち、相手の気持ちを確かめあえれば、
何かを疑うこともひどく傷つくこともない。」
667 :
ホリデイ:2005/06/05(日) 21:11:04 ID:???
「何があろうと、自分だけの考えにとらわれてはだめだ、
必ず、相手の気持ちを知りわかり合おうと努めれば全ては上手くいくさ。
ま、俺に言える言葉はそれぐらいかな。」
加持さんはやっぱり大人だ、色んな事を教え導いてくれる。
ミサトもそうだけど、アタシはこんな素晴らしい人達に囲まれている、それがたまらなく嬉しかった。
加持さんとシンジがトイレに行ったスキにアタシは、
ちょっとミサトに聞いてみた、ねえ二人は上手くいってるの?と。
うーん、その辺は押さば引け、引けば押さ、といった所ねえ。
ちょっち現状維持かな、ま、それでいいんだけど、とか。
アタシの事は聞いて自分の事は話さないミサトに少し口惜しかったので、
しばらくして加持さん達が戻ると意地悪く聞いてみた。
「ねえ、加持さんとミサトは結婚しないの?」
ワインにむせながら加持さんが、「うん、まあ、その、まだ自由でいたいからな…。」と口ごもれば、
「ちょっと何よそれ!いつアタシがアンタを縛りつけたって云うのよ!」とミサトは切り返した。
酒の勢いもあって大学時代の話まで持ち出すミサトに
余計な口を聞いたとほとほと困った加持さんの痴話喧嘩がどうなったか、それはまた別の話。
とりあえず、アタシとシンジはこうならない様気をつけようと、顔を見合わせ
かすめたワインでそっと乾杯した。
今さら怒られないでしょ、と少し多めに入れたのが間違いだった。
…今夜の【約束】は少し甘く熱くし過ぎた、反省しよう…。
668 :
ホリデイ:2005/06/05(日) 21:12:11 ID:???
厠の月密談日 ―同日のシンジ日記―
今日は加持さん、ミサトさんと外食をした。
いつも僕が食事当番では可哀想でしょ、それにお祝いも兼ねてるしい、
とミサトさんが云っていた。
落ち着いた内装のトラットリアに4人で食事をとった。
たまの外食はとても美味しく感じた、アスカと二人で一生懸命に食べてしまったな。
それを楽しそうに眺めながら加持さんとミサトさんは気づけば二本目のボトル、
帰りの運転を心配した僕にミサトさんはだいじょーぶいっ!とVサイン、
いえ心配してるのは僕らが無事に生きて帰れるかですよ、ミサトさん。
そういえば帰りの車中で加持さんが「暴れるのはベッドの上だけにしてくれ。」
といってた、それぐらい凄い運転だった、上手い例え方だな加持さん。
ミサトさんが寝相悪い事に上手く引っ掛けるなんて。
それはともかく、加持さんからは色々とこれからつき合っていく上での
様々なアドバイスをもらった。
恋愛観ではなく、人生観にも通ずるそれらの話はとても参考になった。
やっぱり加持さんは、大人の男だと痛感した。
話し終えると加持さんはトイレに行くと云ったのでついて行った。
昨日から気になっていた『帽子』の意味を教えてもらおうと思ったからだ。
加持さんなら知ってそうな気がしたのもある。
669 :
ホリデイ:2005/06/05(日) 21:14:19 ID:???
わざわざ中座した時を狙ったのは、昨日のアスカとミサトさんの態度から
二人がいない時の方が良いと判断したからだ。
いざ聞いてみたら、「こりゃまた唐突だな。」と苦笑いしていた。
「葛城に吹き込まれたか?ま、あいつらしいな。」と云いながら、
財布から袋に密封された何かを取り出すと、
これが『帽子』だと正式名称、使用目的、使用方法を細かく説明してくれた。
…顔が真っ赤になった、
何も知らない、じゃすまされない、よくアスカに平気で尋ねたものだ。
道理でいざという時に忘れちゃいけない代物だとミサトさんが云っていたのか。
この時、僕は何も知らない、何も云えない子供なんだと、またわかってしまった…はあ。
席に戻ると今度はアスカの爆弾発言だ、
アスカもまた、まだ何も知らない子供なんだな、と少し思ってしまった。
それからの加持さんとミサトさんは見物だった。
会話のボルテージとワインのペースは上がる一方。
アスカと僕はそれを眺めながらこじんまりとそっとかすめたワインで乾杯した。
良き反面教師を得た事に…って書いたら失礼だな、素敵な兄と姉に、かな。
そのワインのせいなのか、今日のアスカは【約束】が少し激しかった。
いきなりギュッてされたら、いくら僕でも何をしでかすかわからなくなる、
これからは気をつけてよ、アスカ…。
乙です
視点の転換が互いの気持ちの叙述に本当にうまく生かされてますね。
上手いなあ。
「帽子」とかの流れとか本当に見事。
うふふ。乙です。
オッテュ
674 :
シンジ:2005/06/06(月) 16:50:51 ID:???
誕生日なのに淋しいな、アスカなんか言ってよ!答えてよ!
ハァハァ
675 :
シンジ:2005/06/06(月) 16:51:24 ID:???
うぅ ピュ
ねえアスカ…祝ってよ!
君じゃないと駄目なんだ!
君に祝ってもらえないと駄目なんだ!
お願いだよアスカ!
六月六日 (晴れ)
今日はシンジの誕生日。最新式のMDウォークマンを買ってあげることにした。
この間のデートでデパートに寄ったときに、食い入るようにながめてたっけ!
ちょっと高かったけど、アンタのはにかんだようなうれしそうな顔を見れると思うと、
やさしい気持ちになれるんだ。
また抱き締められたりするとちょっと恥ずかしいので、
シンジが寝てから枕元にそっとおこう。
シンジが今きょろきょろしてるのはワタシからのプレゼント待ちなんだろうね。
もうちょっとだからねシンジ
>>678 ただでさえ超高音質のDATの上位機種のS-DATユーザーのシンちゃんへのプレゼントにMDウォークマンってのはどうでしょう。
>>679 よく考えたら、S-DATを選ぶシンジは音楽に関してはかなり通だな
専門用語の説明
DAT (Digital Audio Tape)
・DATと書いて「ダット」と呼ぶ
・プロの現場では圧倒的な信頼と性能の良さで、時にはマスター・テープとして使われている。
・片面テープに32,44.1,48KHzの3種類のモードで書き込める。
・録音したテープには録音年月日、録音時間(秒単位)も一緒に記録され、残り時間,その反対の最初から
何分目かもわかるようになっている。
・ヘッドは普通のテープと異なり、ビデオと同じ回転ヘッドを採用し、ヘッドを高速回転させることにより相対速度
が速くなるため高密録音が可能になる。
・テープは46,54,60,74,90,120,180分がある。
・32KHzではLP(ロングプレイ)モードで各テープの2倍の録音が可能になる。180分テープで最大6時間。
・DATは現在SONYとパイオニアしか作っておらず、他の会社はDATから足を引いている。
・SONYはスーパービットマッピングという技術を提供している。
本来の16bitのものを20bit相当の音質で録音するというもの。
・パイオニアはサンプリング周波数を96KHz録音ができる点。
両者音質をめぐって高音質の製品を作っている。マニアの話ではパイオニアの96KHz録音は
SONYより綺麗に録れると言われている。
Sなんてついた日にゃぁ、もうCDなんて非じゃないだろうな。
まあいくらデータの音質が生音並みに良くたって、
イヤホンがそれ相応のものじゃなければ無用の長物だろうけど。
682 :
シンジ:2005/06/06(月) 22:10:19 ID:???
アスカからもらえるもんならなんでもいいや、
気に入らなかったら身体でいただくよ。
683 :
アスカ:2005/06/06(月) 22:39:19 ID:???
あんたバカァ?なんでアンタなんかに身体あげなきゃいけないのよ!
684 :
マヤ:2005/06/06(月) 22:45:57 ID:???
不潔。
まぁ最近のMDはパソコンからmp3データとかを形式変換して直接送れる。
カセットテープではたしか一曲録音するのにその曲を最初から最後まで再生しなければいけないはず。
家事+学校+ネルフの訓練では録音する暇があまり無いと思ったアスカの思いやりということで。
686 :
ホリデイ:2005/06/06(月) 23:12:53 ID:???
生まれてきた月君へ日
今日はシンジの誕生日。全然忘れていた、いけないいけない。
なぜそれに気づいたかと云うと朝、ミサトがシンジにプレゼントを渡していたからだ。
中身はエプロン、ちょうど前のがくたびれたので嬉しいです、とアイツ。
喜んでくれれば用意した甲斐があったわ、とミサト。
けど大きな猫のマークが入ったそれはあまりシンジに似合ってない気がした。
もう少しマシな柄選びなさいよ、ミサト。
学校ではジャージ、メガネ、ヒカリ、そしてファーストまでもが
シンジに思い思いのプレゼントを渡していた。
少し困った様な顔のアイツとしまった顔のアタシを皆は交互に見つめ、
「なんや惣流は」「なあんにも」「用意してないの?アスカ」「…忘れたのね…」
と妙なユニゾンを展開した。
事実を指摘された口惜しさと何も言い返せない悲しさが入り交じり、
意地とプライドからこう宣言してしまった、
「このアタシが忘れる訳ないでしょ!家に帰ったらすっごいすっごいプレゼント用意してんだから!」
…もちろん嘘なのは云うまでもない、にしてもとんでもない事を云いだしたものだ。
シンジは、忘れるのはしょうがないよ、週末のパーティに間に合えばいいんだからと慰めてくれた。
アタシは変わらず、だあかあらあ!すっごいプレゼント用意したんだから!
アンタはそれを受け取りなさい!と嘘のバーゲンセール。
素直じゃないんだから…と笑みを浮かべるアイツをうるさいとネックブリーカーしてごまかした。
687 :
ホリデイ:2005/06/06(月) 23:13:28 ID:???
夕食が終わってもアタシの頭はプレゼントの事でいっぱい。
さてどうすればいいのやら、追いつめられた思考は短絡的な回答を選んでしまった。
これもまた妙案の一つではあるんだけど…少々恥ずかしいが記しておこう。
いつもの【約束】を交わしに来たシンジにアタシは
「すっごいプレゼント用意したんだから…」と云うないなや、
何を?とぼんやりしてたアイツの唇を勢いよく奪った。
そう、舌を絡めた濃厚なキスを送ったのだ、これがアタシの「すごいプレゼント」という事。
しっかりと抱きついたのはちょっとしたオマケといったところ。
真っ赤な顔で俯いたまま「…あ、ありがとう」と呟いたシンジは何だか可愛らしかった。
だからもう一度唇奪っちゃったわ、
しょうがないでしょ、今日は誕生日、少しはサーヴィスするわよ。
そんな恥ずかしい話はともかくとして、
アタシは決して全てを忘れたのではない、ただプレゼントを忘れただけ。
今日がどんなに素晴らしい日なのか、そんなの十分承知してた。
かけがえのないシンジがこの世界に生まれた日、
神様なんていないかもしれないけど、今日だけは信心を元にその御業を感謝した。
ねえ、シンジ、
もし今まで誰からも生まれた事を祝福されなかったのなら、
これからはお互いに、この世界に生まれ、出逢えた事を祝福していこうね。
アタシはシンジを、シンジはアタシを、よ。
だってアタシとシンジは愛し合って…いちいち書く事じゃないわね、
天才美少女の日記としては不適格だわ、でも今日も満足した一日だったな、ふふ。
688 :
ホリデイ:2005/06/06(月) 23:14:21 ID:???
生まれた月価値は日 ―同日のシンジ日記―
今日は僕の誕生日だ。
憶えているはずなのに忘れてしまう不思議なもの。
誕生日。ヒトが生まれた日、そしてそれを祝福する日。
でも生まれてから僕は誰にも祝ってもらった事はない。
僕には祝福される価値なんてないんだ、昔からこの日はそんな事ばかり考えていた。
だから朝、ミサトさんからプレゼントをもらった事が信じられなかった。
僕の誕生日を憶えててくれた嬉しさと初めて人から祝福された喜びに心は満ちた。
でも…エプロンの柄、もう少し考えて欲しかったな。
学校に着くとトウジ・ケンスケからおめでとさん!と大きな包みをもらった。
中身はトウジ厳選のグラビア切り抜きにケンスケ特別編集のDVDだとか、
気持ちは嬉しいけど、僕の生活環境も考えてよ二人とも、いつ見ればいいの?!
委員長からもおめでとう碇君、と僕とアスカの今後についてお小言をもらった。
…生まじめで心配なのはわかるけど正直参った。
綾波からもらえたとは意外だったけど、なぜ『アイスクライマー』?
「…二人で仲良く楽しんで…」でもね綾波、うちはプレステしかないんだよ…。
肝心のアスカからは何ももらえなかった。
皆口々にアスカを非難したけど、忘れてしまうのはしょうがない。
僕でさえ自分の誕生日の価値を忘れるぐらいだから。
とりあえず、週末にパーティをしようと皆で決めて、
本当のプレゼントはその日に渡せばいいと、事態は収束した。
689 :
ホリデイ:2005/06/06(月) 23:14:53 ID:???
帰り道、アスカにもう一度そう云って慰めたつもりだったけど、
逆に、すっごいプレゼント用意してるんだから!と怒られてしまった。
そんな素直じゃない所早く直した方が良いのにと、おかしかったけど
これもまたアスカの可愛らしさだと再認識した。
確かにプレゼントはすごかった、今も忘れはしない。
何かというと、それはいつもの【約束】。
ところがそんな生易しいものではなかった。
公園の時以上に甘く熱く濃厚なキスだったんだ。
おまけに僕をしっかりと抱きしめるものだから
…少しだけ膨張してしまった事はアスカには内緒だ…恥ずかしい…。
皆の好意と祝福はとても嬉しかった。
少しだけ僕は生まれた事に感謝し、その価値が存在する事を知った。
何よりも僕の『生』にありったけの愛情をもって
祝ってくれたアスカの気持ちが一番嬉しかった。
互いに生まれ、出逢い、共に生きる事が僕の胸を締めつけた。
僕もアスカの誕生日には相応の愛情をもって祝福できるだろうか?
いや、必ず応えよう、もう迷いはしない、全てを捧げて祝福したい。
初めて誕生日というものを知った日だった。
僕が生まれた日、そして僕がまた一つ生まれ変わった日として。
ありがとう、みんな、そしてアスカ…。
乙です
アスカGJ!
GJ!
やべっ甘すぎて虫歯になりそうだぜ!GJGJGJ!
乙です。
でもエヴァだからゲームはセガサターンにして欲しかったなと。
あと、この年代の男の子だと、普通にキスしただけで膨張しないのかなあ。
あれですね。
アスカが誕生日を忘れてるのはほとんどデフォなんですね。
なにはともあれジージェー!!
このままだと糖尿病になっちまうぜ!
乙です!
正直なところアスカがシンジの誕生日を知らないならまだわかりますが、
六月六日の誕生日を忘れるのはちょっと無理があるのではないでしょうか?
アスカのプレゼントが誰かのモノとかぶってしかもそちらのほうがよいバージョンで、
くやしがってアスカが濃厚なキス+オパーイフレンチタッチとか…
エヴェ世界にはセガハードしか存在しないんじゃないのかッッ?
エヴェ?
エヴェ世界の話はわからんし、板違いかと…
>695
>六月六日の誕生日を忘れるのはちょっと無理
そうでもないぞ。誕生日とか祝わない人間は結構忘れることも。
「有り得ないんじゃ?」と思えるようなことが、現実でこそ起こり得るもんですわ。
六月七日火曜日晴れ
きのうはワタシにとっても記念日になったの…それわね。
きのうのシンジの誕生日に大切にしていた処女を捧げましたウフ‥
ちょっぴり痛かったけど…とっても愛されてるのが伝わってきて、
心が大変癒されました。
大事に抱いてくれるシンジがとってもいとおしく感じられました。
やさしいシンジがとっても好き…
>>699 アスカの経歴とか考慮したら、ステディの誕生日を忘れるなんてありえないよ!
やっぱり!
基本的に外人じゃんアスカは!誕生日を祝う風習は日本人以上かと
2015年にも稼動してるプレステと
ハードがどれか知らんがアイスクライマーなんて30年以上前
(しかもセカンドインパクト前)のゲームを探してくる綾波がすごいな(w
オッテュ
>>695 家族や自分の誕生日すら、気づかずに忘れる人もいるので(つーか俺)
無理ってほどでもないかと
>>702 2015年、今から言うと10年後っていったって、アイスクライマーはあるだろ。間違いなく。
ファミコン・スーファミなんかのヒット作はこれから何十年たっても有名であり続けるだろうし。
ファミコン世代が死に絶えた後も、いわゆる「映画史」みたいな感じで有名なまま残っていくと思う。
つい最近のGBAのファミコン・ミニみたいな形だったり、ナムコなんかのみたいなクラシックゲームパックみたいな形だったりで
何度も何度も移植されたりリメイクされて発売されたりするだろうし。
ハードだってこれだけ普及して、スタンダードになりえたものならいくらでも残っていくと思う。
(動けさえすれば、50年後だって楽しめるってタイトルはいくらでもあるし)
ゾロ目の誕生日は忘れにくいって意味だろ。
『新世紀アイスクライマー2015』
ヴァーチャルリアリティなアイスクライマー
昔のゲームの二人プレイってなんかむきになるしし負けるとすごい悔しいんだよなwww
特にアイスクライマーとかマリオブラザーズ白熱したなあ
709 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 19:14:24 ID:???
>>レスを頂いた皆様
有難うございます。
アスカは決して誕生日そのものを忘れた訳ではなく、うろ覚えだったんです。
文中で全く忘れてたわけじゃない、と言い訳させたのですが…筆力不足でしたね、面目ない。
流れとしては、
「えっ?シンジの誕生日6月9日じゃなかったっけ?!」
「シンちゃんの誕生日は6日よ、アスカ。」
「しいまったああ!プレゼント何も用意してないじゃない!」
「いいよ気にしないで、アスカ。」
「よかないわよ!ああ…痛恨のミスだわ…。」
「アスカの誕生日は僕、ちゃんと用意するから、12月8日でしょ、待っててね。」
「アタシの誕生日は4日よ!このバカシンジ!」
「う…ご、ごめんよお…。」
というおとぼけな二人の勘違いがあったと思ってて下さい。
今日はそんな誕生日を巡ったアスカ、シンジ、ゲンドウ日記を投下します。
「アイスクライマー」に関するちょっとした回答を含んでおりますが、
長くなった事ご了承下さい。
ホリデイ氏、あんたええひとや
ただのいちゃもんにたいしてもこの対応とは…
711 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:38:58 ID:???
高橋月名人日
ファーストが家に来た、何やらシンジに渡したいものがあるとか。
週番だったアタシとファーストは最後に学校を出た。
シンジは二バカと先に帰ってしまったから…一人の帰り道は淋しいな…
しかし上記の通りファーストが我が家に用があった為二人の帰り道となった、珍しい事もあるものだ。
油紙に包まれた大きめの箱を抱え、うんしょうんしょと歩くファースト。
重そうだったので、手伝ってあげるわよと代わりに担いだが、軽かった…。
睨みつければ涼しい顔でこっちを見ていやがる、「…ありがとう…助かったわ。」
だいたい中身は何なのよ!と尋ねれば、「…碇君に見せるまでは内緒…絶対教えない。」
くそう、このアマは…。
殆どの道程をアタシが持ち、あれやこれやと文句をこぼしながら家に着いた。
ファーストが来たぐらいで何を緊張してるのだこのバカシンジは。
包みを開けると中身は絶滅した『ファミコン』。
「…アイスクライマー…やりたいでしょ…。」それはわかるけどどっから持ってきたのよ。
よく見ると箱にはマジックで『碇ゲンドウ』と殴り書きが。
「…お父さんからの誕生日プレゼント…受けとって…。」だからどっから持ってきたのよ。
とりあえず接続し実践する事に。
「碇君…私が教えるから…やってみて…。」
やり慣れているファーストの美技もすごいが、シンジも負けてはいない。
初めての割には見事なコンビネーションで最上階まで進んでいった。
「これ、面白いね綾波。」「…碇君も上手…血は争えないわ…。」
と楽しそうな雰囲気にカチンときたアタシはリセットボタンを押し、
このアスカ様の美技も見なさい!と乱入した。
712 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:40:37 ID:???
基本的な動作は覚えた、感覚とてアタシなら問題ない。
…がファーストはアタシをボコるわホイホイ上に進むわであっという間にGAMEOVER。
「…碇君との…楽しい時間…邪魔しないで。」
ベランダからファーストごとファミコンを投げ飛ばしてやろうかと思った。
「…私の任務はこれで終わり…二人とも楽しんでね…。」
ファーストが帰った後、言葉通りアタシとシンジでかなりやりこんだ。
最初は全っ然合わず、ついついシンジがいけないと文句の集中砲火。
するとシンジがどこからかテープを持ってきてラジカセにセットインした。
曲はアタシ達がユニゾン攻撃に使用したBGM。
かかると同時に次々と天井を打ち砕き難無く最上階、
クリアーしたら二人で手握ってガッツポーズして抱きついちゃった。
アタシ達にピッタリのゲームじゃない、ファースト感謝するわよ。
追記
夜は夜でミサトを交えてやりこんでしまった。
いつの間にかアタシ達は疲れて寝込んでいたのだろう、
気づいたらシンジに腕枕されて抱きついていた。
寝ているアイツの唇にいたずらをしたのは…まあ内緒だ…。
しかし朝からミサトに、おはよう仲良しさんと冷やかされ、
ばっちり証拠写真を撮られたのはシャクだった。
酒とみんなの肴にしたら怒るからね!ミサト!あーあ…。
713 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:42:56 ID:???
橋本月名人日 ―同日のシンジ日記―
綾波が家に来た、僕に渡したいものがあるという事だが、
なぜかドキドキしてアスカに睨まれた、気をつけなきゃ。
渡された包みの中身は『ファミコン』、箱には父さんの名が記してあった。
綾波が云うには父さんからの誕生日プレゼントだとか、何を今頃?なぜファミコン?
『アイスクライマー』できなかったから、丁度良かったんだけどさ…。
さんざん遊んで綾波は帰っていった、風のように。
綾波にあしらわれて凹んでいたアスカが可哀想に思えたので、
よしよしと頭を撫でながら、気にせず僕達で遊ぼうと慰めた。
少し瞳を潤ませながら、うん、とニッコリ笑ってくれたので少し安心した。
なかなかコンビネーションが成立しない事にアスカが苛立ったので僕は妙案を思いついた。
あのユニゾンの時使った曲をBGMにしたんだ、結果は見事にオールクリアー。
思わず手を握ってガッツポーズしちゃったけど、その後抱きつかれるとは思わなかった。
アスカ、だんだんリアクション激しくなってきた…困っちゃうんだよなあ…。
綾波は帰る前に手紙も渡してくれた。
ちょっとなんなのよ!といきり立つアスカに僕は黙って封筒を差し出した。
裏側に父さんの名前が書いてあったからだ。
何が書いてあったか確かめたかったけど、夜はミサトさんを交えてゲームに没入し、
そのまま寝ついてしまったから、読む事はできなかった。
気づいたら、アスカは僕を抱き枕にし、僕はなぜかアスカに腕枕をしていた。
おまけにそれはミサトさんにバッチリ撮られてしまい…憂鬱になった…はあ。
そういえば、また唇が湿っていたな、なんでだろう?
714 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:43:27 ID:???
追記
手紙の中身は、
「やるなら早くやれ、でなければ早く返せ。―碇ゲンドウ―」とそれだけだった。
父さんらしいなと思いつつも、生きて戻ってきた事が少し嬉しかった。
いつ会えるんだろう、父さん、早くアスカとの事を話してあげたいよ…。
715 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:44:07 ID:???
5月30日 ―碇ゲンドウの日記―
私は紅い海から戻り、あらゆる場所を彷徨った。
海岸で独り寂しく黄昏れていた所、なぜかレイに見つかった。
「…あなた…誰?」
「わ、私か?私の名は、そう、ゲンジロウ、南斗神拳の使い手で」
「…いえ違うわ…あなたは司令…碇君のお父さん…ギャグ面白くない…。」
そのまま同じマンションの隣室に住ませてもらい、今に到っている。
紅い海の中、私はユイに再会した。
以下はユイの意志を忘れないため、朧げながら記憶に残った会話を記したものだ。
「ユイ、私にはおまえが必要だ。」
「私はいつでもあなたの心の中にいます、それよりもあなたを必要としている人がいるわ。」
「私が人に求められるとは信じられん、疎まれる事しかなかったからな。」
「シンジですよ、あなた。」
「シンジは私を憎むべき対象としか捉えていない。」
「そんな事ありませんわ、だって親子なんですもの、シンジをお願いしますよ、あなた。」
「私にそんな資格はない。」
「たとえ世界が滅びてもシンジの父親はあなた一人なんですよ。」
「…そうか、そうだったなユイ…。」
と約束はしたもののどの顔下げてシンジに逢えばいいのか…。
この世界に戻ってから、こうして悩み続け、ただいたずらに時を浪費する日々だ。
おまけに来週はシンジの誕生日ではないか、
どうすれば良い?…ユイ。
何も浮かばず、今日も11回ベッドで枕に呻いてしまった…。
716 :
ホリデイ:2005/06/08(水) 20:44:40 ID:???
6月8日 ―碇ゲンドウの日記―
6月6日がシンジの誕生日であったため、『アイスクライマー』を渡すよう私はレイに頼んだ。
ただし、私からという事は云うなと釘をさして。
なぜ『アイスクライマー』なのか?
司令と云うものは激務であった、その疲れを癒してくれたのは『ファミコン』だ。
誰もいない発令所の大モニターでファミコンをするのはこれ以上ない喜びだった。
「ギャラクシアン」「レッキングクルー」「ポパイの算数教室」…たまらなかった。
そう、大画面を前にしていつかシンジと親子水入らず、『アイスクライマー』を楽しみたかった。
獅子の様に、我が子を下段に落とし這い上がってくるさまを見たかったのだ。
懐かしい思い出もまた甦ってきた。
冬月…お前の反射神経はまさしくオーナインシステムだったな、不甲斐無い奴だ、弱すぎ。
赤木君…ほんとうに君は…名人だった。いつも負けてばかりだった、ちくしょう。
それはともかく、肝心の本体を忘れた為、以前レイに与えたそれを貸す事にし、
今日再び、改めて私からのプレゼントとして手紙と共にレイに託した。
だが、人は常に過ちを犯す不完全な存在だ。
手紙に何を書くべきか迷い、恐れ、ついいつもの口調を文にしたためてしまった。
これではシンジを悲しませるだけではないか…。
この日15回ほどベッドで呻いてしまった。いつもより回数が多い上、
隣人であるレイから「…うるさい…眠れない…寝かして…」と文句を云われた。
今夜はまだまだ呻き足りないようだ…うう…。
レイはレッキングクルーでクリア不可能ステージを作ってニヤニヤしてそう
乙です
甘い中にもギャグが。いいですね。
司令はまるでシンジ育成キャンパス編のゲンパパのよう。
オッテュ
ポパイの算数教室にワロタw
プ
プリ
プリマ
プリマハ
プリマハム
プリマ
プリマハ
プリマハムってメガテンの魔法みたいだよな
ギラ
ベギラマ
ベギラゴン
ア
アス
乙です!ゲンドウ日記に笑いましたwまた甘いですねぇ・・・・・
まぁ変なやつもいますが・・・・
アスカスキー
ちんちんくわえた綾波おっかけてー
>>720 おまいは漏れか。
ユニゾンBGMになるほど!と思い、ゲンドウにワロタ。
激しく乙です!
734 :
ホリデイ:2005/06/10(金) 18:33:33 ID:???
三人で月お茶を日
今日はシンジの誕生日ケーキを受け取りに行った。
土曜日のパーティ用にミサトが予約してくれたのだ。
ヒカリが「碇君、アスカちょっと借りるわね。」と機転を利かせてくれた。
シンジは構わないけどさ…とちょっぴりしょんぼりして帰ってくれたが、
一緒に帰ったらケーキの事がバレちゃうのよ、ごめんねシンジ。
なぜかファーストもついてきて三人で件のケーキ屋に。
カフェテリアと一体化した店はケーキの種類も色とりどり、
ファーストは棚の下段に見とれたままテコでも動かない。
「…食べたい…命令でなくてもそうするわ…。」
少々高めだったけどせっかくだから三人で食する事にした。
アタシはシンジのケーキと同じもの、
ヒカリはベイクドチーズケーキ、
ファーストは山盛りのシュー・アラ・クレーム…。払えるのコレ?
「…心配しないで…今日は福澤さん…いるから…。」コーヒーもファーストにおごらせた。
「…悲しい?いいえ泣きたいのは私…この赤毛猿…。」正直者は損をするのよ、へへん。
三人でそれぞれをつまんだが、どれも美味しいことこの上なかった。
明日シンジが「美味しい」と云ってくれるかとても楽しみになったわ。
結局食べ切れなかったファーストの残りをアタシとヒカリが持ち帰る事に。
いいお土産が出来たってヒカリは嬉しそうだったけど、
アタシが持ち帰ったら、シンジにケーキ屋に行った事バレバレじゃない!
ファーストの薄ら笑いがひどく恨めしかった、してやったりって顔だった…くそう。
735 :
ホリデイ:2005/06/10(金) 18:34:03 ID:???
恨めしいと云えば、ヒカリのお小言もそうだったな。
心配してくれる気持ちは嬉しいんだけどさ、
公園でキスしちゃバレバレよって、知ってて隠してたなんてひどいじゃない、もう。
夕食後ファーストのお土産をシンジ、ミサトと堪能した。
クリームがしっかり作ってあっておいしい、と大喜びで食べたシンジ。
さすがアタシの選んだ店ねえ〜って余計な事云わないでよミサト。
そんな様子を見てたアタシにいきなりシンジがとんでもない事をしでかした。
アタシの口元に付いていたカスタードを人さし指ですくいとり、ぺロッと舐めたのだ。
「勿体ないよ、アスカ。」と微笑みながら指をしゃぶったアイツ、
ミサトはニヤニヤしながら「優しいわねえ〜シンちゃんは。」なんて悪巧み顔。
…まったく純真バカはこれだから困る、純粋な行為と可愛げある仕種に、
思わず顔が赤くなってしまったではないか。
なんとなく腹立たしいので今日の【約束】の時、
「シンジ、唇にクリーム残ってる。」と仕返ししてやった、ざまあみろ。
…何かアタシはとんでもなくバカな真似をしでかしていないだろうか?
…この頃ちょっと浮かれ気味な事を反省して、今日は筆を置こう…とほほ…。
乙です
反省アスカ可愛いねー。
さて、シンジの日記が楽しみだ。
738 :
シンジ:2005/06/10(金) 19:40:04 ID:???
今日のドラえもんはミサトさんは出演しなかった。
ドラえもんをエヴァに移籍できたらすべてが解決する。
ミサトさんの夢らしい。
オッテュ
乙!
シンジの日記マダー?
742 :
ホリデイ:2005/06/11(土) 19:13:30 ID:???
シンジ日記、必要だったんですね。
今回は、あっさりアスカ日記だけでいいかな、と思ってたので。
では改めて、昨日分のシンジ日記投下します。
明日はシンちゃん誕生日パーティ日記の予定です。
743 :
ホリデイ:2005/06/11(土) 19:14:00 ID:???
友を見て月君を想う日 ―同日のシンジ日記―
今日はアスカと一緒に帰る事ができなかった。
委員長が、アスカ借りるわねと連れ去ってしまったからだ。
別にアスカは僕だけのモノじゃないのだから、
そんな言い方しなくてもいいのにさ。
悲しくなんてなかったけど、胸の中に小さな穴が開いた様な気分だった。
結局トウジと一緒に帰る事にした、ケンスケは学校を休んで横須賀に行ったらしい。
アイツも好きモンなやっちゃとトウジはあきれていたが、
僕にしてみればそれだけ何かに熱中できるというのが少し羨ましかった。
トウジからは、すまんなウチのカミサンが余計な事しよって、
前からの約束やったさかい気い悪うせんといてやと謝られた。
いいよ気にしてないから、と僕は少し嘘をついてしまった。
この後「鈴原トウジは如何にして洞木ヒカリを好きか」という命題について
聞かされたのには参ったな、それに対して謝って欲しかったよ僕は。
でも委員長の事を嬉しそうに話すトウジを見ていたら、
互いが本当に好き合っている事が感じられて、僕はまた羨ましくなった。
トウジに「で、惣流とはどないなん?」と聞かれたけど、
僕は上手く話せず、気持ちを言葉に昇華できない自分がもどかしかった。
トウジみたいに話せたらいいな、そう思ったら心の中はアスカでいっぱいになり、
ここにアスカがいない事、それがとても切なかった。
744 :
ホリデイ:2005/06/11(土) 19:15:18 ID:???
アスカは夕食前に帰ってきた、大きな箱二つぶら下げて。
ケーキ屋で委員長・綾波とだべっていたとか。
箱の中身はシュー・アラ・クレーム、綾波が食べ切れずお土産にしてくれたらしい。
ミサトさんと食してみたが、程良い柔らかさの生地と甘過ぎないカスタードの取り合わせが
絶妙でとても美味しかった。
それから僕は、三人が何を話していたのかちょっと気になってしまった。
委員長の事だから何かアスカに吹き込んでなきゃいいんだけど。
そんな事を考えていたら、楽しそうな時間を過ごしたアスカが羨ましくなり、
加えて一緒に帰れなかった口惜しさもあって、ちょっとした悪戯を試みた。
アスカの口元に残っていたカスタードを指ですくいとり舐めとってやった。
さてどんな反応するかなってニヤニヤ見ていたら、
急に黙って真っ赤になっていた、そんなにすごい事したかな?
たぶんアスカにとってはとんでもない行為だったのだろう、
アスカの部屋に【約束】をしに行ったら、
「唇にクリームついてる。」なんてわかりやすい嘘を云われ、あっという間に吸いつかれた。
…気持ちはわかるけど単純すぎるよ。
ちょっと子供っぽさを見せたアスカは可愛かったけど。
でも何回もペロッてしなくていいよアスカ、僕の唇はクリームじゃないんだから。
乙枯
乙です
甘いなぁ。
乙です。すばらしい
乙!
誰も言わないからあえて言ってやる。
甘いよ!
クリームより甘いよ!!
ペロペロか。
エロいね
751 :
N3荒らし:2005/06/12(日) 01:27:43 ID:???
荒らす気にもならん。
これがエロだと女体森ケーキになる。
アスカ
なんか新投下がないと不安になるね。
755 :
ホリデイ:2005/06/12(日) 21:08:41 ID:???
宴の後月星空の下で日
今日はシンジの誕生日パーティ。
メンバーはアタシ・ヒカリ・ファースト・ジャージ・メガネ・加持さん・ミサト。
シンジを居間に座らせて、支度は女4人で請け負った。
アタシとミサト、それにファーストじゃ何にも出来やしないけど、
名手ヒカリの御指導の元、さしたる失敗もなく御馳走は完成した。
しかしケーキに「シンちゃんオメデトウ」とは情けない、
もう少し粋な文章考えてよミサト。
ロウソクも無事に消し終わり、皆は改めて思い思いのプレゼントをシンジへ渡した。
アタシもこないだヒカリ・ファーストと一緒に選んだ、
キレイなストライプのシャツを改めてシンジに渡してやった。
ま、これを着てアタシにふさわしいオトコになりなさい!といった所。
シンジはありがとう…ってドギマギしながら受け取ってくれた。
もっと喜んでくれりゃいいのにさ、そーいう所ちったあ努力しなさいよ。
加持さんとミサトは
「俺達にできる事は祝福の言葉を送るぐらいさ、すまんな。」「そーそー、ごめんね。」
なんて云ってたけれど、給料日前でピンチなのは先刻承知よ二人とも。
久々に心から楽しんだパーティだったわ、
アタシがこの家に引っ越した時のそれ以来、皆で呑んで騒いではしゃいで、
充実した時間、そうそうあるもんじゃないけどね。
756 :
ホリデイ:2005/06/12(日) 21:09:27 ID:???
でもそんな時間はあっという間、皆はそれぞれ帰っていった。
残ったのは加持さんと…なぜかファースト、。
気配を消していたから気づくのに二時間ぐらいかかったけど、
ずーっと「レッキングクルー」に没頭してんじゃないわよ。
それはさておきアタシ達はベランダでまったりと過ごした。
ここなら誰にも邪魔されず二人っきりになれるからだ。
シンジにはさっき送ったシャツを着てもらった。
良く似合っていたので、アタシは心の中で自分の審美眼を自画自賛してしまった、何やってんだか。
長椅子で向かい合って「誕生日おめでとう、シンジ。」と云えば、
「…本当に…ありがとう…アスカ。」と恥ずかしそうに答えてくれた。
まだこんなパーティに慣れてないのだろう、その気持ちは切々とわかった。
そのまま二人寄り添って、つまりアタシはシンジの肩に頭を乗っけてお気に入りの体勢に。
生まれてきてありがとう、とか、すき好き大好きなんて似合わないセリフ吐いたのは、
満天の星空と真新しいシャツの匂いとシンジの香りのせい、
決して甘さに負けた訳じゃないんだから。
それはそうと、今日は【約束】をしなかった。
何となくそんな気分じゃなかったし、シンジに寄り添うだけで満足したからだ。
けど、シンジがそっと腰に手を回し、アタシのほほに自分のほほをすりよせたのは、
二人だけの内緒だ、ふふん、やればできるじゃない、嬉しかったわ。
今日はそんな感じで筆を置こう、
この後はシンジの部屋でちょっと他愛ない話をして、その後就寝の予定。
757 :
ホリデイ:2005/06/12(日) 21:10:03 ID:???
月明かりの下月宴の後に日 ―同日のシンジ日記―
今日は皆が僕の誕生パーティを開いてくれた。
何もせず居間に居続けるのは慣れなかったので、
台所を何度も覗きに行ってしまったが、
その度にアスカが僕を猫づかみにして追い出した…もう。
トウジ・ケンスケ・加持さんにいいねえお二人さんと冷やかされ続けたのも参った。
だって僕とアスカのやりとり一つ一つにニヤニヤしながら、
余計な解説や批評を下すんだもの、ものすごい恥ずかしかったよ。
ケーキにロウソクが灯され、一息で消すと満場の拍手。
でもチョコにでっかく「シンちゃんオメデトウ」ってミサトさん…
僕15才ですよ、幼稚園の園児じゃないんですよ…。
皆は改めてプレゼントを用意してくれた。
トウジとケンスケはこないだの追加分、と同じ包みを持ってきた、
だからいつ見ればいいんだよ二人とも…。
委員長はお弁当のレシピ本、アスカにおいしいもの食べさせて、だって。
ちょうどおかずに少し悩んでたから、とても嬉しかった。
綾波は…父さんからの手紙と「レッキングクルー」…。
またこれをやれと云うんだね…父さん…文面は前と同じだし…。
ミサトさんからはエプロンとケーキを用意してもらったから、それだけで十分だ。
加持さんからは「おめでとう、シンジ君。いや『帽子』1ダースでも送れば良かったかな?」
と笑いながらそっと云われた。
そんなに用意されても…使う機会も自信もないですよ…加持さん。
758 :
ホリデイ:2005/06/12(日) 21:10:33 ID:???
アスカからは半袖のストライプシャツをもらった。
無地の服しかなかったから、丁度柄物が欲しかったのでとても嬉しかった。
これも無意識のユニゾンなのかななんて思いながら、
少しドギマギしてありがとうと云えば、もっと喜びなさい!と怒られた…はあ。
そんなアスカに誘われて僕らはベランダの長椅子で、ゆっくりと二人の時間を過ごした。
改まって「誕生日おめでとう」なんて云われると慣れてないから胸がキュッてなったな。
アスカは僕の肩に頭を乗せ、ずっと寄り添っていた。
そんなアスカがとても愛おしくて、僕はちょっと大胆な行動に出た。
そっと腰に手を回し、ほほをすり寄せるなんて、よくも出来たものだ。
…月明かりがとても綺麗で、僕を惑わせたからだ、そういう事にしておこう…。
こんな風に二人で一緒にいる事がとても幸せに感じた。
だから今日は【約束】を交わさなかったのだろう、
これだけでも、十分、十分すぎるほどの祝福だから…アスカ。
追記
綾波がずっと居間にいたのには気づかなかった。
僕らがベランダにいる間ずっと「レッキングクルー」を楽しんでいたらしい。
帰り際、「…二人とも…ゲームの方も楽しんで…後…甘過ぎるわあなた達…。」だって。
そういえば加持さんにも云われた。
「いいもの見させてもらったよ葛城と、ま、二人とも幸せそうで何よりだよ。」
…これからは誰もいない時だけ、二人っきりになろう…。
なんだか見せつけたようで、ものすごく恥ずかしく、情けなかった…あーあ…。
オッテュ
乙です
いいなぁ、お二人さん。
>>754 ○月△日 曇り
アタシはプリンが大好きだ。この上ないほど幸せな気分になる。というわけでここ
数週間ずーーっとおやつはプリンだ。って感じで書けたらいいんだけれど事実は
そうではない。
シンジがどうもアルバイトで結婚式場で働いているらしくそこでパティシエの人に
見込まれてずーーとプリンばっかり作っているため、家で量産されているのをアタ
シが食べる羽目になっている。
でもまぁ、まずくはないし、いろいろアレンジしているみたいだ。ただ最近はどうも
ネタ切れで悩んでいるようだったので、「ラムでも使ったら?」とアドバイスしたらこ
れがどうも、パティシエの方に受けたらしい。
当分おやつには困らないけれど、このまま付き合っていたらブクブクの豚になるか
もしれないと思うとちょっと怖い。次はガトーショコラだっていうから、惹かれる想い
がありつつも、体重計に乗るのが怖い今日この頃だ
日記っぽい
そういやあ、トンカツはどうした?
おととい食べたよ
>>761 新しい職人様ですか?いらっしゃい^^そしてガンガレー
◆DFMVpQ7zaA さんは?
恋せよさんは?
771 :
ホリデイ:2005/06/13(月) 23:56:41 ID:???
>>761様
本家本元の投下ですね、日記らしさがとても良いです。
ではこちらも投下します事、お許し下さい。
772 :
ホリデイ:2005/06/13(月) 23:58:07 ID:???
花の月命は日
今週は珍しく、二人とも週番。
ゴミの処理に花の水やり、黒板の手入れと目まぐるしくて参った。
焼却炉にゴミを抱えて向かう途中、綺麗な花を見つけた。
作業をシンジに任せて、しばらく見入ってしまったが、
白い花びらを凛と咲かせた花はこの世のものとは思えない美しさだった。
それが何の花であるか、この時アタシの頭には名前さえも浮かばなかった。
天才で聡明なる美少女にも未知は存在するのだ。
ゴミの処理を終えて文句を云いかけたシンジの先手をとり、
花の名を聞いたがシンジにもそれはわからなかった。
ともあれその美しさに魅せられて摘もうとしたが、
シンジから花は自然のままが一番美しく、摘めばすぐに枯れて美しさを失う、
と諭され諦める事にした。くそう、シンジのくせに偉そうだ、むむう。
口惜しさは帰途シンジに文句を浴びせる事で解消した。
アスカこそ僕にゴミ押しつけてさ…なんて口答えは最高の笑顔で却下しておいた。
生意気極まりないわよ、シンジ。
その道中、今度は道ばたに咲く一輪の花に見とれてしまった。
ガードレールの脇に一生懸命咲き誇る紅い花はさっきの花以上に美しく可憐だ。
しかしシンジの手前、また摘もうとすれば例の文句をウダウダ云われる、それはシャクだ。
そう思い恨めしく花を見つめていたら、シンジが無言のまま花を摘んでいた。
773 :
ホリデイ:2005/06/13(月) 23:59:23 ID:???
そしてアタシの髪にそっと花を差すと、
「やっぱりアスカには赤が似合うね、さっきの花よりこっちの方が綺麗だよ。」
とにっこり微笑んだ。
アンタさっき花は自然のままが云々って…と恥ずかしさを紛らわす為に怒鳴れば、
こうする事でより美しくなる花もあるんだよ…それにアスカにはこの花が似合うと思ったから…
とオドオド言い訳を並べる始末。
…まったくバカシンジのくせに、もう少し気の利いたセリフ云いなさいよ。
それから腕をぎゅっと組んで帰ってしまったのは、
シンジの不器用な行動に対するちょっとした罰だ。
今日の所はこれぐらいで勘弁してあげるわよ。
摘んでしまった花はすぐに枯れてしまうからと、シンジが押し花にしてくれた。
それはこの日記のしおりに使おうと思う。
押し花を見る度にシンジの言葉を思い返し、胸がぐるぐるしてしまった。
これはアイツのとんでもない策略ではないのか?!
この仕返しは必ずしなくてはいけない、そう心に決めて筆を置こう。
何度も書くが、くそうあのバカシンジめ…最低で最高なオトコだ…ふむう。
初リアルタイムキター
何の花でしょうか?乙です。
初代の中の人乙
オッテュ
乙です
紅い花の小道具がいいですね。
SSとしては良いんだけど
もう日記として体裁を整えようなんて微塵も考えてないほど
割り切ってるな(w
>>778 おまえの薄汚い批評などどうでもよろしいわ!
アスカは胸をあててんですかね?
これはもう文章が普通に日記じゃないような、、
展開も同じのが多いし
無理して毎日ではなくても良いのでは
盲目的にGJしか言わない人達は読み手としてどうなんだろう
ア ス カ の 日 記
783 :
ホリデイ:2005/06/14(火) 10:52:58 ID:???
>>778様
>>781様
お気に召されなかったようで申し訳ないです。
しかし批判は真摯に受け止めます。
確かに
>>781様の云われる事はもっともですし
>>778様の感想もしごく当然だと思います。
もちろんこちらとしてもそれら御意見に対して、いやそう仰りますが…と
言い訳したい気持ちはあるんですけど、
一職人として、こうした意見に敬意を表し襟を正して臨まねばいけませんね。
何はともあれ、貴重な御意見ありがとうございました。
それを受けて、精進していきたいと考えておりますゆえ、御勘弁のほどを。
778だけど、別に気に召さなかったわけじゃないぞ
SSとしては良いって言ってんだから。
ちょっとでも否定的な意見を言うと出て行く職人多いけど
そういう風にはならないでな。
785 :
ホリデイ:2005/06/14(火) 11:13:52 ID:???
>>778様
そうでしたか、いや、失礼をしました。
うーん、出ていくなら、前に文体が下手糞云々と批判された時に出てってますね。
ここに投下するというのは、ある意味修行の様なものではないかと思ってますし。
とはいえ、少しでも読み手の皆様に満足していただけるものを生み出せればいいなと
思いますので頑張っていきたいものです。
>>778 >>781 はっきりいってうざい!
ホリディもイチイチマジレスかえすんじゃねーよ!
あのね、べつに日記じゃなくてもよい作品ならいいの!
次スレから日記のタイトルはやめましょう。はっきりいって日記じゃないという批判は頭に来ますよ。
他のLASなんかじゃ汚らしいエロとか痛モノとかで
心がなごむようなものはここしかないんだから…
>>785 はっきりいってあなたは貴重です(恋せよさんめ含めて)
次スレからはスレタイを変えて移動しましょうよ!
日記とすると荒らす人がくるので何かいいスレタイないすかね。
それにしても嫉みが凄いね。
なんか職人さしおいてヒステリックな人がいますね。
日記であることに意味があるのになんでスレタイ変えようとすんだよ
どこでも重箱の隅をついてくるような奴は居る
スルーするのが一番。
>>786はマヤw
イタモノはまぁわかるけど、汚らしいエロって何?
というか、君みたいなのが一番ウザイからもうレスすんなよw
ひまなときにぼけーっと読める良いすれですよ
いちいち荒らしにレス返すな知障ども
ホリディ氏は大丈夫
ホリディ氏も荒らしにレスいちいち返さないで、続々作品を投下してほしいと思う。
これくらいの否定意見で荒らしっつーのもなぁ
俺は>786が荒らしだと思った
どうでもいいけどくだらんことでスレ伸ばすなよ。
ところで恋せよ氏は?
誰が803に代表意見を許可したんだよ?
多数意見を装いたがるのはキチガイのしるし。
803に総意なんて権利はないんだから、いちいち反応しないでスルーしなさい。
どっかの掲示板の管理人が、そういう人は荒らしだからかまわないように言ってましたよ。
803は荒らしだからスルーしなさい。
こんないちどきに同じ傾向のレスがあると
自演としか考えられないわ。
どうでもいいけどこれでは職人さんが困ってしまうじゃないか!
これよりしばらく職人さん以外のレスは例外なくすべて
大変迷惑な荒らしと認定します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑何しきっちゃってんの?君に荒らし認定されてもね〜。
813 :
ホリデイ:2005/06/14(火) 20:45:53 ID:???
>>レスを下さった皆様
ありがとうございます、しかしもとはと云えば否定意見にマジレスした事が
場を荒れさせてしまったかもしれませんね。これからは自重いたします。
とはいえ
>>787様、
>>798様のような励ましも嬉しく思います。
なるべく
>>799様の御指摘のように作品でもって応対に努めるべきですね、失礼致しました。
それでは投下します。
814 :
ホリデイ:2005/06/14(火) 20:46:46 ID:???
ある日月わたしは日
昨日ベッドの中でシンジにどんな「仕返し」をしてやろうか企んでいたら、
とある事に気づいてしまった、それをまず記そう。
こんな毎日を幾度も繰り返すアタシは何なのか?
なんだかとても甘いバカップルではないのか?
告白し、つきあい始めてからアタシ達がとても幸せなのは間違いない。
しかしこんな甘い毎日は天才美少女としてふさわしくない姿、
あるいは恥ずべき日常ではないだろうか。
じっと考えてみたら、その甘さを生む二つの要因が浮かんだ。
第一に毎晩の【約束】だ。
最初はちょっぴり恥ずかしい気持ちもあったけど、今じゃこれ無しでは一日が終わった気がしない。
毎晩毎夜楽しみにしてジタバタしているアタシは、
自分で云うのもアレだがなんとも滑稽極まりない。
第二にシンジの「言葉」だ。
なに考えてるのかわからないとぼけた顔して平気で、
人の心を揺さぶり気持ちを昂らせる魔法が込められた呪文を放つのだ、アイツは。
そんなのを受け取った日にはもう夢心地、
キスでも何でもOKの三連呼したくなる、甘く間抜けなアタシが召喚されてしまうのだ。
結論としてこの二点が発動されなければ、甘く恋する乙女なアタシが表れる事はない。
そして聡明なる惣流・アスカ・ラングレーとして、存在できるのだ。
815 :
ホリデイ:2005/06/14(火) 20:47:21 ID:???
そう心に決めたため、今日はツンとした態度を通した。
下校中、陽のあたる坂道で手を握られても、
河のほとりでシンジに少し微笑みながら見つめられても、動じる事はなかった。
さらに夜、今日は【約束】をしないでときっちり言い含めた。
先述の通り、甘さに溺れないため、そして昨日の「仕返し」として。
しかしあのバカはやっぱり大バカシンジだ。
しょんぼりしながらも、よしよしとアタシの髪と頭をそっと撫でてくれた…。
その後声にならない嬉しさと枕を抱えながら、ジタバタゴロゴロしてしまった。
なんという行動を起こしてしまったのか、我ながら情けない。
しかしこれだけは記しておきたい、いくら嬉しかったからって、
【約束】をシンジのおでこにするなんて、自分が許せない、前言撤回ではないか。
いやこれは決して甘い行動なんかではない、甘くなんかないんだから。
だいいち、シンジよりアタシが甘いくらいが丁度いいのよ!
論旨が破綻した気もするが、
甘さも聡明さも兼ね備えた天才美少女であれば良いのだ、
そうに決まってる、いやそう決めた。
そういう事にして筆を置こう。
乙です
理屈にならない理屈がとっても可愛いですね。
オッテュ
乙です。アスカらしさがよくでてますね。
ホリさんオッツー!
GJなんですけども
毎日投下して大丈夫ですか?あまり無理なさらずに・・・
ほんと、仕事も体もほったらかしにしないでね。
すごいよね。毎日投下でこのクオリティの高さ!
今回なんかあまりの絶妙さに震えたよ!
震えたはちょっと褒めすぎかとw
>>823震えたわけは…
814でさすがのホリディ氏も支離滅裂ぎみかと思ったら、
815で実はアスカの心理状態をしめす演出とわかった。
確かに、さっきよりずっと読みやすくなった気がする。そして萌えうp
GJGJGJGJ!
グレート・ジャンボ・ゴリラ
827 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/15(水) 05:43:42 ID:LlqCpfsV
バカにしてるんですか?(><)
ちなみに私は
>>786さんの味方です(><)
自演荒らし頑張って下さい(><)
829 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/15(水) 06:02:33 ID:LlqCpfsV
帰りません(><)
私のことを酷くいうのやめてください(><)
>>786さんのお仲間の嵐さんですか?(><)
>>829 三分かw
このスレに張ってたなこのバカ!バカはしね!!
831 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/15(水) 06:07:11 ID:LlqCpfsV
貴方こそ三分じゃないですか(><)
嵐は帰ってください(><)
邪魔です(><)
832 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/15(水) 06:12:57 ID:LlqCpfsV
皆さん、荒らすのはやめて下さい(><)
怒りますよ?(><)
朝からなにやってんだ
職人のすばらしい出来に、知障荒らしも嫉みばっかり。
嫉みとかホント意味分かんないから
ホリデイさんだって前に「読みにくい」という意見があって、
そこから比べれば随分と読みやすくなった
批判する人の意見も大事、それはホリデイさんが
>>783でも言ってる
にも関わらず、批判全てを荒らしと称して、盲目的にGJばっかりしてる奴が職人潰しでしょ
事実、最近は流し読みになってしまうほど作品の出来が単調
ずっと温室で飼われちゃ飛べなくなるんだよ
>盲目的にGJばっかり
なんかこの表現ばかり各所で見るんですが、気のせいですかw
それが荒らしクオリティ
GJだって意見だよ?誉めて何が悪いの?
なんかホリデイ氏には頑張って欲しいが
信者っぽいのがちょっと怖いな。。
最後の一文がいかにも厨くせー
いやならくるな
告白済んだ時点で話が終わってるからなぁ。
>>838 彼にとっては、現状はダメというのは「事実」であり(俺にはただの主観的感想に思えるけど)、だから今褒めてる奴は好みとか以前に「盲目的」で、悪いってことなんでしょ。
>>838 誉めること自体は悪くないが、GJだけだとどこを誉めてるのかわからんはな
別に、成長を促す目的でのレスじゃないんだから構わんしょ。
応援してます、楽しめましたっていう意思表示とお礼。
お礼を言うのはいいことだと思う。
そして否定意見を言うのも作者の為になると思う。
それじゃだめなのか?
いいと思うけど、GJだけじゃダメらしい。
けど、例えば
>>831-832みたいなのも荒らし扱いしちゃダメらしい。
・・・という意味(になってしまう)コトを言ってるアフォがいるってことかと。
ま、職人氏はこれ全部スルーでいいので。
たいていLASスレはこうやって職人さんたちを排除してきたんだよな…
真面目な職人さんは「自分のせいで荒れた」とか考えがちですが、関係有りません。
時々無意味に荒れるのは、どのスレでも起こりますので。
でもって、その内納まります。
何のコメントもいりませんし、華麗にスルーして、気にせず投下を続けてもらえたら幸いです。
>851
てか日記スレだけじゃね?
N3とその余波、純粋な荒らしの結果はまた別の問題だし。
もういいよ。ウンコ。
>>813 否定意見へのマジレス。全然問題ないんじゃない?
その真摯な姿勢と、確実にレベルアップしている作品で、あなたの作品を保存するようになった俺がいる。
問題なのは、フツーに擁護すれば良いだけなのにヒステリックに騒ぎ立ててるヤシ
そだな。否定意見とかも良いと思うが
>>786みたいのが一番アレだ
>>835 読みにくいとか以前に、以前のホリデイ氏のはぶっちゃけダメダメだったと思う。
今は悪かったところが全て改善されたどころかかなりの高品質、しかも連日投下の神作家様に。
いきなり変わったので別人??ってくらいの代わりようで驚いた。
このスレッドの頭くらいだよな、ホリデイ氏が急変したの。
否定の仕方にも言い方ってのがあるんじゃないのか少年。
なんだか職人様のためになるような言い方よりもむしろ皮肉に聞こえるんだけどさ。
いちいち蒸し返すのもどうかと思う。
おおおまいらもももちけつ
駄目だしする奴ぁ、氏を凌ぐハイクオリティ作品を投下して
存在をかすめさせてみろ。
それが無理なら読み飛ばせ。
俺は読み飛ばしてる。
俺は氏の成長が嬉しくて好きだ、煽られてもそれを受け止めて自分の力にできてる
866 :
ホリデイ:2005/06/16(木) 21:00:40 ID:???
女が月男にじゃれる時日
連日の鬱陶しい雨が上がったのも束の間、
見上げれば朝から憂鬱な曇り空、死にたくなった。
今週は週番なので二人っきりできっちり帰れると思いきや
シンジは進路相談とかで居残り、一人で帰る羽目に。
乱立した水たまりを蹴り上げながら一人で帰れば寂しい事この上ない。
おまけに勢い余って靴はびしょびしょ、さらに憂鬱だ。
鬱積した気持ちを発散させるため帰宅したシンジにすり寄りじゃれてみたが、
課題が残っているから邪魔しないでとけんもほろろにあしらわれた。
口惜しいので後ろから抱きついて一層邪魔をしてやれば
困り顔で頭を撫でられた、アタシは犬じゃない。
とはいうものの寂しくてそして嬉しい不思議な気持ちになったのは事実だ、ふふん。
退屈がしのげないのでミサトの部屋にも入ったが、
こちらも報告書の山と格闘中、ちょっちごめんねーとまたあしらわれた。
また口惜しいので、保護観察者ならたまには外へ連れ出しなさいと
被観察者として正当な意見具申を行えば、
シンちゃんとデートしてるんでしょーとまたまたあしらわれた。
座り込みで抗議の意を表したが無視され、もういい!死んでやる!と最後通牒をつきつけたら、
じゃ週末は4人でどこか出掛けましょ、と折れてくれたので満足。
867 :
ホリデイ:2005/06/16(木) 21:01:20 ID:???
しかしシンジに対しては全く満足してなかったので、
夕食後リビングでTVを見ながらかまってオーラを醸し出した所、
体にアタシをよりかからせて座椅子の代わりになってくれた。
オキニの体勢で髪を撫でられながら至福のひととき。
ミサトにもよりかかられてあっという間に終わってしまったけど。
よーするに我侭への仕返しってワケね、上等よミサト。
まだまだ物足りなかったので、お風呂上がりに部屋でおしゃべりの続き。
なんだかドギマギしているシンジが可愛かったので、
ここぞとばかりに押し倒し【約束】をしてやった。
しかし「…強引にしないで…」と云われたのには参った。
立場が全く逆じゃない、もう少し男の子らしくしなさいシンジ。
泣きそうな顔でおやすみと云ったシンジを見送ったが、
あんな顔ミサトに見られたらアタシは、
また襲ったの?!しょうがない娘ねえ!と怒られるだろう。
もちろん知らぬ存ぜぬを決め込むつもりだけど。
さて明日は晴れるだろうか?また憂鬱な朝はうんざりだ。
もしそうなってもまたシンジとじゃれあって気を晴らすから構わないけど。
今日も平穏な一日であった、満足満足。
868 :
ホリデイ:2005/06/16(木) 21:02:10 ID:???
男が月女に襲われる時日 ―同日のシンジ日記―
今日は降り続いた憂鬱な雨が途切れ曖昧な曇り空、早く晴れ間が見える日を願う。
週番で遅くなった上、進路相談で残された。
ちょっと不機嫌そうなアスカが心配だったな。
先生の話は授業と同じで要領を得なかった。
途中何度あくびを噛み殺した事か、それを数えて気を紛らわせればよかったな。
罰が当たったのか課題のプリントを渡され、もっと真剣に聞けばよかったと後悔した。
そのプリントに没頭している最中、アスカに襲われた。
一緒に帰れなかった事もあって何か相手をしてあげたかったけど、
課題を消化しないと安心できないのでつい邪険にしてしまった。
加持さんに教えられた通り「女性には時に冷たく時に暖かく」を体現したつもりだったけど、
しょんぼりしていたアスカが可哀想なのでよしよしと頭を撫でてあげた。
どうしても冷たくなんてできないんだよね、でも女性のあしらい方なんて僕には難しいです加持さん。
アスカは嬉しそうに部屋を出てったけど…女の子ってわからないや…。
夕食後、アスカは「シンジい〜退屈う〜。」とさらにからんできた。
仕方ないので僕に体を預けて座らせたが、こうするとなぜかアスカは御機嫌になるからだ。
もちろん僕もアスカの髪に触れたり、軽く抱きしめたり、
時にはそっと手も繋ぎ合えるので、この体勢が好きではあるのだけれど。
でもミサトさんまでよりかかってくるとは思わなかった。
TVに一喜一憂する二人の体重を数時間支え続けた僕、そんな僕を誰か褒めてあげてほしい。
869 :
ホリデイ:2005/06/16(木) 21:02:42 ID:???
そして風呂上がりの後もアスカに襲われた。
ただこの時はリンスと石鹸の匂いがほのかに香るアスカにドキドキしてたんだ。
何て云うか…アスカが動く度にフワッとのぼる香りが鼻をかすめて心の奥底までくすぐられる様な…。
そうこうしていたらアスカに押し倒されてムリヤリ【約束】をされた。
ドキドキして押し倒されて唇を奪われるなんて全く逆じゃないか、
僕だって男の子なんだよ、アスカ。
この時頭に「…責任とってよ…アスカ…。」という言葉が浮かんだ僕は何なんだ?!
…「男の子」の意味もわからなくなりました…加持さん…。
恥ずかしくて「おやすみ」もままならない内に部屋を出ればミサトさんとバッタリ。
どーしたのシンちゃん?と聞かれたのでアスカに襲われました…と云っておいた。
明日アスカがどんな風に叱られるか少し楽しみになった。
僕には平穏無事な日々がいつ来るのだろうか?
激しいアスカもそれはそれで可愛いのだけれど、その度に困ったり驚いたりしちゃうからな。
心と平穏を乱し、それなのに安らぎと甘美を与えてくれるアスカに
愛と感謝と…もう少し節度をもってという願いを込めて今日の日記を結ぼう。
乙です
いつも楽しみにしてます。少しがんばってみようとするシンジもいいですね。
中学生らしくない文章ですね
大卒だからね♥
ナイス、フォロー
それにしてもアスカらしさが出てない。日記調だから仕方ないが…
無理に日記にしなくてもいいのに…
いや、日記調だからこそ面白い。
現状を表現する言葉が少ないと妄s・・・いや、想像力を掻きたたせてくれるからな。
寝る前に脳内補完出来るし。安らかな眠りにもなるしね。
我ながらキモイな・・・
日記でないとツマラン。
以前はスレ違いとしか思えない作品ばかりだったけど、最近は少しずつ改善されてる。
日記調だとアスカの勢いが殺されてる感じ。そこがアスカの良さなのに…
日記スレでそんなこといってもね。
その辺は他スレに委ねるべきでしょ。
880 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/17(金) 03:28:44 ID:zHmgAQik
LAS無しの日記の方のアスカはキレキレで俺は好き。
俺は日記にこだわる必要はないと思う。
>>882 LAS投下スレはすべてつまらん!
ここが群をぬけていい・・・
なんで日記なんだろ?
日記なんていらねー
別に日記調でなくていいやん。
リツコGET!!
>>883 あなた・・・
『覚悟して発言してる人』・・・ですよね?
他スレを『つまらん』と言っているということは
逆にこのスレを『つまらん』と言われて、荒らされるという危険を常に
『覚悟して発言している人』ってわけですよね・・・
職人さんの為にも俺たちの為にも、
わざわざ事を荒立てるような発言は控えましょうや。
レス不要。
>>891 すみません。でも漏れは
>>883みたいな
【無自覚な荒らし】が一番始末に困ると思うんです
多分、
>>883には一生荒れる原因がわからないんだろうなぁ、と考えると
悲しくて悲しくて・・・
でも・・・スルーできないあなたも【無自覚な荒らし】だと思うんですよね・・・
こんな水掛け論で無駄にスレが消費されてると思うと
悲しくて悲しくて・・・
>>893 だってスルーしたら
【無自覚な荒らし】が自覚しないじゃないですか
それがわからないあなたも
悲しくて悲しくて…
湯きり失敗してペヤング流しに流れちゃった・・・
悲しくて悲しくて…
なんでいきなりペヤングなんですか・・・?
あなた・・・
『覚悟して発言してる人』・・・ですよね?
悲しくて悲しくて・・・
>>895 やばい想像したら俺も
悲しくて悲しくて・・・
いい加減にしてください
ここはLASスレですよ・・・?
これ以上荒らすとお尻の穴に手ェ突っ込んで
奥歯ガタガタ言わせちゃいますよ・・・?
悲しくて悲しくて・・・
ということでおふざけは
──────────────終了──────────────
↓から職人の作品をお楽しみください
>>895 ぺヤング食ってまろやかになれってことだな。
■先生ノシ・・・今回は表彰台に乗りますよー!!