十日町
いいね
まち
結局844マダ?
>>945 いま、本を執筆中なもんで・・・でたらよかったら買ってね
とうかまち
948 :
1/2:2006/09/11(月) 04:15:00 ID:???
納月涼日
シンジが私のベッドで寝ている。私が寝ているシンジをここに連れてきたのだ。
今、机に向かって日記を書いているわけだけど、こんなことになるとは思ってもいなかった。
熱い暑いあついアツイアツイアツイアツイ、などと書いてみても夏の蒸し暑さは変わることなく
かといって、寒い寒いと書いてみても言葉にしてみても涼しくなろう筈がない。
むしろ、あまりの馬鹿馬鹿しさに余計に暑くなってしまう。
クーラーが壊れてしまったのだ。
原因は私。あまりの日本の暑さに昼夜問わずガンガンにクーラーを効かせてしまったためだ。
ミサトがいない時など、シンジが毛布を被るぐらい部屋中キンキンに冷えていた。
軟弱ね、と笑ってみたものの、日本の良質の家電はあっさりとその短い生涯を遂げてしまった。
ミサトに壊れたわけを問い質されたが、知らぬ存ぜぬを貫いた。
シンジにも口裏を合わせておいた。クーラーを南極の如く効かせる私に怒っていたから、
壊れた理由を正直にミサトに話されると思っていたが、シンジは黙っていてくれた。うぅ〜、感謝。
まあ、ミサトの叱責を受けるのは避けられたが、事態は全く改善していない。
クーラーが壊れたままなのだ。新しいのがやって来るまで一週間はかかる。今日は壊れてから二日目だ。
この暑さに耐えられない。そんな暑い日はペンペンに限る。
フリーザーから出たてのペンペンを抱き締めるのだ。
抱いて数分はフリーザーで冷やされたペンペンの体毛がひんやりとして心地良い。
最初は嫌がって暴れるが、時間が経つと諦めてされるがままになっている。
その光景を見てシンジは怪訝な視線を送ってきた。
動物虐待に見えたのだろう。私は仕方なくペンペンを放した。
じりじりと熱い空気が肌を焼くようだった。
949 :
2/2:2006/09/11(月) 04:16:03 ID:???
私はその時涼める物を探した。団扇だとか、雑誌だとか、扇げるものを。
シンジが視界に入った。シンジは半そででセンスの悪いTシャツを着ていた。
その日は摂氏41℃だった。あまりの暑さに頭がどうかしてたに違いない。
その時、頭の中で人間の平均体温は36℃という事実が頭を掠めていたのだ。
気付くと、私はペンペンにするように、シンジの背中に抱き付いていた。
ドイツ育ちの私には日本の暑さは未だに馴れない。
仕方なくだ。不可抗力だ。
シンジの肌はひんやりとして気持ち良かった、と思う。
正直言うと、よく覚えていない。
はい、嘘です。よく覚えています。
じっと数十分、私はシンジで涼んだ。今思い出すと赤面ものだ。
よくあんなことをやったものだ。だが、本当の赤面体験はこの後にやってきたのだ。
しばらく身体を密着させていたら、ミサトがいつもより早く帰ってきてしまい、
私がシンジに抱き着いている様を目撃されてしまったのだ。
慌てて突き飛ばしてしまい、シンジは壁に頭を打ち昏倒してしまった。
まあ、それで気絶するシンジを看病をするはめになったのだ。
だからこれは仕方ない。不可抗力だ。でも、いつも私が寝ているベッドにシンジが寝ていると思うと、
何だか変な気分になる。って私は何を書いてるのよ。
ダメだ、今日は暑いから思考がマトモに働かない。
ダメダメ。一人でバカみたい。もう今日の日記は終わり。おしまい。以上。
乙
これは良いね。本当に心から、good job!!
オッテュ
GJ
とうかまち
十日町
ほしゅ
今日はバカシンジと買い物に行った。
970あたりで次スレ
職人たんまち
某月某日
ワタシの眼があまり良くないことは,あまり知られていないと思う。
普段は使い捨てコンタクト,無くてもちょっと眼を細めれば大抵のことは大丈夫だ。
だから,名ばかりの保護者や超弩級の鈍感同居人も知らないはず。
勉強のしすぎで,ぐりぐりの眼鏡っ娘だった大学時代の写真は見たくない。
いつもの様に,ネットでコンタクトを注文しようとしたら,ふと,あるモノを見つけた。
『カラーコンタクト Passion Red 限定大特価 お問い合わせはメールにて』
情熱の赤,赤好きなワタシにはとってもそそられるフレーズ。
だけど,次の瞬間イヤなことを思い出した。
・・・ファーストじゃん。
でも,頭脳明晰なワタシは,同時にあることを思いついていた。
・・・チャーンス。
返信メールを見てから,ぽちっと購入をクリックした時の顔は,誰にも見せられない。
次のアイテムを探すため,今日の日記はここまでにする。
オッテュ
乙
960です
続き書いて良いですか>all
よろ
是非
966 :
960:2006/09/26(火) 02:53:28 ID:???
某月某日の数日後
ワタシが帰ってくるなり,荷物届いてることを同居人が伝えてきた。
以前に,中身について聞かれたことがあったが,レディにそんな無粋な質問をすることは御法度であることを体でわからせてやったら,二度と聞かなくなった。よし。
練習もばっちり。これで準備は整った。作戦は明朝600を以て決行することとする。
準備万端,今夜は良い夢が見れるはずだったが,作戦がシナリオ通りに進まなかったことを考えると妙に目が冴えた。
こうして,一度は閉じた日記をまた書いている。
一体,この完璧な計画のどこにシナリオの破綻があるのか。
大丈夫,大丈夫。
明日に備えるため,今日はここまで。
カラコンで綾波に化けるのだけは勘弁
968 :
960:2006/09/26(火) 13:32:39 ID:???
>967
じゃ,やめます。
>>968 えっ?俺は続けて欲しいが・・・
そんな悲しいこと言わず書いてみてよ、必要なのは心意気
971 :
960:2006/09/27(水) 05:01:34 ID:???
>969
>970
ありがとうございます。嬉しいです。
967さんのとおり,話の過程として存在します。
次がわかるようなモノは,ちょっと失格ですよね。
反省しています。
LAS歴まだ1ヶ月で,
約10年分の先人達の作品を読み漁っているところです。
ひょっとしたら,同様のプロットもあるかもしれません。
ご容赦ください。
一応,続きは出来てますが,折角ですからもう一捻りします。
それから投下させてください。
>967
すみません。960の名前で続けますので,
不快でしたら,あぼーんしてください。
それでは,ちょっとお時間頂きます。
ガンガレ
973 :
960:2006/09/28(木) 04:58:43 ID:???
某月某日の数日後の翌日
結果から書くと,作戦は失敗だった。
今,思い出しても赤面ものだ。屈辱だ。
本当なら,書きたくはないし思い出したくもないが,
この日記の約束,『正確かつ正直に記録すること』に従い以下に記す。
この日は休日かつ早朝にもであったが,寝坊もせずばちっと目を覚ますことが出来た。
いつもの部屋着ではなく,制服に着替え,
更にPassion Redのコンタクト,Light Blueのショートカットのウィッグを装備。
鏡の前に立ち,総練習をした。台詞も声色も完璧だった。
ここで,自らの名誉のために付け加えるが,決してヤツとファーストの仲が気になる訳ではない。
あわてふためくヤツを見て楽しむだけだ。それ以上の意味は無かった。本当。
弐号機発進直前みたいに,妙に心臓がどきどきしていた。作戦前決行前だったからだろうと思われる。
妙に気合いが入っていたのも,そのせいではなかったのだろうか。
今にして思えば,これらのことも作戦失敗の一要素と考えられる。
「アスカ,行くわよ」
使徒戦前の様に一人ごちってから,静かにヤツの部屋へ侵入した。
おつ
オッテュ
展開が先読みできるから結果を最初に書いたのはよかったと思ふ。
アスカ何で失敗したか気になる・・・GJ
977 :
960:2006/09/29(金) 04:45:47 ID:???
某月某日の数日後の翌日 その2
予定どおり、目標はベッドの上で丸まって眠っていた。
いつも思うのだが、正直、寝顔は可愛いと思う。寝顔だけは。
赤い瞳と蒼い髪だけが目に入るよう、鼻と鼻がくっつくギリギリまで近づく。
ここまで近づいて、男の癖に、肌のきめが細かい事に初めて気づく。
部屋にエアコンが無いせいか、頬が妙に熱い。心拍数も増加しているようだ。
大きく深呼吸した後、ファーストの声色でこう言った。
「碇くん,起きて・・・もう朝よ」
当たり前だが、最初、ヤツは何が起きたのか、わからなかったらしい。
しばらく、目をぱちくりしていた。
そして、ヤツの黒い瞳の焦点がワタシの赤い瞳に合った瞬間、
驚愕と恐怖の入り交じった表情で、ベッドの端へ脱兎の如く逃げ去った。
やりいいっっっ!とその瞬間,心の中で拳を握りしめ、ガッツポーズを取った。
978 :
960:2006/09/29(金) 19:14:21 ID:???
某月某日の数日後の翌日 その3
しかし、最高の瞬間、至福の時はここまでだった。
全てはシナリオ通り、のはずだった。ヤツの次の台詞を聞くまでは。
「あっ、綾波ぃ、違うんだ、ボ、ボクは押し倒すつもりなんて無かったんだ、
胸だって偶然、は、はずみで触っただけなんだ、本当にそうなんだ、ゴメンっ、本当にゴメンっ」
ヤツはワタシと目を合わさぬように、両手で抱えた枕を盾にこう言った。
ぷちっ。
その時、ワタシの中で何かが切れた音がした。
「綾波ぃぃ、本当に本当なんだ、本当にゴメンっっ・・・?・・・ア、アスカぁ?」
枕の陰から、漆黒の瞳だけが片方だけ覗いてた。贖罪と驚愕の色を浮かべながら。
そこから先は、正直、よく覚えていない。
979 :
960:2006/09/29(金) 19:15:49 ID:???
某月某日の数日後の翌日 その4
「あらぁぁー、二人とも朝からお熱いですねぇぇー」
はっと我に返り、振り向くと、保護者のようなものが紅ら顔で、にやにやしながらそこにいた。
フスマに寄りかかり、お約束の缶ビールを片手に。
その時、ワタシはヤツの両手を取り、自分の胸に押しつけていた。
ヤツの持ってる枕を蹴り飛ばし、押し倒してからヤツの両手をがちっと掴んで、
ファーストの感触なんか忘れなさいっ!って言ったような気がする。
慌ててヤツを突き飛ばす。頭の中で警報が鳴り響く。作戦は失敗だった。
応戦しつつ、戦略的撤退を行うことを速攻で決めた。
しかし、ただの作戦失敗だけに終わらなかった。最悪。
980 :
960:2006/09/29(金) 19:17:21 ID:???
某月某日の数日後の翌日 その5
応戦の手を考えていたその瞬間に、事態は急変した。
「シンちゃんかわいそうにー、おねえさんがいま、だっこしてあげますからねー」
保護者のようなものが、気絶しかかってるヤツの顔を自分の胸に抱きしめたのだ。
「寄せて上げてのBカップより、こっちのほうがいいでしょぉーん」
思わず、言った。
「なんてことするのよ、この年増女!!! これはワタシの!!!」
胸に埋もれてフガフガ言っているヤツを抱きながら、保護者のようなものは、
してやったりの表情で、更に、にやにや度を加速させながらワタシにこう言った。
「へぇぇー、これ、アスカのなのぉー、そおぉー、ホントぉー、へぇぇー」
ワタシはその時、やっと誘導尋問に引っかかったことに気づいた。時、既に遅し。
顔が最高に紅潮した。汗がそのまま蒸発するほどに。
981 :
960:2006/09/29(金) 19:18:33 ID:???
某月某日の数日後の翌日 その6
ヤツに聞かれたかと思ったが、「むね・・・おっぱい・・・ふかふか・・・」と、
焦点の合わない目で呟いていたので大丈夫と思う。
念のため、後頭部にローキックを食らわせておいた。莫迦。
保護者のようなものにキッと睨み付け、ヤツの部屋から出て行こうとした瞬間、更に爆弾を落とされた。
「レイの時は、生だったわよん。な・ま・ち・ち」
シナリオとは全く違う事実に、もう、どうしようもなかった。
撤退。撤退しか出来なかった。悔しい。
ついカッとなって言った。今は反省している。
今、これを書いていて、どうやって、ヤツに生乳を触らせるかを考えている自分に気付いた。
・・・何考えてるんだワタシは。もう寝る。
(原文;独語 訳:960)
乙
>>982乙
>>981 GJ、LAS日記の方に投下した方がよかったかも
でもこの板がさびしくなるからこっちに投下してくれてサンクス
またよろしく
オッテュ&オッテュ
LAS日記じゃなくていいよ
あそこキモイし
gj
988 :
960:2006/09/30(土) 05:14:29 ID:???
>984 >985 >987 ありがとうございます。
>986 こちらとあちらのスレの違いが良くわからかったのですが、
ホリディ氏やDAHLIA氏のようなLASであれば、あちらでも良いのかもしれません。
でも、あのような機微に富んだモノを書くことは、今の自分には難しいです。
いましばらく、こちらに居させてください。
gangare
>>988 こちらにいてください、といっても新スレできたからそろそろ引越しか?
うむ