おまんこ女学院
. -―- . やったッ!! さすが
>>1!
/ ヽ
// ', おれたちにできないスレ立てを
| { _____ | 平然とやってのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
4 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/14 18:19:19 ID:vR5mBEeZ
u
まじでN3なんとかしろよ。
見なきゃいいとかそんなレベル超えてる。
何であそこで投稿するかね。
疎開でも何でもマッタリした雰囲気で投下できるところは必要だと思うよ。
感動している。
初めて自演乙の書き込みに賛同してしまった。
LAS厨いいかげんにしろ。
LASスレ建てすぎ。
俺はLASスレも良く覗くが、これはLASじゃあ無いと思うよ。
只の糞スレ。
落ちなくなるから書き込むなって
10レス越えたから、もう無理
即死回避ライン10なのかこの板・・・
しまった・・・_| ̄|○
しょうがないから次スレで使えばいいじゃん。
どうせあのスレだけじゃ終わんねえだろ?
どうせ建て逃げの
>>1は削除依頼もしないだろうしな。
雑談か、他でもやってるような一文字レス連打でさっさと沈める?
>>15 いっつも思うんだけど人に削除依頼しろって言ってる奴って
なんで自分でしないわけ?
今さらだし、別にもういいんじゃねーの?
厨が立てたスレにはお似合いの末路だろ
この板で削除すべき板なんてホントはあんま無いんだしね。
ほっといたら落ちるし、何らかの形で再利用されるでしょ。
夏が過ぎていこうとする町並みは、追い越していく人々のように、日々姿を変えていく。
キーっと軽く音を立てながら自転車は速度を落とした。
目の前の信号は黄色を点滅させ、もうすぐ赤になることを知らせてくれている。
ほぅ。
と小さく息をはく。少女の体には、うっすらと汗が滲んでいる。
好きか嫌いかを聞いてくれる親切なんてものはなく、今日が過ぎ、明日が来て、昨日は去っていく。
赤い海が世界を包んでいたことも、もう過去のことだ。
今日もいつもの道をいつものように通り、家路へと帰る。
特に急ぐことなく、ゆったりとしたスピードで自転車をこぎながら。
『特に問題は無い』
そう、今月があと半分ほど残っているのに、お財布はからっぽ。
なんていうことは、たいした問題じゃない。
『はぁ』
人知れずため息をついて、少女は再びペダルをかけた足に力をいた。
「ただいまー」
いつからか、少女が当たり前のように口にするようになった、帰宅を知らせる合言葉。
一瞬の静寂。
少女は靴を脱ぎながら、自分が知らずと耳をすましていることに気がついて
わざとらしく、顔をしかめた。
自分の存在を主張するかのように、乱暴にスカートの裾をはためかせながら
リビングへと入っていく。
両手を腰に当てて、少女――惣流アスカラングレーは美しい眉をよせて部屋の中を見渡した。
実際は部屋は見渡す程広くは無いのだがー。
アスカは精一杯の時間をかけて部屋の中を見渡した。
隅から隅まで、穴が開くように睨んでも、人のいる様子は無い。
しばらく何もない空中に視線をさまよわせると、くるっと体の向きを変え
そのまま部屋へと続く廊下を進んでいった。
自室へと行く途中で、アスカはいったん足をとめた。
元押入の前で、自分の呼吸以外の音が聞こえないことを確認したのち
意を決したようにアスカは自分の部屋へと入っていった。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
キタ━━(゚∀゚)━━!!!
25 :
22:05/02/14 20:37:03 ID:???
エロってまずいか?LASだけど。
本来ならきゃぁスレかも知らんが、今は許す!
エロはまずくないけどLASはスレ違い
エロ大歓迎!!!!!!
29 :
22:05/02/14 20:58:30 ID:???
制服のまま、アスカは体をベットへと放り投げた。
ぼふっと言う音と共に、部屋を照らす夕日に煌めく様に埃がまった。
アスカはそれを見て、わずかに眉をしかめただけで目を閉じる。
両手を大きく広げるようにして寝ころび、とりとめも無く思考を遊ばせた。
同級生との会話やネルフのこと。
同居人たちのこと。
今度は、体を抱きしめるようにしてベットのうえで丸くなる。
一瞬『制服がしわになるよ』という同居人の言葉が思い浮かんだが、けだるい体は
言うことを聞かなかった。
しかし、動かないからだとは別に同居人の少年――碇シンジのことを考えただけで
胸の鼓動が早くなり、下腹部が熱くなっていく。
アスカはその事を自覚し、さらに体を丸めていく。
「はぁ…」
先ほどとは別の熱い吐息がもれてしまう。
ぎゅっと体を抱きしめたあと、アスカはスカートからのびる美しい足に
そっと指先をはわせていった。
爪の先が、触れるか触れないか程度…。
瑞々しいふくらはぎから、太ももへ…。
時には指先の腹で円を書くようにゆっくりと。
瞼はきつく閉じられ、頬はうっすらと上気している。
美しい金色の髪からわずかにのぞく耳は、恥らうように赤く、その体温を伝えている。
マサカクルトワオモワンカッタ
オナーニ
32 :
22:05/02/14 21:26:04 ID:???
指は、焦らすように、愛するように、アスカの足を舐めていく。
しだいに、指の這う先は上へ、上へとのぼっていく。
アスカは丸まるようにして閉じていた両足をわずかにずらし
その隙間にもう一方の手を滑り込ませる。
手はスカートの上をなぞり、そのまま内部へと入っていく。
スカートの中で体温に暖められた熱い空気がその手をくすぐる。
さっきまで自分の足を愛していた指は硬く握り締められ。
もう片方の指が動き出すときを待っている。
わずかだけさまよった後、ゆっくりとショーツの上に這わせていった。
ゆっくりと上下になぞるように動かしていく。
ショーツは汗に湿っていた。
しだいに大胆に上下へと動かし、熱く突起した部分にくると
円を書くように指をこすりつける。
「んぁっ!」
思わずもれ出た声に、アスカは閉じていた瞳をわずかに開ける。
呼吸は荒く、濡れた唇からもれている。
目を開いた先にうつったのは、ベッドサイドにおいてあったのは
たった今アスカが這わせていた指の主。
それは、心の中でだったのだけれど…。
ショーツの中とは別の、硬く閉じられた手を伸ばし
写真たてごと、手に取ると膨らみかけている胸へ抱いた。
指は、先ほどよりも強く、より快楽をもとめて這い回る。
まるで、アスカの意思とは別に、指そのものに意思があるように。
軽く唇をかみ、声を押し殺しながら。
「ん・・・あっ!」
それでも、唾で濡れた唇からは、熱い声が漏れてくる。
ショーツは先ほどまでの汗とは違う湿り気をおびている。
『シンジ!!シンジ!!』
アスカの指は、恥らう少女のものではなく。
思い人のものへと、その姿を変ていく。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
34 :
22:05/02/14 21:51:52 ID:???
一本だった指は、今や複数に増え。
さらに大胆にアスカの恥部を擦っていく。
足の指は、時に丸まり、時にさまようように広がる。
その動きは、アスカの指の動きによって与えられる快楽に操られるように。
指は、ついにショーツの隙間からアスカの恥部へと入っていった。
ぬちゃ…。
荒い息とは別の、いやらしい粘り気のある音がアスカの部屋にかすかに響き始めた。
アスカのアソコは、すでに潤いを持って、その指を迎え入れた。
ぴちゃ…
ぴちゃ…と音を立てながら、指は粘り気のある汁をからめとり
うまそうに舐めていく。
アスカは胸に抱いていた写真立てを、息がかかるほど顔の近くへと運んだ。
「シンジ…」
なめ回すように、少年の体を見つめる。
熱い息は、意志のある生き物のように少年の体をなめ回していく。
指はさらに動きをまして、皮からめくれるように起立し
汁でぬれそぼったクリトリスを必要に責め立てる。
「あぁ!んぁ!!」
舌は何度も唇をなめ回し、唇を犯し、そのたびに唾液でアスカの唇を汚していく。
ヌチャ ヌチャ ヌブッ
部屋の空気は、いつの前にかむせかえるほど濃密なアスカの体臭に包まれていた。
クニュ…。ズリュ。クニュ。
アスカの口からもれた息は、そのたびに写真の中の少年を犯していく。
「んあぁ!きもちいよぅ…あぁ!」
アスカの思いを現しているかのように、熱く燃えるような吐息は
いつの間にか写真立てにはめ込まれたガラスを曇らせていった。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
36 :
22:05/02/14 22:11:37 ID:???
ガラスは次第に曇る範囲を広げていき、今にも少年の顔を覆い尽くす勢いだ。
クチャ クチャ クチャ…
指はクリトリスから、尿道へ…時には自らのおもむくまま肛門へとのびる。
粘りけを持った汁は、今やショーツを無視し、薄くみのった尻へと垂れ落ちる。
「アッアッア!!」
先ほどまでわずかにアスカの瞳にあった正気の色は、今や欲情に染められた。
押し殺していた声は、次第に大きさを増し、口から出る息は
ついに写真の中の少年を曇の中へと消し去ってしまった。
その瞬間!
アスカは、いやらしく舌を伸ばし、写真の中の少年を舐めだした。
ベトベトに…。唾液で犯すように、少年。碇シンジを舐め回していく。
「シンジィ シンリィ…」
ろれつが回らないほどに興奮し、普段は明晰な脳は、そのすべてを
少年を犯すことだけを想像している。
写真の中の少年の顔を唾液まみれの舌で舐め回す。
舌の先をとがらすようのばし、首筋から、耳元までを
舌を細かく動かしながら。
時にはキスをし、時には股間に顔ごとこすりつける。
小さな写真は唾液まみれになり、アスカの顔も自らの欲情した汁によって汚されていく。
美しい金色の髪は、みずからの唾液によって上気した頬に張り付いている。
指がアソコをいじり回すほどに、体は細かく痙攣をする。
クチュ
クチュ
部屋にこだまするのは、アスカの喘ぎ声と、嫌らしい汁の音だけ。
丸まっていた体は、今や反り返るほどに伸び。
自らの穴を捧げるように腰をわずかに浮かせ、突き出している。
「シンジィィィーーーーーー!!!」
「んあぁ、ああぁ!!イク!いっちゃう!!」
クリトリスを抓るほどに刺激し、アスカの体は糸が切れたようにベットへと沈んだ。
数度訪れる、快楽の波に体を痙攣させながら…。
37 :
22:05/02/14 22:12:42 ID:???
エロって偉い疲れるのな。
続きは書きためてから投下します。
稚拙な文は妄想でカバーしてくださると助かります。
感激です!!
続きも期待しときます。
おお、このスレの救世主!!
このすれに書くやつがいるとは思わなかったw
駄スレがLAS投下スレになってしまたw
感激ですわw
なんかこのFFからアスカを想像出来ない
気にするなw
うまいか下手かではなく感じるんだ!
神様、ちゃんとスレが別に合ったんだからそっちに投下してくださいな
スレ立てまくってたら、またLASの人間の評判がまた下がるよ…
やっぱあっちがN3マンセー1色で投下したくても
出来ないふいんき(なry だったんだろーね
作家さんにとっては不幸だよ
このスレ立てたのは正解かも新米
でもちょっと22氏のは淫乱ぽくてアレだな。
うむ、悪くはないんだけどきゃあスレでよかったかもしれん。
>>45 叩かれまくってんぞN3w
つーかこういうのはきゃぁスレ向きだよなあ
ひまひま氏も誘導されたのだし、次回以降はあっちでヨロ
>>22氏
そろそろ、まとめに入ってきたか
50 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:05/02/15 00:31:27 ID:icva2Qjl
向こうは乗っ取られたのかな?
一時期のアンチLASスレと伸び方がまるで一緒じゃん。
アンチLASスレってLAS人の巣窟なんだが・・・
あぁ〜俺もなんとなくダメだわ
エロにしてもちょっと稚拙な感じがする
>>46 なんか前フリが無くてイキナリだから違和感が有るんでしょうね。
552 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:05/02/15(火) 00:35:16 ID:???
なぁ〜話変わるけどどこかの馬鹿が立てたクソスレの普通のLAS小説投下
のとこに新人が投下してんだけど、明らかにスレ違いもいいとこだろ
あれきゃぁスレ向きだぞ、ほんと早速クソスレが普通という規定破ってるよ
まぁどうでもいいか
>>57 あのスレでイタモノ投下してる時点でそれはスレ違いなわけだが。
N3信者は治外法権なの?
クーデター。大衆の支持を獲得した。
信者なんてホントにいるの?
みんなN3の自作自演ぽいんだけど?
だってあの人のカキコ時間みてると四六時中いてヒマそうだしさ・・・
空気嫁たら誰からも絶賛される作者になれただろうに…
あれがすべて自演ならむしろすごすぎw
全部が自演ってことはないだろw
回してる人数は限られてるかもしれないけど
向こうのスレのことは、向こうで語れよ
そうそうマターリいこうよ。
でもこのスレどうすんの?
え、このスレ削除じゃないの?
糞すれの規定にエロ禁止とは書いてないけどね。
投下スレはもう終わってるから、ここで書いてくれて全然かまわん。
あの馬鹿の作品以外は認めない。みたいな雰囲気は笑えてしょうがない。
N3以外の作品のレベルが低いから悪い!とかわけわかんねーってw
N3はスレで反対されても無視して乗っ取ってたしなぁ。
イタモノ書いてはいけないという規定がなかったこを利用したわけだし
ここでエロ書いても良いんじゃない?
イタモノスレがあるのに、そこで書かなかったN3。
エロすれがあるのに、そこで書かない22。
最低というところでは一緒だけどw
とりあえずモチツケ。外まで持ってくんな
イタモノ絶対イヤって奴はいても、
エロ許すますじって奴はあんまいねーんじゃねーの?
キショイよお前ら氏んだほうが世の中ためな連中しかいね〜な
お前らみたいな屑連中にはお似合いだよ(笑)
まあ、なんだ良作が投稿されれば残るし
なけりゃ消えるだけですから
ってわけで 職人さんщ(゚Д゚щ)カモォォォン
>>72 おいおい、しょうがねぇなぁ〜って感じで、半笑いで容認しそうだ。
22氏はここで書くと叩かれるかもしれない
きゃあスレで書くとGJの嵐間違いなし
別に叩かれるいわれはないだろう?
別に22氏の作品に問題があるのではなく、スレの重複が嫌なだけ。
エロはきゃぁスレでまとめてほしい。
投下スレはN3氏の作品のインパクト強すぎるから投下しづらいだろうし、
連載終了までの退避場所みたいな感じでここ利用するならいいと思う。
個人的にはここを投下スレの次スレにするのが一番最良だと思うけど。
甘LASだったら大好きだスレもあるわけだし(もう投下スレ扱いでいいでしょ、あそこも)。
ここでもN3によって傷付けられた俺の心は癒されなさそうだな…
また傷を癒してくれるスレ探しの旅に出るとしよう…
(2ch初心者で繊細な俺)
80 :
22:05/02/15 01:31:00 ID:???
すみません。自分が書くとまずそうな雰囲気だったので
あえてレスしませんでしたが、自分なんかが原因でもめられてしまうのは
本意ではありませんので、一言書かせていただきます。
エロが入ってきましたが、Hなパートと普通なLASのパートが自分の中で
半々?くらい構想の中でありました。
(あのアスカがどう普通のLASをするんだ!というのは多いに問題ですが orz
きゃあスレで、あまりながくHなパートがないのもまずいかな?というのもあり
こちらに投下させていただいた次第です。
次回からは、構想を改めて、きゃあすれに今回のものも含めて投下していけたらとおもいます。
ご迷惑をおかけしました。
81 :
78:05/02/15 01:34:09 ID:???
上じゃあんなこと書きましたが個人的にはあなたの作品好きです。
あっちもチェックしていますのでがんがってください。
まぁ何だ。エロは向こうで書いて、普通のはここで書けばよろし。
どうしてもエロが入るならエロ部分だけを向こうで書けばいいんでない?
「普通」だとか「普通じゃない」とか一体だれが決めるの?
汚い大人の常識には縛られたくないわラララ
基準は書いてあるだろ
潔癖は辛いわよ
エロパロ板だとなんで駄目なの?
不純物が多い?
エロパロは汁属性が強い。
あとエロパロ板に「男が女に犯されるやつ」ってスレでエヴァが主流であるが、それもまた属性が強いし。
エロなら全部いっしょってわけじゃないのもわかるけど、当たり前のようにエヴァ板に投下されるとちょっとな。
>>82 それ、ダメだろ
あっちとこっちを行ったり来たりしながら読むなんて嫌すぎ
村上春樹スレにまでLASブームの余波が…。なんかビターチョコレート風味だ。
春樹つったら某イタモノ作家を思い出してムカ
(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい
エヴァ板とは思わなかっただよ
モウ コネ エヨ!
(`Д´) (`Д´) (`Д´)
ー(ー ) ( ー)ー -( へ)ー
くく >> 彡 >
(^^)ノ~~
>>70 イタモノ書いちゃいけないって規定はありましたよ。
ただ、表現が曖昧だったので「他にも解釈ができる」で押し切られただけ。
仕方なく次スレからはスレルールを変えたの。
投下第1作からして偽装結婚だったしな。
パラレルシンジ君もイタモノはナシでって決まった後での投下だったでしょう。
なんかそういうのを呼び込みやすい空気があったのかねえ。
>>100 立てたのが偽装結婚の作者で、
パラレルシンジも同じ。
スレ立て直後に、偽装の作者が1氏に乙って書いてるのになw
ところで、偽装は別にイタモノ扱いではないかと。
ちょいとアスカさんがメチャクチャやりすぎてるので、落とし前はつけてLASにしてね。と言われてた(けどスルーされたw)だけで。
平凡LASバレンタインSS書いたんですけど、いいですか?
どうぞ
どぞ。
初めての投下ですが、よろしくです。(短いです)
今日はどこもかしこもバカばっか。
外に一歩出れば、繁華街の方向から匂いがここまで漂ってきそうだった。
学校に行けば男子が妙にカッコつけてみたり、手鏡をこっそり覗いたり、
女子は何でもない様子で友達と話したりするけれど、彼女たちの目は獲物を狙うハンターそのもの。
わたしは日本には今年来日したから、つい最近まで女の子が男の子に告白するチャンスの日だなんて知らなかった。
だけどわたしはその事実を知っても、焦りを感じない。だってわたしには本命チョコを想い人にあげるなんてこと
自分の性格からは出来ないし、その相手もこの習慣を知っているはずなのに、普段の様子からは全く意識させてない。
故にわたしとシンジにはバレンタインは関係ないものだった。
……関係ない、だったはずだった。
わたしとシンジはいつもどおりの時間に、いつもどおり二人で登校した。
シンジの半歩前に出て歩くわたし。その後ろをのほほんと歩くアイツ。
そう、いつもどおりだった。校門をくぐるまでは。
グランドを横切り、玄関に向かおうとわたしたちの前に一人の女の子が近づいてきた。
「あの、碇先輩。これ、チョコです。もらってください!」
いきなり現れた彼女はわたしの存在を最初から存在していないかのように無視し、
シンジの前でイジらしく頭を俯かせながら、初々しい表情で四角い箱を渡す。
「えっ? ぼ、僕に!? え、あっと、あ、ありがとう」
シンジは面白いくらいに百面相して驚いた顔を作ってみせ、目の前の可愛らしい感じの女の子に御礼を言った。
わたしはその光景をシンジと同じように呆然と見たが、バカシンジがチョコを受け取った瞬間、
胸からこみ上げてくるムカつきに手をギュッと握り締めた。
女の子はシンジに再度頭を下げると、今にもスキップを踏みそう勢いで走り去っていた。
「……」
「……」
「……」
「……シンジ」
「な、何? アスカ」
「またチョコもらえるような機会があれば、今度も私と一緒のときに受け取りなさいよ」
「な、何で?」
「アンタの受け取るときの顔が凄く面白いからよ」
わたしはシンジにそう言い捨てて、一人でさっさと玄関へと歩いていった。
後ろのシンジがどんな反応をしたかなんて、今のわたしにはどうでもよかった。
わたしが教室に着いて、学校のベルが6回目鳴ったころ。
「シ〜ンジ!」
「ん? アスカ、何か用?」
「ん〜とねぇ、あたしぃ、今お腹が空いてきちゃったのよねぇ。
どこかに食べ物でもないかしら?」
わざとらしく手を眉の位置まで水平に上げて、左右にキョロキョロさせるわたしに
シンジは怪訝そうに見る。
「え? だってアスカ、今朝ちゃんとご飯食べてたじゃないか?」
「う〜んそうなんだけどぉ、わたしにもわかんないのよぉ」
そしてわたしはさらにわざとらしく、シンジの机の上に置かれているチョコを今発見したかのように
目を見開いてみせた。
「あぁ! こんなところにおいしそうなチョコレートがあるわぁ〜! シンジぃ、そのチョコ、
わたしにくれない?」
「えぇ!? だ、だめだよ。これはせっかく僕にくれたんだから、これだけは絶対にダメ!」
「うぅ……シンジはわたしがこのまま飢え死んでもいいっての? 同居人がこんなに苦しんでるてのにぃ」
崩れ落ちるようにゆっくりと床に手をつけ、シンジを潤んだ瞳で見つめる。
「で、でも……じゃ、じゃあ一つだけなら……いいよ?」
「わぁありがとう、シンジ。家に帰ったらマッサージしてあげるわ」
わたしは即座に立ち上がって抱き込むように両手を広げ、机に置かれた全部のチョコを持ち上げた。
「あぁ! アスカ、何やってんだよ!? ひ、一つって言っただろ!」
「うっっさい! わたしはお腹空いてんのよ。男がガタガタ言うんじゃないわよ!」
それからクラス中が目を思わず見張るような速さでわたしは教室を後にした。
「アスカぁ〜待ってよぅ〜!」
「あぁ〜不味い、不味い。このチョコも前のチョコも不味いわねぇ」
「だったら、もう食べるなよ……」
「仕方ないじゃん、アンタわたしを飢え死にする気?」
あれからわたしは屋上に逃げ込んで、持ってきたチョコを一口食べては他の箱を開けてまた一口入れた。
そうじゃないとシンジが回収しようとするからね。しっかし、どのチョコも見るからに高そうなヤツばっかね。
手作りのチョコより既製品の高級チョコが多いとは、意外ね。こういうのって手作りのほうが喜ぶんじゃなかったのかしら?
他人のシンジへの想いがこもったチョコはどんなに凄いシェフが作った最高級品だろうと、わたしの舌には
味覚が壊れたように苦い味しかしなかった。
「ホント、わたしってバカね……」
隣に座るシンジに聞こえないように呟く。
こうやって他の女の子からシンジにアプローチされたときは、自分でも驚くくらい行動力を発揮する。
でもいざ自分がアプローチとなると、糸の切れたマリオネットのようにピタッと止まってしまう。
シンジにとって、これはまさに飼い殺しというところだろう。もしわたしのことを好きじゃなかったら、
他の女に手を差し出すことも掴むこともできない。すべてはわたしに原因があるのだ。
空を見上げる。今日の天気はテレビじゃ雨だと言っていた。雲に覆われた太陽。それは今のわたしのように
想い人にその熱い想いをぶつけられない。雲というフィルター越しにしかそれをぶつけるしかない。
雨という棘を降り散らし、アイツを困らせる。わたしの心はいつ、雨があがるのだろう。
少しだけでもいい。雨があがり、雲が左右に動いてちょっとだけ隙間ができる、その大きさだけでもいい。
この想いをアイツに届けたいと思った。今、この瞬間に。
「あぁ……今年もチョコゼロか」
「何、アンタ。期待してたの」
「そりゃあ……一応、僕エヴァのパイロットだし。そういうの憧れる女の子からもらえると
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ思ってたから」
「はぁ? それでもらえて、シンジはうれしいわけ?」
「そういうわけじゃないけど……。トウジとケンスケがはやし立てるから、もしかたらなぁって思って」
「まったく、アンタたちは……」
そうよね、今回渡してきた女子もきっとエヴァのパイロットに憧れたミーハーなヤツよね。
だからシンジが彼女たちを受け入れるとは限らない。そう結論づけると、何だか床に転がったチョコも
本来の味わい深いものに変わってくる。朝食を食べたはずなのに、食欲がでてきた。
「ねぇアスカぁ、僕も食べていい?」
「ダメ! これはもらったんだから、権利はもうわたしの手の中にあるのよ!」
チョコを口に含みながら、シンジの伸ばしてくる手を払う。
それからわたしは見事に全てのチョコを、もらった張本人の前で平らげた。
翌日
「アンタってホント、バカシンジね」
「う、うるさいなぁ! ほっといてよ!」
ここはシンジの部屋で、わたしは椅子に本来とは逆に座って腕に頭を乗せ、
シンジはバカにされたことに怒ってるのか、それとも病気のせいなのか、判別できないが
頬を赤く染めて、布団を被っていた。
何故、シンジが寝込むような状態になったかというと、とても単純でバカバカしい理由だ。
結局あれから1個ももらえなかったシンジは落ち込んで家に帰り、夕飯の準備をした。
しばらくするとミサトも帰ってきて、三人で食事をとった。そして夕食後、ミサトが
シンジにチョコをあげたのだ。それをシンジは手作りなのか、市販品なのかも確認せずに
大喜びしてガブッと大口を開けて食べたのだ。後の顛末はもう想像がつくと思う。
「それじゃあ、わたし学校行くから。ちゃんと寝てんのよ」
「うん。いってらっしゃい」
机に置いたカバンを持ち上げ、シンジの部屋を出た。
学校に着いたわたしはクラスの女子やヒカリに挨拶をしつつ、自分の席に座る。
何だか不思議な感じね。あんなに昨日まではピリピリした雰囲気だったのに、翌日には
何事もなかったように平然としてるもの。男子のギラついた目も、今日はいつもわからなかった。
わたしはボーっと外のほうに顔を向ける。アイツがいないだけで、こんなに調子狂うなんてね。
落ちたもんだわ。あの惣流・アスカ・ラングレーが恋する乙女と化すとは。
「ね、ねぇ、アスカ? ちょっと今、いいかしら?」
「ん? 何、ヒカリ」
「ちょっと来てくれない?」
「えぇ!? 鈴原に告白したぁ!?」
「ア、アスカ! 声が大きいよぉ!」
「あ、ご、ごめん」
驚いた。いや、ヒカリが前からあのジャージのことを好きだったのは知ってたけど
あれほどわたしがいろんなアドバイスをしてあげたのに、ただ頬を染めるだけで実行しなかった
あのヒカリが、わたしに何の相談もなしに告白したのだ。
「アスカに話さなかったのは、本当に悪いと思ってる。でも、それじゃまたアスカに頼っちゃう気がして……
そろそろ自分の気持ち、抑えきれなくなっちゃってね」
「あー別にいいわよ。でもそんな明るいってことはOKしてくれたんだ、鈴原」
「う、うん」
顔を俯かせ、さらに頬を赤く染めるヒカリ。そっか……自分の恋をようやく成就できたのね。
「アスカも渡せばよかったのに。碇君なら、絶対成功すると思うんだけどな」
「わたしはねぇ、こんなイベントに頼らなくても、勝ってみせるのよ!」
拳をグッと振り上げて、震えさせる。
「そ、そう。がんばってね、アスカ」
「当ったり前よ!」
……とは言ったものの、ああいう風に成功例を間近に見せつけられると、信じたくなるってのが人間よね。
でもアイツ、前日までは何の素振りも見せなかったくせに、当日になってあの女の子からもらってから態度が一変した。
それって、そうとう意識してたってことよね。はぁ……ちょっとでよかったから、感じさせなさいよ。
そのせいでチョコを作る気、起きなかったんだから。まったく、もぉ。
学校の帰り道、夕日を背景にカラスの鳴き声をBGMにしながら、歩く。
しょうがない。帰りにチョコ買っていくか。不意にアイツのチョコを屋上で食べられなかった情けない顔を思い出す。
わたしは思い出し笑いをして、今にもスキップを踏みたい気分になる。アイツ、ちゃんとベッドで大人しくしてるかなぁ。
Fin......
これで終わりです。オチないですけど、ほのぼのとマターリした気分になってくれれば、
うれしいです。
8KBでもけっこういくもんですね。
乙です!
癒されますた。
手馴れてない感じを受けたけど、沢山読んで沢山書いてれば改善されることだと思うので、またガンガッテ下さい。
まっとります。
乙
これからもガンガレ
118 :
950:05/02/16 09:31:07 ID:MhZbn+xi
乙です。いい感じなのではないかと。
一つ質問。シンジが「今年もチョコゼロ」と言ってるのは、「本命がゼロ」と
いうことですか。あと、この様子からすると朝のもの以外にも結構チョコを
貰っているようですが。
その辺、あと一言二言足すとリーダーフレンドリーになるかと。
ことさら作者の方でぼかすことに意味がある場合もありますが、それとは違う
ところですよね。
(・∀・)イイ!
感想どうもです。
編集なしで原型のまま投下したので、いろいろ不十分なところがあります。
質問のほうですが、本命も義理も含め、チョコをもらったシンジはその全部をアスカに
奪われて食べられたため、自分の食べられるものが無くなったことになり、
実質チョコをもらえなかった、という状態です。
今回は電波で急いで書いたので、粗くなりました。まだまだ精進です。
シンちゃん、そんなにチョコ食べたかったのかw
>>120 それなら他の書き方の方がいいな。
次がんがれ。
特に投下作品も無いみたいなので
処女作投下させていただきます
忌憚の無いご意見お待ちしております
では、 『いつか、きっと』 どうぞ
「ねぇねぇ、碇くん、明日は学校に来れるの?」
「え、うん、特に何もなかったと思うから来れると思うけど、どうして?」
「え〜だって明日はバレンタインでしょ、エヴァのパイロットとしていつもお世話になってる
碇くんにチョコでもあげようかなと思って」
「あ、そうなんだ、ハハ…」
…エヴァのパイロット、そうだ今の僕には常にそれが付きまとう
みんなは僕がエヴァのパイロットになった経緯なんて知らないから、その苦しみを知らないから、
こうも無邪気に人を傷つけられるんだろう、でも彼女たちを責めてどうなる、諦めるほかない
沈みこみそうになった僕に思わぬ人物から救いの手が差し伸べられる
「ちょっとシンジ、アンタ今日放課後ヒマよね?買い物に行くから付き合いなさい」
「え、どうして僕?委員長と行けばいいじゃない?」
「駄目なのよ、ヒカリ、今日は委員会があるとかで遅くなりそうなのよ
それにいろいろ買いたいものがあるしさ、荷物持ってくれる人が欲しいのよ」
「あ、そうなんだ……、うん、僕でよければついて行くよ」
「そっ、じゃ荷物持ちよろしく〜♪」
アスカはそれだけ言うと去っていった
その態度が気に食わなかったのだろう
僕の周りにいた女生徒たちは口々に喋る
「惣流さんひっど〜い」
「碇くんを小間使いかなんかと勘違いしてるんじゃない?」
「碇くん、あんなの気にする必要ないわよ、無視しちゃいなよ」
「そうそう、どうせボディガードみたいなひと付いてるんでしょ?」
「でも、アスカも余計な仕事とか頼みづらいだろうし、
ボディガードの人たちを従えて歩くのも息苦しいみたいだしさ。
それに僕なら気を遣わずにすむみたいだから分かってあげてよ、ね?」
「でもぉ〜〜」
「お願いだから、ね?」
「まあ、碇くんがいいって言うならしょうがないけど…」
と本当に渋々といった感じで彼女たちは引き上げいった
「せんせぇ、センセも一遍ビシッと言うてやったらどうや?」
「いいんだよ、あれがアスカなりの優しさなんだから」
「優しさぁ?あのオナゴがそんなもん持っとるかいな」
「アスカは優しいよ、ただちょっと不器用なだけでさ」
と僕がいうと二人はやれやれといった感じでため息を漏らす
「痘痕もえくぼってやつだねぇ、
惚れた欲目かあの惣流を優しいとまでいえるんだからね」
「かもね、でも加持さんのこと話してるときのアスカは楽しそうで優しい笑顔を見せてくれるんだ。 本当に可愛いんだから、そのときのアスカは」
「でも、センセは辛ないんか?惚れたオナゴに別の男の話なんぞされたら、ワイやったらはらわた煮えくり返りそうや」
「そりゃ、辛くないっていや嘘になるけど、でも今はアスカのこと見守っていられればそれでいいんだ…
……それにアスカがもし振られてもそのとき、側にいて慰められれば僕にもチャンスが回ってくるかも知れないでしょ?」
なんてホンのちょっぴり本心が混じった強がりを僕が見せると二人は納得したような
していないような微妙な表情を浮かべる
「そうかぁ、まぁセンセがええんやったら、ワシらはなんも言うことないわ」
「そうだな、俺たちに手伝えることがあったら何でも言ってくれよ友達なんだからな」
「アリガト、トウジ、ケンスケ」
アスカが振られれば僕にもチャンスがあるって言ったのは本心だ
けれどうまくいって欲しいという気持ちも僕の中にはある。
だってアスカの悲しむ顔なんて見たくはないから
ユニゾン特訓の夜にアスカが見せたあの顔は今も僕の頭にこびりついている
何か悲しいことがあったんだろう…とは思うけど僕なんかが癒せるとは思えない
ならせめて側にいてその悲しみを癒せる相手とうまくいくことを
応援するぐらいしか今の僕にはできない
「アンタも、もうちょっと自分に自信持ちなさいよ、
エヴァのパイロットだって立派なお仕事なんだから」
帰り道、約束どおりアスカの買い物についていったらアスカは唐突にそう言った
相変わらずアスカは鋭い、僕が女の子たちに絡まれてるときに感じた
鬱屈とした感情をズバリと指摘する
「そりゃそうだけど、やっぱり怖いよ。あんなバケモノと戦ってるんだから」
「でも、怖いことばっかりじゃなかったでしょ?こ〜んな美少女と一緒にいれて
同居までしてるんだから、バケモノ退治ぐらいじゃお釣りがくるわよ」
と茶化すかのようなアスカの言葉に僕は一瞬呆気に取られた
僕の心を見透かされたような気がしたからだ
「あ〜〜っ、もしかして図星だった?ホーント罪作りなオンナね、アタシって」
「自分でいうかな、そういうこと」
「でもでも、駄目よ、アタシには加持さんって心に決めた人がいるんだからね」
「そうだね、加持さんカッコイイもんね」と自嘲交じりに僕は返す
「そうそう、この超絶天才美少女に似合うのは加持さんみたいなイイオトコだけよ」
「……アスカは加持さんにチョコあげるの?」
「あ、そうなのよ、アタシ今日ヒカリにそのこと初めて聞いてビックリしたんだから」
「バレンタインにチョコあげること?」
「それそれ、ドイツじゃ男性が女性にプレゼントするのが当たり前だったから、
アタシなんの準備もしてなくてさ、 買いに行こうにもアタシこの辺のこと知らないし」
「そうなんだ…。でも、どうして荷物持ちが必要だったの?それに…別にチョコあげなくてもいいんじゃない?加持さんもドイツに長い間いたんだから別に気にしないんじゃないかな」
「郷に入りては郷に従えっていうじゃない?それに……どうせ渡すなら綺麗なカッコして渡したいじゃない?アタシの気持ちはホンモノだって知ってもらいたいしさ」
と笑顔で宣言するアスカは僕が好きになったアスカだった
「じゃ、可愛い服選ばなきゃね」
「そ、アンタは光栄にもそのお手伝いができるんだから誇りにおもいなさい」
「うん、そうだね」
うまくいくといいな、そのときの僕はなんの邪心もなくそう思えた
バレンタインの当日、クラスの女の子たちは言っていたとおりチョコをくれた
でも、僕にはそんなことどうでもよかった
アスカは加持さんにちゃんと渡せるかな?
ただそのことだけが僕の心を支配していた
学校もおわり、夕食の買い物をおえて家につくとちょうどアスカが出かけるところだった
「ただいま〜、ってアスカ、今から出かけるの?ネルフ?」
「そ、愛しの加持さんにバレンタインのチョコをね」
「そうなんだ、頑張ってね」
「もっちろん、アタシのこの美貌をもってすれば加持さんだってイチコロなんだから」
「うん、そうだね。やっぱりそのワンピースも良く似合ってて可愛いよ」
「へへぇー、当ったり前よ、このアタシに似合わないものなんてないんだから」
「うん、うん…、そうだ!今日の晩御飯はお祝いしようか?加持さんとアスカの記念にさ」
「そうね、バカシンジにしちゃいいアイディアだわ。あ、でも、もしかしたら加持さんと食べてくるかもしれないから」
「あ、そっか……」
「でも、ディナーのあとでちょっとしたお祝いぐらいならいいかもね」
「うん、そうだね、待ってるよ」
「あ、もう時間だから行くね。じゃね、シンジ」
「うん、いってらっしゃい」
加持さんはどこにいるのかな?あっ、いた
「加〜持さん、なにしてるの?」
「おっ、ああ、アスカか。いや、なんでもない
それよりどうしたんだ、今日は?特に訓練もなかったんじゃないのか?」
「加持さん分かってないんだから。ほら、こーれ」
「ああ、バレンタインか、スマンなアスカ」
「もう、加持さんもっと喜んでよ。それより、どう、このワンピース?」
「おお、似合ってる、似合ってる」
…加持さん、こっちをほとんど見ないで言ってる
「ねえ、加持さんちゃんと見てる?」
「スマン、今忙しいんだ。またあとでゆっくり相手になってやるから」
「そう………、じゃ…、また」
加持さん全然関心もってない…
アタシのこと分かってくれてると思ってたのに、もういい……
アスカ、うまくいったかな?
一人きりの寂しい夕食を終え、
まんじりともしない時間を過ごしていたその時だった
プシューッと圧縮空気の音がすると
いかにも気落ちしたような様子でアスカが帰ってきた
「お帰り、アスカ早かったんだね。夕食は食べてこなかったの?」
「………………………………」
「おなか空いてたら、今から何かつくるけど」
「いい、食欲無い……」
「…どう、したの?」
「………………………」
「加持さんに…、渡せた?」
「………………………」
おかしい、帰ってきてからほとんど喋ってない
アスカのこんな様子をみていると胸が締め付けられそうになる
言葉を探し続ける僕を無視するかのようにアスカはバスルームに入っていった
……散々、考えた末に出た結論がアスカのためになにか美味しいものを作ろうということだった
オトコとして少し情けなく思いつつ、今の僕にできることはこれぐらいだろうと思う
サンドイッチぐらいなら食べてくれるだろう……
アスカが出てくるまでに作らなきゃ、そう思って急いで作った
シャワーも終え、部屋に戻ろうとするアスカに精一杯の勇気を振り絞って声をかける
「アスカ、ちょっとだけでもいいから何か食べなよ
なんにも食べなかったら身体に悪いよ」
「いらないって言ってんでしょ………」
「でも、アスカのこと心配なんだよ…」
「うるさいっっ!アタシに構うな、どっか行け!!」
一瞬、怯みそうになる
けれど落ち込んだアスカの姿なんて見たくない、そんな感情が爆発する
「見てらんないんだよ……、今のアスカ」
「誰がアンタに見てって頼んだ?!いいからアタシのことはほっといてよっ!!」
「ほっとけないんだよ、アスカのこと!ねえ、いつものアスカはどこ行ったの?
いつもアスカは傷つけられたプライドは十倍にして返してやるって言ってたじゃない?
なら、もっともっと綺麗になって加持さんよりいいオトコ掴まえてさ
加持さんに後悔させるような女の子になりゃいいじゃない」
「うるさい、うるさい、うるさーーーい。アンタに、アンタなんかにアタシの何がわかるってのよ!!」
………しまった、僕は馬鹿だ、やっぱり僕はバカシンジだ。そうだ、そうだった。僕は知ってたはずなのにアスカが人一倍傷つき易いことも、まして好きになったひとに邪険にされたらどれだけ悲しむだろうかも
分かっていたはずなのに、あまりに無神経だった、
「あっ……、そうだったね、ゴメン、勝手なことばっかり言って…。ホント、ゴメン、今言ったこと全部忘れて」
・・・━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
居たたまれなくなって踵を返して自分の部屋に戻ろうとする僕の身体が引き戻される
後ろを振り向こうとした僕はアスカの押し殺した声に凍りつく
「こっち…向くな……、みたらコロスから」
「ゴ、ゴメン…」
「ひぐっ……ぐすっ…………うえっ、うっ、うっ………」
「…………………………………………」
アスカの泣き声に僕は言葉を失う
どうすればいい?なんて言えばいいんだろう?
焦り、戸惑い、驚き、さまざまな感情がない交ぜになって僕の頭を支配する
「ううっ、うっうっ…………ひっく、ぐすっぐすっ……………」
未だアスカは泣き止まない、僕は無力感に打ちひしがれたままだ
……どれほど時間が経ったのだろう、気がつくとアスカは落ち着きを取り戻したようだ
僕のTシャツの端をずっと掴んでいた手がスッと離される
「寝る………」
「あ、おやすみ……」
アスカの背中から言い知れぬ迫力を感じて、僕は辛うじてそう言葉を発する
自分の部屋に戻ってからもさっきの光景が頭に浮かぶ
アスカを見守るはずじゃ無かったのか?
追い詰めてどうするんだ?
後悔の念が僕を苦しめる
苦しみを抱えても睡魔には勝てない自らの身体を少し恨めしく思いながらも
僕はその抗いがたい欲求に身を任せた……
ジリリリリッという目覚ましの無粋な音で目が覚めた
昨日の夜思い悩んでいたことが嘘のように晴れやかな朝だった
そうだ、思い悩んだところで答えなんて出るわけないじゃないか
後悔してもしようがない、それをどう活かすかが大切なんじゃないか
こういった考え方ができるようになったのも君に出会えたおかげかな?
そんな発見に嬉しくなる
そうだ、今日はアスカを誘ってどこかに遊びに行こう
僕なんかの誘いに応じてくれるかなんて分からないけど
その時は土下座でもなんでもしてみよう
ただアスカが元気になってくれればいいんだから
ささやかな決心を持って僕は部屋を出た……
お風呂の用意もおわった僕はアスカを起こすために彼女の部屋に向かう
アスカを起こすためドアをノックしようとしたそのとき、唐突にドアが開いた
「あ、おはよう、アスカ…」
「オハヨ、バカシンジ…」
「あ…うん、あっ、お風呂の用意できてるよ、先入ってきたら?」
「うん、そうする………
あっ、そうだ、シンジ…昨日のことは忘れなさい、いいわねっ?!」
「う、うん、分かってるよ……」
「そ、ならいいわ、さっさと朝ごはんの準備してよね」
「あ、うん…」
シャワーをおえたアスカが無言で食卓につく
いつもなら、取りとめもないようなことを話すけど
今日はそんな気分でもなかった
重苦しい雰囲気が漂う食卓だったが、僕は意を決してアスカを誘う
「ねぇアスカ今日は暇?」
「えっ、うん、特になんにもないけどどうして?」
「じゃあさ、どっか遊園地にでも遊びに行かない?」
「えーー、アタシが?アンタと?」
「お願いだよアスカ、この通り」
思わず土下座をしてしまう自分を少し情けなく感じる、でも仕方がない
アスカが元気になってくれるならなんだってするって決めたんだ
アスカから反応が返ってこないことで不安で押しつぶされそうになった時
突然アスカの笑い声が響く
「アーーッハッハッハッ、なぁに必死になってんのよ、
もうしょうがないわね、付き合ってあ・げ・る・わ・よ。カワイソウなシンジくんのためにね」
「ホント?!いいの、アスカ?」
「いいわよ〜。た・だ・し、誘ったのアンタなんだから全〜〜部アンタの奢りね」
「うん、うん、いいよ、ありがとう、ありがとうアスカ」
飛び上がらんばかりに喜ぶ僕にアスカは僅かに笑みを浮かべ
呟いた
「ホント、馬鹿なんだから……」
あとがき
以上で終りです
初めて書いてみたんですが
やっぱり読むのと書くのは勝手が違いますね
普段はベタ甘のLASを好んで読んでるんですが
書いてできあがったら微糖も微糖でした、バレンタインものなのに_| ̄|○
甘LAS期待した人にはゴメンなさいということで
何気に、微糖ってただ甘いのより喜ばれると思うぞ。
まだ読んでないけどw、とりあえず乙!
これから楽しませてもらいます。
(;´Д`)ハァハァ
おいらが言いたいことは二つ
一つは、途中で割り込んでしまったこと。
もう一つは乙。GJってことだ。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ツンデレ!LAS!
⊂彡
なかなかイイ!
この調子でどんどん書いてください。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ツンデレ!LAS!
⊂彡
アスカ→加持が強い分、もう少しアスカ→シンジの描写も強くして欲しかったな。
ただシンジが卑屈なだけにも見えちゃうよ。
なにはともあれ乙ってか・・・
_ ∩
( ゚∀゚)彡 GJ!GJ!
⊂彡
う〜ん、正直、アスカは可愛かったけどシンジが微妙・・・
ま、とりあえず乙。
きっとこの後シンジと心の交流を深めてそのうちアスカも…。
な感じで脳内補完できるいいお話でした!GJ!!
感想ありがとうございます
う〜ん、シンジくんの印象があんまり良くないみたいですね
やっぱりLAS人でややアスカ寄りな好みがでたんでしょうか
で、感想からインスパイアされた部分で改訂を少し
>飛び上がらんばかりに喜ぶ僕にアスカは僅かに笑みを浮かべ
を
>飛び上がらんばかりに喜ぶ僕にアスカは僕の大好きなあの笑顔で
呟いた
「ホント、馬鹿なんだから……」
ってのどうでしょう?
俺は甘系も微糖も大好きだ。 とりあえず乙です
改訂版の方がLAS度UPでいいと思いました!
>>150 俺個人としては改定前の方が好きかな。
マグダイバーの「無理しちゃって……」の微笑が想像できるから。
シンジは俺も違和感があったかな。特に土下座のトコ。
> 「えーー、アタシが?アンタと?」
> 「ダメ…かな?」
> 「べ、別にダメってわけじゃないけど…」
> 「ホント!?」
> 「もう!しょーがないわね、た・だ・し、誘ったのアンタなんだから全〜〜部アンタの奢りね」
> 「う、うん!……良かったぁ」
>
> 安堵する僕にアスカは僅かに笑みを浮かべて呟いた。
>
> 「ホント、馬鹿なんだから……」
みたいな感じ(土下座無し)だと卑屈にならないかな、と。
ともあれ微甘LAS乙、アスカはすんなりイメージできて非常に良かった。
FFではともかく、本編のシンジってそんなに気が弱くはないんだよね。
まあ、話数によって違うけど、意外とアスカにも言い返したりしてる。
その辺に違和感を覚える人たちが多かったんじゃないかな。
ともあれ乙! 自作も期待してますよん。
貞元シンジと庵野シンジとでは結構違うからね。
本編シンジは貞本シンジより統一感ないよな
第1〜2話…ミサトに皮肉言いまくり、ミサト曰く「父親に似て可愛くない」
第3〜6話…突如として内向的で根暗で笑わない少年に。口だけは達者なところは変わらず。「笑えばいいと思うよ」の名セリフ
第7話…笑顔が増える。ミサトに皮肉を言ったことを感心されていたが1話の方が毒舌だった気が……
第8〜11話…アスカとガッツンガッツンにやりあうくらい強気。かなり男らしい面も見せる。
第12話…何故かいきなり「人の顔色窺う」属性付与。これまでそんな気配全くなかったのに……
第13〜14話…出番ほとんどなしw
第15話…アスカとやりあう描写もあるが、これは調子に乗ってるせい。全編通して浮き足立ってる。
第16〜18話…いきなりアスカに対する態度が弱々しくなってる。
第19話…言うまでもなく「男の戦い」。シンちゃんカコイイがキレた笑いが怖すぎる。
第20〜23話…出番ほとんどなしw その間に追い詰められてたことにされる
第24話…引籠もりモード一歩手前。「好きになってくれれば誰でもいい」属性もこの話で突然湧いて出る
第25〜26話…電波
劇場版…もっと電波。完全に壊れててもはや別人。
話の展開によるキャラクターの変化とかそういうのを越えてる。
どれだけスタッフ間でシンジに対する統一されたイメージがなかったかも物語ってるかも。
>>156 改めて見るとビクーリだなw
そう考えると「シンジスキー」でも、いろいろ意見が分かれるのは当然ってことか
>156
その例で行くと
第1〜2話 第三に来るまでの素のシンジ
第3〜6話 いきなりパイロットになる展開についてゆけず、落ち着いてきた分かえって内省的に
第7話 少し慣れてきて、前の地が戻ってきた
第8〜11話 普通の状態
くらいまでは何とか説明つくかな
問題は12話あたりの変化だが・・・・・・ここらで初めての精通でもあったんだろうかw
ちなみに、俺の中でのLASシンちゃんのイメージは第8〜11話
貞元シンジのナマイキっぷりは庵野シンジの何話目ぐらいだ?
貞シン=第一話庵シンとも思えないなぁ・・・
俺もLASだと弱すぎ&ヒッキーシンジじゃちょっとダメかな
アスカが絡むとなぜか弱くなるシンジ。
レイと絡むと男前になるシンジ。
カヲルが絡むと「ウホッ」になるシンジ
俺はどんなシンジでも好きだけどな…
作者=シンジ以外w
じゃあほとんど駄目だな
んなこたーない
>>158 「顔色を伺う」てのは、初期の欝な頃にも何度か描写されてる。
中期は元気だったけど、後半になると、色んなものを順に失っていった+周囲の状況もシビアになっていって、影がどんどん濃くなっていってる。
そこにカヲルっていう救世主が現れて一気に引き上げられて、それを自分で殺すっていうトドメで、EOEシンジへ。
別に、言うほど統一されてないとは思わんよ。流れで変化してるだけで。
むしろ、異常な状況と体験で、ブレの少ないほうがオカシイ。
>156は、変化の原因や、流れを一切無視して「いきなり」「突然」「別人」などと使ってて、主張に合わせたフィルターを通した解説になってる。
>>169 >「顔色を伺う」てのは、初期の欝な頃にも何度か描写されてる。
・「乗れ」と強制するゲンドウやミサトに徹底拒否
・ぶん殴ってきたトウジに「僕だって乗りたくて乗ったわけじゃないのに」、
その後メンチきられても視線こそ合わせないものの服従した気配なし
・命令違反してブチ切れしたミサトを馬鹿にするような態度
・アスカに「冴えないわね」といわれて露骨に不満顔
・エントリープラグ内でゴチャゴチャ言ってくるアスカに正面から反論
・ユニゾン特訓時の痴話喧嘩は言うに及ばず
少なくとも、「よかったわね、ほめられて」と言われて愛想笑いするようなキャラではなかったな。
?
よく分からんけど、「顔色を伺ってない」シーンだけ抜き出すのに意味あんのか?
まさか、延々と常時そーいう真似してないといけないわけじゃなかろうに。
「乗るの?乗らないの?」でミサトに怒られた時とかのことでしょ。
「それが彼の処世術」の話もリツコから出てたりだし。
パっと思いついたのはそれだが、探せば他にもあるだろ。その↑気合でそっちも探してみてくれか。
要するに、一つの分かりやすい記号だけで全部の言動が説明されてないと落ち着かないのかね。
そんな単純じゃないのがエヴァキャラの良さでもあると思ってたが。
>>171 処世術はミサトが否定してる。
「たぶん、どうでもいいのよ…彼」
>>171 いや、こうやって羅列しておけば対抗して
「顔色を窺っている」シーンを羅列してくれるかな、と期待した。
とりあえず本編見返してみたが、やっぱり他人の顔色窺ってるところは12話以前にはなかったので。
はっきり言って初期のシンジってびっくりするぐらい無神経で鈍感。
空気も読めないし他人の顔色窺うことすらできていないって印象がある。
ちなみに「乗るの?乗らないの?」に対するシンジの返答は「乗るしかないんでしょ?」だかそんな感じ。
リツコの処世術は
>>173のセリフが準備稿にあり、(無言の方がいいか?)とあって本編では無言を採用したらしい。
準備稿で確定させて語るのもどーかと思うけど
議論するならよそでやってんか?
ここはオチスレと違うぞ。
>>175 しかし、あのときのシンジの顔とその後の言動見てると
「人の言うことには大人しく従う」なんてのはありえないだろ。
むしろ「そう思われやすいけど実は」というのを表現した部分だと思う。
>>176 そうだな、すまん。
作家さん同士でキャラ観語り合うスレとかあったら面白そうだな。
荒れるかな。
今後のためにアドバイスしとくと、そーいう時は「そうだな、すまん」だけでいい。
>178
キャラ観専門ではないけど、FF作家が語り合うためのスレはある。ここにも、第弐にも。
作家限定ではないが、キャラ観議論の専門スレってのも昔あったが、初代でdat落ちした。
正直、普通のLASとそれ以外のLASを分けるより
イタモノLASとそれ以外のLASを分けた方が良かったと思う。
今までずっとそうして来たんだけどね。
まぁ、今回のこのスレが特殊(先走り)なんだよ。
とりあえず、落ちLAS投下スレが平穏を取り戻すまでの避難所として使用すればいいんじゃないかな。
それからまたどうするか考えれば。
>>174 あれ?DVDでは「たぶん、どうでもいいのよ彼・・・」って言ってたぞ。
>>182 さんざその意見見るけど、イタモノの定義ってすげえ微妙だと思うよ。
現に今朝落ち投下スレに落とされた作品は、イタモノじゃないとおおよそ判断されてる。
アスカがシンジ以外とキスしているのに。
>>186 見てないけど、二人の間の息子や娘ってオチじゃねえだろうな。
ま、もう二度と落ち投下は見ないんで関係無いがな。
しかも終わり方が
「あんたは奴隷で私がご主人様。オーケー?」
みたいな何とも言えないものでして
漏れにはイタモノ風味に見えたけど、みんなGJしてたから荒れても嫌だしそのまま放置
あ、N3とは別の人の投下。
アスカがシンジの前にファーストキス経験済みって描写があるんだ。
で、イタモノ規定を厳密に採用すると、それってイタモノになるだろ?
でも作品自体は俺的にはイタモノスレで扱うような無いようじゃないと思うんだ。
>>188 だったら放置しれ、このスレでも話す事はない。
ま、総合が復活したから今後は安泰だな。
その手の作品は、総合へGO!
>>190 怒らせたならスマソ
じゃあおとなしく投下を待ちますね
>>186 微妙な作品ってほとんどないよ。
9割以上、イタモノ判定の3原則で区別して問題はない。
例外(今回は「抵触」してるのにスルーされたケース)はあるけど、なんならSS創作スレとかもあるし。
エヴァ板に不慣れでそういった微妙な判定がつかないなら、先に住人に確認したり、最初からSS創作スレなどを利用すれば無問題ッス。
まぁ、N3氏の作品が終わったら、もう一度LAS投下スレでもルールの見直しが行われるだろから、その時また今後を考えましょ。
チキンな俺は、SS創作スレこそは何でも有りだから怖くて読めないんだよなぁ
今回の例外レベルの作品なんかは守備範囲なので、出来ればLASスレに
投下して欲しい。
○精神的な苦痛、肉体的な苦痛の描写が激しい
これは「激しい」が人それぞれだから微妙なんでない。
厳密にこれをあてていくと、対立・葛藤の末に和解なんてのは無理かも試練よ。
LASスレにある程度出入りしてる人間なら、どーいうのがイタモノ認定されるかを見てきてるから、感覚で判断つくだろけど。
ま、いいから後にすれ、そんな話題。
でも、精神的な苦痛、肉体的な苦痛の描写が激しい
ってのは相当なレベルじゃないと認定されないんじゃない?
離別や異性絡みと比べると
イタ云々以前に
結局甘以外はダメな人もいるし
微妙なところを突いて荒れるより
はなから非甘は総合かSSへ行ったほうが無難
>甘以外はダメな人もいるし
皆無に近いくらいいないと思うが。
少なくとも、自己申告で何人いた?
ネタ以外はほとんど外の連中が勝手に生み出した虚像<甘LAS専門
>>199 はーい。ここに居るよ。
っていうか199みたいな攻撃的な発言が厭。
自己申告って何人居たとか虚像とか子供の喧嘩じゃないんだから。
棲み分けでマターリすりゃいいのに。
人数も大事でしょ。
結局、大まかにはほとんどが「イタモノも可」か「それ以外しか嫌」のグループだから、「甘LAS」と「それ以外」で分けると、結局はLAS人の多くが全部のスレ見ることになって、意味が無い。
「甘LASのみ」「イタモノのみ」「その境界」で分けるなんてことになると、それこそ基準が曖昧になるし、収拾がつかないでしょ。
ところで>200は、甘LAS専門というけど、微・非甘なLASを好まないってだけ?
それとも、イタモノみたいに、読むと気分を害するの?
>>199 棲み分けしないなんて誰もイワンと思うぞ。
ただ、雑談はともかくFF投下スレを棲み分けるなら、イタと非イタが妥当なんじゃないかと。
これまでだって考えてきたことだけどね。
あーあ、そうなの「甘LAS」と「それ以外」で分けるって話しか。
それなら反対だわ。
おいらは甘LAS以外はほとんどスルーだけど、甘くなくても別に存在自体は
問題はない。でないと本編すら見れんからね。
イタモノなんてスレ自体を忌避して完全放置するだけ。
その基準は三原則でいいんじゃねえの?
204 :
200:05/02/21 18:36:57 ID:???
ということでこの話しは終りね。
まー要するにN3氏が去ったらまた前のようにすればいいだけじゃん。
それで何か問題があったわけじゃなし。
エヴァ板にそこそこいる職人さんなら、適切なスレを自分で選択したりなんなら住人にアポ取ったりするでそ。
206 :
205:05/02/21 18:37:46 ID:???
スマン、終わりっていってるのに逆行しちまった・・・orz
207 :
200:05/02/21 18:40:02 ID:???
何でも食べますがなにか
さて、本日は「猫の日」ということで書いてみました
かなり短いですが、LASで猫の日扱ってるのもなかなか無いんで面白いかなと
では、『Recherche le chat perdu』 です
「うーーーーーん!」
空に高々と手を掲げ伸びをする
あきれ返るほどの青空が広がる
春がすぐそこまで近づいている
そんなことを感じさせる穏やかな一日だった
来日した当初は灼熱地獄と形容するのがふさわしかったのに最近は随分と様変わりしている
サードインパクトによる影響で再び地軸が傾き
セカンドインパクト以前の状態に戻りつつあるという
いずれ、季節が完全に元に戻ることだろう
こんな天気のいい日にまっすぐウチに帰るなんてもったいない
今日はあの場所に行こうかな?
以前、今日みたいな天気のいい日に散歩に出かけたときに見つけたアタシのお気に入りの場所
アタシだって、たまには一人になりたい時ぐらいある、そんな時に向かうアタシだけの場所
シンジにだって教えてない
その場所に向かう道すがら思いを馳せる
昔の日本の人たちは春という季節をもっとも愛したという
鈍色をした冬の空の陰鬱とした雰囲気が去り
草花が芽吹き、
桜が咲き、小鳥たちが飛び交うさまはさぞ美しいことだろう
以前、大昔のニュース映像だかなんだかで見たことがあるそんな春の様子は今でもアタシの記憶に
つよく残っている
そんなとき、ふと、アイツの顔が浮かんできた
アイツと過ごしていると柔らかな時間を感じられる
春ってそんな感じかな?と一人ごちてみる
取りとめのない考えに埋没しているといつもの空き地に到着していた
「さて、あいつはいるかな?」
とアタシは、いつもここで同じときを過ごす仲間を探した
「おっ、いたいた」
いつもどおりに“ソイツ”はアタシの足元に擦り寄ってくる
アタシはそっと“ソイツ”の背中に手を沿わせる
アタシは鞄に忍び込ませておいたキャットフードを取り出し
そっと“ソイツ”の前に差し出した
初めて出会ったときは随分みずぼらしく見えた、だのになぜかアタシは引きつけられた
アタシは、持っていたタオルで拭いてやると思ったよりふわりとした綺麗な毛並みの猫だったことに
気付いた
捨て猫だろうか?
紋様を見ると雑種の猫なのだろう
最初は連れて帰ろうかとも思ったが
誰かに捨てられて、いまさら人間に優しくされるのも真っ平御免だろうと
そのままにしておいた
今ではこうして、時々会いに来るぐらいだ
今日みたいな天気のいい日を一緒に過ごすには最高のパートナー
何をするでもなくアタシは“ソイツ”とまどろみにたゆたう
こんな優しい気持ちになれる自分を少し誇らしく思いながら
そんなとき、ふと誰かが近寄ってくる気配を感じた
アタシは思わず物陰に身を隠す
エヴァのパイロットとしてこれまで軍事教練を始めさまざまな訓練を重ねて身についた習性
こんなときにでも無意識に現れるそれに苦笑を禁じえない
この習性は生涯、消え去ることはないだろう
思えばこの10年、エヴァだけに身を捧げてきたという事実に驚きの感情を覚える
エヴァがなければアタシはどうなっていたのだろうか?
普通に生活をして、普通に恋をして、ごく普通の人生を送っていたのだろうか?
そんな風に考えないわけでもない
それでも、いまの生活でいいやと思えるようになったのは成長の証か
そんなことを考えながら待つ
前言撤回、軍事教練、受けてて良かった
アタシの眼前に現れた人物の姿に驚きを覚える
同居人、戦友、クラスメート、ケンカ相手、パートナー
といくら羅列しても物足りないくらいアタシにとってかけがえの無い他人、
碇シンジ
初めて出会ったときは冴えないやつだとおもった
けれども、同じ時間を過ごすうちにいろんな顔を見せてくれた
怒ったシンジ、拗ねるシンジ、楽しそうに笑うシンジ、優しい眼差しでアタシを見守るシンジ
そんなシンジにどんどん魅かれていく自分の心境の変化に戸惑ったりもした
いまでは、ただ自分の感情を持て余していただけだったことに気付く
どうしてココにいるのだろう?
アタシのこと、捜しに来たのだろうか?
なんだか迷子になった子供を捜しているみたいで
これでは保護者と子供だ
アイツはアタシの思いを理解しているのだろうか?
でも、心配されるのはイヤな気分じゃない
むしろ、嬉しい、ううん、ちょっとくすぐったい気分だ
とくにアイツはエヴァのパイロットじゃないアタシを心配してくれていると思うと
必要にされてるんだなって感じる
エヴァのパイロットだったときも心配してくれた人たちはいた
でも、その人たちはエヴァのパイロットとしてのアタシを心配していたんだ
いま思うと、彼らが放つ無言のプレッシャーに急かされていたのだろう
これまでのアタシは人生を駆け足で走り抜けていた
もちろん後悔なんてしていない
いまでは、それもアタシの一部なんだと気付かせてくれたのはいま目の前できょろきょろと
誰かを探す様子のアイツ
お〜い、アタシはここだぞ
早く見つけなさいよね
そんなことを考えて物陰から息を潜めてアイツの様子を見ていると、どうも様子がおかしい
アタシを探しに来たわけではないのだろうか?
それでは何をしにこんなところまでやって来たのだろう?
何かに気付いた様子でアイツはさっきまでアタシがいた場所に駆け寄る
シンジは“ソイツ”に近づくとさっき、アタシがしたみたいに“ソイツ”の背中を
とても愛おしそうに撫でる
いつもココに来ているのだろうか?
随分、手馴れているように思えるし、“ソイツ”も随分なついているように見える
「あれ?今日は、先に誰か来てたの?」
と“ソイツ”に語りかけるシンジ
「せっかく、エサ持ってきたのに無駄になっちゃったな…」
シンジもここに来てたんだ…
そういえば、アタシが来ると時々、“ソイツ”は誰かがあげたエサを食べていたことを思い出す
そのときは特異な人間もいるものだと思った
こんな場所にやって来るなんてよほどの変わり者だろう
そんな風に思っていた
まさか、それがシンジだったなんて思ってもみなかった
ユニゾン特訓の影響が残っているのだろうか?
それとも、元々似たもの同士だったのだろうか?
おそらくはその両方だろう
シンジと同じ感覚を、再び味わえたことに、アタシは感動すら覚える
あのユニゾン特訓がなければアイツの心に触れるなんてことは無かったのかもしれない
あのユニゾン特訓がなければ誰かと心を重ね合わせるなんてことは無かったのかもしれない
いつかは自然に思いを重ね合わせることができるようになるのだろうか?
そんなことを思う
またひとつ、新しく発見したシンジとの絆をかみ締めていたアタシに近寄る影ひとつ
にゃ?
「ん?どうしたの?」
トトトトッ
「誰か…いるの?」
にゃあ〜
「アスカ…………」
「あ……は、見つかっちゃった………」
「どうして…、ここに…?」
「それは…、アタシのセリフよ…、
アタシのほうが先にいたんだからね、アンタこそなんでこんなとこにいんのよ?」
「…僕は、なんとなく足が向いて……、それに、コイツにも当分会ってなかったし
どうしてるのかなって思ってさ」
「そうなの……………………………」
「うん………」
「ここにはよく来るの?」
「たまに……かな?今日みたいに天気のいい日は、なんとなくここでコイツと過ごしたくなるんだ」
「そうなんだ………、随分なついてるみたいね、 でも、アンタ………、この子、連れて帰ろうとか思わなかったの?」
とアタシは足元にまとわりつく“ソイツ”に手を差し伸べながら聞いてみた
「…うん、なんとなくさ、コイツにだって何か事情があってこうしてるんじゃないかなって…」
「それに、コイツ見たところ、捨て猫だろ? 今さらこっちの都合で縛り付けるのも迷惑かなって思ってさ………」
そう恥ずかしそうにつぶやくシンジの言葉に、アタシは息をのむ
どうしてコイツはこうもアタシの心を揺さぶるのだろう?
コイツに出会って以来、どうにも涙もろくなったように思う
それまで、アタシは泣かないって決めてたのに
悲しいことがあっても押さえつけて、なんでもないんだって自分に言い聞かせて
それでも心の中では悲鳴をあげていた
そんなアタシを変えたのは目の前で呆けたような顔をしているコイツだ
コイツに出会って以来、アタシは感情の発露に歯止めがきかなくなってしまった
思わず涙があふれそうになる
そんなとき、不意にシンジが声を掛けてくる
「アスカ? どうかした?」
「ううん、なんでもない」
アタシは僅かに浮かんだ涙のしずくをそっと拭う
アタシとシンジはじっと“ソイツ”の様子を見守る
「なんかいい感じだよね…」
「そうね…」
「ずっと、こんな日がずっと続けばいいね…」
「ホント、そうね…」
日が傾き始めた頃
「さぁて、そろそろ帰ろっか? アタシたちの家に」
そうアタシは声を掛ける
「もうアタシ、お腹空いちゃった」
「はいはい、まったくアスカらしいや」
といつもの優しい笑顔で答えるシンジ
「じゃ、元気でね」
とアタシはこの世界で新しい発見をもたらしてくれた“ソイツ”に別れを告げる
「ねぇ、シンジ、今日の夕ご飯はなに?」
「うん?今日はカレーにでもしようかなと思ってるんだけど…」
「えー、アタシ、ハンバーグがいいなぁ」
「えっ、でも、先週もしたじゃない」
「好きなんだからいいじゃん!」
とアタシは秘めたる思いをのせて宣言する
「もう、しょうがないなぁ、分かったよ」
そう苦笑いを浮かべて答えるシンジ
ねぇ、ホントに分かってる?
待ってるんだからね、アタシは
いつか、ね
いつか、きっと
ね、バカシンジ
a la fin
あとがき
以上で終りです。まあ、オチも告白もありません
最初は無理にでも告白させようかなとも思いましたが、あえてさせないのもワザかなと
マターリしていただければ幸いです。では忌憚のないご意見お待ちしております。
最後に一言、猫大好き
良かったです。
でもタイトルの意味おしえて
翻訳エンジンでフランス語→英語にかけたら一発で分かるよ。
「迷い猫を追いかけろ」くらいの意味。
日常LASが好きな俺にとってはGJ!ですた。
次の投下をお待ちしてます。
ええな…リアルで荒みきった心が洗われる…
スゴク(・∀・)イイ!
癒し系だな。こーゆうのを読むと心がなごむ。
GJです
ご感想ありがとうございます
アスカをちょっと優しく描きすぎたかなとも思いましたが
ご好評を頂いてなによりです
意外と重圧から解放されるとこんな感じになったりしてとか
アスカがジャケットのサントラをみて書いてみました
タイトルですがお気づきの方もいるかもしれませんが
プルーストの『失われた時を求めて』からとりました
catとか猫だと響きがいまいちだったので仏語にした次第です
読みとしては一応「ルシェルシュ ル シャ ペルデュ」、
意味は大体「迷子の猫を捜して」ぐらいの感じです
乙でした!
フランス語かあ、よく知ってるね。フランス語専攻らしきFF作家が
いるけどその人だったりして。
(σ´∀`)σ)´∀`)
保守
233 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/29(火) 14:31:12 ID:YVwk8Rp5
アゲ
234 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:25:25 ID:9K2mGeve
ある日、遠くに行ってしまって居場所も判らなくなってしまった霧島マナからシンジへ電話が掛かる。
「―シンジ?」
「マナ、マナなの?」
「…」
「元気に、してるの」
「うん」
「そう…良かった」
「…シンジ、私、私ね」
「え…?」
「ただいまぁ」
タイミング良くアスカの声が聞こえる。
「…アスカさんの声…、私また掛けるね」 ガチャ
「あっ」
(…マナ)
「なぁんだ、アンタ居たの。電話、誰から?」
「誰だって、良いだろ!アスカには関係ないよ!」
「ちょっと!何よそれ」
「…」
ムッとしながら一人部屋に閉じこもるシンジ。
「何よ、バカシンジの癖に」
235 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:26:36 ID:9K2mGeve
ネルフ本部
レイとシンジとアスカはシンクロ率のテストを受けている
「シンジ君、昨日よりシンクロ率6も低下してるわ」と画面を睨みながらリツコ
ミサト「あの子、何かあったのかしら。」と顎に手を置く
「最近ちゃんと見てやっているの、あの子達のコト」
「当たり前じゃない」
「保護者ですものね。」
「短絡的な言い方ねー」
「3人とも、上がって良いわよ。」
「はい」
シンクロ中のシンジをモニター越しに見つめているアスカ
「…」
女子ロッカー室
レイとアスカ
「シンジの奴、絶対何かあったのよ」
「…」
「あんた何か知らないの?」
「…知らない」
「…聞いたアタシがバカだったわ。」
236 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:28:26 ID:9K2mGeve
男子ロッカー室
着替え中のシンジ
「僕は…何をしてるんだ。僕は」
バシューッ
いきなりアスカが入ってくる
「うわぁああっなっ、な…」
「アーンタ馬鹿?今更何言ってんのよ」
「だ、だってここは男子ロッカーじゃないか!早く出ていってよ!」
「……」
「…何?」
「…だから」
「あんたが心配だったから来たんじゃないのよ!」
「え?」
「昨日の電話からアンタ一度も口聞かないじゃないのよ、このあたしと」
「…」
「…アンタ、あたしが嫌いなんでしょ」
「そん…」
「だってそうじゃない!」
シンジの言葉をかき消しながら、大声を張上げるアスカ
237 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:29:21 ID:9K2mGeve
「…そうじゃない」
声を震わせながら、俯くアスカ
「…アスカ…」
手を伸ばすシンジ
バシューッ
タイミング良くミサトが入ってくる
「なぁに〜?アスカの声がしたけど…げぇっ!!なっ何やってんのよ、二人とも?!」
「あっ、その…ミサトさん、これは、その」
「…ミサトも馬鹿シンジも大っ嫌い!!」
俯きながら走り去るアスカ
「アスカ!!」
「…僕がいけないんです、ミサトさん。」
「どういう事なの、シンジ君」
「昨日、実は…マナから電話があったんです」
「あの子から?!」
「…でも僕はアスカにそれを話せなくて」
「…忘れたはずなのに。マナの事。」
238 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:30:09 ID:9K2mGeve
「ミサトさん、僕は」
「良いのよ。シンジ君。すぐには難しいかもしれないけれど、時間がゆっくり解決してくれるわよ。辛いでしょうけれど、あの子からの電話は、もう出ない方がいいわ。」
「…はい」
エスカレーターを上りながら、考えるシンジ
(…アスカ、あの時泣いてた、よな)
色々考える内に家路に着いたのは8時だった。
「ただいま」
アスカは帰っているはずなのに部屋に明かりはない
「アスカ?」
アスカの部屋の前に立つ
「…」
返事は無い
「ごめん」
「…」
「本当は昨日」
「聞きたくないわ!」
部屋から大声を張上げるアスカ
239 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:32:32 ID:9K2mGeve
「聞いてよ、アスカ。」
「…もういいわよ」
「…昨日マナから電話があったんだ」
「…」
「あの時、忘れる約束をアスカとしたのに」
「僕は…、動揺して」
「…」
「だからあの時、アスカに話せなかったんだ」
「…」
「もう、マナからの電話には出ない。アスカとの…約束を…守りたいから。僕はアスカを嫌いじゃないんだ。むしろ嫌われるべきなのは僕だ。だから…」
ガラッ
「…アスカ」
「もう、いいって言ってんでしょ」
「!」
シンジにキスをし、微笑むアスカ
「…馬鹿ね。」
240 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/03/30(水) 12:34:11 ID:9K2mGeve
連投スマソ(´・ω・`)
そして今日いきなり思いついたから、載せてみた。ヘタレで申し訳ない。
マナを絡ませて続編を書くんだ!でも最終的にはやっぱりアスカとくっつけろ!
まずsageを覚えよう。話はそれからだ
ヤキモチアスカ(*´д`)ハァハァ
すまぬ、sage忘れて連投してたよ…。申し訳無い(;´Д`)
続編か新作希望
247 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:15:32 ID:???
とある続編を書こうとしたら、どうしようもない作品になってきた
ァ'`,、('∀`) '`,、'`,、'`,、,、,
これを続編として良いのか迷ったのでこっち(別スレ)へ投下してみます
N3氏投下までの暇つぶしに読んでいただければ
248 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:16:05 ID:???
「ふぅ……」
「……アスカ、帰ったらちゃんと謝るのよ?」
「うー……分かってるわよ………」
三日月が浮かぶ夜空の第三新東京市、帰路に着くのは二人の少女。
青い目をした少女は元気が無く、その原因を知る親友は解決案を提示する。
「碇君は(いつもだけど)悪くないんだからね、あんな事言ったら怒るに決まってるじゃない」
「だから分かってるって、、でもシンジだって心が狭いのよ」
「へー、アスカは『他の子ってどんな感じなんだろ』とか言われても笑って許せるんだ」
「許すわけないじゃない!! ちょん切ってやるわよ!! でもね、シンジなのよ!? アタシに怒るなんて生意気なのよ!!」
「……今までに何回も怒られてるじゃない……マゾなのアスカ?」
「ウルサイわよ!! アタシの属性なんて関係無いの!! ヒカリは帰って鈴原相手に発情してなさいよ!!」
「な、な、なんですってぇぇぇ!!?? アスカが可哀想だからこうして付き合ってあげたんじゃないの!!
もういーわよ、せいぜい冷たくされてなさい。私はアスカのお望み通り鈴原に愛してもらうから。
あ、それからね、アスカが碇君に秘密で加持さんとデートした事、碇君知ってるわよ」
「な、なんでよ!? ヒカリしか知らないはずじゃなかったの!?」
「碇君が『ちょっと違う匂いがした』って言ってたから教えてあげたのよ。
ホントは謝ろうかと思ってた事だけど、アスカに酷い事言われたからその気も無くなったわ」
「こんの口軽女っ!! アタシは全然やましい事なんてしてないからね!!」
「口が軽いのはアスカもでしょ、私も『変な事は無かったみたい』って言ってあるけど、碇君はどう思ってるかしらね」
「………ヒカリ…………」
「……な、なに……?」
「そこに座りなさい」
「…………やだ」
「座れって言ってん………あ、待ちなさいよ!!」
歩きながらすれ違った車を追い抜くほどの速度で逃げていくヒカリを、アスカは鬼の形相で見送るしかなかった。
249 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:16:38 ID:???
「(あーぁ、ヒカリって最近強くなったわよねぇ。やっぱり鈴原とエッチしてから自信みたいなのが付いたのかしら。
それにしてもシンジに謝らなくちゃね、、はぁ………ま、短パンで攻めればスグに許してもらえるだろうけど)」
事の始まりは本日の下校時、洞木ペアと惣流ペアでいつものダブルデート中の会話である。
場所はカラオケ、気合の入った声でヒカリが魂のルフランを歌い終えて席に着く際、少し顔を歪めた。
「ヒカリ、大丈夫?どっか痛めてるの?」
「う、うん……ちょっと腰を、ね」
「ふーん、ヤリ過ぎなんじゃないの〜?」
「な、何を言うとんのや惣流!!」
「アンタがヒカリを大事に扱わないからでしょ、自分だけ気持ち良くなればそれで良いってモンじゃないのよ」
「アスカ、、下品だよ……」
「ホントの事言っただけよ、ヒカリが可哀想じゃない」
「!!…………もうええ」
「……アスカ、違うの。私が……………その……強くしてって………」
「ヒカリ!! そんな事言わんでええ!!」
「へー、、意外だわ……気持ち良いの?」
「…う、うん」
「ふーん、アタシは強くされた事なんか無いけど……ね、シンジ?」
「!!…そ、そんな事聞かれても分からないよ!!」
「ま、シンジじゃ『強くして』なんて言ってもたかが知れてるしね」
「はぁ……なんで女っちゅーんはこう下品なんかのぉ。なぁセンセ」
「もうやめようよ、こんな話」
「でも強くって言われてもよく分からないわよね、シンジしか知らないし」
「他の男の子なんて知らなくても良いじゃない」
「まぁそりゃそうだけどさ、ちょっと気になるじゃない。シンジじゃ絶対に無理なんだから」
「な!! 僕はアスカが痛がるような事をしたくないだけだよ!!」
250 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:17:11 ID:???
「アタシが望んだとしても無理でしょ、だってまだアタシの方が強いじゃない」
「そんな事無いさ!! じゃあアスカは他の男と試したいとでも言うの!?」
「まぁ興味が無い事も無いけど」
「(あーあ、アスカってば簡単に地雷を踏むのよね。。しかも絶対にわざと。
これじゃまた始まっちゃうわね、恒例の夫婦喧嘩が……)」
「なんだよそれ!! 浮気するかもしれないって事!?」
「はぁ!? あんたアタシを信じてないわけ!?」
「他の男に興味があるって言う彼女をどうやって信じれば良いんだよ!!」
「自分に甲斐性が無いのを棚に上げて説教するわけ?」
「甲斐性って…!! アスカは満足してるって言ってたじゃないか!! 昨日だって散々泣かせてあげ………ボゴッ!!
「このバカシンジ!! 何を言おうとしてんのよアンタはっ!!
アンタより他の男の方が良いかもしれないわね!! バカでスケベで弱くて!!」
「……いっつ……………アスカの!!…………」
「なによ?」
「う……………………」
「言ってみなさいよ」
「………………………帰るっ!!」
「お、おぃシンジ………ヒカリ、その爆弾女を頼むで。ワシはシンジをフォローするさかい」
「爆弾女って誰よ鈴原ぁ!!」
「まぁまぁアスカ。 あ、トウジ、後で電話するねー」
と、このように互いの夜伽話から発展した恒例の喧嘩である。
初体験はアスカxシンジペアが先だったが、今ではヒカリxトウジペアも済ませている。
いつもならばこのような話をする時に男の姿は無いのだが、BOX内で多少のアルコールを
摂取していたアスカは調子に乗って下ネタからシンジをからかうモードに入っていた。
(不貞の保護者から家以外でも多少のアルコールは許されている)
こうしてアスカは怒りを発散する為にヒカリを10時までカラオケに付き合わせ、
シンジはトウジに慰められながら早めの帰宅となった。
251 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:18:18 ID:???
さて、アスカとヒカリが2人で散々歌っている間、帰宅したシンジを出迎えたのは気まぐれ家主。
シンジとアスカがちゃんと付き合いだしてからは家主も外泊が多く、たまにしか顔を合わせなくなっている。
「ミサトさん……帰ってたんですか」
「おかえりシンちゃん、アスカは?その暗い顔は、また喧嘩?」
「まぁ………」
「まぁったく、私の可愛いシンちゃんを傷つけるのは勘弁してもらいたいわよね。
どれ、お姉さんが話を聞いてあげるからおつまみでも作ってよ。とっても良いお酒飲ませてあげるから♪」
「…………(僕は先天的に女難の相があるんだな)」
252 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:18:49 ID:???
「なぁ〜るほどねぇ、、でもアスカの言う事も少しは分かるのよ?」
「なんでですか!? アスカはいつも僕で満足してますよ!!」
「シンちゃん、エッチを覚えたての頃は男も女も思う事なのよ、『違う人はどうなのか』ってね。
でもね、それは思ってるだけ、実際に想像したら気持ち悪くなっちゃうものよ。それより……飲みすぎじゃない?」
「うるさい!! 僕はそんな風に思った事なんて無いし、思う人の気持ちなんて分かりたくもないですよ!!
だいたいねぇ、『強く』なんてアスカは言ってるけど、実際にはちょっと強くしただけで凄い声出して暴れるんですよ。
痛がりのアスカに激しいのなんて絶えられるわけがないんだ。僕が一番アスカを知ってるんだ……」
「(あら、随分酔っ払っちゃってるわね。。でも今の話を聞いてるとアスカは激しくされると余計に感じるタイプじゃないかしら。
シンちゃんぐらいなら力いっぱい攻めて丁度良い感じだと思うけどねぇ)」
「まぁまぁ、アスカだってちょっとからかっただけなのよ。気になるなら今日辺りアスカを強めに攻めてみたら?」
「強めにぃぃ〜?そんな事したら泣いちゃいますよぉ、昨日だってベッドで散々泣いてたんですからね〜」
「かーなり酔っ払ってるわね……(シンちゃんってエッチ上手なのかしら………)」
「酔っ払ってる?はっ、僕が?14歳にしてウワバミから教えられたお酒ですよ、全然なんともないれふゅよ」
「誰がウワバミだっつーのよ。。今日のお酒は強いのよ、それをストレートで超ハイペース、、完全に酔ってるわね」
もの凄い勢いで強度のアルコールを体内に取り入れながら愚痴る少年を、ミサトは生暖かい目で見守る。
決して止めようとしないのは、ミサト本人も結構酔いが回ってきているからだ。
253 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:19:29 ID:???
「聞いてます?ミサトさん」
「ぜ〜んぜん、だってシンちゃんさっきから同じ事しか言わないんだも〜ん」
「聞けよ!! 僕の話を!!」
「や〜だよ、この酔っ払い」
ガタッ
シンジが立ち上がりミサトに近づく。
目は焦点が定まっておらず、足元も怪しい。
「ミサトさん、僕の事バカにして楽しいですか?」
「まぁそれなりに」
「アスカもミサトさんも…………僕だって男なんだよ!!」
「だったら男らしいところ見せてみればぁ〜」
シンジがミサトの肩を掴む。顔は真っ赤で、息もかなり酒臭い。
ミサトはシンジの顔が10cmほどに近づいたところで我に返った。
「ちょ、ちょ、何するつもり?シンちゃん」
「アスカ…………強くして欲しいんだっけ?」
「(やば、、イッちゃってる……しかもこのナイスバディーをアスカと間違えやがるとは……)
シンちゃん、落ち着いてね。私はミサト、大好きなアスカちゃんじゃないわよー……むぐぅっ!!」
頭を両手でガッチリと掴まれてミサトは唇を奪われる。
あっという間に舌が侵入し、シンジを引き剥がそうと手を上げると今度はタンクトップの中に右手が滑り込む。
椅子から立とうとするミサトをシンジは身体全体で押さえつけ、床に大き目のブラが転がせた。
「こらっ!! シンちゃんダメだって……ぁんっ!! ちょ、やめ……んっ、あっ……」
「泣かせて欲しいんでしょ?アスカ」
「しても良いけど人違いで犯られたくないわよぉ!!」
254 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:20:04 ID:???
シンジの右手が乳房から離れて短パンの中に滑り込む。
一番上のボタンを外していた短パンはあっさりとジッパーが下がり、一気に指が“アソコ”に接触。
「うひゃあ!! 待って、分かったからちょっと待って!!」
「もう濡れてるの?アスカ。今日は泣いてもやめないよ?」
「濡れてねーだろこのっ……んっ………あぅっ……はぁ、、いやっ…あん……」
理性が吹き飛んだシンジの技巧は素晴らしく、熟れたミサトを真っ逆さまに堕としていく。
5分も経つとミサトはアルコールのせいもあり、意識が定まらなくなっていた。
「………はぁ………はぁ……んっ!!………はぁっ……シンちゃん………したい…の?」
「『したいの?』じゃないでしょ、『お願いします』でしょ、アスカ」
──ブチッ
「こんの最低野郎がぁっ!!」
力を振り絞ってシンジを跳ね除け、全裸に近い状態でミサトは逃げ出す。
「つつ………痛いなぁアスカ」
机に残っていた酒を一気に飲み干して、泥酔シンジはミサトの後を追う。
そこに普段の優しい少年の面影は無く、居るのは一人の強姦魔であった。
ミサトはバスルームへと逃げ込み、手早く鍵をかける。
「(あんのやろー、せめてあそこまで行ったら他の女の名前を出すなっつーのよ。
それにしても酔わせ過ぎたわね、、アスカが帰ってきたら退治してくれるでしょうけど、
それまで私の貞操が守られるかどうか……)」
255 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:20:36 ID:???
コンコンッ
「(げっ……)」
「アスカぁー、彼氏様を突き飛ばすなんて女の子らしくないなぁー。
おしおきしてあげるから出ておいでー」
「だから!! 私はアスカじゃないのよ!! いい加減にしないと怒るわよ!!」
「怒る?怒っているのは僕だよアスカ。ちょっと入り口から離れていてね、ガラスが飛び散ると思うから」
「ま、ま、待ったぁ!! 割っちゃダメよ、危ないからぁ!!」
「しょうがないんだ、鍵が開かないんだもの………いくよー」
プシュゥ
シンジがリビングから運んできた椅子を振りかぶったところで、玄関の扉が開く。
一瞬の静寂の後、脱衣所からシンジが出て行く足音。バスルーム攻防戦は終了する。
「助かったぁー、、ナイスよアスカ。まぁシンちゃんはぶっ飛ばされちゃうと思うけど自業自得よね。
………これからお酒は控えめにするかなー、でもちょっと惜しかったかも……」
アルコール摂取と対シンジ攻防戦で疲れ、ピンチを脱して安堵するミサトが眠りに落ちてしまうまで、
1分もかかる事はなかった。
「そこに居たんだ、アスカ」
「はぁ?……シンジ、あんた酒臭い。またミサトが飲ませたのね?」
「お酒?僕がアスカよりお酒に強いのは知ってるでしょ?こんなの飲んだうちに入らないよ。
それより今度は制服かぁ、ちょっと脱がせ難いかな」
「何言ってんの?完全に酔っ払ってるじゃない、ミサトは何処なのよ?……きゃあっ!!」
片方の靴を脱ぎ終わったアスカを、シンジがお姫様抱っこで持ち上げる。
左手に脚、右手に胴体を乗せ、右の掌はアスカの右胸を掴んでいる。
「ちょ、ちょっと何すんのよ!! このエッチバカヘンタイ!!」
「もう逃がさないよアスカ、強くしてあげるからね」
256 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:21:10 ID:???
「あ、あれはアタシが悪かったわよ。それより降ろしてってばぁ!! いい加減にしなさいよ!!」
「何言ってるんだよ、さっきはあんなに感じてたのにさ」
「!?…(『さっきはあんなに感じてた』?ミサトとエッチしてたの!? でもシンジの衣服は乱れてない……)」
「まぁ大丈夫、これからしっかり泣かせてあげるから」
「なっ!!??」
スタスタとシンジは自室までアスカを抱えていき、ベッドの上にフワリと置く。
そのままマウントポジションへと移行して、もの凄いスピードで制服を脱がせにかかる。
「ちょっと待ってよ!! アタシはまだご飯も食べてないのよ?何で酔っ払いのアンタに付き合って
帰宅後に即エッチしなきゃならないのよ!? せめて水ぐらい飲ませなさいよ!!」
「………………ワガママだなぁ……水ね、ちょっと待っててよ。あ、面倒だから脱いで待ってて。」
「………………………………………………………………………………………
………………………………はぁ!!?? 『脱いで待ってろ』!? ふざけんなバカシン…」
「はい、水」
「…………………」
無表情でグラスを差し出すシンジに、アスカは言葉を飲み込んでしまう。
強めに手から奪い取り、気持ちを落ち着けるために一気に飲み干す。
「んくっ んくっ んくっ んくっ ん?? ボハッ!! 何よコレ!? お酒じゃない!!」
「水だよ水。まぁよく分からないけど水分である事は疑う余地も無いね」
「し、しかもコレ強い………あんたこんな真似してどうなるか……」
「弱いなぁアスカは、まぁ僕が強いのかな。それはこれから分かるけど」
腕を掴まれ、引きずられるようにアスカはベッドへと戻される。
少し肌蹴た制服へは目もくれず、シンジはアスカのスカートの中へ頭を突っ込んでいた。
「な!! やめてよちょっと……あんっ!!……………んんーっ……ひゃぁ!…んっ……んっ……ぅんっ……」
257 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:22:14 ID:???
くちゅ くちゅくちゅ ぴちゃ ぐにゅぐにゅっ じゅぷっ くちゅくちゅ ぐにゅー
「あ……あんっ…………んっ………んっ………はぁっ…………はぁんっ……うっ……んっ……」
いつもならアスカを心のどこかで気遣い、押さえ込まれていたシンジの獣は完全に解き放たれている。
パンツはその役目を果たす事無く一瞬で脱がされ、アスカの“アソコ”はシンジの餌となっていた。
全く知らない男が相手なら、アルコールを含んでいるとはいえアスカは蹴散らす事が出来たであろうが、
今自分を貪っているのは何回も愛し合った事のあるシンジで。強く抵抗も出来ないままに時間が過ぎる。
「……はぁっ………はぁっ………はぁっ……んっ………んんっ………シンジ…………ダメ…………
これ以上……されたら……………イッっちゃ………うぅんっ!!…………あっ!!ダメ!!………んーーー!!」
枕を顔に乗せて断続的に身体をヒクつかせるアスカを見ながら、シンジは満足そうに指を舐める。
指と舌で“アソコ”を堪能した獣は、いよいよ自らを覆う衣服を剥がす為にベルトを緩めた。
「はぁー……はぁー……ダメ…………気持ち良い………ナニコレ………」
「アスカ」
「………なによ?…………………アンタ勃ってないじゃない………」
「そうだね、勃たせてよ」
「………………ったく…………」
アルコールが入っているとなかなか勃起しないタイプの男性が居るが、シンジもそうであった。
Tシャツ1枚だけになったシンジは仰向けのアスカに近づき、自分の“モノ”を差し出す。
アスカは上半身だけ起こしてシンジの“ソレ”を手にとってゆっくりと上下に動かし始めた。
「…………アスカ………口でしてよ」
「はぁ!?」
「早く」
「………………んっ」
258 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:23:01 ID:???
オーラルセックスは滅多にしない。アスカの気分がノッている時だけだ。それも数秒。
しかし、強気のシンジにイカされてしまい、なんとなく“シンジが上”という空気にアスカは流された。
先端を舌で愛撫し、全体を口に含む。口腔で再度舌を動かして先端を内壁に押し当てる。
シンジは左手でアスカの後頭部を押さえ、右手で制服の上から胸を揉む。
ぐちゅ ぐちゅ じゅぱっ ずるっ ずるっ ぐじゅ ぐじゅ じゅぱっ
「ぅんっ んっ んっ んっ」
「………アスカぁ…………あぁ………うぅ……アスカ………………」
「……………んっ ぅんっ んっ んっ」
好きで好きでどうしようもない女の子が口で奉仕してくれている姿、そしてその感触、
シンジの“ソレ”はスグに膨張し、アスカの口腔を侵していく。
「んぐっ んぐっ げほっ んぐっ んぐっ
(アタシ何やってんだろ、、フェラなんか嫌いなのになぁ……胸、気持ち良い……)」
「アスカ………気持ち良すぎる…………口に出して良い?」
「………………………へっひゃいひゃら(絶対ヤダ)」
「じゃあ……出すよ………!!」
「んーーーーーーーっ!!!」
びゅっ!! びゅるる! びゅーー!!
両手でアスカの頭を押さえてシンジは何の躊躇いも無く射精した。
「んーーーっ んーーーーーーーっ!! (口が……口を犯されてる………)」
「うぁ………!! あ、あすかぁ…………うぅ……好き…だよ………アスカ………」
259 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:23:34 ID:???
「はぁっ はぁっ…………飲んでよアスカ」
「んんんんんん んんんんっ!!(飲めるわけないでしょ!!)」
「僕はいつもアスカのを飲んでるよ、大好きだからね」
「……………………………」
「飲みなよ」
「…………………んぐっ…………んくぅっ……………んぐっ……んくっ……ぷはぁっ」
「ありがと」
「……まずぅ……………濃いし………なんか屈辱……………
(帰ってから口にしたのが強いアルコールと精子だけなんて……どんな高1よ)」
「僕は嬉しいよ、アスカが僕の事を好きなんだって分かったし」
「な、何言ってんのよ!! 無理矢理こんな事させて、嫌いになりそうよ!!」
「分かってないなぁ、アスカは僕の彼女で、誰にも渡さない。一生僕だけのモノなんだよ」
「そ、そんな事分かってるわよ、アンタだって全部アタシのモノなんだからねっ!!」
「アスカ…………」
「……バカシンジ…………じゃあちょっとお風呂…むぐぅっ!!」
立ち上がろうとするアスカに覆いかぶさり、強烈なキス。
さらに手はYシャツの中へと侵入し、乱暴にボタンを弾き飛ばしながら素肌を暴く。
「ちょ、バカ、汚いわよっ、アンタの………その……舐めた、んだから……んっ!!」
「汚いならどうして舐めてくれたのさ?僕はアスカの身体で汚いと思った場所なんて無いよ」
「…………バカ…」
「もうどうしようもないぐらい濡れてるね、さっき1回イッたから今挿れたらきっと気持ち良いよ」
「な、何考えてんのよ!!………んっ!!……やめ………ぁんっ………んーー!!」
ずぶっっ
「かはっ……!!」
「入ったね」
260 :
飲酒運転:2005/03/30(水) 15:26:22 ID:???
ここまで書いてスレ違いに気付きました、LAS総合投下スレかと思ってた。。
どう謝って良いかも分からないけど、本当にごめんなさい。
嫌がらせじゃないです、ホントに間違えました。
もう現れないのでお許しを。。
いや、頼むから総合投下のほうで続きキボンヌ。
もう、どこのスレでもいいから続きキボンヌ
なんの続編?
漏れは「短パン」のキーワードでピーンときますた
投下場所、きゃあスレでいいじゃん。なぜにここ?
>>260 クソワロスw
マジで飲んでたコーヒー牛乳吹き出しそうになったw
だから許す
たぶん、シンジとミサトと絡んでるからだと思われ
>>265 予想:ミサトと絡んだから
LAS総合なら「作者がLASと思えばLAS」だからだと思う
多分ね
どうすれば続きを投下してくれるのですか(´Д⊂
性欲をもてあます(;´Д`)
これ前作を読んでないと確かに馬鹿っぽく感じるかもしれんな。
でも面白い。この人ってアスシン以外のキャラが上手いね。
ヒカリが歌う魂のルフランは聞いてみたい。
ドンマイケル
ってかいいよ、また現生神の誕生じゃ
謝罪と賠償を要求するニダ
お願いだから総合スレ来てよ!、あそこならエロ書いてもいいからさ〜
無さそうで有りそうな誤爆だなw
続き総合スレでよろしくお願いしますね
> 「アスカ………気持ち良すぎる…………口に出して良い?」
> 「………………………へっひゃいひゃら(絶対ヤダ)」
ちょっと考えるアスカたん(*゚∀゚)=3ハァハァ
前作ってどれだったっけ?
前作なんて無いだろ
短パン大好きシンジ君だよ
あえて言うなら短パン氏だよ
これは8割方間違ってないね
ヒカリやミサトが似てるし、文体もそっくり
その短パンが分からなくて困っている。
短パン氏ワロスw
つーか総合は性質の悪い住人もいるし、ここやきゃあスレの方がまだマシだと思うな。
平気で他の職人と比べて叩くし。
きゃぁはともかく、ここはスレ違いだな
>>1 >○アスカとシンジが別の異性との絡みを持つ(惹かれる、キスやセックスなど)
>>281 前作かどうかはともかく、その短パン大好きシンジ君はどこで読めるんですか?
なるほどー、その作品でしたか。
教えてくれてありがとう。
いや、もう別の異性は通過したんだし残りがアxシだけならここで問題ないじゃん
レスけせるわけでもないんだし
アボーンで消した人もいるかもしれないよ
そういう人にとってはこのFFの話題がここで続くのは辛いかもしれない
>>234書いた自分ですが2時間掛けて作った続編出来ますた
(・∀・)
かなり長いけど…投下してもイイかな?
バッチコーイ!
カモーン マイサンщ(゚Д゚щ)
いやいやローカルに違反してるだろうスレ的にさぁ〜
N3だって追い出されたんだし、やっぱルール守ってくれ
>>290 一応スレルールには反してたんだから、なし崩し的にOKというのは勘弁。
後の争いの元になる可能性がある(このスレもそれで出来たんだし)。
ミサト自宅/夜
「よぉっしゃぁあ!!行っけぇ!!」
「そこよ!!ぁあーっ!!」
ミサトとアスカはTVの前で、身を乗り出しプロレス観戦をしている。
それを食器を片づけながら静観視するシンジ
「…はぁ」
(二人とも家ではガサツ過ぎだよな…)
「そう思うだろ、ペンペン」
「クァ?」
「…はぁ」
―あれから1ヶ月マナから電話は掛かってこない。
(別に、待っているわけじゃないんだ。)
食器を置く手を止め
「ただ…」
「んー?何か言ったぁ?」
ビールを口にしながら振向くミサト
「いえ、何も」
シンジを見つめるアスカ
「…とりゃぁあ!!」
「うわっ何するんだよ、アスカ!!」
「決まってるじゃない、プロレス技よ!」
「ミッミサトさん!!」
「あはは、シンちゃん、それも戦闘訓練のう・ちよん☆」
「そんなぁ!!ぐぁっ」
―使徒の出現も無くそんな平凡な日々が続いていた。
LAS小説投下総合スレに来てくれよ、新人待ってるのよ〜
あそこならLASならんだっていいんだから!この人の作品も読みたいし。
第三中学校/朝
「なんやてぇ?!」
トウジの声が教室に響く
「しぃっ、シンジやアスカに聞こえるだろ」
「何?どうかしたの?」トウジ達の後ろからシンジが声を掛ける
はぁ、と溜息付くケンスケ
「…」
「まだハッキリとは判ってないから黙っていようと思ったんだけどサ」
「うん」
「…」
「何だよ、もったいぶるなんてケンスケらしくないじゃない」
「…昨日、霧島に似た人を見たんだ」
「…え?」
ドキンとシンジの心臓が強く波打つ
「街の方でチラッと。横顔だけだったんだけどな」
「人違いとちゃうんけ?」
「さぁね。でも判らないよ。本当に彼女かもしれない」
「そうかぁ?なぁ、先生」
「……」
「こらぁ!!3バカトリオ!チャイム鳴ったわよ!」
「うわっイインチョや!」
「はいはい。シンジも早く座れよ」
「…あ、うん…」
(マナが…まさか。)
授業も終わり、帰宅時間
下駄箱
「シンジ!アンタ今日個別訓練の日よね?」
駆け寄るアスカ
「うん…そうだけど」
「じゃアタシはヒカリと帰るから」
「うん」
一人、ネルフ本部へ急ぐシンジ
(…これじゃあ時間に間に合わないよ!)
「!」
視線を感じて 振向くが誰もいない
(…気のせいか)
訓練室
「シンジ君、アスカ直伝の技見せてやんなさい」
『やめて下さいよ、思い出したくないんですから』
「アハハ、ま、実戦じゃないからと言って気は抜かないでね。それじゃ始めるわよ」
『はい』
訓練も終わり、帰路に着こうと歩くシンジ
ふと、潮の匂いに足を止める
気づけば海の流れを見ていた。
(そういえば…、ケンスケの言ってた事…)
「ダメだ、忘れるって約束したじゃないか」
(もう、良いんだ)
「手を挙げろ!!」
「!!」
突然の声に驚くシンジ
「大人しくしろ」
女性の声だ。
シンジはゆっくり振向こうとする
「……」
ハッとしながら目を疑うシンジ
「会いたかったよ、シンジ」
いきなり抱きつくマナ
「マナ?!」
「霧島マナ、碇シンジに会いに来ました」
「ど、どうして…」
「あの時、伝えたかった言葉、言いに来たよ」
「…言葉?」
うん、とうなずくとシンジを見つめながら話し始める。
「多分もう本当に、これで最後なの。だから…」
「私、今はもう霧島マナとして生きてない。けど私、シンジの前では霧島マナでいたいの。二人で、遠くに行っちゃおう?」
「……」
「私」
「私、シンジを愛してる」
その時だった。シンジの脳裏で、あの時アスカが俯きながら泣いていた顔が掠めた。
「シンジは、私の事…好き?」
マナは優しく微笑んでいる。
激しく動揺するシンジ
「あっ、その…僕は」
「僕は…」
シンジを抱きしめるマナの腕をぐっと掴む。
「…マナ」
「シンジ」
「…………有難う」
抱きしめるマナをゆっくり離す
「…でも…約束、したんだ」
「約束?」
「…シンジ?」
「アスカと、君を忘れるって」
「……アスカさん?」
「僕は、マナを忘れる」「だから…ごめん。」
「………そっか」
「ごめん。」
「良いの、私、言いたくても言えなかったから。スッキリしたよ。シンジ」
夕日がマナを照らす。涙ぐみながら微笑んでいる。
「ホントに、さよならだね」
「……」
「アスカさんの事大事にしてあげて?シンジとなら…きっと幸せだよ。」
「うん」
マナにどんな顔をすれば良いのか判らず、曖昧な表情を作りうなずく。
海の波音が響く。
「…最後に私の名前呼んで欲しいな」
「え…」
「呼んで?」
「…マナ」
ニコリと笑うマナ
「…さよなら…」
そう言うとマナは振向かず、街へ消えていった。
「これで…良かったんだ」
この『台詞だけの文章』をよく書く
作家を知ってるけどまさかその人か?
「そうよ」
突然の声に、驚くシンジ
「ア、ア、ア…」
「何よ、人を化物みたいにさぁ」
砂場にドカリと座り込むアスカ
「ずっとそこで見てたの!?なんで…」
「ケンスケから聞いたわ。ま、突然あの女が現れたのは驚いたけど」
「まるでストーカーじゃないか!」
「う、うっさいわね!良いじゃないの!」
「…マナは行ったよ」
「判ってるわよ」
アスカは海を見つめている
「ねぇ、シンジ」
「え?」
「もし、全部の使徒がいなくなって私達が用済みになる日が来たら…」
「何か嫌な言い方だなぁ」
「アタシと暮らさない?」
「な、何言ってるんだよ!」
「…女のアタシにここまで言わせるなんて、ほんっとーにバカなんだから」
「……ごめん」
「嬉しかったわ、あの女に言ってた事。まぁ、ざまぁみなさいだわね。」
立上がり砂を振り払うアスカ
「もう、どこにもいかないでよね。アンタ見てるとイラつくんだから」
シンジを抱きしめる
「アスカっ?!えっ…」
「アンタね、こういう時は何も言わないで抱きしめるものなのよ」
「………うん」
「バカ。×××××」
ボソリと何かを呟くアスカ
「何?波の音で聞こえなかったよ」
「いいのよ。秘密。」
>>308 違います(・∀・)思い切り新人です。長くて&判りにくくてすまん。脳内処理だから許してくれ。
厳しいのかもしれないけど、これはちょっと「なんでアスカ?」と思ってしまうかな
なんていうか、不必要だと思えるような部分があって、必要そうな部分が無いって感じ?
あとカナは全角の方が見やすいかな、と
アスカなんて言ったんだ?
>>312 半角だと文字いっぱい入れられるから、全角止めて打ってますたι自分でも途中から、こらシンジ×マナじゃんと思いつつ…直し無しでやったから、あとで色々直して出直すYO!!指摘サンクスコ!
> 「なぁんだ、アンタ居たの。電話、誰から?」
> 「誰だって、良いだろ!アスカには関係ないよ!」
> 「ちょっと!何よそれ」
> 「…」
> ムッとしながら一人部屋に閉じこもるシンジ。
この辺から何でシンジがアスカに冷たくて、
なんでアスカはシンジを好きなのかがいまいち分からない。
その後にアスカがシンジにキスするのも、背景が無いのでちょっと分かり辛い。
書く意欲があるってのは良い事だし、投下した勇気は手放しで褒める。
あとは書き続けて経験を積む事だと思うので、頑張れ。
乙。
>>315 >何でシンジがアスカに冷たくて
これは確かに分かりにくいね
アスカ→シンジ の片思いみたいな常態かと思ったら違うし、
全体的に整合性が取れていない希ガス
でも乙
大事なのは書き「続ける」ことだよ
>>315 みんなサンクス
(*´∀`)
がんばる!!
一応設定は鋼鉄の続編て事で。色々無理あるが…登場がアスシンだけってのは寂しいから、サブキャラ入れたけど…設定決めてくれればそれを書きたい。
エロ無しで
鋼鉄続編でアスカがシンジを好き
シンジ後ろめたくて逆ギレと勝手に脳内補完してた自分
>>314 全角で問題無いよ。
ありったけ書いて、本文多すぎエラーや改行エラーが出たら分ければ良い。
例えばちょっと上の飲酒運転氏のFFだと、
>>250-251で明らかにレス内の文字数が違うでしょ。
おそらく1レス内に収めるつもりが、エラーが出て分けたものだと考えられる。
だから本文の文字数なんて最初は気にしないで書いて良いんだよ。
慣れてきたら1レスの限界を把握しながら書けるようになるはず。
>>317 頑張れー。
箱根には何度か行ったことがあるが、海は見えなかったと思う。
エロは別に必要ないぞ、飲酒氏は元々エロLAS職人で、誤爆しただけw
君は鋼鉄をやっていないね?
あれの続きなんだからコレで良いのだと思う。
>>318 実はそうだったり。
シンジは貞本シンジMIXで。
>>320 脳内補完でおながいします。それか湖で…
GJ
なんで糞スレに東亜?
>>320 セカンドインパクト後で海面が20m上昇してるのがエヴァの世界観だからな。
それでも箱根から見えるかというと怪しいが、やってみなければ分からないと思う。
アスカがケンスケと呼んでんのはスルーですか皆さん?
鋼鉄ならいいんでない
俺としては鋼鉄だろうが何だろうがアスカがシンジ以外の男を名前で呼ぶのは許せないな
自己投影厨キモい
>>330 鋼鉄1をプレイした時にシンジが「マナ」って呼び捨てにして、ムッとしたからその気持ちは分からんでもない
ひさびさに鋼鉄1やるかな〜
どれぐらいで終わったっけ?
鋼鉄続編書いたヤシです(・∀・)
これで鋼鉄やる人増えるかなー今瞬間、心重ねてをエヴァ2要素気味でオリジナルっぽく書いてるます。
かなり長い…また投下で誤爆したらスマソ
ガンガレ
>また投下で誤爆したらスマソ
キミは誤爆してないっしょ
自分も判りやすくコテハンでやってみようかなぁ。
作り直したやつは何処に投下したらイイですかね?
うざいか…(;´∀`)
投下します。
前置きとしては瞬間、心、重ねてのアナザーストーリーでアスカはまだ同居してません。
貞エヴァ×エヴァ2ミクスで
かなり長い上に、まだ未完成なので随時sageながら投下したいと思ってます。
うざーな方はヌルーしてやって下さい。
『無様なものね』
とリツコ冷静なコメントが、室内に響く。
暗室のモニターには使徒イスラフェルが映っている。
そして無惨な姿の弐号機と初号機。
「ったぁあくぅ!何であんたってそんな、ドジで間抜けでアンポンタンなのよぉ!!アンタのせいで、すっかりあたしがド恥かいちゃったじゃないの!!」
ガタンと音を立ててアスカが椅子から立上がり、シンジを指さしながら言う
「なっ、そもそも君の単独行動が原因なんじゃないか!」
「ぬぁ、ぬぁんですってぇ!?原因はあんたの判断ミスでしょ?!ミサト、加持さん、この小芋に何か言ってやってよ!!」
「はぁ〜…」
二人の気の合わないやり取りを見てゲンナリするミサト
「こりゃ、文字通り世界の破滅も近いわねー…」
「はは、そりゃ面白いな」
加持が隣で笑い飛ばす
それをキッと睨み付けるミサト
「おいおい…冗談だよ、…それより打開策はあるんだろうな?」
「それは使徒に対する?この子達に対する?」
「どちらもさ」
モニターを見つめながら冬月が話す
「ひどいな、今回ばかりは…恥をかかせおって…」
「目標は既に自己修復を始めている。時間は無いはずだ。」
レイは黙ってモニターを見ている。
それを聞いたミサトはモニターに映る使徒を黙視する。
(こいつは、完璧且つ完全な動きが必要になるわね…ま、打開策、あるっちゃあるのよ)
そしてアスカとシンジに目を移す。
二人はまだやり合っている。
「はぁあ〜…」
頭を抱えうなだれるミサト
(先が思いやられるわね…)
ミサト自宅
わなわな震えているアスカとシンジ
「ちょちょちょ…」
「あ、あ、あ…」
「なぁに、アスカ、シンちゃん」
「…何なのよ、これぇえええ!!」
目の前に広がる光景。食器や用意された衣装に至るまで、全てお揃いの色柄である
「ああ、これね、嫌がらせじゃないのよ」
笑いながらなだめるミサト。だが次には真剣な顔つきで
「これから貴方達二人には、次の対使徒戦に向けて完全調和の取れた、ユニゾンを作り出して貰う必要があります。そ・こ・で…」
察した様にミサトの発言に割込むアスカ
「ねぇ、それってまさか…まさかよね、ミサト。最悪な事を言うつもりじゃ…」
「…ミサトさん、あのつまり…それは?」
ニコっと微笑むミサト
「アンタ達には昼夜問わず、行動を共にして貰います。」
「は…あの、ミサトさん、何を…」
目を丸くするアスカとシンジ。アスカに至っては、絶句している
「学校にはそれまでの期間の休学届けは出してあるわ。んでー、作戦要項はエヴァ2体による第7使徒の甲乙への2点同時荷重攻撃、そして一体の姿に戻った際に、敵のコアめがけて初号機、弐号機によるツープラントンキックで目標を撃破…となるわけね」
「むっ…無茶な。無茶苦茶ですよ、ミサトさん!!」
「そうよ!!大体、息を合わせるったって他にも何かありそうなもんじゃない!それに私、花も恥じらう乙女なのよォ!?ジョークはもっと、判りやすくお願いするわ!」
「だまらっしゃい!!…これはね、遊びじゃないの。二人の息を合わせるためには、この方法がベストなのよ。判るわね、二人とも?我が儘、命令拒否は通用しません。」
「嘘でしょ〜悪夢、悪夢よ…」
「戦闘での攻撃は音楽に合わせた方がやりやすいと思うわ。これ、ラジカセとステップの書かれた書類よ。全て覚えて。作戦実行まであと5日、時間はないわ。…じゃ、頑張ってね〜!」
ヒラヒラと手を振り、仕事に戻るミサト
「……」
「……」
呆然自失の二人。室内はしんと静まり帰る
シンジを睨むアスカ
「な、何?」
後ずさり気味にたじろぐシンジ
ふんと鼻を鳴らすアスカ
「…無責任に押しつけてくれちゃってさ。簡単に言うわよねぇ。…しょうがないわ。やるしかないのよ。」
「…う、うん」
「ただし!今度負けたら、その時こそアンタのせいだからね!それと!一緒にいる時に何か変な事したら…判ってるわよね!」
殺意を感じる目つきのアスカ
「なんでそうなるかな…」
「始めるわよ!!」
居間で練習に勤しむ二人
「もぉお!ここのステップはこう!よ!こう!」
「こ、こう?」
「アンタ…ふざけてるでしょ」
「ま、真面目にやってるよ!」
「…まぁ、いいわ。ひとまず休憩しましょ」
ミネラルウォーターを飲みながらベランダで景色を眺めているアスカ
「…」
「…平和って感じねー」
飛行機雲を眺めながら呟く。
居間にいるシンジに緩い風が送り込まれる
「うん、此処街外れだし、静かだからね」
「此処に来る前は、戦闘訓練だなんだって、実戦でもないのに馬鹿みたいに忙しかったからさー」
「へぇ?…そうなんだ」
「そ、アンタとは違うのよ。エリートパイロットだもん、あたしは」
「…」
「アンタは言われてあれに乗ってるんでしょ、仕方なく」
「…随分唐突だね」
「聞こうと思ってた事よ。まさか図星?まぁ、アンタのその性格じゃあね〜」
下を俯くシンジ
「…僕はあの時父さんに呼ばれて…、乗った。エヴァに。それから…一度逃げ、出して」
「逃げ出したっての?!ここを」
黙って頷くシンジ
「時々勇気あんのね、アンタ」
「でも結局戻ってきたんだ、此処に」
「自分の意思で?」
「…うん……それからかな。ミサトさんやトウジ達と、前より話すことが出来るようになったのは。」
「ふ〜ん。」
沈黙の後
「…ねぇ、自分が、何のためにエヴァに乗るのか、……って考えた事ある?」
アスカは目をぱちくりさせた後、笑いながら「何よ、いきなり。馬鹿な事言うのね、そんなん自分のために決まってるじゃないの」
「そうか…、アスカはそうなのか」
「んで?アンタは何のためにエヴァに乗ってるのよ?」
「…僕は…何だろう。漠然としてるんだ。…この先、判る時が来るのかな、それが。
…判って、どうなる訳でも無いんだけどね」
シンジは自分を嘲笑した。
「…ま、そーよね。気長に考えたら?アンタには永遠のテーマだと思うけどさ。急ぐことじゃ無いじゃん?」
どこか、優しさを含んだ様なアスカの言葉に、シンジは俯いていた顔を上げ微かに微笑んだ。
「…そうかもしれないな」
アスカはそんなシンジを見て、一気にミネラルウォーターを飲み干す
「…さ、続き、やるわよ!!」
「うん!」
あっ、もしかしたら間打ち間違ったのあるかも…また直しときます。(;´Д`)
ちょっと自信がないのもあったので…。
ツープラトンキックなのにプラントンにしてたな…。
すまぬ。これじゃプランクトンだ。
逝ってキマス
(´・ω・`)
続き頑張れ!
じーじぇい
夜/ミサト自宅
ミサトからの電話の応対をしているシンジ
「…はい、判りました。……はい、ミサトさんも」
[ガチャ]
「ミサトから?」
アスカは夕飯を食べている
「うん。今日は残業で帰れないって」
自分もテーブルにつき、食事を始める
「…ふーん。なーんか、明らかに狙ってる様に感じるのはアタシだけかしら」
「え、何を?」
呆れた様子のアスカ
「…もういいわ。にしてもアンタ料理上手いのねぇ。これ、美味しいじゃない」
「そう言ってくれると嬉しいな。…ここに来て、ミサトさんの手料理食べて以来、ずっと僕が食事当番してるんだ」
「大変なのね、あんたも。ミサトがあの年で未だ行かず後家なの、判る気がするわ」
「アスカは料理しないの?」
「ま、まぁ。たまにね」
「怪しいな」
「何よー!あたしが家庭的じゃないっての?!じゃあ明日、アンタに目にもの見せてあげるわ!」
ムキになるアスカにフッと笑うシンジ
「期待してるよ」
5日後が戦闘だとは思えない程の、日常会話が続いていた
深夜/居間に敷かれた、二つの布団。
二人は距離を開け、背中を向けて寝ている。
(今日はさすがに疲れたな、飛ばしすぎなんだよ、アスカは…。)
閉じていた目を開ける(それに自分でも驚くくらい話したな。そんなつもりじゃ無かったのに)
寝返りを打つシンジ
目の前には、アスカの背中
(…寝よう。明日も練習があるんだから)
・・・・
「……う…ん…」
どのくらいの時間が経ったのかは判らないが、蒸暑さで途中目を覚ます。
その瞬間だった。
「!!!!」
シンジは目を疑った。目の前に、アスカの顔があったからだ。
あと数10センチで、キス出来るかと言った所まで密着していた。
自分の寝相の悪さかと思ったが違うようだ。シンジの心臓は張裂けんばかりに強く、早く波打っている
「………」
すやすやと眠るアスカ
「………」
シンジは唾を飲み込む
自分の唇をゆっくりアスカの口元へと移動させる
「………」
「……………マ、マ」
「…ママ?」
移動させた唇は、動きを止める
その時アスカはシンジのTシャツを、ぎゅっと力強く握った
「…………ママ………」
どうやら寝言を言っているようだ
そして目元からはうっすら、涙が流れ出ていた。
さらなる密着に動揺するがアスカを見て、先ほどの気持ちは萎える。
(ママ…アスカのお母さん…、…もしかしてホームシック?)
まだ鳴り止まない、心臓の鼓動を押さえつつ、アスカに掴まれた手をTシャツからゆっくり解いて、再びアスカに背を向ける
(…何だよ、ママって……)
ここまでだと本編準拠過ぎて面白いかどうかも分からんな
この後再構成されるなら、ここまではおもいっきり端折って良いんじゃないの
LASならなんでもええよ
地の文をもう少し頑張ってほしいな
ほとんどセリフだけでト書き程度の文章しかないからイマイチ作品に入り込むことができない
もちろんFFに長々しい地の分など不要という人間もいるだろうが、まあ一つの意見として
>>360 「ママ」が最終日だったのと初日・・・
かなり違うと思うけど。
>>363 前置き読んでくれい。本編重点にオリジナルストーリーにしとるのです
(・∀・)
かなり、長ったらしくなっちゃって、あぁ〜な感じだが、余計な部分は箸尾ってみる!
これじゃ収集付かなくなるもんな。
とりあえづこの話は、LAS信者に支持されてるのも一つの理由だったんで自分の脳内補完ストーリーしてみたかったのだす(´・ω・`)
>頭を抱えうなだれるミサト
>ニコっと微笑むミサト
>ヒラヒラと手を振り、仕事に戻るミサト
>シンジを睨むアスカ
>ふんと鼻を鳴らすアスカ
>殺意を感じる目つきのアスカ
>下を俯くシンジ
>黙って頷くシンジ
こういう一行表現を多用しすぎると、淡々としつつダラダラしちゃう。
癖なのは分かるし悪いという訳ではないんだけど、上手く他の文章と繋げるとテンポが出るかと。
話の内容は何か展開が始まっているわけではないから何も言えないけど、
>>362も言っているように、地の文を工夫するともっと良くなるかな。
書いた経験があんまり無いという事なので、色々読んで頑張って欲しい。
ん
この一話に、どれくらい割く気だ?
なぜに完成まで我慢して、投下できないのかな?
スレの評価で修正する気なの?
>>367 だって春休みだから。
だって完成させるにはすごく時間がかかるから。
だって一刻も早く作品を投下してみたいから。
だってほかにも似たような人たちが沢山いるから。
だって今の流行は連日連投のライブ感覚モノた゜から。
>>368 もう一つ
だって今の流行はいちいちツッコミをいれることだから
ってのも追加しといたら?
>スレの評価で修正する気なの?
これ、どうなのかなぁ?
たしかにコミュニティ内での遊びとしてはそういうこともアリだとは思う。
思うのだけれど、じゃあ作者には「本当に書きたいことはないの?」とか思っちゃう。
多少わがままでも、独創的な発想だのなんだのを機体している人間もいると思うのだが?
その結果が「ツマンネ」だったとしてもそれはその作者の独自性になるのでは?
週刊少年ジャンプは、読者アンケをより多く取れる方向で作品を軌道修正したりする(たぶん)
スレの反応を見ることは、読者に媚びる意味ではなく、高いプロ魂をの現れだそうに違いないいやきっとそうだ
その少年ジャンプは部数をどんどん減らしていますが?
またアンケートを活用する際にもそれなりの手腕が発揮されていると思われ。
シロートには諸刃の剣、おす(ry
あれだね、レスした意見が住民の総意だととられると酷い事になったりするんだよね
アンケートはそれなりに数がなければ意味がないのに・・・
とりあえず心無い極少数の意見のせいで、作品の方向が捻じ曲がったり作者が追い出されたりしたのは何度も見た
だからこそしっかりした自己主張と作品が望まれる。
「こんな話が書きたい、ここで書かせてくれよ!」
そう言うガッツを見せて欲しい。
文章力なんざ、どうせ素人なんだから。
巧けりゃ儲けモノ、程度にしか思わない。
想い入れたっぷりの作品が読みたい。
…他の人はどーよ?
養殖その他はおいといて。
>>375 ぶっちゃけ、そういうのは自ホムペで書くなり、他人様のサイトに投稿するなりして欲しい。
>374
>心無い極少数の意見
スレ住民の総数が判らないのにどうしてこんな事が言えるの?
ま、援護射撃をしてあげりゃ良いだけだ罠。
自作自演とか。
でもね、2〜3年前に比べれば投下作品が増えたと思うのよ。
スレの上限も増えたしね。
だからうまくやればひっそりと作品は書けるんだ。
無理矢理目立たそうとしなければね。
書き上げてから目立っても遅くはない。
>>377 >スレ住民の総数が判らないのにどうしてこんな事が言えるの?
確かにそうだったねスマソ
仮にもLASスレでクスリやら乱交やら輪姦やら要求する意見が大多数だとは思いたくなかったのです
最初はひっそりと書いてた作品・・・入れ替わりとかもそうかもね
今の投下スタイルも自己主張の一つと思えば問題なし
>>378 その要求を最初に出しのは昼メロスレの住人だ。
もちろんその昼メロスレの中で。
>>378 「ウソをウソと見抜けなければ…」ってのはここでの基本です。
何しろ悪ノリはここの醍醐味だからw
また、例えそういうリクエストが真実だとしても、作者が拒否すればいい。
「漏れはそんなの書きたくねー!ほかの人に頼んでくれ」
そう言えばいい。
そのために色々な書き手が存在するのだから。
…読者はそこに近付かない、てのがベストかな?
↑の方に「しっかりした自己主張と作品」て言うフレーズがある。
作者のそういうワガママはアリだと思う。
だって自分が面白いと思えないと書き続けられないもの。
>>379 その結果、見限られても自己責任と言う事でw
雑音に惑わされるな
でも空気嫁
てコトかな?
ま、ここまでは
>>360の評価に同意だな。
このまま続けば、「ツマンネ」ってことだ。
まるで評論家きどりだな
「まるで」じゃない。「まんま」
それも許されるのさ。
投下ないのか・・・
とおかまであと1週間あるぞ
とつまらない駄洒落を考えてみた
>>388 アホかおまえ
あなたは何時ここの住人達に
「許す、許さない」のアンケートをとったんですか?
とっていないなら軽はずみな発言は控えてもらいたいんですけど。
しかしなんでこんな過疎スレにまで下らん争い持ち込むんだ、もういいよ('A`)
つまんね。
知らん内に延びてて驚いた!
指摘にあった文体の癖や端折りを直そうと再構築中。
確かに今のは元ある話でツマンネだが、書きたい話でもあったから、ifの脳内補完話と受取って貰えると嬉しいかなぁ。
正直ラストは書上げてるけど繋ぎがマンドクサ。素人の大変さってのが身に染みる。
的確な意見くれたりするヤシもいるから、また再確認できたりする。礼を言うよ。
TEST
皆様のご協力のおかげでエヴァ板は本選に進出できました。
有難うございます。
今から投下するけど良いですか?
なんか書いてみたのはいいけど、
題名思いつかないんで無題でいきます。
…ってか小説って難しいなぁ
400 :
1:2005/04/15(金) 14:30:29 ID:???
暑い。
すごく暑い。
ものすごく暑い。
全身の毛穴から、ふつふつと汗が噴き出てくる。
夜だと言うのにこの暑さ。さらに、湿度80%のじめっとした空気が僕の全身に纏わ
り付く。
僕の不快指数のメーターはまさに振り切れようとしていた。
僕でさえこうなんだから、フローリングに寝そべっている短気な同居人はとっくに我
慢の限界にきてるだろう。
「あぁつぅぅぅういぃぃぃい〜〜!!!」
…ほら、やっぱり。
耐え切れないといった感じでアスカが叫ぶ。
「もーう限界ッ!!何なのよ!この暑さは!!」
たしかに異常なほど暑い。そういや、さっきの天気予報でお姉さんが今日は今年一番
の熱帯夜だとか言っていた。
「バカシンジ!!…何とかしなさいよ」
僕にそんなこと求められても困る。
何とか出来るならとっくにやってる。
「ちょっと…黙ってないで何か言いなさいよッ」
「…………アスカうるさい」
ゲシッッッ!!
「イタッ!!」
「うるさいって何よ。うるさいって!アタシはただ何とかしてってお願いしてるだけ
でしょッ!」
ゲシッゲシッゲシッ
「イタッ!い、痛いってば!もう!止めてよッ!そもそもこんな事になったのは誰の
せいだと思ってるんだよ!」
そうだ。
僕らがこんな目に合わなきゃならなくなった原因は、人類の神器、科学の勝利の証で
もあるクーラーをアスカが殴って壊してしまったせいだった。
「う、うるさいわねぇ。あ、あたしのせいじゃないわよ!元々調子悪かったじゃな
い!」
「とどめをさしたのはアスカだろ…」
「…うぅ」
珍しく言葉に詰まるアスカ。しばらく何か言いそうな顔をしていたけど、諦めたのか
そっぽ向いて寝転んでしまった。
「…アスカ、怒ってる?」返事はない。もしかしたら拗ねているのかも知れない。
「明日には修理屋が来るんだからさ、それまでの我慢だから…」
僕は彼女を宥めるように話しかけた。
「嫌。我慢できない」
「でもさ、どうするの?アイスクリーム、もう一度買いに行く?」
「お腹壊すから、いい」
普段は大人ぶった態度を見せつけるくせに、やけに子供じみた駄々をこねる彼女に苦
笑いする。
甘えてくれてるのかななんて思うと、少し嬉しかったりもする。
402 :
3:2005/04/15(金) 14:32:25 ID:4Do56FOR
「…泳ぐ」
アスカがつぶやく。
「…へ?」
よく聞き取れなかった。今度ははっきりと言うアスカ。
「…泳ぎに行く」
「………へ?」
僕には同じ返答しか出来なかった。
「泳ぐの!アタシたちに残された道はこれしかないわッ」
高々と宣言するアスカ。
「泳ぐったって、もう夜の9時だよ…?」
「体温を下げるためには体温よりも外部の温度が低ければいいの。皮膚表面より熱が
放射されるからね。冷気が駄目なら、水ね!」
「冷気なら、ペンペンの小型冷蔵庫を無理矢理乗っ取るとか…ちょっと臭うけど、ミ
サトさんの部屋を借りるとか…水なら、浴槽に水張れば…」
「うふふっ、さっそく準備しなくっちゃ」
駄目だ、聞いていない。
はぁ、と溜め息をつく。
アスカは嬉々と立ち上がって自分の部屋へ行ってしまった。
泳ぎに行くって言っても、こんな時間に市民プールは開いていない。ネルフのプール
にでも行くのかも。
まさか、これから海へ…なんてことは無いと思う。夜に女の子ひとりで海に行くなん
て、危な過ぎる。
あれこれ考えているうちに、アスカが部屋から出て来た。
そして一言。
「何してんの?あんたも来るのよ」
「…え?」
僕に拒否権は無かった。
うわっ
あげちゃった。ごめん
アスカに手を引かれるまま、行き着いた場所はなんと学校のプール。
もちろん開いているはずもなく、高いフェンスに閉ざされ鍵もしっかりとかけられてい
る。
「まさか…ここで泳ぐなんてこと…ないよね?」
無駄だと思うけど念のため、聞いてみる。
「そうよ、ここで泳ぐの」予想通りの返答。はぁ、と僕はまた溜め息をついた。
「別にここじゃなくてもネルフにもさ、あるじゃないか…」
「いーじゃんいーじゃん、こっちの方が近いんだから」
「誰かに見つかったらどうするんだよ」
「バカねぇ、見つからなきゃいいのよ」
「見つからなきゃって…」
「うっさいわねぇ、置いてくわよ」
「ち、ちょっと待って…」
僕が止めるのも聞かず、アスカはさっさとフェンスを登って向
こう側に行ってしまった。
「置いてかなくても、いいじゃないか…」
僕は渋々フェンスを登り始めた。
405 :
5:2005/04/15(金) 14:35:44 ID:???
深い闇のようにも見える水面に、ただ月の影だけが浮かんでいる。
僕たち以外誰もいないプールサイド。見慣れた場所だけど、雰囲気ひとつで全く別の場所
にも見える。
「ほんとにここで泳ぐの?」
「なんだ、まだビビってんの?大丈夫よ。誰もいやしないって!」
周りを見る。
確かに誰もいないけど。
「じゃ、着替えてくるからシンジはここ動くんじゃないわよ。…覗いたら殺すからねッ」
そう言ってアスカはプール横の更衣室の方へと消えていった。
そんなこと、僕がするわけないのに。
まだ死ぬのは恐いから。
406 :
6:2005/04/15(金) 14:36:59 ID:???
泳ぐわけでもないのですることがない。仕方なくボーッと座っていると、着替えを終わら
せたアスカが戻ってきた。
あの赤と白のストライプの水着を着て。
「お待たせぇvどぉ?」
僕の前でポーズをとるアスカ。胸が強調される。
僕は思わず目を逸らした。
アスカは大胆だ。
そういえば、ケンスケがアスカの事をあいつは男を挑発してるって言ってた。
でも、普段アスカは馬鹿でスケベな男は嫌いって言ってる。
それなのに今みたいにアピールしてきたり。
アスカの考えていることはよく分からない。
「ちょっとお〜、ボーッとしてないで何か言ったらどうなの?」
「ま、前にも着てたやつじゃないの?」
「む〜。…そうよ、そう!そうだけどッ!ぁ〜あ、あんたに気の利いた言葉を期待する方
が間違ってるか。」
大袈裟に溜め息をつくアスカ。どうせつまらない男だもん、僕は。
「いいから、早く泳ぎなよ」
「あれぇ?シンジ君は泳がないのぉ?」
わざとらしい。
僕が泳げないの、知ってるくせに。
ムスッとしてる僕を見て、アスカが笑ってる。
「あはは、怒んないでよ。冗談だってば。んじゃ、貸し切りなんだし好きに泳いじゃお」
準備運動もせずに水の中へアスカが飛び込んでいく。飛び上がる水しぶき。
広がる波紋。
407 :
7:2005/04/15(金) 14:37:37 ID:???
「ぷっはー!気持ちいいッ!!」
ほんと、気持ち良さそうだ。こんな暗闇の中で恐くはないのかな?
「シンジも来なさいよ。気持ちいいよ」
「いいよ僕は。遠慮しとく。水着も無いし」
「いいじゃん、服着たままで」
「嫌だよそんなの。僕は見てるだけでいいってば」
「つまんない…」
ぶつぶつ言いながらも、再び泳ぎ始める。
水と戯れる彼女は、まるで華麗に踊る魚のよう。
跳ね上がる水しぶきが月の光りを反射してキラキラと光ってる。
とても、綺麗な光景だった。
僕はしばらく見とれていた。
けれど、僕はある異変に気付く。
アスカの気配がない。
さっきから潜ったまんまで出てこないのだ。
「アスカ…?」
呼び掛けてみるけど、返事はない。
「アスカっ!!」
僕は急いでプールの中に飛び込んだ。
アスカの名前を呼びながら水を掻き分ける。
服が重い。
水を含んだせいだ。
「アスカっ!」
月明かりじゃ、どこにいるのか分からない。
思いきり息を吸い込んで、覚悟する。
恐いけれど…
目を見開いて、僕は水の中へ潜ろうとした。
その時−
408 :
8:2005/04/15(金) 14:38:33 ID:???
「ぶっはあーッッ!!」
アスカの顔が目の前に現れた。
「うわあああーっっ!!」
「あ?何してんのよ、シンジ」
「な、何してって…アスカがずっと上がってこないから…」
「………」
「…その…」
「………心配してここまで?そのかっこで?」
なんだか恥ずかしくなってきた。馬鹿みたいだ、大騒ぎして。
僕は慌てて引き返そうとした。
アスカの手が僕の腕を掴む。
「ちょっと待ちなさいよ!あんた、アタシを助けにきてくれたんだ。泳げないくせに。
…ふふ、バカね」
…どうせバカだよ。
僕の呟きに、アスカがまた笑う。
「あんたのそういうバカなとこ、嫌いじゃないわ」
「…えっ」
顔が熱い。
たぶん、熱気のせいじゃない。
409 :
9:2005/04/15(金) 14:47:38 ID:???
「アスカ…」
月明かりに照らされた彼女の肌が、闇夜に白く浮かんでいる。
アスカの髪から雫が滴り落ちる。
その蒼い瞳に見つめられて。
僕は吸い込まれていく。
唇から感じるアスカの温度。少しひんやりしている。
水の中で重なりあう僕たち。
ひとつになれた気がした。
終わり。
ほんとはキスしてからまたゴチャゴチャ〜と
色々あったんだけど、
その妄想した内容はだいぶ前に考えたやつなので忘れてしまった。
だから失速してるんです。
思い出したらちゃんと書こう。
げろあま「やね
だが、それがいい
うわー。うーわー。
ビジュアルが浮かんだ。いいなー。
いいもの読ませてもらった。GJでした。ありがとう。
キスした後の2人のちょっとした会話かなんかが欲しかった
でもGJ
415 :
sage:2005/04/16(土) 11:44:03 ID:MmiSwdjr
瑠璃ですよね?
ルコですよね??
sage orz
いや、かなりよしおちゃん
また頼むなってかお願いします
>>415 俺も思った( ´_ゝ`)
ていうかsageろ
419 :
399:2005/04/16(土) 21:20:55 ID:???
>>411 げろあま!?
げろあまあんまり好きくないのに
げろあま書いてたのか…無自覚
>>412 ありがとうございます
げろあまもいいやね
420 :
399:2005/04/16(土) 21:29:21 ID:???
>>413 よかった。
次も頑張りますね
>>414 やっぱりそうですよね。
何か書いた方がいいなとは思ったんですけど…
何も浮かびませんでした
うーん、精進します。
421 :
399:2005/04/16(土) 21:32:16 ID:???
>>399 本多孝好っていう作家の作品に
『瑠璃』という似たようなのがあるんだよ
423 :
399:2005/04/17(日) 09:54:34 ID:???
>>422 マジですか!?
本多孝好…今度読んでみよ
すげぇ、似てるんだ
瑠璃ってFF作家さんの名前だと思ってました
どうでもいいけどsageないのはわざと?
425 :
399:2005/04/17(日) 12:45:44 ID:???
ごめんなさいごめんなさい。
わざとじゃないです。
…sageって打ってるつもりでした
>>424まぁあんまりいじめてやるなよ。
職人さんGJ
多忙で来られないうちに新スレに移行してましたorz
落ちLAS投下スレでレスを下さった皆様にあらためて御礼申し上げます。
お、味噌の人降臨だなや
新作マダー(AAry
味噌の人(・∀・)イイ!
今後も盛り上げてくだちぃ
ミ〜ソ!ミ〜ソ!!
シ〜ル!シ〜ル!
キ〜ル!キ〜ル!
キ〜ス!キ〜ス!
ホ〜シュ!ホ〜シュ!
ブ〜ッシュ!ブ〜ッシュ!
ヒッコ〜シ!ヒッコ〜シ!
いつのまにか謎のニックネームが…
ミ〜ソ!ミ〜ソ!はともかく
シ〜ル!シ〜ル!は…エロい人じゃないので自分orz
そっち方面は毛の先輩に期待です。
閑話休題。
以下投下。
ターゲット捕捉。
リビングで寝転がっている野暮ったい男に近づいて。
「ね、シンジ。『しりとり』しよ」
――――――――――――――――――――
しりとり ― call my name ―
――――――――――――――――――――
「しりとり?……今すごく眠いんだけど…」
なんでだよぉ、と問いたげな馬鹿シンジ。
「別に?アンタが暇そうだから、かまってあげようと思って。いいでしょ?」
「うー…うん、別にいいけど…」
「じゃ、アタシからね」
実は最近、アタシには一つ悩みがある。
かまってあげる、なんてのはホントは口実で、
アタシの行動はその悩みを解消するための綿密な計略に基づいているのだ。
「『シンジ』」
「何?」
「違う、『シンジ』」
「あ、しりとりの最初?固有名詞でもいいんだ」
「そ。次は『じ』」
そうそう。
固有名詞は許可にしないと、アタシの計画が狂う。
「んーと………『地味』」
思わず吹きだした。
「………なんで笑うのさ」
「…、あー苦しい、なんでそこで『地味』ってでてくるわけ?」
「し…仕方ないだろ、性格なんだよぉ」
まったく。
冴えないヤツだけど、こういうとこ、なんかカワイイと思えるのよね。
「じゃあ『み』……『ミニチュア』」
ここから作戦開始。
いくわよ、アスカ。
「『あ』……『アジ』」
「日本人ってホント魚好きよねー。…『G線上のアリア』」
「バッハ?名曲だよね、Air。『あ』…あ…『雨』」
「アタシ達チルドレンは世界の救世主ってことで『メシア』」
「『あ』………って、また『あ』?」
そう、これこそがアタシの計略なのだ。
アタシの昨今の悩みの種は、シンジに起因していた。
話は例の洋上決戦にさかのぼる。
オーヴァー・ザ・レインボゥの上でアタシがシンジに出会い、
一緒に弐号機に乗って、一緒に勝ったあの日。
あの馬鹿シンジ、戦闘中はアタシを『アスカ』って呼んでたくせに
日本に来てから三日、シンジ→アタシの呼称は『惣流』に落ちついてしまい、
それがどうにも気に入らない。
欧米と違って、親しいもの同士でしか名前で呼び合わない慣習は知ってるけど、
このアタシが『シンジ』って呼んでるにも関わらず
シンジが名前で呼んでくれないのはどーゆーワケよ?
かくして本作戦、『なにがなんでも『アスカ』と呼ばせる大作戦』は決行されたのである。
「いいからはやく。『あ』よ」
「んー……『赤』」
むぅ。
アタシの名前を出させるためだけに、『シンジ』から始めるという伏線も張ったのに、
どうやらこの鈍感馬鹿には通じないらしい。
「『か』…『か』…『カナリア』」
「それってカナリ『ア』?それともカナリ『ヤ』?」
「『ア』に決まってんでしょーが!」
「そんなに怒らなくても…」
怒るわよ、そりゃ。
昨日の夜必死で考えたんだし。
『あ』で終わる言葉っていうのはかなり少ない。
外来語でないとまず無理だし、短期決戦でいかないとこっちのボキャブラリーが切れる。
「それにしても、惣流がカナリアって、なんか合わないね」
「そぉ?じゃ、可憐なこのアタシを鳥に例えるなら何?」
「惣流ってパワフルだもんね…ダチョウ」
「死にたい?」
「あ、いや、そのゴメン」
あーもう。
ボキャブラリーの前にアタシがキレるわよ。
なんて思いつつ、
実はこんなジョウダンのやりとりも、この馬鹿と一緒だと楽しめるのだ。
日本に来て一番の収穫は、こうしてじゃれあえるシンジなのかもしれない。
(ちなみに『ジョウダンのやりとり』というのは
『シンジの冗談』と『アタシの上段正拳突き』のやりとりである)
「さっさと次。『あ』よ」
「さっきから『あ』ばっかりだね……『アクセル』」
「それこそシンジに似合わないんじゃない?」
「そうかもね。どっちかっていうと惣流がアクセルで僕がブレーキ」
「………何が言いたいの?」
「ご、ゴメン、ついっ」
「まぁいいわ。聞かなかったことにしといてあげる」
『アクセル』の『ル』か…
うーん、『る』で始まる言葉自体少ないのに。
『あ』で終わるとなると…無理?
いいえアスカ、諦めるにははやい。
考えるのよアタシ!
「る…『ルーマニア』!」
「うわ、また『あ』………『アジア』」
「!」
「ちょっとお返ししてみたり」
よ、予想外……
今度は何?
『あ』で始まって『あ』で終わる?しかも『アジア』以外で?
「…」
「……」
「………」
「惣流、そこまで『あ』にこだわらなくても」
「ダメよ!ここはアタシの誇りとプライドにかけて!」
「誇りとプライドって意味一緒じゃ……」
むー!
難しいわね、これは…
昨日考えた言葉を頭の中に並べる。
ドア…聖母マリア…ユートピア…エクレア?
サルビアも駄目、ドリアも駄目。『あ』で始まるのはない、か…
うーん。
なんかこう、パッと思いつきそうなんだけど…
あれ??思いつく?思いつき?
「あ、『アイデア』!!」
「すごいや。また『あ』だ」
あ、危ない…
今のはピンチだったわ。
そろそろ限界かも……
「えーっと、『あ』だろ、うーん……」
「ね、例えばさ、固有名詞がありなんだから、知り合いの名前とかでもいいわよ?」
さりげなく誘導してみたり。
「あ、なるほどね。
『赤木リツコ』」
「なんでそーなるのよ!」
「?ほかに『あ』で始まる人っていたっけ?」
こんの馬鹿…!
目の前にいるでしょうが目の前に!
「あーもう!こうなったらとことん抗戦してやるんだから!
『こ』でしょ…『ココア』!」
「えーと、『あ』、『あ』…」
「他にもいるでしょうが!ネルフ関係者で!もっと身近に!」
「え?そう?うーん………」
「その人は……シンジとはあんまり、仲がいいとは言えないかもしれないけどさ。ほんとは…ほんとは」
あーもう、アタシってば何言ってんだか。
でもこの超鈍感には、言わないとわかりそうにないし。
ちょっと恥ずかしいけど、いいよね。
出会ってからまだほんのちょっとしか経たないけどさ。
だかろこそ、アンタのこと、もっと知りたい。
アタシのこと、もっと知ってもらいたい。
呼んで欲しい。
アタシが『シンジ』って呼ぶみたいに。
「ほんとは、いつもアンタのこと気にしてるんだから……っ」
「あ………っ!ゴメン…僕は…僕は…こんなに大事な人の名前、忘れてたなんて。
同じチルドレンなのに…一緒に戦う仲間で、クラスメイトで…それなのに、僕は」
「呼んで。その名前」
「わかった………
あやな」
ごきゃ。
精神保全のために適切な処置をとった。
ドイツの誇りとプライドにかけて。
ジャーマンスープレックス。
倒れ伏した馬鹿から、白い煙があがっていた。
あの時のセリフを、あの時の一万倍のイラ立ちを込めて言ってみる。
「あんた馬鹿ァ?」
まったく。
いい?シンジ。
今から5秒以内に謝罪がなかったら、も一回やるからね。
5。
4。
3。
2。
1。
「あれ?」
どうにもおかしい。いつもならそろそろ起きあがって、
『ご、ゴメン…』って言うころなのに。
………もしかして、打ち所が悪かった?
「ちょっと、シンジ?大丈夫?」
ゆさゆさ。
「シンジ!?シンジってば?」
返事はない。
「そんな……っ、とにかくミサトに電話しないと!」
あわてて電話にとびついて、ダイヤルしようとしたら。
「………ぁ、」
後から声が聞こえて。
仰向けのシンジが、なにやらうめいていた。
「シンジ?気がついた?」
一度あげた受話器を置いて、駆け寄る。
「すー…すー…」
規則的な呼吸。
どうやら気絶→睡眠、という移行過程らしい。
「なんだ…心配させちゃって」
そう言えば、眠いって言ってたっけ。
それでもアタシに付き合ってくれたんだよね。
人がいいって言うかなんて言うか。
………そんなアンタだからいいんだけどさ。
そう思った、その時だった。
「あ…す。か……」
シンジの声が。
「え?シンジ?今なんて?」
気がゆるんだ心に、完全な不意打ち。
「あ、すか……」
シンジはむにゃむにゃと、でも確実に、
その名前を口にしていた。
『アスカ』と。
ずっと求めていた響き。
それはもしかしたら、アタシと他人を区別するための
一つの記号にすぎないのかもしれないけれど。
アスカという名前。
そう呼ばれること。
シンジに、呼ばれること。
顔が赤くなったのは…突然だったせい。
断じて恋愛感情じゃないんだから。
「もぅ、馬鹿…いまさら遅いのよ…」
ふ、ふんだ。
今日は今ので許してあげるわ。
その代わり明日からは、起きててもちゃんと呼んでもらうんだから。
アタシが『シンジ』って呼んで、
アンタが『アスカ』って呼んで。
単純なことだけどさ。
人の想いって、それだけでけっこう伝わるもんだからさ。
特別な人だけ名前で呼ぶ日本の慣習も、
それはそれで正しいのかもしれない。
「しりとり、まだ続いてるわよね?」
頬が自然と緩んで。
自分の部屋から、毛布を一枚持ってくる。
『アスカ』だから、次は『か』だ。
「風邪ひくわよ、馬鹿シンジ☆」
(END)
こんな裏話があったとは…
GJです
GJ!アスカ可愛い。
いいですなぁ、アスカの頑張る姿がとても可愛らしいですなぁ
(・∀・)味噌ウマー!
前作に引き続きアツイ!
PLANETES
味噌の人って落ちついて〜出身?
前スレ投下分保存してる香具師うpキボン
うわぁ マジ可愛い
GJ!スバラシイです
味噌さん素晴らしいです。
エヴァについての知識は余りありませんが僕も書いてみたくなりました。
ってことでまず勉強してきます。
>>438@味噌さん
|∀・) ミタヨー
いやん。GJじゃないですか。
甘々よりもほのぼのの方が好きな俺にとっては味噌の人の作品はしっかりとツボにはまりました。
乙です。
ミ〜ソ!ミ〜ソ!
皆様レスありがとうございます。
やっぱり沢山感想がついてるとモチベーションも上がりますw
>>460 け、毛の先輩!?
見つかってしまったか……イヤーン
>>459 ありがとうございますw
共に精進しましょう。
>>460 マジで毛の人ですか?トリップ違う気が…
もし本当なら味噌氏の中の人はやっぱりSAT氏?
グッジョブ!!
うまいな。
>>465 いや、普通に騙りだろ。
毛の人のトリップはYから始まるやつだったはずだ。
>>465さん&
>>468さん
トリップは某羽のエライ人に検索していただきましたw
というわけで本人です〜。
470 :
468:2005/04/30(土) 02:32:53 ID:???
普通LAS投下スレ
>>469神様
orz吊ってきます。失礼しました……ほんとにごめんなさい。
続き期待してます
〒 〒 〒 〒 〒 〒 〒
ジ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ ━━クシェイブ!!
ネ申キターーーーー!!!
確かにアスカたんスレの剃毛神様と同じトリップ……
ということは味噌氏の中の人はやっぱり…
>>472 羽行ってきな
本人は隠すつもりも無いみたいだよ
羽ってなに?
LAS且つ縦笛か。なかなかの兵と見た。
サイトに掲載してもレスポンスがないから投下に来てるのか。
三流は三流らしく自サイトでオナヌーしとけばいいのに
>>477 そう言うお前は何流の作家様なんだ?
小一時間(ry
タダの乞食だろ
高く見積もって二流の批評家だな
作品について何か言ってるわけでもないから批評家ですらないな
>>479-481 そんな一々目くじら立てる発言でもなかろう
某スレみたいな大人対応でスルーしなされ
このスレで発言を許されるのはLASなら無条件マンセーな香具師だけなのか?(藁
自サイト持ってるならそこで書けって話だろ。
せっかく素人歓迎の雰囲気の気軽なスレなのにサイト持ちがゴロゴロしてるようじゃ
新規投稿しようとしてる香具師が尻ごみするだろが。
現にここんとこ味噌しか来てないな、違うか?
味噌はもうちょっと雰囲気嫁。
感想が欲しいなら貰えるだけの文章力をつけろよ、と。
>481
『この作品は文章が厨臭い』これでいいのか?
いや、>483はちと過激だが
あんまり名の知れた人が投下にくると
新人が気後れするのは確かだと思う。
>>483 こ
自
せ
新
現
味
感
「こじせ」新しく現れた味、感動
「こじせ」ってどんな食べ物?
>自サイト持ってるならそこで書けって話だろ。
>せっかく素人歓迎の雰囲気の気軽なスレなのにサイト持ちがゴロゴロしてるようじゃ
>新規投稿しようとしてる香具師が尻ごみするだろが。
OK。じゃあ尻込みせずにまず君が書いてみてはどうかな?
そんな下らない事で尻込みするような人間なら、大した作品では無いだろうけど。
『文章が厨臭い』なんて、それ本気で書いてるんだとしたらどうしようもないね。
仮にも他者の文章を批評しようという人間が『厨臭い』て。
他者の文章力を云々する前に、自分の文章をまともに書けるようにしておこう。
君には何事に於いても、人の事を批判する前に、まず自分が出来ているかどうか考えてみる事をお勧めする。
味噌氏の中の人も粘着アンチ大変だな。
今見たら評価板の作品もえらいことになってるが。
以 上 S A T 氏 自 作 自 演 乙
捕手
レス確認…に来てみたらえらいことになってますね。
物議をかもしてしまって申し訳無いですが、中の人疑惑については皆様の仰るとおり。
忌憚ない意見を拝聴させて頂く主旨でしたので、その一環として名を伏せた次第です。
さて問題は
>>483氏や
>>485氏の御意見。
正直なところ、他人を尻ごみさせるほど私の文章は優れてないので大丈夫かと思うのですが、
もし私のせいで新規投稿者が戸惑っていらっしゃるようならゆゆしき事態です。
>>487氏や
>>488氏のレスもありがたいのですが、
少なくとも私のせいで荒れた流れになっていることは事実ですので。
気分を害された皆様には深くお詫び致します。
まぁなんだ
構っちゃいけない
スルーするのが一番
マイペースでいこう
移転記念AGE
495 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/05(日) 03:10:28 ID:zP7YLI6M
なにこの神スレ
496 :
清美:2005/06/05(日) 11:22:42 ID:???
元ネタはリリトレの短編
遺書
親愛なる碇シンジ様
こんにちはシンジ。私はちゃんと死んでいますか?
もし、私が死んでないのにシンジがこれを読んでいるとしたら、
それは大きな間違いです。即刻手紙を封筒の中に入れネルフに送り返すか
鞄の奥にでもしまってください。
この手紙は私、惣流・アスカ・ラングレーからの遺書になります。
先日現れた使徒によりパイロットはいつ命を落とすかもしれない
そんなことを上層部の誰かが言ったらしく、
ドイツ支部ではパイロット全員に遺書を書かせることになりました。
死亡確認後遺族に渡すそうです。
今までも個人で遺書を書いてる人はいました。
今回は有無を言わさずパイロット全員です。
命令です唯一実戦を経験してる私も例外ではありませんでした。
遺書は「家族になるべく多くの人に向けて」といわれて
ほとんどのパイロットはそうしていますが、私には家族といえる人がいません。
ママはすでに亡くなっています。だから、これは、碇シンジあなただけに書きます。
もう一度確認します。私はちゃんと死んでますか?行方不明ではなく、
ちゃんと遺体が確認される死亡のあとですか?
もしそうでないならここでの手紙は終わりです。
497 :
碇シンジ:2005/06/05(日) 14:17:10 ID:???
あれっアスカは行方不明です。どこにいるの?
明日は僕の誕生日!驚かそうとしているの?
ちなみにみんなのおかげでサードインパクトは失敗に終わり、
ゼーレとかいう悪の委員会は壊滅させました。
早く戻ってきてねアスカ
大好きです。
>>498 これはたぶん・・・死んでいないということだよ、きっと
ここイタモノスレじゃないし
俺の名推理が冴え渡った
イタモノ嵐かも知れないジャマイカ
死んでない
↓
手紙ここで終り
↓
オッケェェイ!!
フォー!!
死んでないとしても一応手紙に続きはあるわけで
僕はその部分を読みたいわけで
とりあえずサハクィエル戦のときの遺書で、こっそりアスカが書いたものが
任務終了後シンジに送られたことにしようぜ?続きが無いのなら
それぞれ脳内補完ということで。
==========何事も無かったかのように再開==========
505 :
清美:2005/06/05(日) 17:05:36 ID:???
2枚目です。
やはり私は死んでいるのですね。
不思議な気分です。これを書いている私は勿論生きてます(死んだらかけませんので)
シンジがこの字を、文を読んでいるときには私はこの世にいないのですね。不思議な気分です。
さて私はどうやって死んだのでしょう?
やはり使途との対決でしょうか?それともなにかの実験の失敗でしょうか?
まさか交通事故や階段からすべって落ちると言ったあまり関係のない死因で無いことを切に願います。
とはいえ、死んでしまった以上もうあまり関係ないですね。
続けます。
シンジ、私はあなたが好きでした。
それは一緒に過ごした時間が長いことからくる家族や友人としての好きではなく、
一人の女の子として、碇シンジという男の子が好きでした。ずっと前から。
いつ頃かなんてわかりません、ずっと前からです。
506 :
清美:2005/06/05(日) 17:19:44 ID:???
14歳になって、シンジは日本に私はドイツ支部へ転属になったため
前のように一緒にいることはできなくなりました。
だからこそ思いが強くなったのか、私はあなたのことが大好きです。
シンジと、一緒にいたいといつも思っています。
一緒に同じものを見ていろいろなところにいって、一緒に寝て、一緒に起きて、
一緒に時を過ごして、一緒に歳をとって、一緒に大人になって・・・・。
いいえ。もう過去形で書くべきなのでしょう。
私はシンジと一緒にいたかった。一緒に同じものを見て、いろいろなところに行きたかった。
一緒に寝たかった。一緒に起きたかった。一緒に時を過ごしたかった、一緒に歳を取って。
私はシンジと一緒に大人になりたかったです。
507 :
清美:2005/06/05(日) 17:37:25 ID:???
と、ここまで書いて私は疑問に思うのでした。
これを読んでいるシンジに果たして私は生きてるうちに、そんな思いを伝えておくことができたのだろうか?って。
もし私があなたに好きだと言って、思ってることをたくさんぶちまけて、
もしかしてシンジにとってそれが迷惑に思えてしまったら、そしてそれまでのシンジが
私に対する態度が変わってしまったら。それは私にとって死ぬよりも恐ろしいことです。
もし、シンジが私と同じ思いなら、私はとてもとても幸せです。
さて、今この手紙を読んでいるシンジはいったいどうなっているのでしょうか?
私が知っているシンジでしょうか?それとも大人になったシンジでしょうか?
いずれにしても私がそばに居ないことはとてもとても辛いです。
単純に面白い
509 :
清美:2005/06/05(日) 18:05:17 ID:???
決めました。次にシンジとあえたなら、私はシンジにこの思いをすべて伝えます。
私がシンジのことを大好きだと面と向かって伝えます。
今度の休暇で日本に行けると思うのでその時に伝えたいです。
実際は怖くて伝えられないかもしれませんが、ここに書いて言葉に出来ないはずがありません。
これが読まれているいま、これがなされているのを切に願います。
シンジ、あなたには伝えたいことがたくさんあります。
感謝の気持ちです。面と向かって言えないのでここに書きます。
あなたとの出会いは正直に言って覚えていません(おそらくシンジもそうでしょう)
当然といえば当然です。生まれたときから知り合いなのですから。
ママが亡くなり、私が寂しい思いをしていたときに助けてくれたのはシンジでした。
幼い頃、私の目と髪の色が珍しいため、よくからかわれていました(言った奴には蹴りをくれてあげましたが)
そんな中「アスカの瞳は空の色みたいで綺麗」「アスカの髪は日にかざすときらきら光って綺麗」
と言ってくれたのにはとても嬉しかったです(その時には驚いて言葉に出来ませんでしたが)
死ぬまで忘れません(でした)ありがとう。
510 :
清美:2005/06/05(日) 18:27:57 ID:???
シンジあなたはいつも私に優しかったですね。
どう見ても私が悪のに自分のせいにしてよく二人でお仕置きを受けましたね。
あなたと数々の冒険(いたずら?)をして育った14年間、楽しかったですありがとう。
先日ママが亡くなって一人で悲しんでいる私に、黙って胸を貸して抱きしめてくれましたね。
人前で泣けなかった私はシンジの胸の中で泣いてしまいましたね。
嬉しかったです。ありがとう。
今、ドイツは夜中です。とても静かな夜です。
どうして私は死んでしまったのでしょうか?
今は生きていますが。
今悩んでも仕方がないですね。
511 :
503:2005/06/05(日) 18:35:32 ID:???
GJGJGJGJ!
強いて言うなら恋愛ぬいた鋼鉄2のアフターか、
大人になって二人で掃除してるときに見つけて読んでるものと妄想
GJ
513 :
清美:2005/06/05(日) 18:59:57 ID:???
最後にお願いがあります。
私が死んだ後のことです。
日常のどこかで私を思い出してください。
綺麗な景色をみてなにか感じたら私をほんの少し思い出してください。
一年ぐらいしたら私のことをきれいに忘れてすてきな恋をしてください。
(悔しいですが相手がレイかマナでも許します)
すてきな彼女を見つけてその人を大切にしてください。
その人を好きなってください。大好きになってください。
シンジの人生を楽しんでください。
シンジが大好きな人と一緒に死ぬまで幸せになってください。
最後に、ありがと、うさようなら、シンジ
惣流・アス・カラングレー
追伸
たった今切り離した私の体の一部を封筒に入れておきます。
もしよければたまに青い空ににかざして見てください。
あなたの気持ちが私のそれと同じようにどこまでも永遠でありますように。
どこまでも永遠でありますように
アスカ
泣きそうになった。GJ!
>512だが、割り込んですまねぇ!
続きがあるならわかるようにしてくれるとありがたいです
>>516 俺に謝られても…
6/20号のオリジナルの電脳炎になぜかミヤムーとキンタマが
518 :
504:2005/06/05(日) 22:40:15 ID:???
割り込んですまなかった。再開なんて書いてしまって・・・
ところで、やっぱこれってイタモノなのか?
続いてほしい気もするし
ここで終わるのも余韻があっていいジャマイカ
きっとなにかの手違いでとどいちゃったのさ
そしてシンジからアスカに会いにゆくのさ
惣流・アス・カラングレーに意味があると深読み
「シンちゃん、誕生日おめでとう」
……………はぁ?? はぁ!? はぁ!?
「ありがとうございます、ミサトさん」
「これでシンちゃんも16かぁ、早いもんよね。去年はサードインパクトのゴタゴタで
私もこの時期日本に居なかったし、今年はゆっくり家で誕生会しましょうね」
「え?じゃあ、、なるべく早く帰ってきますね」
なに見つめ合って微笑んでんのよ、歳がいくつ離れてると思ってるわけアンタ達。
と、それは置いといて、、シンジの誕生日……完全に忘れてたわ。
つーか、知らなかったんじゃないのアタシ……
去年は何も言ってなかったわよね………
というかアイツの性格じゃ自分から誕生日なんかアピールしないか、、
アタシは猛アピールして半強制的に誕生会を開催させたけど……
その前に、去年は知ってても祝ってなんかやらなかったわね、
アタシを殺そうとした事、許せなかったんだもの。
でも、、でも、その後徐々にシンジを知っていって、
シンジもアタシを知ってくれて、受け止めてくれて、受け止めてあげて……
今では何かちょっと良い雰囲気の時もあるし……
なんで教えてくれないのよ誕生日……
それともアタシがもう知ってると思った、とか?
……ううん、違うわね。
アイツの性格は分かってるもの。
『アタシが誕生日を知ってても知らなくても、それでいい』と思ってるのね。
いつだってそう、マイペースで、主張しなくて、アタシの全てを許しちゃう……たまに怒るけど…
たまにはアピールしなさいよ、分かってるんでしょ?そうよ、アンタが好きなのよ。
自信が無いの?勘違いが怖いの?大丈夫なのよ、両想いなのよ…………よね……?
そんなんじゃアタシを誰かに盗られちゃうわよ、別の男を好きになっても良いの?
「……………シンジ!! あれ?」
「もう行っちゃったわよ、シンちゃん。アスカも早く出ないと遅刻するんじゃない?」
「わ、分かってるわよっ!」
「で?誕生日プレゼントは買ってあるの?」
「無いわよっ!どうすんのよミサト!」
「……どうすんのって、私に言われてもねぇ」
「ミサトが教えてくれれば良かったじゃない!なんでアタシが知らないのよっ」
「え?知らなかったの?最近はシンちゃんと仲が良いから知ってると思ってたけど」
「だってシンジなのよ!自分からアピールするわけないじゃない!」
「それもそうねぇ、だけど私に文句言っても遅いわよね。もう今日は来ちゃったんだもの」
「うぅ………学校休んで買いに行こうかなぁ……」
「急に探したって見つからないわよ、それに誕生日なんだから一緒に居てあげたら?」
「………そうしよっかな、、………ねぇ、ミサト、シンジって…………アタシの事、好きだと思う?」
「多分、ね。自信無い?」
「無い事は無いけど、、他に思い当たる女って………」
「アスカじゃなかったら私よねぇ♪」
「………ちょっと本気で怖いのよアンタは……」
「あははは、大丈夫だって。一時期はシンちゃんも私の事を
女として好きだったかもしれないけど、今はアスカだと思うわよ」
「どうしてそう思うの?」
「……貴方達2人はね、もう貴方達じゃなきゃお互いに受け止め合えないのよ。
それぐらい似てるし、傷ついてる。そして、受け入れ合う事で傷を癒してるわ」
「………まぁ、、そうかもね」
「自信を持ちなさい、『らしく』ないわよ、アスカ。
…………でも、この悩んでる女の子も、『アスカ』なのよねぇ……」
「悪かったわね、どうせ本当は弱い女よ……」
「それでいいのよ、私だって昔は気付いてても何もしてあげられなかった。
でも今はこうして想い人への相談を聞いてあげる事ができる。嬉しいものなのよ」
「はいはい、本気で遅刻しちゃうから学校行ってくるわ」
「行ってらっしゃーい、ケーキとかの準備は任せておいてね」
「よろしくー。 あ、プレゼント………」
「伝えてみたら、気持ちを。まだなんでしょ?それがプレゼントになるかもしれないわよ?」
「……………………考えとく」
自信はある。きっとシンジはアタシの事が好きだ。
だけど、、変わってしまうんだろうか、今までの関係が。
彼氏彼女になったら気を使ってしまうのか、肉体関係を持たなければいけないのか。
別にシンジとセックスするのがイヤなわけじゃない。
でも、、アタシとシンジが?想像できない。
ベッドでアイツがアタシを甘く口説きながら身体を触ってくる?
絶対笑っちゃうだろうし、そもそもアイツが甘い言葉なんて吐ける筈がない。
………考えだすと、ちょっと面白そうではある。プレゼントはアタシのハジメテ、か………
シンジへのプレゼントにしては奮発しすぎかな、、でも、もうお高くとまる必要も無いし…
今のところアタシのハジメテはアイツ以外考えてないわけだし。
でもでも、、もし断られたら?…………………
「……スカ?………………アスカ!」
「ほぇ!? あ、シンジ……」
「どうしたのさ、今日はずっとボーっとしちゃって」
「え?ま、まぁね。アタシだって考え事ぐらいするわよ」
「ふーん、まぁ何でもないなら良いけどさ。そろそろ帰ろうよ」
「うん…………え゙?もう学校終わり?」
「はぁ……ホントに大丈夫?お昼もうわの空で、話しかけても『うん』しか言わないし」
「だ、大丈夫よ!さっさと帰るわよっ」
ループ思考で1日潰しちゃったじゃない……一緒に居てあげた意味が無いような……
--------------------------------------------------
「それでわぁ〜、碇シンジのぉ〜、16歳の〜、誕生日を祝って〜、かんぱ〜い!」
「鈴原、いい加減にしたら?何回目なのよ、その乾杯は」
「おぉ!全然飲んでへんやんか、いいんちょ!」
「おぃおぃトウジ、洞木はもう委員長じゃないぜ?生徒会役員様だぞぉ」
2バカは飲みまくり、ヒカリも相当飲まされて顔が真っ赤ね。
飲み始めたのが6時頃だから、そろそろ4時間、か。
アタシもお酒はそんなに強くないんだけど、シンジへのプレゼントを考えると全く酔えない。
「お、盛り上がってるな」
「加持さん!来てくれたんですか?」
「仕事は早めに切り上げたよ、おめでとうシンジ君」
「遅いわよ加持君。あ、飲む前に帰る子達を送っていってくれない?私も付き添うから」
「あぁ、言われたとおり大きめの車で来たから大丈夫だ」
加持さん、、アタシの昔の想い人。
カッコ良くて、何でもできて、周りの大人には無い雰囲気で、、今でも憧れてる。
でも、アタシが自然体で接する事が出来る相手は変わっちゃったの。
シンジだって、あと10年ぐらい経てば加持さんに負けないぐらい魅力的に……
ならなくても良いから傍にアタシが………………あぁ、また考えだすと……
「じゃ、アスカ、ちょっと洞木さん達を送ってくるからね」
「はーい………え?ちょ、ちょっとミサト!」
「朝には帰るわよ、頑張りなさい、アスカ」
「ちょっとぉ!ホントに!?」
「ア〜スカ〜、頑張りなさいよ〜♪」
「ヒカリっ、生徒会役員が酔っ払ってんじゃないわよっ!」
──── プシュゥ
…………どうしようか、、何も決めてないうちに2人っきりに………
「あれ?皆は?」
「アンタがトイレ行ってる間に帰ったわよ、加持さんとミサトが送ってるわ」
「……そっか…」
「…………………………」
「……………アスカ」
「なっ、なによ!」
「プレゼントは?」
「はぁ?アタシから何か貰おうっての?」
「ははは、冗談だよ。……………飲もうか」
「アンタって、結構お酒好きよね……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……ねぇアスカ」
「何よ、プレゼントは無いわよ」
「そうじゃなくてさ、今日、学校で何考えてたの?」
「べっつにぃ〜、高校生って言っても加持さんに比べると皆ガキだな、って」
「そりゃそうでしょ、加持さんみたいな人が沢山居たら困るしね」
「………どういう意味よ?」
「加持さんは特別でしょ、アスカだってそう思ってる。
他の大人には無い魅力があるし」
「………アンタ、加持さん狙ってんの?」
「そういう訳じゃないけどさ、、でも、僕がもし女の子だったら………
いや、それでも遠慮するかな」
「他の女に取られるのが怖いんでしょ、押しが弱くて負けちゃうもんね」
「………アスカは、、今でも加持さんのこと……」
「……………………………さあね」
「他に好きな人が出来た?」
「な、なんでアンタにそんな事報告しなきゃいけないのよ!
言ったでしょ、高校生なんてガキよ、、見てるのは女の外見だけ………」
「……………………………そっか」
「……………………そうよ」
「…………………………………アスカ……」
「なによ、プレゼントなんか無いって言ってるでしょ」
「それはもういいよ」
「『もういいよ』って、なに期待してたのよ…………じゃあ、なんなのよ」
「……………僕さ、、アスカの事が好きみたいなんだ……」
「……え? えぇ!?」
「ホントはね、言うつもりは無かったんだ。今のままで十分に楽しいし、
逆に今の状態を壊したくなかった………」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
「でもさ、どうしてもダメなんだ、アスカにいつか好きな人ができて、
その時に僕が一度も気持ちを告げずに居た事を想像するとさ…………」
「な、な、な、何言ってんのよアンタさっきから!」
「ごめん、卑怯だよね。一方的に壊すような事……」
「そ、そうじゃないけど………」
「愛してる」
「!!!」
「アスカが好きだ、愛してる」
…………なんでだろ、、笑えない。
シンジのくせに…………甘い言葉なんて似合わない男のくせに………
いつもならアタシの目を5秒も見られないくせに………
涙が…………止まらない………
「……ごめんねアスカ、、愛してる……」
なんで謝るのよ、違うの、泣いてるのはイヤだからじゃないの、
嬉しいのよ、本当のアタシはワガママで、見栄っ張りで、五月蝿くて、寂しがり屋で、
そういうのを全部知ってるアンタが、アタシを求めてくれるのが嬉しいのに…………
「…………………アスカ………」
「…………………プレゼント、、何がいいの?」
「え?」
「ちゃんと言いなさいよっ、誕生日でしょ!」
「………惣流・アスカ・ラングレー……」
「…………………ばか……………高いんだから……大事にしなさいよ………」
「……後悔しない?」
「その言葉、そっくりそのまま返すわよ!アンタなんかに使いこなせないんだからっ」
「ありがとう。じゃあ、貰っちゃうね」
そのままシンジに抱きしめられて、アタシは泣いて、
気付いたら日付が変わってた。
そのあと、座りながら抱き合ったままシンジと沢山喋った。
いつから好きになったとか、これからいっぱいデートしようだとか、
浮気したら殺すとか、腹が立ったら『少しなら』怒っても良いとか、でも絶対浮気はダメとか、、
GJ
でも、告白で愛してるは萎える、っつーかキモい
悩んでたアタシって何だったんだろう。
プレゼントは、アタシがシンジにあげたんだろうか。
『自信あったの?』 って聞いたら 『無くても言ってた』 って、
変わったといえば変わったけど、シンジらしいと言えなくもない。
関係が変わる?壊れる?
そんな事は無い。
アタシもシンジも、あの悪夢のような出来事以降、ずっとお互いを曝け出してきた。
まぁ、サードインパクトで強制的に溶け合わされたんだけど、それでも一緒に過ごしてきたのだ。
お互いの本性を知っても、好きになれたのだ。
ずっと怖かったのは、お互いがいつか離れてしまう事。
過去の傷は舐めあってきたけど、未来を考えると不安になった。
だけど、これからは『未来』を想像できる関係になった。
アタシも、シンジも、個々の未来を、そして2人の未来を一緒に想像できる。
まずは彼氏彼女から、その後もお互いに受け入れ合えたなら、
その時は子供の名前が必要かもしれない。
最低な時代に生まれて、辛くて泣いて、悲しくなるから泣くのをやめて、今は嬉しくて泣いてる。
もしもシンジの子供をアタシが産んだら、最高の時代を与えてあげたい。
その子が嬉しくて泣いたら、アタシにとって最高だろうから。
「…………プレゼントのおまけ……欲しい?」
「そんなのがあるの?」
「…目………閉じなさいよ……」
「…………うん……」
「なっ、なっ、なんでアンタからするのよ!」
「え?ダメだった?」
「だ、ダメじゃないけどダメよ!アタシからあげなきゃプレゼントじゃないでしょ!」
「………じゃあ、、もう1回……」
「……分かってるわよ…」
「だっかっらっ!なんでアンタから
---------------------------------------- fin ---------------------
作者GJ!
>>351 ニヤニヤ
乙!そしてGJ!いいなぁ。こういうの。ほのぼのLAS+皆幸せって。
ぐっじょぶ!
>>531 まぁ、恐ろしく人それぞれの趣向だからな。
自己申告しなくて良いよ。
539 :
清美:2005/06/06(月) 21:36:31 ID:???
顔を真っ赤にしてその手紙をもう一度見る。
鏡を見てるわけでもないのに、自分の顔が赤くなっているのが良くわかる。
そして少しため息。最後の自分の名前を区切ることろで間違えるなんていかにもアスカらしいミスだ。
「ねえシンジいったい何の手紙だったの?」
ベッドの中から気怠いが聞こえる。ほとんどうつぶせ状態で
金色の髪に頭全体が隠れており、一見すると死体のようにも見える。
彼女が死体じゃないことがわかるのは気怠そうにしゃべり続けるからである。
「何か重要事項?」
「いや、何でもないよ。ネルフの中に新しく店が出来た宣伝の手紙だから
全然重要じゃないから手紙入れに入れておくね」
「ん、わかったもう少し寝る。シンジも一緒に寝ようよ」
言うが早いかアスカはシンジの頭を胸に抱きしめてベッドに寝転がる。
そして、そのまま寝息を立てて寝入ってしまう。
軽いため息を吐きながらシンジもアスカを軽く抱きしめながらアスカの寝言を聞く。
「シンジ、大好きいつも一緒にいてね。」
GJ!!最高だぁ〜
なんか、すごくいい!GJ
清美さん、乙!
アスガ晒しちゃうよw
543 :
536:2005/06/06(月) 22:45:28 ID:???
しまった
>>531だった。おれがニヤニヤさされる立場になっちまったorz
>>清美サソ
おいおいイタモノかよ。俺らへの嫌がらせか?と思っていたが期待通り
最後は甘かったですね。疑って正直すまんかった。
生きてるアスカにズッコンバッコン!
今はもうふたりとも二十歳、今3人目を仕込んでいるところさ!
ドピュ
清美さん大好き
でもなんか変な人がいる
今日はシンジの誕生日だけあってコテハンが増殖していますね。まぁあと1時間近くでそれも終わりだろうけど。
12月4日まで冬眠かぁ〜
シンジは四歳か
可愛いんだろうなぁ(*´Д`)
次はマヤか。それが終わったらずいぶん誕生日が無いな。
清美さんここの革命児!
6/17が加持
>>551 そうか・・・・見落としていたようだ。
加持の誕生日はアスカが加持を祝福→シンジが嫉妬→そこから職人によって分岐
という流れになるの?
加持とアスカがホテルで食事→シンジは邪魔者扱い
→プレゼントはアスカのバージン
→シンジあぼんで二人は幸せに
ハッピーエンド
ここLASスレだからw
それまでの楽しみにしておこうかな。
保守
シンジ死んだらLASになるのか?
あの世でLAS突入。しかし、後を追うように死んだ加持に2ヶ月でまた奪われる…
そんなLAS
寝取られスレとかより、真っ先に俺の頭に浮かんだスレタイトルは「こんな加持は嫌だ!」だった。
加持のイメージとかカヲルのイメージとか、FFおかしいよね。
加持はアスカに手を出すような外道じゃない
カヲルはイメージ確立されるほど本編での印象がない・・・
シンジ以外との絡みがマジで想像できんのだよな
>562
加持は外道だがロリコンではない(笑)
職人の皆様GJ
…ここらで波に乗ってSAT氏が再臨しないかと期待
567 :
M・I・H:2005/06/18(土) 03:53:41 ID:???
「ねぇ、シンジ・・・これからどうしょっか・・・」
「わからない」
問い掛けに力なく答えるシンジに、アスカは「そっ」とだけ言い、体を丸めた
「みんな、還っちゃったわね・・・」
返事はない
眼全には真っ赤に染まった海。そして、かつて『綾波レイ』だったモノが横たわっていた
「どうして、戻ってきたの?」
初めてシンジから口を開く
「向こうには、あたしの望む物が無かったのよ」
「望む物・・・?」
分からないと、シンジ
「あたしは、誰かに見てほしかったの。認めてほしかったの。あたしと言う存在を。惣流アスカラングレーとして」
「でも、向こうには居たでしょ?」
「居たわ。だから心地よかった。みんな、あたしを認めてくれる。見てくれる。そう思ったわ。最初はね」
アスカに顔を向ける。包帯が邪魔で表情が分からない
「最初は?」
「ええ。でも、気付いたのよ。本当に見てほしい人が居るって、こいつに認めてほしいんだって。そう思った。それで気付いたら、此処に居た」
「それって・・・」
「あんたみたい」
アスカもシンジを見た
568 :
M・I・H:2005/06/18(土) 04:41:03 ID:???
あかん・・・
つづきが思いつかん・・・やっぱ即興は無理か
また、その内に・・・
書いてくれ
鬱陶しい雨模様から解放されたかのように、空はどこまでも澄み切って
わずかながらの白い雲を点々と在しながら突き抜けた青さを見せびらかしていた。
一人の少年がそんな空を見上げ、ただならぬ決意を固めるにはそう時間はかからなかった。
幾日も雨が続いた事は山盛りの洗濯物が証明している。
少年はそれらを思い返しながら今日という日を有効に活用する計画を独りごちた。
「よし、今日は思いきり洗濯をしよう、このままじゃどうしようもないしな…」
ベランダから空を見上げブツブツこぼす少年に亜麻色の髪をなびかせた少女が快活な声で話し掛ける。
「なあに空見てブツブツ云ってんのよシンジい、晴れたのがそんなにイヤなの?」
少年の名は碇シンジ。
少女の名は惣流・アスカ・ラングレー。
―――――――――――――
洗濯機なら僕にまかせて
―――――――――――――
長椅子に座るシンジの横にアスカはちょこんと腰を降ろし、鳴り響く鐘のような声をあげた。
「アンタ何ぼんやりしてんのよ?せっかくの快晴なんだからちったあ明るい顔しなさいよ!」
「…う、うん…ちょっと考え事してたから」
「まったく辛気くさいわねえーそんなんじゃ女にモテないわよ?!」
「…別にモテたいなんて思った事ないよ、それにこれがいつもの顔なんだから…」
年上の女性に好かれそうな表情のまま考えに没入するシンジに対し、
眩しいほどの陽性を誇示しながらアスカは言葉の鐘を鳴りやませない。
「あーあ、そんなんだからいつまでたっても加持さんみたく大人な男になれないのよ。
ちょっとでも気が利くならこのアスカ様を伴って、今日はどっかで遊ばない?
なんて誘い文句の一つや二つ云ってくれるはずなのになー。」
「…ご、ごめん…けど今日はやる事があるんだ。せっかくの休みなんだし…」
「だあかあらあ!こんな晴れた休日に美少女とデートできたら最高でしょ?って云ってんのよ!」
「…こんな晴れた日だから、今日は洗濯しなきゃと思ったんだ…」
「ああんたあヴァカア?!冗談じゃないわよ!何でそんな事に休日を費やさなきゃいけないワケえ?!」
火事場の半鐘みたくマンション中に響く声にシンジは最早焼け跡のように燻るしかなかった。
「…あんなにたまってるし…部屋干ししたのも匂いが気になるし…天日で乾かした方がちゃんと乾くし…」
「だったらあ!アンタ一人でやりなさい!アタシはまっぴらゴメンよ、なんで洗濯なんかしち面倒くさい。」
圧倒的に我侭を押し付けるアスカにシンジは少し気分を害したのか、
あるいはその洗濯物を目一杯出してるのは誰なんだよと文句の一つも浮かんだのか、
少し意地悪そうな顔を浮かべて尋ね返した。
「…僕一人でアスカの下着も洗えって云うの?」
「な…何云ってんのよ!アタシの分はアタシがやるわよ!ハハ〜ンもしかして変な魂胆があるんでしょ〜」
「へ、変な魂胆って何だよ!僕はアスカだって女の子なんだからそういうのに気をつかって」
「まあいいわよ!とにかくそうと決めたらちゃっちゃとやるわよ!
その代わり、早く終えて遊びに連れてってもらうからいいわね!」
「…はいはい…結局出かけるんだね…」
ベランダを出て二人は洗濯機の前にそれぞれ陣取った。
下着・普段着・ウールと種類別に各々の洗濯物を選り分けたが、
手慣れたシンジが次々と洗い物を分別していくのに対し、
アスカは毛糸玉にじゃれる子猫のようにただ格闘するだけだった。
一足早く整理を終えたシンジは、
自分の事は自分でやると宣言し、
且つ他者の言を介したくない強固なA.T.フィールドを張り巡らせて
まだ格闘しているアスカを手伝いたいと思ったが、
この状況では何を云っても拒絶されるだけだなと溜息をつき、
自分の下着をまとめて洗濯機の中に投げ込んだ。
時計の針が半分回った頃、アスカはようやく洗濯物をまとめあげたが、
すでにシンジのそれが入ってる事にひどく嫌悪感を覚えた。
「ちょっと…なんでアタシのをアンタのと一緒に洗うワケ?」
「だって一度に洗った方が時間も洗剤も節約できるんだよ、そうしないと」
「アタシはイヤよ、別々に洗って。アンタのパンツと一緒なんてキモチワルイ」
「そんな事云ったって…同じものを二回に分けると無駄が多いんだから、
それに手際よく洗わないとせっかくの晴れ間が勿体ないよ、さっさと…」
云いかけてシンジは気がついた、目の前には今にも眼を三角にしようとするアスカの顔、
こんな時は何を云っても無駄なのだ、恐らく口から飛び出すのはナイフのような鋭い罵声。
処世と云う訳ではないが、こうした状況をいち早く察知して折れた方が身の為であり、
アスカとの関係を円滑にしておくにはそうするしかなかった。
「とにかく、一緒に洗うのは絶対イーヤ、特に下着だけはヤメテ」
「そんなあ…汚れてるんだから一緒に入れたって何の問題もないじゃないか」
「その汚れが気になるのよ!アンタだって男の子でしょ!何が付いてんだかわかんないじゃない…」
汚物扱いされて黙ってる人間がいるだろうか、
いくらシンジと云えども少しだけ心の導火線に火が着いた。
「…じゃあアスカは何も汚れてないって云うの?女の子だから?」
云い終わってからシンジはしまったと思った。
純粋な発言だが、アスカのスイッチをONにさせるには十分すぎる文句だったからだ。
「ななな何云ってんのよエッチ痴漢バカヘンタイ!もお信じらんないサイテー!」
「もういいよ!わかったよ!洗濯なら僕にまかせてよ!…アスカに手伝わせた僕が間違っていたよ…」
思いつく限りの文句を並べれば誰と誰であろうと売り言葉に買い言葉、
おまけに常日頃弱腰なシンジではアスカの罵詈雑言にかなう術はない。
せいぜいか細い声で本音をそれとなくこぼすのが精一杯だ。
だが今のアスカにはそれすらもささくれた感情に火を着ける文句としか受け止められない。
「ええそうでしょ!どうせアタシはいらないおせっかい女よ!
なにさ洗濯ぐらいで威張っちゃって!アンタ一人で精々苦労しなさい!ふんっだ!」
非常ベルのような声が鳴り響いたと同時にアスカはさっさとリビングへ赴きふて寝を決め込んだ。
後に残されたのはとっちらかった山盛りの洗濯物と、うなだれたまま黙々と作業を続けるシンジだけだった。
洗濯機から響く小さな回転音は行き場の無い考えが渦巻く心と妙にシンクロする、
シンジはそんな事を思いながら先ほどの悶着にたまらない後悔を抱えて、
一人うずくまったまま目線を泳がせていた。
好きあってるからこその痴話喧嘩とはいえ、そんなものをいつも求めているのではない。
むしろ少しでも耐えて譲歩すればよかったと今さらながらに詫びているのだ。
シンジにとってアスカは大好きでかけがえのない存在だ。
ただお互いにそれを上手く伝えられなかったりいさかってしまう事が間々ある。
それがとても悲しく何よりも口惜しいのだ。
こんな時二人がいつも心に宿すのは、「もう少し素直になればいいのに」という自己嫌悪。
かごにまとめた洗濯物を抱え、ベランダと洗濯機を行き来するシンジ。
それを気にも留めず寝そべりながらTVに没頭するアスカ。
ただ互いの行動に逃げ込む事で何かを誤魔化している二人の間に会話は一切無い。
それぞれに繋がりたい浮ついた気持ちを抱えているのに。
ようやく最後の回転を終えた洗濯機の前でシンジは予定を完了した喜びに顔を緩ませた。
自然、ベランダへの足どりも軽くなる。
そんな感情の変化を嗅ぎとったのか、アスカはブラウン管からシンジへと視線を移していた。
アスカとて何もキーキー喚きたかったわけではない、
我侭な自分をそれでも受け止めてくれるシンジに甘えているだけなのだ。
その度に最初っから素直に甘えりゃいいじゃないと心の中は文句で渦巻き、
悲しく切なく悶々と抱え込むしかない自分を責めてしまう。
昔の自分ならここでずっと閉じこもってしまう、そうだったのだろう。
だがつきあい始め、わずかながらでも心を触れ合った今では、
頑なプライドと自我で自分を守る事がとても恥ずかしくそして情けないと考えられる。
意を決したかのように床をそっと蹴り、ベランダで鼻歌を静かに奏でるシンジの元へ急いだ。
窓際にもたれながら、搾り取るように言葉を声に変えて放つ。
「………一人じゃ大変でしょ…」
「………いつも一人だから慣れてるよ…」
「可愛くないわね!手伝ってあげてもいいんだけどおー」
「…一人でやるって云ったでしょ…いいよ悪いから」
「うっさいわね!ウジウジしてる男って大っキライ!!」
さっきの決意はどこへやら、相変わらずの言葉しか出せない自分をアスカは少し恥じたが、
そんな風にしか愛情を表現できない事は覚悟の上で云っているのだ。
もちろんシンジだってそんな事はわかりきっている、
だが今は表現なんてどうでもよく、
少しでも心を寄り添おうとするアスカの気持ちがとても嬉しかったのだ。
「…そのシーツ…干して…」
「そうよやればできるじゃない、最初っからそう云やいいのよ」
「…お互い素直じゃないんだから…」
「なんか云った?!」
「いや何も」
「その代わりいー後でアイスおごりなさい、命令よ」
「何でさ」
「バイト代にしちゃ安いモンでしょ、さ、きりきり働いてさっさと出かけるわよ」
「…サーティワンしかおごれないよ?」
「もちトリプルね、ミントにしよっかなーラズベリーもいいわねえ」
あっという間に広げられた洗濯物の真ん中で二人は長椅子に腰掛けていた。
シーツとシーツの間はちょっとした個室のようで、
外界とは遮断された空間が二人の心を近づけるのには邪魔者などいなかった。
シーツの端をつまみ子犬の様にくんくんと嗅ぐアスカをシンジは愛おしそうに見つめる。
「ふふん、この匂い大好き」
「いいよね、石鹸や香水と違う、何て云うのか…」
「たまにアンタの部屋からも匂うのよこれ」
「え、そうなの?そう云えばアスカの部屋からも匂うなあ…」
「ま、同じ柔軟剤使ってるしねーしょうがないけど」
「…う、うん、そうだよね、不思議じゃないよね、はは…」
そんな他愛もない話を繰り返せば自然と内容がある一点に絞りこまれるのは致し方ない。
同じ思いを抱えていれば口数も途切れ無言に終始してしまう。
「……あのさ」
「……何よ?」
「…さっきはごめん、言い過ぎたよ僕」
「気にしてたら手伝うなんて思わないわよ」
「でもさ…僕はひどい言葉を…それにもっと素直に…」
「あーもー!とにかく悪いと思ってんだったら…そうねーなんかで証明してもらおっかなあー」
「な、なにで?」
「アンタの考える限りで構わないから行動で示しなさい、謝罪の念を!」
困り果てるシンジをアスカは小悪魔顔でじっと見つめる。
「うーん…そう云われても…」
「じれったいわねえ、思いつきでもいいのよ」
「そんな事急に云われたって…思いつくもんじゃないし」
「ハイあと5秒!4!3!2!1!」
カウントダウンが終わると同時にシンジはアスカをそっと抱きしめた。
強くなくかといって弱すぎず、母鳥が卵を守るような柔らかさを伴った抱擁。
アスカにしてみればウダウダするシンジの唇を無理矢理奪い取ってやろうかと構えていたのだが、
勢い良く胸元に飛び込んだはずがなぜかキュッと抱き締められたなんて予想外もいいとこなのだ。
しかし悪くはない、むしろ心地よい。
無言のまま体を密着させれば徐々に高鳴るシンジの鼓動がたやすく感じ取れた。
見上げた先には顔を赤らめたまま同じように見つめるシンジがいた。
唇までは10cm、そう遠くはない…。
「夜勤は辛いわあ〜、ね?二・人・と・も・」
後側のシーツがパッと跳ね上がればお邪魔虫の家主がにこやかに見つめていた。
「ちちちょっと何よミサト!」
「あ、お帰りなさい…お疲れさまですミサトさん」
「まったくもお〜保護者が居ないからって好き勝手やっちゃダメよあなた達
だいたいシーツ越しにシルエットで丸わかりよア・ス・カ」
「ううっさいわねえ!余計なお世話よ!」
「はいはい、それよりシンちゃ〜ん、ちょっちお姉さんのお願い聞いてくんない?」
「あの…何でしょうか?」
笑みを崩さないミサトの指先には、
デパートの紙袋数枚に詰まった山盛りの洗濯物があった。
「こ」
「これを」
「そっ、これから仮眠とんないとキツイからね〜ん、申し訳ないけど後頼むわねえ〜お・願・い」
リビングいっぱいに広げられた洗濯物を前に二人はただ呆然と立ち尽くすのみ。
「………これじゃ出かけられないね…アスカ…」
「………どーせミサトのしかないんでしょ…どんどんぶち込んで一気にカタをつけるわよ」
「今度は手伝ってくれるんだね?!」
「今度も、よ。それよりトリプル+カフェラテに変更よ、覚悟しなさい」
力強くそして慈しむようにアスカの顔へ笑みを向けながらシンジはつぶやいた。
「わかってる、洗濯機なら僕にまかせて」
これでおしまいです。
あ、一応タイトルは、「洗濯機なら僕にまかせて」です。
処女作ですので拙いものである事ご了承下さい。
君のぞが混じっていたが了承w
君が望むなら私何だって・・・
ちょっと描写がクドイような気も
というか、「洗濯物を一緒に洗われたくない」って、ホントに嫌いなのでは、、
そうじゃないのかもしれないけど、何か悲しい
普通に恥ずかしいと思うぞ
気にしなくなったら負けかなと思ってる
>>585 アニメだったんですね。
でもどこがそれらしかったのかとんとわかりませんが…。
ここ数年アニメ関係は見てないもので…。
あれちがうの?
じゃいいや
皆様GJです。賑やかになって嬉しい限りですね。
>>◆arkg2VoR.2氏
これで処女作とは!世の中まだまだ逸材はいらっしゃるのですね。
素晴らしかったです。
>>579 ごくろう。
ただ無駄に長く感じ、後半は流し読みになってしまった。
>>583 恥ずかしいのもあるだろし、特に若い女の子なら素で嫌がって全然おかしくないと思う。好きであっても。
>>579 乙です。日常の一場面的なお話ですな。処女作というけど、充分楽しめました。
583氏の言うとおり、描写はちょっとくどいかなと。
削れる表現は削って簡潔にしたり、印象的な比喩は使いどころを絞ったりしてはどーでしょうか。
まぁ素人意見で。
自分は若い女ですがワイルドな育ちなので
誰と洗われようが全く気にしません。
ネカマ乙
>591
もちろんそーいう人もいるし珍しくないだろうけど、嫌がる人も不思議ではない、と
普通男のほうが気を使わないか?
シンジきゅんは普通じゃない!
ていうか休日さん乙。
waitting on the GOD
>>休日氏
アーユーRO厨?
>>レス頂いた皆様
ありがとうございます。やはりもう少しタイトにまとめるべきですね、
次があればその辺に気をつけたいものです。
>>SAT.xTLxFK様
神たる御仁にそう云われますと恥ずかしい限りです。
ただその様に評価されて嬉しく思うのも事実です。
何はともあれありがとうございます。
>>599様
RO厨とは?説明いただけると嬉しいのですが…。
ネットゲームのことでござい
休日って名前のプレイヤーがいたんでもしかして…と思ったんですけど
失礼しますた
放課後、シンクロテストが終わり、一人で帰路に着く。
昨日までの雨がまるで嘘のように、西の空は赤く染まっていた。
いちゃついてるカップルを横目に公園を横切る。
信号は都合よく青だ。
家の前に一枚の、赤いMDを見つけた。
夕日にまじって消えてしまいそうな赤。
それが二週間前の話。
短!
次の日、同じようにシンクロテストからの帰り道、公園の片隅にMDを見つけた。
前の日と同じ赤いMDだった。
気になって少し立ち止まったが、結局見なかったことにした。
その日は信号に引っかかった。
家までの距離が長く感じる。
アスカはその日も帰らなかった。
その次の日は雨が降った。
急な雨だったので傘も差さず僕は走って帰ってきた。
その日MDは家の郵便受けの中に入っていた。
自然に手が伸び、濡れないように気を配りながらそのMDをうちに入れた。
部屋に行きプレーヤーに差込み、何も考えず再生ボタンを押した。
イイところで切らないで…
作者さんガンガレー
「おい。」
男の声が聞こえた。
「昨日無視したろ。その前の日も。」
「あ・・・、あ、すみませんでした。」
僕はびっくりして、そう答えることしか出来なかった。
「危なかったよ。今日雨降ったろ?もうちょっとで濡れるところだったよ。」
「あ、ほんと・・・ごめんなさい・・・」
「いや別にお前が悪いわけじゃないけどよ。」
「や、でもすみさせんでした。やっぱり濡れるとまずいんですか?」
「あー?・・・まぁ一応電化製品だしな。精密機械じゃないから多少は大丈夫かもな。」
「僕以前CD雨で濡らしちゃったことありましたけど、なんともありませんでしたよ。」
「あー、んじゃあ俺も大丈夫なのかもな。」
「なあ、おまえこれチェロでも弾くのか?」
「あはい、小さい頃からやっていて、今はもう惰性でやってるようなもんで・・・」
「あー、聴かせてくれよ。これこっちのプレーヤーに接続したりできるか?」
「あ、いえ、そういうことが出来るのもあるかもしれないですけど、僕のは無理です。」
「あーしょうがないな。んじゃいいわ。」
「あ、じゃぁ何かクラシックのCDでもかけましょうか」
「あーうん、そうしてもらおうかな。お前結構いいやつだな。」
彼の声は単調で、ほとんど変化がない。
曲も終わりに近づいてきた。
彼は「あー、もうそろそろ時間だ。俺行くわ」と言った。
どうすればいいか分からない。
「とりあえず、同じように郵便受けに入れといてくれよ。ディスク面やわらかいから取り出すとき気をつけてな。」
「あ、はい。じゃぁすいません、失礼します。」
僕はディスクを取り出すと、雨に濡れないように気をつけて郵便受けに戻した。
彼を送り出すと、途端に天気がひどくなった気がした。
僕は布団に寝転んだ。
雨が降ると、世界は静かになるな。
投下終了?
6日は僕の誕生日だった。
アスカは最新のポータブルMDプレイヤーを買ってきてくれた。
テストが終わり一緒に帰ると、郵便受けの上にMDがあった。
「お、おかえり。彼女?」
「あ、はい。彼女です。」
「ねぇ、なによそれ?」
「あーじゃあ俺今日は邪魔かな、出直すよ。」
「あ、いや、そんなことないですけど、すみません」
「ねぇ、どこで知り合ったのよ?」
「じゃぁまたな。」
彼がそれっきりしゃべることは無かったので、僕は彼を送り出した。
彼が帰った後、アスカに彼のことを少し説明をした。
アスカは興味深そうに聞いた。
その後は、僕はチェロ、アスカはヴァイオリン。二人で弾いた。
一緒に弾くのはどれぐらいぶりだろう。
アスカがヴァイオリンを抱いたまま寝てしまった。
ネックに悪いと思い、そっとヴァイオリンを取り上げてケースにしまった。
アスカが寝てしまったので、僕は夜の散歩に出かけた。
すぐそこに彼を見つけた。
「今日はすみませんでした。」
「んー、いいよ」
彼をと一緒に小さな公園へ向かった。
「夜の公園って静かだな。」
「そうですね。昼の騒がしさが余計夜の寂しさを引き立てますね」
「・・・名前聞いていい?」
「シンジです」
「しんじ。何歳?」
「18」
「あー」
「えっと、あなたの名前なんていうんですか?」
「名前は無いよ。」
彼の声は終始単調だ。
「お」
「あ、また雨降ってきましたね」
「降ってきたね。」
「傘持ってますし大丈夫ですよ。」
「あんま長いこと留守にすると彼女が怖がるし、帰りな」
「や、寝てますよ。」
「風邪ひいてもつまんないし、帰りな。」
「あ、・・・あはい。じゃぁまた」
彼がそこでいいと言ったので、彼を公園の土管の中へ送り出して帰った。
部屋に戻ると、アスカは布団を跳ね除けて寝ていた。
布団をかけたら「茶!」と言った。
お茶をコップに注いで飲ませた
「アスカ、お茶飲んだらトイレいっといで」
「ん」
明日も雨は降るのかな
10日夜、アスカを迎えに駅までいった
帰ってきたアスカは疲れ切った顔をしていた。
「お帰り。お疲れ様。早く帰ろう」
「うん・・・今日はネルフの他の研究員の人と飲み会だったんだけど」
「飲んできたの?じゃぁご飯いらない?」
「んーん。ほとんど飲んだり食べたりしなかった。」
「あ、じゃぁトマトのパスタ作ってあげるよ。」
「今日も、飲み終わったらみんな何も言わず自分の家に帰ってって」
「・・・うん」
「ひどいわよ。飲んでるときは『惣龍さんすごいよね、なんでも率先してやっててさ』とか言っちゃってるの」
「うん」
「自分たちは準備も何にもせずに飲むだけ飲んで」
「うん」
「テストの時だってそうよ。みんな自分の実験が結果として表れるか。興味があるのはそこだけ。」
「・・・」
「パイロットのことなんて何も考えてない。シンジの安否に胃が痛むような思いをしてるのもあたしだけ」
「アスカ・・・」
「だから最終チェックとしていつもあたしが一から十までチェックしなおさなきゃいけないの。」
「うん」
「もう無理よ。一人で全部やるなんて。何であたしばっかり・・・!」
「・・・アスカ辛いね。ごめんね」
部屋に帰って僕が遅い夕食を作っている間もアスカは愚痴を言っていた。
そしてごはんを食べるとすぐに寝てしまった。
アスカが寝たのを見て、パソコンに向かった。
お気に入りに入れていた掲示板は、些細なことでひどい言い争いをしていた。
嫌になってブラウザを閉じ、ヘッドホンをして大音量で音楽をかけた。
変な声、つまらない曲。
土日は特に用も無かったのでアスカと二人で過ごすことが出来た。
ここ数日彼を見なかった。
昨日、アスカは仮病を使って仕事を休んだ。
僕は学校へ行ったが、荒れ狂った学級崩壊が嫌になって昼で帰った。
ちょうどアスカが起きたところだったので、無料のインターネットテレビで映画を見て、二人で演奏会をして過ごした。
アスカは、明日もまた仕事だ、イヤだイヤだイヤだといいながら寝た。
僕はパソコンに向かい、掲示板が大荒れなのを見て電源を切った。
そして卵が切れていたのを思い出すと、外に買いに出かけた。
郵便受けの上に彼がいた。
「疲れた顔だね」
「…献身的な人が少なすぎるんです。みんな自分のことしか考えてない」
「怒ってるのか」
「人を傷つけて平気でいられる奴らは狂ってるとしか思えない」
「………」
「…言い過ぎました、でも、ただ、わけがわからない。頭の中、どうなってるんだろう」
「………」
「すごく悲しいです」
「………」
「アスカみたいな子には生きにくい世の中です」
「あんまり悲しみすぎると、俺みたいになるよ」
「………」
「優しくて弱い奴らは絶望してこの世に未練を残す。」
「………」
「シンジはどうしたい?何が出来る?」
「………」
「………」
「………ぼくはアスカを支えてあげたいです」
「いいね。強い気持ちは力を生み、世界を抱きしめるんだ。」
初めて彼の声の調子が変わった
「とりあえず結婚しろよ。」
終わり
エッ(゚o゚)!?
レス稼ぎな投下方な上、文がちゃちいとは…なんだコイツ?
>>631 この長さでの投下が個人的にやりやすかったからじゃ理由になりませんか。
変わってるとは思うけど、手法の一つと思えば。
スレが機能してるなら問題もあろうけど、ここ過疎スレだしね。
乙でした。FFってか、普通の短編小説にありそうな味わいですな。
こーいうのも好きです。
淡々とした雰囲気が好きですた。
反応あっていいっすね、書いても反応ないんだもん…、マジ凹み
友人にスレッドストッパーだと言われさらに凹み
甘くてシュールで切なくて
今までにない作品であることだけは確か
とかいってみる
この作品を小説とかの類として読んでも、あんまり面白くないと思う。
むしろ絵本の面白さがあるんじゃね?
文学として読むより感性で読む様な
もちろん絵本が小説より面白くないって意味じゃなくてね。
それなら1レスの短さも凄く作風に合ってると思う
俺は好きだな
637 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/06(水) 00:14:38 ID:TW+8acLk
つまんねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なにこれwwwwwwwwwwwwwww
いくら2ちゃんがチラシの裏とは言え、これはちょっと・・・
これvipにあったネタの改変じゃねーの?
よし、みんなまず落ち着こうぜ。
以後何事も無かったように投下だ。
もうつまらんとか萌えんとか、それは二の次だ。
投下があってこその投下スレだ。
いいな。ふいんきは重要だぞ
↓それでは職人さんどうぞ
いやっほー
↓期待の新作キター!!
イヤッホオーー!!
「粘土をアスカの形にこねるとか、
『アスカ大好き』と唱えながら枕に抱きつくとか、
アスカとの生活を妄想するとか、
そういうのがアスカを手に入れるための活動であって、
これを続けることによりある日ふと脳内にしか存在し無かったアスカが、
まるで実在するかのように思えてきたら
それはもはやアスカを手に入れたも同然では無いかと思うんです。
人が神の存在を必要としたからこそ自らの心の中に神を創造したかのごとく、
僕はアスカを必要とするからこそ自らの心の中にアスカを創造しようとしてるんです。」
ふいに玄関からの物音で僕は目を覚ました。
この家の主はもうここに帰ることは無い。
「なんだろう」
隣で寝ているアスカを起こさないように・・・と思ったが、今の物音のせいだろうか。
アスカも目をあけていた。
「ごめんね。少し様子を見てくるよ。」
布団から抜け出そうとする僕の左手にアスカが絡まる。
アンタ一人じゃ頼りにならない。アタシを一人にしないで。
まるでそう言いたげに。
「じゃあ一緒に見に行こうか。僕の後ろで離れずにいてね。」
ほんとは一人じゃ不安だった。
アスカと一緒がうれしかった。
物音の主は台所で冷蔵庫を開けて中を覗きこんでいた。
「誰だろう?」
物陰から覗き込みながら、左手にあるアスカの手を少し強く握る。
冷蔵庫から取り出した牛乳をパックのまま飲むその人は女性のようだ。
空になったパックを捨てたところで、彼女は僕らの気配に気付いたようだ。
「なによ…アンタまだこの家にいたの」
誰だろう。以前この家に住んでいた人かな。
「結局ここしか戻ってくるところはないのよね。アンタもアタシも。」
ミサトさんがこの家を買ったのって、最近のことだったかな。
「何とか言ったらどうなのよ。ガキみたいにタオルケットなんて引きずっちゃって。」
彼女は誰だろう。
>タオルケット
既に痛い痛い
終り?
誰がいたんだ?
本物が生きてるだけ(ある少年の自由〜より救いがある
投下したいけど流れが微妙ですね。まだ続いてる?
>>652 いいんじゃね。トリップつけたほうがいいとおもうけど
>>651 久しぶりに読み直してみたけど、あれ、わざわざ蛇足とも思えるエピローグつけた
意味がよく分からない。ま、エピローグないと題名の意味もなくなるから、計算済みでは
あるんだろうけれど。
>>654 まんま、「シンジに支配される、依存する、庇護を受けるアスカへの反発?」じゃないの
>>655 remembranceと同じ事を言いたかっただけ?
>>655 読み違えた、エピローグってシンジが幻想に復帰するとこか。
アレないと綺麗に落ちないからじゃない?別に蛇足でもないような。
みな遠慮深いのだな。
それが日本人の美徳だが。
>>645-647 嫌いではないし上手いとも思うが、イタモノスレのが合ってたんでは?
ともかく乙。
タオルの続きマダー?
なんも考えずに書き始めたから、続き書いたら多分ぐだぐだになるけどいい?
つーかFFなんて今まで一個(しかも改変)しか書いたことないから
間違いなくぐだぐだになりそうなんだけどOK?
問題無い
完結した良作>完結した凡作>未完の良作>>>>>>未完の駄作
>>650 マジレスするとアスカがいた。
シンジはタオルケットをアスカだと思い込んでるだけ。
ダミアンでしばらく止まっているこのスレを再始動させてやろう!
エントリースタート!
続きマジで気になる……!
こんないいとこで切るならはじめから書かないでよ…
つーか、気づいたらSAT氏引退表明だってよ
もうここにも来んのかね?
久々にこのスレを覗いて、
投下が止まってんだな〜とか思ってたら止めてるのは俺だった件。
どういう意味?作者さん?
理系体育会大学生は忙しい。
というわけで投下は気長に待ってもらえますか?という意味。
674 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/23(土) 12:34:00 ID:5sOL+ekR
あげ
さげ
676 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/24(日) 02:52:50 ID:QRzGPXf1
わび
さび
で、15分以内に反応あったら投下しますと言ってみる
かろみ
約束だぞw
おねがい!
は、早っ!
紫煙でくもる室内を、モニターの明かりが照らしだしている。
コンクリートと電子回路からなる完全無機空間。
サイドテーブルに手を伸ばして、
本日七杯目のコーヒーに口をつける。
赤木研究室の主たる私の今日の仕事は、
これでようやく終盤といったところ。
―――――――――――――――――――――――――
アンロジカリィ・システマティック
―――――――――――――――――――――――――
「午前2時、ね…」
応える者は誰もいない。
本部に残っているのは当直の者だけで、
したがって研究室には私以外の人間は存在せず、
つまりこれは私の独り言だと断定できる。
見事なロジックだ。
第一、この窓のない部屋においては時間なんていう概念は希薄で抽象的で、
『モニターの右下に表示されている数字の羅列』という程度の存在にすぎない。
ここにある全ての物質は、調査と分類と検討と保存のための機械であり、
それは私自身も例外ではないのだった。
目的は仕事。それのみ。
メインディスプレイに目を戻す。
表示されているのは、チルドレンのシンクロ及びハーモニクス推移グラフ。
先程MAGIから落したデータ。
彼女らの体調を把握し、実験のスケジュールを決めるのも
私というマシンに課された仕事の一つである。
折れ線で表されたラインは3本。
ほとんど上下しないのがファーストチルドレンだ。
対照的にあとの二人―――セカンドとサードは凹凸が激しい。
これが私の大きな心配事の種なのだ。
ことは直接人類の存亡に関わる。
「全く…どうにかならないかしら、この変動値」
近頃は二人そろって高数値だが、肝心の戦闘時に低下するようでは困り物だ。
重ねてみると二人の上下動はほぼ同じ時期に重なっているし、
これは葛城作戦部長の監督責任が問題なのではなかろうか。
保護者といえば聞こえはいいが、『酒豪』で『ずぼら』で『家事不能』とくれば
十分確実性のある推論である。
これもまた見事なロジックだ。
全く、後で小言を―――いや、忠告―――むしろ警告しておこう。
「リっツコぉ〜!コーヒーちょーだい♪」
………などと戯言めいている間に、本人お出まし。
「あらミサト、今日は残業?」
「そーなのよう」
いつでも天真爛漫な友人は、あはは、と笑いながら隣までやってきた。
「こないだの戦闘の後始末が大変なのよぅ。
被害報告と各方面への偽造文書、UNへの追加予算申請でしょ、あと苦情処理も。
いったい何百枚あると思う?おかげでここ一週間、ろくに帰ってないのよねぇ…」
「あらあら、あなたも大変ね作戦部長さん」
まぁ、彼女の笑顔の裏で日毎にやつれていく日向君の方が大変だけど。
私の溜め息をよそに、ミサトはごきゅごきゅとコーヒーをからにしてしまっていた。
『それは私のコーヒーよ』
『そのかわいい猫マグは私専用よ』
『コーヒーをいっきにあおるのは飲み方として間違ってるわ』
『そもそもここはコーヒー屋ではありません』
言いたい事は多々あるが、口にはしない。
ゴミンゴミン、などと一言で流されるのがオチだ。
彼女の性格から考えて、実にロジックである。
伊達に長い付き合いをしているわけではない。
人間は学び、成長するものなのだ。
その損得はともかく。
「それにしてもミサト、あなた保護者でしょ?
あの二人の管理、ちゃんとしてくれないと」
それでもこれだけは言っておく。
ミサトはちゃらんぽらんだが、その実信頼に足る友人ではあるのだ。
「ん〜。そうね…もう今日は帰ろうかしら」
「ミサトが帰るとなると日向君は帰れないわけだけど。
中間管理職がちゃらんぽらんだと大変ね」
「これも人類の明日のためよん♪
ところでリツコ、今のセリフからするに、あの二人になんか問題あんの?」
「心配ないわ。とりあえず両者絶好調というところね」
「あ、やっぱ?そりゃ心配だわ」
「?どうして?」
「あーいや、最近あの二人怪しくてさぁ。
おねーさんのいない間に、あ〜んなコトやこ〜んなコトしてたらどーしよ、なんて」
なはは、と無責任に笑うミサト。
―――前言撤回。
彼女に『信頼に足る』などという形容詞は使えない。
あー、頭痛がする…
「ちょっと待ってミサト…あの二人ってそんな仲なの?
ネルフ内じゃ、どう見たって険悪じゃない。」
「ん、ウチでもそうだったんだけどさ。内心まんざらでもなかったらしいわよ?
しかも意外なことに、シンちゃんがアスカを口説き落としたとか」
………頭痛が更にひどくなってきた。
しかしながら、確かに、胸は少しあたたかくなる。
そう―――そういう事情だったの。
ミサトの不在と、二人の好調。
それがもし、恋愛感情に絡むものだとしたら―――?
彼女達は、大人の都合で随分とつらい思いをして育っただろうに。
そんな二人が―――互いに想いを通わせようとしているなら。
ふいに、なんとも言えない感慨が私を走った。
「あの…リツコ?もしかして怒ってる?」
「どうして?怒っているように見えるかしら」
「い…いえ。笑ってるように見える」
「自分でもそう思うわ」
「………なんか、リツコが笑うのって久し振りかも」
そうね。
そうかもしれない。
機械としての性能を持つ私が、唯一機械と違うところ。
「恋愛はロジックじゃないものね…非論理機構も、捨てたものじゃないわ」
キーボードに向き直って。
自分でも惚れ惚れするタイピング速度で、訓練スケジュールを書きかえはじめる。
なるべく二人が一緒にネルフに来て、一緒に家に帰れるように。
…別に二人の恋仲を応援するわけじゃないわよ?
これで彼女達のシンクロ率が上がるなら、それも私の仕事ってこと。
―――自分に言い訳してみても、頬がゆるんで止まらない。
全く、私もまだまだ甘いものね。
愛用のパソコンに向かって微笑む。
母さん―――あなたは何て言うかしら。
嘲笑する?それとも軽蔑するかしら。
いえ―――やっぱり微笑むでしょう。
女として生き、女として死んだあなたなら。
ロジックを目指しながら、アンロジックな恋を選んだあなたなら。
いいわ、アスカ。シンジ君。
私はいつも通り厳格だけど、
こうして影からこっそり応援してあげる。
「はい、終了、と」
私はいつになくすがすがしい気持ちで、機械の群れの電源を切った。
時刻は3時前。
たまには星でも見に外に出るのもいいかもしれない。
モノレールは勿論止まっているだろうが、
管理者特権というのはこういう事態のために存在するのだ。
この暖かい、非論理機構的に私を満たす想い。
アンロジカリィ・システマティック。
もしかすると、世界を救うのは、
難解な数式や、練成の技術や、複雑な科学ではなくて。
ただこの『ぬくもり』という曖昧なモノなのかもしれない。
閉じこもりすぎて忘れかけていたこと。
人と人とが相互理解のための努力を惜しまない、
そんな世界への希望。
少し大げさかもしれないけれど。
子供達が大人に提示する一つの可能性。
それに懸けてみるのも悪くはないわね、母さん。
「ほんとに、笑えるくらいアンロジックね―――」
背伸びをして、天井のはるかむこうの空を思う。
今の一瞬、どこかでまた生まれている愛を思いながら。
("研究室よりアイを込めて" is END.)
「リツコ?なによそのニヤケっぷり。むしろ怖いわよ、なんか」
「お黙り。さっさと戻って仕事をなさい。今日も帰らなくて結構よ」
「えぇ!?ひどい…リツコ、さっきと言ってることが逆ぅ…」
以上です。LASじゃないって言わないで下さい orz
本人はLASのつもりで書いてるんですけど。
期待を裏切った穴埋めはいずれいたしますから平にご容赦。
しかしこんな時間にも人いるんですね。レスついてから激しく後悔しました。
SAT氏キター(AAry
俺的には全然LASの範疇ですよん。GJ。
乙
>>688 仄かな甘みがスーと溶け込む様な感じで良かったよ。GJです。
裏羽からの転載では…?多少加筆されてるようですが。
リツコさんカコイイ!乙です!
ヌルポッ!
ツルコッ!
落ちますよ?
>>695 保守だけならスレ総数が760ぐらいになってからやっても間に合うよ。
リツコさんって魅力的なんだな
SAT氏お疲れ
投下しようかと思ったけど、部屋の片付けしてたら力尽きちゃいました。
片づけしてるときに思ったんだけど、古いジャンプとか、なつかしの漫画とか見つけちゃうとヤバいよね。
気が付いたら2時間過ぎてたりするもん。
部屋が狭いくせに好きな漫画はすぐに集めちゃう派だから最近教科書を置く場所がないんだよね。
JOJO全部捨てた。あー、3年ぐらいしたらまた読みたくなるんだろうな。
完全版とか出たら今すぐにでも買っちゃうけど。
でも掃除すれば出てくると思ってた物が、掃除しても出てこないとショックだよね。
「罪と罰」の上どこいったのかなぁ。岩波数学公式どこいったかな。
ワケ分からん教育人間学の本なんかが出てきてもしょうがないんだよ。
セガサターンも処分したいんだけど、鋼鉄1やってからじゃないと捨てれないなぁ。
まだ動くかなぁ。
結構まだ余力あったね。
フヒヒヒ、スイマセン
チラシの裏にでも書いてろ。
投下しない奴のいいわけを聞くスレじゃないぞ?
遅れ馳せながら味噌氏乙
この手のレスは日記と見るかネタと見るかだけど、俺はネタと見た。
いや、根拠は「フヒヒヒ、スイマセン」だけだけど。
>>698 どうがんばって縦読みしてもLASFFにならないんですけど
読み方おながいしまつ(´・ω・`)
し
んだ
あ
す
か いっ
しょう
捨てれないなぁ。
まだ動くかなぁ。
結構まだ余力あったね。
フヒヒヒ
夏は暑いね
>>702 ワラタ
が、それもやっぱりチラシの裏だな。
以下何事もなかったかのように神降臨
あれから、しばらく経って僕も21歳になった。
あの赤い海から戻ってきたみんなは、今では何事もなかったかのように暮らしてる。
アスカはドイツに帰った。7年間、連絡はとってない。
トウジは関西の大学に行ってる、もちろん委員長も一緒に…
ケンスケは…
ケンスケは1年前に死んだ。
ケンスケは戦場カメラマンになってた。ある時、カメラを取り出そうとしたところを
勘違いされ、撃たれて死んだ。
そのカメラには、血まみれになりながらも笑ってるケンスケが最後に写ってた。
『なに笑っとんねん』とトウジは泣きながら笑った。
僕は、ケンスケの部屋にあったカメラの1つを形見にもらった。
そして今日、ふと「写真を撮ってみよう」そんな気になった。この街は
サードインパクトが起きる前とほとんど変わらずに復興されてる。けど
前に比べて自然が多くなってる、人工的なものなんだけれど。僕は
とりあえずシャッターをきる。
「こんなんで、いいのかな…」
1時間ほど経ったとき、あることに僕は違和感を感じた
さっきから、外国の人の後姿が写りこんでいる気がする…
「そんなことないか」
僕はカメラをかまえた……………いる、やっぱり、いる
カメラを左右にふってみたけど、全部に入ってた、しかもサマになってる
「上なら!!」
きれいな青空だけがファインダーごしに見える
「くぅぉの、バカシンジ!!」
ドシッ!!
外人はいなかったけど、背中に蹴りをいれられた。
倒れながらも、カメラは死守
…………バカシンジ?こんな呼び方をするのは、僕は一人しか知らない。後ろをふりかえる
そこには、大人になったアスカがいた
「ア、ア、アスカ?」
「あんたは、相変わらずねバカシンジ」
不敵に笑うアスカ
「なんでココに?」
「なによ?ここに来るのにはアンタの許可がいるわけ?」
「そんなこと…ないけど…、もうここには来ないと思ってたから…」
「やり残したことが、あるのよ…」
アスカの顔が赤くなった様な気がした
「あ、あんたこそ、なにしてんのよ!写真なんか撮って」
「ああ、これ?」
そう言って、僕はカメラを見る
「もしかして…」
「そうだよ、ケンスケのなんだ」
「そう…」
アスカもケンスケの事は知ってたみたいだった。
「ねえ」
「なに?」
「連れて行きなさいよ」
「何処へ?」
「ほんとバカね」
あきれながら、アスカはカメラを指差す
「お墓参り」
ケンスケのお墓についた時には、もう夕暮れだった
「ケンスケ、アスカがきたよ…」
「ひさしぶりね」
僕は、手を合わせて目を閉じる
「ああ、なるほどね」
パン、パン
アスカは手をたたいて、手を合わせる
「アスカ、神社じゃないんだから」
「うそ、ちがうの?」
「はやくいいなさいよね!」恥ずかしそうに目を閉じる
『ケンスケ(メガネ)、ありがとう。このチャンス必ずいかしてみせるよ(わ)』
僕たちはケンスケに別れをつげ、お墓を後にする
「あ、あのアスカ?」
「な、何よ?」
「まだ、日本にはいるの?」
「なに?帰ってほしいわけ?」
「ち、ちがうよ!……ただ、もしアスカがよければ、今から食事にでもどうかなって…」
「私をデートに誘ってるわけぇ?」
「デ、デートっていうか、あ、あの…」
「いいわ、分かってると思うけど、アンタのおごりよ!」
「うん!」
そのときのアスカの顔はとてもうれしそうだった
かるいあしどりで僕の前を歩くアスカ、夕日を背にしてこっちにふりかえった
アスカをみて、僕は思わずシャッターをおした
パシャッ
この写真は、5年たった今でも、僕たち二人の家に飾ってある…
ケンスケカワイソス
>さっきから、外国の人の後姿が写りこんでいる気がする…
>「そんなことないか」
>僕はカメラをかまえた……………いる、やっぱり、いる
>カメラを左右にふってみたけど、全部に入ってた、しかもサマになってる
>「上なら!!」
ワラタ。アスカ必死だなw
アスカが本当に必死になったら上にすら写りこむね
ケンスケの死よりも、夫婦になったことよりも、
アスカの写真に写ろうとする必死さが気になる
ケンスケ正直スマンカッタ
ケンスケテラカワイソス
わざわざ殺す必要があったのか…?
別に『ケンスケが新しいカメラを買って、古いのを僕にくれた』とか、
そういう平和な流れでよかったんじゃ?
LAS的にはよかったけど、素直に喜べない俺ガイル
きっとケンスケは二人をくっ付けるために芝居を打ったんだよ。
加持に頼んで戸籍を消し死んだ事にしてもらって、二人が結婚するまで遠くで見守ってんだよ。
就職先は外人部隊で無問題。
>>715 GJだ!脳内補完したw
んで、二人の結婚式には何食わぬ顔で出席するわけだなw
>>715 自分が死んだらこうなると読んだケンスケの読みテラスゴス
「少女、少年」のケンスケに匹敵する無駄死にぶり。
だよね!殺しちゃいかんよね。
シンジとアスカが死ななきゃいいと思ってたんだけど
気分を害された方、ホントゴメンヨ。
勉強になりました、ありがとサン
いや、殺すのが悪い訳じゃない。実際、理不尽な死を強要させられる人間は
たくさんいるわけで。
ただ、それだけに、フィクションの中では、死は慎重に扱わねばならないと。
なんか投下待ち
なんか
>721
ただのフィクションならまだいいんだろうけど、FFだと特にな。
まぁ、殺して話に重みをつけたりとか、涙を誘うのは簡単だからな。
俺は三流作家だけど、キャラクターを殺してまで一流になろうとも思わない。
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ そんな餌で俺様が釣られクマ――
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
書いたはいいんだけどラストが思い浮かばない…
誰か俺に悶えるほどのLASパワーとアイデアをー…
>727
ガイア――――――ッ!!と叫んで地球崩壊エンド
やあはじめまして、
LASの統括でバッシン中の僕が来ましたよ。
…だれか、あすこにある「僕とアスカのにちようび」ってタイトルのやつをまとめてくれないでせうか…
携帯だし、やり方わからね…こちらの方針にはバッチリですから、おねげしますorz
お前は誰だ?本人か?本人ならやってやらない事もないよ。
731 :
なーご:2005/08/27(土) 04:25:44 ID:???
は、申し遅れました。
新人のなーごです。
あっちのスレで、このまま引き下がりグダグダいわれてもアレなので…
許可あれば、こちらにものせて頂きたい所存っス。
僕とアスカのにちようび
「センセ、これもろてくれや。」
昼休み。
トウジが封筒を差し出す。
「何?これ…」
「今度な、委員長でも誘おうか思たんやけどな…ワシに用事出来て、いけそーも無いねん」
封筒の中身は…新聞屋が配ってるらしい、水族館のチケット。2枚。
「トウジ…悪いけど僕じゃ、誘う相手も居ないよ…」
「何言うとんのや!お前の知り合いにはぎょーさん女の子おるやんか!!」
「そ、そんなこと言ったってさぁ…」
「かぁ〜っ!なっさけない…碇、この機会に男になれや?」
トウジが僕の背中をバンバン叩く…
「…分かったよ。でも、もし行けなくても文句いわないでよね?」
トウジが嬉しそうに頷く。
「まぁ、そんときはそんときや。ケンスケでも誘ったり!」
…そういう訳で、帰り道に早速考えてみた。
トウジはあぁ言ったけど…僕に誘える人なんて、2人しか居ないじゃないか…
ミサトさんもリツコさんも大人だし、少し近い年でもマヤさんとはあんまり喋らないし…
「ゲームじゃあるまいし、あり得ないよな…」
結局のトコ、2択。
僕は綾波かアスカのどちらかを誘おうと、思う。
次の日の昼休み、僕は早速誘ってみることにした。
「…居た。」
いつも通り、席に着いてお弁当を食べてる…
(確か、もうそろそろ…)
彼女はいつも通りに席を立つ。
僕も少し遅れて席を立つ…トウジ。
待ってましたってポーズは、やめて欲しいんだけど…
廊下で僕は一人、そわそわして待つ。
(考えたら、僕今までこんな事したことないや…)
…来た。
「あ、」
「綾波っ!」
僕は、綾波を誘った。
「…ごめんなさい」
僕は、真っ白になった。
「次の日曜日は、定期検診で一日ネルフに行くの。」
「だから、ごめんなさい。」
…2回も、言わなくてもいいじゃないか…
「あ、うん…そっか、お大事にね。」
僕は放心状態のまま、教室に戻る。
初めてのデートの申し込みは、失敗に終わった…
こんな時、どうすれば良いんだろう…
その日は、家まで放心状況で帰った…
リビングのテーブルに、チケットを並べる。
もしかしたら、今はもう一枚だけだったかもしれない、ペアチケット。
「…そういや、お昼も食べてないや…」
落ち込んでても、お腹はペコペコだ。
何か作って、食べる事にした。
丁度その時、アスカが帰って来た。
「ただいまー。シンジ、帰ってんの?」
冷凍のチャーハンに火を入れた所に、アスカの明るい声が響く。
「あら?もうそんな時間?」
僕が何か作ってるのを見て、ミサトさんの帰宅時間が近いのかと思ったらしい。
「違うよ、コレは僕の分だけだし。」
素早く火を通す為に、フライパンを返す。
何かしてる方が、よっぽど気も紛れるし…
「ん?なにこれ。」
アスカがチケットを手に取る、チャーハンも温まった。
「トウジがくれたんだけどさ…どうしようかこまってるんだ。」
皿に盛って席に着く。
「良かったらアスカ、もらってよ?」
「そうねぇ…あ、今度の日曜まで?」
アスカが考える様な仕草をする。
「いいわよ、行きましょ。」
えっ?
「たーだーし、交通費とお昼はアンタ持ちだからね!」
僕はチャーハンを食べようとして、口に持って来たとこで固まってしまった…
「分かったの?」
「…ぁ、うん!」
今日は金曜日、明後日には…初めてのデートが、待っている。
土曜日。
明日の事を考える…と、何だか今でも信じられなかった。
正直な話、僕はアスカを誘いたかった。
…でも、アスカが…僕何かを相手にするとは、思わなかったし。
だから、綾波なら…そう思って誘ったら、断られて…とても悲しかった。
…でも、きっと神様って見てるんだよね。
自分の気持ちに、嘘付いちゃいけないって…チャンスをくれたんだと思う。
だから、明日は失敗出来ないんだ…
帰りに、ネルフに寄って加持さんに…相談してみようかな?
「よぅセンセ、昨日はナンギやったなぁ…」
3時間目が終わった頃、
トウジが僕の肩を叩く、ケンスケも一緒だ。
「…そ、そうでもないよ…」
「いや!分かる。分かるでぇ?しゃあないな…失恋から始まる大人の一歩や、元気出しぃ!!」
「いや、それはいきなり言い過ぎだと思うし…ほんと、大丈夫なんだって!」
そう。
僕は念願叶って、結果的にアスカを誘えたんだ。
「ハァ…碇ぃ、何もワシらに強がるこたぁないで?」
手を組み、ケンスケがやっと口を開く。
「碇…これでもトウジの奴、心配してんだぜ?」
「何やソレ!見れば分かるっちゅー話やろ!!」
トウジがケンスケにど突く。
「…まぁ、何や。明日は俺ら3人、仲良うしよや?」
いや。だから僕は、アスカと行くことになったんだってば…
放課後。
あの後、何とか事情を話した。
トウジもケンスケも、驚いてた…誰より驚いてたのは、僕なんだけど。
帰り道、一緒に服屋に行って明日に備える。
二人ともそれぞれ好みが違ってて、多少時間がかかったけど…
二人のおかげで、なかなか良い買い物になった。
ファーストフードをかじりつつ、少し作戦を立てた。
別れ際に二人に激励されて、少しだけ勇気が出て来た。
僕はその足で、ネルフに向かう。
「加持さん…」
ミサトさんに聞いてみたら、「スイカに水でもやってんでしょ?」だって…
…あ、ほんとだ。
鼻歌を交えて、水をやる加持さん…僕に気付くと、振り向いてニッと笑う。
「やぁシンジくん、どうしたんだい?こんなとこに。」
僕は、明日の為にデートの知識が欲しいと言った。
…も、もちろんアスカの名前は出さない。
加持さんは上呂を置くと、僕の肩に手を置いた。
「シンジ君…男と女は台本の無い芝居さ。その時の雰囲気で、結構セオリーは無視される。大事なのは、ここさ。」
そう言って加持さんは、僕の左胸に握り拳を当てる。
「恋愛の女神の祝福あれ、だ。」
それだけ言うと、加持さんは上呂を拾い上げる…
なんだか、さらに勇気が沸いた。
加持にお礼を言って立ち去る僕に、加持さんはこう付け加える。
「赤い…イヤリングを、持って行くと良い。」
僕は町中を走り回って、加持さんの言ってた赤いイヤリングを探した。
空がとてもどす黒い…
早く探さなきゃ!雨降って来そうだ…
腕に、何かを感じた。
「あ…」
…うっすらと降り始めたみたい。
思い当たる所は、全部回った…なのに…
見つからないや…
雨が次第に強くなる…
ダメか…。
僕はこういうとこでツイて無いんだ…
残念だけど、諦めて帰ろう…明日のお弁当もあるし。
日曜日。
アスカは寝しなに
「寝坊するんじゃないわよ?もし寝坊したんなら、アンタとは一生出掛けないんだから!!」
とか言ってたな…
僕は今日の準備でクタクタだったから、思いの他すぐに寝られた。
うん、昨日雨に濡れたけど体調も良い。
顔を洗って早速お弁当を作る。
アスカの、ハンバーグ多めに入れとこうかな。
僕のはその分、卵焼きでも入れれば…うん、いい感じ。
8:30過ぎ…おかしいな、まだアスカが起きる気配は無い。
いつも、僕より早く起きるのに…
取りあえず、着替えよう…昨日買った服に袖を通す。
青い半袖の上着に、
ポケットの多いハーフパンツ。
今日は、予報通り晴れたみたい…良かった。
帽子も、持って行こう。
準備は万全。
でも、アスカはまだ起きてないみたい…
アスカの部屋の扉をノックしようとしたその時。
「あぁぁぁぁぁっ!?」
び…びっくりした。
アスカの悲鳴。
「ど、どうしたの!?アスカ?」
途端に部屋の中から、バタバタと物音がする。
「…アスカ〜?」
「アタシとした事が寝過ごしたわ…シンジ、悪いけど先に行って待ってなさい!」
…昨日は僕に寝坊するなって言ったくせに…
「…分かったよ、アスカ。入口に居るからね?」「えぇ、できるだけ早く行くわ。」
なんだか、大変そうなので先に行って待つ事にした…
昨日の空が嘘みたいに、今日は晴れた。
雲は疎らで、空の青さが気持ちいい。
電車に乗ると意外にも早くて、30分位で着いた。
結構前からある所らしいんだけど、看板とかの塗装は剥げてない。
あんまり人は居ないみたい…
最近出来たゲームセンターとアトラクションがくっついた様な所が、人気だからかな?
自販機の脇にあるベンチに座って、しばらく考え込む…
アスカ、どんな格好かな?とか…昨日トウジとケンスケと一緒に考えた作戦だったり…とか。
時間の事は、あんまり気にして無かった。
「シンジ!」
「わぁっ!?」
見ると、アスカが覗き込んでいた。
「さ、早く行きましょ!」
入口へと小走りするアスカ。
初めて会ったあの日と同じ、黄色のワンピース。
僕も入口へと、駆けて行く。
外の看板は、何か古臭いものだったけど…
中は何度も改装が重ねられたらしく、目新しい感じがした。
色とりどりの熱帯魚や、大型の水槽の天井から差し込む太陽光の乱反射…
オブジェや海草に見え隠れする小さな魚は、子供が無邪気に走り回る様な可愛さがあった…
中でもアスカは、真っ赤な体に白い足先がポイントの、小さなエビを気に入ったみたいだ。
「シンジ、この子なかなか可愛いわね?」
「…ホワイト、ソックス?う〜ん、名は体を言うしね…」
「弐号機も、こんな風にしたらどうかな?」
いや…いくら何でもソレは…
困る僕を見て、アスカがくすくす笑った。
「…冗談よ。」
お腹も空いてきたので、一度外に出てお昼にした。
屋根の付いたイスとテーブルの立ち並ぶスペースで、お弁当を広げる。
水槽だとかさ張るから、飲み物は近くで買った。
「てっきりレストランで食べるものだと思ってたわ。」
アスカがハンバーグを口に運びながら、そんな事を言う…
「…僕だって、お金があればそうしてたさ。」
「ここのレストランにオリジナルのケーキがあるって話だから、楽しみだったのよ。」
「…ケーキだけなら大丈夫だよ?」
アスカはプチトマトを摘む。
「…いいわよ、また来ればいいし。」
僕がお弁当箱をしまう傍らで、アスカはパンフレットを広げている。
「…ねぇ、ココってこの裏?」
アスカの指差す所、それは…
「へぇ…こんな山の中にイルカなんて、珍しいね。」
「そぉ?ペンギンでも温泉に行く時代なんだから、そうでもないわよ。」
…いや、ペンペンが特別なだけだし…
そんなことを話つつ、イルカショーの会場入口に向かう…ん?
「…アスカ、何か違和感無い?」
少し声を落として尋ねてみる。
「ふん、あらかたネルフの差し金でしょ?身辺警護の。」
「…それだったら僕が分かる訳無いじゃないか。」
「…まぁ、それもそっか。いつもよりチラチラうざったいのは、気になるの通り越してうざったいしね…」
アスカが僕の腕をとり、ずかずか歩き始める。
「い、痛いよ…何だよいきなり!」
「ハァ?決まってんじゃ無いの!」
アスカは僕も見ずに、そこから声を潜めた。
「その顔、拝んでやるのよ…」
アスカと僕は、そうしてイルカショーの会場に入った…
「…おい、気付かれたんちゃうんか?」
「まだ、肝心のとこが撮れてないんだよ。もう少しだからさ!」
シンジ達が見えなくなったので、ケンスケとトウジが出て来る。
「…やっぱ、こういうんはワイ好きや無いわ…」
うなだれるトウジにケンスケが溜め息を漏らす。
「大体…言い出したのトウジだろ?行くよ!」
会場の中に入ると、どこから集まったのか…席はそこそこに埋まっていた。
「あ、アスカ…何処まで行くんだよ!!」
半円型の席の半ばまで来ても、座る気配は無い…以前僕は腕を掴まれてるので、アスカに引かれるまま。
「う、腕が…痛いんだよ…」
アスカがようやく足を止めてくれた…
「じゃあ、これでいいでしょ!?」
と、腕の代わりに手を引っ掴まれてまた歩き出す…やっぱり痛いよ…
しょうがなくそのまま引きずられると出口の近く、前寄りの空いた所に座る。
「会場に入口と出口は一つずつ、アタシだけなら中央上が良いけど…あんたも居るからこっちに座るのよ。」
あ…さっきの誰かを気にしての事なのか…
「あ、でも僕が居るからこっちってのは?」
アスカはこっちも見ない。
始まるステージを見ながら、小さく告げた。
「アンタじゃ、いざって時に人を盾に出来無いでしょ…」
そう言ったアスカは、笑っても悲しんでもいなかった。
「…」
「…」
僕らは、しばらく何も話せずに芸をするイルカを見ていた…
その頃、トウジとケンスケは…
「何でココだけ別料金やねん!?」
「このショーは始まってからずっと、そうなっております。」
係員がなだめる気も無く淡々と返す。
「はい。」
「…確認しました。どうぞ、お急ぎ下さい…」
「ケンスケぇ!!」
「トウジは待っててよ。」
こうして、ケンスケの単独作戦が始まった…
744 :
730:2005/08/27(土) 04:54:21 ID:???
転載しました。
正直続きを楽しみにしてます。
あとなるべく作品メインで投下した方がいいと思いますよ?下手に荒れても嫌だろうし。
応援してますので、ここで完結目指して頑張って下さい。
私も>744に同意。静かに作品投下のみのほうがかっこいいと思うよ。
おいおい…
向こうも覗いてみましたが・・・。
一度いなくなって、復帰して、一日と経たずスレ移って、その際にあいさつも無し・・・。
・・・。
てかデカいこと言って戻って来たのに、結局叩きに屈してスレ移動wwwww
ギガワロスwwwwww
744殿、
ありがとう。
喜んで書かせて頂きます。
「…アスカは、冷たいね。」
余計な事を、言ってしまった…
「何よ?アンタ死ねって言われたら本当に死ぬの!?」
アスカが突然立上がり、僕に拳を振り上げる!
〈はーい!それじゃそこの黄色いワンピースの女の子、ステージへどうぞ!〉
「ふぇ?」
…どうやらイルカショーの観客を選ぶ瞬間に、勢い良く立上がり手を振り上げたので選ばれた様だった…
「…シンジ、もし何かあったらアンタだけでも逃げなさい。」
僕は立上がり、反論する。
「何言ってんだよ!逃げるんだったら一緒にだよ!?」
「なっ、何言ってんのよ!?大体そんな…」
〈…うーん、よし!お隣りのお兄さんも一緒にどうぞ!!〉
「あ…」
「あ…」
僕らは思わず、顔を見合わせてしまった…
〈さぁ!それではまずお姉さんがお手本を見せます!!〉
「…アンタもよーく周り見てなさいよ?」
「分かってるよぉ…」
係員のお姉さんが、イルカを跳ねさせる。
〈じゃあやってみましょう!!〉
アスカはプールに一歩近付く。
合図を送った、その時…見覚えのある人影?
「あれは…ケンスケ!?」「えっ!?何っ!!」
振り向いた時に丁度イルカが跳ねて、飛沫が盛大に上がる…
「ひゃあっ!?」
飛沫に驚いたアスカが足を滑らす!
「アスカッ!!」
叩かれてないだろ
このスレで続けるのはちょっと → じゃあスレ移りましょうか
という流れなのに勘違いしてる馬鹿どもが騒いでるだけ
まあ疑問に思う行動がいくつかあるのは事実だけどな。
そこさえ気をつけてくれれば別にかまわんよ。
ただもう少しまとめて投下してほしいな。
小出し小出しにされると毎回情緒がリセットされてしまう。
もうこういう話題はやめにしようぜ。
とりあえず投下待ち。
「あたたた…あ、アスカ…大丈夫?」
アスカがこっちに向かって倒れ込み、勢いで僕は尻餅をついた…お尻が痛い…
「…あれ、アスカ?」
僕のお腹辺りに顔を埋めたまま、反応が無い…
「アスカ!?アスカッ!?」「…るさいわよ…」
「…あ、なんだ!大丈夫だっ…」
「もうッ、びしょ濡れじゃない!」
アスカが途端に立ち上がる。
〈はぁーい!元気一杯のフィン君から、皆さんも元気を分けて貰えましたかぁ?〉
…何か言ったみたいだけど、司会の人の声にかき消されてしまった。
「僕もびしょ濡れだよ…タオルがリュックにあるから、早く拭こう。」
「はぁ…ほんっと災…」〈最後に、この若いカップルにも拍手を!〉
「え!?」
観客達がいたる所で拍手をする…
僕もアスカも真っ赤になって、そそくさと外に出た…
「…う〜ん、なかなか良い絵にはなったんだけどなぁ…」
ケンスケが、今撮った映像を再生する。
「…やっぱ、あと一歩だよなぁ…」
ぶつくさ言いながら出て来たケンスケの元に、トウジが駆け寄る。
「ど、どないやったん?」
「まだ、こうバシッと決まらないね…」
トウジがうなだれて、近くの植え込みの縁に腰掛ける。
「かぁ〜!!センセは何もたついとんねん!?サクッとチューの一発もカマさんのかなぁ?」
「…」
ケンスケは、むしろ洞木にそうしてやれ…と思った。
自己満足を優先させて他人の意見は無視ですかそうですか。
行動に気をつけたら?とかまとめて投下してほしい、
てな意見は聞く価値もないですかそうですか。
>>756 作者乙w
元々ここの住人ですがなにか?
>>749 肯定的意見にだけレスすると荒れる元ですよ。
どうせレスするなら全てに答えるか、全く答えないか。普通は後者ですが。
ただ、レスを返さないのと意見を受け入れないのとは同義ではないので
レスせずともカキコミに応える方法はあると思います。
悪意剥き出しのレスを気にすることもないですけど
どうか意固地になったりせずに、自分のペースで投下してください。
いっそN3ならばどれだけ幸せか…。
こっちのスレにはこんなヘボいらんて。
お引取りお願いします。
どうでもいいけど
>>759さんの説明は行き届いてる上に丁寧だなぁ
気持ちは解るがな
>>762 全ての人が自分に対して優しく振舞ってくれる、なんてぇのは幻想だよ?
てなワケで「作者乙」
だからって意地悪していい理由にはならんワナ
辛口の評価を「意地悪」と感じるその感覚こそ問題だろ?
評価はいいんだ。
それに対するレスが問題だ。
ここは悪名高き2chですよ?
茶化しツッコミは挨拶代わり。
そういう場所なのを理解して御利用いただきたい。
あと、そういうレスをさせない程のオーラがあれば理想的。
携帯で書いてるからまとめて投下しにくいんだと思ってたが、違うの?
つか、自分のスレでも無い上に作品投下もしてないくせに、
えらっそーに「出て行け」とか言ってる輩は何様なんでしょうか?
投下が無いと「過疎ってる。誰か投下しろ」とかピーピー五月蝿いくせに、
口に突っ込んでもらった餌に文句言うなよ。
餌が不味くても吐き出すな、と?
>>769 こう言っちゃなんだが叩くほどの作品だった?
白状するけど辛口でコメントしたいの我慢して、無理してマンセーしたこと今まで何回もある。
正直、ぬるいなーとは思ったよ。
活性化のためとか考えてたけど、あんまりスレのためになったとは思えないな。
みんな暇なんだよ。
叩いちゃいないですよ?
どちらかと言うと擁護レスに対してレスしているつもりなんだが。
短すぎて、かつシーンの細切れつー印象しかない。
まとめて投下する事をお勧めするね、漏れは。
もし携帯での投下ならもっと人がいない寂れきったスレにコツコツと投下すればいい。
一定数の作品に仕上げられる。
今もそういうスレがどんどん建っているんだから「使わせてください」と宣言してじっと準備すればいい。
違う?
過疎と思われても定期的にROMっている人もいるから注意が必要だが。
>>772 んなバカな。そろそろ宿題の追い込みにかからなきゃ新学期に間に合わないだろーが。
>>773 >人がいない寂れきったスレ
ここも該当するような・・・
何にしても彼(彼女?)にこの流れの中に投下する根性はないだろね。
次はどこに流れるつもりかな。
なーご氏GJ!
僕らは会場を出て、少し離れたベンチに座っていた。
「…は、…ひっ、くしゅっ!!」
アスカは後ろ半分、僕は前半分にズボン…はぁ…パンツまでびしょびしょだ…
「…風邪ひくといけないし、そろそろ帰る?アスカ…」
「…」
アスカの返事はない…
ふと、アスカの手が止まる。
「…ファーストの奴を誘ってれば、こんな事にもならなかったでしょうね。」
僕はその言葉を聞いた瞬間、背筋に冷たい刃物でも当てられてる気がした。
「な…何、言ってるの?綾波は…関係無いよ。」僕は動揺してた。
思わず「なんで知ってるの」と、言ってしまいそうだった…
「アイツがダメだから、アタシを誘ったんでしょ?」
アスカは、髪が濡れているせいか…うつむくと、とても悲しそうに見える…
「違うよ…僕はアスカを始めに…」
「…いいわよ、どうでも。アンタの事何てどうでもいいし。」
背筋の刃物が、音も無く僕を真っ二つにした。
「…そんなのって…無いよ…」
「それはアンタのセリフじゃないわよ!!アタシの…アタシの方がよっぽど惨めじゃないッ!!」
「アスカッ!?」
タオルを僕に投げ付けて、アスカは何処かに行ってしまった…
「僕は…僕はさ…誘いたかったんだよ…誰よりも先に…」
涙を浮かべる自分が、情けなかった。もっと酷いのは…追い掛ける勇気も最初に声を掛ける勇気も、無かった事だ…
僕は、園内を探し回った。
どこかですれ違ったのかもしれないと思ったから、同じ所も何度か探した。
そんなに、広い場所じゃない筈なのに…走り回り…息を切らし…何時まで経ってもアスカには追いつけない。
足がもつれて、転びそうになる。
汗は僕のシャツを重くする…
次第にリュックがガチャガチャうるさいのも、気に障った。
日が、落ちてしまう。
…まだだ。
「…そうだ、まだだ…ッ!!」
ここであきらめたりしたら、僕は一生いくじなしだ。弱虫だ。
息を整えてまた、走りだす。
…でも、結局閉園時間になっても…僕はアスカを見つけられなかったんだ。
照明が、落ちて行く。
明日から…一体どうすれば良いんだろう?
アスカは僕を許さないだろうし、トウジ達にも何て言えば…
「…最低だ、僕って…」
「…そうね、アンタって最低よ。」
「アスカ!!」
アスカは、僕が朝待っていたあのベンチで…待っていてくれた。
「女の子を待たすなんて、最低よ。」
「…ごめんアスカ!!」
僕は、嬉しかったけど…まず謝らなきゃならなかった。
「僕は…僕なんか相手にされないと思ってた!!恐かったんだ!!」
勇気を、ふり絞らなきゃダメだ。
「だから始めは綾波を誘ったんだ!!でも後から気付いたんだ!!」
そうじゃなきゃ僕は、また負け犬だ。
「アスカじゃなきゃダメなんだ!!今日だってアスカと来たからこんなに楽しかったんだ!!」
「僕はアスカと居たいんだ!!」
「…ぷっ…あは…アハハハハ…」
アスカが、笑い出す。
僕は、笑われるなんて思わなかったから…何が起きたか分からなかった。
「はー…アンタ、今のは冴えてたわ。今日一番面白かったわよ。」
少し涙を浮かべたまま、アスカが僕に近寄る…
「…もう、いいわよ。アンタの顔見てたら、怒る気も失せちゃった。」
アスカは、優しく笑ってくれた。
「それから…今日のお礼ね?」
アスカはそう言うと、僕の頬にキスをした…
「ほーら、早くしないと置いてくわよ!」
僕は、慌てて先に走るアスカを追い掛けた…
…とりあえずがんばって。いくらクオリティーが低くても応援してます。
その時の事から、何日かたったある日。
僕の家にはトウジ、ケンスケ、洞木さん、綾波、アスカ、そして僕が集まって居た。
「…何なのよ一体、シンジはともかく…ヒカリとアタシはアンタらに用は無いわよ?」
…トウジとケンスケは、何だかそわそわ…いや、ニヤニヤしてる。
「おーおー、エラい言われ様やわ。まぁ、今日用事っちゅーんは他でも無い…」
トウジが勢いよく僕に向き直る。
「他でも無い…親友碇シンジ君の為や!!」
「…まぁ実際頑張ったの、僕なんだけどね。」
ケンスケがテレビとハンディカムを繋ぎながら突っ込む。
「…まーま、コレ見たらそないな事も言わんようなるわ。」
トウジが勝手に部屋の明かりを落とす。
「さぁ、始まるでぇ!!」ケンスケが、スイッチを押して写し出されたもの…それは。
「あぁ〜〜〜ッ!?」
「あぁーーーッ!?」
アスカと僕が声を揃える…
そりゃそうだ、画面に映ったのは…この間の僕とアスカのデート。
「アンタ!こんな事してタダじゃ済まさないわよッ!!」
「なっ、何でや!?シンジがしょぼくれとるからワイは最高の思い出ときっかけを…」
「トウジ、僕…これはちょっと…酷いと思うよ」
…さすがに僕も、怒りたくなってきた…
「鈴原!!あなたこんな事する為に、私の誘いを断ったの!?」
「い、委員長〜…無二の親友の恋路の為やんか…」
「問答無用!!」
「鈴原ぁ!!」
「あひょ〜〜〜ッ!?」
「…だから俺は、やめとけって言ったんだ。」
騒ぎの外で。ケンスケは溜め息をつく。
バタバタと騒ぐトウジ達の傍ら…ブラウン管は、編集されてトウジによるナレーション入りのデートを延々流していた。
「…帰って、良いのかしら?」
…そう言いつつも綾波は出されたお茶とお菓子を食べつつ、デートの様子を最後まで見るのだった。
おしまい。
ヌルいが乙。
乙!一気に完結でしたね?機会があったら又書いてください!
さすがにもういらないです。
職人諸氏にお願い。このスレにSS投下しないで下さい。
どんな名作LASであろうと投下しないで下さい。
何を投下してもどうせ文句しか言いませんよここの連中は。
俺も含めてナw
お前コレ名作か?
ホントにいい作品なら黙ってたってまともなレスもつく。
向こうでN3投下しないから皆暇なんだろうなぁ。
名作とはいわんが、ここまで叩かれなきゃならんほど酷いとも思わん。
普通に読めたが
とりあえず作者の人乙
叩かれてるのは内容以前に作品じゃないとこのような気がす。
>>771がいくつかのレスに多少影響与えてるような気がするな
名作でも迷作でもないがオチのまとまりはスッキリしてた。
お前らも言ってやれ
作者乙。
お疲れ様。
マッタリしてていいふいんき(何故かry でした。
おつかれさん。面白かったよ。
ここまで直球ストレートな内容なら、総合じゃなくてもよかったんジャネ?
ってのが、率直な感想だが。
なーご氏乙!
乙はあるがGJはないっていうのが全てを現してるなw
gj!
>>781 応援してるようには読めないが、率直な感想なんだろうな。
N3信者が釣られて来たスレはここですね
801 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/29(月) 13:05:17 ID:I9JANPQd
なーご氏、ハンドジョブ!!
☆
/ ̄| ☆
| |彡 ビシィ
| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,― \ |
>>798ちっちぇ〜な
| ___) | ∠ 俺はでっかくな〜ご氏Good Job!
| ___) | ∧_∧ \______
| ___) |\___(´Д` )_____
ヽ__)_/ \___ _____, )__
〃 . / / / / 〃⌒i
| / ./ / / .i::::::::::i
____| /⌒\./ / / | ____|;;;;;;;;;;;i
[__]___| / /-、 .\_. / Uし'[_] .|
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|(_____ノ /_| |_________..| || |
| LLLLLL./ __)L_| |LLLLLLLLLLLLLLLL. | ||_____」
| || (_/ / i .| || | ||
|_|| / .ノ |_|| |_||
(_/
正直GJまではいかないです。ごめんなさい。
しかし乙です。
この出来でGJもらえないなんて
このスレの住人は厳しいな。
某日記スレの住人みたいに甘く評価してやれば良いのに
全てのものを同一の基準で判断はできんよ。
日記スレには日記スレの基準があり、それに合わなければ…
某日記スレだって職人を追い出していた希ガス
乙
まぁ、お約束なんだろうけど。乙厨ってホントにウザイな。
こんなの見てると投下すんのが怖いな…
今更感は多分にある。
>>804 禿同かな?
総合投下の流れをここまで持ってクン名くずども。
なーごさん乙ってなもんよ。
お前らLAS○記スレのあの気持ち悪い読み手らを見習いたまえよ(LAS日○は読んでないけど)
いい作品でもない作品に心にもないGJつけるのに少し疲れたんだよ。
え?このスレって素直な感想を書き込んじゃいけないの?
>>814 言いたいことは分かるがマンセー以外お断りというのも流石に同意出来んw
関係ないけど
>>812のレスは、はっきり言ってキモい。
てなもんよってwwwww
お前こそ日記スレのキモさを見習い過ぎwwwww
>>812 作者を擁護→他者の悪口→作者乙→作者氏ね
っていう風になるとは思わないのか、馬鹿たれ。
よく考えて書き込め。
とりあえず、作者乙
なぜ、作者はこの空気にも負けずに投稿しないのか!?
いや、できる訳ないだろう!!
一般人に紛れて、自分を批判する香具師を片っ端から斬りかかっているのだから!!!
819
N3の信者ウザスで書かないんだろ。
あーいうのが氾濫するから新人も育たぬのさ。
今の世の中みたいだね。
ていうか、N3はどんなヤツか知らない俺。
ここの過疎っぷりは何も連中の来襲に始まったこっちゃないけどな・・・。
あと
>>771の言葉は俺には痛すぎ・・・
作者様ですか?
>>815 俺は投下作品を読みたくてこのスレに来てるわけで、感想を読みに来てるわけじゃないからなぁ
新規投下の妨げになるような感想は、正直邪魔。
どっかの作者は、叩かれて出てこないみたいだなw
携帯がまた壊れてってとかいうのかな?
とりあえず、荒らしに屈して投下せずに終るっていうパターンになったら
それこそ最悪扱いされるのにね。
どんなペースで投下しようが作者の自由。
あえて言えば、いつ投下を中断しようが作者の自由。
まぁまぁ、皆マターリ汁。
>>824の言う通り、ここはあくまで投下スレだからな。
否定的意見なら、きちんと『改善したほうがよいと思われる点』を示そうぜ?
作家側も真摯に受け止めるだろうし、そうやって文章が改善されていけば
俺達もウマーになっていいと思うんだけど。
つまり、作者をこちらで育ててやる訳だな。
俺ら好みのSS書きに調教する、と(;´д`)ハァハァ
じゃあツンデレの作家育成で
ツンデレ作家育成計画
ちっ、腐れホモが
保守
過疎ってるなぁ…寂しい事に。
日付変わるまでには執筆完了予定です。
↑誰だよw
まぁまぁ、投下なら誰でも歓迎だろ?
丁寧語の雰囲気からSAT氏と予想
>>835 そういうこと言うと投下しづらくなるからヤメレ
予定は未定だったんだよ
慌てずにまとーぜ
もちろん
では参ります。以下投下。
不安定な 不安と 不行為な 不幸と
不器用な 今日のための ラヴストーリー。
―――――――――――――――――――――――――
確証 by us
―――――――――――――――――――――――――
『確証バイアス』という言葉がある。
客観性を失って、物事を自分に都合のいいように解釈してしまうことだ。
別名『選択的思考』という。
「つまるところ、シンジはアタシのこと好きなんだと思うわけよ」
ベッドに背を預けたままそう呟く。
運悪く風邪をこじらせたアタシは、こうして自宅療養しているものの、
さっきからこんな調子で頭はすっかりオーバーヒートしている。
体温計のデジタル数字は無情にも38.5を示していて、
それがアタシの思考力低下の重大な原因であることは疑いようも無かった。
朝飲んだ冷たいハニーレモン―――シンジが学校に行く前に用意してくれたものだ―――も、
今日のアタシをクールダウンするにはいささか力不足らしい。
「まずはこういう優しさが問題だと思うのよねぇ…」
からっぽのグラスを眺める。
アイツがもうちょっとイヤな奴なら、
アタシだってこんなに苦労はしないのだけど。
枕もとの時計はちょうど昼だ。
今頃学校は昼食前の授業がもうすぐ終わるところ。
きっとそろそろ鈴原が騒ぎ出して。
それをヒカリがたしなめたりして。
相田は笑いながらそれを眺めていて。
ファーストはまだ窓の外を見ているだろう。
そしてアイツは。
シンジは―――今何をしてるんだろう。
碇シンジという少年―――いや青年―――でもないか、
とにかくその中間あたりに位置している年頃のアイツは、
基本的に誰にでも優しい。
それは彼が他人との争いを嫌っているからで、
あの優しさはいわば彼の処世術みたいなものだ。
でも、それでも、アタシに向けられるそれは、違うと思う。
アタシだけが知っている、シンジがアタシにだけ見せてくれる優しさがあると思う。
「つまるところ、シンジはアタシのこと好きなんだと思うわけよ」
だけど、そう思ったその時から、怖くなった。
確証バイアスが。
アタシはほんとに客観的な判断ができているのだろうか。
自分に都合のいい判断に酔ってるだけじゃないだろうか。
シンジはアタシのこと、どう思ってるんだろう。
好き。
嫌い。
好き。
嫌い。
花びらの数で占う恋占いみたいに、思い出をひとつひとつたどってみる。
出会い。蒼い海。黒い髪。一緒に戦ったこと。共同生活。ユニゾン。
助けてくれた手。どうでもいいような会話。初めて一緒に笑ったとき。初めてケンカしたとき。
それから、初めてチェロを聞いた日のこと。
好き。
嫌い。
好き。
嫌い。
記憶はまるでビー玉みたいにきらきらと透き通っていて、
そのどれにもシンジが映っている。
朝御飯のお味噌汁の香り。喧嘩したこと。あどけない寝顔。一緒の傘で帰った日。
夕焼けのあざやかな紅。花火をした夜。日直がかぶった朝。
それから、それから、あのときの―――kiss。
好き。
嫌い。
好き。
嫌い。
思考はくるくると定点回転、想いはぐるぐると幽体離脱。
熱に浮かされた頭は考える事を拒絶して、心だけが暴れて加速していく。
好き。
嫌い。
好き。
嫌い。
好き。
大好き。
シンジ。
カーテン越しのやわらかな陽光に、つかの間手を伸ばして。
それからアタシの意識は、ゆっくりと闇に落ちていった。
何か 夢を
暖かな 見ている
目が覚めたとき、既にカーテンの向こうは暗闇で、
無情な秒針の音が部屋にこだましていた。
だけどもうひとつ、それに重なるような、でもそれとは全く違う有機的な響き。
すぅすぅと聞こえる―――寝息。
それはアタシ以外の人間がこの部屋にいる証。
「………全く。病気じゃなかったら、即刻蹴りだしてるわよ」
アタシのベッドに上半身を預けて、ちゃっかり寝入っている馬鹿を見る。
看病してくれたのはいいけれど、そのうち自分も疲れて寝入ってしまったんだろう。
「ばーか。馬鹿シンジ。そういうトコがアタシを困らせるんだっていうのに」
身体はまだ汗ばんでいるけれど、どうやら熱は下がったみたいだ。
いつのまにか枕もとに置かれた氷嚢は間違いなくコイツの気遣いの証。
「ほんと、始末におえない馬鹿よね」
口許がゆるむのもコイツがあまりにも馬鹿だからだ。
幸せそうな寝顔しちゃって。
アタシが普段どんな想いで過ごしてるか知ってる?
シンジを想う切なさがどんなに苦しくて、
シンジがいる愛しさがどんなに嬉しくて、
つまりアタシが、どんなにアンタが好きなのか。
「わかんないわよね、鈍感なんだから」
起こさないように、そおっと、シンジのおでこを指ではじく。
きっとアタシ達はこれからも、こうやって何気なく、
幸せな時間を過ごしていくんだろう。
「………焦ることない、か」
いつか、確証バイアスが確信に変わるまで。
こうしてのんびりと日々を積み重ねていくのも悪くないね。
思えば訓練生時代からのアタシはいつだって張り詰めていて、
こうして緩やかな時間を楽しめるようになったのは、
そう、シンジと出会ってからのような気がする。
シンジはいつだって強力な弛緩剤で、アタシは次第にそれに溶かされていって、
しかもそれがどうしようもなく心地いい。
こうして隣にいる幸せな時間に、アタシを突き動かすこの衝動は、
I like you よりはいくらか強引で、
I love you よりはいくらか俗悪で、
I want you よりはいくらか依存的で、
言葉にするなら、それは―――。
「 、かな」
自分で改めて言うと、少し照れくさいけれど。
きっとアタシは、
確証バイアスに悩まされるくらい、
どうしようもなく、
コイツにやられてしまっている。
「なんてね………まだ熱があるのかな」
シンジの艶やかな髪に軽く触れながら、
今夜はもう眠ろう。
明日はもっと一緒にいられるように。
一緒に学校に行って、一緒にお昼を食べて、
帰りは一緒にスーパーに寄って。
そんな何でもない一日を、シンジと過ごせるように。
シンジが少し、微笑んだように見えた。
これはバイアスじゃない。確信だ。
(“I need you.”is END.)
以上です。
途中少し横に長い部分があって
読みにくかったですね。反省。
忌憚ない御意見をお聞かせ下さい。
横に長くて読みにくいとか、そんなことは全然なかった。
乙です。俺的にはGJ!(だけど、最近エヴァ板きびしいからなぁw)
詩的な雰囲気スね。
ほとんど心理描写だけで読ませるのって、自分では出来ないのですげぇな、と思う。
ちょっと技巧に走りすぎでは?とそれだけ気になりました。
>>850 早速作者育成計画とはなかなかやるな…
>>味噌の人
GJ!乙でした。
ただ、言われてみれば確かに
修飾句の選び方とか文体とかやけに飾りすぎな気も。
もうちょっとシンプルなのも読ませてもらえると嬉しい。
もちろん総合的に良作だったとは思うのであしからず………
批評って難しいもんだなw
>批評って難しい
昔、井筒監督が「こちとら自腹じゃ」で、「自分がやってるのは批評なんかじゃない、ただの感想。批評ってのはそんな簡単なことじゃない」
みたいな内容のことを言ってたのを思い出した。
俺が言えることはただ一つ。
味噌人、引退を留まってくれ…
GJ!
なぜ無駄に言葉を飾り立てようとするのかな?かな?
難しい話にみせようとしてるの?
クケケケケケ
確かに難しい問題ではあるな>>修飾
でもこれがないと味噌氏じゃないような希ガス
まぁ、GJではあるけれど
なんだこの自演くさいスレは………
お前の鼻が腐ってんだよ
糞味噌おつ
>>859 自演乙
そこまで本気にならなくても・・・ねぇ。
2chだから、この手のみっともない輩のが混じるのは仕方ない。
スルーを覚えぃ。
保守
いつもの夜、いつもの夕食後、
他愛もない話が彼と彼女の間に生まれては消える時間、
ただしこの日は少しだけ違っていた。
―――――――――――――――――――――――――
いなたい、二人
―――――――――――――――――――――――――
「ねえシンジ」
「何?」
いつもの問いかけ、いつもの答え、のはずだったが、
暇つぶしの雑誌から声の方にシンジは顔をあげると、
二枚の服を見せびらかすアスカがそこにいた。
「どっちの服がアタシに似合うと思う?」
「明日どこかでかけるの?ゆっくり寝て過ごそうと思ったのに…」
「はん!だあれがアンタなんかと!加持さんよ、加・持・さん」
「…そっか…そうだよね」
「さーあーどっち?」
アスカは誇らしげにハンガーにかけられた二枚の服を突き出し、
おあずけを食らった犬の様な顔のシンジに答えを迫る。
「う〜ん(左の黄色いワンピースは子供っぽいし右の黒いドレスは背伸びしてる感じだし…)」
時計の振り子みたく首を左右にふり続けるシンジに、
もどかしさを感じたのか切り裂く様な声をアスカは突きつけた、
「さっさと決めなさいよ!じれったいわねえ!」
だがアスカの望んだ答えはシンジの口から出なかった、代わりに飛び出した答えは…
「…前にさ、僕と外食した時に着てた黒のキャミに白のエアースカート、あれが一番アスカに似合ってる」
「…へ?」
「だからアスカはそのスタイルが一番可愛いと思うから、それを着てった方がいいよ」
鳩が豆鉄砲を喰らった様な顔でアスカは頭を真っ白にしたまま立ち尽くすのみ。
「…そ、そうね…」
「アスカがアスカらしい格好の方が加持さんも喜ぶと思うよ」
「………相手は…加持さんじゃ…ないわよ…」
「え?何?」
「………この鈍感男………」
服を抱えたまま自室に戻ったアスカは己のひどくいびつな計画を少し呪った。
加持と出かけると嘘をつき、ドタキャンされたと理由づけをしてシンジを誘い出し、
偶然や仕方なく、という理由で堂々と二人でお出かけしたいと目論んだが、
思わず「自分の一番可愛い姿」を教えられるなど思ってもみなかった。
それぐらいわかっていてなぜ自分から誘ったりしてくれないのか、
もちろんだからこそこんなもどかしいやり口を作らなければ重い腰を上げない奴だと、
アスカも重々承知はしているのだが。
クロゼットからシンジに薦められた上下を引っぱりだしベッドの上に並べ、
アスカは深いため息をつきながらひとりごちた。
「…ほんと…無自覚なんだから………バカ」
その言葉がシンジに向けられたものかあるいは自分に向けたものなのか、それは誰にもわからない。
〜次の日〜
いつもより遅めの起床とはいえ寝ぼけ眼で洗面所に向かったシンジは、
そこで見た事もない美少女に出会った。
二、三度目をこすって見直すとそれは、
髪をツーテールにまとめ黒のキャミに白のスカートを纏ったアスカであった。
「…やっぱりアスカその格好にしたんだ」
「…ま、まあね」
歯切れの悪い返事が終わらないままアスカは足早にその場を去ろうとした、
慌ててシンジは追いかけていく。
真新しい黒のヒールが置かれた玄関に二人はたどりついた。
なぜかたっぷりと時間をかけて支度をするアスカにシンジは相変わらずな調子でで話しかけた。
「じゃあ加持さんによろしく、楽しんできてね」
「む…う、うん」
「早く帰ってこれたら連絡して、夕御飯準備しておくから…ってその必要はないか…はは」
気づかいも時には銀、いや銅以下である、アスカの抱えた何かが爆発するには十分な導火線であった。
「そ、そうよ!アンタの夕食なんていらないわよ!加持さんとの素敵なディナーが待ってるんだからっ!ふん!」
言葉の機銃掃射を起きぬけの朴念仁に浴びせまくるとアスカは勢いよく飛び出した、
思いとどまり何かをシンジに云いかけた瞬間、二人の間には金属の板がはさみこまれた。
傷がつく事も忘れ灰色の無機質な壁に力の限りけりを入れると、
憑き物が落ちた様にアスカはとぼとぼと歩き始めた。
給料日前の土曜日という事もあって早い時間ながら第三新東京市は、
家族づれとカップルとそのどちらでもない老若男女でにぎわっていた。
市街の中心地にできたばかりの真新しいカフェはそれゆえ、
今日という日を心ゆくまで楽しもうとやけに笑顔に包まれたカップル達で席は占領されていた。
ただし通りをのぞむ窓側の奥の席にはそんな空気を破壊しかねないほどの、
オーラに包まれた少女がぽつんと座って外の景色に意識を委ねていた。
もちろん彼女は待合せをしてるでも別れ話が一段落したわけでもない、
ただずうっとそこにいるだけだった。
「…アタシ…一人で…カフェで…何してるんだろう…」
手には携帯電話を持ったまま、
そしてその画面にはさっき手痛い言葉を浴びせた少年の名前と番号が表示されている。
窓の外には素敵な日を全うしようと多くの人と車が行き交っているだけ、
何回目になるかわからないため息をこぼしながらアスカは椅子にゆっくりともたれた。
〜一時間後〜
五杯目の水をウェイトレスが義務的に注いだ時、アスカは決意した。
開きっぱなしの画面を躊躇する事なく操作し、
最後のボタンを何かを込めるように押した。
十回目のコール音が途切れると相変わらずの起きぬけの声が通話口から響いた。
「もしもしシンジい?」
「あれアスカ?どうしたの?」
「どうしたじゃないわよ、今から支度してこっちに来なさい」
「だって加持さんと一緒でしょ?…邪魔したくないよ」
「だからその加持さんが急に来れなくなったのよ、暇だからアンタに電話したわけ」
「そう云われても…」
「…そうよね…アンタなんかに電話したアタシがバカだったわ、じゃ」
「ま、まってよ!すぐ行くから!…今どこ?」
「第三の大通りにある最近できたカフェ、三十分で来れるから、遅刻厳禁、以上」
「わ、わかった!すぐ行くね!」
「…うん…待ってるから…すぐ来て…」
電子音と共に途切れた会話を愛おしむ様に携帯をじっと見つめていると、
目の前の席には待合せの女に男がおどけながら謝って席についていた。
三十秒ほど文句を云うと途端に猫なで声をあげ女は男と共に店を出ていった。
アスカはそれを見ながら、来るべき想い人の姿を想像しほんの少し微笑むと、
慌てて首をふるふると振り再び椅子にゆっくりと体を預け始めた。
〜三十分後〜
ようやく到着したシンジはそれでも息せきながらうわ言の様に「…ごめん」を繰返す、
しかしアスカはそんな内罰的な態度に怒ったわけではない、
今一度少年の姿を一瞥すると再び言葉の銃弾を装填し機銃掃射を始めた。
「時間通りに来た努力は認めるわ」
「…うん」
「けどなんでいつもの制服姿なのよ!」
白い半袖シャツ、濃紺のインナー、黒のズボン、白のスニーカー、
およそおしゃれとはいえない、何より休日には違和感のあるスタイル、
席に座る二人はまるで不良少女にからまれたいたいけな少年か、
あるいは逆援交のような、およそカップルと形容するにはほど遠い。
「…だってこれくらいしかすぐ着れる服がなかったんだよお」
常に弱気を貫くシンジにさらに深いため息を投げながらアスカは掃射を続ける、
「あー、やっぱりアンタをちょっっっとでも信じたアタシがバカだったわ」
「ごめん…」
呪文の様に繰り返される謝罪にうんざりしながらも、
なぜかアスカの瞳に怒りの色はなかった、むしろ喜びに満ちた瞳…。
「まあいいわよ、その代わり情けないアンタのワードローブ、
見つくろってあげるから今日はアタシにつきあいなさい!」
我ながら名案、立派な大義名分、
誰かの代わりなんて失礼な理由よりもはるかに納得できるものを思いついたわ、
アスカはそう確信するとシンジの反応を見た。
「…えー」
いつも通りのもどかしい返事、しかしアスカは腰に手をあて一直線に右手を伸ばし、
人指し指を突きつけるお決まりのポーズで言い放った、
「いいわね!!」
「…はい」
それから二人の土曜日がどう展開されたのか、それはまた別の話。
しかしもつれあいからみあう二人の気持ちはいびつな結び目をいくつも作りながら、
それでもしっかりとつながれた事は間違いない。
手もつながず、それでも嬉々として歩いていく、幸せの切符を手に入れたかの様に、
そんないなたい、二人。
それぞれの気持ちが交わる日はそう遠くないはずだ。
〜後日談 その1〜
次の週の土曜日、加持さんが家に来た。
僕は心にひっかかっていたある事を聞くのにちょうどいい機会だと、
リビングで加持さんに話しかけた。
「ひどいですよ加持さん、アスカとのデートすっぽかすなんて」
「…ん?それはいつの事だい?」
「先週の土曜日ですよ」
「その日は俺、葛城と前から会う約束してたがね」
「なおさらひどいじゃないですか、二股かけるなんて」
「アスカからは何も聞いてないぞ、どういう事だいシンジ君?」
「だってアスカずっと待ってたんですよ加持さんの事」
「そりゃ無理な話だ、その日は松代にいたからな」
「あ………」
「どうかしたかいシンジ君?」
「そういえばミサトさんも松代に行くって………」
「…顔が赤いぞ?大丈夫か?」
「………………」
〜後日談 その2〜
「アスカ僕に嘘ついてたでしょ」
「何よ、いきなり」
「…先週の土曜日」
「ああ、暇つぶしにアンタを誘ったのは悪かったわよ、だって加持さんが」
「その加持さん…松代でミサトさんと一緒だったんだよ」
「(ぎく)………」
「ひどいよそれならそうと最初っから云ってくれればいいのに」
「…云ったらどうだってのよ」
「暇ならいくらでもつきあうしむしろ僕は」
「僕は?僕はなーに?」
「…いや…だからさ…僕は…」
「なーになーになーに?」
「…荷物運びくらいできるから…手伝うよって…」
「(自分の方がよっぽど嘘つきのくせに)………」
「何?」
「な、何でもないわよ!」
「…ごめん」
「…アンタが謝る話じゃないでしょ」
「……ごめん」
「だあかあらあ!」
その後一時間ほど僕とアスカの禅問答は続いたけど、最後までアスカは謝ってくれなかった。
その代わり来週の土曜日はまた二人で出かける約束をした、
僕だってアスカとちゃんと約束して出かけたかったから嬉しかったけど、
ほんとはただアスカにごめんと云って欲しかっただけなのになあ…
………女の子って難しいや。
これで終了です。
ありふれたほんとに普通な内容ですがお楽しみいただけたら幸いです。
>864-873Good Job !!!
ところでタイトルの"いなたい"って何?
>>874様
いろいろ意味はあるらしいですが、
ここでは「どんくさい」という意味でとらえていただければ幸いです。
個人的には「もどかしい」とか「じれったい」なんて意味だと思ってましたが、
「泥くさい」とか「あかぬけない」らしいですね。
内容から外れるような意味だと後で気づきましたが、
上記のようにここでは「どんくさい」と思ってて下さい。
申し訳ないです。
ともかく乙。これから読む。
乙です
●'''" * ""'';;,
\.从 从 ;;;ミ age!!
ゝ´∀`ν ;;;ミ
こ つ ;;;ミ
O_,,,O_,,,,,.ノ'〜
もぐレイage
しみじみしてていかった。
いなたいシンジ君が「きゃみ」なんて略語を知ってるかいな?。
880 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/30(金) 04:15:30 ID:fntP4g19
GJ!こうゆうほのぼのしてるの好きです
乙です
青春の一コマ。いいかも。
まったりと待ち
「はんかくさい」とかの方が萌えるな。
味噌氏にはあんなに冷たいのに、 ◆A7RGAj24KEには優しいのな、みんなww
味噌氏叩きは有名税みたいなもんか。
あれが叩きに見えるのか・・・
>>883 まあ、◆A7RGAj24KEマンセーな儲がついてるからな
ってほど上の作品はマンセーされてないが。
味噌氏のは、後で叩き以下の煽りレスがちょいとあったけど、あとはむしろ丁寧なレスばっか。
なんか、妄想に取り憑かれてねーかい。
待ち
>>887 うわ、その書き方はこたえるな…
「保守」って書かれるより数倍プレッシャーが…
あるスレには
「プレッシャーをかけるために保守」
てのがありますたww
保守
「―――いたいけな少女が昇降口で雨を見ながら途方に暮れてるわ」
「いたいけな少女は自分のことをいたいけだなんて言わないと思う」
「………鬼でしょ、アンタ」
「僕は今朝、ちゃ〜んと 『傘持って行きなよ』 って言ったと思うな」
「シンジ」
「何」
「悪魔」
「今日は間違い無くアスカに責任があるよね」
「キス魔」
「………ゔ。それは、その………」
「スケベ」
「あぅあぅあぅ………」
「否定しないの?」
「アスカがあんな格好で家の中をうろつくのが悪いんじゃないか…」
「ま、それは置いといて」
「何」
「いぢわるぅ。傘、傘」
「傘が何?」
「入れてって」
「………」
「シンジ」
「何」
「好きよ」
「………………、そういうトコ、ずるいと思うな」
「嫌いになった?」
「………カバン、持つよ」
「やった☆ダンケっ!」
「アスカ」
「?」
「好きだよ」
「………………、そういうトコ、ずるいと思うわ―――嫌いになんて、ならないけどね」
――――――――"addicted to you" is very very fine end.――――――――
>890
おみごとです!
↑まぁ小ネタということで。
遅れ馳せながらレスなど
>>850氏はじめ諸兄の皆様
修飾問題はよく言われるところではあるのですが…
ぶっちゃけ私の文章は二割の妄想と八割のハッタリ修飾句でできてますので。
こっちも文章力のなさをカモフラージュするのに必死なんです。
………
>>851氏のリクを受けて今後はシンプルそうなのに挑戦しようとは思います。
>>853氏
引退というか休業です。
なにせリアルに○房なもので現実世界が忙しいのですよ。
三月過ぎには本格復帰予定ですので末永いお付き合いをよろしくお願いします。
おお、乙。がんがれよー
萌える♪
シンジのことを「好き」というアスカのFFあんまり見たことない。
おお、前のよりこっちのが好き。乙です。
(ターゲットを肉眼で確認―――アスカ、行くわよ)
暴れる心臓を抑えて息を鎮める。
スピーディに、なめらかに、かつ慎重に。歩幅は普段の半分。
ターゲットまで目測5メートル。まだこちらには気付いていないみたいだ。
少し息を吸って、止めて、ゆっくり、落ちついて、焦らずに、慎重に一歩―――
「つまみぐいは駄目だからね」
「ふわぇあぅあ!?」
で、あっさりバレた。
「ちょっとっ!何でバレるのよ?アンタこっちに背中向けて料理してるのに!?」
「あー、うん。そろそろお腹すいてきたころかと」
シンジが振り向かずに言う。エプロンが妙に板についていて可笑しい。
「もうちょっとでできるからさ、ちょっと待っててよ」
「むぅ。喋るときはこっち向きなさいよー」
「ゴメンゴメン、ちょっと手が離せないんだって」
あーあ。つまんないの―――別に、つまみぐいに来たわけじゃないんだけどなぁ。
えと、その、ちょっとかまってほしかったり。あ、あくまで暇潰しに、さ。
アタシってそんなに食い意地はってるように見えるかなぁ。
複雑な思いでシンジの後姿を見つめる。艶のある黒い髪。華奢な首筋。対照的に最近広くなった肩幅。
―――あれ、なんか唐突にお腹減ってきたかも。
ごめんシンジ、やっぱつまみぐいさせてもらおーかな。
かぷ。
「あ、アスカぁ!?わわ、だ、駄目だってば、耳たぶは!」
「気にしないで料理続けてくれていーわよ?………あむっ」
「う、うわ、ちょっと!やめ、や、わ、わ、わ―――――」
月夜のマンションに絶叫が響く。
葛城家の夕飯、順調に遅延の模様。
――――――――"Today's dinner is …" is end dericiously.――――――――
乙です
ええのう。
味噌氏32行ネタ執筆テラハヤスw
個人的には通常投下より小ネタのほうが面白い。
神認定しますた、GJ!
乙。
味噌の人、必ずカムバックしてね。・゚・(ノД`)・゚・。
ところで、32行ってのは、1レスの規定値?
>>901 そっすよ。でも一行にいっぱい文字を書いてると、32行以下になる事もある。
1レスの容量は行数(改行回数)、若しくは全体の文字数(Kb)で決まってるらしいです。
SS連載してると結構大変。次のレスへの引きも考えて、文章変えたりしなきゃならないから。
行数32行、容量2048バイト(1024文字)です。
最後の英文、きもいのでやめて下さい。
英語読めないなら読めないでスルーすればいいと思うよ。
副題みたいなものだし、読めなくても問題ない。
つか、オチが弱いときにもあれでムリヤリ落としてるから、キモくても必要。
いややっぱきもいからやめて欲しい
そういうオマイがキモい。
エキサイト翻訳くらい使えよ。
キモイといったらキモイ
まあ、普通にきもいね
自演乙
まぁまぁ煽るな煽るな。マターリいこうぜ。
英文は必要悪じゃないか?
少なくとも
>>848には必要だったわけだし。
それ以外に関しては
>>906が的をえていると思う。
でもきもいよ
キモがってるひと、バカ丸出し。
だってきもいし
この板居る時点で既にキモイと自覚白
おまえらきんもーっ☆
↓何事もなかったように再開
きんもーっ☆
もんきーっ☆
SAL−っ☆
LAS-っ☆
猿ー?
バナナー
そんな〜
待ち
プレッシャーをかけるために保守
日記スレと大好きだスレで間にあってんじゃねーの?
このスレで奴を元気づけてどーするよw
職人さんまち
傷心のN3を招いてみるか
よせ
ほす
味噌の人も消えたなー。少しいじめすぎたか?
待ち
保守
期待
17 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[page] 投稿日:2005/08/01(月) 20:05:20 ID:???
きゅいいーん
ががががが
ミ「お待たせ! シソジ君ね、さあ乗って!!!111」
シ「かつら(←もうすぐ変換できなくなる)城さんですか。遅刻ですね。首ちょんぱの、刑です」
ミ「え?」
シ「魔糸斬首!!!!!!!11111」
クルクル
ぶちっ
ぶしゅうぅぅーーーーーーーーーー
シ「ふ、さてと。さっさと、髭の、ところに、行くか」
続く
キャラコメ
レ「猪狩君・・・ぽ」
ア「ちょっと、アタシが出てないじゃない!」
レ「サルは洋ずみ」
ダッ
ア「キィーーー」
ズドドドドドドド
良作まち
投下してみてもいいでしょうか。
とりあえず書き上がってますが、手元のtxtファイルは25KB弱です。
レス数的にもどうやらけっこうな量になりそうなので、
そのまま埋めになりそうで躊躇してます。
ワクワクベタベタ。
カモーン
ありがとうございます。
なんとなく書いてたらうっかり長くなりすぎた分ですが、貼らせて貰います。
カウントしてみたら26レス(たぶん)喰います。すいません。
さらにいうとネタ的にフライング感アリアリです。ほんとすいません。
しかもタイトル決めてませんでした。ですが貼ります。それではどうぞ。
944 :
1/26:2005/11/30(水) 18:19:32 ID:???
「もうホント、訳分かんないわよー…明らかに無意味だわ…
なんで基本的なキャラクターが50もある上に、ジョ、ジョウ…なんだっけ」
「常用漢字?」
「ああそうそれ…それだけで3000とかあるんでしょ?
あんなのどれ見たって大差ないじゃない…西欧諸語のがよっぽど機能的よ」
アタシはトリプルアイスの2段目、新フレーバーのセガレノバニラ
(期間限定お試し価格・100円/1スクープ)を最大戦速で殲滅しながら呟いた。
「ふふふ、アスカも漢字だけはダメだものねぇ。書き取り、そんなに大変?」
「大変の大変じゃないのって。最近じゃ漢字練習帳が夢にまで出るわよ」
「あはは! なーに、それー」
「もー、笑いごとじゃないんだってばー」
ヒカリがカップからクッキー&クリームのアイスを掬いながらくすくす笑う。
それにしてもヒカリってば、そんな量で物足りなくならないのかしらね?
笑われっぱなしも癪なので、アタシも攻勢に出てみることにする。
「ところでヒカリぃ、最近どうなの」
「? どう、って?」
スプーンをくわえたままで、きょとんとした顔のヒカリが言う。
「分かってるんでしょーに。 ほら、例の愛しの君のことよ」
945 :
2/26:2005/11/30(水) 18:20:28 ID:???
ぼん、と音すら立てそうな勢いでヒカリの顔が真っ赤に染まり、
あまりにわかりやすすぎる彼女のリアクションをアタシはしばし楽しむ。
「な、ななっ…何言ってるのアスカ! まだなんにもないわよ鈴原とは」
「『まだ』ってことはいずれ何かあるんだー、ふーん」
「ちょっ、そんなこと言ってないじゃない!」
「ついでに…アタシは『愛しの君』とは言ったけど、誰とは言ってないわ」
「あっ…」
顔を真っ赤にしたまま、アイスを口に運ぶことも忘れたように
ヒカリはうつむいてじっとしてしまう。
アタシには女の子を好きになる趣味なんてないけど(当然でしょ!)、
こういうところを見てるとヒカリは本当にカワイイなと思うし、
そんなコに誠心誠意想われて鈴原のバカはまったく幸せものだと思う。
まぁ…、親友のヒカリだから口には出さないけど、敢えて言わせて貰えば
どうしてあのバカジャージなのか、ってことだけがアタシの理解の範疇を超えている。
うーん、やっぱりアタシには同年代の男なんかじゃ到底釣り合わないのよね。
余裕があっていざというときには頼りになる、もちろん背も高くてスマートな
甘いマスクの…そう、ね、たとえば加持さんみたいな? あんな大人の男性が
アタシには相応しいってもんよ。間違っても野蛮で下品な鈴原みたいなのとか
ヒョロヒョロしてて優柔不断などっかのエヴァパイロットとかじゃなくてね。
946 :
3/26:2005/11/30(水) 18:21:06 ID:???
でも、たとえばこんな風に照れながらも満更じゃなさそうなヒカリを見てると
こういういわゆる「恋」みたいなのも楽しそうでいいな、と思ったりもする。
…ま、アタシにはそんなお子様チックなもの、必要ないんだけどね?
「あ、アスカ、前も言ったけど…」
「分かってるって。誰にも喋ったりしないわよ」
「ホントだよ、ホントにお願い! もし鈴原にバレたりしたらあたし…」
「だーいじょうぶ。あのバカはまーったく気づいちゃいないわ、保証する」
「…それもなんだか寂しいな」
「はいはい、まったくおあついことですねえ」
「だ、だから違うって言ってるじゃない!」
大丈夫よ、ヒカリ。あンのバカはあなたの気持ちに気づいちゃいないわ。
…もっとも、クラスメイトで気づいてないの、
あのジャージのバカとあとはあのオンナくらいのもんだと思うけど。
最近では街を少しずつ木枯らしが渡るようになって、
いよいよ年の終わりって雰囲気がだんだんあたりに満ちてきている。
ヒカリと別れたアタシは傾きかけた西日を受けながら家路を急ぐ。
ビルの曲がり角で吹きつけた風がアタシの髪とマフラーをふわりと揺らした。
ドアチャイムを押しても中からはなんの反応もない。
あれ、アタシが帰宅一番乗りなの? 鍵を探って引っ張り出す。
「ただいま〜…って、やっぱりアタシだけ?」
声だけががらんとしたリビングを漂って消える。
947 :
4/26:2005/11/30(水) 18:21:59 ID:???
靴を脱いだところで鞄を置く間もなく電話が鳴った。
アタシしか居ないってのに、この運のいい相手はどこの誰よ?
「はい、葛城です」
「あ、アスカ? あたし。でね、ごめ〜ん、急な話で悪いんだけど
今日、仕事引けたらリツコとマヤちゃんがどーっしてもエビチュ呑みたいって…」
なんて運のいいウワバミかしら。しかも嘘が超絶ヘタクソ。
電話口の向こうで閉口してるリツコとマヤが目に浮かぶわね。
「なんだミサト…あーはいはい、あんたが二人をダシに飲みに行くわけね?
昨日も給料日前だからって泣きそうな顔してたじゃない、大丈夫なワケ?」
「うッ…ま、ま〜ま〜、そう固いこと言わないの!
お詫びに今度の夕食ん時はあたしがスペシャルなカレーを」
「全ッ力で拒否させてもらうわ」
「ぁによぉ〜、人がせっかく言ってるのに失礼しちゃうわねぇ。
ま、つーわけで、今夜の夕食はアスカ、シンちゃんと二人っきりよ☆
若い二人にサービスサービス、ってね」
「なぁぁにがサービスよ! シンジと夕食なんて色気も何もあったもんじゃなし。
せいぜい飲み過ぎないように気をつけなさいよ、ミサト。リツコとマヤに迷惑かけるんじゃないわよ」
「はーい、分かっております! んじゃね、シンちゃんにヨロシクぅ」
「はいはい、ごゆっくりどーぞ」
浮かれっぷりがひしひしと受話器越しに伝わってきて、思わずアタシは苦笑した。
948 :
5/26:2005/11/30(水) 18:22:39 ID:???
受話器を置いたアタシはひとまずテレビを点けてリビングに陣取った。
学校を出た時間にはそう差もなかったし、バカシンジもすぐに帰るだろう。
ミサトがいようがいるまいがご飯を作るのはアイツに変わりないわけだし、
アイツの中身が
優柔不断でウジウジオドオドしていて自信皆無の割にムッツリスケベで
やたらファーストがごひいきでそのくせひとたびエヴァに乗ったら
アタシには及ばないとはいえそれなりの戦績を上げないでもないバカでも
アイツが作るご飯がそれなりに食べられるものであることに間違いはない。
お腹もほどよく空いてきたし、バカシンジがもうすぐ帰ってきたら
とりあえず小腹を満たすおやつでも作らせてやろうっと。
949 :
6/26:2005/11/30(水) 18:23:33 ID:???
…いくらバカシンジでも遅すぎるにも程があるわよ!
窓の外はもうすっかり暗くなって、ネオンサインが眩しく光っている。
アイツ、いったいどこで油…アブラを、ええと、なんだっけ…そうだ、食ってるのよ!
こっちはなにも食べずに待ってるってのにぃ!
(それにしても、どうして時間を潰すことが「油を食う」になるワケぇ?
ホント、日本って国の国民性がアタシには理解できないわ)
…あぁダメ、食べるって言葉すら今の空腹全開なアタシには拷問だわ…
それはともかく問題はシンジよ!
早く帰ってこないとぶちのめしてやるわ!
そして帰ってきたら何はともあれぶちのめしてやる!
のめしてやる、のめしてやる、のめしてやる…!
ああもう、ホント、いったいどこで何やってんのよバカシンジぃ!
そのとき、視界のすみっこで何かが動いたような気がして、
アタシはそちらへ目をやった。薄暗がりで赤い光が明滅している。
…留守番電話のメッセージ?
しかもよく見たら、ミサトの電話より前にかかってきてる…あちゃー。
さっきミサトと話したときは、帰ってきてすぐの電話で急いでたから
これがあったことに気づかなかったのかしら。とりあえず再生、と。
「 …ピーという発信音の後に メッセージをお入れください…
ピー
…あれ、アスカ、まだ帰ってないの? えーと、あ、僕シンジです。
えっと…その、今日、ちょっと用事が出来て、帰るのがすこし遅くなります。
そこまで遅くはならないと思うから、夕食は僕が帰るまで待っ ピー
録音メッセージ1件です 」
950 :
7/26:2005/11/30(水) 18:24:13 ID:???
…アイツ、自宅の留守録にすら満足に吹き込めないっての!?
ほんっとにトロいわね! しかもこの内容じゃ遅くなることは分かっても
なんで遅くなるのかなんてことは全然わかんないじゃない、バカシンジ!
それに「そこまで遅くはならない」とか言っておきながら、
いつもならもうそろそろ夕食にありついてるくらいの時間よ?
乙女を待たせるだなんて信じられない! なに考えてるのよアイツ。
どうせ用事なんて言って、鈴原と相田あたりに誘われてゲーセンにでも行ってるんだわ。
アタシが自宅でお腹ペコペコにしてることは無視ってわけ? いい度胸じゃない!
まぁ、とりあえずアイツが帰ってこないことにはどうしようもないわ。
まずはご飯を作らせて、それを食べたら即座にぶちのめす、ってことにしようかしらね。
それにしても…………
…………おなかへった。気持ち悪い…
…………うん。このままだとアタシ、間違いなく餓えて死んじゃうわ。
ちょっとコンビニ辺りまで足を伸ばして肉まんでも買ってこようっと。
ここまで待たせたアイツが悪いんだから、帰ってきたらおごらせなくちゃ☆
951 :
8/26:2005/11/30(水) 18:25:30 ID:???
どうせコンビニなんだから部屋着に一枚羽織るくらいでかまわないわね。
財布財布、っと… 誰かさんと違って中身にも十分余裕アリ。よし、出発ぅ!
アタシは勢いよくドアを開け、
「ぅわぁあっ!?」「きゃっ!」「…」どさどさっ!
そこにいたシンジとモロに鉢合わせた!
シンジは学生服姿のままで、なんだかバカみたいにたくさんの荷物を持っていたみたいで
取り落とした袋と中身の一部が廊下に散乱してしまっている。
「あ、アスカ? どうしたのこんな時間に」
ぼけっとした顔の真ん中、その口からあまりといえばあんまりな台詞が飛び出して、
そこまでで既に破裂寸前だったアタシのカンシャクブクロを爆発させた。
「『こんな時間』ですってぇ!? あんたバカァ!? よくそんなことが言えたもんね!
むしろこっちの台詞だわ! こぉんな時間までアンタどこで何してたってのよ! このバカシンジ!」
「え…え、えっと、あの、電話、そうだ電話にさメッセージを」
「メッセージぃ? いい、メッセージってのはね、相手に内容を伝達できてこそ意味があんのよ。
あんな途中でぶち切れる独り言はメッセージって言わないの! 今時留守録も使えないなんてこのバカ」
「ご、ごめん…」
「ごめんで済んだら警察は要らないわよ! それにうわーなによこの荷物の量。アンタ、ほんとに何を…」
そこまで言って、アタシはシンジの後ろに立つ人影に気がついた。
見慣れた青いジャンパースカートに、いつも変わらない黒のハイソックスと白いスニーカー。
漂白でもしたみたいに真っ白い肌、何食べたらそうなるのか想像もつかないような碧い髪、
そしてアタシのドイツ人の友達にだってそんなのの持ち主は一人もいなかった、真っ赤な瞳。
…ファースト。
952 :
9/26:2005/11/30(水) 18:26:17 ID:???
なんで、よりにもよってコイツが、ここにいるわけ?
それより、コイツとシンジは今までいっしょに、何をしてたわけ?
アタシがお腹空かせてシンジを待ってたのに、
いつ帰ってくるかなって待ってたのに、
シンジはその間じゅうずっと、このオンナと何をしてたわけ?
953 :
10/26:2005/11/30(水) 18:26:57 ID:???
「…ハッ」
思わず、乾いた笑いが口をついて出た。ばっかみたい。
「あ、アスカ? どうし…」
「どいて。邪魔」
「どうしたんだよアスカ、どこ行くんだよ」
「どこだっていいでしょ。邪魔よ」
「よくないよ、お腹も空いてるだろ」
「うるさい!」
シンジがびくっと身をすくめたのが分かった。
それを見るまでアタシは、自分の声がささくれだっているのにも気がつかなかった。
「いいじゃない、アンタはファーストとしっぽり楽しくやってなさいよ。
アンタが帰ってくるまでご飯を待とうなんて思ってたアタシがバカだったわ。
どっかで適当に食べてくるから夕食は結構よ。邪魔者はとっとといなくなるから
思う存分その能面オンナとお楽しみになったらよろしいんじゃないかしら?
そうそう、今日はミサト帰ってこないらしいわよ。ますます好都合じゃない!」
言い募るうちに胸のうちが痛くなってきて、そう思うことがますますアタシを切なくさせる。
そんなことが言いたいんじゃないのに、アタシは自分をどうにも止められない。
自分もシンジもファーストも、すべてに対してイヤになる。
もういい、こんなところにいたくない。とりあえずここから離れよう―
954 :
11/26:2005/11/30(水) 18:27:40 ID:???
エレベーターに向かおうとした腕を後ろからつかまれる感触。
離しなさいよバカシンジ! と怒鳴ろうと振り返って、アタシはファーストと目が合った。
「だめ」
「ハァ? 何言ってんのよアンタ。邪魔者が自分から消えてやろうって言ってるのに」
「行っては、だめ」
「うっさいわね! いいから離しなさいよ!」
こ…このオンナ、見かけはほっそりしてる割にやたら力が強いじゃない…!
振りほどこうとしてもなかなかうまくいかない。な、なんだって言うのよ!
「あなたは行けないわ。私が抑えるもの」
「ちょ、離しなさいって言ってるでしょ!」
シンジがアタシとファーストを交互に見比べながらおろおろしているのが目に入り、
それがまた無性に腹立たしくて、廊下で格闘を繰り広げながらアタシは叫んだ。
「だめ。碇くんが呼んでる」
「じゃあさっさと行ったらいいじゃない! アタシは関係ないわよ」
「違うわ」
「何が違うっていうのよ!」
「碇くんが呼んでいるのは、私じゃなくて、あなた」
「え?」
「いえ、…私も呼ばれているけれど、一番に呼ばれているのは、あなた」
「な…なにワケのわからないこと言ってるのよ! もう、離しなさいってば!」
「!」
「あ、綾波っ!」
ほとんど無理やりにファーストの腕をもぎはなし、アタシはエレベーターへと走る。
…そう、それほどそのオンナが心配ってワケ、だったらさっさと消えてやるわよ!
ちょうど運良くエレベーターが上がって来ていた。これにとりあえず乗ってしまえば。
チン、と軽い電子音を立て、外へ逃避するための分厚いドアが―
955 :
12/26:2005/11/30(水) 18:28:27 ID:???
「あ」「うわっ?」「よぉ」「あら」「ぐぇー」
開いたそこにはミサト、リツコ、マヤ、日向さんに青葉さん、
加持さん、それにヒカリに鈴原相田、とどめになぜかペンペンまで。
いつもの面々がずらりと勢ぞろいしていた。
「あら? アスカってば、どこ行くつもり〜?」
事態についていけないアタシにミサトが目ざとく声をかけてくる。
「どこ、って…ど、どこだっていいじゃない! それよりアンタ、今日は呑んでくるって…」
「なに言ってるの? あれ、シンちゃんから何も聞いてないの?」
シンジから? 言い訳聞く耳なんてもってないわよ、おあいにくさま!
「なんの話よ?」
「あ、ミサトさん、おかえりなさい。それにみんな、いらっしゃい」
「…」 がしっ!
しまった! 気を取られているうちに、シンジとファーストに追いつかれる。
「くっ、離しなさいって言ってるでしょ、この…!」
「だめ。私が抑えなくては、あなたが出て行ってしまう。だから、だめ」
じたばたじたばた。コンフォートの広くない廊下をあっちこっちへ動き回る。
956 :
13/26:2005/11/30(水) 18:29:14 ID:???
エレベーターの狭い箱からはどやどやとみんなが降りてきて、先頭で呆れ顔のミサトが口を開いた。
「シンちゃ〜ん、ちょっとアレどうなってるワケ? まだアスカに何も言ってないの?」
「え、ええと、実はそうなんです…説明が遅れちゃって」
「それは仕方がないとしても、あれはどういう理由で発生した諍いかしらね」
リツコが再び格闘を始めたアタシとファーストに目をやりながら言うのが聞こえる。
「その、えっと、僕がアスカを待たせすぎて、それでアスカはお腹が空いて怒っちゃったん」
「そんな理由で怒るとでも思ってるわけこの バ カ シ ン ジ !」
ファーストをどうにか剥がそうともがきながらアタシは思い切り叫んだ。
「ご、ごめん!」
シンジが反射的に首をすくめる。
「ぶざまね」
「ぐえ」
「しかし、ほんならなんでそんなに腹かいて綾波と取っ組みあわないかんのかいな?」
ジャージが例によって薄ぼんやりした顔のまま、腕組みをして呟く。
「そういえば確かにそうね。アスカがあそこまで暴れるなんて」
「おお、トウジにしては珍しく理論的な意見を口にしたね」
「やかましわい」
「それにしても学園きっての美少女二人が繰り広げるキャットファイトとは!
ああ、そうだぼんやりしてる場合じゃない、カメラカメラ…これは売れるッ!」
957 :
14/26:2005/11/30(水) 18:29:50 ID:???
ヒカリと相田がまぜっかえし、ジャージは渋い顔になる。なにがキャットファイトよ!
…って、問題はそこじゃない!
そういえばアタシはなんでファーストと取っ組み合いをしてるの?
お腹が空いたのも確かに怒る理由のうちではある。でも、さっきアタシ自身が叫んだように
それだけで取っ組み合いに発展するくらい怒るほどバカじゃない。アタシは。
となるとなにか他の理由があるわけで… えーと…
「ははーん、さてはアスカ…シンジ君とレイちゃんを見てちょいとジェラシーを感じちゃったわけかい?」
精悍な無精髭をなでながら加持さんがニヤリとし、予期せぬ方向からの絶好のビーンボールに戸惑いながら
それでもアタシは顔がみるみる紅潮してゆくのを自覚する。
「な…なんでアタシがこんなヤツ相手にっ!」
「おお! これはセイシュンの醍醐味ってヤツですね、葛城さん」
「え? うん、ああ、まぁそうかもね、日向君」
「ありきたりではあれど、曲のネタにできそうだな」
「こういうのは清潔で良いですね。いけます」
オペレーターの三羽烏が不必要なオペレートを繰り広げる。戦闘中より口が回るのはどういうわけよ、アンタ達!
958 :
15/26:2005/11/30(水) 18:30:43 ID:???
「え…アスカ、そう…なの?」
見ると、シンジがどういうつもりか顔を赤くしている。 こ、コイツまでなに考えてんのよ!
「ッ、そんなところだけ耳ざとく聞いてるんじゃないわよ!」
「うわっ、と、アス… カ… きつ、 …くる、しいよ …ぼ くを、ころ、さ、ないで…」
「殺っては、だめ。締めては、だめ」
呆然としているヒカリと、この期に及んでカメラを収めない相田が視界の隅をよぎる。
「初号機パイロット…顔が青黒くなってきているわね」
「酸素不足ですね。不摂生です」
「ちょ、アスカ!? 日向君、青葉君、ぼさっと見てないで止めてっ!」
「「ぐぇえー」」
ファーストを引きずりながらのネックハンギングツリーをアタシに決められたシンジと、
飼い主どもが繰り広げる阿鼻叫喚の地獄絵図を目の当たりにしたペンペンの叫びが見事にユニゾンした。
959 :
16/26:2005/11/30(水) 18:31:15 ID:???
「…で? どういう申し開きがあるってワケ」
さて、それから。
とりあえずなし崩し的にコンフォートの部屋へどうにか来訪者全員を収容した上で、
アタシは自室でシンジとサシで座っていた…
つもりが、なぜかシンジの後ろには影のようにファーストが寄り添っており、アタシの感情をさらに逆撫でする。
「ごめん…説明が遅れちゃって。その、実は…」
「なぁに? 実はファーストと交際してますー、とでも言うつもり?」
みんなが居るであろうリビングの方から押し殺したように「おおっ!」などという
誰かの呟きが漏れ聞こえた気がするが、今はそんなことに構っていられる精神状態じゃない。
「なっ…そんなわけないじゃないか! そ、そんなこと言うの…綾波にも失礼だよ」
「ふーん? その割には満更でもなさそうな顔してるじゃないの」
シンジの背後へむけてあごをしゃくってやる。
「え!?」
ブラフではない本物の驚きを顔に浮かべ、光速で後ろを振り仰ぐシンジ。
ファーストは表情のまったく読めない顔のまま、そこにひっそり佇んでいる。
960 :
17/26:2005/11/30(水) 18:31:53 ID:???
「冗談よ。言ってみただけ」
「な、なんだ…」
シンジは安堵のような、少しばかりの落胆のような複雑な表情を浮かべて息をつく。
これはきっとファースト相手だからこその反応なんだろうな…という考えが脳裏をよぎり、
それはつまりアタシが相手にされていないことを自分で悲しんでいるのだろうか? という
結論に至りそうになって、アタシは大きくかぶりを振る。 絶対、死んでも、認めたくない!
「ど、どうしたの、アスカ」
「なんでもないわよっ!」
こんなヤツを相手にアタシが心動かされかけているなんてことは絶対に認めない。
いくら同じチルドレンだって言っても、コイツやファーストとアタシの間には雲泥の差がある。
そりゃ、料理はそこそこうまいし、顔だって二目と見られないブサイクってわけではないし、
ちょっと頼りになるな、と思う瞬間だってないわけではないけど…ああもうアタシは何を言ってるわけ!?
とにかく、コイツとファーストがよろしくやってようがなんだろうがアタシにはなんの関係も…
…ふとアタシは妙なことに気がついた。
ダイニングの方からなんだか妙に賑やかな気配が漂ってきている。
それに、よくよく気をつけてみれば、怒りに追いやられてどこかへ消えていた腹の虫が
うずうずと動き始めるのにうってつけの、香ばしいようなふくよかなような香りも…
961 :
18/26:2005/11/30(水) 18:32:45 ID:???
「あ」「!」
シンジとファーストもそれに気がついたらしく、めいめいにリビングの方へ注意を向ける。
そういえばシンジがここに居るのに… ダイニングから料理の匂いらしきものが聞こえるってことは…
唐突に電話で聞いたミサトの声がフラッシュバックする。
(「お詫びに今度の夕食ん時はあたしがスペシャルなカレーを」)
(ま、まずい! それはまずい! アレは不味いとかそんな次元じゃない!)
アタシの脳裏にその一瞬で「特務機関内部での集団食中毒事件 外部犯の破壊工作か」と
スポーツ紙の一面をでかでかと飾る、洒落にならない大見出しが踊った。
(被害者の多くは死亡、もしくは意識不明の重体で―)
(閑静な住宅地の中にある現場マンション付近は一時騒然となり―)
(関係者の証言では、犯人は内部の人間、それも相応の地位にある者との見方も―)
止めなくちゃ! アタシは弾かれたように立ち上がり、リビングへ通じるドアに手をかける。
アタシに遅れてシンジとファーストもそのことに思い至ったと見えて、てんでに声を上げる―
「あ、アスカ! お願いだからちょっと待って! 話を聞いてよ!」
「弐号機パイロット… 碇くんの話を聞いてくれない」
どうしてこの期に及んで及び腰なのよコイツらは! もういいわ、惨劇はアタシが断固止めてやる!
962 :
19/26:2005/11/30(水) 18:33:25 ID:???
「アスカ! ちょっと待っ―」
ドアを開け放つ。
そこには、ミサトのカレーを食べて声もなくもがくヒカリや鈴原、オペレータのみんな、リツコ―
そして、ああ、耐性がもっともあったであろう加持さんまでもがアタシの足元で倒れ伏していて、
幽鬼のようなか細い声を上げながらよわよわしく震える手をアタシに差し伸べ…
そんなことにはさせない! させてはならない! アタシはエヴァンゲリオン弐号機専属パイロットの
惣流・アスカ・ラングレー、身近な人たちに差し迫る危機を見逃すわけにはいかない!
今度こそアタシはドアを開け放ち、リビングへ一歩を踏み出した。
豪華絢爛な光と色彩の洪水に埋め尽くされた視界に、アタシは思わず言葉を失った。
テーブル狭しと並べ立てられた料理の数々に、壁といわず天井といわずのさまざまな飾りつけ。
しかもどうやらそうした作業は進行中だったようで、部屋のあちこちでみんな動き回っていた。
その全員が手を止め、一斉にアタシへ視線を注ぐ。 ちょ、ちょっと居心地が悪い。
963 :
20/26:2005/11/30(水) 18:34:38 ID:???
「おやおや、お姫様の入場が少々早くなったようだぞ」
「ありゃ。 ま、準備も八割がた済んじゃってるし、もういいわよね」
「そういうことらしいわね。それじゃミサト、号令頼むわよ」
「いや〜、そこはシンちゃんの役目でしょ」
「ほんまですな。おーいセンセ、はよ出てこんかいな」
「碇君、アスカを待たせちゃ悪いわよ」
わけがわからない。みんな、何を言ってるわけ? そもそも、この豪華なパーティもどきはなんなのよ?
悩むアタシの横を通り、どういうわけかちょっとバツの悪そうなシンジと、
これもなぜか少し残念がっているような様子のファーストがリビングへと出てくる。
「ちょっと順番狂っちゃったけど、しょうがないかな…」
「ここまで来たら、このままやるしかないと思うわ…」
シンジが誰にともなく呟いて、ファーストがうつむき加減で答える。
「…じゃ、じゃあ、みんな、いいですか?」
「いつでもいいわよん」
ミサトの返事とともに全員がうなずき、ポケットに手をつっこんだり、後ろ手に何かをつかんだり。
「それじゃ、せーのっ…」
シンジがいまひとつ気合の入らない号令をかける。だから、いったい何を…
964 :
21/26:2005/11/30(水) 18:36:20 ID:???
ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぁん! 「きゃ!」
いきなりの耳をつんざく大音響! そして漂う硝煙の匂い。アタシは思わずひるんでしまう。
な、な、なんなの!? どこかの突入部隊でも攻めてきたっていうの!?
…って、これは、紙テープ… クラッカー…?
間髪入れずにみんなが声を合わせた。
「「「「「ハッピーバースデー・トゥ・アスカ!」」」」」
965 :
22/26:2005/11/30(水) 18:37:15 ID:???
え?
ひょっとしてこの料理と飾りつけ、は… みんながいきなりここに来てるのも…
アタシの誕生日パーティ、ってこと?
たったそれだけのために、ここまで大掛かりなことを?
「ごめん、アスカ… せっかくだから、アスカにはぎりぎりまで内緒にしとこうと思ってて…
そのつもりが伝えるの遅くなりすぎちゃって、びっくりさせすぎたかな? ほんとに、ごめんね」
シンジが悪戯の現場を見つかった子供のような顔をして喋っている。
アタシはまだ衝撃から立ち直りきれなくて、ロクに返事もできない。
「え、じゃぁなぁにシンちゃん、今のいまアスカにタネあかししたの?」
「はい、ちょっと伝えそこねちゃったままで…」
小さくなってシンジがうつむく。
「なにやっとんのかいな、自分でちゃんとやるから任せろて言うとったのに」
「まぁそう言ってやるなよ、鈴原君。結果としておおむねうまく行ったんだから」
「はは、そないですね、わははは」
「それはともかくとして、アスカ、ほんとにおめでとう。
アイス食べながらうっかりこのこと喋っちゃわないか、わたしも不安だったのよ?」
みんながこのためにいろいろしてくれたのに、アタシだけが知らなかった…わけだ。
966 :
23/26:2005/11/30(水) 18:37:54 ID:???
「…アスカ?」
気がつくと、目の前のシンジとファーストの輪郭がぼんやりと揺らいでいた。
な、なによ、バカシンジとファーストの癖して…なんでアタシが泣いてるのよ!
「あ、アスカ、その、ごめん」
「なんであんたが謝るのよ、バカ…」
「ごめん…」
「こんな美少女を泣かせるとは君もなかなか罪作りな男だね、シンジ君」
「そ、そんな、やめてください加持さん」
シンジが慌てたように否定するのがおかしくて、思わずアタシも笑ってしまう。
「今日の用事っていうの、これだったのね、シンジ」
「うん、僕一人じゃ準備にはどうしても限界があるから、綾波にも手伝ってもらってさ。
人数が人数だから料理も買うことにして…あとは飾り付けの道具とか。
本部ではミサトさんからみんなに連絡とって貰って、学校でもアスカにばれないように
委員長とトウジとケンスケ誘って…」
「バカシンジにしては、段取りよくやったじゃない…」
「あ、ありがとう。でも、今回の発案者、メインは僕より綾波なんだよ」
967 :
24/26:2005/11/30(水) 18:38:37 ID:???
「え?」
またしても虚を突かれて、間の抜けた声を出してしまう。
「いや、アスカの誕生日がもうすぐだ、って話をしたのは僕なんだけど、
それならせっかくだからみんなでお祝いしようって言い出したのは綾波なんだ。
僕じゃよくわからない道具選びとか、段取りがよかったのはきっとそのせいだよ」
思わず傍らのファーストを振り返る。彼女はそこで心なしか頬を赤らめていた。
「でも、私はあまり働いていない… 今回の功労者は、やっぱり碇くん…」
照れたような小さな声で、ファーストはそう呟く。
「そうじゃないよ、綾波が言い出してくれなきゃ…」
「なによ、アタシを祝うのにもファーストにお伺いを立てないとできないっての?」
嬉しさや照れや、いろいろな感情でいっぱいになって、ついアタシはいつもの憎まれ口を叩く。
「そ、そんなこと言ってないだろっ…」
みんながつられて笑いさざめく。
「お祝いしようと思ってたよ、ちゃんと。 …アスカ、誕生日、おめでとう」
その一言だけで、アタシの心のどこかにぽっと火が灯ったように、体が温かくなるのを感じる。
ああ、アタシはコイツがいることに、いてくれることに、こんなに安心していたんだ。
968 :
25/26:2005/11/30(水) 18:39:57 ID:???
「おめでとう…」
ファーストが小さな声でそう言う。
いや、違う。『ファースト』なんて記号みたいな呼び方は似つかわしくないわ。
誕生日のパーティを企画してくれたから、なんて、今どき小学生でもしないような動機だけど、
その呼称は今日限り返上して、きちんと彼女の名前を呼ぼう。
今までの凝りとちょっとした自尊心が邪魔っくさかったけど、アタシは努めて自然に返事をした。
「ありがとう、レイ」
彼女はちょっと驚いたような、困ったような表情を一瞬だけ浮かべて、それから静かに微笑んだ。
「「「もう一回、おめでとう!」」」
二人の一言を皮切りにみんなが口々にそう言って、拍手の音が部屋を包んだ。
969 :
26/26:2005/11/30(水) 18:42:06 ID:???
「ま、なんや、多少寄り道はあってもこれで丸くおさまった、ちゅーことやな」
料理を目の前にして目を輝かせている鈴原がなんだか強引にまとめにかかる。
我等が作戦部長どのも、負けじとそれに応じて声を上げる。
「そうよ、小さいことは忘れて、それじゃ各自! 料理に突貫を許可します! 作戦開始っ!」
「「「いただきまーす!」」」
それを合図にみんながわっと盛り上がり、テーブルに盛り付けられた料理にとりかかる。
ジョッキにすら注がずに缶ビールを呷るミサトが居ればなりふりかまわずがっつく鈴原が居て、
それをたしなめるヒカリの横にはカメラを構える相田が居る。
青葉さんと日向さんのコンビが早くも悪酔いのケを見せ始め、リツコが眉をひそめてる。
マヤの隣でちゃっかり口説きモードに入ってる加持さん。マヤも酒の勢いか、満更でも無さそう。
そして、アタシの左右には、黙々と、でもよく見れば美味しそうに箸を進めるファ…レイと、
ミサトをたしなめつつロンゲとメガネとジャージにからまれ、その様子をカメラにおさめられながら
満足に料理にもありつけていない、サードチルドレンのアイツがいる。
こんなに五月蠅い誕生日を過ごしたことは、アタシの人生にも例がない。
こんなに素敵な誕生日を過ごすことは、この先の人生でもないだろう。
Fin
以上です。
終盤になって大量にスレを使ってしまい、申し訳ありません。
新手の埋めとでも思って大目に見てください。
お騒がせしました&ありがとうございました。
乙です。バーボンハウス行きの恐怖にめげず、良く頑張った。おめでとう。
最近は誕生日SSも少なくなってきたし、いいですね。
> 「ああそうそれ…それだけで3000とかあるんでしょ?
>あんなのどれ見たって大差ないじゃない…西欧諸語のがよっぽど機能的よ」
これはアスカさんの勘違い。漢字は文字ではなく語と捉えるのが正しい。
日本語においてはともかく、一字一音で一語なのだから、西洋言語よりよほど機能的ともいう。
逆に言えば、こんな特殊な文字を、唯一の文字として取り入れざるをえなかったところから
日本語の特殊性が発しているとも言うが。
あと、常用漢字は1945ですか。
972 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/03(土) 02:48:46 ID:Rhb3VntX
乙
しかし長いな。しかも長いだけで中身は(ry
973 :
972:2005/12/03(土) 02:49:28 ID:???
そしてsage忘れる、と orz
乙ッス。
またネタが浮かんだら書いてくれぃ。
保全さげ
マフラーはないだろ
過去に何百もあるよな、このシチュのLAS。
じゃぁ何か目新しいところは...、何書きたかったんだ?
記憶の誕生日LASのツギハギ?
いいじゃん、王道ってことで
あー、まぁイマイチだが。
投下物に過度に期待するほうが間違ってるだろ。
いい作家のHPを見つけてそこにたかれ。
ume
次スレは要るのか?