前スレが容量制限で落ちていたので立てました。
ありがとうございます!!
>>1さん スレ立てありがとうございました。
前回の続きです。
差し出されたものをどうにかすべて胃の中に収めると、直ちに身を覆い隠し、それから振り返る。
自分の身を案じて立ち尽くす皆の姿。その背後には見慣れた美しい谷の風景。
風車がのんびりと回っている。
(さようなら。みんなどうか元気で)最後に焼き付けた光景が滲む。
敵艦に連れ込まれた日から今日までどうにか耐えることができたのは、
「また皆と一緒に暮したい」
その一念のみであった。それがこんな結末を迎えることになろうとは…
覚悟を決めて歩き出したナウシカであったが、その背中に低俗な言葉が浴びせられる。
「あばよ、クソ生意気なお姫様。まあそこそこ楽しませてもらったよ。
ああ、それからお前の親父によろしくな。
親父を殺した指揮官をどんなカッコで誘ったか、どんなことをされたのか、じっくり教えてやれよ。何度もイッちまったこともな!」
実のところ、これはクロトワにとって捨て台詞のつもりで、
この後戦車隊の所まで戻り、高みの見物を決め込むつもりでいた。
しかしナウシカにとって、これはあまりにも厭わしく、単なる捨て台詞と受け流すことなど出来ない。
愛する人々と郷里に今生の別れを告げ、歩を進めるところだというのに!
そしてこれは、自分の命と引き換えにトルメキア兵を救うためでもあるというのに!
これが処刑場に送り出す張本人が最後に発する、果たして人の言葉なのか!
思わずキッと振り返ると、あの男がニヤニヤとこちらを見下ろしている。
「俺様にヤられまくった話を聞かせてやれば、実の娘相手に興奮するだろうからよ、
そしたらお前が親父の勃起したイチモツを静めてやれ。
俺らがタップリ仕込んでやったから、男を悦ばす方法はもう十分心得てるだろ?
まずはあのカッコで誘ってやれ。きっと大喜びで涎垂らして突き立ててくるぜ?
お前も親子水入らずでやりたい放題アンアン言って、楽しめよ。
ああ〜ここはまさに天国〜」
間抜け面で腰振る仕草まで見せてくる。
(一緒にするな!!)
怒りに全身が震え、表情が変わるのが自分でも分かる。
怒髪天を衝くとはこのことだ。
だが、ここで言い返したところでロクな目に合わないということは、もう嫌というほど分かっている。
だから昨日までのナウシカなら気持ちを押し殺し、そのまま歩き続けたはずであった。
それでも自分の領地で、皆の前で受けた侮辱に対し、そして何より死んだ父を冒涜する物言いに対し、
どうしても最後に言い返さずにはおれなかった。
そしてこの選択が、この後のナウシカの運命を大きく変えるものとなる。
「父を貴様のような下衆と一緒にするな!!!
これでもう永遠に貴様の顔を見ないで済むことを風の神様に感謝するわ! この、ケダモノォッ!!」
これまでクロトワに発した中で、それどころかこれまでの生涯中最大限の侮辱の言葉であった。
自分はこれからクロトワの部下を救うために命を捨てなければならない。
しかも、そうする必然性はないのに、わざわざ死ぬよう強いられている。
人の身体を散々弄んだ挙句、この仕打ち。
これは、自分がこれまでされてきた事、これからされる事に対して、最後にせめてもの意思表なのだ。
怒りの眼差しで言い放ち、それから踵を返して王蟲の元へと向かい始める。
だが、今度はクロトワがこれを捨て台詞として受け入れない。
この忌々しい小娘からの反発は、例えそれが死ぬ前のささやかな抵抗でも容赦出来ない。
「キャッ!」
突然後ろから布を強く引っ張られ、はずみでクロトワの足元に仰向けに引き倒されてしまう。
そして自分が布を奪われ、肌を露わにしていることに気付く。
(!! ウソでしょ!)
外なのに! 谷の皆に見られているのに!
ハッとして腿を閉じ、それから両手で身を隠す。最悪だ。
いくらなんでもこんなのあり得ない!
晩秋の冷たい風が白い肌を刺す。
本当はこのまま横臥して丸くなってしまいたい。
それが十六歳の少女の正直な気持であった。
しかし、物心つく前から王族としての振る舞いを叩き込まれているナウシカにとって、
この場で心まで屈服させられている姿を皆に見せる訳にはいかないのだ。
「王族の者として谷の皆に見られている」という強烈な意識が
ナウシカに自然な気持ちを抑え込ませ、精一杯の姿勢を取らせる。
身を起こすと顔を上げ、キッとクロトワに向き直る。
片膝をつき、立膝を内側に向けて大事な場所を隠し、両手で胸をしっかりと覆い隠して上体を真っ直ぐ伸ばす。
本当は立膝を大きく内側に向け、上体もクロトワに対して横向きにしたい。
しかしそうすると、皆に自分が怯えている、恥ずかしさの余り立ち向かう気持ちを失したという印象を与えてしまう。
どんな場面でも威厳を保ち、毅然とした態度を示さねばならない。
自分の一挙手一投足が試されているのだ。
露わになった両方の肩と肘は真っ白な包帯で巻かれている。
それに顎も痛めてしまっているため、大きな声を出すのも本当は辛い。
昨晩の余りに酷い凌辱の結果であった。
今のナウシカは腕が肩より上に上がらない。
「それを返しなさい!」
クロトワを真正面に見据え、毅然として叫ぶ。
内心顔から火が出るほど恥ずかしい。
顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。
人質となってトルメキアの船内に虜となった日、
大勢の敵兵に取り囲まれる中、王族の衣を自ら脱ぎ寝台に横たわって以来、
船内で延々辱めを受けている最中、ずっと一糸纏わぬ姿であることを強いられた。
与えられたのは眠る時のための粗末な毛布のみ。
あれから自分の衣を一度も見ていない。
この男のことだ。王家の衣が無事残っているかどうかも怪しい。
せめて「それ以外の時間」は衣服をと、事あるごとに訴え続けたが、この男は聞く耳を持たず、
合間の時間帯に下着の類を身に着けることさえ許そうとしなかった。
珍しく、「お前に身に着けるものをやろう」と言われたことがある。
期待はしていなかったが、何かと思えば縄で戒められ、器具を挿入され、
「それがお前の正装だ」とからかわれたりもした。
敵の男たちに身体を弄ばれ、辱められるのは無論屈辱だ。
だがそれ以前に、軍服に身を固めた男たちに取り囲まれる中、自分独りが延々肌を露わにすることを強いられる。
これは、生まれ育った環境のこともあり、もうそれだけで苦痛以外の何者でもない。
それでも全裸でいることについて、最初の頃より徐々に感覚が慣らされてしまっているのもまた事実であった。
だが、閉じ込められた敵艦内ならいざ知らず、この大空の下、ここは風の谷の領地であり、
自分は今、この風の谷の王族として民の視線を一身に受けているのだ。
西の空まですっかり明るくなった屋外で、しかも谷の皆の前で全裸であることの恥ずかしさは船内の比ではない。
あまりのあり得ない状況に、思わず卒倒してしまいそうになる。
この男にはほんの僅かばかりの情けも遠慮の欠片もないのか。
臣民の眼前で王族が裸を晒すことの意味が分かっているのか。
遠巻きに見ていた大勢の敵兵たちがはやし立てる下品な声と、谷の人々の悲痛な叫び、怒号が入り混じって聞こえてくる。
ともかく一刻も早く布を取り返さなければ。
「布を返しなさい!」
下品な笑みを浮かべてこちらを見下ろしている最低男に再度叫ぶ。だが。
「ヘッ! 勘違いすんな。これは元々トルメキアのものだ。
反抗的な属国のアマに貸してやる義理はねーよ。
だいたい、裸どころか散々やられまくった写真を大量にばら撒かれてんだ。
お前みてえなガキの素っ裸なんざ、今更隠す必要ねーだろ?」
なんという言い草!
「黙りなさい! これ以上の侮辱は許さないわ!」
「おー、おー、随分と勇ましいじゃねぇか、裸のお姫様」
そう言いながらクロトワは取り上げた布を足元に落とす。
ナウシカは身を覆い隠しつつ、足元に近づいてそれに手を伸ばそうとするのだが、
クロトワは毛布を踏みつけてそれを許さない。
それどころか剣を抜くと、切っ先を毛布にあてがった。
「ああ、コレ例の剣な。お前ら親子にとって思い出深い剣だよなぁ。
これからも俺様の剣として使ってやる。
コイツを根元まで突っ込まれた時の感触は忘れられんだろ?
あの時のことはこれからずっと語り伝えてやるからよ〜。クククッ!」
毛布をゆっくりと刺し貫き、それから当てつけのようにグリグリと抉って見せる。
それは嫌でもナウシカに、自身の内部を抉られた時のことを思い起こさせた。
「今ここで、例の“心からのお願い”をすれば、毛布を貸し与えてやらんこともないぞ?
へへへ、さあどうする? ん〜?」
あまりの理不尽な言葉に身体が震える。
「貴方…最低ね…」
怒りの表情でクロトワを真っ直ぐ見据え、言い返す。
「ああそうかい。どうやら反抗的な態度を改める気はないようだな。」
クロトワが剣で布をズタズタに切り裂いていく。
(ああ、布が! 布が!)
ただでさえ小さいというのに、これでは一体どうやって身を覆えばよいというのか。
「お前が素直ならよかったのに、あ〜あ、勿体ないねぇ〜」
ナウシカは、クロトワが思うさま切り裂いた後、布を自分に投げてよこすものなのだと思い待っていた。
ところがクロトワはボロボロになった布からぱっと手を放す。
「!!」
布は風に煽られて飛ばされてしまった。
もうこの場に身を覆い隠せるものはない。
唇を噛み、怒りの表情で最低男を見上げるのだが、男は平然とこんな事を言う。
「俺様にそうやって立てつくってことは、それなりの覚悟があってのことなんだろ?
どうした? ホレ、早く立てよ。
言っとくが、隊の救出が間に合わなかったら、谷の奴らの命で償わせるからな!」
クロトワはニヤニヤと顎をしゃくる。
(…ああ…この男は本当に……本当に……)
こんな男、本当は一瞬で叩きのめすことができるのだ。
そうしてしまいたい衝動に駆られるが、谷の皆が人質になっている以上それはできない。
それが分かっているからこそ、この男はこんなにも傍若無人なのだ。
まさか全裸で屋外を歩くことになろうとは…
クロトワを睨みつつ立ち上がるのだが、膝が、肩が、恥辱に震える。
言い返したせいでこの有様。
この男は最後の最後まで、まともに相手するだけこちらが馬鹿を見る。
だが、父様とこのケダモノを同列にしようという物言いをきっぱり否定したのだ。
父様の名誉のためなら、この位のこと、耐えられる。そう自分に言い聞かせる。
風に乗って谷の男たちの罵詈雑言が聞こえてきた。
冷たい風に身をすくめるが、立ち尽くしたままでは谷の皆を心配させてしまう。
そして再び王蟲に向かって歩き出すのだが−
クロトワは背を向け歩き始めたナウシカに背後から襲いかかると、直角に曲げた肘をナウシカの首に回し、ぐいと持ち上げる。
「…グッ! ……なっ! …なに…を……」
「あの野郎どもの非礼はお前の身体で贖わせてやる!」
小柄なその身体がクロトワにもたれかかり持ち上げられた。
ナウシカは自分の首を絞めるクロトワの腕に両腕でしがみ付き窒息を免れる。
(この格好を谷の皆に向けていないのがせめてもの救い)
そう思っていたのだが、クロトワは締め上げたままその身体を乱暴に民の真正面に向け始めた。
「なっ…なにを……やめなさい!」
伸ばした震える足の指先が砂地を引きずる。
今は一糸纏わぬ姿なのだ。慌てて片方の手を離すと、大切な場所を隠す。
クロトワの腕にしがみ付く腕と、大切な場所を隠す腕で、胸もなんとか隠せている。
自分たちの姫への更なる蹂躙に、谷の男たちの怒声は尚高まり、制止するトルメキア兵と一触即発の状態となる。
無理もない。だが、皆はまだこの男の恐ろしさを知らないのだ。
更にどんな酷い事を考え出すか、分かったものではない。
自分が何かされるだけならともかく、このままでは谷の皆に直接害が及びかねないのだ。
(いけない! 皆を鎮めないと!)
ナウシカは、大切な場所を隠していた手を持ち上げ、静まるようにと合図を送る。
その代償として秘処を直接谷の人々に晒すことになってしまうのだが、
それを厭わぬ想いは即座に谷の女たちに伝わり、次いで女たちを介して男たちにも伝わる。
ホッとして上げていた手で再び大切な場所を隠そうとするのだが−
「気を付けの姿勢になれ!」
この男が如何に自分を辱めることに生き甲斐を感じているかということは、もう骨身に染みている。
クロトワが持ち上げていた腕を僅かばかり下げたのと、
反り返る程に足首を伸ばして付けたつま先のおかげでなんとか窒息せずに済んでいる。
言われた通り、ナウシカは両手を下ろした。
すらりと伸びた美しい手足、艶めかしい腹。
谷の人々の前で全身が露わになり、先端が淡く色付いた豊かな双丘に、
そして控え目な秘処に、まだ低い陽の光が容赦なく浴びせられ、透き通るような白い素肌が輝く。
皆から顔を背けることも叶わず、頬に涙が光り、太腿に付けた手がわなわなと震えた。
ある程度距離が離れているのが唯一救いと言えるのだが、
「距離があるからハッキリと見られなくて済む」というのは、この場合些末な問題に過ぎない。
大勢の臣民の目の前で敵兵から辱めを受け、裸体であることを強いられている。
その事が問題なのだ。
ナウシカと谷の皆にとっては、もうそれだけで十分過ぎる程辛い状態なのだが、
自分の腕の中で恥辱に震える少女の姿にクロトワの嗜虐心は掻き立てられる。
クロトワはナウシカの首を締め上げたまま、残るもう片方の手を双丘に持っていき、
その一つを根元から鷲掴みすると、いきなり握り始める。
「……クッ!」
「へへへ、船内でどんなことされてたか、あいつらにもちょっと教えてやろうなぁ」
そしてクロトワは、握り締めた乳房を横に、上に、乱暴に引っ張り始めた。
まるで陶器のような白さ、張りのある芸術的に整った形。
その真横でもう一方が、本当に同一のものかというほど無残に形を崩され、色を変える。
激しい鈍痛。
それでもナウシカは声を上げない。
例えどんな辱めを受けるとしても、自分は今、大勢の臣民の前にいるのだ。
皆の目の前で敵から身体を弄ばれて身じろぎなど、ましてや声を上げてしまうなど、絶対にあってはならない。
ただ前方だけをぎゅっと見据え、痛む顎を噛み締め、鈍痛と恥辱に必死に耐える。
実際には余程大きな声でない限り皆に声が届くことはないのだが、
ナウシカにとっては直接皆に見られているという事実の方が遥かに重く、距離は関係ない。
「どうした、今日はやけに頑張るじゃねぇか」
ますます力を籠めて乳房を揉みしだかれ、流石に表情に余裕がなくなる。
弾力のある乳房に黒い指がめり込んで醜く歪み、次々あらぬ形に変えられる。
かと思うと、蕾をきゅっと摘ままれ、ごしごしとしごかれる。
(……クッ……この………)
どうしても肩が動いてしまう。
それはみるみる固くなってゆき、息が荒くなってしまう。
強制的に勃起させられた蕾をピン! と強く弾かれた。
「!!」
一瞬足の力が抜け、くへたり込んでしまいそうになる。
「へへへ、流石にこれはキツイか」
そう言いながら、続けざまに何度も弾かれる。
(ヤメロ! ヤメロ! もう、いい加減にしろ!)
上がる息に、早くも樹液の甘い香りが立ち始めていた。
ニヤニヤと面白半分に人の身体を弄ぶその態度に、心底腹が立つ。
絶対に声など上げるものか!
だが、頭の芯がぼうっとしてきて、どうしても両足をもどかしげに動かしてしまう。
皆の見ている前で辱めを受け、感じてしまうことになろうとは…
今すぐ自由な両手でこの男に一撃を加え、この状況から脱したい。
上げかけた震える手を慌てて下ろし、太腿をぎゅっと掴む。
しばし胸を強く揉みしだかれるのに耐え続けていたのだが、その手がふっと軽くなり、胸から離れていく。
これで一息つける。
ホッとするナウシカであったが、その受難は更に悪化の一途を辿ることになる。
クロトワは胸から放した手を、今度は背後からナウシカのピッタリ閉じた両腿の間に割り込ませてゆく。
「!!」
ナウシカは、それだけでこの男の意図を察してしまう。
(皆の見ている前で!? ウソよ! 冗談でしょ!)
皆のためなら命を捨てることも厭わない。
しかし、皆の前で、いくらなんでも本気でこんなことまでするつもりなのか!
この男は一体どこまで人を貶めれば気が済むというのか!
クロトワは涙目になっているナウシカの片方の膝を持ち上げようと力を加える。
裸を晒し、胸を凌辱されるのみならず、娼婦の如き醜態を民の前に晒そうとするとは!
こんなのあり得ない!
クロトワのしようとしていることには一厘たりとも承服できない。
複数の男から身体を抑えつけられているならともかく、
立った状態でそうはさせじと全身全霊拒むナウシカの片足だけを持ち上げることなど本来不可能だ。
仮にクロトワが力任せに足を開かせようとしたとしても、
足は決して開くことなく、ナウシカの身体全体が横向きになり持ち上がったであろう。
片足を持ち上げようとする手の動きに抗い、ナウシカは頑として足を動かさない。
すると、「おい!」という苛立った言葉と共に、手の力が一段強くなる。
すると、ナウシカの噛み締めていた口元が少し開いて、はあっ、と息が漏れ、
それから掴まれた片足が地面から離れ、そしてゆっくりと持ち上げられ、開いていく。
(止めろ! 止めろ!!)
心でクロトワの行為を拒絶する一方で、クロトワの手の動きに合わせ、自ら膝を持ち上げ、股を開いていく。
そんな自分が情けなくて、悔しくて堪らない。
「そうやって雌犬らしく俺様の言うことをただ黙って聞いてりゃいいんだよ」
理不尽極まりない物言いにも毅然とした表情を決して崩さずに真っ直ぐ前を見詰め、背筋をピンと伸ばし、
声を上げることは必死で耐えていたが、流石のナウシカも涙を抑えることは叶わない。
そして風の谷の姫は、臣民の目の前で、背後から敵兵に片膝を掴まれて持ち上げられ、大きく開かされる。最悪だ。
恥辱に震え、懸命に姿勢を保つナウシカの頬に舌まではわせてきた。
たまらずギュッと目をつむり、首をすくめてしまう。
こんな場所で、この状況で、この男は何ということをするのか。
身体を震わせ、男の無節操振りに怒りがこみ上げるばかりのナウシカであったのだが、その気持ちが急速に萎んでゆく。
大勢の民の目の前で、決してあってはならない不自然な感覚がみるみる内奥に湧き起こり、ナウシカを慌てさせた。
虜にされる前なら、決してこんな反応は示さなかったであろう。
だが、船内で文字通り狂わんばかりの凌辱を受け続けたせいで、
この身体は、それまでとまったく別の反応を示すように変えられてしまった。
そんな身体になってしまった今、こういう仕打ちは絶対にマズいのだ。
首を絞められる苦痛、胸の鈍痛。片膝を持ち上げられ、大きく開かされ、あられもない姿を晒す屈辱。
それだけでもうお膳立てが整っているというのに、
屋外でこんな辱しめを受けているところを、よりにもよって谷の皆に見られている。
その全てがナウシカの感情を煽り、内奥の一点に鋭く集中する。
これまでの経験から否応なく知らされる。
自分は既に濡れ始めているはずだ。
(続きます)
乙乙!
これから読ませて頂きます。
投下乙です!
ナウシカって着膨れ巨乳なイメージ
>>14の続きです。
足が震え、下腹部がジンジンと痺れだす。
そして案の定、大きく開かされた秘所と内腿が風に吹かれて妙に冷たい。
首を絞め上げられ、敵兵からいいように辱められている様は、
谷の皆には、苦痛と恥辱に苛まれているようにしか映らないだろう。
みんな親身になって心を痛めてくれているというのに、それなのに自分ときたら…
激しい罪悪感と自己嫌悪。
こんな状況で濡れてしまうなど、皆に「姫様」と慕われる資格はもうない。
自責の念に駆られ、すっかり意気消沈するナウシカであったが、それでもクロトワの嗜虐は留まるところを知らない。
「そのままジッとしてろよ!」
この上一体何をするつもりなのか。
それを口に出して問う勇気も気力もない。
膝を抱えた手はそのままで、ナウシカを締め上げていた方の手が首元を離れる。
滑らかな肌を伝って胸から腹へ、そして更にその下へと下がってゆき、無防備に開かれた秘所に辿り着く。
もう首を絞められていないのだか、それでも皆の手前下を見ることもできない。
(いやっ! やめてっ! やめてえ!)心の中で悲鳴を上げ拒絶するのだが、
秘所を覆う指先が花弁の内側に侵入し、更に秘穴の入り口に指の腹を沈み込ませつつ、
ゆっくりと、下から上へと撫でつけるように拭ってゆく。
無遠慮に秘所をまさぐられ、それでもナウシカは声を上げない。
恥辱に震えながら、真っ直ぐ前だけを見据え、耐えていた。
拭った手が目の前に持ってこられる。
「やっぱりな。オラ、お前もちゃんと見ろ!」
それは、己の状態を否応なく突きつける光景であった。
革製の手袋がぐっしょりと濡れ、光る雫がつうっ、と零れ落ちる。
「こんな状況でナニ感じてんだよお前は!」
からかうように言いながら、濡れた二本の指でナウシカの口を犯す。
「…! …ふぐうっ!」
喉奥まで突っ込まれ、えづいてしまう。
「おっと、今吐き出されたら元も子もねえからな」
それから再び手を下に持っていき、次いで二本指をずぶずぶと沈めていく。
(あ! あ! なんてことを!!)
「へへへ、一番最初ここに入ったのも俺様の指だったよなあ」
挿入自体はもうすっかり慣らされてしまったのだが、
それでも皆の目の前で性器に指を挿れられるということがただただショックで
涙がとめどなく溢れ、身体の震えが止まらない。
「時間があれば、お前の仲間の目の前まで移動して続きを見せてやってもいいんだが、それは勘弁してやるからよ」
これが夢なら今すぐ覚めて欲しい。
(やめろ! もうやめろ!)心の中で叫び、必死に耐える。
一秒でも早く抜いて、さっさと王蟲の元に行かせて欲しいというナウシカの心境を弄ぶかのように、指は内部を蠢く。
「へへへ、これでもまだ鳴かねぇか。頑張るね〜」
皆の見ている前で私に触るな! これ以上私の身体を弄ぶな!
真っ直ぐ前を向いて大きく見開いた瞳。真一文字に結んだ口。震える拳。
肩と肘がズキンと痛むが、それでも拳をきつく握りしめ続ける。
こんなことでもしないと、とても耐えられない。
やっとのことで指が抜かれ始める。
ところがナウシカがホッとした次の瞬間、男は一気に根元まで叩きつけた。
「ひゃぐ!」
「あ〜あ、せっかく我慢してたのに、声出しちゃったな〜。もっと頑張れ」
そして、遠くからでもよく分かるように同じ動作を繰り返し始めた。
新たな蜜が溢れ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、と淫らな音を響かせ始める。
「せっかく声出すの堪えてんのに、ここから涎垂らしてんじゃねーよ!」
徐々に波が高まり、下腹部の痙攣が始まる。足に力が入らない。
砂地に一つ、また一つと、小さな雫が垂れ落ちる。
「……もう…やめて……やめてぇ…」
ついに、心の中で必死に繰り返していた言葉が口をついて出てしまう。
消え入りそうなその声に甘い香りが漂う。
「艦内でどんなことをされてたか教えてやるって言っただろ?
へへへ、皆さ〜ん、皆さんのお姫様は、敵兵からヤられて濡れちゃってま〜す」
手の動きが一段と速さを増す。
「…あ……あ…やめ……やあ…」
今すぐ止めてほしいのに、もうそれを伝えることすらままならない。
王族として毅然とした態度を示さねばならないのに、
ふと気が付くと表情を崩し、顎が上がってしまっている。
もうイヤだ! こんな屈辱ってない!
皆の前でこんな醜態を晒してしまうことはナウシカにとって、裸を晒す以上に耐え難い。
ふいに手の動きが止まる。
「相変わらずの淫乱振りだな、オイ。外でヤられるのがそんなにイイのか」
ナウシカは気力を振り絞ると、クロトワに顔を向ける。
「もっ、もう…ハア、ハア……いっ、いい加減に…しなさいっ!」
「それじゃ、あと三回突っ込むからよ、その間ちゃんと立っていられたら許してやる。
その代り、それができなかったら、今度はココに指じゃなくて俺様の一物を挿れてやるからよ!」
「…た、立っていられたらいいのね?」
「ああそうだ」
そう言うと、男は再び挿入を始める。
「!!」
その瞬間、それまでなんとか堪えていた理性のタガが飛んでしまう。
「ひゃめえええええええ!!」
簡単過ぎる条件に抱いていた悪い予感が当たってしまった。
ナウシカを何度も狂気の淵まで追い詰めたあのやり方をされてしまったのだ。
大きな悲鳴を上げ、持ち上げられた膝から下が激しくバタつき、
もう一方の脚はもはや軸足の用を成さず、腰は抜け、上体が大きくのけぞって横倒しになる。
今のナウシカを支えているのは、己の足ではない。
膝裏に回したクロトワの手と、指を挿れられた腕に完全に身を預け、ぶら下がっている状態になってしまった。
そんな状態で全身をガクガクと震わせる。
みるみる高められてしまい、このままでは気をやってしまいそうだ。
「オイオイ! へへ! まったく、この淫乱お姫様はよ!」
既に結果は出ているのに、それでもクロトワは手の動きを止めない。
三回をとうに超えて尚その動きは早くなる。
「…は…やめ…や……はあああああああっ!!」
既に表情を崩してしまい、全身を痙攣させ、もはや自分が今どんな姿勢なのかも分からない。
そしてナウシカは、とうとう気をやってしまう。
皆の見ている前で! 最悪だ! 今すぐ死んでしまいたい。
(もう嫌! 止めて! もう許して!)
ナウシカの必死の願いも虚しく、それはいつまでも続き、いいように秘所を弄ばれたナウシカはついに、
「皆に見られている」という意識さえ飛ばされてしまい、いいように鳴かされ、よがり狂う。
身体の暴れ方はますます酷くなり、とうとう砂地にどさりと倒れ込んでしまった。
尚も続けていると、その声も、表情も、身体の動きも、みるみる動物的になってゆく。
「へっ! まったくコイツは何度ヤっても変わんねえな!」
ナウシカは全身をバタつかせ、のた打ち回るのみ。
この様子なら、多分あと数分も続ければ、コイツは確実に廃人になる。
「へへへ。この状況から脱してみろよ。このままだと本当に狂っちまうぞ?」
それでもナウシカは何もできず、されるがまま。
髪を振り乱し、見開いた眼は焦点が定まらず、涎を垂らし、獣の如く叫び続ける。
クロトワにとって最大の脅威であり、窮地に追いやった存在。
殿下以上に辛辣に俺を糾弾する忌々しい奴。
だが今は、高潔な理念も博愛もどこへやら。
ただただ欲情の波に呑まれ、なす術もなくよがり狂わされる一匹のメスだ。
生かすも殺すも完全にこちらの意思次第。
最初の頃、こうやって廃人にしていれば、こんな小娘ごときに追い込まれることなどなかったのだ。
(この場で本当にやっちまうか?)
「ようやくお目覚めか?」
ふと気が付くと、砂地に横たわっていた。
あの下品な目がニヤニヤとこちらを見下ろしている。
どれだけの時間気を失っていたのだろう。
激しく咳き込み、それから起き上がろうとするのだが、未だ痙攣が収まらず、身体に力が入らない。
己の状態から、それほど時間が経過していないと知る。
それでも無理して何とか上体を起こしたナウシカに、血も涙もない命令が飛ぶ。
「それじゃ約束通り今度は俺様の一物をくれてやるからよ、まずはしゃぶってもらおうか」
上体を起こしたナウシカの目の前にクロトワがずいっと立ちはだかる。
顔に股間がぶつかってしまいそうだ。
ナウシカはキッとクロトワを見上げる。
「これが、これから死に行く者に対する仕打ち? 貴方に人の心はないの?」
訴える途中でつい涙が頬を伝ってしまう。それでもこの男には通じない。
「へっ、あんだけよがり狂っておいてよく言うぜ!
死ぬ前に、最後にこの有難いイチモツをくれてやるんだ。感謝しろ。
ホレ、ぐずぐずしてないでサッサとしゃぶれよ!」
こういう男なのだ。観念したナウシカは股間に手を持ってゆき、男性器を取り出す。
口に含み、早速刺激を加え始めるのだが−
「もっとこっち向け。」
咥えたまま身体の向きを変えさせられる。
上目で睨むが男はどこ吹く風。
谷の皆にこの行為がよく分かる向きにされてしまった。
沢山の目が集中する中、早く終われと念じながら必死で口への出し入れを繰り返す。
「へへへ、いいぞ。お前、ホント上手いよな。素質あるぜ」
口でのやり方はいろいろあるのに、一度教え込まれた方法を律儀に守り続けている。
臣下の前でもこんなやり方をしてくれるとは、まったく健気なお姫様だぜ。
しばし後、少女の口から己の分身を取り出してしごきつつ「顔上げろ」と命ずる。
民の見ている前で上げさせた姫の顔面にイチモツを突きつけ、そして発射した。
可憐な顔が、びゅう、びゅう、と白濁した粘液で穢されてゆく。
全てを吐き出し終えると、仰向けになれと命じた。
「足を谷の奴らの方向に向けて寝るんだ」
ナウシカは言われた通りの方向で砂地に身を横たえる。
てっきりすぐにのしかかってくるものとばかり思っていたのだが、クロトワは依然立ったままだ。
「“心からお願い”の格好を谷の奴らにも見せてやれ」
「!! なんですって!?」
「船内でどんなことされてたか、最後にお姫様の一番恥ずかしい格好を全員に見せてやろうぜ」
「…本気で言ってるの? 本気でそんなことさせるつもりなの!」
「ほう、艦内では何度も自分からやったくせに、仲間の目の前じゃやりたくないか」
「じ、自分からって……やりたくないに決まってるでしょ!」
「なら仕方ない。俺様が右手を上げると、男が一人その場で処刑される。左手を上げると、女が一人マワされることになってる」
「!!」
「どっちの手を上げて欲しい? お前が決めろ」
「…貴方……それでも人の子なの?」
「時間がないんだ。さっさと決めろ。ぐずぐずしてると俺様が決めるぞ」
「待って! …皆には手を出さないで!」
(なんて酷い…この男は最後の最後まで……)
もうどうにでもなれという心境で震える両手を股間にもって行き、
しっかりと覆い隠したまま股を大きく開き、それからく下腹部を持ち上げた。
次いで両方の人差し指でカギ型を作ると、第二関節まで挿れ、左右に広げた。
先程身体を覆う布を返せと訴えた際、交換条件としてこの格好を提示された時は、
一考の価値もないと即はねつけたのに、その格好を無条件で皆に向けて晒すことになろうとは。
涙が止まらない。
谷の皆に向け、自ら秘所の奥まで開く−
母さまたちはどんなにか心を痛めているだろう。
同世代の少女たちや、城オジたち、それに大勢の男たちの目に、自分は一体どう映っているのだろうか。
もうイヤだ。サッサと済ませて欲しい。
絶望的になるナウシカであったが、この格好は言葉が対になっていることを思い出す。
「クッ、クロトワ様…ここに、早くあっ、貴方様のモノを…挿れて下さい」
自分はこれから命を落とす身なのだ。
それなのに、何故こんなことまで強いられなければならないのか。
こんな格好を皆の前で晒し続けるのが辛過ぎる。
一秒でも早くこの格好を解きたい。
だから「早く」という言葉はナウシカの本心であった。
だが、そんなナウシカの心を弄ぶかのように、クロトワはニヤニヤとただ傍に突っ立って見下ろしている。
(クッ! この男はいつもいつも!)
冷たい風が吹いてきて全身を撫でつけ、否応なく自覚させられてしまう。
自分は今、内奥までぽっかり開いたとんでもない姿を皆の目の前に晒している。
瞬間的にこの格好で撮られた写真が脳裏をよぎる。
時間が果てしなく長い。もういい加減にして欲しい。
「クロトワ様、どうか早く抱いてください。お願いします!」
尚一層腰を持ち上げ、大きく股を開き、そして秘穴を開く指に力を込め、必死で懇願する。
皆の前で、父親の仇に対して自分は一体何をやっているのだろう。
悔しさと汚辱に全身がぶるぶると震える。
「そんなに俺様に抱いて欲しいのか。この淫乱め! それじゃ、抱いてやるからな」
そして男は相対するように膝をつき、挿入してきた。
ホッとしてしまう自分が情けない。
艦内で何日もの間、数え切れないほどの男を受け入れさせられた。
よりによって最後がこの男なのだ。
どの部分が弱いのか、この男には隅々まで知られてしまっている。
皆の前で、こんな男に反応など一片たりとも見せたくないのに、一度燃え上ってしまった身体を抑えることが出来ない。
「…は……あ………あっ……くはあっ!」
クシャナがこんなことまで命令するはずがない。
最後の最後までこの男の思いつきに付き合わされているのだ。
堪らなく悔しい。それなのに、身体は律儀に反応する。
「へへへ、なんていやらしい表情でよがるんだ、このお姫様はよ!」
気持ちとは裏腹に、浅ましい声を上げてしまう。
そんな己を叱咤するのだが、強い衝動が次から次に溢れ、もうどうにもならない。
そしてナウシカは、あっけなくイかされてしまった。
それでも一度達したクロトワの方は、絶頂までは尚遠く、まだまだ余裕がある。
ナウシカは頭を振り、下半身をガクガクと震わせ、
次々と迎える大波になす術もなく翻弄され、滑稽なほど喘ぎ声を上げ続ける。
そんな姿をニヤニヤと見下ろしながら、クロトワは尚も責め立てる。
「ハアッ、ハアッ、もっ、もう……ゆるひて! おねがい! やめえええええ!」
もはやナウシカは下腹部を自力で持ち上げることも忘れて脚をピンと伸ばし、
父の仇の男根を繰り返し何度も突き入れられるたび、足指をぎゅっと握り絞め、
全身を不規則に捩り、胸を突き上げ、涎の垂れる口を覆うこともできず、嬌声を上げ続けていた。
完全に意識が自己の快感の世界に没入してしまっていたが、内部に熱いものを感じ、それから徐々に意識が戻ってくる。
瞳を開くと、あの目が自分を見下ろしている。
「これから死ぬって時でも相変わらずの乱れっぷりだな。
お前なあ、人のこと言う前に自分のその反応をまずなんとかしろや!」
「ハア! ハア! ハア!」
ナウシカは顔を真っ赤にして荒い息を繰り返すだけで、何も言い返せない。
そうなのだ。
皆が見ている屋外なのに、相手が父の仇なのに、これから命を落とすというのに、
それなのに自分ときたら、いとも容易に我を忘れて上げられてしまうのだ。
「最後の仕上げだ。ちゃんと“心からお願い”の格好になれ」
言われるまま再び股を開き、尻を持ち上げ、自身を開く。
この上一体何をさせようというのか。
悪い予感しかしないのだが、続けてクロトワのとった行動はナウシカの予想を遥かに越えたものであった。
クロトワはニヤニヤと腰に下げていた剣を鞘ごと外した。
わざわざこの格好をさせた上で剣を手にするということは…
(ま、まさか!)
その悪い予感が的中してしまう。
ナウシカの恐れていた通り、剣の柄の部分が大切な場所に向かって来るのだ。
「待って! こんなことしてる場合じゃないでしょ!? 時間が−」
「なあに、心配するな。コイツで最後だ」
「…イッ、イヤ!」
これまでに、ここに二度柄を挿れられた。
一度目は乱暴に挿れられたせいで内部に裂傷を負い、
大量の麻酔を使わなければ抜くこともできずにそのまま気を失ってしまい、失血死寸前の状態に陥った。
二度目はハッキリ意識を保ったままクシャナからだった。
この時は怪我することはなかったが、挿れられただけで徐々に高まってしまい、
少女たちの目の前で何度も達し続けた挙句気絶するという醜態を晒してしまった。
これは本当に危険な行為なのだ。
非常に気掛かりなのは、剣の長さであった。
一度目は挿れたところを見ておらず、二度目は両足を大きく広げられたままだったから確実なことは分からないが、
この剣は非常に長くて、柄を根元まで挿れた状態でも、小柄な自分にとってはきっと足の先よりずっと長い。
だから挿れたままでは、立ち上がることが出来ないのだ。
この後王蟲の元まで歩いて行き、森に返すという任務が控えているのだから、挿れたら、その後必ず抜かねばならない。
ただし大きな問題がある。
この柄を挿れられると、もうそれだけで徐々に高まってしまう。
武器を体内奥深くに挿れられるというこの異常行為は、精神的、肉体的負担が桁違いに大きいのだ。
自身の反応が抑えられず、やがてこの柄を強力に絞ってしまうようになる。
そうなったが最後、柄の独特な形状も相まって、もうクロトワ一人で抜くことは不可能だろう。
一度目のように大量の麻酔を使えば抜く事は出来るが、それでは下半身が麻痺してもう歩けない。
麻酔を使わずに部下に加勢させ、数人がかりなら、引き抜くことはできるだろう。
ただし内部を破壊し、内臓もろとも引きずり出すような状況になるはずだ。
つまり安全に抜く機会を逸してしまうと、いずれにせよ、もう歩けないのだ。
では抜かずにそのままだとどうなるか。
ただ挿れられただけで、やがては連続して気をやる状態まで高まってしまい、
気絶するか、悪くするとそのまま正気を失ってしまいかねない。
要するに、この後任務を果たすためには柄を抜くことが絶対条件なのだが、
ぐずぐずして機を逸してしまうと、抜いた際に歩けない状態になってしまう。
挿れたままだとそのまま気を失うか、気がふれてしまうかのどちらかになる。
つまり抜く機会を失してしまうと、もう任務を果たすことが出来ない。
これまで挿れられた際、二度とも自分は翌朝まで気を失ってしまった。
どちらもそれでその日はお終いだったから、「気絶した」で済んでいるが、
今回はこの後重大な任務が控えているのだ。
何故この男はよりによってこんな時にわざわざ危ういことをしようとするのか。
ここに自分がいるのは、「兵士の救出」のためだ。
今延々付き合わされているのは、この男の悪趣味以外の何者でもない。
そのせいで救出に支障が出ると、兵士の命にかかわる問題なのだ。
挿れる際も慎重にしなければならないが、抜く際も時間が必要だ。
だから十分の余裕を見越して早目に抜かねばならない。
「今すぐ抜かねばならない」という限界点は当然自分にしか分からない。
もしかしたら、根元まで挿れる余裕もないかもしれない。
自分の合図に応じて、例え途中であっても速やかに抜いてくれないと困るのだが、
自分の求めに応じて、途中で即座に中止するなど、この男の日頃の素行から考えると、まずあり得ない。
しかし今回ばかりはこちらの合図に迅速に従ってもらわないと、困るのはこの男の方なのだ。
ちょっとでも期を逸すると、クシャナの命令が果たせなくなる。
この男はそこのところを本当にちゃんと分かっているのだろうか。
なんとも心許ない状況なのだが、その認識がないのなら、こんな戯れ事はそもそもすべきではない。
念押しをしようと開きかけた口は、警告の言葉の代わりに小さな悲鳴を上げる。
こちらの心配を余所に、男は一方的に始めてしまった。
柄は先端の部分が特に太く、ほとんど平らで、まるで円盤をつけているかのような形状だ。
本来の用途を考えれば当然の形状なのだが、それは女性に挿入するにはあまりにも不都合なものであった。
そしてこの形状のせいで、一旦強烈な収縮が始まってしまうと、ちょっとやそっとではもう抜けない。
ナウシカ自ら懸命に広げ、横に開いた入り口に巨大な先端を割り込ませ、男は無理やりこじ入れてゆく。その雑な入れ方!
こういう負荷の一つ一つが、どれだけ安全に抜くまでの時間を縮めるか分かっているのだろうか。
「へへへ、もう指突っ込まなくてもいいからよ」
ナウシカは無言で指を抜き、両手は自然と下腹部を抑え、必死で堪える。
「…く……ふうぅっ!」
金属の物体が入り口をこじ開け、どうにか先端部分が入ったのだが、それでもまだ油断はできない。
それは非常に繊細な女性器に挿れるには本来適さない。
金属の突起部分が繊細な粘膜をザリザリと引っ掻きながら内部へと押し込まれていく。
「…あっ……そんな…乱暴な……」
クシャナは言葉は非常に辛辣であったが、粘度の高い潤滑剤を使い、挿れ方は中を傷つけないよう極めて慎重なものだった。
今回は互いの分泌液だけが潤滑剤の役を担っているのだが、
挿れているのは本当に前回と同じものなのかと疑ってしまうほど、感覚が違う。
やはりクシャナは同性なだけあってよく分かっていたのだと、今更ながら思い知る。
「…あが……あ…」
乱暴なやり方のせいで、まるで拳を突っ込まれているのかと錯覚するような感覚。
しかも砂地の上でされているせいか、やけに中が痛む。
「!!」
びりっ、と嫌な痛みが身体を貫き、反射的に踵が浮く。
もしかしたら今本当に裂けてしまったかもしれない。
だが、その痛みが身体を蝕む猛毒にすり替えられてしまう。
内部がどうなっているのか、正確な状態がつかめず、不安が募るばかり。
感覚が濁らされていく。安全に抜ける限界点が見極められない。
そして徐々に高められてゆき、ついに下腹部の痙攣が始まった。
未だ挿入の途中ではあるが、もしかしたら既に抜くのに間に合わないかもしれない。
「もっ、もうこれ以上されると抜けなくなってしまうわ! すぐに抜いて!」
だが、クロトワは全く意に介さず、ニヤニヤと一点を見つめ、尚もこじ入れる手を緩めようとしない。
やっぱりこの男は何も分かっていない!
「任務を果たせなくなってしまうのよ! ちょっと! 貴方何考えているの!」
それでもクロトワは返事をしようとせず、更にねじ込んでゆく。
もうこれ以上はマズイ!
「…おっ、お願い! もう間に合わない! 抜いて! 早く抜いて!」
恐怖の余り、焦りと苛立ちを隠せずに叫ぶのだが、その痛切な訴えも通じない。
こうなったが最後、この男は根元が完全に見えなくなるまで決して止めないだろう。
もうこれ以上はマズイと思われる時点から、更に挿入は続く。
挿入そのものが波を高め、柄が深く沈むごとに苦痛は増してゆき、身体の反応も強くなってしまう。
しかも深く入った分だけ、今度は抜く時間と苦痛が余計に増えるのだ。
(時間が…時間が…)
恐怖と焦燥感に苛まれ、気が気でない。
ナウシカは海中深くに潜る様を思い浮かべていた。
これ以上は息が続かないかもしれない深さから、更に深く潜ってゆく。
無事海面に浮上するまで、果たして自分の息は持つだろうか。
「くっ…奥に…当たった…」
やがて柄の先端は行き止まりに達し、一刻も早く抜いてほしいナウシカはそのことを告げるのだが、
柄は未だ少し顔を覗かせており、クロトワは依然押し込むことを止めない。
このまま鍔がぶつかるところまで挿入するつもりなのだろう。
先端がじわじわと最奥を押し潰しながら、尚もゆっくりと侵入してくる。
進入がやけにのろい。焦らすためにわざとなのではないか。
どうせ全部挿れるつもりなら、いいからもう最後まで一気に押し込めばいい。
一刻も早く抜いて欲しくて気が気でないナウシカは、そんなことさえ思う。
「っ!!」苦痛に表情が歪む。
最奥に達した先端は更に至聖所の入り口を無理に押し潰してゆく。
そして、やっとのことで下唇に鍔が触れる。
(早く抜かないと! もう余裕ない!)ナウシカは焦っていた。
(続きます)
GJ
>>29の続きです
やっと海底まで達した。直ちに浮上を開始しなければもう息がもたない。
「…ハア、ハア……」
至聖所の入り口に当たる感覚は決して慣れることが出来ない。
最奥のツキンと嫌な痛みと共に、内部がひくひくと蠢き始めた。
仰向けの状態から持ち上げた白い秘所に柄の部分が全部捻じ込まれ、
そこから長々と伸びる剣先を男に掴まれている。
この格好がまた一段と気持ちを煽ってしまうのだ。
「へへへ、ナニひくつかせてんだよ、お前。こんなんで感じてんじゃねぇよ!」
「くっ!」
何も言い返すことが出来ず、ただ最低男に怒りの目を向ける。
この醜悪な行為は、ただ挿れられているだけで収縮が刻一刻と強くなり、
程なく柄を無事に抜くことが出来なくなる。
そして絶頂まで高められ、何も考えられなくなってしまうのだ。
「もっ、もう気は済んだでしょう? 早く抜いて!」
収縮と、徐々に高まる波に苛まれながら訴える。
本当はこうして喋っている間さえもどかしい。
意識を保ったままこれを抜かれるのは初めてのことだ。
普通は挿れるより抜く方が楽なのだが、徐々に強まる反応と、柄の先端の独特の形状のせいで、
これがすんなり抜けるとはとても思えない。
もしかしたら、抜いている途中でびくともしない状態になってしまうかもしれない。
王蟲の元に自分が赴くというのはクシャナの命令なのだから、
最後はこの剣を抜かねばならないという事はこの男も当然分かっているはずだ。
だが、こんなにモタモタと無理な事をされてしまったせいで、
この男に任せていては、抜けるものも抜けなくなってしまう。
身体と相談しながら自分でやった方が無事に抜ける可能性は高いはずだ。
ともかく一刻も早くこの戯れを終わらせ、出発しなくては。
ナウシカは焦っていた。だが。
クロトワは返事をする代わりにナウシカの目をじっと見据え、
醜悪な笑みを浮かべたまま、掴んだ剣先をぐりっ、と捻り始めた。
思ってもみない行動に動転するナウシカ。
「ヒッ! ちょ…やめ!!」
極力刺激を加えないよう慎重にしないと、それでも無事に抜けるかどうか
分からないというのに、この男は一体何を考えているのか!
焦燥と苦痛、そして怒りに見開いたナウシカの瞳に焦点を合わせたまま、
男は捩じるだけでは飽き足らず、今度はちょっと引っ張って、ずん! と押し込む事を繰り返し始めた。
「…ヒッ!! なっ、何を……あぐっ! やめ…やあっ!」
押し込まれる度、少女の全身が揺れ、踵が持ち上り、健康的な太腿が震える。
これでは限界を越えて潜った海底で浮上しようともせず、息をすっかり吐き出してしまうのに等しい。
即座に止めさせようと伸ばした震える両手が剣を掴もうとするのだが、それはぬるぬるともがくばかり。
剣の角度が変わってしまうからこの体勢を解くことも出来ず、
無防備に股を開き、されるがままこの男の危険過ぎる戯れを受け止めるしかない。
やはりこの男はこれがどれ程危うい行為なのか、ちっとも分かってない!
「わっ、悪ふざけは止めて! 急いで抜かないと、もう間に合わない!」
苛立ちを隠しきれずに訴えるナウシカであったが、対するクロトワの返答は、
双方の思惑がどれ程ずれているたかを思い知らせることになる。
「抜く? さっきから何言ってんだお前? こうやって剣をぶち込んだまま王蟲の所まで歩いて行くに決まってんだろ!」
「!! そっ、そんな! こんな状態で歩ける訳ないでしょ!」
「別に構わないぜ? その代り、他の女に同じ事させるからな!」
「な…なんですって!」
「そら、手を放すぞ!」
「!! ちょっ、ちょっと待っ…きゃあっ!!」
クロトワは握っていた剣先部分から突然手を放す。
ナウシカは下腹部を精一杯持ち上げて柄の挿入を受けていた。
おおよそ膝の高さでほぼ平行にあった剣先部分だけが落下する。
「ぐはあっ!」
ナウシカは慌てて腰を落とした。
それまで細心の注意を払って奥深くに侵入してくる柄に最適の角度を保っていたというのに、
剣先が音を立てて落下する衝撃と、角度の急激な変化が内部を凶暴に抉る。
「…あ……なっ………なんて……………」
この男はなんという乱暴なことをするのか!
本当はお互いの呼吸を合わせ、こちらの動きをよく見ながら
慎重に剣を下してもらわないと大変なことになってしまうというのに、
この粗野の塊はそんなことも分からないのか!
「…ぐっ…ハア、ハア、なっ…なんてことを……」
「あーコリャ失礼。悪かったな」
「!! やめっ…やああああああああっ!!」
クロトワが戯れに剣に足を載せ、ちょいちょいと踏みつけてくる。
ただ挿入されただけで、徐々に波が高まってしまうというのに!
普通に相対すれば、こんな男などナウシカの敵ではないのだ。
だが、この状況ではさしものナウシカもなすがまま、いいように弄ばれてしまい、悶え苦しむ他ない。
「いいか、必ず挿れたまま王蟲の所まで歩いて行け。
ああ、王蟲がいなくなってからちゃんと回収するから剣の心配はしなくていいからな。せいぜい頑張れ」
そのあまりに身勝手な言葉に反応している余裕はもうない。
今の乱暴な扱い方のせいで、剣は恐らくもう抜き出す事は出来ないだろう。
谷の皆を心配させないためにもぐずぐずせずに行動しなければならない。
ここからは時間との闘いだ。
手足は痺れ、下腹部は収縮して甘い感覚を放出し始める。
ぐずぐずしていると、一歩も動けずに連続してイき続ける状態になってしまうのに、
もうこれ以上動きたくない、このまま横になってじっとしていたい。という気持ちにさえなってしまっている。
そんな自分を叱咤し、恐る恐る大きく開ききっていた股を閉じ、震える腕で上体を少し起こしてみる。
大事な部分はとても見る気になれず、視線を直接足先の方へ。
さっきまでクロトワの腰に下がっていた長剣が今は自分の両足の間にあり、
そして恐れていた通り、その先端は足の指よりずっと先にある。
「ほんの僅かに長い程度ならつま先立ちで」などという希望的観測は儚く消える。
やはりこのまま立ち上がることは不可能だ。
担架ですぐ近くまで運んでもらい、そこから先は這いつくばってでも行けば移動は可能だろうが、
この血も涙もない男が一旦「歩いて行け」と言った以上、もう譲歩はあり得ない。
今一刻も早く考えるべきは、どんな格好なら歩行が可能かという事だ。
(どうすればいい? どうすれば?)
震える足の指先を見つめながら必死で考えを巡らす。
容赦なく高まりつつある波は、自分がこれからどんな状態になるかということを予示するものであり、
冷静になり、急いで適切な姿勢を考え出して移動を開始しないといけないのに、
焦り、痛み、そして快楽が渦を巻き、思考力を奪う。
落ち着けと自分に言い聞かせ、必死に考えを巡らそうとしているところに、あの忌々しい男の言葉が思考を遮る。
「剣がつっかえて歩けないんだろ? どうせもうお前のマ○コは用済みなんだ。
一旦抜いて、今度は剣先から、余裕で歩ける深さまでぶっ刺してやろうか? お前の親父と同じになれるぞ。
あー、でも王蟲の所までたどり着けずにくたばっちまうと元も子もないか。」
「…な…なんてことを……」
この後王蟲の所まで行くという任務がなければ、この男は今言った通りのことを本当に実行しかねない。
その冷酷さに今更ながらゾっとする。
とにかく今の格好ではどうにもならない。
仰向けの状態からゆっくりと慎重に身体を回転させ、うつ伏せになる。
「…ハア、ハア……」
下腹部は怖くて砂地につける事が出来ず、お尻は少し突き出したまま。
それから腕で上体を持ち上げ、膝をつき、なんとか四つん這いの姿勢になる事が出来た。
仰向けから四つん這いへ。たったそれだけの事なのに、やけに息が上がる。
このまま這って行けば移動する事は出来るのだが、これでは王蟲まで遠過ぎる。
動ける時間が刻々と少なくなっているのだから、とにかく立ち上がる事が出来なければ話にならない。
「くくく。さあ、そこからどうする?」
この窮地に追い込んだ最低男の小ばかにした言い方が本当に癇に障る。
四つん這いの状態から、恐る恐る片方の膝を立て、
それから残るもう片方の膝をゆっくりと伸ばしてゆき、腰を持ち上げる。
変な力が掛からないよう片方の手で剣を支え、細心の注意をしながら、ゆっくりと立ち上がってゆく。
腰の位置が徐々に高くなり、極端に尻を突き出した格好になってはいるが、なんと
か立ち上がることが出来た。
それにしても…
やむを得ない事とはいえ、剣が飛び出したお尻を皆の方に大きく突き出した状態で進まねばならないのだ。
全裸なだけで耐えられないというのに、あまりに醜悪な格好に、この場から消えてしまいたくなる。
時間がない。すぐに王蟲の元に向かおうとするのだが−
(…要はあそこまで歩けりゃそれでいいんだよな)
クロトワの口元が怪しく歪む。
回復不能のことをしてはならないと厳命されているため、
これまではどれ程苦痛を加えることになろうとも、一定の線引きがあったのだが、
嗜虐の塊のような男が、歩行が可能であれば、何をしても構わないと割り切った。
そしてここからクロトワの行動は、一気に凶悪なものと化す。
「ひぎぃ!」
クロトワは、直接地面に付かないようにと少し浮いた剣先を蹴り上げた。
まるで脊柱を直接蹴られたような衝撃が少女の脳を直撃する。
「…あが……が………ギ……が……」
折角立ち上がるところまでもって行けたのに、がくっと膝が落ち、再び四つん這いの姿勢に戻ってしまう。
激痛に震える下腹部から、意図せず黄金色の液体が排出される。
「コイツ漏らしやがった。ホレ、もたもたすんな、早く行けよ!」
「!! あ゛―――――――――――――っ!!」
クロトワは、少女の秘所から伸びる剣に体重を乗せてぐりぐりと踏みつけた。
ナウシカは堪えることも、矜持を守ることもできず、
昨晩外してしまった顎が再び外れんばかりに全面降伏の叫び声を上げる。
そして再びうつ伏せの状態に潰されてしまう。
「へへへ、オラ、早く立ち上がれよ。どうした、ここがそんなにイイのか? エエ?」
クロトワは下卑た笑みを浮かべつつ、更に剣に体重を乗せて踏み付ける。
そのあまりに過酷な責めに、ついに奥深く捻じ込まれた金属の突起が内部を破壊する凶器と化す。
腹をばっさりと縦に切り裂かれたかと錯覚するような激痛。
程度は分からないが、間違いなく今中が裂けた。
「…あが……ガ…………あ……」
今すぐ止めるよう訴えたいのだが、尋常でない激痛と、
そこから沸き起こる猛毒がナウシカに言葉を発する事を許さない。
「いつまでヨガってんだ、ホレ、早く行け!」
気が済んだのか、クロトワはようやく剣から足を放す。
ぐずぐずしていると、今度は何をされるか分かったものではない。
今やこの剣に触れられる事は、内奥の傷に触れられる事に等しい。
目の玉に触れられるような、そして肉芽に触れられるような弱点が、
この凶悪な男の前でむき出しになってしまっているのだ。
とにかく早くこの男から離れなければ。
ナウシカは荒い息をしながら、無理して身体を起こす。
尻を大きく突き出した格好を保ち、ゆっくりと立ち上がる。
要領はつかんでいるものの、動作がさっきよりずっと辛い。
「なにをモタモタしてんだ。王蟲が仲間を呼び寄せたらどうするつもりだ?」
この状況を作り出した張本人がしゃあしゃあと言う。
「…くうっ!」
そしてナウシカは、どうにか立ち上がり、そして一歩踏み出すことができた。
とはいえ、それは人の歩行には程遠い。
上体を前に倒し、剣の飛び出た尻を後ろに大きく突出し、よろよろと進む。
片手を後ろに回して剣を少し持ち上げ、もう片方の手を膝について上体を支える。
考えてこの格好になったのではない。
この男から一刻も早く逃れるため、とにかく歩き出さねばならない。
そのために必然的に生じた格好であった。
だが、この体勢で後ろ手に剣を支えるというのは、万全の状態でも相当厳しい。
剣は相当重く、昨晩痛めた肩がズキンと激しく痛む。
波が高まって動けなくなってしまう前に王蟲の元まで行かなければ。
震える身体に鞭打ち、王蟲の元に向かおうとするナウシカであったのだが−
「へえ、まるで今処女を失ったみたいじゃねえか」
その言葉にハッとして内腿を見たナウシカの鼓動が早くなる。
忌まわしい粘液と共に、片方の内腿に鮮血が筋を作っていた。
内腿を伝う血はすぐに膝まで達する。
内部の裂傷を柄で強く圧迫しているのに、それでも血が漏れ始めている。
やはり傷は相当酷いのだ。
既に抜く事は叶わないだろうが、止血の意味でも、もうこの柄は動かせない。
「じゃあな、せいぜい頑張れ」
そう言い残し、クロトワは戦車隊の所に戻る。
ナウシカは独り、王蟲の元に向かい始めた。
最低最悪な男に注意する必要がなくなった分、その意識は自己に向く。
この身を待ち受けているのは王蟲に体を食い破られる事なのだが、
ぐずぐずしていると快楽の波に呑みこまれて廃人となり、王蟲まで到達できないという制約があるばかりか、
ここに至りナウシカの身体には、失血のせいで動けなくなる、更には失血死というしばりまで掛けられてしまった。
これまでこの柄を挿れられた時は、余りの激痛に、絶頂に、いずれも翌朝まで気を失ってしまった。
だが失血の続く今回は、気を失ってしまえば皆を救えないばかりか、次の朝は二度と来ない。
どう転んでも、この身を待ち受けるのは破滅でしかない。
ならば谷の皆のためにこの命を捧げるのみだ。
こんなものを挿れられて、本当は身体を動かさずにいても、徐々に波が高まってしまうのだ。
案の定、下腹部の不穏な感覚が徐々に強くなってゆき、剣を支える手にもそれがハッキリと伝わる。
柄が内部で途方もない太さになり、お腹と一体化しているような感覚がある。
剣が徐々に絞られ始めているのだ。
もう筋骨隆々の大男でも一人では抜けまい。
恐れていた最悪の状況にこの身が否応なく向かい始めているのだ。
「…まっ、負けるものか!」
これは谷の皆を守るためなのだ。
そう自分に言い聞かせ、不自然な格好のまま一歩一歩、歩き始める。
既に血は足首まで達し、砂地に点々とその跡を残しており、
重い剣を支える手を時々交代するのだが、両手とも赤く染まっている。
剣の重さによる疲労もあるが、それよりも昨晩痛めた肩に尋常でない痛みが走る。
手を交代する頻度が早くなってゆき、交代した途端耐えられない程の鋭い痛みを発するようになる。
ナウシカを苛む痛みは腕だけではなかった。
歩くたび、柄が裂けた部分と強く擦れているのが分かる。
それが錐で突き刺すような痛みとなりナウシカを苦しめる。
しかしこの痛みは気付けとなり、正気を保つ助けになっていた。
挿入の後クロトワから無茶をされたせいで、本当なら歩くごとに高まってしまい、
そのまま達する状態になってしまっていたはずだ。
その自分が今もこうして歩き続けていられるのは、この鋭い痛みのおかげだ。
だが本来なら、柄が裂けた部分と強く擦れる痛みというのは、それほど生易しいものではない。
その激痛から、歩くどころか意識を保つ事すら出来なかったはずだ。
発する痛みは意識を保つ気付けとなる一方で、
同時に猛毒にすり替えられ、痛みをある程度和らげ、歩行を可能にしている。
そしてその猛毒は、着実に蓄積して徐々に全身を蝕み、正気を失わせる快楽の世界へ刻一刻と近づけているのだ。
上体を伏せ、突き出した秘所に剣を咥え込まされ、おぼつかない足取りで恐る恐る歩き続ける。
その姿は不自然極まりない。
そして体内でも、不自然極まりない激流がいくつも行き巡り、
互いに激しくぶつかり合い、打ち消し合い、かろうじてギリギリの均衡を保ち、
薄氷を踏むような危うい状況の中、どうにか歩く事が出来ているのだ。
柄の先端が至聖所の入り口を押さえつけ、それに振動が加わる重苦しい感覚。
剣を手で支えてはいるのだが、一歩進むごとにその重さが内部に伝わり、頭がぼうっとなる。
さっきから身体の挙動がおかしい。
ガクガクと震えが止まらず、力が入らない。
そして、手が、足が、腹が、ふいにびくん、とあらぬ動き方をするのだ。
自分の歩行が、非常に不自然な均衡の上に成り立ったものである事を、否応なく自覚させられる。
そしてとうとう肩の限界がきてしまった。
肩に「ぱきっ」と嫌な感覚があり、思わず手を放してしまったのだが、
その手はもう、剣の所まで持ち上げる事が出来なくなってしまっていた。
肩の感覚はとっくにない。
もう片方の手に持ち替えたのだが、こちらもすぐ使い物にならなくなってしまった。
支援
剣を手で支える事が出来ない。途方に暮れ立ち止まる。
手で支えなくては、剣先を砂地に付けて引きずってしまう。
傷ついた秘所だけで重い剣を引っ張り、砂地の振動を直接受けなくてはならない。
そんな状態で歩き続けることなど、とても無理だ。
力を振り絞り、なんとか剣に手を掛けようとするのだが、その手は虚しく宙をもがくばかり。
腕の疲れなら、皆のことを思えば無理の上にも無理をして耐えてみせる。
だが、こればかりは精神力だけではどうにもならない。
(どうしよう…どうしよう…)
ふと足元を見ると、血が伝うのは片方の足だけだったのが、
ついにもう片方の内腿にも血が筋となり、ふくらはぎまで達していた。
やはり歩く度に傷が柄に擦れるのがよくないのだ。
月ごとの営みで血を見る事には慣れているのだが、流石にその光景がナウシカを慌てさせる。
ぐずぐずしていると、失血のせいで動けなくなってしまう。
もはや歩き続けるより選択肢はない。ナウシカは観念した。
剣を引きずって歩き始める。
「…あ……あぁ……あ……」
息が上がり、口を閉じることができず、見開いた瞳からはなぜか涙が止まらない。
手の支えが失われたせいで、剣の重み、それに引きずる感覚が弱い部分に直接襲い掛かる。
剣先から伝わる振動は波を高める刺激そのものであり、蕩けてしまう。
猛毒が急速に蓄積し始める。
精神が耐え切れなくなり、それが一気に解放されてしまったら−
そう考えると堪らなく恐ろしい。きっと耐えられない。
上体を地面と平行近くまで倒しているため、視界に入るのは血に染まった素足と地面。
そして耳に入るのは風の音と、砂を引きずる音、そして己の呻き声。
一歩踏み出すごと、重みを伴った嫌な振動が、凹凸が、凶悪に内部を凌辱する。
本当はもっとそっと歩きたい。
だが今のこの身体では、一歩ずつ足を前に出し続けるだけで精一杯だ。
そして、ほんの少し歩いただけなのに、ついに限界がきてしまう。
「ハアッ! ハアッ! ハアッ!」
これ以上歩くと、溜まりに溜まっているものが一気に噴き出してしまいそうだ。
失血があるからぐずぐずする事は出来ないが、気を静めなければもう歩けない。
大事を取れば失血死。急げば狂死。
ナウシカはついに自分が追い詰められたことを悟る。
(どうすればいい…どうすれば…)
それでも最後の一歩まで諦めるつもりは毛頭ない。
少し立ち止まり、呼吸を整えようとした時だった。
「いい格好だな、ナウシカ!」
「ぐずぐずしないでさっさとこの蟲どもを追っ払え! 早くしろ!」
不意に聞き覚えのある声がして喘ぎながら頭を上げると、高台の上に男達の姿が。
(……貴方たちだったのね…)全員よく見知った男達であった。
それは、谷に流れてきたもののトルメキアに寝返った裏切り者の男たち。
つい昨晩の忌まわしい情景が蘇ってくる。
顎を傷め、肩と肘に包帯を巻く羽目になったのは、この男たちのせいなのだ。
そして今、とうとう肩を壊してしまい、窮地に陥っている。
こんな男たちのために、こんな格好で苦労してここまで来たというのか。
なにが「早くしろ」だ!
もう男たちに口を聞く気にもなれないし、そんな余裕もない。
普段ならなんでもない男たちまでの距離が、今は絶望してしまいそうな程遠い。
手を放してからまだほんの少ししか歩いていないのにこの有様では、頻繁に休みを取らざるを得ない。
進行速度がガタ落ちだ。こんな状態で身体がもってくれるだろうか。
ともかくもたもたしている場合ではない。
歩き出す前に数度深呼吸をした直後のことだった。
貧血のせいか、ふっと目の前が暗くなり、すーっと身体が持ち上がる感覚が。
脚の力が抜け、膝が折れ、剣の先端を砂地にぶつけてしまう。
「はぐうぅっ!!」
そのせいで、ギリギリの均衡を保っていた身体が反応してしまった。
腹が収縮してしまい、柄をきゅうっ、と絞り、上体が更に折れ曲がる。マズイ!
思わず前のめりに倒れそうになり、反射的に出した足にぐん、と力が入り、重心を過度に後ろに移してしまった。
「!!」
その瞬間、剣の先端に体重が乗ってしまい、それは至聖所の入り口を押し潰す。
「あひいっ!」
もとよりこの不自然極まりない格好は、前後の許容範囲が恐ろしく狭いのだ。
ナウシカだからこそここまで歩く事が出来たのだが、
同世代の少女であれば、この格好で歩く事など到底出来なかったであろう。
ここまで極力刺激を加えないよう細心の注意をしていたのに、不用意にとんでもない力を掛けてしまった。
それは一気に猛毒を放出し、身体の制御を奪う。
すぐさま重心を前に移そうとするのだが、前のめりに倒れるのを回避するため、両足が揃ってしまっている。
身体が勝手に暴れ、言うことを聞いてくれない。
慌てて一歩前に踏み出そうとした足が宙をもがき、ますます重心が後方に移る。
剣先が砂地にめり込んでゆき、今やナウシカが後方にひっくり返らずに済んでいるのは、
剣が支えているからという状態になってしまった。
剣に力が加わるにつれて不自然に角度を変え、柄が内部を抉る。
鍔が下唇と肉芽を押し潰し、柄の先端が至聖所の入り口を押し潰し、
裂傷から生じる激痛が反射的に更なる無理な締め付けとなり、それは猛毒で全身を蝕むという悪循環。
「……うあ……あ……あ…………あ……!!」
脚の力が抜ける。完全に剣にもたれかかってしまいそうだ。
鍔があるので柄がそのまま入っていってしまう事はないのだが、
それでも鍔はもう傍から見えなくなるまでめり込み、柄の先端は至聖所入口をかつてなく押し潰す。
まるで串刺しにされたかのような、柄の先端が至聖所内部にズルズルと入り込んでいくかのような感覚。
(マズイ! このままじゃ!)
ナウシカは咄嗟にどさっと横に倒れた。
柄に余計な力が掛からないようにする余裕などあろうはずもなく、
挿入されて腰の高さにあった重い剣が横に倒れ、反動で剣先が宙に浮く。
重量を伴ったその凶悪な衝撃が、裂傷を負う秘所内部をまともに直撃する。
「ぐはあっ!」
大きく見開いた瞳。突き出した舌。
脚がびくっ、びくっ、と大きく痙攣を繰り返す。
横臥しているせいで胸を圧迫し、股で柄を挟み込んでしまっているのも非常によくない。
(すぐに立ち上がらないと! さあ、立って!)
だが、必死に己を叱咤する意思とは裏腹に、
ゾクゾクと劣情を伴った衝動が沸き起こり、震える下腹部の内側では、柄を強烈に絞り始め、
本人の立ち上がろうとする意志をあっという間に奪い去る。
(早く落ち着けて体勢を立て直さないと!)
頭ではそう考えるのだが、横倒しになった際の秘所への衝撃は甚大であった。
そして、ここまでギリギリのところで保っていた均衡がとうとう崩壊へと向かい始めた。
腹が、脚が、壊れた玩具のように不規則に動き始める。
もう立ち上がるどころではない。
(マズイ! マズイ!)
艦内でこれまで幾度となく味わわされてきた感覚にナウシカは嫌でも悟る。
このままでは、もう間もなく確実に気をやってしまう。それもかつてない程盛大に。
そして、ここで気をやってしまったが最後、恐らく一気に連続して達する状態になり、
連鎖から抜け出せないまま正気を失ってしまうかもしれない。
「あああああああああ!!」
劣情に負け、もはや起き上がることすら出来ない自分に対する憤り
抗いようのない絶頂の大波に呑まれ、正気を失ってしまう事への恐怖
そして、このままではもう皆を守れないという焦燥
淫らな感情に負けて皆を救うことが出来なくなるなんて!
イヤだ! こんな結末は絶対にイヤ!!
もうどうしようもなく、少女は身を丸め、現状を拒絶してただ叫び声を上げる。
「おいおい、ナニ勝手に寝てんだ! 早くこっち来い!」
霞む視界の先に高台が見えた。
その距離感だけで絶望しそうになり、目をギュッと閉じる。
今にも絶頂の大波に溺れそうになる間際、谷の皆の姿が浮かび、ふと思う。
ごめん もう たどりつけそうも ない
(続きます)
>>39さん 感謝です
>>43の続きです
気をやってしまう兆候がゾクゾクと内奥から渦を巻く。
次の瞬間にも絶頂に達し、もうそのまま一気にいくところまでいってしまいそうだ。
頭がぼうっとし、そのまま意識が吸い込まれそうになる。
(父様、みんな…お願い………助けて!)
ナウシカは咄嗟に指を口に持って行き、そしてきつく噛んだ。
「……うっ! う………うぅ……」
指を噛む口からは相変わらず呻き声が漏れ、全身がガクガクと痙攣する。
痛みをほとんど感じない。自分の指を噛んでいるという手応えがない。
不意にあの男がせせら笑っている様が思い浮かんだ。
慌てて頭を振り、谷の皆の笑顔を思い出す。
落ち着け、落ち着け、と自分に必死に言い聞かせながら、尚もきつく噛み締める指から血が滲む。
高められた状態で加えられる苦痛は、本来劣情を更に催すものとなる。
この自傷行為が非常に危険な賭けであるということは、ナウシカ自身がよく分かっていた。
それでもこのまま手をこまねいていては、今にも気をやってしまう。
それを阻止するため何か出来る事といえば、もうこれ位しか残されていないというのが実情であった。
この状態まで高められてから、これまで幾度も気を抑えようと試みてきた。
自身の矜持のため、自分が男たちの言うような女ではないという事を証明するため、
そして時には谷の男たちや父様の尊厳を守るため。
しかし、それに成功した事は一度もない。
そして今、これまでにない程悪い条件下で気を静めようとしているのだ。
分が悪過ぎる。それでもここで失敗すれば、もう終わりなのだ。
(父様、みんな…お願い、助けて! …お願い……お願い!)
ぎゅっと目をつぶり、必死に熱願する。
そして、ナウシカの強靭な精神力と、皆を想う強い気持ちが奇跡を生む。
破綻に向けて突き進む一方の状態が逆転した。
今、自分は指の痛みを感じている。
下腹部の激流にあった意識が徐々に指の痛みの方に移り始めたのだ。
やがて身体の自由が戻り始めた感覚があり、不規則に動き続けていた脚が、徐々に落ち着きを取り戻す。今だ!
指を咥えたまま、横臥の状態から仰向けになる。
大丈夫。大丈夫。そう自分に言い聞かせながら、ゆっくりと上体を起こした。
指を噛むことはまだ心配で止められない。
立ち上がるためには、本当は仰向けではなく一旦うつ伏せにならないといけないのだが、
このまま剣を引きずって歩き出しても、またすぐに歩けなくなってしまう。
(何か、何か使えるものは)
虚ろな瞳で周囲を見回すが、視界に入るのは王蟲の群がる高台以外は一面の砂地ばかり。
やはりこのまま剣を引きずって行く以外ないのだろうか。
そう思いかけたが、ふと包帯をしているのを思い出す。
恐る恐る口から指を外した。
肘に巻いた包帯をなんとか口と手で外し、剣に結わえ付ける。
柄は赤黒く光っており、包帯を巻きつけるとすぐに赤く染まる。
それから足で包帯の結び目を出来るだけ剣先の方へ押してやる。
長さに余裕がないため、もう片方の包帯も外して繋ぐ。
念のため包帯を引っ張ってみると、ズレてこちらに少し戻ってしまったが、
装飾の窪みにうまくはまり、濡れた結び目はきしっと締まる。
包帯が脚に絡まないように、そして剣に余計な力を掛けないように細心の注意を払いながら、
先ほどの要領でうつ伏せになり、それから恐る恐る四つん這いになり、ゆっくりと立ち上る。
目が霞む。足は先程よりふらふらとおぼつかず、また倒れてしまいそうだ。
それでも、もう二度と同じ失敗は許されない。
包帯を肩に担ぐようにして引っ張り、剣先を僅かに浮かせる。
角度が浅いため、柄が内部にめり込む力が掛かってしまうのだが、
引きずる際の感覚に苛まれるよりはこちらの方が遥かにマシだ。
一度閉じた目を静かに開き、それから再び歩き始めた。
破綻はかろうじて回避する事が出来たものの、横倒しになってしまったせいで
波は一段と高い状態になり、下腹部の衝動に翻弄される。
心臓が早鐘を打ち、目の前が回る。どうしてもよろけてしまい、真っ直ぐ歩けない。
意識と身体が切り離されてしまいそうだ。
ちょっとでも気を抜くと、その瞬間再び倒れ込んでしまう。
この身体は果たして王蟲の所までもってくれるだろうか。
既に幾度となく繰り返した自問をまた繰り返す。
(もしまた倒れてしまったら…)
どうなるかは明らかだ。
今度こそもう立ち上がる事も出来ず、王蟲の手前で正体を失い、快楽の波に翻弄され続ける事になるのだ。
その先には確実に廃人、そして失血死がという結末が待っている。
一糸まとわぬ姿で剣を突っ込まれ、下半身は血まみれ、狂人の形相で絶命−
そんな最後は絶対に嫌だ。
命を落とす事そのものより、最後がそんな姿である事が耐え難い。
いずれにせよ、次に倒れてしまったが最後、自分は皆も守れずそれで終わりなのだ。
どうしてもふらついてしまうため、時々頭を上げて方向を確認しなければならない。
こうして歩ける時間は刻一刻と減っているのだ。
ほんの一歩の遠回りも許されない。
王蟲に向かって一直線に、最短距離を進むのだ。
それでも、すぐそこに見えている王蟲が果てしなく遠い。
自分は本当にあそこまで無事たどり着けるのか、まったく分からない。
やけに息が上がる。
大きく喘ぐ口元に涎が垂れるのだが、それを拭う余裕はもうない。
大ババ様がいつも手にしている杖がどれ程有難いものなのか、今更ながら思い知る。
もう、本当にいっぱいいっぱいだ。
今のナウシカを支えているのは、つい先程目にした皆の姿だけであった。
あんな写真をばら撒かれたばかりなのに、そんな自分の事を皆親身に気遣ってくれた。
その気持ちに何としても応えなければ。
鼓動に合わせて下腹部が収縮を繰り返し、激しく喘いで大きく開きっぱなしの口からは意図せず声を漏らしてしまう。
下腹部がズキンズキンと脈を打ち、一歩踏み出す度に吐き気を催す痛みが襲い、
それが猛毒にすり替えられてゆく。もう気が狂いそうだ。
艦内で寝台の上で責め上げられている時よりも、こうして自力で歩いている今の方がよく分かる。
全身が劣情に翻弄され、この身体が自分のものでないかのようだ。
怖い。この不自然この上ない感覚が怖い。
「…ハアッ! ハアッ!」
このまま何もかも投げ捨て、砂地に倒れ込んでしまったらどんなにか楽だろう。
そんな思いを振り払い、震える身体に鞭打ち、一歩、また一歩と歩を進める。
騒ぎを聞きつけ、装甲車に乗せられた時、まさかこんな状態になって王蟲の元に向かう事になろうとは夢にも思わなかった。
最後の最後まで、あの男からこんな目に合わされるなんて…
涙がぱたぱたと足先に落ちる。
一体あの男は、自軍の兵士を救う気が本当にあるのか。
無事に王蟲の元まで辿り着けるかどうか、かなり近づいた今でさえ、まったく分からない。
こんなに危うい状態になると本当に分かっていてこんな事をしたのだろうか。
一歩一歩、足を進める事だけに集中し続け、そしてナウシカは、ついに王蟲のすぐ側まで辿り着いた。
これでもう歩かなくて済む。最後は本当に危うかった。
膝が両方とも完全に伸びきってしまい、棒のようになった脚で倒れ込むように節足にしがみつく。
このままこの場で倒れ伏してしまいたいのだが、ここからが本番だ。
前回同様、小さな敵に気付いた王蟲は向き直り、威嚇して節足を振り上げた。
だが、少しも恐れず、却って節足を抱きしめて懸命に語りかける様子に一本、また一本と触手が伸びてきて、
やがて無数の触手がナウシカの全身を覆い、金色に輝き始める。
そして王蟲は、本来なら敵であるはずの異界のこの小さな生き物が、
自分たちに対して敬意と親愛の情を抱いている事を悟る。
次いで王蟲はナウシカが酷く身体を痛めつけられている事に注意を向ける。
肩と肘、それに頭部側面に集まった触手から眩い光が放たれ、どんどん痛みが吸い取られてゆく。
続けて触手は、この生き物を苦しめる大きな原因となっている、差し込まれた異物に伸びてゆく。
上体を伏せてお尻を大きく突き出した格好のまま、無数の触手が優しくナウシカの身体を包み、そっと持ち上げる。
両足がぶらんと宙に浮く。
それでも恐怖は感じない。
ナウシカは完全に王蟲に身を委ねていた。
触手は下腹部に集中して、不思議な光を発し始める。
そしてナウシカは、下腹部から重苦しい痛みが和らいでゆき、やがて下腹部の感覚そのものが消えたのに気付く。
まるで下半身がなくなってしまったかのようだ。
数本の触手が剣に絡み付き、そして剣が嘘のように抜けてゆく。
ついに柄が完全に抜け、ガチャッと音を立てて砂地に落下した。
同時に内部に溜まっていた血が滝のように剣の上に流れ落ちる。
血の勢いはすぐ弱まったが、ポタポタといつまでも止まらない。
うっすらと目を開けてその様子を眺めていたナウシカは、
自分がどんな酷い怪我を負っていたのか思い知るのであった。
そして数本の触手が内部に入ってゆき、身に覚えのある非常に心地よい感覚を再び味わう。
いつしかナウシカは眠ってしまっていた。
ふと気が付くと、依然無数の触手に支えられてうつ伏せに近い状態で宙に浮いていた。
意識はスッキリしており、下腹部の感覚はきちんと戻っている。
もうどこも痛くない。波も完全に静まり素の状態になっている。
また王蟲に助けられたのだ。
(ありがとう王蟲)
目の前の触手を両手で包み、頬ずりして感謝を伝える。
一方王蟲は、この小さな生き物の口から非常に魅力的な香りを発しているのがずっと気になっていた。
その香りに誘われるように口から侵入した触手がズルズルと奥に入っていく。
いよいよその時がきた。
谷の皆のために命を投げ出す覚悟ではあったが、流石にぎゅっと目を閉じる。
次の瞬間にも沢山の触手が胃の中に殺到し、樹液の塊の奪い合いで自分の身体は裂かれてしまうのだ。
思えば前回こうして王蟲の元に来た時も死を覚悟していた。
前日の夜に剣の柄を挿入されて内部に酷い裂傷を負い、軍医も手の施しようがなく、
王蟲に向かって一歩進むごとに血が滴り、命の火が小さくなっていくのをはっきりと自覚した。
あの時王蟲が癒してくれなかったら、自分は間違いなく死んでいた。
王蟲のおかげで生き長らえることができたばかりか、
谷の女性たちが船内に連れ込まれるという最悪の事態を回避する事も出来た。
一度は王蟲に救われた命。
これで谷の皆を守り切る事が出来るのなら本望だ。
目を閉じ、大きく口を開け、触手が喉の奥に入っていくに任せる。
「撤収が近い」と聞いた時、ナウシカは自分の処遇がどうなるか考えていた。
1、このまま風の谷に傀儡として据えられる
2、人質としてトルメキアに連れて行かれる
3、処刑される/廃人にされる
1であって欲しいと心から願っていたが、クシャナから盛んに誘いを受けていたため、
2の可能性が最も高いと考えていた。
しかし問題はクロトワだ。あの男は自分に強い敵愾心を抱いている。
最後の最後まで油断はできない。
3の可能性も依然残されていると覚悟していた。
まさか最悪の予測が当たってしまう事になろうとは…
だが、数本の触手が口から入っていくのだが、すぐに出ていく。
非常に繊細な触手にとって胃の中は強烈な酸性で、長くは留まれない。
尤も王蟲がいきり立ったままの状態であれば、クロトワの意図通り、
岩をも砕く節足によりナウシカの身体は裂かれ、樹液の塊が取り出されていたであろう。
しかし、この生き物が敵どころか、かつて幼虫期の仲間を匿った過去を知り、平静を取り戻した今、そんな真似はしない。
それどころか、本来ならここで王蟲の群れは森に帰るところであった。
だが、クロトワの戯れと、王蟲の群れがたまたま若い雄の集団だったという事が、ナウシカの運命を大きく狂わせる。
強い興味を示した樹液については一旦諦めたものの、その敏感な触手は次に、
ナウシカの口とは別の場所からの匂いに関心を移す。
下腹部と脚には、未だ血と粘液がこびりついており、砂地にも血が大量に垂れ落ちている。
(…王蟲の様子がおかしい)
目を閉じ身を任せていたナウシカは王蟲の異変を感じ取る。
前回とは全く異なり、無数の触手がやけに自分の身体を撫でつけている。
しかもそれは、なるべく触れて欲しくない場所へと向かっている。
危険を察し、両手で前と後ろから大切な場所を覆い隠す。
匂いのする方向へと蠢く触手は、案の定その源である秘処に集まり始めた。
そこから発する牝の匂い、雄の匂い、そして血の匂いは、若い雄の本能を強く刺激した。
覆い隠している指の隙間から内部に入り込もうと触手が蠢く。
ここを開ける訳にはいかない。
「ひぐっ!」
一つの触手がナウシカの乳房の先端を偶然滑り、その主はビクンと身体を震わす。
その様に気付き、触手は乳房をうねうねと刺激し始めた。
胸を守りたいのだが、下腹部には無数の触手が内部への侵入を試みようと狙っているから、手を離すことなど出来ない。
どうしても片方の乳房が触手の前に露わになってしまう。
「ダメよ王蟲、止めて! お願い!」
上体を伏せ、捩っても、触手から逃れる事など出来ない。
先端の敏感な部分の上を、手で隠した内股を、無数の触手が蠢き続け、
やがて一旦鎮火したナウシカの内奥に、再び炎が灯る。
クロトワが最後に谷の人々の目の前でナウシカに面恥をかかせたのは、
単なる腹いせでしかなかったのだが、これが思わぬ事態へと進展していった。
手の内側が新たな蜜に濡れ、王蟲はそれに気が付く。
それは王蟲にとって、理性を奪い、性的な興奮を誘う淫猥な香りであった。
やがて、指の隙間から蜜が滲み出す。
王蟲たちは経験則的に学び取ってゆく。
この小さな生き物が身悶えし、喘ぐごとに、自分たちを狂わす蜜が得られるという事を。
王蟲の興味は次第に樹液の事から、この小さくて愛らしい雌の身体のどこをどうすれば
より多くの蜜が得られるのかという事に移っていった。
触手はナウシカの身体のあらゆる場所を蠢き、確かめてゆく。
無数の触手は口、鼻、耳の内部にも容赦なく侵入し、
如何にすればこの生き物を喘がす事が出来るか、探り当てる事に躍起になっていた。
当然の如く触手の興味は、雌の液が分泌される源に集中する。
口や鼻の中に触手が入ってきている以上、
足を開けば内部に侵入されてしまうのは目に見えている。
触手が何本も同時に中に入ってしまったら一体どうなるのか。考えただけで恐ろしい。
触手はナウシカの全身をうねうねと這いずり回り、責め苛む。
「ヒッ!」
小さな悲鳴と共にその小柄な体躯がびくんと波打つと、
それを生じさせた場所が特定されて重点的に触手が蠢き、別の触手はまた新たな場所を探し始める。
こうして一つ、また一つと、ナウシカを喘がせる箇所が増えてゆき、徐々に波が高まってしまう。
ここで命を捨てる覚悟はできている。
しかし、もしこのまま自分が正気を失ってしまったとしたら−
高台の上に立ち往生している男たちにもしもの事があれば、谷の皆の命で償わせるとあの男は言っていた。
王蟲が高台の上の男たちの事を諦め、大人しく森に帰ってくれるという保証はどこにもない。
王蟲が森に戻っていくのを見届けるまでは、死ぬ訳にはいかない。
このまま正気を失ってしまうわけにはゆかないのだ。
なんとしても王蟲の群れに森に帰るよう、説得しなければ。
だが、今のところ状況は、「説得」には程遠い。
今はなんとか前後からの侵入を防いでいるが、身体中を触手に責め立てられ、
徐々に波が高まっていくこの身体で、この先いつまで耐えられるか分からない。
急速に触手がもたらす感覚の世界に呑みこまれつつあるナウシカであったが、
風に乗ってふいに女の叫び声が運ばれ、焼き付けた集合する谷の人々の光景が呼び覚まされる。
そして、現場に到着してすぐ見た皆が集合する光景に奇妙な違和感を覚えた事を思い出す。
自分が感じた違和感の正体。それは、「なぜこの場に皆がいるのだろう?」という事であった。
「トルメキア兵が王蟲の群れに襲われている」という危険極まりない現場に
わざわざ老人や女子供を連れてくるなど、風の谷の常識では考えられない事だ。
しかも、どうして軍用車両で急行した我々より先に谷の皆が集合する事が出来たのか。
あの場には大ババ様はじめ年配者も、それにごく幼い子供たちも含まれていた。
これはますます、「こんなに早くこの場に集まれるはずがない」という事に繋がる。
つまり、谷の人々は、騒ぎを聞きつけて自主的にやって来たのではない。
あらかじめあの場に全員集められていたのだ。
だとすると、「見回りの一隊が王蟲に取り囲まれている」という連絡を受け、車両で緊急出動したのに、
どうして我々より谷の皆の方が早いのか。
そもそもこれは本当に突発事故だったのだろうか。
それにクシャナのことも妙だ。
昨晩もクシャナから「私の右腕になれ」と言われた。
あの時の雰囲気は、とても騙していたとは思えない。
しかしあの男の言うことが本当なら、クシャナは今回の騒動解決のために自分を殺すようにと命じた事になる。
クシャナは非常に冷酷な人物ではあるのだが、
「谷の女性には手を出させない」という約束をきちんと全艦に通達し、守らせていた。
例え占拠した小国であろうと、キチンと筋を通す。
そういう人物だと思っていた。
そのクシャナが、自分の扱いについて、たった一晩で考えを翻すものだろうか。
それとも、クシャナは以前から最後は自分を処分するつもりだったのに、
その前日まで「右腕になれ」などと騙していたのだろうか。
いや、クシャナがそんなことをする必然性がない。
次々浮かび上がる矛盾。
矛盾といえば、高台の上で立ち往生していた見回りの男たちの事も妙だ。
男たちは全員風の谷から寝返った男たちだけで編成されていた。
あの都市からやって来た男たちは粗野なだけで、軍人的な素養があるとはお世辞にも言えない。
もしも見回りの途中で、たまたま谷の屈強な男たちに見つかったとしたら、
赤子の手をひねるように全員捕えられ、ただでは済まないだろう。
もし自分が指揮を執るとしたら、土地鑑があるだけの男たちだけで隊を編成する事などしない。
そもそもあんな素人集団で本当に本来の見回りの任が務まると思っているのだろうか。
クロトワは、樹液を渡したのもクシャナだと言っていた。
「樹液を小娘に喰わせ、王蟲が小娘に群がっている隙に兵を救出しろ」
これが本当にクシャナの命令ならば、わざわざ王蟲の所まで行く途中で、二人きりの状況で食べる必要などなかった。
樹液の塊は移動中の車内で堂々と食べさせればよいのだ。
やはりクロトワの話は鵜呑みにするには不自然な点が多過ぎる。
「右腕になれ」というクシャナの発言はクロトワにとって、己の存在を否定される屈辱であるはずだ。
実は何もかも、最初からクロトワが自分を殺すために仕組んだ事ではないのか。
あの男がクシャナの意に背き、独断で自分を亡き者にしようとしているのであれば、
樹液の塊を食べさせたタイミング、場所、全て辻褄が合う。
残忍なトルメキアは公開処刑でも悪名高い。
これは谷の人々を集めての公開処刑なのではないか。
自ら手を下さず、王蟲を利用するところが如何にもあの男らしい。
そのためにわざわざ谷の全員を予め集めておき、
自分が辱められる様子、それに王蟲に食い殺される様を見せる。
あの最悪に悪趣味な男が船内で散々してきた事を考えれば十分あり得ることだ。
そう考えれば、こんな危険な場所に老人子供も含めて既に集合していた事も、
見回りの男たちが全員風の谷の裏切り者で構成されていた事も説明がつく。
仮に救出に失敗して王蟲に襲われてしまったとしても、どうせ昨日今日風の谷側から寝返った素人集団だ。
トルメキア軍にとっては痛くもかゆくもないだろう。
高台の男たちが単なる囮なのだとしたら、自分がここまで痛めつけられ、王蟲までギリギリだったのも合点がいく。
あの男にまんまとハメられてしまった!
頭にカアッと血が上る。
本当に谷の人たちを救う事に繋がるのなら、どんなに屈辱的な行為を強要されることも、
この命を捨てることさえ甘受する覚悟はできている。
だが今こうして屋外で谷の皆の前で延々とこんな姿を晒す事は、単にあの男を喜ばせるだけでまったくの無意味なのだ。
あんな男からやりたい放題され続けた挙句、計略にまんまとはまってこんな目に合わされるなんて、絶対に嫌だ!
「王蟲、お願い。やめて! もうやめてぇ!」
こうして谷の人たちの見守る中、王蟲に辱められなければならない理由など、あの男を喜ばせる以外に何もないのだ。
必死に嫌がるのだが、胸の先端をぬるりと撫でつけられ、ナウシカはまた一つ鳴かされる。
既に一人の少女に対処できる範囲を遥かに越えてしまい、もはや王蟲にされるがまま、身を任せるしかない。
全身が硬直し、震え、仰け反ってしまう。
皆の面前で肌を晒しただけでなく、股を開き、指を、男性器を入れられ、咥えさせられ、気をやってしまった。
皆に向かって大切な場所を自ら開きそこに柄を入れられた。
それもこれも、あの男の勝手な言動に振り回されただけなのだ。
きっとあの男は安全な場所からこの醜態を眺めているのだろう。
直接手を出さず、せせら笑っているあの男のことを考えると本当に忌々しい。
王蟲の群れが魅惑的な雌の匂いの発生源に触手を集中させ、
手で覆い隠した内部に侵入しようとするのは、当然の成り行きであった。
無数の触手が指の隙間から内部に入り込もうと機会を伺い、蠢いている。
絶対にそうはさせじとしっかりと秘所を覆い、割れ目に沿った指に力が入る。
その手そのものがナウシカの感情を更に煽り、波を高めていた。
ナウシカの反応から、胸にもたくさんの触手がまとわりついており、主の反応を確かめながら柔らかな毬を、先端の蕾を弄ぶ。
そして、腕で隠している方の乳房にも隙間から触手が伸びてくる。
「…くはあっ……いっ、いやあ……」
新たな触手の感触に耐え切れず、胸をかばおうと腕を大きく動かしたせいで、
秘所を庇う手が一瞬ずれてしまい、
それは侵入を試みていた何本もの触手の前進を許す結果となる。
慌てて手を戻そうとしてもあとの祭り。
下唇まで到達した触手を、それ以上の前進を許さぬよう、手のひらで防がねばならないのだが、
下ばかり気を取られていると、今度は胸への更なる侵入を許すことになる。
もう身体を動かすこともままならない。
懸命に股を閉じ込み、手と腕で押さえ、徐々に切羽詰まった状況に追い込まれ、
言いようのない刺激にもうどうすることもできず、意図せず身体が暴れてしまう。
このままではまずい。
早くなんとかしなければと焦るのだが、宙に浮かされ、両手を使えない状況では、
もうこれ以上の侵入をさせないように身体が暴れてしまうのをジッと堪える以外なす術がない。
「…ダメ……やぁ…王蟲……やめ……あ……ぁ…」
ナウシカの必死の思いは本来王蟲に十分伝わるはずなのだが、
皮肉なことに、止めるよう懸命に告げる本人から滴る愛液と血が王蟲の理性を狂わせ、
その心を塞ぎ、本能の赴くままに駆り立てる。
「…あぁ…ダメェ…」
そして時間の経過と共に王蟲の責めは確実に的確になってゆく。
どこがこの生き物の弱点なのかを探る触手の動きは徹底したものであり、眼球さえその探索を免れないのであった。
56 :
ナウシカ:2014/05/24(土) 10:20:46.58 ID:3DQhFiFm
次から二投下分触手編になるのですが、触手スレに移った方がよいでしょうか?
移った方が良いようでしたら、お知らせくださいませ。
>>56 乙です。
>>1 「二次でもオリジナルでも内容が鬼畜なら何でもアリ。」
とあるので、内容が鬼畜ならこのままここでいいんじゃないでしょうか。
気になる様なら「触手注意」の注意書きを付ければ全く問題ないと思います。
>>56 乙乙
逆にそこだけ触手スレに投下されても向こうの人もやっとしそうw
注意書きさえあれば大丈夫だと思うよ
ここままでお願いします!
60 :
名無しさん@ピンキー:2014/05/30(金) 16:40:00.45 ID:cNPuXT+W
問題なしです
そもそもこんなスレに入り浸ってる連中が
たかだか触手プレイごときで引くわけ無いもんな・・・w
触手から浣腸液とかぎゅうぎゅう詰めの触手で浣腸効果とか大好物です
皆様ありがとうございました。
それではあと二回、こちらで投下させて頂きます。
>>55の続き【触手注意】
「何をモタモタしてやがる。サッサと殺っちまえ!」
今や王蟲の群れは、高台の男達そっちのけでナウシカを取り囲み、その身体に無数の触手を延ばしている。
それでも、大好物の樹液を巡って相争い、ナウシカの身体を食い破るというクロトワが期待する展開にはならない。
業を煮やしたクロトワは、数人の手下を引き連れて様子を見ようと王蟲の元にやって来たのであった。
恐る恐る近づいてみても、王蟲の群れはそんな事などまったく意に介さず、ナウシカに意識を集中させている。
手を伸ばせば届きそうなほどの高さで全身触手がまとわりついているのだが、それは胸や下腹部に集中している。
そしてこの女、間違いなく触手の刺激によがっているのだ。
「…オイオイ、こりゃあ!」
奥へ入っていこうと尚も責め苛む触手に懸命に抗い続けていたナウシカは、だしぬけに聞いた男の声にハッとする。
うつ伏せの格好で宙に持ち上げられているナウシカと、下から見上げる声の主、互いの目が合う。
呆れ顔だがその口元は笑っている。
嫌というほど見慣れたあの馬鹿にした笑い方。
自分をこんな状態にした、憎んでも憎み切れない最低男。
プライドをかなぐり捨て、それだけは止めて欲しいと泣きながら懇願した時、
死んだ方がマシだと思ってしまうような行為を強要された時、
そして大勢の男たちから凌辱され、泣き叫んでいた時、
この男はずっと、小ばかにするようなこの目で嘲笑っていた。
人の命も尊厳もなんとも思っていない、馬鹿にし切ったその目つき。
瞬間的にこの男から受けた屈辱的な光景が次々呼び覚まされる。
「ちっ、近寄るな! 見るなぁっ!」
王蟲を刺激する事になりはしまいかと心配するのも忘れ、思わず怒声を上げてしまう。
それでも王蟲はまったく意に介さず、尚もナウシカの身体に夢中の様子だ。
「王蟲はお姫様にご執心だ。この分ならまず大丈夫だな」
クロトワは高台の男達を救出するよう伝令をやる。
まさか王蟲が人間の雌に性的な興味を示すとは思いもよらなかった。
当ては外れてしまったが、これはこれで悪くない。
この分なら王蟲がいなくなる頃、少なくともコイツはフラフラだろう。
最後は俺がとどめを刺してやる。
このまま廃人になるか死んでしまえば願ったりかなったりだ。
「へへへ。淫乱なお姫様にピッタリの恰好だな」
「おのれぇ! よくも! よくも騙したなあ!」
「へえ? 一体何の事だ? 何を言ってるのかちっとも分からねぇなあ」
その言い方、下劣な笑い方、どす黒い、それでいて心底嬉しそうな目付き。
ナウシカは確信した。やはりこの男に騙されたのだ。
わなわなと怒りに全身が震え、刺すような視線で男を睨みつける。
卑劣なやり方でこんな状態に追い落としておいて、よくも自分の前に姿を現す事が出来たものだ。
仮にこうして触手に拘束されていなければ、怒りの余りこの場でこの男に何をしたか分からない。
だが、全身触手に絡め捕られ、大切な場所への侵入を許さないようにするのに精一杯な今の状態では、
こうして怒声を上げる以外になす術がないのだ。
しかも怒声を上げる事はこの根性のねじ曲がった男にとって、何の意味も持たないどころか、
余計に喜ばせてしまうという事は、百も承知だ。
それでも、悪びれもせずにヘラヘラと小馬鹿にして笑う男を前にして、ただ黙したままでいられようか。
「自分では敵わないから威を借りるしかないのは結局最後まで同じなのね!
貴方それでも男なの? 誇りはないの? 恥を知りなさい!」
「へっ、蟲相手によがり声上げやがって! お前こそ恥を知ったらどうなんだ?」
「おのれこの下ろ…下ろ……あっ…は…はああっ!!」
「なんだよ、『げろ、あ、は、はー』って。おーいお姫様、頼むから俺達にも分かる言葉でしゃべってくれよ〜」
「ハァ、ハァ、よっ、よくも…よくもこんな目に遭わせておいて! 許さない! 絶対に許さない!!」
「その格好でまだそんな勇ましい口が利けるとは大したもんだ。
だが今のお前に出来るのは、せいぜいそうやって虚勢を張る位だろ?
生意気なお姫様に俺様が命令してやる。
『膝を胸のところまで持って行け』」
「…なっ、なんですって!」
もうそれだけでこの男の意図を、そして今の言葉が一連の命令の最初のものである事を察してしまう。
ここまでなんとか内部への侵入を食い止めてきたのだ。
この状況で、この男から言われる通りにしてゆけば、どうなるかはもう分かっている。
右腕にしようというクシャナに背き、独断で自分を亡き者にしようとする男の言う事など、従う義理これっぽっちもはない。
「どうしても俺様の命令に従いたくないってんならそれでも構わないぜ?
その代り、谷の奴らの所には俺様が合図出すのを見てる部下がいるからな!」
「貴方は…どこまで性根の腐った男なの?」
クロトワに怒りの目を向けたまま、ナウシカはゆっくりと膝を胸の所に持っていく。
足にも無数の触手がまとわりついているのだが、
ナウシカの意図するところをちゃんと理解しているかのように、ほとんど抵抗なく身体を動かす事が出来る。
「よしよし、それじゃあ次の命令だ。『股を大きく開け』」
「くっ……」
睨み殺さんばかりの表情のまま、股を開く。
これで、内部への侵入を留めているのは、完全に両手だけの状態になってしまった。
両手で前と後ろから抑えているが、今や無数の触手は手の周辺におびただしく群がっており、
早く開門してくれとしきりに催促するかのように、ゾワゾワと蠢く。
「次、どうすればいいか、もう言わなくても分かってるだろ?」
ニヤニヤと最低男が顎をしゃくる。
クロトワがこの場に来た事に気付いた時から、こうなる事は覚悟していたのだが、ついにその瞬間がきてしまった。
今は男達に対し、この領地の王族としての威厳をかろうじて保てているが、
この先自分がどんな状態になるかということは、もう嫌というほど分かっている。
これからあられもない嬌態をこの男たちの目の前で延々晒す事になってしまうのだ。
手をどける事に激しく葛藤してしまうのには、もう一つ理由がある。
それは、この身体を人間以外にすっかり開いてしまうという事実だ。
相手は自分など比較にならない程大きく、強く、その能力にはまだまだ未知の部分が多い。
一体どんなことをされるのか。一体どうなってしまうのだろうかという恐怖。
人以外と子を宿す行為に耽る者のいる国の事を以前聞いた事がある。
想像するのもおぞましい。これはナウシカの倫理観からは全く受け付けない。
自然の摂理から著しく逸脱した、唾棄すべき行為であった。
それを、自分はこれからしようとしているのだ。
これから始まる事は、王蟲にとっては生殖行為ではない。
未知の生き物に対する好奇心からくる悪戯のようなものだろう。
だが、一旦侵入が始まってしまえば、こちらだけがそれを生殖行為だと勘違いし、反応してしまうのだ。
しかもこの男たちの見ている前で…
自分がこの手をどけるのと同時に未知の恥辱と恐怖の幕開けなのだ。
これは谷の皆のため。
必死に自分にそう言い聞かせても、なかなか決心がつかない。
逡巡しているところに目の前の忌々しい男が言ってくるのだ。
「へへへ。流石に怖いのか? 他の女にさせるか? 合図送るか?」
「…その必要はありません!」
きっぱりと言い放ち、それから意を決して両手を離す。
王蟲を魅了する雌の匂いの発生源が、無数の触手の前で初めて露わになり、当然の如くそこに触手が殺到する。
「…くっ……いやぁ…お願い、王蟲、やめてぇ…」
下唇、それに花弁の内側で触手がぬるりぬるりと蠢き始める。
足首を伸ばし、内部への侵入を必死で堪えるのだが、たくさんの触手がその場所に集中する。
魅力的な液体をからめ、そして数本の触手がうねりながら内部に侵入してゆく。
それは王蟲にとって、文字通り蜜壺であった。
「くはああああっ!」
内部へと、ずるずる蠢きながら侵入する触手の刺激がナウシカを責め苛む。
「ヒャッ! あ…ぁ……ぁ……あ!」
「中まで丸見えじゃねぇか! なんて格好だよお姫様!」
愛液の発生源への侵入が特別な反応を生み出したことから、
他に同様に入り込める場所はないのか探索が開始され、やりやすいように花弁を大きく開かれてしまう。
尻を男たちの方に向けているため、その全てが余すところなく見られてしまうのだ。
そして秘処のすぐ上方にある非常に狭い入口と、同じく秘処の下にある入口を見つけられてしまい、
すぐさまそこに触手が群がってゆく。
「ヒッ! ダメよ! 王蟲、やめぇ!」
「おお、すげえ! ションペンの穴にまで入りやがった。」
男たちの好奇の目が集中する中、次々挿入されてしまう屈辱。
そして、身悶えし、声を上げてしまう毎にこの男たちにからかわれてしまうと分かっているのに、
身体の反応を留める事が出来ない。
当初クロトワ一行は、王蟲を刺激してしまうのが心配だったのだが、
王蟲の群れはナウシカに完全に集中しており、他にまったく興味を示さない。
それを知って徐々に男達の声量は上がり、更にナウシカに近づいた。
男たちはもうほとんどナウシカの真下にいる。手を伸ばせば届きそうだ。
「あっ、貴方たち……許さない! ぜっ、絶対に、ゆるっ、許さないんだからあっ!」
本来性器への挿入は、抵抗の意思を著しく削り取る。
自身の身体がそういう造りになっているということ、
女とは、挿れられる側、受け入れる側なのだという現実を突きつける。
まして、これまで連日のように、人としての尊厳を踏みにじり、
この身体を蹂躙してきた男たちの目の前で、同様のことをされているのだ。
嫌でも艦内で大勢の男たちから屈従を強いられてきた日々を思い起こしてしまう。
「『絶対に許さない!』とか言われてもなぁ。」
こんな状況で尚強い敵愾心を示せるという事が、ナウシカがナウシカたる所以であるのだが、
火を噴くような怒りも、触手によって手も足も出せない状態になってしまった今となっては
男たちの失笑の元でしかなかった。
「船内じゃお嬢さん方の前で、俺様に向かってマ○コに指ツッコんで奥まで開いてよ、腰浮かして
『どうか早くクロトワ様のモノをここに挿れてください』って泣きながら誘ってきたくせしやがってよ!
しかもタップリ可愛がってやった後は、俺様のイチモツについた精液を仔猫みてぇに丁寧に舐め取ってたじゃねぇか。
今さら生娘みてぇに取り繕ってんじゃねぇよ!」
「そっ、それは…貴方がそうするように仕向けたからでしょ!
誰が好き好んで貴方のような男に、あんな…あんな真似などするものかぁ!」
真っ赤になって言い返す。
「オイオイ、ついさっきまで俺様の指とイチモツを根元まで咥え込んで、
イきながら何度も何度も締め付けてきた奴がツレないな〜
ヤられてる最中のお前の表情、きゅうきゅう締め付けてくる感触、タマランかったぜ」
そしてナウシカの目の前にあの形をした二本指を突き出す。
「加減してやらなきゃ正気を失う程何度も何度もよがり狂いやがって。
言っとくが、あんなに乱れ狂うような反応は頼んでないぞ?
ヤられたのが本意でないなら、あの嬌態をどう説明する気だ?
え? どうだ、答えてみろよ!」
ナウシカは思わず顔を背け、視線を逸らしてしまう。
そうなのだ。
「かあさま」たちがあんな状態になるはずがない。
しかも敵兵が相手だというのに容易に上げられてしまい、延々と正体を失くして醜態を晒してしまうのだ。
船内で散々言われてきたが、自分はやはりおかしいのだ。
何も言い返せなくなったところにクロトワが畳み掛ける。
「お前は根っからの淫乱なんだよ!
口でどうのこうの取り繕ったところで、敵兵に抱かれてずっとよがり狂ってたじゃねぇか。
ユパや谷のお嬢さん方の手前、男が欲しくて欲しくて体が疼いて仕方ないのを必死でガマンしてたんだろ?
相手が敵兵だろうが構わず股を開きたがる多淫なお前のために、俺様が気を利かしてやったんだ。
少しは感謝して欲しいもんだな!」
「ふっ、ふざけるなあっ!!」腹の底から湧き上がる怒りが空気を震わす。
この男は一体どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのか。
「だからよ、いくら口で言っても、ヤられるとそんな反応になるんじゃあ説得力ねぇんだよ。
もっと素直になれよ。
淫乱なお前のことだ。どうせ『王蟲の触手責めってどんなだろう』って、妄想してたんだろ?
『私の望みを叶えて下さり、ありがとうございます。クロトワ様』だろ?」
「貴様…いつか必ず父様の仇を打ってやる!」
「威勢がよくて結構だな。お前が仇打ちにくるのを楽しみに待っててやるよ。せいぜい頑張れ」
「でもそんな恰好で『仇を打つ!』とか言われてもなぁ」
「返り討ちに遭ってまたヤられまくるところしか想像できねぇや!」
男たちの下品な笑い声が響く。
「おい、お姫様、お前いくら立派なこと言っても−」
敵兵の言葉はナウシカの突然の悲鳴で遮られる。
愛液を貪る触手に肉芽を吸われてしまったのだ。
「ハアッ! やぁ…ぁ…ぁ……ぁはあっ! あ! あ!」
目を大きく見開き、全身を硬直させ、吸われる部分がぶるぶると震えてしまう。
今自分はこの男たちと、全面対決をしているのだ。
仇を打つと啖呵を切り、男たちのまったく手前勝手な言葉を否定しているというのに!
その場面でこんな醜態を晒してしまうことの意味は分かっている。
分かっているのだか、それでも敏感な部分を刺激されると、もうどうにもならない。
触手が肉芽周辺の愛液を吸い終わり、やっと離れてゆく。
どうにか落ち着きを取り戻したところで敵兵らからからかわれてしまう。
「お〜い、お姫様、お楽しみのところ悪いけど、そろそろ話に戻ってもいいか?」
ゲラゲラと下品な笑いに包まれ、ナウシカは顔を真っ赤にしたまま何も言い返せない。
全身に触手が蠢いており、身体の震えが止まらない。
クロトワらとやり取りをしている最中も、いけないと分かっているのに反応を留める事が出来ず、表情は歪み、嬌声をあげてしまう。
もはや短い言葉で言い返すのがやっとというのが実情であった。
その意識は、注意していないと容易に触手の挿入に占められてしまい、瞳は焦点を失う。
「…あぅ……ハア、ハア……やぁ…」
若い雄の王蟲から伸びる無数の触手は、雌の汁を貪るために蠢いていたのだが、
それだけなら、そんなに長く興味の続くものではない。
いずれはこの異種との交わりも終わりを迎えたであろう。
しかし、雌の汁を貪る触手の蠢きは、やがて思わぬ副産物を生み出す。
本来ならとても衣服無しでいられるような気温ではないのだが、
いよいよ波が高まってしまい、全身を硬直させ、身悶えするナウシカは、
やがて全身が火照り、汗が吹き出すようになる。
吸収され始めた胃の中身が血流に回り始め、その香りが汗と共に分泌するようになる。
いよいよ荒くなるその呼気からはますます王蟲の大好きな香りを発するようになり、
胃までは達しないものの、その口の中には常にその香りを堪能する触手の束が蠢くようになる。
胃酸に阻まれて直接摂取できなかった大好物の香りが、今やこの生き物の全身から漂い始めているのだ。
それは人間にとっては極僅かな香りでしかなかったのだが、若々しい雌特有の匂いと混ざり合い、
今やナウシカの全身は、王蟲にとって非常に魅力的な香りに包まれていた。
この生き物を喘がせると、全身からの素晴らしい芳香と、興奮を誘う雌の液、
二つを同時に得る事が出来る。
王蟲の触手は、ますます貪欲にナウシカの体中を蠢くようになる。
「アッ! アッ! ヤッ! アッ! ヤメッ! アッ! ハアッ!」
うつ伏せの状態で宙吊りにされ、大きく開いた股を男たちの側に向け、
花弁の内側をすっかり開き、三つの穴に穿たれて愛液を溢れさせ、
全身がガクガクと大きく震え、たまらず下腹部をくねらせてしまう。
男たちの前だというのに、欲情する雌の何もかもを曝け出してしまい、
自分でも滑稽な程大きな声を上げてよがり狂う。
「オイオイ、見ろよこの女、本気で感じてやがる」
「…やぁ。お願い、もう、ムリ! もう……もう、ダメェ!」
そして、ついにナウシカは達してしまった。
悲鳴とも嬌声ともつかぬ追い込まれた声を響かせ、広げた足が、腹が、ビクン! ビクン! と痙攣する。
「コイツ、とうとうイきやがった!」
「王蟲にイかされるなんて聞いたこともねぇ。やっぱりこの女とんでもねぇ変態だ」
悔し涙を流しつつ、下劣な言葉を発する敵兵らに怒りの視線を向けるのだが、
喉奥まで幾本もの触手が侵入しており、今はもうそれらを押しのけてまで言葉を発する気力を失っていた。
「見ろよ、口にも咥え込まされて、もう喋べれなくなってら!」
「俺たちが散々咥えさせてやったからな。事前に練習できてよかったじゃねぇか!」
「オラ、ぼさっとしてねぇで、俺が教えてやった通り今度はお前が口で王蟲を満足させてやれよ!」
キッとその声の主に怒りの視線を向けるのだが、更にからかわれてしまう。
その頃には、触手はほぼ的確に弱い部分に集中し、蠢いていた。
そして今度は、どう刺激すれば更にこの生き物が喘ぐのか、探求に余念がない。
「…ぐう……ヴ…ぅ……うぐぅ…ハア、ハア、やっ、やめてぇ!」
苦しげに悶え続けるナウシカを、クロトワがずっとニヤニヤと見ている。
船内に虜にされたその日からこの男の指示の下、
思い出すだけで吐き気を催すほどの屈辱的な行為を強要され続けてきた。
一体何度「もう、死んだ方がマシだ」と思ったことか。
それだけでなく、文字通りあとほんの少しで死んでしまう本当に危うい瞬間を二度味わわされた。
永久に正気に戻れないギリギリの淵には、何度追いつめられたか分からない。
この男の自分に対する嗜虐心、怨念は並大抵ではない。
自分が今こうして正気を保ち、五体満足で生きていられるのは、単なる偶然、もしくは、
殺すことよりも、苦しみ叫ぶ様を見る方が優先されたからに過ぎないのだ。
そんな男にまんまと騙され、触手が三つの穴に入り込み、喘がされる。
本来なら、前回同様、優しく話しかけるだけで王蟲の群れは森に帰っていたはずなのに!
今頃はもうとっくに艦内に戻っていたはずなのに!
(畜生! 畜生! 畜生!!)
血涙するほどの悔しさが全身を襲うが、一対一ならばトルメキア兵をも圧倒出来る程の武力を備えたその優れた体躯は、
無数の触手に自由を奪われ、穴という穴を穿たれてしまった今となっては、
王蟲にされるがまま、もうどうすることもできない。
「!! ヒッ! いやぁ!」
尿道に入り込んだ触手は、内側から肉芽を刺激することまで試みる。
「『王蟲にイかされたお姫様』なんて、お前はもう既に伝説だな。
このまま廃人になるのか、死ぬのか知らんが、今日の事はずっと語り草にしてやるからよ!」
この状況に追い落とした張本人とその部下たちがニヤニヤと眺めている中、
こんな汚辱にまみれた姿をただ晒してしまい、見るのを止めさせる事も、それを隠す事も叶わない。
こんな男たちの前ではしたない反応など一つも見せたくないのに、
気持ちとは裏腹に、それでも波は高まる一方であり、
とうとう連続して達する状態にまで上げられてしまい、徐々に意識が遠のいていく。
もとより王蟲に己の身体を食い破られる事を覚悟していた。
王蟲に逆らうつもりなど毛頭ない。
それでも、内奥から迸る衝撃を留める事は出来ず、その度に全身がガクガクと大きく痙攣を繰り返す。
ついには至聖所内部にまで触手が侵入してくる。
「…あ゛! …ぃや! …やぁ……やめ…やめて…」
「すげえすげえ! どんどん入ってら!」
猛烈な痛みが猛毒へとすり替わり、急激に高められる。
全身がぶるぶると震え、内奥の痙攣が腹部に伝わる。
「…あ! …ぁ……あ…ぁ…ぁ……あ゛―――――!!」
ついにナウシカは一つ大きく全身を収縮させた後潮を吹き、気を失ってしまった。
その様子をはやし立てる兵士ら。
そこに、高台の隊救出完了の報告が入る。
(「表」の任務は無事完了だな。しかしまさか王蟲がここまでやるとは…。
こりゃあもしかすると、いくところまでいっちまうかもしれんな…
これであの小娘が死ぬか廃人になれば、全て計画通りなんだがな…)
クロトワは一人ほくそ笑む。
ナウシカは脱力して大きく開いた股をひくひくと震わせ、グッタリと動かない。
そんな姿をニヤニヤと眺めながら、クロトワは更にその先を期待する。
男の胸で派手にイかされ、気を失う女−
嗜虐心の強い男にとってはその光景そのものが満足の対象であり、
征服の象徴であり、自らの疲労を癒す時ともなる。
双方にとってそれは一息つく時間だ。
だが今は違う。
王蟲はこの小さな生き物から分泌物をより多く搾り取り続け、酔いしれる事しか考えていない。
快楽を得るためには対象物をより喘がせなければならないと既に学習している。
だからナウシカが気を失って動かなくなってしまうということは、征服感どころか、
彼らにとってはせっかくの愉しみ事に水を差すものでしかない。
触手の発する不思議な光の力で瀕死の重傷でもたちどころに治癒する事が出来る彼らにとって、
意識を回復させる事などいとも容易い。
すぐに意識を戻らせると、すぐまた体液を搾り取るために蠢き始めるのだ。
こうしてナウシカは、気を失うギリギリの責めをいつまでもいつまでも受け続ける事になる。
たとえ意識を失ってしまったとしても、王蟲たちは少しの猶予も許さない。
王蟲はナウシカの生命維持に必要なあらゆるものを触手から分泌し、意識と体力を回復させ、
その代わりにナウシカの分泌物を可能な限り搾り取る。
秘処から分泌する雌の汁と、甘い芳香の汗という分泌液を得る代わりに、必要物を与える若い雄の王蟲の群れ。
それはまるで奇妙な「共生」であった。
(…いったい いつまで……つづけるつもりなの……)
既に時間の感覚を失い、朦朧とした意識の中で、もう何度発したか知れない言葉を繰り返す。
ナウシカが王蟲の群れに歩み寄った時、太陽はまだそれほど高くはなかった。
その太陽が、もうすぐ最も高い位置まで達しそうだ。
クロトワとその一行がナウシカの元から一旦戻ってくると、
谷の男たち、女たちは、姫様を助けてくれと口々に懇願した。
「無茶言うな。あんなに触手が絡まってる状態のところから、どうやって引き剥がすんだ?」
「姫様に合わせてやるから明朝日の出前にこれこれの場所に全員集合せよ」
そうやってこの場に集められた谷の人々であったが、もう自由に解散してよしと告げられる。
そしてクロトワを含め、二十人ばかりの兵がこの場に残り、それ以外のトルメキア兵たちは船に引き上げ始めるのであった。
(続きます)
期待
乙〜
>>74の続きです【触手注意】
行く手を遮る者がなくなり、谷の人々も引き上げ始める。
年若い少女達はその場に残りたがったのだが、高齢の者や子供達が戻るのを助けるようにと言われ、
心配そうに何度も振り返りつつ、後ろ髪を引かれる思いでそれに従う。
それでも城オジ達、それに日頃ナウシカから「かあさま」と慕われてきた女達はその場に留まる。
城オジは女達に、姫様を救い出す事は出来ないまでも、なんとか元気付けてやって欲しいと懇願する。
ナウシカの事は生まれた時から知っており、ある意味我が子のように思っている谷の女達は、
「姫様を助けたい」という一心で、王蟲を刺激してしまわないよう注意しながら、
引き寄せられるように少しずつその元に歩み寄って行くのであった。
たくさんの王蟲に囲まれ、触手で宙に浮かされている姫様の元に近づいて行くと、
遠くからでは聞こえなかったが、苦しげなくぐもった声がしており、命を保っている事にひとまず安堵する。
だが、ナウシカの様子が分かるごとに、女達の表情は心配から驚愕へと変わってゆく。
宙に横たわるその身体には、無数の触手がゾワゾワと蠢いていた。
海からの寒風が吹きつける季節だというのに、
火照ったその身体はキラキラと光り、その表面を触手がぬるりと撫でつけている。
今や触手は、蜜壺、菊門に束になって入り込んでいた。
「なんて酷い…」
間近に見るその光景に、女達は思わず口に手を当てる。
特に秘処の周辺に夥しい数が集中しているのが姫様の身体の向きのせいで、嫌でも目に入ってしまう。
ナウシカは早くに実の母親を亡くしている。
そのため、女の子特有の身体の世話に関しては、この女達に一任されていた。
月ごとの営みが始まり、具体的な処置について姫様に説明したのはほんの数年前。
周期も量もまだまだ安定せず、今も時々こっそりと相談を受ける状態なのだ。
赤ちゃんのつくり方関連の更に突っ込んだ話については、
「まだ早いわよ」「それもそうね」と、お互い妙に納得して笑い合っていたというのに…
実の娘でもおかしくない程の年齢差でありながら、誰よりも谷を愛し、谷の人を想い、優しさと猛々しさを併せ持ち、
「やっぱりこの子は王族の子だ。とても適わない」
そう思わせる面をしばしば目の当たりにさせられる。
そうかと思うと、まったく年相応の、明るい笑顔の絶えない活発な少女でもある。
年頃の少女の中には性的な事についての好奇心が非常に強く、危なっかしい子もいるのだが、
流石というべきか、姫様はこうした面でも高潔そのものであり、
だからこそ姫様には外界の穢れなど知らず、幸せになって欲しいと心から願っていた。
だが。
ついこの前まで穢れ無き純白な少女だったのに、
今目の前にいる姫様は、強い快感に圧倒され、意識を飛ばされてしまい、
自分達が近づいた事さえ少しも気が付いていない。
穴という穴に触手が穿たれ、全身くまなく愛撫され、
その表情は熱に浮かされたようであり、完全に快楽の波に溺れてしまっている。
「ハアッ! ハアッ! やあ…やめて……ゆる…あ! あ! あ!」
大きく開かされた股が、脚が、腕が、びくっ、びくっ、と大きく痙攣を始める。
秘処に入り込んだ束が抽送を繰り返し、深く突き立てられる度、それに合わせて嬌声を上げ、腹を捩じらせて悶える。
それは、激しい情交そのもの。
姫様には、いや姫様にこそ、深く愛し合う素敵な王子様との親密な営みの中、
女に生まれた悦びと安らぎをたっぷり味わって欲しかった。
それが大勢の敵兵に散々暴行された挙句、今度は屋外で王蟲から…
肉芽は引っ張られ、押しつぶされ、こね回され、その持ち主の絶頂を休ませない。
肉芽へのあまりの執拗な責めをなんとか逃れようとするのだが、
王蟲はナウシカが僅かに尻を引く事も許さず、却って股を大きく割り開き、
肉芽を突き出さんばかりに下腹部を突き上げる。
下唇を開かれ、花弁を剥かれ、弱い部分の一切がつまびらかにされ、同時に、そして徹底的に責め抜かれる。
思わず目を伏せてしまいたくなる光景であった。
「姫様ァ!」
一人の女の悲鳴にも似た叫びは、永く快楽の世界に幽閉されていたナウシカの耳にかろうじて届く。
朦朧とした意識の中、自分を呼ぶ声にハッとし、目を開くと、霞む視界にかあさまが居るではないか!
(………おねがい……みない…で……)
長時間に渡って人間離れした責めを受け続けた今のナウシカは、
かあさま達の手前、反応を極力表に出さないだけで精一杯であり、
不用意に口を開けば危うく嬌声を上げてしまいそうで、会話をする余裕はない。
見つめる両者の瞳からは一条の涙が。
そして、高まる波に抗いきれず、痙攣と共に再び目をぎゅっと閉じてしまう。
まさか、かあさま達にこんなはしたない姿を間近に見られてしまうとは!
今一度反応を押し留めようとするが、叶わない。
かあさま達の前で浅ましい声を上げ、身を捩じらせ、繰り返し上らされてしまう。
強制的に食べさせられた大量の樹液の塊は、消化が進むごとに却って嵩が増えているようで、
もうあれから何時間も経過しているにもかかわらず、重苦しい膨満感がずっと残ったままだ。
恐らくこれが完全に胃の中から溶け、その成分が体内から抜けきるまで、これは続くのだろう。
ナウシカはそう察し、心底ゾっとする。
以前城オジ達から聞いた三大欲求の話を思い出す。
王蟲にとってこれは、性欲と食欲に繋がる根源的な強い欲求なのだ。
明けない夜など無い。そう自分に言い聞かせ、終わりが訪れるのをひたすら待ち続ける。
頭上を越えた太陽が、西に向かってじわじわと低くなってゆく。
それでも王蟲の群れの中心には未だナウシカがあり、身体の内外には無数の触手がまとわりついている。
触手が殺到する蜜壺からは、王蟲を狂わせる甘い蜜が止め処なく溢れており、
その非常に魅力的な液体を堪能する事にずっと夢中なままであった。
その頃になると、ナウシカの弱点は完全に王蟲に把握されていた。
そして今度は、弱点をどんな風に扱えばよいかの探求に余念がない。
それは一層の苛烈さを伴いナウシカを責め苛む。
「きゃあ!」
とうとう秘所内部に特別の部位がある事まで知られてしまった。
「あ! あ! あ! だめえええええ!!」
一際強い反応を示してしまうと、ここが弱点だと王蟲に教える事になる。
するとその場所がずっと責められる事になるのだ。
ここを刺激されるという事は、正気が危機に曝される事に直結する。
それが分かっていながら、もうどうする事も出来ない。
そして…
「おご―――――っ! お゛! お! おあああ… あ゛―――――っ!」
内奥に潜む正気を失いかねないナウシカ最大の弱点がしっかりと特定され、
案の定、理性を奪う域にまで上げられてしまう。
表情を失くし、涙を流し、涎を垂らし、その四肢は本人の意思とは無関係に激しく動く。
尋常でない程汗が吹き出し、全身が震え、内奥の痙攣が止まらない。
間近に見ていた女達は、ついに姫様がおかしくなってしまったのかと錯覚する程であった。
実際にはまだ正気に戻る事が出来る時間的余地は残されているのだが、
この状態を続ければ、確実に正気に戻れない瞬間が訪れるという、
非常に危機的な状態まで追い込まれてしまった。
既に外界を認識する余裕をすっかり奪われたナウシカであったが、
今自分がどんな状況に追い込まれてしまっているかはハッキリ自覚していた。
船内で「指の男」とクロトワから散々やられた事態に陥っており、
「これ以上されるともう戻れない」という淵に刻一刻と追いつめられてしまっている。
今の自分には、これを止める術がない。
ただこうしてひたすら触手の責めを受け止めるしかないのだ。
王蟲が止めてくれなければ、自分の意識はその瞬間、永遠に消えてしまう。
「指の男」とクロトワから繰り返しこの危険なギリギリな責めを繰り返されたが、男達は必ず寸前で止めていた。
自分が正気を保っている限り、ギリギリまで追い詰められる際の恐怖や苦しみからは決して解放されない。
自分が苦しみ、泣き叫ぶ様が見たいがために、クロトワと男は寸前の状態で止めるのを繰り返していたのだ。
一方、王蟲はどうだろう。
自分から体液を分泌させるのが目的なのだから、正気であるかどうかは関係ないかもしれない。
(王蟲、お願い! 止めて! もう、止めてぇ!)
心の中で必死に叫び続けるその身体からは、
皮肉にも王蟲の雄の本能を猛り狂わせる分泌が最大となるのであった。
その場に残され、しかもすぐ間近に見ていた女達にとって、これはとても正視に耐えるものではなかった。
狂人の如き様相で苦しみ叫ぶ姫様の姿など見たくない、聞きたくもない。
かといって、自分達のためにこんな目に遭っている姫様を置き去りにしてしまう事などとても出来ない。
(…やぁ…やめて…もう……やめ…てぇ……)
快感の世界に閉じ込められたまま、自分ではもうどうする事も出来ず、ただ王蟲にされるがまま。
無数の触手に弱い部分をことごとく責められ続けて頭の芯まで灼かれ、
かろうじて残る自我の中、止めるようにとただただ懇願する。
本能が最大限の警戒を打ち鳴らし、いよいよその時が迫る。
最悪の事態を覚悟したのだが、その寸前で触手の動きは止まり、そして秘処からズルリと抜け出る。
(…たすかった……)
秘所に何も入っていない状態というのは、本当に久しぶりだ。
王蟲はもうこれで満足したのだろうか。
これで森に帰ってくれるだろうか。
淡い期待を抱くのだが、ホッとしたのもつかの間、ナウシカは全身を触手にからめ取られたまま、
一頭の王蟲の前に連れてこられる。
そして、ゴツゴツと節くれだった幹のように太いものが秘処に当てがわれたのが分かる。
この感触は初めてだ。
(…なに? ……なにがはじまるの?…)
それは、未だ震えの止まらぬ幼い秘穴を、ごりっ、と貫いた。
「…ぅぐう……ぐはああああああ!」
焦点の定まらぬ目を見開き、喉奥から苦しげな声を響かせ、
大きさの釣り合わない物体の侵入による苦痛に身を捩るのだが、その苦痛もまた、猛毒と化してその身を蝕んでゆく。
間近に見ていた女達は口に両手を当て絶句する。
大切な場所どころか、骨盤がどうかしてしまわないだろうか。
経産婦をしてそんな心配をさせてしまう程、それは残酷な光景であった。
今この瞬間、未だ青いその身体が裂けたとしても、女達は少しも不思議に思わなかったであろう。
王蟲から伸びてきた暗褐色のものが、ナウシカの真っ白な場所を無理やりこじ開け、
幼い秘所を不自然なまでに歪ませ、ごりごりと小柄な身体を刺し貫いてゆく。
「…ハ! あ……ぁ…ぁ……」
その衝撃は、今しがた脱した狂気の危機に一気に飛び込んでしまいそうなほど危うい。
やがて最奥に行き当たったソレは、ドクドクと猛烈な勢いで大量の粘液を迸らせる。
それは一瞬で中を満たし、更に奥にある至聖所をも満たす。
それでも尚勢いは留まらず、行き場を失った大量の粘液は、接合部から滝のように流れ落ちる。
「ぐっ…ぐはあああああああ!!」
人と王蟲、互いの体格差を比較すれば当然の事なのだが、
粘液の噴出は、船内で散々男達にされてきたのとはまるで比較にならない。
恐ろしい程の勢いがいつまでもいつまでも続き、それ自体が酷な責めと化す。
しばし後、すっかり出し終えた幹はズルリと抜け、
そして再び正気を失う程の危うい責めが繰り返される。
緊張と緩和を繰り返し、失神する事も許されず、なすがまま、ひたすら時が過ぎるのを待つしかない。
女達はすっかりその場にへたり込み、呆然とその光景を眺めるのであった。
時折思い出したように呼び掛けて叫んでみるのだが、姫様から反応は返ってこない。
蜜壺からは王蟲を喜ばせる蜜が尽きる事無く溢れ、全身から吹き出す汗は
樹液の芳香を分泌し続け、王蟲はこの魅力的な液体の一滴さえ逃すまいと、時折その全身を触手で拭ってゆく。
連続して達するまで上げられてしまった今となっては、全身が敏感な性感帯と化し、
もはや触手が身体のどこを滑ろうとも、それら全てが波を高め、ナウシカを苛み、
子猫の様な鳴き声を絞り出すように上げるのであった。
触手が分泌物を集めようとナウシカの身体を撫でつけると、
その部分はまるで電気刺激でも受けたかのようにびくんとなり、不自然に緊張して縮まり、或いは跳ね上がる。
(…ああ……いや……もう、もう…ゆるして……おねがい……)
これまでも、同時に複数の男の相手をさせられたり、行列をつくる大勢の男達から延々辱められ続けてきた。
そんな状況でも必ず終わりが訪れたし、その最中でさえ息つく瞬間は必ずあった。
ほとんどの男は一度達すると急激に冷めるため、そこで一旦終わりとなる。
それに、相手が筋骨隆々の大男で、体力にもの言わせた行為を強いてくるとしても、体力的な限界は必ずある。
それは自分にとっても同じ事。
自分が気を失ってしまえば、そこで凌辱は一旦終わる。
だが、今は違う。
触手は疲れを知らず、こちらが果てる事も許さない。
終わりの見えない濃密な責めが延々と続くのだ。
「腐海を守るため、王蟲は昼も夜もなく死ぬまで戦い続けるのじゃ」
朦朧とした意識の中、大ババ様の言葉をふと思い出す。
幹のようなものが入ってくる時を別にすれば、触手の動きは一瞬たりとも留まらない。
王蟲は気絶するギリギリを見極めており、例え気を失ったとしてもすぐに気付けられ、休みを与えてくれない。
こうして船内での事など比較にならない濃厚な責めが休みなしで延々続く。
この点において、王蟲はトルメキアの男達より遥かに恐ろしい。
ナウシカが大きく身を捩じらせて喘ぐ時、触手は腹部と胸をぎゅっと締め付ける事まで覚えてしまった。
「あ、あぁ、あ、あ、あ!」
追い詰められた余裕の無さが、裏返った悲鳴を上げさせる。
そしてナウシカは、また一つ大きく気をやってしまう。
絶頂してガクガクと全身を震わせる時、触手は愛液をすべて絞り出すかのように下腹部をギリギリと締め上げる。
そのせいで、一段と劣情を煽られてしまう。これが辛い。
「かはあああぁぁぁっ!」
その時大きく見開いた目は何も見ず、その意識は完全に触手からの刺激のみに向けられており、
何事かを考えるだけの余裕はもはやない。
「姫様! しっかりしてください! 姫様ァ!」
かあさま達の姿も、その必死の叫びも、今のナウシカには届かない。
「クククッ、お前らが心配してるってのに、まったく淫乱なお姫様だよなぁ」
すっかりナウシカに意識を集中していた女達は、出し抜けに聞こえてきた下劣な声にハッとする。
手下を引き連れて再び様子を見に戻ってきたクロトワ一行であった。
そして、すぐ近くに城オジ達の姿も見えている事に安堵する。
城オジ達は、女達をナウシカの元に送り出した後、遠慮してその場に留まっていたのだが、
トルメキア兵らが再びやって来たため、女達だけにする訳にはゆかず、近くまでやって来たのであった。
それでもナウシカの方に直接視線を向ける事は決してしない。
クロトワ達がニヤニヤとナウシカを眺めている。
「へっ、まさか王蟲がここまでやるとはな。
俺らにヤられてる時もこんな風によがり狂ってたんだぜ? 風の谷の女ってのはみんなこう激しいのか?」
「よくも…よくも…」
女達は、この下衆な男を泣きながら睨み付けるのだが、当の本人はどこ吹く風。
再び獣のように叫び続ける様をただ茫然と見上げるのであった。
「ぐひぃ!」
狂気の淵まで上らされたら、再び前回とは別の王蟲から幹の如き太さのモノを突き立てられる。
「おいおい、こんな事まですんのか! こりゃすげえ!」
文字通り人間離れした責めの様子を興味深げに見つめるクロトワと手下の男達。
女達にとって、姫様が苦しむ様を目の当たりにする事は、我が身を切られるように辛いのだ。
面白がるってはやし立てる男達は、不快以外の何者でもない。
全てはこの男の策略だと知ったなら、刺し違える事さえ厭わなかったであろう。
極太のモノをはち切れんばかりに挿入され、内部に大量の粘液が浴びせられる。
粘液は蜜壺と至聖所を満たし、それでも留まらない勢いはそれらを限界まで膨らませる。
そのせいで内臓と肺が圧迫され、無駄肉のない薄い腹がぽっこりと膨れる。
「…ぐぇ……ええぇぇぇ!」
舌を突出して押し出されるように呻き、大きく見開いた瞳からは涙がポロポロと。
かろうじて意識を取り戻した視線の先には、こんな状態にした憎き仇の姿があるのだが、
その相手の目の前でとてつもない激情に翻弄され、反応を全て曝け出してしまい、もうどうする事も出来ない。
幹から大量の排出が済むと、それはズルリと抜け出てゆき、
ポッカリと弛緩した穴からは、ごぼごぼと粘液が逆流するのだが、
幹の傍にずっといた触手の束はもう待ちきれないと言わんばかりであり、
未だ逆流の勢いが衰えないうちから、迸る粘液を浴びるようにして滑り込んでゆき、秘所が閉じる暇さえ与えない。
ナウシカの真下の砂地は大きく色が変わり、正体の分からない半透明の個体が幾つも落ちていた。
「王蟲! お願い! 姫様をもう離して!」
もう何度目か分からない女達の叫び声が響くのだが、
入れ替わるように入り込んだ触手の束により、再び本格的な責めが始まる。
船内でこんな正気を失わせかねない危険な責めを受けている最中、
ナウシカを責め苛むのは基本的に二本の指のみであった。
だが今は違う。
秘処のみならず、無数の触手がナウシカの臍を、うなじを、背中を、その全身をはい回り、
乳房はまるで男から揉みしだかれているかのようにやわやわと形を変え、蕾を器用にこね回される。
本来見出すのも困難なほどに控え目な肉芽は、今や破裂せんばかりに肥大し、
すっかり根元まで剥かれ、常に幾本もの触手から苛められているばかりか、
包皮の更に内部まで入り込もうと蠢き、その持ち主を責め苛む。
(イヤ! 止めて、もう…許して!!)
凄まじい電流が全身を流れ、頭が真っ白になる。
そしてまた表情を失い、獣のような叫び声が周囲に響くのであった。
ここに至り、クロトワはもはやナウシカの心配をする必要がなくなったと判断する。
今この小娘は、我々が束になったところで真似できないような桁違いの責めを受けている。
しかもそれが休みなしでずっと続いているのだ。
この調子じゃ、いずれこの小娘は廃人になるだろう。
仮に今解放されたとしても、少なくとも数日間はまともに動けまい。
二十人ばかりの完全武装の兵士を見張りに残し、時間になったら交代を寄こすからと告げる。
「このままよがり狂って死んじまえ!」
四肢に無数の触手が絡みつき、壊れたばね仕掛けの玩具の如くもがき続けるナウシカにそう言い捨て、旗艦に引き上げを始める。
見張りには、王蟲がナウシカから離れたら、生死を問わず回収し、即座に自分の所に持ってくるようにと命じてある。
生きている場合は決して動けないようにがんじがらめに縛るよう付け加える事も忘れない。
仮に王蟲の責めを耐え切ったとしても、俺様がきっちりと息の根を止めてやる。
これだけの責めを受けているのを双方が大勢目にしているのだ。
仮に「艦内に戻ったところで息絶えた」という事が起きたとしても、少しも不思議はあるまい。
数人の兵士らを引き連れて装甲車に向かうその背後で、獣の如き悲しげな叫び声がどこまでも響いていた。
下腹部の各穴奥深くに入り込んだ触手の束は休む事なく刺激を与え続け、
あるものは至聖所内部を満たし、あるものは黄金の液体が溜まる余地を許さず、
更に別のものは菊門から内部をぞわぞわと刺激する。
(…やぁ……いや! もう…イヤ! おねが…い……やめてぇ!)
それまで菊門に入り込んだ触手は、入り口周辺を蠢き、刺激し続けていたのだが、
やがてズルズルと更に内部へと入り込んでゆく。
蜜壺とは異なり、どこまでも先へ進める事を知った触手は尚も奥へ奥へと進んでゆき、
その事に気付いた他の触手も、既に弛緩し切った菊門の内部に次々入り込んでゆく。
そしてナウシカは、異種の感覚に悶絶させられる事になる。
三つの穴が触手で満たされ、今やその腹の中は大量の触手が蠢いているのが分かる。
腹部全体が不気味に重苦しい。
自分の腹が自分のものでないような、何倍にも膨れ上がったかのような感覚。
息をするのも辛い。
経験した事のないその異常な感覚は、おぞましく、恐怖でもある一方で、これもまた強い快楽を発している。
触手を挿れられてしまうのはやむを得ないとしても、
人と蟲との交わりという、許されざる不自然極まりない禁断の行為を、自分の身体は悦んでしまっているのだ。
どんな境遇に追い込まれても、王族の矜持と高潔な倫理観を捨てないナウシカは、
自然の摂理に反する行為に感じてしまっている自分が許せない。
腹の中を触手が蠢く不気味な感覚、恐怖、苦しみ、快感、そして激しい罪悪感。
様々な感覚、感情に振り回され、当惑し、打ちひしがれるナウシカに、更に追い打ちをかける事態が発生する。
直腸全体がすっかり大量の触手で満たされ、そしてこの事が刺激となり、便意を催してしまったのだ。
(…こっ、こんなところで!)
今、自分はかあさま達の目の前にいるのだ。
なんとか気を逸らそうとするのだが、それは消えるどころか容赦なく高まってゆく。
身を捩らせ、その感覚に耐えようとするのだが、便意は尚も強まり、腹痛を伴いナウシカを苦しめる。
「やあ……いや…」
身も心も打ちのめす、強大な快感。そして便意。
必死で堪えるのだが、やがて腹が危険な痛みを発し、それは尚強まってゆく。
人一倍強い意志と、健康的な身体、精神を備えたナウシカをして、
ついに、人前での排泄を我慢する事を放棄せざるを得ない状況まで追い詰められてしまう。
ところが、鋭い腹痛に恐怖しながら精一杯息むのだが、菊門は大量の触手でみっちりと塞がれ、一分たりとも開かない。
「……そ、そんな…」
腸の内部で蠢く大量の触手は、便意を高める一方で、排泄を許さない蓋ともなっていた。
排泄したいという欲求が狂おしく渦を巻き、鋭い痛みはますます腹を襲う。
もう一刻の猶予も無い。今すぐ出さなければ!
ところが、触手は排泄を許さないばかりか、更に奥へ奥へと束になってズルズルと進み行く。
「ぐはあああああああ!」
目を大きく見開き、苦しげに頭を振るナウシカ。
もう気が狂ってしまいそうだ。
ナウシカの脳裏には、自分の腹が破裂する情景が浮かんでいた。
性的な波に責め苛まれるだけでいっぱいいっぱいだというのに、こんな衝動に苦しめられる事になろうとは!
「うあ……あ……あ……あ!」
そして、正気を失ってしまう寸前で触手の動きが止まり、それから三つの穴からズルズルと抜けてゆく。
それ自体は安堵すべき事なのだが、今回は事情が違う。
菊門に栓をしていた触手がなくなり、出口を求めて溜まりに溜まっていたものが一気に解放される。
「いっ、いや! …いやああああああ!」
かあさま達が、それに男達が目の前で見ているのに。最悪だ!
それから再び幹が差し込まれる。
ナウシカにとって、この時が辛うじて休息の時となるのだが、
船内でされていた時よりもずっと濃密な責めを受けているにも拘らず、
自分が危険な淵に上らされるまでの時間が格段に長くなっている事に気づいていた。
獣のように吠え声を上げている最中、王蟲の求める汗と愛液の分泌が最大となる。
王蟲はそのギリギリを狙う事まで学習してしまったのだ。
これでは全力疾走をいつまでもいつまでも果てしなく強いられるようなものだ。
「王蟲、お願い。もう姫様を許してあげて!」
王蟲は明らかに性的な事に強い興味を示している。
同じ女性が不用意に近づけば、同様の目に遭う危険があるのだが、もうこれ以上黙って見ている事など出来ない。
自分などどうなっても構わないから姫様を助けたいという一心で、女達は節足にしがみ付き、泣きながら懇願する。
それでも王蟲の群れはそれをまったく意に介さず、ひたすら芳香を堪能する。
そしてついに五度、幹がその身を貫いた。
触手がその全身を蠢き、獣の如き叫び声を上げさせている間中、ナウシカは外界から遮断され、
快楽の世界に閉じ込められて責め苛まれ続けている。
触手による快感以外に考える事、感じる事を一瞬たりとも許されない状態が延々続くのだ。
だが幹が挿入される間は内部に侵入していた触手は出てゆき、全身を責め苛む触手の動きも大分緩やかになる。
外界を知覚する余裕を遥かに越えて高まっていた波がこの間徐々に静まり、
やがて粘液を出し終えて幹が引き抜かれる際の痛みが刺激となる頃、どうにか周囲を認識する事が出来るようになる。
だが、幹が引き抜かれるという事は、触手による猛烈な責めの再開をも意味している。
故にナウシカが快感以外の事を感じ、何事か考えるために許される時間はそれ程長くない。
意識が戻った時、もう次が始まるのを否応なく知らされるのだ。
(…つぎが……ろっ…かい……)
一旦は樹液が体内から抜け切るまでこれは続くのだと覚悟したが、
こうして正気と狂気の狭間に繰り返し追い詰められる状況になった今、
ナウシカには(すぐにも開放されるかもしれない)という一縷の望みが生まれた。
船内で最初にこんな事を繰り返された時、八回目で自傷行為が始まり、九回目を始めた途端、窒息してしまった。
一旦こうなると、責めを始めるとすぐまた息が詰まってしまうため、
それで責めは終了になるものなのだと聞かされていた。
今回の方が格段に辛い目に遭っている。
身体的、精神的な負荷は相当なものだろう。
四肢を掴まれているため自傷行為は起こり得ないのだが、次に窒息してしまったとしてもおかしくない。
それでこの責めが終わるかも知れない。
いや、どうか終わりであって欲しい。
「窒息すればそこで解放される」
今のナウシカにとっては、これが必死で耐えるための拠り所であった。
早く息が詰まらないか、今度こそ詰まるだろうかと、その事で頭がいっぱいであり、
実のところこの時のナウシカは、窒息した後無事に息を吹き返せるかどうかという事まで考えが及ばない。
ただひたすらに、少しでも早く自分が窒息する事を願う。
そこまで追い詰められていたのである。
だが、九回を超え、十回に達しても、期待した現象は起こらない。
「へえ、自己記録更新だな。頑張るね〜お姫様。ドコまで記録を伸ばせるかな〜?」
船内でナウシカが九回目に窒息した際、その場にいた見張りの一人がからかうように言った。
「確か、最高記録は例の淫売の十五回だったよな?」
(…どうして? …どうして? ………いつになったら…おわるの?)
気持ちばかりが焦るのだか、自分ではどうする事も出来ない。
それでも、今度こそ窒息の現象が現れるに違いないという希望を胸に、懸命に数を数え続ける。
数が増えるごとに、それが起きる可能性は確実に高まっているはずなのだ。
船内で男に辱めを受けていた際、同時に複数個所責められる事があっても、
それはせいぜい二か所か三か所であった。
器具を使用されたとしても、それで格段に責める場所が増えるわけではない。
同時に複数の男から辱められるとしても、仰向けになっていれば背中側が、
うつ伏せになっていれば胸側が死角となる。
膝を付いた状態で起こされたり、立たされたりして、前後から同時に行為を強要される事もあったが、
そういう恰好の時、そこに加われる男は二人かせいぜい三人まで。
要するに、同時に責められるとしても、その数は知れていた。
だが今は違う。
宙に持ち上げられている自分に死角などない。
そればかりか、まるでメーヴェで自在に宙を舞う時のように、
触手に絡め取られた身体は、王蟲の前で様々に向きを変えられ、様々な格好をさせられる。
そして細い触手が無数に伸びてきて、文字通りありとあらゆる場所を責めたてられてしまうのだ。
その濃密な責めは、船内でされてきた事の比ではない。
全身を無数に絡みついた触手に犯され、身体がガクガクと震え続けているのだが、
やがてその身体がまるでエビのように何度も跳ね、くぐもった嬌声が響く。
また大きく気をやってしまい、そこから再び獣のような叫び声が始まるのだ。
そしてついにその回数は、十五回を超えた。
それでも期待する現象は起こらない。
そもそも普通なら、こんな激しい消耗を強いられる状態を長く続ける事自体、不可能なのだ。
それでも、こんなに喘がされ続けているのに、時折強制的に呑まされる液体のせいなのか、
衰弱してしまう危険な兆候など全くない。
そして幹の挿入が三十回を数えたところで、ついにナウシカは数えるのを止めてしまった。
自分の記録を通り越し、男に聞かされたこれまでの最高数を遥かに超えて尚、窒息が起きそうな気配は微塵も感じられない。
きっと、王蟲が何らかの方法で窒息を防いでいるのだ。
「窒息して終了」する事にはもう期待出来ない。
元通り、樹液が体内から抜け切れば解放されるのだと信じ、ひたすら耐えるしかないのだ。
気に病んでもどうしようもない事と、努めて考えないようにしているものの、
連日に渡り、ほとんど一日中男達から好きなように中に出され続けているナウシカにとって、妊娠は最大の懸念事項であった。
自分が妊娠するとしたら、それは確実に敵国の男との間に宿した子である。
父親不明の、筆舌に尽くし難い凌辱の結果宿した子と知りつつ育てるべきか、それとも堕ろすべきか
子供に何ら罪はない。
だがその子は、あの父の仇の子供である可能性も十分あるのだ。
それを知りつつ、それでも自分は我が子を愛する事が出来るのだろうか。
日増しに腹が膨らんでゆく中、我が子を一体どうするべきか、苦悩する事になるのだ。
虜になる以前から、生理周期はしばしば乱れていた。
今の自分はこんな境遇なのだ。
生理が当分こない事だって、十分あり得るはず。
こんな事なら、かあさまからもっと詳しく話を聞いておくのだった。
ともかく今は生殖器の働きが止まっていて欲しい。
そう痛切に願う日々であった。
だが。
ナウシカの切実な願いとは裏腹に、体内では、本人が知ったら発狂してしまいかねない事態が着々と進んでいたのであった。
ナウシカの体内では順調に排卵が行われた。
そして待ち構えていたおびただしい数の精子にあっという間に取り囲まれてしまう。
どの男のものとも知れぬ精子が入り込んだ受精卵は、ナウシカと敵の男、それぞれの遺伝子を紡ぎ、
何日もかけて分割を繰り返しつつ、ゆっくりと卵管を進み、至聖所に至る。
後は、すっかり準備を整えた至聖所に着床するのを待つばかりであった。
ナウシカが王蟲の前に立ったのは、丁度この時であった。
幹が秘所を貫き、先端から放出されるおびただしい粘液は、
あっという間に至聖所内部を膨張させる程の恐ろしい勢いで注ぎ込まれる。
そして何度目かの放出の際、丁度卵管からやって来たばかりの受精卵が、粘液の波に呑み込まれてしまう。
行き場を失った大量の粘液が接合部から勢いよく排出された際、流れ落ちる粘液の中にその受精卵が含まれていた。
それは針の先程の、極小さなものであるため、本人を含めて誰一人気付く事はなかったが、
不幸中の幸いと言うべきか、ナウシカの妊娠は王蟲とのあまりに激しい交接により、ひとまず回避されたのであった。
狂気ギリギリの淵まで追い詰められ、その後幹で貫かれる。
この繰り返しになってからもう気の遠くなるような時間が流れた。
そして、王蟲の群れ全体の粘液の放出が一段落したのか、獣のように叫ばされる間隔が当初より更にずっと長くなっていた。
もはや快感の世界に完全に閉じ込められ、出口を求めて彷徨い、激情に振り回され、正気を失う恐怖にもがき続ける。
だがある時、幹を引き抜かれた拍子に本当に久しぶりに意識をはっきりとこちら側に戻す事が出来た。
ゆっくりと目を開くが、周囲は真っ暗だ。
自分は視力を失ってしまったのだろうかと驚いて周囲を見回すと、
紫の空に見慣れた稜線が影となり、白み始めている。
山側が明るいという事は…日没ではない。これは日の出だ!
明けない夜など無いと自分に言い聞かせ、ひたすら耐え続け、文字通り一晩越えてしまったのだ。
砂地のはずなのに、ナウシカの真下には水溜りが出来上がっていた。
少し離れた所にに二つの火が見える。
一つは城オジとかあさまの、もう一つは敵兵らが夜明かしのため焚いたものであった。
大ババ様の言葉通り、少なくとも樹液の香りが抜けきるまでは、昼も夜もないという事なのだ。
また触手が入ってきて、再び本格的な責めが始まり、徐々に波が高まってしまう。
もうじきまた何も考える事が出来なくなり、激流に呑みこまれ、本能のまま嬌声を上げ続ける事になるのだ。
次はいつまた周囲を見渡す事が出来るのだろう。
いや、また再び周囲を眺める機会は本当に訪れてくれるだろうか。
艦内に虜にされ、連日辱めを受け続け、自分の身体はすっかり変えられてしまった。
認めたくはないが、感じやすくなり、すぐに濡れてしまい、
上げられた状態では痛みすら快楽にすり替えてしまうこの身体。
今にして思えば、ひときわ激しい凌辱を経験する度、階段を上るようにこの身体が変わってしまった気がする。
今、王蟲から船内での事など比べ物にならないような責めを昼夜ぶっ通しで受け続けている。
これだけの事をされて、王蟲の前に立つ前と何ら変わらないという事はあり得ない。
自分の精神は、肉体は、一体どうなってしまうのだろう。
そもそもこの王蟲の群れは、樹液が抜けきった後、私を解放してくれるだろうか。
このまま森へ、仲間達の所へ連れ込まれたりしないだろうか。
船中では、日中の時間ろくに休みも与えられずに汚辱の限りを受け続けても、夜は必ず就寝時間になった。
もうすぐ王蟲の前に立ってから丸一日になろうとしている。
この状況は一体いつまで続くのだろう。
それまで自分は果たして耐えられるだろうか。
(せんないの ほうが らく だったのね…)
今更ながらそんな事を思い、自嘲気味に口元が微かに笑ったのを最後に、
ナウシカは再び理性を奪い去られ、全身から汗を、秘処からは愛液を迸らせ、獣のように叫び続けるのであった。
もうこれで何度上らされたのか。
これからあと何度上らなければならないのか。
出口は未だ見えない。
<おしまい>
長々とお目汚しでした。
乙です!
鬼畜王蟲さんステキ!
乙でした
いつもながらの大作ですな、素晴らしい
ところで
>>89-90周辺ってもしかして1レス空いてたりする?
結局便意はどうなったんだ?
>>97 空いている感じしましたか。申し訳ないです。
>>89の下から2行目3行目であっさり便意解消致しました。
>>98 便意がああ!ってgkbrだったけど、それよりオウムの種付のが驚異的だったのね
スカトロ来ると思って読んでたから、あれ?って思っちゃった
解説ありがとう
乙でした−!
誰か職人さん来てくれんかのう。。。
来ました。
さよなら。
>>101 どんなのが読みたい?
ものによっては俺が書いてみる
>>103 女子大生が小学生に鬼畜陵辱される話を頼みます
>>103 ぼいんぼいんのおねいさんが監禁されて何度も何度も繰り返して犯される様なのが希望です。
宜しくお願いします。
>>104 それははうーんさんに降臨していただくしか。。。
>>106 なんだよ!!
じゃあ俺が書いてやるよ
小学生五年生の英樹と女子大生の美香はゴルフ仲間。
緊張感を高めようというつもりで二人で始めた1ホール1000円のニギリマッチプレーゴルフ。
始めた頃は美香がホールアウトする度に1万円前後勝つのが当たり前で、それをいつもホールアウトする度にジュース1本でチャラにしてあげていたものだった。
しかし急成長した英樹に最近はすっかり勝てなくなってしまった美香はここ1年でなんと500万円近く負けが込んでしまっていた。
そして、今後は1ホール美香が勝つ毎に美香の負けをい10万円減らす代わりに、英樹が勝ったホールは何でも言うことを聞くという誓約書を書かされてしまったのだった。
と言う訳で美香を好きに苛めてやって下さいw
「スタートホールが肝心よ…」
美香は自分に言い聞かせていた。
ここで負けてしまっては、以降のホールはまともなラウンドが出来ない事は過去の経験で弁えている。
343ヤードと短いミドル。
オナーはトスで勝った英樹だ。
涼しい顔でアドレスに入る英樹。
「私を好きに出来る事が懸かっているのだから、少しは緊張しなさいよ」
美香は過去の羞恥プレーを思い出しながらも英樹のミスショットを願っていた。
バシュッ!
美香の願いも虚しく、 英樹のティショットは残り80ヤードを切る地点に憎たらしいほど正確に落ちた。
「相変わらず安定してるわね。せめて残り100までは持っていかないと勝負できない…」
気合を入れて打った美香の願いもティショットは…
「ファーーーーーー!!」
声変わりしていない英樹の声がよく通る、OBだった。
結局このホール英樹はバーディ、美香はダボで勿論美香の負けとなってしまった。
「また、英くんの理不尽な命令に従わなくてはいけないの…」
2ホール目のティイグラウンド。
美香は下半身丸出しの格好で立たされていた。
恥毛が風にそよそよと靡いている。
ソレカラドシタノ
マンコにボール突っ込まれたよ
111 :
103:2014/06/25(水) 13:37:40.26 ID:L4otMVGc
で結局おれは
>女子大生が小学生に鬼畜陵辱される話
と
>ぼいんのおねいさんが監禁されて何度も何度も繰り返して犯される
のどっちを書けばいいんだ?
>>111 ぼいんの女子大生おねいさんが小学生に監禁されて何度も何度も繰り返して犯され鬼畜陵辱される話
個人的には、「嫌なのに感じちゃうビクンビクン」はなしで、最後まで全力で嫌がり続けて欲しい
113 :
103:2014/06/26(木) 15:17:22.60 ID:T1wDZ26Q
わかった
書けたら上げるよ
ただし書ける保証はないけどね
待ってる
それだけを糧に今日を生きる
115 :
103:2014/06/26(木) 18:16:44.57 ID:T1wDZ26Q
いや悪いが今日中には書けないと思う…
おめえを凌辱するぞボケ
>>103 勝手に希望
・ぼいんの女子大生おねいさんには堕ちてアヘったりしないで、悲壮感に暮れて欲しい。
・小学生は、ぼいんの女子大生おねいさんに恋心とか抱かないで、邪気にまみれた遊び心で無情に弄んで欲しい。
・ぼいんの女子大生おねいさんをその小学生が独り占めして好き勝手して欲しい。
無理だったり、構想に沿わなかったら無視して下さい。
後学のためにお聞きたいのですが、
>>112さんの
「嫌なのに感じちゃうビクンビクン」よりも、
「最後まで全力で嫌がり続ける」
の方が好きな方はどの位いるのでしょうか?
最後まで全力で嫌がってもらいたい。
「らめなのおお」みたいな感じで、セックスを嫌々ながらでも拒み切れずに受け入れちゃう感じがすると萎える。
最後まで陵辱の不快感、相手の理不尽さへの憎悪、自分の無力さへの絶望感に打ちひしがれて欲しい。
強制されて言わされるならいいが、間違っても快感に溺れておねだりなんてし欲しくない。
前者も上手く書けばそれなりに悪くないですけど
やはりレイプと言うからには後者の方が圧倒的に興奮するです
嫌がらないレイプなんてレイプじゃない
嫌がってなかったらただの和姦じゃん
「嫌がらないレイプなんてレイプじゃない」
確かにそうですね。
どうもありがとうございました>皆様
勿論
最初は嫌がってるけど犯られてる内にカラダの快感を根拠に心もその快楽を受け入れてしまう過程が好きな人はいるとは思う
そういう人にとっては堕ちる過程もレイプの醍醐味なんだろうとは思うけどね
共感は出来ないけど理屈はわかる
そういうスレじゃないので
肉体的な快感はあるが、気持ち的には嫌悪感
快感を感じる自分に絶望ってのが好みではある
おら股開け!
ズブッ!!
愛美の股間に鯖が突っ込まれた
>>126 自分もこれ
自己嫌悪でどんどん深みに嵌まってくとか美味しい