不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part19

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1名無しさん@ピンキー
スレタイの通り、不気味なモノに寄生されて虜になる娘などを語ったり、小説をうpするスレです。
ネタは、版権物・オリジナルなど問いません。(版権物SS投下の際には元ネタの表記をお願いします。)
Web上のSSやOVA・ゲーム・コミック・同人などの情報も歓迎します。
雑談は書き手さんの投下と被らないようにまたーりどうぞ。

▽注意事項
◆共通
  sage進行推奨。dat落ち判定はスレの位置ではなく最終書き込み時刻が基準なので、
  全てのレスがsageでも問題ありません。レス数950過ぎか、スレ容量480KBを超で次スレ立て。
  荒らし、煽り、広告は無視して頂くようお願いします。
◆書き手さんへ
  人を選ぶ要素がある場合、嫌いな人がスルーできるように注意書きをお願いします。
  一回の投稿の最大行数は60行、最大バイト数4096バイトです。
  また、数値参照文字(unicode)が使用できます
◆読み手さんへ
  作者が望んだ場合を除き、感想の範疇を越えた批評・批判は御遠慮ください。
  感想、アドバイスには作者さんへの配慮をお願いします。

【前スレ】
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part18
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1349300259/

【過去ログ】
Part17 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1329626386/
Part16 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1307295214/
Part15 ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1276082367/
Part14 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270710000/
Part13 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266079003/
Part12 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250513359/
Part11 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230553347/
Part10 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222269111/
Part9 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207923194/
Part8 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197591223/
Part7 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175912341/
Part6 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155650032/
Part5 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127058327/
Part4 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116162946/
Part3(再建) ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087629013/
    (即死) ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087136480/
Part2 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1068536826/
Part1 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1000/10002/1000205453.html

【関連サイト】@迷惑行為厳禁!!
月光蝶さんのログ保管サイト(html化されていない過去ログも閲覧できます)
 ttp://www.geocities.jp/obbs0036/log/torituki/torituki.html
SSまとめブログ版
 ttp://bukimitoriko.blog41.fc2.com/
2名無しさん@ピンキー:2013/12/29(日) 00:12:41.07 ID:gXhAUEI3
2ゲット

とりあえず新スレ建て乙です
3名無しさん@ピンキー:2013/12/29(日) 02:24:55.77 ID:5qtjBvl1
1乙
4名無しさん@ピンキー:2013/12/29(日) 13:32:02.03 ID:oMx8HL+J
即死ってどんくらいだっけ
5名無しさん@ピンキー:2013/12/29(日) 16:02:49.23 ID:RwD83pke
板に寄生が完了するまでさ
6名無しさん@ピンキー:2013/12/30(月) 09:10:45.96 ID:QJXMAMeA
>>1
7名無しさん@ピンキー:2013/12/30(月) 14:04:13.29 ID:frCR4CFi
>>1
乙「どうも寄生虫です」ニョロ
8名無しさん@ピンキー:2013/12/31(火) 22:08:18.53 ID:nzNshGiG
>>1おゆ
9名無しさん@ピンキー:2014/01/01(水) 00:12:46.13 ID:mEDgaXHT
3.........
2......
1...
にゅるん「ひゃうぅぅぅ」
10名無しさん@ピンキー:2014/01/01(水) 15:19:32.74 ID:OMDt2gSs
1おつ
11名無しさん@ピンキー:2014/01/01(水) 21:10:22.97 ID:iXLh9pVp
あけおめ
12虫核闘少女 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 00:15:50.74 ID:I0X8zRPm
#HRスレで増殖女王という未完タイトルを執筆していたものです
#リハビリがてらスレ汚し失礼します


時は中世、西洋風、魔物と魔法が飛び交うファンタジックな世界、田舎の村外れの草原。
少女が自らの病弱な身体を改善し、あわよくば挌闘家となるため修行していた。

幼児にすら負ける虫相手に、だが・・・

「はーっ、はーっ、しんどい、よぅ」

弱った甲虫相手を緩慢とした動作で蹴り、もとい撫で続ける。
少女と虫の根比べは少女に軍配が挙がる。
虫はその場で動かなくなった。

「3日やってるのに、もう、耐えられない・・・」

限界を向かえてその場に座り込んだ少女は、膝丈の草を布団代わりに眠り始めた。
13虫核闘少女 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 00:18:29.04 ID:I0X8zRPm
#トリ←がタイトルです

種の生存本能と偉大なものである。
常に危険な環境であろうとも、たとえ自ら命を落とそうとも子を残させる。
ここにいる甲虫も、身に宿る新たな命を放ちはじめていた。

体長3cm、親の20分の1の大きさの芋虫たちは、親の最期の力によって生を受けた。
ただし、早すぎる出生に耐えられなかったものが出るのは自明である。

他の兄弟が散っていくなか、息絶えた親の元に二匹の奇形の幼虫が残っていた。
芋虫とは形容しがたい歪な姿をしたそれらは、なにもしなければ数時間で死ぬ運命だった。

のたうちつつ、目指した先は何故か眠っている少女であった。
150cm程度の慎みのある体系であった彼女の臀部にたどり着くと
そこから倍以上の時間で膣に潜り込んだ。

母胎に帰りたかったであろう二匹が潜り込んだ身体。
そこはエデンの地ではなく、焼き払われようとしているソドムであった。
14虫核闘少女 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 00:22:22.05 ID:I0X8zRPm
少女の身体。
この少女自身も早い出生を迎えた身であった。

目に見えぬ、不完全な体の仕組みは少女の体力を奪っていた。
身体を鍛えて身体を直そうとする少女は、消えかけたロウソクに等しい状態であった。

そんな見知らぬ身体の状態を感じ取ってなお、帰りたい二匹は昇っていき
ついにそれぞれが、片方づつ卵管の行き止まりに到達する。

・・・この虫は菌を食べる従属栄養生物であって、寄生者ではない。
よって人間に取り付いた所で、どうにもならない。
神の摂理により決められた生存本能に基づいて、卵巣への扉は


開かれてしまった
15 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 01:05:18.67 ID:I0X8zRPm
#タイトル外しました。現在進行中でテキストファイルに書きながら投稿しています。

扉を開かれた二匹は、それぞれの卵巣にたどり着き
未分化の生殖細胞に包まれながら、息絶えた。

・・・トランスポゾンを知っているだろうか?

トランスポゾンは遺伝配列を組み替える遺伝配列である。
奇形の二匹の体内では正常な幼虫に比べて、ありえない量が生成されていた。
トランスポゾンの袋といってもいいだろう。

死んだ二匹の身体は、自己消化により崩れ始め
少女の卵巣に、二匹の細胞の中身がぶちまけられた。
免疫で排除され、それが無理でも副反応により少女が死ぬだけである。

だが、少女の内部は不完全であった。
奇形の使者の伝達物は、受け取り拒否されることなく卵巣内の隅々まで届き
少女の記録はずたずたに切り裂かれはじめた
16 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 01:07:12.72 ID:I0X8zRPm
ある細胞はずたずたに崩れて崩壊し

ある細胞は隣の細胞と融合し

ある細胞は、わけの分からない伝達物を出荷しはじめ

そこは神さえも先のわからぬ異形のるつぼと化した。

1時間後、形容しがたいるつぼは姿を消し
一見すれば、元の静寂を取り戻した卵巣がそこにあった。
いや、卵巣のようなものであるか。

ともかく統制を取り戻した卵巣は、先の少女の身体の状態を知っていたかのようだった。
まず、各種化合物や情報伝達を駆使しはじめた。

生き残るために。
17 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 01:21:52.96 ID:I0X8zRPm
まず、卵巣が行ったことは改造・・・ではなく少女の治療であった
統制の取れていない少女の身体に指示を出した。
外敵の扱い方、他の細胞との正しい連携の仕方等・・・

さらに3時間後、少女は目を覚ました。

「う、うーん・・・よいしょっと」

身体を起こして立ち上がると、全身の倦怠感が消えていた。
いくら(常識的な範囲で)動いても、息が乱れることなく、

「走れる、飛べる、動き回れる!別の身体みたいだよっ・・・」

代わりに歓喜の嗚咽をあげる、その身体の中で。
倍以上の血管を集めた二つ卵巣が脈動していた。

「・・・あっもう帰らなきゃ」

夕日のさす草原から、少女は村へと戻った。
18名無しさん@ピンキー:2014/01/02(木) 01:24:37.26 ID:lylB5DjZ
なんかオサレに感じた自分は毒されているのだろうか
19 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 01:35:55.18 ID:I0X8zRPm
頭の中のプロットのエロ戦闘シーンで
ヤンマーニが流れ続けるじゃないか、どうしてくれる
20 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 01:58:02.68 ID:I0X8zRPm
夜、涙を流して歓喜する両親と量が増えた夕食を迎えた後
水浴びのため川へと向かった。
川の水は清浄であるが冷たすぎず、心地よい水浴びとなった

「ん・・・?なにかな、これ」

性に限らず篭もりきりで知識の疎い彼女には
閉じた陰唇から止めどなく溢れる、オリモノの異常を認識できなかった。

「一杯出る、おもしろい〜」

川の横で放尿するようにしゃがみ込んだ彼女の足元には
陰唇から直接垂れ落ちた粘度の高い液体で、直径20cmの水たまりが出来ていた。

生理を向かえてない彼女は、好奇心のまなざしで股間を見つめ続けた。
もっとも、もう二度と生理痛に悩まされることもないだろうが。
21 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 02:00:27.61 ID:I0X8zRPm
オリモノを流し始める少し前、身体の状況を改善した卵巣は次の手をうった

まず最初に、月経開始を中止させた。
今後自らの活動において月経のサイクルは邪魔であり、
体力の消耗を防ぐ必要があるためだ。

そして、排卵のタイミングや生殖に必要な事柄を、るつぼの結果に沿ったものにするため
卵管を通じて粘液を送り込み始めた。オリモノの正体である

この粘液には、子宮内壁の充血を防ぎ崩れるのを阻止する効果。
それでいて、着床受胎の機能は維持する効果。
さながら交尾排卵動物のような機能を持たせることができた。

やがてオリモノが陰唇を湿らせる程度に量を減らすと
興味を失った少女は、再び水浴びを始めた。
22名無しさん@ピンキー:2014/01/02(木) 02:19:21.75 ID:bk/ZqY/i
これはいい初夢が見れそうだ
23 ◆/RE1yarz86 :2014/01/02(木) 02:59:22.02 ID:I0X8zRPm
睡魔には勝てないのでおやすみなさい
24名無しさん@ピンキー:2014/01/02(木) 04:21:59.63 ID:6Q1isTzb
>>23

期待して続き待ってるわ
25名無しさん@ピンキー:2014/01/02(木) 11:07:34.58 ID:SFwfZrz9
特撮脳としてはこのままだと仮面ライダーになってしまう気がする。
エロ期待してます
26名無しさん@ピンキー:2014/01/02(木) 23:56:06.81 ID:bk/ZqY/i
昔話風のSS作ったら面白いんじゃないかという発想から変なSSできた


昔々、あるところに、お爺さんと孫娘が住んでいました。
お爺さんは山へ柴刈りに、孫娘は川へ洗濯に行きました。
孫娘が川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。
孫娘は大喜びで桃を拾い上げ、家へと持って帰りました。
お爺さんと孫娘が桃を切ってみると、中から何本もの触手が現れて孫娘が中に引きずり込まれました。
切ったはずの桃が硬く閉じられ、中は触手から放たれた液体で満たされました。
孫娘の服が溶け裸になり、全身の穴に触手が突っ込まれてそのまま体中へと根を張っていきました。
外側の桃は皮膚と同化して大量の桃色の触手へと変化しました。
桃娘へと変化した姿を見たお爺さんは腰を抜かして動くことができません。
桃娘はお爺さんに触手を何本も刺し、全ての精力を吸い取りました。

そして、勢力を拡大するために鬼退治をして宝を奪い取ることにしました。
道中で犬・サル・雉にきせい団子をあげて仲間に引き込みました。
鬼が島では触手の力になすすべもなく鬼は全滅し、宝を持ち帰ったとさ。

めでたしめでたし
27名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 00:27:14.12 ID:/JIfR832
シ…支…しエんシマす。
28名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 07:39:14.60 ID:oYHKCxCR
シンプルだがいいね
29名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 10:41:31.92 ID:M5rqh9qC
このくだりがピクっとした

ttp://karapaia.livedoor.biz/archives/51663979.html

>実はマグロの卵原細胞も精原細胞も、自分で卵巣や精巣を探して移動する能力を持っている。
>小さな注射針で腹に入れてあげれば、あとはアメーバのようにサバの体内を動いていく。
>しかも、卵原細胞が精巣にたどり着けば精原細胞に、精原細胞が卵巣にたどり着けば卵原細胞に、
>きちんとあとから変化するのだという。
30名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 15:13:30.31 ID:XqXkKlwW
>>27-28
とりあえず書いてみたんだがどう寄生するかの描写が難しくてこうしか書けなかった
このレベルでいいなら書けるけど需要あるのかこれ
31名無しさん@ピンキー:2014/01/03(金) 15:33:18.05 ID:kDmEr83t
大まかなあらすじの投下もアリじゃないかな
それを下地に誰かが閃くこともあるだろうし
32名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 00:52:32.53 ID:AdCx3crs
>>29
異生物が精巣・卵巣を乗っ取って作り替えちゃう的なシチュですな(ジュルリ)
33名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 16:31:19.53 ID:NQSQscV/
いろいろ使えそうなシチュだなあ
今までぼかされていた魔族化とか苗床かとかその辺使えそう
34名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 17:36:21.30 ID:bAFTV8Ou
ごく平凡なカップル。
ハネムーン中に寄生されたけど、彼ら自身は何ともない。
だが、やがて生まれた子供は……的な事も出来るのか。
35名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 17:54:43.38 ID:g8HdisJh
自分達は人間のまま子供が…っていいな
第二次性徴期を迎えた娘に快楽で支配されるのか、あるいは改めて寄生体を分け与えられるのか
ありがちだが汗とかの体液が媚薬成分で第一子をお風呂に入れたあとは更なる子作りに励んでしまったり
36名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 18:08:23.03 ID:1TE0iLxa
>>35
前者のネタは凄く好みだ
自分の好みも混ぜると、異常な色気やらスタイルに急成長して
あるときから寄生体の意識が目覚めて、まずは両親から寄生・同化していくイメージか

このスレで前にあった、蛇型エイリアンがローティーンに寄生する奴に少し似てる
あれ好みだったんだ
37名無しさん@ピンキー:2014/01/04(土) 18:10:42.52 ID:NQSQscV/
スピーシーズですねわかります
38名無しさん@ピンキー:2014/01/05(日) 18:59:03.24 ID:CjXU9zn9
少し違うが、似たようなのを見たぜよ
ttp://www.escude.co.jp/product/jewel/susesama/shien_hakk01.txt
39 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:30:52.67 ID:vp1aOuZ7
#虫核闘少女

夜遅く、寝所にて少女が夢を見ている頃。
卵巣は次の手をうちはじめていた。

生殖本能によってたつ器官ではあるが、虫と少女の出自が影響したのであろう。
卵巣は繁殖よりも、まず生き残ることを目標に活動していた。

抑制された少女の心を改善するため、選択的なレセプターの阻害剤を放出し。
昼間行った治療をさらに発展させていた。

より活動的になるように。より遺伝子情報を取り込む機会を増やすように。
そうした上で生殖活動ができるように。

安らかな寝顔を浮かべている少女は
腰を浮かせて、断続的に振るえていた。


それから一月後、少女は村から旅立つ
40 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:34:44.22 ID:vp1aOuZ7
朝日の中、両親との別れで赤く腫らした目をこすり
格闘家への決意も新たに、少女は近くの街へ向かうことにした

村と街との距離は徒歩で二日かかるほどの距離であるが
家が貧乏であるため、ほぼ着の身着のままの状態である。

少女にあるのは着ている服と二食分の食料のみであった。
服といっても、皮で出来たヘソ出しのトップスと太股中間丈のミニスカートである。

家畜の皮で出来ているので、これでも村では晴れ着の部類であった。
ショーツやブラを身につけたことなど、ありはしない。

村から出て2時間ほど立った頃、湿地帯へと差し掛かったとき。
目の前の湿地から、少女の倍の大きさの蛙の魔物と出くわした。
41 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:39:01.40 ID:vp1aOuZ7
「うわっ大きい・・・」

息を飲む少女に向かって、舌をのばす。
反射的に飛び退き、距離をとった。

蛙の魔物は尾を付き、前足を挙げて少女を見据える。
少女の飛び込みに対して、のし掛かるつもりのようだ。

蛙は再び舌を伸ばしたが、少女は飛び込みの予備動作を行った。
バランスの悪い上での舌の一撃は見切られ、少女のよこを掠めた。

「ええーいっ」

間をおかず、少女は蛙の頭目掛けて大きく跳んだ。
慌てて蛙は舌を戻したが、開いた口のすぐ上を少女の体当たりが見舞う。

蛙は仰向けに倒れ、少女は馬乗りになった。
その動きを卵巣は逃さなかった。
42 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:40:04.54 ID:vp1aOuZ7
蛙に殴りかかる少女の血管で目まぐるしく化合物が駆け巡った

少女の脳は”強制的に”興奮状態が維持された。
蛙を倒すまで些事に構うことはないように。

「やあっ!おりゃあっ!」

少女の蛙への攻撃は、実際には効果がなかった。
体長半分以下の少女の拳は、弾力のある腹に阻まれている。

だが、膣から分泌されるオリモノによって身体の動きは封じられている
オリモノには催淫、麻痺の成分が含まれていた。

催淫作用によって蛙の生殖器が勃起されていく。
伸長するうち、少女の膣に入り込んだ。
43 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:43:03.52 ID:vp1aOuZ7
膣が完全に生殖器で満たされると
分泌液の作用が昇圧、心拍数増加に切り替えられた。

血の巡りに後押しされ、蛙は少女へ射精した
しかし、過度の興奮により少女は異変に気づかなかった。

次々と射精される精液から、大量の精子が押し寄せた。
卵子ではなく、変質した卵巣へ。

卵管から入り込む精子が、次々卵巣の細胞へと取り込まれた。
必要な情報量を子宮へと収めた後、分泌液の作用が切り替わった。

致死量の猛毒。水溶性で、微量ではあるが
皮膚での物質交換が盛んな両生類には致命的である。

蛙は、白目を剥いて息絶えた。
44 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:49:58.77 ID:vp1aOuZ7
「やったぁ!」

初めての勝利に勝ち鬨を上げて立ち上がるが
少女の閉じた陰唇からは何も漏れず。

「うわっ、なにこれ気持ち悪ぅ〜」

勃起した蛙の生殖器がしなびつつあった。

戦いで時間を消費したせいか
または一連の隠された行為で、か。

「あっ、もう頭の上にお日様が!」

少女は湿地帯を後にし街へと急ぐのであった。
腹部に僅かな膨らみを抱えて。
45 ◆/RE1yarz86 :2014/01/05(日) 20:51:12.02 ID:vp1aOuZ7
書き溜めたのはこれまでー
46名無しさん@ピンキー:2014/01/05(日) 21:01:40.58 ID:57vdwNk8
(·ω·`)?
47名無しさん@ピンキー:2014/01/05(日) 22:22:42.07 ID:0dgttVla
>>45

続きが楽しみだわ
48名無しさん@ピンキー:2014/01/06(月) 01:54:53.39 ID:+5rqL6R8
>>31
あらすじと完成品の間くらいのだけどこんなんでもいいのかな

妊娠2ヶ月くらいの女性が人気のない林の中を歩いていたら、急に5mはある大蛇が現れた。
大蛇はその妊婦に巻きつき、お腹へと牙を突きたて何かを注入、妊婦はそのショックで気を失った。
その後、たまたま通りかかった人の通報で病院へと運ばれ検査した結果、母子共に異常は見当たらなかった。
数ヵ月後、他の子と特に変わりのない元気な女の子が生まれた、亜実と名付けられた。

そこから18年が経ち、亜実は大学へ入学した。
そんなある日、バイト帰りの夜道で男2人組に襲われた。
抵抗できないまま廃墟に連れて行かれ、服を剥ぎ取られ、挿れられ、中へ出された。
すると突然、亜実の体に異変が起こった。
亜実の体内で何匹もの蛇が蠢き始めた。
蛇の通る場所の皮膚が盛り上がるので周りから見ても何か蠢いているのがすぐにわかった。
急にその蠢きが止まったかと思うと、亜実が気を失った。
2本の足が癒着し始め、細長くなり鱗が生えた。
胸も大きくなり、牙も生え、目も猫のような金色に縦の瞳孔になった。

そして突然起き上がったかと思うと、男の内1人に尻尾で巻きつき絞め殺した。
さらに残りの男の下半身に巻きつき逃げられないようにした。
「フフフ、さっきまでの分を体で返してもらおうかしら」

終わり?
49名無しさん@ピンキー:2014/01/06(月) 02:30:55.16 ID:9tkeE8DG
>>48
>>31グッジョブ言うとるでグッジョブ
50名無しさん@ピンキー:2014/01/06(月) 19:48:20.81 ID:C64nRD04
>>48
(・ω・)b グッジョブ
51名無しさん@ピンキー:2014/01/08(水) 21:42:42.94 ID:IncsPLq6
ほしゅ
52名無しさん@ピンキー:2014/01/09(木) 00:09:42.59 ID:XiqJe23U
ttp://ewokaku-no-minn.sakura.ne.jp/
ここのイラストギャラリーの触手侵食シリーズ(ちょっと見つけにくい)が個人的に直球ストライク
テンプレ的に次々と連鎖堕ちしていくのは寄生モノの醍醐味だと思うの
53名無しさん@ピンキー:2014/01/10(金) 00:59:44.02 ID:WdfUJGJ3
>>52
これは…いい寄生モノだ。
よく今まで話題にでなかったな。
54名無しさん@ピンキー:2014/01/10(金) 15:05:23.58 ID:l/7rNExX
風船凌辱なるものを初めて知った
55名無しさん@ピンキー:2014/01/11(土) 23:13:46.92 ID:J/vRg3FC
次でやっと調理が実装予定だっけ?
1年以上も先なら告知しとけば良いのになぁ

調理を待って職人やらなかった人のこととか眼中にないんだよな。
全部運営の都合のみで行き当たりばったり。
ネトゲがサービス業ってこと理解してない。
56名無しさん@ピンキー:2014/01/11(土) 23:14:29.64 ID:J/vRg3FC
誤爆。。

すまそ
57名無しさん@ピンキー:2014/01/11(土) 23:57:38.27 ID:KvarT0mO
ネトゲか
パーティの後衛、引っ込み思案な女ヒーラーの手料理を食べた面々は……

体内で発芽、膨大な魔力を糧に成長した触手を生殖器然と生やし擦り続ける女メイジ
一本一本は細いものの大量に股間から溢れた触手がグラマラスな肢体に食い込んだ女ファイター
抗魔力の高さが仇となり、溶解して消えゆくモノの最後の足掻きで内側から同化していく女勇者

実は本当にただ調理しただけの女ヒーラー
(゚д゚)ポカーン
58名無しさん@ピンキー:2014/01/12(日) 01:17:36.13 ID:FlvTL91H
女ヒーラーが三人にレズレイプされて種付けされるんですねわかります
59名無しさん@ピンキー:2014/01/12(日) 01:31:33.31 ID:n7vyxDj7
ダークマターってレベルじゃねーぞ
60名無しさん@ピンキー:2014/01/12(日) 04:38:36.49 ID:r4rX0+pN
>>52
この侵食ネタ絵で書かれたSSもリンク先のサイトにあるよね。あれもよかった。
61名無しさん@ピンキー:2014/01/12(日) 21:04:18.26 ID:56UA7yrr
>>60
どこ?
ちょっと探しにくいねこのサイト
62名無しさん@ピンキー:2014/01/13(月) 08:39:32.43 ID:DGi9loOc
スターシップトルーパーズ2は虫による寄生&連鎖落ち

でも虜になってる感が少ないせいかイマイチ。
63名無しさん@ピンキー:2014/01/13(月) 12:23:16.85 ID:mFWbE35K
>>62
パラサイトは結構好きだった
64名無しさん@ピンキー:2014/01/13(月) 18:46:02.52 ID:zUX4h6pG
>>62
トゥルーパーズ3では寄生はなかったけど超能力で敵の虜になった司令官が大活躍してたな…
65 ◆/RE1yarz86 :2014/01/14(火) 13:55:22.91 ID:6k8DPfnn
ああ、虜になるってのを忘れてた・・・書いてた分書きなおさなきゃ・・・
66名無しさん@ピンキー:2014/01/14(火) 19:21:02.26 ID:gt3ZdOno
続編期待
67名無しさん@ピンキー:2014/01/15(水) 23:29:57.43 ID:ilHvzQDR
過去スレの話で申し訳ないが…Part19の「卒業研究」、個人的にかなりドツボだった。
すでに寄生さレた娘の話ってのもだが、先輩が俺の大好きな要素を持ってたのが最高だった…


とりあえず、俺もレポート出しにイってくる。
68名無しさん@ピンキー:2014/01/15(水) 23:38:22.71 ID:hxDKnwoQ
不気味な時間旅行者に寄生されてスレ番があやふやになる>>67

いやでもタイムトラベル物と寄生の組み合わせってどうだろうか
69名無しさん@ピンキー:2014/01/15(水) 23:41:53.17 ID:2N9HaGKt
アンリアルでたまに見かけるDATEって人のが毎回好きだ
70名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 00:24:36.00 ID:SfpdDYGG
初めてタイムマシンの実験に成功し未来に行った乗組員が寄生されて帰ってきた
だとタイムトラベルである意味がないしなあ

主人公は触手
21XX年に科学的に産み出されたウチの一匹で、研究所から逃げ出してタイムマシンで過去へ
そこで繁殖を目指し・・・
とかどうだろ
71名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 00:44:30.72 ID:YwO9YNzh
>>70
バイドみたいだな。
72名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 00:45:50.03 ID:UA8UoJH7
>>70
もしかして バイド
73名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 01:18:23.71 ID:1XqGwtfp
五行戦隊マダー?
74名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 01:39:03.28 ID:O2C+rkEP
21世紀の日本で起こっているバイドゥ汚染
75名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 08:00:51.29 ID:b1PNrMuJ
>>69
アンケでは評価が悪かったらしいけど、あの人の「蟲の吐息」はツボ
>>74
ってことは、殺されそうになると泣きべそで命乞いするあの仕草は…
76名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 09:57:44.12 ID:NqfEJ/rg
>>67です

>>68
すまん、素で間違えてただけだ^^;;;
77名無しさん@ピンキー:2014/01/16(木) 22:09:55.97 ID:W3XkbDBa
>>70
スピーシーズ2とかまさにそれじゃね?
寄生されたのは男だったけど

個人的にツボなのは、寄生されてる自覚がないっていうか、寄生生物の意思と同化しちゃってるみたいな展開かなぁ
ビフォーとアフターでばっと見変わってないように見えるけど、実はもう手遅れっていうか、友人と二人きりになったときに「友人ちゃんおいしそうだから食べちゃうねー?」といつものテンションで言ってくる感じ
78名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 00:02:31.44 ID:umDHBODO
>77ちゃん、とっても可愛いから食べちゃうねー♪
79名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 11:08:51.87 ID:bccvWXg7
(寄生されると > が足りなくなるんだ!
早くみんなに伝えないと・・・)
80名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 13:22:03.70 ID:4XFTgrEw
>79ぁ、どこいくのー?
81名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 13:41:46.56 ID:Fm2mFWXh
>79、教えてほしいから食べちゃうね♪
82名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 16:13:36.97 ID:TcBXb9dB
80 81 はもう手遅れだ…
83名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 19:33:20.13 ID:HIn4fT76
>>82
(この人、 > が一つも付いてない・・・!)
84名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 19:36:19.14 ID:aTlglD3D
き せ    う    ま
85名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 20:02:19.55 ID:LMIV7dID
>>80ちゃんも>>81ちゃんも、自分がずっと食べちゃう側でいられるなんていつから錯覚してたの?
うふふ
86名無しさん@ピンキー:2014/01/17(金) 20:36:16.93 ID:ZyacPArl
うむ、緊急事態だ
87名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 00:26:42.14 ID:pNr+lHBU
ややもすればすぐにスレが荒れて殺伐が茶飯インシデントのエロパロ板なのになんでこのスレだけはこんなに平和なんだ。
88名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 00:36:45.72 ID:GB0xYhNx
寄生によって統制が保たれているのです
寄生とは幸福と同義です
皆が寄生されることで争いや諍いは無くなります
恐れることはありません、心を委ねるのです
89名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 00:37:02.93 ID:jAk09bvH
>>87
ふふ……気付イてしまったわね、コのスレの真実ニ…もう逃がさナいわ
90名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 00:53:38.12 ID:hM2gnfCI
実況「寄生の里、いっぱい!寄生の里、いっぱい!」
91名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 01:11:25.17 ID:V2zGsmk8
きのこの山
92名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 01:23:12.16 ID:gOe3c4UP
(もしかしたら他のスレが荒れるのは寄生体との戦いが続いている=人類はまだ負けてないってことで、もうこのスレは完全に虜になってしまっているの? 
いけない、早くみんなに伝えないと・・・!)
93名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 16:58:50.21 ID:U0232IZB
最近falling skies見始めたんだけど、この作品みたいに海外ドラマで
寄生モノって他にあるかな?トルーパーズ2とパラサイトは見ました
94名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 17:08:30.75 ID:7hRUpHMo
海外ドラマを聞きたいのか映画を聞きたいのかどっちだ
95名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 17:38:44.56 ID:U0232IZB
>>94
海外の作品であればどっちでも
レンタルもしくは購入可能なもので
96名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 17:53:05.26 ID:otZyQev/
新アウターリミッツの愛の強さってエピソードが寄生モノだったな
謎生物に寄生された女子大生が男どもを物理的に吸収していくってお話し
レンタルも購入も難しいがネットに転がってたはず
97名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 19:30:48.72 ID:U0232IZB
>>96
レスありがと
これyoutubeに寄生シーン部分だけど映像あるね
98 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:32:30.17 ID:M1nE5nYa
蛙を倒した夜、森の中。
何度か獣や蟲の類を同じように屠った後。

獣の肉を焼いた焚き火のそばで。
少女は大きくなった腹部を抱えたまま眠っていた。

顔を上気させた少女は腰を震わせている中
変異した卵巣は、さらなる侵食を開始していた。

卵巣から、束ねた紐のようなものが腰骨に通じ
そこから脳に向かい、接続した時。

「?!!ッ・・・」

接続の衝撃で声ならぬ声を上げ、直後に弛緩した。
弛緩すると同時に腹部が歪な形に変わっていった。
99 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:34:48.54 ID:M1nE5nYa
卵巣が、卵管から子宮の中身を吸い上げていく。
肥大化した卵巣は腹部に横並びで2つの瘤を形作っていった。

子宮が平常にもどり、卵巣の皮が弾けんばかりに張り詰めて。
数分脈動した後、卵管へ何かが吐き出された。

卵管と子宮を通じて、線に形容される秘所から飛び出したもの。
それは二本の異形の肉綱であった。

上半身と下半身、それぞれの服の裏をすり抜けながら
乳頭と肩を経由して背面から秘所へと戻り尾へ癒着した。

二つの肉綱の輪が成すそれは、水着のような形状をしている。
乳頭と菊座、秘所では、組織が侵入していた。
100 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:36:27.31 ID:M1nE5nYa
夜が明けて、少女は煙燻る焚き火のもとで目を覚ました。
寝ぼけ眼をこすり、自分の腹部に目を移した。

「あ、お腹が元に戻ってる」

腹部を這う二本の肉綱を視界に収めながら気にも止めず。
いや、腹部からの信号で認知が撹乱されているのだった。

「ん・・・トイレ・・・」

少女はその場で足を抱え、排泄の体勢に移った。
目線を上方へ向けて、恥じらいつつ弛緩するのであるが。

尿道を水分が通り抜けていくが、何も零れず。
異常にゆるくなった菊座から難なく出ていくが、何も漏れず。

肉綱に触れた瞬間に双方共に消化吸収されていくのであった。
101 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:38:16.21 ID:M1nE5nYa
「んっ・・・なにこれぇ・・・」

用を足し終えた直後から、水平な胸に甘い感覚が広がる。
甘い感覚に身をまかせ、少女は胸を触り始めた。

その間、廃棄物と快楽の蜜の栄養を受けた肉綱は
胸の組織に栄養と成長促進剤を注入していた。

少女の胸は水平な状態から、Bカップの起伏にまで成長していく。
成長を終えると、侵入した肉綱の組織が乳腺の発達を促した。

発達した乳腺に肉綱から枝分かれした微小な糸が入り込んだ。
入り込んだ所には、糸が浸かる程度の母乳が生成され続けていた。

母乳が溢れることなく生成される段階において
肉綱は侵食活動を一時停止させた。
102 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:39:42.80 ID:M1nE5nYa
「ふぅ、何だったんだろ・・・あれ?」

少女が一息ついて股下を覗きこむが
当然のごとく、一片の汚れも存在しなかった。

「まあいっか・・・わあ胸が大きくなってる!」

すこし大きくなった胸を喜ぶ、その視線を気にすることなく
肉綱は卵巣と共に脈動しつづけていた。

卵巣は身体の内面の変化を担当し、
肉綱は身体の外面の変化を担当する成り行きのようだ。

「さて、今日中に街にたどり着くよ!」

嬉しさを胸に、少女は街への道のりを歩き始めた。
103 ◆/RE1yarz86 :2014/01/18(土) 21:43:40.56 ID:M1nE5nYa
路線変更とバックアップ失敗で手間取りました。
次は愛の強さ(吸引力)を参考にしたいと思います。
104名無しさん@ピンキー:2014/01/18(土) 22:31:38.28 ID:lLX1cXb3
乙ー
寄生による成長とか大好物ですわぁ
105名無しさん@ピンキー:2014/01/21(火) 00:16:42.24 ID:ZWYIOIp9
乙←線虫型寄生虫が密かに侵入してる事を警告してる。
106 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:31:49.70 ID:P92LSmmq
夜、たどり着いた街の宿にて

「お願い、働くから・・・あう」

力強く閉められ、鍵をかけた音を出す扉を前に
取りつく島もないことを思い知らされ、少女は肩を落とした。

田舎から来た金を持たぬ少女に宿を貸すほど都会は甘くはなかった。
共同体的な社会と違う都会の厳しさに、少女は愕然とした。

すでに手持ちの食料は底をついており、少女は腹を鳴らしていた。
さらに浮浪者予備群の少女に門前を貸す者も居らず。

少女は人家から離れた街の端の奥まった生垣に身を寄せるのであった。
眠りについた少女の股は無防備に開かれていた。
107 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:32:54.49 ID:P92LSmmq
少女が眠りについたのを見計らって、卵巣が脈動した。
卵管へ吐き出されたのは異性を誘うフェロモンを含む粘液。

それに合わせて、二本の肉綱によって左右に秘所が開かれた。
少女の秘所から、独特の香りのする粘液が垂れ落ちる。

数十分後、少女の元に人影が表れた。
スキットルを時々引っ掛ける、ゴロツキの類であった。

足取りはそのまま通り過ぎる方向へと向いていたが
ただならぬ香りに、男は生垣へと目線を向ける。

「あ?なんで生垣から女が股開いてんだ?」

少女は枝葉を布団にしていたので、下半身だけが男の目に止まっていた。
108 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:33:58.21 ID:P92LSmmq
「おいおい嬢ちゃん、ここで寝てると風邪ひくぜ〜?」

舐めきった様子で声を掛けるが、少女からは反応がなく。
粘液を垂らし左右に開かれた秘所が男を誘惑した。

「あーそーいうことかぁ。それなら仕方ねぇよなぁ!」

善悪がつかないのか、思考の麻痺か定かではないが
男は既に勃起した陰茎を素早く取り出し、少女に組み付いた。

「おお、こりゃ随分いい具合だ」

正常位で前後を繰り返すうち5分で射精した。
1分続く射精であったが、少女からは何も漏れなかった。
109 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:34:43.60 ID:P92LSmmq
人間の物をは思えぬ精力もさすがに尽き果てたか。
数十回の射精を経て、男は根を上げていた。

「さっ、さすがにもうやめ・・・」

体力の限界を感じ少女から身を離そうとした時。
何かが男の体を拘束し、締めあげた。

「な、うごけねぇ・・・」

二本の肉綱が、上半身と両足を締めあげたのだ。
息も絶え絶えの男は助けを呼ぶことも出来ず。

少女の秘所に陰茎が吸い込まれようとしていた。
110 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:36:34.39 ID:P92LSmmq
「が・・・ぐる・・・じ」

残された僅かな力で抜けだそうとするも
万力のような締め付けに手も足も出ず。

陰茎が引っ張られるにつれ、男の体は鯖折となり
骨の折れる音と共に二つ折となった。

やがて少女の足の関節が外れ、秘所が大蛇の口の如く広がると
肉綱と一緒に男を飲み込んでいった。

飲み込むにつれ、少女の肉体以上に膨れ上がっていった腹が
血管を浮き立たせて脈動していた。
111 ◆/RE1yarz86 :2014/01/22(水) 20:38:40.69 ID:P92LSmmq
ただ一つの(ゴロツキ)掃除機。
次は多分また少女ちゃん改造かな?
112名無しさん@ピンキー:2014/01/27(月) 22:03:43.15 ID:DDZzkQ2e
最近は定期的な投稿があって幸せ
肉体改造wktk
113名無しさん@ピンキー:2014/01/28(火) 01:32:33.52 ID:+omAQAxe
未読を見逃していたとは
少々リョナっぽいけどこれはこれでおいしいな

寄生後の甘い感覚って表現はいつ見てもうっとりする
114名無しさん@ピンキー:2014/01/29(水) 08:01:14.25 ID:zSk/e5jr
age
115名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 00:34:51.93 ID:eTT+MbPp
過疎ってる?
116名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 01:05:34.32 ID:ZnzY509y
みんな寄生中だからね
117 ◆/RE1yarz86 :2014/02/02(日) 01:41:51.23 ID:ocRhPaBR
now modifiting...
118名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 02:34:30.89 ID:/Feemzzx
家で時間ある時は妄想捗らないのに仕事で忙しい時に思い浮かんでしまうのは何故
119名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 03:16:34.37 ID:FlFz7NQW
>>118
何故メモをとっておいて時間があるときに形にしないのだ
120名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 11:09:04.62 ID:sN0gkdRw
まとめる前に虜になっちゃうからね、仕方ないね
121名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 19:32:04.74 ID:/Feemzzx
>>119
メモ取る時間がない時は思い浮かぶのに時間できると何故か全然覚えてないんだよなあ
122名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 20:16:48.42 ID:8ITBm8YS
寄生した事実を掲示板に流されちゃ侵食に差し支えるからね、仕方ないね
123名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 20:20:52.49 ID:xxW92UfF
実は妄想を食らう寄生体……
124名無しさん@ピンキー:2014/02/02(日) 22:15:24.09 ID:zUlZ9E4F
もしかして:貘
125名無しさん@ピンキー:2014/02/03(月) 00:02:19.56 ID:WPjJJWFI
おまエ達はなゼその妄想を実行に移さナいんダ?
126名無しさん@ピンキー:2014/02/03(月) 02:54:00.62 ID:vtcR5bFM
きガつくトわたシはバイドに(ry
127名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 10:13:04.71 ID:O49vmOVE
ゾンビウイルスなのに
感染されれば、美少女がなるウイルスが出たらどうだろうか
口でくわえることの代わりに性行為をして
128名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 21:05:42.61 ID:6PSybR/a
>>127
結構近いかも?
ウイルスじゃなくて薬物だが
ttp://karen.saiin.net/~nmtom/nobel/kirei/kirei1.html
129名無しさん@ピンキー:2014/02/04(火) 23:18:42.66 ID:O49vmOVE
>>128
good good thank you
130名無しさん@ピンキー:2014/02/06(木) 19:38:18.29 ID:w6mzTawj
>>128
懐かしいな
131 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 13:47:51.77 ID:UZ932Pr2
男を飲み込んで1時間、日付の変わる頃。
毎秒1回の鼓動を刻んでいた腹がぴたりと止まった。

腹の膨らみが下に降りるにつれ、秘所が開かれていき
飲み込む時と同じくらいまで広がると、一気に吐き出された。

吐き出されたのは男の亡骸でもなければ、赤子でもなく。
肉綱と同じような表面の、異形の肉の塊であった。

音を立てて少女の股関節が元に戻ると同時に
広がっていた少女の秘所も、元の一筋の線へと整っていった。

その直後、肉塊が少女へにじり寄り
安らかな寝息を立てる顔を残し、体を覆って蠢き出した。
132 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 13:48:26.10 ID:UZ932Pr2
肉塊は上下に別れた後、細分化された。
少女の服は飲み込まれ、変化を終えた肉塊は新たな服となった。

下半身のなにも履いていなかったスカートは
素材が皮から肉塊へと変質したが表面は変わっていなかった。

内部にあった肉綱の意匠もそのままではあるが
前回と違い、表面は肉塊そのものであった。

また臀部の二つの山を覆うように
肉塊でできた湿布が貼り付き轟いていた。

前回のように、臀部に組織が侵入しているようではあるが
今すぐ行動を起こす意図は無いようであった。
133 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 13:50:06.20 ID:UZ932Pr2
上半身は大きく様変わりし、下半身からきた肉綱の意匠は
上半身の肉塊に接続された後で途切れていた。

飲み込まれた皮のトップスの意匠はまったく反映されておらず
胸の部分は、表面を取り繕った二つの肉塊が鎮座しているだけだった。

肉塊は、ないはずの少女の胸として写っているような状態で
肉塊から伸びた厚い布地は脇腹と谷間を覆った。

臀部から上半身へは肉綱の水着の意匠はあるものの
背中はがら空きで、少女の背中の素肌を晒していた。

胸当てから宙に浮き紐がスカートへ繋がっているだけ
と言われかねない異様な風体であった。
134 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 13:51:48.20 ID:UZ932Pr2
日の出で、少女は目を覚ます。

「んー!何にもなくてよく眠れたよー!」

伸びをした後立ち上がったのだが

「トイっ!・・・出ちゃった・・・あれ?」

立ち上がった瞬間、感じた粗相の汚れは足元になく
少女は首をかしげていた。

すでに少女の括約筋は、用をなさなくなっていた。
気にする間もなく、少女は糧を得るために動き出した。
135 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 13:52:30.37 ID:UZ932Pr2
冒険者ギルド。
大きな街にはかならずある、冒険者の組合所有の建物だ。

冒険者に仕事を斡旋するのが主な業務であるが
特別な資格もなく、斡旋が受けられるのであった。

その斡旋というのも、仕事の要件と報酬が書かれたもので
特別な依頼でない限り期限が定められない物であった。

なぜこのような形態であるのか?
資質のない冒険者は野垂れ死ぬからである。

少女は仕事を確認した後、冒険者の初仕事へと向かうのであった。
136 ◆/RE1yarz86 :2014/02/08(土) 14:16:01.81 ID:UZ932Pr2
ここまで書いて、やっと次からやりたい事ができそうです
137名無しさん@ピンキー:2014/02/08(土) 17:14:15.64 ID:D5f3vRCg
これからどんな変化をしていくのか期待してます
やっぱ肉体改造系が一番好きだわ
138名無しさん@ピンキー:2014/02/11(火) 21:10:21.47 ID:LFCJ4C/m
わったしーもサザエさん♪あなたもサザエさん♪
笑う声まで同じね♪うっふっふっふ同じね♪
139名無しさん@ピンキー:2014/02/11(火) 21:53:11.12 ID:jKL3k5Rm
>>138
どうかしすぎだw
140名無しさん@ピンキー:2014/02/11(火) 22:05:48.88 ID:xAtluIic
山田君
>>138の(寄生体)全部持ってって!w
141名無しさん@ピンキー:2014/02/11(火) 22:55:04.65 ID:AH959PAd
同化してるぜ!
142名無しさん@ピンキー:2014/02/12(水) 03:00:06.79 ID:Own/8eA2
激流に身を任せ同化する
143名無しさん@ピンキー:2014/02/12(水) 19:26:44.58 ID:OnrI1p69
昔似たようなネタ書いたことあるな
胸にかぶさる形で寄生されて傍目には巨乳になっただけなんだけど、内部では本物の胸を嬲られ続けてるっていう
中は常に媚薬で満たされて、ブラシ型、吸盤型、振動型とかバリエーション豊かな触手責めに乳首が四六時中さらされる
144名無しさん@ピンキー:2014/02/12(水) 22:20:45.73 ID:zAssewfa
宿主やめますか?それとも、人間やめますか?

宿主ダメ、ゼッタイ。
145名無しさん@ピンキー:2014/02/13(木) 01:19:51.99 ID:hxv1HLeG
>>143
乳内部に寄生は考えたが、乳に被さるは考えたこと無かったな
146 ◆/RE1yarz86 :2014/02/13(木) 01:44:27.92 ID:8rgfG6of
やりすぎると、本格的に宿主が化物になるから大変
寄生体と化物の間くらいがベスト?
147名無しさん@ピンキー:2014/02/13(木) 01:50:32.49 ID:LrgorGdO
>>146
世の中には擬態というとても便利な技があってな・・・
まあその、あれだ。バッカルコーンってかっこいいよね
148名無しさん@ピンキー:2014/02/13(木) 02:38:42.75 ID:tOHHxVWo
>>147
頭くぱぁー?  はレベル高くないっすか、好きだけど
149名無しさん@ピンキー:2014/02/13(木) 08:50:08.35 ID:Jxs9JwNC
少しずつ化物に近づいていく自分の身体に絶望してるくらいが食べ頃
150名無しさん@ピンキー:2014/02/13(木) 23:57:23.12 ID:hxv1HLeG
>>148
おっぱいがバッカルコーンは考えたことあるわ
他のおっぱいを食いながら巨乳化していくの
151 ◆/RE1yarz86 :2014/02/14(金) 14:48:30.56 ID:IutBOCDq
むー自分で建てたp2では、captchaがスルーできないようです
一週間以内にこれが無くならんと移住するかもしれないです
ノクターンかpipiかpixivか・・・移住したらお知らせしますね
152名無しさん@ピンキー:2014/02/16(日) 11:54:09.72 ID:mYHwgNlP
画像認証必須になったんで、取り急ぎしたらばのエロパロ避難所に避難スレ建てた。

不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2964/1392460664/
153名無しさん@ピンキー:2014/02/16(日) 22:31:50.82 ID:BINjxqzG
一応認証解除のお知らせ
154名無しさん@ピンキー:2014/02/16(日) 22:41:07.60 ID:IjVMZkZa
てす
155名無しさん@ピンキー:2014/02/16(日) 23:09:29.52 ID:3RxNRbX4
話題提起程度で申し訳ないが、このスレではno悪堕ちって容認なのか異端なのか迷う
五行戦隊とかを見ると悪堕ちとの親和性は重要事項とも思えるが、
保管庫の方ではただの異種姦程度で終わるのんびりとした話も多いし
とにかく自分は寄生×ハッピーエンドがジャスティス
156名無しさん@ピンキー:2014/02/16(日) 23:15:16.70 ID:BINjxqzG
あり
157名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 00:19:45.72 ID:zfWeHVsZ
親和性は高いけど
このスレはあくまで寄生がメインで
悪堕ちは副次的なものにすぎないからね

あり
158名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 00:30:18.94 ID:+AVTQI1J
がっつり寄生されて身体も作り変えられて、それでも心だけは支配されずに毅然としてるのが良い
でも肉体は快楽に支配されてて気持ち良いことは大好きになっちゃってる
159 ◆/RE1yarz86 :2014/02/17(月) 01:10:30.89 ID:nnCA8eW9
規制解除記念〜
160名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 01:10:35.05 ID:oDTVR3uY
なんとなく昔見たTCGのカードを思い出した
女の子の背中からラグビーボールぐらいのサイズの芋虫が顔を出してて、
「お互いに、お互いがいなければ今では生きられなくなった」
みたいな説明文が書いてた
161名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 13:05:44.35 ID:Mb6df7Um
自分なんかは悪堕ちも大好きし親和性も高いと思うけど、スレの趣旨的には必須ではないように思う。
とはいえやっぱり不気味な存在の虜になる、ということを考えると悪堕ちに寄りやすい?
それが不気味なだけで悪とは限らないんだろうけど。
162名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 19:36:50.21 ID:FZ5YwUcU
相関関係はあるけど因果関係はない
ロリは貧乳と親和性高いけど必ずしもロリ=貧乳ではないみたいな

私はロリ搾乳派ですが
163名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 21:52:39.75 ID:xbz2/x47
>>156-162
ありがとう、説明が分かりやすかった
>>160がすごい気になるけど、こーゆーのにテンション上がる自分ってアレだね…

寄生は「自分に生命体が入っていくんだなぁ、異形と融合してるんだなぁ」、と感じられ、変身萌えな自分にふさわしいテーマ
164名無しさん@ピンキー:2014/02/18(火) 01:19:37.77 ID:lccB9fWY
( ゚д゚ )彡
165名無しさん@ピンキー:2014/02/18(火) 11:31:22.52 ID:x6hKruky
こんなところで仕組太陽を見るとは
166名無しさん@ピンキー:2014/02/18(火) 18:23:14.29 ID:4jHZHEga
俺も同じこと思った、ってなんでこんないるんだよww
167sage:2014/02/18(火) 21:49:30.07 ID:fuzcHlbf
>>155
あり
168名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 01:48:25.34 ID:wilMV2Es
俺気づいたんすよ、寄生されて体作り変えられて寄生体と一つになった時点で、それってもう寄生じゃなくて共生って呼ぶんじゃないかって・・・!
169名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 18:27:04.58 ID:XSWzT0jP
五行さんオリンピック開幕しているよ
続きはよう
170名無しさん@ピンキー:2014/02/19(水) 21:15:47.25 ID:KCdT1wQo
画像板掘ってたら五行戦隊の絵が出てきてテラ吹いたwww
171名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 17:09:13.37 ID:HbVl2wsP
>>170
kwsk
172名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 17:36:58.73 ID:09wr+/zi
>>170
wyxeしる
173名無しさん@ピンキー:2014/02/20(木) 17:58:30.21 ID:XanOXrEq
二次元フェチ板の[悪堕ちしたヒロイン 8]
初っぱなだからすぐわかるはず
174名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 00:07:54.64 ID:QvHTJyIj
wktkして開いたら既出だった
175 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:39:54.67 ID:z2NCVM7h
「うーん、無いなぁ」

依頼を受けて少女は街から徒歩数時間の湖を探索していた。
少女は十匹の大蛙が括りつけられた台車を引いていた。

「大蛙の卵なんて見当たらないよ・・・」

依頼の内容は、ごく普通の採取依頼であったが
指定された湖には卵や、それを抱えた大蛙は居なかった。

答えは単純なもので、大蛙の産卵時期では無いのであった。
依頼自体、半年前の物が次の時期の為に残されていたのであった。

「当分、蛙のお肉を食べるしかないね・・・」

台車を止めた少女は、焚き付けを集めに台車から離れた。
176 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:40:59.44 ID:z2NCVM7h
その日の夜、煙の燻る薪の側の台車の上で。
大蛙を10匹すべて平らげた少女が眠っていた。

少女のお腹は平然としているが
下腹部に広がる肉スカートは、食事と同じだけ肥大していた。

今の少女では、すべての蛙を消化するのは難しいが
菊門から流れ作業のように、肉綱へ渡すことは可能だからであった。

食事は、消化されることなく消化器官を潜り抜け
少女は、汚れることのない粗相を最早気に留めなくなっていた。

こうして、大量の食事を楽しんでいた少女の尻の下で
粘着質の音と共に肉塊が肥大していったのであった。
177 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:41:47.92 ID:z2NCVM7h
少女の体内が動き出す。
卵巣から、卵巣の一部が腹腔にむかって放たれた。

二つの肉片はそれぞれ臀部の脂肪の山の中へ潜り込んだ。
尻たぶの中心部に位置すると、10cm大まで大きくなった。

それに合わせて、肉塊が尻に張り付いた肉湿布に接続された。
肉塊が鼓動し縮むたびに、少女の尻は膨らんでいった。

受け取った栄養は内部の器官形成に用いられ
尻たぶの中には大量の脂肪が蓄積されていった。

二つの肉片は直腸に接続され、直腸は肥大化していった。
直腸より前の部分で大腸は閉塞していき、完全に閉じた。

肉片と直腸は、さながら子宮のような形となって
形成安定化のために脈動していた。
178 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:42:36.19 ID:z2NCVM7h
翌朝、台車の上で巨大な尻にもたれかかって、
足を投げ出し目を覚ました。

「ん・・・どうやって卵を集めればぁ・・・」

寝ぼけながら考えるうちに、尻の違和感を感じとるが。
腹から脳に閃きという名の電撃を食らい、違和感は霧散した。

「私が産メばいいンだ!」

変な発音と共に、合点のいった表情を浮かべると
少女の腹部が膨らみ、尻の根本が轟き始めた。

直腸は更に肥大し、菊門は透明な液を吹いていた。
179 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:44:00.28 ID:z2NCVM7h
覚えているだろうか?少女が初めて戦った、あの日。
少女に放たれた大蛙の多量の精は卵巣に記憶されていた。

しかし、そもそも子宮という器官は少ない卵を
外界に耐えられるようになるまで育てる器官である。

大量の卵を宿すには、少女の異常を以ってしても無理であった。
そこで元々蟲から産まれた卵巣は一計を案じた。

卵巣から、あたらしく大量の卵を作れる器官を作ればよいと。
しかし、子宮には余裕がない。

そこで直腸が選ばれたのであった。
子宮外妊娠に、偶然腸へ着床する場合があるからか。
180 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:45:24.89 ID:z2NCVM7h
少女の直腸にはゼリー状の物体、大蛙の卵が詰まっていた。
肉片、いや第二卵巣からゼリーに包まれた卵が止めどなく送られていた。

卵で膨らんだ直腸は、少女の腹部を大きく膨らませ
その圧迫感は少女に快感を与えていた。

「あ・・・あっ出るぅ!」

菊門が直径10cmに広がると同時に
勢いよく大蛙の卵が噴出した。

しかし、卵を産み続けているにも関わらず
腹部は萎むどころか、大きく膨らみ続けていた。

第二卵巣が尻の栄養を最大限利用し
産む速度を上回る早さで卵を送り出しているからであった。
181 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:46:32.79 ID:z2NCVM7h
やがて少女の尻は元の大きさに戻り、肉湿布も無くなったが
腹部は最初の尻より一回り小さい、大蛙九匹分にもなっていた。

「んぎぃいいいいいい!!!!」

少女は圧迫感と快楽によって、
周囲の猛獣も逃げ出すほどの咆哮を上げるが

卵の産まれるスピードは少女の疲労に伴い
1時間ごとに2割づつ減っていった。

やがて、腹が大蛙7匹分になる頃には
1分につき、内部の卵一つ分にまで減っていた。
182 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 01:47:12.84 ID:z2NCVM7h
「ひぃ・・ひっぎああああ!!!」

卵巣が埒があかないと判断したのだろうか。
少女の菊門が、かつてないほど広がり始めた。

今産まれている卵の奥から、大蛙7匹分の大きさで
卵が塊となって覗いていた。

菊門がメートル単位で広がり
卵塊の直径と同じくらいになったところで

大きな粘着音と放屁音と共に、卵塊が一気に吐き出された。

前代未聞の大産卵と同時に達した少女の意識は
快楽の渦に飲み込まれて暗闇へと消えた。
183名無しさん@ピンキー:2014/02/21(金) 02:23:33.66 ID:LpF99jHP
お、思いの外グロい…しかし盛大に乙です
184 ◆/RE1yarz86 :2014/02/21(金) 12:40:51.46 ID:2bi0GWla
規制解除テスト
お尻の改造、第一段階終了。次はどこを弄ろうかな・・・

>>183
まあ、パッカルコーンと同程度かな?
185名無しさん@ピンキー:2014/02/22(土) 20:50:29.36 ID:khigHlb6
さみいぞ、五行を全裸待機してんだが
186名無しさん@ピンキー:2014/02/22(土) 23:43:00.35 ID:ic/SylCd
>>185
せめてパンツくらいはけ
ところで肉パンツってあるけどあれあったかいのかね
187名無しさん@ピンキー:2014/02/22(土) 23:56:54.83 ID:mTNfT52b
肉もまた自分の一部なら……
188FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/22(土) 23:58:32.20 ID:FBrhMAg8
ちょくちょく見に来てるけど書き込むの久しぶり
最近妄想がエスカレートしてきてるから形にしたいと思っている
でも書き終えられるかが不安で手が・・・
誰か背中押してくれ
189FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/23(日) 00:05:17.53 ID:VQeKf9fz
どうせ規制されて書けないと思って甘え台詞をですねw
解除されてるなら思い切って久々にやってみるとしようw
190名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 00:38:37.40 ID:co2fCF2S
wktk
今夜は長くなりそうだ…
191名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 01:35:52.79 ID:ZltSRJNB
うおっすげぇ人来ちゃった、素人は引っ込むか
192名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 02:08:09.90 ID:e589y/u4
FBXさん、キター!!
193名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 09:02:52.79 ID:h5ISoi+p
全裸で待ちます
194名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 09:34:07.34 ID:Nz0Uhrkb
たっ…楽しみ過ぎて、出ちゃう……我慢しないと…あぁん
195FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/23(日) 18:29:55.89 ID:VQeKf9fz
今回はiPad+BTキーボードという環境で書く試みを実施中
大丈夫だ。ちゃんと自宅で書いているw

>>191
怖くないよー

あの別に自分、そんな凄い人じゃないので・・・
196名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 21:23:02.94 ID:1uXJeiyg
雰囲気的に下手な私が書くのは恥ずかしいと思いつつこんな感じのはどうだろう
どう改造するかとかはまだ考えてない


寄生虫視点で

私は寄生虫、見た目は全長20cmくらいの触手です。
魔物の森で寄生する人を探しています。
今ちょうど木陰で休んでいる少女を見つけました。
ローブを着て杖を持っているので魔法使いみたいです。
私は雑草の間を隠れながらゆっくり近づき、そこから一気にローブに潜り込みました。
「きゃあああ」
少女は急に両足の間から入ってきた私を取り出そうとしましたが、
つかまれるよりも早く下着の隙間から女性の穴へと潜り込みました。
「いやあああ」
少女が服を脱ぎ捨て取り出そうとしている間に子宮で寄生の準備を始めます。
まずは尾を子宮壁へと同化させ、血液へと特殊な体液を流し込んで体を麻痺させます。
そして体の改造を始めます。
197名無しさん@ピンキー:2014/02/23(日) 22:06:54.52 ID:gHK41OFO
寄生虫視点は珍しい
198FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/23(日) 23:52:40.47 ID:VQeKf9fz
一応書き始めてるので、簡単に雰囲気だけ。

・たぶん今までとだいぶ毛色が違う
・病院とか病気とか
・たぶん今までより空気が重い感じ

iPad+BTキーボードは書き始めて数分でやめたw
もの凄くタイピングしづらいという・・・
でPCで書いてますが、いかんせんブランク長すぎてなかなか進まない。
199FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:37:04.06 ID:2KMjcb0H
どのような生物であっても必ず害になるものは存在する。
哺乳類や鳥類などはわかりやすいが、菌類や細菌類、
はたまた生物であるかどうか議論があるウイルスであってもそうだ。
人間はその英知をもって害と戦い、時には制圧し、あるいはされた。
かつて科学が未発達であった時代は人生50年と言われるほど弱かったのだ。
例えば病魔。
天然痘や黒死病など幾度となく人間はその数を減らさざるを得ない敵と相対した。
大きな犠牲を払いながらも、ある物の発見によって情勢は変わった。
抗生物質の発見やワクチンの発明。
この類の、革命とも言える大きな発見はそれまで繰り広げてきた戦いを大きく変えた。
不治の病とされていたものの幾つかは治るようになったのだ。
そのようにして、人類は害悪と戦い続けていた。
だが、それが生物性のものではなかったとしたら?
元を断つか、適応するか。
まさしくそれは生存競争とも言える、過酷な戦いとなる。
…はずたった。

ガラスの割れる音が、静まった病棟に響く。
頑強な警備システムは全く意味をなさず、ただただ無意味に沈黙を続けていた。
ここは隔離病棟。
200FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:37:36.32 ID:2KMjcb0H
最先端の科学力をもってしても対応できない患者が収容されていた。
彼らはひとまずのところ、微生物やウイルスの類に感染しているわけではないことはわかっていた。
逆に言うとそれしかわかっていない。

この時代ーー1950年代の日本は、その経済成長の裏に巨大な影を携えていた。
急速な工業化による環境汚染。
それに伴う様々な有害物質の排出と、それに伴う人体への影響。
明らかな健康被害は出ているものの、原因の特定が進まなかった時代でもあった。

『――』
その人型の影は何らかの言葉を発すると、そのまま歩き始めた。
階段の踊り場には1F/2Fと書かれている。
人影は上の階へと移動し始めた。
2階・・・3階・・・4階。
そこで足が止まった。
日本の病院には4階が存在しないことがある。
むろん、4という数字は死と発音が同じだからだ。
しかしこの病院にはそれがあった。
人影は階段から離れ、この4階の廊下へと足を進めていく。
201FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:38:20.38 ID:2KMjcb0H
明らかに靴でも裸足でもない足音と共に・・・

444号室。
その中の患者は既に床についていた。
しかしまだ眠れてはいなかった。
「・・・」
(ここに来てから何日かな・・・)
無機質な病室は既に暗く、非常灯だけが唯一の光だ。
「!」
ベッドの住人は体をこわばらせる。
ドアの外から足音が聞こえる。
(もう消灯時間なのはともかく、見回りの時間じゃないような?)
普段は21時消灯。
そして最初の見回りは0時頃のはず・・・
目線を時計に動かすも、時刻は22時半。
明らかに見回りではない。
(お隣さんが先に逝っちゃったのかな? それともこれから逝っちゃう感じかも・・・)
この階には、もはや死ぬことしか出来ない者だけがいる。
最初ここに来た時は大いに絶望したものであった。
いつしかその絶望は傍観と呆れとなり、周囲の病室で先立つ旅人が現れても感想を持たなくなっていった。
いずれ自分に順番が回ってくることも理解しているし、やり残したことはあっても出来る体ではない。
だったらどうでもいいか、といった具合だった。
(・・・足音、止まった? 私の部屋の前っぽい?)
その足音は確かに止まっていた。
それも彼女の部屋の前で。
202FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:38:57.88 ID:2KMjcb0H
隣人が先立ったのならばそれはおかしいし、今の彼女は重篤な容態変化があったわけでもない。

部屋の外では、階段の踊り場から突入してきた人影がいた。
この病棟には部屋番号しか表示されておらず、中の住人の名前は一切書かれていない。
『・・・』
人影は今、444号室の前にいる。
その手をドアノブにかけた。

カチャ、という音が室内に聞こえた。
(こんな時間に誰だろう? 目は覚めてるし、多分「お迎え」とかじゃないよね)
彼女は目線をドアに移す。
薄暗い非常灯の僅かな灯りにより、ドアがゆっくりと開いていくのが見えた。
「・・・どなたですか?」
思い切って声を出してみた。
ドアは開ききる前に止まった。
『私はあなたの姉に頼まれて来た者です。』
「えっ」
人間とは思えないような声が小さく聞こえた。
ベッドの住人はゆっくりと体を起こす。
『そのままで。私の姿は見ない方がいいと思うから・・・』
「・・・そこに椅子がある」
『見えています。この暗さでも全部。私は人間じゃないから』
「よくわからないけれど、とりあえず話を聞きましょう」

その来訪客は椅子をついたての裏に持ち込んだ。
『昼間のうちに管理棟であなたの情報を調べました』
「うん」
203FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:39:43.84 ID:2KMjcb0H
『それを踏まえてあなたに提案があります』
「その情報、何となくわかるかな・・・。もってあと何日とか、そういうのでしょう?」
自分を人間ではない、と自己紹介した「それ」は沈黙を持って答えた。
「そろそろかな、とは思ってました。私より何日か前に来た人はもう逝っちゃったから」
『あなたのお姉さんは、あなたを救う手段を探して欲しいと懇願してきました』
「姉さん、まだそんなことを・・・」
『そうです。今の医療技術ではあなたを救うことはできない。』
「で、あなたが来た理由はそれに関係があるんですね?」
『はい。お姉さんはご自身の全てを捧げ、あなたを助けようとしました。
そしてその方法を持ってきたのです。』
「え?」
耳を疑うとはまさにこのことだったのだろう。
余命いくばくも無いと自覚しており、目の前の来訪者からはその裏付け情報すら存在すると言われたのだ。
しかし自分を助ける手段を提供しに来たと言う。
ありえるものなのだろうか。
『しかし、あなたご自身の意志を尊重して欲しいとも。』
「詳しく聞かせて下さい。」
『この階の患者は同じ原因による不治の病です。現在の医療では100%治療不可能です。
それはご存じの通り。ここからは私独自の研究によりわかったことですが――』
そこで一度言葉が途切れた。
「他言無用にしてほしい、とかですか?」
『そういうことです。誰も信じないでしょうけれど。』
「どうせじきに死ぬ体ですから。お墓まで持って行く秘密の1つくらい、あってもいいですよね。」
『本当に諦めているんですね。この階の患者は、みんな病原菌やウイルスのせいではありません。』
「・・・?」
204FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:40:17.07 ID:2KMjcb0H
『つまり、現在の医療が主な対象としている病気ではないのです。だから当然、薬だって存在しない。
予防接種だって存在しない。一度発症したら最後、死ぬまで待つしかない・・・』
「そんなことってありえるんですか?」
『そう、普通はそう言います。あなたのお姉さんもそうでした。しかし答えはイエスです。
人間の体には有害となるものがたくさんあります。フグで死ぬ人、いるでしょう?』
「ああ、フグ毒・・・毒?」
『そう、毒。まさしくその毒です。この階の患者は全員、その毒に冒されているわけです。』
「・・・考えもしませんでした。」
『誰も毒であることを疑いもしない。だから当然解毒剤も作られていないというわけで』
「なるほど」
彼女は素直に納得していた。
あらゆる医者にかかっても、皆似たような検査しかされなかった。
すなわち原因を探せるはずがなかったのだ。
『この毒は人間だからこそ毒になってしまうのです。』
「あなたは人間ではないと先ほど?」
『私は科学者として、自らの体で実験をしたのですよ。そして・・・』
「・・・」
ついたてから人影が現れた。
しかし非常灯の灯りも直接当たるわけではないため、ほぼ見えない。
『これを。懐中電灯です。私の足下を照らしてみて下さい。』
「・・・うん」
ベッドに懐中電灯を投げてよこした。
彼女はそれを手に取り、床に向ける。
スイッチを入れると光がともり、病棟の無機質なグリーンの床が見えた。
『ゆっくりとこちらを照らして下さい。』
「・・・」
205FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:40:50.69 ID:2KMjcb0H
「・・・」
おそるおそるそちらに光を向ける。
すぐに銀色の物体が見えた。
「・・・これは・・・?」
『止めて下さい。これは私の足なのですよ。』
「!」
『人間にとって毒であり、それにより死ぬのならば・・・人間をやめればいい。それだけのことです。』
「・・・! ・・・!」
彼女は目の前の現実に、ただただ驚くことしか出来なかった。
『ただ、私の成果をお姉さんに伝えたところ・・・あなたの意志を尊重したい、と。
人間のまま死にたいというのならば、それでもいい・・・ということでした。』
「そ、そうですか」
『ゆっくりと上を照らして下さい。』
言われるがまま、懐中電灯を上に向けていく。
つま先からすね、膝、もも・・・
腹部、胸、肩・・・
すべてが銀色だった。
思わず彼女の手がゆっくりと伸びる。
『触ると毒ですよ?』
「あ」
ぴたりと手が止まる。
『毒を克服するためではなく、私自身が毒になった・・・というようなものなのですよ。』
「そんなこと」
『できるんです。できてしまったんです。』
206FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:41:37.61 ID:2KMjcb0H
「・・・」
『どうしますか? 私はどちらでも構いません。』
死を覚悟し、受け入れる準備すら出来ている人間がそんな話を聞いたら。
答えは1つしかなかった。
「その方法、私に。」
『では・・・』
その銀色の人型は、自らの腹部に右手を添えた。
『ショッキングですから見ない方がいいかと』
「私もそれをするようになるんでしょう?」
『ええ』
「ならば見ておきます。」
『気絶しないでくださいよ? ・・・んふぅ』
小さい喘ぎ声をあげ、その右手がずぶりとお腹の中に沈んだ。
そのまま何かを探すかのようにかき回す。
『くふ、ここ、かしら・・・あふ』
やがて手を抜く。
『私も元々は人間の女です。この体になった後に色々と自分の体を調べたんですが――』

その銀色が言うに、いくつかの特徴がわかったとのことだった。
1つ、体はベースにした毒素で構成されている。
2つ、元々が女だった自分には生殖器は残されている。
3つ、その生殖器からは「方法」を実行するためのモノを産み出せる。
4つ、その気になれば人間に擬態することは用意である。
まだまだ不明なことが多いそうだが、この4つのことはわかったらしい。

「その、つまり・・・あなたの体から産まれたものを使って私を作り替える、と。」
207FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 02:53:35.34 ID:2KMjcb0H
連投規制でストップします。
そろそろ眠いしorz
208名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 04:12:50.00 ID:EWuCFcGo
五行戦隊のイラストって>>170以外にないのか?

あれば教えてほしいのだけど…
209名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 07:49:35.76 ID:MVFq7vkS
久しぶりの乙

毒と薬と銀といえば水銀寄生かしらん
210FBX ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 10:26:09.64 ID:T+eJcSPs
>>209
史実通りの水銀だと面白くないし、どこか倫理的な呵責があるので別物という設定にしてます。
その辺は続きに書いてあるんですが、連投規制でそこまで投下できなかったw

また今夜あたりにでも。
211名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 14:25:23.44 ID:4EEJTFQ2
>>210
投下乙であります
そして、今宵もWKTK
212FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:06:10.08 ID:2KMjcb0H
『さすがお姉さんの言うとおり、賢い方ですね。』
腹部から抜いた手を開き、彼女に見せる。
『これをあなたのお腹に入れます。』
そこには蛍光色の、非常に細い繊維状の紐らしき束があった。
『これはあなたの中に入るとあらゆる臓器に根を伸ばし、付着し、同化します。
あなたを死に追いやっている毒素を吸い寄せ、それを使って体を作り替えていく。
ものの2,3時間であなたは新しい体を手に入れられますよ。』
「・・・」
『さぁ、脱いで下さい。』
「え? 口からじゃ?」
『私がどこからこれを産みだしたか見ていたでしょう?』
「う・・・でもなんでそこから?」
『体の中心とも言える場所だからと考えています。はっきりとはわかりませんがね。
それと、この紐みたいなものは生物です。周囲にある物質で宿主を作り替え、
自分たちにとって住みよい環境にする特性を持っています。
例えそれがこの生物にとって毒であったとしても、ものの数秒で適応してしまう。
おまけに宿主にもその耐性を与えるようです。』
「頑丈な生き物なんですね?」
『果たして地球の生物かどうかすらわかりませんがね。さぁ』
不安を覚えつつも、彼女は服を脱いでいく。
「・・・」
『慣れているみたいですね?』
213FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:06:57.54 ID:2KMjcb0H
「検査とかで何度も脱いでいるから・・・」
すぐにその裸身があらわになる。
死を目前に控えた体はやせ細り、文字通り重篤な患者であることは明らかだった。
銀色の前に四つん這いになった。
『処女ですか?』
「ちょ、そんな急に・・・はい」
『大丈夫。痛くはありませんよ。私もそうでしたから。』
そうしているうちに、銀色の右手が伸びてきた。
『行きますよ?』
「あ、は、はい。」
ゆっくりと繊維状のものが差し込まれてきた。
「は・・・う・・・なんか変な・・・」
『ひんやりして気持ちいいでしょう?』
「あ、なんかくっついて・・・」
『あなたの体のあちこちに入り始めたんですよ。』
「あうあ・・・ああ・・・」
銀色は彼女の耳元に口を近づける。
『ほうら、全部入りました。あなたの全身に広がっていくのがわかるでしょう?』
「う、うん・・・それになんだか・・・気持ちいい・・・」
『ふふふ・・・』
小さい笑い声と共に、その銀色は彼女を抱きしめて押し倒した。
「へう・・・ひんやり・・・」
214FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:07:36.29 ID:2KMjcb0H
『もう頭の方まで入っていったみたいですね。私の体は毒素の塊なのに、暴れもしない。』
「へふう・・・毒・・・」
『こうやって抱きしめていればすぐに私みたいになりますよ? だって』
そうして銀色は左手を彼女の股間に当て、
『あなたを死に追いやった毒素で私は出来ているんですから』
秘所に指を入れた。
「っ――!!?」
びくびくと体を震わせて絶頂に達するが、彼女の口からは声が出ない。
銀色の右手が口を塞いでいた。
『さぁ、楽しみましょう。あなたが人間じゃなくなるまで。』

444号室のベッドで、異様な儀式は始まった。
「うむぅ・・・」
銀色の人型は彼女の唇を奪う。
彼女は銀色から注がれる液体をひたすら飲み込んでいく。
その接合部からはわからないが、銀色の喉からはチューブのようなモノが伸びていた。
数秒で口を離すと、彼女の口を犯していたチューブもぐじゅぐじゅと小さく音を立てて銀色の中に戻っていく。
見ると彼女の首が銀色と同じ色になってきていた。
銀色は満足そうに微笑むと、今度はその胸を両手で持ち上げる。
『んふぅ・・・イイ・・・』
明らかに快楽の色を帯びた声を上げる。
215FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:08:12.62 ID:2KMjcb0H
乳首と、その胸の盛り上がりの周囲から数本のチューブが産まれていた。
『ふふふ・・・』
チューブは自然に伸びていき、彼女の胸の対応する場所に次々と刺さっていった。
「くひっ?」
彼女の体はピクリと硬直し、驚きの声とも喘ぎ声とも取れる音を漏らす。
しかしすぐにそれは収まり、幸せそうな表情になっていく。
『生きていけることを実感してるのかしら・・・はふぅ』
銀色の喘ぎ声と共に胸から伸びたチューブが蠕動を始めた。
彼女の中に何かを注入しているのだ。
『これで胸から上はおしまいね・・・ふふふ、人間を作り替えるのっていいわぁ』
最初は命を救う使命感に満ちていた銀色だったが、今は仲間を増やす快楽と楽しみに溺れていた。
ぴくぴくと快楽の痙攣を繰り返す彼女の体は、もうだいぶ銀色と同じ色に染まってきていた。
『後は・・・ここね』
銀色の股間から、胸と同じように無数のチューブが作られた。
そして彼女の体を自信と同じ方向に向け、いわゆる駅弁の体位を取った。
『んっふふふふ・・・』
もはや邪悪とも取れる笑い声と共に、彼女をゆっくりと自らの股間へ下ろしていく。
声帯をも作り替えられた彼女からは声が上がらなかった。
『入った・・・入ったぁ・・・ああ・・・イイ』
チューブは自由自在にうねり、どんどん彼女の奥深くへと入り込んでいく。
その中で他のチューブと同じように液体をはき出し、または分泌していくのだ。
これも銀色にとっては快楽を感じる行為のようで、必死に声を抑えて絶頂を繰り返していた。
『んっふ! いひぃふ!!』
216FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:09:05.02 ID:2KMjcb0H
どくん、どくんと二つの体、無数のチューブが同時に動く様は実に異様である。
『へ・・・あぁ・・・』
彼女の口から銀色と同じような異形の声が漏れる。
声帯の改造が終わったのだろうか。
見ると、上半身は完全に銀色と同じ色になっていた。
『あああ・・・』
それから数秒もたたずして、重なった二つの体は最高の快楽に打ち震えるのだった。

『これが・・・わたし・・・』
ベッドの上には人間だったモノ=彼女がいた。
『気分はどうかしら?』
『なんだか・・・体がとっても軽いです。さっきまでの重さが嘘のよう』
『それは良かった。あなたのお姉さんも喜んでいますよ』
喜ぶでしょう、ならばともかく・・・喜んでいますよ、とは?
『え?』
『私があなたのお姉さんだから』
『・・・あ!』
銀色の顔は、確かに彼女の姉だった。
『人間に擬態できる、というのはこういうこともできるわけ』
『お、お姉ちゃん・・・』
『お互い人間やめちゃったね。でもこれからは一緒だよ。ずっとね』
そう言うと銀色は彼女を抱きしめた。
『私たち、何になったの?』
217FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:09:41.39 ID:2KMjcb0H
『一言で言うと、無機生命体とかかな』
『それってテレビとかでやってるSFドラマに出てくるような?』
『イメージは近いかも。でもあの生物に取り込ませられるのは無機物だけじゃないわ』
『例えば?』
『車の排気ガスとか。たぶん綺麗な真っ黒い体になると思うよ』
『え? じゃあ私たちの体はなにで出来ているの?』
『この銀色は新種の液体金属なのよ。最近近所の化学研究所で発明・・・発見?されたらしいの。
液体金属といえば水銀だけれど、水銀とは全然違うみたい。ま、どっちも人間には毒なんだけどね』
『へぇ・・・』
『液体金属だからね、こんなことだって出来るのよ?』
言うと姉は体を溶解して見せた。
『えっ!?』
『こうすれば昼間に情報を盗むことだって簡単でしょ』
『なるほど・・・』
もはや彼女はそれを異常とは思わなくなっていた。
思考は既に人間ではなくなっているのだ。
『それじゃ、そろそろ行きましょうか。この生物をもっと調べないとね』
『ねぇ、取り込む物質によって色が変わるんだよね?』
『今のところは「そうらしい」としかね。排気ガスでは試したけれど』
『例えばその物質が虹色みたいなのだったら・・・』
『たぶん体も虹色になるわよ』
『えー、面白ぉい・・・ふふふ・・・』
218FBX@画期的な方法 ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:10:15.70 ID:2KMjcb0H
『そうね・・・ふふ・・・』

0時の見回りで大騒ぎが起きたことは言うまでもない。
444号室の患者が忽然と姿を消したのだから。
この病棟の患者は全員、死を間近に控えた者達。
つまり自力で脱出したとしてものたれ死ぬのが関の山なのだから。
完全隔離された病棟から脱走者が出たことはもみ消され、明るみに出ることはなかった。
そして時を経て、もみ消したことが大きな過ちだったと国は気づくことになる。

病院の屋上の縁に腰掛ける二つの影。
月明かりを反射する二つの体は、非常に艶めかしく美しい銀色をしていた。
『これからどうする?』
『一度帰ろう。あの生物の研究は私の部屋で秘密にやっていたの』
『そうだったの・・・ありがとう、お姉ちゃん』
言うと片方の銀色はもう片方の肩を抱く。
『たった二人だけの姉妹だもの。当たり前よ』
『うん・・・』
『さぁ行こう。人間に擬態するのを忘れないでね?』
『もちろん』
屋上に液体がぐちゃぐちゃと蠢く音がわずかに響く。
二つの異形が人間に擬態する音だった。
「行こう、お姉ちゃん」
「うん」
自分たちが人間ではない証として、爪の色だけを銀色にして。
それ以外はまっとうな人間になっていた。
そして二人は妖しい笑みを浮かべつつ、病院の屋上から飛び降りた――
219FBX@ ◆4gA1RyNyf. :2014/02/24(月) 21:14:20.30 ID:2KMjcb0H
と、こんな感じで。
実はこのネタ、ESETのパッケージで思いついたんですよね。
なんであのソフトってあんなキモイんだろう? と考えていたら脳内でry
気になる方はESETのホームページを見て下さいw

でコレ、1950年代という設定でやってます。
Codeシリーズじゃないので自分なりにある程度設定なんかも考えているので、
この先少しずつ続けていくことも可能だと思ってます。
ただご覧のように、昔に比べてエロ描写が物足りなくなってることを不安視してます。
ブランクのせいにはしたくないけど、どうしたもんかなぁ・・・

どうでもいいことですが、本物の水銀は人体に猛毒ですのでご注意を。
化学が未発達な時代、水銀は不老不死の薬だと勘違いされていた時代・地域もあったとか。
むろん、それを飲んだ人達は全員中毒死したことでしょうね・・・
220名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 21:42:23.32 ID:HssHftEZ
GC161を思い出した俺は20代後半です
w
gj!
221名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 21:48:43.45 ID:pb6x6x1J
乙です!

>>220
同じく20代後半だが俺はNHKでやってたアメリカのドラマ思い出した
って書こうと思ってググったら同じものでワロタ
222名無しさん@ピンキー:2014/02/24(月) 22:30:43.38 ID:TbuHaGzk
GJです!
この二人、仲間を増やしたりするよりは
より多種の毒や、より強い毒へ適応することで
自身を進化させることのほうに興味ありそうで素敵です。
223 ◆/RE1yarz86 :2014/02/25(火) 00:56:16.85 ID:T4syNFgA
うーむ、やっぱり上手い人の文章見ると考えさせられるなぁ
レポートじゃなくて小説の類なんだから現在形で書かないといけないな
224名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 01:31:03.21 ID:XuXZghZM
最近投稿が多くて嬉しい
やっぱり作り替えられるのがいいよね!
225FBX@ ◆4gA1RyNyf. :2014/02/25(火) 02:04:57.74 ID:ZNMX1XE/
それにしてもESETのキャラを確認してくれた人っているんだろうか --;
これだけブランクがあると、経験よりも短いこれだけの文章でも難産でした。

>>223
アドバイスできるほど達筆でもないし経験もないですが、
時制をうまく使い分けることで表現にバリエーションを生み出せるんですよね。
その辺は、正直何となくな気持ちで運用してしまっているんですけども・・・
その一方で私の書くものは、台詞以外の部分が主観モードになってしまうことが多いんです。
これはクセだと思うんですが、直していかないと小説としておかしなことになってしまうというw
趣味でやっていることですんで、あんまり深刻に考えず気楽に書いてみるのがベストかと。
226名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 07:39:47.44 ID:aXkJ2EzZ
ESETってアンチウイルスのでいいんだろうか?w
それなら見たよー
キモいw
227名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 14:29:07.71 ID:OPR6TShr
うまいヒトの作品はエロ少なめでも耽美さがあるからまったくひけをとらないよなぁ

>>223
レポート…うっ…頭が…
228名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 16:26:08.40 ID:TYWei8U6
レポートに侵食されるってのが見えた気がする。
229名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 22:19:50.12 ID:ZPheDlir
230名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 22:23:37.96 ID:WM8WUv4W
>>229
kwsk
231名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 22:50:34.48 ID:OPR6TShr
うん、クエーサーならやりかねないとは思ってたw
232名無しさん@ピンキー:2014/02/25(火) 23:19:34.36 ID:Q8OzOzQl
Aリーガーの作品が来てるではないか
あとで読もう
233名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 02:05:33.38 ID:sC+3k11S
>>229
なんという二次泣かせww

kwsk頼む
234名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 02:25:48.48 ID:PuUWXEY7
235名無しさん@ピンキー:2014/02/26(水) 03:13:40.12 ID:34jzqtgT
http://www.youtube.com/watch?v=l_lGXGtWj1c#t=9m20s
こういう感じのが好きです
236名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 13:34:59.58 ID:yE3UvwFd
スターフォックスアサルトのアパロイドって敵勢力をアレンジしたらこのスレ向きになるんじゃないかと思う今日この頃
237名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 13:37:29.77 ID:EavsPgzO
個人的に耳から寄生するのが好み
そのまま脳みそいじられる流れで
同士はおらんかな
238名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 14:10:59.68 ID:GLm2XwSv
私はヘソ派です
239名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 20:10:03.07 ID:Jia5zI1L
鼻派だ
240名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 20:25:00.46 ID:BlPbroLx
>>237
握手
241名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 21:24:08.74 ID:Dx9p3X3X
私は鼻から
242名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 21:26:10.03 ID:GLm2XwSv
私は喉から
243名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 21:47:01.20 ID:46IGRGm4
鼻と喉の風邪にはカコナール
244名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 22:20:45.21 ID:1eCjw6pb
そんな時にベンザブロック
245名無しさん@ピンキー:2014/02/27(木) 23:12:32.17 ID:14gzSkzu
風邪薬に擬態した(ry
246名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 00:17:52.70 ID:3SpPg6tk
>>236
あれ知名度低いけど、結構いい設定してるよな
なんであんな評判低いんだろ?

>>237
口かな
247名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 01:38:50.62 ID:NYLskFCb
花粉症用の生薬を飲んで植物に寄生された話思い出した

このスレの住民は男に関してはどう処理することを望むの?
パッと思い付くだけでも、〔1寄生子の奴隷化(服従)〕〔2吸収、美味しく頂きました系(死)〕〔3寄生させてお仲間に(同化)〕
という展開が思い付くんだがどうだろう…
248名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 03:10:46.45 ID:3SpPg6tk
3で
249名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 03:18:00.45 ID:JxEYiUyP
>>247
2だな
寄生体がすでにオスの役割を持ってるなら人間の男は不要
250名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 03:44:09.85 ID:/yFhnieG
>>247
生かさず殺さずエネルギーだったり製紙だったりを奪う餌にするみたいなのがグロテスクで好き
251名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 04:00:16.37 ID:NYLskFCb
>>250
〔4寄生体の栄養製造に活用(苗床)〕
ですか…参考になります
252名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 04:23:10.02 ID:4PM0zFhn
男だろうと殺しちゃう系は嫌なので1か3だな。男にも何かしらキモチヨクなれる役割を与えてほしい
>>250とほぼ同じだけど、快楽漬けで洗脳して、定期的に食糧として精を搾られる家畜にするとか
ただ男の描写は別に要らないので、作中には女性しか登場しないけどそういう裏設定だといいなって感じ
253名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 06:12:16.81 ID:OSyCi7WJ
寄生されて男から女に変わるってのは無いんですかね
254名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 15:41:48.09 ID:ZglN8kxZ
>>253
保管庫のシードナイツの赤が該当するかな
TS目当てならTS総合や強制女性化のスレの方が見つかるかもよ
255名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 16:03:05.55 ID:S1X1Ixmp
寄生&女性化はたしか保管庫に新しい方で入ってなかったかな。樹に寄生したエイリアン云々
256名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 17:42:13.72 ID:UuyRGeUW
女体化か、確かエイリアンと融合した女の子が云々というのもあったな
257名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 19:18:44.44 ID:OSyCi7WJ
女体化だけでなく寄生要素もあるのがいいんだけどあんまりないんだよな
258名無しさん@ピンキー:2014/02/28(金) 19:19:13.23 ID:NYLskFCb
「不気味なエイリアンに寄生して虜にする娘」だね。あれは良作だよ
特に、ヒロインのお仲間になったあとのショタの台詞がTS好きとしてドストライクだった

今でも自分の中ではコレを越える女体化短編SSはないと思ってるくらい
259名無しさん@ピンキー:2014/03/01(土) 01:02:17.53 ID:DBa3ePLy
雄の寄生なら矮雄というのがある
そう、チョウチンアンコウのそれだ
260名無しさん@ピンキー:2014/03/01(土) 01:19:41.91 ID:EXy37Oq6
寄生じゃなくて吸収だと思うの
261名無しさん@ピンキー:2014/03/01(土) 16:37:52.49 ID:2BdSTFvh
>>259
現実の寄生とはする側に益
される側に害があるものを言うのだよ
262名無しさん@ピンキー:2014/03/02(日) 02:42:47.98 ID:wBU1nJA0
そのへん曖昧なところがある
263名無しさん@ピンキー:2014/03/02(日) 02:48:16.34 ID:gRqAMx1X
不気味な人間に寄生されて虜になるミトコンドリア
264名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 00:12:13.78 ID:rlXa7nhc
パラサイトイヴは小説が一番エロかった。映画は微妙。ゲームはお察し
265名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 07:28:50.79 ID:gnlHdSli
R-Typeも小説化したらエロそうだな、とくにΔのケルベロス関連は
え、ワイズマン?ノーザリー?なんのこトデすかネぇ…
266名無しさん@ピンキー:2014/03/03(月) 21:39:49.20 ID:sFipeO8u
原・斎藤に寄生される
267名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 00:55:15.79 ID:uqGWfAvM
不気味なモノの虜(研究対象的な意味で)になった女マッドサイエンティストが
研究のために自ら被検体となって寄生させるってパターンは?
268名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 10:20:22.99 ID:9AToK3EJ
不治の病で余命もないってのなら寄生治療ならなんとかなると言われたら
受け入れさせることも可能だな
その寄生体に自我があったら乗っ取られたり奴隷にされそうだけど
269名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 15:30:34.02 ID:/U5TNqiC
>>268
前者のパターンは、何かの単行本で見た。
寄生と言うより移植みたいな感じだが。
270名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 15:31:53.01 ID:/U5TNqiC
>>267
DATEの単行本の裏表紙に…
271名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 15:56:34.74 ID:uqGWfAvM
>>268
不治の病どころか寄生虫ダイエットとかあるし
272名無しさん@ピンキー:2014/03/06(木) 16:03:42.97 ID:uqGWfAvM
そういや出落ちガールって漫画短編集にエイリアンダイエットって話があったな
エロではないけど
273名無しさん@ピンキー:2014/03/07(金) 22:13:38.83 ID:HEtrqbjh
>>247
「花粉症としあわせ」だな。保管庫で今でも読んでる。
…そういえばそろそろ花粉症の季節だな…
274名無しさん@ピンキー:2014/03/07(金) 22:30:58.93 ID:WqLqyboK
寄生植物の花粉が飛んでそれが人に憑くと・・・
275名無しさん@ピンキー:2014/03/07(金) 22:56:38.78 ID:d0gCdTqY
シャングリラのあれでこれにはまった
276名無しさん@ピンキー:2014/03/08(土) 17:31:11.36 ID:BZrarzYy
>>274
頭に花の生えた美少女になるって話なら読んだことある。
要TS属性持ちだが。
277名無しさん@ピンキー:2014/03/08(土) 20:20:06.91 ID:s7/I5um+
>>276
kwsk
278名無しさん@ピンキー:2014/03/08(土) 20:31:13.78 ID:2YLhQlIH
渋でアルラウネで小説検索して一番古い奴かと
279名無しさん@ピンキー:2014/03/08(土) 20:51:38.11 ID:cQ9ld+qF
>>278
正解。
渋にあるやつはだいぶ改稿されるね
280名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 00:52:31.92 ID:t4+S1ei8
寄生されて下僕化←させたい
寄生されて人外化←されたい
281名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 11:49:36.09 ID:JzNlN5Fl
男が寄生されたらどっちのシチュがが好み?
1.寄生生物に変化してヒロインに寄生する側になる
2.そのままTS
282名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 12:20:04.96 ID:QXFVbG6S
俺は2のほうが好きだけど多分1派のが多い
283名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 12:45:22.36 ID:TzPK3itc
男が寄生された結果超絶イケメンに改造されて
逆ナンしてきた女の子に寄生虫の卵を種付けしまくる話が浮かんだが
誰も得をしない
284名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 13:31:41.15 ID:DtR995l5
>>281
2だな俺は
285名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 14:06:43.55 ID:oE89QYck
ハイハイ!
オトコが寄生された場合はあっさり脂肪とかでいいと思います!
286名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 15:00:41.79 ID:t4+S1ei8
>>281
>>247


あ、2で
287名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 18:05:39.67 ID:Oo0vqQVi
>>281
2の亜種でフタ化が好き

性欲に支配されて手当たり次第女を襲って寄生生物をばらまくとかも好きんだけど、寄生よりレイプ寄りになってこのスレ向きではなさそう
男は宿主として不適合でレイプ後寄生化した女に文字通り捕食されたりとか
288名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 19:52:43.84 ID:R0h5lKmj
敢えて大まじめに考えてみる。
寄生生物にとって重要なのは子孫繁栄だ。その意味では
男は寄生生物のキャリアにして、寄生の連鎖を築くのが良さそうだ

……いや、待てよ。「一つの宿主から一回繁殖」に限らなければならない理由はない。
TSさせて寄生体と宿主、どちらかの命が尽きるまで繁殖し続ける方が効率的かもしれない。
そうなると繁殖のための餌が必要だが、人食い怪物というのは物語的にグロい。




そして「男に寄生するとサキュバス化させ、ロリサキュバスを産ませまくる寄生虫」が……
289名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 20:41:50.77 ID:zLWdH3u9
>>288
>男に寄生するとサキュバス化させ、ロリサキュバスを産ませまくる寄生虫

そんなのがいたら今すぐ寄生して欲しいわ
290名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 20:51:20.34 ID:t4+S1ei8
>>288
その寄生虫言い値で買おう
291名無しさん@ピンキー:2014/03/10(月) 23:43:26.00 ID:LSaxV9fO
不気味なモノに寄生されて虜になりたい人、この指止〜まれっ!!
292名無しさん@ピンキー:2014/03/11(火) 03:00:25.25 ID:WsYwWuBS
ノ(ニョロリ)
293名無しさん@ピンキー:2014/03/11(火) 07:19:35.66 ID:i8uuQ/Fz
不気味なモノに寄生されて虜になる不気味なモノ……だと……!?
294名無しさん@ピンキー:2014/03/11(火) 21:36:50.33 ID:qbmzvMeM
寄生虫に触手が寄生して・・・って誰得過ぎるな
295名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 00:03:02.24 ID:rc1pg/a6
不気味な善玉の寄生虫が不気味な悪玉の触手に寄生されて(その現場を見て)虜になるオカルト娘!!
296名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 11:30:15.61 ID:+bWWp/4E
>不気味な善玉の寄生虫が不気味な悪玉の触手に寄生されて(その現場を見て)虜になるオカルト娘!!
→「[腐]気味なものの虜娘」
297名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 12:16:56.11 ID:OxWvhRgK
寄生されて肉体がどんどん腐っていく娘っていうのもいいかも
298名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 14:53:49.88 ID:IAvI9+ff
>>297
新種のカビに寄生されてカビ化するやつならどっかで見たことある
ウイルスに感染してゾンビ化ならまだあるが何かに寄生されて体が腐るパターンはほとんど見つからない
299名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 23:32:14.30 ID:u+wY1VjN
>>296
極めつきにマニアックな薄い本が…
300名無しさん@ピンキー:2014/03/12(水) 23:38:28.34 ID:LtdEvI+B
カビ化させるヤツとゾンビ化させるのがどっちも寄生して突然変異で凄いことに
301名無しさん@ピンキー:2014/03/13(木) 00:41:53.94 ID:9zZeWSUn
>>288
TSってのが元から嗜好として持ってる人が割りといるのもあるけど
寄生とTSって親和性高いよな
過去作みてもよくみかける
302名無しさん@ピンキー:2014/03/13(木) 11:16:02.12 ID:0dTecd+a
寄生された娘に襲われて連鎖堕ちさせられたい
303名無しさん@ピンキー:2014/03/13(木) 18:29:20.52 ID:kwcI1MlD
>>301
TSネタの立場からすると、TSさせる手段として魅力的ですものね。
304名無しさん@ピンキー:2014/03/13(木) 23:22:59.48 ID:+Whj4JlE
寄生側としてもわかりやすい&大規模な肉体改造としてTSという点があるかもしれない
305名無しさん@ピンキー:2014/03/14(金) 02:27:10.83 ID:9lWbnZTh
悪堕ちでよくある元味方もしくは彼氏の殺害という鬱要素の回避という側面も
結局堕ちたらメリーバッドエンドですけどね、死ぬよりゃまだ綺麗な終わり方だ
306名無しさん@ピンキー:2014/03/15(土) 00:22:21.55 ID:+9totLTW
どう見てもハッピーエンドです
本当にありがとうございました
307名無しさん@ピンキー:2014/03/16(日) 02:52:31.59 ID:zhOI6gAj
何かに寄生されて宿主変化のTS、
寄生しながら徐々に完全体に近づく、
のような寄生する目的がエロ以外に明確にあるっていうのがいいんだが
中々そういうのがある作品ってないんだよな
308名無しさん@ピンキー:2014/03/16(日) 03:11:42.38 ID:/nVire/n
女性化しないとその生物特有の能力が使えないとか
まー能力使ったら発情とか定番コンボだろうけどもww
309名無しさん@ピンキー:2014/03/16(日) 04:11:21.07 ID:DcliLMBA
むしろ某図鑑世界みたく女しかいない種族みたいなのにしちゃえば早い
共生する寄生虫が住み家の確保のため一定の年になるとホルモンを出されて女体化するとか
感染経路はピロリ菌みたく井戸水で
310名無しさん@ピンキー:2014/03/16(日) 08:27:20.00 ID:u6zMee3u
つまり、雄しかいない種族のオークは、最も弱い個体に
謎の寄生虫を植え付ける「繁殖の儀式」で次世代を確保する…
311名無しさん@ピンキー:2014/03/17(月) 11:51:10.49 ID:vDn44EeR
基本メスだけしかいなくて群の中で一番強い個体が自前でオス化する魚なら実在するんだがな
312名無しさん@ピンキー:2014/03/17(月) 15:11:45.00 ID:vx8dCttE
クマノミってそれの逆じゃなかった?
313名無しさん@ピンキー:2014/03/17(月) 16:45:32.97 ID:EcTkexno
>>311
メス→苗床に置き換えると
自分の遺伝子を優先的に残せる個体の座を巡ってスーパー寄生大戦か
314名無しさん@ピンキー:2014/03/18(火) 02:32:27.16 ID:ykl8wgOf
荒れも過疎も加速もしないここの安定っぷりすごい
315名無しさん@ピンキー:2014/03/18(火) 03:56:55.61 ID:uf/53fzw
五行戦隊マダー
316名無しさん@ピンキー:2014/03/18(火) 04:46:58.20 ID:2BvFtQ6n
わりと今さらだけど

キルラキルってアニメの生命繊維の設定って

結構このスレ向きだと思う
317名無しさん@ピンキー:2014/03/19(水) 03:45:18.53 ID:ama3ZejI
触手服のタグはみんな日々チェックしてるよね?
318名無しさん@ピンキー:2014/03/20(木) 00:36:00.92 ID:ev5zM7OL
当然だろう?
触手スーツタグも忘れずにな!
319名無しさん@ピンキー:2014/03/20(木) 00:59:39.46 ID:n6BaJh+8
っ オトヒメサマ
320名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 11:02:06.88 ID:7sbK+7E/
残念、オトヒメサマは不気味ではないのでスレチです
321名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 13:25:52.98 ID:x2fPg3NJ
なんの変哲も無いあんパンなのに不気味なものに寄生されて動き出す話あったよね。
322名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 18:15:43.62 ID:E88b4gFb
悪堕ちって必須?
323名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 19:16:15.31 ID:9WngCSA6
>>322
あったら俺得
324名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 19:35:51.11 ID:GRLZIwYd
気弱で平和主義の寄生生物が、ほのぼのと暮らしても別に問題は無い…多分
325名無しさん@ピンキー:2014/03/21(金) 23:22:52.04 ID:E88b4gFb
>>279のやつ読んできた
萌えすぎて頭がお花畑になっちまいそうだった
326名無しさん@ピンキー:2014/03/22(土) 07:55:20.73 ID:GXfoDVyn
>>323
了解しましたです
327名無しさん@ピンキー:2014/03/23(日) 14:07:58.49 ID:iMQ/khxw
ショーツ1枚で待機するか
328名無しさん@ピンキー:2014/03/23(日) 20:00:25.89 ID:IW040kyC
俺はラップ1枚だ
329名無しさん@ピンキー:2014/03/23(日) 23:40:07.06 ID:7y57+dWB
じゃあ俺は触手スーツ一枚で
330名無しさん@ピンキー:2014/03/24(月) 01:20:09.73 ID:53SGNFyo
じゃあ私は切手1枚かな
増税したら使い道ないし

不気味なabeに規制されて値上げになる触手!
331名無しさん@ピンキー:2014/03/24(月) 21:45:23.14 ID:t3ka5zXF
326です
途中まで書いて小休止、見返してみてスレチな感じがしてきたのでチラッとさわりだけ置いていきますね
もし、食指が動かなかったら言ってください

-------------
「そういえば、そなたはなぜ女王蜂が卵を産むばかりで性交をしないと思う?」
「…?たしかに、言われてみれば妙なことだが…なぜそのような下世話な話を?」
そこまで言って、彼女は自身と目の前の女王の体勢に違和感を覚える。
床に寝そべった自分の上に座られている今の状況。これが蜂たちの会話風景なんだろうかと。
肩を掴まれ、彼女の引き締まった腹筋の上に尻がのしかかっているため、向こうがどいてくれなければ起き上がられそうにない。

そこまで考えが及び、彼女の肩にジワリとイヤな汗が出るのを感じた。
いや待てよ。この会話自体はもしかしたら重要ではないじゃないのだろうか。
もし…彼女の目的が、自分をこの組み敷いた体勢に持ってくることだとしたら。


「その理由は、我ら女王は生涯に一度しか肌を合わせぬからだ。我らの仲間は、一回の行為で一生分の卵を産めるようにできておるのじゃ。」
「…つまり、逆を言えば女王は一度だけは行為に及ぶということか?…おい待て、貴様、一生分の卵って、まさか、」

「そうその通り、そのただ一度をしてもらうぞ。大丈夫じゃ、痛くない。痛覚ならとうに毒で麻痺して機能しておらん。処女を失った痛みなど感じまいて。」
その瞬間、彼女は股間に湿気た感触を感じた。
「…さぁ、我が子を、孕んでくれ。これもそなたのためじゃ、許せ。」
そして、それが何なのか知る余地さえ与えられずにその物体は彼女の秘裂に突き入れられた。
332名無しさん@ピンキー:2014/03/26(水) 15:07:08.31 ID:BCkbwB7N
>>331
ごめん、単に自分に読解力がないだけなのかもしれないけど
スレチとか食指とか以前に内容、特に
「つまり」「まさか」「その通り」がどの通りなのかわからん
一応蜂の繁殖については多分正しく理解しているつもりだけど

あと彼女(=女王じゃない方)視点で、女王のことを「彼女」と言う部分があったり
「自分」「向こう」とかの表現が紛らわしくて何度も読み返してしまった
「女王」と「女王じゃない女」の区別をはっきりさせてくれ


>>330
切手は増税差分だけの2円切手とかも新発売され(て?)るから使い道あるぞ?
ていうか元々、郵便料金より多く貼る分にはピッタリでなくても問題ないから
差分切手無かったとしても使い道がなくなる訳じゃない(お釣は返らないから損することにはなるけど)
333名無しさん@ピンキー:2014/03/26(水) 19:33:53.31 ID:W6oQ+ps9
わかったとりあえず何レスかずつ順次投下する
まだ最初の濡れ場までしかできてないから絶対どこかで止まるけど(保険)

と、ここまで書き込んで>>332がそもそも投下を嫌がってる可能性が考えられてない自分の傲慢さに辟易した
334名無しさん@ピンキー:2014/03/26(水) 20:44:37.90 ID:BCkbwB7N
いや投下自体はもちろん歓迎なんだけど
嫌がらせとかじゃなくて本当にわからなくてスレチかどうか判断できない
335名無しさん@ピンキー:2014/03/26(水) 23:59:04.23 ID:j45vWyeW
切手にマジレスする方が判断に困るんだが…
336名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 10:44:36.60 ID:6XWNmICk
一行目にマジレスしたならアレだけど
使い道ない をガチだと判断するのは普通だろ
337名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 14:44:30.71 ID:+Q2vOHF4
マジレスの何を判断したいのか知らんがそんなのに困ってるヒマに
>>331に支持なりダメ出しなりしなさいな
338名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 18:57:29.23 ID:PmiVhX/g
超国語得意な俺が読んだけど全然普通でした

投下するのはいいけど小出しにするんじゃなくてある程度(5〜レス分)ぐらいはまとめて投下して欲しい
1レスごとの小出しにする人が増えて崩壊したスレが何個もあるから
339名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 20:17:39.87 ID:nHRudMr1
正直なところ、その後の展開次第だから続きがないとスレチかどうかわからんな
340名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 20:44:47.13 ID:6AzfTD4o
唐突感あったけどさわりだけ上げたって言ってるしなんとも言えないよね
341...:2014/03/27(木) 23:33:27.01 ID:AYqx/RnX
>>331です。とりあえず途中まで投下します。前置きが長いのはご愛嬌で。
もしそれが面倒なら最後のレスまで飛ばしてください。

『竜姫の趣味趣向(parasitism side)』

人間の世界で些細な肌の色などで差別やいさかいが生まれるように、魔界に住む者達も決して一枚岩ではない。
魔界の中でも異種族との間の衝突はあり、特に魔竜族と魔虫族の民族間紛争は深刻であった。
その理由としてはごく簡単なことで、『産めや育てや』の精神を持つ魔虫族は、『孤高』を常に肝に銘じている魔竜族にとっては忌むべき存在なのだ。
また、魔虫族からすれば集団行動を嫌う教育理念と高すぎる上昇志向を持つ魔竜族の民族性は軽蔑する点として大きい。
その緊張は、魔竜族の長が魔虫族の長と話し合い、政略結婚にて和議が結ばれる方向で話がまとまりつつある今も変わらなかった。


レイア・バハムーン。
生まれながらにして将来を約束されたも同然と言われる家系に、三姉妹の次女として生まれ、
竜の部族の戦士ならば誰もがその肩書きを欲する高位な存在、騎士団に二人の姉妹と共に所属している竜亜目合成獣科マンティコアの剣士。
族長の直属の部隊の一員として仕える誰もが羨むエリートだが、その人生は決して順風満帆なものではなかった。
魔虫族との交戦が行われている前線近くにあった家は彼女が初等教育を受けている頃に魔蜂の部隊に襲撃され、その両親とともに灰と化した。
たとえ良家の生まれでも、親族という概念が存在しない魔竜族に彼女に救いの手を差し伸べる者はおらず、
彼女はすでに騎士団に所属していた姉の助けを借りて血のにじむような努力からこれまでの半生を何とか勝ち組として暮らしてきた。

だが、その研鑚のもとに成り立った安寧の生活にも、ついに亀裂が走ることになってしまった。


「そんな…姉貴が、負けたって言うのか!?」
「そうなのよー…私が谷まで降りてって川へ水を汲みに行ってる間にね、キャンプはもう火の海だったのよ…」
「くっ…被害は!?」
「それがわかったら苦労しないわよー、身体が乾くの覚悟で探したけどキャンプには死体は一つもなくて資材も盗まれてもぬけの殻だったのよー。
…一つ言えることは、ここまで帰ってこられたのがアタシ一人だけってこと。…分かるわね、部隊長?」
「…遺体がないということは、何らかの方法で姉貴の部隊は無力化させられ、敵に連行されたことになる。
基本的に、この戦線で現れる敵は…ほとんどが魔蟻で残りが魔蜂。だけど、進軍経路の敵を全て薙ぎ払う魔蟻がこんな人質をとる作戦をするなんて考えにくい。
というか、団長たる姉貴の直属の部隊を押さえることのできる頭脳派は、魔虫族にはそもそも、一人しかいない…!」
「魔蜂の長、女王蜂のパラレビー、ねー…まさか、部隊長の因縁の敵が、こんなところで現れるとはねぇ。何の因果よ、これー…」
「いや、だけど…これは私には絶好の好機ともいえる…奴らのことだ、捕虜とはいえ必ず巣に持ち帰っているだろう。
もし、私がそこに潜入し、捕虜を解放できれば…」
「内側から崩せるー…ね。でも…危ない橋を渡ることになるわね。
たしかに、成功すれば部隊長の妹…エリーちゃんだっけ、それと団長たちを救うことができるわよ?それに、仇だって討てるかもしれないわね…
でも…相手はアタシたちとは違う。文化も、頭の中も、何もかもがアタシたちの理解の範疇を超えてるやつらよー…」
「それはもちろん分かってる…だけど、私は、このまま座して姉貴たちに敗者の烙印を押させたくないんだ!」
「部隊長…分かったわよ、どうせ私は伝令にすぎないから部隊長に文句言える立場じゃないしねー…
…笑顔でまた会えるよね、レイア先輩…」
「おい、その呼び名はよせと言ったろ…だけど、素直にその思い、受け取るよ。
ほら、小指、出しなよ。指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます、指切った!…これで合ってたっけな。」
「…えっ?なんなのよ、コレー…?」
「あぁ、人間の奴らが誓約を交わす時の作法らしい。このくらいリスクを負えば必ず成功できるって願掛けだな、たぶん。」
342...:2014/03/27(木) 23:34:38.01 ID:AYqx/RnX
先ほどの驚くべき報告を伝えたあの伝令は別の部隊長に報告へ向かい、今は部屋に彼女一人のみがいる。
「…よしっ!そうと決まれば、工作の開始だ…!」
騎士団の寮の自室、レイアは頬を叩いて気合いを入れつつひとりごちる。
その声こそ快活で元気そうな印象を与えるものだが、顔は引きつり、手足に生えた毛も逆立っていて、緊張の色が隠せない。

常勝を求められる魔竜族の戦士は、一度の敗北で退役が確定してしまう。
もし、捕虜の取引で囚われた姉と妹が帰ってきたとしても、自分一人の稼ぎでは二人を養うのは難しいだろう。
竜の社会に他民族に屈した者など排されるべきものなのだから。
彼女が手勢を率いて軍事的手段に出るとしても、彼女たちを救出しただけでは同じ。張られるレッテルは『敗者』の二文字でしかない。
つまり彼女たちへの社会的制裁を阻止するためには、『彼女たちが敵軍を潰走へと追いやった勝者である』という事実がどうしても必要なのだ。

それに、相手は騎士団の団長である彼女の姉ドラコと、騎士団の参謀役を務める妹エリーを擁する精鋭部隊をもってしても敵わなかった相手だ。
普段の自分たちがするようなありきたりの陳腐な行軍では、救い出すどころか返り討ちの可能性の方が高いとも考えられる。
だが…だからといってきちんと作戦を練ってこの問題に望むことを上層部は許すだろうか?答えは、否だ。
正攻法で堂々と勝ってこそ、竜の戦い。つまり、小手先の策すら用意することは本来認められていないのだ。
彼女の妹であるエリーが軍師の役職についているのは、彼女がもともと淫魔族からの養子で、部族の常識が通じない外部の者だからである。
彼女自身、マンティコアという純潔の竜とは程遠い合成獣の種族に属するからこそ、ここまで考えが及んでいる。
姉、ドラコも低級な翼竜の姿を持ち、体力ではなく頭脳で勝負するタイプの人物だからこそ今の地位を得た。

つまり、
「さぁ、どうやって潜入するか…」

レイアの最愛の姉妹たちを守るためには、
「奴らを騙し、陥れる、大きな一手を…」

彼女が独断で行動を起こすほかないのだ。
「姉貴、エリー…必ず、必ず勝って、勝って帰ろう!」


結論を言えば、
「何だ、くそっ!?なぜわかった!やめろ!離せッ!」
「だってねぇ、触角のない子は今は一人もいないはずだもんねぇ。」
「そうだねぇ、この前アネスちゃんが右の触手折れちゃって入院してるくらいだしねぇ。」
「それに、よく見るとおねーさんみたいに背が高くておっぱい大きくていかにもうまく飛べなさそうな体型、お母様くらいしか知らないしねぇ。」

レイアは魔蜂の巣の入り口であっさりと捕まってしまった。
彼女がとった策とは、魔蜂を討伐し、その皮を剥いで作った衣装で変装をしようという大胆かつ、視力の弱い魔虫族の特性を利用した巧妙な奇策だった。
…だが、甲殻を再現し、尻尾を再現し、羽や複眼まで似せたところで、彼女は出来栄えに満足し作業を切り上げてしまったのだ。
そのため、触角という魔虫族最大の特徴が再現されておらず、あっさりと看破されてしまった。
そう、魔竜族特有の慢心という呪縛が、彼女を失敗へと追いやったのだ。

突然の侵入者に若干のどよめきこそ生まれるが、そこはチームワークを最大の得意技とする魔虫族、
レイアはまるで世間話でもしているようなテンションで先ほどから会話している門番と衛兵によって身ぐるみを剥がされ、
彼女の武器であるレイピアと短剣を押収され、固めたハチミツのブロックでできた枷で両手を拘束され、その間に侵入者の報が全ての仲間に行き渡っていた。
その報は巣の主であるパラレビーへと伝わり、結果としてレイアは取り押さえられてから宿敵の前に引き出され尋問されるまで5分とかからなかった。
このまるで流れ作業を行っているようなこの素早い対応に、レイアは魔竜族の組織体制とを比較して嫉妬し、同時にとても大きな恐怖を覚えた。
人海戦術を行うことに長けた民族という認識しかなかった魔蜂のあまりに見事な対応。
まるで組織の人物全てがまるで一人の人間であるような淀みない情報伝達、慌てることのない鋼の対応力、仲間一人の体調まで共有する記憶力…
そのどれもが自分たちに足りないものであり、欲していたものだった。
そして、それを仕切る存在…それが、この目の前の女であり、女王蜂であり、両親の仇。
レイアは、わけのわからないほどに強く打ちひしがれる感覚に襲われ、圧倒され、脱力した。
それは、竜の戦士ならば死を覚悟したその瞬間まで味わうことのない、絶望だった。
343...:2014/03/27(木) 23:35:30.89 ID:AYqx/RnX
何度も、何度もその身体を…腕を、足を、腹を、頭を引き裂くことを夢見たその女王蜂の姿はさながら女神のような美貌を持っていた。
…もっとも、魔に生きる者にとってその表現は、人間が娼婦を雌犬呼ばわりすることと同義であるが…
むちむち、という表現が似合いそうな四肢は、先端が薄く甲殻に覆われた人外の姿をしているのを差し引いても官能的に見える肉付きの良さ。
胴体はほっそりとして極端と言われかねないほど短く、人間界の蜂と同様に尻尾のようなあの器官が本来の腹部であることがうかがえる。
腰回りの骨格がガッチリしているのか、臀部はレイアが嫉妬しかねないほどに大きく、少し歩くだけで男を誘うようにプルプルと揺れている。
育児と出産に追われている女王蜂ならではと言いたげに自己主張する豊満な胸は、もし彼女がレイアの怨敵でなければ揉みしだきたい衝動に駆られるところだ。
淫靡で熟れた身体に反し、その顔は清純で純潔を保った瑞々しい笑みを浮かべている。幼子が気に入った玩具を抱きかかえているかのような、そんな表情。
だが、世の男性からしてみれば、そのような表情がこの情欲くすぐられる肉体についてると気付けば、なおのこと滾ってしまうだろう。
服装はよく見れば上着のボタンが二つしか付けられておらず、肌着の首元の切れ込みがへそまで届かんばかりに伸びており、授乳しやすいように配慮されている。
下がスラックスなのはおそらく腰から突き出た蜂の腹部を露出させるのに適しているからであろう。
そのようないでたちからか、いささか女王という言葉が見た目には似合っていない活動的で男勝りな印象も与えられる。
化粧は薄く、自らの美貌を高めることに興味などないと言っているようなものだが、もともとの顔面偏差値が高いのでそんなことは気にならない。
レイアを興味ありげに見つめるその瞳は深遠な黒で、複眼の特性を持つことはパッと見でわからない、蠱惑(こわく)的な目つきだ。


「うふふ、遠路はるばるよく参ったのう、竜の娘子よ。
そなたの変装、なかなか見事であったと聞いたぞ。それこそ、触角を付け忘れなかったら危うかったと。
大方、妾が婚儀をするための準備で生じる隙と、捕虜の解放が狙いじゃろうな?成功されたらまずいことになっておったわ。」

一般に、家族形態をとる魔虫の一族の者は人間の幼子ほどの体型で成長が止まる。
空を舞い、捕食のためのみに動く彼女らに生殖行動のための能力を身につける必要も、豊かな体格になる必要もないからだ。
その証拠に、二人がかりでレイアを押さえつけ、女王に危害を加えないようにしているこの娘たちは、ずいぶんと貧相な背丈と胸をしている。
レイアは、横目でその二人を見やり、かつて両親を失った時自分は確かこのくらいの背丈だったと思い返し、
続いて目の前の自分の持つそれを一回り上回る魅力を持つ豊満な肉体美を見せているこの巣の女王を見て、いっそう彼女らへの憎悪が大きくなる。
彼女の両親を殺すよう命じた黒幕はこの目の前の女王蜂であり、間違いなくその実行犯の実母でもあるのだから。
また、そんな憎むべき存在が敬畏してやまない我らが主である皇太子殿下のもとに嫁ぐことが決まっていることが彼女には許せないのだ。

「実に、実に見事じゃのう、娘子よ。ゆえに、その勇敢な心意気を称え、そなたへの尋問は妾自らが行う。光栄に思うがよいぞ。」
その発言に憤りを隠せず、身を乗り出すレイアだが、両脇に立つ兵が槍を構えて彼女を押さえつけ、跪いた状態から動けない。
先ほど巣の入り口で取り押さえられた際にチクリとした痛みを覚えたが、あの時に毒針で刺されたのだろうか。
立てばこの両脇の二人の1.5倍はあるかもしれない彼女の恵まれた体躯は痺れ、彼女たちを振りほどけるような十分な力が入らなかった。

レイアは己の至らなさ、無力さを心中で嘆いた。
眼前に我が怨敵を見据えているというのに、その居城のその自室にまで来れたのに、
武器を持っていないどころか、拘束され、裸で跪かされているという状況にだ。
手を封じられようとも姉ならば徒手武術を習得しているため足が無事なら戦える。妹ならば魔術使いなので喉が無事なら戦える。しかし、自分にはそれがない。
あと少し、万全を期していればあの喉元に手が届いたのに…そう思うと、むせび泣きたい衝動に駆られたが、それは種族の誇りが許さなかった。
344...:2014/03/27(木) 23:37:11.12 ID:AYqx/RnX
「ふん、貴様なんかに特別扱いしても何も出ないぞ?おだてれば木に登る上層部のプライドで凝り固まった連中と私は違う。」
「ふふふ、さすがにこんな変わったことをしでかすほどの者は気骨が違うようじゃの。娘子よ、妾はお主のような者、嫌いではないぞ?」
「さっきから娘娘ってうるさいね、私には…」
「レイア・バハムーン…と呼べば満足かの?娘子よ。」
レイアの目が見開かれ、額に大きな汗の粒が浮かび上がる。
バカな、そう頭に浮かんだまま、彼女は口をパクパクさせ、言葉が出ないでいる。
彼女はもっぱら前線から離れた後方支援と、街の哨戒を担当する部隊に所属し、戦いの場には未だに出ていない。
つまり、敵方に彼女の名前と顔が一致するものなどいるはずもないのだ。
情報戦のいかに重要であるかを知る彼女にとって、その事実は頭を鈍器で殴打されたような衝撃であった。

もしや、我ら軍の内情を全て、知られてしまっている…!?
いや、それどころか…


「ふふふ…我ら一族を甘く見るでない。この巣に住まう全ての子らが見聞きした情報はすべて最後には妾の下に集約されるのじゃからな…」
「貴様…!まさか、私にとって貴様が怨敵と知って…!」
「良いではないか、妾はここまで他人に感情を向けられることなど初めてでな、
たとえそれが恨みであろうと、そこまで妾を想うそなたを、妾は愛おしく思うぞ?」
「…ふざけたことを……このぉっ!父を、母を侮辱するかッ!許さん!この手で引き裂いてやるっ!っつ、離せぇっ!」
許さない。殺してやる。憎悪が渦を巻き彼女にまとわりつき、その身体を目の前の女王へと向かわせようとする。
その意志の力こそ強かったが、毒に蝕まれ押さえつけられている身ではどうにもならなかった。
もはや、後ろ手にされた手首に鎮められた蜜塊の手枷が背中にかける重量にすら抗えない。
彼女はすでに忘我という自身の毒に意識を蝕まれている。身をよじり不自由な身体で少しでも前に行こうともがく姿は半狂乱と言って差し支えないものだ。

「おやおや、物騒じゃの。せっかく妾がそなたに位を授けようとしているのに。」


レイアはその言葉を耳にし一瞬だが動きが止まる。
聞き間違いかと直前に過ぎ去った記憶を巻き戻し整理したが、やはり聞き間違いはないようだった。
なぜ、今にも襲いかかりそうな表情で睨みつける私に位を授けるなどと?
キョトンとした顔で真意を測りかねている彼女。
毒の効き目を信頼しているのであろう。今まさに憎悪を向けられている女王は彼女のすぐ目の前にまで歩を進め、その眼前に座り目線の高さを合わせた。
「そなたたち姉妹には、申し訳ないことをしたと思っておる。
…おぬしの父母は主戦派の一大勢力でな、和議を申し入れるためには口封じするよりなかったのじゃ。」
彼女の頬に手のひらをつけ、慈しみをこめて撫で擦る。忌々しい怨敵からの思いがけない行動に、レイアは怒ることすらできず目を白黒させている。

「正直なところ、そなたたちが両親を失ったくらいでここまで難儀するとは思わなかったのじゃ。
我らは幼子は皆で…地域で育てる。ゆえに、そなたたちのその後の暮らしを聞いて驚いた…
誰も保護者に名乗り出ぬとは、そなたらが孤独に生きていっていたとは、とな。
それを知る前ならば、もしお主に会ったらこう言っていたじゃろうな、『平和のためだ、許せ』と。」
もし、それが頬を撫でられながらではなく真顔で言われた一言であったら、彼女は頭に血が上りすぎて憤死していただろう。
それくらいのセリフを自然と聞き流してしまうのだから、彼女にとってこの怨敵の母性が自らに向くのが理解しがたいことなのであったのであろう。

彼女には母性愛という経験がない。
それは、厳格に育てられて母に甘えられないまま死別してしまったこともあるし、
母代わりであった姉のドラコが彼女に向けていた愛が父性愛に近いものであったこともある。
もっとも、騎士になること前提の激しい訓練を重ね、男同然の不器用な性格に育ったドラコに、母親の包容力を求めること自体が無理な話であったのだが。
345...:2014/03/27(木) 23:38:04.82 ID:AYqx/RnX
「妾のうがった物の考え方のせいで、そなたら姉妹には迷惑をかけ、辛い思いをさせてしまった。
もともと、和議が正式に発令された暁には…その詫びに、そなたらを養子に迎えようと思っていたのじゃ。
だが…良い誤算だった、和議の交渉を有利に進めようと前線の基地を接収した際にそなたの姉と妹、そして今そなたがここにやってきた。
これで我が野ぼ…いや、悲願を成すことができるというものじゃよ。」
呆れたようなもしくは意味がわからないというような表情のままの彼女の伸ばしっぱなしの前髪をかきあげ、女王は彼女の額にキスをする。
顔を真っ赤にして息もできず固まってしまっている彼女を尻目に、彼女の反応を半ば楽しんでいる女王。
その女王は指示を出し彼女を押さえつけている衛兵を退室するよう命じた。


「ふふ…初めはそなたの姉にしようと思ったが…あの娘は役目を負わせるには荒々しすぎての…
次に目を付けたのは妹…じゃが、淫魔の類の者には妾はちと相性が悪い。あちらの方が一枚上手じゃからの。
その点、そなたは良さそうよな。気丈な性格、肉付き良い体格、姉妹を思いやる心、どれもふさわしい…」
跪いた姿勢のまま振り返り、去っていく衛兵を訝しんでいた彼女は、衣擦れの音がすることに驚き毒で痺れて回らない首で精いっぱいの速さで前を向く。
すると、先ほどまできちんと着込んでいたはずの女王が服を傍らの床の上にたたみ、恥ずかしがりもせずむしろ胸を張って全裸で佇んでいた。
ティアラや服に隠れていた触角や乳首、陰毛までもまるで見せつけているかのように惜しげもなく彼女の視界に晒している。
彼女に考え得るすべての事柄のその更に斜め上を行く女王の行動にもうレイアはすでに考えることを止めてしまった。


「ふふ、知ってるとは思うが妾はじきに嫁がねばならない。ゆえに…この巣の女王の座が空く。
別段我が腹を痛めて産んだ子に任せてもよいのだが…そなたが気に入った。そなたがふさわしい。
妾から、そなたへの詫びの印だ…我が財と地位と役職を、この巣ごとそのまま全て遣わそう。じゃから、この巣の女王の代理を頼まれてはくれぬか?」
「本当に、心底から貴様ら虫の考えにはついていけない。いまさら罪の重さに気付いて贖罪とは。
…だが、相手の命乞いも聞かず嬲り殺すオークの連中よりよほど賢明だ。…姉と妹の安全は、その部下たちの安全は約束してくれるな?」
「もちろんじゃ。あの基地を制圧したのは、かの地を和議の話をするときの脅し文句に使う心積もりでおったからじゃ。
そもそもあの捕虜どもは傷つける気などさらさらないわ。」
「そうか、そうか…ならば断わる意味もないというもの。
このレイア、竜の恥を忍び…その提案、受けよう。」
苦渋の決断であることは、彼女の眉間のしわを見れば予想がつくし、その頬を伝う物体を見れば一目で理解できるだろう。
無理もない、これで彼女の姉妹と、その仲間たちの未来は断たれたも同然なのだ。その重圧は一人の双肩にかかるには重い荷であった。
敵国に捕虜として攫われた落伍者が出ただけでも問題なのに、それを助けに行って捕まり提示された要求を呑み恩赦を得るなど、生き恥をさらすようなもの。
もう、故郷の土を踏むことすら彼女には許されないであろう。また、監督責任者の問題として、騎士団長である姉や軍師の妹も同じ咎を背負うことになる。
姉たちが捕まったという第一報を聞いたあの時の知己との約束は、果たせなかった。
でも、ここでこの女王を討ち取ろうと無駄に足掻くよりは賢明で妥当だ。騎士団上がりの竜の傭兵など魔界中で引っ張りだこになること間違いない。
民間の存在へと下り、プライドを捨てることは苦行だが…カタチにこだわらなければ自分たちにいくらでも働き口などあるのだ。
苦悩したその顔を不思議そうに見つめる女王は、おそらく彼女たちの風習…というより、彼女たちの立場に理解が足りないのであろう。

気丈な顔で涙を抑えきれずにいるがそれでも顔を上げ前を向いているレイアと、小首をかしげ笑顔でその顔を覗き込んで様子を見ているパラレビー、
種族の壁がどうしようもなく二人の間を、魔竜族と魔虫族をさえぎっていた。
346...:2014/03/27(木) 23:40:02.32 ID:AYqx/RnX
「ふふ、受け入れているのならばこのような戒めなど必要ないな。」
女王はそう言うのが早いかレイアの手枷に触れる。すると、いきなり固形だったそれが融解し、元のハチミツへと戻っていく。
これは魔蜂特有の能力。自らの魔力がしみ込んだ液体を自由自在に変化させられるのだ。
この能力はレイアも知っているためこの出来事には大して驚きもしないが、実はこの巣丸ごとがその能力によって建造されたものだとは知るよしもない。
「しかし器用な力だな、息をするような感覚でできるのだろう?便利そうで憧れる。」
「それを言うなら、そなたたちが空を飛ぶ時に自然と風を集めていることこそ憧れるわ。
我らが飛ぶときはきちんと羽の向きなどとあれこれ意識して飛んでいるというに、そなたら竜はただ羽ばたくだけで進むことができるのじゃからな。」
そこまで話して顔を見合わせ、二人で笑う。このときレイアは異文化交流というものの楽しさを一瞬だが理解した気持ちになった。
「で…代理の女王、と言ったな?それは、どのような仕事をすればよいのだ?
もしかして、私に影武者になれと?」
毒に体が慣れてきた彼女は、固まったように動かない身体を強引に動かさせて床にぺたんと座り込み、
体育館座りの体勢で先ほどまで手枷が鎮められていた手首をさすっている。

彼女が影武者という発想に至ったのはある意味自然だ。彼女は目の前の文字通り裸の付き合いをしている女王とよく似た輪郭をしている。
豊満なボディーラインと胴が短くて足が長い体格、手足に生えた細かい毛と翼と尻尾があることなど二人の見た目には共通点が多い。
それに、女王蜂の代わり、もとい女王と同じ体格を持つ者は巣にはいるはずがなく、こうして外部の者にその任務を託すとも考えられた。
だが、彼女は獅子の体格と竜の翼、それに蠍の尾を持つ合成獣の開祖キマイラを祖先に持つ種族。よく目を凝らさなくとも二人の区別はつく。
彼女が女王に扮したとして一人も騙せないだろう。では、彼女は何をすればよいのだろうか?
答えを知る女王は彼女の目の前に膝立ちの状態でしばらく佇んでいたが、
その答えを示すようにゆっくりと首を振ると唐突に彼女の肩を掴み、勢いのまま床に彼女を巻き込んで倒れ込む。

「影武者…?そんなもの、いるはずがない。そなたには…本当に、女王になってもらうのじゃ。」
「女王になる?私が?…はっ、私は竜の者。種族が違いすぎて無理がある。」
背中にひんやりとした感触を感じつつ、またもや真意のつかめない言動を受けた彼女は、今度こそと冷静にその言葉を解釈しようと身構える。
それは、会話の主導権を向こうに掴まれたままなのがだんだん気に食わなくなってきたこともあるが、
何よりその言葉の示す意味を早く読み解かねばいけないような虫の知らせが彼女の頭の中でしたからだった。

「そういえば、そなたはなぜ女王蜂が卵を産むばかりで性交をしないと思う?」
「…?たしかに、言われてみれば妙なことだが…なぜそのような下世話な話を?」
そこまで言って、彼女は自身と目の前の女王の体勢に違和感を覚える。
床に寝そべった自分の上に座られている今の状況。これが蜂たちの会話風景なんだろうかと。
肩を掴まれ、彼女の引き締まった腹筋の上に尻がのしかかっているため、向こうがどいてくれなければ起き上がられそうにない。

そこまで考えが及び、彼女の肩にジワリとイヤな汗が出るのを感じた。
いや待てよ。この会話自体はもしかしたら重要ではないじゃないのだろうか。
もし…その目的が、自分をこの組み敷いた体勢に持ってくることだとしたら。


「その理由は、我ら女王は生涯に一度しか肌を合わせぬからだ。我らの仲間は、一回の行為で一生分の卵を産めるようにできておるのじゃ。」
「…つまり、逆を言えば女王は一度だけは行為に及ぶということか?…おい待て、貴様、一生分の卵って、まさか、」

「そうその通り、そのただ一度をしてもらうぞ。大丈夫じゃ、痛くない。痛覚ならとうに毒で麻痺して機能しておらん。処女を失った痛みなど感じまいて。」
その瞬間、彼女は股間に湿気た感触を感じた。
「…さぁ、我が子を、孕んでくれ。これもそなたのためじゃ、許せ。」
そして、それが何なのか知る余地さえ与えられずにその物体は彼女の秘裂に突き入れられた。
347名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 23:44:19.11 ID:s/tRP7VS
C
348...:2014/03/27(木) 23:44:23.50 ID:AYqx/RnX
「ん…そなた、自慰もしたことがないのか?ここまで締まりの良い生娘も珍しい…残念じゃのう、産卵でこの締りが失われると思うと…」
「う、う、うわああああああ!!!やめろ!やめろやめろやめろ!私を汚すな!私は、私は誇り高き竜の一族だ!私が矮小な虫と交わってよいはずなどっ!」
「もうそんなこと言わなくてよいのじゃよ。誇り、夢、力…そんなもののために頭を悩ませなくてもよいのじゃ…
そなたは、女王という機能の型に嵌まっていればよいのじゃから…な。
不自由なことも場合によれば幸せじゃよ?それ以上もそれ以下の暮らしも忘れてしまえば、必然的に頂点の幸せ者になれるのじゃからな。」
「そんな卑屈な生き方など、貴様は受け入れようと我が血は許さ…うぐっ!?あっ…!ちぃっ!」
「…あ…そこが善いのじゃな?ふふふ、咥えたままたくさん涎を垂らして、よっぽど妾の産卵管が口に合うとみえるの。」
「やめ、やめろ…!やめてくれ…感じてなど、いない。後生だから、許してくれ…!」
「ふふ、竜が嘘をつくなんてらしくないのう?そなたの身体はこんなに歓喜に打ち震えているというに。」
「あああああああ!!!嫌だぁああああああ!!!」
「これ、暴れるな。あまり横暴な手段に出るならその子宮に毒針を突き立てて使い物にならなくしてもよいのじゃぞ?」


彼女が知るそこに受け入れるべきものより明らかに柔軟で長いものがにゅるにゅると滑らかに前後するたび、彼女の心身に衝撃が加えられた。
産卵管、蜂が毒針を出す器官であり、また卵を産み落とす役目も持つ場所だ。そんなものを、女の場所に突き入れられてしまった。
…純潔を捧げてしまった。
そんな彼女に跨る女王は今しがたずいぶんと物騒な発言をしたが、その嗜虐的な表情から考えるに毛頭そんな手段に出る気はないのだろう。
そもそもこの女王には、据え膳であるこの竜の娘を食することしか頭にないのだから。

しかし、それを知るはずもない彼女は恐怖におののいていた。
女を蹂躙され、さらに抵抗すればそれをダメにすると脅されているのだ、おぞましい以外の何物でもないだろう。
それでいてしかも、浅ましいことに自分の身体はこの残忍な女王からの責めにすぐさま昂りだしたのだ。
青ざめるような顔をしているつもりなのに頬は朱に染まり、あまりの恐怖に身体は震えているにもかかわらず彼女の三つの突起は固く尖り刺激を求めていた。
生存本能から荒くなった息は鼻を通る際に彼女自身の雌の匂いを伝え、狂いそうな嫌悪感にさいなまれている心には徐々に快楽が主張を始めてきていたのだ。
その間にも女王は彼女を弄び、導き、その拒む心を侵食していった。
彼女が『イヤ』と言えば『初心だ』と返し優しく愛撫し恥丘をなぞり、
彼女が『ダメ』と言えば『大丈夫』と耳元で囁き耳たぶを舐め上げ、
彼女が『やめて』と言えば『嘘だ』と乳首をつねり高まる性感を自認させていた。

彼女は自分の身体を、自身の性器を呪った。
愛し愛される相手ならともかく、親の仇で姉妹を誘拐したこの憎き敵に強姦され、
あまつさえ性感を高められているこの事実が、彼女の胸と心とおまけに彼女に突き立てられた産卵管をちぎりそうな勢いに締め付けている。
だが、実は彼女がここまで熱に浮かされているのはからくりがある。
先ほどから散々に彼女を苦しめた毒、これが彼女を強引に善がらせていたのだ。
筋弛緩効果を持ち、全身に力が入らなくなり神経が鈍感になる作用に隠れて、性欲を高め色に酔わせる媚薬の機能を持つこの淫毒が彼女をここまで狂わせていた。

しかし、つい先ほどまで処女であった彼女にそのようなことが分かるはずもない。
性行というものを耳でしか知らぬ乙女であった彼女に、この快感が己の内から生じたものでないという分析などできようはずもなかった。
また自然体での交わりを当然とする魔竜族の彼女に、媚薬という言葉は皮肉のようだがまさにファンタジーの中の代物だったのだ。

だが、下腹部に襲いかかる叩きつけられるような衝撃と、
いつの間にか奪われていた唇から注がれる蜂の蜜と、
左右の胸をいたわるようにこねくり回す愛撫に、彼女の中で何かが開発されていったのは事実だった。
始めは罪悪感のみを与えていたその快楽の波は、彼女の股間から、胸から、口から波紋のように広がり、彼女のかたくなな嫌悪感を体外に放出させた。
それはたとえば女王に舐め取られ唾液へと置換されている汗であり、女王の産卵管を咥えさせられ弄ばれている膣からあふれる蜜であった。
349...:2014/03/27(木) 23:45:22.56 ID:AYqx/RnX
そして、そこに端を発する声色の変化に、女王の無垢そうな顔が歪んだ笑みを浮かべる。
彼女は自らという存在をグチャグチャに掻き乱されたような所在ない惚けた顔で、
一瞬でも気を抜けば喘いでしまいかねない声を必死で押さえつつうわごとのように許しを乞うていた。
命令口調だったその言葉も、すがるような言葉選びとなり、竜の文化に疎い女王にも彼女が陥落しかけてきたと知るには火を見るより明らかだった。


「やめろ…ほんとうに、やめて、ください…お願い、です、から…!わ、私、おかしく、なる…」
「今だけは壊れても構わないぞ?その善がる狂う姿、誰にも言わぬゆえな…じゃから、妾に身を任せ、安心して逝くとよい。」
「い、いや…だ、こわれたくない、私は、わたしは…騎士団の、誇り…竜の…、わたし…ぅあ…あっあっ…ぃやぁ……」
「…!そろそろ、妾も余裕がなくなってきたわ…さぁ、卵を産むぞ、これで!そなたも女王じゃ!そなたに、歴代女王からの祝福を!」
「あ、いや、なに、くるっ…いやああああああああああああああああっ!!!」

彼女の中の奥の奥、子宮の中までにねじ込まれた産卵管から、スポンと卵が飛び出し続いてそれを保護する液体がそそがれる。
子宮口をこじ開けられる感覚と固形物が通る刺激でレイアは気をやってしまったままの様子だ。
せめて、快楽という逃げ道があって彼女にはせめてもの救いだっただろう。そうでなければあまりのおぞましさに気絶することは容易に考えられる。
もっとも、意識を保っていられてしまったこともある意味酷な現実だが。
女王はひとしきり液体を注ぎ終わり彼女の子宮がとろとろのゼリーで満たされたことを確認したところで、その管を彼女から抜き自身の腹内へと戻す。
その刺激にすら、彼女の経験のない身体は快楽が振り切れてしまい跳ねるように動いてしまう。


「あぁ…良いものを持っていたぞ。特に逝く時など妾も頭が焼き切れそうな心地良さであったわ。まったく、竜の娘はみなしてここまで締りが良いのか?
魔竜族は生まれながらにして逞しい筋肉を持つとは聞くが…まさかそこの筋肉も強いとはのう、傑作じゃな。
…おい、…そうだ、誤算はまだない、手はず通りに。」
「あ…あぁ…そん……な…入って……入っちゃっ…てる…」
レイアは仰向けに押し倒されたままの状態から動けず、部屋にやってきた衛兵たちに両肩を抱かれ、引きずるように連れて行かれた。
彼女は、耐えがたい屈辱と受け入れがたい現実から逃れるため、その瞳を閉じた。
せめて、彼女の股から垂れる紅が混じった白い液体を一度でも見てしまわないように、
そして、夢の中になら逃げられるから、と信じて…
350名無しさん@ピンキー:2014/03/27(木) 23:51:16.92 ID:AYqx/RnX
ごめんなさいここで一度中断です。消化不良で申し訳ないです。
NGは...でお願いします。
自分の自家発電にお付き合いいただきありがとうございました。
351名無しさん@ピンキー:2014/03/28(金) 14:41:01.67 ID:6fK+WLzd

続き待ってるよ
352名無しさん@ピンキー:2014/03/29(土) 22:15:11.81 ID:lQbK004p
乙です

自分も書いてみようかと思って書くんだが過去の作品と被っちゃって中々できず
やっぱ寄生というジャンルの中で過去にないものを書くって俺には難しいな
353名無しさん@ピンキー:2014/03/29(土) 23:28:03.35 ID:ky5bDgZ1
無理ニオリジナルを目指さなくテもいイじゃない
露骨なパクリはとモかく、秀逸なギミックは使いマわしても文句は出ナいと思うノ
味付けハ作者さン次第だかラ……
354名無しさん@ピンキー:2014/03/29(土) 23:54:53.35 ID:vngC434m
>>352
焼き増しと言われようがやりたいことを文章に著す心がけが大切でエロいと思うの

>>353
おいBYDOいるぞ!誰かケルベロス連れてこい!
355名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 09:59:14.64 ID:pPBqpD4b
とある科学者が人間の老化防止と寿命を延ばすためにとある液状型の寄生生物を開発した
だが男性には害はなくとも女性には淫乱になる副作用があった。
また科学者が懇意していた女性にこっぴどく振られ、別の男と結婚したため、寄生生物に自分の人格を投射して
その女性に寄生させて虜にして復讐しようとした。
やがて寄生された女性たちは妊娠期間も出産も寄生生物によって大幅に短縮されるようになり
人類は半ば寄生生物に支配されつつも繁栄を取り戻すのであった

こんな設定を考えたが文才もないしグダグダになりそうなので
他にうまい方いたらどうぞかまわず書いて下さっても結構です
356名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 15:21:41.92 ID:wcHhH6F3
格闘ゲームのスカルガールズは寄生生物を使った戦闘兵器の開発が当たり前の世界だから、
プレイアブルキャラの半分位も寄生生物で戦う
上手く考えられれば良い感じの話も出来そうなんだがな
357...:2014/03/30(日) 16:58:16.46 ID:oyHjdTVj
一度区切りのいいところまで出来たので、パソコンが空き次第に投下します
まだ終わりは見えませんが今夜もよろしくお願いしますね
358...:2014/03/30(日) 19:29:15.68 ID:oyHjdTVj
『竜姫の趣味趣向(parasitism side)』 その2を投下です。

「ぅ…ん…ううん…ん…?ここ、は…?」
「れ、レイア!目を覚ましたか!」
「…あ…姉、貴……?み、見ないでっ!来ちゃダメっ!」
「えっ!?ど、どうしたんだ、いったい…?
落ち着けよ、な?大丈夫だ、大丈夫。オレは側にいるけど、何があったか聞かないし、見ない。約束するよ…」
「あ、姉貴…ありがとう…
…落ち着いてきたかもしれない。姉貴、面と向かって話しよう、どこにいるの?
って、あれ…えっ、なに、これっ!?」
視界にいない姉のもとへ歩いてゆこうとした彼女は、前へ出そうとした足に違和感を覚え、下を向くと同時に絶叫した。
驚くのも無理はない。彼女の前腕部と太もも、つまり両手両足が途中から床の中に入り込んでいるのだ。
彼女はぐっと力を入れて抜こうとするが、中でぴったりと密着していて引き抜くことはできないようだった。一応、手足は無事らしい。
焦って左右を見ると、そこにも壁。後ろも壁。だが、目の前だけは開放され、扉の類のものは取り付けられてない。位置からして、床よりも若干高いようだ。
こんな棚に収納されているような猟奇的な拘束、いったい何が起こっているのか…とじっくり考えてあることを思い出す。
彼女が初めに取り押さえられた時に取り付けられた固まったハチミツでできた枷。この床がそれと同じ色なのだ。
なるほど、手足を穴の開いた容器に差し入れた後その中をハチミツで満たし、四肢を埋め込んでしまったというわけか。
そう考えがまとまると、不自由な身体だが意外と心は落ち着いてくる。
彼女はよほど敵を無力化させることにこだわる連中だと溜め息をしながら状況の把握に努めようと思い立った。


「やっぱりレイアでもビックリするか。オレも気がついて初めは肝を冷やしたんだ。
まるで、手足を切り落とされたんじゃないかって思ったくらいだぜ。」
「姉貴も、同じように?って言うか、どこにいるの?ここ、どこなの?というか、姉貴たちはどうして捕まったの?」
「隣だ、右。まぁ、仕切りがあるから見えねぇけどな。
あと、オレたちがここに連れてこられたのは…オレの責任だ。オレに伝令が来たというから通したんだが…これが罠でさぁ。
エリーを人質にとられて、どうしようってオロオロしてるうちにキャンプごと包囲されちまった。それで仕方なく降伏だ。エリーの命には代えられないからな。
卑怯だけど、降参したふりをして隙をついて蹴散らそうって考えだった。だけどあいつらご丁寧に皆に一斉に毒針を突き立てやがったんだぜ?
そうそう、世話しにくるヤツが言うには、ここは雑居房だとよ。オレたちほとんど全員がたくさんの牢屋に分かれてこんな状態だとさ。
まったく、こんな磔みたいにしないと気が済まないなんて、あいつらよっぽどオレらの腕力が怖いみてぇだな。」
「え、エリーは!?」
「あいつは力ずくで脱獄される心配がないからって独房でのびのびやってるってよ。華奢なのがうらやましいなんて初めて思ったぜ。」
「そ、そうなの…」
「それにしたって、変装してオレたちを助けに来たんだって?やっぱりお前はエリーに似て頭が冴えるな。」
「でも、このザマじゃね。成功してないなら思いつかないのと一緒。」
「ははは、結果が全てじゃないだろ?オレはお前の頑張りを評価した。この事実があればお前はくじけない、そうだろ?」
「姉貴…ありがとう。辛い状況だけど、這いつくばってでも、私は頑張れる…!」
「その意気だぜ、レイア。今は無理だろうけど、絶対逃げるチャンスはあると思う。そこを逃さないように、気張っていこうな!」

それから一週間がたち、彼女たちの拘束生活は未だに続いていた。
窓もなく、魔力のランプが照らす明かりだけがついているため、外の時間は窺い知れないが、
食事の時間と排泄の時間と称して世話役がやってきてくれるため、だいたいの時刻をそれで知ることができた。
日に二度ある食事の時間に出されるものは、ハチミツだけ。
まぁ、こんな状態で贅沢は言えないが、魔蜂の習性からごくごく当たり前に口移しで食べさせてくるのはいい加減に勘弁してほしかった。
そんな食生活からか、最近四日ほど大の方が出てない。三日目に一週間ぶりのお通じが来てすっきりして以来、腸に固形物がないせいかもしれない。
そのことを報告したとき、返事がなかったので姉はまだ便秘が続いているのだろう。世話役の娘も下剤を用意すると言っていたっけ。
359...:2014/03/30(日) 19:30:48.16 ID:oyHjdTVj
しかし、なんだかんだ文句もあるが、レイアは一抹の安心を感じていた。
ここがあの憎き怨敵の居城と考えると反吐が出そうだが、ここまで至れり尽くせりの生活を過ごしたことは正直ない。
仕事をしなくともよいし、甘くておいしいハチミツが食べられる。
ちなみにときおりそれとは別に白いハチミツがもらえることがあるのだが、酸味が強くてそれは彼女には好みではなかったのは内緒だ。
暇なときは守衛に頼んで仕事のない補欠の娘を話相手に呼んでもらえることもできた。
四肢を埋め込まれて固定されていなければ普段彼女が休暇をとっているときよりも充実していた一週間となっただろう。
それに、なんといっても姉が常に隣にいる。それが彼女には心強かった。


そんな珍妙な生活を送り、敷居を隔てた隣にいる二人だが、レイアは一つだけ姉に言えないことがあった。

月の物が来ないと気付いたのは二日目のことだ。
彼女の計算では、本来ならば三日前…つまり、彼女がこの巣へと立ち入る前に来ているはずだった。
本当にたまたま遅れていただけだと思っていたそれは、二日、三日と遅れるにつれ、彼女にある懸念を思いつくことを強要させた。
そして、六日目にその最悪の想像が裏付けされてしまってた。
眠りから覚め、ふと下を見ると彼女のやんわりと割れた腹筋が見えるはずの下腹部が、一晩にして一回り二回りも大きくなっていたのだ。
息を呑み、悲鳴を上げそうになるがそれを首の皮一枚で止める。自分の異変を姉に知らせたくないからだ。
彼女はその時思っていた、たとえその場しのぎにしかならなくとも、現実逃避にすぎないとしても、姉に心配をかけたくないと。姉に恐れられたくないと。
だから、自身の異変が見えないことをいいことに、彼女は姉に何日も真実を隠し通した。
だが、彼女に非はない。最愛の家族にこんなことを知られるなど竜の一族でなくとも身の破滅を招く。誰が彼女の立場でも打ち明けられないだろう。

薄気味悪い蟲の卵を腹に植え付けられたことなど。
その卵のせいで懐妊したことなど。
そして、子宮の中にうごめく何かを感じていることなど。


だが、臭いものに蓋をしたままチャンスが巡ってくるほど世の中というものは甘くなかった。
いや、そもそも彼女の運命はもはや快方に向かうことはないのだが。

八日目の朝の食事が口移しで飲まされたとき、それは始まった。いや、最終段階に入ったというべきか。
「…ん?…あ、れ…!?今、お腹が、動いた…?」
「…あっ、ついに…!お母様に伝えなきゃ!」
「え、ちょっと!待ちなさい!」
大急ぎで駆け出した世話役に、何かを知っていると悟った彼女は必死で説明を求めるも、置いてきぼりにされた。
相当焦った様子の彼女に、隣にいる姉もただ事でない何かを感じ取る。
「おい、レイア、何があった?」
「え?いや、その…」
これまで秘密にしていたことが露見しそうになる恐怖から彼女の口からは答えとなる言葉は紡がれない。たとえ腹の中がもぞもぞと動く感覚に見舞われようと。
だがその代わりに返事をする者がいた。

「…おい、この音、なんだよ?」
「えっと…私にも、わからない。…ッ!?うわああがあぁっ!?」
彼女の腹が、腹が空いているかのようにグゥと鳴る。
ただそれだけのことだが、二人にはそれはとても恐ろしいものに感じられた。そして、その感覚は彼女にこれから起こることを鑑みると正しいものである。
腹部に突如猛烈な痛みを覚え、その焼き切れるような衝撃に全身がこわばり、苦痛から逃れようと不自由な身体をめいっぱい揺さぶる。
彼女は先日産み付けられた卵を出産してしまうと理解しひどく焦燥した。これが噂に聞く陣痛かと。
蟲の卵と竜のそれで見た目が違い過ぎる。もし隣の姉に産まれた卵を見られでもしたら…
「レイア!?どうしたんだ!?辛いのか、痛いのか、何が起こってるんだ!」
「いやあああっ!だめっ、言えない…っ!いっぐ…姉、貴には…っ…言えないよ…ぉおおおおおお!?」
ボコボコという音を立てながら、ただでさえポッコリと大きくなっていた彼女の腹がより歪に膨れ上がり、その張りつめた表皮が弾力の限界を訴える。
腹に直接空気をポンプで入れていくような異様な変化を現在進行形で行っている自らの身体に彼女は戦慄する。
激しい腹痛と己の身体に何が起こっているのか見当もつかない恐怖から冷や汗が後から後から出て彼女の全身がしっとりと濡れているのがわかる。
360...:2014/03/30(日) 19:32:07.29 ID:oyHjdTVj
自分の身体に起こったこの異変は確実に自分が思いついたそれではないという彼女の直感は実に正しい。
蟲の卵が他種族の胎内に入れられるということの目的とはだいたいがその幼生の養分としてその宿主を生贄に捧げるということだ。
そう、彼女に産み付けられた卵はすでに孵っていた。
その幼き蟲は、自身の殻を食べ、彼女の子宮に噛み付き、その血を養分として育っていった。彼女の腹が膨れていたのはこの蟲の成長のせいである。
普通ならばある程度大きくなったところで体外に這い出るなり彼女の血肉を喰らい尽くしてしまうなりするのだろうが、
それは人間の常識。魔界の生物の生態はもっと多様であった。
彼女の中で産まれたそれは、何日もの時間を擁して彼女の胎内で羽化までも済ませると、彼女の腹腔に針で小さく穴をあけて破り、腸へと侵攻していた。
その中でさらに血や老廃物を喰らいつつ大腸を移動するそれは排泄物としてガスを発生させている。
とどのつまり、彼女に生じた異変はこの蟲のガスが腹の中に充満し溜まったことによる張りつめた痛み…言い換えるなら度を越した便秘の症状のようなものだった。
蟲の身体自体が栓となっていくら力もうともほとんど排出されず、それでいて次から次へとガスの総体積は増える一方。

「レイア!レイア…っ!お前にはオレがついてるからな!…ちぃっ、なんで壊れねぇんだよ!ちくしょう!」
「う、ぐぅ…あ…ぁ゛…」
腸内全体が圧迫されるほどに高まった内圧に彼女の苦痛はピークに達し、もはや姉の気遣う声も耳に届かず、動かぬ四肢に力を込め苦痛に耐えているしかない。
大腸の端から端へと移動し、直腸へとたどり着いたその蟲は次に、直腸内で体を反転させた。
その際に隙間が生まれ、ようやく彼女を苦しめていたガスが解放される。

ボフッという大げさなような音を立て、彼女は大きなおならをした。
…沈黙ののち、二人の間に大きな笑いが起こる。
これだけ苦しむ声を出しておいてその理由がおならでは彼女も笑うしかないし、姉は姉で命にかかわることでなくて胸をなでおろす気分であった。
しかし、彼女の心配は完全には収まらなかった。先ほど蟲に押し破られた部分から伝わる苦痛の信号を感じていたからである。
今のがただのおならだったとして、この腹の中の痛みは何なのだろうか、という疑問だ。


その疑問にまるで答えるかのように、蟲が次の行動を起こす。
直腸の腸壁に噛み付いたそれは彼女の血を摂取しつつ、針から毒を、口から酸を彼女へと送り込む。
すると、彼女の体内組織が次第に形を歪め、ドロリと重力に負けるように崩壊し、溶けていった。
どうやら蟲の腹部が肛門を押さえつけて溶けた彼女の内臓が漏れ出すのをせき止めているようだった。
今度は突然に下っ腹が膨らみビール腹のように変化した自身の胴体に彼女は涙目になっている。
しかも、痛覚をマヒさせる毒を送り込まれたせいで、特に苦しく感じないところがまたさらに彼女を恐怖に陥れる。
苦痛を感じる能力を失った身体。あの憎き女王から受けた凌辱がフラッシュバックして彼女の精神を細切れにして砕いていく。
気付けば彼女は大声を上げて赤子のように泣きじゃくっていた。心が受け止められる苦しみの許容量がすでに限界を越していたのだ。
流れる涙と鼻水もいとわず悲しみに打ちひしがれる彼女と、彼女の声を聞いて焦燥するも己の無力さに歯ぎしりする姉。
そんな彼女たちに気付かれぬまま、蟲はドロドロになった彼女の体内をまるでジュースでも作るかのようにかき回している。
いや、その表現は比喩ではなく正しいのかもしれない。
それは彼女の体内に満ちるドロドロの液体は、まさしく彼女という人物の血肉そのものにより成り立つモノなのだから。

ひとしきりかき回すことに満足したのか、蟲はその手を休め静止した。
しかしすでに彼女の体内は臓器が溶けたさまざまな色の液体がグチャグチャにされ混沌としたものになっている。
それは、まるで羽化する前の蛹の中身のようである。

そう、彼女はまさしくこの蟲の蛹であった。
この蟲はすでに羽化した身体でなお、彼女の体内を繭にしてさらなる変態を行使しようとしていたのだ。
蟲は腹部を中心に器用に体をたたみ、自らの周囲に酸を噴霧し自らの身体すら溶かしてしまう。
もうそこには蛹の中身しか残ってはいなかった。
361...:2014/03/30(日) 19:33:18.39 ID:oyHjdTVj
時間の感覚も忘れ、ただただ狂ったように嗚咽が続いていた彼女の心が落ち着いたのは外では夕日が沈む時間になってからであった。
半日近く泣き続け疲れ切った彼女は姉の慰めの言葉に返事を帰すこともできないまま糸が切れるように居眠りしてしまっている。


真白く、空も地も同じ色。立っているのに浮遊しているかのような虚無感しかない空間。
ときおり誰でも経験する、夢だと自覚できている夢。その中に彼女は生まれたままの姿で立っていた。
「ねぇ、」という言葉に振り向くと、そこには鏡に映したように同じ姿勢で自分が立っていた。
いや、これは自分ではないと彼女は目の前の自分に訝しむ目線を送る。
なぜならその『彼女』は、額から触角を伸ばし、虫の持つそれのような透き通る薄い翅を生やし、蜂の持つ腹が尾の代わりに生えているのだから。

「貴様は誰だ。…まさか、私の魔虫への憎みが生みだした存在…とかか?」
「それは違うねぇ。私はお母様から生みだされた存在。おねーさんから生まれたものじゃない。」
「…そうか、貴様か、私の身体を断りもなく弄ったのは。…私の胎内で生まれたのは。」
憎悪のこもったその声に『彼女』は薄い笑みを浮かべる。
「ご名答!おねーさん、お母様が言った通り、すごく頭がいいヒトなんだねぇ!」
キャピキャピという擬音語が似合うはしゃぎように、彼女は反吐が出る思いだ。その表情はまさに、苦虫を噛み潰したよう。
「消えろ。百歩譲って、私の身体に居座ることは許しても…こうして夢にまで出るなど、私を愚弄するにもほどがあるぞ…!」
「あははは、たしかにそうだねぇ。おねーさん、私たちのことすっごく嫌いだもんねぇ…こんなこと言われちゃうのもしょうがないかぁ…」
後ろ手に手を合わせ、しょんぼりとした表情でふらふらと彼女の周りを歩く『彼女』。
そんな調子で元の位置まで一周した『彼女』が思いついたように手をポンとたたく。

「そうだ!おねーさん、私と勝負しない?」
「…私と勝負だと?」
「そ、私とおねーさんが勝負して…負けた方は勝った方に従うの。
おねーさん、私がここにいるのが嫌なんでしょ?でも…私は、もっとおねーさんとたくさんお話して…仲良くなりたいなぁって思ってる。
だから、勝負。しよう?断らないよね、おねーさん?」
彼女の頭の中に一抹の不安がよぎる。微笑する『彼女』が何を考えているのかは知らないが、竜は戦いを求められてそれを断ることはない。
さっきから『彼女』はなんでも知っているような口ぶりをしている。それがひどく不気味でならないのだ。
だが…どんな謀略があろうとも、退くことはできない。私の血が、誇りが、戦う以外の選択肢を望んでいないからだ。
「ふん、是非もない、その勝負乗った。必ず私が勝ち…貴様にはこの身体から出ていってもらうぞ。」

「そう、ありがとうねぇ、おねーさん。これで…
…心置きなくこの身体を支配できる…」
突如『彼女』は口元を歪めて不気味な笑顔になり、それと同時に指を鳴らす。
すると不意に彼女の身体が腰砕けになり地面に座り込んだまま動けなくなる。このふつふつと高まる感覚は…情欲…!?
「な…!?貴様、何を…!」
その問いには意も介さず、『彼女』は思わせぶるようにゆっくりと彼女へと歩みを進めていく。
「勝負の内容はねぇ…私がおねーさんにエッチなことをするから…それにイかずに10分耐えればいいってこと…じゃあ、行くよー?」
362...:2014/03/30(日) 19:34:16.29 ID:oyHjdTVj
「…っ!ぅあ、はっ…」
「おねーさん…まだ指一本しか入れてないんだよ?敏感だからって、それくらいでイッちゃったら張り合いないよねぇ?」
チッ…何だこいつ…さっきから要領を得た指使いであちこち刺激して。まだ始まって二、三分くらいも経ってないのに、完全にスイッチが入ってしまった…!
尻尾や翼の付け根の気持ち良いところまで撫でられて、まるで竜の身体の構造を全て心得ているみたいだ…
私自身ですら、自分の性感のツボなど少ししか知らないというのに…
「うるさ、い…っう!?」
「ほらほらぁ、二本目くらいで限界なんて言っちゃだめだよ?あ、こっちも欲しそうにヒクヒクしてるね…?」
「やめ、おい、そっちを触ってもなにも、っつ!?なぁああっ!?」
「あー、やっぱり二穴責めはいきなりはまずかったかなぁ?ほらほら、動かさないから、耐えて耐えて。」
「言われなくても…こんなの…余裕で耐えられる…!」
「あはぁ、それだけ大口叩けるなら大丈夫だねぇ。」
…大丈夫なわけがない。今の衝撃は、これがもし先ほどあの女王に犯されていた時にされていたなら一発で絶頂だったに違いない。
今のは偶然何かのはずみでそれを免れただけ。それを認めたくないから態度を大きくしただけ…
くそ、本当に、ただの魔蜂か?こいつは…!?まるでエリーの淫魔の手技を教わったかのような腕前をして…!

「あー、今、絶対余計なことを考えたねぇ!そんな目してたよ!
ダメだよ?戦士が勝負以外のことを考えてちゃ!お仕置きだよ!えいっ!」
「っ〜〜〜っ!…ぅっく、う…あ、あれ…!?」
え…なんだ?今の…スッと快楽の波が引いたような…
絶対、絶対にイクと思ったのに…なんでだ!?もう少しのところだったのに…
…っておい、何考えてるんだ私。
魔蜂とはいえまるでドッペルゲンガーのような私にそっくりな…それこそ自分の分身のような奴にイかされるなど、恥の極みだ…!
クリへの責めに耐えられたのだから良しとしなければ。正直、今のは完全に負けたと思ったがな…危ない危ない。

「…あは、良かったねぇおねーさん耐えれて。」
「当然だ。孤高に生きる竜が己の性欲を自身で管理できなくてどうする。」
「へぇー?じゃあ、ぜーんぶいじっても問題ないね?」
「な、おい、それは…ッぅクぅっ……ぁあ…っは………あ…あ?…うっく…っつ…っはぁああ………う、うぅ?」
…おかしい、いよいよおかしく思えてきた。なぜ、なぜ絶頂しない?
あの憎き女王の凌辱を受けたときにはたしか性器と胸だけの刺激でイッてしまったはず…
それに加えて尻穴から挟むように圧迫されたりとかクリまで刺激されたりとかまでされてイかないわけがないんだ…
こんなに強い刺激を受けて、最後の一線を超えないわけがないじゃないか!
そもそもだいたい、身体がさっきから言うことを聞かないのもこいつが指を鳴らしてからだ。
こんじゃまるで、私がこいつの操り人形みたいじゃないか…!
くそ、私と同じ顔で何も知らないような表情でニコニコして…いったい、何を企んでるんだ…
363...:2014/03/30(日) 19:35:42.86 ID:oyHjdTVj
「ふふ、聞きたいことがいっぱいありそうだね。」
「あぁあるとも。貴様、私の身体に何をした?さっきから身体が動かないが、これは何なんだ。言っておくが、これでは勝負としてフェアじゃないぞ。」
「…今、そこで寝そべっているその身体が、おねーさんの身体…?あっははは…違うよ。」
「妙なことを言うな?私の身体が私のものでなければなんだというんだ?」
私のその言葉に、笑いが隠せないでいるという雰囲気の『彼女』。憎たらしい…
「…おねーさんの身体、実体はないよ?まぁ、それは私も同じ。だって、ここは夢の中、頭の中だけの世界だからねぇ。」
「だからなんだというんだ。」
「ごめんね、私おねーさんが自棄になって泣いてる間に、色々とさせてもらっちゃったんだ。具体的には…侵食からの乗っ取り、かなぁ。」
「…おい、まさかとは思うが、私の身体は…」
「あはぁ、分かっちゃったみたいだねぇ。…そう、おねーさんの身体…もとい、この身体はもう私のモノ。
私はおねーさんのこれまでの記憶とか、弱いところとか、好きなヒトとか…全部知ってるよ?…だって、私のカラダだもんねぇ。
もう、マンティコアのレイアというヒトは存在してないよ。見た目は同じでも中身はもう魔蜂…『私』だからねぇ。
ああそうだ、そのおねーさんの身体は私があげただけのかりそめのもの。私が作ったんだから、私がいくらでも制御できるんだ。」
私の表情はおそらく怒りに満ちている。自分は手のひらの上で踊らされただけだったのかと思うと悔しくてならない。
どうりで絶頂しないはずだ。この身体が『彼女』の思い通りになるならば、それを止めることは造作もないはず。
私の記憶を読んだならば、私の感じる部分を察知することなど容易であってしかるべきだ。
私が勝つ可能性はそもそもなくて、だからこそしばらく遊ぶような行動に出たと…
『彼女』はこんな手の込んだマネをして私を生殺しにして苛めたかっただけだったのか、くそっ…!


「今あるおねーさんの心は、言ってみちゃったら魂そのものなんだ。
せっかく身体を乗っ取っちゃうんだから、魂も屈服させてみちゃおっかなぁ…なんてねぇ。」
「ふざけるな、この、外道が…!」
「あ、そんなこと言っていいの?ちょっと傷ついたよ?
…あーあ、やーめた。もう少し粘っておねーさんが『お願いだからイカせて』って涙目になってお願いするまで待ってあげる気だったんだよ?
でも気が変わった。…今イかせる。」
すでに散々に弄られてトロトロに惚けかけている私の二つの穴に突き入れられた三本の指が突然に前後し、くねり、中を掻き回す。
それだけでも経験のない私にははち切れそうな思いで、確実に絶頂を迎えているつもりなのに…
まだ、一線を超えない、
超え…られない。
なんでこんなに張りつめているのにこんなに冷静なんだ私は……そう、か…狂う…ことすらも許されてない…んだ。


「くぅ…っぁ…!ぁ…かはっ…!?く…こんなの、許さ、ない…からなぁ…!」
「大丈夫だよ。さすがに意識までは乗っ取らないよ?…だけど、この身体は私のもので、おねーさんの心も私のもの。それはわかってねぇ?
…じゃあ、堕ちなよ、『元私』。」
「ぃぐ…あ…ぁぁぁがああ…っ!」
クリトリスを押しつぶされる雷のような快楽に撃たれ、私の意識は天へと吹き飛び、ゆらりゆらりと木の葉のように降下し、闇へと沈んでいった。

目の前の『私』が、ひどく純粋そうな目で微笑みかけていた。
その顔が近づき、互いの唇が---
364名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 19:40:36.00 ID:oyHjdTVj
お粗末さまでした。この程度の容量にこんなに時間がかかったのはcytusのせいなんだ!俺のせいじゃねぇ!

とりあえず主人公がこれで堕ちましたが…みなさまの食指が動くような内容じゃないですね。精進します。
今後も暖かい目で見てくれたらありがたいです。
365名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 22:21:03.06 ID:34Sfuy2G

どんな風になるのか楽しみだ
366名無しさん@ピンキー:2014/03/30(日) 23:24:22.10 ID:GrlqeyQY
引き続き展開期待、乙でアリマス
367名無しさん@ピンキー:2014/04/03(木) 13:02:25.97 ID:j7d84TxT
規制保守
368名無しさん@ピンキー:2014/04/06(日) 22:30:02.66 ID:LLbqC4k2
保守
369名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 00:50:28.41 ID:aIAoivOH
革新
370名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 12:56:26.20 ID:cBOSneAl
天道
371名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 23:13:40.38 ID:ExEi0QOF
私は高校生巫女、須藤一美。幼なじみで同級生の毛霧利凜と水族館に遊びに行って、
黒ずくめの触手生物の怪しげな取り引き現場を目撃した。
取り引きを見るのに夢中になっていた私は、背後から近付いて来る、もう一匹の仲間に気付かなかった。
私はその男に毒卵を飲まされ、目が覚めたら体から触手の生えた幼女になっていた!!
須藤一美が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも危害が及ぶ。
阿九目博士の助言で正体を隠すことにした私は、凜に名前を聞かれて、とっさに江炉穴オナンと名のり、
奴らの情報をつかむために、父親が神父をやっている凜の家に転がり込んだ。

たったひとつのちんぽこ見抜く、見た目は幼女、脳内は虜、その名は江炉穴オナン!


巫女に寄生生物を飲ませてどうこうとか考えてたら何故かこうなった
372名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 23:32:27.32 ID:kJiffo+a
触手ちんこ生やしてレズさせてみたけど単なるふたなりと変わりない展開だこれ…
373名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 23:33:03.89 ID:+9FuRdnU
>>371
組み合わせは鉄板なのに…何だろう、このもの凄い違和感展開が(ry
374名無しさん@ピンキー:2014/04/07(月) 23:35:47.86 ID:VWDfhsIx
>>371
>見た目は幼女、脳内は虜

色んな意味でもう終わってるじゃねーかよwww
375名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 12:05:42.71 ID:+05zqrVw
>>371
行く先々で触手生物事件が起きて神父に卵産み付けて操って解決
まさかの事態には博士が開発した勃起力増強ショーツとかが役立ったりするんですね
376名無しさん@ピンキー:2014/04/08(火) 23:59:36.75 ID:Ec2RHsLn
何故シスターの母にしなかったし
377名無しさん@ピンキー:2014/04/09(水) 00:07:42.22 ID:+TJDbkmM
続きが待ち遠しい作品が多い
378名無しさん@ピンキー:2014/04/11(金) 14:10:47.78 ID:boWbdjzz
テスト
379...:2014/04/11(金) 21:41:48.16 ID:boWbdjzz
今夜も投稿させていただきますね
380...:2014/04/11(金) 21:55:38.47 ID:boWbdjzz
レイアの泣き腫らしているであろう姿を見られず、ドラコは姉としてひどく辛かった。
そばにいるのにその涙をやさしく拭いてやることもできず、強く抱きしめることもできないのだ。
目と鼻の先で、妹が傷ついているにもかかわらず、何一つ力になれない自分自身に腹が立っていた。
自分は彼女の唯一の肉親。なのに、彼女を助けることも慰めることもできていない。
そう自覚するたびに彼女の一番の味方は自分であるというプライドにどんどん傷がついていくのをひしひしと感じていたからだ。
また、そうして彼女の理解者という立場でいることで己の自尊心を保っているという浅ましき自分自身に気付き嫌気がさす思いだった。
とにかく、一刻も早く自分をこの床に戒めている拘束をぶち壊し、妹の下へ駆け寄りたい気持ちでいっぱいだった。
そうできたなら、まず、その涙を親指で拭き、抱き寄せて耳元で『大丈夫だ』と髪を撫でながら囁き、
顔と顔を合わせ、目線を合わせながら舌を絡める深いキスを…それで…
…あれ、何考えてるんだオレ。
「あぁもう!オレってばさっきからなんか変だぜ!?レイア!とにかく返事しろよ!どうしたってんだ黙り込んで!おい!」

このとき彼女が黙りだしてから5分が経っていた。もっとも、彼女は姉の言葉を無視しているのではなく、眠りについているのだが…
しかもそれが、彼女という存在が危ぶまれかねない重要な瞬間であるとは、とてもではないがドラコには知りえない。
彼女…妹は、朝から大変に騒がしかった。苦しむわ大きな屁をするわ泣きじゃくるわとドラコが知る限りこれまで一番にうるさかった。
それがピタリと静かになり、返事すらしない。
もしかしたら彼女は死んでしまったんじゃないかと恐ろしい可能性が頭の中に生まれてはそれを根拠のない自信で否定する。

また、ドラコは自身の中の一つの衝動に対しても否定を続けていた。
先ほどから返事がない隣の実妹や、どこかの独房に収監されているという義妹のことを考えるたびに、彼女たちの睦み合いを想像してしまうのだ。
それを振り払っても、何か一つ部下や妹たちの心配をするたびに脳内の片隅に煩悩がよぎってしまう。
『そんなことを考えている場合じゃない』という理性が緩んでいるように猥らな妄想が泡のように出てきてはそれをつぶしていた。
もはや彼女のためにどう言葉をかけるかを考えていたはずの頭はずいぶん前から邪念と戦うことにいっぱいいっぱいになっている。


完全にピンクに塗りつぶされてしまっている脳を無理矢理に動かしているドラコだが、それには一つのタネがあった。
レイアが先ほど屁として放出した蟲のガス。
このガスは、将来の女王蜂となる個体から出てきたものである。
それゆえにそのガスには女王蜂ならではのフェロモンが大量に含まれていた。
そのフェロモンとは、一族の女性の中で唯一生殖にかかわる女王だからこそ出す交尾を促すためのもの。
そう、強すぎる女王の性の匂いに、ドラコは同性ながら欲情してしまっているのだ。

しかしそれを本人は知るよしもない。
聞かされてないのだ、当然知るはずもない。
実の妹が、憎き親の仇に凌辱されたことなど。その際に種付けされてしまったことなど。
その種が妹に根を張りその心身を栄養に成長していることなど。それは愛しき妹の一切合切を奪い去ろうとしていることなど。
また、その魔の手がじわりじわりとこの部屋に蔓延したフェロモンを通じて自分にも牙をむいていることなど。
そして、静寂を破るように、隣で何かが倒れる音がした。
381...:2014/04/11(金) 21:59:23.81 ID:boWbdjzz
自然と、ごくごく自然と私のまぶたは少しずつ開き、幾重にも重なったように見える部屋の中の景色がそっと魔力の照明を通じて見えてくる。
複眼の慣れないその感覚に眉をひそめていると、手足が動かないことに気付く。
…あぁ、そういえばそうだったと、埋め込まれている手足に力を込めるとそれを拘束し支えているハチミツの床がドロリと溶け出して解放されていく。

気がついたら視線の先に天井があった。
あ、一週間以上も身体を動かしてないんだよなと思い返し、手足を関節や筋をほぐすとバキバキと音が鳴る。相当体が固まっていたようだ。
『…あ、起きたみたいだね』と頭の中で声がする。…返事をしなくても『私』なんだからわかるでしょ、と思うと『あはぁ、バレたか』との返答。
寝ぼけ気味の頭を頬を叩いてすっきりさせていると、空気の振動が耳に飛び込んでくる。誰かの声なのだろうか。
いや、そっちに専念するより先に体を万全にしなければね。ほんの少しだけそれを受け流して体をほぐし終わったところで、そちらの方に集中する。
…私を呼ぶ声だ。
『そうだね、この声はドラコ、だっけ?』…そう、ドラコ・バハムーン。私の姉。私の…えへへ。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
つい、独り言と笑いがこぼれてしまった。『だって、大切な人が、探すまでもなくこんなそばにいたんだからね』…うるさいな、恥ずかしい。


ドラコは驚きに包まれ、歓喜した。
仕切りの端に何か液体が流れだすのが見えると、どさりと妹が仰向けに倒れるのが見えたのだ。
始めはボーっと視線を動かさず静止したままの彼女に困惑したが、手足を揉み始めた際に彼女は無事だと直感した。
「レイア!大丈夫だったか!良かったぜ、あんまり泣きっぱなしだから本当にほんとーに心配してたんだぜ!?」
矢継ぎ早にたくさんの言葉をかけて彼女の顔を久しぶりに見られた喜びを爆発させる。

だが、それに返事はない。
彼女は、事務的に自身の身体をいたわっているのみだ。
…あれ、とドラコの中に一抹の疑念が生じたが、まぁあんだけ泣く姿を聞かれたわけだし恥ずかしくて拗ねているんだろうと大して気にも留めなかった。
「ふふっ、そうだった。こんなに近くにいるんだった。」
そうこちらを見て言っている彼女の微笑んだ顔、それを見てドラコは本当に良かったとほっとした気持ちで同じく微笑んでいる。
一瞬だけ彼女は顔をしかめたが、それは瞬きのタイミングと重なりドラコには見えなかった。
もっとも見えた時点で妹の異変に気付くことは喜びに満ち溢れた今のドラコには難しいだろうが。


「…あぁ、やっとここから出られたな。もう一週間こんなところに閉じ込められてちゃ気が滅入るとこだったぜ。」
姉貴の半身が埋め込まれたハチミツ塊は溶かさず、部屋の隅にあった衛兵の槍で叩き割った。
『私』が目ざとく教えてくれた。『今はまだ早い』って。

姉貴は翼をはためかせ、張り付いたハチミツの破片を振り払っている。
パラパラとした音を立てて散らばるそれを見て、もったいないなって思う。ほら、食べるとカリカリしてておいしいんだよそれも?
自分で溶かしたハチミツを砕いた姉貴の汗がしみ込んだハチミツの欠片ですくって食べる。あぁ美味だ。
…でもローヤルゼリーの方がいい。あの酸味が欲しいな。

「あー、空が見てぇ、んでもって飛びてぇ…レイア、道知ってるか?早くここから出ようぜ?」
「…姉貴、ありがとう。」
そっと背後に立ち、振り向いたところで、顔を寄せる。
382...:2014/04/11(金) 22:00:42.49 ID:boWbdjzz
「…へ?」
「ありがとう、本当にありがとう。姉貴がいなかったら、一人だったら、私は、私は…」
「…ハッ、オレの世話焼きがしつこいってキレてたのが嘘みてぇだな。」
う、うるさい。いつもいつも私の隣にいられると嬉しいけどさすがに困るんだから…しょうがないじゃない…
『今だよ!押し倒せ!やればできるって!』…野次馬うるさい。少しくらい二人だけでいさせてよ。『ぶーぶー』いや、用があるときに出てきてよ。
『えー…じゃあしばらく黙るから、好きにしなね、もう。』…拗ねちゃった。まったく、こんな時くらい私の流儀でやらせてよね、もう。

「…怖かった。ずっとどこかで本当に隣に姉貴がいるのか、実はそう思い込んでるだけ、実は誰もいないんじゃないかって…」
「それ以上言うな。女がすたるぜ。」
姉貴の腕が、翼が、私の身体と頭を優しく包んで、優しくさすってくれる。…心がポカポカするよ。
あ、これで満足してちゃダメだ、
そう、『私』がいてくれるから、私は次に進める。…私に嘘はつけないからね。だから…もう一度、顔を…
「…んん!?」
「…ぅん、んちゃ、ん…ぷはぁ。」
あぁ、目、見開いちゃってる。唾液たっぷりもらっちゃったからびっくりしちゃったかな?
「おい、なんだよ。今の。…ん…!?」
「ん………えへへ…大好きだよ、姉貴…」
「…一応聞いてやるが、どういう意味だこれは?」
「意味もなにも、私は姉貴が好き。それだけのことじゃない…姉貴も、私が好きでしょう?」
「…不浄が………う、そんな目で見るな。…断りきれなくなっちゃうじゃないか。」
「知ってた?」
「姉妹だろ、当然だ。…前からエリーに慰められてる時の感じがおかしいと思ってたんだ。でもまさか、オレにとはな。」
「…じゃあ、頷いてよ。『はい』って言うだけなんだから、ね?」
「オレは姉ちゃんだぞ?嫌われるようなところも、汚いところも、苦手なことも全部分かっちゃってるだろう。それに、オレにそんな趣味はないぜ?
…もし、秘め事だからバレないようにオレに当たったなら…それはエリーに頼むぜ。」
「やだ、そんないじわる、言わないでよ…」
ギュッとこちらからも、いや、姉貴を上回る力で抱きしめる。姉貴の想いを超えられるように。

「ハッタリは、利かないか。」
「え…?」
「こんなところで告白されて助かったぜ。誰にも聞かれる心配がないしな。…それだけ本気なら、オレは『はい』だぜ?」
「あ、姉貴、」
「言うな言うな。…探るようなこと言って悪かった。相手が本気なら断らないのは女の当然の甲斐性だぜ?」
「ありがとう。姉貴は優しいね。」

しばらく見つめ合って、どっちともなくもう一度キスした。
…二人でエリーがやるようなことのマネをしてるだけだからお互い舌が拙いね。『でも、イヤじゃないんでしょう?』ちょ…首突っ込むなって!
『ほら、キスっていうのはねぇ、どこにするのも一緒なんだよ?こうやって体液を入れ替えるように舐め取って…』
うひゃあ!?『私』いきなり体動かさないでよね。あう、上手すぎ、そんな風にやったら、私も…
「…ぷは。……顔赤い、なんだよこれ、蛇にでも習ったとか言うんじゃねぇだろうな?
ホントに、妹として見れなくなるじゃないか…」
「最高の褒め言葉だよ、姉貴。」
「……あー、もう。続きは家でするぞ!エリーたちを助けて帰るぞ!」
「…じゃあ、こうさせてよ。」

姉貴の左手を私の右手がごく自然にそっととる。
姉貴の利き手。ということは、あぁわかった。

「…言えよ。レイア。相手の言質をとらずに付き合った気でいるのを許すほどオレはチャラチャラしてないぜ?」
「え?じゃあ…姉貴、」

『「私の苗床になってよ。」』
「…え?」
383...:2014/04/11(金) 22:04:52.21 ID:boWbdjzz
ぐさり、と姉貴の脇腹に私の尾が突き刺さる。あぁ、姉貴の血が…ごめんね、でも、私は…姉貴のこと愛してるから。こうするしかなくて。
「な、レイ、ア…!?ちぃっ!」
あ…さすが姉貴。捕まえようと思ったのに。うまく逃げちゃった。でも無理だよ、もうそこの出入り口は『私』が固めて開かないようにしてるから。

「どこに行くつもりなの?姉貴。…私たちの家は今日からここなんだから。」
「ちっくしょう!開け!くそう!」
「開かないよ。開けるわけないよ。…姉貴がここにいるんだから。逃がすわけがない。」
「…!なんだよ、レイア…どうしちまったんだよ…あいつらに何されたんだ…!?」
「…私はね。変わったんだ。素直になったんだ。姉貴が好きだって気持ちに、ウソをつくのはもう嫌なんだ。」
「それとこれとは話が違うだろう!オレはお前をぶん殴りたくない。だから、お前がここを塞いでるってなら、さっさとここを開けろよ…!」
「だめだよ、姉貴が私の苗床…いや、つがいになるって言ってくれるまで、絶対に出さない。」
「くそっ…話が通じないか!お前が何考えてるか知らねぇが…邪魔するなら本当に、本当にぶん殴るからな!」
「いいよ。姉貴がイヤっていうなら、実力行使だね。…この巣の女王の胸を貸すよ。」


あぁ、姉貴の顔がいろんな表情をみせてる。そりゃあそうだよね。ずっと憎んでいた存在に私がなっちゃったんだからさ。
複眼の視界には姉さんの顔がいくつも見える。贅沢な気分。
あはは…その悲しそうな顔、怒ってる顔、恨めしそうな顔、覚悟を決めた顔、全部私のものにしたいんだ。だからわかってもらうよ、姉貴。

「てめぇ!この…大馬鹿野郎がーっ!」
寸前のところでかわした姉貴の蹴りが後ろの壁をへこませている。うはぁ、いつみてもすごい一撃だ。まともにくらったら死んでたかも。
『ちょ、ちょっと!?何あの馬鹿力!?あんなのと戦う気なの!?』あぁもう、分かってるって。さっさと済ませるから落ち着いて。
「…次は避けられると思うなよ?」
「大丈夫。次はないから。」
「はぁ?…あれ、な!?なんだこりゃ!?」

『私』の力を借りて、床をぬかるませる。そして固める。たったこれだけのことだけど、これで姉貴の足が床にちょっと埋まっちゃった。
もうこれで決着だ。足を固めてしまえば蹴り中心に戦う姉貴はもうまともに戦えないんだよね。
それに、そろそろ…
「う…ん!?身体が…?レイア…お前…!」
「あはは、ごめんね。さっきの尻尾から毒を出させてもらったよ。…これで姉貴は全然動けない。私の勝ちってことだね。」
『私』がいるおかげで尻尾から毒液が出せるようになったんだよね。前に私がくらったのと同じものが…さ。
床に足先が埋まった状態でうつぶせに姉貴が倒れる。あぁ、姉貴の表情が見たい。どんな絶望した顔をしてるんだろう。
『…結構な趣味ねぇ。』ひどいこと言うなぁ。だって、姉貴のいろんな顔、全部違った魅力があって素敵なんだもの。

「…毒、か。この痺れ、蜂の連中のやつか。…マジかよ。本当に、あいつらのお仲間入りしちまったんだな、レイア…
はぁ………殺せよ。最悪お前がこうなっちまったことはしょうがないとしても、
オレが蜂の女王のつがいなんて、まっぴらごめんだ。それに、たとえお前が何者になっても、妹に殺されるなら姉として本望だ。」
「またそんなこと言って…姉貴も素直になろうよ?姉貴は…もう戦いたくないんでしょう?…騎士団、辞めたいんでしょう?
…ねぇ、私のつがいになってよ?そうすれば、もう血を見なくてもいいんだよ?もう誰かを殺すことはしなくていいんだよ?
私はさ、もう竜の誇りなんて捨てたんだ。だって、もう体裁を気にして自分を縛りつけていることのバカバカしさに気付いたから。
だから…姉貴も、私みたいに、」
「…やめろよ、」
「…え?」
「オレの知ってるレイアは…誰よりも強く、賢くて、兄弟思いで、誰よりも高い志を持ってる、そんな女だ。
蜂の連中に何をされたかは知らないけどさ…そんなふざけたことを言うな。
それとも…お前はレイアの姿をしてる別人なのか?そうじゃないだろう?」
「わ、私は変わったんだ!姉貴に私の愛を届けるためにね!」
「…レイアはレイアだ。そこが揺らぐわけがないだろう。…だから問題なんだよ。
正直、蜂の女王というなら今すぐにでも殺してやりたいが…ダメだダメ、力で勝てなくてしかも見た目がお前じゃ…な。
ほら、止めを刺せよ、もうオレはレイアにとっちゃ敵だろ?
それに、オレは一瞬でもレイアを殺してしまいたいくらいに憎んでしまったそんなオレが許せない。
憎むのはお前じゃなくてお前をこうした蜂のやつらだっていうのにな。」
384...:2014/04/11(金) 22:05:39.49 ID:boWbdjzz
『ねぇ、これって現実逃避してるんじゃない?』うーん、そうっぽいね。完全に殻に閉じこもっちゃった感じ?
『そうだね。頭が整理つかなくて死んで逃げようって魂胆じゃない?』だ、ダメだそんなこと!私は、姉貴のことが大好きなのに、死にたいなんて!
『もう言葉じゃ説得できなさそうだし、体で説得してみたら?』え、それってどういうこと?
『あはは、分かってるくせに、私はわかるよ。』ふふ、バレたか。…まぁ、やるしかないわね。姉貴も、素直になってくれたらいいな…
『あはぁ、ゾクゾクしてきちゃった。』ごめん、それ私も。



「…ねぇ姉貴。」
数分ほどの沈黙があった。
あいもかわらず、ドラコは床に突っ伏したまま。そして、先ほどからその脇に立つレイアも位置も変わってはいない。
ただ一つ違うのはレイアの顔が上気していることだろうか。
…彼女は姉に隠れて音をたてないように静かに、だがすさまじく淫靡に自身を慰めていた。
別に、倒れた姉の姿に劣情を催したということでこのような行為に及んだわけではない。…もっとも、彼女にとってこの姉が欲望の対象であることは確かだが。
彼女は自身の膣にできるだけ奥まで手を突き入れ、『彼女』と物理的な交信を交わしていた。
『彼女』によって竜の持つ頑強なそれから蜂の持つ簡素で多機能なものへと置き換わった内臓の、最も象徴的な『彼女』の臓器の準備を始めていた。
そう、彼女が彼女でなくなってしまった由縁、それを引き出そうとしているのだ。

「…ん、ん…んんん!…あはぁ…出た出た。」
「おいっ!?オレの見えないところで何をしてるんだよ!」
「あ…今からね、姉貴に私の愛の結晶をプレゼントするんだ…あぅ、もう想像しただけでイっちゃいそう…!
…ふふ、姉貴を私が…くく…はぁ…最ッ高に楽しくなってきた……っ!」
うつぶせに倒れているドラコからは見えないが、彼女の股間には立派な一物がそそり立っていた。産卵管である。
身の危険を感じ騒いでいる姉を無視し、彼女はそのブヨブヨとした一物に手を添え、感度を確かめるように撫でている。
「ん!…ぁあ、いけないいけない、あんまり一人で気持ち良くなってもいけないよね。」
もう一方の手でドラコの尻に手を乗せる。そこから手を下ろして秘裂に手を伸ばすと、堅い鱗とは対照的に柔らかいきれいなピンク色の粘膜が見える。
「お、おい、レイア、まさかとは思うけど、そんな…はは、オレをどうするつもりだよ?」
「え、説明しないと分かんない?あ、分かってるけど認めたくないんだ。かわいいねぇ姉貴。」
その粘膜の空間へとそっと産卵管をあてがう。先ほどからフェロモンを吸い込んでしまっているドラコの身体は火照って熱くなっているようだ。
ぬるりとした感触を秘部に感じ、ドラコは考えたくもなかったレイアの思惑と何が『出た』のかを理解することになる。
「姉貴を私の愛で染めるんだよ。」

彼女は一瞬の微かな抵抗にドラコの純潔が散るのを感じ笑みを浮かべた。
385...:2014/04/11(金) 22:06:24.80 ID:boWbdjzz
「ひうっ!?レイア!おい、やめろっ、なにを…!」
「何って、セックスしてるんじゃない。ああっ、姉貴のアソコきもちいいね…キュンキュンしちゃうよ。」
あっけらかんと性行為そのものを口走るレイアにドラコの顔は火でも吹きそうなくらいに赤い。実際出そうと思えば口から火くらい出せるのだが。
しかしそんなことをしても背中にのしかかるレイアがどくこともなければ秘部にみっちりと差し込まれたモノが抜けることもない。
とにかく起き上がって今すぐにでもこの行為を止めさせようとするも、先ほどから肩を掴むレイアの手に体重がかかっており押しのけることができない。
床に押し付けられた状態でせめてできることは、挿入されてしまったレイアの産卵管をわずかな力を込めて締め付けることくらいしかない。
だが、その抵抗はかえってドラコに快感をもたらし自身を逆に追い込むことになってしまうのは性知識があるならば言うまでもない。
ドラコは義妹の手技によるそれを上回る快感を享受させられつつも理性でそれを無視し、節操ない発言をしたとレイアを咎めようと努める。

「せ、せ…っ!?そ、そんなはしたないことを口にするな!…っぐ、何だこの感覚…!痛いはず、なのに…!?」
「あはは、感じてるんだよ。大丈夫大丈夫、膜を破った痛みは感じないようにさせてもらってるから。」
ドラコは困惑していた。話に聞いた純潔を失う苦痛は心身ともに深刻なものであるはずなのに、ショックこそあれ気持ちとしては落ち着いているし痛みもない。
それは自身が散々吸い込んでしまったフェロモンと注入された毒による二重の催淫作用によるものであるのだが、それは今は知るよしもない。
ただ、今感じる理解不能な感覚に困惑する思いでいっぱいなのだ。
それが性感であるというならなおさらだ。苦痛が予想されていたところに快楽などありえないと思えるからだ。
しかしこの感覚はまさに自身を慰めているときに感じていたものと同質のものである。それをドラコは認めたくない一心だった。
自身の自分でも触れたこともない最奥の部分に侵入しているそれは忌まわしき仇の一族の特徴だと分かっているから。

「感じてるだと…!?ふ、ふざけるな、女同士で交わって快感を覚えるはずなんか…!」
「えー?そんなことはないよ?…肉欲は突っ込んでもらえさえすれば満たされるんだから。」
耳元まで顔を寄せ囁く妹の台詞にドラコは頭がどうにかなりそうな思いだった。
あれだけ姉思いで純粋で聡明で立派だった妹がこんな浅ましく猥らになってしまうとは。セックスならともかく肉欲とは、と。
なおのこと顔が真っ赤に染まる反応を見て、嗜虐心がくすぐられたらしくレイアはさらに気分が盛り上がっている様子だ。
そのせいか彼女は産卵管の先端から根元まで全体をドラコのヴァギナにさらに侵入させ、そのため彼女の股間とドラコの臀部は密着した状態になっている。
子宮口近くをぬるりとした産卵管が刺激し、一瞬喘いでしまいそうになったのを反射的に歯を食いしばって堪えたのがレイアから見えた。
その反応で彼女が姉の方も準備ができたようだと判断するには充分であった。

「な…!?……レイア…こんなハレンチな女になっちまったのか…そんな…」
「今までの私が無駄に清純すぎたんだよ、姉貴。…それじゃあ慣れてきたと思うから動くよ?」
ドラコは今の状況が夢であってほしいと願った。妹が敵に洗脳され自分を強姦し純潔を散らされたというのだからそう思わざるを得ないだろう。
特に想い人はいなかったが、それでもいつかめぐり会うはずの伴侶に捧げるはずの処女をまさか妹に捧げることになるとは思ってもみなかったのだった。
もともとレイアに同性愛の傾向があることは知っていたが、同性同士の愛とはこんな即物的なものでなくもっとプラトニックなものだと勝手に思っていた。
ちなみに、毎日を訓練と戦いに費やしてきたドラコの性知識は少なかった。
妹たちの喜ぶ顔が見られればそれで満足で欲求不満にはならなかった。それでもどうしても悶々として仕方ないときは義妹が処理してくれていた。
しかし、実の妹は姉への愛をこのような形で表現している。それはドラコには知識の外のことであり理解の外のことでひどく卑しく考えられるものであった。
自分に対するレイアの想いとは欲情だったのか。純潔を奪うことだったのか。…姉を自らの手で傷ものにし穢すことだったのか。
それはドラコにとっては受け入れがたいことだった。孤高の存在である竜の一族の姉妹愛の形が性欲を満たし合うなどという低俗なものであって良いはずがないから。
386...:2014/04/11(金) 22:07:08.94 ID:boWbdjzz
「ま、待ってくれ、レイア。本当に、これはお前自身が望むことなのか?
もし…その場の勢いとか、衝動に任せてこんなことをしたのなら、もうここでやめてくれ…!
オレは、レイアをこれ以上他人を汚すようなヤツにはしたくない!お前にはもっと、正々堂々といてほしいんだ…!頼む…!オレは、」
レイアが好きだから、オレはレイアの姉だから、と言いかけたところだったが、その言葉はレイアが腰を動かしたことに邪魔されて声にならなかった。
レイアは彼女の良心に訴えかけようとした姉の姿を鼻で笑うように口角をわずかに上げる。
彼女にとっての良心はこれまでの彼女や今組み敷いている姉が持つそれとはもう違うと未だにわからないのか。
彼女はドラコがレイアがレイアであることを信じ続けているということが滑稽で仕方がなく見えたのだった。
たしかに私は私だ。だが、私は『私』でもある。そして、『私』が望んでいるから実の姉であろうが欲望のままに犯すのだ。
だからこそ、この産卵管で純潔を破り、子宮までその甘美な締め付けを味わい、今こうして一方的に腰を振っているのだ。

「あのさ…姉貴は自分の立場を分かって話してないよね?
姉貴はさ、今は私の下にいるんだよ?『汚す』って?馬鹿言わないでよ、『情けをもらう』の間違いじゃないの?
私のつがいなんだよ姉貴は、分かる?姉貴はさ、私のモノなんだよ。私のモノだから私が思った通りに好きにしていいんだよ。」
「っひぃ!…っぁ、や、っく!やめ…って!」
「やめるわけがないじゃない。さっきから私が姉貴の言うことを聞いた?聞いてないでしょう。」
「だ…ってぇ!…んく、レ、イアの…ぅ!?ためぇっ、に言ってる、からっ…!」
彼女は自身を心配する声には聴く耳は持っていない。
そのうえで眼前の姉を人形のような扱いで組み敷いて犯しているのだ。
愛している、たしかに大好きな人物だがだからといって口を出されようがそれを気にする考えは毛頭ない。
それに口では彼女のためにと言っているが実際には犯されている現状から逃れようと必死なだけなのだ。
ドラコにとって初めての性行為の相手が今のレイアであることは最悪の人選である。
それは、彼女が肉親であることや仇の眷属に堕ちてしまったこと、それに同性であること。ドラコが嫌悪する全てが当てはまる相手であった。
故に、ドラコは彼女に必死で彼女に止めるように訴え、彼女は腰を振ることを今更になって中断することなどまったく考えていないのだ。

ドラコの絞り出すような嘆願はレイアの腰使いの一つ一つに阻まれ、否定され、却下されていく。
その動きは感じる部分を刺激してはいるが乱雑で、まさにレイア本人が快楽を貪るための動きをしていると言い切れる。
しかし、本当の性行為の経験のないドラコには力任せに抜き差しする摩擦の刺激だけですら許容量を大幅に上回っていた。
そのためしだいにその言葉から意味のある単語が減っていき、数分のうちにその声は喘ぎ声だけになってしまっていた。
一服盛られているところにきて感じたことのない快楽の奔流が押し寄せ、感覚神経が下腹部一点に集中してはち切れそうになっていたのだ。
そしてそれは膣や子宮に本能からの指示を与えることにつながる。相手の性を受け入れる準備、そして自らが官能の絶頂を迎え入れる準備をである。
その機微は『彼女』がすぐに察知した。

「っ、あっ!?うぁっ、っくひっ!っんんぁ!」
「…あはぁ、姉貴っ、イッちゃいそうなんだね!私もっ、そろそろイきそうだよ!
せっかくだしさ!一緒にイこうよ!ほら、卵、産むよ!姉貴のナカに!ほらっ!いく、いくよ!」
産むことに特化し発達した彼女の卵巣から小さな卵が何粒か放出され、それらが隊列をなして産卵管を通る。
ペニスを内側から擦るような感覚にレイアはなおのこと興奮し、ドラコはぷっくりと太さが増したその個所にギョッとした。
「待てよっ!抜いて、抜けって!腰を振るのを止めろっ!」
「やだぁ…!イクの、姉貴の膣内でイクのっ!あ、ひ、ふあああっ!!!」
「ダメ…ッ…んあふぁああぁっ!」
大きく腰を突き上げてズンと突くその勢いで産卵管が子宮口を押し開け未踏の最奥の中へと頭を突き入れる。
子宮周りの性感帯をまとめてなぞり上げるその衝撃的な官能に強固で頑なな精神が崩れさっていきドラコを絶頂へと導いていく。
そして、その刺激はレイアの方も限界に達し卵が産卵管の先端から姉の子宮へと注がれる。
プリプリというような音とともに自らの最も神聖な場所が他種族の卵に侵される感覚にドラコは倒錯的で破滅的なカタルシスを一瞬だけ得たのだった。
387...:2014/04/11(金) 22:09:41.83 ID:boWbdjzz
今夜も失礼しました。
この先は姉と妹を相手に頑張ってネチョらせたいですね、頑張ります
388名無しさん@ピンキー:2014/04/12(土) 11:10:34.03 ID:Wq2mJwXM
C
389名無しさん@ピンキー:2014/04/13(日) 20:14:35.67 ID:Snm/eWoP
C
390名無しさん@ピンキー:2014/04/16(水) 21:09:13.53 ID:F9JbCTor
支援
391名無しさん@ピンキー:2014/04/18(金) 22:16:29.58 ID:tgDcgi6x
俺らの時代が来た

メスがペニスを持つ昆虫が見つかる 雌雄逆転
ttp://news.nicovideo.jp/watch/nw1034940?cc_referrer=nicotop_news
392名無しさん@ピンキー:2014/04/19(土) 00:16:53.82 ID:Y+Ds28lu
>>391
寄生関係ないやん
393名無しさん@ピンキー:2014/04/19(土) 00:26:22.20 ID:vo4LmiSD
>>391
やっと現実が追いついてきたな
…尤も、当の当種にとっちゃ、我々より遙か前からの営みなんだろうけど

>>392
メスが持ってる、という点に全てが尽きるでしょ
夏には薄い本が出るだろうにw
ほ乳類だとブチハイエナの雌もお見事なモノがあるそうで…
394名無しさん@ピンキー:2014/04/19(土) 00:43:03.76 ID:RAA1pJyi
>>393
ブチハイエナってなんぞと思って調べたらしまっちゃうおじさんの本ネタかよ吹いたwww
395名無しさん@ピンキー:2014/04/19(土) 17:50:10.82 ID:qE9xlKcQ
>>393
メスが持ってると寄生になるのか
わからん
396名無しさん@ピンキー:2014/04/19(土) 20:53:43.57 ID:PZrOyc8r
(かなりそれっぽい)ふたなりが、そこまで架空の存在じゃないってわかったってことじゃないか
上の虫だとメスが挿れるほうが都合が良いからそうなったらしいが
「人間の」メスが挿れるほうが都合が良い寄生虫とか出てきたら、うん
397...:2014/04/20(日) 15:15:19.16 ID:EKCOYMF2
すみません、だいたい完結まで仕上がってきたのですが、PCが大往生してしまい投下することがままなりません
もしこのスレに投下しようと思っている方がいるなら、私には構わず投下してください…
398名無しさん@ピンキー:2014/04/21(月) 01:29:45.64 ID:VxSE1f5B
五行戦隊読み返したけど、面白いなー
399名無しさん@ピンキー:2014/04/21(月) 20:53:06.72 ID:lI90BVPG
うむ五行たんまだー
400名無しさん@ピンキー:2014/04/21(月) 21:07:01.45 ID:h96Zd7yX
ソチがあったから2年後じゃね?
401名無しさん@ピンキー:2014/04/23(水) 00:36:55.34 ID:GYVwexL2
今の時代から数百年後
人類は滅亡の危機に瀕していた
エネルギー資源はほとんど残っておらず、大幅な気候変動によって植物もほとんど育たない
そんな中、人自体を苛酷な環境に適用させようというプロジェクトが秘密裏に行われていた
内容は、人体に有益な寄生生物を作り出し寄生させるというものだ
そして様々な寄生生物の遺伝子操作や実験が繰り返されていたある時、事件は起きた
殺処分する予定だった非常に危険な失敗作が逃げ出したのだ

というところまで書いて力尽きた
402名無しさん@ピンキー:2014/04/23(水) 05:54:19.41 ID:OiWDrIca
どうしてそこで諦めるんだそこで!

というのはともかく妙に杜撰な管理体制の研究所はSF系ホラーのお約束だよな
403名無しさん@ピンキー:2014/04/25(金) 01:53:46.27 ID:GPgrHGi3
実験生物が研究所から逃げ出したってシチュは好みの展開だな。
最初から寄生目的じゃなくて、たまたま見つけた人間のメスにチョメチョメしたら遺伝子取り込んで突然変異、寄生するようになりましたって展開の方が対処不能さがでててよりグッド
404名無しさん@ピンキー:2014/04/27(日) 20:39:41.05 ID:Nd2ezjcw
テスト
405...:2014/04/27(日) 20:41:51.09 ID:Nd2ezjcw
いけた!ちょっと投下しますね
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『た、助けて…!』
『…ん?あらあら、かわいい子がこんなところに転がってるわね。…今日のご飯がこんなところで手に入るなんて、今日の占いは当たってるわね。』
『あ、あ…』
「うわああああああ!!!………あ…ゆ、め…か。」

嫌な夢を見てしまった。地獄のような記憶、今でも続くこの悪夢の最初の一幕。
あの時のことは思い返すことすらはばかられるけど…はぁ、この心苦しさを受け止めてくれる存在がいないのは寂しいな。
たしか…おとといで7年目になるのかしら。…悲しいな、誕生日をこんな監獄の中で過ごすとは、ね。
とは言っても、それは『エリー』の誕生日であって、『私』自身の誕生日じゃないんだけど…

7年前の今日、一人の人間がこの世を去った。その名はエラン。
そして、その代わりに一匹の淫魔が生まれた。その名はエリー。…そう、私だ。

私は当時、どこにでもいそうな悪ガキだった。
家を出れば近所の農家から野菜をくすね、学校に行けば教師を落とし穴に落とし、仲の良い親友にもときおりイタズラを仕掛けていたっけ。
そんな私に、隣町に大きなリゾート施設ができたことが耳に入ったのは、まさしくこの悪夢が始まる前日だったような憶えがある。
私が住んでいた町は魔界と人間界の境にあり、一歩町より東へ歩みを進めればそこはもう魔物が我が物顔で闊歩する世界だったわ。
その隣町…つまり、魔界側の町。そこにある完成したばかりのリゾート…私の奔放な好奇心をくすぐるには十分すぎたのよ。


『痛い…ダメだ………死ぬのかな、僕。』

たしか潜入するのは簡単なことだったと記憶している。
城壁に囲まれた故郷の町から抜け出すのには頭を使ったけど…そこを抜けたらあとは楽勝だったかな。
あそこは、話に聞く魔界のイメージとは違って人間界の歓楽街と何一つ変わらなかった。
そこを目的のリゾートを探して散策していると、たしか酔ったオークの群れだったかな…
人間臭いとわめきたてるその連中に見つかり…私はリンチを受けた。
隙を見て必死で逃げだし、私一人ギリギリが通れる細い道…というかそもそも通路として設計されてないところを滅茶苦茶に走った。
魔物の馬鹿力に握りつぶされた腕はボロボロに折れて、激痛どころじゃないわけわからないオーバーフローした感覚だけが頭に伝わっていたわ。
痛さと疲れで限界に達した私は、通りの袋小路の脇に座り込んで休むことにしたんだったっけ…

『…!?人が来る…た、助けて…!』
『…ん?あらあら、かわいい子がこんなところに転がってるわね。…今日のご飯がこんなところで手に入るなんて、今日の占いは当たってるわ。』
『あ、あ…悪魔…!』
『やだもう、あたしは悪魔じゃなくて淫魔よ?…まぁ、見た目的には一緒かぁ。』
『た、食べないで…!殺さないで!助けて!』
『あっはは、怖がっててかわいい。大丈夫よ。殺したりしないから。』
『ホント!?悪魔のお姉さん!助けてくれる!?』
『うんうん、とびきりに気持ち良くしてあげる。』

…この言葉が甘言だって気付くのはすぐだったわ。
そのヒトは、私の服をびりびりに破くと、私のちんちんを片手で握って軽く扱くと、自分の秘所へと滑り込ませたの。
思えばそのヒトのそこはすごかった。まさに人外の快楽…いや、人間のがどんなのだかはもう感じられないわけだけど。
とにかく、全体が私のちんちんと密着して、そこからさらにぞわぞわと動いて私に味わったことのない感覚を与えていった。
…射精まで至るのに10秒くらいもかからなかった。思えばあれが私の精通だったと思うわ。
その後も何回も腰を振らされ、体力が力尽きれば魔法で私を操り人形にして強引に腰を振らされた。
言うなら『天獄』ってね。あれは…最高に気持ち良くて、最低な苦痛だった。快感も過ぎれば拷問になるって、よく言ったもんよね。

そのまま、私は悪魔のお姉さんに跨れたまま、命の全てをその膣と子宮に注ぎ、私は人として死んだんだ。


…次に目を覚ましたのは、丸一日も後の事だったらしい。
起きて一番初めに驚いたのは自分の髪が肩にかかってたこと。そして次が、ちんちんがなかったこと。
そして、見知らぬ女の人が、私の横たわっていたベッドに突っ伏して居眠りしていたこと。
それが、レイア姉さんとの出会いだったのよね。
406...:2014/04/27(日) 20:43:03.80 ID:Nd2ezjcw
『…ふぁ…あ、起きたみたいじゃないか。』
『え、誰…?ここ、どこ…?僕、どうなって…』
『ん、混乱してるようだな。一つずつ答えよう。ここは私の家だ。お前があんな物騒なところで白濁まみれで倒れているから私がここで介抱させてもらった。
…お前は…元人間だな?それも、男だった。』
『元、人間…?』
『あぁ、すまない。お前の身体は、一度死んでいるんだ。大方、淫魔に生命力全てを吸い取られたんだろう。』
『…!?僕、白いおしっこ出し過ぎて幽霊になっちゃった…?』
『そうじゃあない。…お前を殺してしまった淫魔も、本意ではなかったんだろう。たぶん、死ぬ寸前で止めておくつもりができなかったんだろうな。
お前の身体は、淫魔の魔力に侵食され、淫魔そのものとしてすでに転生している。…せめてもの償いのつもりだったんだな。』
『…僕が、あの悪魔のお姉さんの、仲間に…?』
『そういうことになる。あと、気付いてると思うがお前の身体は女になっている。』
『元に戻れないの!?』
『無理だな。その身体は人間の生を終えている。…無理に人間の魔力をそそいだとして、最高が人間として死ねることってところだろうな…』
『…そんな…』
『分かる。痛いほどに、お前の気持ちが分かる。お前は全てを失ったことになるが、それは…私も経験したことがあるから、な。
…安心しろ。私はお前を傷つけない。お前のような者を放っておくことなんて私にはできないから。だからこそあの町から私の家まで搬送させてもらった。』

姉さんは黙って私を抱きしめた。その腕には慈しみの想いと強い力がこもっていた。
そのとき後ろでゆらゆら揺れる尻尾とか翼とかを見つけてそこで初めて姉さんも人間じゃないって気付いたけど、不思議と怖くはなかったわね。
むしろ、力強い腕やゴワゴワした体毛の感触に、お父さんのような心強さを感じていたっけ。
『迷惑、だったか?』
『え、いや、別に…』
『そうか、魔に生を受けた同法のためにこの力を振るえて、私も嬉しい。そうだ、お前、名前は?』
『え、えっと…え、エラン。エラン・ボア。』
『エラン、か……よし、お前は今からエリー・バハムーンと名乗れ!
嬉しく思うがいい、お前は人間から名族バハムーン家に名を連ねるものとなれるのだからな!』
『あ、はい。って、え、えぇっ?』
『あ、名乗るのを忘れていたな…我が名はレイア・バハムーン。この魔界広しと言えども勝るものはない心技体揃った最強の一族、バハムーン家の次女である!
そして、我が一任にて、お前はこの家の養子とし、保護する!』
『は、はぁ…』
『あっはは、事情が呑み込めないか。まぁ、ゆっくりわかっていくといいよ。うん、今のうちに理解していてほしいことは…そうだな、
一つ、お前の家はこれからこの家になるということ。この部屋はお前にやる、けっこう狭いが好きに使うといい。
二つ、お前が何かわからないことがあったら、私に尋ねること。…まぁ私も常識には疎い方だがな。
三つ、お前に危害を加える輩がいたら、その不届き者に私が制裁を加えること。私がお前を守る、もうお前をあんな姿にはしたくない。
四つ、お前と私は血が繋がらなくとも歴とした家族だということ。義兄弟とは思わず、本当の姉のように接してくれたら私も嬉しい。
五つ、お前はこれから自分のことを僕じゃなくて私って言うこと。…残念だが人間だったころのこだわりは捨てろ、生まれ変わったと思って生きるんだ。
六つ…あー、だめだ、要点をまとめるのが私は苦手でね。それじゃあ、飯を作ってやるからゆっくり休むんだぞ。あぁ、質問があったらまた今度に聞いてくれ。』
『あ、待って!』
『…ん、何だ?エリー?』
『あ、えっと…僕、じゃない…私を…レイアさんは助けてくれたんだよね?』
『ああ、そうだ。…それとエリー、レイアさん、は良くないぞ?姉妹なんだから、姉さんと呼んでいいんだぞ?』
『え…じゃ、じゃあ…レイア…姉さん…』
『うん、何だ?エリー?』
『…助けてくれて、ありがとう。』
『ふふっ、困ったときはお互いさま、人間はよくそう言うんだってね。お前は元人間だからそれに従ったまでだ。
だが…今後は魔界の常識に従ってもらうぞ?それこそ…郷に入らば郷に従え、だぞ。』
407...:2014/04/27(日) 20:50:53.49 ID:Nd2ezjcw
…あの時のドヤ顔混じりの笑顔、ずっと記憶の片隅に焼付いているわ。
頬骨の出っ張り具合、眉の角度、片方だけにできたえくぼ、化粧の色、全部覚えているつもり。
上流種族の竜族の中で低級悪魔である淫魔の私が暮らすのは姉さんたちが考えているよりも厳しく、ずっと、ずっと悪夢の中にいるような日々だった。
罵倒され、蔑まれ、暴力を振るわれ、差別され…だけど、それでも私は這いつくばって周囲に認められるまで努力し続けたわ。

それはあの時のレイア姉さんの朗らかの笑顔がずっと支えになってくれていたから。
レイア姉さんとドラコ姉さんの二人がこの悪夢の中で唯一の希望になってくれていたから。
だから人間と対立する魔物になってしまった事実も受け入れられたのよ。
それに葛藤してる姿を見せたら、心配性で考えすぎな姉さんたちってば絶対気にしちゃうから。
私はもう大丈夫だってこと、私はもう魔物として生きていけるってことを証明するために…私は自分が指揮した軍で故郷を落としたの。
そして、親に打ち勝って一人前というしきたりにならって、この手で、『エラン』の両親を殺した。
懐かしいなぁ、父さんと母さんが私の腕に胸を貫かれて膝から崩れていったあの瞬間。…涙が止まらなかったけど、スカッとした。

今ではもう、人間を襲うことに抵抗なんかないし、むしろ私の下でその命の源泉を枯らしていく人間の弱々しい様を見るとゾクゾクしちゃうくらい楽しい。
あ、でも、一番好きなのは姉さんたちが溜まっちゃったときの処理かな。なんでも、ひとりでエッチするのは部族の道徳に反するんだってね。
ドラコ姉さんはただ性欲が消えてくれることを望んでるだけだったから最近はご無沙汰だけど、
レイア姉さんは一応今後のために絶頂を知ってみたいって言ったから楽しませてもらってるわ。
姉さんたちのアソコをいじるのはなかなかに楽しい。感覚の鈍い竜族の中では意外と弄りがいのある反応をしてくれるから。
ふふふ…あれだけ気付かれないうちにいろいろ開発しちゃったから、そのうち気付かれて怒られちゃうかしら?

…あぁそうか、思い返すとあの笑顔を見た瞬間から、レイア姉さんのことが、



「ほぅ、さすがに二週間もここにいると暴れはしないようじゃの。」

顔を上げると、自分がこれまで見た画一化された見た目の働き蜂とは一線を画する背が高くて豊満な見た目の魔蜂がいた。
それが誰か理解した瞬間、人生で今まで体験した最高のそれをダブルスコアで上回るほどの殺意が湧いてきた。
「…あぁ、貴方ですか。義父上と義母上を…殺したのは。」
「まぁ、そうなるかの。」

「…よくぬけぬけとそのようなことを言えますね?ヒトの殺意をそんなあっけらかんとした顔で煽るとはいい根性していますね。私の大切な姉の実の両親を…!」
「おーおー、義姉に負けず気概があるの。まぁそう猛るな、妾はそなたに提案があるのじゃ。」
「提案…?良い予感はまるでしませんね。」
「そう言うな。まぁ聞く気がなくとも話すだけ話させておくれ。…妾はそなたを解放しようと思う。」
「へぇ、どういう風の吹き回しですかね?そんなことをしたらすぐにその首私の爪が掻っ捌きますよ?」
「ふふふ、それは危ない。では妾はその時には退散するとしよう。…これはゲームじゃ。
ゲームの内容は簡単、そなたがここを脱出することができれば勝ちじゃ。
妾はこれからそなたらの主、皇太子殿に嫁ぐためここを出立する。…その間、次の女王が即位するまでここは主が空白となり機能を停止する。
そう、おぬしにはその間の時間にならここを脱することができる可能性があるのじゃ。
…妾も娘たちも我ら全員誰も邪魔はせぬ、無事にこの入り組んだ巣から逃げおおせてみせよ。」
「…胸糞悪い趣向ですね。何を考えているのかは知りませんが…まぁいいでしょう。無事に本部まで帰還し、援軍を携えてここに戻ってくるとしましょうね。
おそらく、誰も私たちがここに収監されていることなど、まだ本部には連絡が届いていないでしょうから。」
「おやおや、そなたは竜の血を持たないというのに、やたらと血気盛んじゃの。」
「大切な姉を救うためならどんな手段を用いてもここを脱出し、戻ってきますよ?」
「それはいけない、では…
あっちじゃ、向こうの通路の右のつきあたり…そこの部屋にそなたの義姉がおる。ついでに助けていくとよい。」
「…理解できませんね。隊長格の私たちを解放することがどれだけの損失になるか理解していないのかしら。」
「ふふふ、損得勘定だけでしか動かない固い頭ではないということよ。…さて、衛兵を呼んでここを開けさせるとしよう。では、さらばじゃ。」
408...:2014/04/27(日) 20:52:40.48 ID:Nd2ezjcw
小さな魔法光の照明が並ぶ廊下を駆け抜け私は急ぐ。頭の中では、たくさんのことが思い浮かんだまま渦巻いていた。
相手は何を考えてこんな行動に出たのだろうか、自分は何を行うのが的確なのか。その分析を進めようとしていた。
床の小さな凹凸が素足に当たって痛い。この前できたマメがつぶれて血が出ているかもしれないがそんなことに限りある注意力を割いている余裕はない。
こんな時、この翼で飛べたらいいのにと思う。だが、もう少し魔物として歳を重ねて強くならなくてはそれは叶わない。それは大人になってからの話。
だがその一方で全くの膨らみもない胸は走るのには助かる。前に姉さんたちが全力で走るときに胸が上下して気になると言っていたのを思い出す。
飛べるようになるころにはこの胸も大きくなるのだろうか。そう思うとこの身体は上手くできているなとも思う。
…って違う、そんなことを考えている場合じゃなくて!



「ふぅああうあああああぁぁあっ……!」
やおら聞き覚えのある声色の悲鳴が響く。それはドラコ姉さんの声。
「やっぱりこの部屋からね…」

ひたすらに走っているうちに分かれ道についた。目の前は部屋で扉から直角に道が左右に伸びている。
たしか聞いた話が正しければこの部屋にドラコ姉さんがいる。
でも怪しい。この部隊どころか騎士団全体の長である姉さんの居場所をそんなさらっと教えるだろうか?捕虜の中で一番価値がある姉さんの居場所を?
ゲームとやらをおもしろくするための罠、という発想は十分にある。つまりはこの扉を開いてはいけないような気がする。虫の知らせ的な直感でしかないけど。

そう考えてしばらく扉の前で考えているときに飛び込んできたこの叫び声。
しかし蓄音機を使った罠かもしれない。妙な胸騒ぎを押さえて警戒しつつ扉に耳を寄せて聞き耳を立てる。


「うっあぁ、っはぁ、あぁっ…!」

…どういうことだろうか。扉越しに聞こえてくるドラコ姉さんの声は上ずっていて、そこには魔力の奔流が確認できる。
この声は、心からの嬌声だ。私が何人もその状態まで陥れてきた、色に溺れた人間が出すそれを、尊敬する姉さんが出している。
そんな…誰よりも清廉潔白であることを自分に課していたドラコ姉さんがあんな私でも出せないような艶めかしい声を…

「姉さん!……ッ!?」
バッと扉を開けた私が見たものは生まれたままの姿で床に背中をつけて寝そべっていた姉さんだった。
だが…その姿は見るのも無残なほどに墜落していた。
利き手である左腕は秘所に向かっており乱暴に抜き差しを行いつつクリを摘まんで快楽をやみくもに食い荒らしている。
右腕は左胸を無慈悲に揉みしだいていて、指の腹で乳首を押し込むようにさすっているのが仰向けなのでよく見える。
私が視界に入っているはずなのに、虚ろな目から届く私という情報は姉さんの理性の弾けた頭では理解できないようだった。
「っふ、っふあ、あはっ…ああああ、あっ…うっ…」
喘ぐ声を聞くまでもない。充満する雌の匂いを嗅ぐまでもない。しとどに蜜を出す秘所を見るまでもない。
姉は、惚けていた。それだけで私には尊敬する姉が壊れてしまっていることが分かった。
目の前にいるのは姉でもなく騎士団長でもなく、絶頂を迎えるただそれだけのために命を消費する下品という表現もおこがましい一匹のメスだった。

「姉、さん…そんな、姉さん、何で…!?」
その声は届かない。
彼女の身体の五感は性感帯の触覚のみが機能し、他はその務めを放棄してしまったかのようだ。
頭の中に、悲しみと屈辱と驚きと侮蔑と憐みと怒りがまぜこぜになった混沌な感情が膨らむ。
…私が墜落させた人間にも家族がいて、ちょうど今の私のようなこんな気持ちだったのかしら。
この怒りの矛先は、こんなことをした犯人と、それに屈した姉の両方に向いている。
「………助けなきゃ。」
409...:2014/04/27(日) 20:55:19.01 ID:Nd2ezjcw
自分は淫魔だ。性欲を操る術には長けている。
彼女が色に狂っているのなら欲求を叶えつつ鎮めてやれば良い。自分は性欲の亢進と減退の両方を操作できる術をある程度心得ている。
性欲減退の魔法はドラコ姉さんがムラムラしたときに頼まれてよく使ってあげたものだけど…
「まさか…そんなに欲望が溜まってるとは思わなかったよ。姉さん。」
彼女の鱗のない下腹部に私の尖った爪をめり込ませ、皮を突き破り傷を作る。
燃えたぎるような火の魔力の濃縮された彼女の血をたっぷりと指につけ、ハートの形に塗り広げたところで両手をかざす。
むせ返るようなメスの匂いが血から漂う。…血液中にこんなに魅了の魔力が確認できるなんて、いったいどんな媚薬を盛られたというのかしら。
「…ごめん、姉さん。これ以上みっともない姿をさらしてほしくないんだ。…荒療治だけど失礼するよ。」
ボウ、という音を立てて両手の手のひらに二つの光が生じる。それは塗られた血のマークを乾かし、淫魔との血の盟約…淫紋へと姿を変える。
本来これは気に入った人間を捉えて逃れられなくする拘束具なのだけど…もともとの使い道なんかは今はどうでもいいか。

「う…?あ…!?っはぁあ!う…ぁあ!」
「ほら、これでイケるから…スッキリさせなよ、姉さん。」
淫紋を通じて念を送り彼女の感度を高めつつ、両手で胸を、尻尾でクリを撫で上げたりアソコに抜き差ししたりしてテンポよく刺激する。
すでに裂けていた膜の残骸が尻尾に触れ心が痛む。きっと心が壊れそうなくらいにつらい目に遭ったのだろう。…私にできるならそれを癒せればよいけど。
舌が手持ち無沙汰だからとりあえず彼女の唇を奪うことにした。
「ん……んん?」
甘い。…おや、姉さんの唇ってこんな甘かったかしら、と記憶の糸をたどろうとして、彼女の口内に大量のハチミツがあふれていることに気付く。
あまりにも甘ったるくて頭がくらくらする。牢屋に入れられていた時に食事として出されたそれよりもさらに濃い。こうなるなら耳を弄ぶべきだったかしら。
いや、姉さんの口の中を犯すこのめまいがする甘物を私の手で取り除いてあげなくては。
よく味わうと私でも少しムラムラしてしまうほどの催淫の味を感じる。血にしみ込んでいたピンクな魔力の根源はこれね。

「ん…ん!ん!んんんっ!!」
本気でイかせにかかったので彼女が念願の快楽に身体をうち震わせるまでには時間はかからなかった。
食事として性を弄ぶ私にはイかせるくらいは楽勝。
全身を突っ張り受け止めきれない快楽を享受しているその姿は私の知る彼女のこれまでには一切なかった姿。その顔は恥も外聞もないだらしない惚け顔。
これまで貞操を守り一度も堪能させてもらえなかった長姉のナカは激しく私の尻尾を噛み砕くように締め付け、その感触の良さに熱の籠った息が出そうになる。
でもそれはだめ、私までこの情欲の波に流されちゃいけない。

それにしても、あのドラコ姉さんのような人間界でもまず珍しいような清廉潔白な生粋の武人がこんなケダモノのような部分が僅かでもあるとは思わなかったわね。
もっと言うなら、それに姉さんが支配されるなんて思いつきもしない事実だわ。内側から崩れるような弱みを持っているヒトじゃないと思っていたし。
快感の雷に打たれて見開かれたその目に光が戻ることを祈って口内のハチミツを舐め取っては飲み込み、その色欲の世界へ誘う成分を体内で浄化していく。
…胃がもたれてムカムカしてくる。消化しきれないほどにその成分は強大なのだとひしひしと感じるわね。
私の浄化が追い付かないほどの潤沢な催淫の魔力…
こんなものを蜂は生成できるというなんて…

羨ましい。
410...:2014/04/27(日) 20:57:04.85 ID:Nd2ezjcw
処女をこじらせて性についてあれだけ汚らしいと偏見を持ってたドラコ姉さんがこんなことになるような力を持つ媚薬…
それを手にできたら…いくらだって食事には困らなくなるわ。
淫魔であるからには食事の方法として人間から生命力をいただくのだけど…その、精ではなく愛液の方が数倍美味しく感じる性分なのよね。
身体は淫魔の…女のモノとなったとはいえ、私の魂の根源は男なのだから仕方ない。いくら外見に態度を合わせたとしても、女性としたいのが本音だからね。

しかし…女性を襲うといっても同性に興味がある人でなければ私程度の実力では強引に絶頂まで導き生命力を奪うことはできない。
同性に性的に襲われるというのは耐性がある人とない人ではっきり分かれているものだから。
そういう行為に嫌悪感が少ない相手でも相当に丁寧な責め手で頑張ってようやく本番に臨めるという状態であるのが現状。
こんな年端もいかない少女のような見た目の魔族に誘惑されて欲情する人間の女なんて相当な物好きかロリコンか痴女かの三択なのよ。

けど、この媚薬を使えば心行くまで町中の女の善がり狂う姿を見ることができるしその味を愉しむこともできるかもしれない…
そんな私にとっての桃源郷、淫魔の楽園が成るかもしれないモノ。それが姉さんの口いっぱいに注がれていた。
飛竜のドラコ姉さんがこうなるのだから人間が相手なら一滴で廃人寸前というレベルかしら…

そこまで考えを巡らせて自分の息が荒くなっていることに気付く。
脱力した体と湿って張り付くショーツは私が僅かにだが達したことを伝える。それほど自分の心が歓喜に打ち震えているのね。
当然だ、夢ですら思い浮かべなかったような理想の世界の実現を叶える薬がここにはあるのだから。何とかして手に入れたい。
そんなものを手に入れたら私は鬼に金棒どころではない。…今更ながら私を人間の器から解いてくれたあの淫魔のお姉さんに感謝したい気持ちよ。
ゲスな笑みが止まらない。絶頂の余韻もあって最高に近い気分!
「…はぁ…っはっは…えへへ、何さ、私の望むものはこんなところにあったのね…!
うふふふふふふふふふ………ハチミツがこんなにすごいものだなんてね。こんなものを今までどこに溜め込んでたのかしら。」

「…あれ?エリー?」
「……え?」




なんで、という言葉が思いつき、それしか考えられなかった。
レイア姉さんはどうしてこんなところにいるのかしら、という疑問が派生し頭の中が疑問で覆い尽くされていく。
どうして身体からハチミツの匂いを気分が悪くなりそうなくらいにプンプンと漂わせているのかしら、
どうして頬がまるで恋をしているみたいな紅潮をしているのかしら、
どうして魔法を使わないはずなのに魅了の魔力を放出しているのかしら、
どうしてレイア姉さんもドラコ姉さんと同じ全裸なのかしら、
なぜギンギンとご立派なナニが股間から生えているのかしら。

「やっぱりエリーだ。こんなところにいたんだね。探したんだよ?」
「姉さん…!?そ、それって…!?」
「あ、これ?産卵管。」
さも当たり前のように答えるその回答に一瞬理解が追い付かず自分の耳から反対側へと言葉が抜けていく。
産卵管?蟲の生殖器がなぜ姉さんに?
い、いや、たしかに気になるけどそんなことよりもまずはドラコ姉さんを助けることが先決よね!

「姉さん!ドラコ姉さんが、おかしくなっちゃってるの!」
「あぁ、知ってる。私がそうしたんだ。」
「え?」
「私、いろいろあってね。ここの女王になったんだ。それで、私が産む卵の苗床として姉貴を選んだんだ。
でも……姉貴の理性はそれを拒んだ。だから、狂ってもらった。仕方ないね、あてがわれた役目を放棄するなんてここでは認められないのに。」
倫理的に明らかに脱線した理屈が姉さんの口から紡がれ、私はただただ唖然とするばかり。
まるで姉さんが私の知っている姉さんでない何かになってしまったみたいな、そんな心地がして姉さんの身体から漂う匂いとあいまって吐き気が催すような心地。
あんなに優しかった姉さんからはとてもじゃないけど想像つかないような言葉たちが、私を加速度的に困惑させる。
姉さんが女王?文脈的にそれは魔蜂の女王蜂ということかしら。あれだけ蟲を嫌悪していた姉さんが、何で…!?
411...:2014/04/27(日) 20:59:17.30 ID:Nd2ezjcw
「そんな、そんなこと、おかしいよ…!」
いろんな感情や思いが混濁してただただわけがわからないということが分かる。
「たしかにおかしいかもしれないけど、私はこうするしかなかったから。」
「なんで!?ドラコ姉さんのこと、好きなのに!?」

ハッと息を呑み、レイア姉さんが驚いた目で私を見つめる。
「あ…知ってたの?」
「当たり前よ。家族だから。だから意味がわかんないんじゃない!レイア姉さんは、ドラコ姉さんが大切なヒトなんでしょう!?
なのに…なんで傷つけるの!?そんなこと、姉さんは望んでないでしょう!」
「……しょうがないじゃない。もうこの身体は、蜂のモノなんだ。魔蜂のために私はこの身を捧げなきゃいけないんだ。
私だって、普通に姉貴を好きでいたいさ。でも姉貴はたとえ姿が私だとしても、蟲の女王の求愛に応じるわけがないじゃないか。
私は姉貴を愛してる。姉貴との子どもが欲しいとさえ思ってる。でも、姉貴はそれを拒んだ。
だから、こうするしかないんだ。」
レイア姉さんは床に寝そべって官能の渦に意識を失ったままのドラコ姉さんを見つめている。その瞳はすさまじく憂いを帯びていた。
握りしめたままのその拳はあまりの握力の強さに血が出てしまっていた。

そのとき、私は気付いた。今の姉さんは私の知っている通りのいつもの姉さんだった。
優しくて、勇敢で、勘が鋭くて、姉妹想いで、でも優しすぎるせいで無駄に悩みを抱えて突飛な行動に出てしまう危なっかしい、
でも尊敬できる私のレイア姉さんだった。


「…あは、まったく……姉さんってば、」
駆け寄って腰に手をまわして抱きしめる。なんかお腹にブヨブヨと当たるものがあるが気にしない。
「勝手に一人で思い詰めて、姉さんは一人じゃないでしょう?ドラコ姉さんがそれだけ好きなのはわかるけど、それを理由に振り回すのはダメだよ姉さん。」
「エリー?」
「何があったかは今は聞かない。
でも私は、レイア姉さんはドラコ姉さんが好きだってことに嘘偽りがなくて、
結ばれたいっていう想いを持ってるなら、きちんと真正面から向き合わないとダメよ?」
「でも、姉貴は、」
「でもも何もないわ。
女王?姉さんの事情なんてそんなことは言い訳にしかならないんだから。私は今の姉さんを受け入れるわ。だから姉さんも自信を持ってよ。
一度くらいフラれたらなんだってのよ、人間界にはこんな言葉があるんだよ、『三度目の正直』って言って、二回目までの失敗は考えないってことね。
もし、姉さんがドラコ姉さんに告白して嫌がられたからこんなことをしたって言うなら、すぐに止めてあげてよ。
心から愛してるってちゃんと伝えられたら、そのときはドラコ姉さんだって、きっと…」

姉さんは首を横に振る。
「女王だって、言ったろ?エリーに関係なくても姉貴に関係ないわけがない、私はもう姉貴の仇も同義なんだぞ?
そんな私を姉貴が愛せるはずがないって、わかっちゃったから…」
「…そんなことないよ。私は、愛してるから。」
姉さんを抱きしめる腕にギュッと力が入る。姉さんの胸元に埋もれていた上半身を起こすと姉さんは驚いたような顔をしていた。
「私は今、恋をしてるの。その相手は魔物で、人間だったころの私の仇って言えるよね。しかも、その人は義理とはいえ姉妹だったりしちゃってさ。
……ドラコ姉さんじゃなきゃダメ?…私じゃダメ?
私は姉さんのことが好きで、好きで好きでたまらなくて、それでも姉さんにはドラコ姉さんがいるって、そう思ってずっと押さえてたの。
ねぇ、姉さん。私、姉さんのためなら何だってするわ。
私の淫魔の力を使えば姉さんが特別努力しなくたってドラコ姉さんに受け入れてもらえることだってきっとできるはずなのよ。だから、姉さん…」

お腹に当たっていた柔らかいけど芯の通った感触のする産卵管をそっと手に添え、上へそそり立った状態から前に倒す。
私はつま先立ちをして、それの先端を女の部分へと押しつけ、
「私をさ、抱いてよ。」
ズブリと一気に挿入した。
412...:2014/04/27(日) 21:01:09.81 ID:Nd2ezjcw
「はっあ…大きい…ぃ…いいよぉ、姉さんの産卵管、気持ち良いよぉ…!」
私が普段相手にしている人間のそれよりも圧倒的な体積を持つそれが私のオンナの器官をゴリゴリと押し広げていく。
性行為に特化した淫魔の私だから大丈夫だったけど、普通の人間には太すぎて筋が切れてしまうかも…
先端が私の子宮に侵入したところで根元まで咥えこめた。子宮口がぽっかりと開かれる感覚は私には初めての感覚で、新鮮で劇的な官能が襲いかかる。
私と姉さんでは身長差があるからどうしてもこんな立ったままの体勢だと踵が浮いたままになる。
不安定な姿勢は自然と私のナカのあちこちを刺激してきてもうクラクラしそう。
「え、エリー!?何をしてるの!?」
「姉さんは…女王なんでしょ…?なら、私に卵を産み付けてよ…私も苗床にしてよ…!」
「そ、そんな…ほ、本気なの…!?」
「私の目を見てよ、本気の、本気よ…!
…惚れたヒトのために生きるのって、女の夢だと思わない?姉さん?」
「…いいの?一度私の卵を受け入れたらずっと私の慰み者になるんだよ?エリー、分かってるの?」
「姉さんは優しいね。…でも私はいいんだ。私は姉さんのために生きたい。だから、姉さんの好きにしてよ。…無茶苦茶にして構わない、お願い。」

姉さんは一瞬だけ怪訝な顔をしたけど、静かに、だけど深くうなずいてくれた。
体格差がある以上、立ったままやるのは無理があるって姉さんが床に寝そべるように指示する。
その言葉にいよいよ姉さんが本気で私を犯してくれると思うと、気持ちが高揚してきて前々から濡れていたアソコがさらにビチャビチャになってしまいそう。
床に仰向けになり、誘うような目つきで誘惑の魔法を乗せて視線を送る。
さすがに竜族だけあって効きは悪かったようだが、それでも姉さんのほんの少しの迷いを取り払うには十分だったようね。

「エリー…エリー!」
「ん!?んひぃ!姉さん!姉さん、これ、すごいよォ!」
ブヨブヨしていた産卵管が一層逞しく滾って私のナカへと滑り込み、その未体験の太さに脳髄が焼き切れてしまうのがハッキリと感じられる。
耳の横に構えていた私の手を捉えるように姉さんの鱗に包まれた大きな手が上から押さえた。
そして私の身体を支えにして大胆なストロークで腰を振り、ズンズンと産卵管を抜き差してる。…姉さんの愛は激しいわね。
体中で暴れまわる快楽に耐えながら、尻尾同士、翼同士を合わせて絡ませてほんの少しでも姉さんをいっぱいに感じようとする私。
前を見るとそこにはケモノのようなギラギラした目で私を見てる姉さんの姿。こんな浅ましい姿を姉さんが見せるなんて騎士団の誰が知りうるだろうか。
そんな目にさせて、堕としてしまったのは私。姉さんのなかのわずかな私への理性を壊してしまったのだから。
あぁ、まさしく私は立派な淫魔だ。性欲を餌に我が姉をも墜落させてしまった。

ふと視線を下げると、姉さんの豊満な胸が私の気持ち程度の胸に当たっていかにも柔らかそうに形を歪めているのが見える。
私はそれを見て薄く微笑み、絡ませた尻尾を解いてその先端を姉さんのビンビンに尖った乳首に当ててみる。

「…!?なに、するの…!?」
「えへへ、エナジードレインの応用。アソコじゃないから精力はもらえないけど、ミルクなら出るかもね?」
「え…あぅんっ!?ひあっ!?」
先っぽが二股に割れた尻尾が乳首に喰らいつき、チュウウウなんて音を立てながら吸い上げる淫魔の得意技。
乳首責めの刺激に姉さんの上体がそれたところを見計らい、翼でふんばってもう片方の乳首にキスし、舌で愛撫し、さらにカリッと甘噛みしてやった。

「くひっ!?」
「甘いね姉さん、無茶苦茶にしてとは言ったけどジッとしてるのは淫魔のプライドに関わるんだ。いっぱい奉仕させていただくよ。」
「うあ…そんなところ吸ったら…ぁあああ出ちゃううぅうう!!」
ビュッビュと口と尻尾の中に粘っこい液体が入ってくる。姉さんの母乳だね。
…いや、違う?なんだこれ、甘ったるい…?あ、もしかして、これ、ハチミツ!?

そう気付くのが早いか、私の身体は限界を突破し急速に火照りだした。
やっぱり!この味は私の口の中に入ったのはドラコ姉さんが飲まされたモノと同じ、催淫効果たっぷりのヤツ!どうしよう!?飲んじゃった!
嚥下しちゃった金色の液体が内部から私に働きかけ、私の感覚をさらに高め、受容できる快楽の上限を飛躍的に高める。
尻尾から取り込まれた方は尻尾全体に行き渡り、ただでさえ性感帯である尻尾をクリのように敏感にさせてしまってた。
ひぃい!?ほんの少しの空気の流れでイっちゃいそうだよォ!あうぅ、こんなの初めてだよっ!?
413...:2014/04/27(日) 21:04:39.02 ID:Nd2ezjcw
「や、やぁっ!?だめ、だめなの!んほぉあ!?」
「わたしも、だめっ…!腰が、止まんないんだっ!」
犬のようにだらしなく口を開きパンパンと腰を打ちつける姉さんがもたらす快楽の刺激は、とっくに私の受け止めきれる限界を超えていたわ。
でも、姉さんのハチミツの魔力が私の気を保たせて、姉さんに奉仕する任務から解かせなかった。
それでも私はほぼイキっぱなしの状態で、とうに普段なら絶頂の頂点にいるような昂りであるには変わらなくて。
私はそんな快楽の激流に撃たれつつも、僅かな淫魔のプライドと姉さんへの想いを頼りに乳首への奉仕と産卵管の締め付けを頑張って続けた。
本当ならもっといろんな務めをするのが淫魔の手技の神髄だけど、快感で頭は真っ白で、今できることはそれしかなかったの。
そして、私は頑張り抜いた。

「あ、あ、あ!出る!エリー、出すよ!卵、産むからね!」
「あう、姉さ、ん!愛してる…よ…ぉおおおおほぉおお!?」
うああ!?大きい!大きすぎる!?卵が産道から産卵管まで降りてきて、赤ちゃんよりほんの少し小さいかどうかくらいの直径にまで膨れ上がるっ!
「ダメっ、そんな太さで子宮口に来ちゃったら、や、やめ、壊れちゃ、んひぃいいいいいいいあああああああ!!!」
ズゴンと子宮の真ん中くらいにまで届いた産卵管の先端から、姉さんの卵がゴポリと吐き出されたのがおぼろげにわかった。

憧れの人とセックスして、その卵をお腹に宿すことができた。
私は、凄まじいエクスタシーの快楽と途方もないプラトニックな充足感に押し流され、そっと両目を閉じた。
これが夢でないといいな、と思いながら。
414...:2014/04/27(日) 21:18:59.87 ID:Nd2ezjcw
レイアが女王に犯されてから一月が経った。
最近、ここ何週間か静かだったこの巣が急に騒がしいと魔界では評判になっている。

「ほら、こっちに来てね。」
「くぅ…!何をする気なんだ!」
人間の娘が二人の魔蜂の娘に誘導され、歩かされている。
服は着ていないほとんど裸同然の格好なので分かりにくいが、首飾りや靴の装飾の細やかさから決して高貴とは言えないがそれなりの家の出身なのだろう。

「とっても気持ち良いことだよ?ねぇ女王様?」
連れてこられた部屋は謁見室。豪奢な装飾のついた玉座に腰掛けているのはレイアだ。
その服装は彼女を犯したあの女王を彷彿とさせる同じデザインのものである。
「あぁ、そうだな。まさしく人外の快楽だ。」
「何だ貴様は…!?私をどうするんだ!」
「あぁ、名乗るのが先だったね。私はレイア、この巣の女王だ。見たところ相当に警戒してるみたいだが…なに、絶対に殺しはしないさ。そこは一つ安心してよ。」
「…じゃあ何のために私を!?」
「そうだな、端的に言えば…」
レイアは玉座から立ち上がるとその娘の目の前まで歩く。
そこでやおら下穿きを下ろすと、そこには大きく屹立した産卵管があった。

「私の子を産んでもらいたい。」


両脇を押さえつけられて足掻くこともままならないまま、娘は押し倒されその秘裂を産卵管が貫いた。

「あうっ!?な、なんてこと…!イヤっ…!」
「うん?これだけ太いのに痛くないのか?…まぁ毎晩お父上の太いモノを受け入れていれば大丈夫か。」
「えっ……、な、なんで…それを…!?」
「うふふ、私たちの情報網は広いんだ。さ、動くよ。」
「や、やめっ、」
拒絶の言葉を阻むように唇覆いかぶさるレイア。
娘は普段自分が受けてきた激しい性行為にはない意外な行動に一瞬動きが止まる。
その隙を見計らったようにレイアの舌が娘の口内を蹂躙し、彼女の唾液もとい蜜を味わせる。

「ん…ん、んんんんん!?んんんん!!!」
強靭な竜族さえも堕としたその凄まじい蜜に到底耐えられる身体も精神も持ち合わせていなかった娘に、すぐさま狂ってしまいそうなほどの火照りに襲われた。
あらんかぎりの力で叫ぼうとするが、口をレイアにふさがれ、その声は意味のある言葉として発せられない。
レイアは熱心に舌を絡めて彼女に蜜が浸透するのを促しつつ、ニュルニュルと音を立てながら娘の感触を愉しみだした。
若さのわりに熟れて余裕があるらしい。この太さをすんなりと受け入れられるとは都合が良いと彼女は娘の唇を奪っている口元が綻ぶ。
蜜の魔力にあてられて発情しきった娘の膣内はしとどに濡れていて一度腰を振るたびに双方に電撃のような快感が流れる。
意識が飛びそうになっている娘はもとより、レイアも同じく快楽の頂点に到達していた。

「んぁ!うっふ…でるっ…!」
「…え、へぇ…?え!?ダメ、ダメぇえええええひゃあああああっ!?」
彼女の胎内でプリプリと音を立てながらその最奥にレイアは卵を吐き出す。
直感で何が起きているかを察した彼女は身の破滅を感じながらも、次の一瞬であまりの快楽の前になすすべもなく絶頂を迎えていた。
415...:2014/04/27(日) 21:20:50.88 ID:Nd2ezjcw
彼女に無事に卵を託すことができたと確認したレイアは気をやっている彼女を衛兵に運ばせる。
部屋に散らばった愛液やらハチミツやらの一通りの後始末を済ませると、人払いののち別の部屋に移動した。
そこは本来ならば雄蜂がいつか来る交尾の時のために過ごす部屋なのだが、そこには一匹も蜂の姿はなかった。


「おーい、元気にしてたかい?」
「ね〜姉さん、私たち逃げる気なんてないからこれ外してよぉ。」
そこにいたのはレイアの姉妹二人。双方ともハチミツを固めてできた鎖と首輪で壁に繋がれている。
鎖は長く、身体を拘束する意味よりも部屋から逃げ出さないことを目的としているらしい。
その身体はレイアの催淫性のハチミツにまみれ、腹は卵が詰め込まれて臨月の妊婦のようになっていた。
「ダメだ、姉貴とエリーは確かに私にとっては特別だけど苗床が首輪で繋がれるのはここのルールなの。分かった?」
「やだよーヤダヤダ!こんなハチミツがずっと肌に触れてたらずっと気持ちがムラムラして落ち着かなくてつらいよ!」
「…それがどうしたっていうの?
苗床は私がいつ卵を産みたくなっても良いようにずっと発情してなきゃいけない、そうでしょう?」
「うえぇ!?そ、そんなぁ…!あんまりだよぉ…」
落胆した表情で床にへたり込むエリー。その真下にはずっと前から滴っていたのか彼女の愛液で水たまりができている。

「な、なぁ…れ、レイア…もう、オレ、限界…」
隣で壁に寄り掛かるドラコが荒い息を吐きながら助けを求める。その上気した顔は止まらない火照りによるものだ。
「あれ?どうしたのかな、姉貴?ちゃんと言葉にしないと分からないよ?」
あえて頭では理解しながらも姉の言葉を解していないそぶりを見せるレイア。焦らされたドラコは顔をさらに真っ赤にしつつ口を開く。
「う……あの、もう、身体が敏感すぎてもう駄目なんだ、でも、自分一人じゃ足りなくて、その…」
「その?」
「れ…レイアの、産卵管を突っ込んでくれ!頼む、オレはもうおかしくなっちゃいそうなんだ!はやく、お前のそれでグチャグチャにしてくれ!」
恥も外聞もかなぐり捨てたように凌辱を求めるドラコ。その顔には目に光こそ灯っていたが、その奥の瞳が快楽一色に染まっていたのは明らかだ。

「んー、ダメだよ姉貴、女王様に頼むならちゃんとお願いする言い方があるじゃない?
まぁでも、今日はそれで及第点にしてあげるよ。でも、明日はもっとちゃんとした台詞、考えておいてね。」
「っ!それじゃあ!?」
「でもまだだよ、この前の卵、まだ孵ってないでしょう?」
「うぅ…もうおかしくなるってよぉ…」


そのとき、二人の脇で座り込んでいたエリーが急に顔を上げる。
「あ、姉さん、来る…!ああああああ!!!」
エリーの膨れ上がった腹がもぞもぞと動くと、胎内から少しづつ時間をかけて小さな赤ん坊が産まれてきた。
人間のそれよりも二回り以上も小さいその赤ん坊をレイアは抱きかかえ、愛おしそうに口付けをした。
エリーに産み付けられたレイアの卵が彼女の胎内で孵り、成長して産まれた子どもである。

「また産まれたね。この子でエリーとの子どもは5人目だね、その調子!」
「あうう…これがマジで毎日なの…?」
「そりゃそうでしょ?毎日産み付けてるんだから毎日産まれてきて当たり前だよ?
ほら、姉さんの方が終わったらエリーにもまた新しい卵、産むからね。」
「ひええええ…苗床きついぃ…」
「自分で望んだんでしょ?」
「だって、こんなに大変なんて、」
「だっても何もないよ。いいんだよ?役目から逃げる軟弱な心を持ってるならそれは壊すだけなんだから…」
「ふええ、姉さんが怖いぃ…」

だが、姉の発言に恐れをなすエリーも、彼女との子を抱きかかえるレイアも、今まさに陣痛が始まり目を見開いているドラコも三人とも口元は笑っていた。
数年後に、魔王討伐のため旅立った勇者が蜂の一族の手にかかり消息を絶つというニュースが人間界に衝撃をもたらすのだが、それは別のお話。




この後滅茶苦茶交尾した。
416名無しさん@ピンキー:2014/04/27(日) 22:31:29.70 ID:w73ffmrd
GJ
417名無しさん@ピンキー:2014/04/28(月) 02:50:34.56 ID:WTkaXvxJ
なんだろう…雰囲気はほのぼのしてるのにすごい黒い。
実に素晴らしいセンスだと思う。
418名無しさん@ピンキー:2014/05/01(木) 01:09:55.95 ID:RtVvNrTX
さっき知ったんだがチョウチンアンコウの生殖って凄いな
419名無しさん@ピンキー:2014/05/04(日) 01:14:22.10 ID:BXgKFVtf
寄生ラッシュが堕ち憑くころかな
420名無しさん@ピンキー:2014/05/06(火) 01:25:47.29 ID:iuBL4WcZ
それどころか寄生されて虜になった娘たちが触手を新たな宿主に寄生させる、Uターンラッシュの始まりだ
421名無しさん@ピンキー:2014/05/07(水) 23:52:35.00 ID:m7532C1J
パラサイトシングル(物理)
422名無しさん@ピンキー:2014/05/09(金) 07:00:23.66 ID:IfOQM1er
仲間増やす時以外は自分(と中にいるご主人様)だけでいいもんな、寄生者同士でコロニー作るのも一興だが
423名無しさん@ピンキー:2014/05/09(金) 08:28:11.91 ID:2lgydpga
DATEさん今月はスライム寄生描いてくれるらしい。乗っ取りだけど
しかしTS描いたり寄生描いたり洗脳だったり、ダークならなんでも描くなこの人
424名無しさん@ピンキー:2014/05/09(金) 21:02:54.22 ID:6WVDj5Hf
元々寄生ものだけ描く人じゃないらしいしな
425名無しさん@ピンキー:2014/05/17(土) 23:28:43.58 ID:xc+7g+V3
保守寄生
426hage:2014/05/19(月) 20:24:45.80 ID:gcKKwfAV
427名無しさん@ピンキー:2014/05/19(月) 21:59:17.26 ID:CIUsFJcB
>>426
kwsk
428名無しさん@ピンキー:2014/05/20(火) 07:30:14.86 ID:MU6PWmgh
>>426
好みのジャンルだけどこのスレだと違うんでないかい?

>>427
画像の詳細スレによると
[柳原ミツキ] 魔界オークションへようこそ!
(二次元ドリームマガジン2014年2月号 Vol.74)
ってことらしい
429名無しさん@ピンキー:2014/05/22(木) 12:54:33.67 ID:JOWEU+2S
この漫画はどっちかというと催眠洗脳要素の方が強かったな
出版社的に、なんか単行本化されなそうな感じが…
430名無しさん@ピンキー:2014/05/27(火) 11:46:33.05 ID:ivnktMcK
女の子型のロボットを育成するゲームにウイルスが混入

自キャラのひとりが逆レイプ魔に変貌。姉妹キャラが次々と同族化されていく

逆レイプ魔化したロボ娘達はプレイヤーのおちんちんを要求してくる

ロボ娘たちは実体化、プレイヤーを逆レイプ

ロボ娘たちは現実世界の少女たちをも同族化

プレイヤーはロボ娘や少女達の慰安夫として飼育されることになりましたとさ。おしまい
431名無しさん@ピンキー:2014/05/27(火) 23:46:24.31 ID:BjSsbEVy
おしまいだと?
その内容をまだ文章化してないではないか!
432名無しさん@ピンキー:2014/05/28(水) 23:40:15.04 ID:GdjmjvGQ
>>430
女の子型のロボットだと!?

ちょうどこんなブラウザゲームが始まるんだが
新手のステマか?

ロボットガールズZ オンライン
ttp://rgzonline.ujj.co.jp/
433名無しさん@ピンキー:2014/05/28(水) 23:58:02.43 ID:tJ7Mp8dE
これがダイレクトマーケティングというものか

不気味なオンラインゲームに寄生されて(課金の)虜になる>>432!!
434名無しさん@ピンキー:2014/05/29(木) 00:06:12.86 ID:TZmRGiJc
ステルス寄生とダイレクト寄生のどっちがいいか
まで読んだ
435名無しさん@ピンキー:2014/05/30(金) 01:40:19.99 ID:pnY009HN
マジンガーZとか全くわからないけどとりあえずダブラスM2ちゃんかわいい
436名無しさん@ピンキー:2014/05/31(土) 08:43:11.23 ID:8mrz+Hy/
真マジンガーZならケドラっていう寄生生物(?)がいることにはいる
437名無しさん@ピンキー:2014/05/31(土) 20:56:36.19 ID:1lN4itrt
任天堂のゲームは意外と寄生生物系の設定は豊富
最近じゃ星のカービィにまでいる
438名無しさん@ピンキー:2014/05/31(土) 22:45:34.50 ID:Jmg4oCfX
パラスのキノコに乗っ取られる女トレーナーとか?
439名無しさん@ピンキー:2014/05/31(土) 22:47:55.74 ID:skO7Uluo
なにそれくわしく
440名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 00:07:43.00 ID:BH+xxWwc
>>439
いやさっき思いついたネタだ
妄想ついでにキノコ成長したら周りの女にも胞子ばらまくとかどうかね
441名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 00:10:30.49 ID:r3ceLsPu
キノコ…寄生……まさか股間に……
442名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 00:26:33.94 ID:MScIGtMd
>>440
そういう同人誌でもあるのかとおもっちゃったZE!
何かに寄生されて気持ちよくされて言いなりになるとか最高だよね
443五行戦隊 ◆vPNY1/7866 :2014/06/01(日) 07:18:55.91 ID:xsJ58xTF
連鎖悪堕ちと触手スーツな寄生もの、第八話。

<前回まで>
鈴華【金】清見【水】:寄生済み。学校生徒を人質に暗躍
翠【木】:寄生済み。エロエロな拷問を受ける
灯【火】:進行中。人質の生徒を救出しようと行動
睦美【土】:健在
444五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(1/19)』:2014/06/01(日) 07:21:01.97 ID:xsJ58xTF
朝の空は、鉛色の曇り空だった。
朝日はほとんど遮られ、日光のかわりに冷たい雨粒が地上に注がれる。
通勤時間を過ぎた道路は閑散としていて、町全体に陰鬱とした空気が漂う。

道端に立つ一本の街路灯。
そこのもともと電球があった位置に、一匹の異形の蟲がすり替わる。
芋虫のような体の表面に目玉が生え、その単眼を使って町の様子を静かに眺める。

ふと、異形の蟲は何かを見つけたか、瞳孔の虹彩をレンズのように絞った。
遠く離れた建物の上を、一つの赤い影が高速に移動していた。
目が醒めるほど鮮烈な赤い衣装。
それを着こなした人物は、誰かに気付かれることもなく、
屋根裏を平地のように渡って疾走する。
一瞬にして通り過ぎる赤色は、陽炎のように美しかった。

蟲は目玉を端から端へと移すが、やがて視界の外へと消えてしまう。
すぐに異形はアメーバのように変形して街灯の上へ這い登った。
黒一色だった軟体は妖しくうねり、まわりへ微弱な妖気を発する。
それが信号となり、遠くの仲間と情報交換する手段となる。
だが今回はどうしてか、信号の返事がなかなか返ってこない。

その時だった。
二本の指が妖眼蟲を摘み上げる。
「監視カメラの役目、ご苦労さん」

妖眼蟲は驚くように目玉を見開く。
ついさきほど通り過ぎたはずの赤服が眼前に現れた。
不敵な笑みを掲げた少女が、街灯の頂上でしゃがみこむ。
ほがらかな顔立ちだった。
凛とした目元や陰の無い表情は、ボーイッシュな可愛さを作り出す。
その明るい雰囲気に近付いただけで、体中が太陽の光を浴びたようにポカポカする。
だが妖魔にとって、その活力はこの上ない忌々しいものだった。

妖眼蟲はすぐさま動いた。
液体のように指の合間からはみ出すと、一瞬にして少女の頭から足元まで覆うほど広がる。
だがその途端、少女の手から放たれた高熱が肉質を浸透する。
薄くなったことが逆に仇となって、高速に溶け出してしまった。

敵が完全に浄化したことを確認すると、少女は地上に降り、
すぐ近くの壁の影に身を隠した。
「ハァ……」
付近に人の気配は無い。
それが分かった途端、少女は壁にもたれ、息を漏らした。
さきほどまでの雰囲気と一変して、彼女は風邪を患ったように目をトロンとさせ、
呼吸にねっとりとした熱を帯びた。
両腕に抱きしめられる体は、一向に震えが収まらない。

少女の名前は灯(あかり)、五行戦隊の一員。
妖魔に陥れられた仲間を助けるため、学校へと向かっている途中である。
しかし今の彼女には、とある発作に悩まされている。

「うぅ……」
熱い息を漏らすと、灯はついに太ももを広げてしまった。
そして悔しそうに唇を噛み締め、おそるおそる手つきでスカートの下を触れる。
思った以上びっしょり濡れた下着に、頬がますます赤くなる。
だが、それでも手の動きは止まらない。
下着の更なる奥にある、女の子の一番大切な部分に触れるまで。
445五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(2/19)』:2014/06/01(日) 07:23:34.70 ID:xsJ58xTF
 
「ううぅ……ん!」
灯は必死に喘ぎ声を抑え、背中を壁に預ける。
そのままうずくまって息を大きく乱した。
意識が一度淫欲に負けると、もはや取り戻すことは不可能だった。
無意識のうちにもう片方の手も服の上から胸をまさぐり、溢れる欲望に身を任せる。
誰かが通りかかると思うと、麻薬にも似た背徳感が脳を麻痺させる。
近くの気配をしきりに確認しながらも、灯は体の愛撫を止めなかった。
体が快感に跳ねるごとに、声の抑制がだんだんと効かなくなる。

こうして町中で自慰するのは、もう三度目になる。
最初は我慢しようとも思った。
だが抑えれば抑えるほど、体に宿る疼きが際限なく増大し、
結局より大きな欲火となって身を焦がす。

「はあああぅっ……!」
灯は最後に締め付けるような嬌声をあげた。
少しずつ力を抜きながら、その場でぐったりと崩れる。
絶頂を迎えた後のぼんやりとした心地良さ。
そんな夢見心地に浸りながら、灯は愛液が付着した指をぼんやり見つめた。

「イク」という行為にも、少しずつ慣れてきた。
少し前まで処女だった自分にはとても考えられないことだった。
自慰することは死ぬほど恥かしい。
だが今となって、それ以上に厳しい問題が発生していた。

(だめ、もうこの程度の刺激じゃ……満足できない)
中途半端に鎮火した火事のように、体のあちこちに余熱ばかりが残る。
少しでも火の気があれば、すぐにも乾ききった草のように燃え盛りそうだ。

アイツにされた時と比べたら、何もかも足りなかった。
たくましい陰茎。
ねっとりと愛撫する触手。
いやらしい糸を引く汁、立ちこもるような淫臭。
そして自分の意思などまったく構わずに、一方的な蹂躙。
自慰するたびに、アイツに犯された記憶が何度も何度も浮上してくる。

「く……っ!」
灯は幻像を払うかのように地面に拳を殴りつける。
犯されたことは確かに屈辱だった。
しかしそれよりずっと屈辱なのは、自分の体がそれを求めようとしていることだった。
さきほどの妖眼蟲も、外見を見ただけで、心臓が異様にドキドキした。

(しっかりしなきゃ……! あの蟲どもを倒して、みんなを助けるんだから!)
灯は自分の心を抑え、改めて勇気の炎を焚きつけた。
五行戦隊随一の闘志の持ち主として。
446五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(3/19)』:2014/06/01(日) 07:25:59.34 ID:xsJ58xTF
 


学校のまわりは、しーんとしていた。
授業時間に入ったせいか、喧騒音は聞こえなかった。
正門から見える校舎の建物は、普段と同じような穏やかな雰囲気が流れる。

灯は学校の裏側に回りこむと、塀の前で立ち止まった。
そして路傍から小石を拾い、敷地の内側へポイと投げる。
放物線を描く小石が壁の上方を越えようとした途端、何の脈絡もなく消えた。
空にはただ透明の波紋が少し揺れるだけだった。
そのわずかな変化を、灯は見逃さない。

(なるほど……結界でご丁寧に学校をまるごと包んでるわけか)
灯は目をまばたきさせ、素早く敵の意図を探った。
結界から感じる妖気の力は少なく、攻撃能力は皆無だった。
おそらく通行を制限するだけのものだろう。
外からの進入のみを許し、内側の光や物音を全て遮る。
発見を遅らせることもできるため、人質を閉じ込める鳥篭としては最適であろう。

こんな術式を施した人物が誰なのか、だいたい見当はつく。
五行戦隊の中でもとびっきり知識豊富な人物。
無愛想で、人が盛り上がっているところに水をさす嫌なヤツ。
しかしどんな絶望的なピンチでも動じない、頼りになるヤツ。

感傷の気持ちを胸に仕舞い込むと、灯は首からさげた赤い勾玉に触れた。
身にまとっていたバトルスーツは赤い炎と化し吸い込まれ、
変身前の制服姿が浮かび上がる。
結界に殺傷力は無さそうだが、護霊服を着たまま通過すれば
確実に霊力と反発してしまう。
術者の力を考えれば、それでは感づかれてしまうだろう。

灯は勇敢な女の子であるが、決して無謀ではない。
敵の要求は、正午に学校の屋上へ来ること。
ということは、それまでの間は別のことに手間をかけているはず。
正面から突っ込むより、こうして不意を突いたほうが勝機も上がるはず。

灯は壁の中央につま先をつけ、軽々と一躍した。
そのまま壁を飛び越え、猫のように物音立てず着地する。
まわりにあるのは校舎裏の雑木林で、敵影は見当たらなかった。
しかし、あたりの風景は激変する。

(なんて凄まじい妖気……!)
呼吸するや否や、灯は息が詰まりそうになった。
薄ピンク色の大気が学校の敷地全体を充満し、甘ったるい匂いが鼻腔から入り込む。
甘い微風は服の隙間から肌を撫ぜ、ねっとりとした湿気がこびり付く。
霊感の無い人間には、このような現象に違和感を覚えないだろう。
だが長時間この妖気の中で生活していれば、いずれ精神が淫らに感応してしまう。

背後を見ると、紫色の膜が塀から空高くまで伸び、校外の様子が一切見えない。
(一方通行、ってわけか)
それほど強固な結界ではないから、自分のような使い手なら簡単に突破できる。
だが妖気を一箇所に閉じ込めることは、灯にとっても都合が良かった。
なんとしても、町まで被害を広げないために。
447五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(4/19)』:2014/06/01(日) 07:28:10.01 ID:xsJ58xTF
 
灯はそこから一歩踏み出すと、軽いめまいに襲われた。
空気を多く吸い込んだだけで、ぼんやりとした恍惚が頭を包む。
下腹部あたりにゾクゾクするような疼きがまた蘇る。
無意識のうちに手で置くと、刺激が大きく反応する。

(ひゃっ……!)
灯は慌てて手を引っ込め、そのまま触り続けたい衝動を抑えた。
わずかに残った感触が残像のようにいつまでも焼き付く。

(ちょっと、余裕ないかも……)
歯を食いしばりながら、灯は呼吸量をなるたけ抑えた。
変身すれば対抗できるだろうが、同時に妖眼蟲に気付かれるリスクも高まる。
(これは人質をこっそり助けるためだから。
 別にこの空気をもっと吸いたい、わけじゃないんだから……)

どこか言い訳まがいの気持ちを抱きつつ、
灯はふわふわした感覚のまま雑木林から歩み出た。
熱を帯びた体の奥に、成長しつつある妖気の鼓動に気付くことも無く。

「なっ……なにこれ?」
校庭に出るや否や、灯は目を疑った。
目の前にそびえるは緑色の建築物。
それがツタに覆い尽くされた校舎だと理解するには、しばらくかかった。
建物がまるごと寄生されているのだ。

屋上を中心におびただしい量の寄生蔓が流れ出て、学校全体を緑色に染め変える。
もともと小綺麗だった白壁の上を、妖葉の絨毯がぎっしり敷き詰める。
咲き綻びる花びらから胞子が噴き出て、空気を淫らなピンク色に染め続ける。
壁の底を這い回る太い茎がドクンドクンと脈動する。
まるで魔界に迷い込んだような不気味な景観だった。

一際強烈な妖気が、校舎の屋上から感じる。
脅迫映像にもあった通り、おそらくそこに鈴華と清見がいるはず。
しかし灯はそこへ近付くどころか、まったく違う方向へ歩み出した。

校舎に寄生する植物を観察すると、灯はあることに気付いた。
壁底に張り付いている太いツタは皆一つの方角へと集結していた。
目の前の異変と比べれば、それは取るに足らない事柄だった。
しかし、灯はそこに何か重要なことを感じ取った。

校舎から離れるほど茎同士は深く絡め合う。
その先にある建築物の正面へやってくると、灯は怪訝そうに眉を動かす。
「これは……体育館?」
まばたきしながら、灯は奇怪なものを見るような目で見上げた。

建物のあらゆる窓や隙間から植物が突き破り、校舎方面へと繋がる。
四方八方へと伸びる太茎はそれぞれドクン、ドクンと脈打ち、
その生々しさがまた不気味さを増す。
外縁を沿って歩くと、灯は比較的隙間の空いた窓を一つ見つける。
側のツタを掴んで登り、窓から体をねじり込んで中の様子をうかがう。
448名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 07:29:30.49 ID:tNGdsr0q
おお、久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
支援
449五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(5/19)』:2014/06/01(日) 07:30:25.18 ID:xsJ58xTF
 
ここは体育館すぐ隣のプール室だった。
何よりも目線を吸引したのは、プール中央に鎮座する一本の巨樹。
数人いても抱き切れない太い幹や、天井を衝くほどの高さは、
社で祭られる神木を連想させる。
だがこの大樹から感じる気配は、決して神々しいものではなかった。

その材木は、なんと肉質にうねっていた。
醜悪な姿をした枝は天井に届くと、無秩序にまわりへと延伸する。
おかしいのは樹だけではない。
プールを満たしているのも青い水ではなく、ドロドロした白い粘液だった。
淫臭の匂いがたちこめるそこに、十数人ほどの少女達が浸かっていた。

ある者は水面下から伸びる触手の愛撫を受け、ある者はほかの少女と白液を塗り合いながらキスし、
またある者は何人もの男子に輪姦されていた。
彼女達の表情に共通するのは、淫らな幸せ。
それぞれの体から垂れ落ちた精液や愛液はプールに滴ると、
そのまま粘液として同化される。
水面を浮かぶ大きなハスの花や、その表面を彩る雫の輝かは、
どこか堕落した桃源郷のように人の心を虜にする。

灯はゾクッとした。
妖眼蟲はここで何をしようとしているのか、直感的に分かった。
巨大樹は吸い上げた淫気を幹の中で濃縮した後、それを校舎側へと供給している。
成長した寄生植物は催淫香を放ち、胞子を撒き散らしながら人間に寄生する。
そうして虜にした人間から、更なる淫気を集めるだろう。
ここは妖眼蟲の培養槽替わりにされているのだ。
さしずめ、ここにいる人達は妖眼蟲の繁殖を助ける奴隷のような存在だろう。

(妖眼蟲の……奴隷……)
その言葉を意識した途端、灯は頬を赤らめた。
少し考えただけで、甘美な感情が体を充満していく。
プールから漂う淫香は外よりも数倍濃密で、体を火照らせるのに十分だった。
この白液の中に肌を沈めたらどれほど気持ち良いか、想像しただけで頭がぼーっとする。

淫行を繰り広げる少女達は、誰もが幸せそうな表情を浮かべる。
彼女達が今どんな気持ちでいるか、灯にはたやすく想像できた。
女であれば誰であろうと、一度その快楽を味わえば虜となってしまう。
妖眼蟲と出会う前の自分ならいざ知らず、今となっては否定する気も無くなった。

心に綻びが生まれてしまう。
それまで灯が隠していた気配が、わずかに緩んだ。
その瞬間、壁に無数の妖眼が見開き、その全ての視線を灯に集中する。
灯が掴んでいた窓枠はぐにゃり沈むと、バランスを失って室内へ倒れ込んだ。
舌打ちしながら、灯はくるりと回転して着地する。

「壁に耳あり障子に目ありってか。妖魔のくせに、 
 セキュリティーががっちりしてるんだから」

近くの天井や壁に目玉が次々と寄せ集める中、灯は不敵な表情を浮かべる。
赤い勾玉を握り締めると、正面に炎輪が現れる。
そこを通過した灯は、真っ赤なコスチュームを身にまとった。
――どうやらこの場所は、鈴華や清見達が苦労して用意したらしい。
だったら二人がいない間、全部ぶっ壊して台無しにしてやる。
450五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(6/19)』:2014/06/01(日) 07:33:04.05 ID:xsJ58xTF
 
「さあ、かかってきなさい!」
灯は炎を掴むと、両手にそれぞれ赤い霊気の鉤爪が覆う。
そして彼女が走り出したと同時、妖眼蟲の群れがトビウオのように壁から飛び出す。

「はぁあああっ!」
灯はおたけびを上げると、スピードを一切緩めず突き進んだ。
烈火の鉤爪に少しでもかすると、妖眼蟲は一瞬にして燃やし尽くされ浄化される。
波のように寄せて来る蟲に対し、赤炎の少女は少しも怯まなかった。

「蹴散らす!」
灯の炎をまとった蹴りは、鋭い刃のように敵陣を突破していく。
その凄まじい闘志に押されるように、妖眼蟲の群れが徐々に後退する。

「「シュルルル……」」
ふと、生き残った妖眼蟲は一斉に唸り声をあげた。
彼らは一箇所に集まると、互いの体を貼り合わせて、一匹の巨大生物に融合する。
だがその融合が終わるのを待たずに、灯は巨体の端を持ち上げた。
そしてプールのほうへ向け、渾身の力で背負い投げを放った。

「シュルル!?」
予想外の事態に対処もできず、鈍い声をあげながら投げ飛ばされる蟲の集合体。
灯は間を空けずに、その上方へ飛びかかる。
踏み蹴りの足先が妖魔の肉塊に重々しくめり込む。
次の瞬間、フリッパーに弾かれたピンボールのごとく、巨大肉塊が落下する。

水面と接するよりも速く、内部まで叩き込まれた炎気が邪肉全体を貫通する。
バラバラに分解した蟲の残滓が直下の水面へ降りかかり、
そこから伸び出る触手の動きを牽制した。
一方踏み台を蹴落とした灯はプールの上空を一気に飛び越え、
弾丸の勢いで巨大樹に向かって突進する。

一撃でしとめてやる。
そう思いながら、灯は寄生樹中央にある大きな目玉を見据え
拳をギラギラに燃やした。

突如、彼女の足元から水柱が噴き上がった。
灯は即座に体勢を変え、水面に浮かぶハスの緑葉に飛び移る。
水柱は途中から無数の水玉に変化し周囲に降り注ぐ。
その中から、ひとりの人物が現れる。

無口な少女だった。
彼女は水上の何も無いところで立っていた。
透き通った柔肌は水に濡れ、青髪は氷海から切り出したブルーアイスのように美しい。
だが灯の明るい可愛さとは対照的に、その少女の美に邪悪さが含まれていた。
ダークブルーと黒の触手スーツはしなやかな体にぴったりと密着し、
体の女性的なラインを際立たせる。

大胆に露出した背中やヒップに食い込むレオタードのデザインは、
見る者の淫欲を煽り立てる。
胸部にフィットする肉布も、ぬめるように下乳のラインまでくっきり浮かばせ、
ほどよく膨らんだ乳房の形を描き出す。
少女がもともと持つ清らかさからか、
性欲を惹き立てる服装にも関わらずそこに下品さは一切無かった。
触手スーツの表面には、両脚から這いのぼるように次々と妖眼が見開き、青い眼光を輝かせる。
451五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(7/19)』:2014/06/01(日) 07:35:21.80 ID:xsJ58xTF
 
灯が以前見たときと比べ、彼女の寄生された姿は一段と似合っていた。
宿主が持つクールな雰囲気になまめかしさが加わり、
その冷たい瞳に一瞥されただけで、魂さえも捧げて彼女の足元に跪きたくなる。
思わず屈従したくなる色香が彼女の体から放たれる。

「清見……!」
灯はすりつぶすようにその名を呼んだ。
青装束の少女は無表情のまま灯を見つめる。

「指定した時間よりだいぶ速いようだが」
「待たせると悪いと思って」
「場所も違う」
「少し寄り道しただけだ。これから行こうってところよ」
「見学は面白かったかい」
「ええ。あんたの後ろにあるその妖怪ツリーがなんなのか、ぜひ教えてほしいところだ」

灯は激情を抑えながら、淡々と受け答えた。
平常心なくして勝てるほど甘い敵ではない。
だが彼女の外見が美しくなればなるほど、怒りの気持ちが込み上がる。
なぜならば、今の彼女は妖眼蟲の寄生スーツを着ているのだ。
敵の服装を完璧に着こなす姿を見ると、なんとも言えない悔しさが胸を締め付ける。

清見の青い瞳からは、感情が一切読み取れない。
だが分かることも一つある。
清見から感じる妖気は、以前対峙した時よりも確実に強くなった。
それが何を意味しているのか、灯は薄々感付いていた。
鈴華や翠と同様、彼女もまた人間から淫気を吸収し、蟲として成長しているのだ。

「やはりここが気になったか。ここで待てば必ず灯と会えるって言ったが。
 鈴華ったら、信じてくれなくて」

なまあたたかい空気が両者の間を流れる。
バトルスーツの間に湿気や冷や汗がべとつき、なんとも心地が悪かった。
待ち伏せされていたのか。
灯はなんとか相手の表情から読み解こうとした。
が、清見は相変わらず起伏の乏しい口調で説明を続ける。

「この樹も、我々の寄生計画の一部だ。地上全て支配するため、
 いずれ強力な退魔機関と戦うことになる。一般人の寄生は簡単だとしても、
 格上の退魔士が現れると、妖眼蟲の戦闘力では対処できない場面も出てくる」
「そのために、オレ達を取り込もうってわけか」

「ええ。しかし、優秀な退魔士はいつでも確保できるとは限らない。
 この寄生樹の実験が成功すれば、我々はより速く、より多くの戦力を手に入れることができる」
「戦力、だと……?」

「人間には、もともと霊力の素質を持つ者が多く存在する。
 だがほとんどの人間は能力を開発することなく、そのまま一生を終える」
「素質だけあっても、引き出せた者はごくわずかだからな。
 オレ達だって先生と出会って修行してなかったら、今頃普通の高校生だった」

「そこでこの寄生樹の出番です。人間から採取した淫気を濃縮し与える。
 厳しい修行を一切行わなくても、上級妖魔に匹敵する者を生み出せるの」
「なに……っ?」
灯はハッとなって仰ぎ、枝の間に結んだいくつかの果実を見つめた。
一個一個の果実の中に、膝を抱きかかえる人間の輪郭がぼやけて見える。
452五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(8/19)』:2014/06/01(日) 07:37:35.50 ID:xsJ58xTF
 
「まさか……あの中には?」
「そう、彼女達は選ばれた幸運な人間。そこで彼女達が生まれ変わるまで、
 ある人の寄生の記憶を見せられる。とても甘い夢としてね」

清見は寄生樹の根元に歩み寄ると、その表面に手を上から下へと滑らせる。
木質は柔らかい肉片のように開き、女性の陰部を連想させるような裂け目が現れる
むせ返るほど甘い蜜の香りが解き放たれる。
その中に囚われた人物を見つけると、灯は瞠目した。
まさしく彼女が探し求めた五行戦隊の仲間、翠であった。

少女の手足は、サーモンピンク色の樹肉に深く埋め込まれる。
ミミズのような触手が少女の体を束縛する。
口にはボールギャグを噛まされ、頭部にはヘッドホン型の触手が覆う。
顔の上半部は触肉の眼帯に遮られたため、その表情を知ることができない。
しかし、身につけている暗緑色の寄生服は確かに翠のものだった。

以前と少し違うのは、今の彼女の股間に貞操帯が装着されていた。
彼女がガクッと震えるたび、柔肌と貞操帯の隙間から愛液がトロリと溢れ出る。
五感を封じられた彼女は灯に気付くこともなく、ただ悶え続けることしか許されない。

「しばらくの間、彼女に寄生樹のコアを務めてもらってるの」
「寄生樹の……コアだと?」

「この樹はまだ生まれたばかりだから、いろいろ学習しないといけないの。
 そこで彼女がもたらす情報を分析し常時発情させることで、
 人間をコントロールする方法を知る。記憶を読み取り、退魔士の戦闘術を知る。
 そして翠が寄生された時の快感を何度も再生し、その映像をほかの娘達にも見せることで、
 集団的に奴隷へと洗脳していく」

清見はそこまで言うと、サッと後ろへかわした。
灼熱の大火珠が彼女の目の前をかすめ、水面にぶつかって火花を散らす。
灯の怒声が空気を震わせる。
「ひどい……酷すぎる! そんなことのために、翠をそんな酷い目にあわせるのか!」
再度手中に霊力を集め、灯は追撃の火炎弾を放つ。
だが清見はスケート選手のように水面を優雅に滑り、迫り来る攻撃を次々とかわす。

「勘違いしないで。今の彼女は、女として最高の幸せを味わっている。
 絶頂寸前のところで留まり、永遠の快楽に溺れる」
「そんな身勝手なことを!」

灯のコスチュームがパチパチと音を立てて燃え上がった。
五行戦隊の中で、灯の能力には一つの特徴があった。
彼女が怒りを覚えれば覚えるほど、その力は何倍にも増幅される。
その熱気を遠くから感じた清見は、小さくほくそ笑んだ。

「いいわよ、灯。その調子で、あなたの全力を私に見せて」
「言われなくたって!」
次の瞬間、灯は迅雷の勢いで空を切り裂いた。
赤い爪撃は灼熱の炎をまとい、一直線飛んでいく。
清見はすかさずしゃがんで水面を掴み、大きなテーブルクロスのように翻す。
火の熱気と水の波が相打つ。
熱気は一重の差で水幕を破り、その直後の位置に命中する。
だが蒸気が霧散した後、清見の姿はそこにはいなかった。
453五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(9/19)』:2014/06/01(日) 07:39:48.38 ID:xsJ58xTF
 
「素晴らしい一撃。でも、まだまだこんなものじゃないでしょ」
「っ!?」
耳元で唐突に囁かれる声。
灯は振り向くと同時に肘鉄を放った。
一瞬見えた清見の姿は葉のまわりにある水に溶け込むと、
今度は十歩より先の水面を割って現れる。
更に追撃しようとする灯。
だがそこで異変に気付く。

雨が降っていた。
室内にも関わらず、雨粒が降り注いでいた。
最初は気にも留まらなかった小雨が、次第に勢いを増して大粒な水滴となる。
それはプールの水と同じ白い液体で、頬を滴る水滴から芳醇な香りが漂う。
生ぬるい湿気や粘着質な肌触りは不快感以外にも、いやらしい気分にさせてくれる。

天井を仰ぐと、そこには小腸のような肉質がうねりを重ねていた。
しきりに分泌された粘液はプールに降りかかり、
無数の波紋を作っては、水の中に溶け込んでいく。
それを浴びた触手や、四方の乱交に耽る少女達は、まるで喜ぶかのように体をくねらせる。
一方の灯は、深海一万メートルに沈められたような息苦しさに襲われた。
妖気は空気中まで溢れ出るほど強まり、立っているだけでもつらい。

清見はまるで享受するよう両手を広げ、雨滴を受け止める。
暗い青色の触手スーツは一段と活発化し、ぬめぬめと宿主の体を愛撫する。

「なんと気持ちのいい雨かしら」
清見は白い雨を指先ですくい、何気ない仕草で舐め取った。
その官能的な動作を見ただけで、灯の体がピクンと跳ねる。
今すぐ変身を解除して雨を浴びたい。
その欲望と抗うだけで手一杯になる。

「このプールに触れようとしなかったのは利口だ。これもあなたの天性の勘からでしょう。
 でも、そんなの関係無いの。ここにいる時点で、あなたの敗北が決まっている」
「随分な言い草だな」
灯はなんとか踏ん張りながらも、強気な言葉を綴った。
体に重くのしかかるのは、妖力の圧力だけではない。
体内から沸き起こる欲情は今にも肉体への支配力を強める。

「この水妖陣の中にいる限り、魔に属するモノは増幅され、
 逆に霊的な存在は弱められる。特に火属性のあなたにしてみれば、最悪な感じだろう」
「ふん、回りくどい割りには大したこと無いな。
 こんな燃費の悪い術を張って、そっちこそ先に息切れしないか?」

「それには心配無用。この術陣の妖力を維持しているのは、私ではないから」
「なにっ?」
清見に言われて、灯は初めてまわりの少女達を見直した。
白液の中で情事に没頭する少女達。
こちらに対し攻撃する気配が無かったから、灯も放って置いていた。
しかしプールの香りに隠されているが、
彼女達の位置取りには確かに妖気の流れが感じられた。
454五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(10/19)』:2014/06/01(日) 07:42:24.96 ID:xsJ58xTF
 
「術式は確かに私のものだが、彼女達の淫気こそがここの結界を構成するエネルギー。
 あなたも感じているでしょ? この淫雨の中にいると、
 身も心もどんどん淫らになっていくの」
「くっ、馬鹿な……!」
「人間の感情は、とても強力なものなの。それを今から、あなたに味わってもらうわ」
清見は一つの水晶珠を取り出すと、それをポトッと水の中に落とした。
邪悪な気配が集まり出す。

突如、水面に不気味な眼球がギョッと見開く。
プールの水が吸い寄せられるように波立つと、
水晶珠が落ちた位置に液体の巨体が立ち上がる。

「出でよ、水魔人!」
「ブシュルルル――!!」
清見の呼び声に呼応すると、一体の水の巨人が起き上がった。
青白い体の表面は絶えず波を打ち、その内側に無数の妖眼が浮遊する。
天井まで届く頭部の中央に、水晶珠が全体を支配する大目玉となって反転する。
その瞬間、凄まじい妖気の嵐が室内を吹き荒れる。

「っ……!」
灯は敵の巨体に、思わず息を呑んだ。
その肩に清見が乗り、巨人とともに灯を見下ろす。
半透明の巨躯に天井からの明かりが透き通り、上から薄い影を落とす。

「どう、この子。男達が私に捧げた淫気から作り出したものなの。
 気をつけたほうがいいわ。普通の蟲と違い、私の能力を受けた直系だから――」
清見が喋っている最中、灯は火の矢のように高々と飛んだ。
先手必勝が灯のスタイル。
だが彼女の火拳が清見に届く直前、
水魔人の腕が横から目にも止まらないスピードで薙ぎ払った。

咄嗟に受け止める灯。
正面から機関車とぶつかったような衝撃がバトルスーツへ分散し、体に響き渡る。
「――だから、力もスピードも一般の蟲よりずっと上なの」
「ぐはっ……!」
灯の体はプールサイドへと弾き飛ばされ、床のタイルを何枚も剥がした。
だが灯はその場で立ち上がることなく、ただちに飛び退いた。
一瞬遅れて、巨大な魔手がその場を握り潰す。

(ぐっ……体が、うまく動かない!)
イメージしたほど、距離が稼げなかった。
次に近付く巨人の手に、灯はとうとう捕まってしまった。
降り注ぐ雨の中、身につけた護霊服は鉛のように重い。
逆に敵は巨体にも関わらず、思ったよりもはるかに俊敏だった。
水魔人は灯を掴んだまま手を胴体に突っ込むと、灯はなんと敵の体内に含まれてしまった。

肌が露出した部分から、毒々しい妖液が浸っていく。
大量の水が鼻や口から入り、灯の自由を封じる。
だが、灯が最も恐怖を覚えるのはこれからだった。
(霊力が……吸収されてる!?)
もがき苦しむ間、灯はその異変に驚愕する。
なんと体から霊力がどんどん溶け出ているのだ。
かわりに心地良い倦怠感が体に染み渡り、抵抗しようとする意思を静める。
455五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(11/19)』:2014/06/01(日) 07:44:27.56 ID:xsJ58xTF
 
妖魔にとって、霊力は致命的弱点のはずだ。
それが今、水の妖眼巨人はまるで飴玉のように、自分をしゃぶっているのだ。
溶け出した霊力をなんの隔たりも無く、直接妖液の中へ取り込まれる。

ふと水魔人の胴体の一部が赤く変色し、大きな音を立てて破裂した。
中から突き破って出た灯は、ありったけの霊力を両腕から解き放つ。
「クロスファイア!」
左右から放たれた二本の火柱が、水魔人の体上を交差する。
X字の火炎斬は頭部と胴体を貫き、背中側から飛び出る。
技を放った反動とともに、灯はなんとか力を振り絞ってプール際へ飛び退いた。

「ハァ、ハァ……!」
灯はひざまずいたまま、しばらく動けずにいた。
粘液まみれな体を拭くこともできず、ただ荒々しい呼吸を繰り返す。
その視線の先に、徐々に元の形へ再生する水魔人の姿があった。

一度気化したはずの液体はすぐ元に戻り、体の部位を形成する。
破壊された妖眼はプールから汲み上げた水流とともに補充される。
額の妖眼も二三度まばたきすると、元通りに見開く。
とりわけ最後の事実が灯にとってショックだった。
(そんな……あれが妖眼蟲の弱点じゃなかったのか!?)

こちらを見下ろしたままゆっくり近付く水魔人。
脱出する際、爆砕したはずの右腕もいつの間にか再生が終わり、
損傷した痕跡さえ見つけられない。
胸裏に生まれつつある恐怖を、灯は必死に抑えた。
全力で繰り出したつもりの攻撃が、敵に傷一つ与えられていない。

「無様なものね」
水魔人の肩の上で傍観する清見。
ふと彼女は体液の中へ沈むと、次の瞬間、灯の背後に涌き出た水溜りから現れる。
彼女は疲れきった灯に近付き、優しく囁いた。
「今のあなたが勝つ方法は、一つだけある」
「なに?――うっん!」

耳たぶをついばむ清見の唇。
その感触に、灯は思わず喘ぎ声に近い吐息をあげた。
欲情が一気にたぎり出す。
恍惚とした心地の中、耳側で奏でる言葉は一字一句妖しい音色となって心を絡め取る。

「思い出してごらん。あなたの体には、私が植えつけたモノがあるはずでしょ?」
ドクン、と灯の心が高鳴った。
忘れようとすればするほど、心の奥を巣食う黒い記憶が思い浮かぶ。
清見が優しく撫で下ろす手つきが、その封印を剥がし始める。

「その力を使いなさい」
ドクン、と灯の心が更に高鳴った。
低いトーンの囁き声は、催眠術のように脳内に留まる。
消耗しきった気力の隙を埋めるように、黒い力が沸き起こる。

妖眼の巨人がゆっくり接近すると、おもむろに腕を振り下ろした。
迫り来る攻撃に、灯は本能的に拳で受け止める。
黒い炎をまとった拳が、一瞬にして敵の片腕を焼き飛ばす。
456五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(12/19)』:2014/06/01(日) 07:46:31.36 ID:xsJ58xTF
 
「ブシュウゥゥ――!」
妖眼獣は驚愕したように全身から摩擦音を放ち、後ろへずり下がった。
黒炎に焼かれた部分は時間が経ても治らず、それどころかじわじわ上部へと延焼する。
だが敵以上に驚いたのは灯自身だった。
我に返って自分の腕を見ると、バトルコスチュームの手袋がなんと漆黒に変色した。

「見事なまでに綺麗な色になったね」
「くっ……オレに何をした!?」
灯のパンチを避けると、清見は唐突に灯のスカートの下に手を潜らせる。

「下着に滲みこんだこの匂い……ふふ。灯、あなたは自慰したでしょ」
それも何度も、と清見は付け加える。
「な……っ!」
いきなり図星を突かれて、灯は攻撃も忘れ顔を真っ赤にさせた。

「気付いていないの? 今のあなたは、私達と同じ匂いがするの。
男女問わず発情させる、格別淫らな匂いをね」
「ふ、ふざけるな! 誰がお前と同じなんか……」
「あらあら。その正体こそ、ついさっきあなたを助けた力なのに」
「どういう……こと!?」

灯は言葉を失った。
漆黒に変色したバトルスーツの布地が、なんと触肉化し始めたのだ。
陰雨が朽木を腐らせるようにじわじわと侵蝕する。
一度触手化した布地は、更にまわりの部分を感染させる。
肌にべっとり吸い付く感触は、まるで生き物のようだ。

手袋の甲に一筋の割れ目が浮かび上がる。
その割れ目が拡がるにつれ、ゾクリとするような甘い痺れが腕を支配する。
邪悪な衝動が心に流れ込む。

何が起こっているか、考える暇も無かった。
灯はすぐさまもう片方の手でその割れ目を抑え、持てる限りの霊力で浄化した。
裂け目の広がりはなんとか抑えられたが、
そこに発現しつつある邪念に、心がドクンドクン鼓動する。

「抗うだけ無駄よ。一度妖眼に魅入られた者は、二度とその誘惑を振り切れない。
 あなたも私と同じ、妖眼蟲の奴隷になる運命なのよ」
『妖眼蟲の奴隷』というフレーズを聴いた途端、灯は脳天までじんと熱くなった。

ふと、水魔人の体から十本の触手が矢のように射出される。
灯はなんとか避けようとしたが、体を少し逸らしただけで甘い痺れが溢れかえった。
その隙に、全ての触手が彼女の体を縛り取る。

「ぐうぅぅ……!」
灯は首を締め付ける触手に手をそえ、必死にもがいた。
浄化が中断されたため、侵蝕された腕から全身へと妖力が溢れ出る。
「難しく考える必要は無い。霊力と同じイメージで、その力を放出すればいいよ」
「ぐああああ……!」

灯は無我夢中になって、腕に宿る毒々しい力を解放した。
黒い炎は毒ミズチのごとく触手を燃やす。
その火の先にかすめただけで水中の妖眼までが枯れ死んでいく。
毒火は更に水魔人の本体まで辿り着き、
黒く爛れた肉塊は腐臭を放ちながら剥がれ落ちる。
「シュルルル!?」
水巨人はひるんだようにおののきながら引き下がった。
457五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(13/19)』:2014/06/01(日) 07:48:37.60 ID:xsJ58xTF
 
「うっ……ぐぅ……!」
灯は攻撃を放った腕を押さえながら、地面に膝をついた。
身のあちこちに邪悪な気が漂い始めているのが分かる。

妖力のエネルギーは確かに強力だった。
自分でも恐怖を覚えるくらいに。
寄生化したスーツの裏側はべっとりと肌に吸い付き、更なる欲望を呼び覚ます。

「あなたの子宮に寄生させた妖眼蟲、思ったよりずっと順調に成長できたわね」
「オレの……子宮だと?」
灯は自分の下腹部を意識した。
その時、清見に犯された記憶の全貌がフラッシュバックする。

「あの時……!」
「でも勘違いしないで。蟲がここまで成長できたのも、全てあなたのおかげよ」
「なん……だと!?」
「宿主が絶頂を迎える度、寄生している妖眼蟲に淫気を与える。
 ここまで健やかに育っていたということは、
 あなたがよっぽどいやらしい気持ちでオナニーしたでしょう」

「そんな……そんな……!」
あまりにもショッキングな事実だった。
灯の打ちのめされた表情を鑑賞しながら、清見は更に蠱惑的な声でささやく。

「我慢しないで。全てを妖眼蟲に委ねなさい」
「――っ!?」
清見の優しい手つきが、灯をゾクリとさせる。
その指先に誘導されるように腕の寄生化が加速し、
とうとう肩口までが触肉によって覆われた。
柔らかい唇が灯の手の甲に口付けをする。
たったそれだけのことで、灯の全身に衝撃が走った。

「あああっ……!」
触肉化した手の甲、割れ目はついに完全に開き、一つの妖眼として開眼してしまった。
それは清見とは違う、赤く燃えるような瞳だった。
初めて妖眼と視界を共有する感覚。
灯は軽いめまいを覚えながらも、その甘美な快感に混乱する。

「最初は敏感かもしれないけど、すぐに慣れるよ。
もっとも、これからもっと増えていくが」
清見の言った通り、触肉化が定着した部位には新たな筋目が浮かび上がった。
絶望的な状況とは裏腹に、灯の心にどんどん淫美な感情が増えていく。
同時に、胸中を巣食う邪念が急速に拡大する。

「さあ灯、私に見せて。あなたが邪悪の力に染まっていく瞬間を」
清見はそう言いながら、奴隷へと生まれ変わる少女の首筋にキスをした。
だが次の瞬間、彼女は顔色を変えて灯から離れる。
青い寄生スーツの脇腹の部分に、炎が燃えていた。
だが清見は自身の傷に顧みることなく、灯を凝視する。
灯は手の甲に開いた妖眼を、自分の手で燃やし潰した。

「一度開眼した妖眼に、支配されない人間はいない。
それを自分の意志で傷つけた……だと?」
458五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(14/19)』:2014/06/01(日) 07:50:50.08 ID:xsJ58xTF
 
清見は未知の生物を見るような目で灯を見つめた。
今の彼女にとって、それは自分の肉体を傷つけるのと同じくらい精神的苦痛があるはず。
だがその顔立ちは、最後まで凛然としていた。

「なぜだ……なぜそこまで抗える」
「蟲ケラごときが……人間の心を操れると思うな!」
痛みにも関わらず、灯は清見を睨みつける。
無感情だった清見の目つきに暗澹の色が滲む。

「無意味な。妖眼はあなたを守るために自己修復をする。
 それに、寄生化はすぐにもあなたの全身に伝わる」
「ならば、こうしてやるまでだ」
灯は左手を手刀にして燃やすと、右腕を付け根ごと焼き斬ろうとした。
その直前、清見の放った水触手がそれを絡める。

「クソっ……離せ!」
「あなたの体はすでに百眼様のもの。勝手に傷付けられては困る」
清見はいつも以上に冷たい目線を灯に注いだ。

「失望したわ、灯。潜在能力だけなら、あなたは間違いなく私達の中で最高だった……
 その力を引き出し、最強の妖眼蟲に仕立てるために、
 私がどれほど期待したと思っている」
「そいつは残念だった。だがな、例え死んでも妖魔の手下なんかにならないわ!」
「あなたの正義は所詮その程度なのか。興醒めだわ」

清見は指示を下すと、側に控えていた水魔人は灯を押し包み、彼女を再び取り込んだ。
(ぐううぅ……だめだ!)
今度こそ完全に捕えられた。
左へ右へともがいたが、水中では力がまるで発揮できない。
液体の中、苦しむ少女の周りに目玉が集まる。
あるいは観察するかのように、あるいは嘲笑するかのように、ただじっと見つめ続く。

粘液がすぐにバトルスーツを浸透した。
今までの妖眼蟲とは比べ物にならないほど高い侵食性。
元から触肉化したこともあって、霊力の繊維がいとも簡単に溶解、同化していく。
口から入った溶液は五臓六腑へと染み渡り、体内を魔に染め変える。
だが、その過程には苦痛はまったく無かった。
ただ霊力が徐々に妖力へ変換されていく脱力感に、灯の意識が闇へと堕ちる。

(オレの力じゃ、結局誰も救えないのか……)
焦点も定まらないまま、灯は外を見つめた。
水魔人の半透明の液体を越えて、清見の姿が遠ざかっていく。
二度と取り戻せない遠いところ場所へ。
これまでなんとか保ってきた戦意が崩れて、ただ諦観だけが胸を占める。

(ごめんなさい、陽子先生……あなたから、正義の大切さを教わってもらったのに)
懺悔の念を浮かびながら、灯は静かにまぶたを閉じた。
ゆらゆら浮かぶ水がほどよい微醺をもたらし、なんとも気持ちいい。
何もかも、この液体に溶かされていくようだ。
意志も、力も、心に宿る正義の炎までも。

(最後に一目でもいいから、あの人に会いたかった――)
灯はぼんやりと眠った。
その時、清見は何か思い出したのか、ふと灯に話しかける。
459五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(15/19)』:2014/06/01(日) 07:53:01.81 ID:xsJ58xTF
 
「そういえば……万が一のためとびっきりの切り札を用意したが。
 灯がギブアップしたせいで、使い道が無くなったわね。
 残しても面倒だし、処分してくるわ」
(…………)
「三年C組の沖田先輩」
(……ッ!?)
唐突な言葉に、灯の意識が一気に覚醒する。

「サッカー部のエース。爽やかな見た目と優しい態度から、
 女子の間で高い人気を博す。灯もその一人で、陸上部の活動の傍ら彼のことが気になり、
 淡い恋心を抱くようになる。ただ恋愛が人一倍奥手な灯はそれ以上踏み出せるはずもなく、
 片思いの日々が続く」

灯の顔色が幾度となく変わっていく。
自分ですら意識しなかったことを、清見がすらすらとまとめていく。
その動揺ぶりを楽しみながら、清見の言葉は更に続く。

「灯のことなら、私はなんでも知っている。灯は寝るときいつも熊のぬいぐるみを抱いていること。
 いまだに白馬の王子様を夢見ていること」
まるで友達をからかうように、清見の口調はどこか楽しげだった。
だが次のセリフを発する時、彼女の表情は氷河のごとく凍えた。

「灯、友人として忠告するわ。あんなクズは、あなたにはふさわしくない。
 彼のことを諦めないと、あなたはいずれ後悔する」
脳内まで響く黒い声。
その中に込められた憎悪の念に、灯は血の気が引いた。

「それでも嫌と言うなら、私が『始末』してあげる」
言葉に込められた明確な殺意。
それは灯が今まで聞いたこともない清見の声だった。

「実はあなたがここに来るまで、三年C組の男子生徒を全て捕えているの。
 あなたがここで眠る間、私がこれから一人ずつ魂の残滓まで吸い尽くしてやるわ」

なんのためにそんなことを、と灯は力一杯叫んだが、
口から漏れ出るのは気泡だけだった。
だが、清見はまるで予測したように答える。

「だって、私の灯を奪おうとしたもの。そんな人とクラスメートの男達なら、
 地獄の苦痛を味わいながら死んでも当然よね? 
 それを息切れの間際まで極上の快楽を味わえるなら、男としては至高の幸せだわ」
「……ッ!」

「想像してごらん? あなたが好きな男が、これから卑屈な体勢で私の陰部に口付けをし、
 何度も私への愛を誓いながら、私に全ての精気を捧げるの。
 その魂は輪廻することも許されず、私の胎内で快楽の咽び声をあげる。
 何年も何十年も、永遠に」

水の中に閉じ込められた灯は、怒り狂うように清見を睨んだ。
だが彼女がいくら暴れても、水魔人の体内から脱出することができない。
ふと、清見は陰湿な笑みを浮かべた。
この表情を作った時の清見は、本当に可愛かった。
460五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(16/19)』:2014/06/01(日) 07:55:03.34 ID:xsJ58xTF
 
「灯、嬉しかったのよ。あなたの処女があんな男に取られる前に奪えたことを。
 あの時、あなたがどれほど悔しい気持ちでいたか、
 想像しただけでゾクゾクが止まらなかったわ」
清見は言い捨てながら、出口のほうへ歩み出た。
「そこで正義の無力さを噛み締めるがいいわ」

その時。
水魔人の表面が激しく波打った。
溶液は半透明の白色からオレンジ、赤へと変色していく。
異変に気付いた水魔人はジュルルルと唸り声をあげ、
体内にある少女に目玉が集まる。

清見が振り返ったとき、水魔人の体はすでに沸騰し始めた。
灯が身にまとったバトルスーツは、それまでより数倍もの速さで侵蝕化する。
ベースだった白地は混沌とした黒に反転し、赤だった部分は暗い紅に染まる。
バトルスーツの表面に縦割りの線が走ると、触手の帯のように枝分かれる。

それと同時に、コスチュームの形状が扇情的なものに変化していく。
胸の部位は乳房の勾配にぴったり張り付き、少女の魅力的な膨らみを浮き彫りにする。
下半身もカットを施され、面積が減った布地は健康的な太ももを露出させる。
四肢には触手がらせん状に絡みつき、
それぞれロンググローブやブーツに変形して覆う。

「シュルルル!」
寄生される少女とは対照的に、妖眼魔人は苦しそうに震えた。
赤く変色した体液は滾りきった血のように、灯の触手スーツに吸収されていく。
引き寄せられる妖眼。
その一つ一つスーツと接触すると、小さくしぼんで、スーツの表面に取り込まれる。

清見は素早く自身の寄生スーツの一部を触手に変化させ、
水魔人の額にある一番大きい妖眼を摘み出す。
目玉から元に戻った水晶珠は、まるで熱湯から拾い上げたように熱かった。
だが清見をさらに驚かしたのは、自分が繰り出した水触手さえも赤い液体に同化され、
灯の寄生服に吸収されたことだった。

「逆寄生……だと?」
清見は驚喜の混じった目線で変化を見届けた。
大量にあった水魔人の体積は、あっという間に吸い尽くされる。
そこの妖眼は逐一灯の寄生スーツに組み込まれ、赤い眼光が輝くようになる。
灯の胸元にあった霊玉は、完全なる妖玉として転生した。
その瞬間、彼女の全身からおびただしい妖気が漂う。

全ての寄生が終息する。
赤と黒に構成された新しい触手スーツ。
肉質の触装は新生の初々しさを帯び、淫らに蠢く。
鈴華や翠、清見に次いで、ついに四人目の五行戦隊が悪に堕ちた。

解放された灯は床に両膝をつく。
その姿は生まれたばかりの赤子のように弱々しかった。
だが清見にははっきりと見えた。
灯の両目には、以前にはなかった情欲という感情がしっかりと刻まれていることを。
461五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(17/19)』:2014/06/01(日) 07:57:12.75 ID:xsJ58xTF
 
「おめでとう、灯。これであなたも妖眼蟲のしもべ」
「オレが……妖眼蟲に?」
「ええ。驚いたわ。本来妖眼を製造するのに、
 宿主の霊力でじっくりと作らなければいけないのに。
 まさか、あんな強引な方法で終わらすなんて」

まだ戸惑う灯に、清見は手を貸してその身を起こす。
その瞬間だった。
灯の手は電光石火のごとく清見の小腹に触れた。
それが攻撃だと認識できたのは、強烈な熱気が体を貫いた直後だった。

清見は激しい痛みを耐えながら、即座に足取りを変えて距離を取る。
だが灯の追撃が、すぐそこまで迫ってきた。
妖気に満ちた重厚な掌破が、矢継ぎ早に三度も続けて同じ位置に直撃する。

清見は更に十歩ほど飛び離れた後、膝を曲げた。
触手服の胴体部が赤黒く焼き爛れ、下にある素肌が外気に晒される。
くっきりと刻印された手のひらの形が、その傷の深さを表す。
不意打ちだったため、清見は妖気で防御することがほとんどできなかった。
邪炎の燃焼は更にまわりの触肉へと広がる。

清見は改めて灯を見つめた。
その瞳には、確かに情欲が孕んでいた。
だがそれ以外にも、灯が以前から持っているものも存在していた。
天地の闇を凌駕する勇気の炎が。

「馬鹿な……あなたの身も心も、完全に妖魔のものになったはず」
「ハァ、ハァ……それが、どうした!」
清見は驚いた。
ゆっくりと身を起こす灯。
その肢体は美しくも淫らで、凄まじいほどの妖気を放つ。
だがゆっくりと上げた灯の顔には、不屈の闘志が健在だった。

「要するに……蟲に憑り付かれると、ちょっとエッチになるってだけだろ」
「簡単に言ってくれる。今のあなたに宿っているのは、
 大勢の人間を一瞬にして染めてしまうほどの淫気だぞ」

灯は短時間のうちに、大量の淫気を吸収している。
これほどの量の淫気が一箇所に集めれば、一般人なら廃人になってもおかしくない。
そうならないのは、彼女達五行戦隊が一流の退魔士だからである。
だが灯はその上で妖眼蟲の支配を退け、寄生前の意思を持ち続けている。
そんなこと、できるはずが無い。

「くっ……!」
灯は苦しそうに自分の胸倉を掴んだ。
新生したばかりの寄生スーツは、とりわけ人間の精液を欲する。
それも抵抗すればするほど、大きな欲望となって跳ね返ってくる。

「やはりな。この淫気に感応しない人間などいない。
 今は抵抗できても、あなたの心はすぐ淫らに染まっていく」
「……先生はオレに、正義の本当の意味を教えてくれた」
462五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(18/19)』:2014/06/01(日) 07:59:42.78 ID:xsJ58xTF
 
「笑えるわね。そんな姿になって、まだ正義を主張できるのか」
「馬鹿だな、清見は」
「なにっ?」
「姿形なんか、正義とは関係無いんだよ。
 たとえこの身が外道に堕ちようと、オレの志に一片の変わりは無いんだから!」

灯は一喝すると、寄生スーツの妖眼が一斉に赤い光を放った。
漆黒の気焔が空中に舞い上がり、火の鳥の形をかたどり始める。
それは今まで灯が召喚する聖鳥とは違う、邪炎の妖鳥だった。

「すまない、相棒……オレが力不足のせいで、お前までこんな惨めな姿にさせちまって」
灯は背後の守護霊に謝罪の言葉を申した。
本来は聖なる炎に包まれるはずの鳳凰が、今では黒い炎をまとった両翼を広げ、
天に向かってつらそうな鳴き声をあげる。
体に浮かぶ優美な妖紋は、美しいとともに禍々しかった。

「だけど、今だけは力を貸してくれ。どうしても、倒さなきゃいけない奴がいるんだ!」
灯はそう言って飛び上がり、妖鳥の邪炎を全身で受け止めた。
黒翼がはばたく熱風は空中で逆巻き、水面にさざなみを作る。
突如、灯は邪鳳凰の妖気をまとったまま清見に向かって突進する。
「喰らいやがれ!」

その妖気を向けられただけで、清見は体中の水分が干からびるように感じた。
熱気に煽られた体は汗が滝のように噴き出る。
おぞましいほど溢れるエネルギーの気配に、清見の体は自ずとわななく。

人間には、ピンチになればなるほど強くなるタイプがいる。
灯はそういう人間である。
いざ敵として相対するとその恐ろしさを改めて感じ取る。

「やはり、あなたのことは理解できそうにないわ」
清見はぶっきらぼうに、しかしどこか楽しそうに呟いた。
汗珠が頬から垂れ落ちる中、彼女は体の正面に水晶珠を構える。
灯の全力の一撃を受け止めるには、彼女も全力を出すほかない。
だが妖気を練り上げようとした途端、灼熱の苦痛が体内を蹂躙する。

「くっ……!」
清見のこめかみが引きつる。
さきほど受けたダメージはいまだに体を焼き続け、
少しでも力を使うと痛みが暴発する。
本来なら致命傷にも等しかった直撃。
それをなんとか失神せず持ちこたえたのも、清見の並外れた精神力のおかげだった。
だが戦闘力が著しく削られたことに変わりはない。

「ブラックバーニングバード!」
「ミストウォーム!」
火の鳥が直前まで迫り来る最善なタイミングに、清見は迎撃した。
水晶珠の周囲に無数の水珠が集まり、次の瞬間空間全体を包み込んだ。
妖気と妖気が激しくにぶつかり合う。
相殺しきれないエネルギーは余波となってまわりへ伝搬される。
463五行戦隊 第八話『黒炎の羽ばたき(19/19)』:2014/06/01(日) 08:01:56.57 ID:xsJ58xTF
 
「素晴らしい……素晴らしいよ、灯。でも、ここまでのようね」
両手で水の幕を受け止める清見は、冷静な口調で語りかける。
「どれほど瞬発力に優れても、私とあなたとでは 根本的に属性の優位差がある。
 たとえこの場をやり過ごしても、この結界の中であなたは消耗して敗北する。
 それが灯、あなたの限界なのよ」

「オレの限界を決めるのは、オレだぁああああ!」
灯が腹の底から叫んだ。
その妖力は更に強まり、拳が見る見るうちに水バリアの中にめり込んでいく。
止め処なく漲るエネルギーに、清見は呆然と見張る。
黒鳳凰の炎が水幕を完全に跳ね返すと、一秒も立たずに全てを焼却した。
その中から突き抜けた灯はなおも勢い衰えず、清見の頬を思いっきり殴った。
妖鳥の熱気がその場で激しい爆発を引き起こす。

攻撃をまともに受けた清見は、猛烈な勢いで後方の壁に叩き付けられる。
彼女が身に着ていた触手スーツは、ついに全てがボロボロとなって剥がれ落ちる。
「みごと……だわ」
最後に賞賛の言葉を切り出すと、清見はその場で倒れた。

相手が意識を失ったことを確認してから、灯はハァ、ハァと息を乱した。
「うぐ……っ!」
限界以上力を使用した反動が全身を襲う。
激しい消耗のせいで、今にも意識を失いそうだ。
触手化したスーツはもぞもぞと蠢き、精気を補充するよう宿主にサインを送る。
灯は歯を食いしばって耐えながら、ゆっくりと寄生樹の根元に近付く。

翠は相変わらず幹の中に囚われている。
その両肩を掴むと、灯は疲労困憊な体を後ろへ向かって目一杯倒した。
少女に巻きついていた蔓触手が次々と引きちぎられ、
失った宿主を取り戻そうとうねうね浮遊する。
灯は更にぎこちない動きで翠の体を外へ引きずった。

あとはこの樹さえ倒せば。
空洞となった根元部に向かって、灯は両手を重ねた。
枯渇寸前の妖気を少しずつかき集める。
ここまで無抵抗だった様子を見ると、寄生樹はどうやら戦闘向けに作られていないようだ。
強力な一撃を叩き込めば、難なく破壊できるだろう。
妖眼蟲に授けられた妖力で妖眼蟲を倒すなど、なんとも皮肉なことだ。

そんなことを思い浮かべながら、灯は寄生樹を見上げた。
同じタイミングに、幹の中央にある妖眼も灯を見下ろす。
意外と綺麗な瞳だった。
赤ん坊を思わせる澄んだ目だ、と灯は思った。

暗紅色の触手スーツの隙間から、クチュネチュといういやらしい水音が漏れる。
464五行戦隊:2014/06/01(日) 08:04:16.25 ID:xsJ58xTF
 
以上です。
途中支援下さった方ありがとうございます。
次回は大エロ回
465名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 08:38:03.93 ID:/2Tmv661
キテター!次回予告付きとは焦らし方を心得てますなあ
466名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 09:16:27.43 ID:NeoK/bmz
>>441
実はピクシブにそういった絵はあったりする
467名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 09:33:09.20 ID:ZZnycBDk
キタ━(゚∀゚)━!
うおお、今回も面白かった。
次回すごく楽しみ!!!
468名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 11:11:16.23 ID:BH+xxWwc
乙でした
スーツの描写だけでもエロく感じる
次回も期待
469名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 11:11:24.93 ID:W1fTFn4D
五行さんキテター!!

>>464
>次回は大エロ回
お早くお待ちしておりますですよ
470名無しさん@ピンキー:2014/06/01(日) 16:12:33.48 ID:abAQZPQE
翠と灯の悪魔の力と人間の心を兼ね備えたデビルマンのようなこのノリ
完全に堕ちたタイプと堕ちた後に新たな存在になるタイプの両方が見れるのが実に素晴らしい
是非完結して欲しいですな
471名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 00:14:08.77 ID:j7y3I8bX
五行さんだー!!!
今回も楽しませていただきました。次回を触手を長くしながら待ってます。
472名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 01:04:47.34 ID:sZ98IubL
うっひょー五行さんの新作来てたー
次回の大エロ回が楽しみすぎる
473名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 02:22:46.38 ID:OS5ziLaB
いよっしゃぁ新作キタ
流石のクオリティ
生の喜びを感じる
474名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 13:10:35.64 ID:Qt/IhXDI
ほとんどの書き手をなろうにとられたエロパロ板最後の希望だな
475名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 19:13:05.43 ID:5nT/50GG
寄生・悪堕ちだけでなくて生体ユニットコア化まで抑えてくれるとは……本当五行さんは隙がないぜえGJ!
476名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 19:55:21.92 ID:mpNNYZy/
投下乙
477名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 20:30:11.72 ID:RgO1/sLy
五行戦隊様!一生ついていきます!!
478名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 22:29:42.68 ID:H2lvLxSz
ただ寄生されるより宿主が改造されていくのにエロスを感じる

例えば貧相なボディの娘が徐々にナイスバディになっていったり
細胞や臓器にとりついて進化させたりしまいには尻尾や触手が生えて
妖魔化したり

どうよ?
479名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 22:39:08.29 ID:sZ98IubL
>>478
わかる
元々人体改造物も好きだから寄生と合わせて中から改造とか大好物
480名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 22:48:48.40 ID:amo+89QT
妖魔を無力な人間の娘に変えてしまう、(妖魔にとっては)恐怖の寄生体ってのもありか
481名無しさん@ピンキー:2014/06/02(月) 23:28:08.77 ID:4FbWSMjR
俺は中身が半分人外に成り果ててるのに外見だけはそのままみたいな方が興奮する
んで何食わぬ顔で友達に近づいて股間から触手を…みたいな

余談だが、貧相ボディが好きな身としては
よくあるナイスバディに変えられちゃう展開はちょっと残念に感じてしまうのよね
482名無しさん@ピンキー:2014/06/03(火) 02:23:55.58 ID:/R+FS0IG
>>478
いいね
昔からそういう小説やSSずっと探してるけど、どこかおすすめのサイトはないものか…
483名無しさん@ピンキー:2014/06/03(火) 14:11:03.94 ID:wZqTJFNh
寄生妖魔化というジャンルでは富士神学園天文部とかドストライクだったんですが
寄生、下着化、成長、妖魔化が特に

天音のイラストがあるらしいんですがどなたかしりませんか?
484名無しさん@ピンキー:2014/06/04(水) 00:39:11.36 ID:0rSWpa61
>>464
パンツ脱いで用意したらえらい熱い展開で反省した。
相性的に灯がなすすべもなく清見様に堕とされると予想してたのでこの展開はいい意味で裏切られました。
熱血野郎は型破り。相性ブレイクどころか身体堕ちても心は錦。カッコイイわ。
となると今度は灯がどう堕ちるのかが俄然興味が湧いてきましたね。
翠も堕ちきった姿ではないし、誰が誰をどうやって堕とす展開になるのか。
あと前話で灯が睦美にぶっかけた子種(火種?)がどんな効果をもたらすのか。
興味が尽きません。
次回も楽しみにしてます。
485名無しさん@ピンキー:2014/06/04(水) 19:32:53.98 ID:H2C5oZ8j
五行さんキテター
灯の心がどう堕ちていくか楽しみ
清見タソに搾り取られたいです
486名無しさん@ピンキー:2014/06/04(水) 21:45:55.00 ID:/1Pm82j+
寄生とはジャンルが違うが魔物化なら「猫色えぶりでい」さんの乳魔転生がおすすめ

http://nekoiroeveryday.ame-zaiku.com/uranovelsls/eneu.html
487名無しさん@ピンキー:2014/06/04(水) 22:39:03.80 ID:Igj1gDBD
>>486
一応「マキナウェイ」って裏サイト名のほうで呼んでやろうやw
いや俺が表サイトの名前知らなかったせいですぐにピンとこなかったってだけだが
488名無しさん@ピンキー:2014/06/06(金) 13:03:54.81 ID:Hilmd4L8
大エロ回と聞いてもう3日も触手出して待ってるんだけど五行さんマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
489名無しさん@ピンキー:2014/06/06(金) 22:47:07.68 ID:G09GDApW
五行戦隊は熱血漫画(
続編に滾ってるわー
490名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 05:12:32.46 ID:G7edpvMf
おうふ…こんなよい作品と出会えて拙作ながらスレ落ち防止に寄与した甲斐があったというものだ…
491名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 11:56:41.04 ID:DHFAT+FZ
>>490
どんなSSもエロパロ板の華、そう卑屈になることはないさ
お前さんの作品もまた楽しみにしてるぞよ
492名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 23:24:49.24 ID:Bt0h4zPO
>>490
ゴ苦労、ヨクヤッタ。ウチニ来テ妹型寄生蟲ニ寄生サレテモイイゾ
493名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 23:31:42.99 ID:+dSZ6aS+
久々に見たら五行さんが来てたとは
光と闇が両方そなわり最強に見える
494名無しさん@ピンキー:2014/06/10(火) 01:51:43.30 ID:DFjc6EXO
単なる寄生ものだと思っていたが、
普通に熱血モノでもあるから五行戦隊は面白い。
495名無しさん@ピンキー:2014/06/10(火) 21:41:06.38 ID:W1UqawMo
496名無しさん@ピンキー:2014/06/15(日) 21:02:59.36 ID:swM+aRJ3
蒸し暑い夜に滾って書いたもので8レス投下します。
この板は初めてなので不手際があったらすみません。

・第1章完(寄生完了まで)
・寄生描写を書ききった時点で賢者に襲われたため性描写がない不具合
・明日キャビアを食べる予定の人は読まないのが吉

よろしくお願いします。
497つぶ(1/8):2014/06/15(日) 21:03:44.99 ID:swM+aRJ3
ピピピ、ピピピ、と耳元で電子音が鳴る。

坂宮(さかみや)あずさは朦朧とする手で携帯を掴み、ぷち、とアラームを切った。
続いてベッドからゆっくりと身体を起こす。
ぼさぼさの髪と一緒に惰眠の誘惑を振り切るように、二度三度と頭を振った。

「あー……一限出るのだるいよ……」

呟きながらも足取りはきっちりユニットバスへと向かう。
この季節は湿度が高いうえ、日によっては夜中でも十分暑い。
着替える前にシャワーで一通り汗を流すのが、もはや欠かせない習慣だった。

ワンルームの狭い室内から、バスタオルを引っ掴んで五歩。
あずさは上下に隙間の空いたドアを開ける。

「……ん?」

バスタブの隅に、黒い塊があった。

「なに、あれ」

瞬時に警戒心が跳ね上がった。
カビ、にしてはこんもりと盛り上がっているし、安アパートといってもネズミなどの動物が入り込むほどボロくはない。
慎重に近付くと、その物体を覗きこみ――、

「ひ、っ……!!」

『それら』は多数の得体の知れない粒。
黒くてらてらと濡れた大小の粒が、びっしりと浴槽に張り付いている。
まるで無数の目に凝視されているように、あずさの全身に生理的な鳥肌が立った。

「〜〜! 〜〜〜〜!!」

あずさは声にならない悲鳴を上げながら、それでも必死に手を動かした。
壁に掛けてあるシャワーを掴み、お湯の方の蛇口を全開にする。

ブシャァッ!! と噴き出した熱いお湯を直に浴びせると、『それら』は白く濁っていくようだった。
流れない『それら』に泣きそうになりながらお湯を掛け続ける。
と、やがて表面を覆っていた粘液が洗われたからか、一粒一粒と滑り、排水溝へと消えていった。
498つぶ(2/8):2014/06/15(日) 21:04:31.45 ID:swM+aRJ3
「はぁ、はぁ……」

震える手で浴槽の栓を落とす。
『あれら』が熱で死滅したかは分からなかった。
カビの仲間なのか、なにかの卵なのか……。

「はぁ……お風呂、みのりに借りよ……」

息と精神を必死に落ち着かせながら、あずさは自分に言い聞かせた。

週一で掃除しているバスルームは清潔に見えるが、あんなものを見た直後に使う気にはならない。
排水溝に流れた『あれら』が万が一まだ生きている『なにか』で、栓を開けた瞬間這い出してきたらと思うとぞっとした。
それに講義には出なければならない。
『あれら』に関しては、帰宅してから水道の専門家に頼ろう……。

「みのり、起きてるといいけど……」

寮暮らしの親友にメールをするため、あずさはバスルームを出た。
洗面所もあの中だから、顔は流しで洗わないと。
おぞましさから目を逸らすためにわざと日常的な身支度の手順通りに身体を動かしていく。

――この春から大学に進学し、アパートで独り暮らしを始めた彼女は、相応に心臓が鍛えられていた。
当然のことだろう。
訪問販売も突風で飛んで行った網戸も、全ての家庭の敵である黒いお客様にだって、自分で判断し対処しなければならなかったのだから。

だからといって、起きるのが対処できる問題だけとは限らないのだが――。
499つぶ(3/8):2014/06/15(日) 21:05:10.08 ID:swM+aRJ3
------

「はー、今朝はありがとねー。ほんとにあれ何だったんだろう……」

「いいけど。食事中はその話しないでよ?」

現在、昼休み。

ごった返す学食で向かい合わせの席を確保し、あずさと穣はトレイをテーブルに置いた。
運よく起きていた友人にシャワーを借りた見返りとして、昼食のデザート一品を奢ることになったのだ。

「うー、ごめん」

「不動産屋に言って水道屋を呼べば大丈夫でしょ。ね、ご飯食べよ」

さっさと思考を切り替えてフォークにミートソーススパゲッティを絡める親友をあずさは頼もしく思う。

真木穣(まき みのり)。
そこそこ色を抜いたセミショートの髪はきれいに外に跳ねている。
すっと通った鼻筋と涼しげな目元は女子高なら王子様になれそうで、遊んでいる風にも見える髪色の印象を引き締める。
キャミソールに羽織った薄青のブラウス、今はテーブルの下に隠れた細身のジーンズという服装は、自分の魅力を理解しているセレクトだろう。
熱心にスパゲティをほおばる姿はむしろ可愛い部類だったが。

彼女とは大学に入ってからの友人だった。
理知的な冷静さと、男らしさすら感じるさっぱりした性格が気持ちよくて絡んでいたら、二ヶ月で親友と呼べるほどの仲に急進展していたのだ。
性格と顔つきに反し小柄でメリハリの利いたボディラインについては秘かに嫉妬していたりもする。

そんな風だから男の人がちらちら見たりしていることもあるが、穣は男女ともに実際に付き合う友人が少ない。
キツい性格ではないのに外見と口数の少なさで近寄りがたい美人と思われているのかもしれなかった。
500つぶ(4/8):2014/06/15(日) 21:05:51.47 ID:swM+aRJ3
(みんな見る目がないよね)

やはり脳裏に朝の光景がちらつき、あずさは食事の手が進まない。
ポトフのジャガイモをスプーンでつつきながら関係のないことを考えて気を紛らわせている。

「あー……、やっぱり気分悪いよね。洗浄が済むまでシャワー貸すし、アパートにいるのも怖かったら私の部屋泊まれば?」

「みのりー! ありがとう愛してる!」

「現金。てか無理にでも食べないと午後の授業保たないよ」

本当に、性格までできた穣にアプローチする男性がいないのが、あずさには不思議だった。

(っていうか、みのりレベルでフリーなら私はどうなっちゃうの!)

心中でテーブルを叩き、あずさはヤケになって細かくなったジャガイモを口に含んだ。
嫌なことを忘れようとして親友のことを考えていたのに、どうしてこうなったのか。

あずさも穣と同じく小柄な方だ。
ただ、似ているのはそこだけ。

全体に幼い印象の顔。
始終きょとんとしたような目と低い鼻、丸い輪郭。
青味さえ帯びた黒髪――というとアニメかなにかのキャラクターのようだが、それくらい艶やかなセミロングの髪だけは気に入っている。
その髪はサイドで一部だけくくり、今日は紺色のリボンを結んでいた。
だが体型はよくいえばスレンダー、マニア向けにいえばつるぺたロリ体型である。
親友やサークルの友達には女として多少のコンプレックスを感じてしまう。

(みのりみたいにEカップ欲しいなんて贅沢は言わないからさ……せめてBになればいいのに)

ふんわりとしたキュロットに柄Tとレースの入った半袖パーカーを合わせた姿も、本人は『こういうのしか似合わないから』と思っている。
いわゆるキレイめや、カッコいいスタイルには気負いしてしまうのだ。
だが壁を作らない性格で男性とも気兼ねなく話すあずさは、実はあずかり知らぬところで男の話題に上ることが多い。
『小動物っぽくて和む』など、本人が望んだ方向性ではないにせよ。
501つぶ(5/8):2014/06/15(日) 21:06:26.90 ID:swM+aRJ3
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その日はサークルも休み足早に帰宅した。
携帯や、講義の合間に計算室でネット検索したものの、『あれら』に似た生物などは見付からなかった。
ひとまず様子を見つつ不動産屋に連絡し、今日中に対処してもらえないのであれば穣の部屋に世話になることになっている。

「お風呂の栓開けてみなきゃダメかなぁー……」

気分も重く三階まで上り、自室に入って。

「……? なんか匂う?」

靴を脱ぎながら、あずさは玄関の扉を閉めてしまった。
再び密閉された空間となった室内にはやはりなにかの臭気がこもっている。
鼻の奥がスースーするくせに生臭さがあるような、不思議な匂いだ。
首を傾げてユニットバスのドアの方に目をやった瞬間、

急に匂いが濃くなったような気がした。

「……っ、きゃぁぁっ!」

換気のための下側の隙間。
そこから、朝見たものと同じ黒い粒が、大量に、溢れ出している。

ひ、と腰が崩れ落ちそうになり、廊下に沿った流し台に手を付く。
同時にふらついた足が、ぐちゃりと生ぬるいなにかを踏んだ。

「なに? ……い、嫌ぁぁぁぁぁっ!!!」

足元にも同じような粒、粒、つぶ。
ここだけでない。
廊下のところどころに、粒の塊が溜まっている。

「え、足が、取れない!!!?」

上げようとした足は、何故か接着剤でくっつけたみたいに気持ち悪い感触の中に固定されていた。
無理に体勢を変えようとした反動で、最悪なことにあずさの身体はうつぶせに倒れこむ。
謎の物体が蔓延した床の上に――。

いや。

(なに、これ!? 身体が思うように動かない!!)

バランスうんぬん以前に、腕や足に力が入らなくなっている。
指先に触れた粒から逃れようとして手を引こうとしても、足のように接着はされていないのにゆっくりとしか動かない。
502つぶ(6/8):2014/06/15(日) 21:07:02.02 ID:swM+aRJ3
パニックを起こした彼女が気付くことはないが、これは感じていた匂いが原因だった。
末端から神経をマヒさせる即効性のガス。
廊下にある塊のいくつかが徐々にそれを分泌し、夕方まで掛けて部屋中に充満させていたのだ。

さらに。
わずかづつ動かしている指がおぞましい粒から解放されることはない。
遅々としたあずさの手と同じくらいの速さで、『それら』はあずさの身体に向けて移動している。

(舌も回らなくなって…………え?)

ず、ず、と。
体温を求めるように這いずってくる、粒。

(あ、や、)

なにか助けになるものを、と必死に見回した視界のなかで、あちらでも、こちらでも。
ず、ず、ず、ずるり……。

最初に踏んだ足も、徐々に覆われていくような感触がする。

ぼとり。
ドアの隙間から新たに塊が吐き出される――。

(いや……いやいやいやいやいやいややだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!! こないでこないでこないでこないでぇぇぇ!! きもちわるいしんじゃういやいやいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!)

ぐるり、と眼球が裏返る。
口の端からつぅとよだれを垂らし、嫌悪と恐怖に焼き切れたあずさの意識は暗闇へと沈んでいった。
503つぶ(7/8):2014/06/15(日) 21:07:33.74 ID:swM+aRJ3
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ず、ず、と。
蠢く人間大の塊。
表面はぞわぞわと波打ち、何かを咀嚼するかのように見える。

あれから二時間後。

あずさの華奢な身体は黒い粒に覆われ、飲み込まれていた。
身体の下にまでつめかけた『それら』に持ち上げられ完全に粒でコーティングされた状態である。

しかし粒の動きは止まらない。
顔面に近い『それら』は半開きの口、鼻、耳などからあずさの体内に侵入していく。
下半身ではキュロットの隙間から細い脚を上り、ショーツを押しのけるように膣口に。
塊の中のそれを確認するものはいないが、膣はパンパンになって下腹部が膨れている。

あぶれた一部は後ろの穴に殺到し、さらには尿道にまで小さい粒が滑り込んでいく。
Tシャツの裾からはこれ幸いとへそに集まり、また1ミリに満たない極小の粒はつつましい胸の先端にある乳腺をこじ開けていった。
少しづつ内部に粒が溜まっているのだろう。
乳輪全体が薄い胸の中心でぷっくりと盛り上がってしまっている。

粒にとって、よりよい環境への移住は生物としての本能であり、神経ガスなどは遺伝子に刻み込まれた機能だった。

時折びくんと身体が強張る。
痛みや、自分自身でも慰めたことのない性感ではない、もっと決定的ななにかがあずさを引き攣らせている。

膣内では純潔を示す膜に少しづつ圧力が加わり、ついにそれを突き破って子宮内を、卵巣までを凌辱する。
侵入した粒の他にも、最高の環境を得て体内で爆発的に粒が生まれていた。
それだけではない。
もともとなにかが出入りするための穴だけでなく、あずさの体内では無理やり体組織そのものへの侵食が始まっていた。

ある粒は口内に溶け込むようにその身を同化させる。
ある粒は乳腺を押し広げながら血管に逆流する。
ある粒は小腸の内側を溶かし他の臓器に潜り込む。
ある粒は膣壁を破り筋繊維にめり込む。

あずさの人としての身体を食い散らす動きは、まるで全身を粒で置き換えようとしているようだった。
だが、それでも、あずさが痛みに覚醒することはない。
欠片ほどの異物感さえ感じることはない。

他の全ての器官の前に――真っ先に冒されていたのは脳だった。
504名無しさん@ピンキー:2014/06/15(日) 21:10:24.07 ID:C39zdtrd
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505つぶ(8/8):2014/06/15(日) 21:10:31.05 ID:swM+aRJ3
耳から次々に侵入した粒は脳に食い込むと、周囲の組織を脳細胞を貪り始める。
それは養分としてだけでなく、遺伝子情報を取り込んでいるのだ。
生命の設計図を得た粒は急激に機能を分化、高度化させ、『その部位に必要な役割』を果たせるように細胞の欠損を補っていく。
そのサイクルがあまりに早すぎ、あずさの精神は死を迎えぬままに、宿る物質をすげ替えられていた。
今あずさの頭蓋骨の中にはシナプスを帯びた細胞と神経ではなく、元の脳と過不足ない能力を持った粒の集合が詰まっている。

同時に身体の各部位の入れ替わりも進む。
ある程度侵食が進んだ器官の粒は異形の『脳』に統括されさらに活動が活性化する。
そう、今やあずさの脳を模した機能を使い、主体的に身体改造を行う知性を獲得していた。
生命の設計図から身体の各機能や本能を読み取った粒はいち早く脳の感覚受容を遮断し、痛みや不快感を除いている。
心臓や肺の侵食により多くの粒をあてるなど、作業に優先順位までつけていた。

各所の筋肉は粘液によって強く結合した粒が膨張と伸縮を行い、人間らしい動きができるように。
肺胞はほぼそのままの形で、その部分の粒自身が酸素と二酸化炭素を交換するようように。
胴の中間部には溶解液を自在に発する粒を配置し、口から取り込んだものを養分とするように。
卵巣部は分裂増殖に特化した粒が群がり、全身に新たな粒を供給するように。

人体本来の配置を残したままの改造だが血管だけは無くなっており、心臓にあたる部位が酸素や養分を乗せた分泌液を送り出すと、砂浜に染み込む海水のように全身に浸透するようになっていた。

ぼこぼこと歪んでいた皮膚がゆっくりと落ち着いていく。
それは粒の群体が、一通りの作業を終えた証し。

どろりと流れ出すように、あずさの全身を覆っていた黒い粒がはがれた。

誰かがこの姿を見たら、失神する直前に連想するのはカエルの卵だろう。
いまやあずさの身体組織は骨格、皮膚、眼球、髪、爪、そういった一部を残し完全に粒へと置き換わっている。

ヒトの形をした半透明の袋の中にぎっしりと黒いなにかが詰まっている――その無残な生命があずさのなれの果てだった。
506名無しさん@ピンキー:2014/06/15(日) 21:12:34.75 ID:swM+aRJ3
以上です。お付き合いありがとうございました。
>>504は連投避けです。

精神を保存したまま肉体を全取り替えされるのが書きたかったんです。
この後は適当な相手(隣人とかサークル仲間とか)で小手調べしつつ親友に魔手を伸ばす予定でしたが力尽きました。
おかげで昼食シーンが完全に未回収に……。
いつか続き落とすことがあったらまた読んでくれるとうれしいです。

所謂よその子を了解をとってお借りしたのですが、こんなエグい目に合っているとは想像するまい。
507書き忘れ:2014/06/15(日) 21:14:16.26 ID:swM+aRJ3
追伸、文章書くのも入門者に毛が生えた程度の初心者なのでアドバイスなどあったら何でもください。
508名無しさん@ピンキー:2014/06/15(日) 23:47:29.43 ID:vqGvKyFY
GJ!!
続き楽しみにしてます!
509名無しさん@ピンキー:2014/06/16(月) 00:10:02.09 ID:NfFI23Wp
乙!
書き方や動詞の使い方などがスムーズで、良い意味でライトノベルに似ていると感じた。
板が初めてという割には丁寧に投下しているようで好印象です。
寄生終わった後どうなるか、今後の展開に注目したいです。
それにしてもどういう経緯でこのスレに辿りついたのかすげー気になる
510名無しさん@ピンキー:2014/06/16(月) 01:44:44.52 ID:Qac3zy5Y
乙!
初心者とは思えない程読みやすく引き込まれる文章でした
設定も非常に好みなので続きに期待しております
511496:2014/06/16(月) 22:35:16.76 ID:M/87MZf9
感想ありがとうございます。

あんなところで切れたのはエロ描写に自信がないせいでもあります。
すぐは無理ですが、他の方の作品などを参考に試行錯誤して、続きが書けたらまた投下したいです。

誤解を招く表現でしたが初めてなのは投下だけで、読者としてはこのスレに結構長くお世話になっています。
きっかけはどこかのサイトさんにあった、月光蝶さんログへのリンクだったはず。性癖ストライクすぎて衝撃でした。

では、グッドパラサイト。
512名無しさん@ピンキー:2014/06/18(水) 23:01:13.44 ID:Z+33KvC4
乙!!
こ、これは乙じゃなくてあなたを狙ってるTSロリ巨乳化寄生生物なんだからね!!
513名無しさん@ピンキー:2014/06/26(木) 20:45:53.86 ID:EL+YWtGu
ほす
514名無しさん@ピンキー:2014/06/27(金) 23:15:45.81 ID:cLIZ5ivr
とりまほしゅ。
515名無しさん@ピンキー:2014/06/28(土) 01:40:38.58 ID:garAdaF6
すごい好みなの来てるー!!! GJ!!
導入も自然で読みやすかったです! 続き待ってます!
516名無しさん@ピンキー:2014/06/30(月) 00:38:54.17 ID:X+kaiO8D
本編とは関係ないんだけど
>体型はよくいえばスレンダー、マニア向けにいえばつるぺたロリ体型である
スレンダーとロリ体型ってひんぬーが共通なだけでそれ以外はむしろ真逆じゃないかと思うんだけど
(さらに全く関係無い話だけど念のためスレンダーで辞書引いてみたら
スレンダーロリスなる単語が出てきた)
517名無しさん@ピンキー:2014/07/02(水) 00:18:05.15 ID:51PXvkIU
超今更だけど>>341の蜂×竜の人ってバットマン(仮名)さんだよね?
向こうのスレの新作も待ってます
518名無しさん@ピンキー:2014/07/05(土) 18:57:19.50 ID:dWP6+QCX
保守。
519名無しさん@ピンキー:2014/07/07(月) 00:52:10.93 ID:sMAS/UWy
読みたい作品いっぱいあるのに集中力と時間が足りなくて読めぬ・・・
520名無しさん@ピンキー:2014/07/10(木) 21:00:49.73 ID:gfaD6pKR
寄生虫博物館よかった。エロスのアイディアも湧いてくる。
521名無しさん@ピンキー:2014/07/10(木) 22:29:24.86 ID:pe73AQ4H
ガチの寄生虫もいけるとかすげぇな
庭にいたカマキリからハリガネムシがこんにちはしてるとこ見たことあるけど
あれはアウトだった…
522名無しさん@ピンキー:2014/07/11(金) 12:27:52.72 ID:w6w8SpG8
女の子の耳の穴から触手さんこんにちはしてもイケるのに、
虫のケツ穴からハリガネムシさんこんにちははキツイとわ
いやキツイな
523名無しさん@ピンキー:2014/07/11(金) 20:51:41.00 ID:rkYGVrsk
擬人化すればあるいは
524名無しさん@ピンキー:2014/07/11(金) 23:02:42.29 ID:RcBI4RdI
女の子の体に入り込んだ体を乗っ取るハリガネムシ。
初めは強い渇きに水分を強く欲するようになる。
この時点でハリガネムシを取り除くことができれば乗っ取りを防げるが
該当する種は夏場に孵化し寄生するため、発見は困難を極める。
寄生したばかりのハリガネムシは水分によって急速に肥大、成長。
触手を伸ばし神経と接続。あたかも神経になりすまし、新陳代謝の応用によって次第に全身の神経系にとって代わっていく。
このころになると、宿主は強烈な倦怠感に襲われるようになり、体を動かすことさえ億劫となる。
これは運動神経の掌握を悟られないよう、神経細胞と一体化したハリガネムシから、脳へと倦怠感を促す信号が贈られるようになるためである。
完全に運動神経を掌握し脳からの情報を遮断できるようになると、体の自由を手に入れる。
しかしまだ、乗っ取りは完了しておらず、ハリガネムシ自体もあくまで脳の情報を模倣し運動をトレースし寄生を勘付かれないようにする機能しかない。
宿主も、多少の動作の遅れと言った違和感を感じつつ、寄生に気付かないケースがほとんどである。
本格的な乗っ取りは、脳細胞への接続から開始される。
神経細胞のみと一体化した段階では、虫としての知性と意識しか持たないが、脳と繋がることによって、宿主が蓄えた知識を学習。
一気に高度な知性と高等な意識を獲得する。その際、形成される意識が男性的なものであるのは、
この種のハリガネムシのうち人体に寄生するのは雄性のみ故である。
当然ながら通常とは異なる挙動を強制されるため、脳は強い疲労と栄養の欠乏にさらされる。
宿主の思考は鈍り、猛烈な糖分に対する欲求には抗えず、自身がさらさらる倦怠感や動作の遅れを考えることさえままならず
半ばハリガネムシに操られるようにして、日がな一日糖分を補給することを疑問に感じることさえなくなる。
日本における宿主は健康な十代が圧倒的に多いが、この年代はことさら精神のバランスを崩しやすく、また周囲もそれに対して強く出ることができない
―――つまり不登校と言う隔離された状態に置かれやすく、寄生が露見しにくいのが一番の原因であった。
もっともここまで寄生が進んだ場合、除去はほぼ不可能と言ってよく、完全に手遅れ。とみなされる。
レントゲンでは、脊髄として脈打つ巨大な蟲の胴がありありと確認できる状態である。
そうして宿主と肉体的に完全に一体化したハリガネムシは、宿主の人格を吸収し、
あらゆる知識や記憶、経験を、自身のものとする。一見それは宿主そのものと見えるが、言動の端々には虫としての自我、
なにより男性としての趣向が散見される。多くの場合、寄生した女性と同性との性交を強烈するが
これは女性の体が次世代を育む苗床として適しているためである。
知らずハリガネムシに取って代わられた女性と交わった女性は苗床となるものの、
卵自体は極省の粒であり、排泄物に混じって排泄される際にも、決して発見されることなく、水流に解き放たれる。
こうしてハリガネムシは繁殖を繰り返し、現在10代の女子は約半数。発見と対策の遅れた全世代である20代に至ってはなんど90%もの女性がハリガネムシが成り代わった者であり
政治的にも無視できない存在となり、人類を侵食しているのは、先日可決された『新人類保護法』―――通称ハリガネムシ法にも記憶が新しいだろう。
私も新人類となった今、ハリガネムシ族の更なる発展のため、この肉体を使ってより多くの女性を籠絡し仲間を増やしつつ
人間どうしのカップル形成を阻害し、少子化を加速させるべく、日夜性技を磨くため、こうして自慰にふけりつつ現状を記している。
元の人格は完全に消し去ったわけではないので、先ほどからまた騒いでいるが、それもあと数日すれば完全に消えてなくなるだろう。
もはや自慰の刺激がなければ、こうして激しく主張することさえ覚束ないのだから。先輩のハリガネムシ族から教わった遊びだが、終わりだと思うと名残惜しい。
一際激しくイッたところで本体が爪の間から出てしまったようだ。面倒なので、その先にインクをつけて結びの文を書いた。
今日はもう早く寝るとしよう。
525名無しさん@ピンキー:2014/07/11(金) 23:03:19.74 ID:RcBI4RdI
みたいのを考えたけど誰か書いてくんないだろうかなあ・・・
526名無しさん@ピンキー:2014/07/12(土) 10:36:20.32 ID:+WENnnaZ
いやそれだけ書いてあればもう十分だと思うけど
そして一言「それハリガネムシじゃねぇ」
527名無しさん@ピンキー:2014/07/12(土) 12:17:10.10 ID:nQ/B4p0s
みんなもっとスライムごくごく飲んでいこうよ
528名無しさん@ピンキー:2014/07/12(土) 23:50:02.67 ID:KCxf83GD
>>524
少子化進んだら人口逆ピラミッドでハリガネムシ諸共先細りなんですがそれは

むしろ新人類が進化して直接ハリガネ娘を産んでしまうとか?
529名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 04:49:22.51 ID:0mLjVElX
>>527
モブキャラが集団で吊るされてスライム漬けにされるシーン、いいよね
530名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 14:51:12.19 ID:KlBjDWUy
五行マダー
531名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 18:56:48.05 ID:czeMt8L6
あんた忍耐力なさすぎだろ
何かに脳機能弄られてるのと違う?
532名無しさん@ピンキー:2014/07/14(月) 23:17:34.38 ID:1pe4md0P
モウミンナ コノすれノ ナエドコニナッテルンダヨ
533名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 00:02:58.88 ID:g5tqHfPN
ともだチになロうよ
534名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 19:13:29.03 ID:5F1PFVQN
俺の場合、穴じゃない所から食い破って出て来てる奴はリアルだとアウト
二次ならそれなり
535名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 19:30:26.91 ID:y9Sa2HI6
穴じゃないところを穴に改造しちゃう系虫子
536名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 20:41:17.09 ID:nk7t5Rz3
寄生生物に身体中改造されて人間じゃなくなっちゃった系女子
537名無しさん@ピンキー:2014/07/16(水) 22:12:25.28 ID:WUazY2FP
マッドサイエンティストに穴じゃないところを穴に改造されちゃう系助手
なら知ってるけどスレチ
538名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 00:39:24.56 ID:KKhKT+D3
マッドサイエンティストに寄生実験の被検者にされる助手
ならスレチじゃない
539名無しさん@ピンキー:2014/07/17(木) 20:25:26.54 ID:TUmhTevW
寄生ではないが虜にはなってた(好意はあった)はず

薬か何かで全身穴だらけ(手のひらは貫通)かつ乳房だらけにされてそのままヤられてしまう
効果が切れると元に戻り体から千切れ落ちた乳房(食用可)をバイト代替わりに
持ち帰らされるというマニアックにも程があるマンガだった(うろ覚え)

でもここの人ならうまく寄生化してくれるのでしょう?
540名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 01:19:49.83 ID:rJ3UTOTy
↓にいる狂気のマッドサイエンティストならな
541名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 22:32:21.31 ID:zUE9Fptg
寄生じゃないけど、最終的に蓮コラみたいな穴だらけになって虜になってるエロ漫画あったような…
542名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 23:12:00.75 ID:FaHre9gk
寄生じゃないし犠牲者男だけど、ガウタマ仙人がインドラにかけた呪いが、全身エロい穴だらけに
なるという代物ですな。しかもおまけに付く「睾丸を奪う」というのは、もしやTS?
今のスレの流れは、古代インド人が数千年前に通り過ぎた道なのかもしれない…
543名無しさん@ピンキー:2014/07/18(金) 23:19:54.80 ID:s7O+5Zgu
神話等はたまにドン引きするぐらい性的な逸話とかあったりするんだよなあ
流石に寄生がらみの物はないよな…ないよな?(振り
544名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 19:32:35.74 ID:xswUMkG1
545名無しさん@ピンキー:2014/07/19(土) 23:56:17.26 ID:4xmvdIm2
このスレ的にも不謹慎
546名無しさん@ピンキー
>>542
インドの山奥で 寄生され
触手魔獣の 卵鞘やどし〜♪

(中略)

仲間 産むのだ レインボーガール