1 :
名無しさん@ピンキー:
前スレ落ちてしまったのですね。
>>1様新スレ立てお疲れ様です。
自分のカキコがスレの流れを分断してしまったようで、心苦しいです。
手持ちのいい雑談ネタ等思い浮かばないので、
せめて今スレ内ではSS投下できるよう頑張ります。
>1乙
いちょつ
いっちょつ
>>1乙
今さらながらスカルマン見たけど最高だった
まさか幼馴染の年上のお姉さんが獣化するとはなあ
即死回避
創作中だがネタが纏まらぬ
即死回避
保守
>>14 その話は最高だった
自分がどんどん怪物になるところに苦悩するところとかツボだった
できれば生き残って欲しかった
保守
日常でいつもとちょっと違うことがあったら全部TFフラグです
エグさと一種の美しさを併せ持った生き物といえば
蜘蛛
百足
蝙蝠
蛇
他に何かないものかな
蛙とか割と好み
あと蛾とか
種類によっては綺麗だよなー、蛙と蛾。
汚いのも多いけど。
突然前スレが落ちてて驚いた。
遅ればせながら
>>1乙
これを機に圧縮判定とか即死判定とかの意味を知った。
ほしゅ
落ちた理由は512KB上限にヒットしたからだねー
>>24 つまり「くさってやがる! 書き過ぎたんだ!」ということですか
「いま計算してみたが異形化のスレは板の引力に引かれて落ちる。貴様らの頑張り過ぎだ!」
「ふざけるな! たかがスレッド一つ、ガンダムで立て直してやる!」
いまmaledict氏の過去ログ倉庫を見ながら投稿マナーの勉強中。
投稿しても差し支えない作品ができたらまた来ます。
28 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 16:10:56.83 ID:LznTKhri
メルモのチンカスSSのせいでスレの容量越えちまったじゃないか
エロパロの繁盛してるスレはどこも512KBを越えとるわ
価値観押し付けは良くないぞ
31 :
amayotas:2012/04/21(土) 20:14:29.91 ID:ahDWLdEi
『メタモル・ワールド ――超獣化録ビーストランカー』
2046年、ニューロリンカーという携帯端末を用いることで生活の半ばが仮想ネットワー
ク上で行われるようになっても、未だ人が現実社会のくびきから逃れられずにいる世界。
太ったいじめられっ子の少女・ヤワカは、現実を呪いながら学内ローカルネットの片隅
でハンティングゲームのスコアを伸ばすだけの日々を送っていた。そんなある日、ヤワカ
は美貌の上級生・浦島王子から謎めいた言葉を告げられる。
「もっと強く――『変身』したくはないか、キミ」
浦島王子の誘いに応じたヤワカは、有線直結通信で「ブレイン・ビースト」というプロ
グラムを受け取る。それは、ニューロリンカーの量子接続に作用して疑似的に獣への変身
を体験できるという恐るべきアプリケーションだった。こうして「ビーストランカー」に
なったヤワカは、デュエルアバターを用いた《狩り》に身を投じてゆく。
========
という感じで『アクセル・ワールド』から世界設定を借用し、強制獣化パロにした短編を
構想中なのですが、仮想世界における獣化って、このスレ的に載せて大丈夫でしょうか。
俺的には得
二次創作っぽくていいんじゃない?
スレチだろうけど
ミュータントニンジャタートルズの絵柄に惚れたたんけど、TF的な設定とか無いよね・・・
アメコミだっけ?
ただの爬虫類好きですすみません
>>34 確か、触れた生物を変化させる特殊な薬品か何かで人間になった生粋の亀
アニメ一話見てきたけど、ガチビンゴじゃん
設定だけでも十分おkすぐる
さらにこういう軽口なノリ好きだし
センサー冴えてるなぁ今日はデュフフ
>>32 >>33 >>36 がぜんやる気が出てきました。ありがとうございます!
完成は今日の夕方を目標にしていますが、
間に合わなかったらお詫びにTFします。
>>36 話の流れ的に、タートルズの一話のことでしたらすみません。
せやな
全スレ全部見る前に落ちたんだが、ここの保管所って機能してるのけ?
そういえば、スレ第五話に関してはまだ保管されていないようですね。
保管所、いつも参考にさせて頂いております。本当にありがとうございます。
一応『メタモル・ワールド』本文は8割完成したんですが、
これから急に出かけることになったので投稿は夜10時頃になりそうです。
>>39様
>>40様
過去ログ倉庫更新しました。
ttp://book.geocities.jp/maledictarum/kakolog/index.html 容量限界に気付かず、次スレも立てずにスレを落としてしまったこと、
改めてお詫び致します(
>>24様のご指摘でようやくその事実に気付きました)
SS作品の抽出がまだなのですが、こちらはしばらくできないかもしれません。
ただ、前スレ255-264「魔族になった僧侶」、617-624「勇者の帰還」の著者様の
申告に従い、同氏作のSS(「成瀬留美の変貌」「佐織の変貌」「マリベルの転職」
「おにゃのこが悪魔になっちゃう話」)を同一著者の項目にまとめました
>>2で予告したSSは8割くらいまで進みました。
明後日くらいまでにはできあがるのではないかと思います。
この後
>>41様の作品投下とそれへの感想レスがあると思うので、
間隔が空くように心がけます。
ちなみに夏コミ参加のclown様のTFアンソロに今回も参加予定なのですが、
そちらはまだ構想中で、1行も書けていません(どさくさまぎれに宣伝)
>>42 ありがとうございます!
でも私のは大したものでもないですので、
お気になさらないでください^^;
いつもSS楽しみに拝読させて頂いております。
TFアンソロ今夏もあるのですね! 楽しみでなりません!
では、今から投稿させて頂きます。
(
>>42様。「様」を付け忘れました。本当に申し訳ございません)
※この小説は川原礫氏のライトノベル『アクセル・ワールド』のパロディです。原作の
設定を大幅に拝借している他、文章も一部パクっています。その上、読みこみが足りない
為、ところどころ酷く原作と矛盾する可能性があると思われます。極力は矛盾のないよう
に、かつ全力を尽くして執筆しましたので、どうかご容赦くださいませ。
では、次レスからスタートします。
『メタモル・ワールド ――超獣化録ビーストランカー』
0
ミシミシイイイッ!! というあの音が、ヤワカの脳内に響き渡った。それと同時に全身
の骨格が軋むような音をたてえ始める。先輩に教わった通り、ヤワカは立っていられなく
なる前に身を屈め、まず床についた両手の先に全神経を集中させた。
目に見えて縮みながら、真っ白な毛で覆われていく指先。ゆっくりと始まった変化は着
実に速度を増しながら指から腕、顔へと駆けあがっていく。その間、僅か数秒。前回より
も少し早くなっている。
「くっ……んぅ……」
皮膚が毛皮に置き換わっていく感覚は、くすぐったさを生み、不覚にも恥ずかしい声を出
してしまう。しかし気持ちがいいのはそこまでだった。すぐに、筋肉を強く引き絞られる
ような痛みがヤワカの両腕を襲い始める。腕が雑巾のように絞られる感覚――。
「ぐ、うっ、アアアァァァァッ!!」
――そんな激痛がおさまった直後、今度は頭蓋骨が軋みをあげ、変形を始めた。声帯をじ
わじわと握りつぶされるような不快感とともに、ヤワカの声は次第に悲鳴から唸り声へと
変わっていく。
「うっ……あ、ガああァァァ!! ぐ、ぐ、……ヴァアアアァァッ!」
服は変化に応じて徐々に破け、裂け目から煙のようになって消滅していく。服が消えた部
分には、もはや素肌など見ることはできない。露わになるのは完全に毛皮で覆われた獣の
それであった。
「な、なんなんだ、てめぇは! ……うわぁっ!」
不気味な物を見る目でヤワカを見下ろしていた鮎原は突然自分の足先に訪れた違和感に悲
鳴をあげる。そろそろ彼女の肉体でも変化が始まる頃だ。
「なんだよこれっ! 足が……足が!!」
ヤワカが顔を上げると、焦げ茶色の毛で覆われ始めた鮎原の足が見える。心が躍った。
その直後、今までカラフルだったヤワカの視界が、モヤのかかった青緑色を中心とした
配色へと塗り替えられる。そのかわり、急に強まった周囲の匂いが洪水のように鼻孔へと
流れ込んできた。
近くにある誰かの鞄から漂う弁当の食べ残しの臭い、教室の床表面にこびり付いた生徒
達の上履きの臭いなど、あらゆる匂いが一斉に押し寄せてきたのだ。そしてその洪水の中
には当然ながら、ヤワカの真正面で怯えている獲物の体臭も含まれている。
「なんだよぉぉ! これはッ……! 来るな、来るなぁッ!!」
鮎原は完全に気が動転している様子で、足をのぼってくるような肉体の変化から逃れよう
と、毛皮に変化しかけた部分を手でバシバシ叩いたり、尻もちをついて後ずさりをしたり
……。しまいには無防備にも、ヤワカにお尻を向けるようにして教室の窓から外へ逃げ出
そうと試みたようだったが、ここが三階だと気付いたのだろう、窓枠を掴んだまま動きを
止めた。
無駄な足掻きを……。ヤワカは目を細めて、じっと自らの変身が完了するのを待つ。
「こんなの絶対おかしいって……ハッ、ハッ……んうっ……ぐっ、う」
今や頭頂部に近い位置へと移り形も変わったヤワカの耳には、鮎原の細かな息遣いまで鮮
明に聞こえてくる。駆けだしたい気持ちをかろうじて押さえ、ヤワカは鮎原の変化をじっ
と見守る。
「夢だ! こんなの夢だ! もう覚めグゥエェェ……」
メキメキと音をたてて鮎原の足が変わっていく。細く、短くなっていくふくらはぎとは
対象的に、毛皮に覆われていく太ももの肉が厚みを増していった。スカートが煙と化して
現れたのは、逃げるのに適した形へと変貌を遂げた下半身。そして、ずいぶんと毛深くな
った臀部からは、小さな尻尾が芽を出していた。
何とか逃げ出そうと、泣きだす鮎原。それでも一度動き出した《ブレイン・ビースト》
プログラムは止められない。
その手はとうに窓枠を掴める形ではなかったようで、鮎原は床に叩きつけられるように
崩れ落ちた。とても痛そうだが、同情の気持ちは全く沸いてこない。
やがて鮎原の頭に、フサフサした長い耳が伸びていき、すっとした鼻は消え顔が前に突
き出していく。その段階になって初めて、ヤワカは気付いた。自分の初めての獲物が可愛
らしい野兎であることに。
変化の具合を見るに、獲物が完成するまで、あと三十秒もかからないはずだ。
……29……28……27……26……
胸の鼓動が高まっていく。
ヤワカは無意識にじっくりと舌なめずりをしていた。
1
西暦2046年。《ニューロリンカー》と呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮
想ネットワーク上で行われるようになった社会。
しかし、それほどに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。
デブな女子中学生・上田柔花(ヤワカ)は何もできない自分にイライラしていた。
中学に入ってすぐ、ちょうどヤワカの右隣の席に座っていた女子がイジメのターゲット
になったのだ。親の都合で小学校卒業と同時に引っ越してきたという彼女は、助けを求め
る友達もおらず、必死に周囲への笑顔を取り繕って軽い嫌がらせに耐えていたようだった。
イジメの首謀者はハッキリしていた。クラスの女子を束ねる鮎原璃姫(アユハラ ルキ)
という黒髪ロングだ。イジメは当初、鮎原の取り巻きグループだけで行われていたが、面
白がった一部の男子がそれに加担しはじめたことで一気にクラス全体へと広がっていった。
校内に設置された複数のソーシャルカメラは何の役にも立たなかった。誰も堂々とイジ
メたりなどしないから当然だ。担任の先生を始め、大人は誰も気づかなかった。いや、も
しかすると気付いていて見て見ぬふりをしているのかもしれない。
ヤワカは激怒した。必ず、この邪智暴虐な行為を止めなければならぬと決意した。
ちょうど《ニューロリンカー》で視界中央に開いていた『太宰治作品集』の仮想書籍ウ
インドウを右手で払いのけ(この動作は仮想ではなく現実のものだ)ヤワカは声量調整用
アプリケーションのアイコンを指先でクリックし、ボリュームMAXで想いのたけをクラ
スの全員にぶつけたのである。
一人に寄ってたかって嫌がらせをするなんて最低だ。恥ずかしいとは思わないの。
確か、そんな感じのことを偉そうに述べたことをヤワカは記憶している。
……
こうして、イジメのターゲットがヤワカへと移った。
上ブタ。自分がクラスの一部女子から陰でそのように呼ばれていることを、ヤワカは別
のクラスの幼馴染・エナリに教えてもらう以前から知っていた。イジメを凶弾したあの日
から、あからさまに鮎原が使うようになったその単語がヤワカを指すことくらい、誰でも
推測できることだった。まだ女子全体にまでは浸透していないが、このまま時間が経てば
結果はどうなるか、火を見るより明らかだった。
「もう終わりよ……。私の中学時代……」
獲物となる巨大モンスターの皮膚を、右腕に装着した鉤爪で切り裂きつつ、ヤワカは独り
ごとのように呟く。わざとらしく火花のエフェクトとともに、視界上部に表示されている
モンスターのHPが小さく削られた。
「大丈夫。まだ何とかなるって! 諦めんなよぉ」
《完全ダイブ》した私の居場所を突き止めた上、頼んでもいないのにハンティングゲーム
にまで割り込み参戦してきたエナリは、根拠もない励ましの言葉を投げつけてくる。ヤワ
カはその能天気さに腹が立った。
「何が大丈夫なのよ……。所詮あんたには他人事なんでしょ!」
エナリの軍人風アバターに掴みかかったヤワカは、エナリが腰に装備していた手榴弾のピ
ンを根こそぎ抜きとると、慌てるエナリを掴んで背後に迫るモンスター目がけて力いっぱ
い投げ飛ばした。大きく開いたロにアバターを放りこまれ、一瞬きょとんとしたモンスタ
ーの頭部は、手榴弾の炸裂でエナリのアバターもろとも吹き飛んだ。
アバターが攻撃を受けたからといって、本人が痛みを感じることはないし、もちろんア
バターが消し飛んだからと言って死ぬこともない。所詮、子ども向けの通信協力対戦型ハ
ンティングゲームだ。血も飛び散らないし、非常に健全である。
「何してんだろう、私……」
ふと我に返ったヤワカの手元には、ここ数週間の昼休み時間で育ちに育ったレベル152の
ハンターアカウントがあった。……ため息。
「あの馬鹿げたモンスターを倒したのはキミか」
背後から、突然声をかけられた。エナリではない。男性であることは間違いないが、もっ
と高く、木綿のように柔らかな声だった。
おそるおそる振りかえったヤワカの背後に立っていたのは。
「浦島……先輩……?」
南部中学2年、生徒会副会長。通称――《浦島王子》。
本当にデジタルなのかと疑うほど精巧に作られた本人そっくりのアバターは、ドラマに
出てきそうなルックスを備えていると学校中の話題だった。
そしてさらに驚くべきは、そのアバターの頭上に表示されたハンターアカウント情報。
「レベル……166!?」
どれほど鍛えても、人間ならレベル150が限界と言われていたゲームだったはずだ。
「もっと強く――『変身』したくはないか、キミ」
2
ミシミシイイイッ!!
そんな生理的嫌悪感を催す音と共に、それは始まった。
脳を揺さぶられるような感覚。周囲の音が消し飛び、ヤワカは意識を手放しそうになっ
た。脳裏には一昨日から今までの出来事が瞬間的に駆け巡る。
一昨日の夜に交わした浦島王子との約束を信じ、昨日の昼休みに待ち合わせをしたこと。
誰にも見つからないように教室を抜け出して約束の中庭に向かったこと。有線直結通信で
《ブレイン・ビースト》というプログラムを渡され、翌日の朝までニューロリンカーを決
して外すなと言われ、疑問を抱きながらも再び会う約束をしたこと。
そして今日。つい先ほど中庭で合流し、再度の有線直結通信にて《ブレイン・ビースト》
がニューロリンカーの量子接続に作用して疑似的に獣への変身を体感できるというアプリ
ケーションだと聞かされたこと。その時には既にインストールが完了していたこと。一度
変身するまでアンインストールは不可能であるらしいことをついでのように教わったこと。
浦島王子から「僕はずっと獣化フェチを隠していたんだ」と謎の暴露をされたこと。思い
切り先輩の頬をひっぱたこうとした瞬間に、先輩が『ビースト・リンク』と叫んで、何か
が始まったこと。以上だ。
走馬灯のようなものは一瞬で止み、気が付くと、世界は一変していた。風になびいてい
た木々や、飛んでいる鳥達が全て動きを止めていた。まるで時間が止まったかのように。
突然、視界の中央に渦を巻く炎のエフェクトが展開され、それは次第に文字列を形成する。
――《BRAIN BEAST》。炎のフォントで確かにそう書かれていた。
「二〇二〇年代のヘッドギア型VR機器や、二〇三〇年代のインプラント型VR機器が生
んだ悲惨な事件の教訓から、ニューロリンカーでは量子レベルでの無線接続を用いて脳細
胞と接続するという手法が取られている」
慌てて辺りを見回すヤワカ。動いているのは自分と、目の前の浦島王子だけだ。それに、
よくよく見てみると、いつの間にかヤワカも浦島王子も各々のアバターの姿になっていた。
「突然、何の話……!? 何が起こったの!?」
「接続原理が生理学的メカニズムとは全く無縁であるゆえに、脳細胞への負荷が発生しな
いようになっていることは、キミも知っているはずだ。ヤワカさん」
浦島王子はヤワカの両手を取り、ぎゅっと包み込むように握った。確かな先輩の体温を感
じ、ヤワカは自分の頬が熱くなるのを押さえられなかった。
「そ、それとこれに何の関係が……ひゃっ!」
動揺を隠そうと必死に言い返そうとした時、握られていたはずの手が、急にむず痒いよう
な感覚に襲われた。肌の表面が波打つ感じ。
「ほら、もう始まったみたいだ」
浦島王子が何かしているのかと思い、ヤワカはとっさに手を引き抜こうとしたが、既に王
子は既に手を離していた。しかし、胸の前に引き寄せた手からは、未だにくすぐられてい
るような感触が伝わってきている。これはもしかして……。
「うわッ!!」
ギギギギと音がしそうなくらいぎこちなく視界を下にずらしたヤワカは、自分の手の甲が
真っ白な毛で覆われ始めていることに気付いた。
「詳しい説明は後回しにするが、我々は今《加速状態》にあるのだ」
「それが何!?」
「えっ……」
ざわざわと毛先でくすぐられるような感触は次第にヤワカの手首、腕へと広がっていくよ
うだった。これはつまり、全身に毛が生えるということか。想像するだに気持ちが悪い。
「世界を止めるのはともかくとして、これを止めて!」
自分の手の甲を突きつけるようにして、ヤワカはきょとんとする浦島王子に詰め寄った。
「あ、あぁ。すまない。実は、このプログラム。変身キャンセルは出来ないんだ」
「うそ……」
困ったような笑みを浮かべながら、浦島王子は言った。変身が終わったら、まずそのふざ
けた顔面をぶち壊す。ヤワカは心に誓った。
その瞬間、ヤワカの全身からミシミシと普通聞こえてはならない音が鳴りだした。身体
の中から響いてくるような痛みに、ヤワカは顔を歪め、地面に崩れ落ちそうになる。慌て
て腕を伸ばしてきた先輩に上半身を抱きかかえられても、ヤワカには喜んでいる余裕など
なかった。とにかく痛い。全身の骨や関節が悲鳴をあげているようだった。
「あ……うぅ……ぐっ」
「さあ、ゆっくり屈んで両手を地面につけるんだ。それでだいぶ楽になる」
言う通りにするのは嫌だったが、むりやり背中を押されて地面に手をつくと、急に痛みが
軽くなってきて、結局なすがままになってしまった。その時になると、もはやヤワカの両
腕は完全に白い体毛で覆われており、くすぐられるような感覚は首や胸へと広がっていた。
「キミはこれから四足歩行の獣になるようだな」
「そんなの望んでない! 私はただ強くなりた……ぐふぅッ!」
左右から肺を押しつぶされるような感覚。突然の身体の変化に息が詰まる。
「イヤ……ア……ッグァ……ガァ!?」
喉が引き絞られるような痛みの後、ヤワカは言葉が出せなくなっていた。密かにヤワカの
自慢だった豊かなバストの重みも、溶けて消えるように失われていくのが分かる。
あまりの出来事に目頭が熱くなるものの、涙が流れ出す前に目元にむず痒さが到達し、
視界が青緑色に置き換わって、よく見えなくなった。
「もっと力を抜いて、息をゆっくり吐いて。変化に身を任せるんだ」
「アァ……ア……」
背中をさすってくれている先輩の声が先ほどよりも鮮明に感じられた。
「一番痛いのはここからだ。頑張って」
「ッグ!?」
さすられていた所から、背中の変化が加速し、下半身へと広がった。
「キャゥ! グガゥ……アァ! ギャァアゥ」
くすぐったい、いたい、クスグッタイ、イタイ。
このあとの変身中の状況はよく覚えていない。服が消え去り、尾てい骨が軋みをあげて
伸び始めた段階で、もはや考える余裕など全く無くなってしまった。ただひたすらに頭を
抱え、唸っていた気がする。
全てが終わった時、ヤワカは先輩に背中をさすられる一匹の獣と化していた。
「よしよし。痛かっただろう」
先ほどまであれほど憎かったというのに、ヤワカの心には浦島王子に危害を加えようとい
う想いなど、欠片も残っていなかった。ただただ、不思議な解放感を味わわせてくれた先
輩に対する畏敬の念と、穏やかで甘い好意だけがそこにはあった。
「『ビースト・アウト』と強く唱えることで、瞬間的に現実に戻ることができるが、その
前にマッチングリストから狩りたい相手の名前を選択し、対戦を申し込んでおくといい。
《ブレイン・ビースト》はこう見えて対戦格闘ゲームだからね」
3
《ブレイン・ビースト》のルールは簡単だった。対戦とは言うもののその実態は格闘ゲ
ームというよりはハンティングゲームそのものなのだ。アバター同士、喰うか喰われるか。
脳に負担を与えない程度の激痛が伴うというだけで、ハンティングゲームがここまでスリ
ルに溢れるものになるとは、ヤワカは想像もしていなかった。
その上、このプログラムの凄い点は、別に対戦相手が《ブレイン・ビースト》をインス
トールしている必要がないことにある。対戦を申し込んだ相手が偶然、何かのはずみでニ
ューロリンカーを外さずに居眠りをした瞬間に、ネット回線を介して自動的に加速に巻き
込み、強制的に対戦を始めることができるのだ。
先輩に言われた際に、対戦を申し込んでおいたのが功を奏した。
ちょうど四時間目の授業中、鮎原が居眠りを始めたのだ。そして、間もなく……
ミシミシイイイッ!! というあの音が、ヤワカの脳内に響き渡った。
無駄な足掻きを……。ヤワカは目を細めて、じっと自らの変身が完了するのを待つ。
「こんなの絶対おかしいって……ハッ、ハッ……んうっ……ぐっ、う」
今や頭頂部に近い位置へと移り形も変わったヤワカの耳には、鮎原の細かな息遣いまで鮮
明に聞こえてくる。駆けだしたい気持ちをかろうじて押さえ、ヤワカは鮎原の変化をじっ
と見守る。
「夢だ! こんなの夢だ! もう覚めグゥエェェ……」
メキメキと音をたてて鮎原の下半身が変わっていく。細く、短くなっていくふくらはぎ
とは対象的に、毛皮に覆われていく太ももの肉が厚みを増していった。スカートが煙と化
して現れたのは、逃げるのに適した形へと変貌を遂げた後ろ足。そして、ずいぶんと毛深
くなった臀部からは、小さな尻尾が芽を出していた。
「リンク・アウあグゥ……ガァ……! ハァッハァッ……くキュゥ!」
何とか助かろうと、《リンク・アウト》をしようとしたのだろうが、一度動き出してし
まった《ブレイン・ビースト》プログラムは《リンク・アウト》では止められないし、も
はや、今の鮎原の声帯ではコマンドはニューロリンカーに認識されることはないだろう。
何とか逃げ出そうともがき、壁にもたれかかるようにして泣きだす鮎原。
その手はとうに窓枠を掴める形ではなかったようで、鮎原は床に叩きつけられるように
崩れ落ちた。とても痛そうだが、同情の気持ちは全く沸いてこない。
やがて鮎原の頭蓋骨からビキビキと音が聞こえ始め、鳴き声が悲鳴に変わった時、彼女
の目は既に涙を流せないものになっていた。
やがて鮎原の頭に、フサフサした長い耳が伸びていき、すっとした鼻は消え、顔が前に
突き出していく。その段階になって初めて、ヤワカは気付いた。自分の初めての獲物が可
愛らしい野兎であることに。
ヤワカは自分が舌なめずりをしたことに気が付かないほど興奮していた。
視界中央にタイトルロゴと同じ炎のフォントで《LET'S HUNT!!》と表示されると同時に、
ヤワカは獲物目がけて飛びかかった。獲物は硬直から解き放たれたかのように逃げ始める。
狭い上に机だらけの教室だ。小さな兎にしか通れない隙間も多く、善戦したかに思えたが
やがて力尽きて足がもつれた瞬間に、その背中をヤワカの爪が捕え、間髪入れず後ろ首に
牙が差し込まれた。深々と。
躊躇なく首を噛み砕いたヤワカは、痙攣する獲物を一旦地面に置き、のびのびと遠吠え
をした。少しあっけなかった。もっと可愛い獲物とじゃれ合っていたかった。仮想世界と
は言え、その狩りは限りない充実感をヤワカにもたらしていた。
それゆえ、ヤワカはすかさず前足を上げ、マッチングリストから消えかかっている鮎原
の名前にタッチして再戦を申し込んだのであった。
数日後。
「おっ、おはようございます、先輩!」
早朝の校門前でいつも通り浦島王子が待っていた。
初めての対戦を楽しんでからイジメは収まっていった。むしろ今心配なのは、別件につ
いてである。
「そういえばキミ。あの日“例の彼女”と何回連戦したんだい?」
ヤワカは小首をかしげるジェスチャーをする。特に数えていたわけではなかったからだ。
浦島王子が笑った。
「まぁ、いいや。どちらにせよ“例の彼女”の精神状態も落ち着いてきているらしいしね」
「ほんとですか! よかったです」
ヤワカの表情が明るくなったのを見て、浦島王子も嬉しそうに笑う。
結局、鮎原は授業中に居眠りをして失禁した可哀想な子になった。先生に保健室へ連れ
ていかれながら壊れたように笑う姿を最後に、ヤワカは鮎原を見ていない。鮎原の親が転
校の手続きを進めているとの噂が流れているが、実際の所はどうなのか分からない。鮎原
が教室に戻ってきたら、せめて今度はもっと優しく接してあげようとヤワカは思っている。
「それと、ええと……昨日は、すまなかったな。大切な友人を卑劣な襲撃者呼ばわりして
しまって。おまけに、直結して確かめるなどと無理なことを言わせてしまった」
「直結しましたけど」
「えっ……」
白の帝王アルブス・ケルウスである浦島王子を狙う襲撃者は、エナリのニューロリンカー
を経由して攻撃を仕掛けてきていたことが直結での調査で明らかになっていた。
ヤワカ達の戦いは始まったばかりだ!
【完】
『メタモル・ワールド――超獣化録ビーストランカー』はこれにて完結といたします(汗)
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
初めてなのに、ずいぶん長くなってしまい、申し訳ありません。
久しぶりに文章を書いたので、脳が焼き切れるかと思いました^^;
機会があればまた何か妄想を書き出そうと思いますので、そのときはまたよろしくお願いします。
ちなみに参考文献というか、パクリ元は、『アクセル・ワールド』原作1巻です。
あの世界は、わりと仮想空間で簡単に獣化できそうな世界観なので非常に気に入っています。
チユリのアバターイラストのケモ度の低さは残念でなりませんが。
(あれはネコ型アバターじゃなくて……猫耳尻尾付アバターじゃないかと)
>>56 やがて鮎原の頭蓋骨からビキビキと音が聞こえ始め、
↓
すぐに鮎原の頭蓋骨からメキメキと音が聞こえ始め、
他にも読みづらい所満載ですね。以後気をつけます。
>>45-57『メタモル・ワールド』拝読。
自分は元ネタを読む・見るはしておらず、どの辺を脚色したのかは
なんとなく見当がつくものの(獣化設定の挿入、主要人物の性別の逆転)、
文章的にどこまで元ネタをなぞっているのか等はよく分かりません。
(「ニューロリンカー」というのは完全に原案通りのネーミングであるらしいこと、
ときどき「加速」という言葉が残っている点などは、もうちょっと見直してもいいかも、
とは思いました。)その上での感想です。
獣化のシークエンスは解放感と苦痛がいい感じで混ざっていると思いました。
いじめっ子とはいえ、任意の相手を強制獣化させて狩りの対象にし、
精神を崩壊させる、というのは結構ダークだよなあと思います。
ただ、
>>58でおっしゃっている通り、、
>わりと仮想空間で簡単に獣化できそうな世界観なので
というところから出発している作品である以上、やむを得ないことなのでしょうが、
「獣化が仮想現実限定」、という部分は「夢落ち」と似たような
物足りなさを感じてしまいました。仮想現実ネタはそれとして面白いと
思うのですが、TFとの相性はいまいちかも、などと個人的に感じました。
仮に鮎川の精神崩壊が「精神までウサギ化してしまった」というようなものだったら、
「仮想空間での獣化の現実への逆流」ということになるかもしれない。
あるいはいっそ、仮想現実という設定をばっさり切って、本物の獣化装置で
戦闘し合うような話に変えちゃってもいいんじゃないか…などとも思いました。
ただ、最後の所はかなり無責任な意見なのであまりお気になさらず。
元ネタにはまっている人はまた別の感想を持つかもしれないし、
本作はこれはこれでありなのだと基本的には思います。
…長い割に内容のないコメントすみません。
>>60 maledict様
思いがけない幸いに、パソコンの前で「ガタッ」っとなりました。amayotasです。
どうしようもない拙作にお目通し下さったばかりでなく、
丁寧な感想まで贈ってくださり、まことにありがとうございました。
なんとお礼を言ったらいいのか……感動のあまり今でも手が震えております。
これは夢じゃないのかと頬をバシバシ叩きましたが、どうやら現実のようです。
「仮想現実限定の獣化」というのが「夢オチ」に似た物足りなさを生んでしまう
ということは完全に盲点でした。「現実の肉体が獣化する」ということは原作の
ニューロリンカーの「脳細胞に影響を出さない接続原理」という設定を活かす上
で難しいと思っていたのですが、良く考えたら原作でも「記憶を消すプログラム」
みたいなのがあったり(脳細胞に影響あるやん^^;)するので、「精神までウサギ
化しちゃう」というのは全然ありですね! (続く)
(続き)
あるいは、二〇二〇年代を舞台に、ヘッドギア型VR機器のゲームに参加した
βテストプレイヤー達が、ログアウト不可のデスゲームに参加させられ、HPが
ゼロになるとアバターが獣化、現実世界のプレイヤーはヘッドギアで脳が焼かれ
死亡。という過酷な不可逆TFデスゲームが幕を開けるとかどうでしょう?
(完全に「ソードアート・オンライン」のパク……リスペクトです)
今回は、待望の「アクセル・ワールド」アニメ化記念に妄想したことを形にしよう
という目標があったので、仮想現実という設定を切らずに書かせていただきました。
ちゃんと設定を料理しきれなかったことが残念でなりません。
憧れのスレに投稿させて頂くにあたり、獣化のシークエンスだけはしっかり書こう
と思っていたので、解放感と苦痛のことを評価して頂けたことは、特に嬉しいです。
お返事なのにだらだらと長文で申し訳ございません!
今後も、頃合いを見て執筆させて頂きますので、よろしくお願い致します。
もうすぐmaledict様も新作をご投稿されるのですよね!
読むのが楽しがるるるる
>>61-62amayotas様
考えてみると「仮想空間での獣化」というのは多分、
「現実化される見込みが一番高そうな獣化方法(というかそれ以外まず無理)」
ではないかと思えて、そう考えるとワクワクする主題ではありますね。
それから、新作書けたのですが、
当初、明日と思ったものの、明日だと時間がとれないかもしれず、
やっぱりこれから投下させていただきます。
amayotas様との間隔が短くなってすみません。
『メタモル・ワールド』の感想も引き続き出てくればと思います。
(
>>62では懐かしいネタをありがとうございましがるるるる)
タイトルは「アースワーム・ガール」。
タイトルそのまま、ミミズ怪人化の話です。完全虫化はしません。
ショタとスカトロ要素が多少混入。予めご了承下さい。
また、仮に類似作がすでにございましたらどうかご容赦下さい。
字数は400字詰め換算で70枚ぐらい。長いです。
エロパロ板の改行限度は60行だと聞いたので、今回はそのペースで分割します。
…以上、前ふりが長くてすみません。いきます。
「すみません! ちょっと『お花を摘みに』行ってきます!」
あたしは文芸部の部員と顧問の相田先生、それに相田先生の甥の
上夫くんたち向かってそう言うと、さっと駆け出した。あと十分も
歩けばペンションに戻れて、ちゃんとしたトイレを使えるのだが、
もう我慢の限界だったのだ。
高校入学後は都会派を装ってきたあたしだが、小学生時代は男子
に混って野山を駆け回る野生児だった。そんなあたしだから、
こうやってハイキングの途中にその辺で小用を足すのにも、格段の
抵抗はなかった。
道から少しそれて草むらを進むと、ちょうど周りから見えない窪地
があって、そこで用を済ませようと決めた。
大急ぎでズボンを下着ごと下ろし、こらえていたものを放出し始めた
ときは、爽快そのものだった。だがその直後、水音とは異質な、
かさり、という音がして、ぎくりとして両足の間を覗き込んだあたしは、
自分が非常にヤバい状況に置かれていることを悟った。あたしの
おしっこが地面を叩いている地点のほんの少し横に、全長数十センチは
あろうかという巨大なミミズが鎮座し、頭をもたげているのである。
「ミミズにおしっこをかけるとチンチンが腫れる」
悪ガキ一味に混じって遊んでいた頃、あたしはそんな俗説を耳に
した。ただ、今の状況がヤバいと言ったのは、あたしがこの俗説を
信じているからではない。たしかにこの俗説には「土を掘った手で
おしっこをすると、アレにバイ菌が入って腫れる」という合理的な
解釈もある。だがそれも今のあたしには無用の心配だ。
今の状況のヤバさは、まったく別のところにある。
思春期のはじめ頃、あたしはその俗説の風変わりな解釈を聞いた。
それによると、「腫れる」というのはつまり海綿体が充血するアノ
状態を指しているのであり、つまり男児はその行為によって性的
興奮を感じてしまうのだ、という説である。
この話が科学的に正しいのかどうかは知らない。だが、正しいか
どうかという以前に、この話はあたしに鮮烈なイメージを刻み込んだ。
何やらエロチックな印象のあるミミズという生き物に、少年がまだ
未熟な性器を向けて尿を放つ。その行為が少年に性の目覚めを促し、
幼い茎が硬くなる……そんな情景をもわもわと想像している内、あたし
の中にもやもやと衝動がこみ上げ、気がつくとあたし自身が自分の
あそこをまさぐっていた――それがあたしの性の目覚めだったのだ。
硬くなった男性のアレがどんな様子になるのかなど、未だに
ちゃんとは知らない。なのに……いや、あるいは、だからこそなのか、
「ミミズにおしっこ」というシチュエーションに激しい性的興奮を
覚えてしまう性癖を、あたしは未だに抱えている。そういう意味で、
このシチュエーションは「ヤバい」のである。
勢いが衰えないままバシャバシャと草を叩く尿の流れを見る内、
下半身からぞわぞわとした感触が這い上がってきた。これをこの子に
かけてやりたい。かけて、びしゃびしゃにしてあげたい、という、
「禁断の悦び」の誘惑が、あたしの脳内を占領した。
「いいや、かけちゃえ!」
興奮に我を忘れそうになりながら、あたしは腰をほんの少しずらし、
なおも勢いよくほとばしる液体の噴出先を、巨大なミミズに向けた。
その瞬間。プシュウウウウッという何かが破裂したような音と共に、
あたしのあそこから両ももの内側全体に、熱い何かが吹き付けられた。
「ひっ!」
あたしは突然の出来事に硬直し、かすれた声を発しただけで悲鳴
すら上げられなかった。
気がつくとあたしの下半身は痺れたように力が入らなくなり、
あたしはようやく勢いが衰えた尿をしたたらせながら尻餅をついた。
尿で濡れそぼったごわごわの草が、不愉快な感触であたしのお尻を
濡らした。
唖然として、恐る恐る両足の間を覗き込んだあたしの目に、
信じがたい光景が映った。数十センチはあった筈の巨大ミミズが、
あたしの目の前でほんの十数センチの長さにまで縮小し、その代わり、
太さが何倍にもなっていった。やがて、ミミズの先端に円い穴が
空いたかと思うと、先端の皮膜がぺろんとめくれ上がり、その下から
釣鐘状の赤黒い頭部が姿を見せた。そうして太さを増したミミズは、
ミミズとは思えない俊敏さでヒュッとジャンプし、麻痺したままの
あたしのあそこに、その頭部をねじ込んだ。
「……つっ!……」
のども麻痺してしまったらしく声らしい声も出せないまま、恐怖と
突然の違和感にあたしはのけぞり、後ろの地面に倒れ込んだ。
あそこに飛び込んだミミズは器用に身をよじりながら、ずり、ずり、
とあたしの中に入ってきた。膨張のせいなのか、その胴体は硬く
張っている。しかし多量の粘液を分泌しているせいなのか、侵入は
強引、かつ驚くほど滑らかに進んだ。
「……や……やめてよ……」
あたしの内部を進むミミズが、中間部の膜状、ないし弁状の部位に
さしかかったとき、あたしは思わずかすれた声を絞り出した。だが、
当然ながらミミズに言葉など通じず、ミミズはその部位を強引に
押し破ろうとし始めた。
「………い……いたっ……」
とうとうミミズが「膜」を破ってしまったとき、あたしはか細い
叫びを上げかけた。
だがその後、さらに予想外の異変があたしを襲った。
「あふぁあああああんっ!」
無声音でありながら「喘ぎ声」としか形容できない声が、あたしの
体の奥からほとばしった。
何が起きたのか直ちには分からなかった。どうにか識別できたのは、
ミミズが膜を突き破って一気に奥まで潜り込んだ直後、あのプシュ
ウウウウッという破裂音がお腹の当たりで響いたことだ。そして
その瞬間、あたしの意識は散り散りになり、気がつくと、あそこから
脳天へ続く激烈な快感に貫かれ、これまで発したこともないような
いやらしい声を上げていたのだ。
穴の奥から、あたし自身の液体がどばあっと吹き出し、あそこから
垂れ始めた。べとべとになったあたしの穴の中でミミズがびくん
びくんと蠢くたび、あふれ出す快感にあたし自身もびくん、びくん、
と全身をのけぞらせた。そうしてのけぞるたびに、さらに液体が
どばっ、どばっと滲み出してくるのがわかった。
脈動する快楽でぐるぐるとかき回される意識の中、あたしは、
どうやら中のミミズが再度液体を放出したのだろうと察した。
あたしの下半身を麻痺させた液体のもっと濃いやつを、胎内で多量に
放ったのだ。
何度目かの「絶頂」を迎えたあたしの意識は、もはや高まり続ける
快楽に追いつくことができなくなり、急速にフェードアウトし始めた。
薄れゆく意識の中、お腹の中のミミズが、まるで役目を終えたように、
外へと這い出し始めたのを感じた。
ぺし、ぺし、と誰かが頬を叩き、あたしの目を覚まさせた。
「大丈夫?」
目を開けると、悪友の柿子が、呆れたような、しかしまた不安
そうな顔つきで、草むらに倒れたままのあたしの顔を覗き込んでいた。
はっと気がつき、下半身に目を向けると、情けないことに、相田
先生があたしのズボンを上げてくれていた。処女喪失の出血があった
はずだし、ぬるぬるの液体が多量に流れたはずなのだが、見たところ
汚れはほとんどなく、パンツの感触もさらりとしていて、濡れている様子
はない。全部乾いてしまうまで気絶していたのだな、とあたしは思った。
幸い、上夫くんは二年の久家先輩と一緒に離れたところにいて、
あたしのあられもない姿を見ていないようだ。他の二人の先輩たちに
も見られてしまったようだが、ともかく女子校に通っていてよかった、
とあたしは思った。
目を覚ましたあたしに、相田先生が話しかけた。
「何があったの? ひょっとして、そこのミミズにお小水をかけたり
したんじゃない?」
上体を起こしたあたしははっとして両足の間を見た。そこにいた
のは、あの巨大ミミズと同一個体とはとても思えない、太さも長さも
ごく普通のミミズで、ぴくりともせずに横たわっていた。
「……え……あの………………いいえ。……た、立ちくらみです。
起きあがったとたんに、めまいがして……」
正直に話すことなどとてもできず、適当にごまかすあたしに、
先生は予想外の事実を知らせてくれた。
「そう。かぶれたりしていなかったようだし、大丈夫でしょうけど、
気を付けてね。あのね、『ミミズにおしっこをかけるとおちんちんが
腫れる、というのは迷信』という話があるけど、どうやらその話
自体が『迷信』らしいの。あるサイトに詳しく載ってるけど(
ttp://www.geocities.jp/at_mocha/mimizu/mimizu10.htm)、
ミミズには、攻撃を受けると刺激性の液体を噴射する習性がある
らしいのよ。サイトには写真も載っているけど
(
ttp://www.geocities.jp/at_mocha/mimizu/showerImage5.JPG)、
結構ものすごい勢いみたい。だから、男女問わず、ミミズにおしっこ
をかけてはいけないのよ。……あ、大丈夫? 歩ける?」
話を聞きながら立ち上がったあたしに、先生は心配そうに声をかけた。
「大丈夫。一人で歩けます。先を急ぎましょう」
そう言ってあたしは少しよたよたとだが、久家先輩たちの方へ
歩き出した。先生と他の三人は心配そうについてきた。
その後、わたしたち一行はややペースを落としながら無事ペンション
にたどり着いた。ペンションでは先生の妹さん、つまり上夫くんの
母上が夕飯の支度を始めていた。先生の妹さんは母一人子一人で、
住み込みでペンションを運営している。今日はあたしたち文芸部の
貸し切り状態だ。
部屋に戻った柿子は、久家先輩と共に入浴の支度を始めた。隣の
部屋の二人の先輩たちと共に、夕食前に汗を流しておこう、という
ことになったのだ。だがあたしはその傍ら、具合が悪いから、
といって布団を敷き、その中に潜り込んでいた。
「じゃあ、お大事にね」
久家先輩がそう声をかけてドアを閉めた。柿子はその前にさっさと
出て行ってしまった。
一人部屋に残り、皆の声が遠ざかるのを確認したあたしは、布団を
抜け出し、カーテンを閉め、念のためドアに鍵をかけると、部屋の
電気をつけて、ズボンとパンツを一気に下ろした。
「………………!」
下腹部を見下ろしたあたしは、驚きと当惑で絶句した。だが、
じっとその部分を見つめている内、色々な疑問が解け、胸のつかえが
とれていく感覚が湧き上がってきた。
「…………あは、あは、あは、そうか! あはははははは!」
気がつくとあたしは、自分がこれからどうなるのか、そして何を
したらいいのか、はっきりと理解できるようになっていた。その感覚
が、あたしの中で愉快な気分となって膨らんだ。
あたしはTシャツとブラを脱ぎ、下着なしでパジャマを着ると、
再び布団に潜った。布団に入ると早速パジャマの中に手を入れ、
乳首とあそこをまさぐった。
――決行は今夜。それまでに完了させてしまおう――そんな、
はやる気持ちを抑えながら、あたしは行為に没入していった。
先輩たちと柿子が風呂場から帰ってきたので、あたしは行為を中断
して寝たふりをした。夕食に誘われたが、寝ていたいからと断り、
行為を続行した。夕食後はミーティングルームで読書会だったが、
あたしはそれも断り、心おきなくその先を続けた。この調子なら
どうやらもうじきだ、と思えた。
やがて就寝時間が来て、柿子と久家先輩が部屋に帰ってきた。
昼間のハイキングと長時間の読書会でくたくたになったらしく、二人とも
あっというまに寝息を立て始めた。隣室の先輩たちや先生も同じだろう。
オーナーさんも、もちろん上夫くんも、もう眠っているはずだ。
あたしはそっと布団を抜け出し、柿子を揺り起こして耳打ちした。
「ねえ。あたし、お風呂に入っておきたいんだ。ここ、温泉だから
一晩中入れるでしょ? 付き合ってくれない?」
「……しようがないなあ。でも、元気が出てきたのかな。いいよ。
付き合ったげる。で、上がったら何か食べた方がいいよ」
なんだかんだで根の優しい柿子は、あたしの要求を受けいれ、
布団から這い出してくれた。
タオルを手にしてこっそり部屋を出たあたしたちは、暗い廊下を
進み、風呂場へ向かった。
「暗いね。電気つけない?」
「だめ。先生やオーナーさんに見つかったら面倒だよ。浴室に入ったら
電灯をつけよう。あそこなら部屋から気付かれないはずだから」
ひそひそと話しながら、あたしたちは脱衣所に入り、明かりが漏れ
ないように、浴室の電灯だけをつけた。そうして薄暗いままの脱衣所
でパジャマを脱ぎ始めた柿子に、あたしは思い出したように言った。
「ごめん! トイレに行きたい。先入ってて!」
「またそれかよ! ……まったくもう。早くね」
呆れたようにそう言った柿子は、無造作にパジャマごと下着を
脱ぎ捨て、浴室へ向かった。
あたしの目は、無意識のうちに、柿子のふくよかなバストや
おへその下の茂みに引き寄せられ、抑えがたい欲望が噴き上がった。
続いて柿子が無防備に白い背中を見せながら浴室の引き戸を開けたとき、
あたしはもう我慢ができなくなり、自分のパジャマを胸の辺りで
思い切り横に引いた。ぶちぶちと音を立ててボタンがはじけ飛び、
その下の両胸が露わになった。
あたしは自分の両胸をまじまじと見つめ、その様子に胸をときめ
かせた。それから後ろ手で戸を閉めようとしている柿子のつるんと
したお尻の割れ目に狙いをつけ、胸の腺にぐっと力を込めてみた。
するとあたしのイメージ通り、乳首の先からブシュウウウウウッと
勢いよく液体が放射され、柿子のお尻と太もものあたりを、びしゃ
びしゃに濡らした。
液体の効果が早速出てきたらしく、柿子はよたとたとよろめきながら
前のめりに数歩進み、浴室の中に入ったところで崩れるように床に
突っ伏した。
後ろから何かをされたことに気付いたらしい柿子は、もがくように
体を返して仰向けの姿勢になり、腕の力で上体を起こして、背後に
いるはずの「何か」に顔を向けた。
「……み、瑞美? ……どうしちゃったの? なんか、体が……」
柿子はあたしの上半身を見てうろたえている。そしてあたしも、
柿子が転んでくれたおかげで、柿子の後ろにあった鏡で、自分の
新しい体を見ることができた。
鏡を見ながらいそいそとパジャマのズボンを下ろすと、ちゃんと
その下も変態を終えていた。うれしくなったあたしは、自分の体を
見せつけるように、柿子に向けてにっこりと微笑んだ。柿子は
引きつった顔であたしの体を見つめた。
あたしの首から下は、すっかり人間とはかけ離れた姿に変態して
いた。夕方からさっきまで、本能の命ずるまま、あそこからわき出る
粘液をせっせと体全体に塗りつけたおかげだ。子宮の中にたっぷりと
残された粘液は、すでに内臓も変質させているはずだった。
全身のシルエットは以前と大差ない。いや、心なしか以前よりも
スタイルがよくなったような気もする。だが、皮膚の様子がすっかり
変わっている。つま先から首のすぐ下まで、ピンク色のぷるぷるした
粘膜に変わり、その表面からは常時ぬるぬるした粘液がしみ出して
いる。そしてそのピンク色の皮膚には、指先にも、胴体にも、白い
横線が五ミリほどの感覚でびっしりと刻まれている――まるでミミズだ。
そう。あたしはこの数時間でミミズ少女に生まれ変わったのだ。
手足の指先から爪はなくなり、すべての指が太いミミズになった
ように見えた。乳房も、先端の真っ赤な乳首を中心に、白い環節が
同心円状に刻まれていた。その乳首もよく見ると、無数の短い触手の
束に変わっていた。
顔のあたりがむずむずするので、思い切って髪の毛をぐいと引き
上げてみたら、首から上に表面だけ残されていた人間の皮膚が頭皮
ごとつるんと外れ、その下から他の部位と同じ、横線の並ぶ皮膚が
出てきた。目はいつの間にか黒一色に変色し、口からは歯がぼろぼろ
と抜け落ち、ただの穴のような器官に変形した。それでも一応、鼻の
隆起やら顔の輪郭やらは、人間の形状を留めていた。頭には、髪の毛
の代わりに真っ赤な細い触手が生え、ざわざわと波打っていた。
頭から生えているのと同じ触手は、下腹部の三角地帯にも生えていた。
一見したところ真っ赤な恥毛のようだが、よく見ればその一本一本が
触手で、やはり絶えずざわざわと蠢いているのだ。
「……や、やだ……来ないで……」
頭部の皮膚を脱ぎ捨て、歩き始めたあたしを見て、柿子がかすれた
声を発した。麻痺のせいで大声が出せなくなっている様子で、
あたしは少しほっとした。
歩き始めて気がついたのは、指も、腕や足も、さらには背骨も、
硬い骨が液体骨格に置き換わっているらしいことだった。人間の体の
癖が抜けず、もともと関節があった部分しか曲げていなかったのだが、
その気になればどの部分も好きなように曲げられそうだし、伸縮も
自在にできそうだった。
あたしは試しに、足を人間ならば複雑骨折しそうな向きで思い切り
曲げ、それから勢いよくぐっと伸張させた。宙を舞ったあたしは、
予想以上の距離を飛んで、柿子のすぐそばに着地した。
「あははは! 見て見て!」
あたしは床に尻餅をつき、青い顔をしている柿子の真上で、両腕と
十本の指すべてを、でたらめな方向にグニャグニャと曲げ、さらには
伸縮させて見せた。唖然とした柿子の腕から力が抜け、腕で支えて
いた上体がぺたんと床についた。
あたしは柿子の両足を開き、その間にかがみ込むと、柿子の顔に
ぐっと顔を近づけ、話しかけた。
「どう? 素敵な体でしょ?」
柿子は最初目をそむけかけたが、やがて真っ黒なあたしの両目を
見つめ返し、ぐっと震えをこらえると、息を振り絞るようにして
問いかけた。
「……あんた……瑞美、なの? それとも、瑞美じゃないの?」
あたしは答えた。
「あたしは瑞美だった。でも今はもうミズミじゃない。ミミズよ!」
ちょっとしたダジャレのつもりだったのだが、言葉にしてみると、
それがダジャレでも何でもなく、むしろあたしの定めを告げていたのだ、
という確信が天啓のようにひらめいた。そしてその思いに衝き動かされ、
あたしは言葉を継いだ。
「……多分、これは決まっていたことなの。ここに来てこうなることが、
あたしの運命だった。あたしの名前も、あたしの密かな妄想も、全部
そのためだったのよ。そして、今日という日を境に、人類という種族
は新しい道に進むの!」
冷静に考えれば、全国に「瑞美」さんはたくさんいるはずで、
彼女たちがこれを聞いたら多分困惑するか怒り出すかするだろう。
だが、このときのあたしはもう、その思い付きの虜になっていたのだ。
酔ったように思いの丈をまくし立てるあたしに、柿子は涙混じり
の声で言った。
「何? 何なの? 何を言ってるのかさっぱりわかんない! 何が
どうなっちゃったの?」
それを聞いたあたしは、話を飛ばしすぎたことに気がついた。
そして、愛しい友人に、これから起こることをちゃんと理解させて
あげなければ、と思い、具体的な説明に移った。
「つまりね、あなたはこれから、あたしの仲間に生まれ変わるの。
あたしは粘液の量が少なくて何時間もかかったけど、今のあたしが
出す粘液の量なら、一時間もかからずにあたしと同じになれるよ。
身も、心もね!」
これ以上ないというほど単純明快な説明に、予想通り柿子は恐慌状態
に陥った。
「や……やだ! ミミズ少女になんてなりたくない! やめて!
やめてよ瑞美! お願い!」
哀れな友人が拒否感を示すだろうことは予想済みだった。ミミズ
というのは女子が嫌う生物の代表格だ。そんな感覚はあたしには
もう理解できなくなってしまったが、しかし今の柿子はまだ、あたし
とは違う脳神経をもつ異生物なのだ。そして多分、彼らにとって、
ミミズ少女にされてしまうというのはとても恐ろしいことなのだ
――そう推測したあたしは、優しい声で柿子を慰めた。
「可哀想に。怖いんだね。早く、心の中まであたしと同じにして
あげないと、辛い時間が長くなっちゃうね。すぐに始めるからね」
「いやいやいやいやいやっっ!」
麻痺しかけている首をぶんぶん振って抵抗しようとする柿子は、
本当に気の毒だ。早くなんとかしてあげなくちゃ、と思ったあたしは、
とりあえず柿子の乳首を口に含み、舌先でころころと転がしながら、
全身から細胞変質液を噴射した。
「な……なに、これ……あああああん!!」
液体の催淫作用は、柿子の乳首の感度を何倍にも高めたはずだ。
そうして突然降りかかった快感に、柿子は身構える間もなく飲み込まれ
始めた様子だった。
「気持ちいいでしょ? 何も考えないで身を任せちゃえばいいよ。
そうして気がつくと、もう、人間だった頃の気持ちなんか忘れ
ちゃってるよ」
あたしは柿子を慰め、励ますつもりでそう声をかけた。
だが、なぜだか分からないが、これは逆効果だったらしい。快楽に
弛緩しかけていた柿子の肉体は不意に緊張し、絶望に満ちた嘆願が
その口から漏れた。
「ああ、お願い! ミミズ少女なんていやなの! ここでやめて!
これ以上続けないで! 多分……今なら、まだ……」
同じようなことばかりくどくど言わせる人間の脳は本当に厄介で、
あたしもまた同じことを言い聞かせるしかない。
「ちょっとの辛抱だって。もうじき脳の仕組みが変われば、その気持ち
そのものがすっかり消えちゃうんだから!」
あたしの言葉に、柿子は不自由な手足を無理やりばたつかせながら、
狂乱せんばかりの口調で答えた。
「やだよっ! そこが一番やなの! そんな風になるのが怖いの!
なりたくないの! わかんない? ……あーっ! わかんなく
なっちゃったんだ! で、このままじゃ、あたしもそうなっちゃう
んだ! ……やだあっ! そんなの絶対にやだっ! やだ……や
だって…………うううううふぅん……」
結局、異質な生物を相手に言葉など無駄だったのだ。そう悟った
あたしは、言葉ではなく行動で思いを伝えることに決め、柿子の
もう一方の乳首に口を移動させた。吸っていた方の乳首は、指先を
ぐねぐねとくねらせ、こね回した。不意をつかれた柿子は、それ以上
喋ることも考えることもできなくなった様子で、はあ、はあと荒い息
を漏らし始めた。
全身に浴びせた液体は、すでに柿子の皮膚を変質させ始めていた。
もっともっといっぱいかけて、念入りにすり込んであげなければ
ならない。そう思ったあたしはひとしきり柿子の乳首をなめ終わると、
今度は触手状になった両乳首を柿子の両乳首にあてがい、触手で
乳首を刺激しながら、両腕を背中に回して粘液を広げた。
「はああああああん、やだよう、やだよう……」
新手の責めに、柿子は無駄な抵抗の言葉を発したが、その口調は
すでに、「無駄な抵抗」そのものを楽しんでいるかのようだった。
「内側にも、いっぱい充填してあげるね」
そう言うとあたしは柿子の唇に自分の口器をあてがい、のどの奥の
食道に届くように変質液を放出した。
だが、飲ませるだけでは不十分だ。ちゃんとあたしがされたのと
同じようにしてあげなければいけない。
あたしのそんな思いに身体は素直に従ってくれた。下腹部の三角地帯
でざわざわとうごめいていた真っ赤な触手が、互いに絡まり合い、
十数センチほどのゴツゴツした突起の形に固まったのだ。
あたしは糸を引かせて唇から口器を離し、右手で柿子のあそこを
まさぐりながら、口器を柿子の耳に寄せ、ささやいた。
「こっちからも、充填してあげなきゃね」
あたしのささやきに柿子はさっと身を固くした。下腹部にあたる
硬いものの感触にも、すでに気付いていたに違いない。
柿子は表情と身振りで抵抗の意志を示した。だがあたしの指は、
柿子のその部分が、明らかに柿子由来の液体によって、とっくに
受け入れ態勢を整えていることを確認していた。
あたしは束ねた触手の先端で、裂け目の内側のぷるぷるした部分を
しばらく上下になぞった。それから触手の一部を分岐させ、先端を
細かく開いて、裂け目の上端にある丸い出っ張りを包み込み、
にょろにょろと微細な触手を動かしてみた。
「ああああああっ、だめ! それ以上は……頭が……心が……変に
なっちゃう……もう……やめ……やめ……」
すでに全身で急速にミミズ化が進んでいた柿子は、恐慌と当惑と
陶酔が入り混じった顔つきで、そう言った。いよいよ取り返しの
つかない変化が脳の中で進み始めたのだ。あたし自身が通り抜けた道
なのだから、よく分かった。今この瞬間、柿子が「やめて」と言い
たがっているのか、「やめないで」と言いたがっているのか、
柿子本人にも識別できないに違いない。
だが、その宙ぶらりんの状態も、もう次の瞬間には終わる。次の
瞬間、あたしが最後の仕上げを終えれば、柿子の中から人間の心が
跡形もなく、そして永久に、消え去るのだ。
「大丈夫。絶対、やめたりしないからね!」
あたしはそう言いながら腰を動かし、棒状に束ねた触手を柿子の
穴に挿し入れ、内部の狭い道を強引に押し広げながら奥へ奥へと
突き入れた。そうして先端が一番奥の空所に達すると、その中に
多量の変質液を一挙に放出した。
「ああああああああああああああああっ! ……変に! 変に!
変になっちゃったああああああ!」
柿子はずぎゅん、ずぎゅん、という強烈な痙攣に何度も襲われながら、
そう口走った。表情から抵抗や困惑の要素が抜け落ち、恍惚とした
かすかな笑みが浮かんだ。肉体の変形もさらに加速し、首から下は
皮膚も、触手も、完全にあたしと同じになった。さらに、髪の束を
つかみ、そっと引き上げてみると、何の抵抗もなくするりと顔の皮が
はずれ、下からミミズ少女の顔が現れた。
あたしは柿子に言った。
「このまま、二人で赤ちゃんを作りましょ。あそこの触手、動かせる?」
柿子は惚けたような顔のままだったが、あたしの言葉がキイワード
になって本能のスイッチが入ったのだろう。下腹部の触手がざわざわ
と動き出した。
柿子の中に挿入されているあたしの触手の束は、先端部分では
ぴったりと集まり、硬い棒と化しているが、生え際の部分ではまとまり
が弱く、触手と触手の間に隙間が空いている。柿子は生まれつき
知っていたかのようにその触手の隙間に自分自身の触手を挿し入れ、
あたしの穴の内側でその先端を一つに束ね、先端を硬くして奥へと
挿入してくれた。
「んふううううん」
「んふううううん」
あたしたちは切ない喘ぎを漏らしながら互いの腰を動かし始めた。
気がつくと腰の周囲から普段とは違った粘液がしみ出し、あたしたち
の下半身全体に広がり始めた。
例の変な説を知った本で得た知識だが、ミミズは雌雄同体である
ものの自家受精はせず、他の個体と交接して互いの精子を互いの中に
放出する。そしてその際、精子が漏れるのを防ぐために粘液を分泌
してお互いの全身を覆うのである。
また、同じ本に載っていた図版によれば、精子を出す穴と卵子を
出す穴が前後に並んでいるため、普通のミミズの交接は、反対向きに
なって行われる。もしもあたしたちも同じ仕組みだったら、こうやって
顔をつきあわせた姿勢での交接はできなかったはずだ。だからこの
あたりは、神様の粋なはからい、という気がする。
衝動に促されるまま激しく腰を動かしていたあたしを、これまで
とは異質な快楽が貫いた。柿子も同じ様子だった。
「ああああああっ、出る、出ちゃう」
「ああああああっ、出、出ちゃった」
あたしの触手の先端から熱い液体が放出される感触と、柿子の
触手から熱い液体が注ぎ入れられる感触とが、同時に生じた。柿子も
また同じ感覚を味わっていることを、その言葉は示していた。
ぐったりと力の抜けたあたしたちは、ゴム状に硬化して下半身を
覆っていた粘液を、パンティストッキングを脱ぐ要領でずり下げた。
硬化した粘液と共に、あたしたちの穴の中からぬるりと何かが抜け出た。
硬化した粘液をすべて脱ぎ捨ててしまうと、脱ぎ捨てられた粘液は
楕円形の球体に変形した。中にあるのは、あたしたちが産み落とした
受精卵と、受精卵を育てる栄養分である。卵嚢のできあがりだ。
あたしたちは身体を離し、風呂場の床にぺたんと背中をつけ、
あおむけの状態で横に並んだ。あたしは、快楽の名残、深い達成感と、
心地よい疲労感に包まれながら、顔を横に向け、隣に横たわっている
柿子に話しかけた。
「ね? 変わってしまいさえすれば、もうイヤじゃなくなったでしょ?」
あたしの言葉を聞いた柿子はしばらく天井を見上げていたが、やがて
真っ黒な目をあたしに向け、眉間にしわを寄せながら口を開いた。
「馬鹿じゃない? たしかに、おかげさまで、人間の心はすっかり
消えちゃった。だけど、瑞美があたしの意向を踏みにじって、あたし
を強引に仲間に引き入れた事実を、あたしが忘れた訳じゃない。
たとえ感性が変わっても、ないがしろにされた屈辱は消えない。
取り返しのつかないことをしてくれちゃった恨みは、一生忘れない
からね!」
あたしはうろたえると同時に、柿子という人物が一筋縄ではいかない
曲者だということを、今さらながらに思い出した。
柿子はもともと、少女には珍しく、感性や皮膚感覚より、意地だとか
自尊心だとかいった形のないものを行動原理にする人間なのだ。
そして、そういう部分は、ミミズ少女になってもまるで変わって
いないのだ。
あたしはもう、素直に謝るしかないと思い、体を起こして正座し、
床に擦りつけんばかりに頭を下げながら言った。
「ごめん! その通りだね。でもあたし、柿子が大好きだから、
一番最初に仲間にしてあげたかったの! それが一番いいことだって、
本当に思ってたの! 許して!」
柿子はぷいと横を向いて言った。
「許さないよ」
あたしは諦めかけ、自嘲気味に言った。
「あたし、もっともっと仲間を増やそうと思ってた。柿子の後は
文芸部の先輩たち。それから先生とオーナーさんと上夫くん。その
後は、このペンション村にいる人たちを狙う予定だった。仲間を
どんどん増やす計画だった。……でも、柿子一人仲間にできないん
じゃ、計画は大幅修正が必要。それが今わかった。
……だけど、だとしても、あたしはやるよ! 柿子は警察に行く
なり科学者に相談するなり、自分なりに動けばいい。でも、あたしは
やめないから!」
あたしの計画は、人類の尺度からすればとんでもない悪事なのかも
しれない。だから、いざとなれば柿子と敵対しあうことになるのも
やむを得ないかもしれない。あたしはそう覚悟を決めた。
だが、あたしの言葉を聞いた柿子は、身を起こし、あたしの肩に
手を置いて言った。
「……ごめん、ちょっと言い過ぎた。顔上げて。あのね、それは
それ、これはこれだから。大丈夫。ちゃんと協力はするって。瑞美
一人じゃ心配だし、そもそも人間の警察に通報とか、ありえないし」
拍子抜けした思いであたしは顔を上げ、柿子の顔を見た。柿子は、
ちょっと気まずそうな、照れくさそうな苦笑を浮かべながら言った。
「まずはあたしたちの部屋に戻って、二人がかりで久家先輩を仲間に
しよう。先輩はあたしと違って素直だから、仲間になったらもっと
素直に協力してくれるよ。で、三人で隣に押しかけて残りの先輩
二人を襲う。その次は先生とオーナーさん。
今、部屋を出てちょうど一時間ぐらいでしょ。一人あたり一時間
なら、明け方までにはこのペンション村の人全員を仲間にするくらい
はいけると思うよ」
話しながら興奮し始めた柿子の下腹部をふと見ると、触手が硬く
そそり立っていて、あたしは少しあきれた。柿子は興奮の度合いを
強め、力強く言った。
「……で、明日の夜には、手分けしてふもとの町を襲おう!」
真っ黒な目を輝かせ、柿子がそう言ったとき、グギュウウウウウウ、
という音があたしと柿子のお腹から鳴り響いた。それを聞いた柿子は、
思い出したように言った。
「……腹、減ったね」
「うん。お腹空いた!」
そう言ってあたしたちは顔を見合わせた。
柿子は言った。
「あんたの夕食がまだ食堂にあるはずだけど、それにする?」
あたしは首を振りながら言った。
「……この口じゃ食べにくそうだし、第一、全然食べたいと思えない。
食べるんなら、土とかだよね」
柿子はうんと大きくうなずいたが、やがて首を傾げて言った。
「ただ、多分、普通のミミズ用の食事じゃカロリーが足りないよね。
あたしたちはまだ温血動物みたいだし、脳だって、人間だったとき
以上に活発に動いてるみたいだしね」
それを聞いてしばらく考え込んだあたしに、不意に名案がひらめいた。
「あ! アレはどう? 厨房の外に置いてあるやつ」
「ああ! コンポスター!」
柿子が相づちを打ち、同時に二人の胃袋がまたグギュルルルルと
怪音を発した。
コンポスターとは、生ゴミを寝かせて、コンポスト、つまり堆肥に
変えるための大きなポリ容器である。あの中には、適度に土と
ブレンドされ、分解しかかっている栄養満点の生ゴミがたんまりと
入っている。
「いいねいいね! 早速行こう!」
柿子があたしの手を引き、浴室の出口に向かった。あたしは床に
落ちている卵嚢と、脱ぎ捨てた二人の顔の皮膚を拾い、後に続いた。
あたしたちは脱衣所でパジャマを着込み、お互いの顔に脱いだ
皮膚をかぶせあった。
「多分すぐ干からびちゃうけど、しばらくは変装の役に立つよ」
かぶせた皮を微調整しながら、あたしはそう言った。
電気を消し、再び暗い廊下を進みながら、柿子はあたしが抱えて
いる卵嚢を指さし、問いかけた。
「その中、ミミズ人間の赤ちゃんが入ってるのかな?」
あたしは首を振って言った。
「多分、あたしたちが人間の男から精子をもらわない限り、ミミズ人間
を産むことはないと思う。ここから生まれるのは、あたしを生まれ
変わらせてくれたあのミミズさんと同じ生き物だと思う」
柿子はそれを聞くと考え込みながら言った。
「じゃあ、これをいっぱい用意して、うまく使えば、仲間を効果的に
増やせそうだね」
あたしはうなずいて言った。
「うん。色々と考えてる。多分、ゆくゆくは人間の警察とか、人間の
軍隊とかと衝突することになりかねない。だから、早い内に、ほら、
そこのふもとにある自衛隊の基地なんかを、こっちにものにして
おきたいな、って思ってる。で、そのときに使おうかなって」
そんな話をしている内、あたしたちはコンポスターの前にたどり
着いた。ふたを開けると生ゴミと土がほどよくブレンドされた、
たまらなく美味しそうな香りが漂ってきた。あたしたちはパジャマと
顔の皮を脱ぎ捨て、全裸になって胴体を伸ばし、その中に頭を突っ
込んだ。そうして、がつがつ、がつがつ、と自分でも驚くほど多量の
土をお腹に収めた。ひとしきりお腹がふくれると猛烈な便意が生じ、
あたしと柿子は順繰りにコンポスターに座って用を足した。出てきた
のは排泄物というよりも、よく熟成された堆肥のような物質で、
あたしも柿子も目を丸くした。
「すごいね。オーナーさん、きっと喜んでくれるね!」
あたしがそう言うと、柿子もうれしそうにうなずいた。二人とも、
あの気のいい女性が大好きなのだ。
食欲も排泄欲も満たされ、純粋な種族増殖本能の権化となった
あたしたちは、顔の皮だけを被った全裸のままで廊下を駆け抜け、
久家先輩の待つ部屋に戻った。
あたしたちは部屋に入るとまず鍵をかけ、それから部屋の電気を
つけた。不意の明かりで目を覚まし、目をこすっている久家先輩の
顔を覗き込みながら、まずあたしが声をかけた。
「先輩! 起きて下さい。すごく素敵なことがあったんです!
この身体を見て下さい!」
促されるまま、眠そうな目をあたしの身体に向けた先輩は、全身に
環節状の横線を刻んでいる異様な肉体を確認し、目を丸くして息を
のんだ。あたしは先輩のパジャマの下を下着ごとぐいと下ろすと、
先輩の薄目の三角地帯に狙いを定め、細胞変質液をぶしゅっと放出
した。連携して柿子が先輩の口を押さえてくれたので、先輩の口から
は鈍いうめき声しか漏れなかった。
あたしと柿子は同時に顔の皮を脱ぎ、頭皮から生える赤い触手と
ぬるぬるの顔面をさらけ出すと、先輩の顔にぐいと顔を寄せ、口々に
言った。
「ほら、素敵な身体でしょ? 瑞美があたしをこういう風にして
くれたんです」
「先輩も今すぐ、仲間にしてあげます」
「先輩もミミズ少女になれば、あたしたちに感謝して、もっともっと
仲間を増やしたくなってくれるはずです。……たしかに、無理やり
というのは申し訳ないことだと思います。でもまあ、必要悪という
言葉もありますから」
柿子のあっけらかんとした物言いに、あたしはずっこけそうに
なった。あれだけきつい言葉をあたしに吐いた以上、柿子本人は
もっとましな言い訳を用意しているだろうと思っていたのだ。もっとも、
よく考えれば柿子というのは元々そういうやつだったと、あたしは
すぐに思い出した。
自分の運命を告げられた先輩は、蒼白になり、必死にもがいて抵抗
を試みた。だが麻痺の効果で、その動きはすぐに鈍くなり始めた。
あたしたちは先輩のパジャマをはぎ取って全裸にすると、先輩を
ベッドから引きずり出した。それから、床に座った柿子が先輩を
背後から抱きすくめ、溜息の出そうな美しい乳房に粘液をすりこみ
始めた。あたしも前から、磁器のような白くほっそりした肉体に
むしゃぶりつき、全身から変質液をどびゅどびゅと放出させた。
歯を食いしばっている先輩は、突然襲いかかった猛烈な快楽を
こらえている様子だった。やがて、強い意志の籠もった目であたしを
見据えながら、驚くほど毅然とした声であたしに言った。
「瑞美ちゃん! それから柿子ちゃん! 目を覚まして! 多分
あなたたち二人は、ミミズ人間の本能に操られているだけ。それに
気付いて! どうか冷静に自分を見つめて。本当のあなたたち自身
を……人間の心を、どうか取り戻して!」
人間というのは本当に面倒くさい生き物だな、と呆れたあたしは、
先輩のあそこをこね回しながら、先輩にどう言い返そうか、いや、
いっそこのわめきを無視してしまおうか、などと思案を始めた。
だが、あたしが結論を出す前に、口達者な柿子が口を開いた。
「先輩! 自分だけが冷静なつもりになって、あたしたちを『本能の
奴隷』呼ばわりするのは、先輩らしくもない傲慢な思い上がりですよ!
あたしは、人間だったときの自分と、ミミズ少女になった自分を冷静に
比較して、今の自分の方がいい、って納得したんです。それに比べて
先輩は何ですか? 『冷静』とか『正気』とか『人間の心』だとか
言って、結局はよく知りもせずにミミズ少女をただ否定しているだけ
じゃないですか! それって、『ミミズ、キモい!』っていう気持ち
を偉そうな言葉で飾り立ててるだけだと思うんです。違いますか?」
先輩ははっとした様子だった。柿子の言葉だって、結局は本能を
偉そうな言葉で飾り立てているだけだと思えるのだが、真面目な
先輩は真剣に受け止めたらしい。
「そうね。そうなのかも。……でも、でも、仕方ないでしょ?
差別かもしれないけど、わたしは人間なのよ! あなた方みたいには
感じられないわ!」
にやりとした柿子が、弾むような声で言った。
「だから言っているでしょ? もうじき、先輩も同じように感じられる
ようになるから、大丈夫です。人間を見れば襲いたくなって、で、そうやって
人間が泣き叫んで抵抗する姿を見て、すごく『感じる』ようになるんですよ。
だから、あまり意地を張らないで、素直に快感に溺れちゃって下さい。すぐに、
人間のときの気持ちなんて思い出すこともできなくなっちゃいますから。
第一、もう手遅れですよ。ほら。よおく見て下さい、自分の体を」
柿子の言葉に先輩はぎくりとして首を起こし、自分の体を見下ろし、
首を振りながら、麻痺したのどからくぐもった絶叫を発した。
「いやあああっ! やだあ! やだあ! お願い。元に戻して!
……せめて、もう……もう、これ以上は何もしないで!」
二人分の粘液は、先輩の皮膚をすでに相当程度粘膜化していた。
あたしはそれを確認しながら、ちょっとだけすまなそうに言った。
「すみません。戻し方なんてわからないんです。あたしたちにできる
のは、変化をもっともっと先に進めることだけです。それじゃ、
仕上げ、いきます」
そう言うとあたしはあそこの触手を半分ほど起こした。あたしの
意図を察した柿子も、自分の触手を半分起こした。それからあたし
たちはお互いの触手を絡め合い、ちょうど一本分の棒を形成した。
準備が済んだのを確認したあたしは、先輩に言った。
「なるべく優しく入れますけど、ちょっとだけご容赦下さい」
言い終わる前に柿子がぐいと腰を動かし、先輩の中に押し入った。
それから二人で、先輩の胎内を細胞変質液で満たした。
「ああああああっ! やだ! 変になっちゃう! 変になっちゃう
うぅぅぅぅぅぅぅっ!」
必死に抗していた快楽に一息に飲み込まれた様子の先輩は、荒い
息を発しながらと何度も何度もびくん、びくんと体を震わせた。
先輩を抱きすくめていたあたしたちには、先輩の硬い骨が弾力のある
液体骨格に変成していく様子が手に取るようにわかった。それはまた、
先輩の神経系がそれ以上の速さで再編成されていることを意味していた。
二人分の変質液は、わずか三十分足らずで先輩をミミズ少女に
作り変えた。生まれ変わった先輩は、あたしと柿子の両方と精子を
交換し、卵嚢を産み落とした。それから、どこか晴れやかな顔で
あたしたちを見つめて、言った。
「あたし、ひどい偏見に囚われていたんだって今はわかる。人間と
ミミズ少女、どちらがより公平な立場に立てるのか。答えは言うまでも
ないって、今ならばはっきりわかる。だから、あたしも、あなたたち
に協力するわ!」
そうしてあたしたちは、三人で隣室の先輩二人を襲いに行った。
この二人は知る人ぞ知る百合カップルで、しかも「腐」の趣味も
ある人たちなので、最初こそ必死の形相で抵抗したものの、最終的に
雌雄同体の肉体を得てしまうと、二人とも「チンコだ! チンコが
手に入った!」と大はしゃぎだった。
続いて、先生とオーナーさんを手分けして襲った。二人とも泣き
わめきながら抵抗したが、ミミズ女になってしまうと、文学賞万年
一次落ちの先生は、「創作の新境地を得た!」と言いながら興奮し、
ナチュラル派のオーナーさんは、自分自身がエコ生物になれたことで
ご満悦で、世界中をミミズ人間でいっぱいにしてやるわ、と大張り切りだった。
――結局、することはみんな同じなのに、一人一人、種族増殖本能を
正当化するための独特の理由付けを思いつく。ミミズ人間も、人間に
劣らず個性的な生き物なのだな、とあたしは思った。
「さて、残るは上夫くんだけなんだけど……」
あたし、柿子、久家先輩他先輩たち、先生、オーナーさんの計七名
は食堂に集結し、真っ黒な目を付き合わせながら作戦会議を開いた。
先生が言う。
「上夫くんは後回しでいいと思う。夜はまだまだ長いわ。瑞美ちゃん
の言うとおり、今の内に、ここら一帯のペンションを順々に襲って
いくのが先決よ。襲えば襲うだけ仲間も増えるから」
オーナーさんがそれを受けて言った。
「このペンション村はお互いの行き来も多いの。だからわたし、
どこのペンションも間取りやセキュリティをおおむね把握してる。
慎重に進めれば、し損じることはないと思う。
上夫については朝になってからでいいでしょ。ただ、あたしや姉さん
がやると近親相姦みたいなことになるような気がするから、襲うのは
他の皆さんにお願いするわ」
それを聞いたあたしは名乗りを上げた。
「じゃあ! あたし、やります! お願いします!」
格別の異議も出ずに会議は終了し、オーナーさんの指示であたし
たちは行動を開始した。そうして不測の事態も生じないまま、明け方
までにはペンションの従業員と客全員をミミズ人間化させることができた。
先生と妹さんは成り行きで全員の指揮官みたいな役回りを引き受け、
閉鎖された体育館に全員を集め、今後の作戦を練り始めた。昼過ぎには
新たな予約客が訪れる。彼らを逃さないようにしながら、もっと
大がかりな侵攻計画を先手先手で打っていく予定らしい。
「じゃ、あたし、上夫くんを襲ってきますね。後はよろしく」
指揮系統も固まり、あたしに割り振られた大事な役目はそろそろ
終わりだろう、と思ったあたしはそう言い残し、元のペンション
に戻った。
時刻はまだ早朝で、窓から覗くと、上夫くんはまだすやすやと
寝ていた。
あたしは家族用トイレの中に入ると、手足を伸縮させて壁をよじ
登り、忍者のような具合に天井に張り付いた。
その状態で待つこと一時間ほど。ようやくトイレのドアが開き、
寝ぼけまなこの上夫くんが入ってきて、パジャマの前を開け、肌色の
チスイビルみたいな器官を中からつまみ出し、放尿を始めた。
深夜の襲撃の中で、あたしは数人の男性と性交に近い行為を行い、
成熟した男性の性器もいやというほど目にした。だが、小学五年生の
上夫くんのその部分には毛も生えておらず、形も子供時代に見た
悪ガキたちのそれと大差ない。そしてその事実が、ミミズ少女と
なっても失われることがなかった、あたしに深く根付いた情欲に
火をつけた。
あそこをかっと火照らせながら、あたしは天井から上夫くんに
声をかけた。
「ねえ上夫くん。ミミズにおしっこをかけるとどうなるか知ってる?」
「うわああああっ! なんだお前は!」
ぎょっとして上を見た上夫くんは、手足を奇妙な具合に伸ばして
天井に貼りつく異形の怪人を目の当たりにすると、真っ青になって
叫んだ。恐怖のあまり、おしっこも中途で止まってしまったようだ。
するすると下におりながら、あたしは言った。
「わからない? 瑞美お姉ちゃんよ。昨日ミミズにおしっこをかけたら、
こんな姿に生まれ変われたの! あたしだけじゃない。その後どんどん
仲間を増やして、今ではもう、あなたのお母さんも、伯母さんも、
このあたりの人たちみんなミミズ人間になったわ。残りはあなた一人よ!」
そんな、小学生がよく見る夢みたいなセリフを言いながら床に
着いたあたしは、足がすくんだままの上夫くんを両足でがっちり固定し、
もたれかかるようにして便器を塞ぐと、熱い息を交えて話しかけた。
「あなたももうすぐ、ミミズ少年になる。でも、その前に、
ミミズ少女ににおしっこをかけたらどうなるか。やってみたいと
思わない? 思うでしょ? ね? ほら、ほら、まだ残っている
でしょ? 我慢しないで、ここにかけてごらん」
あたしはそう言うと、股間の触手をざわざわと動かし、生殖器が
よく見えるようにしながら、そこを二本の指で軽く押し開いた。
「うわあああああっ! いやだあああっ」
身動きがとれないまま、上夫くんは、どうやら失禁に近い状態に
陥ったらしく、小さい器官から放尿を再開した。
「ふふふ。い……いい子ね。だ……大好きよ!」
ぺしゃぺしゃと放出される小水を、押し広げた生殖器の中に受け
止めたあたしは、半分は尿中の化学物質の力で、残り半分は興奮の
あまり、上夫くんの小水よりも激しい勢いでその部分から液体を
噴射した。放たれた液体は、すべて上夫くんの性器に命中した。
「ああああっ、何? 何だこれ!」
噴出液を浴びたその部分はたちまち力強くいきり立ち、ぺろんと
皮がむけた。急激にミミズ化が進んだためか、その姿は成人男性の
性器の形状を経ず、昨日あたしを襲ったあのミミズそっくりの外見
になった。
「ああああん! 素敵! 素敵よ、上夫くん!」
あたしはそう言いながら、まだ少し尿のしみ出している性器を
ぱくりとくわえ、入念になめまわし、何度かしごいてから、自分の
雌性生殖器の中に受けいれた。
「うわっ! やめろっ! かゆいっ! 気持ち悪いっ! わあ
あっ! なんか出た! 気持ちわるっ!」
上夫くんは早々と射精した。ひょっとするとオナニーすらまだ
だったかもしれない上夫くんにとって、強すぎる性感は快感とすら
感じられなかったのかもしれない。
怯え、泣きわめきながら必死で抵抗する上夫くんの姿に、ぞくぞく
と興奮してきたあたしは、息を荒くしながら口を開いた。
「大丈夫よ。もう、すぐ……」
もうすぐ、上夫くんも神経系が再編成され、心の中までミミズ人間
に変貌する。そうして、あたしの種族増殖本能も満たされる。そんな期待
を込めつつ、あたしは上夫くんに自分の運命を教えてあげようとした。
……だが、なんだかそれは、すごくもったいない、という気がして
きた。青ざめて必死で抵抗する上夫くんの姿はとってもキュートだ。
もうちょっとこの姿を堪能していてもいいのではないか?
そう思ったあたしは細胞変質液の分泌を強引にせき止め、この状態
の上夫くんの体を、あそこや舌でしばらくもて遊ぶことに決めた。
人間が怯え泣き叫ぶ姿は、ミミズ人間にとっての「ごちそう」で
ある。あたしはただ、そんな天然の欲求に従っただけだ。だが、
それはやはり迂闊な選択だった。この直後、すっかり油断したあたしの
隙をついて、上夫くんはまんまと逃走し、ミミズ人間たちの目を
かいくぐり、ペンション村を脱出するのである。
性器のみミミズ人間化した上夫くんは、敵対し合う旧人類と
ミミズ人類の双方から疎まれ、迫害を受けながら逃亡の旅を続け、
たくましく成長する。そうして、気の遠くなるような紆余曲折を経た
果てに、旧人類もミミズ人類も予想だにしなかったこの地球の危機を
救う救世主となり、その上さらに続くあれやこれやの愛憎劇の果て、
このあたしと結ばれ、幸福な家庭を築くことになるのである。
「やめろおっ! 放せっ! 離れろっ! この怪物めえっ!」
……だが、そんな運命に露ほども気付いていないそのときのあたし
は、悪態をつく上夫くんを微笑ましく眺めながら、その愛らしい肉体
に丹念に愛撫を施し、上夫くんの心に深い深いトラウマを刻みつける
行為を、せっせと行っていたのだった。(了)
…以上、お粗末でした。
レス数を数え間違え、途中まで「 /13」になっており、すみません。
前スレから準備していたのですが結局今までかかってしまいました。
書く途中、「ミミズにおしっこをかけるとどうなるか」についての
最近の知見を知り、それを加味して再構成するのに少し手間取りましたが、
おかげで当初の予定よりも変化に富んだように思います。
ヒロインの名は「ミミズ」から(全国の瑞美様ご容赦下さい)、
他の人物の名は「アイ(相田)」「ウエオ(上夫)」
「カキ(柿子)」「クケ(久家)」…と適当です。
それではまた。
素晴らしい!
すみません! ちょっと『ティッシュを摘みに』行ってきます!
>>64-77 maledict様
遅ればせながら、『アースワーム・ガール』拝読させていただきました!
今回もスリルと興奮に満ち溢れた作品をありがとうございます!
ミミズ怪人化という注意書きを見て、
これまで読んだことのないシチュエーションだったこともあり、
「果たしてミミズ怪人化をエロい目で見ることは可能なのか」
という心配が脳裏をよぎったのですが、まったく問題なくエロかったです!w
主人公の言う「禁断の悦び」(ミミズにおしっこ)の出だしから、
すでにある種の背徳的なワクワク感というか、スリルを感ずにはいられません。
(「ミミズの習性」は知らなかったので、画像付きで非常に勉強になりました!)
男子なら大抵は経験があるであろう「ミミズにおしっこ」は、まさに完璧な導入だと思います。
襲う手法という観点から考えると、ミミズ人間が対象の身体を痺れさせてから執行する
という意味では『ペリパティアン』に近いのかな、と思いながら読んでいました。
『猿神退治異聞シリーズ』の怪力による強制行為も好きですが、痺れさせはもっと好きなのでゾクゾクでした。
やはりポイントは、最初にミミズ人間になった主人公・瑞美の一人称で物語が進んでいる点だと思います。
襲う側にメインの視点が置かれていることで、人間を変貌させていく楽しみを、主人公と読者が共有できる気がしました。
また、最後の一風変わったオチが意外で、ハッとさせられました。これまでには無い結末ですね!
……それにしても、ミミズ人間は予想以上に繁殖力が強そうです。
『猿神』ほどではないと思いますが、きっと脅威的な速度で増えたんだろうなぁ(笑)
以上、個人的に感じたことなどをまとめさせていただきました。
カギムシ動画エロすぎワロタww
これはキモすぎるwww
嫌いな虫(蜘蛛、百足等)ほど異形化に萌えるんだよなあwww
しかしその描写の参考にするには大嫌いな蟲の動画を見なければならないというジレンマっ……!
よくよく考えれば前スレは、ageたせいで荒らし入ってきてたような感じだったね
そういえば荒らし落ち着いたね。安心したよ
>>82 結構前だけど、擬人化逆レイプスレにカギムシのSSがあったよ。
最終的に男が溶かされて食べられるのが。
まあ、こっちとはエロの方向性が違うとは思うが。
このスレ的にパンドラの塔ってどうなのっと
>>88様
情報ありがとうございます。
カギムシSS読めました。エロいですね。
擬人化逆レイプスレのまとめwiki は動物別の検索が出来て便利ですね。
ミミズとかイモリとかなども探して読んでみました。
趣向が色々と凝らしてあって参考になります。
◆V2b92lQ5kA様
当方の読解力の問題かもしれませんが、
ヤワカが変身した獣って一体何だったのですか?
>>91様
拙作にお目通しいただき、ありがとうございますッ!
何に変身したのかについては、説明が曖昧になっておりました。
個人的には狼のつもりで書き始めたのですが、
本文を読みなおしてみると、確かにハッキリしませんね…orz
申し訳ございません。以後、気を付けます。
ご指摘、本当にありがとうございました!
>>88様
私も早速読んで参りました。まさか「その他の娘」欄にあるとは!
シチュ等、すごく参考になりますね。エロい、そして容赦がない!(^^
『なんてことだ。僕は溶けた自分の体を射精していたのか……?』の一文が強烈すぎて忘れられません(笑)
脳内でtf補完すれば、より一層美味しく頂けそうな話も多いです。
しばらく擬人化逆レイプスレのまとめwiki にはお世話になりますね。
情報提供ありがとうございました!
そんなスレもあったのか…世の中は広いな
>>89 wiiのやつであってるかな
パンドラは獣の呪いで一部分が化物になっちゃった女の子を
助けるゲーム。獣って言ってもビーストぽいのではないです、残念
放置すると浸食が進んでいくがそれほど気持ち悪いものではない
アクション要素多めなんでゼルダの伝説とかのアクションゲーが
苦手だと辛いかもしれない
出来はそれなりにいいので普通に楽しむ分にはおもしろいです
当初はそれこそドラゴンとかそういうものにする案だったらしいけど
それだと「絶対わざとドラゴン形態目指すような奴でてくるだろ!」
って感じで現在の形になったらしい
そんなことをするのはどこの住人でしょうね
パンドラの塔みたいないろんなものがランダムに生えた肉塊化みたいなのも好きだが
文章で表現する技量が半端なく必要な気がする…w
>>94様
SSだと、ここの2スレ目に載っていたclown様作「Like_a_Heavy_Metal」
っていうのが結構近いかも…
AIDS撲滅できても別の病気起こりそうだ
ガンなんかは自死細胞の暴走とかだれか言ってた気がする。いっそ人間の遺伝子いじったら克服できるのかもしれんよな
まぁ適当に弄ったらもっと深刻なバグが発生するだろうけども。虫だけに
擬人化逆レイプスレなら、カマキリ娘と蚊娘もおすすめ。
主におっぱい的な意味で。
ザ・フライや第9地区みたいに異形へ変化していく映画とか、もっと増えないかな。
特にザ・フライは主人公を女性にしてリメイクすべき。
100 :
犬になった少女:2012/05/21(月) 18:12:14.62 ID:t6xaId1n
「犬になった少女12(第二部)」9-1
星空のもと、一組の若い犬の夫婦が住宅地の裏山を駆けていた。
灰色の雄の柴犬のビリケン、赤毛のコッカスパニエルとプードルのミックス(に
見える)雌犬のメルモだ。
メルモは人間の少女、渡メルモが事故死した天国の母親から贈られたミラクルキ
ャンディで変身した姿である。神様の罰で人間に戻れなくなって四日目の夜だった。
「キャン!キャン!キャイン!」
甲高い楽しそうな声をあげ、メルモは山を駆ける。ビリケンの後ろに着いて行く
が、時には追い抜き、尻を振って挑発したりもする。そのしぐさは人間の少女が
変身したとは思えない、自然な育ち盛りの雌犬の姿だった。
人間だった時にメルモが通っていた小学校の裏山の中腹の公園で、二匹は立ち止まり、
人間たちが寝静まった街を見下ろした。そこは犬達の社会ではビリケンの縄張りだ。
メルモはたくましい身体のビリケンに寄り添い甘えるのだった。
犬の姿のまま、メルモは二人の弟達を育てるべく懸命に家事をした。籠を咥えて
商店街へ買い物に行き、家では食事を用意し、洗濯、掃除もする。人間としては子供の
メルモ。母親がすべき家事を、子供がするだけでも大変なのに、犬の身体でするのは想像を絶する苦労があった。
幼稚園児の弟のトトオも家事を手伝い、赤ん坊の弟、タッチは本能的に犬のメルモ
を家族と認識し、犬になった姉の世話を受け入れている。それでも、しだいにメルモの
ストレスはたまり、家の中は荒れ始めた。今や廊下にはメルモが無意識にした排泄の
あとが所々にあり、抜け落ちたたくさんの赤毛が散乱していた。
ビリケンはメルモを想って、家の前を守っていた。メルモが放つフェロモンにひきよせ
られ、縄張りの内外から野犬たちがやってきたのだ。そして、家事が片付き、二人の弟達が
眠りにつくと、メルモはビリケンが待つ、外へ出て散歩をするようになったのである。
ビリケンと過ごす夜のひと時、それは犬のメルモが犬らしく過ごせる時間だった。家事
が上手くいかない、弟達が泣き叫ぶストレスから解放され、メルモは夜の街を駆け回る。
飼い犬と同じように、今は犬となったメルモに散歩は必要だった。
犬になったとはいえ、二人の弟達を親代わりに育てる責任は変わらない。だが、この
夜のひと時、メルモはビリケンに守られるか弱い存在だったのだ。
「キャイン!キャン!」
「ウオン!オンオン!」
楽しそうな犬達の叫びが夜の四十万に響くのだった。
101 :
犬になった少女:2012/05/21(月) 18:14:45.89 ID:t6xaId1n
「犬になった少女13(第二部)」9-2
メルモが犬に変身して五日目の夜は激しい雨だった。雨は二日続き、八日目の夕方に
ようやく止んだ。二日も雨で散歩をお預けにされたメルモとビリケンは、ぬかるん
だ道を泥んこになって駆けた後、山の中腹の公園で寄り添っていた。
「クウウン!クウウウン!」
メルモは甘い声をだしてビリケンに身体を押しつける。
変身した直後、メルモ自身は知らないことだったが彼女の身体は発情を始めた。
膣からは甘いフェロモンが放たれて雄達を誘う。種族保護本能に抵抗できない
いまや雌犬のメルモの仕種、行動は不安定になり、家じゅうに尿をまき散らした。
(わたし、だんだんへんになっていくわ。どうしよう。)
不安を感ずるもどうすることも出来ない。ミラクルキャンディーを食べてみるもやはり、
人間に戻ることはできなかった。
(わたし、このままほんとうのイヌになっちゃうの?いやよ、いやだわ!)
近所の雄犬達は、他の雌とは違う強いメルモのフェロモンに野犬、飼い犬を問わず
興奮した。外に出ると雄たちの吠える声が聞こえ、傍に近寄ってくる者もあった。一番興奮
したのは他ならぬビリケンだろう。彼はメルモが他の雄にとられない
よう、彼女を守った。最も、彼の群れの一員はボスの連れ合いであるメルモを諦めるようになった。
雄たちの騒ぎが収まってくると、メルモは交尾の相手としてビリケンを意識するようになっていくのだった。
夜の散歩のひと時、メルモは自分が人間だったことは忘れる。そして今夜、メルモと
ビリケンはお互いを盛んに愛撫し合う。ビリケンはメルモの長く垂れた耳を優しく舐める。
そこは彼女が最も感じるところで、舐められたメルモは甘く甲高い声を上げた。
メルモはスッとビリケンから離れ、身体を屈めて自分の性器のあたりを舐めた。
「ウオン!オン!」
ビリケンは叫ぶなり追いかけて、雌犬の尻尾に鼻を近づけた。するとどうだろう。
メルモは無意識に尻尾を斜めに上げ、肥大、出血した外陰部、膣を見せた。それは
交尾を受け入れるサインだ。
「クウウウウウウン!キャイン!」
赤毛の愛くるしいコッカスパニエルとプードルのミックスは甘い声をあげてビリケン
を誘惑する。この時を待っていた逞しい柴犬はメルモの陰部を舐めたあと、顎を彼女
の背中に乗せ、前足で下半身を囲い込んでマウントの姿勢に入った。
「ウウウウウウ!」
唸ったビリケンは固くなった雄の象徴をメルモの膣に挿入しようとした。
(ああ、はやくきて!わたしを、わたしをあなたのものにして!)
メルモは力を抜き、膣は太く硬くなった棹を受け入れる。一瞬の痛みのあと、快感が
全身に広がり始めた。
「キャイン!アン!」
思わず悶え声をあげたメルモ。その声を合図にビリケンは腰を振り、後ろ足でダンスを
しはじめた。彼の肉棒は変形し、愛する連れ合いの膣に完全にロックされた。
「ウオン!オン!」
「クウウウン!キャイン!」
ミラクルキャンディーの力によって犬に変身した少女と、同じくキャンディーの力で
子犬から成犬へと急成長した雄犬は今、ひとつに結ばれた。ビリケンの腰の動きは激しくなり、
メルモの腰もそれに呼応するようにリズミカルに上下運動する。キャンディーの
力で名器と呼べるようになった膣の襞は、雄犬に強烈な快感を与えた。その快楽のひと時
を離したくないビリケンは射精を我慢し続けたが、ついに限界を超えた。
「オン!ウオオオオオオン!」
ついにビリケンは愛液を世界でただ一匹の人間が変身した雌犬のなかにまき散らした。
メルモはついにビリケンと結ばれたのだった。
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104 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 01:39:21.26 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女14(第二部)」9-3
遠くで、たくさんの犬達の遠吠えがした。それはビリケンの群れの一員の声だ。射精を
終えたあと、互いに背を向け、結合したままの二匹。ビリケンの肉棒からは残った精子、
流れた精子を卵管へと導く前立腺液を流し続けていたし、メルモは快楽の余韻に浸っていた。
目はうつろで、長い舌を出してハアハアと息をするメルモにとって遠くの犬達の声は
幸福なひと時を邪魔する以外の何物でもなかった。
「なにかあったみたいだな。」
ビリケンはゆっくりと淫棒を愛する妻の膣から引き抜いた。膣の襞が逃すまいとし、
一瞬引き戻された後、棹は外気にさらされた。
(やん、ぬいちゃいや!いやよ!)
メルモの願いは無視された。
交尾を終えたビリケンは遠吠えの方向を見極めようとして空を仰ぐ。メルモはビリケン
に身体を押しつけ、さらなる交尾を求める。
「ワオオオオオオン、ワアオオオオオオオオン(いまいくぞ、まっていろ)!」
ビリケンはメルモが驚くほどの声を上げると川の方向へむかって駆けだした。楽しい
ひと時を邪魔された不満を抑え、メルモも彼に従って駆けて行くしかなかった。
「キャイン!キャン!(ああん、おいてかないで!まってよお!)
二匹は河原に辿り着いた。二日間降り続いた雨により川は増水し、流れも早かった。
二車線の道路でもあるコンクリート製の橋の近くの河原に一匹の雌犬と五匹の雄がたむろ
していた。
「どうした!なにがあったんだ?」
「ああ、ボス!たいへんなんだ!」
ビリケンが現れるまではボスだった雄犬ジェリーが現在のボスに駆け寄る。後に続く
メルモの放つ甘い香りと交尾の匂いに彼は動揺、嫉妬した。
「やん、なんてことなの!」
メルモは事態を理解した。少し上流から流されてきたと思われるゴムボートが三本
の橋げたの一つにぶつかって止まっていた。そのボートには三匹の可愛らしい子犬達
がいてキャンキャンと泣き叫んでいた。
「ボス、ビリケン、あのこたちをたすけておくれよ!あそんでいるうちにながされた
んだよう!」
子犬達の母である雑種の洋犬ミイミがビリケンに追いすがる。メルモのことは無視し
ていた。ミイミはビリケンに気があったこともあり、人間の匂いがするメルモを嫌って
いたからだ。
ミイミに嫌われているとはいえ、メルモは時折、彼女の子犬達とは遊んでやったから、
ゴムボートで川の真ん中に取り残されている彼らのことが気が気ではなかった。
メルモは水のすぐそばまで駆けより、三匹の子犬たちに叫んだ。
「キャン!キャイイイイン!キャン!(だいじょうぶ!すぐボスがたすけてくれる!
まっていて!)」
メルモの声に反応し三匹がボートの上で、激しく動き回った。何度か遊んでくれた
メルモが来てくれて嬉しかったのだが、そのせいでボートが橋げたから離れ、川下へ
と流れ始めた。
「キャイイイイイン!(ああ、ながされていくわ!)」
メルモは動揺し、奇声をあげた。ミイミはメルモに体当たりをした。
「なんてことをしてくれたんだい!」
(わたしのせいでたいへんなことになったわ)
「クウウウウウウウン!キャイイイン!」
メルモの悲しい声が河原に響いた。
105 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 01:46:33.42 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女15(第二部)」9-4
ビリケンは配下の雄達に川へ飛び込ませた。騒ぎを聞いて他の群れの一員もたくさん
河原へと集まり、川の対岸には他の群れの犬達も様子を見に来ていた。
「キャイン(だめだわ)!」
メルモは首を振った。川の流れは思いのほか早く、屈強な雄犬でも犬掻きでは追いつけない。
川幅は少しずつ広がり、ゴムボートの子犬達の姿は小さくなっていく。
それでもビリケンは配下達を川に飛び込ませる。あきらめて河原に上がってくる者
もいれば、水面の下に沈み、姿を消す者も出始めた。
ビリケンは唸り、ミイミは愛する我が子たちに吠え続ける。対岸の他所の群れの犬達
も吠えていた。
「クウウウウン!クウンン!」
そしてメルモもどうしていいかわからず、不安げな声を上げるだけだった。可愛い
子犬達に待ち受ける過酷な運命を想うと華奢だが美しい毛並みをもつ身体も震えつづ
ける。母性本能が何とかしたいと思わせ、川に飛び込みかけたがビリケンとミイミに
制止された。
(どうすればいいの?あのこたちをたすけたいのに、わたしはなにもできないわ。)
ビリケンたちは自分たちの縄張りをでようとしていた。縄張りを侵された他所の
犬達と争いになるかもしれない。ビリケンにはよい知恵が浮かばなかった。子犬
達を助けたいが、他の縄張りとの戦いは避けたい。それと、子犬達を助けられなけれ
ば、ボスとしての求心力が低下するかもしれなかった。
「ウオオオオオン(どうすればいいんだ)!」
ビリケンは思わず叫ぶ。つい先ほど結ばれたばかりのメルモはビリケンに寄り添う。
(なんとかしたい。こいぬたちをたすけたい、ビリケンのやくにたちたい!)
メルモは心の中で叫んだ。
その時だった。メルモの脳裏に荘厳な声が響いた。
「メルモよ。おまえには知恵がある。人間としての知恵が。その知恵を犬達の為に
使いなさい。」
その声は、犬の言葉ではなく、人間の言葉、日本語だった。人の言語を理解できた
ことにメルモは驚き、続いて自分が人間だったことを思い出した。雌犬としての
幸福の絶頂を得たこともあり、犬としての自分に身心とも完全に馴染んでいたのだ。
(そうだわ。私は人間だった。人間的な思考で、皆を救おう!)
メルモの意識は人間性を取り戻し、その思考は本来の子供ではなく、大人に変身
した時のものと言えた。メルモは少し群れから離れた。裸で、四つん這いで歩く自分
が少し滑稽に思えた。
(泳いで追いつくなんで出来ない。どうすればいいの?)
対岸の河原の土手の上を野犬たちが駆けているのが見えた。
(そうよ。土手を走ればいいんだわ。泳いで追いつけなくても走れば先回り出来る。)
歩きながら、メルモは川下の方を見た。街灯がついた大きな橋が見えた。太い五つの
橋げたがあった。
(走って走って、ボートを追い抜いて、あの橋の欄干に登ろう、そして川に飛び込めば
ボートに追いつける!これしかあの子たちを救う方法はないわ)
メルモは作戦を考えるとビリケンに追いついた。愛液の匂いが鼻から脳へと流れ、
交尾を求めたくなったが何とか抑える。作戦を愛する夫に伝えたいが犬の言葉の語彙
では説明が難しい。なにより興奮した彼はそれを聞き、理解することは難しいだろう。
(私がやるしかないわ!)
106 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 02:06:05.73 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女16(第二部)」9-5
メルモは群れからさらに離れ、土手を駆けあがった。誰も彼女の行動に気がつかない。
対岸の犬達は気づき、メルモに注視していたが、彼女は知らなかった。
(いやん!きづいてくれてもいいじゃない!)
少し寂しいメルモの思考パターンは急速に元に戻り、土手を一気に駆け上がった。
今までに無かったくらいの全速力で赤毛のコッカスパニエルは土手の上の砂利道を走り続けた。
左目にゴムボートが映る。三匹の子犬たちは体力を消耗し声を出せなくなっていた。
(まっていてね、わたしがたすけてあげる!)
犬の言葉で思考しながらメルモは駆けた。土手の田畑側からこの当たりに住む雄犬が
駆けあがってきた。メルモの放つフェロモンに惹かれてやってきたのだ。
「ウオン!ウオン!」
雄犬は興奮しメルモと並走する。大きな黒い芝犬だった。やがてメルモを抜くと
彼女に立ちふさがった。
「キャ!キャイン(やん!なにするの!)」
思わず後ろ足で急ブレーキをかけるメルモ。すぐに雄犬はメルモの後ろに回り、赤く
腫れた外陰部を舐めた。
「キャイン!」
ビリケンより巧い舌技に思わず快感の叫びをあげたメルモ。前足に力を入れ、垂れた
尻尾斜めに上げ、膣を露わにする。交尾を受け入れるサインだ。喜びいさんだ雄はメルモ
の背中に顎を乗せた。
(だめ、こんなことしているばあいじゃないってば!)
メルモは見知らぬ雄を振り落とし、走り始めた。
橋に辿り着いたメルモは欄干に飛び乗った。真ん中あたりに来るとゴムボートが流れてくるのが見えた。
さっきの雄は欄干の側からメルモを見上げていた。
「キャイイイン、キャンキャン(まっていて、いまたすけるわ)!」
子犬達はメルモに気がつき、歓声をあげた。河原を走っているビリケン達も街灯に照らされたメルモの行動、
作戦を理解し、見守っていた。
見下ろすと、川面はずっと下だった。あまりの高さに恐怖で足が震えた。後ろを振り
返るとメルモのフェロモンに我を失ったあの雄犬が今にも飛びかからんとしていた。
(えい!なるようになるわ!)
メルモは前足を蹴って宙に舞い、川に飛び込んだ。
ザブンと大きな音がした。メルモは腹打ちをしてしまい、小さな複数の乳首に痛みが
走った。汚れた水が耳から鼻から口から体内へと侵入する。華奢なコッカスパニエル
の身体は川の底に沈んだが、メルモは前足をばたつかせ、水面からその愛らしい顔を
出した。ゴムボートは丁度橋の下にかかろうとしていた。
「キャン!キャイン(みんな!だいじょうぶ)?」
沈むまいとメルモは懸命だった。そしてボートを見上げ。子犬達を勇気づけようとする。
メルモは必死に犬掻きをするが、ゴムボートは彼女の横を無情にも通り過ぎようと
していた。ボートからは白い紐が垂れていた。メルモはそれにくらいついた。
(これをくちにくわえて、かわらにひっぱっていくのよ!わたしってあたまいいわ。)
ボートは橋の下を通り過ぎた。先ほどの雄犬の声が頭上から聞こえた。
「キャイン(うそ、そんな!)」
メルモの思惑とは裏腹にボートはどんどん流れて行く。引っ張ろうにも三匹
の子犬を乗せたゴムボートは思いのほか重く、逆にメルモが引っ張られる形となったのだ。
(そんな、そんなことって!まけないわ。)
メルモはなんとかしようともがくも、形勢は変わらなかった。ボートに引っ張られていく
メルモ。全速で走ったことで筋肉は疲労し、飲み込んだたくさんの水、冷たい水温が
体力を消耗させていく。もがくうちに長い紐がメルモの全身に絡まりだした。もはや
ボートから離れることもできない。死神が愛くるしい雌犬の足を掴み、川底に引きずり
込もうとしていた。
(なんで、なんでこうなるの?わたしがなにをしたっていうのよ!)
「キャイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!」
可愛らしい雌犬の断末魔の叫びが夜の川に響いた。
107 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 02:09:26.67 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女17(第二部)」9-6
ザブンと音がしたのは次の橋の下を超えてからだ。ビリケンたちがメルモの行動を
真似て道を走り、橋の上から飛び込んできたのだ。
ビリケン達はボートを河原に近付けることに成功した。メルモは態勢を整え、彼らと
協力して子犬達を救ったのだった。
河原に上がると、メルモはずぶ濡れになったまま下を向き、長い舌をだして激しく
息遣いをした。そのしぐさも美しく、他の群れの犬達は彼女の虜となった。そんな彼らを
警戒しつつ、ビリケンはメルモをやさしく撫でいたわった。
「おまえはほんとうにかしこい。ゆうきもあるしな。」
「ちがう、わたし、なにをしたかわからない、けっきょくあなたにたすけられたし。」
三匹の子犬達がメルモに駆け寄ろうとしたがミイミが制止した。気を利かせたのだ。
「でも、わたし、なんとしてもあのこたちをたすけたかったの。それにあなたのちから
になりたかった。」
「もうじゅうぶんだ。これからもおれをたすけてくれ、そのちえでな。おれはおまえを
ちからでまもる。おまえとおまえのおなかにいるおれたちのこいぬをな。」
メルモは幸福だった。雌犬としての最高の幸福を手に入れたのだ。このひと時、自分が
人間だったことなど完全に忘れていた。メルモが犬に変身し、人間に戻れなくなって
から八日目の夜が更けて行く。何日もしないうちに彼女が人間に戻ってしまう運命にあ
るとはこの時はまだ知る由もない彼らであった。
メルモを狙う雄達とにらみ合い、蹴散らしながら、ビリケン達は縄張りへと戻った。
すでに日付は変わっていた。フラフラになりながらメルモはビリケンのアジトへと
連れて行かれた。一瞬、人間だった自分を思い出し、自宅へ帰らねばと思ったが激しい
疲労、空腹がそれをさえぎった。
「キャンキャン!」
三匹の子犬のうちの一匹、ブンが何かを咥えていた。甘い香りがメルモの嗅覚を刺激
する。それは人間だった時のメルモが大好きだったものだった。
(チョコレートだわ。でもどうして)
ブンは商店のゴミ箱から売れ残って捨てられたチョコレート、所謂板チョコ拾ってきた
のだ。ブンは人間の子供たちがチョコを食べているのをうらやましそうに見つめるメルモの姿を覚えていたのだ。
「クウウウウン?(わたしにくれるの?)」
ブンはチョコをメルモに差し出すと去って行った。メルモは空腹と疲れを癒すべく銀
紙に包まれた板チョコを美味しそうに頬ぼった。甘い香りが口に広がると睡魔が襲い
メルモは眠りについた。
激しい悪寒、吐き気、血尿、発熱をメルモが襲った。犬にとってチョコレートは
有害である。メルモは立ち上がれないまま苦しみ続けた。
「クウウウン!クウウウン!アウウウウウン!」
白昼夢に二人の人間としての弟達が映った。にわかに自分が人間だったことを思い
出したメルモは一度立ち上がったもののすぐに倒れた。
激しいけいれんが続く。
(わたし、しんじゃうの?イヌのすがたのままで?)
体温が急激にさがっていくメルモにビリケンが覆いかぶさった。愛する連れ合いを
温め、救おうとしているのだった。背中越しに雄犬の暖かい体温、鼓動が伝わる。
(また、たすけられたわ。わたし・・・・)
108 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 02:17:01.24 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女18(第二部)」9-7
朝が来た。メルモが犬に変身して九日目の朝だった。チョコレート中毒で動けなく
なったメルモはとうとう家に帰らなかった。昼になると何とか立ちあがれるように
ものの、足はふらつき、とても弟達が待つ家には帰れそうにない。ビリケンだけでなく、
ミイミたちも代わる代わるメルモを抱き、介抱をした。
犬は群れで生きて行く動物だ。ビリケンの群れのなかで過ごすメルモは居心地の良さを
感じた。ずっと犬のままで過ごさなければならないのか、と一時は絶望したメルモ。
(でも、イヌとしていきていくのもわるくないかもしれないわ。みんなやさしい。
むれはわたしのかぞくなんだわ。)
三匹の子犬、ブン、フン、ウンがメルモのそばにやってきて心配そうにのぞきこむ。母性本能が
彼らを愛おしく思わせた。メルモはじゃれついてきた三匹を代わる代わる撫でて
やる。きっとお腹に宿っているであろう子犬たちに思いをはせながら。
夕方になり、メルモの身体はすっかり回復した。
(いくらなんでもいえにかえらないと、トトオとタッチがしんぱいだわ・・・)
メルモは立ち上がって、アジトである廃屋から外に出た。
「もういいのかい?」
ミイミが子犬達をあやしながら見張りをしていてくれた。
「ごめんね、しんぱいかけて。もう、かえるわ。」
子犬達はメルモにじゃれついてくる。
「あんた、にんげんにかわれていてしあわせかい?ずっとここにいなよ。ビリケンが
よろこぶよ。うちのこたちもね。」
「ありがとう、でも、にんげんたちといることもわるいことばかりじゃないわ。」
「あんたがいなければうちのこたち、どうなっていたか。ほんとう、おれいをいうよ。
ずっといっしょにいてわたしたちのちからになってくれよ。もちろんわたしもあんたを
たすけるよ。あんたがこどもをうんだら、こそだてをたすけてやれるしさ。」
ビリケンとの間の子犬を皆で育てるビジョンが浮かんで、思わずメルモは微笑んだ。
「ありがとう、かんがえておくわ。」
そう言うとメルモは少しふらつきながらも歩きだした。少し後ろをビリケンがついて
守っていてくれたことはもちろん気が付いていた。彼との愛を貫くか、人間としての
弟たちを取るのか、メルモは決断を迫られていた。
109 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 02:22:50.95 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女19(第二部)」9-8
家に帰ると、弟たちが泣きながら一晩帰らなかった姉、いまや犬になった姉に抱き
ついてきた。メルモは彼らを舌で舐めてやり、愛情を表現する。
だが、散らかりつくした家の中を見て、メルモの力は抜けた。
(やっぱり、イヌのすがたでふたりのおとうとをそだてるのはむりだわ。わたし、
どうすればいいの?)
人間としてのメルモが姿を消し、愛くるしいコッカスパニエルとプードルのミックス
の雌犬が家事をしている姿は近所でも問題視され始めたし、メルモのクラスメイト
たちも犬のメルモを目撃していた。また、メルモのフェロモンに雄犬たちがひきよせ
られ、近所迷惑となっていた。犬のメルモは色々な意味で追い込まれていたのだ。
その日の夜、ビリケンと散歩に出たメルモは思いきり駆け回り、思い切り彼に
甘えた。甘いフェロモンが雄犬を刺激し、二匹はまたも結ばれた。交尾の快楽に
メルモは溺れていく。それは人間としては子供であるメルモが決して味わってはいけない
世界だった。
(あしたのよる、わたしはいえをでよう。わたしはもうイヌよ。にんげんとしての
わたしにわかれをつげるのよ。)
メルモは決断をした。犬として生きて行くことを決めたのだった。
一方、天国の神々はメルモに与えた罰を許すことにした。それはメルモの幸福を
思えばこそだったのだが、悲劇の始まりとなった。
メルモが犬に変身して戻れなくなって十日目の夕方。メルモは家の物干し台で
夕陽を眺めていた。そこは死んだ母がゴーストとなってミラクルキャンディ―を
メルモに渡した場所だった。
(ママ、キャンディーをありがとう。わたしはイヌになったけどしあわせだわ。
これからはイヌとして、ビリケンたちといきていくわね。)
メルモが旅立とうとした時、後見人であるワレガラス医師が現れ、メルモに
キャンディーを食べるように言った。ワレガラスには天国の神が憑依していた。
「クウウウウウン」
鳴きながら首を振るメルモ。キャンディ―を食べても無駄だし、もはや人間を捨てた彼女に
とってそれは意味のないものだった。
それでもワレガラスに促されると、メルモはキャンディ―を食べた。
突然、光が雌犬を包んだ。停止されていたキャンディーの力は復活していたのだ。メルモは
たちまち受精卵にまで若返り、人間の少女に変身した。
「も、もどったわ、に、にんげんにもどった。わーい、にんげんにもどったんだわ」
メルモは裸のまま踊りまわった。さっきまでは犬として生きて行くことを決意して
いた彼女。いまは人間にもどれた喜びをかみしめ、二人の弟達と抱き合った。それが悲劇の始まりと知らずに。
110 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 02:29:23.49 ID:W3F+zkCu
「犬になった少女20(第二部)」9-9
メルモが人間に戻ったということは、犬としてのメルモがビリケン達の前から姿を
消したことになる。消えたメルモを探し続けたビリケンはメルモの通う小学校に侵入し
彼女を「助け出した。」
大騒ぎとなった学校のほうを何度も振り返りながら、再び犬に変身したメルモはビリ
ケンたちと歩き続けた。歩いていても身体に違和感はない。人間に戻ったメルモが
二本の足で歩くことに違和感を持ち続けていたのと対照的だ。それほどまでにメルモは
犬の身体に馴染んでいた。獣としての本能、官能が彼女を虜ににしたのだろう。
犬として過ごした十日間を思い返したメルモ。自分を助け出してくれたビリケンを
愛おしく思わずにいられなかった。
(またわたしはいぬになった。い、いいえ、ちがう!もどったんだわ。)
一度は犬として生きる決意をしたメルモ。そう、彼女は犬に戻ったのだ。
ビリケンは学校の裏山を登り切ると、群れの皆を前に礼を言った。
「みんなのおかげでメルモをとりもどすことができた。」
ビリケンはメルモに目配せをし、愛らしい雌犬はボスに寄り添った。
「み、みんな、ありがとう、わたしのために!」
とりあえず礼を言うメルモ。また、犬になってしまったが、彼らは心からメルモを
心配し、「救出」してくれたのだ。感謝せねばなるまい。
「ボス、もうはなすなよ、そんなかわいいメス、そういないぜ」
「ほんとですぜ」
ビリケンはメルモの右の垂れた耳を舐めた。
「クウウウウウウウン!」
甘い声が出すメルモ。さらに身体をビリケンに密着させる。
「おれたちはずっといっしょだ。これからもな。」
群れの配下達は気を利かせたのか姿を消した。初めて二匹が結ばれた場所に移動すると
ビリケンは改めてメルモに語りだした。
「ずっとオレといてくれ、おれにはおまえがひつようなんだ。もうきえないでくれ。」
メルモは嬉しかった。だが、自分には人間としての生活もある。どうすればいいのだろう。
「わたしもあなたのことがすきよ。ずっといっしょにいたい。でも、わたしにはひみつ
があるのよ。それは、ね、あ、ああああん!」
ビリケンがメルモを撫でまわし始め、舌は赤く腫れ始めた外陰部に達した。はじめて
結ばれた時の快感がメルモから人間としての理性を奪った。
「クウウウウン!クンン!クウウウウン!」
甘い声を出し、メルモは前足に力を入れて腰を高く上げ、尻尾を斜めにあげて交尾を
受け入れる意思表示をした。ビリケンは顎をメルモの腰から背中へと動かし、前足で
愛くるしいコッカスパニエルの下半身を掴んでマウントをすると肉棒の挿入をはじめた。
「ウオオン!」
「キャインン!」
ミラクルキャンディの力で名器となっていたメルモの膣はビリケンの肉棒を歓迎し、
絡みついてどんどん中へと誘(いざな)っていく。二匹は快感の渦へと引き込まれていく。
「オオオオオオオン!ウオオン!」
「キャン!キャイイイイイン!」
学校が大騒ぎになっていることなど関係ないかのように悶え声を上げながら二匹は
交尾を続けた。
第三部へ続く
111 :
犬になった少女:2012/05/22(火) 08:20:21.18 ID:W3F+zkCu
↑ 以上です ↑
第何部くらいまで続きそうでしょうか?
五部まで完成してから一気に投下お願いします
その後更にメルモの別シリーズ始めるんなら、流石に別に専用スレ立てるのが良いかもね
たしかにそろそろ別シリーズも読んでみたい気がしますね
このスレ以外の場所でね。
ここ的にプレイステーションヴィータのソウルサクリファスはどうなの?
気になるけど情報公開待ち
グラフィックに力入れているっぽいからこそ
逆にそこまで異形化の描写が期待できんのよね
CEROの規制もあるし一般受けしないし
>>101 抜いた。これはいい犬交尾
>>110 後半になるにしたがって、あらすじ風になっている箇所があるが、
せっかくの奪還シーンなので、もっと大胆に描写してはどうか。
それと、全体的にどうも変身後が中心になっているのもスレ的な
需要と食い違いを起こしているかも。
「6月と言えば蛙」と耳にして蛙TF絵が脳裏をよぎる程度だが、
まだ病院に行くほどの症状ではないな。
↑これを六月病と名付けてみた。
ジューンブライドということで蛙や豚や河童に嫁入りor婿入りして同種になるのもいいな
ウェディングドレスや花嫁衣装がサイズ合わなくなって破れたりぶかぶかになってはだけたりもいいし
逆に明らかに人間の体型には合わないはずの装束にジャストフィットするようになるのもいいかも
>>121 蛙TF「絵」なら病院行くよりも、この板じゃなくて虹板行く方が症状改善になるんじゃw
っても、あっちも虹板らしからぬ絵の少なさだが。
>>123 ヒロイン河童化とかやべぇな
ハゲちゃうのか・・・・いいな
そして男の肛門に腕を突っ込んで尻子玉を漁るいけない癖が
>>126 情報ありがとうございます。ただ、既に常連のスレでした^^;
やはり狭い分野ですよね……
他にも何かオススメスレが見つかったら是非また教えてください。
よろしくお願い致します!
>>127 pixivで「河童」検索したらすごいエロイ♀河童の見つけた
そういや子供の頃は黄桜のCMでムラムラ来てたなぁ
よくある話である。
学校のいわゆるなんやかんやで日頃より思い悩んでいた彼女は、
ある日発作的に自殺を決意。
せめて川原部流(かわらべ・ながれ)の名にふさわしくという想いを胸に、
彼女は川の流れに身を任せた。どぼん。
沈んでいったはずの意識がゆっくりと浮上してきた。
何がで口をふさがれている。病院の呼吸器だろうか。
そこで、気づいた。何時まで経っても、いつまでもフワフワと浮いたままだ。
訝しむ間もなく、腰を触れられる感触。
「ひっ!?」
思わず目を開いたが、どうも視界がはっきりしない。
不意に、本体らしき部分がぐぐぐ、と股の間から持ち上がってきた。光がある。照明だろうか?
腰を触っていた二本のアームが顔へ伸びてきて、照明へ向けられた。目があった。
爛々と光る双眸。斑点の入った緑色の皮膚。牙のびっしりと並んだくちばし。
これは。これは。これは――!
目の前の怪物が、くちばしを持ち上げて口を広げた。
きっと笑っているのだろうそれは、水の歪みも手伝っておぞましいものにしか見えなかった。
そして流は理解した。咥えているものの正体を。
緑色で、細長くて、いぼいぼのついたソレが何であるか。
抵抗しようにも、なぜか口からそれを吐き出せない。
ソレが自身の呼吸を助けているのだと本能的に理解してしまった。
そして、顔から手を離した怪物は、再び彼女の腰へ、そしてさらに下へと手を伸ばした。
ぺたぺたと丸いそれをひとしきり触ったあと、不意に息が止まるような感覚に襲われた。
「んんんんんっ!」
尾てい骨にまで伝わってくる重い感触。手だ。拳を突っ込まれたのだ。後ろに!
途端に、口中のソレから湧いてくるモノをゴクゴクと飲み干してしまった。
手が中でずる、ずると引っ張られるにつれ、つむじから硬いものが広がる。
頭の皮が剥けて、頭頂の頭蓋骨が露出しているようだ。
肥大化した肩甲骨と、硬化した皮膚が一体化する。背中の感覚が鈍くなると同時に重くなる。
白い肌から血の気が引くと同時に、ぶつぶつと斑点模様が刻まれる。
水に揺られるだけだった手足が、しっかりと水を捉えるようになる。水かきが広がっていた。
視界がだんだんと鮮明になっていく。眼球の上にもう一枚、レンズのようなものが形成されていた。
むしゃぶりついている唇が、相手のすべてを飲み込むように伸展し、ガチガチと音を立てる。
恍惚としながら裂けんばかりに大きく歪めた口の中には、無数の牙が並んでいた。
後ろから得体のしれないものが引きぬかれると同時に、彼女は大洋に飛び込むような開放感に襲われた。
フワフワと浮かぶ空間すべてが、まるで自分の体であるかのようだった。
呆けていると、彼と目が合った。
『大丈夫カい?』
とても優しい声だった。
『ココがキみの居場所。ココでぼクとクらしていコう。キみはもうカっぱなんだカら』
目の前の彼が、くちばしを持ち上げて口を広げた。
きっと笑っているのだろうそれは、その通りに誰よりも優しい笑顔にしか見えなかった。
彼の胸に思い切り顔を埋めた。頭の皿に、彼の水かきの感触が伝わってきた。
水の中の生活は快適だった。
一日中柔らかいベッドの上にいるようなものだ。
水草や、それにひっついたたまごや、活きのいい川魚に、パリパリとした小エビ。
ただ、伝説のとおりに、水の上にあがってキュウリを失敬、とはいかなかった。
「いケないよ。りクにあガるとたちまち干カらびてしまうカらね」
どうもそれは、その、そういう行為を勘違いしたらしい。
さ〜ワシの↓キュウ↑リ↓をごちそうしてやるで〜↓っへへへ、ってやかましいわ!
そんなある日のことである。
彼女は水音に気がついて、ふと水面を見上げた。
何かが落ちてきた。ジュースの空き缶だった。それは流の好きなファンタジスタだった。
不意に、しまっていた陸での思い出が浮かび上がってきた。
「やっぱり私、あそコにカえりたいよぉ……」
今更、だった。
遠く隔てられて初めて、流はあの世界がとても愛おしく思えた。
思わず彼女の膜に熱いものが走った。
涙はこぼれず、水に溶けていく。
代わりにあぶくが、目を曇らせる。
するする水面に登っていって。
けれどぱちんと弾けて消えた。
しばらく考えこんで、流はふと思い当たった。
「尻コ玉だ!」
あれを取り戻せば、あるいは元に戻れるのではないか。
確証はないが、居ても立っても居られない。
善は急げとばかりに、川底めがけて水をかき分けた。
厳重に保管されているのかと思いきや、確かに深い場所ではあったが、
尻子玉はぽつんとおいてあるだけだった。
拍子抜けすると同時に、取り戻した先を全く考えていなかったことに気づいた。
「お、お尻カら抜カれたんだカら、お尻に戻せばいいのカな?」
安直といえばそれまでだが、お尻から出たものを口にする気にもなれなかった。
だが、玉ねぎのようなそれは、すんなり入るとも思えない大きさだ。
彼女は意を決すると、彼との行為を思い出しながら、
自分では今まで触ったこともないそれを、慰めることにした。
いきなり触れるのもためらわれ、まず両側から全体を掴み、ゆっくりと揉み始めた。
「えと、こ、こうかな」
だんだんと左右の塊が熱を帯び始め、それに釣られるように手の動きも大きくなっていく。
そして、ひときわ大きく揉んだ瞬間、アナルに水が入ってきた。
「ひゃっ!?」
無論、中にまで入ってきたわけではない。入り口の粘膜に触れただけだ。
だが、それだけでアナルの快感を知るには充分だった。
「そろそろ、ゆ、指を」
人差し指でちょん、と触れたアナルがわずかに緊張した。
だが、もともとぬめぬめとした分泌液で覆われている指は、
ちょっと押し込むと、ずぶずぶと入っていった。
「あ、く……」
違和感に思わず力を抜くと、すぐに指が押し戻された。
少し休んで力を入れる。戻される。また入れる。戻される。
ほぐすと同時に出し入れするくすぐったさがじわじわ広がっていった。
「ンっ!」
何回か繰り返すと、ついに門を通過した。
そしてそこにはフワフワと柔らかい腸壁が広がっている。
腸内は力を入れないと広がらない。肛門に押し戻されないよう、
微妙な力加減を加えながら、指をくねらせ、進んでいく。
「ふわぁ……」
自らの行為に昂ぶり始めた肉体は、内と表両方の分泌を促進させていく。
だが指の第二関節あたりまで来たところで、手が引き止められた。
「え?あ、そうだ、水カキ……」
ここにきて、文字通り思わぬ障害にぶつかってしまった。
まだまだ刺激が足りない。もっと深く入れたい。気持ちよくなりたい。
流は指を一旦引き抜き、広げた手を見つめ、そして今度は手全体をしゃぶり始めた。
長くなった舌を使い、手首のあたりまで丹念に唾液を擦り付ける。
彼に「キュウリ」を咥えさせられた時を思い出し、
羞恥心とともに頭の動きが激しくなった。
分泌液と唾液とでべとべとになった手を、鳥の頭のようにすぼめ、
再び後ろ手に伸ばした。
まずは一番長い中指の先端が入っていく。
ちょっと角度を変えて、薬指。ぐりぐりと押し込みながら、人差し指。
三本それぞれが第一関節まで入ってしまったところで、親指が触れる。
腹式呼吸の要領で隙間を作ると、三本の指と同時に逆方向へ広げた。
「も、ちょっとぉ……」
きりもみさせながら、小指もねじ込む。
「えぇぇぇい……っ!」
それぞれの指の付け根まで進むと、あとはずるりと入っていった。
震えているのは痛みか快感か、その両方だろう。
「はい、はいっちゃった……」
改めてそれを見ると、異様な光景だった。息が荒くなっているのが、
手を通して伝わってきた。
「ふーっ、ふうー、ふーっ、ふうー」
呼吸に合わせて、手を広げる、丸める、伸ばす、縮める。
自分の手なのに、自分のお尻なのに、それぞれが別の生き物のようだった。
「もう、大丈夫……だよね」
流は本来の目的を思い出し、一度手を引き抜いた。
パックリ開いたアヌスから水が入ってきたが、もう気にならない。
傍らにおいていた尻子玉を掴み、がばがばになった後ろに押し付けた。
「おね、ガいっ!」
拡張されたアヌスは、苦もなくそれを飲み込んだ。
たちまち何かが全身にまるで根を張るように定着するのを感じた。
血管の一本、神経の末端にまで、未知の刺激に支配されていった。
同時に、彼女の肉体が36度の体温を取り戻す。
それは彼女の体には、とてつもない熱として捉えられた。
肛門から骨盤を経由して内蔵に渦を巻き、脊髄から電光の速さで背筋を駆け抜け、
一気に脳天で弾けると、彼女の全て燃やし尽くしていく。
「やぁぁぁぁああああっ!」
脱力しきった彼女の体は、浮力に従ってゆっくりと水中を天の方へと昇っていった。
朦朧とする意識の中で、広げた白い手に通う赤い血を見た。
そしてその先にあるのは、キラキラと美しく乱反射する太陽。
「あぁ、眩しい!こんなにきれいだったんだ!帰ってきたんだ、帰ってきたんだ!」
思わず彼女の瞳に熱いものが走った。
涙はこぼれず、水に溶けていく。『だカらいったろう』
代わりにあぶくが、目を曇らせる。『ココがキみの居場所』
するする水面に登っていって。『ココでぼクとクらしていコう』
けれどぱちんと弾けて消えた。『キみはもうカっぱなんだカら』
遠く水底から、彼の声が聞こえた。ごぼん。
――おはようございます。8時になりました。今朝のニュースです。
先日から行方不明になっていた○学生、川原部流さんが、
本日未明水死体で発見されました。
遺体の状況から、死後数週間は経過していると見られ、警察では……
137 :
カワナガレ:2012/06/08(金) 01:37:39.45 ID:b/GrmurO
河童化というお題が出ましたのでぴんときて投稿しました。
お口に会いましたら幸いです。
超がつくほど久方ぶりの投稿なのに、だらだらとすいませんでした。
>>137 感想遅くなりました! この尻小玉の使い方は全く想定外でした!
そして衝撃のラスト……。
人間に戻ったら窒息して死んじゃった(テヘペロ
というわけではなく、もともと死んでいたという解釈でよろしいですよね。
死ぬのは後味悪いな
人間が人魚になるよな作品だと
>>138の、
>人間に戻ったら窒息して死んじゃった(テヘペロ
になるよってのは結構多いよね。
でも、
>>139の言う通り後味悪いのと主人公(あるいは主要キャラ)補正で大抵大丈夫なんだけど。
尻子玉装着で人に戻る…風祭文庫の河童変化話を知る一人としてはこれは納得ですしシチュもなかなかですけどその末路が…
確かに
>>138 の方の通り人としてはすでに…と言う見方もできますし仮に人として再生するにしてもやはりワンクッションは必要と言うのもありそうですけど
この辺りはなかなか難しいと言う所でしょうか。
transfur成分足りない日々を送るあまり、ニコ動で
「ニセモノ注意報」を「ケモノ注意報」と見間違えた。
『ある日聴いた噂、少女は獣になってしまったんだって。』
143 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 12:56:15.88 ID:xa/rp8PJ
とりあえず保守
異形化ではなく過疎化
火鼠化
これはひどい過疎化だ……どうしてこうなった。
>>144はもっと評価されるべき
あまりにも過疎がひどいんで、前々から思い付いていたネタで
保守がてらに明日までに小ネタなSSを一本書くわ
149 :
147:2012/06/30(土) 01:05:28.61 ID:G52B8iRl
とりあえず1本仕上げてみた
特に推敲とかはしてないんで悪しからず
ここはある地方都市、そこに突如現れた異形の者によって町は破壊され、人が襲われていた。
「フハハハ、人間界は我ら魔界の軍勢によって支配されるのだ!!」
とそこに大剣と2丁拳銃を携えた一人の女性が現れた。
「そうはさせない、さっさとこの世界から追い出してやるわ!」
「また出やがったな、政府のエージェントめ、ゆけアリンダーよ、あのにっくきエージェントをぶっ殺してしまえ!」
異形の幹部らしき者の指示と同時に、女エージェントに対しアリ型の怪物が襲い掛かる。
「かかって来なさい、返り討ちにして上げるわ。」
異形の怪物と女エージェントの戦いが始まった。
女エージェントは得意の大剣と2丁拳銃のコンビネーションで戦うも、硬い外骨格に阻まれ決定打を与えられず
怪物の吐く蟻酸によって苦戦を追い詰められていた。
「ハハハ、アリンダーよこのまま止めを刺してしまえい!」
「人が最も油断する時っていつだと思う?勝利を確信した時よ!」
「まさか!?アリンダーよ逃げろ!」
「私はこの時のために今まで周りの自然から力を集めていたのよ、まんまと私が苦戦してると思って油断してくれてありがとう。
木よ、火よ……土よ、金よ……そして水よ!世を司るすべての事象よ、我に味方せよ!
木よ、散れ!火よ、渦まけ!地よ、轟け!金よ、咆えろ!水よ、走れッ!護業抜刀法奥義・真羅万象!!!」
女エージェントの繰り出す怒涛の連続攻撃により怪物は四散した。
「よくもアリンダーを、今度こそお前を倒してやるからな覚えていろ!」
「ふん、何度来ても返り討ちよ!いい加減あきらめなさい」
そう言い残し異形の者は去っていった。
-魔界-
「クソ、またしてもあの忌々しいエージェントに邪魔されてしまった!どうにかしてあいつを消せないのか!」
「オーマ様、私めに名案がございます。」
「ボーサンよ、いったいどのような策だというのだ。」
「奴の正体がわかったのです、森王高校2年の有栖いう生徒です、その高校は来週修学旅行を行うのです。」
「なるほど、その旅行中に奴を襲い、他の生徒を人質に取ろうというのだな。だがしかし、奴の必殺技は見た目からは判断できん、これを破らない事には下手に手出しはできんぞ」
「その点も抜かりは有りません。あとはおまかせ下さい。」
「吉報を待っているぞ。」
-人間界:森王高校-
「有栖!もう来週の修学旅行の準備したー!まだなら一緒に買いにいこうよ!」
「あぁ千枝、忙しくてまだ何も準備できてない。」
「うわ、すごいクマ。いやー今日はまた一段と疲れてるねぇ、もしかしてまたあのバイト先のしつこいお客?
何度返り討ちにしてもしつこく迫ってくるんだって!?店長に頼んで出禁にしてもらいなよ。」
「いやぁそれがそんなのおかまいなしに来るような奴でねぇ、でも親戚の所だからあんまり迷惑かけたくないし、給料もいいし。」
「でも体壊しちゃ意味無いよ、じゃあ今日買いにいくのはあきらめるね。」
「いや大丈夫、私も早く準備終わらせておきたいし。」
「そっかじゃあまた後でねー。」
「ふぅやっぱり普通の高校生とエージェントの両立は辛いなぁー、でも私が頑張らないと千枝やみんなが巻き込まれてしまう、ここは我慢我慢。」
-時はたち、修学旅行当日-
「有栖、ついに来たね、修学旅行」
「千枝、朝っぱらから元気すぎでしょ」
「これが元気にならずにいられますか、一生に一度の修学旅行だよ!」
「ハイハイ、じゃあ置いてかれないように早くバスに乗りましょうねぇ」
「もーノリが悪いなぁ、まぁいっか」
そして修学旅行のバスは出発した、大きな罠をその中に潜ませて
「うん、なんかおかしくない。」
「どうしたの?」
「いやさぁ目的地まで高速なはずじゃん、なんか山道走ってんだけどこのバス。」
「本当だ、特に渋滞してるとか、道変更するとかのアナウンスも無かったよね。」
「ちょっと先生、運転手に大丈夫か聞いてみてよ。」
「しょうがない、運転手さん、これ目的地に向かう道からはずれてるんじゃないんですか。こちらには特に道を変更する等の連絡は来てないんですが。」
「なぁに大丈夫ですよ、ちゃんと今目的地に着きましたよ、地獄という目的地にね。」
運転手はそういうと、怪物へと姿を変えた
「キャー!!化け物」
「いやぁ、こっちこないで!」
「死にたくない!死にたくない!」
「どうしよう有栖、こんなバスの中じゃ逃げれないよぉ、私たちどうなっちゃうのかなぁ。」
「千枝、落ち着いて大丈夫だから。」
(なんで奴等がこのバスに、もしかして私の正体がばれたの!?それはともかくこんな中でみんなを守りながら戦うなんてできないよ。)
「フフフ、政府のエージェントよ、この中にいるのは分かっているぞ。早く出ないとお前の友達が殺される事になるからなぁ。」
(焦ってはだめ、ギリギリまで引き付けて力が貯まった瞬間に一撃で仕留める。)
「おまえかぁ、それともおまえかぁ!?」
「違います、違います、だから命だけは助けてぇ。」
「ほらクラスメイトもこう言ってるぞ、早く出てきてこいつらの命を助けてやれよ、エージェントさんよぉ。」
「私がエージェントよこの怪物野郎!早くみんなを解放しなさい!」
「えっ、千枝!?何やってるの危ないから早く戻って!」
「有栖、私が囮になるからみんなと逃げて。」
「ほう、お前がにっくきエージェントか、よくも同胞たちをやってくれたな。」
(早く!早くしないと千枝が)
「消えろ!エージェントめ!!!!!!!」
怪物が手に持った武器を千枝に向かって振りかぶったその時!
「護業抜刀法奥義・真羅万象!!!」
有栖は周りの自然から集めた力を全て爆発させ目の前の怪物を切り伏せた。
「うん、なんかおかしくない。」
「どうしたの?」
「いやさぁ目的地まで高速なはずじゃん、なんか山道走ってんだけどこのバス。」
「本当だ、特に渋滞してるとか、道変更するとかのアナウンスも無かったよね。」
「ちょっと先生、運転手に大丈夫か聞いてみてよ。」
「しょうがない、運転手さん、これ目的地に向かう道からはずれてるんじゃないんですか。こちらには特に道を変更する等の連絡は来てないんですが。」
「なぁに大丈夫ですよ、ちゃんと今目的地に着きましたよ、地獄という目的地にね。」
運転手はそういうと、怪物へと姿を変えた
「キャー!!化け物」
「いやぁ、こっちこないで!」
「死にたくない!死にたくない!」
「どうしよう有栖、こんなバスの中じゃ逃げれないよぉ、私たちどうなっちゃうのかなぁ。」
「千枝、落ち着いて大丈夫だから。」
(なんで奴等がこのバスに、もしかして私の正体がばれたの!?それはともかくこんな中でみんなを守りながら戦うなんてできないよ。)
「フフフ、政府のエージェントよ、この中にいるのは分かっているぞ。早く出ないとお前の友達が殺される事になるからなぁ。」
(焦ってはだめ、ギリギリまで引き付けて力が貯まった瞬間に一撃で仕留める。)
「おまえかぁ、それともおまえかぁ!?」
「違います、違います、だから命だけは助けてぇ。」
「ほらクラスメイトもこう言ってるぞ、早く出てきてこいつらの命を助けてやれよ、エージェントさんよぉ。」
「私がエージェントよこの怪物野郎!早くみんなを解放しなさい!」
「えっ、千枝!?何やってるの危ないから早く戻って!」
「有栖、私が囮になるからみんなと逃げて。」
「ほう、お前がにっくきエージェントか、よくも同胞たちをやってくれたな。」
(早く!早くしないと千枝が)
「消えろ!エージェントめ!!!!!!!」
怪物が手に持った武器を千枝に向かって振りかぶったその時!
「護業抜刀法奥義・真羅万象!!!」
有栖は周りの自然から集めた力を全て爆発させ目の前の怪物を切り伏せた。
「わぁ、腰抜けたぁ。」
「ごめんなさい千枝、今までだまってて、しかも囮にまでさせてしまって、でも千枝のおかげで奴を倒せたわ、ありがとう。」
「有栖・・・。」
「とりあえず、なんとかしてここから帰らないとね、仲間に連絡したら迎えにきてk・・・・グハァ。」
突如、有栖は血を吐きその場に倒れた。
「ちょっと有栖どうしたの。」
「な、何かが私の中から突き上げてくる。」
その直後に、有栖のお尻を突き破り蜘蛛の腹部が現れた
「何これ、私の体どうなっちゃってるの、いやいやこんなのイヤ!」
「有栖、落ち着いて!」
「おやおや、取り乱しなさって、どうされたかなぁ?」
「勝利を確信した時が一番油断するときだって言っていたよなぁ、いつもの強気はどうしたんだ、エージェントよ」
そこに魔界の幹部、オーマとボーサンが現れた。
「あなたたちの仕業、いったい有栖に何をしたの。」
「私たちは何もしとらんよ、まぁこれを見るがいい。」
とボーサンが手をかざすと周りの景色が一瞬にて変わった。
今まではただの変哲の無い森の中だった景色が、血の池が大きく広がり、花の中に牙が付いた紫色の花が咲き乱れ、周りに何の生物か分からない屍骸が散らばっている景色へと変わったのだ。
「何ここ、どこなのここは。」
「さっきまでただの山道だったのに。」
「ようこそ魔界へ」
「魔界!?」
そう話している間にも有栖の変化は続く、額から単眼がフツフツと沸き出てき、腕と足からは剛毛が生えてきていた。
「それで、あなたたちはいったい私に何をしたのよ!?早く元に戻さないと容赦しないわよ!」
「先ほども言ったが我々は何もしていない、私たちはただここに連れてきただけだ。
そうお前の味方となる自然が何も無い、この魔界にな!だがお前はこの魔界で力を集め爆発させた、集めていたのが魔界の瘴気だとも知らずにな」
「私が改良した樹から出る魔界の瘴気には人を異形に変える力があるのじゃよ、そんな物を体に溜め込んで爆発させたんじゃ、いくら抵抗力のある人間でもいちころじゃよ。」
お尻から突き出した、新たな腹部より2対の蜘蛛の足が湧き出てくる、そして残っていた自分の足も毛に覆われ、指が癒着し他の蜘蛛足と変わらなくなってしまっていた。
「いつもの奴をやるならやればいいさ、そのときお前は完全に魔界の生物となり、自分の友人の区別も付かずに食らう化け物になるだろうがな。」
「ごめんなさい、みんな私のせいでこんな事に巻き込んでしまって。そして私の力が足りないばかりにみんなを助けれなくて。」
「そうだよ、こいつのせいで俺ら死ぬんじゃん。」
「俺らこいつをやるのに役に立ったんだから助けてくれよ。」
「なんかこいつ怪しいと思ってたんだ。」
バス内の生徒がこの状況に絶望し、有栖を責め始めた。自らの体を異形の物に変えられた挙句、クラスメイトからの責めにより、有栖が全てをあきらめようとした時、千枝が叫んだ。
「みんなの馬鹿!!有栖は悪く無いじゃん!みんな悪いのはあいつらじゃん!私テレビのニュースで怪物と戦ってるエージェントを見てかっこいいと思った、憧れた!まさか有栖とは思わなかったけど。
私は恨むどころか誇りに思っているよ。」
「千枝・・・。」
腕が鎌状に変化し、口はたてに開く口から横に開く昆虫の顎へと変化してしまいしゃべることができなくなった。
「完全に変化が終わったようだなエージェント・アリス!いや今はもう魔界の生物アルケニーか。」
「何絶望することは無い、なんの能力も無い人間がこの瘴気の中にいると、いずれ他の人間もお前のように変化する、よかったな、またその勇気のあるお友達と一緒になれるさ、俺は寛大だからな!」
「シャー!!!!」
(そんな、私だけじゃなく、千枝やみんなまで怪物に、ちくしょうちきしょー!!!!!!!)
魔界に1台取り残されえたバス中には、絶望の声であふれていった。
154 :
147:2012/06/30(土) 01:20:51.78 ID:G52B8iRl
A:かっこいい有栖はこの場を切り抜けるアイディアを閃く
B:仲間が颯爽と現れて助けてくれる
C:全員異形化する、このスレは異常である
とりあえずこれで終了です。上の3パターンのエンドを考えて書いたんだけどんだけど
強制変身の異形化大好きだけど、BADENDにしたくないから、どれがいいか結局決めれなくて
上のところまでということにしました。
間違えて同じ内容連レスしてしまいすみませんでした。
ビューティフォー…
この選択肢は非情である
GJ!
蜘蛛化は大好物であります!
D:異形化しつつ切り抜ける
と玉虫色の提案してみるw
うむ、C+Dだな
全員異形化するもそのまま敵の親玉に勝利して平和な魔界を作る、でw
他の生徒のTFシーンもみたいぜー
E:全員変身し悪堕ちBADEND
一択
JOJOパロでワロタww
あとでじっくり読ませて頂きます。ありがとう!
私的にはAとDが無難か…
ジョジョのあれはある意味Bが答えだったし
「うわ、すごいクマ。」のところで語尾が「クマ」なのかと思ったクマ。
アニメの見過ぎクマ。
162 :
147:2012/06/30(土) 23:59:10.27 ID:G52B8iRl
とりあえずD案を目指して完結編書いてみます
俺のイメージと違うってなっても笑って流してねw
文章には多少粗さを感じるものの、
シチュエーションや描写がドストライクです。
ごちそうさまでした!
ってうお!? ほぼ同時書き込みだ!
165 :
名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 03:30:00.83 ID:qeIDkpjJ
どうかCも入れてください・・・
あ、あげちゃった
ごめんなさい
167 :
147:2012/07/02(月) 00:27:50.91 ID:M3NXE22Z
今からC+Dをイメージして書いた完結編を投下します
後半はTF成分が皆無なのでスルーしても大丈夫です。
「このままただ他のやつらが変化するのを待つのもおもしろくない
さぁアルケニーよ、お前の体には人を変化させる瘴気が大量に溜め込まれている
それをお前が注入し、他の人間を変化させるのだ。そうだなぁ確か千枝といったなぁ、奴をお前自らの手で我らの同属に変えてやるのだ。友人なんだろう。」
「シャー!!!!シャーァァァァァァァー!!!!!!!」
(私はアルケニーじゃない、誰があんたの命令なんか、えっ体が勝手に・・・。
嫌っ千枝逃げてぇぇぇぇぇぇー!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
「魔界の中でのヒエラルキーは絶対だ、魔族の中でも最下層のモンスターになったお前に、魔界の長たる我に逆らうことなどできるわけが無いだろう。」
有栖の心の叫びが通じたのか千枝は逃げ出す。だが、命令に逆らえない有栖の蜘蛛の腹部より放たれた糸に捕らえられてしまう。
(お願い、動いて私の体お願いだからぁ・・・。)
そんな有栖の心の叫びもむなしく、糸を手繰り寄せ千枝は有栖口元まで引き寄せてしまう。
「シャーシャーァァァァァァ!!!!!」
(ごめんなさい千枝!本当にごめんなさい)
有栖は言葉にならない声を上げ、その目には大粒の涙があふれていた。
「有栖、大丈夫、大丈夫だから。」
そういう言った千枝の目にも大粒の涙が流れていた。
有栖は千枝の首に噛み付き、人を変化させる瘴気を送り込み、千枝の変化が始まった。
全身の肌から緑色の鱗が沸々と湧き出てくる、そして髪と歯が一本また一本と抜け始める。
そして歯が抜けた後から鋭い牙が生えてくる、そして短く整えていた爪が鋭く伸びていく
「うぅぅ体の中から何かが出てくる。」
鱗が千枝のお尻を覆いつくした時尾てい骨が伸び尻尾が生えてくる。
顔を鱗が覆いつくし、髪が全て抜け落ちたとき、口が前に突き出し、目は爬虫類の目に変化し千枝の変化は終了した。
「ほぉリザードマンか、なかなか珍しい物に変化したなぁ。どうだ自らの手で友を化け物に変えた気分は?」
「シャー!!!」
(絶対に許さない!絶対お前たちに復讐してやる!!)
「おやおやそんな目で私を見てもらっても困るな、君の友人を変えたのは紛れも無い君なのだよ。
私を恨むのはお門違いって奴さ。まぁ私に刃を向けようにもお前は逆らえないのだがなぁ。」
「オーマ様、まだこいつにはもう1つ能力がございまして、今のは瘴気を注入しただけですが、こやつの糸は人を捕らえて繭にすることで同じ虫型の怪人に変化させることができるのです。」
「ほほぉぅそれはいいことを聞いた、アルケニーよここにいる全てのものを捕らえて繭にするのだ。」
「シャシャッシャー!!!!!」
(もうやめてこれ以上私にみんなを傷つけさせないで)
有栖の心の叫びも虚しく、全てのクラスメイトは糸に捕らえられて繭にされてしまう。
そして数時間の時が流れた。
繭にヒビが入り異形と化した生徒がその中から姿を現した。
あるものは体が黄色い外骨格に覆われ、頭部が大きな黒い複眼と触覚、大顎に変化し、お尻からは大きな毒針が生えた蜂型の怪人に変化し
またあるものは体中が緑色に染まり、腕は切れ味の鋭い鎌状に変化し、頭部は逆三角形状の顔に複眼という蟷螂型の怪人に変化し
またあるものは全身真っ黒な外骨格と大きな複眼というアリ型の怪人に変化し、繭から出てきた生徒たちは全員虫の特徴を持つ怪人へと変化していた。
複眼に変わって変化した視界、いつもの言葉を紡ぐ事ができない口に困惑し、そして変化した自らの体を見て絶望していた。
「にっくきエージェントの心をズタボロにしつつ、我が軍勢を増やすよい作戦であったな。だが私の怒りはまだこれではおさまらん」
「オーマ様、私めにいい考えがございます。」
「なるほどそいつはいい考えだ。」
魔界の城のある一室、そこに蜘蛛型の怪人へと変化した有栖の姿があった。
そこではトロールやオークに有栖が囲まれて、性欲処理の道具として扱われていた。
「おいおいもっと俺たちに奉仕しろよ、お前はオーマ様のお情けで生かされているだけなんだぞ。」
「そんな反抗的な目をして、体は魔族でも心は魔族じゃ無いってか、どうあがいてももうお前は逆らえないんだよ。」
(ちくしょう、でも今は我慢するしかない、その時がくるまで。)
そして2ヶ月の時が過ぎた
-オーマの部屋-
「フハハハハ、2ヶ月前までは我らの大きな障害であったエージェントもこうなっては形無しだな。
しかし、奴はもう自分への事なら大した反応を示さなくなってきてつまらんな。」
「それなら奴の友人であった千枝というリザードマンをあの性欲処理室に入れてやればどうですかな。」
「なるほど、それはおもしろい、更に奴の絶望を引き出すことができそうだ。」
オーマとボーサンが次なる陵辱について考えていた時、城内の至る所で爆発が起こった。
「オーマ様、ボーサン様、ご報告を申し上げます、エージェント以下その一味が城内の至る所で反乱を起しております。」
「なんだとそれは本当なのか!?奴らは魔族の中でも最下層の種族、我らに逆らえる訳が無いはず!」
「木よ、火よ……土よ、金よ……そして水よ!世を司るすべての事象よ、我に味方せよ!…有栖流・鬼門開放ッ!」
有栖が時空の壁を破り、オーマとボーサンがいる部屋へと侵入してくる。
「貴様・・・、何故その技を使うことができる!?ここには貴様の味方となる自然は何も無いはず!?」
「あなたたちはここの自然に命が無いと思っていたようだけど、しっかりここの花や木にも心があったわ。
あなたたち、大分ここの自然たちに無理をさせているみたいね、私をこの姿に変えたあの瘴気だってかなり無理な改造を施したみたいね、あなたたちのことを恨んでいたわよ。
私たちはあなたたちが何もできないと思い油断しきってる間に、魔界の自然を口説き落とす事に全力を注いだ。」
「そもそも何故、しゃべれる、何故、魔族として最下層であるお前が我らに逆らえる。」
「元々私はあなたたちより強かったのよ、それで元の力を取り戻したら、あなたたちの支配から解き放たれたってわけ。
何故しゃべれるかって、あなたたちより強い私がしゃべれないわけないじゃないの。」
「貴様、覚えていろ!!」
オーマとボーサンが逃げ出そうとしたその時
「鬼門封じ!!」
そこにはリザードマン化した千枝が立ちはだかり、術によってオーマとボーサンの動きを封じる。
「せっかくいいところなんだから逃げちゃだめでしょう、オーマ様、ボーサン様♪」
「貴様は、奴はともかく何故貴様まで我らにはむかえる。」
「みんなの支配も私が命令すれば全て解けたわ、本当に魔界のヒエラルキーってすばらしいのね。」
「昔の私じゃこんな魔術なんて使えなかったけど、あなた達にこんな姿に変えられた事によって今ここで有栖の役に立つことができた。皮肉なものね。
もうあなたたちを逃がすつもりは無い!ここで終わらせる!有栖!!」
「木は火を生み!火は土を生み!土は金を生む!そして金は、水を生む!真羅・・・万象!これが世を司る理なり」
千枝により動きを封じられ、身動きが取れなくなった所に有栖によって必殺の一撃が叩き込まれ、オーマとボーサンは塵と化した。
トップを崩された魔界の軍勢はもはや烏合の衆で結束した有栖の仲間たちの敵ではなく、戦いは終了した。
「みんな有り難う、あなたたちの協力のおかげで私は力を取り戻し、オーマを打ち倒すことができた。まだみんなの姿を元に戻す方法はわからないけど、私が所属していた組織なら何かいい方法がわかるかもしれない。
私のパートナーも変態でオタクで人間じゃなかったけど、問題なく生活できていたし。みんなの力を合わせて元の世界に戻りましょう」
こうして有栖達は宿敵を倒した、この後有栖達がどうなったのかはまた別のお話。
171 :
147:2012/07/02(月) 00:34:24.96 ID:M3NXE22Z
以上です。
自分的にC+Dをイメージして書いたのですが、イメージとあっていたでしょうか?
後半は趣味全開、しかし後悔はしていない。
またスレが過疎ってどうしようもなくなるまでROMに戻ります。というかそうならない事を願ってます。
ブラボー! おお…ブラボー!!
>>147 過疎化に苦しんでいたスレに舞い降りた蜘蛛の糸でした(?)
ありがとう。またよろしくお願いいたします!
拝読しました。
異形化を治す方法はまだ未知数なれど見事にリベンジ成功…見事です。
せめて彼女達に救いある未来を…ですね。
>>147 面白かったです。
異形化は好きなのにバッドエンドは苦手な自分にとっては、ベストな結末でした。
そして再び過疎化へ・・・・・
職人がほとんど残って無いんだろうなぁ
女の子を人外にする職人か
では、いま書いている短編が完成したら投稿させていただきます。
推敲中なのですが、日記形式で書きだしてしまったので、
あんまり変身描写が書けなくて困ってます。出来が悪かったらすみません。
期待して待ってる
>>180 そう言って頂けると助かります。ありがとうございました。
早速ですが、投稿させて頂きます。以下の日記はフィクションです。
先日、パソコンのデータを整理中、古いテキストデータを見つけた。
改めて読んでみても気味が悪いので、消してしまうことに決めた。
こうして投稿するのは、俺のせめてもの罪滅ぼしだ。
2005年8月17日(水)
モブログにも慣れてきた。
顔文字とかはまだ苦手だけど、楽しめてます(^^)
今日は昨日見た変な夢の事を書こうと思う。
僕は熱帯夜という言葉を最近知ったのだけど、まさに昨日はそんな寝苦しい夜だった。
近所の犬がやけに吠えててうるさかったから余計に眠れなかった。
仰向けで眠っていた僕は、突如全身に広がった激痛で意識を取り戻した。
例えて言うならば、やかんのお湯を浴びせられたような感覚。
当然ながら驚いて、慌てて顔をかばおうとした僕は、自分の首から下が動かせないことに気付いた。
腕も足もぴくりともせず、起き上がることもできない。全身がじんわりと痺れている感じ。
そして……『あいつ』が僕を天井から見下ろしていた。
僕は悲鳴をあげようとした。しかし、僕の口はふさがれていて、鼻の奥からいびきにも似た音がもれるだけだった。
いや、ふさがれていたのではなく、むしろ『自分の口がなくなってしまった』ような感覚だった。
あいつは、僕を見下ろしていた。顔の大半を占める大きな目には白目部分がなく、黒塗りのお椀のように鈍く光っていた。
青と銀色を混ぜたような肌も、目と同じようにつやつやしていて、触ったとしたらきっとぬるりとしたに違いない。
ちなみに頭にはトゲトゲとした短い髪の毛が生えていた。そんな感じだった。
僕は、あいつみたいな生き物は見たことがない。僕は目を見開いて、あいつの動きを見ていた。
四本ゆびの手足で、天井をぺたぺた二足歩行で行ったりきたりしながら、あいつはずっと僕を見下ろしていた。
僕は目をぎゅっとつぶった。
やがて目が覚めた。
2005年8月18日(木)
熱帯夜が続いている。犬の鳴き声も昨日よりひどかった。そのせいか、昨日も夢にあいつが出た。これからこの日記は夢日記にすることにした。
全身に広がった激痛で跳び起きようとした僕は、また自分の首から下が固まってしまっているのに気付いた。
いやな予感がした。あいつは天井には居なかったが、なんとなく気配があった。
僕は悲鳴をあげようとは思わなかった。僕の口は、おとといの夢と同じで使えなくなっていたし、そもそも悲鳴をあげてもどうしようもないとなんとなく感じたのだ。
少しして、壁に見知らぬ女の子が立っていることに気付いた。裸だった。
女の子と目があった。女の子が目を見開いた。その眼球の中心にある黒目はじわじわと大きくなり、白目を覆い尽くしていく。
嫌な予感がした。
女の子が両手をぎゅっと握って、開いた。その小指が手の中にひっこんでいき、四本指になる。それと同時に手の甲の色が変わっていく。
色の変化は全身に広がっていく、同時に、肌がつやつやと光り始める。
そして最後に、女の子の整った顔立ちが崩れ、鼻と口が小さく、眼だけが異様に大きくなっていく。あいつだ。
あいつは、やっぱり僕を見下ろしていた。顔の大半を占める目で。虚ろな表情で。壁を二足歩行しながら、僕の方を絶えず見続けていた。
もしかしたら宇宙人なのかもしれない。僕はこんな動物を知らない。夢の中で、おぼろげにそんなことを考えていた。
あいつの四本指が、しばらく僕の服を引っ張ったりしていた。
あいつは服を着ていない。もしかしたら服を知らないのかもしれない。
あいつの鼻の穴から伸びてきたねばねばした紐のようなものが伸びてきて、僕の上着にぴとっとくっつくと、そのままゆっくりとめくり始めた。
へその辺りを紐のようなものが触った感触がして、僕はくくくと笑う。紐はすぐさまひっこむと、今度は僕の顔の方に伸びてきて、てろてろとなで始めるのだ。
僕は次第に気が遠くなっていくのを感じた。
「……ネ、ムッカ? ネ、ムッカ?」
最後に、そんな声を耳にした。あいつが何かを伝えようとしているようにも聞こえた。
目が覚めた。
2005年8月19日(金)
熱さにも犬の鳴き声にも慣れてきて、すぐに眠りにつけた気がする。
それなのに、またあいつが夢に出てきた。ひどい夢だった。
左に寝がえりを打った瞬間、あいつが近くにいる気配を感じた。
視界の中の天井にも壁にも、あいつは居なかった。ただ、しっかりとした気配だけがあった。
夢の中なのに、妙に現実味があった。意識ははっきりしており、これまでの夢とは全く別だった。
薄目を開けてじっとしていると、何かが近くに降り立った音がした。死角から迫っていたらしい。
突然、あいつが僕の顔を覗きこんできて、僕は目を見開いた。
あいつの大きな黒い目が、まんまるく広がった。
僕はどうしていいか分からず、「ごめんなさい」と言おうとして、喋れないことに気付いた。
そこでようやく、これがいつもの夢だと思い至った。
あいつの四本の指が、しばらく僕の服をめくってはひっぱり、にぎっては離し、というのを繰り返していた。
僕は薄気味悪くなって、早く目を覚ましてしまおうと目を閉じた。夢の中で寝たふりをした。
真っ暗な世界で、あいつが僕のズボンを引っぱりおろし始めたのがわかった。
ズボンに引っかかって、いっしょにパンツも下がり始めたのがわかった。
全く変な夢だな、と思った。もう目が覚める頃合いだなと思った。
まだ目が覚めない。
目を開けて、様子を伺った。
何かを探っているような様子でしばらく揺れていたあいつが、おもむろに手を伸ばして、僕の股に生えた毛をつまんだ。
背筋に寒気のようなものが走って、それから急に体中から汗が噴き出してきた。
あいつの鼻の穴からねばねばした紐のようなものが伸びるのがみえた。
僕は身をよじってかわそうと思ったが、身体はいっこうに動かない。
あいつは僕を仰向けにし、僕の顔に背中を向けて僕のお腹にまたがると、
前屈をするように僕の股にぬめぬめした頭を近づけていった。
……そこから先はあいつの背中しか見えなかった。
でも、あいつの手が僕の両足を持ちあげてインリンみたいにM字開脚させたのがわかった。
それから、股の毛の下を妙にいじられている感覚が伝わってきた。
てろてろした感触が、あの紐の動きを思い出させる。
いじられている場所が次第に下にずれていく。
おしっこの出る所、それから、赤ちゃんの出てくる穴。
中に、何かが入ってくるのがわかった。
くちゅ、ぬちゅ。
まだ目は覚めない。
むずがゆい感覚が過ぎ去り、ほとんど何も感じなくなった頃、
あいつが立ちあがって、ゆらゆらゆれながら皮膚の色を人間らしく
変えていく。壁から天井へと戻っていくにつれて、壁のポスターに
ある男性アイドルグループのメンバーそっくりの姿になっていく。
全裸だ。
ポスターにばかり意識が向いていた僕は、自分の身体に起きている変化に気付くのが少し遅れた。
皮膚が、湯船の中みたいに波打っていた。
全身の感覚がぼんやりと遠のいていくようで、心臓だけがバカみたいに激しく動いていた。
M字に開かれた足を戻すこともできず、僕はただ茫然と自分の身体を見ていた。
少しして、あいつの姿を見失ったことに気付いた頃、僕の身体が静かに形を変え始めた。
お腹の下の方がおもちみたいにふくらんでいき、
そこからソーセージみたいなものが6本、にゅるにゅると生えてくる。
僕はこれにそっくりのものを見たことがあった。牧場見学の時に。
意識してしまったせいか、変化が速くなった。
M字に開かれた足の指先が互いにくっついていく。
足全体が白地に黒の……牛みたいな模様に染まっていくように見えた。
毛が生えてきているんだと、少しして気付いた。
皮膚の波打ちは顔に迫っていた。
鼻からアゴにかけてが天井に向かってひっぱられるように伸びていって、ある程度のところで止まる。
固まっていた口が急に開いた。僕は慌てて悲鳴をあげようとした。
ウモー、という低い声が喉からもれ出した。
ギョッとして手で口を押さえようとして、その指先も足と同様にくっつき始めていることに気付く。
パニックがやってきた。
意識が遠のいていく。
「……またやりなおしだ」
どこからか、あいつの声がした。妙に流暢な日本語に聞こえた。
目が覚めると、ベットは冷たく濡れていた。
2005年8月20日(土)
もう嫌。せっかくお母さんに冷たいレモネードを作ってもらって、今日こそはと思ったのに。
またあいつに、いじられる夢。
どうして? 私が何をしたって言うの?
一昨日は牛になる夢で最低だと思ったのに、あれがまだマシなくらいだった。
昨日はよく解らないけど何か、虫、だった。
たぶん蜂。
お尻が長く伸びて、先っぽから針みたいなのが生えてくるのが見えたから。
視界がぐちゃぐちゃに分かれていって、皮膚が硬くなっていって。
お腹から、何本も細くてかたい足が生えてきて勝手に動き始めた所で、なにもわからなくなった。
どうしようもなくて、さっきお母さんに全部話した。
ブログなんて止めろって言われた。
もう、夢を思い出さないようにしなさいって怒られた。
それから、もう中学生なんだから僕なんて一人称もやめなさいって。
2005年8月21日(日)
今日の夜も眠れなさそうだったから、さっき、お父さん達の部屋にいった。
怖い夢のことで相談したかったのに、部屋に入れてもらえなかった。
部屋の中からお母さんのうめく声が聞こえた気がしたんだけど、
お父さんは気のせいだろう、って。
言われてみれば、犬の鳴き声だった。
私はお父さんにつられて笑った。
お母さんがぐっすり寝てるからって、お父さんは私の部屋までついてきてくれて、夢の話をしっかり聞いてくれた。
それから頭をなぜてくれた。明日は家族三人で出かけようって約束した。
犬は今日もうるさく吠えていたけど、なんだか今ならあの夢も見なくて済む気がする。
2005年8月22日(月)
ゆめじゃなかった。みんなあいつだった。
====================
この8月22日の日記を書いたあとすぐ、俺の彼女は失踪してしまった。
受験のストレスが彼女を追い詰めていたのだと周囲やマスコミは言った。
確かに、この日記の各所にも幻聴があったらしい記述がある。
当時、彼女の家の近くで深夜にやかましく吠える犬などいなかったのだ。
強いて言えば、帰らない娘のかわりにと彼女の両親が飼い始めた犬ぐらいのもんだ、
うちの近所で夜中にずっと吠えているのは。
何はともあれ、もっと早くに異常に気付いてあげていれば、俺は彼女の力になってあげられたかもしれない。
でも、もう悔やんでも取り返しがつくわけではないし、
彼女が帰ってくるわけでもないから、俺は全部忘れる努力をすることにした。
いや、本当は怖いんだ。
ふいに、彼女の書いていたことは真実なのではないかと、
そんな想像をしてしまうことが怖いのだ。
日記の中に書かれていた『あいつ』というのが、本当にいたのではないか。
そんなふうに考えてしまう自分が、嫌なのだ。
8月22日。彼女から最後に届いた本文なしのメールには、短いタイトルがついていた。
【たすけて あいつらがくる】
お久しぶりです。amayotasです。
最近有名なハッカーと名前の発音が似てることに気付きましたが、狙ったわけではありません。
『メタモル・ワールド』は二次創作的なものだったので、完全オリジナルでは初めての投稿作品です。
我ながら、あまりの不出来さに次の人が逆に作品投稿しやすくなるんじゃないかと^^;
とりあえず過疎化解消の一手になればとヤケクソで投稿させて頂きました。
「あいつって誰だよ怖ええ…」みたいなホラー作品を目指しましたが
(敢えて最後に『完』を付けなかったのは次はお前だ的な演出を暗に狙って失敗した感じです)
そもそもの目的である変身描写が日記形式だと自然に書けないことに気付いたのが書き終わった後という…
色々申し訳ありませんでした。
>>190 GJ面白かったです。
個人的には
少し位エロが欲しかったなぁ・・・
>>191 ありがとうございます!
次回は是非入れたいです(ナニを)。
エロ要望にお応えしてもう一作書き進めています。
全編ほぼ行為シーンの作品に仕上がる予定(極端)
少し長くなりそうなので、投稿は少し間を空けようかと思います。
一致団結して、過疎化スレを異形化スレに立て直しましょう。
ご無沙汰しています。書いていなかった分の感想をいくつか。
メルモシリーズの著者様作・
>>100-110「犬になった少女12(第二部)」
前作から時系列を遡ったエピソードなんですね。
ジュブナイルっぽいのにエロシーン満載なのと、
精神の獣化が進んでいく加減が前回同様いい感じでした。
>(だめ、こんなことしているばあいじゃないってば!)
まったくそのとおり!w
>ミラクルキャンディの力で名器となっていたメルモの膣は
>ビリケンの肉棒を歓迎し、 絡みついてどんどん中へと誘(いざな)っていく。
ミラクルキャンディすげえ!
>>137様作・131-136「カワナガレ」
後味の悪さも含めて、非常にオーソドックスな物語のように思いました。
物語開始直後からエロエロで、
尻子玉を抜かれて身も心もカッパ化するシーンが、特に興奮できました。
>>147様作・
>>150-153 >>168-170 悪の組織の罠にかかり怪人化してしまう正義のヒロイン、
というのは大いにツボです。不本意にも仲間たちを
異形化させてしまうという展開もいい。
自然の力を吸収して戦おうとしたら障気を体内に取り入れてしまった、
という設定も面白いし、異形化は直らないけど敵はやっつけて
ハッピーエンド、というのはいいしめ方ですね。
アッケラカンとしたテイストの中、ヒロインが肉奴隷化されるという部分が
やや違和感あったものの、芯の強そうな娘だったみたいで、まあいいかなと。
amayotas様作「8月22日」
>>182-189 ショタものかと思ってそういう方向で興奮しかけていたら、
ボクッ子だったのか。なら最初に言って下さいw
(意図的なミスリードだったのは承知しています)。
エロなしとのコメントがあったので期待していなかったら、
「あいつ」が下着をはぐシーンなどでそれなりに興奮できて、得しました。
物語ですが、彼女が「あいつ」にやられ、次は彼氏、その次は
あなたの番?…という構成であろうと思うのですが、
「彼女の両親」の位置づけ・および「獣化」の位置づけがいまいち分からなかった。
幻聴と称されているものは両親のセックスの際の喘ぎ声なんだろうか、とか、
飼われている犬って実は彼女自身で、両親は「あいつ(ら)」と
何か関係があるんだろうかとか、読み直してみても、
著者がこの点で何かを示唆しようとしているのか、それとも、
その辺は単なる日常の描写で、深い意味はないのか、
…ということ自体判別がつきませんでした。
ともあれ、次作も期待します。
それでは。
>>195 maledict様
いつも本当にありがとうございます。amayotasです。
アンソロ作品執筆などで非常にお忙しいなか、
拙作にお時間を割いて下さったこと、心より感謝しております。
>>意図的なミスリード
かつて、乙一先生の作品を読み漁っていた影響か、
隙あらばミスリードを張ろうとしてしまうのが私のクセなのだと思いますw
実は、作者の中二時代の就寝前妄想を元ネタにしたものなので、
元々はショタの日記だったものを、一作で二度美味しい感じの想定で
再構成した感じなのですよw
TFとは無関係な要素もかなり散りばめた実験的SSでした。
お楽しみいただけたなら非常に幸いでございます///
描写の不得手と日記形式があいまってか、後半の状況がほぼ
判別のつかないものになっていること、本当にすみません。
実は「ちょっと意味不明なくらいが不気味になりそうだし、適当でいいや」
というような中途半端な気持ちで投稿してしまいました。反省します。
作者の描いていた脳内設定では複数の裏設定があったのですが、
書いているうちにそれらの裏設定がないまぜになってしまい、
どうも矛盾しているのではないかと改めて思う次第です。
以後気をつけます。本当に、本当にありがとうございました!
また、日頃より他の作者様の作品に対しては匿名での短文コメントしか
できていなかった自分が恥ずかしげも無く「一致団結」などと立て直しの
呼び掛けをしていたこと、非常に面目ございません……。猛省しております。
>>196amayotas様
その後読み返したら、両親に何かある、というのは暗示されてますね。
想像ないし妄想ですが、多分父親が黒幕(ないしその従僕)で、
母親は暗に「関わらないで」というメッセージを告げている犠牲者。
しかし「あいつら」と言われるようになった時点では、もう加害者の一人に
変貌してしまっている(夜な夜な犬化させられている内、
彼女の夫と同じ側の存在へ堕ちてしまった、とかかな)。
娘(主人公)は最終的に犬に変貌。
…ということは、しばらくすると彼氏の元に失踪したはずの彼女(主人公)が現れ、
彼氏を同じ側へ引き込もうとする、という展開が期待できそう。
とりあえず以上のような妄想で勝手に興奮してました。適当ですみません。
あと、よく分かりませんが、スレを盛り上げようと声をかけるのに、
変な遠慮はいらないように思います。(アンソロはがんばります。)
>>195 様ありがとうございます。メルモシリーズの作者です。
>>120 様以外ほとんど反応がなかったので投下する気が失せていました。
最近のSSはすごい反響なのに、自分の作品はほとんど相手にされていないようなので
ここはしばらくご無沙汰でしたが・・・・・
>>120様のご意見で番外編的なものを考えていましたが、もし、許されるなら
投稿したいと思います。
↑うすうす思ってたんだけど今確信した
あんたアスペだわ
むしろ褒め言葉もらえて良かったな
人には多かれ少なかれ発達してるところとしてないところはある。
それが顕著に現れたものに何か名前がついてるだけでってばっちゃがいってた
>>197 maledict様
私のあやふやだった脳内設定部分を補完して下さり、ありがとうございます!
多分それに近いものだった気がします。
何故か執筆時の記憶があやふやで、どんなことを考えて
後半部分を書いていたのかよく思い出せないのですが……もしや……
という冗談はさておき(笑)
確かに盛り上げに対し遠慮しすぎなのは良くないかもですね。
アンソロ楽しみに待ってます! ありがとうございました!
>>198 メルモシリーズの作者様へ
はじめまして。amayotasです。ずっとコメントを迷っていたのですが、
実は、鹿編連載中からずっと楽しみに拝読させていただいております。
交尾シーンに至っては、何度もオカズに使わせて頂きました^^;
番外編SS、是非ともこちらに投稿して頂きたく思う次第です。
(前スレでの議論や当スレ内での反応などを総合して考えると、当スレ
のメインとなる需要はSSが中心なのではないでしょうか。SSなら、
当スレで問題は発生しないと思いますよ)
そもそも作品投稿は、誰かの許可がいるような問題ではありません。
手塚作品への愛溢れるメルモシリーズの今後に熱いエールを!
是非、納得のいく作品を投稿し続けて下さい。よろしくお願い致します。
鹿編を超える大作となる予感がしますが、犬編の完成を楽しみに待っている
一読者として、この機を逃すわけにはいかないと思い、長文メッセージを
書かせて頂きました。すみません。
当スレでの連載が苦痛に感じ始めたら、pixiv等での継続も是非ご検討下さい。
私は連載場所がどこであれ引き続き拝読させて頂きます。
^^;
いや
>>198の書き方はかなり問題あると思うぞ
なんか感想クレクレしてると思われても仕方がないと思う
ただでさえ長編で途中脱落する人もいるのに、前スレで微妙にスレ住民の趣味とずれてるの分かったんだから
それなりに覚悟して投下しないと
うん
「投稿するのは自由」という考えで投下し続けると
「批判するのも自由」の理屈でかなり辛辣に言われても仕方ないことになる
メルモさんの投下で一番怖いのは
@誰かが良作を投下
↓
A感想が出揃ってないうちに長いメルモ投下
↓
B @の良作が後ろに流されて、読む機会も感想を言うタイミングも失われる
↓
Cメルモさんのスタンスが続く限り上記の懸念がずっとつきまとう
↓
D誰か「こんな状態で投下できるか」
これなんだよね
かくいう俺もその誰かの一人なの
だから番外編も、過疎ってる時期に一回で投下しきってしまえば文句はそれほどでないと思うよ
前スレで言ってた「スレの反応で展開を変える」ってのは、そういう意味でスレの占有になってしまうんだよ
一回二回の分岐選択ならわかるけど何ヶ月も続けたらそりゃふざけんなってなるよ
>>204様
>>205様
なるほど……。少々状況を誤解していました。
丁寧にまとめて下さり、ありがとうございます。
私自身、投稿の際に十分な配慮ができている確証はありませんので、
今後はより一層、気を引き締めていこうと思います。
(感想が欲しい気持ちも押さえますw)
ちなみに私がここに投稿している理由は「匿名ゆえの正直な反応がある」からです。
批判も、叩きも、一行コメも、全部が価値のあるものだと思っています。
全て受け止めて今後に活かしたいと考えていますので、ぜひ歯に衣着せず、
遠慮のないスレで有り続けてほしい。それこそがここの魅力だと感じます。
ほ
「三連休だってのに、また過疎化の流れか? 暇だし俺も何か書くか」
みたいなノリで、この三連休は投稿作品めっちゃ増える気がしたのですが…
一日ぶりに来てみたら一文字しか増えていなかった。明日に期待します!
ほむほむを猫化する小説書きたい…
>>210 「さようなら」で解決する問題ではないはずです。
今後の為、
>>1に長文投稿に関する注意書きを追加するなどを検討し、
お互いに気持ちよく作品を投稿・批評できる場にするべきではありませんか?
あー……
あなたはしばらくコテ外してromってたほうがいいかもね
>>197はそういう事まで書いてもいいよって言ってるんじゃないと思うんだけど
>>213 すみません。酔った勢いで不用意な書き込みをしました。
しばらくROMります。申し訳ございません。
実のところ自分は、スレが荒れずSSがいっぱい読めればいいという、
わりと個人主義的で快楽主義的なスタンスです。
好みでない作品はスルーすればいいじゃん、とは思いますが、
それ以上の、スレの運営方針等への具体的で建設的なビジョン
とかはなくて、なんにせよまったり進行すればいいなあ、
と思っているだけです。
…ちょっと自分のカキコに触れられていたので、駄レスまで。
最近はスレも見ないときは全然見なかったり、見ても何か書く
時間や気力がなかったりするので、黙っているのが何かの
意思表示、ということはないことが多いです。これも補足。
>>205 「投稿するのは自由」「批判するのも自由」でいいんじゃない?
辛辣に言われたら、次はもっと良作投下して見返してやればいい。
みんなお互いに遠慮しすぎなんじゃないのか? がんがんいこうぜ
下段の文や前後のレスも読もうね
218 :
216:2012/07/18(水) 09:07:10.83 ID:jEEgDFAR
>>217 もちろん
>>205が言うように
「こんな状態で投下できるか」って理由も大きいんだろうけどさ。
長いメルモ投下の可能性がほぼ無くなった現状でも投稿がないのは何故だ?
俺はてっきり「どうせ叩かれるだけだから」と投下を遠慮してる人が
多いんじゃないかと思っているんだが。そこんとこどうなんだ
そもそも書き手の手元に投稿可能な作品が無いことだってあると思うけど。
いや単純に書き手が少ないだけじゃないのか
そもそもこのスレでSSの投下で叩かれた人いないし
>>218 明日書こう、明日こそ書こうと思いつつサボってると簡単に数年が過ぎます
「前回の投下からもう一年くらい経っちまったんじゃねーのwww」と思いつつ確認してみると二年半経ってて愕然
ライトな奴とガチグロな奴のどっちを書くか一ヶ月くらい迷い続けてます
今のスレの需要はどっちっぽいかな
ストーリーはグロめでラストはライトにって感じじゃないかな
把握
俺はライトでもガチグロでも構わず食っちまうんだぜ
ヒューーーウウウウウウー!
誰も来ない草原に風だけが吹く!
久しぶりに来たけどまだメルモのことで揉めててワロタ
メルモ専用スレ作ってURLをここに貼ったら見たい人は専用スレ見ればいいし
投稿者は気兼ねなく投稿できるし、ここの住人はまったりできるんとちゃうん?
>>225様へ捧ぐ
――今日は風が騒がしいな……。
厚い雲の隙間に隠れたきり、太陽は一週間近く顔を見せていない。私は窓の向こうに
広がる灰色の空を眺めながら、運転席でじっと考え事をしていた。
北極点に《ゲート》が観測されたと報道されていたのは半年ほど前のことだったか。
気候は変動し、草木はことごとく枯れ、地球上の動物達は瞬く間に姿を消していった。
誰もが信じられなかったよ。まるで映画の中の出来事さ。
世界中の気候学者や生物学者が匙を投げ、人類全体が絶望に打ちひしがれていく中、
追い打ちをかけるかのように、ある《現象》が我々を襲った。
それは、急激な肉体の変容――通称《最適化》。
ある地方では雪となり、またある地方では雨や濃霧に混じって、《ゲート》由来の
未確認科学物質が我々の身体に作用した結果、という見解が最近では強まっている。
ビョーーーオオオォォォー!
「ねぇ、****くん……」
助手席に乗っている先輩が、微かな声で私を呼んだ。視線を向ける。
「ごめんネ……****くん。ワタシ……もう、駄メ、みたイ……」
先輩の顔は、もうほとんど人間の頃の面影を残していなかった。
「そんナ目で、見ないデ……」
私は自分の不甲斐なさに引き裂かれそうになる。
「アり……がト……ぅ」
ベキ……ボキ……
「うっ……あ……ぐ……」
この一週間、先輩の《最適化》を防ぐ為、私は最善を尽くしてきた。
「****く……ッゥゥ……ァたし……コワ、いヨ……」
だが、それは結局、先輩を長く苦しめただけだったのか……。
(続き)
「グ……ァあ、アアぁあ、あゥ……ぁあ」
先輩の頭が変形し、口吻が前に突き出してゆく。苦しげに開かれた口内からは抜け
落ちた歯がバラバラとこぼれおちた。やがて新しく生えてくるのは鋭くとがった肉食
用の歯だ。その口では、もはや、かつてのように言葉は紡げない。
「グ……ゲ……ェぁ? ……ァァ……」
先輩自身も、そのことに気付いた様子だった。
私は自分の身体が震えていることに気付く。激昂が私を襲っていた。
私の手を握りしめる先輩の細い指先も、白衣越しにも分かるほど華奢だった身体つ
きも、全てが失われていく。
やがて皮膚が緑色に変わり始め、その柔らかな表面が硬質化していったのを確認し
て、私は観察を止めたくなった。それは、やがてワニのような体表になることだろう
ことは既に分かっていることなのだ。
私は、極力冷静にあろうとした。助手席のシートを後ろに倒し、先輩が楽な体勢に
なれるように手伝う。不意に先輩の腰から伸びた尻尾がしなり、ぶつかったカーナビ
画面にヒビが入った。
先輩は、二週間前の私と同じ変化を辿っている。
私にできることは、もはや何も無かった。
『完』
>>226 もしかして:恒例行事
>>227 タイミング悪く書き込みと被ってしまった。スマン
>>225 不意にストーリーが浮かんだので即興で書いてしまった。
割り込みすみません。遠慮なく投稿どうぞ
>>230 久々来てよかった
あんた最高だぜ、GJ
>>231 お褒めに預かり恐縮至極。ホッとしました…
一応今後の為に、トリップ付けときます。
『完』の後で、先輩との交尾シーンを妄想してましたが全カットで(笑)
激乙
美女のワニ化は良いもんです
レディ・ガンナーのお嬢様を思い出す
ところでさらに便乗して書いちゃってもいいですかね
何十年後かの世界の話
>>234 ありがとうございます! そういってもらえると嬉しいです!
ワニ化は、最近見た邦画からヒントを得たチョイスでした。『尻尾生え』萌え!
便乗していただいて全然構いません! 世界の未来は貴方に託します!
いえ、むしろ私の筆力ではあれが限界なので、是非よろしくお願いいたします^^;
受け継がれる意思……!
236 :
234:2012/07/26(木) 04:57:34.28 ID:YEjbnr8R
>>235 許可ありがとうございます
それでは上記のレディ・ガンナーとゲーム『リンダキューブ』の設定パクりを加えて
>>228-229の便乗投下
長くなってしまったのでお嫌いな人はタイトルで避けてください
「今、何て……」
それきり後が続かず絶句する俺に、博士はPCを操作しながら事も無げに言う。
「混じったままだ、と言ったんだ」
こちらを向いた顔は平静だった。エアコンの効いた白い研究室内の温度がさらに下がったような気がした。
「子供のころに読んだ小説にこんな例えがあったよ。『ジュースと水を混ぜるのは簡単に誰にでもできる。
しかし、それを元通りに分離させることは誰にもできない』、とね」
淡々とした口調。 まだ若い、三十代後半であるはずの顔が、なぜか急に老けて見える。
「ファンタジー小説でね。『魔獣と合成させられた人間』という設定のキャラクターに対して、魔道の研究者が発した言葉だったよ」
言いながら、博士はおもむろにPCの画面上でひとつの動画の再生を始める。
「見たまえ」
子供が二人、映っていた。小学生低学年くらいのと、中学生くらいの、どちらも少女。
彼女らの自宅の庭だろうか、芝生の上に白いブランコが揺れている。
小さいほうが庭を駆け回っており、姉と見られるほうはブランコに腰掛けておそらくは妹を見守っているのだろう。
やがて、突然、妹のほうの姿が消えた。
その場から身体だけが消えたかのように、刈られた芝生の上には彼女のワンピースだけが残っている。
その服の一部がもぞもぞ動いていたかと思うと、そこから飛び出してきたのは一匹の子猫だった。
「今ではこんなものを見ても、誰も驚きもせんようになってしまったな」
「……あなたの、功績じゃないですか」
力ない俺の声を博士は無視したようだった。
博士の言葉どうり、ブランコに腰掛けた姉は驚きもせず、苦笑しながら立ち上がる。
そして、今度ははっきり見えた。変化は一瞬だった。
彼女の白い肌を茶色の獣毛が覆ったかと思うと、『四つんばいで歩き出した少女』の姿は
『不自然にも人間用の服を着ながら歩いている犬』と化していた。
「小さい哺乳類なら、変化は一瞬、だな。ひとつ世代が変わっただけでこうも適正が違う。
私や私の妻のときなど数週間かけて少しずつ変化していったものだが」
「それは、大型爬虫類なんてものが哺乳類に比べて遠いからでしょう、人から……」
「そう思うかね」
博士が携帯を取り出す。彼が親しげに誰かと話している間も、画面の中では子猫と中型犬が楽しそうにじゃれあっていた。
本当に、無邪気に。
やがて研究室の扉がノックされ、落ち着いた一礼とともに入ってきたのは博士の娘だった。
年は確か中学生くらいだったか、奥さんに良く似たのだろう、利発ながらも繊細さを湛えた、金髪碧眼の美しい少女だ。
見知った顔の俺に、社交辞令でない、親しい微笑を向けてくれる。
「こんにちは、カダお兄様。いらっしゃったのなら呼んでいただければすぐに参りましたのに」
「さっき来たばかりなんだよ」
上品な口調に浸って生返事を返すのみの俺に代わって博士が肩をすくめた。
「エリス、すまないがお使いを頼めないかな。急ぎでロズの所までなんだが、まだカダ君と話があるものでね」
一言で意を悟ったのだろう、エリスはぽんと手を打って、
「ああ、川向こうですものね。わかりました。いつものセットはまだありますか?」
「武骨なレンジャー服なら。悪いがね」
「ふふ、お兄様とおそろいですね。ここでは着た姿をお見せできませんけれど」
口元に手を当て、優雅に微笑みながら、椅子に座っている俺の隊員服を一瞥する。そういえばこうしている今も任務中なのだ。
やがて、エリスは一番上に羽織っているカーディガンを脱いで、父親に手渡した。
「それでは……」
このときエリスは「失礼します」、とは言わなかった。つまりは日常的な、何でもない、相手に不快感を与えるなどとは夢にも思わない、
そんな行為であるのだ。
研究室の床に手を付き、四つんばいになる。俺の目に、先ほどの動画の少女が重なって見える。
変化は唐突に始まった。
「んっ……」
彼女の可愛らしい唇が、ミチミチと肉が千切れる音を響かせながら、耳まで裂けた。
目に映えるのは、ありえないところまで露出した歯茎の鮮烈な赤。
同時に、「んふっ……」とかすかに息を漏らす彼女の形良く整った控えめな鼻が、押し上げられたように蠢き、
鼻孔を正面に向ける形になると、上あごと下あごを引き連れて、メリメリと前に進んでいく。
小さな歯が伸びて、また面積を増した歯茎から新しく生えて、見る間に人の指ほどもありそうな牙が彼女の口内に群生する。
その間にも変化は続いている。滑らかな肌は硬質な緑色のウロコに変わり、ベキリと音を立てて足の関節が捻じ曲がると、
地面を這うのに適した昆虫のような体勢になる。
器用なことに、それらの動作を、するりと服を脱ぎながら――というより服から細くなった身体を抜きながら――
彼女は行ってのけた。それだけ日常的な行動だということだろう。
抜け出した身体にはいつの間にか、一振りで人間の首の骨を折りそうなほどの太い尻尾が備わっていた。
最後に縦に瞳孔がさけた瞳をぐるりと動かし、確かめるように長大な口を開閉させ、彼女の変化は終了した。
そこに居たのは、もはや可憐な少女ではなく、一匹の巨大なワニだった。
「それじゃあ、すまないがよろしく頼むよ」
部屋の隅のロッカーからバックパックを取り出してきた博士が、人間でなくなった娘に恐れも無く近づく。
「はい。それではお兄様、ゆっくりされていってくださいね」
器用に左右の手、というより前脚を交互に上げ、バックパックを装着したワニが、人間のときと全く変わらぬ心地よい声で俺に別れの挨拶を済ませる。
「ごめんよ、俺のせいで手間かけちゃったね」
とごつごつした長い鼻面をなでると、微笑んだつもりなのだろう、下から上へと閉じる特殊なまぶたを細め、
彼女は「いいえ」と頭と尾をゆっくりと左右に振った。
研究室の窓の下には上下開閉式の開き戸があり、エリスはそこから這って出て行った。
ここから少し歩けば大きな川になる。防水加工したバックパックに着替えとお使いの品を入れておけば向こう岸に付いた後で
着替えられるのだろう。ボートなどを用意する手間を考えると、確かに早く、効率的だった。
「……完全変体まで二十秒」
おもむろに博士が口を開いた。
「君も頭では判っているのだろう。種の遠近などもうほとんど関係ない」
机の上に手を組み、そこに額を当てて、呟くように続ける。こちらからはその表情はうかがい知れなかった。
「十六年前に変化した私と、先輩……妻の、遺伝子と遺伝子」
ため息をひとつ。
「合わさって、さらに変化したんだよ。人によっては進化と呼ぶかもしれんが……とにかく、
人間は『獣化』に対して『適応』してしまった」
「《最適化》……」
「当時はそう呼んでいたな。研究の結果、人間の姿に戻れるようになって、それに対する抵抗も人の心から消えてしまった。
でもね、戻れるからと言って無かったことになっているわけではないのさ」
そして博士はこちらを向いた。先ほどまでと同じく、装っているわけでもない、平静な顔。
受け入れた、というべきか、諦めた、と目を伏せるべきか。
「つまりは取り込んだ獣のDNAは消えんということだ。私たちは良い。君たちや、娘たちの世代にも問題はそれほどないだろう。
動物に変身できるという人類始まって以来の特殊な状況を、副作用もなく楽しんでいれば良いさ」
いつの間にかPC内の動画は再生を止めていた。
先ほどまで子猫と犬だった二つの生き物が、今は二人の人間の静止画に変わっていた。
「ただ……忘れないことだ。世代を重ねるうちに……『溜まっていってる』ってことをね」
その言葉に、俺はしばらく微動だにできなかった。やがて発した、その日最後の問いかけはかすかな怒りの力を借りてのものとなった。
「何で……俺なんかにそんなことを話すんです?」
「決まっているだろう」
初めて博士がにやりと笑った。
「私だけで悩みたくなかったからさ」
《ゲート》の初観測から十六年。
姿を消したかに見えた動物たちは、それでもしぶとく生き残っていた。
しかし数の減少に歯止めはかからない。かつてありふれていた動物たちの姿は、今では奇跡のように貴重なものとなってしまった。
当然のごとく種の保存の方法が模索され、そこで当時の人類はおあつらえ向きの『遺伝子の容れ物』に目をつけた。
言うまでもない。《最適化》と呼ばれた、人間の中に動物の遺伝子を保存する現象である。
人権的な問題などは発生の兆しさえ見せなかった。動物愛護などと言う生易しい問題ではなく、
地球が死の星になりつつあるという現状はすでに大幅に減少してしまった人間の命をも安いものとしてしまった。
現在『レンジャー』と呼称される職業がそれにあたる。絶滅種を発見次第自らの体内に遺伝情報を保存するという、
過酷と危険を伴うこの職業は、それ故に人々の尊敬と畏怖を集めている。
「……カダ。あそこ」
声に、いったんレイ自身のほうを見やる。長い黒髪に、知的で端正な顔立ち。
自分と同じレンジャー服に、任務で引き締まった、スタイルの良い肢体を包んでいる。
最も信頼に足る俺の同僚にして、私生活上のパートナー、つまりは恋人関係でもあった。
次に彼女が指差したほうを見る。
見れば、アライグマに似た小さな獣だった。こちらには気付いていないようで、草むらの中をふんふんと嗅ぎまわって餌を探している。
未保存種かどうかの区別は今のところつかなかった。
「とりあえず捕獲しておきたいけど……いける?」
「任せて」
短く答えると、彼女の身体が変貌を始める。
「んぐぅっ」
ジャケットのわき腹に開いた穴から、どう考えても位置のおかしい、しかし確実にそれと判る、人間の腕が、左右二本ずつ、せり出してくる。
その腕と元の手、両足を全て地につけると、合計八本のそれらが全て捻じ曲がる。頭より関節が上にある形だ。
先日、エリスが変身したときのようなベキリ、という大きな響く音は聞こえない。獲物に気付かれないための、レンジャーとして最低限の嗜みだ。
「ガアァ……」
身体のよどみを吐き出すような息を吐くと、ギチギチと形容するような勢いで歯が伸びる。彼女の額に無数の線が走ったかと思うと、
次の瞬間、八つの赤く染まった瞳がまぶたを開いた。
「うん、大丈夫そう。行ってくるね」
くねくねと確かめるように関節を動かした後、こともなくレイは呟いた。
次の瞬間、長い黒髪の残像だけが見えた。数秒後、遠くから捕獲対象の獣の悲鳴があがる。
近づいてみると、捕獲は成功していた。彼女の六本の腕が完全に小柄な獣の自由を奪っている。
「あー……ごめん、思い出した。こいつ、俺が持ってるよ」
今更ながらに見覚えがあった。一月ほど前、彼女と同じ『蜘蛛』を使って、俺はこいつの採取を終わらせていたのだった。
「そう? じゃあ、私は持ってないから一応採取しておくね」
言うと、レイの口がグパァ、と耳まで裂ける。
「あむぅ……、ん」
暴れる獣を拘束したまま、頭から自分の巨大な顎に押し込んでいく。あごがはずれ、喉が丸く膨らみ、やがて腹に達すると、
急にペコン、と膨らみが平らになった。捕獲完了だ。
「お待たせ。じゃ、今日はここらへんで野営しようか」
二本の足で立ち上がり、六本の腕でぱんぱんと服に付いたほこりを払い、八つの目を同時に細めて微笑みながら、彼女は俺に提案してきた。
いつもとまったく変わらない野営だった。
希少性の薄い捕獲物を調理し、近くの川で身体を洗い、猛獣察知用のセンサーを周りに設置し、そしてシュラフに寝転がった頃には、
見上げた夜空の一面に星が瞬いていた。
「ねえ、カダ」
「んー?」
同僚としても恋人としても、隣り合って寝ながらお喋りをするのは、これもいつもの事だった。
この日違うのは、ただ俺の心境ひとつ。
「獣化してる時の私って、どう見える?」
呼吸が止まった。
博士の研究室であの話を聞かされてから、今日で三日目にあたる。
あれ以来、あの時の博士の言葉すべてが、何一つ消化しきれていないまま俺の中でわだかまっている。
「任務中は集中してるから、自分じゃ自分の格好はよく見えないけど……」
俺の胸中に気付くはずもなく、レイは無頓着に会話を運ぶ。
「やっぱり……ちょっと、すごい感じなのかな?」
シュラフから体を傾けて、こちらを向いて苦笑する。
――混じったままだ。
「ん、まー……けっこう、ね」
声も震わさず、よく即答までできたものだ、と自分で感心する。
「けっこう、かぁ……。やっぱり、ねぇ。『蜘蛛』とか『大猿』とか、ちょっと酷いもんねえ」
くすくす、とあっけらかんとした表情で笑うレイ。
やはり人間の常識としての嫌悪感は、レンジャーといえども少なからずあるのだ。博士の言葉を聞く前の俺だって似たようなものだった。
しかし。
――戻れるからと言って無かったことになっているわけではないのさ。
あの日から、違う。
俺と、彼女……いや博士を除いた全人類の、『嫌悪感』に、明らかな差があった。
「でもね、カダ。一応断っておくけど……」
ふいに、レイがいつもの怜悧なまなざしをこちらに向けてきた。
「私はカダがどんな姿になったってぜんぜん平気よ」
――溜まっていってるんだよ。
「自分も獣化するたびに思うのよ。あなたといられるのなら、なんでもいいや、ってね」
それだけ、と言うとくるりと背を向ける。
いつになく饒舌だった。俺の心の不調をそれとなく感じ取ってくれていたのかもしれない。
俺は仰向けになって、星を眺めた。
あの星からは、北極点にある《ゲート》が見えているんだろうか。
俺たちをあざ笑うかのように、人類の未来を、俺とレイの子供たちの未来を塗り替えてしまったあの《ゲート》が。
「俺もだよ」
輝く星を見ながら、そこに逃げ込むこともできず、俺はそんな陳腐な言葉を返すことしかできないのだ。
『完』
以上です
お目汚し失礼しました
最後の野営のやり取りは『リンダキューブ』からほぼそのまんま借用してます
なのでもしも皆さんの琴線に触れるものがあるなら、それはリンダやレディ・ガンナー、
冒頭の博士の引用はスレイヤーズ、などのストーリーのおかげさまです
逆に物足りない部分は全て筆者の力量不足です
最後に勝手な便乗・改変を許してくださった◆NFt41Ic3fUさまありがとうございます
お盆過ぎたら
>>221-223のをお届けしたい
>>242 ナイス
変身が何でも無い日常になってる世界もまたいいものだ
>>242 早速拝読させていただきました! これはすごい……。
嬉しさのあまり変な声が出ましたw
レディ・ガンナー…2巻以降の購入を保留してたんですが、この機会に買ってみようかな…
(
>>221は貴方だったのですか……! これは今からお盆が待ち遠しい……)
蛇足ですが、私は秋頃を目処に『ごんぎつね(tf版)』なんぞの投稿を考えております。
活性化してきたにゃー
このスレもまだ、捨てたもんじゃないな
なんか嬉しくて涙出てきた…
ところでちょっと質問
容量いっぱいの100レス越えとかそれくらいの長編ができちまった場合の話なんだけど
投下じゃなくてtxtかhtmlファイルにしてロダにあげる方がいいかな?
ラノベ調にすると簡単にそれくらいいっちまうもんで……。でもそっちが書きやすいんだ
うPにすると大部分の人がスルーしちまうってんならがんばって描写省略して投下にするけど
うpで
>>248 マジですかGJ!
いや、ここは是非、txtでロダに上げて欲しい!
長いとその方が絶対読みやすいしありがたい。感想はこちらでいいと思うんだが。
ここ数日の急激な盛り上がりが本当にぱねぇ…
252 :
248:2012/07/28(土) 08:27:53.46 ID:rbyj2MFo
>>249 >>250 了解
いや、できちまった場合の話ね。まだ書いてはいないのでwww
でもありがとう、おかげで懸念が晴れた
冗長にならない程度にシコシコ書きます
>>252 めっちゃ楽しみだww
夢精しない程度にシコシコ自重して待ってます
異形科助手のバイトしたいなぁ
山登り用の蜘蛛化とか海用の蛸化とか
デザインが可愛いと女の子に評判の美人女医さんの下で
デザインの可愛い蜘蛛なんて蜘蛛じゃないやい
>>226 さすがにもうメルモ作者は来ないでしょう!
1、さんざん叩かれただけでなく、感想、支持のコメントを書いた人らも
最近は沈黙してるもんな!叩かれるのもつらいけど味方と思って
いたひとたちに援護射撃してもらえないんだからもう書く気も失せただろうよ
2、でもGJもらってほっとした、とか許可ありがとうございます!
と言っている人らはビビりすぎと思うけど・・・・・
1、についてはレスしないでね!せっかくスレがいい方向へむかっているのだから!
正直テンション下がったわ…
スレ全体の士気を下げるようなコメントは自重してくれ
以前、感想を書いた者です(鹿編連載中から読んでいました。)
メルモの作者さんの行方を色々検索しているのですが、願い届かず、
今のところブログやpixivで続編を書かれたりはしていないようですね。
文章は多少拙い部分もあったかもしれませんが、
エネルギッシュな感じというか、エロい描写が本当に魅力的で、
次の時代を担う職人になるだろうと、心から期待をしていました。
まさか荒らしやたたり神なんぞに身を堕としてはいないと思いますが、
作者さんには是非今後とも前向きな姿勢で創作活動に取り組んでいただきたいですね。
あれだけの長編が書く気力を持っている人ですから、発表する場さえ考えて、人の意見
に素直に耳を傾けることができれば、もっと上を目指せると思うんですけど……
一読者として率直な意見を書かせて頂きました。
今後二度とこんな長文意見は書きません。スペースを取ってしまい、スレの皆様には本当に申し訳ないです。
どうか作者さんの心に届くことを祈ります。
「ついこの間まであんなに賑わっていたのに
何なの、このスレの静まりよう
あなたいったいこのスレに何をしたって言うの」
「フハハハ、このスレに雲散霧消の陣を張らせてもらった
この陣の中にいる民は徐々にやる気を吸われていくのだ!
そういう貴様も影響を感じているだろう」
「そう言えば、うまく力が入らない」
「そして一定以上やる気を吸われると、としゃべっている間に変化が始まったようだな」
「えっ、いったい何が起こるっていうのよ・・・!!!!????」
なんと自分の腕から毛がはえているでは無いか
「なぁにぃよぉこぉれぇ、いったぁいなぁにぃがぁおきぃてぇるぅのぉ」
「一定以上やる気が下がる、やる気が無くなりなにもしたくなくなる
怠け者になる、そう君はナマケモノになるんだよ」
「イャァァァナァァァァマァァァァケェェェェモォォォォノォォォォナァァァァンカァァァニィィィ」
そう言っている間にも変化は進み、全身から毛が生え体は縮み、代わりに腕が伸びる
そして手の指は二本退化していき、残った三本が代わりに発達する
体が変化した後に起こる変化は精神の変化であった
(なんか頭の中に靄がかかってるみたいで、何も考えれそうにない、もう何を考えるのもめんどくさい
あぁ何をするのもめんどくさい)
「これで、このスレにやる気の有るものはいない、ハーハッハッハ!!!!」
荒らしによってスレ民をナマケモノに変えられてしまった
この状況を打破するのは君たちにしかできない
それぞれが最高の武器であるSSを手に取り荒らしへと挑め
正直スレの雰囲気とか荒らしとかはモチベーションにはあんまり関係ないかな
現実に問題になったのは
>>205くらいか
アイデアがあってもなかなか投下できないのは
「あ、これ面白いかな?」「いや、形にしてみたらイマイチだったな」などの自分との戦いが主な理由だしね
ただ荒らしに負けたナマケモノ扱いとかされるとちょっとキツい
ぶっちゃけSS以外の長文がうざい
同意、お前の次くらいにうざい
>>264 すまん、別にナマケモノ扱いしたいわけじゃないんだ
ただ思い付きのまま書いただけなんだ
当分の間ROMる
今設定練り練りしてっから
夏の忙しいのが終わったらドーンといくよ
宣伝させて頂きます。
昨冬に続き、このスレ出身のclown様が主催するTFアンソロジーが、
明日から開催されるコミックマーケット82にて頒布されます。
三日目の12日「東地区Jブロック ク-28b」というブースです。
マンガ小説混載、テーマ別に「Deep」「Dark」の二分冊、
各148ページ、1000円です。自分も書かせて頂きました。
残部が出た場合、委託販売(通販)もするそうです。
詳細は下記をご参照下さい。
ttp://n-ap.com/tf/off-line/index.html 読まれた方はご感想等お送り頂けると幸いです。
…以上、お邪魔しました。
主催の人がtwitterで、サークルスペースを間違えた、って叫んでた
Jブロック 28bらしい
>>273様
Twitterみました。多分、訂正は氏のどこかのツイートについてで、
>>272の情報は合っていると思います…
あ、そうか、Jの後の「ク」が余計なのか。書き込んでから気づきました。すみません。
それで、
>>277様ご指摘ありがとうございました。
間違えました。
>>273様ありがとうございました。
慌て過ぎですw
明日も暑くなりそうですので、熱中症等にご注意の上、頑張ってください。
影ながら応援しております(会場には行けないですが)
コミケの話が出るたび思うよ
このクソ暑い同じ空の下には、女の子を獣や蟲や化け物に変えて欲情するド変態(褒め言葉)が確かに実在してるんだなあって
10年前はガチで日本に俺一人だと思ってたわ
>>279 それは俺も思ってたw
このスレを初めて開いた時は目から鱗だった
明日は人生で初めて同人誌を買いにいくわw
>>280 ちょw初参加かww
熱中症と雨の対策はし過ぎるくらいがちょうどいいぞ
マタンゴや物体Xやザ・フライとかの映画で
妄想してた住民も結構居そうな気がするなw
何だかんだで古い属性だと思うのよね
>>281 参加してきたw
友達のファンネルとして参加してた時はあるから、実は初参加じゃないんだ
自分の欲しいのを買うために参加するのは初だが
>>272 maledict様
『年代記』拝読させていただきました。長さもちょうどよく、お約束展開もあり。
個人的には「2章」部分がすごく新鮮で面白かったです。洞窟の描写もGOOD!
後半、所々駆け足に感じたのですが仕様でしょうか。軽やかに読めましたが。
>>284様
早速のご感想感激です!!
場面の詳しさよりも時間的な
飛躍を盛り込みたかったからとか、
たしかに意図もあるのですが、
バランスとして駆け足すぎで
あったかもしれません。
…それと、これはこちらが
>>272で感想を下さいと
書いたからなのですが、やはり
誰でもアクセスできるのではない作品の場合、
感想はここではなく例えば巻末のアドレス
(実は今回の冊子を手にできておらず、
なかったらすみません)等の方が
いいのかもしれません。
ともかく、読んでくださった方がいるというだけで励みになり
また書こうと思えます。
ありがとうございました。
このスレで『Dr.ナイトの人体実験』を知らない人っている?
今日久しぶりに読みにいったら投稿年10年以上前でワロタww
あの作者さんを越える興奮を提供できるようになることが私の密かな目標だ。
…こんな感じで名作について熱く語る企画があってもいい気がした。場違いだったらサーセン
>>286 あれ、タツノオトシゴは作者的にも気に食わなかったんだなぁって思った
獣化病の最初の二話はかなり好みだわ
変化だけで終わらずその前後の心情描写があるのがいい
お陰で蛇化と馬化が好きな獣化のツートップになった
>>288 以前、直接の変身描写が無かったから流し読みで終わらせてたのだが、
改めてじっくり読んでみるとすごくいいな、これ。
心情の変化の描写が良いのか、自然と感情移入している自分に気付いた。
>>287 ちなみに、竜変身の回、改変されてないか?
以前は巫女姉妹が竜に変身していく話がメインだったはずなんだが…
>>290 変わってるよ
竜の話はもののけ館に移ってる
最近それこそtransfur系の作者は増えたけどそれでもこれだけの作品を短期間に作ったというのはすごいと思う。
作品もいま読んでも興奮できるし・・・
また更新再開しないかな
>>291 情報サンクス! 「モノノケへの変身」に移っているとは…
竜って架空の生き物だから獣館は不適という判断だったのかな。
好きなシチュだったのでもう一度読めて良かったー。
誰かシャチTFで名作と言える作品知ってたら教えてください!
>>288 今見に行ったら蛇化の話が丁度改稿されてたとこだった
馬化の方も新しくなるのかな、いやこのまま新作とか来ちゃったりして?
>>294 ちょwwマジだww
予想はしてたが、作者さんここ見ているな!?w
続くんだったら牛の話の最後に出てきた楠田さんが気になるなあ
ちらっと出てきた彼氏に動物として振舞う事を強制された人のパターンも見てみたい
Drナイトの続編も気になる
結局12支そろえてなにするつもりなんだろ?
融合させてキメラ化とかだったら最高
>>298 新作……まさかのTFシーンHシーン全カット……だと……!?
風祭さんとこは初めて見たときは衝撃だった
ネット初めて間もない頃だったから。
土人のシリーズが好き、異形じゃないけど
あと海原みなもは読みあさった
てす
人間が人外に変身しちゃうスレから来ました。
異形・獣型の妖怪やモンスターが人間社会で暮らす為に仮の姿として、人間の形態をとり、
戦闘とかの必要な時に本性に戻るのとか好きなので書いてみました。
夏も終わろうという昼下がり、早番で仕事を終え近くの独身寮に帰宅した。
ガチャッ。自室のドアを空けると、そこに待っているのはーーー
「おかえりなさい。」
部屋の奥から聞こえてくるのは、凛々しくも優しげな女性の声。そう、独身者らしからぬ生活だ。
ーーーとはいうものの、一般的な異性との同棲生活でもなければ、ラブコメやエロゲーのような、
男のロマンを実現したものでもない。これには色々と事情がある。
「ただいま…」
工場での肉体労働とスーパーでの買い出しで疲弊した俺だが、何とか返事をする。マットを敷いただけの玄関に
靴を脱ぐと、作業服の俺は部屋の中へと進む。真っ直ぐ進んだ2LDKの部屋のベッドにいくと、
彼女はそこに寝転んでいた。
真っ白なきめ細かい肌に、真っ直ぐで艶やかな黒髪、雪女のような純白の長襦袢姿の、
20代後半〜30ぐらいの和風美人だ。
「今日も疲れたでしょう。眠くて借りてたの、ありがとう。」
彼女はそういって微笑むと脱いでかけ布団代りにしていた黒い振袖を羽織り、俺に譲ろうとする。
「シャワー入るからいいよ。だけど、今寝ると夜寝れなくなるよ?」
そこで俺はふと、彼女が夜行性であったことを思いだす。
「あらあら、疲れてるようね。今日も大変だった?」
俺の間違いを面白がるように彼女は尋ねてくる。
新人な上に虚弱体質の俺には毎日大変だ。それに工場の中は冷房もない。
「うん、ちょっと製造ラインでトラブルがあって。先輩たちが応援にきてくれたから助かったよ。」
いいながら俺は鞄を置き、着替えをバスケットに入れる。
「浴びてくるよ。」
そういうと、俺は彼女に背を向け、申し訳程度の小さな洗面所へと向かう。
「はい、ではもう少し借りてますね。」
彼女は嬉しそうにいい、半分ぐらいまで着かけていた振袖をまた脱ぐと、その整った身体を俺のベッドに横たえた。
「ここまで」の宣言もなく放置、逃亡
魔法使い「君はイワシとサバ、どっちの方が好きかね?」
少女「うーん、どっちかっていうとイワシかな?」
魔法使い「よろしい、ではお前をイワシに変えてやろう」
少女「えっ⁉ 食べるんじゃなくてなるの?イワシに、やだよぉー!!」
魔法使い「……もう遅い、チチンプイプイ」
少女「嫌ぁぁぁあなぁ、なりたくなぁ………(ビチビチ、バタバタッ!!)」
魔法使い「まあ、水槽の中には入れてやる。ほれ(ポイッ)。魚の生活も思うほど悪くない。」
こうして少女は魚になりましたとさ。めでたしめでたし!
(完)
・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーしましょう。
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。
・書きながら投下しない。
(連載は可。キリのいいところまで纏めて。
「ブラウザで1レスずつ直書き」や「反応を見つつ文節を小出し」等が駄目という意味)
メモ帳などに書き溜めてから投下しましょう。
・『投下します』『投下終ります』『続きます』など、宣言をしましょう。
・すぐに投下できる見通しがないのに「○○は有りですか?」と聞くのは禁止です。
・作品投下以外のコテ雑談、誘いうけ・馴れ合いは嫌われます。
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1344329266/ より引用
少なくともこのスレだと趣味嗜好に関する雑談はありだと思うので、
書く書かないとは別に「は有りですか?」談義くらいはいいかなと感じました。
スレごとに色々と傾向や歴史があるので、多分そちらではそれが
荒れる元だったんでしょうね。
>>309 なるほど、確かに
「は有りですか?」談義は普通に行いたいですね。
こちらのスレに合わせて、そこは変更しましょう。
そこに限らず、別スレのテンプレはあくまで参考ということで、
このスレなりのものをつくればいいかと自分は思います
実際荒れたのはメルモ氏の件くらいで、
それをテンプレとして一般化することかどうかなとも思うので、
現状のままで大した問題はないようにも自分は感じますが…
312 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/01(土) 15:14:21.75 ID:NbAPaY8z
既に書き上げているのですが、
オチが、どこかで見たのと同じって問題ありですか?
まず「sageとは」でググれ
パクリ疑惑を恐れるなら投下前に一言ことわっておけばいいんじゃね
商業媒体ではないし、よほどのことがなければ大丈夫かなとおもいますが。
オチが見たことあるかも知れませんが、流れでそうなってしまったので
その辺りはご容赦願います。(強制獣化です)
起床の合図が聞こえる。私は、寝床から飛び出して食事に向かう。
食事の後は身支度をする。贅沢にも専属のスタイリストが整えてくれる。
それが終わるといよいよ仕事に向かう事になる。
今日の仕事場は、児童福祉施設らしい。様々な事情で両親と暮らせない子どもの心のケアをする。
それが今日の私の仕事。正直、最初は戸惑ったし、境遇を受け入れることも出来ず悲しんだけど、
今ではこの仕事に誇りを持っている。この仕事に就くまでの私は、
お世辞にも優等生とは言えず就職もうまく行ってなかった・・・。
「あーあ、これで5社目か」私は、不採用の通知を眺めながら寝転がって天井を仰いでいた。
「大学卒業して、憧れの一人暮らしを始めるつもりだったのに、これじゃしばらく家から通いでバイト生活かな〜」
不採用通知をゴミ箱に放り込むと、(あと、2社残っているし、それに希望を託して気晴らしに服でも見に行こうかな)
そう思うと私は電車で20分ほどの中心部の繁華街にやってきた。服を見たり食事したり嫌なことを忘れて楽しんでいた。
しばらく気の向くまま歩いていると見知らぬ洋館の前に出てきた。、「へー、こんなところにこんな建物があったんだ
喫茶店でも開いたら人気が出そう」と何気なく建物を見ていたら1枚のポスターに目が留まった。
そこには、『社員募集、誰にでも出来る簡単な仕事です。子どもやお年寄りに喜ばれる仕事です。
慣れたら、障害者や介護老人の心のケアも可能なやりがいのある仕事です。
あなたも楽しい仲間と共にチャレンジしてみませんか年齢18歳以上であれば・学歴・性別一切問いません。
完全週休2日制、服装は自由です。全食事付・個室完備・待遇等は試用期間中に決めさせていただきますが、その期間の費用は
当社で全て負担いたします。興味のある方は当館まで』とあった。条件は悪くないみたいけど、
電話番号も会社名も書いてないから
なんか怪しいと思いながらも男女問わずだから風俗じゃないだろうし、建物自体そんな雰囲気じゃないし・・・
それでも、普段の私なら絶対スルーするはずなんだけどこの日ばかりは違った。
気がついたら、インターホンのボタンを押していた。
『ピンポーン』「はい、何か御用でしょうか?」インターホン越しに聞こえてきたのは、可愛い女性の声だった。
「あ・あの表のポスターを見て来たんですけど」
「判りました。今、ドアを開けますからね」しばらくして『ガチャリ』と音がして
重そうな扉が開き中から現れたのは、声とはイメージの違った聡明な中年の女性だった。
[彼女を待っている間、退屈しのぎに何気に中庭の方を覗いてみた。するとそこには、何匹もの犬が号令と共に庭を駆け回っていた。
(そりゃそうよね、こんな所で女性一人でいてる訳ないか、人の気配がなかったのも外にいたからなのね。)
等と思っているうちに彼女が大きなゴールデンレトリバーと共に戻ってきた。あわてて私は席に戻った。
「お待たせしちゃったわね。さあ、これをどうぞ」「あ、はい、頂きます」私はそれを口にした。
すると、今までの緊張が嘘のだったようにリラックス出来た。「落ち着いたようね。じゃあ、仕事について説明しましょうか」
「そうそう、紹介がまだったわね。私の名前は、東雲 桜華。この子の名前はラッキーあなたのお名前は?」
「あ、はい、私は西沢 蘭といいます」
「西沢 蘭さん、いいお名前ね。では、仕事の話を始めましょうか。する、しないは話を聞いてからでも遅くは無いわ。
それに育成には自信があるから本人の経歴は一切関係ないの」あまりの迫力に「そうなんですか」と言うのが精一杯だった。
「仕事の内容とはこれよ」と彼女はさっきにの犬を撫でた。ラッキーは、嬉しそうに尻尾を振っていた。「えっと、これって」
「セラピードックよ。養護施設や老人ホーム等様々な場所で人の心のケアをする仕事なの」 今、思えば確かに彼女は
【ドッグセラピー】ではなく【セラピードッグ】と言っていたけど、この時は疑問に感じなかった。「セラピードッグですか」
「そう、これからますます高齢化していく社会で、必ず必要とされる仕事なの」この言葉に私の心は揺らいだ。続けて彼女は
「それに、それまで暗く沈んでいた人たちの表情が、犬たちと触れ合う事によって満面の笑みに変わる。みんなに感謝される
それを直に受け止める事が出来るそんな仕事そうそう無いわ。どう?体験してみない。」あまりの迫力と熱弁に気圧された私は
少し興味が出てきたのも手伝って思わず「はい」と答えてしまった。「そう、よかった」彼女は満面の笑みを見せた
何故だか犬も満面の笑みを見せた気がした。「え?」と思ったけど、それを打ち消すように彼女が、「そうと決まったら
これをつけてくれない」と差し出されたのは犬の首輪。「これを・・・ですか?」「そう、彼らの気持ちを理解するには
これが一番なの」「え、じゃあ外の皆さんもこれをつけたんですか?」「勿論よ、恥ずかしいなら私と一緒につけましょうか」
と言うとラッキーから首輪を外して自分の首に巻いた。こうされると私もつけない訳には行かない。おずおずと首輪を巻いた。
「どう、気分は?」との彼女の問いに「なんか、変な気分です」と答えると「そう、よく似合うわよ」と、冗談めかして言った。
次の瞬間、私の身体に生まれてから1度も味わったことの無い感覚が襲ってきた。
何故だか犬も満面の笑みを見せた気がした。「え?」と思ったけど、それを打ち消すように彼女が、「そうと決まったら
これをつけてくれない」と差し出されたのは犬の首輪。「これを・・・ですか?」「そう、彼らの気持ちを理解するには
これが一番なの」「え、じゃあ外の皆さんもこれをつけたんですか?」「勿論よ、恥ずかしいなら私と一緒につけましょうか」
と言うとラッキーから首輪を外して自分の首に巻いた。こうされると私もつけない訳には行かない。おずおずと首輪を巻いた。
「どう、気分は?」との彼女の問いに「なんか、変な気分です」と答えると「そう、よく似合うわよ」と、冗談めかして言った,
次の瞬間、私の身体に生まれてから1度も味わったことの無い感覚が襲ってきた。
全身の血が沸騰するような異常な熱さに襲われた私は、恥ずかしいなんて思う暇も無く、着ている服はもとより下着まで
引き千切るように全て脱ぎ散らかした。それでもまだ熱い、なのに何故か汗をかいていない、それに呼吸も苦しい、
「ハァハァ」と息をする私の口から信じられない位の長い舌がだらしなく垂れて来た。
(えっ)と思う暇も無く、鼻が黒く染まり、ムクムクと口が飛び出して来た。視野が広がり、
嗅覚が鋭敏になり、色が変わって行く。それでも、何が起きているのか理解が出来ず狼狽えていた。
そしてようやく、私の身体の熱さが収まった頃、お尻がムズムズとして背中に電気が走ったような感覚を味わうと
今度は尻尾が生えてきた。驚いた私は思わず尻尾をつかもうとしたけど、いつの間にか私の手は物が掴めなくなっていた。
と同時に全身の毛穴からザワザワと黄金色の体毛が湧き出して私の身体を包んで行くった。
『そうだ、首輪を外せば』直感的に感じた私は,不自由になった手で、首輪を外そうとする無駄な努力をしていた
そして徐々に骨格が変わって行くと、とうとう立つことも出来なくなり、2本の手は前足となった。
身に起こったあまりの出来事に、「いやーっ」と叫んだつもりだったが、口から出たのは「あぉーん」と言う遠吠え
それを最後に、私の意識は遠のいていった・・・。(私が、最後に喋った言葉はなんだっけ)
※スミマセン。メモ帳編集ミスで重複してしまいました。
どれくらいだったのだろう。私の意識は徐々に覚醒していた。(あれ、そういえば私・・・何をしていたんだっけ?)
自分の身に起きた事を整理してた。(そうだ!私、犬に・・・いやいや、そんな馬鹿な事ある訳が無いわよね)
それでも、目を開けるのが怖くて私は五感を使って状況を判断していた。
(うん、大丈夫!私の身体だ。犬になんてなっている訳が無い、今までの事は夢。
そう、私は家のベッドの上!と自分に言い聞かせた)
そしてゆっくりと目を開けた。しかし、目に飛び込んできたのは黒い鼻と長く伸びた口だった。
(いや、これは夢よ、夢、夢の中で夢を見る。よくある事じゃない。ほっぺをつねって診れば)
ほっぺたをつねろうとしたけどその手は犬の前足だった。
受け入れれらない現実が襲い掛かってくる。嫌だ。うそだ。犬なんて嫌だ。私は泣いたつもりだったけど
実際は吠えているだけだった。身に起こったあまりの出来事に私は駆け出した。
けど,すぐに鎖に阻まれてその場で引っくり返った。
そんな私を微笑みながら見ている視線に気がついた。彼女だ! 私は,あらん限りの力を振り絞って吠えた。
次の瞬間、首に電流が走り「キャウン」の声と共に私は固まってしまった。そんな私を見て彼女は
「無駄吠えをする犬にはしつけが必要なの、だから首輪に仕掛けをさせてもらったわ、言う事を聞かないと容赦なくビシビシ
行くからそのつもりでね。そうそう、あなたのお仕事を改めて伝えておくわね。最初に行ったと通りあなたは今日から
【セラピードック】として働いてもらう事になるからよろしくね。それと名前はランファよ。いい名前でしょう」
一方的に話す彼女に反抗したかったけど、電流の恐怖がよぎり「ウウッ」と唸るのが精一杯だった。
そして彼女は「さあ、ラッキー、あなたも彼女にご挨拶さない。犬同士なら言葉も通じるでしょう」と言うと彼は
「やあ!いらっしゃい,今日から君もここの住人だよ。これからよろしくね」とウィンクをすると
彼女と共に部屋を出て行った。彼のその言葉に、全てを悟った私は、
最後の思い出に、脱ぎ散らかした服の匂いを嗅いで、
人間との別れを果たし犬として生きていく覚悟を決めた。
p.s. 人間に撫でられるって気持いい、幸せ。
321 :
312:2012/09/02(日) 17:39:18.71 ID:5QmUonzV
以上です。ご拝読ありがとうございます。
お粗末さまでした。
ある意味、イラスト投下よりドキドキです。
乙
1/312
↑
これだと三百十二分の一という意味になってしまうぞ
ものすごく不安になった
乙。
自分も312話まであるのかとめっちゃ不安だった。
乙です!
312って「
>>312」のことだったのかw
312話まであるかと思って焦った
>>315 不可逆エンドみたいですけどこれはこれでなかなかですね。
戻れても戻れなくても彼女自身にもセラピーになればそれはそれでかもですし。
いつぞや見たゲ●戦記かなにかの、
『魔法使い達はイルカになって彼らと戯れる内に、自分達が人間だった事さえ忘れてしまった。
だから、魔法で変身し続ける事には、自分を忘れるかもしれないリスクがある。』
みたいな文章で抜いた記憶がある俺。
327 :
312:2012/09/03(月) 20:36:35.85 ID:ZdBJ1Am8
皆様、レス感謝です。
HNのつもりでしたが、そうですね/が入ると分数ですもんね
お騒がせしました。
>>325 不可逆のハッピーエンド?を目指して見ました。
教訓:人の話はよく聞きましょう(w
彼女は天職でしたけどね。
>>326 忘れるエンドでいつも思う。忘れたら元々その生き物だったんだから
問題ないんじゃないかと。大好物なシチュですが(笑
328 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/04(火) 17:18:46.15 ID:Poh0dOMC
時事ネタで、某領有権で揉めてる島には
野生の山羊が繁殖し過ぎて害が出てるとか
蛇や狼に変身した人間が山羊を駆除するとか
>>328 まず「sageとは」でググれ。
「言いだしっぺの法則」はググらなくていいけど。
330 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 23:27:13.52 ID:Op3hQBPv
sage房がウゼェんだよ
ヒュー・・・
お、おぅ・・・
333 :
名無しさん@ピンキー:2012/09/08(土) 14:39:26.07 ID:8fpdz4GQ
sagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesagesage
SEGAにみえてきた
せーがー。
ところで今朝、人外になる夢を見た。
普通の人が見たら悪夢なんだろうが、俺にはごちそうでした。
そこまで言って内容を語らないとかなめてんのか
蟲系よりも狼化とかの哺乳類系の方が正直得意なんだけど
このスレではやっぱり薄いと感じられてしまうんだろうか
「過疎ってる現状では何でもOK」と言ってくれるんだろうけど
実際の嗜好の割合・傾向が知りたい
>>1 が提示している範疇で自分が書きたい物語を書けば良いよ。
ところで哺乳類も色々あるけど、得意は蹄系?それとも鉤爪系?
「大人しい子」と「ギャップ萌え」が好き
故にどちらかといえば鉤爪系かなぁ
蹄系は馬と牛くらいしか書けないっす
しょうもないことを訊いてしまって申し訳ない
でも「狼化の話の後にまた狼化来ちまったらダレちゃわないかな、蟲ならいけるのかな」
とかつい思っちゃってさ
狼がかぶると思うなら、虎とかにすれば良いんじゃないかな
犬科と猫科、そしてマズルの長短は譲れんのです
猫科には鎖骨があるため
変身しても人間的な腕の動きができるのが良いですね
何のTFかより、どう書かれているかの方が俺は大事だな。
心理描写だとか、リアクションだとか。
嫌いな生物に拒絶しながら変身するとか萌えだな
蛇嫌いな幼女が徐々に下半身から蛇化していき、泣き喚きながら最終的には蛇の本能に支配されていくとか。
>>344 幼女もいいけど、大人の美女がラミア化するのはすごく好き
下半身の蛇部分が醜さと妖艶さが入り混じっててエロい
最初は嫌がっている(というか憎悪するくらい)けど、倒錯的な思いから恍惚感を覚えていくとか
半人半蟲になって卵から同族の娘生むとか
もう戻れない幹事でいいな
幹事「えっ!? もう蟲化して人数分の繭作っちゃったんだけど! 今更哺乳類に変更とか無理だよぉ……」
今夜、小説投下を考えている人は、いらっしゃいますか?
一応確認まで
投稿しようと思ったら寝ていた件…(-へ-)
そんなわけで一日遅れてしまいましたが、これから投稿させていただきます。
グロはありませんが、交尾や産卵シチュも入れられませんでした……。
タイトルは「備前美春の銅メダル」。
TFシーンも申し訳程度にしかありませんが、脳内補完よろしくお願いします。
最後のタッチを終えて水面から顔を出すと、会場を包む激しい歓声が、高鳴る鼓動に溶け込んだ。
呼吸を整えながらゴーグルを外し、美春は視線を上へと向ける。
会場の電光掲示板に、大きく『M.Bizen - 3rd』の文字が見えた。
銅メダル。それが結果だった。
それは美春が人生で初めて、オリンピックのメダリストになった瞬間であった。
言葉にならない思いがこみ上げて、美春はただ茫然と涙を流していた。
◇
2012年8月2日 日本 愛知県 某市 とあるマンション
現地時刻 4:10am
アメリカ、中国からは二名ずつ。ハンガリー、スペイン、イギリス、そして日本から一名ずつ。
合計8人の代表選手は、ほとんど同時にスタート台の上に立った。
「日本の備前美春がメダルへ挑んでいきます。女子200mバタフライ・決勝のレースです」
厳しい予選を勝ち上がってきた選手達がホイッスルの音に合わせてスタート台に向かって歩みを進
めるのを、主婦の典子は座イスに座り、のんびりした面持ちで見つめていた。
備前美春と言えば、大会直前のレースで好成績を出し、注目が集まった選手だった。
学生時代に水泳をやっていた典子は、密かに備前を応援していた。夫と子どもが爆睡する中なの
でヘッドホンをしてのオリンピック観戦となったが仕方ない。
会場は観客で溢れていた。調べた所によると、会場のアクアティクス・センターの観客席は、五
輪大会期間中のみ一時的に設置される席を含め17,000人超の収容能力があるそうだ。それがほぼ満
席だというのだから凄まじい。この経済効果を考えれば、東京にオリンピックを誘致しようという
話が盛り上がるのも納得いくというものだ。
そういえば、オリンピックを機に買ったこの大型テレビも、経済効果の一つだ。典子はフフフと笑う。
甲高いブザーの音と同時にスタート台から飛び込んだ選手たちは、ぐっと潜ったのち水面にあがってくる。
歓声とともに実況も盛り上がり始める。典子はテレビの音量を少し下げた。
明日は久しぶりに学生時代の水泳部仲間に電話しよう。皆もきっと、眠い目をこすって中継を見ているはずだ。
◇
2012年8月2日 東京都 某有名大学 某キャンパス アクアアリーナ
現地時刻 4:11am
スタートを切って間もなく、全員が総立ちになった。
備前美春が通っている某有名大学では、アクアアリーナに巨大スクリーンを特設し、中継による応援が行われていた。
早朝から60名以上の水泳部員が集まり、歓声を送っているのである。
水泳部の監督に至っては、普段は練習で使っている拡声器で熱く言葉を叫んでいた。
「最後が勝負だ! 全員の声を合わせるぞ!!」という監督の声をきっかけに、全員が備前コールを始める。
それを横目に、横島高志は一人冷静な様子でスクリーンに移る映像を眺めていた。
高志は美春のことが好きだ。始めて彼女に声をかけてもらった時から、どうしようもなく彼女を好きになっていく自分を止められなかった。
練習の時でも、食事の時でも、夢の中でさえ、彼女のことを考えていた。
成果が出ずに悩んでいる彼女にプールサイドですれ違ったこともあった。高志は声をかけようと思って、結局何も言えなかった。
100メートルのターン。現在、備前は5位だと実況が言っている。
高志は、自分が水泳部の落ちこぼれなのだという自覚があった。
彼女と自分は、住む世界が違うのだ。そう思うと、いつもどうしようもなく悲しくなった。
彼女は後半に体力を温存するタイプの泳ぎをすることを高志は知っている。
150メートルのターン。備前が4位に浮上したと実況が叫んでいる。
このままいけば、このオリンピックで彼女はメダルを取るだろう。
そうしたらきっと、彼女は到底自分には届かない世界に行ってしまう。
高志にはそれが悲しくて仕方なかった。
200メートル。割れんばかりの歓声が、高志を襲った。
◇
2012年8月1日 イギリス ロンドン アクアティクス・センター
現地時刻 8:25pm
夢にまで見た表彰台を目の前にして、美春は目頭が再び熱くなるのを感じ天井を仰いだ。
もちろん金メダルを期待されていたことは知っていたし、レースが終わった直後は金ではない悔しさも感じた。
けれど今は、すぐ目の前に運ばれてきた銅メダルが、金メダル以上の輝きを放っているようにも感じられるのであった。
涙を拭いた美春は、先に表彰台に上がった優勝選手に目をやった。誇らしげな表情で会場に手を振っている姿が輝かしい。
次の大会では、自分がそこに立つ。この銅メダルはそんな夢へ繋がる一つの希望だ。
やがて美春の順番がやってきた。
決勝に進めなかった前回の北京オリンピック。その悔しさをバネにして、美春はこの4年間を練習に費やしてきた。
特にオリンピック前の最後の1年間は、本気で金メダルを目指して血のにじむような特訓に耐えた。
その努力が、こうして一つの結果へとつながった。襟首にかかる銅メダルの重さを、今は素直に嬉しいと思えた。
ありがとう。応援してくれた皆。
会場の声援を聴きながら、美春は銅メダルに小さく口づけしてから、両手を振って歓声に応えようとした。
そのとき、美春の全身に凍るような寒気が走った。
◇
2012年8月2日 東京都 某有名大学 某キャンパス内アクアアリーナ
現地時刻 4:26am
高志以外の水泳部員達は皆、先ほどまでの大声援でかすれた声を笑いあいながら、引き続き中継される映像を観ていた。
どこかのテレビ局か新聞記者の取材を、男子水泳部主将である4年の先輩が答えている。
「感動しましたッ! プレッシャーに負けず、最高の泳ぎを見せてくれましたッ!」
高志はそれを聴いて、急に腹痛を覚えた。
「美春は他の誰よりも頑張っていました。最後の追い上げには本当に興奮しました! おめでとう!」
女子水泳部の主将(美春と仲が良いらしい)の声を背中に受けつつ、高志はプールサイドのトイレへと駆け込んだ。
高志は、諦めようと思っていた。けれど、無理だった。
美春がレース直後のインタビューで言ったのだ。「金を取れなくて悔しい。次の大会に向けて頑張ります」と。
彼女はメダルを取っただけで満足してなどいなかった。
常に上を目指してひたむきに頑張る。そんな彼女を自分は好きになったのではなかったか。
それなのに今の自分は何だ。自分の努力不足を棚に上げ、勝手に彼女との距離が開くのを指を咥えて見続けている。
俺が変わらなくちゃ、彼女は絶対に振り向いてくれない。
変わってやる。俺は変わってやるぞ!
高志はトイレの個室の壁に拳を叩きつけた。
はぁ……はぁ……
何十秒かが過ぎ、高志が呼吸を整えて個室を出たタイミングだった。
トイレの外――プールサイドが急に騒がしくなった。
◇
2012年8月1日 イギリス ロンドン アクアティクス・センター
現地時刻 8:27pm
何気なく自分の右手に目をやった美春は、小さく息を呑んだ。
指と指の間に水掻きのような灰色の膜が張ったかと思うと、その膜は徐々に厚みを増していく。
手の甲全体が灰色に染まっていった。まるで皮膚の上を灰色が浸食するかのように。
美春はほとんど反射的に右手を隠そうと左手で覆った。そして、その変化が片手のみに起きたものでは
なかったことを知る。
驚き、戸惑い、混乱。全てが入り混じったような感覚。悲鳴すら挙げられなかった。
隠してまもなく、爪が灰色の肉に覆われて見えなくなり、どこが指だったのかすら判別がつかなくなる。
その時になってようやく美春は自分の指が自由に動かせなくなっていることを知った。
――なにこれ。なんなのよこれ。
どうすることもできずに表彰台の上で立ちつくす美春。その臀部から、トカゲの尻尾のようなものが後
方へと伸びていき、先が二つに分かれたかと思うと瞬く間に尾びれを形成した。
大会スタッフが慌てて美春に駆け寄ってこようとして、プールサイドで派手に転倒するのが見えた。
その間にも美春の変化は勢いを増し、灰色の皮膚は全身へと広がっていく。それとともに彼女の競
泳水着は身体と融け合うように混ざり合い、皮膚の模様へと変化していった。
美春は全身の震えを押さえきれなくなった。それは恐怖によるものなのか、変化によるものなのか、
もはや本人にも判別がつかない。
両腕両足が急速に長さを縮めていき、立っていられなくなった美春は、プールサイドに倒れ込んだ。
異様に喉が渇いていた。
喉だけではない。全身が、水を欲している。
視界に映るのは、先ほどまで泳いでいた競技プール。
だが、そのプールまでの数メートルが、今の美春には遠すぎた。身体の自由は
ほとんどなく、動こうとすると激痛が走った。
キュイー キュイー
激痛に、美春は悲鳴をあげた。しかし、それはもはや人間の声ではない。
美春は自分が出した声が信じられなかった。全身から血の気が引く。
ただ、奇妙なことに、最初の頃に感じていたはずの恐怖心は薄れ始めていた。
無理に動こうとしなければ、痛みが薄らぐことに気付いた。
身体が水を欲していた。
水に飛び込みたい。
思い切り泳ぎたい。
脱力した美春の頭蓋骨が軋むような音を立てて形を変えていく。
頭の中にモヤがかかったような感覚が漂い始め、視野は少しずつ広がっていった。
背中の中央に背びれが形成された時、もはや美春は自分が何者かということすら忘れかけていた。
そこにいたのは、誰がどう見ても、一頭の――。
◇
2012年8月2日 日本 愛知県 某市 とあるマンション
現地時刻 4:28am
典子はリモコンを落とした衝撃で我に返った。
キュイー キュイー
わずか数十秒の出来事だった。表彰台の上の備前が、メダルを首から下げた一頭のイルカへと姿を変えていったのである。
すぐさま駆け寄った会場スタッフも、あまりの異常事態に、下手に手を出してよいものか分からず、遠巻きに眺めていることしかできないようだった。
CG、ドッキリ、手品、大会の演出。
いくつもの可能性が脳裏をよぎり、その全てが瞬時に否定された。
中継は突然打ち切られ、戸惑いの表情を見せる日本のスタジオの様子が一瞬映った後、全く関係のない自然風景の映像に切り替わった。
きっとテレビ局には今頃抗議の電話が鳴りまくっている頃だろう。
一体、先ほどの映像は何だったのだ。
始まりは、備前が首にかけられた銅メダルに口をつけた所からだった。
その直後、銅メダルがキラリと光ったかと思うと、備前の身体が震えだし、徐々にその形を歪めていった。
あれが現実に起きたことだとしたら……。
いやいや、そんなはずがない。寝不足でおかしな幻覚を見ただけだ。もう寝よう。
湖を進む船の映像が切り替わり、海を泳ぐイルカの映像が流れ始めたテレビの電源を消し、典子はヘッドホンを外して立ち上がる。
キッチンの冷蔵庫を開けた典子は、アクエリアスの2Lペットボトルを取り出すと、そのまま口をつけてぐびぐびと飲み始めた。
異様に喉が渇いていた。
◇
2012年8月2日 東京都 某有名大学 某キャンパス内アクアアリーナ
同時刻
悲鳴を聞きつけた高志が慌てて駆けだすと、プールサイドには奇妙な光景が広がっていた。
数十名の学生と監督が苦しげに唸って倒れ伏している。
その周りでは高志と同様、茫然自失といった表情でいる学生が十数名ほど。
慌ててアリーナを駆け出して行く学生が数名。
なんだ? 何が起きた? 喧嘩か? それとも事件か?
高志はとりあえず状況を把握しようと周囲を見回した。
中継は終わっているらしく、スクリーンには何も映っていない。
唸っている学生達から、血などが出ている様子もない。
腹痛か? 集団食中毒だとしたらニュースになるな……。
そんなことを考えていた高志の視界の隅で、誰かがプールに飛び込んだ。
「石井先輩! 戻って下さい!」
プールサイドから女子水泳部の3年生が必死に呼びかけている。
高志はそれで初めて、飛び込んだのが女子水泳部の主将・石井先輩だと気付いた。
水面には、先輩の着ていたジャケットだけが浮かんでいる。
女子水泳部の主将のものと思われる影が、揺らいで見えた。
その影が次第に大きくなり、ついに水面に顔を出したかと思われた瞬間――。
高志は自分の目を疑った。
先ほど主将を呼んでいた三年生が気が狂ったかのような声を出してプールの縁から飛びのいて、慌てて駆け出していく。
「どうして……どうして大学のプールに、シャチが……?」
高志は自分の頬を抓った。気が変になってしまったのかと思った。そうでなくては目の前の光景が説明できない。
プールサイドで唸っていた学生達が、我先にといった様子でシャチのいるプールへと飛び込み始めていた。
学生の身体の形は、妙にいびつに見えた。
◇
2012年8月2日 日本 愛知県 某市 とあるマンション
現地時刻 4:29am
数十秒かけて、半分近く残っていたボトルを空にした典子は、しばらく放心したように立ち尽くしていた。
先ほどみた映像が頭から消えてくれない。忘れようとすればするほど、映像は鮮明に蘇ってきた。
「はぁ……くだらない夢なのに……」
小さくため息をつき、洗面所に向かおうとキッチンのドアに手をかける。
その瞬間、全身に鳥肌が立つような震えが走った。
典子は立ちどまる。急に全身から汗が湧きだしたような気がして腕を握った。
表面がローションを塗ったようにぬるぬるしている。
慌ててシャツでぬるぬるを拭き取ろうとしたが、何故か拭ききれない。
「嫌ッ……なによッ……!」
半ばパニックになった典子は洗面所へと駆け出そうとして足を滑らせ、うつぶせに倒れ込んだ。
べしゃっと言う音。
シャツもズボンも、ぐしょぐしょに濡れていた。
黄緑色に変色し始めた両手は、親指が小さくなったかと思うと、手に呑み込まれるように消えてしまった。
いつのまにか爪も無くなり、指先だけが丸く膨らんでいくその形は……カエルの手にしか見えない。
典子はぬるぬるが自分の全身から湧き出してきていることに気付いて戦慄する。
身体の自由は少しずつ失われ始めていた。
「助けて……助けて、あなた……」
震える声は、果たして寝ている夫に届いただろうか。
◇
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ23[異形]ログ抜粋
392 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/01(水) 09:18:42.66 ID:QlN9itnE
最近なんか盛んだな 反動でまた一時期のようにならなければいいが
393 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 00:40:47.64 ID:sOFpdb7g
transfurとTransfurって検索結果違うのね
394 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:27:26.42 ID:/WizwCsg
おい、なんだこれ。ドッキリ? 放送事故?
395 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:27:27.20 ID:HTPLAD8k
水泳女子がイルカTFと聞いて
396 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:27:37.25 ID:ggrksOOa
いま砂嵐になってんだが、さっきオリンピック中継でTF映像流れたぞ
397 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:27:37.15 ID:HTPLAD8k
誰か実際に確認した人いる?
398 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:27:51.24 ID:ggrksOOa
案の定加速しててワロタww TFは二次元に限るな
399 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:28:00.51 ID:/WizwCsg
全部見たけど、録画は出来なかった悔しい
400 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:28:22.21 ID:HTPLAD8k
水泳板の方も大荒れして落ちたっぽい
401 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:28:23.50 ID:HTPLAD8k
水泳板の方も大荒れして落ちたっぽい
402 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:28:50.41 ID:/WizwCsg
マジらしい。他局でも緊急テロップでてる。ヤバいw変な汗出てきたわww
403 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:28:51.25 ID:ggrksOOa
で、結局なんだったんだ? 電波ジャック?
404 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:29:11.38 ID:/WizwCsg
たすkw」
405 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:37:14.14 ID:HTPLAD8k
急に静かになったな……。どうしたん?
406 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2012/08/02(木) 04:43:16.37 ID:HTPLAD8k
Twitterで騒がれてたけど、デマだろJK
◇
2012年8月4日 スコットランド 首都エディンバラ 某所
現地時刻 7:53am
ドアを開けると、そこは薄暗い書斎のようだった。部屋の奥で高級そうなソファに座っていた金髪の中年女性が、そっと腰を上げた。
「ミセス・ローリング。失礼ですが、これから署までご同行願います」
私が声をかけると、女性は不敵な笑みを浮かべながら、赤い絨毯の上をこちらに向かってきた。
「署まで……? 何のことかしら。特に心当たりはございませんが……」
複雑な気分だった。いまや世界中に名を轟かす作家を前にして、自分はなぜこんなことをしなくてはならないのか。私は少しためらいつつも、用意していた台詞を使う。
「貴女も薄々勘付いているのではありませんか。秘密裏の調査で、貴女の命を狙う輩がいることが分かったのです」
いまや、私とミセス・ローリングとの距離は5フィートも満たない。青い瞳が暖炉の炎を反射してメラメラと揺らいでいるのが見える。
「あらまぁ……」心底意外そうな表情で足を止めると、ミセス・ローリングは続けた。「……それで先ほどから私の屋敷を包囲しているのね?」
心臓を握られた気がした。
私は頭の中が真っ白になりかけ、今のがミセス・ローリングの一流の冗談であることを祈った。
「何をおっしゃっているのか分かりかねますが……」
「誤魔化さなくても結構よ。貴方達が警察組織の人間ではないことも、私が『今回の事件』で疑われていることも、全て承知しています」
「ッ……!?」
終わった。私は腰のホルスターに手をかけようとして――
「抵抗はしませんから、どうぞエスコートしてくださいな」
――全身が脱力させられる思いだった。ミセス・ローリングはペンを机に置き、両手をあげて私を見つめている。
あぁ、神様。感謝致します。私はじりじりと近寄って、彼女の背に銃を突きつけ、肩に手をかけた。
それを合図に、続けざまに数人の仲間達が部屋に乱入し、彼女を取り囲むと凶器の有無を手早くチェックしていく。
「申し訳ございません、ミセス・ローリング」
「いいえ。構いませんよ。確かに『今回の事件』は私の仕業と疑われても仕方のない事件です」
私はホッとした。彼女ではない。彼女はの犯人ではない。長年の勘がそう告げていた。
「ミセス・ローリング。あなたはどこまで知っているのです?」
「用意されたメダルに、かなり高純度の呪術がかけられていたと伝え聞いております。装着者の肉体をイルカに
変えただけに留まらず、変身を終始見ていた者へも影響があったとか……。無理やりな情報統制もあったようですが、
SNSにアカウントを持っている人ならば、誰でもこのくらいの推測はできると思いますよ」
不審物の所持がないことが確認され、私は彼女から銃を外した。
「はぁ……。私は貴女の仕業ではないと必死に主張したのですが、上が聞いてくれなくて弱りましたよ」
廊下を歩きながら私が笑うと、彼女も微笑んだ。
「そんな所だと思ったわ。貴方はずっと申し訳なさそうな顔をしていたから……さぁ、行きましょう」
「あ、はい」
私は慌てて彼女の差し出した手を取る。
その瞬間、全身を寒気が襲った。
《完……?》
◆15QCfujTRppjには金メダルだな
【あとがき】
一ヶ月以内に投稿すると約束したな。あれは嘘だ(by.大佐)
[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ23[異形]の
>>497様のアイデアに、
私が「水着と一体化しつつシャチとかイルカになっていく様が世界中の
新聞やテレビで報道されるという周知プレイ要素も追加で」と言ったのが
きっかけでした。
「言った手前、俺が人肌脱ごう」という流れになったのです。
そんなわけで、貴重なアイデアのきっかけを下さった
>>497様、そして
獣化スレで応援の言葉をくれた方々の後押しがあって、完成に漕ぎ着け
ることができました。本当にありがとうございました!
そして、拙い文章に最後まで目を通してあとがきまで読んで下さった貴方に
最大級の感謝の意をこめて、このあとがきを結びたいと思います。
スペース取ってしまい、すみませんでしたッ!
>>364 あとがき書いてる間に感想が!? 速い、速すぎるッ…!
本当にうれしいです! ありがとうございました!
書き忘れましたが、この作品『備前美春の銅メダル』はフィクションです。
一部事実を元に変更を加えていますが、実在の人物や団体、事件とは一切関係ございません。
久々の良作GJ
>一部事実を元に
何……だと……
なんということだ。オリンピック中継見てなかったことが悔やまれる。
水棲生物になれるのなら・・・ラッコになりたい
風祭さんとこ、またぼちぼち更新再開してるな
数年越しで待ってるDrナイトの続編、今度こそ読みたい・・・
>>370 同意。あとは黒蛇堂シリーズだな。
一話から順に読んでいって、とある回で感動した覚えが。
>>370 先に今年の嵯峨津姫の方が先じゃないか?
>>372 あれも悪くないよな。
Drナイトとコラボした時は熱かった。
協力関係じゃなくて敵対関係だともっと熱かったのだがw
pixivの小説デイリーランキングどうなってんだw
「後輩が動物になりました」ってタイトルで釣られた。
transfurタグついてないか確認しちゃったじゃねぇか。
t'est
スレ違いだけど、人間の女性×人外♀の絡み、みたいな内容の小説はどの板で書けば良いんだろう。
百合板に行けばいいのか。でもかたっぽ人外じゃ駄目か…
原案はあるけど、どこに書けばいいのやら。
補足
上に書いたストーリーの概要は、女戦士がダンジョン攻略しにいって、ボスの女悪魔と戦うんだけど
圧倒的な強さの前に敗北する。悪魔にとどめを刺される前に強さを見込まれ、いなかったダンジョンの
中ボスにスカウトされる。乗るなら命は助ける上に、ボスに次ぐ立派な部屋や食事などを約束する。
といわれる。
死んだ方がマシだというが、殺すのを惜しんだ悪魔によって強制的に中ボスとして働かされる。
最初は隙をみて逃げようとするも、雑魚モンスター達からのボス悪魔に対する人望に魅せられ、
階級や強さの違いを越えて愛し合う、ていう内容。
後の方になると、ボス悪魔のようになりたいと願うあまり、女戦士が悪魔になろうとする場面あり。
【獣人】亜人の少年少女の絡み11【獣化】
のほうで訊いてみれば意外と
途中送信しちまったごめん
【獣人】亜人の少年少女の絡み11【獣化】
のほうで訊いてみれば意外とOKもらえるような気が
あっちも寛容だけど、人外と人間スレはあるぞ。
>>377 女戦士がダンジョン攻略しにいって、ボスの女郎蜘蛛と戦うんだけど 圧倒的な強さの前に敗北する。
女郎蜘蛛に噛みつかれ、何かを注入されるやいなや、女戦士の全身を猛烈な熱さと快感が襲った。
強さを見込まれ、いなかったダンジョンの中ボスにするべく女郎蜘蛛にされた女戦士。
死んだ方がマシだと思うものの、ボスによって強制的に中ボスとして働かされる。
最初は隙をみて逃げようとするも、次第に獲物を喰らう快感に魅せられ、
人間だった頃の記憶も薄れ心まで魔物と化していく、ていう内容だったらこのスレ向きだったな。
妄想膨らんだわ。ごちそうさまです。
>>382 アラクネか・・・いいな
個人的にはそのボスがラミアなら完璧だw
>>383 女戦士がダンジョン攻略しにいって、ボスの巨大なラミアと戦うんだけど、圧倒的な強さの前に敗北する。
牙の毒で動けなくなった所で、少しずつ少しずつ装備を外されていく女戦士。
「いやぁ! 誰(られ)かっ……!」その声は空しく洞窟に響いた。
女戦士を一糸まとわぬ姿にしたラミアは、妙に息を荒げて下腹部の布を外す。
その下にあるのは、じっとりと濡れたラミアの裂け目であった。大きい。人の頭が軽く入りそうな大きさだった。
女戦士の鼻を、猛烈に甘い香りが襲う。目が霞んだ。
『女。……そなたの強さを見込んで頼みがある。我が仔となるがいい』
そう言うやいなや、ラミアは自分の裂け目に、摘み上げた女戦士の両足を突っ込んでしまった。
もがこうとすればするほど、ラミアの裂け目は泥沼のごとく女戦士を呑みこんでいく。
そしてものの数十秒で、女戦士の姿はラミアの内に消えてしまった。
ラミアの中は生ぬるく、とくんとくんとラミアの心臓の鼓動が聞こえるのであった。
脳を溶かしてしまいそうな甘い匂いは、次第に女戦士から抵抗の意志を消していく。
引きしまった肉体をゆっくりとほぐしていくように胎動が起こる。女戦士はしばし意識を手放した。
それと同時に、女戦士の肉体に変化が現れる。足が次第に縮み始めると同時に尾てい骨が伸び、
トカゲの尻尾のようなものを形成し始めたのである。やがて足が完全に胴に吸収されてしまうと、
その見た目はもはや人ではなく……。
わずか数分で、ひとりの人間がこの世から消え、新たなラミアが誕生したのであった。
いなかったダンジョンの中ボスにするべくラミアに同族にされた女戦士。
死んだ方がマシだと思ったその時、誰かが洞窟の奥にやってくる音が聞こえた。
「先ほどこちらの方で女性の悲鳴が……」
それは若い戦士のようだった。元・女戦士は、彼の元へ飛び込んだ。
いや、正確には[彼の首元へ]といったところか。
次第に獲物を喰らう快感に魅せられ、人間だった頃の記憶も薄れていく元・女戦士。
心まで魔物と化した彼女には、人間は食料でしかなかった。
……という感じでしょうか。
>>384 おお・・・いい感じ!
そこからボスラミアとのレズセックスに展開していってほしいな
Drナイトきた!!
大御所の作品は表現がストレートで好きだ。
次回作もありそうな感じ。
Drナイト早速読んできたが、まさに「第二部の始まり」みたいな感じだった。
ちょっと今後に期待してしまうなぁ。何気に
>>369の意見が採用されてる…?
荒らしの前の静けさ・・・
10月に入ってからの過疎化進行は異常だな。
若者の異形化離れが進んでいるのか
みなさんもう異形化してますよ?さぁあなたも早く
明日は満月ですよ?
この過疎っぷり、俺が今まで書こうと思ってずっと忘れていた小ネタを書くべき時がきたな
>394
wktk
396 :
394:2012/11/03(土) 01:43:15.30 ID:g4+dqmGX
とりあえず保守がてらの小ネタを適当に書いてみた
後半異形化成分ほぼ皆無+個人の趣味全開なので注意
397 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:44:04.09 ID:g4+dqmGX
どこにでもあるような町のどこにでもあるような古本屋、そこに一人の少女がいた
「いろいろ見てみたけど一番初めに目がついたこれがよさそうね
なんてったってオーラが違うわ」
彼女の名前は森夏美、学校での成績が下がってしまい、危険を感じた彼女は町の古本屋に勉強法の本を買いに来たのだった
彼女は何冊もある本の中からお気に入りの一冊を見つけ出し購入したのだった
その本が彼女の運命を大きく左右することも知らずに
398 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:44:51.72 ID:g4+dqmGX
「ただいまー、って誰もいないか。じゃあ早速買ってきたこれを読むとしますか。」
自分の部屋に入って本を開く彼女、その本の内容は彼女にとって意外なことが多く読めば読むほどその本に引き込まれていく
「えっ、うそ。今まで私がやってきたことって意味無かったの。まさかこれだけでよかったなんて!?」
彼女にとってその本の内容はまさに目から鱗だった、そう目から鱗だったのだ
ポロッ
「なにこれ?鱗?本にはさまってたのかな?まぁ古本だし何かはさまっててもおかしくないか。」
ポロッ
「また鱗?古本屋の店員、棚に出す前に何かはさまってないか確認しなさいよね!」
ポロッポロッポロッ
その後も落ちてくる鱗に彼女は異変を感じる
「あれ?これ本から落ちてるんじゃない、じゃあいったいどこから落ちてくるっていうの!?」
彼女が原因を探すために部屋の回りを見渡したときにふと鏡が目に入る
その時彼女は鱗が落ちてくる原因箇所を発見した
399 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:45:52.35 ID:g4+dqmGX
「これ、私の目から落ちてきてる!?
えっ確かにこの本を読んでて目から鱗の気分だったけど本当に目から鱗が出るなんてあり得ない!!!」
さらに目から落ちる鱗、だがこれは彼女を襲う現象の第一段階に過ぎなかった
「えっ、嘘!?鱗が床に落ちずに足に貼り付いてる!?」
目から落ちる鱗は更に勢いを増し、彼女の足を緑色の鱗が覆っていく
足の全体を覆った時彼女の足の指はヒレ状のものに変化する
そして鱗はさらに上へ上へと侵食していった
「なんなのよ、この鱗!?はっ、剥がせない!」
その時本が急に光出したと思うと、そこから何かが現れた
それはいかにも悪魔という出で立ちをしていた
「お前か、我が仕掛けし魔導書を開きし者は」
「あ、あんた、い、いったい何者なのよ!?魔導書って何?いったい私に何をしたの?」
「お前が読んだその本は、魔力が高いものが読むと、その体を魔物へと変化させる魔導書
よろこべ、お前はその魔導書に選ばれたのだ!?」
400 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:47:30.94 ID:g4+dqmGX
「いや、魔物になんてなりたくない!!だ、だれか助けて」
容赦なく鱗に侵食され魔物へと変化する体に耐えかねて部屋を飛び出そうとした彼女だが
「あ、開かない、な、なんで!?」
「我が現れた時からこの部屋は空間の牢獄、この部屋から出られもしないし、この部屋の音は外には聞こえん
大人しく我がしもべになるがいい」
全ての望みを断ち切られ、彼女は自分の目から落ちる鱗になすすべもなく侵食されていく
脚部を全て鱗に被われたかと思うと、その侵食は上半身にも及んでいく
そして背中からヒレ状のものが生えてくる
手の指の間からは水掻きが生えくる
鱗の侵食が頭部まで及んだ時彼女の頭髪は全て抜け落ち
首筋にはエラが発生し、口の中には牙が生え揃う
その変化が終了したとき、彼女は一匹の雌の魚人と化した
401 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 01:47:42.13 ID:O3WaiK6t
チャンピオンのバイオ漫画がいい
402 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:48:19.72 ID:g4+dqmGX
「ふっ、魚人か、まぁよい一緒に魔界に来てもらうぞ。」
「いやぁ、魔界になんか行きたくない、もとに戻してぇ。」
その時部屋の扉の音が鳴った
「お姉ちゃん、さっきから何かうるさくて眠れないんだけど、いったい一人でなにやってんのよ」
「亜紀子!入っちゃだめぇ!!」
「ほぅ、妹がいたのか。妹にもお前の変化した姿を見てもらうんだな、姉妹一緒に魔物にしてやってもいいぞ」
「あれ、鍵が開いた、お姉ちゃん入るわよ」
「だめぇぇぇ!!!!」
亜紀子は部屋に入った時に目に入ってきた光景に唖然とした
床一面に散乱する鱗、姉の声で泣いている魚人、光を放っている魔導書のようなものそして悪魔
403 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:50:31.73 ID:g4+dqmGX
「・・・、だいたいわかった。アホでドジなお姉ちゃんの事だ、いろいろあった勉強法の本の中から一番楽な悪魔の囁きのような本を買ってきて
そこから悪魔が出てきてこんにちはして、魔物に変えられたと。」
「・・・、待て、貴様!なぜ空間が隔絶されてるこの部屋の音が聞こえた!」
「すぐにわかるわよ!お姉ちゃんちょっとあいつを倒すの手伝ってもらうよ」
「えっ?えっ?」
ファイナルフォームライドギョギョギョーギョジン
「ちょっとくすぐったいよ」
亜紀子が夏美の背中に触ると夏美の体が変化していく
口が大きく開かれていき、その大きさは人の頭部がすっぽり入るまでに開かれる
(あ、アゴが)
そして表面の質感が金属的な物に変わり頭部は魚人の冠へと変化する
全身の鱗は逆立ち刃状に変化する、そして頭部と同じように金属的な物に変化し、体の部分は刃の鎧へと変化する
(う、動けない)
「よし、装置!いくよお姉ちゃん」
冠と鎧と化した夏美を亜紀子は装備する
せやせや
405 :
目から鱗:2012/11/03(土) 01:52:36.71 ID:g4+dqmGX
「いったい貴様はなんなんだ!」
「通りすがりの魔物ハンターよ!覚えておきなさい!!」
そういうと亜紀子は悪魔に対し攻撃をしかける
「水よ!竜となりて全てを喰らい尽くせ!」
「馬鹿な、この私が破れるだとぉ!!!」
完全に不意を付かれた悪魔は、なすすべもなく消え去る
「ふぅ、大したこと無かったわね」
(いったいなんなのよ、これは説明してよ)
「私は魔物を自分の装備に変えることで、その魔物の力を得ることができるの
だからさっきは魚人の力を得て水の力で悪魔を倒したってわけ」
(ふーん、まぁとりあえず元に戻してよ)
「はいはい、今戻しますよ」
「やっと動ける、ってまだ人間に戻って無いんだけど!」
「だからさっきもいったじゃん、私の力は魔物を装備に変えるだけだよ
魔物を人間に戻すなんて力ないよ」
「えっ、って事は私一生このまま・・・。」
「大丈夫、大丈夫、知り合いに人間に化けてる妖怪の人いるから、化けかた聞いてあげるよ」
「根本的な解決になってなーい!!」
夏美の受難日々はこれから始まるのであった。
目から鱗が落ちるとか異形化フラグじゃねって妄想した事から書いてみました
後半はバッドエンドが苦手なので無理矢理つけただけです
gj!面白かったぜ
間に書き込み入っちゃったのは災難だったな
GJ
テンポも良くて変化も生々しくて大好きだ!
>>406 確かにこの発想は面白いですし、後半もまさに「なんじゃそりゃ」な勢いが良かったです。
果たして姉は無事に人に戻れるか・はたまた妹の退魔アイテムとして活躍する事になるのか…(笑)
私は今、深夜の校舎で鬼ごっこをしている。
夜の学校に潜入するというのはいつもアクティブな陽菜の提案で、
それなりの人数がいたこともあって鬼ごっこをする流れになった。
校舎で鬼ごっこなんて小学生以来だろうか。
最初に鬼役をやった美羽にあっさり捕まったので、
暗い廊下に目を凝らしながら標的を探しているところである。
範囲を指定してなかったのが悪かったようで、みんながどこまで散ったのか分からず、
特に何も起こらないままぶらぶら歩き回るはめになった。
気の向くままに徘徊していると美術室に来ていた。
大分はずれに位置する教室である。
こんなとこに来てもしょうがないのでちらっと見てすぐにUターンしようとすると、
月明かりに人影が浮かび上がっていた。おっ、誰だろう。
私は教室にこっそり侵入する。
「陽菜ちゃん?」
そう呼びかけると、特にびっくりした様でもなくゆっくり振り返る陽菜。
「あ、結衣ちゃん……」
いつもの溌剌とした陽菜を見てるからか、無表情で大人しげな様子にちょっぴり新鮮さを覚える。
まっすぐ下ろした黒髪は、月明かりに照らされて何となく神秘的な雰囲気を帯びていた。
「ふっふっふ、実は私鬼なんだよね。やっと見つけたよー」
陽菜は無表情のまま、私に向かってゆっくり歩き出した。
「あれ、私鬼なんだけどー……」
まるで聞こえていないのか、虚ろな視線をこちらに向けたまま、にじり寄ってくる陽菜。
私は思わず少し後ずさる。
その時、彼女は目を疑うような光景を晒す。
陽菜の右手は痙攣と共に二つに裂けていき、二叉の巨大な肉塊はグロテスクなハサミを形成する。
ゴキゴキと音を立てて伸びてゆく左手からは、長く鋭い爪が生える。
まるで怪物だ。ドア付近まで後退していた私は咄嗟に身を翻して逃げようとした。
「ああっ……」
陽菜が呻いて眉をひそめると、彼女の背中から制服を突き破って無数の触手が勢いよく伸び、
私が逃走の構えに移る前に手足に巻きつく。
身動きがとれないまま思わず仰向けに倒れこんでしまった私に
陽菜が覆いかぶさる。
私は何とか振りほどこうとしたが、彼女の巨大なハサミがグバァッと開き
首にあてがわれた。私はやむなく抵抗をやめ、荒い呼吸に身を任せた。
陽菜を見上げる形で目が合う。
彼女は何も言わず、愛おしそうな目で顔を近づけてきた。
何もできない私はそのまま彼女の接吻を受け入れる。
陽菜はせわしなく長い舌を絡ませながら、唾液を私の中に送り込んできた。
こんな状況にもかかわらず、その甘美なディープキスに私の意識はぼやけていく。
彼女の唾液を呑み込む度に、身体が熱を帯びていく。
「んあ……」
私が我慢できず吐息を洩らすと、ようやく陽菜は顔を離した。
すると、陽菜は急に苦悶の表情を浮かべて腰をいやらしくくねくねさせる。
「う……」
陽菜は俯きながら白い頬を紅潮させて、左手の鋭い爪でスカートを掴んで下着ごと引き裂く。
彼女がくねらせる下腹部は、内側で何かが蠢いて波打ち、秘所からは大粒の粘液がどろりと滴った。
「……っ!」
陽菜が下半身をこわばらせると、秘所からぬらぬらと光沢を放ちながら触手が飛び出る。
触手は素早く私のスカートに侵入し、下着の隙間をぬって私の熱くなってる所にねじ込まれる。
「んあぁっ!」
膣の中を蠕動しながら進むたびに、腰が浮いてしまう。
触手が私の一番奥まで蹂躙すると、陽菜は静かに目を閉じて再びキスをし、身体をビクッビクッと痙攣させる。
その時、膣の中の触手が激しく暴れて、私の中に異物を吐きだす。
「ああっ、ダメぇっ!!イッちゃう!!!」
口と膣をぐちゃぐちゃに掻き回され、彼女から送り込まれた「卵」を受け入れると、
私の意識は絶頂と共に白く塗りつぶされていった。
陽菜は妖艶な笑みを浮かべていた。
私は今、深夜の校舎で鬼ごっこをしている。
夜の学校に潜入するというのは陽菜の提案で、
それなりの人数がいたこともあって鬼ごっこをする流れになった。
校舎で鬼ごっこなんて小学生以来だろうか。
にあっさり捕まったので、
暗い廊下に目を凝らしながら
標的
を探しているところである。
の向くままに徘徊していると理科室に来ていた。
大分はずれに位置する教室である。
月明かりに人影が浮かび上がっていたので早速教室に入り女の子だと分かると全身の内側を何かが這い回り「あ、
結衣ちゃん!まだ鬼なの?」左袖から触手がいっぱい生えて逃げそうな女の子を触手で動けなくして押し倒すと女
の子は身体がぶるぶる震えているので制服の中の乳房が疼いて自分の胸元をぐいっと広げて女の子の口に乳首を押
し当てて吸わせるとおいしそうに飲んでくれて怖がってた目がとろーんってなってきたので子宮がぐにゅぐにゅし
たもので溢れかえって我慢できずにスカートに手を突っ込んで濡れ濡れてるあそこを指で広げると触手が出てきて
女の子のあそこに入っていくと気持ちよくなって身体を震わせると彼女もえっちな声を上げて自我が途絶えた。
終わりです。
SS専用板に書いたんですが向こうは需要がないみたいなのでここにも載せました。すみません。
DODのフリアエと遊星からの物体Xのジュリエットで抜いてもまだ触手を欲していたので
最近イチオシの妄想を文章に起こしてみました。
これは意外に凄い…!?
触手もいける私にとってはご褒美です。ごちそうさまでした。
なんで一行ずつ空いているのかと疑問に思って読み進めたのですが、
なるほどこういう演出が待っているとは。
途中のエロシーンも、最後の6行も非常に熱かったです。GJ!
>>410 鬼ごっこでの展開…
流れ的には卵を打ち込んだ子は人に戻りまた逃げると言う所でしょうけど
何かホラー的な王道を感じますね。
>>394様
>>397-405「目から鱗」
軽いノリのワンアイデアもので、楽しく読みました。
目から鱗がTFフラグというのは目から鱗です(ポロッ)
他の方の指摘通りTFシーンが生々しくていいですね。
ディケイド懐かしい。
>>410-415様
こういうシチュ大好物です。ごちそうさまでした。
改行ついては、前半スローテンポ、
>>415で思考の速度を速く、
というかせわしくなくして、肉体の変形と共に人間の自我が急激に
崩壊していく様子を表そうという工夫かと思いました。
>>414の精神が壊れかけている感じも興奮できます。
自分は不可逆好きなので、
>>418様とは違って、「増やし鬼」
のパターンかなと解釈しました。いずれにしても陽菜ちゃんは
もともと人外の者だったか、あるいは(自分はこちらが好みですが)
他の子たちより前に「鬼」に変えられてるかしていて、
仲間を増やすために今回の企画を組んだのだろうと思います。
風祭さんとこの異形変身の剥ける女とか、アレみたいな上半身(または頭部)ちんこ変身モノとかって他に書いてるところ無いかね?
色々探してさっぱり見つからないし、やっぱりニッチすぎるのかな。
陰茎化はもう少し流行ってもいいと思うの
宣伝乙
かそかその実を食っちまって、過疎スレになってしまったのか、ここは
過疎ってますな。
まあネタが無いし、書けるわけでもないから仕方ないといえば仕方ないか。
それだけだと寂しいので暇つぶしにちょっと語ってみる。
性器化にはまったのは九条蘭子さんのドルゲ変身シリーズ?からだったけど、
最初は確か寄生スレ(元々こっちを良く覗いてた)に投下されていて、そのうち改造スレに移ったんだよね。
最初のマンコルゲではまったなー。陰茎化はやっぱり風祭さんとこだけど。
まあそもそも性器化以外の異形化は実はあまりピンとこなかったりする。
異形化っていってもピンキリだよね。
ううむ、異形化=クリーチャー・モンスター(敵キャラ的な意味で)ととらえてたわ。
学が足りなかったか…
>>430 いや、普通に異形化って言ったらやっぱりその辺じゃないかなぁ。
異形という言葉から連想されるのはやっぱり敵キャラ的なクリーチャーだと思う。
まあでも異形化って
犬や猫をはじめごく普通の動物(主に哺乳類)
虫や蛇といった人によっては嫌われる・恐れられる傾向にある動物
んで、既存の動物を元に人型になった獣人とか、
普通ではありえないゲテモノまで。
色々な種類があるけど全部好きな人っているのかな?
>>431 ゲテモノって言ってもピンキリだよね。
苦手な人にとっちゃ虫やハ虫類とそれに準ずる亜人とかでもアウトだし。
バイオハザード的なモノとか
>>429の言う臓器化でも「生物かどうか」という観点からみるといろいろ言えるし、
生物かどうかで萌えるか萎えるか決まると言うにも擬物化とかロボ娘・アンドロイド萌えとかがあるし、
つまり全部好きと言いたいけどなんかカキコするのに抵抗がある俺です。
>>432さんに全面的に同意
全部好きって言うと嘘になる気がする。
でも、要は変身描写のクオリティ次第じゃないか?とも思うんだよな
シチュエーションとかにもよるかも知れない
深夜のハイテンションで失礼。
>>433はいいとこ突いてると思う。
でもやはり何になるかもかなり重要な要素ですよね。
魚人と人魚の違い、と言うところでしょうか。まぁ自分はどちらも好きですがw
自分としては、あまり化け物然としてないヒトの骨格と輪郭を残したような人外だとなおイイ!
というかハ虫類・虫系亜人萌えというところですかねぇ一番は。
いち書き手として言わせて貰うならば、まあやっぱり書くなら好きなもので書く。
けれど、それが好みじゃない人にも楽しんでもらえる、好きになってもらえるよう書くのを目指してる。
>>435 素晴らしい心意気だ! 私も見習います!
>>435様
clown様のTFアンソロに何度か書かせて頂いたのですが、
参加作を読むと、嗜好はやはり人それぞれであるものの、
やはり
>>435様のような思いが溢れているのか、
自分の守備範囲から外れた作品でも興奮したり
楽しんだりできるんですよね。
自分としてはそこまでアグレッシブな気持ちはなくて、
萌えるツボは分かる人に伝わればいい、但し、
それ以外の部分でみんなが楽しめればいい、という気持ちで
いつも書いています。
>>430様
自分のもともとのツボの核心はショッカーの改造人間で、
自分としては一応「改造ネタ」と「獣化・異形化ネタ」を下位区分して
改造スレとこのスレで分けて投下するなどしていたのですが、
「異形という言葉から連想されるのはやっぱり敵キャラ的なクリーチャー」
というくくりで言うとむしろ「女怪人・異形化」が一つ、
隣接範囲が「獣化」ということにもなりますね。
ちょっと目鱗(
>>406様 (^^;))です。
ちなみにショッカー怪人というのはサイボーグという設定でありつつ
(キノコモルグみたいな例外もありますが)、外見は人間と他の動物
(クモ、コウモリ、サソリ、といった不気味だとされる生物が
特に初期には多い)の融合体という外見で、
サイボーグ好きも異形好きもいずれも惹き付けつつ、
なんとなくちぐはぐな感じもするのですが、これは、
どこかで聞いた話では石ノ森章太郎氏が科学的サイボーグ、
東映の平山亨プロデューサーが黒魔術的な融合生物、
とイメージが食い違ったためではないか、ということだそうです。
(但し、両氏ともおにゃのこ改造に萌えるタイプには違いないと
自分は確信しています)
改造SSの書き手様を見ると、
例えばおにゃ改スレにかつていた神職人BeeF様は、
「移植人間」という融合生物技術と緑川博士のサイボーグ技術が
結合してショッカー怪人ができあがった、という設定を用意していました。
同スレの「ショッカー代理人」様もバイオ改造がメイン、
機械の埋め込みは補助、というように両者を位置づけていました。
自分も含め、ちゃんと生体部分の異種化もあって欲しいと思いたいのですね。
(本郷の手の傷が見る見る治る、といった、それを臭わせるシーンもあります)
…脱線してしまったかもしれません。すみません。
変身ということ自体がエロティシズム溢るるものだからな
しかし直球エロが無いと叩かれる昨今。皆様いかがお過ごしやがっているでしょうか
変化球見すぎて何が直球だか見失ったぜ!
>>439 直球ってこんな感じかなぁ↓ 初めてエロシーン描いてるので何とも
ここまでくれば後戻りは出来ないだろう。俺は覚悟を決めていた。俺は彼女に武器を挿入する。もう迷うものか。
唇を重ねたまま、ナッちゃんの背中に回した手で、しっとりと濡れた彼女の髪をかき分けながら、バスローブ越しの背中を撫でていく。唇は半開きにしたまま、俺は頭を傾けて、まずは彼女の頬に口をつけた。
「……あっ。……ひゃ……ぅぅん……」
それから、彼女の首筋、そして肩、鎖骨へ、丁寧にスライドさせていく。
「んぁ……ぅ。……純一さん……脱がせて、ほしいよ……」
か細い声で紡がれた言葉は、ふとした拍子に聞き洩らしてしまいそうなほどだ。俺は小さく頷いて、それから小さな意地悪を思いついた。そっとバスローブの端に手をかけると見せかけて、勢いよく抱きついたのだ。
「ぇ……きゃぁっ!」
結果、ナッちゃんはベッドに倒れ込み、俺が彼女に上乗りする形となった。バスローブが半分はだけて、彼女の乳房があらわになる。薄暗い部屋の中で上下に重なりあったまま、顔を真っ赤にした俺とナッちゃんはしばらく互いに見つめ合っていた。
以上、現在書きかけで止まっている短編小説の一部でしたw
すげー久しぶりにきたけど、ミミズ少女よかったです
maledictさんの文章力、やっぱすごいですね
初めてあらぬ方向へ関節を曲げたときの高揚感がすごくよかったです
サバサバした友達の性格がシュールなのも面白かったです
凝った設定の作品もいいですが、僕はミミズ少女くらいわかりやすいのが読みやすくて好きです
>>441様
コメントありがとうございます!
学生時代、文章が読みにくい、わかりにくいと
言われ続けいた時期があり、文章に関してはいつも不安なので、
お褒め頂くと素直にうれしく思います。依然として不安ですが。
あの友人のキャラは書きながら大笑いしていました。
自分でも気に入っています。
設定の件、実際本作はシンプルさを目指して書いた話なのですが、
貴重なご意見です。改めて、ありがとうございました。
異形って言っても人の形を保ってたらなんて言えばいいのだろう?
萌え路線が亜人でグロ路線がクリーチャーか?
>>443 言われてみると確かにそんな感じかも。
呼び方だけで結構印象かわるもんだな。
何1つ技術が無いのに急に異形化ゲーが作りたくなった
でふと思ったんだけど悪堕ちメインのゲームはよく見るけど異形化メインのゲームってあるか?
Flexible Survivalという英文のテキストゲーなら
日本語のwikiあるから初心者でも安心
>>445 ワイズマンズワールドとか言うDSのゲームなんかどうだろう
部下の三人娘に雑魚敵を混ぜて人外娘に変身させて一緒に戦うRPGなんだが…
(ボス敵の見た目も異形っぽくてイイ)
>>447 めっちゃ面白そうなコンセプトだなw
早速買ってみるか。
>>448 余談だが、ニコ動の一応みんなのトラウマの記事にこのゲームのボスキャラのことに触れててワロタw
確かにボスが総じてバカみたいに強いし話の流れが鬱っぽいから注意
あと、隠しボスでギコ猫らしきキャラが…
ヒント、無属性魔法は主人公専用技で使い勝手がよい
>>449 みんなのトラウマタグの動画見てくとこのこのスレ的には大好物なのもあるが本当にトラウマなのもあるから困る
ゲーム作り始めて2日だけどゲーム作り難しすぎワロタ
フリーの素材だけで何とかなるかと思ってたけどなんともならなかった
やっぱ文章書くの下手だけど作るとしたらSSしかないな
全裸でお待ちしております^^
過去に書いて投稿したことあるけど空気だったから期待に添えるようなのは書けないと思う・・・
>>454 俺も似たようなもんだが、頑張って新作書いてるがw
めげずにあがいてみようぜ?
空気だったからってめげるな!
漏れなんてシラケるからカキコするなって怒られたことがあるくらいだ!
TFアンソロの人ってこのスレで書いてた人だけどもうここじゃ書かないのかな
>>458 あれ、もしかして今年の冬コミも出るのか?
詳細が欲しい人は代表のHPへ、って感じになったか、
あるいは忙しいのかもしれない
>>460 情報ありがとうございます! 「いつもの」ですかww
獣化・獣人スレがTFをあまり取り上げないからここで話題を…
と思ったが、けっこう甘いSSが見つからないし止めとこうかな…
獣人萌えの話題とかここ大丈夫?
どういう話題か見てみないとわからん
>>462 甘いSS書いてくれるなら大歓迎だぜ!
獣化とTFって似て非なる所あるしな。
最近、「人間が人外に(以下略)」の過去ログ(2年くらい前のやつ)
を読んでいるんだが、transfurタグを考えた人は本当に良い仕事をしたと思うよ
>>466 なんだろうねw 我ながら無責任な書き込みだった。申し訳ない。
「獣・蟲・妖怪など主に女性がに人外へと変貌していくスレです。」
と
>>1にもあるから、それに近い範囲の話で、かつ甘い話、というと…
主に女性が、に人外へと変貌していくけれど、特にグロ描写もなくて、
むしろほのぼのした雰囲気すらあるようなSSのことかな。
読んでいて心温まるような、ほのぼのTF(なんだそりゃ)も読んでみたい。
…と俺は思うのだが、もちろん異論は認める。長文すまん
>>1 ところで前から気になってたんだけど、「に人外」ってなんです?
誤字程度にいちいち突っ込むなよ・・・
女性・蟹・人外だな
そういえば蟹化小説って読んだこと無いなw
イブセマスジー
一スレ目の「変身マニア」氏の作風がそんな感じだったかも。
蟹化って言われると異形化というよりかませ犬化をイメージしてしまったから困る
昔、学校の怪談の映画で蟹化あったような、と思ってググッたら蜘蛛だった
ホラー映画とかって興奮しちゃうことあるから他の人と見れない
カニの下腹部に寄生虫みたいに人間だったときの顔や体が浮かび上がっているとかいいなあ
ベンケイガニみたいな
あれは背甲だけど
>>475 PSP2∞のラスボスがそんな要素あったな。弱点に女性の裸の上半身が浮いて見えていた。
塚、ナノブラストやSEEDとか異形化属性のある設定がちらほらあったなあのゲーム
そういや、Flexible Survivalの日本語翻訳チームが息してないのだが…
もしかして機関の連中にやられたか…?
くそっ、替わりのメンバーの到着はまだか!
気ままにやってくよ
割と日本語wikiの更新楽しみにして毎日過ごしてる
482 :
481:2013/01/06(日) 22:55:54.55 ID:3VbUqHOl
宣言通り、今日も一行(?)更新してみた。
SS投下と翻訳、どっち優先すべきだろう?
無から作品を作るほうがスレへの貢献度は高いかと
484 :
481:2013/01/08(火) 00:03:36.91 ID:xQijO3PE
>>483 ごもっともですね。長く時間が取れない時に翻訳を進めることにします。
今月号からウルトラジャンプで連載が始まった
「バイオーグ・トリニティ」って作品、思いっきり女性の蟲化あるんだがw
まぁ、かなり人によって好みが分かれそうな作風だが、コンセプトは完璧だ
『Weblio翻訳』使うと和訳も結構楽だな。ちょっとノってきた
>>487 何を再翻訳するんだよw
そう言えば、一度人間を動物化したら、再び人間化しても、
再翻訳みたいなもので似て非なるものになっちまうんだろうな
人間→動物→人間でさらなる異形化か・・・・・・ドキドキ
>>489 このドキドキ感、わかっていただけましたかw よかったよかった。
なお、
>>1をWeblio再翻訳してみた所、下記のようになります。
主に獣、昆虫、幽霊を含む女性のがに追放者に変わることは、糸です。
それは徐々に頭の内容への生物学になります、そして、結合とシチュー敷設卵は本能によって芽を出します。
「例の猫語自動翻訳アプリ、問題が発覚したらしいよ」
「だね。たっちゃんも可哀想……。治療の目処が立ってないって先生が言ってた」
「何を話しているのですか?」
「しっ! ちょっと声大きすぎるって、ケミちゃん」
「ごめん……。何の話ですか?」
「前にたっちゃんがクラスで紹介してたインプラントデバイスの猫語自動翻訳アプリ」
「ああ。それは、面白かった」
「みんな怖がって使わずにいたんだけど……って、え?」
「ん? なぜそのような目で観察をしますか?」
「……ニュース見てない? ケミちゃん」
「どうかしましたか? あなたは、何が怖いですか?」
「ケミちゃ」
「私の名前は、ケミです? ケミですか?」
ケミは、最後にきしきしって音によって一つ一つ消え始めました。
体の骨がきしみ、変えていったと思いました。
皮膚が黒いウールでおおわれているのを見ました。
ぞっとするようなものを見たように逃げる、話した人々。
人々の一人は、倒れて、振り向きます。
ケミは、微笑むつもりでした。
しかし、笑いを決して覚えていないことができました。
ドキドキ
音がします。音が。
笑いを覚えていない口が、濡れ始めます。
ケミはいません。呼びかけられますが、ケミではないので止まりません。
可愛いです。可愛いです。可愛いです。
ああ! 顎に力を込めると、温かいものでいっぱいの口の中です。
可愛いものが動かないです。動かなくなりました。
少ししたら、同じになります。それから、どんどん同じにしていきます。
即興で書いてしまったが、我ながら酷いなこれは。ちょっと濡れるけど。
適切に使うと再翻訳も良い感じにスパイスになるかもしれんね。
>>493様
私は思います、続く部分は、自動翻訳プログラムが排出した構文の模倣ではないか。
コメントが付くってこんなに嬉しいものだったのか! シビれるぜぇw
感謝です! 心より感謝しています!
>>493 小ネタのつもりだったので原文消しちゃいましたw 申し訳ない…^^;
>>494 ばれましたかーw それっぽくしたんですが、
「ドキドキ」以下は模倣して書いたオリジナルですね。
コメント本当にありがとうございました! Thank you for comment!
翻訳の実力を知りたくて再翻訳をお願いしたが、そこから小ネタまで生まれるとは思わなかった
ちょっとほっこりした
>>497 なお、再翻訳できるほどの実力はないですw
FSは現状ほぼ勘で訳していっているので、
間違いがあったら訂正コメント頂けると助かります
しかし訳者さんはGJだし偉いし感謝してるけど、言い出しっぺ本人は本当に和訳版作る気あるのかなぁ
「単純移植ではなく半オリジナルで行きます!」とか大言壮語吐いたり、
(いや逆に本家の物量大きすぎるからミニマムに再構築するって意味かもしれないけど)
それでいてwikiもずっと放置してたり…
>>499 訳者です。私には勿体ないお褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。
個人的にはwikiを作っていただけただけでも
かなり大きな一歩ですし、十分な功績とは思います。
wikiの作り方とか調べる余力は私にはありませんでしたし…
それにしてもようやく500か…
このスレ本当に遅いよな
だいたい1スレ1年くらいかかるしなあ
需要も供給もかなり少ないだろうからしょうがないといえばしょうがない
transfur萌えの需要はあると思うのになぁ
獣化というロマンは代え難いモノがあるのにスレタイで損してるんじゃないの?
なんか悲劇を連想させる
半角二次元に同じようなスレ立ってますしおすし
虹と違って、こちらは小説onlyだから、その分だけ投稿にも時間がかかるし、
雑談なら虹で足りるから、そこまで伸びないのかも。
まぁ、焦って加速させる必要も感じないし、ゆっくりでいいんだけどなぁ
小説の投稿が止まったこんな時にちょうどいい話題って無いかなぁ。
みんなで一行ずつリレーTF小説書いていくとかどうよw
一行ずつとか何レス消費する気よw
いい案だな
ある程度ルール決めないとダラダラ続きそうなので、二行ずつ10レスでの完結を目指すってどうだろう。
同じ人が連投は無しで。7日停滞したら中止。多重投稿などの事故も活かすこと
人外って言っても何になるかだよな…
変化後何になるかくらいは決めておくかい?
その方が落ち付けやすいしいいね
面白そうだな
何にするかは安価で決めたらどうだ
すごく面白そう
安価で決めるには流速がないので、0〜9で割り振って、投降時間で決めたらどうだろう。
関係無いけど、次のスレタイにはtransfurって入れた方がいいかもね。現状、pixivで機能してるのってこれだろうし。
>>514 transfurには渋だと強制のふいんきがあると思うがそれでもいいのだろうか?
>>509様
面白そうです。
全20行というのは短かすぎて
かえって書きにくいのでは、
という気もしますが、どうでしょうか。
例えば「下限10レス、上限50レス」
みたいに幅をもたせるとか。
ただ、自分は他スレではどうなのか、
といったことを知らず、
適正字数がどのくらいかとかはわかりませんので、
いい案でなかったらとりさげます。
TF先、安直ながら干支のヘビとかどうでしょうか。
蛇…
個人の意見としてはラミア化なら余裕で妄想できるんだが
さっき気付いたがソラトロボというゲームは世界観がヒト=ケモノなので
人間に変身できる主人公は人外化能力持ちということになる。
っふ…
>>515 必ずしもそうとは限らない気がします。
そもそもスレタイにtransfurが入っていたとしても、すべて強制変身である必要はないわけで。
>>510-514 >>516 加速しすぎで驚きましたw ご賛同頂きありがとうございます。
次のレスでこれまでの書き込みをもとにまとめてみます
【新企画】リレーTF小説ルールまとめ
(1)二行ずつ書いていく。下限10レス、上限50レスでの完結を目指す。
(2)ただし7日以上リレーが止まっている場合は打ち切り。
(3)同じ人が連投は無し。
(4)変化後何になるかくらいは事前に決める。
(5)変化後の案は、10案上がった時点の5案目レスの投稿時刻を参照
※その下一桁を(1〜10)の乱数として利用。(1,2,3,4,5,6,7,8,9,0)0は10とする。
※なお変化後の案は同じものであっても2案と考えます。
>>516と
>>517は別でカウントします。
(6)同時投稿などの事故も極力活かし一致団結して面白い合作に仕上げること。
(7)ルールは随時状況に応じて変更していく。
長文投下の妨げにならないよう、10日以上続けないようにするというのも追加したいですね。
言いだしっぺなので責任をもってトリップ付けときますね。
521 :
516:2013/01/22(火) 00:36:11.33 ID:askE0EpR
>>519様、
>>517様は、「個人的にはラミアもありだが、
リレー小説のネタとしては、蛇は微妙ではないか?」
みたいな意図なのではないかと思ったのですが…
(違ってましたらすみません)。
>>521 そうでしたね^^;
投稿直前で気付いて修正を入れたつもりだったのですが、
反映せずに書きこんでしまったようです。すみません。
ちなみに私は王道的な感じで猫化を推したいです。
私が初めて読んだTF系web小説は猫化だったもので。(これで3案目ですか)
じゃあ牛化推しますー
では初体験から自分も牛で
それなら自分はウサギ希望で
豚化希望
(5)変化後の案は、10案上がった時点の5案目レスの投稿時刻を参照
正しくは
(5)変化後の案は、10案上がった時点の10案目レスの投稿時刻を参照
のつもりだったのですが、訂正が遅くなったのでひとまず初回は5案目の方(
>>524)の投稿時間で決めます。
01:38:08.72 なので下一ケタ「2」=2案目の方(
>>517)の案・ラミア化が採用で確定です。
次レスからよろしくお願い致します。
ちなみにタイトルは最後に決めるってことで
「名前:」欄にはひとまず、ラミア化リレー(仮)としますか。久々にわくわくしてきましたw
528 :
516:2013/01/22(火) 03:54:26.23 ID:qfHgAWsE
蛇化を提案したのは自分ながら、
>>521で言いたかったのは、
「
>>517様は蛇化(ラミア化含む)をリレー小説の案として
提出する意図はなかったのではないか」
というつもりだったのですが、
どうも舌足らずだったみたいですみません。
で、なんか水を差してしまったみたいですみません。
自分は爬虫類とか昆虫とか好きで、このスレ的には
そちらこそ定番ではないか、とすら思うものの、
皆様やはりケモノが好きみたいなので、
あえて書き込んでみます。
このスレの最大の名作の一つはハエTFだったんだし、ケモノじゃなくてもいいんじゃない
ついでに加えて思ったんだけれど、二行、って単位が分かりづらいので、文字数にした方がいいんじゃないかな。
40文字以上80文字以下とか。
>>528 すみません。誤解しました。私としてはラミア化でも全然構わないのですが、
完全に確認不足でした。本当に申し訳ないです。
とりあえず初回はテストプレイみたいなものなので、
ラミア化で進めてみる形でもよろしいのではないでしょうか。
賛成多数なら続行します。反対多数の場合は再投票としましょう。
>>529 そうですね、確かに。
せっかくですので40文字以上80文字以下(2、3字のオーバーは認める)
くらいで進めてみようと思います。
正直こういうのは意見の尊重を重視し始めたらキリがないので、仕切る人がある程度はガンガン進めるべきだと思う
何か問題あれば次に反映させればいいし、全員が満足なんて無理だし、論じるより産むがやすしだよ
ラミア化ktkr
これは頑張れる
>>531 そう言って頂けると助かります。だいぶ気が楽になりました。
では早速ですが、次レスから始めましょう。
リレー小説の書き込みは必ず「名前:」欄に
ラミア化リレー(仮) と書きこんで下さい。コメントと区別できるので。
「勇者。朝だぞ?」
眠い。勇者は呼びかけを無視した。
「蛇だぞ?」
飛び起きた彼を笑う少女。手には魔法で眠らせた蛇を持っている。
「ルジュ! 俺が苦手なの知ってるだろ!?」
こんな感じですかねw 書いてみて、思った以上に80字以内が厳しかった。
>>532さん、よろしくお願いします!
あ、べつに
>>532さんが必ず書かなければならないルールではないので、
書きたいタイミングで書きたい人が進めていただければ幸いです。
渋々起きあがった勇者は、ルジュの手の生物に改めて目を向けた。
勇者の顔が見る間に険しくなり、その口から切迫した声が発された。
「ルジュ! 今すぐそいつを放り棄てろ!」
>>532様にはもっとクライマックスのところを書いて欲しいなと思い、
まずはつないでみました。お粗末様でした。
あ、どうしよう。勇者は「飛び起きた」のか。
ええと、いいのかどうか分かりませんが再投稿します…
勇者は眠い目をこすり、ルジュの手の生物に改めて目を向けた。
と、勇者の顔が見る間に険しくなり、その口から切迫した声が響いた。
「ルジュ! 今すぐそいつを放り棄てろ!」
瞬間、へびの姿をした《それ》が目を開く。
「えっ……」
反応が遅れた。勇者が止める間もなく、《それ》の牙がルジュの太ももへと突き刺さる。
「な、え!?何で!?」
ルジュにとっても予想外のようで、かみついたそれを慌てて払おうとする。
だが、そいつはなんと傷口に体を押し込むようにして彼女の体内に入ってしまった。
543 :
532:2013/01/24(木) 23:11:57.02 ID:u/LlFCB7
すんません漏れに変身の表現は無理でしたんでここで
544 :
516:2013/01/25(金) 15:09:55.28 ID:LFPplboG
しまった。字数のことだけ考えて
「上限50レス」とか言ってしまったものの、
一人一回の縛りがあるということは、
50人の違う書き手が来ないと
完結しないことになるのか。
幸い話がさくさく進んでいるから、
そこまで長くなることはなさそうですが…
…あれ?でもひょっとして、
>>519の
「(3)同じ人が連投はなし」とは、
インターバルを空ければ複数参加あり、
という意味にも解せますか?
>>543 リレー小説は完璧を求めるものではないので、
是非自信の有無に関係なく思い切って書いて頂ければ幸いです^^
>>544 ええ、インターバルを空ければ複数参加あり、というつもりです。
むしろこの板では、二人で交互交互に書いていくみたいな状況になっても仕方ないかと。
私も今一度投下することにします。ちょうど思っていた展開になってきて笑いが止まらないw
突然、野営地の周囲が朝にも関わらず闇に包まれた。
「ククク……もはやチェックメイト、だ」
「誰だ!?」
力なく寄りかかってくるルジュを支えつつ、勇者が周囲を見回した。
敵が丁寧に呪いの説明してくれるパターンですなw
呪いの説明の間にも、ルジュの体は人外へと造り変えられていた
だが勇者がそれに気づくのはマダ先のの事であった
「……というわけだ。その呪いは解呪魔法も跳ねのける。大蛇と化した仲間に呑まれて死ね、勇者」
勇者の服を掴むルジュの手が震えていた。
「勇者……私を、斬って……」
大蛇化回避→ラミア化という流れを期待
潤む目をつむり、身構えるルジュの前で、剣に手をかけたまま逡巡する勇者。
そのとき、勇者の背後から聞きなれぬ女の声が呼びかけてきた。
闇が、消えていく。
「っく…!よく気付いたな。この呪いは術者が最後まで魔力を送らなければ完遂しない…!
我が主よ、申しわ、けない…」
声の主だろう、魔族の男が矢に貫かれ倒れていた。
「大丈夫かい、アンタ達。危ない所だったネ」
構えた弓を下ろし、駆けてくる浅黒い肌の女性。
「あ、ありがとう」
勇者が気を抜きかけた刹那、突如ルジュの全身が痙攣を始める。
554 :
553:2013/01/26(土) 22:49:44.99 ID:r/GrYCMv
名前欄に入れ忘れました『ラミア化リレー(仮)10』すみません。
SSなのに登場キャラがどんどん増えてきてて面白いw
次回くらいからいよいよお待ちかねのTFタイムですか。
一人ずつ部位を決めて描写していく感じにすると捗るかもですね。
今回はラミア化なので足の退化(or尾化)以外には目や耳や牙くらいだけかな
二行だけだからキャラを動かしにくい感とか出てくるけど
今のところ順調やね
>>553 弓使いで黒人、片言ってダークエルフでおkってこと?
書く訳じゃないけど気になった
557 :
553:2013/01/27(日) 09:42:00.72 ID:9YLJWZN/
>>556 ダークエルフって片言なんだ…知らなかったw
普通にアマゾネスっぽい感じを想像して書いたんだ。
>>555の言う通り、若干文字数の関係で描写足りなくなりがちだねw。
>>557 なるほどw
勇者と文化圏の違う黒人女性と考えて早とちりしたわ
さて、いよいよTFですね
うーん……まぁ、中途半端に終わるのも難ですし、
焦らず最後まで書いていきましょう。
若干、スレ占有的な状況なのは否めませんが、
盛り上がるのはべつに悪いことではないと思いますので。
このペースならあと一週間程度での完成が期待できますね。
急にペースが…TFシーンって難しいな
「あ、ああっ……身体が、私の身体が……っ!」
蛇の潜り込んだ場所から鮮烈な赤紫の鱗に覆われていく。
毒が回るような速やかで右のふとももを冒し、また、ふともも同士が触れたところから、左のふとももに波及する。
投稿してからで時既に遅しだけど、だいぶオーバーしてますね、すみません。
「っ!さっき言ってた呪いか!しっかりするんだ!」
「アンタ、大丈夫ネ!?」
勇者はルジュの肩を掴み、落ち着かせようとする。しかし、
「そんな…肌が、冷たいなんて…!」
『ラミア化リレー(仮)11』にして、ついにTFシーン突入ッ!
TFシーンならもうどれだけオーバーしてもいいんじゃないかなw
スローペースな空気を打ち破ってくれた
>>562さんに感謝!! 俺も続くぜ
「騙されたな。矢などで我の胸筋を貫けるものか」
死んで消滅したはずの魔族男が不敵な笑みを浮かべ立ちあがる。
「トリックだよ。転移魔法の応用さ。……魔力補給は始まったッ!」
567 :
訂正すみません:2013/01/29(火) 23:58:42.83 ID:ayeaKdch
魔力補給は始まったッ! 」
↓
魔力補給は今終わったッ!」
さあ、絶望が我々のゴールだ。
>>563さん
字数オーバーについてですが、せっかくの異形化スレですし
TF描写で多少筆がノってしまってもOKなルールでいきましょう。
具体的に何文字とは決めませんが、TF描写が8割以上占めているなら
100字超えるくらいでも短く感じますよね。ね。
TF描写以外の投稿はこれまでと同様ということでよろしくお願いします。
さあ、ラミア化リレーもクライマックス! 一致団結して盛り上げましょう!
「お、お前だったのか!」
「フ…また、騙されたな。」
先ほどは倒れていたのでわからなかった…こいつは、死んだふりで逃げられた四天王の…!
「アヌビス!」
「ククク……」
アヌビスの口が耳まで裂け、鼻と顎が前に突き出し始める。
青白い肌はたちまち黒い毛で覆われ、その顔は犬のようになる。
571 :
569:2013/01/30(水) 14:37:25.88 ID:/jxRY6eq
しまった、別のキャラをTFさせるとは計算違いだった(良い意味で)
適当に名前を出すもんじゃないなw
加速する事態、有効な対処を僅かにも見つけることが出来ぬまま、変化は進行する。
「脚、脚が……」
両脚に生えた鱗が、まるで噛み合うように癒着すると、ふとももからくだるように、両脚は癒着していく。
ちょっと見直してどうかと思ったので訂正します、すみません。ちゃんとチェックしてから投稿すべきですね……。
これってどっかにまとめられたりするのかな。そうじゃないと、むしろ訂正すべきじゃないんですが。
まるで噛み合うように癒着すると、→まるで噛み合うように繋がると、
>>572 タイトルは完結後改めて安価で付けようと思います。
両脚が癒着する系でいきますか! どんな結末になるのか楽しみです。
「さぁ、悶えよ! もっと抗え、ルジュとやら! その心が絶望に沈む時、お前も我が主の忠実な従者となれるのだ」
アヌビスの言葉に、勇者と弓使いが青ざめる。だが、ルジュは違った。
叫び出したい気持ちごと歯を食いしばり、涙に濡れた瞳は、鋭くアヌビスを睨む。
既にその目も蝕まれ、人ならざる色を呈していたが、その怒りを曇らせることはない。
「……消し炭になれッ! アヌビスッ!」
勇者は気付いた。ルジュの瞳に宿った決意が、何を示すのかを。
解毒など、解法専門の魔法使い。彼女の持つ、唯一にして最強の攻撃手段を。
「解放ッ!」
ルジュの下半身が爆炎となり、
↑言わばメガンテです。読点で切ってしまってすみません。後は任せた次の人……
勇者が手を汚さず、潜り込んだ蛇とアヌビスを消し炭にできる方法はコレかと。
ああ、頼む。ルジュ死なないでくれよ。
メガンテktkr
でもそれならもう少し説明した方がよかったと思うのは俺だけだよな
え?ってことはあの娘のジョブは僧侶なのか
傍らまで近寄ったアヌビスに絡みつく。
「ほう、自爆にて反抗するか。ならばその技、受け止め絶望に変えてやるぞ!」
「勇者!頼むよ!」
彼女のサインだ。彼女はこう言うときは必ず無茶をする。…しかし、必ず上手くいくのだ。
なんとなく感じたんだが、このスレ仮面ライダー好きな人が多い気がする
582 :
580:2013/02/02(土) 18:03:46.76 ID:MO8rv3fc
特撮モノを観たことがない俺が通ります
解放魔法など、『転換魔法』で爆風の向きを逸らせば済む話。アヌビスが頬を緩ませ
「再考魔法ッ!」
勇者が叫ぶ。刹那、アヌビスの脳内が白紙に戻る。一瞬の遅れが致命的だった。
584 :
補足(583):2013/02/02(土) 20:14:28.88 ID:U+SXnp5u
時間つぶしに設定練ったので、TF関係ないけど世界設定として参考にしていただければ幸いです。
転系魔法……転換魔法や転移魔法など。肉体強化や変身の呪いを得意とする(アヌビス)
解系魔法……解毒魔法や解呪魔法、解凍魔法など。解放は奥の手で唯一の攻撃魔法(ルジュ)
再系魔法……再生や再会(一度会った者の近くへ瞬間移動)など(勇者)
勇者の奥の手は「再考魔法」。敵の思考を白紙に戻し、一瞬の隙を作る。
これでアヌビスは倒せるだろうが、ルジュが死んだら生き返れないと思い、「再生」を用意してみた。
中二設定あるとやりづらくない?
別にそういう定義はいまさらきっちり決めなくてよくないか?
…正直織り込むのめんどくせ
中二病でもTFしたい
その身に灯した炎は、閃光と爆音と共に、アヌビスを跡形もなく連れ去る。
静寂の中に残されたのは、下半身を蛇化の呪いに呑み込まれた、動かぬルジュの亡骸だった。
「し…死んでる…!」
「落ち着くんだ!こいつは助かる!だから、君はアヌビスがいないか探してくれ!」
「わ、わかったネ!」
周りを見回す弓使いと倒れたルジュに駆け寄る勇者。事態は一刻を争った。
風祭さんとこ、またナイトが作品に登場し始めてるな
新たな変身とか以前の獣化被害者が登場する展開期待。
勇者はルジュを抱き上げる。太く、長く、恐ろしきその下半身が嘘でないことは、その重さが示していた。
顔を近くに寄せると、虚ろに開いた眼はまるで蛇。口には鋭い牙。
593 :
ラミア化リレー(仮)25:2013/02/05(火) 15:52:55.29 ID:Mw5bi/lf
死んだと思っていたルジュがいきなり勇者の喉元に噛みつく
あ、熱い
勇者の体に、ラミアのエキスが注がれ、勇者をただの人外へと変えていく
「ふふ、引っかかった♪ …これで、ずっと一緒だよ。」
勇者の細いながらもたくましい腕が、割れた腹筋と胸板が、凛々しい目が、鎧で固めた足が、
徐々に女の、それも魔物であるラミアのものに作り替えられていく。
「私たちラミア種はね両性具有なの、心配しなくてもいいのよ」
勇者の尻から伸びた突起物は勇者の足を飲み込みながら成長していった
下半身の長さが8メ−トルを超えた辺りで成長は止まり代わりに
表面から鱗が湧き出してきていた
傍らで、異形化した二人を奇妙に冷静に眺める弓使い。その様子に気付いた勇者が、二股の舌を覗かせながら声をかける。
「あんたのおかげで俺たちは、あの胸糞悪い魔王の手下にはならずに済んだらしい。礼を言おう。…で、あんたはどうするね?」
そう言い終わる直後、
「どうする、なんて聞くまでもないわよ…ね?」
「…はい。お姉様…」
虚ろな目をしてルジュの蛇の体に身を預ける弓使い。
呆気にとられた勇者が、彼女はルジュに操られていると気付いたときには時すでに遅く、
こうしてこの地方に新たなラミア達が生まれた。
後に、彼女(?)達が王国軍と魔王軍に対抗しうる第三勢力として活躍することになるのだが、それはまた別のお話。
めでたしめでたし【完】
リレー完走お疲れさま〜!
ちょっと25くらいから駆け足になっちゃったかな?って感じもありますが…とにかく盛大な乙を!
「…ぁ。お姉様ぁ…」
弓使いが性的快感に溺れている間にも
弓使いの体はラミアという人外へと変えられていく
尻から伸びてきた突起は長さを増し、それに比例して足は萎縮していき
弓使いが軽く絶頂を迎える頃には下半身の蛇体は長さ7メ−トルを超え
腰の辺りから生えてきた深緑色の鱗が下半身を徐々に冒していく
「…ぁ。イイ…ダメぇ・・・」
弓使いが最後にして最大の絶頂を迎えると
弓使いの瞳の瞳孔は獣と同じ縦長に変わり
可愛らしい八重歯は凶悪な牙へと変貌をとげラミアへの変貌をとげた
「…ぁ。お姉様ぁ…下半身が熱くて切ないの・・・」
三匹のラミアと化した元勇者一向はただの獣のように犯し、犯され
まるで絡まったロ−プの様にまぐわりつづけた
外伝! 実に詳細な変身描写!
焦って30でピリオドを打ってしまい申し訳ございませんorz
外伝という形でご掲載いただき、ありがとうございました。
なにはともあれみんなで完走できてよかったです。
気軽に参加できる楽しい企画だったかなと。
あぁ…自分が何となく書いたラミアという単語がこんな大作に昇華するなんて…胸熱すぎる
ラミア化リレーにご協力いただいた皆様、まことにありがとうございました!
書き手としても読み手としても楽しませていただいた次第です。
スレを思ったより長期に占有してしまった形になり、申し訳ございません。
次回リレーをやるとしたら、2週間くらい間隔をあけてからにしようと思います。
色々とご意見や苦情など受け付けますので、気になることがあれば遠慮なく言ってくださいね。
なおタイトルの募集ですが、話のオチ的に「ラミア化リレー」でもいい感じですねw
明日までに候補が10案上がらなかった場合は「ラミア化リレー」で確定しましょう。
605 :
名無しさん@ピンキー:2013/02/08(金) 01:14:49.56 ID:cA0tuQ7R
遊星からの物体Xやデッドスペースみたいな異形化するシチュも良い気がしてきた
マタンゴとかジャミラとか物体Xとかザ・フライとかいいよね
ザ・フライは色々と応用ができそうだよなw
>>608 物質異動ね
個人的にはウルトラマンタロウの赤い靴が
設定的に好きだな
「ふむ、この大木の下に迎えが来る‥と言うことなのだがな‥」
暇だ。男は森の中で座り込んでその場で時間をつぶしていた。
「どうしたネ?こんなところでアンタ何をしてるネ?」
驚いた彼を笑う木の上に立っている女。肌は浅黒く手には弓を持っている。
「おぉ、驚いたな‥すまない、某はここで待ち合わせをしておってな‥」
苦笑いをしている男は、目の前の女を改めて見る。
男の顔が何かを閃いたような表情をみせ、喜びの声を上げた。
「おお!もしや、君が先方へ案内してくれる迎えか?」
瞬間、彼女は眼を見開く。
「あ‥悪かったネ、狩りに時間がかかって迎えに来るのが遅れたネ。」
彼にとっては遅刻くらいは気にしないようで、彼女にすぐに案内させるように頼み、歩き出す。
だが、彼女はなかなか木から降りないどころか、木の上に上がってしまった。
突然、彼の視界が闇に包まれる。
「へへ、またびっくりしたでしょうネ?」
「な、何だ!?‥おい、あまりふざけないでくれ。」
上から跳びかかってきた彼女を地面に下ろしつつ、彼は彼女を見据えた。
彼女と世間話をしている間にも、着実に彼の転機のときは近づいていた。
しかし、彼がそれに気付くのは全てが終わった後の事だった。
「‥‥と言うわけネ。この入口はどんな探知魔法も利かないネ。私たちの仲間しか通れないのよネ。」
彼にそう語る彼女の眼は自慢げだ。
「なるほどな‥‥では、連れて行ってくれ。」
擬態を解除し、深緑の大蛇の姿になる彼女につかまり、洞窟の中に飛び込んだ彼。
その奥で、彼は見慣れぬ女に声をかけられた。
会話が、洞窟の中に響いていく。
「うむ、よく気付いたな。某は魔王軍の重臣は水の四天王、フェンリルである。
我が主の命を受けここに参った‥」
声の主である彼は青白い肌をした魔族であった。
「そうかね、お偉いさんをこんなところまで来させて悪かったね。」
彼の手を引き寄せ握手する青い鱗のラミア。
「あ、オレはユウだ。よろしくですね。」
彼女が笑顔を見せた瞬間、突如彼が手を振り払う。
「あ‥ああ、すまない。某、君のような土の魔族は苦手でな‥」
「それもそうだったか。水の魔物は土の魔物と相性が悪いんだったですよね。」
「左様だ‥ここだけの話、ここは某にはあまり居心地は良くはないな。」
「あはは、そうなんだ。
実はオレもここは苦手でね‥細長い生き物が苦手で、ミミズとか出るからここは好きじゃないんだ。
‥あ、もう着いちゃったですね。ここが女王の間‥キミが用のあるところさね。」
「うむ、案内ご苦労であったな、ユウ殿。
ところで、先ほどまでいた案内人がいつの間にかいなくなったようだが‥」
「‥?あぁ、ユミの事ですか?彼女にはオレたちの食料をすべて任せているんでね、
きっと次の狩りに大急ぎで行ってしまったんですよ。」
彼は仕事熱心なことであるなと一言だけ言って何か思いついたように隣にいる彼女を見つめる。
両性具有であるラミア族は上半身が人間の女性、下半身が大蛇の雄の姿をしている。
彼女は容姿麗しいと評される種族の特徴通りの美人だ。
縦長の瞳孔をした瞳は鋭い眼光を放っており、凛々しく意志の強そうな印象を与える。
人間の女にしては大きめな体はやや細めで、
しかしただ痩せているだけでなく、しっかりと引き締まっていてかなり健康的だ。
体中にいくつかある大きな傷跡はおそらく冒険者を返り討ちにでもしてついたものだろう。
青の鱗に覆われた下半身は見たところ8メートルほどはあるだろうか。
くだけた口調で話す口には鋭い牙と二股の舌が見える。
「ん?どうしたね?」
「‥いや、君を見て、誰かを思い出しそうになったが‥‥まぁ今はどうでもよい。気にしないでくれ。」
「ふふ‥フェンリルさん、だったよね?私はここの主で名前はルジュ‥よろしくね♪」
本来、水の属性を持つ彼は苦手とする土の属性を持つ魔物の領地には行くことがない。
ゆえにラミアの女王と言うものをこの目で見るのは今回が初めてである。
「う、うむ‥よ、よろしく頼む‥‥」
一言で言えば、彼は委縮していた。
四天王と言う立場上、態度には出ないようにしたが、どこか本能で彼女を畏れていた。
なにしろ、凄まじく大きいのだ。
彼の身長は擬態を解除し、元の人狼の姿をとったとしてもせいぜいが2メートル強といったものだが、
彼女の体の全長はどう考えても15メートルほどはある。
あまりに大きいために、彼女の隣にいるそれでも彼の4倍もの体長のあるユウが小さく見えてしまう。
凄まじく長い体には不都合なのか、玉座などは用意しておらず、
ひどく広いこの部屋でとぐろを巻く赤紫の蛇の下半身に腰掛けるような格好でこちらを見据えている。
「(大きいのが下半身だけなのが幸いか‥)」
彼女の上半身は人間の少女のそれで、色白で細く、まだまだ成熟してないようにも見える。
そのため、そこだけユウと見比べると何とも儚げな印象を持たせる。
しかし、見た目の年齢など多くの種族のいる魔族の中ではあてにならないことである。
実際、魔王様の秘書をしているバフォメットという悪魔は、
姿こそ獣人の幼女に悪魔の角を生やしたような姿をしているが、
それでも彼女は彼の数十倍もの年月を生きてきた魔王軍きっての古参であり、
彼や彼の親友であるアヌビスを人間の若僧ほどの歳のくせに生意気だとからかってきていたものだ。
「貴殿の送った書簡、たしかに魔王様の目に通ったぞ。
その内容は、『この洞窟、および森を中心とした地域一帯を貴殿の一族の自治区として承認することの要請』
‥で、間違いはないな?」
「うん。ユウが書いた手紙はちゃんと届いたみたいね。よかったよかった。」
「そして、その返答だが‥協議の結果、そちらが条件を飲めばもっと広い地域を治めることを認める‥
ということになった。」
「へぇ!それって喜んでいいことかしら、ユウ?」
「うーん、とりあえず条件っていうのは何か聞こうよ。」
「うむ。その条件と言うのは‥亡くなった土の四天王、アヌビスの後任者に貴殿がなることだ。」
「‥どういうこと?」
「我らには貴殿がアヌビスを倒したという情報がある‥
ちょうど、ここはかつて彼が治めていた地域で、彼は後任者は自分を倒したものがふさわしいと言っていた。
‥そういうわけだ。
こちらとしても、より強いものがより高い地位にいた方が‥都合が良いのだよ。」
彼が話し終えると、ルジュはすぐに返答をした。
「‥その条件は、頷けないわ。」
「ほう、本来ならすぐにでも粛清とするところだが‥理由を聞こうじゃないか。」
「物騒な話ね‥ユウ、説明よろしく。」
「キミ、フェンリルだっけね、ちょっと俺のここを見てくれないか?」
そう言って自らの首筋を見せるユウ
そこには、大きな傷跡が二つ。
「‥む?‥そうか、君はもともと人間だったのか。‥だが、それとこれに何の関係が?」
「オレとルジュ、それにユミ‥ここにいるラミアはみんなもともとは人間なんだよね‥
‥身体はキミたちと同じようなものになっちゃったけど、それでも心は、魂は人間のままでいたいんだ。
独立したいって申請したのも、人間と魔族の中立になるためにルジュとオレが考えた結論なんだよね。」
「‥‥‥なるほど。君らの事情は分かった。では、今度はこちらの事情を話すとしようか。」
やおら立ち上がった彼は、何を思ったか擬態を解き、真の姿を二人の前に晒した。
体毛は白く、隆々とした逞しい筋肉を持つ人狼。
鋭い牙を持つ獣の口吻が言葉を紡ぐ。
「自分語りになってしまうが‥
某は、この世に生を受けて40年、そのほとんどを武の道に捧げ、交友関係と言うものを持たなかった。
だが、そんな某にも一人、心からの友と言える男がいた。‥アヌビスだ。」
「‥私を仇と思ってるってことかしら?」
「そうとも言えるが、少し違う。もちろん、貴殿を憎く思う気持ちもある。
だが、それと同じくらいに、奴を倒した貴殿の実力、この目で確かめてみたいのだ‥‥お手合わせ願う!」
戦闘の構えをとる彼。
その眼は闘志に燃え、相手の了承もないままに今にも跳びかからんとする勢いだ。
「‥そうなの。じゃあ‥ユウ、頼むよ!」
「わかった‥『再生』!」
瞬間、先ほど解いた彼の擬態の効果が蘇り、彼の臨戦態勢が緩む。
それと同時に、ルジュがその長い体を彼に巻きつけ、拘束する。
「っ!?卑怯な!」
「あら、知らなかったんだ‥私たちはアヌビスを3人がかりで倒したのよ?‥失うものは大きかったけど。
まぁいいわ、おかげでこんな素敵な体が手に入ったんだし‥」
逃さないよう、ルジュの大蛇の体が彼を締め上げる。
「くっ!さすが奴を倒しただけあるな‥凄まじい力だ、賞賛に値するぞ。」
「ふーん、生殺与奪の権利はこっちにあるのに、強気ね?」
「フハハ‥司令官にはどんな苦難にも屈さない根性が必要なのだ‥
たとえ、負けると分かっている戦いでも堂々としてられるような覚悟が‥な!」
彼が力を込め、彼女の巻きつきから逃れようとしたその時、
「逃がさない!」
ルジュの牙が彼の手首に刺さった。
「‥なかなかの判断力だ、なるほど、その力で奴の智謀を凌いだわけか‥」
牙を振り払い、傷を負いながらもルジュの拘束から逃れた彼は、彼女を見据えてつぶやく。
「そう何度も褒められると、気恥ずかしいわね‥でも、これで勝負は終わり‥あなたの負けよ。」
「何‥‥‥っ!?」
突如、彼の膝に力が入らなくなり、その場に崩れ落ちる。
「‥!毒‥かっ‥!」
「そう、神経毒。私の魔力から生成したものだから、あなたには効果てきめんだと思うけど?」
「はは‥まった、く‥‥だ。‥く、そ‥某の、負けだ‥」
「そう‥なら、毒はすぐに抜いてあげるから、帰りなさい。領地のことは、申請のとおりのままでいいわ。」
「‥殺せ、某には、帰る‥場所など‥ない。」
「‥?どういうことなの?」
「ふ‥某が、魔王様に、仇討ちを、願い出たとき‥魔王様は‥
『貴様がアヌビスを倒すような者、それも土の魔の眷属と闘う?馬鹿を言え。死に行くようなものだ‥
まぁ良い。そうだな、用事を伝えたら勝手に私闘をして死んで来い。
貴様の代わりならいくらでもおるわ‥』
と、仰った‥‥そ、某には、もう帰る場所も、迎える仲間もないということだ‥!」
「‥そんなことがあったなんて‥」
「あわれに思うなら‥せめて、武人に‥ふさわしい最後を遂げさせて、くれ‥
命乞いなど、しない。魔王様は‥某を、もう死んだものと、思っているに‥違いないだろうから、な!」
「‥その気持ち、わかるわ。」
ルジュは毒により体の自由が利かない彼に尾の先を巻きつけて引き寄せると、
その長い体いっぱいに彼を抱きしめた。
「私たちも一緒‥帰るところなんて‥ないんだ。」
彼を抱きすくめる赤紫の蛇の体と、少女の体。どちらもひんやりとして心地良い。
しかし、その中に暖かな感情を感じる。
「ルジュ殿‥」
「大丈夫、私たちはフェンリルさんの味方。
あなたにとって私たちは‥仇だけど、それでも‥私たちはあなたのそばにいてあげるから‥!」
「‥!ルジュ、どの‥う、うわああああああああああっっっ!!!」
彼は、泣いた。
親友の仇の胸元にしがみついてむせび泣くなど、本来なら末代の恥だろう。
しかし、彼は泣くのを止めなかった。
それはこれまであった地位が一気に崩れ去ったこともあったし、
主君にあっさりと切り捨てられてしまったこともあったし、
相性が悪いとはいえ、一瞬にして勝負に負けてしまったこともあったし、
彼の武人として信じてきたプライドが一気に壊れてしまったこともあっただろう。
「‥うぅ、そ、某は‥!某は‥!」
涙が枯れてもなお、彼はルジュの胸元から離れることはなかった。
というより、一層ルジュが彼に身を絡ませたために、離れられなくなっていたという方が正しい。
二人の傍らには、一部始終を見ていたユウと騒ぎを聞きつけて戻ってきたユミがいる。
「安心して、私たちは、あなたを心から迎え入れるわ。」
「そうだね、俺たちが困ってる誰かを放っておいたことなんてないし、ね。」
「よくわからないけど‥アンタ、いいヤツそうだから一緒に住むのは楽しそうだネ!」
「‥皆、かたじけない。」
彼は、心から祝福された気分であった。
ルジュの獣の瞳に、嫌味や冗談を交えながらも、彼をいつも笑わせてくれたアヌビスの影が見えた気がした。
「ありがとう。某を、迎え入れてくれて‥」
「ふふ、どういたしまして‥!
でも、まだそのための準備は整ってないわ。ね?ユウ、ユミ?」
「それもそうだね、今から、君をここに住むのにふさわしい姿にしなくちゃね。」
「‥それは、どういう‥?‥‥っ!?」
その瞬間、絡みつくルジュの拘束が緩んだと同時に、彼女が彼の服を爪で切り裂いて裸にし、
それに続いて3人の牙が彼の体を貫いた。
「(ぐぅ‥っ!?これは、一体何を‥?な、何かを送り込まれていることは分かるが‥)」
3人は、傷口から彼の精気を吸い取り、代わりに自らのエキスである土の魔力を送り込んでいく。
効果が現れるのはすぐの事であった。
「‥!?熱い‥!?身体が‥熱いのだが‥?」
彼の体は燃え上がりそうなほど激しく活性化し、彼の身体を造り替えていく。
熱い、おかしくなる、なぜ?なぜこれが‥
「き、気持ちいい‥だと?」
「ふふ、着実に進んでいるようね‥」
牙を離したルジュが彼に話しかける。
「ルジュ‥殿‥これは!?」
「じきにわかるわ‥それより、ここ、すごいことになってるわね!」
そう言って指差すのは、彼の分身。
2人のラミアの牙を突き立てられた危機的状況にもかかわらず、
彼の分身はもう一押しの刺激を求めるようにひくひくと律動している。
「‥ねぇ?フェンリルさん‥興奮してるの?
天敵の土の魔物に巻きつかれて噛みつかれて‥オチンチン大きくしちゃうなんて‥変態さんだね?」
「!?そ、某は、その‥」
「ふーん‥嘘ついてももう遅いぞー?だって、ここは正直なんだから♪」
ルジュはそういうと同時に、彼の分身を指でつつき、ぐりぐりと押しつけたりを繰り返す。
そのたびに、刺激に彼の体が反応してしまう。
「あっ!ぐ‥っ、そん、な‥‥あぁっ!」
彼は四天王という立場にふさわしい立派なモノを持っていたのだが、これを使ったことはなかった。
半生を全て武道に捧げてきた彼にとって、恋愛や、ましてや性行為など存在しないものであった。
「ふふっ、気持ちよさそうね‥声、すごく大きいわよ?じゃあ‥もっと気持ちよくしてあげようかしら‥」
自らの尻尾の先を手に取り、熱心に二股の舌で唾液を塗りつけるルジュ。
上半身の人間の体が少女の姿だけにひどく倒錯的に見え、彼の目に強い刺激となって映る。
「‥それじゃあ‥いくわよっ!」
その瞬間、彼の下腹部にズルリとした異様な感覚が襲った。
「ん!?っっくはぁあああっっ!?」
「ふふん。何が起こったか全然分からないって顔ね。
‥今、私の尻尾の先がフェンリルさんの直腸の中にあるわ。
そう、あなたのお尻の処女、私がもらわせてもらったの♪」
「そ、それって‥どういう‥ぅ!?」
「私たちが両性具有なのは知っているわね?
‥だから、私たちはみんな、オトコノコ同士がお楽しみのときにする方法も熟知しているのよ♪
たとえば‥こうしたりとか!」
その瞬間、彼の身体に爆発したかのような刺激が襲った、
ルジュの尾の先が彼の中で暴れ回り、むちゃくちゃにかき回し始めたのだ。
「っうううわああああああ!?!?!?」
「あらあらまあまあ、すごいすごい、黙らせてあげないとね。」
そう言うと彼女は彼の頭を掴んで固定し彼の口を自らの唇で封じた。
魔物には人間と同じ風習がある種族とない種族がいる。
顔がこのような行為に向いていない構造の人狼に、キスという習慣はない。
だが、熱心に絡ませ、口腔を愛撫するルジュの舌の動きから、
彼女たちなりの親愛の行為をしている‥と、初心な彼にもすぐに分かった。
そのうち、彼も普段は体温調節に使う大きな舌を彼女に合わせるように動かすと、
ルジュはニコリと笑い、その長く二股になった舌を彼の喉に滑り込ませ、
丁寧に、彼に吐き気を起こさせないように奥へ、奥へと進ませていき、
胃までたどり着いたところですぐに引き返して舌を引き抜いて唇を離した。
「『つがいの口付け』だよ。
私も話に聞いただけなんだけど‥私たちの仲間は、こうやって夫婦の愛を確かめ合うのよ?」
「‥それは‥!?」
「そう。あなたはこれで、私、ルジュの第三の妃として認められたわけなんだ♪
でも‥‥まだこれで終わりじゃないよ?」
ルジュはおもむろに張りつめている彼の分身を右手で掴む。
「うふふ‥フェンリルさんって、こんなところからも水の魔法が出せるんですか?
もうぐちょぐちょのぬるぬるですねぇ?」
「そう言われても‥某は、恥ずかしながら、自分を自分で慰めたことすらもなく‥
このようなことが起こるとは、某にも想定外で‥」
「うわぁ‥筋金入りの童貞さんだったんだね‥じゃあ、そのフェンリルさんの初搾りも私が頂くから!」
言い終わるが早いか、彼の分身を掴んだ右手を上下に動かし、刺激を彼に叩きつける。
彼には、戦うことしかなかった。
人間との戦に勝ち、同族を実力にて蹴落とし、主たる魔王にゴマをする者たちを横目に、
武道一筋で常に何かと戦いながら生きてきた。
楽しみと言えば、アヌビスとどうでもよいような世間話をしたり、
同僚のガルーダ、ファルシオン姉妹と飲みに行くくらいだった。
しかし、アヌビス、ファルシオンの二人は討たれてもうこの世におらず、
ガルーダも風の四天王に就任してからというもの、ほとんど連絡もない状況が続いていた。
腐敗し、魔王のワンマンな統治が続きながらも、彼は働きによってそれに抗い続けた。
人間によるエルフ狩りが行われたと聞けばアヌビスたちと兵を率いて救い出し、
それぞれの出身の村へと送り届け、
下級悪魔が不当な強制労働をさせられていると聞けばバフォメットに意見を求めつつ、
新たな労働法を練って法案を出し、
たまたま襲ったキャラバンが奴隷商だったときは、無理を言ってまだ存命だったファルシオンに頼み込み、
奴隷たちを人間であるにもかかわらず秘書や使用人として雇う約束を取り付けた。
彼は時にアヌビスにこう言われていた。
『クク‥お前は人間で言うところの勇者だ。
誰よりも気高く、美しい志を持ち、強く、何でもできる頼れる存在‥そう皆に幻想させているヤツだ。
確かに、お前の働きは称賛に値するものだとは思ってるぞ?
だがな、あまりに精力的すぎるのは時に罪悪なのだ‥いつか絶望しても我は知らぬぞ?』
彼はこの台詞を耳にタコができるほど言い聞かされていた。
しかし、彼はこの言葉を無視し続けた。いや、意味を考えることすら拒否していた。
それほど、彼は今の魔界の体制と戦うことに躍起になっていたし、余裕がなくなっていた。
「(某は‥そうか、許されたのだな。もう、誰とも争わなくてよいのだな‥
ただ、ルジュ殿と、彼女たちと愛し合うこと、これが、今の某の‥役目。)」
「ほらほら〜っ‥イっちゃえ〜っ!」
彼の直腸に入り込んだルジュの尾が彼の前立腺を刺激し、
彼の脇腹と二の腕にはそれぞれユウとユミの二人の牙から媚薬の効果のある毒が送られ、
彼の分身に添えられたルジュの右手は水音を立てて上下し、
彼の顎にはルジュの左手が添えられ、
彼の唇には彼女の唇が合わさり、番の儀式をしている。
ついに彼は陥落した。
「っ!‥んはぁ、出るねぇ!うわ、すごい熱いしドロドロで濃いね♪
さて、このままどんどん出してね♪」
「!?と、止まらない!話に、聞いていたのと、違う!」
「そうそう、こうやって、フェンリルさんの水の魔力を全部すっきり出して‥
おお‥きたきた!」
「ん‥!?む、胸が、痒いのだが‥って、なんだこれは!」
悦楽に浸っていた彼が目を開けると、そこにあるのは4つの乳房。
控えめな一方は目の前のルジュのもので間違いないが、たわわに実るもう一方は‥
「某の体が‥女に!?」
「そう、あなたはこれから私たちと同じになるの。
性別が変わっちゃうから、新しい名前を考えなくちゃね‥うーん、
リル、なんてどうかしら?」
人間、魔物を問わず、性別などという大切な己を構成する要素がこうもあっさりと崩れてしまうと、
パニックを通り越して、ただ頭の中が真っ白になってしまうのだろうか。
「‥あぁ‥‥あー‥」
とうわごとをつぶやく彼の声は段々と高くなり、張り出した喉仏が喉の中に引っ込んでいく。
体格も少し縮み、全体的に筋肉質なところは残しつつも、
丸みを帯びた女性の魅力あるものへと変化していく、
“彼”は“彼女”へと姿を変えたのだった。
足にはいつのまにか白磁の色をした鱗が生え、
ルジュが力を入れて“彼女”の両足をそろえて挟み込むと、ジッパーが合わさるように嵌まり込み、
両足が1つの尾へとなっていく。
「あ、アハハ‥某の身体が‥女に、ラミアに‥
ふふ、今まで生きてきた人狼という種族を捨てるのか‥
大変なことのはずだが、なぜか生涯で一番心地よく感じるよ‥」
「そう、それはよかった‥二人とも、もう十分すぎるわよ。リルを放してあげて。」
ユウとユミの二人が離れた後にいるのは、一匹の女王と、それに仕える白蛇の妃。
透き通るように白く長い髪からのぞかせる凛とした顔が美しい美女。
その腰から長く太く伸びた白い鱗の尾は10メートル弱ほどはあるだろうか。
「‥リル、これで、ずっと一緒にいられるから‥ね。」
すやすやと寝息を立ててしまった“彼女”に優しく語りかけるルジュ。
「むうぅ‥お姉しゃま‥らいしゅき‥‥」
寝言を言う“彼女”が起きるまでルジュはそっと膝枕をしたまま、そばを離れなかった。
“彼女”の寝相はとても晴れやかな笑顔だった。
「リル!起きて!狩りの時間ネ!」
「むむ‥‥あと、5分待ってはもらえぬか‥?」
「駄目ネ!リルがもともと夜行性の魔物だからって、こっちが合わせるわけにはいかないネ!」
「‥んふぅ、それもそうだ。‥わたしが悪かった。今支度をする、10分欲しい‥」
「分かったネ。でも、明日こそはちゃんと起きること!いいネ?」
「‥‥了解した。」
この姿になってから半月が過ぎた。
最初の10日ほどは、何もかもが勝手が違うラミアの身体に慣れることに時間を費やしたものだ。
まず、女性の胸とはここまで敏感なものだとは思わなかった。
私の胸‐人間の基準でHカップと呼ぶ大きさらしい‐はその大きさに似合わず感覚が鋭敏で、
少しでも頂点の突起に触ろうものならすぐに頭が惚けてしまい、
すぐにお姉さまのところに這ってでも行って処理してもらわなければいけなくなった‥
あ、よく考えると普段から這って動く体になったんだったか。
そんなことを漠然と考えつつ、タンスを開けて服を選ぶ。
家具はもともとこの洞窟にはあまりなかったのだが、わたしがここに住むようになってから、
今後私のようなものがここに住むかもしれないと、ユミさんが大金を出して大量に用意してくれた。
どこにそんなお金が?と聞いたら、
「いや、オレって人間だったころはもともと勇者でね。ルジュはオレの相棒だったんだ。
それで、なんかあるかもしれないと思って旅費や装備品をケチって少しづつへそくりしてたんだよね。
それがこんな形で使う時が来るなんて思わなかったよね‥」
との返答。
正直、凄まじく驚いたし、納得もした。
「そうか‥ユミさんが誰かに似てると思ってたが、それが勇者だとは!
奇遇でありますな、わたしも前に魔界の勇者と例えられた時がありました‥」
「へーえ!じゃあ、ここには人間界と魔界の勇者がそろい踏み、ってことになるね!」
「これは‥!お姉さまがこの世を統べる未来が見えそうだ‥」
「いいね、頑張ればどの種族も仲間にできるみたいだし、考えておくのもいいかもしれないね。」
とかなんとか話したこともあったなぁ。
そう思い返しつつ手に取った服は、金属の装飾とわずかな布が組合わせられた露出度の高いもの。
なんでも、これがわたしたちの種族の伝統的な衣装らしい。
下半身は何も身につけるものはなくても良いので、それだけを着て、髪形を整えて巣穴の外へ。
「ちょっと!2分の遅刻ネ!時間は大切なんだから、勝手な事されると困るネ!」
「す、すまない‥ユミさん。」
「ごめんで済むなら騎士団も四天王もいらないネ!
ほら、今日はリルに弓の使い方を教える記念すべき日ネ!
ユミは昔は傭兵だったから、実力はしっかりあるネ。だから大船に乗ったつもりで学ぶといいネ!」
「‥わかりました。ユミさん!その‥ちゃんとできたら‥」
「ふふ、分かったネ。‥上手くできたら、今夜は寝かせないネ♪」
「ユミさん‥♪」
ここは、人間、魔物、どっちでもいられなくなったものが身を寄せ合う自治区。
「たくさんこの体のことを学んで‥擬態できるようになったら‥
まず、ガルーダに仲間になってもらおう♪」
後に、重役が謎の失踪を遂げ、双方攻め手を欠いた王国軍と魔王軍が停戦をすることになるが、
それはまた別のお話。
めでたしめでたし【完】
618 :
...:2013/02/11(月) 16:56:36.62 ID:Vbh85vIW
もう一つ連鎖堕ちさせてみたかったので恐れながら外伝を作ってみた。
なんとなく勇者と弓使いに名前をつけちゃいましたサーセン…
後日談! その発想はなかった。
時間のある時に拝読させていただきますね。
ラミア
上半身は美少女であるが下半身の蛇体は両性具有であり
気に入った人間(異性、同姓)問わずに性的交渉によって
同属に変身させる能力を持つ
※その能力の対象は人魔を問わない
※その能力の対象は生死を問わない
〜ランスマスターマヤコ〜
マヤコ「くらえドラーゴン!新必殺音速火炎突!」
ドラーゴン「さあ来いマヤコオオ!四天王を倒しても実は異形化するだけで特に害はないぞオオ!」
(ザクッ)
ドラーゴン「グアアアア!こ、このザ・フジミと呼ばれる四天王のドラーゴンが…こんな小娘に…バ…バカなアアアア」
(ドドドドド)
ドラーゴン「グアアアア」
アークマー「ドラーゴンがやられたようだな…」
クモダー「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
ヨーコー「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ…」
マヤコ「くらえええ!」
(ズサッ)
3人「グアアアアアアア」
マヤコ「やった…ついに四天王を倒したわ…これでベルゼバブのいる魔龍城の扉が開かれる! …うっ…体が熱い」
上半身がドラゴンになり尻尾も生え、下半身が蜘蛛に、背中にはこうもりのような大きな羽が生え、頭部は妖狐の様になってしまった。
でも見た目が変わっただけで特に問題はない、さあ後はベルゼバブを倒すだけだ!
〜完〜
マジメなの書きたいと思ってたのになぜか某打ち切り漫画風の誰得SSができてしまった。
TFが駆け足すぎワロタw
とってつけたような変身描写が妙にツボに入ったわww
なぜだろう、ラミア化リレーと後日談(笑)より
>>623の方がツボだw
ネタの方向性が完全に別物だから比較するのは変かと思いますが、
>>623のセンスはもっと評価されるべきw
ラミア化リレーを今更読んだ
昔プレーした聖剣2のファウナッハがラミア化してとてつもなく興奮したのを思い出すw
ラミア自体が大好きなのに、人間(しかも美女)が禍々しいラミアにTFするというのがもう言葉にできないくらい最高!
見た目のギャップというか、どうしてこうなった・・・という切なさがたまらないしエロい
連投ごめん
確かに623のはシュールというか妙に軽快なテンポで噴くなw
>>629 そんなに違和感あるか?
ずっとSSの投下が無い状況下での投稿だし、
盛り上がるのは普通とも思えるのだが。
ちょうど1日1回ずつ書き込みがあるから自演の可能性ってことかな
考えすぎだと思うが
それよりさりげなく後日談(笑)が…
そんなにヒドかったかなぁ…
ラミア化は大好物なので、また定期的にやってほしい
ラミア化をリレーで定期的というのはどうかと……。
第二回のリレー候補募集では、同じテーマは除いた方が面白いだろうな。
ただ、第三回からはラミア化を再び候補にしてもいいんじゃないだろうか。
じゃあ二回目を開催するまでの間に非公認リレーでラミアネタでやる?
ラミアスレって有りそうでないね
人外娘では1、2を争うメジャーな存在なのに
公式もなにもないのと、リレーばっかりでスレ費やすのは、って配慮でやってないんだから、流石にどうかなって思うな。
そんな自粛は不要だろう、というのならまあやればいいんじゃないかな。
いっそ、リレー用のBBSでも設けて、色んなシチュとかTF対象でリレーした方がいいかもしれないね。
いっそのこと某図鑑のキャラ化をリレーで全制覇目指すとか?
全面的に
>>638に同意だ。リレーに公認も非公認もないと思う。
ただ、個人的には、リレーよりもSSが読みたいな…(言いだしっぺの法則)
じゃあ何か書くから動物の種類あげてくださいな。女の子がそれに強制的に変身させられるの書くよ。
ハムスター
じゃあ俺はライオンを推す
おーけいです。とりあえず半分くらい書いたので、明日あたりにうpします。多分。
あっ 更新してなかった。一番早かったハムスターでとりあえず書いてました。まだ調整利くところなので、
明日の朝にまた見るくらいまでに上がってるのからランダムで採用します。
では、半人半虫の蜂娘をリクエスト
人外娘は動物じゃなくね?と思ったわけなんですよ
人→芋虫→羽化で成虫?で
かけないけど
ラミアで人外娘やったから人外娘じゃない方がいいかなー、と思って動物の種類で問いました。
ハムスターかライオンで。投降時間の小数点第二位を参照して、偶数ならハムスタ−、奇数ならライオンで書き進めます。
11:54:06.42 ・・・偶数! ハムスターか! 難しそうだな。
そう言えば俺が小学生の頃に初めて書いた変身小説もハムスターだった。
TF描写はゼロだったけどなw
5年くらい前にどこかで
「魔物に捕まった女の子が夜の間だけ蛆か芋虫かに変身しちゃうんだけど本人はその間の記憶ははっきり覚えていない」
みたいな話を読んでずっと捜しているのだが未だに見つからない
誰か心当たりある人いたら情報をくれないか
俺も一つ読みたいと思って探しているものがある。
「ドラクエIVのアリーナが魔物の種みたいなのを植えられてキラーパンサーにされて〜」
みたいな話で、HPのアドレスもお気に入りに入れていたのだが、ページが消滅したのか見れなくなって久しい。
保存しておけばよかったと何度後悔したことか・・・。
後悔先に立たず。俺の息子も立たz(文章はここで途絶えている)
最後に蝿の魔物化のやつとキラーパンサー化で孕まされのやつか
どっかで見かけたな…あったら報告する
651だけどここの初代スレにあったわ
無駄に何度もレスしてすまんかった
ごめんよ、ハムスター、思ったより長くなっちゃったのでまた明日(水曜)の夜目標で書き進めてます。
>>654 ええ!? おかしいな。うちのパソコンだとググっても出てこない。
なにはともあれ、ありがとう! お礼に強制獣化小説書いて持ってくるわ
Internet Archiveから拾ってこないといけないサイトがググって出てくるわけなかろ
「やだ、やめて、お願い……!」
アメリカのお菓子みたいな原色の緑色をした培養液は、粘つく生臭さを充満させて、私
のすぐ足の下でブクブクと沸き返っていた。その水面に向けて、磔にされた私を乗せたリ
フトは、無機質な駆動音を立て、ゆっくりと降下している。
「お願いします、何でも、何でも話しますからッ!」
培養タンクの上方にいて、部屋全体が見渡せた。私の叫びが聞こえない筈はないのに、
誰一人反応を示さない。身を揺すっても、拘束具はびくともせず、ただ自らを痛めつける
だけだった。
「お願い! 助けてッ! お願いしますッ!」
刻一刻と接近する培養液が何なのかは、嫌というほど知っていた。
私は、ある実験を暴露するために、この地下深くにある研究所に潜入した。通気口から
潜り込み、換気ダクトを這って進んだ。ここで行われている惨たらしい研究の実態を記録し、
それを世間に暴露するために、実験のデータを奪い、『被験者』が『飼育』されている様
子などを超小型カメラで撮影した。
しかし、やはり全てを明るみに曝すには、その『瞬間』を撮影しなければいけない。私
は焦りすぎたのだ。あるいは、惨事を目前にして、見誤ったのかもしれない。細心の注意
を払ったつもりだった。だが、何も気付かずに、私は奥へ奥へと突き進んでいた。
実験が行われている中枢の研究室に侵入するその直前、唐突にサイレンが鳴り響く。
ハッキングの際、全てのセキュリティは解除していたはずであったのに。
私は咄嗟にその場を離脱しようとするも、前後に伸びていた廊下は格子で封鎖され、
共に、重装備のガードが何人もその周りを取り囲んだ。私は銃を抜き抵抗の姿勢を見せ
たが、多勢に無勢である。
すぐさま拘束され、服を脱がされると共に、身体を調べられた。
研究者達は私をまるで物のように扱い、配慮などまるでなく乱暴に扱われた。研究者達
は淡々と、事務的なやり取りだけを交わし、私の悲鳴や訴えなど聞かず、測定する。ゴム
手袋の冷たい手触り、容赦なく突き立てられる採血のシリンダー。
それが済めば、身体のありとあらゆる場所――表皮は当然のこと、穴という穴の中、鼻
腔、胃腸、膣の中まで――を洗浄され、ぐったりしている内に、気付けば、リフトの台に
磔にされていた。
身体を隠すことなど当然出来ぬまま、全てを曝された私の前に、所長であると思わしき
白衣の女性が現れる。彼女は私の目を見て言った。皮肉にも、酷く愉快だと言わんばか
りの、汚辱に満ちたそれだけが、この地の底で私へ向けられた、唯一の言葉だった。
「今回の子はなかなか頑張ったんじゃないかしら。わざわざいっぱい訓練したのにね」
クスクスと笑う。
「残念、ぜーんぶ罠でした。あなたがハッキングしたセキュリティシステムも、脆弱性
を見出した通気口も、全部罠。忍び込むところからセンサーに引っ掛かるところまで、
まるっと録画されていました。当然、あなたがネットワークを通じて送信できた、と思
っていたデータも全部、遮断されているわ。あなたの所も、いい加減、ダメだって気付
かないものかしら」
「わ、罠……?」
「そう罠。だからあなたは、わざわざ、自分が実験材料になるためにここにきたことにな
るの。助かるわ、ほんと。スパイの子はみんな鍛えてるもんだから、多少負荷が掛かって
も、壊れにくいの」
「まっ、待って、そんな――」
「それじゃ、さようなら」
その言葉を最後に、所長はリフトのスイッチを押す。
リフトは下降を始める。
* * *
「やだ、いやッ! まだ人間を、やめたくない!」
見上げれば、所長はあの凄惨な笑みで私を見ていた。それに見いだせるのは、悪意と狂
気だけ。それが何よりも私を絶望させた。
「助けてッ! こんな、酷い、酷いよぉっ!」
覚悟していたつもりだった。危険な任務。しくじれば、無事ではないことは分かっていた。のに。
「やだ、いや! いやぁあッ!」
足の裏に培養液が触れる。指をよじらせて逃れようとしたところでリフトは無慈悲に下
降し続け、それは気休めにもならない。ぬるい温度が、まるで大きな化け物の舌に舐めら
れているかのようだった。
「助けて、やだ、ああああ!」
呑み込まれていく。水面が身体の輪郭をなぞる。抵抗出来ずに培養液に浸かっていく身
体を目前にしながら、尚もその緑は近づいていく。腹、胸。生臭さはいっそう肺を満たし
て、リフトの駆動音も、ゴポゴポと培養液の湧く音に紛れていく。
「お願い、あ、がっ、たすっ――!」
培養液が口に入り、それを最後に言葉は封じられる。
叫んでも、泡立ちの一つにしかなりはせず、そして水面は鼻、目と耳を呑み込み、もは
やそれしか聞こえない。息も出来ず、目を見開いても全ては緑。いつ、私の全身が、培養
液に浸かり切ったのかも分からなかった。
――嫌だ、そんな、動物になんてなりたくない……!
何とか逃れようともがく中、鼻に鋭い痛みが走る。何かが強引にねじ込まれる感触。
それが、酸素供給用のチューブであることを、私は知っていた。
次にねじ込まれるのは口。栄養補給と、経口摂取の薬剤投与用チューブ。
そして排泄用チューブが、お尻と尿道に挿入される。
最後に、生殖器へ直接投薬するためのチューブ。
一つ一つに痛がっている余地も無いまま、次から次へと処置される。気付けば、完全に
下降したリフトは前方へ、培養タンクの前面へ、まるで差し出されるようにスライドする。
緑色の視界は弱まり、ガラス越しに私を観察する研究者達が見えた。
それ以外にも、差し向けられた記録用のカメラ、数え切れないディスプレイ、機器。ど
うにかして逃れる手段はないのか、と血眼になって観察するも、培養液を抜く、拘束を解
く、リフトを上げる、その何もかもは、ガラスの向こう側にあった。
* * *
変化は長くて数日間に及び、また、何に変わるかは分からない。培養タンクは十分過ぎるほど
大きかったが、盗み見たレポートによれば、鯨に変化した被験者は、途中から培養タンク
に収まりきれなくなり、中断せざるをえなくなってしまったという。身体中がモニタリン
グされ、食事や投薬はそれによって決定されるらしく、果たして自分が、どれだけの時間、
ここでこうしていたのか、まるで見当が付かなかった。
まず、身体全体が異様な熱を持っているように感じた。風邪で寝込んでいるときのよう
に、嫌な倦怠感が全身にあった。疲労感を覚えて、何度か眠りに落ちるが、食道へ直接食
べ物を流し込まれる、異様な感覚が眠りを妨げた。
性器には頻繁に薬剤が充填され、下腹部の圧迫感が苦しい。訴えようにも手段はなく、
そしてきっと聞き入れてもらえないだろう。あるいはその苦しさもモニタリングされてい
て、無視されているのかもしれなかった。
心の内に敷かれていたのは、ひたすらの絶望だった。自分が何かになってしまう、自分
が自分でなくなっていくという未来が地続きに見えて、酷く恐ろしかった。
やがて、全身を痛痒が襲うようになる。自由に動くことが出来るなら、血が出るくらい
に掻き毟りたいと思うほどの痒みに、身体をよじる。拘束具の縁を利用して掻くと、そこ
だけ少し和らいで感じた。
どういうわけか、途中から食事を与えられる頻度が減り、恐らく薬だけが流し込まれる
ようになる。私には、自分の身体に起こっていることがよく分からなかったが、食事を与
えられるよりも違和感が少なく、お陰でよく眠れた。逃げる術がないのなら、起きていて
もただ不安と痒みに苛まれるばかりなのだからと、眠る時間が増えた。
――もう、だめなんだ。私は、このまま何かになっちゃうんだ。もう……。
まるで寒さに身を委ねるように眠り、凍死する感情は、ある種の安らぎとなった。全て
を諦めて、受け入れてしまえば、目を閉じれば、暖かい羊水の中に浮かんでいるような、
そんな心地だった。
しかし、それさえも妨げられる。突如、耐え難かった痛痒は燃え上がるようにその酷さを
増する。加えて、恐らく骨が変化を始めたのだろう、全身が軋む痛み。うめき声も、溢れ
る涙も、全て培養液に溶けて消える。
私は、拘束具に妨げられながらも、とにかく身を揺すった。じっとしていられない。永
遠にも感じられる苦痛の中、しかし僅かな光が差し込んでくる。
身を揺すっていると、不意に、腕が拘束具から外れたのだった。
逃げ出すチャンス、そう確信した私は、挿入されたチューブを全て引き抜く。
他の部位の束縛も緩んでおり、一瞬のうちに自由を得た私は、培養液から出るべく水中
を掻いた。浮き上がる身体。随分と久しぶりに感じる解放感に、身体を苛む痛みを忘れ、
一心に水面を目指した。
――いける!
だが、それは甘い見通しだった。
水面まであと少し、というタイミングで、身体が突如、動かなくなる。
電池が切れてしまったかのように、力が入らない。ただ、培養液の浮力に身を任せたま
ま、私は原因不明の脱力に、ひたすら混乱していた。
――え、え、どういうこと……?
そうしているうちに、また鼻に酸素供給ケーブルがねじ込まれる。他のチューブはすぐ
には挿入されず、膣から薬剤が漏れ出す感覚がよく分かった。私は酷く緩慢ながらも身体
を確認すると、左足のふくらはぎのところに、チューブが突き刺さっているのが見えた。
大方、そこから強力な鎮静剤でも打ち込まれたのだろう。奪取したデータに、変化の
ペースが低下する為、出来る限り鎮静剤は使用すべきではない、しかし実験に差し障るな
らば使うべきだという旨が記載されていたのを、思い出す。
――ああ、ああ、そりゃあ、そうだよね。この期に及んで、助かるわけ、ない、よね……。
仮にタンクから脱出できたとしても、武器どころか服すらも無いこの現状で、どう対抗
すればいいのか。結局の所、希望だと思っていた光は、ただの思い上がりにすぎなかった。
それどころか――。
『何故、拘束具が外れたのだろう』という疑問が去来して、私は身体を再度調べた。
――そんな、嘘、でしょ……?
私の身体は、明らかに縮んでいた。目に見えて、腕は細く、短くなっていた。
事実を否定しようと思えど、ここに至るまでに見てきた被験者を思い返せば、てんで役
立たずの現実逃避にしかならない。
覚悟を決めていたはずなのにうろたえて、真実だと知っていたのに受け入れられず、そ
して事態は淡々と進行する。
――私は、私は……。
後方で、リフトが上昇している。もはやそれを機に逃げよう、という意志はなかった。
再度挿入されるチューブは径の小さいものに変えられたらしく、圧迫感は低減している。
ただ無抵抗に、自分の身体をじっと眺めていた。鎮静剤の作用か、痛痒を感じなくなって
いたのは、幸いだった。それだけでも、逃げようとした甲斐が、あったのかもしれない。
痛痒がなくなっても、身体がいやに熱いのは変わらないし、身体が変化していく感覚は
とてもよく分かった。軋む感じがしっかりと残っていて、肉の中で何かが蠢くような、不
愉快な感覚が全身を支配していた。それらは次第に悪化していて、変化は加速し始めてい
るのが観察できた。
再び過ぎるのは、被験者達の姿。本当に人間であったのか信じがたい数多くの動物に、
途中で変化を止められたのか、人と犬が混ざり合った者もいた。いずれも、いずれもまだ、
人の思考を保っているらしいと資料に記されていた。もはやもう、誰にも人間だと扱って
もらうことも、認められることなんて、ないのだ。
――そんな、私、は……。
身体が、みるみるうちに小さくなっていく。その変化の為に生じるエネルギー全てが、
私の身体を燃焼して産み出しているらしい。燃えるように熱く、まさに火を付けられた蝋
燭の心地だった。
自らが失われていく感覚は、否が応にも焦燥となって心をざらつかせる。諦観も覚悟も
無視して、その全てが現実なんだという事実は、否定しがたく、しかし受け入れがたく。
そして、どうすることも出来ない。
――やだ、やだ、やめてよ……!
恐ろしいことに、身体の縮小化はまるで留まることを知らず、むしろ空間の方が広がっ
ているのだ、という錯覚を与えるまでに縮んでゆく。そもそも持てあましていた培養タン
クの中は、もはや広大な海となっていたし、いつの間にか酸素供給チューブは、鼻に入る
はずもない巨大なパイプに変わっていた。代わりに酸素を供給するのは、いつの間にか身
体に突き刺さっていた別のチューブだった。もはや呼吸をせずとも強制的に機能させられ
ているという感覚に、まるで生きている感覚がしなかった。
――お願い、私を、人間でいさせて……!
身体が作り替えられていく。縮小は尚も起こっており、やがてそれ以外の変化も見て取
れた。初めは、全身から何かが漏れ出しているかのように錯覚したが、それは体毛だった。
手足を残した全身は、獣毛を生やし、毛皮と呼ぶべきものに変わっていく。
そして、目が変化しているのだろう。原色の緑は色褪せ、灰色へと移り変わってゆく。
代わりに、甲高い、電子音かモータの回転音か、機械の動作する音が、ブクブクという培
養液の泡立ちの隙間から聞こえるようになる。目が衰える一方、耳の分解能と可聴域が、
明らかに変化していた。
一つ一つ変化を自覚すればするほどに、自らがもう既に、人間と呼べる存在ではないこ
とを知ってしまう。
――こんな、こんな姿……!
更に皮肉にも、両手で顔を覆おうとしたときに気付いてしまう。指は爪が長く、鋭く変
化しているだけでなく、親指がなくなっていた。いや、辛うじて残されているのだが、そ
れは現在進行系で退化していて、肉のうちに消え行くのが見て取れる。
塞ぎたかった耳さえ、あるべき所にはなかった。顔の横に付いている筈の耳は、頭の上
に二つ、髪に紛れて生えていた。その異様な耳は確かに自分のもので、塞げばちゃんと、
音は低減される。もう何も知りたくはないのに、拒めば拒むほど、現実は残酷さを見せつ
けてくる。
――嫌、やめて……!
頭の上に乗っかった耳を押さえていると、その手の感触から、顔の形が変化しているの
がよく分かった。鼻を初めとして顔全体が前の方にせり出す形で、私の顔は変形している。
それに触れているのがおぞましくなって手を退ける、その拍子に目を開ければ、飛び込む
のは鼻先。毛皮に覆われ、長い髭が飛び出していた。
――違う、私は……!
変化が終了したことを告げるのは、突然、視界に現れる何か。
水流に弄ばれながら、それが網だと気付いたのはしばらくのことだった。培養液からす
くい上げられると、巨人のゴム手袋に掴まれる。心身共に衰弱しきっており、抵抗はしなかった。
チューブを抜かれ、身体に残った培養液を拭き取るのだろう、乾いた布が身体をもみくちゃにする。
その最中、私は、意識が遠のいていくのを感じた。
目が醒めたとき、全ては夢であったことを、あるいは永遠に目覚めぬことを祈って、私は目を閉じた。
すごいシリアスだ・・・!
主人公の絶望感が伝わってくるようだった。
素晴らしい作品をありがとう。
>>659-663様
シチュも心理描写もど真ん中でした!!
堪能いたしました。
クオリティの高い話を読めて幸いです!!
>>659-663 GJ! 描写が素晴らしい!!
キメラ状態大好物なんで、チラッと出てきた
中途半端な犬化・クジラ化でもしばらく妄想で楽しめそう
>>664-667 読んで頂き、また感想どうもありがとうございます。
久しぶりにスレッドに投稿させてもらって楽しかったです。
また夏にアンソロジー出すのでよろしくお願いします。
669 :
名無しさん@ピンキー:2013/03/01(金) 16:26:13.01 ID:eSSnmzWD
なんという神小説
ageられててワロタww 俺も読んでみるかな
クオリティ高杉ワロタ
やべぇ実力差を見せつけられて鬱だ
さて、またしばらく投稿が無いですので、リレーやってみましょうか。
以前と変更になったりした部分を修正しつつルールまとめたので確認お願いします↓
【リレーTF小説ルールまとめ 】
(1)50文字〜150文字程度でリレーTF小説を書いていく。下限10レス、上限50レスでの完結を目指す。
※TFシーンが80%含まれている投稿に限り、300文字までOKとする(TFブースト)
(2)ただし7日以上リレーが止まっている場合は打ち切り。※先生の次回作にご期待下さい!
(3)同じ人が連投は無し。逆に言えば一度でも別の人が書き込んだら、また書いてよいものとする。
(4)変化後、何になるかは事前に一人一案ずつ挙げて決める。
(5)変化後の案は、十人分の案が上がった時点の十人目のレスの投稿時刻下一けたを参照する。
※その下一桁を(1〜10)の乱数として利用。(1,2,3,4,5,6,7,8,9,0)0は10とする。
※変化後の案は同じものであっても2案としてカウントする。ただし、明らかにスレの主旨と食い違う案(無生物や微生物)はカウントしない。
※《例》五人が「犬」を挙げたなら、50%の確率で「犬TF」が採用になる。
(6)同時投稿などの事故も極力活かし、一致団結して面白い合作に仕上げること。
(7)コメント・声援と区別するため、リレー本文を書く際は、「名前:」欄に「◎◎化リレー(仮)」と書くこと。
※◎◎は採用となった変化後の案を書いて分かりやすくする。
(8)長文投下の妨げにならないよう、21日以上続けないようにする。完成したら(5)の用量でタイトル案を募集し、決定する。
(9)ルールは随時状況に応じて変更していく。意見の尊重を重視し始めたらキリがないので、仕切る人がある程度はガンガン進めることが推奨される。
※仕切る人は基本的に「リレーやらない?」と書きこんだ人が行うものとする。(言いだしっぺの法則)
あ、仕切る人はトリップ付けるってことでよろしくお願いします。
さて、では早速変身後の案を上げていきましょう。
第一案として、私は『ノラ猫化』を挙げます。
前回、異世界ファンタジーだったんで、今回は現代モノがいいなぁ…
ドラゴン
>>675 悪い、言われて気づいたわ。クライアントに残ったままだった。
んー、悩むなぁ…
>>674 ラミア化リレーを続けて頂いてもいいのよ?
>>678 ならばということで前回の設定を引きずってみたい、という案
というわけで人魚を猛プッシュ
リレーには結構参加させていただいたけれど、設定引きずるのは勘弁して欲しい……
設定引きずるのはちょっとなぁ…
外伝2とかなら読んでみたいが。
上半身魚で下半身人間の人魚
サハギンいいよね。SaGa3にはお世話になりました
いまの所出ている案は
「ノラ猫」「ドラゴン」「人魚」「サハギン」「サハギン」
の五つかな? ゆっくりだけど、なかなか濃い候補が揃ってるな
685 :
683:2013/03/09(土) 23:19:52.27 ID:kRJZLeca
あ、683だけど、票じゃないです、ややこしくてすみません。
私はもう票をいれておりますので。
ファンタジー率高いなw
さて、人外娘か獣化かという発想はいかに?
これ、10人分も集まるのか心配になってきたわw
リレーっていうのもいいけど気使うからテーマ決めてみんな書こうぜ!とかそんなんでもいいと思う
それだとネタとかシチュ被ると投下しづらいってのもあるだろうけど
テーマだけ決めて合作やるとgdgdになるからリレーの方が気が楽でいいと思う
ソースは(ry
ただテーマ決めて合作するなら私は自分で小説書くなあ。
リレーは気分転換で書かせてもらいました。
そうそう、リレーは気楽にかけるので良いよね。
ってかここ住人少ないのなw
\ここにいるぞ!/
\ここにいるぞ!/
あれ、なんで連投したことになってるんだろうごめんね
う、うーん合作って言うつもりじゃなかったんだけどなあ…
うまい言葉が思いつかない
696 :
623:2013/03/11(月) 03:07:38.16 ID:5/RklBOW
まさかネタで書いたSSでスレが妙な雰囲気になると思ってなかった、申し訳ない
しかも書き込もうと思ったらアク禁に巻き込まれてようやく書き込めた
今度は真面目に書いてみたけどやっぱりSS書くのって難しい
たぶん色々と突っ込みどころ満載
京子は学校の帰り道、ひと気のない稲荷神社に寄り道をした。
理由は、もうすぐある受験で合格するように神頼みするため。
何故こんなところかというと、人の多い所よりも意外とこういう神社のほうが効果があるんじゃないかと思ったから。
家に帰った後、しばらくしてから財布がないことに気付く。
どこを探しても見つからず、神社でお賽銭を入れた時に落としたんだろうという結論に至る。
慌てて神社に探しに行くと、そこはあたり一面真っ暗。
ひと気のない夜の神社はなんとなく怖い。
とりあえず持ってきた懐中電灯で地面を照らして探し始めた。
そしたら数十秒ほど探したところですぐに発見。
見つかって良かったという安堵感と共に、怖いから早く帰りたいと思ったその時。
神社の脇に青白い火の玉のようなものが浮いているのが見えた。
そしてそれがゆっくりとこっちの方へ向かってきた。
恐怖を感じた京子は無我夢中で走って逃げた。
しかし来た道を必死に走っているはずが一向に民家すら一軒も見当たらない。
それでも必死に走り続けたが何故か先ほどの神社にたどり着いてしまった。
必死に走り続けていた京子は疲れで体が限界に達し、神社の前に座りこんだ。
周りを見てみると幸いにもあの火の玉はいなかったが、またいつ現れるかもわからない。
その時、神社の脇にある手を清める所が目に入った。
走ったおかげで喉がカラカラだった京子は、こんな状況だしいいだろうと思い、その水をゴクゴク飲み始めた。
飲み終えるとまた座り込んだ。
少し休んで落ち着いたらあの火の玉に見つからないうちに帰る道を見つけないと。
しかし体はだんだん落ち着いてくるはずなのに、逆に体が熱くなってきた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
どうしようもなく体が熱い。
あまりに熱いので服を脱ぎ捨てたがそれでも熱い。
そして急に全身がムズムズしてきたと思ったら金色の毛が生え始めた。
突然の変化に慌てふためく京子。
そう思ったのも束の間、今度は鼻の先が前へと伸び、耳は頭頂部のほうへと移動し三角形に、目は金色の虹彩に縦長の黒い瞳孔となった。
手足は縮み同じくらいの長さとなり、指は短く丸くなり鋭い爪が生えてきた。
最後に尻尾が1本、2本・・・9本と生え終わると共に大きな咆哮を上げ、そのまま気を失った。
「うーん・・・」
もしや疲れ過ぎて気を失ったのかな、じゃあさっきのは夢かあ、と体を起こそうとして気付く。
「えっ!?」
何か変だと思って見てみると、そこにはどう見ても人間のものではない手が。
あまりの出来事に一瞬で目が覚めた。
自分の体のあちこちを見てみたがこれはたぶん狐だ、だが狐にしては大きいし尻尾もたくさん。
「もしや九尾の狐??」
なんでこうなったんだろう、これからどうしようということで頭がいっぱいになった。
そして九尾の狐なんだから何か妖力とか使えるんじゃないかという結論にたどり着く。
まずは炎を出そうとしてみると、ちっちゃい炎が出せた。
「やった、これなら色々出来そう・・・!」
とりあえず見た目を変えなきゃ家に帰れないので人の姿に化けようとしてみるも、耳と尻尾がなかなか隠せない。
数十分ほどかかってようやく元の人の姿に化けられるようになった。
空を飛ぼうと思ったら簡単に飛べたので気配を消しつつ空を飛んで家へと帰った。
途中、透明な壁のようなものにぶち当たったが炎で簡単に壊せた。
その後、学校へは人の姿に化けて通い、受験は妖力を使って無事合格できましたとさ
めでたしめでたし
>>696 どう考えても貴方は悪くないから気にすんなw
心無い皮肉に巻き込まれたという点では貴方も被害者だ。
よくアク禁にもめげず改めてSSを投稿してくれたと思う。
このスレを愛する一人として心から感謝します。
まぁ書いたのをなかったことみたいな空気になった自分よりはましだな
あるあるw 誰もが一度は通る道だよな
スルーされたり叩かれたりすると心が折れるけど
感想もらうとすごく嬉しいからなんだかんだでまた書いてしまうw
でもやっぱスルーされたり叩かれたりするのは怖いのでコテは付けれないw
俺はメルモに流されて無かったことにされたわww
あぁ....嫌な事件だったね....
この流れでコテ付きで発言するのは気がひけますが^^;
リレー小説の案が集まらないまま一週間が過ぎてしまいましたので
リレーは延期した方がよろしいでしょうかね?
もし案を考え中の方がいらっしゃいましたら、
今週中に書き込み頂けますよう、よろしくお願い致します。
今いるメンツで今ある案を一所懸命にやるのはダメ?
好きだった声優が亡くなった悲しみの気晴らしに合作やりたいのよ
なんの関係があるか知らんが、お前の意思は尊重したい
こんな凡愚の意見を尊重?恐れ入る
とりあえず最低あと1案くらいは欲しい所です。
そうすれば5人分の案になりますので、
全員の票数を二倍に扱って「五人目の投稿時刻下一ケタ」を
乱数10として扱って決めようと思います。(※)
例)1,2なら「ノラ猫化」、3,4なら「ドラゴン化」という感じ
3月17日までに5人分の案が集まらなければ、
残念ですが、今回は「人員不足につき続行不可」としますね。
逆に3月17日までに10人分の案が集まったら、
普通どおりのルールで決定します。
5人以上10人未満の場合は、
6人目以降の案は次回リレー持ち越しとし、(※)のルールを適用します。
ワーウルフなんてどうでしょう?
おお! 人狼ですか! 原点回帰、という感じで良さそうですね。
既に票を入れてしまったのが悔やまれます。
何はともあれ、これで続行不可は回避できました。
ありがとうございます! 17日の開始が楽しみにしております。
現状のままだと、下一けた2=ノラ猫化の流れかな。
果たして6人目以降は現れるのか。
では「ノラ猫化リレー」で進めましょう(^^
スレの容量とか詳しくないので、
途中で落ちそうになったら教えていただけると助かります。
リレー参加前に改めて
>>672をご参照ください。
ルールについてのご意見ご質問等ございましたら、
お気軽にコメントいただけると幸いです。
前も思ったけど、大層なタイトルつけることもないんだし、
あとで決めたり、仮とかいらないんじゃないの。
>>713 それもそうですね・・・。では、タイトルについては、
リレーを書きだした人が勝手に決めて良いということにしましょう。
本文とは別に、良さげなタイトルを考えて、以後の人はそれに合わせる、
という感じで進めましょう。
「名前:」欄には「◎◎化リレー(仮)」ではなく、
「タイトル(◎◎化リレー)」というように表記するということで。
奇妙な通報が、昼下がりの交番に届いた。
――商店街から猫が消えた。
「時々あるんだよ」と同じ部署の先輩は言う。
この町では、時折、忽然と猫がいなくなるという。
「で、忘れた頃に戻ってくる」
私には初耳だった。
言いだしっぺなので、とりあえず具体例をあげてみました。
これに続けるもよし、新たに書きだしても構いません。次の人に任せます。
以後のタイトルですが、「商店街から猫が消えた(ノラ猫化リレー2)」
というように最後に番号を振って頂けると助かります。書き忘れました^^;
「おまけに戻ってくる時には猫が増えている。しかしそれまで何処で何をしているか見た者はいないらしい。
まあ隣町で仲良くなった猫とでも来てるだけだろうな」と笑いながら言う。
この時私も、そんな事があるのかあ、ぐらいにしか気に留めていなかった。
そしていつものように午後のパトロールへと出かけた。
春とは言え、肌寒い日が続く今日この頃。常に入口を解放している交番の中よりも、パトカー運転時の方が幾分温かく感じる。
「鍋島先輩。こうしているとデートみたいですね」
パトロールは、いつも先輩と私の二人組で行っている。
「真面目に運転しろ、伊藤。お前と違ってまだ彼氏はいないが、私だってレズではない」
助手席の先輩が小さく頬を膨らませた。
あれ? 予想外に停滞してるな。
いいや、想定内だ
正直、リレー小説でストーリー重視しようとしたり、
キャラクター性を表現するような展開は、気乗りせんわ……。
何が悪かったんだ? やはり人数か。
>>721 そんなにストーリー重視にも見えないし、
ラミア化と比べて特別キャラクター性が押されている気もしないけどなぁ。
気に入らない所があればこれから上手く方針転換していく他ないんじゃないか?
あと、自分もそうなので偉そうに言えたことじゃないけど、
匿名なんだし、自分の意見はもっと積極的にハッキリ表明するべきだと思う。
気に入らないことがある度に無視したり無言になったりするのでは、何も議論が先に進まない。
>>724 そう判断したのは、ラミアのは即、変身のトリガーとなりうる蛇のシーンから入ってるのに対し、
今回はシーンとしては、TFと即結させるのに難しい導入からなので、そこまで運ぶようお膳立てするシーンを書く気には起きないな、と思った。
まあ、理由は後付だけど、なんかラミアのときより面倒そうだな、と思ったのが率直な感想で、気に食わないわけじゃない。
言い方はまあ、よくないなと俺も思い返したが。気分を害したら悪かったな。
理由を聞かれたから俺はそう述べたけど、書くか書かないかだけで行動したいと俺は思ってる。
別にスレのためとかより、基本的に書きたいから書く、が趣味の創作だしリレー小説だと思うからな。
こんな会話をうだうだするより話書けって言われそうだが。
>>724 俺が勝手に思ってることで少数派だと思うけど書いてみる
シリアスな感じだとどう書いていいかが難しい
話が軽いノリの方がある程度なんでもありな感じがして書きやすい
ただ、話としてはシリアスなほうが面白いのかもしれない
それと個人的には実在する動物への変化はややストライクゾーン外だな
ぶっちゃけるとこういうのは一回やると面倒になるか飽きる
・・・途中で辞めるというのも一つの手だよね
瞬間的に変身するのが好きな人もいれば時間をかけて変身するのが好きな人もいる
薬で変身するのが好きな人もいれば呪いで変身するのが好きな人もいる
好きなシチュエーションは人それぞれだからリレーは難しい
特に変身物は変身するシーンが大部分を占めるから、シチュエーションが最初の方でほとんど決まってしまうリレーは不向きなんじゃないかと思う
こうしてる間にも一人でガッと書いてくれる人の
作品の公表の機会は失われていく
しばらく多忙につき、事態の把握が遅くなりました。
長々とスレを停滞させてしまい、本当に申し訳ございません。
ご協力いただいた皆様に深くお詫び申し上げます。
ルール(2)にも抵触することになりますので、
本日22時までに続きを書いてくださる方が現れなかった場合は、
リレー続行不可と見なし、中断とさせていただきます。
「えぇー。先輩にはそっちの気があると思ったのにー」
「お前なぁ・・。!・・おい!伊藤っ前っ!前っ!」「っ!?うわあわぁ」
私は目の前に飛び出してきたそれに気付き、ブレーキに足をかけた。
ガッ!! 車ごし何かを轢いたような感触が伝わる。
・・・・。車の下のそれはピクリとも動かない。
「な、な、鍋島先輩?!?!!」「落ち着け!確認しにいくぞ!」
慌てて車から出た私達は車の下を恐る恐る覗いた。
「な、何だ。小石か・・。おい!伊藤っ!!」
「ハ、ハヒィ!?すみま・・・・?」「・・・・。」
む、無言が怖い。でも黙ってる時間が長いような?
そこで私は先輩がじっと路地の方を見ているのに気が付いた。
「黒猫だぁー♪さっき飛び出してきたのもあの子かなぁ?」
しばらくはしゃいだ後、先輩からの視線に気付き口をつぐむ。
「ん?でも今猫は商店街から消えてるはずじゃ?」
「伊藤。」「先輩ー。あの猫ちゃんの後つけていきましょうか?」「おい!?」
「少しなら大丈夫ですって!危うく事故りそうになった仕返しもしたいですし」
「はぁー・・。少しだけだぞ?この能天気め」
こうして私達はパトカーをしかるべき場所に置いた後、黒猫が消えた路地に入っていった。
話進めたくて一気に重要そうな場面まで書いちゃった
ゴメンネ。テヘペロ///ちなみに今午後のパトロールの最中の話らしいですよ奥さん
日陰になった路地は、張り詰めたような冷たい空気で満ちていた。
この先は例の商店街に続いているはずだ。黒猫を追って、私は心躍らせつつ路地の奥へと進んでいく。奥へ行くにつれ、不思議と空気が温かくなっているように感じた。
「ん? どうした、伊藤」
むずむずする背中を掻く私に、少し後ろをついてくる先輩が心配そうに声をかけてくれる。
「なんか急にくすぐったくてですね……」
「そうじゃない。お前、その『手』どうしたんだ」
言われて、自分の手を確認した私は、違和感を覚えた。私はいつのまに黒い手袋なんて着けていたのだろう。
>>729 俺も一人でガッと書くタイプではあるんだが、
ひとけのないスレに作品を公表することほど悲しいことはないだろ。
そういう意味で、多少なりとも人を集めてくれる「ゆるい」企画には
少なからず期待してるんだ。新作を書くまでの間を持たせてくれるしな。
あと、別に企画中だってSSの投下は可能だぞ。
>>729さんが書いてるSS
があったら、読んでみたいんだが。
735 :
729:2013/03/29(金) 00:10:28.41 ID:68PjvnJu
>>734 あることにはあるんだが、色々と恥ずい
敢えていうと
>>731は私でござんす
(´・ω・`)この程度の文才しかありゃせんで・・
ゆるい系の企画自体には否定的じゃないよ。時間をかけてゆっくり・・
って、そう考えたら時間制限ちょいと邪魔ね
私もガッと書くけど、別になんかゴタゴタしててもしてなくても投稿するときはするし、しないときはしないかな。
ヒロインが異形に変身するのを誰か(=恋人や親兄妹や親友だと効果的)に見せつけて、
その見せつけられた人が異形と化したヒロインのおぞましさにショックを受けて阿鼻叫喚して狂うシチュエーションとかたまらない
変身した方も倒錯的なギャップで恍惚する感じだと最高
>>737 悪堕ちの系統かな。好き嫌いが分かれるよね。
>>738 確かに、カテゴライズするなら悪堕ちになる感じかな
異形に変身した姿は人間では到底醸し出せない美しさ・妖艶さとグロさが同居してその姿に酔いしれたヒロイン
見せつけた相手が母ならば・・・
「ねえお母さん・・・今の私、とってもキレイでしょ?」とか恍惚した表情で色っぽく囁くとか
親の立場からしたら、お腹を痛めて生んで愛を注いで来た大事な娘が・・・化物になるなんて信じ難き悪夢
うまく説明できないけど、そんな切ない感じを引き出せる悪堕ち見せつけTFは大好き
アウターゾーンで半魚人化する女の子の話に衝撃だった
>>739 ノラ猫リレーもその軌道に乗せられればいけるかもw
夫「おい、○○!」
妻「ごめんなさぁい…あたしバフォメットになっちゃったのぉ…」
さわ…さわ…
夫「!!そんな…」
魔「この子はもう私たちバフォメットの一員よ…ふふ」
こんな感じ?
Pixivでグレムリン化の人がよく描いてるシチュだけど…
もう少しケモに近いと最高なんだけどな
見せ付けた相手が母じゃなくて父というパターンも業が深くてエロくなりそう
「うふふ・・・ねえ、お父さん・・・ラミアになった私を抱きたいと思わない?」
「ほら見て・・・。私・・・こんなにも濡れているんだよ・・・」
異形の姿になった娘は美しくもグロテスク・・・あまりの変わりように大きなショックを受ける父、異形化した娘は高揚してうっとり
目を閉じれば今まで過ごしてきた娘との思い出が走馬灯のようによぎり、目を開けばもう人間ではない娘・・・非情な現実に涙する
父は気が触れそうになるが、それ以上に目の前にいる妖艶な一匹の「雌」を抱きたくてたまらない衝動に駆られる
近親相姦だけでなく人と人じゃないモノとの許されざる禁忌で背徳な交わりがはじまった・・・
書いてて勃起した
異形に耐性にない場合を考えると
失神するとおもしろくないな
廃人化して狂ったように泣き叫ぶとかはいいかも
〜夢〜
バフォ「うふふ、こんにちはぁ♪」
俺ら「「是非俺(私)もバフォメットに!!」」
もしなれるならふたなり系がいいな。もちろん複乳で。
感じる場所が増えるっていいよね!
複根化、みんなは根本から生える派?それとも裂けて分裂?
女性化なら男性器は触手派の俺は・・・
触手の話だが生えてくる方が好き
>>740 どんなのかと思ってブコフで立ち読みしてみたらオチがひでえw
749 :
鹿のステップ1:2013/04/06(土) 00:29:04.92 ID:c9zt+zo9
とある樹海の迷宮、そこに迷宮の謎を解かんとするボウケンシャーたちがいた
「さぁ、今日も迷宮の探索と行きますか♪」
「今日はやけに張り切ってるね、なんかあったのラクーナさん」
うざいくらいにテンションが高い銀の鎧を身に纏い大きな盾を持ったパーティの城壁パラディンのラクーナに
気の弱そうな女武士ヒイラギが尋ねた
「昨日ね、ちょーっといい技編み出しちゃって、あのにっくき魔物共にお見舞いするのが楽しみで、楽しみで。」
「新技はいいが、お前の盾がパーティの生命線なんだ、あまりはしゃぐなよ」
「そうだぞ、サイモンの言う通りだぞ、ただでさえラクーナな以外、紙装甲ばかりなんだから。」
迷宮に慣れはじめ、気が緩んでいるラクーナに対し、パーティのリーダー的存在であるサイモンが忠告する
そして術式使いのアーサーがおもしろ半分でそれにのっかる
「はいはい、わかってますって。」
750 :
鹿のステップ2:2013/04/06(土) 00:30:05.68 ID:c9zt+zo9
パーティは樹海の奥へと進んでいき、そこに
毒吹きてふてふ達が表れた!
「表れたわね、今までさんざん毒にされた怨み、今晴らしてやるわ!」
「ラクーナのやついったいなにをやるつもりなんだ?」
ラクーナは困惑のステップを使った!
毒吹きてふてふBに25ダメージ
毒吹きてふてふAに17ダメージ
毒吹きてふてふCに16ダメージ
毒吹きてふてふAは混乱した
毒吹きてふてふBは混乱した
毒吹きてふてふCは混乱した
「この技はッ!?」
「そうよ、あのにっくき鹿が使ってくる技よ!」
説明しよー、困惑のステップとは樹海に生息する狂暴な鹿が使う技である
そのステップは人の五感を狂わせ、思考能力を奪う恐ろしい技なのである
「どうしてラクーナさんがこの技を?」
「さんざんこの技に煮え湯を飲まされたせいか、このステップが頭にこびりついちゃってたみたい
昨日酒場で酔った勢いで頭の中にあるステップをしたら大成功
酒場にいた野郎共を全員混乱させてやったわ
まぁ後で女将からさんざん怒られたけど」
「まぁそれはともかく、この技はありがたいな、俺自身この技の強力さは身をもってしっている」
「ふふふ、私を誉めい、そして尊べ」
「少し誉めるとすぐこれだ」
「それはともかく今がチャンスだ、一気に畳むぞ」
「「「オオオォォォ!!!」」」
パーティは気づいていなかった、眼前の的に集中し過ぎて、ラクーナの新技に心を踊らせて
その背後から猛烈な勢いで突っ込んでくる狂乱の魔物に
751 :
鹿のステップ3:2013/04/06(土) 00:31:40.56 ID:c9zt+zo9
「これで止めよ!!!!」
ラクーナが魔物に止めをさしたと思ったその時
「グワォォォォ!!!!」
狂暴な鹿角が乱入してきた!
敵を倒したと思い油断したところに突然の乱入
防具の厚いラクーナな以外はその突撃により吹き飛ばされる
致命傷ではないもののすぐには起き上がれそうにない
「このままじゃだとまずい、だからといって守るだけじゃじり貧
しょうがない、使うしか無いようねあんたの技
自分の技で狂いなさい!」
ラクーナは困惑のステップを使った!
ラクーナの困惑のステップに鹿は見入り、その動きが止まる
「やったの!?こんらんさえしてくれれば、立て直すだけの時間はあるし、勝てるッ!」
752 :
鹿のステップ4:2013/04/06(土) 00:33:04.24 ID:c9zt+zo9
狂暴な鹿角はこうふんした!
狂暴な鹿角は攻撃力が上がった!
狂暴な鹿角は素早さが上がった!
狂暴な鹿角は固くなった!
「えっ、ちょっとこうふんって何よ!?ことんしか合ってないじゃないの!いやだめ、こっちこないで」
こうふんした事によって強くなった攻撃によりラクーナの鎧はいとも簡単に壊され
中に着ていた服も破かれて全裸にされてしまった
そして固くなった巨大な物をラクーナの穴へとロックオンする
困惑のステップは鹿以外の生物には害となる技であるが
鹿対鹿においては、このステップは攻撃では無く求愛のステップだったのである
そしてラクーナの完璧なステップに鹿が欲情してしまったのである
「いや、やめてそんな大きなの無理だって、助けてぇぇ」
だが無情な事にパーティのメンバーはふらふらとようやく起き上がれたところ、どうあがいても間に合わない
肉体関係に関してもパラディンのように鉄壁の防御で守ってきた穴が
パーティのメンバーが見てる前で犯される
ラクーナの危機にメンバーはいっこくも早く助けに入ろうとするがうまく身体が動かせない
「ひぎぃ、裂ける、やめてお願い!!!!」
753 :
鹿のステップ5:2013/04/06(土) 00:34:10.48 ID:c9zt+zo9
絶望の声をあげるラクーナ、メンバーはラクーナの身体に異変が起きていることに気づく
ラクーナの身体の至るところから青い毛が発生しているのだ
はじめは鹿から抜けた毛かとも思ったが、どうやらそうじゃないラクーナからあの毛は生えている
一人自分への治療を行い、動けるようになったサイモンが、アーサー、ヒイラギへ治療をほどこす
そうしてようやくラクーナの救援に入れるようになった頃にはラクーナの身体の異変は目に見えて明らかなものになっていた
二足歩行では無く四足歩行へと骨格が変わり
手足は生えてきた蹄に覆われ、顔こそはまだ変化の無いものの
身体はそこにいる鹿とまったく同じ毛で覆われていた
パーティのメンバーは犯す事に夢中になっている鹿に対して総攻撃をかけ
完全に不意をつかれた形になった鹿を撃退する
「ラクーナ大丈夫か!」
「うっ、だ、だめみたい、、顔が熱いの、、いやこのままじゃ完全に魔物にホゴォ」
鹿は撃退したもののラクーナの変化は顔にまで侵食する
顔も青い毛で覆われ、鼻と口が前えとのびる、目はくろめが無くなり黄色く変化し、草食動物特有の目へと変化する
最後に大きな角が生えてラクーナは完全な狂暴な鹿角へと変化した
754 :
鹿のステップ6:2013/04/06(土) 00:35:35.45 ID:c9zt+zo9
「ラクーナ、い、意識はあるのか!?」
ラクーナは蹄を器用に使い地面に大丈夫とかく
(これから私はどうなるの!?大丈夫なの?)
「いやまぁ他の地方ではギルドにペットがいたり、魔物使いがいたり、獣人がいたりするらしいから
安全性さえ証明すれば魔物の一匹や二匹ギルドに登録できるだろ」
(いやそういうんじゃなくて、私は元にもど)
「オッケーオッケーわかった皆まで言うな、ちゃんと医療本部に治し方が無いか聞いてやるからさ
もしもしサイモンです、ちょっと症例をかくかくしかしがで
あぁわかりました、ありがとうございます」
(どうだった)
「二週間で元にもどるから大丈夫だそうだ」
(に、二週間もこのままなの)
「まぁ二週間なんてあっという間だぜ」
(二週間もこの姿でどこで生活しろって言うのよ
ってなんでみんな黙るの
なんとかしてよー)
これからラクーナの長い長い二週間が始まる
とある発売前のゲームの本スレが異形化だの獣化だの魔物化だので盛り上がっていて
興奮してしまったのでその場の勢いで書いてみた
元ネタしらない人からしたら意味がわからないだろうが反省はしていない
>>755 元の姿に戻りたいけど戻れない状況っていいよね
戻るまでの2週間、困惑したり元に戻ろうとあがく姿を妄想するとたまらん
それはそうとゲームについてkwsk
>>756 いやゲーム自体には多分異形化の要素は無いよ
ただ今まで魔物しか使わなかった技を使える女キャラがいたり
ヒロインがいろんな属性持ってたり
過去作にラスボスによって魔物に変えられた女キャラがいる事もあって
これ魔物に改造されてボスキャラ化フラグじゃねとか
下半身魔物化したコラ画像とかで盛り上がってただけなんだ
もし期待させてしまったのならすまない
そういや以前、感想の話になってたけど、どれくらい踏み込んだ感想がほしいのだろう。
細かいところまで突っ込んだりしていいのかな。
知り合いにオススメされた魔女狩りの騎士ってエロゲがなかなか良かった
メインは魔女に捕まった女騎士と弟の精神交換物なんだけど
弟の体で射精の快感を教え込まれた女騎士が全身チンポの触手モンスターと精神を交換させられて
モンスターの本能と自分の理性との間で苦しむテキストが秀逸だった
エロゲとしてはボリューム不足でつまらんけど異形化物としてみたら金払っても後悔しないレベルでしたわ
昔やった聖剣伝説2の敵の女キャラがラミアになったのはよかった
変身過程を見たかったが
ところで、エロで変身というと大体は
A:変身したあとで性交する(獣×獣寄り)
B:性交したことで変身する(異種姦寄り)
の2つのパターンに分かれると思う、つまり変身が先か後かの2種類。
俺はBの方が好きだけど、みんなはどっちが好み?
>>761様、
自分も性交が変身の原因というパターンは大好きです
変身に興奮する性癖からすると、変身の完了と
性的クライマックスが重なると入り込みやすいと思えます
象獣人になって数年経ちました、力を生かせる仕事と変化してからの記録と取材などで暮らしています
体力と身体特徴が象と半々で精神は人のままと診断されたものの、最初の春は大変でした
鼻や耳など先がピンクになり性欲が止めどなくなるという状態でいわゆるマストに近いものになり
伸びきった象の性器は勝手にうねり固い肌足を使い射精するばかりになり腰が抜けて仕方なく病院行きを余儀なくされました
その時は看護婦に動く性器を押さえてもらった時、大きく数回射精し収まり来年の春の対策を病院と政府の担当と考えることに
薬はどうしても効かないことも分かり看護婦のヒントから女性の体が必要と判断され政府の方が私の慰安の斡旋をしてもらえるそうです
>>761 C:性交しながら変身する
が抜けてるな。
つまり変身が先か後か中かの3種類。
Aだと、スレ的にはメインディッシュな変身が終わってて、
獣になってるからフツーに獣同士の性交だよな。になりかねんし、
Bだと、まだ性交中は人間だから人間同士の性交なんて興味無い、
とまでは言わんがさっさと済まして変身シーン突入して欲しい、とは思うかも。
快楽を求めてドンドン異形化するのとかいいよね。手足が触手化してだいしゅきホールドとか
Drナイト、もう少し獣化させまくって欲しかった
ちょっと不完全燃焼・・・
獣化スレの方で、ちょっとTF小説翻訳の話題があがってるな。
スレ違いとか叩かれ始めたら、気付いた人がこっちに誘導してあげてくれ。
このビッグウェーブに乗るしかない。この過疎スレが復興するには。
>>767 その小説、♂×♂の悪堕ちTFなんだけど、ここで扱っても大丈夫なんかなあ?
俺はファンだから一緒に支援してくれるのは嬉しいけど、ここの方がスレチ扱いされる
可能性が高そうでちょっと心配。
>>768 主に女性がに人外へと変貌していくスレ、って
>>1にあるしな。
♂×♂の前例が無かった気もする……。でも前例がないなら作ればいいよ。
別に
>>1が全てじゃない。スレ民の総意が
>>1を変えることもあるさ。
個人的にはTFに飢えてる今なら、何でも美味しくいただける自信がある
自分はオスが苦手だけど、この小説がトリガーとなって小説が増えそうなので賛成。
まあその後がオスだらけなるかもという一種の賭けでもあるが…
翻訳アップされたようだ 許諾も取ってるらしい やるなー
まだ読んでないから読んでがっかりだったらアレだがw
>>771 なかなか良かった。あれでまだ第一章とは、だいぶ長い小説なんだな。
もっと評価されてもいいと思うんだが、やはり男×男だと駄目なのかね。
俺はキャラを女性に脳内変換して美味しく頂けました。
読んだけど、あれ♂×2がどうのというより蛇嫌いの方がツラいんじゃなかろうか
俺も♂同士のはちょっと…って感じだったけど、格調高い文体がイイっていうコメントあったからエロ前まで読んでみようとしたら、勢いで全部読んでしまった
しかも気がついたら勃起してやんのw
我ながらワラタw
俺も無意識に脳内変換してたのかな
気が付けば、このスレも出来てから一年以上経過していたのか。
ここらで大きな新展開はないかな、と思っていた所で
獣化板から314氏が移ってきてくれる可能性が浮上している。素直に嬉しい。
かなり時間かかってると思ったけど前回のスレよりはペース速いのか
人外と人間スレ新スレ立たないのかな
777 :
あちらの翻訳者:2013/05/20(月) 07:44:37.03 ID:NTlHps/6
です。なんか「うしろの百太郎」みたいですがw はじめまして>みなさま
あちらのスレ読んでない方には意味不明で恐縮ですが、ただいま浪人中です。
「ここでやったら」と何度か薦められたのですが、やはり1の
「主に女性〜」の件は気になります。何人か容認コメくださっているのは
心強いのですが、本当にこのスレで続きをやってもいいものでしょうか。
あちらの最後にも書きましたが、私は♂×♂専ではないので、
その系統ばっかりやって埋め尽くすことはないかと思います(他の方の
書き込みまでは責任を負えませんが)。
ただ、あちらでは必要最小限のことしか書けませんでしたが、
できれば広く感想(訳ではなく原作の―――原作者に感想を伝えると
約束しているので)を募ったり、疑問やご意見についてお応えしたりと
いったことも行いたいと思っています。
778 :
あちらの翻訳者:2013/05/20(月) 07:47:11.91 ID:NTlHps/6
こんなスタンスで今のところ構えていますが、いかがでしょうか。
あ、あのシリーズは最低でも第三章までは訳を完成させます
( "天文学的幸せ者" こと、あちらの300氏にそう約束しているので)。
問題は私が引っ越すと、私にまとわりついていた方も
一緒に移動してきてこちらにご迷惑がかかる危険性が
あるということです。
あちらのスレ民から良く言われないであろうことは容易に想像がついたため、
最後の書き込み以降あちらは読んでいません。ですから
今現在、先方が私に対してどの程度粘着しているかは
分かりませんが…あーせいせいしたと放ったらかしてくれれば
いいんですけど。結果的に自分が "大変個性的な人" を
連れ込むような形になってしまうと、ちょっとな…と懸念しています。
その辺りのリスクも含めてご判断いただければと思います。
最初に率直なご意見をうかがいたく思います。よろしくお願いします。
>>778-779あちらの翻訳者様
実は「あちら」がどちらか存じ上げなかったりするのですが
(どこかのスレが翻訳で盛り上がっており、
そちらから新しい書き手さんがくるらしい、
…という話はこのスレで知っていました)、
少なくとも自分は書き手さんが増えるのは大歓迎です。
多少趣味から外れていても面白いと釣り込まれるものです。
(例えば自分が参加させてもらったTFのアンソロジーにBLTF 作品があり、
BL趣味はないのに非常に興奮したことがあります)
合わなかったらスルーすればいいし、
荒らしが来たらやはりスルーして適宜削除依頼をすればいいと
自分は思います。
(要はエロい、面白いのが読めればいいやという、
やや無責任なスタンスです)
よく事情がわかっていないのと、あくまで自分個人の意見なので、
あまり参考にならないかもしれませんが、
書き手さんが去ってしまうのは残念なので書き込ませて頂きます。
780 :
779:2013/05/20(月) 10:43:39.15 ID:XjqSt8hU
>>779アンカーが一番ずれておりました。失礼しました。
最初「うしろの翻訳者様」と書いて送信しかけてしまったのは
内緒ですがやはり失礼いたしましたw。
話の顛末が全く理解できてないけど、騒がずにこっそりやれば大丈夫でしょ
>>777-778 ちょっとあなた自身頭が冷えてないところがあるみたいだからこれ以上あっちのゴタゴタのことは触れないほうがいい
翻訳と言う分野に光明をさしたその行動力は尊敬するし、作品の質もここで好評をいただけるレベルだと思う
余りにも長編化してスレを埋め尽くすようだったらあちらと同じくロダDLにしたほうがいいと思うが、
まず経緯を説明してから先の一章を投下してみてはいかが
>>777-778 あちらってのが何処の何の事か知らないけど
余所の事をこっちで捨て台詞は格好良くないな
ノイズは気にせず何事も無くで良いんじゃね?
784 :
777:2013/05/21(火) 20:28:41.01 ID:6t1E/9FV
ありがとうございます>ご意見くださった方々
こちらで続けること自体に異論は頂戴しなかったようですので、
お世話になろうと思います。よろしくお願いします。
782・783両氏のご忠告もふまえ、極力余計な情報を排した「経緯」をまとめて
おきます。ひと区切りつくまで長文が避けられないことご容赦ください。
1.TFと関連の深い某板某スレで、ある海外の小説が簡単に紹介され、
「これを日本語で読んでみたい」との書き込みがあった。
2.その内容に興味を引かれた私が「翻訳に関心あり」と書き込んだ。
3.その作品は「♂×♂」の「小説」で「翻訳・流布未許諾」のため
そのスレで話を引っ張ることは難しい状況だった
4.その一方、そのスレ内でも「訳されたら読みたい」等、その作品に
対する関心・期待など、少なくない需要も確認された
5.私はまず原作者に直接コンタクトして「翻訳およびアップロード」の
許諾を得た。これでこの部分はクリア …つづく(長くてすみません)
785 :
777:2013/05/21(火) 20:40:36.50 ID:XbTcb2Mn
6.だが3.と4.の矛盾は解決しない。当該の小説は八章以上続く長編の
ため、私は妥協案として、「第一章の翻訳のみをこのスレで発表し、
続きは他所でやる」と書き込んだ
7.当該の訳文を一週間限定でアップロード公開し、既に削除済み。
私は次の場所を探している ←今ココ な状態
これが現在までの、ミニマムな経緯紹介です。
当該の作品は、Leo_Todrius氏原作の "Code of Dishonor" という
♂×♂の中世風(?)悪堕ち系シリーズです。原作者からは、「読まれた方々の
感想を英訳して、私に教えてもらえないだろうか」と希望を出されましたので、
幅広くコメントいただければ幸いです。
"感想" をまとめるのが難しい・面倒だという方も、たとえば「このフレーズ
(パラグラフ)がグッときた」という部分を抜き出して挙げてもらえれば
先方も参考になると思います(これだと私も英訳する手間がないので楽ですw)。
ところでこちらは、デフォルトのアップローダは特にないのでしょうか。
もし決まっていないようでしたらAxfcあたりで適当にやってしまいますが…
>>785様
ご挨拶が遅くなってすみません。以前より影ながら応援していた者です。
異形化板へ来ていただき、誠にありがとうございます。
デフォルトのアップローダは私が知る限り、なかったはずです。(ですよね?)
Axfcあたりでよろしいかと・・・。
"Code of Dishonor" 日本語版の第一章を以下にアップロードしておきました。
くどいようですが♂×♂なのでご注意ください。
http://www1.axfc.net/uploader/so/2912081.doc DLpw:iwa_sfo
他所で上げたときから、てにをは校正ミスの一カ所を含め、表現を十数カ所
修正しています。大した変更ではありませんが。
なおWordのフリガナ機能を使っていますので、テキスト化するとその部分が
失われるかと思います。
テキストファイルの方が都合がよいという方がおられましたら、その旨
お知らせください。次章以降テキストファイル版もバンドルしてzipかなんかに
しておきます。
あpwにコロンは含まれません。「iwa_sfo」のみです。
test
>>787 読みたいのですが、時間がないです。
感想は、もうしばしお待ちください。
あの経緯なんて単純に「画像スレから文章スレに移動した」でいいのでは
察してやりな
>>793 遅くなりましたが、1章目の感想を。
《膝はゼリーのように緩み》
《巻き爪の矯正をしているかのような痛み》
《たらふく食った後に排泄することに似ていた。》
などといった比喩が、良い意味で生々しく、新鮮だった。
日本でもこういう比喩センスが光るTF作家さんいないかなぁ。
1章についての良い所は、そんな感じ。
悪い点としては、最強の毒使い(笑)の抵抗があっさりすぎた所くらいか、
などと思って2章を読んだら、今度の犠牲者はもう少しちゃんと抵抗して
いたので良かった。
いかにも「和訳した」っていう所も多々感じられたけど、
全体的に楽に読めるレベルなので、すごいと思う。翻訳者さん乙。3章は来月かな?
これ毎回自分で自演してんだとしたら恐ろしいな。
狂気を感じるわ。
正直に言おう。
俺は、いつかこの過疎化を終わらせてくれるような、
素晴らしいTF小説が投下されると信じている。
触手アンソロ(同人CD)で公開したやつでも投下するか……
『肉の城』
薄暗がりの中に浮かび上がる、あでやかな肢体。
白い肌。
上気して桜色に染まる顔や体に張り付く、漆黒の長い頭髪。
時折、感極まった声が、花を思わせる可憐な色の唇からこぼれる。
全身に絡みつく縄の色は、生々しい肉の色……。
いや。それは正しく、生きている肉の縄だ。
一糸まとわぬ女性の体は、まだどことなく幼さを残しているが、口から漏れ出るの
は、紛れも無く悦楽を秘めた『おんな』の声だ。
ぬめる粘液も厭わず、口に、尻に、性器に、何本もの触手を挿入されながら、感じ、
よがっている。股間の秘穴には、太さもまちまちの赤銅色の肉の鞭が三本も入り込ん
でいた。表面に浮き出る肉瘤を蠢かせ、女に快楽を与え続けている。白濁した液体が、
肉を濡らしている。
「あ、う。やぁ……」
無意識に上げた言葉なのだろう。拒絶ともとれる言葉を聞き取ったのか、触手が体
の中から這いずり出るような動きをみせる。
「……めぇ」
尻の谷間が締まる。
肛門と秘門がそれによってすぼまり、肉を逃すまいとする。貪欲に、この快楽を貪
ろうとしているのだ。触手が彼女を犯しているのではなく、彼女が触手を喰らってい
るようですらある。
腿を彩る太い蔦、細い蔦は、彼女の下半身だけに取り付いているわけではない。
腹も、胸も、腕も、首も、頭も。触手が這っていない場所はどこにもない。どれも、
母の胎から産まれ出た赤子のように濡れそぼっている。触手からにじみ出る粘液にま
みれ、少女が悶えている。
彼女がいるのは、誰もいないビルの一室。かつては一流ホテルと呼ばれ、内外の有
名人が泊まっていた建物の最上階。
部屋を埋め尽くすのは、吐き気を催すほどの、血液の詰まった風船を破裂させたよ
うな――肉。
肉。
また、肉。
床ばかりではない。壁も、天井も。まるでこの部屋が内臓の内側であるように錯覚
してしまいかねないほどの、圧倒的な存在感で壁を覆っていた。
ただひとつ、この肉の中にあっては異色の存在である彼女は、肉でできたベッドの
上に横たわって全身を無数の触手に委ねている。
月明かりの下、ガラス越しに見えるのは漆黒の大都会。
街には灯りひとつ無い。
それは、廃墟だった。
今、この世に生があるとすればそれは、女と、肉と、月。
ただ、それだけだ
滅びは突然やってきて、何もかもが一瞬のうちに終わっていた。人間は青い灰となっ
て崩れ去るか、ぶよぶよの肉腫と化して腐り朽ち果てゆくか、それとも全く別の生命
体となり果ててしまうかの運命をたどった。
ただひとり、この少女を残して。
今や彼女は、全身の細胞全てが快楽器官と化していた。
粘膜だけではなく内臓も、いや、血管さえも流れる血液に愛撫され、欲情にうねる。
心臓は、絶え間の無いピストン運動で全身に精液を注ぎ続ける、快楽の永久器官だっ
た。
息を吸えば、空気が鼻の粘膜を凌辱し、舌を蕩かせ、肺に新鮮な欲望の吐息を注ぐ。
歩けば足の裏を地面が固い掌で撫で回し、土踏まずを、踵を、指を犯そうとするよ
うだった。
食事をするだけで何度もアクメに達する。味なんかどうでもよかった。口の中に入
る物が、味蕾を様々な体位で貫き、数え切れないエクスタシーを女に与えた。
耳に入る音は愛しい人の愛の囁きであり、心を蕩かす。
何もかもが、セックスだった。
生きる事が即ち、セックスだった。
彼女は、ただひたすらに、快楽を求める。
意識せずとも、触手達は勝手にやってくる。
女の頭にはもう、快楽以外の記憶はほとんど無い。
かつて、学校に通っていた記憶も、父や母や弟の記憶も、絶え間なく加え続けられ
る快楽の記憶の海に埋もれてしまった。もしかすると、自分が人間である事すら憶え
ていないかもしれない。
無理もないだろう。人間が千度生まれ変わっても得る事ができない快楽を、彼女は
今も貪り続けているのだ。
肌を撫で回す醜い肉の縄も、彼女にとってはより深いエクスタシーを与えてくれる
存在にすぎない。彼女の目は開いてはいるが、何も理解していない。彼女の視覚もま
た、目に映った物を快楽信号に変えてしまっているからだ。
もはや彼女は、狂っているのかもしれない。
だが、狂っていると誰が判断するのだろう? 狂気とは相対的なものではないのだ
ろうか。この世に彼女ひとりだけしか存在しない今、誰が彼女を狂っていると断定で
きるのだろう?
膝立ちになった彼女の股間から、小さな肉塊が重力に従って肉で覆われた床に、ぽ
とりと落ちた。床の肉は、やさしくそれを受け止める。
胎からこぼれ落ちた肉腫は、十センチも無い。表皮が剥けた筋肉組織の色に似た、
毒々しいほどの桜色をしている。なのに、血管は見えない。どのような生物なのか見
当もつかない。見ようによってはソーセージに似ているとも言える。
蠢く肉を産み出した女は、体を軽くのけぞらせて悶える。
また、ひとつ、同じような物が秘裂を割り開くようにしている三本の触手の間をす
り抜けて、床に落ちる。そしてまた……。その度に女は体を震わせ、意味不明の言葉
を口にする。
月明かりに照らされた女の腹は、わずかに膨らんでいるように見えた。
間違いない。この女は、文字通り触手を産み出しているのだ。
彼女の子宮にはおそらく、何十もの肉の縄が蠢いているのだろう。動く度に、ひり
出す度に、女は快楽を積み重ねる。
こうして数える事、六十二回の出産を終え、女は深い息をついた。
すかさず触手の一本が彼女の口に侵入し、喉奥にどろりとした液体を流し込む。女
はためらいもせずに、白濁した液体を飲んだ。尋常の神経の状態ならば匂いを嗅ぐの
もためらわれるほど獣臭い、悪臭と言っていい液体だった。だが、今彼女を生かして
いるのは、まぎれもなくこの液体だった。
彼女がこの部屋を出なくなって、どのくらいの時間が経ったのだろう。
最初は自分で歩き回り、キャンプ用品などを持ち込んで調理をしていた。だが、今
はその道具も肉の山に埋もれて、見る事ができない。それと共に、人間らしさという
物も捨て去ってしまったのかもしれない。
今の彼女は、触手に犯され、孕み、新たな触手を産み出す、生ける肉の塊と言って
も差し支えないだろう。
それでもよかった。いや、それこそが彼女の望みなのかもしれない。
「やぁ……みぃ、あぁ……」
言葉を忘れてしまった彼女の頭に残る、ただひとつの言葉。
道貴(みちたか)。
彼女の弟の、名前だ。
そして、彼女を包んでいる肉は、その道貴の成れの果てなのだ。
もちろん彼女は、そんなことなど知らない。
弟に寄せていた禁断の想いが、実は両想いだった事も。
彼女の言葉を理解したわけでもないのだが、ひときわ太く、長い触手が彼女の股間
に這い寄る。どれが本体なのか、わからない。もしかすると女を包んでいる何十本も
の触手が、あるいはこのビルにある触手や肉塊すべてが、ひとつの生命体なのかもし
れない。
肉縄は腿を螺旋状に這いずり、締め付けながら、ゆっくりと秘宮に向かって伸びて
ゆく。
それは、愛撫する指……。
肌を舐め回し、数千万の快楽パルスを与える、長い指だ。
決して彼女を苦しめず、与え過ぎず、足りなさ過ぎず、絶妙の愛撫を加え続ける指。
触手は指であり、舌であり、ペニスだ。
そして、肉で埋め尽くされたこの部屋は、新たな命を産み出す子宮だった。
触手はビルの外にも伸び、手当たり次第に栄養を吸収して戻る。全てのエネルギー
は繁殖と、女との交わりにあてられていた。
寝そべっている女の脇の下から数本の肉手が伸び、乳房を絞り上げる。
「ぃじゅぅぅ……」
またもや意味の無い言葉を吐く。だが、彼女の表情は快楽に蕩けている。嫌悪など
微塵も感じられない。
絞られてベルのように変形したたわわな乳房の先端からは、白く濁った液体が勢い
よく飛び出した。
母乳だ。
豊穣な液体は床にいる触手達に降りかかり、白く濡れた触手は全身をくねらせ、歓
喜して踊る。壊れたシャワーのように、太い線、細い線を宙に描きながら、触手達に
母の恵みを与える。
乳の出が止まったところを、胸を絞り上げている触手の先端が乳頭に触れ、恐ろし
く細い、糸のような触手が乳首と乳輪に張り付いた。
女が新たな快感を感じて腰をくねらせ、体をよじる。だが、触手は離れない。細い
触手は女の乳腺を犯してゆく。双球はにわか作りのヴァギナと化した。かつては触れ
ることもかなわなかった乳房を、触手は肉の内側まで堪能し、女を侵略する。
股間に巣食っていた触手は、別の触手にその場所を譲り、触手とは違う、珊瑚を思
わせる鮮やかな色彩の肉唇を広げ、細かい突起が無数にある居心地の良い暖かな膣の
中を突き進んでゆく。
脳髄にパルスが走る。
気持チイイ。
気持チガイイ。
トッテモ、トッテモ気持チガ、イイ!
言葉を忘れた彼女の、魂の絶叫が。何十、何億、何兆回繰り返しても先が無い、圧
倒的な快感が彼女の脳を駆け巡る。快楽信号が次の快楽信号を産み、ドミノ倒しのよ
うにどこまでも快楽が快楽を産み、止めどもなく続いてゆく。
アヌスと尿道には常時、細い触手が張り付いている。排泄物さえも触手は逃しはし
ない。汗や唾液であっても、触手は全て舐め取ってしまうのだ。汗腺から出る汗さえ
も、触手らにとっては秘部から吹き出す愛液と同じように、完全に吸い尽くしてしま
うのだ。
彼女の卵巣は、通常の数十倍の卵子を吐き出すようになっていた。愛し子達を産み
落とすと同時に、卵子が子宮に放たれる。触手達は子宮に割って入り、ひとしきり母
なる宮殿を舐め回してから、卵子に向かって精を放つ。
この瞬間が、女にとって最高の一瞬だった。気を失うが、体の反応は止まらない。
意識をなくした彼女を女王のように恭しく扱いながら、触手は休むこと無く犯し続け
る。
触手に知能などあるはずもない。
脳と思われる組織など、触手のどこにも見当たらない。それなのに、触手は女を生
かし続けるだけの知能を備えているとしか思えない。
もしかすると、肉の大元であった彼女の弟の意思が宿っているのかもしれない。
だとすればこれは、姉と弟の、禁断のセックスだ。
だが、どちらも相手が何であるかなど知らない。知るはずもない。それに今となっ
ては、どうでもいい事だった。
女は肉を貪り、肉は女を孕ませる。
ただ、それだけだ。
姉を想い、彼女の下着を盗んで自慰をするしかなかった、一生女を知る事なく変わ
り果てた姿となった少年は、ただの肉と化して、初めて意を遂げることができたのだ。
弟を想い、壁越しに彼が自慰をする姿を想像して股間をまさぐっていた彼女もまた、
すべてが終わった今、誰はばかる事無く快楽に耽ることができるようになった。
人類が滅び去った今、ふたりを止める者など居はしない。
姉と弟が作り上げた肉の城は、澄み切った月夜の下で、休む事なく新たな命を紡ぎ
出し続ける。
こうして、ふたりの子孫は世に広がってゆく。
どこまでも――どこまでも。
◆End◆
乙でした
まさかの弟触手部屋化とは
GJ
ホラーっぽいの好き
亜人の少年少女の絡みスレ落ちた?
親スレ姉妹スレみたいなもんだし獣化も結構あったのでショック…
人外と人間スレも少し前に落ちてしまった
新しく立て直してくれる人いないかな・・・
亜人〜は480KB越えでしばらく放置されてたから落ちただけなので
そのうち立てられる人が立てるでしょう
807 :
名無しさん@ピンキー:2013/06/29(土) 02:42:07.77 ID:4L4KOfRA
ウホッ
美女が自らの意思でおぞましい人外な姿に変身するのって最高だな
「こんな醜い姿を見ないで!」じゃなく、「この姿・・・美しいでしょう?」と恍惚しているとなおよし
そんなエロゲをやりたいが・・・ないか
魔物娘があんなに出てるんだ、3000円DLでニッチメーカーがいずれ一作くらいは作ってくれると信じてる
俺も強制嫌がり変身よりそっちの方が好きだが、例えばこのスレでも少数派な予感
なんとなく作成投下しづらい
少数派だと思うならそれはそれで良い
多数派になろうとするのなら最後までやり遂げてほしい
中途半端にかき乱された現状が一番良くないと思うにわか魔物娘の現状
あんまり選民的なことは言いたくないけど
やっぱり全身ゲル<一つ目という概念が理解できる人しか来てほしくなかったな
見た目人気しか受けてないなんて悲しすぎる
某同人RPGで主人公の女剣士がスライムや半植物人間になってたけどこのスレの住民的にらありなの?
>>811 見た目のインパクトに頼った表層的な浅い変身よりも、生理に根ざした局所的な感覚を追求した深い変身って事?
それとも不等号間違えた?
>>812 某同人RPGと言われても
sacred eyesって作品で、シーン数自体は少ないんだけど、主人公がスライムになっちゃったりする
>>810-811の言う任意変身はあまり好きじゃないし
>>816のゲーム買ってもスライム化や半植物化じゃ物足りないと思うだろう
でも堀骨才蔵がコココちゃんの蟲化みたいに「液体化、ゲル生物化にハマる女の子」をテーマに一冊書いたら絶対買いたい
つまり質次第なんじゃね
うーん
最低でも仮面ライダーシンばりの奴ぐらいじゃないと駄目だったりするの?
だから何であんたは自分が知ってるTFシーンはスレ住人全員が知ってるだろう前提で話すのwww
駄目だったりするのって聞かれても知らないよ
まあググったら動画出てきたから見てみた、結構良かった
けど
>>817の言うようにシチュのエグさよりも見せ方、作品の質によるんじゃないの
いや、具体例でもあげたほうがいいかなって思って
>>812はスライム化とか半植物化はありなのかなってききたかった
このスレ的にOverlord Bobはどうなんだろ
>>813 うん。ピカソは刺激を求めてあんな絵を描き続けたという説があるがそれと同じだね
なんの刺激もない「可愛いだけ」は見当違いのお門違い
だった…今は俺の方が玄人気取りのキチって呼ばれるんだろう…まあ半分その通りだけど…
結局
>>811で不等号間違えただけか
却って深い意見なのかなと思ったら浅かった
このスレオススメの作品ってある?
ケモノ萌の古典といえば手塚治虫
触手孕ましの元祖も、手塚治虫らしいからなあ……HENTAI MANGAでも神様なんだな
触手植物化が一番衝撃だったわ
しかも乳からミルクを出し続けてやんの
おれは火の鳥をよむまで日本の漫画家で一番おぞましい発想をするのはふじふじ先生の怖い方だと思っていた
孕ましはわからんが触手に犯される女性の絵なら遅くとも江戸時代にはあったらしい
>>827 あれ大好き
できるならシークエンスが欲しかったなあ
なんだっけ、火の鳥かなんかで鳥族の女と結婚させられちゃう奴なかったっけ?
最初は上手く行ってたけど、最後鶏の脚喰ってたのがトラウマ
鳥賊の惑星に行ったがいろいろあって気が狂って
最後はスパイラル憎悪でキレにキレて鳥脚食い始めた奴だな
やさしい人だと思っていたがそれだけにストレスに気づいてやれなかったな話だった記憶
>>830 それが上に出てる乳出す植物化の話
永遠の罪を受ける事になったマキムラ飛行士だな
ムーピー一匹欲しいわマジで
ご無沙汰しております。
久々にお伺いしたところで恐縮ですが、
来月の夏コミで、このスレの職人さんでもあるclown様主催の
TFアンソロ第5弾の頒布がありますので、宣伝させて頂きます。
「アンソロという形式では、ひとまずこれが最後になります」とのことです。
以下、clown様のツイッターでの掲告知文転載いたします。
―――――――――――
夏コミ 二日目(11日) 東4ホール ロ ブロック-40a MAD-PUPPYに委託させていただく(私も行きます)、変身・獣化アンソロジー THE TRANSFUR は A5 396ページ 参加人数27人 となりました。アリスブックスさんでも委託します。予約とかもそのうち。
―――――――――――
自分もまた参戦させていただきました。
拙作はともかくとして、色々とスゴい作品揃いで、是非ともお求めくださればと思います。
通販もいずれおこなうはずです。
手塚治虫のケモナー女はなんかふわっとしてて肉感的で作者のフェティッシュな
欲求が感じられて良いんだよな。
でも俺あの鳥女はちょっと抱けそうにない。
女の子が蟲化する漫画やアニメありませんか?
芋虫系が好みです
ラミアがあるんだから男が美少女ケンタウロスとか淫魔に成るのも、、、
>>838 インキュバス化は結構あるぞ。淫魔になって男を襲い、
その男もまた淫魔化して…みたいな。いけるのはいける。
>>838-839 サキュバス化はTS物の定番です
意に反した変身、『食事』の変化に男の理性が抵抗する部分がポイント
841 :
名無しさん@ピンキー:2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:GB6B5w4w
牛化って意外とないんだよね
牛鬼とか
鬼太郎ってイカにもなってたよね
ものすごく痛い注射だな、でもありがとう
>>228でワニ化SSを投下してから早一年、あっというまでした。
春先の『TFリレー』の件では大変ご迷惑をおかけしました。
そのお詫びといってはアレですが、今作ではピンク板にふさわしいエログロを
ふんだんに取り入れた上で獣化も一層詳細に描こうとチャレンジしてみた次第です。
厳しめのご意見・ご感想をお待ちしております。よろしくお願い致します。
おーい、誰もいないのか・・・?
いるよー毎日更新チェックはしてる
だけど明日読もう明日書こうとかしてたら簡単に時が過ぎちゃうんだよね
ところでいろいろな人がロダうPしてるけどやっぱり反応薄いみたいだね
俺も
>>845取り逃がしちゃったし
なるべく投下したほうがいいみたいだな
ここって容量的にどのくらいまで大丈夫なんだ?
>>1000まで持つかな?
あと55KBか
長文だと20か30レスくらいで埋まるかな
>>834 maledictさんへ
アンソロ掲載の作品、早速拝読させていただきました。
大気汚染が進む未来を舞台に、鱗翅人とは何か、という疑問を軸として、
ハリウッド映画のごとき熱い展開でページを捲る手が止まりませんでした!
幻想的とも思える繭形成の描写や、主人公達のキャラクターが特に良かったです。
終わり方も絶妙で、大満足の一作でした。ありがとうございました!
TFアンソロ買い忘れた 後悔
>>854 アンソロのかわりにはなりませんが、即興で書いたSS持ってきましたのでどうぞ。
TFショートショート『おおかみは小学生』
さんぽをしている犬をよけようとして、わたしは道ばたのコケで足をすべらせ、ころんでしまった。
ランドセルがクッションになってくれて、どこもケガしなかったけれど、それどころではない。
「あっ! ダメぇっ!」
すかさず足もとにとびついてきた犬が、わたしの左ひざをペロペロとなめはじめたのだ。
――いい? 犬を見かけても、ぜったいに近づいちゃダメよ?
お母さんとの『やくそく』には、守らなくてはならない『りゆう』があるのだ。
なめられた左ひざが、さっそくムズムズしはじめた。
「ごめんねぇ、おじょうちゃん。だいじょうぶかい?」
「だいじょうぶですっ!」
犬をつれていた知らないおばあちゃんを、ふりほどくようにして、わたしは走りだした。
ひざのムズムズは、じわじわと、ふかいところまでもぐってきている。
わたしは、いつも通っているかえり道をわざとはずれて、林の中へとつづく坂道へとびこんだ。
ムズムズは、ひざから足の先へとあっというまに広がり……。
「いやっ! あがってくるっ……!」
まもなくひざからお腹の方へ、さらに上へとかけのぼる。
――もしも、まちがって犬になめられてしまった時には、すぐに近くのヤブや林に逃げ込みなさい。ぜったいに人に見られてはダメよ。いい?
「うん。だいじょうぶだよ。だれにも見られてない……ぐぅっ……」
ふりかえろうと足を止めかけたとたん、わたしは体のあちこちがいたくなった。
――それと、ことが始まってしまったら、立ち止まったらダメ。よけいにいたくなるからね。
忘れていた。ずっと動きつづけなくちゃいけないんだ。
「うっ……あぁっ……」
わたしは、いたさをこらえて、もういちど走りだした。
いたさはすぐにムズムズにすりかわる。もう、わたしの体はぜんぶムズムズにつつまれていた。
くすぐったくてしかたないけれど、それも走っていれば忘れられる。
ハッハッ……ハッハッ……
ついさっきまで止まらなかった汗も、体にすいこまれていったかのように、かわいていく。
まもなく上り坂がおわり、わたしの前にはどこまでも平らな道がつづいていた。
ふしぎなことに、走りつづけていてもぜんぜん苦しくなかった。
左ひざのムズムズがきゅうに強くなって、私は足元を見た。
ふつうの女の子には、とても生えるはずのないこげ茶色の毛が、ふき出すように生えはじめていた。
ムズムズが広がった時と同じように、毛は足の先まであっというまにひろがってしまう……。
「もうやだっ! ……んっ……やぁっ……」
そして、ひざからおなかの方へ、さらに上へ上へとムズムズの強まりは広がっていく。
わたしはそれを必死になってふりはらいながら走った。
すこしずつ、手や足が動かしにくくなっていた。
いっしょうけんめいに走っているのに、どんどんスピードが下がっていく。
さっきからやけに口を開けて息をしてしまうのはなぜだろう。
鼻が少しずつ前へ伸びているように見えるのも、やはり気のせいだろうか。
ランドセルのベルトが、急にゆるく感じた。
いつもはぴんとしていると褒められる姿勢も、どんどん前のめりになっている。
目の前がぼんやりとしてきた。
林の中の香りが、きゅうに強くなりはじめる。
そう感じた途端、急にランドセルの重みが増した。
――なるべく、身軽になること。にもつは後で取りに戻ればいいのよ。
わたしは迷わずランドセルをほうりだした。
そして、その時になって、自分の手がだいぶ小さくなっていることに気付いた。
こげ茶色の毛におおわれた指先は、もうだいぶ短くなっていて、ランドセルのベルトをつかむのも一苦労だった。
気が付くと体のムズムズはだいぶ弱くなっていた。
それでもわたしは、足を動かしつづける。
右、左、右、左……。
もう、その足もずいぶん短くなってしまっている。
かろうじて足先にひっかかっていた靴がまもなくぬげてしまい、すぐに靴下もぬげていく。
お気に入りのスカートも、きいろいぼうしも、大好きなウサギさんの……ぱんつさえ。
それでも振り返らない。止まらない。
道は、どんどん細くけわしくなっていく、道の左右から伸びる草がわたしの体をペシペシとうつけれど、毛皮なので、そんなのぜんぜんいたくなんてなかった。
むしろ少し気持ちいいくらい。
「あっ……!」
体がバランスをくずし、わたしはとっさに右手・左手を地面につく。
しかし、その手は、驚いたことに、わたしの体をささえるだけでなく、ちからづよく前へと押しだしたのである。
体育のとび箱をとぶ時の感じに近かったように思う。
わたしの足も、それを待っていたかのように、右・左とスムーズに着地し、さらにスピードを増していく。
短くなった両足のためか、四つん這いの方がバランスが良いようだった。
わたしはふたたび右手・左手を使ってとび箱をとぶ。
右手・左手、右足・左足……。
リズムよく、ダンスをおどるときのように、かろやかに。
ハッハッハッ……ハッハッハッ……
もっと走りたい。もっと、もっと!
わたしは何もかもを忘れて走りつづけた。
しばらくして、ムズムズしていた口とハナがいっしょに前にのびきった頃、わたしはようやく立ちどまる。
体のムズムズはすっかり治まっていた。どこにものこっていない。
いつのまにか、目の前が古い映画のようにモノクロになっていた。
耳がやけによく聞こえていて、鳥の鳴き声がやけに気にかかる。
地面にだいぶ近づいたせいもあってか、土のにおいが強い。せきが出そう。
「ぐるぅ……うぉぅ」
これで、終わり? と言おうとして、自分ののどから出てきた声におどろいた。
「ぐぅ……わぅ……」
もう一度確認してみるが、
――大声で助けを呼ぶのもダメよ。とおぼえが聞こえるなんて妙なウワサになったら、また引っ越さないといけなくなるからね。
――じゃあ、どうすればいいの?
――すぐ助けに行くわ。
わたしは急に不安になって、あたりをキョロキョロとうかがう。
少しくらいなら大きな声を出してもいいだろうか……。
そう思い始めた時……。
「ダメよ、ナナ。すぐに助けにいくから、って約束したでしょ」
ふりかえらなくても声で分かった。
「ぉわうぅ!」
お母さんだ! お母さんだ!
「あ、こらっ!」
わたしはお母さんのふところにとびこんで、温かい香りをからだいっぱいにすいこんだ。
【完】
pixivへの誘導だけではスレが盛り上がりそうにないので、
朝方に即興で一作完成させてみました。お楽しみいただけたら幸いです。
先日本屋の児童書コーナーで「若おかみは小学生」というタイトルを
「おおかみは小学生」と見間違えたときに思いつきました。
ランドセル背負った状態で走りながらTFさせたかっただけですorz
>>852様
早速お読み下さった上に過分なお言葉まで頂きまして、
ありがとうございます。
満足頂けたというお言葉は何よりです。
拙作はともかく、今回のアンソロはスゴい作品ばかりで、目をみはります。
ご作品、ピクシブのブックマークはいたしました。
新作のSS共々、読了しましたら感想等お送りさせて頂きますが、
取り急ぎお礼のみで失礼いたします。
>>854様
たしか事前予約分売り切れ後も、いくらか通販に…ということでしたが、
それも売り切れ…でしょうか?
参加者としては嬉しいことながら、残念です。
かなり昔に見たSSで、
ある女の子が高校入学と同時に上京して女子寮に入る。
→既知の間柄の先輩に寮内を案内され新入生歓迎会に参加→乱交パーティ突入。
→何度もイッて意識がふわふわしてたら先輩が背中に手をかけて「皮」を脱ぐ。
→スライムのようなものが出てくる。
→先輩以外の女性たちからもスライムのようなものが出てきて、新入生たちを飲み込みながら一つの塊になる。
→新入生たちの「皮」が塊から吐き出されスライム化。
というSSなんだが、その昔「カラフル」ってサイトにあったと思う。
今はサイト自体が見れないっぽいけど、どっか見れそうなところとかないものかね?
アーカイブは試したがダメだった。
急に過疎ったな
みんな夏休みが終わって羽化してどっか飛んで行っちゃったかな
冬眠の準備中
>>862 「ドラゴンにならなければいけないそんなときにはこのパーカーで解決ですね。」
なんだその謎な切羽詰まった状況ww
よくある話じゃないか
それで脱げなくなって取り込まれてしまうんですね??
当初は拒絶していた私の意識もじょじょにドラゴンの本能に
塗り替えられていき、時々記憶が無くなる割合が増えていく
心配そうに見ている恋人を捕食したい気持ちが日に日に増していく
いつものように夢から覚めるように私の意識が戻っていく
そして私も目の前には血まみれの彼の姿が・・・
え・・・いや・・・・・・やめて
えっなんで躊躇ってるの?
美味しそう
ついに私の意識とドラゴンの意識は一つになった
興奮したから倍返ししたい
いいや、10倍返しだ!
次期のアニメ一覧見てたらpupaがおもしろそうな感じしたんだけど誰か原作読んだ人いない?
>>869 原作は1巻だけ買ったけど、続きを読みたいってほどじゃなかったなぁ…
アニメは結構期待しているけども。獣化スレの方なら結構盛り上がりそうではある
>>869 俺も一巻だけ。
妹の異形化が、「人間に戻すべき状態」あるいは「二度とああなってはならない姿」としてのみ描かれていて、
作品のポイントはそれを防ぐための「妹の兄喰い」描写にあるように思った。
最近週間少年ジャンプで、ワンピースで美少女のおもちゃ化の詳細なシークエンスやらないかな?
とか、最近始まったハチが獣化もので、美女の変身のシークエンスやらないかな?
とか思いながら読んでる。
初めて書き込ませていただきます・・・。
異形化、魔物化などが好きで、自分でも書いてみようかと思うようになりまして・・・;
今ドラゴンクエストの天空シリーズ(4,5,6)の2次創作的なものを考えていますが、
皆様はどのキャラがお好きでしょうか?
参考までにお伺いしたいと思います。。
ジャミ
失礼しました;;
女性キャラでお願いいたします。。w
フローラ
該当しそうなのは
ビアンカ ベビーパンサー ジャミくらいかな
>>875 好きなのはアリーナ・ビアンカ・バーバラだけど、変身させたいのはマーニャ・フローラ辺り。
ラミア化したマーニャを見たい
美人で巨乳でエロい体だからすごく変身映えすると思うんだ
人外化することによるギャップで妖艶さも増す
つづき
人間の時以上に美しくも禍々しくなった姿・・・
ミネアは異形化した姉を目の当たりにすると激しくショックを受けるだろうな
勇者や仲間たちも目の前の現実に思考が追いつかないだろう
人ならざる者と化したマーニャは自身のおぞましさに倒錯感や恍惚感を感じて喜悦しそう
>>881 >「変態! 女が改造される様子を見て興奮するなんて、変態そのものよ! 自覚しなさいよ!」
なんかワロタww 今作も面白そうですね。後ほど改めてじっくり拝読させていただきます。
>>882様、
ありがとうございます。
自虐ネタというか、自分が人外のものになったみたいで
嬉しくなるという、読者サービスというか…w
参考に教えてほしいのだけれど、単純に人外になるっていうのはスレ違いかな?
異形に吸収されてその一部になるとか、寄生をされて人外に作り変えられるとか……変身はしてないけれど
>>884 まさにこのスレ向きじゃないか・・・
むしろ、その内容でなぜスレ違いだと思ったんだ?w
>>885 変身って言葉とは少しイメージが違うかと悩んだんだよな……それと、俺がいま考えているの話のイメージのせい?
ヒロインがエイリアンみたいな生々しい生物に作り替えられる……みたいな話を考えているのだけれど、完全にエイリアンにするんじゃなくて、エイリアンと人間の中間みたいな状態みたいなのとか
人間の頃には存在していなかった身体の機関とかから異常な色の体液を分泌して~とかそんな見る人を選びそうな物を妄想しているので、場所を間違えたら大変だなという気持ちが……
長文ですまん
>>884様、
例えば不死化とか吸血鬼化とか、見た目のほとんど変化のない人外化を、
「変身」に入れていいかどうかでお悩みなのかなと思いました。
寄生は別スレがあると思いますし、
肉体変化がまったくない精神変化のみだと、洗脳のカテゴリーに近づくのかなと思います。
とはいえ、
>>886でおっしゃるような変化は肉体変化の一種で、
異形化といっていいように思います。
少なくとも自分は、精神変化神+舌と目のみ蛇化、なんかでも、
十分萌えますので、期待いたします。
888 :
887:2013/10/12(土) 22:11:12.77 ID:aY5a1ve/
(誤)精神変化神→(正)精神変化
失礼いたしました
精神変化を司る神 VS 肉体変化を司る神
果たして勝つのはどっちだ!? 脳も肉体の内と考えると・・・上位互換か?
>>887 なるほどなるほど、だいたいわかった気がする
見た目は結構がっつり変化する。うまいイメージがないから例えを借りるけれど、パンドラの塔ってゲームのヒロインぐらいなイメージ
なんかこう……妙な例えになるけれど、例えば牛の遺伝子を植え付けられたとして……
胸が大きくなって、母乳が出るだけならそれは人外化ではなくてどちらかといえば改造に分類されるよね?
胸が大きくなって、母乳が出るようになって、牛の耳とか牛のしっぽとかが映えたあたりから、人外化かなーと、自分は考えているけど、だいたいそんな感じだよね
なんか、境界とかそういう話は荒れる可能性があるから、あんまりしないほうがいいけれど
あとは、イメージが特に元ネタのない、自分で考えた化け物に変身しちゃうみたいなやつだから(色々なものに影響は受けているけれど)アブノーマル過ぎてグロに分類されないかが心配だな……
異形化がおkみたいだから結構大丈夫なのかな? なんかこう、お腹に口があったり、いかにも異形の化け物みたいなの
>>890 美少女の目玉が飛び出て触手になったり
顔が縦に真っ二つに割れてその中にびっしり牙が生えてたり
ドロドロに溶けてアメーバ状になり蟲を取り込んで融合変化したり
そういうのでも全然いける人間も存在するということを伝えておく
ここだけの話。先週から始まった仮面ライダー(鎧武)って、
果実食った人間が怪人化してるって設定じゃね?
これまでの流れから察するに・・・
>>890 俺、物体X化した女の子とか好きなんですけどどうッスかね?
捕食相手を侵食したり腕から寄生生物切り離したりとかなんですけど
pupa的な?
>>891>>892>>894 なるほど、スレの趣旨から外れてないみたいでよかった
とはいえ、まだまだなにもできてないから、あんまり期待をしないで待っていて欲しい……
俺なんてかなり前だけど書くって宣言しながら2つくらい書き途中で放置されてるから問題ない
俺なんて2600文字も書いた挙句、未だにTFシーンが出てこないことに絶望してるから大問題
>>897>>898 もう眠らせておくのももったいないしうpしちまいなよ
足りない分はスレ住民で補うだろ
自分もFSっぽいの作ろうと思って頑張ったけど投げたわ
なんかいいテキストアドベンチャー作成するのあればそっちに乗っかるんだけどなあ
どっかの人のtwitterにそんなのがあったような
投下します
注意:姉×弟の近親相姦
前半
「はぁはぁ」
「お姉ちゃん、疲れてきたよ」
「もうすぐだから……我慢して」
私達は逃げている。
「きゃああ」
周りから悲鳴が聞こえる。だがしかし私にはそれを気にしている余裕なんて
無い。いるかいないか分からなかった宇宙人が地球へ宣戦布告をしてきたのが
一週間前。それから各地で侵略行為が始まった。私達の街へは巨大な植物が
投入された。それもただの植物ではない。どうやらさらった人間を肌が緑の
植物みたいな人間にしてしまう植物のようだ。そしてその植物型人間が
新たな生贄を求め人間をさらっている。そうとしか考えられない状況だった。
そして私達を生贄にしようとその植物型人間は襲ってきている。必死に
逃げているがまだ幼い弟の体力が限界に近づきつつあるようだ。
「はぁはぁ、お姉ちゃん。もう僕ダメ……僕を置いて先に行って……」
「何言っているの馬鹿!」
弟は弱気になっている。弟は見捨てろなんていうがそんな事は私には出来ない。
姉として弟を守る義務を放り出すつもりはない。弟は私にとっては残された
たったひとりの肉親なのだから……とそう思っていた時だった。
「いてっ」
弟は走り続けて足が疲れてしまったせいか足がもつれ、こけてしまったのだ。
このままでは弟は植物型人間に捕まってしまうだろう……私の脳裏には
植物型人間に捕まり連れ去られ植物型人間になってしまう弟が浮かんだ。
その瞬間、私は咄嗟に自分の背後──植物型人間に向かって走った。
「お姉ちゃん!?」
「お姉ちゃんが囮になるから早く逃げなさい!」
私はそう叫びながら植物型人間へと向かう。そして植物型人間へタックルを
した。植物型人間は倒れるが、体から伸びている緑のしなびたきゅうり
みたいな外見をしている触手が私の体に巻き付く。その時、これで私は
終わったと思った。おそらくこのまま巨大な植物に連れ去られ、植物みたいな
人間になってしまうのだろうと思った。もう人間として幸せな生活は望めないだろう……
まだ幼い弟を残していってしまうのが心残りだ。私は弟が倒れていた方へ目を
向けたが弟はもういなかった。どうやらうまく逃げたみたいだ。
私は安堵した。自分の待ち受ける運命を考えたら安堵なんて出来ないはずだが
私は安堵した。どうやら私はもう諦めているらしい。元々諦めやすい性格
だったのか、それとも弟を守れたことから来るものなのか……私はただただ
これからの運命を受け入れた。そして植物型人間が立ち上がり私を運んだ。
しばらくして巨大な植物の中を通った。そこには私と同じく捕まって
運ばれている人たちがいた。泣きわめいたり怒鳴ったり……私みたいんに
諦観している人間はほとんどいないようだ。そして通路みたいな所を通り
ある部屋へとついた。植物の内部であることを思わせる緑色の壁に
チューブがたくさん付いている部屋だ。私がそれを見渡した時、
一つのそれが膨らんだかと思うと中からネバネバした液体と
緑の体色をした裸の人間らしきものが出てきた。それはむっくりと起き上がると
どこかへ行ってしまった。
そして私の頭にそのチューブが付けられた。その瞬間、穴が広がり私の頭を
包み込んだ。そして肩まで包まれる。さらにネバネバしていて気持ち悪い。
さらに青臭い。植物だから当たり前だが植物の青草さがある。
(く、苦しい)
息が出来ず苦しくてじたばたとする。その次の瞬間うねりがあり、それに
よって空気が補給できた。そして私の体は腰まで包み込まれる。
足をじたばたさせるが意味もなく、足まで飲み込まれ全身飲み込まれて
しまった。そして蠕動運動が起こり私が移動する感触がする。
諦観していたと思ったが、震えが止まらない。これから私は植物型人間に
されるんだと思えば恐怖が湧いてきた。
(やっぱし…怖い)
本当はもっと人間のままで居たかった。弟とももっと語り合い喋りたかった。
弟と一緒に居たかった。けれどもその願いは儚く散るのだろう……そう思うと
涙が出てきた。私は捕まってから初めてむせび泣いた。
そうしている間に移動は終わり、私は狭い部屋についた。狭くて肌が壁に
当たる。とその時だった。感触に違和感を感じた。
(わ、私裸になってる!)
いつの間にか裸になっている。どうやらあのネバネバした液体は服を溶かす
作用があったらしい。むせび泣いていて気付かなかった。
見ている人はいないが羞恥心が湧いてきた。そういえば
植物型人間は全員服を着ていなかった。私は改造されたら全裸で過ごさないと
いけないのか……そう考えると気分が沈み込むが同時に恐怖はどこかへ
行ってしまった。
(そうだよね……改造されても心だけ大丈夫ならどうにかなるよね……)
という希望も湧いてきた。とその時だった。
口に何か入ってきた。それと同時に耳にも鼻にも…そして私のおまんこや
お尻の穴にも。
全身の穴という穴から何かが挿入されているのだ。そして部屋が収縮と膨張を
繰り返す。すると液体が吹き出し部屋を満たしてきた。
(く、苦しい)
口から喉へと侵入され苦しさと吐き気を感じる。おそらく私の体を異形化
させる作業が始まったのだろう。きっと体の内部を触手がいじっくているに
違いない。
(負けないんだから!)
例え体が異形の物になっても心まではそうならない。そう決意した瞬間だった。
(〜〜〜〜な、何これ)
私の体が快感で包まれたのだ。苦しかった喉への挿入も気持ちいい。
それだけではない。苦しさで気付かなかったがおまんこもおしりも気持ちいい。
そして、その快感が体中に染み渡る……そんな感触がする。苦しさなら
耐えられる自信があったが快感は予想外だ。私はただただ快感に震えるしか
なかった。さらに触手が私の体の奥にどんどん侵入していく感触がするが
気持よさしか感じられない。快感の奔流に私は身を委ねるしか無かった。
(何これ何これ何これ、頭真っ白になる〜)
私の頭は快感で支配される。その時だった。
(忠誠ヲ誓エ)
(えっ?)
そんな声が頭を響く。宇宙人にということはもう分かっていた。
(い、嫌)
私がそう拒否をすると私の体に電撃が走ったような衝撃が来た。
それの正体は快感が私の脳の限度を超えて襲いかかったというものだった。
「ひ、ひぎぃぃ」
私は悲鳴を上げるが快感は収まらない。そしてまた声が聞こえた。
(忠誠ヲ誓エ)
「誓います!誓いますからやめてええええ」
その瞬間私の脳裏に色々な景色が浮かんだ。弟が生まれた日。両親を失った日。
それから弟を守ろうと色々な努力をした日々。今思えば大変だったが満たされていた。
そして、それらは脳裏に浮かんでは消えていった。
そして代わりに宇宙人──いや主様に仕えたいというものが湧いてきた。
気がつけば私は液体に全身が浸かっている。呼吸が出来るのは口の中に
入っているもののおかげか。
そしてしばらくすると体中の穴に入っていた物が抜かれていった。さらに
蠕動運動が始まり私の体は移動する。あの不快だったネバネバも心地よく
感じる。そしてやっと狭いところから開放された。久々に光が入り
自分の体を見てみる。全身緑だ。でもこの緑色が美しく感じる。
生まれ変わったようで、いや生まれ変わって清々しい気分だ。
(すごく……いい気分……)
こんないい気分になったのは人生で弟が生まれた時以来だ。
(そうだ……あの子にもこの気分を味あわせなくちゃ)
私は弟と二人で植物型人間になり主様ヘ奉仕する未来を思い描いた。
(すごく……いい)
私はいてもたってもいられず、とりあえず人間を捕まえるという任務をする
ことにした。
「待っててね……お・と・う・と」
後半
「ね、姉さん!……なんだ夢か……いや夢じゃないか」
僕は起き上がり周りを見渡す。まだ夜中のようだ
夢を見ていた。僕が姉さんを見捨てて逃げる夢だ。いや実際には夢でなく
本当のことだ。僕はあの日姉さんを見捨てた。僕がヘマをして庇ってくれた
姉さんを見捨てたのだ。あれ以来時々悪夢としてその夢を見る。
「姉さん……」
あの日以来、人類はただただ侵略されるだけかと思われた。しかし実際には
侵略する宇宙人に対して反対派の宇宙人が地球側に味方してくれたのだ。
そのおかげで何とか戦争と呼べる状態に持ち込めた。
そして僕はあの日の出来事をバネに優秀な戦士となった。今や
戦闘スーツ特殊部隊”戦隊”所属のコードネーム”レッド”と言えば
僕のことだ。
「でも、悪夢も今日までだ」
今日の作戦はあの日の巨大植物型兵器の奪取。うまくいけば姉さんに会える。
例えうまくいかなくても手がかりぐらいは掴めるだろう。そうすればこの悪夢
とはおさらばだ。
「っとと、早く寝ないと……作戦に影響が出る」
そうして僕は眠りについた。
「はぁはぁ」
予想以上に相手の抵抗が激しかった。おかげで仲間は全滅。残りは僕だけだ。
しかし中枢部に辿りつけた。後は戦闘力がない敵幹部だけのはずだ。
「待ってたわ、レッド」
そう言って敵幹部は堂々と座っていた。
「余裕だな……もしかして諦めたのか」
「ふふふっ私がこうするのは勝利の確信があるときだけよ」
本当に鼻につく。こいつら宇宙人は自然に地球人を見下しているのだ。
「ではその策を見させてもらうか!」
僕はそのまま敵幹部に近づき首を絞めようとする。
「来なさい!」
しかし相手が叫んだかと思うと僕と敵幹部の間に全身緑の体色をしたものが
割り込んできた。
「あ、あなたは」
「ふふふっチェックメイトね」
見間違えるはずもない。目の前に現れたのはあの日、僕を庇ってくれた……
姉さんなのだから。例え全身緑色になっても見間違えるわけがない。
「久しぶり……ね。大きくなったわね」
「なんで……なんで姉さんが……」
「あら?これくらいは想定しなきゃ……あなたの素性はもうすでに
バレているのよ?これぐらい定石よ」
僕はすぐさま姉さんを無力化し敵幹部を倒す方法を考えようとする。
「おっと余計なことを考えるんじゃないわ。あなたのお姉さんがどうなっても
いいわけ?私達の技術を持ってすれば指を鳴らした瞬間にあなたのお姉さんを
即死させることぐらいわけないわよ?」
なぶるように…そういたぶるように言葉を紡ぐ。
「弟はお姉ちゃんを見捨てたりしないよね?」
言わせているのか姉さんが自発的に言っているのか僕には分からないが
どっちにしろ同じことだった。
「くっ…汚いぞ」
「あら?そんなこと言っていいのかしら?殺しちゃおうかなあ……私としても
優秀な奴隷が死ぬのは嫌だけれど気分を害されたしなー」
「弟、そんな口の聞き方しちゃダメだよ。お姉ちゃん悲しいなあ……久々に
あった弟がそんなに口が悪くなっているなんて……」
「わ、分かりました。や、やめてください」
僕はプライドを捨て敵に許しを乞う。
「口だけでは何度でも言えるわよ……そうねえ。全裸になって土下座したら
良いわよ」
「なっ」
全裸になれというのは人間の尊厳を無視している上にさらに敵陣の中で
戦闘能力を捨てろということだ。そうなった後、僕はどうされるのか分かった
ものじゃない。だがしかし……聞かないと姉さんが殺される。そう考えたら
僕の体は自然とヘルメットを取った。顔面にひんやりとした新鮮な空気を感じる。
戦闘スールを脱いだ。これで僕は戦闘能力はなくなった。
下着も脱いでいき、全裸になった。そして土下座をした。恥や外聞を捨てて。
「はっはっはっはっ本当にやったわ!お姉さんの言うとおりね」
「えっ」
(姉さんの言うとおりってどういうことだ?)
その疑問に答えるように敵幹部は言う。
「今回の作戦はねえ……あなたのお姉さんが考案したの」
「う、嘘だ!」
僕は叫んだ。あんな優しかった姉さんが僕を陥れるようなことをするわけがない。
そう信じたかった。しかし姉さんから聞こえてきたのは恐ろしい現実だった。
「本当なの、弟。あなたを仲間に入れたくて私が考案したの。私を人質に
とればあなたはなんでも言うことを聞いてくれるって。でも裸に土下座は
さすがに私が考えたんじゃないよ」
そう言って姉さんはクスクスと笑う。一方僕は絶望的な気持ちだった。
「そんな……姉さんがそんなこと……」
絶望に打ちひしがれる僕を横目に姉さんと敵幹部は話をすすめる
「それじゃあ報酬として弟は貰いますね」
「好きにしなさい。でも異形化だけはしなさいよ」
「分かっています……ふふっ、じゃあお姉ちゃんと一緒に行こうね〜」
そう言って姉さんは触手を伸ばし暴れる僕の体を絡めとり何処かへ運んで
いった。
「到着〜さ、ここがお姉ちゃんの部屋だよ」
「部屋?ここが?」
姉さんに連れ去られ着いたのは光が差し込み一面植物の肉壁の家具も何もない
部屋だった。僕には巨大植物型兵器の中に空いた空間ぐらいにしか思えない。
「うん、いい場所でしょ?」
「僕にはそう思えないけれど……」
「もう少ししたら分かるわよ」
そして姉さんは僕に近づき抱きついてキスをした。
「ちゅっ……今も昔も変わらず可愛いわね」
「ね、姉さん……」
姉さんの肌はつやつやしていて冷たくて人間とは違う感触が僕の肌に直接
通じる。裸で抱きつかれ、あんなことを言われたらこんな状況
にも関わらず照れてしまう。だが次の瞬間照れるどころではないことをされた。
「可愛い……ちゅぅんんむっんむっ」
「んんんん〜むっ」
なんと姉さんはディープキスをしてきたのだ。突然入ってきた舌に対して
舌で抵抗しようとするが舌と舌を押し付けあっている形になる。姉さんの唾液
はネバネバしており、さらに舌はレタスのような舌触りだった。僕は苦さと
青臭さを感じながらも情けないことに裸の姉にディープキスをされている
という事実で勃ってしまった。
「あらっ、お姉ちゃんで大きくなってくれたんだ〜嬉しい」
「ね、姉さん」
その事実を改めて指摘されるととても恥ずかしい。
「さてと……そろそろかな?」
「えっ?」
何がそろそろなんだろうかと思った瞬間、僕の体から力が抜けた。膝を付き
そして倒れる。
「ふふっ、お姉ちゃん。この体になってから薬品を生成出来るようになったの
……すごいでしょ?それで、さっきの唾液に混ぜておいたの」
「姉さん……僕に何をするつもりなの?」
やられて思い出した。今の僕は姉さんという蜘蛛に捕まえられた蝶なのだ。
姉さんという蜘蛛が何をしでかすか分からない。そう思うと体が恐怖で
固まった。
「大丈夫よ。気持ちいい事ばかりだから……安心し・て・ね」
姉さんは笑顔で言う。その笑顔に背筋がゾクリとなった。それは恐怖からか
期待からかは分からなかった。
「美味しいでしゅか〜」
「むっっむうううむっ」
僕は姉さんの乳首を口の中に押し付けられていた。そして強引に吸いつかせ
られる。姉さんのおっぱいからは何も出ない……と思いきや何か汁が出ている。
味は青汁のような味だ。ぶっちゃけ苦くて大量に飲まされたくない。
でも姉さんにおっぱいを飲まされているとなんだか赤ちゃんに戻ったような
錯覚を感じる。でもそろそろ勘弁してほしいと思ったら姉さんのおっぱいが
離れた。そうなると今度は口惜しさを感じる。
「ん?もうちょっと欲しい?」
「い、いらないよ」
前言撤回。やはりアレ以上青汁みたいなものを飲みたくはない。
「そう……」
姉さんは少し寂しそうに言った。
「じゃあそろそろ準備しないといけないね」
「なにの?」
「セックスに決まっているじゃない」
その瞬間僕は頭に衝撃を感じた。何を言っているのだろうか僕の姉は。
僕と姉さんは姉弟。義理でもなくれっきとして血が繋がっている。
そんな二人でやっていいことではない。
「姉さん、ダメだよ、そんなこと」
「地球の常識に縛られているなんてなんて可哀想な弟……でも大丈夫
お姉ちゃんがそんな物取り払ってあげるから」
会話が通じない。仕方なしに僕は暴れようとするが体が動かない。
すると目の前に姉さんの……その……女性器が来た。姉さんの女性器は
僕の口にはまり、強制的に舐めさせられる。またもや青汁みたいな味だ。
それに青臭い。そう感じていると僕のおちんちんがヌルヌルした液体に包まれ
るのを感じた。
「んんっむっ、汚いよ姉さん、んんむっ」
姉さんは僕の男性器を口で含んでいるのだ。まずは男性器の先っぽをべろべろ
と舐め次に先っぽを咥え奥まで咥え込むという動作を繰り返している。
その気持よさに僕はたちまち勃起してしまう。
「ふふっ準備が出来たわね……」
姉さんの女性器は汁でいっぱいになっていた。その汁で僕の顔が汚れた程に。
そして僕の口は姉さんの女性器からやっと開放された。
「ダメだよ……姉さん。僕達血の繋がった姉弟なんだよ……こんなことしちゃ
……」
「大丈夫。今の私達は遺伝子的には離れているわ。だから大丈夫よ」
そう言いながら女性器に男性器を当てる。
「そういう問題じゃ……」
「ええい、もう。じれったい。入れちゃえ」
そう言った瞬間すぐに腰をおろした。たちまち僕の男性器はひんやりとした
それでいてぬるぬるした感触に包まれる。使ったことはないがオナホール
という物の感触はこんな感触なんだろうか。とにかく気持よさを
感じてしまった。
「あははは、入っちゃったね……どう?お姉ちゃんの中気持ちいい?」
「そんな……ダメなのに」
「むっ……せっかくの初体験なのに悲しそうな顔しないの」
そう言って姉さんは僕の顔に手を当て、キスをした。
「でも……あったかいわ。私達って体温低いから、もし性交したとしても
温かさなんて感じないのよね……あっ勘違いしないでね?お姉ちゃん人
相手は弟が初めてだから。ふふっあったかくて柔らかさを感じるわ……
まるで弟みたいね」
そう言った後、姉さんは腰を動かす。入れられただけでも快感に包まれた
というのに動かされたら快感の渦に巻き込まれ思わず射精しそうになる
「くっ……」
歯を噛み締め、男性器に力を入れ抵抗しようとするが姉さんの女性器は
それを溶かす。もう僕は限界だった。
「姉さん!抜いて!じゃないと中に出しちゃうよ!」
「出しなさい!私の中に一滴残らず出しなさい!」
僕はもう限界を超え、ついに姉さんの中に出してしまった。
「はぁはぁ」
僕は荒い息を吐く。姉さんは息が一つも乱れていなかった。
体の作りが違うから姉さんの方が体力があるのだろう。姉さんは僕を
抱きしめた。
「それじゃあ……お姉ちゃんと一緒に、も〜っと気持ちいいことしようか」
姉さんは僕の男性器を挿入したまま僕を抱え込み移動した。
運び込まれたところはチューブがたくさん壁に取り付けられている部屋
だった。一体何をするのかと思い姉さんに聞いてみることにした
「姉さん、これから何をするの?」
「ふふふっ、ここでねお姉ちゃんは生まれ変わったの」
「生まれ変わったってまさか!」
その言葉で僕は確信した。姉さんはここで植物型人間になったのだと。
そして僕も同じように植物型人間にするつもりなのだと。
「やめて!やめてよ姉さん。ひどいことしないで!」
僕は最後の抵抗として子供みたいに大声を出し泣いた。
「大丈夫よ。とっても気持ちいいし体験したら良かったと思えるわ」
姉さんはまるで母親が泣き喚く子供をあやすかのように言う。
「嫌だよ!僕は植物型人間になりたくない」
「もう、悪いこと言うお口はこうだ」
そう言って姉さんは僕にディープキスをした。舌が口の中に入り、そして……
喉から食道へと入っていった。
(!)
舌が伸びている。そうとしか考えられなかった。そして姉さんの体から
触手が伸び僕の穴という穴へと侵入した。
僕は喉に無理矢理入れられ苦しさを感じていたが、それが次第に快感に
なっていく。そして姉さんの女性器に入っている男性器がムクリと大きく
なっていくのを感じた。そして僕の頭にチューブが付けられた。
すると穴が大きくなり僕と姉さんを飲み込んだ。僕と姉さんは蠕動運動に
よって運ばれ、やがて姉さんと僕の二人でぎゅうぎゅうの部屋へと運び
こまれた。そして部屋が収縮と膨張を繰り返し液体で満たされていく。
僕はその間、ただただ快感に震え姉さんの中に何度も射精した。
(気持ちいい……!)
頭がおかしくなりそうだった。とにかく気持ちいい。喉へ太い触手を
突っ込まれるのも鼻も耳も、おしりの穴に突っ込まれるのも。
それだけではない。全身が性感帯になったかのように肌に姉さんの肌や
部屋の壁が触れるのも全部気持ちいい。そして頭の中に忠誠という文字が
浮かび上がる。
(忠誠を誓えば……姉さんの仲間になれる!)
そう思った僕は迷わず忠誠を誓った。その瞬間姉さんとの日々が走馬灯
のように頭に広がった。そしてそれらは崩れ去り新しいものへと変貌を
遂げた気がした。
(姉さん……ありがとう)
最後に思ったのは姉さんに対する感謝だった。
そして僕と姉さんは運ばれ外へ出た。自分の体を見てみると全身緑色だ。
さらに姉さんを見てみる。
(美しい……)
なんて美しい緑色をしているのだろうか。僕の姉は。こんな美しさを
何故僕は分からなかったのだろう。
「ふぅ〜どうだった?生まれ変わった感想は?」
姉さんが聞いてくる。
「最高の気分だよ。姉さん」
僕は迷わずそう答える。姉さんの仲間になれた……そして主様へ貢献が
出来る。そう考えただけで胸が高鳴る。
「それじゃあ行きまそうか」
「うん、姉さん」
そう言って僕は姉さんの後を追った
「姉さん。お疲れ様」
「ふぅ〜っと、ありがとう」
今日は僕はいつも通り基地の襲撃。姉さんは事務仕事だった。
それが終われば後は自由時間。何をしてもいい時間だ。
僕はまずキスをする。それもディープキスだ。姉さんの唾液はいつ舐めても
ほのかに甘く美味しい。
「それじゃあ姉さん。今日の締めに」
「もう〜甘えんぼなんだから〜」
そう言いつつも姉さんはおっぱいを僕に差し出した。僕はおっぱいに
吸い付く。姉さんのおっぱいから汁が出る。いつ吸っても甘くて美味しくて
元気が出る。これさえ飲めれば疲労はあっという間に回復する。もう姉さんの
おっぱいならいくらでも飲めるだろう。そしてグビグビ飲んだ後は
姉さんを壁に手をつかせる。
「じゃあ姉さん。いつも通りねだってよ」
「分かったわ」
姉さんはお尻をゆっくりと振る。それだけで僕は生唾を飲んだ
「私は……弟のちんぽがおまんこに欲しくてたまらない淫乱なお姉ちゃん
なんです〜だから……早くちんぽ入れて〜」
「本当だ……こんなに愛液が溢れているよ……れろっ」
僕は姉さんのおまんこに口付け愛液をすする。とても甘い……今のおまんこは
例えるなら蜜壺だ。その蜜を僕はすする。
「ああん……舐めるのもいいけれど……早く〜」
「本当に淫乱でせっかちだな姉さんは……ほら!」
僕は姉さんのおまんこにちんこを挿入した。その瞬間姉さんのおまんこが
僕のちんこを締め付けてくる。ひんやりしててヌルヌルしてつやつやしていて
気持ちいい。そして僕が動いてみると姉さんは歓声を上げる。
「ああん、あんっ。もうセックスが本当に上手になったねっ。すごくっ
気持ちいいよ」
「嬉しいな。姉さんに気持ちよくなってもらうためにもっともっと頑張るよ」
「ああんっ嬉しい!嬉しいわ!」
そして僕は射精した。僕の体は姉ちゃんの好みに合わせて改造されたらしく
すぐに射精をするようになっている。だがその分沢山回数をこなせるように
なっている。僕は精液を潤滑油に動き出す。抜けるか否かのギリギリまで
引き、一気に子宮の入り口まで行く。これを繰り返すと姉さんから嬌声が
漏れる。そしてしばらくしたら姉さんの子宮の入り口にちんこを押し付け
そして射精した。姉さんはこうされるのが好きらしい。
僕は後ろから抱きつき、胸を揉む。表面はつやつやしてて柔らかく
揉みごたえがある。そして姉さんの顔を後ろに振り向かせキスをする。
「んっんむっんんむぅ」
そして腰の動きを早くする。快感が強くなり精液を出させようとする。
僕は腰を押し込んだ。また射精もした。だがこれで終わらない。
姉さん相手なら比喩でも何でも無く何回も何十回も出来る。
まだまだこれからだ。
心地の良い虚脱感に包まれる。僕は壁に身を任せ座りもたれかかっていた。
「ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ」
姉さんの僕のちんこを舐める音だけが聞こえる。その姉さんの頭を
僕は撫でている。
「んっ綺麗になったわよ」
「ありがとう姉さん」
僕は姉さんに礼を言いキスをした。自分のちんこを舐めた口とキスをするのは
本当はちょっと嫌だけれど姉さんの好意には報いらなければいけない。
そして僕は横になった。姉さんも横になり僕に抱きつく。
「おやすみ姉さん」
「おやすみ」
ああなんて幸せなのだろう……こんな生活を遅れるのは全て主様のおかげだ。
僕は主様への忠誠と姉さんへの愛を胸に眠りについた。
投下は以上です。お読み下さりありがとうございました
>>902-910姉弟改造様
乙です!!
アダルトおにゃ改スレだけでなく、
こちらでもお会いできるとは!!
拝読したら感想等書かせていただきます。楽しみです。
おおっ! これは久しぶりの投下・・・! 読まねば。
>>姉弟改造様、
予想に違わぬ自分的にど真ん中のお話で、
ワクワクドキドキハァハァさせて頂きました。
別スレでまでmaledictの感想はもういいよ、
思われるかもしれませんが、ともかくGJ です。
最高の気分だよ。姉弟改造さん
色々と心に残る部分があるのですが、
中でも
>>904の精神支配を受け入れるくだり、
なんかこう、独特のあっけらかんな感じがあって萌えました。
誰もいない…?
いるよって言ったら投稿して頂けますか????
残りレス的にも残り容量的にも中途半端になりそうで怖いのん
にゃんぱすー
とりあえずそろそろ次スレを立てる覚悟が必要なのん
女の子を変身させたい派には関係ないだろうが
ガイストクラッシャーの次回は主人公変身回っぽい