女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その6

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1名無しさん@ピンキー
胸の小さな女の子が胸の大きな女の子と体が入れ替わって胸の大きさを堪能したり
年老いた女が若い女と入れ替わって若い体を堪(ry
淫乱な女の幽霊がいろんな女の体に表意して堪(ry
魂の交換だけでなくて単純にスタイルがよく身長の高い女の子と幼児体系の小さな女の子がいて
ある日身長やスタイルが入れ替わったり
ムチムチの女悪魔が女の子に憑依するとその女の子がムチムチに変身する様な話も可

とまあそんな感じの話題やSSを扱うスレ

■保管庫
http://www40.atwiki.jp/odchange/

■過去スレ
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その5
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290094110/
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267807016/
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253030666/
女同士の肉体の入れ替わり・憑依 その2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235567463/
女同士の肉体の入れ替わり・憑依
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221151798/
2名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:01:22.68 ID:eLe1QoBu
前スレが容量オーバーだったので急遽立てました。
続きはこちらでお願いします。
3名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:37:34.48 ID:E2F3hAA4
>>2
砂漠のきつねです。
ご迷惑をおかけしました。スレ立てありがとうございます。
自重してこちらに誘導できればよかったんですが…
できる範囲でまとめwikiに避難させました。見られる方、落ちがないか確認して頂けると助かります。
とりあえず、続き投下します。
4名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:38:29.33 ID:E2F3hAA4
<29>
麗子も服を着替える。
Aカップの乳房であればスポーツブラでも事足りるが、30代の身体でこのままというわけにもいかない。
スポーツブラを脱ぎ、麻美に借りたブラを着ける。久々に乳房を支えられるワイヤーの感覚。
それでも元の身体のように、乳房に食い込む感じはない。
ハーフパンツを脱ぐと、水色の星がちりばめられた白いショーツから陰毛がはみ出している。
麻美に借りたショーツを履く。ティーンズ以外の他人の下着は久しぶりだ。
綿とは違う、久々に感じる滑りのよいポリエステルの感覚。
借りた服を着ると、鏡にはスレンダーな30代後半の女性が立っていた。
「今日から二人のママかぁ…」
麗子は麻美の着替えを待ちながら、ふとそう思った。

「どうしよう…」
自宅での出来事を知る由もなく、美緒は保健室で途方に暮れていた。
まずは秘部をティッシュで拭き、ショーツとストッキングを上げる。
さっきまでは太腿と秘部に密着していた両者だが、小さくなった身体では腰骨にひっかかるのがやっとの状態だ。
手を洗い、胸元のボタンを閉める。カップの分だけ空虚に盛り上がったブラウス。
スカートの裾は足首にまで達しようとしている。
「おっかしいの。」
鏡に映る自分を見て、美緒は思わず吹き出して笑った。
「麗子先生、どうなっちゃったのかな。」
美緒はいつもの椅子に腰を掛けた。
5名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:41:19.47 ID:E2F3hAA4
<30>
「えぇ!?お母さんが先生になっちゃったの?」
美緒は目をまん丸にしながら、驚きの声を上げる。
「だって、口で言っても信じてもらえないでしょ。だから、入れ替わるしかなかったのよ。」
母の声で入れ替わるなどという単語を聞くことに違和感を感じながら、しかし、中身が松下先生ならと美緒は自分を納得させる。
「今キスすれば戻れるんじゃない?」
「だめよ、同じ人間と入れ替わるには、また次の機会を待つしかないわ。」
「じゃあ、次の満月の時までは…」
「私が先生をしなきゃいけないわね。」
ハスキーな麗子先生の声を発している中身は実の母。
よく見るTシャツとジーンズ姿で辛うじて推測できるものの、美緒がこちらを受け止めるにはまだ時間がかかりそうだった。
「とりあえず、今日は帰りましょう。美緒、着替え持ってきたわよ」
自然と身体の口調になるとはいえ、今の瞬間は、とても中身が麗子だとは思えないほどに違和感がなかった。
「私も、身体にあった服を着ないとね」
麻美の語り口も麗子そのもので、美緒はまたいい知れない違和感に襲われるのであった。

久々に着るいつもの下着。
小さな乳首を保護する白のスポーツブラ。お気に入りのさくらんぼ柄のショーツ。
ブラウスの袖を通す感覚も久しぶりだ。吊りスカートと膝下までの白のソックス。
さっきまであった大きな双丘はそこにはない。すっかり見通せるウエストと脚元。
「なんか懐かしいな。」

美緒は麗子と一緒に家路についた。
「先生、お母さんなんて出来るの?」
「うっ、そこを突かれると…でも正体を知ってる2人しかいないし、我慢して。」
「え〜。レジのパートだってあるよ」
「機械は得意な方よ」
寄り添い歩く二人は本当の親子のように見える。
一方、麗子のマンションに着いた麻美。昨日までは美緒が座っていたソファーに腰を掛ける。
キャミソールを着けていたとはいえ、ノーブラで歩いてきたために、歩を進めるたびに乳房が揺れ、乳首が擦れて痛みを発した。
「巨乳も大変ね。月並みだけど。」
そう言いながら、麻美はTシャツとキャミソールを脱いだ。さっきは感じなかった服の匂い。
他人の身体になったため、嗅覚も変わったのだろう。普段は気づかない、服に染みついた家の匂いが感じられる。
クローゼットを探すと大きなカップのついたブラジャー達。ワインレッドにパープル、ネイビーに黒。
「普段は着けない色だなぁ」
少し口元をほころばせながら、ワインレッドの上下を手に取り身に着ける。グッとワイヤーに持ち上げられる感覚。アンダーバストが強く締め付けられる。
「こんな感じなんだ。ほんと大変…」
麻美はすっかり大きな乳房を持て余していた。
6名無しさん@ピンキー:2011/08/17(水) 21:44:55.50 ID:E2F3hAA4
バタバタしてすいませんでした。ひとまず今回はここまでで。
この後はあんまり長くならないようにしたいです。別のネタも書いてみたいので。

前スレで題名のヒント下さった方、ありがとうございました。
その後の展開で母との入れ替わりも作ってしまったので、ちょっと合わなくなってしまうんですよね。
せっかくヒント下さったのに申し訳ないです。
ヒントは絶賛募集中です。自分も頑張って考えます(涙)
7名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 21:47:17.47 ID:uqo/saHS
GJ!
名前の件は残念ですが(でも、コレも「先生と」母の入れ替わりじゃね?)、つづき待ってますよ〜
8名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 22:37:56.24 ID:PcdRqko4
色々作品投下されて追いつくのが大変だぜ☆
9名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 19:58:20.24 ID:Ro3Sji5u
乙です。
いいですね。きつねさんの作品の多重入れ替わりの展開好きです。
母になった麗子と父の絡みがあるのかとか
色々展開が膨らみそうですね。次も期待です。
10名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 13:33:35.12 ID:FeoxozX8
母を失くした父子家庭の父親が、数年後に再婚。
娘は、綺麗で優しそうな継母に懐くが、実は継母は娘の若い体を奪い取ろうと狙っており
……という妄想。
主人公(継母)は、「老いる」ことに異様な拒絶感を持っている(拒食症などと似た感じ?)。
義理の娘を可愛がりながらも、心の底の欲求には逆らえず、その娘が中学を卒業する前夜、
ついに儀式を執り行い……とか
11名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 23:04:55.91 ID:gFbclMw3
ママはチャイドルって漫画のあらすじを見たところ、
娘と母親の入れ替わりのようなんだが
12名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 04:03:16.36 ID:GcBenmnr
何を今更w
13名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 23:43:06.66 ID:fV4Gm2Lx
若い乳を取られる話、好きだったな
14名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 19:02:02.70 ID:HYlteQxG
前スレのモザイクの魔女好みだなぁ
最初の爆乳を手に入れたところとか後日談とか読んでみたいぜ
15名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 21:40:58.00 ID:mpLxzzZz
ここの作家様は多めに見ても5〜7人ぐらいしかいないのかな。
そこそこ需要はあると思うんだけど、寂しい。
16にゃあ:2011/08/28(日) 22:32:57.45 ID:6UOwAdEv
>10 これでもいい?

タイトル「若くなりたい継母と狙われた女の子」

「おかあさん ありがとう」
明後日 小学校を卒業する 可愛い娘からお礼を言われた。
「ふふふ・・・ この娘ったら」
何でも 寂しいときに いつも一緒にいて、励まして可愛がってくれたから お礼を言いたかったらしい。
ほんとにいいのに お礼は私もあるのよ?
「さあ お父さんは あなたのために、明日、明後日のお休みを取るために遅くなるっていうから、早く寝なさいね」
私は娘に そう言い聞かせながら、頭を撫でていた。
そうそう この撫でているときの表情も可愛いのよね、本当 若いっていいわね。
しばらくすると、少し年上のこの娘のお兄ちゃんがやってきた。
「ま〜た 母さんは、鈴を可愛がっているねえ」
もう見飽きた光景を目にした 兄が冷蔵庫を開けながら話した。
「いいじゃないねえ? 鈴ちゃん」
「う うん・・・」
鈴は ちょっと顔が赤くなっていた。
「おっ おかあさん わっ 私 もう部屋に戻るから」
そっとその場を離れた鈴は、2階にある自分の部屋まで戻って行った・・・
「あ〜あ お兄ちゃんが言うから 鈴が逃げちゃったじゃないの!」
少しビクッとした兄・・・
「そ それじゃあ 俺も寝るから おやすみ〜」
もう! 少し怒るとすぐ部屋に逃げるんだから〜
でも・・・
ふふふ この光景も最後なのよね。
だって 明日は・・・
17にゃあ:2011/08/28(日) 22:34:43.86 ID:6UOwAdEv
私は、この娘の父親と結婚して 早3年・・・
初めは懐いてくれなかった 2人の子供達。
段々と打ち解け、ざっくばらんに話せるようになったのは、ほぼ1年前のこと。
結婚する前の私は この子供達の父の部下だったの。
奥さんは数年前に亡くなっていて、自慢の子供達と一緒に写っている写真を机の上に置いていた。
入社して3年が経ち、主人のいる課へ配属になった。
勤務時間も変わり、付き合っていた彼から別れてほしいと言われ、失恋してしまった。
そんなときに優しくしてくれたのは、今の主人だった。
何回かデートをしていたある日、元彼が私よりもっと若い女の子とデートしているのを目撃した。
そっか・・・
若い女の子と付き合っていれば、私と別れちゃうよね。
でもね、元彼とは同い年で、数ヶ月だけど私のほうが後から生まれたのよ。
うん でも、同じ年でも 男の人は若い人がいいんだよね?
どこかの新聞でも載っていたけど、付き合うなら男の人は同じ年齢の女の人よりも、自分より若ければ若いほど良いって・・・
若くしていたつもりだったんだけどな〜
でも厭きちゃったんだろうね。
それから私は 段々と若い女の子が羨ましくなっていった・・・
そして、今の主人と付き合って一年経った頃、私は子供達に紹介された。
男の子は小学校4年生、女の子は小学校3年生だった。
ちょうど3学期が終わって、春休みに入った日曜日に全員集まれるからっていう理由からだった。
それから すぐに私達は結婚した。
18にゃあ:2011/08/28(日) 22:35:56.93 ID:6UOwAdEv

ふう・・・
あれから 3年か。
私は今年で 42歳になる。
主人と 同い年・・・
偶然にも、元彼と私とも 同じ年でした。
彼は元彼と違って 優しかった。
でもね、女の人って 若い人が羨ましいんだ。
段々 年を重ねていくと、体力が落ちていくのが分かった。
何か若さを保つ方法はないかな〜って 図書館へも行って調べていた。
そんなある日、一人のおばあさんに出会った。
おばあさんに 悩みを打ち明けると、小さな箱から2枚の香草を出してきた。
おばあさんの話によると、入れ替わりたい人の枕の中に1枚入れて、自分の枕の中にも1枚入れると、翌日起きたときには入れ替わるってことだった。
少し半信半疑だったが、機会が来るまで私は待っていた。
明日は卒業式の前日、その日は予行練習しかない日。
入れ替わるには ちょうどいい日だった。
19にゃあ:2011/08/28(日) 22:37:24.31 ID:6UOwAdEv

チチチチ・・・
「ん んん・・・」
ふと 目が覚めると、いつも寝ている私の部屋ではなかった。
娘の 鈴の部屋だった。
本当に入れ替わったんだ・・・
ふふふ・・・
やっと この娘になれた、若くなった。
ふと、枕の中に入れた香草はどうなったのか見てみたら、無くなっていた。
どうやら 1回だけ使うことができるものだったらしい。
よかった・・・
昔の私には もう戻らなくてもいいのね。
準備には 1年もかかったしね。
この娘には 中学・高校・大学の一貫教育をしている私立校を受験させ、合格させた。
中学・高校は、少人数全寮制の女子校。
これが狙いだったんだ。
寮に入ればこっちのもの、他の若い娘達と一緒に教室で過ごし、お風呂や部屋も一緒。
心身ともに若返られる。
これからのことが楽しみでしかたがなかった。
それは、私になった娘がドアを開けるまで、ベットの上で寝ながら考えていた。

20にゃあ:2011/08/28(日) 22:38:40.42 ID:6UOwAdEv

ここは1階ある居間に、家族4人が揃っていた。
今は朝6時、小学生になった私には まだ少し眠い時間帯だ。
私になった娘は、泣きながら俯いているため、私が事情を説明した。
「私と鈴が 朝起きたら入れ替わっていたのよ」
その一言だけ、後は話の流れで進んではいたけど、原因はさっぱりわからない ということだけ分かった。
その日から、私はこの娘として、この娘は私として、元に戻るまでお互いの立場で生活しようということになった。
この娘は料理することが出来なかったので、私が朝食を料理して食べ、学校へ向かうこととなった。
学校へ着くと、ちっちゃい下駄箱があった。
30年ぶりに見る小学校の下駄箱は、懐かしく思った。
上履きに履き替え、この娘の教室に行き席に座った。
しばらくすると、この娘の同級生が教室に入ってきた。
「おはよう」
「おはよう」
小学生らしく、挨拶を返していた。
ふと 自然に、挨拶をしてきた女の子の名前が浮かんできた。
どうやら 思い出そうと意識をしなくても、思い出すらしい。
あの おばあさんが言ったことは 本当だった。
少し時間が経てば、入った身体が経験したものは意識しなくても思い出せるってこと。
あとは 香草による後遺症、でも私が心配することは無い、あの娘に症状が現れるだけだから。
後遺症と言っても怖いものでもない、後遺症の設定は私がしたんだしね。
入れ替わることと、若さへの思いなどを消しただけ、一種の記憶喪失とも言ってもいいわ。
あっ そろそろ予行練習の時間ね・・・

21にゃあ:2011/08/28(日) 22:39:44.44 ID:6UOwAdEv

今日 本当はこの娘が壇上に上がって卒業証書を受け取るはずだった。
でも 今は 私がその壇上にいる。
「相原 鈴  以下同文」
校長先生に卒業証書を読まれ、受け取った。
この後 全員で 仰げば尊し を歌った。
今も卒業式で歌うんだ〜 って、私は歌いながらそう考えていた。
教室に戻り、最後のホームルームをした。
卒業アルバムも貰った。
アルバムには入れ替わる前の この娘の写真が何枚もあった。
最後のページに厚いのがあって あれ?って見ると、DVDでした。
5年生のときの臨海学校や、6年生のときの運動会の様子が納められているビデオだとか・・・
ホームルームも終わり、教室を出る時間となった。
私としては 2日間だったけど、別れは寂しい・・・
先生との別れの挨拶の順番が回ってきた。
先生と握手しながら・・・
「先生 ありがとうございました」
そう言って、私は教室を後にした。

正門では 家族3人が待っていた。
家族4人並んで、写真を撮った。
兄は照れていたが、記念だからって しぶしぶだけど一緒に並んでくれた。
写真を撮り終わると、私になった娘は 私を眺めていた。
「本当なら 私がそれを着ていたのにな・・・」
うん そうだね。
でもね 私も着たかったのよ。
二人で 服を選びに行ったときに、一番 可愛く見えるのを長い時間かけて探したっけ。
うん あれが、入れ替わる日を決めたんだよね。
私があの服を着て、卒業式に出ようって・・・

22にゃあ:2011/08/28(日) 22:41:20.93 ID:6UOwAdEv

そして次の日、寮に入る日になった。
場所は自宅から 30kmも離れているところ。
私は 自宅前で あの娘と別れの挨拶をしていた。
「鈴ちゃん 私が代わりに寮に入っちゃうけど、夏休みには帰省できるから 元に戻るのにがんばろうね?」
鈴ちゃんは、泣きながら答えた。
「うん おかあさん、それまで私 おかあさんの代わりをがんばる」
そして 二人で抱き合った。
出発の時間だ・・・
主人が自家用車で 寮まで送ってくれた。
二人を置いていったのは、私になったこの娘が辛いだろうからっていうことだった。
昼過ぎに寮に着いた、元々大人だった私は、手続きは自分で出来るからって言って、ここで別れることにしてもらった。
主人は・・・
「がんばれよ〜」
って 言ってくれた。
うん がんばるよ、楽しむよ 私は。

そして夏休み前 私あてに電話がかかってきた。
「希 鈴が亡くなった・・・」
一瞬 なんのことかと思った。
そうか 私 鈴ちゃんじゃなかったよね、あまりにも楽しかったから忘れちゃったよ。
これで私は 本当の鈴ちゃんになれたんだね。
3月に12歳になった女の子の私。
もう40代のあの身体に戻らない私。
ふふふ いいわね 若い身体って・・・


おしまい・・・
2310:2011/08/29(月) 00:05:09.61 ID:HJddFSjJ
お、乙です……。
てか、くろい……。
気楽にネタ出しした段階では、まさかこんな恐い話になるとは……ガクガクブルブル
24名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 00:27:46.12 ID:kxQWKGWy
乙です!ご馳走様w

>>15
このジャンル同好の士が少なそうだし
話も作り辛いだろうからしょうがないんでね
25名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 04:29:56.87 ID:A+WUsZM2
SS乙! ダークな話は大好き!

ダークな話といえば40年さんは大丈夫かな?
リアルで事故とかにあっていなければいいけど
26名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:41:17.08 ID:juGhhLYE
はい、思い出していただいてありがとうございます。40年です。
こんなにも悪いモノばかり書きながらもなんとかバチもあたらず
に息災にさせていただいております。まあ、お墓参りにはマメに
行っておこうかな、とは思っておりますが、さてさて。

さて、前回は勇者と魔法使いの後日談をお送りしようか、と言っ
ておりましたが、どうも単なる肥満化小話になってしまったので、
今回は、小ネタとして、「AV女優入れ替え」をお伝えします。
あちらもまた、仕立て直し次第、お送りしますので、はい。
27名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:42:11.22 ID:juGhhLYE
 男は手術台の上に眠る二人の女を確認する。
 一人は、中年女性だった。顔立ちはわりと整った方で、四十代後半と
いう実年齢から考えれば若く見える方だったが、やはり肉付きは肥満気
味になっていて、胸や尻の張りも失われていて、四肢は弛みきって喪失
した若さというものを如実に感じさせる肉体であった。
「……っと、もう一人は、と」
 男が肌掛けをばさり、と剥ぎ取ると、そこには裸身の美神が横たわっ
ていた。
 男は思わず生唾を呑みこむ。こういった裸には見慣れていて、思考が
枯れていたはずの男ですら思わず惹かれるほどの上玉だった。
 頬の締まった美形の下に伸びる四肢はすらりと美しく、二十一歳とい
う若さの絶頂付近にいるものの持つオーラに満ちていた。腰は美しくく
びれていて、無駄な弛みというものを一切帯びていない。胸は大きいだ
けでなく、張りもあり、形も良い、と三拍子揃った美乳だった。もちろ
ん、臀部にも妖艶なカーブがあり、女としての成熟と、青春のかたさと
を兼ね備えた理想的なヒップであった。
「まあ、仕事だから、仕方ないとは思うけどねえ」
 今回男の受けた依頼はAV女優の肉体の置き換えだった。
 とはいっても、一人はもう現役を引退して久しい元女優なのだが。
 今回、この入れ替えを撮影監督から受けるに至った経緯は、この若い
娘の素行の不良にあった。
 撮影の約束を守らずに、自分の都合を優先する。一か月前からの撮影
予定を平気で破って友達と海外旅行に出掛けたりするというのだから、
スタッフとしては「やってられるか」という怒りでどうしようもなかっ
たのだが、それでも彼女の肉体は超一流である。看板女優として会社の
利益を多く産み出す娘をクビにもできない。
28名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:43:00.84 ID:juGhhLYE
 と、思い余って今回の依頼なのである。睡眠薬で眠らせた彼女を連行
して、入れ替えてしまおうということなのだ。
「……ま、事情はさておき、俺は俺の仕事をするだけだ」
 白髪混じりの男は鞄の中から金属製の円筒を取り出す。
「今回は、年齢も入れ替えてくれっていうんだから、まあ、面倒くさい
とは思うんだがな」
 言いつつ、男は金属管の両端を二人の女のわき腹にそれぞれ貼り付け
て、取れないように固定する。
「さてさて、こいつもしばらくぶりに使うが、うまく動いてくれるもの
かな……」
 男の心配も束の間に、金属管は、ぶるん、という振動とともに、機能
をはじめていた。
 ぐいん、ぐいん、と二人の女の肉体に大きな振動がはしり、次いでご
ぼごぼと管の中に半固形の物が流れ込み、対流をはじめていた。
 消化器、循環器、そして生殖器の総とっかえ。外面ばかりの入れ替わ
りだけでは、やがて限界が来ることを見越しての臓器入れ替えだった。
「……まあ、想像するとグロいことこの上ないがね」
 男は臓器の全てが入れ替わったことを確認すると、金属管を取り外し
て、いつものように二人の女の掌を結合させた。
 そして、
「ああ……その、なんだ。たまにあるんだよ。こういうことしてる時で
もな、意識がある奴って、いるもんなんだ」
 大年増の女に向かって、一言。
「だから、寝たふりはやめろって。なんだか、独り言聞かれてるのも嫌
な気分だしな」
 すると、さっきまで息をひそめて目を閉じていた女は、ぱちり、と目
を開き、開口一番、
「ふう……狸寝入りもラクじゃないわあ」
29名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:43:33.11 ID:juGhhLYE
 やれやれ、と一息ついてから男に視線を投げ掛けた。
「よく、気がついたわね」
 すると、男は顎先に黴のように張り付く短い無精髭をざりざりと指先
でなぞりながら、
「まあ、隣の娘が完全に寝入ってるのはわかるさ、睡眠薬か何かかな?
それから、あんたが寝てたかどうかははっきり言って良くわからなかっ
た。だからカマをかけた。それだけのことだ」
 男の言葉に女は、満足そうに口の端を歪めて、
「ふふ、これでも私は元女優なんだからね。感じていないのに感じてる
フリなんかもしなくちゃなんないんだもの。それくらいは、ね」
 と、片目を瞑って男に応えた。
「ああ、そうかい。あいにくとあんたの生い立ちとかなんかに俺は別に
興味もないことだが、ね」
 ただ、男はそれでも女の演技と、この異常な手術の際にも肚の座った
様子を崩さない女に関心を示した様子で、
「まあ、構わないか。たまにはこんなのもいい。出来る限りあんたの要
望ってのを聞きながらやってみるのも悪くはないかも、だな」
 すると、女は肥え膨らんだ下頬に意地悪そうな笑みを浮かべつつ、
「……そうねえ、それじゃあ、リクエストよ。この手術の過程を私にも
見えるようにして頂戴よ」
 そして、隣の娘にも視線を移しながら、
「私たちがどんなふうに入れ替わっていくのか、私がどんなふうに若返
っていくのか、この子がどんなふうに年老いていくのか……」
 そして、もう一度男に視線を戻して、
「それを独り占めするなんて、ずるいと思うのよ」
 やれやれ、といった様子で男は手術台の足元のハンドルをゆっくりと
回す。すると、天井に隠れていた全身鏡がせり出して、二人の女の姿を
映し出していた。
「じゃあ、いいわね。私の言った通りにやって頂戴ね」
 男は投げやりな様子に手を振って同意した。
30名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:44:14.45 ID:juGhhLYE
「まずは、足よ。私も二十年前にはこの子に負けないくらいの自信があ
ったんだけど、やっぱり五十目前ともなるとダメねえ、太くなるわライ
ンは崩れるわ、皺っぽくなるわ、でね。だから、まずはここからして頂
戴」
 過日の自己の矜持を拭いきれない女は、そう男に指示を出した。それ
に頷いて、男は女の足にたまった脂肪や老廃物、無駄な組織などを押し
出して、娘の肉体へと送り込み、逆に若々しい筋肉やなめらかな脂肪だ
けを摘み出して女の肉体へと流し込んでいった。
「……はあ、ん、凄い。私の足。みるみる締まってくわあ」
 足首を掴むことさえも困難そうに見えた女の両脚に、美しい締まりと
くびれと、それから健康そうな内腿の肉感が宿っていく。
「ああ、まだ動かさないでくれよ。まだ仕上げが残ってるんだから」
 言いつつ男は脚の表面を両手でするすると擦っていく。すると、皮膚
に宿った瑞々しさや、張りまでもが中年女と娘とは入れ替わっていくの
である。
 女は愉悦に浸った表情で天井の映し鏡に自らの足の変容を見ていた。
「うふふ、これよこれ。軽いわあ、しなやかだわあ」
「ま、気にいってもらったようで何より……で、次は」
 男のすげない言葉に、ちょっと楽しみの邪魔をされた中年女はむっと
しながらも、
「じゃあ、次は下半身の全てよ。お尻に、下腹に、ウエストに……この
気色悪い脂肪を全部、あの子の身体に送り込んでやってよ」
 女の指示に、男は分かった、と再び手を動かし始める。
「ねえ、お尻は特に念入りにやってよね。もちろん小さめにしてもらわ
ないといけないんだけど、あんまり小さすぎると魅力が無くなるんだか
ら、なるべく、形よく、つんと上向きに整えてもらいたいの。そうする
と足も長く見えるし、何より水着になった時なんかに見映えがいいの」
 へいへい、と男は手を動かす。なんだか、自虐的でさえあるようだ。
「ウエストもそうよ、三十過ぎになった頃から贅肉が付き始めて、いく
ら運動しても取れなくなっちゃったもんだから放っておいたらこの有様
よ。なるべく、あの子から引き締まった腹筋だけ取り上げて、それで無
駄肉は押しつけてやって頂戴」
 ぐいっ、と中年女のウエストを絞ると、その分の余った脂肪は全ても
う一人の娘の身体へと腸詰めのミンチ肉よろしく詰め込まれていく。美
貌が損なわれていく残酷きわまりない光景なのだが、この中年女にはそ
れもまた、興であるらしかった。
31名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:44:55.71 ID:juGhhLYE
「うふふ、どうよ、コレ。下半身だけ見れば、これだとどちらが現役の
AV女優様だかわからないわよね」
 にやにやと暗い愉悦を瞳にめぐらせて、女は言った。
 やや、くたびれかけた肥り気味の中年女の上半身から下には、瑞々し
く引き締まった下半身が延長しているのである。異様な様であった。
「あら、なんだか興奮したらちょっと濡れてきちゃったみたいね。この
子って生殖器が淫乱にできてるのかしらね、ふふふ、嫌だわ」
「さあ、そろそろいいだろ、次は胸だろ?」
 男の言葉に女は結合されてないほうの手の指をちちち、と振って、
「わかってないわねえ、そういう大事なところは最後の楽しみなのよ。
さしあたっては、アンダーバストの脂肪とか、首筋の弛みよ。それから
腕のだぶつきも背脂もちゃっちゃと取って頂戴」
 女の言葉にもう首肯すらせずに男の手と指が動く。中年女の肩口に手
を這わせると、一気に下まで脂肪をそぎ落とす。
「うふふ、上手よねえ、こんなエステが街中にあったら私常連になって
もいいかしら」
 言っていろ、と男は舌の根の部分で悪態を吐いたが、それでも手は休
ませない。だぶだぶとだぶついた、撓んだ背中をごしごしと擦り、余分
な脂肪と老廃物だらけの組織とを若くしなやかで、健やかな組織と置換
していく。
「まあ、可愛そう。あの子ったらすっかり二重あごになっちゃったわ。
顔も二まわりは大きくなっちゃって、もうビデオのお仕事なんて回して
もらえるのかしら」
 引き締まった頬を細まった指先でさすりながら、女はいやらしい笑い
を口元に湛え、
「さあ、困ったわ。あとは顔と胸とどちらかよね、どっちを先にするの
がいいのかしら、ねえ、あなたはどう思う?」
32名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:45:48.83 ID:juGhhLYE
 どちらでも、お好きにどうぞ、と男が顔を振ると、
「そうねえ、それじゃあこの顔からお願いしようかしら、そうそう髪も
一緒にお願いね。細かいところまで、手を抜かないで、綺麗に仕上げて
よね」
 うるさいとばかりに男の手が女の口元にかかる。弛んだ頬を上方へと
引き上げて、ほうれい線、マリオネット線を引き伸ばしていく。
「むふ、そうよ。この忌まわしい皺や弛みさえ無くなれば、もう一度私
は最高の女優へと戻れるのよ」
 女は高揚した声を上げたが、若返った女の顔は今時の一線級と比較す
れば、少しばかり時代遅れで、野暮ったく思われた。
「あら……目を、そんなに大きくするの、ちょっと子供っぽくないかし
ら、ああ、ダメよ。額の皺はもっと丁寧に取ってくれなくちゃ……」
 娘の髪を何度も手で梳きながら、成分を女へと送り込む。そのたびに
娘の髪からは艶やかさとコシとが奪われて、反比例して女の髪が輝くよ
うに艶やかさを増していく。
「まあ、今時の主流としちゃあ、こんなもんじゃないかい?」
 出来上がりを鏡で確認しながら女は、
「うん、いいわあ。でももう少し鼻を高くしてもらえない?」
 どこまでも貪欲な女の美に対する執着に飽きなどはなかった。それか
ら細かな注文を三十分ほど続けた先に、ようやく、
「……そうね、こんな感じなら、いいかしら」
 鏡に映っていたのは清潔感漂う少女の、可憐な笑顔であった。
「ふふ、これなら私、十代って言っても通用するんじゃないかしら」
 そして、隣に横たわる、先ほどまでは娘だった女に視線をやって、
「ふふ、それにこの小生意気な子も、ずいぶんと謙虚な顔になったもの
ね」
 娘だった女は首筋に深い皺をいくつも刻み、肥大化し、弛緩した頬と
てらてらと腫れあがった目元から、すっかりと別人の印象になってしま
っていた。
33名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:47:12.91 ID:juGhhLYE
「さあ、それじゃあ、最後はムネよ。女の命なんですからね。しっかり
と頼んだわよ。わかってはいるんでしょうけどね、それでも、手を抜か
ずにやるのよ」
 強欲な要望にも、男はまるで逆らうことをしない。言われるがままの
仕事を、その指先は紡ぎ出す。
 若く発達した乳腺と、くたびれたそれとを入れ替えると、胸元の弾力
が逆転する。
「んふ、そうよ。これこれ、この弾力がたまらないのよ」
 にやにやと、意地汚く笑っても、清楚な少女の顔は歪むことはない。
あくまでも、無垢な印象を彩りとして周囲に放つだけである。
 黒ずんだ乳頭が、輝くようなピンクを取り戻しながら持ち上がり、あ
おむけに寝たままの体勢でさえもその存在感を示すように張りと艶やか
さとを増していく。無論、その一方では若々しい対の果実が萎れて、し
ぼんでしまっていくのではあったが。
「あはは、あはっサイコー。私のおっぱい完璧に若返っちゃった!」
 数刻前まで中年女性だった女は若返り、さらに娘の美貌までも完全に
吸収し、最高の女優へと変貌していた。古今東西の名女優たちの美点を
結集し、かつ自然なその裸姿は、神聖さまで発して白く輝いていた。
 男が連結を解き放つと、女はしなやかな動作で立ち上がる。
 その輝く白い背中と胸元に深く谷間をつくる双丘は、まさに一個の芸
術そのものであった。
 女は嬉しそうに胸や尻を手で撫でまわると、そのたびに、狂ったよう
な笑い声を、声だけは中年のままでこぼし続けていた。
「さて、それじゃあ俺の仕事はこれまでだよな」
 言いつつ男は老いさらばえた元看板女優にガウンを着せて、背負って
運び出そうとしていた。
「ねえ、その子……って、もうオバサンなんでしょうけど、目を覚まし
たら、いったいどんな顔をするでしょうね。ねえ、ねえ、できたら私、
ビデオカメラとか仕掛けて、その様子を見てみたいんだけど……」
 すると、男は眼光鋭く女を睨みつけ、
「もう、仕事は終わったんだ! いつまでも雇い主面してんじゃねえ!」
 舌鋒厳しく吐き捨てると、乱暴に部屋のドアを開け放ち、男は女を残し
て暗がりの町へと消えていった。
34名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:48:26.27 ID:juGhhLYE

 女をマンションの部屋へ戻し終わると時刻はすでに午前五時。空に紫の
曙光が広がり始めていた。
 男は、二人の女の行く先を案じながら、とぼとぼと歩みをすすめていた。
 かつて娘だった女は、絶望するだろう。そして、少なからず、死を選ぶ
ことさえもあるだろう。当然のことだ。絶頂の美しさを奪われて、醜い中
年と成り果ててしまったのだから。それは、安易に予想のつくことであっ
た。
 だが、もう一人の女は、果たしてこの先に自らに降りかかる災厄をどこ
まで予見できているのだろうか。
 虚飾にまみれた若さと美にしがみつき、他者の純白の肉体を奪った罪は
決して見逃されることではない。
 数十年後、彼女がその人生を終えた後に、獄界で永劫の時を過酷に使役
され続けることを、果たして彼女は知っているのだろうか。
 奪われたものが哀れならば、奪ったものはなお哀れなことだ、と。
 悪魔には不釣り合いな感傷を一つ、胸に残しながら、男はこつこつとい
う靴音だけを道連れにいつまでも歩き続けるのだった。

35名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 22:54:17.00 ID:juGhhLYE
 ……と、まあ今回はこんな感じで。いくつか書き貯めたものもある
のですが、どうも教導的なものに傾いたり、複雑すぎて自分でもわか
りづらくなったりで困ったりもしてるわけなのです。
だから、きつねさんはじめ他の作家さんが書いてくれるたびにわくわ
くして、ほかの読者さんにまぎれてGJ連発なんぞしてるのですね。
それから、新スレ立て本当にありがとうございました。お礼が遅れて
ましたね。
それでは、また。お目汚しを失礼しました。
36名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 23:28:15.90 ID:hWM1sYXr
まったく、こんな悪いものばかり書いているといつかバチが当たるぞ…







ふぅ
37名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 23:35:56.49 ID:4axNQHUN
40年さんって本当に最低の屑だわ!
ふぅ
3825:2011/08/29(月) 23:46:06.46 ID:A+WUsZM2

おお!ご無事でよかった!!
っとおもったら
神クオリティーのSSktkr!!!!!!!

自分がみてきたODSSの中でも特に40年さんの作品が好きです
表現、展開どれをとっても最高の作品です!
今回も最高でした・・・すでになんかいもぬいt(自主規制
もう自分の中では神にひとしい

40年さんこれからも無理せずがんばってくださいね!!
応援しています!!
39名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 20:46:07.40 ID:xA5zn4ID
なんかいつもエロパロスレ荒らしてるヤツが沸いてるな

>>35
いいよいいよー
老いた女が若さを奪うODの醍醐味だよね
40名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 01:16:03.43 ID:fD55jRkE
沸いてるってこのスレに?それとも別スレ?
別スレなら別にわざわざ報告せんでもいいんじゃね、と思う。
このスレのことならすまんかった。正直どれが荒らしなのかわからんけど。
41名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 04:01:28.80 ID:7U4TmUsL
別にこのスレに荒らし沸いてなくね?
>>35
いつもお疲れ様です。
42名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 07:12:28.49 ID:8AyoMejm
Gjです!
若さを奪われた女がその体でセックスさせられるとこが見たかった。
43名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 16:30:45.70 ID:kn0qaTQW
>>42
禿同
44名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 08:01:39.92 ID:TOv9k1Rl
楽しみに待ってます!
45名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 21:38:42.65 ID:3TnYQANq
女性型モンスターとの入れ替わりとかあったけど、女性型アンドロイドとかサイボーグとかとの入れ替わりとかどんなもんだろうか。
46名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 22:36:06.22 ID:YRGxP6+I
>>45
いいんじゃないですかね。
少なくとも個人的にはぜひ見たいです。
たとえば、
「容姿は美しいが、根性ババ色で、ただ家同士の関係によって主人公と結婚した妻」

「科学者である主人公に作られた女性型アンドロイド。もちろん主人公に献身的で、プログラムされたわけでもないのに彼を愛している」
の入れ替わりとか。
アンドロイドの身体に入れられた妻は、制御プログラムによって、主人公夫妻には逆らえない、とかワクテカしません?
47名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 00:34:51.80 ID:Hmn1NPAA
なるほど、それなら「最新型で美しい容姿と貞節な精神を備えた
アンドロイドのボディが、単に性的用途リミッターの規制のない
旧型のアンドロイド(それも人工皮膚が劣化して老婆のような容
姿のそれ)に彼女の主人の浅薄な考えによって入れ替えられてし
まう、その後、彼女は情事に耽る二人の元を去り、真実の愛とは
何かを求めて朽ち果てつつある体で遍歴の旅に出る」というのも
できそうですね。いや、もちろん、なかなかにホネでしょうけど。
48名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 01:06:38.39 ID:B0wYBGsc
そのへん、「悪堕ち/悪勝ち」系が好きか、「因果応報」系が好きかで意見が分かれそうですな。
自分は基本的に後者なので、そういう話しか書けませんけど。
49名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 02:51:22.67 ID:WVQBY25B
>>47
それなんて"A.I."w
50名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 22:42:30.56 ID:y7dOmT1L
自分は人間だと思いこむようプログラムされていた高飛車な性格のアンドロイドが、他のボディに移植されたり魔改造されたりして屈辱と恥辱まみれになる。
実は、彼女の召使いのふりをしていた主人公の仕業。そういう嗜好の持ち主と言うことで。

51名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 21:58:35.17 ID:E0ESD8mU
入れ替わりといえるかわからないけど、
普通にマジカルな要素でゴーレムとかホムンクルスと脳みそだけ入れ替えするとかでもいけるな
52名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:34:47.69 ID:V3Ppbxvo
今日、某アニメの設定資料集買ってきてふと思いついたんだが……

12、3歳くらいの魔法少女(普段は中学一年生)と、その子の中学の女教師(25、6歳)の
「魔法少女状態だけの入れ替わり」ってどうだろう。
元々、魔法少女の変身ってのは、資格者の資質に合わせた姿・魔法・装備を
魔法界の妖精(オトモ)がカスタマイズしてあてがうもの。
ところが、とある町を守る魔法少女が敵の魔物にやられて、変身用キーアイテムを兼ねた
魔法のバトンを手からはじき飛ばされてしまった。
その魔法少女が自分の教え子だと知り、また彼女が自分を庇って敵にやられたので、
責任を感じた女教師が、バトンを手に取り、魔物に殴りかかろうとしたところ、
偶然その教師も高い魔法適性を持っていたが故に、魔法少女に変身。
ただし、本来は教え子用にカスタマイズされたものなので、変身後の姿は
教え子の変わった魔法少女姿とソックリ(多少の色違いくらい)……みたいな。

しばらくは教え子が戦えない(全治1ヵ月の重傷)なので、いい歳した女性が
代わりに魔法少女として戦うハメになったり、
まるで双子状態の教え子と先生(魔法少女)のレズシーンがあったり……。
さらに、激戦区になったこの街のことを考慮して、ふたり目のオトモが来て、
先生用にカスタマイズしたキーアイテム(コンパクトとか?)を渡し、以後先生は
元の姿に近い(ただし少し)アダルトちっくな魔法少女(?)に変身して、
回復した教え子と共に闘うことに。
でも、百合ゆりな関係は続いていて、時々はキーアイテムを交換して、
女教師がロリ魔法少女、生徒がお姉様系魔法少女に変身。
そのまの闘ったり、レズったりするのもアリかなぁ、と。

スレ違いかなぁ?
53名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 21:49:53.06 ID:WsIKyJZi
>>52
いいと思うよ!
双子レズプレイと
>女教師がロリ魔法少女、生徒がお姉様系魔法少女に変身
てのがつぼった!
54名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 17:15:11.50 ID:2ydAZygv
>>52
早く執筆作業に入るんだ
55名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 20:34:26.05 ID:6DKmxOze
若返りスレにあったネタ
ttp://365yen.jp/tech/2011/09/46576
5652:2011/09/12(月) 10:53:44.94 ID:sBn29pNn
>>53、54
了解。細部を練ってみる。週末あたりになると思うけど。
57名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:07:40.60 ID:goBZaBkB
40年です、こっそりとSS投入です。
58名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:08:29.07 ID:goBZaBkB
 八月の暑い日。駅前の喫茶店で。
 フミという名の女を私は知っていた。短大時代の友人の一人でやたらと
口数が多い癖に臆病で、ちょっと責められるとすぐに口ごもってしまう性
格だった。そして、その外見は、まず一言で肥満体、と片付けられてしま
われるそんな容姿だった。コンパでも異性からは敬遠され、同性からは同
情される、そんなつまらない女のはず、だった。
 そして今、私の目の前に座ってアイスコーヒーのストローを弄んでいる
女。タイトなサマースーツをカジュアルに着こなして、ゆったりとした幻
想的な微笑を表情に刷いた、モデル顔負けの美脚の持ち主。
「お久しぶりね、トウコちゃん。大学卒業以来ね。相変わらず、綺麗ね」
 それがフミを自称する女だった。
 私は、内心の動揺を押さえようとしたが、
「ええっ! フミなの? あなた……いったいどうしたの」
 疑念と驚嘆に負けて、思わずそんな台詞が口を衝いて出てしまった。
 だって、まるで別人なのだから。90キロはあっただろう巨躯は半減し、
脂肪に埋もれて引き攣れていた目元はぱっちりと開き、涼やかな輝きを湛
えていた。
 フミは、軽くふふん、と鼻を鳴らして、
「そうよね。驚くわよね、だって私がこんなに痩せちゃってたら、まるで
別人だもんね」
 声まで細くなり、別人だった。
「ダイエット? それとも、手術とかしたの?」
 私の質問に首を横に振りながらフミは、
「ううん、そうじゃないの。ちょっとにわかには信じがたい話かもしれな
いんだけどね……」
 そう言ってフミは、目を細めて、彼女の身に起こった異変について、そ
の一部始終を話し始めた。

59名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:09:17.80 ID:goBZaBkB
「……私、一人旅とか好きでね、ほら、学生時代、彼氏とかもできなかっ
たし、社会人になっても、やっぱりそうでね……って、まあ、どうでもい
いか、今さらそんなこと」
 たしかに、フミは旅行好きで学生時代もバイトしてはその資金をもとに
一人旅をすることが多かった、とトウコも記憶していた。しかし、それが
どうしたというのか、とトウコは首を傾げた。
「それでね、私も初ボーナスがつい、この7月に出たものだから、奮発し
て遠出してそれで、かなりグレードの高いホテルに泊ったのよ」
「はあ、そうなの?」
 としか、私も相槌は打てない。
「それでね、やっぱりグレードの高いホテルはね、サービスもいいし、接
客も一流なのよ。チェックインの日、その夜は雨が降っていてね、私も濡
れた折り畳み自転車なんて抱えていたんだけど、ドアボーイの人も悪い顔
ひとつしないで、それを運んでくれたの」
 やはり、話は外れていく一方だった。次第に怪訝になる視線をフミに投
げ掛けるが、フミは分かっていると言わんばかりに頷きながら、話を続け
るばかりだった。
「それでね、クロークの係の女の子ね、うん、私達よりちょっとだけ若い
くらいの娘かな、にこにこしててすごく愛想のいい子だったんだけど、私
に向かって言ってくれたのよ、『足元の危ない中、よくお越しくださいま
した。なんでもお預かりしますので、どうぞご遠慮なく仰ってください』
ってね」
 にやにや、と表情を緩めるフミ。その異様に得体の知れない恐怖感を感
じ始めた私。爪先が細かく揺れる。
「だから、お願いしちゃったの。『私のぜい肉を預かって』って」
 私は思わず手にしたコップを取り落とし、割れはしなかったものの、氷
と水を卓上に派手にぶちまけてしまった。水が床にまで滴るが、そんなも
のはどうでもいい。
「じょ……冗談よねえ」
 すると、フミは首を縦にして、
「うん、私も最初は冗談のつもりだったの、だけど、その子がね、たぶん
私のことを思いやってくれたのかどうか知らないけど、肯定も否定もしな
かったのよね」
 片手を頬杖に、フミはにやにやと思い出し笑い。
「そうしたら、次の瞬間にはね、私のカラダからしゅわしゅわ、って炭酸
ガスが抜けていくように、ぜい肉が消えていくじゃない。そして、目の前
のクロークの子が膨らんでいくじゃない。もう、びっくりだったわよ」
60名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:09:57.85 ID:goBZaBkB
 私は手元を拭くことさえも忘れて、フミの話に釘付けになってしまって
いた。
「いやー、言ってみるものよねえ、無理が通れば道理が引っ込むって。あ
っという間に私はスリムに、その子はおデブに早変わりってなものよ」
 くっくっ、と笑いをかみ殺すように、フミは愉悦に浸っていた。
「もちろん、その子も泣き叫んだわ。『戻してください、お願いですから
この身体を元に戻してください』って、潰れた声で、汗と涙で顔をくしゃ
くしゃにしながらね。うふふ、悪いとは思うんだけど、私、ちょっと笑っ
ちゃったと思うわ」
 どうしてそんなに屈託無く笑えるのだ、この女は、と私は驚嘆していた。
「もちろん、そんなの嫌よ、と言い捨ててぜい肉をその子に預けたまま、
部屋に行ってシャワーを浴びながら自分の身体を確認してみたんだけど、 
これがもう、最高だったわけね」
 口元に手をあててくっくと笑うフミ。
「なにしろ、ウエストも足も腕も腰回りもすごく細くなっちゃったんだも
の。顔だって、まるで別人でしょ。それに、こんなに急に痩せたのに、全
然シワにもなってないし、私だって痩せればちょっとしたものなんだな、
って初めて知ったわよ、自分のことながらね」
 そうして、次に胸元の豊かに盛り上がった対の膨らみを両手で軽く持ち
上げて、
「それにね、『ぜい肉』を預かってほしいってのもナイスな選択だったと
思うわ。単に『脂肪』なんて言ってたら、こんな大事な部分までぺったん
こにされてたに違いないものね。どうやら、ここはぜい肉とは認識されな
かったみたいね。体重は半分になったのに、アンダーとトップとの差でバ
ストカップは逆に増加してるんだもの。BからEになんて、そうそう増え
るものじゃないわよね、成長期を過ぎたら」
 みっちりとした質感のある胸元は、同性の私ですら息をのむほどに魅力
的で、羨ましくさえあるものだった。
「その夜はもう、一人ストリップよ、もう。眠ってなんていられるわけな
いでしょう? だって、私、今までの人生の中で痩せてた時期なんてなか
ったもの。それが、今やウエストも57センチよ。誇張じゃなくね、実測
値で、よ」
 それだと、私よりも6センチも細いということか、と、つまらない嫉妬
に囚われていてもどうにもならないか。
「そして、次の日の朝、クロークの彼女に会わないようにそっとおカネだ
け置いてチェックアウトして帰って来たってわけよ。もちろん、会わない
ように、と偵察しながらだったんだけどね。まあ、上手くいったみたい」
 
61名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:12:03.29 ID:goBZaBkB
 彼女は、うかれているようだが大事なことを忘れているようだ、と私は
思ったが、まあ、まだ口に出すべき時ではないだろう。
「……それからが大変だったのよ。服も、下着もぜんぜんサイズが合わな
くなってるでしょ、だから全部買い直しよ。まったく、とんだ散財だった
わ。思わぬ誤算っていうやつね」
 17号から7号サイズへのサイズダウンは劇的すぎる。彼女のことを同
一人物だと認識できる人間などいるのだろうか。
「それから、仕事場でもね、あまりに急激に痩せたもんだから、脂肪吸引
してもらったの、ってごまかしたんだけど、そうしたら常務さんに妙に気
に入られちゃったみたいでね、経理課から窓口係へと配置転換で、給料も
アップしたの。ちょっとくらい見た目が変わったくらいで、まったく、皆
現金なものよねえ」
 余裕の表情で、フミは笑って、
「それから、おとといには生まれてはじめて『ナンパ』されたわ。あんま
り好みのタイプじゃなかったから、丁重にお断りしたんだけどね……ああ、
まあ、そういうことにかけてはトウコ様相手に自慢なんてできるほどのこ
とじゃないんだろうけどね」
 フミごときが、思いあがるのもいいかげんにしろ、と私は心中毒づいた
が、それを表情に出すほどのこともあるまい。でも、まあ、そろそろ、彼
女に引導を渡すべきときだろうか。
「そう、それで、私を呼び出して自慢したかったのね。まあ、たしかに今
のあなたなら、私以上に男受けはよさそうだものね」
 それほどでも、と恐縮するフミ。しかし、だ。
「でも、それも、今だけなんだから、せいぜい思い残しの無いようにね」
 すると、フミはきろり、と視線に鋭いものを織り交ぜて、
「……どういう意味かな、それって」
 私はソーダ水のストローを抜いて、グラスの縁から直にソーダを喉へと
流し込むと、
「わからないの、あなた。クロークへの忘れものは時期がくれば返却か処
分されるものなのよ。あなたの住所や名前は予約やチャックインの際に調
べがついているんでしょう? だったら、そう近くない将来に、ぜい肉は
返却されてあなたはまた、元の姿に逆戻りよ」
62名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:13:25.20 ID:goBZaBkB
 そう、どんなふざけた契約でも法案でも成立した後にはそれが正当に通
用する。しかし、道理は無理によって破棄されるものではないのだ。
 フミは、ぐっと口ごもってしまった。昔の癖は、そうそう抜けるもので
はない。
「あなたに脂肪を押しつけられて、そのクロークの子がどんな思いをした
か、想像したことがあるの? 人に犠牲を強いる事で美貌を得ようだなん
て、ムシがいいのにも程があるんじゃないの?」
 私は、少し語気を強めてフミに詰め寄った。
「わかってるわよ……ホテルの利用規約には、忘れ物は一か月後に返送す
ることになっている、って書いてあったもの。たぶん、明日の今頃には、
もう……ね」
 そして、フミは足元に置いてあった大型のバッグを私の側へと押し出し
た。
 なんだろう、と思いながらも私はそのバッグのジッパーを開き、中を確
認すると、そこにはフミの下着やスカート、上着に水着といったものが小
さく折り畳んだ状態で詰め込まれていた。
「……なんなの、これ」
 と、私は訊いてみた。漠然とした不安を喉元におぼえつつ。
「これね、私からトウコちゃんへのプレゼントなの。17号のサイズの服
ってね、なかなか可愛いのも少ないし、案外値段も高いし、これは私のお
気に入りだったんだけど、これならトウコちゃんも気に入ってくれるかな
って思ったんだ」
 にこにことした笑顔のフミ。いや、そうじゃないだろう。
「いや、だから、なんで私がこんなもの欲しいなんて思うのよ。ちょっと
あなたおかしいんじゃないの!」
 すると、フミはにこにことした表情を崩さず、ハンドバッグから一枚の
カードを取り出すと、
「そうそう、これも返しておかなくちゃ、だわよね」
 健康保険被保険者証、つまりは健康証だ。半年前、卒業間際に紛失した
私の……どうして、これをフミが持っているのだ……いや、そんなことよ
りも、これは。
63名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:15:42.08 ID:goBZaBkB
「ふふふ、青ざめちゃって、トウコちゃんらしくないわよ。そう、つまり
私はこれを使って二階堂トウコの偽名と住所とでホテルの予約をしていた
ってわけなのよ。別に、このために、ってわけじゃなかったんだけど、な
んとなく防犯上、そっちのがいいのかな、と思って、保険証拾ってからず
っとそれで通してきたんだけどね」
 私は、ショックに、凍った。
「だから、明日の今頃には、トウコちゃんの元へと47キロのぜい肉が届
けられることになるの。だから、この服は私からのせめてものプレゼント
なのよ。ああ心配しないで、ちゃんと水着も入ってるし、これから海へ行
きたいっていうことになっても間に合うわ。ああ、でも、少しダイエット
しないと、たぶん、明日からのトウコちゃんだとこのサイズでもキツキツ
だと思うから、ね」
 声が出せないのだ。あまりにショックが強くて。
「うふふ、でもまだ救いはあるわよ。明日までの残り10時間ほどの間に
私が泊ったホテルをつきとめて、そして私の本当の名前と住所とを示せば
あるいは、なんとかなるかもしれないわ」
 笑みに歪んだものを孕ませて、フミは立ち上がる。
「じゃあね、健闘を祈るわ。でも、もし駄目だったとしても絶望しないで
ね。私だって今までずっと、絶望なんかしないで生きてきたんですもの。
……あなたに陰で馬鹿にされながらも、ずっとねえ、ああ、ここは私のオ
ゴリだから、それじゃ、またねえ。次に会った時もし私がトウコちゃんだ
って気が付かなかったら、教えてねえ」
 そして、ヒールの高く響く音だけを残して彼女は去ってしまった。 

 その後、私がどうなってしまったのか、それはあなた方の想像にお任せ
する。
 ただ、その一件があってから、私は虐げられる側の人間の気持ちが良く
わかるようになったということだ。人目を避けるように道の隅を歩いたり
なるべく男を交えた飲み会などにも出ないようにしたり、と。
 私から言えることは以上だ。あとは、そうフミという女に会ったのなら
彼女の口から聞いてくれればいいだろうか。
 あと、もしも彼女に会ったなら一つだけ伝えてもらいたいことがある。
「今度、復讐に行ってやるから、首を洗ってパンツをゆるいのに替えて待
っていろ」とね。
64名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:18:13.41 ID:goBZaBkB
 すいません、今回は以上です。タイトルはまあ、ナシで。
 本当ははっきりと白い話や黒い話ではなく、両面性のある話を作りたい
ものですが、容量少なめだと、なかなか難しいですね。
 いつも、読んでいただいてありがとうございます。お目汚しを失礼しま
した。
65名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:28:21.98 ID:oXThXVDf
以前肥満化スレで紹介されてからこのスレの存在を知った俺にはど真ん中ストライクのお話でした
ありがとうありがとう
66名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:07:24.93 ID:IkHp2ib9
これはよい腹黒さ
入れ替わりという限定されたネタで色々なシチュを思いつく40年さんには脱帽するぜ
67名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 01:43:14.05 ID:5vtX0VCh
イイネのひと言 いつもありがとうございます
68名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 11:05:56.83 ID:CUwVXTfP
急激に太ったクロークの女の子マジ萌えw
ボタンとか弾けとんだんだろうな
69名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 19:46:52.67 ID:UY0IPd8o
40年さん、いつも楽しいお話しありがとうございます!
フミとトウコの今後も書いていただけると最高です。
70名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 20:21:58.32 ID:DAL4E8rO
リクエストはやめようぜ
一度書いてみるとわかるけど
続きもの書くのって難しいし
モチーベーションも他人のリクエストだと今一高まらないし
71名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 22:21:54.06 ID:ZQlh4HrH
>70
あれ、そう?
他の人が話題にしてくれたり、期待する声があると
「ほんじゃ続き書いてみっか!」って気になると思うけど。
(少なくとも自分は、そう)
逆に何の反応もないと、「つまらなかったのか……」と
書く気が削がれる。
72名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 22:23:36.92 ID:5olHghUx
リクエストといえば何か聞こえと響きはいいけど、所詮クレ厨だからなあ。
自分の希望をかくにしても、もう少し応援や感想をかいて、作者への感謝の気持ちを表すのが頼む側の礼儀だろうに。
73名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 22:56:43.15 ID:J+n6375Y
リクエストはたまたま自分の嗜好にあったものでない限りは無視するからあってもなくてもあまり関係ないかな。
幸いにしてまだ経験してないけど、何の反応もないのは自分の文章が拙いせいだから仕方ない。
74名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 23:06:43.58 ID:yg6JlHJV
そろそろ馴れ合いがうざったくなってきた
75名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 07:48:49.79 ID:KaHpCNSj
そんないい方しなくても
76名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 11:37:27.89 ID:tmzg6wAv
ココも終わりか。
77名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 21:33:59.38 ID:WzAKsa4Z
( ´・ω・`)
78名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 21:37:31.96 ID:WzAKsa4Z
( ´・ω・`)_且~~ ソチャデスガ…
79名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 23:28:26.52 ID:W9zy9lwQ
がんばろう日本
80名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 08:50:11.86 ID:aY+DO8fA
デブ入れ替わり最高でした。
81名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 23:24:11.05 ID:bTpjynhG
うちのデブな嫁さんとおんなじ名前でフイタ>ふみ
突如ナイスプロポーションになってくれないかな〜w
82名無しさん@ピンキー:2011/09/21(水) 22:08:27.46 ID:YtlUNdcQ
爆乳になりすぎて困る
83名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:53:44.80 ID:ECjkfdI3
砂漠のきつねです。続きが1ヶ月以上空いてしまいました。すいません。
その間、にゃあさん、40年さんの作品を読ませて頂きました。面白かったです。その一方で自分の力不足を痛感。

一応完結させました。>>9さんの提案の絡みも入れましたが、正直クオリティが(泣)
題名は「隣の芝生〜ナイモノネダリ〜」でどうでしょう。

根底にあるのは「貧乳←→巨乳」とかの憧れで、実際体験すると大変だぞ、的なものなので。
ただ、そんなこと言うと、ODってみんなそうだろ、みたいにもなるので、次回作以降の題名がまたネタ切れになりそう…
84名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:57:08.36 ID:ECjkfdI3
<31>
「何よそれ、先生がお母さんになってるの?」
半ばあきれたように奈緒が言う。
「奈緒、そんな言い方しないでよ。仕方ないでしょ。文句があるなら美緒に言って」
「美緒、何したの?」
問い詰める間もなく、顔を真っ赤にしながら美緒は自分の部屋へと上がっていった。
「とりあえず、2週間はこのままってこと?」
「そうなるわね。」
ふーっと大きな息をついた後、奈緒はある重要なことに気づいた。
「あーっ!!」
「何よ突然大きな声で」
「だ、だって、来週、お、お父さん帰ってくるよ」
「えぇ!?」
美緒と奈緒の父が海外出張が多いことは、以前奈緒になったこともありよく知っていたが、顔を合わせるのは初めてだ。
しかも「娘」ではなく「妻」として。
「帰ってくるのいつなの?」
「来週の月曜、に出るって言ってたから来週の火曜の夜に着くんだったけ。」
「ということは、数日は一緒にいないといけないのね」
「向こうはまさか中身がエロ保健教師になってるなんて思ってもないからね」
「エロは余計よ」
85名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:57:36.90 ID:ECjkfdI3
<32>
美緒は自分の部屋のベッドに横たわり天井を見つめていた。
元に戻った自分の身体。タイトスカートからむちむちの脚が伸び、大きなブラジャーで支えられた乳房が付いていた数時間前の身体にはない軽さ。
数時間前の身体。数時間前の身体の熱さ。身体を突き抜けた感覚。
美緒は息を飲みながら秘部へと手を伸ばす。麗子の半分の量もない陰毛で綿のショーツは少しだけ盛り上がっている。
その真ん中に指を這わすと美緒は身体をびくつかせた。
身体の真ん中が熱くなった麗子とは違う、身体の表面を電撃が走るような感覚。
「先生と違う…」
そう呟くと急に背徳感が襲う。美緒は枕を抱えて横向きになった。

「何にもないのね」
空の冷蔵庫を眺めながら、麻美は途方に暮れていた。
「買ってくるか…」
紺のワンピースは胸元が持ち上げられ、隙間ができている。Aカップの自分ではありえないことだ。
黒のパンプスを履いて外へ出ようとするが、かがむとワインレッドのブラが丸見えになる。
「おっと…」
思わず胸元を押さえる。
エレベーターに乗り、近くのコンビニへ向かう。身体のボリュームが違うため、歩く感覚も違う。
「おしりが…」
乳房の変化もかなりのものだが、それとは違う歩行時の違和感は大きなヒップが原因だったようだ。
買い物を終え、家に帰る。食事を終えると、入浴の時間。バスルームに入り、シャワーを浴びる。
再び露わになる裸体。自分の細身の身体にはない肉感。まだキメの残った肌質。
バスタブから透けて見える大きな乳房を見下ろしながら、麻美は身体が変わったという実感を増していくのだった。
86名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:58:14.77 ID:ECjkfdI3
<33>
「とりあえず、こんなんでどう?」
エプロン姿の奈緒が麗子に言う。
「ありがとう、美緒呼んでくるわね」
姿は母親とはいえ、麗子にいきなり料理させるのもということで、今日の夕食は奈緒が作ることになった。
「またオムライスぅ〜?お姉ちゃんこれしか作れないんでしょ?」
「何言ってるのよ、自分は一人じゃろくに作れないくせに」
「ほら、けんかしないで。食べましょ」
夕食を済まし、お風呂の時間。姉妹の後に麗子が入る。
「スレンダーな身体よね、この歳でこのスタイルはなかなかだわ」
入浴前に洗面所で身体を確認する麗子。下腹部にはミミズにように這った皮膚の模様。
「妊娠線か…ここからあの二人が生まれてきたのね」
何やら下腹部が疼くような感じを抱え、麗子はバスルームへと入った。
87名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:58:51.70 ID:ECjkfdI3
<34>
それから約1週間が経った。
「どう、保健の先生の仕事。」
保健室で美緒が麻美に話す。
「どうって、自分もやってたでしょ?子供の頃、ちょっと憧れたこともあったから、楽しいわよ」
「ふ〜ん、あ、でさぁ、今日お父さん帰ってくるんだよ。どうする?」
「どうするも何も、この姿で『あなたの妻です』って言っても信じてくれるわけないでしょ」
「そっかぁ…先生大丈夫かなぁ」
「あと数日でしょ、ちょっとおかしいなってお父さんが思っても、じきに戻るんだから大丈夫よ」
「そっかなぁ…」

「おかえりなさい」
その日の夜。美緒と奈緒の父、麻美の夫である輝幸が帰ってきた。
「ただいま。いやぁ疲れた。ちょっと時差ボケ気味だしな」
「おかえり、お父さん。」「おかえり。」
懐っこく美緒が、少しそっけなく奈緒が言う。
「お風呂、沸いてるわよ」
「じゃあ先に入るか」
輝幸はバスルームへと向かった。
「ねぇ、ちょっとすごいじゃん先生」
「ほんと、一瞬先生だってこと忘れちゃうくらい」
「まぁね、他人のふりするの、慣れてるから」

その頃、麻美は一人、麗子のマンションで過ごしていた。
あと数日で戻るということもあり、使っていないキッチンで料理を作るよりは、出来合いのもので済ませようと、買い物を終えて帰ってきたところだった。
「そろそろ帰ってくる頃ね」
時計を見つめながら、思いを馳せてみたものの、状況が変わるわけではない。
「あの子たちから後で聞けばいいわ。」
総菜をテーブルに広げながら、麻美は一人呟いた。
88名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:59:18.43 ID:ECjkfdI3
<35>
「麻美、寝ちゃった?」
「いいえ、起きてるわ」
荷物を整理し、2階の寝室に上がってきた輝幸。麗子の休むダブルベッドに入る。
「仕事はどうだったの?」
「向こうでの話はまとまりそうだ。行ったかいがあったよ。」
「そう。よかったわね。」
次の瞬間、輝幸の顔が麗子の眼前に迫ったと思うと、唇を奪われた。
「なんだか、綺麗になった?」
「やだ、そんなことないわよ」
「いつもよりも色っぽい気がする」
「気のせいよ」
そう言いながらも、麗子は舌を絡ませた。ピンクのパジャマの上から乳房を揉みしだかれる。
小さな乳房は、男性の手の中にすっぽりと収まってしまう。麗子の身体ではありえないことだ。
乳首もろとも潰され、その感覚が深部へと伝わる。徐々に濡れる秘部。
「あなた…」
首筋に光る汗。うなじがしっとりと濡れ始めている。裸になり、さらに首筋や乳房を舐められる。
「はぅっ…」
40代になろうかという男性の舌使い、経験豊富な麗子でも、未体験の領域だ。
細身の身体だからか、年齢の割に愛液の匂いは鼻につかない。自分の身体になっているためもあるのだろうが。
そこに輝幸のペニスが挿入される。肉感的な自分の身体とは違う深部に響く感覚。
「はぁっ!!」
娘二人が起きてしまいそうになる喘ぎ声。思わず息を飲む麗子。静寂の中、膣内を前後運動する音が響く。
「あぁう、もっとぉ」
いつもよりいやに積極的だと思いながらも、自分も気持ちが高ぶっている輝幸はその頻度を増していく。
抱えていた両手に麗子の全体重がかかると、ようやくその動きは止まった。
「麻美、寂しかった?」
「うん、そうね。」
麗子はまさになりきった口調で、輝幸にキスをした。
89名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 01:59:45.43 ID:ECjkfdI3
<36>
そしてあの日から2週間。
「ようやく戻れるわね。」
「お母さんにはご迷惑をおかけしまして。」
「いいえ、こんな巨乳の身体。なりたくてもなれないもの。貴重な体験をしたわ。それに…」
「それに?」
「うぅん、何でもないわ。」
「何ですか?…まあいいか。」
「そうよ、大人ですもの私たち。」
「そうですね。」
「服を替えておかないと」
「そうね」
二人は服を脱ぎ始めた。
服を脱ぐときに引っかかる乳房、大きなお尻、むっちりとしたふくらはぎに太腿。
惜別の思いを胸にしながら、麻美は服を脱いでいく。
お互い裸になり、麗子の着ていた下着を着る。見慣れた紺のショーツだが、履くと他人の温もり。
言いようのない違和感、ブラジャーはホックを留めずに肩に掛ける。
ブラウンのスカートのホックも留めずに腰骨で引っかける。ボーダーのニットを着ると、露わになる臍と乳房でできる隆起。
「じゃあ始めますか」
目の前には黒のアンサンブルに白のスカート姿の自分。その唇が自分の唇と接する。
息を吸い続けているような感覚、脚もぐっと締め付けられるような感覚が襲う。
下を見るとあったはずの隆起がどんどんしぼんでいき、見えなかったはずのウエストがしっかりと見通せるようになる。
目の前が一瞬眩んだかと思うと、目の前にはさっきまで自分が動かしていた麗子の身体。
「これで戻りました。」
「よかったわ。これで一安心ね。」
「じゃあ帰りましょうか。」
「そうね。」
麻美はそう答えながら、麗子の後を付いて行った。後ろ手にブラのホックを締めながら。
90名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 02:00:32.11 ID:ECjkfdI3
<37>
「戻ってよかったです、本当に」
「そうね」
翌日の放課後、保健室に麗子と美緒の姿があった。
「でもね、山本さん。」
「何ですか?」
「実はやり残したことがあるのよ」
麗子は不敵な笑みを浮かべた。
「やり残した…ことって?」
そう言葉を発した美緒の薄い唇が再び麗子に奪われる。
あの時と違い、今日は身体に合ったサイズのブラウスだった美緒。
第2だけなく、第3ボタンまで弾け飛び、スカートの吊り紐が脇へと追いやられる。
白のハイソックスに包まれた大人の脚。長袖から出るしなやかな手には紺のマニキュア。
「ちょっと、どうしてこんなことするのよぉ。」
ピチピチの中学の制服姿で文句を言う麗子の姿。
その前にはぶかぶかのストッキングに包まれた華奢な脚、ずり落ちたタイトスカート、カップだけでもちあがった白ブラウス姿の美緒。
「だって先生のせいで、あの時勝手に戻っちゃったじゃん。これじゃ貧乳のままだよ。だから、今度はちゃんとキスして戻らないと」
「えぇ〜」
「じゃあ、お姉ちゃんにあのこと言ってもいい?」
あの日ベッドで感じた背徳感が蘇る。
「やめて、そういうの。わかったわ、また先生やればいいんでしょ」
大きくため息をつくと、ブラウスのボタンの糸がまた一つ切れた。(了)
91名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 02:10:10.41 ID:ECjkfdI3
脱稿!3ヶ月近くかかってしまいました(汗)しかも最後は駆け足…
来週1週間PCをいじれないので、ここで書き上げなくては。と自分なりに奮起いたしました。
今度は題名と結末をきちんと決めて書きたいと思います。
書くたびに思いますが、入れ替わりシチュは本当に膨大な数妄想するんですが、いざ書くとなると難しい。

またまとまったら投下したいと思います。駄文読んで頂いた方々ありがとうございました。
92名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 04:42:35.21 ID:9XBbyQVi
超乙
93名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 09:24:38.80 ID:wZLhwjHC
楽しく読ませていただきました!
94名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 21:40:26.13 ID:30pF+hT5
おつおつ!
95名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 13:59:52.54 ID:dom0nWlY
ソープ嬢と女子高生の入れ替わり。
ソープ嬢と受付おばちゃんの入れ替わり。
No.1ソープ嬢と売れないソープ嬢の入れ替わり。
9652:2011/09/25(日) 17:46:02.65 ID:0Kee5eQB
以前書き込んだネタをSS化しようとして挫折。
とは言え、そのまま捨てるのは惜しいので、デキソコナイのカケラを投下させていただきます。

『スキ好き魔女っ子×先生』

 ──あるいは、それは避けられない「運命」だったのかもしれない。

 この世界に於いて、魔法や魔物は大多数の人に単なるおとぎ話だと認識されているが、実はそうではない。
 科学で解き明かせない奇跡の力も人外の生き物も存在するのだ……もっとも、必ずしもそれが幸福をもたらすとは限らないが。

 「先生、危ない……きゃあっ!」
 目の前で、年端もいかない少女が、「敵」の攻撃から自分を庇って吹き飛ばされるのを見た時、河合那雪(かわい・なゆき)の頭が真っ白になった。
 仕事を終えた帰宅途中に、突然人気のない町角に迷い込んだかと思うと、触手の生えたオオカミのようなモンスターに襲われるというだけでもレア過ぎるイベントだ──全然嬉しくないが。
 そして間一髪のところで、そのテの女児向けアニメから抜け出して来たようなフリフリヒラヒラの衣装を着た少女に助けられ、その子がコスプレでも特撮でもなく「現実にモンスターと魔法を使って戦って」いたのを見たのだ。思考が一時停止しても無理はないだろう。
 そもそも那雪は、あまり積極的だとか臨機応変だとか言えるタイプではない。むしろ、どちらかと言えば消極的かつ慎重なタチだ。
 しかし、そんな那雪の茫然自失状態は、敵の攻撃で地面に叩きつけられたショックによってか「魔法少女」の変身が解けたことで、一変する。
 「! お、小川さんっ!?」
 そこにいたのは、彼女が担任する1年C組(那雪の職業は中学の英語教諭だ)でも、ひときわアクティブで目立つ子である小川月乃(おがわ・つきの)だったのだから。
 (え!? どうして……小川さんが……まさか、最近噂になってる「魔法少女」の正体って……小川さんだったの??)
 那雪の脳裏でさまざまな疑問が渦を巻き、解けていく一方で、那雪の体は無意識に自分の生徒の方へと向かって駆け出していた。
 「小川さん! 大丈夫?」
 少女を抱き起こすと、月乃はうっすらと目を開ける。
 「だめ……せんせ……にげ…て……」
 少女の視線の20メートルほど先には、彼女を弾き飛ばしたバケモノが、心なしか得意げな目でふたりを見下ろしていた。
 『しっかりして、ツキノちゃん! もう一度、マジカルバルキリー・ルーナに変身しないと、このままじゃあ……』
 いきなり頭上に現れたウサギのぬいぐるみ(?)が、テレパシーのようなもので懸命に少女に呼びかけているが、痛みのせいか完全に月乃は意識を失っている。
 見れば、月乃の傍らには、先程の魔法少女が持っていた翼のついたバトンのようなものが転がっていた。
 『ツキノちゃん! ツキノぉ〜!』
97スキ好き魔女っ子×先生:2011/09/25(日) 17:46:33.52 ID:0Kee5eQB
 少女の意識を呼び覚まそうとウサギが無駄なあがきをしているのを背に、那雪はバトンを拾い上げると、立ちあがってバケモノに向かって走り出す。
 「わたしの生徒に……」
 『ちょ、ちょっと貴女、無茶なことは……って、え、うそ……なんなの、この魔力係数は!?』
 背後でウサギが騒いでいるが、那雪の知ったことではない。
 そう、那雪は、普段は臆病な程大人しいが、いったん頭に血が昇ると果てしなく斜め上の方向に暴走するタイプだったのだ!
 「何てコトするのよーーーー!!」
 バトンをまるで剣のように構えながら走り寄る様子は、意外とサマになっている。実は、彼女は祖母から「大和撫子のたしなみ」として薙刀を習っていた経験があるのだ。
 それでもバケモノの方は、相手をただの人間と侮っているのか、馬鹿にしきった目で那雪を見ている。
 しかし。
 『ひょっとしたらだけど……イケるかも。セレニティウィング! 緊急事態につき、マスター権限を一時委譲! 対象は現在の所持者!!』
 『──緊急命令、了解。現所持者との同調を開始』
 手にしたバトンが、ウサギの呼び掛けに同じくテレパシーで応えたと同時に、那雪の体が眩い光に包まれた。
 光の繭の中で、瞬時にして衣服を分解され、全裸になる那雪。
 地味なファッションとは裏腹に、グラビアモデルも顔負けのグラマラスな肢体が光の中に浮かび上がる。
 「えぇぇっ!?」
 驚く暇もなく、彼女の全身を光の帯が覆い隠し、きつく締め上げる。
 「く…くるし……」
 痛いというほどではないが、窮屈な感覚が那雪の体を襲う。まるで、小さな鋳型にぎゅうぎゅうと詰め込まれて、体型を無理矢理直されているような……。
 いや、「ような」ではない。まさにそのものだった。
 なぜなら、光の帯が消えた瞬間、そこには本来の那雪とは似ても似つかない姿の「少女」が立っていたのだから。
 150センチちょっと小柄な身長。10代初めの若々しい精気に満ちた引き締まった華奢な体つき。ほっそりした手足は妖精のように優美だが、胸や腰のあたりの曲線はまだそれほど目立たない。
 「え? え??」
 驚く「少女」を尻目に、先程とは少し異なる光のリボンが彼女の体に巻き付き、次の瞬間、それは色鮮やかなコスチュームと化して「少女」を飾り立てる。
 白銀色の髪に巻き付いたリボンはそのまま、「少女」の髪をツーテイルにまとめあげた。
 続いて、肩の辺りが大きく膨らんだレモン色の長袖ブラウスに、そしてオレンジ色のコルセットワンピースが形成される。フレアスカートの丈は短く、少し動いただけで下着が見えそうだ。
 スラリと伸びた健康的な太腿の半ばまでを純白の編み上げロングブーツが覆う。ブーツとスカートの裾のあいだの絶対領域が目に眩しい。
 「こ、これって……」
 衣装だけではなく体型や容貌に至るまで、その姿は間違いなく、先程までオオカミ型モンスターと戦っていた「魔法少女」とそっくりだった。強いて言えば、髪と瞳の色が違うくらいだろうか。
98スキ好き魔女っ子×先生:2011/09/25(日) 17:47:04.77 ID:0Kee5eQB
 ──Gurahhhhh!!!

 那雪が変じたその姿に、本能的に警戒心を抱いたのか、バケモノが耳触りな咆哮とともに、飛び掛かって来たのだが……。
 彼女が手にしたバトンの先端、真紅の宝玉が取り付けられた部分から、50センチほどの光の刃が伸びる。
 両手でバトンを構えた那雪は、自分でも驚くほど平静に、まるでライトセ●バーのような形状となったバトン(?)を振るって、月乃があれほど苦戦していたバケモノを、ただの一太刀で切り捨てたのだった。


 ……てな感じで始まる、女教師と女生徒の秘密の放課後タイム。

 オオカミモドキとの戦いで重傷を負い、その回復に魔力を回しているため、しばらくは変身して戦うことができない月乃。
 責任を感じた那雪は、魔法少女のマスコット・ユゥリィの依頼を受けて、月乃が回復するまで彼女に代わって「魔法戦乙女ルーナ」となって戦うことに。
 本来、魔法少女の変身アイテム兼武器である「媒体(メディウム)」は、各個人の魔力波長に合わせてカスタマイズされているのだが、百万人にひとりくらいの確率で、ほぼ同じ魔力波長の人間も存在する。
 運がいいことに那雪と月乃はそのレアケースに該当したため、月乃用の媒体セレニティウィングで那雪が変身して戦うことができたのだ。
 ただ、魔法少女としての姿は、マスター登録された本人の姿を基に調整されているため、那雪が変身しても、ルーナの姿になってしまう。これは、変更不可能。もっとも、那雪にとってはむしろ自分とわからぬこの姿の方がありがたかった。
 こうして、昼間は教師、放課後は魔法少女の二足のワラジで暮らすことになった那雪。最初の頃は、敵を倒すことでいっぱいいっぱいだったが、何度か戦って慣れてくると、変身した自分の姿に好奇心が湧いてくる。
 快活で陽気な月乃(ルーナ)の姿になっているせいか、いつもの気真面目さが薄れ、変身状態のまま、服だけ変えて中学生の女の子として遊び歩いたり、部屋でオナニーしてみたり。
 さらに、ひとりエッチしてるところを月乃に見つかり、鏡の前で、おしおきと称してイカされちゃったり、瓜二つな美少女のくんずほぐれつしたり。
 その結果、お互い「単なる教師と生徒」とは言えないイケナイ関係に。
 (もちろん、月乃がタチで、那雪がネコ)
99スキ好き魔女っ子×先生:2011/09/25(日) 17:47:24.28 ID:0Kee5eQB
 しかし、ようやく、あと少しで月乃が完治するというタイミングで、敵方の攻勢が激化。
 懸命に戦う「ルーナ」だったが、ついに力尽きて、触手に捕らわれる。そのまま、純潔(この体の)を奪われるかと諦めかけたところで、「魔法戦巫女スノウ」が現れる。
 「なゆちゃんのピーをピーしていいのは、あたしだけなんだからーー!!」
 圧倒的な攻撃魔法で敵の一群を蹂躙するスノウ。胸元の開いたロングドレスに長手袋、
黒タイツ&ハイヒールというアダルトちっくな格好の彼女の容姿は、髪と瞳の色こそ違うものの那雪と瓜二つだった。
 無論、その正体は月乃。ユゥリィが妖精界で作らせていた那雪用にカスタマイズされた媒体を使って強引に「スノウ」に変身し、「ルーナ」を助けに来たのだ。
 そのまま、「ルーナ」と「スノウ」の姿で、互いの身体を求め合うふたり。

 その後も、数多の敵の侵攻をルーナとスノウは絶妙なコンビネーションで撃退する。
 時々、ふたりの「中の人」が入れ替わっているのはご愛嬌。
 今日も「変身したまま」ベッドで抱き合うふたり。熱い交歓ののち、アダルトな「スノウ」の姿をした月乃が、「ルーナ」の少女姿の那雪の耳元に囁く。
 「ねぇ、今度、変身したまま学校に行ってみない? なゆが「小川月乃」として女子中学生やって、あたしが「河合那雪」として先生やるの」
 「ああ……ダメよ、月乃ちゃん、そんなこと……第一、髪と目の色が」
 「フフッ、そんなの魔法で簡単に変えられること、なゆだって知ってるクセに。
 本当はなってみたいんでしょう? あたしに……「小川月乃」に」
 誰にも知られず、自分がクラスで人気者の美少女、「月乃」になる?
 本来不可能なはずのその「企み」は、那雪の心を魅了し、彼女は思わず頷いてしまう。
 「あぁ……はい、なりたいですぅ」
100スキ好き魔女っ子×先生:2011/09/25(日) 17:47:56.27 ID:0Kee5eQB
 そして、その後……。
 「──それじゃあ今日のホームルームは終了。伊吹さん、号令お願いね」
 「はい。きりつ……れい、ちゃくせき」
 颯爽と教壇を降り、職員室に向かう担任の「河合那雪」に、1-Cの生徒達は羨望の眼差しを向ける。
 「はぁ……いいよなぁ、河合先生」
 「コンタクトしてイメチェンしてから、なんか、グッと色っぽくなった感じ」
 「服装もオシャレで、雰囲気も前より明るくなったし……憧れるわぁ」
 と、男女問わず大人気。
 そんなクラスの噂を耳にして、ニコニコしている「月乃」。
 無論、その中味が誰であるかは言うまでもない。
 「そう言えば、月乃っちもちょっと雰囲気変わったよね」
 月乃の親友である花音の言葉に、ちょっとドキッとする「月乃」。
 「そ、そう? 自分ではよくわかんないけど……どんな感じかしら」
 「なんて言うか、こぅ……女の子っぽくなった?」
 「あ、花音ちゃん、ヒドーい! それじゃあ、わたしが前は女の子らしさが皆無だったみたいじゃない」
 「あ、いや、そういうワケじゃないんだけどさ」
 と、じゃれ合いつつ、何食わぬ素振りでやり過ごす。

 あの日、ふたりが入れ替わってから、すでにひと月あまりが経過していたが、この入れ替わりは誰にもバレていない。
 無論、先程のように「どことなく雰囲気が変わった」という意見はあるものの、そのほとんどが、ふたりの変化を好意的に捉えているようだ。
 本来は「魔力の無駄遣い」とも言えるこの行為も、「日頃から軽い魔力負荷をかけて、魔力を鍛える」という魔法の鍛練にはちょうどいいということで、ユゥリィも黙認しているのだ。

 もちろん、今も夕方から夜にかけては敵との激しい戦いが待っている。
 人知れず、世界の平和を守り続けている魔法少女(!)である自分たちに、「ご褒美」として、この程度の気晴らしがあってもいいじゃないか……と、「月乃」は思うのだった。

……以上です。
やはり自分にまともな百合は書けなかった罠。仕方ないので、「プロローグ+ダイジェスト」で、あとは皆さんの脳内補完お願いします。
101スキ好き魔女っ子×先生(蛇足):2011/09/25(日) 17:51:12.18 ID:0Kee5eQB
●河合那雪
 主人公/ヒロイン。中学教諭にして2年5組の担任(25歳)。
 腰まである黒髪を三つ編みにして、眼鏡をかけている (わかりやすく言うと、メガほむの十年後を想定w)。
 比較的長身(167センチ)でグラマラス(93・61・89)。 真面目で責任感のあるいい人だが、内気で人見知り気味。
 ただ、幼い頃から祖母に薙刀を習ってきたので、 見かけによらず体力や運動神経はいい方。
 普段は優柔不断だが、切羽詰まると暴走するタイプ。

●小川月乃
 ヒロイン。那雪が担任するクラスの女生徒(14歳)。陽気で勝気な性格の、栗毛をツインテールにした美少女。
 やや小柄でスレンダー(152センチ/79・56・83)。クラスの女子のリーダー格。ゲームやアニメが好きだが、
 年頃の女の子らしくオシャレや恋バナなどにも興味津々。いわゆる天才肌で、勉強もスポーツも、ほとんど
 努力しなくても中の上から上の中くらいを維持できる。 (イメージは「ロウきゅーぶ」の真帆)
 両親に溺愛されて育ったため、ちょっと我がままだが、決して悪い娘ではない(むしろ正義感は強い方)。

○魔法戦乙女(マジカルバルキリー)ルーナ
 口紅型の媒体セレニティウィングで月乃が変身した姿。コスチュームは、「ななついろドロップス」の
 秋姫すももの衣装をより派手にしたような感じ。髪は金色に、瞳は翡翠色になる。
 戦い方は、RPGで言う魔法使い(遠距離戦)タイプで、セレニティウィングが変形した魔法のバトンは
 主に魔法の射出と制御に使用。
 なお、那雪が変身すると、衣装や容姿はほとんど同じだが、髪の色が銀、瞳がアイスブルーになる。
 ラ○トセイバーっぽくバトンの先から魔力を放出して戦う。

○魔法戦巫女(マジカルシビラー)スノウ
 那雪がコンパクト型の媒体ジョーハリーで変身した姿。銀髪紫眼。衣装は某キュアパッションの
 ベースカラーを薄いピンクにした感じ。武器は長さ1.5メートルほどの杖(ロッド)。先端部に魔力の刃を
 発現させ、薙刀のようにして戦うほか、浄化魔法も得意。
 ちなみに、月乃が変身すると、髪型がポニテになり、瞳の色もより赤味が強くなる。

・ユゥリィ
 いわゆる魔法少女のマスコット役。デフォルメしたピンク色の兎のぬいぐるみっぽい姿をした妖精。
102名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 18:21:29.92 ID:1JJwoudG
エロゲやアニオタきめえwwww


いや、設定分かっちゃう俺もキモいんですけどね…
103名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 22:38:12.20 ID:S2mhkT1F
(´゚ω゚`)
104名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:37:56.23 ID:ufyKprp1
AVで男女の入れ替わりはあるのに女性同士が入れ替わるのは無いのが、残念
105名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 23:42:10.69 ID:nnnp7axu
>>104
普通に何個かあるけど…
106名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 01:17:15.77 ID:8Oa2MU2n
憑依もあるぜ。
107名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 20:30:25.43 ID:ZkPVkK3S
入れ替わりは何個か知ってるが憑依もあるのか
108名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 00:32:40.01 ID:Pri4JLw8
作品教えてください
109名無しさん@ピンキー:2011/09/28(水) 00:46:49.84 ID:WUKT/Thn
ほい、作品中4人のODがあるよ。
http://www.gp-museum.com/general/1101/06.html
110名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 10:24:42.07 ID:o7rnqtUe
熟女入れ替わり最高です。
111名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 10:44:35.54 ID:8MxcH6DJ
「ふたりのロッテ」……とはちょっと違うけど、
お隣り同士とかで仲の良い同い年の少女ふたりが、
ひょんなことから心(魂?)が入れ替わってしまい、
互いの立場で過ごすことになる話とか見てみたい。
入れ替わりは10〜11歳くらいで起こって、
第二次性徴とかは、入れ替わった相手の身体で迎える
ことになると、萌えるなぁ。
かたや平均的なサラリーマンの長女で下に弟妹がいる
お姉ちゃん。
かたや資産家の令嬢で、上に歳の離れた兄がひとりいる
だけで、家族みんなから過保護気味に甘やかされてる。
……てな感じで、家庭環境も大違い。
中学は同じ学校に入ったものの、高校は別れ別れに。
そうこうするあいだに、ふたりとも現在の環境に適応して
どんどん性格とかも変わっていくの。
で、入れ替わりから10年後に、片方は短大卒業してOLに
もう片方は音大で声楽とかピアノとか専攻してるところで
唐突に元の身体に戻っちゃう。
かつての自分の身体とは言え、相当混乱するだろなぁ。
112名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 13:15:33.99 ID:pyIgLxvF
一方は真面目に仕事中、一方はセックスの最中に突如立場交換したらとんでもないだろうなw

一方は腹部に感じる突然の違和感、一方は机に座って突然の事務処理
113名無しさん@ピンキー:2011/10/02(日) 07:45:47.81 ID:ucxyvwsF
AV女優同士の入れ替わりで、
レズプレイで双頭バイブ(実は入れ替わりバイブ)で
入れ替わってしまうなんてどうですか?
114名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 23:23:37.70 ID:GyonmDQL
何度も繰り返し同じ内容のリクエストをしてる奴は何なんだ?

自分で作品を書くか黙っていればいいものを何度も何度も…正直気持ち悪いんだが。

リクエストに対して苦言を呈する訳ではないんだけど、ちょっと言わずにはいられなかった。申し訳ない。

115エロゲアニオタ:2011/10/05(水) 14:21:33.37 ID:cdSn2IKi
>>102

まぁ、エロゲ脳なので、仕方ない>自分
拙作のようにサブカル二次ネタに寄りかからない、
良質でオリジナリティのSSを、どなたかプリーズ
116佐山美奈子の因果律変動レポート ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 02:13:55.17 ID:AqsDDyOk
 容姿端麗、才色兼備、そして朱唇皓歯。
 皆川章子(みながわしょうこ)は、正にその言葉にふさわしい女性だろう。
 章子は、自身の未来に疑問をもったことなどない。自分は選ばれた人間だという自負が、彼女の常であり誇りである。だが、それも無理からぬこと。
 章子は弱冠16歳で某国の大学を卒業し、学会に論文を紹介される天才であり、将来を嘱望されている身なのだから。
 彼女が某国の研究室で研究している研究テーマは、一言で云うなら因果律への介入である。
 全ての物事の発生には、因果(原因)がある。具体的に説明すると、人の死にはそれぞれの因果が存在する。
 病気で死を迎える人間の因果は病であり、結果は死である。この関係図は決して逆転などしない。
 つまり結果という死があるから、この世に病や事故、事件や自殺という因果(原因)があるという関係にはなりえないのだ。
 閑話休題。
 本題である章子の研究は、脳の電気信号を使用した因果律の変動である。
 人間の脳や記憶は電気信号で管理されており、その電気信号を細分化すると、活動電位、電気パルスと呼ばれる信号になる。
 活動電位と呼ばれる電気信号は一ヶ所にとどまらず、脊髄を通り脚などに電導していく。(脊髄損傷で下半身不随になるのはこのため)。
 そのシグナル伝達などの神経活動に関わるものをシナプスと呼び、他種細胞間に形成される接合部位とその構造である。
 そしてそのシナプスから出ている小さな電位を加算したものが、脳が働いている時の電気活動、いわゆる脳波 (electroencephalogram EEG)である。
 再び閑話休題。
 さて、本題である佐山美奈子(さやまみなこ)の論文に入ろう。と言っても、論文というより章子の観察日記に近いものだ。
 佐山美奈子は、皆川章子のラボで共に因果律を研究している助手だ。
 皆川章子は、佐山美奈子の尊敬しているアルベルト・アインシュタインの相対性理論枠内で、疑似超高速回路を利用し、電気信号を空間移動する方法の仮説を発表した。
 無論、タイムマシンなどという荒唐無稽な代物ではない。
 皆川章子の仮説を噛み砕いて説明すると、
 疑似超高速回路に言語を電気信号したものをインストールし、それを通じて自分の脳を疑似タイムスリップ状態にする。と云うものだ。
 つまり因果律に影響を与えそうな過去の事象の前に電気信号を送り、文字通りその因果を妨害する。
 仮説では、これによってその者の因果律が変動するらしい。

117佐山美奈子の因果律変動レポート ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 02:15:28.33 ID:AqsDDyOk
 皆川章子は、自身の身体で人体実験するように研究室に提案する。
 章子の話によると、彼女は幼少時代に病で入院しており、その高熱で脊髄に異常が起こり、下半身に軽い麻痺が残ったのだと云う。
 つまり、今から十二年前の西暦1999年の12月25日の因果律に干渉し、章子がインフルエンザから肺炎合併症を併発するのを阻止する。
 それによって現在の章子の運命が変動するらしい。
 この実験は本来成功する筈だった。誤算があるとしたら、佐山美奈子の嫉みの感情だろう。
 佐山美奈子は研究室のパソコンにクラッキングし、電気信号を送る日を12月31日に書き換えてしまう。
 そう、2000年問題の対応におわれた運命の日である。
 美奈子の目論見通り実験は失敗し、章子の因果律は悪い方向に変動した。
 章子の脳は肺炎併発中に、未来から送られたインフルエンザ忠告電気信号を受け取り、さらにその信号が2000年問題の干渉で劣化しており、脳に変質を起こしてしまう。
 幸いにして脳に知的障害などは起こらなかったが、記憶力などが著しく低下し、彼女の因果律は大幅に変動した。
 閑話休題。
「ここは……?」
 章子は日本にある実家で目を覚ました。
 自分は某国の研究室におり、実家には久しく帰省してないのに何で? と、疑問はとめどなく溢れていく。
「私は研究室で、で、電気屋の信号を直して……あれ?」
 章子は意味不明なことを口走り、思わずハッとなる。
 被験者として因果律干渉前の出来事を覚えているのに、実験の内容や理論が思い出せない。
 章子の背筋は言い様のない不安に寒くなり、焦燥感が頭をもたげていく。
 章子は現状を把握するため、母親への確認を試みる。だが、母親から掛けられた言葉は、現状の肯定と過去の否定のみ。
 章子の母親は彼女にこう語る。
「貴女の学力で大学に飛び級して、あまつさえラボの主任研究員になれるわけないでしょ。さあ。早く低華高校に行きなさい」
「てっ、低華高校!?」
 因果律変動前の記憶では、章子は14歳でインターナショナルスクールを卒業し、16歳で大学の単位を全て取得して研究室に入っている。
 そのような稀代の麒麟児だからこそ、自身の因果律変動理論を構築できたのに、無情な現実は彼女を高邁な思想溢れる少女として扱わず、愚鈍な少女として扱うのみだった。

118佐山美奈子の因果律変動レポート ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 02:16:34.09 ID:AqsDDyOk
 おぼろげながら章子の記憶にも低華高校の存在はある。
 私立低華女子高等学校は、章子の実家がある地域はおろか、全国でも有数の低偏差値学校で、卒業後の進路は水商売しかない。と云う噂が、まことしやかにささやかれている。
 無論、章子は腰までかかる艶やかな黒髪をたなびかせ、母親に涙ながらに食って掛かる。
 一見すると利発そうに映る、切れ長の目元に涙をため、朝の日差しに彩られた艶やかな口元から、章子は抗議の声をあげていく。
 だが、新たな現実は覆らない。
 章子は理論を忘れても、元の因果律の記憶はあり、あまりの屈辱に涙がとまらない。
「この私が、こんなバカ高校の制服に袖を通すことになるなんて……」
 自室の姿見に映る制服姿に、章子は苦々しく唇を噛み締めていく。
 低華高校は一部の資産家が、どこの高校にも入学できない娘を入れる場所であり、周辺からは“バカジョ”と蔑まれている。
 しかし、低華高校の生徒はそんなことなど微塵も気にせず、あろうことか寄付金にものを言わせて、制服のデザインや校則を変更させてしまう。
 低華高校の制服は生徒がデザインしたも同然で、黄緑と桃色を基調としたチェックのプリーツスカートは、短くせずとも初めから膝上27cmである。
 当然、通学中の電車やバスの中では太ももは丸見えで、階段では下着まで見えてしまう。
 なぜ教職員はこのような制服を認めているのか? 章子は顔を赤らめながら必死に思案する。
 だが、頭の回転が筆舌に尽くしがたいほどに鈍くなり、推量はいまいち的を得ない。
 今の章子には、教職員が個人的に生足を見たいこと、少しでも知性や羞恥心のある生徒の入学を未然に防ぐため。など、誰でもわかりそうな裏事情さえ推理できない。
 章子は鈍くなった頭の回転に涙し、ピンク色の夏服用ブラウスに袖を通していく。
「ちょ、ちょっと……こんな薄さじゃ下着が丸見えでしょ!」
 生娘である章子は、羞恥プレイにも等しい制服に声を荒らげる。
 無論、桃色のブラウスも生徒のリクエストで作られており、暑い夏場を乗りきるため極限まで薄く改良されている。
 桃色のブラウスは章子の水色のブラを淡々と映し、短いスカートからはショーツが見えてしまう。
 プライドや羞恥心、貞操観念の強い章子なら、このような制服は頼まれても着なかっただろう。
 だが、今は屈辱にたえるしかないのだ。
119猫目 ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 02:21:22.28 ID:AqsDDyOk
以前、若返り急成長掲示板で「祖父と私の契約書」を書いていた、猫目ニボシです
ほとんど地の文の短編小説ですが、次の更新から章子の因果律を奪った美奈子が、章子の論文ともに登場します
それでは、お目汚し失礼しました。
120名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 18:17:59.66 ID:fx6yRAW+
乙でしたー
俺はチキンなので罪のない女の子が転落するのに心が痛む一方で、
こういう転落やギャップこそがすげえ興奮するんで困ったもんだw
121名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 20:19:15.09 ID:EF4rIIT/
>>120
あるある
救いがあってほしいが、救いがあると興奮度も下がるというジレンマだよなw
122佐山美奈子の因果律変動レポート ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 21:45:32.57 ID:AqsDDyOk
「ねぇねぇ見てよ、あの娘。バカジョの生徒なのに黒髪だよ」
「清純派を気取って、男に媚びてるんでしょ」
「それにしても、バカジョの制服って下品すぎ」
「噂だと、小学生の問題も満足に解けないんでしょ」
 電車の駆動音や眼前の窓の光景に意識を集中しても、章子は噂話が気になってしまう。
 微かに水色の下着が透けているピンクのブラウスに、ギリギリまで太ももが露出しているスカート。
 対極的見地にたって考えても、低華高校の制服は筆舌に尽くしがたい恥辱感を伴うもの。ましてやそれを身にまとうなど、章子には耐え難い屈辱なのだろう。
 一分が十分に、十分が一時間に感じるような長い恥辱感が続いていく。
 朝の日差しに照らされた章子の太ももはみずみずしく、男子高校生や会社員の男性などは食い入るように見つめている。
 かつて章子は、このような短いスカートを履く女子高生を見下し、短絡的で浅学が知れる。と、鼻で笑っていた。
 だが、今の章子のスカート丈は下着が見えるくらい短く、薄いブラウスのせいで水色のブラの花柄の刺繍まで見えてしまう。
 恥ずかしい、早く元に戻りたい。と、章子は切実に願う。だが、今の章子には研究理論はおろか、その内容さえ思いだせない。
 悔しさに唇を噛みしめ、うつむき始めた丁度その時、
「うっ……!?」
 急激に下腹部が熱くなり、章子の呼吸は瞬く間に荒くなっていく。
 水色のショーツの奥で脈動していく女性器。そしてブラと擦れるように熱くなる先端。
 章子は言い様のない女性器のうずきに顔を赤らめ、内股になっていく。だが、熱さもうずきも一向におさまる気配がない。
 不規則に電車が揺れるたびに、章子の膣から愛液が分泌され、ショーツは少しずつ濡れていく。
 びちゃっと濡れていくショーツの感覚に、章子は戸惑いを隠せない。
「はぁはぁ……」
 章子は内股で太ももをすり合わせ必死にたえるが、言い様のない性欲に抗えない。しかし、それも無理からぬことだろう。
 章子は因果律変動前の記憶しかないので、彼女は自身の身体の異常を理解していないのだ。
 この世界での章子は十二年前の発熱の影響で、記憶力だけでなく、脳内物質分泌の電気信号にもわずかにエラーを起こしている。
 おそらく、圧縮して過去へ送った電気信号の劣化で、章子の脳は他の女性の数倍興奮しやすくなってしまい、男子高校生以上の強力な性欲に肉体が支配されているのだろう。
123佐山美奈子の因果律変動レポート:2011/10/06(木) 21:46:58.89 ID:AqsDDyOk
 低華高校に到着すると、章子は校内の雰囲気に絶句する。
 金髪の髪に濃いアイライン、中には堂々と煙草を吸っている者や、ブラウスの第二ボタンまで開け、赤や紫色のブラを丸出しにしている者までいる。
 教室に揺曳する化粧やキツい香水の匂いに、章子は戸惑いを隠せない。
「お〜い章子、今日は遅かったじゃん。朝から自慰でもしてたのか?」
「じっ、自慰!?」
 赤毛のユルいウェーブと、長いつけ睫毛が特徴的な少女は、机の上で下品にあぐらをかきつつ章子に声をかける。
 章子は、今朝がたのうずきを思いだし顔を赤面させ、短いスカートを手で押さえた。
 少しの辛抱だ。実験に参加した“佐山美奈子”は、自分と同じように因果律の記憶干渉を受けない装置をつけている。だから、大丈夫だ。
 と、章子は自身を鼓舞していく。そう、おぼろげな実験風景の中の美奈子に、全幅の信頼をおいて。
 だが向かって右の、下ネタ系のラクガキが特徴的なドアが開いた瞬間、章子は驚愕する。
「さあ。授業はじめるから、静かにして!」
 教室に現れた芳紀二十五歳前後とおぼしき女性は、肩までかかる綺麗な黒髪をたなびかせ、黒を基調とした清楚なスーツを身にまとい、生徒に注意を促していく。
 章子はその教師に見覚えがある。そう、何を隠そうその女性こそが佐山美奈子なのだから。
「みっ、美奈子!?」
「皆川さん、先生を呼び捨てにしないでください」
「でも……」
 章子は喉元に込み上げてくる言葉をのみ込み、おもむろに席に着席する。
 心なしか美奈子は因果律変動前より自身に溢れているが、変動前の記憶は保持しているはずだ。章子は呪文のように、何度も何度もそう言い聞かせた。
 美奈子の英語の授業が始まり教科書を開いた瞬間、章子は再び絶句する。
 教科書の内容はどう見ても中学校一年生レベルで、章子はあまりの惨めさに言葉が出ない。
 だが、教科書に目を通した瞬間、
「えっ……?」
 章子の手のひらが小刻みみに震えはじめる。
 Aって何て発音するんだっけ? BもCもDも、何一つ章子は読めない。
 そう、今の章子は英語を喋るどころか、アルファベットさえ読めないのだ。
「では、次の文章を皆川さん読んでください」
 This is a pen.
 中学生はおろか小学生でもわかる簡単な英語だ。だが、今の章子には読むことができない。
124佐山美奈子の因果律変動レポート:2011/10/06(木) 21:48:03.73 ID:AqsDDyOk
 周囲の視線が章子にそそがれていく。クスクスと口を押さえて笑う者、携帯メールを淡々と打つ者。
 底辺高校の問題さえ解けず、あげくの果てに笑われるなど、章子には耐え難い屈辱だろう。
 章子はゆでダコのように顔を赤面させ、必死に思い出そうとするが、まったく読めない。だが、ちょうどその時、
「でぃすいずあペンだよ、章子」
 先ほどの赤毛の女子高生が、章子にそっと話しかけた。
「でぃ、でぃすいずあペン」
 章子は初めて英語を習った小学生のような、たどたどしい発音で、一生懸命答えた。
 だが、章子のあまりの発音の酷さに、教室はワッと笑いに包まれる。
 底辺高校の問題が解けず、あまつさえそこの生徒に笑われるなど。と、章子は思う。しかし、これはほんの始まりにすぎない。
 章子は数学の時間に、両手を使っても割り算ができずに笑い者になり、現国の時間は小学校で習う漢字が読めずに、またまた笑い者になってしまう。
 章子は顔を赤らめながら必死にたえ、昼休みになると、一目散に美奈子のもとへ向かっていく。
 美奈子は淡々と言う、
「あの論文は、この世界では私が発表したわ」
 と。
「じゃあ美奈子は、何でこんな底辺高校の教師をしているの!?」
「私は、あの論文で得た特許をもとに、今の貴女ようなバカジョを支援してるの」
「ふざけないで、私の論文を盗んだだけでしょ。今すぐ私をもとに戻して!」
 章子は顔を赤らめ、涙をながしながら物申していく。
「他のバカジョみたいに、ヘラヘラしてればいいものを、まだまだ躾が必要みたいねお馬鹿ちゃんは」
「ぐっ……」
 章子は職員室を飛び出し、女子トイレに駆け込んだ。
 章子は微かに煙草の匂いが揺曳する女子トイレで、静かに涙をこぼす。だが、そんなセンチメンタルな感情を無視するように、例の発作が始まってしまう。
「はぁはぁ……」
 膣を中心に女性器はうるおい始め、膝上27cmのスカートをめくると、章子の水色のショーツはびっしょりと濡れていた。
 発情したような浅ましく生々しい匂いに、章子の顔は瞬く間に赤くなっていく。だが、その間にも乳房の先端が焼けるように熱くなり、章子は太ももをもじもじ擦り合わせていく。
 ショーツごしに太ももを擦り合わせるたびに、陰毛がじょりじょりと微かな音を響かせ、息が荒くなっていく。
125佐山美奈子の因果律変動レポート:2011/10/06(木) 21:49:09.73 ID:AqsDDyOk
「はぁはぁ……はっ、はっ、苦しい苦しいよ」
 洋式トイレに座り、太ももを擦り合わせつつ、章子は何度も何度も膣の周辺をなでていく。
 だが、そんなものは気休めにもならず、章子の膣はとめどなく愛液を分泌し、陰核は皮がめくれて赤くなり、ブラを外した乳首は痛いほど硬くなっていく。
「もう、我慢できない!」
 章子は性欲に膝をつき、ショーツを膝までおろし、胸の先端を人差し指と中指でなでていく。
「ひゃっ!? はうっ、あっ、あっ!」
 数える程しかしたことのない自慰行為。
 章子は、そのような行為は恥ずべきことだと思っていた。だが、今の彼女は性欲に抗えない。
 おそるおそる指を入れると気持ちよくて、生々しいくらい温かい肉壁が指を締め付けていく。
「あん、はっ、はっ!」
 指の先が膣内の敏感な部分に触れると、章子は首を振り乱して身悶えてしまう。
「はぁはぁ……あっ、アッ、アアアァァー」
 章子のひときわ甲高い声が、トイレの個室に響いていく。
 章子の指先は瞬く間にぬるぬるしていき、エレベーターが急降下するような脱力感とともに、一気に痙攣したように小刻みに震え、恍惚の口元から涎を流していた。
 感じたことのない快感は章子の身体を熱くし、快楽の余韻で子宮が言い様ないうずきを訴え、柔らかそうな乳房の奥では、バクバクと心臓が高鳴り続けた。
 閑話休題。
 一回自慰をすると、章子の精神は完全に快楽に抗えなくなり、授業中も手をスカートごしに女性器にあて、なでるように指先でさわり必死にこらえた。
 章子の屈辱の授業は続いていく。
 今の章子は、頻繁に太ももを擦り合わせて陰核に刺激を与えないと、まったく集中できず、章子の下着は背徳的な色欲の匂いを放っていく。
 章子はそれらの快楽に抗い、授業が終わると寄り道せずに帰宅の徒についた。
 再び閑話休題。
 因果律は常に一つ収束点に向かうという仮説がある。
 具体的な例をあげると、太平洋戦争で、ミッドウェー海戦を制しても勝敗は変わらず、ハルノートの最後通告を受け入れても開戦は避けられない。と云う因果律収束理論だ。
 無論、局地的な戦闘結果や死者数は変わるだろう。だが、この世界を平行世界Aと仮定すると、平行世界Aの未来に関わる重大な事象は、何をしても変わらない。
 ゆえに世界は常に進むべき方向に向かっている。という、いわゆる運命論の仮説だ。
126佐山美奈子の因果律変動レポート:2011/10/06(木) 21:50:05.68 ID:AqsDDyOk
 たしかに、この世界から皆川章子と云う研究者は消失した。
 しかし章子の論文は、この世界の因果律や運命論に重大な影響を及ぼすため、世界の因果律がそれを補完しようとする。
 その補完者として因果律が選んだのが、実験により章子の因果律と混線した佐山美奈子だ。
 噛み砕いて説明すると、美奈子が有能な人間になっていくと、それに反比例して無能になっていく。
 あの実験で、二人の因果律は反比例の関係になっているのだ。
 無論、章子の知能の因果律を受け継いだ美奈子は、そのことに気づいている。
 そして美奈子はその仮説を実証するため、章子に内心嫉妬していた研究者達と、新たな研究を企てていく。(因果律研究室のメンバーは、記憶を電気信号化して送ることにより、因果律変動前の記憶を保持している)。
「うん……はぁはぁ」
 その夜、新たな因果律変動に伴い、章子の肉体は寝ている間に変化し始めていく。
 美奈子達は新たな実験と称して、今から七年前の西暦2004年の章子の脳に、牛乳やファーストフードが好きなるよう電気信号を送った。
「あっ、あっ……」
 身長161cm、体重46kgで比較的痩せ型だった章子は、過去の因果律変動でみるみる太っていく。
 C65のバストサイズで、アンダーとトップのバランスが美しかった章子の小ぶりの胸は、少しずつ膨らんでいく。
「あっ、あがっ……」
 幸いにして睡眠中のためブラはしていなかったが、胸元の膨らみは水色のパジャマに圧迫され、パジャマの先端には小指サイズほどの乳首が浮き出ている。
 変化はそれだけにとどまらず、微かに膨らんだお腹の脂肪でパジャマのボタンが一つ外れ、余裕のあったパジャマのヒップラインは、はちきれんばかりに膨らんでいく。
 一回り太くなりむちむちと脂肪がついていく太もも、そしてぷにぷにになっていく二の腕。
 章子のバストは、グラビアアイドルのような大きさになり、胸元のボタンはブチッと弾けとび、顔も丸顔に変化していた。
「ふぅ……」
 変化していく感覚が性的興奮を与えたのか、章子の顔は瞬く間に恍惚の色に染まり、パンパンに張った柔らかそうなお尻の方まで、淡い愛液の染みがこぼれていく。
 章子の変化は59kgに変化した辺りで終わり、デブとぽっちゃり系の中間ぐらいの容姿になった。
 だが、章子はもともと美人なため、むしろ色気が増している。と、云えなくもない。
127佐山美奈子の因果律変動レポート:2011/10/06(木) 21:50:58.83 ID:AqsDDyOk
「くっ……」
 電車の中で章子は唇を噛みしめ、隠すように胸元に手を当てる。
 章子の新しいスリーサイズは、上からB94、W60、H88。と、激変してしまっている。
 以前のスリーサイズ、B65、W49、H77の痩せ型体型と比較すると、その差は正に一目瞭然だろう。
 グラビアアイドルのような豊満なバストやスタイル、そして比較的美人なぽっちゃり系の顔に、電車内の男性は息をのむ。
 電車が揺れるたびに、黄緑と桃色を基調としたチェックプリーツスカートはまくれ、はちきれんばかりの豊満なヒップラインで伸びきった、オレンジと白のストライプショーツがあらわになる。
 膝上27cmの制服ではヒップラインが完全に隠せず、お尻の形がくっきり浮かびあがったショーツは、電車が振動するたびにブルンブルンと揺れてしまう。
 章子の羞恥心を高めているのは、豊満なヒップラインだけではない。
 章子のバストは、薄い桃色のブラウスのせいで形が丸わかりで、因果律変動でブラも特注サイズになっているのに、完全に保護できず電車の中で小刻みに揺れている。
 それらの魅惑的なセクシャルシンボルは、電車内の男性を興奮させ、中には章子の身体をチラ見して、下腹部を膨らませているものまでいる。
 どこの高校にも受からなかった証である、底辺高校の制服を見にまとう章子を、電車内の人間は身体しか取り柄のない人間だと思っている。
 そのことに章子は、悔しい、悔しい。と、唇を噛みしめるのに、性欲の発作が理性を溶かしていく。
 閑話休題。
 学校につくと、章子は一目散に女子トイレに飛び込んだ。
「この下品そうなのが……今の私か……」
 鏡は桃色のブラウスからグラビアアイドル顔負けの乳房を主張し、膝上27cmのスカートからぷにぷにの太ももや、はちきれんばかりのヒップを強調する章子を映していく。
「はぁはぁ……」
 章子は女子トイレの個室に入り、少しでも勉強の集中力を取り戻すため、自慰を始める。
 昨日と異なり歩くたびに揺れる胸が思いし、走ると豊満なお尻も揺れて落ち着かない。
 でも、勉強に集中すれば元の自分に戻れる。章子は自身にそう言い聞かせ、はちきれんばかりの胸を揉み、ぬらぬらと光る膣にビニール手袋をまとった指を突っ込んだ。
「あっ、あん、はぁはぁ。あっ、アアアァァー!」
 章子は、指がギュウギュウに締め付けられ、気持ちいいと思う。
 でも章子は、もうこの身体で水商売につくしか道がないなど、信じたくなかった。
128猫目 ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 21:56:30.49 ID:AqsDDyOk
今回の投下は以上です。
この話は厳密には立場や立ち位置が入れかわってるだけで、美奈子の頭がよくなると、章子はますます身体しか取り柄がなくなる。っていう反比例関係です。
それでは、お目汚し失礼しました。
129名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 22:07:29.39 ID:0Cr2GTss
誘導されてきたけどこれいいなぁ・・・
130名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 22:34:40.66 ID:gn7xgFoE
乙!入れ替わりとしてはちょっと変化球で面白い。
個人的には頭のいい女の子がバカになるっていうシチュが好きなんで凄く興奮したよ。
ちょっと章子が可哀想過ぎるなとは思うけどw
131名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 23:04:21.99 ID:OUJhke2m
なーに、美奈子が章子を陥れたように、美奈子もまた今は同調しているメンバー達に裏切られないとも限らない
そのときを楽しみにしようぜ
132名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 23:07:16.51 ID:OUJhke2m
てか>>131を書いてから思ったけど、なんかリクエストととられかねないレスって気がしてきた
別にそんなつもりは微塵もないんで、不快や重圧を感じたなら申し訳なかった
ごめん
133 ◆LK3COSbvCw :2011/10/07(金) 01:23:06.46 ID:XbW+ZY+7
>>132
よほど酷いリクエストでなければ気にしないので、大丈夫です。
ただもうラストは決まっていて、次の更新で終わる予定なので、小さなリクエストしか反映できません。

ちなみに、ラストは美奈子にも凄い天罰がくだるのであしからず。
134名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 07:05:41.96 ID:F0sRlKJ7
>>129
どこから誘導されてきたの?

>>131
同僚1「美奈子が裏切られたようだな…」
同僚2「フフ…奴は我ら裏切り四天王の中でも一番の小物…」
同僚3「こうもあっさり裏切られるとは面汚しよ…」

こんな感じで負の連鎖が続いていくのかw
135名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 10:14:01.34 ID:GNRt/2wg
>>134
いっそ、章子にはソードマスターヤマトのような活躍を期待ですな。
しかし、もはや記憶障害で社会生活も送れそうにない、痴呆症患者並みになりつつあるけどw

アンダー65でバスト65って、ステータスもまっさおのペタンコぶりですが、誤表だと
思っていていいんですか?それでもウエストが胃下垂起こしてても無理な気が・・・。
これだと素の章子が拒食症患者だと思うしかないスタイルの持ち主に思えてしまって・・・。
少し疑問に思っただけで、もし気分を害されたら申し訳ありません。
136名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 10:15:35.03 ID:GNRt/2wg
長々と書いた上にsage忘れ、本当にごめんなさい。
137名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 10:15:40.85 ID:KdSuwlsW
>>134
「成績優秀だった女の子が、馬鹿になるシチュ」
>>130の趣向ドンピシャなスレがある。そこから。
138 ◆LK3COSbvCw :2011/10/07(金) 19:42:26.99 ID:XbW+ZY+7
>>135
ご指摘ありがとうございます。
バストサイズは完全に私のミスです。
章子のサイズは、正確にはアンダーバスト65〜64、トップバスト78〜80の65のCカップです。
なんというか、ぶっちゃけ3サイズって、トップバストのサイズしかわからないので、記述しようか迷いました。
あと、変化前の章子も運動不足で微妙に贅肉がついています。

余談ですが、ノクターンノベルズに誤字脱字修正バージョンを投下しました。
誤字脱字やミスが気になる方はノクターンノベルズで、
猫目芽子音
をググってみてください。
139名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 20:42:50.87 ID:ARp9spma
W60って、ぽっちゃり以上じゃなく、むしろかなり痩せてるんじゃないかね
実際の若い女性の平均が64、65辺りらしいし
140名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 20:58:33.83 ID:GNRt/2wg
>>139
身長161に59キロ、MBIにして指数22.7。標準中の標準体重。
ぽっちゃり型なら、ウエスト60後半ないと不自然かもだけど、それだけ胸尻に脂肪が付いたと
いうことで。欧米型食嗜好によって表に出ない内臓脂肪や筋肉が増して、牛乳で骨太になった
とかなら、重め残りが顔に出ちゃったナイスバディも成立するはず・・・?
141 ◆LK3COSbvCw :2011/10/07(金) 21:26:21.88 ID:XbW+ZY+7
>>139
文字から受けるイメージを重視して、あえてファンタジーな3サイズにしましたが、ちゃんと把握している方もいらっしゃるのですね。
ぶっちゃけた話をすると、アイドルやグラビアアイドルなんかは、やたらとウエスト58cm台とかいいますが、それらの数字が先入観を生んでしまうのです。
例えばアイドルの数字を信じた男子高校生に、彼女がウエスト64cmだというと、痩せているにも関わらず下手すればデブだと言われます。
でもグラビアアイドルは全体的に脂肪がついてるので、ウエストは67〜68以上はあります。
胸も右に同じで、ほとんど男性はカップ数の測り方も知らないと思います。
なので、漫画っぽくイメージしやすい数字を書きましたが、章子のウエストは実際にはプラス7〜8ぐらいあり、太った後はウエスト74〜77ぐらいあります。
142名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 21:39:57.34 ID:mraMq0CJ
ぶっちゃけ体型と実際の数字があわんのはエロゲで慣れてるのであまり気にしないw
以前とのスタイルに差があるんだなとわかればそれで俺は満足だぜ
143名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 10:37:51.51 ID:wV+NZgat
> ちなみに、ラストは美奈子にも凄い天罰がくだる
それは楽しみだw
何も悪くない女の子が酷い目にあうのもいいけど、
嫌な奴がざまぁな目にあうのもこれまたいいからねえ
144名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 11:04:37.08 ID:y0HiSyKB
>>141
砂漠のきつねです。作者さんようこそ。自分も時々「成績優秀な〜」スレを覗きに行きます。
精神入れ替わりみたいなものですから、このスレの方でも好みの作品があるかもしれません。
ODってAP/ARをはじめとして、他のジャンルとかぶるところが多いですよね。
そういった作者さんにもたくさん来てもらって、幅が広がるとよいですね。

で、サイズの話ですが、文字から受けるイメージ重視という作戦もあるんですね。
自分は一応リアルでないか…という数字を書きます。小学生の平均とかググったりして(汗)
お書きの通り、グラビアの子の通りの数字って、ほとんどありえないんですよね(笑)
自分は理解のある巨乳の女の子に聞いて、アンダーバストの数字とかを参考にしています。
145名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 12:01:41.26 ID:ameUmeQZ
>>144
まさかそんな俺のストライクゾーンど真ん中なスレがあるとは知らなかった
今から見に行ってくるよ、ありがとう
146名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 15:58:04.07 ID:k69Z6icf
ウエストの件は俺も読んでて違和感を感じたな
グラビアアイドルやエロゲギャルゲのサイズがおかしい
のなんて周知の事実だから、リアルな表記に近付けた
方が良いかもね
147名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 21:09:50.58 ID:LGFk1CWL
そもそも3サイズは身長との兼ね合いも大きいからなぁ
背が小さければやっぱり全体的に小さな数値になるし
てスレチか
148名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 21:13:07.65 ID:/3ivDYRF
そもそもグラドルの3サイズとか全然知らないんで
リアルなのかリアルでないのかすらわからんw
自分のズボンのサイズくらいは流石に知ってるけど
149名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 21:23:21.63 ID:L+pa87i8
例えば、同じB81でも、身長170cmならAカップだけど、身長150cmならばEカップになるとかいう可能性もある
150名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 04:05:30.80 ID:AgyEMiTu
元カノに149cmB90アンダー70のEカップがいたなぁ
結局はアンダーとの差だから まあトップが大きいのと小さいのとでは前者の方が大きく見えるともいうが
151名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 08:15:46.77 ID:kkFxIiQx
ODゲーム総合wiki
ht tp://w.livedoor.jp/odgame/
152名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 12:25:12.58 ID:laUhqAm6
>>151
おお!こんなwikiができていたとわ俺歓喜!!
ODネタゲースレがなかったからうれしいがスレはもうないんかな?
情報あればみんなで書き込みしたいんだが・・・
153名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 17:00:41.22 ID:i6h1NmEP
>>152
スレはなさそうな感じ。
ODのジャンルでゲームだけに絞ると、どうしても話題が止まりがちなので
このスレに統合してもいいかもね。
154名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 17:08:59.01 ID:nfqHWPjk
ちょっと前にODネタゲースレの2スレ目が建ってたけどいつの間にか落ちたのか
155名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 17:24:39.63 ID:ijBo8LHA
>>151
ゲーム限定なのが残念、小説とか映画、ドラマもあるとうれしい、
とりあえず数作品を記入してきた。
156ODゲームwiki”管理”人:2011/10/09(日) 22:35:20.32 ID:afY19moD
こちらでwikiを紹介して頂きありがとうございます。
すでにwikiへのご協力もあり大変感謝です。

OD作品リストというものが見つからなくODゲーム総合wikiを作成させていただきました。

当初はOD作品全般を扱おうと思ったのですが、とてもすべてを把握できそうになく
自分の得意分野のゲームに絞らせて頂いたのですが
もし皆さまのご希望に添える形であればOD作品総合wikiとして練り直すのもありかなと思っております。

同じく管理しておりますTSFゲーム総合wikiともども、今後とも是非宜しくお願いします。
157名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 23:59:45.68 ID:AgyEMiTu
なんかいろいろ権利もらってる者です

時間があったので保管庫更新しました−。抜けやミスなどあればレスください。
今後は作者別とか左側メニューを活用するとかでもっと見やすく出来れば良いのですがねぇ
158名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 00:06:48.00 ID:AgyEMiTu
あ、そうだ
40年さんの作品で保管庫に「魔法使いの恋(仮)」だったものを「模写」に、砂漠のきつねさんの「無題(暫定)」を「隣の芝生〜ナイモノネダリ〜」に変更しときました

あとwikiの管理者の方はまだこのスレにいらっしゃるんですかね?
どうもwikiの仕様でページの名前を変更できるのは管理者の方かその承認を受けた人のみのようなので
自分はそのどちらでもないのでw タイトル変更前のページはそのまま残っちゃってます(新しいタイトルの方に誘導はしてありますが)

もしご覧になったら、多分管理者の方なら変更前のページを削除とかできると思うので、時間があるときにちょちょいといじってくだされば有難いです
まあ今のままでも問題はないと思いますけども

長文失礼しました。また何かあればレスをよろしくお願いします。
159名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 00:11:48.09 ID:mzn/Bncn
                  / ̄\
                  | MNO |
                  \_/
         「\     __    |__
         │ト、l、 /´, '`⌒'´ `ヽ: : .
          ヾヽ!lV/ / ,/ /  ,' ハ、: .
       ,ィニ≧ゝレ' / /  ,./   / , ハ : : .
      く<-‐7´ _」] l l/_,∠/   / / / い : : .
        ̄ノ/: :f r'l l /レ'/、_/‐ト'、/l| li l : : : : .
      . : {ハ : :|{(l|y==ミ   _ノ、/ソリ ll | : : : : :   >>157-158
      : : : :ヽヽ: :|、lハl、゙      ⌒ヾlノリ ll l : : : : : :    よくやった
      : : : : : : : : V\ヽ、 `ー  ゛ワゴんイリノ : : : : : :    褒美としてオプーナを
      : : : : : : : : : ,.--、_ハ`−r=ニ--、′ノ. : : : : : : :    わごん♪ごと購入する
      : : : : : : : : /  /-ョロ'ヲ´   i l : : : : : : : : : :    権利をやろう
      : : : : : : : 〈  ,ハフ'兀「     ! } : : : : : : : : :
      : : : : : : : : ヽ,   ト{‐lハ. ヽ ' ノ : : : : : : : :
        : : : : : : : 〈 ,  !{ソ   ヽl/|、: : : : : : : :   ,r-、
       : : : : : : `ヽ  V     j _ノ ,スヘ_ノ7--−イ∧〈
          : : : : : : : { /     ,ハ、  _//く 〈 ___ r'九〈ハ.}
          : : : : : : :レ'    ' ,ハヘニイヽ_厂 、ノソト}〈V´
            : :_ノ−- 、'  {∧ トヘ_「    {Y: :仔 之_
            〈l ̄>-、_ 丶レ^ヽ厂`    上l_:/Z/ソ‐′
        r个y'⌒ll_,/‐、;_,、ト、__ト、  ` ー/「>,、 └トf‐′
      {_Y^lヽ、,ど , ,  〈__j,ハ、) 、_イソ´`ヽヘ、ノ、lフ
      ヽ>ゝハ 〈ノ{ l! ハ_j人lJ  /ソ: : : . ノフく_.イ
       〉 〈、ソ´ UU     、ノ入 : :__rクー<__〉
      ∠__, 〈_⊥、′  i  _,rくソヽ√ヽフ
         j__ルく_/T'┬_ヒス⊥イ \ノ
            ヽ√ \丿 ヽ/
160名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 01:06:38.76 ID:TyW5Xy7F
GJ
161名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 10:55:42.61 ID:rwduzgtF
>>156
ゲーム特化ですか本当に残念です、
余裕があれば今後検討してみてください。
162名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 11:38:45.86 ID:fZI3SPPt
>>161
乞食消えろ
163156:2011/10/10(月) 12:04:19.05 ID:Bhnbor3R
>>161
ありがとうございます。
とりあえず今は様子見ながら今後検討してみたいと思います。

164名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 12:46:43.95 ID:rwduzgtF
>>162
乞食ではないな、もし作ってくれたら
ちゃんと情報を書き込む、それはここの同士にとっても
いい事じゃないのか?

>>163
ありがとうございます、あくまでよゆうがあればってことで構いませんので
今回OD文化の反映の為に労力を割いてくださって感謝しております、
私自身も微力ながら情報を提供するなどして協力させてもらいます。
165名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 18:24:28.40 ID:jv+eLii7
う〜ん、ゲーム以外への拡張要望は、この板ではなくて、ODゲームwikiの掲示板に書き込むなり、管理者にメールを送ってお願いするのが筋ではないかな。
ちなみに、コミック及び小説なら、入れ替わり限定(憑依とか転生、部分交換は除く)ではあるけど、入れ替わりマニアックスで大半がカバーできている。
166名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 19:02:32.61 ID:rwduzgtF
>>165
おっしゃるとおりですね、了解しました。
167名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 01:47:22.29 ID:xLOde+w+
砂漠のきつねです。新作投下します。一応SSってことになるんですかね。
でも1話オムニバス的な感じで、ネタがあれば他のシチュでも書けそうです。
私にしては今回は題名がパッと浮かびまして(笑)
毎度のことですが、話の中での多少の矛盾点は目をつぶってくださいませ。
168お召しのままに:2011/10/11(火) 01:48:05.23 ID:xLOde+w+
わたし?はし本さえ、小学3年生だよ。かぞくはママとパパとお兄ちゃん、そして犬のロイといっしょにくらしてる。
え?そんなんそうだよ、生まれたときから…
なはずなんだけど、ときどきなんだかちがうかんじがするんだよね。
ママやパパのもっと年をとった顔とか、ロイがしんじゃって、わたしがかなしんでるところとか、おぼえている気がするの。
ママは「それはきっとゆめよ」っていうんだけど。
あと、これはママに言えないんだけど。
わたしがおさけ作ってた気もするんだ。作り方なんか知らないのに。あと、名前もみなじゃなくて、ちがう名前でよばれてるの…

そうよ、私は莉緒、お客さんもいっぱい付いてたし、あの日交差点で…

あれ?なにいまの?やっぱゆめじゃない気がするけど、あんまり言うとママがこまるからやめておく。
小学校は…1年生のときのこととか、よくおぼえてないんだ。でも今はたのしいし、みんなとなかよくやってるよ。
ねぇ、お兄ちゃん誰?わたしのことすごくよく知ってる…
169お召しのままに2:2011/10/11(火) 01:49:17.61 ID:xLOde+w+
私?小山結愛。年齢?女性に歳聞くなんて失礼ね、25よ。
仕事?格好見てわかるでしょ、キャバ嬢よ。これでもお客さん多いんだから。一応No2.よ。
小学生時代の記憶?変なこと聞くわね。そりゃ…あれ?小3くらいまでは覚えてるんだけど…
まぁ小学校時代のことなんて忘れちゃうしね。
中高?それはさすがに…あれ?思い出せないけど…う〜ん、今日は飲まされたから…

ちがう、思い出した、わたしあの日、ふしぎな光をあびたんだ。きてた服もランドセルもかわって、いいにおいのする大人のふくになったの。
そして、からだが大きくなったんだ…

何今の?なんか変な感じ。っていうか、あんた誰なの?人の夢の中に出て…どっかで見たことある顔だけどなぁ…
170お召しのままに1−3:2011/10/11(火) 01:51:25.92 ID:xLOde+w+
駅前の交差点での信号待ち。隣を見ると女性と女の子。いいターゲットだ。
銀色のヒール、太腿まで上がったミニスカート。黒ストッキングに包まれた脚は美しい曲線を描いている。
細いストライプの入った白の上下のスーツ。黒のインナーを持ち上げる形のよい乳房。わずかに見える胸元の谷間、ブラジャーの黒い肩紐。
それを隠すように明るいブラウンのストレートヘアがかかっている。濃い化粧、ここまで少し香る香水の匂い。
名前は…橋本紗英か。やっぱり水商売の女か。キャバ嬢ねぇ。源氏名は莉緒か…
その傍らに小学2,3年生の女の子がランドセルを背負って信号を待っている。
ハートが入った白とピンクのスニーカー、それより濃いサーモンピンクに星の入った靴下。細いまっすぐな脚。フリルの付いた黒のミニスカート。
白地に襟に黒が入ったプリントのTシャツ、その上にピンク地に黒のチェックのブラウス。小さな頭、まっすぐな髪。名前は…小山結愛ね。
171お召しのままに1−4:2011/10/11(火) 01:51:49.76 ID:xLOde+w+
イメージを送ると、二人に変化が始まる。
黒のインナーは白くなったかと思うと、身体へと密着する。女の子が着ていたプリントのTシャツに変化させた。
バストラインが明らかとなり、臍が露わになる。
レースの入った黒いブラジャーは消え、真ん中にリボンの入った白いキャミソールへと変わる。
同じくレースの入った滑らかなナイロン地のショーツも、白のコットン地の水玉模様のショーツへと変わる。小さな生地からあふれる陰毛。
スーツのタイトなスカートは、さらに丈の短い黒のミニスカートに変わり、水玉のショーツが覗いている。
無理矢理ランドセルを背負わせる。伸びをするように後ろに引っ張られる肩と腕。
黒のストッキングはピンクのソックスへ。なんとか隠れた足首、その上にはかわいいデザインに似合わない大人の脚。
銀色のヒールは小さなピンクのスニーカーへと変わり、入りきらない足がはみ出る。
一方、女の子のTシャツはサイズが大きくなり、真っ黒に変化していく。ピンクのブラウスのチェックが消え、白くそしてストライプが入る。
黒のミニスカートは白いのタイトスカートへ変わると、ストンと地面に落ちた。未熟な秘部を隠す、ゴージャスなレース使いのショーツ。
そして新たに同じデザインの黒のブラジャーが現れ、まだ保護する必要のない小さな乳首の上に、C70のサイズのカップがかぶさる。
そのショーツさえも腰骨に引っかかり、なんとか秘部を隠している。黒いストッキングに包まれた細い脚、大きすぎる銀のヒールに小さな足。
172お召しのままに1−5:2011/10/11(火) 01:52:11.95 ID:xLOde+w+
周りの人間は消え、3人の世界。
「え〜、なにこれ。わたし、なんで子供ふくなんか着てるの?」
紗英が無邪気な口調で話す。
「ちょっと、なんで私がスーツなんか着てるのよ。しかもこんな大きなサイズで…」
結愛は、可愛げな顔に似合わないきつい口調。幼い声で、けんかしているようにも聞こえる。
服に合わせて、二人の性格が変化したのだ。
今度は身体も服に合わせる。Tシャツを持ち上げていた紗英の乳房はどんどん小さくなり、あふれていた陰毛も下着の中に吸い込まれていく。
スレンダーな脚はまっすぐ中性的に。はみ出ていた足がスニーカーに収まる。濃い化粧がすっぴんになったかと思うと、どんどん幼くなっていく。
高校生の頃も美人だったんだな。中学生になり幼さが混じり始める。パーマがかかったブラウン髪も黒髪になる。
ストパーかけてたんだな。ちょっと外はねのくせっ毛になってる。肩まで髪が短くなり、ランドセルを背負った小学生が姿を現す。
一方、結愛にも変化が起きる。C70のカップに乳房が充填され、さらに膨張が続く。
いつの間にか履かれていたスカート、ウエストが足りないせいか、ホックが外れている。弛んでいたストッキングが脚にしっかりと密着する。
足がぴったりになったヒール。
25歳に成長し、紗英の着ていた服を着ている結愛。
9歳に若返り、結愛の着ていた服を着ている紗英。
25歳の結愛には、紗英の服は少し小さいようだ。ブラジャーのサイズを変える。Eの75か、結構巨乳だな。
「ちょっと、どうなってるのよ。私大人になっちゃったじゃない。」
「そうよ、わたしも子供になっちゃたじゃん。これじゃ、今日のしごと行けないよ。」
そうだな、もう一つ大事な作業があったな。
173お召しのままに1−6:2011/10/11(火) 01:52:42.87 ID:xLOde+w+
駅前の交差点での信号待ち。信号が青に変わった。
隣の女性と女の子が歩き出す。さっきと違うのは、奥にいた女性は手前、手前にいた女の子は女性の陰になっていることだ。
女の子は25歳の人気キャバ嬢として、女性は9歳の小学3年生として、新たな人生をまさに歩き出したのだ。
もっとも、それを知っているのは俺一人。
環境も入れ替わったことで、家族も会社も学校も、そして本人さえも、今までずっとそうだったと思っているんだから。

駅の人混みの中に消えていった二人の姿。二人に幸あれと願いながら、俺はロータリーの喫煙所で煙草をふかした。
174名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 02:02:49.75 ID:xLOde+w+
とこんな感じです。番号を考えず送ってしまったので、おかしくなってしまいました。
最初の2つを「お召しのままに1−1、1−2」として読んでください。
このお召しは服の丁寧語、お召し物から。
「俺」は服に合わせて性格や身体、そして環境までをも入れ替える力があるという設定にしています。
ちょっとAP/AR要素が濃いのが申し訳ないのですが、最初に書けたネタがこれなんでご容赦ください。
お嬢様女子高生とヤンキー女子高生がすれ違った瞬間に服を入れ替えて…とか、王道親子入れ替えとかいけると思うんで。

汎用性のあるテンプレートを見つけた感じでちょっと嬉しい↑
またまとまったら書きます。
175名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 02:22:32.19 ID:CsVzcHrK
Gj
176名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 17:39:23.54 ID:8gbsZj7n
>>174
あんま言いたくないけどさ
エロシーン書けないなら別でやってくんない?
ここがなんの板かわかってるかな?
177名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 17:52:53.93 ID:8oC/93YS
いいスレだったが自治厨が出た時点で終焉が見えたかな…
178名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 18:39:43.90 ID:AZh3fOOX
てか俺は直接のエロシーンなくても>>172のような入れ替わりの過程やギャップが描かれるだけでエロく感じるし、
この板にはそういうスレがいくつかあるから全然問題ないと思ってた
直接のエロシーンがないとこの板ってアウトなん?
179名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 18:42:33.35 ID:8gbsZj7n
>>178
アウトというより、そもそも年齢制限にあたる描写がないならピンクでやる必要ないからね
全年齢の創作板でやらないとすみわけの意味がないから
180名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 18:54:06.11 ID:ovPbz6Bm
>>178
ぶっちゃけ全然問題ないよ
ある程度スレが進んでくると>>176みたいなのが沸くのはよくあることだからスルーしとけばおk
181名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 18:58:25.73 ID:8gbsZj7n
>>180
まてまて板違いは大問題だぞ
そうやってエロなし許容した結果過疎化したスレがいくつもあるからなここは徹底すべき
182名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:07:50.69 ID:FsXzIA0V
そういう難癖で書き手が追い出されて過疎化したスレの方が多いわ。
183名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:09:34.50 ID:VuYye4of
久しぶりに伸びてると思ったらキチガイが現れただけかよ…
こういう俺ルールの押し付けで無理やり分割させて過疎化したスレがいくつあるんだろうか
184名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:10:30.76 ID:JLo5SGM6
自治厨というよりただの荒らしだろ
かまってちゃんはほっとけ
185名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:47:00.51 ID:9xUOy3NU
ただ流石に今回のはエロなさすぎだろと思うわ
今後少しは配慮してほしいな
186名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:50:14.38 ID:/stHLWui
十分エロいじゃないか。
これにエロを感じられないってのはなんなんだ、若すぎるのか?
187名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:57:19.61 ID:kojZ7MGZ
やれやれ、このスレもか
188名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 19:59:16.83 ID:DHwW0x6V
だから無視しろと
189名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:00:34.29 ID:umrsrV37
作品を書きもせず、「エロくないのは許さん」とか、どんだけ目上お客様思考だよ
190名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:05:08.56 ID:9xUOy3NU
お客様とかじゃなくて、、、さすがにPINKでやらんでもいいのをやるのはまずかろ
191名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:19:21.24 ID:3Ma/zm+F
十分エロいわ
入れ替わる過程に興奮しちゃあかんのか
192名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:21:32.32 ID:W8NY+4wN
過去、エロのない作品がいくつか掲載されているのに、今更、何を言ってるんだか。
193名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:31:05.71 ID:9vBp8J/F
つかシチュエーションだけで抜けるわ
相手の絶望や奪う側の恍惚で興奮する
それがフェテイズムってもんだ
194名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:33:19.02 ID:9xUOy3NU
(だったらフェチ板じゃ)アカンのか?
195名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 20:59:42.00 ID:FsXzIA0V
あそこはSS投下するための板じゃねえよ。
ID変えてご苦労なこった。
196名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 21:03:55.38 ID:9xUOy3NU
だったらやっぱりPinkじゃない板がいいだろ
ここでやる必要が無いものをここでやるのはなぜ?
197名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 21:08:43.50 ID:/stHLWui
こんなエロいもんを一般板でながせだと?
おまえはなんといやらしいやつなのだ。
そういういやらしさは嫌いじゃないぞ。
198名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 21:09:35.94 ID:PJOtGg6n
ここに必要無いのは



お ま え
199名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 21:20:21.97 ID:+m8B8P0m
入れ替わりに興奮するかエロに興奮するかの違いだな
200名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 21:29:22.68 ID:WTrvxZD5
しかし意外に人多いんだな、ここ
できればこんな理由以外で判明して欲しかったけど
201名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 22:38:37.07 ID:7+0pfCwd
やってしまいましたなあ
これは大変なことやと思うよ
202名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:20:18.72 ID:dhiZMzVp
確かに板の趣旨には若干反する内容だけど、
「陰毛」とかエロ要素皆無というわけじゃない。
どちらにしろ176の言い方はないだろうに。
一応ルールがあるから、意識した方が良いよで済む話なのに
追い出すような口調。とてもスレを盛り上げたい人の発言ではないよな。
162と言い、話し手も受け手も不快な気持ちになってないのに
余計な事言って、場の空気だけ壊す人が増えてないかい?

正直荒らしよりたちが悪い。まあ実際の所、ファンではなくただの荒らしだと思うけどね。
本気でやってるとした空気の読めない只の自治厨でしかないこと認識してね。
せめて作品書いて、ハンドルネームでも出してから建設的に提案してくれよ。
無責任極まりないよ。

作者さんも注意はした方が、過度に気にしなくていいと思うよ。
こういう住人がいて、気分を悪くしたのなら本当に申し訳ない。
以前もこういうことで、作家の人が気分を悪くした事があっただけに残念。

ただスレの多くの人はきつねさんの作品楽しみにしてるのは間違いないので
気を落とす事だけはしないで下さいね。
設定考えて、6レス分ぎっしり書くのは大変なことだって理解出来るので。
203名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:42:37.62 ID:9xUOy3NU
>>202
あ、ぶっちゃけ出て行って欲しいっす
ルールも護れないSS作家なんてスレにいらないんで
そんなので盛り上がっても結果的によろしくない
ちゃんとエロエロにして作品落そうという人の気持ち考えたことあるのと
エロ要素皆無じゃない程度のエロでエロパロといわれても困りますです
好きなジャンルを廃れさせたくないなら黙ってろ
ルールはルールでちゃんとそれに従えといいたいだけ難しいか?
204名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:47:22.70 ID:+wHiGI/g
なんかここ数日、フェチ的なSSスレ各所で
「直接的エロがないのは去れ」という主張を繰り広げてるヤツを見かけるなぁ
205名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:48:32.08 ID:umrsrV37
他のスレでも毎回同じような事してるし、こいつ確信犯だろ

もうみんな構わず黙ってNG登録しとけ
今日はもう日付変わるからまたID変わって同じ書き込みするんだろうが
206名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:51:58.28 ID:9xUOy3NU
>>205
おお怖い怖い認定厨ってのを久々にみたわ
みんな思ってることだからそういう書き込みが来るんだよ
なんでエロなしをエロパロでやるのって
207名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:55:10.61 ID:NlzZX2n4
NG
208名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 00:47:42.59 ID:xv6xl8FI
何この流れ・・・
209名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 01:31:19.86 ID:IxYvKzkU
なんJ民としては194でなんJ語が使えてないのが腹立つわww まあNGでもう見ることはないだろうけど

もうイラっとしたので更新しときました
やだ、この前更新したばっかなのに暇人に思われちゃう…しばらく忙しかったのにちょっと時間があるとこれだよ…
210名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 01:38:05.92 ID:xnT0eGBN
女同士の身体が入れ替わるだなんて…なんてエロいんだ
211名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 01:54:57.81 ID:bOtS4kQf
>>203
言ってることが非実在青少年条例の人たちと一緒になってるぞ。
方向性が違うだけで考え方は一緒だよな。
212名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 11:17:12.56 ID:Apzgp8BA
>>203
なんか1人で粋がってるけど、1番必要ないのはお前。
1番出ていってほしいのもお前。
このスレの内容には全く反してないSSにケチ付けんな。
213名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:04:48.81 ID:SXb+IZ3g
>>212
だがエロシーンがない時点で板違い
214名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:07:27.82 ID:LRGHDTVr
NG
215名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:11:10.37 ID:DutK3KJk
このスレにとっての「エロシーン」がなにかっていうのも重要な問題だな
直接的な性交が大事なのか、
入れ替わる過程と入れ替わったことによるちょっとした性的トラブルなどを書くのが肝要なのか
216名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:12:22.28 ID:SXb+IZ3g
>>214
板のルールを指摘したら叩くスレがあるらしい
なんだよこのスレ
217名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:16:23.46 ID:bOtS4kQf
まあ、私達にいまできることは、「エロシーン」のないエロい作品を次々投下する
ことしかないのだろうな。
218名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:35:04.99 ID:4Mhilmaz
そもそもエロってなんだよ。
性的な興奮を感じられるんだったら十分に板の趣旨を満たしてるだろ

セックスにしかエロを感じられない人はこのスレからお帰りください
219名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:42:48.80 ID:SXb+IZ3g
>>218
具体的に十八禁に触れる描写がない限り板違いであると言える
220名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:48:31.83 ID:4Mhilmaz
18禁に触れなきゃ板違い、じゃなく18禁に触れることができるのがココで別に絶対触れなきゃいけないことは無いと思うんだが
221名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:54:38.14 ID:SXb+IZ3g
>>220
十八禁にあたらないのならそれ用の板があるのでそちらでやるべきである
222名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 12:57:18.60 ID:SXb+IZ3g
なにかルール的に間違えたことを言っているか?
そうだというなら指摘してみろ
223名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:03:34.83 ID:4Mhilmaz
>>221
だから
「18歳未満には不適切な描写がある可能性がある話題のスレ」
で18歳未満でも見られるような話をして何が悪いんだと。
そもそも「べき」ってなんなんだ。誰が決めたんだ。お前だろ。
「板違い」には抵触していない上にそれはお前の考えなだけなんだから偉そうに言われる筋合いはないな。

という話題がそもそも板違いだ。すまんね。
224名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:07:18.90 ID:6dzRgdUq
だからキチガイ相手に構うなよ
こういう輩には何を言っても無駄なんだし
225名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:08:13.48 ID:SXb+IZ3g
>>223
多少の雑談ならそうだろうがショーとストーリーなら話は別だぞ
上のコテはどう考えても板違いの荒らし
226名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:08:52.02 ID:5QmaGhiP
騒いでるの一人だけだし理屈も通ってないただの荒らし
無視してたら勝手に消えるだろ
227名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:16:28.74 ID:4Mhilmaz
まぁアレだ。

「こんなエロいシチュエーション、18歳未満は想像するのは禁止だ!ダメ!絶対!」

って多分みんな思ってるのは間違いない。
228名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:31:02.57 ID:SXb+IZ3g
>>226
どこが理屈が通っていないと言うんだ?
十八禁じゃないショートストーリーをここでやる意味は?
229名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:39:15.96 ID:5QmaGhiP
お前一人の認識とその他の認識がズレてんだよ
覆らない事をいつまで続けるわけ?
やってること荒らしだって気付け
230名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:43:09.01 ID:SXb+IZ3g
>>229
ルール違反を指摘することは荒らしとは言わない
覆らないもなにもこのままじゃこのスレが板違いで追い出されてしまう
231名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 13:58:39.31 ID:IXU6/LSh
そういやTSの方でもエロ無し許すまじなのが沸いて、実は
「SSパクってDLサイトで売ってた」ってオチがついたことが
あったなあ。
232名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 14:27:50.85 ID:SXb+IZ3g
>>231
エロなし撲滅は板全体の流れなんだな
パクりはもっとだめだが
233名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 14:29:05.93 ID:QXW1xk86
そういやこの基地外の前にも
やたらエッチ書いてくれってヤツがいたな
案外本当にDL売るために催促してたのかもな
234名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 14:49:00.14 ID:TmgX46i1
>>230
指摘の仕方、指摘する者の態度次第で荒らしにもなる
何故ならば板のルール以前にここは掲示板であり、掲示板である以上は他人を不快にさせたりする発言は荒らしになるからだ
そして貴方は他人を不快にさせている
行為の意図の是非はこの際問題視されないので、「板違いを指摘している」という理由は「他人を不快にさせている」ものを覆すものにはならず、貴方が荒らしであるという結論にいたるものである


はい論破
235名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:04:42.77 ID:SXb+IZ3g
>>234
2ちゃん派生の板で何いってんの消えろカスとかそういうの日常茶飯事だろ
俺の指摘の仕方は優しいくらいだ
236名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:09:08.57 ID:eQGXipAR
んじゃお前が板違いじゃない話題を提供しれ
板どころかスレ違いだお前の喚きは
237名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:28:15.62 ID:xnT0eGBN
つーか、板のローカルルール読んでも、エロ必須だなんて何処にも書いてないんだが…
ひょっとして、どっか別の板と間違えてないか?
もっかい見直して、板が合っててしかもエロ必須にしたいんだったら
ローカルルール書き換えてからもう一回来てくれ
238名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:47:56.10 ID:TmgX46i1
>>235
貴方の「俺の指摘の仕方は正しい」という論は、根拠が乏しい上に「他人を不快にさせているから荒らし」という俺の論に対する反論になっていない

「エロがないから板違い」というのは上で他の人が論破しているので論破する意味はない



はい論破^^
239名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:51:20.03 ID:SXb+IZ3g
なんだただの論破厨か
ここが十八禁のパロディ創作の板でかつ全年齢におなじ趣旨の板がある以上エロ必須は不文律だよ
240名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 15:57:12.52 ID:TmgX46i1
>>239
板のローカルルールにエロが必須と書かれていない以上、そのような不文律など貴方の妄想妄言でしかない

悔しかったら俺を論破するなり新しい「エロ以外禁止」の板でも立ててみたら?
どっちも不可能だろうけどね(笑)
241名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:11:39.33 ID:6dzRgdUq
荒らしに構うなって言ってるのに何で構うんだろ

というか、ここまで構うとマッチポンプとしか思えん
242名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:22:34.74 ID:SXb+IZ3g
>>240
なんだただの荒らしか
ここはなんの板ですか〜?
243名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:26:28.96 ID:LiFvJW3E
よしここは俺が複数PCで自演をするために女の子が出会い頭に次々と体を入れ換えていく話を書こう
244名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:35:41.07 ID:aXReRpX2
>>242
ただの一つとして反論もできない言語障害者が(笑)


そういえば憑依ってのはたとえば淫魔的なものが他人に乗り移って操る…的なんでいいのかな
それで肉体が妖艶な大人に…とかエロスを感じる
245名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:40:33.87 ID:FeIq9zMC
おいおいこんな言い争いで抜けるかってんだ
246名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:44:31.00 ID:SXb+IZ3g
>>244
だって反論する必要すらない事だもの
この板の当たり前のルール、作品はエロくかくこと
それをしないコテハンなんざただの荒らし
ジャンルを腐らせるカスヤロウだよ
247名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:46:44.79 ID:eQGXipAR
そもそも18禁はそれ以下の年齢への精神的な影響を考慮したもので、別に性に限った話じゃない


こちらが18禁だって決めたら18禁。
だからこのスレは趣旨そのものがエロくて18禁に該当すると我々が判断したら、性行為の有無に関係なくPINKにしか立てちゃいかん。

かつては卒業2が喫煙シーンがあるからって18禁にされたわけだし、単に性行為だけが18禁たらしめてるわけではない
248名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:48:50.44 ID:eQGXipAR
だからそれはお前の当たり前なだけだと(ry
249名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 16:55:53.80 ID:SXb+IZ3g
>>247
お前が思うんならそうなんだろう、、、お前の中だけではな
もう一回板の名前を読み返してみろここはエロパロだ
エロって意味わかるか?わかるよな?
250名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 17:16:30.09 ID:p+SvLZOt
>>249
勝手に板名変更すんなよ、ここは「エロパロ&文章創作板」だっつの
なんだ、やっぱり板間違えてたんじゃないか
251名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 17:18:50.66 ID:eQGXipAR
だからエロって性的なことだろ?

セックスしなきゃエロじゃないのか?
252名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 17:20:55.21 ID:Apzgp8BA
一連の流れ見てるとさ、「ここはエロパロなんだよ」ってしつこく言ってるの
同じIDで1人だけだよな。他は誰も文句言ってないし。
どう見ても味方いなさそうだし。完全にアウェイな事に気づかないんだろうか?

253名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 17:51:08.66 ID:aXReRpX2
IDと顔真っ赤にして…かわいそうな子

エロなしSS書く奴なんかいらないだとか終始上から目線だけど
SSの一つも書けない人間が言うべき内容ではないよね
254名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 17:56:03.97 ID:Apzgp8BA
構ってしまってる俺が言うのもなんだけど、みんなここからは
完全無視でいかないか?さすがにこんなのでレス埋まってくの嫌だし。
255名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:06:14.39 ID:6dzRgdUq
しないか?も何も、最初からそうしろよ

ここまで一緒に暴れた後で白々しすぎるわ
256名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:07:54.65 ID:IhXqd7IV
はい、おしまいおしまい
257名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:35:52.81 ID:SXb+IZ3g
>>253
ショートストーリー書いてる奴がそんなに偉いんか?
読んでやってるのはこっちだししかも作品はルール違反とか通らないワそんなの
258名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:37:19.11 ID:IhXqd7IV
さあみんなのスルー力が試されるゾ☆
259名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:38:51.41 ID:SXb+IZ3g
よくよく考えろ
板のルールを守るかアラシを擁護してそのバカの思う壺にはまるのどっちがいいか
260名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:51:05.45 ID:SXb+IZ3g
>>258
茶化すなよ
真面目にルールについていってるのになんでみな違反を認めるんだ?
わけがわからない
261名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:56:09.60 ID:nhAgak1V
今日はいい天気ですね。
続きが気になります。
262名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:57:47.34 ID:SXb+IZ3g
>>261
バカかお前
こっちは真面目にいってるのにこのルーピー野郎
263名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:02:04.81 ID:Apzgp8BA
俺にも想像力と創造力がもっとあればなぁー。
でもこういうマニアックなジャンルとかって、自分で書いたのとか
では何故か全く興奮できないんだよなー。
264名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:05:04.76 ID:7/mvyMZf
書いて見ろよ

他人には需要あるかもしれないし
265名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:05:16.91 ID:SXb+IZ3g
なんで真面目にスレについて考えないんだか
スレが過疎化しても知らんぞ、、、
266名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:06:41.59 ID:SXb+IZ3g
>>263
今エロなし厨のせいでスレがあれてるから是非書いてほしい
一番えろいのを頼む
267名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:33:11.08 ID:aXReRpX2
>>263
期待

一時期は物書きになりたかったこともあるけど
自分には厳しすぎる道のりだったからな…
ものを書くなんてのは書いてみれば簡単なものなんだし、下手だからってバカにする奴はいないんだから
一度オフラインでも書くことをおすすめする
268名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:54:47.00 ID:QXW1xk86
まずPIXIVにSS投稿でもしたら?
あそこSSも投稿できるよ
ここに投下するよりかは気軽かもよ
269名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 19:56:22.97 ID:SXb+IZ3g
>>268
このスレより気軽な場所なんてないだろ
身内なれ合いサイトのピクシブ(笑)とかwww
270名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 20:14:26.68 ID:dKp+99vL
あーあもう滅茶苦茶だよ
271名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:15:22.16 ID:s+1NMv+A
pixivにも女同士ってあるのかね
検索ワードが思い付かん
272名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:18:47.52 ID:tSeExE9x
それなら「入れ替わり」で検索するといい。
小説なら、ここで書かれた作家さんのものもあるよ。
273名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:20:20.06 ID:SXb+IZ3g
>>272
馴れ合いサイトに逃げた奴がいるのかショックだ
274名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:21:43.63 ID:xv6xl8FI
まだ続いてたのかよ。
どうにかしてよ・・・。
275名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:28:23.47 ID:aXReRpX2
今日の昼からずっと粘着してんのか…
276名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 21:58:00.97 ID:QXW1xk86
まあかまわないのが一番
277名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 22:17:31.65 ID:4Mhilmaz
正直>>273みたいなのがいるからここで書きたくないんだよ。
278名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 22:20:11.83 ID:s+1NMv+A
>>254でお願いします
279名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 22:44:12.66 ID:+rSSViLu
【おばあちゃんの日】
幸いと言うべきなのか、その女の子は次の停留所でバスを降りたので、麻由美はあまり気をつかわずにすんだ。
(ふうん、色々言われているけど、ちゃんとしている子はちゃんとしているんだ。)
バスに乗り込む時に声をかけてくれた中年女性の気遣いを思い出しながら、そんなことを考える麻由美。
とはいえ、バスの座席というのはお世辞にも座り心地がいいとはいえない。
10分を過ぎると、腰やら膝やら背中やらが痛みを覚え始める。
(う〜、お年寄りって、座っているだけでもこんなに痛いんだ。受業とか座っている時は平気だったのに。やっぱりお年寄りにはもう少し親切にしよう。)
改めて思い直す麻由美。
そうこうしているうちに、ようやく麻由美が目的としているバス停への案内が車内アナウンスで流れる。
停車ボタンを押そうと、手を伸ばしかえた麻由美だったが、目の前の席の子供が紅葉の様な手を伸ばそうとしていることに気づいた。
「どうぞ。」
手を窓枠におきながら、その子供に声をかけると、その子はにんまりと満面の笑みを浮かべながら、ボタンを押す。
「あら、よかったわね。ほら、おばあちゃん、ありがとうって。」
母親らしき女性が子供に声をかける。
「おばあちゃん、ありがとお!」
少し辿々しいながらも謝礼の言葉を口にする子供、
「おやまあ、ちゃんとしているのね。えらいえらい。」
麻由美の言葉に子供の笑みが更に大きくなる。
「おばあちゃん、気をつけてくださいねl。」
運転手に心配されながら、麻由美が降りたのは、どちらかといえば若者向け、本来の姿の麻由美も訪れることが多い店の集まっている一角だった。
それほど長く座っていたわけでもないが、関節が強ばっているせいか、ステップを降りるだけでも少なからず痛みを覚える。
だが、今回の一番の目的地がここである以上、ここで引き返すわけにもいかない。
280名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 23:46:41.65 ID:7/mvyMZf
感謝
281名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 01:15:37.35 ID:GqgBzfp6
>>279 GJ
282名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 14:22:11.56 ID:oOen6yjB
>>279
ここからどうエロにもってくか、、、期待
283名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 21:54:06.24 ID:GHcL4bIx
【おばあちゃんの日】
お目当ての店に入った麻由美は、周囲を見回した。
しばらくしてその視線が止まった先には、レジのカウンターが。
この身体の視力では少々心許なかったのか、何度かまばたきをしつつ確認すると、麻由美はゆっくりと…というか老人になっているこの身体ではゆっくりとしか動けないのだが…カウンターに向かった。
「あの…すみません。」
カウンターの店員に声をかける。
「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」
その店員は左胸のネームプレートのデザインでアルバイトと分かる女子高生。
「あの…孫へのプレゼントなんですけど、こちらにあるでしょうか?」
巾着から、商品の写真と名前が印刷されている雑誌の切り抜きを差し出してみせる麻由美。
「こちらですね。少しお待ち下さい。」
端末を操作し、在庫を確認した後、一度店の奥に引っ込むバイトの少女。
(お、気づいてない。気づいてない。まあ、当然と言えば当然だけど。)
アルバイトのこの少女…彼女は麻由美のクラスメイト。それもかなり親しい間柄だ。
毎日の様に顔を会わせている彼女が、今の自分…すっかり歳をとっているとはいえ…の正体に気づいていないということはなかなか興奮を覚える体験だ。
しかし、気づかないのも当然だろう。
自分と同い年の女の子が、いきなり70代か80代にしか見えない老婆の姿で目の前に現れたら、この2人を同一人物だと思える人間はまずいない。
ほとんど白くなった髪。皺が刻まれ弛んだ顔。肉がそげ落ち節くれ立った指。
そこに女子高生を思わせる要素は何も見いだせない。
ところどころに本来の麻由美の面影が残っているかも知れないが、それに気づいたとしても、せいぜい麻由美の親戚筋だと思うのが精一杯といったところだ。
これが成人姿…20代か30代の身体だったら、女子高生の麻由美としての面影も強く残っているだろうから、麻由美が変装でもしているのではないかと思ったかもしれないが。
284名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 21:54:54.44 ID:NrwnnVuU
Gj
285名無しさん@ピンキー:2011/10/13(木) 23:53:05.27 ID:GHcL4bIx
【おばあちゃんの日】
(仲の良い友達が気づかないなんて面白〜い。それに気づくかどうか、気づかれるかどうかのスリルもなんか楽しいし。)
そんなことを考えていると、先ほどの商品を持って、彼女が戻ってきた。
「おまたせしました。こちらになりますね。」
「まあ、ありがとう。お手数をかけてすみませんねえ。」
「いえ、ところでお孫さんへのプレゼントでしたら、ラッピングいたしましょうか?」
「じゃあお願いしようかしら。」
「ありがとうございます。ラッピングに5分から10分ほどかかりますでので、できあがり次第番号でお呼びいたしますから、少々お待ち頂けますか。」
彼女から、番号の入ったプレートを受け取った麻由美。
カウンター前に立っていても仕方ないので、店内を彷徨いてみることにした。
(そういえば、今のあたし、他の人にはどういう風に見えているんだろう。おばあちゃんとしてみられていることだけは確かだけど。)
気にはなるけど、まさか通行人をつかまえて聞いてみるわけにもいかない。
(そうだ。明日、学校でそれとなく聞いてみよう。)
ラッピングを依頼しているから、彼女の印象に残っている可能性は高い。
それにこのお店では、お年寄りの客は珍しい方だ。
そんなことを考えていると、不意に腰の辺りに衝撃。
店内で追いかけっこをしていた子供達がすぐそばを駆け抜けていく。
そのうち1人が麻由美にぶつかったらしい。
人間の身体というのは、いくつかの場所に力が加えられると、意外なほど感嘆にバランスを崩してしまう。
しかも、今の麻由美は80近い老婆の身体。その上、慣れていない着物姿ということもあって、一度崩れかかった体勢を思う様に整え直すことができない。
脚と腰に力が入らず、そのまま上半身が後方へと倒れ込む。
(え?あ?…あ!)
背中から床に倒れることを覚悟した瞬間、何かが麻由美の身体を受け止めた。
286名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 02:24:01.17 ID:NX1tPKm+
エロにならないのかよ・・・却下
287名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 08:18:52.96 ID:0uS9dqYT
>>286
黙ってろ

>>285
GJ
288名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 11:58:34.99 ID:+RSIHuLf
>>287
あ?板違いの図星突かれて逆ギレか?
自演までしちゃってまあまあ
289名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 12:01:35.64 ID:+BVTvrwl
NG
290名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 12:07:51.91 ID:DWKt15lk
あーあ、また始まったよ・・・。
なぜスルーできないかな
291名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 14:39:13.41 ID:QOkKB699
藤林丈司
292名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 15:08:26.58 ID:BwplYIPb
だから一人だけ喚いてるキティはスルーで
293名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 15:38:04.62 ID:+RSIHuLf
板違いを許容するのはおかしいからな
なあなあでいっちゃ駄目絶対(迫真)
294名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 16:07:54.16 ID:X3PqyW/G
おばあちゃんの日の続き期待してます
295名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 22:59:39.13 ID:aAizlTWZ
【おばあちゃんの日】
「こら!危ないじゃないか!」
声変わりは済んでいるが、まだ若干の幼さが残る声が店内に響いた。
事の張本人である子供達は、子供なりに危険を察知したらしく、いつのまにか遁走してしまった中、麻由美をおそるおそる声をした方向へ視線を向ける。
青年と少年の入り交じった顔。麻由美と同い年か若干上…せいぜい二十歳といったところか。
と同時に、今の自分がこの青年に抱きかかえられる様にして支えられていることに気づく。
「あ、大丈夫ですか?突然だったからあまく巧く支えられなかったかもしれないけど…」
申し訳なさそうな顔をする青年。
人気アイドルなどとは比べるまではないにしても、それほど悪くない顔だち。
中の上か上の下か。
少なくとも麻由美の好みの範疇に入る部分はかなりある。
そもそも彼氏どころか、男友達といえる存在すらいない麻由美にとって身内以外の異性に抱きかかえられるということ自体、初めての体験といってもいい。
危うく今の自分の身体が、本来の女子高生ではなく、80前後の老婆であることを忘れそうになるが、着物姿そして袖から伸びる手の節クレと皺に、際どいところで今の自分を再確認する。
「え、あ、大丈夫ですよ。ちょっとビックリしたけど、支えてもらったので転ばずにすみましたし。けど、これぐらいで転びそうになるなんて歳はとりたくないですねえ。」
どうにか如何にも年寄りらしく聞こえる返答を返す麻由美。
「ったく…店の中を走り回るなんて…」
忌々しげに店の外に視線を向ける青年。
「あ、大丈夫かも知れないけど、ちょっと休んだ方がいいですよ。脚とか腰、捻っていると危ないから。」
青年が視線を向けた先には、椅子の列。
先ほどのラッピングあるいは在庫検索などでの待ち時間で座ってもらう為のものだ。
言われてみれば、まだ不慣れなこの身体。
今は大丈夫だと思っても、後から何が起こるか分からない。
麻由美はこの青年の好意にもう少し甘えてみることにした。
296名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 00:23:04.72 ID:3/kHiMIa
【おばあちゃんの日】
最初のショックから立ち直ったこともあり、既に麻由美は自力で体勢を整え、自分の脚で歩いていたが、背中そして腰の辺りの青年の手が添えられていることに安心感が産まれる。
今のところ支えはなくても歩くことに支障はないのだが、何か起こった時に支えてくれる存在があることを実感できると安心感もひとしおだ。
本来の身体ならあっという間の椅子までの道程も、年寄りの身体+先ほどの事故からくる警戒心もあって、信じられないほど時間がかかってしまった。
椅子に座る、ただそれだけの行為にもどこかおっかなびっくりになってしまう。
「少し休んだ方がいいよ。身体は大丈夫でも、気持ちが落ち着いていないと身体が思う様に動かなくて怪我の元になるから。」
「そ、そうね…でもありがとう。でも、助けたのが可愛い女の子じゃなくて、こんなシワクチャのおばあちゃんでごめんなさいね。」
「え、いや…確かに女の子だったら…あ、き、気にしないで。」
しかし、言われた通り椅子に腰を下ろしたのは正解だった。
バスに乗っている間、老人の身体では座っているとはいえ必ずしも楽とはいえないことは実感していたが、それでも立っているよりは遙かにマシ。しかも、先ほどあんな事があった直後なら。
「と、とにかく、ゆっくりと休んだ方がいいよ。助けた人が、その後また具合が悪くなるなんてことあると、なんか気分も悪いしさ。」
少し照れたような顔を隠そうとするかのような青年の素振り。
(て…あれ?)
心臓の動きと呼吸が速くなることを覚える麻由美。
(な、なに…心臓がマラソンの後みたいばくばくいって…それに呼吸も苦しいし…これってもしかして…あ、これがお年寄りの動悸息切れ眩暈ってヤツか…)
椅子に腰を下ろし、落ち着こうとした結果、むしろ気が抜けて、それまでの緊張とストレスがイッキに噴き出してきた様だ。
297猫目 ◆RUU27oOyTDtb :2011/10/15(土) 02:04:35.49 ID:6agO3Tua
なんか忍法帳のレベルが戻って書き込めないので、とりあえず続きはノクターンノベルズに投下しました。
298名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 09:23:32.34 ID:dy7O/Wdf
>>297
乙乙
俺も同じこと前やったよ・・・連投してるとそうなるんだよな。
299名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 10:41:00.84 ID:G64xQklg
GJでございます
Lvが下がったのは、多分以下のどちらかに引っかかったのではないかと思います

複数レスのメッセージ容量制限 其の壱
 一定の時間内に「忍法帖」が適用される書き込みで
 規定量を超えるメッセージを書こうとすると、
 レベルに関係なくレスが制限されるとともに忍法帖のレベルが下がる。

 判定対象となる投稿期間:5分
 規定されるメッセージ総量:20480バイト超
 下がるレベル量:10レベル

複数レスのメッセージ容量制限 其の弐
 一定の時間内に「忍法帖」が適用される書き込みで
 規定量を超えるメッセージを書き、さらに続けて
 同サイズのメッセージを3回連続で書こうとすると、
 レベルに関係なくレスが制限されるとともにレベルが1になる。

 判定対象となる投稿期間:5分
 判定が開始されるメッセージ総量:6144バイト超
 同容量の連続レスとしてチェック対象になる
 メッセージ容量:384バイト超
300名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 07:51:22.18 ID:S6s2b/Nh
>>297
GJです!
興奮する内容でした!
あと、処女を失うと知ったときの章子に萌えましたノ
301名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 15:03:44.31 ID:UGuNsdS8
>>297
外部の馴れ合いに逃げたんなら報告しなくていいです
レベルあげてからやれよ甘えんなカス
302名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 15:19:13.81 ID:hAmTuRAU
今日はいい天気ですね。
303名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 15:36:30.18 ID:G8XIRr0z
>>297
よくやった!
304名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 17:22:44.37 ID:nOQjkgub
>>297
イイネ・
305名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 22:45:27.32 ID:Ugm63Fvf
【おばあちゃんの日】
(危ない危ない。おばあちゃんに注意されてたのに、こんなことになっちゃうなんて…)
怪我といえるほどのものはしていないが、老体ならではのこんな状態に陥ることになるとは。
(確か、おばあちゃんに薬もらってもってきてるはず。)
どうにか息を継ぎながら巾着の中を探れば、小さな容器に入った仁丹状の薬。
慎重に取り出した数粒をどうにか飲み下した。
実際にはそんなに早く効くものでもないかもしれないが、「薬を飲んだ」ことによるプラシーボ効果か、まずは心臓が落ち着き、続いて行きも落ち着いてくる。
数分ほど経ったころだろうか。
どうにか麻由美の状態は落ち着きを取り戻していた。
と、店内アナウンス。
麻由美の番号が呼ばれる。
「あ、はい…」
馴染みの店であるだけに、ついついいつもの…今の老婆ではなく本来の女子高生の身体のつもりで立ち上がろうとした麻由美だったが、腰の痛みに加え、いきなり立ち上がろうとしたことでバランスを崩して、危うく、再び転びそうになる。
すんでの所で日傘を杖代わりにして転倒を免れ、今の自分が年寄りであることを思い出す麻由美。
どうにかレジで支払いをすませ、ラッピング済みの品物を受け取ったところで、支えてくれたあの青年の姿が店内にはないことに気づく。
(あ、ちゃんとお礼、言い損ねちゃった…でも、この店は結構利用しているからまた会えるかも…あ、でもその時はあたし、こんな格好じゃないし…)
祖母に頼めば、また年齢交換をしてくれるかもしれないが、だからといって、そう何度もやってくれるとも思えない。
特にこのことは2人だけの秘密にしておきたいだけに、家に親がいる時には色々難しいだろう。
306名無しさん@ピンキー:2011/10/18(火) 22:23:18.05 ID:xBifUh49
【おばあちゃんの日】
(さて、これからどうしようかな…)
一番最初の目的は遂げたものの、他にも、行ってみようかと考えていた場所が何ヶ所か。
しかし、先ほど起こったことを思い出すと、二の足を踏んでしまうのも事実。
(でも、このまま帰るのもちょっと勿体ないなあ…一番近くの場所にいってみて…途中で何かあったらそこで帰ればいいか…)
ここにきてようやくお年寄りの身体+着物姿にも慣れてきたのか、多少歩きやすくなってきた気もする。
(これなら問題ないかな?)
そんなことを考えながら、横の路地に足を向け、本通りから外れる。
裏通りは、一般の家屋の中に紛れて、看板こそでているものの、実際に営業しているかどうかもはっきりしない店がちらほらと…
そんな中で、麻由美が向かったのは、風雨にさらされて、どことなく曇りガラスっぽくなった窓を通りに向けた店。
やはり風雨にさらされた古ぼけた看板に喫茶店の文字がなければ、とても、そうとは見えない店だった。
明らかに立て付けが悪くなった扉に苦戦しつつもどうにか開けると、
「いらっしゃいませ。」
「あら、いらっしゃいませ。」
ハリのない、かなり年老いた声×2が麻由美を出迎えた。
かなり年月を経てくたびれた店舗で営業しているのは、それ以上に年月を経てくたびれた老夫婦という喫茶店。
建物も内装をどれだけの間改装どころか修繕したかも怪しいだけに、正直繁盛しているところは滅多にみないが、どのメニューも結構安いと言うことで、一部の学生達が学校帰りなどに利用することも多い店…麻由美もその一人だ。
もっとも、今日は休日ということで学生の姿はみられない…というか、学生が利用していないということで店内には老夫婦のみ…お客は、今入った麻由美のみという有様だった。
307名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 22:07:43.98 ID:0zuRfHnZ
【おばあちゃんの日】
満員どころか、半分埋まることさえ珍しい店だけに、お客が少ないことは麻由美も予想していたが、誰もいないというのは…それも予想の範囲、というかどこか期待していたぐらい。
「どうぞ、お好きな席に。」
ウェイトレスの老婦人に促され、麻由美は、狭い店内の椅子とテーブルをぬいつつ、一番奥の目立たない席に座る。
腰を下ろして、数呼吸おいたところで、お冷やとおしぼりが運ばれてきた。
「あの…失礼かもしれませんが、初めてのお客様ですよね?」
「え、ええ…孫がこのお店のお茶が美味しいっていうものですから…」
「あら、お孫さんが。それは嬉しいわあ。ええと…こちらがメニューですので、おきまりになったら声をかけてくださいね。」
本来の女子高生の麻由美としては何度も来ている店だけにメニューなどみる必要もないのだが、今ここに来ているのは、初めて来店した老婆としての麻由美。
いきなり注文を決めるというのもおかしいと思い、わざとメニュー全体に目を通す。
「あの…ミルクティをいただけますか。アッサムティーで。」
いつも頼んでいるミルクティを注文する。
注文を受けて、早速カウンターの向こうでは老マスターが動き始めた。
老婆としての感覚のためだろうか。何度も訪れて、かなり馴染んでいる店が何故か新鮮に感じられる。
「おまたせしました。」
テーブルの上におかれるミルクティ…とカステラ。
「あ、あの…これは?」
メニュー全般が安いだけに、ドリンク類にオマケがつくことなど聞いたことなどないこの店。麻由美の驚きは大きい。
「わざわざ脚を運んでくださったことへのサービスですよ。どうぞ、召し上がってください。ミルクティによく合いますよ。」
それほど空腹感はなかっただ、勧められた以上、断るのもむしろ失礼だ。
まずミルクティを一口含んだ後、スプーンで一口サイズに切り分けたカステラを口に運ぶ。
そしてもう一度ミルクティを一口。
308名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 19:43:27.20 ID:2C1T2UHn
辛辣な意見だけど【おばあちゃんの日】の人は↓を一読してほしい
1日1レスの投下じゃ、どう対応して良いのか俺には解らん。

■書けたところまでぶつ切りで投下する■のは×。
 完結、ないし話の区切りの良いところまで書けていないのにSSを書き込むのは避けた方が良い。
 理由として、
・話のつながりがわかりにくい ・短すぎて感想を書きにくい
・他のSSの書き込みとバッティングを起こしやすい
・スレに初めて来た人にとっては、細切れのSSは非常に読みにくい 等がある。
 SSはある程度まとめて投下、そして理想を言えば一回の投下で本文に何かしらの”見せ場”は作りたい。

ちなみに、エロパロ板でよく見られる現象
1.非常に短いプロローグだけが書かれて投下される。話の動きやエロは次回以降。続く。
2.↑こういう書き込み方をする人は大抵が初心者なので、文章や内容も正直微妙なものが多い。
3.そのため、読んだ人もどう感想を書いていいのか困り、結局スルーしてしまう。
4.無反応、あるいは冷たい反応しか返ってこなかった書き手は、続きを書くのを放棄して去る。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/ より引用
309名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 21:06:20.43 ID:0UDePwBH
>>308
は、ちょっと前の、エロ偏執荒らしによる新手のイヤガラセですね。
そもそも、これってしたらば掲示板で一部の人間が議論しているだけで、こっちが従う必要性ないし、そういうルールってのは他人に強要するもんじゃなくて、自分への戒めとしてまず実行してみせるもんだし。
読んでみると、一見、正論にみえるけど、結局、執筆活動のハードルあげるだけで、結果、投稿しづらい→投稿数減る→過疎スレを引き起こすだけという気がするし。
おばあちゃんの日の人は、気にせず、一日一話更新でもかまわないので、執筆頑張って欲しい。
310名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 21:16:16.26 ID:hDhLniQr
正直SSを投下しない人の正論より実際投下されているSSの方がありがたい
311名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 21:16:49.15 ID:uWREYIzy
一日一レス投下は書き手が多いスレなら邪魔だけど
過疎スレならそんなに気にせんでいい気もする
312名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 22:00:53.64 ID:n1H02mI9
以前、一日1レスにイチャモンつけたバカがいて、
その結果、ママな妹妹なママや賑やかな食卓の連載が
止まってしまったわけで >>308は、したらばにひきこもっていてもらいたい。
313名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 23:28:25.17 ID:RevrSuHg
>>310
これに尽きる
314名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 23:44:33.91 ID:0unAFbYZ
またこう言う流れか
315名無しさん@ピンキー:2011/10/20(木) 23:51:54.31 ID:spIBD4Ak
はい、この話終わり!
書き手さんは過疎スレの希望の星なので今まで通り頑張ってください!!
316名無しさん@ピンキー:2011/10/21(金) 06:40:40.05 ID:i/Aa+ktk
たまに、1話2話、ぽつんぽつん投下でもいいから、ママな妹・妹なママ、再開しないかな。

317名無しさん@ピンキー:2011/10/21(金) 23:07:28.13 ID:ZLKxmifm
ここでは、特定個人への変身ネタは該当に含まれるのかな。
318名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 00:09:12.54 ID:LLPRtlyn
実在する人物がモデルなら、この板じゃなくてえっちねたロビー板とか。
泣く泣くジャイ子と結婚する羽目になったのび太がジャイ子をしずかちゃんに変身させたり
花沢さんと結婚する羽目になったカツオが花沢さんをカオリちゃんに変身させたりする話なら
このスレでいいと思います
319名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 12:18:21.45 ID:MbJj8Y7K
みかけはしずかちゃんだけど中身はジャイ子に苛められて新たな性癖に目覚めるのび太。
320名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 13:45:06.42 ID:UofJD3Hv
確か昔アニメで見た目を変える道具が出てきて
追いかけてくるジャイアンをしずかちゃんの姿にした
オチがあったよ。声もしずかちゃんの声優で
待てーのびたーって言ってた
321名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 15:53:56.61 ID:iRXa5SVZ
しずかちゃんがジャイ子に体を入れ替えられてしまい、どっちを取るか迷うのび太
322名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 17:18:32.87 ID:+fhjCI3l
賢者の贈り物
容姿を売ってお金にすることができる時代
女は巨乳を売って背の高い夫へスーツを
男は背の高さを売って妻に似合うドレスを買った

結果二人は、その時は愛を深め合った
しかし一年後、お互いが浮気した
323名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 22:10:12.43 ID:9Tz2Jp5A
やはり小ネタでは萌えるところまでいかない。
SS作家さんの復活を切望。
324名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:31:36.32 ID:/g3QpHVr
ちょっとだけ、いつもより長いので分割してお送りします。40の年です。
タイトルは、「夫婦よきかな」とでもしときましょうか。
325名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:32:05.24 ID:/g3QpHVr
「あら、良かった、時間通りね。ちょうどパイも焼けたところなのよ」
 フミ子が一軒家の呼び鈴を鳴らすと柔和な表情の老婦人が現れた。
 彼女は年配ではあるが、感じのいい表情を湛えた上品な女性で、初対面の
フミ子の緊張をほぐす空気を持っていた。
「紅茶は、そうねえ、アールグレイでもいいかしら」
 もともとそんなものには格別の拘りのないフミ子だった。首をこくこくと
縦にするばかりだった。
 美しい木目のローテーブルに焼き立てのアップルパイと強い香気の紅茶と
が給仕されると、フミ子は思わず喉を鳴らしてしまう。
 婦人は小さく微笑んで、「どうぞ、ご遠慮なく」とフミ子に茶とお菓子と
をすすめてくれた。フミ子はそれをなるべくお上品に見えるようにと注意し
ながら、それらをもくもくと口に運んでいった。
「大変に、おいしかったです。奥様」
 わずか2、3分ほどでそれらをぺろりと平らげてしまった彼女に、
「まあまあ、お若い方は食がすすみますことねえ」
 紅茶をポットから注ぎ足し、さきほどのものよりもう少し大きめにカット
したパイをフミ子に差し出しながら、
「さて、それじゃあ……」
 話の本題を切り出した。
 フミ子はむぐう、と口の中のパイを飲み下すと、ポーチの中から小さく畳
まれたタウン誌の切り抜きを取り出して、テーブルの上に広げた。
「この記事について、お聞かせいただけないでしょうか、奥様」
 フミ子は丸っこい顔に緊張をはしらせて婦人に視線を投げ掛けた。
 すると、婦人はええ、と小さく頷いて、
「はい、なんでも。あなたのご生活をより豊かで実りあるものにする、その
一助になるのであれば、それはとても素晴らしいことね」
 
 切り抜きの記事にはこう書かれていた。
『せめて特別な日には、美しく輝いたあなたでいませんか?」と。
326名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:32:57.19 ID:/g3QpHVr
「これは、つまり特別な美容法をご伝授いただけるということなのですね」
 フミ子が食いつくと、婦人は首を小さく傾げて、
「うん、そうねえ、そうであるとも言えるし、そうではないとも言えるのよ
ねえ、さてさて、どう言ったものかしら」
 次にフミ子は、
「だとしたら、洋服やアクセサリー、化粧品などの頒布なのですか」
 すると、婦人は、
「それは完全にNOですわね、そういった類いの商法ではないのです」
 さらに、フミ子は、今度は控えめに、
「だとしたら、その……費用はまったくかかりません、と謳っているのも、
それは本当なのですか?」
 すると、その問いにはすぐに婦人も頷いて、
「ええ、お金は一切いただきませんわ。誰かを勧誘させたり、労働を強いた
り、といったものでないことについても信じてくださればありがたいことで
す。むろん、今後に話を聞いていただいて、信用ならないと判じられた場合
にも、そのままお帰りいただいて結構です。お引き留めもいたしません」
 淀みなく話す婦人。だが、セールスの巧手というものはそうしたものだと
知っているフミ子は、警戒の念を心の一隅に留め置いたままに話の先を求め
ていた。
「ええ、それならば、まったくそれは慈善事業のようですね?」
 相手に不快感を与えないように気を遣いながら、それでもフミ子はそこを
糺さずにはいられなかった。旨い話に裏がない筈はないのだ。
 すると、婦人は今度は手を振ってそれを否定して、
「ううん、そうじゃないのよ。やはり加入者にはそれなりの代償を拠出して
もらうことになるのだし、美味しい思いばかりをできるといった類いのもの
ではないの。それははっきりと先に言っておきますね」
 そして、にっこりと微笑んで、
「それよりも、あなたも、どうしてこんなに小さくわかりづらく紹介してい
るような記事に目を惹かれたものか、そこを教えてくださるとありがたいも
のね」
 
327名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:33:38.52 ID:/g3QpHVr
 すると、フミ子は視線を一度二度、宙に迷わせたあとに、
「あ……はい、その、私、ほら、こんなですから」
 こんな、とはつまり彼女の体型のことである。中学時代くらいから着実に
肥満していった彼女は26歳の当年には実に77キロという体重をかかえて
いたのである。ただし、身長も165センチとわりと高い方ではあったし、
顔立ちもやや幼さが残るとはいえ整ったほうだったので、まったくもてなか
ったというわけではなく、友達の紹介で付き合った彼と見事二年前にゴール
インしたというわけである。 
「その、ヤイチ君……あの、主人も、その優しくはしてくれるんですけど、
なんだか最近少し……夜のほうなんかも淡白になりがちでして、はい」
 しどろもどろのフミ子に優しい視線を向けながら、
「いいわね、新婚さん。初々しくて、可愛くて……それで、月に何回くらい
しているの」
 わりと突っ込んだ質問を投げ掛ける。
「はい、それがだいたい2月に1回くらいのペースなんです」
 顔を紅潮させながら、フミ子は素直に答える。
「あらぁ……そんなに若いのに、そんな少なくちゃ、かわいそうね。ご主人
はそっちのほうはあまり強くないの?」
 フミ子は、ずずっと音を立てて紅茶を啜って、ふう、と一息ついてから、
「うーん、どうなんでしょうか。いつも穏やかでいい人だとは思うんですけ
ど、なんだかお兄さんと妹みたいな雰囲気になるというか、とても仲良しの
友人の関係というか、その、そういうふうなムードにになることってほとん
どないんです。その、将来、新しい家族を迎えるための練習のつもりで、と
か、そんな感じでしか……はい」
 すると、婦人は同情の優しさを言葉にこめて、
「ああ、それはとてもお気の毒なことね。女の子が相手に求められていない
のではないか、なんて悩むのは人生の辛苦のうちでも最も大きなもののひと
つなのじゃないかしら」
 すると、弾かれたようにフミ子は、
「はい、だからこそ、私はここに来たんです。そして、聞いてみたかったん
です。いつもじゃなくていい、少しの間でもいいから主人を私に夢中にさせ
てみたいって……思ったから」
 自分の言葉が心に反響したのか、フミ子はひくっと嗚咽を漏らしていた。
涙はやっとのことで堰を作ってはいたけれども。
328名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:34:20.96 ID:/g3QpHVr
「そうね、それがあなたの望みというのならば、いいかもね、私があなたの
力になってあげられるかもしれないわね」  
 婦人は椅子から立ち上がり、優しくフミ子の背中をひとしきりほどさすっ
てやり、それからおもむろに彼女に問いかけた。
「さて、それじゃあ本題をお話しする前に、ねえ、フミ子さん。あなたは私
がだいたい何歳くらいに見えるかしら?」
 やや下がり気味の目の縁に悪戯心をしのばせながら、婦人はフミ子の解答
を待っていた。
 フミ子としては、こうした値踏みがあまり得意なほうではない。婦人はた
しかに背筋もしゃんとしていて、体型もさほど緩んだところはないが、眼窩
には衰えからくる窪みが見て取れたし、目尻も下がり、輪郭もぼやけた印象
だった。灰がかった毛髪も綺麗に整えてはいたが、細い撚糸のような弱弱し
さが現出していた。手足の肉も削げていたし肌にも張力が備わっていないこ
とがありありとあらわれていた。
「ええ、と、50とちょっとくらいのところでしょうか?」
 無論、いくつかのお世辞をしのばせての解答である。おそらくは60がと
ころではないかと思われたが、これで70近くというのであれば、それは驚
嘆すべき若さであっただろう。
 すると、婦人はにっこりと
「まあ、50そこそこだなんて、ずいぶんと嬉しいことを言ってくださるわ
ねえ」
 フミ子は胸をほっと撫で下ろし、彼女の解答が婦人の意に沿ったものであ
ることを確信していた。
 婦人はにこにこと、
「でも、私、まだ30歳なんだけれどもねえ」

329名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:34:58.04 ID:/g3QpHVr
 フミ子は思わず噴き出した。鼻水もほんの少し混じっていたのはご愛嬌の
うちだっただろうか。
「うふふ、いい反応ね。からかい甲斐があるわ」
 老婦人はふたたび温和に目を細める。ああ、これは冗談だったのか、とフ
ミ子も思い直して、
「ええ、意表をつかれてしまいました」
 再び、和やかな空気が流れはじめた矢先に、
「じゃあ、本当の歳はおいくつなんですか?」
 フミ子の問い掛けに、ん、と首を傾げた婦人は、
「え? だから、さっき言った通りよ。30歳。お仕事は不定期だけどモー
ターショウなんかでコンパニオンをしているわ」
 ぽかん、とフミ子は呆けるばかり。これも冗談のうちなのか、と婦人の目
の動きを追って、話の真意を掴もうとしたが、
「うふふ、それじゃ、証拠を見せてあげましょうね」
 言いつつ、戸棚に立て掛けたアルバムを取り出し、テーブルに開け広げて
それをフミ子に提示した。
「これね、いつも私の追っかけをしてるカメコの子が撮ってくれたんだけど
ね、どう、なかなか上手に写ってるでしょ、私」
 写真の中で、豊満な身体の線を強調するメタリックな水着に身を包み、片
腕を抱く格好でポーズを決めて艶然と微笑む美女は、たしかに婦人にも通じ
る面影を持っていた。
「でも、若すぎますよ。これ?」
 フミ子が声を裏返すのも無理からぬことで、どう見ても写真の女性は20
歳かそこそこの若さである。
 一緒に写っている車が最新鋭のものであるのならば、これが昔の写真の焼
き直しということもできない。あるいは合成写真か、それとも婦人の娘か姪
あたりの写真を使って自分をからかっているのか、とフミ子は小さな不快感
を抱いたのである。
「あら、そうかしら。一緒だと思うんですけどもね、私は」
 おもむろに、婦人は上着の前のボタンを外してそれを脱ぎ去った。
330名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:35:50.48 ID:/g3QpHVr
「ふあっ、何をするんですか、いったい?」
「ああ、まあ、いいからいいから」
 さらに婦人はスカートのホックも外してそれを脱ぎ去って、上下ともに下
着姿になってしまった。
「うふふふ、さあ、御覧なさいな。私もプロですから、慣れていますからね
遠慮はいりませんよ」
 どこまで婦人は冗談を貫くつもりだろうか。唖然となったフミ子は否応な
しに婦人のやせ衰えた半裸身を観察する羽目になってしまった。
 浮き出た鎖骨から延長する胸元の膨らみは半ば失われ、項垂れたままに白
いブラジャーの中に収まっている。お腹回りも衣服を取り去ってみるとその
弛みが浮き彫りになっており、ショーツの上に乗っかった格好になっている。
 脚線には女らしさが喪失していて、ごつごつとした部位とだらしなく肉の
垂れ下がった部位とが交互するばかりである。
 これで、水着コンパニオンとはどういう料簡だろうか、それとももしや、
この婦人は正当な判断を失ってしまっているのだろうか、とフミ子が危ぶん
だその時である。
 ポーン、ポーン、ポーンと壁掛けの仕掛け時計が午後3時の時を告げた。
「ふふ、さあ、ここからが本番ですよ」
 婦人の言葉が紡がれたその瞬間に、彼女の全身を金属のようなぎらりとし
た光沢が覆い尽くしていた。
 フミ子は言葉を無くして口をぱくぱくとさせるだけ。その間に、金属の彫
像と化した婦人の肉体には劇的な変化が現れていた。
 さきほどまで頭一つくらいフミ子よりも低かった身長がフミ子と並ぶくら
いにまでに伸張し、背筋がぐんと反り返る。
 胸と腰が張り出して、重力に屈していた肉がせりあがり、大迫力の起伏を
演出する。むろん、腹まわりにこびりついていた無駄肉は消失し、美しいラ
インを形成していく。
 四肢にはしなやかさと伸びやかさが蓄えられ、女性的なフォルムは一個の
芸術にまで高められていた。
「んぐ、ッ……ふう」
 婦人の表皮が金属的なそれから、蜂蜜色の健康的な肌へと戻った時、彼女
はまさしく写真の中にいた美人コンパニオンへと変身していたのであった。
「ふふふ、どうかしら、このカラダだったら私、いくつくらいに見えるかな」
 艶やかな黒を取り戻した髪を手で梳きながら、婦人はにやり、と笑った。
 胸は重力に逆らうように張り出し、腰も女性的な丸みを強調し、ショーツ
を押し上げてその曲線の意義を主張していた。 
「……ええと、その、じゃあ20歳くらいですか」
 フミ子にはもう、何がなんだかわからない。すると、婦人はくっくと口を
にぎりこぶしで押さえて、切れあがった目尻を軽く細めながら、
「でも、私、もう30歳なんだけれどもねえ」
331名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:36:25.88 ID:/g3QpHVr
『肉体拠出による相互扶助制度』というのが、婦人の肉体の秘密であった。
「つまりはね、特別な日のために、私はいつも実年齢よりも30歳ほど齢を
重ねた姿でいるわけよ。そして、特例が無い場合には週に二日だけ、その供
託してあった若さを取り崩して、10歳の若返りと、バストの2サイズアッ
プ。それから身長の9センチアップを実現できるってわけなのよ」
 そして、今日はフミ子にその具体的な例を示すために三時間だけ、特別な
姿へと変身したというわけなのである。
「は……はあ、にわかには信じがたい話ではあるんですけど」
 フミ子の羨望を伴った視線は、嵩増しされて大きく張り出し、ブラウスの
前ごろの線を歪めるほどの径を持つ婦人の双の豊乳へと注がれていた。
「でも、こうして目で見てしまった以上は信じざるを得ないですよね……」
 先ほどまでは自分よりもはるかに年長者だったのに、今は自分よりも若く
なってしまった婦人にどう接していいものか、考えるのを放棄したフミ子は
半ば投げやりに言い放った。
「そうよ。誰かのものを奪うのではなく、金銭で取り上げるのではなく、あ
くまでも自分の積み立てた分だけを受け取るという制度なの。生命保険のそ
れを想像してもらってもいいかもね」
 そして、婦人はちらりとフミ子を見やって、
「でも、それを利用するかどうかはあなた次第よ」
 やんわりと退路を示して、フミ子の反応をうかがった。
「私は正直にこのシステムには大きな魅力を感じますけど、歳を取って皺だ
らけの顔になるのはひどく怖いです」
 フミ子は戸惑いの表情を浮かべて、こつこつとテーブルを指で軽く弾いた。
 すると、婦人はさもありなん、と頷いて、
「もちろん、そうよね。私だってこのつるつるツヤツヤの顔から一度に若さ
を取り上げられて還暦のお婆さんに整形される時には、いつものことながら
泣きたい気分なのよ」
 と、そこで暗い声を一転させて、
「でも、この弾力抜群のEカップに胸が膨らんで、全身に張りと潤いがみな
ぎって、おまけに脚までこの通り長くなった瞬間にはもう、そんなことはど
うだっていいわ」
 そして、フミ子の眼前にその美しく張り出した胸を見せつけて、
「どうかしら、あなたのご主人はこういう大きな胸は嫌いかしらね」
332名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:36:56.01 ID:/g3QpHVr
 婦人の説得力のある胸と言葉に弾かれて、
「私……やります」
 フミ子は決断した。
「ええ、よかったわ。あなたもこの制度の主旨に賛同していただけるのね」
 婦人は言いつつ、複数枚のパンフレットを持ち出して、
「それでは、契約のために、いくつかのプランを私も用意させていただくわ
ね。ええ、供託するのは何も若さに限ったことではないわ。たとえば、それ
がスリーサイズであったり、身長であったり、体重であったり、ね」
 そこで、ぴくん、と眉を動かしたフミ子は、
「ふえっ、体重でそれを賄うことができるんですか」
 婦人は、こくりと頷いて、
「ええ、可能よ。とは言っても、もちろん体重を普段増やすことによって特
別な日に利益を受け取ることにはなるのですけどね。……うん、はじめての
人だったら年齢や身長なんていうものよりは恐怖も少なくて済むかもね」
 そこで、婦人が提案し、フミ子が検討の上で契約したのが次のプランであ
あった。
『契約者および受益者たる三杉フミ子は月間26日に体重5キロ増を受け入
れることにより、残る月末の日数を、体重25キロ減、胸の1サイズアップ
およびウエスト2センチ収縮の姿で過ごせることとする。なお、途中解約の
際には無償による上の負担を5日間果たすことで相殺とする』
 フミ子は小さく呟くように、
「これくらいの負担だったら、別にそんなに大きくないですよね。だって私、
もともと太ってますし」
 すると、婦人は首を横に、
「いいえ、そんなに甘く見ていてはいけないわ」
 眼差しをきゅっと細めながらフミ子に釘を刺した。
「わりとね、あるのよ。中途解約って。歪められた自分の姿に辛抱ができな
くって、それで利益を得る事ができずに終わる人ってね。利用者全体の20
%くらいはいるんじゃないかしら」
 フミ子は息を飲んだ。
「いいこと、どんな制度もね、正しい認識で用いなければ真価を発揮できな
いものなの」
333名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:37:24.70 ID:/g3QpHVr
「じゃ、じゃあ、私はどうしたらいいんですか?」
 すると婦人は少し語気を緩めて、
「そうね、そうならないようにあなたの契約は比較的緩めに作ってあるの。
利益享受を短めに、負担を長く小さめに、ってね。でも、5キロのお肉は言
うほど軽くはないんじゃない?」
 言いつつ婦人はフミ子のお腹に目を配った。
「とりあえず、あなたは契約開始になる8日後までに、少しでも運動して身
体を絞っておくことね、そうじゃないと膝や腰なんかをやられてしまうわ」
 婦人の忠言にふんふんと鼻息を立てて頷くフミ子。
「……わかりました。なんとかしてみます」
 
 と、契約書を取り交わして婦人に礼を言い、その邸宅を後にしたフミ子は
帰り道にスーパーへと立ち寄り、夕飯の材料を探していたのだが、
「お肉……こんなに入ってても700グラムなんだあ」
 ラップにくるまってぎちぎちに平皿に盛り込まれた豚バラ肉の、半ば白い
塊が、フミ子の腹へと吸い込まれていく。それも、一つだけではなく三つ、
四つと、吸い込まれて彼女の腹へ、足へ、首筋へ、と。
「……ひっ」
 手にしかけたパックをぽろりと取り落としたフミ子は足早にそのコーナー
を後にする。
『5キロも増えたら私、82キロかぁ、いったいどんなふうになっちゃうん
だろ』
 買い物かごに放り込んだのは、青菜に春雨に蒟蒻と海老と。少しでもカロ
リーを減らそうと、フミ子も考えているのだ。
 行きはバスで四つの停留所の距離を移動したけれども、帰りは歩いて少し
でも身体を引き締めておこう。そして、最愛の主人に喜んで貰うのだ、と。
 フミ子の挑戦は、ここにはじまった。

 前篇おわり
334名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:40:26.37 ID:BelL9zXe
乙!面白かったです

後編も期待してます!
335名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 00:45:40.19 ID:/g3QpHVr
 と、まあ今回はこのくらいで、次回は中篇を一週間後くらいに
予定しております。
 それでは、またお目汚しを失礼しました。
336名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 13:26:59.35 ID:C5fGvHsX
いいですね!後半も待ってます。
337名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 14:39:05.34 ID:e7MIZkqe
面白かったです?続き楽しみにしてます!
338名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 08:32:04.86 ID:UewCDDs9
期待age
339名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 21:58:40.28 ID:sa4xUPpX
40年です。
いつも、読んでくださる方々に感謝しつつ、それでは、中篇をどうぞ。
340名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 21:59:28.63 ID:sa4xUPpX
「ん、じゃあ行ってくるね」
「はい、がんばってね、ヤイっちゃん」
 と、アパートの戸を開けて仕事に出ていく主人を見送ったフミ子は、そっ
と振り返り、壁掛けのカレンダーに目をやった。
「……今日から、はじまるんだよね」
 10月が始まるというのと同時に、契約期間がはじまるのだ。フミ子は緊
張に少し震えた。
 契約の始まりは本日の午前10時からとなっている。
 手早く掃除と洗濯を済ませて朝食と弁当作りの片づけを終えたフミ子は、
戸を閉めた洗面所の中で一人、その時を待っていた。
 およそ5分、ゆっくりとその時を待っていたフミ子に、
「ううっ……来たっ」
 じわり、と不快な感触が全身を覆った。
 みちみちと、肩口から上腕にかけて、その径が太まっていく。背中にさら
なる厚みが生じていく。
「ああっ、きつい、きついよぉ」
 ただでさえ大きく張り出していた臀部はさらに肥大化し、ゆるやかだった
メンズの3Lサイズのジーンズの容積を埋め尽くし、ぎしぎしと軋み出す。
慌ててフミ子はホックを外し、半ばまでジッパーを下ろして難を逃れた。
 ひとしきりの変化が終わり、はあはあ、と息を吐くフミ子は鏡の中の自分
の変貌後の姿に愕然とした。
「いやだ、なにこれ……ひどい」
 鏡の中に映った女は、頬まで脂肪が迫り出して、目が半ばまで押しつぶさ
れていた。それが、自分と同調した動きをとっていなければ、フミ子にはそ
れが自分だとはとても認識出来なかった。
「たった5キロで、こんなにも変わるものなのぉ……」
 セーターにしてもパンツにしても、この日のために特にゆるやかなものを
選んだはずだったのに、それが完全にジャストフィットしてしまっているの
だ。太ももはぱんぱんに膨れ上がり、ハムとか大根どころの話ではなかった。
 上下を脱いだフミ子は怖々と体重計に乗ってみる。
 デジタルの体重計は、81.2キロのセグメントを表示していた。実は、
ここに至るまでにフミ子はなんとか自己流で0.8キロというささやかな減
量を成し遂げていたのであった。
「……そうよねえ、本来あるべきカラダに5キロも無駄肉のっけるんだもん、
こうなるのはむしろ自然なことなんだよね」
 丸々とした二重の輪郭をさすりながら、フミ子はむしろ、内心に決意の塊
のようなものを結晶化させていた。
 がんばって、一か月に1キロずつ痩せよう、そうすれば5か月後にはもと
の姿に戻れている計算だ。それならば、その後は負担なしに配当を得ること
ができるのだから、と。
 その意志が、その後の彼女を、そして夫婦仲を劇的に変化させることにな
るとは、その時の彼女にはまだ思いもつかないことであっただろう。
341名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:00:10.47 ID:sa4xUPpX
「……おかえりなさい、お疲れさま」
「ん、ただいま」
 フミ子はちらちらと少しづつ角度を変えて、夫の顔をのぞき見る。
「んあ、どうかしたのかい、フミ」
 戦々恐々と夫の帰りを迎えたフミ子だったが、その反応がまったく無い事
には、失望混じりに拍子抜けの感があった。
『まあね、そりゃあそうでしょうけどね』
 考えてみれば、顔が丸々として顎が二重なのも、お腹のお肉が段々畑にな
っているのも、足が桜島大根級なのも、もともとだったよね、と。
 溜め息をこぼしつつ、なんでもないの、と一言断ってからどすどすと台所
へと戻り夕飯の支度をするフミ子であった。
 しかし、実は夫の弥一は、愛妻の変化にはちゃんと気付いていたのである。
『……はあ、またアイツ。一段と肥えたんじゃないのか?』
 思ってはいたけれども、口には出さない。弥一は妻を傷つけまいと、それ
なりの思慮は持ち合わせていたのだった。
「今日はヤイっちゃんの好きな唐揚げだよぉ、ちょっとだけ待っててねえ」
 おいおい、それは自分の好物だろうが、と内心では苦笑いしながら、それ
でもまあ、いいか、とネクタイを外し、背広をカウチに放ってぱちぱちと油
のはぜる音と香ばしい匂いのする台所へと歩をすすめるのであった。
 コンロに向かってフミ子が動くと大きなお尻がぼよんぼよんと揺れる。コ
ミカルに映るその光景は、いつも弥一を和ませるのだった。
 弥一は、惚れてフミ子と添い遂げたのである。
 しかし、それはあくまでも、フミ子の外見ではなく、人間性に惚れて、で
あった。
 事実、フミ子は優秀な主婦であった。けっして高給取りとは言えない弥一
であったが、家計のやりくりを巧みにしてくれるおかげで、それなりの蓄え
を毎月、計画的にすることができている。また、舅や姑にもよくなついてく
れて、険悪な雰囲気を作ったことさえないというのも特筆ものである。
 性格も明るく、思いやりがあり、自分のことを後回しにしても他人のため
に働くといった気質は清廉で、弥一も感心させられることがしばしばあった。
 ただ、一点。大きく弥一がフミ子に失望せざるを得ないことは、彼女の肉
体が肥満していて性的な魅力に欠けていたということである。
 弥一は至ってノーマルな性欲の持主である。幼女にも老女にも、男の娘に
も興味がない。成熟した女の身体に刺激を感じる彼は、無論、ぽちゃ専でも
なかった。
342名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:01:01.46 ID:sa4xUPpX
 弥一にも妻に対しての愛情は、あると断言できた。しかし、性欲となると
話は別であった。妻の過度な肉置きを実感するたびに途端にげんなりとして
しまうのだった。
 結婚当初は、愛情さえあれば性欲は後からついてくるものだと信念を持っ
ていた弥一も、次第にその見通しの甘さを後悔せねばならなくなってしまっ
たわけである。
 次第に性交渉の頻度も減り、夜の営みはどんどん淡白になっていってしま
う。そして、いつか近い将来にそれは夫婦間の大きな溝となるだろうことは
安易に想像できた。しかし、その原因をフミ子の身体にある、とつきつける
ような残酷な真似は弥一にはとてもできなかったのである。
『……はあ、どっかの妄想話じゃないけどさ、帰ってきたらいきなりフミ子
のやつがナイスバディになっていたらいいのになぁ』
 そんなとりとめもないような妄想が、一月ともしないうちに実現できると
は、神ならぬ身には予見する術すらなかったのである。
 
 5キロ増の身体にもようやく慣れてきた月半ばのフミ子は、ある日、雑貨
店のパーティグッズのなかにこんなものを見つけた。
『飛んでも発奮、コスチュームシリーズ一号、ミニスカ婦警さん』
 いつもなら、そんなものに反応したりはしない。けれどもその日のフミ子
の視線は、そこに固定されてしまったのである。
 いつか、弥一のパソコンの画像の中のひとつに、このコスチュームの女の
子が写っていたのをフミ子は鮮明に覚えていた。
 弥一は、フミ子に意識させまいと、さっさと画像を消してしまっていたが、
そういうわけにはいかなかった。自分が持っていない細く、かつ魅力的な身
体の女の子に主人の心が奪われていたかと思うと、なんだかせつなくて、悲
しくて、気取られぬように心を痛めていたわけなのである。
 しかし、だ。
『着られるようになるのよねぇ……私だって』
 黒い情念が心裡に渦巻いた。
 そうだ、月末4日限定ではあるが、自分だってこれを着られるサイズにな
れるではないか、と思った瞬間には、フミ子はそのパッケージをレジへと突
き出していた。
 レジ係の金髪の若者は、きょとん、としながら商品とフミ子とを見比べて、
「あのう、これってサイズはこの一種類しかないんすけど……」
 明らかに咎めるような口調で、フミ子に問うた。
「いいえ、これでいいんですよ。間違いじゃないです」
 若者は、さらに付け加えて、
「いや……でも、これってビニールを破かれたら、たとえ袖を通してなくて
も、もう返品できないすから」
 ちらちらと、フミ子の目を覗いながら、念を押した。
「だから、これでいいんですっ、て!」
 自分が発した言葉が予想以上に大きかったことに思わず口を押さえたフミ
子であったが、
「ああ、そうっすか。すみませんでした。それじゃ、いいんですよね」
 ようやく商品を購入することができたフミ子は、心の中に、小刻みに震え
る何かを感じながら、携帯電話のカレンダーを読んで、
「……あと、10日」
 呪文のように言葉を繰り返して、早歩きに帰路へとついたのだった。
343名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:01:51.28 ID:sa4xUPpX
 そして、果たせるかな、その日。10月27日がやってきた。
「じゃあ、今日もたぶん、定時には帰れると思うからね」
「うん、わかった。気をつけて行ってきてね、ヤイっちゃん」
 いつも通りににお見送りを言ったその後に、フミ子は付け加えてもう一言、
「今日は配当が入る日なんだから、楽しみにしててね」
 意味不明な妻の言葉に首をひねりつつ、出掛けていく弥一。
 そして、お見送りを終えたフミ子は、いつもの数倍の速さで洗濯と掃除を
済ませると、戸に施錠をし、その上で洗面所へと籠っていた。
 着衣をはらり、と脱ぎ捨てると、フミ子は下穿き一枚の姿になっていた。
 鏡に映るその姿は、立体ルノワールとでも言うべきか、とにかく肥った女
性の裸像であった。
 ぎちっ、と音を立てて体重計に乗ると、デジタルのセグメントは80.4
キロを示して静止していた。
「がんばったほうよね、一か月に1キロ近く落としたんだもの」
 もしもフミ子が先月初めの初期値のままにこの体重計に乗っていたなら、
82キロが正しい数字ということになっただろう。1.6キロの減量はたし
かに悪くない減り幅であった。
 しかし、ここからはじまるのは、そんな僅少な変化ではないのだ。フミ子
はきっ、と眉をいからせて、鏡の中の自分を覗きこみながら、午前10時の
魔法の時を待った。
 そして、そのまま待つこと20分あまり。役場のチャイムがポーンと鳴っ
て、10時を報せていた。フミ子はぐっと身構える。
 しかし、
「あれ……なんにも変わらないじゃない」
 何も変化がない事にフミ子は唇を尖らせて、卓上の電波時計を確認する。
 と、時刻は9時59分50秒を示している。
「……って、なによぉ、ちょっと時報がズレてたのかぁ……」
 と、息を吐こうとした瞬間に、全身にぎゅわんっと、震えが訪れた。
「うわっ、うわわわわ」
 フミ子の全身に金属的な光沢が生じ、両手が鋼鉄のそれに変わっていく。
 本当ならば、これを鏡で確認しながら、と思っていたのに、フミ子は少
し残念な気がしたが、それどころではない。
 
344名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:02:29.40 ID:sa4xUPpX
 みきいっ、と音を立てて臀部の膨らみが半分に収縮する。もちろん、シ
ョーツはずり下がってしまう。
「ひっ、わひゃひゃっ!」
 あわてて下穿きをたくし上げ、両手でお尻を押さえるフミ子だったが、
変化はまだ、序の口だった。
 べこん、と膨らんでいた腹部がへこんで、腰部が締まり、段々になって
いた 肉の層が消失し、なだらかな曲線になっていく。
「いっ……嫌ぁ……じゃなかった、いいのか、いいけど、いいのにさあ!」
 痛みはないが、揺さぶられる感覚もまた半端ではない。急激な変容に戸
惑ってパニックを起こすフミ子。しかし、それでも変化は滞りなく、捗っ
ていく。
 肩口が狭まり、足首が締まり、頬のカーブが鋭角になっていく。みるみ
るうちに全身のシルエットが細くなっていく。
「ひゃあんっ! ひっ……ひゃうっ」
 ようやく変化が終息を迎えようとするところで、身体がもともとの肌色
に戻り、眩暈を起こすほどの震えも収まってきた。そこで、ようやくフミ
子も立ち上がり、洗面所の全身鏡に映る自分の姿を見る事ができたのであ
る。
「嘘……これが私なの……」
 陶然とした面持ちで、フミ子は鏡に映る自分に溜め息を吐いた。
 先ほどまで全身を覆っていた贅肉は消失し、女優にも比肩するほどに引
き締まった肉体を持つ女が、鏡面には映っていた。
 痩せたことでヒップが持ち上がり、長身のフミ子は足が長く見えるよう
になっていた。
「すごい……足の隙間から向こう側が見えるよ、こんなのはじめて」
 勢いこんで体重計に乗ってみる、フミ子の計算だと、今の彼女は55.
4キロにまで体重が減っているはずだった。
 と、体重計の数値はさらにそれを下回り、50.4キロのそれを示して
いたのである。
「ええっ、どうしてそんなに減ってるの?」
 と、フミ子が気付いてなかったことは、最初に彼女には5キロの加重が
されていたことである。そこから解き放たれて、さらに25キロの減量が
成されるわけだから、当然彼女の体重はそこまでのものから30キロ少な
くなるわけなのである。
「……んふうん、身体が軽いの」
 ふんふん、と腰を回せばくるりくるりと今まで考えられなかった角度に
まで腰が回る。今までお腹につっかえていたものが消え失せた作用だった。
「それに……このおムネ、固くてぱっつんってしてるの」
 余計なものが消え失せた分、多少は小ぶりになっていたが、アンダーが
細くなった分、相対的に大きく張り出した胸。あの婦人ほどに非常に大き
いというわけではなかったが、弾力も、そして形も文句無しであった。お
そらくはバストカップ1アップの恩典がそこに働いているのだろう。
345名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:03:04.47 ID:sa4xUPpX
 そして、
「あははぁっ、これが私のカオなんだぁ……まるで別人ねっ」
 頬の弛み、輪郭のぼやけから解き放たれたフミ子本来の顔は、童顔など
ではなく、真正の美形であった。目じりの切れ上がった瞳は大きく四辺に
わかたれて、輝いていたし、鼻筋はくっと通り、顎は尖り、女優とさえ比
較できるほどに整った横顔を形成していた。
 背筋を伸ばし、口元に微笑をたたえ、鏡に向かって半身に構えると、そ
こにはしなやかに伸びる肢体の、性的な魅力あふれる裸身の女神の姿が映
し出されていた。痩せたことで、女らしさが失われたわけではなく、むし
ろ、脂肪の深海から本来の魅力がサルベージされたといったところだった。
「えへへへ、どうしよう、ショーツもブラも全然サイズが合わないしなあ、
いっそのこと、上から下まで新調してもいいのかも……」
 興奮に胸を上下に躍らせるフミ子は、ふと、あのグッズを思い出した。
 フミ子はバスタオル一枚を巻き付けただけの格好で、台所の納戸に隠し
てあった『ミニスカ婦警さん』のコスチュームの封印を破った。
 胸元二つのボタンを意図的に無くしたヘソ丸出しの白いワイシャツに、
青いビニール製のブレザー。そして同じくビニール製の光沢のあるミニス
カートを、フミ子は苦も無く着込んでいく。
「なによ、これ、膝上どころか太ももの付け根まで丸出しじゃない」
 言いつつもまんざらではないフミ子は急遽、用意したベルトを6割方切
りつめてそれを締め込み、やや緩めのスカートを腰穿きにし、制帽まで被
り、前かがみにポーズを決めてみる。
「はぁい、お兄さん、アタシとイイコトしましょ」
 予行演習とばかりに甘やかな声を出してみると、なにやら不思議な自信
が全身に漲ってきた。
「ふふん、いいわあ、これならきっとヤイっちゃんもめろめろよぉ」
 フミ子は、熱い夜を思って、きゅうんと身を這うような昂りに、小さく
吐息を洩らすのであった。

 中篇おわり
 
346名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 22:05:15.59 ID:sa4xUPpX
 と、まあこんな感じで。
 後編もまた、1週間ほどのお時間をいただきます。それまでは、どうぞ
いろいろな話題で板をお楽しみください。
 それではまた、お目汚しを失礼します。
347名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 23:22:08.51 ID:iexK+apz
乙乙
ラブラブな夫婦の幸せ全快モード間近って感じなのに
破滅の匂いがぷんぷんしてくるのはなぜだろうかw
348名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 02:39:43.55 ID:hUiWHLbL
わっふるわっふる!
349名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 13:47:41.23 ID:vgL1BNzi
HDD整理してて、ふと前スレの
「ロクロ首の成人女性が、事故で首が分離した同種族の
 幼女の身体に自分の首を繋げて、その肉体保全を図る」
話の続きが読みたくなった。
幼女の身体につながった主人公の暮らしに、期待して
たんだけどな〜。
本文中でも言及されてたけど、幼女の両親が、
徐々に主人公を娘と同一視するようになる描写とか、
何らかの事情で幼女の身体に接続した状態で外出する
ハメになるとか。
これで、意識の戻った幼女の首が、何らかの手違いで
主人公のムッチリボディに接続するシーンとかがあったら、
個人的には金払ってでも読むッ!
350名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 00:52:06.35 ID:NForfH+N
40年さん流石w
351名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 02:07:16.93 ID:WHFO07vd
猫目様!
続き期待しております。
某サイトではID削除してしまったようですが・・・。
352名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 04:32:20.38 ID:MzmP/+8d
ジュエルペットサンシャインで該当あったな
主人公と入れ替わった方が(主人公の)彼氏とデートして
別の身体になった主人公が嫉妬するという
(入れ替わった方は主人公の彼氏に片想いしてる)
俺得NTR風味の展開でなかなか良かった
353名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 06:45:42.55 ID:CMXFi1i/
>>352
ODと言えなくもないが、ルビーはジュエルペットだからな
動物との入れ替わりとも言える
まあ、ジュエルペットは知性も人格もあって言葉も話せるから擬人化しやすいが
354名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 07:18:08.76 ID:J26P4xcm
ジュエルペットはアニメの入れ替わりネタの
ご多分に漏れず声も入れ替わってたのがダメだなあ
355名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 22:48:14.84 ID:bqf1BTus
おいおいw
このスレでジュエルペットの話がでてくるとはw
356名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 09:02:57.00 ID:jjxlckSV
>>351
あのカスが粘着しやがったからだろう。
ホントあいつマジでキチだ。
357名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 20:45:17.59 ID:YzIpUU4R
>>356
何があったんや
358名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 19:04:54.44 ID:2WHPpkuh
>>357
何が気に入らなかったのか超粘着して叩きまくってたアフォがいた。
多分そのせい
359名無しさん@ピンキー:2011/11/02(水) 00:39:35.34 ID:w4E4aPPo
>>358
何も生み出さない批評家は放っておけば良い。
おもしろ半分にしろ、ガチにしろ寂しい奴だなと本気で思ったよ。
360名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:53:30.87 ID:RWCueB15
 さて、40年です。ラストの投稿いきたいと思います。よろしくお願いします。
361名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:54:04.34 ID:RWCueB15
 午後6時半。仕事を終えて帰ってきた弥一は、アパートの鍵がかかって
いることに首を傾げた。
『ん? いつもなら、帰ってくるときには開いてるんだけどな』
 暗がりの中でかちゃかちゃと鍵を開けて玄関に入る弥一だったが、どう
やらリビングは電気が点いているようだった。人の気配もある。 
「おい、フミ子。いるんだったら返事くらいしてくれたらどうなんだい?」
 言いつつ、リビングの戸を開けた弥一の目に、信じ難い光景が広がった。
「うふふ、お邪魔してますわ」
 見知らぬ美女が、あろうことかタイトな婦警コスでチェアに腰掛けてい
たのである。
 化粧はわりと濃い目だけれども悪趣味ではなく、目元に強い誘引力を生
じさせている。細身の長身は、出るところは出て、締まるべきところは締
まっている。女優にも勝るとも劣らない容姿を誇る若い女であった。
「んぐっ、誰ですかあんたは? それに、俺の嫁さんは……」
「知らないわ、そんな人。私がここに来た時には誰もいなかったもん」
 弥一は、口をニシキゴイのようにぱくぱくさせるばかりだった。
 その様子をにやにやと眺めていた女は、意図的に胸の膨らみをアピール
すべく、前屈みにぴっと敬礼をひとつ。
「ホステスの出張サービスです。本日はご利用ありがとうございます」
 黒いブラジャーから豊満な白い膨らみが半ばこぼれているのをちらちら
と視認しながら、弥一は息を飲んで、
「いやいや、いや、俺はそんなもん頼んでないっすから!」
 かすれる声を絞ってそれだけを早口に女に伝えた。すると、女は、へえ、
そうなんだぁ、と一つ息を吐いて、それからゆっくりと立ち上がり、弥一
の方へと近づいてきて、
「残念ねえ、お兄さんってアタシのタイプだったんだけどなあ……」
 くすり、と笑って、半回転。細く引き締まった腰と、形よくせりあがっ
たヒップとを十分に弥一の網膜に焼き付けた上で、
「ふふふ、それじゃ、どうかしら。奥さんが帰ってくるまでの間に、ちょ
っとだけサービスしてあげるっていうのは?」
 言いつつ、口の端から淫靡にちろりと赤い舌をのぞかせて、女は媚びた
視線を弥一に注いだ。
「はいいっ? サービスって」
 女はにやり、と、
「サービスって言ったらサービスよ。奥さんが帰ってくる前に、そうね、
手がいいかしら、それとも口でしてほしい?」
 弥一の股間にそっと手を添えた。弥一の身体がぎこちなく、くの字に折
れ曲がる。
「んふふ、パンパンじゃないの、キツそうねえ」
 と、弥一の肩によりかかるように身を預けて、豊満で弾力ある胸を押し
つけながら、
「大丈夫よぉ、私上手だから、すぐに気持ち良くしてあげるから、ねえ、
それにいつも、あんなつまらない女の相手させられてて可哀そうだもの、
たまにはつまみ食いくらいしたって罰はあたらない……わ」
 隠した瞳に、悲しみを湛えて、女は弥一に抱かれるときを待っていた。
362名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:54:39.46 ID:RWCueB15
 ところが、である。
「いや、悪いけどね、本当に間に合っているから、帰ってくれないか」
 弥一はぐいっと女を押しのけて、椅子にどっかりと腰掛けてしっしっと
手を振った。女はふいに怯えたような目になった。
「うちの嫁さんはね、たしかにあんたみたいにセクシーでもないし、太い
し、美人じゃないかもしれないよ」
 そこで、だんっとテーブルを叩いて、
「だがね、それでも俺の惚れて添い遂げた女だ。他の誰にも悪くなんて言
わせないよ」
 ぎゅっと眉間を寄せて、普段使わないような強面で、弥一は言ってのけ
た。
 すると、女はふるふると身体を震わせて、両手で顔を覆ったまま、小さ
く、「ああっ」という悲鳴ともつかない感嘆をもらしつつ、床にへたりこ
んでしまった。
 弥一は、この反応に慌てて、
「いや、そうじゃなくって、さ。あんたを怒ったわけじゃなくて……あの、
その、ううん、なんと言っていいものか……」
 すると、女はぼろぼろと涙を頬から滴らせながら、何度も「そうじゃな
い」と首を横に振った。
「違うの……違うのよぅ、ヤイっちゃん」
 口調の変化にはっ、とする弥一。女は泣き崩れたために目元のマスカラ
が落ち、シャドーが散ってしまったため、たたっ、と洗面所に駆け込んで
化粧を落としていた。
 ややあって、洗面所から出てきた女の顔からは妖しさが消えて、素直な
心情が投影された親しげな表情に変わっていた。
「ヤイっちゃん、私だよ……フミ子なんだよぅ」
 ばつの悪そうな女、フミ子の言葉に弥一は言葉を失った。
「フミ子……はえっ、ななな、なんだよ、そんな馬鹿なことって、そんな
お前、どういうことだよ、それはさ」
 狼狽しながら身をもじらせるフミ子は、かくかくしかじかの経緯を弥一
にひとしきり説明した。
363名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:55:15.76 ID:RWCueB15
 ソファに胡坐をかいて座る弥一は、困惑しつつもようやく合点がいった。
「はあ、拠出制度による相互扶助制度ねえ、それで今までお前、ひと回り
大きくなってたんだ」
「あれ、やっぱり気付いててくれたんだ。まるで関心無しみたいな態度を
取られてて、内心傷ついてたんだよ」
 フミ子が口を尖らせると、弥一は、
「じゃあ、『また一段と肥ったね』とでも言ってほしかったのか」
 すると、フミ子はふんふん、と首を横に振って、
「いや、そんなこと言われたら私、きっと立ち直れないもん」
 弥一にすり寄って、その腕にしがみつく。弥一は、その腕に伝わる膨ら
みの質感に局部を硬質化させつつ、
「それにしても、そのムネ。ちょっとずるし過ぎな感があるよなあ」
 照れ隠しに眉をひそめると、フミ子もぶーっと声をあげて、
「ふんだ、そんなことないもん。サイズだって1カップしか増やしてない
んだもん。これが私の隠された実力ってやつだよう」
 たしかにフミ子の言葉通り、元来フミ子は豊かな胸を保持していたのだ
が、あまりにもわき腹や背中といったアンダーバストに脂肪が蓄積されて
いたために、それらが埋もれて目立たない状態だったのが事実だった。
「ずるしてるっていうのなら、それよりもこのウエストだよ、見てよ見て、
今、私のウエストって60センチを切ってるんだよ。これって反則的なプ
ロポーションだと思わない?」
 形良いヒップとしなやかに伸びた背中とを結ぶウエストは綺麗に引き締
まり、くびれていた。
「……じゃあ、お前ってもともとはどれくらいのサイズだったんだよ?」
 疑問を口にせずにはいられない弥一。
「……測りたくなかったから、知らない。それに知ってても言いたくない」
 乙女心に顔を赤らめながら、フミ子はまた口を尖らせた。
「ねえ、それで、どうするの。ヤイっちゃん。ご飯を先にする? それと
もおフロがいい? 今日なら、一緒に入ってあげてもいいよ」
 フミ子の提案に、弥一は少しだけ思案したふりをして、
「……風呂がいいかな……」
 本能に忠実な解答を導き出していた。
364名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:55:46.63 ID:RWCueB15
「……まだ、か」
 髭剃りと洗髪まで済ませた弥一は、焦っているのを悟られまいと繕いな
がらも、遠慮がちに催促をフミ子に飛ばしていた。
 いつもならば、風呂は別々である。一緒に入れるほど湯船は大きくはな
いし、第一、入れたとしても湯が全てこぼれてしまうのがオチだから、そ
んな恥ずかしい思いをするのもさせるのも、お互いが望むところではなか
った。しかし、今は違う。
「お待たせね、ヤイっちゃん」
 引き戸を滑らせて浴室に入ってきたフミ子はバスタオル一枚を胸元に寄
せた両腕から下に垂らすばかりの姿であった。
 思わず、弥一は瞠目し、ごくん、と喉を鳴らしてしまう。その様子を見
て取ると、途端にフミ子は上機嫌になる。
「えへへ、どう。ヤイっちゃん、私ってセクシーかな?」
 軽く身を左右に揺すって、フミ子はアピールする。
「ん……その、まあ、そうだよな」
 どぎまぎしてうまく言葉が紡げない弥一は、心拍数を上げるより他にす
ることがなかった。
「えへへ、ありがと。じゃ、一緒に入るね」
 2ピースのショートケーキを小箱に詰めるような格好でするりと湯船に
身を沈めたフミ子は、とろんとした表情で眺め上げるように弥一に笑みか
けた。
「ねえ、ヤイっちゃん。私、さっきのやつ、嬉しかったなあ」
「ん、なんだよさっきのって」
 自分の視線を悟られまいとわざと遠い目をしながら弥一も応える。
「あれよ、『悪いけど、俺には惚れて惚れぬいた女がいるんだ』ってやつ」
 少しだけ表現が誇張されているが、要旨は変わってはいない。思わず、
弥一も照れくささに横を向いてしまった。
「ああ、いつもは素っ気ないくらいに穏やかなこの人も、本当は私のこと
強く想っててくれたんだなあって実感したら、急に胸が苦しくなってきち
ゃったのよ」
 そして、フミ子は夫の胸板に顔を寄せると、
「好きよ、もう、私の事ぐちゃぐちゃにしちゃっていいから、この身体を
もう、思う存分、好きにしてよ!」
 顔を正面に向け直した弥一に目がけて濃厚なキスをひとつお見舞いして
から、
「……ねえ、今夜は疲れたからゆっくりと寝ようよ、なんてつれないこと
言わないわよね」
 応えて、こっくりと首を縦にする弥一。
 唇から伝わるひとすじの唾液を呑みこんだフミ子は、女としての性を包
み隠す事無しに弥一に抱きついた。
     
365名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:56:16.37 ID:RWCueB15
 風呂の中でのひとしきりの抱擁を終えた二人は、
「食事はどうしよう……?」
「んなもん、後だ、後」
 お姫様だっこで軽量化した妻を抱きあげながら、弥一はまだ乾ききって
いない身体のままで寝室へと歩をすすめていく。
 バスタオル一枚に包まれたフミ子からは甘い匂いが漂い、上気した肌は
じっとりと湿り、光灯に照らされて白く輝いていた。
 どさり、とベッドの上にフミ子の身体を横たえると、弥一はその上にの
しかかる。
「あはん、ヤイっちゃんったら、目が怖いよ」
 怯えたフリを装いながらも、フミ子も燃えていた。
 無言のままで、弥一はフミ子の引き締まった腰に手を這わせた。
「んっ、やん……くすぐったいよ」
 フミ子は言いつつも、弥一の手を自分の秘所へと誘導する。
 じんわりと熱い、フミ子のその昂りを感じた弥一は脈動する鉄塊を一気
にその繁みへと突き立てた。
「ひ……あんっ」
 いつもとは違う感覚がフミ子の全身を走りぬけた。かつてないほどの快
感に身を捩じらせると、結合した箇所には、さらなる電撃が迸る。
「う……おおぅ!」
 弥一も吠えた。眼前に獣のようによつん這いになって快感に蕩けるフミ
子を名乗る美女は、はたして幻のものであるのか、しかし、そんなものを
考える余裕などは彼には無かった。
「私が、上に……なってもいいよね」
 フミ子の言葉に弥一はこっくりと頷く。最初期に、挑戦したが、あまり
の重圧に断念した体位であった、が、今なら話は別である。ゆっくりと結
合を解くと、妻を腹上へと据え直す。軽々と、事が運ぶことに溜め息さえ
漏らしてしまう。
「さ、おいで」
 弥一のそそり立つ孤塔に跨ったフミ子は、波間に揺れるように、ゆっく
りとその身を上下させた。
「ああ……素敵」
 両手で口元から感激がこぼれてしまうのを押さえながら、フミ子は快楽
に身を委ねた。
366名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:56:45.54 ID:RWCueB15
 フミ子が身体を揺らすたびに、弾力ある胸はしたたかに揺れた。フミ子
は本来は、肥満している割に胸はつつましやかであったのだが、腋や上腹
部の脂肪が消失したことにより、相対的に胸は大型化し、そこに加えて1
カップ分、トップバストに2.5センチの増量を受けたことでDカップに
までなっていたのである。弥一も、これには手を伸ばさない法はない。
「い……や、いたずらぁ……駄目」
 下から突き上げられるのと同時に乳房を弄ばれ、フミ子の息も絶え絶え
となった。
 はあはあ、と息も荒い弥一であったが、まだまだ欲求は冷めるところを
知らなかった。上の体位を下に変え、さらには身体の前後を入れ替える格
好で弓の弦のようにフミ子を引き絞ってみたり、と。絶頂を四度も五度も
迎えながら、夜は激しく営まれていった。
 ようやく、その激しい行為にも一応の収まりがあったところで、
「凄かった……ヤイっちゃんって、本当はこんなこともできたんだね」
 と、フミ子は弥一の胸に顔を近付け、瞳に荒んだ閃きをたたえつつ、唇
をきゅっと噛みしめる。
「ねえ、それならどうして今まで一度もこんなことしてくれなかったの」
 弥一は思わず閉口する。
「ねえ、今まで私としてきたことって苦痛だった? 優しくしてくれてた
のは単なる慰めだった? それなら、どうして私のことを選んだの……」
 フミ子は訥々と心の内の澱を吐き出していた。
 姿が変われば激しく愛されるというのは、やはり女としては辛いものが
あるのだ。
「じゃあ、なんだ。お前は八十の婆さんになっても俺に激しく愛されたい
っていうのかよ?」
 すると、フミ子はそうだ、と首を縦にする。はあ、と弥一も溜め息を混
じらせながら、
「いやいや、そうしたら俺も八十の爺さんだよ。無理だって、あんまり激
しくしようもんなら動悸息切れ、腰痛に高血圧、入れ歯も外れるおまけつ
きだよっ」
 フミ子はぽかん、と口を開けて呆気にとられる。
「肉体的に結び付ける時なんて、本当は短いもんだぜ。長くて人生の三分
の一。それだってその時に応じてどんどん変化していくもんなんだから」
「でも、私はいつだって一番に愛して貰いたいし、ヤイっちゃんの視線を
釘付けにしていたいのっ」
 甘えて顔をすり寄せるフミ子の肩を、弥一は軽く抱きとめながら、
「まあ、その気持ちは嬉しいよな。俺のこと大事に思ってくれてるのは幸
せなことだし、そのために努力してくれたってのも、尊いことだと思うよ」
 考えながら喋ることは困難だが、男にはそれでもやらなきゃならない時
が必ず来るものだ。
367名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 23:57:19.86 ID:RWCueB15
「性欲と愛情は別もんだよ。それくらいのことはわかってくれよな」
 言いつつ、弥一はフミ子の首筋から頬まで舌を這わせて鼻息を吹きかけ
る。と、これが功を奏した。
「ん……わかる、ってかなんだかわかったほうがトクな気がしてきた」
 もしも、この台詞が先ほどの「惚れて添い遂げたうんぬん」というのが
ないままに語られていたものだったら、ただの節操無しと罵られて、最悪
手近な電気スタンドかなにかでぶんなぐられてバッドエンドもやむなしで
あったろう。そのあたりの手管が男女の中には必要なのだ。
「だろう」
 にんまりと、弥一。まんまと煙に巻いた格好であった。
「さ、そうとわかったらさ、さ、続きだよ続き。俺、実は女医さんとかに
も興味あるんだけど、今度お願いできないかな?」
「ん、いいわよ。女教師とか、女囚とか、若奥さんと米屋とか、いろいろ
楽しもうよね。なにしろ月末限定なんだから……」
 
 と、なんとか険悪な空気も未然に回避したところで、その後のフミ子の
ことであったのだが、彼女はそれから約一年後にこの制度から脱会するこ
とになっていた。
 と、いうのも彼女自身が20キロのダイエットに成功し、さらには待望
の長子受胎とあいなったからなのだ。
 家庭内はさらに円満になり、たまには喧嘩をしつつも、お互いを信頼し
合い、ひとつづつ、弥一とフミ子は成長していくだろう。
 夫婦の間には本当に悩みの種は尽きないものであるけれど、だけど、そ
れらを乗り越えていくことで、より実りのある人生が全うされるものでは
ないだろうか。 
 さてもさても、それは本来、こんな拙筆に語りつくせる題目ではないの
だろうけれど。

 
 おしまい
 
368名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 00:04:16.86 ID:RWCueB15
 と、こんな感じで最後は端折ってしまいましたが、これで完結です。
 いつも一気に投稿するので気が楽なんですが、分割するとなると本
当に気が急く感があって大変なんだな、と痛感しました。
 また、面白そうな題材があったら、焦らずに煮詰めて、ご提供させ
ていただけたらと思っています。
 末筆ながら、この作品のネタをふっていただいた「81」の方に感
謝しつつ、ご家庭の円満を祈念させていただいて、このあたりで失礼
させていただきます。ありがとうございました。
369名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 00:58:16.86 ID:dhyBz6Fj
乙でしたー!
まさかのハッピーエンドに正直たじろいだが、これはこれでかなり萌えたw
この手のものは陵辱感あってこそだろ、なんて思ってたけどこれからはもうちょっと守備範囲広げてみようかな。
370名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 10:37:51.62 ID:y1qzWZU9
ハッピーエンドだw
おつでした。楽しめました!
371名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 01:09:13.92 ID:/cYglIS6
おつですた。
やっぱり40年の人のSSはひと味違うなあ
372名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 13:12:24.62 ID:PgBs64xA
ハッピーエンドで
(゚Д゚;≡;゚д゚) オチは何処ー?
となる事も珍しいw

しかし、
>>81 からの発想だったのかw
ここまで膨らませるとは、やるなぁ
373名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 15:26:42.78 ID:epD258Aw
楽しく読ませていただきました。
次回作も期待しております!
374名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 15:39:17.30 ID:epD258Aw
楽しく読ませていただきました。
次回作も期待しております!
375名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 20:58:20.32 ID:o2UHmiLe
藤林丈司は変態
376名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 22:08:21.92 ID:nRAonvdz
あれ……いきなり過疎ったかな
377名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 22:09:34.33 ID:Goaekm5Z
まあ特に話題も無いし
378名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 00:45:57.12 ID:BgZbw8sx
若さを奪われていきなり乳が垂れたらショック
379名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 23:06:27.45 ID:7dHE5TNx
なぜ女同士の入れ替わり・憑依を好むのだろうか?
自分的にはレズものを好む趣向に近いような気がする
「男は汚いので話しに入ってほしくない」的な
380名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 00:36:20.45 ID:Mn4msBI0
>>379
男は汚いとかそういう発想とは少し違うな。
レズには個人的には興味ないし。

女同士が好きになる理由は、同じ性別であるから
ギャップを感じる部分が、純粋に容姿であったり性格であったり
立場であったりするところ。

普通の入れ替わりだと、性差の部分にフォーカスされがち。
381名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 02:04:32.52 ID:2A2EYmDM
たまにはアホな女子高生が悪魔の儀式で優等生の知識を植えつけられて
「いやあっ、あたしの頭の中に見るのも嫌だった単語帳の知識が入ってくるぅ」
「助けて…このままじゃあたし、鼻くそほじりながら
 余裕で一流大学に入れる優等生になっちゃうよう」
的な話を
382名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 03:35:47.47 ID:YgRb8GOU
>>381
君が書け。
383名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 19:06:37.30 ID:LP1hBFq9
>>380
なるほど
確かにそういう要素は女同士の美味しい部分だね
つまりそこを強調した話が、ここのスレ民に好かれる傾向にあるという事か
384名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 23:55:38.47 ID:z+3taCxP
>>381
なんか、inquestで連載してたRitesって話を思い出した。

あの話続きを楽しみにしてたのに途中で終わっちゃった感じなんだよなぁ
385名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 00:03:48.99 ID:pBfgtQ2E
>>383
あなたには超期待しております
386名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 00:18:39.99 ID:2XBXYY+P
>>379
レズにはちょっとだけ興味はあるが濃くはないかも、
俺自身草食系なのでHシーンにも淡白でエロゲでもHシーンは
Ctrlキー押しっぱなしで飛ばすしな、エロゲに求めているのは
あくまでもOD部分のシナリオでラノベ読む感覚でやっている、
後男は汚いからっていう入ってほしくないという感覚はないかな。
387名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 01:29:00.54 ID:cY7Q0vJr
 ちょっとだけ差別的に聞こえてしまうかもだけど、女性ってやっぱり
男性に比較して、「容姿」にその運命が大きく左右されると思うんです
よね。
 美しい顔も、魅惑的なスタイルも、艶やかな髪も、全部、その人のス
テータスシンボルのようなものなんだと思う。たとえば男が車や仕事や
学歴や権威を欲するように。だから、その維持のために時間と労力とお
カネを費やすわけで。
 だから、その運命をすっぽり入れ替えてしまうっていうことは残虐的
だとは思うんだけど、倒錯的な魅力に溢れているんだと思うんですよね。
 だから、自分はこのジャンルに惹かれるんじゃないかと思うんですよ
ね。もちろん、大手を振って言えるようなことじゃないんだけど。
 ……と、そんなこんなの40年でした。
388名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 08:19:08.95 ID:jYQyaxig
アメリカで25歳の自信満々の美人女性が
年収などのハードルの高い条件をあげて、
結婚相手をネットで募集したことがありました。
すると一人のエリートに、
「僕は君の希望を全部かなえられるし、君は美人だけど、お断りだね。
なぜなら、僕の収入は今後もっと上がっていく可能性が高いが、
君の美しさは、今をピークにどんどん下降していくばかりじゃないか。
投資対象としては最低だよ」と書き込まれました。

このコピペ思い出した
389名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 08:30:50.40 ID:BvYecHpm
投資ネタで一本書けそうだね
390名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 11:07:38.90 ID:gPYBE4ZT
借金の返済が出来なくて若さ奪われる話なんてありますか?
391名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 12:16:14.34 ID:ysRD2gzx
借金の返済ができなくてスタイルを奪われる話なら過去にあった気がする
392名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 17:32:49.05 ID:wQosdq7q
若返り・急成長スレの「地下カジノ」がそれに近い話だったかな
あれは微妙に入れ替えっぽい設定もあったしかなり楽しめた
393名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 18:02:09.61 ID:TuoMpU85
藤林丈司
394名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 21:34:05.71 ID:ZMCUcqO2
>>388
つまりその投資家は、これからもっと美しくなっていく可能性のある「幼女」にしか
興味がないということか。
395名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 23:58:09.80 ID:wQosdq7q
いや、そのコピペの元となった手紙には「ぶっちゃけ美人とお付き合いしたいなら
レンタルの方が全盛期の女性だけをお相手できるからお得だよね」みたいなこと言ってるから
幼女趣味ではないだろう
396名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 03:35:15.53 ID:qn+QEMNm
>>394
投資家は煽ってる訳じゃなくて
美人女性にありがちな
「私は美しいんだからそれに見合った高収入・高身長等、条件の揃った相手は当然だ。そう思わない?」
という意見に対して、投資家の視点から、客観的にコメントしていた。
397名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 08:16:24.26 ID:IgDslPLI
>>395-396
んで最後にジョークを交えて締めるのはいかにもあっちの人って感じだったよなw
398名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 10:46:10.45 ID:nVtLoUmF
入れ替わり好きで熟女もののAVを見て、
アイドルとかがおばさんと入れ替えられたらと
想像して興奮しまう。
399名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 11:04:30.02 ID:nVtLoUmF
入れ替わり好きで熟女もののAVを見て、
アイドルとかがおばさんと入れ替えられたらと
想像して興奮しまう。
400名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 09:10:47.83 ID:ppSIlOeV
古畑任三朗の双子の小説家で、片方がお話考えて
片方がメディア露出してたのを地味な性格の方が
もう片方を殺して、自分が死んだことにして成り代わろうとしたのを
双子じゃない容姿も似てない姉妹にして、
なんらかの技術で姉と入れ替わったとかにしたら
401名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 22:28:04.40 ID:yVZ+I7Us
古畑いらなくなっちゃうね
402名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 12:02:01.41 ID:I0A8Kx7g
昨日の家政婦のミタの次回予告で入れ替わりネタがちらっと
ドラマ板とかでは夢オチでは?との噂ですが…

こんな超メジャードラマでODにお目にかかることになるとは
短時間だろうが期待大
403名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 23:32:40.23 ID:vX6EMBKO
>>402
相武紗季と松嶋菜々子の入れ替わりかな?
多分一瞬だろうけど、面白そう。

予告見たけど、相武紗季って
髪型次第でこんなにすらっとした顔立ちにも見えるんだね。
最初誰か分からなかった。
404名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 00:43:30.96 ID:smvAGGZm
年増の妖艶な悪の女幹部が
か弱い乙女なお姫様の肉体を乗っ取って
お姫様の姿を利用して
助けに来た勇者・王子様を誑かして悪堕ちさせると
想像すると興奮してしまう。
405名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 07:25:03.87 ID:9MsYWbEl
それはなんか普通に作劇としてありそうなシチュだな
具体例は思いつかないけど
406名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 11:09:59.48 ID:IRkTbf90
その昔、「東方」に鞍替えする前の兎と亀マスクさんが、
そのテのシチュエーションの短編を一杯書いてたような……。
407名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 21:53:14.55 ID:B5msewSQ
巨乳の人が貧乳になる系統を主に書く職人さんはどこかにいないものかおいよいよ
408名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 22:19:04.08 ID:jcu2A5mf
このスレや若返りスレでたまに見るくらいでメインでは知らんなあ
最近では下のスレでそういうネタを見かけたけど、完全にギャグでエロ目的ではないし

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1321268052/425-435
409名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 00:23:25.39 ID:wpIG6yQD
APAR系のスレだとAR系の人が多い気が
AP好きの自分は辛いです…
410名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 00:29:43.86 ID:U/PdWZjN
さらにOLDAP好きの自分はマイノリティの極みかもしれないなあ……
411名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 00:27:12.40 ID:WxFMKN26
>>408
ありがとう
ワロタw
412名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 11:37:39.84 ID:HutfDGlJ
>>410
本当に少ないよな、OLDAP
渋で何人かやってる人はいるけどそれくらいしかネタがない
413名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 23:48:21.63 ID:4v0NtEDx
>>404
そのような感じの漫画やゲームを読んだりやってみたいなーっと!!
414名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 00:22:22.39 ID:VqmTvKYv
本人同士以外の意図(神・悪魔・マッドetc)が働いたことによる、
10〜11歳くらいの女の子と、20歳過ぎくらいのOLの首のすげ替え
とか見てみたいかも。
すげ替えと同時に、周囲の人の認識もごく自然に胴体の方に
合わせられてしまう……とか。
(つまり、成人女性のA美の胴体をもつB子ちゃんは、周囲
からはA美として扱われる)

とりあえず、条件が揃えば元に戻れるということで、OLに
なったB子は有給をとってしばらく休むが、小学生になった
A美は、学校に「B子」として通わざるを得ない。
「とっくに成人した私が、なんでいまさら……」と愚痴を
言いつつ、黄色い学童帽子をかぶりランドセル背負って
小学校に通う、顔だけ大人の女の子とか、萌えるかも。
一方、B子はA美の彼氏に押し倒されてセックスしてたり。
1週間後、条件(満月の日の儀式とか)が揃って、これで
ようやく戻れると思ったのに、すっかり大人の女の暮らしに
ハマったB子が拒否して戻ってくれず、逆にすげ替え術の
行使者に、「OLとして生きるのに必要な知識をA美から
吸い取ってわたしに頂戴」とか願い事をして、それが叶え
られてしまい、涙目なA美……まで妄想した。
415名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 23:56:53.15 ID:qU9hnz6F
いろんな略語があって茶葉の等級みたいだな
何か専門分野的でカッコイイが常識外の言葉なので一見さんや初心者には意味が解らんよ
女同士の入れ替わりがODって言うのも最初は何の略か解らなかったが、実はそのままだったとか思いだした。
416 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/29(火) 01:30:10.35 ID:pZk+jijY
時は21世紀。
地球上の文明は、様々な問題を抱えてはいる。
だが、とりあえずは存続して、人々を育んでいた。
しかし、この仮初めの平穏はある日突然終わりを告げる。
世界中の人々は突然、入れ替わりはじめたのである。
入れ替わり現象は日々発生し、社会を混迷に陥れた。

その結果、原因こそ不明なものの、入れ替わり現象について、調査と統計の結果、ある程度の法則性が発見された。
入れ替わり現象は、大きく分けて三つのパターンに分けられる。
一つ目は、周囲の人間と玉突き式に次々に入れ替わるパターン。
三つの中で一番最初に、日本のとある大学で確認された。
一つの講義室で講義を受けていた男女百人あまりが、集団入れ替わり現象を起こしたのだ。
このパターンの特徴としては、
・入れ替わり発生時には、周囲が光に包まれる
・入れ替わり後は、入れ替わる以前の記憶や能力に加え、それ以前にその体の持ち主が持っていた記憶や能力も手に入れる事ができる
・入れ替わりは必ず異性間で起こる

二つ目としては、一対一の入れ替わりパターンである。
アメリカでの女優と子供との入れ替わりが、このパターンの最初の確認例である。
が、恐らくそれ以前から発生していたと見て間違いない。
このパターンの特徴には、このような点がある。
・入れ替わりは常に一対一で発生する
・空間位置が遥か遠くの人間とも、突然入れ替わりが発生する。
・入れ替わり時には、入れ替わる人々が全身に痙攣のようなものを起こし、人格が交換される
・入れ替わりによる記憶の共有は行われない
というものが挙げられる。
三つ目は、これら二つに当てはまらない入れ替わり現象である。
また、全てのパターンに共通して、
・人種や疾病の違い、有無は関係しない
・極端な年齢差の人間との入れ替わりは発生しないが、20〜30歳差の入れ替わりも時々起こる。
という点が挙げられる。

というのをやろうかと考えています。
後、この設定はシェアしていただいて構いません。
417名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 03:39:44.14 ID:fcHGTamM
>>416
いいねえw現実にもこういうのが起きればいいのに
418 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/29(火) 13:10:30.90 ID:HZX8D0K9
とりあえず、第一作目を投下。

さて、これから皆さんにお見せするのは、今も地球上のどこかで起こり続けている入れ替わり現象についての記録である。
一口に記録といっても生体データやビデオ映像など様々なものがあるが、
今回お伝えするのは、入れ替わり現象に遭遇した人々の証言記録である。
情報の出所は警察やさまざまな省庁、地方自治体、あるいは民間のジャーナリストなど、その出所は様々である。

なお、ケースに割り振られている番号はここで紹介する際便宜上つけたものである。
現象の発生した順番や社会に与えた影響など、特定の法則を基にしているわけではないので、その点留意いただきたい。
また、個人情報保護の観点から、証言者の姓名の公表は行わないものとする

パターン1 集団入れ替わり
ケースその1
アンナ・ジョンソンさん(仮名)17歳、アメリカ人、女性
吉田 広樹さん(仮名)7歳、日本人、男性
ニーナ・フィリスさん(仮名)27歳、イギリス人、女性

私、○○市役所の山田(仮名)と申します。
本日は、某日に発生しました集団入れ替わりの際、あなた方がどのような体験をなさったのか。
その件について、お聞かせ願うためにご足労いただきました。
どうぞ、よろしくお願いします。
アンナ「吉田 慶介(仮名)です。こちらこそ、よろしくお願いします。」
あなたたちが現象に巻き込まれた時の様子を、お聞かせ願えますか?
アンナ「はい、私たちはその時、グアムに家族旅行に行った帰りだったんです。
空港で帰りのバスを待っていると、突然辺りがものすごい光に包まれました。」
ニーナ「うん。ぼくね、その時、家に帰って、早く録画したアニメみたいなあって、思ってたんだ。いきなりね、光がこう、ピカ〜ッ!ってなってね、すっごくまぶしかったんだよ!」
広樹「広樹ちゃん。もう少し静かにしなきゃダメでしょう?」
ニーナ「ママ、ごめんなさい・・・」
どうぞお気になさらずに。
広樹「ありがとうございます。この子、自分が大人の女性の体だって自覚が薄くて・・・」
と、おっしゃると?
アンナ「いえね、たとえば、旅行に行く前に使っていた三輪車やいすに飛び乗ったり、おもちゃで遊ぶときに力の加減がわからなかったりして壊すことがしょっちゅうです。」
ほかには何か?
広樹「お化粧や下着を着るのが時々おろそかになるのはまあ仕方ないとしても、時々立ったままトイレをして、大変なことになる事があります。」
ニーナ「あ〜っ!!ママ、それ言わないでって言ったのに〜!」
すみませんが、話を戻させていただきます。
あの日、あの空港で起こった事について、お話願います。
アンナ「あの時、突然光に包まれたと思ったら、全身の感覚が消失してしまったんです。」
真っ暗闇のように感じたんですか?
「いいえ、光に包まれていると知覚はしていましたが、眼球を動かすこともまぶたを閉じることもできませんでした。」
広樹「その時、私は息子と手をつないで、空港の中でバスを待ってました。
息子は『早く家に帰りたい』とだだをこねていて、あれが起こったのはそれをなだめている最中でした。」
アンナ「それで、光が無くなって、気が付いたら私は、ターミナル内のソファーでココアを飲んでいたんです。玄関ロビーでバスを待っていたのに。」
ワープしたように感じた、という事ですね?
「はい。それで、どうしてこんなところにいるのかと思って辺りを見回すと、太会の中に自分の体が入ってきました。」
自分の肉体の変化にお気づきになられたということですね?
「そうです。男性とはまるで違う四肢と、大きな乳房、スーツも女性用、スカートをはいていました。」
それで?
「そりゃあもう、びっくりしましたよ!誰かに眠り薬をかがされて女装させられたのか、
とも一瞬思いましたが、乳房をむにゅむにゅ触ると、感覚がしっかりと通ってるんですから!!」
その時、あなたの周囲の状況は?
「周りの人たちもみんな、体をさわったりトイレで鏡を見つめたりして、パニック状態になっていました。」
できる範囲で詳しく、お聞かせ願いますか?
419 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/29(火) 13:11:33.64 ID:HZX8D0K9
以下、アンナ・ジョンソンさんの証言に基づきます。
自分が辺りを見回した時、完全にパニック状態でした。
自分の体を確かめようとトイレに駆け込む人たちはまだいい方です。
大人の黒人女性や白人の幼い少年が全裸になって自分の体を弄って確かめていたり、スキンヘッドの大男が甲高い声を上げて半狂乱になっていたり、それはもう酷いものでした。
空港の職員も入れ替わってるもんだから、かわいらしいドレスを着た少女だの、ヘッドフォンとメガネのひょろっとした少年が『お客様、どうぞ落ち着いてください』って言いながら駆け回ってましたね。
ターミナルの通路からも人が逆流してきました。
何とか捕まえて話を聞いてみると、接続されている飛行機の中でみんな服を脱ぎだしたもんだから、逃げ出してきたそうです。
そうしているうちに、この女性の名前や家とか、高校の成績とか、ボーイフレンドの顔とかがわかるようになっていくんですよ。
ホントにニュースの通りなんだって、一瞬感心してしまったのを覚えています。
他の人たちも、そんな感じでしたね。自分の体の名前とか、年齢とかをぶつぶつつぶやき始めました。
不思議なものですね。
ただ、ほんと、離着陸している飛行機に光の効力が及ばなかったらしいっていうのが、不幸中の幸いですね。
回想終わり

どうも、ありがとうございます。
ありがとうございます。
広樹さんは、その時どのような感じでしたか?
広樹「光に包まれた時については主人と同じです。
全身の感覚が効かなくなった?
「はい。それからしばらくしてふと気づいたら、誰かが私の手を握っているんです。
また、場所の移動はありませんでしたが、まるで周囲の者が巨大になったように感じました。」
それで?
「はい。それで・・・それで・・・」
アンナ「里香、大丈夫か?」
今回、この場でお話をお聞かせいただいているのは、あくまでも今後の決定の際の参考とするためです。
無理にお話しいただく義務は全くございませんので、その点はご心配に及びません。
広樹「・・・いえ、大丈夫です。それで、くちゅくちゅって音が頭の上からしたんです。」
それは一体、なんだったんですか?
「それで、何の音だろう、誰が私の手を握ってるんだろう、って気になって、その人物の顔を見たんです。そうしたらっ・・・!ううっ・・・!!」
決してご無理をなさらないようにお願いします。
「ええ、大丈夫です。それで、その女性の手の持ち主を見ると・・・見ると、それは私でした。
『私』が、片手で私を掴みながら、もう片一方の手で自分の・・・パンツを脱がして、
それで・・・!」
大丈夫ですか?さ、先ほどから申し上げております通り、お帰りいただかれましても・・・
「いえ、続けさせてください!『私』は・・・その『私』は、自らの性器をぐちゅぐちゅと指で弄んでいたんですっ!!」
アンナ「里香、良かったのか・・・?」
広樹「ええ・・・もう、ここで気持ちの整理をつけないと」
くれぐれもご無理をなさらないようにお願いいたします。
420名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 16:09:51.72 ID:vx5OyCC2


ただ人物の相互関係というか、誰が今どんな状況が整理しきれず、純粋に楽しめないです…
421 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/29(火) 18:54:06.32 ID:RCu2+uRe
ご指摘がありましたので、ここで人物の簡単な紹介をばいたします。

「アンナ」
肉体:アンナ・ジョンソン(仮名)17歳、アメリカ人、女性
精神:吉田 慶介(仮名)31歳、日本人、男性

「広樹」
肉体:吉田 広樹(仮名)7歳、日本人、男性
精神:吉田 里香(仮名)29歳、日本人、女性

「ニーナ」
肉体:ニーナ・フィリス(仮名)27歳、イギリス人、女性
精神:吉田 広樹(仮名)7歳、日本人、男性
「里香」
肉体:吉田 里香(仮名)29歳、日本人、女性
精神:匿名希望 25歳、日本人、男性

鍵括弧なしの人物・・・そのエピソードごとの聞き手
という風になっております。

それでは、本編をどうぞ。

「はい。それで、一人でよがり声を挙げている『私』に対して、叫んだんです。
『やめてっ!!私の体に何をするのっ!!』って。」
・・・お聞きいたしましょう。それで、どうなりました?
以下、吉田 広樹さんおよび、吉田 里香さんの証言に基づく。
里香(?)「こ、これ、ホントに、女の体だ・・・胸はでかいしペニスがないし、女のアレがくっついてる・・・」
里香「い、いったい何が・・・あ、あれ?なんか、周りの者が大きく見えるような・・・?」
「ほ、本物なのか・・・?さ、触ってみるか・・・?」
里香の姿をした何者かは、自らのスカートをなんとか片手で脱がすと、下着をも脱いで、あられもない姿を晒す。
「あれ?どうして俺、スカートの脱がし方なんて知ってたんだろう?・・・ま、いいか。それよりも・・・」
里香(?)は、自らの性器に指を突っ込むと、ぐちゅぐちゅと弄び始めた。
一方本物の里香は、その音に気付いて、里香(?)の方を向き、現状の一部を把握する。
「ひゃうぅっ!!ああんっ!!こ、これ・・・本物だ!オレ、やっぱり女になってる!?」
「やめてっ!!私の体に何をするのっ!!」
「あうっ・・・おお・・・ん?なんだ、この子供・・・?ひ、ろ、き・・・7歳?あれ、なんでオレ、こいつの事を、ふあっ!!知ってるんだ?」
「え・・・?広樹?あなた、広樹の事を知ってるのっ!?そうだ、広樹がいない!!広樹をどこにやったのっ!?」
「な、何いってるんだ?おれの頭に浮かんできた広樹って奴の顔、お前にそっくり・・・あんっ!!双子かなんかか?早くっ!オレを止めてくれっ!!じゃないと、この人・・・」
「私が・・・広樹!?た、確かに私、広樹と同じ服を着てる・・・
そ、それに、広樹の記憶が頭に浮かんでくる・・・私の知らない幼稚園でのケンカとか、欲しいおもちゃの事とか・・・」
「んっ!・・・んうっ・・・!お、おっぱいも、イイっ!!むにゅむにゅするぅっっ!!
と、止まらない・・・!この体、止まらない!ダメだぁっ!
ほんとに、入れ替わりだったら、あうっ!この、体の、ホントの、持ち主、里香さんにっ!申し訳がぁっ!!」
「私よっ!私が、里香よっ!!」
「そ、そうなんですかっ!?なんか、止まんないっ!本当に、すみませんっ!
償いは何でも、ああうぅっっ!!しますからっ!それよりっ!!止めてえっっ!!」
回想終了
広樹「そのあと、後は足元に置いてあったバッグから手鏡を出して、自分の顔を見ました。
そのうち息子の記憶の共有が進み、自分が息子に、広樹になってるって確認しました。」
そのほかに、何かお気づきになったことやなさった事は?
「私になった人に体当たりを行って何とか自慰行為をやめさせた後、周囲を見渡すと、
周りにいた人の6割ほどが老若男女や人種に関わらず、その人とほぼ同じ状態でした。
ご主人の証言と、ほぼ同じですね。
「私も・・・そうなんです。私をある意味犯した人と同じことをするのは気が引けましたが、
ズボンの中を覗き込んで、自分の体についているペニスを手で触って確認しました。」
ニーナ「え〜、ママ、僕のちんちん触ったの?」
広樹「あなただって、その体の人にそういうことしたんでしょ!?ホントにもう!!」
422 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/29(火) 19:55:35.48 ID:RCu2+uRe
お辛かったでしょうね・・・
「ええ、確かにあれは思い出したくはない出来事ではありますけど、
私の体を使ってらした人が特別に異常なのではない、というのは空港内の様子やほかの方々の証言で分かりました。」
アンナ「今はそういう事についてはお許しをいただいていますが、
僕だってあの時、アンナさんにとても失礼なことをしてしまっていたかもしれません。」
広樹「あの出来事については複雑な心境ですが、今では私と入れ替わった方とも仲直りをして、
今では時々お茶を一緒にいただくまでになりました。」
そうなんですか?
「ええ、今では昔の私よりも女性らしい感じがしちゃって・・・あ、すみません。
私の話はこれでおしまいです。」
はい、大変ありがとうございます。
ニーナ「ねぇ〜、ようやく僕の番?僕もう帰りたいんだけど?」
はい。次はニーナさんの番ですね。
「も〜、ゲーム持ってきたらよかったよぅ・・・」
長時間お話いただき、申し訳ありません。
ニーナ「うん、じゃあね、僕の話、僕の体がニーナさんになった時の話、するよ?
僕ね、ママと一緒にいたら、突然ピカッ!って光で、眩しくってたまらなくなったんだ。」
お父さんやお母さんと、同じですね?
「うん。それで、光が収まった時、トイレにいたんだ。で、なんでこんなとろにいるんだろ、って思ったんだ。」
お続けください。
「それでね、体を見ると、髪は青い色でなっがいし、ママみたいなおっぱいが体にくっついてるんだ。
おちんちんは無くなっちゃって、ママみたいに毛がたっぷり生えてるし・・・」
自分の体の変化に気付いたと。
「うん。それで、うわあああぁっ!!て叫んだんだ。『なにこれ〜っ!!』って。」
驚いたんでしょうね。
「うん。ビックリしてたら、いきなりトイレのうんちする部屋・・・
女の人はおしっこもするんだけど、その外にたくさん人が来たんだ。」
自分の体を確かめにきていたんですね。
「たぶんそうだよ。男の人もいっぱいいたもん。それで、怖くてトイレの中で待ってると、
いきなり頭にいろいろ浮かんできたんだ。なんか、この女の人の顔とか名前とかいくつなのかとか、
この人のダドとマムの事とか、どうしてあの空港に来てたのかとか、いろいろ・・・」
肉体の記憶の共有が始まったんですね。
「きょう・・?ねえ、難しい事は英語で言ってくれないと、僕わかんないよ・・・」
ああ、すみません。ニーナさんの思い出がわかってきたんですよね?
「うん。ブレインの中にあるメモリーが、僕のスピリットに流れ込んできたんじゃないかって思う。」
なるほど。ほかにはどんな事を思い出しましたか・・・?
「ニーナさんの家の場所とか、インテリアとか、中学校でプログラミングの成績がトップだったとか・・・」
それで?
「大学でバイオロジーをラーニングしてドクターになったとか、日本にはスピーチのために来てたとか、
あ、そうだ、初めてセックスをした時の思い出とか・・・ママ、初めてってとっても痛いんだね。」
広樹「えっ!?私たちには、そんなこと思い出したって教えてくれなかったじゃない!?」
ニーナ「ご、ごめんなさい・・・でも、この人六人ぐらいの男の人とセックスしたらしいんだけど、
エイズとかそういうタイプのあぶない病気にはかかってないみたい。」
広樹「そういう問題じゃないでしょう!?まったくもう・・・」
ニーナ「だ〜って、どんなコスメティックで顔がきれいになるかとか、ナプキンの付け方とか、
大人のお姉さんの記憶はぜ〜んぶ勝手に頭の中に出てくるんだから、仕方ないじゃない。」
まあまあ、お二人とも落ち着いて。
それで、入れ替わり現象についてもお知りになられたんですね?
ニーナ「うん。そういう事が起こるんだっていう新聞やテレビのについてのメモリーとか、
後ニーナさんの読んでた入れ替わりについてのジャーナルのメモリーとかがシェアされて、
僕の体と心にいったい何があったのか、大体わかったんだ。」
ジャーナル?ですか?
「あ、そっか。ええ〜っと、ジャーナルっていうのは、たしか、『ろんぶん』の事だよ。」
あ、そうなんですね。ありがとうございます。
「それで、ママもちょっとバラしちゃったから言うけど、
自分のヴァギナとかそういうエッチな所も、ちょっと触っちゃったんだ。」
そ、そうなんですか。
「うん。どうしたらいいのかはニーナさんのメモリーですぐにわかったよ。
それで、メモリーではすっごく気持ちいいってあるけど、
いったんどんな感じなのか、一度自分でもやってみたかったんだ。」
423名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 21:18:09.00 ID:NYEjHYlK
424名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 00:02:47.44 ID:DYHc7kqJ
作品は大歓迎なんだけど、これって後々ODになる展開なのかな?
425名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 00:10:11.70 ID:eMakZUkQ
え、もうODしてね?ちゃんと読めよ
426 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/30(水) 01:03:21.47 ID:WSYYjWJp
>>424
>>425
今のところ、まだOD描写はないですし、このエピソードで描写する予定もないですね。
とは言え、自分の設定上ではそのようなパターンのエピソードも十分ありです。
自分がちょいと作ったあの設定を基にするか否かに関わらず、
皆さんに積極的にSSを書いていただきたいですね。
427名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 01:08:35.86 ID:eMakZUkQ
>>425
自己レスだがODじゃなくて入れ替わりだった死にたい
428名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 02:20:37.90 ID:dAj23tyE
great shift 系だな
このスレに投下する餌としては少し微妙
429名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 08:26:05.80 ID:7qyMcmcT
面白いがどっちかっていうとTS系のスレ向きな話じゃないか?
430 ◆Hz4Oy6s2Nw :2011/11/30(水) 14:45:36.54 ID:NT7g1Tyh
今回はあくまで一例として、あえてスレチなネタにさせていただいてます。
いろんなパターンその3や、OD版パターンその1を皆さんにいっぱい描いてもらいたい!
という思いもありまして。

もちろん、けじめとしてこのSSも終わりをちゃんと描きます。
431名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 20:09:01.73 ID:C/ggVBK5
>>430
消えろ
スレチとわかっててやるカスは荒らし以下
繰り返す、消えろ
432名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 20:21:40.79 ID:kqGTZM1q
スレ違いを開き直るバカがわいたときいて
433名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 20:29:37.17 ID:dAj23tyE
TS総合スレとかに投下すれば良いのではないかな
434名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 20:32:53.79 ID:7qyMcmcT
またいつもの荒らしか・・>>431
435名無しさん@ピンキー:2011/11/30(水) 21:19:26.34 ID:wlacgz/3
子供が男の子じゃなくて女の子ならここでいいんだけど…
436「いたてん!」1-1:2011/11/30(水) 23:22:29.35 ID:FGU+m26i
日曜日の午前中の部活を終えると、香澄は小学校に向かう道に足を向けた。
今日は、妹の通う学校の運動会。
高校生になって今更小学校の運動会の応援もないと思うが、自分に懐いていて、何かにつけてじゃれついてくる6歳年下の妹に
「お姉ちゃん、お願いだから、ちょっとだけでいいからみにきて!」
と何度もお願いされては、無碍にはできない。
まあ、このまま家に帰っても、家族は運動会の応援。
一人寂しくお昼を食べるより、グラウンドで家族全員でお弁当を食べる方がまだマシだろう。
小学校につくと、既にお昼御飯タイムに入っていた。
グラウンドのあちこちでは、レジャーシートが広げられ、家族の輪ができあがっている。
「あ、お姉ちゃんだ。こっちこっち!」
目聡く香澄を見つけた妹の夏樹が、50メートル先でも聞き取れるような叫び声をあげる。
「ありがとう!お姉ちゃん、応援にきてくれて。」
「まあ、可愛い妹のためだからね。」
予想以上の喜び様に苦笑混じりで応える香澄。
普段と違うこともあるが、広いグラウンドで家族で囲む食事は美味しい。
幸いにも天気もよく、外でお弁当を食べるには最適といえた。
そんなこんなで、お昼も終わり、競技は午後の部。
まずは、直接の勝敗には関係ない、教職員による仮装リレー。続いて、保護者による50メートル走。
再び、生徒による競技が再開されるわけだが、そこで香澄は、夏樹が浮かない顔をしていることに気づいた。
「あれ、どうしたの。夏樹?調子でも悪い?怪我でもした?」
「…だって…あたし、走るの遅いから…午後から100メートル走でないといけないけど、うちの組負けてるのに…」
(そういうことか…)
幼稚園の頃から脚が速かった香澄だったが、脚が遅い子の悩みが分からないわけでもない。
「あーあ、お姉ちゃんみたいに脚が速かったらよかったのに。」
元々脚の速かった香澄は、中学で陸上部に入ったことで、才能が開花した。
指導者に恵まれたこともあるが、2年生の時には、既に県大会。
3年では県大会で200メートル走で3位に入る成績を残しており、もちろん高校でも陸上部、インターハイ出場を睨んでいる。
「そう思うんなら、もっと頑張って鍛えないと。いつも本ばかり読んでいたら脚が遅いままだよ。」
「だって…」
437「いたてん!」1-2:2011/11/30(水) 23:23:11.01 ID:FGU+m26i
ちょっとキツイ言葉を投げかけた香澄だったが、自分の脚の遅さに悩む妹が少々可哀想に思えてきた。
ずるいことかもしれないが、まあ小学校の運動会。少しぐらい妹にいい思い出を残してあげてもいいだろう。
一度決断すると、香澄の行動は早い。
「夏樹、ちょっときて。」
「え?なに?お姉ちゃん?」
4年前まで通っていた小学校だけに作りはよく分かっている。
校舎と体育館の間。意図的に行こうとしない限り、誰もこないその場所に、夏樹を連れ込む。
「お姉ちゃん、どうしたの?こんなとこ…」
「夏樹、今日の運動会、ちょっとぐらい速く走ってみたいと思うんだよね?」
「え?速く走れる?お姉ちゃん、速くなれる方法とかあるの?」
「んー、そんなもんかな。でも今だけだよ。夏樹は、普段運動しないから、脚が遅いままなんだから。」
「ぶー!そんなこと言われなくても分かってるもん!」
「そう分かってるんなら、今度、お姉ちゃんと一緒にジョギングしないとね。で、脚が速くなる方法なんだけど。」
「うんうん。」
香澄の言葉に力強く頷く夏樹。
「まずは…あたしみたい…お姉ちゃんみたいに脚が速くなりたい。お姉ちゃんの脚の速さが欲しい。と言ってみて。」
「えーと、お姉ちゃんみたいに脚が速くなりたい。お姉ちゃんの脚の速さが欲しい…これでいいの?」
「そうそう、そんな感じ。じゃあ、これからが本番だから、もう一度繰り返して。」
「…お姉ちゃんみたいに脚が速くなりたい。お姉ちゃんの脚の速さが欲しい…」
「うん、いいよ…さあ、これでお呪いは完了。そろそろ夏樹の出番でしょ。早くグランドに戻りなさい。」
「え、これだけ?」
「行ってみれば分かるから、ほらほら早く早く。」
どこか納得しきれない訝しい表情を浮かべながら、渋々といった足取りでグランドに戻る夏樹。
438「いたてん!」1-3:2011/11/30(水) 23:24:18.37 ID:FGU+m26i
「わー!やった!やった!」
100メートル走で1位となった夏樹は、手に掴んだ1位の旗と首にかけられた1位のメダルを振り回しながら飛び回っていた。
「よかったね。夏樹。」
おそらく小学校に入ってから初めての運動会での1位なのだろう。
自分が大会で好成績を残した時のことを思いだして、思わず顔がほころぶ香澄。
「ありがとう。お姉ちゃん。あのお呪い凄いね。」
「お呪いね…喜んでいるところで悪いけど、後でがっかりさせちゃったら悪いから、今のウチにばらしちゃおうか。」
「ばらしちゃう?…どういうこと?」
「さっきのお呪いわね。正確には夏樹の脚を速くさせたんじゃなくて、あたしの脚の速さと夏樹の脚の速さを入れ換えたの。」
「入れ換えた?つまり、あたしは、お姉ちゃん並みに脚が速くなっているってこと?」
「うーん、歩幅とか体重とかあるからまるっきり同じわけじゃないけど、今の夏樹は小学生としては県大会で上位に入れるぐらいに脚が速くなっていることは確かね。」
「わあ、凄ーい!だからさっきの1位になれたんだね。」
「そういうこと。じゃあ、競技も終わったんだから、元に戻しましょうか。」
「え、ちょっとまって。お姉ちゃん。この後、あたし、ハードル走と借り物競走もあるから、それまでこのままでいさせて。いいでしょ。」
「まだ走る競技があるの。あ、小学校の運動会だもんね…うーん、今日はもう部活もないし、あたしは競技にでるつもりはないからいいけど…本当にいいの。夏樹?」
「いいに決まっているじゃない!こんなに速く走れるなんてすっごい楽しい!」
「夏樹がそういうならいいけど、後で後悔しても知らないわよ。」
「後悔なんてするわけないじゃない。」
439「いたてん!」1-4:2011/11/30(水) 23:27:40.72 ID:FGU+m26i
そして運動会翌日。
前日の夕食の席では、午後からの競技で大活躍した夏樹は鼻高々。
調子に乗って、最終競技のリレーにまででて正に大活躍だったわけだが。
「わーん!痛いよ!痛いよ!脚が痛い!凄い筋肉痛だよ!」
「やっぱりそうなったわね。」
「やっぱりって、お姉ちゃん、こうなること分かってたの?」
「当然でしょ。」
「でも何でこんなことに…昨日は運動会だけど、こんなに筋肉痛になったこと今までなかったのに。」
「分かってないわね。昨日の運動会では、あたしと脚の速さを入れ換えたでしょ。でも、入れ換えたのは脚の速さだけ。筋肉の耐久力とかはそのままだから、本来ならありえない力で酷使された筋肉が今日になって筋肉痛を起こしているわけ。」
「えーん、酷いよ。そうと分かればあんなに頑張らなかったのに。」
「元に戻さないままでいたいといったのは夏樹の方でしょ。コレに懲りたら、普段からもう少し身体を鍛えておかないとね。でも今日が振り替え休日でよかったね。それじゃとても学校にはいけないだろうし。」
「ふえーん…遊びにいこうと思っていたのに…ところでお姉ちゃん、脚の速さを交換するなんて凄いこといつのまにできるようになったの?」
「それは秘密。夏樹がもう少し慎重に考えることができるようになったら教えてあげる。」
「ふーん…もしかしたら、脚の速さとか以外も交換できるの?」
「それも秘密…あ!頭の良さとか交換したいとか思ってもダメだからね。小学生の頭になったらあたしが困るじゃない。」
「あ、ばれちゃったか。残念。」
「まあ、この後、夏樹が色んなこと覚えたりできるようになったら、その力を借りたいから、ギブアンドテイクで色々頼んだり頼まれたりすることもあるかも。」

とりあえず終わり。
440名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 00:32:37.60 ID:wHNxxpun
面白かった、乙です。
441名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 02:23:39.29 ID:Tg6rQ7lR
お呪いワロタw
442名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 17:07:04.72 ID:VgBe8vrM
倉庫にあった。叔母に入れ替えられる話面白かった
443名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 21:56:43.11 ID:PP48fcK6
おまじない。
444名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 11:55:54.64 ID:qSWeDRlt
光源氏(22)と疎遠になった六条御息所(29)が生き霊となって
源氏の正妻の葵の上(26)に乗り移りセックス三昧
ふと気がつくと自分の身体に戻っていて
「夢にやありけん」と思っていると
なぜかそこかしこからイカくさい臭いがして恐れおののく
445名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 21:19:27.59 ID:zW963pMj
見栄えもよくて何をやっても派手な女性が、同僚の地味子に容姿を入れ換えられて、職場のマドンナから地味子に転落するものの
今度はそれまでの彼女の派手な外見の影に隠れていた本当の才能や実は細やかな心遣いなどを理解してくれる地味男に巡り会って
地味〜に幸せになる話を妄想している。
一方、地味子から派手になった女性は初めはちやほやされるが、次第に周囲に飽きられたり、
派手な女性を喰いモノにする男ばかり寄ってきて、最終的には悲惨な運命。

446名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 22:23:51.06 ID:3ZJuBBlz
>>445
いいね。ちょっと妄想したけど俺のマグナムがビンビンになってしまったw
ただ派手子が一歩的に損をする展開も読んでみたいな
447名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 00:15:32.05 ID:IJChac+N
40年のものです。いつも、投稿の場を与えていただき、ありがとうご
ざいます。
さて、少しだけ短めのいつもと違ったテイストのSSを投下してみます。
厳密には「入れ替わり」ではないのですが、「ある日身長やスタイルが
入れ替わったり」という話が可であるのなら、なんとか枠内に入るとこ
ろなのかもしれません。もちろん、拡大解釈の濫用は忌むべきところで
はあるのでしょうが……
448名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 00:16:08.05 ID:IJChac+N
 『形状記憶』

 ある撮影所の倉庫に背を曲げた一人の清掃婦が入ってきた。
 歳の頃ならば、もう60は過ぎているころだろうか、相応の皺と歪みとをその身に刻んだ
老年の女だった。
 庫内の掃除と片付けを言いつかってやってきた彼女はモップとバケツを手に提げて、棚
の様子をぐるりと見渡していた。
 薄暗く、埃っぽい倉庫内には、年季の入った大道具や照明、そして小道具をぎちぎちに
詰め込んだダンボールが所狭しと並んでいて、果たしてどこから手を付けようものか、と
女は白髪交じりの短髪を掻き掻き、思案を巡らせていた。
 女一人の手には余る大仕事を押しつけられ、はあ、と溜め息を漏らす女は手近に置かれ
ていたディレクターチェアに腰を下ろし、しばしの間のサボタージュを決め込もうとして
上着のポケットから煙草を取り出し、ライターで火を着けると、頬杖をつきながら紫煙を
一つ、吐き出していた。
 どうせ、少しくらい手を抜いたところで、誰に見られているわけでもない。誰かが見て
いてくれるわけでもないのだから。女は、ふふん、と少しだけ、寂しさを交えた笑みをこ
ぼした。
 小窓から一条だけ、天界からの慈悲のように降り注ぐ光。それは、ピンスポットライト
のように細く、それでも確実に倉庫内の一点に照射されていた。女は、ふと、その光の先
に目を遣った。
 そこにあったのは、やはり古ぼけた紙袋だった。しかし、女がそこに興味を覚えたのは
その紙袋が何十年も昔に無くなってしまったデパートのものだったからだった。
 懐かしさについ、女が手を伸ばし、その内容物に触れたとき、彼女の眉がひくん、と動
いた。
 紙袋に入っていたのは、何重ものビニールに包まれたステージ衣裳だった。ビニールに
は、大きく黒のマジックで、『1972.8.8』と記されていた。今から四十年ほども
昔の日付だということになる。
 そして、彼女は、この衣裳を知っている。
 なぜなら、これは、若き日の彼女の纏っていたものだったからである。
449名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 00:17:13.22 ID:IJChac+N
 時を隔てて数十年前、彼女はわりと知られた女優だった。
 演技も上手く、熱心で、物覚えも良く、そしてなにより、彼女は鮮烈なまでに魅力的な
肢体を誇っていたのである。日本という枠の中では当時、彼女ほど美しい脚線を持ちえた
ものはいなかったし、彼女ほどに豊かで、深い谷間を形成する胸元を備えたものは、ごく
わずかでしかなかった。
 しかし、時のうつろいの中で、彼女は自分の若さと情熱の限界を知り、銀幕の世界から
静かに姿を消した。そして、誰にも知られないようにひっそりと暮らしてきたのである。
偶然、昔の仕事場に仕事に入ることになったのも、単なる偶然の産物に過ぎなかった。
 女は携帯灰皿に擦りつけて煙草の火を消し、かつての彼女の衣裳の状態を確かめようと
試みた。
 劣化したビニールは、手で軽く引き裂くことができた。女はそこに内封されていた赤い
ドレスを広げると、小さく、深く息を吐いた。
 ドレスは、襟元から大きく褪色し、かつての色彩を失ってしまっていた。のみならず、
ところどころは虫の餌食にもなっていたようで、穴をいくつも生じていた。
「……なんだぁ、歳を食ったのは、お互い様だったのかぁ」
 女は愛おしそうにかつての相棒を手にとってじっと見つめると、その手触りを懐かしむ
ように、往時の流行り歌を口ずさみ、思い出に浸っていた。
 楽しいことばかりではなかった。むしろ、苦しいことばかりが先に立つ世界であった。
 何度も叩かれたし、理不尽に追い詰められたこともあった。身体を目当てに近寄る男に
は、強姦まがいの真似をされたこともあったし、嫉妬する女には給金を脅し取られたこと
もあった。
 やめるときも、綺麗にはいかなかった。逃げるように出ていった彼女をあたたかく送り
出すものは誰もいなかった。そして、彼女が立っていた場所には、他の娘があてがわれて
それだけだった。
 思い出せば、辛い事ばかりだったが、それが女の青春だった。その美貌を手練手管に添
えて用いれば、もっと楽に生きられたかもしれなかったが、それをしなかったことに、女
は少しも後悔はしていなかった。
 
450名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 00:18:01.33 ID:IJChac+N
 にわかに立ちあがった女は、白く曇った鏡の前に立ち、上着を脱ぎ去り、上半身肌着一
枚の格好になると、かつての彼女の相棒であったドレスを着てみようと敢行したのだった。
 むろん、往時とは比べ物にならないほどに肥え歪んだ彼女である。無理は承知での試み
ではあった。
 頭から、ぐいぐいとねじ込むようにして着込んでいこうとする、が同時に通し入れよう
とした腕はきつきつだったし、第一、頬がつっかえてしまうのだ。
 なんともみじめなことだな、と思いつつも、その哀れな姿を自覚することも一興かと女
は無理に首を突っ込んだ。ぶちっと首元のボタンが取れた音がして、お腹でもう一度つっ
かえたところを強引に下ろし入れようとした時に、生地が裂けるような、悲鳴にも似た音
がした。
 女は、ははっ、と苦笑しながら目を開ける。当然、そこには老女が古びたボロをまとっ
た哀れな姿があるものだ、と自虐の念を心にしながら。
 ところが、鏡の中には、老女の姿はどこにもなかった。
 女は、驚きに声を失った。
 鏡の中に、驚愕の表情を浮かべていたのは、驚愕の表情を浮かべる艶然とした若い娘の
姿だったのである。
 燃えるように輝く赤いドレスを纏っていたのは、なまめかしく美しい首元と、しなやか
な腰つきの、娘盛りの女だった。
 女は、もう一度、ゆっくりとまばたきをしてから鏡に映るわが身を見た。
 やはり、そこにいたのは青春の輝きをその身に湛えた女優の姿であった。もっとも、ズ
ボンは清掃用のグレーの地味なもの、それに足元も黒ずんだスニーカーではあったが。
 鏡に幻覚を見る事もあるのか、と女は頬を撫でてみた。そこにはつやつやとした張りが
あり、先ほどまでの彼女がしていたものではなかった。
 胸に手を寄せれば、そこにはブドウの房のように発達した乳腺で張り詰めた美しい乳房
が二つの丘を形成していたし、腰に腕を回せば、そこにはとうの昔に喪失していたはずの
美しいくびれが存在していた。
 唇は情熱に赤く燃えて、瞳は野心に輝き、そして肌からは熱気が放射される、まさしく
そこにいたのは娘時分の女のその姿であった。
451名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 00:18:30.42 ID:IJChac+N
 女は、戸惑い、かつ驚き、この悪戯の主に思いを馳せた。
 時間が止まったような倉庫の中で、こんな真似ができるものがいるとするのならば、
「……そうか、あなただったのね」
 女は、責めるような声を自らのドレスに向かって掛けた。
『へへへ、ごめんよう』
 かつての彼女の相棒は、彼女だけに聞こえる声で詫びた。
 すると、女はううん、と首を振って、
「いいえ、私が悪かったのよ。あなたとはきちんとお別れもできないままだったものね」
 すると、ドレスは、困ったような、許しを請うような口調で、
『ううん、それはいいんだよ。今、君とはこうして会えたんだからね。それより、僕は随
分と君に残酷な仕打ちをしてしまったよね』 
 しおしおと悲しそうな声を出すドレスに、ふうん、と女は鼻を鳴らして、
「ううん、いいのよ、そんなこと。それよりも、私は、今、本当に幸せを感じているのよ、
それがあなたにはわかるかしら?」
 返答に戸惑う赤いドレスに向かって、女は、
「ずっと、私のことを覚えてくれていたひとがいたっていうこと。それがわかったことが
なによりも私は幸せなのよ」
 そして、にいっと笑って、
「花咲く季節は一度きりよ。何度もあっていいものでもないわ」
 女の言葉に、かつての相棒はああ、と嘆息の声をあげる。
「さあ、わかったのなら、夢の時間は終わりよ。衰え果てた女優をいつまでも舞台に上げ
続けるような野暮な真似はやめたのがいいわ」
 女の言葉に、魔法は解けて、一颯のつむじ風が空気の中に消えてゆくように、ゆっくり
と薄らいで、奇跡の時は霧消してしまった。

 そして、なんの秘密もない、ただの清掃婦に戻った女は、少しだけ背筋を伸ばして、鼻
歌を交えながら、床の掃き掃除を始めたのだった。
 歌は、昔流行った恋の歌。若い日の女が好きな歌だった。
 いつの間にか斜陽は長い影を、白い壁面に幻燈のように描いていた。 

  おわり  
452名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 02:22:35.77 ID:TT4JrWFn
こういう引き出しも良いと思います。歓迎です。
453名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 10:38:05.12 ID:zJL5unKn
さすがです
454名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 12:00:17.36 ID:zpF7YSqB
あやまんジャパンと芸人入れ替わり
455名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 19:10:27.24 ID:IXjZiNuI
妻と娘が入れ替わっていることに気づかず
幼い娘に女の喜びを教え込む父親
456名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 11:50:08.05 ID:KNcVVBF9
悪の女幹部が乗っ取っているのに気付かず
新妻の王女に喜びを教え込むつもりでいる王子様(初体験)
457名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 12:23:49.60 ID:sMf8i3AJ
やっぱいちばんはブスと美人だろ
元美人の絶望がたまらない
458名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 16:16:56.44 ID:Rm2dznTb
>>456
そして、逆に女幹部のエロい体に入れられ、愛人として悪の首領に抱かれて絶頂させられ続けるウブな王女の魂。
一昼夜経つ頃には、すっかり首領のチンポと性戯のトリコに。
同時に、精霊の末裔である王家の魂に付随する莫大な魔力が目覚め、首領はさらなる力を手に入れることに。
……と、二次ドリ的展開を妄想してみる。

459名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 20:35:37.39 ID:2p+772PP
このスレでも話題が出たかも知れないけど
これを思い出した。
http://blog.livedoor.jp/gigastation/archives/52095123.html
460名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 01:10:34.73 ID:tn2xA1nD
王女に女の喜びを教えてやるつもりだった王子だが、
王女は驚くほど床上手で王子を積極的に愛撫する。
王子は楚々たる王女の身体を貪るようにむしゃぶる。
そんな王子を可愛げの目線で眺める王女。
やがて二人は絶頂に達した。

息を切らしながら見詰め合う二人。息を切らしながら王子を見つめるのは
豊満な肢体を露にした女の姿だった。

「だ、誰だ貴様!」王子は見知らぬ妖しい女に驚いて叫んだ。
「あんたの女房だよ。お忘れかい?坊や?」絶頂の余韻で息を切らしながら女が答える。
「何を言っている?僕の妻をどこへやった?彼女を返せ!」意味不明な言葉を吐く女に王子は怒鳴りつける。
「返して欲しけりゃあたしの身体を逝かしてみなw」女は熟れた肢体を王子に被せ唇を重ねる。
「う・・」豊満な肢体に包まれ王子の意思は薄れ男の本能がこみ上げてくる。
「どうだい?小娘の身体よりずっといいだろ?」興奮している王子を挑発しながらも
女も顔を徐々に紅潮させている。
意地汚い顔で女の熟れた肢体、豊満な乳房を貪る姿に王子としての品位は微塵も無かった。
男の本能を丸出しにした少年の表情を女は満足げに眺めつつ絶頂へと達していく。
再び二人は絶頂に達しここで少年は力尽きたようにたおれ込んだ。
王女の姿が息を切らしながら身を起こす。
「・・・中々いいじゃないか坊や・・気に入ったよ・・・」
目をぎらつかせながら王女の口から妖しい女の声が出る。
「おっと・・・声が・・・うふ・・女と娘を同時に抱けるなんて貴方は幸せものですわ♪」
王女は悪戯っぽい目で呟いた。
461名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 01:02:51.22 ID:J1asNDK6
>>459
なかなかの良作。こんなんあったのかw
462名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 21:41:32.33 ID:a1PqNznn
コミックアンリアルアンソロジー入れ替わり・憑依ファンタズムVol.2では女性→女性系列の憑依ネタがありそう。

http://ktcom.blog56.fc2.com/blog-entry-1493.html
463名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 23:55:20.51 ID:NLeD42Jm
もうvol2がでるとは
464名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 07:13:18.49 ID:EWAkPAHL
年末新作無いかな?
465名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 21:26:17.50 ID:/gPCwyAe
ま、まだvol.2は発売せぬのか
466名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 09:52:33.80 ID:lG+MzjWY
467名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 09:52:43.27 ID:lG+MzjWY
468名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 11:51:02.37 ID:cHcyple8
テンション上がって連投しちゃったかw
469名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 22:41:10.54 ID:7O+B/moI
470名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 08:40:50.03 ID:nkd/Qg2T
男が欲しいとクリスマスに祈ったOLが、朝起きたら男になっていた

というネタを思いついたが文才が無いorz
471名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 08:44:44.57 ID:nkd/Qg2T
ごめん

男体化スレと間違えた

ちょっと吊ってくる
472名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 20:15:29.21 ID:7Cog/qF9
クリスマスにおっぱいが欲しいとサンタにお願いした女子高生が担任の熟女の
垂れた爆乳を着けられてしまう。
473名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 20:57:38.43 ID:EJldUryX
きららフォワードでODモノの連載開始。
474名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 22:50:59.13 ID:58YzdAcT
ところで入れ替わファンタズム2はいかがでしたか?
475f:2011/12/31(土) 15:27:01.81 ID:weIS5I8e
年末入れ替わり見たいな
476名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 01:01:44.21 ID:j/c0Drp6
何度かちょっと書いてみようと思ったけど、その度に、短いとか、エロじゃないとか、それじゃ入れ替わりでも憑依でもないとか言われそうで怖い。
477名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 04:59:27.32 ID:MUyhi5VA
476さん楽しみにしてます
478名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 09:35:15.57 ID:mYMqJw+s
>>476
いちゃもん付けてるのは、いつも同じ荒らしだけだから気にしないで大丈夫かと。
入れ替わりや憑依じゃなくても、性格交換とか、立場入れ替え的なものでも
ODであれば、気にしなくていいかと。
479名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 15:07:55.63 ID:m/dTwSKV
当人にしてみれば苦労して書いた作品に訳の分からないいちゃもんつけられて気にしないでいるというのは無理でしょう。
中には平気な人もいるみたいだけど人間誰もがそこまで割り切れたり開き直れたり強くなれるもんでもなし。
480名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 22:40:22.68 ID:H3DQYn5d
【かおかえっコ】1話

「みゆきちゃーん、一緒にかえろー!」
放課後、校門を通り抜けたばかりの深雪に声をかけたきたのは、友達の恵里子だった。
「あ、恵里子ちゃん。」
「あれ?深雪ちゃん元気ないね。なにかあったの?あ、」
そこで恵里子は深雪が手に持っているビニールバックに気づいた。
「もしかして水泳?」
「うん…」
力無く頷く深雪。
「先生、このままだと25メートル泳げるまで、夏休み中は練習だって。」
「そっか…」
もともと運動は苦手な深雪だが、水泳は特に顕著。カナヅチというわけでもないが、息継ぎが下手なこともあって、いまだ25メートルプールを泳ぎ切ることができない。
「でも夏休み中、プールに入れるんだからいいじゃん。」
「えー、恵里子ちゃんは水泳も運動も得意だからいいよ。プールに入れるからって練習ばかりじゃつまんないし。」
確かに、体育の時間は活躍ばかり、運動神経のいい恵里子に対して、運動音痴といってもいい深雪では水泳の練習の捉え方も変わってくるだろう。
しかし、こんな対称的な2人であるにもかかわらず、姉妹かそれ以上に仲がいいというのも不思議なことだ。
「だよね〜、あたしも読書は苦手だし〜眠くなると言うか飽きてきちゃうもんね〜。でも、明日の水泳の受業で泳ぎきれれば夏休みの練習はなしになるんでしょ。最後の機会に頑張ってみれば。」
「うん…でも、ちょっと自信ないな。息継ぎしようとすると水飲んじゃうから、そこで苦しくなって足をついちゃうんだもん。」
「あたしが替わってあげられればいいんだけど、そんなことできないしね。」
先に言った様に運動全般得意な恵里子にしてみれば25メートルどころか、ターンもできるから、もしかしたら100メートル泳げるかもしれない。
もっとも、恵里子がどれだけ泳げても、今回深雪の助けには何にもならないわけだが。
481名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 22:41:00.68 ID:H3DQYn5d
【かおかえっコ】2話

そして、翌日、25メートル泳ぐ自信も秘策もないまま、ちょっと憂鬱な朝を迎えた深雪が朝食を食べていると、
「深雪、恵里子ちゃんから電話よ。」
「恵里子ちゃんから?」
確かに仲のいい恵里子だが、こんな朝から電話がかかってきたことはこれが初めてだ?
「もしもし恵里子ちゃん?」
「あ、深雪ちゃん。おはよう。いきなりなんだけど、今日はちょっと早くあたしの家に来れる?」
「え?う、うん…今からならちょっと急げば、10分ぐらい早く恵里子ちゃんちにいけると思うけど。」
いつも余裕を持って通学しているだけに、多少意識すれば、充分な余裕をもって、恵里子の家に寄れることもできる。
「じゃあ、ちょっと早めにあたしんちにきて。あ、水泳の着替え忘れないでね。」
「う、うん…」
恵里子に押し切られる形で返事をしてしまった深雪は、急いで朝食を済ませると、身だしなみもそこそこに家をでた。
前日に学校の支度を済ませておく習慣が今日ばかりは有り難い。
「あ!みゆきちゃん!みゆきちゃーん!」
自宅前で待っていたらしい恵里子の声に出迎えられる形になる深雪。
「恵里子ちゃん、おはよう。でも、こんな朝に用事ってなんなの?」
「うん、それなんだけど、昨日の水泳の話、おばあちゃんに相談してみたらもしかしたらいい方法があるかもって。」
「え、恵里子ちゃんのおばあちゃんが?」
恵里子の祖母は、外国人とのハーフらしく、ちょっと日本人らしからぬ風貌に加えて、日本人っぽくない風習とかにも詳しいことは。恵里子と親しいだけに深雪にもよく分かっている。
しかし、いきなり泳ぎが上手くなる方法というのは無理があるかも。
482名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 22:43:05.67 ID:H3DQYn5d
【かおかええっコ】3話
「おばあちゃん待っているから急いで急いで。」
恵里子に手を引っ張られる形で、彼女の祖母の住む離れに連れて行かれる深雪。
「あら、恵里子、それに深雪ちゃんだったわね。おはよう」
「あ、お、おはようございます。」
何度も来てはいるが、日本家屋らしからぬ調度品で飾られた恵里子の祖母の部屋にはどうにも慣れることができない深雪はどうにも落ち着かない返答をかえす。
「ね、ね、おばあちゃん、深雪ちゃんが泳ぎ苦手なことなんとかすることできるんでしょ。どうするの?」
「おちついてね。えりちゃん。色々ややこしいこともあるから、まず深雪ちゃんにも説明しないとね。」
「や、ややこしいことってなんですか?」
話をもちかけてきたのは恵里子だっただけに冗談半分で気軽に考えていた深雪だったが、不思議な雰囲気をもつ祖母の介入もあって、不安に思う部分も増えてくる。
「安心して深雪ちゃん、特に危ないことはないから。でも、ちょっと驚くかもしれないから、その辺は多少分かっていてもらっていた方がいいと思ってねえ。」
驚く?
どちらかといえば気が弱い深雪にしてみればそれだけにも充分すぎるほど不安だ。
「でも、おばあちゃん。おばあちゃんの言うとおりにすれば、今日の水泳、深雪ちゃんが25メートル泳げるから万々歳なんでしょ?」
「確かに、今日の受業だけは問題ないかもねえ。本当はこういうズルはよくないんだけど。」
「でも、深雪ちゃんは全然泳げないわけじゃないし、20メートルぐらいは泳げるんだよ。それに、夏休み中は一緒にプールにいって練習すれば同じ事でしょ。」
「まあ、それならまだいいかもねえ。じゃあ、時間もないことだし。」
そう応えつつ、恵里子の祖母は、奥の戸棚から、瓶を取り出すと、小さな湯飲み2つにそれぞれ中身を次ぎだした。
怪しげな瓶にちょっとびくついた深雪だったが、注がれた内容は、薄オレンジ色の液体…ジュースに見えないこともない。
「さ、2人ともこれを飲んで。」
湯飲みを突きだして勧める祖母。
483名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 22:45:18.16 ID:H3DQYn5d
【かおかえっコ】4話
「え、これを?」
「コレを飲むの?」
異口同音に応える深雪と恵里子。
「今日の水泳の受業を何とかしたんでしょ。のんびりしていると学校に遅れちゃうよ。」
見た目も悪くないし匂いも悪くない。
意を決した2人が思い切って口をつけてみれば味も悪くない。
ちょっと酸味の強いジュースといった感じか…
「で、飲んだけどこれからどうするの。おばあちゃん?」
「こうするのさ。」
そういうが早いか、祖母は左右の手で、深雪と恵里子、それぞれの頬を掴むと、思いっきり引っ張った。
「きゃあ!」
「ひゃあ!」
明らかに力のこもっている祖母の手の動きに相当の痛みを覚悟した2人。
しかし、頬を掴まれた後、痛みもなければ引っ張られる感触する途中で途絶えてしまった。
「え?」
「あれ?」
落ち着いてみれば、祖母の手は、既に2人の顔には触れていない。
「ど、どういうこと…」
「おばあちゃん、一体、何したの?」
「2人とも今度はこれを観てご覧。」
そういうと祖母は壁にかかっていた大きめの鏡を外すと2人の前に突きだして見せた。

484名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 22:50:16.63 ID:H3DQYn5d
【かおかえっコ】5話

「鏡?これがどうしたの?」
水泳と鏡、どういう関係があるのか分からないまま、それを覗き込む2人。
「えー!?」
「きゃー!?」
2人が悲鳴同然の声をあげたのは無理もない。
鏡に映っていたのは、見慣れている…毎日洗面所やお風呂や学校のトイレでみている自分の顔ではない。、
いや、これを顔といっていいものだろうか?
なぜなら、鏡に映っていたのは、目も鼻も口もない…ついでといえば眉すらもない、文字通りのっぺらぼうといってかまわない人の頭だったからだ。
「いやー!」
「そそ、そんな…」
自分の顔が映っていて然るべき場所に、目鼻口がない頭が映っていては驚くなと言う方が無理というものだ。
「はははは、やっぱり2人とも驚いているみたいだねえ。じゃあ、これをみてごらん。」
祖母の声に、視線の先を鏡から、彼女の方へと向ける深雪と恵里子。
目がないのにモノが見えて鼻がないのに息ができて口がないのに声が出せるというのも不思議なことだが、それに気づくだけの余裕は今の2人になかった。
祖母の手にぶらさがっている物体に気づく深雪と恵里子。
左右の手に1つずつ。
ぶらさがっているそれは、一瞬ビニール袋のように見えたがそれではない。
「え。」
「それって、」
ビニール袋らしからぬ肌色のその物体。
そこには、黒やらピンク色らしい装飾も見える。
それもそのはず、そのぶら下がっている物体に描かれているのは、紛れもなく人の顔そのものだったからだ。
だが、それが人の顔に過ぎなければ2人もここまでは驚かなかっただろう。
深雪と恵里子が驚いた真の理由…それは、そこに描かれていた顔が、2人の顔そのものだったからだ。
485名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 23:53:45.87 ID:mYMqJw+s
続きが凄い気になる!!
連投制限とかあるのかな?支援age
486名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 00:01:07.68 ID:2sCnrdyo
わくわく
487名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 09:04:11.98 ID:QPAMsADH
短時間に大量投稿すると忍法帖のレベルがおちて書き込めなくなるはずけど、そもそも大抵の人はそんなに早く大量に執筆できるはずもないので気長に続きをまとうぜ。
あんまり盛り上がるとここぞとばかりに荒らしが戻ってくるし。
488名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 16:00:55.86 ID:5M4m7Z8V
【かおかえっコ】6話

「あ、あたしの顔〜!?」
「な、なんで〜!?」
のっぺらぼう2人が慌てふためく様は、滑稽を通り越してマヌケとしていいようがないが、当の2人はそれどころではない。
一方、祖母の手にぶらさがっている2人の顔はと言えば、まるでよくできたお面のようにピクリとも動かない。
「お、おばあちゃん、なんでこんなことになったの?!」
たまらず叫び声をあげる恵里子。
もし目があったら、涙を流していたかも知れない。
「このためだよ。」
いきなり突き出される祖母の両手。
次の瞬間、深雪と恵里子の、目鼻口のない顔に何かが押し当てられる。
と、押し当てられる感触は一瞬のこと。
いつのまにか、祖母の手の感触しか感じられない。
「ほら、これを観てご覧。」
再び2人の前に突き出される鏡。
「え?」
先ほどののっぺらぼうという体験から、鏡を覗き込む2人はついつい及び腰になる。
しかし、鏡に映っていたのはのっぺらぼうではない。
ちゃんと目鼻口の備わった深雪と恵里子の姿だ。
「よ、よかったあ…」
「あーあ、びっくりした。」
戻ってきた自分の顔をさすりながら安堵する2人だったが
「ん?」
「あれ?」
489名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 16:02:51.15 ID:5M4m7Z8V
【かおかえっコ】7話

自分の顔に、目と鼻と口があることを実際に触って確かめていた2人だったが、不意に鏡に映っている自分達に違和感を覚えた。
のっぺらぼう程ではないが、確かに何かが違う、何か間違っているという感覚。
「て、あれ?…」
最初に何かに気づいたのは深雪の方だった。
おそるおそる右手で自分の頬をつねってみた。軽く
すると鏡の中では恵里子が左手で自分の頬をつねっていた。
「え!?」
慌てて手を離すと、鏡に映っている恵里子もまた、慌てて手を離した。
「え?え?」
慌てるあまりでたらめに手を動かすと、同じように鏡の恵里子も手を動かしている。
「な、なんで恵里子ちゃんが…!…それにこの服って…」
鏡に映っている恵里子が着ているのは先ほどまで身につけていたTシャツとデニムのスカートではない。
自分が今朝着てきたワンピースそっくりだ。
視線を下に向ければ、今自分が着ているのはワンピース。
ますます訳が分からなくなる。
そのまま視線を横に…隣にいるはずの恵里子へと向けてみれば、Tシャツとスカートの女の子の姿。
だが、その上にある顔は…のっぺらぼうではない。だがこの場合のっぺらぼうの方がまだ驚かなかっただろう。
だが深雪が驚いたのも無理はないことだった。
なぜなら、恵里子がいるはずの場所にたっている女の子の顔は、深雪のものだったからだ。
490名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 16:13:33.92 ID:5M4m7Z8V
【かおかえっコ】8話

「え!え?え?!なな、なんで?なんで、そこにあたしがいるの?!」
深雪が驚くのも当然と言えば当然。
隣にもう一人自分が立っているという経験は、双子でもないかぎり、まず体験できないし、深雪に双子の姉妹はいない。
と、叫び声に反応したのか、もう一人の深雪が、深雪の方を向き、当然のことだが、その顔に驚きを浮かべた。
「え、なんであたしがもう1人?!」
その口からでた言葉もまた当然のもの。
しばし、絶句したまま見つめ合う2人だったが、不意に深雪は鏡に視線を戻す。
そこに映っているのは、深雪と恵里子の姿。
しかし、もう一人の深雪は映っていない。
視線を戻せば、まだそこにはもう一人の深雪が間違いなく立っていた。
いきなり深雪の脳裏に信じられない様な想像が浮かぶ。
「も、もしかして恵里子ちゃん?」
「恵里子ちゃん?そう…そう、あたし恵里子だけど、あなた誰なの?」
「あたし?あたしは深雪だけど…それより本当に恵里子ちゃんなの?あたしには、あなたがあたしに…あたしそっくりに見えているんだけど。」
「え?え?あたしが深雪ちゃんそっくりに?…そんな…でもあなたが本当に深雪ちゃんだったら…だって、あたしには深雪ちゃんがあたしそっくりにみえるよ。」
「あ、あたしが恵里子ちゃんに!?」
「うふふふ、うまくいったみたいだね。」
いきなりの祖母の声に、2人は慌ててそちらへと振り向く。
「おばあちゃん、一体何が起こったの?これっておばあちゃんのしわざ?」
「やれやれ、にぶいねえ。恵里子と深雪ちゃん、2人の顔を交換したんだよ。最初に2人の顔を取り外してみせたんだから分かりそうなもんだけどねえ。」
「顔を?」
「交換した?」
491名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 16:28:05.73 ID:5M4m7Z8V
【かおかえっコ】9話

「そ、そんなことできるの?」
「できるも何も、実際に自分で体験していることじゃないか。」
深雪は別の鏡を見つけると、今度は一人で覗き込んだ。
当然映っているのは自分だけのはずだが、実際に鏡の中にいるのは恵里子の顔。
しかし、服装は深雪のもの。
ふとあることに気づき、左手の甲をかざしてみる。
そこには見慣れているほくろが紛れもなく存在していた。
ようやく深雪も何が起こったのか理解し始めていた。
恵里子の祖母がいっている、2人の顔を交換した。
できそうもないことだが、おそらく実際にその通りになったに違いない。
あの時、祖母がもっていた2人分の顔、あれは実際に深雪と恵里子から取り外した顔であり、それは本来の持ち主ではなく、別々の人間の頭に取り付けたのだと。
「あたし、恵里子ちゃんの顔になってるんだ…」
そう呟くと、鏡の中の恵里子の唇がそれをなぞるようにして動く。
「ひゃ〜、あたし、深雪ちゃんになってるのか。」
恵里子の方もようやく事情が飲み込めたらしく、すこし気の抜けた声をあげている。
「そういうことさ。交換したのは顔だけだけどね。でも、2人は身長もほとんど変わらないし、髪の長さも似た様なもんだから、何も知らない人から見れば、入れ替わっているも同然だよ。」
「わあ、おばあちゃん、何か凄い凄いと思ったけど、こんなこともできたんだ。でも、顔の交換と水泳と何の関係があるの?」
「まだ分からないのかい。恵里子は本当に察しが悪いねえ。今の恵里子は深雪ちゃんそっくりになっているんだから、お前が深雪ちゃんの代わりに水泳の受業にでて25メートル泳げばいいのさ。」
492名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 16:28:39.54 ID:5M4m7Z8V
【かおかえっコ】10話

「なるほど〜。あたしはもう25メートル泳いでいるから、夏休みの練習はなしに決まっているもんね。そして、今日、あたしが深雪ちゃんの代わりに25メートル泳いでみせれば、深雪ちゃんの夏休みの水泳練習もなし。めでたしめでたしだね。」
「で、でも恵里子ちゃん、それってちょっとずるくない?」
「気にしない気にしない。さっきもいったけど、深雪ちゃんも20メートルちょいは泳げるんだし、それに夏休みにはあたしと一緒に練習するんだから、特に問題ないでしょ。」
「そうかもしれないけど…それに今日の水泳の受業は5時限目なんだけど。」
「あ、そうだった。おばあちゃん、顔の交換はその時でよかったんだけど。」
「そうもいかないだろ。お昼休みに帰って来るにはちょっと遠いし、学校でこんなことをして誰かにみられたら大騒ぎになるからね。」
「じゃあ、今日は学校が終わるまでこのままってこと?」
「2人は、同じくラスで友達とかの顔も名前も分かるから、今日一日ぐらい問題ないだろ。それよりあまりのんびりしていると遅刻しちゃうよ。」
「あ、そうだった。」
「でも、学校に行く前に、服を交換して、髪も直した方がいいねえ。まさか2人の顔が入れ替わっていると思う人間はいないと思うけど、いつもと違う服とかだと変だと思う人もいるかもしれないし。」
「そうだね。ほら、深雪ちゃん、早く服脱いで。」
「う、うん。」
深雪と恵里子の体型はそれほど差はない。体重はほぼ同じ、身長は若干恵里子の方が高いが、相手の服を着られないほどではない。
服を着替え、髪型を直すと、もう2人の外見は家族やクラスメイトが見慣れている深雪と恵里子そのものだ。
「よしよし、これなら多少いつもとは違うと思っても、顔を交換しているとまで疑う人もいないだろう。」
「でも、声がいつもと違うけど大丈夫かな?」
「うーん、交換したのは顔だけだからねえ。けどこれぐらいならそれほど疑われることもないだろ。念のため、できるだけ喋らないでいた方がいいかもね。」
493名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 21:07:06.73 ID:44JUaUKZ
凄く良いね!久々の長編で胸が躍るな。
続きも期待してます。
494名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 03:39:25.64 ID:iQFo0MBg
こういうのも良いものですね
495名無しさん@ピンキー:2012/01/06(金) 23:46:08.40 ID:FvgdCXU+
>>128の続きはまだか……
496名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 02:07:24.43 ID:kSfZz95m
>>495
128の人なら、ここで書くのに限界感じて、
確か「なろう」か「ノクターン」か何だったかで、あの作品を連載してるはず。
497名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 03:00:36.45 ID:zj5xdxnp
こうしてまた一人の書き手さんが去ってしまったのである
498名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 09:23:45.42 ID:sDh3Ry2/
わけのわからん荒らしが暴れまわってたから残念だが当然
499名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 15:41:30.08 ID:w3JSE4Au
百合カップルが入れ替わっちゃってラブラブする妄想
500名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 09:38:34.42 ID:o9AabTKs
爆乳と貧乳の入れ替わり見たい
501名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 16:47:41.54 ID:nslc0CWn
爆乳と貧乳の入れ替わり超読みたい
502名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 18:02:14.41 ID:B6K9zWQi
爆乳と貧乳の入れ替わり読みたい元爆乳視点で
503名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 19:25:07.98 ID:brQogzf8
保管庫の乳吸い取りはよかったな<爆乳と貧乳の入れ替わり
商業作品ではなかなかお目にかかれないネタなのでとても助かった
504名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 00:20:21.26 ID:RZB6CSJI
乳狩りも良かったですよ
ttp://yotsuba.saiin.net/~baku/lib/in0306a.htm
505名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 15:11:25.30 ID:/dUWGKuB
乳吸いとか乳狩りと聞くと、どうしても「魔乳秘剣帖」を思い出すわけだが。
……ハッ! アレの亜流で、
「斬った相手の身体的美点を奪い取れる秘剣」とかどうだろう?
この秘剣を使って斬られた者は死なない代わりに、
自分の身体の中で一番美しい部分を斬った相手に奪われてしまう……とか。
506名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 23:19:28.46 ID:E2A2Pnl4
それは既に俺が何度も妄想した道だぜ!
…SSにもしようと思ったんだけど、どれも似たパターンの責めになっちゃうのが難点だった。
いっそのこと美点を奪って他人に売りつける商売人みたいな設定にした方が話を転がしやすいかもしれない。
507名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 23:11:16.64 ID:7ZSyLoFK
垂れ乳
508名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:06:41.90 ID:K7aBpTwo
さくっとSSいってみますね。40年です。今年もよろしくお願いします。
タイトルは、「補正下着」ってところで。
509名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:07:20.24 ID:K7aBpTwo
 姑からのプレゼントは、身体のラインを強力に矯正するという舶来の下着だった。
「これはね、ヨメ子さん。私とお揃いなのよ、どうかしら」
 にこにこと笑みかけるシュウ子。六十近い年齢で、美容に執念を燃やすのはいささか
滑稽にも思われたが、そこは嫁の世渡りで、
「ええ、嬉しいですわ。これでお互い、もっときれいになりましょうね」
 と、内心の失笑を包み隠して愛想よく振舞って見せていた。

『はあ、バカバカしい。こんなモノは私にはまだ、必要ないっつーの』
 風呂場でヨメ子は自らを姿写しに映すと、軽くポーズをとってボディラインをチェッ
クする。
 大きく張り出し歪みのない乳房。たるみなく引き締まった腹筋。そしてつん、と形よ
く引き締まり、上向きにせり上がったヒップ。二十四歳の女の絶頂の、どこに出しても
恥ずかしくないほどの見事なスタイルであった。
「むふふ、学生時代にスポーツで磨き上げたこの美貌にスキはないわよ……」
 言いつつ、満足するヨメ子だったが、ふと触れた後背部に、柔らかな肉の感触をおぼ
えて、思わず顔をしかめていた。
「んぐっ、でも、最近お酒が過ぎたかもだわね」
 夫の長期の海外出張で姑との二人暮らしはストレスもかさむものである。ついつい酒
量が増えてしまうのも仕方のないことではある。 
 バスタオル一枚を巻き付けた格好のまま、寝室に入ったヨメ子の目に入ったのは、義
母から贈られた下着セットだった。
『……まあ、ものは試しっていうもんね』
 ロングタイプのウエストニッパーとでも言うべきか、上胸部から上脚までをぴったり
と覆うタイプの黒いシルク生地の下着を着こんでいくヨメ子。
「ん……なんだか、すごい締めつけられてるっていうか、噛まれてるような感じがする」
 びっちりと張り付いた下着は、強めの圧力でもって、ヨメ子の身体を圧迫していく。
「まあ、これで少しでも効果が得られるのならいいんだけどね……」
 いささか不快な感触に眉をひそめながら、ヨメ子はそれでも我慢してベッドに横にな
り、深い眠りについた。
510名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:07:51.89 ID:K7aBpTwo
 と、次の朝のことである。まどろみから覚めたヨメ子は、なんだか自身の肉体に強い
違和感をおぼえた。
『う……ん、なんだかお腹がぶかぶかする……』
 下着のガードル部分がゆるんだのか、と下腹に手をあてがってみると、
「ん……、んんん? 何よ……何よこれぇ!」
 昨日まで引き締まり、緊張していたはずのヨメ子の腹筋は完全に弛緩しきっており、
ぼっこりと盛り上がって、段になってしまっていたのだった。
 慌てて跳ね起きて、自らの姿を鏡で確認するヨメ子。
「や……嫌ぁっ! どうなってるのよ、私の身体、どうなっちゃったのよ!」
 ヨメ子が悲鳴をあげるのも無理からぬことで、鏡に映ったヨメ子の肉体は、二十四歳
の女の盛りのそれではなく、軽度に肥満し、かつ胸や尻などは弾力を喪失し、すっかり
とうなだれてしまった中年女性のボディラインになってしまっていたのであった。
「嘘でしょ、これじゃまるでおばさんじゃないの……」
 と、呟いたところで、ヨメ子は自らの着けていた下着に思案が巡った。
「そうだ、これよ。これが原因だとしか思えないじゃない」
 思うが早いか、ヨメ子は下着をびりびりと裂きながら脱ぎ捨てる。
「さあ、これで、これで元に戻れるはずよっ……」
 と、鏡の前に歪んだ裸身をさらしながら変化を待ったが、5分待とうが10分待とうが、
一向に肉体は元の形状へと戻る気配はない。
「こっ、こんなことって……はっ、そうよ。お義母さんよ、あの人がなにか知ってるに
違いないわ」
 肥満し、膨張した身体に薄手のネグリジェ一枚だけを羽織ると、義母のシュウ子の居
る和室へとどすどすと駆けていった。
「あっ……あのっ、お義母さま、ちょっとお伺いしたいことがあるんですけど、いいで
しょうかっ!」
 息こんで襖越しに声をかけるヨメ子に、すこしの間があって、「いいわよ」というシ
ュウ子の落ち着いた声が返って来た。
511名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:08:36.60 ID:K7aBpTwo
「お義母さま、じつは、あの下着がっ……!」
 とまで言ったところで、ヨメ子は絶句した。
「あらあら、大変ね、私ってどうも、おかしな取り違いをしてしまったみたいね」
 ヨメ子のそれと同じデザインで、白い色の下着を着用したシュウ子は、苦笑まじりに
ヨメ子をかえりみた。
 しかし、その肉体は、ヨメ子の知っていた中年太りして上下ともにまんべんなく弛緩
し、うなだれたものではなくなっていたのである。
「おか……っ、おか……っさまっ、どうして、それは、どうしてっ」
 ヨメ子が言葉に詰まるのも無理からぬことであった。
「うふふっ、どうやら私達って用いるべき下着を取り違えてしまったようね」
 言葉とは裏腹に、さほど困った様子を見せもしないシュウ子の首から下のその肉体は、
見事なまでに若返り、かつその肉付きを劇的なまでに魅力的なものへと変貌させていた
のであった。例えは陳腐であるが、今のシュウ子のすばらしい肉体ならば、優に一冊の
グラビア写真集の被写体ともなりえるほどのものだったのである。
「だからこの通り、私は若妻として理想的な肉体に若返り、ヨメ子さんはお姑さんとし
て平均的な体型へと作り変えられてしまったというわけなのね」
 真っ青になったヨメ子は、
「だったら、それがわかってるのなら、なんとかしてくださいよ。私、こんなみっとも
ない身体じゃ、もう生きていけません」
 すると、シュウ子は、ややむっとした様子を見せたが、すぐに、
「……そうね、あんなに素敵なスタイルをしていたヨメ子さんが、いきなりこんな中年
太りのだらしない身体になってしまったら、ショックよねえ」
 言いつつ、シュウ子はヨメ子に接近し、
「うふふ、あんなに大きくて張り詰めていたヨメ子さんのおムネがこんなになってしま
って、ほんとに可哀そう……」
 自らの若返って大きく張り出したバストをヨメ子に見せつけながら、シュウ子はヨメ
子の力なくうなだれた乳房を手に取って、その弾力が喪失していることを感触として確
認していた。
「……あ、あの、お義母さま、からかうのはやめてくださいっ」
 非難の声を上げつつ身を翻して離れるヨメ子。
512名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:09:08.06 ID:K7aBpTwo
「え……ああ、ふふ、ごめんなさい。つい、私もこんなに若々しい身体になれたものだ
から、つい、嬉しくなってしまって、ね」
 すると、ヨメ子は口を尖らせて、
「わっ……私がこんな身体になったのは誰のせいだと思ってるんですかっ! それに、
お義母さまの、そんな皺だらけの顔でそんなアンバランスな身体をしていても、グロテ
スクなだけですっ!」
 これにはさすがにシュウ子もかちんと来て、一瞬、その顔を赤く染めたが、ふうっと
一息を吐いて、
「そうね、あなたの言う通りだわ。それに、このままじゃ息子にも気の毒でしょうし、
それじゃあ、解決のための手段を講じましょうか」
 言いつつ、下着セットに同封されていた液体のビンを手に取った。
「なっ、なんですか、それは?」
 ヨメ子が声を上げる間に、そのビンの中の液体を茶卓の上の湯呑みに3分目ほど取っ
たシュウ子は、
「ですから、解決のための手段ですよ。ヨメ子さん、これをお飲みなさいな」
 姑にすすめられるままに、ヨメ子はそれをぐっと呷った。
「これで……次は、どうするっていうんですか?」
 ヨメ子は、湯呑みを両手の掌中に握りしめたままに、義母に詰め寄った。
「どうするも、こうするも、まあ、あとは私にお任せなさいな」
 シュウ子の声が、やけにゆっくりと聞こえてくるものだ、とヨメ子が思った時にはも
うすでに、ヨメ子は再びまどろみの世界へと落ち込んでいった。
「うふふ、さあて、それじゃあうるさいのも眠らせたことだし、作業の続きといきまし
ょうかね」
 シュウ子は、ヨメ子を自らの布団に横たえると、下着セットに同封された、もう二つ
の道具を取り出していた。
「うふん、さて、ヨメ子さん。あなた、無神経にも私のこの顔のことを『皺だらけ』だ
なんて言ってくれましたね」
 言いつつ、輪郭のぼやけて弛み落ちた頬を手でさすった。
「誰だってね、人間、歳を取ればこうなるんです。だけど、そんな私の近くで、あなた
はあまりにも自分の若さを見せつけてくれたものでしたねえ……」

513名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:09:38.76 ID:K7aBpTwo
 シュウ子は、二枚の大型の湿布薬のようなものを取り出していた。
「ええ、と。まずは、この薄紙を剥がした湿布を、ヨメ子さんの顔に貼り付けて、と」
 べたん、とヨメ子の顔全体を覆うように大きな湿布を貼り付けてしまった。
 そして、5分後、
「さあ、もうそろそろ時間ですね」
 べりっと湿布を剥がすと、そこにあったヨメ子の顔は消失し、のっぺらぼうのように
白い起伏のない平面になってしまったのである。
「ふふ、うまくいったわ。それじゃあ、次は私の番ね……」
 言いつつ、ヨメ子の顔を移し取った湿布を卓の上のすぐに手の伸ばせる場所に置き、
それから自らの顔にも新しい湿布を貼り付けていた。
 そして、さらに5分後、べりっと音を立てて湿布を外したシュウ子の顔もまた、消失
したが、彼女はそのまま手探りで卓の上に置いてあったもう一枚の湿布を摘み上げ、自
らの顔にぺたりと押し当てると、そのままさらに5分の時間を待ったのである。
 そして、それをゆっくりと剥がし終えた後には、
「うふふ、本当はこんな小生意気な子の顔になるなんて気がすすまないんですけどね」
 頬をさすりつつ、その瑞々しい触感と弾力とにシュウ子はにやり、と口の端を曲げた。
 鏡の中には、その表情をしたヨメ子がいた。髪を古めかしいひっつめにしていたが、
まぎれもなくその顔と、そしてその声はヨメ子のものになっていたのであった。
「さあ、このまま顔がないままじゃああなたも不自由でしょうからね……」
 にやり、とシュウ子は笑いつつ、もとの自分の顔の宿った湿布をヨメ子の顔に押しつ
けて、彼女をもとの自分の顔へと変えてしまったのであった。
「うふふ、なんですか、そんな老けた顔をして無理に若づくりな髪形なんてして、恥ず
かしいとは思わないのかしらね」
 自らの髪を下ろして、その髪型に似せたシュウ子は、あとであらかじめ購入しておい
た髪染めでもって、お互いの髪の色まで入れ替えてしまうつもりであった。
 ヨメ子の髪を一度まっ白に脱色し、その上からややまばらに黒く染めていく。もちろ
ん、自らもその間の時間を利用してライトブラウンに髪の色を変えてしまった。
 もう、時間は昼どき近かったが、ヨメ子はまったく目を覚ます気配もない。相当に強
い睡眠薬を飲んでしまったものと思われた。
 そして、シュウ子はヨメ子のクローゼットから、彼女のお気に入りだったタンクトッ
プとブルージーンズとを取り出した。
「……ヨメ子さん。あなたは相当自分のスタイルに自信があって、ぴっちりと身体の線
が出るものばかり、好んで身に着けていたようですけどね」
 
514名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:10:20.15 ID:K7aBpTwo
 するすると、それらを着込んでしまうと、もはやそこに居るのはまったくヨメ子その
ものであった。
「でも、今の私の方がいくぶんか、スタイルがいいんじゃないかしらね、ふふふ」
 窮屈そうに胸元のボタンを一列外しながら、眼下に横たわる老女と化したヨメ子を見
降ろし、そして小さくあざ笑った。
「さて、それじゃあ仕上げに入りましょ。このドレーンチューブを私の耳穴に貼り付け
て、それからこちらの端をヨメ子さんの耳に取りつける、と」
 そして、シュウ子はお互いの「記憶」の操作の作業へと移ったのである。
「ええ、とヨメ子さんの記憶を全部、吸い出した上で私に転送っと……それから、私の
亡夫との思い出や、息子との思い出なんかを、全部、『複写』したうえでヨメ子さんの
記憶に上書きする……っと、よし、出来たわ。みるみる記憶が流れ込んでくるわ!」
 もちろん、この企みに関する事項については秘したままである。
「ふふふ、これで全部ね。これでヨメ子さんの全部が私の物になったってこと……」
 鏡の前でにんまりと笑うヨメ子になりすました女は、自らの胸を掌に押しつけ、その
はちきれんばかりの弾性と、その感度の良さとを味わい、しばし陶然としていた。
「あはぁ……いいわあ、若いカラダ。これから息子の夜のお世話もしなくちゃならない
んだから、私もがんばらなくちゃね」
 くふふ、と笑うシュウ子の頭の中には、最愛の息子が、ヨメ子とどのような性生活を
送ってきていたのかも完璧に入っているのだった。
「そして、ふふヨメ子さん……いいえ、もう『お義母さま』とお呼びするべきでしょう
ね。これからもせいぜい孝養を尽くさせていただきますわ」
 
 それから、しばしの後、
「ん……あ、ふぅ……私、眠っていたの?」
 布団から身を起こしたヨメ子に、
「ええ、よほどお疲れだったのでしょうね、お義母さま」
 シュウ子は労りの言葉を投げ掛ける。
「はぁ? お義母さまって……」
 言いかけて、ふと枕元の姿見が目に入る。
 白髪混じりのひっつめの髪。頬肉が弛み、皺っぽくなった顔。そして、和装の中に収
まっためりはりのない、生気なく萎れかけた体型。
「……ええ、そう……だったかしら、私はお姑のシュウ子なの?」
 ヨメ子としての記憶を消され、シュウ子としての記憶を上書きされた哀れな女は呆然
と違和感を感じながらも、それを否定することができないことに苛立ちつつ、自問した。
 すると、
「うふふ、いけませんよ。お義母さまはまだお若いんですから、そんなご自身のことま
でお忘れになっていては……」
 内心が表情に現れないように細心の注意を払いながら、シュウ子はヨメ子にそっと諭
した。
「ふん、そんなこと……あなたに言われるまでもないことですよ、ヨメ子さん」
 反発して、つい自分の名をシュウ子に与えてしまったこの瞬間に、二人の入れ替えは
完成したのだった。
515名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 00:11:57.43 ID:K7aBpTwo
 それから、数週間後、
「ねえ、ヨメ子さん……言いにくいことなんですけれど、あなた、夜に寝室からあまり
大きな声を洩らすのはやめてもらえないかしら」
 今ではすっかり姑としてなじんだヨメ子は、控えめな苦情をシュウ子に告げた。
「はい? なんですか、その『大きな声』って、よくわからないんですけど、私」
 わざと空とぼけて、シュウ子はかぶりを振った。
「それは、その……夜の、営みというか、その」
 しどろもどろにヨメ子は言葉を選ぶ。すると、シュウ子はふん、と鼻を鳴らして、
「ちょっと……お義母さま、もしかして私達のしていること、聞き耳を立てていらっし
ゃるんですか?」
 失礼だ、とばかりにシュウ子に強い語勢を浴びせる。すると、ヨメ子もたじろいで、
「いや……そうじゃないの、もういいから、それは、そのことについては忘れて頂戴」
 ヨメ子は悔し紛れにひと腐れ、
「それより、あなた、ちょっと服装が最近、派手に過ぎませんか? あなたももう、人
の妻なんですからね。肌の露出は控えめにしたほうがいいんじゃありませんか!」
 知らずに、かつて自分が姑に言われた言葉を口にしていた。これには思わずシュウ子
もぷーっと吐き出して、
「あら、すいませんね。お義母さま。でも、私はできれば自分に良く似合う服を選んで
身につけていたい、とそう思っているだけですのよ、他意はありませんわ」
 そして、挑発がてらに付け加えて、
「それに、最近の私、どうも胸の発育が良くなりすぎちゃったみたいで、合う服を選ぼ
うとするとこんなのばかりになってしまうんですよ、えへ、帰ってきたばかりの和樹さ
んにちょっと悪戯されすぎたのかなあ?」
 新妻の甘えた声で、シュウ子は駄目を押した。そして、絶句する姑、ヨメ子を後ろ目
に悠然と自室へと戻っていくのであった。
『くすくす、愉快痛快ってのはこのことかしらね』
 身体に漲る生気を感じながら、シュウ子は再び自身に訪れた春を謳歌するのでありま
した、と。
 こんなところで今回はおしまいですかね。まあ、この後が面白く書けてこそ、こうい
った黒いお話は興を増すのでしょうが、さてさて。
516名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 01:50:22.02 ID:ecuDEUlQ
GJ杉!!
517名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 16:01:02.92 ID:bSpLHo7d
乙乙!
スタイルのみならず記憶取替えモノって、
実はこの事件の前に既にもう1回取替え済みだったりして…とかの
妄想が広げられるから楽しいぜ
518名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 00:39:10.00 ID:Z34JSyCD
さすが40年さんだ。素晴らしい!
519名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 10:31:33.20 ID:W0K8/x2N
>>517
あるある
実はヨメ子とシュウ子は既に入れ替え済みで、
これは本来の状態に戻っただけであるなんてなw
520名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 14:28:25.52 ID:QOj4Xx5M
NHKの本日は大安なりで双子の入れ替わりがあるね。
http://www.nhk.or.jp/drama/taian/
まあ服の交換だけで、見た目はほぼ同じだけど
立場入れ替えという観点で楽しめなくはない。
521名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 18:03:26.36 ID:AUks4OCA
こんなスレあったんだ
522名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 20:47:03.26 ID:xGLqjNen
>>521
ようこそ
思う存分妄想を語っていってくれ
523名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 22:01:09.40 ID:AUks4OCA
正反対の性格同士の入れ替わりっていいかも
524名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 18:55:34.70 ID:o3tklAXk
乳だけ若さ奪われるのどう?
525名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 23:04:17.19 ID:RxXfL2CO
>>524
それ君がただ老化フェチなだけだろ
あのサイトの住人?
526名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 23:27:08.72 ID:cysTOSzB
美の墓場w
527名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 17:42:55.87 ID:eiFhjqOA
スレの主旨とは変わるが
お姉チャンバラで若い娘の血飲んで若返るババアがいい
しかも綺麗なムービーつき
528名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 20:19:46.07 ID:/PLngOA+
>>524
すばらしいがこのスレの管轄ではないな
年取った乳と交換するならともかく
529名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 16:23:26.57 ID:IhJhcflR
等価交換でおっぱいを大きいのに変えてもらったら、顔はその分不細工になるとか、
美人にしてもらったら、年をとるとかどうだろ?
530名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 23:54:26.81 ID:D6JakE1d
すばらしいな、是非SSに興してくれ
…実のところ似たようなネタは考えたし書いた事もあるんだが、
一番書きたいシーンだけ書いたら満足してしまって
作品としての体をなさなかったんでボツにしたんだよなあw
531名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 01:56:45.75 ID:BmkBM9ke
俺の没にしちゃったネタといえばバリバリだな
「入れ替わりは任せろー」とか言ってあいつが出てくんの
そしてバリバリと引き剥がしては付けていく
練ってるうちにブームが終わっちゃったんだな
532名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 01:30:53.22 ID:azZgLP1f
533名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 21:57:29.86 ID:tkPIKZ7D
「私が彼女で彼女が私で」が個人的に神作品なんだが
読んでる人いる?
534名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 22:54:22.01 ID:mR4yRiGU
どこにあるの?
535名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 23:01:03.90 ID:tkPIKZ7D
>>534
商業誌だから、ネットでは読めない。
http://www.dokidokivisual.com/magazine/forward/
に掲載の作品ね。
536名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 00:02:13.69 ID:cTCVCFtd
>533

>473
で一度紹介されているから、それなりに(立ち読みも含めて)読んでいる人がいるかと。
しかし、ODとしての面白さが出てくるのは次回以降かなあ。

537名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 13:13:28.14 ID:cVyujwv3
>>533
どんなところが神?レビューよろ
538名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 20:27:31.40 ID:ZZeOjowP
>>537
黒髪で地味な女子と、今時の女の子の入れ替わりって言う所が
個人的に好き。

ODの中でも、一方が極端に損するパターンって個人的に好きではなくて
美人系と可愛い系とか、大人の女性と中高生とか
双方楽しめて、見た目と内面のギャップが出来るのが好き。

序盤は入れ替わった身体に合わせてるのが
徐々に元の自分のファッションとか髪型が反映されて行くのも
好きだったりする。
スネさんとかドラマみたいに長期物だと、変化が表れてて
面白かった。
539名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 23:26:25.67 ID:S4/hT38M
何だか胸にこだわって希望する書き込みを多く見るので、
へそ曲りに女性器交換ものを書いて見ました。
だけど書いて見て本書きする前に気力が無くなってしまったので
そのまま投稿します。

内容はダーク、性器交換、理不尽、強制、です。
540奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:27:52.23 ID:S4/hT38M

暗い何処かの室内。
コンクリートの床には砂埃が溜まり、
乱雑に置かれている木箱や破損し錆び付いた工業機械がここが廃墟である事を物語っている。
そんな薄明かりの中に3つの人影があった。
その人影は何れの性別も女であり、下着一枚の姿のまま両手を後ろ手に枷を嵌められ、
その枷より伸びる鎖にて壁に繋がれていた。
繋がれている彼女らは皆一様に意識が無く床に転がっている。

「いい玩具が揃いましたね」

そこに今まで気配もなかった男の声が聞こえて来る。
男は暗がりの中から滲み出るかのごとくその場に現れ、意識のない人影に目をやった。
転がっている3つの人影。
それは性別が女である意外に共通点が見当たらない。
一つはブロンドアッシュに染めた長い髪に痛みが目立つ肌を褐色に焼いた派手なメイクの遊び好きなギャル。
もう一つは切り揃えられた黒髪のショートボブに化粧っけの無い生真面目さを感じさせる少女。
最後は髪の毛をリボンで両結びにした女児だった。

「さて、さっそく遊ばせて頂きましょうか」

男がそう言うと床に倒れていた彼女達は目を覚ます。

「…あ?あたし寝てた?」
「うぅ〜ん、…え?なに?ここどこ??」
「ん〜、…ママぁなんか寒い」

彼女達は寝ぼけた感じで目を覚ましたが、周囲の雰囲気と自分が下着一枚を残して裸である事に気が付く。
541奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:28:47.55 ID:S4/hT38M

「ぎゃはははっ、あたし裸じゃん」
「嫌っ、何?どうして裸?」
「ふぇ、ここどこ?服は?」

何がおかしいのか笑いだすギャルに、
裸である事に慌てて手で胸を隠そうとして後ろ手に嵌められた枷に妨げられる少女、
不安に涙を浮ばせる女児。
反応は様々だが、状況を理解できていないという点では同じだ。

「皆さんお目覚めですか?」

そこへ男が声を掛ける。
はっきりと通る声だが、見えている姿はぼんやりと揺らいで定かではない。

「ん?あんた何?」

物怖じしないギャルが男に聞き返す。

「私は遊ぶ為にあなた方をここに集めた者です」
「誘拐犯!強姦魔!?」
「うわぁ〜ん」

男の返事に少女は叫び、幼児は驚き泣き出す。

「うわ〜、趣味わりぃ、ロリコンって奴?
あたしだったら金さえ払ってくれたら相手してあげてもいいけど、
100万位で良いよ。ぎゃはははっ」

こんな状況だと言うのに神経の図太いギャルはバカ笑いを上げ一人余裕だ。

「お金が欲しいのですか?では後で差し上げましょう」
「マジ?まじ100万円だぜ?」
「ええ、よろしいですよ」
「おお、ラッキー」

お金がもらえると言われてすっかりギャルは機嫌が良くなる。
だが女児は泣きやまず、少女は恐怖に耐え男の方をずっと睨みつけていた。
542奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:29:31.29 ID:S4/hT38M

「おやおや、そんなに睨みつけずとも。それともあの日なので機嫌が悪いのですか?」

いやらしく含みのある様に男は言う。
少女は途端に顔を赤くし辱めを受けた顔を見せた。
少女が今唯一身に着けている下着は見て解るお尻をすっぽり包むのサニタリーショーツだった。
男の言った事はそのものズバリだったのだろう。

「変態!」

少女は大きな声で叫ぶと立ち上がろうとして尻持ちをつく。
枷をされ繋がれていなければ直ぐにでも男を引っ叩きに飛びかかった所だ。

「まあそう思われても仕方ないでしょうね」

その様子を見ながら楽しげに男は言葉を返す。
そして泣き続ける女児の方に一瞥をくれると、今度は優しく声を掛ける。

「大丈夫、私の用事が終われば直ぐにママの所に帰して上げますよ」
「えっぐ、えっぐ、 ・・・ほんと?」
「ええ、本当ですとも」

ママと言う言葉に反応し泣きやむ女児。

「ただし私の言う事をきちんと聞いてくれたらですけど」
「うん」

女児はこくんと頷いた。
それを見て男は満足し次の行動に移る。

「それでは皆さん、まず立ち上がって下さい」

言われて素直に立ち上がるギャルと女児。
だが少女だけは頑なに立ち上がろうとはしない。

「おや、立ち上がって下さい。さもなければ暴力に訴える事も吝かではありません」

少女に向けられたその声は静かだが凄みのあるものに思えた。
恐怖に負け少女もゆっくりと立ち上がる。
543奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:31:24.54 ID:S4/hT38M

ショーツだけを身に着けた裸の女子が3人。
褐色に日焼けしたギャルは黒ずんでいる乳首を隠そうともせず堂々としており、
身に着けているショーツも派手な光沢のあるピンクに黒いボーダーの際どいもの。
外見に反して立派な胸の膨らみを持ち恥ずかしそうに顔をうつむかせている少女のショーツは
グレイの地味なサニタリー。
また泣き出しそうな顔で立っている女児のショーツは前もお尻もすっぽりな、
かわいい子供パンツ。
銭湯の脱衣所の様な光景だ。

「別に強姦しようと言う訳ではありません。ちょっとした悪戯をさせて頂くだけですよ」
「うわぁマジ変態っぽい」

ただ一人危機感も何もないギャルだけは軽口をたたく。
その言葉に意を介したふうでもなく男は楽しげだ。

「何をする気ですか?変な事しないで下さい」
「変な事ではありませんが、これ以上に無いぐらいに性的な悪戯です」

少女はたじろぎながらも負けまいと言い返すが、男はその反応すら楽しんでいる。
女児は何も言わず健気に泣くのを我慢して立っているのが精一杯だ。
男は一度3人の様子を見渡し確認をする。

「では始めましょうか」

そう男が言うと、触れてもいない3人のショーツが一斉に下がりだし足から抜けていく。

「あん?」
「え?なに?」
「あっ」

後ろ手に枷が嵌められているせいで抑える事も出来ず、みんなその現象を留める事は出来なかった。
隠すものが無くなり女性器があらわになる3人。
いかにも遊んで使い込んでいる風な黒ずみの見られる女性器に、経血が染み出て付着している女性器。
体毛もなくつるつるの幼い女性器。
三者三様の女性器を晒したまま、何故かしゃがみ込む事も出来ず佇んでしまっていた。
身体の自由が効かなくなっている。
何か得体の知れない力を感じ恐怖する。
544奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:32:28.38 ID:S4/hT38M

「お楽しみはこれからです」

男はその場から動かない。
しかしその身体からは不気味な力を感じる。
その不気味な力は黒い靄となって3人の股間を包みこんだ。
包み込まれた股間に不快で薄気味の悪い感覚がはしると、その感覚は次第に大きくなり
血の気が引いて行きな何かを喪失した気分の後、今度は気持ちの悪いものがベッタリと張り付き
ねじ込まれて行く様なじんじんと熱い感覚が股間を覆う。

長く短い時間が過ぎ3人の股間の靄が消えた時、その異変はあらわになった。

「終りましたよ。皆さんご自分の股間を確認してみて下さい」
「「「!?」」」

言われ自分の股間を確認したがみんなあまりの事に声が出ない。
ギャルの股間は体毛もなくつるつるの幼い女性器が、
少女の股間にはいかにも遊んで使い込んでいる風な黒ずみの見られる女性器が、
女児の股間には経血が染み出て付着している女性器がそれぞれ付いていた。

「皆さんそれぞれの性器を取り替えて見ました。面白いでしょう?」

男は有り得ない事をさも愉快そうに言う。
しかし、有り得ないはずのその事は実際に現実の現象として起こっていた。

「何これ?ありえねー」
「なぜ?一体どうしてこんなこと?」
「うぅ、お腹痛いよぉ」

女児の女性器になったギャルは驚き、ギャルの女性器になった少女は茫然自失となり、
少女の女性器となった女児は生理痛の苦しみに涙を流していた。
545奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:35:36.81 ID:S4/hT38M

「良いですね。遊びほうけてセックスばかりしていたあなたの女性器は初潮すらむかえていない
未成熟なものになり、男など到底受け入れられないものになったのです」
「んな?ざけんなテメー」
「まあ、無理をすれば出来ない事もないでしょうが、オナニーすらまともに出来ないその女性器では
しない方が無難でしょうね」

男は次に少女に声を掛ける。

「どうですか?セックスなんてした事もなく真面目に処女を守りぬいていたあなたの性器が、
幾人もの男のものをくわえ込み使い込まれた女性器になった気分は?」
「戻して!戻してよ!」
「そ言うのをヤリマンとかガバマンって言うのでしたっけね」

涙ぐむ女児にも男は楽しそうに話し掛けた。

「あなたは一足先にお姉さんになってしまいましたね。知識のないまま月経になって泣きじゃくる
その様もなかなかに面白いですよ」
「えっぐ、えっぐ、痛いよぉ、ママぁ」
「その気になればセックスも出来ますし子供も産めますよ。
女児の妊婦なんて珍しくて良いかもしれませんね」

男の姿は相変わらずぼんやりと揺らいだままだが、あきらかに歪んだ感情をそこから感じらせる。

「皆さん交換した女性器はどうですか?どれ、もう少し体感させて差し上げましょうか」

そう言うとまた黒い靄の様なものがギャルの股間辺りに現れる。
しかし今度はその靄はただ漂い覆うだけのものではなく、触れられると人の手の様な感触がある。

「その女性器がどんなものか、ちょっと触って差し上げますね」

男はその場から動かなかったが、その靄は男の手であるかのようにギャルに備わった幼い割れ目を
覆いその中へ侵入して行った。

「いてっ!いてててっ!やめ!」
「おやおや、男のものを咥え込むのはお手の物のあなたがだらしが無いですね」

痛みに叫びギャルは身体をよじって逃れようとしたが、割れ目に侵入する触手の様に伸びる靄は
振りほどかれる事など無い。
処女喪失の際にも感じ無かった強烈な痛みをギャルは割れ目から感じていた。

「指一本分ぐらいの太さも有りませんのにその痛がり様とは」
「ぎゃーっ、いでっいでっ」

割れ目に入り込んだ靄は時々蠢き未成熟な割れ目を刺激する。
その度にギャルは拷問を受けているかのような悲鳴を上げていた。
それを見つつ今度は少女の方へ目線を移す。
546奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:37:25.65 ID:S4/hT38M

「あなたにはその女性器で女の快感でも味わって頂きますか」
「や、何するの?」

ギャルの時と同じ様に少女の股間にも靄が集まり、黒ずんだ割れ目に入りこんで行く。
そしていきなりの遺物の挿入感だと言うのに思わず喘ぎ声が少女の口から洩れる。

「あっ、くぅ〜、あ、な、なに?」
「なかなか良い声をお上げになる」

少女の喘ぎに反応し割れ目に伸びる黒い靄は太さを増しうねり始めた。

「くはぁ、ああん」

途端に先ほどよりも強い快感によがり出す少女。

「うむ、もう少し葛藤とか抵抗があった方が愉快なのですが、案外簡単に落ちてしましそうですね。
このまま続けても期待する過程は望めそうにないですし、やり過ぎもいけませんかね」

思ったより簡単にギャルの女性器の快感を受け入れる少女に期待が外れたのか、男は続きをするのを
あっさりと止め、最後に経血を流す少女の女性器の付いた女児の方に向き直る。

「痛いよ〜、お腹痛い〜、お腹〜、わ〜ん」

女児は訳も解らずただ泣きじゃくっていた。

「この状況ではどうこう仕様もありませんね」

ただ泣きじゃくる女児にこれ以上何をしても面白い反応も見られないと男は考え、
見ただけで何もしなかった。
実際女児に突然の生理痛など起きれば、その幼い精神で耐えきれるものではないだろう。

男はもう一度彼女達を見渡すと一区切りつける。
ギャルと少女の股間の黒い靄も消えた。

「さて、他の部位も取り替えて楽しませてもらうのも良いですけど今回はこれだけにしておきましょう」

楽しみは次の機会に取っておくとばかりに、男は勿体ぶった言い回しで宣言する。
だが股間を他人のものと取り替えられて気が気ではない3人には、そんな宣言など耳には入らない。
ただ起きた事態に驚愕して狼狽えるばかりだ。
547奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:41:06.28 ID:S4/hT38M

「さて、他の部位も取り替えて楽しませてもらうのも良いですけど今回はこれだけにしておきましょう」

楽しみは次の機会に取っておくとばかりに、男は勿体ぶった言い回しで宣言する。
だが股間を他人のものと取り替えられて気が気ではない3人には、そんな宣言など耳には入らない。
ただ起きた事態に驚愕して狼狽えるばかりだ。

「私の力で面白い事を試す事が出来て満足しました。あなた達も開放して差し上げます」

開放されると聞いてぐったりした身体で少し安堵する少女。
女児はまだ泣いており、ギャルは訳も解らず毒づいている。

「お願いここを戻して」
「そうだ、あたしのマンコもとに戻せって」

少女の懇願に、ギャルも言葉を重ねる。
だが男はその言葉を聞き入れるつもりはなかった。

「何故です?せっかく取り替えたのに戻す訳がないでしょうに。
そうだ折角ですから服装も今の女性器に合わせて取り替えて着て頂きましょう。
裸でお帰しするのは忍びないですからね」

男は含み笑いをしながらそう言うと、床に落ちていたショーツがひとりでに宙に浮き
3人の足をするすると上がっていき穿かさって行った。
ギャルには女児の子供パンツが、少女にはギャルの派手なショーツが、女児には少女のサニタリーショーツが。
風体とあっていない何ともちぐはぐな下着姿だ。
だがそこで終りではない。
ここに囚われる前に着ていた各自の服が現れる。
そしてその服たちもショーツと同じく宙に浮くとひとりでに着ささって行った。
その際に枷も外されたと言うのに彼女達はその場から逃げ出す事も出来ず声も出ないで成すがままだった。
548奇異なる趣向者:2012/01/29(日) 23:43:59.38 ID:S4/hT38M

ギャルには女児の着ていたピンクのドットカラーのスリーマーがかぶさり、うさ耳フード付きの白いトレーナーに
動物のキャラクターがプリントされたピンクのサロペットスカートが着させられ、トランプ模様のハイソックスが
履かせられた。
靴は女児用のスニーカーだ。
丈が足りないのかスカートは屈み込むと可愛い女児パンツが見えてしまう様な長さになっており、トレーナーの
袖の長さも寸足らずになっている。
派手なメイクのギャルがそんな恰好をしている等、どう見ても奇異にしか見えない。

少女にはギャルの着ていた派手な服が着せられた。
ショーツとお揃いの派手なブラに大きな胸が窮屈そうに押し込まれ、背中の大きく空いた紫のノースリーブトップスに
前面の両横に横長の穴が開いた黒のクラッシュスカートが履かされる、アウターにはアニマル柄のボレロが着ささり
足には素足のままニーハイブーツが履かせれ、仕上げにバンクルや派手なネックレスなどのアクセが付けられた。
その服装は少女の清純そうな真面目な外見とは全く合っていない。
しかもその衣類は化粧品の臭いやたばこの臭いが混じっており、なによりも不衛生なギャルの体臭が染みついており
清潔好きな少女には堪える。
なによりも一番なのは素足履きのニーハイブーツだ、中がヌルヌルして気持悪い。

女児の方はぶかぶかな大きなカップのブラが付けられ、白いブラウスにアイボリーのニットベストと赤いリボンタイ、
グレーのレッドチェックのブリーツスカート、校章入りのブレザー着せられ紺のハイソックスにローファーと言う
少女の学校の校則どおりの服が着せられていた。
どれもぶかぶかで身体にはあっておらず、姉の制服を悪戯で着ている子供にしか見えない。

「おやおや、中々に愉快な格好になりましたね皆さん」

男はちぐはぐな彼女達の姿をひとしきり楽しむと、最後とばかりにお辞儀をする。

「ではそのまま元の場所にお帰し致しましょう」

その言葉と同時に3人の女子の姿が消えていった。
その場には得体の知れない男だけが残る。
しかしその男もやがて闇に染み入る様に姿を消して行った。
最後に歪な笑みを浮かべていた様に見えたが、それは定かではない。

この場には最初から何も無かった様に闇だけが残っていた。


〜終り〜
549名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 23:52:47.65 ID:Df4yCAMS
Oh, good job.
550名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:27:19.23 ID:VRBzd2vu
ギャルと優等生の入れ替わりはいいなあ
551名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 22:57:27.72 ID:gpqkOU0Q
似合って居ない他人の服を着せられるとか好きだ
ここの主旨からは外れるがこう言う描写があると嬉しい
552名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 23:30:33.87 ID:CG4S5Lph
少女のその後が見たい。巨乳だし、ヤリマンになるんだろうなぁ
553名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 00:24:59.12 ID:htTynPVD
>>551
おれも好きだ
おばさんが妙に若作りとか
誰かそういうスレ立ててくれないかなあ
554名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 00:36:48.35 ID:L7KDnkOD
人間と動物の入れ替わりスレとかも立ってるし
老化フェチやら物品化やら
もうついていけません!
555名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 00:37:08.61 ID:L7KDnkOD
嘘です!
556名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 20:18:36.59 ID:UpFa9eY1
「かおかえっコ」の続きがすごく気になるが……作者はココを離れたのかな?
557名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 23:36:56.10 ID:zWyohgOQ
同じく気になっていたり…。
558名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 23:46:13.55 ID:AHdCrtXS
>>548
GJ!
これ本書きしたら描写が細かくなって完成度あがるのか、見たいな

しかしこのスレ何気にフェチ心に触れる作品多いよな
俺も他の作品の続きが気になる
559名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 23:49:48.07 ID:gubTt5Co
>>548
GJ!

もしかしてSの人かな?
560名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 01:33:33.98 ID:tsYg1xRE
>>551>>553
ドキュメンタリーか何かで高校生がお母さん代わりに授業参観に出てた場面があって、
スーツ姿だったのが萌えました
清楚な女の子のギャル衣装はもちろん、普段ロングスカートばっかりの子に無理矢理ホットパンツ履かせたりとかいいですよね。
そんなスレがあったら作品書いてみたいな…
561名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 05:34:38.92 ID:b5GbcAXu
内容見る限り書き手はSだろうな
男の言動を見れば完全にSだろ
陵辱ものとかもいけるから俺は好きだな
562名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 09:31:01.36 ID:Lh1Jm4a1
Sの人=砂漠のきつね氏
563名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 19:33:32.68 ID:tes29O8m
なろほど砂漠のきつね氏の作品だったのか
やはり流石だな
ダークぽいのはあったが、砂漠のきつね氏の陵辱系の話って初めてじゃないか?
服装倒錯とか氏らしさがあるし、これはこれで良いな
564539:2012/02/01(水) 23:34:09.57 ID:olCYCXcq
539です。
沢山のコメントを頂きありがとうございます。
すいません、私は砂漠のきつねさんではありません。
砂漠のきつねさんの様な文章の上手な方と間違えて頂けるのは光栄なのですが、
私のなんて文章のクオリティが低くて恐縮してしまいます。
しかも本書きもせずに校正仕上げも適当なものですし。
変な勘違いをさせてしまい申し訳ありません。


あとSとの事ですが、場合によってでしょうか。
時々爆発する事ってあるじゃないですか。
お話しの内容も気分によって何です。

それと私も服の関する事好きです。
好きなのでどんな服なのか書くこと多いんですよ。
女装とかの時は特に。

長文で書き込みすいません。
565名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 00:00:35.20 ID:Pkvy1Pd5
作風が似るのは趣味が似てるからかもな
566名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 20:44:55.17 ID:TnE8O4ny
>>539
新しい書き手の人?
大歓迎!
また何か書いて欲しいです。

ここはいろんな作者がいて良いね。
作品にも幅が出て楽しめる。
567名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 22:01:19.93 ID:e8HszMHz
ぜひたくさん書いてください。
楽しみに待ってます。
568名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 15:59:41.15 ID:D9qKnj32
とても丁寧な文章ですね
TSポイントがわかりやすくて逆に新鮮でした、GJです。
569名無しさん@ピンキー:2012/02/08(水) 17:29:37.16 ID:oDghJ4Mr
楽しみにしてます
570 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:17:44.43 ID:wXuu4Lau
一本投下します。属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり、学園、
 強制、陵辱、女子高生⇔女教師

全三〜四話くらいを予定しています。最初は微エロ(?)
よろしくお願いします。
571強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:19:04.53 ID:wXuu4Lau
「それでは先生、失礼致します」
「どうもお疲れ様でした。気をつけてお帰り下さい」
竹本まどかは一礼し、席を立った保護者を教室の外に送り出した。
廊下は夕陽に照らされ、一面オレンジ色に染まっている。
朝から半日続いた保護者面談も、残るはあと一人だ。
まどかは椅子が並べられた廊下を見渡したが、誰も座ってはいない。
どうやら、まだ来ていないようだ。
(おかしいわね。予定より少し遅れているから、
 まだ来てらっしゃらないはずがないんだけれど。
 最後は誰のご家族だったかしら?)
怪訝な顔で教室に戻る。教卓のそばには
机とパイプ椅子で面談用の座席が設けられていた。
まどかはその向かいの椅子に座り、机の中から面談の予定表を取り出した。

(えっと、最後は──あっ、木下さんだわ。
 そういえば最後は木下さんだったわね。でも、本当に来るのかしら……)
まどかは予定表の隅に書かれた女生徒の名前を見て表情を硬くした。
教師として不適切な考えだが、このまま誰も来なければいいと思った。
だが、突然ドアが開いて一人の女子生徒が教室に入ってくる。
まどかができれば会いたくなかった相手、木下杏奈だ。
「なあ、まどかちゃん。面談ってまだやってんのぉ?」
杏奈は大きく口を開けて、からかうような物言いで訊ねてきた。
真剣さの欠片もない態度が気に障るが、これくらいで
いちいち目くじらをたてていては、彼女の担任は務まらない。
まどかは立ち上がって精一杯の笑顔をつくった。
「こんにちは、木下さん。ちょうど今、あなたの番がきたところよ。
 保護者の方はいらっしゃるかしら」
「保護者? へへっ、何言ってんだか」
杏奈はおどけた素振りで首を振った。
その拍子に派手に染まった金色の髪が顔にかかり、わずらわしげにかき上げる。
髪の色も耳を飾るピアスも、明らかに校則違反だが、いくら注意しても聞かないのだ。

「うちの親が面談になんて来るわけねえじゃん。
 話ならあたしがテキトーに聞いとくから、さっさとやっちまおうよ」
「来るわけないって……あなた、面談のプリントはちゃんと親御さんに渡したの?
 欠席なさるんだったら、担任の私にご連絡をお願いしますって書いてあったはずよ」
「そんなの知らねえって。いいから早くしようぜ、まどかちゃん。
 あたし、もう待ちくたびれちゃったよー」
杏奈はまどかの了承もなく椅子にどっかり腰を下ろし、不満そうに口を尖らせた。
この女生徒との会話は、常にこんな調子だ。まどかは嘆息して席についた。
「はあ……まったくあなたは、いつもいつもそんな調子で……
 もういいわ。保護者の方には後日、私の方から連絡しておきます」
「うん、それでいいよ。んじゃ、さっさと終わらせて帰るとすっかなー」
(平常心、平常心……)
怒鳴りたいのを必死で我慢して、まどかは杏奈の通知表を机に広げた。
572強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:21:48.39 ID:wXuu4Lau
「酷い」としか形容のしようが無い成績が記された通知表に
杏奈は一瞬だけ目を落としたが、すぐにまた関心を失ったようで
あらぬ方を向いて携帯電話をいじり始めた。
「木下さん、ちゃんと見なさい! 自分の成績でしょう?」
「見なくても悪いのはわかってるって。
 ぐちぐちお説教されるのもたくさんだし、もういいよ」
鋭い口調で叱りつけても、杏奈は涼しい顔だ。
クラス一素行の悪い問題児にとっては、
学校の成績などどうでもいいということだろうか。
学生時代を真面目に過ごしたまどかは、理解できないものを見る目で杏奈を見つめた。
「何ですか、その言いぐさは! あなた、一体どうするつもりなの !?
 こんな成績じゃ進級できないわよ!」
まどかは声を張り上げたが、杏奈は大して感銘を受けた様子もなく、
携帯電話の画面をのぞき込んで薄ら笑いを浮かべるだけだ。
まどかが新任の教師だからとなめてかかっているのか、
それとも、誰に対してもこの少女はこのような態度なのか。

険しい目つきで杏奈をにらみつけていると、唐突に教室の戸が開いた。
髪を杏奈と同じ金色に染めた男子生徒が、ドアの隙間から身を乗り出していた。
「お、杏奈いるじゃん。どうせお前のこったから、またこっぴどく怒られてんだろ」
と、口笛を吹いて杏奈をからかう。まどかの記憶によれば、たしか隣のクラスの生徒だ。
「うるせえ、バカ。来るんじゃねーよっ」
「へへっ、怒るなよ。せっかく様子を見にきてやったのに」
彼は軽薄な笑いを浮かべて中に入ってきた。まどかは慌てて彼を止めた。
「待ちなさい。今は面談中なの。勝手に入ってこられたら困るわ」
「いいじゃないすか、先生。実は俺、こいつの保護者なんですよ。
 だからちゃんと話を聞いてやらないと」
そう言って杏奈の隣に座り、ブレザーの上から彼女の細い身体をまさぐる。
その馴れ馴れしい仕草で、まどかはこの二人がどういう関係なのかを理解した。
(いやらしい……まったく、まだ高校生の分際で何を考えているの)
厳しく叱って叩き出してやろうかとも思ったが、
それより早くこの不快な時間を終わらせてしまおうという気持ちの方が強かった。
まどかはあえて彼を追い出さず、事務的な会話に徹することにした。
573強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:24:46.10 ID:wXuu4Lau
「本当なら木下さんの成績はもう決まってしまっているのだけど、
 あまりにも成績の悪い人は救済措置として、追試を受けて合格すれば
 特別に単位を取得できます。追試の時間割を印刷しておいたから、
 試験に備えてしっかり勉強しておきなさい」
「えーっ、追試ってこんなにあんのぉ? これ多すぎじゃねーの、まどかちゃん」
手渡されたプリントに目を落とし、杏奈は顔をしかめた。
「ははははっ。追試くらいでへこむなよ、杏奈。
 元はと言えばお前の頭が悪いからじゃねえか」
「うぜーな、黙れよ哲也。第一、お前だって追試受けまくりじゃねーか」
「へへっ、残念だな。俺は今回、赤点ゼロだよ。お前とはおつむの出来が違うのさ」
「はあ? 信じらんねー。なに張り切って勉強してんだよ。カスが」
杏奈は乱暴な言葉遣いで毒づき、追試のプリントを
くしゃくしゃに丸めて鞄の中に放り込んだ。

哲也と呼ばれた男子生徒は、ふて腐れた彼女をからかってしばらく遊んでいたが、
やがてそれに飽きると、自分の鞄を机の上に置いて中身をごそごそあさり始めた。
「ま、しゃーねーな。可愛い杏奈が追試をクリアできるように、俺が協力してやるよ。
 ちょうどいいものが手に入ったんだ。へへへ……」
「うぜえ。別にお前の助けなんていらねーし」
「あなたたち、もうやめなさい。はあ……とにかく木下さん、
 追試に落ちたら留年するかもしれないんだから、きっちり勉強しておきなさいね。
 あなたも友達だったら、この子の勉強を手伝ってあげて」
いい加減杏奈と話すのにも嫌気が差し、
まどかは面談の締めくくりとしてそう彼女に言い聞かせた。

杏奈は口の中で何やらぶつぶつ言っていたが、
ふと傍らの哲也が取り出したものを見て、顔に疑問符を浮かべた。
「哲也、何だよそれは?」
机の上に置かれたのは、ステンレス製の小さな水筒だった。
「これか? すっげーうまい特製のジュースさ。試しに飲んでみろって」
哲也はその蓋を取ると、コップ代わりにして中身を注いだ。
水筒に入っていたのは清涼飲料水と思しきオレンジ色の液体だった。
「何をもったいつけてんだよ。ただのオレンジジュースじゃねえか。
 まあいいや、ちょうど喉が乾いてたんだ。もらうよ」
妙に自慢げな哲也に勧められ、杏奈はそのジュースを一気に飲み干した。
「ぷはあっ。へえ……意外とうまいじゃん、これ。どこで買った?」
「ネットで取り寄せた。へへっ、うまいだろ、これ。まどか先生も一杯どう?」
「結構です。ただのジュースなら構わないけど、あまり変なものを学校に持ち込まないでね」
この二人なら、煙草やアルコールに手を出していてもおかしくない。
偏見に満ちた視線を哲也に向けると、
彼は「やだなあ、大丈夫っすよ」と言って、水筒の蓋に再び液体を注いだ。
574強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:28:31.50 ID:wXuu4Lau
「別に怪しい飲み物じゃないっすよ。ただのジュースですって。
 疑うんだったら先生が飲んで確かめてみりゃいいじゃないすか。はい、どうぞ」
と、特製のジュースとやらをまどかにも勧めてくる。
哲也のような不真面目な生徒から飲み物をもらうのは抵抗があったが、
朝から面談を続けたせいでひどく喉が渇いていた。
結局、まどかはオレンジ色のジュースを口に運んだ。
特に変わった味ではなく、やはりただの麦茶だろうと推測された。
「ふう、ありがとう。それじゃあ、木下さんの面談はこれで終わりです。
 追試に向けてしっかり勉強するように──」
そこまで言って、まどかは不審に思った。
激しい目まいがして、ひどく頭がくらくらするのだ。あまりにも急激な変化だった。
まどかはまるで酔っぱらったかのように平衡感覚を喪失し、机に突っ伏してしまう。
状況を把握する間もなくまぶたが下りて、まどかの視界を覆った。
「お、もう効いてきたのか。すごい効き目だな、この薬は。へへっ」
目の前で哲也が笑った気がした。
だが、まどかの思考はぼやけ、ほとんど何も考えることができない。
(な、何? いったい何が起きたの? あ、頭が……)
どうしようもなく眠いと思った。全身が重くなって、指一本動かせなかった。
漠然とした恐怖と、頬に当たる冷たい机の感触。覚えているのはそこまでだった。
抗うことのできない強烈な眠気に五感を奪われ、まどかの意識は闇の中へと消えていった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

「まどかちゃん、起きろよ。まどかちゃん」
「ううん……」
乱暴に体を揺さぶられ、まどかは目を開けた。
意識がはっきりしてくると、おぼろげだった視界も徐々に輪郭を取り戻す。
最初に目に入ったのは、やや黒ずんだ教室の床板だった。
(私は何をしていたの? まだ仕事中だったはずなのに。
 ひょっとして眠ってしまったの?)
眠気を追い払おうと首を左右に振った。
まだ面談の途中だったことを思い出し、まどかは驚く。
まさか自分は勤務中に居眠りをしてしまったのだろうか。信じられなかった。
「一体どうして……ああっ? な、何なのこれはっ。か、体が縛られてる……」
さらなる驚きに、まどかの声が裏返った。
彼女の身体はロープで椅子にくくりつけられているのだ。
両腕は後ろ手に拘束され、左右の足首が椅子の脚に縛りつけられていた。
幾重にも巻かれた細いロープに体の自由を奪われ、身動き一つできない。
「な、何よこれ。どうなっているのっ」
まどかは戒めから逃れようと暴れたが、いっこうにロープが緩む気配はなかった。
椅子がガタガタ揺れ、バランスを崩してしまいそうになって慌ててやめた。
「あははは……ムダだって、まどかちゃん。
 哲也がだいぶ力入れて縛ってたから、そう簡単にはほどけねーよ」
話しかけてきたのは、まどかの目の前に立っている若い女だった。
黒いスーツを着ていることから、生徒ではなく教師か保護者なのだろうと思われた。
女はにやにやと下品な笑みを浮かべ、まどかを見下ろしていた。
575強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:31:14.46 ID:wXuu4Lau
「あ、あなたは誰? これはあなたの仕業なの?
 たちの悪いいたずらはやめて、早くロープをほどきなさい。聞いてるの?」
まどかは声を荒げ、険しい表情で相手をにらみつけた。
しかしスーツの女は恐れ入るでもなく、両手を腰にあてて楽しそうに笑うだけだ。
「なあ、まどかちゃん。あたしが誰かわかるう?」
「え? あなたは──ああっ! わ、私っ !? 私がいるわ!」
ショックのあまり、まどかは心臓が止まりそうになった。
目の前に仁王立ちして彼女を見下ろしているのは、なんとまどか自身だったのだ。
日頃、鏡でしか見たことのない自分の顔が、驚くまどかをあざ笑っていた。
服装は、肉づきのいいボディラインにぴったり張りついた黒のスーツと、
すらりと長い脚を覆う肌色のストッキング。いずれもまどかのものと同じだった。
肩の少し下にまで伸びた黒く艶やかな髪も、
醜く吊り上がった唇に引かれたルージュの色さえも、まどかと寸分違わない。
まどかをそっくりそのまま複製したかのような外見の女が、彼女と向かい合っていた。

「あなたは誰? どうして私と同じ格好をしているの」
「同じカッコ? あはははっ、まだ気づかねーの?
 鈍すぎだよ、まどかちゃん。自分のカッコをよーく見てみろよ」
女に促されて、まどかはロープで縛られた自分の体を見下ろした。
そして再び驚愕する。まどかの服がスーツではなく、女子生徒の制服に変わっていたのだ。
とうに二十歳を過ぎた自分が、女子高生が着るような紺のブレザーを身にまとい、
チェック柄の茶色のプリーツスカートをはいている。
「こ、これはどういうことなの。どうして私が生徒の服なんか……」
一体いつの間に着替えさせられたのだろうか。とても不可解だった。
現状がまるで理解できず、まばたきを繰り返した。
年齢に不釣り合いな己の服装に、羞恥を覚えずにはいられなかった。

「服だけじゃねーよ。ほれ、見ろよ」
まどかの姿をした女が小さな鏡を取り出し、まどかに向けた。
安物の長方形の鏡をのぞき込み、まどかは息を呑んだ。
「き、木下さん !? どうして木下さんの顔が映っているの !?」
ありえない光景だった。突きつけられた鏡に映っていたのはまどかの顔ではなく、
先ほどまで彼女が面談をしていた女生徒、木下杏奈の顔だったのだ。
けばけばしい金色の髪の女子高生が、鏡面の向こうで目を白黒させていた。
(信じられない……一体どうしたっていうの。まさか、私は木下さんになっちゃったの?)
にわかには信じがたい出来事だった。どう考えても現実には起こりえない話だ。
悪い夢ではないかと疑ったが、腕や脚に食い込むロープの痛みは、
とても夢の産物とは思えないほどはっきりしている。
どうしていいかわからず、まどかは鏡を持った女を呆然と見上げた。
576強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:34:31.04 ID:wXuu4Lau
「へへへ、これでわかった? 今さあ、あたしとまどかちゃんの体が入れ替わってんだよ。
 あたしがまどかちゃんになって、代わりに
 まどかちゃんはあたしになってるってわけ。すげえっしょ?」
「木下さん? もしかして、あなたは木下さんなの?」
「そうそう、そういうこと。あたしは杏奈。
 それにしても、自分の顔をこんな風に見るのって変な感じだよなー。
 あたしってこんなツラだったのか。ふーん……」
女はまどかの顎を指でつまみ、興味津々の視線を注いできた。
まどかの顔で笑い、まどかの声で喋るこの女の正体は、なんと木下杏奈だった。
彼女の説明によれば、今はまどかと杏奈の体が入れ替わっているという。
(私と木下さんの体が入れ替わった? そんなこと、とても信じられないわ)
まどかは青ざめてかぶりを振ったが、いくら今起きている異変を否定しても、
やはり自分が木下杏奈で、相手が竹本まどかである現実に変わりはない。
下卑た笑いを浮かべる「竹本まどか」の姿に、まどかは暗澹たる気持ちにさせられた。

「でも、どうして私たちの体が入れ替わっちゃったの。どうして?」
「へへへ……秘密はこのジュースですよ、先生。
 これは飲んだ人間の体を交換する魔法の飲み物なんすよ。
 だから、これを飲んだ杏奈と先生が入れ替わったんです。クククク……」
まどかの疑問に答えたのは杏奈ではなく、彼女の傍らに座る哲也だった。
哲也は先ほどまどかが口にしたあの液体の水筒を手に持っていた。
「飲んだ人間の体を交換するジュースですって? そんな馬鹿なこと……」
あまりに突拍子のない話だが、現に哲也の説明通り二人の体が入れ替わっている。
いくら信じがたい話であろうと、あの液体のせいで
自分と杏奈の肉体が入れ替わってしまったのだと認めざるをえなかった。

「どうしてなの。どうしてこんなことをしたの」
暗い顔で問いかけると、哲也はまどかの目の前にかがみ込み、
手のひらでそっと彼女の頬を撫でた。
少年の目は獲物を見つけた肉食獣のようにぎらつき、危険な光を放っていた。
「いやね、最初はあのお茶を先生に飲ませるつもりはなかったんすよ。
 でも杏奈が進級できなくなるって脅かされてたから、
 こうやって杏奈と先生と入れ替えて、あいつが留年しないよう
 先生に協力してもらおうって思いましてね」
「まさか、私に木下さんの代わりに追試を受けろって言うの?
 教師の私がそんな不正行為に加担するわけにはいかないわ」
「そうすか。残念っす」
577強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:36:51.23 ID:wXuu4Lau
まどかに拒絶されたにも関わらず、哲也の表情は変わらない。
不気味な笑みを浮かべて、まどかの体に手を伸ばしてきた。
「な、何をするの。やめなさいっ。ううっ、うぐっ」
まどかは悲鳴をあげたが、椅子に縛りつけられた身ではまったく抵抗できない。
開いた口にハンカチが押し込まれ、その上から
体を締めつけているものと同じロープが巻きつけられた。
粗雑な猿轡に、まどかの声は封じられた。
哲也の乱行はそれだけではない。今度はまどかの下半身に狙いをさだめ、
開いた脚の付け根をのぞき込んできた。
プリーツスカートがまくり上げられ、下着の上を無骨な手が這い回った。

(そんなところを触らないで。ああっ、やめてっ。やめなさいっ)
怖気が走った。少年の指がショーツの布地をずらし、陰部を直接まさぐっていた。
縛られた口から声にならないうめきが漏れて、不逞な陵辱者を喜ばせた。
「へへっ、どうすか先生。これでも協力してくれる気になりませんか」
(なんて酷い子なの。言うことを聞かない相手を、暴力で従えようだなんて……)
目から涙がこぼれた。哲也の指が股間の唇を撫で回し、彼女の尊厳を踏みにじる。
まどかは必死で首を振り、抵抗の意思を示した。
ほんの数時間前では考えられない窮地に置かれながらも、
教師としての責任感は、このまま屈することをよしとしなかった。
「ちっ、先生も強情だな。俺はただ杏奈の身代わりになって
 追試を受けてくれって頼んでるだけなのに、こんなにも嫌がるんだからな」
哲也の声に失望の色が混じる。
「まあいい。素直に聞いてくれないんだったら、
 聞いてくれるようにすりゃいいんだからな。ククク……」

まどかから離れると、彼は机の上に置かれた鞄を再び開いた。
鞄の中から小さな器具を取り出し、まどかに見せつける。
器具からは黒いコードが伸びていて、先端に小さなカプセル状の装置が繋がっていた。
「先生、これが何かわかります? 普段杏奈が使ってるローターっすよ。
 こいつはこれがお気に入りでね。たまにこれを腹ん中に入れたまま
 授業を受けてたりするんすけど、気づいてました?」
と言って、嬉しそうに性具を振り回す哲也。
彼の隣ではまどかの顔をした杏奈が、「おい、何バラしてんだよ」と口を尖らせている。
平生、この類いの道具に縁のないまどかの頬が赤く染まった。
(信じられない。神聖な学校に、こんないかがわしいものを持ってきて……)
激しい嫌悪を覚えて、まどかは二人をにらみつける。
それが無力なまどかにできる唯一の抵抗だった。
「俺だってホントはこんなこと、したくないんすよ。
 でも先生が俺たちのお願いを聞いてくれないから、
 多少乱暴な手を使ってでも、わかってもらわないとね」
578強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:40:37.18 ID:wXuu4Lau
哲也はピンクローターを手にまどかににじり寄る。何をされるのかは明らかだった。
まどかは青ざめて「むうっ、むうっ」と猿轡の下から喚き立てたが、
それも口を塞ぐハンカチを唾液で湿らせるだけの行為でしかない。
下着の隙間が広がり、卵型のバイブレータがまどかの秘所にあてがわれた。
もはや逃れるすべはない。胎内に異物が侵入してくる感覚に、まどかはおののいた。
(ああっ、いやっ。は、入ってる。酷い。こんなものを入れるなんて……)
羞恥と屈辱が身を焦がす。
腹の中にずぶずぶ沈み込んでくる性具の感覚に、背筋が震えて収まらない。
しかしいくらまどかが嫌がろうと、日頃からこのローターを愛用しているという
杏奈の肉体は、苦もなくそれを飲み込んでしまう。

無事にバイブレータが中に入ったことを確認すると、
哲也はまどかの下着を元に戻し、コントローラを握りしめた。
「へへっ、入りましたよ。それじゃあスイッチオンだ。
 いつも杏奈がくわえ込んでるローターで、たっぷり楽しんで下さい」
(や、やめて。スイッチを入れないで──い、いやあっ)
まどかの背中がびくんと跳ね、縛られた手足が小刻みに痙攣した。
借り物の女性器の中で、卵状のバイブレータが振動していた。
(いやあ、抜いてっ。こ、こんなのって……ああっ、中で動いてるっ)
杏奈の身体が淫らな刺激を受けて熱を帯びた。
哲也に挿入された機械は容赦なく膣内を揺さぶり、
痺れるような性感の波紋を体中に広げる。
縛られた口の隙間から唾がこぼれ落ち、まどかの顎を汚した。
「んーっ、んーっ。ううんっ、んむうっ」
「クックック……先生、気持ちよさそうですね。こんなに体をくねらせちゃって」
哲也の手がまどかの乳をわしづかみにする。
体を乱暴に扱われる嫌悪と恐怖に、まどかは身震いした。

「見ろよ、杏奈。先生がお前の体で気持ちよさそうにしてるぞ」
「あはは、こりゃいいや。まどかちゃんの顔、すっげー面白え。最高じゃん」
スーツ姿の女教師が腹を抱えてまどかをあざ笑った。
哲也はそんな彼女を馴れ馴れしく抱き寄せる。
タイトスカートの上から尻を撫で回されても、杏奈は嫌がらなかった。
「へへっ、いい揉み心地だ。杏奈、まどか先生の体はどうだ?」
「ああ、悪くねえな。それにしても、まどかちゃんって
 すげーエロい体つきしてんだな。見ろよ、このでけえおっぱい」
杏奈は自分の豊満な乳房を両手で持ち上げ、粗野な口調で答えた。
細く小柄な体格だった杏奈は、まどかの成熟した肉体に興味津々のようだ。
哲也と一緒になって、借り物のバストやヒップを盛んにまさぐった。
579強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:42:50.08 ID:wXuu4Lau
(やめて、あなたたち。私の体で遊ばないで)
まどかは嘆いたが、拘束された身では生徒たちを止めることは不可能だった。
恥じらいも見せず大きく股を開き、タイトスカートをまくりあげる杏奈。
ベージュの下着がさらけ出された。
「へえ、見ろよ。まどかちゃんのここ、毛が濃くてボーボーだ。ろくに処理してねえんだな」
ショーツの生地をずらし、秘所を哲也に見せつけた。
自分の体で最も恥ずかしいところを晒され、まどかは戦慄した。
(や、やめて。見ないでっ)
目の前で自らの肉体を弄ばれているというのに、
拘束されたまどかにはどうすることもできない。
陰部の内側でバイブレータが小刻みに震えて、淫らな刺激を絶え間なく送り続けていた。
軽度の酸欠に陥り、視界がぼんやりと霞んだ。

杏奈はがに股になって卑猥な姿勢で性器を晒す。
哲也はにやにやと笑ってそこに顔を近づけた。
女教師の股間を心ゆくまで観賞すると、彼はいよいよ手を伸ばして肉の表面に触れた。
「どうだ、杏奈。まどか先生の体でここをいじくられるのは」
「へへっ、すっげー楽しいぜ。いつもみたいにしてくれよ」
「ああ、わかった」
哲也は杏奈の腿を押さえ、自分の顔を彼女の陰部に押し当てた。
ぴちゃぴちゃと怪しい音が聞こえてきて、まどかははっとする。
性器をなめているのだと気づいて蒼白になった。

(いやっ。私の体であんな変態めいたこと……やめて。やめてぇっ)
まどかは束縛された椅子の上で暴れた。
必死でうめき声をあげ、ガタガタと音を立てて二人に訴えた。
だが杏奈は不埒な行為をやめない。股間を哲也にしゃぶらせたまま、
今や自分のものになった豊かな乳房を服の上から揉みしだいた。
スーツの胸元で二つの膨らみが弾み、自在に形を変えた。
「ああ、気持ちいい……まどかちゃんの体、なかなかいいじゃねえか。
 腹の奥がムズムズしてきたぜ。あっ、あんっ」
杏奈は下品な嬌声をあげて身をくねらせる。
悪意と肉欲に歪んだ醜い顔は、とても生真面目な教師のものとは思えなかった。
女子高生の意識がまどかの身体を乗っ取り、思うがままに振る舞っていた。
580強いられた身代わり 1 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:44:31.51 ID:wXuu4Lau
「はあっ、はあっ。哲也の舌が入ってる。すげえっ。思いっきり中をグリグリされてる!」
「杏奈、どんどん汁がこぼれてくるぞ。ククク、お前はホントにスケベなやつだな」
「へへへ、あたしのせいじゃねえって。まどかちゃんの体が
 スケベなんだよ。堅物だから欲求不満なんじゃねえの?」
「案外そうかもな。ククっ、こんなに入り口をひくつかせて、スケベな先生だぜ」
(やめて。もうやめてっ。ああ……頭がおかしくなりそう)
体を奪われたまどかの前で、教師と生徒の情事が繰り広げられていた。
淫らで背徳的な光景を見せられ、体の奥がじくじくと疼いた。
酸欠とバイブレータの刺激に理性が蝕まれ、抗う気力を失う。
杏奈は盛んにまどかに声を聞かせ、蜜の滴る股間を見せつけ、
自分たちの身体が取り替えられてしまったことをまどかに思い知らせた。
他人のものとして聞く自分の喘ぎ声に、まどかは倒錯した興奮を煽られ、
着実に追い詰められる。限界は間もなくだった。

「んっ、んふっ。哲也、あたしそろそろイキそう……」
杏奈は腰を震わせ、絶頂が近いことを告げた。
それを聞いた哲也は、下劣な笑みを浮かべてうなずいた。
「ああ、イケよ。生徒にクンニされてイっちまえよ、まどか先生」
「あっ、そこいいっ。イ、イクっ。おほおっ、イクっ」
獣のような吠え声と共に、股間から勢いよく汁が噴き出た。
杏奈に操られたまどかの体が、教師にあるまじき恥態を晒していた。
(酷い。あんなに乱れて……ああっ、もう駄目。こんなの嫌なのに──ああっ、イクわっ)
屈辱と興奮がまどかを惑わし、哀れな彼女を官能の渦に引きずり込んだ。
全身が痙攣し、目の前が赤く染まった。まどかは縛られたまま、杏奈の肉体でオーガズムを迎える。
女の入り口からとろみのある液体が漏れ出し、下着と肌を汚すのをはっきりと感じた。
(ああ……私、これからどうなってしまうのかしら)
身も心も限界を迎えて、意識を保っていられなくなる。
まどかは小さくうめいて気を失った。
581 ◆cW8I9jdrzY :2012/02/09(木) 00:45:18.82 ID:wXuu4Lau
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。
582名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 07:25:17.19 ID:KXp55Hwc
いいですね!
続きが楽しみです
583名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 09:40:02.60 ID:F88yAupd
個人的には近親間での入れ替わりはそんなに好きじゃないので
まさに求めていたものが来てくれた感じ!
文章も充分上手いです
続きを楽しみにしてます
584名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 21:50:31.02 ID:D8i2rRIn
GJ!
すごくいいです
続きを楽しみにしてます
585名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 23:02:17.94 ID:rkE5oggX
個人的にはかなりのツボ作品!
本当にいいね。これがまだ三話も四話もあると思うと楽しみ。
586名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 23:12:16.48 ID:vF8JQ/S1
楽しみにしてます
587名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 23:56:08.46 ID:3EkL1D9j
おお!
神だ、神が降臨された!
素晴らしい。
GJとしか言いようがない。

今後の展開にワクテカです!
588名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 00:09:30.75 ID:uk5OZlAx
生真面目な先生が不良に身体乗っ取られるって
シチュがたまらなく素晴らしい。
文章も上手いよね。結構書き慣れてる感じがする、
ただもんじゃないね。
589名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 02:11:30.52 ID:vs3og7rg
>>588
(;^ω^)
590名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 16:56:50.03 ID:TqA746b8
GJ
591名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 21:23:23.41 ID:P9O8Rlzx
GJ!
592名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 08:53:40.24 ID:XfNGRjx7
邪悪な女王が可愛いお姫様を乗っ取るシチュエーションが最高。
593名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 09:05:32.40 ID:oQaylfLY
>>592
同意
594名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 11:48:14.53 ID:/tdt0itu
先生役を松下奈緒で脳内補間した。
595名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 17:06:11.85 ID:rckD3r8s
先生が松嶋菜々子で、生徒が仲里衣沙でどう?
596名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 21:26:00.92 ID:J841D+9N
イヌネコっぽいな
597名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 22:22:41.51 ID:m4fONSqt
もうすでに続きが読みたくなってきた。
598名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 23:37:09.65 ID:LFGVxe3V
ギャルなJKと真面目な女教師が入れ替わって、やっちゃった後に
何気に元の身体の時の服を着てしまったら面白いな
ギャルが真面目なスーツ着て、教師がだらしなく女子制服着てるのを想像してニヤついてます
599名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 23:51:17.96 ID:cYenduG9
それ専用スレあるでしょ・・
なんか他ジャンルの性癖を満たそうと誘導要求する書き込みはどうかと
600名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 23:59:06.83 ID:m4fONSqt
>>599
まあまあ。
〜な展開期待してます。〜でお願いします。
ならともかく、598ぐらいなら書いてもいいんじゃないかなと思う。
俺も作品書くけど、たまにちょろっと出たアイデアでいいなと思うのもあるし。

最終的にどうするかは作家さんが決める訳で
よっぽど酷い誘導じゃない限りは、目くじら立てなくていいと思う。
変に規制作っちゃうと、作家さんもやりにくくなる場合もあるので。。。
皆が楽しくやれてれば、それで良いと思うよ。
601名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 00:01:05.75 ID:dSvV9Htv
>>598>>599
そんなスレってあるんですか?探してみたんですが見つけられず。
教えて頂けるとありがたいです。
602名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 01:00:36.05 ID:TgukRTwl
>>599
上の書き込みに同じく、その専用スレを教えて欲しい
探してみたが見つからない
頼む
603名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 01:34:35.69 ID:23gJMoVA
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308083921/
599の言う専用スレじゃないかもしれないけど。
604名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 02:09:46.64 ID:TgukRTwl
>>603
ありがとう
だけどそのスレは知っていたが、それとは違う様な気がする
605名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 03:37:09.25 ID:sA8XLHCY
606名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 08:37:54.62 ID:TgukRTwl
>>605
またもありがとう
そのスレも知っているが、ODが不人気だったり女装が一押しされていたりで
微妙に違っている気がする
何て言うか、おばさんの若作りな服装とか、大人の女性が子供服着たりとかそんな感じのを期待している

もしそんなスレがあると良いなと思って聞いてみた
602の言うスレがそうなのかと期待した次第
607名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 10:05:06.52 ID:npnFJHl8
肥満化ありますか?
608名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 13:49:23.94 ID:lRYMdV12
601です。私も>>603>>606は既知のもので時々ROMしてます。
そんなスレあるんですかね…
「強制」「衣装」「取り替え」とかで引いても引っかからず
自分も602さんと同様、>>606のようなシチュに興味あり
このスレでもOD絡めれば可能なんでしょうが…
609名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 20:59:53.46 ID:TtYVYyZU
>>607
肥満化なら↓
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1324787886/
今は避難所の方が活発だけど、まとめも充実していておすすめ
610名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 23:34:14.93 ID:qtrJjmUj
神降臨で人増えたか?
人が増えると趣味も多様化するな
せっかく賑わっているから楽しく行こうぜ
611名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 05:59:43.66 ID:kbqUL0Yk
もともと人は結構いるのに
作品来ても感想かかないヤツが多いんだよ
612名無しさん@ピンキー:2012/02/15(水) 19:10:40.14 ID:qdSp5QeT
>>611
お前は神か?
なぜそんなことが断言できるんだ?
613名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 18:08:29.29 ID:aELKtOES
どうでもいいけど
いくらでもある例えの中でワザワザ神をもってくる辺りが恥ずかしい
614名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 18:32:55.55 ID:i/LyRQV4
続き楽しみにしてます
615名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 22:54:43.93 ID:j20gQhhw
いえいえ、神は偉大です。
続きを大いに期待して待っています。
616名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 02:46:42.76 ID:75FKwPiC
何かスレ上がりすぎじゃね?
sageつけようぜ。
前上がった時に妙なの湧いてスレ荒れたからまた来たら困る。
617名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 23:45:33.45 ID:JjimOLtf
>妙なの湧いて
趣味が合わない相手にすぐ噛み付く奴とかか?
618名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 06:41:38.46 ID:n7ohdFTS
それは確かに困るかもしれない
619名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 13:16:33.60 ID:sKSlfWBC
おばあちゃんの日 再開まだかな・・・
620名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 14:19:00.54 ID:BkSgvP6E
>>619

>>308
が余計なこと書いたから、下手すりゃもう戻ってこないだろ。
621名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 14:32:56.96 ID:AVd5xcYX
あんなんかかれたらそりゃ創作意欲もなくなるわ 残念だが当然の結果といえる
622名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 23:49:09.20 ID:mJxg+nyy
嫌がらせの様にみんなあげてるな。
仕切り屋嫌いってやつ?
623名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 07:33:46.97 ID:mAljFjfB
作者さんが減るのは困る
624名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 16:16:29.19 ID:c0K+y+aS
と言いつつのこの流れ本心が読めんかってん
625名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 17:27:30.84 ID:ru6m/3DO
不謹慎だが
vipの流れに似てて吹いた
626名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 20:30:19.80 ID:mAljFjfB
確かに
627名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 23:59:26.78 ID:eF+C1suC
楽しみにお待ちしてます
628名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 04:46:55.50 ID:wrfuj8h7
#ちょいと長めの投下。某所で見たネタにインスパイアされてます。

「とりかえばや」

 3年生へと進級し、高校生活もあと1年を残すだけとなった4月の上旬。
 高塚恵美子は、始業式の席で、思いがけない顔を壇上に発見することになった。

 「──それでは、今年度から本学園で教鞭をとっていただく先生を紹介しましょう。○○県の嵐之高校から赴任して来られた、栗林優美先生です……」

 クラスのHRが終わり、一緒に帰ろうと誘ってくる友人達に「今日はちょっと用があるから」と断って教室を出た恵美子は、職員室に向かう途中で、廊下の向こうを目当ての人物が歩いているのを発見した。

 一瞬の躊躇の後、彼女に声をかける。
 「──お姉ちゃん」
 「!」
 ハッとした様子で振り返ったその女性──新しくこの高校に赴任してきた女教師、栗林優美は、ほんの少しだけ戸惑いの混じった、それでも十分に親愛のこもった笑顔を向けてくる。

 「あら、恵美子ちゃん……ダメよ、学校の中では「栗林先生」って呼ばなきゃ」
 軽くたしなめるような言葉だが、さほど怒っているような様子はない。
 それも道理で、恵美子と優美は従姉妹関係にあり、もともと実の姉妹のように仲が良かったのだ。

 「──ウチの学校に、転任したんだ」
 「ええ、ちょっと前に急に決まったの。恵美子ちゃんには事前に教えようかとも思ったんだけど……ビックリする顔が見たくて」
 驚かせてゴメンねとチロッと舌を出すその仕草は、今年で27歳になり1児の母でもある大人の女性とは思えないくらい、同性である恵美子の目から見ても可愛らしかった。
 それでも、恵美子を見る包み込むような慈愛に満ちたその視線は、確かに年長者の貫録のようなものを感じさせる。
 「もぅ、ほんっとに、驚いたんだからね!」
 だから恵美子も、思い切って「以前」と同じく「姉に甘える妹」としての言動をあえて表に出してみることにする。
 そうしてみると、半年近く会っていなかったことが嘘のように、ふたりの関係は「仲良し姉妹」と言う枠にしっくり納まるような気がした。

……
…………
………………

 (この心地よい関係を壊したくない)
 昼食を仲良く一緒にとり、互いの近況を報告しながら、「彼女」は、半年前のあの日から、ぜひ訊きたいと思っていたひとつの疑問を、心の奥にしまい込むことを決意するのだった。

 * * * 
629「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:47:37.38 ID:wrfuj8h7
 久方ぶりに訪れた祖父母の家。
 しかし、そのキッカケが祖父の葬儀だと言うのはいささか皮肉なものだ。
 葬儀に参列した人々の大半が、地元のちょっとした名士であった祖父の死を悼む中、しかし、恵美子は「あー早く終わらないかな」と薄情なことを考えていた。
 恵美子は、2年前に死んだ祖母にはいろいろ世話になった思い出が沢山あったが、祖父に対しては、せいぜい「正月にお年玉をくれる人」くらいの感慨しか持てなかったのだ。
 故人の死を悲しむより、むしろ「高校生の貴重なゴールデンウイークをよくも!」という身勝手な怒りの方が頭にある。
 とは言え、それを大っぴらに表に出さない程度の分別は、16歳の少女にもあった。
 なんとなく手持ち無沙汰なまま、ふと視線を右に向けると、隣の女性は手にしたハンカチで目尻の液体を拭いながらジッとお棺の方を見つめていた。
 黒一色のアンサンブル姿の彼女──従姉の優美は、同性である恵美子の目から見てもプロポーション抜群だ。出るところは出ていて締まるところは締まっているのが、歳相応よりやや幼げな体つきの恵美子には羨ましかった。
 知らない人が道端で彼女を見かけても、誰も一児の母親とは思わないだろう。下手したら女子大生に見られてもおかしくない。
 それでいて、ワンピースの裾から伸びる黒いストッキングに包まれた脚は、ほっそりしていながら確かに大人の色気を放っている。知らず恵美子は見とれてしまった。

 * * * 

 「それにしても、恵美子ちゃん、優美の若いころによく似てるわね」
 葬儀が終わり、沈んだ気分を払しょくするかのように親族一同が世間話に花を咲かせている時、伯母の由梨がそんな言葉を漏らした。

 「本当に似てるならよかったんだけどねぇ。この子、いくら外見が優美ちゃんに似てても、頭はからっきしなのよ」
 笑って答える母親に恵美子はちょっとムッとしたが、それでもその内容自体を否定はできなかった。

 恵美子は、昔からよく従姉である優美と似ていると言われていた。
 憧れの従姉に似ていると言われてうれしい反面、それがコンプレックスにもなっていた。
 端的に言うと、優美は才色兼備な女性だった。
 高校生の頃の成績は、いつも学年でもTOP10内を保っていたし、大学も近くの国立大の法学部に現役で一発合格したのが、母である由梨の自慢話の一つでもあった。
 もっとも、大学を卒業した優美が選んだのは高校教師の道で、将来は弁護士か検事になるのではと期待していた両親の思惑を見事に外すことになるのだが。

 とは言え、法曹ほどではないとは言え、教師という職も、こんな田舎ではそれなりのステータスを持つ。
 恵美子は、母親である聖子にいつもそんな従姉と比べられて、優美という存在がある種のプレッシャーの実像になっていた。
 とは言え、優美のこと自体を嫌いだったわけではない。むしろ好きだった。
 ひとりっ子の恵美子は、優美のことを実の姉のようにしたっていたし、優美もまた恵美子のことを年の離れた妹として可愛がっていた。
 恵美子が教育学部を志望しているのも、そんな優美への憧憬からだ。
 そのことを知った優美は、頑張れと励まし勉強の相談にも乗ってくれた。
 「恵美子ちゃんは、「まだ2年生だし」って思うかもしれないけど、受験の用意は早めにしておいた方がいいわよ?」
 電話でそんなアドバイスもくれる優美のことを、恵美子は学校の教師達より余程頼りにしていたのだ。
630「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:49:08.34 ID:wrfuj8h7
 しかしながら、やはり持って生まれた才能による差異というヤツはあるのか、恵美子の成績はいまひとつ芳しくなかった。
 下から数えた方が早いわけではないが、せいぜい中の上。優美の忠告もあって手は抜いていない──それどころか、彼女の人生でかつてないほど真面目に勉強しているのに、成績は何とか微増傾向にある……といった程度だ。
 そんな自分が、恵美子は歯がゆかった。

 親戚一同が集まっての夕餉の支度に、自分のやる仕事は無いだろうし、家事半人前の自分が手伝っても邪魔になるだけだよね……と、恵美子は自分に言い訳して、屋敷の離れへと引っ込んでいた。
 「恵美子ちゃん、こんなところにいたんだ」
 突然声を掛けられて、ビクッとなりつつ振り返る恵美子。
 「……お姉ちゃん!?」
 「もう〜、恵美子ちゃん、さっさと隠れちゃうんだもん。聖子おばさん、怒ってたよー?」
 「え? だ、だって……」
 「うん、まぁ、気持ちはわかるけどね」
 口ごもった恵美子を優美は「仕方ないなぁ」と言う目で優しく見ている。
 こんな風に自分の気持ちを簡単に理解してくれるから、恵美子は優美が大好きなのだ。

 「ところで、恵美子ちゃん、ここ何の部屋?」
 優美は辺りを見回しながら、恵美子に尋ねた。
 「うーん……よく知らない。あたしもここに来たの、まだ2回目だし」
 前はお婆ちゃんに言われてすぐ出ちゃったから……と、恵美子は答える。
 「へぇ〜。わ! 大きな鏡。こんなのあったんだ」
 優美は、部屋の壁のひとつに掛けられた、古い大きな姿見を見ながら言った。

 何とはなしに、鏡の近くに並んで立つ優美と恵美子。縦横とも2メートル近くありそうな姿見は、至近距離からでも、ふたりの姿を余裕で映しだしていた。

 片や、黒い喪服のワンピースを着た、20代半ばの既婚女性。
 片や、藍色とベージュで構成された高校の制服を着た、ミドルティーンの少女。
 顔立ちや雰囲気はよく似ていたが、その違いは一目瞭然だった。

 (こうしてみると、やっぱり恵美子ちゃんって学生時代の頃の私によく似てるわ。
 でも……私はもう恵美子ちゃんのように若くはないのよね。
 周りは「まだまだ学生でもイケるよ!」なんてお世辞言ってくれるけど、お肌の艶もハリも若い子には負けちゃうし──万一、恵美子ちゃんみたいな可愛い制服を着たら犯罪だわ。
 はぁ〜、できることなら、もう一度だけ女子高生になってみたいなー)

 (やっぱり、お姉ちゃんって綺麗。スタイルもいいし、大人の女性だよね。あたしもお姉ちゃんのようになれたら良いのになぁ)

 隣り芝は青いと言うべきか、どっちもどっちな事を考えているふたり。
631「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:50:06.35 ID:wrfuj8h7
 ──と、その時。ふたりを映している鏡が、いきなり眩い光を放ったのだ!

 あまりの眩しさに目がくらみ、ふたりはそのまま床に倒れ込んでしまった。

 ……それから、どれくらい経っただろう。おそらくはせいぜい数分と言ったところか。
 優美は、あの部屋の畳の上で意識を取り戻していた。
 恵美子のことが頭を過ぎり、一瞬不安にかられたが、彼女もすぐ隣に同じように倒れていたので、ホッと安心する。
 だが、意識を取り戻した恵美子が、こちらに顔を向けたのを見た瞬間、彼女は驚きのあまり言葉を失ってしまった。

……
…………
………………

 向かい合って互いの顔を見つめながら、しばし沈黙するあたしたち。
 でも、こうしていつまでもここにいるワケにはいかない。
 「──やっぱり、入れ替わるしかないと思うよ」
 上手くまとまらない考えを、何度かこねくり回した末に出した結論を、あたしはポツリと呟いた。

 目の前の女性は、一瞬パッと顔を上げたものの、それでも何も言わず再び目を伏せる。
 いつになく気弱で鈍重な反応の彼女の蒼白な顔を、あたしはボンヤリ眺めていた。
 目の前の女性は、黒い喪服姿で首には真珠のネックレスを着けている。
 今日、何度も見たお姉ちゃんの服装だ。

 でも、ひとつ違うことがある。
 それを着ているのは、お姉ちゃんじゃない──「あたし」なのだ。
 まだ幼さの残る顔をした少女が、不釣合いな大人の格好をしている。
 
 それだけじゃない。
 あたしがあの鏡を覗き込むと、そこには「お姉ちゃん」の姿が映る。
 正確には、「あたしがいつも着ている制服を着ているお姉ちゃん」が立っているのだ。

 でも、確証はないけど、あたしたちは「身体」そのものが入れ替わったんじゃない……と思う。手の指紋とか、細かいホクロの位置とかで、「確かにコレは自分の身体だ」と感じる。

 おそらく、あたしは歳をとってお姉ちゃんの年齢になり、お姉ちゃんは逆にあたしの歳まで若返ってしまったんじゃないだろうか。
 つまり、お互いの「年齢」が入れ替わったのだ。
632「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:51:11.20 ID:wrfuj8h7
 元々姉妹同然に似ていたあたしたちだから、年齢が変化しただけで、一見肉体が入れ替わったように見えるんだろう。
 だから、あたしは、決してお姉ちゃんそのものになったわけではない──はず。

 「そんなの……無理だわ。まずは、元に戻ることを考えましょう」
 お姉ちゃんは、何か痛みを堪えるような小さな声でそう答えた。

 確かに、その方が筋は通っている。
 でも、あたしは──そうすることに躊躇いがあった。
 そもそも、そんなに頭も度胸もないはずのあたしが、ここまで論理的に状況を把握できているのは、今の事態に至った理由に見当がついているからだ。

 以前、この部屋に一度だけ入った時、お婆ちゃんに聞いたことがあったのだ。
 この鏡は、複数の姿を映し、その人達が同じ事を願うと、その願いを叶えてくれるのだ──と。
 さっき、あたしはお姉ちゃんに憧れ、心の奥で、お姉ちゃんみたいになりたいと願った。
 もしかしたら、お姉ちゃんも若い頃の自分に似たあたしを見て「昔は良かったなぁ」と感じていたのかもしれない。たぶん、そうなんだろう。
 それで、鏡があたし達ふたりの願いを「年齢を入れ替える」という形で叶えてくれてたんだと思う。
 本当に身体ごと入替えなかったのは、そうするにはあたしたちふたりの「願い」が足りなかったからかもしれない。
 お婆ちゃんの話では、鏡に映る人数が多ければ多いほど、そして願いが強ければ強いほど、とんでもない奇跡が起こるらしいから。

 ただ、なぜか、その事実を口にするのに躊躇いがあった。
 ううん、「なぜか」じゃないよね。
 あたしは、「一度優美お姉ちゃんの立場になってみたい」、そう思っていたからだ。
 だから、せっかく叶ったその願いを自ら壊すような真似をしたくなかったのだ。
 でも……このままだと、お姉ちゃんは納得してくれないだろうし、他の人達にあたしたちの現状を訴えるかもしれない。
 それでは、すべてが台無しだ。
 だからあたしは、諦めて妥協することにした。
 「大丈夫。元に戻る方法はあるから」
 「えっ!?」

 あたしはおねえちゃんにこの鏡の隠された秘密を話した。
 最初は信じようとしなかったお姉ちゃんも、目の前の現実には勝てず、半信半疑ながらあたしの説明に頷くしかなかった。
 「つまり……今のこの状況は、私達ふたりが願ったせいなのね?」
 「うん、たぶん。お姉ちゃんに心あたりはある?」
633「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:51:46.09 ID:wrfuj8h7
 そう聞くと、お姉ちゃんはフイと視線を逸らした。
 「……恵美子ちゃんはどうなの?」
 「あたし? あたしは──うん、あると思う。「早くお姉ちゃんみたいな素敵な大人の女性になりたい」っていつも思ってたもん」
 あたしが素直に認めると、お姉ちゃんはなぜか苦笑いした。
 「恵美子ちゃん、私はそんなに憧れてもらえるような立派な女じゃないわ。それに……大人になるって、それはそれで結構辛いことよ?」
 その言葉は、お姉ちゃんが過去、あるいは今のあたしの立場を羨んでいたことを認めたようなものだった。

 「じゃあ、元に戻るには、もう一度ふたりで鏡に映って「元に戻りたい」って願えばいいのかしら?」
 「うん、そのはず。ただ、一度願いを叶えると、しばらく「力」がなくなるから、最低でも一昼夜はおかないとダメらしいよ」
 叶った願い事に比例して、「奇跡パワー」を溜めるための時間は長く必要だって、お婆ちゃんは言ってた。
 「つまり、少なくとも明日にならないと元には戻れないってこと?」
 「そういうことだね。だから、とりあえず今は、あたしたち、入れ替わるしかないと思う」
 もちろん、あたしの願望が入っていることは否定しないけど、時間をおく必要があるのは本当ことだ。
 「恵美子ちゃん、楽天的ねぇ……でも、確かにこのままだとマズイものね」
 「そうそう。だから、ここはいったん入れ替わるしかないって」
 あたしの魂胆なんてお見通しなんだろうけど、さっきみたいに頭から否定しなくなったのは、お姉ちゃんも、元に戻れるとわかって心に余裕が出来たからかもしれない。

 「でも、入れ替わるっていうことは、恵美子ちゃんが私になるということよ。できる?」
 からかうようなその言い種に、ちょっとだけカチンときて、あたしは言い返した。
 「平気だって! それを言うんだったら、お姉ちゃんこそ、あたしになれるの?」
 「私は……恵美子ちゃんと違って大人だもの。それに、私は母親なのよ?」
 確かに、この家には3歳になるお姉ちゃんの娘さんであるマミちゃんも連れて来られている。今はたぶん、和也おじさん──お姉ちゃんの旦那さんか誰かが世話してるんだろうけど、離れから戻ったら当然、母親である「恵美子」が面倒みることになる。
 つまり、このままだと、あたしが。

 でも……。
 (それでもいい! お姉ちゃんになりたい!)
 そんな強い気持ちがふつふつとあたしの中に湧き起こる。
 「お姉ちゃんみたいになりたい」が、「たとえ一時でもお姉ちゃんになりたい」という衝動にいつの間にか変化していた。
 幸いマミちゃんは歳の割に利発で聞きわけのいい子だから、あたしでも一日くらい面倒はみられるに違いない。この家にいる間なら、他の親戚のおじさん、おばさん達もいるわけだし。
 「大丈夫、あたしだって女の子なんだからね! ちゃんと「お母さん」やってみせるよ」
 自信たっぷりに、そう宣言してみせたせいか、お姉ちゃんは躊躇いながらも私の提案に納得してくれた。

……
…………
………………
634「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:52:24.04 ID:wrfuj8h7
 当面の方針が決まったところで、まずやることがあった。
 あたし達は、お互いの服を交換しなければならないのだ。
 元来姉妹同然の仲なので、互いに服を脱いで下着姿になることくらいは別段気にならない。

 「ねぇ……そのぅ、下着も?」
 脱いだ喪服で胸元を隠すようにしながら恥ずかしそうに聞くお姉ちゃんに、あたしは意地悪くこう答えた。
 「だって胸の大きさも違うもの。今のあたしにはこのブラじゃ合わないよ」
 そう、喜ばしいことに、推定10年後のあたしの体には、Bカップのこのブラジャーはかなりきつかった。
 ホックを外すと、ふた回りほど大きくなった乳房がぶるんと震えてブラから零れ出た。
 単にサイズが大きくなったちだけじゃない。
 乳首がしっとりとベージュに翳っているような気がした。
 自分の体なのに、数分前の自分ではないようことを、改めて再認識する。
 逆に、お姉ちゃんの方もやっぱりカップが大き過ぎて合わないらしい。
 お姉ちゃんもブラを外すと、それをあたしに手渡した。
 受け取った大人っぽい黒いレースのブラジャーは、脱いだばかりで微かに熱を保っている。サイズはEカップだった。
 「へー、お姉ちゃん、こんなの着けてるんだ」
 これまでつけたことも無い、黒いレースの大きなブラが、今のあたしの胸にはピッタリだった。
 傍らの、何とかBカップという大きさの今のお姉ちゃんの胸に、たまらない優越感を感じる。

 「ショーツは良いでしょ?」
 入れ替わりにあたしの黄色いブラをつけて、恥ずかしそうに胸の前で腕を組むお姉ちゃんは、まるっきりあたしそのものだった。なぜだか、その姿をとても可愛く感じてしまう。
 けれど。
 「う〜ん、でも、そのブラにそのショーツは合わないと思うよ?」
 悪戯っぽい笑みを押し隠し、真面目な顔でそう告げる。
 お姉ちゃんもそのことは分かっていたのだろう。渋々頷いた。

 最初は恥ずかしそうに黒いシルクのショーツに手をかけていたお姉ちゃんだけど、覚悟を決めたのか一気に下へとずり下ろした。
 対して、あたしは気負わず堂々と黄色いショーツを脱ぐ。
 そのまま、互いの穿いていたショーツを交換する。

 当たり前の話だけど、これまで他人の下着なんて着たこともない。
 たとえ、友達や家族であっても、普通はそんなの気持ちが悪いだろう。
 でも……なぜか、いまのあたしは心を躍らせていた。
 まるで、本当に自分が栗林優美という全くの別人になったような、そんな気持ちが正常な感覚を抑えていた。
 (あぁ、さっきまでお姉ちゃんの大事な場所を守っていたものが、今度はあたしの大事な場所を守ってくれるんだ……)
 黒いショーツはあたしの股の間に隙間無くピッタリと密着して馴染んだ──まるで、最初からそこがあるべき場所であったかのように。
635「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:53:16.66 ID:wrfuj8h7
 お姉ちゃんが着ていたワンピースを手に取ると、お姉ちゃんの香水の匂いが鼻をついた。
 喪服なんてこれまで着たことは無かったけど、生地の手触りがほかの服と違うだけでワンピースには変わりない。
 お姉ちゃんの匂いが染み付いたワンピースに脚を通し、背中のファスナーを上げようとしたけど、うまく上まで閉めることができない。
 助けてもらおうと隣を見ると、既にあたしの制服に着替え終わったお姉ちゃんは、なぜか鏡に映る自分に見入っていた。

 「あたしに、そっくり……」
 その姿に、あたしの口からも思わず、そんな言葉が出た。
 「そうね……まるで昔に戻ったみたい」
 お姉ちゃんは鏡の中を見ながらそう呟いた。
 でも、その態度からは、心なしか自分の今の状況を楽しんでいるような、ほのかな喜びの感情が感じられた。
 「ねぇ、ファスナーを上げてくれるかしら?」
 「うん、わかった」
 その答え方まで、まるでいつものあたし──「高塚恵美子」そっくりだった

 「これ、和也さんのお母さんにもらったものなんだから、なくさないでよ」
 お姉ちゃんは、先に外していた真珠のネックレスをあたしの首にかけると、ふたり並んで鏡を覗き込む。
 「うわぁ……怖いくらい、私に似てる……」
 あたしの隣りで、茫然と呟く少女。
 若返ったせいか、その声のトーンはいつもより甲高く、どこか興奮してるようにも思えた。
 「それを言うなら、貴女だってあたしにそっくりよ」
 あたしもいつになく柔らかなトーンの──そう、普段のお姉ちゃんみたいな声で言い返した。

 彼女の方に視線を向けたあたしは、微妙な違和感を感じた。
 あたしの制服を着た彼女は、「高塚恵美子」そのものだったけど、いつものあたしとは違うものを身に着けていたからだ。
 逆に自分の足元を見ると、あたしもこの「栗林優美」の喪服には似合わないものを身に着けている。
 「ねぇ、ストッキングを脱いで」
 「えっ」
 他人の下着もそうだが、他人のストキングを身に着けた経験も当然無い。
 そもそもストッキングを穿くこと自体、指で数えられるくらいだった。
 あたしの穿いていた黒いスクールソックスを渡し、代わりにストッキングを渡される。
 伝線しないようにゆっくり爪先から穿き上げた。
 「いい? たった今から「私」は優美で、あなたは「恵美子ちゃん」よ」
 「うん」
 素直に返事する彼女の手にある最後のピースに、「私」は気がついた。
 「その指輪……」
 「あっ。そうだね」
 「恵美子ちゃん」は、首飾りの時の躊躇いが嘘のようにアッサリと指輪を外し、「私」の左の薬指にはめる。
636「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:53:54.30 ID:wrfuj8h7
 これで「栗林優美」の身に着けていたものは、全て「私」が身に着けている。
 指にはめた指輪を見ながら、「まだ結婚もしてないのに」とおかしくなったけど、思い直す。
 (ううん、今の「私」は人妻だもの。
 和也さんの奥さんで、マミちゃんのお母さんの「栗林優美」──それが私)

 * * * 

 完全にお互いの外見にあった格好に着替え終えたふたりは、これからどう行動するべきか話し合った。
 今日から明日の午後まで、丸一日をどう乗り越えるか?
 どう行動すればいいのか?
 先程まで渋っていたとは思えないほど、彼女──「恵美子」は、この入れ替わり劇に積極的になっていた。ここまでしたからには、と開き直ったのかもしれない。
 「優美」としても、異論はなかったので、打ち合わせはスムーズに進んだ。

 そして、ふたりは連れ立って離れから屋敷に戻った。
 彼女達が姿を消していた時間は、1時間程だったろうか。
 当然、「恵美子」は、「母」である聖子に怒られだが、信頼の厚い「優美」が弁護したおかげで、すぐにお説教は終わった。
 「恵美子」からの感謝の視線が、「優美」には心地よかった。
 その後、聖子たちと別れた「優美」は、「夫」の元へ戻り、甘えてくる「娘」を優しくあやしてあげた。
 (マミちゃんって、和也さんと「優美」のいいところを受け継いだような娘で、本当に天使のように可愛らしいわねぇ)
 自分も将来こんな子が欲しい……と考えかけて、「優美」は首を横に振る。
 (ううん、今は私がマミのお母さんだものね)
 「どーしたの、ママ?」
 「ふふっ、なんでもないのよ、マミ」

 * * * 

 その後も、入念な打ち合わせのおかげか互いに特に困るようなこともなく、私たちは一日を祖父母の家で過ごした。
 嫌みで辛気臭いと思っていた親戚のおばさん達も、立場を変えれば驚くほど好意的で好感が持てる人で、私は「栗林優美」として振る舞い、話し、過ごすことを大いに堪能した。
 特に、「夫」──和也さんとの「夜」については、「素晴らしい」の一言に尽きた。
 お姉ちゃん(この呼び方に何だか違和感を感じるのだけれど)は、「万が一迫られても、疲れたフリをすれば、和也さんは引いてくれるから」と言っていたけど、いざその場になって求められた私は、素直に応じてしまったのだ。
 無論、あたし──高塚恵美子に「経験」はない。それどころか恋人すらいたことはない。
 だが、今の私はこの人の妻の「優美」なのだから、主人に抱かれるのも当然のことだ。
 なぜか、そう思ってしまったのだ。
637「とりかえばや」:2012/02/25(土) 04:54:55.61 ID:wrfuj8h7
 幸か不幸か十歳成長したこの身体の方はすでに「経験済み」だったようで、特に痛みもなく私は夫のモノを胎内奥深くに受け入れる事が出来た。
 夫のソレは私の膣にまるであつらえたようにピタリとハマり、私たちふたりは(隣りの部屋で娘が寝ていることも忘れて)熱い一夜を過ごすことになった。
 和也さんも私が「本物の恵美子」ではないなどと思ってもみないようだ。それどころか「いつもにもまして反応がいい」と、むしろご機嫌なくらいだった
 娘のマミは目覚めなかったものの、私たちの夫婦の営みの様子は、他の部屋に止まった親戚には聞こえてしまっていたようで、朝から「熱々ねぇ」と叔母たちから冷やかされた。

 (祖父の葬儀に来てるのに流石に不謹慎だったかしら?)
 恥ずかしくはあったが、別段悪いことをしたワケじゃないし……と私は開き直る。
 ──いや、本当は「他人の夫を(妻のフリをして)寝取る」というとんでもない罪を犯しているのだが、優美になりきっていたその時の私は、まったくそれに思い至らなかったのだ。
 幸い、「恵美子ちゃん」の寝た部屋は私たちの部屋から離れていたため、気づかれていないようなのが救いだ。

 そして、祖父の葬儀も終わり、昨日と同じ夕刻になった。
 親戚もそとりまたひとりと帰宅し、残るは私達と恵美子ちゃんの家族だけだ。
 名残り惜しいが、そろそろ「元」に戻らねばならないだろう。

 コッソリ抜けだした私は、恵美子ちゃんと連れ立ってあの離れへとやってきた。
 ふたり並んであの姿見の前に立つ。
 ──けれど、何も起こらなかった。
 願い事が揃ってないのが原因かと、わざわざ紙に「元に戻りたい」と書いてそれをふたりで声を合わせて読みあげてみても、やはり何も起こらない。
 いや、鏡がほのかに光ったような気配はあるのだが、昨日の眩い光とは雲泥の差だった。

 「もしかして、あたしたちの願い事で、思ったより「パワー」を消耗してるのかも」
 恵美子ちゃんが困ったような顔で、推測を口にする。
 「そんな!? それじゃあ、しばらくこのままってことなの?」
 「うん、たぶん……」

 * * * 

 結局、ふたりちはそれ以上どうすることも出来ず、当分今の立場になりきって暮らし、1ヶ月後に再びこの部屋に来ることを約束して、それぞれの家に帰るしかなかった。

-----------------------
#いったん切ります。
638名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 05:07:02.65 ID:7/WgDwS5
サルさん?
しえん!
639「とりかえばや」:2012/02/25(土) 05:46:23.53 ID:wrfuj8h7
 26歳の有能な高校教師から平凡な女子高生になった「恵美子」はともかく、高校生からいきなり教師になった「優美」が、うまく日常を送れるはずがない──普通はそう思うだろう。
 しかし、むしろ実情は逆だった。

 「家」(言うまでもなく栗林家だ)に帰ってから気がついたのだが、実は今の彼女は「高塚恵美子の十年成長した姿」ではなかったらしい。
 正しくは、「16歳の恵美子に、17歳以降の優美の経験と成長を足した存在」だったみたいなのだ。
 具体的に言えば、16歳になるまでの「恵美子」としての知識と記憶は、当然今の彼女にもある。逆に言うと、16歳までの「優美」の記憶はない。
 けれど、17歳(正確には16歳と数ヵ月?)以降の「優美」の経験と知識、そしてそれによる成長の成果などは、キチンと彼女も使えたのだ。
 ──道理で、見た目も本来の優美ソックリなワケだ。何しろ、その身体の成育過程までも、今の私は映し取ってしまったのだから。

 そのおかげで、名門高校の歴史の教師という立場も、一家の主婦にして一児の母という立場も、何ら問題なく全うできているのは、正直有難かった。

 ただ、その分、「恵美子」の方は色々と苦労しているようだった。
 なにせ、大まかな記憶こそ残っているみたいだが、知識や経験のレベルは16歳当時に戻っているのだから。
 もっとも、その頃の彼女はまさに優等生として名を馳せていたのだから、学業関連は問題なかったらしい。
 困ったのはプライベートな友人関係だ。
 親戚でそれなりによく知っている恵美子の家族は何とか誤魔化せても、それまでほぼ面識のなかった学校の友達とは、いろいろ行き違いもあった……と、「優美」は電話で愚痴られた。
 それでも、時間をかけて、新たな交友関係を築くことができたのは大したものだろう。

 * * * 

 さて、互いにそれなりに現在の立場に適応しつつ、1ヵ月を過ごした私達は、それでも約束を違えることなく、祖父母の屋敷へと集まっていた。
 私に関して言えば、正直、今の暮らしに未練はある。
 煩わしい大学受験や就職のことを心配しなくて良いというのもさることながら、優しくハンサムな夫と愛らしい娘に囲まれ、生徒達から憧憬のま眼差しを向けられる日々に、私はすっかり魅了されていたのだ。
 けれど、だからこそ、このまま「栗林優美」としての立場を盗んではいけない──と、なけなしの良心のようなものが、許さなかったのだ。
 あるいは、「二度目の高校生活も結構悪くないよ♪」と、電話でおどけてみせる恵美子ちゃんに対して、いつしか「妹」に対する愛情のようなものを感じるようになっていたからかもしれない。
640「とりかえばや」:2012/02/25(土) 05:47:04.91 ID:wrfuj8h7
 しかし……あの日、離れに足を運んだ私たちが見たものは、無残に割れたあの姿見だった。
 当然、元に戻ることなんかできるはずがない。
 茫然とした私達はそのままフラフラと祖父母の家を後にして、それでも何とか無事互いの家に帰りついていた。
 私は、栗林家に。
 恵美子ちゃんは、高塚家に。
 すでに、無意識のレベルで、そこが自分達の「帰るべき場所」だと私たちは認識するようになっていたのだ。

 改めて事態を噛みしめた私たちは、その後、恵美子ちゃんの学校近くの喫茶店で「最後の話し合い」を行った。無論、話題は、今後のことについて。
 「こうなったからには、仕方ないよ、お姉ちゃん。あたし達、それぞれの道を歩むしかないよね」
 「順風満帆な栗林優美の人生」を得た私はともかく、彼女の方も意外なほどサバサバしていたのが、多少なりとも救いだろうか。
 あるいは、彼女は彼女で安定しきった「栗林優美」としての暮らしに、何がしかの不満はあったのかもしれない。

 それから半年近く会わない日が続き……今日、久しぶりに、ここ──「あたし」にとっては懐かしい気もする(実はその感情も結構風化している)浜崎学園で、再会することになったというわけだ。

 会う前は聞こうかと思っていたのだ。
 「あの鏡を壊したのは、貴女じゃないの?」
 けれど、今更それを問うことに何の意味があるだろう。
 私自身、今の「優美」としての暮らしに満足こそすれ不満は殆どない。
 そして、彼女もまた「恵美子」としての人生を望むと言うのなら……。

 うん、この事について思い悩むのはもうやめよう。
 「それじゃあ、「高塚さん」、明日からよろしくね」
 「はーい、栗林先生……でも、プライベートの時は、「お姉ちゃん」って呼んでもいいよね?」
 上目遣いで見つめる「従妹」の姿が抱きしめたくなるくらい愛らしい。
 「もちろんよ、恵美子ちゃん♪」
 そう、だって私は仲の良い従姉妹同士。
 私にとって彼女は「可愛い妹」で、彼女にとって私は「優しい姉」なのだから。

-end-

#以上。私定番の「入れ替わったら元に戻らないでござる」系なお話。鏡の真相は藪の中。
#ちなみに、恵美子の制服は某「メモオフ」の浜咲学園の女子制服を想定。優美と恵美子のビジュアルも、白河姉妹で置き換えるとわかりやすいかも。
#そして支援感謝!
641名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 13:23:39.28 ID:9igK94NN
楽しかったです!
642名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 14:15:48.74 ID:ddkTSm1y
ちょっとそのまま過ぎる気もする。喪服の件とか。
元の作者のしんごさんも最近は書かれてないからいいのかもしれないが、
しんごファンだった自分としてはあまりいい気分はしない。
643「とりかえばや」書き手:2012/02/25(土) 14:29:40.12 ID:wrfuj8h7
>>641
ありがとうございます。

>>642
確かにそうかも。なので、コレは私のオリジナル(一次作品)ではなく二次創作という風に
理解していただければ幸いです。喪服と制服の交換シーンについては……アレにこそ
魂を奮わせられたので、どうしても入れないワケにはいかんかったんですたい!
644名無しさん@ピンキー:2012/02/25(土) 20:42:13.21 ID:ddkTSm1y
>>643
自分も服交換フェチと言ってもいいくらい大好物なんで、気持ちはわかりますわ。
他のではなく喪服と制服じゃなきゃ…というなら致し方ない
645名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 02:37:50.80 ID:h0dZajP3
最近このスレ見つけた者だけど
四十年さんの作品がどつぼだわ
小説としても文がしっかりしてて読みやすいし
シチュエーションが神がかってる

ババアと若い子とかデブとスマートとかね
そして全く救いのない展開もすき

四十年証文もすごくおもしろかったし
このスレの最初のほうでやってた肥満化のやつとかも最高だった!
続きとか書いてくれないのかな
646名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 18:33:46.28 ID:0BhrLuH4
>>643
作品の流れや終わり方は面白かった。
でもオマージュとインスパイアって扱いが難しいよね。
昨今商業ものでもあったけど無断で抜粋引用した事が発覚して発行禁止になったり
現存の非常によく似た内容のお話を書いた作者が、真似た事を告白したため廃刊回収処分になったりとか
いろいろあるからね。
647名無しさん@ピンキー:2012/02/27(月) 23:36:54.98 ID:U3rjjbvm
昔に比べてうるさすぎる
結果として表現しているものが違っていれば良いと思うがね
漫画のトレースの話とかも、元になった漫画が写真のトレースだったり
滅茶苦茶売れた漫画の特徴的なポーズや衣装がファッション関係のイラストのパクリだったり
売れたアニメや映画だってパクリまくっている
648名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 02:15:41.50 ID:C3Wm1+t9
647はたぶん自分で作品を書いたことがないんだろうな。
一から設定を作って作品を生み出すというのは、素人にとっては大変なこと。
その時点でかなりのアドバンテージがある(好きで書いてんだろと言われればそれまでだが)
あの設定は魅力的なので二次創作したくなるのは分かるが、台詞はもう少し変えた方が良かったと思う。
ちなみに元作品はこれ
ttp://www7a.biglobe.ne.jp/~toshi9_kaitai/shingo/fushiginakagami.html
649名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 02:32:41.99 ID:s+WBModx
もう何度も交わされた話題かも知れないけど、喪失と獲得って喪失好きな人のほうが多いって認識であってるのかな
自分は獲得のほうが好きなんだけど、あんまり見かけないんだよねぇ
650名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 03:34:39.92 ID:N2FFSYY8
>>648
なかなか良い発展だと思うよ
ちゃんと違う物になってる
651名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 07:26:35.66 ID:GHqsDniI
>>649
元々マイナーな嗜好だからどちらが多い・少ないといっても高が知れてる気がする
ちなみに俺は喪失の方が好きだが心が痛むという難儀な性癖
652名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 07:43:08.46 ID:m5F+fWKc
獲得した女性が喪失した女性を見下す展開が好きです。
獲得する側が元々見下されてる方だとなお良い。
653名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 15:46:03.68 ID:pbTM0KpJ
若いデブスにされるか、スタイルは良いが50才くらいのおばちゃんにされるか
究極の選択を迫られる話
654名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 22:46:55.54 ID:s3LkdDa1
基本は>>651みたいな「ざまあw」なのが好きなんだけど、
実のところ本当にエロいと思えるのは喪失するのが何の罪もない可愛い子だった時なんだよなあ
後味はすごく悪くなってもう読みたくねえ!なんて思うのに、
救いがなければないほどに股間が熱くなって来るから本当に困る
655名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 03:39:55.68 ID:6qyCobYa
喪失という意味では
乳吸いはよかったねえ
今もたまにお世話になる
656名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 10:15:15.39 ID:gm3ZaINS
こんにちは、しんごです。

>>628さんへ
「とりかえばや」読みました。
とっても面白かったです!!
元に戻らないという結末なのにすごく清々しくて、いいラストだなって思いました。
私も久しぶりに自分の書いたものを読み返しました。
誤字脱字で恥ずかしくなってしまいました^^;)
あの作品のあとがきにも書いたように、ラストを書けないまま中途半端の形でネット上にアップしてしまいました。
私は昔、今のサイトを運営する前に「ちいさなCampo」というサイトを運営していました。
そのサイトを閉鎖する数週間前に、書き溜めてた数点の作品を一度にアップしたんです。
その一つがあの「不思議な鏡」です。
本来ならばサイトと共に消滅する筈だったのですが、toshi9さんのご厚意で作品をTS解体新書様の方で載せてもらえることになり、今に至ります。
そんな中途半端な作品に、628さんによって新しい命を吹き込んでもらったようで、私はすごく嬉しかったです!!
ありがとうございます!!
厚かましいお願いだとは思いますが・・・
「とりかえばや」を私のサイトで載せてもらうわけにはいかないでしょうか?

>>642・644さんへ
ファンだなんて嬉しいです^^)ありがとうございます。
服の交換ってすごく興奮しますよね!!
ハリーポッターの「死の秘宝 PART1」はご覧になりました?
ハーマイオニーが凄くいいですよ!!

>>648さんへ
魅力的だなんて・・・照れちゃいます^^;)
でも、私はそんな凄いことをしてませんよ(笑)
657名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 11:57:05.04 ID:84hwvYQG
おおご本人降臨。ROMられてたんですね。
もう新作は書かれないんですよね…
「禁断」も年齢入れ替わりで大好きな作品です
658入れ替わりより乗っ取り:2012/02/29(水) 19:56:16.51 ID:UAv67HsA
悪の女王が可愛いお姫様を捕らえ乗り移って心身を侵蝕していく。
お姫様は必死に女王の支配に抵抗するが最終的には女王の支配を受け入れてしまう。

659名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 00:35:59.88 ID:YNCoMw+H
浜田ブリトニーと入れ替わったら
660「とりかえばや」書き手:2012/03/01(木) 09:28:46.19 ID:xxpRouGE
>>656
まさか、ご本人から褒めていただけるとは恐悦至極。
「とりかえばや」の掲載については、まったく問題ありません。
週末までまっていただけるなら、誤字脱字修正したものをメールさせていただきます。
661名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 19:29:14.69 ID:Mxkhg5Js
>>660さんへ
返信ありがとうございます。
いつでも構いませんよ^^)
メールお待ちしております。

>>657さんへ
ありがとうございます。
今年は一つくらい書きたいと思ってます^^;
その時は、ぜひサイトの方にお越しください^^)
662名無しさん@ピンキー:2012/03/01(木) 23:25:45.78 ID:PCePv/9m
>>649
俺は性格は良いのにルックスが地味な女性が美人になるシンデレラ物の
ODが大好きだから獲特の方がいいな
でも商用作品では少ないんだよね「イヌネコ」「オール・オブ・ミー」ぐらいだと思う
たいていは悪オチか不幸になる話ばかり
たまにシンデレラ物の作品があっても最後は相互理解の後
体が元に戻っちゃうケースが多い
なのでここでそういう話を期待している
663名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 08:39:30.24 ID:EDjzOAqp
653の究極の選択見てみたい
664名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 17:49:53.60 ID:K2pyTxuO
自演乙
665sage:2012/03/04(日) 00:18:43.43 ID:4l4LGpEp
いろんなシチュがあるけれど、最後には戻れるっていうのが好きかな。
ぬるいかもしれないけど、安心感があっていい。
666名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 00:21:59.31 ID:4l4LGpEp
……しまった。名前でsageても駄目じゃん、俺のhage。
667名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 01:02:23.69 ID:vDlC2+4o
>>666
どんまい気にするな
668名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:04:41.24 ID:4l4LGpEp
すいません、じゃあ恥をかきついでに、一作放出してみます。
どうにも着地点がボケてしまった感があるのですが、さてさて。
669名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:05:37.04 ID:4l4LGpEp
 「目覚め得ぬ君」

 夕暮れ時、雑多な薬品や骨董などがごろごろと置かれた、暖炉が赤く燃える部屋で、
「……もう一度、聞かせていただけますか?」
 清潔な美貌をたたえる娘は、神妙な面持ちで目の前の木箱に腰を下ろす老婆に質問を繰
り返した。傍らのベッドには、端整な眉目の逞しい青年が横たえられて、寝息も立てずに
目を閉じたままに、そこに存在していた。
 すると、古希をはるかに過ぎた朽木のような姿かたちで、皺の上に皺を重ねたような老
婆、『灰の谷の魔女』はやれやれ、といった口振りで、
「だからさ、あんたがもし、どうしてもこの男を助けたいと言うのなら、あんたはあんた
の持つ、若さと美貌の全てをあたしに譲り渡す必要があるってことさ」
 事も無げな様子で、娘に向かって言葉を投げ返していた。
 アリスという名のその娘は目を瞠り、そして絶句した。
 アリスの恋人にして、国一番の武勲を誇る勇士トーゴは、見当もつかない呪いに身を侵
され、もうひと月も目を覚まさず、医師にも匙を投げられていたのである。
 そこで、アリスは人づてに、悪評はあるものの見識豊富な『灰の谷の魔女』を訪れ、ト
ーゴの治療を依頼したというわけなのだが……
「そ……そんなことまでしなければ治療ができないというのですか」
 かすれる声を振り絞るように、アリスは非難めいた声をあげていた。
「そうさ、それにはわけがある」
 魔女は、身体を前後にゆらしながら、アリスの動揺を嘲うように説いていた。
「まず、第一に、あんたの恋人のトーゴさんは南の城塞を奪還するときに、邪竜と戦い、
勝利こそしたものの、その最期にかけられた呪いによって、眠りの世界から戻れないよう
になってしまったのさ、それが、この症状の原因さね」
 トーゴは、たしかにふた月前ほどに竜を退治するという大武功を挙げている。それから
しばらくしての発症だったから、これはアリスにも頷けることであった。
「次に、この呪いは非常に厄介なもので、おそらくはこの近隣諸国を見回しても、その解
除ができるものは皆無なんだってことさ」
 魔女は黄色く濁った瞳を暖炉の火に凝らせたままで言葉を紡いだ。
「……でも、それがあなたの要求する私の若さとどんな関係があるっていうのですか」
670名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:06:06.15 ID:4l4LGpEp
 アリスは魔女の言葉を遮って自らの不審をぶつけていた。しかし、それを老魔女は予期
していたように小さく鼻で笑って、
「いやいや、話はここからが本当に大事なところでね、実を言うとあたしにだって、この
恋人さんの呪いを打ち消すだなんてことはできないのが正直なところなのさ」
 老獪な弁者は終始、話の主導権を握り続ける。
「なにせ、この呪いを解くためにはね、莫大な魔力を擁する純潔の乙女が、その男と交合
することが不可欠になってくるからなのさ」
 そこで、ぎろりと眼を剥いて、
「お前さんは……どうやら魔力らしいものはそこそこに持ち合わせているようだが、大事
なところが足りないようだね」
 アリスは、ぼっと顔を朱に染めてしまう。老婆は、くんくんと鼻を利かせる仕草をして、
「……どうやら、あんたはもうその純潔ってやつをその男に呉れてやってしまったようだ
ねえ、ふふふ、残念残念」
 すると、アリスは恥辱に耐えかねたように、
「でも、それだったらあなただって同じなんじゃありませんか」
 すると、ふうっと老婆はひとつ息を吐いて、
「……いいや、あたしはこんなにくたびれ果てた身体をしちゃあいるが、それでも縁遠く
てねえ、残念ながら、まだ誰にもその『はじめて』ってやつを貰ってもらっちゃあいない
のさ」
 そして、顔を上げて、アリスを覗きこんで、
「だからさぁ、あんたの若さと美貌さえ貰えれば、あたしもようやく解呪の儀式ができる
ようになるってことなのさ」
 アリスは、背筋にはしる悪寒にどぎまぎと目を白黒させて、
「……っ、それなら、その儀式さえ済ませれば、私にその若さを返してくれることだって
できるわけじゃないんですか?」
 すると、魔女は首を静かに横に振って、
「いいや、そういうわけにもいかないのさ」
671名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:06:33.43 ID:4l4LGpEp
 老婆は小卓のうえにごとり、と素焼きの壺を取り出して、
「これは、東方の秘宝のひとつで『ミイラ壺』というものなのさ。一方の持つ美点をもう
一方に受け渡すというはたらきを持っているんだがね……」
 そこで、地鳴りするほどに低く声を張って、
「一度きりなのさあ、一度きり。使えばこいつは粉々に砕けて二度と使うことは叶わない
というやつなのさぁね」
 蒼白になるアリスを横目に、そこで老魔女はくっくと笑いながら、
「いやいや、だからさ、こいつは強制するわけじゃないよ。他に解決の糸口が見つけられ
るっていうのならそっちに縋ったほうがいいに決まってる」
 かたかた、と足で床を鳴らしながら、
「それとも、諦めるのだってありさ。この男じゃなくとも、あんたみたいに別嬪なら男な
んてのはよりどりみどりだろう? こんな怪しい魔女の手を借りなかったからといって、
誰に責められるものでもないだろうさ」
『灰の谷の魔女』の言葉は、まるで断崖に立ち戸惑うアリスを揺さぶるような効能をあら
わしていた。もしくは、それそのものが魔法であったのかもしれなかった。
 アリスは、ひとしきりの思案に目を伏せていた。
「言っておくけどね、どこぞの人買いから娘を買ってきて自分の身代りにしようだなんて
卑怯な真似は考えないことだよ。あくまでもあんた自身の恋人を救うためさ、他の誰かを
犠牲にしようだなんて肚だったら、あたしは手を貸さないからね」
 しばしの時間が沈黙のうちに流れた。
 アリスは、トーゴとの甘やかだった思い出に浸りながら、何度か息を吐き出して、そし
て、何度も彼の寝顔をのぞきこみ、葛藤して苦悶し、そして、ついに、
「……お願いします。トーゴを、彼の事を助けてあげてください」
 アリスは、真摯な視線を魔女に投げて言った。
「いいのかね、一時的な自己犠牲の精神に酔って、それで後悔して生きていくことになる
のは悲しいことだよ」
 優しげな声を出す魔女は、しかしよくよく見れば皺に埋もれた片えくぼに笑みを押し殺
して、狡猾な、いやらしい表情をしていたのだった、が、
「はい……後悔はありません。私はどんなことがあっても彼を助けようと決めたんです。
それで、たとえ、この身を投げ捨てて、二度と彼のそばにいられなくなるとわかっていて
も、それでもかまわないのです」
 アリスは、とうとう結論を出してしまったのだった。
672名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:07:18.02 ID:4l4LGpEp
 魔女とアリスは小卓を囲み、そして壺をその卓の中央へと据えた。そして、魔女はアリ
スに告げる。
「さあ、それじゃあ儀式をはじめるとするかね。そのあんたの崇高な決意とやらが曲がら
ないうちにね」
 多くの嫌味が内包された言葉を甘受しながらも、アリスは魔女の指示に従った。
「さて、それじゃあんたにはこの壺と、それからあたしに対して宣誓してもらうよ。さて
何をだったかねえ?」
 魔女の問い掛けに、アリスは毅然と声を張って、
「私は、『灰の谷の魔女』に私の若さと美貌を全て譲り渡します」
 すると、魔女はうん、と頷いて、
「さあ、その通りだ。もう一度」
「私は、私の若さと美貌の全てをあなたにお渡しします」
 魔法に魅入られた感覚に襲われながらも、アリスは言を重ねた。
「そうだとも、あんたの若さと美貌は、かわってこれからは私が身につける。それじゃあ
最後にもう一度、あんたは何を宣誓するのかね」
 魔女の言葉も狂気にふるえていた。そして、アリスは最後にひときわ大きな声で、
「私の若さと美貌はすべて……すべて『灰の谷の魔女』のものです!」
 アリスの言葉が契機となり、素焼きの壺からは暗黒の煙が立ち上り、そして二人の女を
包みこんでいた。
 ぞわりぞわり、とアリスは汲み出される喪失感を、そして魔女は注ぎ込まれる充実感を
満身におぼえつつ、そして、黒い煙がすべて晴れたとき、
「う……ふふふ、どうやら儀式はうまくいったみたいねえ」
 台詞は魔女のものだったが、声は張りのある高音程に変容していた。
 黒く古めかしい緩胴ローブに身を包んだ魔女は、白く輝く肌と、輝く瞳。そしてなまめ
かしく起伏する肢体と輝く金髪を手に入れて、赤く燃える妖花と返り咲いていた。
「さて、とあんたには……手助けが必要かねえ?」
 にやり、と目を細めて魔女は目の前に膝をつく痩せこけて歪んだ老女と化したアリスに
声をかけた。
「う……っぐ、心配しないで、ください……それよりも、約束を……」
 落ちくぼんだ目に苦悶を湛え、肉体の急激な衰えからくる苦しげな喘鳴をまじえながら
も、アリスは毅然と顔を上げ、魔女に契約の履行を迫った。
 すると、魔女はしばしの間、アリスの存在を無視するかのように楽しげな様子で手鏡に
見入っていたが、
「……いいさ、それじゃあ約束は果たしましょうか」
673名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:07:52.14 ID:4l4LGpEp
 薔薇のオイルとニガヨモギのリキュールを溶かし込んだ白濁した湯にその身を浸しなが
ら、魔女は嬉々とした表情で自らの変貌に酔っていた。
「……ふふ、この歯並びの良さ、喋りやすいはずよねえ」
 妖艶な口唇の中に綺麗に生え揃った皓歯をいーっと剥きだして、くっくと笑っていた。
「それに、あんなに痩せて薄板のようだった胸も、こぉんなに膨らんじゃって。ふふ、嬉
しいわあ……」
 胸元の二つのみちみちた隆起は、はりつめた質感をともなって白く輝いていた。これは
彼女が娘時代にさえも持ち得なかった、まさに女としての誇り、ステータスそのものであ
った。指先でなぞれば、きゅきゅっと旬鮮の果実の緊張を音に示していた。
 いつもは文字通りのカラスの行水で済ませる沐浴も、こうなってくれば楽しいもので、
ついつい長引いてしまうのが道理であった。手鏡に向かって何度もにやにやとしながら、
あらゆる角度から、美しくなった自分を映しては満足の溜め息を吐くのだった。
「ひひひ、お尻だって、ぎゅぎゅっと膨らんで丸くなったんだものさあ……っと、駄目ね、
こんなに若返って美人になれたのに、言葉遣いも、直さなくっちゃね、えへへ」
 そして、ふいに興奮の潮が引いたように淋しそうな表情を刷いて、
「……そうよね、あたしの『はじめて』を、これから貰ってもらうんだからね」
 湯あみを終えると魔女は、上気する身体を簡素な単衣に包み、アリスとトーゴとが待つ
儀式の間へと歩み出していた。

「随分と、遅かったじゃありませんか」 
 非難しているわけではなく、枯木のようなアリスは思うままを口にしていた。窪んだ眼
窩に瞳の光が頼りなげに揺れていた。
「ああ、すまないね。潔斎ってものはわりと段取りに時間を食うものだから、別に悪気が
あってのことじゃないんだよ」
 なだめるように魔女は応えて、そして縦長円陣の中央に横たえられた男を見据えた。
「……さて、ここから儀式をはじめようってわけなんだが」
 口元に指を寄せ、ちらりとアリスを振り返った。
「さて、あんたはどうするね?」
 魔女の質問に、アリスはしばし目を伏せていたが、
「私は、もういいです。トーゴはきっと、あなたが目覚めさせてくださるのでしょうから、
こんな老いさらばえた身体を彼に見られたくもないものですし、このままお暇させていた
だくつもりです」
 すると、魔女は少しだけ声色に軽さを乗せて、
「でも、もしかしたらあたしはあんたとの約束を果たさずにすませてしまうかもしれない
よ、そうしたら、どうなんだい?」
 しかし、アリスはふふ、と小さく笑って、
「いいえ、おそらくあなたの言葉のいくつかには嘘があるのでしょうけれど、あなたはき
っと約束は果たすのでしょう。それに、どうあれ、私の役目はここまでなんです。もしか
したら、それも所詮は浅はかな自己満足に過ぎないのかもしれませんがね」
 
674名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:08:47.43 ID:4l4LGpEp
 そして、アリスは魔女の目をもう一度、見つめながら、
「……どうか、トーゴのことをよろしくお願いします。そして、できることなら彼に告げ
てあげてください。『ついに、結ばれることはなかったけれど、私はあなたのことを愛し
ていました、どうぞ、私の事は忘れて他の誰かとお幸せに』と」
 すると、今度は魔女が目を瞠って、
「あんた……この男に抱かれたことは……?」
 すると、アリスは悲しそうに首を振って、
「いいえ、私の初めては暴漢に奪われました。ですから、その私を慮って彼はずっと私に
手を触れることさえもなかったのです」
 そして、ちらりと動揺する魔女に目を向けて、
「あとは……そうですね。どこか、誰の目にも触れないような静かな場所で、私は余生を
過ごしましょうか。きっと、あなたがされていたように、ひっそりと、ね」
「……せめて、隠れて声だけでも聞いていこうとは思わないの?」
 すると、アリスは小さく首を振って、
「ううん、できないわ。彼が、あなたに抱かれてるところを想像したら、それだけで心が
折れ尽きてしまいそうだから……だから、それは無理」
 アリスは、ただ、別れのあいさつだけを言い残して行李を背負って魔女の館を去って、
夜闇に紛れるようにふらふらと彷徨い出ていってしまった。
 残された魔女と、そしてトーゴのことである。
「さて……本当なら、この濡れ場を元恋人さまに見せつけて嫉妬させてやろうかと思った
んだけれどもね」
 自嘲しながら衣服を脱ぎ捨てると、白く輝く裸身をランプの光に照らしながら、ゆっく
りと眠ったままのトーゴへと近づいていき、そして彼の衣服を取り払ってしまった。
「ふふ、ずっと眠ったままだっていうのに……ずいぶんと、逞しい胸板ねぇ」
 目を細めながら若者の精悍な横顔に見惚れていたが、その発達した胸筋に指を這わせ、
 そして、伸びやかな脚を投げ出して男の下腹部に跨ると、彼の突起物にトゼンソウとエ
ニシダの成分を抽出した特別誂えの香油を手でぴしゃぴしゃと塗り込んでいく。 
「ん……はぁ、ここからは……はじめてだから、うまく……いくか、どうか」
 そして、次第に力強く張り出してきた屹立部に、自らの女陰をあわせるように、ゆっく
りと腰を前後させ、そして、
「ん……は、うん!」
 魔女は、強い疼痛と同時に貫かれていく充足を満身にみなぎらせ、頬を紅潮させながら、解呪の儀式を進行させていく。
「さあ、停滞をもたらす灰色の災いよ、乙女の献血をもって退くがいい!」
675名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:09:20.92 ID:4l4LGpEp
 魔女は喘ぎを懸命に押し込めながら、呪文を高らかに歌い上げる。すると、彼女の丘陵
から滴り落ちた鮮血は、トーゴの肉体に網目を成して広がっていき、そしてそこに展開し
ていた呪力と拮抗し、じりじりと火花を散らすような不快な音を何度も立てて、ついに、
ばじゅっ、と火玉が水中に没するような軋みを残して、呪力網と呪いはともに消滅してし
まったのだった。
 ぐいっ、と背を浮かせて一、二度の呻きをあげたかと思うと、
「ん……ぐあっ、ててて」
 額に汗の滴を浮かせて、トーゴはついに目を開いたのだった。
「は……あ、お目覚めですね、トーゴ様」
 魔女は、トーゴの上に跨って結合したままの姿勢で、それでも彼女としては驚くほどに
淑女然とした声で、彼に言葉を投げ掛けた。
 無論、トーゴとしては起き抜けにとんでもない体勢になっていることに狼狽するばかり
である。
「うわた……たた、君は? いったい?」
 慌ててぐいっと魔女を押しのけようとするが、交合したままの男女の対の極が深く絡み
あったままでは、そうはいかない。
「ん……駄目ですよ、あんまり強く、動いたら……ぁ……ん」
 ひくん、と身を震わせて、魔女はトーゴの行動を制する。
 ようやく、ぬらり、と糸を引くような結合を解きながら、二人は対面し、会話する余裕
を得たわけなのだが、
「君は……俺を助けてくれたのは君か?」
 すると魔女はこっくりと頷いて、
「そうよ、私は『灰の谷の魔女』です。あなたの呪いを解いたのは私なのよ」
 トーゴは驚きに瞼を引き上げて、
「いや……俺の知ってる彼女なら、もうとっくに八十の齢は過ぎているような皺だらけの
婆さんだったはずなんだが……」
 すると、魔女は手を口元にあてがい、優雅にくすくすと笑みをこぼしながら、
「ええ、本当はまだ七十八歳だから、ちょっと行き過ぎなんだけど、まあ、皺くちゃだっ
たっていうのは否定はしないわね」
 艶然と微笑む魔女の視線から、トーゴは心当たりを得て、
「……そうか、おそらくはミイラ壺だな。あれで若さを得たってわけか。それじゃ、その
相手ってのは……まさか……」
 トーゴの表情がみるみるうちに曇っていくが、構わずに魔女は告げる。
「さすがのご明察ね。そうよ、あなたの恋人のアリスさんから若さと美貌とを吸い上げて、
私はこの姿になって、そしてあなたと交わることで呪いを解いたってわけよ」
 トーゴは、言葉を無くして眉をひそめた。
「ふふ、このミイラ壺の入れ替わりの秘術は私が死なない限りは決して解けないわよ。さ
て……それでこれからあなたはどうするの?」
 言葉に冷徹な切っ先を孕ませて、魔女は勇者に決断を迫った。
676名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 02:44:08.94 ID:ywV4pAZG
支援?
677名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 03:07:28.96 ID:4l4LGpEp
 するとトーゴは、大きな息を一つ吐いて、
「……まあ、そうだなぁ、あいつならそれくらいのことはやりかねないだろうなあ、本当
に一途っていうのか、捨身主義っていうのか、俺にもよくはわからんが……」
 そして、目の前の魔女に強い視線をひとつ投げ掛けて、
「それはそうと、あんたも随分と永い間守り続けてきた大事な貞操ってやつを、俺なんか
にくれてしまって、本当によかったのかい?」
 思いもかけない返答に、目を丸くしたのは魔女であった。
「へ……? いや、その、別にあたしなんかの、そのアレなんかはこの場合にはそんな、
重要なことじゃなくってだねえ、いや、本当は嬉しかったくらいなんだけど……」
 用意していなかった返答をしどろもどろに紡ごうとする魔女に、トーゴは苦笑して、
「いやいやいや、女の子には何よりも大事なことだぜ、初体験ってのは。まあ、かく言う
俺もまあ、これがはじめてってことになるんだろうけどもね」
 頭を掻きながら、ぼやきを入れて、
「でもまあ、なんだ。嬉しかったって言ってくれるのなら、これはもう、男冥利に尽きる
ってものなんじゃないのかな?」
 そっと、魔女の背中に腕を差し入れて、その身体を抱きとめてしまった。
「あ……ええっ、ちょっと、ちょっと」
 予期せぬ事態にただただ戸惑いながら、魔女は身ぶりでトーゴに小さく抗議する。
「いやあ……だって、さ。俺もはじめてだったんだぜ。それが意識もないままに済まされ
ちゃっただなんて、なんだかお互いに悲しすぎるとは思わない?」
 そして、おのれの力強い手を魔女の白く輝く乳房に沿わせてみる。
「ん、それじゃあ、どうするっていうの?」
 身体を固い蕾になぞらえた魔女は、男の春の陽光のあたたかさがもたらされる瞬間を待
って息を止めた。
「決まっているだろう。俺たちは若く健康な男と女さ。そして、その繋がりを邪魔する衣
服さえもその身に帯びてはいない。だったら、することはひとつだろう?」
 くっ、と魔女のとがった顎を自分のもとへと引き寄せて、
「いい匂いがするなあ、薔薇と、それから……頽廃的な煙草にも似た……」
「まあ、その種の薬草よ。詳しくは説明するほどのものでもないけど……む……んん」
 おもむろに唇を襲われて、魔女は静かに目を閉じた。
 それから、二人は野生の生物のように、ただ自然と相手の身体を欲しがって、動いた。

678名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 03:08:06.62 ID:4l4LGpEp
「……愛されたのは、ね、それこそはじめてだったかもね」
 情事の最中に、ふと、魔女は呟いた。
「そうか」
 とだけ、トーゴは応えた。
「貧しい生まれでね、おまけに器量もこんなじゃなかった、ひどい不美人でね。どこにい
っても、誰に会ってもずっとひどい扱いを受けてきたのよ」
 男の逞しい腕に頬をすり寄せながら、魔女は来し方を振り返っていた。
「自然とね、歪んだわ。心も性根もね。腐臭を撒き散らすほどになった私は、いつしか畏
怖と蔑みとを受けて、『灰の谷の魔女』になっていたわ」
 トーゴは黙ったまま、ゆっくりと身体を揺らすばかりだった。
「…………わかっていたんでしょ、あなたを蝕んでいた呪いは邪竜なんかのものじゃない
のよ。あたしがしかけたものよ。他の誰にも解けないような強力な、特別製……のぉ」
 何度目かの絶頂に言葉を途切れさせながら、魔女はなおも懺悔のようにつらつらと言葉
を重ねていく。
「そして、幸せそうなあなたたちの仲を引き裂いて、それからあなたに抱かれることで、
彼女の事を嫉妬に狂わせてやろうと思ったわ。……そして、最後にはあなたに突き殺され
て、嘲りの笑いを浮かべながら……この世の全てを呪って、怨んで、そして死んでやろう
と思っていた。それなのに、それなのに……!」
 魔女は、全身を震わせるほどの激情に衝かれて、涙にむせびながら叫んだ。
「なのに、どうしてあなたはあたしを抱いているのっ?」
 トーゴは、小さい子供をあやすときに誰もがするような仕草で魔女の頭を両腕で抱き締
めながら、諭すように、
「いやね、ほら、『英雄色を好む』っていうじゃない、俺も根は助平な性分だからさ、そ
こはまあ、勘弁してよね」
 言い訳をひとつ、前置きしながら、
「何が正しいかなんて、世のことわりに正答なんてあるとは思わないよ。アリスのことだ
ってもちろん、むちゃくちゃ心配だし、助けにいかなきゃなんないなあ、とは思うさ。で
も、それをあいつが望んでいるかどうかは、それもやっぱりわからない話でね」
 苦笑しながら、心底、困ったという身ぶりを示しながらトーゴは、
「でも、やっぱり目の前で悲しんでる女の子がいたらさ、俺はその子の涙をまずは拭って
やりたいと思うのさ。あとのことはあとで考えても間に合うことかもしれないんだし、さ」

679名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 03:09:22.76 ID:4l4LGpEp
「……あなたは、私なんかのことをずいぶんと大事に扱ってくれるのねえ」
 しみじみと、呆れ声を放つ魔女。
「まあ、君が婆さんの姿だったら、どうかは知らないよ? 俺だってさ。俗物だからさあ」
 すると、魔女はくすくすと声を上げてトーゴの胸に顔を埋めて、
「そうね、それにこの姿だったからこそ、あなたとこんな楽しいことができたんだしね」
 そして、曇りの晴れた瞳を、トーゴに向けて、
「楽しかったなあ……この世の最後に、ようやくあたしは笑うことができたんだなあ」
 不意に、魔女の白い首筋に深い亀裂がはしった。
 トーゴは、息を呑んで沈黙した。しかし、魔女は微笑みながら、
「えへへ、良かったなあ。最後の最後に、私は誰も怨まずに、憎まずに、綺麗な身体のま
ま、真っ白な心のままで死んでいけるんだなあ……」
 魔女の壺を用いた邪術の効果は、ごくわずかな時間しか継続せず、そして代償は術者の
命そのものであった。
 ぴしり、ぴしり、と魔女の白い肌には、まるで雪花石膏にひびが走るようにいくつもの
亀裂が生じてきていた。
「……この世の最後に、あなたたちみたいな人たちに……会えて……本当に良かったあ」
 トーゴは、ぽつり、とひとつだけ、
「でも、俺はまだ、君の本当の名前を聞いてなかったよな……教えてくれないかい?」
 優しい目を向けて、魔女の手をぐっと、強く握りしめた。
 魔女は、軽いおどろきを表情に浮かべたが、すでに言葉を成さない声で、懸命にトーゴ
への感謝の意を伝えようと、口を動かした。
 そして、その直後に、魔女はきらきらと光る砂と化して、その場に崩れ、形を失ってし
まったのだった。そして、その中から光る球体、生命力と美しさの塊は、天井をすり抜け
て、そのもともとの持ち主であったアリスのもとへと飛び去っていったのだった。
 残されたトーゴは、手の中に砂となった悲しい女の亡骸を掴んだままに、甘くせつない
一夜の情事の余韻に浸っていた。
『もしも、生まれ変わったら、また、私のことを抱きしめてね』
 魔女の最後の声は、はっきりと彼の耳のなかに残っていたのだった。

 さて、これで物語は終わりとなるのだが、その後のトーゴとアリスのことである。
 アリスはめでたくもとの姿を取り戻し、トーゴと結ばれ、そして数年後にひとりの娘を
授かることになる。
 とある悲運を辿った女と同じ名を与えられたその娘は、父親譲りの勇気と、母の一途さ
と美貌と、そして何よりも深い弱者への慈悲の心を持ち合わせ、長じては国難を救護する
ほどの存在となり人々の信望を受けることとなるのだが、その彼女が、実はアリスのもと
へと戻ってきた若さに混じり込んでいた魔女の魂のかけらが転生したものだということは、
さすがに英雄たるトーゴでさえも了知し得ない真実なのであった。
 ただ、彼は魔女と最後に交わした約束は、知らず達成していたことになるのだろうか。 
 
 
 終わり 
680名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 03:14:32.13 ID:4l4LGpEp
 ……と、ここまででした。途中アクセス規制が入ってしまいました。
 そろそろ、凡ミスは無くしていきたいなあ、と思います40年でした。
「読んでいるよ」と仰っていただけた方、私には望外の喜びです。
 いろいろと試行錯誤ばかりで作風さえも定まらない悪筆ですが、せめて
ご厚意にはお応えしたいものだなあ、と思う次第です。
681名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 03:20:57.28 ID:ywV4pAZG
>>680
ありがとう、夜中にいいもの読ませてもらって、起きてて良かったよ。
登場人物が3人ともちょい捻りがあって先を読み進むのが楽しかった。
682名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 04:08:39.18 ID:ntgHEUtO
いい話だなぁと思ったらまさかの40年さんw
眠れないから何気なくスレ開いてみたら…見れて良かったです。ゆっくり寝ますw
683名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 08:45:12.62 ID:sWrntiRj
40年さん良かったです!
684名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 16:58:19.03 ID:yPoa29mG
GJ!ハッピーエンド好きな自分には大変好みの展開でした。
無論、描写の緻密さもベテラン筆者ならではですね。
685名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 17:03:43.14 ID:8VtmA6WJ
>>680
展開が独特で面白かったです。三人のキャラもいいですね。
686名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 18:31:18.09 ID:f9GQWEnE
大変面白かったが俺にとって一番の衝撃は
「最後には戻れるっていうのが好きかな。ぬるいかもしれないけど、安心感があっていい」
というところだった… それなのにしょっちゅう不可逆的で救いのない話を書くとかすげえw
687名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 22:08:40.51 ID:4l4LGpEp
すいません、いつも過分なご支援を感謝します。40年です。
いつも、自分はわりとハートフルな物書きだなあ、と思っておりましたが、
じつはそうでなかったことを最近知って我が事ながらびっくりしています。
さてさて、今回の小話に登場した「ミイラ壺」ってやつを、何もググったり
せずにご存じだった方っていらっしゃるのでしょうか? 
まんが猿○佐助に登場した「バテレン妖術」ってのが元ネタですが、若い娘
が若さを奪われてじわじわと枯れていくさまに、幼児だった自分は衝撃を受
けたものです。なんでしょうか、背徳的な快感ってのは、何年何十年経って
もなかなか忘れられないものですね。忘れられた方がいいのでしょうけど……
また、お目通りが叶えば幸せです。それではまた。
 
688名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 22:23:17.05 ID:zJSEgYSY
…いったい何歳なんだ四十年さんw
689名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 13:11:28.27 ID:F2GpG1Xv
>>680
素晴らしい作品でした
柴田昌弘が描いたコミック、サイキック・トラベラーを思い出しましたね
この作品も恋人を助けるために若さと美しさを魔女の老婆と交換します
契約だからね、なんか悪いの?と、開き直るというか、あっけらかんとした元魔女が
途中から主人公に協力したため、良い人っぽく描かれて終わったのが
未だに納得できないwww
690名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 23:59:30.21 ID:p5B9OOUs
とても素晴らしいです
691名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:27:25.07 ID:ZUE4s1y3
さて、40年ですけど、歴史ものってどうでしょうかね?
浅はかな知識が露呈するようで、恥ずかしいんですけど、少しだけお付き合い
ください。
692名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:27:51.57 ID:ZUE4s1y3
 『世にも不幸な女の話』
 
 中国の都が洛陽というところにあり、権威は失せていたものの皇帝が健在だったそんな時代のこと。
 都の街を取り締まる警察の長官にあたる職に就いていたオウインという男の私邸に盗賊団が押し入
り、撃退されて、その首領の女が捕縛された。
 女の名はキョウコといい、凶女の二つ名で悪名を知られる四十半ばの大背肥満だった。赤黒く日焼
けした顔の至る所には新旧とりまぜて無数の刀傷がはしっており、その形相をさらに恐ろしいものに
演出していた。
 縄を打たれてオウインの前に連れ出されても、キョウコはまるで恐れた様子も見せずに、平然と鼻
歌を楽しむ始末だった。
「おい、お前さんはこれから棒で叩かれて、それから全身に墨を入れられてしまうというのに、なん
でそんなに平気な様子なのだ?」
 不思議に思うオウインは、片手に髭をもてあそびながら興味深げにゴザの上に胡坐するキョウコに
問いかけていた。
「いやさ、おっさんよう。あたしもこれまで数えきれねえほどいろんな奴らからぶっ叩かれてここま
で来たもんだからよう、そんなくらいじゃまるで堪えねえって、そういうことなのさ」
 キョウコはにいっ、と反っ歯を見せて笑っていた。
「それに、この赤黒い肌と来た日にゃあ、かえって入れ墨のほうが気の毒なぐれえだぜよ」
 その言葉を裏付けるように、彼女の太い二の腕には、無数の入墨の輪の跡が付いているのだが、な
るほど、まるで目立った様子をみせないのである。せいぜいが薄い縞模様に見えるくらいだった。
 ほう、とオウインは感心してさらにキョウコへと言葉を投げかけていた。
「聞けばお前さんたちは、奪った金品や穀物を貧しい者たちに分け与えるようなことをしているそう
だが、それではお前さんたちは義賊ということなのかね?」
 丸い目でのぞきこむオウインの質問がおかしかったのか、それとも真面目な顔がおかしかったのか、
キョウコはぶはっ、と吹き出すように笑って答えていた。
「いやいやいや、笑ってすまねえな、おっさんよ。あたしたちは白浪(当時はやっていた黄巾族とい
う盗賊のこと)みてえに高尚なお題目で働いてるわけじゃねえさ。ただ、うちの下っ端の奴らはいつ
でも食うに困ってるものだから、結果としてそんなふうに見えちまうだけなのさ」
 しかし、そのキョウコの言葉にオウインはますます興味を深めた様子であった。
「なるほどなあ、それでそんな噂になっているということなのか、いや勉強になった」
「いや、さ。遠慮なしついでに言っちまうとだけどさ、あんたがたにもっと取り締まってもらいたい
ような腹黒い奴らはもっと他にいるみたいなんだけどねえ」
 キョウコは太い眉をしかめて嫌味を言った。
693名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:28:45.24 ID:ZUE4s1y3
「ロクに働きもしないくせにさ、やたらと立派なお屋敷に住んで、きれいな服を着て旨いものを食べ
る奴らさ。生まれついての高貴なお方がたは、どんなにあたしらが腹を空かせていてもおかまいなし
に贅沢を重ねているじゃありませんかね」
 言葉はなおも続く。
「同じ貧しい女でも器量のいいのは可愛がられていい思いができるさ、でもあたしみたいにびっくり
なご面相じゃ男に甘えることもできやしない。せいぜい、ゆすりかかっぱらいなんかで生計を立てて
いくのが関の山。どうだい、あたしがいい例じゃないか」
 言葉は流暢に紡がれるようでも、口調には熱がこもっていた。
「誰もが心安く生きられる世の中を、作ることができるのに、それをしようとしない、むしろさせな
いなんて、そんな不届きな奴らこそ、あんたがぶっ叩かなけりゃならない相手じゃねえのかい?」
 ふざけたような口振り素振りでも、言っている言葉は真実であった。
「まあ……そうだな。まったくもってお前さんの言う通りだ」
 オウインは面目ないとばかりに頭をぽりぽりと掻いていた。
「だがさ、わかっておくれよキョウコさんよ。私ていどの力では取り締まれないような怖い奴らがこ
の都にはごろごろ巣食っているんだよ。そいつらをやっつけようとするのには、もっともっと大きな
力がほしくなってくるんだよ」
 しかし、キョウコの返答もすげない。
「だからって、おっかない兵隊を増やせば増やすほど街は息苦しくなってくるし、それに畑を打った
り狩りも釣魚さえもしないような奴らを養うために、もっともっと貧乏な奴らは苦しくなってくるん
だよ。そりゃ、どういうことだい?」
 これには、オウインには返す言葉もない。
「力でどうこうしようなんて考えじゃなくて、知恵でやり返すのさ。弱い奴らはみんな工夫して生き
てるんだ。弱いからこそどうにかしようって気持ちが湧いてくるんだよ」
 縄に縛られても自分の考えをずけずけと言うキョウコの大した肝の太さに触れて、オウインの中に
は彼女に対する不思議な同調が生まれていた。
 この女は、自分が助かりたいからと縦横の能弁を講じているのではない。もっと、純粋に自分に対
して社会への強い憤りをぶつけているのだ、と。
「……わかった。わかったよ、キョウコさん。あんたの言いたいことは私に通ったよ」
 オウインはゆっくりとキョウコに近づいていき、手ずから縄を解いてやった。
「私は、これからこの乱れた世の中の歪みをなんとかしていこうと思うんだ。それこそ骨組みから、
替えていくような、ね、だが、それには強い協力者が必要なんだよ」
「ぶはっ、こんな、あたしみたいな凶女をかい?」
 目を丸くしてオウインに見入るキョウコ。
「もちろん、そのままではいけないね。あんたは顔が売れすぎているし、なにより見た目でしか人を
判断できないような呆け者たちに取り入るのには、失礼だがそのナリでは無理だろう?」
 ぶすっと口をへの字に曲げながらも、オウインの言葉には頷くしかないキョウコだった。
694名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:29:42.74 ID:ZUE4s1y3
 ついておいで、と中庭から長い渡り廊下を抜けて、オウインの簡素な私室へとキョウコは連れられ
ていった。
 オウインは、部屋の隅に調度として飾ってあった小ぶりな壺をどけると、その下の空洞に隠してあ
った小さな箱を取り出していた。
「ああ、とうとうこいつを使うときが来たんだなあ」
 小さな感慨をこめて箱の鍵をがちりと開けるオウイン。そして、その中に並んでいたものをキョウ
コに向けて指し示していた」
「こいつは……ヒスイか何かかい?」
 五つ並んだ小さなそろばん玉のような白い塊を、キョウコはしげしげと見ていた。
「いいや、こいつは骨さ。それも人間のね」
 わざと何事もない様子で言うオウイン。
「へえ、そうかい、そういやそんな色だねえ」
 怯えた様子など微塵もみせないキョウコは、さすがに胆が据わっていた。その様子に満足してオウ
インは説明を続けていた。
「うん、こいつはね、女の骨を磨いたものなんだ。それも当代古代に名高い五人の才媛や美姫のね」
 白い骨の粒の表面には、小さく幾何学的な文様が篆刻されている。
「へえ、それでそれで」
「これを飲み下せばたちどころにその女たちの魂がその女に宿って、どんな醜貌も絶世の美女へと早
変わりってなもんなんだよ」
 オウインはその骨粒の一つをつまみ出して、キョウコの手のひらに乗せてやった。
「まずは、一つめさ。皇帝のお気に入りだった芸妓のうちでも際立っていた娘のだよ」
「わかった、さっそくやってみるかい」
 キョウコは、それを躊躇なくガリっと咀嚼して、胃の腑へと収めてしまっていた。

 変化は、なかなか現れなかった。
「……おかしいなあ、効き目がないはずはないんだがね」
 オウインが不服そうな顔をする。
「あははは、何だよ気を持たせやがって、まがい物をつかまされたんじゃないかよ」
 にやにやとしていたキョウコの顔がびくん、と引き攣った。
「うひゃ、ひゃ、なんだ、これは」
 突然キョウコの肌の上に浮き出してきたほくろのようなものは、あっという間に面積を押し広げて
顔と言わず体と言わず、彼女のその全体を黒いかさぶたのようなもので覆ってしまっていた。 
「うげっ、ぺっ、ぺっ。なんだよこりゃあ、バカにしてるぅ」
 びり、びり、とかさぶたを剥ぎ取るキョウコだったが、別に痛みは感じられなかった。
「……ほう、つまりはこういうことだったか」
 感心して声を出すオウイン。
 キョウコは下穿きまでも脱ぎ去って全身に生じたかさぶたを除去していた。隣に人がいようとも、
まるで羞恥もない。あられもないどっしりとした大柄の裸身をさらしていた。
「はあ、なんだよこりゃあ」
 かさぶたの下から現れたのは、シミや皺、もちろん刀傷などまるでない絹布のように白く輝く若い
肌だった。
「その子は色の白くて綺麗な肌で評判だったからね、その魂が作用すればこうなるというわけだ」
 姿見の金属鏡を持ち出して、オウインはキョウコにその姿を見せてやっていた。しかし、キョウコ
はそれにも浮かない顔で、
「なんだよ、美人になれるってならまだしも、ただ色が白くなったってだけじゃあ猪豚が白豚になっ
ただけじゃないか。生っ白くなっちまって、かえって箔が無くなったようなもんだ」
 鏡を覗き込んで、不平を口にしていた。
695名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:30:36.51 ID:ZUE4s1y3
「いやいや、それでも一度に変身するよりは面白いじゃないか、それ次をいってごらんよ」
 オウインが二つめの粒を投げつけると、それをキョウコはぱくりと口で受け止める。
「まあ、それもそうなんだがねえ……」
 もがもがと複雑な表情でキョウコはそれを飲み下していた。
 次なる変化は、わりと早く現れていた。
「……あ、ああっ、らっ、ららっ?」
「ほう、次のはたしか、楽人のうちの一人で美声の持ち主だった娘じゃな」
 うんうん、と一人頷くオウインだった。
「……ううん、こんな声なんてどうだっていいんだからさぁ、もうちょっと大事な部分をどうにかし
てくれないかしらぁ」
 玉を転がす透き通った少女の声で、熊のような大女は甘えた口ぶりをみせていた。
「うん、悪くないよ。なかなかに可憐じゃないか……ぷふっ」
 思わず吹き出してしまうオウインを責めることはできないほどのアンバランスさであった。
「いやぁん、もう、バカにしてぇ……」
 口調がまるで変わってしまうのだ。よほど意識して発声しなければこんな話し方になってしまう。
「ま、ま、謝るから気を取り直しておくれよ。そして、私の考えが正しければ、お前さんにはもう、
歌舞や音曲に関する達者の技能が備わっているはずだからね、それもゆくゆく役に立ってくれるだろ
うよ」
 少しだけ拗ねた様子をみせていたキョウコだったが、それでも気を取り直して、
「じゃあ、次のを頂戴。もっとそう、ぱっ、と美人になれるのとか、この固肥りの体をすっきりとさ
せてくれるのとか、私、そういうのがいいわ」
「物事には万事、順序があるさ。それを弁えずに急流に逆らうからこそ、人は溺れる憂き目に遭う。
少しずつ変わっていくからこそ心を保っていることができるのだよ。わかるね?」
 オウインは三つめを差し出しながらも、はやるキョウコに釘を刺していた。
 キョウコにも、オウインの言葉の意味は伝わっていた。なにしろ、これはただの変身薬ではなく、
魂の塊なのだ。うかつに服用していけば、自らの自我を乗っ取られてしまう。そうなったら美人どこ
ろの騒ぎではない。心を低く鎮めつつ、三つめの粒を静かに服用していた。
 次なる変化は頭部に現れた。
「いやっ、何よぉ、これぇ!」
 するする、と抜け落ちる髪は床に散らばり、あっと言う間もなくキョウコは完全な禿頭になってし
まっていた。ぺたぺたと手の触れるところは全てつるつるになっていた。
「ああ、大丈夫だよ。これは医師どのの若死にされた奥方のものだ。だとすれば、すぐに、ほら」
 みるみるうちに、新しい黒髪が生え伸びていく。腰まで届くような艶やかな髪は、癖もなく揃って
広がり、青い輝きを周囲に放っていた。そのこぼれ落ちる様は、まさに流水のごとし、だった。
「いいわ、ね。これは。私はいつもぼっさぼさの赤毛を気にしていたんですもの」
 キョウコは気に入った様子で髪に手櫛を梳く。
 そして、彼女は知覚した。彼女の中に医師の妻としての知識や技術、そして感情までもが流入して
きていくことを。
696名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:33:48.97 ID:ZUE4s1y3
「どうだね、少し休みをとってから続きにしようか?」
 額に脂汗を浮かべるキョウコにオウインは声を掛ける。
「ううん、大丈夫。なんとなく、変化の癖っていうのか、なにかが掴めてきた気がするから」
 五つの骨粒は、単なる変身薬などではなく、女たちの執念の塊だった。この世の最期に強い無念を
残した女たちの死に様が、そこに凝縮しているのであった。
 オウインが差し出した四つ目の骨粒は他のものと比べると、やや黄ばんでいて年月を経た様子を示
相するものであった。
 それを口にして噛み下したキョウコの全身に激痛が奔る。
「ふ……ぐわっ!」
 かがめた背中に瘤のように盛り上がった筋肉が密度を高めていく。猪のようだった手や足はしなや
かさを増していき、腰は柳のように細められ、胸は形よく隆起し、尻は若々しい丸みを帯びていく。
「かつて、楚の将軍に寵姫がいたのだが、これはその女の骨だよ」
 将軍とともに非業の死を遂げたその女は、後に草花の名となって知られるほどの美姫だったという。
 みるみるうちに熊のようだった体格の女は牝鹿のように軽やかな乙女へと姿を転じていた。
「あ、ははぁ、すごいすごい、すごいよぉ」
 帯の身ごろを半分ほどに締め直し、ぶかぶかになった衣服を整えて身体を軽く揺すると、ふわりと
花のような立ち姿である。あくまでも顔を隠せば、という限定ではあったが。
「しかし、なんだね。お前さんのせっかくの鍛錬された膂力を失わせることは惜しいことではあるが
なぁ」
 すると、にやり、と笑ったキョウコは右手をすっと差し出して、オウインに握手を求める格好をと
った。
 何事か、と同じく右手を差し出したオウインの手を掴むと、そのままに力み寸毫発することなく、
「そうれっ、と」
 そのままオウインの身体を片手で持ち上げてしまっていた。それほどに巨漢ではなくとも、成人男
性の身体を片手の力のみでやすやすと持ち上げたのである。
「わわっ、おろしてくれよ」
 慌てたオウインに、にやり、と黄色い歯を剥きだして凶悪な笑みを漏らすキョウコ。
「力は無くしちゃいないの。ただ、その上に新しい姿が重ねられただけ」
 謎掛けるように呟き、とん、とオウインを床に下ろしながら、キョウコは最後の骨粒を要求した。
「さあ、それじゃあ最後のひとつ……頂戴」
 
697名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 23:34:45.98 ID:ZUE4s1y3
 ふう、と息を整えたオウインが最後の骨粒を手にした時、その表情に複雑なものが瞬間奔ったこと
を、キョウコは視認して、あえてそれを黙っていた。
「ああ、それじゃあこいつが最後の一つだよ、さあ……いってみようか」
 うっすらと桜色がかったその骨粒を染めていたのは、おそらくは染みついた血の赤だった。
 かりっ、と音を立ててキョウコはそれを咀嚼する。
 うっ、と口元を覆うキョウコの口からばらばらと黄色い歯が抜け落ちた。
「うくぐっ、くっ」
 苦痛に押さえていた顔をようやく上げたキョウコの顔は、もはやそこにはなかった。
 代替として生え揃う白玉のように整った歯。そしてごつごつとしていた輪郭は、小さくうりざねの
形に整い、あぐらをかいていた鼻が形よく隆起して、口元が涼しく引き締まり、笹の葉のように青々
しい眉が一条整った下には、長く濡れた睫毛の奥で、青く輝く瞳の色が冴えていた。 
 鏡に向かって微笑めば四季の花が恥じらい、哀愁に表情を曇らせれば、そこには深い湖のほとりを
覗くような神秘的な憂いが形作られていた。
「これが……私なんだぁ」
 男の庇護欲をかき立てる甘やかな口調も、ここに至ってようやく真価を発揮していた。
 オウインは、キョウコの作り変えられた顔をしばし放心の態で眺めていたが、
「ああ、この娘はね、皇帝の後宮に入れられるのを嫌って、逃げ出そうとして、そしてついには処刑
された、そう……かわいそうな子なんだ」
 すると、キョウコはそのオウインの言葉を受けて、
「……ええ、そしてあなたがこの世で唯一愛した女性なんでしょう」
 口調、というよりも声までもまるで別人に変えて、一言を発していた。
 石のように表情を凍りつかせるオウイン。
「ねえ、あなた……どうしてあのとき、私のことを連れて逃げてくださらなかったの?」
 責めるような口調で、キョウコに宿った女は声を発していた。
 顔を蒼白にして、額に汗を玉のように浮かべるオウインに、キョウコは微笑んで一言。
「いやいや、悪かったねえ。どうにもあたしは意地が悪いもんだから、ついこんな悪戯をしちまう」
 生来の太い声でキョウコは詫びを口にした。
「……大概にしてくださいね」
 オウインはやっとそう返答するのがいっぱいだった。
 
 五人の女から長所を受け継いだキョウコは、今や光の女神もかくや、という美しさである。
「それで、私はこれからどうしたらいいのかしら」
 手近な樽に腰掛けたキョウコは髪を指先でもてあそびながらオウインに尋ねた。
 うん、とオウインはひとつ頷いて、
「美人はそれだけで万人の兵にも勝る強力な兵器だよ」 
 そして、キョウコを自らの養女に仕立てて、しかるべき機会を得て権力者のもとへと送り込もうと
いう筋書きをキョウコに教えたのだった。
「と、いったところなんだが……ん、聞いていたのかね、キョウコさん」
「ええ、ごめんなさい。ちょっとだけ、ぼうっとしていたかしら」
 絶世の美貌を手に入れながらも、キョウコの心は今、不安ゆえの暗灰色に翳っていた。
 彼女は、醜く生まれたために、ろくな生き方ができなかった。今までずっと、そうだった。
ところが彼女が取りこんだ女たちは皆、すばらしい美女揃いであったにも関わらず、佳人薄命の例え
を具現して一人残らずろくな死に方をしていなかったのである。
 きっと、美女に生まれ変わった彼女もまた、同じ末路をたどるのだろう。ろくな生き方も、そして
死に方も与えられない自分は、もしかしたらこの世で一番の不幸な女なのではないか、と。
 まあ、それでもいいかもね、と覚悟が決まったら再び彼女の瞳には強い光が戻っていた。
「それじゃあ、お父様。私、可愛い名前が欲しいわ。何か考えてくださらないの?」
「うん、そうだね……それじゃあ、こんなのはどうだろうね」
 
 その後、彼女たちが本懐を遂げる事ができたのか、それともむざむざとその方策を破られてしまっ
たのか。
 厚く積み重なる歴史の層に圧縮されては、それらの事実を確認する術は今となっては何も残っては
いないのである。ただ、曲がり曲がった口伝で、物語が伝承されるばかりなのである。

 了 
698名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 01:40:35.10 ID:B86jP8dv
いつもありがとうございます

面白かったです
699名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 04:12:56.59 ID:++nJL8MJ
今までダークな話は避けてたんだがついさっき好奇心が沸いて読んでみた
なんだこの気持ちは
すごくTSF的にそそる話なのにやるせない感じは
これがダークなのか
チラ裏すまん
誰かに聞いて欲しかった
700名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 12:48:28.18 ID:UDJmoWWM
それが好きなやつも多勢いる
普通の話ならハッピーエンドがすきだけど
エロならバッドエンドの方がいい

読み物というよりヌク道具だと思ってるから
701名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 14:03:23.58 ID:I/UwzJQV
>>700
書き方が悪かった
俺はこの気持ちにいい意味で惚れてしまってやばい
ダークODがこんなにそそるとは知らなかった
なんかいいダークな作品知ってたら教えてくれ
702名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 20:15:44.55 ID:6GgmVslK
40年さん乙でした
根本的には何かを失っている人間がいないからか、
やや切ないふいんきながらもスッと読めて面白かったよ
本当に作風が広くて尊敬するぜ
703名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 20:25:44.96 ID:aaFCRZ8I
貂蝉ですね。面白かったです
704名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 00:10:15.85 ID:hYS7gTiz
これなら一々呂布を翻弄したりせずとも直接董卓殺れそうな感じだが。
705名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 23:52:02.39 ID:f3jJKn0m
GJ!
良作が続くな。
706名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 16:54:23.83 ID:jFYZJ7zH
来週のスマイルプリキュアって番組ODネタだよ
707名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 21:59:45.66 ID:8c/kiRvs
ギルティクラウンってアニメでヒロインが
主人公の姉でラスボスのヤンデレに体乗っ取られてた
708名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:11:30.22 ID:mfEAo9oq
>>707
該当話とか何分ぐらいかも教えてもらえると嬉しい。
709名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 23:50:34.68 ID:sng1xlkm
神の作品の続きはまだだろうか
教師とビッチな女生徒の話しを待っている
710名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 01:00:53.69 ID:TrXQSuGp
>>709
あの作家さんはいつも凄いクオリティ高いよね。
面白いし、きっちり書かれてるから尊敬するよ。
711名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 09:57:17.81 ID:OFlZWwo+
最近このジャンル該当の同人とか商業関係割とあるねぇ。
このままちょっとづつでも浸透してくと嬉しいんだけどなー。

問題はジャンル検索出来ないから自力で探すしかないとこか…
712名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 10:21:46.51 ID:rSxTmLxY
>>709
あの作家さんって常連なの?
713名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 12:40:50.14 ID:ZG1ssq+e
エロパロのいろんなスレで作品書いてるよねあの人
ちょっと探せば出るだろうからあえてURLは貼らないけどHPも持ってるし
714名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 12:59:32.39 ID:rSxTmLxY
ああ少年シリーズの人だったか!
なるほど納得。気づいたら、もうひと月以上空いてるんだね。
気を長くして待たして頂こう!
715名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 14:45:26.16 ID:4Q8Vj8cr
>>711
ODという名前は失敗したよなTSと違って検索に使えない
CGMに繋がらないんだよなツイッターでも無理だし
TSは国際的に使われるているからうらやましいよ
716名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 20:58:16.80 ID:XEEO21Cg
今朝放送のプリキュアの影響からか、pixivでのODを含めた入れ替わりネタが急増中。
ここで評価数やブックマーク数が増えれば、今後に影響を及ぼすことは確実なので、
アカ持っている人は気になる作品対象だけでも行動しておくべき。
717名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 21:40:59.20 ID:R/zbL05C
ていうかODものをネットっていうか日本でまともに扱ってるのってこの掲示板くらいしかないし
俺達で新しい名称作っても問題無い気がしないでもない
718名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 22:00:33.04 ID:rSxTmLxY
>>771
新しい名称作る事には、反対しないけど
難しいなぁ。TSは元々ある用語の略称だからな。
ODみたいに無理に作っても普及するかどうか。
ODはこの界隈ではまだ普及した方だと思うし
微妙なの作っても、OD派と新用語派で非常にローカルな対立が起きないかが
気がかり。海外でも入れ替わりとか肉体変化などを総称した性転換をTSとは言っても
入れ替わりとか個別のジャンルにまで略称ってあるの?
bodyswap, possession,等々あるけど略称を見た記憶があまりない。
海外に合わせろとは言わないけど、このスレとかローカルな界隈でだけ通用する単語ならODで十分だし
もっと広く普及させることを見据えるなら、考えた方が良さそう。
719名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 22:25:13.20 ID:4Q8Vj8cr
>>717>>718
誤解しないでくれ今更覆そうとしているわけじゃないんだ
ただの愚痴だよODの言葉が出来てから10年前後にもになるしな
720名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 23:03:50.59 ID:QQikLs4p
OD=女同士なんて名称絶対普及しないと思ったけど、
いま思うとこれは中々良いネーミング
721名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 23:46:52.89 ID:8R5dfp+f
>>711
情報あるならぜひ教えて欲しいです。
>>717
前はODネタゲースレってのがあったんだがいつの間にか?なくなっているよね?

もし自分も情報あったらここに書いていいのかな?
722名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 04:18:11.71 ID:450ZiDfP
英語なら女性同士は
female to female だよ
F2F と略されたりする
この後に色々くっつける

完全に入れ替わるなら
F2F transformation あるいは body swap

憑依は
possession

一部だけ入れ替えなら
trait swap

吸い取るなら
transfer

この分野は海外でもレアだねぇ
723名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 06:01:15.05 ID:PUaiy/Kz
こういうとこで紹介されるのを嫌がる人が結構居るから個人作品は紹介しにくんだよね。
同人物でいくつか該当見つけたけどマニアックな性癖ジャンルだと書き込みにくい。

ttp://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ093151.html
試しに一個。

つーかこれ自分の性癖晒してるのと一緒だよな…
樹海行って来る。
724名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 12:24:17.04 ID:XhWj0GOA
>>723
へーいいな買おうかな…。と思ったけど二枚目のサンプル画像を見てそっと閉じた
自分にはまだ早かったようだ
725名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 15:54:00.23 ID:gArV+svp
>>723
憑依ならいいんだがな・・・
726723:2012/03/26(月) 16:17:52.71 ID:PUaiy/Kz
書き忘れた。
該当部分はゲーム世界?に人格捕われ→現実の肉体乗っ取られって感じ。
てか凄いアブノーマルなんで貼っといてあれだがおすすめできねぇ…
727名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 20:19:34.63 ID:tOcJXeM/
それ以前に絵のクオリティがな
ガキのラクガキじゃ話にならんこんなんで金取ってるのこいつ
728名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 21:41:50.52 ID:w7vrYKOA
こいつ以下の同人エロソフト出してるのなんて多々いるぜ
しかも売上が完全に0じゃないというのが恐ろしい
729名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 22:26:36.78 ID:uLsyut0r
買いたいとはまったく思わんが、同人なんだから別にいいんじゃねーの
商業じゃなくて趣味でやってるんだしこの程度の金額ならパッケージ詐欺だとしても
(まあ詐欺にもなってないが)腹立たしくもならん
730名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 01:02:57.96 ID:tHQEQRM5
カスみたいな同人でもマイナーな性癖の作品なら
一部のひとにとっては貴重

同士のお前らに幸せになれるワード教えてやろう
どう使うかは自分でかんがえろ
ehentai
731名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 06:56:23.35 ID:GGu8yhJf
>>730
消えろカス
732名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 09:42:08.97 ID:hzY3GGr+
>>720
そうかな?検索に使えない時点て明らかに失敗だろう
せめてアルファベット3文字にすればよかったと思っている
「OD」では変なのが引っかかるし「OD 女同士」だと取りこぼしありまくりだし
検索に使えるかどうかでOD情報が確実に手に入り点と点がつながりコミュニティが大きくなり
購買力も大きくなりそれに応じて商用作品もたくさん出てくるようになる
とはいえ今更替えるわけにもいかないしなしかたないとあきらめている
733名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 19:52:14.15 ID:hzY3GGr+
>>720
熱くなりすぎたごめん
734名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 23:38:31.91 ID:zwLlH7Yy
そういえば、ODの作家さんって、大抵がTSFも兼ねて書かれることが
多いような気がするんだが、題材として、より刺激が強いのはODの方か
もしれないよなあ、だから、OD書き始めると、あんまりTSFには戻ら
ないのかなあ、と思うこのごろ。いや、自分の体験としてね。
735名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 22:31:41.16 ID:Ij5VzV1C
せちなかさんのサイトが閉鎖されてる
736名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 22:41:37.12 ID:wFKzB++A
それエイプリルフール
737名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 23:19:35.54 ID:JwRB31XC
プニュ( ´∀`)σ)Д`)
738名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 20:48:19.09 ID:mO+SGQ39
入れ替わりや憑依とは違うんだけど、「花とゆめプラチナ」に載っていた「緋色の明日」がかなり興味深い。
ブスというほどではないけど冴えない外見の女の子が、悪魔との契約で希望する容姿を入手するという展開なんだけど、
その代償が周囲の人間がもつ自分に対する記憶の消失。
初めは、小さな変更だったので記憶の消失もちょっとしたド忘れ程度だったものが、次第にエスカレートしていき、
最終的には、誰も自分のことを覚えていないどころか、ついには数秒前の接触すら覚えていてもらえなくなるというもの。
悪魔との契約が人間界を参考にしていたので、クーリングオフしてもらえて元に戻るというオチがイマイチだったけど、
獲得に対する喪失が、社会的存在や地位、基盤というのはなかなか面白い。

739名無しさん@ピンキー:2012/04/10(火) 23:22:01.15 ID:eFFbjQQP
新作アニメ一通り始まったけどOD展開になりそうな作品はないな
740名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 07:09:08.58 ID:GpXaAgEK
やはり悪の女王が可愛いお姫様の肉体を乗っ取って王子様を誑かすような展開が王道。

741名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 10:39:12.81 ID:BpRu9JQm
wowowのミディアム7〜最終章〜が該当作
母親と次女の入れ替わり
今日4月10日(火)深夜0:10がラストのよう
無料放送なのでBS視聴できる人はぜひ
742名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 23:45:16.93 ID:05yH45AL
>>740
王道かは分からんが現実にそのような商品がないのが現実なんですよ・・・
743名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 23:56:25.83 ID:5aeuk2/M
>>741
あなたのレスの時点で番組終了してない?
744名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 05:29:43.80 ID:y8M3NEkS
>>743

4月12日14:00 にも放送があるらしい。(wowowから)
745名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 22:43:51.22 ID:70y+DaWF
最近SSの投稿が無くて寂しいのう
なんか考えようかね
746名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:10:06.06 ID:wkGvleFb
>>745
そですね、おねがいします。
繋ぎ程度のものならひとつ、アップしておきますが……
747名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:10:48.52 ID:wkGvleFb
 「忍法墨俣城」

 「入り鉄砲に出女」と、徳川政権下において特に警戒されたのは江戸への武器の持ち込
みと、大名間の私的な婚姻のために江戸屋敷に人質として居住する大名の娘が江戸を抜け
て出ていってしまうことであり、これらは特に関所でも厳重な警戒でもって取り締まりを
されたわけである。
 しかし、取り締まりがあるということは違反するものがあるというわけで、西国は山陰
地方に位置する二つの藩、赤沙汰藩と浜谷藩は秘密裏に誼を結ぼうと企てており、浜谷藩
では、当年とって十八歳、美貌の秘蔵の娘である和音姫を赤沙汰の若殿に差し出そうとし
ていたのであった。
 それで、浜谷では事を成すにあたって甲賀の忍びの力を求めたというわけなのである。 

 さて、さる日の昼時に赤沙汰の城の広間に連れてこられたのは旅姿の五人の女だった。
 皆、五十歳を前後するくらいの歳で、粗末な小袖に細帯を締めただけの身なりであった。
 どう贔屓目に見ても、物見遊山に出掛けてきた老女たちの一行が関の山なのだが、それ
が姫の従者を名乗るものだから、ここまで招き入れられたのである。
「……それで、おぬしらは和音姫のお付きのものだというわけか」
 すると、赤ら顔ででっぷりと肥満した、一行のまとめ役と思しき女はこっくりと首を振
って、
「そうですだぁ。長い道中ようやくに、お殿様のところに、姫を連れてきた次第です」
 横一列に不揃いに平伏した仲間を見やりながら、女は野卑な口調で言上した。
 横に控える女たちも、程度が知れた行儀の悪さで、頭を掻きむしってフケを指先に摘み
取っていたり、胡坐をかいた脚をぴしゃりぴしゃりと鼻唄に合わせて叩いていたり、と、
どうにも始末の悪い様子であったために、若殿は機嫌も悪しげに、懐手に腕を組んだまま
に、ため息混じり、目をぎろぎろと細めて辟易とした所作を示していた。
「連れて来た、とは言うがの……」
 ふん、と息を吐いて若殿は疑念を口にした。
「それで、和音どのは今、どこに居られるというのだな?」
 近くにある旅籠にでも居るというのなら、どうしてここまで一緒に来ないのかという不
審からの強い語気の言葉だったが、それを女は正面からぬるり、と受ける。
「ええ、ですから、ほら、お殿様の目の前に、このとおりに、ねえ」
 にたり、と白目を浮かせた笑いを浮かべると、あとに控えた四人も同様にくっく、と嘲
笑とも取れる笑い声をあげていた。
748名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:11:38.93 ID:wkGvleFb
 二十六歳の男盛りの若殿にとって、これは面白いはずはなかった、が、
「それでは、おぬしらの中に、姫が紛れているとでもいうわけなのか?」
 挑まれた謎かけに尻ごみをすることは興無しと見て、わざと女たちの挑発に乗っかった。
「ええ、ええ左様に。さて、それではお殿様にはそれが誰なのかおわかりになりますかい
なあ?」
 若殿は、鋭い視線を右から左の女に向けてざっと流した。
 そして、次に左から右に穿った視線をじろりじろり、ゆっくりと移動させた。
 居並ぶ五人、どれもがくたびれかけた山姥もどきであった。歯が欠けた者もあり、面貌
に皹が入っているかと思われるほどに深い皺を刻んだものもあり、また、ある者は血管が
浮き出て骨ばった、げんなりとするような肢体をさらしていた。
 その特徴に差はあれども、つまりおのおのが老いさらばえて崩れた容姿をしていたとい
うことである。肌は衰えて、肉置きは弛み落ちていて、老境であることに疑いはなかった。
 年老いても容貌の衰えぬ美形を「姥桜」という言葉で形容することがあるが、彼女たち
は、もともとにして大した容姿を持ち得ていなかったようにも思われた。
 とても、江戸の藩邸で眺めては何度も嘆息した花の精霊のような若々しい美貌と生き生
きとした活力にあふれる肉体美をたたえた和音姫との共通点、相似点などは持ち合わせて
いないように若殿には思われたのである。
「ふん、いくら関所破りの変装にしても堂に入りすぎてはおらんか?」
 若殿はいくら目を凝らして観察しても、まるでお手上げで、解答に窮して呆れ声をあげ
ていた。彼の矜持として、当てずっぽうで答えるつもりはなかったわけである。
「へへ、それならば、そろそろ降参で?」
 若殿は鼻を鳴らして、
「ふん、焦らすなよ」
 畳んだ扇子でこつこつと床を打つ。
 すると、それに応えたように、老女のうちの一人、特に背丈の低く、角ばった顔の者が
すく、とその場に立ちあがった。
「なに、お前が……か?」
 どんなに巧妙に変装を施したところで、体格ばかりはどうしようもなかろうと、若殿は
訝ったが、立ちあがった女は、ふふ、と微笑を片えくぼに刷いたままで、くるりと壇上の
若殿に背を向けて、おもむろに黒い股引きを脱ぎはじめた。 
 何事か、と声を上げるのも忘れて若殿はそこに見入っていたが、女が腰にまわした長短
の紐をゆるめて股引きをずり下ろした時に、そこではじめて小さくあっ、と叫びを上げた。
749名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:12:05.64 ID:wkGvleFb
 女は、尻に詰め物を入れていたのだった。十本、二十本、とにかくたくさんの手拭いを
そこから取り出した結果、あらわになった女の尻は、
「さあ、いかがにございましょうか?」
 それは、まさに若い娘の、丸く形よく膨らんだ尻であった。腹周りから固く締まった美
しい曲線は、女がわずかに腰をそらせるだけで、それに応えてふりふりと動き、若殿の視
線をそこに釘付けにしてしまったのである。
 しかし、女の身体はあくまでも老い屈まったもののままである。つまり、彼女は下腹部
から尻にかけては若い娘のそれになっているものの、ほかの部位、腋腹や上脚、乳房に首、
むろん顔などは、老女のままなのである。
 若殿は、はっとしてまとめ役の女を振り返る。
 すると、女はにやりと相好を崩しながら、ほかの女にも目配せをしていた。
 一斉に立ち上がった女たちはそれぞれ着衣をはだけさせ、その草臥れかけた肢体をあら
わにしはじめたのである。
 でっぷりと肥満し、力士と見紛うばかりの女は襦袢をまくって、上半身に巻いていたさ
らしをぐるぐると腕で巻き取っていく。十丈、二十丈、と信じられない長さと量とが巻き
取られていくうちに、女の胸元や背中は異常なほどにすっきりと細く整形され、内包され
ていたものが若い娘の上半身であったことを若殿に示していたのである。乳房は早生りの
梅果のようにみずみずしい様を示し、白い石のような肌はわずかな光をも照り返して、輝
きを周囲に放っていた。
 同様に、血色悪い皺んだ女が脚絆を脱げば、そこからは若い雌鹿のように弾力ある、つ
ややかに伸びる素足がこぼれたし、歯の欠けた品の無い女が腕ぬきと手袋を取り払えば、
美神のそれのように美しい腕と、そこから繋がる手指があらわれたのである。
「さすがに関所でも、人相や体格までは確認しても、衣服に隠された一部分だけを怪しむ
ことはありませんものなあ」
 みるみる女たちは、その一部だけ偏った美を保った裸身をあらわしていった。 
「うふふふ、これぞ甲賀忍法『寄木作り』でございます」
 頭目の女は、そうして裸になった女たちの身体を横一列、ぴったりに並べると、その女
たちの保持している若い美々しい部分を血の一筋も流さぬままに、すこんすこん、と引き
抜いては組み換えて、ひとつの美しい彫像を作りだしていた。
 剛胆に居座っていた若殿もこれには目を白黒させるばかりであった。
 そして、あっという間に、まとめ役の女は、
「ふふふ、どおれ、この通りにございますわいなあ」
 先ほどまでと顔ばかりは同じでも、その首から下は青春に張りつめて輝く若い娘の裸体
とすりかわっていたのであった。
 そして、仕上げとばかりに手桶に張った湯で顔を洗い流してゆく。
 熱い湯が洗い流していったのは女の旅塵ばかりではなかった。女の顔に張り付いていた
余分なあぶら肉を、弛みを、皺を、みるみる洗い流していくのである。
750名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:14:00.14 ID:wkGvleFb
 ぱんぱんの饅頭のように腫れぼったい女の顔はどろどろと半減していき、さきほどの女
の尻に詰められていた手拭いで顔をごしごしと綺麗にふき取ると、
「さあ、この通りでございます。殿、いかがでございましょう?」
 ぴったりとかぶっていた頭巾を外せば、そこからはつややかな漆のような光沢ある黒髪
がこぼれて落ちていた。声もまた、囀る小鳥のそれのように、可憐なものにいつの間にか
変質していたのであった。
 女は、脇に控えていた女から白い襦袢を受け取って肩から羽織ると、もう一度両手を床
の上につがえて平伏し、若殿に優雅に挨拶をしたのだった。
「浜谷藩主の長女、和音にございます。どうぞ、これよりはお側に置いていただきますよ
うに、よろしくお頼み申し上げまする」

 さて、それから数日の段取りがあり、無事に祝言を上げた若殿と和音の二人が閨をとも
にしようとしたところで、である。
 すでに床の中で腕枕に待っていた若殿のところに、かたり、と障子をあけて、湯を浴び
て身を清めてきた和音が膝でにじり入ってきた。
「さあ、それでは、どうぞお情けをいただきたく……」
 上気する肌に花の芳香を湛えた娘は、潤んだ瞳で若殿のすぐ近くに寄って、その腕に添
うように身を重ねようとしていた。
 すると、それを制するように一言、若殿は、
「ああ、そうだ。ことの前に、だ。和音よ、ひとつだけ訊きたいことがあるのだがな」
「はぁい、なんでございましょうか。殿」
 甘やかな声で、若殿の胸に手をあてがう和音はじゃれるように応えた。
「……おぬしたち、じつは江戸を離れた時には六人居ったのではなかったか?」
 ぼそり、と呟くような若殿の一言に、和音の身はびくん、と強く竦み、そして、余裕の
消え失せた表情で、もう一度若殿の表情を仰ぎ見た。
「……あまりにも、騒ぐものですから、まあ……仕方なく……」
 苦しい弁解を、和音を「装った」女は肺腑から絞り出していた。 
「うん、当たったようだな。それならば、別にいいのだ。そのこと自体は大した問題では
ないし、儂としても何も知らない生娘に、一から手ほどきをする面倒をしなくてすむのは
むしろ喜ばしいことだからな」
 そして、行燈の火をぷっと吹き消して周囲を真っ暗にしてしまう。
「まあ、これで一勝一敗といったところじゃ。これで、溜飲がさがったというものだな」
 そして、快活な笑いをひとしきり残したあとに、若殿は若く美しい肉体をまんまと横領
した女忍者を存分に組み敷いたのだった。


  おわり 
 
751名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 22:16:43.37 ID:wkGvleFb
……っと、以上ですね。新年度もはじまり、皆様お忙しいみぎりとは思われますが、
どうぞ、ご自愛くださって健康に毎日をお過ごしください。
お世話になりっぱなしの40年がお目汚しでした。それではまた。
752名無しさん@ピンキー:2012/04/16(月) 07:26:21.12 ID:MHNzcrhj
朝起きたら投下されていた…
帰宅したらよまさせてもらうぜ、乙でした!
753名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 00:57:17.93 ID:S4X0T7Zm
相変わらず素晴らしいキレ
754名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 18:13:06.51 ID:ePEMu2hb
遅ればせながら保管庫更新しましたー。
スレは見てるんですがなかなか時間が取れず…申し訳ないです。
漏れとかありましたら連絡してくださいー。
755名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 19:24:57.77 ID:Hk/ygZkc

                  
            / ̄\        >>754よくぞやってくれた
           .|    |        褒美としてオプーナを
            \_/        消毒する権利をやる
              |
           /  ̄  ̄ \
         / ::\:::/::   \
        / .<●>::::::<●>   \
        |   .(__人__)      |  _,,__
        \    ` ⌒´     /=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
756名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 21:05:11.21 ID:0VNmTTIQ
GJ
757名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 21:24:41.77 ID:r/pTiYH7
GJ
758名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 01:17:25.65 ID:7LTo8EFJ
毎回オプーナでふく
そして、オプーナがこのスレみてぬいてるとこ想像してまたふいた
759名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 13:26:24.04 ID:5f+D3qSy
レズでなく自分より美人でグラマーな女の体に憑依して援交や逆ナン即エッチを楽しむキャラはなしか?
760名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 13:33:23.24 ID:QoaxSarz
ありでしょう
761名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 20:14:23.13 ID:fYvB8dph
デブス芸人とグラビアアイドルの入れ替わりネタで何か書きたかったけど文才が無いw
762名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 21:48:22.71 ID:CwFSkeDe
>>761
奇遇ですね。私もありません。
763名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 00:57:16.66 ID:+jD6RUlg
>>761
その手の類の話大好きなんだけどなかなかないよね

前は四十年さんのがすきだったのに趣向がかわっちゃったからな
764名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 05:15:33.80 ID:YtlOcYnr
単純かもしれないけれど、
「うふふ、あなたのおかげでこぉんなに美人になっちゃった」とか、
「脚が長いっていいわね、あなたのこと見下せるなんてサイコー」とか、
「あはぁん、若いカラダって素敵、おまけにイケメンまでゲットよん」
なんて黒黒しい台詞が好きなんだよねえ。

 
765名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 10:05:36.63 ID:+jD6RUlg
>>764 そんなのいいね
最高に良い
766名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 14:12:03.12 ID:2lOoWW33
女はエレベーターの中でも人に気を使わない傾向が強いそうだから、
他人の体ならアヘ顔ダブルピースとかでも写真取らせそう
767名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 00:49:03.61 ID:pFAsrVA+
自信満々だった美女が不細工老婆と入れ替えられて、
嫉妬に走る姿とかが好きだわ
768名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 01:02:10.09 ID:5GpJ51HU
今週の夏色キセキで該当あったな。
エロくはなかったけど、美人に入れ替わった方が
色々と身体を堪能しててなかなか良かった。
769名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 23:33:15.39 ID:DYnxel5Q
お石様ならなんでも出来そうだな
770名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 23:49:00.41 ID:OpYURN2N
入れ替わり物が多いけど悪女に憑依され一時的に身体を乗っ取られるのも好きだな
自分だけじゃなく妹とか母親とかも乗っ取られたりして好き勝手されたりとか
771名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 00:43:09.88 ID:h+O3AmhG
肉体が入れ替わるのもいいが憑依の変形で
肉体全て悪女に吸収されってのも中々オツなものだと
772名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 13:15:05.95 ID:k+aeDaVc
>>768
夏色キセキはよかった
こういう純愛シンデレラ物のOD好きなんだよな
強いて言うなら入れ替わり物だと戻るケースが多いので
憑依物がOD状態でハッピーエンドが
ベストだったけどそこまで言うと欲張りすぎだしねw
773名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 20:44:23.67 ID:3WrPaXV4
コミックバーズのどろんぱ!が憑依→本来の魂押し出しネタだったので一応ご報告申し上げます。
774名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 23:35:48.36 ID:Cyc25mpM
775名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 23:55:00.36 ID:QfGiROxb
>>774
ありがと
確かに何かソソるんだけど・・
何スか?コレ??
776名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 01:56:06.89 ID:LR4d7bZB
>>774
オチにワロタw
777名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 04:14:17.90 ID:gBFfnOvI
>>774
海外の絵描きさんなのかな、詳細は解らんけど
Smoochで海外サイト検索したら同じ絵柄でTSF絵結構引っかかった。
778名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 20:14:01.67 ID:mlaV/ihC
見れない…
779名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 22:52:05.11 ID:gmiyZLwa
夏色キセキの入れ替わり話し面白かった
マニアック視点で見るとこの身体体力ないってなる所なんかつぼに来たな
入れ替わると外見だけじゃなく身体能力も相手のものなんだなって

運動能力だけじゃなく、身体が変わるとその身体に合わさって不器用になったり
ドジになったりするとかあったら面白いかも
思考も身体に引きずられて解かっているはずの事に答えが出せなかったりとか
間違った答えになってしまうとか

逆に運動神経が良くなったり頭の回転が良くなって大喜びではしゃいで
元の身体のキャラクターにあわない行動をするって言うのも面白いかも

そんな展開の話しって見て見たい
780名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 22:31:58.99 ID:B1ohcdQz
>>775
なんだろうね
4chanで拾ったんだが
この絵柄から見るに海外のAR・APサイトでよくみる人が描いた絵のような気がする
DreamTalesの人じゃないだろうね
ttp://www.dreamtalescomics.com/Blog/
関係ないけどこの人が昔描いてたLauren Grows upっていう日本風の絵柄で描いた作品は結構面白かった
781名無しさん@ピンキー:2012/05/03(木) 23:00:55.84 ID:Jgs+Pken
>>779
夏色キセキは純愛系ODの久々の神作品だったな
作品の質を上げるため声優さんは2回かけて収録したそうな

>運動能力だけじゃなく、身体が変わるとその身体に合わさって不器用になったり
>ドジになったりするとかあったら面白いかも
これは「山田くんと7人の魔女」でやってくれそうな気がする
販売部数の多い週刊マガジンの始めの方のページを維持しているだけあって
この作者相当なやり手だと思われ実際面白い長期連載物になりそう
782名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 16:18:01.66 ID:hl9ycSym
夏色キセキはそんなによかったんだ
そういえば、ODが一番好きだけど自分のなかでこれだっていえる作品がないな
783名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 22:17:02.49 ID:FkZ2QHwV
>>781 前作のヤンキー君とメガネちゃんは実写化されたしな
こいつも実写化すれば… キスシーンだらけだわ?
784名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 20:18:31.06 ID:r692x/3f
夏色キセキ、ニコでみたけど、かなりの秀作。
785名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 22:05:19.25 ID:skxO3NAr
俺も観てきたけど、なかなかええやんか
786名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 03:24:41.32 ID:kGqZ0lCG
お互いにキャラが真逆だから余計にいい味だしてたよね
知能レベルといった辺りまで身体から影響を受けたりしてたら尚良かった
787名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 21:51:18.94 ID:jlYyXWVa
>>786
知能レベルとかないものの身体能力などは
ロングセラーOD物「カルラ舞う」で表現されているよ
788名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 23:15:45.74 ID:WPOHymXF
>>787
kwsk
789名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 23:26:51.40 ID:/810CTTK
>>788
主人公は怨霊とかを退治する血筋の双子の高校生で姉が高い霊感
妹が高い運動神経を持っている
秘伝の術で体を入れ替え抜群の運動神経持つの妹の体で姉は怨霊と戦う話
余談だが「たるとミックス」はこれのオマージュだと思われる
790名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 09:52:20.49 ID:O+hJGM90
>>789
サンクス!!
791名無しさん@ピンキー:2012/05/12(土) 17:51:18.60 ID:wrrTTWQC
そういえば「ブレイン・ジャッカー」とか「ゴースト・イン・京都」とかは
DVDやBDにならないのかなブレイン・ジャッカーは面白かったし
女優さん美人だった
792『Nursing Samba』2:2012/05/13(日) 12:31:30.19 ID:2X8rPk32
#前回の続き投下。短いです

『Nursing Samba』2

 「な、なぁ、どうしよう、英美さん……??」
 ”TRABULANCE”から出て(というか追い出されて)、混乱した頭を落ち着けるべく24時間営業してるマ●ドに入ったふたり。
 幸いにも2階の客席に人影はほとんど見られなかったので、隅の方の席で小声で話すぶんには問題ないだろう。
 「どうしようって……このまま帰るしかないんじゃない? 店員さんの反応とか見る限り、マスターの言ったことは事実みたいだし」
 オロオロとプチパニック状態に陥っている青年に比べると、彼女の方は随分と肝が据わっていた。
 「まぁ、私はともかく、キミの場合はそのまま素でも女に見えないことはないかもね」
 クスッと笑われて顔を赤くする青年。
 「男仕立てのスーツでマニッシュに決めている」と主張できないでもない彼女(しかも刈り込んだ髪型とあいまって結構似合っている)に比べて、自分がどう見ても女装しているのは明らかだったからだ。
 前合わせが男性物とは逆で、しかも随分と丈の短い──腰に届くぐらいしかないジャケット。色もラベンダーパープルで普通の男物のスーツにはあまり色合いだ。
 その下に着ているブラウスも、ツルツルした肌触りのポリエステル製で男のYシャツとはまるで着心地が違う。ボタンの付き方も反対だし、袖口や襟元に細かいレース飾りがついていることが、如実に女物であることを主張していた。
 胸を軽く締め付けられるような感覚からして、おそらくは下にブラジャーも着けさせられているのだろう。
 しかしながら、それらはボトムの違和感に比べれば、まだ些細なものだった。
 今の彼は、男性ならまず一生縁がないはずの「タイトミニスカート」を身に着けているからだ。
 学生時に文化祭や運動会などで余興的に女装させられる男もいないわけではないだろうが、そういう時は大抵、女子制服か体操着(ブルマーかスパッツ)あたりが定番だ。あるいは、いかにもコスチューム然としたメイド服や舞台用ドレスとかだろう。
 しかし、今、彼が履いている(履かされている)のは、ごく普通に街角を歩いているキャリアウーマンっぽいタイトミニなのだ。しかもその下にベージュのパンストまで履かされいるので、恥ずかしさはさらに倍増だった。
 彼女の慰め(からかい?)の言葉はともかく、いかに自分が童顔とは言え、見る人が見れば「男が女装して表を歩いている」状態に間違いないだろう。
 「こ、このまま帰るって……英美さん本気!?」
 「うん。キミも既にわかっているはずだけど? 現在、私達ふたりの立場は、入れ替わっているんだから、私が初瀬川家に、キミが病院の女子寮の私の部屋に帰るのが妥当だと思うよ」
 元々、太田英美はしっかり者ではあったが、突拍子もない非日常的事態に、ここまで冷静に判断を下せるとは、実は自分でも驚きだった。
 「それに、お店で飲んでる時も言ってたよね。私は看護師よりも医者に、逆にキミは医者よりも看護師のに、本当はなりたかった。だったら、コレはまたとないチャンスじゃない?」
 あるいはそれは、歪な形とは言え、見果てぬ自分の夢が叶ったことへの喜び故か。
 「それは……そうだけど……」
 その点を指摘されると、青年の方も否定はできない。確かに、「看護師として働く」ことを望んでいたのは事実だからだ。
 「でも、いきなり今日からしばらく英美さんとして暮らせって言われても……」
793『Nursing Samba』2:2012/05/13(日) 12:31:55.47 ID:2X8rPk32
 「そうでもないと思うよ。じゃあ、聞くけど、キミが今住んでいる女子寮の部屋がどこかわかるかな?」
 「へ? そんなの205号室に決まって……あれ?」
 自分は英美から部屋の番号まで聞いたことがあったろうか?
 「じゃあ、明日、と言うかもう今日だけどの勤務予定は?」
 「朝番で9時出勤──だけど、今日は婦長会議があるから30分早めに入らないといけないはず……」
 「今担当している患者さんで一番の難物は?」
 「807号の高木さん。言葉と視線によるセクハラがヒドいって部下の子たちからも苦情が絶えない……って、ええぇっ!?」
 彼女の問いに、スラスラと答えてしまってから、ハッと口を押さえる。
 「ね? 私がキミ、キミが私として暮らすのに必要な知識は、すでに頭に入っているみたいなんだよ」
 彼女はニヤリと不敵に笑った。
 「あるいは、何でもいいから医大での専攻科目のこととか思い出してみなよ」
 「えっと……」
 そう言われて、懸命に学生時代の勉強を思い出そうとするが、浮かんでくるのは「看護学I」とか「栄養学概論」といった看護師に必須の知識ばかりだ。
 「そ、そんなバカな……」
 「な? わかっただろ。今は私が新人医師の
 茫然とする「詠美」の肩に手を置いて、「英一」は楽しそうにそう言い聞かせるのだった。

#此処までで起承転結の「起」、終了。「承転結」については、たぶん1回ずつで済む予定。
794すみません:2012/05/13(日) 12:32:27.88 ID:2X8rPk32
誤爆しました。申し訳ない
795名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 13:36:16.86 ID:VrHCs4Nz
どこスレの誤爆なん?
796名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 16:24:25.09 ID:Awa6RQKT
おそらくどこかのTSF系だと思うけど、どんまい、気にしないでね。
797名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 02:20:23.18 ID:SwMgRtiY
たぶんここ
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/idol/1336895742/l50
と思ったら投稿されてない。どこだ?
798名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 12:44:56.98 ID:Y4lVuaS4
799名無しさん@ピンキー:2012/05/23(水) 00:20:11.42 ID:Ekcd1XNa
若返りスレだがこの辺の流れいいね
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313315522/519-524
800名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 15:52:49.71 ID:BjQexaNb
SSこないね
寂しいわ
801名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 20:33:52.36 ID:5wkx24vI
今回は、荒らしは多いわ、スレ違い誤爆は多いわで、イヤ〜な雰囲気強すぎる。
ある程度、鍛えられた人ならともかく、初心者が頑張って書いてみようかな。と思えるには、敷居が高くなっているし。
いっそ仕切り直すつもりで、新しいスレに移行したい。
802名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 21:20:09.52 ID:TrmxrY6Z
初心者が投稿するには2ちゃんって敷居が高すぎる気はする
PIXIVの小説投稿の方で反響みてからの方がいいのでは?
803名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 18:07:53.28 ID:SRGNaxU1
自分は2chの方が載せかったけど
いろいろあって最近は書いてませんけどね
804名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 01:56:11.04 ID:cB0JH3jt
test
805名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 21:06:50.65 ID:7NFCF81l
下手したら真5の時はもう還暦っていうユーザーまで出てくるんじゃw
806名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 21:07:22.65 ID:7NFCF81l
誤爆スマヌ
807名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 23:15:51.86 ID:6wRw5mkk
まじかるず☆二次 に行けんかった
808名無しさん@ピンキー:2012/06/09(土) 13:58:23.88 ID:oO/8UPgc
>>807
意味が分からない。どういうこと?
809名無しさん@ピンキー:2012/06/09(土) 22:20:03.17 ID:1VQEzi8G
ここ、よそから弾かれた連中が誤爆にみせかけて好き勝手なことを投下していく不法廃棄場所になってるんじゃないだろうな。
810名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 03:26:11.62 ID:wezUzYuS
>>809
誤爆は誤爆だろ
卑屈乙
811名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 03:27:27.81 ID:wezUzYuS
最近オカズがないからな
気が立ってても仕方がないか
812名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 18:08:35.64 ID:hMPXtN59
まあ作品が降ってこない以上、しばらく該当作の話でもしてみる?
webにある作品でも商業誌でも映画でもいいけど。
最近
悪の幹部・ヒロイン交錯 激闘戦隊ライズマン
ってのが該当だった。
813名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 21:57:57.85 ID:hulkanOu
『ココロコネクト』でOD描写あってもよかったよね
アニメでやってくんないかな
814名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 22:35:44.91 ID:uIkqN+3a
>>812
おおこんなのあったのか
これは早速購入だな

俺が最近やった該当作は↓だな
精神入れ替わり 人妻と黒ギャルの精神が入れ替わった日
815名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 01:53:39.01 ID:+KKWwXc1
>>814
逆にその作品知らなかったよ。ありがとう。
OD作品はほぼチェックしているつもりだったけど
意外に見落としているものだな。これはどこで知ったの?
816名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 23:52:11.18 ID:tLWv0eAK
肥満化スレはあっても?身化スレが無いのは何故?
ここと肥満化スレの一部の作品にしかなくて悲しい
817名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:20:04.53 ID:L87uKZSY
文字化けしてるけど痩身化のことか?
それなら肥満化とかODやAP・ARよりさらにマイナーな属性だから探すのはかなり難しいと思うぜ
それこそ肥満化や肉体交換の一要素として描写されるくらいしかまずない気がする
818名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 23:20:00.70 ID:58m3yYFV
>>815
DLsiteを気が向いた時にTS・ODとかで検索チェックしてる
んだが、その時に見つけたんだよ

てかライズマン見たけど微妙だった
もっとピンクの身体で誘惑とか、シメールの身体を嫌がったりすれば良いのに
これだったらトウカの方が抜けるキガス
819名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 01:25:08.73 ID:eL/7T0ZS
俺も痩身化目当てなんだよなぁ…
なかなかいないよねぇ
820名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 03:16:14.87 ID:8Z/9JslB
デブとガリが入れ替われば
一石三鳥だね!
821名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 11:46:00.64 ID:FJebF6df
痩身化ってどの程度のものかわからないけど、ミイラ化レベルなら
渋や美の墓場のような老化系のイラスト扱ってるところでたまに見るな
822名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 14:23:48.12 ID:UgHkzycb
渋?
823名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 21:15:10.53 ID:ixBB6TUJ
>>821
あそこと似たような系統のサイトは
根本的に老化って言うより醜化好きなんじゃないかと思う
824名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 21:16:36.10 ID:Ox9ZQvO+
多分 pixiv だろう、支部という書き方も見た
漢字を当てるのもまあ有りだが、連想しにくいのはちょっとね
825名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 21:50:21.50 ID:7CfwjgKS
>>823
基本的に痩せるのってプラスイメージで見られることが多いからなあ
なのでマイナス要素と組み合わせないとネタにしにくいのかもしれん

>>824
渋以外の略称みたことねーというか、正式名称よりも略称のほうを多く見かける俺には新鮮な意見だw
826名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 22:16:58.25 ID:ixBB6TUJ
プラス面が好きな方が意外とニッチなのか・・
827名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 23:10:01.02 ID:JPVnquwe
痩身化という要素には特に興味ないけど、プラス(獲得)とマイナス(喪失)の組み合わせとして入れ替わりというシチュが俺は好きだなあ
例えば肥満化と痩身化、若返りと老化、知能発達と知能低下、巨乳化と貧乳化、美人化と醜女化って感じに
828名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 09:52:57.15 ID:mUjV+DIS
いいよな
美しくなった方の充足感や自慢と、
醜くなった方の喪失感や嫉妬の対比とかたまらん
829名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 18:02:38.71 ID:u441h6pK
>>827-828
俺も単独ではどのシチュもさほど興奮しないけど、獲得・喪失がセットになると途端に物凄く興奮するタチだ
830名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 08:03:08.45 ID:/uxaeAes
タイミングが良すぎる様な気もするけど、pixivで該当といえるイラストが掲載されたばかりだから、
ちょっとでも盛り上げたいと思う人は、閲覧して評価してブックマークして絵師さんをお気に入り登録しようぜ!
入れ替わりとかODとかでヒットするぜ。
ただし、R-18
831名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 21:00:42.11 ID:nhtitE6l
なんかPIXIVで検索しても無いんだけど
832名無しさん@ピンキー:2012/06/18(月) 22:05:48.00 ID:WbE7IHZG
あっさり検索に引っかかったぞ
R-18除外するフィルタがかかってるんじゃないか、
833名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 07:19:09.77 ID:9Sk8UOl0
成績優秀、容姿端麗、才色兼備で人望が厚い生徒会長と、成績最下位、容姿も悪い子(決して不良ではない)
こんな二人のスペック面での入れ替わりとか、いい展開ないですかねぇ
834名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 14:20:43.75 ID:FPJuk/7u
ちょっと違うがこんなのはどうだ
h t tp://wakagaeri-ar.jimdo.com/小説/聖マリレーナ学園の秘密/
835名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 16:32:16.60 ID:lO9lwx5Q
>>834
そこなら「ニンフになった優等生」の方が入れ替わり要素は強い気がする
元々は馬鹿スレ向きのものだけど、入れ替えモノとしてもかなり秀逸(だと個人的には思う)
836名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 12:33:06.61 ID:K7fpSslZ
>>835
見下していた学校に転校してきた子と学力・立場・性欲などの
入れ替わりがじっくり描かれてて未だに自分もよく読む
833のような設定はよく考えるがなかなか作品にできない…
837名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 04:53:33.07 ID:e/x3Vs6G
その手の作品は墜ちるまでの葛藤がエロくて
墜ちてからだと完全に性格もビッチ化しちゃうと
只のビッチ物みたいになっちゃってそれもまた微妙なんだが
でも墜ちてから以降も見てみたいという、その辺の案配が意外と難しいんだよな…
その点、キャットアイさんの作品は個人的には凄く嗜好が合ってたんだが
粘着荒らしのせいで因果律干渉レポートが未完になってしまったのが物凄く悔やまれる
838名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 18:27:38.82 ID:12qfi13t
老女が若い女から若さ吸い取って若い男とSEX楽しむ漫画って無いかねぇ
839名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 10:00:29.43 ID:TDWD/pdt
・魔女が可愛いお姫様を乗っ取ってイケメン王子様相手にヤりまくる。
・年増な女悪魔2人が女子高生に乗り移るが、
 「いい年して何若ぶってんのさw」
 と互いに女子高生の姿で嘲り合う。
840悪魔といえば・・・:2012/06/23(土) 13:16:35.20 ID:tqT2Mw6/
由緒正しいルシフェルの血を引く大悪魔の家系の悪魔っ娘
(ただし、本人はかなりヘッポコ)が、悪魔修行のために
人間界に来て、たまたま目に止まった品行方正系女子高生の
身体を乗っ取る(正確には、自分と魂を入れ換える)。
悪魔娘的にいろいろ「悪事の限り」を尽くすものの、実は
今時の女子高生としては、それほどたいしたことがないレベル。
(改造制服・夜遊び・飲酒・不純異性交遊程度か)
当然、悪事を行うと溜まる「悪魔ポイント」もなかなか貯まらない。
そのうち本人も、魔界の名家の娘としてのプレッシャーの大きい
暮らしよりも、テキトーに自堕落でそれなりに刺激的で楽しい
人間界での生活の方に慣れて、イケメンなボーイフレンドも
出来たため、当分元に戻る気がなくなる。

一方、悪魔娘の体に魂を押し込まれた女子高生の方は、
悪魔娘の術で自由を奪われて町外れの廃屋に封印されていたが、
元々修道女志望の敬虔なクリスチャンだったため、ひたすら
神に祈りを捧げたところ、なぜか天に祈りが届き、大天使が
降臨して助けに来てくれる。しかも、その際、元々その身体は
堕天使の血を濃く引いていて、今、天使の聖気を受け、かつ
「清らかな魂」が宿っていたため、先祖返り的に天使に昇華してしまう。
大天使は「今時珍しい人材だ!」と感心して天界にスカウトし、
(文字通り)舞い上がってしまったその子も、喜んで承知し
正式に天使に就任する。

そして月日は流れ、「そう言えば自分のホントの身体はどーなってる
のかな?」と呑気に見に来た悪魔っ子だが、当然見当たらない。
愕然とする彼女の前に、天使化した元の身体が降臨して事情を説明。
「今後、貴女はその身体で人間としての生をまっとうしてください。
あ、当然魔力その他も封じさせてもらいましたのであしからず」
と告げて去って行く。
「ちょ、おま……アタシの身体返せー!!」と元悪魔っ子は
絶叫するものの、すでに手遅れなのだった
──という自業自得的な話を妄想した。
841名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 23:27:59.17 ID:uGX2/fSA
十年前にはネット上にはなかった体系入れ替わりのSSが
最近ポツポツ出はじめて感無量
長年啓蒙してきた成果が出たのか嬉しい限り
842名無しさん@ピンキー:2012/06/23(土) 23:51:32.79 ID:O2eCwd//
>>840
誰得w いや、純粋に面白いけど。
843名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 01:44:33.87 ID:sGpzUCiH
>>842
そりゃあ、俺が得をするんじゃよ!
844名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 10:04:26.01 ID:bIWRmF+N
ドジッ娘ウルトラ戦士が不注意で女子高生を死なせてしまう。
その場を取り繕うために女子高生と一体化し何とか周りの人間達を誤魔化すが
彼女がその女子高生から離れたらもちろんその女子高生は唯の死体になってしまう。
某隊長に予備の命を持ってくるように命じ(実は彼女はM78では王女なのだ)
それまでこの女子高生として活動することとなった・・・
845名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 15:02:44.01 ID:+5UMznSz
>>844
オチで、ゾなんとかさんが「命」を持って来たはいいものの、実はM78の女王(王女の母)の命令で細工がしてあり、
それを受け取った女子高生の身体から、「女子高生の魂」と「ウルトラ王女の身体」が分離して一体化。
女子高生の体に取り残された王女には母からの手紙が渡され、今回の件の罰として、
地球人の女の子としてキチンと高校卒業するまで戻さない、と告げられる
 ……とか妄想、余裕でした。
846名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 17:03:27.99 ID:bIWRmF+N
しかし凶悪怪獣や侵略宇宙人は容赦なく彼女を付けねらう。
ウルトラ戦士の戦闘力を失ったためになす術の無い彼女。
このまま彼女は悪の毒牙の餌食になるのか!?
847名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 18:45:32.12 ID:Xj3tj4Fm
>>841
ここと肥満化スレくらいしか知らないけど他に扱ってるところある?
848名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 21:33:39.08 ID:Yxnigkt5
>>847
PIXIV・老化系サイト・若返りサイトにいくつか
849名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 22:22:25.42 ID:Xj3tj4Fm
>>848
d
そういや老化系(といっても二箇所しか知らんが)のサイトでもちょこちょこ見るね。
若返りはノーチェックだったから探してみるよ。
850名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 23:34:18.78 ID:Yxnigkt5
ニワカ先輩は来年大学でかじゅ・キャプテン・部長・末原とチーム組むんだろ
851名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 23:34:44.93 ID:Yxnigkt5
誤爆った
852名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 00:33:02.92 ID:0LJsI7Gz
駄作かも知れませんが投稿させていただきます
853名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 00:43:35.52 ID:0LJsI7Gz
ー肉体と頭脳の背反ー
昔から天は二物を与えないと言われるが、確かに事実かも知れない。
才能を二つ併せ持つ物など世界中にどれだけ居るのだろうか?
とりわけ比べられるのは容姿と頭脳である。
才色兼備という言葉が存在するものの、やはりそのような人物は現実には成立しにくいだろう。
これから語られる物語は、外面と内面、二つの才能と魅力の間で揺れ動く少女の悲劇である…
854名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 00:55:05.48 ID:0LJsI7Gz
ここに一人の少女がいた。
名前を白姫 なつき という
高校二年生の春を迎えた彼女の美徳はその頭脳にあった。
幼い頃より天才と呼ばれ、クラスでは常に成績トップ、運動はさほど得意では無かったが容量が良かったため優秀であった。
その華奢で可憐な容姿と儚げな雰囲気も手伝って、男子からは羨望の的だった。
彼女は彼女で才能や容姿を鼻にかけず、周りからも慕われ、何一つ不自由なく生活していたはずだった。
しかし、そんな彼女の心を曇らせる、唯一にして最大の悩みがあった…
855名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 01:05:14.52 ID:0LJsI7Gz
それは「女らしさ」である。
なつきは自分の容姿を気に入っていないわけではなかった。
周りから慕われ、仲良く出来る要因の一つはこの容姿であると自覚していたし、親が産んでくれたこの姿形を憎む理由など見つからなかった。
しかし、思春期も末期に差し掛かろうとした今になって、なつきは自分の体の発育の悪さを不安がっていた。
人当たりの良いなつきも、さすがに他の女子たちと自分の身体を比較してしまっていた。
個性である、と片付けてしまえばそこまでだったが、やはり女の子として納得出来ない気持ちがあった。
そのモヤモヤした感情が、なつきに暗い影を落とし、ある結末へと導いていく…
856名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 01:24:43.25 ID:mKix24ot
これは良いね。連投規制とかがあるなら支援するので言ってください。
857名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 01:34:27.74 ID:0LJsI7Gz
「はぁ…あぁん…っ」
くらい部屋。
「んっ…くぅ…」
押し殺すように喘ぐ声。
「やぁ…くぁ…!」
時に激しく秘部を弄ぶ。
「あぁ…ふぁ…っ…!」
そして独りで頂点に達する…
はぁはぁ、と荒い息遣いと共に余韻に浸るなつき…
自慰行為をする、それ自体は初めてでは無かった。
しかし少女は、明らかに以前とは違う感覚を意識した。
精神的にも、肉体的にも…
そして、その傍らで光る何か…
…なつきがこのような激しい自慰をするに至った経緯は、その日の学校での帰り道に端を発する。
いつも通り友と仲良く帰路につき別れたのち、一人で歩いていた時の事である。
いつも通り、しかし目の前、一本道の真ん中にそれは落ちていた。
「あれ…?何かしら…」
近づいて観察してみると、それは真っ黒な石のようであった。
普段なら気にも留めない道端に転がっている石ころ同然である。
しかし、なつきはそれに異様に惹きつけられた。そして、手を伸ばして触れようとし…
キン…!
「きゃ…っ!?」
掴んだはずなのに、瞬間、眩い光を放ち、手から弾き出され、再び地面に転げ落ちる「何か」。
「なに…これ…」
恐怖。不気味なもの。
なつきは不安に駆られた。
「何か」は、地面に落ちてもなお、妖しい光を放っていた。
怖い、はずなのに、また手に取りたくなる。
何かの暗示に掛かったように、再度手を伸ばす。
キン…!
閃光。しかし今度は離さなかった。
「つっ……きれい…」
その光を見つめ、呟く。
そして、虚ろな目線を宙に向ける。
858名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 01:45:56.50 ID:uAGkZ+IS
すみません、落ちます
また起床後に投稿いたします
859名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 08:26:18.19 ID:5qas2ETb
なかなか面白そうな出だしで楽しみだ!
860名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 10:29:18.61 ID:uAGkZ+IS
『…りたくない…?』
石の中から意識が流れ込み、なつきの精神に直接語りかけてくる。それ自体、非現実的であり、否定されても良い事象だったが、考えている余裕など無かった。
『…変わりたくない?貴方はいま、自分自身に満足していない。変化を望んでいる…』
「ど、どうして分かるの?」
『ふふ…そんな事気にする必要は無いわ。わたしがあなたの希望をかなえてあげる。このままわたしを家に持ち帰るのよ』
「そ…そんな……」
石から流れてくる流れてくる何者かの声は怪しい女性のものであった。
なつきは怖かった。今まで経験も予想もしたことのない、いま自分自身に起きている現象にただ怯えるしかなかった。
しかし、彼女の戸惑いと畏怖の感情の奥底では、その石が発した言葉に興味をそそられる本能があった。
『さあ…何を迷う必要があるの?あなたは目の前に美味しそうなケーキがあって、それを食べるかどうか考えてしまう人なのかしら…?』
挑発、煽り。
こんな時でもなつきは冷静だった。この石は誘っている。何か自分の良いように事が運ぶよう促している、そうなつきは考えていた。だが、それでもなお、石が語った『変化』『希望』、それらの事柄に魅力を感じていた…
『ふふ…分かってるじゃない…』
無意識に家へと歩みを進める。
ゆっくり…ゆっくり…家へと近づいていく…
861名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 17:14:59.80 ID:uAGkZ+IS
辿り着いた自室…
今までそんな事はしたことが無かったが、後ろめたさを覚えながらも扉に鍵をかけ、閉じこもる。
手が震えていた。
それは慄きからか、それとも内なる高揚感からか…
『うん…わたしを連れてきてくれてありがとう…まあこれも運命、かしらね』
「運命…?」
『そうよ…あなたと出会えたことに感謝しなくちゃね…』
「わ…わたしを惑わさないで!それよりもさっきの願いをかなえる事について詳しく…」
『あら…何を怯えているの?』
「怯えてなんかないわ…は、早く教えてよ!」
石が言うように怯えているのか、はたまた焦っているのか…なつきは今までの人生にないほど声を荒げていた。
まるで麻薬中毒者が薬を切らしたかのように…
『くすくす…いいわ、教えてあげる。率直に言うと、貴方の才能を入れ替えてあげるわ』
「才能を…?」
『そう、才能。あなた、わたしが察するに相当頭が良いんじゃない?その知識と思考力をわたしに渡す代わりに、わたしの中に閉じこもっている力であなたを素敵な身体に変えてあげるわ…』
「え…ど、どういうこと?」
『そうね…ちょっと試してみる?わたしをおでこにくっつけるの』
「こ、こうかしら…?」
言われるがまま、なつきは石を額に近づけ、触れさせてみた。
『そうそう…じゃあいくわよ…!』
「え…ふぁっ…!?」
石が強烈な光を放ち、直後になつきの身体を異常な疼きと熱が覆った。
欲情、まさにそう形容するに相応しい脈動が駆けめぐる。
「なに…これぇ…っ…体が…ふぁぁっ…!」
『あら…我慢すること無いじゃない…あなた変わりたいんでしょ?素直になりなさい…』
「そ…そんなぁ…でもぉ…これ…はぁっ…!」
次第に視界が蕩けていく。思考が鈍くなる。ジンジンと疼く秘部…頭に響く声…
『受け入れなさい…でなければあなたは変われないわ』
変われない…
変われない……
変わりたい…!
感情が動いた瞬間、無意識に手が大事な部分へと伸びた。
862名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 17:40:42.37 ID:uAGkZ+IS
「ひぁ…!!」
触れた瞬間、より一層の熱が襲う。同時に、凄まじい快感。
「あぁ…!…すご…ぃ…!」
『良いわ…その調子よ、ほら、鏡を見てみなさい』
促されるまま、なつきは目の前にある姿見に目を向ける。
そこには、今まで見たこともなく淫らでだらしない自分の姿が映っていた。
服ははだけ、手足は脱力している。
『今からあなたは変わるわ…少しだけね。さあ続けるのよ』
「つ…続けるって…あんっ…!?」
どくんっ、と脈うつ鼓動と共に、また情が燃え上がる。
「つっ…ふぁ…かわり…たぃ…!…だから…くぁ…!」
感情に身を任せ、再度秘部に手をかける。
性を感じているのか、徐々に愛液が溢れていき、触れる度にぐちょぐちょと卑猥な音を立てる。
「あぁ…気持ち…ぃ…!」
なつきが快楽を受け入れ言葉にした瞬間、なつきの身体全体に微妙な変化が現れた。
まずは足。
下手をすれば胴体より短く見えても仕方ないようなそれが、長さを増していく。投げ出されて床に放り出されている足がにょきにょきと伸び、数センチ伸びたところで止まる。
そして手。
子供のように丸みを帯びていた指先が、引き伸ばされるように少しスラリ、と伸びた。
腕全体も長さを増す。
胴体。
膨らみが全く無かった胸部に、僅かながら膨らみが生まれ、反対に腰は少しぺこり、とへこみ、服に起伏をもたらす。
身体の疼きがおさまったころ、変化は終わっていた。
863名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 17:49:40.69 ID:y/CzW/Q6
乙です
これは俺の大好きな優等生の知能低下シチュだろうか…
すごくwktkしてきたぜ
864名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 22:56:38.81 ID:oGjJbS4a
これはすごく好きなシチュ。。。
865名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 00:17:01.84 ID:oHAOssmP
素晴らしい!
866名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 00:33:07.57 ID:MW0iT74b
余韻に浸りながら、なつきは火照った体を起こし、姿見に全身を映してみた。
そこには、別人のような自分がいた。
手足が幾分か伸びたことにより、まるで身体全体が引き伸ばされたようにスラっとして見えている。
そして何よりも胸と腰の起伏である。
それは僅かなものだが、有るのと無いのとでは大違いで、なつきが今まで自分に感じた事の無かった女らしさが放たれていた。
「これが…わたし…なの…?」
困惑と感動が入り混じり、途切れながら口にするその言葉。
そして喜び…
『うふ…わたしの力は気に入った?今のはほんのお試し程度よ。本気でやればもっと凄いわ…どう?やってみない?』
「も…もっと…」
なつきは石の言葉に引きつけられた。たった今起こった自分の身体の変化を目の当たりにしては、自制など効くはずが無かった。
もっと素敵になれる、そう考えただけでなつきは胸が高鳴り、早くそうしたいという気持ちがどんどん膨らんでいった。
なつきの頭の中から吸い取られていた、大事な何かとは逆に、欲望は増大していく…
867名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 01:26:58.05 ID:MW0iT74b
今度は促されるまでもなく、自ら額に石を押し付ける。
そして念じる。
さっきよりも強く…
『ふふっ…良いわね…力が漲るわ…!いくわよ?』
「う…うん…!」
なつきが頷いた瞬間、石から迸るような凄まじい光が放たれる。
「ふあぁっ!?」
そして先ほどとは比べ物にならないような、電撃にも等しい快感がなつきの身体全体を駆けめぐる。
しかし、なつきはそれを拒む事なく存分に享受する。
「すごぉい…!すごぃのぉ!」
淫らな声をあげながら、変化して膨らんだばかりの僅かな胸の隆起を片手で撫で回し、もう片方の手を秘部へ差し込む。
荒々しく、そして甘美に自らを弄ぶ…
『あらあら…最初とは随分反応が違うじゃない…これがあなたの本性なのかしら?ならあなたは、今からその本性に相応しい姿になるのよ。素敵なことじゃない…』
「あぁっ!きもちぃ…!いいのぉ!はぁん…!」
なつきが言葉を発した瞬間、ビクッと身体が跳ねた。
そして、急速に変化が始まる。
まず先ほど伸びた脚が更に伸びていく。
今度はただ伸びるだけでなく、細かったその足に適度に肉がついていき、美しい脚線美を形成する。
太ももと尻にかけては顕著で、ぐんぐんと肉が盛り付けられてゆく。
ただ肉が付くだけでなく、ヒップはキュッと引き締まり、上を向いた美しいラインが作られる。
膨らんだ尻はスカートに収まりきらず、大半がはみ出してしまっている。
「あはぁん…!」
腰は、先ほどはへこんだだけだったが、今度はくびれが生まれていく。ウエストラインが絞られていき、妖艶さを醸し出す。
胸は、空気でも入れているかのようにぐんぐんと膨らんでいく。やがて乳房と言える大きさになり、存在さえしなかった谷間を形成し、深さを増してゆく。大きくなるもそれは垂れる事なく存在を誇示し、頂きはツンッと服の下から突起する。
「おっぱい…!あは…おっきぃ…
!」
急激な変化は終わり、次第にじわりじわりと終わりを迎えていくが、まだ終着点ではない。
身体全体が艶やかさを増していき、肌の色が抜けるような白から健康的な肌色になり、さらに濃くなっていく。
小麦色になったところで変色をやめ、体から浮き出た汗でテラテラと肌が妖しく光る。
「あは…とってもえっちぃ…!」
先ほどからなつきが発している言葉からは知性が失われ、どこか甘ったるく、男を誘うような口調と声色に変わっていた。
その声が発せられる口も、薄かった唇に適度に肉がつき、エロスを漂わせる。
顔全体からも儚げな印象は消えていき、垂れていた目が少し吊り気味になり、鼻筋がスッと通り、小悪魔的な顔立ちに。
「うふ…あははっ…」
最後に髪は青みがかった黒から、チョコレートのような茶髪になり、さァっとウェーブがかかる。
身体の熱が徐々に冷めていき、変化は完全に終わった。
868名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 03:49:40.34 ID:qBVo/QEY
待望の更新乙です!
身体も学力も変わったなつきは
学校ではどんな扱いになるのだろう…
869名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 17:33:15.19 ID:62y/g7u7
870名無しさん@ピンキー:2012/06/29(金) 18:01:44.74 ID:Il95KTh6
実に乙でした
まだ外見の変化が描写されただけなのに、堕落した内面をも感じるのが興奮するぜ…

871名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 01:00:51.32 ID:ilTkWHVy
最近佐藤かよと眞鍋かをりが似てると言うニュースをみて、ちょっとODを連想した。
佐藤かよは厳密には女性じゃないところがなんともシチュ的にツボった。
小説一本書けそうなネタだと思う。
872名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 21:44:24.23 ID:6kfWHRhi
佐藤かよでOD妄想してオナってるのは俺だけじゃないはず
873 ◆cW8I9jdrzY :2012/07/03(火) 23:02:13.01 ID:PLv0LV4K
>>571-580の続きを投稿する予定でしたが、
最近どうも回線が不調で満足に書き込めないため、
Wikiに直接投稿しました。
続きはまた後日投稿致しますので、よろしくお願いします。
874名無しさん@ピンキー:2012/07/03(火) 23:20:00.81 ID:YZfHpPpM
乙乙
のんびり続きもまってるよー
875名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 00:08:01.77 ID:vOC1rgHd
貴方が神だったか。
いや冗談抜きで、OD作品色々読んだ中でも
個人的にかなり上位に入る位、ツボです。
続き楽しみにしてますよ。
876名無しさん@ピンキー:2012/07/04(水) 18:52:26.00 ID:icVd+GdI
待ってました!
続きがたのしみ
877名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 14:12:28.03 ID:sJ7r/Tbx
ここんとこpixivで入れ替わり画像も増えてきて、女同士入れ替わりとかもチョロチョロ増えてきている。
一方で、特定の人間があちこちでリクエストばらまいてるみたいで、入れ替わり好きの悪い噂や評価の原因にならないかも不安。

878名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 03:20:24.85 ID:7Np6nYqX
ああいうリク送りまくる人達って空気読まないからなあ
879名無しさん@ピンキー:2012/07/06(金) 06:10:57.30 ID:vF1CxCYZ
まあ基本的に非常識だからリクヲ送りまくれるというか
880名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 01:00:19.41 ID:qBonChOG
リクエスト自体はそれほど悪いコトじゃないし、絵師さん作家さんによっては歓迎しているわけだけど、
挨拶もなしにいきなり頼み込んできたりとか、断ると逆ギレしたりとか、マナーに反していること自体に
気づいていない人間も多いからなあ。
881名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 09:54:38.17 ID:JED59y/v
ODはいいんだけど入れ替わりより乗っ取りの方がいいなぁ・・・・
882名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 14:36:35.10 ID:7tXhNpv6
脳移植とか外科手術のようにグロさのある他人の肉体乗っ取りモノってないかなあ。
883名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 15:54:09.90 ID:kjrujQYg
梅図かずおで元女優が自分の娘に脳移植するって話あったな
まあオチ言っちゃうと妄想でしたっていうOD好きには萎える結末なんだが
884名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 00:21:15.42 ID:8/0ZaMWt
楳図かずおじゃグロというか気持ち悪さは充分だけど、萌えは難しいだろうなあ。個人差もあるとはいえ。
しかし、「洗礼」は虎馬になるくらいのインパクトはあったが。漫画も実写版も。
885名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 01:39:16.31 ID:vVAEFc90
>>881
フム、そういえば最近見つけたんだが
ttp://sincitybackstreet.x.fc2.com/nxc/namco_x_capcom.html
OD憑依だな、まぁ二次元ssだがこの商品の内容とキャラクターが分からないと
楽しめないかもだが我慢してくれ!!
知ってたらスマソ
886名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 12:41:16.18 ID:Y01GRUfz
乗っ取る女は妖しい笑みを浮かべてズブズブと相手の中に入り込んでいき
乗っ取られる女は一種の快感に喘ぎながら身体が侵蝕されていく
絶頂の喘ぎと共に乗っ取り完了。乗っ取った身体の感触を確かめほくそ笑む。

乗っ取りのシチュエーションが詳細なのがレア
887名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 06:32:53.61 ID:LWw5NUKk
まじめなJKとギャルのJKの入れ替わり、これ好きだな。
いいのないですか?
888名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 08:19:54.89 ID:zBIi2CPm
889名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 11:13:17.89 ID:ULhitrd3
また、TSネタを書き込む勘違いさんか。
以前にも書き込んた一と同一人物?
スレ違いは、内容の脱線や荒れるの原因になるので、理由はともかくやめてほしい。
890名無しさん@ピンキー:2012/07/09(月) 23:31:42.45 ID:8S6qgUvw
スレ違いというなら誘導先くらい書き添えてあげたら?
【入替】TSF総合絵【他者変身】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erocg/1311073682/
ここでいいのかわかんないけど
891名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 00:12:34.50 ID:yrlihp3S
清純なお姫様を乗っ取るに値するのは妖艶な悪の女王が相応しい。
892名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 00:30:00.49 ID:jo7dg9nu
>>867の続きが気になる
893名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 20:17:38.62 ID:Z3eUDKHQ
若い血液を老いたマウスに輸血したら若返るらしいね。つまり首の付け替えで若い身体を手に入れると、結果的に顔も若返るんだな。
894名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 20:43:56.53 ID:UM/BXOy7
なら逆なら老いるのか…!?
夢が広がる
895名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 22:58:08.82 ID:TrDOCKSI
血液丸ごと入れ替える的なネタでも行けそうだね……
心臓移植すると、好みの味が変わったりするとかあるという説があるくらいだし、
デブで頭が悪い女の血と、美人で頭脳明晰な子の血全部入れ替えるとか、妄想広がる
896名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 00:23:01.07 ID:+TL4F5GJ
「ドウエル教授の首」だな
子供向けのダイジェスト版しか読んだことがないが、それでも名作だった
「合成人間ビルケ」とか「生きている首」とか改題されつつ再販されているらしい
897名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 01:07:49.03 ID:pUSynOUj
とある名選手が優勝出来なかった大会にリベンジするために
一時的に引退してコーチになり
身体的に恵まれ体力もある若い娘鍛え
その肉体を奪ってリベンジってネタ考えた
898名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 10:53:33.06 ID:4c1nk7ND
とんでもなく亀で申し訳ない。なぜか書き込めなかったんだorz

http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/supreme_comic_release/sc03.html

の佳作「ろくよく」ってのが該当作品かな
ジャンプSQ19の2010年夏号に読みきりで掲載されてる
899名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 11:02:44.47 ID:4wHwmbS+
>>898
情報サンクス。
ちらっとリンク先見たけど、画力高いなぁ。
OD作品じゃなくても、ストーリーが良さげなら楽しめそう。
しかしジャンプSQの2010年夏号なんてどこで入手すれば良いのやら…
満喫にもないよね?
900名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 12:09:04.55 ID:Ol0nJVBR
>>899
国会図書館
901名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 14:04:58.71 ID:iPDyGGfQ
名前でググったらfacebookは一応ヒットするね。
同じ人かは分からないが…。なんとなく渋あたりにも居そう。
902名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 21:59:18.75 ID:4ofZrs8L
国会図書館に簡単に行けるのはほんの一握りの奴だけだろ・・・
903名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 22:39:28.31 ID:Ol0nJVBR
>>902
雑誌の名前と号数、そしてタイトル・作者までわかってるなら
国会図書館にコピー依頼して発送してもらうことができるんだぜ(もちろん有料だが)
意外にこのサービス知られてないのかな
904名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 00:54:22.33 ID:ryX1+APV
人気AV女優aが純愛をして、清い身体で彼と結ばれる為にbと入れ替わる。
aがbを選んだ理由はaの本名とbの名前が同じだったから。
入れ替わっても元の名前で呼ばれたかったのだ。
一方AV女優の人生を負わされたbは、キモオタ風の男から卑猥な言葉を浴びせられたり、
自分の身体の過去の出演作品を鑑賞して言葉を失うのだった。...てな話を考えた



905名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 00:00:29.50 ID:PVTyN/Ms
>>903
まじ...?
906名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 00:20:35.11 ID:Y3/6W5MR
つかアマゾンの中古買えばいいやん
907名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 00:32:26.26 ID:EkvVw6AF
昔の雑誌手に入らんのよ...
908名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 10:10:45.51 ID:vIBMvxWu
>>905
マジだよ
手続きの方法や必要な書類等は近くの図書館に行けば教えてもらえる
909名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 22:29:08.48 ID:Y3/6W5MR
誰か俺に百万JPYをくれ・・!
910名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 22:32:15.54 ID:THehk0W7
金はいいから憑依能力をだな…
911名無しさん@ピンキー:2012/07/21(土) 22:58:36.11 ID:Y3/6W5MR
まあぶっちゃけ誤爆したんだけど
金と憑依でネタ思いついた
文字通り売春って事でお金持ちの奥様に
自分の若い肉体を貸す・若さを貸すって感じで
未来のビジネスとしてどうよ
912名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 00:29:02.42 ID:mweRwjbm
若さとか外見の良さとか才能とかを金で売り渡す/貸すってのは基本中の基本で、
例えば、四十年証文のような傑作もあることだし、今更、わざわざ書くほどのことでもないですね。

もう少し具体的に、例えば
70過ぎの老婆に一日だけという条件で若さを貸し出したビッチな女子高生だが
謝礼はあっという間に使い切ってしまった。
自分から老婆に若さの貸し出しを申し出るが、謝礼をはずむかわりに、今度はもっと長期間、
若さを貸してほしいといわれ、謝礼の金額につられて了解するモノの、
年老いた身体ではいつものように身動きがとれず、結果、事故にあって…
とかでてこないと、話としては盛り上がらないです。
913名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 01:06:00.94 ID:LJgQRkc5
>>911
俺は好きだよ
書くなら応援するよ

>>912
作品数多いに越したことはないと思うよ
で、その具体例も作品にすれば良いと思うから書けばいいと思うよ
914名無しさん@ピンキー:2012/07/22(日) 07:51:07.50 ID:/05sqtis
ここが過疎る理由が納得出来た瞬間である。
915名無しさん@ピンキー
夏だしね
>>912みたいなアドバイザー様が増えないことを祈るのみだな