成績優秀だった女の子が、馬鹿になるシチュ

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1名無しさん@自治スレで設定変更議論中
今まで真面目で成績優秀だった女の子が
何かのきっかけで、一時的にじゃなくて根本的に頭が悪くなって
優等生から、問題児に変化していくようなシチュって興奮するよね
2名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 05:44:44.57 ID:3to2a91Q
空恐ろしい…
3名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:58:54.62 ID:sHi4hetQ
何という俺得シチュ
4名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 23:18:01.83 ID:5Vxvjxz4
生協太郎のことか

……bbspnk広しと言え、「ああ、あれね」と理解する人はどのくらいいるのだろうか
5名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 02:33:20.97 ID:82YNaDOb
勉強しか取り柄の無かった女の子が
授業についていけなくなるとか興奮する
6名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 05:39:57.44 ID:/DWYSVv8
具体的には?
7名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 06:31:14.70 ID:r7hO3Fql
若年性アルツハイマーのことですか
よく知らんが
8名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 08:22:42.22 ID:gaGvoj3a
真面目一辺倒で、勉強にしか時間使わなかった女の子が
SEXに嵌って、時間の使い方、嗜好が一変、底辺に落ちていくとか?
9名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 08:34:20.99 ID:a16Vm5GF
勉強の息抜きにセックスしてたら成績が落ちて
憂さ晴らしにセックスしたら取り返しがつかなくなって
最後はAV女優になるか妊娠結婚のどちらか
10名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 08:51:28.76 ID:bHPBAtdn
自慰を覚えて性的なことばかり考えるようになり予習復習どころか授業にも身が入らず……ってのが定番か

学年No.1が肉便器指定されて授業中も犯されまくって地位奪回の為の試験に失敗してって作品はなんかであったな
11名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 10:21:54.44 ID:KMmbfHHm
>>1
アルジャーノン思い出して泣けてきちゃったじゃないかー!
12名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 18:58:33.69 ID:SS21JJnI
頭の回転が落ちる薬かなんかで
知らず知らずのうちにどんどん馬鹿になるのとか最高
13名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 07:09:40.54 ID:GDTeTR9X
真面目で頭が良くて
今まで頭の悪いクラスメイトを馬鹿にしていた女の子が
だんだん馬鹿になって、今まで馬鹿にしていたクラスメイトに
今日の宿題を教えてもらうように懇願するようになるシチュですよね。
分かります。
14名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 11:31:54.02 ID:vZebk5jE
3の倍数と3のつく点数を取った時は馬鹿になり、5の倍数と5のつく点数の時は下品な牝犬になる女の子のssですね、わかります
15名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 11:44:19.93 ID:dUpT2iYB
進学校の優等生が性格はそのままで、
能力と性欲だけ底辺高校の女子と入れ替えるとか面白そう
16名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:24:18.54 ID:YeOWSdKj
事故にあって記憶力だけ大幅ダウンとかもありだな
17名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 16:31:28.15 ID:GtmulgnE
>>14
古いわww
18名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 17:24:17.26 ID:dUpT2iYB
>>16
理解力が落ちる方が興奮する
19 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/06/18(土) 17:31:22.43 ID:oSqu+C4/
このスレの今後に期待。
20名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 18:42:03.40 ID:+Uxrdc+1
21名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:32:42.78 ID:MtWpX0wK
今まで解けていた簡単な問題が、まったく解けなくなる
分かろうとしても全然理解できない絶望感を味わって欲しい
22名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 10:50:10.63 ID:6Lsvb6q7
成績落ちたせいで
今まで馬鹿にしていた奴と同類になるのか
23名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:46:43.29 ID:7YGpboFs
成績優秀で真面目だった女の子が2chを覚えて
頑固なバカになっていく話ですね
24名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:13:17.32 ID:BV50JyHp
スレタイで天の終盤の赤木思い出した
25名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 02:00:04.37 ID:+w5MCsp1
このスレタイで福知山線脱線事故のドキュメンタリーを思い出してしまった。
あれは本当にトラウマ。
26名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 02:16:21.26 ID:+NaDis3u
地方の進学校でトップだった女の子が
東京の超名門学校に転校したら劣等生扱い
27名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 02:28:52.43 ID:N/1aXVZJ
天才女子高校生が、何かの賭で小学生にされて、
知能もそれなりにされた末に、小学生としてやり直しされるとか良いですね。
その際、快楽に溺れて堕ちていくとか。
28名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 05:40:28.14 ID:oVJLNnNd
エターナル城とかをだしてるサークルがやってる属性とは似てるようで違いそうだな
29名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 08:50:26.45 ID:f15Vv86H
>>25
どんな話なの?
30名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 12:18:08.67 ID:3hbF8IjK
短編を書こうとしたら結構長くなったので自分のホームページに載せることにした。
31名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 12:35:13.27 ID:3hbF8IjK
32名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 15:49:26.37 ID:DarMBthH
クラナドのともよのバッドエンド思い出した
33名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 21:30:24.80 ID:dfEgGO/e
>>31
優等生からアルファベットもわからないくらいになってるのに興奮した
ここから単に堕ちていくんじゃなくて
前の自分との差に葛藤しながら、
心の面から馬鹿な方へ馬鹿な方へ流れて堕ちて欲しいという希望を出してみる
34名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:49:54.32 ID:9efZ6EOb
GJ
ってか、このぐらいの長さだったらこのスレに載せられるんじゃないか?
35名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:49:55.74 ID:XjNQCa36
GTOのなんとかって秀才のepみたいな
「『誘発即時』・・・?『サモプリ精子オラァ』・・・?『ヤリザ殿』・・・?この私がまったくもって会話について行けない!?どういう事なのだ!?」
的なシチュは・・・違うか。
36名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:19:48.79 ID:UVyC4rIh
乙一の小説で、記憶喪失になった女の子が、この程度の事もできなくなってしまったのかと責められまくるやつがあった。
37名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:44:39.03 ID:b2Q+vqLZ
>>31
GJ!
続きが楽しみです。
38名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 05:42:54.53 ID:EZG9si9U
勉強ができることで自尊心を保ってる女の子が
馬鹿にしていた低偏差値の高校と同レベルになるのが最高だなw
39名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 17:00:35.52 ID:pivx3G+w
>>31
GJ!
もとに戻ろうとするんだろうけど
頭悪くなってるから解決法なんて思い付かないんだろうなと考えてたら興奮してきた
40名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 19:44:13.08 ID:sR85sszo
馬鹿になって見える世界ってどんなだろうな
41名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:08:27.64 ID:IAd9ozrk
勉強が大好きで、周りから尊敬される超優等生な女の子が
ひょんなことから馬鹿になったり、頭悪い子と入れ替わったりして
最初は戸惑うんだけど、だんだんなじんできて、
オシャレや男に目覚めて、元の生活を忘れて堕落しきった後に
元のような頭の良さを取り戻すのもいい。
元に戻った後も、堕落しきった生活の心地よさを忘れられずに
勉強そっちのけで遊びに走って
1年後にはどうにも取り戻せないぐらい
勉強大嫌い、遊び大好き、理解力ゼロの
頭の悪い馬鹿になっているみたいな感じで。
42名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:50:15.42 ID:sOuPGzID
>>41
>最初は戸惑うんだけど
ここが重点的だと俺得
嫌だ嫌だと思いながらも、頭悪い人としてのレッテル張りに
とまどいと絶望をにじませながらなじんで欲しい
頭が良かった頃に今まで仲が良かった友達からの侮蔑と
馬鹿にしてたクラスメイトからの同情とかで
どんどんみじめにいくとかいいと思う。
43名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 23:27:28.94 ID:b2Q+vqLZ
>>41
これいいですね。
いろいろと妄想してしまいました。
44名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 05:41:03.95 ID:jIIBQ7J6
プライドがあった分、今まで見下してた奴と同レベルって悔しいだろうな
45名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:09:09.67 ID:rBwEjJDz
レイプ事件がきっかけで淫乱化だと、最初同情してくれた人達(主
に女性)から自分から誘ったのか?酷い女だと、勘違いされて凄
い迫害を受けそう。
46名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 21:16:57.99 ID:9Cy1AiYb
ビッチ化しなくても、成績ガタ落ちで
信頼失いまくって自爆するだけでも抜ける
47名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 05:21:08.70 ID:Bl7q3Cna
なんていうシチュだ
48名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 15:25:57.17 ID:O3vZNEb1
>>35
それは専門用語以下だろ
大人しく巣に戻ろうぜ、心配せずともデミスギアで粉砕してやるから
49名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 19:46:24.85 ID:Jx0ehkux
一応>>31をHP内で完結。もっと長くなるはずだったのに……おかしいなぁ。

そういや、TS解体新書の「先生は女子高生!?」はこのシチュにピッタリだと思った。
50名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 22:42:36.12 ID:tVtRLZke
>>49
エロシーンないのに抜かざるをえなかった
51名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 00:24:42.29 ID:sqlmJDKF
>>49
GJ!!
あがいてもダメで、時間と共に
価値観がだんだん変わっていくのがよかった
52名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 00:51:05.69 ID:xiRrCbdB
優等生の底辺レベルへの激変!こんなスレ待ってたという感じ。
このスレ向きと言えば
強制喫煙シチュ73-84の「奈緒」や若返り急成長掲示板「祖父と私の契約書」
3章も好きな作品だ。
>>49
一目で馬鹿にされるほどの底辺校の制服着せられる元優等生が良いです。
小学生にまで馬鹿にされるシーンや最後に言葉遣いまでアスナみたいに
なってて良かったです!欲を言えば見た目の具体的変化やバカ校に馴染みきった
コトネをもっと見たいとも思った。
53名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 00:53:48.23 ID:Smbj2CaX
>>49
GJ!!!
ご馳走様でした。
54名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 05:45:35.55 ID:TLEhoUpK
まさに俺の求めていたスレ
55名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:23:27.61 ID:4dz8BOt/
俺が高二のとき、同じクラスのある女の子に告白された。
名前は由美。地味で目立たない、いかにも真面目そうな女の子だった。
「わ、私、その、実は、川本君(俺の名前)のことが、ずっと好きでした!」
勇気をふりしぼっての告白だったんだろう。顔を真っ赤にして、身体は小刻みに震えていた。
俺は嫌いなタイプじゃなかったし、真面目な子とつき合いたかったが、
こんな冴えない女の子とつきあったりしたら男友達どもに笑われそうだと思ったので、
「いまつき合ってる子がいるから」というその場限りの嘘で断った。
「スミマセンっ!私知らなくて・・・!」
「いーよ、こっちこそゴメンな」
「うっ・・!失礼します!」
由美ちゃんは今にも泣き出しそうな顔で走っていってしまった。帰ってから泣くのかなぁとか思いながら
俺もその場を後にした。

その後、すぐに夏休みに入ったんだ。登校日に由美ちゃんはこなかった。
そして夏休みがあけて登校した由美ちゃんは、すっかり変わっていたんだ。
56名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:24:42.29 ID:4dz8BOt/
「おはよう」
始業式の日、教室に入ってきた一人の女の子に、みんなの視線はくぎづけになった。
そこにいたのはすっかりあか抜けた由美ちゃんだった。
そのときいつもと何が違うのかよくわからなかったけど、化粧とか、髪型のせいだろうか。
とにかくいつもの地味で目立たない由美ちゃんとは別人だった。髪型は雑誌モデルのようなゆる巻きのボブカットで、
少し茶髪になっていた。
うちの高校はあまり校則が厳しくない学校だったので、教師も由美ちゃんの変化に多少面食らってはいたが
注意はされなかったようだった。

「由美ちゃんどうしたの」
「その髪型すっごい似合うよ〜」
「今度一緒に買い物いこうよ」
今まであまり友達などいなさそうだった由美ちゃんだったが、一気に女子の間で人気者になった。
男子達はあまりに変わってしまった由美ちゃんの美少女っぷりに話しかけることができず、
遠目に見てヒソヒソ話をしていた。
俺もあか抜けた由美ちゃんを見て、完全に惚れてしまっていた。告白を断ったことを死ぬほど後悔した。
帰りがけ、たまたま一人で歩いている由美ちゃんを見て、俺は勇気を出して声をかけた。
「あのさ、由美ちゃん、なんか前と変わったよね」
「私、川本クンに断られてから、変わろうと思ったの。このままじゃダメだって。だから絶対可愛くなってやろうって、
雑誌とか見て頑張ったんだよ?」
由美ちゃんは茶髪を揺らしながらいたずらっぽく笑った。俺はなんともいえない気分になった。
「私、野球部の橘クンに告白されちゃったの。つき合おうかなーって思って」
「・・・そっか」
「・・・じゃあ私、いくね。」
今さらつきあってほしいなんて言えなかった。だってそんなの都合よすぎ。現金すぎると思ったから。
それが俺にとっては最後のチャンスだったんだ。
57名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:26:13.52 ID:4dz8BOt/
その後は野球部の橘とつきあったとか、サッカー部の誰々とつき合ってるとか、色んな噂を聞いた。
当の由美ちゃんは日に日にかわいくなっていき、完全に学校中の注目の的になっていた。
夏休み明けは清楚系のかわいさだったのが、段々ファッションモデルのようにオシャレになっていき、
制服をだらしなく着くずすようになり、メイクも派手になって、近づくと香水の匂いを振りまいていた。
友達も以前のおとなしそうな女の子じゃなく、同じようなギャル系の女の子と一緒につるんでいるようだった。
俺なんかでは絶対に手を出せないようなアイドルになってしまったんだ。

ある日、たまたま科学の実験の準備を由美ちゃんとやることになり、二人っきりになる機会があった。
その頃の由美ちゃんはほとんど金髪になり、メイクはつけまつげとカラコンで、もはや原型などなかった。
「あーもしー?ゆまち?あのさーいま理科室いんだけど。暇だから遊びにきてよ」
「そうそう、でさー、キャハハ!」
実験室のテーブルに座って携帯で話す由美。
「お前、すっかり変わっちまったな。って、変えちまったのは俺か」
「は?勘違いしないでよ。てか、今じゃ考えられないよね、なんでアンタなんかのこと」
「性格まで変わっちまったんだな。俺お前のこと好きだったけど、もうどうでもいいわ」
「ハ?マジで?超ウケんだけど!じゃあウチら両想いだったんじゃん」
キャハハと下品に笑う由美。たしかにかわいかったけど、もうどうでもよかった。

その後由美はトイレでタバコ吸ってたのが見つかり、停学になったあと、学校にこなくなった。
由美が学校に来なくなって三ヶ月ほど経ったとき、街で偶然みかけることがあった。
なんかガラの悪い上下スウェットの兄ちゃんと腕組んで歩いてた。
品のない派手なワンピースを着ていて、メイクは目の周り真っ黒で、もはや度を超えている。
すれ違うときおれに気づいたが、お互い言葉を交わす気にもならなかった。
58名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:27:07.95 ID:4dz8BOt/
それ以来俺は由美のことを忘れ、二年が経った。
俺は三流大学に入学し、それなりに仲間もでき、うまくやっていたんだ。
しかしそこでまた彼女に出会うことになる。
居酒屋のバイトが終わった後、俺は飲み屋街を歩いて家に向かっていた。
すると路地を少し入った所で、女がひとり、ぺたりと座り込んでいた。
悪酔いでもしたのかと思い、気になって声をかけた。一目でわかった。由美だった。

「お前、由美じゃねえか?」
「あっ?だえ?」
「俺だよ、川本だよ。高校の」
「ああ、かわもろクン、久しぶりじゃん・・・」
エヘヘと笑う由美。ろれつが回ってない。相当泥酔していた。
「運んでやるよ、家どこだ」
「家?ないよ。プフー」
「しょうがねえな、俺んちこいよ、散らかってるけど」
59名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:28:05.89 ID:4dz8BOt/
俺んちは歩いて三分くらいのとこだったので、由美をおんぶして部屋まで連れて行った。
久しぶりに見た由美はガリガリに痩せていて、髪はぼさぼさの金髪。
メイクは剥げて汚い感じになっていた。安そうなアクセサリーをじゃらじゃらつけている。
部屋でコップに水をついでやると、一気に飲み干した。
「水、ありがと。」
「うん。お前、あんなとこで何やってたんだよ」
「おぼえてない。もうわかんない。ねえ、タバコある?」
タバコを渡すと、手慣れた手つきで火をつけ、煙をふかす。
綺麗でよく通る声だった由美の声は、酒やけしてしゃがれた声になっていた。
由美のミニスカートから伸びる太ももにはハイビスカスのタトゥーがのぞいている。
真っ白で清潔だった歯が、今じゃヤニでまっ黄色になっていた。
眉毛もなくなって、顔はやつれ、まるでゾンビみたいな風貌だ。
「どうしてこうなっちまったんだよ、お前」
「わかんない、なんでだろうね。親にも縁切られちゃったし、もうどうでもいいや」
「お前高校んとき俺に告白したんだよ、覚えてる?あんとき俺がお前のこと振らなければ、
 こうなってなかったのかもな」
「あーそうそう、アタシあれがすごいショックで、あれで変わろうって思ったんだ」
「変わりすぎなんだよ。あの頃に比べたら誰だよって感じだよ」
「だよね、ほんとゴメンね、幻滅させっちゃってさ」
初めて腹を割って話した瞬間だった。ほんとは変わってないのかもしれない、俺も、由美も。
「なぁ、お前おれんち来いよ。面倒見てやるからさ」
「えっいいよ、悪いよ、もうこれ以上迷惑かけらんない」
「いいって、ただし元の清楚な由美に戻ってくれよ、それが条件だ」
由美はタバコをふかしながら応えた。
「うん、約束するわ」

次の日部屋からいなくなったのは言うまでもない。
俺は今度こそこの女を忘れようと心に誓ったのだった。

終わり
60名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 07:35:08.14 ID:4dz8BOt/
あぁ、見直して見ると、ちょっとスレの趣旨と違ったかな
タバコスレとどっちに投下しようか迷ったけど、どっちがよかったかな
61名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 09:10:48.76 ID:GvmryA0x
優等生を堕落させたいスレ向きだな。

だがどれも網羅している俺には死角はない
62名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 10:25:46.00 ID:RW3cCYqI
タイトル失念したけどMCスレに一本あったな
63名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 16:16:40.72 ID:WlUWsFqe
pixivにもあるな
64名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 16:35:57.18 ID:m2t7eZGP
>>62
MCスレにこういうの投下して叩かれまくったのは俺
65名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 21:21:33.10 ID:1KzfTFu0
>>49
マジで素晴らしかった
頭が悪くなっていく過程の描写が全部書かれてるのが最高
66名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 10:47:19.60 ID:vgAKMYLy
確かに過程がしっかり書いてあると興奮する
67名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 22:44:48.93 ID:PrRayGLx
あんなに得意だった英語も、(頭がおかしくなって)出来なくなってしまった優等生
itが示すものを抜き出せ→sex…不正解

記号で答えよ→h…4択問題で、hは選択肢にない。

英作文でも、I want to have sex.
と問題と関係ないことを書いてしまうほど頭がおかしくなってしまった。
68名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 16:57:42.58 ID:ZMVpbHcL
それ採用してSS書きたいわぁ
69名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 17:09:24.02 ID:FRJEefkl
英文の文法がしっかり出来てる時点で馬鹿さが足りなくね?
70名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 17:29:20.44 ID:6w/Ok9NW
知ってる単語を「こうしたらそれっぽくね?」風に並べることはありうる
だからわかってないのにたまたま英文の体をなしてるのもありだ
71名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 19:09:36.25 ID:loAFeGuJ
I very want sex!
72名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 20:50:50.82 ID:+j6BYsr2
最終的に肉欲にいくのはアリだけど
戸惑う場面が豊富だと俺得
73名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 06:09:15.50 ID:2+66Nv1F
「男はオナニーばかりしているから馬鹿になる」というのが持論の優等生女が
ふたなりにされて猿のようにオナニーにはまって馬鹿になるというのはどうだろう
74名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 09:11:45.65 ID:pasauOuP
>>73
こういう優等生女の体が突如男子化して馬鹿とスケベばかりが集まる不良男子校に強制転校させられてエロい事に目覚めてバカになるというのはどうか?
75名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 09:53:05.98 ID:6M3DYIrl
エロはいらない
頭が悪くなるだけでいい
76名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 10:24:25.39 ID:eQ7lgbmn
バカになったことで
今まで自分が能力と努力で築き上げてきたものが
崩壊して、底辺の仲間入りするようなのがいい
77名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 20:26:43.45 ID:SDx/ql2Q
>>49
今さらだがあらためて
頭が悪くなる優等生のよさがよくわかる良作だった
78名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 09:33:52.04 ID:pDEskEXT
>>73
個人的にはそこは馬鹿にしていた不良女に手コキとかで快感を教えられて
オナニーにはまって成績が落ちていくって感じがすきかも
79名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 20:25:22.32 ID:o7f6guHA
>>78
不良女に無理矢理つけられた男性器で射精するたびに知識が零れていって出し切るまで外れないために外れる頃にはかつてバカにしていた不良並の学力に…一方射精した精液を飲みそれに含まれていた知識を得た不良女の頭が良くなる…というのはどうか…
80名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 20:43:36.55 ID:90iDkSy3
変な設定にするよりもシンプルに女の子のまま馬鹿になってほしい
81名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:00:09.05 ID:SEWpZyHH
禿堂
82名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:11:22.77 ID:8GWOhHb9
黒髪から金髪。

おれはこれだけでも萌えるぜ。
83名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:17:15.40 ID:iJc9Wfat
頭が悪くなって絶望した後に
徐々に、価値観が成績優秀な女の子のものから
馬鹿特有の価値観に変わっていくと最高
例えば、深く物事を考えて行動してた女の子が
深く考えようと思っても頭が悪いからできなくなって
それでも今まで通りに考えて行動しようとするんだけど
徐々に考えるのが面倒くさくなって
短絡的な行動しかできなくなったりとか
後先考えず、刹那的に好き・嫌いだけで行動するみたいな
お馬鹿さんに成り下がって欲しい
84名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:18:33.86 ID:pDEskEXT
>>82
脳内妄想でジンコウガクエンそんなかんじでやって楽しんでるわ
85名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:20:12.20 ID:9E1PT5gw
>>83
親も「この子はダメね。妹に期待しましょう。」となっても
本人は束縛が無くなったと喜ぶと。
86名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:26:25.42 ID:iJc9Wfat
>>85
ただの知恵遅れになると
嫉妬とか悔しさとかそういうのがなくなって、興奮できないから
嫉妬やねたみがあるけど
馬鹿だからそれがうまく理解や表現できずに
イライラしちゃうとか
昔の自分だったらこんなはずじゃなかったのに・・・とか
そういうのがいい
87名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 01:21:21.62 ID:e3Pf/HEJ
馬鹿だから余計イライラするんですね。
分かります。
88名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 05:21:43.92 ID:yC4aSoyd
>>82
おま俺
・・・入れ替わりモノでなんかどっかでSS見かけたんだが、あれなんだっけな・・・
89名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:20:12.98 ID:RbIi/ZT+
途中で頭がいいのをうらやましく思うのがあるといいな
当たり前だったものがなくなる喪失感がいい
90名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 05:43:30.64 ID:D+UIlnyt
周りをひそかに見下してた女の子が
今度は勉強ができないのを馬鹿にされてほしいわ
91名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 16:11:42.85 ID:26DViL90
ここが馬鹿の集まるスレか
92名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 21:37:10.45 ID:Ui9XBYeO
>>49が最高すぎてもう書けない
93名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 22:17:58.10 ID:HEE9dFK6
確かに。

外見の変化も細かく描写されてればもっとたまらないよなぁ。
94名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 00:55:27.74 ID:3WdRN7yU
MCスレにあった該当SSって過去スレ?
過去スレ沢山あって探しきれない(><)
95名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 07:21:43.46 ID:Q6HHq5d6
ここまで投下なし?
96名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 14:29:52.82 ID:DTq1k6hM
何らかの原因で馬鹿になって結果的にエロくなるのか、
エロくなったせいで馬鹿になるのかがわかってないから書きづらいんじゃない?
97名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 15:21:04.24 ID:ANzMB208
どっちでもいいだろう

個人的にはエロくなって馬鹿になるのが書きやすいが

来週一本書くつもりではいる
98名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 22:37:28.17 ID:ZXPuD2Hx
>>96
エロくなって馬鹿になるだと
快楽がすべてになって、馬鹿になったときの喪失感があんまりなさそうだから
個人的には、まず馬鹿になって優等生からの喪失感たっぷりの方が抜ける
99名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 00:44:51.85 ID:ZJG+qga4
>>97
待たせてもらうぜ。
100名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 09:01:16.67 ID:m2fsZeST
81 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/02/08(火) 22:41:30 ID:SMO4K+er
勉強する時間がなくてっていうよりは
根本的に頭悪くなる方が、堕ちた感があって好きだわ。
そうすると、ニコチンか薬ぐらいしかなくなっちゃうんだけどw

周りからもうらやまれるような秀才で
テストではもちろん1番だし
教室で問題を答えるときも必ず正解。
もともと地頭がいいから、普段の勉強でも
宿題や授業で苦労なんかしたことなくて
他の子がなんで分からないのか分からない。
だから、周りの子が勉強をサボっているんだと思っていて
ちょっと下に見ている感じで
ノートや宿題を見せてって言われても
それは○○のためにならないと切り捨てるような女の子が
ふとしたきっかけでニコチン中毒になって
理解力や暗記力がだだ下がっていく。
そしてテストではずっと続いていた1位から陥落。
そのストレスを解消するためにさらにニコチンに走って
あんなに簡単だったはずの
普段の勉強にもついていけなくなる。
それがさらにニコチンに走るんんだけど
もうタバコを買うお金がなくって
今まで絶対的に軽蔑していた援助交際を始めるようになる。
そんなこんなで
そして最後には、たった1問の簡単な宿題さえとけなくなって
今までバカにしてたクラスの友達に
必死にノートを見せてと懇願するぐらいになる。
それでもだめなら、クラスの男子を誘惑して
ただノートを見せてもらうだけのために
手コキやフェラをするようになる。
だけど、それがだんだんだんだん中毒になっていって
最後には、勉強なんかできなくてもおちんちんがあれば幸せ
っていう感じの、終わった女になるまで堕ちて欲しい。
101名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 17:49:09.85 ID:qA529D4u
何ここ……俺得過ぎてどきどきしちゃう……///

退行もののバッドエンドでポール・ジェニングスつうオーストラリアの作家思い出す奴いないかな
「ありえない物語」って(非エロの)短編集に
頭の良くなるアイスと出会った奴がそれに依存してしまい、もっと頭の良くなるアイスを口にしたら
「えーっと、いちたすいちはみっちゅかな? よっちゅかな?」って所まで堕ちてしまう話がある
アルジャーノンだと運命に翻弄された感じで悲しいが、これは自業自得で破滅していくのがたまらんかった

バカになった子が足掻く程に泥沼にはまり、社会から死刑宣告を突き付けられた後は悲惨の一語
「あたしぃバカだからぁぁ、おまんこきもちいだけでいいのぉ!」みたいな性欲に溺れていくとか
そういう話書きたいもんだわ……
102名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 20:34:58.60 ID:2WjyPlPl
成績じゃなくても
スポーツで全国レベルの女の子が
ふとしたきっかけから、運動音痴になるって話でもいいと思う
103名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 20:36:31.87 ID:TStqT/HZ
>>102
怪我とかしたら一発じゃないですか
104名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 21:27:40.24 ID:2WjyPlPl
怪我とかじゃなくて、怪しい薬かなんかで
自分でも気付かないぐらいに、だんだん足が遅くなっていって
期待されてたエース的存在から、完全ベンチ要員になって
校内マラソンでも最後尾ぐらいに落ちるんだけど
本人は、何が原因か分からないからイライラして
オナニーにふけったり
運動嫌いになって、スポーティな体型から太目の体型に変わったりして
とか考えてた
105名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 21:30:27.20 ID:TJ46LjFw
確かに良いな
106名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 21:32:14.01 ID:TStqT/HZ
>>104
じゃああれだね
主人公のせいで常に2番手のキャラが
嫉妬して怪しげな薬をこっそりとスポーツドリンクに混ぜるとか
107名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 00:48:49.84 ID:L2geJBGg
>>106
それ強制肥満スレに昔あったよ。
108名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 01:01:22.06 ID:Zrn4sD9o
>>107
あった気がするね
太るとかは別いらないけど
109名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 06:06:26.39 ID:KMRW2Ety
正直肥満化は要らない

好きな人には悪いが
110名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 09:10:54.01 ID:eQyjhJxO
ぶっちゃけスレ違いだしな
やっぱり馬鹿になってほしい
111名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 12:32:03.36 ID:w551KtWl
馬鹿になるんだから肥満もするのが自然だろう
112名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 17:54:01.55 ID:UoZkc21e
馬鹿になって自堕落な生活になって太るのか。
うーん、そこに至るまでの葛藤が存分に欲しいな、個人的には。
113名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 19:23:41.71 ID:d1Zd/oUL
馬鹿になったら、男からの視線が最重要になって
スタイル+お洒落に細心の注意するから太らないだろ。
と個人的に思ってたけど自堕落で太る考えもあるのか

けど太るのは自分の守備範囲外だわ・・・
114名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 19:31:06.91 ID:LmLrOwgp
成績優秀だった自分が
馬鹿になっていることを受け入れるまでの絶望感が一番抜ける
115名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 21:04:32.12 ID:eKa5vd6D
太ると言っても百貫デブになるわけではないだろうし
ぱっと見キレイなのに下っ腹の出ているギャルはいる
116名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 21:11:53.23 ID:LJERMT6i
ゆるい体系はありだが肥満化はどうしても受け付けない
117名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 03:52:01.19 ID:AS0tphiT
受け付ける受け付けない以前に、肥満化はスレ違い
118名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 12:19:58.11 ID:id0UXzEr
うむ。
体型は変化しなくていいよね。
やはりケバエロ化がいいなぁ。
119名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 19:23:53.08 ID:BQ+R7+4F
ケバエロってどうしてこう好きな人が多いんだろうなぁ。俺も含め。
単にケバくてエロいのがいいんじゃなくて、大事なのは真面目な子がそうなるという前提が大事なのである。
120名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 19:32:56.71 ID:G5KMw2Xm
今まで勉強が一番大切だと思って頑張っていた女の子が
享楽的な底辺に成り下がるからではないだろうか
121名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 20:03:26.96 ID:OE6KqDa3
藤林丈司は変態
122名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 21:55:24.11 ID:BQ+R7+4F
明後日短いの何とか書くつもりでいるのだが
・スポーツ少女
・おしとやかな箱入り少女
・規律に厳しい生徒会長
・仕事が出来るOL

どれ堕としたい?
123名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 21:56:39.88 ID:GNJySZj6
>>122
おしとやかで箱入りのお嬢様で規律に厳しい生徒会長がいいなぁ
124名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 21:58:32.94 ID:G5KMw2Xm
>>122
馬鹿になる落差と、落差による底辺の葛藤を期待して
生徒会長一択
125名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:01:34.60 ID:6zmwnIHc
おれも生徒会長。

まさかのケバ化なんてたまらないや。
126名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:01:52.55 ID:BQ+R7+4F
>>123
申し訳ないが複合はちと厳しい
もう少し詳細に言うと
・活発だけど奥手なスポーツ少女
・おしとやかであまり目立たないような箱入り少女
・規律に厳しく、カリスマのある生徒会長
・仕事はとても出来て出世も早いが25にもなって未だ処女のOL
という原案はあるんだ。すまん。
127名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:02:38.58 ID:GNJySZj6
>>126
ムリ言って申し訳なかった(´・ω・`)

だとしたら会長1択
128名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:06:50.11 ID:fL/MbaeU
>>125
個人的には、いきなりケバ化するんじゃなくて
馬鹿になったときに、これまでの性格から
努力して努力して勉強するんだけど、さっぱりわからなくて
絶望してるときに、勉強できない馬鹿たちからの甘い誘惑についのってしまい・・・
っていうのだといいと思っている
129名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:13:35.80 ID:6zmwnIHc
>>128
それも、いいなあ。

シチュエーションはおまかせします。
130名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:18:28.89 ID:BQ+R7+4F
>>128>>129
とりあえず馬鹿化→ケバ化の順で構想を今回は練ってみる
131名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:24:27.55 ID:oLEkTwQx
ケバ化会長たまらぬ……
132名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:32:25.68 ID:ibQPoKKz
馬鹿化→ケバ化なのに、なぜかカリスマ性だけは失わないとかだと完全にツボかも
133名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 23:52:44.70 ID:oLEkTwQx
支持層が逆転するんじゃない?
会長解任されてもバカ生徒の間でリスペクトされるような感じで
134名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 00:01:29.78 ID:Nf/gkyeY
褒めればヤラせてくれるとDQNにちやほやされて
いい子で会長やってた時には知らなかった、面と向かって褒められる喜びに浸って欲しい
その裏でDQNが指さして嘲笑って貰えればなおうまうま
135名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 01:38:27.78 ID:tPFmVtYV
生徒会長ってだけでここまで妄想を広げられるお前らはすごいw
じぶんとしてはやっぱり馬鹿になって戸惑うところをメインでお願いしたいわ
136名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 08:18:59.42 ID:rgdqoraU
なんかケバくなったりするようなエロゲないかねぇ・・・
闇の声シリーズはやったけど。他に。
137名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 22:38:00.66 ID:nomtPWZP
支持層が逆転っていいね。ギャルビッチな生徒会長になって制服のデザインとか規則とかを変えて欲しい

138名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 22:41:01.22 ID:aRzNoCZx
馬鹿化&ケバビッチ化した会長の手によって、
進学校が最終的にバカ学校化とか
139名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 23:47:51.39 ID:8QkXqJHC
バカ変化を受け入れられずと惑うのが第1段階
それが吹っ切れて暴走するのが第2段階
第1段階で貯めるほど第2段階の破壊力はパワーアップ
140名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 23:52:37.69 ID:FV6gqBXf
まだかなぁ
楽しみなのにな
141名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 00:38:07.88 ID:lhc87/cS
今まで分かっていたものが分からなくなるってのが興奮する
142名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 20:27:41.21 ID:Bu2Sh6GN
徹夜明けで今帰宅。

・・・更新明日でもいい?
143名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 21:06:58.68 ID:5c1sII1O
仮に馬鹿のリーダーになってもいいけど
そうすると逆転エンドみたいでやや萎える
144名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 21:14:16.30 ID:8eYjgGjx
>>142
喫煙スレと同一人物?
145名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 00:45:19.44 ID:V8/MMopm
>>144
ID同じだからあっちとこっちを書き間違えたんじゃない?
146名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 15:18:16.85 ID:WD1pHEFi
更新がんばって今日中にしまーす

>>144
正解
>>145
どっちにも。
147145:2011/07/07(木) 16:02:43.32 ID:V8/MMopm
どっちもとは……なんという
お待ちしとります
148名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 20:17:00.16 ID:+Gc0UyH6
>>143
それは言える。やっぱり暗い終わり方の方がいい。
149名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 22:08:52.39 ID:WD1pHEFi
えー。
強制喫煙のスレで書いてるものが思わぬ暴走を始めているので

ちょっと待っていただけるとヒジョーに喜びます
150名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 23:33:04.46 ID:WD1pHEFi
向こうのうp終了。
こっちは明日になっちゃうなぁ・・・でも必ず書くのでさーせん
151名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 05:09:58.79 ID:haei3Olo
>>150
うん待ってる。
でももしかしたらきみの投下が終わってからと投下を差し控えている書き手さんが
いるかもしれないので、次からは投下予告はもうちょい確実になってからでお願いします。
152名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:40:56.27 ID:6Y0R2V8B
出来たー

ので投下。
153名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:42:57.23 ID:6Y0R2V8B
赤森高校第61回生生徒会長、川口由布子。
その姿は麗しく、切りそろえられた艶やかな長い黒髪、非の打ち所のないプロポーション。
整った顔立ち、その瞳は知的な色を帯びていて、きりっと着こなされている制服は彼女の性格をそのまま現している。
誰もが、生徒会長選挙を経て、彼女が会長となることを疑ってはいなかっただろう。
スポーツも万能。成績は常にトップ、性格も多少強気なところはあるものの、自分におごらず、誰にも不快感を抱かせることはない。
理想を体現したかのような女性、それが彼女だった。
しかし、そんな彼女を好ましく思っていないものたちも、少なからず存在する。
あまりに彼女の言うことはいつも正統で、しかも規律にうるさいのだ。だから、不良やギャルといった類の人物・・・この優秀な高校にはそ

れほど数がいる訳ではないが、全くのゼロではない、そういう極一部の人物たちは、彼女を疎ましく思っていた。
だが、正面から彼女に挑んでも勝ち目はない。
そんな不良たちに、思ってもみない幸運が降りかかる。
「おい、お前たち、あの女をやり込める取って置きが完成したぞ」
教師にも、実は彼女を疎ましく思っているものがいた。
この化学教師の黒戸も、その一人だ。いつも一人で篭って怪しい研究をしているといういわくつきの教師で、教職を全うしていないことをた

びたびうるさく由布子に言われている。
「馬鹿になる薬?」
「そうだ。これを飲むと、たちまちどんなヤツでも思考力が低下して、物事を上手く考えられなくなるという優れものだ。尤も、実際効果は

試してみないとわからんがな。」
ビンに入った薬は意外にも紅茶のような色をしていて、毒々しさなどは感じられない。
「私の計算では味はほとんどないし、匂いもない。実際舐める勇気などないから実際はわからないが。・・・舐めてみるか?」
不良たちは一様におびえたように首を振った。
「よし、これを早速あの女に飲ませてみよう。果たしてどうなるかな・・・」
154名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:44:23.87 ID:6Y0R2V8B
川口由布子の朝は6時から始まる。
30分ほど気付けにジョギングをして、汗をシャワーで流し、朝食をとる。
7時半には家を出て、8時前には学校に着く。
昼は生徒会室で紅茶を飲みながら弁当を食べ、生徒会の仕事をこなす。
放課後も同様だ。
6時半には帰宅し、予習復習をし、明日の準備を終えて、風呂に入って寝るのが12時頃。
まさに規則正しい生活だった。
そんなある日。
「・・・あれ?」
昼の紅茶が、いつものものより薄い気がする。
「紅茶、薄くない?」
とはいえ、紅茶を飲むのは由布子だけだ。
由布子の分の紅茶はある程度作り置きされていて、普段は温めて飲み、足りなくなったら多めに入れて、また作り置いている。
味のほうはその分悪いのだが、手間をいちいちかけることを彼女は好まない。紅茶が好きなのではなく、昼に紅茶を飲むという気分が好きなのだ。
勿論、これには既にあの薬が入れられていて、見た目は変わらないものの、紅茶としての味はその分薄くなっているのは当然ともいえる。
とはいえ、それを特に気にも留めずに飲み干す。
「さぁ、みんな、午後の授業もがんばるわよ!」
155名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:47:11.37 ID:6Y0R2V8B
生徒会長のカリスマは絶大で、彼女の一声に逆らえる人などいない。
「こら!あなた、少しスカートが短いわよ!」
「廊下は走ってはいけません!」
「だらしなくズボンからシャツを出さない!」
彼女が生徒会長になって2ヶ月、学校の綱紀は目に見えて改められている。
由布子自身、自分の力だけではないとは思いつつも、そうなっていくことにはある程度自分で達成感を感じ始めていた。
勉強に関しては、自分は優秀なのだという自信と、自負はある。大体のことは一度で覚えられるし、その上に、それに奢らず常日頃忘れないように勉強だってしている。
今の高校生活は、満足できるものだと由布子は思っていた。
そんなこの日の午後の授業の数学。
「・・・え」
プリントの問題を見て、一瞬戸惑ってしまう。
普段の数学の問題は大体問題を見た瞬間こうすれば解けるな、という道筋のようなものが浮かんで、それに沿って計算していけば自ずと答えは出るものなのだが・・・
(・・・どうやって、解くんだっけ・・・?)
確かに見たことはある。このタイプの積分は、過去にも計算したことがある。
でも、頭に何かもやのようなものがかかっていて、先に進めない。
(まずは・・・確か・・・これを・・・あれ、これで、どうするんだっけ・・・)
こんなことは由布子には初めてだった。
(ここで微分をするんだっけ・・・?あれ、でもこれ微分したらどうなるんだっけ・・・?)
焦れば焦るほど、頭のもやは深くなっていく。
(どうしよう・・・わからない・・・今まで、こんなこと無かったのに・・・!)
わからないものを考えても仕方ない、と次の問題に手をつけることにした。
次の問題は、ベクトルの問題だ。三次元のベクトルで、3点を通る球を求める問題だったのだが・・・
(全然・・・わからない・・・)
成分表示されている3次元ベクトルの内積はどう出せばいいのか。
球のベクトルでの表し方はどうだったのか。
そもそも・・・三次元の座標は、どうかけばいいのか。
(わからない・・・わからないよ・・・どうして・・・!?)
問題はもう考えられない。一秒ごとに、自分の中から何か大事なものが抜けていっているような気がする。
さっきの微積分の問題を見てみると、自分がどうしてこのような式変形をしたのかさえ、わからなくなっている。
156名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:49:19.60 ID:6Y0R2V8B
「おい・・・川口どうした。顔が青いぞ?」
由布子のおかしな様子に教師も気がついたのか、保健室に行くように促す。
(そう、ちょっときっと、体調が悪いだけ。風邪でも引いたのかしら・・・)
保健室に行くと、先生には、
「あなたは生徒会長として自分でも気がつかないうちに頑張り過ぎてたのかもしれないわ。疲れが溜まってると思うから、ゆっくり帰って休みなさい」
と言われたので、由布子は帰宅することにした。
人生で、早退という行為はこれが初めてだった。
家に帰っても誰もまだいない。そう、自分はきっと疲れているのだ。だから、休めばきっと治る・・・
そう思って、由布子は寝ることにした。
夜、数学の今日やった部分をまたやろうと思ったのだが、思い出そうとしてもどんな問題だったかどうしても思い出せない。
微積分とベクトルだったのは覚えていたのだが、それがこの問題集のどの問題の類題だったか、さっぱりわからない。
そもそも、数式を見ていると頭が痛くなってくる。
仕方がないので、英語を勉強しようと思い、テキストとノートを取り出す。
予習はもう大分先まで進んでいるので、今日の復習と、明日の分を少し予習分の復習をすればとりあえずいいはずだった。
しかし、今日の復習の時点で、手が止まる。
「こんな構文・・・やったっけ・・・?」
自分のノートにはきちんと文と訳が書かれている。
しかし、どうしてその訳になるのかが、由布子にはわからない。
数学の授業と同じだ。考えようとすると、頭にもやがかかったみたいで、上手く頭が働かない。
英語も、数学もダメだ。
本格的に疲れているのだろうと思い、勉強をすることを諦めて、由布子は休むことにした。
「きっと、明日になれば、元の私になるよね・・・」
157名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:50:23.30 ID:6Y0R2V8B
しかし、3日経ってもそれが晴れるどころか、ますます酷くなっている。
既に英語はほとんど辞書を引かなければ単語の意味はわからなくなってしまっているし、数学はまず問題の示すところがわからない。
完全に授業に置いていかれる様になってしまっている。今では授業の半分が、理解できない状態になってしまっている。
「どうした川口、優等生のお前がこんな問題で間違うなんて」
教師も不思議そうに思っていたし、友人たちもいきなりの由布子の学力低下具合に疑問と不信を持ち始めていた。
生徒会の仕事も思うように手がつかず、上の空になっていることが多くなった。
しかし、どうしても由布子はそれが自分では理解できず、家に帰るなり必死で机に向かい、とにかく勉強した。
内容はほとんどわからないが、それでも、やる。
英語は今までやった文をひたすら書き、ひたすら訳を見ながらつけていく。
数学は答えを丸写しでもなんでもして、暗記しようとそれを何度も繰り返す。
理屈ではなく暗記で覚えようとした。しかし、やった内容の1/3しか覚えられない。次の日にはその1/3しか覚えておらず、その次の日にはもうほとんどすっかり忘れてしまっている。
病院にも行った。脳外科、精神科、どこでも特に異常は見当たらないようだった。
どんどん周りのことが理解できなくなっている自分。今までの当たり前が、もう、当たり前じゃなくなってしまっている。
158名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:51:37.76 ID:6Y0R2V8B
徐々にその焦りは苛立ちを生み、周りの人に対して余裕のない態度を持つようになっていった。
陰口も聞こえてくる。
「あいつはもうだめだな」
「成績だって凄い落ちてるんだろ?」
「今までがきっとカンニングとかで点数とってたんだよ、化けの皮がはがれただけだって」
「心配してやってたけど、なにあの態度。見下してるみたいでむかつくわー」
(何も知らないくせに・・・!私だって、どうしてこうなったのか知りたいのに・・・!)
苛立ちが苛立ちを生んで、ますます彼女は孤立していく。
1ヶ月も経つ頃には、教師も周りもすっかり彼女を見放してしまっていて、彼女自身も常にイライラしているようになった。
既に、授業の理解などほとんど出来ない。だが、プライドだけが残ってしまっている。
やれば出来ないことなんてない、そのうち、また出来るようになる・・・私は元々出来るんだ・・・
そう思い続けて、しかしもうそれしか考えられず、周囲の世界から自分を切り離し、どんどん視野狭窄になっていってしまうのだった。
159名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:52:52.09 ID:6Y0R2V8B
黒戸他、首謀者の不良たちはその様子が愉快でたまらなかった。
やりすぎだとも一時思ったが、自分で墓穴を掘ってそれにはまっていてもがく姿は滑稽だった。
「今まで散々俺らを馬鹿にしてきた報いだよな?」
「いい気味だぜ」
この高校に入学できたのはいいが、授業についていけずにドロップアウトしてしまった彼ら。
その気持ちを彼女も味わっているのだと思うと、とても愉快だった。
「最近じゃ、あいつと話そうとするやつなんて誰もいないらしいぜ」
「そりゃそうだよな、話しかけるだけで噛み付いてくるように吼えるからな」
「生徒会でも厄介者扱いされてるみたいだぜ。仕事はほとんど他の連中でやって、あいつにやらせてるのは馬鹿でも出来る単純作業だけだってよ」
「ぶはははは、そりゃ仕方ないよな、馬鹿だもんな!」
「もう誰もあいつの言うことなんてきかねーしな」
「そもそもあいつ誰かのことなんて目に入ってなくね?」
ぎゃははははは!と大声で笑いながら、放課後の化学準備室でタバコをふかす。
ココは完全に黒戸のテリトリーで、他の連中にばれることなくタバコも吸えるし、酒だって飲める。
「さて、そろそろ俺らも帰るか」
化学準備室から化学室を経て廊下に出ると、丁度前を通っていた人物と偶然ぶつかった。
「おっと、スマ・・・あれ」
偶然にもそれは、今しがた話題に上っていた人物だった。
まだ自分たちはタバコの匂いがしている。あしらうのは簡単だが、小うるさいことを言われるのは面倒だった。
が、彼女は意に介すことなく、何かブツブツ言いながら立ち上がる。
目の色が明らかにおかしい。流石の彼らもこれには笑えなかった。
「おい、会長さんよ----」
肩を掴むと、物凄い勢いで撥ね退けられた。
「うるさい!私に触るな!」
一瞬面食らったが、やはり目が尋常じゃない。完全にイッてしまっている。
「おい!待ってって言ってんだろ!」
がっちりと腕を掴む。
160名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:54:13.84 ID:6Y0R2V8B
「離せ!私に触るな!この不良どもが!」
暴れようとする由布子を数人が取り押さえる。
「何が気に入らなくてそんなカリカリしてるかわかんねーけどよ、人とぶつかったらごめんなさいくらい言ったらいいんじゃないか?普段お前が口うるさく言ってることじゃねぇか」
身動きできない由布子はそれに答えるわけでもなく、ただ睨みつけている。
「まぁいいわ、俺らバカにはあんたのような頭のよろしい生徒会長様の考えてることはわかんねーし。」
「バカでも、あんたみたいにカリカリしてるより余程楽しい生活できてっけどな」
「ま、会長様にはわかんねーだろーけどよ」
パッ、と手を離して彼女に背を向ける。
数歩歩くと、後ろから声がした。
「ねえ、あなたたちは何が楽しいの?」
振り向くと、腰が砕けたまま座り込んだ由布子がこちらを見ている。
さっきまでの異常な目つきは落ち着いて、泣き出しそうな子供のような目になっている。
「何がって、なぁ?」
「何でも楽しいと思えば楽しいだろ」
「タバコ吸ったりとか、酒飲んだりとか、セックスしたりとかよ、世の中勉強出来なくたって楽しいことは沢山あるぜ」
「・・・そう。」
それから、また由布子は黙って目を伏せた。
これ以上は会話にならないだろうと思った彼らはまた、背を向けて歩き出す。
今度は声はかからなかった。
161名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:55:30.23 ID:6Y0R2V8B
バカでも、楽しく生きられる。
由布子の心に、そのことが反芻している。
今みたいな苦しい思いをするよりも、もうバカでもいいから楽しく生きられるほうがいいんじゃないか?
こんなに頑張ってもイライラするだけなら、いっそもう頑張らなくても楽しいほうがいいんじゃないのか?
そんな誘惑が徐々に己の心を蝕んでいく。
自分は何故かはわからないが、バカになってしまったことは間違いないようだ。
もう、授業についてなんていけないし、勉強のレベルだって中学レベルまで下げて必死にやっている。
そのことに意味はあるのか。
無駄な努力なんてやめてしまって、戻らないものなんて諦めてしまって、プライドなんて捨ててしまおうか。
でも・・・
もう、考えることも、疲れてきた。
頭のもやは晴れない。
考えようとすると、楽しいほうがいいのじゃないか、という誘惑ばかりが襲ってくる。
そのうち、由布子の頭に思い浮かぶのは、たった一つになっていった。
(たのしいのが、いいよね・・・)
162名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:57:05.26 ID:6Y0R2V8B
次の日、学校中が仰天した。
由布子が普通を通り越して、バカみたいに明るくなっていたからだ。
「おはよーみんなー!」
昨日までの濁った目や危ない独り言はどこへやら、普通の少し固めの彼女を突き抜けてしまって、ハイテンションに豹変してしまっていたのだ。
「みんなごめんねー、今まで凄くめーわくかけたと思うけど・・・もう、私はだいじょーぶ!」
喋り方もおかしい。理知的だった以前の口調とは異なって、今は何も考えずに思いつくまま適当に喋っている頭の悪そうな話方だった。
「私なんかバカになっちゃったみたいなんだけど、でもこれから楽しく生きていこうと思ってるからさ」
以前は楚々とした美女、といった彼女だったが、今のような態度を見せていると、頭は悪いが可愛い女の子、といったようなまるで違う印象を受ける。
「ニュー由布子を、これからみんなよろしくね!」
もう、由布子は自分で考えることを放棄していた。
楽しいことをしていればいいや、楽しければ、なんでもいいや・・・
面倒くさいことはイヤ。
怒られるのもイヤ。
イヤなことはイヤ。
自分で考えるのも面倒くさい。
人から教えてもらって、それが楽しいなら、それがいい。
そう、思うようになっていった。
「タバコ吸うのって楽しいんだよね?私も吸う吸う!」
「お酒っておいしいの?おいしい?じゃあ飲む飲む!」
「セックスって楽しいの・・・?え、凄い楽しいって?じゃあ、する!」
そしてまんまと不良たちや、黒戸に丸め込まれていく。
特に彼らの教えてくれた楽しいことで、一番楽しいと由布子が感じたのはセックスだった。
「しゅ、しゅごいのおおおお!わらひ、ますますバカになっちゃうのおおおお!!らめええええ!!」
一度覚えたら病み付きだった。
163名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 18:58:25.00 ID:6Y0R2V8B
そのうち、彼らに言われるままにどんどん由布子は変わっていった。
一月も経つ頃になると・・・
「エー、こんなカンジでいい系?マジ!?チョーヤバイ!?」
言葉遣いは既にギャルのものに変えられて、肌は黒々と焼かれている。
髪は金髪にエクステをつけ、ピアスは耳だけではなく臍、鼻、舌、唇、目元にも着けられている。
臍を彩っているのはピアスだけではない。蝙蝠の羽のようなデザインのタトゥーが彫られている。臍周りだけではなく目元、胸、背中、腰、内股、腕・・・まるで外国の娼婦のようになってしまっている。
勿論、元の彼女の面影など見当たらないくらいに、厚化粧が施されている。
しかし、この学校でそれを咎めるものはもういない。
「黒戸センセー、きょーは何のヤクキメてくれんの?」
黒戸は薬の成功を確信し、それを全校に用いることで、彼と、不良たち以外の教師や生徒をバカにしていった。
今では彼らが実質この学校を仕切ってすき放題することが出来る、いわば彼らの箱庭のようなものになってしまっていた。
「今日はだな、もっとお前が気持ちよくなれる薬を飲ませてやるよ」
黒戸は満足げに、そんな学校の生徒会長・・・もとい、性奴会長の由布子に赤い薬を飲ませる。
「ああっ、コレヤバイ、チョーヤバイ!!飲んだだけでアタシイッちゃう!!」
タダの黒ギャルのヤリマンビッチになってしまった由布子に自分のペニスをしゃぶらせる姿をを満足げに見つめ、黒戸は次の赴任先ではどんなことをしようか考えるのだった。
164名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 19:00:59.73 ID:6Y0R2V8B
こんなカンジで出来ました。
>>151
言うとおりですね。今後は出来たら投下する。
次書くのいつになるやらわかりませんけど。

前日とんでもないものを上げたので自己嫌悪してたけど、これはそこそこ満足。
165145:2011/07/08(金) 20:00:30.08 ID:0UM+ci7y
馬鹿になっていく途中の書き込みは好きよー
落っこち方が短絡的なのも馬鹿ゆえのなせるわざかな
先生に吹き込まれてああいう堕ち方していくほうが唐突な感じはしなかったかも
まずはお疲れ
166名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 20:05:47.36 ID:RAOLGYYH
>>164
こっちのは良かったです
ただ、馬鹿な自分に納得しちゃうより、最後まで抗って抗って
自然とケバ化する方が好きかも
あと、勉強以外の生活面でも馬鹿さ加減が出るともっと最高。
167名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 20:12:23.16 ID:/cE/W19N
GJ
やっぱり馬鹿になって戸惑う部分最高だ
168名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 22:08:24.64 ID:1ydkJLwP
確かにみじめさとか悪落ちの仕方とかいまいちだったけど
前半の部分はすごいよかった
169名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 07:39:53.79 ID:Sy/NW9xM
いい作品だと思うのに興奮しない。なぜだ。
170名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 15:45:42.41 ID:A+lAip6f
>>169
書いた本人もそう思っている
>>165-168
次書く参考にしまっす
あ、黒戸は便利だから次にも出すかも
171名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 17:50:42.90 ID:JZgXCQ8L
>>169
別に会長が悲惨じゃないからだろ
悔しさとかそういうのがあんまり感じられない
馬鹿になったのを素直に受け入れてる感じだし
会長が悔しがるような会話とかイベントもない
172名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 17:56:35.29 ID:MswhX6Aj
別のスレなんだが、ヒロインがギャルの仲間になる話
http://marie.saiin.net/~mcharem/mclog/SSD32_764.htm
を見て、衝撃を受け続きを書いたので、投下。
173名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:00:13.04 ID:MswhX6Aj
こうしてハルにとって人生が激変した高校1年生の1学期が終わり、そして夏休み明け2学期が始まった・・・・・

トモキによって処女を喪失し女の楽しさを知ったハルは、彼女の中の何かの価値観が変わったのか、手のつけられないようなスピードでさらに弾け飛んでいた。
夏休み前のハルもチサカナサキによってギャルとして開花していたが、夏休み明けのハルは更に変化を遂げていた。
髪は夏休み前よりも更に明るい金髪になっていて、化粧も元の顔が分からない程より濃いメイクを施し、耳にはピアスが3個開けられていた。

174名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:02:26.03 ID:MswhX6Aj
サキ「おはよー、ハル、なんかハルまた一段と可愛くなったんじゃない?」

カナ「うん、ほんと、マジ最初入ってきた時とは外見も中身ももう別人だよね」

ハル「おはよー、マジ?でも最近よく親にも言われるわー、あんた何から何までほんと変わったねーってww」

トモキ「オレがハルに色々教えてやったら、ハル、スッゲーんだわwwwwwww」

サキ「分かった分かった、あんたらの下ネタはもういいから。」

トモキ「じゃなーギャル3人組・・・・って今日チサいねーから2人組か!」

ハル「じゃねー」

サキ「ハルのやつもう完全染まっちゃったね、この学校に。」

カナ「染まってるっていうか、完全うちら以上に外見も中身もギャルになっちゃったよね」

サキ「うん・・・・・」
175名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:04:41.92 ID:MswhX6Aj
――――――――授業中――――――――――

トモキ「ハル、今日も授業マジダリーな。」
ハル「ヤバいこれマジダルすぎでしょwww つーかトモキライター持ってる?」
トモキ「あー、あるけどお前マジ最近吸いすぎじゃね?www(シュポ)」
ハル「ハハハハハ!大丈夫大丈夫、今が楽しければ関係ないっしょ!(スパー)あー・・・、マジ最高。」
トモキ「帰って家で花火あげっかwwww?」
ハル「・・・・・ダネ。」


帰宅途中。
バイクで青信号を待っているハルの目に覚えのある人影が目につく。
176名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:07:10.12 ID:MswhX6Aj
「・・・・・・和巳・・・・・ク・・・ン??」
そう、ハルの初恋の和己君だった。久しぶりの彼の姿を見て、ハルは妙な違和感を抱いていた。
“・・・・・・あんなんだったっけ?”
そしてハルは決してそう遠くない2,3ヶ月前、和己君に本気で恋をしていた自分の神経を疑い始めた。
“・・・・・あんなやつをずっと好きでいたんだっけか・・・・・いや、ありえねぇwww・・・・でももう何も関係ないし、まぁ、いっか♪”

彼がこっちの存在に気付いたようだったが、ハルは何喰わぬ顔でそのままトモキの背中に手を回していた。


そして、もうじきトモキの家に着くという頃。

ハル「あんさー、ちょっと話あるからどっか公園でも止まってくんねーかな」
トモキ「おう、分かった分かった。」

突然のハルの言葉にトモキは近くの公園でバイクを止め、2人は近くのベンチに座った。
177名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:09:52.79 ID:MswhX6Aj
トモキ「どうしたよ突然、話って」
ハル「うん・・・・・、突然で本当に申し訳ないんけど、私と別れてくんね?」
トモキ「はっ?いきなり何だよ!ってか、無理だよ!オレ、マジハルのこと好きだし。」
ハル「いや、私、好きな人できちゃったんだよね。」
トモキ「先から何言ってんのお前?・・・・・・・誰だよ?」
ハル「カズキ君っていう、ユータ先輩の友達。この前ミカと2人で渋谷行ったんだ。
そしたら、ユータ先輩から今渋谷にいるってミカにメールが来て、丁度あっちも2人だったらしくてさ、会おうってなって、一緒に遊んだんだよね。
そして遊んだんだけど、そのユータ先輩の友達がさ、メチャメチャタイプでさ・・・・・・

ベチッ!!!!!!!!静かな公園に、乾いた音が大きく鳴り響く。

トモキ「お前、ふざけんなよ!目覚ませよ!オレがいるじゃねーかよ!」
ハル「好きなだけ殴りなよ。後、目覚めなきゃいけねーのはトモキの方だろ!
トモキ前言ったよね?ハルが告ったら俺身ぃ引くからさ、って。
んで、先の話の続きだけど、それでカラオケとか行ってマジアガった感じで、そのまま帰ろうと思ったんけど、カズキ君が家まで送っていってくれるって言ってくれて。
車で送ってくれたんけど、そのままカズキ君家に行ってヤッちゃった。」

178名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:11:55.37 ID:MswhX6Aj
トモキ「・・・・・・お前そういえば最近またさらになんか化粧とか髪型が派手になったな・・・とは思ってたけど・・・・・・・」
ハル「でも、つーかマジ私トモキと付き合ってなかったらこんな人生楽しくなかったと思う。私にセックスの楽しさを教えてくれたのはトモキだったから。
・・・・・・・・んで、もう今からカズキ君家行くから、時間ないんだわ、私。ほんとにありがとう。じゃあ」

トモキ「おいおい待てよハル!全然話終わってねーじゃーねかよ!そのカズキとかいう奴呼んでこいや!!」
ハル「トモキ、言っとくけどカズキ君喧嘩すっげー強くて、あまり私に変に手出すとブッ飛ばされるから気を付けな。じゃね〜♪」


ただ立ち尽くすことしかできないトモキを背に、もうハルは次の男の元へと足を運ばせていた。
179名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:14:01.15 ID:MswhX6Aj
ハル「お待たせ〜〜♪」
カズキ「おぅ、大分待ったぜ」
ハル「いやーケッコー私もマジで言っちゃったわwwwww」
カズキ「いやー、オレ今ずっとお前待ってて相当ムラムラしてんだよ・・・」
ハル「私も♪早く家行かね?www」
カズキ「おう、じゃ行くか」

ハル「会いたかったよ・・・・カズキ・・・・」
チュパッ・・・・グチュペッ・・・・ジュパッ・・・・・・・

こうしてハルは高校3年生までの2年間で、同じ高校の先輩、次は他校の○○君・・・・と、次々に付き合ってると噂される男が違っていた。
その数約10人以上の男と付き合っては別れを繰り返し、ハルは高校の中では“男喰い”として有名になっていた。
そしてそうゆう男達と付き合っていく中でハルはどんどん綺麗にそして可愛く変わっていき、今では高校のアイドル的な存在へとなっていった。
180名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:16:39.96 ID:MswhX6Aj
そして高校3年生の最初の授業日。褐色に焼かれた体、ツヤのある綺麗な金髪の髪をかきあげ、ハルは登校してきた。
そして、肌が黒くなったせいなのか、制服の着こなしや化粧では決して変えることの出来なかった体型がよりメリハリのついた、色気のあるボディラインを形成しており、より垢抜けていた。
ただ、その美貌とは裏腹に気品のない馬鹿っぽい話し方、男っぽい性格、タバコでしゃがれたハスキーな声質、というギャップが男の心をくすぐった。

181名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 18:18:44.19 ID:MswhX6Aj
ハル「んでさー、つーかこの前クラブで盛り上がってタケル君と初めてヤッたんけど、あいつのヤベェwwwwwww マジ体ブッ壊れそうだったわwwwwww 」

サナエ「えーーーー、ハルばっかり、ズルい!!」

ハル「ハハハハ!マジゴメン、アタシモテんだわ、分かんねーけどwwww」

サキ「あ、ハルちゃんだ!」
カナ「ハルちゃんじゃん〜久しぶり!ずっと学校来てなかったから辞めたかと思ってたよってか、クロwwwww」

ハル「アハハハハ!そうだよね、つーか今思えばずっと来てなかったわwwww」
ハル「サキ、カナは最近どうなの?男の方とかは?」

サキ「いやいや、私たちハルちゃんみたいに男関係激しくないからさ。」

ハル「なんだ元気ないじゃん?男だったら紹介すっよ?ただその男達ほとんどアタシとヤッてっけどwwwww」

カナ「いや〜、ウチラは遠慮しておくわ・・・・ね、サキ?」
サキ「うん、そうだね、大丈夫。ハルちゃんありがと。」

ハル「まーまた何かあったらアタシに言ってよ、チュッ♪ んじゃまた!」

そうして、ハルは金髪をなびかせ歩いて行った。
182名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 00:10:29.66 ID:ErMsi77i
>>171
お前はそうかも知れんけど他の人がどうかはわからんけどな。

>>172
その話俺も好きだわ。
その後の話がないのが寂しかったけど、ちょっと流れがスレチな感じがしなくもない
183名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 01:00:21.18 ID:I2DRNbK0
優等生を堕落させたいスレ向きだな
184名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 01:51:28.55 ID:61NNitJK
これって勝手に続きかいていいの?
185名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 07:39:28.64 ID:9VhnMcyU
いやー、自分も続き書いていいのか戸惑ったが、
作者さんはもう続き書かないようだし、待っててもしょうがないし
早くハルを爆発させてたかったので
って事で感情的に書かせてもらっている。
とりあえず第一部ということでここまで書いて
第二部も明後日までには書こうと思っているのだが、やはり勝手に続き書くのはどうなのみたいに
思われるんだったら投下をここで止めようと思う。
186名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 10:40:22.27 ID:ErMsi77i
こういう趣旨のゲームって無いものかな・・・
頭が悪くなるでも、ケバくなるでもなんでもいいから。
187名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 12:56:37.01 ID:MSl6yJJB
>>185
待ってる。
とても楽しみだよ。
188名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 20:18:38.57 ID:9zzRmcdZ
>>185
待ってます。

>>183がいうように、優等生を堕落させたいスレ向きだと思うけど待ってます。
いっそのこと優等生を堕落させたいスレに移って続きを投下しても良いと思います。
189名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 21:24:08.76 ID:ov8fy4MJ
正味、ここからバカにしていってもちょっと無理矢理な気もするしね。
とはいえ優等生を堕落させたいスレではこっちに統合みたいな話も出てるくらい過疎ってるし。
微妙にニュアンスが違うと思うから俺としてはどちらのスレにもそれなりに活気が出て欲しいなぁ・・・

ってことで向こうに続きを投下するのがいいと俺も思うわけです。
190名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 22:51:55.27 ID:Tns2dFYw
>>186
ケバでいいなら
極フェロ『彼女の親友〜Hをしたいだけなんだけど…〜』
が今のところ期待大
191名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 23:05:58.15 ID:ErMsi77i
>>190
モチロンチェック済みなんだぜ
しかし、登場人物がギャルっぽく髪染めたりとか制服改造したりとかそういう変化があるゲームってそんなないんじゃないか。
ルインズ、私の知らない妻の貌、僕の彼女はあいつの奴隷(とその続きのヤツ)、それ妻、闇の声シリーズくらいしか俺やってないなぁ。

ああ、ガーデンジャーの人のがでも一番よかった。
スレチといえばスレチなんだけど、微妙に該当スレがない・・・気がする。
192名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 23:37:56.58 ID:pKPJfj6c
待ってますとか無責任なこと言うなよ

>>185
気持ちは分かるが、そういう衝撃を受けたなら自分のオリジナル作品に変換したほうが絶対いい
勝手に書いて良いかどうかの問題もあるが、何より俺はお前が考えたキャラが読みたい
193名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 00:01:10.88 ID:9zzRmcdZ
>>192
つまりは作者が書きたいと思ったモチベーションを否定して、
新作を書きなさいということですね。
194名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 00:53:15.57 ID:YtNsrvXL
極論すればそういうことだね
195名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 04:28:12.09 ID:Ns/cVhQs
>>193
いやでも他人が書いたやつの続きとか普通だめじゃね
新作勧めるのはそういう意図が大きいと思うけど
196名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 05:39:48.14 ID:vSWY05hG
>>195
「続きを勝手に書いている」
じゃなく
「続きはこんなのもアリじゃね?」
みたいに正規の続き物というよりも感覚的には単なる二次創作だと思っていればいいかも

まぁ、問題は>>185の言い方だと後者には思えないことだけど
197名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 12:17:43.09 ID:ZRx7IQjj
まぁ、いいじゃん
楽しく仲良くやろうよ
198名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 12:57:40.92 ID:VSgi6uLp
>>172を洗脳スレに投下したのは俺ですw
当時こんなスレがなかったから洗脳スレに投下してみたものの
スレチだって叩かれて続きが書けなかったんだよね
でもこんな風に覚えててくれて続き書いてくれるなんてうれしいよ
こっちは頭が悪くなるスレだからビッチ化はちょっと違うかもしれないけど
こういうジャンルが盛り上がるのはうれしいね
199名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 22:43:22.38 ID:vSWY05hG
まさかの本人登場
何度もお世話になってますご馳走様です。

住み分け的な意味で公倍数的に「女の子がヤンキーやギャルになるシチュ」みたいなスレ立てようと思ったが忍法帖のレベルが足りない!
必要ないとか思う人もいるかもしれないけどさ、何かこう微妙にココも優等生スレも喫煙スレも網羅し切れてない部分はやっぱりあると思うんだよなぁ
200名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 22:59:06.09 ID:a9L37AXI
>>199
そのジャンルは好きだがこれ以上の細分化はまずいだろ。
むしろ喫煙・堕落・馬鹿で統合すべきだと思う。まぁ、ここだけで議論しても仕方ないんだけどね
201名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 23:07:46.08 ID:bxYqcFia
統合なんてしなくても
今もどのスレも速度が遅いなりにカキコあるんだから
このままでいい
下手に統合なんてするとおかしくなる
202名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 08:41:28.78 ID:2ocEpF3r
203名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 08:55:20.24 ID:xyfzZQVN
今更誘導必要か?
204名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 09:03:29.80 ID:kEbr9n7m
堕落スレが生まれた時に既に統合論が出てきたんだよな
205名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 09:05:32.98 ID:kEbr9n7m
清楚な女の子がケバ・ビッチ・不良になるスレ
って感じで統合したほうがいいと思う
206名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 21:25:41.20 ID:8WqbdTWs
統合厨ウザい
207名無しさん@ピンキー:2011/07/12(火) 21:31:31.93 ID:xyfzZQVN
とりま、スレ消化が先だ。

というわけでSSマダー?
208名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 05:26:11.94 ID:5tI+rY2T
今さらだが>>31が神作品すぎる
馬鹿になって状況把握できないあたりが最高
209名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 08:15:05.48 ID:AQgPfvzv
堕落スレの人はでかい面するんじゃねぇよ
先輩だからエライってか?
後に建てられたこのスレに勢いが負けてるんやん、統合(笑)www
210名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 13:03:51.88 ID:AbFUcb+I
とりあえず>>209は悪堕ちスレに帰ってくれ
211名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 05:48:36.16 ID:BjapdpIZ
単純に馬鹿になるよりは
入れ替わって、かつて馬鹿だった奴に見下される方が抜ける
212名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 22:35:33.16 ID:4L589Tw7
>>211
それはわかる。入れ替わった相手に対する
その頭の良さは私の物だったのにっていう憎しみが半端ない
213名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 08:24:50.89 ID:OiQVIkbo
頭が悪くなって深く物事を考えられないっていうのはいいね。
騙されてるのに気づかずに流されるとか
214名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 17:26:42.91 ID:pUhjarzJ
今まで簡単だったことが、勉強しても勉強しても分からないというシチュが好きだわ
215名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 14:56:46.42 ID:8eG028I9
妄想は沸いて出てくるのに
それを文章化してくれる人がいないのが悲しいな
216名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 16:30:17.24 ID:9mYc+SR9
中学初期、ずば抜けて頭が良かったため教師にも逸材として期待され、同級生にも〜さん〜さんとちやほやされる
小学生の時は内気で友達の少ない、目立たない子だったのでとてもいい気分になる
グループも一番目立つグループに入ることができる
ファッションとかテレビとかの流行には疎いからたいした話題は提供できないのに、ちょっとした自分の発言をグループの他の子が拾って笑いにしてくれたりとお姫様扱い
部活ものんびりマイペースでやっていたため、同学年の間でも最弱クラスだったが「〜さんには勉強があるから」とそれも愛嬌みたいな感じで温く許される

中学二年の中盤くらいで、徐々に受験を意識しはじめるクラスメートであったが、私は頭がいいからとぬくぬくと過ごす
そして迎えたテスト。平凡な成績にまで落ちてしまう。最初こそ体調が悪かった?プレッシャー?〜さんもそんな点とることあるんだ〜と暖かく接してもらえていたものの、
そんな慰めではプライドは回復できなかったため、「そうよ、あんたたちとは違うの」とちょっと偉そうな態度をとってしまう
しかし相変わらず勤勉に努力する気にはなれない。私は特別なのになんで凡人と同じことをしなきゃならないの?
そうして次の期末ではなんと最下位にまで転落してしまう。クラス一位を自分のグループの一番明るい女の子がとってしまって、話題の中心は完全にその子になる。
〜さんはどうだったの?wとぞんざいに扱った友達にいやらしくたずねられ渋々告白する
「なんだ〜てバカじゃんww」

一転バカキャラとしていじられるようになる

いままで少しノロマなところやズレているところ、ダサいところはほほえましくいいキャラだねと受けいれられてきたのに、 「何やってんの!〜!w」「ほんと、〜てバカだよねw」と容赦なくイジられる
成績が悪くなった今、目立つグループにい続けるにはこうして笑いをとるしかないから、へらへらと卑屈な笑いを浮かべてバカだと見下していた友達たちの機嫌をとる日々。
男子からの尊敬もなくなってからかわれたりバカにされたりする対象となる。
部活でもきつく叱られるようになり、後輩からもナメられる。
217名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 22:55:16.98 ID:wvWHbn2k
さあ、それを小説にするんだ
218名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 22:28:24.16 ID:mYuf4VIz
頭の回転がにぶくなるだけなのに
どうしてこんなにも興奮するのか
219名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 00:20:43.95 ID:+/VuguRK
多分将来私は、東京大学に入るのだという漠然たがしかし、確かな展望があった。
中学ではたったの一度も一位の成績を譲ることはなく、容姿にも恵まれた私はこれからの未来、何の障害もなく幸せな人生を送るのだと、そう信じて疑わなかった。
しかし両親は私程の人材を娘としておきながら、あまり私の進学に興味を示さなかった。
「あなたが進みたいと思う道に進めばいい。」
今思えば両親としてとても模範的な教育方針だったと思う。
でも当時の私は自分自身を天賦の才が与えられた唯一無二の人間としており、私を崇めず積極的な支援を打ち出さない両親を見下していた。

井戸から出た蛙は現実を知るだけではない。
再び暗く、深い深い井戸の底へと叩き落とされるのだ。
220名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 11:14:23.46 ID:YuQG1Wtr
スレタイ見てこれがすぐに思い浮かんだ
http://zaxon.80code.com/tmp/nv_idx/nv_idx041.htm
221名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 15:09:27.94 ID:LHq7o8+Z
あー
あったなこんな話
222名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 14:16:17.36 ID:xuS4HgM0
>>221
懐かしいw
223名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 14:38:50.23 ID:M+rhOKKT
設定だけで激しく抜ける
224名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 21:24:39.14 ID:vQsWLqFB
藤林丈司
225名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 21:05:03.85 ID:G0ZF38i8
基本的に成績優秀な子は努力すれば報われるっていうか
勉強は努力すればできると思ってる子が多いだろうから
努力してもバカには無理っていう現実をたたきつけて欲しい
226風見:2011/07/25(月) 21:47:36.83 ID:GqB0gGAz
天才の俺、風見のSSを見るかい?抜けるぜ!?
227名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 23:11:07.26 ID:PobLylbf
その発言だけで著しく萎えたからプラマイゼロだな
口上はいいからSSはよ出せや
228名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 13:16:18.04 ID:5byHZ+k/
参考までに聞きたい
ここの人は見た目ビッチにならなくてもいい?
真面目な子が頭悪くなれば非行に走る必要はない?
229名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 14:35:30.11 ID:6FfOgIlb
人によるんじゃね?
単に頭が悪くなることだけで十分な人もいれば
俺のように見た目DQNビッチになるためのシチュとしてバカになるものも好きみたいな

どちらかといえば馬鹿になって悩んだり抵抗したりするのが好きな人が多い気がする
230名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 03:07:11.68 ID:UubPCU16
あの花の同人ネタで、
あなるとつるこの入れ替わりとかあったらいいのにな〜
今まで見下していた低ランクの高校に(外見は)あなるとして通うことになったつることか
231名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 05:49:39.34 ID:OvC63s8V
その2人だったら普通に受け止めてすんなり適応しちゃいそう
232名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 21:49:32.68 ID:7iHfTPI/
>>228
むしろ、真面目な子が頭悪くなるシチュで抜いてる
あとはおまけ。
233名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 08:01:42.10 ID:KqpEC2/d
学年成績1番の女の子が
何かをする度に知識が下がっていくっていうのいいと思う
その知識がだれかのところに流れ込んでいって
その代わりに性欲が増えるみたいな
234名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 12:56:33.20 ID:al8z0Vuc
>233
ふむ、勉強すればするほどその内容がわからなくなるとな?
さらには性欲昂進による毎晩の自慰行為にハマっていくと。
かといって何もしなければやっぱり授業にはついていけなくなり……。
235名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 22:20:19.85 ID:l1yoneiB
何かの対価として知識を失うのはいいね
236名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 10:57:08.35 ID:mSyCSLXx
真目で優等生な美少女だが家が貧乏になってしまい私立の授業料がままならず…裕福な家庭だが底辺校にしか通えないほどおバカなギャルの家が契約して学費の支援と引き換えに知識や学力を入れ替える事に…
徐々に学力が入れ替わり
今の私立進学校の最下層
まで落ちると学校自体交換することに…

こんなの考えたが…
237名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 19:39:37.41 ID:Rgec864s
>>236
シチュだけで興奮した
本当は知識や学力が入れ替わるのは嫌なんだけど
真面目で優しいから、家のために嫌な顔せずに了承して
頭が悪くなっても努力でカバーしようと思ってたけど
バカだし怠惰な性格まで移ってきて、
自分に言い訳してる間に転落してしまうとか最高に抜ける
238名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 18:14:28.25 ID:4RNlKoZN
自分のうぬぼれから知識を、何かと交換して
大丈夫だと思っていたら全然大丈夫じゃなくて
だんだん授業にもついていけなくなって
転落した後、交換した相手にくってかかる小説とかまだかね
239名無しさん@ピンキー:2011/08/11(木) 18:22:39.18 ID:lQos3Iyf
自分で書けと思う
240名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 20:45:08.85 ID:PXCpxYvd
コミケでこういう小説出てないかな
真っ先に買うんだけど
241 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/08/14(日) 16:34:56.80 ID:uKQva9fZ
も〜も〜ぼっくすの誘淫D.C. 〜ドリームコントロール〜という作品で
知能低下というシチュがあるらしい。精神浸食型操作系ビジュアルノベルらしい。既出だったらスンマセン。
242名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 13:23:04.51 ID:S0d8dKho
脳をむしばむアメーバ
http://www.cnn.co.jp/usa/30003715.html
243名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 13:28:34.68 ID:S0d8dKho
244名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 22:26:34.23 ID:b7tUPcAY
学生とかではないんだけど、変身ヒロインが敵の怪人に能力奪われて
戦闘のプロがずぶの素人になっちゃうのはダメ?
皆の足を引っ張るという理由で、休養という名の事実上の解雇をくらっちゃう、見たいな。
で、心を奮い立たせて能力を奪い返しに行くんだけど、返り討ちにあって更に人間としての社会常識とか、根本部分まで吸いとられて
廃人になっちゃう、みたいなの。
245名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 22:36:26.35 ID:POXTLTuv
>>244
さあSSにする作業に移るんだ
246名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 22:46:10.92 ID:q1tP61a5
>>244
対象の変身ヒロインは、元々戦闘に関して超エリートで常識人。
ボスが不在の時には代理で作戦を立てたりするボスやリーダーやさらに敵幹部からも一目置かれるクールな戦略家。
とかいうキャラ設定だと堕ちたときのギャップが大きくていいかも。
247名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 22:51:36.14 ID:b7tUPcAY
>>246
それだと、ボウケンジャーのさくらなんかがいいかもしれませんね。
元自衛官で、作戦立案も行うサブチーフですし。
248名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 23:09:32.42 ID:zGM+gY7J
>>247
憑依されたことはあるな
249名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 23:19:51.37 ID:q1tP61a5
>>247
>>248
なんと!?そんなキャラがいたんですね。
戦隊モノはマジレンジャー以降見てなかったからなあ。
250名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 22:23:31.07 ID:w9d9iA+B
新作欲しい
251名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 19:37:06.90 ID:P9e5T9lE
黙々と実験に取り組んで実験結果を分析して研究者の前で発表して研究者から一目置かれるクールで美人な化学の研究者
たまたま一人で実験していたときにある化学物質を直接嗅いでしまって
馬鹿になっちゃって試験管の使い方がわからくなって口の中に入れてなめたり白衣が乱れてくしゃくしゃになったりしちゃうとか
精巧に描かれた構造式を見て落書きして遊んじゃうとかは妄想してるが

しかし妄想だからオチが思い浮かばない……
252名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 03:26:24.71 ID:oLL9u4gS
こんなに素晴らしいシチュはないな
優等生がバカになるとか最高
253名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:26:25.24 ID:B2V5TRUz
逆の場合はそんなに興奮しないんだよな〜
不思議
254玲奈:2011/09/16(金) 19:13:59.27 ID:Heuc3LWW
一本書いてみました。


私は玲奈という私立中高一貫の女子高に通っている高校2年生です。
それまでの人生は比較的順調なものだったと思います。
私の通っている学校は進学校で、
私も現在国立大への受験のために学校と予備校に通って熱心に勉強しています。
同級生も勉強熱心で真面目な人が多いです。
私の妹も昨年この中学に入学して、現在2年生です。
私の親は会社を経営しておりました。経営は順調でした。
高級住宅街の一角に一軒家を構えて、
私の妹を含めて娘二人を私立の学校と塾や予備校に通わせても
問題がないくらいの裕福な家庭でした。
しかし、昨今の世界的な経済事情の悪化によって、
会社の経営がまともに煽りを受けてしまったのです。
これまで積み上げてきた資産が全て負債に変わり、
いつ債務超過で倒産してしてもおかしくない状態になったということを知ったのは、ついこの間です。
そうなればこの家に済むことも出来ず、学校の学費も払えずに退学せざるを得ません。
大好きな家も学校も離れなければならないと考えると、不安で悲しくて夜も眠れないほどでした。

255玲奈:2011/09/16(金) 19:17:38.85 ID:Heuc3LWW
そんな状態が数日続いたあとに、父親が夜遅くにいつも以上に深刻そうな顔で帰ってきました。
そして母と私を呼びました。妹はすでに寝ていました。
父親の話はこのような内容でした。父の会社に出資をしてくれる人が現れた。
その人はうちの近所に住んでいる本田さんでした。
本田さんは某ファンドに所属して、
様々な企業の買収して経営改善を行ったあとに売却を行っていた豪腕と呼ばれる人物でした。
父の会社は負債を抱えたものの経営自体は大きく揺らいではいませんでしたので、
負債の問題さえ解決できればよかったのです。
よかったじゃないと私は言ったのですが、
本田さんの出してきた提案は負債の解消ではなく別の条件でした。
256玲奈:2011/09/16(金) 19:20:38.23 ID:Heuc3LWW
それは本田さんの家には私と同じ年の娘さんがいらっしゃるのですが、
あまり素行が良くなく(どのように素行が良くないかを詳しく父は話しませんでした)、
本田家の問題になっており、それを解消するというものでした。
お互いの家が抱える問題をこの取引で解決しようというのです。
「解決ってどうやってやるの?」と私が父に聞くと、
私の知能や思考を本田さんの娘を取り替えるというものでした。
とても信じられませんでしたが、本田さんはそれができるというのです。
しかしそれをやれば、全ては今のままでいいというのです。
私はそんなことができるはずがなく馬鹿馬鹿しいと思いましたが、
もしそれで経営問題が解決するのであればいいのではないか、と父には伝えました。
父は渋い顔でそれでいいのか、と言いましたがそれ以上は口を開きませんでした。

257玲奈:2011/09/16(金) 19:23:05.75 ID:Heuc3LWW
一週間後、取引は成立して、父の会社の負債は解消される契約がかわされたあとに、
私はとある病院に連れていかれました。
そこで本田さんの娘さんと知能や思考を取り替える作業を行うというのです。
取り替えると言っても一度にそれをやってしまうと精神的な負担が大きすぎるため、
1ヶ月かけて徐々に進んでいくように行われるようです。
私は全く知りませんでしたが、
人と人の能力などを入れ替えるという行為は秘密裏に行われていて、
例えば大人気だけど性格や素行に問題があったという某アイドルは、
ゴシップ誌に取り上げられるようなトラブルを起こさないようにするために、
おとなしい人と入れ替え作業を行ったそうです。
そのアイドルは現在ドラマや映画で大活躍しており、
真面目で清楚な役柄を多くこなしている人でした。
258玲奈:2011/09/16(金) 19:26:01.48 ID:Heuc3LWW
病室で待っていると、本田さんの娘さんがやってきました。
娘さんは髪の毛を明るく染めて、派手なメイクをし、制服は着崩しており、
携帯電話にはいろんあストラップをジャラジャラとつけていました。
いわゆるギャルです。娘さんは私を一瞥したあとにもずっと携帯電話をいじっていたため、
全く言葉を交わすことはありませんでした。

病院での作業はあまりに単純で、
薬を飲んだあとにCTスキャンを撮るような機械の中に1時間入っているだけでした。
寝ているだけでよく、手術の類は一切行っていません。
すべてがとても現実のことと思えませんでした。
その一連の作業が終わったあとも何も変わっていないように思いました。
なんだこんなことで父の会社が救われたのか、と。
259玲奈:2011/09/16(金) 19:28:17.04 ID:Heuc3LWW
3日間は何も変わらない日々を過ごしていました。
毎日学校と予備校に通っていました。
しかし4日目の朝、小さな変化がありました。
いつもなら6時半には目覚めているのですが、非常にだるいのです。
風邪を引いた時の気分とは違って、起きるのが面倒なのです。
その日は1、2時間目の授業を休んで、10時ころ学校に行きました。
そのあとも時間通り起きれずに寝坊をして学校にぎりぎりにつくようになりました。
260玲奈:2011/09/16(金) 19:33:55.30 ID:Heuc3LWW
そして7日目、この日は珍しく朝ちゃんと起きることができました。
学校について、教科書を開いてみたのですが、
昨日まで理解できていたはずの内容が全くの意味不明な文字の羅列にしか見えませんでした。
応用のページだけでなく、基礎的なはずの内容のところも全く理解できません。
そしてよりによってそんな時に先生に当てられたのですが、
問題の意味すら理解できずに立ち尽くしてしまいました。
先生は「どうした? 高橋が解けないなんて珍しいな」と言いました。
私はそれに大してひどく腹が立っていて、一日中いらいらしていました。
友達も心配して話しかけてくるのですが、どうもいらいらして話しになりませんでした。
下校途中も、「あー、いらいらする、むかつく」とずっとつぶやいていました。
今日は予備校に行くきにもなれず、家に帰って私服に着替えたあとは、
予備校に行くふりをして街をぶらぶら歩いていました。
261玲奈:2011/09/16(金) 19:36:00.33 ID:Heuc3LWW
街をしばらく歩いているときに、ふと口が寂しいと気づきました。
何かほしいな、そう思ったときに、
コンビニに入って「マルメン一つ」とタバコを指さして言っていました。
私は自分が何を言ったのか一瞬わかりませんでした。
それがタバコのブランドの一つだということも知らなかったはずなのに、
その言葉がスラスラと出てきました。店を出たあとに、早速口に咥えて火をつけました。
私はもちろん初めてだし、周りに吸う人もいないので
タバコなんて全く知らないはずなのに、慣れた手つきと吸い方で、煙を肺に入れました。
するとスーッとして、イライラが解消されたのです。
あ、すごい、気分いい、と私は思いました。
それから私は立派なヘビースモーカーの仲間入りでした。
家に帰って部屋でも堂々と吸っていました。
親は煙草臭い私に対して何も言いませんでした。まるで何も見ていないかのようでした。
262名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 22:36:01.13 ID:m47GjBS7
作品キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
優等生が堕ちる様子はやっぱり最高だわ
今まで恵まれた環境だったのに
バカになったというだけで、どう変貌してしまうのか考えただけでも興奮する
続きがもしあれば早く読みたいです。
263名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 23:25:02.72 ID:bYWoXdWt
めちゃくちゃ続きが気になる
264名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 23:56:45.81 ID:urcznJIC
おいおい

俺の息子が続きを待ってるぞ
265名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 00:00:26.90 ID:yB1jJUD9
同じく
266玲奈:2011/09/17(土) 00:49:17.60 ID:BcI16smw
感想をありがとうございます。続き投稿します。


私は学校の勉強には全くついていけなくなりました。
それどころか全く興味も覚えなくなってました。
大学受験もどうでもよくなって、それよりは楽しいことをして過ごしたいと考えてばかりいました。
最初は友達も突然問題が解けなくなった私を心配していました。
ただ、それ以上に戸惑いを隠せずにいました。
何しろこの学校でもトップクラスだった私が、
いきなり基礎問題も満足に解けなくなったのですから。
267玲奈:2011/09/17(土) 00:51:25.17 ID:BcI16smw
そんなことにいちいちいらいらするようになり、授業をサボるようになりました。
そして体育館裏で暇つぶしにタバコを吸っていたら、
よりによってそれを教師に見られてしまいました。
すぐに学校に親が呼び出されました。校舎で生徒がタバコを吸うなんて前代未聞でした。
私は即停学処分となりました。学年トップクラスのエリートがわずか2週間で最下位に落ちて、
停学処分になるのですから随分落ちぶれました。
学校に行かなくなり、家にいてもやることがないので、外をうろつくようになりました。
しかも今まで行かなかったような猥雑な繁華街を。
普段なら敬遠していたようなギャルや不良(という呼び方が今でもあるのかわかりません)に
妙に近親感を覚えていたのです。
もはや私は優等生でもなく、ただの落第生で、タバコで停学処分になった立派な不良です。
268玲奈:2011/09/17(土) 00:53:30.49 ID:BcI16smw
そして停学処分3日目、また夜に繁華街をタバコを吸いながら歩いていると、
髪を明るく染めた肌の黒い男に声をかけられました。
「何、彼女一人? 今、暇?」
「うん、暇だけど」
「じゃあさあ、俺と遊ぼうよ」
「うん、いいよ、やることないし」
吸ってたタバコを投げ捨てて、その男に付いてついていきました。
男は私をお酒を飲む場所に連れて行って、色々と話しかけてきました。
「そんな真面目そうなのに、なんでタバコとか吸ってるの?」
「私そんな真面目そう? でも授業ついてけないし、今停学処分中だよ」
「どっから見たってただの堅物じゃんかよ、
停学中にこんなとこうろついているのがそんなカッコなんて普通しないって」
「じゃあ、どんなカッコしているの?」
「どんなって、そんなこともわかんないの? 
もっとイケてるカッコすればいいじゃんかよ、教えてやろうか?」
269玲奈:2011/09/17(土) 00:55:33.86 ID:BcI16smw
男はケータイで誰かに電話をかけていました。
そしてすぐ近くのとあるファッションビルに連れていかれました。
いわゆるギャル系ファッションが入っているビルで、
その中の一つの店の店員と男は遊び友達だったのです。
「ちょっとこいつをコーディネートしてよ」
私は店員さんの言われるがままに試着室に入って、
渡されたままの服を着て、アクセサリをつけました。
着せられた服は今まで履いたこともないほど短い丈のスカートでお尻が見えそうなほど。
更にそのスカートはアニマル柄の派手な生地です。
そしてトップスもギラギラとした刺繍の入った服で胸が大きく開いていました。
一瞬恥ずかしいと思いましたが、今までにない開放感を感じました。
自分の殻を破ったような気分。なんだか楽しくなってきました。
「これ、いい」
「うん、すごく似合っているよ」
「よし、これでクラブ行こうぜ」
「あとはメイクと髪型変えないと、店もうすぐ終わりだから美容室行こうよ」と店員さんは言いました。
男の名前は、雄太。店員さんはメグといいます。
メグは終わったあとに私を美容室に連れて行って服に似合ったメイクと髪型に変えました。髪は初めて脱色してかなり明るい茶色になりました。もともと染まりやすいみたいです。
270玲奈:2011/09/17(土) 00:57:40.42 ID:BcI16smw
すっかり生まれ変わった私は雄太とメグと一緒にクラブに行きました。
IDが必要な場所みたいでしたが、私は別人のIDを借りて中に入りました。
そこで彼らの友達とひたすら踊り狂っていました。
鼓膜が破れるほどの音を聞きながら酒を飲み踊っていると、
勉強なんてどうでもよくてただ楽しければいいと思えました。
友達は学校の人達よりもずっと明るい人たちでした。
「そろそろ出ようぜ」と雄太は私の腕をつかんで言いました。
「どうして?」
「ホテル行こうぜ、いいだろ?」
そうして、私はホテルに行き、処女を喪失しました。
最初は痛いっと思ったのですが、
なぜか不思議と慣れてきてあっという間に気持ちよくなってしまいました。
私Hなことするのが好き・・・。
最初にHしたあと、雄太は私にいろんなことを教えてくれました。
フェラの仕方から、男の人の喜ばせ方、興奮する単語。
勉強のことはちっとも頭に入ってこないのに、
こういうことはあっという間に覚えてしまいました。
この日に雄太と知り合って、停学中の一週間はほとんど家に帰らずにHをしまくっていました。
271玲奈:2011/09/17(土) 00:59:54.37 ID:BcI16smw
一週間経って、あたしは学校に戻った。
周りはあたしを見てぎょっとした。何しろあたしの見た目は一週間前とは別人だからだ。
髪は金髪だし、メイクだってバッチリ決めてる。
制服の着方も今までみたいな校則通りのださいカッコなんてしない。
胸のリボンもカワイイのを買ったし、スカートの長さも変えた。
ふん、気取りやがって、全員気に入らない。
授業なんて全然わかんないから、授業中はずっと携帯ゲームで遊んでた。
雄太が教えてくれたやつですごい面白いからあっという間にはまった。
Hしてる時以外はたいていゲームしてる。そんなあたしをみんなシカトしてた。

だって勉強どころか、漢字とか全然読めないしわかんないもん。
フリガナ振ってるマンガぐらいしか読めないし。
あと計算も全然わかんない。掛け算もよく覚えてないや。
272玲奈:2011/09/17(土) 01:02:30.49 ID:BcI16smw
それからまた病院に行くことになった。
作業を行ったあとの経過を観察するとか。面倒くせえなあ。
あたしがゲームしながらずっと待っていると、向こうから同じ年ぐらいの女がやってきた。
黒髪の、ロングスカートにブラウスのおとなしい格好をしていた。
あの女にどこかで会ったことがある。そうだ、1ヶ月前のギャル、本田さんの娘とかだ。
「お久しぶりです」
「あ、はい」あたしはちらっと見て携帯の画面に目線を戻した。
うるせえなあ、今忙しいんだよ。
「あなたと能力の取り換えをしたおかげで、私、すごくよかったです。
こんなにいろんなことがわかって、将来のことも考えられるようになったし。
ありがとうございます」
そんなことはどうでもよかった。
「ひとつ提案なんですが、きっと玲奈さん今の学校についていけなくなっていると思うんですよ。
私も今まで通ってた学校では地域でも最低ランクの偏差値の学校で授業内容が小学生並みだし、
とても授業になってないから受験勉強に不向きなのです。
そこでなんですが、私たちの学校も変えませんか? 
細かい手続きは父がすべてやってくれますので、大丈夫ですよ」
273玲奈:2011/09/17(土) 01:08:39.51 ID:BcI16smw
こうしてあたしは今までのガッコをやめて、あたらしいガッコにいった。
そことおいから、あたしはパパが買ったアパートでひとりでくらすことになった。
ってゆうかあたしがエッチをするようになってから、パパもみんなあたしとはなししなかったし。
あたしいガッコはまえのとはぜんぜんちがう。すごくよくなた。
制服がださいものから、カワイイものになった。
あたしは制服がかわいくなったほうがずっといい。
だって女だもん、カワイイ服を着る方が勉強なんかより大事。
ガッコが変わってよかったこといっぱいあるんだよね。
この制服ってやたらとモテる。いろんな男からも声をかけられるから、男を探すのには困らない。
だって周りもヤリマンばっかだもん。タバコを吸っててもおこられないし。
あたしこのガッコの勉強もサッパリわかんないけど、別に問題ないみたい。
みんああたしのこと、バカバカ言うけど、いいじゃん別に。
274玲奈:2011/09/17(土) 01:10:49.69 ID:BcI16smw
1年たった。知らないうちにガッコはやめてた。
あたしはモテるからまだ制服着てるけど。
そして知らないうちにゲームとか好きな服を買いまくるとかやってたら、借金できてたらしいの。
いくらかなんて知らないけど、いっぱいなんだって。
で、借金返すためとかでとりあえずフーゾクとAVデビューすることになった。
フーゾクのてんちょのアパートに移った。男好きだからフーゾクもAVも別にいいんだよね。
きのうまた服ほしいから買ったら借金ふえたから、またAVいっぱいでるみたい。
今度は外ではだかになるって。でも今が楽しいからそれでOKだよ。
275玲奈:2011/09/17(土) 01:13:09.83 ID:BcI16smw
書いたものは以上です。
一旦これで完結です。

完結するか分からないもう一本の作品もあるけど、
社会人が主人公なのでここではないのか、と投稿を悩み中。
276名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 01:20:59.25 ID:cjBK1F3+
>>275
乙!

面白かった!
277名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 01:33:12.44 ID:qchIH2QJ
>>275
GJです!

もう一本も「バカになる」系?
だとしたら必ずしも女の子≠社会人ではないと思うので、こちらでもいいのでは。
278236:2011/09/17(土) 05:54:53.21 ID:kGUsmQqK
>>275
素晴らしい堕ちっぷり…ありがとうございました。
病院で再会した際の格好と態度が出会った時と逆転してるのが良いです。
次回作もお待ちしてます!
279 忍法帖【Lv=17,xxxPT】 :2011/09/17(土) 12:24:57.96 ID:hheg7KZj
>>275
GJ!!次回作にも期待。
280名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 16:44:56.79 ID:O4+7SIFx
GJだ!!
とてもご馳走様でした。
281玲奈:2011/09/19(月) 09:32:22.34 ID:jsq8yXNT
感想をありがとうございました。
こんなに喜んでいただけて嬉しいです。

次回作は忘れた頃に投入することになりそうです。
ですので先に設定だけおいておきますので、どなたかがこれで書いていただいても大丈夫です。


人の知能から性格、過去の経歴まで外見を除く全てをカメラで写すだけで自由に見ることができて、
書き換えることができるPCを使って、次々と優秀な女性を落としてAV女優に仕立てあげるまでの
一連の流れを記録したAVを撮影する話です。
知能だけでなく、過去の経験を書き換えることでその人の性格や知能に影響を与えていくので、
それを色々いじって優秀な人をどんどん落として行って下さい。
282はなび:2011/09/22(木) 03:19:59.03 ID:y7BjVneW
>玲奈さん
お話、面白く読ませていただきました。
玲奈さんが提案されていた上記の設定を、
自分なりに少しアレンジしたSSを作ってみたいと思います。
完成しましたら、またこちらのスレにUPします。
283名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 17:53:35.48 ID:9weHdLUt
過去の記憶や経験を書き換えるって設定は面白いな
284名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 16:44:11.52 ID:U6bCoFQZ
>>282
期待して待ってます。
285名無しさん@ピンキー:2011/10/01(土) 23:59:23.02 ID:f/uQYCVU
優等生がバカになるっていうのが最高だわ
286名無しさん@ピンキー:2011/10/02(日) 03:15:33.65 ID:Im56not1
>>281
AV女優になるならないはともかく
これまで努力してきて成績優秀だったのが
カメラでとられただけで知能を奪われるとかいいですね
287名無しさん@ピンキー:2011/10/02(日) 15:27:43.83 ID:6veE9Muc
制服にトラップがあって能力や体型が入れ替わるというシチュを思い浮かんだ。底辺校の肥満少女の制服に優等生美少女が袖を通すと入れ替わるとか…
288名無しさん@ピンキー:2011/10/02(日) 23:57:57.44 ID:rM5HIya2
肥満はちょっと・・・
289名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 09:42:24.60 ID:htfcCk55
真面目でいつもテストでトップの女の子が
2番の女の子に逆恨みされて、薬をもられてとかもいいと思う
290名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 09:53:10.44 ID:tTmahojI
>>289
そして薬を盛った2番の女の子ともどもバカになって、
最終的に2人ともギャル化して親友になるとか
291名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 20:21:39.22 ID:UOo8juA0
>>290
いや、やっぱり2番の子が不動の一位になって
かつて1位だった女の子を見下して
悔しいからなんとか見返してやりたいけど、バカだから無理って言い方が・・・
292名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 02:32:01.51 ID:bUwqFUuW
バス亭シャワーのあの花本が、
つるこがセクロスにハマりすぎて学年順位が100位以下になった、みたいな感じだったな
293 ◆LK3COSbvCw :2011/10/06(木) 22:01:15.76 ID:AqsDDyOk
女同士の肉体の入れ替わりスレで、このスレにも該当になりそうな話を書きました
294名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 01:01:06.94 ID:S+h4GBZM
>>293
読ましていただきました。よかったです。

前に別所で書いていた「それを愚者の石〜」はもう続きを書かないのですか?
295 ◆LK3COSbvCw :2011/10/07(金) 01:17:57.39 ID:XbW+ZY+7
>>294
あの作品を読んでくださいましたか、凄く嬉しいです。
実は今回の小説は、あの小説の反省を踏まえて書いています。
具体的にいうと、長編小説前提にして風呂敷を拡げると、途中で投げてしまう可能性があるので、はじめからラストを決めて書いています。
ちなみに、今回の話は次の更新で終わる予定です。
296名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 10:25:26.84 ID:KdSuwlsW
>>295
面白かったですよー。
ラストが気になりますが。
297名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 14:23:24.86 ID:S3SLYWCS
298名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 20:39:39.41 ID:xblpnTN/
>>297
これは俺も好きだわ
上の方にあった優等生の転落もそうだけど、ネタが少ないせいか
たどり着くところは皆似たようなものなのかもなw
299名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 23:05:34.50 ID:FygoUvnJ
しかしこういうシチュにどうして興奮するんだろう
俺は女性の美点喪失が好きで知能低下のほかにも
老化、肥満化、貧乳化、幼児化等々のシチュに興奮するんだけど
どうして興奮するのかがそもそもよくわからんw
300名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 05:40:06.19 ID:SJoHSgvc
>>299
幼児化、貧乳化はわかるが、肥満化、老化はわからん。
幼女が2、30代になるのは興奮するけど老化ってことは60代とか70代になるってことだろ?
301名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 10:16:30.33 ID:2K/RIu5u
>>300
299じゃないけど、俺の場合ババアやデブ自体が好きなわけじゃないんだ
元々可愛い子がそういう醜い存在になるギャップが好き
このスレ的に言えばエロケバな女の子自体は全然好きじゃないが、
頭のいい子がバカになってその結果エロケバになるという過程が好き
302名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 17:21:33.80 ID:Jt6qnRFx
>>301
ほぼ同意だ
ギャップ萌え+嗜虐って感じかな
303名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 11:50:33.30 ID:FlT8DaI3
エロケバギャルを見かけてもそうなる前を想像するだけで萌えられるわ・・・
304名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 12:28:08.16 ID:NASaOz9E
うん。おれなんて、黒髪から金髪に染めるシチュエーション
だけで興奮が止まらないんだ。
305名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 12:32:40.78 ID:9cjhthpi
眉毛も脱色してな
306名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 13:50:39.46 ID:/stHLWui
>>297
これしらなかったありがとう。

わたし的には内面には積極的には手を付けないでおいて、外見の変化がだんだんに
影響を及ぼしていくって方が趣味。でも、これはこれで好き(結局なんでもいいのか)
307名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 18:49:26.31 ID:S+vtN1nz
>>305
眉毛は普通書くだろ…
リアルだとすぐぬけちゃうのもあるけどね
308名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 00:39:03.91 ID:iJsgUgrW
 初めて書いたから駄文だけど・・・

 私の名前は野崎佳菜。栄和女子高校に通う高校2年生。
 一応この辺では進学校。
 自慢じゃないけど学年トップなんだー。
 今日ね、親友の高村麻里と制服交換することになったの。麻里がねー
 どうしても栄和の制服が着たいって言ってて。
 麻里は同じ中学校だったんだけど、この辺では頭の悪いという
 意味で有名な河野女子高校に通っているの。化粧も濃いし。正直周りから頭が悪いって思われるの
 嫌なんだけど親友の頼みだししょうがないよね。
 近くのゲームセンターのトイレで着替えるってことになった。
 栄和女子の制服はセーラー服なんだけどリボンとか超かわいい。麻里が着たいって言うのもわかるんだよね。
 河野女子はすごく地味な紺のブレザーに紺のスカート。赤いネクタイがやけに目立つ。麻里が
「栄和女子のセーラー着てみたかったんだよねー。」
ってはしゃぎながら言ってた。
 鏡を見ると栄和女子の制服を着た麻里と河野女子の制服を着た私。
 なんか違和感ありすぎて笑っちゃう。指定のカバンとかも交換して遊びに行った。
 その後、買い物したり、カラオケ行ったりして1日中楽しんだ 
 
309名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 00:43:45.08 ID:iJsgUgrW
 周りの人から河野女子の生徒として見られているなんてやっぱり変なカンジ。
 街を歩いていると
 「あー麻里じゃん!!」
 振り向くと栄和女子の生徒だった。でも、話している内容は普通の話で
 制服交換してるはずなのに何も疑問に思われなかったみたい。話が終わった後
 「麻里の友達??制服交換してるのに何も言われなかったみたいだね。」
 すると麻里の口から聞き間違いかと思うセリフが出た。
 「制服交換??何の話??」
 私は麻里が何を言ってるのかわからなかった。
 「佳菜何言ってるの??大丈夫??私は栄和女子の生徒で佳菜は
 河野女子でしょ。」
 そう言って麻里は胸ポケットから生徒手帳を出した。
 見てみると確かに栄和女子の生徒手帳で麻里の写真と高村麻里という名前が書かれていた。
 私も慌てて生徒手帳を探した。すると河野女子の生徒手帳には私の写真と野崎佳菜という名前が書かれていた。
 何が起こっているのかわからない。私は確かに栄和女子の生徒なはず。
 「疲れてるの??今日は帰った方がいいかもね。じゃあ解散にしようかーバイバイ。」
そう言って麻里は帰っていった。私は追いかけようとしたが体が動かなかった。
 
家に帰って家族に確認しても最初から河野女子に通っていることになっていた。
きっと悪夢だ。そう思った私は寝ることにした。
310名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 00:45:52.29 ID:iJsgUgrW
 次の日、全く状況は変わっていなかった。しかたがなく河野女子の制服を着て河野女子高校に行った。
 河野女子は髪の明るい人や化粧が濃い人、スカートが極端に短い人ばかりだし想像通りだった。
 私は疑問に思った。なぜか自分の下駄箱や教室がわかるのだ。
 授業を受けてみると、簡単・・・なはずなのにわからなかった。
 国語なんかは漢字が全く読めず、英語も発音できなかった。必死になって思いだそうとしたが
 全くおもいだせなかった。
 休み時間も思いだそうと教科書を開いていたが
「カナーなんでべんきょーしてるのさ??学年でビリのアンタが」
 私の記憶から友人である澤野有里であることがなぜかわかった。
「はぁー??アンタなんかより頭いいってば!!」
 と大声で言ってしまった。
「どうしたのさー??べんきょーなんてどうでもいいじゃん??」
 私は無視して勉強し続けた。

それから一カ月、私は勉強なんてどうでもよくなっていた。
思いだそうとしても思い出せないし、最近はエッチなことしてばっかだから学校休んじゃうこともある。麻里は栄和女子の学年トップで国公立目指すんだって。
私は勉強したくないし大学なんていかない。
でもいいんだ、だって楽しいんだもん。


疲れて終わらせてしまった。ホントはもっとちゃんと書きたかったんだけど。。
311名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 05:39:54.90 ID:Ki+OfsKU
>>306
わかる。外見だけ変えて内面は自発的に変わってほしかった
312名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 08:04:09.04 ID:3yuX9dU7
いやー全国の小学校と中学校の卒アルがセットで売ってたらな。って思う今日この頃
313名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 20:27:16.45 ID:QOkKB699
藤林丈司
314287:2011/10/15(土) 16:34:27.16 ID:84+aoMUz
>>308
制服を交換する事で学校も入れ替わり馬鹿になるっていうシチュが好きなんで良かったです。最早誰にも優等生だったなんて認識されてないのがツボです。
315名無しさん@ピンキー:2011/10/18(火) 12:44:33.27 ID:yrRhxLHZ
そういわれてみれば「服に着られる」話だったんだね
316名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 20:13:48.36 ID:VkH04iQG
俺の優等生のイメージは一貫して、
イカ娘の紗倉清美ってキャラクターみたいな子なんだが。
ほかの人らの優等生象ってどんな感じなんだ?
317名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 07:12:43.86 ID:NWcmtrPJ
>>316
優等生=良い子、という印象ではなく
成績優秀で、大人しいというよりはリーダー的存在、自分のやる事に自信を持っていて
清潔感ある格好に、明るく社交的な性格を持ち合わせている様な人物かなぁ・・・。
318名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 12:30:02.79 ID:Ta7EAtTz
>>317
返答ありがとう。俺の中での優等生像としては、
正義感の強い子、大人しい地味な子の両極に分けて考えてるんだ。
単にケバくなるなら後者の方がギャップがあると思うし、
快楽で堕ちるなら前者の方が全然いいと思うんだが、
どうなんだろう?
頑張ってSS作ってみようと思って、参考にしたいと思ってるんだ。
319輾転:2011/10/24(月) 12:42:19.56 ID:Ta7EAtTz
個人的には地味な才女がビッチになるって風な内容が好きなんだが、
やっぱり317の挙げたような優等生像がみんなはしっくりくるのかな?
ガリ勉進学校がDQN学校に堕ちるとか、
スレ違いだが清楚な婦人の多い住宅街が娼婦街に堕ちるとか、
俺はバカ=ビッチっていう発想なんでこうなってしまう。
もし、ここの意見に合わなければ適当にSS投稿サイトに投稿しようかなとも考えてる。
320名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 14:02:02.50 ID:kJye2Bmo
ここのタイトルが「成績優秀だった〜」なんだから
気にしなくてもいいんじゃない?
揉めるとすれば性的にビッチになるか
脳みその程度が下がりきるかの点だけなんだし
321輾転:2011/10/24(月) 14:31:30.82 ID:Ta7EAtTz
>>320
貴重な意見ありがとう。
倫理観が知能の低下により軽薄になり、
貞操観念が緩くなるってのが俺の考えるこのスレの最終結論になるわけなんだが、
率直にこの結論エロと結びつけているわけだと思ってる。
つまりは、プロセスありきの知能低下か、結果的なエロを求める知能低下なのかで
どういう内容にしようか迷っている。
めんどくさいかもしれないが、意見をお願いします。
322名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 14:41:34.42 ID:HyjqFlxg
俺はエロくなってバカになる方が好きだな。

どちらにせよ、頭が悪くなればスレには沿う。
期待してるぜ
323名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 00:11:20.71 ID:d/dmEWbp
その二つなら、俺はプロセスありきの知能低下に興奮するかな。
女の子が長所をなくしてしまういう状況そのものが好き(知能低下以外にも
若返りとかデブ化とか)なので、結果としてビッチになるかならないかは割とどうでもよい。
それどころか諦めずに勉強し続ける健気な子のままでもかまわないくらいだったりする。
ビッチになろうが逆に性格はそのままだろうが、女の子が貶められるということだけでご飯が進むんだ。
324輾転:2011/10/25(火) 09:24:57.77 ID:VJm+xGtn
一応、ただいま制作中です。
ただ、何分初めてなもので出来の方には自信がありません。
誤字脱字があるかもしれませんが、その際にはどうぞ構わず指摘をお願いします。
ある程度の目安が付けば、このスレに載せたいです。
325名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 17:37:34.22 ID:ulTZcuOf
>>323
俺もプロセス重視だな
ただギャップを強調できるという意味でビッチ化も好き
逆に言えばギャップを別の方法で表現できるならなくてもいいんだけど

>>324
楽しみにしてるよー
326名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 19:05:24.57 ID:MPtZV4zw
良い意味で馬鹿になるっていうのは、このスレ的にはありなのかな?
たとえば成績優秀で規律を重んじていた女の子が、惚れた男の子とために立場やチャンスをかなぐり捨てて突っ走るシチュエーションとか。
他人から見たら馬鹿げたことにしか過ぎない行動だけど、本人は全く後悔ないという感じで。
ちょっと>>1とは意味合いが異なるでしょうが……。
327名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 19:07:49.14 ID:GiUvxFma
>>326
とりあえず俺は抜けない、といっておこう
328名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 19:28:45.90 ID:ZYl4CS8c
>>326
それはちょっとというかだいぶ違うと思う
329名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 20:28:34.64 ID:J6axOapi
>>326
ラブコメとしては十二分にありなんだけど
「月がスッポン並かそれ以下に落ちぶれる」のを見て楽しんでるところだから
330名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 20:52:42.50 ID:MPtZV4zw
>>327-329
わかりました。ご返答ありがとうございます。
331名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 23:18:15.93 ID:GiUvxFma
自分で言っちゃ何だけど人間のクズ的な嗜好だよな。
332名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 08:39:21.45 ID:egCVkNYB
人の不幸にメシウマどころかおっきしちゃうしな
333名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 08:47:44.46 ID:7N9W1WB3
リアル世界では叶わないことだからこそファンタジーなんだよな
まあ屑だけど
334輾転:2011/10/26(水) 12:58:43.43 ID:cA9ryN/i
今のところ2割ほど書き終えました。
内容はガリ勉な女の子が性の目覚めと共に価値観が変わっていくというものです。
なるべくここの意見を取り入れる形をとっていますので、
ちょっと長めの内容or説明的な文章です。
明日にでもアップできたらと考えています。
335輾転:2011/10/27(木) 02:02:10.44 ID:prrZhlJq
住田希望は飢えていた。
刺激、それも自身が体験したことのない刺激を欲している。
『セックス』この未体験な動物的な繁殖行動を希望は求めていた。
希望の中のタガは既に外れていた。すぐにでも行為に及びたい。

しかし、希望には相手がいない。
何故、私には彼氏がいないの?
同世代の子達には大抵彼氏がいる。皆自分と大差ない子じゃないの?
体のスタイルが魅力ないの?見た目が地味だから?可愛い服を着ないから?
どうして可愛くならないの?恥ずかしいの?何が恥ずかしいの?

希望は悶々とする中、もう一人の自分を心の中につくり自分に問いかけ始めた。
もう一人の自分は、自分であって自分でない。それは姿形の違う誰か。
自分の内向的な正確とは全く違い、相手への気遣いもなくズケズケと言い寄ってくる。
(私はあんなじゃない)
しかし、同じ形をした誰かは何処か晴れやかに見える。
何処がとは指摘できないが、時折羨ましさを感じる、そんな晴れやかさがある。
(なんだろう?)
ねぇアンタさ、なんで自信もって可愛いカッコできないの?
誰にも何も言われてないのに自分で自分言いくるめてるだけでしょ?
そんなんじゃ、何時まで経ってもカレシできないよ?
もしかして、白馬の王子様とか信じてんの?マジで?ギャハハハ
(コレだ!)
希望はもう一人の誰かのその何気ない行動を見逃さなかった。
あの下品な笑い方。心底自分をさらけ出したような笑い方。
そう、頭の悪そうな振る舞いこそ希望が同じ形をした誰かに抱いた憧れ。
なんて楽しそうに笑っているのだろうか、
それに比べ自分はあんな風に心の底から笑ったことがあるのだろうか?
(そうか、私は勉強しかしてこなかったからそんなことにも気付かなかったのか)
(あんな風になれば彼氏もできるだろうか?)
そう考えるうちに同じ形をした誰かは消えていた。
もう、希望にとってもう一人の自分の存在はどうでもよかった。
自分の成るべき姿であると見定めたのだから。
336輾転:2011/10/27(木) 02:03:18.13 ID:prrZhlJq
希望が『セックス』を意識するようになったのには、ある出来事がキッカケであった。
中学以来、希望はテストの名の付くものはどんな事があっても完璧に仕上げなければならないと思っていた。
それは小学生の時に好きな男の子に「ブスッ」「地味子」とう言われたことにある。
今となっては、あの年頃の男子の照れ隠しであったと振り返ることができるが、
これが希望の中で「社会的な地位を上げて見返してやる」という意欲へと繋がった。
その為には成績優秀でなければならない。だから、テストは最低でも上位に食い込まなければならない。
そのような成績至上主義を貫いてきた。もちろん、希望の入学した高校も県内一の進学校であった。
青春を勉学に捧げたと言っても言い過ぎでない希望に、まさかの出来事が起きたのは1年生の期末テストであった。
「うそ……、えっ、え…っ」
希望はテストが返される度にこの世が終わるような顔をした。
いつも90点台後半の数字しか記されない赤ペンが、80点台後半になっているのだ。
何かの間違いだと担当教諭に食い下がるが「次回は頑張れよ」としか返ってこない。
(あんなに勉強したのに、これじゃダメなの、私はダメなの)
なぜこの点数にまで落ちてしまったのか、わからない。テストに空欄はない。
教科書を見ながら答え合せをする。どうして答えを誤ったのかが分からない。
そう考えながら答え合わせをするが、やる度に答えが違ってしまう。もう混乱するしかなかった。
気が付いたときには自宅に戻っていた。記憶もない程ショックで混乱していたのだ。
4日後には夏休みが始まろうとしている。下校途中に進学塾の夏期講習を申し込もうと思っていたが、そんな重要なことも考えられない程落ち込み、
只ひたすら勉強机に座っていた。テストの点数が低かった事も大きなショックであったが、
答え合わせをすることのできなかった自分に悔しくて、悲しくて、腹立たしい。
たくさんの感情が込み上げてくると涙が自然に流れた。そして、小学生時代の悔しい出来事が甦ってきた。
頑張れば頑張った分だけ結果がついてきた勉強に裏切られた。もう何も自分を誇れるものがない、そんな風に自暴自棄になるしかない。
半ばやけくそになりながらテレビの電源を入れた。時刻にして深夜1時を回った頃。
この時間帯のテレビ番組など今の今まで見ることはなかった希望にとって、あまりに馬鹿馬鹿しい内容のとトーク番組が放送されていた。
女性お笑いタレントが司会者の誘導により猥談を話しているというもので、その女性お笑いタレントの初体験の話題となっていた。
「……16歳っ!、高校一年生でっていうこと!」
思わず悲しみも忘れて身を乗り出した。お世辞にも美人とは言えないタレントを見ながら希望は敗北感に苛まれる。
普段テレビを見ない希望でもそのタレントは知っていた。お馬鹿タレントと言われる種のタレントで最近人気なが出ている人物であった。
「顔だって私の方がイイはずなのに…、馬鹿なのに」
「どうしてなの?私、こんなにも頑張っているのに」
ブツブツと画面を見ながら希望は悔しさを口にし始め、そのままベッドへと向かう。その悔しさは自分をよく見せたいというものではなくなっていた。
むしろ『男』を欲するが故の悔しさになっていた。好きな人には罵られ、見返すために努力しても報われず、自分が見下す対象には敵わないという現実。
(悔しい。欲しい。満たされたい。報われたい…)
そう思いながら希望は自分が好きだった男子のことを思い出す。
337輾転:2011/10/27(木) 02:04:20.88 ID:prrZhlJq
小学校の頃、2度ほど同じクラスになった『松田洸治郎』。少年バスケットボールチームに所属し、長身でスポーツ万能で女子からも人気があった。
スラッと伸びた手足は希望にとって憧れそのもの。同じクラスになった一度目には勇気をもってバレンタインのチョコレートをあげた。
しかし、二度目のクラスではバレンタインチョコレートを上げた際に、
「いらねーよ、地味子のなんて、ブスッ」
と罵られた。今までブスだの地味だの言われたことのない希望にとってそうとうショックな出来事であった。
16歳になった今でもその時の思い出は深く根を張っている。しかし、不思議とこの時の希望は悔しさ以外の感情をはらんでいた。
「コウちゃん、カッコよかったなぁ」
自然と体が胎児のように丸まった体制をとり、洸治郎の顔を思い浮かべながら熱くなる。
今までそんな事はなかった希望にとって未体験の感覚ともいえよう体の火照りは、ある一点を中心にあった。
「アソコがあつい、湿ってる?」
希望はこれが性的興奮であると直感で理解した。哀哉、保健体育でもその姿勢は崩す事なく勉強した賜物ともいえよう。
そして、湿った感覚を覚えたアソコへの知的探究心は抑えられないものとなっている。
「ヒンッ、う…うぅ」
思わず声が出たことに驚き、慌てて声がでないように服の裾を噛む。
しかし、もう一方の手はまたしても恥部へ手が伸びる。
そんなぎこちないやりとりが2〜3分続くと次第に慣れ始め、今度は連続して触れるようになる。
あまりの衝撃と悦楽に希望は机に向かうよりも熱心に指を動かしつづける。

希望は果ててからしばらく罪悪感と恐怖に苛まれていた。
同年代の友達はいない希望にとってオーガズムを迎えるということは未知の体験であり、
大人の行う行為であるという教科書通りの考えしか持っていない為だ。
そんな中にも貪欲な欲求が生まれ始める。
(セックスはこれの何倍も気持ちいいのだろうか?)
(悪いことってどうしてこんなに気持ちいのだろうか?)
希望の中で罪悪感が背徳感へと変わり、恐怖が好奇心へと変わる。
また次第にその手が恥部へと伸び、結局疲れて眠るまで希望は何度もその行為を繰り返すのであった。
そんな経緯。

以上今日はここまでです。
意見等何卒よろしくお願いします。
338名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 04:17:02.25 ID:5/fgU0Ss
とりあえず乙

課程は後で詳しくやるとは思うんだけど、
最初から「飢えていた」というのはなんだかなぁと思った
続き、期待してますー
339名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 08:22:06.06 ID:RlnkIpSy
成績が悪くなるなら初期設定はどうでもいいや。
と思う俺もいるから安心して続きを書いてくれ。
340名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 08:26:56.26 ID:9B5uOv+A
>>335-337
いいねえ、乙。
突然バカになる不幸に見舞われるんじゃなくて、説得力のある形で自分からカラを破る展開、
自分から堕ちていくってのにワクワクしますね。
納得しつつも葛藤があるのは説得力があります。
続きも期待しています。
341320:2011/10/27(木) 12:05:07.17 ID:3wXLmKLG
最初の4行はラストのオナニーより後のが良いかもね
または次回に回したほうがよかったかな?
でも堕ちるための土台作りは大好きだよ
342輾転:2011/10/28(金) 23:26:49.78 ID:4CMJTJ44
希望は学校を休んだ。
親には夏風邪をひいたもしれないと嘘をつき、母が出勤するのを確認して希望も家を出る。
目的は希望の形をした誰かのような、馬鹿そうな女の子を観察するため。
若者向けのお店が立ち並ぶ、商店街へと足を運ぶと、
昼間だというのに学生服を着て出歩いている女生徒が目に入る。
いかにも不真面目な雰囲気で、毛先はカールがかかった茶髪、目を誇張する為に付けたまつ毛とマスカラ、
夏と云えどあまりに短いスカート、そして第一関節よりも長く派手な装飾のつけ爪。
普段なら希望はこの手の女子生徒は軽蔑し、あまり見ないことにしている。
だが、今回はまるで全てを吸収してやろうというような眼差しで女子生徒を目で追う。
「みんなおんなじ学生服だ」
ふと女子生徒たちの共通点を見つける。皆同じ制服を着ている。
それは希望の記憶力でさえも思い出すのに一苦労なほど、希望にとって気にも止めないSという高校。
底辺とも言える学力で噂では、中学1年生レベルでも受かり、男子はホストのような格好、
女子は水商売をしているかのように着飾っていると噂で聞いた高校であった。
一瞬軽蔑しそうになるが、
「ダメ、私はあんな風にならなくちゃ、ううん、なるだもん」
いつも勉強に向けていた努力のベクトルを女子生徒の観察へ注ぐ。できるだけ気づかれないよう、ある一定の距離を持ってS高校の生徒を観察する。
しばらくすると、制服を着崩した男とだらしない私服の二人組が現れた。それは希望の観察していた女子生徒の彼氏だろうか?
そう考えると胸が熱くなる。
(私もあんな風になれば彼氏ができるかも)
(そしたらセックスもできるかも)
期待に胸をふくらませながら観察を続行する。しばらくして彼女達は近くのファーストフード店に入っていく。
希望も店内に入っていくと平日の昼前ともあって、同年代と思われる人はあのグループと希望くらいのもの。
希望は多少焦ったが、変に慌てると怪しまれると思い平然とカウンターに並ぶ。
目の前にはグループの中からカップルと思しき男女が注文を取るため並んでいた。
その手は手と手をしっかりと握り合ういわゆる『恋人つなぎ』をしている。
それだけでも希望は赤面をしそうになったが、事もあろうに目の前でキスをし始めたのだ。
その光景に目が釘付けになりながら、希望の体は急激に熱くなる。
(いいな…)
聞こえそうで聞こえない声でポツリとつぶやくと、目の前のカップルの女子生徒の目線がこちらに向く。
その目は威嚇するものではない。勝ち誇ったような、それであって妖艶に微笑んだように見える眼差し。
睨まれた希望は目を背ける事もなく、
(キレイ)
それだけの印象を持つ。ただキスをしているだけだというのに、自分が数日前まで軽蔑していた対象の人間なのに。
今の希望にとって彼女の一挙手一投足全てが憧れへとなっている。
343輾転:2011/10/28(金) 23:27:16.87 ID:4CMJTJ44
注文を終え席に着くと、少し離れたテーブルで彼女達S高校の生徒らが馬鹿笑いをしていることに気づく。
「…で…見れたワケ、…やったらさ、軽く…ってるんよ」
余りにも笑いながら話しているため聞き取らなかったが、話をしているのは先程の目の前にいた女子生徒だった。
「ねぇ、君さ。オレらのことつけてんの?」
あまりに不意打ちで希望はヒィッと声を上げる。声の方を振り向くとS高校のグループにいた筈の私服を着た男が立っている。
頭にはタオルを巻きはみ出た髪の毛は赤茶色のツンツンと尖った髪、耳にはリング型のピアスが3つ付いてあり、肌は地黒と呼ぶには不自然な程焼けている。
そんな男が希望をニタニタしながら見つめている。希望の人生で初めてコンタクトをとる人種。
「す、すみません、付けてるわけじゃないんです」
希望の反応に男はいっそう顔をニヤけさせる。希望にとってそれは恐怖にしか映らない。
「別におこっちゃないよ、ただ可愛らしいなと思っただけ」
可愛らしい?一瞬恐怖を忘れ、その言葉を理解出来ずキョトンとする。その顔を見て男は嬉しそうな顔をする。
「ヤベッ、この子俺好みだわ」
グループの方を向きながら言う。
好み?またしても自分にふりかかった言葉の意味が理解できない。
キョトンとしていると、ぞろぞろと彼女たちがこちらへとやってくる。
希望を取り囲むかのようにS高校の生徒たちは話し始める。
「ほんっとだぁ、顔ちっちゃ〜い、髪スゲェサラサラじゃん」
「メガネ外しなよ、かわぃいんだからさ」
「マジちっちゃいな、この子。中学生?」
「だろ、やっぱ俺の目に狂いはなかったてことだな」
その他もろもろ生徒たちの言葉の嵐に混乱しつつ、自分が褒められてることに気づき始める。
希望にとって勉強以外の事で褒められる事はあまりなかった。いや、全くなかった。
それだけに容姿を褒められるということに免疫が無く、同感情を表現してよいのかわからない。
すると自然と頬を涙がつたった。
「…おい、お前らがちっちゃいちっちゃいゆうから、この子泣いちゃったじゃんかよ」
さきほど声をかけてきた男が困惑しながら、ほかの連中に吠える。
(違う、褒められて、嬉しくて泣いているだけ。)
そう伝えたいのにうまく言葉が出ない。
「ごめんな、オレらそんな悪気なんてなかったんだけどさ、なんか泣かせっちゃったみたいで」
その優しい言葉にやっと言葉がでる。
「ううん、違うんです。褒められて嬉しかったんです」
今度は希望の言葉に一瞬グループは理解できずに戸惑う。が、希望はポツリ、ポツリとなぜ泣いたかを話し始めた。
344輾転:2011/10/28(金) 23:27:36.57 ID:4CMJTJ44
「そりゃ、ひでー事言うな、そのガキ」
「男子っていっつもそうだよね、照れ隠しなの?女の子ってマジ傷つくんだよ、ソレ」
「こんなにカワイイのね」
「あぁ、マジムカつくわ」
S高校の生徒たちは真面目に希望の話を聞いてくた、そして小学校時代の苦い思い出に対して、希望の気持ちを理解を示す。
希望の中でその反応は感激以外の何物でもなかった。信じていた勉強には裏切られたのに、
今まで自分が見下していたような人間に自分の気持ちを理解してもらえたからだ。
「私、だから勉強頑張って…、でも思うようにいかなくて…」
数日前のテストの話もすると、
「希望はカワィイんだからさ、勉強しなくたってその洸治郎ってヤツ見返せるって」
何気ない一言に希望はつぶさに反応した。
(勉強をしなくても、可愛い、見返せる?)
「見返せるの?私が?」
希望の質問にS高校の生徒たちはドッと沸く。
「当たり前じゃん。希望めっちゃカワイイよ」
「しょーじき言ってさ、俺希望みたいな子タイプだもん」
「ホント!…でも私自信ない、だって私男の人と付き合ったことないし」
その一言に先程の私服の男が食いつく。
「えっ、希望一回も付き合ったことないの?嘘だろ」
冗談を言われたかのように半笑いを浮かべ質問をする男に、希望は顔を紅潮させながらうつむく。
「じゃぁさ、これから俺とデートしよーぜ、後から付き合うかどうか決めていいからさ」
あまりに急で強引な話に希望は思わず首を小さく縦に降ってしまう。
ほかの連中も「おまえ、前の子とはきれたの?」「こいつも今相手いねぇーし、いーじゃね?」と後押しをする。
うつむいた顔を上げると、にこやかに笑って見せながら男は自己紹介をする。
「俺のことヒロって呼んでいいからさ」
グイッと望みの手を掴み席を立たせると、希望を連れてそのまま店を後にした。あまりにも強引であったが、不思議と嬉しくなる。
自分を可愛いと言い、求めてくれる存在、急激にヒロの顔が愛おしく思え、その顔を見つめる。
「なに?俺の顔に何かついてる?」
ヒロと目が合うと赤面しながらぽーっとなってしまう。
「違うの、ただ顔を見てただけなの、ごめん」
「じゃぁさ」
そう言ってヒロは突然希望の顔に顔を近づけ、唇に唇をつけた。
希望は体をピンと硬直させ、目を見開いて驚く、そのままヒロの手が希望の肩に回った。
「驚いた?もしかして初めてだった?悪いことしちゃったかな?」
ヒロのその悪戯そうな問いかけに起こるどころか自然と笑顔になり、
「うれしい、ありがと」
その希望の可愛らしい満面お笑にヒロは身悶えするように、
「やっぱり、俺希望のことめっちゃ好きだわ、それとその顔メッチャクチャカワイイよ」
目を爛々と輝かせながらヒロは希望を見つめる。その様子はどう見てもカップル、いやバカップルと言っていい。
345輾転:2011/10/28(金) 23:28:01.11 ID:4CMJTJ44
それからヒロに連れられある所へと行った。
同年代の女の子に人気があるというファンシーショップ。希望は店に並ぶアクセサリーを可愛いとは思ったが、
どれを選んでいいのか、どれが自分に似合うのかわからず躊躇する。そんな様子を察したのか、
「俺がノゾミに似合うと思うやつ選んでいい?」と言ってくれたことに希望は助けられる。
もちろん希望は首を大きく縦に振る。すると、ヒロは躊躇することなくアレやコレやと無計画に商品をとって回る。
その買い物の仕方にカルチャーショックを受ける。今まで自分が買い物をする際、計画性をもった買い物しかしたことがないからだ。
そんなこんなで沢山のグッズをカゴに入れ、精算を済ませると希望は気持ちがスッキリしていることに気づく。
豪快な買い物の仕方をすることによって、こんなにも気持ち良くなれるのだとクセになりそうな気分になる
(こんなにスッキリできるのなら、今度買い物をするときはこんな買い方をしよう。)
そう決心しながら店をでる。
「なぁ、早速付けてよ、俺からのプレゼント」
ヒロは店の前の植え込みに腰を掛け、横に臨みを誘導すると買ったばかりの紙袋を開けながら言う。
なかには蛍光色の強いビーズが散りばめられたバングルやイミテーションの宝石が無数に飾られた指輪。
その他、可愛らしい銀色のチェーンネックレスなど派手目の装飾品がたくさん入っている。
ヒロの表情を伺いながら、ヒロの喜びそうなアクセサリーを身に付け始めた。
「これだけは俺につけさせて」
急にヒロが希望の手を止めさせる。何事かと思った希望はヒロを見つめると、ヒロは手を握り、
銀色の小さな石の入ったリングを薬指にはめる。まるで結婚式の誓いのリングのようにゆっくりと丁寧に。
「これ俺の気持ち、どうかな?受け取ってくれる?」
ヒロがそう問いかけると同時に希望はヒロに抱きついた。嬉しさが爆発して思わず抱きついてしまったのだ。
「もちろん、嬉しい…、うれしい…」
またしても希望は泣き始めた。ヒロはちょっと困惑しながらそれでも強く抱きしめ返す。
「ノゾミは泣いてる顔よりさ、笑顔の方がぜってーカワイイって」
「うん、分かった。ヒロの前じゃもう絶対に泣かない」
そんなやりとりをしながら希望たちはその場を後にする。
その手には先ほどリングがはめられ、希望が羨んだ『恋人つなぎ』をしながら。

あっという間に楽しい時間は流れる。ふと気づくと、そろそろ母が帰宅する時間である事に焦る。
その旨ヒロにを伝えると携帯電話のアドレス交換をしようと持ちかけられた。
友達も作らず、勉強だけに取り組んできた希望にとって、家族以外にアドレスを教える機会はない。
そんなバックボーンを持つ希望は緊張しながらヒロの携帯電話に自分の電話をかざす。
送られたアドレスを見たヒロは購入時のままなメールアドレスを笑う、その反応に希望はちょっとふくれてみせる。
数時間前の希望がこのような反応を行うなど想像ができただろうか。
さらに、希望は去り際にヒロの右頬に軽くキスをした、いたずらっぽく微笑みながら足早にその場を立ち去る。
「ありがとー、今日は本当に楽しかったー!」
少し離れた位置から希望は大声で叫ぶ、ヒロもすかさず、
「どーいたましてー、メール送っからー」
何とも可愛らしいカップルのやり取りだろう。しかし、希望の胸中は帰宅しなくてはという焦燥感だけではない。
先ほどから体が火照って仕方がないのだ。今までの火照りなど目じゃないくらいに体が熱くなっている。
(早く、早く帰って触りたい)
その顔は初デートを終えた少女らしい清々しい笑顔ではなく、どこか悦にひたっている、そんな妖艶な顔。
346輾転:2011/10/28(金) 23:28:19.85 ID:4CMJTJ44
以上本日はここまでです
347名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 23:49:41.15 ID:5/OvgmrY
ダークな作品をもとめてこのスレに来ていたが、思わぬ良作に癒されたわ。GJ。
348輾転:2011/10/29(土) 00:02:16.62 ID:i69x+t98
ちょっとしたアンケートです。
言葉にハートマークや星を入れるなどした方が馬鹿っぽく思えますか?
今後の内容に反映させたく思いますので、何卒意見をお願いします。
349名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 00:47:16.31 ID:qP5LZmyG
バカっぽくは見えるけど、この板で星はともかくハートって使えたっけか
350名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 03:21:01.02 ID:mour2Xpr
ハートテスト

351名無しさん@ピンキー:2011/10/29(土) 06:44:51.32 ID:vjPco19v
これはこれで俺はアリかもしれないと思ってしまった。
はぁはぁ
352名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 12:26:55.51 ID:MHa+xvgg
いいです。輾転さん、投稿ありがとうございます。そして、楽しみにしています。
要望としては、単純に希望自身の価値観が変わるのもいいとは思うのですが、出来れば付き合った男の気質・性格・価値観を希望にどっぷり反映してほしいです。
353287:2011/10/30(日) 12:57:21.05 ID:DljU3z2z
>>293
因果率によりお馬鹿改変のお話しを楽しみにしていましたが…
投稿されてた所も削除されて心配です。
354名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 13:30:20.58 ID:uqvb0/FQ
なんてこった、本当にあの話削除されてる…
すごく楽しみにしていたので残念だぜ
355名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 14:22:48.58 ID:ZfDBkXvj
カスが叩いたからじゃないかと予測。
356輾転:2011/10/30(日) 19:52:11.75 ID:o5U/GwKF
自宅には母より先に帰宅することができた。ただ、我が家に入って瞬間、希望はある事に気づく。
自分の体から強烈な香水の香りが漂っている。ヒロの匂いだ。
その匂いによりあの楽しく、体の疼く体験を思い出す。
しかし、この強烈な香水の匂いが家に充満していたら母に怪しまれてしまう。
脳内を瞬時に切り替わり、一刻もこの匂いをどうにかすべきと変わる。
しかし、かと言ってこの甘美な匂いを捨てるのはもったいない。身を切る思いだ。
部屋へと戻ると身に付けていた衣服を脱ぎ、下着姿で部屋を出る。片手には消臭スプレー。
下着姿で玄関から自室に至る経路を消臭して回る。前屈み成りながら招集していると、
自分のショーツに染みができていることに気がつく。
ドクンッ
何かだ体の中で響く。
(触ってみたい、アソコに触ってみたい)
しかし、こんな姿で、ましてや恥部を触っているところを母に見られてしまっては。
そんな仮定を頭に思い描くとそれに伴って染みが濃くなっていく。
早く、早くと糶れながら自分の部屋へと飛び戻る。ベッドの上に横になると、ショーツの中に手を突っ込む。
「アアンッ!」
昨日よりも大きな声が上がる。
指が止まらない。そして、声が止めどもなく出る。快感は今まで何倍も感じられる。
すぐにでも達してしまいそうだが、この快楽をできるだけ長く味わっていたい、そんなふうに考えながら指は激しく動かす。
ふと横目でベッドの下を見ると、其処にはヒロの匂いの染み付いた服が置いてある。
それを手に取ると、愛おしそうに顔を埋めた。
(ああ、ヒロの匂いだ…)
そう思いながら匂いを嗅ぐと希望は堪らなく切なくなる。
さっきまで一緒にいたヒロが今は匂いでしか自分のそばにいない。
そう考えるだけで胸が苦しくなる。そして無意識に動かしていた指の動きがよりいっそう激しくなる。
(あと少し、あと少し)
希望は一心不乱に指を動かしているとそれを遮るものが現れた。
ピンポーンッ
ビクンッと体が固まる。母が帰宅したのだ。
母の帰宅に慌て、恥部を触っていた指を止め、息を呑んだ。
「のぞみー、母さん帰ってきたよー、熱は下がった?」
自分を心配してくれる母親の声。しかし、今の希望にとってその母親の声は
快楽を妨げる鬱陶しい存在でなかった。
「チッ!」
顔を歪めて舌打ちをする。舌打ちなど初めてする。
「ねぇ、寝てるの?大丈夫?」
希望の部屋に近づく母の足音に焦った希望は、
「ほっといてよ!大丈夫だからっ!」
生まれてこの方このようなに声を荒らげて、親に怒鳴ったことはなかった。
ただ、親に自分の欲求を妨げられようとする事に憤りを覚えていた。
あまりの怒号に母も「…そう」と行って部屋から離れるしかなかった。
希望の中には怒鳴ったことによる罪悪感より、タイミングよく帰宅した母への憎悪をしかない。
(どうして邪魔するの、信じられない)
そう憤りつつも、また指が動き始める。母が家にいる、そう思うだけで体を再点火させることは容易であった。
衣服を食みながら声を押し殺し、そして果てる。余韻に浸りながら、また今日みたいな事できたらいいな、そんなことを考える。
357輾転:2011/10/30(日) 19:53:10.66 ID:o5U/GwKF
『You get mail』
携帯電話のメール着信がなるそこにはヒロからのメール。
希望は慌てながらそのメールを確認する。内容はまた今度デートをしようという旨を伝えるもの。
最後にほかの連中にも希望のアドレスを教えていいかというものであった。
希望はもっとヒロやその友達のことが知りたかったので、迷わず直ぐ様OKの返事を送る。
それから10分もしない間に立て続けに昼間あったS高校の連中からメールが届く。
どれも明るい内容と可愛らしい絵文字が沢山のメール。思わずニヤけながらメールを眺める。
その中でまず返信したのはミホという女の子からだった。
ミホはピンクがかった茶髪でストレート、身長はほかの女の子に比べ一番大きく。
モデルのようにスラッとした印象の残る女の子。
洸治郎の話をするとき泣きじゃくる自分を撫でてくれた子。
希望にとって最も早く心を許せると思わせた存在。
メールは今日のデートの感想を求めるもので、初デートの希望にとって親にも出来ない話を聞いてもらえるいい機会となる。
今日のデートの内容、ヒロの優しさ、キスをしたこと等々のオノロケを送る。
しかし如何せんメールを打つ速度が遅い。返信にもたつく間に次のメールが届く、
内容は『明日ヒマ?』であった。
慌ててそれまで打ち込んでいたメールを消去し『ヒマ!』と返信する。
『じゃあ、明日一緒にあそぼー』というメールが届き、思わず「ヤッタ!」と声を上げてしまう。
しかし、希望はある不安を感じ、直ぐ様ミホにメールを送る。
『私、可愛らしい服持ってないよ』
そう、希望は彼女らに釣り合う様な可愛らしい服を持っていなかったのだ。
こんなことでせっかくの誘いをふいにはしたくはない。そんなことを考えていると、
『気にしなくていいよ、ガッコのせーふく着てきなよ』
という返信が戻ってきた。
(そうか…、制服でいいのか…)

翌日、希望の姿を見たミホたち3人の女子は苦笑いを浮かべる。
それはキッチリと着崩すことのなく制服を着込んだ希望が立っている。
希望の目の前で彼氏とキスしてみせた女の子・アイナが馬鹿笑いしながら希望に
「反則だって、ソレ。ウケ狙いってヤツ?こりゃ、再キョーイクが必要だわ」
ゴテゴテしたつけ爪で希望を指さすとまたバカみたいに大笑いを繰り返す。
正直、このアイナがちょっと苦手である。
どことなく男っぽい下品さがあり、洸治郎のことも「蹴ってやればよかったのに」等、
乱暴なことを言っていたからだ。そして、今はこのように笑われている。
「こーら、ノゾミは今までオシャレに気遣ってきてなかったんだから仕方ないの、笑ったかわいそうーだよ」
希望に助け舟を出してくれたのは、やはりミホだった。
ミホは仕方ないなと言って、希望の制服に手を伸ばす。
ササッと制服をつつくと、制服は先程より可愛らしく着崩される。
希望は感激しながら自分の姿を眺める。しかし、他の連中はまだ満足いかないといった風に見つめる。
「よし、今日は希望の劇的ビフォーアフターやるとしますか?」
ミホはパンッと手を叩くと皆に提案する。皆は「いいね」「お人形さんごっこみたい」と盛り上がる。
「でも…、私そんなお金持ってないよ」
あまり持ち合わせろ持って来ていなかった。とても服を買うようなお金は持ち合わせてない。
「だいじょーぶ、こう見えてもアタシら金だけは十分あっから」
アイナはふふんとドヤ顔を浮かべながら言う。付け加えて、
「つまり今日はアタシらのオゴリ」
「でも、悪いよ、お金なんて出してもらうなんて」
どうして自分の為にそこまでしてくれるのかわからない。
今迄、避けてきた彼女らが自分のために何かしてくれることに申し訳ない気持ちになる。
「だってノゾミはアタシらの仲間、友達じゃん」
ミホはなんの躊躇もなくサラっと言ってみせた。昨日知り合ったばかりの人間にこんな言葉をかけられる、
そんな彼女たちに希望は勉強だけしか信じてこなかった自分がちっぽけでしかなかったと思う。
358輾転:2011/10/30(日) 19:54:23.58 ID:o5U/GwKF
「じゃあさ、まず服えらぼーよ」
彼女らの中で最も体の小さな女の子、ミノリが元気いっぱいに手を挙げて発言する。
ミノリは体は小さく希望と大差なかった。しかし、希望のことを「ちっちゃくてカワイイ」と頻りに言っていた。
そんなミノリが希望は可愛らしく思えた。ただ、希望とミノリの大きな違いはその体のバランスであった。
体は小麦色に焼け、胸と尻は魅力的に肉が付き、可愛らしさとエロスが共存していた。
(あんな風だったら男の人は喜んでセックスするだろうなぁ)
そんなミノリを希望は羨ましく、男に不自由しないだろうなといったイメージで見ている。
そうこう思いながら彼女たちについて行くと、
露出のお衣服がショーウィンドウに並ぶ店へと着く。
「もしかしてココ!?」
そのエロティックで破廉恥な服装の多いお姉系ショップに驚愕する。
「ったりめーじゃんか、希望は絶対服さえ変えりゃ、エロくなれんだからさ」
アイナの言葉にドキッとする。どうして、自分が性に興味があることを悟られたのか?
そんな風にドギマギしていると
「そんなかしこまらなくていいよ、エロくって魅力的になるってことだからさ」
またしてもミホが希望を気遣ってアイナの言葉をフォローする。
アイナは決して希望の本心に気づいていなかった。偶然でしかなかった、そうフォローされるといっきに期待が膨らむ。
「私、魅力て・・・ううん、エロくなれるの?」
「あったり前じゃん、このアイナ様がついてんだぜ、スッゲーエロくしてやっから」
先程までその下品な振る舞いが苦手だったはずのアイナを羨望の眼差しで見、アイナへの苦手意識が徐々に薄れ始める。
店内には似たような女の子たちが皆笑顔で商品を物色している。
商品は夏場ということも相まって露出の多い服しかない。
なかにはショーツとみ間違えるような短さのホットパンツある。
「そういやさ、アレ確かめてなかったね」
ミホが希望の方を振り向きながら言うと、すかさずミノリが望みの両胸を掴む。
「C!」
ミノリは希望の胸を掴んだまま大きな声をだす。
あまりの突然な行動と自分の胸の大きさを声をだして言われたことに、
希望は涙目になる。
「ミノリね、触っただけで相手のカップ数を言い当てることができるんよ」
ミホはまた希望の頭を撫でながら言う。
「それにしても、ノゾミは着痩せするタイプなんだぁ、うらやましーな」
ミホに羨ましがられる。
自分が羨んでいた存在にそんなふうに言われることが堪らなく嬉しかった。
「じゃあ、胸きょーちょーするのがベストっしょっ」
アイナはそう言うと希望の腕を引っ張る。
「ちょっと待って、ノゾミそのメガネ貸して」
ミホがアイナを呼び止めると、希望の眼鏡を外す。
それを確認すると、アイナは再び希望の手を引っ張って歩き出した。
いろいろな事が自分に起こりすぎていて希望は混乱する。
359輾転:2011/10/30(日) 19:54:52.87 ID:o5U/GwKF
アイナはあるコーナーに着くと急に立ち止まった。
そこに飾られている服は全て、胸元まで襟元が伸びたワンピースばかりで、しかも丈の短いもの。
アイナは躊躇もなく派手目の配色をしたワンピースを次から次へと希望に渡していく。
「アイナのファッションセンスだけは信頼していーよ」
後から来たミノリが戸惑う希望の肩に手をかけながら、耳元で囁く。
先程までの元気な少女が急に妖艶な雰囲気で語り掛けてきたことにゾクリとする。
「あれ?ミホは?」
ミノリの姿は見えるが、長身のミホ姿が見えない。
「ミホちゃんはね、ちょっとよーじで店にいないのです」
妖艶さのあった先ほどからまた元気な少女へと戻る。
そんなやりとりをしている間にも、次々に服が増えていく。
「もう持ちきれないよ」
希望が音を上げるとアイナは不満そうにその手を止める。
「さっそく着てみよ」
ミノリはそう言うと希望にあるものを渡す。それは黒地にピンクのレースの付いたブラジャー。
スポーツブラしか、いまだに持っていない希望にとって、アダルトな雰囲気のあるそのブラジャーに目を丸くする。
「ノゾミ絶対こういうフリフリ似合うから、早速買って来ちゃった」
ミノリは舌を出しながら悪戯そうに笑顔をつくりおどけてみせる。
「いーから、さっさと試着室にいこーぜ」
アイナはミノリのその仕草に慣れているのか、無視をし、そのまま希望の背中を押し試着室まで行く。
試着室に入った希望は嬉しさと緊張で胸がバクバクと鳴る。
今まで来たことのないような衣服に今身を包もうとしているのだ。ブラを付け替え、鏡を見る。
「えっ?ピッタリ。しかも、カワイイ」
元々希望の肌はモッチリとしたハリのある肌、ブラジャーの細い紐が若干食い込むと、
その部分はムチっと食い込み艶っぽく映える。
次にブラジャーの紐と同じ紐を肩から背中を繋いだだけワンピースばかり見つめる。
その中でも一際目を引いたのが、白いヒョウ柄のシフォンワンピース。
一瞬躊躇したが、ここでたじろいではいけないと心に言い聞かせ着てみる。
「どうかな、ちょっと恥ずかしいけど」
モジモジと試着室のドアを開けながら恥ずかしそに姿を現す希望を見て、
「スッゲー、やっぱ私の見立ては間違ってなかったよ」
「ノゾミ、チョーカワイイじゃん、やっぱちゃんとすればカワイくなるんだよ」
アイナとミノリは目を輝かせながら希望を褒めちぎる。
自分の事のように喜んでくれる二人にもう心の隔たりを持つ必要はないと思った。
360輾転:2011/10/30(日) 19:56:24.66 ID:o5U/GwKF
会計を済ませ、店を出た3人をミホが待っていた。
「ノゾミすっごーい、マジでかわいいーよ。やっぱアイナは天才だな」
そう言うと希望にある物を手渡した。
メガネだった。しかし、先程まで希望が掛けていた物ではなく、黒縁のつり上がってメガネであった。
「希望のメガネさ、いかにも優等生って感じだったから、カワイイの買ってきたの、本当はコンタクトの方がいいかなって思ったんだけど、作るの時間かかるし」
照れくさそうに希望に説明するミホに思わず抱きつく。
「ホント、ありがとー、私嬉しい」
感情を爆発させたように思いを伝える希望は若干であるが、フランクになりつつある。
「提案がありまーす、写メ撮ろ」
ミノリがまたしても元気よく手を挙げながら提案する。
ソレだ!と言わんばかりにミホとアイナのテンションが上がる。
カシャッ、カシャッ!
希望はまるでモデルになったかのようにポースを決めさせられながら被写体となる。
生まれて初めてアヒル口もした、着なれない洋服で胸元を強調するポーズもとった。それをミホは誰かに送っている。
「ミホ、それ誰に送ってるの?」
希望はミホに問いかけると
「もちろん、ヒロだよ。」
急に顔が真っ赤になり恥ずかしくなる。
(どうしよう、こんな風にはしたないポーズとったりしたらヒロ幻滅しちゃうんじゃぁ…)
そう不安になっていると、早速ヒロからメールがと届く。
『ノゾミ、マジエロいじゃん・・・しかも、すっげーカワイイ』
文面からヒロの興奮した様子が伝わる。
(そうか、いいんだ。ヒロこういう格好の方がもっと好きなんだ)
ヒロのメールを見た希望は決心がつく。もっと魅力的に。もっとエロくなろう。
その後も4人は買い物を続け、ヒロが来るということで皆に知り合ったファーストフード店で待ち合わせる。
店についたヒロは手を振るミホとアイナのいる席につく。
すると突然後ろからミノリに目隠しをされ「ちょっと待って」とだけ告げられる。
「ヒロ、いーよ、目開けて」
希望の可愛らしい声にドキッとしながらヒロは目隠しを解かれ、目を開ける。
目の前には黒髪ながら、それ以外はまさにS高校の生徒と言っても大差ない少女が立っている。
背が小さいからと言って選んでもらった底の厚いヒールサンダル、飾り程度の役割しかしないベルト、
地味目のストレートにワックスをかけ、目を大きく見せるように付けマツゲとマスカラ、
極めつけに潤って見えるピンクのルージュ。
「ゆーげんじっこー、まさに劇的ビフォーアフター!」
アイナは大きく手を広げてみせ、希望を披露する。そんなアイナのアピールも目に入らず、ヒロはおぉと唸るように声を上げ立ち上がる。
「マジでノゾミ!?すっげーよ!マジで、マジでカワイイじゃん」
思わず希望の手を取る。希望はヒロの手が熱を帯びているのが分かり、興奮してるんだと察知した。
「ヒロの為に頑張っちゃった、どうかな、カワイイ?」
背の小さな希望より頭一つ分以上大きなヒロに上目遣いしながら可愛らしく尋ねる。
そんな仕草にヒロはもう抱きしめたくてたまらなかった。
「ああ!マジでカワイイよ!てか、すっげぇエロいし」
ドクンッ
ヒロのその言葉に一瞬体が疼いた。まさか自分が性の対象に見られるとは。
そう思うと決心が固まる。
「…ねぇ、しよ、キス」
またしても上目遣いで、加えて首を傾けながらねだるとヒロはギュッと抱きしめ、そのままキスをする。
希望は完全にスイッチが入ってしまっていた。出来ることならこの場でセックスでもしてしまいたいくらいだった。
しかし、今だ若干ながら残る羞恥心がその行為をセーブしている。
一方、そのキスという行為は昨日のフレンチキスとは異なり、お互いの舌を交じわすディープキスであった。
カシャッ
ミノリがニヤけながら二人の行為を携帯電話のカメラで収める。
しかし、首根っこをミホにつかまれ、その場から引きずられていく。
「お二人さーん、店んなかだから程々にねー、じゃ、ノゾミまた今度あそぼーねー」
ミホは冷やかし半分でミノリを引きずり、やかましく二人を冷やかすアイナの腕を引っ張りながら店外へと出ていく。
希望は感謝の言葉を彼女らに言いたかったが、ヒロとの情熱的なキスと自らの欲情を抑えることが出来ず、
ただ彼女らに流し目で手を振ることしかできなかった。
361輾転:2011/10/30(日) 19:57:08.29 ID:o5U/GwKF
本日は以上です。
もう一人馬鹿にしようかなと思ってます。
362320:2011/10/30(日) 22:18:42.52 ID:9LX2R2zh
日常の何気ない描写がたのしいよね
女同士できゃっきゃやってる中にもいろいろ匂わせてたり
今後起こることにも期待してます
対象を増やすのはいいけど
ノゾミはちゃんと着地させてね
こんがらがって続かねえってのは困る
363輾転:2011/10/30(日) 22:50:54.68 ID:o5U/GwKF
>>352
>>362
感想ありがとうございます。
こんがらがらないよう気を付けます。
364名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 23:56:35.93 ID:R8FAwkhf
ハァハァ、もう待ちきれないハァハァ
もう俺得すぎて発狂しそうだ
365名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 06:14:48.25 ID:Iql9eSOp
>>355
あのサイトの感想欄にまで特攻した荒らしがいたし
そのあと感想欄閉鎖してたし、心が折れたんだと予想
つか、他のエロパロスレにもいたけど、作者本人に粘着して追い出す荒らしが多すぎる
イヤなら読まなきゃいいのに、なんで粘着するんだろね

366名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 09:01:13.32 ID:jjxlckSV
世の中本当に基地外っているんだよな。
367名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 18:11:36.02 ID:2pl605B2
>>363氏の続きが読みたいあまりに喫煙シチュに誤爆ってしまったが・・・
冷静になったらやっぱり読みたいなぁ。
368輾転:2011/11/06(日) 00:51:51.21 ID:HaWmjqJ7
ピンク色や黄色の派手な蛍光看板が目立つ通り、ラブホテル街。希望はワァーと目を輝かせながら街を見渡す。
イヤらしいイメージだったラブホテルは、意外にもイタリアの住居のようにオシャレで、ホテルの中は清潔感のあるフロアとなっていた。
希望のイメージはここでもまた崩れ、
(私って何も知らずに変な決め付けしてたんだなぁ)
と反省する他なかった。
二人は希望の母親から今日は帰宅できないという連絡を受け、それならばとこの場所に来ていた。
部屋に入ると早速二人は抱き合う。意外にも先に抱きついてきたのは希望の方だった。
「ヒロ、ありがと。私ヒロとココに来れてホントうれしい」
そう言いながらヒロの腰に両手を回し、体を密着させながら希望はヒロに唇を向ける。
ヒロも堪らなくなったのか、希望の背中に両手を回しキスをする。
それはお互いの口の中にある物を探しあっているかのよう、ひっきりなしに舌を交錯させ、唾液を交換させるようなキス。
時間にして5分ほどその行為は続けられた。次第にベッドに向かい、気付いたときにはヒロが希望に覆いかぶさるように横になっていた。
「ねぇ、処女だよ、いいの?ダサくない?」
希望は不安そうに尋ねると、
「こんなエロい処女なんていねーよ、それにダサくねーし」
笑顔で返答するヒロ、そんなヒロに希望はたまらなくなる。
「よかった、私の処女がヒロにあげられて」
涙目で嬉しそうに言う希望をヒロは思いっきり抱きしめ、また激しくキスが始まる。
次第にヒロの指は希望の胸を触り、捲れ上がったヘソを撫で、ショーツへと伸びる。
「やぁんっ」
希望は軽く達してしまった。自分で触るの事なんか比べ物にならないくらい気持ちいい。
自分で触ったときは予測が付いた分快楽も予測がつく。しかし、他人に触られる場合予測がつかない。
まして、この状況。否が応でも敏感にならざるおえない。
「スゲェ…、ノゾミのマンコメッチャ濡れてるじゃんか」
(コレってスゴイの?私ってマジでエロいんだ)
メスとして男を求め導くための生理現象を褒められたことに希望の中でネジのようなものが若干緩む。
「ねぇ、私欲しいの。見せて」
正直、処女でなくなることも希望にとって一大イベントであったが、男の象徴・ペニスを生で見ることもまた楽しみであった。
こんな状況で希望のおねだりを無視するようでは男が廃ると言うもの。ヒロは盛り上がったボクサーパンツを勢いよく脱ぎさる。
「スゴイ…」
希望はトロ〜ンとした顔で愛おしいものを見つめるような目でヒロのペニスを見つめる。初めて見る勃起したペニスに希望は思わず手を伸ばす。
「あ・・・、意外とあったかいんだね。それカターイ」
フフフっと笑いながらその手はペニスを弄ぶ。誰に教わったわけでもないのにその動きは男を快楽に誘う動きをしている。
ニチャニチャ
次第にペニスは湿り気を帯び、水音が響き始める。ヒロと言えば希望のその淫猥な行為をただ受け入れるのみ。
「んあ…、なんかへんな味。これがエッチの味なんだネ」
手の湿り気をぺろっと舐めてみせると糸が引くようにヒロに見せつける。天性のものか、希望のその魅せる行為はヒロの剛直なモノをさらに興奮させる。
369輾転:2011/11/06(日) 00:52:14.50 ID:HaWmjqJ7
「なぁ…、入れていいか?マジエロすぎて限界きてんだよ」
何時しかヒロの方が懇願する形となり、自らの興奮を抑えられない様子が希望を刺激する。
(うれしい…、マジでエロ過ぎるってこと?)
ヒロが懇願すればするほど希望は自らを高め、より淫靡になろうとする。それはまだ処女すら捨てていない娘が醸し出すような自信と妖艶さではない。
デザインはピンクのサテンに黒いレースが付いたショーツをくいッと寄せ、ヒロに自分の恥部を知らせるかのように見せる。
形の良いピンク色の恥部を見てヒロはゴクリと生唾を飲み込む。けして女性を相手にするのが初めてというわけではない。
しかし、どの女よりも魅力的でエロティックな希望を堪らなく貪りたくなる。
「…いくぞ」
唸るようにヒロは言うと、そのままいきり立ったペニスを挿入する。注射をされる時のように息を呑む。
(アレ・・・?思った以上に痛くない?てゆーか、嘘みたいに気持ちいー)
破瓜の瞬間は激痛に見舞われると聞いていたにも拘らず、そんな事は微々たるものでしかなかった。
むしろ擦れる度に響く水音と自信に入る熱いものの背徳感の方が勝る。それは快楽となり、希望の価値観を書き換える。
(教科書や大人が言うことって嘘ばっか、ヒドイよ、こんな気持ちーこと嘘つくなんてさ)
常識なんて皆嘘ばかりだ。希望は束縛ばかりして本当の事を教えない学校延いては社会に怒りを覚えた。しかし、それも一瞬で吹っ飛ぶ。
「あぁん、フッ・・・んん、あっああ…ん♪」
ヒロのピストンは希望の思考を遮断するように激しく高速で繰り返される。体がぶつかり合うリズムさえ、希望には心地よい音楽のように思える。
出し入れされるペニス、ソレにまとわりついて離さないようにする膣。そして、お互いの汗で淫靡な匂いの漂う空間。
五感全てで行為を楽しむ希望は。次第にぼやっと頭の中が霞む。

やったじゃん。アンタ、アタシと同じになって来るよ♪
スッゲーエロいって言われたんだしさ、もっと自分磨いたホーがいいんじゃね?
まださ、スタートラインなわけだし

あの時出会った希望の形をした誰か。その彼女が希望に目標を到達した事を伝えに現れたのだ。今迄勉強で目標を達成したどの時よりも嬉しい達成であった。
しかし、まだスタートラインなのだとガッカリする。
(でも別にいーや、これからセックスできなくなるわけでもないし)
そう自分に言い聞かせる希望は一皮剥ける。希望はヒロの一生懸命な動作に余裕のある微笑みを浮かべる。
「ヒロ、ちょっといい?」
耳元でヒロに囁くと希望は両足をヒロの腰に回す。ガッチリとヒロを掴むと自らも腰を振って見せ始める。
ヒロも先程から度々言葉が漏れていたが、よりいっそう情けない声が漏れ出す。
「ノゾ・・・み、なぁそろそろ出そうなんだけどさ、顔にかけていいか?」
外ならぬヒロの頼みに希望も舌を出して指でOKサインを作り返事をする。ヒロその舌をくわえ、吸いつきながらラストスパートを掛ける。
希望も頭の中で電気でも発生しているかのようなエクスタシーと感じつつ絶頂に近づく。
ビュッ
勢い良く膣から抜き取ったペニスを、開け広げられた希望の口内めがけて射精する。ドロォっとした液体が希望の舌の上に大量に乗る。
初の精液に興奮しつつ、思わずゴクリと飲み込む。
(うげ〜、にがしょっぱ〜い、…でも何か嫌いじゃないかも)
そんな風に精子を口で確認しながら、口周りの精液も指ですくい集め、指をくわえるように舐めとる。
目の前には息切れをして立ち尽くすヒロ、ペニスは半分力を失った様に垂れている。先には精子の残りが付いている。
思わず希望は顔を近づけ、ペニスをくわえ込む。尿道の精液を舐めとり、そのまま全体を舐め始める。
「おいおい、ノゾミもうフェラかよ」
早くも次の行為に入った希望にヒロが驚く。
「ふぁあってあーに」
髪の掛からないように手で髪をかきあげながら、ペニスをくわえ希望はヒロに質問する。
「オマエ、そーとーな淫乱だな」
フェラチオという言葉も知らずにその行為をやってみせる希望に、ヒロはこれからどうなるっていくのかという期待を持った。
370輾転:2011/11/06(日) 00:53:56.81 ID:HaWmjqJ7
その後も二人お互いを求めあった。シャワールームで一回、ベッドで一回、そしていつの間にか眠っていた。
目が覚めると翌日の10時をまわっている。しかし、希望は慌てることはなく、ショーツだけ身に付けヒロを起こす。
「ねぇ、ガッコどーしよ、さすがに行かないとバレるかな?」
寝そべり、携帯電話を弄りながらヒロは気だるそうに返事を返す。
「いーじゃん、だってもうすぐ夏休みなんだろ?ちょっと早めに休んじゃえば?」
すっ飛んキョンな返答であったが、
「そーいやそーだね、じゃあまだヒロと一緒に入れるってゆーこと?」
ベッドに横たわるヒロの横で希望はキャッキャと喜ぶ。
カツッカツッ
ヒールの音を響かせながら希望はホテルを後にする。
この日の出立ちは、昨日より目の印象の強いメイクとルージュはキツめのピンク。
服は片方の肩がはだけたミニワンピース。ワンピースに隠れるくらい短なデニムのミニスカート。
ピンクのレッグロープにピンヒールサンダル。全て自ら選んだファッションで、もはや完全にそこらのギャルへと変貌を遂げていた。
「しかし、ノゾミも変わるもんだなぁ」
先を楽しそうに歩く希望を眺めヒロは感心する。
「だってスッゴイ楽しーんだもん。ヒロと居るのって」
ニシシッという笑顔を作りながら希望は振り向く。
外の気温は7月も半ばを過ぎ、夏の様相はより強まってくる時期当たり前の事。
適当にアイスクリームを買った二人は街の広場にある階段に腰をかけ、
希望はミホ達にメールを送りながらアイスをむしゃぶりつく。その仕草にヒロは欲情する。
(うわぁ、ノゾミの舐め方エロっ)
長い舌でアイスクリームを下から舐め上げるその姿は、男のペニスを美味しそう舐め上げるそれに通ずるものがある。
無意識の内に希望はそのような妖艶な素振りを身に付けていた。
そんな希望にヒロはあることを告げたくて仕方がなかった。
「今度さ、俺K県のTヶ崎に行くんだけどノゾミも行く?2・3日泊まって」
夏と言えば海。安直ではあるが、ヒロにとっても希望にとってもそれは一大イベント。
「ウソッ!?絶対いく!スッゴイ水着持ってくから」
考えるより先に返事を口走る。どうせ、適当に用事を見繕えば親も許可を出すだろう。
そんな風に後先考えず思ったことが口に出るように今の希望はなっていた。
371輾転:2011/11/06(日) 00:54:15.45 ID:HaWmjqJ7
ふと目の前の通りを見たヒロが指を指し希望に問いかける。
「おい、ノゾミ。あれってお前のコウコーの娘じゃね?」
そこには希望の通うJ高校の女子生徒が歩いていた。
(うわダッサ、逆に馬鹿っぽく見えるよあんなカッコ)
数日前まで自分もその格好をしていて、日常の風景であった女性との格好を軽蔑するように見る。
それは以前までミホ達S高校の生徒達を見ていた時のように。
「見てみろよ、何かさこの間までのノゾミみてーにショップの前でキョドってるし」
その女子生徒はショップの前を行ったり来たりしながら店内を覗いていた。
その姿は数日前までの希望そのもので、ヒロだけではなく希望も自分を重ねてみていた。
しかし、今に自分は過去の自分と決別し、男を引きつけるような格好を一生懸命している。
そんな自分を引き合いに出して笑われたことに腸が煮えくり返る。
「しょーじき、あんな格好もうしたくないんだよね、それに見たくもないし、それよかもっとエロくなりたいな、ヒロあんなのがいーの?」
希望は棘のあるような言い方でヒロに尋ねる。
「う〜ん、エロいってか、もうちょっとオレら的にていうか、バカっぽくってヤツ?」
その言葉は突如学力の下がった希望は運命を感じられずには負えないものとなる。
「ウッソ、ちょーどアタシガッコの成績落ち始めてたんだ、コレって運命?ディスティニーだよね?」
ヒロと出逢うため神様が用意してくれた運命。希望はそう思うのであった。
「じゃあさ、ガッコの授業なんて受けちゃダメでね。頭良くなっちゃうし」
希望は猫が甘えるようにヒロの首筋にまぶれながら甘える。いくつかキスをしながら。
ふと何か視線を感じる。先程の女子高生が怪訝そうにコチラを見つめていた。
その顔は若干赤らみながら、しかし目線を外せないように。
(そうだ、いいこと思いついた)
首筋に行なっていた口づけを止め、ヒロの首筋から舌で辿りながら唇にキスを仕掛ける。
アイナが自分にしたようにあの女子高生に見せつけようと思いついた。
その見せつけ方はおもちゃを自慢するかのように幼稚であったが、先程の女子高生には十分刺激が強かったようだ。
チラッと流し目で目線を送るとバツが悪そうな顔をして、彼女は去っていった。
「カワィイね、さっきの娘。アタシみたいに成れれば楽しーのにね、フフフ」
そう言いながらヒロとのキスを楽しんだ。
372輾転:2011/11/06(日) 00:55:10.94 ID:HaWmjqJ7
以上です。
ちょっと煮詰り気味です。
373名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 10:03:18.82 ID:FcewN8TQ
乙!
いやー、このスレ向きかどうかはともかく、俺好みのシチュでエロくなってるのがもうたまりません。
茶髪とかピアスとかの描写が無いけどそれはこれから来るのかなとか期待age
374名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 11:08:11.46 ID:NV6Tn7nR
>>368-371
GJ!!続き期待。
375320:2011/11/06(日) 16:56:54.03 ID:eQjxUO4S
ものすごい勢いで堕っこちていってるのがイイ!
この前まで悩んでた女子とは思えない……

セックスで一区切りついてしまって
いろいろ書きたくなったのに何書いていいか迷ってるんなら
「自分はノゾミにどうなってほしいか」を
あせることはないからゆっくり整理してみるといいね
376名無しさん@ピンキー:2011/11/09(水) 23:19:29.57 ID:l1zw5pez
本来このスレとはまるで関係ないシチュなんだけど、
サンプル二枚目が知能低下っぽい感じで萌えた
http://frill.product.co.jp/frill07/eventcg.html
377名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 19:19:50.34 ID:QeQLlrh+
ああ、自分に似つかわしくない低俗な物言いだってことを自覚してる感じなのがいいな
378名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 23:16:29.80 ID:0z4SQLEK
逆転学園の続きを未だに待ってる人
379名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 01:48:03.46 ID:/zQ+x7YY
俺も。
380名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 08:56:09.36 ID:PzUZQMhz
あたいも
381名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 13:24:08.91 ID:VDt5HY6Q
おいどんも
382名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 10:17:17.18 ID:CoD/gQz0
ワシもじゃぁ・・・
383名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 03:41:41.80 ID:A04HO/1G
結構見てた人いるんだな。
猫目氏の復活とともに祈願しておこう
384名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 09:54:38.78 ID:3Hyisn5S
一人のクレーマーよりたくさんのファンを見てくださいよ
385逆転学園作者:2011/11/18(金) 13:32:57.74 ID:UvcvXNAu
…こんなに待っている方がいらっしゃるとは!私も優等生が変貌する様が好きなので書き出したのですが…すみません。
続きは今すぐには無理かもしれませんが頑張りたい気持ちはでました。ありがとうございます。

また私も猫目さんの作品が好きでしたのでいつの日かの復活を祈っております。
386名無しさん@ピンキー:2011/11/18(金) 15:10:33.06 ID:TDbw+ZHu
マスエフェクト2で宇宙船の船長が、漂流先の星で女船医や女乗組員達に
アホになる(言語喪失、記憶力減退で幼児化)植物を食わせてハーレムを作る話があった
387輾転:2011/11/19(土) 22:40:26.07 ID:s9tbBh2t
「あ〜、メンド」
希望は高校に出席していた。
流石に数日間も病気であると嘘を突き通せるはずもない。
親や学校関係者に怪しまれるかもしれない。やも終えず登校した。
しかし、高校にいる事が苦痛でしかなかった。
大人、特に教育者という存在に腹立たしさを覚えていたからだ。
今迄セックスや恋愛の素晴らしさを説かず、自分を騙し続けてきた存在。
そんな彼らが許せなかった。そして、未だに騙され続けている学校の生徒を哀れんでいた。
(べんきょー何かやったって気持ちよくもないのにね)
真面目に教壇に立つ教員の授業を受ける他の生徒を見下す。
夏休みが明日に迫っているにも関わらずJ高校では普通通り授業が行われていた。
希望にはもうどうでもいい事であったので、教科書を開くふりだけして外を眺める。
学校の外側では可愛らしい服装の同年代の女生徒が楽しそうに往来する。
(はぁ、アタシもこんなところ早く出て、ミホ達と遊びたいなぁ)
キーンコーン
授業終業のチャイムが鳴る。希望は待ってましたと言わんばかりに職員室へ体調が優れないと嘘をつきに行く。
担任教師の木原も希望のいつもと様子の違う点が気になっており、熱が残っているのだと勘違いし帰宅を了承する。
小躍りしながら教室に戻り、カバンを取り出そうとしていると横に誰かが近づく。
「住田さん、ちょっと」
呼び止めたのはポニーテールの女生徒・長谷部めぐみ。希望に一方的にライバル意識を持って絡んでくる生徒。
その彼女が怪訝そうに彼女の前に立ちはだかる。
「貴方、なんなの?その格好」
希望はJ高校の制服を着ている。しかし、スカートの丈は短く、身に付けたネクタイも緩めた格好をしていた。
ほかの生徒は皆キッチリ襟を正した格好をしている中、希望の格好はダラシなさが際立っていた。
「はぁ?暑いからに決まってるじゃん」
希望は折角の良い気分を害された事にイラっとしながらめぐみを睨みつける。
今までの希望からは想像も出来ない言動にめぐみは思わずたじろいでしまう。
「み、皆暑さを我慢してるのよ!第一化粧なんてしちゃって」
狼狽えながらめぐみは詰め寄るも、希望はくだらないとでも言いたげに、
「メーワクなの?じゃあさ、今日もう帰るから別にいーじゃん」
とまともに取り合わない。尚も食い下がるめぐみに、荷物をまとめながら「あっちいけ」と手であしらう。
その薬指にキラリと光る何かをめぐみは見逃さなかった。めぐみはすかさず希望に言い捨てる。
「私、昨日見たの、貴方が派手な格好して男と居るのを」
388輾転:2011/11/19(土) 22:40:49.59 ID:s9tbBh2t
ドキッ
めぐみの言葉に希望は心臓を掴まれるようにビックリする。その動揺をめぐみは勝機とみたのか、続けて畳み掛ける。
「貴方、仮病使って休んで今日もどうせ、あの男と会うんでしょ」
フフンと勝ち誇ったような顔で希望に言い寄る。が、希望はある事に気がつく、
「アンタ、昨日ガッコ休んだの?」
その問い掛けにめぐみは「しまった」という顔をした。
J高校は今日まで通常授業、昼間街に居た希望をめぐみが見かけれるハズもない。
そしてまたあることを思い出す。昨日、ヒロと見かけた女生徒、それがめぐみだったということ。
「アンタさ、ショップの前でウロウロして結局入れなかったしょ?」
希望はめぐみがなかなかショップに入らないのをヒロと見て笑ったことを思い出していた。
「まさか、アンタ休んだ上に買い物?人の事言えないじゃん」
黙り込むめぐみの顔を下から覗きながら捲し立て、ポンっと突き飛ばしてカバンを掴み席を立つ。
そのまま教室の扉に向かい手を掛けたとき、希望はあることを思いつく。そして、踵を返してめぐみに近づく。
悔しそうな顔をしためぐみの手を掴むと一緒に教室をで、そのまま人気のない校舎裏へと連れ出す。
「ハァハァ…何よ、こんなとこに連れ出して、まだ文句でも言うの?」
息切れしながら希望を睨みつけるも、希望はシーッと指でジェスチャーをし、そのまま携帯電話をかけ始めた。
「ミホ?今からさヒマ?ちょっと付き合って欲しいんだけど、出来ればアイナたちも連れてきて」
自分を連れ出しておいて無視した上に、他人に電話をする希望の態度にめぐみは唖然とする。
非常識、あまりにも常識のない行動なため、ある疑念が生まれる。
「貴方、本当に住田さんなの?」
めぐみの率直な質問に思わず吹き出してしまう。
「しょーしんしょーめー、スミタノゾミちゃんでーす、いや、生まれ変わったっていう事じゃ別人か?キャハ」
意味の分からないことを言い出した希望にめぐみは恐怖を覚え、そのまま教室に戻ろうとすると希望に再度腕を掴まれる。
「今からアンタも早退すんのよ、でアタシに付き合ってもらうから」
ジイっと睨むように目を見つめる希望に恐怖で首を縦に振るしかなかった。
389輾転:2011/11/19(土) 22:41:37.67 ID:s9tbBh2t
「ノゾミ2号じゃーん。もしかしてJ高ってノゾミ製造工場?」
アイナはグルグル迂回しながらめぐみを観察する。
めぐみは恐怖のあまり顔を引き攣らせ硬直している。
「アイナ、マジヒドーイ。アタシこんな処女くさいダサ子じゃないし」
(住田さんが処女じゃない!?)
めぐみは恐怖の中にも希望の発言にギョッとする。
めぐみだけじゃない、アイナをはじめとする他の二人もビックリしながら、希望に初体験に聞き入る。
「よかったな、ノゾミ。じゃあ赤飯食わないとダメだな」
「ミホ、マジおばあちゃんくさーい」
四人の盛り上がり様を尻目にめぐみは混乱していた。
(あの住田さんがこんな人達と友達になってて、ましてや処女でもないだなんて)
目を白黒するめぐみに気付いたのか希望が他の3人に
「きょうは新しい仲間を紹介しまーす、メグちゃんでーす」
そんな風にほかの連中にめぐみを紹介してみせる。
驚いたのはめぐみであった。
「ちょ、ちょっと待って。仲間って何よ!」
肩に掛かった希望の手を振り払いながらめぐみは希望を睨みつける。
しかし、のぞみはそれを無視して他の三人に昨日のめぐみについて説明する。
話の本筋は殆ど事実であるが、所々尾びれの付いた話となっている。
要約すると『ギャルに興味があるが勇気が出せずにいるめぐみを助けてやろう』という事。
「違う、私はただファッションに興味があるだけで別に貴方達みたいになりたいってわけじゃ…」
皆まで言う前にめぐみは希望に手を引かれる。
(どうしよう、こままじゃ私…)
不安を覚えながら、手を引かれる方に歩み出してしまう。
390輾転:2011/11/19(土) 22:43:42.20 ID:s9tbBh2t
「嘘でしょ!?これが私」
めぐみはミホによって化粧された自分の顔を見て驚嘆する。
つり目気味でキツめに思われる目付きは目力のある印象を持ったメイクが施され、
細く薄かった唇はくっきりと目立つように仕立てられた。
「ミホはね、アタシにメイクを伝授してくれたシショーなんだよ」
自らの変化に驚くめぐみをかつての自分とダブらせ、希望は優しく声をかける。
流されるままメイクをされた自分に腹が立ったものの、鏡に映る姿に嬉しさを覚える。
横で希望もメイクをし直す。段々とケバく、そして今どきの女の子に変わっていく姿を見て、
(いいなぁ)
心の何処かでめぐみは思ってしまう。

ファミレスのテーブルにドカッと座る集団の中にいる畏まったアナタ。
どうして、仲間にしてくれると言ってくれてるのに素直になれないの?
いいんじゃないの?素直になったら。全てが楽になるわよ。

心の深淵で何かが自分にそう告げる。人はこれを良心を揺さぶる悪魔と呼ぶのだろうか。
めぐみは思わず、口を開けた。
「…がい、私も…にして」
緊張のあまり掠れてしまう声で話すめぐみ、そして皆注目する。
「もー一回言って、何にして欲しいの?」
何を言おうとしているか察しがつく希望はニヤけながら質問する。
「だから、お願い。私も住田さんみたいにキレイにして!」
意を決してめぐみは大声でそう叫ぶ。
「やっと言えたね、ノゾミもこんな感じだったよ」
ミノリは自分より背の高いめぐみの頭をヨシヨシと撫でる。
「マジで!?スッゲー恥ずかしいわー」
希望も客観的に自分がこんな風だったとしると恥ずかしさでジタバタする。
「じゃ、劇的ビフォーアフター2始めますかー」
アイナの掛け声と共に4人はめぐみを連れファミレスを後にする。
391輾転:2011/11/19(土) 22:45:11.23 ID:s9tbBh2t
以上です。
就活などでなかなか進んでいません。
あと、派生した物も書いちゃったりしてて時間が掛かってます。
すみません
392名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 11:10:40.28 ID:MWvVMuP9
すんどめ・・・だと・・・

なんて上手い止め方しやがるくそうGJだぜ
393320:2011/11/20(日) 15:19:32.48 ID:CepfK3+2
良かった 俺の考えはただの杞憂だった
いろいろ大変な時期だとは思うけど
あせらず書いておくれ
394輾転:2011/11/27(日) 20:37:20.66 ID:/Tc5VNIf

「おっ、スッゲーカワイイじゃん、君どこの子」
S高の生徒がめぐみに声をかける。
しかし、そのめぐみは数時間前のめぐみではない。
化粧を施され、髪の毛は希望と同様ワックスで癖をつけられ、
服装は白黒のドルマンスリーブ、ティアドールフリルの黒いミニスカート。
細長く露になった両足に絡むグラディエーターブーツサンダル。
デコレーションされた長いつけ爪を恥ずかしそうに隠しつつ、モジモジとする。
「どーしたの?もしよかったらさ、今から一緒に遊ばね?」
男子生徒がめぐみの肩に手を置きながらナンパを始める。
そんな接され方にめぐみは何も言えず、下を俯いたまま返事をしない。
高校の目の前のコンビニでその模様を観察する希望達。
チラッとコチラを見るめぐみにミホが大きく腕で×印をする。
「すみません、人を待ってますので…」
大凡、その姿には似つかわしくない口調で断られると男子生徒も拍子抜けしたのか、
なんだよと呟きながらスゴスゴとその場を立ち去る。
めぐみは希望達にS高校の目で放置され、ある男の登場を待たされていた。
「カーノジョッ、どしたのー、彼氏にすっぽかされたー?」
軽い感じの男子生徒がめぐみの目の前にヒョイッと出てくる。
「ねー、顔真っ赤だよー、もしかしてオレに惚れちゃった?」
それはS高校の生徒で美野原翔という生徒、如何にもお兄系といった雰囲気。
「あ、あの美野原翔さんですか?私、ヒロさんから紹介された長谷部めぐみです」
完全に怯えた様子で返事をすると、美野原は目を見開いて叫んだ。
「ウッソだろ、ヒロさんの紹介だってから期待してなかったけどスッゲーカワイイじゃん」
美野原はピョンピョン跳ねながら喜んでみせる。そんな美野原にめぐみはたじろいでしまう。
事の顛末は、めぐみに彼氏を作ってあげようという希望の発案だった。
自分のように彼氏が出来れば、より自分達の様になるだろうと。
そこでS高校に通うヒロの知り合いで今相手のいない生徒を紹介することになった。
そこでこの美野原に白羽の矢が向けられたのだ。めぐみには決定権などはない。
「よーし、じゃあさ。お互いの事深く知らねーとダメだよな」
そう言うと美野原はめぐみの手を引っ張り、S高校の校門を逆走し口内へと向かっていく。

終業式の日まで希望はヒロと過ごした。
今度はめぐみに口裏を合わせてもらい、母にめぐみの家で一緒に勉強をしていると嘘をついた。
そんな自堕落な日々の中でも始業式には参加をした。今までの自分との決別の時を楽しむために。
眠い目を擦りながら、ふとめぐみの席に目をやるとめぐみがいない。
さてはと思い、希望は携帯電話を取り出す。
『フゥン、も‥しアァン、住田さ…ん』
希望の予測は当たる。未だにめぐみは美野原といる。それもセックスの最中だ。
「もしかして、アレからずっと?羨まし〜なぁ」
『ウン、ショウ全然離してくれないの…ハァン、私のこと”サイコー”だって…』
「あのさ、今日もウチのママにメグんちに泊まるって言うからヨロシクー」
『ちょっと待って、お願い。私の家にも同じように口裏合わせて』
このままめぐみがショウとセックスし続けるのだろうと察した。「分かった」と告げ電話を切る希望は、
早くもヒロとのセックスに思いを馳せ始める。
(いいなぁ、アタシも1日中セックスしたいな〜)
395輾転:2011/11/27(日) 20:38:19.56 ID:/Tc5VNIf
夏休みになってすぐ、母親に合宿に行ってくると嘘をついて家から出て4日が経つ。
連日、昼間はミホ達と遊び。夜はヒロの暮らすアパート。
5日目の今日は久しぶりにめぐみに会う。
ファミレスでヒロと二人で待っていると、ジャラジャラ音が聞こえる。
目を向けると長身の黒ギャルがシャンなりシャンなりと近づいてくる。
「もしかしてメグ?」
呆気にとられた希望は指を指してその黒ギャルを指さす。
「せいかーい、大変身したのー、アタシー」
髪の毛はカールのかかった金髪、服装は白いヒョウ柄のドルマンスリーブ。
そしてパンツの紐が見えるようなミニのデニムパンツ。ヒールの付いた厚底サンダル。
そして、耳には複数のピアス。腕には沢山のバングルやブレスレッド。
一切の面影が消え失せていた。
「どおっすか?メグスッゲーカワイイでしょ」
後から来た美野原はメグの腰に手を回しながら会釈する。
「お、おう、スゲーじゃん。なぁ、ノゾミ?」
ヒロの声も届かにほど希望はショックを受けていた。
(越された!)
確かに、めぐみ可愛い。しかしそれ以上にエロさが格段に上がっている。
リードしていたはずの自分の数歩先に行かれた。敗北感であった。
「どおったのー?ノゾミー、顔暗いよー」
めぐみはつけ爪の付いた指で下唇を抑え首を傾げる。
「メグねー、ショウちゃんにいろいろ教えてもらったんだー」
そう言いながら、デコレーションされた携帯電話を取り出す。
そこには色々な体位やテクニックを行うめぐみの写真が映し出されていた。
「ショウちゃんねー、メグはなんにも知らないお馬鹿さんだっていうんだヨー、ヒドイよねー」
そう言いつつ、美野原のくすぐりを嬉しそうにうける。
「でも、肌のことよく許したね、親」
自分さえ踏み込めなかった行為をやってのけためぐみに、希望はどう解決したのか訪ねた。
少し困った顔を作りながらめぐみは、
「パパとママ?メグかんどーされちゃったから、もぉどんな事しようと自由なのですー」
と事の重大性を理解してないようなことを言う。
(ウソ!勘当されたっていうのになんでヘラヘラしてるの?)
今だ少しの理性を留める希望にはめぐみの堕落ぶりは考えもしないものであった。
幾ら後先考えず行動してきた自分でも、めぐみの行為は行き過ぎていると思う。
しかし、横目でヒロを見るとめぐみをイヤらしい目で見、ペニスがパンツ越しに立っているのがわかる。
(そうよね、ヒロはバカな子の方が好きなんだよね。じゃあ、アタシももっとバカにならないと)
「ねえメグ、アンタ何処でカラダ焼いたの?」
意を決し、めぐみに聞いてみる。
「えーとねー、ショーちゃんといっしょに焼いたんだー」
やはりバカに成り下がっている。
『何処で』という問いかけに『誰と』で答える。
「ノゾミ?もしかして日サロ行きたいの?」
ヒロは内面の嬉しさがにじみ出た顔をしながら希望を見つめる。
「うん、アタシ決心がついた。もっともーっとエロくなる、だから日焼けだって、タトゥーだって入れる」
396輾転:2011/11/27(日) 20:39:24.23 ID:/Tc5VNIf
以上です
めぐみの落ちる過程も書きましたが、
この話が落ち着くまで後回しにしようと思います。
397320:2011/11/27(日) 21:31:25.86 ID:g/gSvCku
どうしちゃったのと言うくらいにめぐみが堕ちてますね
前回までのギャップがスゴイ
確かにめぐみの話は後回しにしたほうがいいかもね

「越された!」で何かスイッチの入っちゃったノゾミに期待
398名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 21:37:28.46 ID:qFQ2jt7b
おれならぱーとあーはさがさねない
399名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 06:54:51.11 ID:tyLzf8Zs
輾転さん!待ってました!
なんか本当に話の続きが待ち遠しくてなりません
ただ、この話自体も終わって欲しくなかったりもしていて・・・
とにかく、続き楽しみに待っています。
400名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 20:13:44.57 ID:f8N0iZCI
続き楽しみだぜー。
401名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 01:01:28.25 ID:05+JFvu5
神だ、神がいる・・・ありがたやありがたや
402名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 09:20:03.24 ID:bs8og5rY
めぐみの仕種の一つ一つがバカっぽくっていいね
403名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 11:46:31.95 ID:lK6ECH1O
続きを頼みます。展開も最高です。
404名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 20:35:25.21 ID:fhX4VRRS
めぐみが急展開で馬鹿になるところは、想像を書き立てられます。ノゾミの敵対心の展開も展開も期待!続きを
乞う。
405輾転:2011/12/03(土) 22:18:34.02 ID:JkMfX4dk

惚気けるめぐみ達を置いて、希望は直ぐ様日焼けサロンに向かった。
目的の日焼けサロンははヒロの友達の経営する店で、ヒロ曰「セックスしながら焼くこともできる」らしい。
ついた店は雑居ビルに入ったテナントらしいのだが、とてもサービス業の店が入っているような雰囲気の外観ではなく、
裏手には昼間だというのに真っ暗な路地、そこをヒロについて行く。どうも裏手から入店するようだ。
裏口から入るとヒロの話していたこの店の亭主トモキが巨体を揺らしながら現れた。
「20分位が初心者にとっちゃあベスト、あんま長くやると火傷するから…」
説明をするトモキは希望に気づかれないようチラチラと希望に視線を送る。
希望はビキニ姿になっていたのだが、その格好ほんの少し箇所を隠す程度のもので、説明の最中もヒロは希望の体を弄るので度々隠すべき場所が露となる。
しかし、希望も嫌がりもせず、むしろトモキにアピールするかのようにその愛撫を楽しむ。
「しっかし、羨ましーな、こんな上玉でしかもオメーに好かれたくて焼くってんだろ?」
トモキはニヤニヤしながら希望の顔をのぞき込む、ヒロより10センチ以上大柄なトモキは、
とても商売をするような格好ではなく、黒のタンクトップに短パンといった出で立ち。
張り付いたTシャツには筋肉のゴツゴツ感がハッキリ伺える。ヒロとは違ってガッチリした筋肉質な体。
(スッゴイ筋肉、絶対力あんだろうなぁ、セックスもスッゴイのかぁ…)
トモキはパンツにくっきりとペニスの形を浮かばせんがら、隠す所作もせず希望を舐めまわすかの様に再度見返す。
希望は尚も興奮し、トモキとのセックスにまで思いを馳せる。
それは雌としての本能がより強者を求め始め、希望はヒロとのセックス以外に目が向きだしている。

「う〜、ヒリヒリする〜」
ほんのり日焼けた肌を摩りながら希望は待合室にいた。
トモキの注意をまともに聞いていなかったため焼きすぎてしまったのだ。
一方、ヒロは慣れたものでもう少し体を焼くということでまだ出てこない。
「ノゾミちゃんだっけ?あーあ、焼きすぎちゃったか…」
ヌウっ現れた智樹が希望の横に座る。ヒロより大きく、ヒロより黒い。
トモキはヒロと比較すると何もかもが勝っているように見える。希望の中でヒロだけを男としていた考えが変わり始めていた。
希望としても切欠が何であったのかは分からないが、恐らく、自信に興奮するトモキの姿であったのだろう。
自分を意識する異性に対し、自身がどれほど通じるかという一種の力試しをしたくなっていた。
トモキの登場はヒロ以外の男に自分が通じるかを試す恰好の試金石であった。
前かがみになっていた体を起こし希望はトモキの手を握る。
「トモキってさぁ、彼女いるの?」
低いトーンでそれも気だるそうに問いかける。希望の手は手から股間へと伸び始める。
トモキは希望のそんな仕草をニヤニヤしながら見つめ、
「あーあ、ヒロが見たらマジでキレちゃうぞ、こりゃ」
と言いつつ、希望の頬をゴツゴツした手で撫で唇に指を入れる。
チュブッチュバブブッ
それに応えるかのように希望もトモキの指を舌を絡めながら舐める。
(フフフ、ヒロだってメグにチンコ起ててたからコレでアイコだよね)
そんなふうに思いながらトモキのパンツをずらし、トランクスに手をいれペニスを取り出す。
布越しでの大きさより実際に目で見た大きさと感触に希望は目を見張った。
ヒロよりも大きく真っ黒なペニスに希望は目をトロンとさせ、
自然と前のめりになるとトモキのペニスを大口を開けくわえ込んだ。
そんな希望に対しトモキも手を伸ばし、股間へと手をやる。
トモキの指はヒロより多く分、愛撫は荒かったが逆にいつもと違った感覚に興奮を覚える。
互いの性器を愛撫し始め、次の行為を考え始めたときにドアの鍵が開く音が聞こえた。
ヒロが日焼けを終えたのだ。
406輾転:2011/12/03(土) 22:19:20.10 ID:JkMfX4dk

「ノゾミ、ちょっと赤くなってんな」
一風呂浴びたかのようなため息をつき、ヒロが出てくる。
希望もトモキも慌てて平素を装い、ヒロを出迎える。
「ヒロ、真っ黒じゃん。トモキみたーい」
希望は無意識にヒロとトモキを天秤に掛ける。その比較の基準はトモキで、ヒロがトモキに近づいたという感覚でしか見ていない。
そして、ヒロとのセックス自体まだ体験せぬ、トモキとのセックスと比較したくて仕方がない。
「そうだ、ノゾミちゃんの連絡先教えてくれよ、サービスすっからさ」
トモキが機転を利かし、希望との連絡交換を行なう。赤外線でのやりとりの間二人はお互いにアイコンタクトを送り合い、
この連絡先の交換が意味することを確認し合う。それだけで明日が待ち遠しくなる。
「アタシ、明日もこよっかなー、もっと焼きたくなっちゃた」
甘える様にしなだれながらヒロに問い掛けてみせると、ヒロも満更でないように「いいんじゃないか?」と勧めてくれた。

翌日。ヒロに用事があるということで夕方まで帰れないと告げ、トモキの店へと向かった。
昨晩ヒロのアパート帰宅してからすぐ、希望はトモキに連絡を取った。メールの文体は完全に異性を意識した内容で、
昼間の続きを楽しみたいという誘いのメールだった。それに対し5分も掛からないうちにトモキからの返信がきた。
店を午前中は休業状態にするから思う存分楽しもうというもので、つまりは昨日ヒロが話をしていたセックス出来る日焼けマシーンを使おうというもの。
その文を見ただけで希望は股間の疼きを覚えた。

「ノゾミちゃん、今日もカワィイね」
トモキは開口一番にノゾミを褒め称える。ここ一週間近く異性に可愛いなどと褒められていなかっただけに、
希望は気分が良くなる。トモキの指定通り、路地から店の裏口を訪ねてきた。
途中、タトゥーショップの看板が目に入り、帰りに入れることを決心した。
「ねぇトモキ、アタシってエロいかな?」
希望は自分に気のある男にはとりあえずこの質問を投げかけるつもりでいる。
その質問にトモキは鼻息荒く、
「そりゃあもう、なんてーか野生意的なエロさを感じるね、牝って感じのな」
『牝』という言葉に備に希望は反応する。
その言葉は希望にはとても喜ばしい言葉で、つまり自分が性的に男を引きつける魅力を持っているという証明で、
自分が誘えば男と牡牝の関係をもてるという確証を得るものとなる。
「マジッ、スッゲーうれしー、褒めてもらったお礼しないとね」
そう言うとトモキの目の前で下を突き出し目を瞑ってみせる。
その姿はキスをねだっているようにも、フェラチオの構えにも解釈できる。
しかし、トモキは前者を取った。希望の顔を手で抑え舌に吸い付くかのようなキスをし始める。
互いの舌をすい付き合い、次第に手も伸ばし愛撫をし合う。
「ヒロがマジで羨ましーよ、こんないい子彼女にできんだもんさ」
ひとしきりキスを終え、口を離すとトモキはため息混じりに希望に言ってみせる。
「ごめんね、ヒロはアタシの運命の人なんだ、も少し早く出会ってたらわかんなかったけど」
希望は身に付けたい服を脱ぎながら悪戯っぽく微笑んでみせる。
その笑顔を見てトモキはわざとらしく身悶えてみせる。
「でもね、トモキがいいなら、こんなふーにセックスしてあげるよ、それに…」
耳元で希望が囁く言葉にトモキはニヤッとしながら、手でOKサインをつくる。
そのジェスチャーを見た希望はそのままトモキの首筋を舐め始め、そのまま顎まで舌を這わせる。
そんな愛撫を続けながらトモキは希望をマシーンのある部屋へと誘う。
407輾転:2011/12/03(土) 22:19:48.01 ID:JkMfX4dk
部屋に入ると外に比べて一段と熱く、湿度もあるようであった。しかし、その汗が出やすい環境は
希望にとってセックスをより楽しむスパイスとなる。
香水の匂いがキツいヒロと違い、トモキは男独特の臭さがあった。
希望はその匂いを嗅いでからずっとトモキに惹かれたいた。そして、昨日トモキのペニスを加えた時からヒロと違う男臭さを欲していた。
日焼けマシーンに腰をかけた希望はパンツ越しのペニスを愛おしそうに触り、弄びながら脱がす。
既に完全な興奮状態に至っていたトモキのペニスは上向きにそそり立ち、逞しさを称えた風貌であった。
(スッゴイ、アタシのマンコに入っかな?)
そんな疑問を感じながら希望は片手で履いていたビキニを脱がし、もう片方の手でペニスを掴みくわえる。
そのくわえ方はペニスを逃さまいとするかのような口先は固定した状態でのフェラ。
貪欲に性を貪る希望はつい最近まで処女だったとは思えないほど浅ましく、それであって淫靡であった。
「おぉ…、マジかよ。裏スジとか舐めながら吸ってやがる」
今迄何人もの女を経験してきたが、このような口技を持った女に出会ったことはない。
トモキはあまりの感激と快楽に、ただ棒立ちになりながら行為を受け続けるしかなかった。
(ふぅん、意外とヒロより早いのかな?じゃあ、さっさと入れちゃおうかな)
チュポンッ
勢い良く希望の口から離されたペニスは先程以上に沿った状態になっている。
「えぇ、何でだよ、あとも少しだったのに」
トモキは心底残念そうに希望を見つめる。後から振り返ればこの事によりトモキは希望との上下関係が形成されたのではないだろうか?
「ゴメンね、何かさ、加えてたら入れたくなっちゃって」
ペニスをつけ爪の先でツンツン突きながら希望は上目遣いでトモキを見つめる。
希望は急成長する中で男というものを理解し始めていた。
408輾転:2011/12/03(土) 22:22:03.04 ID:JkMfX4dk
本日は以上です。
ご意見感想誠に有難うございます。
めぐみの成り行きは希望の話が一段落ついてからにしようか、
それとも間に挟もうか迷っています。
409名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 11:15:09.99 ID:CzIy3u2+
GJ!!めぐみの話も読みたい。
410名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 19:23:07.06 ID:uEA+s/WL
希望のギャル化も超スピード感あるけど楽しみ。めぐみの変身過程を内面の変化から読める最高!!と
411輾転:2011/12/04(日) 20:54:07.97 ID:VefaCKVd
「うっわぁ、ずいぶん思い切ったね」
ミホは3日ぶりに会う希望の姿に驚いてみせる。
全身が綺麗な小麦色になり、剥き出しの肩にはジャスミンの花が彫られていた。
「だってさー、もっと女子力ってヤツ磨かないと勿体ないじゃん」
希望は結局、日焼けサロンへ入り浸り、トモキの紹介でタトゥーも入れた。
今ではミホ以上に派手になり、下品になっていた。
明日からヒロと約束した旅行へと行く。しかし、手持ちの水着だけでは奇抜さが足りず、
ヒロを楽しませることが出来るか、それ以上に他の男を惹きつけることが出来るか不安であった。
アイナやミノリは彼氏と旅行に出ており、ミホに水着選びを手伝ってもらうことにした。
「わぁスッゲー、ちょー際どいのばっかじゃん」
店に入ったとたん、希望は目を輝かせながら商品を見つめる。
全て露出が多く、特にビキニの水着が多く目立つ品揃え、所謂『ブラジリアン・ビキニ』を専門的に扱っている店。
どれもこれも希望の目には男を捕まえるためのアイテムに映る。そして、ミホの事を忘れ、サンダルから音を立てながら歩み出す。
「イイ…ミホ、スゲーココいいよ」
若干希望のテンションの高さとキャラクターの変貌具合にミホは気負いしながら、
「でしょ、折角肌焼いたんだから露出のヤツ着ないとね」
ミホは幾分まともな性格であった。まともといっても勉強が出来るわけではなく、
卒のない人間といった風で、人を思いやれるタイプの人間であった。
それだけにミホは希望は同い年の妹のようなに思い、自分を慕ってくれる希望が可愛くて仕方がなかった。
しかし、希望が変貌したことが悪い方に転ばないか不安でもあった。
「でもさノゾミ、こー言うのはヒロと選びに来ればいいじゃん」
ミホは何気ない質問を希望に投げかける。一方の希望は夢中で水着を物色しながら、
「えー、だってヒロの趣味に合わせたら、偏っちゃてほかの男引っ掛けれねーじゃん」
何の悪びれもせずサラっと行った一言にミホは青ざめる。
ついこの間まで手すら握れなかったハズの娘が男を物色するような発言をしたのだ。
それは恋する乙女などと言う可愛らしいモノではなく、自らの力を鼓舞するために男を貪る女郎蜘蛛のよう。
「ちょっと、どうしちゃったの?ノゾミ、アンタあんなにヒロの事思ってたんじゃないの?」
ミホは水着を選ぶ希望の腕を掴み、たしなめようとする。
しかし、次の瞬間ミホは鋭く睨む希望の目に思わず手を離してしまう。
「ウッセーな!アンタちょっとチョーシこいてんじゃねーの!アタシの生き方なんだから別男が何人いようとカンケーねーじゃん!」
店内に響くような大声で吠える希望に店内の客、定員がギョッとし注目する。
しかし、当の希望はそんな視線を逆に睨みつけるかのように当たりを見渡し、最後にミホをもう一度睨む。
そして、何事もなかったようにまたしても水着を物色し始める。
(希望は変わってしまった、それもダメな方向へ)そう考えるだけでミホは悲しくなり、涙を流しそうになる。
「…ノゾミ、アンタには悪いけどアタシ先帰るわ」
と告げ店を後にする。そんなミホに一切目も配らず水着を物色する。その顔はミホに今まで見せていた笑顔のように嬉しそうなものだった。
412輾転:2011/12/04(日) 20:54:24.47 ID:VefaCKVd
「メグー?ちょっとさー、ワリーんだけど今から×××の前まで来れる?」
携帯電話に大声で喋りかける希望に通りかかる通行人が怪訝そうな顔をする。
その顔を希望は睨みながら威嚇する。結局、ミホと別れてから数点の水着を購入した。
しかし、遊び相手のミホが居なくなった事によって、次に何をしようか決めかねていた。
そこで、適当に男をナンパでもしようと考えた。
「ノゾミン、どーったの?ノゾミンがメグ呼び出すなんてー」
相変わらず喋り方まで知能の低さが顕著に分かるような口調で話しかけるめぐみに
「わー、オメーやっぱバカそうだなー、いろんな意味で羨ましわ」
ケラケラ笑いながら指をさす希望に照れくさそうに
「ヘヘッ、ショウちゃんにもそうやって毎日褒められてメグ幸せ者なんだ」
価値観の変わってしまっためぐみにとって自分が馬鹿であるという指摘は褒め言葉でしかなくなっていた。
そんなめぐみを若干バカにしながら、羨ましいとも思ってしまう希望。
少なくとも初めて化粧などをした時のめぐみよりは可愛らしく思えた。
「実は、これから逆ナンでもしようかなー?なんて思ってさ、メグを誘ったワケ」
『逆ナン』という言葉を聞いた途端、めぐみはワーワー騒ぎ始める。
「『逆ナン』スッゴイたのしそー!…でもねー、ショウちゃんおこないかなー?」
めぐみは表情を忙しく変えながらショウを裏切ることに躊躇する。
「アンタさ、カレシ以外のチンコ食ったことないの?チンコつっても同じのばっかじゃねーから」
希望は回りの通行人も気にしない風に隠語を口にする。通行人や近くにいる人間たちはより一層顔を顰めその場を離れたり、
背を向けたりする。しかし、めぐみだけは目を輝かせて希望の話に聞き入る。
「チンチンってやっぱり違うんだー。じゃあさ、スッゴくデッカイのもあるの?」
正直、めぐみに対して多少カマを掛けたつもりで話していたのだが、
本当にショウ以外の男との経験がないとは思ってもいなかった。そして、
それを素直に認めるような女に成り下がってしまったことに改めて驚かされる。
「ったりめーじゃん。まだアタシも二人しかケーケンねーから、いっぱいケーケンしとかねーとと思ってるわけ」
そう言うと、希望はスクっと立ち上がり歩き出す。何も言わないが、行動を開始するのだろうとめぐみも理解する。

「君は…、もしかして住田君じゃないのか?」
人通りの多いシッピングモールの出入口で品定めをしていた希望たちを呼ぶ声がした。
その声の方向を振り向くと、30代前後の男が立っていた。
「木原じゃん、どーったの?」
その男は希望たちのクラスの担任・木原であった。木原は買い物袋を下げており、恐らく買い物帰りであったのだろう。
その買い物袋を地面に落とすほど、希望たちを見て驚いている。
「住田君どうしてしまったんだ、そんな格好をして!」
希望の変貌ぶりに木原の顔色がみるみる青ざめていき、目も同様したかのように游いでいる。
そんな木原に希望はヒールサンダルをワザと響かせるようにカッカッと鳴らし近づく。
「カワイイっしょ、アンタらキョーシが教えてくれなかった楽しみを見つけたってわけ」
木原の首筋を長いつけ爪でなぞりながら希望は軽く微笑む。
「な、何を言っているんだ!あんなに勉強だって一生懸命にやってったじゃ…ちょ、ちょっと待ちなさい!」
木原が言い返そうとする中、希望は元いた方向へと足を進めハイハイと手でしてあしらう。
「おひっさー、木原センセー夏なのに肌シローい」
希望をお追いかける木原の前にめぐみが割って入る。そんなめぐみに木原は戸惑った顔をする。
「…どなた様でしょうか?」
木原の返答にめぐみは目を潤ませてワンワン騒ぎ始めた。
「あんたさー、教え子の顔ぐらいちゃんと覚えてやれよ、コイツ長谷部、長谷部めぐみ!」
希望は軽蔑し切った目で木原を睨みながらめぐみの名前を木原に告げる。
「!?、長谷部?長谷部君なのか!どうしてしまったんだ君まで」
泣きじゃくるめぐみの方を掴み、木原はめぐみにそう問いただす。
しかし、めぐみは一向に泣き止む気配もなく、徐々に周りには野次馬が増え出す。
「と、とにかく此処じゃなんだ、場所を変えて話を聞かせてくれ」
木原はその場の雰囲気が自分に不利になってきていることに気づくと、二人に腕をつかみ、
人通りの少ない場所を目指して歩き出す。
413輾転:2011/12/04(日) 20:56:13.04 ID:VefaCKVd
本日は以上です。
希望→のぞみ
  →木原→? 
  →+α
で派生するかもしれません。
414320:2011/12/04(日) 23:33:21.40 ID:VIwC9qWg
トモキとの間にあったことで強烈に変化しちゃってるんだろうな
そこにもう少し欲しかったけど
ミホに怒鳴り散らすところにどきっとした
二通りのビッチ クソ女とバカ女の今後に期待
415名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 02:25:07.73 ID:mOqSPtEG
つるさんの新作のタイトル見て一瞬猫目さんかと思ってしまった
416名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 09:01:44.49 ID:H7ieczZn
>>415
kwsk
417名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 08:32:15.51 ID:5/sd4vXA
数字コテ死ね
418名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 14:24:57.94 ID:a7hwQqDy
続き期待!ヤリマンビッチ最高!!もっと派手にしてくれ
419名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 16:29:44.80 ID:Z0t4xSvq
そして、もっと、下品に。
420輾転:2011/12/10(土) 23:27:16.62 ID:HgG3gVg1
「木原センセー、アンタもしかしてアタシらの事単純にナンパしたかっただけなんじゃね?」
希望はニヤニヤ笑いながらめぐみの盾になるように木原と対峙する。
「ナンパ!?そ、そんな事するわけないだろ!仮りにも僕は教師だぞ!」
「でもさ、女の子こんなところに連れてきておいて、なんの説得力もないんですけどー」
希望がそんな風に話すのも木原が彼女たちを連れてきた場所がラブホテル街の入口だったからだ。
人のいない場所を目指すうちに、日中人気の少ないこの場所へとやってきてしまったのだ。
「じゃあさ、とりあえずメグに詫び入れろよ」
「…え?」
先程までヘラヘラ笑っていた希望の顔が一瞬で冷たい顔になる。
確かにこの状況を作り出した木原がめぐみに謝罪するのは道理である。
ただ、希望の態度の急変に恐怖を感じたのだ。
「おい、いー大人が頭下げることもできねーのかよ。頭良くたって何もできねーのな」
希望は木原を大声で罵る。自分より体が小さく年も若い教え子に罵られながら、何も言えない木原は
顔を真っ赤にさせながら只ひたすら希望の罵声を耐えることしかできなかった。
「センセー、メグの事ホントに分かんなかったの?」
やっと落ち着いたのかめぐみがそんな木原に声を掛ける。木原も申し訳のない気持ちがあった為か、
「…ああ、長谷部君がここまで派手になってるとは思わなかったから、つい…」
そう言うとどういうわけか一瞬でめぐみの顔が華やぐ。
「派手って、カワイーってこと!?」
急にテンションお上がるめぐみに気圧される形で木原は「ああ」と返事をする。
「ヤッター、メグやっぱ可愛くなってんだー。だからセンセーもビックリしちゃったんだよ、ノゾミン」
キャッキャとはしゃぐめぐみを希望は不快そうに見つめるが、被害者が加害者を擁護するような発言をすれば、
裁判でもない限り木原は無罪放免と言うことになる。
ホッと胸をなで下ろす木原に希望はあることを思いついたように手を引っ張って歩み出す。
先ほどと同じように木原は希望の言動の前には反論は疎か、抵抗すらできない状態になっていた。
そして、状況が把握できないままある場所へとたどり着いた。
ラブホテルだ。
横では不機嫌そうな希望と相変わらずはしゃぐめぐみ。
木原は今一度自分の置かれている状況を冷静に把握しようと務めている。
421輾転:2011/12/10(土) 23:27:40.52 ID:HgG3gVg1
「住田君、ちょっと待ちなさい。ここは君達のような未成年が来てはいけないところだ。まして私のような教育者と…」
やっとこさ木原が希望に抵抗しようとした矢先、木原の口は希望の唇で塞がれた。
あまりに突然の出来事と激しく動かされる希望の舌に木原は頭がボーっと真っ白になる。
「プハァッ、オイオイマジかよ。キスだけでマジでいきかけてんじゃん。アタシのベロテクがスッゲーのかな?」
唇を離した頃にはめぐみが部屋を選択しており、その部屋に向かうよう希望に手を引っ張られていた。
「きせーじじつってヤツ作ってさー、うるさい奴アタシら側に付けとくほうが賢いんじゃねー」
部屋に向かうエレベーターの中で希望はめぐみに説明する。めぐみも希望のことを「あったまいー」と褒めちぎる。
「ま、まずいよ。もしこのことが誰かにバレてしまっては」
「プッ、センセー今更じゃねー。もうさラブホ入っちゃんだよ。オージョー際ワリー」
そう言いながら木原の尻を蹴り部屋へと向かわせる。木原も希望に恐怖している為それ以上何も言わなかった。
部屋に入ると早速めぐみが服を脱ぎ始める。
「チョット待ちなさい、長谷部君ダメだ。そんなことしちゃ」
慌てて顔を隠す木原にめぐみは
「そっかー、センセー服来てた方がコーフンするタイプ?」
そう言うとめぐみは半分はだけた格好で部屋を往来し始める。
「見てーセンセー、このベットメチャデッカイよー、これなら三人でヤれるね」
腰掛けたベッドの上をピョンピョン跳ねて見せる度にめぐみの胸が大きく揺れる。
木原はめぐみの胸の動きをいつの間にか凝視していた。
「おーい木原ー、マジアンタ言ってることと違うじゃんかー」
木原の股間はめぐみに対する性欲を抑えることができないようで、パンパンに張っている。
それを希望は楽しそうに撫でながら抓り始める。
その度に木原が腰を引くので希望は下品な笑い声を上げ、男を支配する感覚に酔いしれる。
「ノゾミン、ノゾミン。センセーのオチンチン早く見たーい」
気づけばめぐみは木原の前で腰の高さに屈み、期待を込めて見つめている。
めぐみにとっては美野原以外の男な為、興味が湧いて仕方がないのだろう。
「オッケー、木原のチンコはどんなかなー」
軽いノリで木原のズボンとパンツを同時に下げる。
希望としてはめぐみがキャ−キャー騒ぐのだろうと予測していたが、意外にも静かな為拍子抜けしてしまった。
「なんだよ」と残念そうにめぐみの顔を覗くと困惑した顔を浮かべている。
めぐみの見つめる先を目で追ってみると木原の股間から生えたあまりにも大きなモノに生唾を飲み込んでしまう。
422輾転:2011/12/10(土) 23:28:06.31 ID:HgG3gVg1
「ノゾミ‥ん?コレショウちゃんのより全然デカイよ…」
「ちょっと予想外だわ…、木原アンタスゲーもん持ってんじゃん…」
次第に二人の女はトロンとした目付きに変わっていき、めぐみは木原のペニスに唇を近づける。
「ダメだ!君たちもう十分だろ。こんな辱しめ受けたんだ許してくれ」
めぐみがくわえようとした瞬間木原は大声で二人を振り払った。
目は涙目になり何より顔色がとてつもなく真っ赤になっている。
「うっわー、ここまできてさ、そんなこと言うわけ?こっちはもうスイッチ入っちゃたんですけど?」
めぐみがたじろいだ隙に希望は木原の前に膝をつき、木原のペニスをくわえた。
「え…?う…ぁ」
その瞬間、木原は力が抜けたかのように顔が惚け、何も言わなくなる。
めぐみは折角ファラチオを行おうとしていたにも拘らず、希望に奪われたことに悲しそうな顔をしている。
そんなめぐみの顔を横目でチラッと確認した希望は人の物を奪う感覚に似た興奮を感じていた。
「プッハぁ、きはらぁ、アンタスッゲーよ。こんなチンコあったらどんな奴でもイチコロじゃね?」
多少顎が疲れたので口を話して木原に問いかけるが、木原は心此処にあらずといった風で、
希望は羨ましそうに眺めるめぐみを指で招き、交代してやると告げる。それには、先程までのすねた子供のような顔を一気に晴れ、
ジュバジュバと音を立てくわえ始める。
(そうだ!コイツを利用すれば)
希望はめぐみのディープスロートで更に快楽の深みにハマっていく木原を眺め、良からぬことを企み始めた。

「ハァハァ、センセーマジで凄かったよー、メグ多分一生分イッちゃたー、フフフ・・・」
ベッドの上で息も絶え絶えの木原の横でめぐみは嬉しそうに股間をティッシュで拭きながら言う。
「マジ勿体ねーよなー、こんだけのチンコありゃガッコの他のやつも簡単に落とせるぜ」
希望は先程も行った言葉を再度木原に聞こえるよう言う。そして、畳み掛けるように、
「でもさー、アタシらコレで彼氏持ちだしさ、月一回ぐれーしか遊んでやれねーんだわ」
その言葉を言うと一瞬木原の顔が残念そうに変わる。その変化を希望は見逃さなかった。
めぐみが何か言いたそうな顔をして希望を見るが、一喝するかのように睨むと何も言わなくなる。
「…先に帰ってくれるか。少し落ち着いてからココを出ることにするから…」
木原は当初のような慌てふためいた様子からは幾分落ち着き、顔色も普段と変わらなくなっていた。
「りょーかーい、あっ一応二人の電話番号ここ置いってっから」
そう言うと希望はさっさと部屋を出る。そんな希望に遅れを取らまいとめぐみもいそいで服を身につける。
去り際にめぐみは木原の頬にキスをし、
「センセーホント気持ちよかったよ、またしよーね」
と、木原に微笑んで去っていく。そんなめぐみの後ろ姿を悲しそうな眼差しで追いかける。
423輾転:2011/12/10(土) 23:29:31.99 ID:HgG3gVg1
本日は以上です。
内容的にはもう少しである程度の区切りが付きます。
ですので、めぐみの話とかも始めたいと思います。
424名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 12:14:08.03 ID:QGpeoyHW
藤林丈司
425名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 17:17:32.33 ID:7Jb4d7Hw
GJだぜ。
426名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 19:31:34.45 ID:0v1BWuUm
めぐみの変わり振りには急展開過ぎるけど、なぜ希望を追いかけたのか?知りたい!!
427名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 17:27:48.15 ID:JOx1ZoXd
乙!
メグの変化の過程をお願いします。
428希望ファン:2011/12/15(木) 13:02:38.00 ID:2ROetVra
男と交わる度に下品になってく希望の立ち振舞い、話し方に興奮します。
めぐみの変化過程の話も楽しみなのですが、Sに目覚め、人の物を奪う感覚にも目覚め
た希望が他の男と浮気をし、その男の彼女と喧嘩をしてしまうシーンなども個人的
には見たいかなと思っています。とやかく、更新、楽しみにしてます!
429名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 07:23:20.59 ID:H03TXAwg
同感。更新期待!
430輾転:2011/12/18(日) 20:37:54.40 ID:m7CvsmzV
「木原先生、どうしたんですか?今日は何か携帯電話を気にしているようですが?」
夏休みの人の少ない職員室で同僚の小早川紗枝が不思議そうに尋ねる。
木原は朝から携帯電話をことあるごとに確認していた。それは周りの人間が不快になるほど。
そんな周りの目も気にすることができないくらい木原はあるメールを待っていた。
今日は住田希望が旅行から戻ってくる日なのだ。そして、希望は木原にメールを送ると約束していた。
木原を煽るかのように事あるごとに画像付きメールが届いた。全て相手が違い、それであって全て淫靡であった。
早く希望に会いたい、その一心で今日を待っていた。
「あぁ…いえ、ちょっとしたようで連絡を待っているもので…」
はぐらかす様に紗枝に返事をする木原。しかし、そんな中でも木原は紗枝の全身を舐め回すかの様に見る。
紗枝は良家の出身で、所謂お嬢様という人種。オットリとした性分であまり物事を強く主張するタイプではない。
身なりもクリーム色のフリルブラウスに花柄のロングスカート。極力肌の露出の少ないファッションで身を固めている。
そんな紗枝に木原は内心ガッカリしていた。
(違う。こんな格好では男は喜ばない)
「あの、私の顔に何かついてますか?」
紗枝は木原の視線が離れないことに違和感を感じた。
「すみません。余りにも小早川先生が可愛らしかったもので」
すると紗枝はちょっと困った風な顔をして照れくさそうに微笑みその場を離れる。
普段このような御ベンチャラを言うような男ではない。勿論、本心でもない。
出来れば皆、希望やめぐみの様に頭の悪そうな身なりでいる方が木原にとってよかった。
ブブブブブッブブブブブッ
机の上に置かれた携帯電話がバイブレーションでメールの着信を知らせた。
木原は瞬時に携帯電話を取りメールの確認を行う。と同時にパァッと顔が明るくなる。
周りの職員たちも目当てのメールが来たんだろうなと分かるぐらいであった。
と、同時に木原は立ち上がり年長者の教員の所に近づく。
「申し訳ありませんが、急用ができましたので早引きをさせていただきたいのですが」
真面目一筋の木原が早引きする等今まで無かっただけに、スンナリと許可がおりた。
カバンに荷物を入れながら木原の顔は緩みっぱなしで、気味の悪いほどであった。

希望の日焼け具合は前回あった時よりも増していて、陽の光が当たるとテカる程になっていた。
相変わらずその格好は露出も多く、ここ数日間では木原が見なかったぐらいハレンチな格好。
しかし、木原はそんな格好を見ることができ満面の笑みを浮かべる。
「うっわ、なにその顔、キッモー。アタシさ、今カレと喧嘩してマジでムカついてんですけど」
開口一番に希望は木原に毒づく。どうやら旅行中ヒロと喧嘩をしたようだ。
しかし、何故か不機嫌そうにない。むしろ期限がいいくらいだ。
「住田君、その割にはずいぶん機嫌が良いようなんだが?」
意を決して木原は希望に疑問を投げかける。すると、希望は携帯電話を木原に見せた。
そこにはギッシリと名前が埋まっていた。
「スッゲーだろ、これ全部セフレ。しょーじき、ヒロと居なかったらもう少し増やせたんだけどな」
そう言うと希望はポケットからある物を取り出す。タバコだ。
しかし、木原はその行動をただ眺めるのみで注意をしない。それどころかニコニコして何もしないのだ。
「タバコ吸っている姿、凄く様になってるよ」
あろうことかタバコを吸う希望を褒め始めた。もはや教育者ではなく快楽の虜となった人間となっている。
褒められた希望もシタリ顔で煙草のケムリをフゥッと宙に向け吐く。
「そうそう、アンタ呼び出したんはさ、アタシをアンタの家に泊めてもらおうと思ってさ」
思い出したかの様に希望は見向きもせず言う。木原はビックリするも直ぐ様「わかった」と返事をする。
希望はヒロと喧嘩をして今夜の宿もない状態、こんな風になっては家にも帰れない。
そこで木原に目星を付けたのだ。希望は木原が自分の虜になっていることを確信していた。
そして木原もそんな希望の虜となっていた。
431輾転:2011/12/18(日) 20:38:38.43 ID:m7CvsmzV
「うわスッゲ、アンタこんな広いところに一人ですんでんの?」
玄関を開けるなり希望はズカズカと木原の部屋に上がっていく。
独身でこれといった趣味のない木原はそれなりに家賃の高いマンションに住んでいる。
「でもさ、やっぱ只広いだけっつー感じしかしねーな」
奥の方へ向かった希望がそう言いながら冷蔵庫を漁る。
しかし、これといった食べ物もなく飲み物さえ水くらいしかない。流石の希望も飽きれるほかなかった。
「アンタ見てるとやっぱベンキョーしててもろくな人間いならないって分かるわ」
履き捨てながら近づいてきた木原に手を出してみせる。
「住田君、この手はどういう意味なんだ」
そんな問いかけに希望は舌打ちをして答える。
「金だよ金、今から何か飯でも買って食っから金出せっつーこと」
掌を上にしながらブンブン振りながら催促する。普通ならそこで金を出すようなことをしないが、
今や木原は希望の傅きも同然、言われるままお金を希望に手渡す。
直ぐ様礼も言わずに希望は部屋を出ていく。部屋には木原とほんの少しの希望がもっていた荷物のみ。
その中に希望の携帯電話があった。木原は携帯電話の存在に気づくと、直ぐ様それを確認する。
今の木原にとって良識などほんの少し残っているかどうかといったもの。
目的は勿論、希望の痴態。もっと希望の乱れる姿は自分の触れてきた世界とは違う、アブノーマルな行為の様で背徳感を唆るもの。
一方で紗枝のような貞淑な雰囲気に性の対象に見ることのできないつまらなさを覚えるようになっていた。
いそいそと希望の携帯電話のフォルダを開く。そこには自分に送られてきた画像以外にも多くの淫らな画像があった。
(女性は…いいや、女はこう在るべきなんだ)
心の中で木原は確信を掴んだような気持ちになる。自分のペニスの反応が全てを物語る。
紗枝や生徒には毎日のように会うが一切このような感情は生まれない。しかし、一方では希望の汗によって黒くテカった肌。
イヤらしく伸ばされた舌、媚びるような眼差しと快楽に全てを委ねたようなその表情。普段の生活では到底見ることのできるものではない。
しかし、希望はそれらをなに者にも構うことなく楽しんでいる。
(すばらしい…)
今や希望は木原にとってチャールズ・マンソンのように、全てを覆すような絶対的存在になっていた。
一方で自分たち教師は子供達を縛る悪たる存在の様に思うようなりつつある。
もっと自由に、規則に縛られず動物的になることこそ生物としての喜びがあるのではないか?
元々、面倒見の良い性格であるが故に生徒達の事を思いやる気風。
このような思想を持つようになってしまっては、自分の教育方針を疑い始めるようになる。
(俺は教師なんだ、生徒を『正しい』道に導かなければ)
希望の画像を見ながら木原はいつの間にか半裸になり、手淫を始めていた。
一心不乱に念じるように心で言い聞かせる。実に滑稽。
そして、その姿を椅子に座りながらほくそ笑みながら眺める希望。
432輾転:2011/12/18(日) 20:39:01.00 ID:m7CvsmzV
結局、その夜は早々に食事を済ますと一晩中希望を求めた。そして希望も木原のペニスを楽しむかのように性を貪った。
木原はその行為の間、一切希望のことを自分の教え子であるという考えを持たなかった。
むしろ目の前にいるのは最も低俗な風体、それであって牝本来の姿をした神々しい存在の女。
そして、自分はそんな存在を正しい女の姿と気付くことの出来た人間、とそんな風に考える他なかった。
「ノゾミ、ほんとお前と出会えて良かったよ」
煙草の煙を吐きながら、うつ伏せになった希望の尻をなでる。昨晩まで一切タバコを吸ったことのない男とは思えないほど様になっていた。
ベッドの横の引き出しの上には缶ビールがあり、その呑口には無数のタバコがクシャクシャになって刺さっている。
そして周囲には無数のコンドームとティッシュが散乱している。
「ハァ…マジで腰がガクガクなんすけど?てかさ絶倫すぎんだろ」
希望はあまりにぶっ通しでセックスをしすぎた為腰に力が入らなくなっていた。
そんな希望の腰を下でなぞりながら徐々に股間へと向かおうとする木原。
希望の言うように木原は絶倫であった、というより希望の容姿そのものが無尽蔵に木原の性欲を駆り立てる原因となっていた。
「どお?ベンキョーってこんなことに比べたら全然役に立たないっしょ、だって立場逆転してんもんな」
体は一切動かなくとも希望の口は止まらなかった。木原の舌が股間をなぞり愛撫を始めると、
体をひっくり返しシックスナインの体制をとる。
「そうだな、俺のやってきた事は所詮子供たちを騙すような行為だったわけだ、後悔をしている」
口では反省の便を述べているが、指は希望の股間をまさぐり舌先でクリトリスを弄ぶ。
しかし、話をしている希望もそんな話は一切聞かず、一心不乱に木原のペニスを頬張りフェラチオに興じている。
大きく頬張った為鼻で息をしているのだが、その度に荒い鼻息が木原の肌にあたる。
先程までの惰性な愛撫が一気に熱のこもったものへと変化していく。
「アタシイイ考えがあんだけどさ、ちょっと手伝ってもらえる?」
そう言うと希望は木原に抱きつきながら耳元で囁く。同時に木原も希望の話を聞いて俄然興奮したようで、
先程以上に激しく腰を動かし始めた。
「分かった。俺も俺の立場を生かして子供達を『正しい』道に導かないとな」
そう言い二人は見つめ合う、途端とても邪な笑顔を浮かべ互いの唇を重ね合う。
433輾転:2011/12/18(日) 20:43:08.61 ID:m7CvsmzV
以上、希望の話は小休止に入ります。
新キャラの小早川紗枝も一応、学生ではないのですが、
成績優秀だった女、の子という体で話を作りたいと思います。

>>428さん
ご意見ありがとうございます。
旅行の詳細は今回省きましたが、機会があれば書きたいと思います。
ご希望に添える内容であれば幸いです。

次回からめぐみの話を始めたいと思います。
434名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 00:55:26.96 ID:yIoe4/So
いいとこで場面がかわっちゃうのかー
学校がどうなるのか気になる展開だわ
435名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 21:30:22.19 ID:DwHavN/9
GJ!!めぐみの話が楽しみ。
436名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 09:04:39.18 ID:hk7vOUe1
希望の悪巧み?興味ある。
子供たちを「正しい道」=エロケバ化に導いてくれ!
437名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 16:06:58.35 ID:hk7vOUe1
新キャラの小早川紗枝のケバ化に期待!
成績優秀な女子が堕ちるのいい。淫らに派手に、教師らしからぬ姿にしていく
ストーリーもいいな。
438名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 20:29:30.76 ID:BEteDjwH
続きまだかな?
439輾転:2011/12/25(日) 21:50:36.37 ID:2XNHvI6O
「んーとねー、メグ。とっても頭良かったんだよー」

長谷部めぐみ16歳、自分で言うのも何だが、優等生だと自負している。
勿論、根拠のない自信などではない。今迄、通う全ての習い事、委員会活動、そして学業に於いて成績は抜きに出ている。
そして、周りの大人たちは私を『良い子』だと褒める。私はそれが大人達の都合の良い『良い子』だとも分かっている。
しかし、それは将来自分の為になるとも思っている。だからこそ『良い子』で有り続けなければならない。

「あの、先生このテストなんですが…」
全ての生徒が一枚の紙を見つめて一喜一憂する中で、一人必死になって担当教諭に食い下がる希望をめぐみは見ていた。
授業も終わり、互いにテストを見せ合うグループがほとんどの中、希望とめぐみはそんなグループにも属さず、一人で過ごす事がほとんどであった。
ただ今回はそれが少し違っていた。希望が何時もの澄ました風体でなかったのだ。
泣きべそをかきながら、必死になって教師に食い下がるさまを見るめぐみはどこか顔が緩くなっている。
(どうしたのかしら、もしかしてあまり点数が良くなかったのかしら)
そんな風に希望を見つめるめぐみは、希望の事を良く思っていなかった。
自分の成績は言わば学年でもトップに位置するものであったが、その度に自分の上にいるのが希望。
いつまでもその希望を追い越すことができない。それどころか、教師達は自分の話より希望の話をよくする。
今迄、その手の話題ではめぐみが中心で、いつも『良い子』として名前が挙がっていた。
それを希望にとって喰われてしまった事が気に食わなかった。
何時しか、事あるごとに希望を敵視するようになっていた。そして今回のテスト。
めぐみはついに自分が希望と逆転する事の出来る機会を得たと確信した。
廊下に張り出された学年順位。めぐみはついに希望を追い越すことができた。
しかし、それはめぐみにとって納得のいくものではなかった。何故なら、めぐみが追い越したのではなく、希望が落ちていったのだから。
確かに順位で自分が上に立つことは十分嬉しいこと。しかしながら、希望の順位が急落したことによるものだと、
その意味合いは大きく異なってしまう。
「いやぁ、どうしたもんでしょうな、住田は」
「そうですね、一つ二つならスランプといえますが…」
「全教科ですからね」
テスト後の職員室は希望の話題で持ちきり、誰もめぐみの名前すら出さない。
(どうしてなの、どうして誰も私を褒めてくれないの)
めぐみは大人達に憤慨すると共に希望にも怒りを覚えていた。しかし、その希望は学校を休んでいた。
行き場のない怒りを抑えながら授業を受ける。が、此処でもめぐみは屈辱を受ける羽目になる。
「…やっぱりショックだったんだよ…」
「…でもほんと驚きだよね、あの住田さんが…」
「…どこか体調でも悪かったのかな…」
教室のいたるところ、希望の話題。誰もめぐみの事を口にするものはいなかった。
余りにも悔しかった。自分はもはや『良い子』と見られない。希望がいる限り。
440輾転:2011/12/25(日) 21:51:52.04 ID:2XNHvI6O
悶々としながら帰宅をする中、めぐみは道行くS高校の生徒達を軽蔑しながら見ていた。
彼等は学生でありながら、学校を只の集会所のようにしか思っていない連中。言わば『悪い子』なのだ。
めぐみに帰宅路はそんなS高校の生徒がよく往来する経路。その御陰で彼等を見る度に自分は『良い子』でなければならないと再認識する。
路上でキスをしていたり、男の膝の上に乗ってベタベタする女を見るたび、腹が立って仕方がない。
(ふん、せいぜい『悪い子』でいないさい、後で泣きを見るんだから)
そんな風に思いながら歩を進める中、ある場所で足が止まる。
「う…そ!?」
其処には見るからに頭の悪そうな男と楽しそうにいる少女。それは住田希望。
普段学生服姿しか見たことのないめぐみでも分かるくらい、地味な雰囲気の少女は安そうで派手なイミテーションをたくさん付け、
照れくさそうに薬指の指輪を摩っている。
(冗談じゃないわ!ショックで休んでたんじゃないの!)
今にも叫びだそうになりながら、めぐみはその光景をジッと観察する。驚きそして怒りを覚えながら見つめるめぐみは或ことに気がつく。
それは希望の笑顔だった。学校では決して見たことのない顔。何時も口をへの字口にしながらぶっきら棒な印象のある希望。
そんな彼女が口を開き声を上げて笑っている。自分に変わって『良い子』になった筈の希望があんな男と一緒にいる。
なのに輝かしい程の笑顔を浮かべている。理解ができなかった。
(私から奪った『良い子』を蹴ってまでそんな風な男と付き合ってたの!?)
あまりのショックにそのまま何も考えられずに家路についた。

結局、希望は次の日も学校を休んだ。皆一応に心配するが、めぐみだけは一切心配をすることはなかった。
むしろ、怒りが込み上げてくる。どうせ、またあの男とあさんでいるのであろう。
そう考えれば考えるほど希望の行動が理解できない。ただ、理解できない中にもめぐみはある部分が心に引っ掛かっていた。
(でも何かすごく楽しそうだったな)
そんな風に思うと段々怒りは収まっていく。
思え返せば希望もそうであるがめぐみもあの様に楽しそうにしたことは久しなかった。
そう思うと『良い子』である事を辞めてまで男と付き合っている希望が堪らなく羨ましい。
自分が手に入れたいものを先に何時も手にしていた希望を、憎らしく思いつつも羨ましくも思っていた。
今度もまた自分にないものを先に手にしている。そう思うだけで希望の事をもっと知りたくなる。
そう思うと授業どころではない、今希望は何をしているのだろう?誰と会っているのだろう?あんな風に笑っているのだろうか?
そんなことを考えているだけでいつの間にか終業の時間を迎えていた。
そして、いつの間にか昨日希望を見かけた街にめぐみはいた。其処には多くのS高校の生徒達がいる。
皆一応に楽しそうにしている。今迄その顔を見る度軽蔑していたが、今のめぐみはそんな風なことを考えることもない。
(すごく楽しそう、住田さんもあんな風に笑っているのだろうか?)
すれ違う生徒たちを眺める中、めぐみはある二人組に目が止まる。其処には昨日希望といた男。そして、派手で下品な服装の女がいた。
441輾転:2011/12/25(日) 21:52:11.60 ID:2XNHvI6O
しかし、何処か周りの人間とは雰囲気が違う。めぐみはそれが希望であることに気づく。
めぐみはあまりの光景に唖然とする他なかった。確かに、希望が楽しそうにしている姿は羨ましく思えた。
だが、だからと言って希望があのような服装になる理由はないはずだ。再び希望のことが理解できなくなる。
そして気が付けば二人を尾行するように付いていくようになっていた。
「ねぇヒロ、私ヒロが喜んでくれるならもっとバカになってもいいよ」
他愛もない会話をしていた希望の言葉にめぐみは度肝を抜く。
(バカになってもいい?この間あんな泣き顔してたじゃない)
ますますめぐみは混乱する。のぞみはどうしてこんな男の為に馬鹿になってもいいと言ってしまうのか?
異性に対してに無関心とまではいかないが、今のところ彼氏を作るという考えはないめぐみ。
そんなめぐみにとって男とは大人のみ指すもので、同年代の男達は馬鹿な生き物としか見ていない。
それ故に希望の変化は伝染病の類にしか見えない。只それでも心にはまだ希望に対しての羨ましいという感情が燻る。
「ン・・・ねぇ、もっと…」
再びめぐみは凍りつく。目の前でそれも人通りの多い街中で二人はキスをし始めた。
それは可愛らしいキスではなく、ネットリとお互いを絡みつかせるかのようなキス。
周りを通り過ぎる人は眉をひそめたり、ニヤニヤとイヤらしい笑顔を作ったり、皆ジッと見ることなく通り過ぎる。
ただ一人を除いて、めぐみは体の芯が熱くなる衝動に混乱していた。そして目がどうしても離せない。
そして、希望が男とのキスをやめた瞬間、以前に見た笑顔と違う淫靡な雰囲気の顔で微笑む。
そしてまた、めぐみもウットリとした顔をしていた。
442輾転:2011/12/25(日) 21:52:37.21 ID:2XNHvI6O
「ノゾミンってスッゴインだよ〜。スッゴクエロくってー、んーとねー…」

家路につくとリビングには父親の匡史が眉間にシワを寄せて座っていた。
めぐみはその顔を見た瞬間、直ぐ様我に返る。
匡史は明らかに自分に憤慨していることがわかる。恐らく、時間帯が時間帯だからだ。
直ぐ様、壁掛け時計を見る。
21:48
その数字にめぐみは絶望の顔を浮かべる。そして、ソファーに腰をかける父親の前に正座をする。
「お父様、申し訳ありません。少し所要がありましてこんな時間になってしまいました!」
半泣きになりながら頭を深々と下げるめぐみを匡史は無視をする。
めぐみの家は父親の存在が絶対、父親に無視をされるという事は、この家で住むことさえ出来なくなるということ。
必死に謝るめぐみにやっと匡史は口を開く。
「お前はとても『悪い子』だな」
そう言うと匡史はその場を離れていく。
そして其処には糸の切れた人形のように力なく崩れ、グチャグチャに顔を濡らしながらなくめぐみ。

いつの間にかめぐみは自分の部屋にいた。泣きつかれて寝てしまったのだろう。制服を着たままだ。
初夏だけあって何もしなくても汗が出る、そんな状況にあって希望を追いかけた為体が汗臭い。
どんなに悲しくてもこんな状況、シャワーぐらい浴びなければならない。
両親を起こさないように浴室に行く。
そしてシャワーの蛇口をひねる。ぬるい温水を浴びながら今日の事を振り返る。
しかし、ほとんど希望の淫靡な顔しか思い返せない。
(住田さん、あんな顔するんだぁ…)
いつの間にか右手の指が自らの口に伸びていた。そして、その指を舐めるように舌がレロレロと動く。
その度に股間がビクンビクンと疼き、それを抑えようとすると自然と左手が伸びる。
股間に触れた瞬間「フゥウン!」と何処からも出したことのないような声が出る。
驚きつつも手は離れない。むしろその声をもっと出したくて激しく触り出す。
あまりの気持ちよさに何分もその行為をやめなかった。シャワーの水が止めどもなく流れ、それと共にめぐみの口からヨダレが垂れ流れる。
ふと浴室の鏡を見る。其処にはどこかで見たような顔がある。
それは希望の顔に似ためぐみの淫靡な顔。嬉しかった。希望に近づくことが少しできた。そして、こんな顔ができるのだと認識する。
443輾転:2011/12/25(日) 21:56:06.26 ID:2XNHvI6O
本日は以上です。
今回からちょっとの間、めぐみの話が続きます。
学校の話はこの話がまとまったあとに載せたいと思います。

>>436,437
ご意見ありがとうございます。
学校の話は色々と考えていますので、ご期待に添えるよう頑張りたいと思います。
444名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 22:21:05.25 ID:JdOXO+/+
輾転さんが休日更新をしているので私は平日更新で作品を書きはじめようと思っています。
よろしくお願いします。
445輾転:2011/12/25(日) 22:52:38.17 ID:2XNHvI6O
>>444さん
どうもすみません。
作品楽しみにしています。
446名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 18:51:59.00 ID:wE99fOQZ
>>445
更新乙です
とっても頭良かったんだよーだけで正直抜けたw
447名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 20:53:42.87 ID:PK+ubqiP
>>445
GJ!!続き期待。
448名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 00:10:12.11 ID:AwGvXr2Q
馬鹿になるとはちょっと違うけど闇の声2ってここの住人に割と受けがよさそうな気がするな
449名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 01:06:19.54 ID:GDtaQBO5
闇の声2とか神ゲーだぞ俺にとって
450名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 17:20:16.69 ID:GDtaQBO5
NTR系とかなら茶髪とか金髪とかケバとかしたりする変化があるゲームや薄い本はあるけど
制服とか改造したりするようなものないよなぁ
セーラー服とか胸当ての部分とリボンはずして胸強調とかそういうのにたまらなく興奮するの俺だけ?
451名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 21:04:19.67 ID:qurax7cY
>>同意
ゴアスクリーミングショウで赤い子がネクタイ緩めて胸元開いてた気がする
ただし『堕ち』ではなく憑依だったと思う
452名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 23:08:11.15 ID:N5PFd767
>>448
真面目な委員長や唯一最後までまともだった巫女さんの親友がどんどんケバくなってくのは最高だったわ
思えばあのゲームがエロケバ化やビッチ化、低脳化を好きになるひとつのきっかけだった気がする
453名無しさん@ピンキー:2011/12/28(水) 01:01:57.18 ID:w/p1UCfu
>>452
俺は会長といじめられっ子がツボ
あのルージュの色はヤバイ。
454名無しさん@ピンキー:2011/12/28(水) 16:50:49.01 ID:hu9j0cir
かなり前のゲームだけどいまだにお世話になってるわ<闇の声2
>>452と同じく、静香の親友の圭子が徐々にビッチになっていくのがすげー好き。
立ち絵差分が数パターンあるんでそれだけでも抜ける。
455名無しさん@ピンキー:2011/12/28(水) 20:00:35.83 ID:EpEA7M0m
GIGAのプロット案にヒロインビッチ化洗脳。
っていうのが投稿されたんだけど、ぜひ見たい。
三次元だけど、数少ないエロケバ化の映像が見たい。
どうかな?
456名無しさん@ピンキー:2011/12/29(木) 08:44:07.89 ID:k0arQEXU
確か3月には一つ映像化されるはず
喫煙ネタのやつ
457名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 02:47:50.83 ID:dyTmY2Qq
新作期待
458名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 20:37:21.14 ID:ijViBDdS
輾転さん、続きをお願いします。
めぐみの葛藤と変化、GJです。抜けます!
ケバ化の過程もよろしく!!
459名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 14:12:27.54 ID:oJHzoPRB
優秀な女の子が馬鹿になったり、堕落しケバくなるので抜けるのは異常?
小説もいいけど映像もリアルでいい。いいネタ紹介してほしい!!
460名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 20:30:01.41 ID:j7HLpSIP
そろそろ降臨願う。
お正月休みはいつまで?
461名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 21:37:43.67 ID:sWWs4EBL
乞食は嫌われるぞ
クレクレもほどほどにな
462輾転:2012/01/07(土) 22:27:17.12 ID:FmYDZHsW
次の日めぐみは学校を休んだ。
目的は希望に合うこと。希望に会いどうしてこの様なことになったかを聞き出す。
その目的の為には学校すら休むことすら厭わない。
なぜなら自分は『悪い子』なのだから。
只、街の雰囲気は免疫のないめぐみにとって少々辛いものであった。
普段から同年代の親友などいないめぐみは街の中の光景に心が痛くなる。
女の子は皆同年代の子と行動し、中には彼氏と一緒に歩いている者までいる。店には商品を見せ合い楽しそうに買い物をする者、
どこに行こうかと相談するだけなのに楽しそうに会話をする者、退屈なはずの行列に並んでいるのに彼氏の顔を見て微笑んでる者。
それら全て自分に無いもので、今迄そんなものはいらないものだった。それは『良い子』であったからだ。
しかし、今の自分はもはや『良い子』ではない。『悪い子』なのだ。つまり彼らと同じ。なのにそれを自分は持っていない。
『友達』等いらないと思っていた数日前。その『友達』が欲しいと思う今日。自分にはここに居場所がないと思ってしまう。
フラフラしながら暫く街を歩いていると、女の子の多くいる洋服屋の前に辿り着く。其処には、めぐみの感性では有り得ないような派手な服がたくさんある。
めぐみは「アレを着れば友達が増えるのではないか?」という変な考えに取り付かれていた。だがその店に入る勇気が湧かない。
自分のような娘があんな店に入れば笑いものになってしまう。そう考えると恐怖では入れなかった。
そんな中何か視線を感じる。その視線の先を見ると希望がいた。昨日より増して馬鹿そうな雰囲気が醸し出されている。
何より希望といる男とのやり取りが下品で仕方がなかった。互いにアイスクリームを舐めながら下を重ね合い、腰に伸びた男の手を嬉しそうに受け入れる希望。
だが、めぐみはその行為を目を外らすことなくただ見つめる。軽蔑と羨望の入り交じった表情で、しかし次の瞬間希望の馬鹿にしたかの様な流し目と目が合う。
途端、どうしようもない恥ずかしさと『悪い子』になった希望の自分を下に見るような目に怖さを感じた。そう思うと、その場に居られなかった。

翌日、学校へ着くとクラス中が何か慌ただしい。皆一応にヒソヒソと話をしている。
すぐにその訳がわかる。希望だ。
その格好は高校の制服。ただ全て着崩されており、スカートに関してはあまりにも丈が短い。
しかし、めぐみは何故かその希望の姿を見てホッとする。
(住田さんはやっぱり『悪い子』になったんだ。でも、すごく自信があるみたい)
J高校に通っている生徒は皆同じような格好で、校則に沿った格好をしている。そんな中で着崩した格好をすれば間違いなく浮いてしまう。
そんなこと自分も他の子もできない筈。只『悪い子』の希望は違う。そして『悪い子』になった自分も。
そう思うと堂々とする希望は頼もしくもあり、羨ましくて仕方がない。
「…どうしちゃったんだろう、住田さん。何かS高校の生徒みたい…」
「…住田のヤツ、なんかエロいよな。あんな太ももしてたんだ…」
「…やっぱりおかしいよね、あの住田さんがあんな格好するなんて…」
そんな調子で昼まで希望はクラス中の話題の中心となる。
男子は下品な会話をし、女子は軽蔑や戸惑いといった反応をする。
(あんた達は何もわかってないのよ。住田さんはもう『良い子』を卒業したんだから)
何故か時分だけは希望の変化を理解していると思うと誇らしくて仕方がない。
そうこうしている内に希望が帰り支度を始める。
(どうして帰っちゃうの!?もっと私にあなたの『悪い子』を見せてよ!)
そう思うといても経ってもいられなかった。気が付けば希望の目の前に立っていた。
463輾転:2012/01/07(土) 22:27:33.99 ID:FmYDZHsW
「住田さん、ちょっと」
めぐみは内心で希望と接触できたことを喜びながら、顔には出さないように努める。
クラスの雰囲気としては希望の動向に賛同するような事はできない。只、皆が疑問に思っていることをぶつける事で、
希望の考えを聞き出すことができる。
「貴方、なんなの?その格好」
途端、鋭い睨みがめぐみを見つめる。先程まで機嫌の良かった希望の変貌にクラス中が息を呑む。
「はぁ?暑いからに決まってるじゃん」
めぐみも一瞬たじろぐ。そんなはずはない。それはあの男を喜ばせるためなのだから。
希望の嘘にめぐみは少し腹が立つ。何故、本当のことを言わないのかと。
「み、皆暑さを我慢してるのよ!第一化粧なんてしちゃって」
狼狽えながらめぐみは詰め寄るも、希望はくだらないとでも言いたげに、
「メーワクなの?じゃあさ、今日もう帰るから別にいーじゃん」
と荷物をまとめながら「あっちいけ」と手であしらう。
その薬指にキラリと光る何かをめぐみは見逃さなかった。
めぐみはすかさず希望に言い捨てる。
「私、昨日見たの、貴方が派手な格好して男と居るのを」
瞬間、希望は弱ったという顔を浮かべる。
その動揺をめぐみは勝機とみたのか、続けて畳み掛ける。
「貴方、仮病使って休んで今日もどうせ、あの男と会うんでしょ」
フフンと勝ち誇ったような顔で希望に言い寄る。が、希望はある事に気がつく、
「アンタ、昨日ガッコ休んだの?」
墓穴を掘ってしまった。途端、クラス中で「ズル休み?」という声が上がり始める。
めぐみはそんなクラスに広まる言葉に怯えるかのように黙り込む。
これが希望と自分の『悪い子』としての差。自分は『ズル休み』という言葉に怯えるも希望は一切怯える素振りを見せない。
黙り込んだめぐみに希望は畳み掛ける。
「アンタさ、ショップの前でウロウロして結局入れなかったしょ?」
「まさか、アンタ休んだ上に買い物?人の事言えた義理ないじゃん」
と言い終えると、机の上のカバンを持ち、去っていく。だが途端に踵を返してめぐみに近寄ってくる。
悔しそうな顔をしためぐみの手を掴むと一緒に教室をで、そのまま人気のない校舎裏へと連れ出す。
「ハァハァ…何よ、こんなとこに連れ出して、まだ文句でも言うの?」
息切れしながら希望を睨みつけるも、希望はシーッと指でジェスチャーをし、そのまま携帯電話をかけ始め、話し始めた。
めぐみは不安と期待を抱きながら希望の動向を見守る。どうも知り合いに電話をしているようだ。
しかし、その明るくもあり下品な話し方をする希望にめぐみはある質問をする。
「貴方、本当に住田さんなの?」
すると希望はめぐみの顔を指さし、大声で笑い出す。
「しょーしんしょーめー、スミタノゾミちゃんでーす、いや、生まれ変わったっていう事じゃ別人か?キャハ」
その言葉を聞いて『悪い子』になるという事がどれだけ凄いことなのかを思い知る。と同時に恐怖を覚える。
(私もこんな風になってしまうのかな?)
沸き上がる恐怖から、まだ『良い子』で居たいと思う気持ちが湧いてくる。教室に戻ろうとすると、希望に再度腕を掴まれる。
「今からアンタも早退すんのよ、でアタシに付き合ってもらうから」
ジイっと睨むように目を見つめる希望に恐怖で首を縦に振るしかなかった。
464輾転:2012/01/07(土) 22:28:12.37 ID:FmYDZHsW
「メグ、いっぱーい『トモダチ』できたんだよ〜」

希望に連れられてやってきたファミレスでめぐみは、希望の指南役とされる三人に合う事となる。
アイナというデリカシーのない馬鹿そうな子、ミノリという小柄な可愛らしい子、ミホという確りしてそうな子。
皆S高校の生徒であるという。ちょっとしたズレを感じるめぐみ。S高校の生徒は皆アイナのような楽天的な性格だと思っていたからだ。
アイナが指をさして馬鹿笑いをすれば、その仕草を嗜めるミホ。希望が下品なことを言うと場を考えていいいなよと注意するミノリ。
今までの偏見は自分の勝手な思い込みでなかにはこんな普通の感性な子もいるのだと感心してしまう。
彼女らはよく考えれば自分と同い年の女の子なのだ。そう考えると、もし自分が逆の立場で自分のような子を見たらと考える。
大人達の顔色を見て日々生活し、些細なことで叱咤され、楽しみさえ見いだせない生活。これが果たして正しい人間の生活なのだろうか?
そう考えるとどうしても『良い子』という今迄保ってきたレッテルが不必要なものにしか思えない。
ミノリやミホははたから見れば『悪い子』しかし、その人間性は言うほど悪いものではない。いたって普通の子なのだ。
そんな葛藤をしながらふと気づくと希望とミホが化粧道具を広げ始めていた。
「…あの、もしかして化粧するんですか?」
勇気を振り絞ってめぐみは自ら口を開く。希望はそんな問いかけには答えようとはせず真剣な表情で鏡を見つめる。
そんな希望を呆れたように見つめミホが「そうだよ」と返事を返す。
めぐみは化粧をし始めた二人を真剣な表情で見つめ、特にうっすらとしか化粧を行なっていなかった希望を注意深く観察する。
次第に濃くなっていく希望の顔を見つめながらめぐみは口が段々と開いていく。あまりの変貌に驚く他なかったのだ。
すると、化粧を治す程度で終えていたミホがめぐみに「すごいでしょ」と呟く。
惚けるように見つめていためぐみははた、と我に返り言葉を発したミホに小さく頷いてみせる。
「どお?アタシがちょこっとしてあげよーか?」
ミホはそう言う。恵みは未だ躊躇いもあり返事はできない、すると不意にミホがファンデーションをスゥとめぐみの顔に付ける。
「ゴメン、ちょっと付いちゃったみたい。落とすのもなんだしちょっと化粧してあげるね」
ミホなりの助け舟。それに対して小さく頷く。
465輾転:2012/01/07(土) 22:28:29.06 ID:FmYDZHsW
嬉しかった。切っ掛けを掴む勇気のない自分を恨みつつ、ミホの優しさに甘える。
普段何事にも自分からという行動派な自分が同い年の女の子に甘えている。いつもならプライドが許さないだろう。
しかし、今回に限ってはそれに甘えてみたいという気持ちの方が強い。化粧という未体験の行為、確かに一度くらいは興味をもった。
その都度自分に言い聞かせるように避けてきた化粧。それを施されながらまだ見ぬ自分に不安を感じる。
リップブラシをスゥとひき終えミホは「よしっ」と頷き、手持ちのコンパクトでめぐみに覗くよう促す。
其処には16年間見慣れた顔。しかし、それはどんな嬉しかった時よりも明るく輝いた顔。マスカラで切れ長の目がパッチリと映え、
うっすらとした唇はポッテリとした弾力のある唇へとなっていた。いつの間にかミホのコンパクトを手に取り、
面影を探すかのように様々な角度で自分を写そうとしている。そんな最中も「…嘘」「これ本当に私なの?」「凄い」と無意識に漏れる。
それから何を言ったのか分からない。しかし、気が付けばファミレスを後にしていた。
めぐみはミノリに気に入られたのか、男に甘える為の方法を聞かされながら足を進める。ミノリの情報は全てが耳を疑うもの。
自分が今迄していた行動と全く真逆、話を綜合すると男に負けまいと努力していた自分は異性に嫌われるタイプであるという。
別に異性にモテたいから努力していたわけではないが、それでも嫌われるという事は快いものではない。
今迄自分が求めた『良い子』は大人達の為のもの。周りから見ればいけ好かない存在だったのかと思うと果てしない恐怖がやってくる。
「どうしよう…私みんなから嫌われてたのかな?」
今まで誰にも見せたことのない不安で泣き出しそうな顔、そして上ずった声が漏れる。弱い自分など許さなかっためぐみ、
そんな彼女の憔悴具合を見計らってか、希望がズイっと近寄ってきた。
「どうかな?少なくともアタシらは別に嫌っちゃいないけど」
希望の言葉は不安を拭うのには十分とは言えないものであったが、めぐみにとっては砂漠に雨を降らすが如く喜々するものだった。
「本当!私の事嫌ったりしないの?すっごく嫌な子だよ」
顔は未だ不安な面持ち。そんなめぐみを見て希望はある言葉を口に出す。
「だってさ、アタシら『トモダチ』じゃん。別に嫌ったりしねーし」
希望は分かっていた。めぐみがその『トモダチ』という単語でどれだけ安心し、自分たちを信用するのかを。
466輾転:2012/01/07(土) 22:30:10.18 ID:FmYDZHsW
>>458,460
すみません、先週は色々と忙しくて勝手ながら上げれませんでした。

明日もあげる予定なので読んで、出来れば楽しんでいただければ嬉しいです。
467名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 15:05:49.86 ID:sW1Iw3sD
GJ!!
468名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 21:06:17.56 ID:4dNxdCcA
いいねぇ。
待ってるよ。
469輾転:2012/01/08(日) 21:32:43.79 ID:c27h2r80
「ガッコーてとっても楽しいところなんだよ〜」

真夏の夕暮れ、S高校の校舎は真っ赤な夕日に照らされ、教室は間接照明の効果を醸し出す。
真っ赤に頬を染めためぐみは見慣れない教室内で、ただ一人頼れるショウという男子生徒の傍らを離れない。
私服姿、それも大きく膨れた胸元を強調し、生足を押しげも無く晒した姿のめぐみはこの高校の生徒ではない。
にも拘らず、教室へと入る事は容易だった。夏休み前どうのような学校でも人は疎らだろう。S高校もまた例外ではない。
校門を通り、擦れ違う生徒に冷やかされ、加えて好機の目で見られる。半ば緊張と興奮を覚え始めたことに体は正直に反応していた。

「ノゾミンに彼氏を作ったげない?」
何気ない一言だった。それは希望以外の人間にとって何の含みももたない言葉。そして、めぐみにとって晴天の霹靂。
アイナとミノリがワーッと騒げば、ミホが「それはお節介が過ぎないか?」と危惧する。しかし、希望は力説を始める。
「だってさ、アタシがこんなふーに慣れたのはヒロが居てくれたからだよ。メグがもう一歩踏み出すためにはやっぱカレシって存在が必要じゃん。
女の子ってさ男がいれば尚更可愛くなろうとか努力すんじゃん。第一メグはアタシらのコピーだしさ」
迷いのない言葉でミホに説き、アイナもそれに追随し「そーだ、そーだ」と声を上げる。ミノリはめぐみに「どんな人がいい?」と質問をする。
当のめぐみは『彼氏』という単語を自分の脳内にある知識で確認することで必死になっている。只でさえ、常人より派手な格好に着せ替えられ、
恥ずかしい思いをしているのにこれ以上の辱しめは普通ならて切れないはず、それもプライドが高く人に心を開かなかっためぐみなら尚更の事。
「男の人って…こういう格好見て引いたりしないかな?」
意外にも乗る気なのか彼氏を作るという話に関して遠慮も拒絶もしないめぐみに希望はしめたと、顔を緩める。
「何いってんの?そのためにその格好をさせたんじゃん。言っとくけどさ、アンタのそのデカパイと脚の長さがありゃどんな男も引っかかるって、悔しいけど…」
希望が指摘するようにめぐみはスタイルの際立つ格好をしている。それは体のラインを際立たせる格好であるが決して無理して強調した格好ではない。

ショップに着いて、めぐみのスリーサイズを図った4人は思わず生唾を飲み込んだ。16年間放ったらかしになっていた体とは思えない程のメリハリがあり、
特にロングスカートに隠れた足はスラっとしなやかに伸び、モデルの様に彫刻の様に見事に綺麗な形を誇る。
それに対し胸はまるで作り物の様なドーム型の形の良い形状。加えて恐らくミノリに負けない程の大きさ。
皆、そんなめぐみを一瞬羨ましく、同時に哀れに思う。こんなにスタイルが良ければもっと華やかな生活が送れたろうにと。
胸元までネックが開いたドルマンスリーブを羽織、白く形の良い足が目立つように黒いティアドールフリルのミニスカートをあてがった。
素足を露にさせ絡みつく様にデザインされたグラディエーターブーツサンダルを履く。ホッソリとした指先にはピンクに長いつけ爪。
これ等をつけ終えると、皆「おおお」と唸りを上げる。どれほどのものかと自らも鏡の前に立つと、そこに立っていたのは
今迄自分が馬鹿にしていたような風体の女の子、しかしそんな感情はもうめぐみには湧かなかった。むしろ、その姿を熱の篭った瞳で見つめ、驚きと喜びだけが渦巻く。
これでも無理をせず大人し目にしたというアイナに若干驚きつつ、まだ伸びしろがあるという解釈で嬉しくなる。
「すっごく綺麗だね。それに何か魅力的」
自然に出た言葉は別に悪気があっての言葉でない。それを分かって皆は「そうだね」と頷いてくれる。短い言葉であったがその言葉でめぐみは自信をつける。
470輾転:2012/01/08(日) 21:33:01.01 ID:c27h2r80
「ミノリ、メグにあいそうな奴いる?出来れば同い年ぐらいの」
アイナは携帯電話を弄りながらアドレスの中から適当な男をピックアップし始める。ミノリもまた同じくアドレスを確認する。
緊張と期待で落ち着きのないめぐみを肩肘ついて眺める希望はある事を思いつきそれを二人に耳打ちする。
ミノリは「本当にいいの?」と目を白黒させ、アイナは意地悪そうにニヤッと笑い頷く。
そんなやりとりも気にならないくらいめぐみはソワソワして落ち着かない。白馬の王子様を想像するのは非現実的だが、
めぐみはそれに近い想像を繰り広げ、まだ見ぬ相手に色々な期待をかける。そんなめぐみにミホが声を掛ける。
「うれしい?彼氏ができるの?」
買ってきた缶ジュースをめぐみに手渡し、隣に腰を下ろす。そんな質問にドキッとしながら、正直な思いを吐露する。
「自分を受け入れてくれるのかななんて思ったり、でもみんなが私の為に色々してくれているし、嬉しい気持ちと不安な気持ちでいっぱいかな?」
照れ臭そうに俯き、ハハッと笑いながら言うめぐみにミホはニコッと笑顔を作り、こう励ます。
「大丈夫、今のメグは変に堅苦しい雰囲気じゃないし、何より優しい笑顔ができてるからさ、そういう顔とかできるようになったらどんな奴だって友達になってくれるから」
的確にめぐみの変化を捉えた言葉は、当人にすら意識しない部分を突いて励ましの言葉となる。
そうか、自分はそんな顔ができるようになってたのか、自身の変化に感動を覚え、
「うん、ミホやみんなといると楽しいのかな?そう思うと何か『良い子』でいようなんて思わなくたっていいのかなって思って」
無意識で作られた笑顔は無理して背伸びした顔ではなく、至極当たり前の重大の少女の笑顔。
と和気あいあいとした二人に希望が近づく。顎を上向きにし威張ったような仕草。
「はっぴょーしまーす。メグの彼氏候補がけってーしました。じゃ、いっていーい?」
ドルッドルッドルッとドラムロールを口にしながら希望は一人異様なテンションでその決定を発表する。
「お相手は『美野原翔』ってヤツ。S高校の生徒、ケッコーイケメンらしーぞ」
したり顔をする希望を見つめるめぐみは「どんな人なんだろう?」「イケメンって事はかっこいい人なんだ」「私なんかで大丈夫かな?」と喜んだり不安がったり忙しく表情が変わる。
「ねぇ、どんな人なの美野原さんっていう人…」と振り返りながら隣に座るミホに質問する。しかし、振り返った瞬間言葉に詰まってしまう。
ミホの顔は苦虫を噛み潰したように歪み、アイナ達を睨む。只ならぬ雰囲気を感じたのはめぐみだけではなく、ミノリも直ぐ様バツが悪そうに顔を下に向ける。
「…ミノリ、ちょっと」
ミホは下を俯くミノリを冷たい口調で手招きすると、席を立ち何処かへと行ってしまった。
一方、希望とアイナは早速ヒロに用立てて貰おうと催促のメールを送信している。ミホの表情に美野原と人物に何かあるのか?と疑問もあった。
しかし、折角紹介してもらえるのにそれを無碍にする事も出来ない。何よりそんな事をすれば折角の盛り上がった雰囲気をぶち壊しにしてしまうのではないかと思う。
しばらくするとミホ達も戻ってくる。ミホの表情は何か納得しかねるような顔であったが、それでも先程ほど顔色は曇っていなかった。
そして、ミノリも少し疲れたようにため息をつきながら、ミノリは変に気を使ったようにめぐみに声を掛ける。
「大丈夫、ショウは絶対メグちんの事可愛がってくれるよ、あたしが保証するから」
その言葉は色々な含みを持っていた。
471輾転:2012/01/08(日) 21:33:23.72 ID:c27h2r80
拍子抜けしてしまう。それはまさにこの状況を指すのだろう。S高校の校門前で『美野原翔』が来るのを待てと指示を受け、事あるごとに男子生徒に声を掛けられ、
それを躱して待ち続けたその男は背丈にしてめぐみと大差ない、どちらかと言えば小柄で男性的な力強さのない男。
若干期待していためぐみにとって残念な結果となる。制服を着崩して、ジャラジャラとチェーン等の貴金属を鳴らしながら動くヒロにめぐみは嫌悪感を覚える。
同性には心を許すくらい解された感性は異性となると別のようで、粗探しをする様にヒロを見始める。
めぐみのほっそりとしたしなやかな腕を引っ張りながら校舎へと向かうヒロ。何故こんな男を希望達は充てがったのだろう?
信頼を築ききれなかったのだろうか?『トモダチ』と行った言葉は嘘だったのだろうか?不満と不安からそんな言葉が頭を駆け巡る。
気が付けば土足のまま校舎内に足を踏み入れていた。
「あの…靴脱がないと…」
二人きりになってはじめての言葉はそんな至極当たり前の注意だった。しかし、そんなめぐみの指摘にヒロはキョトンとする。
そして、何を思ったのかクククと鶏がなくかのような短い笑いを上げ始める。失礼じゃない、めぐみは悔しさがこみ上げてくる。
「大体おかしいじゃない、初対面の女性の腕を引っ張って何も説明なしに連れ出すなんて!」
不満が一気に吹き出す。しかし、ヒロはめぐみの意見にハイハイとめんどくさそうに手で応え、少し呼吸をすると口を開く。
「だってさ、ここそんな事しても誰も怒んねーし、第一その足見てるほうが燃えるんだわ」
ヒロのアッケラカンとした物言いに意味が分からず黙ってしまう。
誰も注意しない?ルールを破るということを?もえる?言葉の内容を理解しようとしても一切意味が分からない。取り敢えず、一番疑問意思ったことを聞いてみる。
「『もえる』ってどういう事なの?」
またしても短い笑いをあげるヒロ。今回は更に目尻に涙も蓄えている。何がそんなに面白いのか?めぐみは腹立たしさと意味の解らなさで混乱する。
「興奮するって意味だよ」
グイッと抱き寄せながらヒロがめぐみの耳元で囁く。その瞬間、めぐみは体の芯が熱くなる。
そうか、これが『もえる』なんだと。
472輾転:2012/01/08(日) 21:33:38.15 ID:c27h2r80

ヒロの腰当たりのシャツを捕まえヒロの後ろに従う。校舎に入って二階に上がるとそこはめぐみの知る学校とは違う雰囲気の空間が広がる。
廊下の端々にはゴミクズが散乱しており、窓のヘリには埃がたまっている。そして何よりその所々に男女が抱き合うように座っている。
時刻にして16時過ぎ、夏休み前ともあって人の数が少ないのはわかる。だから、このような風にカップルは時間を潰しているのだとヒロは言う。
しかし、廊下に直に座り、男に抱えられるような格好はどう弁明しても不埒だとめぐみは軽蔑する。
そんな彼らを見ながらめぐみはある教室へと入っていく。
「ここ俺の教室。まあ適当に座って」
座ってと言われたものの教室の中は一対の筈の机と椅子が散り散りになり、どれ一つとして机に向かっていない。
こんな場所が教室と呼べれるのか?軽いショックを感じながら手前にあった椅子に腰を下ろす。
椅子に座ると教室の前から後ろへと目を配る。と、同時に息を呑む。教室の後ろには多くの雑誌が無造作に山済みになり、
そのどれも授業とは関係の無いファッション雑誌やパチンコ雑誌。無法地帯だわと思わず口にしながら、今更ながらにとんでもないところに来てしまったと後悔する。
深い溜め息をつきながらヒロに目をやると何やら机の中をあさっている。あったあったと喜びながら何かを取り出すとめぐみの座る目の前にソレを広げる。
「いやっ!なんてもの見せるの!」
其処には派手なメイクをした女性が下着も身に付けずに淫らな格好をしている所謂『エロ本』。反射的に目に入った途端恥ずかしいものと解釈してしまい、
その『エロ本』を手で弾く。バサッっと落とされたその本をヒロはニヤつきながら拾う。
「あらら、ちっと刺激が強すぎたかな?でもさ、すっげーエロいだろこれ?」
拾い上げながらその本をめぐみに見えるように広げる。めぐみもそんな行為を目を反らせば済む筈なのに離せないでいた。
褐色の肌が陰部を広げる写真。そんな姿に再び体の芯『燃え』始めた。むしろ芯から広がるように全身が熱を帯びていく。
「アハハ、釘付けじゃん。じゃあさ、やってみよっか?」
やってみる?混乱する中、また新たに意味不明な単語が耳に入る。ヒロはめぐみの手を取り席を立たせ近くの机に座らせる。
そのままキスをされる。驚きはした、しかしめぐみは説明のない行動の連続に抵抗することさえ疲れてしまっていた。
そのまま唇の中に入るヒロの舌に少し抵抗はしたものの、すぐに力を抜き侵入を許す。そして、絡まる舌に拙く合わせ始める。
頭は真っ白になり、目の前にいる男が誰なのかさえあやふやになる。そして、長く甘美なキスを終えると必死に呼吸を整える。
「意外とノリノリじゃん。舌なんかさ、コッチの口に入れ始めちゃって」
ヒロのすわった目に見つめられ、めぐみの心臓は聞こえてしまうのではないかというくらい大きく高鳴る。
そして、ヒロが言っていたやってみる、の意味をなんとなく理解する。そして、机の上で足を開き先程の雑誌の様に足を開く。
そんなめぐみの行動にヒロは「ほぉ〜」と声を漏らしながら、早速体をかがめる。
ショーツを脱がされ剥き出しになった陰部はヒロの舌先で弄ばれる。最初は無音、次第にピチャピチャという水音とめぐみの自重できない快楽への反応。
その反応は漏れるなどとは生易しい喘ぎ声、誰かに気づかれてもおかしくないくらい発せられる声にヒロはその愛撫を激しくさせる。
次第に熱を増す体、それを回避しようと上に羽織るドルマンスリーブを無造作に脱ぐ。
すると露になる胸の盛り上がりに窮屈さを覚えるほど伸びたチューブトップが姿を現す。綺麗なドーム上の胸にヒロは
「すっげ…、巨乳じゃん…」
思わず簡単の声を上げ動作をやめる。しかし、めぐみはそれを許さなかった。広げた足でヒロの体を押さえつけ無言で続きを要求する。
「ねぇ、もっとして。オッパイだって舐めていいから」
あの精錬潔癖なめぐみはこの場にはいない。欲望を剥き出しにし、素直に自分の今求める欲求を渇望する。
ヒロはその言葉を合図に胸を包む布を捲り上げる。露になるめぐみの胸を肉食動物のようにむしゃぶりつく。
オッパイってこんな気持ちがいいなんだ、と一瞬思う。
473輾転:2012/01/08(日) 21:34:47.48 ID:c27h2r80
本日は以上です。

めぐみの話はあともう少し続きます。
それを終えたら小早川の話に掛かりたいと思います。
474名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 11:26:09.49 ID:v/Su6XZD
毎度毎度、GJだぜ。
475名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 20:25:05.68 ID:pWrr/9jy
GJ!
喝采です。めぐみが肉欲ビッチになることを想像するだけで逝けました。
476名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 10:09:02.83 ID:Gr276UVt
GJ。いつも楽しみにしてるぜ!!!
477輾転:2012/01/15(日) 20:47:40.36 ID:oEV6NxHO
「アタシね〜、おバカさんになったら〜ヒロがイーコイーコしてくれたの」

気が付けばめぐみは地べたに横たわり、ヒロを全身で受け入れていた。何処を触られ、何処を舐められようとも拒絶などはしない。
むしろ、それを受け入れることは至極自然なことの様な面持ちで快楽を味わう。
『良い子』とは何なんだろう?『悪い子』って私のような人間の事を言うのかな?『もえる』ってこういうことなんだよね?
幼稚な思考になりながら未だ自問自答を繰り返し、快楽からくる刺激の度そんな悩みが少しづつ欠落していく。
ヒロの指先が陰部の中に入る頃には、男女の指の置きさが違うことさえ、指を感じるまで忘れてしまうまで考えられなくなる。
「ほんとに処女?」ヒロの何気ない一言にめぐみは悪戯っぽく微笑み「わかんない」と答えキスをせがむ。
再び絡み合う舌、お互いの唾液を交換し合いながらめぐみはヒロが半裸になっていることに気がつく。
既に全裸に近い格好になっているめぐみはそんなヒロを抱き寄せる。すると、太ももあたりに一際熱い何かが当たる。
惚けながらそれがペニスで自分の体に入ろうとしている事に気づく。その熱を感じると『もえる』という言葉が自分だけでなく、
ヒロにも言えるのだろうな、と感慨に耽りそうになる。しかし、今のめぐみはそんな思考も光の如く過ぎ去っていく。
「早く!ねぇ、ソレ入れてよ!」
甘ったるく媚びるような声だが、明確に意思を伝えようとして語気の強まえる最速。「ビッチが…」ヒロの呟きも耳に入らない。
両手で自らの陰部を広げ、ヒロのペニスに分かりやすく何処を指すのかを教える。今ならセックスの事を愉しそうに語る希望の気持ちがわかる。
そして、肉癖に触れながら熱いペニスがめぐみの中に挿入される。ヒロの体温以上に熱くなったペニスはまるで焼き鏝の様で、
めぐみにその衝撃と快楽を刻む。思考がままならない。それなのに体が妙に軽く、そして自然に動いている。
自らキスをせがみ、片手片足はヒロに絡めながら快楽を、より獲ようとヒロを求める。絡め取られるような形になるヒロもそれに応えるように腰を振る。
「マジでここまで化けるとはな、J校の奴らって実は淫乱ばっかじゃねーのか?」
ヒロは吐き捨てるようにめぐみに問うが、
「えー、わかんなーい。でも、こんなきもちーいーんだから皆もこうなるかもー」
まるで別人のように返事をするめぐみ。それはアイナやめぐみより馬鹿な女のよう。
「ヤッベ、なにその喋り方。マジで可愛いしエロイよ、さっきとは比べモンになんねーし」
そういうとペニスが変化するのが膣内でも分かる。そうか、こんな風にすればもっと気持ちよくなれるんだ、と瞬時に理解する。
「ねーもっとー、アタシいっぱい甘えるからー、もっと固くしてー」
キスの合間、舌をペロッと出し甘えてみせる。涎が舌先からだらしなく垂れ落ち、突き出た胸を濡らす。
「おい、だらしねーなー。舐めて拭き取れよ」
ヒロに指摘され汗と涎でテラテラと光る胸を肩でで掴み舐めてみせる。ヒロの喜ぶ顔、そしてそれに連動して固くなったり大きくなったり変化するペニス。
次第にペニスの変化を楽しむことと、ヒロの喜ぶ顔を見ることが同等に喜ばしく思えるよう混同し始める。
恋などしたことのないめぐみは、自分勝手で自分を理解しないまま体を求めてきた男を恋しく思い始めた。
「アタシ、ヒロのことダッイスキ〜、ヒロはー?」
「俺もメグの事好きだぞ、セックスしてる時のメグはもっと好きだけどな」
腰をお互いに合わせながら、愛を確かめ合う。ほんの数十分前まで互いを知らず、一方が嫌悪感を持っていた二人とは思えないほどに。
478輾転:2012/01/15(日) 20:48:09.09 ID:oEV6NxHO
汗と愛液その他の体液で服は勿論、周辺はベッチョリと湿っていた。それにも拘らず、2匹の獣は未だ尚、互いを求め合う。
めぐみはヒロに抱えられながら腰を突かれ、その度にだらしなく足をブラブラ揺らす。めぐみの眼中にはヒロの顔だけしか映らず、
ここに他のモノは存在し言えないという錯覚まで覚える。既に日も沈み終えようとする時間、校内には恐らくヒロとめぐみしかいない。
すると、いきなりめぐみの携帯電話が鳴る。この快楽を妨げられないよう無視をするが、余りにもしつこい電話をチラッとうかがう。
━━━━父
そう表記される携帯電話のディスプレイに一瞬で血の気が下る。
「ご、ごめん、ちょっと電話に出させて。直ぐ、終わるから」
腰を振るヒロを制止し、慌てて携帯電話をとる。
『めぐみか…何をしていた、早く出ないか。』
電話越しの父に少し違和感を覚える。その声は妙に平静でめぐみの予測とは違ったものであった。
「ごめんなさい、アタシちょっとケータイ何処に置いてたかわからなくて」
『アタシでなくわたし、ケータイでなく携帯だ…それより住田さんには父がよろしく行っていたと伝えてくれ。良く出来た娘さんじゃないか、希望君は。
 めぐみも彼女みたいに誰かを助けれるようなそんな人間になるんだぞ。それでは勉強会頑張るんだぞ』
萎縮しながら耳を傾けていためぐみは父の言っていた言葉の意味が理解できなかった。「わかった」と咄嗟に答えたものの、
勉強会?住田さん?と少しの間単語が頭を巡る。父との会話の終えた携帯電話を覗くと、メールの着信があることに気がつく。
━━━━住田希望
希望からのメールであった。そこには簡単に「適当にアリバイ作っとくから、今日は楽しめ」とぶっきらぼうに綴られていた。
慌てて希望に電話をする。
『なんだよー、コッチは今取り込みちゅーだってのに』
気だるそうに電話の応対をする希望に
「住田さん、ホントありがとう。アタシお父さんに怒られると思って死んじゃうくらい怖かった」
『アンタんところのオヤジさ、アレやばいんじゃない?てかスッゲ高圧的、アンタ良く耐えてたね』
「うん、ウチすっごく厳しいんだ」
電話の相手が分かったのか、ヒロがめぐみの体に手を回し始める。
めぐみを邪魔するように、それであって決して電話を切れという催促ではないふうに。粘着質にめぐみの性感帯を刺激する。
『もしかしてアンタ、今もヤッてる最中?さっきは怯えてたって言ってたのにもう腰振ってるの?淫乱じゃん』
「え…そんな事ないよ。ヒロがイタズラしてるだけ…エッ、うん、分かった、じゃあまたね」
希望から何かを言われ電話を終える。ヒロは何も聞かずにめぐみの顔に近づく。ヒロの突き出た舌をめぐみがはむ。
心には悶々とある思いを抱きながらヒロトの行為を再開する。

お父さんなんで?アタシ今まで『良い子』にしてたじゃん。今は違うけど、お父さんの前では『良い子』やってたのに、
電話で話しただけのノゾミちゃんをどうして『良い子』だなんて思っちゃったの?それだけで頑張ってたアタシが『悪い子』で
嘘ついたノゾミちゃんが『良い子』なの?意味がわかんいよ。
479輾転:2012/01/15(日) 20:48:41.10 ID:oEV6NxHO
「ヒロ、アタシって『悪い子』それとも『良い子』?」
急に口を開いためぐみにヒロは豆鉄砲を食らった様にキョトンとする。と同時に大声でゲラゲラ笑い始める。
「どうしたんだよ、急に?まあ、強いて言うなら『普通の子』だろうな」
ヒロの意外な回答にめぐみは「えっ?」と言い、意味が分からないという顔をしてみせる。
「だってさ、仲間いて、男と付き合ったりしてるし、セックスだってしてるし、嘘だってついてるし、それって普通の事だと思うよ。
 第一『良い子』『悪い子』ってなんだ?そんなこと気にしてたら何も楽しくないぞ、人生」
アッケラカンとして答えるヒロの言葉にめぐみは衝撃を覚える。そんな事を気にしていたら楽しくないのか、
よくよく考えてみれば今日一日楽しいと思った時、そんな事は頭の中になく楽しんでいた。後から後悔するかのようにぶり返し悩んでいたのだ。
そう思うと、自分がなんと不器用で人並みに生活できていなかったのだろうという感慨に浸る。
「アタシ、セックスしてる時どんな顔してた?楽しそうだった?」
快楽を貪り何も考えず交わりあったヒロとのセックスはどのような面持ちで臨んでいたのだろう?めぐみは不安と期待を込めて問いかける。
「スッゴイ嬉しそうだった、んでもって、何かすっげぇギャップがあった」
「ギャップ?」
ヒロの返答で前者の回答は正直嬉しかったし、期待をしていた回答、しかし後者の単語の意味が理解できない。胸が大きかったことなのだろうか?と、
「何かさ、今もなんだけどチョット頭いいんだろうな、って思う感じなんだけどさ、ヤッてる時はすっごいバカぽかったかな」
馬鹿っぽい?この私が?衝撃の発言だった。自慢でないがこの方16年自分の事を馬鹿と名指しした人間はいなかった。
何故そう見えたのかという感情、どんな風だったのかという好奇心が湧いてくる。もう一人の自分が見てみたい、そんな風に思う。

衝撃的であった。携帯電話のムービーで見る自分の乱れよう。それは自分の顔をした誰かが自分を演じているのではないか?
もしくは、誰かが自分にこうなるよう催眠術でもかけたのではないか?兎に角、それを真実であると受け入れることができない。
「スッゲェな、改めて見っとマジで豹変しまくってるな。まぁ、俺としちゃコッチの方がイイけど」
ヒロは近くで腰をかけ、タバコをふかす。そんなヒロの言葉がめぐみのある感情を刺激する。

アタシは『良い子』でも『悪い子』でもない、『普通の子』なんだ。それで持ってセックスをしている時は『バカ』なんだ。
今迄嫌だった『バカ』、自分以外の人間でそんな人がいたら忌み嫌っていたのに…自分が『バカ』だったなんて…
そもそも何で『バカ』を嫌ってたんだろう?『良い子』じゃないとダメだったから?でもアタシ『良い子』じゃないんだよ?
『普通の子』なのに…ていうか『バカ』なんだよね…アハハ、アタシ『バカ』なんだ…
ヒロは『バカ』でいることを褒めてくれた…おとーさんはノゾミちゃんを『良い子』って言ってた…
アタシが『バカ』だから…もう『良い子』はノゾミちゃんなんだ…アタシは『バカ』…もう『良い子』でなくていいんだぁ…

フフフッと、何か困った風に顔を歪め、少し涙を流しながらめぐみは笑ってみせた。
「ねぇ〜ヒロ、タバコちょうだい。アタシ吸ってみたいの〜」
何かが壊れて、何かがめぐみの中で生まれる。
480輾転:2012/01/15(日) 20:48:56.45 ID:oEV6NxHO
「めぐみ!お前は今どこにいるんだ!」
めぐみは父親の怒鳴り声のする携帯電話を態とらしく耳から離し、ヒロに戯けてみせる。痛いよ〜、とヒロに呟きながらもう一度耳を押し当てる。
「あのね〜、チョット忙しくておウチに帰れなかったの〜、でもね、今から帰るからまってね」
キャハッ、と一方的に意思を伝えると電話を切り、ヒロに媚びを売るように再び戯ける。
もう自宅まで数分という距離、ヒロの腕にしがみつきながらキャッキャッと足をばたつかせながら歩く。
カコンカコンと音を立てる足には歩きにくそうな厚底サンダル。ヒロに回された腕の先には長く尖りデコレーションで派手になったつけ爪。
そして、玄関を開き両親の目の前に立っためぐみの容姿はもはや長谷部めぐみではなかった。
「めぐみちゃん…?どうしちゃったの?その髪とお肌…耳と鼻のソレ…ピアスなの?」
今迄自慢であった艶のある黒髪と肌の白さは母親譲り、そんなナチュラルに美しい髪は銀色に染まり、肌は照かる程黒くなっていた。
目の前でそんな母が顔を蒼白にして訊ねる。
「ちなみに〜、ココもだよ〜ンッベ」
ベロンと舌を出す娘、その下には丸い球体が付いていた、母親は力なくそのまま倒れるように崩れる。
ソファではあまりの自体に口をガランと開け、目をひん剥きながら娘を見つめる父親。先程まで顔を真っ赤にして娘の帰りを待っていた父親は、今や血の気の引いた顔に変わっていた。
「パパ〜、スッゴクお口あいてるよ〜?もしかしてアタシスッゴクカワイイからなの〜」
そんな娘の言葉に声を出そうとするが、口をパクパクさせるだけで声が出ない。何より混乱していて言葉がでてこない。
「…本当にめぐみなのか?」
やっと出てきめぐみへの第一声は今更な質問、めぐみはそんな質問に父親を指差しながら笑う。ギャハハ、と笑われると急に腹が立ってくる。
コレは自分の娘・長谷部めぐみではない。妙な解決を強引にしようとするが、
「えーっとね、紹介したい人がいるの…ジャジャーン、見て見てーコレアタシのカレ、ヒロって言うのー」
自分が買い与えたはずの携帯電話、それはギラギラと光るデコレーションをした見知らぬ物体へと変わっていた。
画面には見知った娘と舌を合わせる不誠実そうな男が写っていた。多少化粧をしているが、めぐみだと分かる画像を見て目の前にいる娘が我が子であると納得してしまう。
「めぐみ…どうしてしまったんだ!?お前はそんな子じゃないだろう!こんな男と付き合ったり、そんな格好するような、そんな子じゃないだろう!」
父親の怒声にめぐみは指で耳を塞ぎながら、ちょっとムスっとする。
「ねぇパパ!アタシ、パパが言ったとおり『良い子』やってたんだよ、でも、それって意味ないんだもん、パパがあーしろって言えばそーしてきたし、こーしろって言えばそーしてきた。」
娘の反論は分かるようで分からない内容だった。『良い子』?『普通の子』?『バカ』?何を言っているんだそんな風な顔をする。更に、
「アタシもう疲れちゃった…だってね『バカ』なんだもん」
自分の娘はどこへ行っても真面目で勉強のできる娘。そんな娘が『バカ』のはずがない。つまり目の前にいるこの娘は我が子ではないのだ。
こんな髪の毛が銀色で肌も日焼けし。ジャラジャラと装飾品を付けた娘が我が子なハズがない。認めたくない、自分の子供に限ってそんな事になるはずがない。
「お前のような奴は知らん!めぐみはお前のような『バカ』じゃないんだ!」
それがめぐみの聞いた父親の最後の言葉となる。
481輾転:2012/01/15(日) 20:51:48.34 ID:oEV6NxHO
以上です。
次回から小早川紗枝篇です。

読み返すと、誤字脱字が多く大変読みづらいですね。
気を付けて出来るだけ減らしていきますので、見守っていてください。
482名無しさん@ピンキー:2012/01/16(月) 04:01:08.69 ID:HABB2y36
これは良いもの。
いいですねえ、価値観不信から崩壊に至る経路に説得力がありますなあ。
つぎも楽しみにしています。
483名無しさん@ピンキー:2012/01/17(火) 20:11:07.20 ID:ldGfA0ae
いつもありがとうございます。GJです。
これからも続けてください。
484名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 04:12:10.47 ID:gUrLIR1/
小早川先生は相当真面目そうだから堕ちるのもじっくり描いてほしいな
楽しみすぎる
485名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 12:18:25.16 ID:hDcHU14T
GJ!!小早川先生編も楽しみだ。
486名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 06:53:47.14 ID:PVK1wGZc
のぞみとめぐみの話だけでも三次元化されるといいね!ストーリーGJです。
487名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 22:27:59.64 ID:CpWeIoNE
先生が黒髪から金髪にするのを想像するだけで
萌えてしまうぜ。
教師のケバエロ化はなかなか無いしね。

楽しみです。
488名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 22:56:43.92 ID:EDmLDU6+
少し慌ただしいい日々が続く。教職員達は皆、ある少女の退学という出来事に混乱をしていた。
夏休み、普通の高校であれば何らかの理由で学校を去る生徒も一人二人いるだろう。
しかし、この高校においてそのような事例は想定の範囲外であった。進学校であり、生徒は教師達・大人に良い子であるよう努め、
教師も三年間という期間をどうか何事も問題を起こすことなく終え、出来るだけレベルの高い大学をしてもらう事しか考えていない。
そんな学園は何処か業務的、尚且つ人に興味を持たない人間しかいない。当然、そのような環境ならイジメも起こらない。只、人間関係は希薄なもの。
少女の退学騒動に振り回され、一人の女性の変化を誰も気づくことがない。

「皆さん、実は…」
職員室で定例会議の冒頭、挨拶もそこそこに副校長が苦々しい顔をしながら口を開く。その内容に一瞬シーンと職員室は静まり、
ある男に視線が集中する。その男は木原聡司2年次生のクラスを受け持つ教師だ。
皆の視線を集めながらタハハ、と困ったように頭をかく。何処か呑気な仕草にも思える。
夏休みという事もあり服装はラフなものが目立つ職員室で木原の服装は特に砕けた装い。噂では女が出来たのでは?とも職員間では囁かれている。
コホン、咳払いをするかのように副校長は話を続ける。
内容は木原のクラスの長谷部めぐみの親御さんから連絡があり、娘を退学させてくれということ。理由を尋ねても「一身上の都合」の一点張りだという。
副校長は話を終えるとチラッと木原に視線を送る。そのまま「木原先生から事の報告があります」と、
「はい、この度はどうもお騒がせします。この事について長谷部自身と未だ連絡がつかない状態でして…」
固唾を呑んで耳を傾ける教職員達は何処か違和感を覚える。それは軽いのだ、木原の口調も面持ちも。
仮りにも自分の受け持つクラスの生徒が退学をしようとしているというのに、その顔は深刻さの欠片もなく何処か明るい感じがする。
「…でして、彼女に直接会うまでは退学の手続きは一時預りして、ご両親には思いとどまっていただいています」
言い終えるとそのままドカッと椅子に腰を下ろす。人仕事終えたかの様にフゥ〜とため息までついてみせる。
他の者は「どうしてそんなに余裕をもっているのだろう?」「自身の評価にもつながるというのに」「あまりに無責任じゃないか?」等思う。
489輾転:2012/01/21(土) 22:57:06.73 ID:EDmLDU6+
会議後、木原はいち早く携帯電話を開き何かを確認する。その態度は事の重大性を微塵も感じさせない程ダラケた雰囲気。
机に肘をつき、頬杖をしながら携帯電話をいじる。その仕草に職員室を退席する職員たちは侮蔑の視線を送る。当の木原は一切それを気にしないようで、
画面をしばらく見た後、パァッと顔が明るくなる。
「…木原先生、大変でしょう。長谷部さんとってもイイ子なのに」
そんな木原に声をかけたのは小早川紗枝、学園で英語を受け持つ女教師。彼女は相変わらず、大人し目の花柄模様のロングスカート、そして薄手のブラウスを羽織っている。
それでも体のラインは凹凸がハッキリ分かるくらいに際立っている。どうしてこの女の格好はこんなに婆臭いのかと木原は呆れる。
その品のあるお嬢様にチラッと目をやると再び携帯電話をいじりだす木原。そして、
「いやー、困りましたわ。ご両親も彼女が家出したくらいで事を荒らげすぎですよ」
目線は携帯電話、話の内容は紗枝へと言う態度。その口調はどこか事を楽観的に捉えたものの言い、
「えっ、長谷部さん家出なさっているんですか?先程はそんな事…」
「あ・・・、そうなんスっよ。いやね、住田からそう教えてもらいまして…」
少し焦ったように言葉を取り繕いながら話す。紗枝はそんな木原の様子を気に止めることなく続けて話す。
「住田さんも今回の件ご存知なんですか?それなら連絡を取ったほうが宜しいんじゃないでしょうか?」
そんな紗枝の追求に木原は表情を読み取られないように顔を背ける。正直なところ、他の教職員に事がバレてしまうより厄介かもしれない。
何故なら彼女は俗に言う『空気が読めない』タイプの人間、お嬢様育ちで世間一般を知らないというのに加え、相手の醸し出す雰囲気を察することをあまりしない。
「いやぁ…、まだデリケートな状況でして。そのあまり大人が近づいていけば…」
言葉を濁しながら必死にあまり首を突っ込むなという印象を与えようとするが、
「では住田さんとお話しましょう。彼女に手伝ってもらって住田さんを家に戻るよう説得しましょう」
無垢な正義感が今の木原にはどうしようもなく煙たくて仕方がない。小声で「しつけぇー」と唸りながら天を仰ぐ。
と、何かを思いついたかの様に紗枝の方を向く。そして、
「分かりました。住田に連絡をして長谷部の居るところを教えてもらいます。で、会ってみましょう。出来れば同性である小早川先生も来ていただければ…」
その言葉に紗枝は躊躇いもなく『YES』と答える。
490輾転:2012/01/21(土) 22:57:24.24 ID:EDmLDU6+
「あの、こんな時間に彼女達は外出しているのですか?」
動き回りやすいようにジーンズで待ち合わせ場所に現れた紗枝は困惑しながら木原に尋ねる。
時刻にして午後10時。未成年で学生の身分にしてはあまりに度を越した活動時間。
第一、自分達の学園に通う生徒がこのような時間まで外にで歩くことは考え難い。木原はくわえタバコを地面に投げると踏みつけて消す。
そんな仕草に紗枝は目をパチクリさせる。「じゃあ、行きましょう」とタバコをそのままに歩き出す木原。そのタバコをハンカチで拾い紗枝は木原を追いかける。
辺りはネオンの煌めく繁華街、明るく華やかな電光掲示板は楽しい謳い文句とエロティックな光を放ちながら輝き、
道行く大人たちはまるで外灯に群がる虫のようにフラフラと吸い寄せられていく。そんな人間達がどんな目的でどんな店に入っていくのか、それさえも紗枝には分からない。
「あのぉ、木原先生なんだか此処。どうも学生が来るようなところじゃないような気がするんですが」
不安からか木原に駆け寄ると小声で囁く。紗枝にとってはここらへん一帯を道行く女性の格好があまりにも刺激的過ぎた。
露出の多い服装、顔は余りにも不自然に化粧を施された女性達が多い。そして、何より皆若い事に気がつく。
紗枝の年齢に近い雰囲気の女性や下手をすれば十代という印象の女性達は底抜けに明るく、そして妖艶に街に映える。
「そりゃそうですよ、此処は歓楽街ですから。皆もまさかこんな場所に長谷部がいるなんて想像しないでしょう」
木原の言葉に紗枝は妙に納得をしてしまう。が、直ぐに「そうじゃなくて」と返事する。
「なんというか、例えココに長谷部さんがいたとして。無事でいられるのでしょうか?」
紗枝は自然と小声で話すうちに木原の体に密着していた。「無事ですか…」と木原は紗枝の肩に手を回しまるで恋人同士のように振る舞いつつ、
何か思うところがあるのだろうか?ニヤッとほくそ笑むとそれ以上何も言わなかった。
「ココですね、住田の案内によれば」
急に立ち止まった木原の腕に埋もれるように紗枝も立ち止まる。木原の指差す目的地を見た紗枝は思わず息を呑む。
それは階段一段一段にイルミネーションを施しながら、扉は壁と見間違えるほど真っ黒に塗られた印象の店。近くに近づくに連れ足にかすかな振動が伝わり始める。
「クラブってヤツですよ」
木原は口を半開きにしながら歩を進める紗枝に優しく話しかける。存在だけなら紗枝も知っていた。学生時代、同級生達に何度か誘われていたが怖くて行けなかった『クラブ』。
その誘ってくれた皆、楽しいところだと口にしていたが、自分の様な世間知らずが沢山の人が集まるところに行って大丈夫だろうか?
もしかしたら、馬鹿にされるのでは?等思ってしまい、結局怖くなり断り続けていた。
しかし、今回は事情が違う。今回は楽しみに来たのではない、長谷部めぐみを助けに来たのだと言い聞かせ恐怖を抑えるよう努める。
そんな紗枝の不安を知ってか知らずか木原はさも当たり前のように
「こういう所はすぐはぐれてしまいますからね、ある程度時間が経てばココで待ち合わせをするようにしましょう」
一方的に言い終えると「2時間後にまた逢いましょう」とだけ告げそそくさと店に入っていった。
ポツンと取り残された紗枝はどうしようと狼狽えながら「長谷部さんを見つけなきゃ」と言い聞かせ扉を開ける。
491輾転:2012/01/21(土) 22:57:49.66 ID:EDmLDU6+
店内に入るやいなや、体の芯まで揺さぶるような振動と頭の痛くなるような爆音で紗枝は混乱に陥いる。
指先まで伝わる振動でむず痒くなると共に異世界に陥ってしまったのではと焦り、思わず後退りをする。暗く見通しの悪いホールは幾人の若者たちでごった返している。
天井からは青白い光と強烈な赤い光線が伸び、目に入る度に目が眩む。
紗枝はその異空間の中、また新たな違和感を見つける。皆、普段では想像のつかない動きをしている。腰だけ小刻みに動かしっている者、全身を海草の様にクネらす者。
髪をかき乱しながら爆音と共に体を動かす者。全てが何かに取り付かれたかの様に動く。
ヒッ
思わず声が漏れる。
目の前で女性が男の股間前で腰を振っているのだ。紗枝はあまりのカルチャーショックに目が離せない。
それに気がついたのか男が紗枝に近づいてくる。近づくにつれ、男から漂う煙草と酒、そして男特有の汗臭さが増してくる。
「いや、動きにくそうなカッコだね。もしかして初めて?」
砕けた口調で声を掛けられたことに紗枝は驚く。初対面の相手に対してこの様に接されるのは始めたに等しいからだ。
驚く中、男はスルリと紗枝の後ろに回り込み、耳元で「エスコートしてあげよっか?」と囁く。囁きを受けた耳を震源に体中がボゥと熱くなり、恥ずかしさが込み上げてくる。
男は暗がりでよく分からなかったが、どうも自分より若いように思える。そんな相手に怯える子供をあやす様な口調で囁かれたのだから色々と思うところがある。
「あの…その、わ、私人を探しに…」
皆まで言うことが叶わなかった。男の手が紗枝の腰にヌルッと滑り込んできたのだ。恐怖と戸惑いで紗枝は言葉を発せない。男は尚も手を伸ばしながら、
「人探してんだぁ。じゃあさ、一緒に探してあげるよ」
そんなことを言いながらも紗枝の体を這う手は止まらない。両サイドを下から体のラインをなぞる様に動き、首筋に来たところで「こっち向いて」と言われる。
恐怖で支配された紗枝は従う他の選択肢を持ち合わせておらず、壊れかけのカラクリ人形の様にぎこちなく振り向く。
目の前にはあどけなさも残る面持ちの男がニコリと微笑んでいる。紗枝はこの男が何も取って食ったりしない風なのだと直感する。
途端、強ばった肩から力が抜け全身が糸の途切れた人形に崩れそうになる。と、そんな紗枝の体を添えていた手で抱えるようにフォローする。
「す、すみません。」
恥ずかしさと申し訳なさで顔を真っ赤になる。男はまたもニッコリと微笑むと、
「人探しだっけ?名前は?」
「紗枝です、小早川紗枝と申します」
男が尋ね人の名を訊ねたのに気がついたのは直ぐだった。あまりの自分のトチリにアワアワと手を振って間違いを訂正しようとする。
そんな紗枝の仕草を見て男はプッと息を漏らしながら笑う。
「違うんだね、紗枝ちゃん?」
男は完全にからかい始めている。屈辱というより自分の不甲斐なさに涙が溢れそうになりながら首を縦にふる。
492輾転:2012/01/21(土) 22:58:12.48 ID:EDmLDU6+
「めぐみちゃん?ああ、メグかぁ…」
何か思い当たる節があるのか男は言葉を窄める。比較的人の密集していない場所へ移動した二人はやっと会話らしい会話を行うことができた。
「小早川さんご存知なんですか?」
「まぁ知ってるっちゃ、知ってるけど…。まだ来てないと思うよ」
男は少し困ったように元気なさ気に返答する。「まだ来てない?」紗枝も間を開けずに尋ねると
「そう。メグが来るのは何時も11時くらいかな?…それじゃさ、それまでの間俺と一緒にいようよ」
先程まで男は人畜無害であると思っていた紗枝にとって、その一言は再び恐怖を呼び起こすこととなる。一瞬で紗枝の顔が強ばっている事に気が付いたら男は、
「何心配してんの?もしかしたら今日メグ来なかったら、また今度紗枝ちゃんが来てもキョドらなくていいじゃん」
「…キョド?そうですね。もし会えねくてもまたここに来るかもしれませんもんね」
何故か男の言葉に丸め込まれるように紗枝は手を引かれて歩み出す。手首を掴んでいた腕は次第に紗枝の体を手繰るように密着し始め、最終的には肩を抱く形となる。
その間に一方的に男は話をする。「仕事は…へぇー、先生やってんだスゲーじゃん」「彼氏いないの?…もったいねー」「いくつなの?…ウッソ俺より年上じゃん、見えねー」
一方の紗枝は男の質問に脊椎で返事をしているように頭はほとんど使っていなかった。使えるはずの脳は眩い光線と爆音、さらに男のボディタッチによりショートしていた。
しかし、男の話術は止まることがない。紗枝はそんな質問攻めの中「どうしてこの人はこんなに私の事を聞いてくるのだろう?」と疑念を抱く。
「あ、そうそう。言い忘れてたけど、俺の名前ヒロっていうんだ、ヒロって呼んでよ」
初めて男の情報が紗枝に入る。と同時にカウンターに案内される。ヒロは手際よく紗枝の好みを聞くとドラゴン・レディというカクテルを注文する。
「そんな、私お酒飲めません。」
紗枝の反応にヒロはニッコリ微笑むといいから、いいからとカクテルを差し出す。奢りだと言われると口にしないのも悪いと思い少しだけ啜る。
「…凄い、まるでジュースみたい」
「まさにそのとーり、こんなのジュースだと思えばいいんだよ」
グラスをテーブルに置いて暫くすると、緊張からかもしくはアルコールの為か喉が渇いてくる。紗枝がチラッとカクテルに目をやる。
「遠慮せずに飲みなよ」
ヒロはズイっと目の前のグラスを紗枝に突き出す。薦められ目の前にやって来たカクテルの味は確かに甘美で紗枝の口に合うものであった。
只、自分は長谷部めぐみを探しに来たのだ。カクテルを楽しみに来たのではない。そんな葛藤をしながらも喉の乾きは広がり、違和感が酷くなってしまう。
「ジュースだと思えばいいんだよ」
ヒロは見透かしたかの様に紗枝に話しかける。あまりに薦めてくれるのに断るのは失礼なのだ、と言う結論に至る。グラスを手に取り唇を付ける。
それは甘い香りに誘われた虫の様に何の疑いもなく、それであってそれが深みにハマる序章で、抜け出せない罠となる。
493輾転:2012/01/21(土) 23:02:17.92 ID:EDmLDU6+
本日は以上です。

また、大変多くの意見ありがとうございます。
楽しんでいただけた方や楽しみにしていただいている方が居るようで、
本当に作りがいがあります。より皆様の期待に応えれるよう頑張りたいと思います。
494名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 04:35:39.57 ID:iqAt4Pdt
GJ いいね、真面目であればあるほど・・・
495名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 11:06:14.70 ID:nRj13pIR
GJ!!今後の展開に期待。
496名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 00:43:04.19 ID:psHTGBu7
いいなあ。
「タバコをハンカチで拾う」ような女の子が
どうなってしまうのかな。

頑張って下さい。
ケバエロ化最高です。
497名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 02:03:01.18 ID:uXwcie0w
みんなエロケバビッチ大好きだよなぁ・・・
498名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 14:05:13.41 ID:smkZXHuH
真面目な先生がどうやって堕ちていくのか、すごく気になります。
個人的にはマニュキアをした手にあるタバコが萌えます。
教師とのギャップは垂涎ものですね。
499名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 21:44:02.49 ID:1aWe1+Wd
>>497
エロケバビッチ化するのは好きだがエロケバビッチそのものは大嫌いだな、俺
なんというのかすごく良質な存在の女の子が、ものすごく下らない存在に堕ちてしまうというギャップが好きなんだわ
ただ同時に何の罪もない子がこんな目にあってしまって可哀想という感情も沸いてくるので、
興奮すると同時に陰鬱な気分にもなっちまうのが難しいところなんだがw
500名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 02:33:40.89 ID:n0nXFS5b
>>499
おまおれ・・・
501名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 09:35:08.01 ID:es1OR04y
> 何の罪もない子がこんな目にあってしまって可哀想という感情も沸いてくる
あるある
でも元々性格が悪くて「ざまぁ」って思える娘よりも、
「なんであの娘がこんな目に…」と同情しちゃうような娘のほうが
興奮できるのも確かなんでますます難しいと言う
502名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 19:46:19.78 ID:ssr5KHfa
ギャップが萌えると思うのですが、
成績優秀なまじめな女の子が何かの要因でギャル化して馬鹿になる、外見の変化と内面の変化
そのギャップがたまりません。外見の変化が絶対条件です。
ケバやグロ化、M的なものも萌えます。
503名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 19:50:07.39 ID:gU5kDkea
ケバグロ化よりも
何かの原因で性格はそのままで馬鹿になって
頭が悪い自分に絶望する方が良い
504名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 23:13:51.82 ID:sfeJc2hk
どっちも好きだなあ。
ケバ化して心身ともにバカ女になっても、
心は元のままでバカになった自分に絶望するのも大好きだ。
505輾転:2012/01/29(日) 23:15:37.59 ID:RB3P3lGT
「本当に美味しいですね、コレ。フフフ」
カウンターで片膝を付きながらカクテルを燻らす紗枝をヒロはニヤつきながら眺める。
ヒロとの会話に自然と心を許すようになり、空になっていたはずのカクテルが気が付けばなみなみと満たされるループ。
元来の真面目な性格は断りきれず、その口当たりの良さも手伝ってか、それを飲み干すことをやめなかった。そんな紗枝の真面目さと向う見ずな性格を理解するヒロ。
「紗枝ちゃんって思ってたよりさ、ドジッぽいよな」
「そんなことないです。私はしっかり者なんれすよ」
めぐみの探索もお座なりになるくらい酒に飲まれながらよく言うよ、とヒロは心の中でつぶやく。最初こそ長谷部、長谷部と口に出していたものの
今となってはその名前すら出ない。ヒロに打てば答えるような紗枝。
「でもさ、そういうとこって女の子は武器なんじゃないかな?俺だったらほっとけねーもん」
そんなヒロの軽口を間に受けてしまう。自分はドジで少し世間知らず。自分で自覚はないものの周りの人間に言われて気付き、傷ついてきた。
マヌケという言葉は何時も自分にとって悲しい時に耳に入る言葉。何かに失敗したとき、友人と仲違いになったとき、そして恋した人に蔑まれたとき。
悲しい思い出しかない言葉をこんな形で、しかも褒めてくれるのだ。ヒロという男は。そう思うと今まで出会ってきたどんな人間よりも優しく思え、
この一時が有限であることを呪う程切なく思える。
━━━━もっと、もっとこの人と居たい
そして本来の目的を見失い始めたとき、紗枝の初期設定のままの携帯電話が鳴る。トロンと惚けた顔が一瞬で我にかえる。
木原からの電話だった。
その瞬間当初の目的、長谷部めぐみの搜索のことを思い出す。アワワと狼狽えながら紗枝はヒロに一礼をして「今日はどうもありがとうごじゃいました」と去っていく。

「アレ?小早川先生お酒飲まれたんですか?」
意地悪な質問を紗枝に投げかける木原。質問に罰が悪くなり押し黙る紗枝。クラブを出て数メートル、二人はお互いに酒の臭いを漂わせていた。
しかし、紗枝は木原から発せられるアルコールの臭いには気づかない。後ろめたい気持ちで焦っているためか、それとも酒に毒されたか。
二人の間で何となく気まずい雰囲気が流れる。
木原はそんな雰囲気を打破するように「今日は来ないらしいんすよ」と。その言葉に、紗枝は「そうなんですか」と自分の飲酒の話から逃れようと食いつく。
「でも、頻繁にここに出入りしてるのは確かみたいなんすよ、何人か長谷部を知ってるってヤツいましたし」
「わ、私も長谷部さんを知っているって男の人に会いました」
なんの対抗心か、紗枝は自分も聞き込みはちゃんとやったとでも言わん風に返答する。正直、ヒロと酒を楽しんでいたなどいう事が木原にバレると気まずい。
「あの…私、明日非番なんでもう少し、ここで長谷部さんを待ってみようと思います」
木原への借財のつもりか、紗枝は自分でも思いもしないような言葉を口走る。手柄を少しでも上げて木原への詫びとしようということだ。
心の奥底に酒を飲み気が大きなった要素もあったのかもしれないが、クラブを立ち去る際にヒロの行った一言。
      「また、来てくれるよね」
紗枝は正直嬉しかった。右も左もわからない異世界で自分に優しい言葉をかけてくれ。また自分に会いたいと言ってくれる男の存在が。
そして、自分のマヌケさを褒めてくれた。そういう男がいるというだけであの異世界への取っ付きにくさ、違和感が消えていく。
「いいんすか?小早川先生こういう場慣れてなさそうですけど?」
ここに着くなり紗枝を置いて一人だけズイズイ中に入っていった男の言うことだろうか。しかし、そんなことを思う事もなく。
「大丈夫ですよ、お友達もできましたし」
紗枝の一言に木原は邪な笑顔をつくり「分からました。では、明後日学校で会いましょう」と言って去る。
506輾転:2012/01/29(日) 23:16:16.15 ID:RB3P3lGT
「本当に美味しいですね、コレ。フフフ」
カウンターで片膝を付きながらカクテルを燻らす紗枝をヒロはニヤつきながら眺める。
ヒロとの会話に自然と心を許すようになり、空になっていたはずのカクテルが気が付けばなみなみと満たされるループ。
元来の真面目な性格は断りきれず、その口当たりの良さも手伝ってか、それを飲み干すことをやめなかった。そんな紗枝の真面目さと向う見ずな性格を理解するヒロ。
「紗枝ちゃんって思ってたよりさ、ドジッぽいよな」
「そんなことないです。私はしっかり者なんれすよ」
めぐみの探索もお座なりになるくらい酒に飲まれながらよく言うよ、とヒロは心の中でつぶやく。最初こそ長谷部、長谷部と口に出していたものの
今となってはその名前すら出ない。ヒロに打てば答えるような紗枝。
「でもさ、そういうとこって女の子は武器なんじゃないかな?俺だったらほっとけねーもん」
そんなヒロの軽口を間に受けてしまう。自分はドジで少し世間知らず。自分で自覚はないものの周りの人間に言われて気付き、傷ついてきた。
マヌケという言葉は何時も自分にとって悲しい時に耳に入る言葉。何かに失敗したとき、友人と仲違いになったとき、そして恋した人に蔑まれたとき。
悲しい思い出しかない言葉をこんな形で、しかも褒めてくれるのだ。ヒロという男は。そう思うと今まで出会ってきたどんな人間よりも優しく思え、
この一時が有限であることを呪う程切なく思える。
━━━━もっと、もっとこの人と居たい
そして本来の目的を見失い始めたとき、紗枝の初期設定のままの携帯電話が鳴る。トロンと惚けた顔が一瞬で我にかえる。
木原からの電話だった。
その瞬間当初の目的、長谷部めぐみの搜索のことを思い出す。アワワと狼狽えながら紗枝はヒロに一礼をして「今日はどうもありがとうごじゃいました」と去っていく。

「アレ?小早川先生お酒飲まれたんですか?」
意地悪な質問を紗枝に投げかける木原。質問に罰が悪くなり押し黙る紗枝。クラブを出て数メートル、二人はお互いに酒の臭いを漂わせていた。
しかし、紗枝は木原から発せられるアルコールの臭いには気づかない。後ろめたい気持ちで焦っているためか、それとも酒に毒されたか。
二人の間で何となく気まずい雰囲気が流れる。
木原はそんな雰囲気を打破するように「今日は来ないらしいんすよ」と。その言葉に、紗枝は「そうなんですか」と自分の飲酒の話から逃れようと食いつく。
「でも、頻繁にここに出入りしてるのは確かみたいなんすよ、何人か長谷部を知ってるってヤツいましたし」
「わ、私も長谷部さんを知っているって男の人に会いました」
なんの対抗心か、紗枝は自分も聞き込みはちゃんとやったとでも言わん風に返答する。正直、ヒロと酒を楽しんでいたなどいう事が木原にバレると気まずい。
「あの…私、明日非番なんでもう少し、ここで長谷部さんを待ってみようと思います」
木原への借財のつもりか、紗枝は自分でも思いもしないような言葉を口走る。手柄を少しでも上げて木原への詫びとしようということだ。
心の奥底に酒を飲み気が大きなった要素もあったのかもしれないが、クラブを立ち去る際にヒロの行った一言。
507輾転:2012/01/29(日) 23:18:17.34 ID:RB3P3lGT
      「また、来てくれるよね」
紗枝は正直嬉しかった。右も左もわからない異世界で自分に優しい言葉をかけてくれ。また自分に会いたいと言ってくれる男の存在が。
そして、自分のマヌケさを褒めてくれた。そういう男がいるというだけであの異世界への取っ付きにくさ、違和感が消えていく。
「いいんすか?小早川先生こういう場慣れてなさそうですけど?」
ここに着くなり紗枝を置いて一人だけズイズイ中に入っていった男の言うことだろうか。しかし、そんなことを思う事もなく。
「大丈夫ですよ、お友達もできましたし」
紗枝の一言に木原は邪な笑顔をつくり「分からました。では、明後日学校で会いましょう」と言って去る。

時刻は長針短針共に1時を過ぎる頃、ヒロの傍らで猫のように頭を擦りつける紗枝がいた。それを見ればこの二人は男女の中と思うのが普通だろう。
酒の力は女を骨抜きにし、甘える対象と看做せばトコトン甘えるような性格に変えていた。そんな二面性はヒロどころか紗枝さえも知る由のない真実。
「ヒロくんは〜どんな仕事してんれすか〜」
甘えるように上目遣いをしながら紗枝はヒロに質問する。紗枝にはやはりそういう性質があるのだろう。
「仕事っていうか、学生だね」
肩に乗る紗枝の頭を撫でながらヒロは答える。そんな回答何時もの紗枝なら勘繰りも入れてしまうのだが、如何せんそんな施行にならないのが今の状況。
「へぇー大学生さんれすか。じゃあ、今は夏休みれすね」
フフフッと微笑みながらカクテルに口を付ける。上品に啜っていたはずのグラスをまるで升で飲むかの様に飲み干す。
クラブに戻ると入口付近でヒロが待ち構えていた。再度紗枝に近づいてくるヒロに当初の様な警戒感を抱きはしなかった。
カウンターと違うテーブル席に案内され、ここならフロアを見渡すことができると言われた。紗枝はその言葉に導かれるように席に座り、ヒロも隣に座る。
長谷部めぐみは現れないだろう、紗枝は心の何処かにそんな考えを潜ませている。しかし、自分はこの楽しい空間に出来るだけ長く居たいと思う。
教師になって2年になる順調すぎる生活は真面目に親の言い付けを守り、幾つもの友人達の笑顔を無視してきた結果。
自分に近づく男達は皆、親の差し向けるような男ばかり、自分の好みも関係なく用意されたその連中とは当然の事ながら進展はしない。
思えばこんな風に誰かの顔を見て安心し、強引にされても嫌な気持ちにならなかったのはどれ位ぶりだろう。
再び用意されるカラフルな酒に紗枝の心はさらに高揚する。気が付けばヒロは自分の頭を抱え、自分もそんなヒロに甘えるように寄り添う。
「メグ来ねーな。紗枝ちゃんさ、そもそもメグの事なんで探してんの?とても、友人て感じじゃないよね」
ヒロの言葉に若干カチンときて「も〜お」と頬を指で押す。フフフと笑い上戸特有の含み笑いと共に、
「えっとれすね、長谷部しゃんは私たちの学校の生徒しゃんなんれす。でも、いえれしちゃったみたいれ、それれ話がしたいと思っれ…」
「じゃあさ、メグに会えたらもう紗枝ちゃんココに来てくれないんだ。それスッゲー寂しいな、オレ」
508輾転:2012/01/29(日) 23:18:58.24 ID:RB3P3lGT
少し大人し目のトーンで囁かれた瞬間、ハッと気がつく。この時間を過ごしているのは長谷部めぐみに会うため。
その目的が果たされたとき、自分がここに来る理由もなくなる。そう考えると、急になんとも言えない焦燥感に苛まれる。
楽しいこの一時は、長谷部めぐみという人間の存在無しにはたどり着くことの叶わなかった時間。めぐみとは早く出会わなくてはならない。それがめぐみやめぐみの両親の為。
そんなことを考えながらもヒロとの一時に対しての渇望は消えることがない。そう、めぐみが現れればもうココに来ることも、ヒロと話すこともない。
自分を褒め、心から甘やかしてくれる存在。24年間でここまで甘えた異性はいただろうか?そう考える何か黒いものが込み上げてくる。
「れ、れも、今はそんなに長谷部しゃんが来なくたって良いかなっれ思っれます」
言ってしまった。そんな風に後悔しながらもヒロの反応を注視する。「どうして?」と意地の悪い顔をする。
そんな見透かされたようなヒロの態度に、発言に対する後ろめたさと腹立ちにより言葉が出ない。沈黙は突然の来訪者により釈かれた。
「ヒロ〜、ソイツ誰?」
ドカッとヒロを挟んで反対側に座って女性は、肌が黒すぎて暗いフロアではよく確認できない。しかし、ジャラジャラと身に付けたアクセサリーの音がその存在を明確にする。
どうもヒロの友達らしい。そんな考察をしながらちょっとした危機感を覚える。もし、彼女がめぐみの知り合いだったらどうしよう。
めぐみを捜すと言いながら、自分は男と酒を飲んでいる。こんな事がバレればめぐみは疎か多くの関係者が自分に失望するのではないか?そんな危機感から紗枝は石の様に硬直する。
「この娘、今日知り合った紗枝ちゃん、初めてこういう所初めてだって言うからいろいろ教えてあげてんだわ」
ヒロは紗枝の目的については一切触れず、自分を紹介する。そして、
「コイツはノゾミっていうんだ。俺の先輩の彼女」
紗枝にだけ聞こえるように「でも、スッゲーヤリマンなわけ、だから今喧嘩中らしいんだ」
…ヤリマン?
意味が分からない単語が飛び込んでくる。しかし、良くない言葉なのだと瞬時に理解する。どうも、その単語には喧嘩の原因となる意味が含まれてるらしい。
ノゾミという女性の顔が徐々に確認できる。毛先にカールの掛かった髪は外国人おような金髪、目には恐ろしい具合に強調された付けマツゲ。あひる口が強調される様なピンクのルージュ。
そして、ヒロが飲みかけで置いていたカクテルを取る手には長く不便そうな付け爪。その手で器用にカクテルを呷る。
「うっわ、なにコレ。スッゲあっめー、こんなのお子ちゃま用じゃん」
人の飲み物を取っておきながらなんて横柄な人なんだろう、紗枝は少しムッツリしながらノゾミを見る。ノゾミは何か?と行った風に睨み返してくる。
紗枝の顔を見てノゾミはフッと何かを悟ったように笑い、あーあと言いながらソファに背をもたれる。
「てかさ、メグまだ来ねーのな?」
ノゾミの言葉に紗枝は食いつく。彼女もまためぐみの知り合いらしい。しかし、ある疑問が生まれる、何故ヒロやノゾミがめぐみの知り合いなのだろう?
自分の知るめぐみはとてもこう言った風な人間と付き合うような人間ではない。そもそも、このクラブに現れるというのも合点が合わない。
ただ、そんな疑問も突き詰めてしまうことでヒロとの出会いが終わってしまうような不安がある。それ故に核心には触れないようにする。
509輾転:2012/01/29(日) 23:19:17.60 ID:RB3P3lGT
自宅の玄関で目を覚ます。
綺麗に清掃され、ワックスも3ヶ月に一回業者に依頼している廊下は、夏の熱気から逃れる水枕の様に冷たく酒の残る体に優しい。
ジーンズは浮腫みによりムチムチだった下半身が殊更はち切れんばかり。それを窮屈に感じたのか、だらしなく緩められている。
寝ぼけながら目を擦る紗枝の目に映るのは昨日のままの自分の服装とすべての針が右側に傾いた時計。
その見覚えのない目覚めに少し思考が停止する。昨夜は結局午前4時ごろまでヒロ達といた。
ノゾミは話してみれば割と話しやすい人物で強烈なカクテルやクラブでの楽しみ方をレクチャーしてくれた。
ヒロはそんな紗枝を眺め、楽しそうで何よりといった風。ただ結局めぐみは現れなかった。
━━━━またヒロに、クラブに行ける。
紗枝の脳内にしっかりと刻まれた記憶。自分は生徒の不幸を利用して男に会いに行く事を喜んでいる。罪悪感がフッと沸く。
そんな自分を戒めながら水分を取ろうと台所を目指す。と、不意に何やら紙切れのようなものがハラリと舞い落ちるのが見えた。
朧気な記憶ながらこのような紙は記憶はない。
その紙には「ヒロ ×××-○○○○-・・・・ ノゾミ ○○○-////-××××」と書かれていた。
その紙の内容を理解した瞬間、台所へ向かう事も罪悪感など吹き飛んでいた。咄嗟に携帯電話を取り、
「おー、紗枝ちゃんじゃん。大丈夫?昨日すっげー酔ってて不安だったんだけど?」
ヒロの昨日と変わりない明るい声。一瞬で酔いも覚めるようなそんな心躍るような声だった。あの楽しい一時は夢ではない、ヒロは本当にいるのだ。
もはやめぐみの事など考える様なことはない。「ううん、昨日は楽しかったっていうお礼の電話」短くヒロに電話の要件を伝える。
「今日も来るよね?メグにも会えてないし」
不意にヒロから質問された内容に嬉しさと嫉妬が入り交じる。確かに、クラブに誘われたことは嬉しい。しかし、それはめぐみの存在有りきであって、
さらにヒロは自分の知らないめぐみを知っているのだろう。逆を言えば、めぐみも自分の知らないヒロを知っているのではないか?
それが自分とめぐみの差だと考えるとどうしようもなく腹が立つ。
「うん、そうよね。長谷部さん今日来るかもしれないものね」
言い聞かせるように返事をする。本当は会いに来ないかという一言をヒロに行って欲しいのだが、口実はやはり尋ね人探しなのだ。
電話の向こうで希望や木原、そしてめぐみが居るとも知らないで。
510輾転:2012/01/29(日) 23:22:42.69 ID:RB3P3lGT
本日は、以上です。

すみません、二重投稿になってしまいました。読みづらくなっています。

これから紗枝は落ちていきます。肉欲に堕ちるかもしれません。
また、もう一つの欲に堕ちるかもしれません。
エロケバは好きなので基本その路線になると思います。
ただ、出来るだけ面白い内容でそうしたいと思いますので、
楽しんでいただければ幸いです
511希望ファン:2012/01/29(日) 23:35:38.73 ID:CoqwTfco
要望:希望には少しでもいいので出演シーンを作ってください。
そこでどれだけまた希望が変貌していってるのかを何気ない描写で見せていただけるととても嬉しいです。
512名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:15:37.19 ID:luq+5T0b
GJ
紗枝ちゃんには今までで最大級の下品なケバビッチになってほしいね
513名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 03:38:13.85 ID:cSAXU9GL
GJ!!!!!
舌ピつけた舌見せびらかすようにあっかんべーしながらファッキュ━━━( ゚Д゚)凸━━━ !!してるところを想像するともう俺のあそこははちきれんばかりだ
514名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 11:07:30.45 ID:6inlnNsi
GJ!!
呂律が回ってない紗枝に萌えた。
515名無しさん@ピンキー:2012/01/31(火) 23:04:29.87 ID:HoNhXwXA
いいねぇ。
投稿が週末に一回っていうのがさみしいな。

でも、ケバエロ化の作者さんは貴重だからね。
頑張って下さい。
516名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 13:50:00.39 ID:rQyGElQK
週に1回、だからこそいいんじゃないですか♪
517名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 20:18:15.69 ID:1Kb2PAm7
ttp://nikkan-spa.jp/134041
ttp://nikkan-spa.jp/135341
ttp://nikkan-spa.jp/134042

優等生な子がこんな学校に入らされて豹変したら…
と思うだけで萌えるな
518名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 13:34:27.25 ID:24b6tqFm
堕ちるギャップがあればあるほど萌えます。
黒髪→金髪、処女→ヤリマン、成績優秀→馬鹿
どんどん作者さん登場してください。
519名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 15:58:47.78 ID:oOBCWjXt
投稿したいけどほかの人のクオリティが高すぎて無理・・・・
520名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 21:37:00.58 ID:NH7BBsbN
少なくとも俺の投下した駄作よりは大丈夫だからビビらずどんどん投下するんだ!!!
521輾転:2012/02/05(日) 21:11:41.39 ID:y5ur24n8
待ち合わせなどという言葉は何時ぶりに使っただろう?
ヒロに会う前に希望から電話が掛かってきた。もしかして昨日のようなカッコで来るの?だったらアタシが見繕ってあげるという。
その為にまだ日の照りが激しい時間帯、ふわりとしたワンピースにロングスカート、日差しを避けるためのサンハット。全体的に淡い色で統一された装い。
待ち合わせ場所に現れた希望は苦笑いを浮かべる。何処か自分の置かれている立場を未だ認識していない紗枝はやはりお嬢様なのだろう。とても不思議な組み合わせ。
「マジでお嬢様なんだ。でもさ、そんなカッコであんな人混みにいったらスカート踏まれっぞ」
履き捨てるように紗枝に文句を言う希望の顔は、まだ幼さが残るような顔。昨夜は暗がりという事っもあってハッキリと希望の顔を確認することはできなかった。
希望の顔はどう考えても自分よりも年下ではないのだろうか?そんな風に疑問を抱く。しかし、圧倒的な威圧感に気圧される。
「でも、私こういう服しか持ってないんです、やっぱり。この服装じゃダメですか?」
取り敢えず希望の言葉に返事を返す。すると、
「んじゃさー、今からショップ行くしかねーな。大体、大人しすぎんだろメイクとか。とてもじゃねーけど、場違いじゃん」
「ショップ?大人しい?場違いなんですね、私」
てっきり希望の服を貸してもらえるものだと思っていた紗枝にとって、急過ぎる展開と悲しい宣告。自分のメイクを否定されたことのショックは大きい。
今日はヒロに会えるという事で昨日よりも念入りに化粧を施したはずだ。希望のメイクに比べられれば地味なのかもしれないが、今まで否定はされたことのないメイク。
十分ナチュラルな風に化粧をすることが出来たと自信を持っていた。それを大人しすぎると一蹴されたのだ。
「これじゃダメですか?」
紗枝は目に涙を貯めながら希望に縋る。希望はこれを勝機とみたのか一気に言葉を畳み掛ける。
「全然ダメ、そんなじゃ男はどいつも見向きはしねーな、少なくともヒロもガッカリするだろうし」
決定打を放たれる。この際、男を魅了する事など考えてはいないのだが、ヒロという人物が自分を失望の目で見るという言葉は紗枝にとって考えたくない言葉。
明白にショックを受ける紗枝を見やりながら希望はその言葉を投じることで紗枝を支配できると確信する。
「だからさ、ヒロガッカリさせたくねーだろ。ショップ行ってイメチャンしないとさ」
項垂れる紗枝は藁にも縋る思いで希望に顔を向ける。なんていい子なんだろう、そんな風に思いながら紗枝は希望に対する不信感を薄めていく。
522輾転:2012/02/05(日) 21:12:37.71 ID:y5ur24n8

「シッシッ、おめーらみてーな奴は相手にしてねーつーの」
希望はクラブ前で声を掛けてきた中年サラリーマンを手で追い払う。その傍らでモジモジとスカートの裾を抑える紗枝が居た。
髪はアップされ、ラメで煌めく、ウナジが露になるヘアスタイル。目は付けマツゲとマスカラで際立ち、白い肌はパール入りのファンデーションでキラキラと輝く。
ベージュ色のチューブトップからはムチムチと肉が溢れすにはみ出、むき出しになるヘソ。太ももの肉感が際立つようなミニスカート。
そして、着替える前より動きにくいのではないかというラインストーンの厚底ヒール。その出で立ちは高校の教師ではなくキャバ嬢のよう。
道行く男たちは酒の力も借りてか強気で度々声をかけてくる。その度男たちは
きみ可愛いね、どこの店の子? もしかしてヒマ?オジサンも暇なんだけど飲みに行く? いくら?
最初は唐突に投げかけられた言葉に混乱したものの、次第にその言葉を理解する。
なんて下劣なの
今迄自分を取り囲んできた人間はそんな言葉で声を掛けてきたことなかった。可愛いという言葉は性の捌け口に乗じて使う言葉ではないはず。
紗枝はそんな汚らしい男たちに憤慨と恐怖を感じながら、白馬の王子様ないしクラブで出会った王子ヒロを待つ。どんな反応をしてくれるだろうか?
ヒロの驚く顔が見たい、ヒロの自分を見る目を変えたい、ヒロに好かれたい。
単純で乙女の抱くような悩み、段階を飛び越え夜に舞う蝶の様になり変わった紗枝。とてもその姿にそのような悩みが秘めているとは思えない。
肉感の際立った肌着に違和感はあった。しかし、それ以上にヒロの気を引きたいという感情が勝り、気にしないことに努める。
そんな紗枝の心象を希望は完全に把握をしていた。
彼女を堕とす。そんな計画を立てたのは木原だった。学園を自分たちにとって住み良い環境に変える。そんな扱く当たり前の行動。
しかし、その実は女生徒は淫らに、男子生徒は獣のように性を貪ること。それを教え込む、それが木原の考え。
人の真理は快楽にあり、その快楽を抑制することは人として生まれたことの放棄である。木原は今や気高い宗教家になっていた。
めぐみは夏休み中夏期講習に集う男子生徒達をいざなう役目を果たす。快楽は敬虔な人間をもサルへと変えてしまうのだと希望は思い知る。
生まれ変わっためぐみは男を惹きつける要素しか持ち合わせていない。その頼りないお頭と相反する豊満な体はプライドの高い高学歴達の心を擽る。
次々に男たちは彼女に魅了され、気が付けば鉛筆など握る暇をも持たぬ様なオスになり始めている。
523輾転:2012/02/05(日) 21:12:54.18 ID:y5ur24n8
ヒロはその御溢れに与るため、希望の計画に賛同した。こんな旨い話はない。ヒロの今受けする顔立ちこそ最も有能な武器。まさに実働部隊。
本人もそれは重々承知している。しかし、それは女を食い物にする最も美味しい役目。
彼には良心というものは欠如している、これがミホの心配する問題点だった。数多の人間を悲しみに陥れようとも心に何も響かないような男。
恋人の関係など成り立つはずがない、ヒロは数々の女を食い物にする蝗のような男、または一種の狂戦士か。見境も心もないのだ。
自分が高校に通って見てきた小早川紗枝は何処かマヌケでオットリした人畜無害な印象。
それでいて、向う見ずに大人としての正義感を振り翳す。それが何故か癪に障る。希望は動物的本性を抑制した大人が最も嫌いなのだ。
気取っているように、上からの目線のように、みっともなさを隠す大人がが嫌いなのだ。そう、今はその槍玉が小早川紗枝。
彼女を落とすことは学園を陥落させる大きな一歩となるそう確信しているのだ。ヤリマンだろうが、アバズレだろうが、
堕ちても尚その頭は采配をふる能力は保たれている。むしろ、復讐と快楽を覚えたことにより、前よりも回転は早くなっていた。
「…ノゾミさん?私の格好やっぱり派手すぎませんか?何だか、皆私のことそういった商売の方と勘違いしているようなんですが…」
「あ?どんな商売だっての?アンタがそういう女に見えるってことは元々そういう素質みたいなのがあっからじゃねーの?よく似合ってるぞ、セーンセイ」
最後の一言に紗枝は慌てて希望の口を封じるよう頼む。何故自分が教師をしていることを話してしまったのだろう。酒で気が大きくなったためだろうか?
マヌケな自分は何時も自信を持てていなかった。恐らく、声を掛けている男たちも普段はそんな自身も勇気もない連中なのかもしれない。
そんな人間を変えることのできるモノが酒なのだ。自分はこの格好に自信が持てない。しかし、ヒロはこの格好を喜んでくれるはず。
もっと堂々とこの格好でヒロと会いたい。どうすればできるのだろう?・・・酒?そうだ、酒なのだ。
葛藤する中でそんな真理に行き着く。酒を飲むことでトランス状態になる自分は楽しく何の悩みも持たずヒロと接することができた。恋人のように。
そして、そんな自分をヒロはほっとけないといった。好いてくれたのだ。
「あの…先に入って飲みません、お酒?私が支払いますから」
紗枝は俯きながら恥ずかしそうに希望に提案する。めぐみはどうするのか?、等そんな野暮な質問はせず、希望は只フーンと意味ありげな微笑を浮かべる。
524輾転:2012/02/05(日) 21:13:12.71 ID:y5ur24n8
何をしているのだろう?私は。
そんな一言を吐く様に呟く。結局体調不良であると理由を付け、休みを取ってしまった。昨日の桃源郷は今の地獄へと継っていた。
ヒロは自分を見るなり、驚きそして喜んでくれた。その瞬間から自分は教師を放棄し、ヒロという男を中心に動く女になっていた。
そんな自分が愚かしくて許せない。教育者として長谷部めぐみを助けるということを放棄しただけでなく、めぐみの家出を口実にした。
罪の意識が芽生えるとカクテルをあおった。そうすれば、めぐみのことが頭から消えていく。簡単なこと。
自宅マンションのリビングで昼間からヒドイアルコールの臭いを漂わせて、自責の念を抱く。長谷部めぐみをダシに自分はあの一時を得ていたのだ。
甘いカクテルを飲み、舌のコリがほぐれ、饒舌に話をし始め、希望の話にヒロへの思いを膨らませ、いつの間にか出された辛いカクテルに興奮し、ヒロの登場に一気に世界が華やいだ。
やはりあの一時は足を運んでも惜しくないモノだった。しかし、それは長谷部めぐみを探すため。自分は可哀想な家出娘を助けるため訪れただけなのに。
自分の教育者としての愚かさと責任のなさに唇を噛む。悲しくなり、不安になり、そして苛立ちが収まらない。
その一方でヒロとまた会いたい。あの華やかで感覚の麻痺しそうなフロアに身を投じたい。並行して生じる欲求は自暴自棄の心に悪い循環を促す。
ヒロに会いたい、ヒロに会えば何とかなるはずだ。しかし、ヒロは日中は会えないという。どうこの心を整理すればいいのだろう。解決策などあるのだろうか?ヒロもいないのに?
垂れ流しのテレビ、その音声を聴きながらあるCMで顔を上げる。次の瞬間には腰を起こし財布を握りマンションを飛び出していた。
気が付けばそこはコンビニ、真夏のクーラーがガンガンにかかった店内でそれは尚も冷え、メタリックな面持ちを晒す。
私にはこれがあるじゃない
冷たい胴体は心地よく、手頃なサイズ。人差し指を掛け、プシュッと音を立てる。耳に心地の良い空気の抜ける音。シャワシャワというさざ波が中から聞こえる。
ゴクリ、自分の喉の音に驚く。が、そんなことは直ぐに過ぎ去る。一気にそれを煽る。口の中で強めの炭酸が広がり、喉を通る刺激。
漂うアルコールが心を満たしていく。缶チューハイをウットリと見つめ、その味をヒロと会えない悲しさにぶつける。
ヒロとの楽しい時間は変え難く、めぐみの存在無しには作りうることが出来ない。めぐみが出現すればそれで終わる。その不安を払拭するには足らないだろう。
ただ、渦巻く不安を少しでも和らげられるのであれば、この一杯はどんなに価値があるだろう。一心不乱に缶チューハイを飲み干す。
コンビニから出入りする人間の目など気にすることものく、また一本プルタブに指をかけながら。
525輾転:2012/02/05(日) 21:13:43.28 ID:y5ur24n8
「木原先生、申し訳ありませんが…」
職員室で書類整理を適当に片付ける木原に副校長が歩み寄ってくる。その表情はめぐみの件以来疲労感が絶えない。
そんな顔になんだか哀れみも生まれそうになりながら反応する。
「その、小早川先生のコトなんですが…」
紗枝はあの夜を皮切りにクラブにも顔を出していない。それどころか学園も無駄欠勤。希望が電話をしても、あのヒロが電話をしても出ることはない。
多少不安になった木原はその旨を希望に話していた。希望は「大丈夫、コレもケーカクの内だからさ」と余裕綽々だった。しかし、希望が余裕でも周りは色めき出す。
幾ら大人だと言えど女性の一人暮らし、無断欠勤はさて置き心配なので木原に様子を見てきてくれないかという旨。
少々面倒くさいとも思うが、標的の動向も調査し情報を入れなければならない。木原は学園を早めに切り上げて紗枝の住むマンションへと向かうことにした。
道すがら学園の女生徒が行き交う。そんな彼女達は地味でかえって浮き世離れしているように思え、捻じ曲がってしまった正義感がフツフツと沸き上がる。
あの子達は今しかない若さを犠牲にしている、もっと楽しく快楽に貪ったっていいはずなのに。
自分が紗枝を陥れる目的は全て生徒達の為なのだ。と、決意も新たに紗枝のマンションにたどり着く。
白壁で上品なエントランスが特徴なセキュリティマンション、学園の職員が心配するような凶悪事件など此処に住んでいる限り起こりうる筈がないだろう。
とりあえず木原は管理者室へと向かう。紗枝のマンションに入るにはセキュリティを解除する必要があり、その解除を依頼しなくてはならない。
少し面倒だな、と思いつつ管理者室を訪ねると意外にも事はスムーズに運んだ。
管理者室のオバさんは小早川の務める学園の教師であると伝えると、それは好都合とばかりセキュリティを解除してくれるという。
何とも安直なセキュリティだろうか、そんな風に思いながら後をついていく。すると、独り言のようにオバさんは話をし始めた。
「いやね、小早川さん。とっても大人しい言い方なのよ。でも、ここ二・三日隣接する方からの苦情がねぇ…」
「どうも、部屋に入るみたいなのよ。ただ、昼夜問わず物音がするわ、泣き叫ぶわですごく迷惑してるの」
「でもね、私あの小早川さんがそんな事するような人に思えないし、その、ちょっと怖いじゃない?」
要するのに苦情の処理が面倒だから様子を見てきて欲しいということらしい。学園もこの管理人も大人というのはどうしてこうもズルイ生き物だろうと木原は思う。
エレベーターで紗枝の住むフロアに着くとオバさんは鍵を渡し「あの部屋だからと」指差しそのまま戻っていった。
526輾転:2012/02/05(日) 21:16:12.76 ID:y5ur24n8
幾ら何でも魑魅魍魎が蔓延るような空間でもないのに薄情過ぎないかとは思う。しかし、その考えは一瞬で吹き飛んでしまう。
「うわっ」
あまりのアルコールの臭いに思わず鼻をつまんでしまう。この完成なマンションに似つかわしくない居酒屋のような臭い。臭いはこのフロア全体を被っているようで、
紗枝の部屋に近づくに連れ強烈になっていく。明らかに紗枝の部屋がその発生源となっていた。一、二度紗枝の部屋の前で名前を呼ぶが返事はない。
その代わり、何かが室内に居るような物音はする。仕方なく鍵を開けるとバックドラフトの様に一気に室内のアルコール臭が吹き出す。
扉が少し空いたところで急に何らかの重みが掛かる。踏ん張りながら押し返すとそれはゴロンと音を立て力を失い扉が開く。
「…小早川先生、大丈夫っすか?」
其処には顔以外の見える肌を真っ白く染め、まるで人形のように力なく倒れる紗枝。俯せながら耳の紅潮具合で相当な面持ちであることがわかる。
依然木原の声には何も返事はしない。只何やらブツブツと空に話しかけるように呟く。酷く酒臭くそれでいて力ない紗枝は木原の知りうるあの紗枝ではない。
俯せのままの紗枝を揺すり、仰向けにしたところで改めてその酷い惨状を確認する。艷やかな髪は乱れぱさつき、滑らかな肌は枯れ、目の下にはボッテリと黒ずんだクマ。
可愛らしく実った唇はかさつきヨダレの後が目に見える。身に付けた服はアルコールと汗で悲しいくらいみすぼらしい臭いを放つ。
「?…ヒリョ?ヒャヒャ、来てくれたんら〜」
朧気に開かれたその目は認識できる能力を持たず、男特有のゴツゴツとした手の感触と声で幻影としてヒロを見る。ケラケラと笑いながら木原の輪郭を手でなぞる。
その指の質感に息が詰まる。ボロボロに欠けた爪。容貌だけではなく、かなり心身ともに悲しいことになりつつある。
「やべぇよ、このままじゃ小早川先生壊れちまう」
それなりに人間としての情は残っている。確かに、紗枝はこの計画の駒でしかないし、未だ自分達の計画も知らない訳だが、それでもあの紗枝がここまで崩壊すると恐怖を感じずにいられない。
女性がアルコール依存症になりやすいなんて言葉も強ち嘘ではないのだろうと納得しつつ、このまま捨て置くわけにはいかず。
527輾転:2012/02/05(日) 21:17:13.32 ID:y5ur24n8
希望の趣味で強烈なスパイスのようなお香の香りが広がる木原のマンション。あの日以来、木原と希望は同棲状態。木原が日中学園に出かけている間は集会場となっている。
強烈なお香の香りを遮るほどのアルコールが充満し、なんとも言えない派手な雰囲気が広がる。ソファあの上に横たわり未だ幻想か、夢を見続ける紗枝。
管理人には自分が面倒を見ると告げ、連れ帰った木原はホトホト疲れきっていた。
だが、ふと視線を落とし、紗枝の力ない体に目をやる。そのボロボロの姿に生まれてこの方蝶よ花よで育てられた痕跡は拭えない。
ある感情が芽生える。それは非道で許されざる感情。しかし、木原のその外れてしまった箍は既存の道徳など通用するはずもない。
汚したい、染め替えたい、淫らに、野蛮な肉欲を求めるような、そう希望のように。
今なら極悪な強姦魔と杯を交わす事ができるだろう。木原のその征服欲は腹から喉を通り、どす黒く表情に出る。今迄、紗枝をこのような目で見た事があるだろうか?
化粧は崩れていた。しかし、服装は希望にコーディネートしてもらった服装のまま、その姿は自分が知りうるあの紗枝にはないもの。
だらしなく肉がはみ出たチューブトップは何とも品がなく、逆に横になっても品のある姿勢のままはかれたミニスカートはエロティック。
しかし、全体的な総合点は中途半端なものだった。未だ、肉欲に溺れることのない紗枝は中身、外見が共に不一致なのだ。
そんな彼女を作り替えたいという感情は爆発しようとしている。
「俺が先生を正しい方向に導くんだ。俺の好みのみっともない女に、男の体を知ってしまった体に、そしていっしょに子供達を正しい方向に向かわせる仲間に」
念仏のように唱えながら、紗枝に手を伸ばす。ここに運ぶまで触れていた彼女の肌を今度は意識しながら触る。
艶かしいムチっとした足は夏の気候も手伝って潤いがあり、まだ20代の肌は弾力もある。肌の質感は希望達に近いのだ。
鈍く反応をする紗枝を横目で眺めながら脹ら脛、太股へと手がスルスルと移動する。親指と人差し指でスカートの裾を挟みながらたくしあげると、
其処には希望の趣味らしいライトグリーンのTバックがのぞく。ムチっとした太股とヒップの境界に食い込むように履かれたTバックはなんとも煽情的に木原を駆り立てる。
チラッと紗枝の表情を覗く。その表情からは今下半身で起こり始めている異常事態に気が付くような様子は見受けられない。眠りの中、どんな幸せな夢を見ているのだろう。
その夢はヒロとの楽しい時間なのだろうか?それは偽りの関係だというのに、これから俺が新たな楽しみを与えてやる。そして、こちらの世界に来てもらおう。
自慢のペニスがそそり立つ、紗枝が正気なら恐らく悲鳴を上げるぐらい剛直にイキリ立ったペニスは毎晩の様に女を喰らい、その愛液に浸る事で強力に成長したように見える。
舌を太股へ伸ばす、垂れたアイスクリームを舐めとるように舐め上げる。未知の異様な感覚に紗枝は体を捩る。捩りながらも最終的には元の姿勢に戻る。
酒で感覚が麻痺しているはずの紗枝。しかし、脊椎は理性を失おうとも身に起こる感覚に反応し答える。そんな様子に木原はシタリ顔で見つめる。
スルスルっと脱がされた陰部は綺麗なピンク色、陰毛も綺麗に処理されていて上品さが伺える。しかし、その上品さがスパイスとなり木原を突き動かす。
上品であればあるほど、性にむとんちゃくであればあるほど木原は己の信じる道徳でもってその者を再教育したいと思う。
クリトリスを人差し指で下からまくるように撫で、その刺激でビクンッとのけぞる紗枝にご満悦となる。何時かこの女は愛撫に狂う様な女になるのだ、そんな風に喜々する。
528輾転:2012/02/05(日) 21:20:54.46 ID:y5ur24n8
本日は以上です。

>>511
はい、一応主軸なのでチョクチョク出していこうと思います。
>>515
すみません。空いた時間で書いていますので、現在の速度で手一杯なのです。
>>519
僕もはじめての投稿です。そんなに心配しなくてもいいと思います。
529名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 22:47:25.12 ID:hHfITxe8
GJ 毎週この時間帯が楽しみだ
この調子で焦らずねっとりと堕としてほしい
530名無しさん@ピンキー:2012/02/06(月) 19:46:03.33 ID:+L0KtPRi
希望のもはや性別の壁を越えたんではないかレベルの男臭い言葉遣いに興奮。奮。
531名無しさん@ピンキー:2012/02/06(月) 20:28:41.22 ID:BB+LCZRB
希望のもはや性別の壁を越えたんではないかレベルの男臭い言葉遣いに興奮。奮。


532名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 02:44:26.62 ID:pgOLiFNP
そうだなもはや希望は男になれ笑
533輾転:2012/02/10(金) 10:01:56.37 ID:J8/iWblh
大変申し訳ありません、輾転です。
誠に勝手ながら今週は体調不良のため休ませていただきます。
皆さんも寒い季節なので体調に気を付けてください。
534名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 12:55:37.15 ID:B9D6C79h
残念。
早く治して下さいね。

楽しみに待ってます。
535名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 23:19:18.70 ID:gqkerm6z
リアル大事に
作者さんが楽しく書くことが何より大切だから無理はせんでね〜
536名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 23:48:25.93 ID:ijWA2vRV
お大事に
そりゃ早く復帰してくれることは祈ってるけど、まずは体をしっかり治してくれ
537名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 00:02:38.98 ID:+/eueXYL
ほし
538名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 23:06:08.34 ID:h9tSyDE0
ワクワク。
539名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 23:16:32.27 ID:06jOXavP
そろそろパンツ脱ぐか
540名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 19:49:44.94 ID:x21fXKD5
まだかな??
濃いのをお願いします。
541輾転:2012/02/19(日) 23:49:56.65 ID:0k66Hl7A
漏れ出す吐息は桃色、吹き出る汗はアルコールのように纏わり付きながらインモラルな匂い、揺れる体は直視てはいけないと思ってしまうほど激しい。
ソファをベッドに木原を跨がる紗枝、漏れ出す喘ぎの端々でうわ言のようにヒロの名前を口にする。判断能力の欠如した状態で木原をヒロと倒錯しているのだろう。
その顔はだらしなく涙も鼻水もヨダレさえも垂れ流し、一心不乱に腰を振る。想い人と交わったことでの歓喜がそうさせる。
品の欠片もかなぐり捨てたその姿を燃料にし木原のペニスは尚も硬さを増す。あの紗枝がこんな風に乱れるのだ。そんな感嘆と、女は皆こういう本性を隠している、
という確信を持つ。そして、紗枝に対して今まで抱いたことのない感想を持つ。『綺麗』なのだ。どんなに着飾って、上品に接していても決して魅力的に思わなかった紗枝が、
自分の腹の上でみっともなく乱れる姿がどうしようもなく『綺麗』で仕方がない。しかしまだ、完成とは言えない。性根からメスにしなくてはならない。
歪んだ使命感と性癖で木原は腰を振り、アルコールで幻を見る紗枝はそれを受け入れる。
「あ〜あ、もう始めちゃってんだ。ちったぁ我慢とかできねーの?」
不意に発せられた言葉に反応をしたのは木原の方。顔を強ばらせその声の主を見やる。その主は少し呆れたように近寄って、紗枝の顔をのぞく。
「は、早いなノゾミ。いやその、センセーがスッゴクイヤらしくてさ…」
「は!?ヤリたかったからヤッたんだろ?なんでそんな言い訳すんの?だから大人はムカツクんだよ」
吐き捨てるように木原を罵りながら二人に近づく。紗枝は未だ希望の存在には気づいていないようで一心不乱に腰を振る。
「あ〜あ、予想以上だな、なんかさジャンキーって感じだよな、目がイちゃってるし」
紗枝の顔を覗き込みながら呆れ顔をつくる。瞬間、紗枝が何かに気がついたかのように希望を見やる。そして、うわ言のように
「お酒…お酒の匂いがする…」
此処に来てまだ一時間も経っていないというのに早くも酒がきれ掛かっているのか、紗枝は僅かなアルコールの臭いを希望から嗅ぎとった。
「へぇ、コイツ犬みたいだな。なんてーかさ、堕ちたよなー。涎流しながら腰振ってその上酒だもんな。お嬢様じゃなかったっけ?」
「その割にはあまり驚いてないな。これも計画の内なのか?」
紗枝の様子を見やる希望は未だ余裕のある面持ちで変わり果てたお嬢様先生を蔑む。そんな希望の腹の中を未だ見ることのできない木原は少し不信感を持つ。
希望はただ単に大人をコケにして楽しんでいるだけではないのか?そんな疑念を持ちつつ、腰を下ろしたきり動かない紗枝を下から突き上げる。
腰の上の女は薄い反応とダダ漏れの涎をポタポタ垂らしながら、カクテルの名前とヒロの名前囁く。あまりに麻痺した世界観に木原は取り敢えず快楽を貪ることだけを考える。
542輾転:2012/02/19(日) 23:50:26.33 ID:0k66Hl7A
「はぁ、そうっすね。あと一週間くらいは安静にしていたほうが良さそうで…」
酒の臭いも薄れ、ヤニ臭さと汗の臭気で満ちた木原の部屋は異質な空間となっていた。木原はベッドの上で副校長へ電話する。その木原の股間に顔を埋めるのは希望。
そして、部屋の片隅で膝を抱えて蹲る物体、小早川紗枝。
彼女は真夏だというのに小刻みに震え、顔を真っ白にさせている。               なんで、ヒロは?  木原先生?ノゾミちゃん?
短く漏れる言葉は混乱する心象を表していた。自分はヒロと交わっていたはず。それがいつの間にか木原になっていた。
その木原は事もあろうにあの希望と今交わっているのだ。記憶があやふやなまま突きつけられた現実を未だ夢か何かと錯覚している、という様子。
水っぽい音を上げるベッドの上の二人を見やりながら、紗枝なりに状況を把握する。とんでもないことになってしまった。
そして、紗枝は後悔する。何故、あの時コンビニに向かってしまったのだろう?何故、酒に逃げたのだろう?全てを露見してしまったのではないだろうか?
ヒロへの一途な思い。それは普通に出会っていれば後ろめたいものではなかったろう。しかし、自分は教師なのだ。そして、教師という立場から長谷部めぐみを探しに行ったのだ。
本来の目的から逸れた自分の行為は教師として断罪されるべき行為。その延長線上で木原まで巻き込む結果になったのではないどろうか?
全てが終わってしまう。いや、自分だけならまだしも木原まで巻き込んでしまった。それは人として許される範囲を逸脱しているのでは?
でもなぜ私ばかりが責められれなければならないのか?私は普通にヒロと付き合いたかっただけなのに?楽しい時間を過ごしたかっただけなのに?
あの美味しいカクテルを飲んで何が悪いのだろう?そして、快楽に身を委ねて何が悪いのだろう?理不尽だ。
私が今まで親や大人達に"小早川紗枝"を見せ続けたのも、小早川という性の呪縛。自分は小早川の紗枝であって“紗枝”という人格はいつもしまってきた。
金持ちに苦労がわかるかと罵られたこともあった。楽しそうな集まりにもお嬢様を理由に参加できなかった。月並な接し方をしてくれた人などほんの僅か。
ヒロはそんな僅かな人。そのヒロを愛して何が悪いのだろう?悩んで酒を飲んで悪いのだろう?
悪いのは皆自分を抑制する連中じゃないか、私だって人並みに幸せを感じていいはずなのに。
紗枝は混乱の中から自分を縛り付けるモノを見つけ出す。そして、それに対しフツフツと憎悪が込み上げてくる。
「サエちゃん、気がついた?」
「…え?なんで?…嘘?」
見上げた声の先にはヒロがいた。此処は木原の家のはず。何故木原の家にヒロがいるんだろう。
豆鉄砲を食らったかのようにキョトンとする紗枝。しかし、その顔は直ぐに絶望の色へと変わる。
543輾転:2012/02/19(日) 23:51:34.76 ID:0k66Hl7A
本日は以上です。
今回、大変短くなってしまいました。
また、2、3日中に続きを投稿します。申し訳ありません。
544輾転:2012/02/19(日) 23:52:55.25 ID:0k66Hl7A
本日は以上です。
今回、大変短くなってしまいました。
また、2、3日中に続きを投稿します。申し訳ありません。
545名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 19:27:38.37 ID:CzMwNwA6
乙乙
本業作家じゃないんだしそんなに責任感持たなくても大丈夫だぜw
546名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 00:00:22.72 ID:lFwGopT6
そうそう、でも二、三日なんて言うと期待しちゃうぞ〜
547名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 23:28:19.06 ID:YkrqO4vG
度々申し訳ありません。
明日、午後11時頃投稿します。
548名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 23:51:21.46 ID:nY0/1tNy
把握
楽しみにしてるよ
549名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 18:03:24.58 ID:BPRFskKU
キマシタワー
550輾転:2012/02/23(木) 23:19:55.00 ID:sJxUoYdj
気が付けばいつも友人と呼べる人たちは私からいつも距離を置くようになっていた。
あの子は付き合いづらい━━━━   どうして?
住む世界が違いすぎるのよね━━━━   そんなことない
お前と一緒にいると一々疲れる━━━━    どうしてそんなこと言うの?
あなたは小早川の人間、周りと同じでいる必要はないの━━━━   そんなの嫌!
お前は何も考えなくていい、私が用意してやる━━━━   嘘つき!!
嘘つき、みんな嘘つき、嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つきウソツキウソツキウソツキ
嫌い、みんな嫌い、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌嫌い嫌い嫌い嫌い嫌いいキライキライキライ
お父さんもお母さんも木原先生も学園の先生も、ヒロもノゾミも皆、ウソツキダカラキライ
フフフ…
でも、見つけちゃった。スキナモノ、                                   お酒…

震えが止まらない。禁断症状が出てきたみたい。でも私が住む世界はお酒を飲んじゃいけない所…学校なんだもん。でも何でだろう?
家や外で飲んでもいいのに?どうして学校はいけないの?あんなに美味しくてどんな人間にも味方してくれる飲み物なのに?
そっか!学校にいる人間はみんな嘘つきだったんだ!だから、嘘をついて飲んではいけませんって言うんだ。やっぱりみんな嫌いだなぁ…。
でも、そんな嘘つきの授業を受けてる子供達って・・・カワイソウ・・・カワイソウ・・・カワイソウ・・・
そうだ!私だけでも正直者にならなくちゃ!お酒だって飲んでもいいんだよって教えなくちゃ!みんなが駄目って言うことは全部嘘なんだって!
フフフ・・・タバコだってすっていいんだよって、そういえば気持ちよかったな…、セックス。ふふふ・・・セックスって気持ちいんだよって教えてあげよう。
私はもう正直者、お酒飲むし、タバコも吸ってみよ!セックスを知らない子には気持ちいいんだって教えてあげなくちゃ!
でもダサいな…。あたしの持っている服。なんだか嘘ついてるよね、この服装。言ってる事と格好のギャップが酷いんじゃないかな?近寄りがたいよね?
ふふふ・・・ノゾミに教えてもらった格好すれば、そうすれば声を掛けてきたオッサン達みたいにみんな素直になるのかな?
フフフ・・・
551輾転:2012/02/23(木) 23:20:29.87 ID:sJxUoYdj
「えー、小早川先生は病気療養中ということで、暫くお休みになられます。」
ホームルームでの担任教諭の何気ない一言に生徒達は過敏意反応を示す。
「嘘だって…オレ、サエちゃん見たもん。てか、今度また会おうねって言われちゃったし…」
「サエちゃん病気じゃないよ…、だって一緒による遊びに行ったもん…」
「やっぱり、サエちゃんの言う通りだ…嘘つき…」
クラスのいたる所でヒソヒソと話す声があがる。その言葉の最後は大半が「嘘つき」という単語。一変して変化した雰囲気に担任教諭は寒いものを感じる。
恨みがましいといった視線から逃げるように教室を後にする。ふと、顔を上げると他の教室から出てきたと思われる教師達も皆自分と同じような表情。
この学園で何かが起きている。そんな恐怖が教師達を襲う。その中で密かにほくそ笑む男がいる。

「サエちゃーん、聞いてー」
紗枝の住むマンションは学園の女性との溜まり場となっていた。その雰囲気は木原のマンションと違い雄臭さはなく、逆に甘ったるいお香の香りの漂う空間。
対面式のカウンターキッチンの前にはズラリと椅子が並び、その椅子には数名の女性とがへべれけになりながらカクテルを煽っている。
カウンターの向こう側には妖艶に微笑む紗枝が居た。ナチュラルなメイクが売りだった紗枝の目元には黒いアイシャドウが印象的で、
唇はプリッと腫れたような印象のピンクのルージュ。髪はピンクゴールドに染まり、ウェーブがかかっている。
ムチっとした肉感を強調させるためか、ライトグリーンチューブトップが艶かしい。ヘソにはチェーン上のピアスがキラキラと光り、
食い込むようにピタッと張り付いたフリル付きのミニスカートと、身動きするたびに覗く真っ白なTバックが女生徒達を同性ながら興奮させる。
「学校の先生たちーサエちゃんがー病気だってー?嘘つきだよねー」
「そうそう、アタシも今日ホームルームで言われたー、何かムカツクよねー嘘つかれるのー?」
随分酒がまわってしまったようで女生徒達は言葉に締まりがない。ただその言葉には明確な敵意が満ちていて、嘘をつかれたことに対しての嫌悪感が凄まじく伝わる。
そんな嫌気を払拭するかのように思い思いに酒やタバコを口にする。そして、ため息と共に力が抜けたかのような惚けきった顔になる。
「今日はこれからC組の権田と森も来るのー。でもってここ使っていい?」
「マジで!権田って巨根って噂だけど一回試してみたかったんだー。ねぇ、サエちゃん使っていーい?」
ランランと光る眼差しをにこやかに眺め、只頷く。女生徒達はやったー、サエちゃん大スキー、やっぱりサエちゃんはアタシたちのミカターと叫ぶ。
552輾転:2012/02/23(木) 23:21:00.78 ID:sJxUoYdj
以前にも似たような光景はあった。小早川紗枝はそのオットリとした性格と正義感、そして親身な人柄から生徒達からの人気は高かった。
授業終わりや放課後、自然と紗枝の周りには生徒が集まる。優しく聖母の様な微笑みで生徒達を見つめ、そして一緒に時間を共有してきた。
それは今も変わっていない。彼女の周りには今も生徒達が多く集まる。男女分け隔てなく、むしろ以前にも増して多くなったのではないだろうか?
その生徒達は皆心の底から笑い、喜ぶ顔を紗枝に見せる。そこに一変の嘘も存在はしないのだろう。
「サエちゃん、今度、後藤田さん連れてきていーい?あの子まだヴァージンなんだー」
「ウッソ、ヴァージンなの!?大人し過ぎるけどさ。てか、ウチのクラスの男子何してんの?」
そんなやり取りを再度微笑みながら見つめる紗枝。その微笑みは聖母の様に優しいが、聖母であるとは言い難く、サキュバスを具現化するならといった風。
紗枝はタバコを燻らせながら答える。
「正直になればいいのにね。好きなように生きるって嘘をつかないいい人生の送り方なのに…」
まるで池の鯉のように紗枝の言葉を聞くやいなや女生徒達はやんややんやと騒ぐ。
「ホント、サエちゃんの言うとおーり。しょーじきに生きるってホント楽しいし、他の連中が可愛そうに見えるよね」
「そうそう、それにいっつも上から目線の大人達が実は嘘つきだったなんて思うと『コイツら何言っちゃってんのー』って思うよね?」

「そうでしょ、大人はみんな嘘つきなの。でもね、私は違うよ。もう嘘はつかないもの」
553名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 23:23:55.37 ID:sJxUoYdj
以上で、小早川紗枝編は終わります。
続きは書き溜めてからの投稿となりますので、
もしかしたら土日には投稿できないかもしれません。
またご迷惑をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。
554名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 23:50:24.95 ID:YHe3ed2P
乙でした!
堕落の連鎖が徐々に広がっている感じですごく興奮するよ。
555名無しさん@ピンキー:2012/02/24(金) 00:22:50.52 ID:TGOexors
いや~いいなあ。

染髪の描写をもう少し詳しく書いてくれたら
たまらないな。
やはり黒髪から金髪なんて最高ですね。
556名無しさん@ピンキー:2012/02/24(金) 00:43:06.17 ID:+Cn6DbaC
すごく吹っ切れていってるのが楽しいです
ますますノゾミが陰でどう動いてるのか気になるし
557名無しさん@ピンキー:2012/02/24(金) 05:52:53.95 ID:AuJucAnD
投稿、お疲れ様です。
いつも楽しく見させてもらっています。
ヤリマン希望の更なる変貌に、期待。
幾分幼さが垣間見えるらしい顔も大人っぽく(またはおばさんっぽく笑)
変わっていって欲しいです。
558名無しさん@ピンキー:2012/02/24(金) 11:22:43.68 ID:rW0ykXwC
ピンクゴールドって髪の色だけでもうご飯3杯は軽いぜ!!!
559名無しさん@ピンキー:2012/02/24(金) 20:54:13.69 ID:x4RYqadb
GJ!!
560名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 20:20:15.87 ID:XTQ3hSOg
「警備員室キルンドフォー万引き女子小学生強制オナニー」って凄いね
可愛いJSが本気で泣きながら大人5人くらいの前でマムコ晒されてるじゃん
レイプされてる子もどうみても日本人だけど
どこで撮ってるんだろう
561名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 07:42:59.65 ID:tS16XRjB
希望のターンだと思うのですが、
出来ればヒロと行った旅行から書いて欲しいです。
要望なんでもう書いてしまっていたらスルーしてもらって結構です。
562名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 08:27:32.91 ID:ET9xWmg3
そろそろ?
563名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 19:33:45.77 ID:qGF8sa1j
ゆとり教育になってから反発するヤンキーはめっきり減ったと思う。
枠に嵌めようとするからこそ反発してアウトロー化するのに。大人はわからないのかな?
ギャル化はゆとり教育の副産物、援助交際はその最たる例。
どっちにしてもケバ化はいいよ!作品来ないかな?


564輾転:2012/03/03(土) 23:32:13.83 ID:5sKc4qtQ
>>562
明日投稿します
>>561
夏休みが終わって学校での話となります。
希望もちゃんと出します。
565輾転:2012/03/04(日) 20:27:50.53 ID:VTIMxR65
まだ暑い日が続くそんな9月、後藤田寿々は愕然と教室を見渡す。
空席の目立つ教室。それは決して病欠や不幸による空席ではない。停学、退学の生徒の座っていた机。
教師達は皆一応に渋面。朝のホームルームでは度々居ないはずの生徒の点呼を取っていた。おかしい、これは明らかにおかしい。
よく噂では夏休み中羽根を伸ばしすぎた生徒が一人、二人居なくなるというのはよく知れた話だろう。しかし、あくまで極わずかという物差しの話。
この教室はその物差しでは足りなかった。二人なんてものではなかった40人のクラスは今や30人を割るほどに減っているのだ。
そして、その多くが理由もよくわからないまま居なくなっていた。教師は皆理由は言えないと口を固く結ぶ。
生徒の中にも理由を知っているような連中はいるが、皆一応にほくそ笑むように「そのうち分かるよ」とはぐらかす。
そう告げる生徒全員が雰囲気が少しおかしい。垢抜けたというか、学園の生徒らしくない。簡単にいえば不真面目な雰囲気。
シャツをズボンやスカートから出し、ボタンも上までとめることはなく中には胸元がはだけた状態の生徒もいる。
そんな生徒は夏休み前には一人もいなかった・・・いや、居た。住田希望だ。クラスは違えどその異質な雰囲気はこの学園で異彩を放っていた。
ほんの1日顔を出した程度でそこまでこの学園に印象を与えたのだから、この学園の不真面目な雰囲気に対する反応はアレルギーにも似たものがあるのだろう。
その希望を腫れ物のように見ていた生徒達が今度は自分達も同じようにしているのだ。
そして更なる衝撃が訪れる。
「ヤッホー、寿々っちお久ー!」
「うっは、スッゲー焼けてんじゃん、それ天然もの?」
振り返った寿々はその光景に一瞬で暑さを忘れる。友人がそこに居た。それは原型を留めながらも異形に成りつつある友人。
髪にはほんのりブリーチされており、黒かった髪は明るくなっていた。それだけならちょっとオシャレをしてみたで済まされるだろう。
それより目を奪われたのは、その顔。二人揃って不自然に日焼けしていた。寿々のようにスポーツをしているような焼け方ではなく、全て満遍なく焼けたという日焼けの仕方。
その不自然な日焼けと真っ黒なアイシャドウにコッテリと縁どられた目元。余りにも寿々の知る二人の人物像とはかけ離れていた。
「阿南?山本?本当に二人なの・・・か?」
「そうだよー、もしかして変わりすぎたかなー?でもさ、寿々もーー」
言葉を発しようとした時、3人のもとに教師が飛んできた。阿南と山本はその教師によってその場から連れて行かれてしまった。
(どうしちゃったんだろう?二人とも…)
566輾転:2012/03/04(日) 20:28:09.94 ID:VTIMxR65
「えー、今日の練習は自主トレにする」
「ちょ、ちょっと待ってください。この頃自主トレばっかりじゃないですか!?」
顧問の木原に寿々は食い下がる。寿々の所属する陸上部は県内でも有数の競合陸上部。入学して以来、厳しくも充実した練習に満足していた寿々は最近の陸上部に不満があった。
まず、部員の参加具合。部の半数近くが練習に顔を見せないのだ。皆、用事があると言ったり、もうやる気がないと言ったりして顔を出さないのだ。
次に、顧問である木原の態度。夏休みの途中まで非番の日だろうと練習に参加し、熱のこもった指導していた木原がある日を境に人が変わったようにやる気を無くし、
練習に顔を出しても自主トレにしたり、しまいには女子生徒と談笑をして練習をろくに見てもいない。
そして、木原は辞めるといった生徒に対しても「もっとヤリたいことが出来たんだろう」と、特別引き止めることもない。
そんな部の変化に寿々は取り残され、苛立っていた。
「大体皆もどうして文句を言わないの!あれだけ一生懸命練習していたのに、今じゃ5、6キロ走ったら帰っちゃうじゃない」
寿々の投げ掛けに他の部員は意外な反応を示す。
「後藤田…ちょっとウザイよ、あんた」
「そんな熱血しょーじき、アタシらいらねーっつーか」
「後藤田、部の雰囲気や和を乱すようじゃ顧問としても捨て置けん訳なんだが・・・」
散々だった。木原の蔑むような目と部員たちの妙な一体感に寿々は泣きそうになる。慌ててその場から逃げてしまった。
着替えを終え、グランドに目をやると木原と他の部員は何やら楽しそうに談笑している。まるで先程の自分とのやり取りがなかったかのように、楽しそうに。
校門をくぐると其処にはこの界隈ではあまり見ない学生が屯していた。S高校の生徒だった。
彼等は誰かと待ち合わせをしているかのように校門から出てくる学園の生徒を一人一人眺める。寿々に目線が刺さる。
「うっは、君かわいーいね。どお、これからさ遊びいかない?」
「それってもしかして日サロ?もうちょっと焼いてみたほうが似合うよ?」
「ねぇって、話聞けってー」
S校の生徒を無視し続けていたが、寿々は意を決して口を開く。
「ナンパならお断りです。私は彼氏もいますから」
その一言に男たちはなんだこぶ付きかよ、と口々に言いスゴスゴと離れていく。
567輾転:2012/03/04(日) 20:28:25.90 ID:VTIMxR65
寿々は久々に彼氏と会うことにした。学園や部での出来事で誰かに縋りたくなったのだ。
待ち合わせ場所はいつも利用するファーストフード店、仕事帰りの人や学生もチラホラいるが、特別込み合っていない。
先に席に座りコーヒーで一息入れつつ待っていると、隣の席に騒がしい集団がやって来た。見からに柄の悪い連中だった。
男は皆所々にタトゥーが入っており、それが露になる服装を恥ずかし気もなくしている。女は見るからに頭の悪そうな格好で不自然な肌と髪の色、そして露出が多い。
「でさー、ノゾミンどうやってヒロと仲直りしたのー?」
「仲直り?そういやしてねーなー。ヒロ、マジごめん・・・これで許してくれる?」
「なんだよそれ、まぁこの頃マジいい思いさせてもらってから別に構わねーけどさー」
そのプライバシーもないくらいダダ漏れで聞こえてくる会話に聞いている寿々の方が嫌になる。何より目のやり場がなく、居心地が悪い。
「そういやサエちゃんどうしてんのー?アタシ一回もあってないんだけどー」
「なんか向こうは向こうで色々動いてみたいだけど?ノゾミは知ってんのか?」
ノゾミと呼ばれる女はタバコを加えながら意味深に笑みを見せ、煙をフーっと吐く。
「まぁね、アッチはアッチで女の子中心に集めてるっぽいし。何かさ、メールでしかやり取りしてねーけど、今度ヴァージンの娘の開通式やんだって」
聞こえてくる話はどうも健全な話ではないようだ。何よりヴァージンだの開通だの容易にどういった内容化が想像できる。
聞きたくもない会話に寿々は早く彼氏が来てくれないかと祈る。そこへ、
「おっす、寿々待った?」
現れた。寿々の彼氏・松田洸治郎。
そして、逃げるようにして洸治郎を連れ寿々はファーストフード店を後にする。
「…おい、ノゾミ、タバコタバコ!」
ヒロの指摘も耳に入らないほど愕然とする希望を残して。
568輾転:2012/03/04(日) 20:29:28.36 ID:VTIMxR65
本日は以上です。
今回より最終局になります。

もうしばらくお付き合い願えたら幸いです。
569名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 20:46:10.66 ID:42/ZKM00
うぬう この状況でノゾミが愕然とするって
何か起こりそうですな 楽しみです
570名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 21:33:56.70 ID:zJSEgYSY
乙でしたー
寿々も堕ちて欲しいと思う傍ら、まともな人間も残ってた方が
堕ちた人間との比較がしやすくていいなあとも思う優柔不断な俺であった
571名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 20:17:43.86 ID:FEdzEsfy
GJ!!
続き楽しみ。
572名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 22:49:30.83 ID:O+mDV7kh
>>570
おまおれ
まあ逆に考えるとどちらの展開でも楽しめるということだがw
573名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 16:39:51.94 ID:iUG/A1i9
そして最後の最後で堕ちるっていうね
574名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 15:25:32.82 ID:7ZJ4zrD7
ほんと文才ある人がうらやましい
このスレの通り、まじめっ子を堕として、エロケバ化させてくれ!
575名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 21:13:10.53 ID:RSqMfaxq
タバコねたなら「強制喫煙」スレも元気だ!
576輾転:2012/03/11(日) 22:04:43.01 ID:5T1/1R5+
「…フフフ、貴方がそんな風に取り乱すなんてとってもイイものが見れた気分。そう、彼女は学園の生徒で合ってるわ。でもどうしてそんな娘の事をわざわざ調べるなんて」
「うっせ、ちょっと鼻についたからチョット虐めてやろうと思ったわけ」
「あら、仮にも教師を目の前にイジメの算段をたてるなんて…私も舐められたものね」
何時も誰かしら客人のいる紗枝のマンションは希望の貸切状態となっている。二人の間には微妙に張り詰めた空気が流れ、お互いの言葉の端々にトゲがある。
紗枝は手製のカクテルに唇をつけつつ、余裕を蓄えた笑みを浮かべながら、
「それに貴方、イジメなんていうのは嘘でしょ」
紗枝の問いかけに希望は目だけ動かし、殺気に篭った瞳で紗枝を睨みつける。その眼差しにはいつもの人を馬鹿にしたような余裕はない。
「貴方は“イジメ”とかするくらいなら、仲間に引き込んだり、堕落させたりする方が楽しいて思ってるタイプじゃない、それなのに…ねぇ」
皆まで言わずに紗枝は唇を再度カクテルにつける。
確かに希望がある一定の人間に手を出すという行為は、何時もその人間を何らかの形で自分たちの側に引き入れる事に落ち着く。
その度に紗枝は学生の情報を希望に提供してきた。ここに来る生徒の大半は何らかの形で希望の力の及んだ連中だ。
寿々の友人、阿南と山本も希望との接触により結果、今では快楽と本能のみで行動するアバズレになってしまった。
しかし、それも希望にとっては学園篭絡のほんの些細なことでしかない。恐らく、希望はそんな彼女達の事など覚えてもいないだろう。
その希望が目の色を変え、後藤田寿々を意識している。何度も希望と接触している紗枝は何かあると踏んだ。
「まぁ、どんな理由があれど彼女は少し面倒なタイプなのよね、俗に言う熱血さんなわけなの。でも、木原先生が顧問をやっているのだし、接点は掴みやすいんじゃない?」
そう言うと希望の飲み干したグラスを下げる。
577輾転:2012/03/11(日) 22:04:58.70 ID:5T1/1R5+
住田玲子は今自分が置かれている状況を飲み込むことすらできないでいた。
自分の目の前には筋骨隆々の男がドカッと居座っている。チラッとその表情を覗くとアチラも気づいたのか、ニヤッと笑顔をつくる。
しかし、その微笑みに玲子は悪寒を感じ目をそらす。この男が家に上がりこんでから早くも一時間は経とうとしていた。

「すんません、ノゾミさんいますか?」
インターホンが鳴り、玲子は慌てて玄関へと駆け出した。もしかしたら、希望が帰ってきたのでは?そんな淡い期待を持ちつつ玄関を開くと、
目の合えには年の頃は20代、とてもあの希望が接点を持ちそうもないガラの悪い男だった。
ある日突然の出来事で玲子は自体が把握できなかった。ただ一枚の紙切れが無造作に置かれていた。
“ちょっと、用事があるから しばらく帰ってこないんだ”
そのちょっとした用事を済ます程度の文面を見てから、希望は未だ帰ってこない。かれこれ一ヶ月過ぎた。警察に相談した。しかし、希望は見つからない。
色々な希望が行きそうな場所を合ったてみたが、どこに行っても希望の情報を得ることができない。もしかしたら、もしかしたら希望は死んでしまったのでは…。
そう考えると夜も眠れない。自分の娘が。女手一つで育ててきた娘が。何事にも一生懸命に頑張ろうとする娘が。消えてしまったのだ。
しかし、玲子も行方知れずの娘の名前を出す男を無碍には出来ない。何より、この男は希望が生きているという確証の下、家に来たのだから。
取り敢えずこの男の知りうる情報を聞こうと話をしようとする。
「あの…希望は生きているんですか!?あの子は今どこにいるんですか!?」
玲子の必死な問いかけに男は耐え切れない様子で吹き出す。
「オバさん、なんですから上がらせてくださいよ。ノゾミさんの事はそれから話しますんで」
と言って勝手に上がり込み、ドカドカと歩を進めた。
そして、玲子は話を聞く切っ掛けを作れないまま今に至る。
「…あの貴方は希望とどういった関係なんですか?」
意を決した玲子に男は躊躇することなく口を開く
578輾転:2012/03/11(日) 22:05:16.17 ID:5T1/1R5+
「セフレ」
一瞬、その意外な単語に玲子は思考がまともに働かなかった。
(セフレ?セックスフレンドのこと?誰と?希望と?この男が?あの希望と?)
そして、徐々に頭の演算が済むに連れ玲子の顔は紅潮し始める。その様子を見やって男はクククッと笑い始めた。
「オバさん、ホントにあのノゾミの母親かよ。なんつーか、初心過ぎねーか?」
男のバカにしたような物言いに玲子は更に顔を赤らめる。
「あ、あなたこそ、人を馬鹿にしないでちょうだい。私は希望が無事なのかを知りたくて…。第一希望が貴方のような男と付き合ったりー」
皆まで言う前に男は携帯電話のディスプレイを玲子に見せつけた。
絶句。
玲子はそのディスプレイに映る被写体にまたも混乱し、理解した瞬間言葉を失った。
希望だった。住田希望。今年高校に通い始めた玲子のたった一人の娘、その人。しかし、その容貌は玲子の知るあの希望ではなかった。
肌は輝る程に焼け、耳や鼻、舌に臍までピアスが付けられ、髪の毛はシルバーに染め上げられ黒々とした肌とのコントラストで目がシバシバする。
何より被写体のポージングが玲子には驚愕であった。男に抱えられペニスを挿入させられた娘が楽しそうにピースサインを向けているのであった。
「これがアンタの娘、住田希望。で俺がそのセフレのトモキ」
579輾転:2012/03/11(日) 22:05:30.56 ID:5T1/1R5+
ファーストフード店を後にした寿々と洸治郎は寿々の自宅近くの公園にいた。
お互いにブランコに座りながら寿々は今日一日あった事を洸治郎にすべて話した。俄には信じられないといった表情の洸治郎を寿々は少し腹立たしく思いつつも、
未だ自分でもこれは何かの冗談ではないのか?と思っている節もある。
「でもさ、寿々は間違ったこと言ってないわけなんだろ?だったら何も逃げることないんじゃなかったのか?」
そんな人事と言った風の洸治郎。確かに言っている事はごもっとも。しかし、あの雰囲気にはどんな正論だろうと気圧されると思う。
「なんていうか、さっき私の隣に居た人たちのような感じだったんだよね。みんな」
だから怖くて、と続けながら寿々は悔しさが込み上げてくる。自分は間違ったことをしたはずはないのに。何で逃げてきてしまったのだろう?寿々は深いため息をつく。
「それにJ高は真面目な生徒ばっかしじゃん。俺の知り合いも何人か行ってるけど、そんな感じの連中はいないし」
初耳だった。寿々は洸治郎にはJ高校の知り合いは自分くらいのものだと思っていたからだ。洸治郎とは中学の同窓という間柄から付き合いが始まった。
だから、同じ中学から進学した人間ならどの人間かなど直ぐに把握できる。つまり、自分が洸治郎と知り合う前の話なのだ。
「それって誰?」
少しの好奇心と少しの嫉妬心だったのだろう。普通なら受け流すような難軒ない洸治郎の言葉に寿々は食らいついた。
洸治郎はバツが悪そうに頭をかきながらポツリポツリと語りだす。
「俺の幼馴染でさ、そいついっつもオドオドしてて…、俺その頃そいつの事が好きで、アレだよ。男子特有の“好きな子にチョッカイを出す”ってヤツ」
「そしたらそいつ段々疎遠となってさ、気がついた頃には勉強しかしない奴になってて…」
洸治郎の話に子供らしい無邪気さと男としての馬鹿な部分を垣間見ながら、寿々はその『そいつ』に同情する。
「どうして好きだったのに『ブス』とか言っちゃったりしたんだろうな?俺。今でもその事謝りたいと思ってるし、そのせいであいつが暗くなっちゃたんじゃないかって…」
「ねぇ、その人って誰なの?今度私が話をして会わせてあげよっか?」
寿々はそれで洸治郎の『そいつ』への罪悪感が無くなるのであればと思いつつ、洸治郎から『そいつ』が消えてくれることを期待しつつ提案する。
しかし、その後の洸治郎が口にした名前に思わず絶句をしてしまう。
「そいつの名前は住田。住田希望って奴」
580輾転:2012/03/11(日) 22:06:33.05 ID:5T1/1R5+
本日は以上です。
それぞれ視点の違う内容で、話があまり見えなかったかもしれません、すみません。
581名無しさん@ピンキー:2012/03/11(日) 23:00:00.14 ID:sC70ykKn
おっと そういう関係かと驚いた
ますます次回が待ち遠しいのう
582名無しさん@ピンキー:2012/03/12(月) 20:49:00.30 ID:58L/KsWi
GJ!!
583名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 08:32:52.30 ID:ngm/GjzT
毎回楽しませてもらってます。お母さんの堕ちるところも期待しちゃう。
584名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 04:16:42.32 ID:7lZ+AGGD
展開に意外性もあって最高です。これからも続けてください。
585名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 04:37:01.46 ID:Z+rzI/aT
そういえば昔住田って奴いたんだけどさアイツ30超えたらしぬとかいってたんでw
今頃あれなんだろうなwww
586名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 08:37:11.94 ID:7lZ+AGGD
わけのわからないことはNG!
587名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 00:42:18.57 ID:FnVh7lM4
時々変なのが沸くな
588輾転:2012/03/18(日) 21:30:44.22 ID:zw77WTkd
申し訳ありません。
今週の投稿は諸事情によりありません。
書いていた文面がHDDごと吹っ飛んだとか、そう言った風なことです。
近日中に投稿します。

後、ある程度落ち着いたら今までの分を加筆・修正したものや
番外編を書こうと思います。
少し趣旨が違うかもしれないので、Pixivか何かに投稿します。
589名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 21:54:43.46 ID:PkoScDuu
キャー
残念

でも待ってまーす
590名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 17:48:31.46 ID:ja4QvA/l
投稿ないので箸休めに、AVにおける馬鹿化ビッチ化
スゴ〜く!制服の似合う素敵な娘 なつ→CROWN BABE 8
制服美少女と性交 梨杏→velvet silver 1
ハニカミ デビュー18歳 木村つな
→淫交尻娘 9 〜エロ尻娘のドスケベ補習〜 (途上)
591名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 19:22:43.43 ID:SavkByP9
590>>よかったです。ビッチ化の前後の画像は抜けます。
GJ!他には?
592名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 19:46:19.81 ID:ja4QvA/l
ラブハレ 永瀬あき→黒ギャルオイルボディマニア 3
恥ずかしいカラダ 18歳デピュー ゆず(この子は彼氏の命令でAVデビュー)
→普通の女の子が女接吻魔に成長するまでの記録 1
(スレてない女優をビッチ化という点でパンチ監督は天才。この新メーカー超期待)
593名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 23:03:20.83 ID:TLm2Q6bz
おお、いい流れ
DMMで「ギャル」で検索したら仁科百華を黒ギャルにする企画ものがあった
594名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 16:50:50.61 ID:hLxZ4UPD
外見が変わると内面も変わるのかな?
確かに外見で性格出るけど。ほかにない?
595名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 20:37:12.55 ID:VAL5Clbx
今週は投稿あるのかな?
ワクワク
596名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 23:10:22.58 ID:y5cGsE3J
597名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 22:53:23.83 ID:LrKIRJ5E
成績優秀な女の子

同級生の男子に告白されて初めて付き合う事に

初めてのデート&お泊り&SEX

何これ気持ち良過ぎ。SEXの快感に目覚める

学校内外時間も問わずSEXしまくり(SEX馬鹿)

なのに前と変わらず成績優秀
(男の成績はガタ落ち)

こういうこと?
598名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 22:54:52.91 ID:2agUlWjd
むしろお前がどういうつもりでそれを聞いたのかがわからん
599名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 22:43:29.82 ID:djnLrpM9
これでは成績優秀だったおまいらが馬鹿になるスレだな
600名無しさん@ピンキー:2012/03/30(金) 21:09:44.40 ID:0USZVz4s
600
601名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 19:36:47.99 ID:4DSGXz1C
輾転さん待ってます。
よろしくお願いします。
602じに子ファン:2012/04/01(日) 20:16:02.23 ID:4DSGXz1C
待ってます!
603名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 21:38:18.34 ID:nreXnXEC
>>602
強制喫煙スレにもいらっしゃるが、コテはやめとけ
自演に見える
604輾転:2012/04/08(日) 21:57:05.38 ID:SmzjpkKD
トモキはまるで我が家で寛いでいるかの様にタバコを吹かしている。
玲子は灰皿はないのと、言うとトモキはニヤッと笑いズボンのポケットから携帯灰皿を取り出し、得意気にタバコの灰をその中へと落とす。
衝撃の告白からどれ位の時間が過ぎただろう。希望がこの男とただならぬ関係だと知った私は何も考えられなくなった。
気が付けば目の前のテーブルの上にはビールやおつまみが乱雑に並べられ、トモキはそれを何喰わぬ様で口にしている。
「あのさぁ、オバさん。何時までもそんな幽霊のような顔してっけど、そんなんだと折角娘が帰ってくるかもしれねーつーのに通夜みたいでテンション下がるんスけど」
片足を椅子に乗せ、膝に腕を乗せながらトモキは指図をしてくる。そんなトモキを睨みつけてやる。
「うわぁ、さっすが親子。その目付きソックリじゃん、何つーか姉妹つーても通るんじゃねーのかな?」
玲子は久しぶりに誰かを睨みつけた。夫と別れると決まった日にもこんな顔をするようなことはなかったし、こんな顔を誰かにするつもりもなかった。
その顔を目の前の汚らわしい男は娘の様だといった。それもその内容は褒め言葉。
「…フザケないで…」
自然と漏れた言葉にどの様な意味を持たせていたか、玲子自身にも分からない。
カシャッ
その申し訳程度の携帯カメラのシャッター音に意表を突かれた。
トモキはニヤニヤしながらディスプレイを向ける。余りにも突飛な行動とディスプレイに映る玲子の顔を見て口が半開きになる。
顔を紅潮させた自分の顔は怒りを持った顔じゃなかった。目尻は何故か垂れ、どことなく喜んでいるような面持ち。
あの言葉に私は無意識の内に喜んでいたのではないだろうか?娘が行方不明になったというのに?娘のセックスフレンドを名乗る男がやって来たというのに?
そんな自分に寒気を感じつつ、慌ててそのディスプレイを払おうと手を伸ばす。その手は素早くトモキに掴まれる。
「ムキになちゃって、ますますノゾミとソックリな顔してんな」
恥ずかしさと早くこの男から離れたい、そんな気持ちになりながら手を解こうと振る。が、予想以上に強い力で掴む手を振り払うことができない。
ゴツゴツして分厚い手はとても恐ろしい感じがした。
「や…めて、離して」
短い言葉にトモキは片口をニィッとつり上げ、楽しそうな表情を浮かべる。やがてもう片方の腕が私へと伸びてきた。
犯される
率直にそんな風に思う。トモキの目はそんな目をしていた。血走り、自らの欲情を抑える気概も持ち合わせておらず。ただ、獣のように玲子を見つめ、
力任せに私を手繰り寄せようとする。恐怖は確かにあった。素性も分からない男にこんな事をされるのだから誰だってそうだと思う。
しかし、トモキに対する恐怖心とは別の凝りがあった。ずっとポーッとしているのだ。
トモキの乱暴な振る舞いも何故かついつい目で追ってしまっていた。他人の家でここまで傍若無人でいられるのだろうか?そんな風に見ていながらも、
一挙手一投足を目で追い、そして娘と体だけの関係であると告げた男の言葉に体が変に熱くなった。
605輾転:2012/04/08(日) 21:57:30.66 ID:SmzjpkKD
希望がまだ9歳の頃旦那とは別れた。好きだったし、何より家族で居る時間が何より幸せだった。でも、旦那はそんな幸せでは満足しなかったようだった。
『一度だけなんだ、もう会ったりもしていない』
彼が言った言葉が今なら納得がいく。旦那はホステスと不倫をした。それは不倫と呼べれるものでもないだろうけど、当時の玲子はどうしても許せなかった。
旦那との間に希望が出来、玲子はそれまで務めていた会社を辞めた。そんな玲子を振り回しておいて自分の幸せだけを考える旦那が許せなかったのだろう。
でも、今旦那の気持ちが少しだけ理解できたように思える。娘は、希望は旦那と同じだ。
やっぱり自分の事しか考えないところや割り切った関係を楽しみつくすような部分は親子なのだろう。だから、こんな男と関係を持っているのだと思う。
正直、羨ましい。
希望が生まれてから家族のためにと自分を鼓舞し、犠牲にして生きてきた。夫に裏切られて、尚の事希望のことを考えて生きるよう努めてきた。
しかし、結果またしても裏切られた。どうしたら自分が報われるのだろう?
いっその事、自分も旦那や希望のように自身の幸せのためだけに生きていったらどれだけ幸せになれるだろう?
目の前にいる男は完全に欲情している。久々に観る男のあの顔だ。
そういえばこんな顔を見るのはいつ頃ぶりだろう?もう10年以上も前かな?それも旦那の顔だったと思う。
ギラギラと輝く眼光をついつい見てしまう自分、我ながら欲情し始めていることに気づきながらもその行為がやめられない。
太い四肢、スッポリと覆い尽くしてしまいそうな男の巨躯に様々な妄想が生まれ膨らんでいく。
「ねぇ、希望とは何処で知り合ったの?」
「ん?どうした。俺にキョーミあんの?」
やっと口を開いた自分に男は若干嬉しそうに話を始めた。
この男は希望とはただのセックスフレンド、希望には『ヒロ』という彼氏がいる、希望はいたって不都合なく過ごしている。
話を要約するとそういう内容だった。しかし、男の説明は玲子にとってショッキングで事実として認めたくない内容だった。
自分は希望の為を思い行動してきたこれまでは、希望には何も伝わっていなかった。寧ろ恨まれている。
「娘の様子が分かったのに浮かねー顔だな。もっと喜んでやれよ」
男はその話の内容が玲子にどれだけの衝撃を与え、狼狽えさせているのか、把握しているように茶化す。
「何だったんだろう…、私があの子のために一生懸命頑張った今までは…」
リビングを愕然と見渡す。
希望が小学生の頃宿題をしていたリビング、誕生日には希望の為に自分を犠牲にしてでも盛大にお祝いもした。高校に受かったときは一緒に涙を流して喜んだ。
掛貝もない時間を過ごした…そう思っていたのは希望も同じだと思っていた。しかし、それは自分の勝手な解釈。娘は、希望はそんな事少しも受け入れていなかった。
「どうして…どうしてなの!?どうして私のことを少しでも理解してくれないの!私は希望の為に!希望が喜んでもらえるならって頑張ってきたのに!」
ヒステリックな声を上げる玲子。薄めに施された化粧もグシャグシャになるほど涙で濡れている。
やるせない、希望には父親がいない分も愛情を注いできたはずだった。それがこんな形で裏切られた。それならいっその事嫌いだ、と言われた方が格段に良かった。
旦那にも娘にも自分を否定されてしまった。すべてを犠牲にし続けた人生。
…無駄だった
「…死んじゃいたい」
606輾転:2012/04/08(日) 21:59:36.68 ID:SmzjpkKD
本当にお待たせしました。
私事で色々と立て込んでいまして、投稿する余裕がなく期待をして頂いてる皆様にはご迷惑をおかけしました。
また、今週から一週間に一回のペースで投稿していきますので、よろしくおねがいします。
607名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 21:33:10.83 ID:64oPM55Q
久々の投下GJ!!
608名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 21:46:10.63 ID:FPAC0Uzw
乙でしたー
なんだか予想以上にシリアスな話になってきてエロ目的以外でも楽しみになってきたよ
609どくた23:2012/04/14(土) 05:20:35.36 ID:E24HOF4a
ギャル化する話を見つけました。紹介します。作者はどくた23産です。ありがとう。

タイトル「ギャル化ラー」

俺の名前は小林遼。とある地方都市の高校に通う17歳だ。

 最近俺の市では何故かギャルが急増しているらしい。駅前の繁華街などを歩くと、明るい髪で派手な格好をしたギャル達がちょっと異様なほど多く闊歩している。また同時に、ちょっと不審な話が広まっている。
最近ギャル化する女の子たちは、本当に突然変わるらしい。朝家を出るときには普通だったのに、帰ってくるときには髪色も服装もメイクも、考え方まですっかり変わってしまっているとか。
また、もうひとつ、ささやかれている噂がある。繁華街に遊びに行ったまま帰ってこない、失踪してしまう男が最近何人もでているとか。これもあくまでも「うわさ」だが。
とはいってもやっぱり俺もまだ17の高校生だし、繁華街に遊びには行きたい。というわけで繁華街をぶらぶら歩いていたのだが。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだあれは?少し人気の少ない裏通りを歩いていたとき、女子高生5人の集団を見かけた。
最近よく見かけるギャルっぽい女子高生4人と、普通の、いや、まじめそうな、というか悪く言うと地味で暗そうな女子高生がひとり。妙な取り合わせだな。もしかして、カツアゲとか?5人は、裏通りからさらに2本ほどなかのまったく人気のない道にある古びた店に入っていく。
ちょうどドアが少し開いたままだったので、気になった俺は中をのぞいてみた。
中は美容室のようなつくりになっていて、鏡と椅子が並んでいる。地味な方の女子高生は、その中のひとつに座っていた。
「わたし、自分がこんな暗い性格なのが本当にいやで。そのカラーをすれば、本当に私も明るいギャルになれるんですね?」
「うん、だいじょーぶ。あたしも前はあんたみたいだったけど、いまではこのとおりだよん。」
茶髪、ミニスカ、濃いメイクの女の子が答える。
「色は、あんたとってもまじめそうだからブロンドでギンギンに染めてあげるー。ブロンドだとどんな娘でも一発で、生粋のギャルっこになるよ。」
まじめっこのセミロングの黒髪に薬剤が塗られる。普通のヘアカラーと違って、甘ったるい濃い香りがする。
「あとはまつだけ。だんだん染料が髪と頭に染み込んでいくんだよ。」
・・・・・・
「だんだんそまってきたね。どう?気持ちいいでしょ?」
「な、なんか頭の中がとろけてるみたーい。なんか、今までこだわってきたいろんなことがどうでも良くなってきちゃった。」
「うん、順調。頭の中も髪の毛もね。」
・・・・・
「さあ、もういいかな。液を流すよー。」
染色剤が流され、メイクが施され、着替えも行われる。
さっきまで地味な感じだった女子高生は、金髪のギャルになってしまう。表情もさっきまでと違ってどこかギラギラとした感じを受ける。
「どう、気分は。」
「さいこー!まじなんであたしあんなまじめな生活してたんだろ?遊べるときはあそんだほうがいいに決まってるじゃん。ねえねえ、どっか遊びいこー?彼氏もつくりたいしー。」
「うん。もう100%完璧にギャルになったね。一度染めたら二度と前の性格には戻らないから安心して。」
マジかよ。ギャルが増えてる原因てまさかあの毛染め?あれじゃまるで洗脳だ。なんなんだよあれ。ってか、あんなことしちゃっていいわけ?うわ、やばいところを見ちまったー・・・。

610どくた23:2012/04/14(土) 05:31:48.63 ID:E24HOF4a
パタパタと足音がしてさっきの女子高生の集団が現れる。どうやら店の奥にいたらしい。
「あ、起きたんだー。おはー。」
俺に注射をしやがったプラチナブロンドの女が声をかけてくる。
「あ、お前!!どうしてくれんだよ。体が動かねえじゃねえか!って、あれ!?」
あれ、声が、なんか変。
「あーー、あーーー。」
発声してみるが・・・・なんか、声が、変・・・・
いつもよりかなり高い感じがする。
「あれ・・・・・どうしたんだ?ノド。」

「んー?なに。あんたまだ気がついてないの?あんた、もう女の子になったんだよー?」
「え・・・・・女・・・・の子?」
「ほら。アンタの目の前の鏡。そこに映ってるのはじゃあいったい誰なのよ?」
あわてて前を向く。
え?これ・・・鏡?・・・・・ってことは。

「ええええええええええ!!これ、俺ぇっ!!」
今まで対面に座っていると思ってた女の子が・・・・・俺!?
ためしに口を開けたり、変顔をしたりしてみるが、残念なことに鏡の中の少女もまったく同じ動きをしているようだ。
「え、おい!!マジかよ!!どーしてくれんだよ!!お前、こんなことしていいと思ってんのか!?元に戻せ!!」
「あ?うるせえよ。あたしらの秘密を知ったら仲間になってもらうっつったろ?」
プラチナブロンドの女は不機嫌な表情を浮かべる。

「ねえ、詩織ー。こいつキャンキャンうるさいから早いとこやっちゃお?」
後ろのほうにいた一人が声を発する。

「そーだねー。カラーすればすぐおとなしくなるもんね。」
プラチナブロンドの女が答える。どうやら詩織という名前らしい。

さっきの子がやられていたような甘ったるい香りのする液体が用意される。それを刷毛にたっぷりとつけ、俺の頭に塗ろうとする。
「や、やめろ!やめろってば!!」
唯一動く首から上をぶんぶん振って必死に抵抗するが、取り押さえられる。
「こら!動くんじゃないよ!はやく塗っちゃって!!」
「くそ!!」
詩織の持った刷毛が近づいてきて、

とうとう俺の髪に・・・・・・触れた。

「ふ、ふあああぁぁぁ。」
その瞬間、背筋を駆け上るような強烈な快感が襲った。快感で頭がクラクラする。
611どくた23:2012/04/14(土) 05:34:05.46 ID:E24HOF4a
すると、突然後ろから声がした。
「なにやってんの。アンタ?」
振り返るとプラチナブロンドの髪をした女の子。
「見たね?」
しまった。見つかった!後ろにも幾人ものギャル系女子高生が。こいつら中のやつらの仲間か!?囲まれてる!
「いや、ちっちが、これは。」
「あんたも仲間になりたいんだ?いいよ?男だってギャルにできるんだから。」
「べ、別にいいです俺。」
「あんたに拒否権はないよ。秘密を知ったものは、みんなあたしたちの仲間になる。かわいくしてあげるよ?」
数人に両腕をつかまれる。すごい力だ。離せない。店の中に引っ張り込まれる。
「や、やめろよ!なんなんだお前らは!!こんなのはんざいじゃ・・・う・・・」
「はいはーい☆動かない動かない。」
俺の腕に一本の注射が突き立てられた。少しずつなかの透明な液が注入されてく・・・
「え・・・うそ・・・ち、力が・・・力が抜けていく・・・・・・・」
俺はその場に座り込んでしまった。いくらもがこうとしても力がはいらない。
「この薬はあんたから男の部分を全部とってくれるんだよ。」
言い返そうとしたが、めまいを感じて前のめりに倒れこむ。
う、動けない。それに体が、すごく熱い。い、意識がとおの・・・く・・・・・・
・・・・・・・・・・・
「う、うーん。」
俺は目を覚ました。まだ体がしびれている感じがして、指1本動かせない。どうやら俺は椅子に座らされているようだ。
そして目の前を見ると、俺と向かい合って座っている黒髪の女の子が1人・・・
なにやってんだ?この子。
そう思っていると向こうも怪訝な顔をする。

ん?なに?俺がどうかしたの?
対面の女の子は相変わらず怪訝な表情を崩さない。
でも、そういえばこの子、どっかで見たことあるような・・・
誰かに似てないか?なんか身近なやつにとてもよく似ている気がするんだが。

612どくた23:2012/04/14(土) 05:37:31.25 ID:E24HOF4a
ぺた、ぺたとどんどん塗られていく。そのたびに快感が頭を襲い、頭がだんだんボーっとしてくる。
「うあ、うあう。やあっ、ん。」
だらしなく声を上げてしまっているがもうそんなこと気にしている余裕がない。
どんどんと思考が鈍ってきて、俺の頭の中はピンク色の生ぬるい霧に覆われているかのように、かすんで、トロトロととろけてきていた。


「うわー。この子気持ちよさそー。あえぎ声なんかあげちゃって。」
「元男だった子の方が快感が強いらしいよ。見てよ。この子の呆けた顔。さっきまでの威勢はどこにいっちゃったのかなー?あはは。」
「さあ、終わった。じゃあまたしばらく待ってようね。」
遼の髪はすべて薬剤が塗られている。


あ、あたまーー。きもちいいーーー。きもちよすぎて、なにも考えられないるれ。るれ?ふあああああー。きもちー。とろけりゅーーー。


薬剤がどんどん髪から頭皮に染み込んでいき、それにあわせるように髪の色がだんだん明るく変化していく。


あ、あたまの中になんか入ってくるーー。
なんか声がはいってくるよぅ。
え?俺はおんなの子ーー?ちが、俺はおとこで・・・おとこで・・・・・・・・・・・ふぁ。
もうどーでもいーやー。きもちいー。・・・・・・はい。
俺は女の子です。

しゃべり方がおかしい?・・・・・・・あ、そうか・・・・俺女の子だもんね。
こんなしゃべり方かわいくないもんね
・・・・・・きゃん・・・・・・・はい。
ごめんなさい・・・・・
なおしますー・・・・・・・・わたしは女の子ですー。これでいいですかーーー?ん、んゃ。

・・・・はい。そうです。・・・・・・わたし女の子なんで、かわいいものとか大好きなんですぅ。
服とかも・・・・・。え?わたしはギャル系の格好がだいすき?・・・・・・へー、そうなんですかあ。・・・・・・じゃあそうします。
・・・・・・はい、わたしはギャル系の格好がだいすきです。
頭の中までギャルに染まっていますぅー。



頭の中の快感は最高点を越え、脳みそは再び覚醒に向かい始める。
遼の髪の毛は、既に1ミリも残さずミルキーブロンドに染まっていた。

「もうそろそろかな?じゃあ薬剤を流そうか。」
薬剤を洗い流すと、遼の頭はスッキリとして完全に覚醒した。もちろん、『ギャル系女子高生』として。

まったく抵抗感なくメイクをされ、女子の制服に袖を通し、スカートをはく。

「気分はどお?」
詩織に聞かれてあたしは答える。
「さーいこー!女の子って、ギャルになるって気持ちいいね。」
「うん、OK。ちゃんと髪も心も染まってるね。」


こうしてあたしも彼女達の仲間になった。また新たな仲間を増やすために。


<END>

ごめんなさい。610と611が逆になってしまいました。
613名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 23:40:13.30 ID:DI0Nljxt
何で本人でもないのに名前欄に他人の名前入れてンの?無断転載って知ってる?
614名無しさん@ピンキー:2012/04/15(日) 14:34:13.58 ID:iSKIwfGY
恥を知れ
今すぐそして謝ってこい
615輾転:2012/04/15(日) 22:14:45.94 ID:zolx8oFZ
洸治郎の告白から頭の中で沢山の作戦が生まれては潰えている。
まさか洸治郎の初恋の相手があの住田希望だったとは。そんな想定外の人物の登場に寿々はどうしたら上手くいくのかわからなかった。
元々、希望とは接点はない。しかし、自分はワリと誰とでも接することのできるタイプであるという自負があった。あんな大見得を切れたのだ。
ただ、それはあまりにもハードルが高すぎる相手であった。
「なんであんな子のことが好きなの?」
独り言のように帰りの道すがら呟く。洸治郎の言う希望像と自分の知る希望像はかなり掛け離れていた。
と言っても、自分が知る希望は突如変異した女生徒といった、ごく僅かな情報。元々彼女は人見知りの引っ込み思案などと言うのだから同姓同名なのではとも思った。
しかし、学園に住田希望は彼女以外にはいない筈、成績優秀でその評判は学園の生徒の妬みの的だった。
ある女子生徒が言った一言に寿々は眉をひそめた記憶がある。
『邪魔の娘がいるのよね、S高の生徒みたいに…ううん、それ以下の人間になってくれないかな』
その言葉を聞いた瞬間、当人ではないものの激昂して詰め寄った。あまりにも理不尽で自分勝手な言葉に人を傷付ける言葉が許せなかった。
まさかその言葉通りに希望が変化していった。今更ながらに思い出して背筋が凍るように感じる。
「まさかね…」
寿々は少し考えすぎだと思いとどまる。
自宅まであと少しのところで鞄の中の携帯電話が鳴っていることに気がつく。
「?…阿南からだ…」
変わり果ててしまった友人からの電話。電話を握る手から若干嫌な汗を出しながら寿々は電話を耳に当てる。
「もっし〜、寿々っち〜、今何してんのー?」
今までこんな口調で電話をしなかった親友、そんな彼女の口調に返答ができない。
「あれ〜聞いてんの〜?まいっか〜、今さサエちゃんトコいんの〜寿々っちも来なよ」
サエちゃん?突然出てきた人物名。自分の知り合いにそのような名前の人などいない。またしても黙りこんでしまう寿々に耳に電話の奥から阿南へと話しかける声がする。
「あっ、ごめ〜ん。サエちゃんってーのは小早川センセーのことだよ♪」
616輾転:2012/04/15(日) 22:15:00.78 ID:zolx8oFZ
「何なのこれ」
寿々は手に提げていたお見舞い用のケーキ箱を落としてしまう。
インターホンを鳴らすと「勝手に入ってこい」と言われて入った小早川のマンション。そこはまるでおしゃれなバーのような雰囲気の空間。
しかし、それより大きく寿々を動揺させたのは、阿南や小早川がいる部屋の様相だった。カウンターのような対面式キッチンに阿南と山本が座り、
向かいには小早川が妖艶な姿で佇んでいる。そして、すこしそこから離れたソファーでは学園の男子生徒の股間に顔を埋める女生徒がいた。
「あらいらっしゃい、後藤田さん」
優しく微笑む小早川は以前のように優しさを讃えて微笑みを見せるが、それに伴い何か邪な艶めかしさも漂う。
続いて阿南と山本が歓声を上げながら寿々を手招きをする。が、寿々は本能的にアチラへは行ってしまってはならないような気がした。
そして、何より一方で聞こえるジュッジュップッ、と言う水音が気になってしまって仕方がない。
あれは確実に性行為をしている。寿々はそんな確信をしていたが、確認する勇気がなかった。何より小早川がいるにも関わらずそんな行為が行われることはない。
これは何かの間違え。自分の思い過ごしなのだと結論付けようとする。
「どうしたの?コッチへいらっしゃい」
小早川は何事もないように寿々を招く。それは何処か脅しにも似た凄みがあり、寿々は言われるがまま阿南達の隣の席につく。
途端、あまりのアルコール臭に寿々は席を立つ。小早川や阿南達からアルコールとタバコのにおいが漂ってきた。
「も、もしかしてお酒飲んだの?」
寿々が小さく阿南に耳打ちして質問すると
「イエッス、てか寿々っちも飲みなよ〜、ッスッゲ美味しんだからサエちゃんの酒」
阿南は折角、寿々が小声で話し掛けたのにもかかわらず、馬鹿みたいに大きな声で返事をした。
「今日は〜、サエちゃんが寿々っち呼べって言うんだ〜、サエちゃんが誰か呼べなんて珍しいよ」
唖然とする寿々を他所にケラケラ笑う阿南と山本。そして、強い視線を横から感じる。鋭く寿々を見据える妖艶な女教師。
「後藤田さん…実は折り入って話があるの」
617輾転:2012/04/15(日) 22:16:42.21 ID:zolx8oFZ
本日は以上です。
ちょっと短めです。すみません。
それぞれの思惑が次々と出てきます。
ゴチャゴチャになりますが、良かったら見てやってください。
618名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 23:15:07.33 ID:AmGNYsSM
久しぶりに来たら新作来てた!輾転さん乙です。
ついに寿々も堕ちるのかな…
619輾転:2012/04/22(日) 20:16:15.33 ID:mwyWp4iA
「ん・・・」
何時自宅に帰ってきたのか寿々は覚えていなかった。只、制服姿のままベッドに体を投げだうような形で寝ていたようだ。
体中から頭の麻痺しそうなアルコールの匂いとタバコ特有の喉が痛くなりそうな匂いが漂っていることで、
自分が紗枝のマンションにいたという事実が現実のものだと認識できた。
昨日、紗枝のマンションでの出来事を眠気が冴えるとともに順を追って整理する。
小早川紗枝は病気などではなかった。しかし、学園の関係者はそれをひた隠しにしている。
小早川は以前と違い、身形も性格も派手な印象に変わっておりとても聖職者だとは思えなかった。
そんな小早川を阿南や山本を始めとする生徒達は慕っている。
世間では禁じられている学生の飲酒や喫煙は紗枝のマンションで、さも当たり前のように行われていた。
そして、紗枝が自分に話した話、すごく重要な話だったのだがそこだけ記憶にない。何故だろう?
ふと、時計を確認すると遅刻ギリギリの時間に押し迫っていることに気がつく。何時もなら2時間近く早く起き、朝練に出ている時間。
(でも、どうせ皆練習なんてしに来ないだろうし…)
寿々は昨日の一件もあってか、寝坊をしたことにさして罪悪感が生まれなかった。それよりも、
「これヤバイよね…」
制服から漂うタバコとアルコール臭、何より口からもアルコールの匂いが漂っている。そう、寿々は飲酒をしてしまったのだ。
暑さの残るこの季節、異様な空間に放り出せれた寿々は緊張と暑さから喉が渇いた。喉の渇きを阿南達に訴えると出されたのは『ジュース』だという飲み物。
しかし、寿々はそれがお酒であることを直感的に理解した。それでも喉の渇きを沈めたかった。そして、飲んでしまった。
それからは口当たりの良さも助けてか、ジュースを飲む感覚で次々に口にしてしまった。
押し迫る時間に寿々は腹をくくることにした。
620輾転:2012/04/22(日) 20:16:40.53 ID:mwyWp4iA
学園に着くと寿々は拍子抜けしてしまう。
自分はアルコール臭やタバコの臭いを気にしていたのだが、それは杞憂であった。
教室を開けた瞬間鼻を押さえてしまいそうな強烈なアルコール臭が襲った。次いでこびり着いたようなタバコの臭いがゆっくりと寿々の鼻に届く。
明らかに教室の雰囲気が変わっていた。始業時間ギリギリだというのに人の疎らな教室。そして、そこの居る人間は殆どが今までと雰囲気の違う同級生。
バカみたいに大声でくだらない会話をする男子生徒。化粧グッズを机の上に広げ、派手な装飾に勤しむ女子生徒。
皆揃いも揃って制服を着崩し、行儀悪く足を組んだり大股開いて座っていたりする。
その光景に寿々は教室に入れないまま固まってしまう。
「後藤田、どうしたんだ?教室に…」
寿々の後ろにやってきた担任教師が絶句する。
「お前たち!何なんだこれは!なんて格好しているんだ!」
次の瞬間、寿々の頭上から怒号が飛ぶ。担任が教室の現状に怒りを露わにした。しかし、そんな担任の様子にも教室内はさして慌てた様子も見せない。
寧ろ軽くあしらい、それぞれの時間を続けるかのように収束する。
「聞いているのか!?第一何なんだこの匂いは!煙草や酒を飲んだ奴が居るんのか!」
担任は無視されたことに一層顔を紅潮させ、語気を荒げる。すると、一人の生徒が面倒くさそうに立ち上がってコチラを向く。
「てかさ、センセーも酒ぐらい飲むっしょ。イチイチうっせーつーか、うぜ〜」
「なんなん?大人は酒やヤニ吸ってもいいっつーのに、アタシら吸ったらいけねーの?マジオーボーじゃん」
担任とは対照的な怒りが教室中の其処彼処から上がり始める。皆これまで大人の顔色を窺っていた子供たちのような印象は微塵もない。
どちらかと言えば、わざと相手が怒りそうな言葉を選んでいるような気さえする。
温度差のある言い合いはどちら共の投げかけに対する返答はないまま少し続いた。途中、他の教室からも怒号が聞こえた気がしたが、
担任の顔色が紅潮から段々血の気のないものへと変わっていっていることに寿々は気がついた。どうも、一気に血圧が上がったせいか軽い貧血を起こしていたようだ。
担任はスゴスゴと教室をあとにした。
「後藤田、席に着け」
突然後ろから声をかけられる。振り向くと木原が立っている。はたと我に返った寿々は小走りで自分の席へと着く。
改めて席から眺める教室は何時もとは様変わりしていた。自分以外の生徒は椅子にまともに座っておらず、机に腰を下ろしていたり、
地べたに直接座っていたりする。そして、寿々はあることに気がつく。ここにいる生徒は皆ここ最近休んでいた生徒達。
一方、今日姿を見ない生徒は昨日出席していた生徒。教室の面々は入れ替わっていた。
621輾転:2012/04/22(日) 20:18:54.34 ID:mwyWp4iA
今回は以上です。
寿々の話と玲子の話を時系列で並行して書いていきますので、
ややこしいかもしれません、あしからず。
622名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 21:22:47.23 ID:ZE7PPaFb
乙でしたー
ちゃんとまともな教師が残っていることで現状の異常さが際立ってますなあ
623輾転:2012/04/29(日) 21:17:00.59 ID:t6LVVWhI
申し訳ありません。
今週はお休みさせて頂きます。
また来週には必ず載せます。
624名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 22:46:15.42 ID:xPKiDfxT
了解しました、無理はしないでね
625輾転:2012/05/06(日) 23:02:50.56 ID:B9QCJWWV
異様な空間と化した教室は寿々にとって耐え難い息苦しさがあった。
何時もは粛々と授業を受け、鉛筆を刻む音と教壇に立つ教師の詠唱のみの教室は、まるで動物園の檻のように騒がしく、劈く下品な笑い声が響く。
「うわスッゲ耳殆ど金属じゃん、てかサイボーグ?」
「でもさー、ウリとかって時間取られるしさ、デキちゃったらすっげーメンドーだしさー」
「あー、早くヤニ吸いてー」
彼方此方で聞こえる生徒達の会話はどれも人に聞かれると眉を顰められそうな内容。しかし、彼らはそんなことはお構い無しに話し続ける。
そんな彼らに耐え難いものを感じていたが、それ以上に寿々を困惑させたのが木原の存在だった。
教壇に椅子を置き、その上で携帯電話をいじっている。生徒達の振る舞いにもあい関せずといった風体で落ち着き払った雰囲気。
不意に木原の目線がコチラに向けられ、互いに目があってしまう。寿々は見てはいけない物を見てしまったかのように目線を逸らす。
暫くして再度木原の様子を窺った瞬間、寿々は背筋にとてつもなく寒いものを感じた。
ニヤリと微笑んでいた。寿々に目線を向けたまま。
その木原の表情は何時もなら爽やかな微笑みなのだろうが、ここ最近の木原を考えると寧ろ逆、何を考えているかわからない。
気がつくと教室に居たはずの他の生徒達が減っている。廊下に目をやると何人かのグループを作りエスケープをしていた。
寿々はこのままでは木原と二人きりになってしまう。それは根拠などないがとても危険な雰囲気がしてならない。
学校を真っ当な理由もなしに早退するのは後ろ髪が引かれるが、今はそんな事を言っている余裕などない。
木原と二人きりになるという状況だけはどうしても避けなければならなかった。
鞄を下げ教室を出ようと扉に手をかけた瞬間、
「後藤田ーどうしたー?お前もアイツらと遊びに行くのかー?やっぱり学校は嫌いかー?」
不意に自分が名指しにされたことに心臓を掴まれるような息の詰まる思いをする。
しかし、その声の方向を振り向く勇気がなかった。その声の主、木原の語気から彼がどの様な表情をしているのか容易に想像できたからだ。
笑っている。全てを、寿々の心情を全て読み組んだように笑っている。そうに違いなかった。
木原の問に返事が出来ないまま寿々は教室を飛び出していく。
626輾転:2012/05/06(日) 23:03:04.20 ID:B9QCJWWV
「おーいおばさ〜ん。起きろよ」
聞きなれないモーニングコールに玲子はまだ夢の中なのでは?と錯覚してしまう。
ただ、夢にしても何故か耳に訴え掛けられる感覚がリアルだった。そして、直ぐに夢ではないことに玲子は気がつく。
乱暴に体が揺すられる。そして自分を呼びかける声、そこには昨日突然現れた娘のセックスフレンド。
自分は迂闊にもそんな男がいるにも関わらず寝てしまったのだ。それを理解した時、玲子は体を強ばらせ、トモキを睨む。
「おいおい、なんだよその目。まるで俺がオバサンに手を出そうとしているみたいじゃないか?ジョーダンじゃねー」
トモキの呆れたような物言いに安心するとともに少し寂しい気がした。
曲がりなりにも自分は女だ。40手前でもまだまだ若いつもりでも居るのだからそんな事を言われた事に傷ついてしまう。
「実は俺帰ろっかなーと思ってさ」
トモキの言葉に玲子はやっとこの男と離れられるという開放感が湧いてくる。しかし、二言目の言葉に玲子は食らいつく。
「実はさ、ノゾミがウチに焼きに来るってんだ。アイツ準備しておかねーとコエーんだよな」
娘が、希望がこの男に店に訪れる?その言葉を脳内で処理したと同時に玲子は口を開いた。
「お願い、私も連れてって。娘に、希望に会いたいの」
本心を云えば、純粋に希望との再開をしたいという気持ちは第一の目的ではなかった。
自分を裏切った娘を問い詰めたい、16年間骨身を削って育て世話をしてきた娘。その娘が夫のように自分を裏切ったことが許せなかった。
その為、昨夜自分は死にたいとすら呟いた。何もかもが嫌になり泣きじゃくった。どこの馬の骨とも分からない男の目の前で。
一種の復讐だった。自分を裏切った娘が母親と再会する。騙し続け避けていた相手が突然現れる。それはどれだけ仰天することだろうか?
「いいけど…、ノゾミ何時くっか分かんねーよ?」
それでもいい、希望に一泡吹かせたい。その一心が玲子の思考を支配し、うまく状況を把握できなくさせていた。
627輾転:2012/05/06(日) 23:03:21.96 ID:B9QCJWWV
ジリジリと照りつける日差しを避けるように玲子はスーツ姿で紫外線を遮断している。
トモキに案内された店はそんな玲子の感性とは真逆の店、日焼けサロン。玲子はこのワザワザ日焼けを施すという行為が理解できなかった。
特にファッション感覚で行う日焼けに関してはどうしても理解に苦しむ。皮膚癌やシミといったリスクを犯してまでするに価するものだろうか?
そんな疑念を抱きながら店内に入る。以外にも店内は清潔感に溢れ、白を基調とした内装で爽やかな印象。
しかしそれがかえって日焼けした肌を強調する効果があるのだとは玲子は思わない。そんな事とは知らず、あまりの綺麗な店内に玲子は拍子抜けする。
「ウッソだろ!?あちゃ〜」
店の奥にいたトモキが困った顔をしながら戻ってくる。
「オバサン、スマンけど今日クーラー効かねーんだわ。熱いけどそれでも待つ?」
どうもエアコンが故障してしまったようだ。確かに、店内の気温は若干暑い。額にもうっすら汗が滲むほどだ。
「いいわ、希望に会うまでは帰るつもりもないもの」
短く啖呵を切った玲子は直ぐに後悔することとなる。
店内は次第に蒸し風呂のように熱くなっていく。流石に平日の昼間、店に尋ねてくる客は殆どいない。その為か、普段からそうなのかは分からないが、
トモキがやけに軽装で身を固めている。ランニングにハーフパンツ姿、トモキの肉体がチラチラと視界に入ってくる。
最初はそれほど意識をしていなかったものの、その彫刻のような筋肉に玲子はいつしか目で応用になっていた。
「ねぇ、貴方どれくらい日焼けすればそんなに黒くなるの?」
つい口が開いてしまった玲子はそんな事をトモキに投げかける。すると、トモキはアッケラカンとして答える。
「週に5〜6回程度」
ああなるほど、そんな風に納得をしながら玲子は次なる質問を投げかける。
「やっぱりモテたくて日焼けしてるの?」
少し意地悪な質問をしてみたくなって、日焼けをしている人間の心理を聞くことにした。
「まぁな、結構これで女が喰い付くんだわ」
またしてもああなるほど、と納得する。玲子が目でトモキを追っていた時も筋肉と日焼けのコントラストに目を奪われたものだ。
「男の人って日焼けしている女の人好きなの?」
胸の鼓動が高なりながら玲子はトモキに質問を投げかける。
628輾転:2012/05/06(日) 23:04:33.35 ID:B9QCJWWV
本日は以上です。
最近生活環境が変わってしまい、思うように時間が取れなくなってしまっています。
できる限り今まで通りに投稿しますので、よろしくお願いします。
629名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 20:40:10.48 ID:X9MDQMtt
GJ!!
630名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 00:03:11.84 ID:V+cKez0r
春菜は3年前、D高校の生徒として春を迎えた。
成績はとても優秀であったので地元の中でもトップクラスのT校を志望していた。
しかし、これこそまさに時の運とでも言うのだろう、その日偶々春菜は40度近い風邪をこじらせてしまいとてもとても試験どころではなかった。
ただ、今までしてきたことを無駄にしたくないという春菜の思いから受験はしたのだが、日々の受験勉強で疲れ切っていた体に嘘をつけるわけもなく、
3限目の英語の試験の際にあまりにも体調を崩して途中退室してしまい、涙ながらの不合格となってしまったのである。
そして春菜は滑り止めを受けていなかった。過去の模擬試験でもT校一本で志望校は書いていて、その合格率も90%を切ることはなかったので彼女の頭の滑り止めという選択肢は全く頭になかった。
そして2次募集として生徒の入学を受け付けていたD高校に入学することとなったのである。
 
D高校は入学する生徒の幅が広い。
D高校には公立の受験に失敗し、大学受験で再起を図る「特進コース」なるコースが設置されていて、春菜はそのクラスに入学した。
なのでその特進クラスは春菜と同じような、落ち着いた雰囲気の生徒達が集っているのだが、
特進コース以外の普通科のクラスはもちろん、受験の受の字も考えていないような不良達で構成されているために特進クラス以外のクラスの雰囲気に関してはそれは見れたものではなかった。
631代打:2012/05/13(日) 00:06:55.90 ID:l35AVQPX
入って1週間も経つとオリエンテーションも終わって授業に入っていた。

「AだからB、だからCになる・・・・・・・・、ここまでは大丈夫かな?」

先生が話している。春菜はどうも高校に入ってからのこの1週間、未だT校の試験に落ちてしまったというショックから抜けられず、どうも授業に集中することができていなかった。

“私なんかまた勉強してもまたあの時みたいに同じにことになるんじゃないか・・・・・”
春菜はその蟠りを処理出来ずにいた。

そうこう考えていると授業が終わり、次の体育の時間になった。春菜は体育が大の苦手であった。体育着に着替えるために女子更衣室に入ると、前の時間に体育をやっていた普通科の女子達が制服姿に着替えていた。

「まじあのセンセーうざくない?」「ほんっとダリーんだけど」そんな言葉が四方八方で飛んでいながら、煙草を吸い出す生徒もいる。

“これが普通科なんだ・・・・”
春菜が体育着に着替え始める、とするとそこに、普通科のいかにも悪そうな2人組がやってきた。
響子(以下、響):「あれ、春菜チャン?」
春菜は最初何で自分の名前を知っているのか分からなかった。
春菜(以下、春)「あ、はい・・・そうですけど。」
響:「だよね?アタシ同じ中学だった田中響子!何で春菜ちゃんココにいんの?頭良かったよねー?」
春:「あ、響子ちゃん!まぁ・・・色々あってね。」

話掛けてきたのは中学の同級生、響子だった。茶髪に染め上げられた髪に下着が見えそうなくらいに丈の短いスカート、ブラウスにあたっては第2ボタンまでも開けられて肌蹴ている。
春菜は確かに勉強を中心に頑張ってきたが外見の容姿はそこまで悪くはなかったので特別「勉強だけの真面目っ子」のような位置付けでクラスの端に追いやられてはいなかった。
ただ、とはいえそうゆうグループと仲が良いわけでもなかった。
中学時のクラスは違えど春菜も響子は知っていたが、響子の容姿があまりにも変わってしまっていたために気付かなかったのだ。

響:「そうなんだー!いやーこの学校メチャいいよ。コーソクないし。イケメン多いしワラ何もかもやりたい放題じゃん?こいつ友達の明美!」

明美(以下、明):「・・・・・」
何も話さない。
響:「アタシの中学ん時の同級生なんだから挨拶ぐらいしろよワラ」
響:「まだアタシ全然明美しか友達出来なくてさ。帰る方向一緒だし、春菜ちゃん一緒に帰ろーよ」

春:「あ、あ、うん。いいよ!」
632代打:2012/05/13(日) 00:11:24.08 ID:l35AVQPX
こうして響子達と帰る日々が始まった。
いざ、授業が終わり一緒に響子達と帰るとなるとかなりの違和感があった。
一緒に帰り始めてからもう5日になるが春菜はこの違和感に慣れない。
春菜もこの絵を俯瞰して見てみると真面目が取り柄な優等生が不良女子高生2人組に今からカツアゲでも今からされるのではないか、といったものを感じる。
かといって同じクラスの見ず知らずの女子に声を掛けて一緒に帰る勇気は今の春菜にはない。

明:「春菜ってなんでそんな真面目なん?」
ボソリと明美が呟く。確かに、明美の言われた通りでもあった。
入学案内の制服のカタログに載っているかのような教科書通りの着こなし。
ブラウスはきちんと第一ボタンまで留められ、膝丈まであるスカートが紺色のソックスと連鎖しながら清潔感を出している。

響:「春菜もさ、もうケッコー勉強頑張ってきたんだから、ちょっとはハジけちゃっていいんじゃない?」

春:「うん・・・・・でも・・・・ねぇ・・・・」
明:「アタシが春菜を変えてやるよ!じゃねーとこっちが恥ずかしーしワラ」
響:「明美、あれ、開催しちゃう?ワラ」

春:「いや、私、そんな2人みたいに・・」

明:「いーから春菜、ちょっと来て」
明美と響子に連れられてやってきたのは明美の家だった。部屋に入るとバニラの香りが部屋中を包んでいた。
テーブルには彼氏と思われる男性の2ショット写真が置かれている。
下着や衣服が散らばってなんともぬるい空気が漂っていた。

ドン!
いきなり明美が春菜の目の前に化粧鏡を置いた。
明:「これが今のアンタだよ!ほんと今じゃ女っ気のかけらもねーよ!こんなんじゃ一生彼氏なんてできねーぞ。」

同性の友達からこんなことを言われたのは初めてであった。
彼氏がいるのかいらないのかは別にして、ここまで人に容姿に対して口を出されたことはなかった。
それが何故か春菜にはすごく悔かった。言い返す勇気がなかったのと、出された鏡の中を除けば確かにそうでないことない現実とが相まって、涙しか溢れてこなかった。

響:「あー、春菜泣いちったじゃんっ ヨシヨシ。」
明:「だからアタシがこれから変えてやんだよ、、ちょっと待ってな」

明美が鞄の中からポーチを取り出してきた。
明:「春菜、確かにアンタは勉強ずっと頑張ってきたみたいだけどさ、一生に一度の高校生活だぜ、勉強だけの高校生活でいいんかよ?」
春:「・・・・・」
確かに今までそこについては考えていることであった。中学の時にあれだけ勉強を頑張ったのに試験には合格することができなかった。
入学してからの授業に関しては何故か授業の内容が頭に入ってこない……

明:「1度きりの高校生活、アタシらとマジ楽しい思い出作ろー、ネ?」

明美の言葉が胸に響く。今までいろいろ考えていたことが嘘のようにどこかへ消えていく。
春:「じゃあ・・・・、ちょっとずつ・・・ね。」
明:「おっし決まり!春菜にはゼッテー後悔させねーワラ」
響:「春菜ヤリーっ、アタシらにまかせときなってっ」

それから2人による春菜の改造日和が始まっていった・・・・・・
633名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 07:42:50.66 ID:FmEWzUQ3
オーソドックスな展開だがそれがいいな
やっぱこういうものは変化球だけじゃなく直球こそ大事だと俺は改めて思う
634名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 11:23:47.00 ID:Xi5aYVrG
いいね、633の言う通り、王道が一番だわ
635名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 23:49:11.03 ID:/GSf7djl
王道も変化球も大好きだぜ
…っていうか、どちらだろうと作品自体が少ないからなあw

んでビッチ化とかで時々検索してるんだが、こんなのを見つけた
beforeがあれば最高だったのになあ
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=25191179
636名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 06:17:55.31 ID:Wa2wjcT/
ん?ビフォーあるぞそれ。
変化の過程はすっとばされてるけど
637名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 07:20:01.29 ID:+5pilw12
>>635
おお、これいいな
過程がないのは残念だが
638名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 01:11:45.47 ID:lcGTYBhY
学力低下、ギャル化、不良化と出てきたけど
清楚で汚れのない優等生が下品(非性的も含め)になるっていうシチュはどうだろう
笑いをとったり、芸人化みたいなやつもある意味美点の喪失だし
弄られキャラになったり、変なあだ名つけられたり
凄いバカバカしいのがいい
639名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 02:19:05.15 ID:zSBOnjKT
>>638
でも、それでエロくもしくはフェティッシュになるか?
不良化とかケバ化ビッチ化はエロチシズムを感じるが、芸人化はどうだろう・・・寒く感じるか失笑を誘うだけのような気もするが。
まあ、これは俺の気持ちなので他のやつらはどう思うか知らんけどなw
芸人化ではなく、精神のみ幼児後退とかならクルかもしれないw
640名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 07:45:36.43 ID:G8P0/4UD
精神退行は人によってはありじゃないかな
そういうスレあるかと思ったがないっぽいし。
ただ、芸人化は違うとは思う。だって芸って馬鹿にはできないだろ
成績がどんどん下がって自虐的な笑い、あるいは笑われているのを勘違いして自分は笑いをとれてるんだというのならありかもしれないが・・・

どっちにしろ、>>638のいう下品ってのがエロフェチセンサーに引っかかるってのはその内容次第かなぁ
ただ、俺の感覚では多分理解はあんま求められない気がするっていうかちょっとズレてる気はするぞ
641輾転:2012/05/19(土) 17:51:49.26 ID:CGAFgB6b
飛び出した寿々は他の教室を覗いたが、何処も同じようで殆ど生徒がいない状態。職員室では何人かの生徒が捕まっているのか怒号が行き交っていた。

図書室などの学内施設も職員がいない状態になっていた。そんな状態では当然、学校として機能はしていない。

そんな寿々は家に帰ることも出来ず街を彷徨っていた。

街にはこの時間だというのに学園の制服を着た生徒が多くいた。皆、普段の服装とは違い着崩した格好で道行く人々は意外なものを見るような顔をしている。

「あっれー、寿々っちじゃん。アンタもバックレたの?」

途方に暮れる寿々に声を掛ける者がいた。山本だった。しかし、その格好は昨日よりも増して派手になり、同性でも目のやりどころに困る方露出が多くなっていた。

「学校のみんなが教室を出ていちゃって、先生達もその事で大あらわでとても授業どころじゃなくて・・・」

「マジ!?遂にそこまでなったんだぁ。じゃぁさ、寿々っちもコレで気兼ねなくバックレれるじゃん」

「わ、私はそんなつもりじゃないよ。只、教室に居づらくて・・・」

そんな言い訳をしながら寿々は山本から離れようとする。すかさず、

「じゃぁ今暇ってわけ?真面目な寿々っちはおウチに帰れないもんねー」

山本は少し小馬鹿にしたような口調で寿々を相手にする。そんな態度が少し癪に障り、

「そんな事ないよ、今から何処で時間を潰そうかなって考えてたし、別に家に帰れないからって困ってないし」

その言葉に阿南の口端が釣り上がる。

「ふーん。ならさ、ちょっと一緒に遊ぼーよ。寿々っちとはこの頃全然遊んでなかったし。昨日の事もあるしさ」

「えっ・・・」

大見得を切ったものの寿々は遊ぶ気などなく、夕方まで適当に過ごして帰宅しようと思っていた。その為、山本の提案はバツの悪いものだった。

第一、学校を抜け出してきたという負い目も気遣ってか、自分がとても悪いことをしようとしているように思えた。

と同時に、山本の「昨日の事もあるし」という言葉が引っかかる。寿々には紗枝のマンションでの記憶が殆ど無い、それ故に昨日のことが気になってしまう。

「私、昨日の事殆ど覚えてないの。何があったの?」

寿々は縋るように山本に喰い付く。

「一緒に来るなら教えてあげるけど、どうする〜?」

背に腹は代えられない、寿々は覚悟を決める
642輾転:2012/05/19(土) 17:53:00.10 ID:CGAFgB6b
「コレが日焼けマシーンなの?」
初めて見る日焼けマシーンに玲子は目を丸くする。流線型のカプセル状になったマシンはとても未来的で見慣れない印象を持つ。トモキは頷きながら、
「コレ、ケッコー高いんだぜ。」
「どれくらいするの?」
「工事費とか入れっと中古でも150くらい」
「そんなに!」
あまりの高額に玲子は思わず声を上げる。と同時にトモキがどんなバックボーンを持っているのだろうと想像する。
もしかしたらヤクザと関係を持っているのではないだろうか?そんな人間について着てしまってよかったのだろうか?そんな風に今更後悔し始める。
「割りと興味津々じゃんか。どお?少し焼いてみる」
思いもしない提案が飛んできた。
「な、何言ってるの!?私がこんな・・・」
二の次が言えなかった。相手がもしもヤクザ絡みだとすると失礼な事を言うことが出来ない。もしも逆鱗に触れれば何をされるか分かったものではないからだ。
ここはあまり反感を持たれないように振る舞うしかない。やんわりと受け答えをして断ることにする。
「でも・・・そんな持ち合わせもなし遠慮するわ」
「別に構わねーよ、どうせ今日はクーラー壊れてっから店開けないつもりだし」
予想外の言葉に玲子は返事が返せない。おかしな形で玲子は窮地に立たせられる。
ここで変に好意を無碍にすれば、後々何をされるかわからない。かと言って日焼けなどしようとも思わない。
「ノゾミの母親だからさ、焼いた姿も似合うと思うぜ」
トモキは何故か必要以上に日焼けすることを進めてくる。只、玲子はそこに違和感など持たず。どうこの申し入れを断るかだけ考える。
「まぁ試しにさ、そんな一日やそこらで真っ黒になるわけじゃねーしさ」
「本当に?じゃあ少しだけなら・・・」
「出たくなったら出てくりゃいいしさ。あ、それとコレ飲んどいた方がいいぜ」
そう言うとトモキはスポーツドリンクを取り出した。聞けば脱水症状を防ぐためだという。
貸出用の水着を貸してもらったのだが、とても水着とは思えないほど面積の少ないソレに思わず、他にないのかと質問する。
「だってさ、ココに来る連中って万遍なく焼くために来る連中ばっかだしさ、逆にマッパのが普通だし」
改めて、日焼けサロンという場所が自分にとって程遠い存在であることを痛感する。
しかし、一度入ると約束してしまったため、改めて断ることも出来ない。苦虫を噛み潰したような思いで渋々着替える。
首筋に水着の紐があり、コレではかえって日焼けあとが目立ってしまうからとトモキはマシンでは解いた方がいいと言伝をしてきた。
(あれ?意外と中は涼しいんだ)
日焼けマシン内は青白く目がチカチカするものだったが、マシン自体に付いているクーラーのお陰で涼しかった。
玲子は水着の紐を解き、できるだけ首筋などに跡が残らないように水着を外す。
暫く緊張をしながら中で耐えていたが、次第に涼しさも手伝ってか眠気に襲われる。
643輾転:2012/05/19(土) 17:53:49.10 ID:CGAFgB6b
「う、うぅ・・・」
気がつくと眠ってしまっていたようだった。と同時にどれ位の時間入っていたのか気になる。
慌てて、マシンを開けると部屋の時計に目をやる。同時に絶望に襲われる。
時計の短針は12の文字を跨ぎ、1の文字を回っていた。つまり、3時間以上もマシンの中にいた事になる。
「どうしよう。と、とりあえず鏡を見なくちゃ」
部屋にある鏡を覗いた瞬間、玲子は少しほっとした。少し肌は赤みがかっているものの、大して日焼けしたという印象はない。
と同時に、色々と詮索しトモキの好意を素直に受け入れなかった自分を少し反省する。
「お、もう出たん?てか美乳だな」
不意を突かれる形で投げかけられた言葉に玲子は竦み上がる。声の主トモキがいつの間にか部屋の中に入ってきていたのだ。
思わずトモキの方を向こうとするが、今自分がトップレス状態で有ることに気付き、慌てて両手で胸を隠す。
「何で入ってきたの!?」
咄嗟にトモキを非難する言葉を発したものの、考えてみれば無料でサービスを提供してもらった上、3時間近くの長居をしたのは他ならぬ自分。
ことと場合によっては従業員が様子を窺いに来ることもあるだろう。
しかし、トモキという存在は必ずしも従者に徹するタイプだとは思えない。
「言伝、ノゾミやっぱりコネーって。クーラー壊れてるつったら『誰がそんなとこ行くか』だって」
トモキが伝えた言伝は玲子を一気に脱力させる。全くの無駄足に終わった。それから玲子は覚束ない足取りで日焼けサロンをあとにする
「オバサン、いつでも来いよな。ノゾミの親だから安くすっからさ」
店を出て暫く歩いていると、希望の通う学園の制服を着た生徒とすれ違う。
「ウソ、あんな人も日焼けサロンに通うの?」
すれ違った女生徒が驚嘆の声を上げるのが聞こえた。ソレは非難めいた語気を帯びており、玲子は言い訳をしたい気分になる。
「でもスッゲー肌がキレーだろ、日サロってそういう効果あんじゃねーかな?」
「そうだけど・・・」
女生徒は連れ立っている派手な少女の言葉に少し自信なさげに同意する。
(そう言えば・・・肌がキレイ)
玲子は率直に自身の赤く火照った肌を見つめる。
644輾転:2012/05/19(土) 17:55:59.36 ID:CGAFgB6b
本日は以上です。
先週は申し訳ありませんでした。この頃煮詰まっていましてどうも良い内容が書けません。
あと、以前言っていた加筆修正版を今夜あたりpixivに載せます。
645名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 18:25:42.95 ID:7ICVO34D
いえいえ 面白いから大丈夫です
体は大事にしてください
肩の力を抜いて気楽にやりましょう
646名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 22:31:48.67 ID:OVtgVgmY
乙でした
煮詰まった時には思い切ってしばらく書くのをやめてみるのも手だよ
どうしても書けなかったものが数日間間を置いたらスラスラかけたって経験が何度かあるんで
647輾転:2012/05/27(日) 17:18:12.12 ID:RkH5JwaE
唖然としながら見渡す光景はまさに異世界だった。
皆、学生と思しき雰囲気にも関わらず、飲酒や喫煙に乗じ男は乱暴な口調で挑発し合い、女は自身のアピールに勤しんでいる。
寿々が山本に連れてこられたのはS高校。只、コチラの学校ではこの様な現状でも教師達は普通に授業だけは行なっている。
抑々、他校の生徒が自然と侵入できるというシステムにも気持ち悪さを感じながらも、何処か諦めにも似た表情で授業を進める教師に寿々は絶句する。
「ねぇ、本当にいいの?私達此処の生徒じゃないのに・・・」
寿々の素朴な疑問に山本はアッケラカンとして返答を返す。
「いいのいいの、アイツらアタシらが個々の生徒かなんてどうだっていいんだから。とりあえず一日が終わればそれでいいつーか」
「てか、寿々っち良かったじゃん、此処だったらジュギョーやってからベンキョできるし」
「・・・え?」
山本の提案に寿々は呆気にとられる。其処には常識やデリカシーといったモラルがないことに友人が本当に変わってしまったという実感を持つ。
「というか・・・」
先程から勧められているS高校での授業はとてもじゃないが、高校生のレベルとは言い難いものであった。
「あ、もしかして寿々っちレヴェル低いとか思ってんの?実はさ、アタシも此処来たときは馬鹿にしてたけどさ・・・」
山本が今までの経緯を話し始める。その話を聞くに連れ、寿々はとてつもない恐怖に襲われ始める。
「ちょっと待って、もしかして今の授業の内容とか分からないの?」
「え?分かるわけ無いじゃん。てか、こんな事しなくたって人間生きていけるし」
山本はたった一ヶ月あまりで方程式の「ほ」の字も分らなくなっているという。それどころか必死で勉強をしていた頃の志は全くなくなっていた。
山本は所謂引っ込み思案の女子だった。勉強も中の中、それでも必死になって成績を伸ばそうと努力する友人。寿々はそんな彼女と阿南とで一緒に勉強会もやった。
そんな彼女が勉強は必要がないといった。彼女の中で共に頑張った思い出もまた、必要のない出来事として片付けたということなのだろう。
「なーに凹んでんの?悪いけどアタシ今スッゴいジュージツしてんだよ、ベンキョーとかしなくたっていいんだって思えるようになったし」
「でもさ、寿々っちが一人でベンキョーとかつまらない事に向かって頑張ってる姿見てっとカワイソーに思う訳、友人として」
「え?」
いきなり、山本は寿々に対して同情の弁を言い始める。
「だって、ウチらのガッコってさ結果出してナンボじゃん。で、その中でイッパイ努力したってやっぱ上に誰かいるしさ、そいつらが消えない限り無理っつーか」
「ショージキ無駄な努力なんだよね、アタシがやってた事とか寿々がやってることって」
「なにそれ、私はちっともそんな事思ってない。いい加減にしてよ」
不安と腹立たしさから思わず声を上げて怒りをぶつける。
それでも山本は何処か澄ましたように寿々を見定め言葉を続ける。
「それで?どうなるの寿々は?ベンキョーして頑張ってでも一番とかに成れなくて褒めてもらえなくて」
「長谷部めぐみって娘覚えてる?」
いきなり飛び出して名前に寿々は困惑する。ソレは二学期と同時に学園を去った生徒の名前だった。
648輾転:2012/05/27(日) 17:19:11.10 ID:RkH5JwaE
「あのどなたでしょうか?」
家路につく道すがら洸治郎は見知らぬ女性に声を掛けられた。
「こんにちは松田くん。私は後藤田寿々さんの通う学園で教師をしています、小早川と言います」
そう言って会釈をする女性はとても教師とは言い難い派手な装いだった。
スラリと伸びた足には何箇所にもベルトの付いたトピンヒールのグラディエーターサンダル。
肉付きのいい尻周りが強調され、大きく胸元まで開かれたピンクのカジュアルワンピース。ピンクゴールドの髪は絹糸のように光沢を放っている。
「本当に先生なんですか?」
洸治郎は率直な疑問を投げかける。
「ふふ、こんな格好の教師見るの初めて?あまり好みに合わなかったかしら?」
スルリと洸治郎の傍らに歩み寄ると妖艶に囁く。洸治郎は急速に心臓を高鳴らせつつも、一定距離間合いを取る。
「あの何か用があるんじゃないですか?」
警戒しつつもツイツイ見惚れてしまいそうな紗枝の姿に洸治郎はより一層緊張感を持つ。
「えっとね、実は住田希望さんについて寿々さんから相談を受けたの」
希望という名前を出されて瞬間、洸治郎は金縛りにも似た感覚が全身を駆け巡る。
ソレを目敏く感知したのか、クネッと体を捩りながら紗枝は自然に洸治郎の腕を掴み、歩み出す。
「あ、あの何処に行くんですか?」
「立ち話も何だから、いいでしょ?」
そう言ってわざとらしく洸治郎の腕に胸を押し当てる。
649輾転:2012/05/27(日) 17:20:03.87 ID:RkH5JwaE
「寿々は、寿々は住田さんの事で何を相談したんですか?」
案内されたのは紗枝のマンション。最初はその部屋の異質さに不安を感じたものの、希望の事と聞くと好奇心にも似た感情が勝る。
「あら、鈴さんから何も聞いてないの?」
「と言いますと?」
ニヤリと微笑むと小さく息を吸い込んで紗枝は口を開く。
「住田さん、今学校を無断欠席しているの」
「え?」
自分の知る住田希望は寡黙で真面目な子だった。それ故に根暗なイメージもあってかバレンタインの度にチョコレートを渡されるのが恥ずかしかった。
「まさか、イジメに遭っているんですか!?」
咄嗟に希望の身を案じた洸治郎に信じがたい言葉が言い渡される。
「ふふ、違うわ。男の所にいるの。それも根無し草のようにいろいろな男のところでね」
あまりに馬鹿馬鹿しく信じられない紗枝の言葉に洸治郎は、
「何を言ってるんですか!?俺を騙そうってんですか!?」
しかし、感情を露わにして怒る洸治郎を見やって紗枝はタバコに火をつけながら続ける。
「いいえ本当なの、つまり彼女は節操が無いアバズレなの。そして、彼女自身も自身がビッチであることについて恥じていないの」
そう言って紗枝は携帯電話の画面を洸治郎に見せる。其処には大きく口を開け、舌を突き出し精液を浴びる黒い肌の娘が写っていた。
誰が見ても面影のないその少女を洸治郎は一瞬で希望であると理解した。
酷く不自然に染め上げられた髪をしていても、テカる程黒く焼きあげられた肌をしていても、下品な表情を浮かべていても、
其処に写っている少女は確かに自分が傷付けた初恋の相手、住田希望。
絶句しながら画面を食い入る様に見つめる洸治郎。その姿を見つめていた紗枝は意地悪そうに携帯電話をしまう。
「あら、ショックだったの?じゃあ、コレ以上貴方にはショックなこと言わないほうがいいかも」
紗枝は意味深に言葉に含みを持たせつつも、洸治郎が喰い付くように言う。
「・・・何ですか?この際ですから言ってくださいよ」
半ば自暴自棄になりつつ言葉を求める。
「実はね、寿々さんも今日、学校をサボったみたいなの」
「・・・え?」
650輾転:2012/05/27(日) 17:22:25.30 ID:RkH5JwaE
本日は以上です。
山本が何だかこのスレに最も相応しい感じの人物に思えますね。
あと、改正版をPixivに載せています。本日もアップしようと思っていますので、
そちらもどうぞ見てやってください。
651名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 22:40:09.51 ID:KKHHtXGd
乙でしたー
今回もネットリしたエロさがあって最高だった
なんでギャル化とかケバ化とかバ化ってこうも興奮するんだろう
652名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 22:24:17.53 ID:cl5dzmWA
いいっすねぇ。
母親のケバ化たまらん。

徐々に日サロ通いからケバくなり始めるのかな。

楽しみに待ってます、頑張って。
653輾転:2012/06/02(土) 20:31:23.71 ID:VvXNniG7
「えへへっ、こんち〜。メグだよ〜」
開口一番にメグと名乗った少女は、テカテカに日焼けし、至る所にジャラジャラとアクセサリを身に着けていた。
「本当に長谷川さんなの?」
寿々は恐る恐る質問をすると、少女は満面の笑みで答えた。
「そだよ〜。でも、今はカンドーされてるからただのメグなんだ〜」
微妙に言葉も意味がわからなかったが、少女が『長谷川めぐみ』であるという。
山本や阿南の変貌ぶりにも驚いたが、それ以上にめぐみの変貌ぶりは寿々にとって犯罪の匂いすら感じるほどであった。
寿々の認識では長谷川めぐみは所謂、気の強い優等生タイプ。スパっとモノを言う性格で人を選ぶタイプだった。
そして、常に何かに対して優位に立とうという姿勢が見て取れた、そのスタンスが寿々は苦手であった。
「この子がこないだ話してたスズって娘。スッゲー筋肉質っしょ」
そう言うと山本は寿々の二の腕を持ち上げ指で突付いて見せた。
「やめてよっ!!」
驚いたと同時に、ある意味で自分のコンプレックスである部分を指摘されたことに思わず寿々は声を荒げた。
「なんで〜、マジでスレンダ〜って奴でカッコイイと思うよ〜」
覇気の無い抜けたような口調でめぐみが寿々を宥める。しかし、その一方でめぐみは寿々の全体をマジマジと見る。
寿々にとって筋肉質であることはコンプレックスであるが、陸上をやる上での代償であると割り切っていた。
それだけ寿々はスポーツが好きで、このスポーツ好きが乗じて洸治郎とも知り合えた。
それでも年頃の少女である以上、オシャレというものに少なくとも関心がある。それなりにファッションも楽しみたいと望んではいる。
ただ、寿々が憧れるファッションは陸上で鍛えた体が顕になる様なものばかり。
「今日はこの子と遊ぶんだ〜」
めぐみは寿々を見終えるとパンと手を叩き、キャッキャと盛り上がり始める。
「ちょっとまって・・・」
寿々は意味が分からず意見しようとすると、
「いいからいいから、今日はメグのエスコートで楽しもーよ」
山本が耳打ちをする。その声をどんな表情で言ったのか?どんな糸があって発言したのか?そんな事を問いただそうと山本を探すが、
彼女はいつの間にかいなくなっていた。
654輾転:2012/06/02(土) 20:32:12.16 ID:VvXNniG7
「ねぇねぇ〜、スズっち暗いよ〜。メグの事つまんない〜?」
ファーストフード店で適当に食べ物を注文して、これから何処を廻るか決めようとめぐみに連れられて来た。
寿々はめぐみの変貌ぶりや、いつの間にか消えた山本の事で表情がすぐれない。
それを見て取っためぐみは不安そうに寿々に問いかける。
「えっ・・・、いいえそんな事ないです」
その一言でめぐみの不安そうな顔は一瞬でパァッと明るくなる。
「あっ、でも〜敬語使っちゃダメだよ〜、アタシらタイトーなんだから〜」
「対等ですか・・・」
またしても思わず敬語を使ってしまった寿々に、めぐみはまた〜と、頬を膨らませて指摘する。
「あの長谷川さん・・・」
「メグだよ〜」
「・・・あのね『メグ』、質問していい?」
「いいよ〜、ジャンジャン聞いて〜」
「貴方どうしちゃったの?」
その一言を気に留める様子もなく、めぐみはニッコリ微笑んで話し始める。
その話はツラツラと、まるで原稿を用意したかのように纏まりがあり、容易に全貌を理解することができた。
加えて、度々寿々が質問する度、詰まることもなく返答を返すほどだった。
「凄いね、まるで暗記してるみたいに答えて」
率直な感想を言うと、めぐみはまたニッコリと微笑んで、
「だってみんな同じ質問ばっかすんだもん」
「・・・みんな?」
みんなとは誰のことを指すのか、それを寿々は理解できなかった。只、自分と同じ質問をした人が他にも居るという事。
その人達はこの変貌を遂げためぐみの姿をどう見たのだろう?そして、同納得したのだろう?そんな風に寿々は頭を巡らせる。
「ヤマちゃんもおんなじ質問したんだよ〜」
山本もめぐみにあった際には今の自分と同じ質問をしたということ。つまりはその時まで山本は寿々寄りの考え方を持った状態であったということになる。
「でね〜、みんな今の寿々っちみたいな顔してたんだ〜」
そう言うとめぐみはバックからコンパクトを取り出して寿々の顔に向けた。其処にはなんとも言えない嫌悪感を晒した自分の顔が写っていた。
いくら変わってしまっためぐみでもこんな顔をされれば傷つくだろうし、悲しくもなるだろう。そんな風に反省をしながら
「ごめんなさい、あんまりにも突然なことに驚いちゃって・・・」
必死に弁解する寿々に対し、めぐみはさして気にしていないと答えた。
「それよりさ〜、これからショップ行こうよ〜」
655輾転:2012/06/02(土) 20:32:56.94 ID:VvXNniG7
周りの視線を気にしながら帰宅する玲子は確かな異変を覚えていた。
体が尋常じゃなく火照っている。そして、ソレは日焼けによるものとは違う体の疼きであった。
多少ではあるが、明らかに目に見えて肌は赤らんでいる。その肌を道行く人はギョッとしたり、訝しげに眉を顰めたりして見てきた。
その度に言いようのない、恥ずかしさと犯してしまった行為への後悔で胸が詰まりそうになる。
そんな中でも心の何処かで、娘の希望に対する反抗にも似たどす黒い感情があった。
(・・・希望もこんな風に肌を焼いたんだ・・・こんな風に視線を感じたんだ・・・私から逃げたくて肌を焼いたのよね・・・)
そう思うと、希望に泡を食わせた様な、そんな復讐を遂げた感覚になれた。
気がつくと自宅に戻っていた。そして、気付くこととなる自分が欲情をしていることに。
汗ばんだ服を着替えようと脱衣所に行き着替え始めた時にショーツが濡れていることに気がつく。
ソレは汗ではない。独特の滑りがある為、玲子はソレが何であるのか理解することに躊躇した。
(・・・ウソ、何で)
実に何年ぶりであろう。この生理現象をしたのは、確かに欲求が溜まる事もある。
しかし、ここまでの現象が顕著に現れたのは恐らく何年かぶり、もしかしたら結婚生活の時以来になるかもしれない。
同時に、認めることが怖くなる。ソレが愛液であり、自分が欲情をしていることに。
試しにその液体を指で触ってみる。指についた体液は糸を引いているのが分かった。
「あ・・・あぁ」
愕然となりながら、それでも自らの指で愛液の付く秘部を触った感触は普段より強烈だった。
頭の中でバチバチッと何かが弾け、モヤモヤが晴れる様な感覚。気持ちいいのだ。
その気持ちよさはあとを引き、自然と指が下りる。途中、はたと我に返る。
「なにやってんのよ、私」
悲しさ、腹立たしさ、恥ずかしさ、様々な感情の起伏で自分は疲れてしまっているのだ。
そして、こんな事は感情と直結して起こったことではない、今の自分が情緒不安定だからなのだ。
と、結論をつけた。
ふと、時計を見るとまだ3時をまわった頃。玲子は少し仮眠を取ることにした。
656輾転:2012/06/02(土) 20:34:29.33 ID:VvXNniG7
本日は以上です。
>>651
>>652
感想ありがとうございます。
徐々に期待に添えるような内容にしていくつもりでいますので、
今後とも宜しくお願いします。
657名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 00:32:36.82 ID:yQMo++fa
今週も乙でした。
メグは久しぶりに出てきた気がすると思って抽出したら約5ヶ月ぶりだったw
個人的にこの子の堕ち方が一番好きだなあ。なんか最も堕ちる理由に共感できるというか、わかりやすい。
もちろん堕ちた後のビッチっぷりがいいってのもあるけど。
658名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 00:31:47.14 ID:r4+DMRWJ
ビッチ化、ヤリマン化よりもヤリチン化を読んでみたい
真面目な男子中高生→腰パン、染髪、細眉→ヤリチン化みたいな
659名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 00:36:32.93 ID:X5XcdmgE
>>658
それはさすがにスレ違いだろう。
このスレのタイトルを見てくれ。
成績優秀だった"女の子"が〜とあるだろう?
あくまでも対象は女の子だ。
もしどうしてもというなら自分で別のスレを立ててそっちでやってくれ。
660名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 10:25:25.74 ID:tE379IIw
成績優秀、真面目で頭も性格もいいけど3日ごとに馬鹿になる女の子もここなのか
661名無しさん@ピンキー:2012/06/05(火) 12:20:15.82 ID:Ut7ylw9C
>>660
3がつく日だけ馬鹿になるのか
662名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 05:50:55.26 ID:Uv2rNUEs
>>660
自分としてはケバ化よりも、そっちのが好み
663名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 09:46:50.99 ID:2z00JI0i
どういうシチュなのか微妙にわからん
>>661のように特定の日だけバカになるのか、
3日ごとに知能低下していって最終的には完全なバカになるのか
664名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 15:48:17.62 ID:HG8pq1iR
>>632の代打さんの作品もこのスレにぴったりの内容だと思う。
春奈の堕ち方が気になる。
馬鹿になるからケバくなるのか?ケバくなるから馬鹿になるのか?
どちらも同じか?
665名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 18:49:27.37 ID:Vdkmmx4+
天才魔法少女がある日を境に呪文を忘れていく、という電波が飛んできた。

堕落要素は必須だろうか。
666名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 19:24:59.51 ID:NQC5I+/+
>>665
魔法を忘れつつもなんとか敵組織に対抗していたけど、ある日魔法が全くわからなくなってついに戦闘員にさえ負けてしまう。
そこに現れた謎の人物。その人物の不思議な力によって、今までとは全く違う強力な魔法を使うことができるようになった。
しかし、それは敵の罠で、その魔法を使えば使うほど心の中の闇が増大していき、力を追求するあまり、いつの間にか見方の魔法少女と対立するようになる。
そしてついに主人公は孤立してしまい、見方であるはずの魔法少女たちに牙を剥くようになる。
仲間を殺してしまい、絶望に打ちひしがれる魔法少女であったが、そこに件の謎の男が現れて心の中で増大した闇の魔法によってフォールダウンしてしまった。
こうして最凶の魔法少女が誕生したのだった。

というところまで妄想したw
こりゃ悪堕ちスレ向きか?w
667名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 21:27:55.05 ID:xtP+BSHn
英語だけは苦手だった優等生が近所の黒人に教えてもらおうとしたら
結局チンポ大好きにさせられて英語以外が全部成績落ちましたとさ
668名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 22:12:30.30 ID:Hsf9N/NM
>>666
正直そのシチュなら悪堕ちものとして書いたほうが面白くなると思うw

>>667
シンプルだけどいいね
669名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 02:01:03.93 ID:T/CD39sf
「良い子がたばこ、金髪などでビッチになるのが好き派」と
「頭の良い子の知能が落ちていくのが好き派」の二つがあって、この二つは似て非なるものだからな
このスレの趣旨はもともと後者だったが、段々ごっちゃになってきた節がある
670名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 02:43:40.21 ID:7Lvpre5m
どっちも好きだが
671名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 08:03:51.71 ID:SqYx+ebN
>>669
本来前者は別スレあるからなぁ
ケバくなるのは好きだからどんどんやってほしいけどスレの趣旨から行くと知能が落ちるのがメインの話じゃないといかんよな
672輾転:2012/06/10(日) 16:58:52.71 ID:tis2WZ9W
「・・・チッ、んだよ誰も継んねーじゃん」
苛立ちを隠すことなく荒々しく携帯電話を切る。足元には無数の吸殻が散らばり、通行人はそれを忌々しく眺める。
しかし、その見つめた視線の上の方から感じる殺気に、誰もが目を背けた。
希望はこの二日間程、この様に気が立った状態でいる。
その要因として第一に上げられるのが、洸治郎の存在。
洸治郎との再会は、思いもしない状態での再会だっただけに不本意な気持ちでいる。
いつ頃だったか、希望に誰かが「見返すことができる」と言った。
その言葉は、希望を変え、今の自信に溢れる自分になれたのだ。しかし、彼は見向きもしてくれなかった。
そして、、洸治郎を見つめて何も出来なかった自分が不甲斐なくて仕方がない。
何より、洸治郎の幸せそうな姿が何よりショックだった。憎さや、忌々しさはない。只、彼の隣に自分が居たかった。
しかし、歳月は、運命は希望の思うように運んでくれなかった。
彼の隣には名も知れない少女が立っていた。自分の通う学園の生徒が。ソレがショックだった。
希望は今も洸治郎を思っている。変わってしまった姿。落ちてしまった品性。
どれもが洸治郎の知る自分とは違っても、希望は洸治郎を思う気持ちは変わらなかった。
派手な着信音が流れ、希望は煙たそうにディスプレイを眺める。
めぐみからのメール。
そして、文面と添付された写メールを見た瞬間、希望は今までで味わったことのない胸の締め付けを感じた。
あの女。洸治郎の横に居た、あの女。
見開いた目でディスプレイを見つめていたのはどれ位の時間だったろうか?
気がつけば、帰宅する学生達が通り過ぎている。思考が停止していた。
「おいっ!」
携帯電話を掛けながら、電話の相手に大声を上げる希望に、道行く人達はギョッとし立ち止まる。
「メグ!この女今ソコにいんのか!?」
『う〜、聞こえてるよ〜。スズっちなら今、一緒にカラオケに行くトコだよ〜』
「わかった、今からソコいくから場所教えろ」
しかし、希望がめぐみから伝えられた言葉は意外な一言だった。
『う〜ん・・・ヤダッ!』
「・・・あ?おい、メグ今何つった?」
理解は直ぐに出来た。あのめぐみが自分思う仕入れを却下したのだ。
めぐみは希望が黒と言えば、白いものでも黒と言うように従順に従っていた。
そのめぐみが自分に意見した。この頃の苛立ちも任せてか、一気に頭に血が上る。
『怒んないでね〜、コレもみんながハッピーになるためだから〜』
希望は怒りをぶつけようと口を開けようとした瞬間、めぐみは意味不明なことを呟いて通話を切った。
673輾転:2012/06/10(日) 16:59:38.08 ID:tis2WZ9W
「ねぇ、誰と電話してたの?凄い、怒ってたみたいだけど・・・」
心配そうにめぐみを覗きこむ寿々。ただ、その格好はつい数時間前と変わっていた。
然程高くはないが、上げ底のグラディエーターサンダル。
筋肉質の肌を出したくないということで身に着けたスキニーデニムは、かえって体のラインをより強調しスラっとしたスポーティな印象を与える。
首周りが大きく開いたTシャツから見える肌は自然な焼けた方をしている。ソレがかえって魅力を増す。
全て、めぐみのコーディネート。何時もシューズばかり履いている寿々にとって。開放的なサンダルは感動的であった。
そして、声を掛けてくれる人が口々に言ってくれる「スタイルいーじゃん」という言葉。
次第に、その気になるように寿々はごく自然に振る舞うように自然体へとなっていった。
「それよりさ〜誰か呼ぶ?二人だけじゃなんか盛り上がりに欠けちゃうよね〜」
めぐみは携帯電話を取り出して、電話をかけた。
そして、カラオケボックスの前に着くと其処には何にかの男たちが待っている。
よく見ると、学園の生徒がチラホラと見受けられる。が、皆寿々の知るような雰囲気ではなく、
髪は脱色されていたり、痛々しいような所にピアスが開けられたりしている。
「あんれ〜後藤田じゃん、何メグと知り合いだったの?」
「スッゲ〜、エロいカラダしてんのな。いっつもの雰囲気と違うじゃん」
皆、一頻りめぐみに挨拶をすると、興味が寿々に向かっていた。皆、褒めるような言葉を口にするが、
その目はギラギラしており、とても素直に嬉しいと思えるような余裕は持てなかった。
「こら〜寿々っちが困ってるじゃん、もう下半身で行動するのやめなよ〜」
男たちの中からひょっこり顔を出したのは阿南だった。その姿は、とても10代の女の子には見えない際どいファッション。
そんな姿を当てられて、変な気を起こさないほうがオカシイのではないだろうかと寿々は思った。
「まだね、来てない子もいるけど〜、先に上げっとこうか」
ゾロゾロと店に入って行く。男たちは特有の男臭さとキツく感じる香水を漂わせており、寿々はその匂いに少し酔ってしまいそう。
そんな雰囲気の中、注文されてやってくるドリンクは全てアルコールの入ったものであったが、
寿々は自分が匂いに酔ってしまっているためだと、疑いもせずドリンクを煽った。
それからの記憶は曖昧だった。男たちがめぐみや阿南と体を触りあっている。それに乗じて自分にも男が触ろうとしてきた。
それを冗談交じりに交わしたり、怒ったふりしてからかったこと。全て朧気であり、フワフワと心地がよく感じた。
「・・・嘘だろ」
聞き慣れた声が寿々の耳に入ってくる。心地良く、信頼の置ける声だった。
しかし、その声は何処か悲しみを孕み、震えているように聞こえた。そして、その声の方を向いた瞬間寿々は背筋が凍るような感覚を覚えた。
「洸ちゃん・・・?」
674輾転:2012/06/10(日) 17:00:59.17 ID:tis2WZ9W
本日は以上です。
ちょっと少ない内容で、大変申し訳ありません。
皆様のご意見を参考にさせていただき、より皆さんの満足がいく
内容にできるよう頑張ります。
675名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 21:59:16.13 ID:bMZ1l20p
>>674
いつもお疲れ様です。

>>669
前者は女の子の堕落(似たような所は調教系、NTRにも比較的多いかな?ダークな作品だと素で該当娘がいる事がある)を求めていて、
後者は女の子の無力化(こっちはARなど?TSも性別の話をしなければこれに当たる場合が多いかも)を求めていると思われ。
イケる人は多くても、やはり別モノと考えるのが良さそう。ちなみに俺は堕落シチュを受け付けないタイプ。

違いと言えそうな違いは、後者の好きな人は「乗り越える」展開を望む場合がある(不幸や試練、強敵に対して"正面から立ち向かい、
紆余曲折の末最終的には克服する"のは非エロ作品においては王道の展開)。エロ込の作品については5分5分ぐらいだけど。
676名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 23:02:59.43 ID:5I8YyV2f
>>674
今週も乙でした
寿々がついに堕ちてきそうで楽しみです

>>675
俺はどちらもいけるがどちらかといえば後者の方が好きなタイプだな
でも乗り越えるとかは別にどうでもいいな…
不可逆的に堕落してくれたほうが興奮する。ただし同時に後味も悪くなるので難しいところだがw
677名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 01:25:56.95 ID:dAbaxUqr
知能低下とか一気に下がるよりも徐々に落ちていくほうがいいな
そういう小説ってどっかにないものか
678名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 07:12:27.93 ID:DfteawTG
アルジャーノンに花束を、とか
問題は対象が男だということだが…
679名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 23:02:01.52 ID:1A1mEjJL
輾転さん頑張って

母親の玲子の方もワクワク…
日サロで焼いてエロケバ化が始まるのをハアハアして待ってます
680名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 23:12:20.30 ID:XkNWkdWj
>>677
優等生の女の子ができるはずの問題が解けなくなるのが興奮するわ
今まで出来てたのに、真面目に勉強しても勉強しても理解できないとか最高
681名無しさん@ピンキー:2012/06/11(月) 23:28:06.27 ID:UqVm1kdB
他スレの作品だしおそらくチェックしてる人も多いだろうけど、一応紹介
ttp://www40.atwiki.jp/odchange/pages/73.html

この作者さんは知能低下以外にも美点喪失系のシチュを多く書いてくれていて、
俺にとってはすごくありがたい存在だ
682名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 12:02:26.01 ID:Ksri4gEy
31レス目の人のニンフになった優等生や
254レス目の玲奈みたいなのもやっぱり良い
683名無しさん@ピンキー:2012/06/13(水) 23:25:12.01 ID:Sy0xCIvK
ようやく俺の求めていたスレになる兆しが出てきた
684名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 01:31:26.88 ID:P4euyfp3
ビッチ化はあと2スレあるからな
685名無しさん@ピンキー:2012/06/16(土) 08:12:22.98 ID:wOuHcbg2
>>684
どんなスレですか?教えてください。
686輾転:2012/06/17(日) 13:37:40.43 ID:vq+ApA22
悪夢にうなされている訳でもなかった。夏の暑さに堪えきれなかった訳でもない。
ただ自身の火照りに耐え切れなかっただけ。気がつけば身に着けていた衣服はベッドの下に散乱していた。
仮眠のハズが、気がつけば4時間ほど寝ていたようだ。部屋の明かりを点けると、自分の顕になった裸体に顔が熱くなる。
(どうしちゃったの?こんないい年したオバサンがこんなみっともない・・・)
玲子はベッドから起き上がろうと床に足を下ろす。
ふと見下ろした自分の両足を見て、玲子は動作を止めた。目に写った両足は薄っすらと紅潮しており、
それでもって、妙にハリがあるようで艶かしい。
自分の足に見惚れしながらも、少し時間を置いて我に返る。しかし、一度点いた好奇心は更に行動を起こさせる。
化粧台の前にそのままの状態で向かうと、全身をくまなく眺め始めた。
コンガリと焼けた印象はない。だが、全身が赤みを帯びており、いつもの自分の肌に比べるとハリが増した印象を持つ。
更に玲子を感動させたのはその日焼けの性能だった。全身が同じくらいに日焼けしていた。
一部に変な日焼けあとも残っていなかった。感心し、感動し、そして感激を覚えた。
プルルルルルッ
携帯電話が鳴った時、陶酔しきっていた自分から我に返る。
慌てて携帯電話を取ると、見知らぬ番号からの着信。一瞬、出ることを躊躇う。
「・・・もしもし」
『お、もしもーし。オバサン俺、トモキ』
相手はあのトモキだった。その声を聞いた瞬間玲子は無意識に体をよじる。
『あのさー、悪いけど其処に俺のケータイ置いてきちゃったみたいなんだわ、悪いけどこれから行っていい?』
意味もよらないトモキの電話、そしてそのトモキが我が家へ向かうという。
そんな状況に玲子は無意識に口走る。
「あの私が持って行ってあげる。まだ店に居るの?」
直ぐに口走った内容に驚く、自分からあの男の下へ向かおうという自分自身に。
『えっ、いいの!?いや〜助かるわ、じゃあさ待ってるからよろしく〜』
しかし、電話越しのトモキの上機嫌な返事に一瞬何とも言えない高揚感を覚える。
そして、気がつくといつの間にかよそ行きの服装に着替え、丹念に化粧をしている自分が居ることに気がつく。
(言った手前、持って行かないわけにわ行かないのよ・・・仕方がなくなのよ)
そう念を押すように自分に言い聞かせながらも、久々に香水をふりかける。
687輾転:2012/06/17(日) 13:38:39.13 ID:vq+ApA22
よし、とコンパクトで自分の化粧具合を確認する。
旗から見れば、デートの待ち合わせをする女性のように何処か微笑ましい様子。
しかし、彼女が踏み込んだ先はこれからデートをする女性が入っていくような場所ではなかった。
トモキからの電話後、急いで身支度をし30分ほどで店へとやってきた。
そんな急拵えであっても、女性としての意識は年の分だけ備わっているようで、よそ行きの格好で整えられている。
「・・・ごめん下さい」
玲子が店内に足を踏み入れても、カウンターにはトモキの姿はなかった。
証明は付いているものの、やはり店自体は営業していないのか、客がいる雰囲気もない。
「あのートモキくん?住田だけど携帯電話持ってきたわよ」
再度、声を張る。すると、奥の方から人がくる雰囲気がする。トモキだった。
しかし、その姿に玲子は目が釘付けとなる。パンツしか着用しておらず、単発の髪の毛は少し湿っていた。
「ワリーワリー、ちょっとシャワー浴びてたからさ」
そう言うとトモキはソファーに座るよう玲子に促す。見惚れていた玲子もソファーに腰を下ろす間際で本来の目的を思い出す。
「あの・・・電話置いとくから・・・わたし帰るね」
そう言って踵を返そうとした瞬間、腕を掴まれた。
一瞬ドキッとした。それと同時に何処か期待通りに言ったと思ってしまう自分が居ることに混乱する。
「いや待てって、折角めかし込んできたんだからさ。ちょっと俺に付き合ってよ」
玲子の化粧具合は、男のトモキでも整えてきたことが分かるほどシッカリと施されていた。
そして、無意識の内に自分に変化をもたせ、それに気がついたトモキに対して何処か幸福感と持つ。
「で、でも・・・私・・・」
振り返ると、よりトモキが近づいていることに胸が高鳴る。浅黒く、引き締まった筋肉質の体。
夫以外でここまで露出した男の裸を見るのは初めてに等しかった。
「へへ、ヨダレ出てるぞ」
トモキの指摘に意識が飛んでいた自分が居ることに気がつく。恥ずかしく、情けない。しかし、そんな感情を持ちながらも目は未だ離せない。
脳と体が分離するというが、この時ほどその言葉を思い知らされる。そして、半ば押し倒されるようにソファに腰を下ろす。
「・・・で?どうしちゃったわけ?化粧なんかして」
トモキの質問に玲子はどう答えて良いか分からなかった。ただ、めかし込んで来たことは事実としてある。
しかし、どうしようにもその理由が思いつかない。気がつけば化粧台の前に座り、気がつけば香水をふり、気がつけばこの店の前に立っていた。
それだけにトモキの質問はとても意地悪なものに感じ、一方で最もな質問であると合点がいく。
「まぁいいわ。で、これからちょっと付き合ってもらうからさ、いいよな?」
なかなか答えない玲子を軽く受け流し、トモキは強引に話をすすめる。だが、その強引さがかえって玲子にとって有りがたかった。
そして、その強引さも更に玲子にとっては心弾む要素となる。
予測のつかないトモキに玲子は、次に何が待っているのだろう、何をしてくれるのだろうという期待を抱いている。
日焼けサロンのような新しい発見を、其処から派生した高揚感を、トモキは玲子に与えてくれる。
もはや、希望のことは二の次どころか頭の中になかった。トモキに対して期待している自分とそれ以外のことを御座なりにする自分に酔う。
「ええ・・・勿論いいわよ」
688輾転:2012/06/17(日) 13:39:33.14 ID:vq+ApA22
玲子はトモキに自分の心臓の鼓動が聴かれるのではないかと気がきでなかった。
太いトモキの腕は玲子の肩に回されている。そして、その腕に体を預ける玲子。
トモキはごく普通にそれをした。玲子はそ余りにも唐突なトモキの行動に驚き嬉しかった。
「ねぇ・・・みんなどんな風に見てるかな?」
トモキになんとなく問いかける。
「・・・カップルじゃねーかな」
トモキはカカカッと笑いながら、更に玲子の方を優しく力強く抱える。
玲子はそんな力強さを心地よく思い、もはや警戒というものは一切持っていなかった。
二人は店を出た後、トモキの行きつけというダーツバーへやって来た。
そこは粗暴なトモキの印象とは違い、静かでボトルが煌めくおしゃれなバー。
何人かの若者がダーツに興じているが、特に馬鹿騒ぎをしているわけでもなく雰囲気がある。
「以外ね・・・貴方がこんな所に来るなんて」
内緒話をするように穏やかな口調で囁く。トモキはニッコリと笑いながらカクテルを煽る。
照明の暗いバーの中ではトモキの黒い肌は保護色のように溶けこんでしまう。しかし、その中で溢れるほほ笑みに白い歯が覗く。
玲子はそんな微笑みをもう一度見たいと思ってしまう。トモキは何をすればまた笑ってくれるのだろう?また自分に見せてくれるのだろうか?
「トモキじゃーん、お久〜」
突如として、入ってきた横槍に玲子は豆鉄砲を食らったようになる。
自分とは反対側にその声の主が居た、髪にはパーマが掛かり、暗い中でも分かるほど浅黒い、年の頃は明らかにトモキより上、もしかしたら自分と同年代かもしれない。
そんな女が立っていた。その女は馴れ馴れしくトモキに触れ、親しげに会話をする。
「へぇ、そっちの新しい彼女?アンタも好きね」
そう言うと嵐のように女は去っていった。しかし、玲子にはとても強烈に印象を残しながら去っていった。
「・・・誰?さっきの人」
必死になっている自分が居ることにも、嫉妬をしている自分にも気づいていた。それはあの女と話している時のトモキの表情にあった。
自分に一瞬見せたあの笑みをあの女には出し惜しみせず見せていた。それが玲子にとってショックであり、羨ましかった。
何より年の程からして自分と変わりない女があんな格好をしていること、普通なら過程を持っていて子育てに忙殺していてもおかしくない。
そんな人間がこの様な場所で遊び呆けており、あまつさえ若い男と親しくしている。羨ましかった。許せなかった。
「元カノ」
トモキに返事に予測はついていた。しかし、その言葉を聞きたくはなかった。わかっていたが、あの女がトモキと関係を持っていたことを認めたくなかった。
自分は夫や希望のために自身を犠牲にしてきた。一方であの女はそんな苦労も知らず、人生を謳歌している。
トモキの笑顔、そしてそれ以外の顔を見てきたのだ。自分が望むものを見てきたのだ。
「ねぇ、あなたってああいった風の女性が好きなの?」
「ああいった風?」
「つまり・・・日焼けしてたり・・・派手な格好してたり・・・」
口ごもる玲子を見やり、トモキはニヤッとほくそ笑む。
「まあ、地味でオバサンオバサンしてるよりかは幾らか良いわな」
玲子は自分の格好を消して地味だとは思っていない。しかし、歳相応に整えてきてしまったため、やはり落ち着いた印象が拭えない。
改めて自分が年老いたことと、トモキの希望に添えないことを悲観する。
「このあと・・・店に戻らない?」
覚悟を決め、玲子はトモキを見つめる。
689輾転:2012/06/17(日) 13:40:26.90 ID:vq+ApA22
少しカクテルに酔い、足元が覚束なくなりながらトモキの店へと戻ってきた。
店は真夏ということもあり蒸し暑い、玲子は羽織っていたショールを脱ぐ。肩は昼間の日焼けの影響で赤くなっている。
しかし、その肌を玲子は恨めしそうに見つめる。
「トモキみたいになるにはどれ位かかるの?」
玲子は何時しか「トモキ」と呼ぶようになっていた。そして、それに対して特別な違和感も持っていいない。
「マジかよ、その気になったの?」
トモキは驚いていた。しかし、それは喜びを含み嬉々した印象を持つ。
その反応に玲子は間違っていない選択だったと嬉しくなる。そして、もっとトモキを喜ばせたいという感情を抱く。
「ええ、やってみる。私だってまだまだオバサンじゃないんだから」
そう言うと玲子は身に着けていたワンピースを脱ぎ、ほぼ裸の状態になる。
「どお、そこら辺のオバサンよりは若いと思うんだけど」
惜しげも無く自らの裸を晒す。ただ只管トモキが喜んでくれるなら、それだけを思い魅せつける。
「いいね、さっすがノゾミの母親だ」
しかし、トモキから帰ってきた言葉に玲子はまた悔しくなる。トモキは希望というフィルターを通してしか自分を見ていない。
自分はトモキにとってそんな存在なのだろうか?いいや、そうであってはいけない。変えてみせる。
希望は、あの憎い娘は、あの自分を裏切り続けた女はもうトモキにとって必要ないと思わせたい。憎しみと羨む心が玲子を動かす。
「ここって一緒に日焼けできる機会もあるのよね?」
そういうと玲子はトモキの懐に抱きつく。自身が持つ全ての経験を生かしトモキを誘う。
「ああ、いいぜ。そんかわし途中でギブアップすんなよ」
互いに唇を交わし、何方からともなく舌を絡め合い、気持ちを高ぶらせるために愛撫をする。
そして、気がつけば青白く光るマシーンの中で互いを求めていた。トモキは玲子のつま先を舐め、玲子は剛直なトモキのペニスを舐める。
玲子にとって久々な行為、しかし麻薬に犯されてしまったように玲子はトリップし、その行為を純粋に貪る。
時たま絶頂を向けながら、玲子はその行為をトモキと行えることを誉れに思う。
「よし、ヤルぞ」
短いトモキの言葉に玲子はもはや思考が定まらなくなった。お互いに面と向かい体を密着させる。
トモキのペニスが玲子の太ももに当たる。その熱を帯び、玲子の唾液で滑りを増したペニスを玲子は求めた。
一心不乱に自らの膣へ導く。入り口に触れた瞬間、鼻から魂が抜けるような高揚感と衝撃が走る。
「激しく・・・激しくするね」
玲子はもはや貪る牝へと変貌を遂げていた。自ら膣に運んだペニスを必死に腰を上下しながら扱う。
トモキが時折見せる快感に、玲子はより激しく腰を動かす。
ジュッポジュッポ
愛液が絡み、水音を立てる。そんなBGMを聞きながら玲子は更に高揚する。
「あああぁぁぁっ、もぉっとぉもっとぉ」
まるで顎が外れてしまったかのように、叫ぶような喘ぎ声。それに答えるかのようにトモキは玲子の体への愛撫を激しくさせる。
玲子の胸をまさぐっていた手は、乳首を抓り、クリトリスを抓り、小気味良く痛覚と快楽を与える。
ざらつく舌で玲子の首筋を舐め上げ、玲子の反応を楽しむ。
「すげえな、オバサン。ノゾミなんか目じゃねーぞ」
「オバサンはやめてぇ、玲子って読んで、レイコってぇ!」
「レイコ!足腰立たねーくらいヤッからな、覚悟しろよ」
ペニスが脈を打つのが分かった。それは射精をする合図、何故かその時玲子には理解できた。
「出すの!ねぇ出すの!ちょーだい!レイコにちょうだい!」
「ああ、何処がいい!」
トモキの問いかけに玲子は答えなかった。只無言で口を開けてみせる。
690輾転:2012/06/17(日) 13:41:23.70 ID:vq+ApA22
本日は以上です。
ちょっと長かったですね。
691名無しさん@ピンキー:2012/06/22(金) 23:08:17.41 ID:wCi+mYkQ
遅まきながら乙でした。
自身の火照りに耐え切れなかったってのがなんかツボに来ました。
こういうちょっとした描写に興奮するんですよね…
692輾転:2012/06/24(日) 21:34:20.82 ID:S0UwFt5c
気不味い雰囲気の漂うカラオケボックス、そんな雰囲気の中気の抜けた声が上がる。
「あれぇ、寿々っちこの人と知り合いなの〜」
めぐみのなんとも言えない気の抜けた問いかけに寿々は我に返る。
「・・・うん、カレシ」
「カレシかぁ〜、でもカレシの後ろにサエちゃんが居るよ〜、どうしてかなぁ」
めぐみの指摘に寿々は洸治郎の背後を伺う。其処には、教師としては不遜すぎる格好をした紗枝が悪怯れることなく立っていた。
寿々は自分がこの場で行なっていた行為への後ろめたさ、一方で面識のないはずの洸治郎が紗枝と一緒にいることに混乱する。
「洸ちゃん、何で小早川先生と一緒にいるの!?」
声を上ずらせ、凡そ精神的に冷静ではない寿々の姿に周りの人間は波のように引いていく。
「・・・お前こそ、なんだよそのカッコ、ココの連中と何してたんだよ」
洸治郎は打って変わって静かな口調。しかし、寿々にとってはコレまで体験したことのない静かで冷たい口調だった。
「私だってたまには遊んだり、お洒落したりするもん。それより私の質問に答えてよ!」
興奮を抑えられない寿々は感情を晒しながら洸治郎に回答を求める。
「あら、答えは簡単よ。私が誘ったの」
ピンと張り詰めた二人の険悪な雰囲気に艶かしい声が割り込んできた。
「めぐみさんからお誘いの連絡が入ったから、たまたま知り合った洸治郎くんを誘ったの。しごく簡単なことよ」
紗枝はモンロー・ウォークのように腰を振りながら洸治郎の前へと歩み出てきた。
余裕のある大人の雰囲気で微笑む紗枝が寿々には腹立たしく思えた。
「へぇ、小早川先生は他校の生徒をそんな格好でこんなところに誘い出すんですか?教師がそんな事・・・」
最期まで言う前に寿々は、自分の今置かれてる状況にも共通する部分があることに気付き、言葉を飲み込んでしまう。
「あ〜も〜、どうしたの〜?楽しく遊ぼうってのに〜」
張り詰めた雰囲気を物ともせず、めぐみは呆けたような口調で割って入る。
それからのカラオケボックスは先程までの熱狂は去り、まるでお通夜のように静かになってしまった。
次第に一人二人と同席していた生徒達は去っていった。最後に残ったのは、寿々に洸治郎、紗枝にめぐみとめぐみの彼氏というヒロ。
そんな状況でもめぐみはヒロと楽しそうにイチャついていた。一方、寿々を始めとする三人は睨み合いのように沈黙を続ける。
「・・・あ〜、ここいらで一発なんかヤラね?盛り下がってるみたいだし」
耐え切れず口を開いたのはヒロだった。ヒロはテーブルにある割り箸を人数分取り、何やら印をつけている。
「あ、王様ゲ〜ムだ〜」
どうも王様ゲームをやるようであったが、寿々も洸治郎もその様な事をやる気持ちに離れなかったが、
これ以上重い雰囲気を作り出してはお互い何を口走るかわからない、そう思い参加することにした。
「やった〜、メグが王様〜」
王様になったのはめぐみだった。その喜びようは跳ねまわるほどであった為、寿々も洸治郎も少し引いてしまった。
「じゃぁね〜、Dの人が〜Aの人に跨って抱き合って〜」
普通こう言った遊びは可愛げのあるものはチョイスするものだろうし、あまりの過激な内容に洸治郎は驚く。
一方、ヒロが喜びながらAである事は喜び歓声を上げている。しかし、暫くしてもDの人物が名乗りでない。
そんな状況で洸治郎はDが誰か。
「あら、後藤田さん。貴方Dじゃない?ダメよ、ルールを破っちゃ」
割り箸を隠すように持っていた寿々を覗きこんだ紗枝が意地悪そうに寿々に向かって言う。
洸治郎はこの結果を理解していたものの、それをバラした紗枝に怒りが湧く。
「やり〜、寿久ちゃんカモ〜ン」
そう言うとヒロはポンポンと膝の上を叩いて、寿久を手招く。
困惑する寿々に洸治郎は少し苛つく。自分が此処に来るまで、似たようなことをしてたろうにと。
「早くやれよ、お前遊びだったらなんでもやんだろ」
洸治郎は自分が言ってしまった言葉に思わず、ドキッとした。心の片隅で思っていたが、
まさか口に出してしまうと思っていなかったからだ。
「・・・分かったわよ」
目尻に涙を薄っすら浮かべながらヒロの膝の上に跨る寿々の姿に、洸治郎は何てことを言ってしまったのだろうと後悔する。
「スズっちとヒロはそのまんまで次は〜」
めぐみの言葉に洸治郎も寿々もギョッとする。
「ちょっと待ってください。こう云うのって区切って楽しむんじゃないんですか?」
「そうよ、このままの体勢は・・・その・・・」
必死に抗議する二人に紗枝は
「だって、二人が盛り下げたんだからコレくらいしないと盛り上がらないじゃない?」
ぐうの音が出なかった。
693輾転:2012/06/24(日) 21:35:14.27 ID:S0UwFt5c
「王様は私ね・・・」
王様ゲームも4巡目になり、すこし過激であったが変な興奮を覚えるような内容にトランス状態になっていた。
しかし、その状態でも紗枝が王様になってしまったという状態に寿々も洸治郎も血の気が引くような感覚をおぼえる。
「じゃあ、Cの人とBの人が2分間ディープキスってのはどう?」
やはり恐れていたことが起きる。紗枝は大胆な命令を提案した。
「メグがBだぁ。Cって誰かなぁ〜」
めぐみはキャッキャと盛り上がっているが、一方で玉のように汗をかく洸治郎がいた。
「洸ちゃん・・・」
思わず声をかける寿々に洸治郎は焦ったように自分がBであることを宣言する。
「えへへ〜、ヒロがヤキモチ焼くくらいのエロいキスしようね〜」
そう言うとめぐみは洸治郎の目の前に立ち、洸治郎の手を引き起こす。
そのまま掴んだ手に指を絡め、洸治郎の手の指と互いに絡め合いながら洸治郎の顔の前に顔を寄せる。
洸治郎は明らかに緊張をしており、目を逸らすように顎を上げた瞬間。
めぐみのベロリと伸びた舌が洸治郎の喉仏を舐め上げる。
突然のことに硬直する洸治郎とあまりに過激な光景に言葉をなくす寿々。
互いに目が合う。しかし、その二人にヒロとめぐみが行動を起こす。
ヒロが跨った寿々の腰に手を伸ばしてきた。腰を囲う様に伸ばされた腕は次第に力が入り、グイッと寿々の体を寄せる。
驚きのあまりヒロの方に顔を向けると、先程までのアッケラカンとした表情と打って変わって、
眼光の鋭くなったヒロが、
「アッチがその気ならさ、コッチもこのジョウキョー楽しもうよ」
そう言うと寿々の左側の首筋に顔を埋める。鼻息による生温かい風が当たり、恐ろしい気持ちになる。
硬直しながら再度洸治郎へと目を配らせると、めぐみが舌を徐々に口へと上げてくように舐め上げていた。
洸治郎も何を思ったのか寿々の方へ視線を向ける。しかし、互いに視線が合うか合わないかの瞬間にヒロとめぐみによって視線が切り替えられる。
洸治郎の口にめぐみの白く塗られた唇が交わる。最初は、互いの唇に合わさるだけのフレンチ・キス。
しかし、口が離れた瞬間、洸治郎が息継ぎをしたのを見計らって少し開いた口にめぐみの唇が合わさる。
そして、小さくあいた口内に舌を挿入してくる。洸治郎は拒むもその侵入してきた舌は洸治郎の舌に絡みつく。
その交わる唇と唇から漏れだす水音が寿々には悲しくもあり、恐ろしくもあり、興奮するものだった。
「どーしたの?なんか熱っぽいよ」
ヒロがまたアッケラカンとした微笑みを浮かべ、そう思うと腰に回された腕が離され次第に上がってくる。
首の後に手が上がってきた途端、後頭部を抱えられた。
ビックリした瞬間、ヒロは唇を寿々の唇へと合わせてきた。
洸治郎とも数回しかしたことのないキスを今日知り合った男に、意味もわからないままキスをされた。
興奮は冷め、悲しさが込み上げてくる。
「だってさ、君のカレシが俺のカノジョとキスしてんじゃん。てなわけで俺のこと慰めてよ」
悲しさに顔を歪めていた寿々に、ヒロは至極当然の償いを求めているように言う。
その言葉に寿々は混乱もあってか、思わず首を縦に振ってしまう。
するとそれを確認したようにヒロは再度唇を合わせ舌を入れてきた。
最初はそれでも抵抗し続けたものの、息継ぎで口を開けた瞬間舌が猛烈な動きをして絡んできた。
「ふ〜ん、二人共意外と乗り気なのね」
傍観者として四人を見ていた紗枝が冷ややかに言うが、寿々も洸治郎もその言葉が耳に入ってくることはなかった。
694輾転:2012/06/24(日) 21:36:04.71 ID:S0UwFt5c
今回は異常です。
もう少しカラオケボックスでの状態が続きます。
695名無しさん@ピンキー:2012/06/24(日) 22:23:37.00 ID:Xj3tj4Fm
乙っした
馬鹿に堕ちきっためぐみに萌えるわあ
696名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 15:50:43.31 ID:OGAy0H6G
毎回いいです。
寿々がどんどん堕ちていく、外見が変わり勉強もできなくなり、馬鹿になってほしい。
こっちの住人に早くなって!
697名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 01:54:26.46 ID:DdKYU8Rj
いつも楽しく読ませてもらってます
洸治郎も堕ちそうで楽しみです
698名無しさん@ピンキー:2012/06/30(土) 15:01:05.37 ID:G6ixCDJA
めぐみが小悪魔みたい
展開が気になる
699輾転:2012/07/01(日) 21:28:54.48 ID:fNW8mrLY
2分という時間がもう随分前に済んでしまったというのに、洸治郎とめぐみのからみ合いは終わっていなかった。
最初こそ、抵抗を見せていた洸治郎も今は成されるがままになり、めぐみの舌を受け入れてしまっていた。
一方で、ヒロの膝の上にいた寿々もまた、抵抗を弱め、ヒロの愛撫を受けている。
「どうしようかしら?私、もう御暇させてもらおうかしら」
紗枝は退屈そうに肩肘つきながら二組の様子を眺める。
「ねぇ〜コウちゃんも〜もっとメグのことイジってよ〜」
唇を離しためぐみが不満そうに洸治郎へと目配せ、甘えるように抱きつく。
そんな風に引っ付きながら足の膝で洸治郎の股間をグリグリと弄る。
なんとも言えない行動に悶絶しながら、寿々の方に視線を送る。
其処には今までに見せたことのない熱を帯びた表情の寿々。その表情に洸治郎は何もかも諦めた。
めぐみを抱き締め、今度は自ら唇を合わせに行く。不慣れで、初い印象を持つキス。しかし、
めぐみの相の手もあり、次第に荒く激しいものへと変化し始める。
激しくなる口づけは息をするのも窮屈なほど、喘ぎ声に似た鼻息が漏れる。
「うっわ、なんだよアレ。人の彼女にヒデェ事するな、君のカレシ」
ヒロは洸治郎とめぐみの行為を態々、キスを止め見るように促す。
しかし、その光景に悲観するどころか、熱を帯びた眼差しを向け、体を窮屈そうに動かす寿々。
「・・・どしたの?もしかしてアレ見て興奮してきたの?」
そう言うと尚も、寿々の太ももや腰などを愛撫し始める。
「さぁ答えてよ?興奮したんだろ?カレシ見てさ・・・」
意地悪そうに質問を続けていたヒロの口は寿々の唇によって塞がれる。
一瞬、意外な寿々の行動に臆するが、寿々の行動が意味することを理解したのか、より激しく応える。
隣の部屋からカラオケを楽しんでいるような歌声がかすかに聞こえる。しかし、この空間ではそれよりも目立つ、
ピチャピチャという、ねちっこい水音がステレオのように両サイドから響く。
片方が激しく音を立てれば、もう片方もそれを追うかのように音を上げ異様な感覚が支配していた。
「んあぁ、コウちゃんもしかしてベロチューとかやったこと無いの〜?無理矢理で苦しいよぉ〜」
口を離しためぐみに対し、洸治郎は一切返事を返さない。視線の先には寿々がおり、
そして、寿々とヒロとの絡みを忌々しげに見つめ、めぐみに向き直る。
向き直った瞬間、あるものが目にとまる。褐色の肌が露わになり、視線を落とすとそこには不自然に大きな胸がむき出しになっていた。
「ああ・・・」
洸治郎は何も言えなかった。少し混乱をしていたが、それ以上に興奮状態である事がまともな判断を妨げる。
「いいよ。好きなようにして・・・」
一瞬、あの浮ついたイメージのめぐみが普通の女の子のように応える。それがかえって洸治郎の箍を外す結果となる。
それからはまるで乳飲み子のように必死になり、めぐみの胸を揉みしだき、食らいつき、舐め回した。
漏れだす、めぐみの喘ぐ声に洸治郎は更なる興奮を覚え、まるで獣のようになっていく。
しかし、そんな中でめぐみとは違う、聞き慣れた声の喘ぎ声が混じり始めた。
「ん・・・いぁ、あぁ」
その声は洸治郎に届かない。しかし、ヒロはその声を激しくすることに楽しみを覚えより行動を激しくさせる。
丸みを帯び、柔肌を称えるめぐみとは違い、スポーティに引き締まり、それであって愛撫をすれば予想以上の反応を示す。
特にヒップラインを撫でる声を殺すことなく反応し、その後グデっと力なくヒロにもたれ掛かる。
それが寿々を攻略する手立てであり、性感帯であることを確証させる。
~~
「あら?貴方は呼んでないはずよ」
紗枝が冷たく、微笑みを蓄えながら声を掛ける。
「・・・メグのやろー、ココにいねーのかよ」
そこには怒りを隠そうとしない希望がいた。駆けつけたカラオケボックスには、めぐみどころか寿々やヒロ、もちろん洸治郎の姿もなかった。
ただ、退屈そうに物思いに耽る紗枝がソファに腰を掛けているだけ。
「さっきまで居たけど?フフフ・・・」
700輾転:2012/07/01(日) 21:30:01.15 ID:fNW8mrLY
異様な光景だった。
気がついた時には、恋人であるはずの洸治郎がめぐみと寄り添い、自分はヒロに寄りかかっている。
そう理解しても、ヒロから離れることも洸治郎に声を掛けることさえも出来ない。
それどころか、自分へと伸ばされたヒロの腕を求めるように体を動かす。
そんな幽体離脱のように客観的に自分の行動を観察し、驚愕さえ覚える感覚を寿々は味わう。
「スズちゃんってさ、バージンだよね?」
ヒロは実に愉しそうな笑顔を浮かべながら、寿々に愛撫を続ける。
普通こういった時、想い人以外の人間にこんな事を言われた時、多くの人間が拒絶をするだろう。
寿々もそういう反応を取るのが当たり前だと、勿論自分もそうあるべきだとモラルとして持っていたはずだった。
「そうだよ。フフ・・・」
しかし、自らの口から飛び出した言葉はあまりに寿々が持つモラルとは異なる感覚の言葉だった。
何かがおかしい。それには気づいていた。しかし、体が動かない事、声が出ないこと、頭の中と口から出る言葉が違う事。
それ以上に何かがおかしい。コレは本当に自分なのだろうか?
客観的に自分を見ることができるが、自分の表情まで見ることは出来ない。
それなのに自分がヒロに向けている表情がとても媚び、恍惚を表に出したモノであることを理解する。
舌を胸板に這わせ、細めた上目遣いでヒロを見つめる。その女は後藤田寿々。
後藤田寿々は快活な女子高生。文武両道を目指し、学園で部活に勉学に励む少女。
部活を通して知り合った洸治郎と互いを大事にし、頼り合いながら青春を楽しむ少女。
時には学園の仲間である山本や阿南と勉強会を開く至って普通の少女。
そう普通の少女だと思っていた。
しかし、熱を帯びた視線で洸治郎以外の男を見つめ、インモラルを楽しむ少女が普通の少女だろうか?
ましてや、傍らでその洸治郎が他の女と絡み合う姿を良しとする、それが普通の少女だろうか?
寿々は解らなくなっていた。自身の持つモラルが何処にあるのか?そのモラルが薄れている事さえ。
~~
股間に埋めるめぐみの頭を見つめ、洸治郎はあることを頭に浮かべていた。
それはめぐみにとっても、寿々にとっても酷い裏切りだと認識していた。
紗枝に見せられたあの希望の姿だった。
めぐみほど黒くはない。しかし、親しきものがあるめぐみに希望を投影して興奮を覚える。
それがどんなに避難されるような妄想でも、一度点火された欲望は代替であるめぐみを捌け口にして求め続ける。
「プハァ・・・コウ・・・ちゃん」
洸治郎のペニスを咥え込みながら、その行き過ぎた被虐行為を愉しむめぐみ。
息を詰まらせながらも、洸治郎が見せる黒い表情を悦び。それが大きくなることが嬉しくてたまらない。
「おい、誰が喋っていいつった?そんな暇・・・」
皆まで言う前に洸治郎はめぐみの後頭部を押さえ、ディープスロートを強要する。
強烈な異物感に悶えながら、必死に自分の強要に答えようとするめぐみ。その姿が洸治郎には堪らなく気持ちが良かった。
希望は、住田希望はこんな表情をするのだろうか?自分がコレを求めた時、あの女はそれを嬉々として受け入れるだろうか?
妄想は広がり、希望への想いは増幅してゆく。そこに寿々という少女はいない。
~~
「はぁ・・・つっかれた〜」
一仕事終えたように背伸びをしながら街を歩く。めぐみとヒロは先程までの行為を特別なことのようには思っていなかった。
「つかさ、コレってノゾミにバレたらヤバイんじゃね?」
ヒロが夜風の心地よさを楽しむめぐみに問う。云わば、希望は彼らにとって司令塔であり、上役でもある。
その彼女を無視しただけでなく、煽り、嘲笑うように回避し続けた。
ましてや、洸治郎の事となると態度が一変した希望。その洸治郎を連れ回したのだヒロは今更ながらに焦りを感じた。
しかし、そんなヒロの心配を他所に星を数え無邪気に振り返る。
「大丈夫。コレは罰だから」
701輾転:2012/07/01(日) 21:30:58.59 ID:fNW8mrLY
久々に帰宅した。
疲れを癒すためでも、家庭的な温もりを求めているわけでもなく、ただ自然と帰ってきていた。
住田の表札。希望にとってもはや過去のものとなったその家は何処か忌々しくもあり、呆れるほど矮小な世界観を持った場所。
此処で自分が吸収してきたこと、それはこの2ヶ月ちょっとで崩れ、反吐が出るほど嫌なものになっていた。
それなのにその家に帰ってきてしまった。
もう、何が何だか分からない。洸治郎が寿々と付き合っていると知った時、純粋に悔しさがこみ上げてきた。
しかし、その悔しさにおいて寿々への嫉妬はあったが、復讐的な行為を行おうと思う気持ちにはなれなかった。
今が楽しい。そして、こんな楽しんでいる自分を洸治郎に見せつけてやる。
それが希望の出した答だった。その過程で、洸治郎を追いかけもした。洸治郎の事を知ろうと駆けまわった。
ただ、昔の思い出に仕返しがしたい一心で。
-『松田くん?彼すっごく愉しそうだったわ。恋人の前であんな風に他の娘にチョッカイ出すなんて・・・』-
紗枝が言った言葉。それは希望が最も信じたくなかった言葉だった。
洸治郎が寿々と関係を持つこと、それは自然の流れで自分にはどうしようもないこと。
しかし、めぐみと洸治郎が関係を持つことは希望にとって想像したくなかったことであった。
欲望に忠実になり、こんな風になってしまった希望でもソコまでは落ちていなかった。
洸治郎はそんな希望をまたしてもいとも容易く傷付ける結果となった。加えて仲間にも裏切られる結果を加えた状態で。
久しぶりに踏み入れる我が家で見た光景は、最早希望の思考では処理できるものではなかった。
「おっ、ノゾミじゃーん!お世話になってるぞ」
そこには見知った顔。普段、道端出会ったとしても何ら感慨に浸るような間柄でもない男が居た。
その傍らでは、実の娘が帰ってきたというのに、見向きもしない母親が居た。しかし、それは母親というには何処か母性に欠け、
そして、直感で顔を顰めてしまいそうな振る舞いをする女であった。
一糸まとわぬ姿は、赤く腫れるように日焼けし汗でテラテラ光る。ボサボサに纏まりのない髪は女性の品を感じさせず、
だらし無く構えた姿勢は動物的な貪欲さを醸し出す。
「・・・何やってんだよ・・・、ウソだろ・・・」
最早、希望に事を受け入れる術はなかった。
702輾転:2012/07/01(日) 21:32:46.80 ID:fNW8mrLY
本日は以上です。
もう、終盤です。来週も上げれるよう頑張ります。
Pixivで上げてる文は、少し時間を置いてから上げます。
703名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 23:22:24.84 ID:UHnMnfWt
乙でしたー
なんかエロとはまた別に、ストーリーが楽しみになってきた俺がいる
704名無しさん@ピンキー:2012/07/01(日) 23:55:39.60 ID:mp8sL8l0
おつかれさんですー
ものすごい勢いで堕ちていってますね
このあと希望がどうするのか気になります
Pixivのほうも期待してますよ
705輾転:2012/07/02(月) 10:38:09.64 ID:EVZ5JxRY
すみません。訂正です。
「ショウ」でなく「ヒロ」で物語を進めていました。
正しくは「ショウ」という人物です。
申し訳ありませんでした。
706名無しさん@ピンキー:2012/07/02(月) 17:41:29.28 ID:f+SdLlKQ
よかった、違和感覚えてたけど俺がどこかの回読み逃したのかなあと思って言い出せなかったんだw
707名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 13:38:15.46 ID:/qWnnoBm
今日楽しみにしています
玲子楽しみです
708輾転:2012/07/08(日) 21:04:19.40 ID:FeVOD5ym
「・・・」
「・・・」
気不味い空気が二人の間に流れ、互いに口を開くことも出来ない。
火照っていた体も冷め、今は後悔と恥ずかしさでどうしようもない。
気がつけば、この部屋に残され、置き手紙だけが唯一自分たちの状況を判断するためのアイテムであった。
~気持ちよさそうだったから起こさず帰りマ〜ス~
短く、楽観的な内容のこのメッセージに、コレまでのことがフラッシュバックのように蘇る。
寿々はショウと寝、洸治郎はめぐみを抱いたのだ。それは、夢でもなく互いにその目で確認した事実。
あまりにも生々しく、獣染みた行為であったが、同時に二人は思い出すことで、また熱を帯びそうになる。
「・・・コウちゃん」
寿々はその火照りを堪え、洸治郎に話しかける。
しかし、再び剛直になったペニスが寿々の目に入る。急に恥ずかしくなり、二の次の言葉が出なくなる。
ただ、その目線は洸治郎の股間から離れず、ショウとの情事を鮮明に思い出させる結果となる。
「どうだった?」
洸治郎がそんな寿々に発した言葉は、ごく自然な質問だった。それが意図するものは先程までのことを指す。
「どうだったって・・・初めてだったから・・・その・・・」
「初めてだったんだな?」
口ごもる寿々に強い口調で確認する洸治郎。その間も股間から目が離れない寿々。
その光景は何処か滑稽で、笑えるような気がする。また沈黙が流れる。
「ねぇ・・・コウちゃん・・・」
急に甘えるような猫なで声が洸治郎に向けられる。その声に少し意表を突かれキョトンする。
「私ねぇ、またシタくなっちゃてるんだぁ」
今迄に見せたことのないウットリとした顔、四つん這いで擦り寄ってくる仕草、その全てが最早寿々ではなかった。そして、
「・・・」
それに対し、何らリアクションを取らない洸治郎。寧ろ、寿々が自分の元へやって来るのを見つめる。
互いに体が触れるか触れないかの間合いに入った瞬間、洸治郎は寿々に覆いかぶさるように、寿々は洸治郎の股間に手を伸ばす。
獣のようにお互いを求める二人は、以前のような初々しい恋人同士の姿は見受けられない。
洸治郎が寿々にイマラチオを強要し、寿々はそれを嬉々として受け入れる。
漏れだす吐息も恥じらいで押し殺すというような様子はなく、獣が交尾をするかのように野性的であった。
「寿々!どうだったんだよ!アイツのチンコ!なぁ!」
洸治郎は嫉妬と征服の快楽により、乱暴な言動が目立つようになる。
「ショウのチンポ長いけど、コウちゃんのほうが乱暴でアタシ好き」
恥じらいを捨て、欲望をむき出しにするようになった寿々は最早、正義感など持ち合わせない只の女になっていた。
二人は、互いの利害が一致したかのように、求める快楽を要求し合い、応え合い快楽を満たしていった。
~~
「ねぇ、コウちゃん?アタシ、ショウちゃんのチンポ欲しいな」
何かがおかしい。そう気付く寿々はもう居なかった。欲望を口にすることに何ら躊躇いもなく、刹那の快楽を求める。
その目は純粋すぎるくらい澄んでいた。しかし、傍らに立つ洸治郎は違っていた。
「なぁ?オマエは誰の彼女なんだよ!?よくそんな事口に出来んな売女が!」
あの優しく寿々を大切にしようとする洸治郎はもう居ない。全てのモノを蔑むような彼は、荒んだ瞳をしていた。
「だってぇ、コウちゃんメグと昨日遊んでたじゃん。ズルいよぉ」
「うっせーな、アレはアイツが遊びたいっつーから付き合っただけ、オレがヤリたかったからとかじゃね〜し」
普通ならこの様な間柄、疾うの昔に破綻していただろう。しかし、不思議と二人は別れることなく引っ付いている。
洸治郎の我儘な要求に寿々は喜び応える。洸治郎がたまに許せば、見境なしに男に手を出す寿々。
奇妙な関係の二人は、今家も学校も離れ名無し草のように街を彷徨う。
709輾転:2012/07/08(日) 21:05:11.36 ID:FeVOD5ym
「木原先生・・・」
学園での木原は学生と大人のパイプ役を果たしていた。
教師の言うことは殆ど聞かなかったが、木原に対しては生徒達は耳を傾け、学園内での迷惑行為は抑えられている。
「・・・昨夜、我が校生徒の歩道件数は12件・・・コレはどうしたことでしょう・・・」
日に日に増える警察及び、近隣住民からの通知や問い合わせに、学園の職員たちは目に見えて疲れ果てていた。
そんな中で補導された生徒達の元へ駆けつけるのは木原の役目であった。
「思うに、反動ではないでしょうか?」
「反動?」
木原が口にした言葉に他の職員達は怪訝そうに反応する。
確かに、その反動という原因も考えられなくはない。しかし、こうも爆発的にそんな事象が起こりうるだろうか。
加えてこの頃の木原の様子も気になる。職員達の中には木原が何らかの関わりを持っているのではないかと疑う者も居る。
「我が校は創設して以来この様な事象は今までなかったのですよ、それを今更反動などと・・・」
木原の指摘は適格で核心をついていた。生徒達は抑制された学園環境で子供らしさを見失い、
色恋沙汰は疎か、横の繋がりと呼べれるものは殆ど無く、部活動でもしていない限り構築されない関係。
しかし、共に馬鹿騒ぎをする事で次第に心を開くすべを覚え、異性を意識し、次第にエスカレートしていく。殆どの生徒がコレに該当した。
木原の指摘に指して建設的な反論もないまま、重苦しい空気が流れる。
プルルル、プルルル・・・
電話の呼び鈴がそんな空気に緊張感を与える。また警察からか、それとも商店からか
「・・・はい、申し訳ありません、はい、今直ぐ伺いますので・・・」
受話器を収めると同時に職員達の目線は木原に向けられる。
~~
「あっ、キーヤン。早かったねー」
木原が訪れたのはこの街で一番大きなショッピングモールだった。その事務所に彼らは居た。
「阿南、こりゃまた今回は何したんだ?」
木原は粗方、従業員に事の次第を聞いていた。阿南達はこのショッピングモールで客引き、売春を行なっていたのだった。
「だってー、小遣い欲しーじゃん。新作のワンピ買いたいし」
何の悪びれもせず、まるでアルバイトの理由を話すかのような阿南。それを呆れ果てた目線で見つめる従業員。
その場をうまく収め、切り上げるのが木原の本当の役目となっている。木原はいつもこう言った生徒達に決まり文句を言う。
「もう少し上手くやれよ」
この言葉で多くの生徒は反省するどころか、増長をしている。それは木原自身もしっかり把握している。
「ねー、キーヤンひまー?アタシらこれから暇なんだけどさ・・・」
時刻にして午後9時を超えた頃、普通この時間に出歩けばまた補導されてしまう。しかし、そのような概念は彼女たちになかった。
「ワリィ俺、これからサエちゃんトコ行かないとダメなんだわ」
そう断る木原に阿南達はついて行く、というが、
「サエちゃんとのデートだからさ、悪いけど・・・」
そう答え、彼女たちと別れた。
~~
「ふーん、音信不通・・・」
「そうなんだよ、何か知らねーかな?」
木原は少し余裕のない顔で紗枝に質問をする。目の前に置かれたグラスは結露した雫が沢山垂れ、長い時間放置されている様子。
木原が前もって紗枝のところに連絡をよこす事は殆ど無い。それ故に、二人だけで話をしたいという流れはとても珍しいことだった。
「・・・折角、狙ってたのにさー」
710輾転:2012/07/08(日) 21:06:10.75 ID:FeVOD5ym
ここ最近、少し違和感を覚える光景が街で見られる。
歳の数にして30代の女性が、まるで20代前半のような風体で町中を歩いている光景。
肌は黒く、髪の色は不自然に緑がかった銀色、身に付けるアクセサリは何時も安っぽくジャラジャラ音を立てている。
加えてその言動が大衆の目を惹きつける要因となっていた。コレまた雰囲気のある男とともに歩き、事あるごとに馬鹿笑い。
更には眉を顰めるような言葉を恥ずかしげもなく上げる。
「ねぇ、見ました?あの人住田さんじゃない?」
「そうよね!雰囲気は全然違うけどやっぱり住田さんよね」
住田家の近所でも、彼女の話題で持ちきりだった。住田玲子、あの女性は住田玲子でないのか?
近所では、娘を女手ひとつで育てる健気な女性として目されており、
その彼女がまさかあのような変貌を遂げるということは驚き以外の何物でも御なかった。
「・・・おはようございます」
井戸端会議に興じる主婦たちの傍らを通り過ぎる少女。
「・・・ねぇ、あの娘ってまさか・・・」
「そうよね・・・」
口々に通りすぎた少女を可哀想に、そして哀れなものを見るような目線を向け眺める主婦たち。
その目線を痛いほど感じながら少女は足早に去っていく。
~~
「レイコ!ったく、何度言ったら分かんだよ!」
「えー、そんな事言ってもさー、レイコー、トモくんの言われたとーりにしかしてないよー」
だらし無く口を半開きにして、トモキの怒りの意味も理解できない様子のレイコ。
その姿は、とても娘のいる母親とは思えないだらしのない姿。
「だってートモくん、レイコにー、カレー作っててー、言ったじゃん」
「だからって何でレトルトになんだよ。俺材料買ってきてやったろ?」
「えー、メンドイよー」
話しながらも指に髪を巻いたり、両足の裏を合わせたり、とにかく落ち着きが無い。
そんな行動が30代後半という現実をカバーしているのか、それともあいまって魅力的に感じるのか、それ以上トモキは言わない。
「トモく〜ん、ご飯の前にー、レイコ、うんどーしたいなー」
甘えるように擦り寄り、有無を云わせずトモキの体を弄る。あまりにも変わり果てた玲子。
仕事も無断欠勤を続け、終いには「レイコはー、トモくんと日サロで働くのー」と言ってきかない。
しかし、彼女の表情はあまりにも晴れ晴れとし、今を楽しむかのように輝いている。
「レイコー、スッゴーク、頑張ったんだから、ご褒美だよねー」
日々、娘の為に頑張ってきた自分を捨て、今を楽しむ自分を見つけた。
それが今の彼女のアイデンティティとなっている。
裏切られるくらいなら何も期待しないように、何も思わないように日々を過ごす、それが今の玲子。
「トモく〜ん、今日さー、近所のおばさんたちにレイコさんか?って聞かれたんだー」
「でねー、そだよーって言ったらみんな苦笑い、変だよねー」
まるで小さな少女のようにトモキに甘えるレイコ。彼女は最早母ではない。
そんな姿を苦々しく眺め、声を掛ける事も間に入る事も出来ないで居る少女が居た。
黒髪に少し日焼けが残る肌、地味目の服装にメガネを掛けた少女、住田希望。
711輾転:2012/07/08(日) 21:08:54.66 ID:FeVOD5ym
本日は以上です。
今回で、寿々と玲子の話は一区切りとなります。
多分、今度の流れで最後になると想います。
最期まで頑張って続けますのでよろしくお願いします。

>>706
本当に失礼しました。
今後共、何か指摘があればどうぞ構わず書いてください。
712名無しさん@ピンキー:2012/07/12(木) 19:06:38.70 ID:QZp8aThG
玲子が変身してしまった...
経過が楽しみだったんですけどね

まだケバ化が進むといいな

頑張って下さいね
713輾転:2012/07/15(日) 17:43:19.07 ID:jIiWqsEh
申し訳ありません。
まだ上げられる状態にありません。早くて明日くらいになると想います。
本当にごめんなさい。
714名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 18:41:44.78 ID:FWFqmx4S
せっかく楽しみにしていたのに
少しでもいいですからお願いします
715名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 19:30:01.98 ID:RJtyhGht
>>714
無理強いすることはないだろう。
万全な状態で投下していただいたほうがよいと思うが
716名無しさん@ピンキー:2012/07/15(日) 19:36:04.70 ID:Ol0nJVBR
>>713
前にも書いたけど作者が楽しめることが一番だから気にするない
ゆっくり待ってますよ
717輾転:2012/07/16(月) 17:06:22.34 ID:VeTUFA3o
「センセーショナルな記事ですね」
週刊誌片手に昼飯を食べる男に彼女は言った。
「名門に訪れた堕落の時・・・ですか」
彼女は返事をする前に記事の見出しを声に出す。よくあるアウトロー系の雑誌であるが、
男の住む隣の町が特集されており、男もこの記事の取材を受けたことで買ってみることにした。
「この高校、すっごい有名な進学校なわけですよね・・・すっごい内容ですね」
尚も返事をしない男に女は一切構わず、話しかけ続ける。
「・・・さぁ、メシ食ったんだから出るぞ」
「はぁーい」
男は口数も少ないぶっきら棒な風体、対して女は恐らくまだあどけなさも残る印象。
「センパーイ、本当にあんな事が起きてるんですか?あんなゴシップ雑誌信じるなんて・・・」
「だから、信じていないなら付いてこなくていいんだぞ」
男は感情を荒げることも、逆に冷たく言い放つこともなく無感情な口調。
「イヤだって、私先輩に着いて回れって命令で・・・待ってくださいよ!」
男は皆まで言う前にスタスタと足早に歩を進める。
~~
「・・・●●新聞の廣田さん?」
「・・・はい、取材の方数日前にお願いしていたのですが、確か中橋先生という方にお話の方は」
「申し訳ないが、中橋はこの学園を辞めまして・・・」
応対をする教頭代行の益田という教師。とても疲れ果てたような様子と眉間に皺が特徴のある男、菊池の第一印象はそんな所であった。
廣田と益田が取材の申請の有無を言い争っている間、菊池の目に写ったのは遠目から見た綺麗な外観と違う荒れた学園だった。
鼻が咲けばよく映えるであろう花壇は、最近までなにか植えていたのであろう痕跡はあるものの、ただ土だけが盛られているだけ。
職員通用口である筈のこの場には、ティッシュや雑誌が散乱しており、その先に伸びる廊下の壁にはスプレーで書かれた如何にも取って付けたような英語が記されていた。
「な〜に〜、シュザーイ?ウッソー」
「うわマジじゃん!誰か何かしたん?」
徐々に大きくなっていった益田の声を聞きつけたのか、ゾロゾロと現れ始めた学生達に菊池は肝が冷える。
資料としてみた昨年の学生達の写真とは全く印象の違う人相の生徒達が現れた。
この学園では、皆襟を正した格好をしており、悪く云えば面白みのない印象しか持てない生徒ばかりだと聞いていた。
しかし、目の前には肌の色は極端なコントラスト、皆歩く度にジャラジャラと金属音をさせ、鼻につく香水やらのキツイ生徒達。
「コラ!今は授業中だろ!教室に戻りなさい!」
「え〜、いいじゃーん。取材受けたいよ〜」
「コッチのほうが面白そうじゃん。ジュギョーなんか仕方がなく受けてやってんだからおおめにみろよー」
益田の必死な制止にも関わらず、次々に溢れてくる生徒達。
「ちょっとアンタ達、こっちに来て!」
生徒達への制止を諦めたのか、益田は廣田たちを応接室へと招き入れる。
足早に案内されたが、この部屋に来るまでの間菊池が目にしたのは停止してしまった学校としてのシステムだった。
黒板に只管文字を綴る教師に対し、まるで別の世界であるかのように見向きもしない生徒。
廊下の至る所で通り過ぎる似つかわしくない格好の生徒。
「ねぇ、おねぇーさん。取材?オレが何なら独占インタビュー受けてあげるよー」
「カワイイね、おねぇーさん。そだ、オレがガッコ案内してあげるよ」
今まで数は少ないけれど、何件かの教育機関に訪れたが、こんなふうに接してきた生徒は此処が初めてだった。
それだけに恐ろしさを覚え、先程までの余裕はなくなっていた。
ゴシップ記事はゴシップでなかった。
718輾転:2012/07/16(月) 17:07:20.32 ID:VeTUFA3o
疲れた様子で親指と人差指で目の端を摘むようにため息をつく益田。
彼の眉間の皺は恐らくこの異常な日々で深く彫られたものなのだろうと菊池は結論付ける。
「取材でしたね・・・まさかゴシップ記事を書くために来たんですか?」
「この前もね、ウチの学園の実情を調べてるっていう記者方が来ましてね、面白可笑しく記事にしていましたよ」
「そのおかげで、生徒達は増長して、近隣の方からは不安がる声が上がる一方でね・・・」
コチラから繰り出す前に益田は私怨も含んだ様な愚痴を言い始めた。
「実はコチラでも近隣住民から取材をとっておりまして・・・」
益田の話を遮るように、廣田はコレまでの取材の内容の一部を話し始めた。
「・・・確かに、今年の夏頃から生徒の方で問題が出始めたことは確かです」
夏を境に学園の秩序が狂い始めた。まず最初にごく一部の生徒が無断欠席を始めたこと。
次に、出席してきた生徒の校則違反が多く見られ、授業をボイコットし始めたこと。
また、欠席していた生徒達が再び出席し始めると前述の生徒のような行動をとり始めたこと。
結果として、数少ないマトモな生徒は他の学校へと転向し、何人かの職員は精神が病み、退職していった。
「可怪しいんですよ。生徒達は数日で変わってしまった。それに具体的な不満とかもないみたいなんです」
「具体的?」
「ええ、大体何かに不満を持っているという点は同じですが、大人に対する不満ぐらいしか口にしないんですよ」
「それも頭ごなしに大人は悪いという論点だけで、どう理解すればいいのかさっぱりで・・・」
益田は深々と溜息を付くと共に、チャイムが鳴り響く。
すると、それまでざわざわとしていた外の雰囲気は、まるで蜂の巣をつついたように騒がしさが一つ上がる。
「失礼しまーす」
と同時に応接室に学生より年をとった男が入ってきた。何処かシャンとしておらず、学生気分の抜けないような社会人といった印象の男。
「木原くんか・・・コチラ新聞社の方々」
益田は苦虫を噛み潰すかのように廣田達を紹介する。その間も軽く首だけの会釈をし、片手をポケットに突っ込んだ状態の木原。
「どうも、●●新聞の廣田と申します」
「・・・菊池です」
「へぇ〜、菊池さんっていうんすか、取材ってどんな事聴きにきたんすか?」
廣田には一瞥もくれる事なく、菊池に詰め寄る木原は生徒達と同じような雰囲気が漂う。
「木原くん、君何しに来たの?」
益田が割って入るように木原を呼び止める。未練がましく木原は菊池から離れると益田とコソコソと話を始めた。
益田は話を受けている最中、無表情に務めていたようだが、眉間の皺がますます深くなっていくのが内容の善し悪しを表していた。
「じゃあ、僕はコレで」
話を終えた木原は益田と打って変わって明るい表情でその場を後にする。
「・・・彼も変わってしまった一人なんですよ」
益田は廣田達が木原のことを聞くことを見越して先に口を開いた。
「彼はあんな軽い感じの男じゃなかったんです。実直で硬い感じの先生でした」
「・・・何故か、今の彼は生徒達に慕われておりましてね。彼が居ないと学園がうまく機能しないんです」
普通、生徒の模範となるべき教師があの様な状態であれば正されるべきなのだが、彼を停職にでもしようものなら生徒達は一斉に制御できなるらしい。
そして、彼からの色々な要求も首を縦に振らない限り同じようなことが引き起こされるという。
「木原先生が何らかの事情を掴んでいるということですね」
ただ、ゆっくりと首を縦に振るだけで、益田は廣田の指摘に声を出すことはなかった。
719輾転:2012/07/16(月) 17:15:05.75 ID:VeTUFA3o
本日は以上です。
今回から新しい節に変わりました。
あまり多い内容ではありませんでした。
また、楽しみにして戴いている方々に御迷惑をお掛けしたこと、
本当に申し訳なく思います。これからも土日に上げるよう努力しますので、
楽しんでいただければ幸いです。
720名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 18:57:15.74 ID:9KhrOZOG
乙でしたー
まともな生徒が転校ってところが妙に生々しくてゾクっとしたよ
あと遅れるのは本当に気にしなくていいと思うよ
こちらは無償でずっと楽しませてもらっているんだしね
721名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 22:27:44.73 ID:ohz+6tOV
ところでこれ、いつから始まったんだっけ?
722輾転:2012/07/21(土) 22:39:54.96 ID:wYfmru+e
>>721
去年の10月くらいからやらさせて戴いています。
723名無しさん@ピンキー:2012/07/29(日) 23:03:27.18 ID:nBFuQhny
知能低下系ってどこかにまとめてない?
724名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 10:35:59.83 ID:zMdtLPqv
これpixivにもあげてるんだっけ
どこにあるの?
725名無しさん@ピンキー:2012/07/30(月) 20:41:13.13 ID:ZHiyT6dI
輾転さん、どしたんだろ。
いつも楽しみなのに。

頑張って女の子をケバ化させて下さいね。
726名無しさん@ピンキー:2012/08/02(木) 03:25:45.09 ID:de2S1DSO
貴種流離譚的なモノはこのスレ的にはあり?
727名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 18:13:17.49 ID:jEiBCRqe
輾転さん今日は書いてくれるのかなぁ

続きが気になるのう
728名無しさん@ピンキー:2012/08/05(日) 22:00:21.33 ID:Liy1Qtr7
輾転さんいるなら返事してー  いないならいいけど
729輾転:2012/08/06(月) 16:46:14.58 ID:+d244pt+
すみません。二週間の職業研修に行っておりました。
今週の土日に上げたいと思いますので、どうかお付き合い願います。
本当に申し訳ありません。
730名無しさん@ピンキー:2012/08/06(月) 22:42:18.22 ID:Ab3KZfUx
>>729
謝らなくていいよ、仕事あっての余暇活動なんだからさ。
ほとんどの人はまったり待ってる。
731輾転:2012/08/12(日) 17:49:54.90 ID:jY1m7t2N
「また来てねー」
「今度はバンゴー教えてよ」
あまり嬉しくない見送りだった。菊池は取って喰われるような恐怖を抱きながらソソクサと学園を後にした。
「先輩、やっぱりコレって洗脳なんでしょうか?」
先をズンズン進んでいく廣田に追いつきながら尋ねる。
「・・・少し違うと思うがな」
廣田の少ない言葉は菊池にとってより自体を把握し難くする。
「お前はもう戻れ、オレはもう少し調べたいことがある」
何時も意思表示を余りしない廣田が、ハッキリと自分を拒絶したことに少し腹が立つ。
「いや、だからですね。私は先輩に付いて回るのが、今上から命じられてる仕事なんですって」
そんな反論に顔の皺一つとして動かさない。元々、廣田という男はそういう男なのだ。
誰とでも打ち解ける事の出来る菊池でも、この男の本懐を理解できない。
会社でも浮いた存在で、新人研修等はあぶれ者である廣田に回ってくる。廣田もそれに対してコレといった意義もなく受け入れる。
それだけに会社としても扱いづらい、物言わない背信行為は罰しづらい。
「コレはオレの個人的なモノもある、お前はデスクに今日の話を話しておけ」
感情のない言葉に、もう何を言ってもこの男が首を縦に振ることはないだろう。
~~
「廣田博巳・・・」
机の上に置かれた一枚の名刺を見ながら木原は何か物思いに更けていた。
学園での彼の地位は今や、増田どころか全職員の中で最も高い位に位置していた。
そして、その立場を用いて多くの抵抗勢力や異分子を排除してきた。
保護者も最初こそ訝しげに扱っていたが、通じ合うことの出来なくなった子供とのパイプ役を担う木原に異質な信頼感を持つようになった。
「どーったのー、キーやん」
そんな木原には常に『女』が寄ってくる。それはどれも若く、そして品が無い。しかし、妙な色気と明るさがある。
女に不自由しない木原であったが、ある不満と不安があった。
「いや、今日来た新聞記者の事なんだけどな・・・」
不満とは、自分が何の為に学園を変貌させたかという理由。
元来、真面目な正確であった木原は未だにその理念を貫くことに関してはブレていなかった。
人が本来欲求する欲望に子供達が素直になること。それは子供達を幸せにする最も理想的な教育であると。
木原は妄信的に、希望が体験させてくれたあの一時からそんな理想を求めていた。
しかし、今それが思うように進んでいなかった。
「あそっだー、今日さ玲さんが遊びに来るんだってー」
「・・・ノゾミは?」
「う〜ん、来ないんじゃないかなー」
不安とは希望の事。彼此希望とは2ヶ月近くあっていない。突然途絶えてしまった彼女との連絡。
木原にとって神にも等しい希望との断絶は不安を煽るものだった。
「記者のこと、サエちゃんに伝えとこーか?」
希望にとって変わって今、彼等を仕切っているのは小早川沙枝だった。彼女の何かを含んだような言い回しと行動に木原の不安は大きくなる一方。
紗枝と木原では考え方が違っていた。木原はある種の正義感が暴走したものであるが、冴は違う。
そんな風に木原は沙枝を注視している。
「ねー、たまにはキーやんもサエちゃんとこ行こーよ」
732輾転:2012/08/12(日) 17:51:03.06 ID:jY1m7t2N
「で、どーだったよ。取材」
デスクに突っ伏せた格好になりながら項垂れる菊池に上司が声を掛ける。
「あっ、いやぁ・・・なんて言うか、思っていた以上の案件ですね」
「というのは?」
「いや、何かちょっと問題が綻びが出始めた程度だと思ったんですが、全体が急に変わってしまったというか」
菊池は自身が目で見たことを上司に話す。
「品性ってモノが無くなっちゃったていうか、品性を保たなくていいと思っちゃってるような・・・兎に角、気持ち悪いくらいにおかしいんです」
言葉では伝わらない。自分も取材を始めるまでその変化を半信半疑に捉えていた。
しかし、目の当たりにした学園の変化は余りの激変ぶりであった。
「・・・私は以前の彼らを知りません。でも、あの荒れ方はまるで悪意を持って荒れてるようにしか思えません」
言い切ると菊池の凄みに少し気圧されている上司がいた。菊池の反応が真に迫ったものであったが為だろう。
「すみません。私興奮しちゃって」
「いや構わんけど。で、廣田はまだ出ているのか?」
廣田は未だ取材を続けている。半ば強引に振り切られた菊池は素直に社に戻っていた。
彼女にもそれなりに仕事に対する自尊心があった。目の前にある事象を取材したいという欲もある。
あわよくばスクープをモノにしたいと言う気持ちだってあった。しかし、廣田に付いている限りそんな事は不可能。
「あの相談があるんですが・・・」
菊池は位を決した様に上司に口を開いた。
~~
「ふ〜ん、新聞記者・・・」
タバコを燻らせながら、差し出された名刺をぞんざいな持ち方で見つめる玲子。
キャリアウーマンとしての姿は影を潜め、Tシャツにカットジーンズ、ピンヒールのミュールといった格好をしていた。
彼女は出版社を辞め、取材で培った人脈を肉体を用いて生かし、オリジナルのブランドショップを立ち上げていた。
そのラインナップはどれも若者受けするファッションであり、逆に言えばどこにでもある汎用なデザインのものばかり。
しかし、彼女の店は繁盛していた。学生をターゲットにしたからだ。学割等で普通に買うよりは安くし、木原などと結託した。
また、広告代理店にも掛け合うなどして自らのブランドを宣伝し続けている。
勿論、最初こそ彼女の店に対する大人達の反応は、手厳しいものがあったが、若者達からの支持が伸び始めればそれも気にならなくなった。
「ブランドの取材?もしかしてー、あたしへの個人取材?」
相手の意図を判った上で意地悪に質問を返す。ここら辺は前職での経験が染み付いている。
勿論、この取材が学園に関するものであるということは判っていた。
「いえ・・・この取材は御宅の店のユーザーに関する事柄です」
そんな意地悪な質問に眉一つ動かさず切り返す廣田。少し、面白みの欠ける廣田の反応に玲子はつまらなそうに名刺を放る。
「貴方のお店は確か、学園の生徒が多く利用されているということですが?彼女達が多く出入りする様になった原因等は思い当たりますか?」
「ええー、何それー、何か棘ないですか?」
廣田の言い回しは意図的に相手の感情を逆なでするものだった。玲子にとってその取材の手段も熟知するところであったが、
「私も取材をしている中であまり良い話は得ていないのです。この店はある意味で今回の事案のアンテナ的役割を担っているのではないかと」
玲子の反論を無視して、取材の動機と流れを口にした廣田に、玲子は腹を決めたかのように口を開く。
「・・・その考え方を否定することは異ねめ無いですね。確かに、アタシの店は学園の生徒を優遇してますから」
「でも、彼女達はお客様、アタシはあくまで提供するのがお仕事で、彼女達がどう変化するかなんて責任は持てませんし・・・」
「確かに」
玲子が二の次を口にしようとするのは遮って、廣田はその考えを肯定した。あまりに早い廣田の反応に玲子は拍子抜けする。
「でしたら、この取材はどのような意味があるのか、アタシは疑問ですね」
「いいえ、意味はあるんです。只貴方がこの事案に対し何らかの意識や関わりを持っているという事を確認できればよかったのです」
廣田はそう切り返すと、
「また取材と違った意味でお話ができれば幸いです」
「・・・もう取材は終わりなんですか?」
スクリと立ち上がり、帰り支度を始める廣田に玲子は訝しそうに尋ねる。
「ええ、貴方もこれから用事がお有りになるようなので・・・小早川紗枝さんに宜しくお伝えください」
玲子は何か気持ち悪い悪寒を感じた。
733輾転:2012/08/12(日) 17:52:05.88 ID:jY1m7t2N
「うっわぁ、また来てくれたんだー、ショージキ嬉しーかも」
「いやぁ・・・」
翌日、菊池は学園を再度訪れた。今回は廣田から離れ単独での取材というわけであった。
昨日の内に連絡を入れた時には益田が応対をしていたのだが、益田は体調不良のため出勤していないということだった。
代わりにで迎えに来たのは、学園の生徒達だった。妙に馴れ馴れしくて、年上の菊池に対してまるで友人に接する様な態度だった。
「菊っちゃんって、下の名前なってゆーの?」
「桃華って言います」
「モモちゃんかー、俺ユウキ。よろしく」
ユウキという生徒は言わば軽い感じの生徒で、他の生徒よりも積極的に桃華に話しかけてきた。
でもさー俺、年上のオネーサンとかと話す機会がなくてさー・・・
新聞記者って危険なトコとかも取材すんのー・・・
彼女欲しーわ・・・
余りにも個人的な内容と鬱陶しさに桃華は度々、ほかの生徒に話しかけようとする。しかし、その度にユウキは桃華に話し掛けてきた。
「あのね、私は今日この学園について取材に来たの。貴方の取材をしに来たわけじゃないの」
強い口調でユウキを突き放そうとした。対して、ユウキは目を丸くしてキョトンとする。
これで彼がしつこくついてまわる事はないと思った。
「そうなんだ!じゃあさ俺が案内した上げるよ」
急に大声を上げたユウキは妙に上機嫌であった。意図の分からないユウキの反応に桃華は呆気にとられる。
そうこうしている内にユウキは桃華の手を引っ張り歩き出した。
~~
「・・・」
「で、ここで大体みんな集まって駄弁るんだー」
尚も呆気に取られっぱなしだった。ユウキは学園の内部を様々に案内してくれた。
それは学園の『学校』たる意味が崩壊していることを認識するのに十分な光景だった。
まず各教室、これらは言わば集会場の役割になっている。思い思いの時間に登校しては落ち合う為の場所。
図書室は雑誌が多く、どれも学習性に乏しいものばかり。ユウキは皆が持ち寄ったものだと自慢げに話した。
視聴覚室や音楽室では、配備されたAV機器でビデオ鑑賞会や音楽を垂れ流すなどしている。
そんな探訪の最中でもタガの外れたような笑い声や叫び声が桃香を恐怖させていた。
「勉強はしないの?」
あまりにも直球すぎる質問に桃華は後悔をした。
「べんきょー?」
ユウキはまたしてもキョトンとする。その顔は場違いな質問をしてしまったのではないかと思わせるほど、驚きをたたえていた。
「此処は学校じゃない。此処には勉強をしに来てるんじゃないの?」
最早、言ってしまった事を取り消すことは出来ない。それならばこのまま質問を投げかけしてしまおうと桃華は質問し続ける。
しかし、ユウキの答えに桃華は混乱を覚えた。
「何でべんきょー何かしないとダメなの?」
この質問に桃華はこの学園で起きている変化が尋常なものではないと改めて認識する。と同時にユウキに同応対していいのかわからなくなる。
小さな子供がこの質問をするのならばまだ答えようがある。しかし、目の前にいるのは勉強をし続けてこの学園に入学したはずの生徒。
そんな彼に勉強に身を解くのは愚行であり、哲学並みに難しい事である。
尚も不思議そうな顔をするユウキ。余りにも純粋な表情は何を説いても無駄だという気にさせる。
~~
「今日は木原先生は居ないの?」
粗方、学園内を回り終えたので質問すると、
「今日はいないよ、ほかのセンセーも殆どいないし」
桃華は学園に来て今まで持っていた違和感に初めて気がついた。大人が居ないのだ。
「居ないって今日は休みじゃないじゃない」
そう言うと、困った顔をするユウキ。
「だってさ、キーやんが今日は来るなって言ったら来ちゃいけねーんだもん」
またしても意味がわからない。木原が号令を掛けると教師達大人は学園に来ないと言う。
これはとてつもない事実を知ってしまった。そんな風に内心興奮しながら、少し不安を抱く。
「ねぇ、そんなこと話しちゃって良いの?」
「ダメだよ、だってこの事話したらキーやんがクビになっちゃうじゃん」
ユウキは本当に馬鹿なのか、それとも何か裏があるのか桃華はその言葉にゾッとする。
「ここまでで今日は取材は終わりにしましょ。ありがとう」
早めに切り上げようとする桃華。しかし、そんな彼女をユウキが呼び止める。
「モモちゃん。取材料は?」
734輾転:2012/08/12(日) 17:55:53.28 ID:jY1m7t2N
本日は以上です。
長らくお待たせして本当に申し訳ありません。
私事で皆様に約束した毎週上げるという約束を破ったことを深く反省します。
また、ここ最近性描写が少なく物足りない内容になっているかもしれません。
できれば今後そういった内容を増やすとともに、pixivで上げている物には、
そういった内容を増やすよう努力します。
735名無しさん@ピンキー:2012/08/13(月) 14:34:12.48 ID:cpgcR1Pt
いつもGJです。
pixivで上げている物のタイトルは?
探せませんでした。誰か教えてください。
736輾転:2012/08/13(月) 19:30:58.42 ID:iLSLlNxC
>>735
ありがとうございます。
題名は「堕ちる話」といいます。
こちらのアップは空いた時間を見つけながらなので、非常にスローペースです。
これからもよろしくお願いします。
737輾転:2012/08/19(日) 22:36:36.57 ID:0wpGHOkR
ユウキの突然すぎる言葉に桃華は思わずバックから財布を取り出す。
「・・・諭吉くれるの?」
ユウキは不思議そうな顔でそう言う。どうも取材料とはお金の事ではないようだった。
「あの、取材料ってどうすれば?」
オズオズとしながら質問をすると、急に距離を縮めてくるユウキ。
「勿論、モモちゃんのボデーで」
「えっ」
雰囲気的にまさかの想定で予想していた。しかし、こうも簡単に包み隠さず言われると思っていなかった。
寧ろ、襲われる覚悟すらしていただけに、このユウキの態度は拍子抜けするもので逆に恐怖を覚える。
至極当たり前に他人に肉体関係を求めてくる。それはどんなん人間でもまずは段階を踏んでから行うもの。
しかし、ここの生徒達はソレがないのだろうか?
「ちょっと待って、幾ら何でもそれは・・・」
「えー、だって俺モモちゃんの事が好きになっちゃたんだもん。いーじゃん」
まるで駄々を捏ねる子供のようにワガママを言うユウキは、年相応の倫理観は持っていないようだった。
桃華の両手を握りながら関係を求めるユウキを周りにいた生徒達も、
「モモちゃん、いーじゃんヤっちゃえよ」
「ユウキがカワイソーじゃん」
「大人なんだから代価支払わないと」
まるで桃華が悪者かのように批判めいた言葉が飛び交う。それに勢い付いたかの様にユウキは詰め寄り始める。
「じゃあ、デートで我慢して、ね?」
桃華の言葉に周りは「逃げた」「汚ねー」と尚も野次が飛ぶ。
しかし、目の前のユウキは目を爛々とさせながら嬉しそうに、
「イイよ!」
短い言葉であったが、桃華はこの場から逃げれる安心感から自然と微笑む。
~~
昼間だというのに商店街の人の多さに学園の変化の度合いを思い知らされる。
皆、どう見ても十代、もしくは二十代そこそこ。そして、そんな彼らを遠巻きに訝しげな面持ちで見つめる大人達。
そんな視線を自身にも向けられていると思うと百華は何とも言えない心境になる。
「モモちゃんどんな服が好きなの?」
「え、あ」
未だユウキの馴れ馴れしい態度について行けない感が残る。しかし、強引ではあるがユウキは桃香を喜ばせようと様々なデートの提案を出す。
その中で桃華は気になる言葉を耳にする。
「最近さ、ウチの女子連中に人気ある店行かない?ウチの生徒の親がやってんだってその店」
この街の大人達の目はとても冷たく、学園の生徒を受け入れるような寛容な人間はいない、そう思っていた桃華はその店にこの異変のヒントがあるのではと睨む。
ましてや、生徒の親が経営する店。いずれは取材対象になるだろう。廣田より先に取材したいという気持ちが芽生える。
「うん、行こ。私興味がある」
桃華の態度にユウキは尚更、上機嫌になる。
738輾転:2012/08/19(日) 22:38:06.88 ID:0wpGHOkR
「あら、この店も偉く注目されるようになったものねー」
店主の玲子の言葉に変な焦りを感じる。
「もしかして、廣田が取材に?」
この異変について嗅ぎ回っているのは自分達だけだろう。他の記者が嗅ぎ回るようなことは考えづらい。
であれば、想像は容易だった。
自分が危険な橋を渡る間、廣田は悠々とその先を歩いている。それがとても悔しく歯痒い。
「あの、実はですね・・・彼とはちょっと違う視点で取材をしてまして」
咄嗟に嘘をついてしまった。そうでもしなければ、結論が同じになる取材になってしまう。
「ふーん、ま、見たところガッコの子と仲イイーみたいだし、あの廣田って人とはちょっと違うみたいね」
玲子の言葉が若干丸みを帯びたのを感じる。自分に対する態度を少しは軟化させてくれたようだ。
「で?どんな事聞きたいの」
「え・・・えと先ずですね、ここの店に来る子供達についてどう思われるか?お聞きかせください」
在り来りな質問だと言う自覚はあった。それだけに玲子が答えてくれるか?それが不安だった。
「単純よ、みんな楽しそうじゃない?アタシ、子どもの笑顔って好きなの」
あまりにナチュラルに答える。しかも、その言葉は付入る事が出来ない言葉だった。
「あれ〜、もしかして意外だった?でもね、これは嘘じゃないの。勉強なんかしてる時より生き生きしてると思うの」
続いて出た言葉は、まるでコラムやエッセイでも出す為に取材をしているようだった。
それからも玲子の言葉は、何とも場違いさを感じる真っ当な言葉だった。
勉強だけが・・・人生は・・・楽しまなきゃもったいない。
しかし、桃華がある質問をした途端、玲子の饒舌ぶりは影を潜める。
「素晴らしいお考えですね。お子様も理解があるお母様で鼻が高いでしょうね」
桃華は咄嗟にマズいワードを上げてしまったことに気がつく。そして、玲子の機嫌を損なわないように慌てて、
「ところで、ココの服は住田さんのデザインなんですよね?私も一着買ってみようかな?」
店に来てからあまり目にしていなかったが、どれも在り来たりなデザイン。
しかも、十代ならまだしもそれ以上になると派手すぎるイメージの服ばかり。
とてもじゃないが、桃華は着る事を躊躇うものばかり。それでも、フォローの為服に興味がある素振りをする。
「それじゃぁ、アタシが見立ててあげる。オマケに割引してあげるわね」
~~
「へー、モモちゃんて意外と化けるんだねー」
ユウキの言葉に少しムッとする。そして同時に服代は経費で落ないだろうな、と言う虚しさを覚える。
取材自体はあまり良い収穫はなかった。強いて挙げるなら、玲子とその子供の関係性について疑問が残った程度。
それ以上に、今の自分の姿を知り合いに見られないようにする事の方が至上命題となっていた。
肌の露出の多いクラッシュレギンス、オフショルダーのタイトワンピースといった出立ち。
それに反して飾りっけのない化粧はナチュラルな状態に自信がある桃華の強みとも言えるが、
今の風体には少し違和感がある。
「やっぱり恥ずかしい、少し無理があると思うし」
「なんで?スッゲー無理じゃないって。てか、寧ろ新鮮」
ユウキが色々と煽てるが、桃華にはあまり響かなかった。
「それアタシに対するあて付け?」
玲子の一言に慌ててそんな意図はないと弁明する。玲子には少なからず好印象でいてもらいたい。
「それじゃ、何か興味があったらまた取材に来て頂戴。アタシも貴方に興味があるから」
「え?」
玲子の微笑みは母親の様な微笑みがあった。しかし、その真意は掴み様のないものでもある。
~~
「じゃぁ、次どこに行こうか?」
「ゴメンなさい。私一度社に戻らなくちゃいけないの」
この申し入れにまたしてもポカンとするユウキ。この顔がデフォルトに感じてしまうほど見慣れた。
「なんで〜、デートって言ったじゃん」
「でもね、私仕事中だから。仕事もちゃんとしないとユウキ君に会えなくなっちゃうかも知らないよ?」
「それはヤダよ」
「じゃあ、我慢して。今度休みの時にご飯でも食べましょ」
「・・・続きってこと」
首を縦に振るとユウキは先程までの落ち込み様が嘘のようにハシャギ始めた。
ハンバーガー好き?パスタ好き?それとも和食が好き?
まだ明確に決まっていない未来に思いを馳せる姿は、幼稚な子供であった。
そんなユウキに桃華は、特別警戒をしなくても大丈夫ではないかと思い始める。
「今度会う時はその格好で来てね!絶対に」
739輾転:2012/08/19(日) 22:39:35.06 ID:0wpGHOkR
「アレが昨日来た記者の片割れ?」
桃華たちを見送る玲子に話し掛けるのは、トモキだった。
玲子の店はトモキの店の真下に位置するテナント。トモキの計らいでこの立地に店を構えた。
「あれ〜、トモくんそんな目であの子見つめちゃうんだ〜」
先ほどまでの大人っぽい玲子とは違う甘ったるい口調に変わる。
そして、トモキに対してあからさまな嫉妬を見せ始める。今や、玲子はトモキの女になっていた。
二人が顔を合わせない日はなく、またお互いの店で一緒にいる姿は見ないことがない。
それはまさに恋人同士といった様子、そして何時も熱を帯びた絡み合いに発展する。
「嫉妬するなんてまだ若いんだな。だいじょーぶ、あの女は何とかするってよ」
誂い半分に返事をすると、もうっとふくれっ面を見せて起こる玲子。
「しっかし、男の方はどうすんのか見当がつかねーな」
~~
ズチュ・・・ズチュ
相変わらず紗枝のマンションは異様な空間だった。歳いくばくもない男女が絡み合う一方、
明らかに未成年であろう客がカウンターに座りアルコールを口にする。
今や、集会以上に発展したこのマンションは、ある種の会員制クラブのように予約がないとは入れなくなっていた。
それだけに時たま、客層に当てはまらない人間が来たりする。
「ねぇ〜、アッチばっか見てないで〜、お話しよ〜」
年齢にして親子ほど離れた男女がカウンターに腰を掛けている。
男はこの異質な空間に目を丸くしながら、背後で行われている絡みから目が離せないでいる。
それに対して女はしなだれる様に甘える。
「スズちゃん?ココってスゴイとこだね・・・」
男は緊張と不安から、酒を一気に飲み干しながら喉を潤す。
そんなグラスをスゥっと引き、新しいグラスを差し出す紗枝。
「小早川先生お構いなく、自分はそんな強いほうじゃないので・・・」
「あら?お口に合いませんでした」
そう言うと悲しそうに見つめ返す紗枝は、妙に媚びているようにしか見えない。
しかし、緊張とアルコールの効果はそんなあざとささえ気づかなくさせる。
「そうじゃありません。大変美味しくてまるでジュースのようで・・・」
そうフォローをすると、一気に酒をあおり、またグラスを空にさせる。
「わぁ〜、センセースッゴーイ」
寿々は両手で小さく拍手をしながら男を称える。
「でも、先生。申し訳ありませんが、この事は内密に」
男の手を掴むと、人差し指だけを立てるように握らせ、自らの唇の前に持っていく。
「シーですよ」
と、隣の寿々がいう。
紗枝の薄暗い中でプリッ膨らんで見える唇に、男は生唾をゴクリと飲み込む。
「・・・は、はい。勿論、口外はしません」
男は堕ちた。それを確信に帰るために寿々はある行動に出る。
「センセ、アタシね。アレ見てるとさ〜」
後ろの男女を指差して、寿々は尚も甘えるように男に擦り寄る。
「・・・しょうがない子だな、後藤田くんは」
アルコールがまわり分別も付かなくなり始めた男は、そう言うと寿々の腰に手を回して席を立つ。
「小早川先生、それでは申し訳ありませんが、自分はこれで」
そう言うとマンションから立ち去った。万冊を数枚おいて。
740輾転:2012/08/19(日) 22:43:06.09 ID:0wpGHOkR
「あ〜、マジウケた」
マンションの入口からケタケタと笑い声が響く。
入ってきたのは後藤田寿々とその彼氏、松田洸治郎だった。
以前の健康的な日焼けとは全く違う黒光りした肌は、その下品な笑い声によく似合う。
「あの先公、最初こそ腰振り凄かったけどさ、二発くらいでギブとか言いやがんの」
「あら、そうなの?あの先生も気概があるようで意外とだらしないのね」
今、寿々と洸治郎はこのマンションを根城にしている。
主に、寿々が体を売り、渋る客がいれば洸治郎が出てくるといったシステム。
そして、紗枝はそんな二人を大人達への対策の方法として使っている。
「お前さ、少し和遠慮ってもんしろよ。俺がいんだぞ」
少し、面白くなさそうな洸治郎。しかし、
「でもその方が燃えるくせに」
そう反論すると、むっつりした顔のまま黙りこける。
「あのね、二人に今度どうにかして欲しい人がいるの」
そんな二人に紗枝が廣田の写真を差し出す。
「うわ、スッゲー渋ーい。この人とヤレってこと?」
「別に方法は構わないわ。ただ、少しこの辺りを彷徨いているから気になるの。それと・・・」
そう言うともう一枚写真を撮り出す。
「洸治郎くん、今度この子の事で声を掛けるかもしれないから、その時はよろしくお願いね」
決して目は笑っていない微笑みを紗枝は浮かべる。
741輾転:2012/08/19(日) 22:46:35.71 ID:0wpGHOkR
本日は以上です。
桃華のキャラクターが最初と若干違いますね。
自分のいい加減さが身にしみます。
>>658
僕のできる男の学力低下がユウキみたいな事です。
742名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:04:35.55 ID:3C6OKAm0
感想だが駄作だね。全然ダメ。関口家の異変を書いている人に書かせた方が良いと思う。
もうそろそろ別の作品期待したい。この作品は面白くない。
743名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:07:22.26 ID:BoN/WKwz
乙でしたー
登場初期とキャラが変わってくるのは商業作家でもよくあることだし
気にしても仕方ないと思うよw
744名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:09:22.00 ID:3C6OKAm0
とにかく面白くないから強制喫煙シチュで書いている作家さんや堕ちる教師を書いている作家さんを研究するなりしろ。
本当に駄作
745名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:20:00.75 ID:OiMnTUPJ
乙乙、毎週楽しみにしてます。
寿々もすっかり染まったなあ。初期から読んでるとその落差に興奮するよ。
桃華もやがって染まっていくのかな?

746名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:22:25.58 ID:3C6OKAm0
正直、ネタ不足なら書かなくていい。他の作家にチャンスをあげたいから。面白くない駄作を載せられても迷惑。
747名無しさん@ピンキー:2012/08/19(日) 23:44:08.19 ID:GnOspBTe
輾転さんって専ブラ導入してるのかな
物腰が丁寧であまりこういうとこに慣れてない感じがあったんでちょっと心配になったんだけど、
もし使ってないなら是非オススメするよ
748輾転:2012/08/19(日) 23:44:09.15 ID:0wpGHOkR
>>742
そうですね。正直、手詰まりな感じになってきてしまっています。
他の方も上げていない現状を考えると、この場で僕が上げるのはそろそろ限界かもしれません。
Pixivの方で気長に書いていこうと思います。
749名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 00:56:27.07 ID:RtoDfTzr
何かwwwwww上から目線のてんこ盛りwwwwwwwが湧いてるwwwwww調子に乗っちゃwwwwだめーwwwwwww
750名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 07:09:37.90 ID:mKMsP4vt
>>748
個人的には今も昔も面白いと本気で思ってます。
でもここは結局管理が行き届いてなくて、ID:3C6OKAm0のように
荒らしが1人でも居座るとすぐに崩壊しちゃうから、
IDブロックできるpixivの方が作者さんもストレスなく書けるんじゃないかとは思います。
結構長いことここで投下してもらってたから移動するのは寂しいけど、
pixivでの投下も楽しみにしてますので頑張ってください。
751名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 10:26:10.12 ID:k0txMx5q
ていうか駄作駄作いってんの一人だけじゃん  上から目線過ぎて逆に吹くんだが  
>>748堕ちる話で検索してもこの話全然出てこない
752名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 14:43:28.12 ID:WIyQpIrL
>>751
出てくるよ

pixivの検索はデフォだと小説が引っかからないし、18禁も見つからない
753名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 18:11:27.90 ID:z3gS4l9B
新しい作家さん来てくれ。マンネリ作品はいらない
754名無しさん@ピンキー:2012/08/26(日) 19:13:08.40 ID:5pXQ2e3j
お前の方が要らないから安心しろ
755名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 18:55:50.43 ID:hABzDhFF
折角いい作品が続いていたのに、輾転さん戻ってきてください。
自分で書きもしない人が、あれこれ中傷するのはおかしい。
このスレが廃れるのが怖い。
756名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:02:45.02 ID:s6YDCGM6
輾転さんはサイトかブログで作品を投稿すべきです
自己満足な作品は載せないで下さい
757名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:28:53.59 ID:AmyBiY44
SSの投下が自己満足以外のなんなんだ?
ここはエロパロ板だぞ?
自分のズリネタを投下して、その他の読み手にお裾分けしてくれてるんだろうが。
はっきり言って見当違いだろ

ということで、 輾転さんは気にせず今まで通りお裾分けお願いしますm(_ _)m
758名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:32:47.46 ID:s6YDCGM6
エロはなく、引き延ばしか知らないがしょうもない新キャラ出して話が進まない
もうアイデアがないならさっさと終わらしてくれ
つまらない
糞作品
759名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:50:14.54 ID:bz7RheoH
そう思うならNGすれば?
少なくとも俺はキュンキュンくるけど?
ここは直接的なエロじゃなくてシチュに萌えるスレじゃなかったのか?
760名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:52:19.80 ID:s6YDCGM6
シチュもめちゃくちゃ
一から勉強し直せと言いたい
761名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:57:41.21 ID:FqFk3/R9
他スレでもこうやって言いがかりつけて投下者追い出す奴がいたなあ。
762名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 19:59:52.47 ID:s6YDCGM6
他スレでは言っていない
つまらない作品を載せる暇があるならもっと有意義に時間を使いなさい
763名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 20:09:06.23 ID:m97KkxEB
この方はよっぽど素晴らしい作品を投下してくださるようで!
期待してますよ!
764名無しさん@ピンキー:2012/08/28(火) 20:09:47.41 ID:FqFk3/R9
お前ももっと有意義なことに時間使えよって言われるとは思わなかったの?
765名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 06:36:37.37 ID:BK3wnfi7
書かないやつが書く方に文句をつけるとかね・・・
せめて作品投下してから偉そうなこと言えよ
766名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 10:19:58.83 ID:QqEBznsU
いや読んでやってるんだからどう感想言おうが自由だろうが
いいSSだったらそらGJするよ
767名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 15:51:00.64 ID:2cDaqVYb
マンセーしないといけないって空気もあれだけど
ケチつけると書く人がいなくなるから仕方ない
768名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 17:24:39.15 ID:sVAeOaqM
まあぶっちゃけ他スレで猫目さんに粘着してたのと同一人物だろうな、やり口がまったく一緒だし。
単に低脳の取る手段は常に同じってだけかもしれんが。
769名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 18:44:32.24 ID:troqqpEy
>>768
違う
猫目さんて何だ?
770名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 19:51:13.16 ID:rW8go5Sg
>>769
お前と同じくカスオブカスの読者様(笑)だよ
771名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 22:06:48.26 ID:YRASGr+V
有志で成り立ってるコミュニティでは、入り口が狭くなるとあとは衰退するだけ
772名無しさん@ピンキー
>>766
読んでやってるとかいやなら読むなよ