>>1乙
エアはジークの嫁
エアはジークに好きだって言われてもはいはいそーですか、っていうか妹に言ってやれよって邪険にするけど、
ジークが椅子で寝てるのを見かけたら毛布をかけてあげて、
それから少し離れたところに座って、じっと寝顔を眺めてるイメージ。
そして我慢出来ずに手を伸ばしてもう少しで触れるってところでソラかメッシュに見つかって慌てて手を引っ込める。
前スレで珍しいから読む人がいるらしいので投下してみる。
霧の街SSの第二弾。
あまり重要でないNPC”首狩り”のマリリンと無名PCの話。
……ねえ、これって誰が得するの?
7 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:19:45 ID:JXbbQMG8
彼女と最初に出会ったのは、安い食堂で空腹を満たしている時だった。
《裸足の王様》亭という名の、浮民・奴隷向けレストラン……というか小汚い飯屋だ。この飯屋の食い物は正直、不味い。ここが人族の街だったら即潰れてるレベルだ。一番マシなのが”シェス湖のきれいな水”だっていうんだから、その程度が知れる。
さりとて、その不味い飯屋以外で何か食べられそうな場所も近くにはなかった。仕方なく手作りソーセージ盛り合わせなどを頼んでみたはいいものの、これが生臭くて食えたものじゃなく、このぶんじゃ魚料理とやらも望み薄だと諦めかけた時だった。
――そう、彼女が店の中に踊りこんできたのだ。
亜麻色の髪の若い娘だった。
「ごめん! テーブルの下貸して!」
そう言うと彼女は勝手に僕の座っているテーブルの下に潜り込んだ。
周囲で同じように不味い飯を我慢して食べていた浮民の人たちが、不審げな様子で僕とそのテーブルをチラ見して、そっと距離をとる。僕はこっそり口の中のソーセージ(と店主が称するもの)を皿の上にうえっと吐き出した。
「クソアマ!! どこに逃げやがったァ!」
と、店の入り口でやかましい怒鳴り声がして、数体の蛮族が現れる。声のでかさでわかった。ボガードだ。
「おい、そこのてめえ! ここに怪しい女が来なかったか?」
そこのてめえ、とは僕のことらしい。僕は手の甲で口もとを拭いつつ、静かに席を立った。
テーブルを身体の後ろに隠すようにして進み出る。
「すみませんが見てませんね」
「ああ、そうか」
ボガードはあっさり引き下がった――なんてことはなかった。
「じゃあ、代わりにお前を殺して、ヤツを始末したことにしてやるよォ!」
案の定、襲い掛かってきた。
はぁ、まったく……この街じゃいつもこれだ。
やってられない。
僕はハードノッカーを嵌めた手をワキワキさせて、グッと握りこんだ。スッと腰を落とし、間合いを見極めて踏み込む。手斧を振り下ろそうとしていたボガードの機先を制して、腹に一発。ついで顎にも一発ぶち込んで、滑るようなバックステップで距離を外す。
「て、てめえ……ッ!」
8 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:20:46 ID:JXbbQMG8
「人間風情がァッ! 殺すッ!」
激昂して武器をぶん回すボガードどもをひょいひょいと躱し、間をすり抜けるようにして背後を取る。さっき顎にヒットさせた奴がヨタヨタしていたので、すかさず回し蹴りをぶち込んで沈めた。
パキッ、と頚骨を砕く感触がスタンパー越しに伝わってくる。
――必殺の一撃だった。
これをくらって生きていたらむしろおかしい、と思えるくらいの。
ぐらりと身体ごと傾いて膝から落下したボガードが、テーブルに倒れこんで派手に料理をぶちまける。
「うわっ、うわわっ!」
テーブルの下に隠れていた”怪しい女”こと彼女が慌てて転がりだした。僕の手際に半ば唖然としていた生き残りのボガードたちも、それを見て再び激昂する。
「いたぞ! あの女だ!」
「殺せぇーッ!」
ボガードどもが汚くて狭い店内で暴れまわり、皿やら椅子やらそこらじゅうの物を手当たり次第にぶっ壊す。客の浮民たちは驚くべき素早さで店の外へ退避し、あるいは安全な物陰で身を縮めて隠れていた。
僕と彼女は必死こいて逃げ回り、隙を見ては反撃する。彼女もなかなかの手練のようで、武器こそ持っていないものの身のこなしは風に舞う羽のようだった。
――と、僕ものんびり観戦している場合ではない。
ボガードが踏み込みざま棍棒で薙ぎ払ってくる。その一撃をむしろ間合いをつめることで殺し、そこから腕をとって投げに移った。関節を逆に極め、体勢を崩したところを足払いで一閃。
見事に宙を舞ったボガードの巨体が、さらにもう一匹のボガードを巻き込み、店のど真ん中をごろごろと横断して散らばった皿をバリンバリン踏み割った。
「……もぅっ! やってらんないわっ」
「同感だね」
「そこの人! ケツまくって逃げるわよ!」
「うん、まったく同感だね」
僕は彼女と呼吸を合わせて、店から飛び出した。
……で、まあ、予想通りというか、やつらはしつこく追ってくるわけだ。
しかも数が増えてやがんの。
「事態悪化してるじゃない! どうしてくれんのよ!」
「こっちは巻き込まれたんだぞ! そっちこそどうにかしてくれ!」
「あーもー……っ! ええい! 二手に分かれて逃げましょ」
同意した旨を伝えると、彼女はニコッと微笑んだ。
亜麻色の髪が風に流れてその微笑を飾る。
――霧の街に来て、僕は初めて美しいものを見たと思った。
もっとその笑顔を見ていたかったけれど、空気を読む文明を持ってないボガードとその仲間の連中がどやどやと追いかけてくる。仕方なく、僕と彼女は別々の路地にさっと分かれて全力移動した。
……うう、すきっ腹に響く。不味くてももっと食べておけばよかった、と少し後悔。
細い路地に駆け去る直前、彼女がウィンクして言った。
「あたしはマリリンよ。月夜蜂のマリリン。縁があったらまた会いましょ。その時は奢るわ」
僕はその名前を聞いたことがあった。誰に聞いたんだったんだったか……そう、確か袋小路長屋のミランダばあさんだ。蛮族の暗殺が趣味のアブナい女がいるとか。通り名を――そう、”首狩り”。
”首狩り”のマリリン、だ。
9 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:22:14 ID:JXbbQMG8
それから少し経って、僕は彼女と再会した。追い剥ぎ小路辺りをぶらっと流している時に、バッタリと行きあったのだ。
「あれから無事だった?」
あのときの微笑そのままに、彼女は快活に話しかけてくる。身体にぴったりとフィットした黒い皮鎧を着け、腰には使い込まれた小剣を帯びていた。
「なんとかね」
と、僕は肩をすくめた。この街じゃ逃げ足の速さは生死に関わる問題だ。その点に関しては多少の自信があった。剣でなく格闘を選んだのも、腕力より素早さを生かす道としてだ。
「どっかでご飯でも奢るわよ。約束だしね」
「じゃあいい店を知ってる。僕の主人の店だ」
その店は”ヤムールの酒場”といった。霧の街には珍しくまともな飯が食えると評判の店だ。
主人は芸術的な編み髭のドワーフで、名誉蛮族。だが蛮族に魂を売った振りをしつつもダーレスブルグ公国に協力しているというスタンスだと説明されていた。事実、ヤムールは人族の抵抗組織”風の旅団”とも連絡を取り合っている。
「いずれ街を脱出してカシュカーンに情報を持ち帰るのを条件に、言えばいつでも首輪外してくれるって。いい人だよね」
「で、あんた頭ッからそれを信じて首輪つけたの? お人好しねえ」
だってそれつけてたら気分次第でいつでも殺せるんだよ、と彼女は――マリリンは僕の首輪を指差す。
「あたしだったらぞっとしないな」
「逆に聞くけど、ヤムールさんが僕なんか殺して何の意味があるのさ」
「いやまあ、そうかもしんないけど」
「奴隷なんかって言うけど、この街じゃ誰かの奴隷になってた方がずっと安全だよ」
僕はもう何杯目かになる葡萄酒を傾けた。木製の深いカップになみなみ注がれた葡萄酒は軽く暖めてあり、蜂蜜が入っていてとても美味い。特にこの店のは味にうるさいドワーフの店だけあって、ちょっと他にないくらいの逸品だった。
何より、奢り酒ほど美味いものはない。
おかげで酒が進んで、いつのまにやらついつい身の上話なんかしてしまう始末だった。
「風の旅団に協力していれば、いつか有用な情報や脱出の糸口がつかめるかもしれないしね」
お人好しねえ、とマリリンが繰り返す。
「話し振り見てると育ちもよさそうだし。あんたみたいのが、なんでこんなとこに流れてきちゃったのさ?」
「その……なんていうか……逃げそこなった?」
10 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:23:25 ID:JXbbQMG8
僕は元々南の大陸で冒険者をやっていた。だがあるとき、ちょっとばかり強すぎる蛮族とぶち当たってパーティーは戦う前に敗走、その際に取り残されちゃったのが僕……という、まあなんとも情けない始末ではあるのだけど。
「それあんた、捨て石にされたんじゃないの?」
「えー? いやそんな……ことはないと……思、う……?」
断言できないけどね。
「ま、あんたぐらいの腕と逃げ足があったら捨て石ってこともないか」
「そのへんは霧の街に来てから磨かれたからなあ……」
それから、故郷の話なんかをぽつりぽつり話した。何年も前に飛び出したあの小さな町は今頃どうなっているのか……なんて、最近は考えてしまうことが多い。
聞いてみると、マリリンもごく近所の村の出身らしかった。僕らは懐かしくなって、あれこれと町の有名人の名前を挙げてみたりして、今頃彼らがどうなっているのか勝手に予想して盛り上がった。あの町長は絶対もう髪がなくなってると思う、なんて……。
「――君の噂は聞いてる。蛮族を殺しまくって恨みを買ってるって」
とっぷりと夜も更けた頃、ランプの灯りを挟んで僕らは寄り添うでもなく並び、スツールに腰掛けていた。
ほろ酔い加減で亜麻色の髪を手櫛で梳く彼女の横顔。非凡な美人というわけじゃない。でも、ひどく心をざわめかせるような魅力があった。
鋭利さ。
あるいは、危うさ。
研ぎ澄まされた刃というよりは、割れた玻璃のギザギザの欠片のような、洗練されない、だからこそ危険な輝きが彼女の横顔には宿っていた。
「ねえ……マリリン。それだけの腕があって、この街から出たいとは思わないの?」
「思わない」
マリリンは断言した。
「あたしはこの街でやることがあるの」
「仇が……いるの?」
ちょっと人の事情に踏み込みすぎかな、と思いつつ、恐る恐る聞いた。マリリンはにやっと笑って横に目を流し、ぼんやりとした仕草で前髪を弄った。
「……そいつはもう殺したわ」
「じゃあ、どうして」
「憎いから殺し続けるの――。それだけよ」
瞳に暗い炎を燃やして、彼女は凄惨に微笑んだ。そんな笑い方もできる女性だった。でもそれは……僕には、とても辛そうな様子に見えたのだ。
だけど彼女の生き方に、僕が口を挟むのも差し出がましいような気がした。彼女は十九歳、大人の女性。それも僕より二つ年上だ……。
――手ごわいよなあ。
マリリンが無言で葡萄酒に唇をつける。僕の視線に気付いて、「……ん?」という感じで小首をかしげた。
僕は迷いながら、口を開く。
「――ひとつ、仕事があるんだけど」
「それは蛮族を殺せる仕事?」
「……なるべく、そうならないほうがいい仕事」
”風の旅団”からの依頼。この街の東にある”叫びの門”を見張り、その様子を観察する任務だった。
さして難しいミッションではないけれど、丸一日かかるから一人では寝る時間がなくて辛い。さりとて、気配を殺す心得がないと相棒には選べない。そこのところ、マリリンはうってつけだった。
「どうかな? 組んでくれる?」
いいよ、とマリリンはあっさり頷いた。
「あんたには借りもあるからね」
11 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:24:20 ID:JXbbQMG8
”叫びの門”は、海路を除けば唯一、この街で外へと繋がる道だ。
赤黒い城門はその昔の戦争で死んだダーレスブルグ兵の血が塗り込められているとも言われる。門衛には常に二十匹からのアンドロスコーピオンその他がうじゃうじゃと就いていて、交代制で二十四時間真面目に警備しているんだから、まさに地獄のような光景だ。
僕たちはその門の様子を、近くの廃墟に身を潜めて窺っていた。
観察してわかったことだけど、朝から夕方までは門は片方開いている。そこから蛮族の集団がゾロゾロと出たり入ったりするのだ。
夜になる直前に、門は閉じた。閉門の前に武装した蛮族の一団が――多分人族の集落を襲撃し略奪するのだろう――偉そうにふんぞり返って出て行った。
僕はそれをじっと考え込みながら睨んでいた。
「何考えてるの?」
夜闇の中でマリリンが囁く。
日のあるうちに交代で睡眠をとり、夜の時間帯は二人とも起きていようと決めていた。霧の街の夜は危険だからだ。夜は蛮族の時間だ。三百年も地下の暗闇で暮らしてきたせいか、奴らのほとんどは夜目が利くし、ティダンの威光たる太陽が大嫌いだった。
「……うまいことやって、あの門をすり抜けて行けないかと。そう思わない?」
「あたしはあいつら皆殺しにしたいとばかり考えてるわ」
そう言うマリリンの双眸には、剣呑な光が宿っていた。
「勘弁してよ。今回はさ」
「わかってるわよ。でもあいつらのにやけ面を見てるとはらわたが煮えくり返るの。この気持ちは自分でもどうにもならないわ」
あの門を見てるとどうしても思い出す、と彼女は言った。
「あたしはあの門をくぐってこの街に連れてこられたのよ。鉄の檻の中に閉じ込められて。本当なら奴隷市場に行くところだったけど、御者が何人か減らすって言い出したの。数が多くて運びにくいからって。ねえ、”減らす”ってのがどういう意味かわかる?」
「開放する……わけじゃ、ないよねえ」
「遊んで殺して食べるのよ」
もう五年も前のことになるのね、と呟く彼女の声は乾いていた。
「……たった五年、かな。妹と弟も一緒に連れてこられてたわ。妹はあたしの目の前で陵辱されて殺された。”荷物になるから”って理由でよ。その後、あのクソ豚どもは妹を刻んでスープにして奴隷たちに配ったの。もちろん、面白半分に」
僕は耳を塞ぎたい気持ちに耐え、沈黙して彼女の話を聞いた。
「弟はスープの皿をコボルドの顔に叩きつけたわ。そして首をもがれて死んだ。あたしだけが助かった……スープを、食べたからよ。妹のスープをね」
マリリンは喉の奥でくつくつと笑った。一瞬、泣いているのかと思ったけれど、そうじゃなかった。彼女は笑っていた。とてつもなく凶悪な目をして。
「妹の仇を殺したのは十六の時。毒を使ったのよ。あのゲロ虫どもはアホみたいに喉をかきむしって死んだ。死に顔を見たときは思わず涙が出たわ。嬉しくて」
凝って形を成しそうな殺気に、僕はゾクリとする。
「もっと殺すわ。一匹殺せば一匹減る。殺して殺して、この街の蛮族を根絶やしにしてやる」
マリリンは、そう言って門に群がる蛮族どもを睨む。全てが凍りつきそうな視線だった。
12 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:24:42 ID:JXbbQMG8
僕はしばらく考え込んだ。そして迷いながら、ぽつりと言った。
「……一匹や二匹殺したところで、結局奴らは減らないんじゃないかな……?」
「そうかもしれないわね。奴らは増え続けるから、殺し続けないと」
まるでそれが楽しみでもあるかのように、彼女は声を弾ませる。
僕は悲しくなった。
「そしていつか自分も殺されるの?」
彼女が表情を消して振り返る。その顔を見つめ続けるのが辛くて、僕は目を逸らした。
「ねえ……マリリン。それは終わらない復讐だ。それに何の意味があるの?」
「――あんたには関係ないでしょ」
「何かを取り戻すためでも前に進むためでもないとしたら、それはある種の自罰行為だよ。スープを食べたことを後悔してるなら、それはもう許されたっていい」
「…………」
彼女は舌打ちをした。押し殺した苛立ちを吐息に含めて吐き出す。
「マリリン、僕は――」
「……知った風な口利かないでッ!」
彼女が声を荒げた。
僕は慌てて周囲を見回す。マリリンもはっとして身を低くした。門のそばでくっちゃべっていた蛮族どもが怪訝そうな顔をして廃墟を見上げてくる。おいお前見てこいよ、と汎用蛮族語で居丈高に命じるのが聞こえた。
僕とマリリンは顔を見合わせて、廃墟の家具の陰に隠れた。狭い空間に身体を密着させるようにしてねじ込む。
やがて、レッサーオーガらしき蛮族が数匹、廃墟に近づいてきた。部屋の中をざっと見回して、手にした棒っきれで適当にそこらを引っ掻き回す。だが僕たちの痕跡を発見するには至らない。
レッサーオーガどもは「やっぱ気のせいじゃね?」とか言い合いながら背中を向けて、戻っていこうとする。
そこで――僕にぴったりくっついたマリリンの身体がピクリと動いた。暗闇の中でもわかる。彼女は「今が奇襲のチャンス」とか考えているに違いない。
僕はすかさず彼女の腕を封じた。体勢として、ぎゅっと抱きしめるような格好にならざるを得ない。
密着して抱きしめて……まあその、彼女の髪の甘い匂いとかを感じたり、想像以上に柔らかい体の感触とかを感じてしまったりしたわけなんだけれど、そんなこと今言っている場合じゃなくて。ええと。
……なんて考えているうちに、気がつけば蛮族どもは姿を消していた。
なんとかやり過ごせたようだ。ふうっと息をつく。
と、腕の中でマリリンが言った。
「いつまで抱きついてんの」
「あ! ……ご、ごめんっ!」
慌てて手を放す。顔が熱かった。なんだかやたら恥ずかしい。いやっ、だって、考えてみればほとんど押し倒すというか、その……っ!
一方で、彼女の方は落ち着いて鎧の位置なんかを直していたりした。
「え、えっと。マリリン、……あのさ」
「何?」
何気なく視線を向けられて、僕はやっぱり顔が熱くなる。
「悪かったよ。その……もう言わないよ」
彼女は返事をしなかった。たぶん、聞こえない振りをしたんだろう。
13 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:25:43 ID:JXbbQMG8
それからというもの、僕はたびたびマリリンと組んで動くようになった。僕は”風の旅団”の協力者で、マリリンは娼婦街を拠点とする”月夜蜂”の一員。組織は違うが、立場はほとんど変わらない。僕たちを通じて、組織間の連絡が交わされることもあった。
二人で組めばたいていはうまくいった――ひとりでは無理な任務も、マリリンとなら不安はなかった。だけど厄介なこともある。何しろ、マリリンときたら蛮族と見ると殺したがるから。
それも手ごわい相手ほどムキになって挑戦したがる。多数に囲まれて窮地に陥ることもたびたびあった。組織間の手紙の配達の際、運悪く行きあった”汚水の女王”オンディーヌに喧嘩を吹っかけた時は死ぬかと思った。九死に一生を得たのは幸運と言うほかない。
おかげでというかなんというか、敵の力量を読む目と逃げ足はいっそう磨かれた。こと生き延びるという一点に関しては霧の街でさえ恐れるものはなかった。それこそ、老いるまでここで生き延びられるほどに。
いやはや、恐るべきは冒険者という生き物か。こんな地獄の隣近所みたいなところでさえ適応するんだから。
僕はマリリンといつものようにヤムールの酒場で飲み交わしながら、来し方のことをそんなふうに考えていた。
来し方のこと、そして行く先のことを。
「でね、その子さっぱり他の客をとらなくなっちゃって……」
マリリンが葡萄酒を片手に娼婦街で聞き込んだという噂話をしていた。知り合いの娼婦の娘が、司祭様だかってオトコにのぼせ上がってどうしようもないとか、そんな話だ。
「聞いてみたら、その司祭様の方はどっかに逃げちゃったっていうから酷い話よねー。ねえ聞いてる?」
「――街を出ようよ」
「へ?」
「一緒に霧の街を出よう、マリリン」
僕には故郷に残した家族がいる。父と母、ふたりの妹、叔母、祖父……は、まだ生きているだろうか。最近、家族のことが思い出されてならなかった。退屈のあまり家を飛び出して冒険者になった僕だが、この辺で一度里帰りする時節なのかもしれないと考えていた。
マリリンの目をじっと見つめ、僕はもう一度言った。
「一緒に来て欲しいんだ」
14 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:26:03 ID:JXbbQMG8
門の見張りをしたとき以来、ずっと胸のうちで暖めていた計画を僕は話すことにした。
単純で、そして困難な計画だ――昼間、あの門が開いている時にこっそりと抜ける。変装して蛮族の一団に混じり、堂々と門をくぐって、そしていつのまにかすっと一団から姿を消すのだ。気付かれなければ、こっちの勝ち。あとは二人でカシュカーンへ向かう。
「そんなこと」
「君とふたりならやれると思う」
「あたしは行けない」
「どうして」
マリリンは頑なに唇を結んで目を伏せた。僕は言い募った。
「カシュカーンに戻って、情報を伝えて、軍隊を動かそう。それがこの街の蛮族を一掃する唯一の方法だよ。それとも、まだ私怨が晴らしたりないの?」
「……もちろんよ」
亜麻色の前髪を透かして、血に飢えた瞳が覗く。背すじが寒くなるような目つきだった。
「もっと殺すわ。言ったでしょ。憎いから殺し続けるの……!」
「殺しても殺しても、君は救われない。もうわかってるはずだ」
「もうやめて。……帰るわ」
マリリンがせかせかと席を立つ。僕は苦いため息を飲み込み、そして――叫んだ。
「……犬死にって言うんだよッ、そういうのはッ!」
マリリンがきょとんとして足を止める。
「何? ……今、なんて? 何言ってるのよ、いきなり?」
「憎いから殺し続けて、そのあげく返り討ちにあって死んで! それまでに何十匹か道連れにできたら偉いの? それで満足? それで何かが変わるの? この街のクソミソさが何とかなると本気で思うの? ……なるわけないだろッ!!」
「………………」
マリリンが目を見開き、沈黙する。
僕は激昂して木のゴブレットを壁に叩きつけた。ヤムールさんが物言いたげにちらりと見てくるが、頭がカッカきている僕は自分を止められなかった。
「予言してやるよ。そうやって、君はこの街の一部になっていくんだ。殺しと略奪でできたゲロ壷みたいな街に同化して、君自身が霧の街になるんだ。君のやってることは蛮族と同じだ。やられた事をやり返して、そうしてゲロ壷のゲロと同じ存在になるのさ」
そうとも。この街に流れ着いた冒険者はみんな同じだ。ルールに適合する。そしてルールの一部になる。暴力がすべてっていうルールに。
だけど、その行き着くところは、人族の品性と誇りを捨てるってことだ。
「何か言い返せよッ! マリリン!!」
「……おやすみ」
マリリンは、そっと肩をすくめ、何やら後ろめたそうな微笑を残して、ヤムールの店から立ち去った。さも、大人の女みたいに。僕はもどかしくて悔しくて、酒を呷りながら半べそをかいた。
15 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:26:26 ID:JXbbQMG8
その日の深夜。
やるせなさで眠れず、寝台で輾転反側していた僕は、小部屋のドアの前に誰かが立つ気配を感じた。
敵ではないようだった。殺気がない。
――こそ泥か?
苛々とした気分のまま、僕は足音を殺してドアに歩み寄る。とっさの事態にも対応できるよう、重心は両足の中央に。さらに双眸にマナを集中させ、暗闇を見通す”梟の瞳”を発現する。
そしてドアを一気に引き、開け放った。
「――きゃ!?」
「……マリリン?」
そこにいたのは、今にもノックをしようか、どうしようかと躊躇うような格好で片手を上げた彼女だった。
娼婦街の拠点に帰ったはずじゃ、と言いかける僕に、マリリンはばつの悪そうな顔で言った。
「友達のところを追い出されたの。客をとるからって」
安全な寝床で一番近いのってここだし、と言い訳じみた口調で続ける。
「それに、色々考えたけど、やっぱり謝ったほうがいいのかなあって。……あの、あたしね。他人にあんなふうに心配されたことってなくって。なんていうか……どうしていいのか、よくわかんない」
えへへ、と照れたように笑う。
僕は脱力して、とりあえず、彼女を部屋に導きいれた。マリリンは冷えるのか、自分の背負い袋から毛布を出して、それに包まった。僕はなけなしの蒸留酒の壜を出してきて、彼女に振舞う。本当なら温かいものが欲しいが、贅沢は言ってられない。
「結局ね、あんたの言う通りなのよ」
夜霧を透かして、月光がかすかに窓から差していた。マリリンは毛布に顔をうずめて壁に寄りかかった。舐めるように蒸留酒を少し飲み、そして話し始めた。
彼女の唇が秘密をつむぐ。
「復讐になんか意味はないわ。その通りよ。ずっと前から知ってたのよ。そしてあんたの言う通り、あたしはこの街と同化しようとしている。……ねえ、つまらない話だけど聞いてくれる?」
僕は頷いた。
16 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:27:02 ID:JXbbQMG8
「前にあたしの家族が蛮族に殺された話はしたわよね……。あれね、言ってなかったことがあるの。あの日、妹と一緒にあたしも犯されたわ」
蛮族でもごく弱い部類であるゴブリンどもだった。霧の街に拉致されてきたその当日、ゴブリンどもは『荷物を減らすため』に遊び半分でマリリンの妹を犯して殺し、食った。
「弟の目の前でひん剥かれて、四つんばいにさせられて、お尻を並べて輪姦されたの。十匹ばかりにね、便所の代わりに使われたわ」
それが何日か続き、気が狂いそうになった。妹はもっとひどかった。美人だったからだ。
「ろくな食べ物も与えられずに、生きるためにゴブリンどもの精液を啜ったわ。ねえ、本当の本当に、何かを憎んだことってある? 憎いって感情、わかる? あたしは知ってるわ。憎しみと殺意がどう違うのか説明できる。殺意は冷たくて甘い。憎しみは内側が焼け爛れるのよ」
やがて、ゴブリンどもは『荷物を減らそう』と言い出した。マリリンと彼女の妹のどちらかを捨てることに決まる。どっちを捨てるか、バルバロス式に決定するのだとゴブリンどもの頭領は言った。
「妹と殺し合いをしろって言われたの」
調理用の肉をさばくのに使うナイフを与えられ、お互いに殺し合えと命令された。逆らえば二人とも死ぬのはわかっていた。
「…………」
僕は絶句して目をきつく閉じた。マリリンの語りは、しばらく途切れた。
「……詳しい話は、さすがにやめておくわ。口に出したくない。要は、あたしは生きてここにいるってことで、あとは察して。あんたが想像したので大体合ってるわ。付け加えるとしたら、あたしは最終的に死んだ妹の身体を刻んでスープにぶち込んだってことぐらいよ」
マリリンの指先が、暗闇の中で細かく震えた。僕はそれをそっと握り、暖めるようにさすった。
「わかる? つまりあたしは人殺しだし、十分以上に蛮族と似たようなものだってこと。もう戻れないのよ。あたしだけは、戻れないようになってるの……」
もどれないのよ、と断じるその声が、僕には助けを求めるように聞こえた。僕は毛布の上から彼女を包むように抱きしめた。
「マリ、リン……」
「どうして、あんたが泣くのよ」
「君は悪くない」
「あんたにッ……そんな、こと、言われる筋合い、ないわ」
「そんなことない。君は悪くない。悪いとしても、もう赦された。僕が赦した」
「前から言おうと思ってたけど、あんたって結構、傲慢よね」
口ではそう言いながら、マリリンは寄り添うように額をくっつけてきた。体温が伝わる。彼女の息の匂いがした。
マリリンは僕の腕の中で、少し緊張しながら、訴えるようにじっと見つめてきた。僕は躊躇しつつも、そっとマリリンの頬に口づける。マリリンのおとがいが僕を追うように動き、自然と、僕たちは唇を合わせた。
躊躇いがちで、ささやかな、けれどとろけるような甘い口づけだった。
17 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:28:02 ID:JXbbQMG8
暗闇の中の彼女の濡れた瞳。震える呼吸。
……マリリンが、尖った声で囁いた。
「やっぱりあんた一人で行って。だいたい、あたしは外に出ても身寄りがいないもの」
「僕の家族になればいい」
「やめてよ」
「本気……だよ」
「あたしを妻にしようって言ってるのよ? わかってんの?」
「もちろん」
「あたしの話、聞いてたの?」
「うん、もちろん」
「あんた、バカなの?」
「……たぶん」
「……バカ。バーカ」
泣きそうな顔で言う彼女をきつく抱きしめて、僕は強く唇を奪った。
覆いかぶさるように寝台に押し倒して、何度も、息が苦しくなるほど口づけをした。互いの体温を分け合うように肌をまさぐる。
服の紐を手繰ると、彼女はびくんと身体を硬くした。
「……ごめん。怖い?」
「ん……。そういうんじゃ……ないの」
マリリンはふっと脱力した。何かを諦めたような顔で、そっと僕の胸を押しのける。
そして自ら、革鎧を外し、服の前紐を解いた。
「……いまさら、びっくりしないでね」
灰色の月光に浮かび上がる、彼女のくびれた輪郭。
柳のように細い腰、引き締まった柔軟な背中の筋肉。亜麻色の髪の絡まる乳房は意外なほど豊満で、僕は頭がくらくらするほど欲情した。
彼女の素肌に触れる。
――ざらざらとした、凄惨な傷の感触が掌に伝わってきた。
18 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:28:26 ID:JXbbQMG8
「これだから、あたしは娼婦になることもできなかったの」
マリリンは淋しそうに笑った。無数の、背中を埋め尽くすほどの傷痕。切り刻まれ鞭で打たれ痛めつけられた、その赤黒い傷痕を恥ずかしがるように彼女は自らの身体を抱いた。
「ねえ……あんた、こんなあたしを抱ける?」
僕は迷わずに彼女を抱き寄せた。
無性に愛しさがこみ上げて、むしゃぶりつくように傷痕に口づける。
「綺麗だ」
「…………っ、……バ、カァ……」
「好きだ」
今度こそ僕は彼女をひん剥いて、すっぱだかにして、寝台に押し倒した。
「……やっ……」
何度も、何度も唇を吸って舌を絡める。たまらなく気持ちよかった。
柔らかな乳房を押し潰すように両手で揉む。可愛らしい乳首を指先でいじくる。マリリンの押し殺した喘ぎ声が漏れ聞こえるたびに股間が痛いほど膨張する。
僕は躊躇いがちに、でも堪え切れずにせわしく、彼女の秘部に触れた。
「……ふっ……、…………んっ……、っ…………ひ、ぅ……」
マリリンが怯えたような顔で僕を見上げてくる。
「濡れてる、よ……?」
「…………ん、っ……」
ぎゅう、としがみつくようにマリリンが僕の肩をつかむ。
涙声で、懇願するように囁く。
「怖い……」
僕はハッとした。こんなにか弱くて、切なそうな彼女の声を初めて聞いたのだ。
「ご、ごめん……! い、嫌……だった?」
彼女はふるふると首を振った。
僕の胸に赤ん坊のように顔をこすり付けて、むせび泣く。
「怖い……。怖いの。幸せだから」
はたはたと熱い涙がこぼれて僕の胸を濡らした。
僕は静かに彼女の亜麻色の髪を撫でた。
「別に怖くないよ。その……どう言っていいかわかんないけど……。いいんだよ、それで。それでいいんだ」
落ち着いてもらおうと思ってそう言ったら、彼女は余計に泣いた。
「あたし、憎い相手をどうするかは知ってるわ。でも、好きな人にどうしていいかわからない」
「任せて」
僕はマリリンの頬をくすぐるように口づけた。
「教えてあげるよ。一つ一つ、全部教えてあげる」
マリリンはなぜかかぁーっと頬を染めて、……こくん、と素直に頷いた。
「……どうするの? どうすれば、いい……?」
それがあんまり可愛かったので、僕はいたずら心を起こした。
にやっと笑って唇を舐める。
「まず、脚を開いて僕の上に跨って……」
「……ばか」
そう言いつつ、彼女は僕の言うとおりにした。
そっと粘膜を擦りつけ合い……やがて、ぬぷりと深く沈める。
「……ぁ、……はぁっ……」
甘い陶酔が腰の奥を貫いていく。
ゆるり、ゆるり、と彼女が身動きするたび、痺れるような快感が襲ってきた。我慢できなくなって、僕も下から激しく突き上げる。際限なく硬くなった僕のものがゴリゴリと彼女の中を擦り、その度に膣が絞り上げるようにきつく締まった。
「あ、う、…………ん、……はぁうっ!! ……んぁ、や、あ、ああっ!! ああああっ!!」
「き、つ……いよ、マリ、リン……」
「はげ、はげしいの、らめ、……ん、ふぅ、……はぁあっ!!」
柔らかくてみずみずしい肉と粘膜の感触に誘われて、僕は激しく射精した。
「はぁ…………あぁ…………」
汗まみれのマリリンが、放心した表情でぐったりと身を預けてくる。だが、僕はそれで満足はできなかった。今度はマリリンを下に組み敷いて、両足を抱え込む。
「ぁ……ちょ、……やだ、嘘……」
涙で潤んだ瞳で、焦ったように僕を見上げてくる。こういう彼女もいいな、と僕はマリリンの魅力を再認識して、さらに強力に勃起した。
「あ、ぅ……。んっ……!!! ゆ……ゆっくり……して……。……は、ぁ、んんんぅっ……!!! んぁっ!! ……は、はげしいの、ら、めぇ……っ!!」
夜はまだ長い。たっぷり彼女を幸せにしてあげよう。僕はそう決めた。
19 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:29:07 ID:JXbbQMG8
『叫びの門』とは、その開閉時の断末魔のような音から付けられた名だ。門は分厚く、見上げて絶望するほどの高さがある。門の左右には魔動機文明の開閉装置を備えた二つの塔。
周囲には四六時中、蟻の巣の蟻のように無数の蛮族が徘徊している。
――未明。
叫びの門に程近い広場に、列を成す群れがあった。
近隣を哨戒に出る蛮族の一団だ。思い思いの武器をぶら下げ、眠そうな顔でアンドロスコーピオンの隊長の指示に従っている。まだ出発前とあって弛緩してはいたが、どいつもこいつも凶悪な面構えのバルバロスばかりだった。
そのうちの一匹に、小柄なレッドキャップがいた。
腰の両側に短剣を吊り下げ、少し落ちつかなげにきょろきょろと列を見回している。保存食のつもりなのか、ネズミを紐で縛って木の枝にぶら下げ、肩に担いでいた。
「おい、赤髪野郎。その臭えネズミはなんだ? 昼寝の枕にでもするのか? ……まさか弁当だなんて言わないよなぁ、おい? そんなもん、浮民のクズでも食わねえぞ!」
ボガードが汎用蛮族語ではやし立てた。薄い失笑が漏れる。だがレッドキャップは下を向いて何も言わなかった。レッドキャップがボガードに逆らっても勝てるわけがないのは明らかだ。ボガードも軽く鼻息を吹かすと、それっきり、そいつのことを忘れた。
日が高くなった頃、隊長が号令をかけた。
列がぞろぞろと叫びの門へ向かっていく。哨戒の一団は検閲されない。そのまま門をくぐり、列を乱さずに進む。――なにしろ、列を乱すと神経質なアンドロスコーピオンの隊長に射殺されるからだ。
一団は予定通りに、定例のコースを辿り、幾度かの休憩を挟みつつ、再び霧の街へと帰還した。
何の変事もなかった。
……唯一つ、棒切れとネズミを担いだレッドキャップが一匹、いつのまにか姿を消していたこと以外は。
20 :
霧の街にてU:2010/06/10(木) 21:29:41 ID:JXbbQMG8
霧の街から歩いて二、三時間ほどの、暗い森の中。
深い霧の最中で、若い女の呟きが漏れた。
「うえぇ〜、あいつらの臭いのひどいことったら……鼻がひん曲がるかと思ったわ」
逆立てた赤い髪をむしりとると、それは鬘だった。外套のフードの下から現れたのは、美しい亜麻色の髪だ。
いぼの浮くひび割れた頬を布で拭うと、それは瞬く間に消え、肌理の細かい白い肌が現れる。その変装の見事さは、男女差はもとより、人族と蛮族の区別さえ見失わせるほどだった。
「折角奮発して買った<マジックコスメ>を、こんなことに使うとは思わなかったわ」
女――かつて”首狩り”のマリリンと呼ばれた彼女は、無念そうに呟く。
その足元、マリリンの投げ捨てた赤い髪の鬘がモゾモゾ動き、下からネズミがちょこんと顔を出した。
「ま、命の値段って考えると安いかな。……ちょっと、あんたも早く着替えてよ」
ネズミがぴょこんと飛び出し、彼女の身体をタタタッと駆け上がる。そして襟元からするりと入り込むと、胸の谷間からおへそ、ふとももの間まで大冒険を繰り広げた。
「きゃっ!? こら、バカッ! ……もう、何考えてんのよ……」
「へへへ」
彼女の服の裾から這い出したネズミは、奇妙にも交易語で笑った。そして見る間にその姿はむくむくと大きくなり、やがて――一人の若い男になった。
つまり、僕だ。
錬体術の技には、自らの肉体を変幻させるものもある。シェイプアニマルと呼ばれるその技で、僕はここまでずっとネズミになっていたのだ。
……ちなみにこの技、服を着てると使えないので、今現在僕は全裸だったりする。
「早く服着なさいよ!」
「いまさら恥ずかしがることないのに……」
と言いつつ、無防備なのも心もとなくて、僕はさっさといつもの装備に着替えた。足元にスタンパーがあるとやっぱり安心する。
マリリンの荷物袋を背負ってやりながら、僕は言った。
「カシュカーンまではどのくらいかな?」
「徒歩だと……ひと月はかかると思うわ」
「先は長いね」
とはいえ、最も危険な地点は――霧の街は脱した。一息ついてもいい頃だろう。ああ、そこらを見回しても蛮族が居ないなんて。なんて素晴らしいんだ。
一歩歩くごとにあの危険地帯から少しずつ遠ざかっているのだ、と考えると、僕もマリリンも気分が高揚してくるのを抑えられなかった。
警戒を怠らない程度に、小声でくすくすと囁きあい、森を抜けて歩いてゆく。
「カシュカーンに着いたら、まず何をしようか。宿を取るでしょ。で、やっぱりまともな食事が欲しいな」
「ふふふ。あたし、決めてるのよ。宿に入ったら、まずそこで一番高いお酒を頼むわ。で、宿の主人と、ついでにそこにいる全員に奢ってやるの」
「自慢話もしなきゃな。霧の街の凄まじさを思いっきり語ってやろう」
――そこで、僕たちは示し合わせたようにふっと口をつぐむ。
別に話題がまずかったわけじゃない。
しゃべってる場合じゃないって気付いただけだ。
「来たね」
「うん。……蛮族かしら?」
「いや……」僕は鼻をひくひくさせた。「死臭がする」
――アンデッドの臭いだ。
やがて、森の暗がりにポゥッと不気味な光が点る。
ゆらゆらと可笑しげに揺れながら、そいつらは宙を漂って近づいてきた。
手にしているのは漆黒の大鎌。馬鹿でかいかぼちゃを頭に乗っけた死神のような姿……ジャックランタンという不死の怪物だ。
「どうする?」
マリリンが落ち着いた声で僕に聞いた。僕も慣れた声で答えた。
「いつもので」
「了解」
そして次の瞬間、二人揃って全力疾走する。三十六計、逃げるにしかずだ。
薄い靄を掻き分け、木々の小枝を折り飛ばしながら、森を突っ切って飛び出す。
かぼちゃのオバケが金切り声を上げながら追いかけてくる。
……しかも、また数が増えてやがんの。
「ねえマリリン……。君といると、こんなのばっかりだね」
舌をかまないように気をつけながら、僕は隣を併走する彼女に言った。
「文句ある?」
「いや。退屈しないよ」
逃げ足の速さなら僕らは天下一品だ。どこまでも逃げて、逃げ延びてやるさ――。
絶望の、その届かないところまで。
霧の街にてU 終
>>6 GJ!誰得ってそりゃ俺に良しお前に良し皆に良しって感じに全得だと思うよ。
しかし首狩りに萌える日が来るなんて自分でミストキャッスルを遊んでた時は想像もしなかったぜ!生きるのに必死だったからな!(遠い目)
あと、サラッと書かれてたけどやっぱり神官戦士さんは戻ってこられなかったんですねwww
乙。
前スレ1000のジーク×ソラ公式断固阻止ィ!!!!!!!
>>6 ゲロとグロは苦手だけど、良い話でした。
以前の司祭は、まだ魔改造されて帰ってくる可能性があるんじゃないの?w
ラクシアは人族と蛮族の戦争だからねぇ。戦火で何でもありだおw
蛮族が人族の女を犯すのはあるらしいけど逆はないの?
リャナンシーを逆ペットにしてる英雄とか
コボルトをパンピーがペットにしてるくらいだし、他の蛮族をペットにしてるお偉方がいても不思議じゃないと思う。
まぁ、雑魚の代表コボルトならまだしも高位蛮族を飼ってる事がバレたらソイツは政治的に終わりそうだけどwww
蛮族じゃなくて妖精なら行けるか?
ラミアだったら数人愛人として抱えててもよさげ。
そこは女オーガー(見た目幼女)とか女トロール(見た目幼女)をだな!
♀ドワーフだと称してロリコンとのそしりを避けるのでつね!
>>26 ジークの祖父あたりがそういう政界スキャンダルを起こしてたりして……
>>30 リオスを襲った蛮族女を股間の名剣で返り討ちにするジーク祖父と申したか
アレクサンドロス「次にこのアレクの剛剣に貫かれたい、お嬢さんは誰かな?(ビィン)」
足元にはラミア、リャナンシー、サキュバス、リャナンシーアサシンが這いつくばって、体を「くやしいッ」とビクビクさせている。
その様子をホログラフィで撮影され、アレクサンドロス議長辞任。
裏社会では長く人気エロヴィジョンとして複製コピーが作られたとか。
これぞ正に真なる護りの剣というわけだな
そしてその血を継ぐザムエル、ジーク、ベル
ご近所A「ちょっと奥さん聞きました?アレクサンドロスさん所の息子さん、アイヤールの王様からお后様を寝取ってきたそうよ。」
ご近所B「えー!そのせいで戦争にならなきゃいいけど…親が親なら息子も息子ねぇ、その元お后様も何考えてるのかしら。」
ご近所A「そうよねぇ、そんなとばっちりでアイヤールと戦争なんてゴメンよねぇ…あ、噂をすれば…」
って感じでご近所の評判悪かっただろうなぁ、ザムエル夫妻。
あの家の男は女好きのろくでなしばっかりだと思われてそう。
>>32 リャナンシーアサシンを相手に寝技に持ち込める時点で独裁者にでもなってろとw
ベルも取引先の美人店長なんかをかどわかしたりしてるんだろうか
ジークもベルもいいとこの坊ちゃんなわけだし、
リオスの下町にはザムエル様に攫われるのを待つ主婦の会とか
ジーク様に下の剣で夜の稽古をしてほしいファンクラブとか
ベル様を一定距離から視姦する乙女サークルとか
普通にあったりしたんだろうな
ジークもミスティン姫には、ベルみたいなツンデレ弟反応をしてしまうのかな?w
>>37 >ベル様を一定距離から視姦する乙女サークル
何故に過去形?
その殲滅っぷりに「お姉様・・・♪」となって、今度は視姦する対象が変わったわけですね。
まああの容赦無さは女の子に受けるだろうな
しかしアイシャのメイド服は……ねーよなぁ
なんであんなに似合わないんだろ
旅装ではあれだけやり手秘書っぽかったのに
似合わないのを無理矢理着せているベルが鬼畜なんだと考えよう
そーいうプレイなんだろ。
言わせんなよ。
アイシャが自ら似合わないメイド服を着て
ベル「別にそんなの着なくてもいいって言ってるのに……」
アイシャ「いえ、旅の最中ならばともかく、一介の従者に過ぎない私にはこの姿が相応というもの」
ベル「……こっちの方が似合うのになぁ」
とベルをもにょらせるプレイという事ですね。わかりms(ターン
ベルはベルで自発的に衣装換えしたアイシャに
『元の服のほうが似合うのに』と言ってしまったらいけないかな、と、
思って敢えて話題として触れないでいて、
アイシャはアイシャでなにかしら自分の衣装換えに関する一言を引き出すまでは脱ぐに脱げずにいるところを
ふらっと実家に寄ったジークに
『アイシャ、おめーメイド服似合わねーよ。元の秘書っぽい服のほうが絶対いいって。ベルもそう思うだろ?』
と、双方にとっての渡り舟を出して欲しい。
>>6 遅ればせながらGJ!
senkaスキーなのでマリリンの過去話にはゾクゾクきました。
ごちそうさまでした。
しかし、すっごく無粋なツッコミをひとつさせてもらうと、
マリリンって袋小路長屋の出身じゃなかったっけ?
霧城に拉致されてからなんらかの理由で浮民になって袋小路長屋に住みついたって解釈もありだけど
48 :
6:2010/06/12(土) 02:39:44 ID:zNoHafsh
>>47 本当だ!(p23)
まったく気がつかなかった!w
た、たぶん主人毒殺して鍵奪って首輪外して浮民になったんだよ……という苦しい言い訳
オリジナル分多めなんで、批判来るかと覚悟してたが意外と好意的に受け止めてもらえたようでよかった
みんなありがとう
>>46 なんかジークのほうにフラグが立つ台詞に聞こえて仕方が無いw
>>37 ベルは、人をだましたり、力ずくで誘拐するような性格じゃないと思う。
アイシャの家政婦(Housekeeper)技能0で決まり!
つまり、デーニッツ家にはメシュオーン♂が家事をしてアイシャ♀が事務担当という世にも珍しい召使い夫婦(?)が居た
ひょっとするとオリジナルの英雄夫婦も…
おかまパクリ疑惑見てきた。
>>6とか道楽のここのSSの方が文章力上に見えるのは気のせいか。
前に落選したって人いたけど、やっぱり編集や文章を読むと眠くなるような馬鹿にシンクロする痛い設定しか要求されてないんだろうな。
それともラノベじゃなくて高尚な小説に投稿だったのかな?
あっちはあっちで昨今、ネタにするために二流以下の女子大生に賞を取らせるやらせとか別の意味で泣ける。
>>前スレ
それはそうとミスティンがスルーとか、このスレって姉属性の人少ないんだな。
ルー様、ソラ、ホーリィが人気なあたり、分かってはいたがw
おかまパクリ疑惑ってなんぞ
電撃文庫の「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」が
ファミ通文庫の「バカとテストと召喚獣」から盗作してたって話題のことじゃないか?
それとこのスレと何の関係が
つまり、ベルのおかまを掘りたい……と……
>>52 あのミスティンSSエロまでいってないから。
エロの前中後のドキドキやエロスや事後の色々がメインの目的なんで。
ミスティン姫は嫌いじゃないが特に琴線に触れることも感想もなかったので、スルーを選びました。
そうだったな。
エアのインキュバスを、ああまで毛嫌いしたのが理解できん。
蛮族のインキュバス・サキュバスは直接エロ行為せず、
眠らせて勝手にエロい夢を見せて衰弱させるくらいで、たいしてエロくないのに
本来のサキュバスは娼婦モドキ、インキュバスは男根が歩いている扱いだろうが。
むしろ七巻ラストのVSサキュバスでジークが淫夢の抵抗失敗してエアとヌチョニチョな夢見て、
目覚めたときにちょっと気まずくなるような、そんな展開を期待したのに
>>59 種族が嫌いなんじゃなくてビジュアル的な問題だったのでは。
「インキュバス」って耽美系のイメージが強いんじゃない?
なんとなくサキュバスに例えると筋肉ムキムキなサキュバスみたいな。
The ガッツ的サキュバスというか…。
ラクシアのには関係なかろうが、サキュバス=インキュバスとする考え方では、
淫魔は自分で精液を作れないのでサキュバスで精液を採集して、インキュバスに変身して種付けするなんて凄い設定(?)があるんだよなぁ・・・・
・・・・・・・そーいう機能持ったルーンフォークとかいそうな気がしてきた。
理想の女に変装・変身してジークから絞りとり
理想の男に変装・変身して、さて誰にw
ユーリリアとルーフェリアってなんとなく似てるよね
まさかな
語呂がね。
ちなみにフォーセリアには、ユーレリアというムディール貴族令嬢もいる。(川人短編の「お嬢さまの冒険」)
他にはwaltzのブランシュと、ユーリリアの名字が似てたり。
>>52 病弱実姉とか最高なんだが、俺がチェックしたときにはスレ埋まってたから前スレにわざわざ触れるのも…と思って
1度の過ちとかで身を引いちゃったりしないことを祈るぜ
エアは姉属性というんだろうか
喧嘩友達といつの間にかくっついてるのは漫画の基本
パーティ解散して五年後くらいにひょっこり再会して結婚とか最高だぜ
>>62 ふたなり型ですか
ご主人さま今夜はどちらをご所望ですか?
>>68 お湯をかけると性別が逆転するタイプかもしれん。w
ふたなり魔神とか。
ふたなるふたなればふたなるときふたなれ
???「ラファル、尻を出して」
どうみてもナハトです。
メルという選択肢が欠片も出てこないw
セレスの可能性は捨てきれない
キャンパスだろjk
コーネリアスと言い出す輩がいなくて安心した
コーネリアスはラファルって呼ばない気がする
えっ? コーラスアス!?
そろそろSW2.0とSW1.0を混同するネタ、ウザい。
全然おもろくないし。
そういう時は、すぐにそれを上書きするようにネタを振った方がいいよ。
ただ単にウザイとだけ言っても、荒れる元にしかならないから。
というわけで、これから
>>81が面白い事を言います!
皆さん拍手ー!
その煽りは荒れる元にはならないのか?
あはは、これはムチャぶりだったかw
しかし、2.0も、なんだかんだでかなり浸透したもんだよなぁ。
そろそろ新米勇者も十巻が見えてきたし、思えば遠くに来たもんだ・・・。
なんだその分厚い某ラノベみたいなノリは…
新米10巻超えるんかねぇ。今のところ1.0のへっぽこ10巻が最長だっけ?
だったっけね。
時点でNEXTだったか。
これをエロに結びつけると、ヒースクリフやクレスポは遅漏という事に・・・!(←なりません
くれすぽは遅漏というかEDが心配になる生命力
だがくれスポより低い生命力のリプレイキャラがいることはいがいと知られていない
1クレスポ以外?
それは本当に冒険者なのか
スペランカーとかいう先生じゃなかろうな
ここでうなずいています。
あれはエルフだしクレスポは丁度6で単位として区切りがよかったから
>>82 ハイハイ、一緒に川上スレに帰ろうな。
ところで、最近妖精郷でスカディがアイスコフィンかけてくるんだ。
どうしよう、何かもうヤンデレってゆうか地雷カワイイ。
氷に閉じ込めて一生私のそばにおいてあげる的発想か!
そこまで愛されるなんて、軽く嫉妬するな。
頑張って抵抗してくれ。
>>89 エルフじゃあ、仕方ないな( ´∀`)
エア「ほほぅ」
ラクシアのエルフに「儚げ」とか「繊細」なんて言葉は無縁
エロ担当のムチムチ或いはガチムチばっかだしな
うなずきエルフでも1クレスポ(エルフ最低値)だろ
それより低いリプレイキャラなんて居たっけ
バト「ふんはー」
>>93 アマラユとかラナとか、
クレア・クレアとかリッタとか、
アステリアとか、アステリアとかアステリアとか
繊細とか儚げ以前に、一癖二癖あるな。
ぱっつんぱっつんのエアとHP三桁のジークのセックスは
それはそれは激しい体のぶつかり合いになりますとも
4って誰かいなかったっけ?
身体はぱっつんぱっつんでもHPがそれ程でもないエアは、
ジークが一度逝くまでの間に何度も逝かされまくって、
いつも悔しい思いをしているわけですか。
8巻冒頭でジークHP77でエア53。ジークが80越えしても
相手だけ何回もイかせるの無理があるか。
そこで不屈の出番でつね?
生命力ではエアのが上だしな
つまり、逆という事ですね。
そしてその高い生命力は、無論子孫繁栄の為にも発揮される、と。
ハーメルンの最終回思い出してしまった>子孫繁栄で子沢山
たくさん出来た子供のうち一人を、ソラが婿として育てるんですね
おばさんと呼ばれて激怒するソラの姿しか思い浮かばない
「おとーさん、若いころおかーさんだけじゃ飽き足らずにソラおば……ねーちゃんや幼い神様や幼い義妹に手を出したってホント?」「何を吹き込まれた」
「それだけではありませんぞ、婚約者や義母や実姉にも」
「お前は黙ってろ」
60年分のテクニックと少女の肉体を兼ね備えたナイトメア…か
200年分のテクニックと20代の肉体を持つエルフの方が上だろ。
ラクシアのエルフは解釈にも依るが200年分のテクニックを習得する頃にはすっかり熟女のはず
>>106 タイムアクセラレイトですね、わかります
50年後、そこには100年のテクニックを習得したエアと、
老いさらばえた……どころか神様になって若々しいままのジークがそこにいた!
二人の子供はラクシア中に蔓延したという
ならすでにルーフェリアとバトの子供が何十人もいるとか
ルーとジークの子供も蔓延できそうだな。
蛮族を駆逐しきるまではどんなに殖えてもこまるこたない
エアの生命力とジークのHPと股間の護りの剣的な血筋を継ぐ息子たちが各地で女の子をこますのか
>>115 誰の子供を蔓延させたら蛮族駆逐に効果的かと考えると、
血まみれ伯爵が一番かな。
デミ・ゴッドの能力にも興味津々
マギテック10のホログラフィ使えばラクシアでもAV的ななにかを作ることできるよな
マギテック10を雇うより娼婦買った方が安くつくけどな、
アダルト・バーサタイルでいいのでは。
メッシュは無理だったが、イスミーは動画撮影も出来るんだよな。
魔動機文明時代に流行したという卑猥な内容のバーサタイルを遺跡から見つけて持ってくるシナリオか
依頼人は身分を隠した好事家のコレクターで、口止め料代わりに妙に報酬が高かったりすると
遺跡の元の持ち主は自分のコレクションを命より大切に思っていたので凄まじい罠や強力な守護者が守っていたりして
冒険者たちは命がけで エ ロ ビ デ オ を求めて戦わねばならんのだな
もし卓で実際に依頼がきたらGMの正気を疑うなw
守護者に守られていたのは子供の成長記録ビデオでした、
とかならありそうな・・・
魔動機文明時代のヘンタイ・バーサタイル店の遺跡で
倒錯したエロビデオが発見されたら興味があるなw
ロリショタモノもルンフォで撮影してるから大丈夫wとか。
遺跡の持ち主の嫁やら子供やらのホームビデオを持ち帰り
エロビデオを求めていた依頼人が報酬を出し渋るシナリオはどうか
そういうのは地上のスレでやってくれ。
ここではエロだ。エロが欲しいんだ。
最下層まで来ると、なんとそこには撮影用ルンフォのジェネレーターが!!
そしてラブドールルンフォの大量生産
ただしジェネレーターが壊れており
ルンフォ少女の体に男の人格、ルンフォ少年の体に女の人格の欠陥品。
我々の業界ではご褒美です。
逆にご褒美です
ふたなり!ふたなり!
ハットリ仕事しろ
ハッタリだったorz
>>123 何故俺の作ったシナリオを知ってるんだw
最後に匿名の通報で依頼人が捕まったのはいい思い出
だが出したAVリストは頭悪いタイトルばかりで二度と見たくないw
>>135 宣言どおり、お前の正気を疑っておいた
卓に女性がいたら冷たい視線を独り占めだな
むしろ、135が女性
コメディ寄りのシナリオならAV
しんみり系ならファミリービデオ的なもの
ホラーなら、一週間後に依頼人が変死(PCは視聴せず)
観て、聴くだけで、視聴者が衰弱する魔法や呪歌や能力、何かあったかなー?
ほげぇ〜♪
フェンデル王宮の秘事。
「兄さま、コークルのお願い」
「お兄さま、ラフェンサのをどうぞ」
まだ幼さの残る二つの尻が、男の前に並んで突きだされた。
男は具合を確かめるように、二度三度と、両方に差し込み、やがて片方の娘の尻に差し込んだまま、彼女を抱えて腰の上に乗せた。
ラフェンサと名乗った成人に満たない少女が、可愛らしい嬌声をあげる。
「あ、ラフェンサ、ズルいよ。ね、兄さま。ボクにも頂戴?」
「キスしてあげる。おいで、コークル」
少年のような幼さが残る少女が嬉しさに顔を赤らめ、寝台に横になった男と唇を重ねる。
くちゅくちゅと音をたててコークルと呼ばれた少女とキスを交わしつつ、男は横目で腰の上に乗って男のモノを貪るラフェンサを挑発する。
「ん!あんッ!あ、あんッ! お兄さま、スゴい。ラフェンサは、もう壊れちゃいそうですぅッ!」
裸の青年の上で彼を喜ばせようと、少女が幼い尻を振り立てた。
滑らかな天蓋つきの絹の寝台の上に寝そべる美しい一人の青年の逞しい体に、
二人の幼い少女が全裸で、まだ未成熟な体を妖しく絡ませる。
二人の少女は瓜二つでありながら、一人は短い髪のボーイッシュな雰囲気をもち、
もう一人は長い髪の女の子らしい姿をしていた。
フェンデルの双子姫コークルとラフェンサ。
彼女らは、この国フェンデルの王女であり最高権力者でもあった。
コークルとラフェンサの二人が王位に着く以前、崩御した父王には、兄王がいた。
その在位は極めて短く、後継者も王弟しかいなかったため、双子姫の父に王位が回ってきたのだが。
実は双子姫には従兄弟がいる。
本来なら、その者が王座に座っていたはずだった。
その出生が、忌まわしいナイトメアでさえなければ。
公表されず、王宮内に密かに隠された忌み子。
その子供は長じて密かに裏社会を支配し、王国の密偵を束ねる長となった。
美しいナイトメアの従兄。
双子姫は、この廃嫡された従兄によく懐いており、幼い頃より寝所に忍び込みあっては交わっていた。
美しい従兄の婚約者になろうと、二人は『お兄様』と彼を呼んで、まだ幼い舌を、両側から彼のペニスにからませた。
幼い体に彼の子供を。
王位を継ぐべく男の子を宿そうと、毎夜のように彼を求め、
ナイトメアの男も、自らの血統が王座を奪う野心から、それを望んだ。
だが、男もまたナイトメアたる彼の異貌姿を、無邪気に「美しい」と愛する従妹たちを、邪険にはできない。
幼い頃からの馴染みであり、彼の信望者である二人に、美しく育つ萌芽が見て取れていたこともある。
また、どちらか一人に決める必要を感じることもなく、彼は玩具を愛するように二人一緒に、従妹の姫を愛した。
それは、今も変わらず、密やかに続いている。
外国やフェンデル王国の下々の誰もが知らない、王宮内だけの秘め事である。
というSSを作ろうとしたが、いきなり終わってしまった。
もっと双子姫の情報が欲しい。
ジーク×エアの続きを書こうか
ちょっと前に盛り上がったジークとエアがヴァンニクの温泉でなんちゃらを書こうか
ジーク×リーリを書こうか
八巻を読み直したらなんか妄想爆発したジークとニゲラが一緒の狭い箱に入る話とか
ジーク×ホーリィとか
まさかまとめサイトに載るとは思わなかった4P編とか
どれを書こうか悩んでいたら規制に巻き込まれてそれどころじゃなくなってしまった。
あ、双子姫の話GJです
でも王族のナイトメア言われると剣つぐが思い浮かんでしまう
王族ナイトメアならライティアもいるが
オリジナルでイケメン王族でナイトメアって
作者の自己投影した自慰メアリー・スーぽくていくない。
え、剣つぐへの皮肉かと思ってたぜ
ですよね〜w
ナイトメアは父が官僚で母が教授ソラくらいの家柄が一番幸せになれそうだな
あるいは族長の娘のドナちゃんとか
赤砂領のナイトメア領主も貧乏なりにイキイキしてたよ。
ナイトメアかぁ、迫害しないリルドラケンばっかりの田舎で育った個体が一番幸せじゃないのか?
リルドラケン生まれのナイトメア(男)には、憐れみの自然を向けたい。
嫁さん、どーするんだろーなー。
憐れみの視線だった。
憐れみが鱗まみれに見え ないこともない
実際問題、セクロスすれば鱗まみれになったりして
リルドラケン生まれの男子は、はなっからリルドラケンの社会で育ったなら普通にリルドラケンのメスに発情するようになるんでない?後は腕っ節さえありゃ普通に結婚できんべ。
そうでなくとも、人型種族が相手なら妊娠しないことをいいことにあっちこっちでやりまくりと考えると同情する気がなくなる。
むしろ尻尾も鱗も羽もないリルドラケン生まれのナイトメア女子の方が自分の容姿で深く傷つくかもしれん、せめて尻尾位はと必死にエンハンサーとったりしてると何か萌える。
妊娠しないことをいいことにとかいう発想が現代日本人過ぎてだめだろ
むしろ一人でも多くの子供を残すことこそラクシアの若い男女にとって重要な使命
それはそうとスケイルレギンスとドラゴンテイルとワイドウィング併用すればほとんどリルドラケンみたいなもんだろ
防護点的な意味でビートルスキンが足りない
155 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 16:35:49 ID:jHTozk0Q
シアちゃーんっ出番だっ
>>一人でも多くの子供を残す
つまりジークとエアの出番っ
……逆にソラはセックスは好きだけど、
自分がナイトメアだからか自分と同じようなナイトメアが生まれたら……って考えちゃって
あまり子供は欲しがらないイメージ
そこでジークに馬鹿だなぁ、って抱きすくめられて照れると俺得
人間から見ると物凄い美少女なのに、リルドラメアな生まれのせいで容姿にコンプレックス持ち…
オラ無駄にワクワクしてきたぞ!
リルドラメア女だと、体の構造がだいぶ違うリルドラ男との間に卵産むしかないのか
卵のはじめの大きさはどうなるんだろう
下手したら帝王切開オンリーだよな
リルドラケンの卵が人間の赤ん坊並の3kgもあるか?
生体が150kgを超えるダチョウの卵でさえ1.5kgくらいしかないはずだが
お腹の中に卵ができて、お腹の中で卵が割れて出産、という感じか?
殻が堅いなら胎内で割れるとナイトメアの角以上に危険だし、
エロくないので卵で産んで、他のリルドラケンの卵といっしょに孵化じゃないか。
っていうかナイトメアの腹の中で卵割れちゃうならリルドラケンの腹の中でも割れてしまう危険がでかいだろ
それもそうか、となると普通のリルドラケンも小さな卵で外に出して、それから大きくなる形なのかね?
細かい設定が、まだ決まってないからなんとも。
ドラゴンの子供のグーが登場時あの大きさだから、
ドラゴンの卵はもっと小さかっただろう。
ナイトメアは不老不死でどんなに美少女美少年の魅力で不老不死で
優秀なあたりで人族を惹きつけ、嫉妬させておきながら
悪魔的な外見と穢れで宗教上人族の迫害対象になるという
実に構ってチャン向けなキャラクターだな。
どの媒体でも厨二すぎて目立ちすぎる。
ソラ様ってそんなに酷い立ち位置だったのか?!w
設定者の北沢氏に正義のダークエルフみたいな種族と言われていたらしい。
てか今月マージナルライダー4巻出るじゃん
お前らまったく話題にせんからさっき気づいたわ
だってえろくないんだもんライダー
二巻でちょっと期待した
三巻で期待外れた
ライダーが面白くないとまでは言わないけど、ラファルがお子様すぎてエロパロ的においしくないんだよね。
ラファルのポジションにもっとちゃんとした雄が配置されていれば違ったとは思う、ラファルが新米のジークくらいの雄度を見せてくれたならなぁ。
メルとナハトは悪くないんだけどね、実に惜しい。
ラファルはなんというか、「女を食う」ってイメージが無い。面白いくらいない。
ジーク、それにヒースやクレスポにも「女を食う(抱く、に非ず)」イメージが沸く。
でもラファルはまったく沸かない。
同じことはアレクにも言える。
女を食う的なオーラとか雰囲気って何だよ、って言われても答えにくいけど。
ラファルが馬フェチ草食系男子だから、ナハトやメルが空回り。
つまりメルxナハトか
アリだな
ラファルは食われる側じゃね?
ラファルは女に食われる側だと何度言ったら
ラファルは喰われる一択。
しかし、それすら面倒臭い。
まあ、ライダーはメインキャラがお子様だからな
イラストのせいかも知れんが、ぶっちゃけ小学生くらいに見える
さりとてサブキャラに、代わりになるほどのキャラが掘り下げられているでも無し。
普通に読む分には面白いが、地下スレ的には少々難易度が高い。
まあね、あのメルとかナハトとかはね、あと三年くらい経ったら凄い事になりますから。
ナハトはルンフォだから成長しません。
>>182 念レス成功。そのツッコミを私は待っていた!
真面目な話、メルが妙齢になったら、凄い美人さんになってると思う。
そしてそれに焦るナハトは、外見で勝てないならとあんな知識やこんな知識をもりもりと・・・。
ふと、
リルドラケン生まれのナイトメア男×ラミアの首飾り使用メスのリルドラケン
ならエロ萌えられる気がした。
それ、変身後の姿如何によっては、何も無い中空をペニスがスカスカ通り過ぎる絵面になるぞw
ラミアの首飾りだと、着エロ画像しか手に入らないのかー
ムーテス×ラミアの首飾り着用ミラもいける気がする。
ムーテス本人は「人間の姿に中身はミラだしなあ」と、
いやいやだろうけど、そこはお金を握らせて。
気乗りしないムーテスに無理やり犯される、気の強い人間の美女…。
ちょっと妄想。
ムーテス「ボクも本当は君となんてしたくないんだよ」
涙目美女の姿のミラ「だったら、はやくコレ抜きなさいよっ!聞いてるのムーテスッ!…ううっ、私の処女がこんなヤツに…」
ムーテス「途中で萎えさせるのもなんだし、最後までやるよ。お金がかかってるし…ラストスパート(ハァハァ)」
涙目美女ミラ「えっ!? や、やだーッ!! ムーテスッ、アンタわ私をはらませるつもりッ!? ムーテスの鬼畜ー!!
…あ、やだ!うわぁん!? ムーテスの、お腹の中でビクビクいってるーッ!!?」
絵がないとエロさ半減です。
基地外女はちょっと…
ミラのイタさがラミアの首飾りの可愛さで誤魔化されるか?w
>>190 「どんな子供が生まれても、俺がお前も子供も絶対幸せにしてやるからな」
「お兄さん……うん」
やだなにこのハッピーエンド、でもジークなら普通に言いそうで困る
関係ないけど、今日ぢごぷりって漫画読んだら姉妹がエアとソラに見えて困った
「え?それ俺の子か?」と華麗にスルーするジーク。
でもソラって最終的にはジークにふられそうだよなー、つかジークにはルーしか見えてないっぽいし。
なんかかわいそうだなあ。
ジークがルーに「女神の自覚がでちゃった。ゴメンナサイ」されれば、まだ芽はあるよ。
次のライバルは王族ホーリィかジャスティになるかも。
>>196 それはますますアドル・クリスティン(とフィーナ)だなw
そこは時代柄、進歩して「女神だろうとヤってみせる!」ってのが粋だと思う。
なにが粋なのかと問われたら、反問は持ち得ないのだがw
ジーク様は一人の女性に縛られるようなお方ではありませんとも
もうルー、ソラ、ホーリィ三人まとめて嫁にしてしまえば良い。
案外あの三人だと仲良くジークを取り合いながら共有できそうなイメージが。
エアが凄い目で睨んでるぞ
ジーク:何だエア、入れて欲しいのか?
ムーテス「ちゃんこウマす」
>>197 OVAのエンディングで爽やかな笑顔で島からさるアドルを思い出した。
>>200 ジーク・シェアリング・システムだな。どうシェアするかはおいといて。
>>205 自分で書いておいてなんだけど名誉点もの凄いことになりそうだな。
シェアもいいけどルーから無限キュアハートと無限トランスファーもらいながら三人でとか…。
エアはもしくっつくならこういう複数はなさそうで、本当に純愛っぽくなりそうなんだよな。俺的に。
異論はもちろん認める。
>>エアは純愛
激しく同意。
純愛っつーか、少女漫画的な何か?
でも色々溜め込んじゃって最終的に爆発してヤンデレ凶行に及ぶエアもそれはそれで(ry
そして名前の出ないニゲラが哀れ
そういやジーク×ミスティ+ホーリィなんてエロ同人誌があったらしいな、見てみたかったぜ
漢字の定義によれば
「喰う」:口に入れる
「食う」:栄養として体内に取り込む
ニゲラは「ないです」宣言しちゃったから、しばらくは無いだろう。
何かフラグが立つような事を、今後やらかさないとは限らないが。
>>207 >ヤンデレ凶行に及ぶエア
その場合、ジーク死ねと言われるんですね、わかります。
エア「ルー様のため、ソラのために、わたしはジークを諦めてたのに・・・ジークは他の女とも・・・!!!」
ジーク「なにを言ってるんだ。俺にはエア(キュア)も大切だぞ?」
エア「それがいけないといってるんでしょオオオオおおおオオオオ!!!(ザシュ)」
ああ、そりゃ刺すわ。ジークが悪い。
ジーク様覇王計画
あなたはメッシュとなって、主人であるジークと女性キャラをくっつけるのが目的となります。
上手いこと立ちまわってジークと女性キャラのカップル化に成功すれば、エッチシーンが見られるぞ!
ジークは生半可なフラグは勝手にスルー、もしくはブレイクしてしまいます。
本気で女性キャラと結ばせたいと思ったら、綿密な計画を立て、罠を仕掛け、外堀を埋めまくるしかありません。
なお、フラグをスルーorブレイクされた女性キャラクターは隠しパラメータのヤンデレゲージが溜まっていき、
ゲージがマックスになった際、凶行に及んでしまいます(拉致監禁してエッチシーンが見れるキャラクターも)。
登場キャラ
ルー:正統派ヒロイン。ジークのほうが乗り気なので初心者にオススメだ!
ソラ:心に傷を持つナイトメアの彼女は、優しくされればイチコロかも!?
エア:意外にも好感度が上がりやすいぞ。代わりにヤンデレゲージの増加は全キャラ中トップだぞ!
まだまだ、たくさんの女性キャラが登場するぞ! 不倫、近親相姦、同時攻略による複数人プレイ、何でも試してみよう!
「エアの凶行」という一文だけで、こんなアホなゲームを思いついてしまった
夏コミで出すんだよね?
同人エロゲーム化とか、すごいな(素)。
DS版より余程楽しそうなのは気のせいか
自分は純粋な♂だけど、逆の立場で遊んでみたい。
女の子の一人を主役に選んでラスボス=ジークハルトをオトす!
大いなる目的に向かって、ライバルと同盟したり、周りの男共を順番にオトして協力させたり
だがヒロインが片っ端からフラグを折ってくるエロゲーがあったらお前等発狂するだろ
なにその悪女育てゲー。
つか、似合うキャラクター(ソラ)と
似合わないキャラクター(ソラ以外)がいるようなw
お兄さん陥落計画
あなたはソラとなって、ジークとくっつくのが目的となります。
上手いこと立ちまわってカップル化に成功すれば、エッチシーンが見られるぞ!
ジークは生半可なフラグは勝手にスルー、もしくはブレイクしてしまいます。
本気で結ばれたいと思ったら、綿密な計画を立て、罠を仕掛け、外堀を埋めまくるしかありません。
なお、他の女性キャラと同盟を結んだりすることも可能ですが、選択肢やフラグの積み重ねを間違えると、
ジークが他の女性キャラと結ばれて、ヤっちゃってる様子を歯噛みしながら覗き見するハメになっちゃうぞ!
登場キャラ
ソラ:主人公。愛するお兄さんのために奮闘します。
ルー:協力を頼みやすいですが、ジークは彼女への好感度が上昇し易いので注意!
エア:ソラを溺愛してるので協力を惜しみません。ただし、彼女もジークに惚れてるので、行動如何によっては……
まだまだ、たくさんの女性キャラが登場するぞ! 協力し合い、最後の最後でライバルを蹴落とし、見事ジークのハートを射止めよう!
じゃあ、こんな感じで……
ソラがちんこ生やしてジークに群がってくる女を横から食い散らかす話でいいよもう
馬4巻読了。
いちおうあれは、ハーレムENDなのか?w
ハーレムというには二人しかいない。
メル(+ナハト)裸族エンド。
ルシアスの「鱗のない女には興味ない」に
リルドラ・ナイトメア娘ショボンw
メルエンドでしょ
ナハトは一歩引いてる感じだったし
>>222 リルドラ生まれのナイトメアはスケイルレギンス必須ですね、分かりますwww
やっぱりリルドラとしては鱗や尻尾って見た目的に大事なんだろうなぁ。
そりゃセックスアピールとしては重要なんじゃね?
色とかツヤとか
なぜここまで着ぐるみリルドラケンの話が出ないのか。
ぬいぐるみにハァハァしているルシアスが見たいと申すか。
竜ナイトメアは、独特の「異貌」状態で異性と交わるのでは?
例えば、体が大きくなって皮膚も硬くなってに鱗の模様が浮き出るとか
新設定だなも
普通にやってる最中に異貌発動しちゃってひぎぃ、という電波が送信されたのはそちらの方面ですね。
ひぎぃは正義
新米女神はいつまで続くんかね
これ以外の2.0リプレイは全部終了したってのに
今までの最長がへっぽこの10巻だけどこれはイレギュラーで一巻伸びただけらしいし
てことは長くても9巻までってことだよねネクストも9巻だったし
新米女神も次がラストかね
>>219 これ、ボードゲームにしたら面白いんじゃないかと思った
真面目に
なんとなくだが、10巻まで続くんじゃねーのと思ってる
9巻で姉姫助けにディルフラム行って
10巻でアインベフから魔剣もらってアーメス退治に白峰山へって流れかと
ああ、でも姉姫攫ったのってアーメスの一派みたいな伏線あったしなあ……9巻かな
ドカポンみたいな殺伐スゴロク系を想像したw
237 :
なるかみ:2010/06/21(月) 05:34:37 ID:2o/9xTWV
7巻170pで3〜4セッションほどすっとばしている、とかいう記述があるので、もう少し先だと思いたい。
まぁ、アーメス一派の他に紫闇の国とか、疑わしい相手には事欠かない国ですが、フェイダン地方在住でアイヤールに
賞金首扱いのガルーダエンプレスのフリデリーゲなどが手頃(13レベル2部位)な相手かと。
というか、姉姫攫ってったのがアーメス一派だった場合、狙いは神殺しの剣(の力の除去)と神様の下駄(祭壇)だろうし、時間的にも
ブラッドトロールが「御大自ら〜」とかホーリィが昨日から待ってたとか「すごく探した」などと、ヤバい記述がてんこもり。
今更1レベル上がったくらいで、仮にも神がブラッドトロールより与し易いわけもないし……もう、ほとんど詰んでるんじゃない?
幽霊船が半壊で、乗ってるアンノウン+シフェナが手つかず+雑魚。これでアーメス完全体が加わった場合、
拡大コアーシブでなぶり殺しコース……かもw
と、悲観的な予想はさておき、現実的な予想としては、アイヤールの元近衛の連中は軒並み使えないと赤砂領の偉い人も言ってましたが、今回の姉姫を護衛してた彼らも今頃は、左遷されたり首が飛んだり、奴隷市場に並んでたりしているのでしょうw
まぁ、アーメス一派とディルフラム相手の二正面作戦で、それどころではない、という可能性も……w
血まみれ伯爵と魔神博士を呼べ!
>>219 マンチキンのルール流用すれば良い感じの物が作れそう。
LV→好感度
アイテム→服飾やら冒険アイテムやらマジックアイテム
モンスター→フラグ立て行為(手をつなぐ、一緒に冒険する、デート、キス等。Hは核ドラ相当で)
イベント→イベント
呪い→アクシデント
みたいな感じに置き換えていけば、テーマのせいで本家より暗くてドロドロなゲームができる気がする。
新米の冒険はどこまでも見たい。
ソラの後期服の構造がよく解らん
袖ってどうなってるのアレ
スカートと袖は外見的に同じ素材だろうし、黒い部分がスカートより上にあるのは5巻カラーページで分かるから
じゃあ袖とスカートは繋がってて、その上から黒い部分を重ね着してるのかなと思ったら、
同じく5巻カラーページで肩口上部分の袖が浮いてるのが発覚
他の挿絵とか確認したけど見事なまでに鎧のベルト部分で分けられておる
それとも上の部分が空いてるだけで袖の下のほう(腋側)はやっぱりスカートと繋がってたりするんだろうか
そして何度も確かめてるうちに「やっぱスカート短ぇなぁ」ってムラムラしてきちまって
真正面体育座りでパンツが見えてて、挑発的な顔しながら「お兄さん、どこ見てるの? ……変態」って台詞を言うソラが思い浮かんで仕方がない
脳内の絵を紙に移す装置とかねーかなー
手書きはボテ腹になって「責任取りなさいよ!」って照れるエアを描こうとして挫折してしまった
新米まさかの第三部とか。エピックだお。
個人的には第三部も全然アリです
ルー連れてザルツ地方へ布教の旅とか超歓迎です
って、ルーは帝国ルーフェリアのトップだった……
>>237 ついでに
ミスティン姫の身柄をルーと交換要求
突っぱねたらアイヤールとルーフェリアの国交問題
>>243 うまく連れ出せて旅ができたとしても、ジークとソラとニゲラとムーテスの
何人かを強制的に1レベル神官にしておかないと、ルーが寝まくる。
>245
エアがレベる気満々だから問題なかろうw
ニゲラ「ソラさんの苦労が分かったような気がしますぅ」
ソラ「めんどくさい人なの……嫌いでは、無いのだけれど」
ムーテス「もうちょっと修行すれば、液体を真水に……これは儲かる気がする!」
ジーク「ルーが気兼ねなく色んな所に出掛けられるようになったし、まあ悪い事では無いよな」
ルー「ジーク……ありがとう。今までは迷惑かけっぱなしだったけど、これからはもっとお手伝いできるね」
エア「さー、今日もやってきたわよ教義の時間が。そこの兎とルーンフォーク、今日こそはルーフェリア様の素晴らしさを心に刻み付けなさい!」
イスミー「もう十分身に滲みてやすから! 姐さんの奇跡にはマジ感謝してますから! 助けてメッシュの旦那!」
メッシュ「不本意ながらも私と同型機のはずのアイツは何故あんなに信心深いんでしょうねえルーンフォークのくせに。謎です」
ツクール製で、一人ずつ順番に女性キャラを攻略していって、
フラグ立てに失敗したらゲームオーバー、成功ならエッチシーンを経て数日後、次の女性キャラに……
っていうゲームなら作れるかもしれない
フラグ立ての罠とか外堀の埋め方とか考えるのが面倒臭いのと、
エロCGも無いのにツクールでエッチシーンやっても虚しいだけというのを除けば
あー、ジークとエアに抵抗を破って呪歌『ラブソング』聴かせてその後の反応が見てー
>>248 Hシーンだけ全部文章にしてしまえばいいんだよ!
そんなあなたにeraTRPG
eraのソラには本当にお世話になりました
主に下半身的な意味で
そろそろPCにロリ婆が必要だと思う
ソラがあと2、30年歳をとればいいんだよ!
所謂ラブホテルや売春宿では『ラブソング』が必須!?
自動演奏機械を設えるとか、常駐のバードを雇っていることでしょう
SW1の頃から疑問だったけど、野戦病院とかで『ヒーリング』を流さないのでしょうか?
>>247 タビットの場合、こういう感じでは
イスミー「あっしらはキルヒア様の末裔、カルディアの分身なんだ。別の神様に仕えるなんてとんでもねえっす!」
特定の神を敬うルーンフォークは居るかもしれないが、タビットは決してどの神にも肩入れしない、と
野戦病院がどれくらいリラックスできる場所なのか知らんが
一応、ヒーリングやレストア・メンタルパワーの呪歌は完全リラックスが条件。
前線から離れた場所で、ヒーリングを使えるバードが居る時はつかってるのでは。
といってもSWシアターの「帰ってきたドラゴン」の災害で
ダークハーフエルフ美少女が使ったヒーリングくらいしか知らんがな。
>>255 自らが神になる気マンマンのタビットなら、ルーフェリアツアーにいた。
俺にとって重要なのは残りの巻数ではなく、SSの続きを書く為のモチベーション。
つまりはミスティンの出番です。
みやびたん、そこのとこ期待してますよ。
>>251 成程、erakourinみたいにジークが主役で登場キャラを新米女神に出てきた奴に絞ってストーリーを追加した
erasiegを開発すればいいのか
ミスティンはジークと血縁ってこと知ってるんだよな
知ってるというか
メッシュを見りゃわかるだろ
初対面でジークに父母は息災か尋ねてたからな
ジークの両親が何者か理解してるって事はつまり異父弟と知ってるだろう
12〜13話を一通り調べてみたが、ジークxミスティは影も形も無い
直接会っても調査報告だけで、ジーク自身は口説いていない。ただ惚れていただけ
数日滞在してたみたいだし、その間になんかイベントがあったかもしれないじゃないか!
少しでも妄想出来る隙間を見つけてエロいことすんのが醍醐味よ
しかし上で初めてeraTRPGの存在知ったけどいいなーこれ、ちょっとやってみるだけだったのに凄いハマってしまった
とりあえず恋慕付けたクロノアに赤いキャンディ使って処女再生させたりムーンライトドローン使って幼女化させたりしてるのは
俺だけでいい
>>267 うむ、とてもいい……な!
ベルカナの台詞見たらリプレイネタがそこそこあって吹いた
作るのが簡単そうならマジでerasieg作りたいが、どうやら俺には無理そうだ……
なので諦めてジーク×ホーリィを書く
ああ、しかしクロノアとずっとイチャイチャしてたから新しいジククロも書きたくなってきたぞ!
ふーん。268は自分=ジークなんだ。
クロノア一人が相手でも視点をカーム、レイクリス、
バトエルデン、メッシュその他で置き換えればバリエーションがでるかも、
と余計な感想をもった。
あんま続けるとすれ違いかもしれないが
自分=ミスティでホーリィやジャスティ、エアやソラを淫乱に落とすことも可能なんだぜ?w
データがあったかは確認してないが
>>270 残念ながら、ミスティやジャスティはいないのだ……ホーリィやソラも口調が他と一緒なんでちょっと微妙
話を引き戻すか。
リプレイを読み返しているが、5巻でラミアの首飾りで変身したルーに興奮するジークへジト目を向けるエアとソラが可愛すぎる。
やっぱ女の子の嫉妬はいいね
そして馬最終巻が売ってねぇ……
ラクシアにも「性転換の薬」が在る。ムーンライトドローンと違って保存が利かないけど、比較的安い
効果が3日で、仕込みに30日かかるのはいかがなものか…
>>271 個別口上がないから仕方ない。
eraTRPGは面白いと思うんだけど、
範囲が広い上にマイナージャンルだから、
口上の充実がいまいち望み薄なんだよな。
そこが残念。
他のスレで調教シチュレベルごとのエロセリフを考えてたけど、
口上にしてあげるの面倒臭そうだったんで、スレの賑やかしに投下してそれっきりだったな。
>>272 ラクシアの性転換薬は効果が1時間しかない。
保存のほうが3日しかもたない。
あんまりそれが便利だとリルズが泣いちゃうからしょうがない
ある意味ではそうなんじゃね?
しかしリルズはなんなの?
性転換魔法使えば同性愛もおっけーって何がやりたいの?
腐と百合はよくて半陰陽はダメな神。
つまりそういうデザイナーに作られたと。
ハッタリェ…
でも本人はふたなりなんだぜ・・・
本人が二人で一人だからいいのだ。
リルズのオカマ神官は楽しかった
そういえばリルズも小神だからふたなり分身をリルクとリルニカの
二人分作ってエロエロしあう性癖があったりして。
そこは男と女とふたなりの三人の分身だろ、エロパロ的に考えて。
これがほんとの三位一体ですね、わかります
ふたなり至上主義者としては分かりたくない
ハ仕
至上まで行かないがナメクジのセックスのように、
恋人同士のふたなり二人がまぐわうのがいい。
リルクとリルニカの年齢で妄想が、アダルト二人なのか
ショタロリ風二人の微笑ましいのか迷う。
倒壊した建物の下でギシアンしたんだから大人なんじゃないの
公式設定のように語るなww
自分のイメージ的にリルズは10代中盤から二十歳までのイメージだった。
が、ラクシア的に言えば5歳ほど全体的に下でもいいかも成人年齢からかんがえて
ああ、ショタ×ロリは大好物ですがねw
もしも新米女神のGMがみやびじゃなくてさなえだったら
・とりあえず全員下着姿を披露
・ベルは女装される
・「捕まって眠らされてるだけのはずはない!」とルーが酷い目に合う
・フィルゲンにカリスマが無くなって酷い扱いに
・NPCタビット率低下
・「男子はお家騒動でことごとく死亡」という設定の隙間を縫ってジャスティあたりが女装男子に
ソラのライバルになりそうなアイヤールの王女様にデブお嬢様率アップ。
へっぽこーズはガルガド以外の6人が性転換を経験
藤澤エロスは天然なのかな?周りに流されて居る様子だけど…
「性別は不問、必ず3人で」という結婚の決まりはどうだろう
へっぽこを性転換させたのはGMじゃなくで挿し絵描きだからね、念のため。
>>297 同性婚がOKなら異種婚も有りにしないと…と思ったが、ジーク×ムーテス×イスミーとか誰得だと思った。
おかしい、オルネッラ×レギン×イングリッドなら有りだと思うんだがなぁ。
スレ的には異種婚より異種姦について話をもってくべきだと思うの。
ふむ、なるほど。つまりは神と人間の異種交配ですな。
ソラ「ナイトメアは異種に入るんじゃないの?」
エア「エルフも異種に入っていいんじゃない?」
ニゲラ「みんな纏めて『人族』ですよぅ」
いや、君らはそもそもジークから性的対象としてみてもらえてないじゃん。
>>303 恋愛対象として見てもらえてないだけで、性的対象としては見られてるかもしれないじゃないか!
というか、まぁこれは俺の勝手な妄想なんだけど、ジークって何となくムッツリスケベなイメージあんのよね
ソラやエアがモーションかけても華麗にスルーするけど、ふとスカートからパンツが見えてたりしたら、
目を逸らしたり(純情)、なんだパンツかと思うだけだったり(無関心)じゃなくて、
割と年相応に思わず(おおっ!?)ってマジマジ覗き込んじゃうような、そんな感じ
ソラのメイド服とはなんだったのか
さなえの怨念
ムッツリスケベねぇ
・リッタが料理を置くときに胸の谷間をガン見するジーク
・旅の最中、見張り時に毛布をずらしてエアやソラのパンツをガン見するジーク
・眠るルーを背負ってる最中、こっそり尻を揉むジーク
・リアがムチプリ変身した際に一瞬全裸になったのを見逃さないジーク
・エンジェルリングを手に入れてよからぬ妄想に励むジーク
・ホーリィとの旅で木陰の用用足しをこっそり覗くジーク
・ミスティとの絡みは思い付かなかった……
・クロノアをお母さんと呼んだ時に爛れた情事的な何かを妄想するジーク
・ペガサスに乗った際に気付かれない程度に股間をジャスティに擦り付けるジーク
・奴隷になった際、衣服ボロボロの他の冒険者の艶姿を記憶するジーク
・前方を歩くニゲラの尻を視姦するジーク
・昔、アイシャと風呂に入ったときのことを未だに覚えているジーク
でも寄って来るフラグは完全にブレイクするジーク
>>304 そのあと我に返って謝りながら金を差し出してくるところまで想像した
いいや、あのジゴロ適性つっーかヒモ適性の高い、女転がすために生まれてきたような男なら土下座と口先だけで切り抜けるね!
すでにソラが土下座で転がされてるしな
まぁ、ソラの場合土下座しなくてもバレたら積極的に見せてくるっつーかジークが頼んだらヤれちゃいそうではあるが
吊り橋効果:ピンチのドキドキを恋愛と勘違い
種の保存:命の危機に性欲増加
つまりジークとソラは際どい戦いの後は確実にヤってる
まあソラは間違いなくフィニッシュ時蟹バサミしてくるけどな
そして、種の保存は妊娠率もアップだ
木陰ではまさか「私も混ぜて」と言えないエアが木陰で今日もオナニーに励んでおります
>>311 そのジークがソラにヤらせてくれと頼むシチュが、そもそもありえないww
想像力、想像力を使う
……ムリかもしれんね
ジークがソラに頼みこむより、ソラがジークを押し倒してる方がしっくりくる
どんなに誘惑してもたいした反応しないジークに、やけ酒で絡むソラ
そして押し倒されるジーク
何故だろう、確かにソラは中出し固めしかありえない気がするw
「んっ……んん……んぁっ……んぅっっっっっ! ……んふぁ……」
「……ソラ、中で出しちまったけど、大丈夫か?」
「大丈夫なの。出しても大丈夫だから」
「そうか、安全日か。なら良かった」
「ニヤリ、なの」
そして妊娠したソラはジークの正妻になれるのか、子持ち愛人で満足するのか。
流石にジークのほうが責任取ろうとするだろ、それはw
例えがマイナーだが
ソラは「おねがいシスター」にでてくる妹の友人がイメージに近い
>>321 出来たら出来たで「そうか、じゃあ結婚するか」ってあっさり言いそうだな、ジーク
結婚するだけじゃなく腰を落ち着けるところまでデフォっぽいぞ>ジーク
>>323 結婚したらしたでやたら子沢山キボンするイメージもある
エロイことしたいというより「多い方が賑やかでいいじゃん」と素で言う
ハーレム力高すぎだろジークハルト
しかしジークが結婚して冒険から足を洗って腰を落ち着けたとして、職は?
ひも一択
腕利きの妖精剣士で戦乱の世界なんだから稼ぎ口なんていくらでもあると思うが
渋く冒険者の宿の主人で
それだと、腰を落ち着けたとは言えない・・・事も無いか。
街の防衛隊隊長とか、そんな感じで腕を振るえばいいな。
「報告に来い」って言われてたし、ソラと結婚したよってリオスに行くと、
やっぱ「穢れ持ちはデーニッツ家としてちょっと……」ってベルに言われたりするんだろうか
>>332 「兄嫁に嫉妬の炎を燃やす弟」ですね、わかります。
何故か大家族と聞いて、
「妻が三人とかいて、長男も妻別に複数人いたりするんですね」
とゆー考えが最初に思い浮かんだが、それは複数家族とでも言うべきか、『大家族』じゃねーわなw
ボビー・オ□ゴンの実家のような普通の一夫多妻系大家族。
ソラと結婚したと報告されたルーの反応…
病みゴッド降臨で湖の国がヤバい
>>337 ダブルクロスデザイア2巻のブレイクエンドを殺せと言われたときの朱香みたいな顔を想像した
何かこんな感じになるという電波が来た。
「というわけで、俺たち結婚する事になった」
「え……あ、あ、うん、そうなの。そうなんだね。……そうなんだ……」
「ル、ルー?」
「うん、おめでとう、ジーク! ソラさんも、しあわ、しあ……ひっく……ぐすっ……」
「お、おい」
「うぇーん! ジークとっちゃやだよー! うわぁーん!」
「……ルー、安心するの」
「ふぇっ……? ソラ、さん……」
「ルーもいっしょなの」
「え……でも、ジークはソラさんと……」
「わたしの愛する旦那様は、懐が広いの」
「……」
「ルーさえ良ければ、一緒にお兄さんのお嫁さんになろ?」
「……ほんとに、いいの?」
「もちろんなの」
「おーい。俺の意志はどこ行ったー」
『嫌なの?』
「イヤジャナイデス……まあ、嬉しいっちゃ嬉しいし」
「ジーク……私も、嬉しい……」
(ふふふ……この調子で一号の立場を護っておけば、下手にわたし一人でいるよりも
色々と都合がいいの……ニヤリ)
ソラが……俺の中のソラが、黒い……黒すぎる……ッ!
ちなみに、危うくルーのCVイメージが花澤香菜になる所だったけど、
なんとかそれだけは阻止したぜ!
このスレだとごく自然なソラだw
ああ、ソラそのものだ。どこもおかしくないぜ!
>>332 リオスの弟に報告をした。
ソラの場合
「街の名士であるデーニッツ家に穢れ持ちを迎えるわけにはいかないよ」
エアの場合
「リオスにはルーフェリアの神殿なんて無いけど良いの?」
ニゲラの場合
「親の勝手に決めた婚約に付き合うのは兄さんらしくないよ」
ルーの場合
「さっき、ルーフェリアの大神官がリオスに宣戦布告してきたんだけど」
ミスティンの場合
「父さんの日記見てたら実の姉弟らしいから危ないよ」
ジャスティの場合
「うちにはドラゴンを飼う場所が無いので諦めてもらうことになるよ?」
ホーリィの場合
「年が離れすぎてるから、僕は世間に奴隷商人と思われるのは嫌だよ」
誰が来ても何らかの問題がありそうw
あれ? そうだったっけ?
・・・ああ、そうだったな。俺が間違ってたよ! このソラは自然なソラだ!
神殿がなくてもそこはそれ
ユーリリアみたく祠から始めるんじゃないの
エア「つまりジークと結婚するなら私が一番ということね」
むしろ海賊たち捕まえて布教する気満々かと
ルーの場合も、ルーフェリアのプリースト技能全滅するから宣戦布告はないだろうな
>>339 俺はあずまんが大王のちよちゃんが修学旅行が中止になったと言われたみたいな顔を想像した
まあ心配しなくても多分ジークは嫁をとっても実家には戻らないだろう
相手にもよるが冒険者継続か、婿に入る事になりそうだし
新米はハッピーエンドいやトゥルーエンドになってほしいと思うが、そうなると最低でも二股にはなりそうでジーク死ねってなる。
どうしたものか。
ルーは確定で、愛人がどれだけ増えるかの選択のよーな
そうなると焦点はもはやジークがハーレムにどれだけの女を抱え込めるか、という話になってくるのかw
>>351 それを回避するために、まだ誰も選ばないかわりに可能性があるグダグダエンドがあるんじゃないか。
馬フェチはあっさり両手に華エンドに直進する事になったけど、
ジークの場合は両手に華じゃあ足りないんだよな。
でも俺、ジークだったらハーレムエンドでも許せそうな気がするんだ
エアだけはいつまでもハーレム入りを否定
だけどPT組む時は必ずいる、みたいな関係だと俺得
……とここまで書いて冒険者がハーレムになっただけで現状何も変わらんと気付いたw
やべぇエア萌える
かわいそうなエアに、ジークが「エアもこっちこいよ」と
優しく誘うシチュエーションを夢を見てるんですね、わかります。
まさに空気のような存在だ。
>>355 馬フェチは、両手に花の上に馬と竜と領地も手に入れるというサクセスストーリー。
……さらに裸族化。w
エアだけに! エアだけにですなジーク様!
>>360 なんだろう、最後の裸族化で台無しのように思えてしまうのは、
俺の修行がまだまだ足りないという事なのかw
むしろご褒美だと思えるくらいに修行しなけりゃならんな・・・。
ジークとエアは仮に恋人関係になったとして、今まで通りの漫才系のノリが続くのか、
意外にもラブラブバカップルっぷりを発揮したりするのか
エアは大好きだけど
蛮族に囚われてVIPER RSRみたいな目に会うエアが見たいのも事実
>>363 ジークが何のテレもなくさらっと「好き」とか言えちゃうタイプだからな
その言動に「こんなところでイキナリ何を言うのよ、バカッ!」とか毒づきながらも、
満更でもなさそうなエアの姿が見える
エアは否定するけど、どう見てもバカップルです本当に(ry な感じになるんじゃね
>>364 そのレスを見て、破瓜の瞬間に何故かジークの笑顔が浮かんで、
初めて自分の気持ちに気づく・・・みたいな妄想してたら、チンコ勃ってきた。
夏が近いからか最近頭の沸いたレスが多いな。
>366 その時点でもうジークは寿命で死んだあととなぜか電波が来た。
369 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 04:11:27 ID:k/5Kx3QN
プリースト14「輪廻転生」を使えば寿命も問題ない
前世と同じ種族に生まれるルール設定が無いから、寿命の長い種族に転生できれば最高だけど
370 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 06:52:35 ID:T4Z3B3ci
やっと見つけた。。
「うにゃ?」
達成値25だと逆に切ねえなw
あ、もう一歩伸ばしてルー様に前世の記憶戻してもらえばいいのか?
でも小神てそこまで出来るのかな 死んだルンフォの記憶は戻してたけど……
なんだかんだ言ってもジークは童貞なんだよな
なんか15レベルがやけに身近に感じる今日この頃
15レベル祭りの頃はありえねぇーって感じだったのに
ジークやエアが10レベルから15レベルになるのに、
あとどれだけシナリオをこなせばいいんだ?
11:7500
12:9000
13:10500
14:12000
15:13500
わりかし軽いな
軽くねー
1レベルうpするのに10回近く冒険しなきゃいかんのだぞ
10レベルのドレイクバロン(竜形態)を10体倒して、ようやく経験点1000だからな
しかもそのドレイクバロンは剣の欠片で強化されてるかもしれない
ちなみに剣の欠片がいくつ入っていようが経験点に変わりはない
1ゾロ20回分と同じか<<ドレイクバロン10体
少なくとも新米では複数部位のモンスターはレベル×部位数×10で計算してるはずだが。
ポルターガイスト(400)、キマイラ(450)、ケルベロス(440)辺りがレベル的に美味しい相手か
>>352 今の調子だと
揺ぎ無い正妻の座 ルー
愛人 ソラ、ニゲラ
一対一でしか甘えない隠れ愛人 エア
姉だと分かって甘えられる相手 ミスティン
ブラコンの弟 ベル
ここまでは鉄板のような気がする
>>359 アニメWAを思い出したw
>>380 ゴーストシップ(840)は美味し過ぎ
つか15レベル祭りって経験点算出しなかったけど実際どの程度行ったんだろう
もし新米がアニメ化することがあれば
その時はエアの乳を盛大に揺らして欲しい(キリッ
へっぽこですらアニメ化しなかったのに
先にたのだんのシャーリーの乳が揺れるかもよ。
ソードワールドSFCがあったんだ
ソードワールド2.0PS3とかソードワールド2.0XBOX360とかもきっと…
そしたらきっと美麗な画面でエアの乳揺れを堪能できるはず…
wii?
wiiしか持ってないようなライトユーザーがTRPGみたいなコアなゲーム知ってるわけないだろ
DS持ってるユーザーはともかく
HD機でゲーム作れるほど開発資金引っ張ってこられる弾でもなかろうに。
DSで成功してたならともかくねぇ。
どうして霧の街の方をDS化しなかったのかねぇ。
>>382 確か計算した人によると1万点超えてるってさ
SWPC/SWSFC/SWSFC2はT&Eが作ってたんだが、開発チームどころか、会社自体が原形も残ってないからw
お前それを言ったらシャドウランなんか……
あれ、これ何のスレだっけ?
つまりエアがジークに騎乗位で突き上げられて胸を揺らす
今更へっぽこのダークifなんかは需要ないかな?
ないかなあ
ないあるよ
>>394 そういうこといってっとアラシャ陵辱SSとか投下するぞゴルァ
汝の書きたいように書くがいい
ヴェラーナーがいる。
ファラリスだろ。
アラシャとエア夢の競艶
>>393 エア は ゴッドフィスト を となえた
ルーの手がジークのケツに!?
「ご、ごめん……でも信者さんに言われたら逆らえないの……えいっ!」
「アッー!」
「ジーク、ルー様の可愛いおててに何という無体なことを!」
「おまえが……やらせたんだろう……がっ……」(ガクッ)
あー、抱き合わないと入れないくらい狭くて深さも足を付けるとちょうどいい感じに肩口までな湯量の温泉をヴァンニクに作らせてボロボロのジークとエアを浸からせてー
アニメくらいならMikuMikuDanceで!
何年か前にへっぽこ(イリーナ&ヒース)のアニメを見たことがある
むしろ3Dカスタム少女で
改造MOD作った人がいたらフルプライスでもするめ買ってやんよ
ルールブックに載ってない、相手を淫乱にしたりエッチな気分にさせたり勃起が止まらなくなったりさせる魔法とか確実に存在すると思うんだけど、
そういうのってやっぱりソーサラーよりはコンジャラー寄りかなー?
アステリアの神聖魔法とか呪いの妖精魔法も可能性あるんじゃね?
魔法より魔法薬とかミノタウロスの秘薬じゃいかんのか?
きっと忘れられた呪歌にそういう歌があるよ!
>411
そういうアホな効果はやっぱ呪歌の専門領域でないかと。
>>405 >>信者の願いは逆らえない
「怖い願いや悪い願い事はもう聞かなくていい」と言ってたよな?
>>415 騙されていた平信者達や偽りの信者達の願いと、高レベルプリーストの願いじゃ
、神への強制力(?)も段違いだと思う。w
バッカ 口だけに決まってるさw
良い口実なんだよ
ルー様の可憐なお手てにジークのうんちがつくのを喜ぶ奴はスカ趣味の変態。
>>416 リアはバトやんのコールゴッドにも抵抗は可能なんだから、今のルーならエアの強制信仰拒否は出来そうだ
抵抗:なし、だからなぁコールゴッド
あれで抵抗:消滅だったら笑えるんだけど
と、言うわけでファラリスかヴェラーナーかよく解かりませんが、
書きたいように書いてしまいました。
注意事項
・イリーナ陵辱モノ
・イリーナ、精神的にも救いなし
・アレクラスト史if要素あり
苦手な方は、トリップ ◆WCLv2MGHTTRn でNGしてください。
「やめてくださいっ」
それは、オーファン王都ファンの市街地の一角での出来事だった。
甲高い女性の悲鳴が、あたりに響く。
「そう邪険にすんなよぉ」
「仲良くしようぜ」
その場所は、冒険者の宿『青い小鳩亭』に程近い場所。裏路地ではあったが、表通りか
ら充分視界の中に収まる場所。
夜もだいぶ更けていたが、夜空にかかる満月の光は眩く、割と見通しは良い。
3人の、あまり正直者とはいえない風体の青年が、通りがかった若い女性をそこへ引き
込み、強引に言い寄っていた。
「スキンシップ、スキンシップ」
「やあっ」
男たちに取り囲まれて、退路を失い悲鳴を上げる女性に、男たちは強引に迫る。
その時だった。
「やめなさい!!」
高い声が、その場に鋭く割って入ってきた。
男たちが驚いて、声の主の方を振り返る。
すると、そこにいたのは、略式のファリス法衣を身に着けた、小柄な少女の姿だった。
だが、その手には、少女の身の丈を越すほどの巨大なグレートソードが握られていた。少
女は男たちを威嚇するかのように、鞘に収められたままのグレートソードを未舗装の路面
に突き立てる。
「んだぁ〜? ガキはさっさと寝ちまいな!」
3人組の、リーダー格の男が、不機嫌そうに少女を睨みつけながら言う。
少女はこれでも17歳で、一般にアレクラストでは成人の部類に入ったが、体格や顔つき
はその実年齢からしてもなお幼く見えた。
「あ、あの剣、ただ者じゃないんじゃ……」
男の1人は、もう1人の男に向かって耳打ちするように言う。
自らの身長を凌駕するグレートソードを軽々と振るう、ファリス神官の少女──『ファ
リスの猛女』ことイリーナ・フォウリー。
彼らもその名を知ってはいた。しかしいかんせんオーファンでは国教のマイリーが主流
であり、ファリス信仰はマイナー。その実際の姿を知るものは、ファリス信者でもファン
のファリス神殿に熱心に通う一握りの人口に限られた。
加えて、いかに月明かりが明るいとは言っても、夜の帳の降りた裏路地。顔もそこまで
はっきりとは見えない。
「こ、コケオドシだろ」
もう1人の男がそう答えつつ、視線を、取り囲んでいた女性に走らせると、その女性の
姿はなかった。
「って、あー!」
女性は男たちがイリーナに気を取られた隙に、路地の反対側に向かって一目散に逃げ出
していた。
「テメーのせいで逃げられたじゃねーか!」
「やっちまえ!」
男たちは、相手がイリーナ・フォウリーと判っていれば、おおよそ暴挙としか言いよう
のない行動に出た。3人まとめて駆け出すと、一斉にイリーナに襲い掛かった。勿論、所
詮は街のチンピラ、集団戦としての連携があるわけでもない。
「汝は邪悪なり」
イリーナはファリス神官戦士定番の台詞を男たちに突きつけると、素早く、グレートソ
ードの鞘の留め具を外すと、その柄を握って引き抜く。
「覚悟しなさい」
そう言いながら、グレートソードを構える事が────できなかった。
────え?
ガクン。メートル法換算で数十kg、梃子の原理により実際に柄にはそれ以上の重量がか
かるグレートソード。イリーナの腕は伸びきり、外見からは想像も出来ないような人間離
れした膂力を誇る腰と膝は砕けたように折れ曲がり、グレートソードの切っ先は、下を向
いて路面に着いた。
────え? グレートソードが重くて持ち上がらない!?
イリーナは茫然自失し、一瞬状況を忘れて、グレートソードを地に這わせた体勢のまま
目を円くして立ち尽くす。
「なんだよ、さっきの威勢の良さはどうしたんだ? お嬢ちゃん」
イリーナに襲い掛かるつもりで駆け寄ってきた男たちだったが、イリーナのおかしな様
子に、毒気を抜かれたように足を止める。
「こんなはずじゃ、ふんんんっ……」
イリーナは歯を食いしばって全身に力を入れ、グレートソードを持ち上げようとするが、
一度地を這った刀身はもはやびくともしない。
「はっはは、そんな馬鹿デカイ剣、巨人でもなけりゃ持ち上げんのなんざ無理ってもんだ
ろ」
「そんな……どうして……」
リーダー格の男の嘲笑に、イリーナは弱気に呟く。
「な、なあ、コイツ、近くで見ると……」
男の1人が、イリーナに視線を向けたまま、もう1人の男に声をかけた。
「ああ……ちょっちガキ臭いが、顔はまあまあ……いや、上玉だな」
「この際、コイツでもいいんじゃねーか?」
「そうだな……こんな時間だし、今から別の女、通りかかるの見つけるのは難しいだろう
しな」
グレートソードを持ち上げようと、表情を歪ませながら苦闘するイリーナを前に、男た
ちはニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら、小声でそう話し合う。
「…………なっ?」
手にグレートソードを握ったまま、伸びきった腕を引き上げようとしていたイリーナの
手首を、リーダー格の男の手が掴んだ。
「そう言うわけだ嬢ちゃん、おめぇが逃がした女の代わりだ、俺達に付き合ってもらおう
じゃねーか」
「やっ、やめなさいっ」
イリーナの手首が引き上げられる。右手がグレートソードの柄から引き離された。
「まあまあ、いいじゃねーか。悪いようにはしねぇよ」
もう1人の男が、イリーナの左腕を掴んだ。
主を失ったグレートソードが、どさり、と路面に横たわる。
「放しなさい」
イリーナは身を捩り、腕を引いて抵抗しようとする。
戦士としての技能も持たない街のチンピラ風情など、本来なら、イリーナにとっては簡
単に振りほどくことが出来るはずだった。
だが、今はそれが出来ない。必死に力を込めているはずなのに、大の男だろうが片手で
放り投げられる程の腕が、今は男たちに良い様に捉まれている。
「さて、どーすっか」
「そこいらだとまた邪魔がはいっかもしんねーしな。またブランドーの空き倉庫でも使お
うぜ」
「そうだな」
「はっ、放しなさい!」
右の手首をリーダー格の男に、左腕をもう1人の男に掴まれて、イリーナは強引に引き
連れられていく。イリーナはじたばたともがいて抵抗するが、歳相応の小娘の如く易々と
抑え込まれてしまう。男たちは、イリーナの叫びを気にすらかけていない様子だった。
その場に、おおよそ人間の持ち物とは思えない巨大なグレートソードだけが残された。
ファンの倉庫街。
夜に人通りもあるはずのないそこに連れ込まれたイリーナは、尚も抵抗を続けていたが、
男たちにはそれは何の障害にもならなかった。
物心ついたときから同年代の友人、知人より群を抜いた腕力を誇り、10になる頃にはた
いがいの大人よりも勝る力を持っていたイリーナにとって、この状況はありえないことで
あり、対処のしようがなかった。
「さっさと入れよ」
「きゃあっ!」
やがて、鉄扉の錆びかけた倉庫の1つに連れてこられる。リーダー格の男に背中を突き
飛ばされて、その室内に押し込まれた。
男達の1人が、ギギィ、と不気味な軋みを立てて鉄扉を閉じ、内側から閂をかけた。小
さな明り取りの窓から仄かに入り込んでいたが、やがてリーダー格の男が、室内に置かれ
ていた古びたランタンに火をつけ、天井に吊るした。
ぼんやりとした灯りが、イリーナを照らす。
「やめなさい、今ならファリス様もお許しになります」
この状況でもなお、イリーナは気丈に男たちを睨みつけ、低い声で言う。
だが、男たちが怯む様子はなく、むしろニタニタと下卑た笑みを、イリーナを嘲るよう
に向けた。
「この法衣、見慣れねーと思ったらそうか、ファリス神殿の神官様か」
「そりゃ良い、バージンなのは間違いないだろうぜ」
言いながら、リーダー格の男がイリーナの首根っこを掴み、石壁に押し付ける。
「ぐぅっ」
イリーナは一瞬呼吸を阻害される感覚を覚えて、苦悶の声を漏らす。
「けどよ、こんな短い法衣なんか見たことねーぜ?」
「しかもスカートもこんなに短くてよ、もしかして誘ってるんじゃねーのか?」
「こんな体形じゃそれぐらいしねーと、男もちかよらねーだろうからな」
「だーひゃっひゃっ、ちげぇねぇ!」
「そんなはずない……でしょう!」
動きやすさを優先した衣装を、全く別の意味に取られて、イリーナは抗議の声を上げる。
「ま、そうかどうかはすぐにわかるがな」
「なっ」
リーダー格の男が、イリーナのお尻を撫でつつ、後ろからスカートの中に手を侵入させ
てきた。
「ひっ……やめ……なさいっ!」
下着越しに、男の熱い手がイリーナの内股をまさぐる。
嫌悪感に、イリーナは身を捩る。
「気の強さは半端ねぇな」
「けど、そこが可愛いじゃねーか」
男たちがニヤニヤと笑いながら言う。彼らにとって、今のイリーナは愛らしい小娘でし
かない。
「ひっ!?」
スカートの中をまさぐっていた男の指が、ショーツのクロッチ部分をなぞり上げた。流
石に鍛えようもない敏感な場所に異物感が走り、イリーナはびくっ、と身体を硬くしなが
ら、短く悲鳴を上げる。
「いや……やめなさい」
不可侵であるべき場所に男の指が迫り、さしものイリーナも、声に恐怖の色が交じる。
男の指はお構いなく、下着の上からイリーナの秘所をこねくり回す。
「っく、ぅぅっ……」
そこまでされても、イリーナには嫌悪感しか感じない。身体は無意識に少しでも逃げよ
うとして、壁をよじ登るかのように身じろぎする。
「なるほど、さすがに誘ってるわけじゃないみたいだな」
リーダー格の男はそう言いつつも、ニヤニヤとした笑みを消さない。その指はイリーナ
のショーツのクロッチ部分を押し退け、整った秘裂に直接触れてきた。
「嫌、いやぁぁぁっ!!」
イリーナはついにファリス神官としての気丈さを失い、歳相応の娘が貞操の危機に瀕し
た、泣き声交じりの甲高い悲鳴を上げた。
「けどよ、こんだけちっこいと多少は濡らさねーと、こっちも痛くてしょうがねえぞ」
「なーに、どんな女だって堪えられねぇ場所はあるってもんだ」
別の男の1人が言うと、もう1人がニヤニヤと笑いながら良い、すっとイリーナの横に
乗り出してきた。
「な、何を……」
イリーナはびくっ、と、反射的に身体を竦めつつ、横に身を乗り出してきた男に視線を
けめる。
「おい、パンツ下ろせよ」
「ああ……お? ファリスの神官様にしちゃ、割と可愛らしいの履いてるじゃねーか」
リーダー格の男に、無造作にショーツを引き摺り下ろされる。その色は純白で構造もシ
ンプルなものだったが、子供向けというには布地の面積は狭い。
『ファリスの猛女』と言えど年頃の女性、多少は自意識がないでもない。
それに、至高神に仕える神官として、純潔を堅持しているとは言え、いつかは心に決め
た相手にそれを捧げる……と、思った事がないわけでもない。その相手も、今は決まりか
けてすらいた。
「あ……あ……」
イリーナが羞恥に顔を染めていると、横に迫ってきた男が、壁とイリーナの間に腕を伸
ばしてくる。その手が、今度はイリーナの前側からスカートの中に入り込んできた───
─。
「ひっ!」
イリーナの性器をまさぐっていた男の指が、それを探し当てた途端、イリーナは身体を
びくりと跳ねさせる。全身を迸る電撃のような感触に、短く悲鳴を上げた。
「いひっ、あっ、や……あっ、ぁぁっ……」
男のごつい指が、女性の1番敏感な突起を、摘まみ、こね回し、嬲る。
「やめっ、あっ、あぅ……いやぁっ……!!」
連続して与えられる強い刺激に、イリーナは為す術もなく弄ばれる。
「お、さすがに利いてきたみたいだな」
リーダー格の男が言う。その間も、後ろ側からイリーナの股間をまさぐり続けていた指
に、ねっとりとしたものが絡みつき始めた。
「うう……嫌ぁ……」
イリーナは涙を滲ませ、いやいやとするように首を振る。
「口ではそう言ってても、身体の方はその気になってきたみたいだぜ?」
リーダー格の男はそう言いながら、イリーナの秘裂にゆっくりと指を押し込む。ゆっく
りとだが拡げる様にかき混ぜ、わざと、ぐちゅぐちゅとした水音を立てる。
「う、嘘です……そんな、事……っ」
イリーナは誰にも見せたこともないような、涙でぐしょぐしょになった情けない表情で、
首を左右に振りながら、男の言葉を否定する。
「嘘と言われてもな。ほら、溢れ出して来るのはなんなんだ?」
リーダー格の男は一度指を引き抜くと、イリーナの目前にそれを突き出した。
人差し指に絡みついた淫液を、親指を擦り合わせながら見せつける。
「嘘です……そんなの……っ」
イリーナはそれから視線をそむけるようにして、涙を流しながら否定する。
「高潔なファリスの神官様には認めがたいだろうな。まぁ、いいか」
「!?」
リーダー格の男はヘラヘラと笑いながら、イリーナの秘所から一旦手を離し、その腰を
がっしりと抑えた。
「そろそろ、つっこませて貰うからな」
そう言ったかと思うと、イリーナの内股に、熱い、肉感のある棒のようなモノが入り込
んできた。
いかに情事に疎いイリーナと言えど、それが何であり、何を意味するのかは判った。
表情が、恐怖に青ざめる。
「や……やめなさい! こんなこと……ファリス様がお赦しになりませんよ!」
リーダー格の男を振り返り、口では気丈な言葉を投げかけるものの、その声は恐怖に震
え、顔からは血の気が失せていた。
「なに、ファリス様が赦さなくても、マーファ様ならお赦しになるさ」
「そうそう」
リーダー格の男の言葉に、別の男がそう言った。
勿論、マーファに強姦を許す狭義などあるはずがない。イリーナはファリスと、個人的
に神官戦士と付き合いのあるマイリー以外の教義には疎かったが、いくらなんでも常識的
に考えてあり得るはずがなかった。
そうしている間にも、リーダー格の男の剛直が、イリーナの秘所に宛がわれる。
陰核攻めでしとどに濡らされたそこは、ぐちゅり、と淫猥な水音を立てた。
「嫌……いやぁっ! 助けて、ファリス様! ヒース……兄さん!」
イリーナは、甲高い声で、恐怖に染まった悲鳴を上げる。
だが、その最後の抵抗も虚しく────
ぐちゅり、ずっ、ずぷっ……
イリーナの秘裂に、膣の中に、男の剛直が埋まって来た。
「ひっ、ぎぃっ!」
純潔を男の剛直に引き裂かれ、イリーナを強烈な痛みが襲う。
「へへっ、やっぱり初物だったぜ」
リーダー格の男はぐへへと下卑た笑い声を上げながらも、まだ破瓜したばかりのイリー
ナの女陰(ほと)を、強引に突き上げていく。
「ちっ、良いなぁ」
別の1人が、うらやましそうにその後姿を見る。
「ぐぅ……ぎぃ……痛い……痛いぃぃっ!!」
高潔さ故に半ば無理矢理こじ開けられ、股間を引き裂くような、強烈な痛みがイリーナ
を襲う。
だが、イリーナを犯す男の動きは、留まるどころかむしろ激しさを増していく。
「すげぇキツキツだぜ。こりゃ身体が小さいからってだけじゃねぇな」
ぐいぐいと、絶叫を上げるイリーナに乱暴に突き込みながら、男は何処か恍惚そうな様
子で言う。
「ひぎ……痛い……痛いぃっ! 助けて、ファリス様ぁ……父さん、兄さん、ヒース兄さ
ん!!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、イリーナは絶叫しつつ、尚も救いを求めて親しい者
の名を呼ぶ。
「もう諦めろよ。昼間ならともかく、こんなところこんな時間にやってくるやつなんかい
ねぇって」
先程、イリーナのクリトリスを嬲っていた男が、イリーナの顎を掴んで強引に自分の方
を向かせながら、絶望させるようにそう言った。
「ぎぃぃっ、ぎっ、ぎぃぃっ……ぎぃぃっ……」
イリーナはいやいやをする様にしながら、顎を掴まれて歯を食いしばった状態になりつ
つ、苦悶の声を漏らし続ける。
「だめだ……こいつ……すげぇ! もう、出ちまう……」
リーダー格の男は、自分もまた呻くような声で言った。
「!?」
その言葉に、イリーナの顔から血の気が失せる。
男性の精を胎内に受ける、それが何を意味するのか。
本人は色恋沙汰や情交とは無縁のイリーナとは言え、知識がないわけではない。
「やだ……いやっ、いやぁぁぁっ!! やめて、やめてください!」
イリーナは自分を犯している男を振り返り、それまでにも増して、裏返りかけた声で絶
叫する。
「ああ、すげぇ……こんなの、我慢できるかよ」
迫る射精感に、男がぶるるっ、と身震いする。
「やめてください! それだけは! 許してくださいぃっ!!」
その感触がなんであるか、本能的に感じたイリーナは、絶叫と共に最後の抵抗を試みる。
もがいて逃げようとするが、男たちに抑え付けられた身体は、やはりそれを振りほどくこ
とは出来ない。
「くっ、出すぞ、出るっ……くぅぅぅっ!!」
ビュク!
イリーナの膣内で、挿入された逸物が爆ぜた。
ビュク、ビュク、ビュルルッ、ビュッ、ビュッ
灼熱の粘液がイリーナの胎内に注がれる。
「いやっ、いやぁぁぁぁっ…………」
声では悲鳴を上げながらも、イリーナの顔は正面を向いて仰ぎ、虚ろになりかけた表情
で口を大きく開けている。
ずるり、と、イリーナの膣内から男の逸物が引き抜かれた。
「くっ、う……」
イリーナは惨めな表情で嗚咽を漏らし、すすり泣く。男たちが自分を拘束している腕が
離れたが、逆に身体は脱力したように、自分の体重を支えることも出来なくなって、その
場に崩れ落ち、四つん這いになるような姿勢になった。
「ファリス様……お赦しください……私は……私は……穢されてしまいました……」
掠れるような声で呟きながら、すすり泣く。
一方の男たちは、そんなイリーナの様子など気にもかけないかのような会話を交わす。
「ひでぇな、アニキ。1発目で中出ししちまうなんてよ」
「わりぃわりぃ。けど、我慢できねぇ程良かったんだよ、コイツ」
「そんなにか?」
「マジだったら、コイツの方を捕まえられて正解だったかもな」
「おう。体つきでがっくりするところだったがな、とんでもねぇ。お前らもヤってみろよ。
マジ、すぐイっちまうぞ」
「そうなのか? それじゃ早速……」
「折角だから、その間俺は口の方でも使わせてもらうぜ」
リーダー格の男の言葉を聞いた2人の男は、四つん這いになったイリーナを腰を掴んで
引き寄せる。
「ひっ!」
腰を掴まれた瞬間、イリーナはそれまで上げたことのないような、恐怖に折れた悲鳴を
上げた。
「あ、く、あっ!」
別の男の逸物が、秘裂に挿入された。まだ破瓜の痛みの残るそこに剛直をねじ込まれ、
イリーナは口を開いて声を上げる。
その瞬間、もう1人の男の逸物が、イリーナの口にねじ込まれた。
「おっと、歯ァ、立てるんじゃねぇぞ」
言いながら、イリーナの口にねじ込んだ男は、イリーナの頭を撫でる。
頭を撫でながら、逸物でイリーナの口腔を、喉の入り口まで蹂躙した。
※
「マウナさん、マウナさん!」
朝、食堂の開店の準備をしている『青い小鳩亭』。
早朝の軽い鍛錬に行っていたはずのエキューが、血相を変えて飛び込んできた。
マウナは最初、またいつもの自分、というより自分の身体的特徴に対する執着から来る
行為かと思ったが、その表情と、切羽詰ったような口調に、只事のなさを感じた。
「どうしたの?」
「それが、その、すぐそこの路地に……」
ハァハァと息を切らしながら、エキューはその方角を指差し、言う。
「グレートソードが落ちてたんです。イリーナのグレートソードが、それも、鞘から抜か
れて、まるで捨てるみたいに、乱暴に!」
「なんですって!?」
マウナの表情も一変する。
武器フェチで、何よりグレートソードに強い愛着を持つイリーナが、それをそこいらの
路地に投げ出していくなど、到底考えられない。
何かの事件に巻き込まれたのか。だが……────
「あつつつつつ……でけぇ声だすんじゃねぇよ」
奥の方のテーブルで、突っ伏すようにしてうずくまり、氷嚢を頭に当てて呻いているの
は、ヒースだった。
昨日、イリーナが一足先に帰った後、ヒースとエキューは些細な事から言い合いになり、
その決着をつけようと、酒の呑み比べを始めてしまった。
結局、ヒースもエキューも酔いつぶれてしまった。もともとここで寝泊りしているエキ
ューに加え、びくりとも動かなくなったヒースも、この店の客室に放り込まれた。
「ここがヤスガルンだファンドリアだってんならともかく、ファンの街中だぜ? チンピラ
や強盗の類にあの猛女がどうこうできるかっつーの」
二日酔いの頭痛に苛まれながら、面倒くさそうに言うヒースの言葉は、しかし確かに説
得力はある。
イリーナ程の戦士をそんじょそこらの犯罪者がどうにかできるとは思えない。
その筋力とそれによって支えられるプレートメイルから、物理攻撃に対しては全くの無
敵。一方で魔法攻撃には弱い、というのは、その物理攻撃に対する鉄壁さから来るイメー
ジによる相対的なものであって、水準からすれば決して脆弱ではない。
ドラゴンのような伝説級の魔物ならともかく、おおよそヒト(人間、エルフ、ドワーフ、
グラスランナー)ならば、ノリス=クランズクラスの、高レベルのソーサラー・シーフでも
ない限り、イリーナをどうこうできるはずがない。
ただし、イリーナが普通の状態なら……の話だが。
「ちょっとヒース、幼馴染の妹分に、ずいぶん冷たいんじゃない?」
ウェイトレス姿のマウナは、腰に手を当てて、少し憤ったように言う。
「ほっほっほ、まぁ、冷たいというよりは、信頼してるんですな」
ヒースの対面に座り、リュートの調律を行っていたバスが、いつものように笑顔で言う。
「ケッ」
ヒースはそう、短く声を上げた。
「でも、あの子があれだけ執着してるグレートソードを投げ出していくなんて、信じられ
ないわ。心当たりぐらいは当たってみた方が良いと思う」
「僕もそう思う、マウナさんの言うことだからって訳じゃなくて、やっぱり何かあったと
しか思えない」
マウナとエキューは、険しい表情でそう主張する。
「そうですな。盗賊ギルドの方にも探りを入れておきましょう」
バスはいつものように、心の内の読めない笑顔のままながら、吟遊詩人を本業と主張す
る彼にとって、命とも言えるリュートの調律を中断し、立ち上がった。
「ごめん、おかあさん、ちょっと出てくるから!」
マウナは、厨房の方にいる養母にそう告げてから、エキューと共にバタバタと飛び出し
ていく。続いて、バスも急ぎ足に店を出て行った。
だが、イリーナの身体の異変を知らないマウナ達は、イリーナの消息の手がかりを掴む
ことは出来なかった。
※
マイリー神殿で合流したガルガドを加えた仲間達が、迫る夜の帳に徒労を感じて、『青い
小鳩亭』に再度終結した頃。
イリーナは昨晩陵辱を受けた古倉庫に、未だに監禁されていた。
古びた椅子に、縄で雁字搦めに縛られている。
イリーナはスカートとショーツを脱がされた下半身裸の姿。上半身のファリス法衣は着
けさせられたままだ。だが、それも含めて、イリーナの全身いたるところが、男達の精液
によって汚されていた。
こうした犯罪は、被害者を口封じに殺すことも多い。ましてイリーナはファリスの神官
だ。どのような制裁を加えられるか判ったものではない。
だが、それでもイリーナは殺されずに、監禁され続けた。それほど、男達はイリーナの
身体が気に入ったのだろう。
「ううう……助けてください、ヒース……兄さん……」
今のイリーナにはすすり泣くことしか出来ない。
明り取りの窓の外から朱が消えていき、薄暮の淡い青灰色に変わっていく。迫り来る夜。
やがてまた、男達はここに現れ、イリーナの身体を弄ぶのだろう。
「嫌……ぁ」
発狂してしまいそうな程の、凄惨な陵辱。それが、今日も行われるのかと想像しただけ
で、イリーナの意識を恐怖が支配した。
「嫌、嫌ぁぁぁぁっ!」
イリーナが絶叫を上げ、無駄と頭ではわかっていながら、拘束する縄を力任せに解こう
とする────
ブチブチブチブチッ、メキャッ!!
縄はいともあっさりと引き千切られ、縛り付けられていた椅子の背もたれも砕けた。
「え……」
イリーナは驚いたように、自分の腕を見回す。
「力……戻った……?」
しばらく立ち尽くしていたイリーナだったが、ふとその視線を扉に向ける。
頑強なつくりではあるが、錆付きかけた扉は、イリーナの渾身の蹴り一撃で、蝶番ごと
外れて倒れた。
「…………」
自身で信じられないというようにしばらく呆けてしまったイリーナだったが、やがて我
に返ると、あたりに人の気配が消えていることを確認してから、床に打ち捨てられていた
スカートを拾い上げて履き直し、慌ててその場を逃げ出した。
取り戻した力と自由。だが、イリーナの受けた心の傷は晴れるはずもない。
流した涙を背後に散らしながら、イリーナは一目散に倉庫街から逃げ出した。
イリーナは、『青い小鳩亭』には向かわず、直接実家であるファン・ファリス神殿に帰っ
た。
「あ、イリーナさん!」
イリーナが、聖堂から居住区画に向かおうとすると、その廊下の途中、厨房の前で声を
かけられた。
年恰好はイリーナと同じくらい、ショートカットに太い眉、少年のような容姿の少女。
「どこ行ってたんですか、昨日の夜からずっと姿が見えないって。マウナさんがこっちに
まで探しに来たんですよ!?」
「え……ああ、うん、ちょっと……ね」
詰め寄るようなリノンの口調に、イリーナは忌むべき記憶を掘り起こされながらも、健
気に苦笑をつくってはぐらかす。
「なんでもなかったんなら、良いですけど……」
キョトン、として、少し怪訝そうに言うリノンだったが、
「あ、それより丁度良かった」
はっと気付いたように良い、ちらと背後に視線を向ける。
「え、何?」
イリーナが聞き返すと、リノンの背後からアネットが出てきて、その傍らに立つ。アネ
ットは、左の指先を、右の指先で抑えていた。そこから、血が滲んでいる。
「アネットさん、包丁使ってて、指切っちゃったんです。私もアネットさんも、まだ、神
聖魔法は使いきれませんし」
「うん……そんなに痛いわけじゃないんだけど、さっきからちょっと出血が止まらなくて」
リノンの説明を受けて、アネットは苦笑しながら補足する。
「あ、うん、判った、アネット、手、出して」
ようやく日常に戻ってきた……そう思いかけて、イリーナはアネットの左手に自分の右
手をかざす。
「偉大なる至高神の名において、この者を癒し給え、“キュア・ウーンズ”」
「え……?」
「あ、あれ?」
イリーナも含めて、3人ともがキョトン、と気が抜けたように目を円くする。
癒しの光は舞わず、アネットの指の傷はふさがらない。
「おかしいな、もう1回……」
イリーナはそこはかとない不安を感じつつ、今度は気合を入れるように両手で構えて、
呪文を詠唱する。
「──“キュア・ウーンズ”」
しかし、やはりぽうとも癒しの光は現れなかった。アネットの指の傷も、出血が止まる
気配もない。
「あ、あはは、い、イリーナさん、こういう時もありますよ」
「そ、そうよイリーナ。傷は薬でもつけておくから、気にしないで」
気まずさを感じたリノンとアネットは、引きつった笑みを浮かべてしまいつつ、イリー
ナを気遣ってそう声をかけた。
最も2人とも、リノンの言葉通り、“たまたま”だと思っていた。
だが、当のイリーナの心には、どうしようもない、巨大で重い不安がのしかかってきた。
「い、イリーナさん!?」
リノンが気付いて驚いたような声を出す。イリーナは駆け足で聖堂へと引き返していた。
聖堂の正面、中央。ファリスの石膏像の前に跪くと、イリーナは首から下げている聖印
を握り、祈る。
「ファリス様、私はファリス様の忠実なしもべです。この身は穢されてしまいましたが、
その敬意は決して変わらず、挫けません。どうか、赦しの言葉を下さい」
神官の必須資格、神の声を聞き、その啓示を受けること。
だが────
「ファリス様、どうか私をお赦しください……」
今のイリーナに、ファリスはついに語りかけなかった。
「い、イリーナさん!」
「イリーナ!」
心配そうな表情の、リノンとアネットがかける声はまるで聞こえていないかのように、
イリーナは虚ろな表情を軽く俯かせ、聖堂の正面口を出て行く。
既に夜の帳の下りた夜道を、イリーナは歩く。
「どうして……ですか、ファリス……様」
幼い頃から、決して利発とはいえなかったイリーナにとって、生まれつきの神官能力は
重要なアイデンティティだった。
それを今、失ってしまった。
しかも、他者からの暴力によって。
ファリスの教義には、確かに『汝、姦淫することなかれ』とある。
確かに昨日の行為は、所謂不義の姦淫、それ以外の何者でもなかっただろう。
だが、イリーナはそれを望んだわけではない。純粋な被害者だ
それでも、赦されないというのか。
何処に向かうわけでもなく、イリーナは通りをトボトボと歩いていた。
『青い小鳩亭』に向かうことはなかった。
あそこに行けば、ヒースに出会うことになる。
ヒースは神官の能力こそ持たないが、敬虔なファリス信徒だ。
ヒースは幼馴染で兄のような存在あり、そして同時に───────────────
──。そのヒースにまで拒絶されたら。イリーナはその恐怖に身を震わせた。
ファリスの御名の元、困窮する人があれば自分の力の及ぶ限り助けてきた。多少は自惚
れもあるかもしれないが、少なくとも偽りではないはずだ。それに、仲間の窮状を救う為
だったとは言え、結果としてこのオーファンの国家に関わる事件を解決したことだってあ
る。
それなのに……イリーナには、女性として、死より辛い苦しみと屈辱を受けながら、そ
の救済はないというのか。
「私は」
ポツリと呟き、同時に足が止まる。
「私は、これから何を信じて生きれば良いんですか!!」
繁華街でもない夜の街中。1人、声を上げて慟哭する。
────救いが欲しいというのか?
その直後、イリーナにその声が聞こえてきた。
それは、これまでのイリーナからすれば、最も忌むべき存在。
────ならば、汝の為したいように為すがよい。
だが、今のイリーナには、その声の魅力に抗うことは出来なかった。
※
リノンとアネットが、ファリス神殿を出て行くイリーナを見送ったのが、オーファンと
いう国での、イリーナの最後の姿だった。
「どうして、無理に捕まえてでも話を聞きださなかったんですか、私は!」
「イリーナ……役に立てるかどうかは判らないけど、話を聞くことぐらいはできるよ…
…?」
後悔する2人は、『青い小鳩亭』に集まったイリーナの仲間達と共に、ファン中を探し回
った。それこそ、虱潰しに。
ファンドリアのオーファンに対する姦計を未然に防いだとして、官憲も動き出し、その
捜索範囲はオーファン全土に広がった。更には隣国ラムリアースにまでその範囲は広がっ
た。
だが、とうとうイリーナの消息はつかめなかった。
ただ、倉庫街で、斬殺された、かろうじてそうとわかる男性の遺体が3人、発見された
だけだった。
やがて、オーファンは国内で起きたある重大事件のために、イリーナの捜索は限定され
たものになっていかざるを得なくなり、そのうちに、自然解消的に打ち切られた。
※
その、オーファン官憲によるイリーナの捜索が止んだ頃。
突如、ファンドリアはオーファンとの国境を突破し、大規模な侵攻を開始した。
そのファンドリアの先鋒には、軍事的上の精鋭にして、新興ながらファンドリア最大の
権力機構となった、『ファンドリア神聖黒騎士団』。
数に勝るオーファン兵を、意図も簡単に蹴散らす。
その先頭に立つは、胸の正面にファラリスの聖印の彫られた黒いプレートメイルを身に
つけ、血色に鈍く光るグレートソードを持つ、神聖黒騎士団々長本人の姿。
その刃は、ただのひと薙ぎで数十人のオーファン兵を絶命させた。
「我が神ファラリス。彼らの魂が自由でありますように」
プレートメイルの中にうずもれかけたようにも見える少女の口から、感情のない声でそ
う唱えられた。
それから1年と経たぬうちに、オーファンはファンドリアの軍門に下ったのだった。
>>422-443 以上です。
救いがない系のSSは保管庫にいくつかあったのを見ましたが、
こういうのはありでしたでしょうか?
一応この後の話の構想もありますが、
需要がありそうなら書いて見ます。
乙
無粋は承知だがなんで非力にされたのかが分からんかった
別にアリはアリだと思うが
まずはGJ。
救いがない系だって、良いと思うよ。
いかん、2.0の後だと、1.0のファリス辺り狭量にしか見えなくて、
「この、甲斐性なしめがッ!」
という感想が強すぎるw
乙。
まずコミック版『きのこ注意報』からの分岐IFと書いてくれた方が良かった。
が、イリーナごときで10レベル三巨頭も、ラヴェルナ夫婦もいるオーファンが落ちるのはナイとちと萎え。
せめてアトン事件で三巨頭が死んだ後なら、まだ説得力があった。
>>445 説明不足でした。
冒頭はコミック版で効果約1日筋力低下の毒キノコ(多分浜田先生オリジナル)を食って
その効果が出てきたシーンです。
コミック原作では危ないところにヒースが通りかかって助かります。
新米→最近へっぽこ全巻揃えた俺には神の賜物だったよ。gj
>>438 >>439 神と信仰に関する補足ルールによれば、こんなことはあり得ない
ファリスの信仰は信者の作った戒律(姦淫するなとか)が厳しいだけで、
神様の方から一方的に信者を切り捨てたりしない
イリーナは筋力が弱ってても、「フォース」で抵抗すればいいのに
ところで、期せずしてファラリスの声を聞いているアネットなら
ファリスに「乗り換え」が出来るのでは?
邪神は宗旨替えを邪魔するけど、ファリスや光の神は邪神より寛容だからね。
まず警告もなしに司祭技能剥奪はない。
>>450 アネットのファラリス技能は魔法のアイテムで
他人の意識を乗せられていた、本人自身のものじゃないからね。
本人の修行や資質なしで、すぐに乗り換えは無理じゃないかな。
ファリスから牙を抜いたのがライフォス
そもそも神様が力貸すかどうかは神様の気紛れ次第だからな
2.0だと10レベルプリーストと1000点の経験点があれば簡単になれるが
神のきまぐれというより本人の資質。
個人の生き方や性格に近い「共感しえる神が力を貸して」神聖魔法が使える感じになる描写が何度もあった。
リプレイのプレイヤーや小説キャラクターは、多少腐ってても破戒臭くても許されてるがw
つまりフォーセリアで一番一般信者の多いはずのファリスで
ファリスの声が聞ける司祭が少ないってことは、
善や正義を上っ面だけ信じたふりして、心から信じてない人間が多いってことやね。
どう考えても一番信者数が多いのはマーファだと思う
つまりこれまでイリーナがファリスだと思って信仰していたのは実はファラリスだった、でいいじゃない
>>456 SWサポートによると
一般人は朝の日の出に太陽神ファリスに祈り、夕方に収穫をマーファに感謝するらしい。
両方から信者数をカウントされるので、一応ファリスが一番多いことになるらしい。
>>453 いや、ライフォスはマーファでザイアがファリスだろ
ファリスが集中して叩かれないように、蛮族大嫌いなライフォス、アンデッド大嫌いな太陽神ティダン、騎士道のザイアに別れたと思う。
マーファは平和を愛するシーンをベースに、ライフォスとティダンを少しずつ。
ファラリスはラーリスで決定なのかな。
ファリスの嫌われっぷりは凄かったな……
ファラリス様どころかカーディスより嫌われてなかったか?
スチャラカのモンスター砦での対応や、
清松のアノスとファリス演出がひどかったからな。
多感な厨房はアレで反抗期w
>>455 上っ面だけ信じた「ふり」というより、「表面的な教義には精通しているが本質的な信仰に到ってない」
という方が正しいんじゃないかね。
本人は心から帰依しているパターンも多いと思うよ。
まあ形だけって人も少なくはないんだろうけど。
そもそも信仰心が強ければ神の声が聞こえるのかってのも、明確には明らかにされてないんじゃなかったっけ?
まあこのあたり、信者からの信仰次第で神格が影響されちゃう2,0とは微妙に違うよな。
肉体を失う前の古代神としてのファラリスの教えも善良なものだったしな
ファリス嫌いはファラリスに流れるよな
クリスタニアの新刊はもう出ないよな
読者から投稿された合成神獣のとの戦いの話がのってる電撃王捨てちゃったんだよな〜
まぁ、リプだけ見てたらファリス嫌いも仕方ない罠。
ロクな扱いされてないものw
短編集とかだと、羽根頭シリーズとか深イイ話もあったけど
>>464 読者投稿でも結局決着つかずに終わったんだし、いいんじゃないか。
ピロテースがファーラムの剣を譲り受けにくるとか、今ならありそうだな。
>ファリス嫌いはファラリスに流れる
古の神の信仰でなら、特に流れないよ。肉体を失う前のファラリスの教義は
「欲望を理性で制御するべき」で、特にファリスの教えと相反しないから。
本当に何があって教義が180度変わったんだろうな。
>>466 言葉が足りなくてスマン
肉体を失ったあとの法と秩序でガチガチに思えるファリスより、
自分の欲望を制御する自由を肯定している古代神としてのファラリスの方が魅力的に思えるためファラリスに流れる
キャラクターは古代神としてのファラリスを知らなくてもプレイヤーは知っていてもいいから、
ファラリスの信者の方がロールプレイが楽しそうってことね
感度を上げる魔法
出産妊娠して無くても、お乳が出る魔法
女性にちんこが生える魔法
異種族でも孕む(孕ませる)ことが可能になる魔法
強制アヘ顔になる魔法
が特殊神聖魔法の神をつくるべき
ガープスにはあるんだが
>>467 神々が世界を破壊に至らぬよう秩序で定常的なものにしようとしたが、
その力が破壊神カーディスのような終末の巨人の力を呼び寄せてしまう
それに気づいた暗黒神が秩序の神に戦いを挑んだそうな
フォーセリアを存続させるためには世界を混沌としたものにしなければいけない
だから邪悪と言われるような行動も肯定してる
水野がクリスタニア完全ガイドブックでそう語ってる
血涙を流して信者を使い世界を混乱させていると!
ところで2.0の使い魔って術者と視覚と聴覚は共有してたけど触覚は共有してなかったよな?
女神の8巻でソラの使い魔はエアの胸元に入り込もうとしているから、
最低でも胸の谷間を見ているよな?
触覚を共有していたら全身パフパフ状態を楽しめることに
474 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 01:16:40 ID:/ECrechH
>>471 なにそれファラリス様超萌える・・・萌えるっつーか燃える
孤独なダークヒーローにしか見えんじゃないか
ごめんageてもうた
汝のsageたいようにするがよい
つまり、ファラリス様は灰色の神様だったと!
・・・何か凄いダメっぽい呼称だなぁw
ファラリスは黒がいいよね。
はい
「汝の染めたき色に染めるがよい」
啓示に従って、ありとあらゆる信者がファラリスの神像に色を
塗りたくった結果、全ての色が混ざった色、黒になったそうな。
>>471 そういう理由でファラリスの真意を知る信者も、そうでない信者も邪悪でOKで
むしろ善のファラリス信者で下手に世界を定常化するのはファラリスの意志に反すると。
アルケミワークスを読んでたら、不意に
ティダン×シーン前提のグレンダール×シーンを読みたくなった
>>481 ちょいと違うと思うぜ
ファラリスの基本は気の向くまま、心の赴くまま
だから善行を積むのも「自分がしたいと望むから」
そこに法も秩序も関係ないんよ
混沌の中には善行も悪行も含まれる
分かりやすく言うと善のファラリス信者は周りの都合を考えない傍迷惑な正義の味方
メガテン風にいうとファラリスはライト・カオスとかダーク・カオスになる
メガテンを1mmも知らない奴が通ります。
傍迷惑な正義の味方で、キャレリンと
クリストファー・フォウリーの顔が浮かびました。
>>483 そのあたりがむしろ、日本人には飲み込みやすいんだよな。
8百万も神様のいる日本なんて「善なる混沌」そのものだしな。
ファリス・バッシングとファラリスへのラブコールってのはその辺にあると思う。
>>483 > 周りの都合を考えない傍迷惑な正義の味方
オセッカイザー思い出した
単に厨二病とファラリス信仰の相性がよかっただけだろう
で、TRPGプレイヤーの年齢層が上がってからファリス再評価につながる
>TRPGプレイヤーの年齢層が上がってからファリス再評価につながる
そぉかぁ? 単にイリーナがそれまでのファリス神官みたいにガチガチじゃなかったから、
「こういうのもアリか」って話になっただけだと思う。
それに、もともとTRPGのプレイ人口は年齢高めだよ。一般ピーポーなリアル厨房にはちょっと手が出ない。
そのイリーナを今一生懸命ガチガチ「ファリス」癖に「ファラリス」らしいって叩いているのがいて、生温い気分になってるよ。
もうちょっとエロパロ板らしい話題で盛り上がろうぜ
ファラリス様はエロいのに、制限なき自由のラーリス様はエロくない不思議。
ラーリスは狂神だからな
ファラリスはどちらかといえば正気で、自由へのカタルシスがある
ラーリスの信者は狂って暴れてるだけみたいだし
エロいデーモン作ればラーリスにもエロスを感じられるかもしれんがw
魔神に唯一信仰される神だしファラリスと同じ神格に一票。
ラクシア世界は人族も蛮族も蘇生回数でアンデッド化する制限があるから
蘇生する自由や回数に制限を設けないラーリスは狂える神に見えるのでは?
理性的で自己責任のある自由神のライバルに、ル・ロウドがいるせいもあるが。
それはさておき制限なき自由神なんだから信者はもっと
姦淫、陵辱、獣淫、死姦、レズホモ、その他いんぐりもんぐりするべき。
来月夏コミかー
ソードワールドの同人誌出るのかなー
1.0の名も無き狂気の神のことも忘れないであげて下さい
魔神の信仰する神っていうキーワードで思い浮かべるエロスは、
俺はギーガーのエイリアンを思い浮かべる
フェイスハガーは女性器がモデルだし、胸から飛び出す小さなエイリアンの形はまんま男性器だし
異形の化け物だけど感じるエロスってラーリスっぽくね?
魔神を研究する狂った魔術師が人と魔神のハーフを作り出すため、ラーリスを呼び出すとか
人の女性では魔神の子を妊娠できないけどコールゴッドでラーリス呼び出せばできるようになるだろうし
ラーリス「願いを言え」
狂信者「オイラとセクースして孕んで!」
こういう事かw
ところでラーリスって女性格・男性格明記された事あったっけ?
頭に「ラーリスさま女体化して〜」を足せばいい。
でもこれじゃ魔神のハーフじゃなくて半人半神だな
「人間と交わって孕める魔神紹介して」が正解か
投下させていただきます。
>>422-443の続きです。
注意事項
・イリーナキャラ崩れあり
・ご都合主義多し
・アレクラスト史if要素あり
・逆レイープ
・へっぽこネタですが、小説「〜冒険譚」の要素は含まれていません。
苦手な方は、トリップ ◆WCLv2MGHTTRn でNGしてください。
オーファンでとある大事件が起こっている頃、同様にファンドリアでも大幅な政変が起
こっていた。
発端はファラリス教団内部で発生した所謂内ゲバだった。教団内部に設立された神官戦
士の派閥集団、『ファンドリア神聖黒騎士団』は、それまで四分五裂していたファンドリ
ア・ファラリス教団を力を以って粛清し、その中枢に居座った。
それに留まらず、彼らの粛清はファンドリア国内の全ての権力機構に及んだ。
暗殺者ギルドを非合法化し壊滅させた。
マーファ神殿にはその安全と信仰を保障する代わりに、その下位にあった、非合法組織
『大地の声聴く者たち』と無関係を宣言させ、それを壊滅させた。
飾りに過ぎない王侯貴族には大粛清の嵐が吹き荒れ、国王テイラーII世も追放された。
この時点でファンドリア国家の実権はファラリス教団が握ったが、他の神の信仰を禁じ
はしなかった。
また、徴兵制を施行し、それまで私兵組織の寄り合い所帯だった軍事力を強化した。
これらの革命行為が割合スムースに行ったのも、『神聖黒騎士団』の高潔さによるもの
だった。
曰く────
『暴力で個の自由を奪うはファラリス神の教えに反する行為であり、邪悪である』
『法とはその為に存在する。法は自由の番人である』
『法が自由を束縛するのではなく、自由が法を使役する』
『故に法は遵守されるべきであり、一方で法を絶対視してもならない』
これらは一部の支配階級と非合法組織によって虐げられていたファンドリアの民に希望
を与え、それが騎士団の地位をより高めた。
この政変をファンドリアの弱体化と捉えたオーファンは、もう1つの隣国ラムリアース
と同盟を組み、ファンドリアを挑発した。
ファンドリアはその挑発に真正面から乗るように、オーファンへの大規模侵攻を開始し
た。
だが、オーファンの目論見は外れ、むしろ軍事的に強大化したファンドリアの前に、オ
ーファンは圧倒的不利を強いられた。
さらにファンドリアはラムリアースにも揺さぶりをかけた。ラムリアースが兵を退くな
らばファンドリアはラムリアースに対して不干渉を確約する。対外的にファンドリアの国
家としての信頼性は相変わらず低かったが、オーファンと心中する気のないラムリアース
は割合あっさりとこの提案に乗り、オーファンとの同盟を破棄して兵を引き上げた。
かくてオーファンは、文字通り剣折れ矢尽きた状態でファンドリアの軍門に下り、ファ
ンドリアに併合されたのである。
オーファン併合後のファンドリアは、ファラリスを国教とし、帝政を敷いた。帝政ファ
ンドリアは従前のファンドリア王国領を直轄領、旧オーファン領をいくつかの自治国家に
分割して、その版図に組み込んだ。協定通り、ラムリアースとは相互不干渉が貫かれた。
「周りにいる人間は躍起になってるんだけど、本人にやる気がないみたいなんだよね」
帝政ファンドリア。“帝都”ファンドリア・シティ。
対外的な人間を迎える謁見の間──ではなく、事務系の仕事をこなす皇帝執務室。
その場に入り込んできた、白いレザー・アーマーとヘッドガードを装備し、衣装自体も
それに合わせて白と黒のツートーンにコーディネィトした少年は、相手の身分など気にも
しないかのように、軽い口調でそう言った。
「それなら、しばらくは動向を気にかけておく程度で良いかもしれませんね。ノリス、引
き続きお願いできますか?」
皇帝は、少女の声にそれらしい口調でそう言った。
「……まぁ、報酬が出るんなら良いけど」
皇帝直属の諜報員として雇われ中のシャーマン・シーフ、ノリス・ウェストイックはは
頭の後ろで手を組みながら、軽い口調でそう答える。
「お願いします」
「……まぁ、引き受けるよ」
ノリスは、態度は軽いが、実際のところ依頼主を裏切った事はない。ましてや相手が旧
知の仲であれば尚更だ。
「よろしくお願いします」
皇帝は、どちらが上位かわからないような、丁寧な言葉をノリスに返した。
「さて、今日の執務はこれで終わりですね」
少女帝は、傍らにいた専属の侍女に話しかける。
小柄な身体つき。梳き上げた金髪のショートカットに、太い眉の少年のような顔つき。
だが、サーバント服に身を包んだ姿は、紛れもなく女性の姿だ。
「はい、今日の予定は全て終わりました」
侍女はそう答える。堅苦しさは場所柄ゆえだろう。と言うより、ノリスが軽すぎるのだ。
「先に食事にしましょう。湯浴みはその後で。それから、閨の準備をしておいてください」
「…………はい」
少女帝は自然な口調でそう言ったが、最後の部分を聞いた侍女は複雑な顔になった。
「ねぇ、アイツとは……」
ノリスもまた複雑そうな表情になって、少女帝に声をかける。
「ノリス、ファラリス様の教えは?」
「『汝の為したいように為すが良い』…………解かったよ」
シャーマンのウィッチ・ドクターの家系に生まれたノリスは、神への信仰とは深く関わ
りを持たなかったが、今やこの国の国教であり、政治と深く結びついたファラリスの教義
の基本程度はサラリと口に出来る。
「でも、程ほどにね」
頭の後ろで手を組んだまま、複雑な表情で、ノリスは帝政ファンドリア初代皇帝──イ
リーナ・フォウリーにそう言った。
ファンドリアの権力者としてオーファンを併呑し、帝位に着いたイリーナが行ったのは、
ファンドリア神聖黒騎士団の教義に準じた、徹底した法治主義だった。
法は自由の番人。法を尊び、なれど法を絶対視することなかれ。
法の下の自由を得られた民衆は皇帝と騎士団を熱烈に支持した。
旧オーファン王室は、庶子であった王子が、数人の有力者と共にラムリアースに落ち延
び、彼を擁立してオーファン再建を目論んでいると言う。だが、いかんせんラムリアース
は、彼らの亡命こそ受け入れたものの、ファンドリアとの不干渉協定を破ってまで彼らに
協力する意思はなく、現在のファンドリアの安定した体制もあり、それは非現実的だった。
法の下の自由──それは信仰も同じだった。流石に、終末の巨人を祖とする破壊神の信
仰は受け入れられなかったものの、前述の通り、原始の巨人の神々とその従属神の信仰は、
原則として自由だった。
ただ────ファリスだけがその対象外だった。法を絶対化し搾取者を擁護する危険な
信仰として、イリーナ自ら陣頭に立って黒騎士団を率い、徹底的な弾圧を行った。勿論、
改宗すればこの限りではない。ただしその改宗先は、他の光の神ではなく、ファラリスに
限られた。
今の帝政ファンドリアでは、暗黒神と呼ばれたファラリスは自由神と呼ばれ、至高神と
呼ばれたファリスが暗愚神と称されていた。
※
そして、ここにもまた、嘗てファリス信徒だった者が1人。
複数の行灯が吊られ、昼間のように、とは行かないまでも、明るく照らされた皇帝の寝
所。
調度品は華美ではないが、かといって粗末ともいえないものが取り揃えられている。
その、ベッドの上に、1人の男性が転がされていた。
両腕はベッドにつながれて、バンザイの格好で拘束されていた。
だが、そのような拘束をするまでもなく、男に抵抗しようとする様子はなかった。
上半身を裸にされた男は、ただぐったりとベッドに身を任せている。
やがて、カチャリ、と、重厚な扉が開かれる。
「う────」
男はその姿を確認するなり、小さく呻き声を上げた。
後ろ手に扉を閉め、部屋の中に入ってきたのは、本来のこの部屋の主。
「良い格好ですね、ヒース兄さん」
何処かうっとりとしたような、上気した表情で舌なめずりをしつつ、イリーナはベッド
に拘束された男──ヒースクリフ・セイバーヘーゲンに向かって、酷薄そうにそう言った。
「イリーナ……」
姿かたちはまさしくそのもの。だが、それでもヒースは、目の前にいる少女帝が、幼馴
染の妹分の、あのイリーナだと信じられなかった。否、意識が認識することを拒んだ。
ヒースの知っているイリーナは、ファリスの教えに忠実で、神官のくせに考えることが
苦手で、時に過剰なまでに愚直なほどまっすぐだった。そしてそれを表すかのように、常
に明るい笑顔と、輝いた瞳を持っていた。
だが、今目の前にいる彼女は、嘗ての、愚直さ、素直さ、と言ったものはほとんど見ら
れなかった。その代わりに見せるのは、旧ファンドリアの権謀術数に揉まれた果ての酷薄
そうな笑み、濁った瞳。
「どうしたんですか兄さん。そんな哀しそうな顔をして。ヒース兄さんは奴隷身分であり
ながら、私の後宮の1人に選ばれたんですよ? 光栄に思って欲しいですね」
言いながらイリーナは、羽織っていたバスローブをその場に脱ぎ捨てる。
その下は、身体が透けるほどに薄い、ピンク色のナイトドレス姿だった。
「それともやっぱり、兄さんは私のような体形は好みではありませんか? 意外と、好ん
で抱いてくれる殿方も、少なくなかったんですけれどね」
そう言いつつも、イリーナはベッドの上に乗り、両手をヒースの胸元に這わせる。
「イリーナ、俺は……」
俺は……────?
ヒースの胸中で、奥に何かが支えている。
確かに、こんなイリーナを見たくなかった、そう言う感情がヒースの心の中の大部分を
占めているのは間違いない。
だが、それだけではない何かが、ヒースの心の奥深くで蠢いているのを、何度意識で否
定しようとしても、感じてしまっていた。
「ふふふ……兄さん」
妖しく笑うイリーナは、そのまま、顔までヒースの胸元に近づける。
ソーサラーにしてはがっしりとした体つきを持つヒースの、厚い胸板に、イリーナの舌
が這った。
「く、っ……イリーナ……」
ヒースは呻き声を漏らす。それは拒絶か、それとも……────ヒースにはそれがどち
らか言い切れなかった。
「ふふっ、ヒース兄さん」
イリーナは妖しく微笑んだ後、ヒースの左の乳首に、ちろり、と舌を這わせた。
「くっ、くぅっ……」
「ふふ、兄さん。まるで女の子みたいですよ」
敏感な部分であると言う意味では男性も変わりないその突起を刺激され、ヒースは反射
的に呻き声を出す。
イリーナはそれを見て、一度顔を上げると、いとおしげにヒースの顔を見る。
「イ、リーナ……?」
一瞬、瞳の色以外はヒースの良く知るイリーナの表情が戻ってきたように見えた。だが、
本当に一瞬の事。
イリーナは再びヒースの乳首に下を這わせる。ちゅっと吸い付き、乳頭を引っ張り出す
ように吸い上げる。
同時に、イリーナの右手が、いまだズボンも履かされたままのヒースの股間をさすり上
げる。徐々に自己主張を始めたヒースの逸物を、衣服の上からさする。
「ああ……ヒース兄さん、今の私でも、その気になってくれるんですね……」
イリーナは顔を上げてヒースの顔を見つめると、恍惚とした表情でそう言った。その間
にも、イリーナの手に摩り上げられたヒースの逸物は、硬さを増し、戦闘準備を整えてい
く。
「ああ、もう、我慢できません……」
イリーナの左手は、いつしかイリーナ自身の股間に伸びていた。軽く陰唇を開き、粘膜
をゆっくりとかき混ぜている。
「ヒース兄さん……」
言いつつ、イリーナはおもむろに身体を起こすと、ヒースのズボンに手をかけた。
「イリーナ……っ!」
ヒースは声を出す。だが、その先を声に出すことが出来なかった。
身体は既に昂ぶらされている。そして、目の前には見た目にそぐわず、妖艶な空気を纏
う少女。
そんなイリーナを拒絶しようとしているのか。それとも、続きを促そうとしているのか。
ヒースは自分でも判断できなかった。
「兄さん、いただきますね……」
下着ごとズボンを引き摺り下ろされる。イリーナの手で刺激されていたヒースの逸物は、
下着から開放され、力いっぱい勃立してしまう。
イリーナはヒースの逸物の上に跨ると、ゆっくりと腰を下ろしていく。左手で自分のク
リトリスを刺激しながら、既に濡れそぼったそこに、自らヒースの先端を宛がっていく、
ずぷ、じゅぷり……
ヒースは声を出すことも出来なかった。
イリーナの熱く火照った膣が、ヒースのいきり立った逸物を飲み込み、包み込む。
「ヒース、兄さん……」
「イリーナ……」
ヒースは、自分でも驚いてしまうほど穏やかな声を出していた。
イリーナの腰は沈みきり、ヒースの先端がその膣底を突き上げる。
「ヒース、兄さん……」
深くまで繋がった状態で、イリーナはヒースのわき腹を両手で抱く。
「私、前々から漠然とは解かってました。でも、あの日、失ってしまってから、確信しま
した」
「イリーナ……!」
イリーナの言葉に、ヒースははっとする。
イリーナの表情は、切なげなものにかわっていた。ヒースのよく知る、愚直で純情だっ
た頃のイリーナの顔。瞳は濁ったままだが、その眦から、涙が頬へと伝っている。
「私、ヒース兄さん事が、好きでした。兄妹としてだけじゃなくて……初めても、兄さん
に捧げたかったんです」
「イリーナ……」
ヒースは困惑した。ヒースもまた、イリーナに思慕の念を抱いてはいた。だが、肝心な
ところで一歩を踏み出すことが出来ずにいた。マウナやエキュー、ノリスにからかわれる
度、反射的に誤魔化してきた。
そしてそれが、イリーナを傷つけてきたことを、今更になって悟った。
捻くれモノだとか、素直じゃないとか、そんな言葉は言われ慣れていた。だが、それで
取り返しのつかない事もあることを、ようやくに理解した。
「イリーナ……俺も……お前の事が、好きだった……────」
ヒースはそこまで言って、軽く首を横に振った。
「いや、好きだ。今でも、好きだ」
「ヒース、兄さん……」
イリーナは哀しそうな表情で、ヒースの顔を見る。
「今の私が、なんて呼ばれているか、知っていますか……? 『ファラリスの聖女』。あの
頃の私じゃない」
「それでも、だ。それに俺様、頭の良い女は、嫌いじゃない。知ってるだろ?」
哀しそうに言うイリーナに、ヒースはそう答えて、口元で笑った。
その直後に、ヒースは下から腰を突き上げた。
「ふぁぁっ、くっ……ヒース、兄さんっ……」
イリーナはヒースの突き上げに声を出しつつ、ヒースの上腹部に手を当てて、自分から
腰を動かしだす。
「くっ、イリーナ……俺様、すげぇ、気持ち良いぞ」
ヒースは表情をゆがめつつ、言葉では何処かおちゃらけるようにそう言った。
イリーナの強力無比な膂力を支える腹筋によって、膣内のヒースの逸物を強く締め付け
る。
ずっ、ずっ、ずっ、ずっ……
イリーナはそれほど速くはないが、己と、己に組み敷かれたヒースを絶頂に導かんと、
一心不乱に腰を動かし続ける。
「くっ……だめだっ、イリーナ、出る、出ちまう!」
「はいっ、出して、下さいっ!! ヒース、兄さんの、たくさんっ!」
ヒースの言葉に答えながら、イリーナはぐい、と腰を下ろし、膣底にまで、めいっぱい
ヒースのものをくわえ込もうとする。
同時に、ヒースもぐん、と、腰を突き出してしまった。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ、はぁぁぁぁぁぁっ!!」
「くぅっ、うぁぁっ!!」
イリーナは甲高い声を上げながら、絶頂に身体を弓なりにし、びくん、びくん、と、ヒ
ースの身体の上で跳ねる。
きゅう、とイリーナの膣がヒースの逸物を締め上げる。その刺激にたまらず、ヒースも
また逸物から激しく射精した。
「あ、ぁぁ……あ……兄さんの、ヒース兄さんのが、いっぱい……」
絶頂の余韻に脱力して、ヒースのものを咥え込んだままへたり込んでしまいつつ、イリ
ーナは胎内に感じる熱に恍惚とした表情を浮かべた。
「イリーナ」
ヒースははっきりとした口調で、イリーナの名を呼ぶ。
「ヒース……兄さん……」
「どうだ? お前、これで満足したか?」
「え……?」
ニヤニヤと、いつもの意地の悪そうな表情になって言うヒースに、イリーナは一瞬、キ
ョトンとした。
だが、嘗てとは異なり、今のイリーナはすぐにその意味するところに気がついた。
「駄目に決まってます」
口元で笑って、イリーナはそう言った。
「ヒース兄さんは私の後宮に入るんです。それ以外に生きる道はありません」
「おう、俺様もツラも知れん奴に売り飛ばされたり、邪教徒扱いされて殺されるのはまだ
勘弁だからな。皇帝陛下のご命令とあれば、しょうがねぇだろう」
ほんの、ほんのひと時だけ。
イリーナが絶望に陥る前の笑顔が、戻ってきた。
そう、ほんのひと時だけ……────
>>500-508 今回は以上です。
実際、ヒースは悪堕ちイリーナとファリス信仰、どっちをとるかなぁ。
まずはGJ。
続編も面白かったぜ。
ヒースの信仰はどうだろね。
フォーセリアって多神教世界で、一般人はTPOで祈る神も使い分けてるだろうし。
信徒ってだけだから、信仰鞍替えってそこまで重大事じゃなく思える。
>>509 乙。
このエロの乏しい物悲しさは、元々エロさの乏しいイリーナのせいか。
突っ込みたい要素は沢山あるが、最たるものはイリーナの頭が良くなったという捏造だw
>>510 多神教といっても神々の大戦以来、五千年はずっと邪悪認定されてきた
ファラリスに宗派替えするのに全く引っかかりを持たないのもどうかと思うな。
それでなくてもファンドリアやオーファンはファン王国時代、ほんの30〜50年程前に
闇の大司祭クロークがファラリスの暗黒騎士団を作ってファリスの司祭や信者を残らず虐殺させたという歴史がある。
ご都合以外の黒イリーナはクロークをなぞってるんだよな。
姦淫の意味を取り違えてるようなファリスなら暗愚と呼ばれても仕方ないな
と問いかけたら
>ん? ユダヤ・キリスト・イスラームの「アブラハムの宗教」では、基本レ○プ被害者も“不義の姦通”の罪人だけど?(それで罰される事は、近代以降のキリスト教国家ではほとんど無いがな。イスラームでは未だにあるが)
と返し書き手の趣味。
暗愚神と罵りたかったんだろ。
某所の地蔵への黒スプレー事件、
>>480じゃないだろうな?ww
515 :
480:2010/07/05(月) 19:57:10 ID:p3vkA57g
ちゃうわw
他所のサイトの書き込み持ってきてまで職人叩きするのはやめようぜ。
本人かどうかもわからないんだし。
>>509 乙。やっぱりこの二人はいいなぁ、と思いつつ
>ヒース兄さんは奴隷身分でありながら、私の後宮の1人に選ばれたんですよ?
この一文で、後宮の他の男性にイリーナはどのように抱かれるのか期待してしまうNTR好きな俺もいる orz
ヒース×マウナとかクレスポ×シャイアラとかディケイ×ナジカとかウインド×ユーリリアとか
微妙なのが好きだったなー、とふと思い返して
あれ、俺って女エルフが好きなだけじゃね?
定番すぎるが…
エキュー乙
女エルフでもディードやフィリアンの名前が出ないということは
さらに好みが年上女性上位なんじゃ?
男が精神的に女エルフの下僕(ユーリリア>>ウィンド、シャイアラ>>クレスポ)、
家族のような年上保護者(母親ナジカ>>ディケイ、姉マウナ>>ヒース)
>>520 いや、新リプレイで区切っただけなのだ……
ちなみに新米女神ならジーク×エアが好きよ
〉〉521
ジーク×クロノアは?
イラン
まぁ姦通の意味がわかってないってのがブーメランだったということはわかった
神々が一夫一婦制やってるわりにラクシアの人間は乱婚や一夫多妻に忌避感ないなぁという感想
>>522 勿論大好物です
やっぱり女エルフじゃねーか
>>524 >>450が書いてるけど姦通の定義も結局戒律で決められたことだから
神自身とは無関係だしそれで力を失うことはないんじゃね
元々世界の出来上がってるパロは色々難しいって話だな
>>524,
>>526 いい加減にしろ下種。
そんなに気に入らないなら作者さんの言うとおりトリップNGかけとけや。
528 :
480:2010/07/06(火) 20:28:01 ID:qoxxytx6
>>527 いい加減にして欲しいという意志を表明するなら、
いい加減にした後の流れを作るような話題振りも行った方がいいよ。
んでまるで話題を変えるが、1.0のエルフって、元々は男女とも痩身でだいなまいっには
程遠かったはずなんだが、いつ頃からボンキュッボンのセクシーぼでーが増えたんだろう。
・・・名前欄が・・・orz
まあ、大して問題は無いけどw
だよなあ
まあ好きだからこそ矛盾が気になるんだろうが
ルールや世界観完璧に把握した完成度の高いものしか読みたくねーって人間ばっかじゃねえのよ
エロパロゆるく楽しんだっていいじゃないかよ
たらたら書いてたら俺が空気読めてない事になってたスマソ
>>528 リプレイのキャラは皆基本的にエルフとしては企画外って感じだからその派生かなと思うんだ
正統派なエルフってフィリアンくらいだった気がする
それもイラストだとけっこう良い乳をしていたと思うが
>>531 アレを見て、実はエルフって皆着痩せするんじゃなかろうか、とか思ってた時期が、俺にもありました。
それとも、ディードが残念エルフなのか。
まぁ、あのリプは全体的にグラマラスな女性キャラばっかだったな。
「幡池だから仕方ない、絵師の描き方一つだから」って言っちゃえば、それまでなんだがw
絵師といえば、ぴぃたぁそるとは、よくもまぁ中村博文の後に描いたなぁと思う。
中村の後とか、司淳でも嫌がるのに。
>>528 ピロテース、マウナ、シャイアラのあたりから。
ワルツの絵師も設定ラフ画でナジカの胸を巨乳にしたがってたな。
エルフ=細身自体勝手にロードスが設定したような
水野センセがワールドデザイナーの権限を握っているのでしょうがありません。
ディードに抱きつかれたマールに
「エルフはスレンダーだから抱きつかれても嬉しくないや」と言わせたり
リウイのディードに「あたしはエルフだから人間に胸や腰の豊かさで勝てるはずない」と言わせたり
ハーフエルフのリーフやリーライナをペッタンにしたりしました。
ラクシアには、そんな貧乳好き水野先生の魔の手が伸びないので自由w
むしろスレンダーな種族がいないな
2.0ルルブにはエルフは人間より細身って書いてある
エアはむちぷりだがな!
>>535 ピロさんはダークエルフだから別でしょ
ダークエルフは昔っからばいんばいんのイメージで俺に良し
>>537 勝手にというより世界観の大元がロードス由来だから仕方ない
D&Dで遊ばれたリプレイの時点でエルフが小柄細身は決定だしな
設定上はダークエルフにしてはピロが特別バインバインなのですヨ。
水野小説にもそう書いてあるんで。
>>541 そりゃ二回もガキ大将振ってるくらいだからな
エルフとは思えぬ体力で近所のガキ共を支配下に置くエア
更に父親があんなんなので、必然的に本人の中で『男』という存在の価値は低くなる
そこに現れたジークの存在
従者を連れ、自由奔放に振る舞い自分と台頭に渡り合う
そんな存在に『男』として規格外なものを感じ、振り回されては興味を覚える
それはやがて恋心へと変わっていき、持て余した豊満な肉体は彼を求めて夜な夜な疼く
そしてついに我慢出来なくなったその日、エアはジークの元へ赴きうひょひょひょひょひょひょ
男と見なされなかったエアの上司かわいそうです
つまり母親の血筋的にマウナは勝ち組と。
母親より先に浜田絵師に感謝すべき。
話題変わるが、ラクシアの娼館で祭られてる神はシーンかサカロスかどちらだろう?
あと両方とするなら比重はどっちが多いとおもう?
サカロスが女神ならそっちで決定なんだがな自分的には
シーンの神殿が娼館を兼ねることもあると書かれてるのに
どうしてサカロスがでしゃばってくるのかと疑問に思った。
ちなみにアルケミワークスの記述。
追記。
サカロスは男神(まるまる太った男か絶世の美男子)で
信者の多くは商売繁盛を願う商人や博徒、男娼や女衒にも信仰されているそうだ。
人妻なのに娼婦の神って明らかにおかしいけど
サカロスはサカロスで金取って身体売るとかいい顔しない気がする
シーンもサカロスも、娼婦『の』神じゃないからなぁ
シーンは夜の神だから、サカロスは交流の神だから娼婦が主に信仰してる訳で
あと信徒の割と棲み分けは出来てる気がする
サカロス娼婦はほぼライト層だけで、ガチほどシーン信徒だろう
「闇に迷える者に、月の光のごとく手を差し伸べよ」
「安からなる夜のごとく、すべての者に安心を」
「傷つき、疲れた者を見捨てるべからず」
シーンの教義は失った者、持たざる者への最後の希望
まぁラクシアはかなり男女同権だと思うぞ、何せ身体能力に差がないしw
むしろ男の方が戦闘で使い潰されてそうな
アルケミストワークスの記述は
>>549ー550だってば。
おっと間違い。
>>550ー551
娼館は娼館でも商売繁盛に熱心なオーナーや
男娼、女衒の信者のいる娼館で、サカロス信仰は娼婦が主な信者じゃないだろ。
サカロスが男女間に寛容な神だからって、すぐ娼婦の神とするのは現代人的考え方だと思うな。
こうか。
サカロス信者の娼婦・沢山の男女と性的に交流することを楽しめる娼婦。
シーン信者の娼婦・博愛精神はあるが、出来れば良い人一人(ティダンな王子様)に身請けされて足を洗いたい。
サカロスが女性神だったらと考えたのもわかる気がした。
どっちかというと女の方が余ってそうな世界だと娼婦は本当にどこも行く当てがない集団だろうなw
なんか男娼と娼婦をごっちゃにしてる人がいる気がする。
サカロス信仰の主な職種は博徒・商人や男娼・女衒で、娼婦がそうとは一言も書かれてない。
勿論皆無とは言わないから、サカロス信者の娼婦がいたら>559な感じだろうけど。
次のスレタイトルに『夜のサカロス神殿』が浮かんだ。
投下させていただきます。
>>422-443の後日談です。
注意事項
・イリーナキャラ崩れあり
・ご都合主義多し
・アレクラスト史if要素あり
・レズレイープ
・へっぽこネタですが、小説「〜冒険譚」の要素は含まれていません。
苦手な方は、トリップ ◆WCLv2MGHTTRn でNGしてください。
ガキンッ、キンッ……
ファンドリア宮廷の中庭で、激しい剣戟の音が聞こえる。
刃の潰されたバスタードソード同士がぶつかり合う。
1人は帝政ファンドリア皇帝、『ファラリスの聖女』イリーナ。
それに対抗するのは、梳き上げたショートカットの金髪に、太い眉の少年のような顔を
持つ少女。
「あっ」
一瞬拮抗したかのようにも見えたが、イリーナの剣が振り下げられた瞬間、その間合い
に飛び込もうとした金髪の少女の剣が、イリーナの返す刀とぶつかり、弾き飛ばされる。
先端を円められたバスタードソードは、くるくると回転しながら弧を描いて、中庭の芝
生の上に突き立った。
「はぁ、やっぱり勝てませんか……」
獲物を失った少女に、イリーナが剣を向ける。すると、少女は決まり悪そうな表情でそ
う言って、頭をかいた。
「でも、前よりはだいぶ強くなってると思うよ。それに、器用に当ててこようとするし。
最後のはちょっとヒヤッとしちゃいました」
イリーナは、降参の姿勢をとる少女──リノンに向かって、そう言った。
イリーナの瞳は、ファリスの加護を失いファラリスの啓示を受けて以来の濁ったもの。
だが、リノンに向けるその表情そのものは、かつてのまっすぐなイリーナのものだった
※
ファンドリア国軍がオーファン・ファン王都に迫った時の事。
包囲はファンドリア国軍が担当し、精鋭・『ファンドリア神聖黒騎士団』がファン中枢
に
電撃戦を仕掛けた。
勇者の丘、オーファン王城への橋頭堡として5大神──本来ならば6大神だが、オーファ
ンではファラリスは認められていなかった──の神殿のいずれかを占拠し、国軍兵を入れ、
兵站線を確保する作戦だった。
その目標は、当初、オーファン国教であるファン・マイリー神殿だったが、事前の斥候
により最高司祭のジェニがすでにファンに不在と判ると、黒騎士団はファン・ファリス神
殿に目標を変更した。
ファリス神殿を占拠した黒騎士団は、キリング・フォウリー最高司祭以下の司祭及びそ
の周囲の人間を軟禁し、防御陣地として構築した。
ファリス神殿に人質として捕縛された信者は、一様に驚愕し、そして絶望した。
ファンドリア最精鋭にして敬虔なファラリス信徒で構成される『ファンドリア神聖黒騎
士団』。それを率いるのは、黒いプレートメイルの正面中央にファラリスの聖印を掘り込
み、不気味な血色のグレートソードを持つ少女騎士──かつてのファン・ファリスの生け
る伝説、1年ほど前に謎の失踪を遂げた『ファリスの猛女』、イリーナ・フォウリーだっ
たのだから。
※
ファンドリア宮廷の巨大で豪奢な浴室。
現在のその主は、これほどの贅沢を好まなかったが、建設ラッシュで人も資材も足りな
い状況では、わざわざこちらを改装させる余裕はない。
新たに設置された立法評議会、衆議院・選帝院ともに、今は土壁も張られていない木造
の仮建物を使っているほどなのだから。
「あの……失礼します、陛下」
そう言って、バスタオルで前を隠しながら、リノンがおずおずと中を伺うように入って
くる。
「遠慮なんて、しなくていいのに。これだけ広いんですから」
浴槽に浸かるイリーナが、振り返って微笑みながらそう答えた。
「そ、それも、そうですね」
苦笑しつつ、リノンは浴室に入ってくる。
桶を持って浴槽に近寄ると、湯を汲み上げて自分の身体をざっと流した。
「?」
リノンがふと気がつくと、イリーナがじぃっ、と、そんなリノンを見つめていた。
「ど、どうかしましたか?」
戸惑いつつ、リノンが訊ね返す。
「えーと……リノンって、私とおない歳って言ってましたよね?」
「えーっと、はい、そのはずですけど」
リノンは意図を掴みかねつつ、そう答えた。
「マウナ、覚えてますよね? 私がファンで冒険者をしていた頃の仲間です」
「ああ、あのハーフエルフさん……」
リノンは口に出しつつ、その姿を脳裏にリフレインさせた。
そして、気付いてしまった。
「…………」
「…………」
「ハーフエルフって、20歳くらいまでは人間と、成長のしかた、変わらないはずなんです
よね」
「陛下はまだ、良いじゃないですか……普通に、女の子に見えるんですから。私なんか、
スカートはいてないと、男に見られるんですよ?」
イリーナの言葉に、リノンは苦い顔で言いながら、湯に浸かると、イリーナの隣に腰を
下ろす。
「はぁ〜」
「はぁ〜」
まもなく19になろうと言うのに、相変わらず小柄につるっぺたんな2人は、そろってた
め息をついた。
…………──
しばらく、沈黙が流れる。
流石に、かぽーん、なんて日本式の浴場の擬音は聞こえてこない。
「……ねぇ、リノン。1つ聞かせてもらって良いですか?」
やがて、イリーナの方から切り出した。
「はい、なんでしょう?」
リノンはイリーナの方を向いて、聞き返す。
「なんで、リノンは私についてきてくれたんですか? 私はこんなに、変わってしまったの
に」
ファラリスの強い加護を受け、変貌を遂げてしまった濁った瞳でリノンを見つめ、イリ
ーナは問いかける。
かつてファンの街で名を馳せたパーティーは今はバラバラだ。ファリス信者だったヒー
スは奴隷身分(と言っても、オーファンや王政ファンドリア時代とは奴隷の形態が大きく異
なるが)。ガルガドは、リジャールの庶子を連れてラムリアースに落ち延びたジェニに代わ
り、ファン・マイリー最高司祭。マウナは『青い小鳩亭』の若女将として働きつつも、3
人の求婚者に言い寄られてちょっと大変な状況。エキューはその1人で、その為に中央フ
ァン自治国警邏隊に所属。バスは流しの吟遊詩人を続けているらしい。ノリスだけは雇用
主と被雇用者として、関係は今でも続いている。
だが、その問いかけを聞いて、リノンはクスクスと苦笑した。
「変わったと思ってるんですか?」
「え?」
リノンの言葉に、逆にイリーナの方がキョトン、としてしまう。
「私は、陛下は以前と変わっていないと思いますよ」
「え…………?」
その答えにイリーナは困惑したが、リノンがまっすぐにイリーナを見つめる瞳には、一
点の曇りもなかった。
※
『ファンドリア神聖黒騎士団』の士気は高く、統率も完璧だったが、徴兵制の国軍兵は、
まだ創設から日が浅い事もあり、必ずしも均一な質を保てていなかった。
「きゃあっ!」
ファンドリアの陣地と化したファン・ファリス神殿の大聖堂。
そこで、ファンドリア国軍兵の1人が、運悪く軟禁されたアネットに、強引に迫ってい
た。
「いいじゃねぇかよぉ、ちょっとだけ、触るだけだからよぉ」
「い、嫌ですっ! 汚らわしい! この、邪教徒が!」
アネットは気丈な言葉で怒鳴り返すも、身体はすくみ、脚はガクガクと震えてしまって
いた。
そのとき、リノンが丁度、厨房や居住区に繋がる廊下から、そろりと顔を出した。
「アネット!」
無理矢理に迫られているアネットと、ファンドリア兵の間に、素早く割って入る。
が────
「なんだ? 嬢ちゃん? こっちの嬢ちゃんと、俺が付き合おうっての、邪魔しようっての
か?」
ファンドリア兵は不機嫌そうな表情になり、リノンを睨みつける。
一方のリノンは、反射的に背中に手を伸ばそうとするが、
「しまった、丸腰!?」
と、黒騎士団によって武装解除された今、愛用のバスタードソードは勿論、寸鉄すら帯
びていない事に、今更になって気付く。
「それとも、嬢ちゃんの方が、後ろの嬢ちゃんの代わりに、良い思いしたいって事かな? ま、
程度は落ちるが、ご希望だってんなら、嫌とはいわねぇぜ?」
「何を……」
リノンはファンドリア兵を睨みつける。
だが、ファンドリア兵はむしろそれに興奮したかのように、下卑た笑みを浮かべながら、
リノンの細腕を掴んだ。
「ぐぅっ」
腕力では同年代の男性にも決して劣っていないリノンだったが、体格差から、大柄なフ
ァンドリア兵に簡単に吊り上げられてしまう。
「リノン!」
アネットが同僚をの危機に声を上げた、次の瞬間だった。
ザシュッ……
血色のグレートソードが、リノンに襲い掛かろうとしていたファンドリア兵を切り裂い
た。
ブンッ、剣の主は、自らの背丈を超えるその大剣を、まるでショートソードのように振
り、刀身についた血糊を払った。
「理性なき暴力を以って個の自由を奪うもの、すなわち邪悪なり」
そう言いつつ、大剣を鞘に収める。
「ファラリス様の名を貶める者は、これからのファンドリアには不要です」
淡々とした口調で言いながら、剣の主──イリーナは踵を返し、リノンとアネットに背
を見せて、その場を去っていった。
「イリーナさん…………」
※
「ちょっと冷たいって印象は受けましたけど、それ以上の違和感は全然感じませんでした。
むしろ、ああ、やっぱりイリーナさんなんだなって……あ、すみません、失礼しました、
陛下」
リノンははにかみながらそう言った。
「イリーナで、いいですよ」
苦笑気味に笑って、イリーナは言う。
「ありがとうございます」
元々ファリス神官志望と言っても、イリーナ個人への崇拝がその動機だったリノンは、
そんなイリーナの姿を認めると、あっさりとファラリスに宗旨換えした。
今では神官戦士としての技能を身につけ、黒騎士団の一員となり、同時に、普段はイリ
ーナの引き立てで専属の侍女に取り立てられている。
「…………リノン」
「はい?」
不意に笑みを消し、イリーナはリノンに呼びかける。
「本当に、私は変わってないように見えますか?」
イリーナはちゃぷ、と水音を立てて、リノンを浴槽の縁に追い詰めるように、正面に向
き合う。
「え……?」
僅かにおののいたように、リノンは身をすくめつつ、口元で引きつった笑みを浮かべな
がら、イリーナを見つめ返す。
「リノン……私が、なんでファン出身のリノンを、無理を言ってまで私の傍に置いたか、
解かりませんか?」
イリーナは口元で妖しく微笑みながら、リノンに更に迫る。
「え……? それは……」
問いかけられたリノンは、一瞬答えに戸惑い、言葉に詰まる。
「リノンは私についてきてくれたでしょ? だから、私はそれが嬉しくて」
イリーナは濁った目でリノンを見つめ、言う。
「そりゃ、私は、イリーナさんの行くところでしたら、何処だって……イリーナさん?」
リノンは困惑しつつもさらりと答えたが、イリーナの妖しい微笑みにおずおずと名前を
呼び返す。
「私は嬉しかったんだよ、リノン」
イリーナは一気にリノンに迫ると、その唇を奪う。
「んっちゅ、んんっ……?」
「ちゅ……」
リノンを抱きしめるイリーナの腕は緩めだったが、リノンが反射的に逃れようとしても
イリーナの腕は全く動かず、振りほどく事は出来ない。
「い、イリーナさん……」
一瞬だけ怯えた目で、リノンはイリーナを見る。
「嫌ですか? リノン」
イリーナはキスを離すと、リノンを見つめて訊ねる。
「はぁ……ぁ……」
リノンは肺の中の空気を全部入れ替えるように息を吐き出すと、
「その……嫌じゃ……ないです」
と、少し俯いた姿勢から、上目遣いでそう答えた。
「ん……」
イリーナは押し倒すようにしてリノンに覆いかぶさると、再度唇を重ねた。
重ねるだけだが、しっとりと唇を押し付けたまま、右手の指先で、つつつ、くすぐるよ
うに、背中から腰元、下腹部を伝って、リノンの股間に手を這わせる。
「ん、ぅぅっ……!!」
口をキスでふさがれたまま、リノンは身悶え、鼻から声を漏らす。
イリーナの指が、リノンの秘裂をゆっくりと割る。浴槽のお湯がイリーナの人差し指と
ともに侵入し、敏感な粘膜に熱を与える。
「ぷは……」
「んはぅ……イリーナさん……っ」
キスが離れると、リノンはイリーナの左腕で支えられたまま、身悶えして身体をくねら
せる。すがるように、イリーナの身体に緩く抱きつく。体格差のほとんどないはずのイリ
ーナは、しかしそれにびくともしない。
イリーナの指が、ゆっくりとリノンの奥へと入っていく。指先が、膣口を舐った。
「はぅ! ぁ……」
ビクビクッ、と、リノンの身体が収縮するように跳ねた。
「リノン……男の人に、抱かれた事はないですよね?」
リノンの性器を指でかき混ぜるようにしながら、イリーナはリノンに訊ねる。
「は……はい……あ、ありません……」
リノンはか細い声で、萎縮したような口調で答えた。
「それじゃあ、こっちをこれ以上、指でしちゃ悪いですね」
イリーナは呟くように言うと、ゆっくりとリノンの秘所から指を引き抜く。
引き抜かれた指には、明らかに水ではない粘液質のものが、たっぷりと絡み付いていた。
「!?」
リノンが目を円くし、次の瞬間ビクッ、と、再度身体を萎縮させるように跳ねさせた。
イリーナの指が、リノンのクリトリスを探り上げる。包皮からはみ出した部分を指先で
刺激する。
「イリーナ、さ、そ、そこは……っ、ひっ……!!」
リノンは荒い息をして、身体をビクビクと何度も軽く跳ねさせる。
「リノンは特に敏感みたいですね……いいんですよ、いつイっちゃっても」
「でも、わ、たし、あ、ひっ……あっ、あぁっ!」
リノンが何か言い返そうとしたとき、イリーナの指がリノンのクリトリスの包皮をつっ、
と剥き上げた。
「あっ、ひゃっ、あひっ、はひっ……ぃいぃぃぃっ!!」
イリーナの指が──あくまでリノンの主観で──少し強めにリノンのクリトリスをつね
り上げた。
リノンは呂律も回らない状態で絶頂に導かれ、じゃぷん、じゃぷんと浴槽を波立たせな
がら、身体を跳ねさせる。
「ふふ……イっちゃいましたね、リノン」
イリーナはうっとりした様子でリノンを見つめながら呟くように言うと、三度、リノン
に軽くキスをした。
「ふぁぁ……イリーナさん……」
リノンは絶頂の余韻でとろんとしているが、全身が過剰に紅く染まっている。
「ん……これ以上浸からせると、湯あたりしちゃいますね。残念だけどここまでにしてお
きましょう」
「あ、ふぅ……」
イリーナはそう言うと、のぼせて意識が飛びかけたリノンを肩につかまらせて、ざばり、
と浴槽から上がった。
「今度は寝所で、お互いに、ね?」
「はふぅ……はひぃ……」
リノンはのぼせた体の熱に苛まれながらも、何処か夢見心地の様子でそう答えた。
乙!
まあ、気にせず好きにやりきるのが良いと思うよ
NGしろとはいうけど限度がないか
キャラ崩壊でifってチラ裏まで行かなくてもテキストでうpとかさあ
へっぽこのSSな流れなのでちょっぴりダークなヒース×マウナ投下
最終戦をIF展開で終えたちょっと後の話です
「む、この焼鳥はレアだなぁ。よし、ティンダー」
「アンタは、また!」
今日も今日とて、ヒースの脳天にマウナのお盆が直撃する。
青い小鳩亭でよく見られるありふれた光景に、その場にいた冒険者たちは一斉に苦笑するか、生暖かい視線を送った。
この二人が、一ヶ月前にオーファンをバンパイアの魔の手から救った英雄だと、誰が信じようか。
「ちっ、赤貧エルフめ、俺の頭を何だと思ってやがる」
真昼間からエールを煽るヒースの姿は、ここ毎日見られるものだ。
冒険に出ないのだろうか、とたむろする冒険者たちは不審に思うこともあれど、
そこは救国の英雄、しばらくは働かなくても大丈夫なくらいの報酬でも得たのだろう、と納得している。
「アンタも普段の言動を改めなさいよ。毎回衝撃を受けるお盆が可哀想でしょ?」
「お盆の心配かよ!?」
けらけらと笑うマウナに、ヒースは凄んで見せ……窓の外に見える空の色を確認して、席を立った。
「いかん、こんなことをしてる場合じゃない」
「はぁ? 飲んだくれが何を言って」
「何か後片付けが残ってたらしくてな。ギルドに呼ばれてるんだ」
「――――え」
瞬間。
先程まで微笑を浮かべていたマウナの表情が、すとん、と一瞬のうちに抜け落ちた。
まるで生気のない顔色に、感情のない瞳。
ヤバい、と気付いたヒースは慌てて付け足す。
「そんなに時間はかからんらしい。すぐに戻ってくる」
「で、でも」
「大丈夫だ」
ヒースはマウナの肩を掴み、耳元にしっかりとした声で囁く。
「俺はいなくなったりしない」
「あ……」
マウナの瞳が焦点を取り戻す。
それを確認すると、ヒースは悲しげに顔を伏せているマウナの義父母に小さく頭を下げ、早足に店を出た。
背中に、今のは何だろうと興味津々な野次馬の視線が刺さる。
それに心の中で悪態をつきながら、ヒースは出来るだけ話を早く切り上げなければ、と考えていた。
バンパイア・ミシェイルを討ち滅ぼしたへっぽこーず。
だが、犠牲は小さいものではなかった。
突入したのは、九人と一匹。
生還したのは、二人だけ。
イリーナ、エキュー、ノリス、ガルガド、バス、クラウス、ヤムヤル、フレディ。
強力な古代語魔法や暗黒魔法の前に、ずっと苦楽を共にしてきた仲間たちの命が、呆気無く消された。
もっと他に、やりようがあったのではないか。
全員生還出来る道があったのではないか。
今でも、そんな考えに苦しめられる。
戦術が悪かったのか、運が悪かっただけなのか。
いくら悩んでも、答えは一向に出ようとしなかった。
仲間を失うのは、初めての経験ではない。
ノリス、そしてすぐ最近イリーナが死亡し、蘇生を受けたばかりなのだ。
だが――今回、皆は蘇生を受けられなかった。
元々、リザレクションの魔法はそう簡単に受けられるものではない。
いくら救国の英雄とはいえ、これだけの大人数を蘇生させてくれなどと頼めるはずがなかった。
しかも元凶を滅したとはいえ、未だオーファンは混乱が残る状態。
最高司祭のジェニは民の不安を鎮めるために奔走しており、更に彼女と自分たちを繋ぐコネクションを持つガルガドも死亡している。
イリーナを蘇生してもらえたのも、その後の依頼を見越した特例だった。
だから――ボロボロの二人は、諦めざるを得なかった。
かくして。
ヒースとマウナは、大切なものをたくさん失う結果となった。
「ん……ヒース、もっと舐めて」
「こうか?」
「あんっ! ……いいの、そこ……」
エルフの血を継いでいるにしては豊かさを誇る乳房、その乳首をじっくりと舐られ、マウナは熱い吐息を漏らす。
夜の帳は既に落ち、梟の声が聞こえる薄暗い部屋の中。
裸のヒースと裸のマウナが、淫らにまぐわっていた。
「今日はまた、ずいぶんと感じているじゃないか」
「だって……」
「……分かってる。寂しい想いをさせた分、いつもより気持ち良くさせてやるよ」
ぬちゅり、と水音を立てるヴァギナに突き刺さったペニス。
それを揺り動かし、ヒースはベッドに組み付したマウナを攻め立てる。
「あんっ、ヒース、ヒース!」
「くっ……イクぞ!」
やがて耐え切れなくなったヒースは、膣内の最奥で射精した。
ぎゅう、と両手両足でヒースに抱きつき、マウナもまた、絶頂に身を委ねる。
「うっ…………はぁ」
「ね……ヒース、もっと」
「……ふん、この発情エルフめ」
文句を言いつつも、ヒースはまた腰を動かす。
金色に光る髪を振り乱し、マウナはまた、悦楽へと堕ちていく。
――失うものが大きすぎたのだ。
心の壊れてしまったマウナを見て、ヒースは一つの決断を迫られた。
生まれ育ちのせいか、元より仲間意識の強い女だった。
ノリスが死んだときも、イリーナが死んだときも、誰よりも悲しんでいた。
その繋がりが、育んだ絆が、一斉に断ち切られてしまったのだ。
養父母がいなかったら――そして、自分が生き残らなかったら、本当に発狂してしまっていたかもしれない。
マウナは、自分の近しい存在がいなくなることを極端に恐れるようになってしまった。
自分の視界から外れただけで、耐えられないほどの恐怖に襲い掛かられる。
だからマウナは、青い小鳩亭から出られない。
ヒースも、それに付き添う形で、開店から店仕舞いまで入り浸ることになった。
最後に残った繋がり――養父母とヒースが傍にいることで、マウナは何とか表面的に持ち直すことは出来た。
だが、今でも長時間離れることは許されない。
それだけで精神を大きく乱し、幼い子供のように癇癪を起こし、泣きじゃくってしまうのだ。
あまりにも哀れな、戦いの傷跡だった。
それは、ある晩のことだった。
ヒースがバンパイア討伐における様々な事後処理のために王命で城へ赴き、大急ぎで小鳩亭へ戻った日のこと。
無表情なマウナに酒を勧められ、まさか断ることも出来ずに何度も煽り。
ギルドの宿舎に帰れなくなるほどに酔い潰れ、仕方なく空いている部屋を借りて。
そして、マウナに襲われたのだ。
男の心を繋ぎ止めるために、女が自らの身体を使う。
そう珍しい話ではない。
だが、マウナがそこまで追い詰められていた事実が、ヒースはとても悲しかった。
「いいのか。あの色ボケ動物に触れなくなっちまうぞ」
「気なんか使わなくてもいいわよ」
ヒースは、一つの決断を迫られた。
結果として、マウナがずっと大事にしてきた処女を頂いてしまったのは――
――きっとヒースも、ひた隠しにしていただけで、心に決して小さくはない傷を負っていたからなのだろう。
まるで砂上の楼閣。
崩れ落ちるのは時間の問題なのかもしれない。
だがマウナも、そしてヒースも、もう掌に残った僅かな欠片を、失くしなくは無かった。
「ぁん……ぅんっ! あっ、あっ……んんっ!!」
マウナの艶やかな喘ぎ声。
まさか、こんな声を聞くことになろうとは。
ヒースは顔を寄せ、唇を重ね合わせる。
「ん……ちゅっ、んむっ…………」
嬉しそうに、マウナもそれに応じる。
口内で絡みつく舌と舌。
息苦しさが快感を呼び込み、二人を高め合う。
「くっ……」
「あ……イキそう……?」
射精の予兆を股間に感じ、ヒースは挿し込んでいたペニスを引き抜こうとする。
だがマウナはがっちりと両足で蟹挟みをし、ヒースを逃がそうとしなかった。
「……あまり中出しばかりしてると、そのうち妊娠してしまうぞ」
「ヒースとの子供か……それもいいかもね」
邪気の欠片も無い笑みを、マウナは浮かべる。
――子供もまた、絆の一つになるからか。
あの戦いの前だったのなら、冗談じゃないと怒り狂っていただろうに。
「っ……!」
「ぁ、んぁぁっ! …………ヒースの精子、来てる……」
びゅっ、びゅっという脈動と共に、ヒースの剛直が白濁液を吐き出す。
それを胎内で受け止めて、マウナは淫蕩な表情を浮かべた。
「流石に、これ以上は出来ないからな」
ペニスを秘裂から引き抜き、ヒースはベッドに倒れこむ。
ごぼり、と精液を溢れさせながら、マウナはヒースの投げ出された腕を枕に、いそいそと隣に寄り添った。
「暑苦しい、離れろ」
「やだ」
「やれやれ。エキューかクラウスが天国から見てたら、呪い殺されそうだ」
「……」
自然に呟かれた言葉に、マウナが顔を伏せる。
……失言だったか。
ヒースは冷や汗を流すが、顔を上げたマウナは苦笑を浮かべていた。
「そうかもね」
「お……」
普通な反応に、ヒースは内心驚きを隠せない。
今までが今まで、マウナの前で死んだ仲間たちの話をするのは、ある種のタブーとなっていたから。
「……どう思ってたんだ、あの二人のこと」
「クラウスさんはとても優しくて、いい人だったわね。
エキューも……あの耳フェチ具合には辟易としたけど、慕われるのは、存外悪い気分じゃなかったわ」
「そうか」
「妬いてるの?」
「何故俺様が妬かねばならんのだ」
むっつりとした顔でヒースが言う。
それを受け、マウナ寂しげに笑う。
「……ねえ。私とこういう関係になったこと、後悔してる?」
「何を言い出すんだ?」
「まぁまぁ、いいから。答えてよ」
ひょっとして、彼女の精神状態が少しずつ回復しているのかもしれない。
だが、まだ分からない、ちょっとした刺激でどういう風になるのか。
……だとしたら、ここは話の流れに乗るのが上策か。
ヒースは頭の片隅でそう計算しながら、マウナの質問に答える。
「ふん……まぁ、お前はいい身体してたからな。それを自由に出来るというのは、なかなかいいものかもしれん」
「ヒースらしい言い方」
くすりと笑うマウナ。
何だか急に恥ずかしくなって、ヒースは視線をそらす。
「そういうお前は、どうなんだ。クラウスやエキューのこと、どう思っていたんだ?」
「私? そうね……」
尋ねられ、マウナは悩んだ顔をした後、少しずつ語り出す。
「貴方達が色々とお節介を焼いてくれたおかげで……まぁ、クラウスさんとはちょっとしたトキメキを感じたりしたわ。
エキューも……まぁ、これはどっちかっていうと、手のかかる弟って感じだったけど」
「ふん、感謝するんだな。嫁の貰い手も無い30代の女に男を作ってやろうとしてやったのだ。褒め讃えろ」
「馬鹿言ってるんじゃないわよ」
ヒースの胸板をこつんと叩き、マウナは楽しげに笑う。
「ヒースってば、やっぱり分かってなかったんだ」
「あ? 何の話だ」
「私、クラウスさんのこと好きだったけど……それよりもっと、ヒースのこと好きだったのよ?」
「………………は?」
思考が止まる。
「ば、馬鹿も休み休み言え。あれだけ、俺に対して問答無用で暴力を振るっておいて」
「そりゃ、ヒースがいちいち私を怒らせる言動を繰り返すからでしょうが」
「む……それが、どうして俺を好きになるということになるんだ。もしかしてマゾなのか?」
「……だって、ヒースが一番構ってくれたから」
「あん?」
恥ずかしそうに言うマウナに、ヒースは首を傾げる。
「私、ハーフエルフだから、村人たちに嫌われてて……ずっと孤独で」
「……」
「でも、ヒースはそんなこと関係無しに、私に構ってくれて……
そりゃ、初めは私をいじめる奴らと同じ嫌な奴なんじゃないかと思ったりもしたけど……
でも、実は照れ屋なだけで優しい奴なんだって気付いたりして」
「お、おい」
「だから、私、ヒースがずっと好きだったのよ。まぁ、伝える気も無かったし、伝わってないことは分かってたけど」
「お、お、お……」
「あ、やだヒースってば顔真っ赤。もう、本当に照れ屋なんだから」
「う、うるさい!」
ヒースは横で微笑むマウナから、顔を背ける。
その際、腕枕からマウナの頭を落としてしまわないよう気を使うあたりが、ヒースのヒースたる所以か。
「お、お、俺は……はっきり言ってしまうが、お前を好きっていう、わけじゃ……ない」
「うん、知ってる」
「だが……好きだと言われて、何も感じないほど、朴念仁なつもりも……ない」
「あ……」
ヒースの股間のイチモツが復活しているのを見て、マウナは小さく笑った。
「いいわよ、もっかいしましょ」
「くっ……何だか手玉に取られているようで、シャクだ」
「…………ごめんね。色々、迷惑かけて」
「あ、いや」
突然素直に謝られ、ヒースは思わずたじろぐ。
「でもヒース、最初の時に、私のことちゃんと抱いてくれたから……嬉しくて、甘えちゃって」
「……甘えたのは、きっと俺のほうもだ」
「うん。凄く、悲しかったからね……」
大切な仲間を失って、辛くて、何かかもから逃げ出したくなって。
だから、互いに縋り付いたのだ。
「でも、いつまでも悲しんでばかりはいられないからね。それこそ、イリーナたちに怒られそう」
「ふ……確かに、あいつならな」
いつだって元気だった少女を思い浮かべ、二人は苦笑する。
「ね……ヒース。ヒースはこのまま、私とこういう関係で居続けるのは……嫌?」
「……さぁな。ただ……」
「ただ?」
「今、お前とセックスしたいとは、思っている」
腕を伸ばし、クリトリスを弾く。
びくり、とマウナは身体を震えさせる。
「あんっ!」
「先のことは後で考えるさ。今はまだ、この関係のままで……まぁ、勘弁してやらんこともない」
「なんでそこで、偉そうにするのかしら」
全身を愛撫されながら、マウナは笑う。
股を開き、ヒースのモノを自分のクレパスに誘導させる。
「……ずっと、中出しばかりだったな」
「そうね、繋がりがもっと欲しかったから……」
「……子供が出来ていたら、覚悟を決めないこともない」
「え…………あぅん!」
奥深くまで突き上げられ、マウナは嬌声を上げる。
「ふん、淫乱エルフめ。飽きたら捨ててやるからな、覚悟していろ」
「ぁっ、んんっ……じゃあ、一生飽きないように、私の身体で虜にしてあげるわよ……」
そして二人は、また性交に没頭する。
傷の舐め合い、そこからちょっとだけ進んだ関係で。
失ってしまったものは、とても大きい。
だけど、新しく手に入ったものもあった。
二人は、それを、とても大事にしていきたかった。
後日――
妊娠の発覚したハーフエルフの告白に、ついに覚悟を決めた導師の姿があったらしいが――
あくまで、噂話である。
以上です。
おかしいな、俺は自分の恋心に気付いたマウナとまったく気付かないヒースのドタバタラブコメディが書きたかったはずなのだが……
まぁそれを書こうとすると大長編になっちゃいそうだし、これでいいや。多分。
うん、これでいい。正解。GJ。
>564
>577
乙&GJ。SS書いてくれる人が増えてきて俺得ひゃっほい。
なんか最近設定話盛り上がってるけど、雰囲気が一般板の方の…なんというか原理的というか…あまり良くない雰囲気になりかけてきてるから、
もっと和やかにフリーダムにも話せるよう、その辺りちと気をつけようぜ。
お二人ともGJでした。
統一ファンドリア皇帝イリーナも悪くないかな…
それで、兄上の一家はどうするのでしょう?
まず徹底的に弾圧されているイリーナ本人の父親と母親が気になる。
アネットも放置されてるし。
最終的にアルラウネ三姉妹に討伐されればいいんじゃね
ミゼルやベラやクララは元気なのかなw
ベラやクララは元気そう。
だけど、ベラはノリス見て凹んでそう。
ミゼルは……タイムテーブル的に無理っぽい。
>>568 マウナの求婚者3人目って誰?
「瀬戸際の花嫁」でマウナが求婚した男ならいるけど…
>>588 どの道エロネタにはならないけど、if予想!
キリング:改宗を拒み、イリーナの信仰も否定できないので亡命
エリーゼ:プリースト技能が無く、親として娘が気になるため、改宗して帝都に移住
アネット:本気でファラリスプリーストに目覚める
>>591 どうしてベラがノリスを見てへこむのか
どうしてタイムテーブル的に無理なのか、
理由の説明が一言ないと理解出来ないよ。
>>589 妄想したら何か普通に正統派ヒロイックサーガっぽく思えて燃えてきた
>>592 ファリスの司祭として、涙を呑んで娘を討とうするも敗北。
反逆者として処刑されそうになるが間一髪のところを不肖の息子に助けられ、現在は反帝国同盟に参加中。とか。
キリング司祭や他のファリス司祭は捕縛されてるんだから
裸のイリーナやリノン、ノリーナを前にイリーナのイービル・インパルスをかけ
キリングに襲わせたり、ファリス司祭たちに悪事を成させて、暗愚神ファリスに見捨てられる。
ファリスの偏狭さを思い知ったキリングは心から悔い改め、ファラリス司祭に改宗。
こんなとこでは。
カマラサとペイルはどうなったかな。
あの悪どさは悪人ファラリスの鑑だったが。
>>593 ベラは密偵として厳しい訓練を受けさせられ、最後には非情な試練を与えられたのに、
お坊ちゃん育ちで冒険者あがりのオトボケシーフが皇帝直属、
しかも任務はリウイ達の監視、なんて大任任されてたら、
やってらんなくならないか?
>>598 「敵にならないのであれば、別に関係ありません」
>>598 ベラは怜悧な大人なので、ちゃんと仲良し人事だと見抜いていると思いますよ。
リウイの監視は、特に大任でもないと思います。
「イリーナはノリスに命じて、リウイとその残党を残らず始末させた」の
フリーダムな一文で片付くレベルですし。
>>597 多分今頃、『ファラリス神殿精神鍛錬部屋』に送り込まれて、
『ファラリス神殿がんばろうマニュアル』に基づいて、
電信柱で法と自由の精神を注入……される前にロマールにでも逃げるかww
>>596 待て。最後のを襲ったら宗教家として以前に何か別の方向に終わってる気がするぞ。
汝のなしたいようになすがよい。
ファラリス様ニートの俺は為すこと自体が嫌です
自由は好きだが怠惰はキライなんだよな、ファラリス。
能動的な自由とでもいうのかね、ファラリス様の好きな自由。
まぁ、「めんどくさいから」って理由で怠惰だったら怒りそうだが
「俺は一生を怠惰に過ごすんだ!」って強い意志を持って怠惰な生活を送るなら許してくれそうではある
それが果たして怠惰なのかどうかは知らん
「俺はその生涯を無用の人として使い潰す!」くらいの覚悟で、
何一つ生きるための努力を払わず、誰も助けず、誰からも助けられず、
例え今日のたれ死ぬ事になっても、一向に構わないって感じの怠惰なら、
ファラリス様が微笑むかもね。
もはやその覚悟は怠惰以外の何かだけどw
>>606 SWサポート2のサンプルキャラの闇司祭ゴドンがそんな感じ。
怠惰で「食う寝る遊ぶ」を守るのためなら頑張る。
>>577 その設定だと、マウナは何人目かが倒れた時点で泣き崩れて戦力外になってそう。
しかもお日様ライトがなければターン頭に生命点3回復で基本敵が最初に行動。
攻撃がヒース一人になると一撃で最低4点出さないと止めさせないとか、魔力8のヒースには辛いな。
となると誰がバンパイアに止めさしたんだろうな?
1エキュー(敏捷度20)が相打ち
2切れたマウナのストーンブラスト
3精神力吸われると怖いから魔晶石からのヒースのダメージ確実性エネボ
4同、ライトニング(マウナはしゃがみ込んでて巻き添えになる味方はいない)
この辺しか思いつかん。
封印○日目と同じ「二人っきり」にするだけの設定にツッコミをいれてもw
死んだ仲間の半分くらいは精神力吸い取られて死んで
1日後にレッサーバンパイアになってファンに帰ってきてそうだなぁ。
4つも思いつければ十分だろ
と言うか6ゾロ連発したとでも言われたら以上w
>>611 吸血鬼という存在に目を潰れば、マウナは心を壊すほど寂しくなかったかもな。
>>611 イリーナだったらどうやって止めるんだ……
>>614 ヒース兄さん必殺のパラライズ。
レッサーヴァンパイアに効いたっけ?
>>606 ニートに対して某元プロテニスプレイヤー並みの熱い説教をかますファラリス様(ラーリス様)を幻視した。
「何もしたくないわけないだろ!本当はやりたいこと有るんだろ!もっと熱くなれよ!欲望に素直になれよ!」
「ファラリス様……猫耳幼女とアナルセックスがしたいです……!」
「だったらしろよ! お前の為したい事をすればいいんだよ! 猫耳幼女なんていない?
だったら作っちまえよ! お前の欲望の為に、お前にはまだまだできる事があるんだよ!
それをお前はやってないだけなんだよ! 為したい事があるんだろ? だったらその為に動けよ!
欲望に忠実になったら怖いものなんてないよ! 突き抜けちまえよ! 自由なんだよお前は!」
・・・これ、マイリーとかファリスとかでも同じようなノリができそうだなw しかし暑苦しいw
ファリスは「そんな馬鹿なこといってないで働け」と一蹴してくれそうではある
>>619 _, ,_
(`Д´ ∩ < ヤダヤダ
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
>>615 そしてマウナが
「恋路を邪魔するイリーナ死んでー!」とヒーリング。
完璧な連携。
ファリス
>>619 マイリー 己の性癖を隠すことなくそれを否定するものどもに対して戦いを挑むのだ
ラーダ とりあえずそれを本にしてみよう
チャ・ザ まずは同好の志を集めよ
マーファ アナルセックスなんて不潔です
ファラリス
>>618
623 :
22-318:2010/07/12(月) 19:36:32 ID:FvQ56QD3
ジークと言うキャラクターについて解釈に迷って、4ヶ月も放置してしまった。
>>32氏に感謝。
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263043117/328 の続き。
「んじゃイスミー、メッシュ。あとは頼むぞ」
「おやすみなさーい」
「……」
見張り当番を終えた夜半過ぎ。
硬直状態のエアはジークとニゲラによってテントへと運び込まれた。
「エアさん、そんなに期待してるんですか?」
「怖がってるのよ、乙女の危機よ!」
「えーと。俺はパーティーの女の子には手を出さないぞ?実績もあるだろ」
ランタンの淡い灯りの下、ジークは憮然とした表情だった。
「あの、ジークさん。それって……」
「俺なりのルールだよ。同じパーティーの中で色恋沙汰を起こさないって」
「それで、ニゲラが背中に寄り添って寝ても何もしなかったんです?
じゃ、パーティーメンバーの間は大丈夫なんですね」
言うと、ニゲラはスケイルメイルの留め金に手を掛けた。
じゃらじゃらと音を立てながら緩めてゆく。押さえつけられていた大きな胸が揺れる。
「ふーん、ニゲラの胸って半分くらい筋肉なのか?」
「ちゃんと柔らかいですよ?でも見せません」
「うん、見ないから。どうしたエア、体調悪いのか?」
呆然と座り込んでいたエアは顔を赤くして、口を盛んに開閉していた。
「……じゃ、ソラがあんなに一生懸命にジークの気を引こうとしてたのって……全部無駄だったの?」
「あいつ、そんなことしてたのか?」
「……ソラさんとは面識ないですけど、ちょっとそれは可哀想……」
「念のために聞くけど、ジークは私の妹のことをどう思ってるの?」
「パーティーの大事な仲間」
「そうじゃなくて、女性としてよ」
「パーティーの仲間である限りは、そういう見方はしないことにしてるんだ」
ジークは顔をそらしながら答えた。
「ふーん……ジークさん、実は結構我慢してますね?」
ニゲラがジークの腕を取り、シャツに包まれた大きな胸に押し付ける。
「それが判ってるなら苛めないでくれよ。俺、若いんだぜ。今までだって美人姉妹と旅してきて、結構辛かったんだから」
顔を赤らめたジークは腕を引く。
624 :
22-318:2010/07/12(月) 19:38:13 ID:FvQ56QD3
「あの……ジーク。私やソラに、魅力を感じてくれてはいるの?」
「ニゲラはどうですか?」
「そりゃ、3人とも良い女だからな。同じパーティーのメンバーだったことを、残念に思ったことも何度かある。
なあ、ニゲラもエアも勘弁してくれよ」
「何度か?」
エアはジークを見つめ、尋ねた。
「……しょっちゅう……おい、勘弁してくれ。意識しちまうと、寝るのが辛くなるんだ」
エアはしばらく俯き、やがて顔を上げて言った。
「今回の仕事が終わったら、わたしは神殿に戻るわ。このパーティーから抜け、きゃっ……ん」
ジークはエアを抱き寄せ、無言で唇を奪った。
もがくエアの背に片手を滑らせ、豊かなヒップを優しく撫でながら引き寄せる。
「あの、お二人さん。ニゲラも居るんですけど……」
ジークはエアのヒップを撫でていた手でニゲラを招き、抱き寄せた。
エアが抵抗する向きを変え、ジークの胸板を押しのけるのを止めてニゲラをどけようと動いた。
その動きを確認するや、ジークはエアから唇を離す。
「あっ……」
涙を浮かべてエアがジークの唇を追うが、ニゲラの方が素早かった。
「ジークぅ、最初の夜いきなり浮気されるなんて嫌よ。私だけにして、お願」
再びエアと唇を重ねたジークにニゲラがすがりつき、女二人がかりでジークを押し倒す格好になった。
ランタンの灯りの下で金髪と青髪の二人がジークの唇を争う。
「二人とも、大好きだよ。この仕事が片付いて、ニゲラの親父さんを見つけたら二人とも嫁に来てくれ」
「……ソラは?」
「もちろん、ソラも招くさ」
エアもニゲラも不服げな表情を見せる。
「やっぱり、俺を独占したい?」
「当然でしょ」
「もちろんです」
「そりゃ無理だ。エアもニゲラも普通の女性よりは体力あるのは知ってるけど、俺の嫁を一人でなんて無理だぞ。
俺、デーニッツ家の男だからさ」
「……?」
揃って首をかしげたエアとニゲラだったが、翌朝にはジークの言葉の意味を体で学んで、納得していた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
とりあえず今回はここまでです。
本編はソラが合流してからにしようかと。
マーファは産めよ増やせよってイメージなので
不潔というより、不毛っていいそうな気がする
1.0の話題いつまで続くんだと萎えてたところに救世主現るかと思ったけど半年前の続きでしかも1レスだけってどうしたいんだよ
627 :
22-318:2010/07/12(月) 19:55:53 ID:FvQ56QD3
え、別に半年前の続きで何か不都合あるかな
それに2レスだけど俺は十分エロかったと思う
10レス書いてもエロくなかったら文句言うかもだけどこれなら別によくね?
ここ、短いのぶつ切りで投稿するのはダメなのか?
>>206 別に短くても良いじゃん、と俺は思うけどな。
あと、1.0と合同スレなんだから1.0の話題が続くのも仕方ないんじゃないかね?
というか、流れが嫌なら自分で変えるがヨロシ。
《汝の為したきように為すがよい。ただし同意を得られるとは限りません》みたいなっ!
>>628 あまり薦められる行為ではないが、そこまで悪し様に言う事も無い、くらいかな。>細切れ投下
他の投下が結構あったりする状況で細切れ投下だと、色々と弊害があったりするわけだけど、
今はあんまり投下が無いから大丈夫だと思う。ケースバイケースだね。
>>627 続き、頼むぜ
聖戦士のフィオ姫のヤンデレぶりがどきどきするんだけど、もうほんと早く文庫にならんかなあ
>>627 いやいや、なかなかグッと来ましたよ。
続き、お待ちしております。焦らず自分のペースでいいものを書いてください。
>>627 続きはもうちょい早いと嬉しいな。
楽しみにしてるから。
>>630 そうか、ファラリス様はライトノベルの神様だったのか……。
>>631 あのPTグラスノ王国組が変態過ぎるw
フィオとかそのうち王子のこと押し倒しそうだな。
母親とか姉姫はマトモなんだけどなぁw
変態オルネッラの“この姫様、肉食系すぎる”発言には噴いた
今月のへっぽこ王子と肉食王女のリプレイでオルネッラも幻滅しかかってるし、またヤンデレが進んでる。
聖戦士PCは揃って中身凄すぎ…あれでも健全な人類なのでしょうか? 北澤GMも止めないし
イングリッドはまともじゃないか?w
フィオ姫も「蛮族、コロス!」と露骨じゃなくて
「父様の仇!」ならまだ王子の可哀想な人という関心を得られるのにな。
投下させていただきます。
>>422-443の後日談です。
注意事項
・ご都合主義多し
・アレクラスト史if要素あり
・非エロ
・へっぽこネタですが、小説「〜冒険譚」の要素は含まれていません。
苦手な方は、トリップ ◆WCLv2MGHTTRn でNGしてください。
「マウナさーん! おはよございまーすっ!!」
ゴスッ!!
勢い良く扉を開き、『青い小鳩亭』に飛び込んできたエキューの後頭部に、その背後か
ら飛んできたクラブが命中した。
シャツに麻のズボン、ソフトレザー・アーマーに、その上からロング・コートと揃いの
長帽子、その背中には愛用のロング・スピアの他にライト・メイスを背負うという、彼に
しては何処か着慣れない様相のエキューは、そのまま顔面から、『青い小鳩亭』の床に落
下した。
後から続くようにして、長身に、ストレートの長髪を持つ女性が入ってくる。その衣装
はエキューのものと全く同じ意匠だった。やはりライト・メイスを背負い、他にブロード
ソードを帯刀している。
ただ、コートの左肩の部分には、銀メッキをあしらった肩章がつけられている。
中央ファン自治国警邏隊、中隊長職の階級章である。
「公僕は8時から17時まで仕事! 何度言えば解かるんだまったく……」
床に突っ伏したままピクピクとしているエキューの襟首をむんずと掴むと、どこかの誰
かを髣髴とさせるような腕力で、ずるずると引き摺りながら踵を返す。
「毎朝の事で申し訳ありませんが御迷惑おかけしました」
女小隊長は、入り口のところで一旦振り返って、静かながらはっきりとした口調でそう
いってから、エキューを引き摺って出て行く。
「ああああ、マウナさーん」
エキューの情けない声がドップラー効果を残して消えていった。
「…………毎朝毎朝、懲りないわね」
そのやり取りの一部始終を、開店準備の作業をしながら見ていたマウナは、そう言って、
やはり恒例となったため息をついた。
独立主権国家の首都という地位を失っても、相変わらずファンの街は冒険者の町だった。
賢明なリジャール王は、ファン郊外の会戦で『鉄の槍騎士団』が壊滅し、ファンの都心
部を護る城壁線が『ファンドリア神聖黒騎士団』の電撃戦の前に為す術なく突破された時
点で、市街戦を放棄し、近衛騎士団と共にシーダー城に立て篭もった。
ちなみに、これより前の時点、『鉄の槍騎士団』主力壊滅の時点で、ファン陥落は避け
られないと見ていたのか、ファンドリア国軍の方位が固まる前に、城内に不在だった庶子
をファン・マイリー最高司祭ジェニに託し脱出させている。
一方ファンドリア軍も──集団というものの性質上、100%には程遠いとは言え──『理
性なき暴力で自由を奪うことなかれ』という規律のもと、物資や資材、建造物の徴発と破
壊は軍事上必要とされない限り行うことはなかったため、ファンの街を戦火が焦がすこと
はなかった。
ただ、シーダー城に隣接する、魔術師ギルドだった建物とその周囲だけが、焼け焦げて
崩壊寸前なまでに破壊を受けていた。シーダー城そのものさえ、攻城兵器(バリスタやト
レビュシェット)による部分的な崩壊しか無いというのに、である。
ファン自治国と、ファンドリア・シティの中央政府は、一段落した時点でシーダー城は
修復して何かの記念館に改装する方針を立てているが、魔術師ギルドは修復不可能で、危
険な為取り壊す以外にないらしい。
その他にも、ファン・マイリー神殿が市街地の外周部の小さなものに移設され、旧マイ
リー神殿がファラリス神殿に改装されていたり、ファリス神殿が取り壊されて刑務所の用
地にされていたりとするが、宗教以外の面で、一般市民の生活に直結するような部分で大
きな変化は起こっていなかった。せいぜい、ダークエルフが大手を振って街中を歩けるよ
うになったぐらいだが、それとて、ファンドリア直轄領からわざわざ旧オーファン領に移
住する者は稀で、たいていは所用でたまたまファンを訪れたに過ぎない。
もっとも『青い小鳩亭』は荒波に晒されていた。
いや、いっそ悪評だけなら諦めもつくのだが、武人を尊ぶ若い世代(主に旧ファン王国
時代を知らない・よく覚えていない世代)や、冒険者上がりでファンドリアを統率する少
女帝に肯定的な者も少なくない。また、旧ファン王国時代の貴族達の中には、オーファン
王国を倒したという事から相対的に皇帝を持ち上げる者も居る。
そう言った者たちは、冒険者であるか否かにかかわらず、夜になれば『青い小鳩亭』に
やってきて酒盛りをするのが日課になっていた。或いは、自らも野心を抱いてファンにや
ってきた冒険者が訪れることも多い。
そんなものだから、たまに店の外、正面で派手な乱闘が起こったりして、度々警邏隊が
出動する騒ぎになる為、実に体裁が悪い。いっそ店内で起こってくれれば、マウナの『シ
ェイド』にガーディがクラブで〆て、簀巻きにしてネコ車で川にでも捨ててくるところな
のだが。
とは言えご近所様に気まずいものの客足が途切れたわけでもないので、今日もなんとか
元気に営業中である。
ただ、戦いの経験のない女将シャナは流石に戦争のショックが大きかったらしく、精神
的に衰えてしまい、代わりに養女のマウナが若女将として店を切り盛りしている。
「ほんっと、毎朝毎朝懲りないわよね〜」
酒場兼食堂のテーブルを台拭きで拭く作業を再開しつつ、マウナは、苦笑しながら誰に
言うわけでもなく呟いた。
傭兵上がりの冒険者だったエキューに公僕なんぞ不向きもいいところだと思うのだが、
『それでも僕は、マウナさんと一緒に居たいんです!!』
と言って、警邏隊に入隊した。
普段はどこぞの大法螺吹きと違って真面目な性格だし、頭も悪いわけではないから採用
されたが、堅苦しい業務のせいで以前よりエルフ依存症が悪化したらしく、毎朝毎朝毎朝
毎朝毎朝毎朝毎朝毎朝、警邏にかこつけて『青い小鳩亭』にやってこようとする。
最初のうちは以前のようにマウナの最高品質お盆アタック(しかも縦)でしばき倒して放
り出していたのだが、やがて警邏隊署の知るところになり、今さっきのようにあの女上司
がドツキ倒しに来るのが日課になった。
ちなみに、夜勤で勤務中だというのに『青い小鳩亭』で飲酒しようとしたこともある。
その時は他の当直番が連れ立ってやってきて、袋叩きにした挙げ句簀巻きにしてテイクア
ウトしていった。
────でもそれって、あたしを選んだって事なのよね……
マウナは、クスッと苦笑しつつ、声に出さずに呟いた。
エキューは中央ファン自治国の警邏隊に志願した。南ファン自治国の、ではなく。
南ファン自治国にはターシャスの森が属する。言うまでもなく、エキューの初恋の人─
─或いは重度慢性エルフ依存症の病因──である、シルヴァーナの住処だ。
────喜んでいいのかは微妙だけど……
マウナにとって、最初逢った時のエキューのイメージは、はっきり言えば最悪だった。
よりによって「半分でもいいですよ」なんぞと抜かしよったのである。
それでも愛想を良くしたのは、単にエキューの財布が厚かったからだった。
────そう考えると、あたしも大概エキューに失礼だったわよね……
とは言え、人間の村落で育ったマウナにとって、ハーフエルフの象徴である半端な尖り
耳は、負的コンプレックスだった。
だから、「尖り耳ならなんでも良い」「エルフ(の女性)だったら誰でも好き」というエ
キュー発言は、むしろマウナの神経を逆撫でするものだった。
それがいつの頃からだったか、エキューは“エルフ”ではなく“マウナ”に執着するよ
うになっていった。
流石にシルヴァーナと再会したときのハメの外し方は、相手が相手だし仕方ないだろう。
というかあの時のエキューは、対象がエルフ限定というだけで、所謂“女の敵”だったが。
まぁそれもティーンの少年の暴走と割り切ってあげられないこともない。
────悪い気はしないわよね。
テーブルを全部拭き終わり、カウンターに戻りながら視線を少し泳がせる。
「でも…………」
厨房で調理をしているガーディをみて、今度は小声で口に出して呟いた。
「やっぱり、クラウスさんがいるしね」
マウナは誰が見ているわけでもないのに、困惑しつつも何処か照れたように苦笑した。
クラウスは今のところまだ冒険者として戦士を続けている。もっとも、その名声はもう
すぐ流しの戦士を続けていられるレベルではなくなるだろう。
その後は……職業軍人の道もあるだろうし、新しく設置される立法評議会衆議院に立候
補する事も夢ではない。が、クラウスの性格からいってそれらの道を望むとは思えない。
────やっぱり、ガーディさんの跡を継ぐのかしら?
レンジにかけられていた、スープの鍋のふたを開けて、お玉で軽くかき混ぜながらそん
なことを思う。
────だとしたら……ね。
正式なプロポーズこそまだだが、それっぽいことは既に告げられている。
朴訥で、容姿も没個性的ながらどちらかといえば恵まれている。何より誠実で温厚な性
格の持ち主という、常にモテモテというわけではないが自分から望めば嫌がる女性は少な
いだろう色男。
正直言ってしまえば、エキューよりずっと好感触だった。
そんなクラウスが望んだのがマウナ自身、というわけである。
「あたしって、結構悪女なのかもしれないわね〜」
本命クラウス、と決めつつも、エキューの事も心憎からず想っている自分が、なんだか
滑稽で、そんなことをおどけ気味に呟いた。
「なにがだい?」
食材を切っていたガーディが、それをボウルに移しながら、マウナに訊ねてくる。
「え、あ、ううん。なんでもないの」
マウナは苦笑しながら答えた。
2人に罪悪感は感じつつも、ヒースに赤貧ハーフエルフとか、イリーナに貧乏くさいと
か、そう言われてた時期がウソのような充実振り。
スープやシチューの味見をして、それが満足できる出来栄えであることを確認してから、
レンジから引き上げる。
「よし、と」
マウナはそう言ってから、鼻歌交じりに店内に向かう。開店させる為、入り口の札をか
けかえに向かったのだが……
「お邪魔します!」
それより早く、勢い良く扉を開けて、1人の少年が息せき切って飛び込んできた。
「あっ! マウナさん!」
少年の方がマウナに一目で気付いたように、マウナもその少年のことを覚えていた。
「えっ、エルニー君?」
ウェディングドレス盗難事件の解決を依頼してきた少年。それはマウナ達がまだ駆け出
しだった頃の話だったが、マウナは彼を記憶していた。
「なに? また、何か困ったことでもあったの?」
マウナは優しい口調で訊ねる。
「違うんです、あ、違わないかもしれないです、けど」
まだ荒い息をしつつ、エルニーは一旦否定してから、それを曖昧なものに変えた?
「どういうこと?」
マウナは小首を傾げつつ訊き返す。
すると、エルニーはマウナの手を、少し強引に掴んだ。
「マウナさん! 婚約したって本当ですか!?」
「えっ!?」
エルニーの口から発された、あまりに唐突な発言に、マウナは一瞬その言葉の意味を理
解できず、キョトン、驚いた声を出してしまう。
「そうなんですか?」
エルニーは身を乗り出すようにして、再度訊ねる。
「えっと……別に正式にそうしたわけじゃないけど」
マウナは、エルニーの様子に最初困惑したものの、苦笑して軽く答える。
「……けど?」
しかし、エルニーは何処か強い気迫でさらに問いただす。
「それっぽい人は……居ることは、居るわ」
マウナは、クラウスの事を思い浮かべつつ、エルニーの気迫に圧されて歯切れ悪く答え
る。
「そんな……酷いです……」
「え…………」
途端に、エルニーは肩を落とし、哀しそうな表情になる。
「マウナさん、僕に待っててくれるって言ったのに!」
「え、あ、そ、そんなことはあったかも知れないけど」
エルニーの言葉に、マウナはうろたえる。
あの時、マウナは半ば本気だったが、仲間達にも冗談だと思われて笑い飛ばされ、結局、
その時限りの話で終わったと思っていたのだ。
「え、えーと……本気に、してたの?」
マウナは気まずそうにしつつ、エルニーに訊ねる。
「だって……マウナさん、真剣な表情してたじゃないですか!」
エルニーは俯きがちの姿勢から、上目遣いに答える。
「え、あ、うん、そうなんだけど……」
間違いではないだけに、ますます答えづらい。
エルニーは当時若干10歳の少年だったが、そう言うところでは当時のイリーナやノリス、
どころか、下手したらヒースよりも利発でしっかりしていた。
マウナはガルガドと共に感心したものである。
利発でしっかり者、それでいて姉思いの優しい性格と、内面的にはクラウスよりも、よ
りマウナ好みの人格。ただ、年齢的にまだ幼かったのが致命的だった。
それでも将来なら、と、当時まだクラウスにもエキューにも出会っていなかったマウナ
は、エルニーにコナをかけていたのだった。
曰く、『自分はハーフエルフだから待てる』と。
クラウスに対してもそうだが、マウナのいつもの詰めの甘さで、最終的にエルニーに言
質をとっていなかった。逆に言えば、きっぱりと否定されたわけでもなかったのである。
「え、えーっと……なんて言うか……」
クラウスとエキューならクラウス、ときっぱり言い切れるところだが、エルニーとクラ
ウスだと、クラウスも決して致命的な部分はなく、戸惑ってしまう。
「やれやれ、マウナちゃん、意外に気が多いんだねぇ」
マウナの背後から、ガーディの声が聞こえてきた。
マウナの予想に反して、その口調は憤ったものではなく、むしろ穏やかだった。
マウナは、ガーディ達はてっきりクラウスと一緒になってくれるものだと思っていただ
ろうから、こういう場面を見られては怒られてもしょうがないのではないか……と覚悟し
ていたので、虚を突かれる形になった。
「お、おとうさん……その、私……」
マウナは振り返って、ガーディに気まずそうに声をかける。
「そりゃあ、私達としてはクラウスと一緒になってくれたらと思うけどね、エキュー君の
事もあるし……」
「あ…………」
マウナは間抜けな声を出してしまう。
言われて見ればその通りで、普段ガーディ達の目に入るところでエキューと、なんのか
んの言ってもじゃれあっていても、2人がそれを咎めたことはなかった。
「最終的には、マウナちゃんが決めれば良いことだよ」
「そ、それはそうだけど……」
「それに、無理強いすれば、同時にクラウスに無理に店を継がせる事になるかもしれない
しね」
「あ……確かにそれもあるかも」
カユーマ・デュラハン事件の際の反応では、当初クラウス自身は冒険者を辞めて店を継
ぐ意思は希薄そうだった。その事件後、マウナに対するモーションではそれらしい事を言
ってはいるのだが……
「まぁ、多少、時間をかけても良いんじゃないかな。女の子──マウナちゃんにとっては、
一生のことになるんだし」
ガーディは、多少、苦笑交じりに穏やかに微笑みつつ、そう言った。
「うん……そう、かな」
言いつつも、マウナは所在なさげに視線を床に落とす。
「マウナさん! 僕はマウナさんを信じてます!」
エルニーは真摯な瞳をきらきらと輝かせながらそう言った。
────う、私、こういうの弱いのよねぇ……
とは言えクラウスも似たようなことを言いそうではあるし、エキューに至っては半狂乱
でわめいて暴れるのは目に見えている。
性格的には1番マウナ好み、でも年齢がまだちょっと追いついてないエルニーか。
誠実で優しく、養父母・ガーディ夫妻の甥でもあるクラウスか。
マウナ個人を慕いつつも、ハーフエルフゆえにその意思に揺らぎのないエキューか。
それとも……────
────ああ、イリーナ、私もファラリスの啓示、聞こえちゃいそう……
>>641-648 以上です。
流石に、これくらいでファラリス様は微笑むかどうかは微妙だと思いますが。
ガーディさんの口調、おかしかったらごめんなさい。
だって、リプレイじゃ喋るのはシャナさんばかりで、あんまり喋ってないんだもん。
フォウリー家がどうなったかというのも一応考えてはいるんですが……
すげぇストレートにダークなのが思いついてしまって、書いていいものやら。
乙。
ここまで派手に設定を壊したんだ。
やるとなったらドンドンいけ。突き抜けてしまえ。
しかし、なるべくエロはほしいぞ。
これ以上のオナニー設定はどうぞチラ裏で
乙です。
せっかくなのでトコトンまで書いてください。応援します。
乙です。
続き期待しております。
なるたけエロい方向でw
>>638 イングリットも「攻撃だけ」は強いからなぁ
つか、回復役があんないるのになんて前のめりなパーティーなんだ
>>609 ミシェイルが「フォース・エクスプロージョン」連発 → マウナの「シェイド」炸裂で止め
これなら、「セーブ・ソウル」「バニッシュ」等も不要となります
「イクソシズム」が復活途中のバンパイアに効けばいいのだけど
セーブ・ソウル、10レベル魔法。へっぽこ周辺ではジェニのみ。
バニッシュ、ファリス8レベル魔法。へっぽこ周辺で使用可能者未確認。
イクソシズム、6レベル。トドメの後にガルガドが生き残っている必要あり。
>>649 エメルのようにファラリスの声が聴けるかもな。
「汝、喰いたい時に喰いたいように喰うがよい」
>>642 ファン魔術師ギルドを壊したのは、ジーニアス&ミシェイルの仕業?
それとも、機密保持のためにカーウェスが隕石を呼んだとか
魔法防御を物理攻撃で破るのは難しい。ましてや建物を壊すとなると強力な爆発系魔法が必要
>>649 エルニーorクラウスは、婚約が決まれば素直に身を引く
エキューは…何があってもマウナの傍にいる
>>654 あの紙装甲でブロッキングを取ってるし、イングリッドはそのうち死にそうだなw
攻撃力と回避は高いようだけど、格上相手は厳しそうだ
……やっぱやられる前にやれ、っていうパーティだよなw
距離を取っての魔法合戦なら……
魔法制御持ちのいる5レベルマギテって普通いないしね
オルネッラはガン持つべきだよな。
ヒーリングバレット専用でもかまわんのだし。
精密射撃ないやん…自分の頭撃つ分には問題ないけど
どうでもいいけど聖戦士PTで野営とかしたらカオスな事態になるだろうなw
イングリッドとレギンは技能的に分けざるを得ないだろうが、イングリッドは王子は私が守りますだし、姫は決して自重しないしw
そうなると自然に王子+姫+イングリッド組というお姉さんの胃がストレスでマッハな展開に
さらに危険なのがオルネッラ・レギン組が見張りをするターン…無事に夜が明ける気がまったくしないw
それイングリッドが寝られない流れじゃねえのかw
同性のはずのルンフォからは性的に狙われて
王女からは命を狙われて、イングリッドには
心の休まる暇がないなw
イングリッドが先に王子を喰っちゃえば、万事丸く収まるのでは?
肉食王女はすでにイングリッドを王子の愛人として見ている。そのまま関係なく正妻目指して敵視では?
逆転ホームラン!
イングリッドが王女を食っちゃえばよくね?
ま た 和 歌 山 か 。
間違って本当に愛人だったら…と妄想して王子の悪辣ぶりに悶えた
イングリッドさんのおっぱいは既に王子の玩具になっていたんですよ!
ただし、玩具はおっぱいに限られる
食うって…百合で?それとも性転換して?
いずれにしても、"性"戦士パーティ乱交は時間の問題か
絵柄の割にエグいよな、性戦士……
もやし王子よりも肉食姫にこそ性戦士の称号は相応しい
新ジャンル:全員肉食
フォーセリアのヴァンパイアって、人に危害を加えなくても生きていける方法あるんだっけか?
西部諸国の人に危害を加えず平和に暮らしてるアンデッドたちの中に一人いたよ
>>676 ラミアと違って、ヴァンパイア系は必ずしも"人間の血"を吸う必要はない
人知れず隠棲しているノーライフキングがロードス島にも居ました。
多分、古代魔術で特別な方法を知っているのでしょう。血を吸って回復するのは「ついでの能力」かと
あのノーライフキング、精気の定期摂取は必要だろ?
殺すまで吸わなくて済むけど
ボランティアの献血みたいな感じで、嫁にしたら(同族にしたら)新しい生け贄持って来いって言ってたし
>>677 MP回復呪歌を演奏する魔法のオルゴールを持ってる、とかでしたっけ?
この板的には「エロいことで性器もとい精気を吸う」でもいいと思いますが。
エロゲ同様、精なる液は血からできてるので吸血の代わりになるってことか?
「エロいことしながら血を吸った方が楽しいのよ!」とは某吸血鬼ラノベ
>>681 その場合愛液から小用、母乳に汗までOKになるぞ
>>683 小用は確かに血液由来だが、不要分を濾した不要分の方だからなぁ……
>>658 ファンドリアの侵攻を呼んだきっかけに、オーファンでとある事件が〜と2度も書かれてるから、
それがフォルテスの魔法の塔の件だとすると、フォルテスシンパがリジャール王の言う事聞かないで
徹底抗戦訴えて立てこもったんじゃないのか?
しょーがなんいんでファンドリア側もジーニアス辺り連れてきて殲滅戦、とか。
>>679 マーモ島のバグナードたちでなく、5百年生きているロードス太守のことです
こちらの方は、仲間入りを懇願する生身の古代魔術師を殺しもせずに追い出してるし
魔法王クラスともなれば、「魔力の塔」の代用品くらい創れる筈
最近ヒース×ベルカナが気になってしょうがないこのごろ。
どうやって接点つけるんだ
何故そんなカップリングを思いついた
いや、まぁ俺も「新米女神とライダーと剣つぐとたのダンでスワッピングとか出来ないかなー」
なんて考えてるけど
>>689 いや、ヒースが普段公言している
「俺様が好きなのは良いところのお嬢様、性格は歪んでるほど良い」
ってのにベルカナぴったりじゃないかーと。ただ、胸は残ねn(突然黒コゲ
それ全部を普段広言してる訳じゃないよ。
普段広言しているのは「美人で金持ちがいい」部分だけ。
「性格が歪んでいればいる程楽しい」と言ったのは
ドラマガコラム「ソードワールド旅のしるべ第8回」著・刈谷圭司 だけ。
へっぽこガイドで言うならP192だけ。
これを真に受けるなら
イリーナは胸が大きかったり(P141)
嘘を見抜く勘が働いたり(P186)
リウイに憧れたり(P124)しないといけない。
フォーセリアにコーヒーがあることにもなる。(P144)
そういえば「楽しい」で「良い」じゃないな。
「人の悪意の方が、本音が見えてちょっぴりティスティ」とも言ってたがどこだったかな。
自己解決。思い出した。
そういえば、ヒース→ベルカナという2次創作がどこかにあったような
ただしベルカナは幼なじみのロマール貴族(オリキャラ)ひとすじだったけど
>>593 新生ファンドリアで暗殺者は廃業でしょう。それよりベラは表向き「警備員」だったから、
>>641 の「中央ファン自治国警邏隊中隊長の女性」では?「エキューより強い女」も他に思いつかないし
>>649 ベラが上司だったら、本命マウナにしてもここまで病気進行してるかなぁ。
アマデオxベラがもっと重症でしょう?
エルフのベラが上司だったら、エキューはマウナ一人に固執せずに
もっと尖り耳の間でフラフラしてるという意味じゃないか?
だから、アマデオxベラが感染したのでしょう
誰か翻訳できる?
「NG推奨」って言ってるよ
で、お前らどんなSSが読みたいん?
ソラの前で散々嬲られてはしたなく喘ぐエア的なものが読みたい。
ソラは拘束されてても黒幕ポジでにやにやしててもいい
エアの愛が間違った方向に言ってソラがエアにレイプされるのが良い
あるいはルシアス様のハーレム物
ifという名のオナニー設定はもうイラン
女性陣の猛攻に疲れ果てて遠い地の秘湯に逃げ出したら
たまたまそこで出会って意気投合したクロノアとミレスのラクシアリプレイ人妻コンビに弄ばれるが
最終的に股間の守りの剣で逆襲するジーク様の話
ミレスは人妻というか未亡人…
エキューとアマデオが出会ってエルフ談義
ヒース×ベルカナのツンツンカップルモノ。
ヒースもベルカナも明らかにツンデレ!同属嫌悪で絶対合わないでしょう
こういうのに合う属性は…純情一直線
ヒースxイリーナ、マウナxエキューは不動だけど、ベルxクレ&シャイアラxマロウは交換可能かと
ヒースxマウナ、ヒース×ベルカナ、マウナxマロウは実際あっても違和感なさそうだけど。
ヒースxシャイアラ だらしない女とか、面白い男で終わりそう
イリーナxエキュー エルフとほど遠いから無理
イリーナxクレスポ 最初の突っ込みで死にかけて疎遠に
イリーナxマロウ 互いに良い人過ぎて親友止まり
マウナxクレスポ 心底軽薄なのをお盆攻撃+説教されて疎遠に
エキュー×ベルカナ 上品ぶってるのが余計に理想のエルフからかけ離れてる上腹黒なので無理
エキュー×シャイアラ 下僕と女主人で恋人以上にはなれなそう
ベルxマロウ 女商人と便利な道具
クレスポ×シャイアラ 見ての通り
他の組み合わせはカップルにはならなそう。
何言ってんだ! イリーナにはマウナよりよっぽどエルフらしい場所があるじゃないか!
起伏の乏しい体t(電信柱
イリーナとクレスポは見てみたいな
クレスポ危機一髪みたいな感じで
今週の週刊少年ジャンプに載ってたスケットダンスみたいなノリになりそう
こないだマイス×ナジカという電波を受信したが
何をどうすればいいのかわかりません。
ここでうなずいています。
統一ファンドリア皇帝イリーナの話は見たいぞ。
フェルツがどうなったかも書いてくれるとwktk
イリーナがファンドリアって前提がありえない
パロディの域を超えてる
読む価値はない
ここにも希望者が1人居る。
読みたくない場合はNGすればいいんじゃないか
俺はすでに暗愚ファリスな話は読んでないし
俺も読んでないな
クロスオーバーをあれこれ妄想するのは面白いけど
この流れだと俺も読んでないって言わないといけない気がした
つかいい加減設定準拠しか認めない原理主義者が逆にうざい。
「NGするのはめんどくさい。」
「自分でSS書くのはもっとめんどくさい。」
挙げ句に「読む価値がない」「NGするにも限度がある」
『読者様(笑)』なんなの?
嫌いなのはしょうがないから好きになれとは言わないし、批判するなとも言わないが、それなりの言い方があるでしょう。
流石に最近新しい人がSS投稿しにくい雰囲気だと思うぞ。この状況。
丁寧にスルーかつ他のネタで執筆中の住人もいるのに
頭ごなしに突っかからないで欲しいな。
>>722 すまんかった。俺もSS書くの初だけどなんかネタ書いてくる。
イリーナよりクリストファーの方がファンドリア皇帝に相応しいかと
ついでに皇后はあの巨人(假名エイシャ)で
>>713 人間の町で異種族と一緒に暮らすいい夫婦。
ナジカの尻に敷かれ、ついでになぜか名を呼ばれないマイスだが、意外な場面で漢を見せることで有名
>>713 存在感の無さを利用して、他人のいる場所で羞恥プレイとか。
「先生、今日は何買っていくんだい?」
「そうやねぇ……ひゃうっ!?」
「ん? どうしたい先生?」
「な、なんでもあらしませんえ?」
『ここで乳を揉んでいます』
「せんせー、お顔赤いよ、どうしたの?」
「き、気にせんとってええんよ? んっ、ふ……」
『ここで指を挿れています』
「そ、そして王様は言いました……あ、もっ、あかん……っ!」
「せんせー、それ絵本とちがうよー」
「あかん、あかんてっ、んっ、あああっ!」
『ここで奥に出しています』
……なんか、透明人間ネタになってしまいましたが。
わたしはここで頷いています。
>>725 ナジカ先生が世界一存在感のないハーフエルフ王子に
エロエロされている様子が浮かびました。
思わず頷いてしまったじゃないかw
俺、マイス大好きなんだが、流石にもうちょっと存在感はあった・・・ような・・・気が・・・えっと・・・。
・・・だんだん自信がなくなってきた・・・。
伝説のうなずきエルフの方を活用して、誰にでもホイホイ股を開かせちまううなずきジゴロエルフ、
という電波はさっき来たんだけど、こっちより空気エルフを活かした方が妄想しやすいな。
奴はドッペルをも撃墜したつわものだぞ
マイスの存在感の無さは生命力の低さをフォローするための策略。
きたないなさすがうなずきエルフきたない
新米の9巻(最終巻)が10月って話だけど本当かね
9巻が9月という話は聞いている。
これで表紙でニゲラがまたジークにべったりくっついてたら笑う
そしてエアが病む
ニゲラとソラの絡みに期待
リーダーズサーカスのコメントでみやびがちらっと「次回は6人パーティ」っつってたからソラのPCに返り咲くんだろうし
エアはエルフの男とくっつけばいいのにと思ったら
適当な相手がバトやんしかいない事に気づいた。
女神とバトやんとエアで修羅場とジークハーレム。
どっちが健全かなw
次は、おねえさまだろ、多分w
いや、お願いします
>>725 透明エルフのレイプじゃなくて。
「伝説のうなづきエルフ」は単に無口なだけで、存在感は圧倒的に強いの
でも、いつでもどこでもベタベタな万年新婚夫婦という可能性はある
大食いナジカのことだから、毎年出産したりして
バトxエアって、何世代も離れているし
下手すると本当の子孫かもしれない「超ロリコン&近親相姦」!?
現実の古代エジプトでは実の祖父と結婚した女王様もいるけど、
いくら何でもエルフではそれが当たり前というわけにも…
>>737 言われてみれば、戦闘時はマイスもかなり働いてたっけ。ウィスプで魔獣打ち墜としたり。
ラーンのダイスの魔女っぷりに隠れて目立たないけどw
ラーンやっぱり秋田みやびなのかなあ、あのダイス目w
今ソラ使ってSS書いてるんだけど
ソラってジークのこと、「ジーク」「お兄さん」以外の呼び方したことあったっけ?
あと呼び方の使い分けの法則が分からんのだが、これ特に法則無い?
ない希ガス
初期は名前で呼んでたけど二巻あたりからずっとお兄さん
>>740 それは無いだろ
入社時期から考えて、まだ高校生だ
ありがとう
親しくなってからはずっとお兄さんなのか……
長命夫婦でないと、ソラが可哀想・・・
ラクシア史上最古にして最長の夫婦といえば、ティダンxシーンで確定だろうけど、子供…というか子孫は居ないのかな?
(グレンダール → ドワーフ、アステリア → エルフ、古代竜 → リルドラケン)リルズ…は「シーンの養子」だし
他にもそれらしいものは、キルヒア → タビット、ダルクレム → ドレイク、メティシエ → ノスフェラトゥ
タビットの祖がキルヒアってのはミスリードだと思うんだよなあ
まぁ、タビットの成り立ちについては判断材料皆無だから触らないのが吉だと思うよ。
>>735 バトエアは割と萌えるw
紹介状の内容が「大司教、ヨロ」とかだんだん扱いが雑になってるのとか
なんだお前ら肉の関係でも出来たかと突っ込みたかったw
>>745 「寿命が一緒じゃないと可哀想」は異種族カップル全ての否定になると思うんだが……
そこに愛があればきっと相手の寿命を迎えた後も想いが残るんだよ、多分
まぁ、寿命関係無く、戦場で共に散るというのもそれはそれで
ジークが神様になっちまえば、ソラとの寿命問題は円満に解決なんですがね!
強いて小さな問題点を挙げるならばジークが神様になるのはソラじゃなくてルーのためじゃね? ってことだけだが
むしろ寿命が一緒の方が可愛そうだろ
老老介護の未来しか見えない
人口の三割がエルフなルーフェリアでは割とよくある風景だけどね
親より先に寿命で逝く子も珍しくないのか…‥辛いな。
そのへんは寿命が大きく異なる種族が共存してる世界だし独自のメンタリティが育ってるとは思うよ
ナイトメアは寿命のない忌み子。異種族と結ばれれば必然的に独りになる運命が待っている
それにソラは一度失恋しているし
小神とナイトメアとノスフェラトゥなら同じ不老で寿命なし。
ドレイクも不老で寿命は1000年を超えるらしい。
千年も同じ姿で生きるナイトメアはいないだろうから、
(最高年齢ラステット860歳くらい。エレオノーラの魂は4000歳だが体は何度も死んでいる)
ドレイク相手でもいいかもな。
蛮族側にいったら50年生きるのも逆に難しいわw
つまり数百年後を舞台にしたフィルゲン×ソラをだな。
ソラはレイクとどこまでの関係だったんだろ
>>743 秋田みやびは柘植めぐみの1期下じゃなかったか?
みやびは事務職勤務の時代があるから世代がわかりにくいんだよね。
ここってグループSNEの人もこっそり見てたりするのかなー
ジークの中の人とか見てたりしたら受ける
見てたら是非もう少しぞんざいズの冒険を続けてほしいとマジに言ってみる。9巻で終わりだったら凹みまくる。
折角ある程度高レベルにしても大丈夫なルールになったんだから12巻くらいまでは見たいなぁ。
いやもっと続けてもよいのじゃよ?
アーメス、フィルゲンさん、紫闇の国と相手に不足はないしまだまだ続けていい状態だろうけどなぁ
売り上げもリプレイ全体でみても上位な今、ここで切るとは思いたくない
せっかくの開幕リプレイでGMが任された地方を使ったキャンペーンなんだし、地方ツアーなシリーズとしてもっと続けてほしいな
やるはずだったルーフェリア観光ツアーを是非
でも、ツアーガイドルーフェリア出ちゃったから、この地方のリプレイこれ以上やらんでもいいよね?
って雰囲気がするんだよなあ……続けて欲しいけど
プレイヤーが本能的に最短ルート突っ走るから、なかなか観光できなかったね。確かに観光も見てみたいなあ。
折角角だからみやびさんにリプレイの中で語ってほしい。
しかしジーク、ソラ、メッシュ、エアは本当に察しが良くて、頭の回転が早くて読んでていつも感心する。
特にソラの頭の柔らかさとメッシュの口の上手さは本当羨ましい。
ルーフェリアの白竜山の宝石を管理する女領主と
ペギノノの妖精使いで宝石大好き女王様がかぶる。
http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201005000577 ソードワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(9)
とらわれの姫を救い出せ!! ついに6人パーティ結成!
[ 著者 ]秋田みやび グループSNE イラスト:中島鯛
[ 内容 ]
ジークの腹違いの姉であり、アイヤール女王候補のミスティン姫がさらわれた!
姫が持つ予知の力を狙われたか、皇室内の陰謀か、はたまた邪神のもくろみか?
ついに復帰の6人目を加えてぞんざい勇者たちが走る!
発売日:2010年 09月 18日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「腹違い」は紹介文書いた人のミスだな。
良かった!最終巻って言葉がない!
前のレスの中に最終巻っぽいみたいなレスがあったから心配してた。
復帰組ってことはソラ、ムーテス二人とも戻ってくるのかねこれ?
誰か外れるんだろうか。
…興奮しすぎ。復帰「組」なんて書いてない。
ボケすぎ申し訳ない。
正確には胤違いだな。
やっぱ姉姫誘拐と邪神一派は別件だったか。
それともフィルゲンの時みたいに二正面作戦か?
アイヤールは皇帝を僭称しているので「女王候補」も間違いだね
それに皇位継承権第一位だから、候補どころか「皇太子」なのに
あと、ムーテスは商売を再開しててもう復帰しないかと。ついでにまだ18のトカゲだし
そういや聖戦士の話題ないなー
王子の弱さ&ダイス目とかイングリッドの強さとか、相変わらずな姫様とかあるのに
にしてもイングリッドは王子の運とか能力とか喰ってるよね絶対
姫様ももう愛人扱いだしw
R&R近くの本屋にないんだよ……
>>769 またみやび女史のダイスゴッドスキルが炸裂したんぢゃ……
「僭称」は臣下でありながら武力を以って王を名乗ったり、実力もないのに名乗ったりすることだ
アイヤールの皇帝は名実ともに皇帝だろw
きっと継承権を得る冒険者にぐずぐずしてて
セラフィナ女帝に皇帝位を奪われた男の兄弟なんだよ。>僭称w
実力がどうと言うより正当な王位継承権がないのに簒奪しちゃった場合だな
自分で建国した場合は当たらないけどw
くそ暑ぃ
水浴びしながらエアとちゅっちゅらびゅらびゅしたいなぁ
「暑いときはもっと暑くなることをすれば涼しく感じられるの」と
汗をだらだら流しながらぐっちょぐっちょと交わるジークとソラを幻視
記録的な猛暑だった。
ティダン様頑張りすぎじゃね? と言わんばかりに燦々と照りつける太陽が、いつもより大きく見える。
こんな日に外をうろつく酔狂な者もおらず、元気の有り余っているはずの子供たちのはしゃぎ声すら聞こえない。
やる気の出ない冒険者たちがぞろぞろと集まった水晶の欠片亭は満席状態で腰を落ち着けるどころではなく、
仕方なく、ジークは誘われるままにソラの家へと避暑を兼ねて遊びに行った。
エアは熱中症で参ってしまった人たちの治療するために神殿へ、メッシュは変な気を利かせてこの場にはいない。
当初はカードゲームに興じていた二人だったが、窓から入ってくる熱風に、すぐさまダレて止めてしまった。
窓を開ければ生温い風。窓を閉めればサウナ状態。
これが蛮族の仕掛けた罠であったのなら、まだ解除の方法があったものを。
止めどなく流れる汗。
ジークは既に上半身の着衣を完全に脱いでおり、ソラもほぼ下着だけの格好だった。
動きたくない故に二人でベッドに倒れこみ、ひたすらボケーっと時が過ぎるのを待つ。
うわ、お前汗すげぇ。お兄さんこそ、汗まみれなの。
あまりに暑いので、湖に水遊びにでも行こうか。
でも、湖に行くまでの道のりを、太陽に晒されて歩きたくない。
死ねよ太陽。ティダンとかマジウザい。シーン様カムバック。
脳までゆだったような感覚で半死体状態を一時間ほど続けていたとき、ソラがぼそりと呟いた。
暑いときはもっと暑くなることをすれば涼しく感じられるの。
それはいいな、よしやろう。ジークは半分思考回路が焼き切れた脳で即断する。
暑くなる行為と言えば何か。
そんなもの、運動に決まっている。
それも、出来れば暑苦しく密着して行うものがいい。
ジークはゆっくりと身を起こし、隣のソラに覆い被さった。
キスをする。
下着を脱がす。
愛撫する。
うわ、汗で塩辛ぇ。どれどれ、うわお兄さん汗臭いの。
子供のように戯れながら、互いの身体を高めていく。
なんかすげー勢いで汗が垂れてるんだが。いつもより息苦しいの。
失われていく体力。呼吸が荒い。視界がボヤケる。
ここまでする必要があったのだろうか。
いや、あれもこれもそれもこれも、その後の涼しさのためだ。
ずにゅりと秘裂に挿入し、ジークは激しく腰を振る。
両手両足をジークの背に回してがっちりとしがみつき、あっ、んっ、とソラは断続的な喘ぎ声を上げる。
雫となって飛び散る汗。ベッドは既にびしょ濡れ状態。
身体に付着しているものが、もはや自分の汗なのか相手の汗なのか分からない。
息苦しくて死にそうだ。
だけど、快感はいつもより大きかった。
人は生命の危機に瀕すると、子孫を残そうと性欲を増大させる。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てる膣内に、ジークは大量の白濁液を吐き出した。
マグマのような奔流を受け、ソラも背中を弓なりに仰け反らせて絶頂する。
視界の中で繰り返される黒と白の明滅。
噴き出る汗。
止まらない快楽。
そのまま、二回戦に突入する。
大きく抜き差しはせず、小刻みに腰を動かして子宮口を刺激する。
ひぅ、んぁっ、と耳元で可愛らしい喘ぎ声。
密着した身体が汗でぬるぬるする。
まるでくっついた二匹のナメクジのようだ。
溶けて、一つになってしまったかのような幻想すら抱いてしまう。
ジークはいつの間にか射精していた。
ソラもいつの間にか果てていた。
三回戦、四回戦。
呼吸が出来なくなる。
既に暑さすら感じない。
ぐるぐると揺れる脳。
目眩。
そして――――
家に戻ったエアが発見したのは、水分不足で目をぐるぐる回す、全裸で汗だくのジークとソラの姿だった。
>>781 即興で書いてみた
GJGJ!
ジークとソラがくっついたらやりそうではあるw
二人ともこのあとはエアに正座で説教ですねw
GJ!
なし崩しに既成事実をつくって
ソラ「計画通り!……なの」
こういう状況でもソラは水浴び嫌がるんだろうか
>>786 そんなの、ジークに濡れタオル渡して「拭いて欲しいの」って言うに決まってるじゃん。 俺的に。
さすがに「舐めて綺麗にして欲しいの」だと、その後さらに悲惨な事になるからなぁ。w
エアのエロに水を向けても、いつもの通り
ソラにかっさわれていく
>>779がちょっと哀れになった。
>782-783
GJ!
熱中症流行中の今皆様ご注意…‥は要らないか、多分。
>>782 うわ、本当に書いてくれるとは!GJです!
エロくて最高でした!
しかし本当、今年は猛暑すぎる…
記録的な猛暑は未だに続いていた。
罪無きティダン神殿に石が投げ込まれ、信徒たちを悩ましている真昼。
ジークとエアは、水浴びをしようと湖にやってきた。
そこかしこに、同じような考えの連中がひしめいている――と思いきや、ちらほらといる程度だった。
どうやら、あまりの暑さに湖に行くまでが面倒臭く、家に引き篭っているほうが建設的と判断したらしい。
ここに来る道中ですっかり汗だくだくのジークも、そうするべきだったかな、と一瞬後悔する。
だが悩みはエアに引き摺られるように湖畔に降り、服を脱いで既に着ていた水着の格好で湖に飛び込むと、すぐに消し飛んだ。
気持ちいい。
この暑さで湖もお湯に変わってるんじゃないかと想像していたが、穏やかな水は心地良い冷たさを提供してくれる。
ジークとエアは楽しげに泳ぎ回り、冷たい水の世界を満喫した。
小一時間経過したころ。
いつの間にか少しばかり湖の奥地、中心部分に近づいていたジークは、突如足を引っ張られて湖の中へと引きずり込まれた。
あまりにも急な自体に混乱し、大量の水を飲み込んでしまう。
苦しい。
死の恐怖を感じ、背筋をゾッとしたものが駆け巡った。
その時、もがくジークの掌に、そっと重ねられる肌の感触。
するとジークの息苦しさが、ぴたりと止まった。
眼前には、ジークの左手を握って微笑むエア。
エルフの剣の加護の効果を思い出し、ジークはエアを睨み付ける。
おまっ、死ぬかと思ったぞ。まぁまぁ、ちょっとは涼しさを感じたんじゃないの?
肝が冷えただけだ、そう反論しようとしたジークを強引に引っ張り、エアは更に湖の底へと潜っていった。
慌てるジークだが、普段見られない光景と、水中を自在に動くという普段体験出来ない事態に興奮していく。
湖の底に辿り着いたとき、エアは唐突にジークの唇に自分の唇を重ねた。
目を白黒させるジークに、エアは悪戯っぽく笑って言う。
今手を離したら、ジーク死ぬわね。
それ笑って言うことじゃねーよ、と焦るジークに密着し、エアはもう一度口付けした。
今度はずっと長く、舌を絡ませ、唾液を交換するように。
お前、もしかして昨日のこと嫉妬して――
発しようとした想いは口を塞がれて言葉に出来ない。
ずっとキスを続けたまま、エアは自由な左手をジークの水着の中に差し込み、撫で上げる。
ジークも空いている右手でエアのたわわな胸を摩り、揉み始めた。
誰も寄り付かない湖底で、二人は抱き合ったまま互いの性感帯を攻め立てる。
もし、手が離れたら――身近に迫る死の危険に、ジークの性欲は無意識に肥大化していく。
手を滑らし、膣壁が十分にほぐれていることを指で確認したジークは、エアの両足を持ち上げ、水着をずらして挿入した。
一向に唇を離さず、手を繋ぎながら、ジークはゆっくりと腰を動かし始める。
水中だからか水音こそ立たないものの、十分に感じていることはエアの表情から見て取れる。
融け合うように絡まり続ける舌と舌。
ペニスで突き上げられるたびに、エアの豊かなバストが揺れ動く。
やがて臨界点に達したジークは、エアの子宮へと精液をぶちまけた。
びゅる、びゅる、と子種を流し込まれる感覚に、エアもまた、ジークにしがみついてオーガズムを迎える。
ね、もう一回。
口にこそ出さないものの、もぞもぞと腰を動かすエアの動きで、どうしたいのか分かってしまう。
ジークはまた強く、深く、エアの中に自分のモノを埋没させるのだった。
やがて一時間のタイムリミットが過ぎ、二人は湖畔へと戻ってきた。
未だ太陽が猛威を奮っているため、水中からは上がらず、ずっとくっついてイチャイチャしているその姿は、
ただのバカップルにしか見えない。
甘えるようにジークの胸板に頬を摺り寄せ、たまにキスをねだり、幸せそうに笑うエア。
だが、ある方向を向いた瞬間、エアの表情が唐突に固まった。
訝しげにジークもエアの視線の先を追い――
木の影から二人を無表情に見つめるルーを発見する。
そのとき、二人はこの猛暑の中で一番の寒気を味わったという。
>>779も書いてみた
ジークも妖精魔法7になれば水中呼吸ができるようになるっていうね
こええよw
しかし湖の中心近くまで行ったって事はルーどころか本体に補足されてんじゃね
神は意外と寛大だとか言うから本体は大丈夫だろう
たぶん
うわ怖
無表情なルーで全て吹っ飛んだじゃないかw
どうでもいいがティダン神殿カワイソスw
こうなればヤンデレ化したルー×ジークを
ルーフェリアまんじゅうでなんとかしるw
なんでジークはこんなにモテモテなのか
>>791-792 記録的な猛暑は留まることを知らなかった。
突然にわか雨が降り、余計に蒸し暑さを増したからだ。
近隣住人が天の恵みであるべき雨を恨み、雨雲を蹴散らした太陽に向かって罵声を上げているがそれも束の間。
更なる熱気に誰もが家に引き篭もる中、湖の中で立ち尽くす男女がいた。
何気ないお遊びから身体を重ねたジークとエア。
ことを終えてから、一部始終をルーに見られていたと気付いた時には遅く。
湖の水が一瞬で上空に吹き上がり、周囲に霧雨のように振りそそいだ。
湖の水が半減し、周囲が湿度と温度の増す中、二人は今までに感じたことが無いほどの寒気に凍り付いていた。
ジークが嫁と言って憚らないルー。
彼女がジークのことで嫉妬するのは珍しいことではない。
だが今回は状況が違った。
ジークは普段、ルー以外に一切手を出さないよう自制している。
それゆえ、ルーはジークが他の女に手を出すことなどないと信じきっていた。
にも関わらず、彼女が木陰で涼んでいる湖畔へ来てエアと交わったのだ。
ジークとエアが硬直してどう反応してよいか困っていると、ルーはその大きな瞳に涙を溜めて…泣き出した。
声も出さず、顔もそらさず、ただ涙だけがボロボロとこぼれ続けた。
それを見た瞬間、ジークは駆け出していた。
水嵩の減った湖を全力で掻き分けながら。
そして湖を出てルーの前まで来ると彼女を抱きしめた。
ごめん、ルー。
言葉はそれだけだった。
彼には言い訳をするような甲斐性は無く、ただただ強く彼女を抱きしめた。
それに対し彼女は漸く声を出してわんわんと泣き出した。
彼は泣き続ける彼女の唇を自らの口で塞ぐ。
すると彼女も彼の唇を啄ばみ始める。
雛鳥が親から餌を貰う時のように、不器用に、けれど積極的に。
ジークがその唇を舐めると、ルーはその舌を口に含む。
更に二人の口の中で二人の舌が絡み合い、行ったり来たりを繰り返す。
何度目かの往復の最中、ジークの手はルーの身体を弄りだした。
恍惚としていたルーは一瞬身体を固くするが、直ぐにその身を委ねる。
抱きしめていた手は肩から背中、脇、腰へとなだらかな曲線を包み込むように愛撫する。
小柄な骨格を包む豊満ではないけれど柔らかな肉付きがしなやかに形を歪める。
その手は遂に、小さな割れ目に届く。
まだ茂みも無く、両の太腿もぴったり重なるほどの厚みもない、未成熟な秘境。
そこに剣を持つことに慣れた硬い指先が触れる。
――っ!
その刺激にルーは一際大きな反応を返す。
けれどジークは手を止めず、彼女の口を塞いだままゆっくりと撫でる。
愛しい人の行為を見てか、それまでの愛撫か。
既に十分に濡れていた。
ルー。
ジークは唇を重ねたまま小さな声で呼びかけた。
ルーもその意図を理解し、僅かに首を縦に振った。
それを見て、ジークは自分のモノを彼女の入り口に宛がう。
彼女の緊張が伝わってくる。
ジークはルーの舌を絡め、唇を貪り、背中を抱き、入れた。
―――っ!!
少し入れただけで彼女の目は固く閉じられて大粒の涙が溢れた。
先ほどのものとは違う涙が。
ジークが唇を離して声をかけようとすると、ルーは目を開いて見つめ返してきた。
大丈夫。
その目はそう告げていた。
彼女の気持ちを無碍にすることも、このまま我慢して止めることもできず、ゆっくりと挿入を再開した。
彼女の目はまた固く閉じられる。
少しずつ、少しずつ。
全部が入り挿入が止まると、ルーは涙を溜めた目を開き、微笑んだ。
続けて。
ジークはルーを気遣いながらゆっくりと腰を動かし始める。
息を吐き出すだけの言葉にならない空気が漏れる。
その唇に再び唇を重ねると、ルーの方から積極的に舌を入れ、絡めてきた。
激しく絡み合う舌と緩やかに律動する腰の動きが自然に同調する。
やがてルーの頬が紅潮し、舌を絡める余裕もなくなってきた。
代わりにその両手がジークの背中に、その両足が腰に力なく絡まっている。
大切な人との行為が狭いだけの、愛しい人との行為が痛いだけの初めてを絶頂に導いていく。
限界を感じたジークが強く、深い一突きをして一番奥にその熱い気持ちを注ぎ込んだ。
今までに無い量、今までに無い達成感。
それはルーにとっても同じことであり、膣内に受け止めた愛が全身を駆け巡るような錯覚を覚えた。
行為の後、眠ってしまったルーに腕枕をしながら、もう片手でそっとその頬を撫でる。
やっぱり自分はルーが好きなんだ。
誰よりも何よりも。
もう悲しませるようなことはしないと、ジークは心に誓った。
湖の中で忘れ去られたエアが呆然と立ち尽くす中、岸辺の樹上で一人のルーンフォークが感動に咽んでいた。
ども、ミカファとかミスティン書いてる者です。
ミスティンの続き書きたかったのに、新米出る前に面白そうなネタあるから便乗しましたw
基本的にお姉さん派ですが、ルーは別腹です。
>>802-803 わ、どうも、いつもはクロノア関係書いてる者です、続き書いてくださってありがとうございます。
ここからエアとソラの逆襲が……無いかw
もうこれはアレだな
ジークもげろ
突発でここまで書けるとは。お見事です。
お2人に敬服しました。
ニゲラェ・・・
なんというSSラッシュなパラダイス。
ルー可愛いよルー
本当GJです!
…もうみんな可愛いすぎて三人とも嫁で、4Pでいいんじゃないかな…。
というかこの三人だと本当にジークを神にしたり寿命伸ばす方法見つけ出しそうだ。
アインベフ「いわゆる神殺しの魔剣と、手にしてる間は不老になる魔剣、どちらがいい?」
ジーク「それって、身に着けてないと意味ないんだろ? だったら普通に神殺しの」
ルー「後者で」
ソラ「後者で」
エア「後者で」
リンカネで転生繰り返して記憶引き継げばおk
能力も伸びるし
リルドラになっちまったら知らん
ルーは年齢自在だろうし、ソラは元々老化しないだろ?
>>811 ずっとジークといたいってことだよ言わせんなよ恥ずかしい
それをあえて言わせたかったんだよ
……すぐ上の808を読んでなかった恥ずかしい
ジークの弟なのに、兄よりいい男なのに、ベルは全然もてないね…
家を継ぐなら早く結婚する必要もあるし、縁談があってもおかしくないのに
いっそのことニゲラがベルを押し倒してもいいと思うのだけど
なんかもう全員まとめて妖精郷に行けば良いような気がしてきた
僕より先に兄さんが身を固めてくれないと、安心して嫁ももらえないよ!
と言っているとかいないとか。
そんなこと言ってたら、兄は嫁をたくさん連れてきました
>>815 妖精境にいっても不老が手に入るとは限らないぞ。
不老になるだけならコンジャラー極めるだけで良いしねぇ
”魅了神”ジークハルト
フェイダン地方のまだ若い小神です。赤毛の若く勇ましい戦士として描かれます。
優秀な冒険者が神に昇格したと伝えられていますが、実際に神に至る軌跡は明らかにされていません。
一説には、恋仲の一人であった小神の分体が本体を強引に掌握し、”騎士神”ザイアを拝み倒して神への階梯を昇らせたと言われていますが、
この説は民俗学者などに小馬鹿にされています。
余り有るカリスマの持ち主であるとされ、男女問わず人望に篤く、特に数多くの女性に慕われたとされています。
その相手は同じ冒険者の仲間たちから、小神の分体に実姉に幼女に人妻、果ては蛮族まで多岐に及んだとされ、
彼が虜にした異性はどのくらい存在するのか、研究者の間で長年の疑問とされています。
特異なまでの異性関係の濃さから、女性にモテたい男性たちから絶大な支持を集めているようです。
しかしながら、恋仲を一人に決めないのはふしだらであるとして、真面目な他の神の信徒たち、
特に嫉妬深さに定評のあるアステリアの信者たちには嫌われています。
500年後にはこんなこと書かれているのかしらん
ジークが神様になるとすれば、交流と商売の信仰になると思う
アステリアは嫌う程度ですみそうだが
浮気即斬のリルズとは戦争が勃発しそうだな
「どうしたの?おにいさん?」
「用ってなによジーク。」
「ジーク?」
「…すまん。聞いてくれ。…俺正直まだ誰が好きだとか、恋愛ってのがわからないんだ。」
「えっ…」
「前エアにも突っ込まれたけど…メッシュや姉ちゃんみたいに身内は大事にしたいって気持ちはあるんだが…正直他はわからない…。」
「お…お兄さん…」
「…(そ、そんな…)」「ジーク…」
「だから…その…」
「「「………」」」
「家族にならないか?」
「「「…えっ!?」」」
「家族になれば皆をもっと大事にできる気がするんだ。だから…」
「…お兄さん、それって…」
「………ジーークッ!!」
「うわっ!?ルー!?」
「ジーク〜!ジーク〜!!」
「わわ、そんなにギュッてしたら苦しいって!ソラちょっと助けてくれ…
ってなんで泣いてるっ!?そんなに嫌だったか!?」
「ぇぐっ…ぅぐっ…違うのっ…嬉しくてっ…」
「あああ、そんな顔クシャクシャになるまで泣くなって!エアちょっとなんとかしてくれ。エア!?」
「(顔真っ赤でぽーっと視線が遠くに)」
「エアぁぁぁ!?」
この後泣き止んでいつもの調子を取り返したソラに「私を泣かせるなんて悪いおにいさんなの。」とか普段の小悪魔的な表情で言われて
ルーエア巻き込んで三人がかりで甘々にぬっちょねっちょに迫られるところまで幻視したんだが文章力が追いつかない…。
ネタ書いたの初めてだから色々見難いと思う。ゴメン。
書き手の皆さんマジ尊敬します…。
GJ!! そうやって少しずつ出して行ったら、そのうち蛇口が広がるさ
書けるようになったらいろいろ頼む!
蛇口が広がるって表現はじめて見た。間口じゃないのか。
それとも蛇口を男性器に見立てたウィットに飛んだエロネタなのか?と、困惑中。
デーニッツ一賊となw
その中の反応だと、エアがいいな。想像したら萌えるw
蛇は男性器の象徴の一つ
そして欲望を開放するものという側面を持つ
あとはわかるな?
夏場に学校の蛇口を上に向けて、列になって水を飲む子供たちにハァハァしていたのか。この変態めw
蛇口にはハァハァしませんが子供達にはしないでもないです
蛇口で水を飲むホーリィに不可解なときめきを覚えるジーク……ってラクシアの水源は井戸だから蛇口はねーか
ダディクールには水道システムあるよ
ベルハルトの相手は誰がいいかな?
アイシャ、ジーク。ジークにふられたソラ。
836 :
1/6:2010/07/27(火) 18:57:06 ID:e1NSft9d
>>807 つまり……こういうことだってばよ!
フェイダン地方一帯を襲う記録的猛暑は、今だ収まる気配を見せない。
それでもまだ、森と湖に抱かれたルーフェリアは他国と比べて大分過ごし易いそうだ。
事実、そうなのだろう。
風の噂では、カインガラやアイヤールでは、暑さに中てられて命を落とす者が出ない日はないほどで、
その噂を聞いたジークが、身体の弱い姉の身を案じる言葉を漏らしたことを、ニゲラはきっちりと覚えている。
……チクリと胸を刺す痛みと共に。
それが、羨望だったのか、それとも嫉妬だったのかは、ニゲラ自身にもよく分からない。
急の雨を避けて逃げ込んだ酒場の中は、息苦しいほどの熱気が籠っていた。
恐らくは、皆、涼を求めて家から酒場へと繰り出してきたのだろう。
部屋を広く取ってあり、天井が高く、その上、窓が大きい酒場は、常ならば涼やかな風の通り過ぎる憩いの場であるはずだ。
だが、テーブルとカウンターが全て埋まり、肩と肩、肘と肘が触れ合うほどに込み合っていては話は別で、
求める涼は得られず、かといって灼熱の太陽の下、家に帰る気にもなれず、だらだらと杯を重ねた酔っ払いの放つ体温は、
総身の汗を絞り出すような太陽の熱の責め苦とはまた違う、粘つくような厭らしさがあった。
酒場の外では、ざあざあと雨が降っている。
酔っ払いたちは、ぼんやりと雨に霞む街並みを眺めている。
きっと、思うところは誰もが同じなはずだ。
“これで少しは、涼しくなるかな”
そして、ジークと連れだって酒場に逃げ込んだニゲラは、途方に暮れていた。
元はと言えば、戦闘訓練を口実に、昨日からやけに険悪な雰囲気漂う水晶の欠片亭から二人して逃げ出してきたのが発端で、
朝だというのに張りきる太陽の下をだらだらと歩き、修練場代わりに使っている郊外の原っぱでは、
結局何をする気にもなれず、ぐだぐだした挙句、ジークの腹が減ったという一言で、来た道をとろけそうな足取りで帰る途中だった。
急激に晴天を覆いつくした黒雲から、ポツポツと雨が落ちてきた時は、むしろ、熱を帯びた身体を冷やしてくれると喜んだくらいだった。
だが、ぽつぽつという途切れがちな雨音が、さぁぁぁという連続した音楽に代わり、やがて雨粒が大地を叩く音が耳を聾するほどとなると、
悠長に喜んでなどいられない。
天水の向こうに見え隠れする建物が酒場兼宿屋である事に気づいたジークが、ニゲラの腕を掴んで駆け込み、そして、今に至っている。
緩やかに波打つ毛先から、ポタポタと水が滴り落ちる。
濡れたクロースが、背中にべったりと張りつく感触が気持ち悪い。
戦闘訓練だからと横着せずに、ドラゴンスケイルを上に着てくれば良かったと、ニゲラは思う。
「ジークさん、どうしますかぁ……?」
その声には、不安と葛藤がないまぜになっている。
雨宿りはしたい。切実にしたい。
今ならばまだ下着は無事だし。
けれども、ここで雨宿りをするのは、絶対に嫌だ。
ジークの決断は早かった。
突然、ニゲラの手を取る。
ニゲラの鼓動が跳ねあがる。繋いだ掌が濡れているのは、ついさっきまで雨に打たれていた所為だけではない。
ジークは、一瞬、戸惑ったよう掌を見つめるが、
次の瞬間には、何事もなかったようにそのままスルスルと酔っ払いの間を通り抜け、カウンターでジョッキを洗う親父に声をかける。
「おっさん、雨宿りするから、雨止むまで部屋貸してくれ。
一晩分の宿代は払うからさ。ああ、あと、昼飯」
837 :
2/6:2010/07/27(火) 18:58:19 ID:e1NSft9d
ジークは、空いた手で懐を探って財布を取り出すと、数枚のコインをカウンターに置く。
宿の親父は、黙って背を向けると、壁にかかった鍵を取り、ジークに放り投げる。
「二階の角部屋が空いてる。窓は開けとけよ。死ぬぞ」
最後の言葉は、冗談でも脅しでもなく、単なる事実だ。
ジークは鍵を受け取ると、ニゲラの手を握ったまま、階段を昇る。
「えっ? えっ? ちょ、ちょっとジークさん、ニゲラはまずいと思いますよぅ……」
ようやく事態を把握したニゲラが、弱々しい声で抗議の声をあげるが、ジークは取り合わない。
いつものジークなら、何が? と問い返すところなのに。
繋いだ掌で、二人の体温が混ざり合う。
それは、酒場の纏わりつくような熱気とも、照りつける太陽の日差しとも違う。
よく分からないその熱のせいで、ニゲラはそれ以上、何も言えなくなる。
ジークも何も言わずに歩き、ただずっとニゲラの手を離さなかった。
俯いたニゲラの後ろで、ドアが閉まる。
部屋は、意外に良い部屋だった。
黙ったまま、二人はタオルで濡れた身体を拭い、言葉少なに部屋に運ばれた昼食を平らげる。
雨は、まだ止まない。
天の底が抜けたような雨も、時間をかけてじりじりと焼かれ続けた大地の熱を冷ます事は叶わず、
部屋はいつまで経っても一向に涼しくならない。
ベッドに座って、何をするでもなくぼんやりとニゲラは窓の外の雨を眺めている。
ジークは、そんなニゲラを眺めている。
ニゲラの頬を汗がつたい、顎から胸元に落ちて、いつもならば飾り布が隠している豊かな谷間に滑り込んでいく。
濡れたままのクロースが身体に張りついて、普段、あまり意識する事のないボディラインがくっきりと浮かび上がっている。
ミニスカートから伸びる肉付きの良い脚――あまりにも暑いので、タイツを履いていない――も、
うっすらと汗ばんでいるようだ。
勿論、ニゲラは、そんなジークの視線に気づいている。
気づいているが、気がついていないふりをしている。
その視線を見つめ返してしまったら、何かが永遠に変わってしまいそうだから。
だから、意識してジークの眼差しを無視した。
だから、意識してジークのいる方に注意を向けなかった。
だから、ジークがいつの間にか自分の隣に座っている事にも、気づかなかった。
だけど、ジークの掌がニゲラの掌に重なった時、ニゲラは決して驚かなかった。
あるいは、こうなる事を心のどこかで予想し、期待していたのかもしれない。
最初、店に飛び込んだ時、確かに雨宿りをするだけのつもりだった。
ジークが部屋を借りようと思いついた時も、そうだったはずだ。
だから、二人の間に流れる空気が変わってしまったのは、掌を重ねてから、ドアを閉めるまでのどこか途中で、
ニゲラのあの言葉は、止めようとしたのではなく、ジークの背を押すためのものであったのだろう。
「……ダメ」
言葉だけの制止が、ジークの唇で塞がれる。
舌が唇を割り入り、貪るようにニゲラの内側を味わう。
部屋の外を降る雨の音に、湿った水音が混じり合う。
ジークの掌が、クロースの内側に潜り込み、濡れて滑らかな背を撫で上げ、下着の結び目を解いていく。
体重が掛けられ、抱きしめられたまま、ニゲラはベッドに押し倒される。
今や、ニゲラも夢中で舌を絡めあい、互いの唾液を味わう。
湿った水音の合間に、隠しきれない喘ぎ声が混じる。
いつまでそうしていただろうか。ゆっくりと、重なり合った影が離れる。
838 :
2/6:2010/07/27(火) 18:59:58 ID:e1NSft9d
「まだ、ダメか?」
ジークの眼差しに、ニゲラは射すくめられる。
きっと、首を横に振れば、ジークはこれ以上何もしないだろう。
ぞんざいな彼の事だから、例え拒んでも、きっと明日には何事もなかったように接してくるはずだ。
けれど、けれども……。
ニゲラは、答える代りに、横を向いて瞳を閉じる。
どちらとも取れる回答は、ジークに責任を押し付けるための、ある種の逃避だったのかもしれない。
再び二人の影が重なり合う。
横を向いたまま、ニゲラがぽつりと呟く。
「……優しくしてください」
濡れたクロースが下着ごと捲りあげられると、引き締まったウェストと、ツンと突き出た乳房が露わになる。
浅い呼吸に震える豊かな乳房の桃色の頂点を、ジークは焦らすようにゆっくりと周りから舐め上げる。
肌色の濃い乳輪を舌先でなぞりつつ、張りのある乳房を十分に味わった後、堅く勃ちあがった可愛らしい先端を口に含んだ。
舌でなぶり、甘く噛む。
「んんっ……やぁ…ああっ……ふぁっ」
ニゲラは、初めて味わう感覚に身もだえする。
洩れた声の甘さと大きさに、驚いて口を噤んだ。
思い出すのは、雨の風景。まだ、窓が開いている。
「ダメですよぅ、ジークさん、窓……」
ジークの掌は、ニゲラの平らな腹をゆっくりと楽しむように滑り落ちていく。
触られた部分が、線を引くように熱を帯びる。
「大丈夫だって。誰も聞いてねーよ」
力強い断言。
だが、同時に根拠が全くない事を、ニゲラは知っている。
ニゲラの知っているジークは、そういう男だ。
そして、そういう時は何を言っても無駄だ、とも。
「んっ……」
臍の周りを撫でまわす掌の感覚に耐えるように、腹筋に力を入れる。
皮膚の下の筋肉の陰影が浮かび上がる。
ふと、身体を起こしたジークが、ニゲラの肢体をマジマジと見つめる。
用いるために鍛え上げられた筋肉は、不格好に盛り上がるのではなく、皮膚の下で水が波打つように、滑らかな繋がりを感じさせる。
その視線に気づいたニゲラが、恥ずかしそうに身じろぎする。
実際、こんな風に裸体を見られるのは、初めての経験だった。
捲りあげられたクロースが両腕に引っ掛かってなければ、胸を隠していただろう。
839 :
4/6:2010/07/27(火) 19:01:21 ID:e1NSft9d
「な、なんですかぁ、ジークさん! 恥ずかしいですよぅ」
恥ずかしがるニゲラに、臆面もなくジークは告げる。
「いや、綺麗な身体だなって思って」
「なぁっ!?」
今度こそ羞恥でニゲラの身体が真っ赤に染まった。
「いやほら、この辺とか……」
つぅっと、浮かび上がる陰影をジークの人差し指がなぞる。
反応は劇的だった。
「やぁっ! だめぇっ、それ、だめっ!」
自分の声の大きさに、ニゲラ自身がびっくりする。
掌の大きさに拡がっていた熱が、指先の一点に集中したようだった。
ニゲラの身体が、本人の意志とは関係なく、大きく震える。
皮膚の下に刻みつけられた熱が、身体の真ん中を通して、腰骨に貯めこまれていくのを、ニゲラは敏感に感じる。
“結局、下着、ダメになっちゃったぁ……”
ジークの視線に媚態を晒していることを自覚しながら、ニゲラの冷静な部分がそんな事を考える。
「もしかして、さ」
ジークの底意地の悪い声。
「ニゲラって、見られながら触られると、感じる?」
「そ、そんなことはぁ……ないですよぅ」
否定の声は、弱々しい。
「じゃあ、確かめてみるか」
「えっ?」
ジークは捲りあげられたクロースで、手早くニゲラの両腕を拘束する。
濡れた布地が、ニゲラの手首に食い込んだ。
「ジークさん……これ、ヤだぁ……」
「大丈夫。痛い事はしないから」
840 :
5/6:2010/07/27(火) 19:02:23 ID:e1NSft9d
ニゲラの腰骨のあたりに、すとんと腰を下ろす。
重みで痛みを感じないようにしつつ、しかし、それでいてニゲラの動きを完全に制している。
ジークの指が頬を撫でる。
「ひゃっ!」
「おー、ニゲラのほっぺた柔らかいなー」
指が首筋を伝い、鎖骨に触れ、ニゲラが嬌声を上げる度に震える柔らかな双丘の谷間を辿り、艶めかしい曲線を描くわき腹を這い上がり、
滑らかな腋を経由して、二の腕へと、その先へと進む。
視線に晒され、ジークの指が動くたびに、ニゲラは面白いように反応する。
腰をはね上げようとし、乳首は堅く尖り、汗が玉になって滲む。
両腕でジークの指先を導けないもどかしさが、ニゲラの官能を加速させる。
幾度も幾度も達し、ニゲラの浅ましい欲望の中心は、とっくの昔にジークを迎え入れることを望んでいるのに、
ジークはそこに触れようともしない。
窓が開け放たれている事など忘れ、甘い声で喘ぐ、許しを懇願する。
ぐっしょりと濡れた下着から蜜が滴り、ミニスカートから投げ出された太ももを濡らし、シーツを汚した。
今、ジークの身体の下で、さんざん弄ばれたニゲラは、体液にまみれてぐったりと脱力している。
視線は虚ろで、目尻からこめかみにかけて涙の伝い落ちた跡が残り、唇の端からは唾液が零れる。
「じーくさんの、いひわるぅ……」
ろれつも回っていない。
「悪い悪い」
全く悪びれない口調で謝るジークは、身体をかがめて、涙を、唾液を舐めとっていく。
身体に浮いた汗の玉を、一つ一つ吸い取る。
「あっ、ふあ……ああ…や、きたらいからぁ……」
「汚くなんかないって」
撫でるような舌の動きに、ニゲラの肢体は敏感に反応してしまう。快楽を掻き立てられてしまう。
ジークが身体を起こす。
その動きに、ニゲラは胡乱な頭でようやく覚悟していた瞬間が来る事を悟った。
両腕を拘束していたクロースを解く、腰を浮かして、身体の位置を変える。
ジークの指が、ニゲラを翻弄した指先が、下穿きの中に滑り込む。
慎ましやかな翳りをかき分け、くちゅりという淫らに湿った音と共に、硬く尖った淫芯を撫で上げる。
痛いほどに敏感な中心を刺激されたニゲラの身体が跳ねる。
今だ誰にも晒した事のない秘裂は、湧き出る愛液に塗れ、膣口は何かを待ち構えるように、静かに収縮を繰り返している。
「パンツ、結局濡らしちゃったな。
悪い、先脱がしておけばよかった」
841 :
6/6:2010/07/27(火) 19:04:09 ID:e1NSft9d
片手の指先でニゲラの小陰唇をなぞりながら、器用にジークはズボンと下着を脱ぎすてる。
露わになった肉棒が猛々しくそり返るのを見て、ニゲラは息をのんだ。
するりと下穿きがずり下ろされる。ニゲラはその瞬間に備えて、眼をかたく瞑り、息を止める。
ジークの両の掌が、ニゲラの頬に添えられる。
驚いて、思わず目を開ける。
「あんま、我慢しない方が良いぞ。
力が入っちゃって、辛いから」
随分、手慣れてるんだな、というのが、正直な印象だった。
そんな考えが脳裏に刻まれるよりも早く、先端がニゲラの秘裂に擦りつけられる。
クリトリスが突かれて、ニゲラの口から甘い喘ぎが漏れる。
ゆっくりと肉棒が膣口を分け入り、柔らかく濡れたそこへと進入していく。
それまで散々ほぐされていた所為か、挿入は覚悟していたほどの痛みをもたらさなかった。
「んんっ……あっ、ああぁっ…はぁ……」
「痛いか、ニゲラ?」
思わず声を漏らしたニゲラを気遣ってか、ジークが腰の動きを止める。
ニゲラは、首を横に振って否定する。
「だ、大丈夫ですぅ……あっ」
挿入が再開される。
ぷつっという感覚と共に、刺すような痛みが股の間に弾けた。
ニゲラは、ジークにぎゅうとしがみつく。
ゆっくりと、しかし、確実に肉棒はニゲラの中を進んでいく。
その間にも、ジークはニゲラの首筋にキスをし、乳房を持ち上げるように揉み解す。
挿入の微かな痛みは、快楽の波に押し流されていく。
そして、ジークはニゲラの最奥へとたどり着いた。
「はぁ、あんっ……ジークさんで、一杯……」
ニゲラはどこか幸せそうに、下腹部に手を置く。
その奥では、暖かく柔らかな膣肉が、きゅうきゅうとジークの肉棒を締め付けている。
ニゲラに包まれて、肉棒がゆっくりと前後運動をはじめる。
暖かく柔らかな肉壺が、徐々に湿り気を帯び、注挿の速度が速く、滑らかになる。
気が付けばジークも全裸になり、二人は互いの身体を擦りつけるように絡み合い、互いの汗にまみれて、獣のように睦みあう。
やがて二人の掌が重なり、一つの頂点に達する。
一瞬の緊張の後、脱力したジークの身体がニゲラから離れる。
ジークの欲望の形を覚えこんだ膣口は濡れて開いたままで、まだ物欲しげに収縮するそこから、ドロリと白濁した液体が溢れた。
部屋の中には、荒い呼吸の音と、雨の音だけが響いている。
掌は、まだ離れない。
雨は、まだ止まない。
どちらともなく、二つの影が再び重なる。
雨は、まだ止まない。
きっと明日の朝まで。
その方が、今の二人には都合が良かった。
>>838は3/6です。
やたらと長くなりましたが、全部暑さのせいです。多分、きっと。
あと、ニゲラが可愛いせい。
ふぅ・・・・・・
梅雨明け以降に暑くなってからいい流れだな
ティダン様にお布施しておかないといけないな
ああ、神殿に石を投げ入れられてまで頑張って下さる位だからな
感謝をこめて週末のセッションのPCティダン神官にしてきた
もうジークは下半身でアイヤールあたりを乗っ取ってしまえばいいんじゃないかな
そういえば女帝サマって歳いくつだ?
24
GJ ニゲラスキーにはたまりませんなぁ。
窓開けながらヤッてるからエアソラルーが覗いてるフラグかと思ったぜ
849 :
836:2010/07/28(水) 01:07:43 ID:RCC2UxOi
>>848 覗きオチも考えたんだけど、ただでさえ長いのに、
更にだらだら続くのはどうよという心の声に従いカット。
二階の窓から覗いていたら一気にホラー
ルーが空鍋カラカラ
エアソラはジークに対してデレたことが何度かあったけどニゲラは否定しまくりでまったく眼中になかったわ
ニゲラは癒し
「女の子は食べないから」以降、ごく普通にジークに懐いてるじゃないか
表紙だけでSS3本分は妄想出来ます>ジーク×ニゲラ
ならその妄想を形にする作業に戻るんだ
八巻表紙は明らかにパイズリの構え
そう言えばソラってリプレイだと空回りだけどここだと優遇されてるよね。
その分、ニゲラがネタ化してるっぽいけどw
リプレイだと巨乳のエア、尻のニゲラ、ロリのルーとそれぞれ外見に特徴があるけど、ソラは中途半端なんだよな。
貧相なスタイルも(年齢じゃなくて言動とか行動が)年下キャラなのもルーと被るので売りにできないのが辛いところ。
ソラがリプレイで勝つには何が必要なんだろうか?
先ずジークのスルー力を下げるお守り
そして中の人をスイフリーと交代
>>857 > 貧相なスタイル
一応谷間あるんだし、貧相というのは……エアやニゲラと乳比べすると中途半端は否めないか。
あれくらいの谷間が見せる下乳はでかいほどいい派の俺をもときめかせるからな
862 :
836:2010/07/29(木) 23:08:49 ID:3TDTXfH8
>>857 外見よりも小悪魔っぽいパーソナリティが売りだと思ったり。
そのくせ、妙に脆い部分も持ってるのが、魅力かなぁ、ソラの。
うわった、名前欄ミスった。
忘れて……。
そんな空回りしてる印象ないけどなあ。
スキルの取り方は空回りかもしれんけど。
どっちかっていうと頭の回転早くて悪知恵が働くイメージがある。
魅力はやっぱり飄々として小悪魔ちっくなのに、意外と脆さがあったり、情に流されやすいところかな。
「〜なの」というわざとらしい語尾って武器があるじゃないか!>ソラ
ソラは性的に奔放そうでジークを誘惑してそうだけど
結構純情で愛されたら一途そうなところがいい
ぎゅっと抱き締められて大いに照れて欲しい
「悲恋を体験してる」ってのが個人的にポイントでかい
しかしカインガラみたいなぶっ飛んだ地域でソーサラーがナイトメアってだけでそんなびびるもんかね
ソラの一方的な思いこみで疎遠になっただけな気がするぞ
だからそう言ってたじゃないか
二十年前の失恋を引きずっていまだ未婚なレイクも哀れ
>868
そこら辺の普段はけっこう神経図太いのに
恋愛関係だと意外と脆いのがソラの美味しいところだと思う
セックスに対しては図太いけど純愛には弱い感じがする
ソラはナイトメアという種族設定も相まって、寂しがりやというか、自分から求めたり好意を寄せることには慣れてても求められたり
好意を寄せられることには慣れてなさそうなイメージがあるな。
だから本気で告白されてもなかなか信じられなかったりしそう。
だけど相手が本気って理解したら物凄く一途な気がする。
でもそれまでは、通りすがりのジークや
フィルゲンにも(「自信のある人は好きなの」)
コナをかけるぐらい気が多い。
ジー区はともかくフィルゲンに対しては本当に「気があった」のかどうか議論の余地があると思う
悪くないな。とは思ってたんじゃね?
その程度ではあると思うが
ソラはリャンに可愛いと言われた時は素直に喜ぶのに
ジークに言われたらどうしていいかわからなくなって
顔を背けるのが最高に可愛いと思うんだ
後は、「迎えに行くからな!」と言われてうっかり舞い上がっちゃうところとかな。
一年くらい一緒に旅して互いに命預けてんだから
ジークがそういう意味で言うような男じゃないって解ってるだろうに
上機嫌ではしゃいじゃうとか可愛い過ぎんだろ。
生まれつきの身体的特徴のせいで失恋し、心に傷を負っていた自分
しかしある日出会った男と関わり合うことで、再び人を愛する心が蘇る
だが、その男は自分じゃない別の女を好きになってしまう
更には自分の姉も男のことが好きだと知って……
あれ、なんかエアより少女漫画が似合いそうになってきたな
>>879 ちょっと変えてみる。
生まれつきの身体的特徴のせいで失恋し、心に傷を負っていた少女。
しかしある日、好奇心から声をかけた旅の男についていくことになる。
最初はからかっていただけだが、その内男を意識するようになり、ほのかな感情が生まれた。
けれど幸福な時は続かず、男は旅の途中で出会った別の少女に心奪われてしまう。
自分と男のことに口を出していた姉もまた、男に惹かれていると気付きギクシャクし始める旅路。
ちょっとしたきっかけで離れたが想いは募るばかり。
遠い地の家屋で物憂げに外を見ていると、いるはずのない男がいた。
自分に帰って来いという言葉に心躍らせたが…
少女漫画と言うか、女流作家の恋物語も似合いそう。
並の人間では滅多に魔術師にはなれない。ナイトメアが忌み子である原因は魔力との親和性にもある筈
つまり「ナイトメア=魔術師」という構図が自然に成り立つ
カイン・ガラは数少ないナイトメアの安息地だとすれば、他所からナイトメアが集まっているのが普通でしょう
ソラの友人にナイトメアが何人か居ても不思議は無いのに
学問の街って言ったって市民全員が学者・魔術師でもないし
学者や魔術師でもナイトメアをよく思わない人もいるだろう
他の地よりは安全だからと言ってじゃあ大手を振って歩きますってナイトメアは少ないんじゃないかな
基本互いに隠し合いなんじゃねーの
あるいはナイトメアの友人はいたけどナイトメアとは知らなかった、ってのなら普通にありそうだが
>>881 一応、ナイトメアの絶対数は少ない設定。
もちろん隠しているのもある。
冒険者や前線でしか認められず生きていけないから目立つだけ。
カイン・ガラでナイトメアの公式設定は、まだ妖精使い賢者15レベルの宝石くらい。
ナイトメア友達でソラが親友だったら笑える。
宝石はともあれソラもカインガラでソーサラー修めたんだしレベルあがってきてるからなぁ
クロノアの師匠とかだったらマジでありそう
だけど宝石さん弟子とりそうにないな……
宝石さん、ソーサラー1レベルしか持ってないのに
どうしてクロノアの師匠になれるんだ?
ヒント:セージ
>>881 そのソラはジーク「戻ってきてくれソラ(土下座)」を
「戻ってきてくれソラ(俺には誰よりお前が必要なんだ!土下座)」と解釈して
ジークと合流した後はジークの恋人気分で、ひっかけたニゲラにむかぷんしたり
失恋した(と思っている)エアのフォローに可愛い妹ぶりっこで
内心「ごめんねお姉ちゃん」とスリスリしてたのか。
このまま少女マンガになるのか、ヤンデレになるのかw
一般人として生きているナイトメアが皆無に近いことを忘れないで!
それにナイトメアとて人の子であるから独りでは生きられない。それこそ仙人修行をしていても
ならば疎まれない環境を求めて同族が集まるのも生き方のひとつでしょう
つまり、カイン・ガラに移住するナイトメアは例外なく賢者・魔法使いなのです
識者が多ければ、ナイトメア同士の夫婦でも普通の人族が生まれてくることは常識だろうし
50年を精一杯生きるタビットと、果てしなく長い時間を暢気に過ごすナイトメア。同じ天才でもどちらが好み?
カイン・ガラが迫害されなくて安全なら、
迫害から逃れ隠れて山に籠もって
300年生きていたラステットが、とっくに山を降りてそう。
でもラスちゃんも遺跡の街に移住したしなぁ
単純に引きこもり生活に満足しててタイミングを逸したというか機会がなかっただけじゃね
ジークが各少女(今までエロパロSSが投稿された奴ら)と付き合ったとしてプロポーズするならどういうシチュでどういう台詞を言うのか、
なんて益体もないこと考えてたら気付いたら一時間も経ってた
貴重な時間が……
カイン・ガラ、ミラボアあたりはナイトメアっつーか穢れにも寛大な気が
もっと別方向でヒャッハーしてるから
カインガラでさっくり名前なんだっけソラの元恋人が生き返ってたんで、
馬であんなに蘇生が忌み嫌われてるとは思わんでびっくりしたなあ
レイクリス。
馬の場合、隙を作りたくない王位継承者のバスティアンの所に持ち込んだせいでは。
新米のオタビット、たのだんや拳と魔封の大量蘇生は、もっと楽観的だった。
蘇生やナイトメアやいい蛮族で、穢れを容認する冒険者視点と
一般の人族の視点が違っている、いい見本だと思ったな。
死因にもよるだろうけどね
それに拳封のあれだってあれだけ死んで生き返ったのは数人なわけだし
新米も一般人の蘇生はやめとこうぜって流れだったな
>>898 人数ははっきりと分からないな。
戦士の一部が蘇生を受け入れたとあるだけだ。
たのだんは冒険者が混じっているからだろうけど
94人の死亡者のうち、30人が蘇生を受け入れた。
ほぼ三分の一は多すぎw
ぶっちゃけタビットは穢れは気にしないだろうしね
蘇生を嫌うのは宗教が絡むから、神の声が聞こえないタビットが忌避する理由はレブナント化くらい
コンジャラーならそれすらタブーにならん
いくらコンジャラーでも自分がレブナントになるのはやだろw
コンジャラーとして、いろんなアンデッドを操るのは願望としてあるが、自分がアンデッドになるのはイヤと。
>>900 確かロリなルンフォークの本を持った変態ドワーフが集めた死体だから
ルンフォ率が高く、穢れが発生しないため蘇生にも抵抗がなかったりして。
おやIDがsw。
無宗教国家日本に住んでる俺たちじゃ分かりにくいが、
穢れ持ちってのは本当に忌避されるんだろうな。
生まれついての穢れ持ちたるナイトメアは冒険者になるしかないと言っても冒険者全員が穢れを許容してるわけじゃないし、
そう考えると貴重な穢れ無視のジークにソラが依存っつーか執着するのも分かる。
愛されないって薄々感付いてても、手放せない(されたくない)んだろうな。
穢れって言うから分かりにくいんだよ
うんこが付いてるって考えようぜ
>>905 少し違う。プリーストも含めて冒険者自身は多少の穢れを気にしない。いつでも死ぬ覚悟でいるから
気にするのは穢れそのものでなく、穢れに対する一般社会の反応。つまり「嫌われる身でもう少し生きるべきか」と悩む
カラトとログナーが蘇生を拒否したのも、自分の最期に満足したという理由があった
蛮族、不死者は魂が戻らないので蘇生は無意味
ルーンフォークは、醜い(?)過去を失うので蘇生すると却って清くなる
幻獣、魔神は・・・そもそも魂の穢れが無いのかもしれない
拭けよ!
じゃなかった。スカトロかよ!
>901
「蘇生すると魂に穢れが付くからイヤ」
っていうのは、宗教関係無く人族に普遍的な死生観じゃないの?
>909
蘇生と転生って別物じゃね?
蛮族も転生繰り返すと穢れ薄くなってくのかなあ。
そうやって薄くなった結果が、バルバロステイルズに載る予定の「魔剣の無い」ドレイクとかなのかな。
>>905 つまりジークに性的に迫って蟹挟みで中出し強制して既成事実を作って離れられないようにするソラは努力家
>>911 大厄災を起こした蛮王シェザールが
穢れと魂と記憶を10本の魔剣に封じて、大元の魂を転生するように細工して
300年以内で人間のリリアンナに転生してるね。
>781 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2010/08/01(日) 13:35:37 ID:TSNevmbG
>
>>777 >予言通りジークがルー貫いて女神としての力を殺しリアに一元化、ルーは人間として生きるじゃないかな
予言通りジークがルーの処女を貫いて女神の神性に感染して新婚神様夫婦になる、と読み間違えたw
>>913 予定通り転生するのは記憶だけ
魂の方は一部を現世に残したわけで、穢れはダルクレムが編み出した技術のようなものだし
結局、転生しても続きは予定通りにならなかった
それよりも魂の穢れごと転生を繰り返し、同じことを続けているエレオノーラの方がずっと怖い!
当時の魔法王にシェザールを凌駕する転生技術があったという証拠でもある
そういやエレオノーラって何回も転生してんのに穢れ抜けてねーな
穢れと記憶を持ったままナイトメアとして生まれ、殺され続ける魔剣の呪いだから。
>>915 蛮王の記憶を封じた魔剣「奈落の記憶」も魂本体から分離しているから、そう書いた。
4000年も生き続けさせられる魔剣だけに
刺せばルーンフォークも蛮族にできる優れものだったな。
4000年間も転生し続けながらやってることがあれじゃぁ…
お前に進歩という概念はないのかと
>>905 日本は無宗教国家だなんてよく言うが実際は神道と仏教にどっぷり浸かってるぞ
お前さんだって年が明けたら初詣に神社にお参りするだろ?
その時手水で清める
あれは穢れを落としてるんだぜ
トイレを異常な程高性能化してるのも穢れを忌避するからだしな
無宗教なんかじゃなく宗教的なものが当たり前過ぎて無頓着なんだよ
つまり、ソラは年中とれないうん○つけて歩いていて、
ジークはそれが平気なスカ趣味者と。
確かに、依存したくなるのかもな
_____
||// ∧_∧|∧_∧
||/ ( ´・ω・)( ) うんこくさい…
|| ( )|( ● )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
_____
||// ∧_∧|∧_∧
||/ (n´・ω・)n ) でもうんこついてない…
|| (ソ 丿|ヽ ● )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
_____
||// ∧_∧|∧_∧
||/ r( (n´・ω・`n) うんこついてないのにうんこくさい…
|| ヽ ● )|( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'
もしかしたら、ルーがあの神話級魔剣に貫かれるのかも
ジークがあの剣を使えば、ソラと永遠に結ばれるかも
>>921 について
「無宗教」とは信仰を宗教にしないという意味で
日本人は文明人にして宗教を持たず信仰が厚い、と分析されています
日本人にとって神は祖であり友
神を敬うけど隷属はしないから、神を絶対におくキリスト教、イスラム教は日本人には狂信に見えるんだろうなぁ
そういう意味でも小神は日本人向けか
ラクシアの妖精ってのは日本で言うと自然現象・環境に限定された八百万の神々って事かね
ブラウニー「……」
>>920 小者が大人になっても本質的には成長しないのと似てるな。
それでも人間なら老いたり死期が近付いたりすればどうでもいいやって感じの似非達観で考え方が変わるが。
何ていうか、ゆとりに不老+転生してやり直せる環境与えたら擬似エレができそうな感がある。
(安西先生「全く進歩が無いAAry」)
八百万神には、人工物に宿る九十九神とか幽霊とかも含まれます
ブラウニー/ポルターガイスト=座敷童、エインセル=オキツヒコ&オキツヒメとか
精霊妖怪怨霊なんでもこいだから泥臭い。
もっとエロいこと話そうぜ
エロい事を話すのは大賛成だが、まぁ、こういう雑談があるおかげで落ちてない
というのもあるので、多少は見逃していただきたい。
俺の出入りしてるスレなんか落ちちゃってさぁ…。
エレオノーラって、4千年もの間ずっと手下ばかり囲ってたのかな
家族に恵まれず、子を産んだことも恋をしたことも無く、ずっと孤独だったのか?
エレオノーラ自身が世界中の不幸を望んでいたようだけど、いくら何でも他人に不幸をばら撒く呪いなどあり得ないし
4000年間変わろうともせず、変えようともせず、自堕落な生活を続けては差別されて殺され
あぁやっぱり殺されたとかいって更に自堕落な生活を送る
死ぬ原因がナイトメアだからとかそういう話じゃなくなってるのに当人気づいてないんだろうな
一部の神よりずっと長く生きているのにねえ。
結局人間を軽蔑しつつ、ナイトメアの体を気に入って、
元の人間に戻ることも、魂や人生のリセットもしようとしないあたりが厨房。
家族に恵まれずといっても、生まれてすぐに殺されなかった場合は
迫害される異貌全開の赤子や幼児を育てる苦労を思うと、
それなりにいい両親だったんじゃないか?
「差別するな!親なら子供の穢れ容認しろ!」と、
自分からひねくれて飛び出したこともあったりしたんだろうな。
4000年も時間があったら、悟りの一つでも開きそうなもんなのになw
やはり、幾ら時間をかけても、凡人は凡人ってことなのかねぇ。
始まりが盛大な失恋で、ヤンかいま見せてのナイトメア堕ちだったからなー
>>928>>934-936 なんだただの中二病のゆとりさんだったのか、エレエレ。
エレエレ「自分の『思ったとおり』に優しくしてくれない世界なんていらない」キリッ
>エレ「自分の『思ったとおり』に優しくしてくれない世界なんていらない」キリッ
だいたいあってるから困るw
世界を変えるんじゃなくて自分を変えろよって話だよなー。
いつまで経ってもナイトメアというだけで殺される→じゃあこんな世界壊そう
とか短絡思考にも程がある。
なんで自分の呪いを解く方法を探す、って方向にいかなかったのかね
まあ、大抵の永遠に生きる系キャラは変な方向に歪むのがお約束だからねぇ。
超人ロックみたいに、達観しちゃうとまた話は別なんだろけど。
エレエレは文字通り不老不死だしどんな危険を冒したって必ず転生できるんだからやろうと思えば本当になんでも出来るはずなのに
4000年かけて思いついたのが人族みんな穢れさせるとか言うしょっぱい計画…
夏休みの宿題と同じで、明日始めようって思っちゃうんだろう。
で、気が付いたら4000年も経ってたと。
ある日、ふと4000年も無駄に浪費した自分に気が付いて、焦って何か始めようと思ったけど、
結局、時間をかけて考えたり準備してたわけじゃないから、しょっぱい事しかできない……。
つか、4000年転生し続けてあの能力な時点でおかしい
凡人でもセージ15なきゃ頭の出来疑われるぞ、元神官
そうか?学ぼうとしなければ手に入らない知識だろ、セージ技能は
日常生活の中でモンスターの生態とか学ぶとは思えない。
っていうかナイトメアが差別されない国作りたいならライフォスとダルクレムの混宗国家でも建国すりゃいいのに
そういえば、あれが最初の穢れ容認ライフォス神官で
生粋の蛮族とは直接手を組んではいないけど、
手下や仲間や人族をみんな蛮族やナイトメアにして
融和しようとしていたライフォス神官。
>>941 ナイトメアやノスフェラトゥ一撃必殺の
「大地の恵み」も無効の強力な呪いなのかなぁ。
意外と何年生きようが素養がなけりゃ悟りなんぞ開けないもんかもよ?
500歳でちゃんと自衛の手段を張り巡らせて生き長らえてきたラステットと
4000歳だが何度も殺されてせいぜい200年が最長記録、結局泣きギレしたエレオノーラ
これが生まれた時からのナイトメアと
人から無理矢理ナイトメアにされた者の違いってやつなんかね
頭がいい奴と悪い奴の違いじゃないか?
ラステットは850歳以上。
エルフの寿命500歳より長生き。
「不幸な人生」などというのは単なる思い込み。呪いはきっかけに過ぎない
4千年以上も時を止めたまま苦しんでいるだけの人生なんて、余りに哀れ!
そろそろエレオノーラとペギーの百合がこないかな?
昔ロードスリプレイで「カーラはサークレットに魂閉じ込めてるから進歩できない」というのがあったな。
意識だけあっても脳みそがなきゃ、進歩のしようがないもんな
エレエレ面白杉だなw
子供の頃は「やればできる」と言ってやらず、
何年かして「やればできた」と言って、
その内「やってもできない」人間の出来上がり。
ってネタを何となく思い出した。
どっかの同人誌で見たけど何だったかな…
エレエレの場合は出発点からして思い通りにいかないのは「周りが悪い」なんだよな。
「ナイトメアは便利なので捨てません」、「周りの人族がナイトメアである自分を受け入れないのは可笑しい」、「自分を受け入れない人族は皆穢れればいい」
自分の都合しか考えず、自分の思い通りにならないと気が済まないのって許されるのは三歳児までだよな。
エレエレの精神年齢はいくつなんだか…
ソラやレクサスみたいに受け入れる相手を作ったナイトメアに対して、どういう反応するのかね
それとも人族全部が受け入れないと駄目なのか
どうでもいいが、レクサス→トヨタ車ということで
バトやん&ロンダミPLがうー先輩という電波が
>>943 人間は一生のうちに脳細胞のわずか1/3しか使うことはないという。
転生を繰り返したエレエレは300歳あたりで脳の100%を活用し、数多くの知識を蓄えたという。
だが4000歳になった今、脳味噌は満タンで物覚えが悪く、何かを覚えるたびトコロテン式に昔の事を忘れてしまうのだ。
Drカオスかよw
最盛期だとチートも良いとこの万能キャラなんだよな、あいつw
>>954 ペギノノを書いた西欠三文字的には
愛する王子に託された子供のナイトメアを殺させてしまった罪悪感や
穢れのあるナイトメアや蛮族を差別しない使命感に燃えた融和のライフォス高司祭で
「エレオノーラは優しすぎた」と言われる予定だったのかも。
別に自分の都合しか考えず自分の思い通りに気が済まないのは何ら問題はない
自分の都合を押し通し自分の思い通りにするための手段が目的に合致してないのが愚かなだけで
まあ、ラスボスが100%正論な理論武装してると、逆に主人公達がDQNになってしまったりしちゃうし。
お題目は立派だが、どこか破綻しててくれないとかえって困った事に。w
そのエレなんとかさんは、ラスボスに足る器なのか?
魔法文明時代の魔法王側近く使えていた生き残りなので
現代で知られていない魔神将かそれ以上の魔神を、あの子扱いで操る知識がある。
本人はソーサラー・マギテ・司祭6レベルのセージ5レベル。
本人より操るものが強い、ミスリルゴーレムを操る駆け出し魔法美少女みたいなものだ。
手懐けられればおいしいな
一応、ペギノノとの会話で改心した、とかならまだ救いはあるんだが
主人公が戦ってない+ペギーがひたすら傍観者なんで
読者的にはカタルシスが足りないってのもあるよな
小説版は魔神相打ちの説得エンドだけど
DS版SW2.0は、戦闘殴り倒しエンドはなかったのでしょうか?
あんな代物を最後までプレイするスレ住人がどれだけいると
クソゲーと言う評判の割に中古高いんだよなアレ
よっぽど数が出てなかったのか
968 :
1:2010/08/07(土) 00:08:11 ID:V4XJbuyb
−いつも通り−
1.暗転
夏のある暑い日。
油断をしていた。
この地方を訪れたのが随分久しぶりだったせいもある。
村に一軒だけの宿屋で食事をしていたら、急に強烈な眠気に襲われた。
薄れゆく意識の中で、
「やっと捕まえたぞ、魔女め」
と言う声を聞いた気がした。
ごろん。
彼女が気付いた時には、手足を縛られ、暗く大きな納屋に転がされていた。
ドワーフや蛮族でもない彼女には広いことと穀物の匂いくらいしか納屋の様子は分からなかった。
両手は後ろ手で、両足は足首を縛られている。
口には猿轡だ。
身動きが取れない。
いきなりにしてはあまりにも手が込んだ拘束だった。
このままでは仕方ないので異貌化をしようと試みる。
ナイトメアである彼女は異貌化をすることによって、詠唱せず念じるだけで魔法を使えるようになるのだ。
「――っ!?」
頭が割れそうになって異貌化を止める。
今まで気付かなかったが、小さな角を覆い隠すように金属製の輪っかが頭に被せられている。
異貌化で角が大きくなろうとした時にそれに押し返され、角と頭蓋骨を刺激したのだ。
咄嗟に角を戻すほどの痛み。
無理矢理異貌化したらどれほどの苦痛か分からない。
彼女は頭の痛みを堪えながら状況を整理してみることにした。
969 :
2:2010/08/07(土) 00:08:54 ID:V4XJbuyb
2.恨み
彼女の名前はエレオノーラ。
失恋の後、魔剣の呪いにより死んでも穢れを持ち続けナイトメアとして転生し続けることになった人族の女。
既に4000年以上もの間、転生を繰り返している。
20年ほど前に転生して、『いつも通り』色々あって生まれた地を去り、旅の途中でこの村を訪れた。
転生を繰り返し4000年も生きてきた彼女にとって、行ったことの無い地は少ない。
当然この地方にも幾度となく足を運んでいる。
しかしこの地に来たのは200年ぶり。
人間以外の人族が珍しいこの地方では、自分を知る者などいないはずだった。
だから自分がいくら人族に嫌われる穢れ持ちのナイトメアとは言え、角を隠している状態の初対面で、いきなり睡眠薬を盛られ魔女呼ばわりされる謂れは無い。
となると、何故自分は魔女だと思われたのか?
彼女は訳が分からず、首を捻った。
手足は縛られていたが、首は何とか捻れた。
「不思議そうな顔をしてるな」
納屋の奥から声がした。
芋虫のように身体を捻ってそちらを向くと、一人の男がこちらを睨んでいる。
いや、こちらを見て嘲笑っている。
「もごもごもご」
(何のつもりですか)
猿轡をしたまま唸った気の強そうな返事に、男は嬉しそうに答えた。
その手には羊皮紙があり、ひらひらと暑そうに扇いでいる。
「文句を言いたそうな面だな。お前が193年前にこの村で何をしたか覚えてないのか?」
エレオノーラは驚いた。
年数までははっきり覚えていないが、何をしたかは覚えている。
『いつも通り』自分がナイトメアであると村人にバレ、迫害に合い、復讐をした。
ただそれだけだ。
恐らくこの村の者は恨み辛みを代々語り継いで来たのだろう。ご苦労なことだ。
だからこう答えた。
「もごもっごもごもーご」
(女性の扱いも知らないような男に答える義理は無いわ)
「くっくっく」
男は嬉しそうに笑って答えた。
「そうかいそうかい。自分の思い通りにいかないと癇癪を起こし、注意されたことを逆恨みして村を火の海にした魔女さまには反省という言葉が無いようで」
かちん。
「もぎー! もごもごもーごりー!?」
(誰が癇癪を起こしたり逆恨みをしたですって!?)
彼女は激昂して捲くし立てるが、当然男には通じなかった。
それどころか寧ろ、癇癪もちだと納得しただけだった。
「爺さまから寝物語に散々聞かされてたが、正直俺も、本当にいるとは思わなかったんだがな」
男は手を止め、羊皮紙を広げて見せた。
そこにはエレオノーラの似顔絵が描かれ、注意書きがされていた。
『この女、逆恨みでこの近隣の村々を焼き払った悪逆非道のナイトメアなり。決して許すべからず』
これには流石のエレオノーラも驚いた。
(何故自分がそこまで恨まれなければならないの?)
自分の思った通りにならない世界を恨み、復讐を重ね、自分がナイトメアだから一方的に嫌われてると責任逃れしてきた彼女にはその理由が分かるはずも無かった。
970 :
3:2010/08/07(土) 00:09:36 ID:V4XJbuyb
3.報復
「じゃあ、そろそろ始めるか」
男はそう言うとエレオノーラに覆い被さり、上着を剥いだ。
「んぐーー?!」
服の下から豊満な胸が曝け出される。
仰向けの状態でも綺麗なお椀型が崩れない、綺麗な乳房だった。
その彼女の胸を、男は餅でもこねるように力強く揉みしだく。
「んぐっ、んぐっ」
彼女は逃れようと身を捩るが逃れられない。
両手両足を縛られた体勢で体重をかけられてはどうしようもなかった。
初めは力任せだった手の動きが、やがてその動きを変えていく。
胸の形をなぞる様にさすりながら、親指と人差し指は軽く乳首を摘む。
「んっ」
もう片方の胸も軽く揉みしだきながら、乳輪に沿って舌で舐め上げる。
「んんーっ」
両の胸を強く、柔らかく、潰すように、撫でるように愛撫が続く。
「んっ、んっ、んんっ…!」
猿轡をされた口から荒い吐息が断続的に漏れる。
いつの間にか片手が彼女の股の間に滑り込み、その秘所に指が触れた。
ゆっくりとその割れ目を往復し、時たま、小さな突起を弾く。
「ん…」
指が一本、割れ目に入ろうとするが、狭くて奥まで入らない。
それでも無理矢理二本目を入れ、中をこすりあげる。
「――っ」
エレオノーラはあまりに強い刺激に仰け反って達した。
身体中の筋肉が弛緩し、男の腕の中でぐったりとする。
男は直ぐに彼女の下半身からも服を剥ぎ取り、自分のモノを当てがって挿入を開始した。
「んんーーーっ!!」
達した直後の余韻の最中に入れられた。
彼女の身体が快感に震える。
(そんなはず…ないっ)
彼女は自分の身体の反応を否定する。
性交の経験は決して初めてではない。
過去何度も人族に殺された中には、殺される前に犯されたことは一度や二度ではない。
けれどこれは転生してまだ経験の無い身体だ。
自慰も知らぬその身体がこうも容易く快楽を求めるとは思えなかった。
彼女は知らなかったが、実は最初の睡眠薬には多量の媚薬が混ざっていて、感覚が著しく敏感になっていたのだ。
「んっ、んっ、んっ」
(いやっ、感じてないっ、感じたくなんてないっ)
自分が次第に腰を振り始めていることに気付き驚愕する。
いつの間にか足の拘束は解かれていて、自ら男の腰を両足で挟んで離そうとしなかった。
ぐぃっぐぃっぐぃっ。
「んぁ、んぁ、んぁっ」
小刻みに入り口付近を突かれ、声に甘い物が混ざり始めた。
(何とか…しないとっ、…何とかし…ないとっ……)
心では否定しながらも身体は突き上げられる度に喜び、既に手も自由だと言うのに無意識に男の首にしがみついて猿轡を外そうともしない。
「んあっ! …はっ……ぁぁっ……!!」
もう訳も分からず呼気を吐き散らしている。
出すぞ。
男が耳元で囁くと、お腹の中がきゅっとなり膣がきつく締まった。
ずずんっ。
それを待っていたかのように男のモノが深く深く突き刺さり、子宮を押し上げる。
「んんっ…!」
どくっ、どくっ。
間も無く、大量の精液が流し込まれた。
「はあぁぁぁーーーーーーーーっ!!」
感覚が研ぎ澄まされた子宮に注ぎ込まれた熱い感触が染み渡る。
エレオノーラの意識はその快楽に押し流されていった…
971 :
4:2010/08/07(土) 00:10:34 ID:V4XJbuyb
4.宣告
「んっ、んっ」
エレオノーラは喘ぎ声を上げながら目を覚ました。
まだ甘い気だるさの中にいる。
気絶していた間も最初の男の後、何人もの男に代わる代わる犯されていた。
「…ぁあっ」
また膣内に射精された。
直ぐに膣から溢れ出して、もうかなりの回数中出しされていることを物語っていた。
ずんっ
「…はぁんっ……――っ?!」
次の男は入れると同時に彼女の首を締めだした。
「ぐ…うぁ……」
苦しさで気だるさから意識が覚醒する。
本来なら死んで転生するのも構わないところだが、あまりに突然のことで困惑した。
「おっと、それはやりすぎだ」
最初の男が止めた。
「かはっ! ……はあはあ……」
解放されると猿轡をされたままの口で目いっぱい呼吸をする。
「お前の気持ちは分かるがな…」
入れている男の顔には奇妙な痣があった。
普段の彼女なら気付いたかもしれない。
その男が、かつて彼女がナイトメアにする呪いを実験した男の子孫だということに。
普段の彼女なら考えたはずだった。
何故恨んでいるはずなのに最初の男は首を絞めるのを止めたのかを。
だが今の彼女にその余裕は無く、助かったとだけ思った。
しかしそれは間違いだった。
「殺したら転生してしまうらしいからな。死なない程度にしとけよ」
彼女は自分の耳を疑った。
まだ朦朧としていて聞き違いをしたのではないか、と。
誤って、自分から死んでも必ず記憶を持ってナイトメアに転生できることを口にしたのだろうか。
「驚くほどのことじゃない。何千年も馬鹿やってりゃ嫌でもあちことで噂が残る。種族が同じで外見そっくり、やってることも同じで常に一人とくれば転生を疑うのは当然だろ?」
彼女はそんな簡単なことではないと思う反面、言われてみれば同一人物だと考えるのも自然なことだと納得した。
「安心しな。お前はずっとここで飼ってやる。ずっと、だ」
それが何を意味するかは媚薬と快楽に溺れていた今の彼女にも理解できた。
しかし、彼女はその宣告をどこか恍惚とした表情で受け入れていた…
5.望んだ結果
エレオノーラは念願叶って自分を受け入れてくれる大勢の人族と暮らせることになった。
もう二度と怖れられることもないだろう。
しかし本当に彼女は幸せだったのだろうか?
無理に異貌化を試すこともできた。
成功すれば村人をいなして逃げることもできたし、失敗して頭部の損傷で死ねば転生によって解放された。
しかし。
都合の悪いことや嫌なことを全て誰かのせいにして逃げ続けた彼女にとって、今の快楽を捨ててまで命を懸けることなどできなかった。
やがて口が自由になっても、彼女が逃げ出すことはなかった。
それが快楽に溺れたからなのか、魔法も使えないほど心壊れたからのかは神のみぞ知る……
そして彼女は今日も、新しい『いつも通り』に男たちと身体を重ねる。
終わらない、永遠の呪いの若さで……
Bad End Or Happy End?
ミスティンの続きが書きたいので新米早く出て下さいと星に祈りをかける今日この頃、皆さんどうお過ごしですか?
暑さに任せて一気に書きました。
この調子で夏の暑さにやられてたら次はジャスティンになるかもしれん。
スレ見てたら、自分勝手が原因で何度も死んでるエレオノーラだから、改心するよりこんな状況に陥る方が早そうと思いついて書いてみた。
今は少し後悔している。
最初の男とラブラブ方面にしても良かった気がするが、それだと男が死んだらまた中二病エレに逆戻りしそうだしHappyEndは無理。
それならばとこうなりました。
それではまたノシ~~
色々設定違いがあるものの乙。
乙、個人的には嫌いじゃないぜそのバッドエンド。
話は変わるけどもうすぐバルバロステイルズ出るねぇ、スレ的に良い燃料になってくれるといいなぁ。
一目惚れした冒険者と一緒にいる為に人のふりをしている悲恋系NPCとか出ないかしら。
まさにそのためにラミアがPC種族にピックアップにしてあるようにしか見えないんだが
自分で作るキャラはここに登場させられない?が
NPCとかの公式キャラがいれば登場できるじゃないか。
ごちですお。(*´Д`*)
そういえばエレの外見は転生ごとに変わってるんだったな。
>>976 オリジナルでもメアリ・スーじゃなくてエロけりゃいんじゃね?
>>972 自分の子(普通の人間)を産んでみれば、エレオノーラも幸せを見つけることでしょう
荒療治ですが、一番効果的かも!
ちなみに発動媒体が無ければ異貌化したところで「魔法」は一切使えません
クリエイトデバイスがありますよ
あぁソーサラー6しかないエレちゃんは使えないよねwww
ダークナイトになれば発動体のいらないカラダになれるよ!
"翼の無い堕天使"(そもそもラクシアの天使がどんなものか定かでないが)の場合、
杖が主体とされ、ダークナイトの体を使って魔法を掛けているという可能性があります
それにエレオノーラは人間だけを憎んでいて、ついでに蛮族も嫌っているため、ダークナイトにもなりきれない変わり者!
エレオノーラと同じになった「人間」が他にもいるかもしれないけど、
「いつまでも若いまま、ついでに死ぬのも怖くない」となれば離反するかな
それと、あの話にはグラスランナーが一人も出てこなかった
ちょっと前からエレオノーラって誰
まさかそんな事も知らない奴がこのスレにいたとはな
…俺以外に。リプしか読まない人にはわけわかめ
俺も挙手しておこうw>わからない人
だがまあ、何か面白そうなキャラだという事はわかるので、
続けたい人は続けていいんじゃないかと思う。
話題変えたい人は、変える為の話題を振った方がいいかもね。
そういえばDSはペギノノベースだったな
別の話題と言われて
何故か
「くくくっ、ソラ! いくらジークに恋焦がれようが、ジークの子を孕むのはお前ではない! このルーだァァ―――ッ!!」
という謎の台詞が思い浮かんだ
そういやそろそろ新スレだね
>>988 そんなセリフ回しで言われたら板垣絵でしか浮かばない。
もしくは荒木絵。
毎晩こっそりソラの子宮にピュリフィケーションするルーのイメージが
精液は真水になるのだろうか
ボウフラの湧いた沼の水みたいなもんだと思うけど
しかし体内にある液体(血液とかでなく飲み込んだ飲み薬とか浣腸とか)にピュリフィケーションは通じるのだろうか
ゲーム的にも地味に興味がある
大概の魔法は大将を視認できないと効果がないんじゃないかなーと。
>>986 そいつだけど小説じゃそんなデレな台詞言わない。
994 :
なるかみ:2010/08/08(日) 04:16:14 ID:ioV2Vqhs
傷口に使うと、連続する100ℓまでの血液や体液が……ていうか、血液とか真水になったら手の施しようがない。しかも抵抗不能(なし)? …生物に使えるなら。
ナイトメアは寿命が果てしなく長いけど、外見は人間そっくり
・・・だとすると、生まれに関係なく精力は人間並みか?
外見はそっくりでも、欲望は底なしだったり
精液・愛液製造能力は底なしだったりの
ロマンはないのか
寿命がない、ってことは子孫繁栄の必要が薄いってこと
……そう考えると逆に淡白になりそうな?
>>997 エロパロ的には『貪欲だけど受胎しにくい』でおぬがい
1000ならルーとソラを差し置いてエアがジークの子を孕む
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。