FFシリーズ総合エロパロスレ 7

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1名無しさん@ピンキー
FFシリーズ総合エロパロスレです。

該当タイトル
7、11以外のナンバリングシリーズ(X-2、FF4TA含む)
CC(クリスタルクロニクル)シリーズ
ディシディア

・sage進行
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーで。
・801・百合は該当板へお願いします。
・女体化他、特殊系統はTSスレへお願いします。
・作品投下前にはカップリングを明記、もしくは名前欄に入れると良い感じです。

前スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258013531/

過去スレ
1スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084643139/
http://ff1to3.cute.bz/test/read.cgi/kako/1084643139/l50
2スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129822592/
http://ff1to3.cute.bz/test/read.cgi/kako/1129822592/l50
3スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160480047/
4スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204533571/
5スレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227715127/

保管庫(休止中?)
http://ff12ep.s1.x-beat.com/index.php

関連スレ
【FF】FINAL FANTASY Z 総合スレ3【7】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250056950/l50
【FFXI】ミスラとまんこしたい14夜目【エロ総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221385189/l50
【イヴァリース】ファイナルファンタジータクティクス 第5章【FFT】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239357175/l50
2名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 03:06:31 ID:xK1PYjcm
>>1

じゃあ前スレ埋めてくるか
3名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 13:52:46 ID:Flk8JR1x
乙です!
4名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:33:36 ID:RrLPUV7o
>>1
乙です
5名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 09:38:39 ID:UTBKrwp4
>>1
6おでん×ライト11:2010/05/20(木) 00:09:48 ID:805q4UKR
新スレ乙です
向こうは容量一杯になったようなのでこっちに
以下2レス連投+SS完結です
過去ログ>前スレ>598-599、632-633、725-726、776-777、879-880

 本当は、背中に腕を回して抱き締めたかったのだが、オーディンの背は大きく、ライトニングの
腕は途中までしか届かなかった。
 どんなに身体を寄せあっても、二人の間には、絶対的に埋まらない距離がある。そのことが、
たまらなく悔しかった。
 痛みと快感と、分類不能の幾つもの感覚が、ライトニングの心を四方八方から喰らいあっていた。
「んんっ! んぅっ……!」
 オーディンの反復が、強く、大きくなっていった。
 両手でライトニングの腰を抱え上げ、身体そのものを揺さぶっている。はしたなく捲れ上がった
スカートの下で、肉と蜜が衝突を繰り返し、加速していく。
 疾走する心拍を追い越そうとするかの如く、オーディンは無言の情熱を叩きつけていった。
 最深部をえぐる硬い感触は、腹腔の奥で甘い快感に変化し、ライトニングの全身に広がって
いく。骨の髄をも溶かしていくような悦楽は、激痛を中和する強烈な麻酔薬だった。
 呼吸もままならないというのに、鼻から抜ける、いやらしく火照った吐息を抑えることが出来な
かった。
「やっ、やあぁ……っ! あぁん!」
 矛先の温度が、上昇している。
 膨張し、高ぶる、絶頂への兆し。
 熱に霞む意識の中で、ライトニングは、必死に声を絞り出し、騎士の名を呼び続けていた。
 目の前が滲む。オーディンの顔が見えない。
 気持良いのに、怖い。
「ああぁぁぁーーー……!!」
 見開いた視界に映る青白い星が、コクーンが、急速に歪んで、暗転した。

 ---

 意識を取り戻した時、ライトニングは、オーディンの胸に抱かれていた。
 どうやら、最終段階に至る前に、気を失ってしまったらしい。
「オーディン……」
 痛みは既に消えていて、気だるさだけが身体に残っていた。
 産着にくるまれた幼子のように、純白のマントの中で身体を丸めながら、そっと息を吐いた。
 オーディンはライトニングを腕の中に収め、露出した肌を夜風から守っていた。
 肩を撫でる手は優しく、濃い緑色の瞳が、ライトニングを見つめていた。
「結局……お前を、受け入れられなかった」
 ライトニングは俯き、白大理石の胸に頬を傾けた。
7おでん×ライト12:2010/05/20(木) 00:11:36 ID:805q4UKR
「私は、やはり無能なルシだな」
 使役する側でありながら、ライトニングは、オーディンの情熱に振り回され、それを御することも
出来ず、振り落とされてしまった。
「それに……お前も、良くなかっただろ? その……、初めてだったし……」
 受け止めるどころか、思いの激しさに耐え切れず、途中で気を失う始末。
 鼓動の静まった胸の中は、無念さに重く濁っていた。
「……戻ろう。皆に気付かれると面倒だ」
 そう言って、オーディンの腕から離れようとした時、ライトニングは、自身の体液とは違う、ぬるり
とした感触のものが、内腿の辺りについているのを感じた。
 驚いて確認すると、胸から下腹部にかけて、白濁したゲル状の物質が多量に飛び散っていて、
薄く積もった雪のように、徐々に消え始めていた。
 指先ですくい取った途端、半透明のものは、するりと溶けて消えてしまった。
 それが、体外に吐き出された情熱の残滓だと気付くまで、やや時間が必要だった。
「お前の……なのか?」
 間違いなく、二人が思いを遂げた証明だった。
 汚らしい排出物としか思ったことのないそれが、千の愛を表す言葉よりも雄弁に、鋼の騎士に
宿った、抑え切れぬ情熱を物語っていた。
「こんなに、私を感じて……」
 目の前で蒸発していく白濁を払い除け、オーディンの手が、ライトニングを一層強く抱き締めた。
 ライトニングは、肩を抱く手に触れながら、騎士の胸に身体を寄せた。
「……ありがとう、悪い経験ではなかった──」
 全身の細胞が、甘い余韻に満ち足りていた。
「──次の機会があれば、努力する」
 そう言って、顎の髭飾りに手を添えると、ゆっくりと唇同士を重ねあわせた。
 ややあってから、ライトニングは、オーディンの足元に降り立った。
 ジャケットを拾い上げ、乱れた服装を直す後ろで、オーディン自身も前のジッパーを正している
のがおかしくて、つい口元が緩んでしまった。
 身支度を終え、オーディンの方を向き直ったその時、周囲を包む夜の静寂に、不穏な風が
流れてきた。
 生臭い獣臭が、ライトニングの鼻をかすめた。
8おでん×ライト13:2010/05/20(木) 00:16:18 ID:805q4UKR
「ムードのない連中だ」
 主と同じく、敵襲を察した騎士は、速やかに戦馬へと姿を変え、蹄を鳴らして敵を威嚇した。
 ゴルゴノプス。
 離れた茂みに、少なくとも三頭。
 ライトニングの傍らに、白刃の剣が飛来した。
「駆け抜けるぞ!」
 剣を携え、オーディンの背に飛び乗ると、横腹に踵を打ちつけた。
 突撃を告げる号令の如く、いななきが、星空の下に響き渡った。

以上で終了です
遅筆ゆえお待たせしてしまい済みませんでした
前スレに出たヘカトン×ヴァニラですが、自分はしばらく冥碑モードに
入りますので、誰かが書いてくれると……いい……なー
9名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 11:49:16 ID:OESIms48
乙!!
GJ!!
10名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 12:58:01 ID:LDbU8jDw
GJ!GJ!
出来ればまとめて見たかったな
11ナバート娼館〜ライトニング:2010/05/21(金) 16:57:33 ID:V6HgfO8O
「……辞めようと思う!」
「無理よ」

間髪入れずにナバートが答える。…が、必死に食い下がるライトニング。

「わ…私にはやはり無理だ!ここに来た事自体間違いだったんだ…自分が甘かった……浅はかだった……だからっ…!!」

その時だった!とてつもなく大きな力で両腕を掴まれた!見上げると双子と思われる青白く冷たい光をたたえた美しい召喚獣が微笑みながらライトニングを抑えつけていた。

「じゃあ、後はお願いね♪」

ナバートがそう言うと了解とばかりに投げキッスをする召喚獣。そして、そのまま振り返りもせずに部屋を後にした。

「お…オイ!?ちょっ…待てッ!!はッ…離せ!!!コラッ!こらーッッ!!!離せーッッ!!!!」

手足をバタつかせて暴れてみるものの召喚獣の力には到底適わない。有無を言わせぬ速さで衣服を剥ぎ取るとそのまま優雅に薔薇が散りばめられた湯船に勢い良くライトニングを突き落とした。



久しぶりの上玉なのにこんな事で辞められてたまるもんですか!今月の売り上げによっては次のオーナー会議で暗闇の雲より先に専務に昇格 出来るっていうのに!!辞めるですって?冗談じゃないわ!
第一あの女は汚いのよ!月の女神とか、チャダルヌークとか引っ張って来て!

……などと、ぶつぶつ呟きながらぼんやりと優しいシャンデリアの光が照らしだす長い廊下を歩くナバート。彼女は今日も心地よいハイヒールの音を響かせながら沢山の女達と向かい合う……時には真剣に……時にはユーモラスに……



―ここは娼館―……悲しみを抱えた女達が夜な夜な偽りの愛憎劇を繰り返す場所……

―ここは娼館―……たった一つの真実の愛を求め彷徨う場所……

―今宵もまた一人 愛に飢えたミナシゴが迷い込む…… END

※前スレに収まるかなぁ〜と思っていたのですが上手くいかずに、結局持ち越してしまいました。本当、すみませんm(_ _)m
12名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 23:51:30 ID:5XWJGBgY
>>8>>11 DJ!
お二人の作品とも面白かったです。

ってか、ライトさんの水揚げが見た・・・・・・ゲフンゴフン!
13名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 08:37:45 ID:M5KYz2b0
>>12
…ですよね。当初は最後まで…と思ったのですが、無理やり前スレに押し込もうとして失敗→だったらボクちゃんとヤらしても良かったじゃん!!ナバートも空気の読めないオッパイで終わらなかったはず……


FF13は以下2レスで終わりにします。
14名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 08:42:35 ID:M5KYz2b0
ライトニングだ!
こっち(グラン・パルス)に来てから何だか毎日熱っぽい…それに空腹時の吐き気……生理も3ヶ月きていない。まぁ、元々不順だから気にはしていないのだがな……。どうやら私の身体はこっちの環境には合わないようだ。
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『ライトニング初めての婦人科』
『ホープ 資金繰りに苦労の末逃亡』
『先生!今何入れました!?』
の3本です!では、来週も絶対に見るんだぞ!




サッズ・カッツロイです。
最近の若い連中ときたらテメェの事ばかりで二言目には金がねぇ…金がねぇ…って……まぁ、そこが可愛いっちゃ可愛いんだがな♪……
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『可愛いあの子を金で買う〜中年男の夢とロマン』
『快楽都市ノーチラス〜噂のチョンの間!』
『父ちゃんのアソコは孤児奮闘!』
の3本です!それじゃあ、来週も見てくれや!



ファングだ!
ヴァニラと騎乗位とジャイアントコーンが大好きだ!そう言えばこの間ホープの奴がどうすれば短期間に稼げますか?って聞いてきたから、冗談でちょっくら、そっち系のサイト行って体売ってこいよ!って言ったら真に受けちまってよぉ〜
色々聞かれても知らねぇーっうーの!!何かあったのかぁ!?
さぁ〜て、来週のファイナルファンタジーは……
『お勧めサイトはどこですか?〜14歳の青い果実』
『ヴァニラ秘密のアルバイト』
『チョコボの背中でオナニー三昧!』
の3本だ!それじゃ、来週も見てくれよぉ〜!




スノウ・ヴィリアースだ!
こらッッ!!初めてフルネーム知ったとか言うなよなぁ〜!?
セラがクリスタルになっちまって、これでも色々と無い頭なりに考えたんだぞ!最近は夢精直前に起きれるようになったんだ!…なぁ、セラ……俺、お前に胸張れる生き方してるよな?
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『セラ黒革の手帳〜あなたは所詮ただの駒』
『マジで夢精する5秒前』
『シヴァ姐ぇさんのSM講座』
の3本だぜ!そんじゃ、来週も絶対見ろよなっ!


15名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 08:44:44 ID:M5KYz2b0
ヤッホ〜♪ヴァニラだよ!
この間生まれて初めて血液検査をしたんだけどぉ、何か別室に連れて行かれちゃった♪何だかみんな深刻な顔してたなぁ〜
さてさてぇ〜来週のファイナルファンタジーは……
『サッズ…死へのカウントダウン』
『今日から私も障害者♪』
『ヘカトンケイルと触手プレイ』
の3本です!じゃ、来週も又見てねッッ♪




ホープ・エストハイムです。
……はぁ……マズい事になりました……。ライトさんのあの症状って、どう見たってアレじゃないですか!?時期的に見てたぶん、食糧プラントの時の……とにかく、どちらにせよお金が必要なんです!!何かいいバイト知りませんか?
さて、来週のファイナルファンタジーは……
『ホープ初めてのアルバイト〜兄貴達との熱い夜』
『たまごクラブ、ひよこクラブ、チョコボクラブ』
『意外と僕は需要無し!〜兄貴の好みはマッチョなアイツ』
の3本です!では来週も見て下さいね!


『ねぇ、知ってたぁ?チョコボにはヴァギナとぺニス両方あるんだよ』♪♪毎日〜一つ〜豆知識〜ランランラン♪♪♪


では、4とDDの研究してきます!
16名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 14:49:33 ID:hrQeOhbE
                     ∩ >>15    .'  , ..
                  ⊂、⌒ヽ   .∴ '     ';*;∵
                 ⊂( 。A。)つ ・.;,;ヾ∵..:
                    ∨ ∨     :, .∴ '
                 .. ' ,:‘.
     (\_ ハ,,ハ,,ハ /)
 三  ⊂`∩( # ゚ω゚)ノ つ  これは触手じゃなくて
   三 ⊂\\ ⊂)_ノつ  ワイヤーアームだっつんでんだろ
 三   (/(/∪ ∪ヽ)ヽ)
      <(/ ̄\)>
17名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 19:17:36 ID:Kbrfw4+m
サッズ×ライトニングが見たい
18名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 07:12:03 ID:cUGsG/Ib
ドッジ×セラがみたい
19名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 14:30:02 ID:n6zmrtkd
とにかくライトさんが見たい
20名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 20:05:21 ID:5T6I9KS9
WOL「呼んだか?」
21名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 22:23:09 ID:c4klVPTI
「(まぶしい奴・・・登場か・・・)」
22名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 17:01:47 ID:WuB8v9UM
誰?
23名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 18:53:36 ID:d6jSJVUv
ff1の主人公さ。
名前はディシディアより。
24名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 20:45:38 ID:WuB8v9UM
>>23
あ〜!なるほど!そっちもライトさんだったね!ありがとう
25名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 20:58:34 ID:rno/APJz
引退宣言


大作(注:言い過ぎました)のアイデアが頭の中に浮かんで、
死ぬほど考えてプロットを組み立てて書き始めたつもりだったのに、
なにかがおかしい!そう思った時、続きが書けなくなった。

いつまでたっても手がキーボードを打ってくれなくて、無理やり動かしてもまともな物が作れない。
出来上がったと思っても、推敲する度に「すべて選択(A)→Delete」の繰り返し。
頑張ってやり直しても、結局は削除地獄に嵌っていく。
馬鹿の一つ覚えみたいに同じシチュを言葉を変えて書き直すだけの、破滅の無限ループから抜け出したのは、
歴戦を重ねたヒロインを書いたつもりが、実は歴戦とは同じ戦いが繰り返されただけのことに過ぎないと気付いた時だった。
見事なまでに成長の無いヒロインの話を長々と投下した事が恥ずかしくなり、それがおかしい物の正体だと気付いた時にはもう手遅れだった。
俺が途中まで投下したSSにGJをくれた人たちには申し訳ないけれど、俺はもう書けなくなってしまった。

もう一度やり直そうとしても、途中まで投下した部分が破綻するだけ。
頑張っても頑張っても満足のいく続きが書けなくなってしまったんだ。

バイバイ、スレのみんな。
ろくでもないSSばっかり投下した上に、途中で投げ出してしまって申し訳ないと思ってる。



生みの苦しみに負けた書き手より……
26名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:33:04 ID:LLOzKzx5
>>25
え?何の話?
27名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:47:43 ID:kjerc68S
ただのコピペだからスルー推奨
28ピッコロ:2010/06/02(水) 15:47:20 ID:8vyhUauK
第一話

抗いがたい妖気に飲み込まれないように男は
刀を握り締める手に力を込めた。
完全に廃墟と化したこのザナルカンド。
火の気などなく肌寒さを感じる気温でも、
鍛え抜かれたこの男には些細な障害にもなっていない。
優美な美貌を持つ死の女王に対して大刀をかまえながら
この男―アーロン―はうめいた。
「どういうことだ……」
わずかな反響を残して場を沈黙が包んだ。
一歩、歩みを進め女王へと近づく。
シャリ…っとそのわずかな足音ですら高く響く。
かつては綺麗にタイルが敷かれたこの部屋は、
かつて栄華を誇った時代のザナルカンドであれば
女王への謁見の間、だったかもしれない。
しかし、栄光の時代から1000年を経た今では無残にどのタイルにもひびが入り
汚れ、苔むしている。
沈黙する麗しく妖艶な女王に刀を構えたまま、
再びアーロンはややおさえながら詰問した。
「答えろ…ユウナレスカっ……」
真っ赤な口紅を引いた唇がようやく開いた。
「答えろ……とは……?」
アーロンの眉間のしわが深くなる。
柔らかなそうなユウナレスカの赤い唇から紡がれたのがわずかそれだけだったことに
怒りはますます増幅されていた。
「究極召喚を使って『シン』を倒しても…結局『シン』は復活してしまうっ……」
大刀を握り締める手にますます力がこもる。
すさまじい重量のこの刀は斬り払うというより、
重量で叩き潰す、というほうがふさわしい代物だ。
手首、そして腕の筋力、さらには強大な握力を持つ鍛えられた男のみに扱える、
強力な武器である。
その刀の先がわずかに震えている。
「究極召喚とは…一体何だったんだ!?」
「希望……です。」
右手を広げたユウナレスカに合わせて
その艶やかな銀糸のような長い髪が揺れる。
アーロンの焦燥した表情がわずかに歪んだ。
29ピッコロ:2010/06/02(水) 15:47:49 ID:8vyhUauK
―何が…何が希望なものか……―
その視線を受けてユウナレスカはさらに続けた。
「『シン』は不滅です。
『シン』を倒した究極召喚獣が新たな『シン』となりかわり、
必ずや…復活を遂げます。」
アーロンは怒りが爆発しそうになるのを歯をぎりぎりと食いしばることで
懸命に耐えた。
妖艶な美貌はわずかな表情をも浮かべることはなく
言葉を紡ぎだしている。
「『シン』はスピラが背負った運命……」
なおも話そうとするのをアーロンはいらだちもあらわに遮った。
「では、無駄だったというのか!
ジェクトの…死も……ブラスカの……死もっ!」
二人の笑顔が脳裏をよぎった。
そう、これはアーロン、一人の問題ではない。
最高の親友である二人とともに。
スピラにおける最高権威ともいえるユウナレスカの前で
ともすれば押されがちだったアーロンの気持ちに、
脳裏によぎったふたりが再び力をあたえてくれたような気がした。
「いいえ。無駄ではありません。さだめ…です。」
なおも淡々と語るユウナレスカ。
「彼らの死こそ希望。『シン』に立ち向かう、という希望。
そして…希望は慰め。
悲しいさだめも諦めて、受け入れるための力となる……」
「ふざけるなっ!」
アーロンはこらえきれずに吼えた。
「ただの気休めではないか!
ブラスカは教えを信じて命を捨てた!
ジェクトは…ブラスカを信じて犠牲になった!」
怒りに打ち震えるアーロン。
ユウナレスカは先ほどから全く変わることない口調、そして表情のまま
冷酷に宣告した。
「信じていたから…自ら死んでいけたのですよ。」
「うわぁぁぁあっ!!!」
アーロンは大刀構えた大刀を振りかぶって跳躍した。
何かを考えていたわけではない。
30ピッコロ:2010/06/02(水) 15:48:13 ID:8vyhUauK
この、スピラの女神とされる女性にかなうとも思っていなかった。
ただ感情のままに動いたのだ。
ユウナレスカはそこまでになっても顔色一つ変えず
わずかに目を細めてすらりとした細い腕を頭上にかざす。
今では忌まわしきエボンの紋章が浮かぶとそこに結界が生まれる。
アーロンがすぐに間近まで接近し、振りおろそうとした刹那。
結界が刃へと姿を変えたのをみて
アーロンは反射的に身を避けようとした。
しかし間に合わず、大量の血を噴き出し、もんどりうって倒れ込む。
右目に強烈な痛み、そして鼻や口が右目付近から流れる鮮血で濡れる。
(クソっ……)
その間にユウナレスカはかざした手を優雅に振り下ろすと、
奥へとゆっくり歩みを進めた。
しかし、歩みが突如として止まった。
「まだ…命を落としてはいないようです。」
その女神のつぶやきはあまりに低く、
痛みと絶望が思考を占領していたアーロンの耳には届かなかった…

左腕の感覚がなくなっている。
効き腕ではなかったのが不幸中の幸いだな、とチラっと思ったが
すぐにそんな考えを激痛が呑みこんだ。
右目は深く斬られたのか、痛みとともに血が止まらない。
血の生温かさと生臭さがあたりを包んでいる。
ふとアーロンの左しかなくなった視界に幻光虫が飛び込んできた。
鈍い光を受けて飛ぶそれは禍々しさを感じさせる。
やがて幻光虫は一つではなく二つ、そしてそれ以上にいくつも飛び、
心なしか光も鈍いものから、やや明るい黄色がかったものへと変化していった。
右手に力を込めて身体を起こしてあおむけに態勢を変えるアーロン。
そこにスピラの元凶ともいえる女がアーロンを見下ろしていた。
床まで届く艶やかな銀髪。
隠す部分より、露出する部分のほうがはるかに多い布をまとい
全く表情を変えることなく見下ろす。
アーロンは何か言葉を発しようとしたが、言葉にならない。
その動作で目の傷からは、どくりと、血の塊が流れ落ちた。
考えが考えにならず、意識が渦を巻く。
ユウナレスカはその細身の肢体をアーロンの倒れ込むすぐそばへと下ろした。
31ピッコロ:2010/06/02(水) 15:48:44 ID:8vyhUauK
アーロンは声を絞り出した。
「ど……どういうっ……つもりだ……」
ちょうど正座するような姿勢で腰を下ろすユウナレスカ。
甘く華やかな香りが血の匂いを打ち消すようにあたりに広がった。
間近で見るユウナレスカは肌は雪のよう白く、
その華奢な身体はスピラの英雄という称号とは思えぬほど細く、
そして美しい。
しかし、アーロンにはわからない。
なぜ彼女がここでこうしているのか。
やられた相手の苦しむさまを見て楽しもうと言うのか。
それとも…とどめをさそうというつもりか。
整ったユウナレスカの顔にわずかに赤みが差し、
表情もわずかに緩んだような気がしたアーロンは
自分に向って手をかざしたユウナレスカのこれからする行動を
止めるすべも、止められるだけの体力も持っていない。
シャラ……とユウナレスカの腕輪が高鳴った。
(やられるっ……)
とどめをさされると思ったアーロンは、目を閉じて唇をかんだ。
(ジェクト……ブラスカ……すまん……
俺は約束を果たせなかった……)
熱を感じると、目の痛みが緩和された。
そして左腕にもわずかながら感触を感じる。
こころなしか体力も多少戻ったようだ。
「これはっ……」
アーロンはユウナレスカを見つめた。
華やかな芳香が強く周りを包んでいる。
「どういう……」
「簡単に……死なせてもらえる……とでも思ったのですか?」
妖しく、そして美しく、妖艶に。
ユウナレスカの初めて見せた表情にアーロンは血も凍るような恐怖で
その秀麗な顔を見つめた。

(第二話へと続く)
32名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 06:55:59 ID:ZCVaZ+SB
どういう…つもりだ……

ここで止めるなんて…。
33名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 08:08:45 ID:gIZnIwR0
ちょっと質問。途中できれてるSSって、新しい人が次投下するのに、どのくらい間あけるの?もちろん、なるべく続けて読みたいから待ってるんだろうけど
34名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 17:08:21 ID:RRlj47U2
一日くらいでいいんじゃね?
35リグディ×ファング:2010/06/07(月) 07:48:38 ID:bMuhLnrp

……どこまでも……果てしなく続く透明な世界……


……長い……長い……時の中で私は想う……


……あの時……あの瞬間を……私は絶対忘れない……





……大丈夫……ずっと見守ってるから………










政府旗艦パラメキアへ向かうリンドブルム船内……その一室から漏れる狂おしいほどに熱を帯びた女の声……






「…んッッ…あっ…あ…ぅん…あンッッ…いぃ……」

女は自ら男の上に跨り激しく腰を振り続ける。まるで自分を戒めているかのように……


「…ぁン…あ…いして…る……愛…して…あンッッ…」

「…俺…もだ…ファング……」

そのの言葉を聞くと女はそのまま倒れ込むように男の胸に顔をうずめる。男の全てを愛でるように髪をかきあげ唇を重ねる……

……女は泣いていた……柄にもなく涙という女の中の水分がその熱と憂いを帯びた瞳から流れ出ていた。

……心も泣いていた
……心はずっと前から泣いていた……好きになってはいけないのに……辛くなるのは最初から分かっていたのに……分かっていたのに止められなかった……そんな弱い自分、女の自分、幼い自分が憎い……
憎くて…憎くて…憎くて…



……頭が狂いそうだ……
36リグディ×ファング:2010/06/07(月) 07:49:18 ID:bMuhLnrp
……そう……私は狂っているのかも知れない……愛おしい人に対しての狂おしいほどの愛情は時として破滅へ向かうのかも知れない……破滅へ誘っているのは………私だ。

私の愛が重いから……激しいから……そして脆いから……それに気付いた時私から離れて行くのだろう……ヴァニラも……そしてコイツも……








パルムポルムへの派遣は自ら行くと決めていた。一分一秒でも早くお前に会いたかった……早く会って抱きしめてやりたかった……
お前がいなくなってから俺の中の何かが音も無く崩れ落ちていった……残ったものは空虚……無だ。 それでも、仕事はしなくちゃいけない。が、皮肉な事に休まず仕事をしていると余計な事を考えずにすんだ。仕事に支えられた。
でも、夜になるとやっぱり駄目だった……やけにベットが広く感じた。お前の笑った顔や、怒った顔、悲しそうな顔、そして俺にだけ見せる女の顔………全てが走馬灯のように俺の頭の中を静かによぎっていった。
ここまで一人の女にのめり込むとは自分自身思ってもみなかった。今までも…そしてこれからも……
彼女から出る狂おしいほどの情熱と愛情……それにギリギリの状態で堪えてる心。今にも崩壊寸前のダムのように、いつ壊れてもおかしくない紙一重の精神状態……彼女を支えてやりたかった…………






ヴァニラの消息が分かった時は心底ホッとした。……けど自分で思ってたより私自身は冷静だった。一人の男の存在が私を冷静にさせた。

……ヴァニラ……

ヴァニラ……

私の愛おしいヴァニラ……私の命………私の片割れ……

……私のヴァニラ……


こんなにもヴァニラの事を想っているのに、ここを離れる事がもどかしい……あの男から離れる事が後ろめたい……違う。嘘だ。私はあの男……リグディから離れたくない。好きだ。愛してる。

………だから憎い。ヴァニラの他にも心を許した私自身が憎い。一緒に過ごした時間が憎い……男と女……パルスとコクーン……ルシと人間……相反する者を同時に愛してしまった自分の節操の無さが憎い……



憎いのに……駄目なルシで…狂った女で…汚い人間の殻を被っていて弱い……弱さ故に男に救いを求めてしまう……


37リグディ×ファング:2010/06/07(月) 07:50:02 ID:bMuhLnrp
……愛してる……

……愛して……

……私を愛して……

……愛したい……

……愛されたい……

……こんな私にその資格はある?……


資格なんか無い。無くていい……無くていいから……

お願い……


……身体だけ……


……躰だけでいいから……


……こんな私を抱きしめて……







女は涙を悟られまいとして、より一層男の唇を激しく吸う。口内を舌でこねくり回し、唾液でくちゃくちゃと音をたてる。
男もまたそんな狂おしいほどの女の愛を受け入れるように、女の髪を撫で、尻を掴みながら彼女への愛で膨れ上がったモノを激しく突き上げていく。

「アッッ!…あっ……ンッッ…あうッッ!……」

男の突き上げてくる快楽に向き合うと同時に唇が離れる。二人の汗でピタリと張り付いた胸も離れる。赤く張り付いた跡のある女の胸がプルンとはじけ天を仰ぐ。腰は弓のように反り上がり、
子宮で感じた快楽を脊髄から脳まで真っ直ぐに届けるようにより深く、より奥まで挿入していく。
男は艶めかしくくねる女の腰を支えると、先程以上に激しく、そしてリズミカルに快楽の波を打ちつけていく。そのリズムに合わせるように男の上で激しく揺れる女。まるでマリオネットのように意志無く踊る。
今は快楽しか受けつけない……
男が与えてくれる快楽と向き合い、直視する事で愛していいと思えた。愛されていいと思えた。弱い自分、憎い自分を許す事ができた。

………例え一瞬でも……例え偽りだとしても………
38リグディ×ファング:2010/06/07(月) 07:56:28 ID:bMuhLnrp
男は思っていた。自分の上で我を忘れたように……何かを振り切るように腰を振る女。迸る汗など気にもとめず、髪を振り乱し、胸を上下に揺らし、全神経を子宮に集中させている。



俺は考えていた。こんな時にでも女のように快楽だけを直視する事は出来ない。どこか冷静に女を…ファングの事を……これからの事を考えていた。
明日になれば、ファングはいなくなる。
どうしようも無く、絶対に逃げる事が出来ない現実を突き詰められる。まるで明日ブラックホールに呑み込まれますと言われているかのようだ。
出来る事なら行かせたくない。一分一秒でも離れていたくはない。ファングがいなくなる事が怖い。その事で再び虚無の世界が訪れる事が怖い。

……だが、明日俺はファング達をパラメキアまで送り届けるだろう……

ファルシの支配する世界を人間の手に取り戻す……なんて甘い夢物語のような理想の為じゃない。レインズの為でもなければ、騎兵隊の為でもない。
……俺自身の為だ。

俺の理性がそうさせる………そしてファングもそう望むはずだ。俺から離れる事で、心のバランスを取り戻す事が出来る。もう一人のルシの子だけを見つめていける………

俺の理性………ファングの為と偽善ぶって自己陶酔に姿を変えた俺の弱さなのかも知れない………


……俺はずるい男だ………





男は女の腰を浮かせるように持ち上げた。一瞬にして快楽の魔法がぷつりと途切れる。女は男を見つめると何かを悟ったかのように男の上から離れた。
窓に掛かるブラインドからは時よりリンドブルムの夜間灯の光がもれ一瞬だけ部屋を照らし出す。
女は窓際まで来るとブラインドを上げ、ひんやりと冷たい窓にしなだれるように身体を寄せた。両腕を高く上げ、潰れるくらい窓に胸を押し付ける。脚を肩幅に開き尻を高く持ち上げた。
男は女の背後にそっと近づくと力いっぱい女を抱きしめた。

「!!?……ど…うした?」

「……いや……少しだけ…このままでいさせてくれ……」

「…………」

女は高く上げていた腕を下ろすと、自分の胸の上でクロスされた逞しい男の腕に触れる。頬を寄せて静かに目を閉じた……
39リグディ×ファング:2010/06/07(月) 07:57:38 ID:bMuhLnrp
一瞬だが、いつもと違うリグディの行動に動揺した。快楽でカモフラージュされた内心を悟られたかと思った。

……それでもいい……それでもいい……けど …………怖い。

リグディとはもっと話しておきたい事が沢山ある。いや…話さなければいけないのに、宙ぶらりんで壊れかけた私の想いをどう言葉で表したらいいかわからない。
それに……それに…きっと…言葉で表したら永遠の別れを意味する事になる……


……自分でその引きがねは引きたくなかった………





「……なぁ……」

女の言葉でハッとした。どれくらい彼女を抱きしめていたのだろう。

「わ…悪い……寒いか?」

「……いや……それより……こっち」

女はそう言うとぎゅっと抱きしめられていた男の腕をゆっくり振りほどく。そして、その手をとると、自ら自分の秘部へ誘った。そこは、熱く、とろけるような熱を持ち男への愛で、決して涸れる事の無い女の泉だった。

「……あたしの身体…めちゃくちゃにしてくれる……よな?」

女は泣いているとも笑っているともつかない表情で振り向いた。ただ、男を見つめる瞳には何か、覚悟のような強い意志が感じとれた。
男は振り向いた女の唇を一瞬のうちに奪った。息する間も惜しいとばかりに夢中で唇を重ね舌を絡ませる。手は女の胸にあてがわれ、そのピンク色の頂を刺激するように揉みしだく。
女は歓喜の吐息をもらしながら、男を誘うように腰をくねらせる。大きく温かい男の手はいつの間にか女の秘部を弄りグチュグチュと淫靡な音を出していた。

「あゥッッ!!…んっ…はぅッッん…」

男の手が女の一番敏感な部分に触れた。その小指の爪ほどもない小さな突起はピンと張り今にも弾けそうだ。男は中指と薬指を女の淫らな光を湛える肉の口に滑り込ます。親指は張り詰めた小さな蕾をこすりながら、女の胎内をグチュグチュとこねくり回した。
40リグディ×ファング:2010/06/07(月) 14:06:59 ID:bMuhLnrp
「あぁッッ…!!…いっ…いい……」

女は窓にすがりつくように片腕で身体を支え、もう片方の手で自らの胸を揉み掴んでいた。なおも、男の指は的確な場所を執拗に刺激してくる。

「あっ!…あぁ…!…も…う………」

女の下腹部にきゅんとした戦慄が走ったと同時にそこからは栓を抜いたようにビシャビシャと大量の液体が溢れ出てきてカーペットに染みを作った。
女は膝から崩れ落ちるようにその場に座り込む…が、直ぐに男に抱きかかえられた。




―AM3:27―

彼女を……ファングをもう4時間近く抱いている。抱いても、抱いても足らない……時は止まってくれない……
しかし、男としての限界が近い事も事実だ…いや、限界はとっくに超えている。自分でもよく我慢できたと思うくらいだ。
イった後の高揚感と脱力感、無力感は味わいたくなかった。その間さえ惜しかった。少しでも彼女の温かい胎内と繋がっていたかった………





リグディは最低の男だ……私の心だけでなく、身体までも奪っていった。自分でもわからなかった奥の奥までこの男は知り尽くしている。そして脳内麻薬のように一切の思考を止め快楽のみを与え、何度となく私を失神させる。

……本っ当……最低だ。

……最低で……最高の……愛おしい人………






男は崩れ落ちた女を抱きかかえると再びベッドへ移動させた。既に幾度となくイってる女は熱く潤んだ瞳で男を真っ直ぐに見つめた。そして、少しだけ視線を下に落としはにかみながら薄く唇を開いて言う。

「……たのみがあるんだ……」

「ん……?何だ?」

「……中に…出してくれないか…?」

「…………」

男はしばらく考えた。常に戦いの中に身をおく女の身体の事を思って絶対に避妊だけはしてきたからだ。しかし、本当にそれは意味のある事かは不明だった。姿形は人間と何一つ変わらないが、女は下界の人間……いや、ルシだ。しかも本人は壊れたルシだと言っている。
果たしてそんな人間との間に子は出来るのだろうか?
41リグディ×ファング:2010/06/07(月) 14:08:01 ID:bMuhLnrp
しかし、こうしていられるのも後僅かしかない……女ともこれで最後になる……そう思うと自然と答えは出ていた。

「……いいのか?……ガキ……できるかも知れないぞ?」

女は男の首に手を回して言う。

「……いいさ……あたしがそうしたいんだ……」


その言葉を聞くと男は女に微笑みかけ、そのまま女の上に覆い被さった。






……何故、あんな事を言ったのだろう……

私は……私自身を支える何かが欲しかった……彼が愛してくれた証しが……私が愛した証しが欲しかった……

……私を…強くする何かが欲しかった………




男は女の額に軽くキスをすると、幾らか落ち着きを取り戻した自分のモノをまだ熱をしたためた女のそこにこすりつけた。
それはみるみるうちに血管が浮き彫りになるほど大きくなり、天を仰ぐように反り返った。それに女の愛液を絡ませるとニチッっという音が漏れた。そして熱く潤う女のそこにゆっくりと挿入していった。

「んッッ……っ!……」

男の背に回された女の指先に力が入る。女のそこは、十分に濡れているのに、さっきよりもキツく締まり、胎内の肉どうしが絡み合い男から全てを搾り取るように圧力を加えてくる。男は女を味わうように……その姿を脳裏に焼き付けるようにゆっくりと動きはじめた。
女はその何とも言えない満たされていくような温もりと快楽に身を委ねる……。

男の動きが徐々に激しくなるにつれ女のそこからはグチュグチュという淫靡な水音が漏れ、そのリズムに合わせるように腰が上下に跳ね上がる。子宮で得た全身を震わす快楽の波動は直接脳内に届いているかのように素早く女の身体へ表れる。
男の背中に回されていた女の手はいつの間にか離れ、シーツを力いっぱい握りしめていた。嗚咽にも似た歓喜の声が徐々に大きくなる。

「あっ…!!あぁッッ…!!やっッ……い…く……!…イクッッ…!!!ダメッッ……」

そう叫んだと同時に女のそこはぎゅっと収縮し男の先端からは白濁した液体が胎内に放出された。女はそれを受け止めるように全身を震わせながら自らの身体を抱きしめて果てた………



42リグディ×ファング:2010/06/07(月) 15:41:15 ID:bMuhLnrp



………蒼い朝だった………


お互いの汗と体液にまみれながらもはにかむ二人………




私は………


俺は………




その先の事をよく覚えていない…………








凄まじい轟音が響き渡る、リンドブルム内の飛空挺保管庫。聖府直属の小型飛空挺に衣替えした一機の前で俺はルシ達の搭乗を待っていた。

しばらくすると、ピンクの髪をした女……確かファロン軍曹だったか……彼女を先頭にホープ、スノウが現れた。ファングは………まだ姿を見せなかった。
他愛もない話しをしながらファングを待つ。どの位待ったのだろうか……痺れを切らしたファロン軍曹がスノウに向かって言う。

「おい!スノウ、ファングの様子を見てきてくれ!」

「えっ!?俺!?」

「そうだ!お前以外にスノウはいないだろ!」

「たまには、ホー…」
「いいから行け!!」

その時だった。バタンと言う重々しい扉の音とともに爽やかな石鹸の香りを纏ったファングが現れた。まだ生乾きの髪で少し眠たそうにしながらこちらへ向かってきた。
チラッとだけ俺の事を見たがすぐに視線を外して皆に話しかける。

「ごめん…寝坊したわ」
43リグディ×ファング:2010/06/07(月) 15:44:09 ID:bMuhLnrp
やれやれと言う具合にファロン軍曹はふぅーと肩で息をした。全員が揃った所で最後に聞いた。

「もう、後戻りはできないぞ。準備はいいか?」

「あぁ、大丈夫だ。」

「よろしくお願いします!」

「よっしゃ!早く行こうぜ!!」

「………」

皆、思い思いの事を口にしながら小型飛空挺に乗り込む。ファングだけは無言だった。寝起きの振りをしているが、本当は違う……俺だって今ファングと二人きりになったら何をし出すか自分でもわからない。
皆が順に乗り込み最後にファングの番になった。
これで最後だ………
そう思っていても、こんな時に限って言葉が出てこない。ファング以外の景色がどんどん色褪せていきグレーの世界が広がる。音も無く、時がスローモーションで流れていく。
ふと落とした目線。ファングの足下が俺の目の前で止まった。



―その瞬間……時が止まった―





一枚の真っ白な鳥の羽がふわりと目の前に舞い落ちてきた刹那ファングの唇が重なった……




……言葉はいらなかった……

二人きりのグレーの世界……夢中で唇を重ねた……



首にかけられたファングの腕に力が込められ唇が離れたと同時に吐息が鼓膜を震わせた。




(……ありがとう……)






それが、俺が聞いたファングの最後の言葉だった………



44リグディ×ファング:2010/06/07(月) 15:48:56 ID:bMuhLnrp
パラメキアへ向かう飛空挺内は沈黙に包まれていた。皆一様にファングとリグディの関係に動揺していたからだ。見た目からは想像出来ない複雑な想いを抱き、誰にも気付かれずに水面下で愛を育んできたのだろう。
誰もが沈黙を破る適切な言葉を模索していた時だった。先に口火を切ったのはファング自身だった。

「おぉい!何だよッッ!みんなして黙りこくって!ヴァニラが待ってんだ!頼むからシャキッとしてくれよなぁー」

その言葉を聞きライトニングはほっとした表情で微笑む。

「……あぁ…そうだな」

皆の表情にもいつもの笑顔が戻った。その事を確認するとファングは視線を窓の外に向けた。既にリンドブルムは見えなくなっている。

……白い光の世界……

ファングは下腹部に優しく手をあてて言う……





(愛してくれて………ありがとう)









45リグディ×ファング:2010/06/07(月) 15:51:47 ID:bMuhLnrp

……あれからもう三年が過ぎた……



お前があのクリスタルになってるなんてな……未だに信じられないぜ……
なぁ……そこからは何が見える?
何が聞こえる?
何を感じる?

……俺の事……わかるか?



なぁ……ファング……いつかはそこから出られるんだろ?

……その時、俺は幾つになってんだろうな……よぼよぼの爺さんになってたら気づいてもらえないかもな………



「……フッ……その前に死んじまってるか……」




燃えるような夕焼けを背に優しいオレンジ色の光をたたえたクリスタル………
そのクリスタルに話しかける一人の男……その傍らには涼やかな瞳をたたえた幼い子供の姿があった。
地面にしゃがみ込みながら何やら木の棒で絵を描いていた。その子がくいっと男を見上げながら言う。

「……だいじょうぶだよ!パパにはクリスタルの女神さまがついてるからッッ!」

男はその子に優しく微笑みかけると、ひょいと脇を掴み軽々と自分の肩に乗せた。爽やかで力強いグラン・パルスの大地の匂いが鼻をかすめた。

「……そうだな……俺には女神様がついてるんだよな……」





……なぁ……そうだろ……


……ファング………







父子はいつまでも夕陽に染まるクリスタルを眺めていた………そんな二人を包み込むようにクリスタルは今日も静かに優しい光をたたえ続けている





(END)

※かなり妄想入ってしまい申し訳ありません。お目汚し失礼しました!
46名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 15:52:53 ID:U4s9CXha
ここ、FF7駄目なんですか?
47名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 18:44:44 ID:LL3qP4g8
>>46
テンプレ読めよ
話はあっちが落ちてからだろ
48名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 23:14:28 ID:+Pcuh37z
>>45
キャラに脳内ポエム流させる路線は、推敲時に勇気もって「削る」方向で頑張らんと際限無くなるぞ
49名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 01:24:05 ID:qw4009Da
>>45
子供はファングの子ってことなのかな
いつ産んだのかなとか気になったw

とりあえず乙です、切なくてなかなかよかたす
50名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 09:02:49 ID:w1SlumGj
>>48のコメントの「脳内ポエム」がパッと見「洗脳ポロム」って見えたw
ちょっと頭冷やしてくる。(^-^;
51名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 10:55:08 ID:/XgVIHsd
和ませたつもりなんだw
52名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 21:30:32 ID:VutpEmMA
なんで洗脳パロムになるのかイミフ
4者乙
53名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 10:13:41 ID:nLVfqsOn
洗脳パロム???
54名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 15:12:20 ID:q+hkP9CC
磁力の洞窟での対決に負けて謎の少女に操られてしまい、
劣等種の生殖サンプルとしてレオノーラを本能のままに犯し続ける、のか?
シチュとしては美味しいけど文才がない俺…
イヤイヤ叫びながら初恋の人に無理矢理って(;´Д`)
55名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 20:42:51 ID:vjz8lkC9
>>54
イイよそれ
すげえ読みたいんだけど
56名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 12:01:55 ID:QGuO/V7R
レオノーラはもうちょっと評価されてもいいよな
正式ナンバリングなら屈指の萌えキャラになりそうだし
てことで俺もパロム洗脳シチュはかなりおいしいと思うぞ
57名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:12:58 ID:JFJ4N7sw
パロムとポロムとパルムポルムがたまにワケ分かんなくならない?
58名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 00:53:33 ID:50nsudSN
早口言葉みたいだな
59名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 12:07:02 ID:RMNP2V0M
……で、待ってるのですが……
どなたか下さいまし……
60名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 21:39:51 ID:xLxQ6Ezd
ヘカトン×ヴァニラが投下されるまで服を着ないことにした
61名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:43:13 ID:owWReyzG
冬までになんとかしてやらないと>>60が凍死するぞ
62名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 06:44:04 ID:j/+0ci/R
軍人時代のライトニングさんが慰安婦役として上司や同僚達とヤリまくる小説が読みたい
63名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 15:18:30 ID:jHXxEEw9
マイナー組で申し訳無い。
士官学校時代のナバート×教師&ナバート×ロッシュ です。
64女子高生ナバート:2010/07/02(金) 15:20:25 ID:jHXxEEw9
「…ん゛っ……ん……っ……」

美し過ぎる程整った唇が淫らな音をたてながら、赤黒く膨れ上がった男のものを口いっぱいに頬張る。―…グジュ…ジュルッ…ジュ…ズズッ……―
外からは時より人の声と足音がすれ違っては消えてく。まさか扉一枚隔てた、日中のこんな時間にそのような淫らな行為が行われているなどとは誰が想像出来るだろうか?
よりにもよって、彼、彼女達が近い未来この国の治安と安全を守るのだ。
聖府首都エデンにある士官学校は国中から集められた精鋭達が更に篩にかけられ厳しい倍率を勝ち抜いたエリート中のエリートのみが入学を許された聖域とも呼べる場所である。
その中でも開校一の才女と噂高い一人の少女がいた……ジル・ナバートその人である。その知性もさることながら、彼女には他を圧倒する美しさと気品が溢れていた。
透き通るような白く美しい肌に、絹のように柔らかい黄金色の髪。瞳はブルーサファイアを思わせるほどの透明度と輝きを放ち、唇はほんのり桜色に染まっていた。
そんな彼女が昼間から……しかも学校の宿直室という場所で淫らに男のものを貪るようにしゃぶっているのである。

「…ん゛っ…っふ……ッ……ン…っちゅぱ…」

口いっぱいに頬張った男のものを一旦口から離すとキラリと白く細い糸を引いた。ナバートは男の脈打ちそそり立ったペニスに、そのほっそりとしたまるで陶器のような手を添えるとゆっくりと上下にスライドさせながら言った。

「ねぇ…?教官…次の実技のテストもお願いね……」

頬を上気させ、とても10代とは思えない艶っぽい視線を向ける……がその瞳の奥底はどこか冷たさと暗さを湛えていた……。
いくら開校一の才女と呼ばれていても、多少の戦闘を伴う実技の成績は、やはり男子には適わなかった。筆記のみでは一番にはなれない。彼女にとって首席で卒業する事のみが意味を持つものであった。
65女子高生ナバート:2010/07/02(金) 15:23:16 ID:jHXxEEw9
「…っぁ……あぁ…分かってる……他には、何かあるか?」

30代前半と思われるまだ若い教官と呼ばれた男はズボンを膝まで下ろしベッドの縁に腰掛けた状態で言う。優しく熱っぽい視線をナバートに向け、その長くシルクのような髪を愛しむように撫でながら……。
きっと彼は本気で彼女に好意を寄せているのだろう……そして彼女はその事を知った上で彼を利用していた。
現に彼には口で奉仕するだけで、肌を晒した事も無ければ、勿論身体を重ねた事も無かった。相手を吟味した上で適切な言葉と行動で、より多くの利益を得る……無駄な事はしない。
それは戦略と据えた彼女自身のアイデンティティであった。

「…ありがとう……私、この後用事があって早退したいんだけど……大丈夫かしら?……でね、午後の授業レポートを隣りのクラスのヤーグ・ロッシュに届けさせて欲しいの……」

上目使いにお願いの表情を浮かべて見せる。男は一瞬、不快な表情を浮かべたが、すぐに取り繕った笑顔を向けた。

「……わかった。ヤーグ・ロッシュに届けさせればいいんだな?」

「ええ……」

ヤーグ・ロッシュ………。彼は今時珍しく奨学金を受けて入学してきた。成績は常に上位で、特に実技においては彼の右にでる者はいなかった。彼も又、どうしても士官学校で良い成績を上げ聖府直属のサイコムへ配属されなくては意味が無いと思っているような男だった。
己の実力のみで、群れる事も媚びる事もせず、虎視眈々とナバートの後を追い続けるロッシュ……ナバートにとっては何としても蹴落としたい相手だった。

彼女は口元を緩ませ微笑んで見せるとペニスを握る手に少しだけ力を込めた。そして再びゆっくりと上下にしごきだす。左手で裏筋をなぞり袋の部分を転がすように刺激する。
男は一瞬ビクンッ!と身体を震わせた。

「……あぁ……ジル……」

まるで少年のような瞳でナバートを見つめる。その様子を確認すると舌を出しゆっくりとペニスの先端に近づいていく。
66女子高生ナバート:2010/07/02(金) 15:26:32 ID:jHXxEEw9
その姿はまるで獲物を狙う蛇のようであった。別々の動きをする美しく整えられた手の中で踊るペニス……その先端からは男の我慢汁が滲み出し今にも滴り落ちそうに滴を溜めていた。
ゆっくり近づく舌がそれをテロッっと舐め掬った。蜘蛛の子が糸を引くように細く長くペニスの先端とナバートの舌が繋がり何とも言えない淫靡な妖しさと美しさを醸し出していた。

「ふふっ……こんなにいやらしい糸引いちゃって……ずっと、我慢してたのかしら?」

プツッっと切れた粘り気のある糸がナバートの顎から首元までだらしなく垂れ下がりピトッっと張り付いた。それを指先で拭いチュパッっと口に入れた。
ただその姿を見ているだけで男のペニスははちきれんばかりに膨張し、催促をするかのように再び先端部分に滴をじわりと滲ませ始めた。

「あら…さっきキレイにしたばかりなのに……もう限界かしら?」

そう言うと右手を動かしながらペニスの先端部分をその整った美しい口でカポッっとくわえ込んだ。口内はすぐに彼女の唾液でいっぱいになり温かくヌメる肉の壁と蠢く舌とで、男は唸るような声を出した。
―…ち゛ゅるッッ…チュパ……ズズッ…じゅるるッッ……―右手で優しくさすりながら徐々に口の奥へ奥へと男の肉棒をくわえ込んでいく。
一瞬、全てを呑み込んでしまうのでは?と思えるほど喉の近くまで男のものをくわえるとキュッと唇をすぼめ一気に強張った先端部分まで搾り出すように引いた。
ジュルッっという派手な音を出したあと、チロチロとまるで子猫のように先端部分から竿、裏筋まで丁寧に舌を這わせる。袋部分を転がしていた左手が奥へと伸びたと同時に男の肛門部分を指の腹でクッっと押した。

「あうッ!!……あ…」

男は恍惚とした表情を浮かべ身体を震わせた。その哀れとも思える男の姿を確認すると、再びヌルヌルとした右手をスライドさせながら男の我慢汁滴る先端部分にしゃぶりついた。

「んっ…ン…ん……」

―ジュルッ…ジュルッ…チュパッ…ジュルル…―と派手な音をたてながら舌を絡めた口を手の動きに合わせて動かす。

「…あ……ッッ…ジル…」

徐々に手と口の動きを速めていく。ナバートの口からは溢れ出た唾液が床に滴り落ちて小さな水溜まりを作っていた。

67女子高生ナバート:2010/07/02(金) 15:29:51 ID:jHXxEEw9
「…あ…ッッダメだ……もう……ッッ…」

男がそう喘いだ瞬間、硬く硬直したペニスはドクンと数回脈打つと同時にドロッと白濁した液体が勢い良くナバートの口内に放出された。
濃厚で苦味のある液体が舌に纏わりつく。それを口に含んだまま一瞬見下すように男を一瞥すると白く無機質な扉の向こうへ消えて行った。




……とりあえず、此処までです。
68名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 13:32:45 ID:hPJ6xANV
>>67

タイトル見てギャグかと思った。

もう話は出来てるんでしょうけど、ロッシュに返り討ちにあって、ナバートがひゃんひゃん言わされるの希望。
69名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:59:39 ID:Xbpc2KOz
所で、光りの4戦士って出たっけ?過去ログにある?
70小悪魔ナバート〜明日は選挙:2010/07/10(土) 17:23:56 ID:tF6Q0WTi
>>67
そもそも、何故ロッシュなのだろう……?頼まれ事だとしても、彼女の自宅に行きたい男はごまんといるのに、最近のナバートはやけに彼に固執するようになっていた。
生徒、教師を含め学校中の男達がナバートに対して贔屓目で見ていたのに対し、ロッシュだけは違っていた。
決して彼女に靡く事が無かった。それ所か、時折意見をしたり男達にちやほやされているナバートに対して批判的な態度を取る事もあった。
初めのうちは、ロッシュに対して嫌悪感しか抱かなかったのだが、余りにも自分に靡かないロッシュに次第と興味を惹かれていった。……と言っても、何としても自分の言う事を聞かせたい!他の男達と同様、自分に靡かせ駒にしたい!
などと言う、歪んだ負けず嫌いと征服欲から生まれた興味だった。

真っ白な空間に括り付けられた曇り一つ無いガラスの洗面ボールに白濁した液体を吐き出すナバート。
顔を上げ見た鏡に写るその姿は決して美しい姿では無かった…………
丹念に口を濯ぎ、制服の乱れを直す。ふと下に目をやると、白いプリーツスカートの裾が汚れていた。

「……はぁ……」

ずっと跪いた状態でいたせいで付いた汚れだろう。この汚れを見る度に男の匂いや感触が脳裏を掠めると思うと心の底から溜め息が出た。
扉を開けると男の姿は無かった。宿直室を出ると窓から差し込む燦々とした日差しがまるで光りの矢のごとくナバートを照らし出した。
71小悪魔ナバート:2010/07/10(土) 17:24:36 ID:tF6Q0WTi
(第一、何で俺なんだ?)


高層ビルで反射され屈折した陰を落とす夕日と、人々の行き交うざわめきの中、ポツンと手にしたチップを見つめるロッシュ。
大都会エデンの学校に通っているとは言え、ほぼ毎日家と学校の往復のみの彼にとって学校帰りに街のどこかへ寄るなど、入学以来初めての事だった。
彼の家はエヴリーデ郊外の辺境の地にあった。病弱の母親とまだ幼い妹の三人で暮らしていた。いくらファルシの加護の下最低限の生活は保証されているとは言え、その生活は厳しいものだった。
彼が成績にこだわるのも、サイコムにこだわるのも聖府直属と言う安定した仕事に付く為。全ては家族を楽にしたいと言う強い想いからであった。

いくら、教師の頼まれ事だとしても、クラスも違えば、家も反対方向……。その事は教師も知っているはずなのに、何故自分なのか?何か意図でもあるのか?策略……?陰謀……?

(早く、用事を済ませて帰ろう)

人一倍、用心深いロッシュは周りの気配を気にしつつ、一際背の高い瀟洒なマンションに入って行った。
此処は、数年前に完成したばかりのタワーマンションで聖府の高官や官僚、政治家、有名企業の社長など、俗に言うセレブ達が住むようなマンションである。
その中の一室が彼女の自宅だ。……と言っても家族は別にいくつか家やマンションを所有していて一緒には住んでいない。士官学校への入学が決まった時に両親がプレゼントとして彼女にあてがったものだった。

中へ踏み入れた瞬間言葉を失ったロッシュ。とてもマンションとは思えない……まるで五つ星ホテルのようなエントランスが広がっていたのだ。
ナバートがお金持ちのお嬢様だとは聞いてはいたが、あまりの桁の違いと、明らかに場違いな自分……何か苦いものがこみ上げてくるのをロッシュは感じていた。
重たい足取りでフロントへ向かう。ピシッと制服を身につけた清潔感溢れる男性が完璧な笑顔を向ける。

「どうか、いたしましたか?」

「あっ!………これを……」

ロッシュは手にしたチップを差し出した。緊張のあまり、必要とする言葉が出てこない。
72小悪魔ナバート:2010/07/10(土) 17:25:06 ID:tF6Q0WTi
「……これ……とは?」

フロントの男性は笑顔を崩さないまま聞く。

「あ!…じゅ、授業のレポートです!!」

彫りの深い大人びた顔立ちが、どんどん年相応……いや、もっと幼い、少年のような顔になり、頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯く。元々、口下手な彼にとっては、酷とも言える状況だ。

「失礼ですが、お名前の方を伺ってもよろしいでしょうか?」

フロントの男性は顔色一つ変えず聞いてきた。慌てて、答えるロッシュ。

「ヤッ…ヤーグ・ロッシュです!」

名前を聞いて何かが繋がったのか、フロントの男性は小さく頷くように頭を下げた。

「やはり、ロッシュ様でしたか……ナバート様から伺っております。とても大切な物を預かって貰っているとの事で、直接ナバート様ご本人に渡して下さる様、承っております。どうぞ、此方へ……」

そう言われた方に目をやると、同じような、しかしフロントの男性より身軽な制服を身につけた男性がロッシュに向かって頭を下げた。

「彼がナバート様のお部屋までご案内致します」

「……いやっ!……っちょっ!!……待ってくれっ……」

ただフロントへチップを渡すだけ……渡したら直ぐに帰れるものだと思っていたロッシュの行動は完全にナバートに読まれていた。
真面目で口下手なロッシュの性格を完全に把握し、敢えて他人を使う事でスムーズに外堀を固め逃げ出せないようにしたのだ。
ロッシュは仕方無く、その男性の後をついて歩くしかなかった。見る物全てが、近代的でモダンな建物内はまるで、異次元にいるようだった。それと同時に、聖府に付き成功すれば、自分でもこのような環境が手に入るかも知れないと言う淡い期待が胸を掠めた。


「……此方のお部屋になります」

エレベーターを降りた所で制服の男性はそう言った。しかし、目の前にあるのは室内とは思えない立派な門扉と、先が見えない長い廊下だ。

「……あの、どこの部屋でしょうか?」

一つのフロアに幾つかの住宅を想像していたロッシュは、当たり前のようにそう質問した。制服の男性はにこやかな笑顔で答える。

「このフロア全てがナバート様の御自宅になります」

一瞬にして耳まで真っ赤にして俯くロッシュ。「穴があったら入りたい」とは正にこの事だった。
73小悪魔ナバート:2010/07/10(土) 17:32:15 ID:tF6Q0WTi
制服の男性は門扉脇にあるベルを鳴らした。すると肩から上のナバートの映像が浮かび上がった。

「ロッシュ様をお連れしました」

『ご苦労さま♪もう下がっていいわよ。ありがとう』

そう言われた制服の男性は満足そうな笑みを浮かべ、ロッシュに頭を下げると、もと来たエレベーターで去って行った。
誰も居なくなったフロアにナバートの柔らかい声が響きわたる。

『こんにちは♪わざわざ、どうもありがとう。本来ならばきちんとお出迎えしなくちゃいけないんだけど、今ちょっと手が放せないの……悪いんだけど、レポートのチップを中まで持ってきてくれないかしら?
門は開いてるわ。廊下突き当たって右の一番奥の部屋にいるから』

ナバートは、畳み掛けるようにそう言うと。一方的にプツリと映像と音声を切った。
さっきもそうだったが、ロッシュには考える時間も、言葉を発するタイミングも全て奪われてきた。もう此処まで来たら面と向かって、確実に手渡しし、早く家に帰る事だけしか今は考えられなくなっていた。
真っ白な大理石の廊下の両サイドには水が流れ、下から照らされたダウンライトの光りが淡く揺れる。所々にクリスタルで作られたオブジェがさり気なく飾ってあり無機質な壁に華を添えていた。
そんな廊下とも思えない廊下を歩き指定された部屋の前でロッシュは足を止めた。此処に来てからずっと緊張状態だったが、いざナバートの……いや、女性の部屋を目の前にすると今までとは比べものにならない位緊張し、顔が強張っていくのを感じた。
一呼吸おいた後、声をかける。

「ナ…ナバート!……頼まれた物を持ってき……!?ッッ!!!!!!」

そう言いかけた途中、自動ドアが開くと同時に衝撃的な光景がロッシュの目の前に飛び込んで来た!

なんと下着姿のナバートが立っていたのだ!おくびれる様子も無く、その完璧過ぎる豊満でスレンダーな身体を薄い数枚の布だけで包んでいた。
シャンパンピンクのシルクガウンに黒の総レースのブラとお揃いのショーツ。ブラのフロントにはスワロフスキーのクロスチャームが、まるでロッシュを誘っているかのようにキラキラと揺れ、光り輝いていた。
74小悪魔ナバート:2010/07/10(土) 17:40:51 ID:tF6Q0WTi
「なっッ!?」

「……フフッ♪……どうかした?」

目を丸くして驚きを隠せないロッシュ。ナバートは、さも想像通りと言わんばかりの悪戯な笑みを浮かべた。

そこに立っていたのはナバートであり、ナバートではなかった。
まるで、下着の広告モデルが紙面から飛び出してきたかのようだ。
そして、何かが違う……そう、彼女のトレードマークと言っても過言では無い眼鏡をかけていなかったのだ!学校で見せるインテリで冷たい印象の彼女は武装するかのように、いつも眼鏡をかけていた。
それが、今の彼女には無い……それだけでこうも印象が違う事にロッシュは驚きと共に違和感を覚えた。
それは、男としての生理的な違和感とそれを理性で押さえつけようとする自分……そして、全て仕組まれているかのような疑心暗鬼……

ロッシュは、それらを振り払うように軽く頭を振ると制服のポケットからレポートのチップを差し出した。

「……これ。」

「あぁ…ありがとう」

すっかり、その存在を忘れていたのか、それとも、最初からどうでも良い物だったのか、ナバートは今気づいたという顔つきでその小さなチップを受け取った。

「……じゃあ」

ロッシュは、ナバートの手に確実にチップが渡ったのを目で確認する。帰ろうと身体の向きをかえた時だった。

「待って!」

ナバートの細く冷たい手がロッシュの手に触れた。そして一瞬指を絡めたかと思うとスッっとその手を引いた。

「……お茶……飲んでいかない?」

「いや…いい」

ロッシュは背を向けたまま答える。此処に来てから外を見ていないが、そろそろ日が暮れる頃だ。それに、先程から徐々に制服のズボンの中で硬さを増していく自分のものを懸命に理性で押さえつけてきた。もう、これ以上彼女と関わり合いたくはない。
帰ろうと廊下に足を向けた時だった!ウ゛ゥーンと目に見えない壁に行く手を遮られたのだ!慌てて振り返って見たナバートの視線は冷たくロッシュを見下し、口元だけが笑みを浮かべていた。





とりあえず此処までです。当初はナバート攻めを考えていましたが、ロッシュにヤられてひゃんひゃんも……でも、ロッシュいい奴だしなぁ……
75名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 18:35:32 ID:tF6Q0WTi
度々申し訳ないです!ロッシュが貧乏人とか……ナバートがセレブギャルとか……勝手に色々妄想を付け加えてしまいました。そこん所、目ぇ瞑って下さい。すみませんm(_ _)m
76名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 07:24:28 ID:1xm9WjaQ
うん、ロッシュ好きだな。あいつこそ、実は生きてたっていう設定であってほしい。
あいつ死体なかったし。
77ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:43:04 ID:dYUZNmDh
見えない壁にもたれかかるロッシュに、ゆっくりとすり寄って来るナバート。その様子はまるで獲物を追い詰めたハンターのようだ。

「……や…めろ……」

そう言った瞬間、今にもこぼれ落ちそうなナバートの胸がムニュとロッシュの胸にもたれかかるように張り付いた!
魅力的な谷間を覗かせる白く豊満な胸はロッシュの胸で四方に潰れる。その温もりと柔らかさは制服の上からでも伝わる程だ。
後退る事も出来ず、ただ硬直するロッシュに追い討ちを掛けるかのようにナバートの手が硬く張り詰めた股間部分に触れた。

「……う゛ッッ!!……な…にを!?……」

「……何を?って…見て分からない?」

股間部分を愛でるように優しくゆっくりとさするナバート。少し背伸びをし、ロッシュの耳元にその艶やかな桜色の唇を寄せて言う。

「……お母様……体調の方は良さそうで何よりだわ。……あなたが私の所で遅くなるって言ったら何って言ったと思う?
……フフッ……あの子がお友達と遊ぶなんて珍しい事だから、たまには羽を伸ばしておいで…これからも息子を宜しく……ですって……お母様もそう……!!!!!?」

その刹那、ナバートの身体が宙に浮いたと同時に冷たい大理石の床に思いきり尻を打ち付けた!ロッシュがナバートを突き飛ばしたのだ。

「ちょッッ!!なっ…何するのよッッ!!!!!!」

突然の出来事に動揺を隠せないナバート。ピンヒールのミュールは片方だけ脱げ、太股を露わにしている。この時既にロッシュの逆鱗に触れていた事など、つゆ知らず更に火に油を注ぐように、訳が分からないと言った様子で次々と罵声を浴びせる。

「一体何なの!?お母様に連絡した事がそんなにいけない事な訳!?大体、あなたがそんなだから、お母様の体調も良くならないんじゃなくて!?
それに、妹もあなたにそっくりね!!チョコボのぬいぐるみを欲しがってたって聞いたから、贈ったのに、この私に有難うの一つも無いのよ!?
お金が無いと心まで貧しくなるのかしら!?……ッッ!!!」

ナバートは此処まで言ってようやく自分が余計な事まで話してしまった事に気付いて、ハッっと口を噤んだ。
78ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:43:39 ID:dYUZNmDh
ロッシュを自宅まで呼び寄せる為に、ロッシュの母親に連絡をしていた事。それ以前に、彼の身辺を調査して、妹にも接触していた事……
全て黙っているつもりだったのに、つい頭に血が上って自分でもおかしな位色々と喋ってしまった。
それは、親に殴られた事も無ければ、無論男に殴られた事も無かったナバートが生まれて初めて他人から危害を加えられ、そして何より、此処までして男に完全拒否をされた事が彼女のプライドを傷つけ、らしくない行動と動揺を招いたのだった。

一方、ロッシュの方は唇を噛み締めたまま、震える拳をこれでもかと言う位強く握り締めていた。
身体を擦り寄せてくるナバートを振りほどくつもりが、思った以上の力で彼女を突き飛ばしてしまった。
今まで、一度たりとも女、子供に手を出した事など無かったロッシュだが、不思議と彼女を突き飛ばした事に罪悪感は無かった。彼女の発した言葉は一瞬にしてロッシュに戦慄と怒り与え思考と理性を停止させたのだ。
誰よりも母と妹を大切に想う彼は何より、家族の詮索を嫌っていた。その為に今まで学校でも何処でも家族の事を話した事は無かったし、話すつもりも無かった。
それなのに、ナバートは自分の知らない所で身辺調査をし、家族に接触していた。自分の守るべくテリトリーに土足で踏み込んできたのだ。それは、ロッシュにとって家族を守れなかった事を意味するものでもあった。

「……何でこんな事をした?……何が望みだ?……」

静かな口調で話すロッシュ……だが、その言葉と瞳にはいつもの不器用ながら暖かみを感じる優しさは無かった。
その圧倒的な威圧感に立ち上がる事が出来ないナバート。しかし、そんな彼に見つめられると胸の鼓動が早くなり血が脈動するのを感じた。
そう……さっきから彼女の中で何かが変わってきていた。初めは、怒りと驚きと屈辱感で頭に血が上っていると思っていた。
79ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:44:47 ID:dYUZNmDh
突き飛ばされて悔しいと……自分に興味が無くて悲しいと……しかし、違っていた……
………何だか嬉しいのだ。ドキドキ、ワクワクすると同時に胸が締め付けられる位、切なくなる。こんな気持ちは初めてだ。
もしかしたら、ロッシュに興味を持ったのも、冷たくされたから……?……怒られ、乱暴に扱われる事を心の何処かで望んでいたのでは?

(……望み……私の望み………彼と……ロッシュとセックスがしたい……彼と一つになりたい……)

ナバートのショーツの中で、熱いものがとろりと下りていく。

「……わ……私の言う事……」

ううん、違うと首を振るナバート。もう、当初の目的はこの時既にどうでも良くなっていた。彼は私に靡かないし、奴隷にもならない。故に、私は彼に欲情し壊されたいと望むのだ。

「……抱いてよ……」

ロッシュの目が大きく見開いた。何となくこの様な状況になるとは予測はしていたが、改めてナバートにそう誘われると戸惑いを隠せない。

「……どうしたの?望みを聞いてきたのはあなたでしょう?……抱いてって言ったの聞こえなかった?早く帰りたいんでしょう?私から解放されたいんでしょう!? これ以上家族を詮索されたくないんでしょう?…だったら私を抱きなさいよ!満足させてみなさいよ!!」

その瞬間、ナバートの目の前に白い暗闇が広がった。細い両手首が温かく大きな 手で拘束される。凄く近い。数十センチの距離にロッシュの顔がある。少し荒々しい息使いを感じる。完全に組み敷いたげられた状態だ。
冷たく硬い大理石の感触と相反する互いの体温。広い玄関ホールに静寂が流れる………

「…………」

「………フ…ン、どうしたの?まさか、出来ないとか言うんじゃないでしょうね?」

「…………」

「……そう言えば、あなたの妹さん……気を付けた方がいいわよ?何だか、調査スタッフの一人が変な目で見てたらしいから……まだ7歳だっけ?……心配よねぇ」

ロッシュの中で再び、冷たい怒りが込み上げてくる。
80ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:45:42 ID:dYUZNmDh
そして、柔い笑みを浮かべたナバートを見て完全に迷いは消えた。彼女を抱かなくては帰る事が出来ない。蛇のようにしつこいナバートから解放されるには、結局の所彼女の言う事を聞くしか無いのだ。
男で良かったとロッシュは思った……愛がなくても性処理として女を抱く事が出来るのだから……

ロッシュはナバートに半ば義務的にキスをした。彼女の首筋から立ち上る甘いムスクの香りが鼻孔をくすぐる。それがガラスの壁面いっぱいに瑞々しく活けたれた花々の香りと混ざり合う。異空間へ誘う媚薬のようだ。

ロッシュの舌がナバートの口内を犯していく。舌と舌とが絡み合いニチャニチャと音をたてた。そのままロッシュは右手でナバートのブラジャーを掴むと、転がすように彼女を反転させた。
背中に手を回しホックを外すとそれを強引に引っ張り上げる。Gカップは有ろう彼女の豊満な胸がプルンッと顔をだした。
肌は絹のように滑らかで雪のように白い。その白い双つの雪山の頂は薄いサーモンピンクで彩られ小指程の蕾がナバート同様、生意気そうにツンと上を向いていた。
彼女の上に馬乗りになったロッシュはその生意気そうな胸を両手で鷲掴みにした。

「…あッぅ!!」

指と指の間から彼女の胸がこぼれ落ちる。少しだけ頬を上気させたナバートが声を漏らした。
ロッシュの不器用ながら懸命で男らしい手がナバートの胸を揉みしだく。その中で徐々に硬さを増していく小さな蕾。

「…んッ…」

薄目を開けて試すようにロッシュを見つめるナバート。しかし、その表情は徐々に熱を帯び始めていた。
すっかり起立しピンと張った彼女の蕾を指で弾くように刺激する。

「…あンッ!!…ッ」

ナバートはまるで、弓で射られた小鹿のようにビクンッと背中を反らせ肩を震わせた。そんな生娘のような反応をロッシュは不審に思いつつも手の動きを休めない。そして、そのまま硬くなったピンク色の蕾を口に含んだ。
81ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:46:40 ID:dYUZNmDh
「…ひゃッッ!!…う…んンッ……」

彼女の胸を揉みしだきながら、その柔い脂肪の塊に顔を埋める。舌を乳首に絡めるようにテロッっと舐め掬った。「…うッッ!」とナバートは身体を震わせ、下唇を噛み締める。眉間には美しい顔を台無しにする深い皺が寄っていた。
飴玉を転がすようにコロコロと乳首を刺激しながら、ロッシュの手はナバートの下腹部の方へ伸びていく。際どいラインギリギリのローライズショーツに手を掛けると先程のブラ同様、少々乱暴な様子で一気に足首まで引きずり下ろした。

「!!!!!!!!」

声にならない声を上げ、驚愕の表情を浮かべるロッシュ。

「………学園長の趣味よ……」

そう言ったナバートのアソコは幼い子供のように、毛が一つも生えていなかったのだ!生来無かったかのような、毛穴の一つも見当たらない本当のツルツル状態だ。
元々、作り物のような無機質で人工的な美しさのあるナバートだったが、下の毛が無い事で更に年齢や、性別までもを超越した別の生物に見えた。

「……舐めにくいんですって……私も元々いらないと思ってたから、ちょうど良かったの……フフッ…ビックリした?」

一体ナバートは何処まで自分の身体を使い、男達を奴隷にしてきたのだろう?ロッシュは憐れみと嫌悪感の混じった複雑な気持ちでナバートを見つめた。

「……何よ?その目は?」

「…あ…いや……」

分かりやすいロッシュの表情を目の当たりにしたナバートは上半身を起こした。互いに向かい合ったままナバートはロッシュの肩に両手を回して首を傾げてみせた。

「……今、あなた私の事『汚い』とか『可哀想』とか思ってたでしょ?」

「えっ!!…い…いや……そんな事……」

内心を突かれて、俯くように顔を背けるロッシュ。そんな彼をじっと見つめ返したナバートがフッと何か悪戯な笑みを浮かべた。

「……まぁ、いいわ……」

82ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:47:39 ID:dYUZNmDh
そう言うと首に回された手を解き、ロッシュの肩を撫でるようにしながら制服のジャケットを脱がせていく。汗と、市販の安物の柔軟剤の香りがした。中に着ていたTシャツから匂うのだろう。
悪くはないとナバートは思った。そしてそのTシャツも脱がせると、均整のとれた美しい筋肉のついたロッシュの上半身が露わになった。
それは、今まで見てきたどの男達よりもナバート好みだった。

(……素敵……)

素直にそう思えた。それとナバートの経験上、この手の男は良いモノを持っているものだ。 迷う事なくベルトに手をかける。ズボンの上からでもそのモノの大きさや太さが相当なモノだと分かっていた。
手慣れた様子でベルトを外すとズボンのフォックを外しファスナーを下げる。
ナバートは思っていた……男のペニスを見るのに、こんなにドキドキした事が無いと……まるで、サプライズで思い掛けない人からの贈り物を開ける時のようだ。
親指を下着の中に滑り込ませズボンと一緒に一気に引き下げた。ブルンッとナバートの目の前にその姿を現したロッシュの男根はとても大きく、そして太かった。彼の血がそこに集中して溜まっているのだろう。血管がくっきりと浮き彫りになっている。
ナバートの細く冷たい指がその血管をツツーとなぞった。ビクンッ!!とその大きな躯を震わせる男根。恥ずかしそうに目線を合わせようとしないその持ち主。

(……やっぱり……)

ナバートが思った通りロッシュは良いモノを備えていた。しかし、同時にナバートの脳裏に一抹の不安が過ぎる……果たして私のアソコに彼のモノが入るのだろうか?
実のところ、男のペニスを挿入したのは13歳が最後で、それ以来全て、手や口、脚で男達を満足させてきた。皆、不思議と不満一つ洩らさず何でもナバートの言う事を聞いた。
だから、入れなかった……無駄だと思ったから。
83ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:48:35 ID:dYUZNmDh
目の前でオナニーをしてイッたフリをした事はある……クンニされてイッたフリをした事がある…… ……イクって………何?
ナバートにとってセックスとは自分に有利に働く奴隷を作る為のものでしかなかった。そんな彼女が生まれて初めて自らペニスを求め、犯されたいと願ったのだ。

全裸にさせられその場に座り込むロッシュ。そこに脈打つ血管を浮き彫らせ堂々と反り返る彼の男根目掛け薄く唇を開き這い蹲るナバート。火照った身体に冷たい大理石の床が心地良い。

ロッシュの男根にナバートの指が絡みつきゆっくりと扱きだす。カリ首に舌先をチロチロと這わせる。

「…う……あっ……」

身体をビクッと震わせるロッシュ。
唾液を纏わせた舌が上下にヌラヌラと動き潤滑液の役目を果たす。そして手の動きをより一層リズミカルなものにする。左手は袋部分を柔やわと揉み転がしながら、ナバートの舌は縦横無尽にロッシュの股間部分を動き回る。
歯を食いしばりながらも恍惚の表情を浮かべるロッシュ。流石に、手や口だけで幾人もの男達を骨抜きにしてきただけあって、ナバートの動きに無駄は無く、今まで感じた事も無い快感がロッシュを襲った。
黄金色のシルクのような長い髪が肩や背中を経て床にまで垂れ下がる。時折ナバートが髪を掻き上げる度に甘い良い香りが広がった。

「…んッ…ン……ど…ぉ?気持ち……いい?」

「……あ…あぁ……」

あまりの気持ち良さに無意識に素直に答えてしまったロッシュ。それに、床に這い蹲ったナバートが一心不乱に自分のモノをしゃぶっている光景が男の自尊心をくすぐり、征服欲を駆り立てた。
彼女の口でイクのが惜しいと思った……舌は竿部分から袋部分へ移動し丁寧に舐めた後ジュポっと口に含まれ、その芯のある柔い物体は彼女の口内でコロコロと踊らされた。
84ナバート×ロッシュ:2010/07/18(日) 23:49:51 ID:dYUZNmDh
どんどん、奥へと伸びてくるナバートの舌と、休まる事を知らないヌルヌルと滑る手と指先……

ロッシュは思った……マズい!!……このままではイかされてしまう……と………それでは彼女から解放されない!………帰れない!!

そう思ったロッシュは、股間部分に頭を埋め、四つん這いになっているナバートの胸を再び、鷲掴みにした。一瞬、ビクッと身体を震わせ彼女の動きが止まった。そして、くいっと顔を上げたナバートの瞳は少し潤んでいた。

「……………」

「……………」

ロッシュは両手いっぱいに握られたナバートの胸を揺らしながら、その先端部分を引っ張ってみた。

「…あっうッ!!……ッッ」

彼女は背中を猫のように反らせ悲鳴にも似た歓喜の声を上げた。もう一度……今後はもっと強くつねってみた。

「…ぁひッッ!!……あ……あぁ………」

先程にも増して大きな声で喘ぐナバート。ロッシュの中で彼女に対して行うべき何かが見つかりかけていた……
元来、そんな趣味は無いし、可愛いそうだと思ったが一か八かで四つん這いで床に這い蹲る彼女の髪を掴んで自分の方を無理矢理向かせてみた。すると彼女の頬はたちまち赤く上気し艶を増していった。潤んだ瞳は縋るように自分を見つめている。
ロッシュは確信した……ナバートはM女だと………
85名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 06:11:48 ID:yAm/ZNdX
>>84

きゃうぅぅうん♪
最高っす!
86ナバート×ロッシュ:2010/07/23(金) 19:45:44 ID:Tl/vJaeM
細い顎をロッシュに向けて突き出した状態のナバートは、目頭にうっすら涙を浮かべ恍惚の表情で瀕死の魚のように口をパクパクと動かしている。

(…かッ……可愛い………!!)

どう言う訳だか、顔を歪ませ自分に何かを訴えるような……縋るような表情を見せるナバートがとてつもなく可愛く思えた。
あの、いつも取り巻き達に囲まれて女王様気取りで、鼻持ちならない彼女が自分に対して、捨てられた子犬のような表情を向けているのである。
キュンとした優越感と勝利感がロッシュの思考を痺れさせる。
ふと、……このままイってしまってもいいのでは? どうせ、直ぐに立つだろうし、今のナバートだったら2、3度はゆうにイける!それに、何より彼女の整った綺麗な顔がぐちゃぐちゃに歪み、乱れ、ひれ伏し、獣のように喘ぐ所が見たいと思った。
ロッシュはナバートの髪を掴んだまま立ち上がる。「…ひッ!!」と言いつつも彼女は大人しくそれに従った。 膝立ちをするその視線の先には、天を仰ぐようにそそり立つロッシュの男根……ナバートはコクッと唾を飲み込んだ後、とろんとした瞳でロッシュを見上げた。

「…………」

「……しゃぶれ……」

自然と見下す状態になったロッシュは静かにそう言った。髪を握る手にギュッと力を込め、反対の手でペニスの根元を握った。既に彼女の唾液でヌルヌルと滑るそれで彼女自身の顔を汚すようにこすりつける。
直ぐに顔中唾液まみれになったナバートは必死に舌を出しペニスをしゃぶろうとするが、髪を引っ張られている為上手くいかない。ペシッ!!と硬いロッシュの男根で顔を叩かれる。

「…ァひッッ!!……ァ……あぁ……や…止め……ァ……」

恍惚の表情で止めてと訴えるナバート。数回彼女の顔を叩いた後、ぴったりとロッシュの動きが止まった。

「………止めるか?」
87ナバート×ロッシュ:2010/07/23(金) 19:47:53 ID:Tl/vJaeM
一瞬潤んだ瞳を大きく見開き、悲しみをまとった困惑の表情で小さく顔を振るナバート。

「………ッッめな……いで………止め……ないで……」

彼女の声が震える。

「……ッだ…さい……下……さい……ッッ」

ナバートの両手がロッシュの腰に回され強請るように撫ではじめた。

「………何をだ?」

「……お……ッ…お……ちん…ちん………」

そこまで言った所で顔を真っ赤にして俯くナバート。すかさず、ロッシュが髪を引っ張っり上げる。

「…ッひゃッ!!…う…ッ……お…お、ちんちん…が、ほ……欲しい…です……」

「………どこに?」

今にもこぼれ落ちそうな位、目にいっぱいの涙を浮かべ、わなわなと肩を震わせ始めたナバート。

「………お……おま…ん…こ………に………ンッ!!…うぐッッ!!……」

そう口を開いた瞬間、彼女の口内に無理矢理押し込まれたロッシュの太い肉棒。両手でその小さな頭を掴み激しく揺する。

「…んッ!!…ンンッ!!……ングッッ!!!……ッッ……」

「………下の穴に入れて欲しかったら、自分で触ってイってからだ……」

ジュポジュポと自分の肉棒に絡みつく舌と音を堪能しながらロッシュが言う。大人しくそれに従うナバート。
左手で豊満な胸を揉みしだきながら、右手はツルツルの秘部へと伸びて行く。既に滴る程、愛液を含んだヌルヌルの襞を指で掻き分ける。クチュクチュと淫靡な水音が響き渡たった。
襞を掻き分けた先にあるぷっくりとした小さな蕾に触れ、ナバートはそれをゆっくりと指の腹でこすりだす。

「…あっ……あ……あうッ!……ぁぁあっ!!……」

「……っ…くっ!!…」

ロッシュの男根をくわえながら自らの身体を弄る彼女は気持ち良さそうに歓喜の嗚咽を漏らす。既に思考や理性などは邪魔なように髪を振り乱してペニスにしゃぶりつきながらオナニーする姿は淫乱なセックスドールと化していた。
88ナバート×ロッシュ:2010/07/23(金) 22:33:05 ID:Tl/vJaeM
「…んッ!…ッ…んふっ……ッんぁ…ぁあ……ッめっ!…ダメッ!……っく……イ…くッ!……」

そう言いながら口いっぱいにロッシュのものをくわえ、激しくクリトリスを刺激するナバート。

「……い…いぞ…ッ……俺も……ッ…」

「…ぁ…あ……ッ!く、イクっ!!…イ…っちゃうぅッ!!!…ぁ…ぁああああっッッ!!……」

その瞬間、ビクッ!と大きく身体を震わせ弓なりに腰を反らせたナバート。それとほぼ同時に彼女の口内に勢い良く放出された白濁した液体。ドクドクと脈打ちながら放出される液体を口いっぱいに受け止めるも、小刻みに痙攣しだした身体に力は入らない。
口から逸れた肉棒。まだその先端から放出されている液体が行き場を無くしたようにナバートの髪や顔、首筋、胸を汚していく。彼女は力無くその場に倒れ込んだ。
余韻に浸るかようにしばらく目を閉じた後、顔に付いたザーメンを指で掬ってチュパチュパと舐め始めた。

「……濃い……随分と溜めてたのね……」

初めて、『イク』と言う感覚を覚えたナバートだったが、何だか物足りなさを感じていた。………そう、まだ彼のモノを挿入していない。これではメインの無いフルコースのようなものだ。
熱い蜜をとろりと滴らせてヒクつくアソコが口をあけて待っている。

「……ロッシュ……」

ナバートはそう言うと甘い痺れの残る身体を起こすと再びロッシュの前で四つん這いになった。しかし今度は互いの顔が見えないかたちだ。代わりにロッシュからはナバートのアソコの形状がイヤという程良く見える。
意外と大きな白く柔い臀部、そこから続く細かい皺の寄った小さな穴に、こんもり肉厚で二枚の襞とその奥から淫靡な液体と光を放つもう一つの穴。

ロッシュはその白く柔い臀部を掴むと秘部を押し広げた。サーモンピンクの剥き出しの肉が物欲しそうにたらたらと涎を垂らしている。
今さっき出した筈なのに、気持ち程度しか収まっていないロッシュの男根。それをヌラヌラと蜜をしたためたナバートのアソコにあてがった。

「……んッ!……ッッ……」
89ナバート×ロッシュ:2010/07/23(金) 22:33:39 ID:Tl/vJaeM
久しく感じた事のなかった圧力のある違和感がナバートを襲う。十二分に濡れているのにスムーズに入っていかない。ニチッとキツそうな音が漏れ「…うぅッ!…」と苦しそうに悶えるナバート。
そんな彼女に驚きを隠せないロッシュ。何故なら、男性関係豊富な彼女は無論大勢の男達と関係を結んで来ているものだと思っていたからだ。自分のモノくらいはすんなりと呑み込むだろうと………

「…っんぁ!…ぁあ!……ッ!!……」

悲鳴にも似た切ない声で鳴くナバート。反応はまるで処女のようだ。少し心配になったロッシュが言う。

「……だ…大丈夫か?」

肩で息をしているナバートが振り返る。

「……フフ…あなたに心配なんてされたくないわ……」

そう言うと股の間から手を伸ばしロッシュの肉棒を握ると自ら挿入を促すようにゆっくりと中へ押し込み始めた。

「…ぁあ!…ッ…んッ……」

ぬるぬるとしていて柔い筈なのに、キリキリとした侵入者を拒むような圧力がロッシュの肉棒を締め付ける。
と、同時にナバートの中はとても暖かく、肉の壁がまるで意志を持った生き物のように蠢きロッシュの肉棒に絡みつく。

「…ぅッ……ぁ…」

今さっき、イったばかりなのに既に限界を感じていたロッシュ。今まで何度か女の子と付き合ってセックスをしてきたが、こんなモノを持った子はいなかった。……そう、ナバートは名器の持ち主だったのだ!
中へ……奥へと入っていくにつれ、膣内の肉襞が絡みつきながら、どんどんロッシュのモノを締め付けて行く。

「…ぁああっッ……す…ごい……入って…くるぅッ……!」

肉襞をヒクつかせながら先にも増して、大量の愛液を垂らすナバートの秘部……そして、とうとう全て呑み込んだ。

ふぅと、ひと呼吸おいた後ナバートを気遣うように優しく、ゆっくりと腰を動かし始めたロッシュ。クチュクチュと粘膜と粘膜とが擦れ合わさる音が静かな玄関ホールに響き渡る。
90名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 07:08:25 ID:uXxfnUTK
>>89
Sになりきれないロッシュがかわいい。
91ナバート×ロッシュ:2010/07/24(土) 07:33:59 ID:FnbpvHpU
「…あッ…っッ!…ぁあっ……いい……」

そう言いながらナバートは再び自分のクリトリスをいじくり始めた。白い臀部と豊満な彼女の胸が面白いほど揺れている。
ロッシュは腰の動きを徐々に速めていく。グチュグチュとした粘膜の音からパンッパンッ!と言った皮膚同士がぶつかり合う音に変わった。
ロッシュの眉間の皺が徐々に深くなり、時折苦しそうな吐息を漏らす。

「……っッ!……ぁ……す…まな…いッ!!……もう……ッ!!」
「…ッえっッ!?」

そう言った瞬間再び白濁した液体を放出したロッシュ。挿入してから、ものの数分だった……。先程では無いにしろ結構な量が出ていて驚きと共に恥ずかしさが込み上げてきた。
かろうじて中出しは免れたがナバートの背中から髪にかけて思いっきりぶちまけてしまった。いきなり途切れた快楽の波……しばらく呆然としていたナバートが振り向こうと首を捻った。

「ちょッ!!待てッ!!……そのまま……そのまま……」

「…えっ?…何!?……どうしたの!?」

「………すまない!……その…背中と…髪に付いてしまったんだ……だから、その……動くと危険…と言うか……」

「なっッ!?……だったら早く拭いてよ!ティッシュ…ティッシュ持って来て!!」

「あ、…あぁ!……どこにある?」

「リビングのテーブルの上ッ!!」

「…わ、わかった!」

そう言うと裸のまま急いでリビングへ向かうロッシュ。同じく瀟洒な玄関ホールで裸のまま四つん這いの状態で動けないでいるナバート。

『…お…おーい!テーブルの上に無いぞ!』

遠くからロッシュのうろたえた叫び声が聞こえる。

「じゃ、キッチンのカウンターに無い!?」

顔を上げる事も出来ないナバートは床に向かって叫ぶ。しばらくするとティッシュ片手に小走りで戻ってきたロッシュ。

「…遅いわよッ!」

「す…すまない……」

そう言うとナバートの髪や背中、アソコに付いた粘液を優しく丁寧に拭いていく。全て拭き終えたロッシュは安堵の表情を浮かべ立ち上がった。
92ナバート×ロッシュ:2010/07/24(土) 07:34:35 ID:FnbpvHpU
同じく、やっと動けるようになったナバートも立ち上がろうとするが、固い大理石の床にずっと膝を付けていた為脚が痺れて立ち上がる事が出来ない。

「…ちょっとぉ!手ッ、手ぇ貸して……」

そう言うとロッシュの逞しい腕にしがみつくナバート。やっとの事立ち上がった彼女はそのまま彼の胸にもたれかかるように抱きついた。厚い胸板に手を回しギュッとする。

「…ナっ…ナバート?」

いきなり抱きつかれ、一瞬驚いた表情を浮かべたロッシュ。覗き込むようにナバートの様子を窺おうとした時だ。

―…チュッ…―

彼女の柔らかい唇がロッシュの唇と重なった。

「……なっ……!?」

あまりに一瞬の出来事だった為呆然とナバートを見つめる事しか出来ないロッシュ。悪戯な笑みを浮かべたナバートが言う。

「……ご褒美……♪」

そして、そのままロッシュの手を取ると煌びやかなエデンの夜景が一望出来る広いリビングへと消えて行った…………


その後、テラスのプールサイドで一回、ナバートの寝室で一回、浴室で一回………絞れるだけ、絞り取られたロッシュ。
当たり前だが、辺りはすっかり暗く時計を見るとエヴリーデ行き列車の最終時刻が近づいていた。
流石にナバートも疲れ果てたのだろう。スースーと寝息をたてて気持ちよさそうにリビングのソファーで眠ってしまっている。ロッシュはそっと彼女の髪に触れると静かに部屋を後にした。

長い廊下を進む。すると―…ヴィーンッ!…―と見えない壁に再び行く手を遮られた。今日一日でナバートと色々な事がありすぎて、すっかりこの壁の事を忘れていたのだ。
仕方なく部屋に戻り、ナバートを起こそうとするも死んだように眠っており、起きる気配は無い。何とかして帰ろうと次にロッシュはフロントに電話をした。数回コールの後、聞き覚えのある男の声が聞こえた。

『はい。フロントです』

「……す…すみません。友人宅に来ていたのですが帰る途中の廊下にある壁に遮られて帰る事が出来ないのですが……」

93ナバート×ロッシュ:2010/07/24(土) 07:38:03 ID:FnbpvHpU
しばらく沈黙の後、フロントの男が答える。

『……失礼ですがナバート様のお部屋でしょうか?』

「……はい。」

『………申し訳ありません。本日、こちらからは開けられないようになっております。完全角膜認証ですのでナバート様ご本人に開けて頂くしか方法はございません。』

「…なッ!……(何だ…と…!!?)」


(―…やられた…―)

『……もしもし?……大丈夫ですか?……もしもし……もしもし……』

「……………」

肩を落とし、無言のまま力無く電話を切るロッシュ。振り返ると当の角膜保有者はすっかり夢の中だ。よほど良い夢でも見ているのか……それとも、軟禁されたロッシュを嘲笑っているのか……時折、淡い笑みを浮かべては再び深い眠りに落ちていった…………








翌日、やつれた表情のロッシュに腕を絡ませご機嫌な様子で士官学校の門をくぐり抜けるナバートの姿があった。
今まで目立つ事のなかったロッシュに羨望と嫉妬、好奇の視線が痛いほど突き刺さる。彼が培ってきた一年半がいとも簡単に崩された瞬間だった………
ふと、絡めたロッシュの腕を離したナバートが小走りで先を行く。ほっと安堵の表情を浮かべたロッシュ。しかし数メートル先で急に立ち止まった彼女は、白い制服のスカートをヒラリと翻して振り返って言う。





「……私、進路決めたの!………サイコムへ行くわ!」

小鳥の囀り……静かな朝………木々の間から差し込む朝日が二人の陰影をより一層際立たせていた………






―END―

※以上です。誤字脱字、見にくい等あったとおもいますがお許し下さい。それと、スレを止めてしまって申し訳ありませんでした。
94名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:32:49 ID:uXxfnUTK
>>93

なんのなんの、gjでした!
しかし…、まさかのラブラブ落ち?
95名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 04:29:27 ID:f1XPAd1C
一見大ボリュームなようでいて、空白改行使いまくってるからか
96名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 11:27:36 ID:Wqf4s0v8
サイコムの精鋭は……初期装備巨乳
97名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 02:30:47 ID:blb4FQYt
何気に13のキャラってセラしか貧乳キャラがいないよな
98名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 00:07:37 ID:Muzxhv2J
ナバートの爆乳も大変魅力的だが、
ライトニングさんの程よい巨乳も大好きです。
99名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 21:19:08 ID:jLG0Pyad
ありがとうさようなら
100名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 21:20:15 ID:7P1LKgZa
保守
101名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 11:31:29 ID:alJwG086
FF14のエロパロよろしく
102名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 06:58:00 ID:SPqSrxEc
ノクティス!
103名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 11:38:16 ID:aVyKJrji
FF12の同人誌です
覚えている限りなのですが

ヴァンが女性陣のケツにみとれる
バルフレアが注意するもみとれる
女性陣のケツのアップ
少年「お困りの様ですね」

こうです。
知っている方タイトルをお願いします。
現在各種有名同人サイト全滅 めろんぶっくすにもDMMにもありません
104名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 23:19:03 ID:Kt5mJGXy
>>103
お困りの様ですね
105名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 10:05:48 ID:Utp7+GLS
>>103
それを探して何をするつもりだ
106名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 17:22:02 ID:VfSHeJX9
>>103
カスカベアキラの俺的解釈
107ファング×スノウ 1/3:2010/09/06(月) 00:03:37 ID:D8uObnVz
保守投下、とりあえず3レス失礼

1.
 両脇を兵士に囲まれ、重い歩調で艇内を進んでいく。囲まれているのは人であって、限りなく
人ではない存在の男。
「まるで人の扱いじゃねえな」
 黒髪に青衣の女──ファングの隣に立つ男、リグディが言った。
「これじゃ、捕まった野獣だ」
 男は手錠をされた上、武装した兵士に囲まれて、お世辞にも丁寧な扱いとはいえなかった。
 だが、護送される男自身にも、何処か獣のような印象があった。
 まずその身体だ。周りの兵士と比べても、ゆうに頭一つ分大きい。男を獣と表現したリグディも、
平均値を上回る長身の男だが、それでも少しばかり目線の高さが違う。
 無造作に伸びた薄金色の前髪と短髭が、頑丈そうな体躯とあわさって、荒々しい古代の軍馬
を思い起こさせた。
 競り市に出される家畜の種牡だったら、さぞ高値がつくに違いない。それくらい見事な体格の
男だった。
「だったら、何でこんなことするんだ!?」
 男が腕を振り上げ、両手首を繋ぐ手錠が悲鳴を上げた瞬間、兵士達が一斉に身構えた。
 すかさずファングは、手をかざして武器を引かせた。
「これからもっと扱いのいいところに連れて行ってやる。だから、もうしばらく我慢しな」
 そう言って、男にも構えた腕を下げるように促した。
 男の名前はスノウ。
 シヴァに選ばれるルシは代々色男が多いとは聞くが、言い伝えに漏れず、スノウもなかなかの
美丈夫だった。
「その前に、あんたの検査が先だ」
 リグディの先導で通されたのは、ベッドの足に車を着けたような台と、複雑そうな機械が幾つか
並んでいるだけの殺風景な部屋だった。
「解剖して腹の中まで見るってか……?」
「ボディスキャンと採血だけさ。どっちもすぐに終わる」
 リグディはスノウの手錠を外し、横にある車付きの台の上に置いた。
「まずは、着ているものを全部脱いでここに置くんだ」
「へえ。野郎のストリップをご希望とは、聖府の軍人様はいいご趣味をしてらっしゃる」
「これからうちの隊長と顔をあわせるってのに、汗臭えまんまじゃ失礼だろ? 検査のついでに
上から下まで全部洗濯して、あんたも丸洗いだ」
 リグディはそう言いながらスノウに歩み寄り、これを脱げ、とばかりにコートの襟を引っ張った。
「それに、あんたのコレには非合法のAMPギアが組み込まれてるんだ。しかも骨董品同然の
旧式パーツを、素人が強引にクロックアップした無断改造品だ。スキャナで誤作動起こして
丸焦げになっても知らねえからな」
 リグディの言う単語の意味はわからなかったが、ともかく服を着たままでは検査が出来ない
らしい。
108ファング×スノウ 2/3:2010/09/06(月) 00:04:12 ID:D8uObnVz
2.
「減るもんじゃねーし、とっとと脱いじまいな」
「だからって、全部はないだろ。全部は……」
 やや間を置いて、スノウは渋々とコートの袖を抜き、手荒く台の上に落とした。
 続いて革の手袋と、思い切ったかのように次々と服を脱ぎ捨てていく。スノウの肌は思いの
ほか白く、筋肉を包む静脈が、壁を這う蔦のように青く透けて見えていた。
「ったく、何でこんなこと……」
「所謂『検疫』って奴だよ。相手方に取ったデータ見せないと母艦にも帰れないんでね。大人しく
協力してくれよな」
「ルシは伝染病じゃねえって……」
 スノウがリグディに向って発した単語に、ファングの聴覚が敏感に反応した。
「あんたのデータを見せれば、上もそう気付くだろうさ」
「……わかったよ」
 厚みのある胸元に、力強く盛り上がった肩と腕。絞り込まれた腰周り。
 無駄な誇張のない、実戦向きの完成された肉体が露わになっていく度に、周りの兵士からも
感嘆のざわめきがこぼれた。
 もっとも、それは肉体だけではなく、その身体の一部分に対しての反応であったのかもしれ
ないが。
「へっ、いいブツ持ってんじゃねえか……」
 堂々たるサイズもさることながら、くっきりと浮き出た括れが、ファングの情欲をくすぐった。
 頭部は半分ほど皮に隠れていたが、変色した剥き出しのものよりも、初々しい肉色をした切っ先
の方が、ずっと好みだった。
 屹立すれば、さらに高く盛り上るだろう返しの部分が、内側の襞をえぐる様を想像すると、独りで
に溜息が漏れた。
 次の瞬間、ファングの夢想を断ち切るように、強い調子の声が響いた。
「ほら! これで全部だ」
 そう言って、スノウは頭に巻いていた黒いバンダナのような布を台に置いた。
 半端に伸びた黄金色の髪が、額にこぼれ落ちている。
 ますます、好みになった。
「いや、まだだ」
 リグディは、手のひらに乗るくらいの、小さな箱を差し出した。
 虫の標本でも入れて飾るような、白い綿を敷いた透明なケースだ。
「そのネックレスと、手に持ってるお宝をここに出しな」
「これは……」
 スノウの右手は、何かを硬く握り締めているようだった。
「大切なものなのはわかってる、後でちゃんと返してやるさ」
109ファング×スノウ 3/3:2010/09/06(月) 00:06:38 ID:YIfZV9Fb
3.
 苦々しい表情で、スノウは雫の形をした水色の結晶を置いた。
 続いて二本のネックレスを外すと、中央の結晶を太さの違うチェーンで囲むように、ケースに
収めた。
「セラ……」
 クリスタルとなっていた、少女のルシとの思い出の品、といったところだろうか。
 スノウが手を広げ、中に何もないことを示すと、ようやく検査が始まった。
 担当の兵士が手持ち型の機械を身体中に当て、表示される数値が事細かに記録されていく。
同時に、少量の血液も採取された。
「……何だよ」
 ファングの視線に気付いて、スノウが口を開いた。 
「見惚れちゃ悪いかい?」
「俺は見世物じゃねえ」
 怒りと興奮のせいだろうか、スノウの全身を包む筋肉は膨張し、一回り大きくなっているように
見えた。
 その熱帯びた身体に、今すぐにでも触れてみたい。湧き上がる思いを抑え切れず、ファングは、
傍らの武器に指を絡ませていた。
「気に入ったのか?」
 リグディが言った。
 スノウに向けた視線の正体を見抜いたのだろう。鈍そうに見えて、察しの鋭い男だ。
「へっ、別にいいだろ」
 そう言った後で、ファングは、スノウの耳に届かないよう、声を小さく絞って答えた。
「ああいうの見ると、疼いちまって仕方がねーんだよ」
「俺よりもデカイからか?」
「……馬鹿言ってろ」
 ファングは、リグディの身体も知っていた。
 だからといって恋人ではない。ただ身体を重ねた経験がある。それだけの話だ。
「検査、終了しました」
「おう、ご苦労さん」
「なあ? もう服着てもいいよな?」
 採血の跡を擦りながら、スノウが言った。
「まだだっつーの」
 兵士の一人が、スノウの腕に再び手錠をつけた。
「これからお前のことピッカピカにしてやんだから、黙って私に着いてきな」
「案内だけしてくれりゃ、俺一人でも出来るって」
「監視役は必要だろ?」

それにしても、ファングは何故「あたし」じゃなくて「私」なんだろうか……
110名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 10:30:38 ID:clWhnyrD
すげぇ。やっぱりこのスレには神様がいる。保守でこれかよ。
111名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 08:10:53 ID:nrf+xJjw
>>107-109
GJ!
続きがあるっぽいな
112名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 14:42:08 ID:ZioYySaF
神様、ありがとう!!
すっげえ良かったよ・・・?

続きとか期待して待ってる!!
ありがたやありがたや
113ファング×スノウ 4/6:2010/09/11(土) 23:54:34 ID:YoAwDkcE
続き、再度3レス失礼します

4.
 ファングは、手錠の間の鎖を掴むと、強引にスノウを連れて歩き出した。
「おいおい、素っ裸で歩かせる気かよ!」
「別にいいだろ? 見られてどうなるもんじゃねーんだから」
「勘弁してくれよ……」
 共用のシャワールームまで、歩きでも一分と掛からない距離だったが、ファングに連れられて
いる間、スノウは長身を縮ませ、顔を下に伏せたままだった。
「人権侵害だぁ……」
「腐った靴下みたいな臭いさせて言うんじゃねえっつーの。ったく、ほら! 入った入った!」
 スノウをシャワールームに押し込むと、ファング自身も、着衣を脱ぎ捨てていった。
 ベルトを外し、結びを解いたサリーは、瞬く間にサファイヤ・ブルーの一枚布に戻っていく。
「なっ、何でお前まで脱ぐんだよ!」
「一緒に入るんだから、当たり前だろ? それに、私の服これしかないんだからよ、濡らしたく
ねえし」
 そう言って最後の下着を脱ぎ捨てると、スノウの視線が真後ろを向いた。
 少年かと思うほどの純朴な反応に、ファングは、つい唇の端を吊り上げてしまった。
 脱ぎ終えた服は、まとめてランドリーボックスに押し込んだ。
 洗濯が済むときちんと乾かして皺を落とし、さらに畳まれた状態で自動で自室に配達される
という魔法の箱だった。
 シャワーには個々に仕切り板が設置され、十分な広さを持ってスペースが区切られていたが、
大柄な男女二人が一度に入ると、流石に狭かった。
「いいって! 頼むから一人にさせてくれっ!」
「ったく、図体の割りにちっちぇえ奴だなぁ」
 壁に手を着けた格好で、スノウをシャワーの下に立たせた。
 絵文字を頼りにパネルを操作すると、二人の上に温水が降り注いだ。
「うわっ!」
「ほーら、気持良いだろ?」
 肌を打つ水滴が、二人を分け隔てなく濡らしていく。
「お、おい! ちょ……! 耳に入ったぞっ!」
「じっとしてろって!」
 丁度よいスポンジやブラシが見当たらなかったのが残念だったが、ファングは、スノウの頭を
押さえながら、手のひらで念入りに身体を洗い、髪を濯いでやった。
 広い背中に水滴が弾け、明るい麦藁色の髪が、水を含んでしな垂れている。
 流石に諦めたのか、されるがままに大人しくなったスノウが、不意に口を開いた。
「……あんた、何で俺にこんなことするんだ?」
「うん? 大した理由なんてないさ」
114ファング×スノウ 5/6:2010/09/11(土) 23:56:17 ID:YoAwDkcE
5.
 ゆっくりと、スノウの背中に手を這わせた。
 胸も厚いが、背筋もまた見事だ。
「強いて言えば、ルシ同士、絆を作っておきたかったってとこかな。その方が、こいつの進行も
遅くなる」
 次にファングが触れたのは、スノウの左腕に黒々と浮き上がった刻印だった。
 中心の文様から伸びる矢印は、両端から天と地を指すかのように鋭く伸びている。やがて
歪な円が現れ、赤い眼が開き切れば、それで最後だ。
「それには、互いに肌くっつけ合うのが一番なんだよ」
 随分強引な話だな、とスノウが言った。
「もっとも、あんたの身体に惚れたのも嘘じゃねえけどさ」
 深く吐き出した吐息は、シャワーの湯気に滲んで消えた。
「ほら、こっち向きな」
「う……っ!」
 力任せに身体を反転させ、スノウと向き合った。
 短髭に覆われた頬に髪が張りつき、先ほどまでの荒っぽさとはまた別の、艶を帯びた雰囲気
を感じた。
「よせよ! お前……」
「ファング、だ」
 髭だらけの顎を掴み、そう言った。
 二人の視線が、初めて真正面から交わった。
 興奮に色付いたスノウの瞳。白毛の狼のような、氷原の青を宿した眼差しが、ファングを貫いた。
 充血した器官が、きゅう、と縮んでせり上がっていくのを感じた。
 見る度、触れる度に、ファングの身体は、甘く切ない欲に染まっていく。胸の膨らみの先はきつく
尖り、内腿の奥で火照り始めた亀裂からは、今にも蜜液が滴り落ちそうだった。
「女が男を欲しがっちゃ、駄目かい?」
 ファングは、硬く緊張した筋肉の谷を伝う温水の、流れ落ちる先を指で追っていった。
 その先にある、重力に逆らい、直立しつつある塊に触れると、ゆっくりと裏側の部分を撫で上げた。
 つぼまっていた先端部は、既に殆ど剥けて露出している。赤みの差した粘膜部に、疼き始めた
唇を当てたくてたまらなかった。
 残りの包皮を指で摘み下ろすと、同時に、スノウの身体が小さく震えた。
 指先に絡み付く粘っこいものは、明らかに温水だけの感触ではなかった。
「おい、何する気だよ……」
「何って……、わかってるから、ここが、こんなことになってるんだろ?」
 立ち呆けるスノウに歩み寄り、腕の下へ潜り込むように、正面から抱きついた。
115ファング×スノウ 6/6:2010/09/11(土) 23:59:24 ID:YoAwDkcE
6.
「違うかい? ん? 色男さんよぉ……」
 ファングは、そう言ってスノウの厚い胸板に頬を当てた。
 温水を通じて、二人の肌が密着する。下腹部に当たる硬い感触が心地良い。
 頭の後ろの方で、スノウの手錠が、がちがちと騒がしく音を立てていた。
 ファングは、無言でスノウに腕を回し、腰を押し当て、言葉よりも激しく、身体で語りかけていく。
 何時、組み伏せられて構わない。むしろ、そう望んでさえいた。
「あ……」
 予想と反して、先に唇を向けてきたのはスノウの方だった。
 ゆっくりと絡ませながら、徐々に重なる粘膜の面積を増やしていく。
 熱い温水の中で、一つの塊になったように抱き合った。
 時々、口元に髭が刺さるが、大して問題ではなかった。
 流石に苦しくなって、荒い呼吸と共に、二人は顔を離した。
「スノウ……?」
「こんなことであんたの気が済むなら、幾らでも相手してやる」
 うまく息が吸えないのは、充満した蒸気のせいでも、スノウの両腕に強く抱き締められている
からでもなかった。
「俺の身体が欲しいなら、好きなだけ持っていけ。けどな……俺の心は、セラのものだ!
それだけは、絶対に譲れねえ」
 今まで聞いたことのない、低い声色で、スノウは言い放った。
 急に見せた真剣な表情が、とてつもなく艶っぽい。
 心臓へと繋がる血管を、指で直接摘まれたように、胸の奥が苦しくなった。
「……わかった。今だけ、私のものになってくれればいい。それ以上は望まない」
 スノウの手を取り、強く指を絡ませる。
「あんた、やっぱりいい男だな」
 ファングからの最初のキスは、精一杯背伸びして、ようやく唇に届けることが出来た。
 故郷の女集の中でも特に長身だったファングだが、スノウは男集の誰よりも大きかった。
 優しく腰を撫でる手のひらも、すっぽりと肩が納まる広い胸板も、とても大きい。
 無論、ファングの手に包まれて、熱く脈を打つその部分も。
「で、どうするんだ?」
 ファングの胸に指先を重ね、硬くなった先端を捏ねながら、スノウが言った。
 その声と行為には、何処かやんちゃな、子供っぽい色が混ざっていた。
 鋭い牙を露わにしたかと思えば、突然腹を出して寝転がって見せる、気まぐれな猛獣。
 油断すれば、喰らい返される。
 だが、こういう狩りは嫌いではない。
 ファングの胸は、熱く高鳴っていた。

はいはい捏造捏造
116名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 21:42:27 ID:ygwPPAmw
遂に……遂に規制解除だ
117名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 07:48:35 ID:VmuZxfQa
腐った靴下……ってW
118名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 07:49:20 ID:mQZ8N1Iy
ファングは物凄くいい女だと思う。
119名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 08:50:10 ID:kpBRRYh3
「ほらよっ!ちょいと一発ぶち込んでくれりゃあいいんだ!」
翻したサリーからは誘うような微かな香の香りが漂い、金粉を叩いたような少し小ぶりの褐色の尻からは淫らな蜜を滴らせた肉の襞が時折ひくつきながらスノウを見つめていた。
「ちょっ…!!…なっ、何だよいきなり!?どうしちまったんだよ!ファング!!?」
「どうもこうもねぇえさ!ヴァニラの為だ!前から決めてたんだよ!青い目をした金髪のガキが欲しいってな!」
「ちょっ!!!…ちょっと待ってくれ!ヴァニラの為とかガキとか……俺には何か何だかさっぱり分からねぇよ!」
「……ったく……いちいち面倒臭ぇな……ヴァニラとあたしはどんなに愛し合っても子供は出来ないだろ?でも二人の誓いとしてどうしても子供が欲しくてな……で、どうせなら青い目で金髪がいい〜なんてヴァニラが言うもんだから……
一番手頃で条件に当てはまるのお前しかいないだろ?だからお前にしたってわけ!分かったか?分かったならほらっ!早く入れなっ!」
「……はぁ!?何だそれ!? それじゃあまるで種馬みたいじゃねぇか!」
「あぁ…そうとも言えるな!……あっ!そうそう、彼女の了解はとってあるからよ!気兼ねなく出してくれて構わないからな!」
「………」

「ファング×スノウ」を読んでてこんな妄想をした。
120名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 17:52:55 ID:VwXodS3z
ワロタ
121名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 09:04:10 ID:eRVbSo0p
FFキャラの精子バンクがあったら、どのヒロインとの掛け合わせが最強なんだろうか
122名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 10:08:15 ID:UST3P2UW
俺とライトさん
123名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 18:43:50 ID:AIa1cjG7
ファング×スノウGJ!

>>122
おまいはどのFFに出てるんだよw
124名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 03:46:00 ID:jQ+tVkxr
スノーとバニラとかむりすかね
125名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 19:52:45 ID:NTnxR8H1
ヴァニラだよ。
126名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 23:42:28 ID:n5mGyXzP
無理じゃない。読みたい
127名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 11:29:18 ID:0rZOuSUM
ゼル辺りはどうだろう?あいつのタコ殴りは異常だった気が……
セフィロス(ジェノバ細胞)×ティナ(幻獣)とか掛け合わせたら超絶美形のヌメヌメが出てきそうだ……
128ファング×スノウ 7/9:2010/10/07(木) 02:16:31 ID:wHqKQf2D
間が開いたようだが気にせず3レス

7.
「決まってんだろ……。でも、その前に──」
 そう言いながら、スノウの前で腰を落とし、立て膝の格好になった。
「──ここも、きれいにしてやらねーとな」
 ファングは、天を指す剛直に手を伸ばし、つるりと剥けた先端部を口に収めた。
 大きくて、太いそれを、唇を目一杯広げて包み込む。
 舌に触れる熱い温度を、ファングの味覚は甘いと受け取った。
 シャワーに洗い流されていた先走りの味が、後を追って湧き上がってくる。どちらも、例えようも
ない美味だ。
 温水の雨に打たれながら、無心で肉茎にしゃぶりついた。
 丸々とした先端の形を舌先でなぞり、太い血管が浮かんだ胴体を扱き上げていく。
 スノウが深く息を吐く度に、形よく発達した腹筋が、目の前でぐっ、と収縮する。
 そこがまた、色っぽい。
「なぁんだ、感じてんのか?」
 黙ってろ、とでも言いたげに、スノウの大きな手が、濡れた黒髪を掻き乱す。
「いいから……早いとこ済ませてくれよ」
「そんなに私との本番が楽しみかい?」
 唇を離した果実の先端を、円を描くように指で捏ね回す。指と粘膜の間に、じわりと熱いものが
滲み出た。
「こんな格好、他の連中に見られたらたまんねえからな。さっさと終わらせようぜ」
「強がりやがって……」
 台詞とは裏腹に、スノウのものは痛々しいほど充血し、張り詰めている。根元の袋にそっと触ると、
皮膚の張り具合から、絶頂が迫りつつあることを感じた。
 口腔に唾液を溜め、ファングは、行為を再開した。
 分泌された液を丹念にまぶし、硬く尖らせた舌先を裏側の筋に当て、擦り付ける。目を細め、感覚
を口と指先に集中させていった。
「く……ぁ……」
 スノウの分身は、刺激を受ける度に跳ね上がり、愛らしいくらいに素直な反応を見せた。
 ファングは、口と手で愛撫を続けながら、また身体が熱くなっていくのを感じていた。
「ぁはむ……んうぅ……」
 唇をきつくつぼめ、肉茎を強く吸い上げた。
 口に入ってくる、温水交じりの体液を飲み下す。
「はぁ……ん、スノウ……スノウぅ……」
 吐息の合間に、ファングは男の名前を呼んでいた。
 逞しい身体、雄々しい逸物。そのどれもが魅力的で、心を掴んで放さない。
 込み上げる欲に耐えられず、ファングは、左の手でスノウの幹を握り、もう一方の手で、自分
自身の硬くなったものを慰め始めた。
129ファング×スノウ 8/9:2010/10/07(木) 02:17:07 ID:wHqKQf2D
8.
「んんっ……!」
 突き出た先端に触れただけで、腰が引くほど強く反応した。
 ファングは、ぷっくりと熟れた核を摘み、左右から小刻みに揺さ振った。
「はぁ……んあぁ……!」
 独りでに腰を動かし、淫らに震える肢体を、スノウの前に晒すことになった。
 シャワーにかき消される、二つの淫らな水音。
 自身を刺激するよりも強く、左手で肉茎を扱く。
 温水と唾液と体液の混合物が、何度もファングの喉を通過していった。
 やがて、それぞれの肉体に、最大の波が押し寄せてきた。
「うぉぅぅぅ……っ!」
 低い唸りと同時に、スノウの放った情熱が、ファングの口腔に溢れ出した。
「んくぅっ、んぅ……ん! んぐぅ……! はぁっ! ああぁ……っ!」
 押し寄せるものを飲み下しながら、ファングも絶頂に達した。
「はっ……はぁっ……」
 息を乱しながら、スノウがシャワーの停止スイッチを押した。
 水音が止み、耳に入る音は、二人の吐息だけになった。
 ファングは、脱力し、床に座り込んでいた。
「おい、大丈夫か……?」
「あ、ああ……」
 心配したスノウの手が、ファングの肩に触れた。
 それだけでも、怯えた子供のように身体が震えてしまう。身体のあちこちで、快感の残り火が
燻ぶっていた。
 体液特有の苦じょっぱい味が、ねっとりと舌に纏わり付いている。
 口いっぱいに広がる、美味ならざる美味。
 スノウが感じ、達したという事実そのものが、ファングにとっては一番の褒美だった。
「……よかった。一発でこんだけ出るなら、心配要らねぇな」
「何が……だよ」
 ゆっくりと手を引かれながら立ち上がり、再びスノウの腕の中に納まった。
「ルシになるってのは、意外と身体に負担がかかるんだ。男だと、ここが使い物にならなくなっ
ちまうこともあるんだからな?」
 ファングは、今もなお屹立し続ける肉茎を撫でながら言った。
 それを早く体内に迎え入れたくて、秘部の入口が疼き続いている。欲求を押し止めるのも、既に
限界に近付いていた。
「あんたなら、大丈夫だ」
 額をスノウの胸に寄せ、ファングは、そう言った。
「ファング……」
「私の部屋に来い。……続き、しよう」
130ファング×スノウ 9/9:2010/10/07(木) 02:19:43 ID:wHqKQf2D
9.
 部屋に戻るまでの間のことは、あまり頭に残っていない。
 気付いた時には、二人の身体は、真っ白なシーツの海に沈んでいた。
「うぅ……! ぁうん! あっ、あぁ……っ!」
 ベッドの縁から投げ出した脚の間に、スノウの身体が割り込んでいる。
 蜜を含んだ花弁に口を着け、厚い舌の先で亀裂を舐め回している。犬か猫が水を飲んでいるよう
な音を立てて、亀裂から湧き出す愛液を味わっているのだ。
「あうぅ……! よ、よせ……っ!」
 押されているのはファングの方だった。
 つぼまった入口には太い指が進入し、唇がひくつく蕾を吸い上げる。
 シャワールームでの仕返しとばかりに、スノウの前戯は激しく、一方的だった。
「もう……いい、だろ……っ?」
 ファングは、全身をよじるようにして、スノウの拘束に抵抗した。
 全ての血液が下腹部に集中してしまったのか、腰から下が重くて動かない。
「んじゃ、いくか……」
 スノウの手が左の膝の下に潜り込み、ファングの片足をより高く広げさせた。
 湿り気のある雌の臭気が漂い、鼻腔の裏の薄い粘膜を刺激する。口を開いた空洞に、ひやりとした
外気が入り込むのを感じた。
 その後を追って、巨大な熱源が秘裂に押し入ってきた。
「うああぁぁぁん!」
 最も奥の場所に、最初の一突きで達してしまった。
 最初の見立ての通り、反り返った括れの部分が、ごりごりと粘膜に食い込んでくる。だが、激しく
強引なスノウの行為は、全くの予想外だった。
 スノウの吐息が耳に当たる。髭が頬に刺さる。分厚い筋肉を纏った、重い身体がのしかかり、
ファングの肢体に絡み付いて放さない。
「よせ……止めてくれ……っ!」
「おいおい何だよ……そっちから、誘ってきたくせに!」
 振り上げた右腕の手首を掴まれ、熊の如く巨大な手でベッドに押し付けられた。
 突然の仕打ちに驚き、反射的につぼまった蜜穴を、強引に貫かれ、突き上げられる。内側の襞を
押し退けて、スノウの分身が、ファングの肉を食らい始めた。
「いやっ! 嫌だぁ……!」 
 喉から搾り出すように言い終えると、それと同時に律動の波が静まり、ファングの身体はシーツから
浮き上がった。
「嫌、って言ったか?」
 ファングを抱き上げながら、スノウは言った。
「嫌ならやめるぞ」

……あれ?
131名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 06:43:02 ID:tNVX0F2L
や…止めないで……。
132名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 08:02:34 ID:N3n3APE9
WWW
133名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 17:34:04 ID:Nl9CoOU9
わろた
しかしファング人気あるね
一方ヴァニラ人気ないのかな
134名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 08:08:21 ID:ZJeLRycY
百合板で大人気だよ
135名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 19:03:47 ID:vHTVtBJq
ファング×スノウの人GJ
13やってないからよく知らないが、あんたのはつい読んでしまう
続き楽しみにしてるぜ
136俺×ライトさん:2010/10/10(日) 19:37:47 ID:8gl1csFM
ライトスレ12の348です。

性格は某作者さんが以前ライトスレに投下してくれたドジッ子なライトニング。
ケーキ店でバイトをしていて、店での制服はメイド服、それ以外の私服は
本編で着てた服を着用という設定。
普段はクールだけどたまに天然ドジが出てしまうライトさんと俺が濃厚な夜を過ごすSSです。

ドジっ子ライトニングさんを生み出し、今も活躍させている作者さんに感謝です。
137俺×ライトさん(1/6):2010/10/10(日) 19:38:31 ID:8gl1csFM
今日はいよいよ待ちに待ったライトさんとの約束の日だ。
バイトで少し遅れるかもと言ってたけど、気にしない。

「あ〜、ライトさんが来たらなんて言ったらいいんだ…」

俺はテーブルの上に並べられたライトニンググッズを見る。
そこにはライトさんが載った雑誌の記事やフィギュア、スク○ニから発売された香水、
ライトさんが冒険中ずっと身に着けていたセラとおそろいのネックレスなど、ライトニンググッズが
所狭しと並べられていた。
もちろん、PS3ライトニングエディションは保管用・観賞用・普及用に3台ある。

「ファミ通アワード受賞の記事に、オーディンとライトさんのフィギュア…それに
ポスター…っと、そろそろ約束の時間じゃないか」

時計を見ると、ライトさんがバイトしているケーキ店を出てから俺の家に着くまでの数分が
もうじき経とうとしていた。

そのとき、待ちかねていたドアチャイムの音が鳴る。

「こんばんは〜、私だ」

「はーい! 今開けますよー!」

俺は玄関に急いで駆け寄り、ドアを開ける。

「はぁはぁ…遅れてしまったか? すまないな」

少し息を切らせて玄関に立っていたライトさんはケーキ店の制服――そう、あのメイド服の
ままだった。ふんわり広がったスカートに引きしまったウエストを強調する白いエプロン、
ピンク色の髪によく似合うヘッドドレス。

メイド服姿のライトさんは可愛らしい人形のようだ。

「ライトさん、俺の家にようこそ! 待ってましたよ。あ、今日は着替えなかったんですか?」

「そうだ、約束に遅れてしまうと思ったからな…あ、自分の服は持ってきたから、あとで着替えるよ」

「大丈夫ですよ、時間は気にしなくて。あ、荷物はそこに置いて、どうぞ座ってください」

部屋に入ってきたライトさんからはケーキ店の甘酸っぱいフルーツと、クリームの香りが漂っている。
通り過ぎたライトさんから流れてくるその香りを、俺は胸いっぱいに吸い込んで堪能した。


「今日は、楽しみにしていたんだ。お前がライトニングコレクションを見せてくれるというから、
店長に言って残業なしで帰ってきたんだ」

ライトさんはそう言ってかわいい笑顔を俺に向ける。

「楽しみにしててくれたんスね! あ、ライトさん、お腹空いてないですか?
俺、今日は腕によりをかけて料理作ったんで、一緒に食べましょう」

「本当か? ああ、ちょうどお腹空いていたんだ。ありがとう!」

ライトさんは夕飯の準備を手伝うと言ってくれたが、台所に入ってくる時点でライトさんは
お約束のように何もないところでつまづいていたので、俺は仕度はもうできているから大丈夫と言って
ケーキ店の制服から私服(といってもいつものヘソ出しミニスカ軍服だが)に着替えることを勧めた。
138俺×ライトさん(2/6):2010/10/10(日) 19:40:13 ID:8gl1csFM
夕飯を終え、後片付けは皿を運ぶのだけ手伝ってもらうことにした。さすがのライトさんも
無事に皿を運ぶことはできた。
片付けが済むと、リビングのソファに座ったライトさんは並べられた自分のグッズに
目を輝かせて見入っていた。

「わぁ、これはすごいな!」

「ライトさんのグッズたくさん集めました! フィギュアに、香水に、ポスターに、その他いろいろ…」

ライトさんは自分のグッズがこんなに発売されていることを知らなかったようで、あれこれ
手に取ってはいろんな角度から眺める。

「うーん、このフィギュアは出来がいまいちだな…こっちは、なかなか美人だな! ふふっ」

自分のグッズを面白がるライトさんはちょっと興奮気味なのか少し頬が赤くなっている。

「俺、ライトさんのためなら発売されたグッズ全部買うつもりだったんスよ!」

「そうなのか…ありがとう。ただ、小遣いは大丈夫なのか?」

「ファンとして、出し惜しみなんてしてらんないッス!」

そう俺が言うと、ライトさんはちょっと照れたように微笑んだ。

「あ、そうだ。デザートにケーキがあるんスよ! 今持ってきますから、ちょっと待っててください」


キッチンでケーキの準備をした俺は、リビングのライトさんに声をかける。

「ライトさん、すいませんけど、ちょっとの間目を閉じててもらえますか?」

俺のその言葉にライトさんは少し不思議そうな顔をしたが、「わかったよ」と優しく答えると、
ソファに姿勢を正して座り、目を閉じた。

ライトさんが目を閉じていることを確認し、俺はケーキをリビングに運ぶ。

「もう、目を開けてもいいか?」

「まだっスよ。もうちょっと待ってください」

紅茶の準備をしてリビングのテーブルの上に置く。カチャカチャというカップの音でライトさんは
なんとなく想像がついたようだが、目を閉じたまま嬉しそうに微笑むだけだった。

「もう、目を開けてもいいッスよ」

ライトさんの隣に座り、俺は優しく声をかけた。

「わぁ…!」

テーブルの上のケーキを見たライトさんは少女のように目を輝かせた。
イチゴが乗った丸いデコレーションケーキにはロウソクが立てられ、”Happy birthday!”と
書かれたチョコレートが飾られている。

「これは…私の?」

ライトさんは信じられないという表情で俺を見つめた。

「そうッスよ。21歳の誕生日は、ライトさんが可哀相で…。だから、もう一度、改めて
お祝いしたかったんです」
139俺×ライトさん(3/6):2010/10/10(日) 19:41:50 ID:8gl1csFM
俺がそう言うとライトさんの大きな瞳がうるうるしているのが分かった。

「あ…ありがとう…」

「さあ、ロウソクを吹き消してくださいよ! ちゃんと、願い事もするんですよ!」

「う…うん!」

ロウソクが灯ったケーキを前にしたライトさんは、ちょっと恥ずかしそうな、でも本当に
嬉しそうな顔でケーキに立てられたロウソクをふーっと吹き消した。

「ライトさん、ロウソク消すとき、なんて願い事をしたんスか?」

「そんなの決まってる。世界の平和と、家族の健康と、あと、私が大金持ちになることだ!」

胸を張って誇らしげに言ったライトさんのドヤ顔はとってもかわいかった。
しかし、俺は胸を張ったことでより存在を強調したあのはちきれそうなバストをガン見していた。


ライトさんは自分のイメージで作られたあの香水が気に入ったようで、一吹き自分に振りかけると、
香りを吸いこんで幸せそうに笑った。

ケーキを食べ終えて紅茶を飲みながら他愛もない話をしていると、いつの間にか夜中になっていた。

「ふああ、眠くなってきた…」

頬を上気させたライトさんは少しふらつきながら立ち上がると窓を開けに行こうとした。

「ライトさん、だいじょうぶ…? あっ!」

思った通りライトさんは何もないところで躓いてバランスを崩した。しかし、そのライトさんを
俺はしっかりと胸に抱きかかえる。

「あ…」

抱きかかえたライトさんの澄んだ瞳が俺を見つめる。長いまつ毛に縁取られたその瞳は
吸いこまれそうなほど美しい。ぷるぷるの唇はキスをしてほしいとでも言うように薄く開いて、
その様子はライトさんの身体の深くにある気持ちいい神秘の蜜壷を連想させた。

甘い香りが呼吸とともに俺の身体に染み込んでいく。
さっき少量付けたライトニング仕様の香水の香りはライトさんの肌から立ち上る女性の香りのそばを
舞って本当の主役を引き立てている。

甘く官能的な、それでいて清潔感があり、情欲を呼び起こす香り。
ライトさんの香りだ。
140俺×ライトさん(4/6):2010/10/10(日) 19:46:19 ID:8gl1csFM
「ライトさん、今夜は俺の家でゆっくりしていってください。ちゃんと、寝室も用意してありますよ」

そう言って俺は自分の寝室のドアを開けてライトさんを部屋に促した。
きちんと整えてあるベッド。もちろん部屋の中にはベッドはひとつだけだ。

「うん…ありがとう…。じゃあ、今日は、このまま寝かせてもらうことにするよ。なんだか、
眠くて仕方がないんだ…」

ライトさんを抱きかかえるようにして寝室に連れて行き、ベッドに座らせた。
とろんとした目のライトさんを見ていると今すぐにでも食べて(もちろん性的な意味で)しまいたく
なったが、その前にシャワーくらい浴びないとな、と思った。

「じゃあ俺、シャワー浴びてきますね」

「うん…」

ライトさんを残し、俺はシャワーを浴びるために寝室を出た。

シャワーを浴びながら、興奮を抑えきれなかった。身体の熱が一か所に集まって、熱くて
どうしようもない。これをライトさんに鎮めてもらうのだと思うと、喉から手が出るほどに
ライトさんが欲しくなった。急いで身体を洗い、彼女が待つ寝室に向かう。

「ライトさん…?」

寝室の扉を開けて入ると、ライトさんはもうベッドの中に入って眠っている。いつも着ている
白い服と胸の下のベルト、そしてミニスカートと赤いマントやグローブはそばの洋服掛けに
やや無造作に掛けられている。着替えようとしたが、途中で眠ってしまったのだろう。

ベッドの横に脱いであるブーツを倒さないようにして眠っているライトさんを覗きこむ。
長いまつ毛はぴったりと閉じられ、あたたかな寝息をたてている様子はまるで天使だった。
俺は濡れた髪もそのままに全裸でライトさんの隣に潜り込んだ。

「ん…」

俺が隣に潜り込んできても、少し寝言のような声を出しただけで、目を覚まさない。
眠っているライトさんをじっくりと目で堪能する。

そっと手を伸ばし、ライトさんの肩に触れた。ブラウンのニットは着たままだ。だが、ファスナーを
降ろせばすぐにあの胸に触れる。そのまま滑らかなお腹に触れながら、肝心の部分を確かめる。

あれ、と思って俺はライトさんのふとももをまさぐった。

――履いてない…

いつもはミニスカートの下に履いているあのスパッツがない。

喉がカラカラになりながらそのまま腰のあたりを触っていると、ライトさんの下半身を覆っているのは
夢にまで見た温かく繊細な部分を隠す、柔らかい小さな布だけだということに気付いた。

布団をそっとめくって確かめる。
ライトさんのしなやかな腰に密着しシーツと擦れて淫らな皺を作っているその薄いピンク色の小さな布は、
脱がせて欲しいと言わんばかりに俺の手に心地よい刺激を与える。

薄く柔らかいパンティの下には、ライトさんの温かな肌、繊細な陰毛、むっちりしたヒップ。
そのどれもが、今俺の目の前にあった。
141俺×ライトさん(5/6):2010/10/10(日) 19:53:02 ID:8gl1csFM
「ん…? あっ…、お、お前…」

布団をめくられて寒いと感じたのだろう、ライトさんが目を覚ました。そして、裸の俺の姿に
はっと気付くと、多分初めて見る男の身体に頬を赤らめる。
ぶん殴られるかなと思ったが、ライトさんは自分の身体を隠すように布団を顎まで引っ張り上げた。
もう理性はどこかに吹き飛んでしまったも同然だった。

「ライトさん…俺、ライトさんが好きです…!!」

顎まで引き上げられた布団をやんわりとよけて、俺はライトさんの上に身体を重ね、言った。

「ライトさんが活躍してる間…じっとその姿を見てました。そして、気がついたら、こんなにグッズが
増えて、寝ても覚めてもライトさんのことばかり考えるようになって…。俺、ライトさんが…
欲しくて、たまらない…!」

ライトさんは頬を真っ赤にして俺の言葉を聞いている。少し身体を起こしてその赤く染まった頬に
キスをすると、ピクッと彼女の身体が敏感に反応する。

「わ、私は…その、…じ、実は、初めて、なんだ…」

ああ、なんて俺は幸せなんだろう。

「だから、どうしたらいいのか、わ、分からないんだ…」

不安げに、でも一生懸命に言うライトさんの頭を優しく撫でる。

「俺に任せてください。最初は、ちょっと痛いかもしれないけど、力を抜いて、俺に任せていれば、いいんです」

「優しく…してくれよ」

間近で視線を合わせ、その瞳に吸いこまれるように唇にキスを落とす。ライトさんの腕がためらう
ように俺の背中にまわされる。ぎゅっと抱き合いながら、俺は舌で彼女の唇をこじ開け、中の舌を探す。

「ん、んんっ…!」

初めてのキスにしては刺激が強かったのかもしれない。不慣れな動きでライトさんが声を漏らす。
だが、ぷるぷるの唇の深くに侵入したいという欲望は抑えられなかった。

「はふ…ライトさん…もっと口を開けて…舌を噛まないように…」

俺はそう告げると再びライトさんの舌を求めてぷるぷるの唇に噛みついていく。ライトさんは言われた
通りにさっきよりも大きく口を開き、暴れる俺の舌を受け入れている。やがて溶けてしまいそうなほど
柔らかく熱い舌に俺の舌が届くと、俺は深く入れられるギリギリのところまで舌をさし入れると
甘い口内に舌をからませ、たっぷりと唾液を吸い上げた。

「あ、はんっ、うぅ…っ! あっ…!」

唇でふさがれた彼女の口からは声にならない声が漏れる。苦痛に耐えているような声だが、その中に
陶酔した甘い声が混じっているのを俺は聞き逃さなかった。深く舌をさし入れては吸い上げる行為に
ライトさんは短い声をあげながらも、決して噛もうとはせず、よく分からないままにではあるが
俺を受け入れている。
142俺×ライトさん(追加6/6):2010/10/10(日) 19:56:49 ID:8gl1csFM
「大人のキスは、どうですか?」

ほんの少し顔を離して問うと混じり合った唾液が雫になってライトさんの唇の上にぽたりとこぼれた。

「はぁ、はぁ…。とても、熱い…熱くて、胸が苦しくなるよ…」

「じゃあ、胸を緩めましょうね…」

ブラウンのニットのファスナーをゆっくり下ろす。

その下にはライトさんの見事なバストを包む、シンプルな、でも繊細なレースが施された
パンティと同じ色のブラジャーがあった。

「ライトさん…下着は、こんなにかわいいのを着けるんですね…。かわいい…」

そう言って敬虔な気持ちで俺はピンク色のブラジャーに包まれている胸の谷間に口づける。

「かわいいだなんて…初めて、言われたかもな…」

「ライトさんは、かわいいです。世界一、宇宙一かわいいですよ」

俺がそう言うとライトさんは照れて笑い、胸の上の俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
しばらくライトさんの胸の感触をブラジャーの上から楽しんでいたが、その下の素肌が見たい。
フロントホックのブラジャーを外すと、あのふっくらとした形のいいバストが現れる。

「ああ…ライトさんのおっぱい…」

夢にまで見たライトさんの胸に俺は感激し、両手でしっかりと包み込んだ。

滑らかな肌に包まれ、下からつんと突きあげるように膨らんでいるふたつの実は手に吸いつくように
柔らかく、かといって形が崩れることは決してない。柔らかさを保ったまま手の動きに
あわせて形を変えるむっちりと張ったその胸の頂には、ブラジャーの色よりもっと艶めかしい
薄いピンク色をした小さな尖りが緊張して俺の愛撫を待っている。

柔らかな弾力のある真っ白な肌に唇をつけて、ちゅ、ちゅっと音を立ててついばむようにキスをする。

「ふぁ、あ…」

ライトさんが小声をあげて反応する。
愛撫を待つ小さな尖りにはまだあえて触れない。白く柔らかなたわわな果実を、乳首を中心に
円を書くように舌先で這いまわる。

胸元から立ち上る甘い香りを堪能しながらつんと上を向く豊乳をてのひらでも十分に味わう。
すくうように中心に集め、下から押し上げてみると弾力が押し返してくる。
143俺×ライトさん(追加6/6):2010/10/10(日) 19:58:33 ID:8gl1csFM
「あん、あぁぁ…!」

緩やかに続けられる刺激にライトさんは、もっと、というように背をのけ反らせて俺の顔に
おっぱいを押し付けてくる。舐めまわされてベトベトになった弾む白い肌が官能的だ。
ここぞとばかりに俺はライトさんの乳首におもむろに吸いつく。

「きゃっ、あぁぁぁん!」

これまでよりずっと甘い声でライトさんが啼いた。甘いピンク色の乳首を欲求のままに責めたてる。
唇で挟み、音を立てて吸い上げ、舌先を緊張したその乳首と同じくらい硬くして擦り合わせる。

「あぁ、あん! あぁん…!」

背を弓なりにしならせながらライトさんは紅潮した顔をいやいやするように振る。でも、その腕は
ライトさんの身体の上の俺をしっかりと抱きしめている。
快楽に溺れるライトさんがもっと見たい。
俺は下半身につけられたピンク色のパンティに手をかけた。

「あぁ…」

丸い腰の両脇に手をかけて薄くあたたかいパンティを引きずりおろす。一気に膝まで下げて、
両足を抱えて揃えさせるとつま先から引き抜いてベッドの横に放った。

もう隠すものは何もなくなった。完璧な脚線美のその先にあるのは、髪の毛と同じ色をした
可愛らしい薄い陰毛。緩やかに波打つ毛束のその下で、一番女性的な部分がライトさんの微かな
動きに合わせてくちゅりと音を立てた。
抱えていた脚を開く。

「あ、ダメだ…そ、そんなところ…! は、恥ずかしい…」

潤んだ瞳のライトさんがか弱い抵抗を見せる。

「俺に任せてくださいって、言ったでしょう。見たいんです…ライトさんのここを…」

脚の間に身体を入れて股を割り開く。

ああもう我慢できない。
俺の中の獣が暴れ出してライトさんが欲しいと言っている。

「ああ…ライトさん…!」

俺は無我夢中で熱く蜜をあふれ出しているそこにむしゃぶりついた。

「あぁぁ…っ!」

ライトさんのか弱く切ない悲鳴が聞こえた。熱い秘襞の重なりを舌先でえぐっていく。

とたんにビクンッと腰が跳ねる。ベッドに彼女の腰を固定して俺は蜜があふれ出すその
もっとも深いところへ舌を進める。もうライトさんは俺の獲物だ。吸っては舐め、舐めては
吸い、思う存分に舌で愛撫をするたびにライトさんはかわいい喘ぎ声で答えた。

もっと楽しませてあげたかったが、俺の身体はもうライトさんに包まれたくて仕方なくなっていた。
144俺×ライトさん(追加6/6):2010/10/10(日) 19:59:53 ID:8gl1csFM
「ライトさん…」

彼女の身体をよじ登り、潤んだ瞳を向けた彼女の視線を受け止め、訴えるような吐息を続ける
その身体の中心に俺の気持ちいいところの先端を押し付けると、待っていたように渦がほころんで
俺を受け止める。

「…………!!!」

ライトさんが声にならない声をあげる。…すごくきつい。
狭くて入らないかもしれないと思ったが、杭を打つようにゆっくり腰を推し進める。途中まで
進めると俺の侵入を拒んでいたかのようなキツさが急にほどける。

「そうだよ、ライトさん、力を抜いて…」

「あ、あぁっ…だって、こんなに、…大きいの…入らな、…ふぁんんっ!!」

甘い言葉にさらに興奮を強めてしまい、強引に突いた。

「っ…!!」

柔肉に根元まですっかり飲み込まれた感覚に酔い、俺は頭がクラクラした。
…これが、ライトさんの中…。

俺の眼下でひくひくと悶えるライトさんが訴えるようなまなざしを向ける。
彼女の身体がほんの少し動くたびに、その熱い身体の中に入っている俺が豊かな快楽に溺れる。
渦巻いていたそこに入っただけで果てそうになるが、まだこれからだ。

体勢を直し、ライトさんを強く抱きしめる。

「ん、んん…」
145俺×ライトさん(追加6/6)終:2010/10/10(日) 20:00:32 ID:8gl1csFM
かわいい声で鳴いてしがみついてきたライトさんの首筋に顔を埋めて耳たぶをくわえた。
汗に染まった肌の味はほんのり甘く、やみつきになる。

「いくよ、ライトさん…」

彼女の返事を待てずに、俺は始める。ライトさんの中はよく滑り、しかしそれでも秘唇を
割って侵入した俺を離さないようにぎゅっとその肉壷の中に咥えこんでいる。

「あ、あぁ! あん、…ひゃぅん!!」

律動のたびに陶酔した声でライトさんは喘いだ。初めての経験に翻弄されている。
もっと慣れたらもっとよくなる。それまで俺が教えてあげるよ。何回でも…。

「あぁぁ…こんなに…、は、はぁぅうっ!」

じっとりと滑らかな肌に汗を浮かせたライトさんがうわごとのように声を漏らす。彼女の中で
往復する俺はまとわりついてときどき痙攣しながらうねる柔肉の愛撫をこれでもかと味わった。

ぴちゃぴちゃと音を立てながら出し入れされ、その刺激にさらにきつく絞めつける
潤いに満ちたライトさんの肉壷の中で俺の限界がもうどうしようもないほど昂り、最後の
スパートをかけた。

「あぁっ、ライトさん…っ!!」

「あぁあっ…!!!」

最高潮に熱が高まったそのとき、彼女は途切れ途切れの快楽の悲鳴をあげた。俺はライトさんを
呼びながら、その純潔の深くに、どくどくとこれまでみなぎっていた獣欲のすべてを放出した。
146俺×ライトさん:2010/10/10(日) 20:04:04 ID:8gl1csFM
予定では6レスで収まるかと思っていましたが
収まりきれませんでした・・・
>>137-145までが俺×ライトさん(完結)です。
147名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:36:45 ID:Y6LdbGSb
GJ
ライトさんカワイイ
148名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:58:58 ID:6RQM06dF
下手くそだなー
お前童貞だろ。
導入部もおかしすぎ。出直してこい
149名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 02:08:56 ID:A9FHGMxu
ていうかお前誰だよw
ライトさんとか呼んでるからホープか?
150名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 07:26:35 ID:hs5dr0f8
導入部は元の『ドジッ娘ライトさん』を読んでないと違和感あるかもね。
これほんとに三次創作?
『ドジッ娘〜』の作者さんご本人じゃないの?
描写、結構うまいと思ったよ。
151名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 08:03:09 ID:amt2I31i
本人の自演きもすぎ
152名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 10:26:41 ID:hs5dr0f8
>>151
> 本人の自演きもすぎ

ここでいくら言ってもしょうがないけど…。
違うよ。
153名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 12:05:43 ID:C3KQ2WN+
ライトさんと呼んでいいのはホープだけ
154名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 19:53:23 ID:kwVu+RL6
親父×ミシア、ゴル×ティナ、フリオ×闇雲辺りの過去ログ読んで、今更ながら興奮してきた
あの頃の職人さん方はまだこのスレにいらっしゃるのかな。ごちそうさまでした

DFF続編も出ることだし、またシリーズ超えた物も読んでみたい…
155名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 21:59:43 ID:8HyWn9pP
DDFにカインもライトさんも出るみたいだね! 久々に妙に生々しいと言うか人間臭いカインが見たい!
156名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:29:48 ID:UKaNVkxF
サッズ×ヴァニラ

ニガーなオッサンが親子ほどに歳の離れた美少女に覆い被さりケダモノのように腰を振る
汗に濡れた浅黒い肌に見え隠れする白い肌
子猫のように鳴くしかないヴァニラの奥深くに馬並の逸物からドクドクと吐きだされるゼリーのような白濁液
一度で終わるはずもなく抜かずに二度、三度と繰り返されるオスとメスの交尾
そしてその光景を木陰から見守るファングの姿
自分の半身とまで思い大事にしている少女が汚される姿に唖然としつつも次第に指を股にやり自慰をしてしまう



・・・最高でござる!!
157名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:38:11 ID:v81un7dZ
ヴァニラとホープもよろしく!
158名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:22:08 ID:dylYeL5M
自分で書け乞食
159名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:04:23 ID:ERtsqwR/
俺もホープ × ヴァニラ 読みたいけどなあ
160ホープ×ヴァニラ:2010/10/20(水) 02:28:36 ID:p96YTKji
「ヴァニラさん、挿れますよ」
ホープのチ○コはは折れてしまった。
161名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 03:13:23 ID:KEhRDK8h
わろた
サッズはなんか清純なイメージなんだよなあw
えろぱろにしたら、悲しくなる。
でもヴァニラは淫乱ぽいからサッズ以外の絡みはみたい、、
162名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 06:10:38 ID:aMsQujMU
清純(笑)
でもゲーム中ではヴァニラへの愛がだだ漏れだったぞ。
163名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 12:43:15 ID:+1l7CCCV
ピュアニガーWW
164名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 13:31:08 ID:5Jx5zxh+
サッズ×ライトニングまだかよ
ずっと待ってるのに
165名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 14:29:15 ID:X7kyUbY2
スノウ「うおっ、オッサンすげえチ○コしてんなぁ!!」
サッズ「ヘっ!そんじょそこらのガキとは年季が違うぜ!!これが漢の魂よォ!!」
ブルルンブルルン
スノウ「へえ〜、俺もデカイほうだと思ってたけどさ、オッサンの馬並に較べたら月とスッポンだぜ」
ホープ「ちょっと、やめてくださいよ。下品すぎます」
サッズ「んん?な〜んだボウス、もしかしてまだ皮かむりかぁ?そんなんじゃあ、いつまでたっても一人前のオトコとは言えねえなあ」
スノウ「ああ、まったくだ(笑)」
ホープ「…なんでですか。関係ありませんよ…先に上がりますからね(クソ、鳥頭に脳筋ヤローめ!見てろ、そのうち僕だって)」
ガラッ
ドッジ「父ちゃんボクも入る〜」
ホープ「!!??」
スノウ「うお!?」
サッズ「オ〜、我がジュニアよ」


ホープは再起不能になった
166名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 19:58:33 ID:qEPvsGX3
スノウとライトの昼ドラのような禁断の関係が見たい
167名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 17:52:45 ID:13qX0L4k
ライトニングがスノウの背中に泣きながら寄り添った時
「一晩だけでいいから抱いてほしいんだ…」
って展開になるのを期待してた
168名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 11:36:52 ID:UnkKb2Ce
ぶっちゃけスノウにはセラよりライトニングの方がお似合いだと思ってる。
169名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:27:48 ID:VqEQvhvA
>>167
「……一晩だけでいいから…抱いて欲しいんだ……」
「なッッ!?何言ってるんだよ!!義姉ぇさん」
「義姉ぇさんじゃないッ!!!……エク…エクッ……エクレーヌ……だ……」
「……」
「気が進まないのは分かっているッ!…何なら私じゃなくセラを想像してくれても構わないッ!……だから…だから……頼む……」

「…っく……ライトさん……」(…何で……何で僕じゃないいんだ!)
「だぁ〜れだ?アレアレ〜? 覗き見は良くないなぁ?」
「ヴァッ!?…ヴァニラニラさんっ!」
「おやっ?スノウとライト……ありゃりゃ〜♪こりゃヤっちゃうね〜…ん?どうしたの?」
「……僕……僕っ……」
(…んっもうッ!)「行こッ!!」
「えっ!?」
「だぁ〜か〜らぁ〜私達もしよっ?同じ事したいんでしょ?…だったら、ほらッ!立って!」
「えっ!?ちょっっ…ヴァニラさんっ!……」
「フンフフ〜ン♪」

スノライ ホプヴァニがヤってる間、サッズは暴れるチョコボをアフロ内に抑えつつ狸寝入り。ファングは悶々と怒りつつオナヌー。
170名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 20:52:22 ID:eNe4SCX1
スノライ厨ってのは急に固まって現れだすのがキッツいな
171名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 21:27:48 ID:8D1x82TL
エクレーヌって誰だよ…
172名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 23:01:24 ID:PBwEVv9S
FFのエロ小説サイト探してるんだが……
ユウナが浄罪の路で触手に犯されるやつとか、主に7〜9だったと思う

最後に見たのが7、8年前くらいだからさっぱり覚えてない
173名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 00:29:33 ID:h56VSmCx
7、8年前ならもう閉鎖してるだろうな
174名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 16:27:13 ID:ocSGPRjI
ですよねー

アーカイブから拾おうにもサイト名すら覚えてないからなぁ
175名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:18:43 ID:hppjOJSN
p2pも漁ってみるといい
176名無しさん@ピンキー:2010/11/04(木) 19:21:32 ID:Uarclhrw
「F.F.E」か?
ttp://www.geocities.com/corutaro/

違ったら知らん
177ファング×スノウ 10/13:2010/11/11(木) 02:04:40 ID:g/6ZQyUx
辛うじて最新50以内で間に合ったか<あってない

10.
「……っ! スノウ……!?」
「……抜くぞ」
 ずっ、と体内で硬い塊が動いた。
 言葉は本当のようだ。
「ま、待ってくれ!」
「嫌なんだろ? もうやめるんだろ?」
「ちが……う……」
 冷たい手錠の鎖が、背中に当たっていた。
 両腕を拘束されていながら、スノウは巧みにファングの抵抗をあしらう。
 正直なところ、イニシアチブを奪われ、苛立っていた。
 だが、下手に挑発するのも危険だ。スノウは本気で行為を中断し、ファングを放り出すことも
厭わないだろう。
 そういうことも、やりかねない男だと思った。
「嫌じゃねえよ……」
「本当か?」
 アイスブルーの瞳が、止めを狙うナイフの切っ先に見えた。
 見詰め合う間も、身体の奥深い部分で、脈打つスノウを感じていた。
 押し倒し返してやることも出来るはずなのに、苦痛と紙一重の快楽が、抵抗への意思を打ち消し
てしまった。
「当たり前だろ! あんたの、その……」
「何だ? 言ってみろよ」
 じりじりと鈍いスピードで、スノウの肉根が内側を擦っている。脅迫のようにゆっくりとした動きで、
ファングの性感を苦しませる。
「……あんたの、でっけえやつがよぉ……私の中、ぐちゃぐちゃにして……! 熱くて、硬くて、
すっげえ気持良いんだよぉ……!」
 腕も、脚も、逸物を包む淫裂の筋肉も全て使って、ファングは、全身でスノウを抱き締めた。
「あんたに好きな女がいるのもわかってるさ! ……だから、 私をイかせようとか、感じさせよう
なんて考えなくていい。あんたの、好きにして……滅茶苦茶にしてくれてかまわねえ……! 
私を……犯してくれっ!」
 骨盤の底に溜まった、汚泥の如き欲望を吐き出すように言い放った。
 酷い告白だ。自分でもそう思った。
「……馬鹿なこと言ってんじゃねえよ」
「ああ。本当に、馬鹿だよな……私……」
 何故、こんなに必死になっているのだろう。単純に肉欲と好奇心を満たせればいいという、軽い
気持で誘ったはずなのに。
「お前、意外と攻められると弱いんだな」
「……うるせえ」
 そう言ってスノウが笑う。
 心底悔しいが、反論出来なかった。
 歳もそう変わらないはずなのに、妙に余裕なのが腹立たしい。
178ファング×スノウ 11/13:2010/11/11(木) 02:05:37 ID:g/6ZQyUx
11.
「ところでさ」
「何だよ」
 ファングの背中が、再びシーツに下ろされた。
「これ、どうにかなんねえか?」
 スノウが目の前に示したのは、手錠に繋がれた両手首だった。
「悪ぃ、そいつは私にはどうしょうも出来ねえんだ」
「マジかよ……」
「仕方ねえだろ……」
 ファングが言い終えると、スノウは派手なため息を吐きながら、上体を起こしていった。
 一部はまだ体内に留まっているが、急に身体の接触部が少なくなり、心寂しさを感じた。
「スノウ……っ!」
「少し体勢変えるだけだから、そんな切ない声出すなよな?」
 再び隆起する苛立ちの波。
 気に食わない。
 ちょっと誘ってやれば、後は勝手に飛びついて腰を振ってくると思っていた。
 その予想は外れてはいなかったが、荒々しいスノウの振る舞いも、それに抵抗せず、されるが
ままに受け入れてしまっているファング自身も、全て想定の遥か外にあった。
「畜生……」
 ぎこちなく身体を入れ替え、うつ伏せになったファングは、ベッドに胸を預け、背後のスノウに腰を
突き出す格好になった。
 ファングの腰の上に、スノウの手が乗っている。丁度、背中をマッサージする時のような格好だ。
 浅く収まっていた感触が、ゆっくりと内側に戻ってくるのを感じて、背筋に心地良い痺れが走った。
「うぁあ……んっ!」
 ファングは、目の前のシーツをくしゃくしゃに掴んでいた。
 スノウが再び動き出し、先程とは違う角度と感触で突き入れられる剛直が、肉壁を押し返しながら
往復を繰り返していく。
 内部で膨らんだ弱点を擦られる度に、腰が振るえ、嬌声を漏らしてしまう。内腿に当たる種袋の
感触さえ、電流の如き快感の一部となって、ファングに襲ってきた。
「ぁんっ! はぁううぅ……!!」
 シーツごと身体を丸め、悦楽に泣き叫び続けた。.
 指の届かない肉核に自ら手を伸ばし、あふれる蜜の中で掻き回す。
 すぐ近くで蜜裂を犯す茎にも触れ、自身が分泌した体液に濡れる凶器の熱さに、目を細めた。
「へっ……ガチガチになってらぁ……」
「お前のも、なぁ……!」
 一際強く、スノウが腰を突き入れた。
「ぉううっ!」
「ここ、気持良いんだろ? 当たる度に中がキュッってきつくなるぜ」
「あんただって……さっきから、ビクビク震えちまってんじゃねえか。……もう、限界か?」
「あぁ、今にもぶちまけそうだ」
「おいおい……」
 ファングが言うと、背中越しに男の笑い声が聞こえた。
179ファング×スノウ 12/13:2010/11/11(木) 02:06:59 ID:g/6ZQyUx
12.
「スノウ、頼む」
「ん?」
「その、もう一回変えてくれ……」
「バックじゃ物足りないってか?」
「ちげーよ……、あんたがイク時の情けねぇツラが見たいだけさ……!」
 大きく身体を反転させ、スノウの腰に脚を絡ませた。
 ファングの要求を理解したのか、スノウは引き寄せられるままベッドに傾れ落ちていった。
 ひとしきり絡み合った後、二人は対面座位の格好で落ち着いた。
 深々と結合部を押し当てながら、ファングは上からスノウの肩に腕を絡ませ、スノウの両手が
ファングの尻を抱えている。どちらからともなく唇を許し、舌と唾液を啜り合っていた。
「……どうだ? ずっぷり根元まで咥えてよぉ」
 熱っぽい声色でスノウが言う。
「ああ、最高だぜ……」
 顔を間近にくっつけて話していると、曲がりなりにも恋人、もしくは愛人という感じにも思えなく
もなかった。
「さっきはあんなに嫌がってたくせに」
「あ……あれは、少し気が動転してただけだって!」
「じゃあ、そういうことにするか」
 抱き寄せた身体を揺すりつつ、満足そうに笑うスノウ。
 両手を自由に出来ない代わりに、唇でファングの上半身をくまなく愛撫していた。
「ひぅん!」
 振動に揺れる胸の蕾を吸われ、反射的に身体が小さく痙攣した。
「んあっ……あっ、スノウ……ぅ」
「悪いな。お喋りは、お仕舞いだ……」
 言い返そうとしたファングの言葉は、込み上げる歓喜の悲鳴に掻き消されていった。
「はぁっ、はぁん! スノ……ぉん!」
 ベッドの反発を利用した、真下からの激しい突き上げ運動。
 種を吸い上げようと収縮、降下していくファングの器官に、最大にまで膨張した肉柱が突き刺さる。
 眉間に皺を刻み、スノウは律動を加速させていく。
 互いに汗ばんだ背中を抱き、ついに、絶頂の壁を突き破ろうとしていた。
「ぅおおおおーーーっ!!」
 獣の如き雄叫びと同時に、解き放たれた灼熱が腹腔に溢れ出した。
 脈打つ部分を交わらせたまま、二人は動きを止め、ベッドに倒れ落ちた。
 スノウの吐精が終わった後も、ファングは、体内で蠢く快感の余韻に、全ての神経を集中させていた。
 とろりと甘い満足感が、全身を支配している。それは、スノウも同じだった。
 労わるようにファングの髪を撫でる、穏やかな指使いが心地良かった。
180ファング×スノウ 13/13:2010/11/11(木) 02:08:23 ID:g/6ZQyUx
13.
「……悪くなかっただろ?」
「まあ……な」
 力なく答えるスノウ。
 先に身体を起こしたファングは、秘裂から抜け落ちた逸物に手を伸ばし、口に含んだ。
 二人分の愛液に汚れた部分を舐め、管に残った生温いものを吸い上げる。
 ふざけ半分に胴体を扱いてみるが、スノウの半身が再び首をもたげることはなかった。
「なあ、もうお仕舞いか?」
「……あぁ。今日は色々ありすぎて、疲れちまったよ」
 そう言って、スノウは寝返りを打った。
「悪い、ちょっとばかし寝かせてくれ」
「ああ、わかった」
 ファングは、目の前に現れた巨大な壁のような背中に寄り添い、自身もゆっくりと瞼を伏せた。
 恋人を失ったこと。ルシとなり、召喚獣を得たこと。ファングと身体を交わらせたこと。それらが
全て、今日の半日の中でスノウの身に降りかかったのだ。
 今更ながら、せめて今は、静かに休ませてやろうと思った。
 温かいまどろみに身を任せ、ファングは、意識が水没していくのを感じていた。
 だが、休息の時間は、長くは続かなかった。
 傍らの通信機が甲高い呼び出し音を発し、ファングは、ベッドを抜け出して応じた。
 相手はリグディだった。
「済まねぇ……、時間か?」
「いや、まだ余裕はある。それより……」
「何だ?」
「これから、俺もそっちに行って構わないか?」
「……ったく、勝手にしろ」
 微かに聞こえるリグディの微笑を聞きながら、ファングは、通信を切断した。


以上で終了です
やはり当てずっぽうで話を組むとろくな展開になりませんね(反省)
181名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 06:23:11 ID:Ufld8X3o
ありがとうございました
182名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 18:34:13 ID:Gapa6noG
GJ!リグ兄ィさんとの3Pに期待♪
183名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 06:48:37 ID:wgzYfwrA
gjgj!
184名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 12:32:21 ID:Tm5ctJnc
しかしファング人気あるなあ
185名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 19:51:26 ID:32qtzDwp
>>184
前スレではファングの小説はほとんど投下されなくて
「ファングは男らしすぎてエロスを感じない」って言われてたよ
増えたのはこのスレから
186名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 20:24:35 ID:xzayixV4
増えたというか、ほとんど同じ作者だな
187名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 21:15:40 ID:uZny0N8h
自分はむしろ最初からファングは何かエロいと思ってた。それに彼女は陰がある感じがいい。男勝りだけどライトさんやファリスとは違う暗さがある。
萌えないけど、いい女だと思う。
188名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 22:03:36 ID:f38ZoIYO
気が早いうえにド!マイナーだと思うが、ガーランド×ライトさんが読みたい…
どう考えても愛はなさげだが
189名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 21:47:46 ID:t7GgooDM
なんとなくDdFF発売後は
ヴァン×ティナ、WOL×ライトニング、バッツ×ライトニング、カイン×ティファ
の小説が多くなりそうな気がする。
今の時点で出てる情報で判断すると、男女ではこの組み合わせが親しくなりそうだから。
WOLとライトニングは険悪なムードだけど多分和解しそうだし。
190名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 22:21:10 ID:eLOsOftf
ライト×ライト…ワケわかんなくなりそうだW
191名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 00:25:43 ID:GvW4sdV+
ライトさん♂×ライトさん♀

なにこのポケモン
192名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 00:51:38 ID:ZcJxWsnd
カオス×コスモスを待ってる奴もここにいるぜ
193名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 20:53:20 ID:93fQORav
FFTのスレが見当たらんけど、落ちたのかな
194名無しさん@ピンキー:2010/11/28(日) 01:34:49 ID:3ucEUDlg
スノウとファングの組み合わせかなり良いな。
リグディ乱入も読んでみたいが。
195名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 23:24:27 ID:xKamLFaQ
ものすごい遅レスなんだけど
>>154
ゴル×ティナだけ見つからない。他の二つは見つけられたんだけど・・・
いつごろのログですか?
196名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 02:37:19 ID:armAvNo0
>195
親父×魔女と同じかその前後のスレに投下されてたはずだけど?>ゴルティナ
フリ雲は某所に載ってた後日編まで読みふけってしまった
WoLコスと皇アルもしょっちゅう読み返してる
あの頃はスレに女神様の魔法がかかっていたに違いない
197名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 13:05:26 ID:siYGozDx
確か親父×魔女の1つ前のスレだったと思う
自分もゴルティナだけ読めないと思って探したら、
このスレ見るようになってから1つ前のスレにあったらしい事を知って
orzってなった記憶
198名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 13:08:02 ID:siYGozDx
ごめん解決した
DAT変換余裕でした
199名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 21:55:35 ID:a176qiGP
>>189
PVみた感じラグナ×雲もありかも
ラグナが雲様に押し倒されている図しか想像できないが
200名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 00:04:32 ID:5o22SQ0r
ラグナ参戦マジか!
新キャラ参戦でここも盛り上がると良いね
201名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 00:14:35 ID:c4LUZ1D1
ユウナも参戦ほぼ確定したし女の子キャラが増えたから盛り上がってほしいな
202名無しさん@ピンキー:2010/12/26(日) 22:39:42 ID:HWte9tAS
ラグナって押し倒されようがケラケラ笑っているイメージ
そしてスコールに冷たい目線で呆れられている
203名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 13:00:41 ID:jt3JWdn+
保守
204名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 01:32:10 ID:lshG983f
ラグナ鈍そうだよなwレイン以外の女とは…と思ったが記憶なくなるしなあ
記憶なくても拒否反応とか出るんだろうか

ティファやラグナは好きキャラだから参戦は素直に嬉しいなー
女キャラも結構増えるし3月が待ち遠しいわ
205名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 17:04:31 ID:4c3588uO
その前に美女を見ると足がつるのでは…?
>ラグナ
206名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 20:18:21 ID:lshG983f
美女の前だとというよりは緊張すると、だな
ただの美女だったら「キレーなねーちゃんだったな〜!」って感じではしゃぎそうだw
207名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 08:02:17 ID:ioBKSfup
208名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 07:53:50 ID:pkM3oMiu
今更ながらカイン参戦万歳!声優さんは山寺さんだってね。脳内できっとドンキー声に変換されるんだろーなW
209名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 19:02:57 ID:GBviq+AO
逆シャアのギュネイっぽい感じになるのかな
210名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 14:12:25 ID:kgexExS8
次元のはざまで風水士レナがムーバーと戯れる話をどっかで見た気がするんだが、あれってどこだったっけか。
個人サイトだったかな……
211名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 14:05:41 ID:2Rh89qtt
このスレのフリオ×雲を見てからディシディアの見方が変わった。すっかり雲ちゃんは可愛いキャラになってるW
212名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 22:15:17 ID:4yDwAK4W
ディシディアでエロパロしたいなー
213名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 22:19:06 ID:4yDwAK4W
FF6のピエロがティファとライトさんを洗脳して男達を篭絡する展開を想像した

何かきもい
214名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 19:30:11 ID:8cPx5Vdu
セシルの妻になっても未だにローザの事が忘れられないカインに、魔女アルティミシアが近づいていって、ローザに化ける。
『…心残りがあるのでしょう?何時までも忘れられぬなら…』的な上手い事言って…ってのをキャッチしたW 未練がましい大人の男を色っぽく書ければなぁ…
215名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 08:21:36 ID:XpyaqHh/
ユウナキター!!
しかもティーダはカオスに操られてるとか

カオスティーダ×ユウナの陵辱や、体でティーダを正気に戻そうとするユウナがみたいです先生…
21613-2謎の新キャラ男×ライトニング:2011/01/30(日) 10:24:20 ID:2zG/V/0k
投下します

13-2まだキャラの詳細も発表されていないので
設定のミスはご容赦ください
21713-2謎の新キャラ男×ライトニング1:2011/01/30(日) 10:25:02 ID:2zG/V/0k
ふと気がつくと見知らぬ天井が目に入った。
何の明かりもない闇の中で身体があたたかい。寝心地の良いベッドの中でライトニングは今気付いたと
いうように目を覚ました。

「なんてことだ…」

あの男との戦いで鎧を砕かれ、最後まで握りしめていた剣が折れたあと、
ライトニングは渾身の力で最後の一撃を放った。そのあとの記憶は、…ない。

(私は、負けてしまったのか…)

心の中を暗く重い闇が支配する。

上半身だけをベッドの上に起こし、ライトニングは両膝を抱えた腕の上に頭を乗せた。

鉛のように重い身体。沈んだ心。時が止まってしまったかと思える中で、
不意に隣にあたたかいものが座ったのに気付いた。

「…?」

もはや身動きするのさえ億劫な気持ちのまま、定まらないうつろな視線を隣に向ける。
そこにいたのは、紛れもなくあの男――自分を倒した、あの男だった。

「お前は…っ!」

ライトニングは急に驚かされたときのようにビクンと身を震わせて反射的に男に身構える。
とっさに武器を探したが、手に触れるのはなめらかなシーツと枕くらいで、攻撃の役に立ちそうな
ものはなかった。

深い静かな闇の中、相手の男は何も言わず、何もせず、じっとライトニングを見つめている。

(どうやら、私に攻撃を仕掛けるつもりはなさそうだが…一体、何のつもりだ)

問い詰めたいことは山ほどあったが、どれから言ったものか、とライトニングが思案していると、
静かな彼の吐息がライトニングの顔に触れ、身構えて硬直している身体に腕を絡めて柔らかく
包み込んだ。
21813-2謎の新キャラ男×ライトニング2:2011/01/30(日) 10:25:37 ID:2zG/V/0k
「あ…お前、な、何を…っ!」

予想もしない男の行動にライトニングはじたばたと身をくねらせて抵抗する。
しかし、彼の腕は悶えているライトニングの身体を離さずに、抱かれ慣れない子猫を
抱きしめるように彼女の身体を包んでいた。

「はぁ…んんっ…」

もがいても無駄だと悟り、ライトニングは彼の腕の中で乱れた呼吸を整える。
落ち着きを取り戻すと、互いの体温が触れあっていることに懐かしいほどの安心感を覚え、
同時に素直な気持ちが戻ってくる。

ぴったりと合わさった胸から互いの鼓動を感じた。ライトニングの豊満な胸は彼の胸にしっかりと
密着し、二人の身体の間で窮屈そうに押しつぶされている。

「お前は…誰なんだ?」

抱きしめられたまま、顔をあげて静かな声でライトニングは問う。相手の男はなにも答えない。
ただ、彼女を見つめるまなざしは、戦いの最中とは違い、包み込むような優しい瞳をしている。
彼は何も言わず、答えの代わりに優しい瞳のままで彼女の頭をそっと撫でた。

「…!」

何をされるのかと思い、ピクッと身体を震わせたライトニングの頭に、彼の手のぬくもりが
染み入る。違和感を覚えて自分でも頭に触ってみると、負傷したのだろう、包帯が巻いてあった。

(ああ、やっぱり…)

自分の頭部に巻いてある包帯に触れたとたん、ライトニングはすべてを理解した。
それと同時に、積を切ったように涙が溢れる。子どもの頭を撫でるように彼はライトニングの
負傷した頭部を何度も撫でている。その手のぬくもりと優しさが、今の彼女には余計につらかった。

「うっ…うぅ…っ!」

唇を噛んで嗚咽を押しとどめようとしたが、あふれる涙はどうしようもなく彼女の頬を濡らした。

「私は…、何のために、戦って…っ! 使命さえ…守りたかったものさえ…!
 誰の役にも立てない…! 私は…っ、私は…!」

泣きながら、やり場のない気持ちを目の前の彼にぶつける。そうすることしか、できなかった。
彼は子どものように泣きじゃくる彼女をずっと抱きしめて、震える背中を撫でている。

「ひっ、く…」

泣き疲れるほど泣いて、頬を指で拭ったとき、ふと、気がついた。
硬い鎧も、その下のアンダーウエアすら身につけておらず、
そして自分を受け止めた彼もまた、戦いから解放されたように、何も身につけていなかった。
21913-2謎の新キャラ男×ライトニング3:2011/01/30(日) 10:26:19 ID:2zG/V/0k
「…っ!」

ライトニングは恥ずかしさのあまりどうしていいか分からず、どぎまぎしながらとっさに身体を
見られないように彼の胸にしがみついた。

そっと顔をあげて彼の顔を見ると、闇を通して熱い視線が注がれていた。彼も自分の表情を
うかがうように彼女が顔をあげたことに気付いている。二人の視線が闇の中で交差したとき、
しがみついたライトニングの身体を彼はベッドの上に押し倒した。

「あ…あっ」

吐息が混じり合い、二人の唇が吸い込まれるように重なる。ふっくらとした肉感的な
ライトニングの唇が彼の唇に触れて、なまめかしく包んだ。舌先が歯をなぞり、
歯列を割って口内を蹂躙したとき、ライトニングは熱い彼の身体に腕をまわし、
その背中に数本の細い爪痕を残す。

重なる二人の身体が甘い熱を帯び、ライトニングは彼の愛撫に身を任せた。
口づけを交わしながら彼女の豊満な胸が彼の長い指で揉みしだかれる。

「んん…ぁ…」

これまであげたことのない陶酔した甘美な呻きが彼女の唇から洩れる。
戦いの疲れも、傷ついた心も、彼の愛撫のたびに癒されていくような気がして、
ライトニングは自ら白い肌に包まれた美しい肢体を開いて行く。

しがみつくように求めている彼の身体をライトニングはしっかりと受け止める。
熱く興奮にみなぎる肌はなだめるような愛撫をしながらも、全身で彼女を欲していた。
姿を見せた時から彼は一言も発していなかったが、今は十分に彼の心が伝わってきていた。

身体を開いたライトニングのたわわな双乳に彼の唇が押し付けられる。

「あぁぁぁん…!」

長い舌がふくらみを這いながら淫らに濡れた唾液の痕をつけていく。ふくらみの頂で愛撫を待つ
彼女の小さな乳頭は揉みしだかれるたびにゼリーを彩る飾りのように震えている。

彼の愛撫を受けるたびに何もかもが溶けるように霞んでいく。しとやかな彼の愛撫を
甘い声で受け止めながら、ライトニングは美しい脚線を描くその両脚を淫靡に開いて、
彼を受け入れる。
22013-2謎の新キャラ男×ライトニング4:2011/01/30(日) 10:26:52 ID:2zG/V/0k
彼は横たわるライトニングの丸い尻の感触を両手で楽しんでから、とろけそうなほど
たっぷりと潤ったそのクレバスの秘唇を肉先で探り当てると、蜜園の入り口に迷いなく押し当て、
一気に怒張した淫槍を突き入れた。

「あぁぁぁ…!」

かすれた悲鳴をあげてライトニングは穿たれた熱い淫槍を締めあげる。
つながった熱さを感じながら、彼女は慈しむような視線を向けている彼を見上げて言う。

「そんなに、されたら…私は…どうすれば、いい…」

うわごとのように、享楽の中でつぶやいた。

使命を果たせなかった償いをしなければならないのに、
守るべきものを守らなければならなかったのに――。

何度も去来するその思いが、彼と交わる愉悦の中でぼやけていく。

「お前の守りたいものだって…私が、壊して…あんっ!」

そう言ったとたん、背中に彼の腕がまわされ、ライトニングの背中がベッドから離れた。

「ひぁ、ぁっ…!」

彼と向かい合った姿勢でライトニングは蜜壷に熱茎をくわえこんだまま座らされた。
かすれた甘い声を発してふらつく身体で彼の肩を抱く。対面座位になったことで
熱い淫槍が彼女の
体重がかかり深くきつく穿たれる。
身体の芯まで貫かれてしまいそうなしびれるほどの淫楽が再び彼女の意識と言葉を奪う。

「あぁ…だめ…」

彼の下半身を跨いだ姿勢では何を言っても淫楽の喘ぎにしかならない。
22113-2謎の新キャラ男×ライトニング5:2011/01/30(日) 10:27:38 ID:2zG/V/0k
「うぅ…んっ」

ライトニングは言いかけた言葉を紡ぐための意識を取り戻すかのように腰を左右にくねらせた。
しかし、それを合図にしたかのように、彼は真下から自らの腰に跨る彼女の
しなやかな身体を突き上げる。

「あっ…あぁぁっ…!!」

突き入れるたびに甘くいやらしく絡みつく彼女の中の秘襞を何度も味わい尽くしたいと
いうように抽送は続けられる。

「あん! あぁ…っ! あぁぁん!」

しっかりと腰を固定され、身体が激しくぶつかり合い、熱い蜜汁が結合部から飛び散るたび、
ライトニングは切ない快楽の悲鳴をあげて彼に貪られるのに身を任せるしかなかった。

「私が…壊して…っ! あなたの、…大切な…」

抽送の衝撃がライトニングの言葉をかき消す。ライトニングは彼の肩をかき抱いたまま
悦楽の波を受け止めていた。

「ご…め、なさ…あぁ!」

彼女の言葉は細かな衝撃の波に流され、代わりに二人の身体が激しく交わる淫靡な肉音が響く。

繰り返し与えられる抽送の愉悦に、いつしかライトニングは彼を求めて自ら
腰を激しく揺り動かした。
互いを求める衝撃のたびに丸く実ったヒップが揺れて波うち、髪が快楽に乱れる。

「あぁぁぁ…! はぁんっ、あぁぁ!」

悲鳴とも嬌声ともつかない声をあげた彼女の長い髪が、なだらかな背中をすべり落ち、
彼の身体の間で押しつぶされている双乳が抽送のたびに淫らに揺れ踊る。

永遠かと感じられるような交わりの中で、次第にせり上がる感覚に彼の身体は極点に近づく。
秘壷の中の柔肉がうねりながら絡みつき、きつく締め付けるのを感じたとき、
彼は荒い吐息とともに渾身の力で白濁した精と欲望のすべてを彼女の中に解放した。
22213-2謎の新キャラ男×ライトニング6(終):2011/01/30(日) 10:28:31 ID:2zG/V/0k
最奥に放たれた熱い精汁の快感に身を委ね、とろけるような視線で互いに見つめ合う。
鈍い痙攣が満たされた交わりのあとに続き、額をすり合わせて互いを愛撫しながら
絶頂の果実を味わっていると、彼が物言いたげに唇をライトニングの耳元に近づけた。

(あ…頭の中に…)

ライトニングに感じられたのは彼の声ではなく、ヴィジョンだった。戦いの結末が
意識の中に流れこむ。
仲間たち、対立したものたち――それらはすべて、あるべきところに収まり、誰もが
それぞれの道を手にしていた。

(これで、よかったんだ…)

そう思ったとたん、愉悦のヴェールがかかった彼女の意識に、彼の短い声が染み渡る。
その言葉は、これまでの彼女が、ずっと欲していた、ほんの短い、飾らない言葉だった。

「んっ…!」

ささくれ立った彼女の心に光が満ち、熱い交わりよりももっと熱く力強い波が広がっていく。
たまらずに声にならない声を漏らして彼の胸に顔をうずめ、ライトニングは震える腕で彼の身体を
抱きしめた。

「うっ、ぅ…」

ライトニングの白くなめらかな背中が嗚咽のたびに細かく震える。喉の奥に焼けつくような
熱さを感じながら、それでもどうすることもできなかった。
震える彼女の背中を彼は優しく両腕で包む。

彼女はその腕の中で、頭の中に響いた言葉を反芻していた。

「そのままの君が、好きだ」

意識の中に響いたシンプルな彼の言葉に、ライトニングは大粒の涙をこぼした。



【終わり】
223名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 01:24:29 ID:BfnvmSnx
GJ!!
224名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 12:06:28 ID:mOZOB3TC

ライトさん(*´Д`)ハァハァ
225名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 07:45:20 ID:F++m0w5N
>>222
GJ!まだ、何も情報の無いキャラが書けるなんて凄いな〜
226名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 17:35:57 ID:IYOhqYaz
情報無いのに書いてもいいのか疑問だがGJ!
227名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 19:17:53 ID:Q+jTUuSM
自分でGJっていうなよw
228名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 18:56:07 ID:0oByMeTb
おおー!このスレまだあったのか!早速だがジェクト×ライトニング希望。
229名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:45:30 ID:0Vg0p4LJ
自分で妄想しとけカス
うっとおしいわ!
230名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 08:46:43 ID:c1RJcx5Z
相変わらず変な奴貼り付いてんなー。そりゃ職人も逃げ出すわ。
231名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 09:24:10 ID:X9jbmnV5
逃げ出せ破廉恥
232名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 16:13:35 ID:c1RJcx5Z
(´Д`)ハァハァ (´Д`)ハァハァ (´Д`)ハァハァ (´Д`)ハァハァ (´Д`)ハァハァ

きも
233名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:21:35 ID:0lGTXKbQ
>>230
人間、気に入らないことは言葉にしなきゃ駄目だぜえw
234名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 07:19:41 ID:YfR9libk
FF13‐2 のロン毛男、チンコデカそう…見た目ラグナっぽいしセックスアピールだだ漏れだ
235名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 18:03:16 ID:GAvUUWUl
13-2のタイトルイラストのロン毛とライトニングは見つめ合ってるんだよな
トレーラーの背中合わせが目立ってるけどイラストの二人もイイ
236名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 15:24:18 ID:qUu0CPz+
>>180
スノウとファングお互い獣臭くてアリだと思った…ら11月の投下なのか
新作出たら職人様来るんかな

237名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 09:17:53.56 ID:Cb4ZI4CZ
ライト→ヴァニラ→ファングと見せかけファング→ライト→ヴァニラなこのスレでの人気指数。
あ〜……本編での語りがヴァニラだし彼女は内に秘めたものが多すぎるから書きにくいっちゃぁ、書きにくいキャラだよな…私小説みたいな方がいいのかも。
ちなみにDDFFでゴル兄とライトさん見たいかも!誠実な年上の男に惹かれるってのいいなぁ〜
238名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 01:08:08.63 ID:C7v0UBxm
ライトさんが誰かに甘えてるとこが想像できないけどゴル兄さんだとすんなり浮かぶ不思議!

今のところカインとラグナとギルガメッシュとヴァンとティファとユウナが参戦するみたいだけどやっぱり女キャラ少ないような気がしてならない…
239名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 02:21:40.70 ID:qKRy0Mmc
プリッシュ嬢をお忘れのようで
240名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 02:55:15.64 ID:hUhHSrWx
久しぶりに来たらまとめサイト消えてるね……
悲しい
見てない分見たかったのに
241名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 09:06:21.04 ID:ETLA9mx4
ああ、そういやDxbeat系列は全滅だったな…

クールなバッツのSSが好きだった 残念
242名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 03:47:45.44 ID:ti58wWsE
ま、まとめが見れない…
なんてこったい…
243名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 18:13:54.02 ID:yVLMr4h+
DDFFどうよ?
小説のネタになりそうな組み合わせあった?
244名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 07:48:16.23 ID:4oeX/2WI
ティナがケフカの人形になってました
245名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 10:03:03.00 ID:bBtg9zEd
ラグナと雲さんとか
美人って言ってたし
246名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 16:58:25.60 ID:4oeX/2WI
今回クエストっていう自分で台詞とか作って話を作れるのがあるからそれでエロパロみたいなの作る奴出るかもね
247名無しさん@ピンキー:2011/03/04(金) 17:40:25.96 ID:7ylHvW7T
発売前の情報ではWOLとライトニングって絡み多そうに見えたけど実際どうだったんだ?
248名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 09:05:48.59 ID:sny1vmHe
>>243
ヴァンとティナは結構良い感じだった
249名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 19:17:12.48 ID:uKfYbS3r
ティナはいらん
250名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 20:21:53.48 ID:0yqYwO9h
いらんとか言うな
251名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 06:21:35.95 ID:v2xul/GF
>>249
腐女子か?
252名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 11:35:30.95 ID:lh6+v+go
いやヴァン×パンネロ派かもしれん

ライト×カインとか
シヴァ×フリオ再び はどうよ
253名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 16:51:05.70 ID:J5z1kBdC
ライトニング×フリオも中々いいと思う、イベントもあったし
セシルのリア充っぷりに非常に腹が立つがw
254名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 17:45:23.38 ID:BLZnLYgl
バッツさんは普段が普段だから別にいらないよね
255名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:05:57.21 ID:MZeGExAx
>>248
あそこのヴァンかっこいいな
ヴァンにはパンネロがいるけどもティナのほうはヴァンに惚れてもおかしくないと思ったw
256名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:08:44.86 ID:CLFBKep1
>>253
のばらイベント面白かったw

13回目で、前の戦いで消えた新キャラのイミテを見て気にする会話があるけど
他はティーダ→ユウナとかスコール→ラグナとか関わりの深いキャラ同士だから
フリオニール→ライトニングは少し意外だった。
257名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:13:31.80 ID:v2xul/GF
>>245
そういや、雲さんってゲーム中で美人とか綺麗とか言われたの初めてだよなwww
258名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:04:37.10 ID:/DTcxvAX
美人と言われてつい重要な情報を喋っちゃう雲様萌え
だがラグナには奥さん?いるのがな
記憶はないけど
259名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 22:47:29.73 ID:aYLXKw/+
ラグナにはずっとレインを想ってて欲しいけど
異世界だしまあそこはそれ パロと割り切ればいい
ラグナ×雲タン
ヴァン×ティナ
クラウド×ティファ
ティーダ×ユウナ
WOL×コスモス
色々おいしかった
260名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 10:10:18.49 ID:4Q87qVVD
>>257
ジタンには引かれ気味に「一応…レディなんだよな?」って言われてたしな
261名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 16:23:59.36 ID:rI+UFZDa
ライトはカイン、フリオがおいしかったな
俺敵にはいまいち食えないヴァンに翻弄されるライトが一押し
262名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:12:47.84 ID:cL3NP8v9
ヴァンは誰でも食えるし誰にでも食われる気がする
263名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 18:49:28.65 ID:Wnaz6+QN
>>262
まったくだ
エロパロ的に優秀なスイッチアタッカーだな
264名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 20:23:57.74 ID:4Q87qVVD
ヴァンって原作でもそうだけどグイグイ行きそうだもんなー
相手の都合なんかおかまいなしに
265名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:49:42.97 ID:844fUKh5
ヴァンとティナの会話もフリオとライトニングの会話も良い雰囲気で和んだが
二組とも再会を約束したのに012の最後でヴァンとライトニングは……
そう思うと切ない。
266名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 00:00:06.69 ID:jpdVtwT9
フリオ×ライトニングの童貞と処女らしくたどたどしいエロが見てみたい
267名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 02:32:19.24 ID:hr00SXkL
カイン×ティファも良いな
268名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 11:23:11.82 ID:oLAMFy7I
デカオ×女性陣希望
269名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 18:42:35.11 ID:+sHJjrVN
12回目最後のイミテの軍勢と戦う所でイミテに集団レイプされる女性陣てのはどうよ
270名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 20:25:21.29 ID:BbbDn+FG
イミテ×本体でティナ×ティナとか…ゴクリ

ライトお姉さんは自分のイミテが性的な意味で襲ったり襲われたりしてるのを見せて辱めたい

271名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:47:13.41 ID:J/B3vXDk
12回目のラストでせめて最後に童貞卒業させてもらうヴァンとかどうよ
口喧嘩してたライトさんでもたゆんたゆんティファでも優しいユウナちゃんでも…
272名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:36:15.33 ID:OJ5+r2RA
そんなことやってる場合かって言いながら
別に最後だから…と軽く身体を開く女性陣ですね、わかります。
273暗闇の雲×ラグナ冒頭のみ:2011/03/12(土) 23:11:06.45 ID:6/63rv9f
「た、ただ美人だなあって思っただけ・・・べ、別にどこを見て何を思った訳でもおおああっうわあ」

ラグナは盛大に崩れ落ちた。
足つったーとうめく彼を見下ろし、暗闇の雲は呆れ顔である。


しかし興味深い。
「わしを美人だと言うか」
「へ」
足を抱えてうずくまる男の目の前に舞い降り、頬に手を伸ばす。
と、男は途端に引き攣った顔でどたんと尻餅をついた。マシンガンはとうに放り出してある。
間近で見て、やはり妖と怖じけ付いたのだろうか?
人の姿を模してはいるが、質感は無機質な体なのである。

青ざめたラグナの表情には取り合わず、そのまま顔をずいと近づけ、瞳を覗き込む。半ば押し倒した恰好である。
「わしは美人か」
「き、きれいだけど・・・なんか怖いぜ・・・」
怖いと口に出してしまうとは、ますますコスモスの戦士らしくない。
面白い。

「お姉さんは美人だよでも・・・女の人ってさもっとユウキテキなんだ。あったかくって、いいにおいがして・・・」
強張った笑顔のまま、そんなことを言うのだ。
「ふむ」
思い出されるのは同じ軍勢のアルティミシアである。
彼女の、よく脂の馴染んだ柔らかな肌や、びろうどを思わすような馨しい香。似せるのはたやすい事だ。
「これでどうだ?」
「うおああ!」
男はまたもや足をつったようだった。
足を抱え損ね、仰向けに倒れた所に覆いかぶさる。
手を赤くなった耳から頬、首、胸元へ。
「これが人間の女だろうか?」
「お、おねーさん、触んないで・・・」
心臓が早いようだ。
胸を通り過ぎ、手をもっと下に滑らせていくと、ズボンの上からもはっきり主張する『それ』に行き着いた。
「ほう、これは・・・」
「おねーさん駄目だってオレこういうの弱いんだったら!」
「こういうの?」
「き、気持ちいいこととか・・・」
もはや涙目のラグナに向かって、暗闇の雲は猫のような笑みを返したのだった。
274名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 12:58:27.50 ID:u9vGJFgB
GJ! 続き待ってるぜ
雲さんの舐めるようなパンアップはエロかったよな
275名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 19:36:40.83 ID:+1MfYiuj
雲さんにエンカウントボイスで「服貸そうか?」って言うヴァンに吹いたwww
ヴァンは年上は興味ないんだなwww
276名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 22:53:19.48 ID:dc+6ZzCz
ヴァンだって他人に貸せるほど着込んでないのになw
277名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:54:19.22 ID:Pa0zUIK1
言動だけみてると性欲を感じないよな、ヴァンは。でも何でも行けそう。
278名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 13:48:38.13 ID:wU+Ha3mV
>>273
続きを…頼む!!
279名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:57:54.48 ID:xaeOeckz
イミテローザに囲まれてカイン大歓喜
280名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:58:46.45 ID:7pfSON69
>>279
同じだけイミテセシルもいるという罠
三人で仲良くできたらいいね

雲様の攻めたまらん…
続いて欲しい


281名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 02:11:57.16 ID:sFmKRnMF
>>275
それ吹いたwwwおまえ半裸じゃねーか!
でもちみっ子にそんなこと言われてついキュンとしちゃう雲様
そして「我を愚弄するか!」とボコボコにされるヴァン
…あれエロがないw
282名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 09:20:08.94 ID:Rd/SLbhi
ヴァンはティーダ並に空気が読めない
プリッシュに歳聞いたりとか
俺っ娘キャラだから気にしなそうだが。
283名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 15:36:13.61 ID:pELldsDf
空気読めないがティーダみたいに感情が激しい感じじゃないよな
掴みどころがないというか
だから性欲となかなか結びつかない気がする
284名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 22:30:50.01 ID:EYIrr0/+
ヴァンはどっちかって言うと原作バッツに近いような
常に飄々としてるところが
空気読めないんじゃなくて、気になったことはすぐ口に出してしまうタイプなんだろう
…人それをKYと言う、だなwすまんw
285名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 04:05:20.44 ID:SrQjlgUh
「頑張る奴は好きだぜ」と言ってるプリッシュに対して何歳?って聞くのがまた笑えるw

悪気は無いんだよ気になっただけで
286名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 00:21:50.69 ID:cJIC1AD0
「ライトって処女?」とか悪気なく聞いて欲しい
勿論その直後薔薇とともに八つ裂きだが
287名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 21:07:48.31 ID:0JW0TMsL
実際ライトさんは処女なんかな?
288名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:19:15.77 ID:WOCBcScP
ファングにおっぱい見せるのに躊躇したあたり処女っぽい、それに妹食わせるのに忙しかったみたいだし
289名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 04:48:38.76 ID:yEZIC8Se
>>267
同意
カインはティファの信頼に救われたと思ってる
是非エロまで昇華してほしい
290名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 19:23:16.61 ID:HxnpoAK4
>>286
ヴァンは色々失礼な事言いそうだからな
ティファに「なんでそんな胸大きいの?」とか言ってそうだし
291名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 21:08:48.95 ID:/1HxKn3g
ヴァン最強伝説の幕開けである

普段は抑えてるけどカインとラグナもその気になれば大人のみりきでライトさんを言いくるめてあんなことこんなことハァハァ(´Д`*)



292名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 21:38:32.89 ID:sjG6fRtv
前から好きだったけど、DDFFでさらにWOL×コスモスに滾った
293名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 21:54:05.94 ID:Mi9R0aLZ
カイン21歳でライトと同い年だぞw
294名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 22:58:42.51 ID:9AbLQmvH
カインは山ちゃんボイスが渋すぎるせいで21歳とは思えないw
295名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 03:07:33.80 ID:S4DZ3VUi
黒ラグナ無双みたい
296名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 09:02:44.99 ID:LaoPE9Nb
フリオニールのステージ終わった後のレポートでフリオ×ライトも良いかと思った

297名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:38:21.45 ID:FcOEWerD
ライト×フリオ良いな
DFFのこの2人最高
セシルナイスw
298名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 16:13:43.53 ID:WDFTmkS3
WOLに性教育するプリッシュとコスモスも良いな
299名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:09:18.79 ID:N8at/Hge
そこにシャントットも加えてくれ
300名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:31:38.21 ID:1TTBtQJv
コスモスは分かるとしてもプリッシュはどうなんだ?
イメージ的にあんまりピンとこないんだが…
301名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:30:10.06 ID:Iv8KJefo
WoL、身体の調子がおかしいとプリッシュに相談
 ↓
プリッシュ、おかしいのは性的な問題がらみと看破
 ↓
「なあコスモス、こいつを男にしてやってくれよ!」
までは想像ついたw

WoL色々デカそうだからプリッシュやトット様相手だと「ひぎぃ」じゃ済みそうにないw
丸投げされて困る女神(実は処女)とか面白そうだな
302名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:37:13.81 ID:G8wFLa6i
トット様といえば前作無印のジタンのエンカウントボイスを聞いて
絡ませようと妄想してたんだが、いかんせん体格差の壁が…

プリッシュの方が扱いやすそうではあるな。キャラ的に。
襲われるより襲うイメージ。
303名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:43:27.03 ID:r21cxLlD
魔法で多少は小さくしたり
大きくしたり出来ることにすればおk!
304名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 03:43:22.93 ID:tO1FgH2k
アクションゲームが下手過ぎてディシディアなかなか進めない;;
まぁ、楽しんでますが。ラグナ×ライト嬢がたまらん。あんまカラミないけど
305名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:38:45.20 ID:YHgXoTwq
突然だけど、ヴァン×ティナが書けたんで投下。

注意書き
基本純愛、一部鬼畜表現あり。
お気に入りカプ(特に原作)以外は認めないという方はスルー。
オイヨイヨは無い。

PCがよくフリーズするため、途中で投下が切れるかもしれないので、その時はまた後日。
306名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:39:24.94 ID:YHgXoTwq

「私に入れてください。こんな、どうしようもなく男を欲しがっている淫乱娘に、貴方を」
 少女の言葉に、男は破裂したように脇目も振らず少女の股を広げ、
煮えたぎる男根を押し込んだ。馬のように嘶き、醜く性欲に任せて腰を振るう。
波打つ少女の胸に噛み付き、出ない母乳を求めて吸い付く。
間もなく、男の体液が少女の中に放たれるが、なおも収まらない衝動に任せ、
萎んだものでなおも少女を突いていた。
「口で御奉仕させていただきます」
 男は腑抜けたような顔で頷き、引き抜いて少女の口元に運ぶ。
愛液と精液が纏わりついたそれを、少女が口に含む。たどたどしい吸い付き方に、
男はイラつき、少女の頭を掴んで前後に振った。やがて、口の中に放出し、飲み込ませた。
 少女は俯いて喉を押さえた。
「美味しい、です」
「もう一発やるから、仰向けになれ!」
 言葉通りに、少女は仰向けになった。足を広げ、膣を指を当てて開く。
唾液がついたままの男根が再び少女の中に納まった。歓喜で、男の口から唾液が零れ、少女の胸にかかる。
 不意に、後ろから道化のように高い声が鳴った。
「さあさあ、お前の中の力、見せちまいなァ〜!」
 男が振り返った――少女は急に起き上がり、男の胸に手を置いた。
次の瞬間、鉄をも溶かす熱が放たれ、男の体を姦通した。
異臭と煙が漂う中、反対側が見えるほどの大穴が開き、断末魔もなく男が少女から離れた。
「キョーホホホ! さっすがぼくちんのお人形、エゲツない、エ・ゲ・ツ・なぁぃ〜ん!」
 顔に手をあて、空を飛びまわって喜ぶ道化とは対照的に、少女は無反応だった。
裸体に返り血を浴びている現状を、なんとも思っていないかのように。
「さてさてさて〜、次はあのタコをおびき寄せてくるのだー!」


(あんなことを……)


「ボサッとしてんなよ、置いてくぞ。
あと足元気をつけろよ」
 17歳にもなろうかという青年は、辺りをきょろきょろ見回しながら言った。
「落ちたら戻って来れないな」
 言いながら、狭い足場を足早に進む。彼の後ろを、緑髪を後ろで束ねた少女がついてくる。
水色を基とした衣装は太腿が大きく露出しており、小指が埋まる程度の胸の張りで服を支えていた。
大した重さも無い服にも関わらず、少女の足取りは重かった。
307名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:39:48.03 ID:YHgXoTwq
 少女は18歳、既に大人と呼んでも差し支えないような顔立ちと体つきをしているが、
発せられる雰囲気は落ち着いているというより沈んでいた。澄んだ緑の瞳は下を見ているが、
単に足場が危ないというだけではないらしい。少女は発する魔力によって浮遊しつつ進み、
男はあえて危険を面白がるように、バック転や片足歩行などをして進んでいく。
進行方向の先には、光が見える。どこか別の世界へと通じている、そんな期待が湧いてきた。
「あそこまで行けば大丈夫だな」
 青年の言葉に、少女は下を向いた。
「ヴァン……私のせいで腕を怪我して」
「大丈夫だって。舐めとけば治るさ」
 ヴァンと呼ばれた彼の左腕は、血塗れの包帯で覆われていた。少し前の戦いで、
少女を助けるために負ったもので、本来なら負う必要がないものだった。
少女は混沌の神カオスに仕え、青年は秩序の神コスモスに仕える身。
闘犬のように、会えば戦うのが自然であった。少女にどんな理由があろうと、
彼が介入する必要はない。申し訳なくて、彼をジロジロ見ることもできなかった。
そんな彼女の気持ちに気付かずヴァンは続ける。
「もしいても、さっきみたいに倒してやるから」
「今度は倒せないかもしれない……そうなったら、私のせいでヴァンが」
 胸に手を置いて俯いた彼女の顔を、「胸、痛いのか?」ヴァンは覗き込むように見上げた。
視線を下げても目が合うとは思っていなかったのか、少女は驚いて一歩引いて転び、悲鳴をあげた。
「キャア!」
 大した怪我も痛みもないが、声は驚いた拍子もあってか大きい。
ヴァンは「大丈夫か?」と声をかけるよりも先に、彼女の手を掴み、そのまま引っ張って、お姫様にするように抱き抱えた。
「えっ」
「大丈夫か?」
「あ……」
 いきなりの行動に、少女は驚きのあまり、今度は言葉を失った。
「あの、腕」
「腕が痛いのか? いいよ、運んでやるから」
「違う、ヴァンの腕が」と言っても、耳が閉じられているのかヴァンは全く聞いていない。
少女の眼前に、自分のためについた傷がある。喉をごくりと鳴らして、少女はそこに手を当てた。
(お願い、治って)
 少女が強く念じると、淡い青の光がヴァンの腕を包んだ。
「ん、何かした?」とヴァンが聞いても、少女は集中のあまり、彼の言葉が耳に入らなかった。
ヴァンは、一人分の体重しかないような軽やかな足取りで通路を進んで行き、
かねてより見えていた光の中へと入った。
ようやく狭い空間が消え、新たな世界が現れた。
308名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:40:14.89 ID:YHgXoTwq
「おお〜! すっげぇ〜!」
 ヴァンは少年のようにはしゃいで、少女を抱えたまま走り出した。
 レンガ造りの荘厳な城が青空を背景に浮かぶ、という光景。腕の中に普通に飛ぶ少女が居ても、
ヴァンは興奮していた。宙に浮いていても、城には草が生い茂り、青臭さがある。
暗くて湿っぽい今までの場所からかけ離れた場所を、ヴァンは少女を抱えたまま飛び跳ねた。
「へえ〜、城って浮かぶんだな! 俺、都市が浮かんだのしか知らなかった!」
 都市が浮かぶ方が凄いが、ヴァンの驚きようは子供のようで、
おそらく同じ場所を5回は飛んでいるんじゃないかと思われるほどの時間が経過した。
 はしゃぎの頂点のヴァンとは逆に、少女は俯いて、景色から目を背けるようになっていた。
「おい、どうしたんだ?」
「怖いの……あれが」
 少女が指差す方向には、ヒビがあった。ただのヒビではない、空に広がる、城と同サイズのヒビだ。
ヒビの向こうには砂漠がある。しかも、そこからさして距離をおかずにもう一つヒビがあり、
手入れされていない木々が生い茂る光景があった。ヒビの断面が血塗られたように赤くなっている。
青空の中にあるとは思えない不気味な光景に、ヴァンも静かになった。
だが、静かになっていたのは5秒ほどで、少女の方を見ると、どんぐりのように愛らしい目を向けた。
「お前、もう歩けるよな?」
「……うん」
 元から歩けないような怪我などなかったので、少女は頷くなり、
すぐにヴァンの腕から出て、地面に足を下ろした。
ちょうど城が途切れている場所で、足を踏み外すことを想像してしまう。
 目を背けて、ヴァンの方を見た。彼は淵のレンガにつま先を合わせるように前のめって、
少女には興味も無いようだった。釣りでもしているみたいにのん気に欠伸をしている。
「ヴァン、どうして私を助けたの?」
「え? なんとなくだけど」
「それだけなの? 私はカオス側なのに」
「難しく考えるなって。あのイケメンメイクがお前にしたことが見過ごせなかっただけだし」
 少女は、訝しげにヴァンを見下ろした。
「本当に、それだけ?」
「空賊ならそれで十分だろ」
 ヴァンは特に感情を込めずに言うと、足元の空を見下ろした(妙な言い方だが事実)。
雲の無いところは果てが見えない。どこまでも青が続いている。
見ているだけで、自分の魂が勝手に飛び出して、空中をさまよいそうだった。
 ヴァンは腕をぶんぶんと振って、屈伸運動をした。
309名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:40:49.30 ID:YHgXoTwq
「他の世界に繋がっているかもしれないな、試してくる」
「え? 試してくるって」
 少女が聞き返す間もなく、ヴァンは恐れも無いかのように淵から足を離し、
眼下に広がる青空の中へと飛び込みの姿勢で落ちていった。
 ワープすることもなく、どこまでもどこまでも、ヴァンは落ちていく。
少女はその様を見ているしかなかった。おどおどとする様は、臆病者にしか見えなかった。
(彼はコスモス側……私とは敵。もし助けたらケフカに)
 助けたいと思う一方、自分を意のままに操っていた魔導士の姿が思い浮かんだ。
彼は、道具としてしか少女を見ていない。気に食わないことをすれば少女を壊してしまうだろう。
恐怖は、自分の十の穴全てに刻まれている。助けに行くことは、即ち過去と同じ目に合うことだ。
だが、爪より小さくなっていくヴァンの姿を見ていて、少女は意を決した。
「待ってて!」
 その瞬間、体が異常な光を帯び、姿を変えた。美しい白い肌は指先まで銀色となり、
獣のように爪が伸びた。明らかに純粋な人ではないその姿に、少女は自分自身驚いていたものの、
すぐに弾けるように飛び出し、ヴァンの救出へと向かった。
 空中は我が物とばかりの速度で迫り、ヴァンを抱き、一気に上昇する。
まばたきの間に城の足元を通り過ぎ、飛び降りる前に足をつけていたレンガに乗ると同時に、
少女は元の姿に戻り、肺の中に溜まっていた重い息を吐いた。
 ヴァンは自分よりも先に少女の汗をふき取ると、
「ありがとう!」とお礼をいい、「見通し甘すぎたな……ごめん」と謝った。
そして、少女に両手両足を使って抱きついて、鯖折りと間違えられるほど強い力を込めた。
「きゃっ」
 突然のことに、運動の直後で力が抜けていた少女は体重を支えきれず、仰向けに倒れた。

 一瞬、何も考えられなかった。まっすぐ見上げて、城と空のコントラストの図が目に入った。
視覚に続いて、嗅覚がうずいた。青々とした芝生の匂いがして、ヴァンの匂いがする。
今度は触覚が動き出した。胸に、ヴァンの顔がある……不可抗力かと疑い、彼を見る。
「あの、ヴァン」
 今はそんなことをしている時じゃない、と言おうとしたが、
「お前って可愛くてやわらかいな」
「え!」
 脈絡の無い褒め言葉に、混乱し、何をどうしたらいいのか分からなくなった。
そのままでいると、胸がもみじ状に熱くなってきた。ヴァンの手が胸部に触れていて、
服が体に印刷されそうなぐらい強く押されていた。
「な、なんで」
 抵抗する力が抜ける呪いでもされているように、少女は力が入らなかった。
ヴァンの手は、胸を何度か揉んだ後、離れた。
直後に、少女の体が動き、彼から離れて胸をさすった。
310名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:41:23.05 ID:YHgXoTwq
「胸、触るなんて……」
 少女の脳裏に、かつての悲劇が浮かんだ。ケフカに、自分の体がいいように扱われていたときのことだ。
触られたのは、操られているときだけではない。
徹底的にやられ、動けない体を昼夜問わず……相手もまともな生物ではない、
巨大なタコや凧みたいな姿の鼻息の荒い生物と交わらされたこともあった。
(男なら、誰でもああいうことをしたがるの?)
 悲しくなった。せっかくケフカから逃げることができたと思ったら、
逃げた先でも同じように扱われる。それも、拷問を覚悟で助けた男によって。
どうしても道具にしかならない、そういう星の下にいるのだ、と思った。
 少女が絶望しているとき、当のヴァンは、胸を揉んだときの形にしたままの手を、じろじろと見ていた。
「ごめん。つい、さ……あんまり綺麗な形をしているもんだから」
 と、申し訳なさそうに頭を下げる。意外に素直な一面もあった。
長いお辞儀のあと、上げた顔は叱られた小動物のように円らな瞳とぬこ口になっていた。
母性をくすぐる表情に、少女は目じりに溜まっていた涙が急に乾いていった気がした。
「こんな顔をするなんて」と少女が思っていると、ヴァンが言ってきた。
「なあ、もう一回触らせてもらってもいいか?」
 悪ふざけをするような顔ではなく、かといって下品な笑いを浮かべているわけでもない。
いつも炎のようなきらめきを孕んでいるヴァンの瞳が、ルビーのような烈火を持っているように思える。
少女は、躊躇した。どうして男というものは、こうして体を求めてくるのだろうか? と。
 今までは想いの混ざらない体験、それも心が壊れている相手の望むことだから、
著しくアブノーマルな行為しか経験がなく、愛という面には全くの無知であった。
とはいえ、勘と片付けてしまうほどの何となさで、
「ヴァンとなら今までのこととは違うことになる」と思い、頷いた。
「でも、私は綺麗な体じゃ」
「いい体に、綺麗も汚いもないだろ!」
 言うなり、ヴァンは体当たりするような勢いで少女の体に飛び掛り、押し倒した。
少女のマントの繋ぎ目が割れ、芝生に宝石とマントが広がる。
ヴァンは少女の体を抱きかかえると、マントの上に横にした。
「染みになったらごめんな」
 先ほどのように胸に手が当たる。羽毛でなでるような手つきで、形の整った乳房をひしゃげる。
服の上から鼻を当てて、ふにゅっと潜らせる。戦火でも消えない、女性の匂いが感じ取れる。
「え?」
 少女は意外そうに声を出した。
「どうしたんだよ?」
「噛まないの?」
 真顔で聞いてくる少女に、ヴァンは「は?」と真顔で返した。
少女の上着を脱がし、上半身を露にすると、赤い突起まで丸見えになる。
普段は真っ直ぐを見ている突起は、仰向けになっているために重力をもろに受け、
たぷんと上向きつつ突起の位置を、広げるようにずれていた。
たゆんとしている白肌をよく見ると、歯型のような傷跡がいくつもついている。
戦いの中でできる類の傷ではなく、彼女の胸が手荒に扱われたあとのようだ。
完治してもなお残っているのだから、つけられた当時は深手になったのだろう。
 ただ胸を触るだけなのに、「噛まないの?」などと聞いてくる。常習的に行われたのだろう。
311名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:42:36.95 ID:YHgXoTwq
「つらい過去があるんだな」
 ヴァンは、少女の胸に顔を近づけ、舌を出すと、傷口の一つ一つをぺろぺろと舐めだした。
「あっ、や!」
 くすぐったさからか、少女は体をねじってヴァンの舌から逃げようとするが、
ヴァンは逃げる方向に顔を動かして体を舐め続ける。傷口のある場所全てにヴァンの舐め跡がつくと、
ヴァンは鼻の下を指でこすり、勝ち誇った顔をした。少女は薄く開けた目でヴァンを見る。
ちらっと映ったヴァンの姿は、ちょうど傷口のある腕だった。
(傷、どうなったの)
 少女の思いを知らず、ヴァンは「よし!」というと、少女の下の着衣も脱がそうと手をかけた。
ベルトをさっと穴を通して外す――上等なスリのような早さと滑らかさに、
少女は下着一枚になってからようやく恥ずかしくなって、目を瞑っていた。
 瞑った視界は真っ暗で、最後に見た彼の左腕の光景が焼きついている。
自分のかけた回復の魔法の効果がいたく気になった。
「ねえ、腕はどうなの?」
「何? 聞こえないぞ」
 小さく開けただけの口では、満足な声は出なかった。
「ケアル、上手くいったの? でも、痛みを忘れているだけかもしれないから」
「聞こえない」
 声が小さすぎた。少女は、一旦口を閉じて顔を背けた。
「そろそろ……自慰するわ」
「いや、しなくていいよ」
 ヴァンの一言は、彼女にとって衝撃的だった。
「これも」――しなくていいの? と続く口を、ヴァンはいち早く悟った。
「うん」
 彼の常識がどの程度的を射ているのかは分からないが、「普通しないだろ」と言い、
改めて少女を見る。太腿が小さく震えている。相変わらず目を瞑り、
唇を固く噛んで、外からも内からも迫ってくる恐怖を堪えるようであった。
「力を抜けよ、ひどいことは絶対にしないから!」
「じゃあ、何をするの?」震える声で聞いてくる。顔はヴァンと完全に反対方向を向いている。
どんなに心を込めて気持ちいいこと、と言っても信じてくれそうにない。
「とにかく俺に任せろ!」
312名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:43:03.92 ID:YHgXoTwq
 考えるより行動とばかりに、言うなり少女を引き寄せ、足首に手を当て、
そろりそろりと産毛をなでるように太腿へ昇ってきた。下着につんと当て、
へこみのあるところを触れる――が、一瞬で離した。
閉じられている少女の内股に軽く握った拳を置き、
イソギンチャクのように閉じたり開いたり、というのを繰り返す。
少女は体を震わせ、目を薄く開けてヴァンを見た。顔を今にも背けたそうな表情だった。
「くすぐるのが、貴方のやり方、なの?」
 異常者を見るような目だった。ヴァンはケロっとした表情を返す。
「今回はたまたまだよ」
 ヴァンは明るく言うが、少女は両手を顔に当てて、完全に視線を合わせられないほどに塞ぎこみ、伏せていた。
「どうして、男の人ってこういうのばかりなの……自己満足のために犠牲になる人の気持ちなんて」
「何言ってんだ?」ヴァンは首を横に強く、何度も振りながら言った。
「お前が苦しそうだから、やったことのないやり方でリラックスしてんだろ!」
「え?」
 少女は両手を顔から離し、ヴァンの方を見た。
「何で、私のことを考えて」言葉の途中で、ヴァンは、少女と顔を合わせながら言った。
「お前が嫌な気分だったらさ、俺まで嫌な気分になるだろ?」
 それは、自己中とは少し違う、皆に認められる我がままだった。
 少女が、じわっと瞳を潤わせた。潤みは厚みを増していって、顔を少しも動かさないのに、
目じりを離れ、頬を伝って、喉まで滑降した。感じたことが無いのか、
最後の経験が古すぎて記憶から消えてしまったのか、正体不明の感情の中、
少女は一心にヴァンを見つめていた。
ヴァンは、少女の状況を見ても何ら動じることなく、その頬に軽いキスをした。
触れたまま唇を動かし、下へと向かう。少女は抵抗せず、ただヴァンの行動を受け入れていた。
首から胸へ、胸からへそへ。へそを通過したところで口を離して少女と顔を合わせた。
「なあ、まだ変な感じするか?」
「分からない、分からない気持ち」
「ふーん。じゃあバージン気分だな」
「……意味が分からないけど、そうかもしれない」
「だったら――」
 ヴァンは少女の体を抱きしめた。体が密着して、屋外でも温かい。
右手に彼女を抱え、左手で性器に下着越しに触れた。
 少女はヴァンの腕に注目が言ったが、特に痛みを感じている様子も無く、
また、彼の左手の位置が位置なだけに、すぐにそれどころではなくなった。
 数秒間、布の感触を味わうように動いていたが、やがて下着の脇から侵入し、割れ目へと向かった。
少女はびくっと震えたが、拒む仕草もなく、俯いて息を呑んだだけなのでヴァンは続けた。
313名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:43:30.51 ID:YHgXoTwq
 付け根についている突起を通り過ぎ、割れ目に指先が埋まる。
幾段にもなる膣肉を押しのけ、湿り気の強い場所へと潜っていく。
緑色の陰毛がふわふわと肉刺に当たり、しっとりとした空気に指先が触れた。
少女の膣は、抵抗少なくヴァンの指を受け入れていた。既にこの奥にあった膜はひしゃげられ、
内部全体が異物の侵入に慣れてしまったためか、少女の表情には目立った変化は無い。
「うわ、早い」
 とヴァンの方が驚いていた。指から伝ってくる愛液が、彼の経験則を覆すほどの速度と量だった。
手のひらにあっという間に愛液の溜りができて、顔が映った。
 少女はヴァンの言葉に、一瞬表情を顰めたが、すぐに「続けて」と言った。
 いつも受け入れてきた相手とは違う、ということを体も感じているようだった。
 ヴァンは濡れていても、決して行為を急ぐようなことはせず、時間をかけて、
ゆっくりと指を奥へと進ませていった。いつもの空気の読めない彼とは裏腹に、
指は丁寧な手つきで、爪を立てることもなく、少女の快感を第一としているように動く。
少女は優しい手つきに安心したのか、大きく息を吐いた。
ヴァンの横髪をふわっと浮かすほどの、とても心の篭った安堵の息だった。
「もう一本、指入れるからな」
 無言で頷いた彼女を確認してから、人差し指に続いて、中指の付け根まで入れた。
少女の体が少し跳ねたが、すぐにヴァンの腕にもたれる。ヴァンが指を動かし、
膣内で愛液と空気が掻き回される淫らな音が響く。次第に音が大きくなり、
少女の下着に染みが出来てくる。指を動かすたびに染みが広がり、
くぐもった声が聞こえる。繰り返される光景に、ヴァンの胸は溶けるように熱くなった。
 ヴァンは急ぎたい衝動を堪え、少女と顔を合わせた。
「もう一回胸、触るからな」
 少女の体を支えていた手を回りこませ、手をあてがった。
しばらく外気に晒され冷えていたここも、少女の体温で温まっていた手によって熱を帯びていく。
膣に入れている指も動いているので、こちらも女性が感じる場所を弄くりたいが、ぐっと堪えた。
手のひらで覆い、胸全体を温めるようになでる。パン生地をこねるように円を描き、
一回りごとに手のひらに収まっていく。親指だけは独自に動き、柔肉を手のひらに押し込むように突く。
少女は顔を赤らめ、体を強張らせていた。緊張の証か、額や鎖骨の部分が汗ばんできている。
手のひらから、瑞々しい感触に、吸い付くような肌触りが加わっていた。
「なあ、声出さないのか?」
 ずっと少女の顔を見ていたヴァンが言った。
314名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:44:21.55 ID:YHgXoTwq
「声……よく分からない」
「分からないって何だよ」
「こういう状況で出す声が分からないの。
いつもは私をよく見てください、雌豚の本性です、ご主人様、とかしか言っていないから」
「オイオイ、よがり声にしなくてもさ、ちょっとした声ぐらい普通に出てくるだろ?」
 というと、ヴァンは今まで触れていなかった胸の突起に、親指の腹をこすりつけた。
途端に少女は唇を噛み、跳ねるように動いた。
「耐えるなって」
 ヴァンは膣の方の指をぐりぐりと捻じる代わりに、胸から手を離した。
温まった手のひらで、少女の頬をなでる。膣をねじられているためか、
尿意をもよおしたような震え方をしている彼女に言った。
「開けて。声、出せないだろ?」
 出すとも言っていないのに、ヴァンは勝手に決めていた。
自分勝手な行動だったが、少女は従い、口を小さく開けた。そのすぐ隣に、ヴァンの唇が重ねられる。
ぺと、と乗せただけの簡単なものでもあったが、紛れも無い頬キス。
少女は驚いたように口を離したが、頬に置かれているヴァンの手が、ぐいっと引っ張り、
再びヴァンと顔を近づけた。吐息はかかり、唇は触れない距離だった。
「いいか、感じたままに、だからな」
 少女は、額がこつんとぶつかるぐらい顔を縦に振った。ヴァンの手が離れ、胸へと下ろされる。
柔らかい丘を登り、真っ先に突起を摘んで、くりくりとこねた。
「ふ、ん、うぅ……あっ!」
「そうそう、そんな声!」
 ヴァンが顔を離し、空いている胸へと近づいて、すぐに唇で突起をはさんだ。
「ふわっ!」
 皮一枚先で、歯でカミカミ。他のところでは敏感な場所が触れられているので、
一箇所だけ残るもどかしさで、せっかく出た声が十分なものにならなかった。
と思ったのもつかの間、ヴァンの舌が唾液をたっぷり塗せて、突起をぺろりと舐めた。
「ひゃああァっ!!」
 悲鳴と間違うような声が出たと思うと、急に恥ずかしくなった。しかも、抑えが利かない。
ヴァンが触れる所全てが敏感になり、指や唇が触れる先で汗ばみ、大きな声が鳴る。
愛液は下着を貫通するほどに分泌してしまい、胸ではそそり立つものがくっきりと二つある。
体はかつてないほどに性を欲し、受け入れる体勢を整えていた。
 少女は放心したように空を見上げていた。体が死んだように冷え切っているのに、
股間と胸だけが燃えているように熱い。もっと熱くなりたくなって、ヴァンを見つめた。
315名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:45:02.25 ID:YHgXoTwq

「よいしょっと」
 仰向けになった少女のお腹に、ヴァンも腹部を合わせた。鍛えられている腹筋が、
少女の白い腹部をへこませる。少女は、目を瞑り、水揚げされたまぐろのように黙っていた。
いつもなら聞こえてくる卑猥な指示がなく、子供のようにしゅんとしていた。
だが、その体に触れたヴァンは、今までにないほど、少女の体が強張っていることに気づいた。
今のままでは入るものも入らず、感じられるものも感じられず、お互いに虚しい経験となってしまいそうであった。
「お前さあ、何でそんなに気ぃ張ってんだ?」
 ヴァンは睫毛が触れそうなほど近い距離で言った。少女は口をつぐみ、何も言わない。
「そっか、あのカラフル顔が悪いんだよな。失礼そうな顔しているもんな」
 年上にもお前お前言う自分のことは放っておいて一人合点いっている彼に、少女は小さく頷いた。
「どうしてそんなこと、聞くの?」
「お前が嫌な気持ちだと、俺まで嫌になるって、さっき言っただろ?」
 少女は、彼の頬に手を当てた。太陽に育てられたかのように熱い。
「冷たい手だな」
 ヴァンは自分の手で、少女の手を挟んだ。自分の頬がぎゅむっと潰されて、
ちょっと骨格がおかしくなっていたが、お構いなしに少女の手を覆う。
次第に、ヴァンの手の熱が少女の手にも伝わっていく。
人のぬくもり、少女の記憶をどう探してもないものだった。
 少女は、軽く息を吐いた。力が一気に抜けて、楽になる。
楽になりすぎて、今後のことを覚えていられるのか不安なほどにリラックスしていた。
お腹がヴァンに潰されて、ちょっと痛い。説明してヴァンに離れてもらうと、正座した。
「ねえ……」
自分の身に起きたことを説明するなら今しかない、と思った上での行動だった。
だが、言葉が出てこない。一文字でも出してしまえば全部を言える気がするのに、何も出てこない。
「おい、無理するなよ。嫌ならしなくていいって言ってるだろ!」
 何の説明もしていないのに、ヴァンは彼女が考えていることを読んでいるように言った。
彼の目は、こちらを慈しむ以外の何物でもないほど辛そうな色をしていた。
少女は、口を閉じ、彼をじっと見た。傷を負っても、ずっと自分を助けてくれる彼。
意味も分かっていそうにないのに言葉の一つ一つが気分をよくさせる彼。
彼を見ていると、不思議なことに、かえって勇気が湧いてきた。
胸が、ほんわかと温かくなる。自然と言葉が出てきた。
「私、ケフカに……」

 今まで自分がケフカにされたことを、覚えている限り話した。
降りかかった体験は全てがトラウマとなっていて、思い出すことすら身の毛がよだつことであり、
出会って間もない男に話すなどということは冗談でも言えないことだった。
だが、少女は一度説明しだすと、そのときのことを微に入り細に渡り話した。
己の中の醜悪な思い出全てを吐き出さんとばかりに。
そのうち、少女は涙を流したが、「やめろよ」というヴァンの忠告を無視して続け、
満足がいくまで話した。途端に、支えを失ったようにうつぶせに倒れた。
316名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:46:02.85 ID:YHgXoTwq
 ヴァンは、少女を心配そうに見つめていた。少女の話が終わると、彼らしくもなく気を利かせて、少女の涙を指で払った。
「大変だったな……もうしなくていいんだ」
「聞いて、軽蔑した?」
「ぜんっぜん! お前って、凄いんだな。今まで耐えてきたんだろ」
 というと、ヴァンは少女の顎をくいっと人差し指の腹で持ち上げた。
視線を合わせて数秒、二人のシルエットも重なった。それは顔だけではなく、上体、そして、下半身も。
「んっ!」
 閉じられた唇が、声を漏らす。少女の影が一瞬震えると、力なく倒れ、
それをヴァンの影が掬い上げ、ぴたりと止まった。

「ふしぎ……」
「ん?」
 裸体を抱き合わせながら言った。
「人で安心できるなんて、思っても見なかった。
ずっと、命令する人、好き勝手する人、倒す人しかいなかったから」
「不思議がってないで喜べよ。せっかくできたんだから」
 というヴァンは、いつにもまして男前に見えた。少女は、彼の首に手を回した。
「ありがとう」
「いいって」
「お礼になるか分からないけど、体、好きにして」
 納まってから、ずっと生殺し状態だったヴァンは大きく頷いた。
 少女は、首に手を回しても引き寄せることはなく、彼を支えに顔を上げているような状態だ。
ヴァンも彼女との距離をそれ以上縮めようとせず、腰をぐいぐいと押し込み、時には引いた。
「は、ぁ」
 彼女の声が吐息に付随するように漏れる。
 成人に至っていない肉壺は、男性器を包み込み、形を合わせるように絡みつく。
押し引きされても男性器に縋るように少しだけ動く。体の中が性器でいっぱいになる
――何度も経験したことのはずなのに少女の心は、今までのものとはぜんぜん違う。
強制される声もない、無理やりもたらされる性感もない。目からは自然に涙がこぼれ、
力の入らない、意味も込められていないただの喘ぎ声が出る。
「大丈夫か?」
 ヴァンの声がすると、少女は急いで頷いた。
「この行為は、こんな気分に、なる、のね」
「知れてよかったな」
 ヴァンの口が、少女の耳に運ばれ、はむっと銜えた。
舌がちろちろと耳たぶをなで、弾き、こするように噛む。
繊細な動きに、少女は整った顔を性感で乱し、
静かな声ばかり出す口から、激しい嬌声を出させた。
「おっきい声、出すよなぁ」
 笑うように言うヴァンだったが、咥えられる快感に彼も叫びそうだった。
腰を振り出すと、少女は自ずと激しく体をゆすった。
これまで数々の痴態を受けた経験か、少女の膣は男性を迎え入れるに適していた。
動いてすぐに染み付くように肉が動き、食材のようにそそる熱い愛液の歓迎があり、
細く美しい少女の肌が視覚でもこちらを立たせる。軽い腰の押し引きに、膣は密着し、
敏感な部分が性感を受け、行為を促進させる。
317名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:46:25.98 ID:YHgXoTwq
「なあ、俺……もう」
 理性の限界、とばかりにヴァンが口を開くと、少女が荒い呼気に混ぜつつ言葉を出した。
「ぁ、ふあ、もっと、激しく……ふ、う、動いて! 我慢が、でき、ないの!」
 はしたないと分かっていながらも、要求してしまう。何をしているのかよく分かっていないが、
もっと気持ちよくして欲しい、という欲があることはおぼろげに分かっている。
眠りながら読書をしているような気分をずっと味わっていたいとも思えた。
背中に回していた手が、いつの間にか彼の体を引き寄せていた。
ヴァンも、呼応するように少女の体を自分に引き寄せ、抱く。離れないように足を絡めた。
頬に鼻が、唇と唇が当たるようになっていた。二人は肌で感じる異性の居心地のよさと共に、
下半身にも意識が移った。密着の中、僅かに動ける範囲でヴァンが動き、少女が締め付ける。
僅かな動きの中、二人の荒い呼吸が絶え間なく響く。ヴァンの唾液が少女の唇につき、
少女の愛液がヴァンの陰毛を濡らす。どちらのものとも分からない汗がマントに零れ、染み込んだ。
 やがて、少女の表情の変化がなくなった。惚けたような顔のままになった。
「おい、イっちゃったのか?」
 ヴァンの声にも無反応。ただただ、何も無い空の一点を見つめていた。そして、ヴァンにも限界が来た。
「くっ」
 うめくように小さな声を出すと、震えだした。少しずつ、震えが大きくなっていき、
やがて濁流に堰が切られるように、腰を少女へと叩きつけるようにした後、
慟哭するように大きく震え、何度か跳ねるように動いた後、止まった。
 一瞬、二人とも時間が止まったように動かなくなったが、すぐに二人は手足の密着を話し、ヴァンから背中を丸めて離れた。
ころーんと仰向けに倒れて、二人は離れながらも揃って空を見ていた。
しばらくそのままだったが、ヴァンがのそっと起き上がると、少女の膣に指を当て、先ほどまで自分がいた場所をじろじろと見た。
「けっこう出たなぁ」
 視線を浴びた少女は、隠すように足を閉じ、ころりと背を向けた。
汗ばんだ肌に、マントが透けてついていた。
318名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:47:14.08 ID:YHgXoTwq

「ねえ……今更聞くけど」少女はヴァンから目をそらし、マントをタオルのように羽織った。
「こんなことしていいの?」
「ん?」ヴァンはズボンのベルトを締めながら聞き返した。
「私はカオス側。コスモス側の貴方とは」
「お前がカオスじゃないだろ」
 とだけ言うと、ヴァンはどこから出したかティッシュで少女の膣を広げ、濡れてしまったところを拭いた。
さすがに、自身が埋め込んだ場所までは届かなかったが、ぱっと見は綺麗になった。
「あ、お前の服濡れちまったな。パンツも。急ぎでもないから、乾くまで待つか」
 デリカシーの無い発言。自分たちはいつケフカたちに狙われるかも分からないのに。
少女は少し顔つきに余裕が出た。
「乾かすには、火と風、どっちがいいと思う?」
「熱いから火かな。俺のいた場所は砂漠だったからさ、すっごい速さで乾くんだぜ」
 と、半裸のままの彼が言う。少女はヴァンから顔を離し、服を見た。
指先から小さな炎を出すと、服に移らないぎりぎりの距離で静止し、熱を当てていた。
 ヴァンは手をぱちぱちと叩いた。
「おおー、魔法だよ! ま ほ う!」
 さほど珍しくもないのに、魚でもついているかのように炎に食いついた。
こんなちょっと頑張ればほとんどの人、ヴァンにだって可能な初歩中の初歩だったが、
初めて見るように目をきらきらさせていた。
 ヴァン全体から漂う、ただのアホとは言い切れない不思議な雰囲気、
デリカシーのない発言ばっかりなのに、ついつい許してしまう。
 服が乾くと、少女は「着替えてくるわ」といい、城の影に隠れた。
だが、ヴァンは「危ないから離れるなってば」といって城の影へと走る。
少女は言葉が何の意味もないことをヴァンの行動によって知り、
彼の視線を浴びながら大急ぎで服を着た。あまりに急いだためか、
袖を通そうとして手首で詰まったり、マントの繋ぎ目である宝石がカチリと合わなかったり、
急に引っ張ってあちこちが引っ張られ破けたり……。散々な目に遭いながら、どうにか着た。

「けっこう俺も我慢したんだけどな〜、お前の中が凄すぎてさ。
あんなに我慢したのは、壁に隠れてダーガを跳ね返し続けていたとき以来かな〜」
「……」
「ん、我慢の種類が違うか」
「……」
 城の淵を歩きながら、話しかけてくるヴァンに対して少女は無言だった。風景が美しいし、
風に髪が靡いて火照った体が鎮まっていく心地よさなのに、気分が優れない。内股歩きをいつもよりも強調している。
「でさ、最速ばかりじゃ武器は手に入らないって教えてもらったんだ。あの子の腕振りがなかったらあの弓は」
「ヴァン……」
「ん、何だ?」
 話の腰を折られても、ヴァンは気にせずに聞いた。
「もうちょっと、一緒に居ていい?」
「いいだろ別に」
 ヴァンは頭の後ろで両手を組んで、まだ淵を歩いていた。
一度落ちたぐらいでは、彼の頭は学習しないらしい。少女は後ろで喋る。
319名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:47:52.11 ID:YHgXoTwq
「貴方はケフカとは違うみたい。ううん、今まで会った誰よりも安心できるの。
……だけど、私の中の破壊の力が高ぶって、衝動を抑えられなくなったら、
ヴァンが危険になってしまいそうで……それでも一緒にいたいけど私が危ないから」
 自分でも何を言っているのか、何を言いたいのかよく分からないらしく、
顔が、見る見る赤くなっていった。ヴァンは淵からぴょんと跳んで、
少女の顔を覗き込み、手を額に当てて、自分のと比べた。
「んー、熱は無いな。ぼーっとしてんなよ、足を踏み外すだろ」
 手を引っ込める。そして、珍しく考え込んでいるように、顎に手を置いた。
「でも、踏み外してもさっきみたいに飛んでこれるな!」
「私と一緒にいると、危ないかもしれないのよ」
「大丈夫だって。危ない奴となら何十回も戦ってきたからな。
それに、お前は壊すだけじゃなくて治すこともできるだろ?
さっきのケアル、グアドのポーションより効いたぞ」
 というと、ヴァンは左腕の包帯を取った。ケフカに負わされた傷は、跡形も無く消えていた。
「ほら、どこが怪我したのかわからないだろ。ずっと一緒に居てもらいたいって、こっちの台詞だよ」
 ヴァンは淵を逆立ちしながら走った。少女はいつでも助けられるようにすぐ後ろを歩く。
「そうだ、ちょっと前に通った狭間に、俺の仲間が一人いたんだ。弟って感じだけどな。
もう少ししたら合流するかもしれないから、いざってときはそいつも助けてくれないかな?」
「うん……私、頑張ってみる。二人でも、三人でも飛べるようになる!」
 何人でも助けられるようになる! という強い意気込み。
目標を見つけたことに安堵してか、気が晴れたように口元を和ませ、深呼吸をした。
一呼吸ごとに体と心が造り変わっていく気がする。過去に体験した多くの悲劇が、
そのまま新たな目標へのエネルギーへと変わっていく、弾けるような高揚感。
ヴァンはそんな彼女に気付かず、相変わらずマイペースで城の淵を逆立ち歩きしている。
「空を、大勢で飛んだら楽しそうだよなぁ〜。あ、そうだ」
 ヴァンは、思いついたように逆立ちをやめて、少女に向きなおした。
「な、何?」真剣な目で見つめられ、少女の動悸が激しくなった。一秒一秒、体が熱くなっていく。
「あのさ、二人でも三人でも飛べるようになるって言ったよな」
「え、ええ。どうかしたの?」
「お前って、何キロ?」
 デリカシーの無い発言に、少女は固まった。いつの頃かも分からない記憶を引っ張り出した。
「4……47キロ前後」
 と、ちょっとサバを読んだ回答をすると、少女は罪悪感からか、跪いた。

320名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 20:48:55.66 ID:YHgXoTwq
終わり。


では。
321名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 22:37:10.56 ID:J6dBTo+p
GJ。
ヴァンらしさが良くも悪くも発揮されててフイタw
322名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 22:56:54.27 ID:VPGSQgRi
エロオリクエの愚痴を書きに来たらネ申が降臨してた
エロ描写もヴァンらしさもすごい好みだGJすぎる
323名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:48:36.19 ID:pQLQ3lUU
GJ
ティナには薄幸の美少女がよく似合う
作品を超えてこういう絡みが見出せるだけでも、DFFって素敵ですね

ところで、注意書きの「オイヨイヨは無い。」で一旦噴いたせいで

>「オイオイ、よがり声にしなくてもさ、

ここが無駄に目に留まって仕方なかったよ
324名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:49:43.28 ID:TxcWl0hN
>>306-
大作乙! 萌えたよ
ヴァン的にケフカはイケメンメイクなのかw
325名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 01:27:59.99 ID:wEOx8STm
>>320
これはGJ!!
他の人も言ってるけど描写が秀逸だ
ヴァンティナいいな
326名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 03:10:38.84 ID:mB2G09GV
乙!ヴァンらしすぎるw
エロだけどなんか爽やかだな

DDFFクラウド×ティファ、ティーダ×ユウナ
男性がカオス、女性がコスモス組はどちらも片方記憶ありで戦わずだったな
ガチ敵対、しかし惹かれ合いエロな流れにできるか?!と思ってたんだが…
まあ片方記憶ありで片方なしも新鮮だったけど

ラグナと雲の絡みは雲の可愛さが見えたw
327名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 07:45:52.32 ID:9ots/r/q
GJGJ!良いもの読ませて頂きました。ティナカワユス。ヴァンテライケメン、だが残念w
本当にありがとう!
328名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 09:15:35.64 ID:iU4rATam
GJ!ヤバい…マジにヴァン好きになりそうだW ティナも可愛い!「水揚げされたマグロ」って所で、年末の築地市場に並ぶ大量のティナが一瞬頭に浮かんだW
329名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:07:16.83 ID:4ID2tMmq
素敵な大作キテルー
流石ジゴロのヴァンさんや、役者が違うぜ!

フラグブレイクに定評のあるバッツ と フラグスルーに定評のあるティナ
で書いてるんだが、いかんせん妄想が先行して「誰てめえ」になっちまう
もうちょっと本編で絡んでくれれば会話とか想像しやすいのに……
330名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:44:06.66 ID:wEOx8STm
接点無しは書くの難しいよな
原作で2人の関係性がないと…
つーかよくその組み合わせにしようと思ったな
331名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:55:27.07 ID:4ID2tMmq
個々への思い入れが強かったせいか、頭の中で勝手に会話始めちゃったんだよ……
DDFFやってて「あれ?よく考えたらこの二人全然絡まなくね?」って気付いた
332名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:42:01.32 ID:IOmDeOOf
ヴァンて本編からしてフラグを立てないキャラって言われていて
DdFFでもティナとの絡みはやっぱりアッサリしていたし、
つかみどころのない描写が余計二次創作しづらいキャラだよなーと思っていたけど
>>320はすごいヴァンらしいわ。ところどころデリカシーの無さとか絶妙
あと個人的に冒頭のティナの陵辱されてるのがキタ
333WoL×ライトニング:2011/03/27(日) 13:52:33.24 ID:irlm7ACs
投下します
前半一部陵辱気味
334WoL×ライトニング1/8:2011/03/27(日) 13:54:13.59 ID:irlm7ACs
光の戦士は連れ去られたライトニングの姿を探して城の中を走っていた。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

息が切れるほど走り、隅々まで探したのに、ライトニングの姿は見当たらない。

(どこに、行ってしまったんだ……)

彼女を連れ去ったのは狂気の道化師、ケフカだった。
戦闘中の一瞬の隙をついてのことだった。
ケフカはライトニングに罠を仕掛け、彼女がそれに気を取られているうちに

「つーかまーえたー」

と楽しそうに笑うと、そのまま彼女を抱えて戦闘から姿を消してしまった。

「くっ、奴は何をたくらんで……」

そう思いながら城の中を進んでいくと、階段に座り込んでいる少女――ティナの姿があった。
ティナは光の戦士と目が合うと、涙を浮かべながら細い声で言った。

「お願い、彼女を、助けて……私には、止められなかった……」

言いながら、ティナは階段を上ったところにある小さな扉を指差した。

「彼女は、あそこか!」

頷いたティナから涙がこぼれた。
光の戦士は大急ぎで階段を駆け上がる。扉を壊してしまうほどの勢いで開けると、そこには
信じられない光景があった。

「あれえ、もう来ちゃったあ」

壁から鎖手錠が吊り下げられている冷たい石で作られた部屋の中に、変わり果てた
ライトニングの姿があった。
両手を鎖手錠につながれたまま、破れた服で座り込んでおり、胸の下にあるベルトはちぎれて
スカートも真横に裂けている。痛々しく傷ついた肌が破れた服からのぞく。
気を失っているのか、うなだれた頭は微動だにしない。

「貴様……彼女に何をした!」

光の戦士は遊んでいるところを邪魔されて不服な表情を浮かべている道化師に叫んだ。

「決まってるじゃない〜、僕の趣味の、お人形遊びしてたとこぉ」

ケフカは手に長い鞭を持っている。鞭にはライトニングの破れた衣服の切れ端と彼女の血がついていた。

「人形、だと……!?」

道化師は不敵に笑みを浮かべて答える。

「そう。一目見たときから、この子、壊したーいって、思ったんだよね〜。だから、戦闘も
 そこそこにしてこの子と遊ぼうって、思ったんだー」

「うっ、ごほっ、ごほっ!」
335WoL×ライトニング2/8:2011/03/27(日) 13:55:04.94 ID:irlm7ACs
うなだれていたライトニングが咳込んだ。

「ライトニング! 大丈夫か?!」

彼女のそばに駆け寄ろうとした光の戦士をケフカは持っていた鞭で打ちつけた。

「あっ!」

硬い音がして、戦士の兜が床に転がる。

「勝手に動かないでよ。君、それでさえノックもなしに部屋に入って来てさ」

低い声で道化師が言う。鞭が当たった戦士の頬に薄黒いあざができている。

「一歩でも動いたら、この子を殺すからね」

ケフカは光の戦士にそう言うと、うって変わって明るい声でライトニングに話しかける。

「さて、だいぶ痛めつけたことだし、ちょっと彼女にきいてみようかな? 僕ちゃんの人形になって、
 ずっと、楽しく遊ぼうかぁ!」

うなだれたライトニングの前に膝をつくと、ケフカは彼女の顎を持って目を閉じたままの
顔をあげさせる。

「こんなに苦しい思いをしてまで、戦いを続けたいと思うのかねぇ? 僕ちんの言うことをきけば、
 とびっきり可愛がってあげるよお?」

うっすらと目を開けたライトニングは、かすれた声で答える。

「誰が……お前の、人形になど……。そうなるくらいなら、死んだ方がましだ……! 偉そうなことを
 言うな、人の心を失くした、哀れな道化師めが……!!」

「くっ!」

ケフカの表情に怒りの色が浮かぶ。すっとライトニングのそばから立ち上がると、持っていた鞭を
思い切り振り降ろした。

「あぅっ!」

ビュッ、と風を切る音がして、振り降ろされた鞭がまたもや彼女の服を切り裂いた。ライトニングの
悲鳴が切なく響く。

「この子はとても可愛いのになあっ……! 僕ちんの人形にうってつけなのになあっ!」

そう言いながら、道化師は何度も鞭を振り降ろす。

「捕まえてきたときからこんな生意気な態度だからさあ! 僕ちゃんにも我慢の限界が、
 あるんだよねえっ!」

ライトニングが悲鳴を上げなくなるまでその身体を鞭で打ち続け、服がほとんどその原型をとどめなく
なる頃にケフカが鞭を振り降ろす手が止まる。

「分かったよ、……なら、望み通りにしてあげる……!」

ケフカは鞭を放り投げ、自分の服から小さな瓶を取り出した。

「これ、なーんだ?」

光の戦士に小瓶を見せて道化師はにやりと笑う。
336WoL×ライトニング3/8:2011/03/27(日) 13:56:11.82 ID:irlm7ACs
「殺すのは簡単だけど、僕ちゃんはこの子、壊したいんだったっけ。だからさ……もう、
 壊すことにしようっと」

そう言うとケフカは小瓶のふたを開けて中の液体を自分の口に含むと、うなだれている
ライトニングの唇に口づける。

「……!」

光の戦士はその場を動けずにいた。

「ふう、ちゃんと飲んだね、おりこうさん」

唇を離した道化師はクックッと笑った。

「貴様、何を飲ませた!」

血相を変えた光の戦士を見て、道化師は高笑いをする。

「ヒャーヒャヒャハハハ! あんたがそんなに慌てるとはね! ヒャヒャヒャヒャ、楽しい!」

腹を抱えてケフカは笑った。

「ゆーっくりと効く、毒だよ。魔女が持ってたんで、面白そうだから、使ってみたわけ。
 この毒はさぁ、王女様とかに使う毒なんだよねえ」

「何……!?」

「昔話には、眠りについた姫が王子のキスで目を覚ますって、よくあるだろう? けど、あれは
 子どもに聞かせてやるための話。実は、姫が目を覚ますために必要なのは、交わり、なんだよねぇ」

「な……じゃあ、つまり……!」

「そう、この毒の解毒剤はお前の愛、いや、精液、てわけ。ヒャヒャヒャヒャッ!」

光の戦士は衝撃のあまり、持っていた剣を落としてしまった。

「正確には、交わることで意識を取り戻させるのが完全に毒を消す方法だよ。後遺症の心配もない。
 だが、あんたにできるかな? 傷だらけになったこの子の身体を抱くことが!」

道化師は再び高笑いをした。

「さあ、どうする? 高貴で、清らかな光の戦士様。あんたがやらなければ彼女はこのまま
 永遠の眠りの中だ。あーあ、僕ちん、知らないよ? 言うことを聞かない人形と交わる気なんかないし」

「ああ……そんな……」

「ヒャハハハ! やっぱ、壊すって、最高! 気高い戦士様が、仲間を見殺しにするのかな〜!? 
 そして、お前はこの子を抱けなかった責を感じ続けてこの先もずーっと戦い続けるんだ!」

「くっ、この、悪魔め!」

光の戦士は怒りに任せてケフカに斬りかかった。しかし、ケフカは軽々とした身のこなしでその攻撃を
かわす。
337WoL×ライトニング4/8:2011/03/27(日) 13:58:19.95 ID:irlm7ACs
「僕ちんをやったって、無駄だよ」

道化師はライトニングの鎖手錠を外してその身体を抱きかかえる。ライトニングの身体には服の残骸だけが
残され、美しい胸のふくらみもむっちりとした腰も、傷だらけの肌も、全てが痛々しかった。

「うん、効き目は上々」

抱きかかえたライトニングの顔を覗き込んでケフカは言う。

「このまま彼女が目を覚まさなくても、あんたが呵責を感じて苦しむのも、どっちにしろ僕ちんには
 望むところだ。もし、あんたが彼女を助けられたなら、二人で僕ちんを殺しにおいで。
 それもまた、楽しみいぃ!」

ケフカはそう言うとライトニングの身体を光の戦士に向けて放り投げた。

「ライトニング!」

かろうじて受け止めた彼女からは何の反応もない。

「そっれじゃーねー、ヒャヒャヒャヒャ!!」

不気味な高笑いを残すと、道化師はその場から煙のように消えた。

残された光の戦士は意識を失っているライトニングの身体を抱きしめて考えた。

(あの道化師が言っていたのは、本当だろうか? もし、嘘だとしたら……)

「ライトニング! おい、しっかりするんだ!」

腕の中で気を失っている彼女に呼びかけるが、何の反応もない。

(なんてことだ……)

その様子を見て、彼は途方に暮れた。
本当に眠っているように、ぐったりと力が抜けているその身体は安らかな呼吸をくり返す以外、
死んでしまったも同然に見えた。

「分が悪すぎるゲームだな。どちらにしても、奴の思い通り……」

口惜しさに彼は唇を噛む。

(だが、奴は私を陥れることさえも楽しんでいる。そうだ、私が、彼女に対してこうやって
 葛藤するだろうことさえ予測して……!)

ライトニングの顔を見ながら考える。

(しかし、永遠の眠りについてしまう仲間に対して何もせずにこのまま放っておくことが
 できるだろうか。その眠りから起こす手段が、たとえ、卑劣なものだったとしても……)

彼は意を決して立ち上がると、重装備の甲冑を外していく。

「すまない、ライトニング……こうするしか、ないんだ」

眠っている彼女には聞こえないと分かっていても、戦士は呼びかけた。

鞭打たれ続けた服はもはや布切れとしか呼べないものになっていた。部屋の中にあるソファに静かに
彼女を横たえる。触れることに戸惑いながらも、その身体にまとわりついている布切れを取り除くと
傷だらけの艶めかしい肌があらわれる。
338WoL×ライトニング5/8:2011/03/27(日) 13:59:39.30 ID:irlm7ACs
服の上からでもはっきりとわかる胸のふくらみはいくつかのあざや傷を作りながらも、服の残骸を
そっと取り除いた彼の些細な手の動きに合わせてふるんと揺れた。

下半身のスカート、その下のスパッツも破れ、むっちりした優雅な腰の曲線がさらけ出されている。
程良く肉付いた太腿とその間にある秘所を目の当たりにすると、彼は肉茎に血がみなぎるのを感じた。

「……っ!」

彼は一瞬言葉を失い、なかば本能のままに下半身の服の残りをはぎ取った。

すべての装備を取り払ってから、彼女のそばに身を横たえ、自分のマントをかけて二人を包んだ。
痛々しい彼女の姿だったが、その姿を見ているうちに自身の中に込み上げる熱情と劣情が入り混じった
興奮を覚える。

(私は……彼女が、こんなになっているというのに……)

込み上げる二つの感情を彼は恥じる。しかし、目の前で横たわるその姿と、肌から漂う甘い香りに
どうしようもなく欲望は刺激され、その興奮は彼の肉茎に正直に現れる。
自身の早まる鼓動に合わせるように脈打ちながらそそり立つものを見て、決まりが悪いように
眉をしかめてしまう。

戦士は様子をうかがうように彼女の顔に触れた。唇に触れて口の中に指をすべらせると、
簡単に歯列が開いてなまめかしく潤った舌に触れる。

(まだ、口の中に毒が残ってるようだな)

頬の内側に怪しげな色の液体が見えた。

(これ以上彼女に毒を飲ませるわけにはいかない……)

そう思い、どうやって口の中の毒液の残りを吐き出させようかと思案する。

(吸い取る……しか、ないか)

彼はためらいながら眠っている彼女に唇を近づける。
唇に触れそうになって、急に躊躇してしまい、口づけをとどまってしまう。ほんのわずか顔が離れる。

自分の胸の内にある感情に戦士は戸惑う。
仲間を助けるためと思い、割り切ってこうしているはずなのに、なぜこうも感じたことのない
欲求が生じてくるのか。

戸惑いながらも、意を決してその唇を重ねた。

口づけたとき、ライトニングの唇が彼の唇を優しく受け止める。
まるで蝶でも舞い降りたようにふわりと受け止められたことに、彼は目を開けたままで
思わず唇を離した。

(ライトニング……)

目を閉じている彼女の姿がとたんに魅惑に満ちた光で包まれたように彼の目には写った。
その光の中に触れてみたくて、彼は情熱を込めて再び柔らかな唇を求める。

先ほどと同じように柔らかな唇に受け止められ、彼は内側から生じる熱に飲み込まれていった。

薄く開いた彼女の口の中に戦士は迷うことなく舌を差し入れた。少し残っていた毒は苦く、
強い酒のように舌をひりひりとさせる。しかし、その中に混ざる彼女の唾液の甘さに魅せられ、
残さず絡め取ってやろうと思う。
339WoL×ライトニング6/8:2011/03/27(日) 14:00:19.11 ID:irlm7ACs
蜜壷を連想させる口内は不思議な甘さに満ちていた。

「はっ、ふ、……ちゅぅ……」

唇を合わせているだけのつもりのはずが、高ぶった彼はいつの間にか彼女の味そのものを求めていた。
とろけるように甘く、それをいつまでも味わっていたいと思う。
彼女の身体の上に身を投げ出していると、まるで雲にでも包まれているかのようにあたたかく、
夢見心地にさせる。

(このぬくもりに、すべて包まれたいと望むのは、私のわがままか? ライト……)

そこまで思うと、彼の理性は本能に飲み込まれる。

彼女を抱いている自分に優越感と誇りを感じ、そしてあの道化師にいいようにされなくて
良かったという思いが交錯する。

(あんな奴に、渡してたまるか)

人形のように横たわる彼女の姿に言いようのないたかぶりを覚えた。
混ざり合った二人の唾液が彼女の頬を濡らしている。吸い取った毒を横を向いて吐き捨てると、
道化師の唇の感触など自身が払拭してやるという気持ちが生まれる。

忘れさせてやりたい。そう思うと彼は再び情熱を込めて彼女の唇を吸った。

本能と欲望のままに口づけを首筋へとすべらせて行く。
傷ついていない部分の肌はなめらかで、吸いつくように彼の舌の愛撫を受け止める。
首筋から肩へと愛撫を進め、その舌先は甘い部分を見つける。

戦闘中もひらひらと踊るように見え隠れするわきの下。
初心なフリオニールなどは彼女の姿を見るときにそこに視線が釘付けになっていたというのに――。
彼にはなぜそんな目でライトニングを見るのかその時は分からなかったが、今はその気持ちが
よく分かった。

舌をいっぱいに伸ばして、腕を上げさせた彼女のわきのくぼみにむしゃぶりついた。
じゅる、と唾液が多量に分泌される。
柔らかなくぼみは他の部分より体温が高く、頭の芯がクラクラする。今下腹で熱くなっている
淫茎のように硬く伸ばした舌先でそっとつつくと、肉眼で見えるか見えないかというくらいの
細かな産毛が、多量に分泌された唾液に濡れる。

彼女の二の腕の下に顔を挟みこみ、噛みつくように口づけた。
鞭打たれた肌に、新たに彼の口づけの痕が刻まれる。強く吸いついてうっ血したその痕跡に、
仲間の絆より、もっと深く厚い、そして切なく遠い想いを感じた。
340WoL×ライトニング7/8:2011/03/27(日) 14:00:53.71 ID:irlm7ACs
下腹に熱が集まり、その先口が彼女の中に入りたいと欲求し涎を垂らす。

こらえ切れなくなり、彼は全く抵抗しない太腿を簡単に開くと、重なり合った肉襞に先端を
押し付けて腰に体重をかけた。

「あっ……」

とろけるように吸いつく彼女の濡襞に意識が遠のきそうになる。きしんでいたのは最初だけで、
先端を受け入れてしまった蜜壷は雪崩れ落ちるように溶け込もうとする彼の侵入を許す。

「はぁ、はぁ……」

快楽に彼の身体が震える。愛蜜が淫茎になじむと、二人の境目が消えてしまいそうに思った。
欲求のままに腰を往復させると、揺れるたびにライトニングは目を閉じたまま薄く吐息を洩らす。

彼女は人形じゃない、ちゃんと、生きている。

そう思うともっとぬくもりが欲しくなり、きつく狭い中を割り進む。
何をしても動かない彼女のぬくもりに物足りなさを感じながら、ふくよかな胸のふくらみに舌を這わせる。
ちゅう、と音を立てて頂点にあるピンク色の蕾を吸うと、豊かなふくらみが彼の顔を受け止め、
押し付けられる力の通りに軽やかに形を変える。
素晴らしい感触に彼は両脇からふくらみをすくいあげて、胸の谷間に顔を押し付けるとその
狭く柔らかな隙間を舌で愛撫する。

腰を軽く動かすたびに目眩に似た快楽に襲われる。肥大した神経の先端一本一本に丹念に愛蜜が
絡みつき、深く底知れない熱に染められる。

大きすぎる衝撃に、ほんの少し身体を動かすたびに悦楽の呻きを洩らしながら彼女の腰を固定した。


声がききたい。目を開けて、ちゃんと反応して欲しい。

そう思うと、戦士は淫靡な肉音をたてて結合部から愛汁がしたたるほどに激しく彼女を突いた。
びちゃびちゃという肉音の中で次第に破裂させたい欲求だけが鮮明になる。身体が交わり、
突く衝撃の中で翻弄されて上下に揺れて弾む彼女の豊かな両乳を淫靡で美しいと思い、
苦しみにも似た快楽の中で目に焼き付ける。

「はぁ、はぁ、は……ライト、ん……あっ……!」

ぷつりと糸が切れたように視界が光に染まり、脈打ちながら想いのありったけを熱く収縮する
秘蜜の唇孔にぶちまける。彼女の中に入っている淫茎の震えの波紋が全身に広がり、彼は
濃厚な余韻に浸りながらライトニングの身体の上で力を抜いた。
341WoL×ライトニング8/8終:2011/03/27(日) 14:03:45.02 ID:irlm7ACs
「ん……」

ライトニングの長いまつ毛に縁どられた瞳がゆっくりと開く。澄んだ翡翠色の瞳に彼の姿が映ったとき、
彼女の身体から傷がみるみるうちに癒えていった。

安堵した戦士はライトニングの頬をそっと撫でる。傷が癒えた肌には特別な印のように、情交の最中に残した口づけの痕が残っている。
その印を見ると、再びあの思いがよみがえってきた。仲間以上の、深く厚い、切なく遠い想い。

当の彼女はしばらくぼんやりとしていたが、自分の身体の上で裸になっている光の戦士の姿に気付くと
激しく鞭打たれたあとのことを想像したらしく、硬直した表情で彼の身体の下でもがいた。

「こ、これは、どういうことなんだ!?」

「あっ……よすんだ、これは……!」

甘い余韻に浸っていたのは彼だけのようだった。

「なんて……なんて奴なんだ! お前が、お前がそんな奴だったなんて!」

完全に誤解して涙目で抗議しながら暴れる彼女を押さえつける。

「待ってくれ! 君は、あの道化師に毒を飲まされて……」

「そんなこと信じると思うのか!」

「本当だ! 奴は解毒剤は交わることだと言っていた! そうすれば君は目覚め、後遺症も残らないと……。だから、私は……!」

「ほ、本当か……?」

涙目を見上げる彼女を撫でながら言う。

「本当だ。私は、君を失いたくなかったんだ。……大切な仲間を……」

言いながら、彼女の肩に顔を埋めて抱きしめた。柔らかなピンクブロンドの髪の、薔薇のような香りにまた切なさが込み上げる。
その思いが伝わったのか、密着している豊満な胸をさらに彼に押しつけるようにして、彼女も光の戦士の背中に腕を絡める。

「ありがとう……」

きこえるかきこえないかというくらいに小さな声で、彼女がつぶやいた。
光の戦士は答えの代わりに、触れあっている滑らかな頬に口づける。視線が交差し、その瞳の奥に
どうしようもない熱情を感じ、その欲求のままに彼は口づけの痕を再び味わうように胸に唇を移動させた。

「男とは、仕方のないものだな……ライトニング……」

彼女の胸に顔を埋め、むっちりした太腿を撫でさすりながら光の戦士は言う。

「また、君に愛を注ぎたくなってしまった……」

まだつながりあったまま中に入っている肉茎に再び血が集まるのを感じる。

「! それは、つ、つまり……むぅっ!」

目を覚ました彼女は、今度はとびきり甘美な嬌声をきかせてくれる。そう思うと、はかない抵抗を
見せたその言葉を光の戦士は口づけでふさぎ、今度は二人の悦楽のために交わることにした。

【終】
342名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 16:04:51.32 ID:qBh2BlCn
Wライトさんきた! GJ!!
343名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 22:40:49.79 ID:wcN1jy72
ライトティファ百合とか観たい
344名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 23:30:44.49 ID:yJh6p+uy
WOLもっかい戦やるつもりかよW ライト×ティファは百合板じゃぞ
345名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 01:48:09.45 ID:XlRT031s
良作が続いてありがたやありがたや…!
ライトさんのむちっとした太もも最高です(´Д`*)
ヘルプ画面で執拗にパンチラを推奨してるけど太ももの良さを再確認した
346名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 05:25:02.09 ID:rDqqhCAT
GJッス!
ライトニングの腋や太もも良いよな
WOLうらやましす
347名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 06:14:13.17 ID:MHEDhPJz
とってもGJ!
ライトさんのむちむち感が画面から伝わってきました
生真面目な人の葛藤とか見ていて楽しいです
348名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 14:42:58.30 ID:0cY4qbcB
GJ!GJ!
349名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:22:32.30 ID:iJpa4kXp
Wライトさん素敵すぎる!GJ!
第二ラウンドも見たい!ってのは贅沢すぎるか
350名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:37:58.97 ID:Wz7nR9o3
322の愚痴がすごい気になる
351名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 23:41:43.54 ID:rzpyz5f9
>>350
322だけど、好きなキャラのオリクエ検索してエロそうなの
落としてみたら悉く性格が原作とかけ離れた口調でビッチで
入れてーアンアンイクイクどぴゅ おわり
とかそんなんばっかでorzってなっていた
ティファとかライトニング辺りは結構出来のいいエロオリクエがあるみたいだけどさ
贔屓のキャラのは少ない上にへryばっかで絶望したさ
352名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 12:52:20.62 ID:dhPJPnU5
>へry

へたれ?
変態?
353名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 13:16:26.20 ID:Y+TmOu3Q
>>351
俺もフリオ×ティファの奴をダウンロードしてみたが、そんな感じだったな
スタッフに見つかったのか消されたみたいだが
354名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 18:34:44.14 ID:DZLRRDgH
今の保管庫が使えなくなってるようなので新しいの作ってみました
まだ4スレまでですが、早いとこ仕上げます
問題点あったらご指摘ください
http://w.livedoor.jp/fferoparo/
355名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 21:07:19.60 ID:pTe0X35y
>>354
おお
乙です
356名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 21:19:12.11 ID:Rd5DcEjw
>>354
乙乙
皇帝とミシアが見たいな
あの二人のアダルトな雰囲気はエロい
変態的なことを普通にやってそうでエロい
357名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 00:38:06.47 ID:gBOVUFJE
>>353
それってオリクエで検索すると出てくるブログの人の?
悪金くらっているみたいだが
自分は見てないけど結構なDL数になっているし、ニコ動にも転載されているらしいから
割と出来がいいのかと思っていたよ
358名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 20:28:08.86 ID:oDSVEOO4
フリオ×ライトニング
クラウド×ティファ
ティーダ×ユウナ
読みたい
359名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 15:56:00.80 ID:01YDP8ik
ライトニングがカインのグングニルであんな事やこんな事言わされるのを読みたい
360名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 17:15:36.48 ID:QxV8r3Fa
>>359
ちょ、グングニルて
ベタな表現なのに普通に吹いた
361名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 20:50:47.76 ID:LfnGRtB8
ティーダ×ユウナは良いな。
本編でユウナが「ティーダ!」って呼んだ時は感動したし
362名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 22:16:19.19 ID:xD/ERp62
自分はむしろティーダ呼びに萎えてしまった。
原作で一回も呼んでないのに、いきなり呼ばれてもなぁ…みたいな。
ただ…眠ってるティーダを思いあまって逆レイプしちゃうユウナとか、眠ってるティーダの隣でラグナとヴァンに(性的な意味で)慰めてもらうユウナ…は想像した。
363名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 01:15:36.07 ID:s441LgL7
発売前どっかのスレにあったティファとライトニングとユウナとティナが温泉に入る話を読んだら温泉ネタもいいなと
364名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 12:16:03.15 ID:xugDTeBn
月の帰還がpspで遊べるようになった。初めて遊んだ結果…
パロムとレオノーラで一つお願いします
365名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 14:50:31.89 ID:JNXtPo9q
>>364
あれ、もう出たのか
買いに行かねば
366名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:23:03.42 ID:G2zTiAyC
突然だけど、プリッシュ×オニオンナイトが書けたので投下。

注意書き

エロまで長い。
お気に入りカプ(特に原作)以外は認めないという方はスルー。
やっぱりオイヨイヨは無い。

PCがよくフリーズするため、途中で投下が切れるかもしれないので、その時はまた後日。

367名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:23:55.79 ID:G2zTiAyC
 シュッシュッシュッシュッ……規則正しく、音が続けられる。
人の何百倍の重さであろう鉄の塊が、レールを伝い目の前で止まった。
安堵の息のように煙を出す――すぐに出発せんと汽笛が鳴った。
「すっげ!」
 ヴァンはうさぎのように飛び跳ねた。
「なあネギぼうず! あいつと競争しようぜ!」
「無理だよ。列車と勝負するなんて。それと、僕はネギぼうずじゃなくてオニオンナイト」
 オニオンナイトの言うとおりだった。ヴァンが競争しようとした相手は世界の一つとすら言える、
魔列車というものだ。終着点を知るものがいないのでどこに連れて行かれるかは分からないが、
時折ゆうれいが姿を見せるので、きっとろくなところではない。
この列車と行きたいという奴は、死人か馬鹿だけだ。
「少しは不安だけどさ、どんな所か楽しみだよな?」
「遠慮するよ。一人で行って来れば」
「あ! 出発しそう!」
 乗り気ではないオニオンナイトをおいて、ヴァンは魔列車の前にいき、走りだした。
同じ速度になってから、レールに移る。何秒見ていても、列車をリードしていた。
「意外と、どうにかなるな!」
「うそ……」
 オニオンナイトは驚いてヴァンを追おうとしたが、今更追いつけない。
何しろ彼の体は身の丈と同じぐらいの鎧かぶとに覆われている、
気がついたらポケットの中にもずっしり物が入っていて、重くてしょうがない。
「あんまり遠くに行くと迷子になるよー!」
 とだけ、手をメガホンのように丸めて言う。徐々に遠ざかる声で、
「来た道を戻っていけばいいんだろ」と返ってきた気がするが、上手く聞き取れない。
レールも残っているんだし、そうだね、と頷いた。ヴァンが死ぬという想像は頭に無かった。
死にかけても持ちこたえる葉っぱを持っているというのもあるが、死にそうにない気がした。
「待ってても時間の無駄だし、そろそろ聖域に戻ろうかな」
 どうせヴァンもそこに来ると、のんきに考えていた。
 歩くこと数分。聖域も近いというとき、自分たちの姿を模した謎の物体、イミテーションがいた。
イミテーションには、宝箱を守っている奴、立ち塞がっていてどかない奴など色々あるが、
今居るのは放浪タイプだ、倒しても何もない。いつもは見つからないように移動するのだが、
既に何かを攻撃していて、こちらには見向きもしない。ちらっと見ると、モーグリを攻撃していた。
シンプルな線に、黒ずんだ怪我が映っていて、飛ぶこともできなくなっていた。
攻撃しているイミテーションの姿は、魔女のように分厚いドレスを着ている。
胸元からへそにかけて大きく開いており、攻撃のたびにめくれて、
半透明ながらも色がついていると分かる突起が現れる。決して性に無頓着ではないが、
(見とれてる場合じゃない!)と判断すると、重心を前にして駆け、背中から切りつけた。
全然堪えない。むしろ、こっちが弾かれる。危ないと思った瞬間、考えるよりも先に召喚石を掴んだ。
「オルトロス!」
 振り向いた魔女めがけて、召喚石を投げつける。と、石は巨大タコに姿を変えた。
8本の足を動かし、相手を幻惑すると、墨を顔にブッとかけた。相手の顔が墨塗れになり、
斧や矢をやたらめったら放出してくるが、オニオンナイトとモーグリはその間に逃げ切った。
368名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:25:11.24 ID:G2zTiAyC
「ああいう人に付きまとわれたら大変だよね」
 モーグリと共に聖域まで逃げ切ると、途端に力が抜けた。緊張して出た汗は、
服に染みが出来るほどあった。イミテーションとまともにぶつかっても勝てるかどうか、
という実力の彼では仕方が無いことだった。
「コスモスはどこかな?」
 白い衣装に金色の髪の毛と、清楚を絵に描いて額に入れたような美しい姿は、秩序の神に相応しい。
すぐに見つけた、くつろいでいるらしく、大きめの椅子で横になっていた。その側には、
巨大な、やたら曲がった握りをした剣を持った男が本を読んでいた。
「うーん、スコールがいるみたいだし、問題ないか」
 聖域の床で常に流れる水で体を洗っていると、腹がだらしなくグゥ〜と鳴った。
モーグリも同じく。顔を合わせ、くすくす笑った。
「お腹すいたね。ちょっと待ってて、何かもらってくるから」
 と言うと、秩序の主コスモスと、その横で座っている男スコールのところに行った。
遠めで見るとくつろいでいるようであったコスモスは、目の下に隈を作って眠っていた。
スコールは、眠っているコスモスを起こさないように少しこっちに寄ってきた。
「ねえスコール、パンないかな?」
「腹が減ったのか?」
 事情を聞いたスコールは、ため息をつきつつも、頷いてパンを一つ渡した。引き換えるように言った。
「パンが底を尽きた。予備を持ってくるから、コスモスのことを頼む」
「どこに行くの?」
「緊急ボックスに回収しておいたパンがある。
シークレットシューダーの底に格納してあるから少し時間がかかるが」
「うん、行って来て! 食料は大事だからね」
「もうじきセシルとプリッシュが来ると言っていた。それまでコスモスを頼む」
「信用ないなぁ〜、大丈夫だよ! 僕だって戦士なんだからね」
「ふぅ……」
 スコールは否定も肯定もせずに出て行った。
「本当に大丈夫だってば!」
 と言いながらまたお腹を鳴らす。走ってモーグリのところに戻り、パンを半分にして渡した。
空きっ腹ゆえにすぐに食べてしまったが、パンそのものが大きく、揃って満腹だった。
「クッポッポー!」
 モーグリはコーンのような手を出した。先には、どんぐり大の赤い実があった。
モーグリの大好物、クポの実だ。人間が食べても大丈夫。
「ありがとう」
「クポポポポポポポポクッポ」
 お礼を言いたいのはこっち、とでも言いたげに頭を下げると、ぱたぱた飛んでいった。
手を振って見送る。聖域から出て行く直前、ぐるんと縦に一回転した。
「気をつけるんだよ」
 モーグリのいた場所まで見送ってやりたいが、コスモスを守らなければならない。
彼女が消滅すると、自分たちも消滅してしまう。
369名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:25:45.16 ID:G2zTiAyC
 コスモスのすぐ近くに座る。ちらと見上げると、彼女のスカートの裾がめくれ、
覗き込めば見えそうだった。が、神様相手にそんなことを考えるなんて、と我慢して、
拳を作って鎖骨に当てながら、ごろごろ転がって、頭を水に浸して冷静になった。
「ああ言っちゃったけど、一人は初めてだから……早くセシルとプリッシュ、来てくれないかな。
さっきみたいなイミテーションがいっぱい来たらどうしよう」
 考えると、不安に押し寄せられたため息が出た。
「ひと皮剥ければ」という可能性を込めてのオニオンナイトの称号、
今はまだまだ子供だ。一人で重責を背負うのは厳しいものがあった。
(来るなよ、来るなよ)と祈ること数十分、戦士が二人、ほぼ同時に帰ってきた。
「よぉ〜、コッスモス! あとネーギーぼーず! 帰ったぞぉ〜!」
 騒がしく帰ってくるプリッシュとは対照的に、セシルは落ち着いた雰囲気を持ち、
割れた装備を引き摺りながらコスモスに礼をした。
「コスモス、僕たちは特に負傷もないから、心配はしなくていいよ」
 二人に話しかけられ、コスモスも目を開けた。微笑みを二人、そしてオニオンナイトに向ける。
「ま、僕が居ればイミテーションが来ても問題ないってね」
 いつもの調子に戻った彼は、フフンと鼻を鳴らした。
「護衛ついでに見回りしてくるよ」
 返事も聞かないうちに、オニオンナイトはコスモスの守護を押し付け、逃げるように離れた。
途中、イミテーションを見つけた。ほかの戦士なら目を瞑っても負けないような相手だった。
だが、手がぷるぷる震えて、行くぞ、行くぞ、と念じても一度背を向け、
新呼吸をしてから攻め込んだ! 不意を疲れた相手は瞬く間にオニオンナイトの下に果てたが、
少年は歯噛みした。うずくまって拳をダンダンと床にたたきつけた。
「いくじなし! 弱虫! あれぐらいので緊張してどうするんだよ!」
 同時に溢れてきた涙を袖で強く擦った。

370名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:27:29.90 ID:G2zTiAyC
 秩序の神コスモスが鎮座する聖域。いくつもの光が道となり地と地をアーチ状に結び、
病魔も消し飛ばす清浄なる空気が満ちる。神の場として寸毫の不足もない美しさ
「腹減ったァアア!」……には相応しくない、プリッシュの俗塗れの声がこだました。
 コスモスとセシルは呆気に取られたように目をぱちぱちさせていたが、
やがてセシルがこほんと咳払いをした。職業が暗黒騎士兼聖騎士ゆえに、礼儀には厳しい。
「プリッシュ、場をわきまえた発言をしてくれないか?」
 神の前で、というのはもっともだが、彼女は世界最強の魔道士をおばちゃんと呼ぶ豪胆の持ち主。
水着と黒のズボンという活発的な外見に違わない性格で、声を収めることは無かった。
「こんな場所でも貢物はあるだろ? なあ女神様、恵んでくれよぉ。ハンドパワー込めてさ」
「でも、私は料理をしたことがありません」
「真心が込められたものを食べたいんだ!」
 コスモスは困った、というように顔を斜めにして、目を閉じた。その姿に、
セシルが過敏に反応し、プリッシュとコスモスの間に入った。
これ以上迷惑をかけるようなら武力も辞さない、とでも言いそうな表情だ。
プリッシュは態度を少し軟化させ、セシルを見た。
「うふふ、貴方の手料理でもいいのですよ」
 口調と共に、二の腕を寄せて胸元を強調する。といっても、塵山のような平坦なものでは、
セシルの固い表情は崩れない。睨みつけられること1分弱、舌打ちしながらその場を離れ、
聖域にいくつもある白い座席に、どたーんと豪快に座り込んだ。あぐらを掻きながら寝転んだ。
「はぁ、モーグリはいねぇ、蓄えていたはずの食い物は根こそぎなくなった。
このまま飯にありつけねーんだ。だーれも奢ってくれねーしなーァ!」
 後半、やたらと感情を込めたが、コスモスもセシルも関係ないそぶり。
彼らだって、あげられるようなものなど持っていない。
襲ってくる敵はイミテーション、作り物のような体だ。倒しても食べる部分はない。
ただでさえ戦士がそれぞれ持ち寄った料理や食材を分けているのだ。
モーグリがいれば食材を買うことは可能だが、ぼったくりのお値段である。
プリッシュは体技を駆使して戦う上に肉体年齢が食べ盛りのため、
非常に腹が減る。拾って食べる量では到底足りないのだ。
 ストレスのあまりゴロゴロゴロゴロ、三半規管が狂うほど回っていると、
遠くから「コスモスー!」と声が聞こえた。高い男性の声に、プリッシュの、
エルヴァーン独特のやや長めの耳がピンと上向く。
371名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:28:24.71 ID:G2zTiAyC
 地平線から、オニオンナイトが来た。コスモスに会うなり、ぺこっとお辞儀をする。
角度がきつすぎて、手裏剣のように広がっている大きな装飾をつけたかぶとが脱げかけた。
顔を起こすなり、きらきら光る瞳でコスモスを母のように見る。
「イミテーションが二体いたから、倒してきたよ(レベル1だったけどね)!」
 凄いでしょ! とでも続けそうな少年の笑顔に、コスモスはにこっと笑顔を見せる。
「強くなりましたね……他の戦士たちを追い抜くのも遠くなさそうです」
「へへーん!」
 胸を張る彼は、背筋を伸ばしても小さかった。ましてや、隣に比較的ガタイのいいセシルがいる。
どうしても小さく見えてしまうので、オニオンナイトは拒むようにセシルから離れた。
「ところでヴァンはどうしたんだい? 一緒に行動していたんじゃないのか?」
「トレーニングだって言って、別の世界に行ったきりだよ」
「ついて行かないのか?」
「ついて行けると思う? 元の世界からか分からないけど、寄り道しすぎだよ。
一緒にいても、疲労より気苦労の方が溜まっちゃってさ」
「気持ちはよく分かるよ。だけど、彼はキミのことを弟だと思っているんだから」
 と、敵であるカオス勢に実の兄がいるセシルは、仲良くするように言うが、
「……全く、手のかかる兄だよ」
 口を尖らせ、不満だらけのように言った。
言い終わると、コスモスがいることを思い出し、二人揃って背筋をピンと伸ばした。
「ご、ごめんなさい! 変な会話を聞かせてしまって」
 影も踏まない距離にいるオニオンナイトに、コスモスはくすりと笑う。
「いいのですよ、語りは体を癒し、気を楽にします。それに、貴方たちが楽しそうにしている姿が、
どれだけ見ていて微笑ましいか……例える言葉も思い浮かびません」
 コスモスの笑顔に、二人は顔を見合って頷いた。
「今度の戦いは、絶対に僕たちが勝ちます!」
「コスモスは安心して見てて!」
「ええ、期待していますよ」
 コスモスの返事を受けると、オニオンナイトはセシルを残して離れた場所で座った。
聖域の、常に濡れている床のせいで服が濡れるが、気にしないように考え込んでいた。
「どうしたんだろう……最近のコスモス、すっごい綺麗に見える」
「うん。そうだよね」
「そりゃヴァンに『何歳?』って聞かれれば若作りするようになるって。
最近、ご機嫌斜めみたいだから気をつけろよ」
 オニオンナイトの後ろで、プリッシュが呟いた。オニオンナイトは驚いて、
魔法を唱えられるほどの距離をとった。彼女の顔をよく見ると、
ニヤニヤしつつ唇を舌で舐めるという、あまり嬉しくないタイプの笑みを浮かべていた。
水着のような衣装なのに色香を持たないプリッシュは、
大変にお腹をすかせているらしく、露出している腹をぽんぽんと叩いた。
「何か奢ってくれよ」
「はぁ? なんで僕がプリッシュに奢らなきゃいけないの?」
 喧嘩腰のオニオンナイト。対してプリッシュは返事をせずに、すっと間合いを詰めて、
少年の後ろに回りこんだ。かぶとの装飾をぎゅっと掴み、こすって、匂いをかいだ。
「ふむふむ、鰹節みたいだから出汁が出るって思ったけど、そんなことなさそうだ。
でも、炒めてテキトーに味付けすりゃ食えるかも。お好みに焼いちまうか」
 独り言を頭の上でされるという体験、オニオンナイトは何だかとても怖くなり、
かぶとを脱いで、逃げた。プリッシュはかぶとに噛み付いて、すぐにぺっと吐き出すと、
視線を少年の顔に向けた。目がきゅぴーんと、悪巧みをするように光った。
「オレンジ色の髪に整った顔立ち、長―いお下げ。なかなか将来有望な顔つきじゃねーか」
「今は有望じゃないんでしょ。というわけで、ご飯なら一人で勝手にやってくんない?」
 立ち去ろうとするオニオンナイト、後を追おうとするプリッシュ……その彼らの動きは、
一度止まった。錆びた滑車のような鈍い音が、地平線の方から聞こえる。イミテーション、
それも相当な量の足音だ。その先頭にいるのは、さっきまで一緒に行動をしていたヴァンだった。
372名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:29:15.70 ID:G2zTiAyC
「あのアンポンタン……何連れてきてるのさ」額に手を置いてあきれるオニオンナイトに、プリッシュは言った。
「また失礼なことでも言ったんだろうな」
 というと、指をぽきぽき鳴らし、軽い屈伸運動をした。
 襲ってくるイミテーションは全て女性型。すらりとした足を覆う斑模様のストッキングが美しいが、
目元が軽く吊って怒りが見える。一体だけ魔女のように長いドレスを着ているものがいて、
大勢コスモスへと向かう中オニオンナイトへと一直線に向かってくる。
「ご指名だぞ」プリッシュの言葉に「こいつは僕に任せて!」と返す少年。
プリッシュは少年の頭をぽんと叩くと、コスモスへと走る。
 ヴァンは手を振りながら、こっちを見ている。
「おーい、コスモスー! セシルー! 適当にあしらってずらかれ!」
 この言葉を聞いて、コスモスを守っているセシルが首を横に振った。
「コスモスはここにいることに意義がある。逃げるわけにはいかない。コスモス、僕の後ろに!」
「セシル、そんなひび割れた装備で大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
 聖騎士としての姿のまま敵陣へと突っ込む。剣の一振りでイミテーションが弾け、
散らばり、破片が更に被害を拡大させる。だが、その働きも矢の如き一瞬。囲まれ、
振り切った剣が割れるように折れ、イミテーションの纏う氷塊、竜巻、黒い重力、
破滅的な音と共に銀髪が踏み荒らされ、顔が血と青痰で塗られていく。
「しっかりしろー!」
 プリッシュが、イミテーションを砕き散らしながらセシルの眼前に現れた。
イミテーションは蹴りを受けたもの、あるいはその破片を受けて怯む。
そのとき空いた場所に、プリッシュが入った。鼻の下を擦りながら、啖呵を切った。
「おらおらおらァ! 相手はこのプリッシュ様だッ!」
 言うなり、プリッシュの石のような拳が一発ごとに敵を砕き散らしていく。
蹴り、短剄、バックブロー、繰り出す攻撃の一つ一つが次々とイミテーションを葬っていく。
 プリッシュは敵をなぎ払いつつ、遠くを見た。
オニオンナイトは一体のイミテーション相手に手間取っている。
イミテーションに目潰しをしたらしく、攻撃をあまり食らっていないが、苦戦気味。
コスモスは落ち着きのない表情で戦士たちを見ている。セシルは敵に踏まれていて見えない。
そしてヴァンは、プリッシュめがけて走ってくる。
「俺が連れてきたんだ、俺も活躍しないとな」
 ヴァンは炎を纏いながらイミテーションを吹き飛ばす。
イミテーションがトンネルを作るようにヴァンに弾かれた。着地のとき、
プリッシュの近くに寄った。プリッシュはヴァンの顔も見ずに言った。
「どーいうこった? こんなに同じ奴らが来るなんてよ」
「綺麗な足の割には老けてるよなって言っただけだ」
「やっぱりお前が悪いんじゃねーか!」
「プリッシュより若くてスタイルいいってフォローしたけどな」
 槍を出して振り回した。
ヴァンを台風の目とするようにイミテーションが吸い上げられていく。
悲鳴をあげているが情け無用。プリッシュは腰を落とし、拳に力を込めた。
モンクの奥義といわんばかりに拳でイミテーションをかち上げると、ブワッと衝撃波が走った。
「爆っぜろォ!」
 耐えようの無い勢いに、固まっていたイミテーションもひとたまりもなく崩れ、消えていく。
 欠片をぱっぱっと取りながら、汗もかいていない額を拭った。
373名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:32:15.18 ID:G2zTiAyC
「あ〜、食前運動にはいい感じだったぜ! セシル、立てるか? 手ぇ貸してやるよ」
「これぐらい……」強がるセシルと、「風が少ないからいけるな!」ボウガンを構えるヴァン。
方向はオニオンナイトと戦うイミテーション。ボウガンの引き金を引くと同時に、「よし!」と叫んだ。
命中した矢が、イミテーションの体勢を崩した。「チャンス!」小さな体から放たれた火球により、
イミテーションは炎上、ふらついた後、消滅した。剣を指先でゆらゆら浮かせながら、
「一応、お礼は言っておくよ。ありがとうッ」
 と言うオニオンナイト。戦士たちの勝利にコスモスは安堵したらしく、微笑んでいた。
「見通しが甘かった」というセシル。体だけは一丁前に光っており、リジェネの効果で回復していく。
「俺様がいてよかったな」と、セシルを見ながらプリッシュは笑う。
コスモスは、「お疲れ様」と戦士をねぎらいつつ、セシルの額に手を置きながら言った。
「少し休んでよいのですよ」
「主を守らなければならない、そんな気がするんです」
 どうしても、ここにいるといって譲らない。この世界に召喚される前に、
余程責任が重い職でもやっていたのだろうか。そんなセシルに、ヴァンが近寄った。
「俺がここでコスモスを守るから、お前は寝てろよ」
「しかし、ヴァン一人では」
「さっきみたいに返り討ちにするって」
「なら、せめて武具だけでも渡しておく」「いらない!」「よしなさい!」
 立て続けに否定されたセシルは、顔面から落ちるように倒れた。
コスモスが、聖域の水で溺れないように上を向かせた。
 女神の優しさが目立つ中、オニオンナイトはプリッシュとヴァンを交互に見ていた。
二人とも、頭も態度も軽いから、重責の伴う光の戦士失格なんじゃない? と思っていた。
勘違いだった。プリッシュは拳の一つ一つが重く、体の動きにはついていけそうにない。
ヴァンは年上の弟のように思っていたが、一度に大勢を相手にする力、
かつ離れたところにいる相手にボウガンを正確に当てるというのは見たこともない技術が伺えた。
オニオンナイトという称号と資質だけにかまけていた自分とは違う。
本当に強い。それに、なんだかんだで周りを心配している。
「ちょっと、見直したかな」
 感心していると、プリッシュが鼻をすんすん鳴らして寄ってきた。
「お前、いいにおいすんなぁ〜」
「え?」
「何かあるだろ!」
 耳がぴんと伸びているからといって、鼻が悪いわけでもない。
オニオンナイトの髪、鎖骨、胸、へそと来て尻で止まった。
「ここだ!」
 尻ポケットに手を突っ込み、さっと盗んだ。モーグリが大好きな赤いクポの実があった。
「へへへ、もーらいっと!」プリッシュは即座に逃げる。
「返せよ! 僕のだぞ!」
 オニオンナイトは小さな体らしいすばしっこい動きでプリッシュを追うが、
プリッシュも実力をほんの少し発揮してそそっと逃げる。速度は互角だったが、
すぐにスタミナに差が開いてしまった。
「はぁ、はぁ……もう、むりだ」
 膝から崩れ落ちるオニオンナイト、彼が視線を地面へと向けている間に、
プリッシュの咀嚼音が聞こえてくる。見上げると、案の定、クポの実はプリッシュの口の中に。
「あああ! せっかくモーグリからもらったのに」
「あとで倍返しにしてやるから、落ち込むなよ」
 と言いながら、彼の両肩に手を置く。ごそごそと尻ポケットを探る。
「まーだあるかな〜?」
「な、もう無いってばッ!」
 怒って突進する彼、と、彼の頭に手を置いて突進を止めるプリッシュ。
手足をじたばたさせるだけのオニオンナイトは見ていておもしろいが、
(足りねえ!)ふんっと押し返してでんぐり返しさせると、
プリッシュは口笛を吹きながらコスモスの方へ向き直した。
374名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:42:17.79 ID:G2zTiAyC
「なあ〜コスモス、ちょっと見回り行ってくんな!」
 見回りと言うと、この辺に怪しい奴がいないかどうか見てくる、という意味になりそうだが、
実際は他の世界へと向かう口実。コスモスは、いつもは認めているが、「いいえ」と首を横に振った。
「今は怪我人も出ています。私だけならヴァンで十分ですが、
セシルも守るとなると、戦士は多い方がいいでしょう」
「大丈夫だって〜、あの坊主を残すからさぁ〜」
 と、今にも走り出しそうなプリッシュに、コスモスは、
弱くも、重みと含みのある、怪談でも聞かせるような声を出した。
「シャントットがこちらに向かっていますけれど、それでも、貴方は行きますか?」
「NO、有り得ねェ!」
「最近、ぶち切れていないらしいですから、イーファの葉を貴方に渡した上で、二度の地獄を」
「それは有り得る!」
「では、ここに残りますね?」
 プリッシュは「ぅぅぅ」と小さく唸った後、無言でオニオンナイトの方へと戻った。
彼は逃げるようにプリッシュの視界から離れていくが、余計に興味をそそられた。
「ん〜、どうした、これ以上一緒にいるとパックン食われそうだって顔してよぉ」
「してないよ! これ以上いると変なことに巻き込まれそうだってことは考えたけどさ!」
 怒っても童顔ゆえに迫力の無いオニオンナイト。かぶとを外しているため、
背丈の割り増しができていないのも一因。それでも小さいなりにいらついた態度で、
歩くたびに水を余計に撒き散らし、聖域にいくつかある椅子に座る。
ユリのような形の椅子がガタンと揺れ、ギシギシと反動を残していた。
 空腹中のプリッシュは、オニオンナイトの気持ちも分からないでもないが、
木の実一つで済まされるわけもなく、コスモスをちら見して危険がないことを確かめると、
「ダァー! やっぱり足りねぇって!」と拳を床に叩きつけて叫んだ。
コスモスに直訴して食材を頼んだ、断られセシルに向かったらポーションをせがまれた。
ヴァンには「プリッシュは何歳だっけ? 忘れちまったんだ」何も期待できない、
期待の全てが無に還る、まやかしの希望なんかいらない。空腹が笑えないほど高まり、
聖域に流れる水を飲んでも大して満たされなくなってきた頃には、目がすわっていた。
 御しやすいオニオンナイトのところに向かうと、背もたれ越しに言った。
「なあ、オルトロスの召喚石を持ってないか?」
「持ってる」
 そっけなく答えたオニオンナイトは、プリッシュに聞き返した。
「何に使うのさ?」
「焼いて食う! あれなら食っても誰も文句言わないだろ?」
 凄い理由。
 オルトロス、見た目はタコ。焼いたことはあるが、
なぜか「茹でタコ!」と言っていたこともある(どう考えても焼きタコ)。
食べちまおうぜ、と言い出すプリッシュに、オニオンナイトは首を横に振るだけだった。
「無理だよ、今チャージ中。さっきのイミテーションで使い切っちゃった」
 力をなくしている召喚石を見せると、彼女はがくりとうなだれた。
「ヂグジョォ〜! タコにまで馬鹿にされるのかよぉ!」
(こんなの欲しがるなんて、意地汚い奴だけだよ)
「俺は足4本でいいのに! ヴァンみたいに全部と言わねえのに! ああ、神様!」
「……食い意地張り過ぎだよ。ますます兄としては見えないや」
「はぁ〜ぁぁぁ」
 プリッシュは力尽きるように顔から水に浸かる。しばらくそのままで、
ちょっと心配になってきた頃、悟りを開いたような穏やかな顔つきになっていた。
「お前がいたなぁ……この際栄養一番、味は二番……うふふ!」
 睨付ける。目向きは顔から、ずんずん下がり、ズボンで止まった。
獲物を狙う肉食の視線。オニオンナイトは視線の異様さに気付いて、
逃げるように跳ねたが、プリッシュはそれ以上の速度で背後に回り込み、
脇から肩にかけてがっちり捕らえた。バックアタックだ! そのまま椅子に座る。
「セイツウしているよな?」
「……忍者と賢者とかなら精通してるけど、関節技にはまだ」
「確かめてみりゃ分かるか。おらー、全部脱げ!」
「は? あ、なにさ! わわ、だめ、こんなの……ーッ!」
 声変わりしたばかりの絶叫が響いた。
375名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:43:51.84 ID:G2zTiAyC

「本ッ当に召喚石使いきってんなァ〜」
 プリッシュは呆れるように、力を失っている石を見た。
「つーかオルトロスにも使い道があったんだな」
 感心するプリッシュに、少年は背中を見せて泣いていた。
「もう、伝説の勇者なんて言えないよ……」
「弱い奴は奪われて当然」
 プリッシュは、彼の上着をぽいと投げ捨てた。ゴチンッという有り得ない重量の音がした。
「服の中に拳装備を99個持ってる伝説の勇者がどこにいるってんだ?」
「身に覚えがないよ!」
「尚更おかしいだろーがッ!」
 だから体が重かったのか、などと思っていたが、軽やかな今の体は、屈辱的だった。
「僕は、最低だ……」
「ほらほら、下着を返して欲しけりゃこっちに来いよ」
 服を旗のように振ると、少年は獲物を見たように勢いよく襲い掛かってくるが、
軽くいなして額をパチンと叩いた。また距離を広げる。
「ここまでおいで、甘酒進上」
 逃げるプリッシュ、追いかけるオニオンナイト。だが、実力差は歴然。
追いついても拳一発で吹っ飛ばされる。繰り返す間もなく、諦めがついた。
「無理だ……強すぎるよ……」
 呆然とする彼に、プリッシュは後ろから抱きついた。
「わっ! や、やめてよ! 僕は裸なんだよ!」
「お前なあ、服が無いからってなんだよ! 俺だって似たようなもんだろ」
 プリッシュは軽装の上に水着を着るという、ズボンの上にスカートを履くような服装をしている。
手足はすらりと出ているのだが、似たようなとは言い難い。ただ、布自体はとても薄い。
何も自慢にならない胸のふくらみが、少年に押し当てられていた。
不思議な感触に、落ち込んでいた少年も「あ」と声を漏らした。
「よーしよーし、いい子だ」
 急に静かになった少年の、股間に手を伸ばした。小さな男性器を手のひらで軽く押した。
脱がされて以来黙っていた少年も、目を丸くして驚いた。
「うわッワワッアア!」
 アヒルみたいに巻いた絶叫。同時に身の危険が再来したらしくもがく。
だが、がっしりとロックされていて動けない。手の動きは止むことなく、
ふにふに、むにむにと強弱をつけながら揉まれる。
「ほーら、こんな美人にされてんだからとっとと気分よくなれよ」
「そ、そんな、の、無理だよぉ」
 股間もそうだが、後ろから押し付けられるプリッシュの胸に神経がいってしまう。
既に腫れた程度に硬くなった股間、これ以上は駄目だと理性で考え、
歯を食いしばって堪える。プリッシュが普段とは違う、女性らしいしなやかな手つきで、
小動物を愛でるように撫で回す。小指も埋まらぬ胸といえども、
慣れていないものにとっては性を昂ぶらせる。必死に堪える少年だったが、
耳にふぅと吐息をかけられた瞬間、頭の中が真っ白になった。
性欲が我慢を通過してしまい、もう止められなかった。
「う、ぁ……わ」
 声が漏れて、小さなものが角度を持った。
376名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:44:32.94 ID:G2zTiAyC
「へへ、やっとか!」
 プリッシュは少年の前に回り、硬くなったものを右手で包んだ。
まだ包皮が目立ち、ちょんと先端が見えている程度だった。
刺激に慣れていないらしく、全体的に肌色に近かった。
「なんだ、被ってら」
「な、コスモスに仕える側なのに、そういうこと言ったら駄目だろ!」
 怒号を飛ばす彼だが、「うるせえ」プリッシュが指先で亀頭を突いた瞬間、悲鳴をあげた。
プリッシュは股間を押さえている少年を見てくすくす笑った。
「ま、これぐらいじゃ終わらないって。気持ちよ〜くしてやっからなァ」
 少年の足を開き、体を入れる。彼の手をどけると、上向いた男性器の先端を、にゅるりと舐めた。
「ギャッ!」
 体が震えて、手足が一瞬地面を離れる。プリッシュは「ふふん」と笑うと、
舌全体で包皮を這いずる。皮の上から亀頭、溝、竿と、唾液を塗りつける。
 少年の声が舐められるたびに小さく出る。舐めたところに手を当て、愛撫らしく触れる。
唾液でぬるぬるになったところが次々と指の刺激を受けて、ひくひくと動く。
少年は苦しげに目を閉じ、唇を噛んで堪えている。プリッシュは構わず、
いやらしく出した舌で閉じかけの皮を舐め上げ、覆いを外していく。
触れる痛みが香辛料のようになったのか、少年は我慢し切れなかった。
「あ、あう、うわあ!」
「ほらほら、もっともっと」
 悲鳴のような声を楽しみながら、彼の肉棒を舐め、広げ、捲くる。溝まで出させると、
初めて外気に触れたばかりの全体をはむっと銜えこんだ。生えそろっていない陰毛が鼻に当たる。
「はまんふんんあよ(我慢すんなよ)」
「……え?」
 荒い呼気の少年が、「な、なんていったの?」と聞き返した瞬間、体が跳ねた!
「うわわああ、あっあァ!」
 今まで感じたこともないであろう性感に、体がピンと張ってしまう。
 空気に触れることすら慣れていない場所が、唾液によって羊水のように覆われ、
ぐにゅっと動く舌で自由に扱われる。根元は指に包まれ弱くも確かな刺激を受ける。
「こんな、の、いやだよ。だれか、た、たすけ……て」
(我慢すんなっての)一層、動きを速める。
「う、うぁ……あ!」
 背筋を伸ばしても消えない快感を、声として吐き出し、それでも体を巡って、溜まっていく。
時と共に動きを強めていく。舌の虜になったように膨らんだ亀頭を、
じゅるじゅるっと音を立てて吸い出す。淫らな音が続くと、
遂に少年の我慢が壊れ、彼女の口の中に己の精を吐き出してしまった。
377名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:45:16.37 ID:G2zTiAyC

「やっぱ、この食感って慣れたもんじゃねえな」
 プリッシュは放たれた精液を飲み込みながら、顔をしかめて愚痴をこぼす。
オニオンナイトは聞いていられなかった。体育座りで、唾液でべたべたになった股間を見ていた。
圧倒的な実力差でいいように扱われたのに、一概に嫌だとも言い切れなかった。
 100mも離れていないところにコスモスとセシルとヴァンがいるのに、助けを呼ぶことも、
これからどうしたらいいのかと相談することもない。何か、とんでもないことをされた気がするが、
正体が分からない。悪いことをしているという気がするものの、また味わいたい、
もっと気持ちよくなりたい、という思いがあり、それが自分の道徳との間で揺れていた。
ただの村人であれば躊躇いなく欲に身を任せていたのだが、光の戦士というブレーキがあった。
「ネギぼーず」
 プリッシュが後ろから抱き付いてきた。
「離してよ!」振り払うように手をばたつかせるが、
決して本心からとは言えず、どさくさに紛れて自分から背中をプリッシュに当てた。
ふにっと何かがへこんだ気がするが、小さな変化すぎてよくわからない。
無意識に、ぐいぐい押し付けるが、プリッシュが「おいコラ」と頬を抓ったのをきっかけに、
プリッシュから全力で離れた。
 プリッシュは胸をほぐすように自分でなでまわすと、「ったく最近のガキは」と呆れた。
 それでも、一度女性を求めてしまった体は、自分では止められそうになかった。
「プ、プリッシュ!」彼が欲のままに求めようとしたとき、「何だよ!」と睨まれた。
オニオンナイトの行動と決意が、アーリマン以上の強烈な視線と言葉に止められた。
いやがおうにも黙らざるを得ない。口を開いたらぶち殺される気がする。
よくて半殺し。大元となっている性欲をとにかく消そうと思い立ったが、残った性感で、
いけないと思っても性器がまた上向こうとしている。もし彼女に見つかったら、
よろしくない結果になりそうなので、鎮まって! と祈った。
(頼む、頼むよ!)
 両手を合わせ、小さく声に出る。甲斐あって、しゅんと小さくなった。
(よかったぁ〜)
 頭を垂れ、心の底からほっとする。っと、プリッシュの体が、下げた視界に入った。
「え、えーっ!」
 顔をあげて見ると、位置関係が、プリッシュがオニオンナイトを背負っているようになっていた。
手をつかまれ、二人羽織をするような姿勢になっており、しかもその力がものすごいものだった。
髪の毛の香りに意識が朦朧としていると、
「せっかくだから、お前の筆下ろししよーぜ」
「え?」
 言葉の意味が分からず、沈黙そして混乱。プリッシュの手が、彼の手を胸に誘導した。
それぞれの指が同じ指に当てられ、傀儡のように動く。胸をぷにっと潰すと、
少年は目をぱちくりさせて、顔を見る見る紅潮させているものの、拒む様子はなかった。
378名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:46:38.95 ID:G2zTiAyC
 ふにふに、くにくに、しばらく不思議な感覚に神経を奪われていると、突然大声を出した。
「変だよ! こんな、胸を触らせるなんてさッ!」
 怒ったというよりは焦ったときに自己防衛のために出たような、上擦った声だった。
プリッシュは目立つ反応は見せず、彼の手をぎゅうと胸に押し付ける。
動きは両手に及び、褐色のふくらみが歪なものとなる。次第に、
少年は自分の意思で力をこめるようになった。ほんの少しの力で一大事のように形をゆがめ、
すぐに元の形に戻る。柔らかさと温かさ、それに布越しに分かる小さな突起。
触れるたびに顔から汗が伝う。感覚の琴線に触れたらしく、
男性器が膨らみ、プリッシュの腰に当たった。
「お〜準備できたか〜?」
「い、嫌だよ!」相変わらず上擦った声。一度退くことを決意した心は変わっていなかった。
「俺が相手だから、か?」
「そうじゃない! そうじゃないけど……」
 なんとも説明しがたい、倫理や道徳では、住む世界の違いもあるし説明は無理だった。
元の世界に別に想う人がいたのかもしれない。「とにかく変なことは避けたい!」
としか説明ができなかった。しかし、そんな理由で、プリッシュが止まるわけが無い。
「ふ〜ん」と鼻で言うと、目を猫のような形にして見上げた。
「嫌だって言うんなら逃げてもいいぜ!」
 鼻の下をこすり、にかっと歯が見えるほど大きく笑顔を見せた。
大人の女性、といよりはいらずら好きな子、という顔だったが、免疫のない少年なら魅了される。
「ど、どうしたらいいんだ」
 様々な記憶や倫理観が渦巻く混沌の中で表れた苦悶の表情とは裏腹に、
下半身は単純で素直。プリッシュの腰に、先走り汁をつけて、軌跡をつけていた。
「やる気あるんだな」
「あう……ぅ」
 諦めたように、少年の手が、プリッシュの誘導なしに、つつましい動きながらも胸を味わった。
目は彼女の顔に完全に固定されている。嫌ならやめてもいい、という言葉を忘れたようだ。
むしろ、健康的な肢体に吸い寄せられているようですらあった。
379名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:47:46.00 ID:G2zTiAyC
「プリッシュ……僕、は、やってみたい」
 プリッシュは筆下ろしと遠まわしに言ったのに、彼は本能で知っているようですらある。
どこか罪悪感を漂わせていたが、まごうことなき本音。胸をわしづかみにしてきた。
「わわ!」
 突然の積極性に、プリッシュは握りこぶしを作ったが、すぐに拳を解いて、
彼女らしからず淑女のように、両手を重ねて膝に置いた。
「や、やわら、かい! すごく、ぷにって、すごい!」
 咽るような呼吸と共に喋る。慣れていない動きそのもので、胸に指を埋めているだけだった。
乳輪や乳首ということすら分かっていそうにない。プリッシュは物足りなさそうにした顔で、
彼の視界に入らないようにため息をついた。
「(ま、しょーがねーよなー。せっかくだからサービスしてやっか)……あっ!」
 わざと甘い声を出した。少年は気付いていないのか、動きを大して変えていなかった。
相変わらず押すだけの手の動きを導くように、プリッシュの手が伸びた。
「なぁ、ここ、突起あんだろ。そこが気持ちいんだ」
 肌の色と似ていて目立たない、ましてやプリッシュの後ろにいる少年からは見えないが、
触れば分かる。まだまだ小さいが、重点的にこねて、潰して、まわして、
と思考抜きにひたすらやられると、さすがに肥えた。
「お、大きく?」
「ああ、お前のと一緒だよ」
 プリッシュは、腰に当たっている男性器を見た。露出した亀頭の先には白い液体が滲んでいた。
(ったく。慣れていないと勝手に出ちまうもんなのか? 急ぐか)
 後ろの少年の手を強引に体から離すと、振り返った。こちらの視線は顔に、
あちらの視線は胸と突起向きだったが、プリッシュは目の前で水着と下着を脱いだ。
少年の目線が下へと向かった。
「ジロジロ見んなよ」
 下着を脱ぐと、毛と一緒に、うっすらと滲んでいる割れ目が見えた。
当然、彼の視線はそこに釘付け。まばたきも忘れて見入っている。
「見るなって、言ってんだろ?」
「む、むむむ、無理です! どうしても目を離すことなんて!」
 いつもは生意気な彼も咄嗟に敬語になって、震えながら首を振る。
プリッシュは笑いながら小さく舌打ちすると、彼の肩を掴み、押し倒した。
首筋に軽いキスをすると、ビクンと大袈裟なぐらいに震えた。首から顔を離し、目をあわせる。
380名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:49:25.94 ID:G2zTiAyC
「筆下ろししてやるって言った手前、俺が入れてやるからな」
「いれて、って、なにが」しなる中指が顔面を弾いた!
「……言わせんなよ」
 プリッシュは仏頂面で腰を上げた。足を大きく広げ、割れ目が更に広がる。
指先を男性器に向けると、できものを扱うみたいに優しくつまんで、上向かせた。
腰を動かして微調整。小陰唇の段差に触れると、そこで止めて、少年を見た。
驚きか緊張か、まばたきをするだけで呼吸すら止まっているようだった。
「さぁてぇ、覚悟しろよ」
 ケケッと笑うと、腰を下ろした。二人の触れる場所が徐々に広がっていく。
「覚悟ってどん……な……あ、ああ……うわぁあああーッ」
 全部入りきらないうちから、犯されたような大声だった。小さな男の小さな生殖器は、
年上の生殖器に挟まれた。捕まったように動けず、もたらされるのみだった。
 少年は目を大きく広げ、唾液を出すほど大きく口を開けて呆然としていた。
手は足元に流れる水を掴み、何かを訴えているようであったが、
びくびく痙攣するようにしているので手の隙間からぼとぼと漏れた。
「痙攣すんのは、普通俺だろうが!」
 またも機嫌悪そうに言うと、彼の頬をぎゅうと摘んだ。
はっと目の色を戻した彼は、露天を見ているような目で言った。
「し、しし、死ぬかと思った」
「うおりゃ!」
 少年の言葉が終わった瞬間、プリッシュは尻に力を入れた。柔肉が男性器を抱き抱えた。
体の若さは本物、瑞々しくも痛いほど熱い肉壷、抱かれた男性器は悲鳴を上げるように、
元々あった白濁液を少々放出した。
 硬度はまだ保っているものの、それも風前の灯火といったところ。
少年の顔は、既にナイトと言う呼び名に相応しくないほどぐちゃぐちゃになっていた。
「あう、あ、ふ、うう」
「死にたくなかっただろ?」
「う、うぐ、はい、ひぐっ、し、しにたく、ない、です」
 何度も頷く純粋な反応に、楽しそうにしていた表情を改めて、優しげに言った。
「ほら、泣くなよ。みっともないだろぉ?」
「ええ、うく、そう、ですね」
 彼の目元に溜まった大量の涙を、プリッシュは優しく拭った。
「ったく、目ェ腫れるだろ?」
 と言いながら、彼の鼻の頭をぷにっと押す。
「ほら、勝手に動け、どんな動きでも俺は感じられるからさ」
 こくんと頷いた。締められているため、動きはゆったりとして弱い。
しかし、動くだけで少年は喘ぎ声を出す。プリッシュは動いているのは彼、
楽しんでいるのも彼、という状況を苛立ちつつも喜んでいた。
 言葉は返ってこなかったが、首が僅かに縦に動いた。くに、くに、と僅かに押し上げているが、
締めている状態であるため動きは弱い。だが、動くだけで少年の喘ぎ声が聞こえてくる。
「へ、俺のおかげで、こんなになってんだな」
 体を前に倒し、目線をほぼ同じ高さにした。乳房を彼の顔にぺたっと当てた。
顔を挟み込むなんてことは到底思い浮かばないサイズだったが、頬に押し付けるぐらいのことはできた。
ぴたぴたと叩きつけるように音を出すと、子犬のような声が返ってくる。
顔は眠っているように可愛らしく、感触に浸っていた。ちょっと押すと小さな声が漏れてくる。
何度も押していると、ちらりと彼の目が開いて、胸が当たっていることに気付いた。
自分から胸を求めて顔を動かし、突起を口に含んでちゅうちゅうと吸い始めた。
他に行動もなく、吸うだけなのは彼の幼さだろう。拙いながらも女性の性感帯をついた行動。
だが、プリッシュは今更すずめの涙のような性感などどうでもよく、
むしろ彼の表情に胸を弾ませていた。産着に包まれた赤ん坊のように愛らしい。
茶化すことも悪戯することも忘れる可愛らしさ。
 プリッシュの方から彼の額にキスをすると、彼の顔を引き寄せ、抱きしめた。
膣も同時にぎゅうっと締める。彼がびくんと跳ねると、呼気が熱くなり、間隔が短くなった。
自分では何もできない彼に、世話をするように何度も腰を下ろした。小さな男性器を上下させる。
体が動かない少年は、やがて悲鳴のような大声をあげると、動きを極端に静めた。
「う、う、ああぁ……」
 力尽きるような声を出して、手足が水面に伏した。
プリッシュは、中に何かが出されたと分かると、すぐに彼から離れた。
聖域の水を手で掬い、自分の股間に塗りたくる。ついで、彼の体を綺麗に濯いだ。
381名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 06:51:10.24 ID:G2zTiAyC
「おーら、綺麗になったぞ」
「う、うん」
 目に力が無い。今すぐに寝てしまいそうだった。
「おいおい、何て顔してんだよ。男になれたんだぞ?」
「……うん……うん」
 プリッシュを見上げながら、ふっと微笑む。襲われたというのに、少しも不安げではない。
「ったく。安心しきった顔しやがって! それでも男か?
絶対に許さないとか、この借りは必ず返す! とか言わないのかよ。
次は俺を襲うぐらいのことをしろよ! 舐められたままでいいのか?」
「……ううん」
 といったきり、目を閉じた。すぅすぅ小さな呼吸が、規則正しく聞こえてくる。
椅子に寝せると、お姫様のベッドで眠っているように気持ちよさそうだ。
剥ぎ取った衣服をかぶせて、体が隠れるようにした。自分も衣服を整えると、
コスモスたちのいるところへ走った。

 ヴァンはコスモスにスリーサイズを尋ね、コスモスはヴァンをあしらおうと遠まわしに喋っている。
セシルは、傷が癒えたのか怒ったように目に力が入っている。
「プリッシュ! 彼がああいうことを望んでいなかっただろう!」
「おいおい、今更止めんのか? ちょっと遅すぎるって」
 お手上げポーズをとった後、言った。
「チャンスはやったぜ。嫌なら逃げてもいいってな。ちゃんと待ってやったし、文句はないだろ。
あいつは据え膳を食いたかっただけだ」
「だが、セックスは本来婚姻」
「うっせぇ! あいつは俺より弱かったから食われた! それで十分だ!」
 セシルは、先ほど酷くやられたためか、口をつぐみ、肩を下ろした。
 黙ったところで、ヴァンがやってきた。収穫ありだったのか、口元が笑っていた。
「なあ、セシル! コスモスってああ見えてけっこう」
「もういい! 僕が君たちから離れるよ!」
 というと、コスモスのところへ走っていった。
一方、コスモスは髪の毛をいじって、暗闇の雲のように尖らせていた。
いい加減にしないと怒りますよ? という無言のメッセージなのかもしれない。
「終わったのね?」と一番に言うあたり、どうも無関心に思えるが。
「なんだか、疲れんな〜」
 プリッシュはポケットからポーションを取り出すと、ぐいっと一気に飲み干した。
炭酸が体を駆け巡り、セックスで使った体力を一気に取り戻す!
「っぷはぁ〜、生き返るぜェ〜!」
 空き瓶をばりばり潰して、踏んでも大丈夫なサイズにしていると、
「あ、腹減りなら最初っからこれ飲んでればよかったかな?」と思っていると、ヴァンが寄ってきた。
「俺もやる!」
 無邪気になってガラスを踏む。
382名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 07:07:53.19 ID:G2zTiAyC
 ゴリゴリゴリゴリ、中毒性のある音の中、プリッシュが言った。
「ヴァン、あの子のことだけど、ちゃんと鍛えてるか?」
「やってるよ! 断られるけど」
「やれてねえじゃねーか。次からは首に輪かけてでもやれよ。
イミテーション一体にだって苦戦してんだぜ? 本物が出てきたらどうなるんだよ」
 やたらと気にかける彼女に、ヴァンは溜めもなしに言った。
「あいつに惚れたのか?」
「ばーか。資質はあるんだから、今のうちに子分にしておこうって思っただけだ。
せっかくやったのに、死なれたら困るだろ」
「うん」
「やらずぶったくりって訳にもいかねえだろ」
「うんうん(ゴリゴリ)」
「……この野朗」
「うんうんうん(ゴリゴリゴリゴリ)」
 怒ったプリッシュと、既に話よりもガラスを潰すことに熱中しているヴァンとあっては、
この場も聖域らしい静かなものとなった。
「まだちょっとチクチクするな」
「じゃ、面倒だからこうすっか!」
 プリッシュが拳に力を込めて、落す! 破片が細かく潰され、さらさらになる。
「う〜。力が有り余ってんなぁ〜」
特に、体力を完全にしたプリッシュは、力の発散所を探していた。
「もう一回あいつとセックスでもして……て寝てるか。カオス勢とでも戦ってくっかな」
 といっていると、シャントットが遠くから歩いてくる。
さすがに彼女の目の届くところでセックスする勇気は無い。皮切りに、
やたらと大きな箱を持っているスコール、口を膨らませているラグナなどがやってきた。
これだけ居るなら、コスモスの守りをしなくてもいいか、と喜び出かけようとしたとき、
ヴァンが、眠っているオニオンナイトになにやら話していたのを見つけた。
「おい、起きろよ。トレーニングしようぜ! オイ(ピシ)、オイ(ピシン)、オイッ(バチィン!)。
……ダメか。なんだろうなぁ、この疲れよう。まるでセックスした後みたいだ」
 おいおい、と戦士たちが白い目を向けていると、
プリッシュはにやにやしながら彼のズボンに手をかけた。
「なぁ〜ヴァン。ちょっと俺に付き合えよ」
「ん、いいけど何だ?」
「ちょ〜っとした運動だよ」
「運動かぁ、やる、やるよ! 少しでも鍛えておかないと、弟に抜かれちまうからな!
そうだ、いい場所見つけたんだ! 列車から逃げる場所なんだけど」
「おっしゃ! 場所は決まったな!」
「こっちこっち!」
 ヴァンは何の疑いもなく、トレーニングという言葉を信じてプリッシュの誘いに乗った。
全てを知っているセシルはヴァンを引きとめようとしていたが、コスモスが彼の口を手で塞いだ。
「好きなようにやらせて」とでもいいたげだった。セシルは自分の意思を殺すように頷いた。
383名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 07:20:17.95 ID:G2zTiAyC
 数時間後、オニオンナイトは恍惚な表情で目を覚ました。いい夢を見ていたようで、
起きてきょろきょろ見回すと、ため息と共にうな垂れた。が、それでも笑みはすぐに出てきた。
「……えへへ」
 凄いことをした、という記憶はあるのだが、おぼろげにしか覚えていないらしく、
はにかんでもそれ以上は無かった。
「何をしたんだろう……って、うわぁあ!」
 裸になっていることに今更気付き、きょろきょろ見回して、椅子を遮蔽にして着た。
転がっている鎧もかぶともきちんと身につけ、何事もなかったようにいつもの格好になる。
足元の水を取って顔を荒い、寝癖を直すと、椅子の背もたれから辺りをちらちら見た。
「あれ? フリオニールにバッツにスコールだ。もしかしたら……皆揃って、は、いないか。
ヴァンとプリッシュがいないや。全く、もう少し協調性ってものを」
「プリッシュなら休んでるぞ」
 と、オニオンナイトの後ろからヴァンが言った。「うわわわ」と過剰な反応をすると、ヴァンに向き直した。
「さっき来たんだけどな」
 パンを丸ごと口にくわえていても、腹話術士のように普通に声が聞こえてくる。
 なぜだかプリッシュのことが、良くも悪くも気になって仕方が無い少年は、
もう一度聖域を注意深く見る。ずっと遠い椅子にプリッシュがいた。
何があったのか、下半身を中心にあちこちが痙攣していた。
自分で歩くこともできそうにない。口が小さく動いているが、言葉になっていない。
「プリッシュ、どうしちゃったの?」
「列車内で勝負してたらさ、4時間ぐらいでああなった。
危なそうだったからコスモスに診てもらったんだ。命に別状はないって」
 プリッシュが一体何をされたのか、少年の想像の及ばない世界に思えた。
「魔列車で、ど、どんなことをしたの?」
「駅弁」
「……食い過ぎだだけか」
 拍子抜けしたように、オニオンナイトは椅子にもたれた。その後ろで、
ヴァンは何かを抱きかかえるように腕を曲げ、腰を振っていた。バグったように速い。
 少年はそんなことは露知らず、ふわぁと欠伸をした。
「ま、プリッシュもちょっとは思い知ったんじゃない?
自己中もホドホドにってね。旅をするなら、おしとやかな人の方がいいや」
 背を向けたまま、オニオンナイトは、(自分にも当てはまるや)と思うと、そろ〜と声を出した。
「あ、あのさ、ヴァン……次にトレーニングいくときは声かけて。僕も行くから」
「いきなりどうした?」
 オニオンナイトはかぶとを脱いで、ぬいぐるみのように抱えた。
「強くないと、ナイトとして恥ずかしい気がして。守りたいものも守れないかもしれないし」
「守りたいものほど守れずに失う……誰かがそんなことを言っていた気がする。
よし、血反吐吐くぐらい鍛えてやるよ!」
「げっ」
 オニオンナイトの顔が引きつった。だが、それぐらいしなければ強くなれないと思うと、強く頷いた。
すぐに二人は腰をあげた。聖域を離れ、足を降って水を払う。
「まずは体力だな!」
 駆け足で、別の世界へと向かうヴァンに、オニオンナイトは慌てて着いていった。
引き離されないように必死になっている様を見て、セシルが呟いた。
「本当の兄弟でなくても、あんな風に走れて羨ましいや……」
 どんどん遠くなっていく二人に、見えなくなっても目を向けていた。
384名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 07:20:41.75 ID:G2zTiAyC
終わり。

では。
385名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 14:34:00.28 ID:1PmgFUQ+
GJ。
エロ以外にさりげなくネタを仕込んでて芸が細かいなーと。
腹ペコプリッシュごちそうさまでした。
386名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:09:12.29 ID:PbfUGdlo
オニオンの反応が一々可愛い
GJ!
387名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 02:13:12.54 ID:k+his8/N
ディシディアのオニオンなんて可愛げのないなクソガキだろう
・・・と思っていたけど見かたが変わりました!
388名無しさん@ピンキー:2011/04/11(月) 21:58:52.82 ID:FOxTvHWj
GJ!オニオンも可愛いが又してもヴァンがやってくれたわWW それに流血セシルもW作家さん、素敵な作品を有難う!!
389名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 00:50:08.16 ID:zoiV73Xa
またも大作GJ!
プリッシュ本当に大食いだなw
390名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 04:14:07.60 ID:xA41qxpW
このスレは保管庫以外に転載可?
391名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 07:46:13.92 ID:AUiD0MpB
自分で書いた作品なら自分のサイトに置いてもいい
392名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 16:28:49.60 ID:E2aXsT8w
おもしろいし最高です
プリッシュいいな〜
393名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 08:03:30.50 ID:ez0MggOk
専用スレがなくなった11やTはここに投下してもいいんだろうか?
394名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 17:57:06.69 ID:D8Bfry6h
>>393
IDを見てみるんだ(Ok)
395名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 19:48:18.89 ID:gAB4rVjJ
>>393
FF総合だし別にいいんじゃないかな。
ダメって言う方がおかしいし
396名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 22:08:56.83 ID:9Ug80i6P
11専用はなくなってなくね?
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1221385189/
397名無しさん@ピンキー:2011/04/15(金) 22:44:03.62 ID:coNwf7kN
なくなってはいないが過疎すぎて実質ないようなもんだ…
398名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 16:15:52.42 ID:UFjx1Fmu
あるならそっちの方がいいだろ
盛り上げてやれよ
399名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 18:30:05.25 ID:hfhuX5uv
えっ
専スレあるのに過疎ってるからこっちでやるの
うわあ・・・
400名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 20:23:15.68 ID:l/nORqvK
専スレに投下+こっちに宣伝 じゃ駄目なの?
401名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 07:00:49.22 ID:/sXnz16S
そこは職人さんのモラル
とりあえずTネタはここに投下、てことは確か。
402名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 07:23:50.46 ID:TXu7wGxc
Tネタをナチュラルに下ネタと読んでしまった
403名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 16:33:04.68 ID:E/4pjVvw
Tは昔ほどの勢い無いからここで良いんでないかね
TA以降は全く知らんけどメリアドールとかバルマウフラとかなら読んでみたい
404名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 19:22:03.40 ID:MDI2RrOY
執筆中の物です。フリオニールの一人称って僕?俺?
405名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 20:06:03.66 ID:wCgvsmmi
>>404
フリオは「俺」
「僕」はセシルとオニオンナイトとクジャだけ
406名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 20:58:44.29 ID:MDI2RrOY
ありがとう!
407名無しさん@ピンキー:2011/04/20(水) 22:38:07.69 ID:EV6m66YI
そんなことすらここに聞く奴が書くものって・・・
408名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 00:16:07.09 ID:zMR8I8Ci
次は自分で調べます…。自分ヘタレ物書きです。すまん。
409名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 16:30:21.08 ID:C2yEnB49
410名無しさん@ピンキー:2011/04/22(金) 18:14:37.87 ID:nAtskKW2
11スレに投下しないの?
411名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 00:57:43.49 ID:CbH+5l4t
ユウナのサードコスに萌えつつ保守
412名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 01:58:10.27 ID:5EH+5Fmj
2のフォーグや酒を活かせるネタは無いかと思いつつ保守
413名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:27:05.35 ID:gS0TWRmH
突然だけど、ラムザ×アグリアスが書けたので投下。

タイトル:人の為と書いて偽り

注意書き
純愛だけではない。
基本的にシリアスな上に流血描写あり。
エロ前後が長い。

PCがよくフリーズする為、途中で投下が切れるかもしれないので、その時はまた後日。
414名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:27:54.42 ID:gS0TWRmH
 ラムザ・ベオルブは自身のミスを悔いた。目的地の白亜城からはまだ遠いと安心し、
敵の動向と地形を把握する為に少数で出かけたとき、敵からの不意を受けたのだ。
機工士や剣聖といった主力は後方で黙しており、強襲によって陣形も崩されたとあっては、
耐えることで精一杯であった。彼自身が使い勝手を知る為不慣れな黒魔道士になっていたこともあり、
時間と共に戦況は悪化。青と白に彩られた空の下に、傷ついた仲間が積み重なっていく。
手当てをすれば助かる見込みはあったが、敵は狡猾でこちらにその暇を与えない。
紫色の悪魔を従えた敵は、ラムザが二度と会いたくない、会うはずも無い人物であった。

「はっ! 仲間を助けることが最優先か! 相変わらずの甘ちゃん坊やだぜ!」
 言い終えると、唾を吐き捨て、突き上げた中指を向けてきた。
髪は酷いぐらいに寝ており、常時吊り上げた目が癪に触る。
肌は生きているのが嘘のように白く、相対するように声は大きい。
「そんな甘い考えばかりだからベオルブ家の異端児になるんだよ! 
いい加減気づけゲス野郎! どうした? 言い返しもしないのか? 
『沈黙は金』が通用するのはお前の中だけだぜ! 世間では沈黙は同意、俺の中では無能なんだよ!」
 剣を上段に構え、一気に振り落とす! 大気が割れるような悲鳴を出すと同時に、
ラムザの足元から小豆色の刃が飛び出し、体を跳ね上げた。
 受身を取りながら、ラムザは一歩引いた。
体内の精神力を魔法へと変換しようと集中しながら、大声を出した。
「アルガス! 僕は自分を恥じている! 一時でもお前を仲間だと思っていたことに! 
貴族として、近い立場の友達ができたと喜んだことに!」
「俺こそ同じ貴族として恥ずかしいぜ! 被害者面してりゃあ貴族に磨きがかかんのか?」
「黙れ! 人として外れたお前にどうこう言われたくない!」
「お前こそ外れモンだ! 外れも外れ! 紙屑すら使うのも勿体ねえ、大外れの廃棄物だ! 
相変わらず役立たずの粒々共を鍛えて連れているってのか? 
どいつもこいつも平民から騎士になろうと頑張ったものの、
未だにお前の手下になって使われているだけじゃねえか!
屑鉄は鍛えても名剣にはならねえ! 切り捨てちまえ!
真っ先に死ぬくせに、連中は錘の固まりだ!
少しでも機嫌を損ねたらいつ寝首をかかれるのか分かったもんじゃねえ!
出て行ったら巷でデマを流して俺たちの地位を貶める! 
死なせたら遺族がどうのこうの言ってきやがる! 
『最後まで立派に戦っていました』『勇気付けられました』、
逃げてばっかりの奴だろうがそんなことを言わなきゃならねえ! 
貴族が、下等な奴らの顔色を伺わなきゃならねえってのは間違いだ! 
俺の下僕を見ろよ! 人間ですらねえ、反抗する意思なんかそもそも持っちゃいねえ!
死ねといえば死ぬ! 化けろといえば絶世の美女にでも化けるんだろうぜ!
これこそ、真に王道を行くものの駒だ! 完全な俺の道具だ!
へ、死んだら神の祝福を受ける必要もねえ! 使い捨てなんて最高じゃねえか!」
 アルガスが指をつうと横に動かすと、紫の悪魔が吼えた。ラムザの周囲が、
高濃度のガスに包まれたように空気が重くなった。咄嗟の判断から逃げようとしたが、
慣れぬ黒魔道士の体では上手くいかず、爆発を受けてしまった。持っている剣が弾かれ、
体が地面を舐めた。服が爆発で焼け、匂いが鼻に刺さる。
傷を負ったラムザにもう一体悪魔が襲い掛かり、鋭い爪を振り下ろしてきた。
死の直感の中、体が勝手に手を振り上げ、受け止めた。
415名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:28:30.93 ID:gS0TWRmH
 アルガスの舌打ちが響く。
「往生際が悪い奴だぜ。死人の俺もびっくりすらあ!」
 培った技術で防いだものの、次もできる保証はない。
それどころか、手が痺れてまともな行動もできそうになかった。
「隊長!」
 仲間が、負傷している体を引き摺り、ラムザに近寄った。ハイポーションを使おうとしたとき、
紫の悪魔が飛び掛り、ラムザもろとも壁へと叩きつけた! 
仲間は血を吐いて倒れ、持っていたハイポーションは瓦礫の間に落ち、瓶口から中身が零れた。
「大、丈夫?」
 眠り子を起こすような優しい問いかけに返事はなかった。命に関わる状況だった。
ラムザも、己の体が死へと向かっていくことを心音の弱まりと共に実感していった。
頭の中に、仲間たちの顔が浮かんでくる。特に、最近戦いに意欲的で、
かつ自分が思い焦がれている女性の騎士の顔が。彼女に想いを告げていない。
裏切られ続けたとき、お前を信じると言ってくれたときの感謝の気持ちも伝えていない。
 ピュアな思いをかき消すように、アルガスの胃液をもらすような笑いが聞こえる。
「もう分かったろ! 仲間の特性を生かしたなんてどうでもいい! 
要は、正しい道を貫いていけばいいんだよ!」
「アルガス……お前の道は……間違っている」
「ほざいてろボロ切れ! お前には真っ赤になった死に装束がお似合いだ!」
 指がぱちんと鳴った。紫の悪魔がラムザを叩き潰さんと再度手を掲げた
――その姿勢のまま、悪魔は前のめりに倒れた。地面に顔をつけて、
踊り狂ったように手足を動かしたが、やがて止まった。背中に、一直線に開いた傷が出来ていた。
 アルガスは焦りながら周囲を見回した。
「なんだよ、こいつを倒せるような奴がいたってのか!」
 アルガスだけではなく、ラムザも周囲を見た。ナイトのラヴィアンとアリシアが悪魔の前に立ち、
共に斬り付けた。倒すには至らなかったが、相手は完璧に逃げへと転じていた。
こちらの動向を窺っているところを、雷光のような衝撃波が襲った!
「間に合ったな」
 ラムザの近くに、新たに女性が一人寄った。影ですら麗しさを持っている。
腰まで届く金髪を後ろで編み、甲冑で上半身を覆う。赤いズボンと膝まで履くブーツ、
体の露出は首から上と少ないが、一目で女性と分かる美しさ。
 ラムザは死に掛けの顔に、急に生気を漲らせた。
「アグリアスさん!」
「休め。もうじき援軍が来る」
 長い髪をさっと払い、長剣をアルガスへと向けた。
「無双稲妻突きッ!」
 直後、雷鳴のような音が衝撃と共に轟き、アルガスの体を城壁から落とした。
「うおおっ!」
 転がりながら慌てふためき、受身を取れなかったアルガスに、
地面が破裂したような衝撃波の追撃が決まった。
「げはああ!」
 主の絶叫によってか、悪魔たちがうろたえ始めた。だが、すぐに「うるせぇ!」と黙らせた。
416名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:28:59.63 ID:gS0TWRmH
「が、ふ! な、なんだ、こんな剣技を使うような奴が、あいつの仲間にいるわけが」
 アルガスは転げ周りながら声を周囲に撒いた。受けた技は聖剣技、
そこらの者では覚えようとすることすらできない、高貴な生まれもしくは相当なコネが必要だった。
「あいつはただの甘ちゃんだぜ、そんな奴に、騎士がついていくわけが!」
 転がりながらラムザから離れる。悪魔たちがいつでもアルガスを守れる位置にいる為、
うかつに攻撃もできないまま時間が経つ。こちらにとっても好都合だった。
ラムザの体力と精神力を回復する時間が取れたのだから。いつ状況が変わるかも分からない、
たゆたった生温い空気の中、ただ時間が過ぎる。
 やがて、アルガスが血だらけの顔で笑った。
「そうか! ラムザ、お前も堕ちたなぁ。どうせ、金か地位でその女を釣ったんだろ! 
何を言ってもその程度、ちょっと道具さえあれば理想や信念はどうにでもできるって人間だな!」
「ふざけるな!」
 大声を出すまでに回復したラムザは激昂した。隣で、アグリアスが同じように眼光を鋭くしていた。
「その女も、貴族としての面子よりも、お前に股を開く方が好きってことだ! 騎士の名が泣くぜ!」
「黙れ、アルガス!」
 アグリアスを侮辱した言葉が出た瞬間、ラムザは今までのどの言葉よりも腹が立った。
頭の中は怒り一色となり、身体は冷却の最上級魔法を唱えていた。
 ラムザの体は発動に必要な精神力を既に得ており、数秒で周囲に兆しが見えた。
 大気の動きが阻害され、吐いた息がその場に漂う。耳の奥でパクンと音が鳴る。
鼻の穴が塞がり、呼吸がまともにできない。電気が走ったように体が痺れる。
ぼろぼろのアルガスは体を丸め、縮こまった。
「な、なんだよ……寒い……さむい……う、いやだ……。
このさむさは、しんだときとおなじ……いやだ、いやだ!」
 指を口元に運び、指笛を吹いた。人間には聞き取れないような周波であったが、
従順な悪魔たちはアルガスの指示に従い、既に生物に悪影響しか及ぼさない環境の中に入り、
主の前に立った。何体も同じようにすると、アルガスは悪魔の体にすっぽりと覆われた。
「だめか!」
 固まった悪魔たちに守られ、生き残る――冷えた頭と今までの経験から容易に予想ができた。
だが、もう一つの事態に気付いた途端、心臓が熱を持ち、声が出た。
「アグリアスさん!」
 悪魔に守られるアルガスへ、アグリアスは単身飛び掛っていた。
具現した氷に映る彼女の表情には、確かな怒りが表れていた。ラムザが侮辱されたこと、
自身を侮辱されたこと、二つの想いが合わさりアルガスを倒さんと、
ラムザの詠唱とほぼ同時に攻撃へと転じていたのだった。
 ラムザは手を伸ばし、彼女を助けようとするがどうにもならない。
異様にゆっくりと流れる目の前の光景を、瞬きもする間もなく瞳に捉えていた。
自らの放った氷の魔法が周囲を包んでいく。アルガス、悪魔、そしてアグリアスを。
断末魔を上げる口も閉じられ、無言のまま死んでいく悪魔たちと、
異常に気付いたときには既にその肌を氷像へと変えつつあったアグリアス。
そして、一人無事にいるであろうアルガス……。
「隊長! 戻って!」
 ラヴィアンとアリシアがラムザを冷気から離すように彼の体を運ぶ。泣いたような声が周囲に響いた。
 ……間もなく援軍が到着し、戦いはラムザたちの勝利に終わった。
417名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:30:45.41 ID:gS0TWRmH
 巨蟹の月一日。
 太陽が微笑んだように、暖気が降り注ぐ。鳥や犬猫の鳴き声がそこかしこから聞こえ、
かすかな風は草木を揺らして風景に変化をもたらす。奈落も繋がんばかりに大樹の根に紛れて、
ぽつんとある一軒の宿屋の中で、アグリアスは目を覚ました。
「許さんッ!」
 と身を起こして声に出した瞬間、神経を槌で潰したような痛みが体中に走った。
痛みに耐え切れず、体を布団に横たわらせる。筋肉痛というよりは、
ダメージが抜け切っていないもので、骨から痛みが滲んでいる。
っと、辺りに目を向けると、苔が生えた情緒あるレンガ、周囲を黒く焦がした暖炉、
模様の無いタイルが敷き詰められた床、使い古した調度品の数々。
戦いは終わった、自分が生きているということは勝利したのだ、と思い、安堵の息を吐いた。
 後ろで三つ網に束ねていた髪の毛がはらりと解け、肩にかかっていた。
整えるのが大変なのに、とため息をつくと、下半身におぞましい感触を覚えた。
何か、ハリネズミのようなものが布団の中にいるのか、と思ったとき、
もこもこ、と布団が盛り上がり、「ぷはっ!」と荒い呼吸とともにラムザが現れた。
しかも、一糸纏わぬ姿。いや、彼だけではなく、自分も裸。つまり、一枚の布団の中に、
裸の男女がいたことになる。急に体が焼き石を熱く、真っ赤になる。
蜃気楼でも見ているかのように視界が渦を巻きだした。
「な、ななな……破廉恥な! 貴公、斬るぞ!」
 愛剣を探してベッド横で手を動かすが、毛が逆立つような痛みで動きが止まった。
へなへなと背中を出して布団に倒れる。ラムザは布団から出ると、
「誕生日おめでとうございます」と声をかけながら彼女に毛布をかける。
壁にかけてあるバスタオルを纏うと、ベッド横の椅子に座った。
「よかった……本当に心配しましたよ。意識が戻らなかったらどうしようって、
昨日からそればっかり考えていたんですよ。もう、なんて……表現したらいいか……」
 しゅんと首を縮める。涙が浮かび、目尻にたまって今にも零れそうであった。
「泣くな! 私は替えがきくんだから」
「貴方の替えはどこにもいません」
「戦力ではもっとマシな人がいるだろう」目を真開き言い切る彼に、アグリアスは顔を軽く振った。
首は痛まない程度の動きだったが、心は釘が打ち込まれたように痛んでいた。
「私は、剣技は未熟だし、銃のように遠くから攻撃はできない。
かといって魔法も秀でているわけではない。極めたようなものは何一つない。
その上感情的になって味方に迷惑をかけてしまう。除名を申し付けるなら、いつでも言ってくれ」
 ラムザは、いじけるようにアグリアスから顔を背けた。
「アグリアスさんを除名なんて……口にするのだって恐ろしいんですよ。
そういうことは言わないでください」
 真剣な顔と言葉に、胸が熱くなった。体を見られているのとは違う熱さで、心地よい。
もっとラムザの言葉を聞きたいと思いながらも、こほんと咳払いをして、
「昨日の戦いはどうなったのだ?」と聞いた。
「ムスタディオがやってくれました。伯の技も冴えましたし。
……さすがに、一時撤退にはなりましたけど、誰も欠けることなく戻れましたよ」
「そうか。何も失っていないのなら、それで結構だ。
しかし、後退してしまったな。お前の妹を助けるのが遅くなってしまった」
「気にしないでください。慌てて二歩進んで転んだら大変です。ゆっくりでも二歩進めばいいんです」
「お前は優しいな」
 と言いながら、アグリアスはどこかラムザの声に違和感を持った。
妙に声が朗らかだった。泣いている子供をなだめているみたいだ。
「本当に、誰も欠けていないのか?」
「はい。剣に誓います」
 言うなり、剣をベッドの傍らから取り、切っ先を上に向け、念じるように柄を額に当てた。
「私の命と同等に大事な剣だぞ?」目を細めて言うと、素直に謝り、剣をベッド横に置いた。
「とにかく、誰も欠けていません」と朗らか過ぎる声を出す。
 嘘はついていないように見える。ほっとすると、露出したままの背中を隠す為に毛布をかぶった。
418名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:32:27.91 ID:gS0TWRmH
布団の中で体を撫でた。ところどころ触れると傷が痛む。
それに、負った記憶の無い痛みがあちこちからする。毛布をちらとめくり、
光を差し込むと藤色の痕がいくつも出来ていた。左右対称でコブがある。
何かの形に似ていると思ったとき、ラムザの声が聞こえてそっちに気を向けた。
「すみませんでした。僕が、アグリアスさんがいたことに気付かずに魔法を唱えてしまって。
それと、こんなに恥ずかしい思いをさせてしまって」
 アグリアスは、フッとため息を吐くと、つむじまで毛布を被った。
「確かに。誰にも見せないと思っていたが」
「す、すみません……でも、僕はアグリアスさんにどうしても死んでほしくなかったから!
温めるなら、酒を飲むより裸で抱いた方が効果はあると聞いたので」
 毛布を少し上げてみると、ラムザは視線を下げていた。性器を通り過ぎ、床しか見ていない。
そこまで落ち込んでいると、こちらも状況判断を怠ったこともあり、
責めるのもどうかと思えてきた。布団から顔を覗かせる。
「お前の魔法に気付かずに飛び込んだ私が悪かった。それも、お前を守ることを忘れて、だ。
今後同じ間違いをしないよう最善の努力をする」
「……あ、はい!」
「お互い様だな」
「ええ!」
 急に声の調子を上げた。猫がスキップを刻むような明るい声で、皆のことを語りだした。
「僕と偵察隊もすっかり傷を癒しましたよ。回復魔法を唱えあって、
それができないものはポーションを使っています。アルガスは馬鹿にしていましたけど、
こういう仲間同士の助け合いがとても大事だと思うんです」
「全くだ。皆お前のことを信用し、命を預けているんだ。感謝を忘れるな」
「もちろんです! 特に、アグリアスさんはずっと支えてきてくれましたから、一番感謝しています」
「……光栄だ」
「ゆっくり体を癒してください。本当に、助かってよかった……」
 感極まっているラムザの声を聞いていると、こちらまで泣きそうになってしまう。
騎士としてそんなところは見せられない、毛布をかぶって表情を隠した。
「そ、そうだ。せめて服を着たい、場所を教えてくれないか?」
「クローゼットの中です。持ってきますね」
「ああ」
「一緒にポーションはどうですか」
「頼む」
「かしこまりました」
 ラムザの足音が異様に明るい。朗らかな声とは違い、単に彼が浮かれているだけのようだ。
レンガに靴が当たる音は、こつこつとしているのに不思議なことに気が楽になる。
アグリアスは布団の中でくすっと笑った。ラムザのことを考えると、無表情ではいられない。
何度裏切られても仲間を強く信じられる人柄と、
異教徒とレッテルを貼られてもなお強い精神力をもって行動している姿は、
他に似たものがいないほどの不思議な魅力となって、心を惹きつけていた。
いつしか、どんなときでも彼のことを考えるようになった。今まで経験したことがなかったが、
ラヴィアンとアリシアに相談したら「恋ですね」と断言された。そんなもの、と思ったものの、
以後、意識する回数が増えた。アルガスに飛び掛ったときも、騎士を馬鹿にされただけではない。
それだけであれば挑発で済ましたが、ラムザを馬鹿にされた途端に抑えが利かなくなった。
 温め、凍傷から救ってくれたのも彼でよかった。男性はもちろん、同性やモンスターであっても、
裸体を晒したということで誇りは大きく傷つき、安易に許すことは無かっただろう。
ラムザだからこそ、「お互い様だ」と言い切ることができた。
419名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:33:05.41 ID:gS0TWRmH
(恋、なのか……20を過ぎてから知るというのは正常なのだろうか?
それに、今ラムザのことを考えると、へ、変な気持ちに)
 何かが、太ももの間に挟まっているような気がする。寝返りもできない体でもぞもぞ動いた。
毛布を上げて光を差し込ませても何も無い。陰毛に彩られて鮮明ではないものの、
何かが挟まっているとは思えなかった。見えなくとも、確かに体が異変を覚えている。
意識しだすと、感覚がそこへ集中して、もはや頭から払うことなどできなくなっていた。
(ラムザ、お前は何をした?)
 思い切って声に出そうとしたとき、ラムザが服の上下、間に下着を挟んで、
ちょこんとポーションを乗せて持ってきた。
「どうぞ!」
「ありがとう、ラムザ」
 下半身のことは頭から離れた。しかし、引き換えたように、
今度はラムザのことが気になって仕方が無い。彼の、幾度も裏切りを浴びたにも関わらず、
清流のような輝きの瞳に見つめられているだけで、心音が外に漏れそうなほど高鳴りしている。
ポーションを口から一気に注いで体を冷やしても、高鳴りは一向に収まらない。
顔の赤さは想像するだけでもイチジクの様になっている。思わず彼から視線を外す。
「どうしました?」
「炭酸を飲んだからだ!」
 自分でも意味の分からない言い訳をすると、言い直すような速さで、「服を着る!」と叫んだ。
声と行動がほぼ同時で、布団を押しのけ、起き上がった。和らいでいる痛みは、
それでも動きを阻害し、ベッドから体が出たところで動けなくなった。
おまけに、体がつい丸まってしまい、体育座りをするような体勢であった。
手足で大部分を隠したが、ラムザに、明るいところで見られていると考えると、
途端に羞恥に襲われ、足元と乱れた髪しか見えなかった。
 ラムザは何も言わず、改めてこちらの視界の中に着替えを置いてくれた。涙が出そうだ。
 下着を手に取ると、足を少し上げ、両足に通した。突然、強い視線に襲われ、身が強張った!
それは、遠くから弓使いが狙っているようなものではなく、近距離で魔物が攻めるような、
殺意めいた凄まじいものであった――ラムザが体をさらい、疎らな意識の彼女を布団に落とした!
「どうした」と感嘆符もつけられない突発的な声が出た。ラムザは抱きついて、
震えていた。吐き捨て場が見つからない、異常なほどの震えだった。
泣き声さえも震えて聞こえ、彼女の気分を闇とさせた。
 胸の中で震える彼は、覆うように手足を伸ばして重なった。抵抗ができないように手首を捕まれ、
ベッドから食み出たところで無理に曲げられた。足が、両膝によって開かれて、
内腿が合わさる。彼の行動が異常と知りつつも、何もできなかった。
アグリアスは言葉につまり、ラムザを見ていた。彼は視線も知らないように、
咽るように泣いていた。目から雫が、熱を持って胸に落ちてきた。
「アグリアスさん……ごめんなさい。僕は、最低の……アルガスの言うとおりの人間です」
「違う。お前は私達がリーダーを任せておいて、些かの不満も」
 口が、彼によって塞がれた。言葉が詰まった。息苦しさと嫌悪に振り払おうとするが、
一瞬離れても再び覆われる。口付けの時間は長く、触れている唇から流れてくる唾液が、
どちらのものかも分からないほどに混ざり合っていた。
息もまともにできず、額から汗が吹き出る。目頭がじゅくっと熱くなる。
 過去の幻影のように、どうしようもない時間が長々と続く。
不意にラムザが離れ、視線が下へと向けられた。剥き出しになった女性器から、白い液体が零れ出た。
液体が注入されてから時間が経っていると教えるように、一部が乾いていた。
420名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:33:51.69 ID:gS0TWRmH


「へ、ザマーねえ! 勝手に同士討ちしやがった!」
 アルガスは氷塊が解すると、悪魔の死体を蹴り飛ばした。彼も無傷では済まず、
攻撃を加えれば倒せそうだが、ラムザの体は首しか動かず、ただ見上げるだけだった。
ラヴィアンとアリシアが代わりとばかりに飛び掛ったが、アルガスが放った剣に吹き飛ばされた。
「ラヴィアン、アリシア!」
 返事は無く、アルガスの高笑いが轟く。
「お前が気にすんのはあいつらじゃねえ! この女だよ!」
 呼気が白くなる中で、アグリアスを踏みつけた。霜が張っており、踏むとシャリと音がする。
「ラムザ、お前みたいに、感情だけで生きる奴じゃ駄目だな。
へ、へ、へ、愚か者ってのは自分が愚か者ってことにも気付かないから反省もしねえ!
同じことを繰り返す、そのうち目も当てられない事態を呼び込んじまう! 
ベオルブ家のお坊ちゃん、お前の行動の結果が、これだ!」
 アルガスは、アグリアスの髪の毛を掴み、彼女の体を持ち上げた。体は恐ろしく青白く、
目は閉じられ長い睫毛に霜がある。唇は、時を忘れたように止まっている。
流した血も止まり、心臓も止まっているのでは、とラムザを焦らせた。
 冷気で脆くなった甲冑は、軽く蹴っただけで繋ぎ目が割れ、甲高い音を立てて青の服を露出した。
「おいラムザ、残念賞をくれてやるよ!」
 アグリアスの髪を強引に引っ張り、自分と同じ高さにまで持ち上げた。
グローブをはめた手で唇を擦る。青白かった唇が、元の色を取り戻していた。
 ラムザの表情が変わった。
「やめろ! やめるんだ!」
「ハッハッハ! そうやって遠吠えでもやってな! 負け犬には相応しい姿だ!」
「貴族としての誇りも忘れたのか!」
「負け犬が意見するな! 得ようとするな! 気まぐれに与えられるモンを、
文句一つ言わず、尻尾と首を振って有り難く頂戴してりゃあいいんだよ!」
 アルガスは、言葉の勢いのまま唇を押し付けた。ラムザの息が一瞬止まった。
穢れの無い、美しく毅然としていた女性が、自分の知る限り最も下賎な男に……。
それも、自分の行った魔法のせいで、抵抗することも、
奪われたと認識することもできずに、事実だけが出来てしまった。
 貪るような勢いに、アグリアスの髪の毛が振り子のように揺れた。……アルガスの舌が、
スライムが獲物を食酢ように口の中を侵食していく。頬の膨らみが、舌の動きを示していた。
かき回すたびに、空気を混ぜた音が厭らしく響き、金切り声のように神経に堪える音となって、
ラムザに届いた。行為が幻ではないように、青白かった彼女の頬は色づきがよくなっている。
421名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:35:43.39 ID:gS0TWRmH
 舌を唾液で繋げながら、アルガスは口を離した。グローブで唾液を拭うと、外して投げ捨てた。
「へ、そこらの平民には興味はねえが、騎士ともなれば興奮してくるじゃねえか!」
 服の上からでも分かるほどに股間を膨らませ、彼女のズボンに擦り付けていた。
「アルガス、お前は絶対に……」
「這いつくばって凄んでいりゃあ、実現するとでも思ってんのか!」
 怒号のままに、彼女の服を破いた! 服の裂け目から、モデルのように見事な膨らみが除ける。
露出するや否や、服の隙間に手を突っ込み、力いっぱいに揉み潰す。
アグリアスの表情がかすかに動くが、どれだけ強く握られ、形を無残に変えさせられ、
授乳の為の突起を赤く肥大化させられ、それが全てラムザの前で行われても、
彼女の意識が戻ることはなかった。破けた服の間に口を入れ、
じゅるっと音を立てて吸うと、アルガスは胸から顔を離し、ラムザを見下ろした。
「ずっと見ていて、お前も思っただろ? もっと下へ行けってよ!」
「下……」
 何を言っているのか分からなかった。胸を弄っているという光景だけで、
既に現実のこととは思えなかった。アルガスが、彼女の赤いズボンを脱がせても、
それが何をしているのか分からなかった。彼だけが見えるように、彼女の向きを変え、
下着を剥ぎながら開脚させ、女性器の形を花に例えて詳細に説明し、指よりも先に肉棒を当てても、
ただの動きとしか見えなかった。少しの潤滑油も無いままだった為か、
彼女の表情には明らかな痛みが表れ、小さな悲鳴が出た
――ようやく、アルガス以外の全てのものにとって最悪な事態となっているのだと気付いた。
「やめろォッ!」
 動かないはずの体を、引き摺るようにアルガスに向かう。魔法を放つ力もなく、
弱々しく握った拳で殴りかかろうと、城壁を登る。謳うような笑い声がする。
「ほーら、亀頭が完全に入っちまったぜ」
 アルガスは、己が少しずつアグリアスと繋がっていくことを説明していた。
「かーっ! 愛液が滲んできて燃えちまいそうだよ」
 言葉なんか耳に入れたくない! 怒りのままに、ラムザが拳を叩きつけようとしたとき、
アルガスは、口の端を醜いほど吊って笑った。
 それまでアルガスしか見えなかった彼女の性器を、ラムザにも見えるように、
彼女の右足を下げた。ラムザに、自分とアグリアスが繋がっているのだというところを、
まざまざと見せ付けた。破瓜の血が、軌跡を示しながら大陰唇を滑り落ちていく。
繋がったきり離れようとしない二人の姿が、凍結して終えるはずだった生涯を、
体の芯から温めて救おうとしてくれた救世主として、アルガスを好意的に受け止めているように見えた。
涙を流すことなく、小さく声を上げるだけの姿が、騎士としての最後の抵抗に思えた。
422名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:36:17.96 ID:gS0TWRmH
「ア、グリアス、さん」
 ラムザの体から力が抜けた。彼女が、彼女でなくなってしまった。
登りかけていた城壁から崩れるように落ちた。登ってももう何も変わらない。
失ったものは戻らない。地面に顔をつけたままだった。土と砂が肌にかかり、ちいさな呼吸が出た。
「どうしたラムザ、この、女の声でも、聞いておけよ! 
お、ラムザって聞いたら、締まりが、よくなったぜ! お前のことを気に入ってるみたいだな!」
 下卑た声が震え、息切れが混ざった。アグリアスを侮辱しただけでは飽き足らず、陵辱し、
処女の快感を貪っている。ラムザの耳には、更に、愛の欠片もない性交によって、
彼女が性感を得ている声が届いた。小さな、吐息に混ざるようなものであったが、
過敏になっている今の彼には金属を擦り合わせるような不協和音となっていた。
初めて彼女の声を聞きたくないと思い、耳に手を当てるが、なおも小さな声が聞こえ続けた。
 声とともに、性交による振動が伝わってくる。次第に、動きが早くなっていき、
やがて男の大声が聞こえると、途端に声が止まり、唾液を混ぜたような水音が聞こえた。
間もなく、彼女の体が地面に落ち、シャリと霜を潰す音がした。
「ほら、とっとけ!」
 ラムザの頭に、彼女が着ていた服が落ちてきた。痛いほど冷えていた。
「へへへ、とっととやっちまっておけば、少なくとも俺よりは前にやれたのにな。
この女は後で相当後悔することになるだろうぜ! 
お前なんかを信じたせいで、何もかも失ってしまったってな!」
 アルガスがそう言い放った瞬間、銃声が響き、彼の体がすっ飛んだ。
荷を乗せたチョコボの足音が聞こえる。雷神の裂帛の気合の声と、
重く破裂するような銃声が空気中に響き渡る! その大音量に紛れて、
アルガスの小さな断末魔が聞こえた。
 戦いが終わり、血生臭い戦場から負傷者が運ばれる。迅速な手当てにより、
次々に命が繋ぎとめられていく。幸いにも誰一人欠けることは無かった。
ラムザは意識がある者を元気付けると、気絶しているアグリアスに寄った。
唇からは唾液と共に白い液が漏れ、緩やかに頬を下っていた。
 アグリアスは、何が起きたのかも知らないように、小さく呼吸をしている。
最初は呼吸もできない状態だったのに、アルガスとの性交によって回復してしまったことが、
血の気が引くようにおぞましく、握りこぶしから血が滴るように悔しい。
裸体を晒し、股間からはアルガスの放った液が付着していた。忘れたいように目を背けると、
服を脱ぎ、彼女の体に被せた。誰の目にも触れさせたくなかった。
423名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:39:12.72 ID:gS0TWRmH

 ラムザは、今、組み敷いている女性を見て、悔し涙を浮かべていた。
自分の方が、何倍も彼女のことを好きでいるつもりだ。
彼女の両親にも引けをとらないかもしれないと、胸を張って言える。
いない生活が考えられない、それほど思っているのに、彼女を女にしたのは自分ではない。
しかし、自分の起こした行動によって、彼女が男の味を知ってしまったことが堪らなく悔しかった。
「アグリアスさん……貴方の体、冷えていましたよ。服を着せて、
暖炉がある部屋で布団に寝せてもずっと目を瞑っていて。
冷たく、このまま命の灯火が消えてしまいそうで……」
 触れている場所は、もはやどこに触れてもぬくもりが感じられる。
「不本意だったけど、僕が体で温めたんです」
「な……」
 唾液が乾ききらない口で声を出すと、彼女は固まった。
薄々気付いてはいたが、改めて言われると、途端に普段隠れている女性的な感覚が現れ、
顔を朱に染める。その顔色が、ラムザを一段と喜ばせる。
だが、ラムザの喜びは、到底満足とはいえないものだった。
 ラムザは、アルガスがしたように、彼女に自分の味や匂い、
感触といったものを染み込ませたかった。昨日、暖炉に薪をくべ、炎を当てると同時に、
彼はアグリアスの体を肌で温めた。やろうと思えばすぐにでも彼女の体を、
自分の思い通りにできたのだが、眠っている相手に、自分が一方的にというのは不道徳、
人間として恥ずべき行為という考えが強く、行動には至らなかった。
いくら彼女が男に抱かれた体であっても、彼女は認識していなかった。
何もせず、時間が彼女の体の汚れを薄くしてくれるのを待つ気であった。
しかし、彼女の着替えの為に足を上げたとき、アルガスの精液が性器から零れ落ちた
――ラムザの理性は、その瞬間に音を立てて崩れた。押しつぶされそうな後悔の念と、
払拭する為には何でも捨ててしまうであろう強烈な嫉妬が闊歩した。
心の底から彼女を愛している自分が出来ないのに、名前も知られていないような奴が出来る。
不公平なことはいつの世も犯罪のようにあるものだが、あってはならない不公平だった。
アルガスに犯されたときの彼女の姿が脳裏を過ぎった瞬間、意識が飛んだ。
気がついたときには、彼女を組み敷き、抵抗を踏み躙りながら口付けを交わしていた。
高まってしまった自分の性欲はもう引けないところまで達していた。
組み敷き、唇を奪ったということをしてしまったら、もはや後戻りはできない。
体も心も止まらない、アルガスに対する劣等感を振り払おうと必死だった。
「アグリアスさん……」
 右手を離し、左手だけで彼女の両手首を掴んだ。彼女の血の流れが悪くなり、赤色が褪めない。
 なおも状況を把握できず、ラムザを盲目的に信じている彼女は、唇をぱくぱく動かした。
「ラムザ、いつまでふざけるつもりだ? お前がこんなことをするわけが……な……」
 ラムザの手が、アグリアスの胸を握った。
乳房を丸ごと手に収めんほどに形を歪めていた。苦痛を何度も訴えてくるが、
無視し続けていると、次第に、時計の秒針の音のように気にしない存在となっていった。
 彼女自身の魅力に少しも劣ることなく、乳房は飽きさせることなく形を変える。
可能な限り握り、内外に引っ張り回す。動くたびにゼリーのように余韻を持つ動きが、
悩ましいほどにこちらを煽る。鎧に阻まれ、未だ誰もこうまでしたことはないだろう形に変えると、
頂の突起に唇を置いた。唇に隠れた歯で軽く擦ると容易に捩れる。歯を離すと戻ろうと波打った。
424名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:40:01.17 ID:gS0TWRmH
 心音が高まりを見せると、胸から視線を下げた。下着にいつも隠れていた場所を凝視した。
薄っすらと髪と同じ金色の毛が生えているものの、性器の保護というにはあまりにもか弱く、
指で撫でるとさらさらした感触とともに、風に吹かれたようにあっさりと靡く。
毛の流れに視線を沿うと、女性器があった。女性としてよりも騎士としてを優先していた彼女も、
ここは大事にしていたのだろう。汚れは少なく、蹂躙による痕跡が目立っていた。
精液が枝分かれして二つの列を作り、嫌な匂いが出している。自分のでさえも嫌悪になる匂いだ。
 既に膜がひしゃげられ、種が奥深くに撒き散らされていると知ったら、
彼女はどんな反応をするだろうか。誇り高い彼女が、美しい顔を惨めに歪めて泣き出すかもしれない。
いっそ自ら死を選んでしまうかもしれない。想像するだけで吐き気がした。
彼女を清めたいと思うと、一秒でも早く埋め込もうと気が急いて、力任せになっていた。
 指先が膣口に触れた。夏の日差しよりもずっと熱い。興奮して息が早くなる。
大陰唇と小陰唇の溝に指を当て、くいっと拡げた。どろりと精液が下水のように流れ出て、
指にかかった。同時に一日女性器の中で熟された匂いが広がった。
泣いて痛んだ頭が更に痛くなる。だが、白い液の奥に見える桃色が、一瞬ながらも扇情的に映え、
人差し指が奥へと誘われた。彼女自身が作り出した熱液が爪の間にまで浸透した。
根元まで押し込むと、体全体が跳ねた。とろりと、膣から精液が零れ、手の平に溜まった。
 彼女の体が一層強く逃げようと動いたが、構うことは無かった。
傷ついて、まともに動けない彼女の抵抗は弱く、妨げにならない。
膣に入った指をぐりぐりと捻り、膣壁を撫で回しても抵抗は初期と変わらない。
懸命なのは分かるが、雀を捕まえ握っているようなもの、
不意を衝かれなければ絶対に逃がさない(逃がしてたまるものか)。
 指が一際力強く押し込まれた。既に動いたこともあり、指が液でべたべたになった。
残念なことに、彼女の体から出たものだけではなく、異物による粘り気も手に絡んでいた。
指先に、関節に、爪の間に触れていると思うだけで胸が焼けるほど悔しくなった。
汚れた彼女を、少しでも早く綺麗にしてあげたかった。
 指を抜くと、自身の性器を掴んだ。彼女の体に触れていたことが嘘のように角度が小さい。
自ら扱き、包皮を伸びきらせても屈んだままだった。
「すみません、ちょっと待っていてください!」
 返答も聞こえない中、彼女の太ももに自身を当て、濡らした。
鎧に常に包まれ、日に晒したことがないように白い肌は、
敏感な性器を傷つけることがないほど滑々としており、肌の色とは裏腹にほわりと温かい。
すぐ裏に彼女の堂々とした立ち振る舞いを支える力があり、ほどよく固く、
表面の肌触りとともに程よい感触を与える。包皮が伸びきり、
肌色が抜けきらない亀頭をそれでも動かし、経験がないほどに勃起させた。
425名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:41:18.25 ID:gS0TWRmH
 女性器に添えると、彼女の顔を見た。目は敵意を持って睨みつけている。
歯を食いしばり、首を何度も横に振っている。両腕の抵抗にもならない動きが、
ラムザの左手を僅かに動かし、押さえ付けられても、もがき続ける。ラムザはやめなかった。
「許してください……汚れている貴方なんて、見たくないんです」
 瞼の裏に焼きついたままの、アルガスと繋がってしまった膣の光景を消し去りたかった。
呪いを解くように神に祈った。くにゅと先端が触れると、腰を押し進めたが、上手く入らない。
やや下向かせた亀頭が上手く収まるところを見つけると、強めに腰を押し込めた。
膣が拒むように閉じられていたが、力任せに押し切った。根元まで、溶けるように熱くなった。
 ラムザは、張り詰めていたような重い息を吐き、大粒の涙を零した。
 アルガスだけを受け入れたのではない、自分も加わった。彼女が意識しているという点で唯一人。
鼓動とともに劣等感が優越感にすげ替わっていき、金色の草が揺らめく様のように、
気分が晴れ晴れとする。今なら聖人のように水をワインに変えられるかもしれない。
 爽快な気分のまま、腰を微かに動かす。処女ではなかった為か、
膣の圧は痛みを持つほどではなかった。内部は密林のように暑く湿っている。
精液だけでなく、彼女の愛液も確実に出ており、歓迎するように染み付く。
いかなる果実も腐って思えるほど瑞々しく、触れた部分が歓喜した。
「嬉しい……生きてきて、一番……」
 アルガスに対する嫉妬が薄らいだ今、自分の為だけに彼女を求め、
入らずにいる部分を無理に入れ込み、本能のまま腰を振った。
幸福一色だった頭は体を味わうごとに白くなっていき、打ち続けているうちに、
憎しみも喜びも消えていった。惚けたような視線を胸に向け、波打つ乳房に顔を埋めた。
頬肉がぴたぴた打たれても離さない。胸の谷間に口を下ろし、藤色の痕をいくつもつける。
愛らしく、一つ一つを舐めた。両頬に柔肉が当たる中、甘美な声が聞こえた。
膣に入った腰を強く深く打ち付けると、一突きごとに艶やかさを増していく。
声を一つ発するたびに、彼女が性欲の虜へと変わっていく気がした。
おぼろげな意識が一段と喜んだ。
 突起を口に含み、軽く吸い付くと、痛みの渦中にあるはずの体が跳ねた。
膣の締めが増し、愛液が膣口から零れ、二人の陰毛にかかった。
力を入れて吸うと、突起は瞬く間に赤みと硬度を増した。
もう片方にも指を当て、乳房に埋め込むように押しつける。
胸に包まれ見えなくなったが、硬くなったことを指先で悟った。
 涙でぼやけた視界は、彼女の体の変化を薄っすらと確認していた。
怪我の為に元々弱かった抵抗は官能に流されたように、
ラムザの一挙一同を拒む力は皆無に等しくなっていた。
性欲に流されたように、脚が広がり、ラムザをより広く受け入れている。
彼女が性欲に塗れていく気がした。アルガスでは決してできないことを、自分はできる。
急ぐこともなく、誰かに目掛けて吼えることもなく、感情の想うままに存分に動ける。
単純なことが、ただただ嬉しかった。
426名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:41:44.05 ID:nzRgTIsP
支援
427名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:42:26.02 ID:gS0TWRmH
 涙が目元から零れ、撹拌されていたような視界もいくらか正常になりつつあった。
なおも憎悪のように燃えていた性欲に身を任せ、首筋にキスを降らせる。
彼女が目覚めないうちに行っていた数度の口付けは内出血を増やすだけであったが、
今度は性感の裏づけとも言える猫なで声が聞こえた。
蕩けそうな響きに、性の高まりも限界間際に来ていた。
 今にも終えてしまいそうな性交の中で、何もかも忘れて彼女の唇を再度奪った。
薄皮越しに硬いものがぶつかり、歯がかちんと鳴ったが、痛みに勝る満足感に笑顔が浮かんでいた。
 昂ぶった性欲のまま腰を振った。お互いの体が擦れあう音が、
液体がかき回される音と混じり卑猥に奏でられる。ベッドの足がギシギシと鳴き、
布団は二人の汗と体液で一部が青く透けていた。
彼女は、操られているように抵抗が止み、喘ぎ声以外が出せなくなっていた。
体力も気力も意識も奪われ、騎士という誉れ高い立場であることを忘れ、
本能のままに声をあげているように見えた。
 彼女を自分の所有物と言わんばかりに強く抱きしめると、髪の毛を掴みながら、股を擦りつけた。
直後、落雷したように激しい震えが起きた。呻く間もなく、二度三度大仰に振った。
昂ぶった性欲が彼女の中に流れこんでいく。止まない蠕動で、子宮の奥まで運ばれる気がする。
 彼女から唇を離すと、耳元に寄せた。
「アグリアスさん……ずっと一緒にいたいです」
 昂ぶった気は、既に彼女の中に吐き出した。冷静さを取り戻しても、彼女から離れない。
膣から零れる自身の精液を指で掬い上げると、彼女の顔に塗った。
可能なら彼女に直接咥えてもらいたかったのだが、ほんの少しでも離れることが勿体無かった。
白肌に指の先までつけていたい。性欲で高まった体温が冷えるまで抱いていたかった。
普段から戦塗れで、今後や周囲は自分たちをどう見ているのか等を考えてばかりいた頭の中で、
「嬉しい」という文字が駆け巡り、他の文字を駆逐していった。
 彼女の胸に顔を預け、香りに包まれながらはにかんだ。
童貞を捨てたことによる満足感は岩のように堂々と残り、喪失感は小石ほども無かった。
花畑で昼寝をしているような甘い気分が胸を熱くし、口元が綻んだ。
 しかし、この気分は、たった一つのことで根底から崩壊していった。
「ラムザ……」
 アグリアスの声がした。毅然とした態度が声にまでうつっているいつもの彼女の声ではない。
頼りない、骨折した馬のようだった。ラムザは返事が出来なかった。
目がひび割れるほど乾いていく思いで、布団に染み付いた情事の染みをただ見ていた。
名前を呼んだだけの声は、かつて自分が放った氷塊が生易しく思えるほど冷たく、
絶頂にあった高揚感は瞬く間に降下し、自分という一生物の価値をどん底にまで突き落とした。
428名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:43:50.44 ID:gS0TWRmH
 頬が温い何かを感じた。自分の涙かもしれないが、確証を持つ気力も湧かない。
だが、同じようにうなじに水滴が落ちたとき、全身の毛が怯えるように逆立った! 
彼女の涙、と断定するに、考える時間は必要なかった。
同時に、彼の瞼の裏から消え去ったと思っていたアルガスと彼女の結合の瞬間が思い起こされた。
彼女は、初めて男を受け入れても、純潔が散らされた痛みに顔をしかめても、
膣へと滾った液を吐き出されても、決して涙を流すことはなかった。
彼女の決して折れぬ誇りゆえに、無意識にありながらも拒み続けていたということに思っていた。
気丈な彼女が、自分との性交で涙を流す――感動の涙とは到底思えない――とは思いながらも、
今後も旅を続けるであろう仲間である以上、彼女の心は確かめなければならない。
見えない何かを感じる、古井戸を覗くような、爪の先まで敏感に恐怖を受け入れる状態で、
目を開け、焦点が定まらないまま顔を上げた――後悔した、今日行った全てを。
彼女の顔は、自分が今まで見たどの表情にもなかった。主が攫われたときも、裏切られたときも、
反逆者と位置づけられたときも、「自身の実力が主力に相応しいとは思えない」と、
自分に弱音を吐いているときも、こんな顔はしなかった。彼女らしさはどこにもない。
騎士という大岩で抑えこんでいた数多の感情が、一気に流れ込んできたような、
見るものをも鬱とさせる負を孕んでいた。
 嗚咽の混じる声で、彼女の言葉が紡がれた。
「……本当に、お前を信じていいのか……。私を、傷物にするお前を……」
 後は、言葉になっていなかった。訴えようという意思だけが、言葉を離れて飛んできた。
 ラムザは、自分の行動がいかに愚かなのかと、このときになるまで気付かなかった。
自分が清めるつもりで行った性交は、彼女にとっては単に体を思うままにされたというものであった。
それも、アルガスのように知らぬ内に行われていたのではない、渾身の力で抵抗して、
やめるように呼びかけても、それらを意に介さずに純潔を奪うという、
手札の一つも残さない、完全な敗北を刻み付けるような体験でしかなかった。
 信じていいのか、という言葉に何も返せなかった。言葉も顔も頭も沈黙していた。
沈黙は金なのか、肯定なのか、無能なのか……気にかけることもできなかった。
心が止まっている以上、どんな言葉を出しても、文字を並べて発音しただけの、
説得力が乖離したものにしかならなかった。
 時間の感覚がなくなったような長い沈黙の中、アグリアスは服を着始めた。
どこを動かしても苦痛が見て取れて、痛々しく映る。だが、体は鉛に包まれたように動かなかった。
裸体が赤と青の衣に隠されていくのに、惜しいと思う心も湧かない。

 ラムザは、彼女の剣を拾うと、ベッドと自分の線上に置いた。
着替えが終わったら、腕や性器が斬られるかもしれない。陵辱に対する当然の報いだ。
信じがたいことに、恐怖も湧かない。彼女が全てを決める、と思っただけだった。
 着替えを終えた彼女は、髪止めを握り、ラムザに見向きもせずに部屋を出て行った。
急ぐこともなく、足音が大きいわけでもない。扉もきちんと閉めていった。
だが、彼女は決して平常ではなかった。
ベッドの横に、魂のように大事にしていた剣が置かれたままだった。
 ラムザは、自分の魂が生贄に捧げられたように頭が空っぽになった、
そのまま性行の匂いが染み込んだシーツに埋まった。訳の分からない震えが体中を蠢き、
痛くなってきた。犯罪者の惨めな気分は、かつて異教者とされた時をも上回った。

429名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:44:59.99 ID:gS0TWRmH
 天秤の月一日。
「このペースで行けば、明後日か」
 ラムザたちは、次の戦いに備え、町に泊まっていた。
行き先は地下、こちらにもあちらにも逃げ場はない。ここまで何人も死傷者が出て、その度に弔い、
経験と魂を継承してきたこの戦いも、次で終わりになるだろうと予想していた。
士気は最高潮に高まり、もはや、この戦いをやめるという選択肢は誰の頭にもない。
ラムザの指示を、人生の終焉への号令と考えるものもいれば、
戦後の新生活について早くも語るもの、日誌を見返して旅を思い返すもの、
お先真っ暗でどうすればいいのやらと悲嘆な愚痴を漏らすものなど多々あったが、
ラムザを離れようとする者は皆無だった。

「隊長、少しお話が」
 ラヴィアンとアリシアが、ラムザの部屋をノックした。彼女たちは戦力にはならなかったが、
部隊内で言い争いがあったときなどに調停役を引き受けることが多く、皆に信頼されている。
ラムザは皆の意思を把握する為、度々彼女たちの言葉に耳を傾けていた。
「うん、入ってください」
「お邪魔でしたか?」
「少しぐらいなら大丈夫ですよ」ラムザは余裕を持って言った。
 ここ数ヶ月、彼は迷いを振り払うように、行住坐臥を戦闘と鍛錬にかけており、
年齢以上の威厳を漂わせていた。少しばかり彼の前に出るのが怖いというものもいた。
二人も、彼の前に立つと汗が額を覆い、唾液が喉に詰まって言葉が出なくなることがあった。
ラムザが意見を求めなければ話すことも無かったのだが、
逆に、彼女たちから話しかけたときは重大な問題が起きているということでもあった。
「手紙ってわけでもなさそうですね」
 ラムザの視線に気圧されながら、ラヴィアンが言った。
「実は、アグリアス様の様子がおかしいのです」
「……詳しく聞かせてください」
 ラムザは、自分の命がかかっているように声を強めた。あれ以来、彼女とは口を利いていない。
目線も合わせていない、旅を終えたら二度と会うことも無いと思っていた。
戦闘の最中に助け合うことはあれど、日常の接点は皆無と言ってもよかった。
無論、彼女に興味がなくなったわけでは無かったが、
女性ということもあって踏み切った捜査は出来なかったし、知るのが怖かった。
悶々とした態度は、アグリアスと二人きりになった日を境としていたので、
仲間内では恋の成就によるものというのが定説となっていた。
 ラムザの真剣な顔に、二人は顔を見合わせた。どちらも言うのを拒んでいるようであり、
同時に言いたそうでもあった。あまり時間をかけるとラムザに失礼と思ったのか、
ラヴィアンが一歩引いた。アリシアが、搾り出すように喉を押さえ、言った。
「妊娠しているみたいです」
「……」
 何を言われたのか分からなかった。同じ言葉を自分の喉奥で反芻し、
コンピューターが答えを導くように音や用法が似ている言葉が次々と出てきて、
状況に合わないものが添削され、最も今の状況に適っているものが、
ようやく定まった。当然ながら、彼が最初に思い浮かべ、最も否定したかった言葉だった。
430名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:46:51.09 ID:gS0TWRmH
「妊娠……間違い、ない?」
「はい。毎日日付を睨んではちらちらとお腹を撫でられていましたし、
先週から吐き気にも悩まされていました。剣を握ってもすぐに鞘に納め、
横になる日が続いています。食物も酸味を欲しがっておられますし」
「アグリアスさんが……そんなこと、一度しか」
「心当たりがあるんですね」
 ラムザとアグリアスがどういう状況にあるのか知らない二人は、目に尊敬の念を持たせていた。
半世紀にも渡っている戦乱、その裏舞台で芽生えた貴族と騎士の愛が、
最後の戦いを前に結晶となって騎士に宿る――舞台にすればさぞかし騒がれる、
美しく、夢のような恋愛話だろう。
もっとも、ラムザが考えているのは宝石に比肩する美しい純愛ではない。
己の欲から始まった行為が、取り返しのつかない終着点へと行き着いてしまった。
呪いのように、行為の後も苦しめてしまっている、というものだ。
 ラムザは癲癇(てんかん)の発作が起きたように壁に頭をぶつけ、
奇妙な呼吸をしたまま体をもたげていた。顔面を蒼白させ、
過度の呼吸が彼の気分を瞬く間に澱ませる。異常に気付いた二人が声をかけると、
ラムザは何事もなかったように表情を偽った。
「ごめん。いきなりのことで、気が動転してしまって。もう大丈夫。
うーん……(腕を組んで考え込んだ)。とにかく事実確認しないと。
何も無かったとしても、確かめないと明後日に支障が出来るかもしれない」
「隊長……」
「アグリアスさんと話し合ってみます。結果如何では……考えないとならない」
 口に出せない、考えたくも無い漢字二文字を、三人は同時に想像した。ラヴィアンが、
唾を飲み込むと、穢れを自分で背負うように言った。
「除名、されるんですか」
「……あの人は大事な戦力だ、できればそうはしたくはありません。
だけど……もし本当なら、彼女は足手まといだ。彼女を庇って誰かが犠牲になる、
なんてことは絶対に避けなければならないから」
 自分が一番心配ですよ、と乾いた笑いをする。明日には自殺するような表情だ。
握り締めた拳から血が落ち、床にビタと音を立てていた。
逆らえない大きな意思に押され、自らの意見を押し殺しているようであった。
「今日の夜、彼女を僕の部屋に来るように言ってくれますか?」
 頼みを受けた二人もまた、躊躇しつつも背を押されたように頷いた。
431名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:47:48.21 ID:gS0TWRmH
 何も手につかない。初めて読んだときは手が震えた聖典を見ても、文字が頭に入ってこない。
果肉を絞ったジュースは、コールタールのように喉に張り付き、とても飲み込めなかった。
たまに手が暴れるように震え、算術の式が無駄になる。何も聞こえないと思っていたら、
遠くの男部屋で騒いでいる奴の声や、薪がかまどで赤く焼けているときの音が、
耳元でのように大きく聞こえたりする。子供の無邪気な喚き、光物を見つけたチョコボの鳴き声、
紅葉の擦れ合いの音さえも、自分を強姦魔と罵っているように思えた。
 暗い視界の中、深い後悔が血のように体中を巡っている。現状に逃げ出したくなった。
自分が隊長という立場でなかったらある程度責任の取り方はある。
額が捲れるほど謝罪をし、彼女の気が済むまで貢物でも土下座でもして、勇猛果敢に戦い、
退却のときには殿(しんがり)を務め、何度か戦った後に責任を取ると言って潔く除隊。
相手の気が晴れないのであれば、更に目や腕を失うことになるが、ともかく示談のようにはなる。
罪は消えるものではないが、これ以上咎めようものなら周囲に睨まれるだろう。
だが、今回の問題はそうやって片付く型ではない。妊娠しているということもそうだが、
隊長という立場、いなくなることは無条件の敗北を意味する。潔く、などとはおくびにも出せない。
急ごしらえとはいえリーダーが居れば、精鋭揃いの部隊は大概の敵は蹴散らせる。
だが、切羽詰まったときには間違いなく悪影響が出る。士気が高まっている今、
自分は抜けられない。少なくとも当面の戦闘が終わってからでなければならないが、
今日の戦いを終えたら二度と彼女とは会わない為何の意味もない。
彼女が命令に従ってくれれば、また後で責任を取る方法を相談するという方法も生まれるのだが。
 嫉妬から始まったことが、今や論点が分からないほどに問題は複雑化していた。誰が悪いのか、
今後どうしたらいいのか、命令を出来る立場なのか。そもそも彼女が会いに来るのか、
解決策が見当たらない悩みは、ノコギリ刃となって彼の心をずたずたに斬りつける。
胃液が粘り気を持って口から出て行く。腹が、胃酸に溶かされたように、キリキリ痛む。
いっそ首を剣で裂いて、死を持って彼女に詫びたいほどであった。

 何をどうして時間を潰したのか……遂に、ドアがノックされた。
「ラムザ殿」
 数ヶ月ぶりに、彼女の声が聞いた。清浄な風が流れていったように耳が途端に機能を回復した。
「どうぞ、入ってください」
 無理なほど明るい声を出した。彼女に会うということは、
天国と地獄が揃って自身を迎えに来たように思えた。
「失礼する」
 アグリアスは、礼とともに入った。いつもの騎士の姿をしていた。
彼女にはドレスよりも似合っているが、もし身重だとすれば、負担が大きすぎる。
「鎧とか取った方が」
 ……口に出した瞬間、裸体を晒したときを思い出してしまうのではないかと懸念したが、
彼女は強く意識するようなことはせず、頷くなり淡々と鎧を脱いでいた。
 紫色の服に包まれた体は魅了に磨きをかけていた。ラインが起伏に富んだというだけではなく、
背筋を伸ばして椅子に座る姿は、呼吸を忘れる程美しく、生まれついての令嬢にしか見えない。
顎を少々引き、ラムザに表情を見られまいとする睫毛から覗く瞳の輝きが胸を高鳴らせる。
 芸術品のように美しい彼女をまともに見られないまま、ラムザが言った。
「お久しぶりです」
「……」彼女は言葉を忘れたように黙っていたが、やがて「そうだな」と小さく声に出した。
 アグリアスの言葉が続いた。
「話は聞いた。断定はできない、と前置きするが、私はお前の思ったとおりになっている」
 後ろめたさがあるように、やたらと遠まわしに肯定した。視線は下げたままだ。
手は弱く拳を作り、服を握っていた。彼女は妊娠を両手離しで喜んでいるわけではないらしい。
ラムザの心が一段と痛みを増し、声を低くした。彼女を、しとっと見つめた。
「アグリアスさん……顔を上げてください」
 彼女は、ゆっくりと、顔をあげた。数ヶ月ぶりの彼女の目は、変わらず信頼を寄せている。
だが、どこか不安の色があり、人生の選択肢にかけられていることを知っているようだった。
432名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:48:37.27 ID:gS0TWRmH
 ラムザは沈黙が生まれるのを避けるように、言葉を続けた。
「初めに確認しておきたいことがあります。僕はリーダーです」
「うむ。他に適当な人物などいない」
「ですから、僕の命令は、どうしてもというのでなければ従ってもらいます」
「承知している。覚悟は出来ている」
「……」
 アグリアスの、変わらぬ決意を持った瞳が、ラムザの心と言葉を止めた。
 生まれて欲しくない沈黙が生まれた。「どうしてもというのでなければ」ということは、
 逆から言えば、従いたくないのであれば従わなくていい、ということを暗に含んでいる。
いっそ、これから発する、心にもない、と前置きしてもよいほど不本意な言葉を、
合理的な理由もなしに否定してくれるように思っていた。
彼女が頷いた瞬間、彼女の騎士としての最大の見せ場を、消してしまうことになる。
新たなメンバーが増え、補給役の者もいる中、彼女は戦力になろうと努力をし続けた。
前線もすべて実力で勝ち取った。築き上げ、護り続けてきた誇りを無にしてしまうのは、
自分が同じ立場だったらと考えるだけで、誰かに八つ当たりしたくなる。言いたくない。
だが、情だけに任せた命令は、隊長としては決してやってはならない。
彼女は全く戦えないわけではない。戦力にはなるし、砲弾のように見捨てる覚悟があれば、
除名など言わなくてもいい。だが、ラムザには、彼女を見捨てるなどということはできない。
彼女が危険な状態になると、自分の危険を顧みず助けにいってしまうだろう。
命は星より重い、しかし大勢を動かす使命は一人の命よりも遥かに重い。自分は死ねない。
願望とはかけ離れた、喉を裂いてでも言いたくない言葉を口にせざるを得なかった。
おそらく、より強い心労を与えることになるだろう、と予感していても。
 一秒でも長く、彼女の顔を見ていたい。
許されるのであれば、爪先だけでも彼女の体に触れたかった。
性欲を挟まない、偽りの無い愛情からの想いだった。が、それを許されるわけもない。
ラムザは、すっと彼女を見つめた。目には光が無く、糸で操られているようであった。
「アグリアス・オークス……貴方を除名します」
 怒りも悲しみも表情に無かった。言葉も無い。頭を深々と下げ、停止した。
顔を上げるまでの時間が無限に思えた。上げたときには、陵辱直後のような、
彼女らしさの無い表情が取り憑いているのではないかと思ったが、顔はなおも凛としていた。
 淡々と剣を持ち、脱いだ鎧を持つと、ドアノブを回した。去り際に、もう一度頭を下げた。
 別れの言葉も無い、実にあっさりとしたものだ――ラムザは弾けるようにドアを開け、
彼女に追いつくと、背中にしがみ付いた。薄壁を貫く大声を出した。
「すみませんでした! 僕は、僕は最低です!」
433名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:49:29.14 ID:gS0TWRmH
「……謝らないでいい」
 冷静な声が、かえってラムザに突き刺さる。
「アグリアスさんをこんな、こんなことにしてしまって!」
「私の体が選んでしまったことだ。仕方が無い」
 横顔を見せた。呪いから開放されたように微笑んでいる。
「戦いを続けていればいずれ私は流産してしまう。
分かってはいたが、未婚の騎士が戦わずにいるなどということも出来ない。
体の調子も悪くなり、食や生活リズムも変わって、どうしようかと悩んでいたところだ。
除名で吹っ切れた。子供の為に生きることは、私が女らしくなるきっかけになるかもしれない」
 自嘲気味に笑った。
「アグリアスさん……」
 ラムザは、目に涙を溜めていた。涙を出す感情の源泉が変わらない。
悔しいのか嬉しいのか頼もしいのか、ただ溢れる涙を彼女の衣に染み込ませた。
「戦って、奴等を倒し、妹を助け出してこい」
「はい……はい!」
「分かったらもう泣くな。生まれてくる子に、情けない顔を見せる気か?」
「やっぱり産むんですか?」
 アグリアスは答えにくそうに頷いた。鎧を脱いだ為か、
栄えた女らしさがちょっとした仕草や俯いた顔に宿り、優美と同居していた。
「私との子供が嫌なのか?」
「そんな、とんでもない! 夢のようです!」
「嫌と言ってもらいたかったのに」
「えっ!」
「……嘘だ、二度と言わないから許してくれ」
 ほとんど感情がなく言っていた。
「嘘をつくことに慣れていないから、正直怖かったです」
 ラムザは泣きそうになっていた。
 彼女は持っていた剣と鎧を床に置き、ラムザと面向かいになると、
両頬を手で軽く覆い、唇に、真綿が触れるような柔らかいキスをした。
初心に真っ赤になった彼の背中をどんと叩き、離した。
「奴等を倒し、妹を助けて……帰って来るんだぞ。私はお前を待つからな」
「ええ、必ず!」
 キスと背中の後押しの効果は絶大だった。あらゆる計算を一瞬で解きそうだ。
やる気が漲っているのがわかる。彼の言葉全てが信じられる気がした。
アグリアスは、彼の視線に微笑を返すと、武具を拾って女性部屋へと戻っていく。
後姿を見送ると、ラムザは拳を何度も握り直し、納得がいったところで歩き出した。
「アグリアスさんは強い。剣技では一番じゃないかもしれないけど、誰よりも心が強い! 
こんなときの除名に従って、しかも僕のことを後押ししてくれるなんて! 頑張らないと!」
 意気込みそのままに床を踏みしめる。床板が軋む勢いのまま主力メンバーを集め、
明後日に向けての会議を始めた。
434名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:50:31.21 ID:gS0TWRmH

「ラヴィアン、アリシア……ラムザに勝手に言ったな?」
 女性部屋に戻ったアグリアスは、テーブルを挟んで二人を座らせた。
鎧を脱いだからといって、鍛錬に裏打ちされた威圧感は消えたわけではなかった。
見る見るうちに二人は青ざめ、ほぼ同時にテーブルに額をぶつける勢いで頭を下げた。
「すみません! 苦しんでいる姿を見るのが本当につらくて」
「間接的にとはいえ除名させてしまいました! どんな罰も受けます!」
 首を差し出すような体勢の二人に、「顔を上げろ」と指示をする。アグリアスはため息を吐いた。
「咎める気は無い。私のことを考えてのことだ、というのは分かっている。
……分かっているが、それを踏まえて言わなければならないことがある」
 腹部に手を当てた。ラヴィアンとアリシアの目が煌く。
二人とも、既に戦場から離れたアグリアスを、騎士から母という目で見ていた。
ラムザに報告してからも、子供は男? 女? どっち似? 名前は? など、
ありきたりな話をして、アグリアスが女性として目覚める空想を広げていたのだ。
だが、当の彼女は体を弱く震わせ、幽霊が出すような弱く掠れた声を出した。
「もう、いない」
「え」
「堕胎した。お前達がラムザに言う少し前に」
 三人が凍りついた。……暫くの沈黙の後、ラヴィアンが前のめった!
「どうしてです! あんなに、毎日お腹を愛でていたのに! 隊長との子供なのに」
 アグリアスは、音が分かるほど強く歯を噛み締めると、テーブルに手を叩きつけた!
「犯されて出来た子だぞ! あんな行為、望んでない……望みたくも無い!」
 普段は冷静な彼女の、激情そのままの声が続いた。
「毎晩夢を見る! 騎士の信念と共に築いてきたものが、
戦闘に出続けようとした努力が、ラムザへの思いが、全てが蔑ろにされる夢だ! 
汗だらけで目を覚ます! 朝だけじゃない! 寝てすぐに夢を見て、
耐えて再度寝たと思ったら同じ夢だ! この三月で三桁も見たッ!
十分な睡眠もとれず、それでも騎士として戦闘はしなければならない!
あのままの日々が続いていたら、どうせ流産していた! 私の命も危険だった!
それならいっそ……」
 アグリアスは、手で表情を隠した。
「不安に……負けたんだ……」
 慟哭のような勢いに、二人は質問も出来ずに、開いた口をそのままにしていた。
「美しい夢のような恋愛話」の事実を知った反動も強いようだ。
やがて、二人揃って目元に涙を浮かべ、アグリアスに聞こえないように堪えつつ泣いていた。
435名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:52:53.23 ID:gS0TWRmH
 アグリアスは口にはしなかったが、毎晩の悪夢とは、ラムザ以外の何かが圧し掛かり、
その子供が生まれてくるというものだった。記憶にはないが、起きるたびに体が震えていた。
なぜこんな夢を見るのかとずっと疑問だったが、先日日誌を捲って、
ラムザに犯された日(奇しくも自分の誕生日であった)を見たとき、合点がいった。
あの日、彼を受け入れさせられる直前、「汚れている貴方は見たくないんです」と言った。
自分を犯した者がラムザ一人ではないのだと気付いた瞬間、
大樹のように堂々としていた筈の心が折れた。お腹が空になった後、
夢は夢、ラムザの子の可能性も捨てきれないと気付いたが、既に遅く、愕然と後悔した。
「堕胎した今となっては、流産の心配は無くなった。
休めば戦える、と思っていたが、除名を言い渡された。夜明けと共にここを去る」
「言えば、戦わせてくれますよ! 隊長だって一緒に」
「……子を殺したなんていえば、ラムザの士気がどれだけ下がったものか……。
私達は皆でラムザを信頼し、ラムザも私達を信頼している。ラムザの士気は皆の士気だ。
『最後かもしれない戦いだ、子供はいないから戦わせてくれ』なんて……言えるものか」
「だから、廊下で隊長を励ましたんですか? 子供を産むと言って」
 アグリアスの声が、異様に小さくなった。
「……嘘をつくことが、こんなにつらいなんて初めてだ。
でも、ラムザの為……万全なら、帰ってくると信じて……帰ってこなかったら、私は――」
 言葉が途切れた。子供がいた腹部を押さえながら、ベッドに崩れた。部下の前で泣く。
声も涙もいつまでも出てきた。止まない。頭が割れるように痛い。
目の奥が焼けるように熱い。喉が瞑れたように痒い。
体中に堕胎の罪が圧し掛かり、潰されてしまいそうだった。
 そのまま、どれほど時間が経ったのか……時間の感覚が凍ったまま、号令が発された。
ラヴィアンとアリシアは、戦いのためアグリアスを残して部屋から出て行った。
今まで幾度も聞き、生死の境となっていた号令を聞いても、もう体は反応しなかった。
お腹が空になったという感覚に、意識を支配されていた。
「本当に、もう、いないんだな……。すまない……許せとは言わない。償いは、いつか必ず……」
 うわ言と共に、深い眠りに落ちていった。
436名無しさん@ピンキー:2011/05/13(金) 23:55:39.65 ID:gS0TWRmH
終わり。



では。
437名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 00:03:12.45 ID:e3y5E2Ii
>>436
GJ
エロスにときめき、程よい読後感の悪さに胸糞悪くなったよ(褒め言葉)
アルガスは今まで以上に全力でぶっ殺すぜこん畜生
438名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 07:48:18.70 ID:2x244G6n
誰かと思ったらタクティクスのキャラか
439名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 09:23:06.87 ID:Vu7uv74Q
久々の投下キター!
GJ!
440名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 03:36:50.45 ID:0v0V3mlS
都合の良い恋愛物ではなく、軍人の恋愛として現実的に徹底している思う。
褒め言葉の意味が分からないかもしれんけど、すげー面白かった。有難う
441名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 11:32:27.44 ID:y6IWBDvz
エロを読みに来たら涙が出た
GJ
442名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 22:38:03.09 ID:BLCr+aQV
>>414-435
GJ!
アグリアスさんテラカワイソス
443名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 23:47:02.70 ID:xzilChRN
エロパロスレ4と5のログ持ってる方いらっしゃいませんか?
むちゃくちゃ大好きな作品があったのに、datが消えてしまった……
444名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 00:16:03.74 ID:QK8nwJxz
html化されてるよ
445名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 00:56:58.47 ID:vPzVWwJ9
あ、ほんとだみみずんにログがあった……
ありがとうございました
446名無しさん@ピンキー:2011/05/20(金) 10:34:04.35 ID:yYr0em/E
>>443 保管庫に収納されてないか?
447名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 15:14:14.03 ID:aXUyxaJt
>>443
http://w.livedoor.jp/fferoparo/
5スレまでは保管完了しました
タイトル別でも探せるのでご活用ください
448名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 18:52:46.53 ID:QFvhF+2q
>>447
乙です
449名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 18:40:44.95 ID:5/Z6F5Xs
>>447
乙乙
懐かしくて読み耽ってしまったよ
450名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 20:07:15.77 ID:V1YzNI7R
>>447
乙ですありがとう

カインとローザ好きだから保管庫に結構あって嬉しい
451名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 20:55:37.34 ID:YCBPOZpY
乙かれさまです。
452名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 23:40:06.42 ID:YsGl35IR
前スレの小説が読みたい
453名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 08:15:40.87 ID:rhOBh66Y
>>452
7スレまでの全てのSSの保管が完了しましたので保管庫からどうぞ
454名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 09:57:49.56 ID:9wwXP492
>>453
乙です
乙です
大事なことなので二回(ry
455名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 05:32:50.49 ID:D5BZFCw5
保守
456名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 17:45:00.28 ID:uzkGGXPO
ほしゅ
457名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 17:54:20.60 ID:XPlaVf5E
保管庫がまた更新されてる乙です
458名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 13:30:59.16 ID:OGVPYfM0
>>457
FF関連スレの中には保管庫の所在が不明なものや、
停止しているものもあるので勝手ながら本スレと一緒に保管しています
459名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 13:36:03.06 ID:Q/VNK8IS
それでいいと思います。
460名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 18:36:59.16 ID:OGVPYfM0
ありがとうございます
461名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 21:20:10.59 ID:vkjN/VSb
アルティミシアの胸にヘッドショック
462名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:47:30.51 ID:WlIQoQi6
メリアドールに強甲破点突き
463名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 08:41:27.45 ID:hFTfKt52
ティータやラファに優しく性的な悪戯
464名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 23:43:20.05 ID:v/sByGDo
ティナたんとユウナんとティファが俺にご奉仕
465名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 23:49:10.70 ID:LFI6BMT8
アーシェを無理矢理跪かせて陵辱の限りをつくしたい
466名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 15:42:04.39 ID:KEvaFfFp
ライトニング犯したい
467名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 06:40:07.60 ID:+BOxcGHo
レフィアとルーネスをかえるにして虫かごに入れたい
468名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:20:59.11 ID:ORCQet/V
3スレの学者レフィアはよかった
保管庫はないかな?
469名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:28:03.89 ID:0jmO0VPO
開発されまくった処女なアレか
大好きだったな
470名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 20:38:25.92 ID:khl6BlYB
>>468
いずれまとめに保管していきますが、
幸い3には過去ログ倉庫があるのでとりあえずそちらをどうぞ
http://ff1to3.cute.bz/kako/
471名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 20:41:19.19 ID:ESu/0wca
FF7のトードにしてくるあのレオタードみたいなの着た女の敵が子供ながらエロいと思ってた
472名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:09:09.52 ID:dhVcrR7E
タッチミーに囲まれ、カエルにされて何もできないままやられていくオナゴ3人
473名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:10:40.41 ID:aakzf912
女敵モンスターは総じてエロい
バルバリシア様は見た目も中身もエロい
474名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:54:32.80 ID:N0mpUZu6
しおらしいルブランはたまらん
475名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 23:09:11.42 ID:Vo+SHZqb
ほしゅほしゅ
476名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 10:50:56.11 ID:Aw+/i0Hb
保管庫って、昔あったリディアファリスセリス専用スレのは保管しないの?
あれに一番世話になったんだが
477名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 21:33:05.90 ID:8vaW7zAR
>>476
mimizunなどでdat落ちスレのログを探して保管していますので、
アドレスがわかり、かつログが残っていれば保管します
478名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 22:49:55.12 ID:QnJ5V3s3
>>476
保管庫の人も好意でやってくれてんだし、
保管して欲しいスレのアドレスくらいは引っ張ってこようぜ
479名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 18:22:58.70 ID:ncMP/G0X
「FFのリディアとファリスとセリスを」っていうスレだな
アドレス探したけどログがぶっ壊れてる件・・・
480名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 22:36:37.06 ID:p03PiyIR
481名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 13:10:04.37 ID:yLwxsbhV
>>480
やはり1スレ目のログは残っていないようですね
ひとまずキャラ専用スレよりタイトル別スレから保管していきます
というか増えすぎるのでタイトル別しか保管しないかも・・・・・・
とりあえず予定としてはFF3、FF7、FF12、FFTスレを保管します
482名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 03:49:54.43 ID:RnAhDcC5
保管庫の人超乙です
旧保管庫が見れなくなった時ショックだったからすごく嬉しい
483名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 00:58:45.77 ID:5CMLuo64
保守
484名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 22:24:34.58 ID:ztiERBLk
すっかり保管庫の話題メインになってるな
485名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 07:48:32.82 ID:GmHCXF0k
職人さんかもーん
486名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 08:02:51.60 ID:7f3j2baG
職人さんの
487名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 09:52:38.66 ID:ct5o82rf
パンツを
488名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 16:55:37.26 ID:4GIAxKrr
パイルダーオン!
489名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 02:13:10.01 ID:EUEyg5pO
なんだかさみしい
490名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 20:04:51.60 ID:xthCqRvP
前回DFFが出た時は豊作だったんだけどな
今回女の子大量に増えた割に投下ないな
491名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 20:06:35.30 ID:xthCqRvP
ないじゃなくて少ない だったすまん
質は申し分ないんだけどもっといっぱい読みたいです
いくらでも読みたいです
492名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 01:00:27.93 ID:+N8YH3Ig
音ゲーも出るみたいだしまだまだこれからが本番だ

音ゲーに向けて一人で練習に励むライトニングさんを盗撮したい
あわよくばそのまま脅迫したい
493名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:47:47.17 ID:hmK67LAj
ティナの身体のどこを弾いたらいい音がするかな
ティファはどんな声で鳴くのかな

みたいなエロゲーを妄想中
494名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 00:29:01.29 ID:6qXPJvH2
職人さんってサイト運営してたり、渋に小説投稿してたりするんだね。
保管庫にあるのと同じ作品いくつか見かけた。
もう戻ってきてくれないのかなー
495名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 15:20:13.42 ID:1V8hzw//
職人の外での活動はあんまり2で晒さない方がいいぞ
496名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 20:03:39.88 ID:6qXPJvH2
なんで?
497名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 22:08:40.49 ID:X05mPKM7
褒めようが崇めようが晒してるのと一緒
498名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 08:21:28.15 ID:TZ0N5yyi
匿名掲示板でコテハンつけずに投下するのにはそれなりの理由があるだろ
自らサイト持ってるって宣伝するような人でもなければ見つけても黙っておくのがマナー
499名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 11:59:58.23 ID:gIkXCxkQ
>>494
トン。保管庫の小説の続きが読めた。
500名無しさん@ピンキー:2011/08/03(水) 19:28:17.69 ID:mq518RAK
感想だけでなく、誹謗抽象などして管理人さんが迷惑する。

良くも悪くも沢山の人がいるから対処が大変だよ
501名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 08:09:26.49 ID:eJLjMGOY
502名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 18:14:51.81 ID:RbovL0NQ
スレ4のガリ祭り復活して欲しい
503名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 04:07:59.17 ID:yF8d1Clw
FFTAのエロパロとか復活しないかな・・・
保管庫を見ると当時はそれなりに賑わってたみたいだし
504名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 21:31:56.12 ID:Jq4LqTUU
>>503
それなりに過疎ってるんだし、ここでおkでしょ。
505名無しさん@ピンキー:2011/08/14(日) 20:48:11.02 ID:ec8F1+jZ
パロレオ期待
506名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 01:30:16.80 ID:nR63gf5i
FFTでラムアグ以外の組み合わせ期待
千夜一夜の時点で結構出てるけどまだいけるだろう
507名無しさん@ピンキー:2011/08/22(月) 18:44:05.67 ID:s/S+2trS
淫乱アルマシリーズはよかった
508名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 00:43:50.84 ID:sErk70YD
中々該当スレが見付からず、取り敢えず此所にカキコしてみた。
内容はFF4のローザがセオドアがお腹に居ると言うFF4〜アフターまでの空白期間の妊婦自慰物なんだが…
SSの割にはマニアックになってるんだ…
妊婦自慰ってスレ中々見つからないし投稿サイトに出せるクオリティでも無いが折角書いたから消すの勿体無くて…
大丈夫なら此所に投下するけど…どうだろうか?
509名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 03:46:00.06 ID:pegWwneR
最初に注意書き書けばマニアックだろうが何の問題もないぜ
510名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 04:32:55.07 ID:sErk70YD
>>509
有難う。

ってな訳で投下。

タイトル「現実と幻想の狭間」
キャラ・FF4 ローザ

※妊婦、自慰、淫語
以上が苦手ならスルーして下さい。

短文なんで次1レスに一気に投下します。
久しぶりにエロ書いたんで余り期待しないで欲しいです。

では行きます
511名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 04:38:16.66 ID:sErk70YD
「…っ、あっ…あん…」
私はローザ、長い闘いを得て愛するセシルと結ばれ子宝にも恵まれた幸せな女だ…なのだけど…
「ふぁ…おまんこぉ…マンズリ止まらないよぉ…」
妊婦で有る私を気遣って抱いてはくれない夫…気持ちは嬉しいのだけど私の発情した身体は誰も快楽を与えてくれない…
「ひぅ!臨月マンコにザーメン飲ませたいよぉ…赤ちゃんに誰でも良いからザー汁飲ませたいのぉ…妊婦なのに精液便所になりたいのぉ」
疼く身体は止まらない、グチュグチュと卑猥な音を立てながら私の手を濡らしふやかして行く。
「妊婦の発情マンコに誰かチンポ入れてぇ…淫乱な牝豚マンコにぃ…チンポ…チンポぉ」
実際は無理だ。
自分の指ですら痛みを感じ痛みはこの自慰行為を止めるに過ぎない。
万が一誰かに強姦されたらお腹の子に危険が及ぶ。
だからこその自慰行為。
私は只、淫核と入口を指で弄って居るだけ…言葉は全て幻想と妄想に過ぎない。
只、自分を高ぶらせる為に口に出して居るだけだ。
「変態なのぉ…盛りの付いた牝豚精便器なのぉ…マンコ奴隷になりたいのぉ…ケツ穴も入れられたいのぉ身体中発情して止まらないのぉ」
溢れる分泌液、妊婦故に張って居る乳腺が痛む。
今はその痛みすら快楽だ。
弄らなくても刺激される乳首、止まらない手、それだけでもうグッショリと濡れた下着。
「イクゥ…イクゥッッ…妊婦の発情マンズリでイッちゃうぅっ…っ」
そのまま淫核を更に強く刺激しながら私は絶頂に達した…
あくまで自慰行為。
無理の無い程度のストレス解消方法。
「……はぁ」
一度絶頂に達すると気が済むし身体もしんどいから無理な事は出来ない。
虚しさは感じるけど今は此がベストなのだ。
出産が終わったら子育てしながら又夫に抱いて貰えば良い。
やはり夫が一番好きで愛して居るのには変わらないしそんな夫の子どもはいとおしい…
「早く産まれて来ないかしら…」
母親の顔に戻りながら呟く自分。
絶頂で体力と気力を消耗し眠気が自分を支配して行く。

きっと気がついたら朝だろう。
又妻として、王妃として、母としての1日が始まり、ようやく寝る前に女としての自分が顔を出す。
そんな日常。

妊婦の秘め事…。

END
512名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:57:34.31 ID:0q38tjZz
保守
513名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 00:29:11.04 ID:owkxM/z9
>>511
S説が多いけど自分はローザに清楚で純情なイメージを持っていたからものすごく興奮したよ
GJ!
514名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 11:20:40.11 ID:LgvdYPym
零式出たらここでの扱いになるのか?
515名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 21:38:43.71 ID:HfbiXHlt
1に書いてないからいまのところはここだろう。多分。
516名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 22:18:31.59 ID:fE/KbhSY
レジェンズとか誰か書かないかな
517名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:57:33.37 ID:jpqsKRxq
すごい過疎っぷりだな
干す
518名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 23:21:38.26 ID:FfOIwEeR
保守波動砲エネルギー充填
519名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 21:53:51.13 ID:7QNhpRDp
セシル×リディア 投下します。

注意書き
ED後の話(本編ED〜インタールードの間ぐらい?)
少々ローザとの絡みもあり。
決してセシルの浮気話ではありません。
520名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 22:22:41.46 ID:7QNhpRDp
「ローザッ…出すよ…っ!!」

 どぴゅうううっ どくっどくっ…
 ローザの膣内に突っ込まれたセシルの肉棒の先端から、大量の白濁液が放出する。ローザの中はセシルの波が広がり、満たされてた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
 お互い裸で重なりあった2人の呼吸が合う。セシルはゆっくりとローザから離れていく。彼の先端がローザの膣からすーっと絹糸が引かれるのが見えた。
「はぁ…はぁ…楽しかったわ…!」
 ローザは息をきらしながらも健気な笑顔をセシルに見せた。彼も笑顔を返した。
「ああ…僕も…」
 しかし、裸のセシルはローザの横に移し、ぐったりと倒れこんだ。
「さ…、さすがに疲れたな…もう3回も出した…」
「そうね…、精飲から始まって、胸射して、最後に中出ししたんだもの…」
「情欲が激しすぎるよ君は…」
 セシルは苦笑い気味に言うと、ローザはクスクスと笑った。
「フフ…、でも私の中はセシルでいっぱいよ」
「僕も、自分のすべてを君に注ぎ込んだから、もう残っているものはなにもない」
 セシルはローザの顔を包み込むように抱きしめた。
「ローザ…!」
「愛してるわ、セシル!!」
 ローザの両腕がセシルの背中を包み込む。お互い体を密着させてその温もりを感じ取った。だが、しかし…
521名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:05:41.31 ID:7QNhpRDp
「ただ…、ひとつだけ気になることがあるの…」
 ローザがそうつぶやくと、セシルは彼女の顔を離した。
「気になること?」
「ええ、リディアのことなんだけど…」
「リディアが、どうかしたのか?」
 ローザは神妙な顔をする。セシルは彼女の表情が気になっていた。
「あの子、今幻界にいるんだけど、あのままでいいのかと思うの…」
「…いったいどうしたんだ、ローザ?」
「あの子は、この世界でたった一人の召喚士よ。」
「ああ」
「もしこのままだと、召喚士の血筋は途絶えてしまって、召喚士はいなくなってしまう」
 セシルの表情は複雑なものとなった。
「そうだな…幻界の時間は流れはこことは違うのもある…それにリディアは大人だが、精神はまだ7歳の子供だ…」
「たぶん、リヴァイアサンとアスラもこのことに気づいてるころだと思うの。彼ら幻獣にとって召喚士は必要不可欠の存在よ。だから先手を打たないと…」
「どういうこと?」
「あの子に今私たちがしたようなことを教える必要があるわ。召喚士の血を絶たないためにも、ミスト村の復興のためにも…」
「うーむ…、君の言ってることはわかるけど、誰がどうやって教えるんだ?」
 するとローザは真剣な表情で答えた。
「私たちしかいないわ。私たちが体をかけて教えて行かないと…それしか方法がないわ」
「そ、それは僕がリディアにセックスの仕方を教えろというのか!? 無理だ! いくら君の頼みでも…」
 セシルは健気に拒んだ。いくら愛妻ローザの頼みとはいえ、真面目な彼にはできない相談だった。セシルにはローザという最愛の人がいるのに、他の女性である
リディアにセックス、というのは抵抗感を感じるものだ。セックスは最愛の人にしかできない、という認識がセシルにあったのだ。おまけにいくらゴルベーザの罠
とはいえ、リディアの母親を手にかけて倒してしまった過去を持っているのでなおさら抵抗感は強い。
 しかし、ローザはそんなセシルに真剣な眼差しを変えなかった。
「お願い、セシル! これはいちかばちかの掛けなのよ! リディアはあなたを見ることで人間的に強くなったのよ。リディアにとって、あなたは最愛の人であり唯一の肉親
なのよ。あなたでないとできないことよ。それに…」
「それに?」
「あの子を今のようにしたのは、私たちバロン王国の責任よ。私だってリディアを守る義務があるわ!」
 セシルは少しの間黙り込んだ。後、口を開いた。
「わかったよローザ…君の言うとおりにしよう。いちかばちか、やってみよう!」
 セシルは勇ましくうなずいた。 
522名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:37:16.71 ID:7QNhpRDp
 ある日、リディアがバロン王国にやってきた。幻獣界の女王アスラの勧めで、自身の母親の墓参りに行くことになった。
そのついでにセシルとローザに会いにやってきた。リディアは2人の結婚式以来の顔合わせだった。セシルから見ても、しばらく
みないうちにリディアもまた綺麗になったなと関心していた。彼女の美貌はもはやローザに追いついたか超えているかもしれない。リディア
の姿を見るたびにセシルはうれしく思えるのだ。親が大きくなる子を見て喜ぶように。
 それは決行のときでもあった。リディアはセシルたちを一目見た後すぐに幻獣界へ行かなければならない。偶然にも、その日の仕事は少量だったのでローザにすべてまかさせてもらうことになった。決行は今しかない。セシルは
リディアを自室へと案内した。
「何? 大事な話があるって?」
 リディアは何も知らずにセシルの部屋に入った。
「リディア、今から大切なことを君に伝授する」
「大切なこと?」
「君が人間である以上、もっとも必要なことを今から教える。しっかりと覚えるんだぞ!」
 セシルの真剣な表情を見たリディアに、緊張の感覚が走る。
「…うん」
 リディアはうなずいた。
「じゃあ、まずは僕のベッドに座って」
 そういうと、リディアはセシルのベッドに腰をかけた。ベッドはやわらかかった。セシルもリディアの隣に腰をかけて
面と向かい合わせる。
「リディア、目を瞑って…」
 セシルは優しく言うと、リディアは目を瞑った。
 そのとき、リディアに変化が起きた。何も変わったことはない、ただ目を瞑れといわれたのに、自然と胸の鼓動
が早くなってきた…。
(何か…来そう…)
 その予感は、当たった。
523名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:14:43.47 ID:3RVE0VV4
「んっ!!」
 リディアの唇にやわらかい感触が走った。
 セシルはいきなり、リディアの顔をひきよせて唇を重ね合わせた。さらに唇を押し込み、舌をリディアの口内に入れる。
「んっ…ふぅん!!」
 舌同士が絡み合う。リディアは無意識にセシルの舌を絡めている。どうしてかはわからない、無性にセシルがほしくなってくる…。
 セシルはリディアを押し倒し、仰向けの彼女の体を被せるように乗る。そのままディープキスを繰り返した。
「はぁん…ふぅん…はぁ…」
 夢中になって舌同士が絡ませると、今度はセシルの手がリディアの胸に触れた。やさしくリディアの胸をゆっくりとなでまわす。
「ふう…やあ…! やめ…やめて…セシルぅ…!」
 とっさにリディアはセシルを押し出し、退かせた。息を切らしながらセシルをにらみつける。
「いきなり何するのよ、エッチ!!」
 セシルはそんなリディアに怯みを見せずに面と向かい合った。
「違うんだリディア! これは人間として大切なことなんだ」
「嘘よ! あなたがそんなにいやらしい人だとは思わなかったわ! ローザにいいつけるわよ!」
「落ち着いて聞いてくれ! これは、ローザからの依頼なんだ」
 するとリディアの表情はゆっくりと柔らかくなった。
「ローザが…? 嘘でしょ?」
「本当だ。僕とローザはいつもこうして抱き合っているんだ」
「ローザが…どうして??」
 リディアは戸惑った。胸を揉まれたことに怒りを感じているのだが、憧れの女性であるローザがこんなことしていると知ると
さすがに動揺は隠せなかった。
「それは、僕を愛しているからさ。心のそこから…。だから、僕もローザを抱き合えるんだ。愛する人の行いを許しあえるんだ。
それをリディアにも教えたくて…」
「それは、私も愛してるってこと?」
「もちろんさ。僕もローザも君のこと愛してる。」
 その瞬間、リディアの胸がキュンと鳴りはじめた。だんだんと胸が熱くなってくる…。
「リディアが本気で人を好きになって、人を愛せるようになったときに忘れないで欲しいんだ。ギルバートの
二の舞にはなってほしくない…」
「セシル…」
 セシルは両手を大きく広げた。
「さあリディア、もう一度だ。」
 リディアはがばっとセシルの胸に飛び込んだ。
「セシル…! 私…私…幼い頃からずっと、あなたのことが…」
 リディアは今の胸の内を話そうとしたが、セシルはキスをすることで口を塞いだ。言わなくてもわかってるよ、そう言っているようなキスだった。
524名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 00:15:22.79 ID:3RVE0VV4
すまん、一時保存。
525名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 07:39:14.12 ID:ohBj2Riq
性教育キター!
続き楽しみにしてます!
526名無しさん@ピンキー:2011/09/16(金) 07:44:29.81 ID:mnWDII8R
>>519
GJ!!
零式も出るからこのスレ盛り上がるといいな
527名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 22:49:36.68 ID:QHyswJy0
セシル×リディア 続き投下します。
528名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:22:43.42 ID:QHyswJy0
リディアの体を引き寄せ、両腕を彼女の背中に回す。完全に密着した状態で再び舌同士を絡める。
「ふぁ…セシル…んはぁ…ふぅ…」
 リディアの舌の動きも早くなり、これみよがしに絡めてくる。彼女の情欲に答えるかのようにセシルは再びリディアを押し倒し、被さる状態になった。両手が
再びリディアの胸を包み込み、上下回すようにゆっくりと揉みあげる。するとリディアの両腕はセシルの背中に回り、彼を引きつける。もっとセシルを感じたい、という
欲望現れなのだろうか。
「ふぅ…はぁっ…はぁ…はぁ…」
 ようやくセシルの唇が離れると、リディアは小さく息切れをする。セシルは微笑みを彼女に見せた。
「うまくなってきたな」
 そうほめ言葉を言うと、リディアは『エヘ…」と微笑んだ。
「よし、じゃあ次だ」
 セシルの右手が、リディアの下半身へと移動する。彼の手は、リディアの腰布を潜り込むようにめくりあげ、花弁のところへと向かう。
「え、ちょっと…セシル!?」
 一番恥ずかしいところをセシルに触れられると、思わず羞恥心で顔が赤くなる。そんな彼女を落ち着かせるようにセシルは優しくつぶやいた。
「いいかい、リディア…いくよ」
 セシルはリディアの恥部をこねくり回した。すると、リディアの体は大きく痙攣を起こした。
「はあっ、ああん!!」
 リディアは思わず呻き声をあげる。セシルの手の動きが動くほど呻き声は大きくなる。
「あ…、あ、はあん、セシ…ル、やあ…」
 セシルに恥部をもみくにゃにされるほど、快感が全身を走り、おなかの辺りが熱くなってくる。リディアの頬は真っ赤に染まっていた。
それから2分ほどして、ようやくセシルの手の動きが止まった。
「よし、それじゃあ今から本格的に行くよ」
 セシルは肩を上下に揺らすリディアの両腕についている振袖をゆっくりとはずした。はずされた振袖はセシルのベッドの下に置かれる。次に
セシルの手は、リディアの胸へ三度移動する。緑のレオタード状の服の、胸の辺りにあるマントをつなげるフックをつまんだ。
「今から君の服を脱がせるよ。」
 セシルが優しげに言うと、リディアはうれしそうにうんと答えた。
 セシルの手が、リディアのフックをはずした。その瞬間、リディアの鼓動はだんだんと早くなり、思わず目を瞑った。
大好きな人に、自分の裸を見られるのが、なぜかうれしく思えたのだ。本当は恥ずかしいことなのに、セシルと前だとむしろうれしく思えてくるのだ。
529名無しさん@ピンキー:2011/09/19(月) 23:49:23.67 ID:QHyswJy0
 これが、人を好きになるっていうのかな…? と、リディアは思った。
 そうしているうちに、セシルは、マントを床に置き、さらにリディアのはいている二ーソックス状の靴も脱がせた。
「さあ、いよいよだ…」
 セシルはリディアの腰布についている帯をはずすと、服の胸の部分をつかんで、ゆっくりと下ろした。下ろしていくごとに、リディアの美肌が露になる。
リディアの足を上げることで、服を脱がし、床へと置く。セシルは彼女の体をかぶせるような状態になってリディアを眺めた。
 リディアの裸は美しかった。ローザほどではないが、白く輝く肩に豊乳、すっきり細い腹部と臍と足がセシルの目に焼きついた。
「綺麗だ…」
 セシルはうれしそうにいった。別にやらしいという意味ではない。あの小さかった7歳の子供が短期間でこんな綺麗な女性になった驚きと、彼女との衝撃的な出会いがあった過ときから思ってもみなかった成長ぶりに
感動していたのだ。なるほど、エッジがリディアにほれ込み、ほしがるわけだ。
「ついに見せちゃったわね…」
 赤面のリディアはセシルに微笑を見せた。すると、いきなりセシルはマントをはずした。
「それじゃあ、僕も裸になろうかな」
「え!? セシルも…」
 セシルは、着ている鎧もすべてはずし、床に置いた。思わずリディアは目をつぶった。
「ちょ、ちょっといきなり…」
 男の裸を見るのはさすがのリディアにも抵抗感はあった。男の上半身は見慣れているが、さすがに下まではみることはできない。
「リディア、目を開けてごらん」
 リディアはそういわれて目を開けた。視界にはやさしく微笑む姿が映った。膨大に鍛え上げた筋肉がリディアの目に焼きついた。
「すごい体…」
 リディアは思わず見とれてしまい、胸の鼓動もさらに早くなっていく。
「下のほうも見てごらん…」
 リディアはそういわれると、戸惑いながらもセシルの下半身に目を動かした。すると、彼女は衝撃的な光景を目にした。
530名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 00:14:03.32 ID:4y8MOrct
(な、何あれ!?)
 セシルの男根は大きく膨れ上がっていた。その大きさは15cmほどだろうか大きく勃起していた。普段は
あそこまで大きくはないのに、男の人は愛しい人と抱き合うときになるとあそこまで大きくなるのか。リディアの視線は
もはやセシルの男根に見とれていた。
「すごい…セシルの…ここ…」
 もはや汚いとかやらしいとは思えなくなった。大きく膨れ勃つ男根はむしろ勇ましいとさえ感じた。
「リディア、触ってごらん」
 セシルは触りやすいようにM字開脚体勢にして、男根を突き出した。するとリディアはとろんとした目で男根を見つめる。
「すごいわ…男の人って…ここまで大きくなるのね…」
 リディアはいとおしげな手つきで、セシルの陰茎をつかんだ。
「熱いわ…セシルのここ…」
「今度はリディアの番だ。動かしてごらん…」
 セシルはそう優しげな言葉で先導する。リディアは試しに男根を上下に擦って見た。
「ああ…リディア…」
 今度は、男根を激しく、亀頭を前後に動かし、揉みしだいた。
「ああっ、リディアぁぁ…!」
 セシルは小さく呻き出す。
「セシル、気持ちいい?」
「うん、すごく…」
 リディアは顔を亀頭の前まで近づけた。
(どうしてかな…、セシルのこれが…ほしくなってくる…)
531名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 00:48:56.89 ID:4y8MOrct
 リディアはセシルの男根を口に咥えた。きゅううっと、吸い付ける。
「うあっ、リディア…っ!」
 セシルはきつく目をつぶり、リディアのフェラを堪える。リディアの頭が上下に動くたびに、男根の快感がわきあがってくる。
「り、リディア…いつのまにそれを…」
 リディアは一度口を離した。
「わからない…けど、自然と体が動いちゃうの…」
 そういうと、再び男根を口に咥え、上下に這う。途中で亀頭を舌で舐めながら、舌先を先端につけて、ぐりぐりとめりつける。
「ん…んうん!」
 セシルの体が痙攣を起こした。男根の奥がむずがゆくなった。射精が始発段階に入ったのだ。さらにリディアが再び男根を這わせることで
快感がこみあがってくる。
「り、リディア…もういい…離してくれ!」
 リディアに静止するように言うと、彼女は男根から口を離した。亀頭からすーっと糸が引かれる。
「ん…おいしいわ…」
 ふう…とセシルはひと安心して、息をつけた。
「よし、今度は僕の番だ。リディア、仰向けになって」
「うん」
 リディアは仰向けになって横になった。次はなにするんだろうという期待を胸に、鼓動の動きが止まらなくなった。
「リディア、行くぞ」
 今度はリディアの恥部に快感が走った。
「んんっ!」
 セシルが、リディアの花弁を広げ、まじまじと見つめていた。
「リディアのここも綺麗だね…ローザ以上だ」
 リディアの花弁はピンク色に染まった美しいものだった。
「ほ、本当?」
 リディアはそういった、そのつかの間だった。セシルはリディアの花弁に顔を突っ込んだ。舌先を動かして、リディアの花弁内
を嘗め回した。
「んっ…はぁあ…ひゃあん!」 
 セシルはじゅるじゅるという音を立てて、リディアの花弁内を貪る。セシルは蜜液があふれるまで貪りをやめなかった。
「ふう…そろそろいいかな…」
 セシルの顔が離れると、彼の体は再びリディアの体を被せた。彼の肉棒が彼女の腿と重なり、腰を動かすことで上下に擦りつけ、リディアの呻き声をあがらせた。
「ああ、ひゃあ…ああん…セシルぅ…」
 セシルの腰の動きが止まる。いよいよだ・・・
532名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 01:11:51.91 ID:4y8MOrct
「さあ、いよいよだ。行くぞ、リディア…!」
 セシルは右手で肉棒をつかみ、リディアの花弁にあてがった。その感触を感じたリディアはかたく目を瞑る。
胸の鼓動もより一層早くなっていった。
(来る…)
 セシルは腰を押し出した。彼の肉棒は、リディアの膣口へと入り込んだ。
「うっ…ううっ…」
 リディアは初めて感じた逃げようのない痛みに堪える。セシルの肉棒はゆっくりと奥へと押し込んで行く…。
「くっ…ああ…うううっ」
 声にならない痛みがリディアに襲いかかる。
「リディア…、大丈夫…か?」
 心配そうにセシルが声をかける。リディアは痛みを堪えつつ、ゆっくりと目を開けると、切ない表情でこちらを見つめるセシルが映った。
「うん…大丈夫…まだ…痛いわ…」
 リディアも切ない表情でセシルを見ていった。
「じゃあ…しばらくこのままにしよう…」
 セシルはそのまましばらくは動かなかった。しかし、彼の心にはかすかなわだかまりがあった。それを思わず彼女に
口に出してしまった。
「本当は…迷っているんだ…。これでほんとうにいいのかと…いくらローザの頼みとはいえ、僕には妻がいるのに、君にこんないやらしい思いをさせる
のは、正直戸惑う…それに…僕は君の母さんを…」
 この手で倒してしまった。ミストの洞窟でドラゴンと戦った後、ボムのゆびわでミスト村を焼き払い、彼女の実母を殺してしまった結果を目の当たりにしてしまった
罪悪感が込みあがってこようとしていた。だが、その鬱な気持ちはリディアの言葉で一掃された。
「いわないで!」
 セシルははっと顔を上げてリディアを見た。
533名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 01:41:43.48 ID:4y8MOrct
「いわ…ないで! 私…幸せよ…! 幼いころから…ずっと好きだった…セシル
と…ひとつに…なれたのが…すごく…幸せよ!!」
 リディアをゆっくりと目を開けた。彼女は微笑を浮かばせ、目には涙を潤ませながらセシルを見つめた。
「幻界にいたときも…ずっと…セシルのこと…考えてたわ…。お母さんに代わって…私を守るために…一緒にいてくれた…
あの夜の出来事は大切な思い出よ…だからそばを離れなかった…。でも…私のせいで…セシルは反逆者に…そのせいで、セシルの心は闇に引き裂かれた…
だからローザが大切な人なんだなって思ったの…」
「リディア…」
「だから、もう決着をつけたの…あなたへの想いを…そう思ってた…。でも…感謝してるわ…セシルとローザに…、こうやってあなたと
ひとつになれた、夢にまで思ってみなかったことをかなえてくれた。ありがとう…私…幸せよ!」
 リディアの頬に、うれし涙が伝う…。セシルも心のそこから感謝の気持ちでいっぱいだ。
「ありがとう…リディア…」
 リディアはセシルの顔を引き寄せた。
「少し、楽になったわ…いいよ、動いて」
「ああ、じゃあ行くよ…」
 セシルはゆっくりと腰を動かした。リズミカルに動作することでリディアに快感をこみあがらさせる。
「ああ…はあ…はぁ…はぁ…」
 一旦セシルの腰が止まる。上半身をリディアの上半身に密着させ、ゆするように動かした。
「んんっ…体が…堅いわ…セシル…」
 セシルの鍛えられた胸筋が、リディアの豊乳を押しつぶし、擦りだす。波のように動いた後、再び腰を動かし、挿入を繰り返す。
「ん…うふんっ…ああっ…ああん!!」
 セシルの挿入スピードが速くなった。すばやく腰を前後に動かす。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、リディア…!」
「あ、あ、あ、あはぁん!」
 セシルは腰をすばやく動かしつつリディアにキスをした。さらには両手を胸につけて激しく揉みしだく。
リディアは激しい挿入とキスのやわらかい感触と胸を揉まれた快感に、もはやとりこになってしまった。何も考えられない、ただ大好きな人のぬくもりと
快感を感じるだけ。リディアは夢中になってセシルを求め、両腕を彼の背中に回し、密着させた。
 そしてついに、セシルに限界がおとずれた。
534名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 02:06:38.95 ID:4y8MOrct
「くっ、もう…限界だ!」
 セシルはキスをやめ、腰の動きも止めた。激しく息切れするリディアに語りかけた。
「ここから先は他の人に譲るよ。続きはリディアが本気で好きになった人のために…」
 このまま絶頂に向かうにはまだ早い。出すわけにはいかない。セシルは男根の奥からわきでる射精感をこらえる。
だが、リディアは膣を狭め、セシルの肉棒をきつく締め上げた。
「いやぁ…! 抜かないで! お願い、イってぇっ!!」
 リディアは自ら腰を動かした。この腰の動きがセシルにさらなる快感を与える。
「くっ、ああっ…! リディア…リディア!」
「セシル…セシル…大好き…! もっと…もっとしてぇ!!」
 もはやセシルは限界突破寸前だ。再び腰を動かし、挿入スピードを激しくする。
「ああん! セシル…! セシル…!あああああああああーーーー」
「リディア! 行くぞ…出すぞ…!あああああああああああ!!」
 セシルの限界は突破した。最後の力を振り絞って、肉棒を引き抜き、それをつかんでリディアの胸前まで持っていった。
 セシルは、快感を一気にリディアに向けて解き放った。

 どぴゅっどぴゅっぴゅ、どくっどくどくっどくぅ…

「ああっ、あうっ、あ、あ、あ…リディア…」
 
 セシルの肉棒の先端から放った精液は、リディアの美しい体にめがけて降り注いだ。
リディアに降らせたセシルの白濁液は、彼女の胸と臍の周りについてしまった。

「はぁ、はぁ、はぁ、…セシル…セシル…」
 
 リディアは大きく息を切らしながら彼の名前をつぶやいた。そして、そのまま気を失うかのようにその場を動かなかった。 
535名無しさん@ピンキー:2011/09/20(火) 02:32:26.50 ID:4y8MOrct
「ん…」
 リディアは意識を取り戻した。目を開けると、そこには微笑みをかける
セシルの姿があった。
「大丈夫かい、リディア?」
「うん」
 リディアもつられて笑顔を浮かべる。それから彼女の視線は自分の体へと移した。
セシルの精液は、スーっと彼女の胸から臍まで塗れ、流れていった。
「これが、男の人の…愛…?」
「ああ、ローザはこれを享受したんだ。これを享受すれば、本当の夫婦になれるんだ」
「お母さんになれるのね…。じゃあ私のお母さんも…」
「ああ、そうだよ…」
 リディアは顔を見上げ、セシルを見た。彼に感謝の言葉を言う。
「ありがとう…セシル。少し、恋愛に自信持てたかな」
 セシルは笑顔を見せた。
「そうか。それはよかった。見つかるといいな、運命の人を…」
 リディアは笑顔を見せた。
「うん…。でも本当に、ありがとう。私のために…」
「いや、僕とローザは人間として、バロン王国民として為すべきことをしただけさ。それに、本当はこんなこと正しい教え方じゃない」
「でも、私に教えてくれた…。人を好きになることを…愛するってことの本当の意味を…」
 リディアはセシルの顔を引き寄せた。
「セシル、大好き!」
 そういって、リディアは唇を彼の唇に重ね合わせた。
 セシルの手は、ゆっくりとリディアの髪を撫でた。
 こんな光景、端から見れば仲のよい兄妹に見えるだろう。

 2人のいる部屋の入り口階段には、この光景を見ていたローザが優しく見守っていたのであった。

ー完ー


 
536名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 00:18:42.20 ID:EsrXtYMD
普通にティーダ×ユウナとかが見たいです
537名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 17:04:30.75 ID:cTFvJC7E
エッジ涙目w
やっぱリディアの初恋がセシルって設定は萌えるな
538名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:31:28.07 ID:XOpWaRlS
レナのエロパロ投下します

人体改造なので注意
539名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:31:42.40 ID:XOpWaRlS
それは、とても強大な竜で、とても太刀打ちができなかった。
あっというまに竜の火炎でパーティーは、ちりじりになってしまった。
 レナは、はぐれた仲間を探すために旅をしていたが途中で植物型の魔物に出会ってしまった。
その魔物は強さ自体は大したことないのだが、ワラワラと集まってくる少しやっかいそうな魔物だった。
レナは黒魔法と白魔法を駆使して倒していったが途中で隙をつかれてしまった。
 あっというまに魔物の触手に捕まってしまったレナは、そのままパンツを破かれてしまう。
「いやっちょっとっ!恥ずかしいじゃないっ!」
 レナはあっというまにノーパン姿になってしまった。しかもミニスカートなので、かがめばすぐにみえてしまう。
 魔物は触手をレナのオ○ンコへと伸ばした。当然、反抗するレナだったが数がどんどん増えキリがなかった。
 そしてついに触手がレナの膣へと侵入していった。
 「痛いっ!やめっ……そこはだめぇ……」
 触手は子宮まで到達すると、しばらくいじくりまくり、そして何かの液を噴射させた。
 「ひいっ!いたっ!出さないでぇっ!!」
 しかし触手はドクドクと液を出すと、そのままシュルシュルと触手を出した。そして魔物たちはそのまま、どこかへと去って行った。
 「はぁはぁ……去って行ったの……?……は……はやくケアルを……」
 レナがお腹を押すとアソコからドピュッと緑の液体が出てきた。レナは急いで自分の体にケアルをかけた。
魔物に何かの液を出されると、もしかしたら毒かもしれないし人型のモンスターなら妊娠の可能性もあるのだ。
540名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:32:23.89 ID:XOpWaRlS
ケアル系の魔法をかけると毒素や精子が分解されて除去されるはずなのだ。しかし……
 「ひっお腹がボコボコンってなってるっ……」
 レナのお腹が急に動き出したのだった。それもすごい動きだった。
ようやくそれが収まると今度は急にオ○ンコが熱くなり始めた。
 「やっ!……熱い……!!!……なにこれっ!!」
 痛みはない。しかしとてつもなく熱く感じるのだった。
レナは愛液を出しながら蠢いた。その場にとどまることのできない熱さにレナは、その後2時間うずくまるのであった。
 そして熱さも収まったと思うとレナのお腹は少し膨らんでいた。
 「私……妊娠しちゃったの……?いやああああぁぁ……」
 泣き叫ぶレナであったが町の魔道士に除去してもらうことにした。しかしここから一番近い町でも2週間はかかる。
レナは、お腹の触り早く中の悍ましい赤子を除去してほしいと念じながら歩いた。しかし村まであと半分というところでレナは急にうずくまってしまった。
アソコからなにかが這いずり出てきそうだったのだ。
541名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:32:51.48 ID:XOpWaRlS
 「うそ……まさか……もう産まれるなんて……まだ……駄目よ……」
 しかしオ○ンコからは愛液と粘液と羊水があふれだしていた。
 「もう……だめっ……産まれちゃうっ……!!」
 レナはミニスカートからパンツを下ろすとしゃがみ愛液をピュッピュッとだした。
 「うぅ……でちゃう……赤ちゃん産まれちゃう……だめぇえええええええええええ」
 そして
  ニュトッと音がした後ボトッと音を立てでてきた。
 しかしでてきたものは予想外のものだった。
 「ぁぁ……これって……卵……?」
 そうそれはまぎれもない卵だった。卵は白くて大きさはニワトリほど。
湯気をたてて白い愛液まみれだった。
 「なんで……なんで……私……人間なのに……」
 そんなことを考えてる間に、また産気づいた。
 「あああっ!!また産まれちゃうよぉ!卵でてこないでぇ!!」
 しかし卵は、その後も2個3個で続け最終的に5個でた。
レナのお腹は元に戻っていた。
 「なんで……私……人間なのに……どうして……」
 レナはとにかく町へ急ぐことにした。
そして1週間たって、ようやく町へ着いた。レナのお腹はまた膨らんでいた。
 「また卵ができてるの……私の体どうなっちゃたの……」
 レナは、ある賢者の家を訪ねた。その賢者はかなり博識で医学にも詳しかった。レナは事情を尋ねるとベットに寝かされた。
542名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:33:05.37 ID:XOpWaRlS
そして賢者はライブラでレナの下腹部を調べてみた。そして5分後、賢者は、こう告げた。
 「実は君の子宮が人間のものではなく卵生の魔物に近いものになっている。」
 「え……そっそんなことって……」
 「うん……簡単にいうと君の体は胎生から卵生にかわっているんだ……」
 「なんで……なんで私の体が……」
そして賢者は、ある1枚の魔物の絵をみせた。
 「もしかして君がやられた魔物というのはこいつではないか?」
 それはまぎれもなく、あの植物型の魔物だった。弱々しいが数が集まるとやっかいになる魔物である。
 「話は長くなるがな……こいつの主食はある絶滅危惧種の魔物の卵だ。しかしこいつら自体では卵をとる力はない。しかしこいつらは頭が良かった。
  こいつらは数少ない絶滅危惧種の魔物の遺伝子を自分の触手に取り組んだんだ。」
 「そして胎生のメスの子宮へ、その遺伝子が入った液体を注ぐと液体が子宮を改造して卵生にしてしまうんだ。
  しかし魔物の子宮じゃ拒否反応を起こしてしまったらしい。だが人間の女で試してみたら見事成功したらしい。しかもケアル系の魔法も聞かないどころか促進させてしまう。」
 「こいつら自体も数は少ないし、あっても簡単に倒せてしまうから基本、被害は少ないが数年に2,3回は、お嬢さんのように
  卵生になってしまうものもいる……」
 「これって直せないんですか……?」
 そう聞くレナに賢者は残念そうに首を振って
 「残念ながら今の技術じゃ難しいんだ……」
 「そ……そんな……これじゃ普通の生活もできないじゃない……!!どうやって生きていけばいいのっ!!?」
 「ひとつだけ生きていく方法がある……」
 「な……なんですか……?」
 「やつらの食糧製造機として生きることだ。やつらに卵を与えておけば、やつらも動き回ることはないだろう。
  しかも、やつらのことだ、いつかもっと効率のいい方法で卵を増やしていくだろう。しかしこれはかなりの辛抱が必要だ。頑張れるかい?」
  レナは少し悩んだ後
 「は……はい……やってみます……」
543名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 01:33:34.55 ID:XOpWaRlS
 そして
 「ぅぅ……う……産まれる……!」
  ボトッ
 あれから数か月、レナは魔物の前で産卵をし子供たちに食料をやっていた。レナの産卵は日に日に数を増し
今じゃ1日に10個は産むようになった。そしてその中には赤茶の卵もあった。行く前に賢者から精液の壺を渡されたのだ。
魔物の中じゃ受精卵しか好まないものもいるらしく時々、受精しなければならいのであった。なのでレナのおっぱいは膨らみ乳首は黒くなり
毎日のようにおっぱいを絞り出されていた。
 触手がおっぱいをひねりだした。乳首から乳がビュッビュッとしぼり出た。
 「あ……そんなにひっぱらいでぇ……感じちゃうよぉ……」
 魔物の子どもが、まだ足りないらしくレナのすっかり開ききったオ○ンコに触手を伸ばした。 
 「いやぁあああ!!もう今日のは産まれないよぉぉぉ!!」
 こうしてレナは旅を忘れ魔物の食糧製造機に精を注ぐのであった。

おわり
544 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/09/23(金) 01:38:51.64 ID:v0Q/YQjV
FFシリーズってオカズにしたいようなエロい女の子が全然いないよな
世間的に人気のあるリディア ファリス ティナ セリス エアリス ティファ ユウナとかも
まったくチンコが勃たない
魅力的な女の子といえばリュックとアーシェしかいないし
545名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 06:26:52.87 ID:9x1cjiY8
GJだけど、できればsageて。
546 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/09/23(金) 13:10:01.31 ID:aEDx2xnI
547名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 13:11:34.98 ID:aEDx2xnI
投稿ミスしたすまん

>>544
それはお前の好みだろw
7や10はエロ同人誌かなり出たからオタに人気ない訳じゃない
548名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 19:23:24.18 ID:+GHMDZDb
>>544
君の好みを皆の好みみたいに言わないでほしいな
549名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 16:20:31.98 ID:NYd/d/GI
FF5のクルルもの、投下させていただきます。
孕ませ表現あるので、苦手な人はスルー推奨!
550クルルの受難:2011/09/24(土) 16:22:01.51 ID:NYd/d/GI
 エクスデス城の大広間では『光の戦士』達と『覇王』エクスデスが一進一退の攻防を続けていた。
 だが、まるで永遠に続くかのように思われた死闘も決着の時はやってきた。
 『光の戦士』の一人であるバッツが、度重なるダメージで隙を見せたエクスデスに全力の斬撃を放つ。
「ぐああぁーっ!!」
 左肩からみぞおちの辺りまでを深くえぐったその斬撃がとどめとなり、エクスデスは床に崩れ落ちた。
「ハァ…ハァ…、やった…!」
 そう言いながらバッツは額の傷から流れ出る血を拭った。
 まさにどちらが勝ってもおかしくなかったほどの死闘で、勝った『光の戦士』達もまた満身創痍であった。
 もしエクスデスがもう少ししぶとければ、床に倒れているのは彼らの方かも知れなかった。
「やっと…おじいちゃんの仇を…」
 『光の戦士』の中で最年少の少女、クルルがそう言いながら涙ぐむ。
「!それより早くクリスタルを…!!」
 同じく『光の戦士』の一人ファリスがそう叫んだ時だった。
 広間の一番奥にある四つのクリスタル(元々そこにあったわけではなく、エクスデスがムーアの大森林から奪ってきたもの)はガラスが割れるような音と共に砕け散った。
「そんな、クリスタルが…!」
 同じく『光の戦士』の一人レナがそう言った次の瞬間、彼らは眩い光と強い衝撃に包まれた。
551クルルの受難:2011/09/24(土) 16:24:06.71 ID:NYd/d/GI
 それからどれくらいの時間が経過したのだろうか。
 『光の戦士』達は草原の上に倒れ、気を失っていた。
「ファファファ…、上手くいったようだな。これでいい…。」
 小さく呟いたその声の主は直径1センチほどで種のような円形をしていた。
「それに思った通り、世界が元に戻った時の衝撃で全員気を失っておるわ。」
 この小さな喋る種はその身を小さく変えたエクスデスだった。
 エクスデスは元は木だったが、もはや小さな種の形でしか生命を維持できないほど弱りきっていた。
「さて、今のうちに…」
 そう言うとエクスデスは一番近くに倒れていたクルルへと近づいて行き、スカートの中へ、さらにはパンツの中へと入り込んで行った。
 そして、パンツのなかをモゾモゾと移動しながら、女陰に辿り着いた。
「『無』の力が復活するまでの間、我が身を宿らせてもらうぞ、小娘。ファファファファ…」
 そう言いながら、クルルの膣内にその小さな体を埋めていく。
「んっ…!」
 男のモノを受け入れたことすらないクルルの無垢な体は、この小さな侵入者に対して敏感に反応したが、それでも彼女に意識を取り戻させるほどの刺激ではなかった。
 魔法を用いてクルルの処女膜を破ることなく通り抜け、膣内を遡り、子宮口も最小限の刺激で通過したエクスデスはクルルの子宮に到達した。
「さて、まずは我が身を癒すのに最適な胎盤を形成させるとしよう。ファファファ…」
 そう呟くとエクスデスは子宮壁に密着し、呪文の詠唱を始めた。
552クルルの受難:2011/09/24(土) 16:27:22.51 ID:NYd/d/GI
 タイクーン城の大広間では舞踏会が行われていた。
 バッツ達が倒れていたのはタイクーンの近くだったのだ。
 そしてタイクーンの姫であるレナとファリスの帰還を祝して舞踏会が開かれたのだった。
 もっとも幼い頃に行方不明となり、海賊として生きてきたファリスは、慣れないドレスの着心地に不服そうな顔をしていたが。
 彼女達の前では紳士服やドレスをまとった人達が華麗に踊り、その両脇には謁見を待つ人達の列ができていた。
 まさにタイクーン国民達が歓喜の宴に明け暮れる傍らでバッツはパーティー料理をつまみながら、謁見に追われるレナ達を遠目に見ていた。
「モグモグ…、レナのドレス姿はさすがに板についてる感じだけど、ファリスもなかなか似合ってるよな。やっぱ海賊育ちでも王家生まれは違うってことかな?なぁ、クルル…あれ?」
 他愛のない話を振るバッツだったが、そこにさっきまでいたはずのクルルの姿は無かった。
 タイクーン城のバルコニーでクルルは一人、景色を眺めていた。
「ここにいたのか、どうしたんだ?」
「バッツ…。」
「舞踏会に参加しないのか?料理もまだまだあるぞ。」
「…何だか、嫌な予感がするの…。」
 クルルはうつむきながらそう答えた。
「嫌な予感?」
「うん…、何だかよく分からないけど、急がなきゃ大変なことになりそうな気がして…。」
553クルルの受難:2011/09/24(土) 16:29:25.52 ID:NYd/d/GI
 クルルが嫌な予感に襲われている頃、エクスデスはまさに彼女の中で胎動を始めていたのだった。
「ファファファ…、思ったより早く胎盤が形成されたな。それでは早速我が身を再生させるとしよう。」
 エクスデスは種状のその体から一本の根をクルルの胎盤へと伸ばした。
 根先はゆっくりとクルルの胎盤に身を埋め、クルルの胎盤もまた根を包み込むようにして互いに繋がり合っていく。
 やがて完全にエクスデスの根とクルルの胎盤は融合し、栄養分と排泄物の交換を始めるのだった。
 自分の胎内でそのような事が起こっているとは知るよしもないクルルだったが、嫌な予感はそれを本能的に感じ取ったものかも知れなかった。
「よし、行くか。」
「バッツ?」
「どうしてこっちの世界に戻って来れたのか調べないとな。」
「でも、お姉ちゃん達はどうするの?」
「仕方がないさ、タイクーンは長い間王族不在だったから、二人ともやることは山ほどあるだろうし…。あとエクスデスも倒したんだから、いつも四人一緒に行動しなくても大丈夫さ。それに…」
「それに?」
「いっつも男勝りなファリスがあんな格好して上品そうにしてるのも、いい修行になるだろうし…。(笑)」
 バッツはそう言いながら悪戯小僧のように笑った。
「も〜、ファリスが聞いたら怒るよ!」
「まっ、とにかく早くいこうぜ!それにお前があっちの世界に戻る方法も探さないと…。お前だってバルの姫様なんだから、いつまでも王族不在じゃ、あっちも色々大変だろうしな。」
「バッツ…。そうだね、行こう!」
 そして二人は、タイクーンを後にした。
554名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 16:33:35.99 ID:NYd/d/GI
続きはできたらまた投下します
555 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/09/25(日) 14:55:38.54 ID:dlM8y2UO
ファファファ
556名無しさん@ピンキー:2011/09/25(日) 20:21:00.39 ID:rFH6Vz0G
>>555
そのメ欄何?
557名無しさん@ピンキー:2011/09/26(月) 02:50:28.72 ID:WIXXRLKO
>>555
何故にクランプw
558クルルの受難:2011/10/03(月) 13:22:45.44 ID:FTDAb4OM
「ゲホッ!ゴホッ!!」
 バッツとクルルはボコの背に乗って、タイクーン周辺で何か異変がないか調べていたが、突然クルルは気分が悪くなり、吐き気に襲われたのであった。
「大丈夫か、クルル?」
「ゲホッ!ゴホッ!…うん、おかしいな…、こんなにチョコボ酔いすることなんて無かったのに…」
 実は吐き気の原因は胎内にエクスデスを宿したことによる悪阻だったが、そんなことにクルルが気付くはずもなかった。
「体調悪いなら、今からでもタイクーンに戻ろうか?あそこなら医療設備も充実してるし…」
「ハァ…ハァ…、ううん、大丈夫。吐いたら大分マシになったから…。」
 そういってクルルは再びボコの背に上る。
「大丈夫か、本当に…?」
「うん、早く行こう。」
 バッツはしばらくクルルの顔色を観察していたが、やがて顔色が少し良くなったのを見てとると、自らもボコの背に跨がり、先を急ぐのであった。
559クルルの受難:2011/10/03(月) 13:24:40.20 ID:FTDAb4OM
 何とか吐き気は治まったクルルだったが、今度は訳もないのにイライラした気分になっていた。
「…!?わっ!!」
 そんなとき突然地面が崩れ、バッツ達はボコもろとも地下へ落下してしまった。
「痛たたた…。もう!何してるのよ、ボコ!!」
 原因不明のイライラが溜まっていたせいで、クルルはついボコに八つ当たりのような言葉をぶつけてしまうのだった。
「クェ…」
 ボコが申し訳なさそうに俯く。
「ボコに当たるなよ、クルル。急に地面が崩れるなんて分からなかったんだから、今のは仕方がないさ。」
 バッツにそう諭され、クルルはボコに理不尽な怒りをぶつけてしまったことに気がついた。
「あ…、ご、ごめんなさい…。」
「謝るなら、俺じゃなくてボコに謝れよ。」
「うん…、ごめんね、ボコ。」
「クエッ(別に気にしてないさ)」
「ありがと!」
560クルルの受難:2011/10/03(月) 13:26:18.47 ID:FTDAb4OM
「それにしてもタイクーンを出てから、お前何か変だぞ?急ぎたい気持ちも分かるけど、だからって周囲に八つ当たりなんてクルルらしくないぜ。」
「ごめんなさい…、でも急ぎたくて怒ってたんじゃなくて、さっきから理由もないのに何故かイライラしてて、それで…」
「そういや、さっきも酷いチョコボ酔いだったな。どれ…」
 そう言いながら、バッツは自らの額をクルルの額と合わせた。
「なっ…、なっ…!!??」
 バッツの顔が間近に迫り、クルルは頬を赤らめた。
「ん〜…、熱はないみたいだけど…。」
「ひあぁっ!!」
 恥ずかしさに耐えかねてクルルはバッツを突飛ばした。
「ててっ…!いきなり何するんだよ?」
「…バッツのバカ…。」
 そう言ってクルルはバッツに背を向けて歩きだした。
「おーい、何処行くんだよ?」
「…レ。」
「は?」
「トイレよ、トイレ!覗いたら許さないからね!」
「なんだ、しねーよ、そんなこと。でも何があるかわかんないからその辺でしろよ。」
「分かってるよ!」
561クルルの受難:2011/10/03(月) 13:27:46.54 ID:FTDAb4OM
 近くにちょうどクルルの肩ほどの高さの岩があったので、その影に隠れてクルルは用を足すことにした。
(それにしてもさっきも行った筈なのに、変だな…?)
 いかにエクスデスが魔法で拒否反応を抑えているといっても、クルルの体にとってエクスデスは異物であり、胎盤から体内に流れ込む彼の排泄物の成分がクルルの気分を苛立たせていたのだった。
 さらにトイレが近くなったのも、その排泄物を早く体外に出そうとする自然な生理現象だった。
 短い間隔にもかかわらず、いつもよりも尿の量は多かった。
(フ〜、イライラした気分もちょっとはマシになったわね…)
 そう思いながら、紙で女陰を拭いていた時だった。
 突然真下の地面から二本の角の様なものが突然クルルに襲いかかって来たのだった。
「きゃあぁっ!!」
 クルルはパンツを下げていたため、とっさに体を倒してそれを避けた。
 クルルに襲いかかって来たのは巨大なアリジゴクの様なモンスター、アントリオンだった。
 アントリオンはクルルの尿の水分を感じ取って襲いかかって来たのだった。
 最初の攻撃は回避したクルルだったが、地面に倒れ込む格好となり、すぐには動けなかった。
 そこへチャンスとばかりにアントリオンが襲いかかる。
(ダメッ!!)
 クルルは回避することができず、目を閉じた。
562クルルの受難:2011/10/03(月) 13:29:15.01 ID:FTDAb4OM
 だがアントリオンの角がクルルに命中しようとする寸前…
「だあぁっ!!」
 クルルのピンチに気付いたバッツはジャンプで高く飛び上がり、アントリオンの固い殻を突き破って、槍を突き立てたのだった。
「グオオーッ!!」
 アントリオンは呻きながら地中へと逃走していった。
「大丈夫か、クルル?」
「バッツ…」
「いっ!?と…とりあえず大丈夫そうで良かったぜ…。」
 バッツはそう言いながら顔を真っ赤にして横を向く。
「えっ?あっ…!」
 バッツが何故そんな反応をしたのかクルルはすぐに理解した。
 バッツの位置からはクルルの女陰が丸見えだったのである。
「きゃああぁっ!!」
 クルルはモンスターに襲われた時よりもはるかに大きい悲鳴を上げ、急いでパンツを穿いた。
「す…すまん…」
「い、いいよ…別に…。それにバッツにだったら見られても…」
「えっ?」
「何でもない!とにかくこのことは水に流そ!あのモンスターもいつまた襲いかかってくるかわかんないし…」
「あ…ああ、そうだな…」
 そのまま、互いに背を向け、赤面したまま、時間だけが過ぎていった。
563クルルの受難:2011/10/03(月) 13:33:16.32 ID:FTDAb4OM
 その頃、バッツ達が落ちた穴の外では…
「何だよ、この雰囲気は…。さっさと助けて、オレを置いていったことを謝らせようと思ってたのに…。」
 タイクーン城を密かに抜け出して後を追って来たファリスが穴の中の様子を見ながら独り言を呟いていた。
「しかし、これはしばらく展開を見守らねば!男女二人で閉ざされた空間、場合によっては急展開が…!ムフフ…」
 その後しばらく展開を見守っていたファリスだったが、全く進展が見られず、しびれを切してロープで二人を救助したのだった。

「ファリス!」
 二人はファリスが城を抜け出して来ていたことに驚いた。
「全く、お前らの奥手ぶりにはガッカリだぜ…」
「えっ?」
「何でもねえよ!それより、今度オレを置いて行ったら許さねえからな!」
「はい、すいませんでした…」
 バッツとクルルは命の恩人(?)に土下座をして謝るのだった。
564クルルの受難:2011/10/03(月) 13:35:16.90 ID:FTDAb4OM
 その後三人で近くの町で宿をとったが、バッツとファリスが寝た後も、クルルは昼間から続いている苛立った気分のせいでなかなか寝付けなかった。
「何か変だな…、理由もないのにイライラするし、トイレも近くなってきたし…。」
 クルルは椅子に座って、一人悶々としていた。
「ファファファ…、戸惑っておるな、体の変化に…。だが、まさかワシのせいだとは思うまい。」
 胎内でクルルの独り言を聞きながら、エクスデスは静かに呟いた。
565クルルの受難:2011/10/03(月) 13:37:36.44 ID:FTDAb4OM
 数日が過ぎ、エクスデスの肉体はクルルの胎内で順調に回復し、本来の力を取り戻しつつあったが、エクスデスは自らの体にミニマムをかけ、クルルが体の異変に気づかないようにしていた。
「ファファファ…、『無』の力が蘇る前に少しでも力を取り戻しておければと思って融合したが、この分ならワシが元の力を取り戻す方が早そうだ。小娘ながら、なかなか良い子宮を持っている…」
 そう言いながらエクスデスは満足そうに自らの根と繋がっているクルルの胎盤を見上げた。
 エクスデスの体が回復するにつれて、必要なエネルギーの量も増えたため、根は以前よりもかなり太くなり、クルルの胎盤と栄養・排泄物の交換を盛んに行なっていた。
 一方のクルルは、ようやく体がエクスデスを孕んでいる状態に慣れ、悪阻や苛立ちが治まってきていた。
 そして…
「おかわり!」
「クルルお前、最近よく食うな…。何杯目だよ?」
 バッツが呆れた顔をして聞く。
「だって本当にお腹が空くんだもん。早くおかわり!」
「もうねーよ!お前がほとんど食っちまったからな。」
 バッツが空っぽの鍋をひっくり返しながら言う。
「うそっ!?本当にそんなに食べちゃったの、私?」
「自覚ねーのかよ…。太っても知らないぞ。」
「うっ…」
566クルルの受難:2011/10/03(月) 13:39:38.20 ID:FTDAb4OM
「まあいいじゃねぇか、成長期な訳だし。オレもクルルくらいの歳の時は今よりずっとたくさん食べてたからな。」
ファリスが横からフォローを入れる。
「そうそう、成長期なんだから仕方ないよ。これからナイスなバディに成長するためにはしっかり栄養とらないとね!」
 ファリスの意見に便乗して自分を納得させるクルルであったが、その食欲が胎内に宿したエクスデスによるものとは知る由もなかった。
 クルルの体は、エクスデスに吸収される栄養分を確保するために食欲を増進させていたのだった。

「ファファファ…、この調子なら後3日もあれば完全に肉体は再生できそうだが…、『無』の力が蘇る前に外に出てもやることがない。ならば…」
 そう言うとエクスデスは自分の体から複数の非常に細い根を八方に伸ばした。
 根先は細胞と細胞の間を通り抜けられるほど細かったのでクルルの子宮を全く傷つけることなく、彼女の体内に入り込んで行った。
 そして、クルルが眠りにつくと、エクスデスはその無数の細い根で、クルルがその日使い残した魔力を全て吸収した。
 どうせ朝になれば魔力は全回復しているので、クルルには何の違和感も残らない。
 実に巧妙な方法でエクスデスは魔力を蓄えていくのであった。
567クルルの受難:2011/10/03(月) 14:02:08.85 ID:FTDAb4OM
 それから、さらに3日が経過した。いくらミニマムをかけ続けているといっても、縮小には限界があり、クルルのお腹は徐々に膨らみはじめていた。
「なっ、何コレ!?」
 その時は露出度の高い魔法剣士の格好だったこともあって、クルルはすぐに体の変化に気づいた。
「えっ、どうして!?…もしかして太った?」
 まさかエクスデスが自分の子宮に宿っているなどとは夢にも思わず、クルルがそう考えたのも無理なかった。
「まずいな〜…、最近ちょっと食べ過ぎてたかも…」
 悪阻が治まったあとのクルルは確かに食欲がいつもよりあったが、それは胎内のエクスデスに奪われていく養分を補うための自然な欲求でからであった。
(どうしよう、魔法剣士の衣装じゃ太ったのバレちゃうよ!)
 急いで、ゆったりとした白魔導士の衣装に着替え、お腹の膨らみをバッツたちに気付かれないよう誤魔化したクルルだった。
「あれっ?クルル、白魔導士はもう極めたから、次は魔法剣士を上げていくって言ってなかったっけ?」
 クルルが白魔導士から魔法剣士にジョブチェンジしたので、代わりに白魔導士にジョブチェンジしたばかりファリスが問いかけた。
「えっ、う…うん!でも、もう少し白魔導士でもいいかな〜って思って…。」
「とか何とか言っちゃって、ホントは食い過ぎて太ったから魔法剣士の衣装じゃ恥ずかしいんじゃねーのか?」
 悪戯小僧のような顔でバッツが茶化すように言った。
 図星を突かれ、ギクッとしたクルルだったが、次の瞬間、ファリスの鉄拳がバッツの頭に炸裂した。
568クルルの受難:2011/10/03(月) 14:04:01.04 ID:FTDAb4OM
「ってぇ〜〜〜っ!!!」
 ファリスは頭を抱えるバッツの襟を掴み、クルルから少し離れたところへバッツを引っ張っていった。
 そしてクルルに背を向けて肩を組みながら小声でバッツに説教をする。
「(馬鹿野郎、お前にはデリカシーってものがねぇのか!?年頃の女の子はな、そういうの一番気にすんだよ!事実がどうであろうと二度と言うんじゃねーぞ!)」
「(はい、すいません…)」
 ファリスの怒気に圧され、バッツは素直に謝った。
 そして二人はクルルのもとへ戻ってきた。
「クルル、さっきは失礼なこと言って悪かった。すまん…」
「まあ一つのジョブを極めておくのも大事だな。じゃあ、おれはナイトにジョブチェンジするから回復役は頼んだぜ!」
「うん、任せて!」
 気を利かせたファリスのおかげでその場は切り抜けたクルルだったが、この時に素直に相談していれば、まだ何とかなったかもしれなかった。
 その日からクルルは食事の量を減らすようにしたが、すでに肉体がほぼ再生していたエクスデスにとって、今までほどの栄養分は必要なかった。
 エクスデスは毎日クルルの体から最低限必要な栄養分と使い残した魔力を吸収し、力を蓄えていった。
569名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 19:25:17.32 ID:s8NYp4qp
投下前に作品の傾向や特殊嗜好の注意書きくらい書いたらどうか
570名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 19:45:38.88 ID:563H+Nyi
すいません。
ただ、最初の投稿の時には書いたし、それから私以外のSSの投稿も無かったので、苦手な人はスルーしてくれるかと思っていたのですが、これからは毎回投稿するときにかくようにしますm(__)m
571名無しさん@ピンキー:2011/10/05(水) 23:41:47.71 ID:PJHcICqm
なにはともあれ萌えた
572名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 01:31:06.48 ID:a5JaiKT0
>>550-、>>558-
GJ!
573名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 16:32:19.12 ID:edb+jLhL
>>570
改行をもう少しちゃんとしてくれるとありがたい
574名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 08:16:35.27 ID:ZHFGtxXd
これ、どこかで見た覚えがあるんだけど
575名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 15:45:16.08 ID:nLCdZ0K0
過疎ってるな
576名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 21:31:35.90 ID:DlP87m9k
>>575が早く投下しないからだぞ
577名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 23:21:20.87 ID:VQasLXPG
前にあった12の保管庫ってどうなった?
途中までしか保管されてないのかな。
578名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 22:50:18.76 ID:IGI1soZO
FF1〜3関連スレ支援サイトの
過去ログ置き場が見れなくなってるんだが、これは一体??
579名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 00:07:32.90 ID:5gMR3K2N
保守
580女ルシ×召喚獣1/3:2011/10/31(月) 22:21:48.20 ID:if8Xhlgz
ttp://w.livedoor.jp/fferoparo/d/%a4%aa%a4%c7%a4%f3%a1%df%a5%e9%a5%a4%a5%c8
↑の続き的なものが浮かんだので保守代わりに投下します
獣姦ではないですが異形カプネタなのでご注意を

「オーディン、頼む」
 騎士が振り返り、主を見下ろす。
 ライトニングの胸は、既に抑えようのない感情ではち切れんばかりだった。
「お前に触れたい……いいか?」
 騎士は静かに跪き、主への忠誠を示した。
 谷間の岩陰に身を寄せ、ライトニングは全てを脱ぎ捨てた。
 肌に当たる風を、騎士の手が遮る。
 深い草と苔の絨毯に巨体を預け、主を胸の上に横たえさせた。
 口付けと愛撫。二人に言葉は無用だった。
「んっ……んん……」
 ライトニングを震えさせる、オーディンの指。
 ぴんと伸ばした足先に触れる、硬い熱の感触。
 それを足首に絡めるように、愛撫する。
「きれいだ……」
 身体を起こし、そそり立つ彼のものを目視した。
 通常、その言葉は女のものを見た男が言うべきものだが、艶やかに黒光りするそれは、黒曜石の彫刻のように、
美しく感じた。
 切っ先に唇を重ね、最愛の感情を示す。
 先端を頬張ることは出来ない。唇が裂けてしまう。
 その代わりに、隈なく舌先を這わせ、中央に突き出た穴の口を吸い上げた。
 少しとろみのある、味のない卵白のような愛液が、舌の上に広がっていく。
 口での奉仕を続けながら、腰を浮かせ、膝を開いて秘部を彼の目の前に晒した。
 蜜を含み、柔らかな花弁を開いたその部分に、黒鋼の指が忍び入る。
「あ……っ!」
 蕾を撫でる動きはいやらしいほどにゆっくりとしていて、ライトニングを甘く悩ませる。
 内に入り込む指先は太くて、じんわりと熱を持っていた。
 力が抜けて倒れそうになる身体。彼の片腕に支えられながら、緩やかに出し入れされる指の感触に酔う。
 快感に溺れ、嬌声を上げ、湧き上がるものに全てを委ねる。
 絶頂に達する瞬間、黒い剣からほとばしり出た情熱が、ライトニングの全身に降りかかった。
581女ルシ×召喚獣2/3:2011/10/31(月) 22:24:15.39 ID:if8Xhlgz
 今朝もまた、そんな夢を見た。
 自分でも呆れるほど酷い夢。欲求不満にしても性質が悪い。
 実際、ここ最近はオーディンの姿を見ていない。地域的なものなのか、全く魔物と遭遇することがなかったからだ。
 戦闘時以外で姿を現したのは、あの夜の一度だけ。
 思い出すと、また胸の奥が熱く、もどかしくなる。
「それで、私に相談しにきたってか?」
「……ああ」
 ルシに関する知識については、下界育ちのファングの方が精通しているだろうという判断からだ。
 ライトニングが言い終えた後、ファングは軽く首を傾けた。
 野営地から少し離れた森の中。日はとうに暮れている。
「別に、いいんじゃねえか?」
 あけすけにファングが言うものだから、ライトニングは、とっさに言葉を強めて言い放った。
「いいわけがない……! 私は人で、彼は召喚獣だ! それなのに、何も問題がないはずが――」
「問題なんかねえよ。ライトもオーディンも好き同士だったんだろ? それじゃあ、何が問題だっていうんだ?
 こっちが聞かせてもらいたいくらいだ」
 ライトニングは、暫し、言葉を失った。
「……そんな答えが返ってくるなんて、思ってもいなかった」
「結構普通だぜ? 召喚獣はルシにとって、死ぬ間際まで側に居てくれる最後の家族みたいなもんだからな」
 そういう関係になることも少なくはない、とファングは続けた。
「ヴァニラも、最近はヘカトンケイルとよろしくやってるみたいだけど?」
「そうなのか!?」
「たまにさ、肌に跡が残ってるんだ。キスマークみたいに赤い奴が」

 赤銅の身体が、少女の身体にゆっくりと覆いかぶさっていく。
 四方からヴァニラを囲む手。
 周囲がじっとりと汗ばむように熱いのは、二人が吐き出す吐息のせい。 
 百腕の巨人は横たわる主の傍らに寄り添い、その着衣を丁寧に脱がせていく。 
 使い手の少女は恐れることなく、巨体に手を伸ばし、鋼鉄の肌を愛撫した。
「……優しく、ね」
 裸体を晒し、頬を赤らめる。
 肌を見られるのが恥ずかしいのではない。行為を前にして、上せるほど興奮している自分が、恥ずかしかった。
 彼の手が、ひとつ、ふたつと、桃色に染まった肌に触れていく。
 頭や肩を優しく撫でるものがあれば、早くも敏感な急所を攻め始めるものもあり、知らぬ間に足首を握り締めている
ものもあった。
 優しく、激しく、波のように、彼の手が、ヴァニラを攻め立てていく。
「あっ……ん、んぅ……っ」
 全身を愛撫しながらも、最も熱帯びた部分にだけは、触れようとしなかった。
 ヘカトンケイルの爪は鋭く、柔らかな粘膜部を触れるには危険すぎた。
 そのため、指先でそっと、触れるか触れないかという強さで、ヴァニラの肌を撫でているのだ。
582女ルシ×召喚獣3/3:2011/10/31(月) 22:26:56.37 ID:if8Xhlgz
 だが、その微弱な刺激が、余計に火照り始めた少女の肌の感度を高めていく。
 唇を抜ける吐息が、喜びに震えていた。
「……ねえ、ヘカトンも気持ちよくしてあげる」
 巨人の分厚い胸に手を当てながら言うと、巨人は腕を解き、仰向けになって主を腰の上に座らせた。
「今日はこの子にしようかな……」
 両膝の間から突き出した、百一番目の手であるその部分に触れる。
 正確には、その手の指の一つ。
 一番長くて、大きい三番目。
 付け根からそっと撫で上げていくと、先端に湧き出た滴が糸を引いてこぼれ落ちた。
「それとも、こっち?」
 次に触れたのは、短いが太くてたくましい、上から一番目の指。
 最もヴァニラに近く、最も猛っている指だった。 
 弦楽器を奏でるように形の異なる五本の指に触れると、刺激を受けた指は、とくん、と脈打った。
「ふふっ、可愛い」
 ヴァニラの手が、一番目の指を柔く握る。
 ヘカトンケイルが低く唸り声を漏らした。
「いっぱい気持ちよくなろ……? ね?」
 そう囁いた唇で、ヴァニラは巨人の指先に口付けを落とした。

「……そうだったのか」
 動揺を隠せないライトニングを見て、ファングはからかうように笑った。
「そんなに、可笑しいことか?」
 不服そうなライトニング。
「悪ぃ……そういうつもりじゃねえんだけどさ」
「……ファングも、そうなのか?」
 バハムートとの関係を切り出すと、ファングは烙印に手を当てながら言った。
「呼ぶか?」
「っ! なんだと?」
「ライトの為なら、一肌脱いでやってもいいってよ」
 ファングの手の下で、烙印が光を放っているのが見えた。
 浮かび出た輝石を投げ打つと、多層形に展開した魔法陣の向こうから、疾風と共に紫紺の甲冑を纏った
竜王の姿が現れた。
 ファングの使い、バハムートだ。
「戦闘中でもないのに、どうして?」
「ま、そういう仲なんでね」
 視線を流すと、バハムートはファングの傍らに降り立った。
「何を始める気だ?」
「こいつと実演してやろうと思ってね。召喚獣との愛の深め方って奴をさ」
「な……っ!?」
 視界の上の方から、バハムートの巨体が乗り出してきた。
「付き合い方が知りたいって言ったのはお前だろ?」
「……だからって、こんなところで……」
 ライトニングがそう言うと、ファングはサリーを解きながら笑った。
「いいから見てなって」
 言葉を続けながら、ファングは背後に控えるバハムートの爪に、脱いだサリーを掛けた。
 続けて斜面に腰を下ろすように指示すると、濡れたように青く光る巨体が、ゆっくりと身を屈めていく。
 ファングは竜王の膝の上に座り、肩越しに首を撫でてやった。
「なぁに、怖がることなんかないさ。ヤることは一緒なんだからな」
 そう言う間にも、ファングは身に纏ったものを脱ぎ捨てていった。
 褐色の素肌を夜風に晒し、焼鉄色のバハムートの鉤爪が、剥き出しになった肉の曲線をなぞる。
 今にも肌を切り裂いてしまいそうな、曲刀の如き爪の先が、愛おしむようにファングの身体の上を流れていった。

 /////

今日のところは以上で
583名無しさん@ピンキー:2011/11/02(水) 00:18:44.31 ID:+oa1A5T/
GJ! 続き待ってます
584名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 09:30:20.38 ID:h378sZMy
零式発売したのにないの?
585名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 20:29:23.80 ID:ZFl+xYKu
慌てずに待とう。
586名無しさん@ピンキー:2011/11/09(水) 07:22:06.44 ID:qfGlosok
零式は単独でスレ立ってる
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320580155/
587名無しさん@ピンキー:2011/11/11(金) 23:19:07.96 ID:MqZIrX8U
>>586
どおりで・・・ありがとう
588名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 00:44:24.97 ID:lv0zKeFQ
ここってFFレジェンズはOKなの?
589名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 06:37:12.73 ID:VtVQjghH
FFTがいいんだからいいでしょ
590名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 04:57:59.52 ID:1ZMu9bSv
>>586
どっちでもいいから零式ネタカモン
戦争モノだしsenkaネタには事欠かないと思うんだ
591名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 18:33:16.97 ID:iMAn+T8A
ちょっと相談にのってくれ。
DDFFの時系列のことなんだけど、
暗闇の雲とラグナの接触 と フリオニールがあいつにやられちゃうのはどっちが先?
592名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 20:43:32.78 ID:A1J3gw8R
>>591
クリエイションでムービー見ろ。
あれは時系列に並んでた筈。
593女ルシ×召喚獣3/6:2011/11/19(土) 02:35:54.28 ID:gFnO9QDa
「珍しくこいつもやる気みたいだな……、いつもは私から誘ってもそっぽ向いてるくせにさ」
 厚く隆起した胸元に触れ、ファングはその手を、下の方へ進めていった。
 腰の甲冑の隙間に、ファングの指が潜り込む。その先が、竜王の肉体に届いていることは、間違いなかった。
 バハムートは首を下げ、獣のように喉を鳴らした。
 ファングが指を引き戻すと同時に、粘性のものを纏った肉色の塊が、甲冑の下から跳ね上がった。
 三角形に尖った頭部に、胴体に何本もの畝のあるそれは、形だけで言うなら、小さな鮫に似ていた。
 革を縫い、鋲を打って作り上げた、口のない鮫。
 先端は鮮やかな薄紅色、根元に向かって紫色のグラデーションに染まった、到底人間の身体に納まるとは
考えられない雄の印を、ファングは子犬でもあやすかのように、愛おしそうに撫で続けている。
「立派なもんだろ?」
 王の剣を指の輪で擦りながら、自慢げに見せつけるファング。それを快く感じているのか、バハムートの喉元から
低い唸りが聞こえてきた。
「召喚獣の身体は特別だからな、こんなんでも、慣らせば全部入っちまうんだ」
「……! まさか!?」
「思いが通じ合っていれば、こいつは私のナカでひとつになる……」
 胡坐を組む竜王の鉤爪に抱えられたまま、ファングはいきり立つ肉の切っ先を愛撫した。
「あんたも感じたんじゃないか? 奴のアレや指が、痛みもなく中に入り込んでくるのをさ」
 ライトニングは、初めてオーディンと通じた夜のことを思い出し、背筋が固く緊張するのを感じた。
 悦楽だけでない、甘い苦痛の記憶も同時に、鮮明に蘇ってきたのだ。
「よく、わからない……」
 ファングの言葉が正しいなら、ライトニングが感じた痛みは、彼との絆が不完全なものだという証拠に他ならなかった。
 あれほど強く求めあっても、まだ、足りない。
 心の何処かで、彼を恐れている自分が居て、それで身体が強張ってしまうのだ。
 ライトニングの感情は、酷く揺さぶられていた。
「ほら、ライトも呼んだらどうだ?」
「あ、ああ……」
 戸惑いながら自身の胸に手を当てると、ルシの烙印が発熱し、薔薇色の閃光が広がった。
 迸る輝きが、塞ぎ込んだ胸の中までも照らしていくようだった。
 彼が、求めている。
「……答えてやんな」
 ファングが言った。
 現れた輝石を天に掲げ、ライトニングは、守護の騎士を呼び出した。
594女ルシ×召喚獣4/6:2011/11/19(土) 02:36:48.15 ID:gFnO9QDa
 鮮やかに広がる魔法陣が、辺りを紅色に染めていった。
 白銀の巨体が舞い上がり、共に宙へ飛び出したライトニングは、地表に降りることなく、騎士の腕に抱きすくめられた。
「オーディン……!」
 夢にまで見た、翡翠色の眼差し。
 吹き上がる赤い花びらが、二人の周囲を包み込んだ。
 両腕に抱えられているだけで、暖かくて、胸がいっぱいになる。
「……お前も、寂しかったのか?」
 抱き人形のようにすっぽりと腕に納まったまま、黙して見詰めるばかりの騎士に問いかけた。
 騎士は答えなかった。
 だが、そうでなければ、これほど強く抱擁されている理由は何だというのだろうか。
 自分より小さな身体に加減して、それでもまだ力強く、オーディンはライトニングを抱き締めているのだった。
「へっ、いい感じじゃねえか」
 ファングの唇が、上向きに歪んだ。
 ライトニングは、紅潮した顔を見せまいと俯いて、白銀の胸に身体を寄せた。
「さあて……お互いに相手が揃ったところで、そろそろ始めようか?」
 そう言うと、ファングはバハムートの顎を一撫でし、自ら膝を開いた。既に秘部を隠すものは失っている。
「……っ? 何を!?」
「何って、こいつと私の『愛し合い方』を見せてやろうと思ってね……!」
 言い終えるや腰を浮かせ、ファングは紅潮した切っ先を、自身の鞘へと向けた。
 竜王の剛槍は、内部からの抵抗を一瞬感じさせた後、弾力のある胴体を震わせて、ファングの体内へと潜り込んでいった。
 剛直を飲み込んでいく肉の亀裂は、内部から押し出されてきた蜜に濡れ、花弁の端から滴を垂らしていた。
「ちゃぁ……と、見てな……っ! んっ、はぁあ……ぅ!」
 今まで耳にしたこともないような、熱っぽく上擦った声を上げて、ファングは行為を続けた。
 徐々に繋がっていく、褐色の女傑と紫紺の竜王。
 バハムートはその双手に淫らにくねる肢体を掻き寄せ、豊かな膨らみに柔く爪を食い込ませた。
 遠雷の如き声を上げ、ファングの施しを喜んで受け入れているようだった。
「んっ……、どうした? しっかり、見ててくれよ?」
 ライトニングは、目の前で展開する情交の様に、無意識に視線を落としてしまっていた。
 言うまでもなく、他人の性交の現場を間近に見るのは初めてのことだった。
「し、しかし……!」
「ライトだって……したいんだろ? 早く脱いじまえよ、ナイト様もお待ちかねだぞ……?」
「私は……! そんなこと、したい……わけでは……」
「召喚獣は、ルシの心を映す鏡さ」
 妖しく濡れたエメラルドの視線が、戸惑いに揺れる心を貫く。
「ライトの本当の気持ち、オーディンも感じてるんじゃないか?」
「私の、気持ち……」
595女ルシ×召喚獣6/6:2011/11/19(土) 02:38:16.61 ID:gFnO9QDa
 自分は何を求めているのか。ただ、身体を満たしたいだけなのか。
 ライトニングを支配する思考の渦が、再び内向きに深く沈み込んでいくのを感じたのか、オーディンは主を抱えたまま立ち上がり、ファングとバハムートに背を向けて歩き出した。
「おい、何処行くんだ!?」
 ファングが呼びかけるが、騎士は主人を背に白銀の戦馬へと姿を変え、走り去っていった。

 気付くと、ライトニングは、小高い草原の丘にいた。
 乾いた草の上に腰を下ろし、馬の姿のまま身を横たえるオーディンに、背中を預けていた。
 緊張と混乱とで思考の硬直した主を見て、オーディンはライトニングをその場から引き離す判断をしたのだった。
 目を瞑ると、まだ生々しい情事の現場が浮かんでくる。
 ライトニングは、軽く頭を振った。
「……逃げ出してしまった、かな」
 そう呟きながら、鼻先を寄せてきたオーディンの首を撫でてやった。
 つるりとした大理石の肌と、手のひらが吸いつくように重なり合う。
 自分を見つめる虹色の瞳。月の光を映す、真鍮や黒鋼の輝きに、ライトニングは、暫し時を忘れて見惚れてしまっていた。
 最愛の騎士との時間。
 優しい風が吹いていた。
 徐々に重く絡んでいた思考の渦も解れていき、オーディンへの思いを、改めて感じることが出来た。
「こうして、お前と会えるだけでよかったんだ」
 オーディンが答えるように鼻を鳴らす。
 人の上半身ほどもあるオーディンの頭部を抱き寄せ、ライトニングは言った。
「お前は、どう思ってるんだ?」
 声の方へくるりと向きを変える耳の片方を撫で、言葉を続けた。
「その……、私を――」
 好き、愛おしい、愛してる。
 それより、もっと違うこと。
「――抱きたい、とか……」
 二つの耳が、ぴん、と天を指して止まった。
「ち、違う! そんな意味で言ったんじゃない……!」
 咄嗟に、膝を立てようとするオーディンの口元の、ハミに当たる部分を両手で掴んでいた。
 ファングの言葉が、未だに燻っていたのだ。
 絆が深ければ、痛みは感じない。
 だが、ライトニングは、そうではなかった。
「あの時、お前は私と交わることを望んでいた……受け入れられなかったのは、私の方なのか?」
 切なさに締め上げられる胸の中で、鼓動ばかりが騒がしく鳴り響いている。
 一度は冷え切ってしまった熱が、徐々にまた、萌え広がり始めていた。
「……答えてくれ。オーディン」
 すがり付くように額を抱き、ライトニングは、両の瞼を閉じた。

/////

遅くなった挙句タイトル番号間違えた……
596名無しさん@ピンキー:2011/11/19(土) 06:07:43.01 ID:VxZOOSQV
どんまいGJ
597名無しさん@ピンキー:2011/11/21(月) 21:48:01.13 ID:NRvSV/Zg
GJGJ!
598名無しさん@ピンキー:2011/11/22(火) 19:59:13.04 ID:O1u/jkoj
GJ
599名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 18:34:56.81 ID:p+Lnv18D
ソールがセーラの頭を撫でる話で
エロスを感じた俺ガイル
600名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 21:57:33.81 ID:OtZTk4AX
ユニコーンに会う時に
セーラが清らかじゃなかったらどうなるの、と
601名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 22:11:50.81 ID:Wo8Sju+U
保守
602名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 15:38:52.54 ID:6ovuJ/AE
過疎ってるな
603名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 19:18:29.78 ID:7FH2ZDgi
零式スレには投下する気は起きない
604名無しさん@ピンキー:2011/12/15(木) 06:11:34.06 ID:Zt0WOzEL
ライトさんとホープ10年後に超期待
605名無しさん@ピンキー:2011/12/18(日) 22:41:04.21 ID:mpQhm6gh
13-2いいネタあった?
606名無しさん@ピンキー:2011/12/19(月) 01:09:45.23 ID:DvKjtyyt
スノウとセラはなんだかんだでラブラブなんだなーと
607名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 00:44:59.02 ID:KWX+iuYZ
・13-2未プレイなので世界観間違ってるかも
・やっつけ
・初めてだから痛くs(ry

でよろしければ24歳ホプ×ライト投下しますが…。

設定としては
・13-2の前日談
・逆レイプ、拘束プレイあり

ではよろしくお願いします。
608淫夢(FF13-2:24歳ホープ×ライトニング):2011/12/20(火) 00:49:02.01 ID:KWX+iuYZ
(…まただ)
眠りに落ちそうな頃体に圧し掛かる感覚を感じ、ホープは目が覚めた。
目の前にいるのは愛しい人。
突然消えた、愛おしい人。
夢かうつつかわからない、その世界で彼女は全裸のまま、これまた全裸のホープの腰の上に
跨っている。
何年経っても変わらない、ほっそりとした肢体、それでいてふくよかな胸と
小振りだが丸みを帯びた腰つきがホープの劣情をそそる。
その人はキスを頬に、唇に、首筋にと浴びせながら下半身へ唇を移していく。
欲望で膨らんだものを口に含み、舌で撫で回す。
口で奉仕されるのはやはり身をよじりたくなる程気持ちいいが、金縛りがそれを許さず、
体を走る快感にじっと耐えるしかない。

いつごろからこんな事が始まったか…。
確かあのコクーン破壊から3年後、スノウが失踪しそれを追いかけるようにセラさんが
旅立ってからだったような気がする。
初めての時は流石に恥ずかしかったが、夢でもいいから逢えたのと好きな人に愛されて
嬉しかったのを覚えている。
それから何度か同じような淫夢を見たが、困ったのは、卒論作成のような肉体的にも
精神的にも疲労した時しかこの夢を見られないと言うことだった。
一時間でも長く眠りたい時に彼女が出てくると始めは困惑するが、そのうちに柔らかな
肢体の虜になってしまい身も心も溺れてしまう。
流石に成人した今では、彼女が研究で身も心も疲れ切った時にご褒美を与えてくれる
女神になったような気がして、どこかこの夢を見るのを心待ちにしている時もある。
気になるのは、行為の最中一言も発しない彼女が、
(助けて…私を助けて…ホープ…)
とホープの心に直接訴えかけてくる事だ。
助けてと言われても今彼女がどこにいるかも解らない、どうやって助ければいいのか解らない。
本人に聞いても答えが返って来る事は一度もなかった。

気がつくと彼女が腰の上に跨り、亀裂の奥へと肉棒を導こうとしている。
ゆっくり、ゆっくりと腰の位置が下がり、全てが包まれていく。
この感覚。何度感じても飽きない心地よさがホープを襲い、理性を奪っていく。
体は相変わらず自由にならないが、自分の上で揺れる胸と腰の眺めは艶めかしく
肉棒で感じる快楽と連動して絶頂へと突き動かしていく。
(ああ…感じる…私を…助けて…!)
彼女の声にならない叫びを感じながら、彼女の中へ射精してしまう。
繋がったまま、二人はまた唇を重ねしばしの別れを惜しむ。
そしてホープは深い眠りにつく。
609淫夢(FF13-2:24歳ホープ×ライトニング):2011/12/20(火) 00:49:47.33 ID:KWX+iuYZ
アカデミーの立ち上げ、主宰として研究員の監督の仕事や自身の研究、論文と忙しい日々が
続くと件の淫夢を見る機会が増える。
ただ、その時にどんな寝言を言っているか解らないという恐怖が、ホープに研究室で仮眠を
とる事を躊躇わせていた。
研究員、特に女子に行為中の声を聞かれたら、アカデミー中に噂話が尾ひれ付きで
流されてしまう。それだけは避けたかった。
研究が追い込みに入ったある日、体に限界を感じ昼間だが仮眠を取ることに決めた。
研究員たちに暫く休む事を告げ、研究室内の簡易寝台に横たわった。
眠りに落ちそうな頃、またあの金縛りのような感覚が襲ってくる。
(やめてくれ…)
心の中で抗議の台詞を呟くが抵抗もむなしく、愛しい人がホープの上に圧し掛かって来る。
「やめて…ここは他の人がいるんだ…やめて…」
小さく口に出して抗議してみたが取り合ってもらえず、いつものように愛撫されてしまう。
声も出せず一方的に快感に耐えねばならないのは、快楽を通り越して拷問でしかない。
(…や…嫌…い、や、あああぁっ…)
奉仕してくれる口の中に、大量に放出してしまった。
彼女はそれをごくごくと飲み干すと、その唇でホープの唇を塞いでくる。
苦みのあるキスを交わしながら、頭を抱えるように抱きしめられる。
頭が落ち着いて来て周囲を見渡すと、自分が研究室とは明らかに違う、古めかしい部屋にいる事を知った。
二人が横たわるベッドも、しっかりした設えの広いものだ。
いつもとは違うパターンに面食らいながらも、ここが研究室でないなら多少の事をしても
誤魔化せるだろう、という思いが頭をかすめる。
せめて抱きしめ返そうと、思い切ってぐっと腕に力を入れてみた。
(動く?!)
枷を振り切るように腕が動く事を認めると、ぎゅっと愛しい人を抱きしめ返し、
そのまま寝がえりを打つように二人の上下を逆転させた。
はっと彼女の目が見開き、ホープの目を見つめる。
自由になった体で、今までやられてきたお返しとばかりに首筋から胸に唇で触れ
指と舌で撫でまわした。
「…う…んっ…あっ…」
聴こえてくるようになった喘ぎ声を洩らしながら彼女の体がうねる。
脚の間に指を延ばすと、亀裂の奥にそっと差し込む。
出し入れする度にびくんびくんと腰が跳ね、指は締め付けられ、亀裂は潤いを増していく。
「あん、あ、あっ、ああっ!」
愛撫の反応と高く甘い声とが欲望を呼び起こし、再び肉棒が硬くなる。
もう我慢できない。
彼女の脚を大きく広げると、肉棒を亀裂に押し当てそのまま貫いた。
「あああっ!」
こちらが主導権を握っての交わりは久しぶりなので、もう抑制は効かなかった。
荒々しく突き入れる度に彼女は少女のように可愛らしい声を上げしがみついてくる。
その姿は10年前とほとんど変わっていなかった。
「ホープ、私を、助けて…」
いつもの台詞が彼女の口から出てくる。
「だから、どうすればいいんですか? ライトさん」
あまり大きな声を出さないよう、彼女の耳元に口を寄せ囁く。
「…このままでいい…私を…もっと…奥まで…」
彼女の手がホープの腰に回り、こちらへ引き寄せる。
「あっ、あ、あああっ!」
「…! いいっ…!」
肉棒がこれ以上ないぐらい締め付けられ、それを切っ掛けに全てを彼女の中に解き放った。
610淫夢(FF13-2:24歳ホープ×ライトニング):2011/12/20(火) 00:50:22.43 ID:KWX+iuYZ
暫くして彼女、ライトニングが口を開いた。
「お前がこっちに来るようになるとはな…。今のお前なら、あるいは…」
「どうしたんですか?」
「いや、何でもない。それよりも頼みがある。近いうちにセラがお前を訪ねてくるはずだ。
 その時には、あいつの力になってやってくれ。それが私をここから救い出すカギの
 一つとなるはずだ」
「…助けてくれ、とはそういうことですか?」
「ああ」
肩の荷が下りたような顔をしてライトニングは目を閉じた。
「…さあ、そろそろ帰った方がいい。ここはお前が来るべきところではない…」
ライトニングは子供を抱くようにホープを抱きしめた。そう、昔のように。
「また逢おう」
もうすこし、いっしょに、と思っても意識がすっと遠のく。

気がついて目が覚めると、研究室に戻っていた。
研究員の一人が心配そうに近づく。
「ずいぶんとうなされてましたね」
「何か…寝言でも言ってたかな?」
「ええ、やめて、とか仰ってましたけどそのうち寝入ってしまったようで」
どういう夢を見ていたかはバレなかったようで、ホープは胸を撫で下ろした。

ライトニングの言う通りセラがホープの元を訪れたのはそれから数日後のことだった。
611名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 21:14:04.65 ID:wBMeNWFF
>>605
ユール
カイアスとノエルどっち相手でも両方相手の3Pでも人外相手でもあり
ノエルとセラ&ユールで3Pもありか
凌辱や調教系ならアリサだな
ファロン姉妹は正直いまいち浮かばない
612名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 11:45:03.33 ID:KBd5vHJF
>>607 GJ!

時の狭間で姉妹丼期待
613名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 21:19:00.76 ID:4cTrzGW5
>>607-610
GJ!
萌えた
614名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 05:33:34.92 ID:BUmdJ6Te
ノエルセラがみたいです
615名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 07:10:50.11 ID:6qI24MKY
ノエルってやっぱ上野とかって呼ばれているのか?
616名無しさん@ピンキー:2011/12/26(月) 07:59:22.71 ID:a2Vq0NHx
意外と言われてないな
617名無しさん@ピンキー:2011/12/27(火) 01:26:13.20 ID:Rv9bXf+b
ライトさんの裸みれて幸せ
618女ルシ×召喚獣7/9:2011/12/30(金) 22:04:02.13 ID:dHIk6zdl
>595からの続きです

/////

「私は……お前を愛したい……」
 飾り金具を掴む手が緩み、オーディンは静かに立ち上がると、再び騎士の姿となって主の元に寄り添った。
 片膝を着いて屈み込み、俯いて立つライトニングの肩に、鋼鉄の指を伸ばして抱き寄せた。
 触れられた肌に、甘い熱と電流を感じた。
 夜の気温を感じないほどに、身体が熱を帯び始めていた。
 ライトニングは、彼の首に手を伸ばし、自ら引き寄せるように身を任せた。
 横たわる白銀の巨体の、その胸の上に身体を預ける。夢に見た時と、同じだった。
 少し甲冑の角が肌に当たるが、優しく髪に触る指が、心地良い。
 上体を伸ばして、オーディンの彫像の如く整った唇に口付ける。
 その瞬間、胸を塞いでいた何かが、音もなく抜け落ちていった気がした。
 緩い巻き毛をすくい上げていた指が、肩甲骨の間を抜けて、腰の下に届いた瞬間、秘部を触れられるのに似た痺れが、
背筋を駆け昇っていった。
「ひぁ……っ!」
 反射的に、ライトニングは、小さく声を上げて身を硬直させた。
 他者に触れられる、という行為そのものに慣れていないのだ。
 あの夜、心も肌も、全てをさらけ出してしまえたことが、今となっては、不思議でしょうがない。
「済まない、つい……」
 深い翡翠色の瞳に見つめられながら、ライトニングは、言葉を続けた。
「いざ向き合うと、どうすればいいのか……」
 織り交ざる欲望と感情。その片隅に見え隠れするのは、愛欲に怯える自分自身の影。
「次会う時は努力すると、約束したのにな」
 苦々しく笑う主を見て、オーディンは再びライトニングを抱き寄せた。
 一回りも二回りも小さな最愛の人を胸に抱き、血潮の温もりも、耳元に囁く声もなく、ただ腕の中に身体を収め、
鉄鎧の奥に秘めた感情の強さを物語っていた。
「……私の願いを聞いてくれるか?」
 オーディンは従順だった。
 そっと頷き、指示を乞うように手を差し出した。
「お前の……指が欲しい」
 ライトニングは、頬に触るオーディンの指に、自分の手を重ねて言った。
 黒鋼の、いかにも無骨そうに見える指だが、それが主の肌を傷付けることは決してなかった。
 自分の数倍もある人差し指に触れ、全ての指を絡ませる。その大きさは、丁度、人間の男性のものよりも少し大きい
くらいで、これなら、きっと最後まで、受け止めていられるはずだと思えた。
「指で、触って欲しいんだ」
 オーディンの首が、再び縦に動いたのを見て、ライトニングは、意を決するように息を吐き、自ら下の着衣を脱ぎ
降ろした。
 引き締まった肉付きの二つの丘が露出し、星明りにほの白い肌を晒した。
「……ここを」
619女ルシ×召喚獣8/9:2011/12/30(金) 22:04:56.97 ID:dHIk6zdl
 騎士の胸の上で膝立ちになり、自身の指で、他よりも熱いその部分に触れた。
 まだ滴る蜜はなく、左右の花弁はぴたりと閉ざされていた。
「今日は、指だけでいい……。それで、自分の気持ちを確かめたいんだ」
 身勝手な女主人の申し出を、騎士は拒否しなかった。
 野の風に肌を晒し、羞恥に震える主の身体を、白布のマントが覆い隠す。
 オーディンは主を胸元に引き寄せると、その肢体に指を這わせ、快感に怯えるかの如くわななく唇を、自らのもの
を重ねることで鎮めた。
 ライトニングの側の唇から、甘い吐息混じりの声が零れ落ちた。
「頼む……オーディン……」
 全身に散らばっていた疼きの欠片が、次第に身体の中心に集まっていくのを感じていた。
 骨格に沿って腰の窪みを撫でた後、背後から忍び入ったオーディンの手は、まだ谷間の後ろに留まっていた。
 尻の片方を全て覆うほど大きな手。
 掌の一部は、金属質の装甲ではなく上質な皮革を思わせる張りと弾力があり、その部分で肌に触れられていると、
高級車のレザーシートに裸身で座っているような感覚を覚えた。
 柔肉の感触を確かめているのか、オーディンは繰り返し肌の曲線を撫でてはいるが、ライトニングが示した場
所には、未だ指を伸ばしてはいない。
 的外れな愛撫は、ライトニングの肌を、余計に敏感にさせていく。
 もどかしさに身体を反らせ、無意識に腰を突き出し、巨体に胸を擦り付けるような格好になっていた。
 双丘の先端は、既に服の下で固くしこっている。
「ひ……っ!」
 指が、二つの花弁の合わさった部分を撫ぜた。
 関節を僅かに内側に曲げ、爪の先で肉蕾に触れるように、オーディンは亀裂全体に指を這わせて動かしていく。
 数回も擦られると、深部から湧き出た愛蜜の重さに、花弁は自ら口を開いていった。
「うぅ、ん……っ!」
 声を押し殺すライトニング。
 顔をしかめ、快感を堪える主人の姿を見て、オーディンはもう一方の手でライトニングの下顎に触れ、固く
つぐんだ唇に左の親指を含ませた。
「ん……っ、何を……! ……ぅん!」
 強く力んで喰いしばらぬように、わざと口腔に指を入れ、舌と歯の上に置いたのだ。
 指に歯を立てると、金属質の質量が、歯根の神経を通じて流れ込んできた。
 轡を噛まされる格好になり、半開きになったライトニングの口から、呼吸の度に吐息と声が溢れ出す。
 首を振って抵抗しても、オーディンの指は動かなかった。
 思うように力の入らなくなった身体に、更なる責めが降りかかった。
 垂れ落ちる蜜を塗った指が、遂に秘部の亀裂に潜り込んでいったのだ。
「んうぅ!」
 粘膜に触れる指は、硬く緊張で萎縮した入口を解すように、浅く短い動きを繰り返す。
 ここで、侵入を恐れてしまってはいけない。
 長めの呼吸を繰り返し、胸に溜まった不安を吐き出していく。
 狭い肉穴が、黒鋼の指でいっぱいに広げられている。幸い、今はまだ痛みを感じてはいなかった。
 指が動く度に、下腹部から湧き出す悦楽に、背筋が震え上がった。
620女ルシ×召喚獣9/9:2011/12/30(金) 22:06:18.14 ID:dHIk6zdl
 心から、それを心地良いものとして、受け入れることが出来た。
「……ふぁはっ! は……っ、はぁ……っ」
 唇を封じていた指が外され、オーディンとライトニングの間に、細い銀糸の橋が架かった。
 同時に、浅い律動を繰り返していた指が、より深く、肉の中に潜り込んでいった。
「ひあぁっ!」
 指が擦った途端、今までにない快感の火花が、ライトニングの体内に弾けた。
「あ……! や、やぁ……っ! きちゃ……ぁん!」
 ゆっくりと奥を攻めながら、肉壁の敏感な部分を見抜き、刺激していく。
 緩んだ内腿の間に入り込むもう一本の指が、蜜を吸って膨らんだ陰蕾を慰める。
 マントに隠れてもなお聞こえてくる、指と粘膜の擦れる淫らな音が、後方からライトニングを責め立てた。
「い、いぃ……よぉ……。気持ち……いぃ……っ!」
 恐怖を捨て、与えられる喜びに意識を集中させるには、はしたなく声を上げるのが効果的だった。
 徐々に押し上げてくる快感が、輪郭を失いつつある意識を上回っていった。
「ん……っ、オーディ……好き……っ!」
 乱れた髪を掻き上げ、首を起こしてきた彼と口付けを交わす。
 オーディンの首元に腕を回し、ライトニングは、深くスライドする指の動きに合わせて腰を動かした。
 指先は、最奥のつぼまった場所にまで達しているが、痛みは微塵も感じなかった。
 全身が、肉体的快感を受け入れ、歓喜している。
 唇は愛液の如く滴る唾液に濡れ、その垂れ落ちた滴に艶めく騎士の口元に、赤ん坊が乳を吸うよりも激しく
しゃぶりつく。
 熱を帯びた身体をぶつけ、思うがままに愛し合った。
 無意識に拒否していた、欲求の肯定と、快感への恐怖。
 それこそが、二人の間にあった、本当の障壁だったのだ。
「オー……ディ……っ! はぁん! オーディン……っ!」
 愛おしい守護者の名を叫びながら、背後から突き上げる絶頂の波に、飲み込まれていった。


 オーディンと姿を消したライトニングを追って来たものの、丘の頂上で星明りに照らされた巨体の陰影を目にし、
ファングは、自分の憂慮が空回りに終わったことを知った。
 腕の中で疲れ果ててしまったのか、緩く足を崩し、しなだれるライトニングの身体に力はなく、最愛の主を抱く
オーディンは、艶やかな液体に濡れた己の逸物に、そのもう一方の手に添えている。
 やがて目を覚ましたライトニングは、オーディンの方を向き直り、ゆっくりと背伸びをしながら口づけを求めた。
「やれやれ、心配して損したな」
 そう言うファングもまた、頬の辺りに未だ情交の火照りを残していた。

/////

そんじゃおまいら良いお年を
621名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 23:48:55.25 ID:ctFAJigi
GJ!良いお年を!
622名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 18:15:20.36 ID:AWQWOfj1
あげ
623名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 22:27:13.53 ID:u49j6Il/
>>618-620
GJ!
624名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 19:48:05.03 ID:84EYxIU+
真面目な話、セラとライトさんってどっちが胸大きいんだ?
13シリーズ引っくるめてだとナバートさんが一番巨乳ってのはわかるんだが
625名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 09:27:20.22 ID:XFmZeOpW
ラストのネタバレになるから閲覧注意


このライトさんを、見るに美乳だ。http://beebee2see.appspot.com/i/azuY19rBBQw.jpg
626名無しさん@ピンキー:2012/01/09(月) 16:45:52.83 ID:jFB47UuL
形がおかしいような…
体の中央に小さくまとまり過ぎじゃないか?
627名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 01:04:57.97 ID:YNpZT/YK
大きいのはどっちかというとセラ
けれどファロン姉妹はどっちも美乳だと思う

>>625の画像は…まあ…アレだし
628名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 03:25:41.76 ID:PzbzPK3m
ライトさんは乳よりケツから太もものラインがいいよね!
629名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 04:49:57.84 ID:PzbzPK3m
セラとノエル君絡ませたいけど、どんなストーリーがいいか浮かばん。ヤった後め旅を続ける事考えると、和姦がいいんだけど…
630名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 09:33:22.60 ID:3DLZ6eMP
>>629
@世界で一人になっちゃった君に私が身体で教えてあげる!セラ先生
Aお互い好きな人と離れ離れになって寂しいから…
Bスノウと再会できるまでに覚えておきたいから教えてくれない?
トリガー見てもカップリングってよりコンビの方が近いからなあ。セラも基本的にスノウしか見てないし
631名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 11:47:53.74 ID:UdHL0BiQ
書きたい話が思いつかないなら無理に絡ませなくてもいいと思うんだが…
そういうのって自然にネタ出てくるもんじゃないのか
632名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 14:31:20.21 ID:ChW4zIfT
まぁまぁ。
人の意見を取り入れることで自然とネタが思い浮かぶって事もある。
物語の解釈は人により違うしね。
633名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 23:07:02.26 ID:SLvH+BKW
>631
かつてこのスレで、同じようなやり取りの中から暗闇の雲×フリオニールなんていう
奇跡のカップリングが生まれたことを忘れてはいけないと思うんだ
634名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 07:57:00.46 ID:2onaQh0J
あげ
635名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 09:35:31.52 ID:29M44y3n
過疎ってるな
636名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 21:09:26.63 ID:CCjR2Gzp
>>629
セラが熟睡中、スノウとのHな夢を見て…
実は、現実には辛抱たまらんなったノエルが。。。的な感じでどうか。
637名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 15:46:46.89 ID:aBCvI7z8
いいなそういうの
ただ、NTRなら注意書きはつけて欲しい
638名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 05:17:16.90 ID:K+gJqXAj
ライトさんがナバード中佐にエロ調教される夢を見ました。
639名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 07:30:04.59 ID:+o7HdSUh
NTRに限らず注意書きはつけてほしい
いきなり投下だとけっこうビビる
640名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 19:24:47.86 ID:kd4DDnmG
・作品投下前にはカップリングを明記、もしくは名前欄に入れると良い感じです。
って一応>>1にあるけどあんまり書かない人もいるな
荒れ気味なスレだと投下時のカプや特殊傾向の注意書きは必須って1に書いてるよな
641名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 00:13:18.80 ID:EEfj5R57
FF大辞典とか読んでると、DDFFのフリオ×ライトとかトット先生の出歯g
もとい婚活日記とか、結構妄想ネタが膨らんでくるんだ…。
でも細かい台詞回しやディテールとかはプレイしないと解らないんだよね。
もうちょっと中古安くなってくれないかな…orz
642名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 02:57:07.48 ID:E+zMeRsa
発売から長らく遅れてようやっとデュオデシム買った
色々と滾るなコレ

ディシディア系もここに投下していんだよね?
643名無しさん@ピンキー:2012/01/28(土) 08:42:46.61 ID:nz92SSW8
>>642
どうぞどうぞ。デュオデシムは結構萌えるよね
個人的にはヴァン×ティナ、ラグナ×暗闇の雲、フリオ×ライトニングに萌えた

644名無しさん@ピンキー:2012/02/01(水) 01:23:49.46 ID:feHaxSVq
ライトニングがカイアスにヤられて喘ぎ悶えまくるのが読みたいです
645名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 08:01:27.34 ID:58y0yFs0
あげ
646名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 18:29:03.64 ID:hR+QLHQn
DDFFやってからというもの、バツティナを書いてると
「あれこれヴァンティナのがしっくり来るんじゃね?」ってなる
歯痒い
647名無しさん@ピンキー:2012/02/02(木) 22:02:58.21 ID:kpvRaS7Q
ティナは6内で誰にも相手されてないから手当たり次第すぎる
648名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 00:18:06.08 ID:9p4Rs2Jh
シリーズ屈指のハーレムパーティーを率いながらフラグらしいフラグを立てないバッツ
ロックやセッツァーはセリスに持っていかれ、興味を示すのはタラシのエドガーだけというティナ

そんなフラグブレイカー二人がくっついたっていいじゃない
649名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 07:43:27.35 ID:MGYJK+XQ
>>647
ジタンは興味あるだろ。あいつ女好きだから
650名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 11:54:18.00 ID:6DRqcIGj
元々バツティナなんてろくに接点ない妄想ありきのカプなんだから原作の事なんか気にせず堂々とやれよ
651名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 18:50:26.19 ID:MGYJK+XQ
ディシディアはそもそもキャラは原作の時の記憶はないって設定だしな
652名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 00:08:15.84 ID:wEbxYcho
妄想ありきだからこそ、DDFFのヴァンとティナのやりとり見て「ヴァンティナで良くね?」になっちゃうんよ
ところが自分FF12やってないからヴァンのキャラがいまいち把握できてない

……買うか、FF12
653名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 07:19:23.16 ID:sXzO18FM
>>652
とりあえずデュオデシムの通りの性格だよ。
654名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 12:50:04.38 ID:KMOgCeHv
DFFのキャラはみんな原作と違うところが色々あるけど、
ヴァンはかなり原作の性格に近いと思った。
655名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 15:40:40.87 ID:Ks1IW47+
中の人が違うなんてこと忘れそうなくらいにそのまんまだもんな、ヴァン
656名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 16:49:32.42 ID:Uw5eeSwf
プレイしてないけど、中の人違っても違和感ないの?>ヴァン
657名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 16:55:54.29 ID:voPXPd18
ヴァンに関しては公式で戦闘動画挙げられてから絶賛されてた
658名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 20:08:52.50 ID:20B5mP5o
>>656
全然違和感ない。むしろ本家よりうまくなった。
でも本家の人もライダーでかなり演技力上がってたから期待してたんだけどな…

659名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 23:11:07.46 ID:kS0l1nr/
セシルやティーダの中の人だって本編よりすごく成長したもん。
(ティーダの中の人なんて、今や・・・ねぇ。苺とか、兎とか、変態魔導師とか・・・)
ヴァンの中の人の成長っぷりも聞きたかったよねぇ・・・
660名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 23:15:13.25 ID:7lO56ZUc
普通に原作とは別物ってわかるけどなぁ
まあそれでも代役としては凄く良い働きだよな小野ヴァンは
661名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 22:44:36.41 ID:By17hdsY
保守ー
662名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 06:18:02.25 ID:bimDqOMB
なおも保守
663クルルの受難:2012/02/27(月) 22:48:11.63 ID:OXKuLsBW
549ですが「クルルの受難」の続き投下させて貰います。
孕ませ・出産表現あるので苦手な人はスルーしてくださいm(_ _)m
664クルルの受難:2012/02/27(月) 22:51:50.22 ID:OXKuLsBW
 それからさらに3日が経過したが、クルルのお腹は全く変わりは無かった。
「おかしいな…、食事もだいぶ我慢してるのに…」
「何か言ったか、クルル?」
「えっ!ううん、別に…。それよりギードもこっちの世界に来ていたなんて意外だね。」
「ああ、前にこの洞窟で喋る亀に会ったって近くの猟師が言ってたからな。俺達の世界にはそんな亀はいなかったし、おそらくは…。」
 そんな会話を交わしながら三人は洞窟に入って行った。
「おお、無事じゃったか、三人とも!」
「ギード!ギードもこっちの世界に飛ばされてきたのか?」
「いやいや、そうではなく世界が一つになったのじゃよ。」
「世界が一つに?」
 ギードの口から元々一つだった世界が二つに分かれていたこと、そして二つに分かれていた世界の間に無が封じ込められていたことなどが語られ始めた。
 その頃、クルルの胎内でエクスデスも世界に起ころうとしている異変を感じ取っていた。
(ファファファ…感じるぞ、封印から解き放たれた『無』の力が高まっていくのが!そろそろ頃合いか…。)
 そう呟くとエクスデスは呪文の詠唱を始めた。
「…治療魔法エスナ!!」
 エクスデスはそれまでクルルの胎内に留まるために自らにかけていたミニマムをエスナで解除した。
 ミニマムを解かれたエクスデスの体は急速に元の大きさに戻り始めた。
665クルルの受難:2012/02/27(月) 22:53:21.00 ID:OXKuLsBW
「うぅっ!!」
 急に増したお腹の圧迫感に耐えきれず、クルルは踞った。
「クルル?」
「…痛い!お腹が…!!」
 バッツ達の目の前でクルルのお腹はどんどん膨らみ、あっという間に臨月の妊婦のような大きさになった。
「クルル!どうしちまったんだよ、一体!?」
「うっ…くぅっ…分かん…ない…!」
 クルルが急激に大きくなった胎内の何かの圧力に苦悶しながら答えたその時だった。
「きゃあぁぁっ!!」
「なっ!!」
「うわぁっ!!」
「ぬうっ!!」
 クルルのお腹から凄まじい波動が放たれ、バッツ達はクルルの周囲から吹き飛ばされた。
 クルルも体こそ無事だったものの、身に付けていた衣服はその波動で跡形もなく四散した。
 一糸まとわぬ姿となったクルルは、そのお腹が大きく膨らんでいるのがはっきり見て取れた。
 いや、それはまだ膨らみ続けており、先ほどまでほど急激ではないにしろ、少しずつ大きくなっていくのがはっきりと分かった。
「アアッ!アアァー―ッ!!」
 増し続けるお腹の内部からの圧力とそこから放たれる波動にクルルは悲鳴を上げるだけだった。
「クッ、クルル…!」
 吹き飛ばされたバッツ達も苦しんでいるクルルの元へ何とか行きたかったが、彼女のお腹から放たれる強烈な波動にまた吹き飛ばされないよう踏ん張るのが精一杯だった。
「一体あのお腹は…!?それに…この肌にまとわりつくような不快な波動は…!?」
「邪気じゃ!!」
 ギードが身を屈めて、波動に耐えながら言う。
「えっ!?」
「クルルの腹部から凄まじい邪気が放たれておる!!」
「何だって!?」
「この邪気、よもや…」
 そう言いながらギードは眉をしかめた。
666クルルの受難:2012/02/27(月) 22:56:22.78 ID:OXKuLsBW
 一方のクルルも痛みと腹部から放たれてる邪気に戸惑いながらも、必死に状況を理解しようとしていた。
(クゥッ!!お腹から放たれてるこの変な感じ…、前にも感じたことがあるような…!?)
 クルルは急激に大きくなったお腹を僅かに見開いた目で見ながら、それがいつ感じたものかを思い出そうとしていた。
(ファファファ…、力がみなぎってくるぞ、素晴らしい!)
 ミニマムを解除したことで、エクスデスがそれまで抑え込んでいた力が蘇ってきていた。
「ああああぁっ!!!」
 エクスデスの体は拡大を続け、クルルの子宮を圧迫した。
 それとともに腹部から放たれる邪気の量もますます凄まじくなった。エクスデスと繋がっているおかげで邪気がクルルの体に影響を与えることは無かったが、それがなければ体が粉々になってもおかしくないほどの邪気だった。
 クルルの体は、突然胎内で危険なサイズにまで巨大化を始めた異物を排除するため、出産という選択肢をとった。
「あうぅっ!!?」
 それまでのお腹を内側から圧迫される痛みとは違う、激しい陣痛がクルルを襲った。
「あうっ!くっ!!」一定の間隔で子宮が収縮し、巨大化したエクスデスを体外に押し出そうとした。
「ファファファ…、始まったか…。」
 エクスデスは子宮の収縮運動に抵抗することなく、体を細長く変化させた。
 そして、その先頭部でクルルの子宮口を押し広げていった。
「いっ…!ひぃっ!!」
 お腹の中で何かが動いて、子宮口を内側から押していることは、クルルも感じ取ることが出来た。
 やがてクルルの子宮口が開き、羊水が流れ出る。
「えっ…!?」
 膣口から月経の時とは違う、透明な液体が大量に流れ出たのを見て、クルルは驚愕した。
 小さい頃からモーグリや他の動物の出産を見てきたクルルには、自分の身に起こっていることが何なのかを理解するのに充分な現象だった。
「まさか…、赤ちゃん!?でも…、一体誰の…?」
 もちろんクルルには誰かと性交した記憶などない。
「痛っ!!」
 考えている余裕はないとばかりに、クルルの体は子宮を収縮させ、胎内のエクスデスを押し出そうとした。
「ひぎぃっ!!くううっ!」
 ますます強くなった陣痛に促されるように、クルルは足を広げ、息み始めた。
667クルルの受難:2012/02/27(月) 22:59:30.68 ID:OXKuLsBW
「ううっ!!くうっ!!!」
 エクスデスは体を出来る限り細くしていたが、それでも人の頭以上の太さがあり、クルルの細い産道を通り抜けるのは困難であった。
 クルルが息むと同時にエクスデスも開かれたクルルの子宮口からその身を捻り出そうとしていたが、それでも膣内を広げながら下っていく速度は微々たるものであった。
 そうこうしているうちに、ミニマムを解かれたエクスデスの体は本来の大きさに近づき、クルルの子宮を限界まで膨張させ、お腹を圧迫していた。
「ああっ!!いやああぁっ!!!」
 時間とともに増していくお腹の内部からの圧迫感に、クルルは悲鳴を上げながらのたうちまわった。
「さあ、ガラフの孫娘よ、早くせねば腹が破裂してしまうぞ。ファファファ…」
 エクスデスの一番先頭の部分はクルルの女陰から見えていたが、そこからがなかなか進まなかった。
 発達途上のクルルの女陰では人の頭以上もあるものを通せるほど拡大出来なかったのだ。「くううぅっ!!いぐぐぅぅっ!!」
 クルルも必死に息んでいたが、女陰をエクスデスが通れるほど拡張させることは出来なかった。
 クルルが息んでエクスデスの体を外に押し出そうとすれば、彼女の膣口がこれ以上の拡張は無理とばかりにそれを胎内に押し返す…といったことが繰り返され、時間だけが過ぎていった。
「ふむ…、自力ではここまでが限界か…」
 無限に続きそうなせめぎあいに痺れを切らしたエクスデスは、根からクルルの体内に大量のアドレナリンを送り込んだ。
「ううっ…」
「ファファファ…、さあ、もっと強く息むがいい!」
 そのアドレナリンがクルルの全身からいつも以上の底力を引き出した。
「くうぅっ!!あああぁーーーっ!!!」
 クルルは体中の全ての力を込めて息んだ。
 膣口がクルルの気迫に促されるかのようにエクスデスが通れるほどまで拡張した。
 次の瞬間、クルルは人の頭ほどの太さの細長い何かが女陰を押し広げてニュルニュルと出てくるのを感じた。
 普通の出産なら頭部が出れば後は楽だが、体を細長く変化させたエクスデスは先端部が外に出ただけでは終わらなかった。
 子宮口から膣口までを最大に拡大させたまま、クルルは息み続けねばならなかった。
「ぐうううぅっ!!!いぐうぅぅっ!!」
 少しでも気を抜けば気絶していまいそうな激痛に耐えながら、クルルは息み続けた。
 幸い、エクスデス自身の外に出ようとする力も合わさって、クルルが息むたびにエクスデスの体は滞ることなく、少しずつ膣口から外へ出てきていた。
 出てきたものを薄目を開けて確認する余裕もないくらい、クルルは懸命に息み続けた。
「くううぅっ!!ああああぁーっ!!!」
 そして、クルルは悲鳴のような息み声とともに、ついにエクスデスの最後尾を胎内から押し出したのだった。
「はああっ…はあああっ…」
 子宮口から膣口にかけての内側からの圧迫感が無くなり、さっきまではち切れんばかりに膨らんでいた腹部は急速に収縮していった。
「な…なんだ、あれは!?」
 クルルの女陰から出てきた青緑色の太くて長い物体は、ウネウネと形を変え始めた。
668クルルの受難:2012/02/27(月) 23:01:28.48 ID:OXKuLsBW
「ハァーっ、ハァ―っ…」
 出産で全ての力を使い果たしたクルルはしばらく荒い呼吸をしていたが、ようやく少し疲れが回復してきた。
「ハァ…私の…赤ちゃん…は…」
 出産によって母性が芽生えはじめたクルルは、自分の体よりも、自分の体から出てきた何かを気遣った。
 薄目を開けて、すっかり小さくなった自分のお腹の先へ視線を向ける。
 まず膣口から管のようなものが伸びているのが見えた。
 そこまではモーグリや他の動物の出産と同じだった。
「やっぱり…赤ちゃんだったんだ…。」
 クルルは切なさと嬉しさが混じりあったような複雑な気持ちが込み上げてくるのを感じた。
 クルルは自分から延びている管の先に目を移した。
 もし、『自分から生まれた何か』が人の形をしていれば、経緯など関係なく、クルルは自分の子として受け入れていただろう。
 しかし、芽生えたばかりのクルルの母性は、それを遥かに上回る恐怖と絶望に踏みにじられることになるのだった。
「な…何これ!?」
 管の先では青緑色の物体が、ウネウネと蠢いていた。
 それはウネウネと動きながらやがて人の形へとその身を変えていった。
「ファファファ…、ご苦労だったな。ガラフの孫娘よ…。」
「あ…、あああっ…、まさか…!!」
 忘れることのできないその声が青緑色の物体から発せられるのを聞いた時、クルルの全身に戦慄が走った。
 やがて青緑色の物体は忘れることのできない仇敵の姿に変わった。
「エクスデス!」
「ファファファ…。小さな種に身を変え、この娘の胎内で傷を癒しながら時をまっていたのだ!」
「い…、いやあぁー――――っ!!!」
 絶望の淵へと突き落とされたクルルの悲鳴が洞窟に響き渡った。

(続く)
669名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 01:00:54.74 ID:MIv8Yf9T
Gjすらつかないのかw
670名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 01:28:09.64 ID:8qEun2li
久々に投下キテター!
エロいです最高です
671名無しさん@ピンキー:2012/03/13(火) 03:15:14.93 ID:Q9LMT/M3
DDFFネタで、バッツとティナで考えてる。
っていうか書いてる途中なんだが、この二人難しいな。
何が難しいって、エロに持ってくのが。
エロと呼べない程度のスキンシップまでならいくんだがなぁ。
それでもよければ、このまま完結にもってきたいのだけど
エロパロ板なんだし頑張ってエロくすべき?
672名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 08:28:49.29 ID:JncDiyPT
新しく保管庫を作ったものの放置していてすみません
管理者権限を解放したので暇な方もしよかったらお願いします
673名無しさん@ピンキー:2012/03/16(金) 20:16:36.17 ID:g1Qz5Mwd
投下させて頂きます。お手柔らかに。
エロはじめて書いた。ぶっちゃけエロくならなかったけど。


タイトル→「ものまねとフラグ」
カップリング→バツティナ(ティナバツ?)
DDFFにてコスモス消滅後、進軍中の話。
674ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:18:03.72 ID:g1Qz5Mwd
ティナが、珍しく一人、座ってぼーっとしていた。いつもは玉ねぎが傍にいるのに。
ティナの視線の先にいるのは、いつも元気な二人と、二人に振り回される一人。
兄弟みたいで楽しそうで、そういうのが羨ましいのかと思った。
でも、なんだかそういう表情じゃなくて。声をかけてみようと思った。
「どうしたッスか?」
少し驚いて、ティナは振り返った。
「ううん、なんでもないの。楽しそうだなぁって。」
笑ってみせるけれど、やっぱりなんだか不自然に感じた。
「……もしかして、あの中の誰かのこと、気になってたりして?」
「いつもあんなに笑っていられるのは、なんでかなって。」
あの中の誰かのことを好きなんじゃないのか、というニュアンスが通じなかったらしい。
笑ったり照れたりして和むかなって思ったのに、予想外のリアクションだ。
「それって、もしかして、バッツのこと?」
「わかるの?」
「まぁ……オレも、なんでかなって気になって、直接聞いたッスからね。」
元の世界の記憶がないことで、多かれ少なかれ、皆思い悩んでる。
ティナもきっと、ほとんど覚えていないのだろう。
「元の世界の記憶があって、大事な人のことを覚えているから、それが支えになってるんじゃないかって。
オレ、そう思ってた。でも全然違った。ちゃんと覚えてるのは鳥のことだけ。あと、じいさん。」
「おじいさん?」
「今のオレ達みたいに記憶がなくて、でも明るくて気立てもいい。たぶん、そいつに励まされてたってさ。
はっきり思い出せなくても、そいつのマネをしようと決めたって、バッツは言ってた。
あの時さ、オレてっきり好きな子の話だと思って聞いてたのに、じいさんの話だったんスよ。普通あの展開なら女の子っしょ。
なのにバッツって……。あれは絶対恋愛に疎いッスよ。フラグクラッシャーってやつかも。」
ティナは考え込むように俯いた。あれ、もしかして、バッツのこと……。
「でもね、ティーダ。バッツはひとりでいる時、思い詰めたような顔をするの。」
「えっ」
またしても期待を裏切られたとか、そういうのは置いといて。
「え、どういうことッスかそれ。」
「本物と会ったことのないイミテーションの武器を見つめて、ずっと何か考えているの。
でも誰かが来るとすぐにしまって、また笑う……。」
「よく……見てるッスね。」
「最初はね、たまたま見かけただけ。それから気になって、ひとりになった時に様子を見にいくと、
持ってる武器は違っても、いつも武器と向き合ってた。いつも、何もなかったように笑ってた。
……だから、無理して笑ってるんじゃないかなって。」
675ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:19:14.44 ID:g1Qz5Mwd
バッツが悩んでいるような姿は、見たことがない。いつも笑ってるか、たまに真剣だったり。
何か抱えているだなんて、感じさせない。じいさんのモノマネ恐るべし。
いや、もしかしてモノマネなんて関係なくて、バッツ自身が元々そういう姿を人に見せないっていうか……。
一人で内に溜め込むタイプなんじゃ……?
なんか、そういうの分かる。見せたくない顔って、あるよな。
オレ、あんな風にうまく笑えてるのかな。
オレは結構頑張って笑ってたりするんだけど、バッツはなんか余裕ってかんじで。
ティナだって、舞台裏を見なければ、無理してるんじゃないかなんて思わなかったはずだ。
オレだって、聞かなかったら――。見られたくない舞台裏だよな、これ。
「無理は、してないと思う。多分。あの笑顔に、嘘はないッスよ。」
「そっか。そう……だよね。」
オレより笑うのが上手いのは、きっと無理がないからだ。
だから、何かあるんじゃないかって勘繰られないで済む。
上手く笑えることを羨ましいと思う一方で、淋しいとか、悔しいとも思う。
本当は何処かで無理があったはずで、なんで気付けなかったんだろうって。
何で教えてくれなかったんだろうって――。
でも、多分、本当にバッツには無理がないんじゃないか。……矛盾してるな。
何処かで似た想いをしたような気がする。誰かへの感情が混じってるのか。
思い出せないけれど、オレはその誰かと比較して、無理がないって感じてるのだろうか。
「それにしても気になるッスね、あの武器。オレさ、バッツに聞きたいこともう一つあったの思い出した。
"本物"のこと、覚えてるのかなってさ。もし少しでも覚えていたら、聞きたいんだ。召喚士の子について。」
ティナが不思議そうな顔をして見つめるので、言葉を続ける。
「オレの、大事な人だったんじゃないか……って。」
ずっとムズムズしてた。記憶ははっきりしてないけど、心の何処かで、そうじゃないかって。
「大事な人……。」
「そ。大事な人。っていうか、好きな子、だな。」
誰かに確かめたかった。でも皆知らないから、確かめようがない。バッツだけ、知ってる可能性があった。
あの話をした時、多分、そういう期待がオレの中にはあったんだと思う。
バッツの口から女の子の話が聞けていたら、その場でこの話をしたはずなんだ。
「愛するって、恋するって、どんな感じなのかな。」
「…………え?」
唐突なティナの質問に、詰まった。
「私……愛を知らないの。恋が分からないの。」
ちょっと待った、難しいこと聞かれるのオレ。
「えっと……それ、誰かに聞いてみた?」
「セシルは、いつか分かるからって。」
「セ、セシルらしいッス。」
いつか分かるよって答えは、残念ながらもう使われてしまったようだ。
同じ手を使って誤魔化すってのもアリだとは思うけど……。
「でも私は、今知りたい。」
676ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:20:14.08 ID:g1Qz5Mwd
え、なんでこんな話になってんの、元々何の話してたんだっけオレ達。ティナ天然?
っていうか恋愛の疎さはまさかバッツ以上だったりする?まさかのフラグクラッシャー2世?
「え、えーと。愛っていうと難しいッスね。恋なら、教えてあげられなくもないッスけど。」
「本当?」
ティナの表情が、ぱっと明るくなる。なんだか責任重大な気がしてきた……。
「よく言うじゃないッスか。恋はするものじゃなくて、落ちるものだって。
ほんとそんな感じで、気付いたらもう好きになってるんだ。」
「好きって、どんな感じ?」
え、そこから?ティ、ティナって……。
「相手のことを知りたくなるんだ。丁度今のオレみたいに。なんでもいいから、とにかくその人のことを知りたい。」
「私、皆のこと、もっと知りたいよ。」
「う、うーん。それは仲間とか友達としてってやつだと思うッス。」
「どう違うの?」
いつか分かるよって言いたい……。
セシルは誤魔化そうとして言ったんじゃないってことくらい分かってるけど。
「ううううん……相手のことを気付いたら目で追ってたり、気付いたらその人のことばっかり考えてたりするんだ。それこそ一日中。
その人のこと考えると胸がぎゅーって痛くなったり、ドキドキしたり、もう気になって仕方なくて忙しいッス。」
「……苦しいものなの?」
「苦しいときもあるけど、嬉しくて胸が幸せでいっぱいになったりもするんだ。
それから、愛しいって思った時、抱きしめたくなる。
ティナはモーグリ好きッスよね?ふかふかもふもふハグハグギューッってしたいッスよね?」
「うん、したい。」
「いっぱいいーーーーっぱいふかふかしたい、そんな感じッス。」
モーグリに対する"好き"とも、もちろん違うわけだけど。これなら分かりやすいだろうか。
「いっぱいふかふかしても足りない?」
「そう、そんな感じッス!ふかふかじゃ足りなくて、キスしたくなったりしてさ。」
って、ちょっとこれはマズかったかも。
そっち方向の話に進むと、先にあるのは肌を重ねる例の行為なわけで……。
それを教えろとかいう展開きたら、なんて羞恥プレイだっつーの。
「キス?」
「……ほっぺにじゃないッスよ、それは親愛の意味だから。唇にする方のッス。
本当に好きな人とじゃないと、絶対したくない。特にファーストキスは大事ッスね。」
「ティーダは、したことある?」
それを聞く!?
「……き、記憶がグルグルしてるからあれッスけど………………した……と思う。」
なんか、ザワザワする。
幸せなキスの記憶と、それとは別の――握り締めて、震えるあの子の拳――。
「好きじゃない人とのキスってさ、すげー悔しいと思う。」
677ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:21:08.09 ID:g1Qz5Mwd
「好きな人とのキスは?」
「脳ミソとろけちゃうッスね。幸せすぎて嬉しすぎて、どうにかなっちゃいそうな感じ。
愛しくて抱きしめて、色んなとこ触れて、またキスしたくなる。」
「じゃぁ、恋を確かめる方法って、キスなんだね。」
まさか、確かめる為にキスして周るなんてこと、ないよな。そこまで天然じゃないよな。
「そういうと語弊があると思うッスけど……。いいッスか、好きって気持ちを確認してからするのが正しい順序ッス。
好きじゃない奴としても、ティナが後悔することになるぞ。」
「うん、分かった。」
これでおかしなことは起こらないと思う。
もし何かあって、この状況でティナに変なこと吹き込んだみたいな展開になるのは、ちょっと困る。
しかし、今の説明で本当に分かったのだろうか。
――なんだろう、確かめようとしてるように見えるんだけど、気のせい?既に、恋してるんじゃ……。
「ティーダ、フリオニールが探してたぞ。」
結構な近距離からクラウドの声がして、必要以上にビクッとなってしまった。
「今行くッス。じゃあな、ティナ。」
「うん。」
手を振った後、ティナの視線が行った先を見て、やっぱりそういうこと?とちょっとの期待が過ぎる。
でも彼女はフラグクラッシャー2世である。そして相手もフラグクラッシャー。
……やばい、余計気になる。すげー気になる。
フラグクラッシャー同士って、どういう展開になるのか。
自分で釘を刺しておきながら、是非にも恋を確かめる方法を試してほしい。どうなるか知りたい。事件起きろ。
「どうした、ティーダ。やけに機嫌がいいようだが。」
「ん?なんでもないッス!」

また暫く進軍した後、休憩を挟んだ。休憩といっても、装備を整えたり、やるべきことはある。
――カオスを倒せば、別れが来る。皆と一緒にいられる時間も、あと少し……。
皆、普段あまり絡みのない人と話をしているように見えた。
ひずみに入らなければ、もうイミテーションを見かけないせいか、散り散りになっている。
ティナは、彼の姿を探した。見える範囲に彼の姿はない。
恐らくまた、本物と会ったことのないイミテーションの武器を出して、眺めてるのだと思う。
集中できそうな場所、集合の声が聞こえる範囲に、きっといる。
解放したひずみの前に戻ってみる。水辺の物陰に人の気配がした。
なるべく音をたてないように近付き覗いてみると、召喚士の杖を持ち、舞いのような動きでそれをゆっくりと振るう彼がいた。
まるで、別の人格でも宿ったかのよう――女性的に見えた。
「おっと。」
目が合うと、いつもの彼の顔に戻った。
こっそり踊りの練習をしていたところを見られたような、そんな感じだった。笑って、杖をしまった。
「しまわないで。」
どう声をかければいいのか、迷いながら咄嗟に出たのは、そんな言葉だった。彼が目を丸くする。
「……ひとりで抱え込まないで。」
678ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:21:51.77 ID:g1Qz5Mwd
彼に一番言いたかった言葉が、次に続いた。
突然こんなことを言えば、彼が困惑するのは当たり前だった。考え込む仕草をして、すぐに顔を上げた。
「もしかして、何回かこういうの、見てた?」
「うん。」
「そっか。」
バッツは普通に笑ってみせた。胸が、少し苦しい。彼を遠く感じる。
「やっぱり皆、おれの技のこと、気になってるみたいでさ。誰の技なんだって聞かれはするけど、
その誰かについてはなかなか踏み込んでこないんだよな。」
暗い空を映した海を見ながら、バッツはその場に腰を下ろした。その彼の隣に、ティナも座った。
「あの武器は、目が覚めたらもう持ってたんだ。もしかしたら、誰かの忘れものかもな……って、思ってた。
でもさ……やけに――昔から使ってたみたいに、手に馴染むんだ。変わった形状の武器もあるのに。技だって、身体に染み付いてて――。
不思議に思ってたんだ、イミテーションの技が真似できるなんて。おれが天才なだけ?なんてな。」
声の調子を明るく保とうとしているのが分かる。それでも少しずつ低く、抑揚のある声に変わっていく。
「ジタンは、会ったことない奴のも使えるのか、あいつら謎だなってさ。
でもおれ――最初から、何かおかしいってことには、気付いてたんだ。
……会ったこと、ないわけがないんだ。"ものまね"は、『仲間』の技を真似る技だから――。
こういう世界だし、おれの記憶もほとんどないしで、だから安易に答えは出さないでいたんだけど……。
カオスを倒したら、多分、お別れだろ?この世界から、自分達の世界に帰っていく。
その時、あいつらのこと、皆が知らないままだなんて淋しいだろ。何より、この戦いはおれたちだけのものじゃない。
今ここにいないあいつらも……一緒にきたし、一緒に行くんだ。」
穏やかだった表情も、いつの間にか真剣な顔つきに変わっていた。何処か、悲壮な決意を感じる。
「武器は、忘れてったんじゃない。あいつらが、残していったんだ。
記憶にはなくても、ここには残ってる。だから、皆も気になってるんだと思う。
おれは記憶とは別の形で、見える形で――"技"として、あいつらのこと、皆よりは覚えてる。
だからなんとか思い出して、あいつらと皆を繋ぐことがおれの役目。って勝手に思ってる。」
バッツは胸に手を当てたまま、穏やかに微笑んだ。
ティーダが召喚士のイミテーションのことを気にしていた。もしかしたら、自分の大事な人かもしれないと。
バッツは、きっとそういう答えも探してる。そして伝えたがっている。
……あのイミテーション達の"本物"のこと、ずっと、ずっと気にかけて――。
「ひとりで武器を見つめてたのは、思い出そうとしてたの?」
「うん。まぁこれがなかなかクセモノでさ。ほんと、記憶ないんだなぁって。」
バッツはもう、いつもの表情に戻っていた。それはとても自然で、ティーダが言っていたように、無理のないものだった。
「でも、悩んだりしてたわけじゃないぜ。心配かけてごめんな。」
バッツの手が伸びて、頭をぽんぽんした。その笑顔に、嘘はないのに。
「……悩んでないなんて、嘘。」
武器を見つめる横顔は、いつだって思い詰めていて、切なげに見えた。
コスモスの戦士に残された時間は、少ない。限られた時間の中で、答えを見つけなくてはならない。
誰に強要されるでもない、彼自身が、誰にも言わずに決めたこと。彼にしか、出来ないこと。
下ろしかけたバッツの手を取り、握り締めた。彼が立ち上がって、何処かに行ってしまわないように。
笑顔ではぐらかして、またひとりになってしまわないように。
679ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:22:33.13 ID:g1Qz5Mwd
「まいったな。ティナは何処までお見通しなんだ?」
そう言いながら、バッツは明るく笑った。また胸が苦しくなる。
なんでそんなに笑顔でいられるの?
あなたはちゃんと笑ってる。でも、同じようにちゃんと泣いてるの?
あなたが皆に笑顔を分けてるみたいに、悲しいことも辛いことも、誰かと分けてる?
――あなたは、笑顔しか共有させてくれないの?
――私、あなたの悲しみも辛さも、全部抱きしめたい。
その衝動のままに、バッツの後頭部に両手を回して引き寄せ、胸に抱いた。
バランスを崩したバッツの上半身を預かる形になる。バランスをとろうと伸びた手が、ティナの膝に触れた。
「ティナ?」
胸元で、彼が戸惑っている。こんな行動に出た自分自身に、ティナも少しばかり戸惑ったが、それを振り払った。
「私、バッツの悲しい顔も、怒った顔も、辛そうな顔も、ちゃんと見たい。あなたの笑顔を見ていると……胸が苦しい。」
――どうすればあなたは、痛みを分けてくれるの?
「おれが笑うと、苦しいのか。」
声のトーンが落ちた呟きに、はっとした。抱きしめていた頭部を解放する。
「ごめんなさい……」
「ごめんな、苦しい思いさせて。」
姿勢をそのままに少しだけ顔をあげたバッツは、笑ってはいなかった。
姿勢を戻さないのは、表情をはっきり見せたくないから?
「ううん、いいの、違うの。あのね」
「ん?」
「バッツの笑顔、好きだよ。」
「苦しいのにか?」
姿勢を戻しかけて見えたのは、困ったような笑顔。どうしよう、うまく伝えられない。
あなたのことを想うと、苦しくてたまらない。胸が絞めつけられる。この気持ちは、何?
――愛しいって思った時、抱きしめたくなる。
ティーダが言っていたことが脳裏に浮かんだ。
気付いたら、その人のことばかり考えてる。胸が、ぎゅーって痛くなる。
いっぱいふかふかしても足りない。ふかふかでは足りなくて、……キスしたくなる。
それは、本当に好きな人とでなければ、したくないこと。
「バッツには、笑っていてほしい。あなたが苦しい時は、それを分けてほしい。」
私、分かったよ。この気持ちが"好き"なんだね。
「あなたが笑顔をくれるみたいに、私もあなたに、あげたい。」
自然に身体が動く。彼の頬を両手で包み、彼の唇に自分の唇を重ねた。彼の唇から、声が漏れた。
驚くよね、いきなりこんなこと……。
自分の気持ちは確認したけれど、彼の気持ちを確認しないままに、動いてしまった。
もしかしたらティーダみたいに、心に想う人がいるかもしれないのに。もしそうだったら、私、何てことを……。
唇を離し、彼の目を見た。こんなにも近い。初めての距離から見えた彼の目は、とても澄んでいた。
「受け取ったよ。」
それは零れるような、優しさに溢れた微笑だった。胸が熱くなる。
680ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:23:39.17 ID:g1Qz5Mwd
ティナの身体が浮いた。抱き上げられ、バッツの膝の上に乗せられたのだ。
彼の腕の中。不思議な安心感。彼の胸板に頬を寄せる。温かい。自分の身体とは違う、しっかりとした感触。風の匂い。
「今度はおれが、ティナにあげるから。」
包んでいた腕が片方離れ、ティナの顎にそっと触れ、上を向かせる。
バッツが顔を覗き込んだと思った時には、唇に柔らかな感触があった。
彼の、唇。胸の鼓動が強くなる。少しの間重ねて、すぐに離れた。
「――"オレ"も、ティナには笑っててほしい。」
一瞬、懐かしい感じがした。
でもそれは、本当に一瞬のこと――。
バッツが頬にそっと触れ、彼の唇が下りてくる。唇を食むように、幾度もキスを重ねていく。
心地よくて、でも胸の鼓動はずっと収まらないままで、もっと彼を感じたいと欲張りになっていく。
彼の背中に両の腕を回して抱きしめる。彼の腕もまた、ティナをより強く抱いた。
頬を撫でる温かな手は、滑るようにして鎖骨をなぞり、素肌の肩に触れる。
その温もりに、自分の身体が冷えてしまっていたことに気付かされる。
彼を求めるように喘ぐと、彼がそれに応えるようにキスを深くしていく。
互いの舌が触れ合い、じゃれるようにして絡んでいく。
肩に触れていた手が結い上げた髪を撫で、そのまま頭部を抱いた。キスが、もっと深くなっていく。
とろけてしまいそう。いつまでも、こうしていたい。あなたと。
抱きしめて、キスをして、また抱きしめて。
苦しいときもあるけど、嬉しくて胸が幸せでいっぱいになったりするって、本当だね。
"好き"って、恋って、素敵だね。
――でも、別れの時は、すぐそこに……。
長いキスが終わると、夢から醒めてしまう気がした。
「ずっと、あなたと一緒にいられたらいいのに。」
細い彼の首筋に顔を埋めると、彼の両腕がティナを包み込んだ。首を傾けて、ティナの耳を彼の頬が温める。
この温もりをずっと感じていたいのに。また苦しくなってくる……。
「同じ世界に生きていたとしても、別れは何時か来るんだ。早いか遅いか、そういう差はあるけど。
二度と会えなくても、心はいつでも側にある。もし記憶が消えてしまったとしても、心からは消せない。」
バッツは離れていても、皆と別れても、平気なのだろうか。
誰だって、辛くないわけがない。淋しくないわけがない。
彼の強さは何処からくるのだろう。それだけの別れを乗り越えてきたのかもしれない。
「……なんてな。世界は広く、その組み合わせだけ、多くの可能性に満ちている。――おれは、探すよ。会いに行く。」
顔を上げると、バッツは屈託なく笑った。
「ティナの街に行って、ティナの家に行く。その時は、案内してくれよな。
ティーダには、えっと……何とかボール、あれを教えてもらわないとな。
それから……あ、これヒミツな。ジタンもスコールも、いきなり行ってビックリさせたいからな。
でも、ティーダには予約いれといた方がいいか。選手だっていうから、つかまえるの大変そうだし。」
何処までも希望に満ちている。風が何処にでも吹くように、バッツなら何処にでも行ける気がする。
「うん、そうだね。」
自然と笑みが零れた。そんなティナを見て、バッツも一層の笑顔を見せる。
681ものまねとフラグ:2012/03/16(金) 20:25:28.76 ID:g1Qz5Mwd
「さあ、そろそろ集合だぞ。」
そう言って、バッツはティナの頬にキスをした。
親愛の、キス。
ティナもまたバッツに、同じキスを返した。仲間の関係に戻る魔法――。
バッツが少し前を歩き、二人で仲間のもとへ歩を進める。
「なぁ、ティナ。」
「ん?」
「ティナが、平気そうでよかった。」
「……?」
少しだけ振り返ったバッツは、誰かの面影を映していた。
誰かは分からない。それでも、胸は温かくなった。

集合の際、二人が揃って現れたのを見て、ティーダはにやけそうになる顔を手で覆った。
まさかまさか。キタコレ!?いやいや、早まるな。だって二人はフラグクラッシャー。
甘い妄想なんて軽く砕くに決まってる。でもそこには無限の可能性が……って何考えてるんだオレ。
駄目だ、二人を普通に見れない。機会をみて、どっちかつかまえて話聞かないと。
「次のひずみは、どのメンバーで行く?」
フリオニールが編成の話を振ってくる。相変わらず真面目。
関係ないけど、のばらは初心そうだよな。
きっと、好きな子が誰なのかバレバレで、協力という名のちょっかいを出されるタイプだ。
「おれ行くよ。」
「バッツ、君は先程も戦っただろう?」
WOLの言う通り、さっきも編成に入っていた。
好戦的って性格じゃないと思ったけど、何かあるのか。
「平気平気。なんだったら、アシストでもいいぞ。」
そういえば、カオスの奴等が復活してるなら、オヤジもどっかにいるんだよな……。
「オレ行くッス。」
とにかく身体動かしておきたい気分だ。
バッツが先をゆっくり歩きだしたので、編成が決まった自分もくっついていく。
色々な武器を出して、まるでお手玉でもするように振ってはしまい、切り替える。
召喚士の杖で止めたのを見て、ドキッとした。
心臓の音が聞こえるわけないのに、タイミングよくバッツが振り返る。
身体ごと向き直り、しっかり視線が合った。まるで、その杖の持ち主のことが、"ムズムズ"の原因って知ってるみたいに。
見てろ、とでも言うかのように構える。一呼吸置いて、動き出す。
召喚士の杖をゆっくり振りながら、踊るように舞う。
それ、女の子がやった方がいいッスよ、動きが乙女過ぎるから。
心の中でツッコミをいれつつ、目はしっかり追っていた。
いつか、見たような気がするから。

(終)
682名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 13:13:48.83 ID:jlFuPFsL
ティナかわいいなぁ
683名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 19:54:58.10 ID:Pq38Txie
>>674-681
乙でした。DDFFやったことないけど、いい雰囲気が伝わってくる。
684名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 21:56:56.59 ID:/e3wPTpF
「ものまねとフラグ」書いた者です。

続きがもし書けたら、今度はバッツ視点でいけるとこまでいきたいなと。
どうしてもこの二人、いきなりはしないだろうとしか思えず…。

DDFFやってない人も楽しめるように、色々気をつけて書きたい。
685名無しさん@ピンキー:2012/03/21(水) 06:37:14.55 ID:5GgpTtbs
乙。
和んだわ。
686名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 18:53:05.35 ID:I5aaVNzy
7スレって落ちてる?
687名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 01:00:18.79 ID:Hfx2ZfYI
ライトニングがメタルサボテンに影縫いされたときの喘ぎ声がたまらんです…
身動きできないライトニングを…ていうのキボン
ていうかライトニングが喘ぎ悶えるのならなんでもいいw
688名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 11:55:06.55 ID:Wx+gKfkI
FF6やってるんだけど、セリスには目もくれずにカレーライスの夢見てる見張りマジ紳士ww
689名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 20:36:16.11 ID:Ee4kM/mD
>>688
あの見張りは絶対、不能者かホモだよw

ちなみに過去スレには、その囚われの身のセリスが
性的拷問や陵辱されるSSはあった?
690名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 07:17:53.76 ID:aruvVQhT
いやいや、やりすぎて疲れ果てたんだろう。
カレーの夢を見るとは、直前までどんなプレイをしていたんだ……。
691名無しさん@ピンキー:2012/04/14(土) 08:12:55.49 ID:JTWEvWSp
>>690
あんま考えたくないな…
とりあえず好物だからと思いたい
692名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 22:34:14.69 ID:lduZfy51
ガーランド×アルティミシア
皇帝×シャントット
ゴルベーザ×ティファ
エクスデス×コスモス
ギルガメッシュ×暗雲
ケフカ×プリッシュ
セフィロス×ティナ
クジャ×エアリス
ジェクト×ライトニング
ガブラス×ユウナ

あみだくじしてみたらこうなった
いける組み合わせはどれ?
693名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 00:26:47.80 ID:mraL0KhQ
ジェクト×ライトニングってありじゃね
本編でも両親がいなくて父性の象徴がオーディンだったりするし
普通の恋愛より不倫みたいな恋愛してそうだから
694名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 00:53:17.58 ID:4vTLyOoE
マザコンセフィロスとティナママもありじゃね
何だか恐ろしいことになりそうな気はするが…
695名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 21:11:42.98 ID:Ehr3GQQA
>>692
なんか色々ありえなさすぎてワロタwwwww
696名無しさん@ピンキー:2012/04/19(木) 21:27:13.87 ID:fUu5d/HA
>>692
まったく本編で絡んでない人たちばっかで吹いたww
697名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 17:38:08.31 ID:JoHGMKKX
ナナキ君やキマリさんはおよびでないのですか?
698名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 09:15:21.45 ID:LXRpJYI5
保管庫どこ?>>1にあるの見られないんだけど、あれしかないのかな
699名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 11:52:10.42 ID:uihIfMtl
700名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 12:57:37.03 ID:Uxg/9360
セッツァーの日記みたいなやつってこの保管庫にはないのかな
701名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 17:55:26.54 ID:u0LIZLBR
なければ探して自分で載っけるという選択肢もあります
ただ、無知な自分には編集の仕方がよう分からんorz
702名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 21:05:04.74 ID:+qtP7gws
>>684
遅レスだけど乙です
この2人の「らしさ」がよく出てて、すごく良かった!ティーダも何気にいい味出してたw
続き気長に待ってます
703名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 22:16:38.69 ID:2TXJnDiy
>>700
たしかあるよ。 
「ナントカ航海日誌」みたいなタイトルで、口調がキモオタっぽいヤツしょ?
「作品別」って所をクリックしてみそ。
704名無しさん@ピンキー:2012/04/26(木) 13:50:17.07 ID:g11laXSJ
>>703
載ってた!ありがとう
前に確かこのスレに貼られてたの見たんだが
その時は6プレイしてなかったので面白いと思って覚えてたんだが
6プレイした今見るとやっぱり面白かった
705名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 03:52:08.30 ID:cHevj7Fp
保守
706名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 20:46:11.39 ID:6LnozESG
保守
707名無しさん@ピンキー:2012/05/30(水) 00:42:06.81 ID:7zN/ac7P
保守age
708名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 08:07:11.99 ID:8GbIf0+o
鎧ライトニングの話お願いします
709名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 20:21:23.70 ID:xpW+tny3
>>699
ここ更新止まってるね
ff3スレの学者レフィアの作品どこかにまとまってないかな?
710名無しさん@ピンキー:2012/06/10(日) 21:14:10.88 ID:zrf9eNbW
>>709
「ff3 エロパロ」で検索したら色々出てくるね
711名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 16:38:01.17 ID:BnsZAPao
ジェクトいいな
712名無しさん@ピンキー:2012/07/07(土) 01:15:25.96 ID:+oSUWaY0
保守age
713名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 02:15:55.71 ID:wqii7Y+A
久しぶりにDDFFの動画を見たらティナ→セシルという構図も有りな気がしてきた

ティナはセシルと会話するときは結構口説くスキを与えてそうなことを言うよね

「私に今みたいに仲間はいたのかな 
誰か迎えてくれる人なんているのかな」

「自分の大切な人がいなくなってしまったら
ひとりだったときより もっと寂しくなるのかな」

ティナが実は遠まわしに”セシルと一緒にいたい”
という思いを込めて言ってたとしたらそれはそれで(脳内で)萌える
714名無しさん@ピンキー:2012/07/16(月) 21:30:24.82 ID:Eox2zGvf
FFレジェンズってここに投下していいのかな?
715名無しさん@ピンキー:2012/07/17(火) 00:20:00.76 ID:XzVyMqFb
>>714
いいと思うし期待して待ってる
716714:2012/07/19(木) 14:19:19.63 ID:ltjv2amj
>>715
ありがとうございます。
ソール×セーラとアシュマダイ×マトーヤの二つを平行して書いているのですが、
アシュマダイ×マトーヤの方が先に出来たので投下します。

注意
・孕ませ表現あり
・苦手な人はスルー推奨
717714:2012/07/19(木) 14:23:51.46 ID:ltjv2amj
※シチュとしては踊り子編のアシュマダイ戦で敗れた直後と考えておいて下さいm(_ _)m


 アシュマダイとの戦いに敗れたマトーヤは、要塞の一室で裸にされて手枷を付けられ、天井から垂れ下がっている鎖に繋がれていた。
 気を失っている間に何かされたのか、異様に膣内が熱く、女陰から愛液が溢れ出てきていた。
「くっ…、アシュマダイめ…。クリスタルが目的なら、さっさととどめをさせればいいものを…!」
「クカカカ…、貴様ほどのいい女、抱かずににとどめをさしては男が廃るというものではないか!」
 振り向くとアシュマダイが部屋の扉を開けて入ってきた。
「アシュマダイ!」
 マトーヤはアシュマダイをにらみつけた。
「ほう、まだ気持ちは屈していないようだな。だが…」
 そう言いながら、アシュマダイはマトーヤの女陰に指を挿し込む。
「ひぃっ!?」
 膣内が思った以上に敏感になっていて、マトーヤは思わず声を上げた。
「お前の体はワシのが欲しくて仕方ないようだが?」
 そして指先で膣内を撫で回していく。
「くぅっ…あっ…」
 指が動く度に女陰からは淫靡な音が漏れた。
「先程塗り込んでおいた媚薬が効いてきたようだな。」
 アシュマダイはマトーヤの女陰から指を抜き、指に付いた愛液を嘗めながら言った。
「ハァ…ハァ…」
「クカカカ…もう体はワシのが欲しくて仕方がないようだな」
「だ…誰がアンタなんかと…」
「さあ、昔のようにワシにねだってみろ。」
「ふざけるんじゃないよ!」
718714:2012/07/19(木) 14:28:24.16 ID:ltjv2amj
「フッ、察しが悪いな、別の牢に捕らえてある貴様の連れのガキどもの運命は貴様の態度次第だというのに…」
「!!卑怯者が…!」
「ワシに敗れた者達をどう利用しようワシの勝手だ。むしろ殺さずにおいてやってることに感謝してもらいたいくらいだな。」
「クッ…! 」
「まあ四人もいるのだから、何なら一人くらい見せしめに…。」
「分かったよ!!私のことは好きにおし!だから、あの子達には手を出すんじゃないよ!」
「それはあくまで貴様がいかに私のために尽くし、満足させられるかにかかっている。さあ、ワシと恋仲だった頃のようにねだってみろ!」
「っ!」
「さあ、どうした?」
「………アシュマダイ、私もう…我慢出来ないの…。あなたの…熱いのを早くちょうだい…。」
 悔しさと恥ずかしさを圧し殺して、マトーヤはアシュマダイに性交を懇願した。
「クカカカ…、よくできたな!では百年ぶりに貴様の体にワシの棒術をたっぷりと味わわせてやるわ!」
 アシュマダイは己の肉棒をマトーヤの女陰に押し当て、そのまま肉壺へと押し込んだ。
「うっ…くあぁっ…」
 媚薬で敏感になっていた膣内をアシュマダイの太くて長い肉棒が押し広げるようにして奥へと進んで行く。
「ほう、なかなか良い締まり具合だ。この百年間、その美貌で数多の男と交わっていると思っていたのだがな。そんなにワシの味が忘れられなかったのか?」
「くっ…、バカにするんじゃないよ!私は帝国の野望を阻止するために恋にうつつをぬかす間もなく、今まで必死にやってきたんだ!」
「なるほど、ならば尚更、若さを保ちながら性欲を満足させられていない可哀想なその体を慰めてやらねばな!」
 そう言うとアシュマダイはマトーヤのお腹に手を当てて、呪文を詠唱し始めた。
「ひっ!ああぁっ…!アシュマダイ…何を…!?」
 詠唱が終わらないうちにマトーヤは子宮や卵巣が激しく疼くのを感じた。
「排卵を促進する魔法だ。この状態で精液を注がれれば、確実に子を孕むだろう」
「なん…だって…!?あっ!!」
 マトーヤが驚愕しているのにも構わずアシュマダイは挿入した肉棒でマトーヤの体を激しく突き上げ始めた。
719714:2012/07/19(木) 14:37:17.01 ID:ltjv2amj
「貴様はこうやって…激しく突かれるのがすきだったな!」
「あぁんっ!!はあぁんっ!!」
 アシュマダイの魔法で生殖機能を活性化させられたマトーヤの体は媚薬との相乗効果で突き上げられる度に抗えぬほどの快感を産み出した。
「はぁんっ!!やぁぁっ!!」
 マトーヤは為すすべなく、あえぎ声をあげるだけだった。
「クカカカ…抱かれるのに慣れておらぬその体では、我が棒術には抗えぬわ!もっと色々な男に抱かれておくべきだったな、マトーヤ。」
「あっ…はあああぁんっ!!」
 アシュマダイの卓越したテクニックの前にマトーヤの体はあっという間に絶頂を迎えさせられた。
「ハァッ…あぁっ…」
 マトーヤは体をビクビクと痙攣させながら荒い呼吸をしていた。
「いけない子だな、マトーヤ。せっかく昔、ワシより先にイカぬようにさんざんその体に教え込んでやったというのに…。こんなだらしない体はまた鍛え直してやらんといかんな。クカカカ…」
 そう言うとアシュマダイは肉棒をさらに深く押し込んだ。
「はぉおっ!!」
 肉棒の先端はマトーヤの子宮口を貫通し、子宮内に到達した。
 また両手でマトーヤの乳房を掴み、揉みしだきながら、肉棒で激しく子宮を突き上げた。
「はぁっ!おおっ!あおぉっ!!」
 イカされたばかりでさらに激しく子宮を突き上げられたのだから、マトーヤはたまらない。
「ぬうっ、子宮口の締め付け具合がたまらんな!ワシもそろそろ限界だ…!」
 そう言うとアシュマダイはさらに深く根本までマトーヤの女陰に捻り込んだ。
「あひぃー――っ!!」
「さあ、受け取るがいい、我が子種をな!!」
「くっ…やめ…!あっ!ああぁっ!!」
 アシュマダイの亀頭からマトーヤの子宮へ大量の精液が注ぎ込まれた。
 アシュマダイの体温とともに注ぎ込まれたその液体はマトーヤの子宮を満たしていく。
「あっ…はぁあっ…」
720714:2012/07/19(木) 14:40:46.61 ID:ltjv2amj
「これで貴様は確実に身籠るだろう。そして貴様の産んだ子には立派な帝国の軍人となるよう英才教育を施してやる。」
「…はぁ…はぁ…」
 もはやマトーヤの目は虚ろとなり、反抗の意思も消えていた。
「貴様の百年は全くの無駄だった。帝国に反逆するために色々と裏で活動しながら、こうしてまたワシの腕の中に戻ってきたのだからな!クカカカ…グッ!?ぐががっ!!?」
 アシュマダイが勝ち誇って高笑いをした次の瞬間、彼の背中に数発の斬撃と魔法、矢が撃ち込まれたのだった。
 アシュマダイが振り向くと、別の牢に捕らえておいたはずの闇の戦士達が立っていた。
「バカな、何故…!?どうやって牢から…!?」
「私が解放した。」
 彼らの後ろから仮面をつけ、黒衣を纏った男が現れた。
「おのれ…、まだネズミが…いたとは…!この…アシュマダイがぁーっ!!!」
 そう叫ぶと、アシュマダイはそのまま床に崩れ落ちた。
「マトーヤ!大丈夫か!?」
 マトーヤを吊り上げていた鎖をグレイブが剣で切断し、前のめりに倒れたマトーヤをアルバが受け止めた。
「アンタ達…無事だったんだね…。良かった…」
 マトーヤはアルバ達の姿を見て、ホッとしていた。
「あたし達のことよりもアンタの方がヤバイじゃん!そのままじゃアイツの子を産むことになっちゃうよ!早く医者に…!」
 マトーヤを抱えながらアルバが心配そうに言う。
「…構わないよ。帝国の野望を阻むためとはいえ、私も多くの命を犠牲にしてきたんだ。もうこれ以上無駄に命を奪いたくなんてない…。」
「アンタ…」
「マトーヤさん…、本当にごめんなさい。私たちのせいで…」
 ディアナが申し訳なさそうに言う。
「アンタ達のせいじゃないよ。これはあたしの過去と決着をつけるための戦いだったんだ。だから気にすることはないんだよ。」
 そう言うとマトーヤは立ち上がり、天井を睨むようにして倒れているアシュマダイに目をやった。
「全く…、バカな男だよ…」
 そう呟いたマトーヤの頬を一筋の涙が伝って落ちた。

(完)
721名無しさん@ピンキー:2012/07/19(木) 20:54:03.82 ID:vMICDSn+
>>720
GJ
アシュマダイは不妊治療専門の産婦人科医になればよかったのだ…
722名無しさん@ピンキー
アシュマダイはエルフ王に化けてた時にシルク王妃ともやってそうだなw