【主に】 ペルソナ総合エロパロスレ 13 【P3・P4】
1 :
名無しさん@ピンキー:
3 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 12:17:01 ID:6Hod5wmD
ペルソナ総合ぬるぽ
>>4 なんかのアクションで「ガッ」て擬音なかったっけ?
今後も肉ハムはいらないよ
人気ないから書く人もいないと思う>肉ハム
>>1おつ
魚ハムもあれば完璧なのに肝心の魚さんがいない
アズミしか浮かばないとはこれいかに
空気読めない真性荒ハム信者
肉ハム信者の仕業にしたい荒ハム信者
この機会に荒ハムを潰したい肉ハム信者その他信者
このスレもまた一部の女の腐った争いみなきゃならんのか…
>>1乙
お礼にこれ置いときますね
つハム子の聖なるポーズ写真集
荒らしはヌルー
マーラ様汁でヌルヌルなハム子と聞いて
マーラ様汁でぬるぬるなハム子の聖なるポーズ写真集と聞いて
こんな事で荒ハムが潰れるとも思わんし
人気無いと言われてるが(何処で人気無いと判断してるかは知らん)
肉ハム書く人も意外といるよな
と言うか要らないとか人気無いとかそれが好きな人もいるだろうに言わないほうが良いと思う
スルーしなさいってお母さん何回言ったら分かるの
本当に肉ハムが好きな人なんていないよ
今までのはどれかのカプ書くついでに書いてくれてただけ
肉ハムなんて求めてる人もいないから投下されてもただの作者のオナニーにしかならないわな
自分でサイトでも立ち上げて晒してればいいのにと思うわ
過去スレの肉ハムに対する反応見ればどれだけ不人気なのかわかると思うけどね
真ハムスキーな自分が通りますよ
職人様、めげずに投下、今後ともお待ちしております
他カプもどーんとこーい
ID出る板でよく頑張るなあ。
保管庫見れば人気ある無し言っても無駄なのわかるのにな。
というわけで自分も肉ハム待ってますw
>>17 すまん
>>19 でそんな事言うなら他のだって自分のサイトでやれば?ってなると思うが
仕事じゃないんだから人気や需要より本人が書いてて楽しいのが大事
投下したものを一人でもいい、楽しんでくれたらめっけもん
気に入らなければスルーでいいじゃまいか
人気ないてとか色々言う人って一体どのカップリングが好きなんだろ?
荒ハムも肉ハムも好きだから変な事言うの止めて欲しい
数少ない肉ハム好きが頑張ってるね
いらないって言われてるんだからいらないんだよ
人気ないし書く人もいないんだからすっこんでろよ
>>23 禿同
一々気にしてストレス溜め込むのは勿体無い話
「全員がそれなり」に楽しめてこそのこの場だろうに
あと職人さん色んなカプ話をいつもありがとう
今回も楽しみにしてる 因みに俺は全部好き
荒らしに構う奴も荒らしって母ちゃんが言ってましたよ
>>26 職人さんには感謝の念が尽きんね
色んなキャラの楽しい話読ませてもらってさ
一つのカップリング以外認めないみたいな人以外は全部好きって人が多いよね
キャラ自体が嫌いなら仕方ないけど特に嫌う理由もないし
肉ハム投下します
これで流れが変わるといいが
属性は甘々ギャグ……一応多分
肉がアホなので嫌な人はスルーよろしくです
それは、いつものロードワークの途中。
商店街の片隅に、見慣れない色の張り紙を見つけて、真田はほんのわずか速度を緩めた。
特大の模造紙に、赤・緑・金でゴテゴテと書き込まれた「巌戸台商店街 クリスマス大セール!」の文字。
「……クリスマスか」
妹が亡くなって以来、それは永らく真田には縁のない行事だった。
だが、今年は少し事情が違う。
「……」
真田はいつものコースから外れ、本屋へと向かっていった。
12月も、20日を過ぎようという頃のことである。
「おおっ、真田さんでもそんなん読むんスねー!」
寮2階の休憩所で、買ってきた雑誌をパラパラめくっていたら早速順平に見つかった。
「つうか、やっぱアレっスか? あいつの為?」
「……悪いか」
「いやいやいやいや、とーんでもないッス!」
四谷さいだぁを片手に、順平はにやにやしながら向かいの席に腰をおろす。
つい先日、晴れて恋人関係になった彼女とのことは、夏頃からずっと随分相談に乗ってもらっていた。その点は感謝しているが、ことあるごとにこうからかわれるのには正直閉口だ。
「にしても、そっかー……ムフフ」
「……何だ?」
「真田さんもついに、勝負に出るってわけですねえ〜」
そういって指差したページには、
<ズッキュン! 彼女の弱点にパッチリヒット! 聖夜の甘〜いテクニック>
と、大書してある。
「ななな、ち、違う! それじゃない! 俺が見てたのはこっちだこっち!」
「え? あ〜……<巌戸台〜辰巳 ロマンティッククリスマスガイド>……な〜んだ、それっスかぁ……」
「あ、当たり前だろう……!」
無意味に咳払いし、真田は顔に集まった熱を冷まそうと努力した。
「いろいろあった後だからな。あいつには、楽しい思い出を作ってやりたいんだ」
「それは大変良いことだと思いますけどね、真田さん」
順平は、いきなり真面目くさった顔になって身を乗り出した。
「クリスマスまで、な〜んもナシで終わらす気ですか? そりゃいくらなんでも、あいつを不安にさせちまうんじゃないかと思うッスけどね」
「そ、そうか……?」
それを言われると、弱い。
付き合い始めてから今日に至るまで、彼女との間には何の進展もない……それこそ、指1本触れていないのは事実だった。
デートと言えばはがくれかうみうし。2人並んで腹いっぱい食べ、おいしかったですねまた来ましょうお休みなさい、で終わってしまっている。
そんな時も、彼女は花のように笑っていたけれど。
「やっぱりもう少し、な、な、な、何か……するべきなのか……」
「てか、真田さんはどうなんです?」
「え?」
「あいつにあーんなことやこんなこと、したいとか思わないんスか?」
……思わないわけがない。
周りからはどう見られているか知らないが、真田とて健全な18歳男子である。
まろやかな胸や脚の曲線を見ては(触りたい)と思っているし、ぷるぷるした唇に吸いつく妄想に没入するのはしょっちゅうだ。
いかがわしい夢を見て、パンツの中をグシャグシャにしてしまったことも、付き合う以前から何度となく経験している。修学旅行で、事故とは言え風呂を覗いてしまった後の数日間はそりゃもう大変だったものだ。
そう言うと、順平はわずかに口元を引きつらせた。
「な、なるほどー……。なんか意外っつうか、ちょっと真田さんのイメージ変わったかも……」
「あ、でもだな、自慰の対象には1度たりともしてないぞ! そんなことであいつを汚すわけにはいかないからな」
「いや威張って言われても困るッス」
今の発言を真田ファンが聞いたら、いろんな意味で泣くだろう。
「しかし、そんだけヤリたい願望マンマンなんだったら、さっさと実行しちゃったらいいのに」
「それは……」
「何スか? 嫌われるのが怖くて勇気が出ない、とか?」
「……」
図星である。
自分が彼女に抱いている不埒な欲望の数々。それを知られたら、彼女の顔に浮かぶのは憤怒か侮蔑か失望か。いずれにしても、真田は某駄洒落皇子よろしくタルタロスの頂上からダイブするほかなくなる。
「まあでも」
どんより沈んでしまった真田をやや面倒くさそうに眺めつつ、順平はさいだぁの缶をあおった。
「向こうだって、好きな人にいろいろしたいっていう点はさほど変わりないと思うッスけどねえ」
「そ……そうなのか?」
「そりゃやっぱりオトシゴロですし? 友達同士のおしゃべりで耳年増にもなってるでしょうし」
「それじゃ……あいつも、下着姿を穴があくまで眺めたいとか風呂上がりのうなじの匂いをかぎたいとか思ってるのか?」
「いや、それはどうだか知りませんけど……」
空になった缶をゴミ箱に投げ入れ、順平は立ち上がった。
「ま、そういうことなら、俺からもあいつにそれとなく根回ししときますよ」
「え、ちょ、ちょっと待て。根回しってオイ……」
「真田さんもあんまり深く悩まずに、どーんとぶつかってった方がいいッスよ。んじゃ、おやすみなさいッス〜」
頭上でひらひらと手を振りつつ、順平はさっさと部屋に戻っていってしまった。
1人残された真田は、
「ったく、結局なんのアドバイスにもなってないじゃないか……」
やはり後は1人で自分の部屋でじっくり考えることにしよう。大きなため息をひとつこぼし、雑誌を閉じた。
「へえ、そんなことがあったんですか」
「ああ、ひどい話だろ?」
トレーニング器具が山と置かれた、いつもどおりの真田の部屋。
でも今夜は少し違う。窓の外から届くかすかなジングルベル。そして、傍らの愛しい笑顔。
真田と彼女は、学校帰りにささやかなデートを楽しんだ後、恋人同士の甘いひと時に浸っていた。
「順平の奴……肝心な時に勝負を放り出すからな。男の風上にも置けん」
「ふふ……そうでもないですよ?」
「? どういう意味だ?」
「今まで黙ってましたけど……私、ちゃんと聞いてるんです」
ね・ま・わ・し。
上目遣いで囁く表情がやけに色っぽくて、真田の心臓は大きな音を立てる。
「ね、根回しって」
「真田先輩が、私にいろいろしたいって思ってること」
「そ、そっちかオイ!!」
「うふふ」
あせる真田とは対照的に、彼女はやけに余裕たっぷりだ。濃いまつげに縁取られた瞳が、うるうると覗き込んでくる。
「ごめんなさい、気づかなくて。きっと辛い思いさせちゃいましたよね」
「い、いや」
「おわびに、今夜はうーんとサービスしちゃいます!! それっ」
「え……!」
ぱんぱかぱーん。どこからともなく聞こえたファンファーレとともに、いつもの制服を脱ぎ捨てたその下には。
「こ、これは……!」
白いふわふわ付きのチューブブラに、タイトな超ミニスカ。真っ赤でキュートでセクシーな、まごうことなきサンタ服である。
「諸事情によりタルタロスでは着られませんけど、今夜は真田先輩にだけ特別です。いかがですか?」
「……!!」
いい、すごくいい。
可愛いのはもちろんだが、惜しみなくさらけ出された胸の谷間や太もものライン。これが自分のためだけに用意されたものだと言うのだから、思わず喉が鳴る。
だが、真田の口から飛び出たのは例によって、
「あ、ああ、いいんじゃないか?」
いつもの味気ない褒め言葉だった。
「もう、先輩はいつもそれなんだから」
「いや、ほんとにいいと思ってるんだ! だが……」
胸のうちを正直に吐き出すと変態紳士になってしまう……とは言えない。
彼女はぷっと膨れて見せてから、すぐ笑顔に戻って真田の前にかがみこんだ。
「許してあげますから、ご褒美ください」
「ご褒美?」
「はい。……ん」
目を閉じて、可愛い唇をほんの少し突き出す。
(こ、これは……)
「まっまさかキキキキキキキキスか? し、していいのか!?」
「クリスマスですから」
「そ、そうか! クリスマスだからな! よし!」
ばくばく暴れる心臓を押さえ、顔を近づける。さくらんぼを食べるような気分で、ピンクの唇に自分の唇をおしあてた。
(! や、柔らかい……!)
角度を変えて、2度、3度。マシュマロのようにとろける感触に陶然とする。5度目、思い切って舌を差し入れると、彼女はわずかに眉をひそめながらも受け入れてくれた。思わず引き寄せた細い体をかき抱き、温かな口内を夢中になってむさぼる。
「ん……ふ」
「ちゅ……ふぁ、せんぱ……い」
「……んく……んっ」
やっと唇を離した時、2人のあいだを艶かしく光る銀糸が繋いだ。
「先輩……初めてなのに、激しすぎ」
「すまん……」
「んふ……」
と、彼女が手を伸ばし、真田の股間をするりと撫でた。
「なっ……!?」
「キスだけで、もうこんなになっちゃってるんだ……」
見れば確かに、真田自身は既に激しく屹立し、ズボンの前をパンパンに押し上げている。
「こ、これは」
「いいんですよ……素直になってください。今夜はクリスマスなんですから」
「く、クリスマスか」
「そう、クリスマス」
くすくす笑いながら、彼女は手早く真田のベルトを外し、ジッパーをおろす。真田はそれをぼんやり眺めながら、こんなのもありかクリスマスだから、などと思っていた。
やがて、赤く張り詰めた肉棒がぶるりと姿を現した。彼女はうっとりと息をつき、その先端にちゅ、と口付ける。
「クリスマスですから、サービス、です」
彼女の指がチューブブラにかかり、ゆっくりと引きおろす。たわわなふたつの果実が、ぷるんと零れだした。修学旅行の露天風呂で一瞬見た時より、更に大きくなっている……気がする。
彼女は両手で重たそうにそれを持ち上げ、
「ううっ!?」
聳え立つ肉棒を、むっちりと包み込んだ。
「ぅあ……!」
そのまま上半身を揺らし、丁寧にしごき始める。
(やばい……これはやばい)
えもいわれぬ弾力と柔らかさ。そして何より、
「気持ち、いいですか?」
「あ、ああ……」
好きな女の子が自らの乳で奉仕してくれているというこの状況。快感と興奮で頭が吹き飛びそうだ。
「ど、どこで覚えたんだこんなこと……」
「順平が貸してくれたDVDで研究しました。先輩のために……」
「そ、そうか」
そのDVDなら、いつだか自分も見せてもらった気がする。
「先輩の、熱い……それにどんどん固くなってる」
「……!」
たまらず、真田も自ら腰を動かし始める。
「やん、先輩、くすぐったい……」
「うぅ……!!」
「あっ……!?」
次の瞬間、先端から白い液体が勢い良く飛び出し、彼女の顔や胸をしとどにぬらした。
「はあ、はあ……」
「すごい、こんなに……感じてくれたんですね」
「……俺ばかり、いい思いをするわけにはいかないな」
「えっ……あん」
手を伸ばし、左の乳房をつかむ。親指で乳首をクリッと弾くと、彼女は甲高い鳴き声を漏らした。それが可愛くて、今度はもう一方の乳首を口に含んでみた。舌で軽くつつくと、さらに甘ったるい声をあげてひざをもじもじこすり合わせる。
「は……う、先輩……」
「なんだ……?」
「実は、私、今日……はいてないんです」
「な、何……!? その、スカートの下に、ということか……!?」
「はい……」
「そ、そのココロは……!?」
精液で淫らに濡れた唇が、妖しく微笑む。
「いつでも、準備、O・K……」
……。
………。
「……むおおおおっ!」
「いやぁん、先輩もっと優しくぅ!!」
「だめだもうとまらんいただきますメリークリスマスッ!」
「先輩っ、真田先輩っ」
「愛してるぞ最高だ俺のサンタさーんッッッ」
「真田先輩! 大丈夫ですか!?」
「もちろんだいじょ……え?」
ドンドンドン!
「真田先輩!?」
「……!!!??」
ハッと目を覚まし、真田はガバリと上半身を起こした。
今まで突っ伏していた机の上には、例の雑誌と途中まで書き込んだスケジュール帳に作戦表、順平に借りたままの「初めてのH」系ハウツー本の数々。
そして背後では。
「どうしたんですか!? 何かあったんですか先輩!?」
ドアを叩く音と、心配そうな彼女の声が繰り返されていた。
どうやら、クリスマスの計画に頭を絞っているうちにうたた寝してしまったらしい。
「だ……大丈夫だ!! 何も問題ない」
混乱した頭を叩いて覚醒させ、何とか返事を返す。
「でも、なんだかうめき声みたいなのが聞こえて……」
「! た、単なるトレーニングだ!」
「でも……」
「心配ないから部屋に戻れ!」
万が一ドアを開けられて、こんな惨状を見られたらタルタロスダイブ一直線だ。
「……それならいいですけど」
なんとか納得してくれた様子に、ほっと胸をなでおろす。
「すまない……驚かせてしまったな」
「いえ。……ところで先輩、そのままでいいですから、ちょっと聞いていいですか?」
(う……)
正直1秒でも早くこの場を去ってほしかったが、無碍にするわけにも行かない。
「……なんだ?」
「順平がメールで教えてくれたんですけど……クリスマスに何か用意してくれてるって、ほんとですか?」
(ぐっ!)
一気に先ほどの夢がフラッシュバックする。罪悪感に打ちのめされつつ、真田は何とか平静な声で答えた。
「ああ……本当だ」
一瞬の沈黙の後。
「わあ……よかった、嬉しい……!!」
キュンキュンキュン。
花咲くような声が、甘い矢となって真田の胸を貫いた。なんと可愛い、なんといじらしい。自分の妄想の中の彼女のエロ声より、数百倍の威力だ。
「実は……ちょっと心配だったんです。先輩、そういう話ほとんどしてくれないから……。今年はゆかりたちに混ぜてもらおうかなって思ってました」
「なっ……!!?」
「でも大丈夫です! もう絶対、何があっても24日はあけておきますから!」
「あ……ああ」
ふわり。幸福感が膨らむ。ドアの向こうの彼女の笑顔が目に浮かび、切ないほどのいとおしさが込み上げた。
「当日は絶対いい思い出にしてやるから。期待しててくれよ」
「はい! 私も、何か先輩を喜ばせるサプライズ、考えときますね!」
「サプライズ……まさかサンタ……」
「え、なんですか?」
「いや、なんでもない、なんでもないんだ」
頭を振り、妄想の残り香を追い出す。
「それじゃ……お休みなさい、先輩」
「ああ、お休み」
軽い足音が遠ざかっていくのを確認し、真田は虚空を仰ぐ。
(俺は、もしかしなくても世界一の幸せ者なんじゃないだろうか)
彼女を守ってやりたい。彼女のためなら、なんでもしてやりたい。彼女に何かして欲しいなどと望むのは、それを成し遂げた後のことだ。
「……よし、もう1度プランを練り直すか!」
姿勢を正し、改めて机に向かおうとしたその時。
「………」
下半身に、どろりとした不快な感触。
「……やっちまった……」
今、部屋に彼女を入れなくて本当に正解だった。真田は握ったペンをしおしおと置き、パンツをはき替えるために席を立ったのだった。
>>29 ふおおおお!早速職人様GJ!
アホな肉先輩も大好物なので笑わせてもらいつつ堪能したよ
本番頑張れ先輩w
肉彦先輩はもう肉欲彦先輩に改名すべきだと思うんだwwww
グッジョブwwww
肉のすごい童貞臭www
でも良いよ肉、可愛いよハム子!
GJでした!
需要無い肉ハム投下とか空気嫁
せっかく前スレで荒ハム投下続いてていい流れだったのに…
GJ!肉彦め、馬鹿な夢を見よってからにw
肉のなんたる童貞臭!GJ!
本当にこんな妄想してそうだから困るw
グッジョブ!
ハム子がエロかわいすぎる!夢だけどな!
GJ!!
アホ肉ハムいいおいいおw
やべぇ、肉に親近感沸くわwGJ!
アホな肉はかわゆいのうかわゆいのうw
本当にこんなこと起こってそうだな
GJでした!
肉ハムはいらないって言ったじゃん
みなさんも無理して喜ばなくて良いよ
いいよねぇ。等身大の恋人って感じで。
自分もスルー検定頑張りながら作品書くよ。
GJGJ!
真田がそっち方面で相談できそうな男キャラって実際順平くらいだよなw
ガキさんにはなんとなく言えないような気がする
GJ!この瞬間を待っていた!!
>>だめだもうとまらんいただきますメリークリスマスッ
もう駄目、なんかつぼって笑っちゃったよw
グッジョブです!
グッジョブ!初めて恋に目覚めてやっと性にも目覚めた肉欲彦イイヨー
GJ
作品投下してくれる人有難ういつも楽しませて貰ってるよ!
自分で書こうとしても文才もアイデアも全然ないから書けないんだよな
GJ!キュートなサンタさん、素敵すぎる
赤い服に白の××
たまらんwwww
肉www
ばかすぎるwww
メリークリスマスごちそうさま!
肉ハムに癒されましたw
グッジョブ!
アホ肉たまらんw
同じDVDは伏線だったんだな
肉はシリアスでもギャグエロでも暴走が似合いすぎるwwww
肉ハムぐっじょぶ!
肉の突っ走りっぷりに大いにワラタ
声に出して笑ってしまった。エクセレント!
肉のアホっぷりも好きだし、順平が地味にいい奴なのもよかった!
確かに同性じゃ他にいないよなあ相談相手。天田に相談したら処刑されてしまうよなw
ダメだ…真田も順平も初回は失敗する姿しか思い浮かばないw
真田は長い時間を過ごすイベントを見ても
きちんとハム子に手を出せているのか心配になる
がんばれよ…
GJ!順平が地味にいい仕事してる
飯食って帰ってきたら早速噴かせて貰ったぜw
順平GJ、そして何より職人さんGJwww
俺のサンタさーんッッに珈琲吹いたwwwww
童貞肉GJwwwww
だめだもうとまらんいただきますメリークリスマスッ!からの流れ吹いたwwww
超GJ! 肉ハムがもっと好きになったよ
ハム子もだが、ハム子命で童貞丸出しな肉彦がアホかわいかったw
GJの嵐が止みそうにないな……ひとつ話題を出そうか。
最近キタローの出番が少ないと思うんだけど、職人さん方何かいいシチュありませんかー?相手の女の子は誰でもいいからさ。
>>67 アリスやキュベレでムラムラしてペルソナと出来るかどうかを試すが
それを恋人の会長に目撃されるとかどう?
>>67 ハム子で双子プレイとかはニッチすぎるかい?
暴走肉彦の童貞っぷりに、吹くと同時に愛しさが込み上げたw
しかし、そんな肉彦先輩の妄想に気付かず、
純粋に喜んでみせるハム子の姿が可愛すぎる…。
職人さん、ありがとう!
>>67 モノレールで痴漢に遭う風花
悩んだ彼女は恋人のキタローに相談
キタローは自分が盾になって守ると言って二人で登校
恐れていた通り今度もモノレールで怪しい手つきが風花を襲う!
犯人は……
よし。前スレで言っていたジンハムが書き終わったので投下する。
属性は…和姦? 甘い仕様です。
ジンが限りなく偽者なのでご注意を。
74 :
もしもの出会い:2009/11/30(月) 22:48:52 ID:w0C41IaF
学校が終わり、委員会や部活動の誘いを蹴ってまでモノレールに乗り込んだ公子は、そわそわする気持ちを抑えながら窓から流れる海を眺めた。
転校して数ヶ月。すっかり寮の生活や学校にも慣れ、頼れる仲間やたくさんの友達ができた。
タルタロス探索も調子がよくこのままだと順平が言うようにあっという間に頂上まで辿り着くんじゃないか……と思う。
学校外や校内の友人らとの交友関係も深まりつつあり、公子の高校生活はとても充実していた。
(今日も会えるといいなー)
つり革を握り締めながら公子は思い出す。
神社にいる舞子と遊ぶためにお土産を買おうと、タコ焼き屋へ出掛けたあの日。
お店のオバちゃんとタコ焼きの中身について怒鳴る様に熱く討論していた一人の少年と出会った。
少年は髪を横に流し、眼鏡を掛けていた。歳は同じくらいだろうか。商店街にいる通行人の顔はよく覚えている方だが、彼はここら辺じゃ見たことない人物だった。
有り余る勇気で話しかけてみると、意外にもぽんぽんと話は弾み一緒にタコ焼きを並んで食べた。
もしかしたらこの人もベルベットルームで言っていたコミュニティを築ける人なんじゃないのか?
そう思ったがまだ未確認のアルカナが頭の中で弾ける様子はない。
その後もタコ焼きを突きながら色んな話を聞いた。
初対面なのであまり深い部分には触れなかったが、相手の機嫌の良さもあり商店街にはよく来るとか最近は漫画喫茶に入り浸っているとかそんな他愛のない話を日が暮れるまで続けた。
あれよあれよと気が付けば、放課後の決まった時間に公子から少年がいる漫画喫茶に通うようになっていた。
自分の方からお喋りをしているだけだが、向いに座る彼も時折楽しそうに頬を緩めるときがある。その瞬間が公子にとって一番嬉しい時間だった。
彼が月高の生徒ではないことは分かったが、どこに住んでいるのか普段何をしているのかそんなプライベートなことについてはあまりよく知らない。
彼の方からは絶対に話さないし、公子ももし自分の家庭について聞かれても陽気に答えられるほど明るい話題ではないのでそこは一線を引いていた。
そのことについて、寂しいとか距離があると思ったことは不思議と一度もなかった。
昨日は付き合いが悪いと零していたゆかりと風花と一緒に買い物に出かけたので、商店街には行っていない。
いつも会っているわけではないがその日はどこか寂しく、ゆかり達に掻い摘んで話してみると「好きな人がいるんだね」と応援された。
色恋沙汰については今まで無頓着だったので戸惑ったが、今日また会えるならその気持ちに真正面に向き合ってみようとも思った。
モノレールのアナウンスを聞きながら公子は鞄をきゅっと握りなおす。
降りるのは、巌戸台商店街の駅だ。
「会えるかなぁ。……ジン」
気が付けば公子は彼の名前を呟いていた。
>>71 当面タルタロスの出撃ではアナライズ一切無しですね分かります
76 :
もしもの出会い:2009/11/30(月) 22:49:26 ID:w0C41IaF
大きな螺旋階段を上った三階の窓から、小学生が下校をしているつまらない情景をぼんやりと眺めている眼鏡の男がいた。
天井までマンガが積まれている漫画喫茶内でパソコンを操作していたジンは、温くなったアイスコーヒーをこれまたつまらなさそうにストローで啜った。
個室ではなく入り口近くのテーブル席で行儀悪く音を立てて飲むものだから、店員の目がどこか冷たい。
だが今のジンにはそんなこと知ったことではない。頭の中はPCの容量よりも大きな問題を抱えていた。
随分前に、サイト運営に行き詰まり気晴らしに一人でタコ焼きを買いに行った時。一人の女学生と知り合いになった。
あまり仲間以外の人間と関わりを持つことを嫌がるジンだったが、何故か彼女は普通の人間とは纏っている空気が違っていて嫌な気持ちはしなかった。
タコ焼きを一緒に食べて、彼女と話をした。餌付けしている気分だったがチドリ以外の同世代の女の子と会話をするのは随分と久しぶりだった。
本当に久しぶりだったからだろう。知り合ったばかりの彼女ともっと一緒にいたいと思ったのは。
しかし深入りしてストレガとしての行動に支障がでたら面倒だ。
日が傾きかけた時には、そう気持ちを切り替えてジンは彼女と別れた。
ここでジンの誤算だったのは彼女がまた自分を探しに会いにきたことと、帰り際に名前を聞かれた時もう会うことも無いだろうと思いとっさに偽名が思い浮かばず「ジン」と馬鹿正直に答えてしまったことだった。
次の日、喫茶店内でパソコンを弄っていたら彼女の方からまたやってきた。
この行動力にジンは最初呆れた。周りにこんな人間がいなかったことも重なって思いっきり印象に残ってしまった。
作業をしている自分とテーブル席の向かいに座り目をキラキラと輝かせながら学校の話やモールで起こった珍事件について話しかけてくる彼女。
最初は適当に相槌を打っていたが、今じゃ無関心を装ってキーボードを打つふりをしながら彼女の話を一言も聞き漏らさないように集中して聞いている。
朗らかに笑う顔。小声で話しかける柔らかそうな唇。ヘアピンでまとめた赤茶の髪。目に付くのは彼女のことばかりだ
いつもパソコンを開いているのに「何をしているの?」と聞かない所や個人情報についてあれこれ質問してこない所も気に入っている。それについて触れたら今度こそ完全に別れようと決めていたからだ。
しかし昨日、いくら待てども彼女は店には来なかった。
学生の身分だしそう何度も喫茶店に出入りできるほど金銭的にも余裕はないだろう。
そう思って自分を納得させてみても、どこか腑に落ちない部分があった。
たかが女一人と会わなかっただけで何をもじもじと落胆しているのか。
駅前の路地裏でタカヤ達と情報収集をしていた時、ふとそんなことを思い出してしまったジンはアタッシュケースに何度も自分の頭を打ち付けた。こっ恥ずかしくて死ねる。
近くの不良たちは顔を引きつらせて逃げ出したが傍らにいたタカヤとチドリはまたか、という顔をするだけでどこ吹く風だった。
前々から表に出ている行動だったのだろう。
「ジン。気味悪い」
「そういう性分なのですよチドリ」
血に塗れた眼鏡を布で拭き取り、ジンは深呼吸する。タカヤ達の言葉は耳には入っていなかった。
とにかく、次を最後にしよう。
会えなかったらもう二度と店に顔を出すのを止めることにする。
そう決心して今、この漫画喫茶で彼女を待っている。
出掛ける前にチドリが「けだもの」と言ってきたが聞かなかったことにした。
出口のない感情にやきもきしていると、喫茶店の扉が開き一人の客がやってきた。―――彼女だ。
「あ、ジン。やっぱり会えた」
制服のまま手を振ってくる公子を見てジンの心情は荒れに荒れた。
顔に血が逆流してくるのを隠すようにノートパソコンの電源を落とすと、ジンは無言で立ち上がった。
77 :
もしもの出会い:2009/11/30(月) 22:50:31 ID:w0C41IaF
「そういえば奥に入るのは初めてだね」
今までいた自分ひとり分の会計を済ませ、改めて彼女と二人で利用する。
指定席のように使っていたテーブルではなく、一番奥にある大人数用の個室を選んだ。
もっと大きな店にはマッサージチェアや風呂まで完備しているそうだが、生憎ここはそこまで豪華ではなかった。
先に彼女が中に入りぽすんと柔らかなソファに体を沈める。ひらひらと舞うスカートに目線が行くのをなんとか堪える。
公子は鞄を棚に置き、ここに来る前に持ってきた漫画を数冊机の上に乗せた。
入り口前で馬鹿みたいに突っ立っているジンは下から見上げる彼女の視線に気が付いて何でもないと取り繕うように扉を閉めた。
(いきなり個室連れてかれて、何とも思わんのかこいつは……)
初めて会ったときからそうだった。彼女は警戒心や人を疑うという行為をまったくしない。そこに何故だかイライラしてしまう。
「ジン。座らないの? ほらほらこっち」
「ちょ、いきなり引っ張るな!」
ジンの腕を引いて空いている隣に座るように促す。
ソファ自体が小さいため並んで座ると肩と肩がくっついてしまう。
「……お前、わざとか?」
「何が?」
「知らんならええ。何でもないわ」
右腕から伝わる体温がやけに気になってしまう。
普段とは違う角度で見る公子の表情に見惚れてしまいそうだった。
(あかん。落ち着けわし)
何も言わずじっと見つめるジンに、公子が不思議そうに首を傾げる。
「ああそうだ。昨日はごめんね。ジンに会いに行けなかった」
「はぁ? 何でそないなことで謝る必要があるんや。別に約束とかしてへんやろ」
「でも……その。何ていうか……」
いつもズバズバ話す公子が語尾を濁らす。俯いた顔は朱色に染まっていた。
「ジンと会えない日って、どこか寂しくて……。ジンと一緒にいる時って一番生きてるって感じがするの。今日は、そのことを伝えたくて……」
恐る恐る自分の顔を伺う公子と目が合った。赤い頬に上目遣いという二重コンボだった。
「私もしかしたらジンのこと」
「そういうの反則って言うんや」
「え? ………ふ、ん」
公子の両腕を掴み、ジンは公子の唇に自分のそれを重ねた。
いきなりなことに混乱する公子の身体に体重をかけ、柔らかなソファに押し倒す。
一度唇を離し邪魔になった眼鏡を片手で取る。そして今度は深く口付けた。
「ン……ふ、ぅ……」
唇を割って舌を入れる。逃げ惑う公子の舌を絡め取り、苦しいのか抵抗する腕を押さえつけてさらに深く味わう。
想像していたものよりも柔らかく暖かい感触にジンの胸の奥が熱くなる。
「は、ぁ……ぁ」
ジンを掴む手に力が入らなくなっていき、頭がぼぅっとしてくる。
満足して唇を離すころには、公子の息は上がって弱々しくジンを見上げることしかできなかった。
「ジ、ン……?」
過去に捕らわれず未来を望まず、今この瞬間だけを生きる。
つまりこのままの流れで彼女のすべてを奪ったとしても、何の問題も無いはずだ。
脳裏に現れたタカヤの言葉を自分解釈で改悪し、ジンは公子の制服に手を掛けた。
「ぁ、ジン……!」
「お前は少し黙っとれ」
露出した首筋を舐めあげると、公子が小さく声を上げた。その声が妙に可愛らしく制服を脱がすジンの手つきが荒々しくなる。
白いシャツを捲ると、形のいい二つの膨らみが顔を出した。
唾を飲み込むのを堪えて両手で持ち上げるように掴む。
78 :
もしもの出会い:2009/11/30(月) 22:50:52 ID:w0C41IaF
「や……」
熱い吐息が零れてくる。掴む手に力が入ってしまい公子の乳房が形を変える。甘く潰れるたびに痺れるような感覚が公子の身体を駆け巡る。
ジンは胸元にキスを贈りそろそろと手を公子の背中に回す。
何度も背中の中心を往復していき、何かを探る手つきに公子が気が付いた。
「あの……自分で外そうか?」
「ば!? 女は大人しくしてればええ!」
ブラを外すことが出来ずにモタモタしているのを感づかれ、ジンの顔が赤くなる。
慌てた拍子に指先が金具にひっかかり、そこを引っ掻くように動かすと幸運にも外すことができた。
内心、偶然に感謝しながらも顔には出さず公子の生乳を晒す。
中心にある蕾を指で摘み弾くと公子の身体が跳ねて艶っぽい声が漏れた。
「ふぁ……ひ、ん!」
もう片方も指で弄り、両胸を中央へ寄せて二つの蕾を舌先で転がす。
「ぁぁぅ……! ジン、それ駄目っ……」
手で口を押さえ声を上げるのを我慢するが、ジンの生温かい舌が胸を刺激するたびに身体が震えてしまう。
「声、抑えとき」
寄せた蕾を甘く噛むと公子が首を振りながら耐える。太ももから伝わるジンの熱に否応なしに反応してしまう。
脚の内股を撫でて主張している分身を下着越しに擦り付ける。めくれたスカートから覗くそこは見ただけでも濡れていると分かった。
「わしが言うのもあれやけど、やらしいなお前」
下着の隙間から指を入れ、溢れ出る泉の入り口をなぞっていく。
「はぁ……あ、ぁぁん!」
案外簡単に入り込んだ中を指で少しずつ解していく。愛液が止まらない場所はやはり狭くジンは指を増やしながら開拓していった。
掌で肉芽を押さえつけるように擦ると中が締まり公子の瞳から涙が溢れた。
「ジン………好き」
乱れた制服姿の公子がジンだけを見つめている。
いくら密室とはいえここが喫茶店内だということをはんば忘れかけていたジンは、公子の身体を反転させてうつ伏せの状態にさせると、机に投げ捨てた眼鏡を掛け直した。
邪魔な下着を剥ぎ取り、腰を持ち上げ滾った肉棒を入り口にあてる。
「こっちは限界なんや。あんま声出さんようにしとき」
そう言いながらジンは公子の膣内へ楔を挿入する。
慣らしたそこへ熱が突き進み、熱く激しい快感に公子はソファの革を噛んで耐える。
奥まで入り込むと締め付ける中の気持ちよさに眩暈すら覚える。
獣のように腰を動かし自分の欲望を煮えたぎらせる。下腹部の痺れが心地よく何度も出し入れを繰り返す。
「ジン……ジン……ッ!」
指先が白くなるまでソファの縁を掴む公子の身体が揺れるたびに汗が飛ぶ。
耐える唇に指を入れると、ちろちろと舌が応えてくれた。
「ふぅ……う、ぁ! あぁぁ……っ」
「そんなん、キツすぎるやろ。……くっ!」
身体を密着させて、ジンは公子の中へ色欲を存分に吐き出した。
日も暮れて月が天に登りつめた時刻、ポートアイランド駅の路地裏で落ち合った仲間たちの所へ戻ると何故だかチドリにボコられた。
殴られる理由はないはずなのにチドリは「けだもの…けだもの…」と言いながらメーディアを呼び出しジンを袋にする。
そんなジンを見てタカヤは何も言わなかったが、チドリを止めることもしなかった。
「さっきから何やねん! わしがお前に何かしたか!?」
「今のジン。ニヤニヤしてて気味悪いから……」
威勢のいい不良たちの姿は今夜はどこにも見当たらず、一人の男の悲鳴だけが月夜に木霊した。
8月6日の満月に少年と少女が違う形で再開するのは、また別の物語。
以上です。ジンの口調が間違っていたら教えてください。保管庫へ入れる前に訂正します。
>>68 よし、即興で一つできたぞ。提供ありがとう。
キタロー「だああぁ!やっぱ無理かー!」
召喚機を床に投げ捨て、キタローは叫び声を上げる。
手持ちの女性方ペルソナを呼び出し、性交渉を試みるも失敗に終わったのだ。
キタロー「所詮はもう一人の僕……ただの一人相撲でしかないんだなぁ、うん」
顔を手で覆い、しくしくとむせび泣くキタロー。ややあって、再び召喚機を手に取る。
キタロー「だが構わん、もう1チャレンジ!キュベレ!」
美鶴「ところでさっきから君は何をしている?」
キタロー「決まってんでしょう!誰もいないラウンジで、ペルソナを呼び出してあれやこれやとやらしいことを」
引き金に指をかけたまま、キタローの体と表情がニブルヘイム。
キタロー「……いつからいらしてたので?」
美鶴「最初からだ」
キタロー「……すんませんした」
召喚機をしまい、硬直するキタロー。彼の頭の中では「処刑」の二文字が踊り出した。
キタロー「いや、浮気とかそういうんじゃないですよ?ただほんの性欲処理と言いますか、とどのつまり自慰と何ら変わりはないわけで……」
美鶴「そうか」
キタロー(マジで目ぇ合わせられねぇ……!)
額に汗が走り、膝は笑い、心は逃走。キタローは彼史上空前の恐怖を感じていた。
美鶴「こんなことを考えるとは、君も随分と馬鹿になったな」
キタロー「あ、そうは言ってもですね、これは」
弁解を続けるキタローの口を、美鶴の口がそっと塞ぐ。恐怖が吹き飛ぶと同時に、呆気に取られるキタロー。
美鶴「そういうことなら、私がいるじゃないか……私達はもう、そうなってもおかしくない関係だろう?」
キタロー「……はぁ」
美鶴「ここでは何だからな……ほら、部屋まで行くぞ」
キタロー「……そっすね」
おぼつかない足取りで、美鶴の後に付いて歩くキタロー。対照的に、顔を真っ赤にして自分の行動を思い返す美鶴。
美鶴(咄嗟とは言え、我ながらなんて真似を……!)
彼の前を歩いていたため、その赤らみがバレるのはもう少し後のこと。
>>73 よかった!新しいカップルに目覚めそうだ
ストレガの描写が仲よさそうでいいね
>>81 キュベレをそういう目で見れるキタローすげえw
もっと他にリリムとかティターニアとかいるだろw
>>81 キタローと美鶴キター!!
超GJ!キタロー×女キャラもやっぱイイ(゚∀゚)
>>73 この後の展開を考えると…
たまらなく切ないなー…
>>81 この瞬間を待っていた!
久々のキタロー×美鶴嬉しいわ
せっかくだから俺はこのエンジェルを選ぶぜ!
キタロー大分はっちゃけてるなw
ハム子の性格も多様だからな、負けてられないんだろ
最近クールじゃないキタローをよく見るな。うん、これはこれでいい
>>92 いや転校初日にクラスが一緒になっただけでゆかりに
「君とは運命を感じる」
とか言い出すヤツだからけっこうはっちゃけてる気もする
>>79 GJでした!
ひとつ言うなら「はんば」じゃなくて「なかば」なんだ…!
なかばって打てば半ばって出るからよろしくね
荒ハムはまだかなー
ガキさんならハム子を安心して任せれるな
もう最高にお似合いだ
つかハム子の幸せを考えたらガキさん以外は無理だよ
ハイ、今日のNGID追加っと。
相手は真田でもハム子は幸せになれると思う。意外と大事にしてくれそうだし
天田も成長したら結構良い感じなんじゃないかな
そんなに読みたいなら自分で書けよなw
自分で妄想したのより他の人の書いたやつが萌えるのはみんなもでしょ
だからこのスレでみんな待ってるんじゃない
荒ハムは特に人気あってみんな待ってるんだから書いてもらいたいなあ
肉ハム本命だが他ハムも大好物だ!!
もちろんキタロー関係もな!
職人たちGJ!
これからも、あらゆる新作を期待してる!
しかしこの流れ見てると某乙女ゲースレを思い出すぜ
主張や手口がまったく同じ真性がいてな…その名も需要
本当に奴だとしたら三ヶ月はスレに粘着確定
よって、杞憂であることを祈るばかりだ…
残念ながら、女主追加で余計な層が入ってきたってのは多少あるのかもな
個人的には女主もスレ住人増加も歓迎だったからすげー残念だが
ところで異聞録と罪罰ネタはここでいいの?
ここでいいよ
総合だし
そこまで露骨に荒ハム書け書け自分は書かないって堂々と踏ん反り返ってると逆に書き手としては萎える。
ここの空気悪くしてんのに早く気付いて欲しい。
ねだるな勝ち取れさすれば与えられんって昔誰かが言っていただろう?
もっと俺の好きなあの子みたいにおねだりして
わん!わんっ!
>>100 おい肉ハム本命とかほんと一言多いな
おまえがそう思ってるだけでほかの人はそう思ってないかもしれないとか考えられんのか低脳
職人さんたち…GJ!
どんなキャラの話でも楽しく見させてもらってます。
>>ジンハムの人
口調は違和感感じなかったよー
でも
>>78の「はんば」って「なかば(半ば)」じゃね?
重箱の隅つついてるみたいでアレだけど…
>>111 ソロネ、ドミニオン、ヴァーチャー、パワー、アークエンジェルにもまんこがついてるんだぜ?
元人間とも言われるメタトロンにもヘタをしたら……
いやそれどころか、ルシフェルならまだしもルシファーにもモチロンどっちもついてるしな
最近肉ハムにつっかかる人がいるし、荒ハムの奴と言い何が目的か分からない
あと特定の奴等は人気を気にしすぎのような気がするな
荒ハム書く気が失せるのは確かだな
厨が増長しそうで
肉も荒もない百合でハムハムしたらいいじゃないか
こうやって蒸し返すやつがいるからエロパロはやめられない
ここで天ハムの俺参上
綺麗なお姉さんハァハァ
というか、これじゃ4の時と同じだな……
>>118 まぁ、それ狙ってのことなんだろ
あからさまなんだからスルーすりゃいいのにな
明らかに頭の悪い書き込みはただの荒らしで煽りだからスルー。スルー出来ないのも荒らしと一緒ですよ。
自分はどれも荒ハム肉ハム天ハム、果ては百合まで好きなので、これからもどんどん投下するつもり。
どれも好きって人多いしどれも待ってるなら荒ハムでも嬉しいはずなのになんで荒ハムだけ言われるのか
やっぱり一部の肉ハムの人が荒ハム嫌なんだろうな
わざとらしくどれも好きとか言うけど肉ハムだけ同じようなコメントばっかて同一人物っぽいし
スルー検定会場はここですね。
ジンハムの指定ありがとう。国語力が足りなくてすまなかった。
ここは一つ流れを変えるために百合ハム書くよ。
>>118 4ネタも密かに待ってる俺が悲しくなるじゃないかw
ええぃ、誰も書かないならいっそ俺が
124 :
118:2009/12/01(火) 09:44:57 ID:vI5p/rN3
前スレから肉ハム荒ハムばかり連投してますが
サイトを持たない私にとってここは大変ありがたい発散の場です
要するに皆さんのびのびと自由に書いたらいいと思うの
次は何書こうかなあ
肉でギャグ書くと反動でシリアスを書きたくなる不思議
>>102 異聞録と罪罰もひそかに期待してる
エリー可愛い
あとニャルラトホテプやハスターなら触手プレイできる
荒ハムの人気を妬んで職人さんに肉ハムアピールやめて
同一人物が頑張って肉ハム好き多いアピールしたって荒ハム>肉ハムなのはあきらかだしね
サイトもピクシブもサークルも荒ハムが断然多いわ
後なんでホモかくりして百合は隔離してくれないのか
百合苦手な人多いし百合なんて特殊思考丸出し
ホモ百合は隔離しようよ
マーラ様汁ヌルー検定実施中
職人ですらないお前は黙ってろ。お前のズリネタのためだけに書いているんじゃねーよ。
放置プレイの一種だと思って投下されもしない荒ハムにハァハァしてろ。
つかさ、ここっていつドラゴンボールスレになったの?
誰が最強とか一番とか個人の勝手じゃん。
好きですと主張するのはいいが、それを他人に押し付けて強制する言い様が気に食わない。
>>129 誰も自分の為だけに荒ハム投下してくれなんて思ってないし
荒ハム待ちの人が多いだけ
つかさっきも言ったけどどれも好きなら荒ハム来ても嬉しいはずじゃん
やっぱりどれも好きとか嘘でごまかしだったんだね
本当肉ハムの人は乱暴な言い方ばっかするし
ああスルー出来なかった
荒らしにかまうやつも荒らしだよね
ごめんなさい
>>130 もともと荒らしなんだから気にするなよ☆
どれも好きなんて書き込んだ覚えないんだけどなー。別の人と勘違いしてるでしょ?
五月蝿いから私はベベハムが好きだと主張しておこう。生徒会コミュのおかげで小田桐も好きになった。
……真性かorz
こんな状態では職人は大変だろうが
肉ハム荒ハム天ハムコロハム綾ハムはもちろん
百合もキタロー関係のネタも頑張ってくれ
全部期待して待ってるから
さて、俺は書きかけの荒ハムを百合に書き直す作業に戻るとするか
コロハムとな…!
バター犬プレイktkr
132みたいな人達な言葉が励みだよ。
腹いせに天田くんよりはやーいとか言うNTR荒ハムを書きそうになっていたから。
嵐に負けず頑張るよ。
綾ハムかテオハムでなんか投下したいな
どうも悲恋系に引き寄せられる
よしっちょっと小豆洗いで餡練ってくる
つか本当に荒ハムファンならもう黙ってて欲しいな
避難用したらばに荒ハム専用スレつくってもらえばよくね?
人気あるなら単独でもスレ運営問題ないし、
他の組み合わせとにらみ合わなくても済むし
そうやって細分化→過疎化が荒らしの狙いです
番長「そっとしておこう」
荒ハム利用してどこのスレも荒らそうとしてるよね
とりあえずここで荒らしているのは本スレキャラスレ女性向けスレにまで
出没していた荒らしなので注意
確実に真性もいるだろうが肉と比較するやつは多分荒らしだろうな
肉と肉ハム叩きに今盛り上がってる荒ハム利用してるだけで
実は荒ハムなんかどうでも良いただの肉アンチなんじゃないのかね
腐女子だろ
スレが賑わってると思ったら…
荒らしは専ブラあぼーん常識?
>>135 全裸+靴下で待ってる
クリスマス肉ハムは保管庫入れていいかな
146 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 14:29:47 ID:iA6BflfT
>>145 嘘嘘間違ったまだ入ってないから入れてぇぇ
148 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 14:38:31 ID:4G6FBy/d
やめろぉwwwww
でもハム子の分身だと思うと感じちゃうぅ〜ビクビク
キタローの分身でもあるんだぜ・・・
ウホッ?
でもホモレズものは隔離に同意。
ホモはダメでレズはOKの定義も純粋にわからない。
いくらエロパロでも同性愛系は別枠だと思うよ。
特殊な趣向だし。
でももなにもそんな話してたか?
エロパロは男性向けの板だから百合はおkかと思ってた。
百合はいいけどホモはマジでやめてくれよ
女は来るなまでは言わないが男性向けなんだし自重しろ。
ホモネタやりたいならそういう板があるだろうしこんなとこまでホモ布教しに来ないでくれ
完二のシャドウがアップを始めました
いきなり同性愛の話になっててビビった
同性愛なんてどうせいばいいのか分からないねえ〜
>>158 ゲイと言え
ホモは同性愛
レズは女性同士愛
ゲイは男性同士愛
バイは両性愛
分かり易い釣り針だろ
良識あるフリしての追い出し
166 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 19:12:12 ID:fzvil+Pf
ここが平和だったら、ホモとかレズとかどうでもいい
いきなり単発なのがうさんくさい
さて、いつまで裸靴下で過ごそうかな……
風邪ひく前に手袋くらいははめとけよ
ボディに着せれるものを勧めろよおまいらwww
ネクタイ忘れるとか何事だよ
>>168 それ言い出すと、レズ百合板もあるわけで、
わざわざローカルルールで曖昧にした部分を突付くことになる。
男から見たってレズはきめえ
百合板あるんだからそっちでやって欲しいわ
>>166に同意だなー
それより誰か南条くんのSSを書く猛者はいらっしゃらないのだろうか
南条×エリーが見たい
エリー今でも好きだなぁ。
一部の聖エルミン生が事件が自暴自棄になってなんてのもお約束だが…ゴクリ
この流れなら言える
原作もだけど漫画のエリーの可愛さは異常
上田先生の漫画版かしらん?
俺の青春だわw
>>135 全裸で待機してる
漫画版のエリー可愛かったよな
和也×エリーが見たい
初代の漫画版大好きだったわ
ピアスだったら麻希エリー二股エンドでも許す
主人公×マキと
主人公×マキとエリーの3Pと
マーク×あやせも何故か好きだった
南条とアヤセも実はありだと思うんだ
初代のエロパロも何年か前は結構見かけた気がするけどな
保管庫漁ってくる
ちょw135だけどみんな服着ろw
自慢じゃないが仕事が遅いから風邪ひいちまうぜ…
でも、それでも待っててくれるなら…
つネギ
そしてそのネギをおもむろに…
>>185 なんでだよwww
唐突ですが、妹ハム子に無言のスキンシップで甘える兄キタローとかだめですかね?
>>187 諸事情で携帯からしか投稿できないんだが
諦めたほうがよさげか?
なんで諦めんだよ!?
おまえはヤれば出来る子だろ!
頑張れよ!!!
作品やキャラへの愛があれば改行やその他色々が多少変でも気にしないよ
今日は寒いから半裸で待ってる
タカヤ乙
半裸って上か下かが問題だ
ハム子が先輩のシャツ一枚とかおっぱい丸出しにパンツとニーソとか
ハイレグアーマーの布部分無しとかどうかね
犯れば出来る……
ハム子「兄さん。寒いからってくっつきすぎ。背中熱くなってきた」
キタロー「…………女子とのコミュでブロークンした」
ハム子「今は何股なの? 小田桐君と仕事している間、ずっと視線が刺さっていたんだけど」
キタロー「………」
ハム子「泣かないの兄さん。今日は添い寝してあげるからそろそろ離して」
キタロー「ハム子!!」
ハム子「痛い痛い。抱きしめる力強すぎる…って、どさくさに乳を揉むな!」
寮に筒抜けてそうだけどな
「またやってるよあのバカ兄妹」
「テレッテッテー」
テレッテ何でレベルアップしてんだよwww
順平の妄想力がレベルアップー♪
つつぬけだったら女性陣がやばい予感
「私というものがありながら……処刑だな」
「たまには……独占したいんだけどな……」
>>186 よしきた
公子「ねぇお兄ちゃん」
キタロー「何かね?」
公子「……そろそろ離れてくれない?」
誰もいない夕方のラウンジで、キタローは公子に抱きついていた。
ただ黙ったまま、かれこれ30分は腰に手を回している。
キタロー「いいじゃないの。お兄ちゃんだってこういう時があるの」
公子「こういう時って?」
キタロー「何でもないのにムラムラする時」
公子「発情期でしょそれ!」
実の兄に軽くげんこつを入れ、じたばたする公子。しかしキタローは手を緩めない。
公子「こういうのは、彼女さんとかにした方がいいのに……」
キタロー「残念、お兄ちゃんは独り身でございます」
公子「でもお兄ちゃんすっごいモテてるじゃん」
キタロー「モテるお兄ちゃんは妹にこんなことしません」
公子「それもそうだけど!」
今や真田を超え、校内一のモテ男となったキタローだが、当人はその事実に気づいていない。
公子「今まで内緒にしてたけど、ゆかりも風花も美鶴先輩もお兄ちゃんをそういう目で見てるよ?」
キタロー「そんなはずないだろう」
公子「あっさり否定した!」
キタロー「もしそうなら何らかのアタックが来るはずだ」
公子「あー、あれだけされて気付かないんだ……」
モテっぷりだけでなく、鈍さにおいても真田を上回った兄に呆れる公子。
キタロー「そんなこんなで、お兄ちゃんには彼女が出来ないわけだ」
公子「はぁ……」
キタロー「だからさ、たまにはこうして、お兄ちゃんの欲求を満たしてちょうだいな」
公子「もう少し包み隠せなかったかなぁ……」
キタロー「すまんね、お兄ちゃん不器用だから」
公子「絶対嘘だ!」
キタロー「嘘だよ」
ふと、腕に込められる力が少し強くなる。それに気付いた公子が、キタローに顔を向ける。
公子「ど、どしたの?」
キタロー「いや、急に気になったんだけどさ……」
公子「何が?」
キタロー「公子はさ、こんなお兄ちゃん、嫌いか?」
その言葉の意味を考える内に、彼女には、あれだけ多くの女の子の中から、キタローが自分だけを求めているように思えた。
公子「……好きだけど」
キタロー「ならよかった」
そろそろ夜が近づく頃、公子はキタローを引き剥がすことを忘れていた。
北斗有(ry
テレッテのレベルアップでくそワロタw
妹に依存するキタローと兄を軽くあしらうハム子の図が好きだ!
真田・荒垣×ハム子の3Pがあったんだ。
キタロー・綾時×ハム子の3Pが生まれても何の問題もないよな?
全く問題ないです。ええ、あるわけがありません。
キタロー×ハム子……思いのほかアリですな
というわけで5分で妄想してみた↓
夜のラウンジ。
人影はふたつだけ。一心に牛丼ょ食う真田と、ぼんやりテレビを見ているキタロー。
コミュ発生の可能性すらない2人の間には、会話らしい会話はない。
だがその日は、珍しくキタローから真田に声をかけた。
「真田先輩」
「ん? 何だ?」
「最近、うちの妹のことよく見てますよね」
ブバッ。飛び散る牛丼。
「先輩、汚いです」
「グホッ、ゲホッ……な、何を馬鹿な……」
「見てますよね。頭のてっぺんからつま先までなめるように」
「そ……んなことは」
「ごまかしてもムダですよ。あいつの周囲の男は常々完璧にチェックしてますから」
「いや、それはそれでだいぶ問題があるんじゃ……」
「あいつのこと、可愛いと思ってるでしょ」
「そ、それは……その」
「好きなんですね?」
箸を握り締めたまま、全身真っ赤になって固まる真田。そこへ折悪しく噂の妹君が帰ってくる。
「ただいま〜……って、何この雰囲気」
「おかえり」
「ねえお兄ちゃん、真田先輩どうし……っ」
間髪入れず、妹の唇を奪う兄。当然ながら、真田の目前で。
「〜〜〜ぷはっ! も、もうお兄ちゃん! 人前ではこういうことするの止めてっていってるでしょ! ほら、真田先輩びっくりしてるじゃない!! ……す、すみません真田先輩」
「……」
言葉の出ない真田に、頭を下げる妹。
「それじゃ私、これから試験勉強なので……お兄ちゃんは先輩にちゃんと謝っといてよ!」
パタパタ階上へ上がっていくのを見送ってから、兄はゆっくりと真田を振り返った。
その顔には、勝者の笑みと、牽制の眼差し。
「さてそれじゃ、お兄ちゃんは妹の勉強をじ〜……っくり見てあげるとするかな」
そう言って、兄もまた階段を上がっていく。今度は真っ白に固まってしまった真田は、それを引き止めるすべを持たなかった。
おかしいな
何で私が書くキタローはこんな性格悪いんだ
>>204 いいじゃない、そんなキタローも。最近なかなか見なかったタイプだな
コミュ発生の可能性wwww
これはwww続き読みてえwwww
寮の面々やコミュ相手の目の前で
堂々とイチャつくキタハムを想像してしまうww
とりあえず携帯からがんばってキタハム書いてみたんだが
一回の書き込みに何文字くらいまで入力していいんだろうか?
初心者質問でもうしわけない
>208
専ブラから書き込んでるが、制限は4096バイト(全角で2048文字)、60行になってる
参考になれば
空気を読まずに投下する。
荒ハムだけど叩かないでね優しくしてね。
属性はラブラブ……たぶん。ハム子のキャラわかってないのとガキさんが早漏なので注意。
言っとくが……止まんねーからな、と言ったはずの人は、「あ」と呟いて身を起こした。思いを通じ合わせた人からの愛撫に震えていた公子は、拍子抜けして見上げてしまう。
「ど、どうしたんですか……先輩」
「大事なもんがねぇ」
ボクサーショーツ姿だった荒垣は、もうスラックスに足を突っ込み、素肌の上にコートを羽織っている。
「ちょっくら買ってくる。すぐ戻るから待ってろ」
放り投げていたニットキャップをかぶり直してドアに向かっている荒垣の行動が意味不明だ。何買ってくるんですか、と背中に問いかけると動きが止まった。数拍の間の後、
「……コンドーム」
恥ずかしそうに吐き捨てた。
「なくてもいいのに」
満月が近い。タルタロスへも行かなければならない。時間がない。荒垣と一緒に過ごす時間が惜しい。
その思いを思わず口にすると、存外に厳しい言葉が返ってきた。
「馬鹿」
振り向いた横顔は明らかに怒っている。
「もっと自分を大事にしろ、このはねっかえりが」
そのまま部屋を出てしまう。公子は一人、荒垣の部屋に残された。
まずいことを言ってしまったかもしれない。しかし、自分の気持ちに嘘はつけない。避妊をしないセックスのリスクなんて知っている。それでもいいから、荒垣と身体を重ねたいだけなのだ。
わかってくれない先輩なんて嫌い。嘘、大好き。
荒垣の匂いのする布団を身体に巻きつけ、公子はベッドの上をぐるぐる転がり回る。さっき抱き寄せられた時に、鼻の奥をくすぐった匂い。乳首を舐められた時に、手を差し入れた長髪から立ち上ってきた匂い。思い出すとニヤニヤ笑いが止まらない。
アルコールにも麻薬にも似た中毒性に酔いしれているうちに、ドアの前に人の気配がした。
先輩、と声をかけようとしたが、ノックの音に遮られた。公子がいるとはいえ、荒垣が自室へ入るのにノックをするとは思えない。
「シンジ、いるか?」
果たして、寮のもう一人の先輩――真田の声が続いた。
「作戦日の直前だから、美鶴と公子とでミーティングしたいんだが、公子がいないんだ」
真田は自分を探しているようだが、まさか名乗り出るわけにはいかない。荒垣の部屋で、全裸で布団にくるまっていて、ベッド周りには制服が脱ぎ散らかされている。何をしていたか、何をするつもりなのか、KYの朴念仁ですらわかるほどに明白だ。
まずい。
荒垣と真田の気の置けなさを考えると、返事のないことを了承の証として入ってきかねない。出かけたこの部屋の主が、ドアに鍵をかけたかどうか覚えていない。
どうしよう……。
シャワー室に隠れようか、クローゼットに隠れようかと思案していると、
「アキ!」
ドアの外から声が飛んで、公子は安堵で全身の力が抜けた。
「なんだシンジ、出かけてたのか。公子知らないか」
「知らねー! いいからどけ、とっととどけ!」
「何慌ててるんだ」
「DVD一時停止してんだ、今からお楽しみタイムなんだよ!」
「お前部屋にテレビ」
「じゅ、順平からノーパソ借りたんだよソフト込みで! 話なら全部明日聞いてやるから今はどけ!」
ドアの外の真田へ口から出まかせをまくし立てながら、荒垣が部屋へ戻ってきた。手早くドアを閉め、後手で鍵を閉めると、ベッドの上の公子にほんの少し柔らかい視線を向けた。
「……ただいま」
「おかえりなさい」
気がつけば、弾かれたように立ち上がって抱きついていた。臙脂色のピーコートは外気をはらんで冷たい。
「お、おまっ、お前……ぜん、ら……」
荒垣は腕を公子の背中に回そうとして硬直している。その言葉に、自分の身体を改めて見回し……公子は顔からアギダインを放った。
「せ、せんぱい、わたし……」
つられて硬直してしまい、泣き笑いの顔を荒垣に向けると、痛いほどの力で抱き寄せられた。
「この、はねっかえりが」
耳許に熱い囁きを落とされ、公子は身体の芯から震えた。
「コンビニ行ったのとアキの奴のせいで萎えかけてたのによ……」
布地の下から、下腹の辺りに硬いものが当たった。今度こそ止まらないんだ、と思うと胸がいっぱいになり、公子はコートの胸に顔を埋めた。
抱きかかえたまま公子をベッドへ戻すと、荒垣はコートを脱ぎ捨てた。制御剤の副作用なのだろうか、痩せこけた胸にあばらが浮いている。このせいで夏でもコートを手放さないのだろうか。鍛えられた真田とも、『健康的な運動不足』の順平とも違い、痛々しさを感じる。
と言ったら、「どこで見たんだそんなの」と凄まれた。
「えー、妬いてるんですか?」
笑顔で返すと、乳房を少し強く握られた。痛みとほんの少しの快感に、悲鳴が出てしまう。
「俺が聞いてんだよ」
「あ、は、屋久島のビーチ……とか、白河通りのラブホとか……」
「どっちと行ったんだ!」
「ふぁ、やだな、作戦ですよ……」
「作戦で脱ぐのかよ!」
悔しさからか、荒垣は乱暴に首筋を吸い上げてくる。これじゃ明日ハイレグアーマーは着れないな……などとぼんやり思う。
肌を合わせ、感じる場所をまさぐられているうちに、溶けてひとつになるような錯覚に浸り始める。
やがてためらいがちな指が秘部に伸びた。壊れ物を扱うように、入口の辺りで躊躇している。焦らされているようで、骨ばった腕を掴んで身悶えてしまう。
「なぁ……お前、ほんとに……初めてか?」
服を脱ぐ前に、そのことは伝えたはずだ。疑われているのだろうか。
気持ちが顔に出ていたらしく、荒垣は気まずげに視線を逸らした。
「いや……お前が嘘吐いてるとは思わねぇけどよ、ただな」
意を決したように、荒垣は公子の顔を覗き込んできた。長髪が顎にかかってくすぐったい。灰色がかった瞳にまっすぐ射抜かれ。公子は息を呑んだ。
「こんな野郎にヴァージンやっちまってもいいのか、と思ってな」
呆れた。人の気持ちを何だと思っているのか。
「……あのなぁ」
公子は荒垣の口調を真似た。
「あげるとか捧げるとか、そんなこと言ってるんじゃないんですよ。ただ私は先輩とセックスしたい。それだけなんです」
荒垣は毒気の抜けた顔になり、しかる後に頬からマハラギオンを発した。
「よっ、嫁入り前の娘がそんなはしたねぇこと言うんじゃねぇ!」
「嫁入り前の娘に、はしたないこと、しようと、してる、くせに」
「馬っ鹿……」
内奥に指を突き立てられた。初めての感覚に、脊髄が痺れる。
「あぁぁっ……!」
「お前が悪いんだからな」
低音が耳朶を打った。
「お前が散々俺を煽りやがるから……!」
道をつけるのもそこそこに、荒垣は自身の男の象徴を挿入した。
そこからはあっという間だった。
身体から凶器が抜けるのを感じて、公子は目を開けた。荒垣は申し訳ないような、ばつの悪そうな顔をしている。
「悪い。ほんと、すまねぇ」
公子の視線に気づいたのか、荒垣は頭を下げた。
「俺も余裕なくて、お前がとんでもないこと言うから、飛んじまった……」
初めての思い出メチャクチャにしちまって……としおらしくしている顔に手を伸ばす。頬を撫でると、少しがさついた感触が公子を嬉しくさせた。
「でも安心しろ、コンドームはつけた」
がさがさと股間をまさぐって避妊具を外す荒垣に、「見せてくれなくていいですから」と予防線を張った。
「……あぁ、結構血出ちまってるな……すまねぇ」
荒垣は心底申し訳なさそうにしている。
全身から暖かい気持ちが湧き出して、己を組み敷いていた男へ向かって注ぎ込まれているのだが、しばらく黙って反省させておくことにしよう。
そして、次に挽回のチャンスをあげよう。
愛の言葉は、その時まで取っておこう。
エロくないのは仕様です。スマソ
実はまだハム1周目の9月で止まってる。
書き上げてスッキリしたからガキさんを病院送りにしてくるよ。
2周目EDまでがんばるぜ。ありがとう。
皆さん乙!
裸靴下にマスクして手袋してネクタイまでしていた甲斐があったよ。
乙。その時、来るといいよなぁ……
>>209 ありがとう
パソコン修理中+初投稿で困ってたから本当にありがたい
とりあえず途中かけだから完成させる
職人の方々、乙です!
仁義のふんどし一丁で待ってた甲斐がありましたぜ。
なあ、一つだけ聞いていいか
男キャラ女体化はどこでやればいいんだ
注意書きつけてここでいいんじゃね
もしくは直接保管庫に投下
女体化とかここでやらないでくれ。
腐った方々のジャンルじゃないか。
腐った方がなんで男を女にわざわざ変えるの?
煽りたいならそれ相応の知識身に付けてからにしなよ
男→女、女→男(ふたなり)
は、男性向け・女性向けどちらにもあるジャンルだ。紳士の俺が言うから間違いない。
大体、注意書き必須なんだからNGワードに放り込めば何も見なくて済むだろうに……。
苦手なものはスルーすればいいんだよ。自分の萎えは他人の萌えって言うんだし。
女体化とか
SEESにノリがいいおバカな少女、運動馬鹿な少女、大人びた幼女、不良少女、ギャグばかりいう熟女が増えて…
ただのキタローさんの天下じゃないですか
荒ハムを叩かないでねって言うけど別に荒ハム自体が叩かれた事なんてなくね?
>>225 実にいつも通りだな
てかTSものが腐に直結とか随分狭い世界に生きてんな
野郎で女体化描いてる人なんて大勢いるんだしどうしても見たくなきゃNG放り込め
TS専用スレあるじゃん。
もうちょっとニッチな性癖だって自覚してくれよ。
リョナのがまだましだわ。
俺はリョナの方が嫌だ。そしてペルソナのSSなんだから、ここか保管所で良いんだよ。
職人さんは気にしないで投稿してほしい。
荒らしと全く同じ理論だな、俺が嫌いだから投下するな
明確なルール違反じゃないものは
>>1に則って投下しても問題ないだろうに
というわけで職人は遠慮なくどうぞ
後腐れないように前書きだけはヨロ
>>225 男にすればハムが食いまくり天国
どっちにしても兄妹にしゃぶりつくされる世界だ
>>225 何故だろう、みんなおっぱいが付いている以外まったく何も変わらないような気がする……。
女体化するならベルベット3姉妹とかもええかもね。
しかし同じ犬のエサ食わせても男と女じゃ随分とイメージが変わるような
>204からさらに妄想が膨らんでしまったキタハム小品投下です
軽度の近親相姦のうえ、主人公同士ってことで
メタ的要素が結構入ってますのでご注意を
エロ度は低いつうかほぼゼロです
エロパロなんだからエロくしろと私の中のマーラ様が叫んだがそこまでの勇気はなかった
気の毒な真田をラウンジに1人残し、妹の部屋に押しかけてからしばらく後。
「……ねえ、お兄ちゃん」
勉強の手を止め、妹が声をかける。
「んー」
生返事を返す兄は、妹のベッドに寝そべって本を読んでいる。
「ゆかりがね……“キタロー君が最近全然声かけてくれないなんとかして”って言ってるんだけど」
「あー」
「あと風花と桐条先輩と……生徒会の千尋ちゃんと、陸上部の西脇さんも」
身に覚えのある名前がぞろぞろ出てきても、兄は本から目を離しもしない。
「彼女たちはもうコミュランクぎりぎりだからね。それ以上付き合うと特別な関係になっちゃうから、しょうがないよ」
「……今回は、多股してもリバースしないよ?」
「俺はこう見えても誠実な男だからね。複数の女の子と付き合うとか、器用な真似はできないの。岳羽さんたちにもそう言っといて」
ホントはできないんじゃなくてしないんだけど、という本音は口に出さない。
「そ、そっか……」
妹は眉を八の字にして困っていたが、強制するつもりはないようだった。
「じゃあ、次は私のことだけど……」
「ダメ」
バタン。音を立てて本が閉じられる。驚いて目をやると、兄は半身を起こしこちらをまっすぐ見つめていた。
「えっと、まだ何も」
「星コミュと月コミュだろ。確か星が7、月は8だったはずだな。それ以上はダメだ」
「ええー……どうして?」
「お前は分かってないみたいだけど」
普段は穏やかな兄の眉間に、鋭いしわが入る。
「真田先輩なんか、あれでかなりのムッツリだぞ。下手に告白を受けでもしたら、あっという間に部屋に連れ込まれるに決まってる」
「さ、真田先輩はそんな人じゃ……」
「コミュ7のデートの時、“可愛い水着楽しみィ〜ウッホウ!”とか騒いでたのを忘れたのか」
「そ、そんなこと言ってたっけ!? つうかなんで知ってるの!?」
「とにかくダメだ。真田先輩はこれ以上コミュ禁止」
ううう。妹は弱りきって指を揉んでいる。
「じゃあ、荒垣先輩は……」
「真田先輩よりは信用できるけど、それでもダメだ。俺のアンテナが告げている……女になんか興味ねーぜ的な顔して、実は1番手が早いのはあの人だ!」
「でも……」
妹の大きな瞳に、じわりと透明な雫が盛り上がる。
「でも、このまま放っておいたら荒垣先輩は……!」
「……」
今にも零れそうなそれを見て、兄はため息をついた。――泣かせてしまうのは本意ではない。
「……まあ、見殺しにするのも後生が悪いしな……しょうがない、わかったよ」
「ホント!?」
「ただし条件がある」
ベッドの端に腰掛け直し、兄は妹に向かって手を広げた。
「俺に心を込めてハグして、『私は世界で1番あなたが好きです』って言って。それとお前からキスもすること」
「え、ええ〜……何それ……」
「出来なきゃ、今後もコミュUPは女の子と老人限定な」
「……わかったわよ、もう……」
もう子供じゃないのに、とぼやきつつ、妹は席を立って兄のひざに腰をおろした。そして細い腕を彼の首にまわし、きゅっと抱きしめる。
「私は、世界で1番お兄ちゃんが……」
「ブー。ダウト」
「え?」
「“お兄ちゃん”じゃない、“あなた”。はい、やり直し」
「細かいなあ……」
呆れながらも、彼女はきちんと最初から言い直してくれた。
「私は、世界で1番、あなたが好きです」
続いて、赤い瞳が兄の瞳を覗き込み、そっと唇が重ねられる。
「……」
幼い頃から、何度も味わってきた感触。今は、そこに明らかな“女の匂い”が加わり始めている。
すぐに離れていってしまう温もりを名残惜しく思いながら、兄は不安そうな彼女に微笑んで見せた。
「うん、まあ……よし。合格」
「それじゃ!?」
「でもMAXにするとこまでだからな? その後は半径10M以内に近づかないように。あと、2人で出かける時は俺の4色特大魔法ハイブースタ付オルフェウス改をつけていけよ」
「わかった! ありがとうお兄ちゃん!」
再び無邪気に抱きついてくるのを受け止めながら、思う。
兄妹なんて、もろい絆だ。大人になって、それぞれ違う道を歩き始めればたやすくほどけてしまう。
ならば、それまでの間彼女を独占することの何が悪いというのか。
「それにしても……やっぱりお前、抱き心地いいな」
「え? わっ」
妹を抱いたまま、ベッドへと倒れこむ。
「決めた。今夜はこのままお前のベッドで寝る」
「だ、ダメだよ! ちゃんと自分の部屋に帰って!」
「なんで」
「だって……へ、へんなことするでしょ、絶対」
「変なことじゃない。兄妹のスキンシップ」
「でも、兄妹でそういうことするのはありえないってゆかりが」
「よそはよそ、うちはうち」
「そ、そんなぁ……」
耳元で響く情けない声にくすくす笑いながら、彼は愛しい彼女の肩に顔を埋めた。
職人皆GJ!
半裸待機で腹壊したからこれからは1/3裸で待つことにする
>>237 おまw冷静に考えると普通ww
職人の方々GJ!!
俺は投下できる腕を持ってないから、ぐっじょぶだけ精一杯させていただくよ。
へんなこと、と言われる兄妹間のスキンシップについてkwsk聞こうか…
公式は早く娯楽部等でキタ、ハム双子の兄妹設定してくれー
キタハムいいね!
>>194から皆GJ
荒ハムもGJ!!
このキタハムだとダークホースは天田だな。
244 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 11:14:20 ID:cx8Pm9Lo
>>210も
>>234もGJ!!
余裕ないガキさんと何故か出てくる肉にもえたw
キタハムはまさにこういうイメージ。
職人さんたちありがとう!
初々しい荒ハムも、兄妹キタハムもいいなぁ
キタローがこういうキャラなのは結構新鮮でいいな
コミュ途中止めはいいことのはずなのに、生殺しにみえるw
今朝から順←ハム妄想が止まらない。
順平はどんどんいい奴になっていくよなー
一月のは、振られたのに順平の株があがったよ
ハム子のコミュでは男前だしなあ
でもキーホルダーはいらねw
エロパロでのキャラ達
テレッテ:チドリ愛。オチ要因
肉先輩:アホなギャグから弩シリアスまでこなす万能型
ガキ先輩:勢い余って止まらなくなったり世話焼きに回ったりするおかん属性
天田:白と黒をペルソナチェンジできるショタ
綾時:悲恋となれば右に出るものはいない御仁
キタロー:最強の女たらし。お兄ちゃんは心配性
コロマル:無限の可能性
テオドア:愚弟
>>250 一見かっちょいいのに実はヘタレ属性ですね
コロマルww無限の可能性ってww
コロマル:ユニバース
エリザベス:性体系の頂点に君臨する人。最強のドS
エリザベスはキタローだとMになりハム子だとSっぽい
>>256 戦闘だとキタロー相手でもとんでもないドSだけど
あ、ベッドの上だと攻守逆転するタイプ?そかそか
「お手引きを……」と言うからどっちなんだろうな
保管庫見れないんだが海外からのアクセス規制してんのか
今保管庫行ってきたけれど、あっさり見れたよ。
そっか、俺が海外にいるから見れないのかなって思ったんだが
「ねえ、風花の見せて?」
「え…?う、うん…」
(またこんなシチュエーションか…)
「わぁ、綺麗なピンク色…ねぇ、試していい?」
「いいけど…道具がないよ?」
「ほら、指を使うから」
(ま、まさか!いや待て。少し様子を見たほうがいいな…)
「あ、あんまり力を入れたら…」
「大丈夫大丈夫。…んー…え!なにコレ。すごい潤ってる。」
「私ってその、弱いから…すぐ血が出ちゃうし…」
「お、お前たち何をしている!」
「え…?風花のリップを借りてたんですけど…」
(出なくてよかった…)
脳内で突っ込む役が美鶴先輩なんだけどその認識でいいの?
俺はコロマルで再生しています
>>262 うん。知ってる。そこが入れないんだよ
前のは大丈夫だったんだが
自分で何とかするわ。スレ汚しスマン
少しずつキタローも領分を取り戻し始めたな。
そういえば最近じゃゆかりの人気も下火じゃないか?なんとか掘り下げられないものか……
キタゆかでハムゆかがいいです
レズは勘弁
>>268 最近じゃなくて最初から人気ないと思うが。
PSP版のパッケージの扱いからもわかるように。
ゆかりはそれなりには人気あるよ
会長とアイギスの次くらい…には
とにかく、人気ないとか言っちゃダメですぅ><
あんまり人気うんぬん言うのはやめようぜ!それよりエロい話しをしようよ
ベスとマガレの百合って色々凄いんじゃないかと思ったけど難しそうだな
自分の妄想力じゃマーラ様奮い立つような話を書くことはできなさそうだ
ときどきは…4の事も思い出してくださいね……
番長と直斗ちゃんで
>>275 さ来年にP4Pが出たらまた盛り上がったりしてw
>>274 ペルソナミュージックライブのDVDの冒頭の姉妹会話からしてマガレでさえも妹には振り回され気味っぽいから恐らくは…
>>277 マガレさんとの会話で、テオルート追加したら嬉しいな
しかしハム子もキタローと末路同じだったら鬱になるから微妙なところだ
確かに最近4見ないな
なんか考えてみる
保管庫
小ネタ四連発が五連発になっとってワロタ
闇肉がまた読みたいです
真ハム好きな奴ってまだ荒ハムや綾ハム体験してない奴らだよな
他のコミュやったら真ハムなんてつまらんくて霞んでしまうし
真田先輩、恋人にしたばっかだから甘い話しか思いつかん。
鬼畜系統書くのは天田やテレッテとの修羅場見てから考えてみるよ。
病み肉は前書いた奴の続きで妄想が膨らんではいるんだが
話がED後の捏造の域にまで達してしまっていて
それはさすがに公共の場に投下するパロとしてはどうかと
躊躇したりしている今日この頃
ほかにも修学旅行浴衣でアッハンとか
シャドウ触手でウッフンとか
ネタだけは湯水のようにわいてくるP3Pマジぱねぇ
そもそも全てはパロなんだから、何、気にすることはない。
まぁ、こまけぇことはいいんだよ!
ぶった切ってすまん
前に寒そうな人にネギ配ったアフォだけど
今日中に綾ハム投下しようと思う
自分でも重くなる位アレな感じに仕上がってしまったんだが…
今の流れで投下して良いもんか
>>387 綾ハムwktk
あとすっげー言いづらいが
全裸待機はともかく全裸+靴下や全裸+マフラーは
ほぼ例のスレのみのノリだから多用してる層は少し気をつけてな
よーし287氏の綾ハムにwktkしている間に自分もがんばってテオハムかくぞー。
途中力尽きないように皆!オラに力を
つドッグフード
つきな粉料理
つクイーンエリザベス
つマーラ様装備ハム子
287です。
みんなの温かい心に愛が溢れて止まらないよ
期待に応えられるか心配だけど頑張るねっ
カプは綾時×ハム子
一応悲恋と言う事でシリアス目指した。
書き手歴浅すぎて勉強不足もある故に
改行その他諸々気になる所あったら指摘お願いします。
299 :
小望月:2009/12/03(木) 17:51:57 ID:ru5nN6eF
「―やっ」
人気無く、ひっそりと静まった寮内にギシリと一度、大きくベッドの軋む音が響いた。
―――放課後。もう殆んど日の落ちた冬の夕暮れ、巌戸台分寮の一室。
「触ってほしい―」消え入りそうな声で乞われ、握った手を突然強く引かれてそのままバランスを失った。
ベッドに押し倒された少女は、一瞬何が起こったのか分らぬまま、天井を見つめた。
物の数秒でハッと我に返ると同時に、自分の顔のすぐ横に顔を埋める様に覆い被さった人物の重さに危険を感じて、身体を引き剥がそうと彼の肩に手を掛ける。
だが殆んど体重を預けた彼の体はビクともしない。
しかし、微かにその身体が震えている事が分かって、公子はゆっくりと調子を整える様に息を吐いて口を開いた。
「―綾時、泣いてるの…?」
ぴくりと一瞬動いて綾時は静かに顔を上げたが、その表情はいつもと変わらない、あの笑顔だった。
「あ、ごめんね。びっくりした?」
「心配して、損した…」公子は呆れながら綾時を睨む。
「まあまあ、そんな怖い顔しないで。せっかくの可愛い顔が台無しだよ」
でもやっぱり怒った顔もかわい…いっ、言いかけた綾時の頬をつねる。
「もう、ふざけないでどいて」
公子は怒りか、恥ずかしさか、顔を赤くしながら語勢を強くした。
「ふふっ、ごめんね」とその様子に綾時は子供の様に笑い掛けた。
「でも―」
そのまま頬をつねっていた公子の指を外して強く握る。
「もっと、君に僕を感じて欲しい。もっと君を感じたいんだ…駄目かい?」
綾時の真っ直ぐな瞳と、今まで感じた事の無い空気に公子は思わず息を呑んだ。
火の点いた様な思考で、高速にアレよコレよと考えたが、断る理由など無い。
暴れる心臓を何とか抑え込むと、小さく「…いいよ」と受諾の言葉を口にして目を閉じた。
「ありがとう」
笑みを含んだ言葉が聞こえたと同時に重みが降りかかり、唇を重ねられる。
触れる程度だったそれは、徐々に角度を変えられる度に深くなり、遂に舌を割り入れられた。
先程まで、お茶菓子にと手作りのトリュフチョコを食べていたせいだろう、ラム酒とチョコ特有の甘い香りが唾液と共にじわりと互いの口内を行き来する。
「んぅっ…ぅ」
苦しさと慣れない感覚に公子が声を洩らして身体の間に挟まれた手に力を込めた。
それに気付いた綾時は、唾液に濡れて一層潤った唇から顔を離す。
「ごめんね、苦しかった?」
公子が目を開けると、綾時は心配そうに顔を覗き込んでいる。
「…だい…はっ…じょう、ぶ」なんだか申し訳なくて、上がる息を無理やり抑えて笑顔を作った。
だがその健気な気遣いは、綾時の男としての何かに触れてしまったらしい。
しゅるりとトレードマークのマフラーを解いてベッドの上に放る。
すると自らのシャツのボタンを外し始めた。
「綾、時…」
公子はその姿から目を逸らせずにただじっと見つめている。
白い胸板が露わになると、手を取られて胸に置かれた。
「公子ちゃん、僕を…感じて…」
そう言うと綾時は目を閉じた。
公子は戸惑いながらも、掌を動かして綾時の胸を撫でていく。
「ん…」
綾時が微かに声を洩らしたのが分かり、もう一度同じ場所を、今度は円を描くように触れる。
声や身体が反応するのを抑えている様だったが、手に添えられた綾時の指は小刻みに震えている。
その様子に公子は軽い嗜虐心を感じ、口元が少し緩んでしまう。
もっとその表情を、声を…初めての感情の正体が分らぬままに公子はそっと身体を起こすと、白い胸板の膨らみに吸い付いた。
「ぁっ…公、子ちゃ」
びくりと一瞬反応した綾時が、胸を這っていた公子の手首を掴む。
そんな綾時の反応を楽しむ様に、公子は口内に含んだ膨らみを舌先でつついたり、転がしたりしている。
少し、大きくなったかもしれないそこを強く吸うと、ちゅっと艶めかしい音がした。
「そろそろ…っ、離して、僕を見てくれないかな」
苦しさと、少し苛立った気色を帯びた綾時の言葉に、公子は渋々顔を離して綾時の顔を見上げた。
綾時の色白の顔には少し赤みが差している。
300 :
小望月:2009/12/03(木) 17:58:44 ID:ru5nN6eF
「こういう事には慣れてないと思ったのに…不意打ちだよ」
綾時は困った様に笑うと、再び口付けた。
「!…んっ」
公子は異変に目を見開く。
綾時が公子の舌を吸い上げて噛んだからだ。
「んーっんっ」
白い胸板に公子の拳が叩きつけられる。
その手を掴んで封じ、綾時は唇を、舌を開放しようとしない。
綾時は公子の腕から力が抜け、抵抗が弱まったのを感じるとようやく唇を離した。
公子の身体は自力では支えられなくなっていたが、綾時に腕を掴まれているお陰でなんとか起こされていた。
酸欠で公子の眼には溢れんばかりの涙が溜まり、顔は先程とは比べ物にならない程上気している。
「仕返し、だよ」
同じく上がった息で、綾時は公子にいつもとは異なる意地悪そうな微笑みを向けた。
「慣れて、ない、もん…」
公子は眉間に皺を寄せて苦しさに耐えながらも懸命に言葉を紡ぐ。
「そう?嬉しいな。でも、次は僕の番だね」
綾時はにこりと笑うと公子の腕をするりと離した。
支えを失った公子の身体は重くベッドに倒れこむ。
綾時は公子の赤いリボンに手を掛けて結びを解き、制服とブラウスのボタンを外していく。
「綾時っ…やだ」
そんな公子の言葉を聞き流して、ブラウスの前をひろげた。
薄いサーモンピンクのブラジャーに包まれ、ほんのり染まった綺麗な胸元に目を奪われる。
「公子ちゃん」
「な、何?」
「すごく可愛い。ん?ちょっと違うかな…うん。綺麗だよ。すごく」
前々から気恥ずかしい言葉をよくもしれっと吐けるものだと思っていたが、今はその破壊力が桁違いだ。
ボッと耳まで赤くなった公子があうあうと口を動かしている。
それが楽しくてわざとそのまま唇を公子の耳元にピタリと付け綾時が囁いた。
「じゃあ、お喋りはこの辺にしておこうか」
綾時の手が腹部から上へ、ブラに整えられた柔らかな谷間を進む。
綾時は谷間を何度も行き来し、気が済むとブラの布地に指を掛けてずらす。
掌で押し上げる様に胸を拘束から外すと、その頂を摘んだ。
「あっ…」
びくりと公子が震える。
指の間で挟んだり爪で弾いたりすると、違った刺激に堪らず公子がもぞもぞと身をよじるのが分かった。
柔らかな胸が胸板に押し潰される。
それは心地良く形を変えて、先端が擦れる度に甘い刺激と心の底から衝動が湧き上がった。
綾時は公子の首筋に口付けを落とすと、顔を胸元へ移動させ、空いていた方の胸の頂を口に含んだ。
「やっ」
公子が綾時のシャツを皺になる程にぎゅっと掴む。
口の中で愛撫すると、それは面白いように立ち上がり、硬くなった。
ちらりと公子の顔を見ると目を固く瞑って唇を噛んでいる。
『何故…君なんだろう』
綾時は唇を離す。
紅い舌と、ぷっくりと膨らんで赤みを増した頂との間をつぅと糸が引いた。
「公子ちゃん…」
「はっ……何?」
公子が吐息を洩らしながら潤んだ瞳で見上げてくる。
「髪、下ろして欲しいな」
―なんで?とは聞かなかった。
綾時に抱き起こされると公子は言われるがままに手慣れた様子でピンを抜き、細いヘアゴムを解いた。
バサリと艶やかな毛束が落ちてきて「これで…いい?」と、公子は恥ずかしげに綾時を見た。
「ふふ、やっぱり君は髪を下ろした方がもっと綺麗だ」
「やっぱり?」
「あれ?おかしいな。君が髪を下ろしたの見るの、初めての筈なんだけど…」
301 :
小望月:2009/12/03(木) 18:02:16 ID:ru5nN6eF
修学旅行の露天風呂でちらりと見た気もするが、その時ではない。
いつだったか、もっと前に…。
「綾時?」
呼び声にはっとすると公子が心配そうに顔を覗き込んでいる。
「ああ、ごめんね。何でもないよ」
綾時はばつが悪そうに笑ったかと思うと公子を抱きしめた。
鼻や頬に彼女の髪が触れると、その柔らかな香りと感触に何故かとても安心する。
それと同時に体の奥、まるで心臓が握り潰される様に痛んだが、綾時はそれに耐える様に彼女の小さな体にぎゅっと強く力を込めた。
「なんでだろう…君とこんなに触れ合えて嬉しい筈なのに、痛くて苦しいよ。っどうして…」
綾時は公子の髪に顔を埋めながら呟く。
「もっと、君を近くに感じる事が出来たら…痛くなくなるのかな。でも、怖いんだ…。初めてだよ、こんな気持ち」
呟きは次第に涙交じりに、なっていく。
そんな綾時の様子に、公子はなだめる様によしよしと髪を撫で、身体を離して綾時の頬を両手で包み込む。
綾時の目からは一筋二筋、涙が流れていた。
「綾時、もっと触って。私も、もっと綾時を感じたいから」
そう言うと公子は綾時の額に軽くキスを落とし、気崩れた服から袖を抜き取る。
そして背中に手を回してブラのホックを外した。
形の良い乳房がふるりと揺れたかと思うと公子は綾時のズボン越しに彼の要所に触れる。
「ちょっ…公子っ」
「言ったでしょ。私も綾時を感じたいの」
公子の手が妖しくするすると撫で上げると、少しずつ布地がせり上がってきた。
「直接、触っても良い?」
やはりまだ気恥ずかしいのか、公子は顔を下げたままつつと指で先端をなぞる。
「っ…君がしたいなら、いいよ」
綾時は努めて穏やかな口調で了承した。
こくんとそのまま公子は頷くと、四つん這いになってカチャカチャと慣れない手つきでベルトを外し始めた。
やっとの思いでベルトを外し、一呼吸するとファスナーを下ろす。
下着を破りそうな勢いを持ったそれを、公子はゆっくりと拘束から解き放った。
そして恐る恐る指を伸ばして竿に触れる。
そのぎこちない手付きに、多少余裕を取り戻した綾時がからかう様に笑う。
「やっぱり、慣れてなかったんだね。こんな大胆な事するから、ちょっと心配しちゃったよ」
「う、嘘なんて吐く訳ないでしょっ。その…というか、こんなの…初めてだし。……馬鹿っ」
公子がそれを握る手にぎゅっと力を入れると「うっ」と綾時が苦し気な声を出した。
「ご、ごめんっ」
「だ、大丈夫だけど。その…もうちょっと優しくしてくれると嬉しいな。じゃないと」
―抑えが利かなくなりそうで…。
まだ余裕有り気に笑う綾時に、公子の負けず嫌い気質に火が点いた。
公子はキっと綾時を睨み付けると肉幹の先端に吸い付く。
「あっ…なに、す」
公子の突然の行動に不意を突かれた綾時が堪らず声を洩らした。
そんな事お構い無しに、公子はじゅるりとわざと音を立てながら強く吸い、手で包み込むように擦る。
決して多くない知識や思考を巡らせ、同じ刺激ばかりでは駄目だと舌や、ぽってりとした唇を使い、根元から先までまんべんなく愛撫した。
「ちょっ…あっ」
綾時の熱を帯びた声を聞いて、してやったりと思ったその時だ。
どろりとした液体が公子の口の中に注がれた。
「んむっ…」
公子が驚いて口を離すと熱い白濁が流れ出た。
「ごめんっ公子…。平気?」
綾時は慌てながらも公子の肩を支え、片方の手で顔に触れたが次の瞬間絶句する。
あろうことか公子は口内に残る精を、喉を鳴らしてこくりと飲み込んだ。
「公子…」
「うっ…ん、ごほっ…ふ…」
公子は少しむせて涙目になりながらも笑顔を作って言葉を発した。
「これも、綾時でしょ?」
綾時はその妖艶な姿に自制を失い、肩を押して公子を再びベッドへ押し倒した。
302 :
小望月:2009/12/03(木) 18:04:23 ID:ru5nN6eF
『君を傷付けたくない…でも…もう』
「…本当に、君は不思議な子だね。もう最後まで止まれないけれど、本当にいいのかい?」
いつもの、穏やかで涼しい笑顔。
しかし、その真っ直ぐな瞳の中には切なげな光とぎらついた何かが揺れている。
公子はそっと綾時の背に手を回してきゅっと力を込めた。
綾時の手が太腿を妖しく這いながらスカートの裾を押し上げる。
秘所まで辿り着くと、下着越しに割れ目を指先でなぞった。
「っ…」
公子が少し震える。
「濡れてる…」
下着越しにも濡れているのが分かり、綾時はわざと公子の目に視線を絡ませながら笑う。
「そんな事、言わないで…良いよ」
公子が顔を紅潮させて堪らずに目を逸らした。
綾時は公子の下腹部へ指を動かすと、ショーツへ滑り込ませた。
ちゅぷと言う水音が静まり返った薄暗い部屋で淫らに響く。
公子の秘部が十分に濡れている事を確認した綾時は、その愛液を自らの指に絡ませると充血して起ち上がった小さな肉芽を擦り上げた。
「んあっ」
電流が走ったような感覚に公子の背中がしなり、跳ねた。
綾時は緩急をつけながら肉芽自体を、その周囲を濡れた指で丁寧に刺激する。
「やっ綾…ぁっあ」
刺激する度に背中に公子の爪が食い込む。
「も…っ駄目っぁあっ」
一層強くその先端を刺激した時、公子の身体が一際大きく跳ねて硬直した。
力無く綾時の背から腕が外れ、そのままぐったりと公子の身体は重くベッドに沈んだ。
「はっ…ぁっ…」
「僕だけなんて不公平でしょ?」
他人に与えられる初めての絶頂に呼吸や鼓動を乱され、思考を奪われた公子に綾時がうっすらと額に汗を浮かせながら笑い掛けた。
「綾、時…………―しい」
「ん、なにかな?」
消え入りそうな微かな声に彼女が何を言ったのか綾時には察しが付いたが、敢えてもう一度聞き返す。
そんな綾時に、公子は熱く熱を帯びた吐息を洩らしながら目に涙を溜め、懸命に声を絞り出す。
「綾時……欲しい、よっ」
「…ありがとう。僕もだ…」
言ったと同時に綾時は公子のショーツを引き下ろし、スカートを腰から器用に抜き取った。
一糸纏わぬ姿の公子の大腿を持ち上げ、ゆっくりと足を開かせると硬くなった肉幹の先端を秘所にあてがう。
公子が不安そうに自らの指を咥えながらその様子を見ているのに気付いて、綾時は「大丈夫。目を閉じて力を抜いて」と一言なだめた。
そしてにゅるりと一度割れ目をなぞると、少しずつ幹を入れていく。
「ふっ…ん」
異物感からか公子がくぐもった声を洩らす。
なるべく苦痛を与えないように綾時は慎重に腰を埋め、なんとか根元まで挿入した。
「は…公子、大丈夫?」
「うん…だいじょう、ぶ。だから動いて、良いよ。もっと…感じて」
辛そうな気色を含んだ問いかけに、公子も精一杯答える。
綾時は返答の代わりにゆっくりと腰を動かす。
公子の中は思いの外きつく、まだ動き始めたばかりだと言うのに搾り取られそうだ。
「っあっぁん…は」
徐々に律動を速めていくと苦しそうに呻いていた公子の声が、次第に濡れた嬌声へと変わっていく。
もっとこの声を聞きたくて、綾時は引いた腰を勢い付けて奥へと打ち付けた。
「ぅあっ…りょ、じっ」
公子が目を見開いて悲鳴に似た声を出す。
「公子…っ、もっと呼んで。僕の名前…お願い」
「っ…綾、時っ…綾時っ…」
その願いに応える様に、細い腕で必死にしがみ付きながら公子は綾時の名前を呼び続ける。
303 :
小望月:2009/12/03(木) 18:07:20 ID:ru5nN6eF
そんな彼女が愛しくて綾時は苦しくなると分かっていながらも深く長くその唇に口付けた。
そして繰り返し、その度に深く腰を打ちつけているうち、とある箇所を擦ると強く締め付けられる事に気付く。
―ここが、好いのか。
綾時が其処を擦り上げるとやはり公子の身体は大きく反応し、締め付けは強くなり、綾時自身にも耐え難い刺激が襲う。
其処へ何度目かの刺激を与えた時だった。
「っああぁ」
「っぅっ…く」
堰を切ったように急激に締め付けられたかと思うと、綾時も搾り取られるように果て、その精を注ぎ込んだ。
―――夜。巌戸台、長鳴神社。
公子と綾時は先程の情事が無かったかの様に談笑している。
「今日はありがとう。楽しかったよ」
綾時が微笑んだ。
「こちらこそ…」
公子も少し顔を赤らめて返礼する。
「今日は、夜空がとても綺麗だ」
「そう?いつもと同じに見えるけど」
「ほら、月があんなに近い…」
そう綾時が指差す月は、もう殆んど満月の状態だった。
「そういえば、明日は満月なんだって」
『満月』と言うと公子にとっては落ち着かないというか、戦いが終わってしまった今でもなんだか心地が悪い。
少し表情を曇らせたそんな公子の心情を知ってか知らずか、綾時は言葉を続ける。
「僕は満月が一番好きなんだ。なんでか分らないけど…。でもいつか君と一緒に眺められたらいいな」
満月はまだ受け入れ難いけれど、子供の様に嬉しそうに話す綾時の言葉に公子はくすりと笑いを洩らす。
「…そうだね。また学校の屋上とか良いかも」
「うん。それにしても本当に、綺麗な世界だ…」
そう呟く綾時の横顔は、少し悲しそうに見えた。
その表情に少し引っかかったが、公子はぱっと明るく話題を振る。
「そういえば、もうすぐクリスマスだね」
「え?ああ、そうだね」
「一緒に、過ごせるでしょ?」
「勿論だよ。でも、僕クリスマスの過ごし方ってよく分らないんだ。教えてくれる?」
あんなに女の子と食事とかデートとか言ってた割に浮世離れしすぎた発言に公子はぽかんと口を開ける。
「どうしたの?口開いてるよ?」
その様子に不思議そうに綾時が近寄って来て距離数センチまで顔を近づけて来た。
「なっ何でもない!」
公子はズサっと後退りして咄嗟に体を守る。
「変な公子」
「綾時だって変じゃない」
「そうかな?」
綾時は考え込んでいる。
「でもさ…」綾時が口を開いた。
「やっぱり、良い名前だな。君に呼んでもらうと、すごく嬉しくなるんだ」
「綾時?」
「うん」
綾時は幸せそうに目を細めた。
「公子…好きだよ」
「私も、綾時」
どちらからとも分からずに歩み寄って、軽く口付け、すぐに離れた。
「…そろそろ本当に冷えて来ちゃったな。もう見送りはこの辺で良いよ」
「うん、分かった」
二人は手を繋いで石階段を下りるが、下の道路に着いたところで綾時がその手を離した。
「じゃあ、また」
「うん。また明日ね」
笑顔で別れると、綾時は何処へ帰るとも知れない帰路を彼女の温もりを携えて闇に消えていった。
―END
GJ。いやぁ、綾時の悲恋属性はグッと来るな
終わった…が、甘いっ甘すぎる
自分でもむずむずしてきたわ
むずむずついでにこれ続編的にクリスマスネタ思いついたんだが書こうか迷う。
この2人はどう足掻いてもシリアスになるからな…どうしよう
>>305 GJ!綾ハムもかなり好きだからすごい嬉しい
続きもぜひ書いてくださいお願いします
携帯から悪い
もしガキさんが修学旅行に参加してたらの妄想が止まらなかったので…
女風呂に男がいる…!
女性陣は混乱と怒りで今にも男性陣を処刑しそうだ…。
「おい!おめぇらそっち行くんじゃねぇ!そっちにはあいつが…」
言い訳をする男性陣の後ろから見知った声が聞こえる。声の主は荒垣だった。
トレードマークのニット帽を外し、他の男性陣と同じく下半身にタオルを巻いただけの姿で現れた。いつもより焦った様子で、声を荒げている。
その姿を見た少女が自分の姿もタオル一枚なのも気にせずに荒垣に走り寄っていき、抱きついた。
ドボン!と音を立てて、荒垣と少女、公子が湯の中へ倒れこむ。湯から顔を出した荒垣は自分と向かい合わせの状態で頬を膨らませた公子に声をかけた。
「お…おい」
「ダメですっ!」
「な、何がだよ」
「ダメー!!」
公子は荒垣の頭を抱えこみ、ダメですよっ!と言い続けている。当然、荒垣の顔は公子の柔らかな胸に包まれていて…。とりあえず顔を上げようとすれば、怒った公子に更に胸を押し当てられる。荒垣はどうしたらいいかわからずに混乱した頭で公子に問いかける。
「おい、公子…」
「ダメですから!」
「だから、何がだ!」
「私以外の女の子の裸は見ちゃダメですっ!」
…公子の答えに荒垣は力が抜けた。不可解な行動の原因は全て公子のかわいらしい嫉妬だった。
荒垣は公子の胸から無理矢理顔を離し、泣きそうな顔の公子へ笑いかける。
「…バーカ、おめぇしか見えねぇよ」
「そもそも!なんで女風呂に来たんですかっ!」
「そ、それはだな…伊織達が女風呂に行ったんで止めにいこうと…」
荒垣が公子をぎゅうと抱き締めて耳元でボソボソと呟く。
「…おめぇの裸、見られたくなかったんだよ」
「…先輩っ!大好きです!」
甘い雰囲気の中抱き締めた公子の肩越しに荒垣が見た男達の氷像の瞳は、文字通り氷の様に冷たい目で荒垣を睨んでいた。
改行とかおかしかったらすまない…
>>305 綾ハム最高でした!
続きも待ってます!
ガキさんと一緒に修学旅行行けたら楽しかったろうなぁ
293ですがあまりのテオに対するカンフル剤の酷さにぞくぞくした。
俺ドMかもしれんと思いつつテオハム書いたので投下してみる。
国語力がないのは仕様ですので先に全裸で土下座しておきます。
「私にもお教えできることがありますよ」
そう悪戯っぽく笑ったテオドアは幼児のように公子の後をついてきたひととは別人のようで、
いまここにいるひとは誰なんだろうと考えた。
外から漏れる生活音や少しつめたい部屋の空気。
そんな日常とはかけ離れたベッドの音、衣擦れの音、耳をくすぐる男の吐息。
そのどれもが公子にとっては初めてのことでどうしていいか分からずただぎゅっと目を瞑った。
「公子様、目を開けてください」
この罪のひとときを忘れないでくださいと耳元で囁かれる。恋愛経験なんて皆無に等しい公子に彼の台詞はいささか刺激が強すぎる。
「テオ…、怖いよ」
怖い−−−なにもかもが初めて。
このひとの事で頭がいっぱいで、親友のゆかりへの友情や真田先輩への尊敬、美鶴先輩への憧れや、天田君への母性愛とも違う、好き。
ぎゅうと抱きしめるだけでは物足りなくて、恥ずかしくて仕方がないのに触れれば安心してしまう。
お別れと言われて衝動のままに嫌といってしまった自分の中の嵐。
恋は落ちるものだと友近君が言っていたけれどまさにそんなものだったんだと、公子は身をもって知る。
墜ちる−−−、日常から非日常へのシフト。思考すらおかしくなる恋の戸惑い。
助けて、と公子は戸惑いの元凶へと助けを求める。
一方のテオドアもまた、実感を与えてくれる唯一の彼のひとに恋狂う。
命をかけて求めるものは、答え。
自分とは何者か…それだけを求め続けていた彼が出会った一人の小さなお客人。
少女特有の快活さと無邪気な笑顔。彼女の心(ペルソナ)の全てを本に書き綴っても、彼女の本質は全書に書き綴れない。
知りたくて、暴きたくて、彼女の住む世界を案内してもらっても分からない。
触れる度に湧き上がるこの心の源泉を、彼は知らなかった。
「大丈夫ですよ、ほら、顔を上げてください」
そう言うと少女は真っ赤な顔でうつむいていた顔を上げる。
「んっ、…は、−−−っン」
唇を塞ぎ、怯える舌を宥め歯列をなぞれば、遠慮がちだが返してくる。
呼吸の仕方も分からないのか咽せながらも自分を求めてくる姿が愛しくて、シャツのボタンを外し、ブラウスをくつろげさせた。
乳白色の肌が覗き、ブラジャーに押さえつけられた胸が呼吸にあわせて小さく上下する。
「綺麗ですよ」
そう言うと公子は泣きそうな表情で「そんなこと、ない…」と恥らう。
フロントブラの留め金を外せば形のよい乳房が手に収まる。頂をゆっくりと舌で転がせば公子は「ひゃっ、ぁ」と驚いたように啼く。
その姿があまりにも可愛くて、うなじから鎖骨、胸、腹へと舌をなぞらせれば、先ほどまでは苦痛をこらえるかのようにくぐもっていた声がだんだんと熱を帯びてくる。
「やだ…私ばっかり、こんなの、嫌」
自分ばかりがこんなに恥ずかしい思いをするなんてと恨めしげにこちらを見る彼女に少し笑いがこみ上げてくる。
では、とテオドアは彼女の体を折り、自分の指を彼女の口元に押し当てる。
「でしたら、舐めていただけますか?」
そう言うと公子は意味が分からないながらも、こう?と遠慮がちに言いテオの形のよい爪を舌でくすぐる。
最初は猫がクリームを舐めるほどの遠慮がちな動きだったが、「ええ、そうですよ」というテオの促しに動きが大胆なものとなる。
くちゅくちゅと指先から手のひらまで公子は舐めていたが、その動きが突然止まる。テオドアの歯がアキレスのあたりをやんわりと噛んだからだ。
「−−−っ、ん…っンむ」
足の指、膝裏、太腿とだんだん核心に近づくにつれ、公子の息も荒くなる。
そして最後に残ったショーツの布地を舌が這えば公子のくぐもった呻きが部屋に響いた。
「濡れていますね」
楽しそうに言われるとどうしていいか分からない。本や友人から行為については教えられてはいたが、実際に相対すると頭が真っ白で体が動かない。
「失礼します」
そう言ってぐっしょりと濡れたショーツの下ろすとつやつやと濡れたそこが太陽の下に晒される。
小さな花弁と閉じられた貝。捲れば硬くなったクリトリスが見える。
テオドアは小さく息をついておもむろに顔を寄せた。
「て、テオさんなに、いやっ!」
公子はテオドアの暴挙に驚いて足を閉じようとする。しかし、上からのしかかられているので身動きが取れない。
「ああっ、やっ…ん、くっ」
ひくひくと足を強張らせて公子は唇を噛む。でんぐりがえりのような体勢なので自分の恥ずかしい場所を啜られているという事実がまざまざと見えてしまう。
背筋を疼きが支配して、恥ずかしくてたまらないのに気持ちがいい。
「やぁ…ぁ、ァあん!」
とろとろと愛液が公子の腹を濡らすのが分かる。いつのまにか拒んでいた手は公子の口元に当てられ、テオドアの手が公子の膣壁をまさぐる。
「死んじゃう…アァ…やだ、たすけ、て」
誰もいないとはいえ、いつ誰かが帰ってくるか分からない。
そう思ってこらえていた声はもう我慢ができない。
テオドアの指が激しく中の一点を擦りあげる度に激しい疼きが公子を狂わせる。
「公子様…いいですよ、さぁ」
「やっ、−−−−−!!」
公子は最後激しく二、三度震えて、くたりとなった。
唇からこぼれる唾液、うっすらと汗ばんだ肌、膣からこぼれる愛液。
とろりと夢心地のような表情の少女はひどく淫らな姿なはずなのにいやらしさよりも清らかなものに映る。
「公子様、すみません」
テオドアは謝罪を口にする。おそらく彼女にとっての初めてを貰うことへの謝罪。
罪の共犯者に仕立て上げることへの謝罪。彼女の人生に疵をつける事への謝罪。
暗い喜びと申し訳なさ、それでも萎える事のない欲望を自嘲しながら、狭く潤んだ肉を掻き分ける。
「−−−ぃ…、ッ」
成人男性の、それも体格の良い男性を体に受け入れるには、いまだ未成熟。
彼女の中はきつく、テオドアを頑なに拒む。
「公子、様…」
痛くて、誰かを受け入れる事がこんなにも苦しいとは思わなくてどうしたら良いか分からない公子を気遣うように、
すこし苦しそうにこちらを気遣うテオ。
「だ、いじょう…ぶ。」
だから、続けてとわななく唇で伝えるとテオドアは困ったように公子の唇を指でなぞる。
「少し苦しいかもしれませんが…すみません」
繋がった状態でかがみこんで公子の唇をふさぐ。
その状態で一気に押し進められて公子は足を強張らせて苦痛をやり過ごす。
苦痛のあまり、ついテオドアの背中を掻いてしまった。
指先にぬめる感触があるのできっと怪我をさせてしまった。
「ご…めん…」
痛みの中そう謝ればいとおしむかのように前髪を撫ぜる手の感触。
その手の暖かさがやはり愛おしい。
「平気だから…だからもう」
動いて。
そう呟くとテオドアは戸惑いと、情欲を混ぜた表情でよろしいので?と問いかける。
公子だってこの状態がきっとテオにはつらいということが分かる。
痛いし苦しいけど、けど、それ以上に気持ちよくなってほしい。
だから、と公子は許しのキスをテオドアに仕掛けた。
「あっ、…テオ、ておっ!」
ぎしぎしと2人分の体重で悲鳴を上げるベッドを無視して公子はテオドアの名を呼ぶ。
テオドアもまた余裕のない表情で公子へ腰を打ちつける。
男と少女、この時間だけは、二人だけの時間。
テオドアの首に腕を絡め、首筋に吸い付く。
赤い鬱血、このひとが今だけ自分のモノであるという証。
離れたくない、離したくない。
このひとがくれる痛みも快楽も何もかも全部食べてしまいたい。
けれどこのひとが私の為に身を引こうとしているのが分かる。
このひとは住む世界が違う。悲しいけれど、彼が言っている事はほんとうの事−−−。
好きなのに、お互いに好きなのにどうして彼と私は"おんなじ"ではないのだろうか?
離れたくない…離したくない…その心のままに、公子は彼の体に力一杯縋りついた。
---fin---
>>311 GJ!!
ツボすぎてうまく言えないが、二人の切ない心情がすごくよかった
エロいのに綺麗な文章でこういうの大好きです
>>311 お疲れ
待ってたよ!GJ!
そして同じく凄くツボに入った
テオハム好きだから書いてくれて感謝感激
>>268 ゆかりのエロ方面での掘り下げねぇ
屋久島のあの夜とかはありそうでないな
職人さん達ぐっじょぶ!
綾ハムもテオハムも大好きな自分には至福の時でした。
餅ハム、荒ハム、テオハム
皆様ほんとうにGJ!
三作品とも最高でした!
連続の投下に嬉しい悲鳴。
特にテオハムの職人さん、文章が好みでたまらんです。
>>210です。みんなGJありがとう。
続き的なものを書いたのでまた投下するよ。
今度はえっちシーンすら出てこない罠。
エロパロ板なのにいいのか?と思ったけど自重しない。
テレッテが異常に優遇されてるのは、中の人がテレッテ大好きだから。
1学期本気でテレッテを落とそうとしたのは秘密。
>>210は病み肉さんをリスペクト・インスパイヤしております。
眠れない。夢ばかり見る。
父親の夢、チドリの夢、影時間の夢、とっ散らかった夢。猫の鳴き声。
まどろみから醒めて携帯に手を伸ばす。まだ5時半前だ。起きるには早すぎる時間だが、枕に顔を埋めても眠れそうにない。
たまには、コロマルを朝の散歩に連れ出してやろう。いつもアイギスや天田にばかり夜の散歩を任せているのも申し訳ない。そもそも、順平は前回の作戦における失点を取り返さなければならないのだ。些細なことでも得点を稼がなければ――
そんなことを思いついてしまったのが運の尽きだった。
部屋を出て、ラウンジへと足を運ぼうとすると、進行方向右のドアが開いているのが目に入った。
この部屋の主は、つい1月前にこの寮に戻ってきたばかりの……と思い出している順平の前に、なにやら信じがたいものが姿を現した。
濡れて艶のある、赤みがかった髪の毛が肩の辺りで揺れている。
思えば順平は、髪を結っていない公子を見るのは初めてだった。日頃頑張りすぎじゃないのかと心配になるほどの活躍を見せている彼女だが、今は折れそうな風情である。
おーい公子ッチ、大丈夫かよ? と声をかけようとして、順平は恐ろしいほどの違和感の正体に気づいた。
ここは2階、男子フロアである。漢の称号を持つとはいえ女子の公子が、この払暁の時間にいていい場所ではない。
処理落ちを起こしている順平をよそに、ドアの陰からもう一人――この部屋の主が姿を見せた。
荒垣はニットキャップもかぶっておらず、上半身に至っては裸である。鎖骨と肩の辺りに赤い痣が浮いているのが異様になまめかしい。
「……歩けるか?」
荒垣は、常からはありえないほど穏やかに、優しく囁いた。
「ん……ちょっと、痛いです」
対する公子の声音は、やはり弱々しい。
「悪い。ダメだな、加減できねぇ」
「先輩のせいじゃないです、私だって……」
「今日はタルタロス行くな……ってそういうわけにもいかねぇだろうな」
「明日は満月ですからね」
「行くなら、絶対俺を連れてけ。守ってやるから」
「先輩私よりレベル低いじゃないですか」
「……そばにいさせろ。あと、水着やあのトチ狂った鎧もどきは着るなよ。絶対に」
「なんでそんなこと言うんですかぁ?」
公子の声に笑いが含まれる。
「なんでって、あのな……」
荒垣は髪をかき上げ、頭をかいた。
「俺はお前の……その、彼氏になったんだと思ってるんだが、間違ってんのか?」
その問いには答えず、公子は荒垣の頬に手を伸ばした。荒垣は心得たかのように屈む。
「……キス?」
思わず口に出していた。お調子者の仮面をかぶることさえ忘れていた。
互いしか見ていなかった公子と荒垣は、ゆっくりと順平に向き直った。公子は落ちそうなほどに目を見開いている。
「じゅ、順平……あんたいつからいた?」
「え、え、えと……公子ッチがドアから出てきたとこから」
「全部か……」
公子はその場に座り込んだ。
その横で仁王立ちする荒垣は、首筋どころか上半身まで真っ赤に染まっていた。
荒垣は素肌の上にコートだけ羽織り、公子に手を引かれて廊下に出た。立ち話も何なので、と河岸を移そうとしたはいいが、ラウンジを提案すると「コロマルに見つかる」と荒垣が嫌がる。かといって順平も、二人が愛を育んでいたと思しき部屋に入り込むのに抵抗があった。
結局公子の提案で、無人であろう作戦室に忍び込むことになった。
順平が一人がけソファに腰を下ろすと、二人は当然のように対面の二人がけソファに座った。男の長い腕が、女の頼りなげな肩に回っている。荒垣も、もっとも見られたくないところを見られて開き直っているのだろうか。やってらんねーと思ったが口には出さない。
「えー……と、お二人はこの時間まで何をなさってたんでしょーか?」
少しでも調子を取り戻さないと、ナチュラルに幸せを撒き散らすカップルの惚気で溺死しかねない。順平は敢えておどけた。
ところが二人はその上を行った。
「な」
「何って……な」
寄り添ったまま至近距離で見つめあい、赤面している。バカップルである。すっかり空気にされている順平は頭を抱えた。
「あーあーあー! 要するに口じゃ言えないことなさってたんですね!」
「そんな変なことはしてない」
公子はそっぽを向いて唇を尖らせた。話がずれている。
「見つけたのがオレでよかったッスよ。真田さんに見つかったら、今頃どうなってるか」
「アキがどうした」
荒垣はきょとんとしている。気づいていないのか。それはそれでよかったのかもしれない。親友の想い人を奪ってしまったと知ったら、荒垣の心も休まらないだろう。
「あー……」
公子が割り込んできた。聡い彼女は、何かしら気づいているのかもしれない。
「こんなとこ見られて、図々しいお願いかもしれないけど」
公子はうつむき、唇を結んだ。
「次の作戦が終わるまで、私たちのこと秘密にしてほしいんだ」
リーダーがメンバーと恋して浮かれてたりしたら、他のみんなに示しがつかないし……と訥々と言葉を紡ぐ公子の肩を、荒垣が励ますようにさすっている。言行不一致の極みである。
(まー、オレが黙っててもバレバレだと思うよ?)
と思いはしたが、順平はリーダーの気概と荒垣の愛情に敬意を示すことにした。
なぜか荒垣と連れ立って、公子を自室へ送る。3階の一番奥で別れを惜しむ恋人たちを、順平は階段の前で見守った。
ドアの閉じる音がして、荒垣がこちらへ引き返してきた。
「悪い」
「いえ」
そのまま肩を並べて階段を下りる。いつもの仏頂面を取り戻した荒垣が、思い出したように呟いた。
「ありがとうな」
「へ?」
順平には礼を言われるようなことをした覚えがない。目を白黒させていると、荒垣は肩をすくめた。
「写真のことだよ。あいつから聞いた」
ああ、と得心する。
「俺が学校行ってりゃよかったんだけどよ」
とはいえ、盗撮写真の件は公子のためにしたわけではない。性別を超えて絆を築くことのできた親友を、ああいった形で貶められるのが我慢できなかっただけなのだ。
部活をかけ持ちして、委員会や生徒会まで引き受ける公子に負けたくなかったという、順平のつまらない、取るに足らないなけなしの矜持のなせる業なのだ。
うまく表現できなかったが、荒垣は順平の気持ちを理解してくれたようだ。
「お前みたいな奴が、あいつのそばにいてくれてよかった。あいつのこと、見守ってやってくれ」
ピーコートの肩をすくめて笑う姿が、まるで今にも消えてしまいそうに思えた。順平は、慌ててひょうげ者の仮面を身につけた。
「やだなぁ、公子ッチにはこれからずっと荒垣先輩がいてあげるんでしょー!?」
「できればな」
そう返して、荒垣は自室に消えた。
順平は既にコロマルの散歩へ行く気も失せ、順平は自室へ戻ってベッドで大の字になった。
「それにしても、あの公子ッチと荒垣先輩がねー」
順平やゆかりと話しているときはあまり性別を感じさせない公子だが、先ほど恋人に身体を預けていた時は確かに女の顔をしていた。チドリのことしか考えられなくなった順平でさえ、一瞬どきりとしたほどだ。
荒垣にしても、路地裏の溜まり場で見た時は、人の一人二人も殺しているんじゃないかという雰囲気を放っていた。
寮に戻ってきた当初も、旧知の真田や美鶴にしか心を許しておらず、2年生が話しかけても肩を突っ張っていた。公子へ向ける柔らかな表情を見ると、恋というのはこれほどにまで人を変えるのかと感嘆してしまう。
そんな二人が、心底羨ましい。
「オレもチドリンとそのうち……」
チドリのハートをゲットして、あの二人に惚気返してやりたくなった。
ところで、荒垣は胸のキスマークに気づいているのだろうか。「先輩、愛されてますね!」とでも言ってやればよかった。それぐらいのことは許されるはずだ。
何にしても、すべては当座の作戦が終わった後だ。公子のため、荒垣のため、チドリのため、そして何より自分のため。
順平は静かに決意を固めた。
投下終了。
もっとラブラブを書きたいけど、設定やEDを無視しないとやってられないOTL
いっぱいいっぱいなガキさんや早漏脱出を目指すガキさんを書きたいので、
また投下する時もやさしくしてください ノシ
まずは10月を乗り越えないとな…
投下終わり? なら私も提出していいかなー。やっと書き終わったよ。
甘い話しか書けないと思っていたのに
>>285のおかげで病み肉を書くことができた。
>>285には心から感謝する。ネタ提供ありがとう。
カプ:真田×ハム子
卒業式一日前。ハム子やアイギスもみんな記憶を取り戻していない状態。
封印? なにそれおいしいの?状態。一見、甘そうに見えるけれど……。
三月四日。
卒業式を明日に備える月光館学園はその準備のために慌しかった。
二年生ということで式場の清掃を任されていた公子は、寮へ帰ると参考書が詰まった重い鞄をベッドへ投げ捨て一息つく。
明日は卒業式。そして春になったら自分は三年生になる。
それは明日を境に年上の恋人、真田明彦とはもう学校では会えなくなってしまうということだ。
寂しくなってしまうが、仕方のないことだった
真田と付き合い始めたのは一年も満たないというのに、たくさんの思い出を真田は与えてくれた。
登下校は必ず一緒だったしお昼も一緒に食べた。放課後にはモールや商店街に寄り道したこともある。
時々クラスメイトの順平がはがくれに誘ってくれるけれど、他の男と一緒にいるなと真田が言うのでいつも断っている。
そのせいで「お熱いですなー」と茶化されてしまうが、悪い気持ちはしない。
色んな場所に出かけて、一緒に美味しいものを食べ、素敵な贈り物もいくつも貰った。
学校を卒業しても好きなことには変わりないと告げられた時は天にも昇る気持ちだった。
(真田先輩と一緒に過ごしてきた時間。絶対に忘れない)
思い出を噛み締めるために、公子は自室を出て寮内を散歩してみた。
ラウンジや休憩場など真田と過ごした場所を覚えておきたかったからだ。
1階から順に上へとあがっていくと、あっという間に最上階の4階へ辿り着いてしまった。
4階には寮生の部屋は一室も無い。奥に大きな扉があるが、開かずの間となっていて誰も中がどんな風になっているかも知らない。
ノブを回しても、鍵がかかっているためやっぱり開かない。
でもどうしてだろう。自分はこの部屋のことを知っている気がする。
転校してから一度も4階を利用したことはないはずなのに、頭のどこかで何かが引っ掛かっている。
記憶を振り返ってみると色々と分からないことがたくさん出てくる。
そもそも何故、転校生で後輩の公子が学校の人気者である真田と付き合うことができたのだろう。
接点は同じ寮に住んでいるということだけで、後は何の繋がりも無い。どのような形で出会ったのかすら曖昧だ。
自分なんかよりも同じ三年生の桐条先輩の方がよっぽど釣り合っているように見える。
記憶の食い違いは他にもあるはずなのだ。でもそれが何なのか、分からないものが何なのかすら分からない。
扉の前で棒立ちになり考え込んでいたら、階段側から声を掛けられた。
「公子!!」
弾かれたように振りかえると、そこには真田が立っていた。
真田は無言で階段を上り終えると公子の両肩を掴んで詰め寄る。少し力が入っていて痛い。
「真田先輩?」
「どうしてここにいる? ここには何もないだろう?」
顔を近づけて公子の瞳を見つめる。その目に焦りのようなものが見えるのは気のせいだろうか。
「ちょっと探検してたんです。明日は卒業式ですから何だか落ち着かなくって」
「…………本当に?」
「はい」
「そうか……」
安心したようにため息を付くと、真田は公子を解放する。力を入れすぎたせいで制服に皺が残った。
「真田先輩こそどうして…」
「公子」
言葉を遮り、真田が公子を優しく抱き締める。
「ちょ、先輩。ここ廊下!」
「俺達は恋人同士だろ? 敬語と先輩呼びはやめるって言ったじゃないか」
「あ、そうだった。ええと……明彦」
「よし」
満足気に真田が微笑む。耳元で囁く吐息にドキドキする。
「ここは寒いから俺の部屋に行くぞ」
「うん。あのさ…明彦」
手を引いて階段まで連れて行こうとする真田を呼び止める。
真田は首を傾げながら公子の言葉を待った。
「明彦はこの扉の中がどうなっているか知らない? ゆかりに聞いても分からないって言っていたから気になって」
「さぁ、俺も知らないし興味も無い。話はそれで終わりなら行くぞ」
「あ、待って」
今でも無理に部屋から遠ざけようとする真田をさらに止めて、公子は前々から疑問に思っていたことを口にした。
「私達って、どうして付き合っているんだっけ?」
「いきなりおかしなことを言うな。どうしたんだ?」
「私、一年下だし転校生だし、ボクシング部のマネージャーでもなければ明彦のファンですらなかったのに、どうやって付き合い始めたのかなって」
「何だそんなことか」
不安を拭うために優しく笑った真田は公子の頭を撫でる。
「俺のほうから惚れ込んでアタックしたんだ。そうだっただろ?」
「え? う〜ん、そうかな……うん。そうだった……かも」
「もしかして俺に言わせたかったのか?」
頬にキスをすると公子の顔が面白いほど赤くなった。
「ち、ちが……違う!」
もう数え切れないくらいキスをしたというのに初々しい反応に真田はまた笑うと今度こそ公子を連れて部屋へ向った。
もう何度も訪れた部屋へ通されるとベッドに並んで座り話をした。
話の内容は卒業式のことばかりだ。
「明日、卒業しちゃうんだね」
「ああ。学校もこの寮ともお別れだ」
公子の小さな肩を抱き寄せ、真田は公子の唇に口付けた。長い長い口付け。
「でも……お前のことは離さない。必ず会いに来るしメールも電話もする。卒業してもずっと一緒だ」
最高の言葉を愛しい人から貰い、公子は泣きそうになるのを堪えて真田に抱きつく。
小さな体を受け止める真田も幸せそうに口元を緩める。
「愛してる。公子」
「私も愛してる。明彦……」
そのまま公子をベッドへ押し倒すと、慣れた手つきで制服を脱がしていく。
脱がす間にもキスを贈り公子も真田の首に腕を回す。
公子の服を全部ベッドの下へ捨てると自分も生まれたままの姿になりまだ痕が残る白い肌に新しく花を咲かしていく。
「ん……あ……」
柔らかな乳房の形を変えて次々と刺激を与えていく。
「駄目、声……出ちゃう」
「大丈夫だ。隣には誰もいない」
今は部屋の主がいない隣の部屋にもたしか三年生がいたはずだ。
暴力事件に巻き込まれどこかの病院に入院しているのを噂好きのクラスメイトから聞いたが、あまりピンと来なかった。その人も卒業できるのかなと思う程度だった。
真田とは古い付き合いらしいが「高校生になってからは疎遠になった」と本人が言っていたからきっとそうなのだろう。
「明彦……もう我慢できない」
半端な快楽だけを得ているため、身体の奥が疼く。
それを見透かしている真田は焦らすように熱のある楔を濡れた入り口に添える。
「欲しいか?」
物欲しそうにひくつく割れ目をなぞりながら真田が聞いてくる。
「うん…うん!」
「なら約束してくれ」
公子の膝裏を持ち上げ、深く繋がるように準備する。
「明日、俺は卒業式に参加しない。明日は学校を出て二人だけで卒業式をしよう」
「え?」
突然の言葉に目を丸くすると、いきなり真田の欲望が膣内へ入り込んだ。
「ああぁぁぁ!」
欲しかったものをようやく与えられ公子の身体が歓喜する。
激しい抱かれ方にいつも意識が飛びそうになる。
腰を打ちつけ、中を抉っていく真田は何度も愛を囁いた。
その愛に応えると、公子の奥で熱が弾け公子もまた絶頂を迎えた。
疲れて寝てしまった公子の髪を梳きながら、真田は可愛らしい寝顔を見つめる。
ニュクスとの決戦後、ペルソナや影時間、タルタロスに関する記憶を仲間たちは全員忘れてしまった。
真田もその一人だった。残りの時間を同じ寮の住人としてこのまま過ごすものだと思っていた。
思い出すことなんてあるはずもなかったのに、真田は思い出してしまった。
きっかけは、恋人の公子から見覚えの無い指輪を見せられた時だった。
何故こんな可愛い後輩と付き合えたのか不思議なくらい幸せだった真田は、その指輪を見てすべてを思い出した。
それは望月綾時が公子へ贈った指輪だった。
「真田先輩がくれたんでしたっけ?」と無邪気に聞く公子は他にも貰った記憶がない品を真田に見せた。
今までの記憶を取り戻した真田は一度だけ公子に影時間のことを聞いたが、夢の話と勘違いされて終わってしまった。
公子も忘れてしまったのだ。仲間との思い出を思い出せないでいる。
それはとても悲しいことだったが、これは好機なんじゃないかと心の奥底でもう一人の自分が囁いた。
公子の周りには多くの人間が集っていた。そしてそれに繋がる大事な物もたくさんある。
記憶が白紙になってしまったのなら、今度は自分だけの記憶で埋めてしまえばいい。
そう結論付けて真田は公子の思い出を染め上げた。
前は頑として譲らなかった敬語を止めさせ、二人きり以外でも名前で呼ぶようにさせた。
授業は一緒にいられないが休み時間や放課後は常に一緒に過ごすようにし、男の誘いは全部断るように公子に言い聞かせた。
束縛すぎるんじゃないかと一度だけ不安に思ったが公子に「愛されているんだなぁって実感できて嬉しいです」と言ってもらえたのでその不安は一瞬で消し飛んだ。
指輪はもちろん処分した。キーホルダーや腕時計、鍵や巾着袋も全部全部全部。
貰った相手も貰われたことも忘れている公子は気にしなかったし無くした分を上書きするようにすべて真田が別のものを贈った。
公子が必要としているのは自分だけだ。他の男から与えられた思い出なんて忘れたままでいい。
4階の作戦室前で「真田先輩?」と声を掛けられたときは思い出してしまったのかと心臓が止まりそうだった。
記憶を呼び覚ますトリガーはすべて排除してきた。こんな所で失敗するわけにはいかない。
明日、三月五日の卒業式には絶対に屋上へ行かせない。公子の隣にはただ一人いればいい。
うっすらと微笑むと真田は眠る公子を抱き締めながら瞼にキスをする。
とてもとても優しく、愛しそうに。
「お前のすべては……俺だけのものだ」
以上。ダークタルンダ注意報でした。
あ、タイトル付け忘れた。
グッジョブ乱舞!
男の嫉妬容量は女の100倍的なたまらなさが…
グッジョブ!!
病み肉最高です!男の嫉妬たまらんw
乙。まさかこれほどまでとは……憎彦先輩怖っ!
病彦コワイヨー たまらんです
肉彦は病んでいるのも初々しいのも器用にこなすなー
荒ハムのラブラブっぷり・順平のいい奴っぷりにニヤニヤして
肉彦のヤンデレっぷりにニヤニヤした
どっちもグッジョブ!!
荒ハム、肉ハムの職人さん乙です!
ガキさんのハム子を想う気持ちとか、
肉彦先輩のヤンデレ具合、美味しくいただきました!!
みんなGJ!
肉彦って一歩間違うと意外と病み系に行きそうな気がする
順平片想いルートならハム子でヤンデレもいけそうな気がする
ハム子ってアンジェリークの主人公みたいだな
えっ
>>340 テレッテが「あの人本気になったら重そうだ」と言ったのも頷ける。
肉は妹、親友と執着し出した者全てに一途で熱心だから
恋人ともなりゃそりゃあ…
流れに逆らって天田→ハム子←肉とか透過しても許されるだろうか。
っつっても地の文ばっかりで会話がなかったり天田が自慰してるだけだけど。
どんとこい!
当方男ですがハイレグアーマー着て待ってます。
私女だけど、ブルーブーメラン着用で待ってる
私オカマだけど、メイド服着て待ってる
私ロボットですが男気の甚平着て待ってるであります
荒ハムGj!
テレッテが可愛いかった。自分も落としたかったんだぜ
なんだなんだこの大量豊作万歳は
みんなスーパーGJ!
355 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 09:58:00 ID:I93R3h9y
全部全部GJ!!荒ハムも病肉もすごいよかった。
>346がまだみたいなので、ちょっと失礼させていただきます
>320
>328
なんかありがとうございます恐縮です
拙作が皆さんの創作意欲の元になったとすればこれほどの喜びはないです
で、それに続いて投下するのがまたぞろ頭の悪いギャグで申し訳ない
カプ……と言えるのかどうかわからんが肉→ハム←荒修羅場もどきです
2周目プレイ前提でコミュはいずれも7程度と思ってください
ではどうぞ
全てが死の気配に包まれる影時間――中でも、濃密な虚無と絶望を内包している滅びの塔・タルタロス。
そのエントランスに、陰鬱な空気を吹き飛ばす少女の声が響きわたる。
「はい、皆さんちゅうもーく!」
愛すべきリーダーの今夜の出で立ちは、屋久島でも披露した水着姿だ。白地にピンクの格子柄、胸の谷間にリボンをあしらった大胆なビキニが、モデル裸足の顔とスタイルを引き立てる。
「今回の探索の主な目的は資金集めです。なので、塔内では基本的に散開して個別行動になります! もうみんなモナドブートキャンプ済みだしめったなことはないと思うけど、何かあったらすぐ風花を通じて知らせてください! 何か質問ありますか?」
「……」
「はい荒垣先輩!」
「あー……えーと、だな」
1番後ろでうっそりと手を上げた荒垣は、なにやら視線を泳がせている。
「……お前、なんで水着なんだ?」
…………。
「こないだゲットしたラクロススティックに似合う服が、これしか思いつかなかったので」
「そんな理由かよオイ!」
愕然とする彼の肩を、ハイレグアーマーで妖艶にキメた美鶴が叩く。
「荒垣……復帰したばかりだから仕方がないが、お前も早く慣れないと彼女の元ではやっていけないぞ」
「そうッスよ! ま、あれで戦闘や探索はソツなく引っ張ってってくれますから、安心して任せてだいじょぶっス」
そう言う順平は、執事服に釘バットという“発狂したレ○トン教授”とも言うべき風貌だ。
当の彼女は、荒垣の困惑などどこ吹く風。
「今日のメンバーは……ゆかりと、真田先輩と、荒垣先輩で! なお本日の私はバリバリ絶好調なので、一気に全フロア踏破する勢いで行っちゃいますよ! それじゃ、レッツゴー!!」
「……」
言葉を失い、荒垣は男気の甚平に包まれた肩を落とした。
――思えば、ここで断固として止めるべきだったのだ。だが、少し後に猛烈な後悔と命の危険に襲われることになるなど、この時の彼は想像もしていなかった。
彼女の指示と風花のサポートで、メンバーは順調に各フロアを征服していった。アイテムを全て回収したと見れば即座に次のフロアへ移り、行方不明者を発見したときのみエントランスに戻る。レアシャドウの出没するフロアでは散開を中止し、全員で確実に止めを刺す。
的確で無駄のない判断は確かに信頼に足るもので、荒垣も彼女を見る目を改めざるを得なかった。
「ダテにリーダーはやってないってか……おっ」
向こうの袋小路にアイテムらしきものを発見し、1歩踏み出した瞬間、
「うおっ」
「わっ」
何かにぶつかりかけ、とっさに飛びのいた。バス停を構えようとしたところで、ふっと拍子抜けする。
「なんだアキかよ……シャドウかと思ったぜ」
「誰が激震のギガスだ!」
憤る真田は、Tシャツに青いブーメランパンツという強烈なスタイルだ。
「こっちにゃもう何もねぇぜ。回るなら向こうに行け」
「いや……」
妙に歯切れの悪い態度。思わず疑念を込めた眼差しを向けると、真田はなぜかほんのり赤面した。
「あいつが……こっちに来なかったかと思って……」
「あ? あいつってのァ、あのはねっかえりのリーダーか?」
「ああ。あいつは確かに強いが、1人で……あんな格好でいるのを、放っておくわけにいかないだろ」
視線を合わせないまま弁解するかのように言う様子に、荒垣の胸中は奇妙にざわついた。
旧友が彼女に向ける視線を見て、以前からもしやと感じることはあった。だが、この18年間年中無休プロテイン脳野郎に限ってまさか、と思っていたのに。
「……俺ァ見てねえよ」
吐き捨てるような口調に、自分でも驚く。
「つうか、べつにそんな心配することねえだろ。番人シャドウを一撃でバラす女だぞ」
「そうは言っても、もし万が一取り返しのつかないことにでもなったら……」
真摯さがこもった言葉に、ひりつくような苛立ちが募り。
「鬱陶しい野郎だな……。なんでそんな必死なんだよ、惚れてんのか?」
言い切ってしまってから、しまったと自らの口を塞いだ。が、もう遅い。
「な……な……な……」
一瞬ポカンとした真田の顔が、みるみる朱に染まっていく。
「なな何を馬鹿なことを! 俺は先輩として純粋にあいつを心配してるだけであってそそそそういう変な感情があるわけじゃ」
「るせーな……もういいから向こう行けよ」
「おおおお前の方こそどうなんだ! 最近あいつと2人でよく出かけてるみたいじゃないか!!」
来た。1番嫌なところを突かれ、荒垣は顔をしかめる。
「なんだか知らねえが、向こうが勝手に懐いてきてるだけだ……俺は別に」
「フン……あんなデレデレした顔をさらしといてよく言う」
「……んだとコラ。そういうてめえだって、鼻の下伸ばしてうみうしやらはがくれやらに誘ってんだろうが! 順平や岳羽から聞いてんぞ!」
「残念だったな! ここのところ『真田先輩は今はこれ以上あがりませんから』とかわけのわからんこと言われて断られっぱなしだ!」
「涙目でなに威張ってんだアホか!」
今にも低レベルなつかみあいが始まりそうになったその時。
<皆さん、リーダーより救難信号です!>
突然飛び込んできた風花のナビに、2人は全身を強張らせた。
「救難信号だと……!」
「場所はどこだ、山岸!」
<真田先輩、荒垣先輩の位置からすぐ北の広場です。至急向かってください!>
言われるまでもなく、2人は身を翻して駆け出していた。
諍いも忘れて無言で走り、辿り着いたそこには。
「うっ……」
彼女が、複数のシャドウに巻きつかれて倒れている。漆黒の蛇の姿をした、“情欲の蛇”と呼ばれるタイプだ。
ぬめぬめした蛇体が白い首、胸、腰、腕、脚……全身に絡みつき、締め上げている。唯一無事な右手には召喚器が握られていたが、それを行使する気力はないようだった。
「これは……」
「おい山岸、どうなってる!?」
<バックアタックで魅了攻撃を受けたようです。ダメージは低いですが、早く助けないと……!>
真田の顔が後悔に歪む。
「だから1人にするのは反対だったんだ……待ってろ、今助ける!」
「よせ、アキ!」
即座にペルソナを呼ぼうとした真田を荒垣が制した。
「あの状態じゃあいつまで攻撃に巻き込んじまう! ちったぁ頭使え馬鹿」
「なんだと……!?」
鼻白んだ真田の顔が、ふと不敵な笑みを浮かべる。
「よしシンジ、こうしよう。あいつを先に助け出したほうが勝ちだ」
「はぁ!? なんだそりゃ」
「うおおお! 頼れる先輩魂を見せてやるッ」
「ちょ、オイ!」
荒垣の制止も聞かず、真田は彼女に駆け寄った。どこかに手をかける隙はないかと、彼女の全身に目を走らせる。
(……しかし……)
ズルズルと蛇が蠢く。縄のごとく絡みついたそれが、柔らかな身体の曲線を際立てる。胸の谷間や、脚の間に蛇体がこすりつけられるたび、彼女は切なげなうめきを漏らし、身体を震わせた。
……正直言って、めちゃくちゃエロい。
「何やってんだアキ! さっさとしろ!」
いつの間にか追いついていた荒垣の怒声に弾かれ、真田はハッと本来の目的を思い出す。
「あ、ああ」
とりあえず手近な蛇を力任せに引っ張った。それを見て、荒垣の顔がたちまち青くなる。
「待て待て待て! ぶ、ブラが、ブラが……!!」
「え?」
時既に遅し。バリッと無残な音をたてて、蛇の身体に引っかかっていたブラがはじけ飛んだ。真っ白な乳房がこぼれ、男2人の眼前にさらされる。
「……」
「……」
たっぷり数秒、豊かな膨らみと薔薇色の頂を見つめてから。
「わ――――――――ッ! みみみみ見るなあああッ!!」
真田の左ストレートが荒垣の顔面に飛んだ。
「ガハッ! て、てめえに言われたかねええッ!」
「ぐあっ!」
激昂した荒垣の右フックが真田のわき腹に決まる。
<ちょ、ちょっと! どうして先輩たち同士討ち始めてるんですか!? まさかお2人も魅了攻撃を!?>
「ああ山岸、心配いらねえ……むっつり脳筋野郎をちょっとシバいただけだ」
<む、むっつり……?>
「それより、あいつに絡んでるシャドウの中で、1番弱ってるのはどれだ? まずはそいつから引っぺがす」
<あ、はい! 首に巻きついてる固体は、だいぶHPが減ってるみたいです>
「よし、わかった。アキも手伝え」
「わ、わかってる!」
2人ともなるべく胸を見ないようにして、彼女の上にかがみこむ。真田が蛇の頭部を押さえているうちに、荒垣が首を締め付ける尾に手をかけた。
「うぅ……」
と、ふいに彼女がうっすらと目を開いた。朦朧とした瞳がさまよい、2人の姿を捉える。
「せ……ん、ぱい……」
「気がついたか……」
「おとなしくしてろ、今解放してやる」
荒垣が手に力を込めた時。蛇が暴れ、彼女を更に強く締め上げた。
「んうっ!?」
「だ、大丈夫か?」
潤んだ瞳が、荒垣を見上げる。白い頬が赤く染まり、吐く息は荒く、熱く……。
……やけに扇情的だ。
(そ、そういやこいつ、魅了されて……)
「せ、せんぱぁい」
甘ったるい声。
「な、なんだ?」
思わず心臓が跳ね上がり、声がひっくり返ってしまう。
「んん……きつい、です……ちょっと、痛い……」
「あ、す、すまねえ……」
「お願い……もっと、やさしくして……」
「や、やさし、く……」
艶めく唇に、目が、唇が吸い寄せられて……。
「……なにやってんだああああ!!」
<荒垣先輩、魅了されて……ああっ!>
風花のナビも待たず、真田の一撃が荒垣を吹っ飛ばした。今度は顎にクリーンヒットである。
「な、いきなり何しやがる!」
「それはこっちのセリフだ! ドサクサに紛れてなんて破廉恥な……!」
「しょ……しょうがねーだろこの場合! つうかてめーこそチンコおったててんじゃねーか! パンツからはみ出してんぞこの変態!」
「な、なに……!」
<えっ? ええっ!? いぃやああああっ!!>
慌てて股間を押さえる真田、唐突に途切れる風花のナビ。
場はまさに、地獄絵図と化しつつあった。
――その時である。
「その子から離れなさい、バカ男ども!!」
「えっ!?」
「うわあっ!!」
渦巻く旋風が2人を弾き飛ばす。壁に叩きつけられ、衝撃に悶えながら目にしたのは。
翻る黒いメイド服も凛々しく、憤怒に燃えてすっくと立つゆかりの姿だった。
「しっかり!」
イオが祈りを捧げ、チャームディの光が彼女を包み込む。たちまちどろりとした瞳に光が戻ったかと思うと、召喚器を握る手に力がこもった。
「スカアハッ!」
黒衣の魔女が、蛇たちの頭を斬り飛ばす。続けて、凍てつく氷柱の群れが瞬く間に全ての敵を消し去った。
「ごめんゆかり、私魅了されてた!?」
すっかり正気を取り戻した彼女が立ち上がる。その動きにつられ、丸出しの乳がぷりんと揺れた。
「ちょっと胸、胸っ!」
「へ? ……きゃああっ!! な、なんでぇっ!?」
慌てて両手で胸を覆いながら、彼女は気づいた。
真田と荒垣が、へたり込んだままぼんやりこちらを見ていることに。
「せ、先輩たち……見ました?」
問われてようやく我に返り、男たちはブンブンと首を振る。
「みみみ、見てない見てない!」
「俺たちはだな、お前を助けに来ただけで……」
「嘘言いなさい」
しどろもどろの弁解に、ゆかりが割って入る。彼女の上半身をエプロンで覆ってやりつつも、こちらをギリギリとにらみつけるその顔はまさに……般若だ。
「この子が動けないのをいいことに、イタズラしようとしてたくせに……! ほんとサイッテー!!」
…………。
空気が凍りつく。
誤解だという言葉が、緊張のあまり喉にはりついて出てこない。男2人は口をパクパクさせながら、ゆかりの背後で俯く彼女を見た。
「……ひどい」
泣いているのか。胸に突き刺さった痛みは、彼女が顔を上げた途端鮮烈な恐怖に変わった。
紅く輝く瞳。そこに湛えられているのは、涙ではなく――。
「2人まとめて死ね!」
現れたのは、赤銅の肌を持つ英雄の姿。絶好調+アドバイス付きの空間殺法が、男たちを容赦なくなぎ倒した。
視界が徐々に赤く染まっていく中。
(フッ、岳羽に見せ場を奪われるとは……勝負は引き分けといったところか)
(ぬかせ……こんな決着認められるか)
(そうだな……次は必ず俺が仕留める……)
(フン、負けるかよ……)
テレパシーで無意味に友情を確かめ合いながら、2人の意識は闇に溶けていったのだった。
ワロタwwむっつり真田いいな
それからゆかりGJ!!
かっちょいいぞ惚れ直した!
GJwww
発狂したレ〇トン教授にワラタwww
GJ!
笑い所が多すぎて涙出たw
「誰が激震のギガスだ」
リアルに画面に吹きました
同士討ちに乾杯www
GJ!
GJ!
真田コミュストップで涙目とか、修羅場だけど笑えてGJw
GJ!
仲がいいのか悪いのかw
そして仲間達の格好ww
367 :
冤罪☆エロ本☆自慰でびゅう 〜天田乾 はじめてのえろほん〜:2009/12/04(金) 16:34:39 ID:xoM4vch0
お待たせしました、
>>346です投下します
状況は天田→ハム子←真田
天田がリーダーをオカズに(?)自慰を覚える話
肉ハムが出来てるわけでもない、テレッテがかわいそうな話
タイトルがふざけてるのは仕様です
ショタは初めて書いたんで、変なところがあったらご容赦を
ではいきます
「ゲッ!?」
という呻きにも似た叫び声は自供として受け取られた。
寮の一階、テーブルの上に放置され、また女性3人によって包囲されたその本を見た瞬間
帰宅早々の順平が上げた声に、一斉に3人の般若が振り返る。
その後方では天田が怯えたような顔で順平を見ていた。
ゆかりの最低、という言葉を皮切りに始まった女性3人の怒りの噴出は今も階下で続いている。
それはもはや被告人に弁論の機会すら与えられない一方的な断罪裁判。
潔癖な年頃の女子高生たちにとってエロ本を公共スペースに放置することは許し難い大罪であった。
それが小学生の目に触れるような場所であれば尚のこと。
アイギスがいないだけまだマシであろうか。
「没シュートー!」のかけ声に続いてあの効果音を口ずさみながらリーダーが順平の召喚器を部屋の隅に
蹴り飛ばしたのが開廷の合図。
ただいま伊織順平処刑FES、寮一階にて絶賛開催中。
所変わって天田の自室。
天田はベッドの上で枕を抱えて延々悶々、ごろごろと寝返りばかり打っていた。
その胸中を占めるのは正体不明のもやもやと、美鶴についた嘘への罪悪感。
何度も何度も「読んでいないな?」と確認され、その空気に押されるようにして頷いたが、彼は……
天田は読んでしまった。
放置されていた本を、それも二度ほど最初から最後まで。
不運というべきか、天田の今日の帰宅時間は女性達より一時間ほど早かった。
アイギスは朝からメンテナンスだとかで一日留守、だからそれがエロ本と気付かず手を伸ばす天田を
制止する者は誰もいなかったのである。
背表紙を上にして置かれている本に気付いた彼は、最初誰かの忘れ物だろうと思った。
中を見れば誰の持ち物か分かるだろう、と思って適当に開いてみれば、見開きで載っているあられもない姿の女性の写真。
これがいわゆるエロ本だと気付くのと同時、顔がアギダインでも喰らったかというほど熱くなる。
見ちゃいけないと分かっていながら目はその写真に釘付けになり、天田はぎこちなく指を動かして最初のページを開いた。
中身がただのえっちな写真であったなら、そんなことはしなかったかも知れない。
問題は――その被写体となっている女性が、公子によく似ていたということなのだ。
髪を下ろした公子そのものだと言われたら納得してしまうかも知れない。
だからこそ順平に対する怒りと処刑は苛烈なものになっているし、美鶴は天田に何度も念を押すように読んでいないことを
確かめたのだ。
食い入るように写真を見つめながらざっと一度読んでしまった天田は寮の自分の部屋へ駆け上がった。
乱暴に荷物を投げ出してベッドに突っ伏す。
そっくりなだけの別人とはいえ、あんまりにもフォービドゥンなものを目の当たりにしてしまった彼は脳裏に焼き付けられた
画像の数々を追い払おうと試みた。
しかしどれだけがんばってもそれらは彼の瞼の裏に順番に浮かび上がってくる。
そんなものを覚えていること自体が公子に対して失礼なことのように思えて、天田は泣きたい気持ちになった。
時計の針が半周する程度の時間が経って、天田はふとあの本を読みっぱなしの状態で置いてきたことに気がついた。
持ち主が誰であるにしても、自分が読んだことが知られてしまうのは大変よろしくない。
誰かが帰宅する前に元あったとおりに直してこなければ、と天田は部屋を飛び出した。
誰もいないことを確かめながら足音を忍ばせて階下に降りる。
自分が放り出したままの本を目にした瞬間、天田はまた自分の顔が燃えるように熱くなったことを自覚した。
出来る限り内容を思い出さないように自分に言い聞かせながら本を動かそうとしたとき、天田の中に1つの考えが湧き上がった。
他人のそら似かも知れないじゃないか。
髪を下ろしたリーダーにそっくりだと思い込んだだけで、実はまったく似てないかも知れないじゃないか。
髪の長さが似てるだけかもしれないじゃないか。
そうだ、ちょっとだけ確かめちゃいけないだろうか。
顔が全く似てないなら、気のせいだって事で、心の中でリーダーに謝ってそれでおしまいに出来るじゃないか。
冤罪☆エロ本☆自慰でびゅう 〜天田乾 はじめてのえろほん〜
時計を確認すれば、高校生組の帰宅時間までまだ時間が残っている。
天田はほんの少しだけ葛藤して……意を決したようにソファに座り、本に手を伸ばした。
フォービドゥンなものに対する押さえがたい好奇心を、『他人のそら似かどうか確かめる』というペルソナで覆い隠して。
結局、天田少年はじっくりとその本を鑑賞した。
写真のどんな細かなディティールも、添えられたテキストの一字一句までも残さず脳の皺に刻み込むかのように。
他人のそら似などでは決してなかった。
実にリーダーにそっくりな女性が男にいいようにされるその本を、天田はひたすら読み続けた。
読み終えるまで周囲の様子は何も頭の中に入ってこないほど集中して。
最後に本を元置かれていた位置に置き直した後、彼は自分の幸運に感謝した。
誰も途中で帰ってこなかったことに対して。
そうして足早に階段を上がりかけて……踵を返し、彼は再びテーブルに近寄った。
もう一度読み通す時間はないことは承知している。
ただ……彼は1つだけ大事なことを記憶し忘れたことに気がついたのだ。
本のタイトル、というとても大事なことを。
テーブルに近付いて背表紙のタイトルをしっかり記憶した次の瞬間、ゆかりと公子が元気よく寮の扉を開けた。
そうして、彼がそれを二度も通して読んだことは女性達にはばれないまま、今に至る。
鍵をかけた部屋で1人枕を抱きかかえてごろごろ寝返りばかりしていた彼は、落ち着かずに枕に顔を押しつける。
もやもやはぐるぐる渦を巻き、心臓がばくばく言っている。
脈拍が上がりっぱなしの体をもてあます天田は、もう一つ別のものをもてあましていた。
普段のふにゃふにゃ具合はどこへ行ったのか、熱と血流を集めて固くなった自分の下半身である。
まだ小学生、彼の所属するコミュニティの中ではエロ本のエの字も存在しない。
どうすればいいのやら、誰かに相談を持ちかけるわけにもいかず、天田はその場所に手をやった。
腫れ上がる、というよりは張り詰める、と言った方が正しいだろうか、痛いほどの膨張を果たしたそこに手を伸ばしたりしたのは、
多分痛いところはさすると楽になるという経験知がなさしめたもの。
けれど、天田は一度掌でさすっただけでばっと手を離した。
掌が付け根の部分から先端までをさすっていった途端、未知の感覚が背骨にそって突き上げていったのだ。
痛かったわけではない、腰の辺りを溶かすような熱さ。
片腕で枕を抱きかかえたまま、天田はズボンの布越しにおそるおそるもう一度同じようにさすってみた。
腰の辺りが震える、背筋をぞくぞくした感じが走る。
それがキモチイイんだという認識が天田の意識に出来上がる頃、天田はもうその感覚を追い求めるのに夢中になって
パンツの中に手を入れて直接その部分を擦り始めた。
掌で擦るよりも指で周囲を包むようにして擦った方が気持ちいいことに気がつくと、即座にそれを実行に移した。
殆ど思考の停止した頭の中は、さっきの本の画像で埋め尽くされている。
荒い息を吐くばかりの口でひたすらリーダーの名前ばかり呼びながら、もし自分の熱を持った部分をさすっているこの手が
リーダーのものだったらと妄想した。
脳裏に公子が天田の名を呼ぶ声が再生され、天田は掠れた声で公子さん、とリーダーの名を呼びながら、耐えきれずに幼い
肉茎から白濁を吐き出した。
ベッドの上ではぁはぁと息を吐きながら、天田はとろけそうな顔で公子の名前をもう一度呼んだ。
公子に対する申し訳なさよりも、もし本当に公子とあの本に載っているようなことが出来たら、という願望を強く抱いて。
この日、天田の意識に2つ、男の人生における大事な事柄が刻み込まれた。
『おかずの基本レシピ』、そして『自慰の方法』である。
そしてもう一つ、パンツの中に出してしまったときの緊急対処策として、四谷さいだぁをわざとぶちまける
『唐突に洗濯機を回す言い訳の基礎』というスキルも習得したのであった。
モナドブートキャンプwwwハゲワロタ
グッジョブ!
おまけ。
同日、影時間。
今日は順平が使い物にならなくなるまで処刑されたので、タルタロス探索は休み。
代わりにペルソナ使いにしか知覚できないこの時間を活用して勉強を教える、という名目で順平の部屋を訪れた真田は
見事な土下座をして見せた。
エロ本の持ち主と誤解されて処刑された順平に対して、である。
何を隠そうあのエロ本本来の持ち主はこの男。
部室にこっそり持ち込まれていた部員のエロ本ストックの中に埋もれていたこのナイスな本をこっそり持ち去り、部活のない今日、
寮へ持ち帰ったまではよかった。
ふと催してトイレに行こうとテーブルの上に本を置き、用を足した後はその存在を忘れてトレーニングに出かけてしまったのである。
義理堅い男伊織順平は、美鶴が表に返した本の表紙に写る女優を見てそれが真田のものだと直感したが、まさかそれを
説明するわけにもいかず。
身を挺して真田の面子を守った伊織に対し、言葉に尽くせぬ感謝の気持ちから真田が次の休みに飯をおごったことは余談である。
sageが消えとった……おまけに2レスめに余計なタイトルが入っとるorz
お詫びに越中褌でタルタロスダイブしてきます
お疲れ。オチが秀逸。真田はアホもヤンデレもこなすし本当に万能型だなwww
荒ハムに天ハムGJ!
ギャグが最高、ガキさんと肉が本気で喧嘩してて吹いたwゆかり強すw
天田は大人の階段昇ったなと思ったら肉がオチかよw
ここ数日投下が多くて嬉しいです!
GJ!
男性陣は皆童貞だと思うんだけどさ、何て言うか肉は
テレッテの様な普通の童貞っぽさじゃなく、時々振り切れてるよなw
ヤンデレの肉を書いたから今度は別キャラでヤンデレさせたいんだ。
他に誰か適任者いない?
適当に番号つけて秒数チョイスという試練はどうだ
無邪気故に残酷系ヤンデレ天田
思いつめて自ら関係破壊系ヤンデレ荒垣 とかか。
狂信系タカヤとかも考えたがあれはヤンデレっつーか電波だよなw
綾ハム書いた奴だけど
レス書いてくれてありがとう
なんとか続編的に綾ハムでクリスマスネタ書いてみようと思う!
みんなのお陰で決心付いたよ
自慰天田gj!
順平義理堅くて良い奴だwそしてオチ要因の肉w
ヤンデレはテオは?
あんまり自由が利かない身みたいだしそれで思いつめて…
罪とか罰とかすっ飛んでハム子の人気っぷりにもやもやを感じて鬼畜になったテオハムとか、
妹が可愛いすぎるゆえに嫉妬炸裂、ヤンデレになってしまうキタハムとかどう?
ヤンデレ男×ハム子限定かな?
病んでるゆかりっちと風花も美味しいと思います><
対ハム子でヤンデレと言えばアイギスしか思い浮かばない
他の男と幸せになるの許せない、っていくらなんでも怖いわw
>>375 1人ずつ仲間全員書いてみるんだと無茶振りをしてみる
当方ドMなので期待に答えて全員分書くよ!
ヤンデレをテーマにショート形式にすればいけるかもしれん。
ネタ提供してくれたみんなありがとう!
病みコロと聞いて
1人相手に他の全員がヤンデレてるのとヤンデレが仲間内で連鎖してるのって
どっちの方が怖いだろう
マフラーのみで待ってます
シリアスとかラブラブがかきたいのにギャグしかかけない自分が憎い…
>>390 シリアスしか書けない私もいるよ
ギャグやそりゃあもうラッブラブの才能が欲しい
ギャグなのにちゃんとエロいのとかすごいと思う
だがシリアスでも何でも待ってる
全裸でこたつ入って待ってる
ヤンデレ書くと言ったが、ここエロパロだから濡れ場も全員別バージョンにしないとダメだよね。。。
ガキ先輩は自分よりハム子優先だからどうヤンデレさせるか検討中。
来い! ネタの神様!
なんか最近このスレのノリが…なんというか…
まぁ荒れてた頃よりは全然いいよ
職人が沢山いてGJしてる人も沢山いる。
それだけで良いスレ。
>>393 アイテムとかペルソナを使うとかヤンデレにアブノーマルも入れば多種多様も楽だと思う。 楽しみにしてます。
親戚のオッサン×ロリハム子投下。児ポ+若干の欝注意
初恋を覚えてる?
転校する前の沙織の言葉がグルグルと少女の頭の中を渦巻きます。
初恋。女の子なら誰もが持っている甘い夢。記憶。思い出。
沙織の初恋は親戚の叔父さんでした。その初恋はビターチョコレートよりも苦くて切ない終わりを迎えました。
では、少女は……?
少女にも親戚の『おじさん』との記憶があります。ただし、それは甘さの欠片もない、思い出したくもない出来事でしたけど。
小学五年生の時でした。
少女は慣れない枕のせいで眠れない夜を過ごしていました。枕もとの時計がかちかちと音を立てながら十一時を指します。
少女が両親を失ってから居候することになった親戚の家はここが三軒目。確か母方の祖父の弟のそのまた――とっくの昔に
覚えるのは諦めています。
とにもかくにもさっさと寝なければ。なぜなら明日はお楽しみの遠足ですから。転校先で苦労して潜り込んだ新しい女子グループとの
仲を深めるチャンスです。
少女はシーツを引っ張り被ろうとして、ふと耳をすましました。
ひたっひたっと足音がドアの外から聞こえてきます。誰かが階段を上る音。懸命に忍び足で上っているようでしたけれど寝静まった
夜には奇妙くらい良く響き渡ります。
誰でしょう? この家にいるのは三人です。おじさんおばさん夫婦。そして少女。もともと息子さんがいましたが就職の際、上京しています。
(少女が今いる部屋はその息子さんの部屋なのです)
少女が考え事をしている間にも足音は止みません。むしろ近づいてきます。階段を踏みしめ、廊下をすべり――
ひたっひたっぴたりっ。少女の部屋のドアの前で音は止まります。
次に聞こえたのは気配を押し殺しながらも吐き出される息づかいでした。ふぅふぅはぁはぁ……
男の人の、声です。
少女は身を硬くして声をかけるべきかどうか迷いました。けれども、ノブを掴む音でハッとし、ベッドから跳ね起きます。
「おきてます!」
するとドアの向こうでも感じられるぐらいおじさんの手がびくりっと震えるのがわかりました。そして、しばらくの沈黙。時間にしては
ほんの数秒でしたけれど永遠とも思われる瞬間の後、ノブがカチャリっと回ります。今度はやや大胆に。それでもなるべく音を
立てないようにしながら。
きぃ……
開いたドアの隙間から覗き見えたおじさんの顔はよく見えませんでした。まるで影の塊が部屋に侵入してくるようで少女はおののきます。
昔々に聞いたお母さんの言葉が頭の隅をよぎります。夜更かしする悪い子には化け物がやってきて食べちゃうのよ。
「悪い子だ。こんな時間まで起きてるなんて」
ようやく影はおじさんの形を帯びました。夜目に慣れた少女はおじさんのニヤニヤと唇をせり上げ目を細める表情に不安を覚えます。
いつもの親切そうな笑顔なのにどうして。
「ごめんなさい」
言い訳したりせず、少女は謝りました。大人は口答えする子供が嫌いなのです。
「まあ、ちょうどいい。おじさん、話があってね。入ってもいいかい?」
それはお願いでも確認でもなく言いつけだということを少女は正しく知っていました。断るなんてとんでもない。そんなことをすれば
たちまちおじさんに嫌われて虐められて、また別の親戚のところへ追いやられてしまうかもしれません。
少女は嫌々うなずきました。ほんの少し首をコクリとしただけなのにおじさんは目ざとく「いい子だ」とドアを開いて、大きな身体を
揺すりながら部屋に入ってきます。なぜか電気はつけませんでした。
そして少女はこの時、断らなかったことをずっとずっと後悔することになります。
おじさんは真っ先に少女がいるベッドへと腰を下ろします。シャツの下にブリーフ一枚。よく見ると片手に何かを持っています。
おじさんはそれを少女の前に広げ、いやにねっとりボソボソした小声で話します。
「遠足行くの、どうして隠してたんだい」
それは少女がくしゃくしゃに丸めて捨てた遠足のお知らせプリントでした。おばさんはお金がかかるからこういうのをとても
嫌がるのです。
少女が押し黙っていると、おじさんは訳知り顔でウンウン首を上下に振ります。
「大方、あいつのせいなんだろ? まったく悪いおばさんだ。でも心配しないでいい。おじさんが何とかしてあげるから」
歯を見せながらニヤリと一言。少女の不安はますます大きくなります。
またもや、お母さんの言葉がよみがえります。知らないオジサンの誘いに乗っちゃダメよ。ひどい目に遭うかもしれないんだから
――おじさんは知らないオジサンじゃないけれど。
「特別にお小遣いをあげよう。今持ってるのでは足りないだろう?」
次にコホンと咳払いをひとつ。
「……その代わり、おじさんのお願いをひとつ聞いてくれるかい?」
やっぱり!
少女が身構えるのを感じたのか、おじさんは慌てて両手を振り回します。
「いやいや! 大丈夫! ただジッとして、おじさんと一緒に寝るだけでいいんだよ」
少女がなかなか警戒心を解かないので、おじさんは一瞬ムッと顔をしかめますが、すぐにまた頬をゆるませます。唇の端に
卑しい男の人の欲望を含ませながら。
「怖がらなくてもいい。痛いことはしないから。寝てるだけでいいんだよ。おじさんの一生のお願いだから。ね?」
話しながらおじさんは少女の手を握り、さわさわと撫でます。途端、ぞっと鳥肌が立ち、思わず少女は手を引き抜きそうに
なりましたが必死に堪えます。嫌われてはいけません。いい子でなければなりません。
「ほらっ……おじさんのことも考えておくれ。おばさんは病気だからおじさんともう寝てくれないんだよ。おじさんはずっと寂しかったんだ。
人肌が必要なんだよ」
そして、すぅっと鼻息を吸って言葉を続けます。
「それに、お願いを聞いてくれたらお小遣いの額を上げてあげよう」
少女が顔を上げたのは喜びからではなく、嫌悪からです。正直お金は嫌いではありません。欲しいものはいっぱいあります。
服や本やオモチャや。色々と。
なのに、おじさんの口から飛び出た『お小遣い』はひどく汚らわしいものに聞こえたのです。
いくら少女が子供だからってわかります。おじさんはお金で少女に身体を売れと言ってるのです。
おじさんは少女がようやくその気になったのか勘違いしたのか「どうだい、悪い話じゃないだろ」と言わんばかりに顎を引き、
まん丸い鼻の穴をひくつかせます。
いつの間にかおじさんの手は少女の手首をとらえていました。力を入れてるので痛いです。少女が逃げるのを警戒しているのです。
痛いことはしないと言ったばかりなのにコレです。この後のおじさんのお願いごとはもっともっときつくて苦しいはずです。
だというのに――哀れな少女は拒めませんでした。
もう何度も言ったように少女はいい子でなければならないのです。
もう友達と別れるのはつらいです。新しい親戚の家でおじさんとおばさんが喧嘩するのを見るのも、新しい学校で友達を作り
直すのも嫌なのです。ずっと変わらない寝心地の良い枕が欲しいのです。
少女が力なくうなずくと、おじさんはいとも満足そうに少女の頭に手を置きます。
「いい子だ」
ぎしっ……とベッドがきしみます。おじさんが身体を乗り込んで少女に覆いかぶさったからです。
少女は言われた通り背中にシーツを当て、目を閉じました。暗闇が広がります。おじさんの笑みが隠れて少女は微かに
安堵しました。
もう平気。ちょっと眠ればすぐに終わる。精一杯の強がりを心の中で呪文のように繰り返します。
実際、少女は良く耐えました。おじさんが毛むくじゃらな手でやや乱暴にパジャマのボタンを外す時も、ズボンをすっぽり
引き抜く時も
(幸い、下着はそのままでした)、少女は身を硬くしたまま反応しませんでした。夜の冷たい空気がひやりと少女の曝された白い
肌の上を
すべっても小鳥のようにか細く震えるだけで済ませました。
でしたが――突然おじさんが少女の手を取ってとても熱い何かを握らせた時、少女は思わず「きゃっ!」と短い悲鳴をあげてしまいます。
拍子にうっすら目を開けてしまいました。暗くて良く見えませんでしたが少女の手はおじさんの(いつの間にかブリーフを脱いでいました)
脚の間に伸びていました。
熱いモノは少女の手の中でピクピク脈打ちます。まるで芋虫が痙攣してるようで気味が悪いです。おぞましさに少女は
再び瞼をギュッと閉じました。
「大丈夫。いい子だ。ゆっくり撫でてくれるかい?」
寝てるだけで良いって言った癖に……
おっかなびっくり手を動かします。下から上へ。上から下へ。出来るだけ手のひらが芋虫に触れないよう、弱々しく。
その度に芋虫は震えて硬くなり、膨らんで、終いにははちきれてしまったのか先っぽからぬるぬるした液体をにじませます。
ひょっとして血? と少女が手を止めるとおじさんはイラついた口調で「なんでもないから早く続けなさい」と言うので少女は
ひたすらころころ太った芋虫をさすり続けました。
ところが意外にも終わりは早くやって来ました。徐々に荒くなったおじさんの喘ぎがハァハァからヒィヒィフゥフゥへと変わり、
やがて一言「うっ!」と呻いた際、芋虫は今までで一番大きな痙攣を起こしたのです。
びゅくびゅくっどぴゅっ!!
音と一緒に吐き出された粘っこくて熱い液体が少女の手を、剥き出しにされた太ももとお腹を汚しました。辺りにはとても
臭い匂いが漂い始めます。
少女は怖くて怖くて液体の正体を確かめることが出来ませんでした。オシッコでも、さっきから芋虫が垂れ流した液体でも
ないことだけを本能で察するのみです。
しばらくの間、おじさんはマラソンでも終えたかのように激しい呼吸を繰り返し、やがてふぅっと満足気なため息をつきます。
「お、おじさん……」
涙が混じった声で少女は呼びかけます。ひょっとしてこれで終わったのだろうかという期待を込めて。
しかし、おじさんは答えてくれませんでした。むしろ今度は少女の下着に手をかけます。
これだけはイケナイ! 少女はおじさんの手をつかみました。
「おじさん!」
「黙ってろ!!」
お互い、余裕のない叫び。震えたのは、止まったのは、手を離したのは少女の方でした。
「誰が食わせてやってると思ってるんだ! 大人しくしろ!」
ぎらぎら血走った目が少女を射抜きます。しばらくおじさんは少女を睨んでましたが、自分の声の高さに不安になったのでしょう、
視線をギョロつかせて階下の様子を確認すると、また少女へと向き直り、笑顔を貼りつかせます。
「ごめんよ。驚いたね。でも言うことを聞かないのがいけないんだ」
優しい声をかけながら、おじさんは少女の下着の両端に指を引っ掛けます。
「さあ、お尻をあげなさい」
大人しく少女は従いました。抵抗する意志は萎みました。自分の立場を改めて思い知って絶望が胸に広がります。
シーツにお尻が直に当たるのが落ち着きません。何も身につけていない下半身がスースー頼りないです。
「声を出すなよ」
おじさんが念を押して徐々に腰を下ろします。途端、少女の脚の間、オシッコの出るところに熱くて硬いモノが当たります。
相変わらず暗くて見えませんでしたが少女はソレがさっき自分が撫でた芋虫であることを察します。少女が触ってもいないのに
芋虫は独りでに大きくなったのです。
そして次の瞬間。
――痛い!
衝撃に身体が跳ね上がり、喉までせりあがった叫びを寸でのところで呑み込みました。代わりに瞳の端に涙が浮かんできます。
脚の間の強烈な痛み。おじさんがぐいぐい腰を押しつけ少女の中に芋虫を潜り込ませようとするのです。
しかし、少女の幼さそのままである狭い入り口は悲鳴をあげるしかありません。考えてもみましょう。小さい鼻の穴に親指を――
いいえ。少女の手首よりも太い棒を入れようとしているのですから。
「くそっ、入らないな」
なのに、おじさんは強引に腰を動かせ突き進もうとします。
たぷたぷ垂れ下がった腹肉が少女の身体を叩きます。じめじめした汗が四方に飛び散り、湿ったおじさんの吐息が降りかかります。
さっき芋虫が吐いた液体が頭の方にそのまま残っているのか、少女の入り口もぬめって気持ちが悪いったらありません。
おまけにおじさんはごつごつした十本の指を少女の膨らみかけの胸に置き、ぎゅうぎゅうと触りだしました。揉むというより、
つねると言った方が正しいです。しかもピンッと反った胸の先端を摘まんで、しきりに爪で擦ります。
ぎちぎち……少女は耳奥にそんな音を聞いたような気がしました。自分が壊れる音。身体の悲鳴。腰がねじれて、太ももがよじれて、
手足がもがれそうです。
痛い。痛い。このままでは裂ける。血が出る。死んでしまう!
汚いところに汚いものが当たり、いやらしいことをされている恐れと嫌悪と痛みで少女は押し潰されそうになります。
少女自身は気づいていませんでしたが、痛みから逃れようとジタバタともがき、乱れた髪を振り回し、か細い身体は爪先まで
小刻みに震えていました。
それでも声だけはあげまいと両手で口を抑えます。歯を噛み締めます。いい子であろうと。
そんな少女の健気な行いにも関わらず、芋虫はようやく頭の先っぽを少女の入り口にねじ込むのに成功したようでした。
後は少女の純潔を守る薄い肉膜を裂いて全部入るだけ。壊すだけ。
少女は瞳と心を閉ざし、手足をだらんと下げます。人形のように。人形になって。
狭まる意識の中、かちっかちっと同じリズムを刻む音が続きます。時計の針。零時へと近づく針の進行。
そういえばこんな時間まで夜更かししたのはいつ以来だっけ……
記憶を辿りながら少女は時間を数えます。不思議と今が何時何分何秒なのかが正確にわかるのでした。
かちっ(五十七…) かちっ(五十八…) かちっ(五十九…)
――そして、零時。
途端、ぐにゃりと景気が曲がったような気がします。と思いきや目を開けてもいつもと部屋の様子はいつもと同じです。
なぜだが闇が薄まったかのように辺りがはっきり見えます。
だけど確かに何かは起こっていました。先程まで少女を苦しめていたおじさんがいなくなったのです!
「お、おじさん……?」
喜びよりも戸惑いが走り、少女は起き上がります。が、突然視界に入ってきた物体に尻餅をついてしまいました。
目の前に大きな大きな棺おけがそびえ立っているのです。紅い、まるで血のような色で固まった死の象徴。
中に入っているのはおじさんだと少女は理解しました。死んでしまったのでしょうか? それとも……
ああ、そうだった。不意によぎる記憶。
お父さんとお母さんが交通事故で死んだ時もこの時間まで私は起きていた。あの時もこんな夜だった。
あの日、自分はどうしていただろう。少女は記憶をたぐり寄せます。
まずは……早くここから出なければ。燃え盛る車の中にいては自分まで死んでしまうから。
(残り時間は一時間。焦らなくていいよ)
誰かがそう囁いた気がします。男の子の声のようでした。少女はその言葉を信じ、慌てず騒がず身体の汚れを拭き取り、
パジャマを脱ぎ捨て、服を着ます。続いて部屋を出て、階段を下り、靴を履いて玄関へと。
異様な空気は外にまで及んでいました。空一面は苔のような濃い黄緑に覆われ、その一点にぽっかり浮かんだ満月は
獣のような鈍い輝きを放っています。
少女は自分で自分の身体を抱きしめました。風がないのにとても寒いのです。
心細くなってさっき聞こえてきた声に話しかけます。
(どこへ行けばいいの?)
答えはすぐに返ってきました。
(どこへでも行けばいい。この一時間の間、君は自由なのだから。たまに怖いものもあるけど、僕が守ってあげるから)
少女はうなずき、歩き出します。恐れはもうありません。
まずは朝まで身を隠せるところを探そう。その後は……
誰かが励ますかのように背中を押してくれました。
隠れ先は近所の公園のトイレにしました。
換気窓から見える空が赤らみ、ちゅんちゅんと鳥の鳴き声がすると、少女はようやくとぼとぼ帰路につきます。
「おおっ! どこへ行ってたんだい!?」
玄関を開けると、おじさんが両手を開いて迎え入れました。覚悟はしていましたけれど……少女はうなだれ、無言のまま
玄関を上がります。
その肩におじさんが馴れ馴れしく手を置きました。
「急にいなくなって心配したじゃないか。どうやら、おじさんがいつの間にか寝ちゃったようだね。あっ、ちょっと待ちなさい!」
足と止めた少女をおじさんは慌てて廊下の隅っこに引っ張ります。また何かされるのだろうかと身体をこわばらせましたが、
おじさんは少女の前に手を差し出すだけでした。
手のひらには普段少女が滅多にお目にかかれないおサツが一枚あります。
おじさんは周囲をキョロキョロしつつ、注意深い声で囁きます。
「おばさんには……内緒だからな」
その言葉で少女の心を満たしたものは一言では言い尽くせません。
怒り、悲しみ――ありとあらゆる負の感情が湧き上がり、記憶は両親の死からさかのぼって転々と移った先での苦しみが――
親戚夫婦の怒鳴り声、叩かれた頭、慣れない枕、そして昨夜の痛みが思い出されてゴチャゴチャかき混ざっては曖昧に溶けてゆく
先に広がるのは一面の苔色の闇。けれども男の子の声は聞こえません。
少女は悟りました。あの不思議な夜の一時間でない限り、誰も自分を守ってくれない、と。おじさんが今後迫らないとも、それが
必ず夜であるとも限りません。
だったら今この瞬間、そしてこれから自分を守れるのは? 答えは決まっています。
少女は思いっきりおじさんの手をバシッ!! と払いのけました(元来、少女は気が強い女の子なのです)
おサツがひらひら宙を舞い、呆気にとられたおじさんはポカンと少女を見下ろします。
少女が睨むとおじさんの顔はサッと赤らみました。
「なんの真似だ!!」
おじさんが手を上げます。叩かれる! しかし怖がってばかりはいられません。
あの男の子が与えてくれた一時間は少女にチャンスと勇気をくれたのですから。
少女はおじさんよりも早く足を振り上げました。狙う先はあのおぞましい芋虫が収まったおじさんの脚の間。
沸騰寸前の頭で冷静に正確に狙いをつけて躊躇いなく懇親のキックをお見舞いします。
ぐしゃりっ!!!
嫌な感触が少女のカカトに届いた直後、痛切な悲鳴が近所中に響き渡りました。
のた打ち回るおじさんを尻目に少女は急いで部屋からカバンを持ち出し、何事かと駆け寄ってきたおばさんの罵声を無視して
家を飛び出します。
早く、早く――走って走って電車に乗って――遠足の集合場所へと向かい、遠くからクラスメートの姿を確認した時、ようやく少女は
ほっと息をつきました。
遠足地はどこかの山です。少女は入ったばかりの女子グループの子たちと山をのぼります。
のどかな景色。頭上には青く澄んだ空。暖かな陽だまり。
少女は眠い目をしょぼつかせながら、まるで別世界のようだと思いました。
いいえ、むしろ昨夜がおかしかったのです。もしかしたら夢だったのかしら。そんなことさえ考えてしまいます。
疲れきった少女の歩調は遅かったですが、他の女の子たちもおしゃべりに夢中でノロノロと山をのぼっていました。
その内、リーダー格の女の子が前方をのぼる男子たちの背中を伺いながらそっと小声で囁きます。
「私、今日杉浦くんに告白しようと思うんだ」
おお! 途端に湧き上がる女の子たちの歓声。ワーワーキャーキャーはやし立てます。
うっそ! いつの間に? 実は私も……
勢いに乗って告白大会が始まります。かわるがわる気になる男の子がいるのか尋ねられます。少女とて例外ではありません。
「あなたは?」
「私は……」
言葉に詰まります。少女を見る顔、顔、顔。無邪気な笑顔。恋に恋するうっとりした紅色の頬。
気になる男の子は確かにいます。不思議な夜に少女を励ましてくれた男の子。ひょっとするとあの男の子は救いを求めて少女が
生み出した幻なのかもしれません。
あの男の子はまた少女を助けてくれるのでしょうか。また、あんな出来事があってしまうのでしょうか……
少女は自分で自分を守ると確かに決意しました。だけれど、既に起こってしまったことはどうしようもありません。あれはやはり夢では
なかったのです。
服の下のベタついた感触。シャワーも浴びれず家を出たのでおじさんの体液がロクに洗い落とせず残っているのです。
悲しくも切ない思いが少女を苛みます。私は汚れるているのだと。手も身体も太ももも。身体中が全部。
そんな私が男の子を好きになれるのだろうか。
……好きになってもいいのだろうか。
不意に自分以外の全てが眩しく見えて少女の瞼の裏が熱くなります。ハツラツと動き回る男の子たち。そんな男の子たちに
胸ときめかせる女の子たち。自分にはもう届かない輝き。
女の子たちは返事のない少女を怪訝そうに見つめています。
いけない。このままでは泣いてしまう。泣いたらお節介な女の子たちはたちまちアレコレ聞き出して、ついには少女の口から真実を
引き出してしまうかもしれません。あの夜が誰かに知られてしまったら少女は恥ずかしさで死んでしまいます。
だから少女は無理やり笑顔の仮面を作りました。ニコッと瞳をすがめて唇の両端を吊り上げます。誰もが認めるいい子の顔を。
笑っている限り、女の子たちの仲は無難に過ぎてゆくのです。
そこにほんの一滴の真実を混じるために眉を少し下げて一言。
「私、もう少しで転校するから」
嘘ではありません。朝、おじさんにしでかしたことを考えたらこのままで済むはずがありません。
女の子たちはお互いの顔を見合わせて、やがて神妙にうなずきます。転校するんだから男の子に興味を持てなくてもしょうがない、と
勝手に納得してくれたのです。
告白大会は終わり、とりあえず簡単なお別れ会へ。女の子たちはそれぞれ別れを惜しむ言葉をかけてくれます。
寂しくなっちゃう。頑張ってね。手紙書くから。
少女は笑顔で答えました。女の子たちすぐに自分を忘れてしまうのだと承知しながら。
案の定、あれから色々なことがあって、結局少女は別の親戚のところへ追いやられました。
しかし少女は痛みと共に少し大人になりました。
夜には部屋に鍵をかけて、気難しいおばさんには要領よく点数を稼いで仲良くなります。転校先でも笑顔を貼りつかせて広くも浅い
たくさんの友達を作りました。
そして月日が経ち、少女は高校二年生となります。
少女の背中は伸びて、胸は膨らみ、身体は大人になりました。けれども、恋する心はあの日に置いてきぼりのまま。
ずっとずっとそうだろうと少女は諦めてました。
ところがです。かつて幼い頃に両親と過ごした街へと戻った時、少女に転機が訪れます。
まずはあの夜以来、現れなかった不思議な夜がまた来ました。
少女を助けてくれた男の子とも出会い、友達になりました(後で別れてしまいますがそれはまた別の話です)
大変な思いもたくさんしましたけれど、いつしか仮面は少女の元から剥がれ、心から笑えるようになりました。
なぜなら少女と一緒に戦ってくれる仲間たちがいますから。かけがえのない絆で結ばれた人々が出来ましたから。
そして、なによりも――
夜の寮の二階の一室。少女はベッドに寝転び、読みかけの漫画本を置きます。知らず溜息が漏れます。
「どうかしましたか?」
床に座って同じく漫画を読んでいた天田くんが少女を様子を鋭く察して顔を上げます。
少女はボンヤリと天井を眺めながら答えました。
「うん。実は友達が転校しちゃってね……」
去り際の沙織の言葉をきっかけに色々思い出してしまったことは黙ります。
「そうですか……大切な人と別れるのはつらいですよね」
大人びた天田くんの声。優しい彼は少女が悲しむとまるで自分のことのように胸を痛めるのです。
「僕に何か出来ることはありますか? なんでも言ってください!」
「いいの。気にしないで」
「遠慮しちゃダメです!」
少女が天田くんの方へ視線をやると天田くんは悔しそうにうつむきました。
「……そりゃあ、僕は子供ですからあまり助けになれないかもしれませんよ。でも、力になりたいんです。だって、僕……」
あなたの彼氏ですから。
そう天田くんはポツリと呟きました。
その言葉で。天田くんの存在でどれだけ少女は救われたでしょう。
少女からベッドから降り、ギュッと天田くんの背中に抱きつきます。泣きそうになる顔を見られたくなかったからです。
「わっ!」
天田くんがビクリと背中を震わせました。
「今、ちょっとこうしたい気分なの……重かったらゴメンね」
「いっ、いいえ! ぜんぜん重くありませんよ! へっちゃらです! むしろ担げちゃいますよ!」
背中を目一杯伸ばして天田くんがハキハキと答えます。少女にはその姿がとてもかわいく、頼もしく、カッコよく映ります。
誰よりも素敵な少女の恋人。あの日、置き去りにしてしまった恋心を天田くんは取り戻してくれました。
年の近い男の人でなく、天田くんに惹かれたのは小学五年生だった頃の少女の願いがそうさせたのでしょうか。
たとえ汚れたとしても男の子を好きになりたい。恋をしたい――そんな願いが。
片方は心が幼く、もう片方は身体が幼い、小さな恋人たちは心地よくも穏やかな沈黙に身を委ねます。
響き渡るのは時計の音。かちっかちっと零時へ。少女を救ってくれた隠された時間へと。
初恋の男の子の声は聞こえないけれど……
「天田くん」
「はい」
「私のこと、守ってくれる?」
「もちろんです!」
今は天田くんが、大好きな恋人が少女のそばにいてくれます。
(了)
GJ。こんなハム子もあり?救いがあって何よりだ……
超GJ!
冬コミで期待していた内容だっただけに嬉しい
うおー切ねー…
親戚間をたらい回しにされるハム子に泣ける
こういうのも良いねー面白い
GJ!
支え合ってる天ハムって感じでいいオチだね
キタローもだけどハム子は女の子だし更に苦労しただろうなって
思ってたからそういうのも含めて面白かったよ、GJ
なんか朝も早から肉ハムができたんで投下しますねー
414 :
肉ハム:2009/12/05(土) 06:40:25 ID:y17A9Zdj
一通り夜のメニューをこなし、では寝るかとベッドに向かいかけた瞬間、扉が叩かれた。
流石に時刻が時刻なので、怪訝に眉を顰め開けると、そこに立っていたのは彼女だった。
「えへへ……なんだか眠れなくて……」
無防備な部屋着姿のまま、公子はそう照れくさそうに彼へ笑いかける。
一瞬、驚きに言葉が詰まったが、すぐに明彦もまた微笑み返す。
「ああ、おいで――」
「すまんが、粉末プロテインしかないぞ」
「プロテインはいいんで、傍にいて下さい」
明彦の部屋は普通、人が寛ぐスペースが大量のトレーニング用具で占拠されているため、公子は彼のベッドの上に座っている。
言われた通り隣りに腰を掛けると、彼女の方から身を寄りかからせてきた。
「随分、今日は甘えて来るな」
「甘えちゃあ、駄目ですか?」
良い匂いのする髪を梳く様に撫でる。
「――何かあったのか?」
「……時々ね、恐くなるんです」
目を伏せ、ぽつりと呟き初めた公子の言葉に、明彦は耳を傾ける。
「今ね、私すっごく充実してるんですよ。沢山の色んな人と出会えて、かけがえのない絆をいっぱい見つけて。
……そして、大好きな人もできて、――その人に告白されて。
今物凄い幸福なのに、たまに、ふと恐くなる。
この日常は、いつか……いつか終わりが来るんじゃないかって」
「来ないさ、終わりなんて」
遮るようにそう言って、抱き寄せる。しかし、公子の身体は震えていた。
出撃の度に異形の者達に悠然と立ち向かい、薙刀一つで次々と華麗に撃破していくあの少女が。
咄嗟に彼女の頭を強く自分の胸へと押しつけた。そして、耳元で言い聞かせるように囁く。
「大丈夫だ。そんな不安、俺が全部忘れさせてやる」
腕の中でほっ……と、公子が安堵の吐息を零した。
「私……やっぱり、先輩を好きになって良かった……」
「「先輩」じゃあないだろ?」
「ん……明彦……」
答える代りに唇を落とした。
415 :
肉ハム:2009/12/05(土) 06:42:37 ID:y17A9Zdj
シーツに裸体を押しつけて、順番に肌を弄っていく。
特に、ふくよかに膨らんだその片方の大きな丘を揺する様に触った瞬間、公子は眉根を寄せて、一段と大きな声を上げた。
「あ……っ……!」
「相変わらず弱いんだな、胸」
あえて嘲るように口の端を歪めて言うと、真っ赤になって公子は顔を振る。
「そ、そんなこと……っ!」
「「そんな事無い」か?なら、試してみるか?」
言って、乳房を口に含みピンと屹立した小さな突起に舌を這わせ、軽く歯を立てる。
「んっ!!ひゃ…!あ……駄目!!」
熱い息を吐きながら身をよじる、その反応を見て、明彦は満足そうに笑った。
当たり前の話だが、彼女の身体は自分の何倍も柔らかい。肌は滑らかで触り心地が良く、初めて触れたその瞬間から病みつきになった。
さらに感度も上々で、互いの体温が接触するたびに、小刻みに震え脳髄が痺れるような甘い声を漏らす。
飽きることなんて、永遠に来ない。それどころが数え切れないほどの逢瀬を重ねた末、戻ることの出来ない愛欲の深みに最早どっぷりと嵌っている。
途切れることなく与え続けられる快楽に充分に潤った公子のそこは、簡単に明彦の武骨な指を受け入れた。
更なる深みまで指を泳がせて、一番敏感な部分をくすぐると、弓なりに身体を反らせて必死に自分にしがみ付いてくる。
「私……もうっ……!!」
言いながら止めどなく頬に零れ落ちる彼女の涙を舌でぬぐい、耳に口を寄せ、より感じる様に低く掠れた声で囁いた。
「ああ、俺も限界だ――」
「……っ、あ、あああっ!!」
416 :
肉ハム:2009/12/05(土) 06:44:27 ID:y17A9Zdj
学園の、いや、この街全体での可憐な天使的存在。
そんな普段からは想像できないぐらいに乱れた彼女の痴態を眼下に見て、「自分以外、誰にも見せたくない」という独占欲と、「俺だけしか知らないんだ」という優越感が同時に胸に湧き起こる。
矢も盾も堪らず指を引き抜き、腰を持ち上げ、痛いぐらいに怒張した自身をあてがった。
ぬるりとした感触とともに腰を深くまで沈めると、同時に声が漏れた。うわ言のように自分の名前を彼女が熱い吐息とともに呟き続けている。
応えるように汗の飛沫が飛ぶぐらい、さらに激しく最奥まで突き上げた。
このままだと、華奢なこの身体は壊れてしまうかもしれない――わずかに残った理性がそう警告してきたが、根元まで埋没した温い肉壺のあまりの心地よさに一気に掻き消された。
今、二人を繋いでいるのは、「幸福感」
世界で一番愛おしい人間の存在を、一番近くで感じられているのだという実に原始的で純粋な幸福感。
「愛してる――」
果てる瞬間、どちらからともなく、その言葉が零れ落ちた。
417 :
肉ハム 最後:2009/12/05(土) 06:45:44 ID:y17A9Zdj
あれから更に何度か愛し合って……今、公子は明彦の隣りで穏やかな寝息を立てている。
シーツに広がった栗色の髪を優しく撫でながら、彼もまた瞼を閉じる。
自分の無力さを思い知ったあの日からずっと、力だけを追い求めて突っ走ってきた。
そんな彼を見て、幼馴染は言った。
お前は一見前を向いている様で、その実、過去に囚われ続けているだけじゃねえかと。
その忠告はあえて無視した。そんなこと言ったって、俺は走る事しか知らないんだよ。
でもなあ、シンジ……
怖ろしい事に、最近、そろそろ立ち止ってもいいんじゃないかと思い始めてるんだ――
肉先輩半端無いな。ギャグでもシリアスでもオチでもOK
GJ
ニコ動のペルソナ学園を見た後、なんか興奮してつい妄想入ってしまう・・・
初代ペルソナからP4までの、歴代キャラたちのクロスオーバーネタもあり...かな?
キタロー×エリーとか、レイジ×千枝、真田×ウララとか
クロスすることで妄想が広がりを見せるというかなんというか・・
クロスオーバーとかはさすがに自分のサイトでやってくれ…
最低でも注意書きとNGワード設定は忘れちゃいかんよ
ニコ厨久々にみたわ
BLや百合よりも更に人を選ぶから、注意書きは確実にね
個人的にはギャグなら読んでみたい
このスレって文句を言う奴多いな
CP論争から、百合やホモは駄目だの、自分でSSも作れない乞食のくせに偉そうな奴多すぎだわw
久々の検定
まぁ、そこんとこ含めて流せるのが大人。
しつこく注意書きしておけばいいよ。
>>419 キタエリは名前だけならクロスオーバーになってない件
エリザベスでございます
>>427 IDがちょっとしたイニシャルになってるんだから気づきたまえよ
亀だが肉ハムの職人さんありがとう!
えらいツボった…GJGJGJ!!!
転載すんな死ね
>>413 GJ!
ここ見てるといろんな肉ハムが読めて嬉しい
明らかに触っちゃダメな子どもでしょ
別に18歳未満はくんな!とか一々言うわけじゃないけど来た以上18歳以上と言うのにふさわしい行動を心がけて欲しいね
18歳未満はくんな だろ
あとついでに女臭全開のやつも自重しろ
細かいこと言うようだが21歳未満な
ニコ厨に転載厨。厨のバーゲンセールやー。
>>436 かなり前に21禁から18禁に変わったようなー。
?
板のトップには21歳以上!子供はだめ!
って書いてあるんだが
まあなんだ 違ってたらすまん
あれ?また変わったのか?
そりゃすまんかった。
久しぶりに専ブラ使わずに板を見たが
【PINKちゃんねるは18歳未満立ち入り禁止】
18歳未満の方は、エロ妄想を含まない範囲で2ちゃんねる掲示板をご利用ください。
---------------------------------------------------------------------
としか書いてないぞ。
18歳未満は来んな見んな書き込むな
それはそれとしてコロマルさんの可能性の話しようぜ!
アイギスに協力を頼まれて一緒にハム子にあれこれする、ってのは古いか……
>>443 夜の散歩ではしゃぎ回って
勢い余ってハム子押し倒し
あられのない格好になったハム子みて散歩の付き添い相手が欲情・・・
夜の青姦ですね、それも神社で。なんというバチ当たり、だがそれがいい。
コテ消してなかった。バス停でデッドエンドされてくる
早まるなそこのテレッテ
それは一部の界隈ではご褒美だ
わんこって発情期あるよね
吹いた
取り敢えず消毒はしときな
つマキロン
コロちゃんだけには純粋なままでいてほしい。
でも、ハム子や風花とのお風呂シーンできゃっきゃうふふ想像するとニヤニヤする。ふしぎ!
>>447 探索中にコロちゃんと公子が魅了されて
と妄想してしまった
コロちゃんゴメン
>449
ハム子「ふー、さっぱりした」
ゆかり「あ、コロちゃんとお風呂入ってきたの?」
コロさん「ワフッ」
アイギス「ハム子さんはお肌スベスベおっぱいプリプリで、
お風呂で抱っこされるのは非常に具合がいいと言っているであります」
ハム子「アイギス、なんでもかんでも翻訳しなくていいから」
肉&荒&テレッテ&ショタ「…………(ゴクリ)」
こうですか
コロちゃん'seyeによるハム子達の共同浴場でキャッキャウフフがないとな?
小学生なら女子高生と風呂一緒に入っても白い目で見られないよね
低学年ならなw
10歳越えたらアウト。
つまり天田、テメーはダメだ。
天田君よお、もしそんな真似したら先輩方の半端ねえ教育的指導のお時間だぜえ?
またあんたもか?
履歴消しとけw
>>455 そんなに厳しくはないちょっと処女をなくす程度だろう
すまんベス子からメギドラオンもらってくる
あんまりいじめてやるなよw
>>460 俺のセクシーダンスを瞬きせずに見続ける罰もな。
なんか一通りP3Pし終わったらキタハムにムラムラしだした
真夜中のキタさん・ハムさん
純粋なコロちゃんってことは繁殖にも純粋ってことですね
住職に一途だもんな
住職が男とは言われて無いよねたぶん
何気にキタローのペルソナって色んなタイプいるからペルソナとセクロスする時よりどりみどりじゃね?
小悪魔担当→リリム
儚い系美女担当→ナルキッソス
ロリ担当→アリス
痴女担当→サキュバス
ケモナー担当→ネコマタ
人妻担当→ティターニア
完全に風俗いらずだな
まてナルキッソスって…お前…
コロマルの子もアルビノでもふもふーとか思ったら禿萌えた
>>468 残念ながらナルキッソスは男だ
ナルキッソスは男だぞw
アナルキッソスになるわけか…
全書の説明見てみたらマジだった…
なんか妙にガタイいいとは思ってたんだ…orz
>>473 ナルキッソスはナルシストの語源、故に男
よかったな、また一つ勉強になったじゃまいか
ガタイ良いと思ってた割に敢えて儚い系に入れた473の心意気に乾杯
>>474 ナルシストは男女関係無いからその説明はおかしくね
女でもナルシストっていうかな・・・いう時もあるか
じゃあ訂正
まぁ全部オナニーな訳だが
連レスで悪いが
>>477 ナルシシズムでググレばヨロシ
真理だがなんかあれ目からウムギウォーターが
なぜか1周目の記憶があってどうせ死ぬと思うともうコミュとか
本当にどうでもよくなっちゃってすっかり一人上手になるキタローorハム子 とか
外の世界なんぞどうなっても構いません。貴方だけ生きていれば…とキタハムを監禁するヤンデレベス…な夢を見た
>>482 そんな姉の暴挙を止めに入ったテオもなんやかんやで
→一緒に捕まってアレコレ
→一緒に乗っかってアレコレ
…という妄想が浮かんだ
ハム子がヤンデレなハムゆかハムが唐突に脳内に浮かんだ
コミュMAX後彼氏作ろうかなってゆかりに表面上は応援してるけど
裏では画策して男に依頼とかしてゆかりを酷い目に遭わせてその後
泣くゆかりを抱き締めながら「ね、やっぱり男の子なんか止めた方がいいよ…」と薄笑みを浮かべるハム子
ゆかりっち相手なら会長でもいけそうだな
3のキャラはヤンデレが良く似合う
外の世界とキタ(ハム)に心奪われたベス
そんなベスにイゴールがお前の役割を思い出せ主は誰だと教育を…とすまん忘れてくれ
どっちかというとイゴールの鼻をつかって
ハム子に色々するベス(テオ)
イゴールの意思は無視
イゴさんマグロかよ
ベスは自分の存在意義とか本来の役職放り出してまでキタローの所に行った時点で十分ヤンデレの素質はあるとオモ
どっかのスレにキタローの死は他の女にキタローを諦めさせるためにベスが仕組んだ陰謀
↓つまりベスは眼鏡も真っ青のヤンデレだったんだよ!
↓な、なんだってー!?(AA略
みたいなネタがあったなそう言えばw
キタロの周りはヤンデレ多いな
実際ベスがヤンデレ化なんかしたらマーラ様使ってキタロー掘ったり
なんかの力で一時的に男女逆転してキタロー犯したりとマニアックかつ強引なプレイ連発しそうで怖いw
真っ白に干からびたキタローの横でこれ以上無いくらい艶々したベス様
という電波を受信しました
>真っ白に干からびたキタロー
びっくりしたFESのエレボス前の状態かとおもった
ヤンデレって本当なら貴方を殺して私も死ぬじゃなくて
貴方に近づく奴は排除するじゃなかったっけ?
話題に乗り遅れたがガキさんのヤンデレはあれだ、
自分の死期を自覚しつつ死んだ後のハム子が他の男のものになるくらいなら…!って奴だと思う
多分10月3日はいつもの壊れ物に触るようなエロとは一転、
キスマークつけまくりの強姦一歩手前な代物だと思う
P3Pプレイしてないんで異論は受け付ける
ヤンデレも萌えるっちゃ萌えるけど、
なんとなくエリザベスにはキタローに対してだけはしおらしく受け身であって欲しいなあ
押し倒して跨ったはいいもののいざ行かんとなると二の足踏むみたいな
わかる
普段はベスの奇行に振り回されてるけど夜はキタローがS化しててベスはされるがままってのが一番あってる気がする
>>497 それでも結局多股されて目が覚めた後ますますヤンデレ化するんですねわかります
ベスってオパーイの大きさどれくらいなんだろ
キャラスレだと貧乳気味という事で満場一致のようだが
個人的には脱いだらそれなりにありそうだとは思うんだけどなあ
パイズリできないとエロネタ的にも不便だし
キャラデザからすると良いサイズだと思うけどな。
大体ああいう連中はよくある漫画のアホみたいに美乳とか普通の大きさの胸を貧乳wwwって感じに扱うから困る。
そんなに巨乳が好きならエイケンでも読んでれば良いんだ。
まあ、ここまで言っておいて実は尻と太もも派だけど。
>>502 いや、むしろベススレの連中からは貧乳であってほしいみたいな願望めいた物を感じるんだがw
ベスよりマガレお姉さまのが好きです。
僕はハム子が大好きです
ベスって足コキ上手そうって思ったら力加減誤ってプチっ、ってなる所を想像しちまった…
挟むにはそれこそ漫画のようなデカさである必要が……
胸がデカすぎる漫画といえばロボットポンコッツを思い出すな
タモリハタルの書いたようなアイギス……
病んでるっていうか、嫌われようと思ってハム子を襲って
ドツボにはまる荒垣さんというのが浮かんだ
とりあえず、ペルソナ使ってハム子にヤンデレするキタロー書き始めてる。
サキュバスとリリスは外せない。
大晦日、ハム子にわざと殺される為にデスに変身して無理矢理犯す綾時とか
とりあえず、ペルソナ使ってハム子にヤンデレするキタロー書き始めてる。
サキュバスとリリスは外せない。
肩幅の命で
リストラされたナナシ×エリザベス
解雇の恨みではなく暴走制御?
昨日コテ消し損ねて折檻受けてきた職人です。
気づいたら徹夜で書いてた。荒ハム恐るべし。
・荒ハム/ラブラブ/ガキさんちょっとヤンデレ気味
・たなか社長も出るよ
・野外姦
・やることやっててもエロくないのは仕様
・徹夜クオリティでタイトルがアレなのも仕様
・指摘・批判待ってます
よろしくお願いしまーす!
食堂で『家族の料理』の今月号に目を落としていると、傍に慣れた気配が寄ってきた。荒垣は鬱陶しそうな顔を作って見上げる。
「何だよ」
公子は予想通りの満面の笑みだった。
「せーんぱい」
語尾にハートがつきそうな勢いである。いつもより睫毛が長い。荒垣は女の化粧道具に詳しくはないが、カールをつけて睫毛を長く綺麗に見せるものでも使っているのだろうかと考えた。
「わかつ行きませんか?」
「だーめーだ」
デートの誘いを、荒垣は言下に断る。
「えー。なんでですかー?」
公子はあからさまに不満げである。
もちろん荒垣とて、一緒に行きたくないわけがない。限られた時間を最愛の人と一緒に過ごしたい、という健康な欲望は持ち合わせている(むしろ、目の前の少女が与えてくれたものだ)。
しかし。
先行きの短い男に心を囚われた挙句、自分が消え失せた後の公子に何が残るのだろうか、と考えてしまうと、荒垣は伸ばしかけた腕を引っ込めてしまうのだ。
拗ねて尖らせた唇を、自分のそれで挟み込んでやりたい。だがその欲望を実行しても、公子には何も与えられない。思い出を刻み込んだ傷口から血が出る頃、荒垣は公子の傍にいられない。
肌を重ねたことも、間違いだったかもしれない。
だから荒垣は、心にもない言葉を発してしまう。
「お前さ、もっと俺以外の奴と一緒にいた方がいいんじゃねぇか?」
公子は大きな目を更に見開いた。
「あっちに岳羽と山岸いるしよ、そういやこないだ順平が数学わかんねぇとか言ってなかったか? お前成績いいらしいから、教えてやったらどうだ」
「……私は先輩と一緒にいたいんですよ」
押し殺した低い声に篭められた感情を、荒垣は無視した。
「俺なんかと一緒にいたって、いいことねぇぞ?」
「もう先輩なんか知りません! 大っ嫌い!」
言われたくて引き出した言葉なのに、クリティカルを受けた。
精神的にダウンしているうちに、公子はきびすを返して風のようにラウンジを駆け抜けた。遠くで寮の玄関の開閉音がする。
(大っ嫌い!)
こんなに堪える言葉だったのか。弱点のないはずの荒垣だが、容易には立ち上がれない。
動けないまま、コートの内ポケットに突っ込んでおいた懐中時計を取り出す。文字盤に目を遣って、荒垣は顎を落とした。
荒垣の常識での「嫁入り前の娘の門限」をはるかに超えている。
数度深呼吸をして、両脚に力を入れる。何食わぬ体を作って、ラウンジの女子たちに近寄った。
「……なぁ」
ゆかりと風花は、食堂での痴話喧嘩が聞こえていたのだろうか、気遣わしげな視線を向けている。美鶴は我関せずといった顔で何かの資料に目を通している。
「きょ、今日はタルタロス行かないのか?」
荒垣の口は、とことん持ち主を裏切るようにできているらしい。ゆかりと風花は互いに視線を交わし、脱力したように笑った。
「あー……リーダーがいないと、難しいですよね……」
「公子、この時間に出かける時は大概ポロニアンモールに行くって言ってたよね?」
「そうだね、一人カラオケに行ったり、クラブで変わったお坊さんと仲よくなったりしてるって言ってたね」
風花の言葉に、真田と他ならぬ公子からここへ連れ戻されるまで淀んでいた溜まり場のことを思い出した。夜の盛り場などに、愛しい無二の存在を置いておけない。
「ポロニアンモールだな?」
低い呟きに、下級生二人が頷きを返す。
次の瞬間には、荒垣はラウンジに背中を向けていた。玄関ドアを開けてレンガ通りに出ると、秋の終わりの冷たい風が肉のそげた頬を打った。早く追いついて連れ戻さなければ、という思いが強くなる。
焦りのあまり、足がもつれて今にも転びそうだった。
嵐のように荒垣が去った後のラウンジ。
資料から顔を上げないまま、美鶴が言葉を発した。
「以前私が『荒垣と伊織は似ている』と言っただろう」
意味がわかるだろう? という囁きは、明らかに笑いをこらえていた。
「ですよね!」
本人がいなくなったことで耐えきれなくなったのか、ゆかりも吹き出す。
「あの一途で周り見えなくなっちゃうとこ、そっくりですよね!」
「人参をぶら下げられた馬みたい」
「伊織は素直だが、荒垣は『ニヒルな悪い自分』を作っているからな。そこがまた笑える」
「バレバレなのに」
「寮のみんなに料理振る舞う時も、自信作はいつもリーダーの周りに置きますよね」
「公子から救難信号が出たら、たとえ執事服でも全力疾走して駆けつけるしな」
「肩とか背中が破れてたら、繕ってもらってますしね。あれでそっけなくしてるつもりなんですよね、荒垣先輩」
女性陣は容赦がない。
「……でも」
風花は遠くへ視線を向けた。
「あんな風に愛し愛されたいな、って思わなくもない、よ」
「……やめといた方がいいよ?」
ゆかりは即座に切り捨てた。
「あの人不器用だし、素直じゃないし、愛情表現下手だし、いいところって料理うまいことぐらいじゃない」
「べ、別に荒垣先輩ってわけじゃなくて……ああいう恋がしてみたい、っていうか……」
「どちらにしろ、あの男を操縦できるような度量があるのは、我らがリーダーしかいないだろうな」
美鶴の結論で、この話題は終わった。
実はこの時美鶴は「わ、私にも女子トークができた! 私も女子の仲間入りができたんだ!」という感激に全身全霊を支配されていたのだが、それはまた別の話である。
モノレールの中を走りたい欲求をこらえ、荒垣はポロニアンモールまで移動した。
もう遅い時間なのに、かなりの人出である。月光館学園の制服を着た生徒の姿も散見されて目を奪われるが、どれも公子ではない。どこにいても一発で見つけられる、という根拠のない自信は粉砕された。
早く、早く見つけないと。早く、早く。焦りばかりが先立ってしまう。ゲームセンターや喫茶店の店内を覗き込むと、店員から怯えた視線を返された。誰もお前なんか見ちゃいねえよ、と荒垣は吐き捨てた。
カラオケボックスを改めようとして店員に追い出されてしまい、途方に暮れて広場を見下ろす。ニットキャップを取って長髪をかきむしっていると、広場の隅の赤い色彩が目に飛び込んできた。
いた。
考えるより早く、荒垣の脚は動いていた。もう見失わない。視線は赤いシグナルに固定され、通行人にぶつかってもぶれることはない。
「――公子!」
真後ろで噛みつくように叫ぶと、公子は驚いた表情で振り返った。
「先輩! なんでいるんですか?」
「なんではこっちの台詞だ馬鹿。今何時だと思ってる」
ほらとっとと帰るぞ、と腕を引くが、公子は足を踏ん張って抵抗している。力に訴えたくなかったがしかたない、と手の力を強めると、背後から声が飛んだ。
「何アナタ、公子の彼氏?」
胡散臭い声に聞き覚えがあったが、その男の姿を見て荒垣の理性が飛び、そんなことはどうでもよくなった。
地味だが高級そうなスーツに身を包んだ中年。溜まり場でたくさんの不良や悪人を見てきたが、これほどの悪党にはそうお目にかかったことがない。
どこかで見た顔だ、と一瞬抱いた思いは、愛しい人に近づくクソ野郎と、そのクソ野郎の接近を許す無防備な恋人への怒りに塗りつぶされた。
「その子ウチの商品なんだから、乱暴に扱わないでよねー」
商品、という言葉が新たなスイッチとなった。白河通りのホテルの前で見知らぬ男と待ち合わせ、恋人の自分にはとても見せない痴態を晒し、行為が終わったら紙幣を受け取り目の前の男へ流す。
そんな情景が思い浮かんでしまったら、瞼の裏から消すことができなくなった。
「てめぇ!」
バス停を持っていなかったのは幸か不幸か。自慢ではないが、真田以外には負けたことがない。顔から腐った性根が滲み出ているスーツ男の顎許へ、渾身の右を繰り出した。
しかし男は滑るように重心を移動して、紙一枚の間合いで荒垣の拳をかわしてみせた。
「たなかを舐めるんじゃないわよ、学生」
男の余裕綽々な態度が、余計に荒垣を苛立たせる。
「邪魔が入ったから今日は帰るわね。公子、例の件考えておいてね。アタシガチ本気だから」
男は人として大事なものが抜け落ちた笑みを浮かべて去っていった。
残された公子は、男の背中を名残惜しそうに見つめている。
「あーあ、今日で悪魔コミュ7にしたかったのにな……。せんぱぁい、邪魔しないでくださいよー」
危機感のまったくない声で甘えてくる。その愛らしい顔の上に、妄想の見知らぬ男の手が重なった。
「馬鹿!」
思わず、肩を掴んで怒声を飛ばしていた。周囲の目など気にならなかった。手を出すことだけは自制した。荒垣は恋人を直視できなかった。
「お、お前、な、なんてこと……」
「どうしたんですか?」
「金か? 金くらいなら俺がなんとかする。もうやめてくれ。頼むから」
「お金?」
荒垣の必死の懇願にも、公子は不思議そうな表情を浮かべるだけである。
「先輩、コミュランク上げるのにお金はかかりませんよ」
「なんでもいい、お前が自分を安売りすんのも、お前が他の男に触られんのも厭なんだよ!」
「え? 私、先輩以外……」
「金がいるなら俺が働く。お前は何もするな。エンジョコウサイ、とか……バイシュン、とか……金輪際やめてくれ!」
硬派を気取っているとはいえ、18歳の少年には刺激の強すぎる言葉である。きちんと発音できず、口ごもってしまう。
公子はきょとんとして荒垣を見上げた。
「え、え? 誰が、何?」
「さっきの怪しいクソ野郎と、そういう話してただろうが!」
「……たなかさんと?」
何かに思い至ったらしく、公子は笑い出した。
「やだなぁ、あれはたなかさんが自分とこの専属モデルになれとか冗談言ってるから……」
「わかるように話してくれ」
「先輩の思ってるようなことはないですよぉ。そんなことしても、ステータス上がんないじゃないですか」
笑いすぎたせいか、公子は目尻を拭っている。いまいち言っていることがよくわからないが、荒垣の不安は的外れだったようだ。安堵すると同時に、新たな怒りが湧き起こってきた。
「あのな」
荒垣は公子の顎を掴むと、公子は笑いを引っ込めた。
「男はみんな狼だ。女とやることしか考えてねぇ生き物なんだよ」
「そうじゃない男の人もいますよ」
「お前は甘ぇんだよ」
公子は首を傾げる。
「順平とか、先輩とか」
「順平とお前は親友なんだろ? それにあいつは俺がいながらお前に手出せるような奴じゃない。俺は……狼だよ」
「またまたぁ。先輩、優しいじゃないですか」
荒垣を生者の世へ呼び戻してくれた人は、信頼や安心感に満ちた笑顔を向けてきた。最後のスイッチが入った。
「嘘じゃねぇ。教えてやるよ」
荒垣は公子の細い手首を掴んだ。そのままポロニアンモールの奥を進み始めた。
「ちょ、ちょっと先輩どこ行くんですか、痛いです」
「静かにしてろ」
大股で関係者専用通路を通り抜け、人気のないモールの屋上に抜ける。変電設備を囲む金網の前で、ようやく手を離した。手首をさすっている公子の肩を突き、金網に押しつける。
「せ、せんぱい……?」
それでも荒垣を信じる言葉を紡ぐ唇を塞ぐ。柔らかく、甘い。
舌を差し入れると、公子は自分のそれを絡めてくれる。これから陵辱されるというのに、この少女はなおも自分を愛してくれている。胸が痛くなった。
唾液の交換をしているうちに、腕の中の少女の呼吸が苦しげになる。舌を絡めたまま、制服のブラウスを引っ張り出し、裾に指を忍ばせる。瑞々しい脇腹の皮膚が荒垣を歓迎した。
そのままブラウスをたくし上げて、ブラジャーの上から乳房を揉む。
「ふぁ……あ、あ、せんぱい、」
もう俺の名を呼ぶな。
抱きしめたまま背中に手を伸ばし、ブラジャーのホックを外す。荒垣の手に余るほどの乳房が解放された。乳首を人差し指と中指で挟み、こね回すように転がすと、鈴を転がすような甘美な喘ぎが漏れる。
名残を惜しみつつ唇を離陸し、首筋や耳許にキスを落として、ブラウスを胸までめくる。充血した乳首に口づけると、公子の身体が震えた。
「く、あ……はっ、きもちいいよ、せんぱい……」
公子は荒垣の肩に手を乗せ、わななく脚を懸命に踏ん張って立っている。もっとこの声を聞いていたい。だがそれは死にゆく男の我が儘だ。
「ぁああ、せんぱいっ、どうしたの……」
「黙ってろ」
荒垣はひざまずき、スカートの中に頭を突っ込んだ。ショーツは目で見てわかるほどに湿っている。これほど乱暴に抱かれているというのに。
同量の嬉しさと苦しさが心を襲う。
ショーツの布地を寄せ、内奥へ指を侵入させると、柔々とした粘膜が締めつける。何度か肌を重ねて、ここに挿入しても出血しないようにはなったが、やはりまだ最初からスムーズな往復はできない。
「ふぁぁ、あ、はぁ、くふぅ、」
公子は金網にもたれ、なんとか立位を保持している。内壁の感じる部分をえぐるたびに、細い身体が瘧のように痙攣する。
「ふぁ、や、やぁぁ、やぁ!」
「いくら厭でもやめねぇよ」
嫌がられるためにやっている。嫌われるためにやっているのだ。
公子が愛する人と死に別れて悲しむよりは、荒垣が愛する人から嫌われる方がましだ。
そんな想いを篭めて、中指を根元までねじ込む。
「ち、がう、の……!」
公子の叫びが、荒垣の動きを止めさせた。
「違うって」
スカートから顔を出すと、涙目の公子が荒垣を見下ろしていた。公子は熱い息を吐いた。
「いく時は、先輩の顔、見てたいの……!」
おねがい。わがままきいて。
紅玉の瞳から涙がこぼれ、荒垣の頬に落ちた。
荒垣はこの時痛感した。きっと俺は間違っている。
公子は聡い。荒垣が背負い、目を背け、受け容れた業をすべてわかっている。
その上で、荒垣のような男を愛して、求めてくれる。
公子を傷つけないために突き放すのは、おそらく愛情ではない。少なくとも、公子が求めているものではない。
もっと素直になっていい。こいつを求めていい。それが、こいつが与えてくれた愛情に応える術だ、きっと。
「――わかった」
荒垣は頬の涙を手の甲で拭い、公子を金網に預けて立たせた。コートの前をはだけると、スラックスのポケットから財布を取り出し、小銭入れにしまってあったコンドームをひとつ取り出す。
「ほぇ……せんぱい、なに?」
「ゴム」
「もちあるいて、るんですか?」
もう自分の脚で立つこともおぼつかないはずの公子は、蕩けた瞳で冷やかすような笑みを浮かべた。
「はねっかえりにつき合ってると、どうしても用意がよくなっちまうんだよ」
誰のせいだと思ってんだよ、とぼやきながら、既に血の集まっている己の分身に避妊具をかぶせる。
「たぶん、ちょっときついぞ」
「だいじょぶ」
公子の長い脚を両肩に乗せ、背中を金網に預けさせる。こすれて痛いのではないかと思うが、期待に満ちた視線を向けられては止められない。
「ほんとに……大丈夫か?」
「恥ずかしいけど……せんぱい、だから」
いいよ、と小さく囁かれては、荒垣も我慢できなかった。広げた脚の間の割れた肉に、楔を穿った。
「ふぁぁぁっ!」
腕の中の公子が、ひときわ大きく喘いだ。立った荒垣に担がれた状態で貫かれていることで、自重により常より深い結合を得ているのであろう。
「あ、せんぱい、せん、ぱい! これ、これ……すご……!」
公子を抱いてわかったことだが、荒垣はあまり長持ちしない。ソロ活動の時はそうでもないのだが、やはり愛しい相手との行為は違うのだろう。
ましてや非日常の場所で、日頃まるで縁のない体位をとっているのである。
その上、公子の粘膜が普段以上に締めつけてくる。快楽を訴える顔も間近に見える。
公子が絶頂を迎えるまでは、先に達するわけにいかない……とわかっているのだが、腰の動きを止められない。
「ね、せんぱい……チカチカ、する」
それは、公子がオルガスムスを得る時の符牒だった。眉間の裏辺りが白く焼き切れてしまうらしい。
「ん、俺も」
「ね、わたしのいくかお、みて」
「大丈夫だ、見てる」
「せんぱい、すき」
「俺も」
「あなたは、わたしの、もの」
「俺は、お前の、もの」
その言葉を聞いて、公子は解き放たれたようだった。今までになく、強く粘膜で抱きしめられる。
深く深く繋げた身体に、荒垣は自分のすべてを吐き出した。
、着衣は相当乱れている。無理やりめくり上げたブラウスも、脱がなかったスカートも皺だらけだし、ショーツはとても穿ける代物ではない。
とりあえずコートで脱力した身体を包み、脚の間で挟み込んで腕で閉じ込めた。座り込んで金網にもたれながら、荒垣はすっかり途方に暮れていた。
このような恰好で寮に帰ったら、何をしていたか明白だろう。荒垣が女性陣(ロボット含む)から凄絶な処刑を受ける分には構わないが(まったく怖くないわけではない)、
公子が男性陣(特に真田と天田)から奇異な目を向けられるのは避けたかった。
「せん、ぱい」
呼びかけに視線を落とすと、公子が薄目を開けていた。
「どうした」
応えると、公子はゆるゆると腕を伸ばした。荒垣の頬に手をやり、弱々しく笑う。
「やっぱり、私先輩のこと大好きなんだな、って思いました」
「なんだよ」
「気持ちいいことして、終わった後こうやって抱いてくれて。私すごく幸せです」
「もっと幸せなこと、たくさんあるだろ」
「ないですよ。こうしてるのが一番幸せ」
冬も近づき、荒垣の頬は相当乾燥して荒れている。腕の中の恋人は、そんなものを心底愛おしそうに撫でてくれる。
荒垣は公子の肩に顎を乗せ、腕の力を強めた。愛おしさが、腕の間で醸される。
「先輩、さっき『男はみんな狼だ』って言ってたじゃないですか」
「ああ。実際そうだってわかっただろ」
「先輩は狼なんかじゃありませんよ」
「嘘つくな」
「嘘じゃないです。狼はあんなに優しく愛してくれません」
……荒垣の主観では、相当酷いことをしてしまったはずなのだが。恋は盲目とはよく言ったものだ。
「私の弱点は先輩なんです」
そう言って微笑む恋人の目の周りが、何やら黒く汚れている。指で拭ってやると、
「あ」
やたらと色っぽい声を出した。
「……あぁ、マスカラが落ちちゃったんだ」
下半身に血が集まってしまい焦る荒垣をよそに、公子は暢気に目をこすった。
お前がそんなんだから、襲いたくなっちまうんだよ。このはねっかえりが。
荒垣は責任転嫁した。
「二回戦、できるか?」
耳許で囁くと、公子は身をよじった。
「えぇ、どうしようかなー? 外はちょっときついな。寒いし」
「悪かった。許してくれ」
「こういうのも悪くないけど、やっぱり先輩と裸で抱き合いたいです。先輩のこと、全身で感じたい」
「そうだな」
「でも、今から移動するの辛いかも……。帰り、先輩がお姫様抱っこで帰してくれますか?」
「ああもう何でもいい、抱かせろ」
荒垣は腕の中の身体を反転させ、唇を奪った。
しかたない、俺はこいつのものなのだ。この命の続く限り、どこまでもこいつと生きてやる。
絡んでくる舌と、背中に回る腕を感じて、荒垣は安堵の溜め息をついた。
投下終了。
ありがとうございました。
前回GJくれた住人thx。
テレッテをほめてもらえたのが一番嬉しいよ。
今回は時系列無視だけど(注意書き忘れたスマソ)、次回はガキさん昏睡時の話を書くつもり。
前回も今回も、SSのラストに『end』的なものをつけ忘れた。反省。次回からはちゃんとします。
Janeのコテハン記憶チェック外したよ!もう大丈夫だよ!
では↓から何事もなかったように雑談ドゾー。
たなか社長に惚れた
イイヨ イイヨー
次回作も楽しみにしてます
超たなかと美鶴に不意打ちで萌えさせられたw
余裕のない荒垣もいいな
たなか社長が素敵でした
たなかも美鶴も荒ハムもヨカタヨー
このたなかになら掘られてもいい。
この美鶴にあれこれしたい
今日はスレの速度が緩やかだな
みんな一生懸命書いてるんでしょう
気合いいれて長文投下しても1〜2行レスばっかだとやっぱり悲しいものがあるんだが…
まあその程度の魅力しかない文章しかかけない自分が悪いんだろうけどさ
乙と言いたいが誘い受けよくない
>>531は俺じゃないよ!携帯二刀流でもないよ!
個人的には反応もらえるだけで嬉しい。
たなかがこんなにモテモテだとは予想外だったけどww
これでも、ガキさんの心情を一生懸命慮ったり、ハム子のガキさん愛ワンモア∞を表現しようとしたんだぜwww
美鶴先輩のくだりを書いた後に、ゆかり←美鶴を妄想しだしたのは秘密w
投下作品や保管所の作品でも、面白かったり感動したり影響を受けたりしたものが
たくさんあるけど、ちゃんとレスしないとダメだなーと反省した次第。
自分以外の荒ハム作品全部大好き。
>>531 うーん
自分も1〜2行レスした口なのであれだが、カプについて
気合入れて感想書くと、カプ論争で板が荒れてしまうかもとの
恐れがあり
スマヌ
モニター前では大興奮してるよ
>>531 つか長文感想の方が少ないし珍しいと思う
見返り求めすぎると返って貰えないもんだよ
このスレって書き手がやたら自己主張しすぎてるように見える
盛り上がってるのはいいんだけどさー
>>533 >ゆかり←美鶴を妄想しだしたのは秘密w
裸に全方位から愛されワンピ着て待ってるわ
女子トークに喜んでいるのに相手がゆかりとかw
ぜひよろしくお願いしますw
>>534 自分も書き手だが同じ。
みんながわっしょいするから嬉しくて必要以上に書き手も語りたくなるんだろうが
>>535みたく、
書いて満足、読んでもらって満足、あとは少しでも自分のマイナーカプやへんたいプレイの普及ができたらいいな位で思わないと自サイト持ってても残念な気持ちは続くぞ。
>>536の気持ちも分かるし、↑以上を求めてコメントがあったらスレが荒れかねんので、また注意書きをするか、
職人用の相談、チラ裏板総合でも勃てたらいいんじゃないか?キャラがこうなるのと、こうなるのどっちがいい?→〇〇書いてくれとか
妄想→SS書いてみた。
な今までの軽い前フリならここでもありだと思うし、相談スレがあったら書き手をしたい人も増えるかもしれん。
既にそういうスレがあったらごめん。
>>539 そんなスレありますがな。もちろんペルソナ専用じゃねーけど
語りたがりでごめん(´・ω・`)作品投下以外は自重する。
でもゆかり←美鶴は書く。
>>539 > 職人用の相談、チラ裏板総合
そんな時こそしたらばの避難所使えばいいんじゃない?
カプ細分化とか起きたら、それはそれで寂しいけど。
なんか女って面倒くさいな…
なにこの流れ。
まぁ
>>534のスマヌがスマタに見えた俺がもう末期なのは確かだな。
>>537 >裸に全方位から愛されワンピ
見た感じ普通だろw
でもここ良いスレだよね
個人的見解だけどたまに職人さんが話に入って来てくれると嬉しい
そういう意味では好きだな
>>542 この妙な違和感を抱いてるのが、
俺だけじゃなくて安心した
たなか社長って心はどっちなのかな
>>542 同意せざるを得ない。
悪い意味で2chらしくない空気が。
>>546 マジレスすると
募金案内の女に対してハム子に「あんたより好みだったわ」とか言ってたから
男っ気もあるんじゃないかと
俺個人としては社長は両党であって欲しい
自分が投下したSSに「GJ」と書き込んでくれるだけでお腹いっぱいだよ。
>>542 ここ最近のSSの大半がハム子愛され展開なのも女多いから・・・ってのは考えすぎ?
どうでもいい
荒肉ハムのヤンデレ陵辱ネタを妄想する毎日
陵辱モノ読みたいよ陵辱モノ
女とか男とかどうでもいい
ただ職人の施しがあればいい
レス乞食したり女臭かったり見苦しいな。
女が多いスレは荒れる
>どうでもいい
>>551 ハム子が愛されてるのは女が多いからじゃねぇ
俺のハム子が可愛いからだ
修学旅行で一緒に露天風呂な肉ハム。
・二人は特別な関係
・肉がひたすらムラムラするだけでエロなし
読みにくい部分もあると思うがスルーしてくれ。
11月18日。
同室の男子生徒は教師の目を盗んで夜の京都へ繰り出すとかなんとかで部屋を出て行き、この部屋にいるのは真田だけだった。
トレーニングをしようにも、夜間は外出禁止で旅館の外へは出ることができない。
さすがに旅先で教師の目を盗んでまでトレーニングをする気にもなれず、かといって室内で出来そうな事はほとんど終えてしまい…
とどのつまり、真田は暇を持て余していた。
寮から持ってきたダンベルを上げ下げしつつ時計を確認する。時計の針はあと少しで深夜の十二時を示そうとしていた。
「…寝るか」
十二時になったら影時間がやってくる。影時間は過ごすだけで体力が削られてしまう時間だ。
明日も朝早くからひたすら寺を巡らなくてはならない上に、ファンクラブの女子生徒から逃げ回ったり、時には退けたりしなければない。
こんなところで体力を消耗するわけにはいかないだろうと布団に潜り込もうとしたその時、飯台の上に置いた携帯が音を立てて揺れだした。
軽快な音楽を奏でながら震える携帯を手に取り、真田は思わず顔が緩ませる。
『この曲、私好きなんです。』
そう言って笑う後輩の顔が頭に思い浮かぶ。この着信音は彼女からメールがきた時だけ流れるものだ。
明日の外回りについてだろうか、とワクワクしながらメールを開くとディスプレイに表示されるメッセージ。
その衝撃的な内容に真田は思わず固まった。
”十二時になったら、一緒に露天風呂に入りませんか。”
差出人は言うまでもない。つい最近付き合い始めたばかりのかわいい後輩、公子からだ。
一緒に露天風呂だなんて、と真田は携帯を握り締めた。
…もちろん嫌なわけではない。嫌なはずがない。
飛び上がりそうなほど嬉しいし、許されるなら今すぐにでも公子をさらって温泉に飛び込みたいくらいだ。
修学旅行初日、露天風呂に浸かりながら隣に公子がいたらどれほどいいだろうと何度も思ったし、実際誘ってしまおうかとも考えてしまったくらいだ。
ただそれは妄想で終わらすべき事で、実際にやってしまったら色んなものがはじけて大変な事になってしまうだろう。
修学旅行先で暴走してアレコレやってしまい、教師に見つかって退学しました… なんてなったら洒落にもならない。
公子の誘いは嬉しいが、ここはなんとしても断らねばならない。断らなければならないのだ。
すぐにでもOKの返事を送ってしまいそうな自分をなんとか抑えて決意を固めた真田は、アドレス帳から公子の名前を探し出すと、彼女の携帯へと電話をかけた。
『はい、もしもし』
「俺だ。 その…、さっきのメールについてなんだが…」
話を切り出すと、電話の向こうで公子が「あっ」と声を漏らす。
『す、すみません、少し待ってください』
慌てたような声がしたかと思うと、パタパタと慌しい音が聞こえる。
携帯を持ったままどこかへ移動しているようだ。
しばらくしてパタンと扉が閉まるような音がした後、公子はほっとしたかのようにため息を吐いた。
『すみません… 同室の子たち、みんな眠っちゃってて。
そ、それで、その、メールの件…なんですけど』
「あ、ああ、その、…ど、どうして、あんなメールを?」
緊張のせいか、上ずったような声で話す公子につられて真田の聞き返す声も上ずる。
頬を赤く染めながら話す公子の姿が鮮明に頭に浮かび、一度固めた決意が揺らぐのを感じた。
ダメだダメだ、まだ試合は始まってすらいないんだぞ!
頭の中で自分を叱咤して、公子の返事を待つ。
『あの…昨日、温泉に入ったんですけど、すごく広くて綺麗だったんです。だから、その、先輩と一緒に入れたらなって…』
「…。」
まさか公子も自分と同じ事を考えいたなんて。
試合開始早々に強烈な右ストレートをくらい、真田の決意はグラグラと揺れ始めた。
いや、もしかしたら公子が電話に出た時から揺れっぱなしだったのかもしれない。
動揺のあまり無言になる真田に構わず、公子は続ける。
『それに、昼間は先輩すごく忙しそうですし、ゆっくり会えない…から……
だ、だから、影時間だったら、私たち以外誰も動けないし… ゆかり達はもう寝てますから…その…』
一緒に、入ってくれませんか?
遠慮気味に尋ねてくる声に真田の頭は真っ白になった。滅多に聞く事のできない公子の”おねだり”だ。
強力なアッパーをまともにくらった真田の脳内でカンカンカンと試合終了のゴングが鳴り響く。
ここまで言われて「間違いがあるといけないからダメだ」と断れる男がいるだろうか。いや、いない。そんな奴は男じゃない。
そもそもな話、真田が我慢さえすれば間違いなんて起こらないのだ。なんだ、簡単なことじゃないか、と真田は頷く。
電話をする前に固めたはずの決意は最初からなにもなかったかのように消え去っていた。
公子の言葉通り、影時間なら自分達以外の人間は誰も動けない。そもそも体験すらできないのだ。
美鶴も順平もわざわざ影時間に露天風呂に入ろうとはしないだろうし、公子と同室の岳羽たちが眠っているのなら
誰にも見つからずに露天風呂に入る事ができるだろう。
ドクン、ドクン、とうるさく脈打つ心臓の音と電話越しに聞こえる公子の息遣いを感じながら真田はゴクリと喉を鳴らした。
「…わ、わかった……」
やっとの思いで搾り出した答え。
電話の向こうの公子は「わあ…」と嬉しそうに声をあげた。
『ありがとうございますっ。影時間になったら一階のフロントで待ってますね』
「あ、ああ。
…それじゃあ、また後でな」
ピッと電話を切り、真田は大きく息を吐いた。
頭の中はすでに公子と過ごす露天風呂のことでいっぱいだ。
携帯のディスプレイを見ると、待ちうけ画面には”09/11/18(水) 23:58”と表示されていた。
影時間まであと2分。
真田は今にもフロントに駆け出したい気持ちをなんとか抑え、ダンベルを上げ下げしながら影時間を待った。
影時間。
和やかな雰囲気から一転、おどろおどろしい様子となった旅館の廊下をもくもくと歩いていると、ちょうど階段の上から公子が降りてくるところだった。
「あっ、真田先輩!」
真田の姿を見つけるやいなや、公子は浴衣が乱れるのも気にせずに真田に駆け寄った。
いつも以上に嬉しそうに顔を綻ばせる公子の姿に、真田も自然と頬を緩ませる。
「えへへ… あの、真田先輩、ありがとうござ…んむっ」
「二人っきりの時は違うだろ? な、公子」
はにかんだ顔で言葉を紡ぐ公子の唇を人差し指で押さえ、真田は不敵な笑みを浮かべる。
公子はその意味をすぐに理解したらしく、真田の指が唇から離れると顔を真っ赤にさせて俯いた。
「えと……あ、明彦…さん… その、ありがとうございます。
私の我侭につきあっていただいて…」
「いや、それはこちらの台詞だ。
…今日は、お前の顔をゆっくり見る暇もなかったからな。ありがとう」
「…ふふ、よかった。 明彦さんに引かれちゃったらどうしようってちょっと心配だったんです」
少しだけ不安げな表情を見せる公子に真田は「バカだな」と笑ってみせた。
引くなんて、とんでもない。こっちは嬉しくて嬉しくてどうしようもないくらいだというのに。
色々と言いたいことはあったが、公子に伝えたらそれこそこちらが引かれそうな内容だったので真田は何も言わずに公子の髪をくしゃくしゃと撫でた。
「あの、ちょっと恥ずかしいので… 先に入ってていただけますか?」
脱衣所の前で恥ずかしそうにモジモジする公子にそう言われ、真田は公子より一足先に露天風呂へ続く扉を開けた。
扉を開けて目に飛び込んできた光景は昨日見た綺麗な景色ではなく、とても禍々しいもので思わず固まってしまったが
すぐに「そういえば影時間だった」と納得した。
影時間になるとどんな場所も禍々しい景色になってしまう。もちろん、露天風呂も例外じゃない。
腰にタオルを巻いたまま露天風呂に浸からずに呆然とその光景を眺めていると、後ろからカラカラと扉を開ける音が聞こえた。
「うわあ…」
バスタオルを体に巻きつけ出てきた公子は、苦笑しながら声をあげた。
どうやら真田と同じ事を思っているようだ。
公子は真っ赤に染まった露天風呂に近寄って、風呂の湯を手ですくいあげる。
すくいあげた湯は少し赤くにごっているものの、普通の温泉のようだ。
「…これ、入っても大丈夫ですよね?」
「大丈夫、じゃないか?」
露天風呂のお湯は見た目は悲惨な状態だが、変わっているのは見た目だけで他は何もかわっていないようだった。
少し警戒しながら湯船に足をつける。昨日とほとんど変わらない温度だ。
おそらく大丈夫だろう、と判断した真田は公子の手を引いて露天風呂の中央、岩場の裏側までやってきた。
ここなら影時間が開けても少しくらいなら誰にも邪魔されずに二人で過ごせるだろう、と判断してのことだ。
公子の手を握ったまま、ゆっくりと湯船に浸かると公子は気持ちよさそうに声を漏らした。
「んんー… やっぱり気持ちいいですねー」
そうだな、と公子の方へ視線を向けると真っ白な肌とうなじが目に飛び込んできてドキッと心臓が飛び跳ねた。
一枚のバスタオルに隠された体は水着やハイレグアーマーの時とはまた違った艶かしさを漂わせている。
柔らかそうな胸、すらりと伸びた足、湯船の揺らめきに合わせてバスタオルの裾が揺れるたびにチラチラと見え隠れする太ももに真田はゴクリと喉を鳴らした。
自分が我慢するだけでいい。簡単なことじゃないか。…などと言ったのかどの口だっただろうか。
こんな間近で、手を伸ばせば簡単に触れることができる距離にバスタオル一枚だけを身につけた公子がいて、周りには誰もいない。つまり二人っきり。
今までにないチャンスだ。
付き合い始めて数週間。キスすらしていない清い関係が続いてきた。
しかし、今のこの状況はどうだろう。露天風呂に二人っきり。
キスを通り越してあんな事やこんな事をしてもおかしくはない状況だ。
公子のほうから露天風呂に入ろうと誘ってきたわけだし、少しくらい期待しても許されるんじゃないか。
真田の走り出した妄想はとまる気配すらない。
「ふふ… 私、今とても幸せです。
好きな人と、こうしてまったりとした時間を過ごせて…
ちょっと前までは、自分に大切な人ができることすら想像もできませんでしたから」
きゅっと繋いだ手に力が入り、妄想の世界に飛び込みかけていた真田はハッとした。
彼女は以前、ここにくるまで親戚中をたらい回しにされ、色んなところを転々としてきたと言っていた。
大切な人を作る時間すらなく、せっかくできた友達とは離れ離れ。辛い思いもたくさんしてきたのだろう。
彼女は純粋に自分と過ごす時間を大事にしようとしてくれているのに、自分といったら彼女をいやらしい目で見て…
自分はなんて恥ずかしくて情けない人間なんだろう、と真田は頭を抱えた。
しかし、真田も健全な男だ。この状況で期待してしまうのも無理はないだろう、と心の中で自分をフォローする。
「…。
あの、もう少し…そばに行っても、いいですか…?」
「な…っ!?」
猛省していたところへ突然の爆弾投下。
慌てて公子のほうを見ると、顔を赤くしながらも真っ直ぐな瞳でこちらを見つめていた。
そんなことを言われても、理性が保てるかどうか…
今すぐにでもその唇に、白い肌にむしゃぶりつきたいのをなんとかして堪えているというのに。
お前はそんなに俺を苦しませたいのか、と目で訴えるが公子は不思議そうに首をかしげるだけだった。
なにも言えずに固まっていると、公子の表情が不安そうに曇った。
「ご、ごめんなさい… その我侭言っちゃって…」
真田の沈黙を無言の拒絶と捉えた公子は申し訳なさそうな表情でつぶやく。
嫌なわけじゃない、嬉しいに決まっているだろう。と真田はすぐにでも伝えたかったが、その後のことを考えると口にしづらかった。
このままじゃ、ダメだ。誤解させたまま終わらせるよりも、正直になにもかも伝えたほうがいいに決まっている。
真田はぎゅっと繋いだ手に力をこめた。
「い、嫌なわけじゃない。 むしろすごく、嬉しい…のだが…
その…正直、お前に手を出さずにいられるかどうか…」
「えっ、あ……」
顔を真っ赤にさせた真田が何を言わんとしているのか理解したらしく、公子は真田と同じように顔を真っ赤にして俯く。
まったく考えていなかったわけではないが、頭のどこかで真田なら大丈夫だろうという考えていた。
しかし、よくよく考えてみれば真田もれっきとした男。
二人っきりで裸同然の格好をしているわけで、そうなってもおかしくはない。
顔を少しだけあげて真田の表情を伺うと、なんとも言えないような戸惑った顔をしていた。
「す、すまん… 困らせるつもりはないんだが、こればっかりは…どうにもならない」
「い、いえ、…その、困ってはいない、です。 ただその…びっくりしちゃって。
その…少しなら、良いですから…」
少しで止められるかバカ!と心の中で叫びつつ、真田は繋いだ手を引っ張って公子の体を引き寄せた。
そうだ、これは精神トレーニングなんだ。どんな事が起こっても我慢し通してみせる。落ち着いて素数を数えるんだ!
体を固くさせる真田の肩に公子は無言で体を寄せる。
肩に触れる柔らかい肌と鼻をくすぐる甘い香りに真田は頭がくらくらしてきたのを感じた。
耐えろ!耐えるんだ!この試練さえ超えれば、俺の精神面は更に鍛えられるはずだ!!
「…。」
ぶつぶつと小声で素数を数えて必死でなにかをこらえる真田を公子はじっと見つめた。
公子にはよくわからないが、今真田はなにかと必死に戦っているのだろう。
深く考えずに露天風呂に入ろう、と言った自分の浅はかさを恨みつつどうすれば真田を楽にしてあげることが出来るだろうと公子は考える。
一番はここで体を許してしまう事だろうが、なんの準備もなしにそうするのはあまりにも浅はかすぎる。
最後まではダメだけど途中までなら…というのも中途半端すぎるだろう。
どうすれば…としばし考え込んだ後、公子はバシャーンと大きく音を立てて勢いよく立ち上がった。
突然の公子の行動に驚いたような表情で固まる真田を繋いだ手で引っ張り同じように立ち上がらせると
少しだけ固い表情で笑った。
「そ、そろそろ出ましょう!」
「あ? あ、ああっ、そ、そうだな! それがいい!」
このままだと理性がKO負けしそうだからな、と真田は心の中でぼやく。
真っ赤な顔で脱衣所に向かう公子の後ろ姿を眺めつつ、真田もその後を追った。
「明彦さん」
2階へ続く階段を上っている途中、真田の一段上を進む公子が足を止めた。
「どうした?」
「あの、…目、閉じてください」
「? ああ…」
言われたとおりに目を閉じる。
少しの沈黙の後、唇にやわらかい何かが当たった。
「!?」
驚いて目を開ける。
公子は顔を真っ赤にさせながらも幸せそうに笑った。
何かを言おうと口を開くが、言葉にならず真田は口をぱくぱくさせた。
「今日は、ここまでしか出来ないですけど……その、嬉しかったですから…
つ、続きはまた…寮に帰ってから…」
「! …そ、それはどういう…」
真田は呆然と公子を見つめると、公子の言わんとしていることを理解して顔をぼっと赤くさせた。
「そ、それじゃあ、おやすみなさい!」
「あ、ああ、おやすみ」
そういうや否や公子は逃げるようにして階段を上っていった。
1人階段に取り残された真田は、はああーと大きく息を吐いてその場に崩れ落ちる。
先ほど唇に触れた感触を思い出しつつ、公子の言葉を思い出す。
『つ、続きはまた…寮に帰ってから…』
それはつまり、寮に帰ったらあんな事やこんな事をやってもいいと言う事だろうか。
あられもない姿で自分を求める公子の姿が思い浮かび、真田はその妄想を振り払うかのように頭を振って慌てて立ち上がる。
精神トレーニングはまだ終わっていないんだ! 煩悩に負けてたまるか!
真田は階段を駆け抜けて旅館の外へと飛び出した。煩悩を振り払おうと全速力で走り出す。
その後、影時間が明けるまでランニングに精を出した真田がどうやって部屋まで戻ろうかと頭を悩ませるのはまた別の話。
完。
GJ。
恋人になったのに修学旅行でいちゃいちゃ出来なかったのが悔しくて仕方なかったから嬉しかった。
GJ!プラトニック肉彦かわいいよ
GJ!
何故かこっちが赤面する位良かった。
そして
>>531が本当に書き手かどうかも分からないの言い争うのは止めよう。
いつもの人の可能性の方が高いぞ。少々女性っ気が高くても職人さんが増えるのは嬉しい事だしな。
蒸し返すな
GJ。
初心はいいのう
てかなんで肉修学旅行にダンベル持ってきてんだw
話題の残り香がある内に書く予定のヤンデレssをまとめてみた。
キタハム:ペルソナ使ってハム子の痴態を視姦。
綾ハム:決戦前に夜這い。(中身アバター)
キタゆかvs千尋:ナイスボート
誰か…誰かガキさんのキャラを壊さず病ます方法を教えてくれ…。
ホテルで洗脳解けなかった真田に強姦された後、ガキさん好きになるけど性行為にトラウマできてしまったハム子とか妄想中。
制御剤の打ち所が悪くて暴走
打ち所悪いと暴走する制御剤の中身ってなんだよwwwって突っ込んだら負けですか?
ドキドキ感GJ!
制御剤を打つも効果が出るのに間に合わず→暴走
→薬が効いて落ち着いてから大反省 まで思いついた
それ別にヤンデレじゃないような
ヤンデレはお兄ちゃんどいての奴が基本だよね
お兄ちゃんどいてをデフォとするなら、自分には思いつかない
全裸にジャック手袋で待ってる
>>570
基本男のヤンデレってあんま前例無いしなぁ
ガキさんは顔こそヤンデレだがキャラは硬派一直線だからな
すげー難しい問題だな。知恵熱出てきた
>>570 >(中身アバター)
素晴らしいよムスカ君
肉ハムの感想が少ないと言う女臭いレスにホントあきれた
お前らが追い出したんだろ
肉ハムは女ばっか
荒ハムは男女問わず人気
このスレが何故今女臭いのがよくわかる
確かにガキさんはヤンデレ化させるの難しい
どんなことになっても受け入れそうだ
しかし
>>570の一番下の行が楽しみすぎるので今から全裸で待ってる
ハム子がヤンデレなのはどうだろう
あとベルベットルームでキタハムテオベス4Pとか
イケメンペルソナ呼び出してちょっと自慰のつもりが陵辱祭りとか
小説書ける職人が本当に羨ましくもありがたい
そこで美しき悪魔ハム子の魔性が大活躍ですよ
又がけしつつ男達を故意に修羅場につっこみ病ませる悪魔の所業
ヤンデレハム子が巻き起こすヤンデレスパイラル
と思ったら583と被ったw
メタな話だが予知夢的ななにかで明日までの命と知った牡蠣によるゴカーン祭りとか
女の好きな言葉
まったり・またーり
誘い受け
小ネタにすらならない雑談
ホント自重してほしいわ
女臭いとハム子関係読むの苦痛になるわ
特に肉ハムなんか読んでてむずがゆいもんが
荒ハムはまだ読めるけど
スレが活発になったらまた戻ってきたのか
他カプsageて自分の好きなカプageるやつこそ女だろと小一時間
さてスルー検定始めるか
シリアス長編投下します
前スレ776で書いた病み肉ハムの続編ですが、そちら未読でも分かる内容にはなっています
・荒ハム(ただし過去形)前提の肉ハム、荒垣視点
・鬱
・長い
・エロ少ない
・EDから約半年後の捏造後日談
・ハム子昇天カウントダウン中
・肉が病み肉通り越してシャドウ肉
以上を許容できる方、少しでもお楽しみいただければ幸いです
ポケットの中の唐突な振動で、荒垣は目を覚ました。
寝ぼけた頭で数秒考え、めったに鳴らない携帯電話が鳴っているのだと思い至る。
さらに数秒。止まる気配がないので、しぶしぶ上半身を起こした。学園屋上のベンチにはさんさんと太陽が降り注ぎ、授業をサボって昼寝するには絶好の日和だ。それを邪魔するのは一体どこのどいつか。
着信番号をろくに見もせず通話をオンにし、耳にあてる。
「……はい」
『荒垣か。私だ』
飛び込んできたのは、懐かしい声。
「桐条……」
中学の頃からの仲間――桐条美鶴だ。不機嫌を極めていた表情が、ほんの少し緩む。
「久しぶりだな。外国にいるんじゃなかったのか?」
『ああ。今は所用があって帰国中なんだ。お前はどうだ、ちゃんと学校には行っているんだろうな』
「あー……まぁ、おかげさんでな」
絶賛サボり中だったことは黙っておく。
「で、何の用だ。お前が俺に意味もなく電話ってことはねえだろ」
『……』
電話の向こうで、ほんの少し逡巡する気配がして。
『実は、お前に頼みたいことがある』
「俺に?」
『明彦と……彼女のことだ』
その名を聞いた瞬間、荒垣の心は鉛を抱いたように重くなった。
古い幼馴染みであり、無二の親友でもある真田明彦。彼が愛してやまない少女と荒垣は、かつて恋人関係だったことがある。
と言っても、たった2日間のことだ。彼女の想いを受け入れその身体を抱いた翌々晩、荒垣は凶弾に倒れた。
半年近く生死の境をさまよい、やっと目覚めた時、彼女は既に真田のものになっていた。
ショックでなかったとは言わない。が、2人を恨む気持ちは湧かなかった。
死ばかりを望んでいた自分に、再び“生きたい”という気持ちをくれた人。彼女が幸せなら、それでいい。しかもその幸せを与えているのは信頼する旧友なのだから、願ってもないことだ。
ただ、彼女が荒垣を真っ直ぐ見てくれなくなったこと――彼が好きだった、澄み切った瞳を向けてくれなくなったことだけが、寂しかった。
4月、荒垣は月光館学園に復学した。留年して同学年になった彼を、かつての仲間たちは暖かく迎えてくれた。彼女も例外ではなかったが、いつかのように無邪気にじゃれついてきてくれることはやはりなく。
時折、校門まで迎えに来た真田と連れ立って帰る後姿を見かけた。そのたびに、これでいいのだと考える頭とは裏腹に、ギリギリと胸が痛んだ。
二学期。彼女は始業式に来なかった。次の日も、次の日も来なかった。
病気療養のため休学するらしいと岳羽ゆかりに聞いた。病名など、詳しいことは知らない。自分にそれを知る権利などない、と思った。
そして今日。忘れようと努めていた者たちの名を聞かされ、荒垣は凍りついている。
彼の心中を知ってか知らずか、美鶴は続けた。
『彼女の病状だが……正直言って、あまりよくない。少しの運動で呼吸器や循環器の不全を起こすため、絶対安静が必要な状態だ。医師には最善を尽くさせているが、今のところ回復の兆しはない』
「……」
『病名は不明、原因も不明。……だが、理由はおぼろげながらわかっている』
「……最後の、戦いか」
『ああ……』
1月31日。彼女は、世界を滅びへと導くものにたった1人で立ち向かい、退けた。眠っていた荒垣は詳細を知り得ないが、彼女がその小さな身体でとてつもなく強大なものと戦っている姿は、なぜかつぶさに思い描くことが出来る。
あの時に、何か大きな代償を支払うことになったのだろうということは理解できた。
「治す方法は?」
『情けない話だが、現状手がかりはゼロだ。……我々は、最悪の事態も想定して事に当たっている』
「……」
死ぬ?
彼女が?
まるで実感がない。荒垣の知る彼女は、どんな不幸もはねのけて突き進むパワーを持っていた。
『だからと言うわけではないが……今彼女は、明彦のマンションで一緒に暮らしている。入院も勧めたが……明彦の強い希望でな』
「……アキの……」
『しかし、明彦もあれで忙しい身だ。24時間彼女の看病をするわけにはいかないし、そもそも人の世話をする事に向いていない』
「だろうな……」
不器用を絵に描いたようなあの男が、炊事洗濯に勤しんでいるところなど想像がつかない。
『今まではアイギスに家事を頼んでいたんだが、……緊急メンテナンスが必要になってしまってな。それでお前に連絡を取ったというわけだ』
「おい……まさか」
『そうだ。彼らの住まいへ赴き、彼女の看病や家事全般を担当して欲しい』
「断る」
『荒垣……』
「あいつらが2人きりになりたいつってんだろ。そんなとこに、どのツラ下げて乗り込めってんだよ」
無理だ。想像しただけで胸が冷える。
美鶴はしばらく黙り込んでいたが、やがてどこか苦しそうに続けた。
『お前に彼らのそばにいて欲しいのは、それだけが理由じゃない』
「は?」
『どうも……明彦の様子がおかしいんだ』
「? ……どういうことだよ」
『目が、どこか別の世界を見ていると言うか……いや、彼女しか目に入っていないという方が正しいか』
美鶴の言葉は、彼女にしては珍しく歯切れが悪い。
『説明しにくいが、とにかく普通じゃないんだ。会えばお前の方がわかるだろう。……それと』
「……まだなにかあんのか?」
『先ほど、アイギスに緊急メンテの必要が発生したと言ったな。原因はバッテリーのショートなんだが……どうやら人為的なものによる可能性がある』
「……」
先ほどとは違う、不吉な予感が胸に立ち込める。無言になった荒垣に、美鶴は振り絞るように言葉を吐いた。
『どうか、彼らを頼む。……お前にしか、頼めないんだ』
***
真田のマンションは、巌戸台の北の外れにあった。
荒垣らが住む巌戸台分寮を出て、坂を上がったずっと先。振り返ると、寮の屋上をわずかに望める。
さほど大きくはないが、真新しい匂いのする建物の前に荒垣は立っていた。両手には、近所のスーパーの大きな袋を提げている。
(何だよ、この状況……大馬鹿だ、俺)
結局、真田と彼女を見捨てることも美鶴の頼みを断ることも出来なかった。関わりたくないと思っているくせに。
「あークソッ……畜生……」
自分自身に悪態をつきながら、エレベータで5階へあがり、指定された部屋のインターホンを押す。
『……はい』
「あー……俺だ」
『! 今開ける』
ややあって、ばたついた気配とともにドアが開き、親友の見慣れた顔が現れた。
「よく来たな、シンジ」
屈託のない笑顔。今までと何ひとつ変わりない。
最悪、叩き出されることも覚悟していた荒垣はやや拍子抜けした。
「話は美鶴から聞いてる。とにかくあがれよ」
「悪いなアキ……邪魔とかするつもりはねえんだが」
「なにを言ってる。お前なら安心だって、今もこいつと話してたところさ」
言われて、気づく。真田の背後に佇む、線の細い影。
「お前……」
愕然とした。これが、あの彼女なのか。
ガーゼ地の寝巻きにカーディガンを羽織った細い肩。その上を流れ落ちる、赤みがかった柔らかい髪。長いまつげに縁取られた、明るい色の瞳。
荒垣が愛したそのすべてから、生命力が消えうせている。1年前までは彼女の全身から溢れていた輝きがない。
どうして、どうしてこんな。
「こんな格好でごめんなさい、荒垣先輩」
はきはきと明るい声だけが、かつてと変わらぬままで。
(こいつは……本当に、もう)
理解した瞬間なだれ込んできたひどい悲しみに打ちのめされ、荒垣は長いこと凍りついていた。
「うん。やっぱり旨いな、シンジの飯は」
「ほんと……また食べられるなんて幸せです……!」
「ったく、大げさだな」
その夜。荒垣が腕を振るった夕食を3人で囲んだ。
真田のためには、つやつやの肉じゃがと牛肉のしぐれ煮を。彼女には消化のよいおじやに、薄味で柔らかく仕上げた野菜の炊き合わせを用意した。大して手の込んだ料理でもないのに、2人とも大変な喜びようだ。
「悪いな、お前だって病み上がりなのに」
ふと、真田が神妙に呟く。
「退院してもう半年だ、どうってこたねえよ。定期健診も時々サボってるしな」
「だ、ダメですよサボっちゃ!」
「ハハ、シンジらしいじゃないか。かえって安心したよ、俺は」
「どういう意味だ、そりゃ」
苦笑を漏らしつつさりげなく観察する。が、真田の様子に特別不審な点はないように思われた。
彼女に自分の分の肉を食べさせようとしたり、寒くはないか、飲み物はいるかとムダに過保護なのは確かだが、こと彼女に関しては珍しい態度とは言えない。
(桐条は、アキがどれだけこいつに惚れてるか知らないだろうしな)
それよりも荒垣の心に引っかかったのは、やはり彼女の明らかな衰弱振りだった。
寮で共同生活をしていた頃は、何を食べさせても嬉しそうに平らげる彼女の笑顔が見たくて、ついつい言われるままに手料理を出していたものだった。
なのに今の彼女は、おいしいと笑ってはくれても、茶碗1杯食べるのがせいぜいだ。
「いつもこんな風に食欲ねえのか」
聞くと、彼女は悲しそうに目を伏せた。
「すみません……本当にすごくおいしいんですけど」
「いや……別に責めてるわけじゃねえんだが」
「夏頃から、あまりたくさん食べると体調を崩すようになってしまってな」
言いながら、真田がいたわるように彼女の肩を抱く。自然な仕草に思わず苛立ちを覚え……荒垣は、密かに自己嫌悪に陥った。
「今日はこれでも、しっかり食べてくれた方なんだ。お前のおかげだよ、シンジ。感謝してる」
「そうか」
彼らにとって、自分はもう不要な人間だと思っていた。だが、そんな自分にも出来ることがあるなら。
「……こんなのでよければ、いつでも作ってやるよ」
「本当か!」
「嬉しい……とりあえず、明日のお味噌汁期待しちゃいますね!」
「ハハハ、お前の食い意地這ったセリフ聞くのも久々だな」
手放しに喜ぶ2人を見て、小さな嫉妬も溶けて消えていく。
そうだ。これからずっと2人のそばで、その幸せの手助けをしよう。それが自分なりの、この想いへの始末のつけ方だ。
「そうだ、どうせなら今日は泊まっていけよ。学校にもここから行けばいいし、問題ないだろ?」
「いや、いくらなんでもそれァ……」
「寝る場所なら俺の部屋を貸してやる。どうせ夜は、俺はこいつにつきっきりだから遠慮しなくていい」
「でもよ……」
助け舟を出してくれないものかと、彼女に視線を投げた時。
(……?)
白い顔が一瞬奇妙に強張ったように見え、荒垣は息を呑んだ。
「お前だって、もっとシンジと話したいよな?」
「そうですね。ぜひ」
だが、真田の問いに答えた時は、やはりいつもの花咲くような笑顔で。
荒垣はそのまま、彼女に問いただすタイミングを失ってしまった。
(なんだか流されっぱなしだな、俺……)
片づけを終え、2人が寝室に消えるのを見届けた後で、真田のベッドに身を投げ出す。
真田の熱心な勧めに、荒垣はまたしても押し切られてしまったのだった。
高校時代ほどではないものの、真田の部屋は相変わらずトレーニング機器の山だ。ボクシングは引退したと聞いているが、習慣づいたトレーニングをやめることはそうそう出来ないのだろう。あいつらしい、と思う。
布団にもぐりこみ、目を閉じる。まぶたの裏に浮かんでくるのはやはり、彼女の顔だ。
(……)
迫る死を迎えようという時の心持ちは、荒垣もよく知っている。それだけに、変わらぬ微笑みが胸に痛かった。
なんでもしてやりたい。無理をさせたくない。心から、笑って欲しい。
例え、自分のものでなくても。
(馬鹿だな……)
この期に及んで、どうしても自分は彼女が好きらしい。
こんな状態で本当に今後やっていけるのか、じわりと不安が込み上げたその時。
(……?)
細いうめき声を聞いた気がした。
(あいつの声……?)
暗闇の中、息を潜めて耳を澄ます。
気のせいではない。断続的に、泣き声のようなものがかすかに響いている。
「ッ!!」
跳ね起き、部屋を出た。発作か何かを起こしたのなら、すぐに医者を呼ばなければ。真田は一体何をやっているのか。
リビングを挟んで向かいにある彼女の部屋に向かおうとして、足が止まった。
ドアが、開いている。
ほんのわずかな隙間から、何かが蠢いているのが見えた。
シーツを握り締める細い指。乱れて枕の上に広がった髪。
蝋のように白い肌。――彼女の裸身。
うつ伏せになった彼女に、真田がのしかかっている。精悍な身体が、滑らかな背の上で鞭のようにしなっていた。
「ああっ……ん……ッ!」
真田が激しく腰を打ちつけるたび、彼女は苦しげにシーツに爪を立て、伏せた顔からはくぐもった声が漏れた。
「うう、はぁっ……愛してる、愛してる……!」
真田の方は陶然とした表情を浮かべ、彼女の身体をむさぼっていた。手を回して乳房を揉みしだき、肩に、背に、髪にキスの雨を降らせる。
ダメだ。今のあいつに、あんなことをしたら。
なんであんなやり方を。あいつは愛されていたのではないのか。
止めさせないと。あいつが死んでしまう。
あいつが。いとおしいあいつが。穢されている。
完全に停止した荒垣の脳に、思考の断片が浮かんでは消える。だが、身体のほうは金縛りにあったように動かない。目をそらすことすら出来ず、親友が愛する少女を食らう姿をただ見つめていた。
「あああぁぁ……!」
やがて絶頂を迎えたのか、真田は自身をより深く彼女にねじ込み、ビクビクと身を震わせた。快楽に染まったその顔がふと、荒垣の方を向いて。
――笑った。
「!!」
次の瞬間、荒垣は身を翻し、部屋を飛び出していた。非常階段を駆け下り、マンションの玄関から転がり出て、夜の街を走る。
何故、何故、何故。
頭の中で繰り返す疑問の答えは、もう既に出ていた。
真田は何もかも知っていた。かつての荒垣と彼女の関係も、今も消えない荒垣の想いも。知っていてこうなるように仕向けたのだ。
絶望、憤怒、悲嘆、嫉妬……雪崩のごとく心を押し流そうとする感情すべてを振り切るかのように、荒垣は倒れるまで走り続けた。
翌日、正午。
大学の正門、レンガ造りの門柱にもたれて待つこと1時間。
バンドで縛った数冊の教本と筆記具のみを脇に抱え、真田が姿を現した。
声をかけるより前に彼は荒垣に気づき、頬を緩ませた。
「シンジ」
「……」
「昨夜はどうした? 黙っていなくなるから、あいつも心配してたぞ」
親しげな言葉が、今は空疎にしか聞こえない。真っ黒に煮えたぎる感情を抑え、荒垣は低い声を絞り出した。
「てめえと話をしにきた。ちっとツラ貸せ」
「そうか。俺はちょうどこれから昼飯なんだが、それなら久しぶりにはがくれにでも」
「そういうところでする話じゃねえんだよ」
「……」
真田が、端正な目元をすうっと細める。
「当然、あいつのいるところでする話でもない、か?」
「……わかってんなら、とっとと行くぞ」
ドスの利いた口調に肩をすくめ、真田は黙って荒垣の後をついてきた。
しばらく2人無言で歩き続け、ポートアイランド駅の裏路地で足を止める。
「ここか。懐かしいな」
「なんであいつにあんなことした」
昔話でも始めそうな真田を先制する。
「あんなこと、とは?」
「……昨夜のことだ」
「見たのか。趣味が悪いな」
憎らしいほど平静な顔で、のうのうと言ってのけた。
「恋人同士なんだ。セックスくらいするさ。何がいけない」
「アイギスをぶっ壊したのもてめえか」
「俺たちが愛し合おうとするのをしつこく邪魔してきたからな」
「……あいつの身体が弱りきってることぐらい、てめえも承知のはずだろ」
「ああ。ずっと一緒にいるから、生々しく感じてるよ。命の火が弱ってるんだ……日に日に、じわじわと」
「ッ……だったらなんで、」
「怖いんだよ」
突然、真田の視線がこちらを貫いた。
(なんて……目を)
世界のすべてを拒否する目。穏やかに、真っ直ぐに狂いつつある目。
美鶴の言葉を始めて実感し、荒垣の背に怖気が走る。
「怖いんだ、抱いて眠っていないと。朝には息をしてないかもしれない。もう目を覚まさないかもしれない」
「てめえ……」
「あいつを抱くと、温かいんだ。生きてるって実感できる。……美紀も、両親も、大事なものはみんな腕から滑り落ちていっちまう。だからあいつはしっかり抱いておくんだ」
「……」
「それに」
ふっと、慈愛にも似た微笑。
「妊娠でもすれば、赤ん坊があいつに生まれ変わってくれるかもしれないしな」
「!!」
気がつくと、渾身の力で殴り飛ばしていた。真田は1、2歩よろめき、向き直って切れた唇を拭う。
「どうしちまったんだよ……」
怒りは、いつの間にか焼けつくような悲憤に変わっていた。
「てめえは、そんなんじゃなかったはずだろ……!?」
「お前が知らなかっただけだ。俺は、昔からこういう人間だよ」
「……」
「それより」
血のにじんだ唇が、薄い笑いの形に広がる。
「お前こそ正直になったらどうだ。言えよ、『俺の女に手を出すな』とかさ。俺の腕から無理やりにでも奪い返してみろ」
「な……!?」
「できないなら、これ以上出しゃばるな。今は俺が、あいつの恋人なんだからな」
ゾッとするほど冷たい声が、言葉が突き刺さる。
抗うことすら出来なかった。
真田が立ち去った後も、荒垣は根が生えたように長いこと立ち尽くしていた。日が傾き、茜色の光が町を染め始める頃になって、ようやく歩き出す。
どうする。どうすればいい。
彼女を助けたい。今すぐにでも安全な場所に連れ出したい。
だがそうすれば、親友の魂は戻れないところにまで堕ちてしまうだろう。
……どうすればいい。
思考はカラカラと空回りし、堂々巡りを繰り返す。
足の向くままとりとめもなく歩き続けて、気がつくと荒垣は馴染みの場所で1人佇んでいた。
長鳴神社。――彼女との、思い出の場所。
ここに来ると必ず、失くした懐中時計を彼女が手渡してくれた夜を思い出す。それが辛くて、退院してからは1度も訪れていなかった。
倒れこむようにベンチに腰掛け、深い息をつく。あの頃から1年足らずで、なんと多くのことが変わってしまったことか。
「過去は取り戻せねえ……か」
「……荒垣先輩?」
唐突にかけられた声に思わず飛び上がる。顔をあげると、
「お、お前……」
柔らかく笑んだ彼女が、そこにいた。
「何やってんだ……大丈夫なのかよ出歩いたりして」
「少し散歩するくらいなら大丈夫ですよ。いろいろ考えたい時とか、よく来るんです」
隣いいですか、と問われ、慌ててベンチにもう1人分のスペースをあける。すぐそばに細い体がゆっくり腰をおろす気配で、わけもなく胸が高鳴った。
(どうする……何を話せば)
荒垣がもやもやと話の糸口を探していると。
「ごめんなさい」
彼女が口火を切った。
凛とした覚悟が匂う謝罪の言葉。そっと盗み見た横顔は、彫像のように真っ直ぐ前を見ていた。
「……それァ、何に対してだ?」
「いろいろありますけど……1番は、あなたを裏切ってしまったこと、です」
そう言って、淀みのない視線を荒垣へと向ける。
「ずっと、言いたかった。今言えて、よかったです」
自己満足ですけどと付け足す彼女を、荒垣は見返すことができなかった。
「少しだけ、言い訳させてください」
「……」
「あの人に求められた時、拒否しようとすればできました。それをしなかったのは、彼の目を見てしまったからです。大切なものを次々に失くしているあの人が私まで失ったら、きっと壊れてしまう……そう思いました」
真田の目。先ほど自分に投げつけられた、獣のような目を思い出す。
「そして彼が壊れたら、寮での楽しい暮らしも、みんなとの絆も無くなってしまうかもしれない……それが、とても怖かった」
寒いのか、彼女はカーディガンの前を掻き合わせる。
「本当に、本当に楽しかったんです。年の近い友達と、何気ない話をして、一緒に笑って。誰かと一緒にご飯を食べるのも、テレビを見るのも、タルタロスに行くのだって嬉しかった。それまでは、そういうの全部1人でしたから」
「お前……」
呆然とした。荒垣から見るとまぶしいくらいに、いつも笑っていた彼女。
あの輝きは、とてつもない孤独に裏打ちされたものだったというのか。
「せっかく手に入れたそれを失うのが怖くて、私はあなたを裏切りました。卑怯で、臆病だったと思います」
荒垣は、何も言えずただ首を振った。だが、彼女の懺悔は止まらない。
「なのに……皮肉ですね。結局私はこんな身体になって、あの楽しい日々はもう戻ってこない」
「……」
「今なら、あの頃の荒垣先輩の気持ちがよくわかります。……置いて行く、って、置いて行かれるより苦しいかも」
「……まだ、絶対死ぬって決まったわけじゃねえだろ。桐条だって……」
「いいえ。分かるんです……というより、分かってたのかもしれません。DEATHに1人で挑んだ時から覚悟はしてました」
「……」
「それでもいいと思いました。あの時も、今も。皆が笑ってくれるなら、それでいいって。だから、怖いとか寂しいとかはあるけど、後悔はしてないです。……ただ」
どうしてこうなっちゃうかなあ。震える声。
「私は結局、あの人も、みんなの笑顔も……私自身の手で壊しちゃったんだ」
たまらず、肩を掴んで引き寄せ、抱きしめようとした。だが。
「……!」
「ダメです」
差し伸べられた白い手が、それを阻む。
「ダメです……私たちはもう、戻れません」
決然とした瞳。荒垣は喉元まで込み上げた激情をなんとか飲み下し、彼女を解放した。
行き場を失った手をだらりと下げ、うなだれる。
「さっき、あいつに言われたよ……『できるもんなら無理やりにでも奪い返してみろ』ってな」
「……」
「今、それをしたら……お前を傷つけちまう事になるんだろうな……」
彼女は一瞬目を丸くし、それから困ったように笑った。
「すみません……私の居場所はもう、あの人のそばだけなんですよ」
「……」
「もう残り少ない命だからこそ、1番私を必要としてくれる人のために使いたいと思います」
「それでいいのかよ!!」
とうとう、爆発した。想いがあふれて、あふれて、止められない。
「前からそうだ、お前は……! 人のことばっかりで、自分ばっかり痛い目見て! 死ぬかもしれねえって時だぞ!? 自分の幸せだけ考えたってバチは当たんねえだろうが……!!」
血を吐くように言い募る荒垣を、彼女はポカンと見つめていたが。
「……びっくりした」
「あぁ!?」
「先輩でも、泣くことがあるんですね」
言われてはじめて、荒垣は自分が涙を流している事に気づいた。うろたえ、何か言おうとした末に、彼はとうとう両手で顔を覆ってしまった。
「頼む……お前がいなくなったら、壊れちまうのはあいつだけじゃねえんだ……きっと、俺も、だから……」
「先輩は、やっぱり優しいですね」
小さな手が、荒垣の骨ばった手を包み込む。すがりつくように、その手をぎゅっと握り締めた。
「私のことは、許してくれなくていいです。だからあの人のことは、許してあげてください。昔みたいに……みんなで、笑っていてください」
どこかで聞いたようなセリフ。荒垣の口から思わず笑みがこぼれる。
「……そりゃ、いつかの仕返しか?」
「ふふ……そうかもしれません」
秋の夕風に、冷えた彼女の手。伝わってくる命の脈動を惜しむかのように、荒垣は痩せた指にそっと口づけた。
そして、再び夜がやってくる。
彼女の部屋からは、またも低いうめき声が響いていた。
リビングのソファに座った荒垣は、じっと動かずにそれを聞いている。
そうしながら、彼の中にある彼女の思い出をひとつひとつ手繰っていた。
彼の名を呼ぶ甘い声。唇の柔らかさ。素肌を通して感じた鼓動。深く繋がり合った時の熱さ。悦び。そのすべて。
今もリアルに蘇るそれらを、記憶の中に綴じ込んでいく。もう2度と、開かなくていいように。
何もかも整理し終わった頃、ドアの向こうも静かになっていた。やがてドアが開き、上半身裸のままの真田1人が出てきた。
彼はやけに憔悴した顔でちらりと荒垣を見て、向かいの席に沈み込んだ。
沈黙が降りる。荒垣は辛抱強く、相手が口を開くのを待った。
「……何であいつを連れて逃げなかった」
予想通りの言葉。乾ききってひび割れたような声色。
「そうしててめえ1人悪者になって、切り捨ててくれってか? ……そんな楽な逃げ道、誰が許すかよ」
「これが最後のチャンスだったはずだ。……俺には、もう」
「知るか。……てめえといるのが、あいつの望みなんだよ」
真田の顔が、子供のように歪んでいく。
「俺は、あいつと幸せになりたかった……あいつがくれたたくさんのものを、倍以上の幸せにして返してやりたかった。それだけなのに」
「……」
「何で……何でだよ。何であいつが死ななきゃならない。何であいつばっかりが、こんな……あんまりじゃないか……」
「ああ……そうだな」
「シンジ……教えてくれ、これは罰なのか? 俺が、お前からあいつを奪ったことへの」
「ちげーよ。うぬぼれんな」
真田は顔をあげない。ひざの上で、砕けるほど握り締められた拳を見つめながら、荒垣は言った。
「何もかもあいつが決めたことだ。世界を救った、あいつが決めたことだ。俺たちにゃ何も口出しする権利はねえよ」
「……」
「逃げんな。捨てんな。壊れんのも許さねえ。そんなのは後でいいんだ。今できることはまだまだあるだろ」
「できる、こと」
「ああ。……あいつのことを、岳羽や他の連中にも全部話す。そうすりゃみんな、あいつのそばに集まってくるはずだ」
「……」
そうだ。彼女が最も望んでいること。
「あいつの周りに、仲間の笑い声が絶えねえようにするんだよ。もちろんお前も、俺も、ずっとそばにいる。……最後の最後までだ。あいつは何より、にぎやかなのが大好きなんだからな」
「シンジ……」
荒垣は立ち上がり、玄関へと向かう。肩の辺りに真田の視線を感じたが、振り向くことはしない。
「明日の朝、また来る。それまで、あいつと一緒にいてやってくれ」
少しの沈黙の後、聞こえてきた低い嗚咽を背に、荒垣はドアを開け部屋を後にした。
外に出て見上げると、銀色の月が浮かんでいるのが見えた。
「……満月か」
目を閉じる。まぶたの向こうに、そこに今もある大きな力を感じるような気がした。
(どうか、その時まで……あいつが笑っていられるように)
降り注ぐ月光を全身に受けながら、荒垣は生まれてはじめて、祈った。
乙一番乗り!GJ!!
ぐっじょぶ!
朝から乙!
出勤前に覗いて良かった!GJ!
こういう鬱な話好きだ
全俺が泣いた。ガキさんカコイイよガキさん。
病み通り越して狂い肉が辛い。ハム子は残り少ない時間幸せになってくれ。
うわっーこの結末は仕方ないのか…
ガキさん優し過ぎる男前過ぎる
ガキさんハム子に幸せになって欲しかったよ
俺のハム子に酷い事する肉はうざいわ
この話の肉が憎いわ
親戚のおっさん×ハム子が保管庫に無いないのは、何か事情があるのか?
乙
…けど肉ハムというより荒ハムと書いた方がよくない?
じゃなければ、肉当て馬っぽいとか肉ハムだけど肉sageガキさんage気味とか。
>>604 つけ加えていいんでない?注意書きもきちんとしておけばベター。
>>605 ちょっとでも肉がメインじゃないといちゃもんつけるのやめろよな
細かいとこねちねち言うから荒ハム投下しずらくなるんだよ
当て馬とかこだわるのはお前が肉ハムだからだろ
肉ハムは嫌いじゃなかったのに信者のせいでマジ嫌いになりそうだ
番長「落ち着け」
スルーしたらいいよ。シカトが1番いい。
ブリリアント!
肉もガキさんも超切ねぇー。
ハム子最期の時は穏やかに迎えてくれ。むしろ快復してくれ。
病んでるけど、肉の愛情は本物だな……
身の回りの大事な人がつぎつぎ逝ったらこうもなるよな
大事な人亡くしてるの肉だけじゃねーし
肉だけ病みすぎだろ
まあハム子の気持ちホントはガキさんにあるから病むのは仕方ないか
次はラブラブ荒ハム希望
NGワードReNwbyq1推奨
>>611 肉ハムは関係ねぇよ
お前みたいなののせいで荒ハム投下しずらくなるんだよ
本当は荒ハム好きじゃないくせに本当に迷惑極まりない
重視度が男キャラ>>女キャラな最近の流れ見ると、
このスレって女しかいねーの?
別に女がいたら悪いって訳じゃないが、マン臭を控えてくれよ
>>589 マーラ汁ヌルー検定中の陰からブリリアント!
この話単体でも素晴らしいが、続編として見るとまた違う色に見えていいね。
キャラクターの表現が上手いのもあるけど、土台がしっかりしてる
世界観というか設定や台詞の組み込ませ方が自然で
キャラクターが引き立つからどんどん引き込まれる
真っ直ぐに歪んだ真田の愛情とハム子の強さと弱さだけでなく
荒垣と真田の関係も絶妙すぎて目頭と股間が熱くなった
職人さんの愛情を感じる作品でした
ありがとう
連投・遅レスでスマンが
>>560グッジョブ
シリアス病み真田読んだ後だったから、盛大にニヤニヤさせていただいた
ダンベルや素数で煩悩を散らす真田もグッジョブなんだが
奴の脳内ハム子がどんなのになってるか是非知りたいなww
乙GJ!!
本編からの色んな伏線があって入り込めた
凄く良い作品でした
遅ればせながらGJ!
こういう肉もオチも大好きだ!!
感想としては斜め下かもしれんが
あんたの書く美鶴がツボなあまり、ゲームでも美鶴最萌えになってしまった
脇キャラも、いつもしっかり書いてくれてありがとう
ケチ付けたいだけの精神年齢も18歳未満のおバカちゃんはスルーしましょうね
わざわざ煽り口調でそれを言わなくても…
3日ぶりぐらいに来たら豊作すぎて萌え死んだ
エロもシリアスもギャグもどのカプもツボすぎて困る
職人さんたちに足を向けて寝れないが、職人さんがどこに住んでるかわからないから逆立ちして寝るわ
そういや理事長ネタ少ないな
致してる最中か後始末中に駄洒落言ってハム子を凍えさせるギャグか悪役っぽく鬼畜プレイかの二択しか思い浮かばないけど
625 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 12:27:37 ID:Eo180znr
前回の病み肉からどうなるのかとwktkしたが予想をはるかに上回って良かった
肉と垣の関係や、ハム子含めた各々の考え方とか、何処をとっても違和感が無い
素直に全員を応援できる良い話だった
職人さん、GJ。そしてありがとう
ネタ晒した
>>570です。書き終わったので投下します。
カプ:ペルソナ×ハム子
ジャンル:発情期のハム子をキタローのペルソナがにゃんにゃん。キタロー双子の兄設定
影時間も迫ってきた夜。公子はベッドの上で瞼を閉じ何度も寝返りを打つ。
電気を落としてからどれくらいたっただろうか。一向に眠気がやってこない。
それでも無理やりにでも眠ろうと思い布団を握りしめるが、羊の数だけがどんどん増えていく。
―――身体が熱い。零れる吐息が次第に熱くなっていく。
風邪をひいているわけではない。公子は心に宿るペルソナに強く影響されるため、日常生活でもそれが現れていた。
寝る体制を変えるたび、肌に触れるシーツの感触に背筋がぞくぞくする。
交差する足をぎゅっと閉じてやり場の無い熱を沈めようとする。
それはテオドアの静止の声を軽く流し、合体に成功したマーラを初めて持ち帰った夜にどこか似ていた。
胸が張り、下腹部がきゅんと熱くなるあの感覚だ。
年頃の少女なのだから性欲があっても当然だが、公子は何かが違うと直感していた。
タルタロスの探索はだいぶ前に終わったので、所持しているペルソナは大分減らしたはずだ。
悪魔や死神のペルソナは一体も所持していない。それなのに体が疼いて何かを求めている。
「ん……はっ……」
もう何度目か分からない寝返りをすると、ぎしりとベッドが撓った。
同時に公子の上に何かが覆いかぶさる。
「……え?」
不思議と重さは感じなかったが、今確実に公子の身体の上に誰かがいる。
ひやりとした手が布団をめくり公子の肌に直接触れようとしているのがわかる。
「や、やめ……」
部屋には鍵をかけたはずだ。それにこの感覚はファルロスでもない。
硬直して動けなかった体に無理やり命令して閉じた瞳を大きく開ける。
暗闇で慣れない視界がだんだん適応していくと、そこには人間ではないものが公子を見下ろして微笑んでいた。
「……サキュバス?」
豊満で淫靡な身体を黒衣で包んだ金髪の美女が赤い唇を舐めて公子の頬を指先でなでる。
それは心の海から生まれたペルソナの一体サキュバスだった。
外国の伝承通り、成熟した女の夢魔はその美貌を惜しげもなく晒し出し背中の翼がばさりと揺れた。
公子は召喚した覚えはないし、そもそも全書に登録したままで一度も前線じゃ使ったことが無かった。
熱でピンク色に染まった頬にその冷たい指が這うたびに公子の肩が震える。
「どうして……」
質問に答えることなく、サキュバスは公子の夜着に手を伸ばす。
重い身体を動かし逃げようとするが後ろから別の手が公子の手首を掴み、身体を支えだした。
「な……えっ……」
白い腕。そこに這いずる鞭のような鱗の腹。
何も纏っていない素肌がぴったりと公子の背中に合わされ、ぞくりと何かが込み上げてくる。
「リリス!?」
こちらもペルソナの一体だった。アルカナは悪魔。
不貞の象徴である彼女は弱々しく抵抗する公子の両腕を取ると、うっとりとした表情で公子のうなじに口付ける。
「何なの……やめてっ」
混乱する頭が現実を受け止めきれず、公子が声をあげる。
助けを呼ぼうとした公子の口を夜着を剥ぎ取ったサキュバスの唇が塞いだ。
「ん……んっ……ぁ……」
味わったことのない甘い口づけ。唇よりもなお赤い舌が公子の中を陵辱し、ますます深まる。
熱い身体がさらに熱を持ち始める。こんなことしてはいけないことだというのに、何も考えられなくなる。
巧みな舌技で公子を翻弄しつつ、サキュバスは下着をつけていない公子の胸元に手を添える。
ゆっくりと肌の感触を確かめていくと、膨らんだ少女らしい小ぶりな胸を包んでいく。
「あんっ」
唇を離すと公子の声が跳ね上がった。性を意識する女の声だった。
今度はリリスから口付けを贈られながら、サキュバスが公子の胸に悪戯をする。
長い女の指が少女の乳房を掴み上げ、先端の蕾を爪先でひっかき甘く潰す。
「だめ……それだめ……やぁ……」
弄られるたびに胸の先がぴりぴりしてくる。電流のような快感が次第に下半身に伝わっていくのが分かっていて足をすり寄せる。
リリスの白い手が太ももをなで上げ、邪魔な夜着をショーツごとするすると降ろしていく。
「や……だめなの、だめ……お願い」
抵抗してもその顔にはこの行為が気持ちいいと書いてある。
己の分身でもあるはずなのに、このペルソナ達は自分の言う事をまったく聞いてくれない。
サキュバスは芸術家が一生涯をかけて生み出したような美貌を寄せると、公子の蕾にしゃぶりついた。
「んんぁ……!」
先ほどまで口内を弄んだ舌が公子の胸をいじめていく。
二つの蕾を交互に舐め上げ、柔らかな唇で挟み込むと公子を見上げる。
弧を描くその口元に光る唾液はとてつもなく魅了されるものだった。
「あぁ……はぁ、は……あああぁぁっぁ!」
サキュバスの終わらない攻めに公子の背中が反り返った。
二、三度身体を痙攣するとくったりとリリスに体重を預ける。
荒い息を吐き出している間にも、サキュバスは胸や首筋にキスをしている。
「はぁ……はぁ……」
「とっても可愛かったよ。公子」
突然自分以外の声が聞こえてきて、公子の身体が強張る。
一瞬だけ覚めた思考で部屋を見渡すと、勉強机の椅子に人が腰掛けている。
「お兄、ちゃん……」
公子のよく知っている人物だ。
青い髪に制服姿のままの双子の兄が、足を組んで自分を見つめている。彼の傍らには白いエプロンをした金髪の少女が寄り添っている。
「……どうして、お兄ちゃん?」
兄に痴態を見られたことの羞恥がさらに公子の頬を赤くさせるが、双子の片割れはいつもの無表情で公子を見つめているだけだ。
「前からずっと、公子にこんなことをしたかったんだ」
周囲の孤独と境遇からずっと守り続けてくれた兄が、そんな恐ろしいことを口にする。
もはや別世界の言葉のように聞こえる公子は涙を零しながら首を横に振る。
「お前が大好きで愛しくて。色んな顔の公子が見たいんだ」
公子から一度も視線を外さずにキタローは足元で擦り寄るアリスの頭を撫でる。
どんなに無愛想な顔でも考えていることや感情が分かる公子ですら、今の兄の思考が分からない。
「嫌だ……もうやめてお兄ちゃん。止めさせて!」
おそらく兄のものであろうペルソナがさらに公子に快楽を与えていく。
「きゃっ!?」
突然、冷たい何かが公子の首や胴回りを覆いつくした。
それはリリスが纏う長い蛇だった。
「ぁぁぁぅ……こんな……こんな……」
冷たくうねる蛇の身体が公子の身体を這い回るたびに不思議な感覚に陥る。
乳房を蛇の細長い舌で舐められ、目を開けて痙攣するとすぐ傍の兄と視線が合う。
射抜くような視線にすら犯されている気持ちになり、公子はぎゅっと瞼に力を入れた。
サキュバスの手が自分の足を開かせているのが分かる。
太ももを撫でるリリスの手が中心へと伸び、氷細工のような繊手が溢れ出てくる蜜の泉に到達する。
「公子、もっと啼いてもいいんだよ」
「あああぁぁ!」
リリスの指が泉の中へ入り込む。熱く濡れたそこはやすやすとリリスの指を食べ、奥へ奥へとリリスを誘う。
優しく微笑みながらリリスは入れる指を徐々に増やしていく。音を立てるように掻き回すと蛇が呼応するみたいに公子の身体を締め上げた。
「ひっ……ああぁ……お兄ちゃん……お兄ちゃん……」
止めてほしいのかもっと欲しがっているのか、兄を呼びながら妹は艶やかな声をあげる。
リリスにばかり気を取られているせいか、面白くなさそうに眉を寄せたサキュバスが身を屈めて公子の足元に回る。
しなる足を捕らえ、一本一本指を舐めあげていくとさらに公子の声が甘くなった。
そのまま舐める場所を上へと進み、リリスの指と蛇が行き来する蜜壷の近くにある濡れた入り口に舌を突き刺した。
「だめぇ……お兄ちゃんっ……そこはだめなのぉ……!」
人ならざる者から贈られる甘い痺れと熱い熱に公子の理性は吹き飛んでいた。
腰を浮かしサキュバスを求め、リリスに口付けをおねだりする。
巻きつく蛇の鱗が体中を愛撫し公子の全身は性欲のことしか考えられなくなっていく。
「お兄ちゃん……公子、イっちゃう………またイっちゃうのぉ!」
とろけた瞳で見上げると、足の間にアリスを跪かせ奉仕させていた兄が召喚器を自身の頭に当てていた。
「ああ……イってごらん。見ていてあげる。それが終わったら次は何を召ぼうか」
兄本人に抱かれている気分のまま、公子は長い嬌声を響かせながら絶頂を迎える。
イったことを確認すると、アリスに腰を打ちつけ自分も白濁の液体を吐き出した。
「愛しているよ公子……」
血の繋がった兄からの言葉を聞くと、公子は幸せそうに笑いながら意識を闇に任せた。
以上です。そしてまたタイトル付け忘れた。保管庫入れるときには書きます。
さて、次は綾ハムだ。
>626
ブリリアント!次回作も全裸で回転説法しながら待ってる。
じゃあこっちはサンタ服着て待ってる。私男だけど
キタローで話考えているけど文才が無いんだよなー。
美鶴に足であれこれされたり、ゆかりに罵られながら襲ったり、風花と部活動中にムフフしたり……
ガキさんヤンデレな話を考えみたが…
死にかけてるとこに駆け寄って来たハム子を隠してた銃でずどん!
…って話しか思い浮かばない。
タイトルは『隠されたきょうき』あたりで。
>>629 全裸で頭にドンブリのせて楽しみに待ってる
つーかスレ内ヤンデレブームなの?
無理にヤンデレにしなくてもいいんじゃないの?いや書きたいならともかく
エロければヤンデレでもツンデレでもクーデレでもなんでもいいよ。
>>629 グッジョブ!
文章が流れる様に読みやすく表現が非常に美しい。いいもん読んだ。
綾ハムも期待している
甘い話ももちろん大好きだ!
ヤンデレが個人的に好きだから書いてるだけッス。
しかしガキさんのヤンデレは難しいと判断したのでハム子を言葉様並にヤンデレさせてみる。
>>626 流石キタロー兄貴、良い趣味してらっしゃる!
個人的にペルソナがらみのエロ見たかったので堪能した
GJでした!
>>626 GJ!キタローさんの変態ぶりパネェ。いろいろ倒錯してるな。もっとやれ。
美麗な文章や濡れたふいんきを見習いたい。
ゆかみつを書いてるが、気が抜くとみつゆかになるのをどうにかしたい。
「エロければ〜」というのを聞いてエロ増量する。
あとハム子とガキさんの出番を減らしたい。
キタロー視点キタロー×ハム子投下。捏造設定注意
641 :
心臓の音:2009/12/07(月) 20:15:45 ID:5i6XDQmv
ミュージックプレイヤーの再生を止めるとイヤホンで塞がれた両耳は身体の音を拾い出す。
とくんとくんと聞こえてくてるのは心臓の動き。その音は僕の最初の記憶を呼び覚ます。
僕は闇の中で眠っていた。
狭い空洞の中で身体を曲げ、じっと目を閉じる。
時々、どうしようもない焦りで手足をばたつかせたりもしたけれど、空洞を満たす暖かな水が僕を優しく包み、心臓の鼓動が
子守唄となると、全てがどうでもよくなり僕は再び眠りに落ちる。
とくんとくん、とくんとくん。
だけど、ある瞬間、空洞が震え、縮まり始めた。
最初はゆっくりと、だけど徐々にその間隔が長くなって、やがて壁の一部が破れ、僕を守ってくれた水が流れ出す。
もうこの場所にいられない! 僕は夢中になって液体の流れにそって泳ぎだす。降りてゆく。
とくんとくん――とくん……――とくんとく――とく……
不意にいつもと違う心臓の動きが聞こえた。不規則に乱れているのはきっと僕が驚いたから――最初はそう思ってけれど、
ぜんぜん違った。
僕はその時、ようやくこの場所に僕以外の存在がいることに気がつく。
僕たちはあまりにも同じで心臓の鼓動さえ重なり、ひとつとなっていたのだ。
ところが別の誰か、いいや、もう一人の僕は僕よりほんのわずかに遅れているようだった。この狭い道の中、僕が先にいるため
進めないのだ。
僕は少し迷った。ゆずるべきか、それとも――わずかな逡巡。その迷いが僕たちの生と死を分けた。
道をゆずろうと決めた時にはすでに遅かった。僕がもがけばもがくほど水はますます僕をさらって奥へと引き込んでゆく。
だんだんもうひとつの心臓の音が遠ざかる。心臓の動きが遅くなってゆく。
とくんとくんとくん――とくん……――とくんとくとくんとくん――とく……
ああ駄目だ! 置いていけない! 僕は手を伸ばす。伸ばそうとした。その瞬間、いままでと比べようもない力が僕の頭を掴んで
強引に引っ張り出す。
闇が狭まり、唐突に突き刺してきた眩しい光に僕は強く強く目を閉じた。
心臓の音が消える。別の音が僕の耳をつんざく。女の悲鳴。誰かの叫び声。ひとり、出てきました! もうひとりは?
――もう、ひとりは?
僕は目を閉じていたけれど、確かにその光景を見た。
僕を照らす明かり。かちゃかちゃとうるさい音を立てる冷たくて恐ろしい何か。何人もの人の群れ。中心の台に寝そべられ、
誰かに手足を押さえられた状態で身体をもがく女――僕の母。
母は激しい呼吸を繰り返している。開いた両脚の間に赤い液体を吹き出してる。僕を包んでくれた水と母の命の流れが混じった液体。
おびただしい量だ。僕はその赤の中で必死に探した。もう一人の僕を。もうひとつの心臓の音を。
だけど、いない。誰かが母の脚の間に手を突っ込んで何かを取り出す。赤い塊だった。それは動かなかった。
とくんとくん、とくんとくん。
再び聞こえてきた心臓の音は僕のだけ。
背中に届いた衝撃に僕の意識は引き戻された。先程からずっと誰かが僕の背中を叩いていたのだ。
僕はようやく僕がこの世に産み落とされたと認識した。そして理解してしまった。
僕は、もうひとりの僕を、僕と一緒に鳴っていたもうひとつの心臓を永遠に失ったのだと。
どうしようもない喪失感と後悔に僕は泣き出す。それが皮肉にも僕の人生の始まりを告げる音だとも知らずに。
あれから僕は願っている。もし、やり直すことが出来るのなら、もうひとつの選択肢を選べたのなら。
僕は――私は――きっともうひとりの自分の生を望むだろう。
今、僕は無の中にいる。ぶ厚い闇の布が僕を優しく包む。
さっきまで誰かのそばで眠っていたような気がする。たくさんの足音が僕の方にやってきた気がする。
とても大切な約束をしていたような――そんな気がする。
いくら考えても思い出せないのに僕はいつものようにどうでもいい、と思考の放棄をできなかった。なぜか引っかかる。
でも……これ以上は眠くて眠くて考えられそうになかった。この中はひどく懐かしい。眠ってばかりいた遠い昔を思い出させる。
静かで、暖かくて、穏やかで。僕自身の心臓の音を子守唄にする。とくんとくんと。
僕はうずくまり、眠りに落ちようとした。けれども、どうにも落ち着かない。あの時と違ってここはひどく広かった。手足を伸ばしても
届くものはない。僕はただ不安定に浮くしかない。
仕方なく僕は歩き出した。暗いために恐る恐るおぼつかない足取りで。まるで立ち上がったばかりの赤ん坊のように。
そんな僕の不安を察してくれたのだろうか、ほのかに足元が明るくなる。光は伸びて、すじとなり、長い長い道を引く。あまりにも
遠くて先が見えないほどだ。
あんなに歩く必要があるのかとややウンざりしつつも、不思議と嫌ではなかった。
輝く道を進む。進む内に辺りにちらちらと光の粒が散らばってきた。まるで宇宙の中にいるようだ。
僕は光の粒のひとつを手にとってみる。それは僕の記憶の欠片だった。今までの僕の人生を順番に映し出している。
まだ家族といた頃の僕。親戚の家にいた僕。学校での僕。小学、中学、高校。
大抵の僕は表情に乏しかった。笑顔も泣き顔もどんどん少なくなってゆく。それでも僕の人生は一見順調に過ぎてゆく。
思えば僕の人生は指し示された道を辿るばかりだった。命令とお願いと期待の道を、淡々と。
記憶は僕が高校二年に元の街へ戻ってきた頃にまで進んでいた。ちょうど学費が浮くからという理由だけで帰ってきた街。
影時間での戦いも、見知らぬ誰かと交流するのも最初はそれしか選びようがなかったから。
本当はどうでもよかったのだ。こんな僕が何をしても意味がないと。何もしたくないと。
どうでもよかったはずなのに――気がつけば僕は自分自身の意志で戦うようになった。絆を深めるようになった。
僕の道を僕が選ぶようになった。なぜなら守りたかったから。大切だから。約束、したから。
最後の選択もまた同じ。後悔はない――そうだ。僕は思い出した。僕の仲間を。僕の眠りを見守ってくれた大切な存在を。
そして、そして……
最後であり、また最初である光の粒が僕のところへやってくる。
僕のいる反対側の道から何かが来る。最初は小さな一点の光。近づくにつれそれは人の形となり、少女となる。
やっと僕たちは出会えたのだ。
どうして忘れてしまったのだろう。僕の生と死の分かれ目。もうひとつの僕の可能性。もうひとつの僕の心臓。もう一人の僕。
彼女にもきっと僕が同じように映っているはずだった。
とくんとくん、とくんとくん、僕でない心臓の音が聞こえてくる。
僕は少女をまじまじと見た。赤い肉の塊ではなかった。背は僕よりも少し小さくて、年頃の女の子の身体をしている。
長い癖っ毛の髪はまとまって上に結われている。口元に漂う微笑に写真の中の母の面影を思い出した。
その笑顔が苦笑に変わる。
「あんまり、じっと見ないで欲しいな」
僕たちは何ひとつ身につけていない生まれたままの姿だったのだ。僕は面食らい、慌てて顔をそむける。いやらしいとは
全く思えなかった。これがとても自然だと思えたけれど――指摘されると妙に照れくさくなってしまう。
「あっ、照れてる」
しかもこんな風にあからさまに言われてしまうと、僕もムキになっていつもの台詞を吐くしかない。
「どうでもいいよ、妹の裸なんて」
「ひどい! それに私の方がお姉さんなんだから」
少女が僕に詰め寄ってくる。彼女にとってはそうだったのか。でも頬を膨らませながら目尻を上げる姿はとてもじゃないけど
姉とは思えない。
それにしても……
「なんだかくーらーいー! せっかくの感動の再会なんだからもうちょっと笑ってよ。その鬱陶しい前髪のせいなのか! そうなのか!?」
「おい……」
僕の髪を掻き乱す少女の両手に僕の戸惑いは増してゆく。
「あっ泣きボクロがある。かわいい」
「よせ。気にしてるんだ」
「泣きボクロのある男は女泣かせだって聞いたけど。あなたも綾時のようにプレイボーイだったの?」
「……あいつと一緒にするな」
「今、ちょっと間があった」
「気のせいだ」
「いいえ、ありました! なになに、もしかしてゆかり? 風花? 美鶴先輩? どっち? ひょっとして……」
僕が辟易として無言のままでいると「ねぇっ!」って腕を引っ張られる。
なんて馴れ馴れしいんだ! 順平以上だ。
せっかくの感動の再会が台無しとはどっちのことやら。そう考えると何だかひどくおかしくなって、とうとう耐えきれず僕は
くっと押し殺した笑い声を漏らしてしまった。
「えっ、なに?」
自分で笑えと言った癖に少女が呆気に取られたように僕を見る。構わず僕が笑っていると少女の方もおかしくなったのか
笑い出した。顔をそらし、思いっきり口を開けて、あっけらかんと。僕なんかと違って明るく、朗らかに。
嬉しかった。健やかにまっすぐに大きくなった彼女を見れて嬉しかった。彼女の世界の僕が彼女に道をゆずれてよかった。
嬉しくて――笑い続けて、嬉しくて――また笑って笑って、唐突に途切れる。
代わりに浮かぶのは涙。目の前の少女も泣き笑いの表情で僕を見ている。瞳には涙が一粒浮かんでいた。まるでさっきまで
見ていた僕の記憶の欠片のように。
「暗いな。笑わないのか」と、からかうことなんてできない。少女の瞳の中に僕の顔が映っている。目の赤い仏頂面が。
喜びと、かつての後悔が思い出されて視界がかすんでゆく。熱いものが僕の頬を流れてゆく。
「ごめんなさい」
僕と、もう一人の僕は同時に囁く。ごめんなさい。ごめんなさい。あの時、君を見捨てたりしてごめんなさい。もう少し早く道を
ゆずれたのなら。僕が――私が――生まれなかったのなら。
どうでもいい。どうでもよかった。僕の命なんかどうでもよかったのに。
僕たちは見つめ合った。そして、どちらともなく寄り添った。
僕は少女の頬を両手で包んだ。もっとよく見たかった。湿った赤い頬。僕と違ってホクロひとつないすっきりした顔。長い睫毛を
震わせて、大きな瞳は瞬いていた。
中央にはふっくらした唇がある。僕はその感触を知りたくなった。しかし先に動いたのは彼女の方だった。少女が柔らかく僕の
濡れた泣きボクロに唇を落とす。それが始まりとなった。
もっと知りたい。彼女のことをもっと。感情が訴えるまま僕は少女の背中に両手を回し、身体を密着させる。お互いの心臓が
お互いの身体にノックする。とくんとくん、とくんとくん。だんだんと速くなる。激しくなる。
息苦しくなって僕は少女に救いを求めた。唇で唇を探り、重ねる。瑞々しい感触。ちろりと舐めると少ししょっぱい。
ふくよかな下唇をめくって舌を入れると甘い唾液が僕の舌を浸す。まっすぐ揃った歯の列をなぞって、少女の舌をむさぼる。
明らかに妹(彼女は自分が姉だと言い張るけど)にする行為ではなかった。けれども、なぜだろう。僕にはこうすることが
自然に思えた。今、僕たちが裸であるように。
僕は彼女とひとつになりたい。慰め合いたい。そして、僕たちは男と女で、ひとつとなれる部分がある。
少女もそう思ってくれたのか抵抗はなかった。片手を僕の背中に回して、もう片方は僕の頭をなでてくれる。僕の舌先を自身の
それで絡めて、一生懸命つたなくねぶってくれる。
「ふっ…‥んっ……んん」
お互いの荒い鼻息がお互いの鼻先を吹きかけ、僕たちは自分たちの距離を思い出して、また近づいて、その拍子にますます舌が
深く潜って僕たちは震えた。
朽ち果てたはずの肉体なのに僕の身体は熱くなってゆく。汗が吹き出してくる。少女の皮膚の肌ざわりが伝わってくる。
彼女は暖かい。柔らかい! 特に僕の胸板を優しく押し返す膨らみが。僕は少女から口を離して、ほっそりした首すじへと顔を埋める。
そこに一回軽い唇を押しつけ、肩を甘噛みして、膝をついて徐々に胸へと下りてゆく。
僕の企みを知ったのだろう。少女が息を飲んだ。僕は彼女が息を吸うその瞬間に左胸のまだ尖ってない先端を歯で挟んだ。
「んっ!」
少女が跳ねる。そして「ちょっと……!」と僕の肩を手のひらで叩く。僕はまた笑いが漏れてくるのを我慢しながら歯の間から
舌を出し、先端をつつく。するとそれはぷっくらとした突起になった。膨らみと突起が合わさってそれはひとつの果実となった。
堪らず左胸ぜんたいを口に含めた。肌の下に蠢く心臓ごと呑み込むように。
僕が胸を吸うと少女が荒い息をひとつ、ついた。身体を支えるために僕の肩に置いてあった両手に力が込もる。爪が僕の肩を
わずかにえぐる。
気にせず僕は彼女の右の胸を僕の空いた右手で愛撫した。僕が触ってもいないのに硬くなっている突起を手のひらで押しつぶして
胸を撫で回す。膨らみは僕の手の中で形を変えるけど思ったよりも硬かった。鍛えているためだろか。それでもまだ豊かな膨らみが
僕の指を沈ませる。
ああ、まだ足りない。他のところも……僕は胸を味わい尽くすと視線を下に移して気がついた。少女の足が小刻みに震えている。
「ごめん、もう立ってられなくて」
少女は笑顔を見せるが、どこか辛そうだった。胸が痛む。僕ばかり夢中になってしまった。
「こっちこそごめん」
謝罪の言葉と共に少女の手を取ってその場に座らせる。光の道がゆらいで、僕と彼女が並んで歩けるぐらいに広がる。
僕はそこに少女を横たえた。僕も一緒に身を沈ませる。彼女が両手を開いて僕の重みを受け止めてくれる。脚の間に脚を挟む。
お互いのもっとも感じやすい部分が近づく。
僕の分身はすでに熱く、硬く、どうしようもないほどの男の劣情を膨らませていた。速く少女の中に入りたいと早急な汁さえ
にじませている。それが少女の下腹を汚した。
彼女も気づいたのか、少し気まずそうに僕を見る。僕は何だか気恥ずかしくなって、それを誤魔化そうと初めの頃から考えていた
疑問を口に出してみた。
「こういうの……初めて?」
少女が顔をしかめる。「そういうの、女の子に聞くかなぁ……」
「初めてかそうじゃないかで、やり方が変わるから」
「あっ! やっぱりプレイボーイだったんだ」
「僕のことはどうでもいいだろ」
「よくない! 私は初めてなんだから」
「へぇ……」
改めて僕がしげしげ眺めると少女の顔は今までで一番赤くなった。
「彼氏、いなかったのか?」
「仲の良い男の人はいるにはいたけど……どういう訳か恋人にはなれませんでした」
「押しが弱かったんだな」
「うっさいな……なんだかせっかくの初体験が興ざめ」
場所はムード満載だけど、と唇を尖らせる。僕は結局また吹き出してしまった。なんだか僕にしては珍しく笑ってばかりだ。
まるで無邪気だった子供の頃に戻ったようだ。
らしくなく陽気な気分になった僕は勢いで少女の尖ったままの唇にさっと掠めるぐらいのキスをした。彼女が黙る。僕は微笑む。
「優しくするから」
少女はうなずいた。うなずいて、僕がさっきしたようなキスを返してくれた。僕はそれを承諾と受け取って手を再び動かせる。
くびれた腰をなぞり、太ももの内股へと這わせる。ねっとりと、さわさわと、焦らすかのように柔らかく張りのある感触を楽しむ。
その度に少女は忙しない呼吸を繰り返す。
感じてくれている。僕はそれを確かにするために彼女の脚の間、少女の性が眠っている入口へと手を伸ばす。
そこは水気を含んでいた。僕が汚したものじゃない。彼女自身の体液だった。指に含ませて、ぬめりの力を借りて入口の形を
味わう。視界に映ってないけど思い描く。充血した芽が僕の指に擦られて硬くなる様を。二重の紅いもうひとつの唇がはみ出して、
無数の皺の奥に隠れる窪みからとろとろと液体が溢れる。僕を包む。僕を誘う。
僕は優しくすると言った。だから待った。彼女の中がほぐれるまで僕の指をなじませ続けた。
なのに少女は僕の下で苦しそうに喘ぐ。髪をすいてなだめた。すると彼女は僕の頭を掴んで引き寄せた。
口づけをせがんでいるのだと察した僕は彼女の口の中に僕の舌を埋めた。
もうひとつの入口にも僕の分身を擦り付ける。キスをしながら僕は少女の頭が縦に動くのを感じ取った。僕の分身が喜びから
ひときわ大きく震える。僕は今にも暴れそうな劣情の塊を抑えながら、角度を変えて先端を割れ目の間、彼女の入口に宛てがう。
僕は唇を離して、耳元で囁いた。
「力を抜いて。息を吸って。一二度――そう」
「そこまでしなくていいって」
少女は笑ったけど震えていた。必死に耐えてるけど怖いという気持ちを隠せないのだろう。だからせめてもと僕の手を握らせる。
僕の手のひらが彼女を暖め、勇気づけてくれることを願って。
「ありがとう」
少女がはにかむ。その笑顔を崩さないよう僕は最大限ゆっくりゆっくりと腰を沈ませ始めた。指で慣らしたおかげが大きな抵抗もなく
先端が入る。くちゅっとした水の音の後、「あっ……」と小さく少女が声を出しただけ。
「大丈夫?」
「うん。結構平気」
「じゃあ、動かすから」
うん……握った手に力が入る。そして、僕は動き出して、彼女の指がぴくりと震えた。
「はっ……あっ…やだっ、本当に入ってくる」
信じられないのは僕も同じだった。柔らかく溶けそうなほどの熱い粘膜が僕をなでて、今すぐにも果てそうな快感を与えてくる。
一瞬くじけそうになった。いっそ本当に果ててしまおうか……そうしたら彼女も苦しまなくて済むだろうから。
頭を振り払って情けない気持ちを打ち消す。なんのためにこんなことをしているんだ。彼女とひとつになりたいと、あんなにも
求めたというのに。
僕も少女から勇気を貰うために手を強く強く握る。奥歯を噛み締める。耐える。わななく。
「あっ……んんっ!」
その内、僕を押し返そうとする場所に行き当たる。引き返すなら今しかない。けれども僕は少女に確認しなかった。
彼女も何も言わなかった。爪が僕の手の甲に食い込む。僕は突き進んだ。強引に押しつけた。抵抗が落ちる。裂ける。
「んあああああっ!!!」
大きな、大きな声。もう抵抗はなかった。僕は進んで、進んで、ついに僕の全てを少女の中に埋めつくす。
とくんとくん! とくんとくん!
痛いほどの鼓動だった。誰の心臓なのかもわからない。それほど僕たちの心臓の動きは重なり、ひとつとなっていたのだ。
同じ昂りを共有していたのだ。
「はあっ……! はぁっ……! ぜん、ぶ、入った」
「う、うん……」
実感する。僕たちはやっとひとつになれた。
懐かしい。僕は最初にそう感じた。
狭い道。液体が包む中。収縮を繰り返して僕を刺激する。僕は溶ける。混ざり合う。
「どう……?」
僕が訊ねると少女はトロンとした眼差しを僕に向ける。
「どうって?」
「痛かったり、苦しかったり」
「わからない」少女は首を振って、しばらく考えるように顔をもたげて、また首を振った。
「考えられないくらいいっぱいなの」
その言葉が胸にしみる。愛しいとはこういうことを言うのだろうか。僕も充分に満たされてきた。
だけど、終わらせるにはまだ早い。僕は一回彼女の中から抜け出すことにした。入れるのと同じように緩やかに腰を引く。
僕の分身には少女の純潔を奪った痕が残っていた。赤い血に僕は激しく出血する母の脚の間を思い出し一瞬怯む。
が、これは僕自身がつけた傷だった。そこから目を背いてはいけなかった。僕は自分を奮い立たせ、再度少女の入口へと
僕を向かわせる。
今度はもっと奥へと届きたかった。より強い繋りが欲しかった。向きを変え、身体に身体をくっつけて、さっきよりも深く腰を
落とす。
「ふぁっ……ん、あっ!……はぁっ…やっ」
少女の脚が跳ね、握っていないもうひとつの手をさまよわせ、それが僕の肩をとらえ爪をたてようとして、汗で力なく滑り落ち、
でもまた肩にしがみつく。
僕は少女の苦しそうな吐息に胸を痛ませながら、それでも足りないともう一度抜いて入れて、そしてまたもう一度。
なのに届かない。あの奥は新しい命だけが辿りつける場所なのだ。
そして彼女の中に命が宿ることはもうない。僕の精と同じように。
ひとつになってようやく気づいた。もっと早く思い至るべきだった。
少女がここにいるということは彼女もまた僕と同じ決断をしたということ。だから僕たちは同じ道で出会えたのだ。
僕がどのような選択をしても……結局彼女は、僕は。
視界を涙の膜が覆う。
どうしようもないのだろうか……。僕がみんなを守れても彼女を守れないのは変えられないのだろうか。
かつての時と同じ後悔。願い。どうか……誰かに祈る。僕の命なんかどうでもいいから彼女を……
ついに涙がこぼれ落ちて、それで目の前が晴れ、僕は少女も同じように泣いているのに気づいた。僕と違って笑みを
漂わせていたけれど。
「私も同じ」
ふっくらした唇が言葉をつむぐ。
「私もあなたを守りたかったのに守れなかった。それでも……」
彼女が汗で額に貼りついた僕の前髪を掻き上げる。その下にある泣きボクロに指を置く。
「会えてよかった」
僕は少女の頬を手のひらで包んだ。
「僕も……僕もだ」
熱っぽい視線が絡む。少女の瞳に映った僕。僕の瞳の先にある少女。どちらも僕であり少女である。
僕は再び腰を動かした。この素晴らしい機会を逃したくなかった。僕は今まで愛せなかった歳月以上の愛を彼女に注いだ。
まるで恋人同士のように。
「……ふぁっ…ああっ……あ、あ……あっ!」
限界が近づいてくる。
はちきれそうだ。僕の分身も、僕たちの心臓も。少女の中も一層激しく痙攣し、縮まって僕から精を絞りとろうとする。
僕は抵抗はしなかった。むしろ腰を深く落としてゆく。
とくんとくん。聞こえてきたのは心臓の音。血の震え。
「はぁっ、ふぁあっ、あ、あぁ……ああっ! ああああああっ!!!」
少女の、叫び。
僕は、僕が進めるもっとも深い場所に辿りついたとき、僕の精を解放した。
しばらくじっと横たわって、立ち上がって、手をつないで。
僕たちは並んで闇の暗幕の中に引かれた光の道を歩き出す。どれぐらい歩いたのだろう。数分? 数時間? もしかしたら
何日も経ったのかもしれない。
まだまだ道の終わりは見えなかった。けれども僕は退屈せずに済んだ。隣で少女がたくさんの話をしてくれたから。
「そうか……そっちは荒垣先輩無事だったんだな」
「そっちはチドリちゃんかぁ。順平、よかったね」
目をすがめ、しみじみと呟く少女に僕は妙な不安を覚える。
「もしかしてもしかすると、順平の奴が好きだったりするんじゃないだろうな」
「は!? やめてよ!」
少女が露骨に嫌そうな顔をする。自分で話を振っておいでなんだかここまで反応される順平が哀れだった。
「じゃあ、好きな人、いないのか?」
「……誰にも言わない?」
「他に誰がいるんだよ」
それもそうか、と少女はうなずいて、にも関わらず辺りを伺いながら僕にそっと耳打ちする。僕はその名を聞いて飛び上がった。
「駄目だ!」
つい反射的に叫んでしまう。
「なんでよ」
「だって……あっでも、そっちだと違うのかもな。会って確かめるまでは駄目だ」
「どうやって会うつもりなのやら。あなたこそどうなの。つき合ってたのは誰?」
「一言では言えない」
「とんでもない男ですね〜。皆に会ったら袋叩きの刑だ」
「だからどうやって会うんだ」
僕たちは顔を見合わせ、笑い合う。みんなの話をするのは楽しかった。
「……みんなに会いたいね」
少女の囁きは僕の願いでもある。いつものように、どうでもいいと諦めたりしない。
「会えるさ。きっと……この道の終わりの先に」
柄にもなく熱い言葉だった。根拠のない、いっそ妄想ともいえる考えだけれど不思議と僕は確信していた。
一人ならきっと思いつきもしなかっただろう。ただ示された道を惰性に進むことしか考えられなかっただろう。
でも、今は……
「うん。私もそう思う」
少女が、もう一人の僕がいてくれるのだから僕は僕自身の道を選び、希望へと向かえる。
今ならわかる。僕たちはお互いを支え合うためにまた出会えたのだ。
――先の見えない長い道。僕は、もう一人の僕と歩く。
「……にしても音楽なしだと物足りないな」
「私も。じゃあさ、こうしようか? 私、よくこうしてたの」
少女は僕をかがませると、両手で僕の耳を塞いだ。行き場を失った聴覚は僕の身体の音を拾い出す。
とくんとくんと聞こえてくてるのは心臓の動き。その音は僕の最初の記憶を呼び覚ます。
僕が、もう一人の僕と一緒に母の中で眠っていた頃の穏やかで懐かしい記憶を。
僕は少女にもそれを聴かせるため彼女の両耳を僕の手のひらで包んだ。
(了)
途中連続投稿規制に引っ掛かりました。すいません
乙。なんだか珍しい作風だな。危うく感動するところだった
GJ!いい話だった
ハム子の相手が気になるなー
……綾時か?
乙! 綺麗な文章だなあ
よかった…
なんて言ったら良いか分からんけど。お疲れ。GJ
綺麗で流れるような文章だ
なんかこう地味に引っかかってたものも流れてくような作品でした
これ読めたことに感謝
ちょっと救われた
Y子さんとか教師陣ものがよんでみたいな
顔グラ追加されたし。
でもY子以外恋愛にハッテンしねぇ…
寺内センセと脱衣麻雀したいよ…
化学の女教師と保健室のメガネがゲームプレイ中気になった
言い忘れてた、乙!
テオハムを書こうとしたのに気がつけば頭のおかしなガールズトーク話になった、何故だ。
という訳で寝る前にニア百合風味の皮を被ったエロくないエロ話。
かこーん
ここは巌戸台分寮の外にある別館の共同浴場。
公子は一人この広い風呂にたっぷりのお湯を張り温泉気分を満喫していた。
ちなみに今日の入浴剤は公子お気に入りの六一〇●ップである。
「公子選手。華麗なバタ足ですっ」
誰もいない事をいい事にやりたい放題である。
「こらっ!もー公子あなた何遊んでるのよ」
あきれた声で入り口から声がかかった。
「おー、ゆかり。風花は?」公子は遊んでいたせいですっかり緩んだ頭のタオルを結びなおして尋ねる。
「風花は後からコロちゃん連れてくるだって。最近タルタロス通いでコロちゃんちょっと汚れてたからね」
「ああー。コロちゃん最近がんばってくれてるもんねー」
「それはそうと…なんかこの入浴剤やけに硫黄くさいんだけど。」
「ゆかりにはまだ早いかのうー。この匂いの良さがわからんとは!」
「あなたがオッサン臭いだけでしょっ。もー仕方ないんだから」
リーダーの変わり者っぷりは今に始まった事ではない。ゆかりはひとつため息をついてそばにあった椅子を手に取る。
そうしてゆかりはぼーっとゆかりの方を見ているリーダーはお構いなしに髪を洗い始めた。
ざー
ざばー
ざばばー。
「…
……ねぇ、さっきから人の背中じろじろ見て何なのよ?」
「いえいえー、ゆかりのうなじから尻にかけてのライン綺麗だなウヒヒとかそんなこと思っておりませんよー」
「ちょっ、どこ見てるのよっ」
ばかっとゆかりは頬を染めて思わず握り締めていたシャワーのヘッドを公子の方に向けた。
当の公子はきゃーちょっゆかりギブギブと楽しそうに笑っている。
まったく…とゆかりは苦笑して湯を止める。
風呂の縁から足を入れれば少し熱かったけれど、この時期には丁度いい。
ゆかりが入るとお湯が盛大な音を立てて排水溝に流れていく。
「でもさー、ゆかりってば最近とみに色っぽくなったよね」
ふと、公子がそう呟く。
「え、ええっ?そうかなぁ。」
「そうだよー。前も美人だったけど、んー…なんというか…壁が薄くなった分色っぽさが尚の事滲み出る?」
「それはきっと---」
ゆかりはいいかけた所で口を噤む。
それはきっと、この目の前にいる少女のお陰だ。
自分の女の部分を素直に認める事ができた事、母親の弱さを、裏切りを少しづつ理解できることができるようになったのは、
このオッサン臭いけれども真摯に自分の悩みを受け止めてくれた彼女のお陰。
「あ…あのさ、その…あ」
ありがとう…と口にしようとしたゆかりだった---が
「あとはこの美乳がもーちょっと成長してくれればいう事なしなんだけどね」
公子の酷い暴言と突然揉まれた手により音になることはなかった。
「な、ななななななにバカやってんのよ!」
「バカなんかじゃないよっ、これは重要な事なんだよ」
男はね大抵女は胸は手に収まるサイズが理想とかいいながら、実際絵に描かせたら大抵きょにゅーなんだよ!
ぎゃーのぎゃーのと盛大に力説する公子。何処で彼女はそんな無駄な知識を覚えたのだろうか。
「ゆかりっち…おっぱいは正義なんだよ…揉んだら気持ちいいんだよー他人様のおっぱいほど気持ちのよいものはないんだぞー」
「このアホっ!そんなに気持ちがいいなら自分のでも揉んでなさいよっ」
腹が立つことに公子はスタイルが良い。アンダーが小さいせいのでゆかりの見積もりではEカップはありそうだった。
「自分のおっぱいがおっきくなれば揉み放題ヒャッホウ…そう思っていた時期が私にもありましたさ。ええ…」
でも自分のおっぱいって気持ちよくないんだよ他人のだからいいんだよと力説する公子。だめだこの子早く何とかしないと。
「あのーだな…先ほどから大声で口論している所申し訳ないのだが…」
もう少し声のトーンを落としたまえ。そういう声に公子とゆかりは驚いて声の方向を見る。
「美鶴先輩っ??珍しいですねー」
「ああ、自室のシャワーが凍結してしまったらしくてな…今日はこちらを使わせてもらうつもりだったんだ」
どうやらゆかりと公子が騒いでいる間に来た美鶴はさっさと体を洗い終えてしまったらしい。
美鶴の裸身は修学旅行や海の時も見たことがあったが改めてみればみるほどため息がでるほどにバランスがとれていて美しかった。
「美鶴先輩…」
きりっと真剣な表情で公子は美鶴に声をかける。こんな表情はシャドウ戦の時にすら見せなかったかも知れない。
「先輩一生のお願いですおっぱい揉ませてください」
「この馬鹿っ!」
ゆかりの拳骨が公子の頭にめり込んだ。思いっきり顔が湯の中に入る。
「あなたは何処の変質者だ!」
「だって…だってこんなないすばでぃー今を逃したら多分一生感触を楽しめないんだよー」
「かまわないが」
「美鶴先輩だってかまわんっていってくれてるしーーーー…え?かまわない?嘘??」
言い出した公子の方がむしろ驚いた様子で美鶴に問い直す。
「ああ。その変わり私にも君の胸を揉ませてくれたらな?」
その…女の友人同士とはそういうものなんだろう?
少し恥ずかしそうにいう美鶴に公子とゆかり二人は目を丸くする。
1秒…2秒…3秒きっかり3秒の沈黙。
「せ…先輩一生大事にしますーーーええい真田先輩になぞ渡すものかーーーー!!!」
ちくしょうめーとわけの分からぬ事を叫び公子は美鶴の顔を胸に抱きしめる、俗に言うぱふぱふである。
その後訳の分からないテンションにより開催された"おっぱい揉みテク選手権"は1時間近くに及び、
3人はその後、湯あたりによりロビーでぐったりするのだった。
「3人とも大丈夫ですか?」
そういって3人に冷たい水を差し出したのは、今回の優勝者の山岸風花だった。
---fin---
グッジョブ!
>>659 全俺が萌えた。美鶴先輩のおっぱい!おっぱい!
女の友情がゼッタイにわかってない美鶴先輩禿萌え。美鶴先輩大好きだ!
>>640 …乙です
なんか独特の話作りで凄いな、とおもうわ。
でも文章の繋がりとか言葉の意味とか濁点とかは、
もう少し推敲してからの方がいいと思ったよ。
良作ラッシュGJ!!
アナルプリンセス フォフォフォ ポウッ
みんなGJすぎる
キタハムはなんか感動した
次プレイはキタローでやってあげようと思った…
かと思ったらガールズトークで笑い死んだwおっぱいおっぱい!
今更だけどアナルプリンセスってとても素敵な響きだよな
おっさんなハム子いいな…
ドキッ!女だらけのタルタロス探索パーティで自分以外のメンバーに
水着やハイレグアーマーを着せてうはうはするハム子が浮かんだわ
>>589 GJ!
アイギスを故障させようとこそこそ頑張ってる肉を想像したらニヤけた
・・・何故だ
アイソトニック飲料掛けたらショートするんじゃね?<アイギス
アイギス「防水処理はバッチリであります」
それはさておきおっさんハム子GJ!!
田中社長の質問に最高にええ笑顔で
「おっぱいが見たいです!」って言いそうだww
GJおっさんハム子wwwww
このハム子なら露天風呂で覗かれても動じなそうてか逆に迫りそうwwwww
さすが勇気が漢なハム子。プレイヤーの分身だし一番ハム子らしいんじゃない?
オヤジなハム子イイ!
カプハム子は可愛らしい仕様のが多いので余計萌ゆるなw
オヤジハムじゃラブラブな雰囲気は無理だし
一つ浮かんだので投下
・カップリング キタロー×風花
・属性 エロ無し
キタローとハム子が兄妹設定だけど、あまり関係ない感じ。1+2レス消費します
「うーん……」
「あ、キタロー君、どうしたの?」
ラウンジで自分の手を見つめていたキタローに、風花が声をかける。
「風花ちゃんか。それがね、爪を切ろうと思ったんだけど、ちょうど公子がいなくって……」
「えっ、それって関係あるの?」
「恥ずかしい話なんだけど、自分で爪切りってどうも苦手で。いつも公子に頼んでるんだ」
「そうなんだ……」
自分だと毎回深爪しちゃって、と苦笑するキタローに、呆れることなく素直に驚く風花。
ややあって、キタローから思いもよらない発案が飛び出す。
「そうだ、風花ちゃん、頼める?」
「え?」
そんな流れをきっかけに、風花はキタローの手の爪を切っていた。
誰もいない夜のラウンジにパチン、パチンと軽い音が響く。
「悪いね、わざわざこんなこと」
「わ、私のことはいいから……」
風花に笑いかけるキタロー。対する風花は、恥ずかしさから目を合わせていない。
(こんなに長くキタロー君の手を触るのって……初めて)
風花は顔を赤くしながらも、一つ一つ丁寧に爪を摘むことに集中しようと懸命になっている。
「にしても風花ちゃん上手いね。もしかして慣れてる?」
「ううん、誰かの爪を切るなんて経験は無いけど」
「才能あるのかな……ひょっとすると公子以上かも」
「えっ、あ、ありがとう……」
キタローの言葉から、ふと公子のことを思い浮かべる風花。
(そっか、公子ちゃんっていつもこうしてるんだ)
脳裏に映るのは、キタローと何気ない話をしながら手を動かす公子。空想上の光景だが、風花にはそれがとても羨ましく思えた。
「……どしたの?手が止まってるけど」
「え?あぁ、ごめんなさい……」
「謝らなくていいから。ほら、続き続き」
「そ、そうだね……」
我に帰って作業を再開した数秒後、風花が話を切り出す。
「キタロー君、さっきから気が大きくなってない?」
「あれ、やっぱり?」
ズバリと指摘されたキタローは、バツが悪そうに返答する。
「いやね、風花ちゃんに対してちょっと変なこと考えちゃって」
「変なこと?」
「怒らないで聞いてくれる?」
「多分……」
咳払いを一つして、胸の内を白状するキタロー。
「実は、爪を切ってくれる風花ちゃんを見て……」
「うん……」
「風花ちゃんが僕のメイドさんになったみたいに思ってた」
「ええ!?」
「そ、それってどういう……!」
「あぁ、断じて変な意味じゃなくて!今のはちょっと表現が悪かった!」
動揺と混乱を同時にこじらせる風花に、慌てて弁解するキタロー。
「その……さ、風花ちゃんが頑張って爪切ってるの見ててさ。なんだか尽くしてくれてるな、とか勘違いして……」
「そ、そうなんだ……」
「……ごめん。こんなこと言われて、迷惑だったよね」
「わ、私は大丈夫だよ。気にしないから……」
「そう言ってくれると、助かるな……」
沈んだ表情のキタローが、爪切りをそっと拾い上げる。
「後はもう自分でやるよ。ありがとね」
「うん……」
どことなく気まずい空気のまま、キタローの爪切りが再開される。その数秒後。
「あだ―――!」
「え?キタロー君!?」
二人を包んでいたつかの間の静けさが、彼の悲鳴で吹き飛ばされる。
早速手元が狂ったのか、キタローの薬指から血がにじみ出ていた。
「またやっちゃった―――!」
「や、やっぱり私がやるから!」
「ホント助かりました……」
「ど、どういたしまして……」
爪切りと指の手当てを終えた風花に、どんよりとした顔付きでお礼を言うキタロー。
「認識が甘かった……僕一人でできるなんて思っちゃいけなかったんだ……」
「だ、誰にでも向き不向きってあるよね?」
「それはそうだけど、ただの爪切りでこんな……」
キタローは腰掛けていたソファーの向こうに、倒れるように両手を投げ出す。
「カッコ悪いったら無いな、まったく……」
「そんなことないよ。誰だってできないことがあって当然でしょ?」
「……風花ちゃんは優しいね」
風花の言葉に少し元気を取り戻し、キタローは短く切られた爪を見つめる。
「いつかできるようになるかな?」
「大丈夫。キタロー君ならきっとできるよ」
「そっか……」
「私だって料理は上手くないけど、いつか絶対成功するって信じてるから……」
「……そうだね」
暗くなっていた二人の表情にようやく笑顔が戻る。
「あぁ―――でももし一生できなかったらどうしよう!」
「い、今からそんなこと考えちゃダメだよ?」
「いや、もしもの話だって!もしもそんなことになったら……僕って相当カッコ悪いんじゃないかなぁ!」
「キ、キタロー君……えっと……」
頭を抱えて悶えるキタローに、どんな言葉をかけるべきか考える風花。
「キタロー君!」
「何?」
彼女なりの伝えるべき言葉を見つけ、風花はキタローに向き直る。
「も、もしキタロー君が一生爪切りができなかったら……」
その悩みに対して思い至った答えは、
「私が一生、キタロー君の爪を切ってあげるから!」
その言葉がラウンジに響き、静まり返ること数秒。キタローの顔が一瞬で真っ赤になる。
「え?あの、風花ちゃん、それって……!」
自分が言ったことの意味を考え直して、風花の顔もまた赤くなる。
「あ、やだ、私ったら……!」
口元を手で覆い、大慌てでその場から走り去る風花。
「あ、風花ちゃん!」
「キタロー君、ごめんなさい!」
猛スピードで階段を駆け上がる風花を、キタローは呆然と見つめていた。
「プロポーズ……なのかな……?」
残されたキタローは一人、彼女の言葉の意味を何度も思い返していた。
途中で3つに割ってしまった。スレ浪費してすまん
肉ハムで、物凄い暗いどシリアスな奴を書いてやろうと思ったのに、
何故か出来上がったのは全くベクトルの違うこんな馬鹿話でした。
肉ハム 聖夜バカップル編投下します。
テーマは一言「こいつら馬鹿だろ」です。
部屋に呼んだのは自分の方だった。
しかし、定時を過ぎて部屋に訪れた公子は何故か部活で使うようなでかいスポーツバックを下げていた。
「……これからどこか行くのか?」
「あ、いえ、そうじゃなくて……
えっと先輩、あの、私がいいって言うまで目、閉じといてもらえますか?」
「目?」
「はい。絶対に「いい!」って言うまで開けちゃ駄目ですよ!約束ですからね!」
「もし、破って途中で目を開けたらどうなるんだ?」
「薙刀も一緒に持って来たんで、斬り殺します」
「……………………」
あ、マジだ――第六感が確かにそう告げたので、明彦は素直に目を閉じた。
しばらくして……
「まだなのか?」
「えーと、あ、もうちょっと……あ、はいっ、もういい!もういいですよ先輩!」
怪訝げに瞼を開けた明彦が次の瞬間見た物は、
「えへへ、先輩。ちょっと早いけどメリークリスマス!」
真紅のサンタクロースコスプレに身を包んだ彼女の姿。
ちなみに真冬だというのに胸元はざっくりと開いて鎖骨が露出し、下はズボンではなくミニスカートである。
膝上数センチの丈からすらりと伸びる、白いタイツに包まれた両の脚が艶めかしい正真正銘のミニスカートである。
どうやら、明彦は数秒間ほど思考回路が飛んでいたらしい。我に返り、極力冷静を装いながら、吃りまくって公子に問う。
「お、おまっ……こ、これは?」
公子はいたずらっぽくふふっと笑い、自分の桃色の唇に人差し指を押しあて囁いた。
「先輩に一足早いクリスマスプレゼントです」
十八年間生きてきて、つらい事はたくさんあった。
ひょっとしたら生きていること自体が罪だとでも言うのか?――己にそう問うた事も一度や二度ではない。
だが、今――
あ、俺、生きてて良かった。
明彦は実に正直に、心の底からそう思った。
「とある筋から手に入れまして……私、一番初めに先輩に見せたくて!」
「公子……」
「本当は、出撃の時にお披露目するのが正しいんでしょうけど。先輩この手の服みんなの前で着ると怒るじゃないですか」
「当たり前だ!」
思わずそう怒鳴って、公子を強引に自分の元へと引き寄せた。
他の男の前にお前のこんな……こんな姿を晒すだなんてっ!
今、パーティーにいる男はヒゲと小学生と雄犬だが、そんなの知るか。
シャドウも含めて、お前の可愛い容姿を盗み見る奴ら問答無用で全員俺の敵だ。
「どんな姿であれ、お前を堪能していいのは俺だけだ」
きっぱりとそう宣言して彼女を押し倒し口付けた。
「ん……ふぅ……も、……脱がせちゃうんですかあ?せっかく、着たばかりなのにぃ……」
喘ぎながら自分を見つめる公子の顔は不満気だ。明彦は笑って言う。
「どんなに綺麗で可愛くても、プレゼントのラッピングは最終的に剥がすだろ?
安心しろ。この格好はたっぷり楽しませてもらうから――」
「あ……駄目……っ!」
その言葉を無視して、左手を彼女の太ももに這わせた。
タイツの上を滑らすように指は臀部の方へと向かっていき……――?
何か違和感を覚え、思わず視線を下に移した。
最早公子のスカートは臍上までずり上がっていて、脚の付け根とレースをあしらった純白のショーツが覗いている。そして……
最初見た時、てっきり白いタイツだと思った。これは……確か、順平に押しつけられた雑誌に載っていた――
「……「ガーターベルト」だったか?」
瞬間、ただでさえ紅潮していた公子の頬が火が付いた様に赤くなる。
「あ、ちがっ……違うんです!私もこんな装備だと知らなくて……その、初めて私も着けてみたんです……
だから、ちょっと着るのに時間がかかっちゃって……」
言いながら、潤んだ大きな瞳で不安げに明彦を見上げる。
「先輩。こんなエッチな格好の女の子嫌いですか?」
「……………………」
再び入るフリーズ状態。やがて、組敷いた彼女に向かい静かに言う。
「――俺、今日はいろいろとセーブできそうにないがいいか?」
「今日「は」?」
「今日「も」だなっ!」
叫んで、公子の身体にむしゃぶりついた。
「やあっ……!先輩そんな所にタルンダ連発しちゃ駄目えっ!!」
「最初にレボリューションかけたのお前だろうが!責任とってもらうぞっ!!」
「あぁん……先輩のカエサル電撃ハイブースターがかかって凄くジオダインだよぅ……」
「お前のオルセウスもうこんなにメディアラハンだぞ?凄くいやらしくマハラギしてる……
まってろ、今、ミックスレイドしたスキル変化が、はがくれ特製トロ肉しょうゆ……」
――シンジ、美紀、とりあえず俺、これからも強く生きていこうと思う。
あ た ま が わ る い 。もちろん褒め言葉だ!
GJGJGJGJGJGJ!!!!!
萌えと笑いが複雑に入り混じって大変なことになったw
こんなにメディアラハン がツボすぎてこれからメディアラハン使うときどんな顔すればいいかわからん
グッジョブ!
タルンダ先輩の名にふさわしい作品だわ
GJ!
>>685 ガキさんと美紀に謝れw
GJ!君は実に馬鹿だな、もちろん良い意味で!
>>685 GJ!しかもこれなら立ち聞きされても割と大丈夫じゃね?馬鹿だけど超頭いいな
ヒゲ呼ばわりワロタwwww
>>676 遅レススマソ。ちょー可愛い!風花愛しいよ風花。嫁に行けばいいのに。
天然ナンパ野郎キタローもいい味出してる。乙GJでした!
たまには男向けエロも読みたい
>>693 男向けエロって例えばどんなの?
レズとか陵辱物とか?
恋愛が絡むのが女性向けってことなのかなーと不思議に思ったので
読みたい物があるなら自分で書く
これ最強
いつもの難癖君だろ
とりあえず
女くさい、腐臭がする、また○○か
の繰り返し
>>694 上手く説明できないけど抜けるやつが読みたい
とりあえず、はがくれにあやまろうぜwww
GJ!
>>698 あー。最近のはシチュにこだわっててエロ度が少ないからね。(貶してはいませんよ)
なんとなく分かる。隠語連発のエロエロとか書いてみようかな。
よし、ゆかりっち。出番だ。
>>701 待ってるぜ!
俺はSMでも獣姦でも集団レイプでも何でもイケるぞ
隠語連発=ゆかりっちなのかw
今ならハム子でもいける気がする。
沙織・ベスあたりはどうだろ…
>>698 その、抜けるの基準が人によって違うだろ
知人にNTR好きがいて、やたらとNTR系のエロゲーを勧めてくるが
イライラするだけで全然興奮できん
そいつにとっちゃ最高に抜けるシチュエーションなんだろうけど
隠語言わされる会長とか…なんかそんなんお願いします
>>701 淫語とゆかりの関係が分からないので実際にゆかりを使って解説していただけないでしょうか
以前予告した、ゆかり←美鶴ができたので投下します。
自分の書くゆかりっちではエロくなりませんでした。
次回は淫語攻めがんばります。
大前提:荒ハムなので、嫌いな人はスルーしてください。スマソ。
今日は比較的タルタロスが安定しているというので、自由時間とした。
かといって勉強する気にもなれず、公子はベッドに寝転がって『家族の料理』のバックナンバーをめくって料理のリクエストを考えていた。元の持ち主は言うまでもない。
「ぶり大根……手ごね餃子……主食は旬の炊き込みご飯かドリア……」
妄想はエンドレスワンモアである。
「デザートはスィートポテトで、味のわかる人だからフレーバーティーなんか淹れちゃって、んでこっそり魅了ブースタ積んだナルキッソスでマリンカリンして、裏デザートおいしくいただいちゃいます……と」
私の作った月アルカナとてよいものでござるよゲヒヒヒ。
数寄大名の真似をしている時にドアをノックされ、公子は思い切りアドバンテージを取られた。
「ははは、はい!?」
不気味な笑いを聞かれたら、百年の恋も醒める。公子は動揺した。
とはいえ、やることはやっているくせに度外れた奥手の男が、ほいほいと嫁入り前の娘の部屋を訪れてくれるわけがない。
果たして、
「桐条だ。いいか?」
二重の意味でクールな声が続いた。
ドアを開けると、桐条美鶴は珍しく憔悴していた。
「風邪でも引きましたか?」
ツカレトレール使います? と示しても、「そういうわけじゃない」とすげなく断られる。
しかし、普段は用件のみを簡潔に伝える美鶴が、何も言い出さずただうつむいている様子を見ると、とてもただごととは思えなかった。
これはつまり、アレだ。美鶴も高校生女子ということだ。
「座りますか?」
「君がよければ」
限りなく歯切れが悪い。美鶴にはベッドを勧め、公子は学習机の椅子に腰かけた。何をどう話しかければいい流れに持ち込めるか、諸々シミュレーションするが、どうにも思いつかない。
「んーと、お茶持ってきますか?」
話の接ぎ穂を作ると、美鶴は秀麗なおとがいを上げた。
「気持ちはありがたいが、その前に荒垣を呼んでくれないか?」
なんという渡りに船。
「断られると思いますけど……」
などとためらう姿を見せながら、2階の部屋に電話をする
「だめだ」
案の定すげなく断られるが、ここで諦めていては荒垣は落とせない。美鶴に聞かせるため、音声をスピーカーにする。
「嫁入り前の娘の部屋になんか行けるか」
「嫁入り前の娘を部屋に連れ込めるくせに?」
「つべこべ言うな。とにかくだめだ」
「美鶴先輩もいますよ」
「だめだだめだだーめーだ!」
荒垣のだめだラッシュに凹んだふりをしていると、後から肩を叩かれた。
「ちょっといいか」
手を差し伸べる美鶴に携帯を渡す。
「桐条だ。君とリーダーに相談したいことがある。足労願えないだろうか」
「お前、本当にいたのか」
「何だ、君は自分の恋人が嘘をついていると思っていたのか?」
「……」
「嘘だとしても、微笑ましいじゃないか。私からしたら羨ましいぞ」
荒垣が盛大に咳き込んだ。相変わらず可愛い人である。
しばらくの会話の後、美鶴は終話ボタンを押した。
「聞こえていただろうが、来てくれるそうだ」
計画通り。顔がニヤつくのをこらえながら携帯を受け取ると、間髪入れずドアがノックされた。「開いてますよ」と声をかけると、仏頂面の荒垣が入ってきた。
「すまないな、荒垣」
荒垣は公子を見ず、ベッドに端然と座る美鶴に視線を投げた。
「美鶴先輩がいるって、私ちゃんと言ったじゃないですか」
「おめぇは信用できねぇ」
忌々しげに吐き捨てて目を逸らすのがとても可愛い。上玉を捕まえた自分を褒めてやりたい。
「君たちは仲がいいな」
美鶴は荒垣を逆撫でする言葉を発した。荒垣虐めが趣味の公子とは違い、おそらく天然だろう。この無意識のテクニックを身に着けたい。
「仲よくしてくれないですよ」
ここぞとばかりに拗ねてみせる。荒垣は途端に扱いかねると言いたげな顔を見せた。
「ふざけんな」
ふふ、と美鶴は楽しげな笑い声を上げる。
「君は座らないのか」
「女の部屋には入れねぇ」
荒垣は閉じたドアに凭れた。この自称硬派め、とツッコみたいが我慢する。
「そうか――ところで」
美鶴はベッドに手を置いた。
「君たちはここで睦み合ったりしてるのか?」
「ぶべらっ!」
派手に木の割れる音がした。見ると、荒垣が岩よりも堅い後頭部でドアにデッドエンドを決めていた。ニットキャップと長髪で半ば隠れた顔は真っ赤に染まっている。
「先輩、いつも硬派ぶってるから、ここじゃ何もしたことないんですよね。というかここに来ること自体初めてで」
更に煽ってやると、マハラギダインを喰らった頬から湯気が立つ。あー可愛い。公子は幸せに浸る
「ふむ……君たちは本当に愛し合っているんだな」
「ばっ……」
もはや荒垣は声も出せず、ぱくぱくと口を開閉するだけだ。そろそろいいだろう、と公子は本題に入ることにした。
「美鶴先輩はどうなんですか? 恋とか」
「そうだな、私には恋がわからない。荒垣は特に知っているだろうが、私もあまり普通の育ち方をしていないからな」
だが、と美鶴は切り出した
「ある人物の私を見る目が、気になってしかたない。もっと、その人物から見られたいと思う。教えてほしい、これは恋なのだろうか?」
はいはい来ましたよ恋バナ。しかも美鶴先輩のだなんて、めったに出会えないレアもの。
公子は表情が顔に出ないよう自制する。
「その人は、どんな風に美鶴先輩を見るんですか?」
「いい表現ではないが――蔑まれているような、憐れまれているような、とにかくよく思われてはいない。だが、見られたいんだ」
「あー、恋ですねそれ。完璧」
やはりそうか、と美鶴は息を吐く。
「こんなこと、山岸や伊織にはとても相談できない。まして本人には言えるはずもない」
「――アキか?」
荒垣が低く訊いた。
呆れてしまうが、表現してしまう前に美鶴本人が鼻で息を吐いた。
「何を言ってるんだ君は あのプロテイン馬鹿が、人をそんな複雑な目で見られるわけないじゃないか」
的確な指摘は、さすが学年トップを独走するだけある。荒垣は何か言いかけて、結局口を閉じた。
「美鶴先輩って、ドMなんですね」
「君にはわかっているのか」
美鶴は羞じらった。可愛い。こんな女になりたい。むしろ彼女にしたい。
ま、いくら可愛くても荒垣先輩には敵わないんだけどね、という本音は胸の裡にしまっておく。
すまなかったな、と言い置いて美鶴は立ち上がった。制服の上からでも抜群のプロポーションは見て取れる。形のいい美乳も最高だ。おっぱいは正義である。
「誰かに話したかった。すっきりできた。感謝する」
「桐条、送る」
荒垣がすからず声をかける。女に対する礼儀というよりは、恋人と密室で二人きりになりたくないのだろう。
(止まんねーらしいですからね。フヒヒ)
あの夜を思い出す。笑いがこみ上げる。
「……おい」
耳許で囁かれる。弱点を突かれ、飛び上がって抱きついてしまう。
と、ここで疑問が起こる。なぜ荒垣は、公子が抱きつけるような距離にいるのか?
「なんで人の腕掴んで離さねーんだよ」
弱りきる恋人は、ニットキャップの上から片手で頭を抱えていた。もう片方の腕は、公子自身が無意識のうちにがっちりホールドしている。荒垣も弱点を攻撃されたようである。
「桐条、一人で帰っちまったじゃねーか」
「気遣ってくれたんですよ、きっと」
「余計なことしやがって」
「私、据え膳は残さず平らげないと気が済まないんですよね」
「普通逆だろ。知ってたけどな」
「おとなしく私に食べられてください」
頬に肉食獣の笑いの刻まれる浮かぶのがわかった。荒垣は諦めたように小さく笑った。その顔がまた可愛く、公子は心が湧き立った。
自室に戻り、美鶴はソファに凭れ込んだ。
話したところで解決しないのはわかっていたが、喉に詰まった想いを吐き出せて楽になったのも確かだった。
「愛とは、何だろうな」
公子と荒垣の間の空気は、砂糖のように甘やかで、春の盛りのようにかぐわしかった。しつこいくらいに挑み迫る公子を、荒垣は虫に対しているかのように追い払う。しかしその根底に溢れ湧き出す愛を、誰も否定しないだろう。愛し合う者だけに許されるものだ。
あれが正しい愛なのだとしたら、私の想いはいったいなんだ?
美鶴の視線の先にいる人物には、美鶴への愛などない。
己の鬱屈した感情の捌け口を、美鶴に求めているだけだ。
だが、これまでの美鶴の短い人生の間で、一人の人間としてまっすぐにぶつかってきてくれたのは彼女だけだった。
「桐条」「ペルソナ使い」としてしか見てもらえなかった美鶴にとって、これほど嬉しいことはなかった。
これが、愛、なのか?
この感情に、持って行き場があるのだろうか。
ずくりと、下腹の辺りに熱が生まれた。
未知の感覚。寮のラウンジに置いてあった雑誌の記事を思い出す。
「こういう……感じか?」
そっと、首筋に手を伸ばす。リンパの流れに沿って指を這わせると、歯の根がずれるほどの寒気が全身を駆け抜けた。
「ひゃっ……」
上ずった声が自分のものとは、にわかに信じがたかった。
岳羽ゆかりの蔑むような眼光が、脳裏を走った。脚の間が痺れた。
「……なんだこれは」
そういうものがあるという知識はあったが、自身と重ねたことなどなかった。
恐る恐る、パンツのジッパーを下ろす。痺れた部分に指を這わせると、粘ついた液体に触れた。驚いて、身を起こして覗き込む。下着を通り越して白いストレッチパンツまで濡れていた。
「桐条先輩、浅ましいですね」
脳内の岳羽ゆかりが、唇を歪めた。
「後輩にこんなとこ見られて、恥ずかしくないんですか?」
ゆかりのぽってりとした唇が、美鶴を貶め辱める言葉を吐く。首のハートチョーカーが冷たく光る。
下腹部の痺れが脚に伝わった。おぼろげな知識を辿り、左手を乳房に伸ばす。それまではなんの意味もなかった乳首が、初めて自慰をする美鶴の性感を煽る。
「はぁぁっ……なんだ、これ、は」
目をつぶると、後輩の視線にぶつかる。ゆかりから見られている。そのことが、美鶴の快感をいっそう加速させる。
内側の猥らな器官から、欲望が透明な液体の形で湧き起こる。
その奥はどうなっているのだろうか?
疑問が美鶴を支配した。人差し指を、そっと差し入れてみる。
「ふぁぁぁっ!」
これまでの快感とは質も量も違う電撃が、手足の爪先までを走り抜けた。
脱力してしまう。ソファに頭まで預けきって、美鶴は大きく息を吐いた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
確か美鶴の知識では、この後この肉の間に何か太いものを入れれば、より深い快感を得られるらしいが――
(怖いだろう。普通に)
荒垣と公子は、そんな恐ろしい行為を日常的に行っているのだろうか?
訊いてみようか。きっと荒垣は、顔を真っ赤にするのだろうが。
くくく、と笑いがこみ上げる。
この暖かく柔らかい感情が愛なのだろうか。
だとしたら、心地よい。
(――桐条先輩)
瞼の上の茶色い瞳が、美鶴を貫いた。
ソファの上の身体が、大きく震えた。
冷たく、硬い。たぶん、これも愛。
私は彼女を愛している。たとえ彼女が私を愛していないとしても。
次の日タルタロスでは、肌つやも輝かしい絶好調の公子が、目の下にマジックで塗ったような隈を作った荒垣を引きずって登攀していた。
「まーたタルタルデートかよ、公子ッチは」
伊織順平は、エントランスから親友とその恋人を見上げていた。
仲よきことは美しき哉とは言うが、あまり度を過ぎると笑いしか出なくなる。ただでさえ、公子と荒垣が世界を作っている時は真田へ対して異常に気を遣うのだ。少しは周囲のことも考えてほしい。
「あの二人、相変わらずッスね」
何の気なしに美鶴へ話を振る。
「え? な、何だ伊織」
完全無欠のはずの生徒会長は、なぜか顔を真っ赤にして振り向いた。
「あー、いや、なんでもないッスけど……桐条先輩、風邪でも引きました?」
「そ、そんなことはないぞ。私は大丈夫だ」
美鶴は赤面したままうつむいた。
変な桐条先輩。
思いはしたが、順平は特に追及しなかった。入れもしないベルベッドルームに向かって何やら恨み言を呟き続ける真田への対処を考えることのほうが優先事項だった。
だから順平は、美鶴の視線がどこへ向かっているのか考えもしなかった。
投下終了。ありがとうございました。
改行失敗しました。要反省。だーめーだ!と言われても続きがんばります。
グッジョブ!!
ゆかみつ好きだから萌えまくった
続きすげー楽しみ
GJGJ!
舞子父に、家族になろう!いやだ?じゃあ大人の男のテク(笑)で…って
恋人のこと忘れるくらいエロエロ調教されて「舞子にきょうだい作ってやらないとな」
くらいまでいっちゃう堕ちハム子とか
風花に、いやだって言っても私のユノには全部わかっちゃうんですよ
ハム子ちゃんの弱点、ココですよね?ふふ、もっといっぱい気持ちよくなって
いやらしいことしか考えられなくなっちゃっていいんですよ、大好きです
っていう、ラブ前提鬼畜とか
エスカペイドの男性客に対抗意識燃やして魅力上げたのはいいんだけど
レオタード着てタイツとピンヒール履いて踏んでくれって言われて、
勇気MAXだったせいもあって、流されるまま踏んだり足でしてあげちゃったり
最後はドロドロ汁まみれにされちゃったりとか
ネタは思いつくけど、思いついた時点で満足しちゃうんだよな
なんかこのスレだと美鶴先輩がギャグ要員な気がしてならないwwwwwwwwwwww
GJGJ
美鶴先輩可愛すぎだろ…
ゆかみつの安定感は流石だな
百合とかレズとかキモいんですけどー(笑)
そんなものより荒ハムマダー?
大前提:荒ハム とあるが
スルー検定初級
現在足りない要素(需要はともかく)
キタロー×女キャラ
理緒と沙織
SM
スカ
獣姦
アナル
触手
確かに投下してくれるのは非常にありがたいけど、ハム子ネタはそろそろお腹イパーイ気味なのも事実
自分はまだまだハム食べられるヨー
もっと食べたいっす
たまにはキタロー×ユカリとかキタロー×アイギスとか
そういうお袋の味も堪能したいんですよ肉料理ばかりじゃなくて
てめえで書け
保管庫に転載したよー
好きなものを気ままに書けばいいよね
無いなら俺が作るぐらいの勢いでいないと食べそこねるんじゃね
>>728 そうだよね・・・
でもお袋の味はオカンにしか作れないのorz
ハム子でも充分男性向け作れるんじゃない?
例えばこの前の親戚のおっさん×ハム子のような作品は男性向けでしょ
他にもハム子にはストーカーもいるし体育教師もいるし
私はどうしてもストーリーとかオチにこだわってエロが負けてしまうので
皆さんのエロまみれ話が楽しみです
シャドウでエロに使えそうな奴とかいないかな・・・
肉「自分には出来ないと言っている奴は努力と鍛錬が足りないだけだ。
というわけでハム子、俺の部屋に来ないか」
なんかこんな趣旨の台詞なかったっけ?テレッテが壁にぶつかったとかなんとか言ってるときに。
ハム子でストーリー重視書いてる自分反省。
これ書きあげたら俗に言う男物(?)書いてみようかな
結構露骨なのはまだ書いたこと無いから皆さんのレス覗いて勉強させてもらいます
>>733 いやいや好きなの書いてくれればそれでおk。
でもエロ重視の作品も書けると言うのなら歓迎するぞカモン!
書きたい物書いてくれればいい
流れ的にストーリー二の次のエロ重視SSか書きたいね。
「らめぇぇぇ!」とか言っちゃうコテコテのエロとか。
が、頑張って練ってもこの台詞で真っ先に思いついたのがベス×キタか、ゆか×キタというトチ狂ったもの。
ちょっと頭冷やしてハム子×荒垣を作ってくる。
コロ「らめぇぇぇ!」
エロ重視と言われて、酷い真ハム強姦とか、ヤンデレ小田桐×ハム子とか、
生意気な理緒とハム子をシメてやる!(運動部ver.)しか思いつかなかった。
ガキさんは明日死ぬと知ってても絶対強姦もSMもしないキャラだからな。
ゆかみつSMがんばる。ラブラブ荒ハムは需要なくても書く。
>>736ちょう期待。
らめぇええええが似合いそうなキャラか…
ハム子・ゆかりっち・美鶴先輩・Y子あたりだな
いつも居ついてる荒らしもどうかと思うけど
そうやってガキさんの人格だけ異様に持ち上げる書き手もどうかと思う…
小田桐と真田は強姦しそうな人でガキさんは何があっても絶対しなさそうな人って
結構酷い事言ってるよ?
すまん、ついw
しかしあれだね。
公子で書いてると指が勝手に「ハム子」って打とうとして誤変換起こしまくるね
嫌がる友近を無理矢理押し倒す理緒タンとか
弱ってる時にPTの男性キャラが全員魅了されて襲い掛かられる
ゆかり、美鶴とか
因みに蛇だったら蛇もくんずほぐれつで陵辱に加われるし
ベタだなー
らめぇぇぇって聞いてとたんに浮かんだのが何故かオルフェウスで公子を犯すキタローと
後日反撃としてキタローをマックスマーラの店舗に連れて行く公子だったんだが
なんだってあのブランドは白昼の大通りに堂々卑猥な店名をさらしてるのか
748 :
キタ×ハム:2009/12/10(木) 03:41:07 ID:Rs3xSqaY
需要と供給ガン無視で、SS書いてみた。
初投下です。
キタ×ハム前提
+順平除く恋人コミュのヤロー全員(テオとコロマル含む)
触手
アナル
スカトロ(に、入るのだろうか)
マーラ様万能
大いなる封印、微妙にスルー。
シリアス
ハムとキタが死期を悟っている。
いろいろ突っ込み所あり。
それでも、大丈夫な方はどうぞ
749 :
キタ×ハム1:2009/12/10(木) 03:41:58 ID:Rs3xSqaY
妹が、自分と同様に、大切な何かを欠落している事に、うすうす気づいていた。
原因は、両親を事故という形で失ったせいか、それとも親戚たちに冷遇されて孤独に生きていたからだろうか?
…いいや。こんな事を考えるのはやめよう。
両親を不幸な形で亡くした子供。自分たち以上に親戚に冷遇されて生きている子供なんて、世の中にごまんといる。そして、そうであっても、しっかりと生きている奴もいる。
幸、不幸で人格が歪んだ。なんて話は、おめでたい思い込み、もしくは幻想。甘えだ。
キタローはため息をついて、四谷さいだぁを一気飲みをし、自動販売機の横に設置されたごみ箱に乱暴に叩きつけた。
苛立たしげな青味がかった瞳。
愁いを帯びた視線の先にはドアがある。
ドアのネームプレートは《天田 乾》。今日の妹の相手だ。
公子の奴…。
複雑な感情がないまぜになり、キタローはどうすればいいのか分からなくなる。
いつもなら、「どうでもいい」と諦める所だが、今回はそうもいかない。
自分と同様に、妹も壊れ始めている。
欠落している部分からヒビが入り、ヒビが亀裂にかわって、亀裂から生じた虚無が全てを飲み込もうとしている。
悟っているのだ、妹も、自分たちの寿命があと僅かであると。
キタローはドアの前に立ち、耳をすませた。
750 :
キタ×ハム2:2009/12/10(木) 03:42:44 ID:Rs3xSqaY
「天田くん、もっと、もっと、突いてぇっ」
「き、公子さん。……うぅ、こ、こんなに締め付けられたらっ」
「あっ、ああぁっ。天田君のおちんちん、公子の膣の中でビクビクしてるぅ」
「く、うっ…。はぁ、はぁ、はぁ、公子っ」
聞いていて、憐れになってくる。
今頃、公子は快楽に蕩けた笑顔を天田に向けている。天田は、その笑顔をこれからも見れると思っている。
憐れだ。みんな、憐れだ。自分たちに関わったもの全て。
…だから。
公子が毎夜の相手を求めるようになったのはいつだろう。
荒垣先輩。真田先輩。テオや綾時までは良かった。
だけど、天田やコロマルにまで手を出すなんて、やり過ぎだ。
順平や自分を求めていないから、まだ、正気の部分も残っているのだろうが、時間の問題。
終わらせなければいけない。
虚無に心が食われる前に完膚なきまで壊して、愛しい妹を救わなければ。
キタローは形の良い唇を震わせ、耐えるように奥歯を噛む。
彼は、こんな形でしか妹を救えない自分を呪った。
751 :
キタ×ハム3:2009/12/10(木) 03:43:31 ID:Rs3xSqaY
影時間が過ぎた深夜。
寮の敷地内にある共同浴場に、公子はいた。
シャワーを浴び、身を清めて、情事の後片付けに終始する公子。
一心不乱に、スポンジで身をこする彼女の表所は暗い。
「なんで、こんな事になっちゃったんだろう…」
公子は寂しげに、ぽつりと呟いて、設置された鏡を見た。
逆三角形の輪郭。長いまつ毛に縁取られた、潤んだ瞳。ピンクの柔らかな唇に、バラ色の頬。小柄な肢体の曲線は淫らに丸みを帯び、男を誘っているように見える。
「ちがう…、ちがうよ。私はただ…」
公子は、いやいやをするように首を振る。どうしようもない虚無感が自身を蝕み、全身がふるえる。
死にたくない。一人はいや。苦しい。寂しい。誰か助けて…。
…助けて。か。公子は自嘲気味に唇を歪めた。どんなに助けを求めていても、助けなんて来なかった。自分の事を助けたいと言った親戚たちは、彼女を冷遇し、助けると明言し離れ離れになった実兄は、自分の生活に手いっぱいで、妹を黙殺した。
助けなんて、よんでも無駄だ。だから壊して。いっその事終わらせて…。
「公子」
「えっ…、お兄ちゃん?」
驚いて振り向くと、全裸の兄が立っていた。兄はこの場に相応しくない召喚器を握りしめてコメカミにあてる。脳漿の代わりに飛び出す透明な結晶。結晶は空中に巻き上げられて粉々になり、呼び出したペルソナの形を作る。
「…これって」
「そう、塔のアルカナをつかさどるマーラ。まずは、マーラに全身をほぐしてもらわないとね」
絶句する公子の前に現れる、男性器を彷彿とさせる深緑色のおぞましい体。無数の触手が公子の体を掬いあげ、公子は悲鳴をあげる。
「マーラ。黙らせろっ!」
悲鳴をききつけて、仲間がきたら厄介だ。マーラは触手の先端を公子の口にねじこむ。少女の体に巻きつく無数の触手。触手は亀頭に似た先端を公子の体に擦りつけ、白濁の体液で彼女の体を穢していく。
752 :
キタ×ハム4:2009/12/10(木) 03:44:39 ID:Rs3xSqaY
「んーっ。んーんー!」
すえた臭いが鼻に付いた。公子は歯を立て、舌を使い、触手を反射的に押し出そうとするが、触手は公子をあざ笑うかのように、奥へと入り込み、公子を蹂躙する。
擦り上げられ、嬲られた部分がじんわり熱い。下腹部がきゅんきゅんと音を立て、下の口から絶えず淫らな唾液が零れる。
白濁液のぬめりが潤滑油となり、触手は勢いを更に増した。形の良いバストは変形する程、揉みしだかれ、乳首とクリトリスの敏感な先端に、触手が擦れる度に、公子の目の前に星が散る。
口の中に収まっている触手も動き始めた。イラマチオの要領で、上下運動を繰り返し、校内を蹂躙して、公子を翻弄する。
「んー、んんっ。ん…ふぅ」
公子は抵抗しても無駄だと分かったのか、体中の力を抜いた。潤んだ瞳で虚空を見、口をすぼめて、口内を蹂躙している触手に刺激を加える。
じゅる、じゅる、じゅる…。
うっすらと笑みを浮かべて、触手の体液をのみ干す妹。触手は公子の口から離れると、公子は名残惜しそうに、触手の先端にくちゅくちゅと音をたてて口付けをする。
「あっふぅ。お兄ちゃん…」
「なんだい?」
「お兄ちゃんは、公子こと、好きなの?」
「好きだよ。ずっと思い続けていた」
「だったら、こんなのまどろっこしい事しないでぇっ! お○んこが切ないの…、お兄ちゃんのが欲しい…お兄ちゃんのおち○ちんが欲しい」
妹の訴えに、キタローは微笑した。
なんて物分かりのよすぎる妹。彼女は、兄が自分を壊してくれる事を悟ったのだ。
「まだだよ。その前に、綺麗にしないといけない部分があるからね」
「あぁんっ。お兄ちゃん…」
妹の甘い声に、キタローは陶酔する。
触手が公子の桜色のアナルに触れた。先端は徐々に埋まり始め、公子は顔をしかめる。
「アナルセックス、したことないの?」
「ううん。今回が初めて」
「そうか、大丈夫だよ。慣れると、だんだん癖になる」
「あははは。お兄ちゃん、両刀だもんね。相手は誰?」
「誰でも良いだろ? お前だって、人の事言えないじゃないか」
兄の言葉に、公子は声をあげて笑いそうになった。
アナルに飲み込まれた触手が動き始める。
腹部が熱くなる。慣れない圧迫感が、徐々にもどかしいむず痒さに変わり、排泄欲が刺激される。
「くうぅ。出ちゃう。お腹の中、お兄ちゃんの前で全部出ちゃうよ…」
「そうだよ。全部出して、綺麗になって。出してしまった分、たっぷりかわいがってあげる」
「はぁああんっ……!」
派手な音を立てて、茶色の飛沫が浴場のタイルを汚す。
えもしれぬ解放感に酔う公子は、太腿をがくがくふるわせて、チェリーピンクの舌を犬のようにだらしなく垂らす。
「あれ、公子。逝っちゃった?」
公子は呆けた表情で、キタローに向い、首を上下に振った。
753 :
キタ×ハム5:2009/12/10(木) 03:46:00 ID:Rs3xSqaY
いつか来る終わりに、足がすくむ事が何度かあった。
しかし、自分は絆の温かさを知っている、だからこそ、壊れる事は出来ない。
キタローはマーラを消すと、排水溝の栓をあけて、妹の排泄物を洗い流す。
かすかに漂う悪臭は、後でキツイ硫黄系の入浴剤を使う事でごまかそう。
キタローはタイルに体を横たえた妹を見た。妹の茂みから流れる、透明の密。涙を貯めた瞳。もの欲しそうな唇。
見ているだけでぞくぞくする。男どもが妹に群がるのも無理はない。
「こら、へばらない、へばらない。これからが、お楽しみなんだから」
後ろに回り妹の上体を起こすキタローは、妹の耳元に囁いた。そのまま耳に舌を這わせると、妹は小さく身を震わせる。
「ほら、顔をあげて」
公子は、兄の言われるがままに、顔をあげた。
途端に公子の表情が固まった。説明を求めるように、首を兄の方へと捻り、兄を見る。
公子の目の前には、綾時が、テオが、荒垣が、真田が、天田が、コロマルがいた。
皆、生まれたままの姿になり、公子を愛おしげに見つめている。
「なんで…」
荒垣は病院。綾時はニュクスに溶けて行った。この場に存在するなんて、あり得ない。
「マーラの能力みたいなものさ。皆、お前を愛しているから、肉体を抜けてこの場に駆けつけてくれる」
「愛…」
公子の大きな瞳から涙がこぼれた。温かいもので胸が満たされ、未だかつてない、穏やかな気持ちになる。
自分を蝕んでいる虚無の正体。その答えが見つかった気がした。
754 :
キタ×ハム6:2009/12/10(木) 03:46:52 ID:Rs3xSqaY
「あっ、あっ、あっ…うぅん」
公子は至福の表情で男たちを受け入れた。口に、両の手に、秘肉にアナルに、己の髪に男の性器を絡め、体中の穴という穴に白濁の液を吐きださせる。
コロマルのざらついた舌が、公子の乳首を舐めた。その瞳は親愛にあふれている。
「公子ちゃん。大好きだよ」
分身を公子の口に含ませた綾時が、かすれた声で言う。
「公子さま。とっても美しいですよ」
テオは艶やかな公子の髪を犯し、切なげな吐息を吐く。
「公子、オレは永遠にお前のモンだ」
「オレも、シンジと同じだ。公子。ずっと、ずっと、お前と共に…」
自分の分身を握る指に、優しく手を添える真田と荒垣。
「公子さん。本当にありがとう」
天田は悲しげに、公子の尻に腰をつきたてる。
そして、
「お兄ちゃん」
「公子。今まで寂しい想いをさせてごめんな。愛しているよ…」
「うん」
公子の子宮に、兄の精が弾け飛んだ。
白く塗りつぶされる思考。
安らかな充足感が公子を包み込む。
許容量をオーバーした愛は、公子の孤独な心を粉々に破壊した。
755 :
キタ×ハム7(ラスト):2009/12/10(木) 03:47:44 ID:Rs3xSqaY
三月になった。
寮の外に植えられた桜並木は満開の花を咲かせ、涙のように花を散らしている。
まるで、別れの涙のように。
奇跡は成就され、全ての人々が忘却の彼方へと押しやった記憶。
だが、キタローは自分をつなぎとめている絆の細い糸を、しっかりと感じている。
キタローは跪いて妹の手を握った。
あれからずっと、眠り続ける妹。妹の精気の失せた顔は穏やかであり、彼女も自分と同様に、これから死を迎える。
たくさんの愛に満たされ、無垢な子供に戻った妹。
幼いころに、「助けに行く」と約束した、大切な人。自分は約束を守れたのだろうか。
遠くで、ノックの音がした気がしたが無視する。
キタローは目を閉じて最後の時を覚悟した。
756 :
キタ×ハム(あとがき):2009/12/10(木) 03:54:32 ID:Rs3xSqaY
ということで、初投下でした。
コロちゃんいるから、獣姦もカテゴリーに入れればよかったと後悔。
当初は、キャラ全員でハム子凌辱のつもりでかいたのに、
どうしてこうなったんだろう…。
駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
乙ー
でも次からはsageてね
上手いじゃないか。俺には需要ありまくったぞ。GJ
おつ。sageようね
ここでハム子アナルは何気にお初?
アナルネタは好物だ。自分も時間が出来たら投下するノシ
おつ!
シリアス切ないけど期待度が高いから困る。
そう言えば北米版リメイクPersonaだけどラストムービーにボイス付いていた・・・
(キャラグラも北米オリジナルから日本版に統一)
これはあれかギャグでもイイから書けと・・・?
どうでもいいが後書きっておっけなの?4の時は「自分語り
すんな!SSだけ黙々と投下しろ!」とかねちねちねち言ってた気がするが
>>757 >>759 sageの指摘ありがとうございました。
次回から気をつけます。
>>761 あとがきは駄目ですか。
了解しました。
次回は病み荒×ハム子を投下しようと思っています。
単に自己主張激しすぎはよくないってだけで軽い挨拶や補足くらいはいいんでない?
自分的にはせめて終わりがわかるように「以上です」くらいは欲しいなぁ
>>756 乙!
切ないながらもいい具合にみんなに愛されてるハム子が良かった。
このエロさでまたしっとり天田とテオも読みたいぐらいだw
自分も
>>763と同じくこれぐらいのあとがきは良いと思うよ。
書き手の自己主張が激しいと、ブログ立ち上げてそこでやればいいのにと思ってしまう。
そんなに自己主張の激しいのってここで見たことないなあ
いつも楽しみにしてるよ!
>>766みたいな馴れ合い的なノリが気持ち悪いと思うのは俺だけ?
まるでニコ厨
>>767 度を超えてなきゃ別にいいんじゃない?
気に入らなければスルーすればいいんだし
いろんな人がいるから2ちゃんは面白いんだからさ
書き終わった後に感想に全レスとかしなきゃいいと思うよ
771 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 15:13:48 ID:H2S2AtN4
>>767 五十歩百歩とか目くそ鼻くそを笑うとかいう言葉がお前さんにはふさわしいな
わかったから誰か俺の為にチェルノボクVSマーラ様でチンコ頭対決書いてくれ
勿論とびきりエロいやつをな
このスレじゃないけど何回か見た
そして書き手の自己主張には厳しいのに〜〜なのは俺だけ?とかレス乞食の定型句を使っちゃうID:PqK6o1jKの自己主張の強さにもびっくり
>>772 ただのキノコと御立派様を一緒にしないで下さい!><
この流れで駄文を投下することお許し願いたい。
>>298で綾ハムシリアス書いた奴ですが、これの続き的なクリスマスネタ出来ました。
綾ハムクリスマス
・主要カプ以外がギャグ要員(特に肉)
・長い割にエロ少ない
・展開の荒さ、語彙の少なさは未熟さゆえ
こんなんでも許せる方はどうぞ
776 :
弦月:2009/12/10(木) 15:55:13 ID:a9iY4832
身体に纏わりつく汗、張りつきながらもどかしく擦れる肌と肌。
荒い息遣い、こもった熱、それぞれの舌と指が互いを味わい尽くすように這い回る。
「あっぁ…ふっ」
自分の秘部から溢れ出る愛液と、物欲しそうにひくついているあの場所。
―駄目なの、もう止まらない。欲しいっ。
「欲しいのっ」
情欲に狂った頭の片隅で、もう一人の自分が侮蔑を湛えた表情で口角を上げた。
それとは対照的に、今私が求めている目の前のこの人は、柔らかく穏やかな笑顔で卑しく乱れたこんな私の全てを包み込もうとしてくれている。
声が聞こえ、ぬるぬるとした彼の物と自分の粘液が混じり溶け合う。
熱膨張したかのような彼の物が深く深く、何度も自分の領域を侵しては目の奥が焼き切れる程の刺激と幸福感で泣きそうになる。
そのうち上壁を何度も擦られて、体の奥から何か大きな波が押し寄せてきた。
―なに、これ。なにか、来る…っ。やっぁっぁああああっ。
『テレッテッテー♪公子は新境地開拓によりレベルアーップ!』
≪ヴィーッヴィーッ≫「っ!?」
咄嗟に顔を上げると公子は教室の自分の席に座っており、周りではクラスメイト達が談笑している。
―夢…。どうやら授業中に眠りこんでしまったようだ。
ふと携帯のバイブレーションに気付くとメールが一通。
送り主はゆかりだ。今日の放課後、女水入らずでクリスマスパーティーをしないかという誘いの内容だった。
可愛らしい文と絵文字の最後に「順平には内緒だからね!」と力強く書いてある。
クスッと笑いをもらして、すぐに携帯を閉じると一気に脱力した。
こんな気分からすぐに明るい話題に飛び付けるほど器用じゃない。
幼い頃からあちこち転々として仲間はおろか、仲の良い友人さえ出来たことが無かった。
でも今になって文字通り固い絆で結ばれた最高の友人、最高の仲間が一度に出来て自分の居場所も出来た。
それだけで、なんて自分は恵まれているのかと思う。
しかし、満たされない。
その理由も分かっているから尚更自分が不甲斐無くて大切な人達に申し訳ない。
「贅沢者…」公子は自嘲する。それにしても…。
「なんて夢見てんの…」
「おーいおい、どしたー?お前が授業中に寝るなんてめっずらしいじゃん?」
思い起こしたそばから夢のクライマックスを締めた張本人が話しかけて来た。
「もう昼休みだぜ?ってか何、その顔。まーだ寝ぼけてんのか」
水を差されたような申し訳ないような、ただでさえあんな夢を見た後の事。
公子は頬杖を付きながらどこか不機嫌そうに順平を見上げる。
「何だよもう、不機嫌侍かー?今日クリスマスなんだしさ。楽しく行こうぜ!」
「楽しく…って、予定も無いんでしょ」
「相変わらず痛いトコ突くねぇ…。ナニナニ?その顔から察するにお前も独り寂しくはがくれかー?」
「順平と一緒にしないでっ」
順平の普段通りの軽快な言動が今の公子には煩わしい。
しかし、つっぱねてしまった後でひどく後悔してそのままうつむく。
いつだってそう。気付いた時には、自分が理解した頃にはもう遅い。
荒垣先輩の時も、理事長の事も、あの満月の前日の約束も。
アイギスを傷付けて、突然私達に残酷な選択と運命を突き付けた彼との…。
「あー。そう、だよな…。あいつ、リョージの事お前だってまだ整理出来て無いんだな。短かったけど、そういう関係だった訳だし……ワリィ」
珍しくふさいでいる公子に、順平は頭を掻きながら神妙な面持ちで改め直した。
順平自身、チドリの件から立ち直ったと言ってもやはりまだ思う所は少なくないはずだ。
それなのに、まったく自分ときたら…。
「謝るのは私の方だよ…。でもなんか順平には八つ当たりしやすいね」
「ハハ、なんだよそれ。また素直じゃねんだから。褒め言葉って事で受け取っちまうからな?」
ひとしきり笑い合って、公子は光を取り戻した目で前を見据えると、鼻から息を勢いよく吹き出す。
「よしっ、今日はもう一人で過ごす!こうなったら寂しいクリスマス満喫してやるんだから!」
「お?気合入ってんな!お互い独り者同士、世のカップル共にゃ絶対真似出来ない最高のクリスマスにしてやろうぜっ」
互いに目配せすると、ガシッと固い握手を交わす。
「そうと決まればゆかりに…」「ん…ゆかりっチ?」
「ううん、こっちの話っ。(あ、危ない…)」
「…ふーん。ま、いいや。で、具体的にどうするワケ?」
聞かれて公子は首を傾げる。一人で楽しむ、と言ってもどうせなら本当に一人になれる場所でゆっくりと過ごしたい。
誰にも邪魔されなくて、静かで退屈しない、そんな所………あ。
777 :
弦月:2009/12/10(木) 15:56:55 ID:a9iY4832
「屋上、忍び込んじゃおうかな…」
「マジっ!?仮にもお前みたいなユートーセーがそんな事しちゃって良いのかー?」
制止する言葉とは裏腹に、順平は悪戯を助長する子供のように笑っている。
「夜な夜な深夜の学校で凶器振り回してる私達に今更言うセリフ?」
「凶器…ってその言い方…。ま、違いねーなっ。よっしゃ!そうと決まればこの順平サマが、また直々に仕込みをしてやるとするかっ」
「やった!でもいいの?」
「いいってっ。同志に対する俺からのちょっとしたプレゼントってヤツだな」
「ありがと…じゃあ今度、はがくれの特製おごっちゃう!」
「気にすんなってのに、そーいうトコお前って意外と律儀だよな。ま、おごってくれるってんなら遠慮はしないぜっ」
「「ふふふふ、へへへへ」」
輝かしい友情を確かめ合いながらも妖しく笑う二人の姿を、クラスメイト達が遠巻きに不気味な物でも見るかのような目で見つめていたとかなんとか…。
―――所変わって夜、巌戸台分寮ラウンジ。
コロマルのつまらなさそうな欠伸が響く空間で、美鶴はソファで読書を、その奥のダイニングでは、はがくれで夕食を済ませた順平が週刊漫画の雑誌をめくっている。
「おい、アイツは居るか?」
上階から降りて来た真田がラウンジにいる面々に呼びかけた。
「アイツって、リーダーの事っスか?」「なんだ明彦、彼女に何か用か?」
「いや、今日は調子が良いんでな。約束の日まであと一週間。今夜タルタロスに行っておきたくてな…」
真田は辺りを見回しながらも、どこか落ち付かない様子だ。
「部屋にも居なかったし、岳羽と山岸が一緒に何かやっているようだったから尋ねたら「分かんないです。ごめんなさい。今ちょっと忙しいんで」とか光の速さであしらわれてな…」
無念そうに眉間に皺を寄せる真田を見た美鶴は、苦笑すると目を書物に落とし直す。
「彼女達だってこんな日もあるさ。とりわけ、今日はクリスマスだそうじゃないか。彼女なら予定の一つや二つあっても別に…」
「…なっ!そうなのか!?相手は誰だ!」
美鶴が言い終わらないうちに、真田は凄まじい剣幕で何故か順平の肩に掴みかかる。
「ちょっ真田サン落ち着いて!大丈夫っスよ!’’一人’’でポロニアンモールで買い物して帰るって言ってましたから!」
「そ、そうか…。いや、なら良い。いや、別に何でもないんだ」
「…伊織、一体明彦はどうしたんだ?」
どうしたもこうしたも無いでしょ!
クソ、なんでうちの上級生二人は色んな意味でこんなにニブいんだよ。
しかもクリスマスにこんなとばっちり食らう俺の役回りって…。
「ん?どうした伊織」「どうかしたか順平?」
「何でもないっス……ッ何でもないっス!!」そう答えた順平は少し涙目だったという。
その頃、人気も失せて静まり返った月光館学園高等部。
冷たいドアノブを回す。開けたと同時にブワっと勢いよく冷気が流れ込み、前髪が額を撫でた。
数歩歩み出て両手を伸ばし、鼻から息を思い切り吸い込むととても清々しい。
遠くに、クリスマスのイルミネーションで一際きらびやかなポロニアンモールが見える。
夜空を見れば、星がこれまた手が届きそうなくらい近い。
「すごい…」呟いてベンチに腰を下ろすと、道中クリスマスセールで買い込んだ雑品でパンパンに膨れ上がったバッグからいそいそとタンブラーを取り出す。
口元に掛かるマフラーを指でずらし、白く湯気の上がる温かなそれを一口含んで流し込むと、なんとも言えない安心感が身体を包む。
ほぅっと息を吐いたその時、『バサリ』と音がして咄嗟に音の出所を見た。
貯水タンクの上、月を背負い、乾いた風にたなびく長いマフラーが目に入って思わず公子は目を見張る。
逆光で顔はよく見えない。が、確かにそれは綾時だった。
「綾、時……?なんで…」「こっちのセリフだよ…」
高所から降り立ったにもかかわらず、まるで空気のように音もしない。
「約束の日まで、君達とは…君とはもう会わないつもりだったんだけどね…」
綾時がマフラーに顔を埋める様に目を伏せる。
公子が徐々に、足を速めて綾時に向かって駆け寄っていく。
そしてこのまま飛び込んでお互いをきつく抱きしめ、涙の再会!……とは行かなかった。
―バシッ、渾身の右で思いっ切り頬を張られた。
「バッカじゃないの!?」
ぱちくりと小鳥のように目を丸くする綾時のマフラーを公子は間髪入れずに掴み上げる。
「勝手なこと言って、勝手に居なくなって、心配させて、みんなにも私にも……っ探したんだから」
今にも噛み付いて来そうだった公子の顔が次第に沈み、声が震える。
「ごめん…君には本当に辛い思いをさせただろうね」
778 :
弦月:2009/12/10(木) 16:02:27 ID:a9iY4832
「…そう思うなら責任取って!」
公子が掴んだマフラーをグイッと引き寄せて唇を塞いだ。
「ッ…それは、出来ない」綾時が公子から少し強引に身体を引き離す。
「どうしてっ」
「僕は人間じゃない、これ以上僕と触れ合えば選択に迷いが生まれる。悲しみも後悔も、絶望も大きくなる。君にも、そして僕にも…」
「僕は、君に…」「言わないで!」
公子は声を震わせ、目に涙を溜めて綾時の言葉を遮った。
―綾時は、きっと自分を殺して欲しいと願っている。
彼曰く『避けられない絶対的な死』。
どう足掻いても逃れられない運命だと誰よりも理解しているから、大切な人達には無駄な苦しみを与えたくないのだ。
それは傲慢かもしれない。
でもそれが彼の持ち得る数少ない道の中から選び取られた、苦渋の優しさであるという事も分かっている。
ただ無機質に、与えられた役割のままに他者の魂を刈り、生を死に至らしめる存在のはずの’’死神’’が決して持ち得ないはずの願い。
でも例えそれが綾時の最期の望みでも、ここで何を言われたとしても、今更迷う事など公子には有り得ない。
揺るぎようがない、その裏側にある仲間達との絆と、思いと、過ごした時間の全て…そしてこの人への想いも。
この先が絶対の終わりだとしても、絶対に未来を諦めない。
走って走り抜いて、例えそうなってもそんな運命も丸ごと全部受け入れてやる。
『―だから私は…』
「私は、望月綾時が好きです」透きとおる声で真っ直ぐに綾時の目を見つめる。
「でも、僕は…」綾時が泣きそうな顔で公子の肩を掴む手に力を込める。
「それでも良い。だって……綾時は、綾時でしょう?」
張り詰めた糸が切れたように、互いを貪るように抱きすくめた。
『―あなたの全部を受け入れる…』
「っ…ん」
首筋に何度もピリッとした痛みが走り、その後に労わる様にぬるりと舌が這う。
開けられた胸元には真っ白な双丘が月明かりに浮かび、温められた甘い空気が立ち上る。
彫刻のように美しく滑らかなその膨らみを、綾時は確かめる様に湿った唇でなぞり、紅い痣を残していく。
ブラのフロントホックを外し、その反動で跳ねるように零れた乳房を揉みしだくと、ぴんと硬くとがった頂を人差し指と中指の先で挟むようにこねる。
「はっぁ…ぁっ」白く熱い吐息が吐きだされ、公子の顔が紅潮していく。
太腿を撫でられ、すぅーっと指先がせり上がってくると下着の上から割れ目をなぞられた。
その指が薄い布越しに起ち上がった肉芽を探し当てると、焦らすようにゆっくりと刺激を与え続ける。
その間にも胸への刺激は止まらず、綾時は無表情のまま猫のように舌先でちろちろとぴんと張った頂や膨らんだ縁を丹念に舐っている。
「ふぁっう……っや」
公子の膝が刺激に耐え切れず小刻みに震え始めると、見計らったかのように下着の隙間から指が滑り込み、濡れそぼった蜜ツボを掻き回された。
公子に聞かせるようにぐちゅぐちゅと音を立て、まるで激情を叩きつけるかの様に壁を擦られる。
「あ…っ抜い、て……りょうっ…あぁっ」
ガクンと膝が落ちるのと、綾時がずるりと指を引き抜いたのはほぼ同時だった。
快感に潤んだ公子の目からは滴が零れ、唾液が唇を伝って顎へ流れる。
「公子…そろそろ、いい…?」
公子の身体を寸での所で支えた綾時は、自分に身体を預けながら夢中で酸素を貪る彼女の耳元でそっと囁くと、すくりと壁に立たせた。
するりと公子の腰に片腕を回し、公子の右手を首に回させると、公子に公子自身の左足の膝裏を支えて持ち上げさせる。
「辛いだろうけど、少しだけ我慢してね」悪戯っぽく笑うと愛液でぐっしょりと濡れた下着を指に引っ掛けた。
ツプリと割れ目に先端が入ったと思うと、熱く猛った肉幹がとろけた柔肉の中へと分け入っていく。
「ひぅっ……んぁっ」
公子の肉鞘は狭いものの、前回よりもすんなりと綾時の物を受け入れた。
立ったまましているせいか、幹は予想外に深く食い込み、公子の奥に当たる。
「やっぁ、っは…奥、に…」
「っ…動く、よ」
苦しそうに呟いて綾時は腰を引くと、勢い付けてぐりと擦りつけた。
「あんっぁっ」
突き上げる度に快楽に染め上げられた甲高い声が綾時の耳を愉しませる。
同時に柔肉は容赦なく綾時を締め付け、ねっとりと絡み付き、ぬるぬると滑って濁流のように意識を攫っていく。
779 :
弦月:2009/12/10(木) 16:06:10 ID:a9iY4832
「くっ…」
公子の腰を浮かしては落とし、落としては突き上げる。
今この刹那の奇跡と悦びを全身全霊で確かめ、刻みつけるように。
震えながらも懸命に足を支える公子の唇を塞ぎ、舌を絡ませ合い、汗ばんで張り付く乳房を押しつぶす。
「ぷぁっ…は、綾時…大好、きっぃ」
涙で滲んだ綾時の顔を見つめながら、子供のように綾時のシャツの襟を強く握る。
「ふ…っ僕も…公子、僕の一番大切な君…」
潤んだ瞳を細めて、綾時は公子の肉芽を思い切り擦り上げた。
空気を引き裂く、叫びにも似た絶頂の歓声。
その声は宵闇に染み入るかの如く、すぅっと掻き消えていった。
「綾時、あの時に言ったよね。「クリスマスの過ごし方教えて欲しい」って」
座っていたベンチから身を乗り出して公子が綾時の顔を覗き込む。
「もう教えてもらったよ」綾時が幸せそうに笑う。
「ち、違うの!いや、違わないけどっ!その、えと…とっ、とにかくまだあるの!」
一人アタフタする様子を面白そうに見つめる綾時から逃れるように顔を逸らし、公子は呟く。
「プレゼント…あげたりするの」「プレゼント?」
「そ、だからこれ…」そう言うと公子は自分が巻いていたマフラーを差し出した。
「これ……」「さっきまでしてたので悪いけど、私が編んだのだから…」
「……………」
―何故かの沈黙…。少し不安になって、顔を綾時に向け直す。
綾時は目を丸くしてマフラーをしげしげと見ながら口を半開きにしている。
…なんだかウルウルキラキラしている。
「…綾時?」
「あっ、ごめんね。その…驚いちゃって。…すごく嬉しいよ」
照れる様にこめかみをぽりぽりと掻く。
「でも、ごめん。僕、何も用意してないや」
綾時は寂しそうに受け取ったマフラーを手でさすっている。
「いいよ、別に」「でも…」
まだ何処か納得出来ないでいる綾時に、公子はやれやれと口を開く。
「じゃあ笑ってよ。それが一番のプレゼント!」
…我ながら少しクサ過ぎたか。
やってしまったと思ったと同時に、今まで見たことも無い眩しい位の笑顔が公子に向けられた。
後光が差したかのような、純真な天使の……そこから先は言葉にならずにただただ呆ける。
「ん?どうしたの?」綾時は不思議そうに見つめてくる。
「いやっいいよ。いや、その、御馳走さま…」
「食べ物なんかあげてないけど…」綾時は真面目に考え込んで首を傾げる。
「…もうすぐ影時間だ。そろそろここから離れないと。送るよ」
「えっ大丈夫!まだ終電残ってるし一人で帰れるよ」
「これもプレゼントのうちだと思って。…少しは僕の顔も立ててほしいな」
切なげに笑う綾時に一瞬口ごもって、公子はこくりと頷く。
―じゃあ、ちょっと寒いかもしれないけど…。
言って綾時は軽々と公子を抱きかかえると床を蹴り上げ、屋上のフェンスを飛び越える。
「ちょっ綾時!っいやああああああああああああああ」
公子の絶叫が地面に向かって落ちて行く。
地面が近づいて、反射的に目をぎゅっと閉じると何故かふわりと身体が浮きあがった。
半泣きの目を恐る恐るあけると、視界には見渡す限りの夜景と星空が広がっている。
すごいすごいと子供のように連呼する公子の顔を幸せそうに見つめながら、綾時は口を開く。
「喜んでもらえて嬉しいな…。でも公子、その…バッグが’’すごく’’重いんだけど?」
綾時は公子の抱えているはち切れんばかりのバッグを見て苦笑する。
「わっ、ごっごめん。っでも…」慌てた公子は軽く咳払いし、調子を戻して続ける。
「誰かさん探すついでにあちこちで買い込んじゃったんだから、荷物持ちくらいしてもらってもバチは当たらないよね」
綾時はふっと静かに笑んで目を伏せると、そのまま凛々たる寒さの中を駆け抜けた。
780 :
弦月:2009/12/10(木) 16:07:44 ID:a9iY4832
あっという間に夜の街を疾駆すると、公子の自室の窓ガラスに姿を映す。
「流石に、もうこんな時間だからね」
そう笑って鍵に手をかざすと、カチリという音と共に窓が開いた。
室内に公子を降ろして手を離そうとすると、公子がグイと綾時を引き寄せてその首筋に吸い付き、パッと放す。
「公子…?」
綾時の白い首筋には一つ、紅い印が付いている。
「…じゃあ、待ってるから」
公子は離した手でぎゅっと拳を作ると澄んだ瞳で微笑んだ。
「うん、また…会いに来るよ」
覚悟の宿る瞳を、綾時も真っ直ぐに見つめ返すと夜の闇に溶けるように消えていった。
翌日、なかなか帰らない公子を気にするあまりに夜通し絶好調トレーニングを行い、すっかり疲労した真田に詰め寄られた。
ペラペラと早口に自分でもにわかには信じられない位の出任せを吐きつつ追及を逃れると、皆が集まるラウンジに逃げる。
ソファにボスっと腰を下ろすと、そのやりとりを聞いて遠慮がちに笑っていた風花が話しかけてきた。
「本当に公子ちゃんって皆と仲良いね。ちょっと羨ましい」
「そうかなぁ…。でも真田先輩はちょっと過保護過ぎるんだよねぇ」
公子は困惑の表情をしつつ、ずるずると身体を沈ませる。
ふふっと笑った風花の顔が少し曇ったかと思うと言葉を発した。
「ねぇ、公子ちゃん。綾時くんの事だけど…昨日クリスマスだったでしょ?その、大丈夫だったのかな…。って、その…少し気になっちゃって」
突然の綾時の話題に少しぎくりとなった公子には気付かず、風花は言葉を続ける。
「綾時くん明るいし、いつもみたいに女の子達に声掛けて楽しく笑ってたのかな。…それとも、あの時みたいに泣いてたのかな」
「…笑ってたよ」
悲しげに目を伏せる風花を元気づける様に、公子は言葉を紡ぐ。
「私も、そう思いたいけど…でも…」「笑ってたよ……絶対」
公子はもう一度、優しく力強く言葉を被せると、風花は安心したように微笑んだ。
「…うん。そうだよね。綾時くん、きっと笑ってたよね…」
公子はゆっくりと天井を見上げる。
本当、順平には感謝しなきゃ。あ、味玉も一緒に付けてあげよ。
すぅっと息を吸い込むとラウンジに張りのある声が響く。
「皆ー!今日は昨日の遅れを取り戻すべくっタルタロス行くからねー!」
一瞬驚いた顔の仲間達が各々、それぞれの決意を胸に嬉々として返事を返す。
その中に若干一名、わなわな震えて声を荒げる男がいた。
「ちょっと待て!俺は今日疲労で…」
「じゃあ真田先輩は見学組と言う事で、今日は大人しくお願いしまーす♪」
「なっ見くびるな!やってやろうじゃないか!」
「明彦、彼女の言う通りだ。変な意地を張らずに今日は体を休めろっ」
ぎゃいのぎゃいのとラウンジは瞬く間に騒がしくなる。
「皆さん大人げないんだからなぁ…な、コロマル?」
「ワンッ」
それを静かに傍観していたS.E.E.S.最年少の天田少年は静かに言うと、笑いをこらえながらコロマルを撫でた。
―END
投下終了です。
読んでくださった方お疲れ様でした。
ストーリー展開上ジ○リみたいなノリになってしまいました。
もっとコンパクトな文が書けるように精進します。
うおぉ!綾ハム待ってました!GJ!
切エロですな…
>>781 GJ!
エロくて切ない、いい話だ…
ハム子が自分の足を自分で、とかツボすぐるw
最後、風花とのやりとりに繋がってるのがいいね
読み応えあった、乙!
>>781 GJ!切ないわエロいわでお腹イパーイごっつぁんでした
>>781 ゴッドジョブ!!!!!
綾ハムは切なくて辛いな…でも大好きだけど。
すごくハム子も綾時もラブラブで可愛くて良かったです。
真田が無駄に心配してたのも順平が良い奴なのもイイ!!!!!
幸せな綾ハム…は見たいけど望めないかな…orz
アバター綾時を書くと決めたのに、一向にネタが降ってこねぇ…。
別れてから溜まっている淫乱ハム子にするべきか、従来のピュアピュアハム子にするか悩んでいる。
>>787 君の意欲をより掻き立てる方にすればいいんじゃないか?
どんな話でも楽しみに待ってるから焦らずやってくれ
>>787 この俺もこのスレも(1000になるまで)逃げやしない。
大変だろうが納得のいくまで書くと良いよ。
フロスト人形やガネーシャ貯金箱が売ってるなら
マーラバイブもあるんだろうか…
つ 時価ネットたなか
使い道いろいろ! ぶるぶるマーラ!
…うーむ…
そこで「表向きはマッサージ用」ですよ。
ヒューワンダホー
風花「じゃーん!時価ネットさんで買ったぶるぶるマーラ!」
「お値段の割に結構使えるって評判だったけど…どこにどうやってマッサージするんだろう…えっとスイッチは…」
こうですか?わかりません!
まさに「みんなの欲の友」だなwww
おはようからおやすみまで
昼も夜も快適な生活をサポートします
綾ハムのネタが思い浮かばず、やっつけで書いたブツ。
ゆかり+風花×ハム子のレズもの。ジャンルは調教ものです。
パジャマパーティに参加しないかというゆかりちゃんの誘いを受けた私は、消灯時間がやってきた時間にゆかりちゃんの部屋に向いました。
薄手のカーディガンを羽織って彼女の部屋をノックすると「どうぞ」という鈴が鳴ったような声が返ってきたので音を立てないようにゆっくりと室内に入りました。
女の子らしい可愛い色使いの、ゆかりちゃんの部屋。
「よく来たね」と笑顔で歓迎するゆかりちゃんが私に手招きします。
「ほら公子。風花がやって来たよ」
ですが見慣れたはずのこの部屋に、息を止めるような光景が広がっていました。
ゆかりちゃんの部屋には先客が、リーダーの公子ちゃんがいたのです。
女の子同士、大勢の方がお喋りは弾みますが生憎とそんな状況ではありませんでした。
リーダーはゆかりちゃんと違いパジャマを着ていません。何も纏っていない裸でした。
ベッドの上で両腕を囚人のように拘束され、真っ黒の目隠しとボールギャグが顔を覆っています。
桜色に染まるその肌は汗が浮かびシーツの海で小さく震えていました。
「ゆ、ゆかりちゃん……これは?」
私の声は思ったよりも小さく掠れるように部屋に響きました。
ゆかりちゃんは公子ちゃんが横たわるベッドに腰掛けながら公子ちゃんの赤い頬をなで上げます。
「これ? 全部時価ネットで揃えたんだよ。あそこって本当に何でもあるわよね」
そう言って公子ちゃんの頬から身体に手を滑らせます。
ゆかりちゃんの手の動きに合わせて、私の視線も一緒になって公子ちゃんの身体を見つめます。
私よりも形のいい大きな胸にはピンク色の塊が二つテープで固定され、開かせた脚の間には緑色の男性器がぶるぶると動きながら公子ちゃんの身体の中に埋まっています。
公子ちゃんから溢れた愛液がゆかりちゃんのベッドを濡らし、よく見るとその後ろの穴にも男性を模した玩具が入っていました。
これはいけない行為だというのに、私の足は根っこのように微動だにせず公子ちゃんだけを見つめます。
「公子、いやらしい姿を風花に見られて感じているの? いったいどこまで淫乱になったら満足するのかしら」
ゆかりちゃんの言葉に私は慌てて視線を外しますが、顔を赤くしていやいやする公子ちゃんを見ると私も頬が熱くなっていくのです。
パーティに誘われたとき、ゆかりちゃんは私に「公子のことが好き?」と聞きました。
もちろん友達としてリーダーとして公子ちゃんのことは大好きです。だから私は頷いて肯定しました。
そのとき返ってきた「だったらみんなで愉しもう」という言葉は、みんなでお喋りすることではなく、こういうことだったのだと理解しました。
私はふらつく足でゆかりちゃんのベッドに近づきます。
ゆかりちゃんは公子ちゃんの後ろに回って彼女の背中を抱きしめます。
女の匂いがする白い肌に、私はそっと触れると公子ちゃんがびくりと跳ね私の心臓もまたどくんと脈打ちました。
「公子はエッチだからね。こうされると悦ぶのよ」
ゆかりちゃんが私の手を取り、そのまま公子ちゃんを陵辱する男性器を握らせゆっくりと抜き差しします。
ぬぷり、公子ちゃんの身体から粘着質な音が生まれてきました。
ゆかりちゃんの添えた手が私と一緒に抜き差しを繰り返し、男性器の隙間から透明な液体が絶えず漏れていきます。
ぎりぎりまで抜くと一気に中へねじ込み、一番奥にあるコリコリした部分に男性器を当てると公子ちゃんはボールギャグの空いた穴から小さな声をあげます。
「昨日はアイギスに後ろの穴をぐちゃぐちゃにされたのに、まだ足りなかったのね」
やーらしい子。まるで蔑むような口調ですが、ゆかりちゃんの熱を帯びた視線はとても情熱的で私ですらドキリとするくらいのものでした。まるで雌豹です。
ゆかりちゃんは私から手を離して公子ちゃんの胸の方へ行き、ピンク色の塊を指先で弾きました。電動するそれは大人だけが使える玩具です。
首を横に振るたびに公子ちゃんの髪が舞い、白い首筋にひらりとかかって色っぽく見えます。
玉のような汗すらお砂糖みたいに甘そうで私は無我夢中で緑色を握り締めて公子ちゃんを追い詰めていきます。
ごつごつとした突起がいくつもある男の人のものはすごく大きくて、これが公子ちゃんの膣内へ入り込んでいくたびに私の体も熱くなっていきました。
「公子ちゃん、気持ちいい?」
うまく挿入しないと最奥まで辿り着けません。壁のほうにぶつかるとぐちゃりとした水音が大きくなり、その音が聞きたくて変則的に動かしていきます。
奥まで行くと公子ちゃんの身体はぴんと張り詰め、ぐりぐりとドアノブを回す感じで捻ると男性器をすごい力で締め付けます。
私の動き一つ一つに過敏に反応してくれる公子ちゃんがとても可愛らしく、自然と唾を飲み込んでいました。
「風花。まだイかせちゃ駄目なんだからね」
後ろに突き刺さっている赤黒いバイブをさらに押し込んでいたゆかりちゃんが、私の行為を諌めます。
これからだというのにどうして?と顔に出ていたのでしょうか。ゆかりちゃんはにっと笑うと公子ちゃんの銜えていたボールギャグを外しました。
「イきたい時は、おねだりするんでしょ? さぁ淫乱公子。教えた通りに風花にねだりなさい」
唾液で濡れた赤い唇が新しい酸素を吸うと、黒革の目隠しでも分かるくらい淫らなリーダーが私に向って言葉を紡ぎます。
「……い、一回だけじゃ満足できない……いやらしくってはしたない公子にっ…公子に……」
「声が小さいわよ」
ゆかりちゃんが膨れた肉芽に新しいバイブを当てて電源を入れます。
「あぁぁぁぁっ! 公子、それダメなのっ! イっちゃうからそれダメなのぉぉぉ!!」
初めて聞く公子ちゃんの乱れた声が必死になってゆかりちゃんに懇願します。
許可がないとイくことすら許されない公子ちゃんは激しく首を振りながらゆかりちゃんの責めから逃げようとしますが、それがどこか嬉しそうなのは私の勘違いじゃないはずです。
「イきたいならちゃんと言いなさい。またバイブ入れたまま放置されたいの?」
笑うゆかりちゃんの視線が私と合います。
私は公子ちゃんの顔にそっと体を寄せると、真っ赤な頬を愛液でベトベトになった手で包みます。
「公子ちゃん……聞かせて?」
「風花ぁ……。ぁぁんっ。…イ、イかせて、下さい。……っ淫乱の公子をぐちゃぐちゃにして……エッチなことしか考えられない身体にしてくださいぃぃぃ!!」
大好きな公子ちゃんからこんなにも求められて、私の頭は公子ちゃんを気持ちよくさせたいという思いでいっぱいになります。
バイブを握り締めるゆかりちゃんと一緒に、私も手を添えて公子ちゃんをイかせてあげようとします。
「よくそんな恥ずかしい言葉が言えたわね公子。ほらご褒美よ」
「イく時は教えてね、公子ちゃん」
二人の共同作業に公子ちゃんが応えます。公子ちゃんの口から出てくる卑猥な言葉がさらに私たちの動きを激しくさせます。
「ああああぁぁ! はぁ……んぅ! ダメぇ……もうイちゃうぅぅ。二人に見られながらイっちゃうよぉぉ…………」
胸を揺らし脚を大きく開きながら公子ちゃんは私たちの目の前でイってしまいました。
絶頂を迎えて身体は限界のはずですが、ゆかりちゃんはその責めを止めようとはしません。
「ぁっぁあぅぅ……ゆかり…イったの。もうイったからこれ以上は……はぅ……」
「何言っているの。一回じゃ満足できないって言ったのは公子でしょ。美鶴先輩がそろそろ遅れて来るんだから休む時間なんて無いわよ」
前々から教え込んだのか、公子ちゃんの唇にゆかりちゃんが胸を突き出すとはだけた胸元から見える桜色の頂に公子ちゃんが舌を伸ばして食べ子猫のようにぺろぺろと舐めました。
「んんぅ。ごめんなさい……だから、もっと、もっと公子にちょうだい……」
昼間とは全然違う公子ちゃんの姿を目に焼き付けながら、私とゆかりちゃんは互いの手を握り締めていました。
「今度はアイギスも混ぜてみんなで…ね?」
「うん……。みんなで、愉しもうね」
たぎる熱を宿しながら、私たちはリーダーとの新しい絆に喜びを見出しました。
その時、扉の向こうからコンコンという規則的なノックの音が聞こえて―――。
以上です。アイギスが不参加なのはメンテ中だからということで。
調教もの、いいねー
キャラが壊れてないのもすごい
そして、803の続きがないか更新ボタン連打してしまったよ
美鶴センパイとアイギス参加の続きが読みたいと思ってしまった
貴様続きはどうした!
どうも、聖夜バカップル書いたものですが、その時ちょろっと言っていた
シリアス物ができあがったので投下します。(多分5レスぐらい)
ちょいダークなんですが、エンド後捏造の闇肉なんで、
若干590さんとかぶっていたり……(遠い目)
前提
・ゲームの肉個別エンドから半年後。
・ハム子はあの後、奇跡的に目を覚まし、現在寮を出て肉と同棲している。
注意事項
・愛はありますが肉が鬼畜です。
・愛はありますが肉が若干病んでます。
・肛門性交があります。
「今まで俺は、自分の無力さを誤魔化すためにずっと力に逃げてきた。
でも、今は違う――もう逃げるんじゃなく、立ち向かいたい。
今あるこの俺の力で、公子。お前だけをずっと守っていきたいんだ」
一緒に暮らすには、その言葉だけで充分だった。
三年に進級すると同時に私は寮を出て、同じく大学進学で退寮した真田先輩のアパートに転がり込んだ。
元々私は両親も親戚もいない天涯孤独の身だ。皆の様に戦いが終わっても帰る場所は無い。そしてそれは孤児院出身の先輩も同じだった。
学校としては、未成年の女子が戸籍上では何の縁もない同じく学生の男性と二人だけで住んでいるという事実はいろいろ思う所があるのだろうけど、そこら辺は美鶴先輩の力でなんとかなっている。主要教師陣が変人ばかりというのも功を奏した。
真田先輩――いや、もう先輩ではないか。彼との生活を一言で言い表すのなら「幸福」だ。
うん、そう、幸せ。本当、思わずふと涙が零れそうになるぐらいに幸せで幸せで仕方がない。
主に私が毎日料理を作って、彼がそれを「美味しいよ」と食べてくれて、嬉しくなってデザートのスイートポテトやホットケーキを量産したりして。
学校のこととか、仲間のこととか、テレビとか雑誌とか、将来の事とか……とりとめの無い話をいつまでも交わして。
たまに、あの頃みたいに、牛丼屋やラーメン屋にふらりと立ち寄って、一緒のカウンターに座って外食して。
そして夜――
毎日彼は私を愛してくれる。
まるで、硝子細工でも扱うように優しく私に触れ、脳髄が蕩けてしまいそうなほどの甘い言葉と口付けを何度も私にくれるのだ。
……この人、出会った時には、自分の気持ちにすら気が付かなかったほど色恋沙汰に無頓着だったんだよねぇ。
思わずおかしくなって笑い声を洩らすと「何、笑っているんだ」とすぐ口を塞がれ、再び切ない吐息とともに悦楽の世界へ連れて行かれた。
「あのプロテイン脳だった真田先輩がああなるとはねー
先輩黙ってりゃ美男子だし、一流大学の学生で将来は安泰だし、強いし優しいしあんた最高のお婿さん見つけたじゃない。
もー、光溢れた未来しか見えないってカンジ?」
ハンバーガー屋にて、ゆかりのその言葉に「まあね」と返し「ノロケかよ!」と軽くどつかれた。
「あー私にもどっかからお金持ちの性格のいいイケメン降ってこないかなあー」
そう愚痴ってポテトを齧るゆかりに私は「異常気象じゃないんだから」と笑って返し、さらに談笑を続ける。
そう、今、私達二人の世界は眩しい光で満ち溢れている。
――でもね。その光が明るければ明るいほど、必ず何処かに濃い影が落ちるんだ。
月齢14。今日は満月の筈だ。
筈というのは、正確には分からないからだ。
まるで外の世界から隔絶するようにカーテンは一分の隙も無くぴったりと閉められ、狭い部屋は暗い闇で満ちている。
こうしていると、あの呪われた誰も知らない時間に再び戻ってきた様な感覚に陥る。
ぼうっとしてたら、物凄い力で抉られるように、さらに奥へと焼けた鉄のような男根を叩きつけられた。
「あうっ!!」
思わず仰け反り、目の前のシーツの波の一端をまた強く掴む。
獣の交接のように尻を高く持ち上げられ、さっきから挿れて出すだけの行為を繰り返されている。
自分の一番敏感でデリケートな部分が容赦無く蹂躙されているというのがありありとわかる卑猥な水音を何処か遠くで聞きながら、それでも時々こうやって、鈍く走る激痛に我へと返される。
一か月に一回ぐらいの割合だろうか。何の予兆も無く、彼は時々こうやって豹変する。
一方的に激しく私を求め、自分の気が済むまで黙々と私を凌辱する。
一体、この責め苦がいつ終わるのか?――そんなの分からない。
ただでさえ「学生チャンピオン」という肩書を持つ彼のスタミナの無尽蔵さは、供にモナド耐久フルマラソンを何度もやった私が良く知っている。
とりあえず、普通の女の子なら間違いなく壊れちゃうんだろうなあ、とは思う。私もいっそこの暴力的な快楽に白痴になって愉しむことができるのなら、そうなりたいと思う。
しかし、一年近く異次元空間で鍛え続けた結果、皮肉なことに私も同じぐらいのスタミナとこうやって客観的に分析できるぐらいの精神力を最早、保有してしまっているのだ。
「何を考えている――?」
ふいに、頭上から声が降りそそぐ。びくりと身体に電流が走る。
「何も」……言おうとした。が、散々奉仕した後の顎は上手く動かず、まだ、ざらりと生苦い独特の味が残る舌がわずかに踊っただけだった。
「俺以外のことは……何も考えるな……」
声音は少し震えていた。感情は読み取れず、笑っているようにも、怒っているようにも、泣いているようにも聞こえた。
私はぎゅっと目を閉じる。瞬間、私の身体に深く埋没していた自身が引き抜かれる。
「ふあ……っ!」
思わず声が漏れた。おもらしでもしたように股間がびしょびしょに濡れていて気持ちが悪い。
そして、擦られ続けた個所に二人分の淫液が染み込んですごく痛い。
終わった?いやまだだ。まだ彼は果てて無い。
潰れた痣だらけの荒い胸で荒く呼吸しながら、ちらりと後ろの様子を窺う。が、完全に媚慾に浸食された頭ではよく分からなかった。
しばらくして涙と汗とその他もろもろの体液でボロボロになった私に向かい、闇の中から彼の声が響き渡る。
「なあ公子……」
私を労わるような優しく甘い声。あ、きっと、彼笑ってる。ほっと胸を撫で下ろしかけたのも束の間――
「そう言えば、まだ挿れたことのない場所が一個だけあったよな」
意味が分からなかった。が、刹那、強引に後ろから尻を引き寄せられる。
「やっ、やだっ……!!」
襲い来る生理的な恐怖に咄嗟に叫んでみるものの、力で彼に抗える筈も無く……
「ひ……ッ!」
「ああ、やっぱりこっちは少しキツいか……」
当たり前だ。粘液以外で潤いを知らないそこにそんな凶器の様な物を捻じ込むなんて無茶……だよおッ!!
裂けるんじゃないかというぐらいの激痛と、純粋に異物を呑む込んだ言いようのない不快感に目の前が白くなる。
しかし、彼は自身を押し返そうとする内肉の反発を気にもせず、熱い吐息を零しながら、無理やりに奥へ奥へと進んでいく。
「あ……ぐ……」
頭がガンガンする。吐き気もひどい。死んじゃうかもしれないと本気で思った。
しかし、その反面、情けない事に、太股は引き攣り陰核は再びじんと疼き始める。
「お前は全部俺の物だ。身体も……心も……頭の中も……っ!!
だから、何処にも行くな――」
縋る様な声。涙で顔をぐしゃぐしゃにして止めどなく喘ぎながら、私は次の彼の言葉を待つ。直後。
「……すまん……」
確かに聞こえた。
ねえ、何で謝るの?私、貴方を恨んだ事なんて一度も無いよ。
だいたい、貴方がこうなってしまったのは私のせいなんでしょう?
憎んでくれればいいのに。いっそ心の底から私を憎んで徹底的に手荒く扱ってくれればいいのに。
私が一度、貴方を置いて遠くに逝きかけたのは事実なんだから。
なのに、何でこんな時まで残酷になりきれず、そんな優しい感情を見せるの!?――
ふいに……唇から笑みが零れる。泣きながら、私は笑う。
――でも、すごく貴方らしいや――
ああ、もう何だか、痛いんだか苦しいんだか気持ちいいんだか良くわからなくなってきた。そろそろ私も限界が近いらしい。
今言っても、きっと言葉にはならないのだろうけれど……それでも、少しでも繋がった先の彼に伝わるよう、私はそれだけを深く、思う。
明彦さん。
私はもうどこにも行きません。
永遠に、貴方と伴にいます――
貴方を――貴方だけを愛しています――
少しだけカーテンを開けて外を見た。
月齢14。今日は満月だったらしいが、とっくの昔に見えなくなっていて空は白み始めていた。
大きく溜息をついて、俺は、壊れた人形の様に横たわる恋人を見下ろす。
ああ、またやってしまった――
彼女は、掛け替えのない大切な存在で、誰よりも強く想っている。
それだけは常に変わらない。こうやって手酷くいたぶっている最中もだ。
しかし、――いや、だからこそ怖いんだ。
涙でまだ湿った頬にそっと口付ける。
失うことには慣れている筈だった。だが、あの日――
学校の屋上で固く瞼を閉じた公子を抱きしめながら、はっきりと思った。
ああ、こんな世界なんて壊れてしまえばいい――
例え、世界が救われたとしても、お前が隣にいないのなら俺にとってそれは無価値以外の何物でもない。
確かに手にしていた筈の希望が一瞬にして失望へと変わった……俺の心に悪魔が生まれたのは、多分その瞬間だ。
日常が満ち足りれば満ち足りるほど、比例するように不安もまた大きくなる。
お前がまた、あの暗い闇の中に消え――二度と帰って来ないのではないかと。
そしてそれが限界に達した時、狂気が爆発した。
後に残るのは、こうやって傷ついたお前と苦い自己嫌悪だけ。充分、分かっている筈なのに。
永遠に愛してくれと思う一方で、勝手な話だが、こんな俺なんて嫌いになってくれればいいとも同時に思う。
このまま朝が来て、お前はきっといつもの様に俺を許すんだろう。そして、また変わらない日々が始まるんだ。
俺はお前のその優しさに甘え、何処までも逃げられないほどに依存し耽溺しながらまた静かに病んでいく。
汗で額に張り付いた髪を撫でながら、何か言わなければと思った。
謝罪の言葉?いや――
少し、迷った後、俺は口を開く。
「公子――
守るから。何があっても守り続けていくから――」
この先関係がどうなろうが、それだけは永遠に変わらない真実の言葉。
「お前を――お前だけを愛している――」
一人称ではこれぐらいが限界か……
すいません。次はもっと馬鹿で甘くてどストレートにエロいやつ書きます。
乙。こういうお話大好きです。闇属性しっくりきますね
グッジョブ!
いや〜しかし、無印をプレイしていた頃には
肉が意外とヤンデレが似合うキャラだとは思ってもいなかったぜw
乙、肉先輩は本当に万能だよなぁ
次回作も期待してます
個人的に肉先輩のことを「明彦"さん"」って呼ぶハム子がなんか好きだ
>>816 なんか奥さんみたいでいいよな
冬彦さんみたいな
冬彦とかおまえいくつだよw
自分もドラマ知らんのになぜか知ってるが
ほぼ突発的に書いたのに続編を求められるとは……。
第二回パジャマパーティーを開催するべきですか?
パーティ開催して欲しい!
更新ボタン押しつつ待ってる
ネタ作りの気分転換になるなら是非!
なんか催促したり上から目線からみたいで悪いけど
もし開催してくれるなら全裸でパジャマ破きつつ待ってる
投下します
ハム子×真田、下ネタ
ハム子が変態かもしれません
全3回の予定です
どうしても聞きたいことがあるんです。
公子にそう言われたのは、同じ日の昼休みのことだった。
二人きりで話したいという彼女の意思を汲み、真田は公子を自室へ招いた。
真田には劣るものの、公子とて昼はバレー部で汗を流している。
夜は共にタルタロスでの戦いに精を出す日々だ。
体力をつけておくに越したことはない。
もしかしたら真田のしているような筋力トレーニングに興味を持ったのかもしれない。
トレーニング器具ならば良いものを豊富に揃えている。プロテインもある。
何なら自分が直々に指導してもいい。
戦力増強にもなる上、彼女とするトレーニングは真田にとっても楽しいものに違いない。
部屋に入り、いつものようにベッドに二人並んで腰掛ける。
公子の表情は真剣そのものだ。
「クラスの子と話してて思ったんですけど」
真田の方へ向き直り、まっすぐに見つめてくる。
「その、名前つける子って結構いるじゃないですか。彼氏のおちんちんに」
「は?」
真田は耳を疑った。
確かに公子と真田は恋人同士である。身体を重ねたこともある。
二人きりの会話が性的な内容に及ぶことも勿論あるだろう。
しかし真田としては嫁入り前の娘、ましてや自分の恋人には
男性器がどうのなどとはあまり口にして欲しくなかった。
しかも彼女いわく、同級生と話をしていて思いついたのだという。
公子は友人といつもそんな話をしているのだろうか。
真田の不安をよそに、公子はなおも話し続ける。
「それで私考えたんですけど、真田先輩はマーラ様と妖刀村正どっちがいいですか!?」
どっちも嫌だ。
「エクスカリバーって手もありますけどちょっと普通すぎるかなって。
アイスソードもかっこいいですけど、おちんちんにアイスとかってちょっと変じゃないですか?」
変もなにも、真田にしてみればそんなものに名前をつけること自体がおかしい。
「だっておちんちんですよ?それにもうこんなに」
熱いのに。
いつの間にか、公子は真田の脚の間へ移動していた。
ズボンとトランクスが下ろされ、男性自身が露出される。
頭をもたげつつあるそれに公子の柔らかな手が触れ、愛おしむようにゆっくりと擦り上げる。
ちゅ、ちゅ、と音を立てて口付けを繰り返すたび、手の中のものが物欲しげに震える。
公子がふ、と笑ったような気がした。
次の瞬間、そそり立ったそれを公子の口が咥え込む。
ぬるりとした舌の感触。浅く、徐々に深く喉の奥まで飲み込まれる。
先走りと唾液が混じり、じゅるじゅると音が鳴る。
思わず達しそうになったとき、見計らったように愛撫は中断された。
「んはっ…で、さっきの話ですけど」
口を離して見上げてくる。その瞳は真摯そのものだ。
「どっちがいいと思います?」
だからどっちも嫌だ。
何もかも放り出してむしゃぶりつきたい衝動を抑えながら、真田は彼女に尋ねることにした。
「それはその、どうしても今決めないといけないことなのか?」
「早く決めて下さい。決めないとずっとこのままですからね」
答えを出さない真田に焦れているのか、公子の声が苛立ちを含む。
けれど愛撫をやめるわけではない。
射精する寸前で手を離す。かと思えばまた触れる。
達することを禁じられているのだ。
混濁した意識の中、蛇の生殺しとはこういうものかと真田は思う。
親指と人差し指で輪をつくり、露を絡めるように先端のくびれをくるくると刺激する。
足の先から痺れるような快感が駆け抜けた。
「ままままま、ま」
「やっぱりマーラ様ですか?村正もいいと思うんだけどなあ」
違う、待ってくれ。抗議したいが言葉にならない。
だいたいそんな約束をしてどうなる。
真田先輩はマーラ様なんですから、私のはアリオクって呼んで下さいなどと言われたらどうしよう。
「まあいっか」
そろそろ私も限界だしね。
そう呟くと公子はショーツを脱ぎ、真田の上へ腰を落とした。
愛撫をしているうちに昂ったのか、公子のそこはしっとりと濡れている。
この瞬間をどれだけ待っていたことか。苛めてくれた仕返しとばかりに打ちつける。
「ひあっ、あっあ」
今までにない勢いに、たまらず公子の背が反りかえる。
「ん、やっ、もう私、だめっ、い、いご、っちゃ、う」
いつもは公子の身体を気遣う真田だが、何度も寸止めされてはそんな余裕もない。
息をついて彼女の上に精を吐き出した。
「あ、せんぱいの、熱い、の、マ、マララギダイン…んんっ」
まて。今なんて言った。
マララギダイン?
その前にも何か言ってなかったか?イゴ?
公子に囲碁の趣味などあっただろうか。
あんな行為の最中だ。ただの空耳かもしれない。きっとそうだろう。
着衣を整え、頬を染めた公子が言う。
「ごめんなさい。その、意地悪しちゃって。ちょっとああいうのもやってみたくって」
「いや、俺こそなんというか…」
先ほどまでの痴態が気恥ずかしく、二人とも目をそらす。
「でも、すごかった。先輩の…地獄突き」
ああ。
俺はもしかして、なにか重要な過ちを犯したのかもしれない。
夜が更けゆく部屋の中、公子だけがにっこりと微笑んでいた。
以上です。
ありがとうございました。
そうそのままのみこんで僕のエクスカリバー…
を思い出した。やっぱマーラ様だよな。
相手が真田である必要が無いな
キャラがおかしい気がするね
というかガキさんならぴったりだったと思う
次からは気をつけてね
>>826 GJ!!
マララギダイン☆とかイゴっちゃうは見てみたいネタだったから嬉しい
アイスソード吹いたw
> 私のはアリオクって呼んで下さい
この下り吹いたwww
アリオクwww
殺してでも奪い取る
朝っぱらからクソワロタw
ちょうど今マーラ様合体で真田の武器作ったところだから余計に
なんでヤンデレとアホを並べ立てても違和感ないんだよこいつらはwwww
両方とも最高です!
「モナド耐久フルマラソン」が「モナド耐久フルチンマラソン」に見えたのは
会長には秘密にしておいてくれ
>>822でに
>>828でもないが、真田の下ネタ話があまりにも面白かったのでガキさんバージョン書いてみた。
明らかに二番煎じでパクって申し訳ない。いやマジで。こういうギャグ大好きだ。
どうしても聞きたいことがあるんです!
夕食に振舞われた明太子パスタの粒を飛ばさん勢いで荒垣に詰め寄ったのはつい先ほど。
いつかの日のように押して押して押しまくって、ほとんど転がり込む形で公子は荒垣の部屋へ訪れた。
このじゃじゃ馬の行動を予測するのはほぼ不可能だ。
タルタロスじゃ仲間たちに執事服やサンタ服の着衣を笑顔で強要し、自身は水着や露出過多の鎧をひょいひょい着込む。
年頃の娘が夜に男の部屋へやって来るのも正座させて説教してやりたい所だが、理性が弾けとび恋人の身体を貪ったのは荒垣本人なので説得力は皆無だ。
話だけならラウンジでも構わないはずだが、こうして二人きりになることが嫌なわけではないので、内心嬉しいと思う自分がいる。
それを表に出すことはせず、部屋へやって来た後輩はいつものようにぽすんと荒垣のベッドへ腰掛けた。
何もない部屋なので仕方のないことだが、少しだけ顔に血液が逆流する。
隠すように顔を背けて荒垣も隣に腰掛ける。
公子の話を待つと、彼女の表情は試練の扉のボスと対峙した時と同じくらい真剣そのものだった。
「クラスの子と話をしてて思ったんですけれど」
荒垣の方を見上げ、まっすぐに見つめてくる。
「その、名前つける子って結構いるみたいなんです。彼氏のお○んちんに」
「……あぁ?」
荒垣は耳を疑った。薬の副作用がこんな所で出たのかと本気で思った。
確かに公子と荒垣は公表はしていないがれっきとした恋人同士だ。この部屋で身体を重ねたこともある。
二人きりの会話が性的な内容に入ることもあるだろう。むしろそれは恋人だからこその特権だ。
しかし荒垣としてはキズモノにしたとはいえ嫁入り前の娘に、男性器についてどうこう口にしてほしくなかった。
荒垣の心のどこかにある『女の子』というイメージを崩したくなかったのかもしれない。
だが自重を知らないはねっ返りはどんどん話を続けていく。
いわく、同級生と話をして思いついたのだという。
公子は学校でそんなことを話しているのだろうか。これが異性との会話だったら荒垣は鈍器を持って殴りこみに行っただろう。
休学中の身を呪っている荒垣をよそに、公子はなおも話を続ける。ワンモアだ。
「それで私考えたんですけれど、マーラ様っていう名前をコロちゃんみたいにマラちゃんって呼びたいんです」
はり倒してやろうか。
「バステーもいいなぁって思ったんですけれど、ここは可愛さを優先したくて。マラちゃんがいいですよね?」
いいですよね?じゃない。荒垣は痛む頭を抑え一体どこから突っ込むべきか考えた。
「可愛いもなにも……年頃の娘がんな事ひょいひょい口に出すんじゃねぇよ……」
「なに保父さんみたいなこと言っているんです。私と先輩、もうあんなことやこんなことすでに経験済みじゃないですか」
こんな風に…と先ほどまで下ネタを連発していたとは思えないくらい甘い声で囁き、荒垣の身体にもたれ掛かる。
肉食系という言葉がぴったりなほど潤んだ瞳に見上げられ、荒垣の動悸も激しくなる。
「止まらなくなっても…いいんですからね」
荒垣の理性やら道徳心やらの糸がぷっつりと利剣乱舞された。
「ん、はっ、あ、せんぱい…激しっ、激しいのぉ…」
シーツの海を泳ぐ白い身体を押さえ込み、腰を掴んだ手に力をこめて熱く滾る肉を何度も公子の身体にぶつける。
挿入だけを繰り返す獣のような行為に荒垣も興奮を隠せない。
弱い部分に亀頭をこすり上げると、公子がまた締め付ける。
「やぁぁん……またイゴるぅ……ベルベットルームの最上階に到着しちゃうよぉぉ!」
翻訳不可能な言葉を口にしているが、荒垣は完全に無視を決め込んだ。
できるだけ甘い雰囲気の嬌声が出てくるように、止めるつもりはさらさらない欲を公子に与え続ける。
「せんぱい……荒垣先輩の、チャージしたデッドエンドが……こんなに奥まで……」
「もうお前は黙ってろ」
「あぁん、ゴッドハンド……」
なんでこんな奴に惚れてしまったのだろうか。
人を好きになる感情に振り回されつつも、荒垣はできるだけ優しいキスを公子の唇に当てた。
とりあえず、これが終わったら正座だ。
以上です。
>>822さんごめんなさい。
人様のネタをいじるのは金輪際しません。
なんかもう色々とGJ!
・・・エロもギャグもシリアス無いSSって需要・・・ありますかね?
ここは「エロ」パロ板
>>838 言葉はあれだが、そういうものこそ自身のブログでやってくれ。
>>837 金輪際はもちろんだが、
最初からやっちゃいかん。
>>837 うわー…投下した職人さんの許可もなしに勝手にパクってかくとかドン引きだよ
最低だね
まさにブログで自分をマンセーしてくれる身内とだけでやっとけ
ちょい殺伐としてるので
みなさんお茶とローキケーキどうぞ
つ旦旦旦旦旦旦旦旦
@@@@@@@@
>5AFOnq+I
…何なのこの人。
厨や荒らしはスルーできたけど、これはちょっと。
お茶とロールケーキをいただきつつ全裸のハム子を鑑賞する会
>>846 有り難く夜食にもらって行く
まあ反省してるから良いんじゃないか?
あんまりなじると貴重な職人がいなくなるし
パクでしかかけないのを職人(笑)とはいわないと思うけど
でもたまにエロ無しあるよね
貴重な職人が…ってむしろ5AFOnq+I みたいな職人は来なくていいよ。
ちょっと気分悪いわ。悪乗りしすぎだよ。
一気にフルボッコワロッシュ。
これだけ叩かれればもうこないだろうから許してやれよ。
この「自分にだけは一言言わせろ」意識もどうにかしないとどのみち職人いなくなるよ
話逸らそうとしてるんだから程々にしとこうや
>>848 全裸ハム子の女体ロールケーキ盛りと聞いて俺の茶柱が立ちました
ブチ切れ侍……まぁ、マターリしようぜ
にしてもローケーキとは、どんなケーキなのか気になる
ハム子にメロンつけて、生ハムメロンにして食べたいぜ
生ハムメロンがこんなに妄想力掻き立てられるもんだとは知らなかった
生ハムメロン…透けるよな
生のハム子のメロンがジューシーでフルーティーで…茶柱立ちまくるな
駄目だ…
綾時が居なくなった寂しさのあまり
タナトス召喚して慰めるハム子が思い浮かんだ
報われないのに綾ハムネタしか降ってこない…
ちょっと幸せな綾ハムも練ってみる
真田みたいなギャグ綾ハムとか生まれてこないかなー。
悲恋が似合いすぎててギャグに持っていく事自体いけない気がしてさ。
おかしいな…綾時って覗き決行するほど女の子大好きなテンプレギャグ要員の資質はあるのに。
綾時って理性失うほど暴走しなさそうなんだよな
なんかどっかで傍観的な部分がある気がするから
弾けたギャグにも持ち込み辛い
暴走させて鬼畜にしてみたいぜ
考えようによっては、ED以降とか一緒にいられるからある意味幸せかも試練
…と思ったけどかなり無理があるな
「ハム子ちゃん! ちょっとこれを見てよ! どう思う?」
「すごく……ピクシーです…
ってなに粗末なもの見せてんの! しまいなさい!」
「だ、だって、だって順平くんが…僕のがちいさいって…!」
「事実だからしかたがないでしょ!」
「うわあああんハム子ちゃんまで酷い! 僕だって好きでこんな小さいわけじゃないんだから!」
「もしもし黒沢さんですか? 露出狂な変態が…はい、早く来てください」
綾時ならこんなノリでもいけるはずだって信じてる
>>864 同じこと考えてた
多少無理あるかもしれんが書いてみる価値あるなら作業に取りかかろうかな
連騰しすぎですまん
そろそろROMる
>>865 あのマーラ様のペルソナ装備できる主人公Sの中で育ったんだ
すごく、ご立派です…にしてやれw
ご立派分はファルロスの中に置いてきたんだという電波を受信した>綾時
何はともあれ
>>865のノリのSSが…すごく…読みたいです
>>865を見ていたら綾時はギャグもいける気がしてきた。
この流れの所為でマーラ様を呼び出しながら
稜時のナニ踏みつけつつ罵倒してるドSハム子を妄想しちまった。
みんな大事なことを忘れている
ファルロスの語源は
グルメキング×神木・・・
もちろんギャグ的な意味で
たまたま神社で行われた炊き出しに行ったグルメキング
黙々とペンを走らせる神木をみてグルキンが救い(はがくれ裏メニュー食べまくり)を強制実行
↓
ツヤツヤな病人が生まれる
さっきまで辞書開いてたせいか、卑猥な漢字の読み方をハム子に質問して無理矢理言わせるって妄想がおさまらない
今ひとつハム子「…やだ///」
漢ハム子「マーラ!」
ハム子が、綾時に言わせたら良いんじゃね?
辞書じゃなくてハム子の体で
「ここの名前は?」「そこは……あ、うぅ///」みたいな
「順平、これでいい?」
「もっと舌使って、使って。そうそう、これで先輩も喜んでくれるよ」
「順平の……おちんちん。おっきくなってきたあ……っ」
「公子っち。もっと自分をいやらしく見せないと。この前、ローターあげたでしょ?もしかして使ってないとか?」
「……だって」
「だってじゃないの。先輩を喜ばしたいんでしょうが。じゃあ次は喘ぐ練習ね」
こんな風に順平に調教されるハム子が見たいとです
>>879 その流れなら来年順平は演劇部に・・・
数日で潰れそうな気もするが
881 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 14:20:44 ID:pCu1jsYB
「さあ、綾時くん。
11ページの二行目の台詞から読んでみて」
「え……で、でもハム子ちゃんこれ…」
「なにをしているの? さあ、はやく」
「うぅ…『ら、らめぇぇえ! そんにゃ激しくしゃれたら、こわれひゃうよお゙ぉおォおんお゙ぉお!!』」
「ストップ! ダメダメ、ぜんぜん感情がこもってない! 声も小さすぎ!
ここはもっと大きな声で乱れながら叫ぶように言うの。わかった?」
「そんなぁ……乱れてとか僕よくわからないよ。 …ハム子ちゃんがお手本見せてくれたら、わかる気がするけど…」
「しょうがないなぁ…
『あぁん、ら、らめえっ、らめぇぇえええええ! そんにゃっ、激しくしゃれたらっ! こ、こわれひゃうよお゛ぉおォおんお゛ぉお!!』
ポイントは台詞の役になりきって言うことね」
「うわあ、ハム子ちゃんえろーいっ! 僕なんか興奮してきちゃった! でも、台詞ちょっと違ってない?」
「バカねー、なりきりが大事って言ったでしょ? 感情さえこもっていれば台詞なんて多少違ってもいいの」
「なるほどなー。 でも、やっぱり女の子の台詞読むなんて恥ずかしいよ…ハム子ちゃんが女の子の台詞言って
僕が男の人の台詞読めばいいと思うんだけどな」
「ダメ、それじゃ普通すぎるでしょ。ほら、早く読まないと…」
「やああああ、踏んじゃらめええええええ!! こわれひゃうよお゙ぉおォおんお゙ぉお!!」
>>878がそんなこと言うからこんな妄想が止まらなくなったじゃないか
>>880 太陽コミュが発生しそうだ。テレッテ魔術師だけど。
家帰ったら綾ハムのギャグエロ書くよ。
>>881で大いなる封印がかけられてた記憶が引きずり出されたわ
ここまで変態ではなかったが
そう言えば演劇部といえば異聞録でもあったな(封印されてたけど)
>>884 おまいはどこでなんつースレを見てるwww
家族の前でぐらいエロから離れて清らかでいようぜwww
リビングに一台しかない家庭だってあるんだぜ多分!
尚更見んなよwwww
家族の前で見れないなんて勇気が足りないぜ!漢になれ!
むしろ家族が全員オカン級の寛容さなのでは
748でキタ×ハムを書いたものです。
予告していました病み系荒垣×ハム子が出来たので投下。
前提
○長いです。
○荒垣先輩がハム子にべた惚れです。
○荒垣先輩が入院しません。
○荒垣先輩がS。ハム子がM。
○駄文・展開が荒いかも。
○以上のことが大丈夫な方は、どうぞ↓
バランスを取り戻さないといけない。
そう、荒垣が考えたのは、買い物の時にリンゴを手に取ったときだった。
日の光に蕩けそうなリンゴの赤。そう、まるでアイツの瞳と同じ色。
手に取ると、ずっしりとした重みを感じ、これなら良いお菓子が出来ると、自然に口角が緩んだ。
「アイツ、喜ぶかなぁ」
なにを作ろう。
焼きリンゴ。アップルパイ。アップルバウム…。少々手が込むが、アップルチーズケーキ、いや、リンゴを使ったショコラタルトも良いかもしれない。
胸がはずむ。アイツが喜ぶ顔を見たい。アイツをもっと喜ばせたい。
幸福感に酔い、脳裏にレシピを展開する荒垣。
だが、喉に食い込む違和感を覚えた刹那、非情な現実を思い出した。
「くぅ…ゲホっ、ゲホ…ゲホっ!」
荒垣は慌ててリンゴを置き、店を飛び出して人気のない路地裏に飛びこむ。
「ゲホ、ゲホっ…ゲぇ…ホ…」
止まらない咳に喉が痙攣した。臓器が揺さぶられ胃の中が逆流する。咄嗟に口に手をあてるが、口からはすでに吐しゃ物が溢れだし、荒垣の指をすり抜けた。
服にかからないように、体を「く」の字に曲げる。
周囲に漂う、胃液特有の酸っぱい香り。たまらずに両膝を折り、地面に手をついた格好になり、その場でさらに吐く。
「ゲェ…ウゲェ…」
腹の中が空になっても、嘔吐感が止まらなかった。
全身を襲う悪寒に体が震える。体中が重く、後頭部に鈍痛が走る。
荒垣は、吐しゃ物がついた指を地面に擦りつけてぬぐうと、よろよろと立ちあがった。
…忘れていたわけじゃねぇんだけどよ。
力の無い視線で空を仰ぐ。中点に輝く眩しい太陽に、公子の笑顔がかぶり、涙が溢れた。
自分には、そんな資格が無い。罪を、償いを…。
…自分はもうすぐ死ぬのだから。
映画館から手を繋いで出てくるカップルが視線をよぎり、胸が締め付けられた。自分もあんな風に笑えたら。あんな風に手を繋げたら。
首を横に振る。公子に対するこの想いを封印しなければいけないのに、未練がましく彼女の事を思い続けている。
バランスを取り戻さないといけない。
荒垣は痛切にそれを感じた。
映画館を通り、花屋を通り、溜り場の入口へと向かう。自分の罪が眠る場所へ。自分の立場を分からせる場所へ。
「アッレぇー、荒垣さんじゃないッスか」
逸る荒垣の足を止めたのは、後輩の声だった。苛立たしげに振り返ると、伊織順平が驚いた表情で弁解する。
「あっ。すんません、なんか御用の途中だったんッスか」
「…別に関係ねぇ」
険しい表情の荒垣に対して、両手を何度も交差させた、大げさなジェスチャーをする順平。荒垣は後輩を見て、疑問に思った事を口にする。
「何でお前、こんなとこにいるんだ?」
現在の時刻は午後2時。午後の授業が始まる時間だ。サボるにしても順平の性格上、溜り場に来ることはあり得ない。
「厄介事か?」
荒垣は射るような視線で順平を見つめた。順平は気まずそうに視線を下に向けるが、意を決っして、顔を上げる。
「いやぁ〜。荒垣さんには敵わないッスねぇ…じつは公子ッチ、盗撮されているみたいなんッスよ」
「なっ!」
公子という単語を聞いて、全身の血が一気に引いた。
「ちょっと待てよ。盗撮事件は解決したって聞いたぞっ!」
そうだ。アイツが自分に語った学校生活。その中で、盗撮事件は順平の奮闘で解決したと聞いている。
「へ? 公子ッチに聞いたんッスか」
「……まあな」
「そうッスか。なんつーか、解決したとオレッチも思ったんッスけど、写真買った奴がどうも、写真買うだけじゃ飽き足りなくなったみたいで、そいつが盗撮魔になったみたいでして…」
困ったように肩をすくめる順平。
「………で?」
「ソイツが午後の授業をよくサボって、この溜り場にいるダチとよくダベってるって聞いたんで、ソイツ止めようと乗り込んできた所ッス」
「そうか…」
荒垣は順平を見た。淀みの無い真っ直ぐな瞳に、心の片隅がちりちり痛む。これは、恐らく嫉妬だ。
「お前は帰れ。オレが全部、片を付けてやる」
「えっ、ちょ…」
釈然としない順平を強制的に帰すと、荒垣は溜り場に入った。
盗撮魔の顔なんて知らない。この場に月校の制服を着ている奴がいたら、ソイツを真っ先に締める。着替えて私服でいるのなら、その場にいる全員を締め上げる。
笑顔で学校生活を語る公子。毎日が楽しいと語る公子。公子の真っ直ぐな言葉が胸にしみ込み、荒垣のすさんだ心を優しく包んでくれた。
ここは、なにも変わっていない。
よどんだ空気に漂う、アルコールやたばこの退廃的な臭い。暗い瞳の住民たち。荒垣がこの場に現れると、皆、一斉に荒垣の方に視線を向けるが、次第に興味を失い、視線をそらす。ここは、本当になにも変わっていない。
荒垣は周囲をざっと見る。
「なぁ、この写真。良いだろう? オレ、この写真で毎晩何度も抜いちまってんだ」
写真という単語に聴覚が反応した。声がした方向に大股に進み、地面に直接座りこんで談笑している月校生を見つける。月校生は得意げな表情で、写真を隣に座っている男に見せて、荒垣に気付いていない。
「うわっ。エグイアングルだなぁ」
「本当に苦労したんだぜ。今度は、寮に忍び込んでもっとすごいの…」
「……オイ」
「なーに、お兄さんも公子の写真欲しいの?」
公子と呼び捨てにされて、荒垣の理性が吹っ飛んだ。座り込んでいる月校正の顎に蹴りを入れ、髪を掴んで掴みあげると、つかさず頭突きをくらわせる。
よろける男。荒垣はその男に拳の雨を降らせ、倒れこむと、腹に何度も蹴りを見舞う。
「ヒィっ」
鬼気迫る荒垣の猛攻に、隣に座っていた男は悲鳴をあげた。
「オイ、お前も公子の写真を持っているのか?」
「持っていませんっ! 滅相もない」
「だったら、コイツが気付いたら伝えろ。公子の写真もネガも全部処分しろっ! 処分しなかったら、タダじゃ済ませねぇっ!」
荒垣は顔面整形され、地面にのびた男を指さし言った。
「は、はいぃっ!」
隣に座っていた男は反射的に返事をする。荒垣は、無言で手をコートのポケットに突っ込、踵を返す。立ち去ろうとすると、足元に写真が落ちている事に気付いた。
『なぁ、この写真。良いだろう? オレ、この写真で毎晩何度も抜いちまってんだ』
男の言葉が脳裏によみがえる。興味をひかれて写真を拾い上げると、荒垣の表情が固まった。
「なっ…なんだこりゃ」
写真の公子は、知らない男たちに強姦されていた。
ありえない。
シーツに流れた赤い血に荒垣は胸が詰まった。処女膜を破った時の感触。公子が自分にささげた純潔の証。公子に埋められた血まみれの分身が、彼女の流した血の感触に興奮し、更に膨張したのを覚えている。
独占、征服、充足、興奮。オスの本能が刺激され、満たされたこの瞬間。荒垣は公子が初めてである事を忘れて、夢中で腰を動かした。
「どういう事だ。お前、知っているか?」
「パ、パソコンで、合成したって聞いた。顔は一切手を加えていないって聞いたけど」
詰め寄る荒垣に、男は慌てて言う。
合成とはいえ、良くできていた。屈強な男たちに女性器とアナルを同時に侵されている公子。夏物の純白のブラウスが、滅茶苦茶に乱され、桃色がかった白い肌に白濁の精液がかけられている。
公子の表情に荒垣は呆然とした。
長いまつ毛で縁取られた大きな瞳は涙であふれ、白い頬を濡らしている。耐えるように固く結ばれたピンクの唇。形の良い眉の間に刻まれた縦皺。悲しげであるのに妙に色気のある表情。こんな辛そうな公子の顔は見た事ない。
「おい、顔は一切手を加えてないって言ったよな」
「あ、あぁ。真田先輩のファンクラブの連中に、嫌がらせを受けた時の顔だって言ってた。今でも度々嫌がらせを受けているらしいけど…」
胃の中が熱くなる。自分の知らない所でアイツが貶められている。自分の知らない所でアイツが穢されている。自分の知らない所でアイツが泣いている。自分の知らない事で、アイツが、アイツが、公子が、公子が、オレの公子が…。
天田は一人、ため息をついた。
呼び出した相手が来なかったからだ。
もしかしたら、作戦を優先する為に無視したのかもしれない。
怒りや苛立ちよりも、拍子抜けしたような、安堵したような脱力感が全身にのしかかる。
これで良かったのかもしれない。
毒々しい黄色の月を仰いで天田は思う。
やはり、寂しさや苛立たしさを復讐の言い訳にしてはいけないのだ。
帰ろう。そして、作戦を放棄した事を皆に謝り、荒垣とちゃんと向き合って、自分なりの結論を出そう。
「それで良いよね。母さん」
そう言うと、天田はしっかりとした足取りで寮に向かった。
遠くで鳥の鳴き声が聞こえた。朝特有の騒がしい空気。カーテンの隙間から、朝日の白い光が伸びて、フローリングに脱ぎ散らかされた制服に届く。昨日の夜から脱ぎ散らかされた状態だから、着たら皺だらけの筈だ。
あとで、アイロンをかけてやろう。そう考えると、荒垣は公子の小さな頭を撫でる。
「荒垣先輩…荒垣先輩…」
公子は甘えた声を出して、ベッドに腰かけた荒垣にしなだれた。荒い息を吐き、上気した赤い頬。トロンとした瞳には荒垣しか映っていない。
シャツとズボンの荒垣に比べて、公子は生まれたままの姿だった。
薄暗い空間に、うっすらと浮かび上がる様な白い肌。整った凛々しい顔立ちは、無防備に緩み。紅玉を思わせる赤い瞳は怪しいきらめきを放っている。浮世離れした彼女の美しさは、人間というよりも淫らな妖精のように思えた。
「おいおい、二人の時は、名前で呼べって言たろ」
「シンジさん…」
公子の細い腕が荒垣の腰に回る。荒垣の胸板に密着する、公子の柔らかな胸。服越しであるにも関わらず、彼女の乳首が固く尖っていくのが分かる。
「なんだ? したいのか? 朝っぱらからさかってんな」
「だってぇ」
「こら、そんな甘えた声出すんじゃねぇよ」
仕方ねぇな。と呟くと、荒垣はジッパーを下ろして垂れさがった肉竿を取り出す。期待に輝く公子の赤い瞳。荒垣は優しい笑みを浮かべて言う。
「お前の好きな方法で、オレをその気にさせろ」
「シンジさん、シンジさん…」
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ…。
公子は肉茎に舌を這わせた。どくどくと脈打つ荒垣の分身は、公子の舌に応えて、透明な先走り汁を噴き出させる。分身を愛おしげに見つめ、頬ずりする公子。公子の温かく柔らかな頬の感触に、荒垣の心臓がどくんと跳ねる。
裏筋を這いまわる舌。細い指は先走り汁をローションの代わりに、茎や袋を丹念に愛撫する。じりじりとむず痒い感触が、ペニス全体に走る。
「公子、ちょっと良いか」
「ん…ちゅう。何ですか、シンジさん」
ペニスから口を放すと、名残惜しそうに唾液の糸が唇から垂れた。
荒垣は指先を使って、公子の唇を這わせて唾液をぬぐい、濡れた指を公子の口に含ませる。
「お前の胸で逝かせてくれないか?」
「パイズリですか?」
「そうだ。お前の心臓の音を聞きながら逝きてぇ」
荒垣の指を口に含んだ、公子の舌の動きが止まる。耳まで頬を赤らめて、嬉しいような、恥じらうような、初々しい表情を見せる公子に、荒垣は「無理なら、やらなくて良い」と優しく頭を撫でと、公子はムキになった表情で「やります」と返した。
形の良い双胸の間に、肉棒を挟み込む。唾液と先走り汁まみれのペニスは、白い肌の間をスムーズに行き来した。
心地よい圧迫感、行き来するたびに感じる弾力性と重力感、愛しいものの心臓の音を、敏感な部分で直に感じる事の出来る幸福感。快楽の波が荒垣の理性を溶かし、射精を促す。
「限界だ。出すぞ」
「はい。一滴残らず頂きます」
公子は脇で胸を挟み込んで固定し、パンパンに膨張した亀頭を咥えこんだ。口の中で爆ぜる精液は、舌や喉に絡まり、濃厚な雄の匂いで公子の脳髄を酔わせる。こくこくと、音を立てて精液を嚥下する細い首。恍惚とした表情の公子に、荒垣は笑いかけた。
「よしよし、全部飲んだな」
「はぁ、はぁ、はぁ、シンジさんのミルク、とっても美味しいです」
「そうか、じゃあ、こっちの口にもたっぷりご馳走させないとな」
「ひっ…あん」
荒垣は公子の足を開かせて、濡れた密壺に指を二本突っ込んだ。
「ふっ、ふぁあ…」
「なんだ? オレのチンポ咥えて、感じていたのか? こんなにぐちゃぐちゃだぞ」
絡みつき糸を引く公子の密。指を前後へと動かし、乱暴にひっ掻くと、じれた肉壁が指を咥えこんでくる。
「あっ、あっ、あっん、だって…」
「まったく、ついこの前まで処女だったのが、嘘みたいだな」
指を三本に増やしても、淫らな密壺は満足しなかった。飢えた子宮の命ずるままに、指を限界まで締め付けてくる。荒垣は指を引き抜くと、入り口が名残惜しげにひくひく動いた。
「シンジさん意地悪しないでぇ。嫁入り前の私をこんなにしたのは、シンジさんでしょ?」
「分かってるって。責任は取るさ」
荒垣は亀頭をクリトリスに擦り付けた。敏感な部分を刺激されて、痙攣する公子の体。蕩けた表情の公子に荒垣は低く囁く。
「はあん、シンジさんのおちんちん、とっても熱い…」
「まったく、敏感すぎていやらしい体だなぁ。こんなスケベな体じゃ、オナニーするだけじゃもの足りないだろ?」
間髪いれずに、ペニス全体でクリトリスを激しく擦りつける。擦りつけるたびに鋭さを増す肉芽。肉芽が膨張するごとに公子の表情から余裕が奪われていく。必要以上に焦らされた入り口から、洪水のように愛液が溢れた。溢れた愛液は公子の太腿を濡らし、シーツを濡らす。
「はぁん、熱い、熱い、熱いの、切ないの、あぁ、あん、あっ」
「やべぇな。シーツがぐちゃぐちゃになっちまった。行儀の悪い口だな」
「だってぇ、だってぇ、欲しいんだもん。シンジさんのミルク、早く飲みたいのぉっ!」
堪らず、公子はしなやかな二本の指で淡い茂みをかき分けて、ヴァギナを荒垣にあらわにする。淫らな下の口は、椿の花を思わせるほど肉厚の赤い花びらを広げて、荒垣を誘っている。
「ちょうだい、ちょうだい、公子の下のお口にシンジさんのちんぽをちょうだい。ミルク、妊娠しちゃうほど、いっぱい飲ませてぇ…っ!」
「…わかったよ。望み通り孕ませてやる。止まんねぇから、覚悟しろっ!」
「ふぁあああ…」
十分に潤った密壺は、荒垣の肉棒を最奥まで誘った。子宮口をドスドスと乱暴に突き上げる、鋭い凶器。
対するのは、待ちに待ったごちそうに食らいつき、絡んでくる媚肉。焦れた膣道は荒垣の乱暴なピストン運動に喜び、うち震えている。
焦れれば、焦らされた分、貪欲になった密壺は痛みすらも快楽へと変え、淫らな要求を荒垣に訴える。
「シンジさん、シンジさん、もっと痛くして、もっと公子を苛めて、もっと公子を壊してっ…うっあぁっ!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、公子…」
荒垣は公子の背後に回り、公子の背中をシーツに押しつけた。動物の交尾の様な責めに、公子の意識は悲鳴を上げるが、その苦痛すらも快楽に変換され、被虐の喜びに公子は涙を流す。
「シンジさん、痛いのいぃっ! 痛いのいぃのぉっ!」
「そうかよ。そんなに良いのかよ。この淫乱マゾ」
「!」
荒垣の乱暴な一言に、公子の脳髄に快楽の電流が走った。体中がぞくぞく震え、精液を心待ちにしている子宮が切なく疼く。
「なんだ? すげぇ締め付けてくるけど、もしかして感じたのか?」
「はぁ、はぃ…」
息も絶え絶え、公子は肯定した。荒垣が背後にいるせいで、彼が表情をしているか分からない。
自分を蔑んでいる表情をしているのでは。と、想像し、期待している自分にさらに興奮し、公子は自分がどうしようもない淫乱で変態なのだと実感する。
「はぁ、はぁ、はぁ、シンジさん。こんな、淫乱で変態なマゾ女でも好きでいてくれる?」
「責任とるって言っただろう。淫乱なお前の面倒を一生見てやる」
「シンジさん…」
「愛してるぜ」
荒垣が低く呟くと、公子は幸福感で頭が真っ白になった。膣道が一気に収斂され、はめ込まれたペニスに膣内射精を促せる。
荒垣は一気に突き入れて、子宮口に亀頭を押しつけた。
「オラ、妊娠させてやる。たっぷり味わえっ!」
「ああああぁぁぁ……」
自分の一番大切な部分が、荒垣の熱い精液で満たされていく。蹂躙され、穢されていく喜びの中で、もう自分は荒垣から離れられないと、公子は思った。
「あっ。はい、すみません、美鶴先輩。あ、いえ。
部屋を出た所まで良かったんですが、学校行く途中に気分悪くなってしまって、いったん帰って病院行ったんですよ。
そこで、点滴受けたらうっかり眠っちゃって、学校に連絡入るの忘れてしまって…」
時計を見ると、午後をすっかりまわっていた。
カーテンを開けると、中点から西へと傾き始めた太陽が見える。
「はい、はい。今日は、タルタロス中止で…」
携帯電話で話していた公子は、いたずらっ子のような表情で荒垣を見た。
話の内容から、無遅刻無欠席だった公子が、連絡もなしに学校を休んだので、心配して電話をかけてきたのだろう。
風邪か。荒垣は苦笑した。
散々、喘がせ、嬌声をあげた公子の喉は、少ししわがれていて、仮病という嘘に真実味を持たせていた。
実は、昨日の夜から荒垣の部屋に入り浸っていた。なんて言えるわけがない。
「シンジさん。ちゃんと口裏合わせてくださいね」
携帯を折り畳んだ公子は、荒垣に振りむいて言った。
何も纏っていない公子の体には、無数の痣が付いていた。あの後、更に胸を腫れあげるまで揉みしだき、尻にスパンキングを施したせいかとても痛々しい。
しかし、公子の表情は常に恍惚だった。快楽から解放された今でも、余韻を楽しむように、心地よく目を細める。
「わかってる。処刑されたくないからな」
荒垣は公子に笑いかけ、唇に触れる軽いキスをした。
もう、バランスは取り戻せない。
取り戻す必要が無い。
ラウンジのキッチンで、公子の為に軽食を作る荒垣は、心が浮き立つのを感じた。
公子を守るために、天田の呼び出しを無視した事が、好転するなんて思わなかった。
あの後、天田とじっくり話し合い、天田は自分を「許す」と言ったのだ。
もう、自分に言い訳をしたくないから許すのだ。と。
これで、もう、罪に悩む事も、死を望む理由もない。
制御剤の事は、今度桐条に話そう。情の篤い彼女は治療に協力してくれるはずだ。
そして、幾月には復学を相談する。確実に留年は免れないが、公子の同じ学年なら都合が良い。
荒垣はポケットから小さな薬瓶を取り出し、中身を数滴、鍋に垂らす。
薬瓶のラベルには難しい英語がならび、判別が不能であるが、荒垣は薬の内容を知っている。
催淫剤。しかも、強力で中毒性が高い――日本ではあまり知られていない合法ドラッグだ。
罪に苛まれ、噂を頼りに制御剤を求めた荒垣は、その過程で様々な薬物の入手ルートを知る事になった。
カルト教団が洗脳に使う麻薬。身体機能を徐々に麻痺させるドラッグ。そして、この際淫剤等。
公子は荒垣が作る料理に、薬が盛られているなんて思ってもいないだろう。
全てはアイツを守るため。
当初は、公子の身体機能をマヒさせて、ずっと自分の傍に置いてしまおうかと思ったが、それではシャドウとの戦いで支障が出てくる。
そこで考えたのは、公子の行動を制限することだ。彼女の行動範囲は広い。守ろうにしても、その行動範囲の広さをカバーするには無理が出てくる。
より自然に、より確実に、公子の行動を制限するには、公子自身の意思で荒垣の傍にいる必要がある。
薬の効果は抜群だった。昨日の夜から今日の半日まで、公子は荒垣を求めて、あんなに楽しそうに話していた学校の生活まで休んだ。
「オレがお前を守ってやる。ずっと…」
鍋をかき回す荒垣。
自分が復学したら、全ての悪意から公子を守るつもりだ。
公子の幸せを脅かす奴、虐げる奴、貶める奴はどんな手を使ってでも排除してやる。
今の荒垣には、一般人にペルソナを使う事も、影時間を利用する事も躊躇わない。
「シンジさん。ご飯、出来ました?」
派手な音を立てて、公子が階段から下りてきた。表向き仮病だと嘘をついている為、パジャマ姿だ。
「丁度良い。コイツの味見をしてくれないか?」
「はい」
荒垣は鍋に入ったスープを小皿に注ぐと、公子は小皿を手に取り、何の警戒もなく飲みほした。
愛情がたくさん詰まった、毒のスープを…。
END
投下終了以上です。
駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
今の私の技術だと、荒垣先輩を病ませるのがこれで精いっぱい。
精進します。
901 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 23:34:57 ID:pCu1jsYB
病ガキぱねえええ
GJ!
病み荒ハムいいな!GJ!!
荒垣が復学したあと、ハム子をイジメてた女子は危ないな
何気に肉彦も危ない……頑張れ肉彦、超頑張れ!
GJ!
病みガキが新鮮なのは勿論、肉体や天田との確執が上手くいっているのに
反比例して病んでるのが面白いです
天田君も幸せでGJ!
……合成写真、欲しいっすorz
理緒かわいいなーとか思いながらなにか書こうと思ってたが、どうもラブい光景が想像できないボスケテ
あれか、いっそハム子とまとめて悪い連中にリンカーンとかされちゃえば…
おや、誰か来たようだ
綾時のギャグ書き終わったから載せますね。
ジャンル:綾ハムギャグ。エロは前戯のみ。若干ゆかみつ。
修学旅行も終わった秋空。
長い授業を目を閉じながら受け終わり、放課後一人でぷらぷら寮へ帰る途中の公子は教室で『美鶴先輩を放課後デートに誘うんだ』と意気込んでいたゆかりのことを思い出していた。
今頃はうまくいっているのだろうか。
背中を押すことしかできなかったが今までのどこかギスギスとした空気とは違い、旅行中にぐっと仲が良くなった二人を見ていると、自然と応援したくなる。女の友情万歳だ。
帰り道のお喋り相手がいなくて寂しいが、同じクラスで同じ寮仲間の順平とは今は一緒に帰りたくない。
修学旅行で起きた覗き事件。現行犯で全員を血祭り&処刑したことで男性陣は大いに反省しているだろうが、まだ少し怒りは収まっていない。
あの時、幽霊かもしれないと怯えていたゆかりと一緒に露天風呂の探索を止めていたらと考えると……。
仲間をかばうことは出来ないので、敵を見つけたら一撃必殺を信条に女性メンバーの玉の肌を守り抜いている温厚な公子も男共の獣の目で汚されたとなればオルフェウス・改で全員去勢させてやろうかとも思ってしまう。
タルタロスでもまた女だらけのウハウハパーティで行こうと決めた所で、公子の足がぴたりと止まる。
そろそろ到着する寮の玄関先に視線を持っていくと、どこかで見た覚えのあるマフラーを巻いた青年がこちらへ手を振っている。
「やぁ公子ちゃん。偶然だね」
学校中で黄色い悲鳴が轟きそうなほど爽やかに笑う青年が公子に向かって白い歯を見せる。
玄関で待ち伏せをしている状態で偶然も何もない。
朝から突っ掛ってくるマフラー男、綾時の存在などありもしない風に素通りすると、綾時は慌てて公子の後について行く。
このままだと部屋までついて行きそうなので玄関の扉を閉めて追い出そうとしたが、綾時の手がノブをしっかりとホールドし体を半分入れ込むようにして鍵をかけられることを阻止する。
「待ってよ公子ちゃん。寮に誰もいなかったから入りづらかったんだ」
「…………順平ならまだ学校だと思うけど」
ラウンジでの攻防。学校でも空気の如くスルーを一貫していたが、綾時は端正な顔に哀愁を表しながら公子の目を真っ直ぐに見つめる。
「みんなに…いや、公子ちゃんにちゃんと謝りたかったんだ。修学旅行のこと」
運命コミュのイベント並みに真剣な表情をしている綾時が公子に自分の心の内を吐露する。
「面白半分でみんなと一緒に覗き見をしてしまったこと。それで公子ちゃんたちを傷つけてしまったこと、本当に悪かったと思っているんだ」
「綾時……」
生真面目に謝罪の言葉を呟く彼を見て、公子の正義のペルソナ達がもそろそろ許してもいいんじゃないかと囁いている気がした。
「公子ちゃんのことをもっと知りたかっただけなんだ。それが間違った形で出てしまったわけで……」
「もういいよ綾時。みんな反省しているって分かっているから」
意外と早く出てきた赦しの言葉に綾時が軽く驚く。
「みんなの裸を見たことは許せないけれど、真摯に謝っているのは伝わっているから。もうそろそろ学校でシカトするのも止めるよ」
「本当!? じゃあ……ここを開けてくれないかな。公子ちゃんと話がしたいんだ。学校じゃアイギスさんに刺されそうな目で睨まれていたから近づけなくって」
「ん……いいよ」
力を緩めて、綾時を中へ入れる。
ちょっとだけ気まずそうにラウンジにお邪魔した綾時と一緒にソファに座る。まだ警戒中なので一人用のソファを占領した。
それに気づいているのかどうか定かではないが公子に一番近い場所に座った綾時が自分の鞄をごそごそと漁っている。
「実は順平くんに借り物をしててね。学校じゃあれだからここで返そうと思っていたんだ」
「借り物? CDとか何かなの?」
教科書やらノートなら学校で済ませれるはずだ。むしろ勉学に対してお手上げ侍な順平からノートを借りたい人物など巌戸台には存在しない。
綾時が取り出したのはやや新品の雑誌に見える。まだ鞄の影で表紙が見えないが、きっとゲームの攻略本あたりだろう。
そう思って綾時を待つと、彼は順平みたいなオーバーリアクションで公子の前に印籠よろしく雑誌を突きつける。
「これこれ。先週発売した『特集:戦う女子高生の淫らな午後』。旅行前に借りて読み終わったからお礼を言って返さないと」
綾時が何か続きを話しているが、今の公子の耳には入らない。
開かれているページには薙刀を持った茶髪の美少女が恥ずかしそうに頬を赤らめ袴の裾を上げていた。着崩された上の胴着は乱され張り詰めた乳房を半分以上も露出している。
「あとは彼がレア物って大騒ぎしていた『ハム人形恥辱の体育館倉庫。放課後に揺れる肉体』だね。いやぁこれも色々と勉強になって……」
「そんなものを見せつけるなぁぁぁ!!」
真っ白にフリーズした頭がようやく再起動。
顔を真っ赤にして綾時から順平のコレクションであろうお色気雑誌を床に叩きつける。
飛んで現れた誌面には体操服のこれまた茶髪でポニーテールの美少女が薄暗い体育館倉庫で四つん這いになって平皿に注がれたミルクを舐めとっている姿。……余計に嫌なものを見てしまった。
「前言撤回! 綾時、まったく反省していないわね!」
「ひどいなぁ公子ちゃん。ページを曲げたりしたら僕が怒られるんだよ」
「ひ・と・の・は・な・し・を・き・け・!」
マフラーの両端を持って綾時の首を締め上げる。今なら軽く殺せるかもしれない。
「ギブギブ! 本気で苦しいから! ちょっと走馬灯見え始めてきたよ! あれ、でもちょっと僕のじゃない記憶も……」
白い顔がだんだん紫色になってきたので、公子は綾時を解放する。
落ちている雑誌をなるべく視界に入れないようにし、ソファに深く脱力した。帰国子女や天然という言葉で綾時を測ってはいけない気がする。
「まったく、クラスの女子たちが見たら二度とデートすら出来なくなるわよ」
「僕は女の子は大好きだけど、特別は公子ちゃんだけだよ?」
「はいはい。テンション高めに怪しい本見せつけられる特別はいりません」
「嘘じゃないよ……」
いつの間にか綾時がソファから身を乗り出して公子に詰め寄っている。思った以上に顔が近い。
「好奇心でついエッチな本を借りて見たのは確かだけど、やっぱり僕には公子ちゃんが一番なんだ」
「いや……あれな写真と比べられて喜ぶ女の子はいないと思うけれど」
深く座った位置からさらに後ろへ逃げようとするが、一人用のソファでは限界があり肘掛けには綾時の腕が回って退路を失っている。
綾時が公子の耳元で囁く。
「こういうことしたいのは……公子ちゃんだけ」
頬に温もり。キスされたんだと分かった後には綾時の唇はどんどん下の方へいき、首や鎖骨に濡れた音が響く。
「やっ、何するの綾時…!」
「僕が公子ちゃんのことどれだけ好きかってこと教えてあげる」
逃げ場のないソファから退けようとするが綾時が体重をかけてきて身動きが取れない。
綾時の手が制服越しに胸を揉み、少々乱暴にシャツの釦を外していく。引きちぎると言ってもいいくらいだ。
「やだやだこんな場所で……。怖いっ」
普段の優しい彼からは考えられない行為。胸の蕾を指で弄られ、スカートをめくって露になった太ももを撫でられるとぞくりと震えてしまう。
内股を撫でるだけで、根元には触れようとはしない。
「大丈夫。痛いってことも気持ちいいことなんだって君にも分かるようにするから」
ブラからこぼれている肌に赤色の印を何度も生み出し、暴れる公子の腕を取って中途半端に脱がしたシャツで行動を制限させる。
「そして出来ることならあの雑誌みたいな展開に持ち込みたい……」
「は、始めっからそれが目的じゃない!! いやーーー!!」
ついに羞恥と怒りで真っ赤になった公子が大声で泣き出してしまった。
公子の涙にうろたえた綾時は、いやらしい方法で口を塞ぐか彼女の部屋に連れ込んで続きを行うか悩んだ。
その時間が命取りだった。
「ただいまー。公子帰ってきて、る……」
「どうしたゆかり? 中に入らないのか?」
がちゃりと大きな音を立てて玄関の扉が開いた。
現れたのはテイクアウト用のワックの紙袋を引っさげたゆかりと美鶴だった。
美鶴はゆかりの背中で見えていないが、ゆかりは目の前に広がる状況に体を凍らせる。
一人用のソファに体を沈められ、綾時に押し倒されている公子。
真っ赤な泣き顔に乱された制服。袖で封じられた両腕。開かされた脚。そして床に錯乱する公子に似た顔のお色気雑誌。
「ゆ、ゆかりぃ。みつるせんぱい……たすけて……」
「いや、あの……そのぉ……何ていうか、お邪魔しています」
惨劇の幕が上がるのは一瞬だった。
その夜。惨劇の余波は順平やら真田にまで被害がおよび、女性からの冷たい視線と無視はまだしばらく続くことになった。
めでたしめでたし。
綾ハムでギャグは無理だろと思っていましたが、スレ住人のネタのおかげで頑張れた。
ひゃっほう。またタイトル付け忘れた。もう氏にたい。
912 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 01:55:24 ID:enBeQAi1
GJ!
この綾時はしばらくコミュ進めてもらえなさそうだなw
うっひょほおおおおい
ありがとうありがとう職人さま!!
いいよーいいよーこういうの!!GGGGJJJJJJJJJ!!!
この綾時は大晦日が来ても寮に入れてもらえないレベルwGJww
処刑逃れたルートだと男連中はあの後エロ談義で盛り上がったんだろうなぁ
次の日綾時が「あんなにすごいとは思わなかった」みたいなこと言ってるし
野外で全員見守る中での大晦日になりそうだなw
エクセレント!
綾時でギャグいけるな!
開眼した
早くエロギャグの神様俺に力を!
>>914 あれ絶対、抜いてるよなwww
もし肉彦が彼氏だった場合、裸を見られても大丈夫なんだろうか?
ハム人形ってなんだよwww
ググったらハム太郎が出てきた>ハム人形
ひとつ気になったんだけど
露天風呂のシーンで
プレイヤーに見せるグラ上タオル巻いてたのは仕方ないとして
実際はタオル着けてなかったんだろうか
その違いで妄想の幅がグンと広がる
ヒント 浴槽の中にタオルを入れるのはマナー違反
テレビとかはお茶の間に乳とか陰毛とか晒すわけにはいかんから
特別にお願いしてタオル巻いたまま入浴してるしな。
ハム子達に発見されなかった時の翌日の反応からして
タオル無しで全部見えていたに違いない。
私は順平になりたい
温泉で男性陣に気付かないまま百合百合し始める女性陣
陰でそれを見ていて耐え切れなくなった男性陣乱入
というネタを思いついた
どっちにしろ処刑だな
パジャマパーティ第二夜を書き終わったんだけど、思いのほか長い作品になった。
これ今のレス数で載せても大丈夫かな? 新スレ立つまでまとうかな。
まず会長とゆかりから調教すれば死亡率はぐんと減るな
930 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 00:12:33 ID:aFr44BB2
よく見返してみたら
このスレ立ったの11/30だよ!
まだ半月しか経ってないのに次スレだよ!!
勢いありすぎだ
931 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 00:13:38 ID:aFr44BB2
>>929 潜在的に処刑願望強い奴らばかりだから…
>>928 もう今週にも次スレに届くよな……待ってもらっていい?
>>928 待ってた。乙
心配なら待つのもいいと思う。
このスレ自体は逃げないし俺も待ってるぜ
てかホントに伸びてるなw
じゃあ待ちます。別のネタ考えながら待ちますとも。
次スレ立てるのは
>>950踏んだやつ?
パジャマパーティー早く読みたくて俺のマーラがアップを始めているんだが。
つーかスレ容量大丈夫かね
制限あったよね
あと30KBきる
とりあえずスレ立てしてもいいか?
頼むわー
じゃあ、やってみる
踏むの躊躇っただろボケw
お礼参りに美鶴先輩が処刑してくれるそうです乙。
>>941 乙!
埋めついでに病彦小ネタ↓
「いやあ、元気そうでなにより!
…公子がいなくなってからの真田サン、すっげー辛そうだったからちと心配で」
「なにを言っているんだ順平、公子ならそこにいるじゃないか」
「へっ!? や、やだなぁ、真田サン、冗談キツイっスよ」
「はは、俺に冗談が言えるようなユーモアがないことくらいお前が一番知っているだろう?」
真田はおかしそうに口元を緩ませる。
何もおかしくない普通の光景だ。しかし、順平にはそれが異質にものに感じた。
真田の表情は冗談を言っているような顔ではない。そもそも、この真田明彦という人物に冗談を言えるようなスキルはない。
しかし、冗談でなければおかしいのだ。公子はもうどこにもいない。この世にはいない。
それなのに、この人はなんと言った?
背筋に嫌な汗が流れる。真田はいつもとまったく変わらない様子だが、今の順平にはそれがなにより恐ろしかった。
”公子はそこにいる”真田は真っ直ぐと順平の後ろを見つめていた。
その視線に促されるように、ゆっくりゆっくりと順平は後ろを振り返った。
真田の視線の先、順平の背後には小さな壷がぽつんと置いてあった。
順平は目を疑った。なぜなら、それはこんな場所にあるべきものではなかったからだ。
ありえない。なにかの冗談に決まっている。だって、この壷は、あの時あの場所に埋められたはずだ。
ばっと真田の方を振り返る。
真田の表情は先ほどからまったく変わっていない。普段どおりの表情だった。
「さ、真田サン、これは……」
自然と引きつる表情。
なぜ、これを貴方が? 口を開いたが言葉にならなかった。
それまで無言だった真田の眉がピクリと動き、空気が冷たいものへと変わった。
「”これ”? 順平、公子は物じゃない。
いくらお前でも言って良い事と悪い事がある」
真田の表情は先ほどと変わらない。だが、その瞳は冷え切ったものになっていた。
今まで見たことのないような冷たい真田の突き刺すような目に身の危険を感じ、順平は数歩後ろへ退いた。
ドクン、ドクン、と心臓の音がうるさく鳴り響き、体中から嫌な汗が吹き出す。
真田がスッと立ち上がり、順平の方へと近づいてきた。一歩、二歩。ドクンドクン、心臓の音がうるさくて何も聞こえない。
足が竦んで距離をとることすらできなかった。
しかし、真田は順平の横を通り過ぎ、その向こうの壷の前で立ち止まった。
そして壊れ物を扱うような手で壷を持ち上げ、愛しそうにそれを撫でる。
「約束したんだ。 ずっと一緒にいるって…」
>>941 ぶりぶりざえもん思い出して切なくなっちまったぞ馬鹿!乙!
壷 はエロい
>>945 そこから壷使って真田が公開自慰を始めたら立派なエロパロだ
それで灰にかかった種をほどよい温度で培養したら
ハム子似のホムンクルスができるかもな
モコイみたいな形のホムンクルス想像した。
行きたいね イスタンブール
エロパロっつーか普通に背筋凍る話だなw嫌いじゃないぜ
その場にいるはずない人と会話したり生活して一緒にすごすのはヤンデレの基本。
空鍋とか着信拒否の携帯電話とか
携帯電話を持ってないのに誰かと仲良く会話してるってのもあるよ。
もう存在しないメールアドレスに
ひたすら誘いのメールを送信し続ける肉が見える
肉彦がヤンデレにしか見えなくなって来たじゃないか
馬鹿でアホな肉彦をうっかり忘れそうだ
グリリバってダークサイドのキャラもたくさん演じているから闇彦ボイスが容易に想像できる
肉がヤンデレもイケるキャラだとは、無印時代に誰が想像しただろうか。
少なくとも自分はしなかったw
無印のときは、戦闘で使えない頭の悪いタルンダ先輩だったから
自分で指示できるようになったら、使える先輩だった
忠犬ムド公が一番使いやすい仲間でしたとかなwww
コンセントテンタラフーだけはマジで勘弁してください
レス消費するために書き込むー。
P3Pから始めたから分からんが、アイテムも味方は勝手に使ったりするの?
>>960 自分はFESからだが、アイテムはSPがヤバくなって
かつ味方HPがヤバい時だけ回復系だけ使った気ガス
P3Pは個別に指示できるようになったは良いが
「ダウンさせろ」とミックスレイドがアイテムになったのが痛すぎる
P3Pからはいった人にはP3P2週やるより
ポリゴン人形劇のためにP3Fをやって欲しいな
キャラの魅力増だよ
fesはオナニー
自分で使えるようになると早々に弱点克服可能となるゆかり、アイギス、美鶴先輩が
有能だった。でもその面子にするとどう考えてもハム子総受けなんだよなー
むしろ自分的には総攻めだ
シャドウ蹴散らす漢前ハム子にみんな惚れ惚れしてそう
>>964 前から美鶴先輩が攻め、後ろからゆかりっちが抱きしめ
下からアイギスがアタッチメントかなんかで突き上げるんですね
わかります、とてもよくわかります
肉キモイよ
スレ埋めの為に好きな体位の話でもしようぜ
ハム子は騎乗位が似合うと思うんだ
ハム子はバックで乳揉まれながらがいいです!
回転説法
やるときに、ここが下手とか説教する体位。只野係長なみにも回転します
真田は毎回落ち込む結果になりそうだなwwww
行為自体は気持ちいいけど、説教されるは回るわで心境複雑すぐるwwww
肉とは正常位
荒垣とは立ちバック
テオとはバック
綾時とは騎乗位
だったらいい。
テオだったら座位だと思った
なんかこの話題だけで1000行けそうな気がしてきた
>>974 確かに真田は顔が見えるのが好きそうだ
そして荒垣は自分が見られるの嫌そう
48人の老若男女を侍らせるハム子を想像してしまった
ガキさんは前に投下されたのの影響で、対面座位が浮かんでしまう
テオの座位に同意。めっちゃ楽しげにハム子を眺めてそう。
確かにテオは座位のがいいな。
じゃあバックはコロマルに任せる。
時々でいいから、天田の事も思い出してあげて下さい
天田はハム子が上になるタイプのヤツだな
修羅場での会話的に
修羅場会話はギスギスしてテレッテに申し訳ないのだが毎回話しかけてニヤニヤしてる。
もしもの世界、ガキ先輩も混ざった4人PTでタルタロス行ったらどうなるか気になって仕方ない。
テオは背面座位で鏡プレイとか好きそうだな
影時間中に外にでてプレイは露出ですか?
修羅場会話で思い出したけど、茶化したりしてくるのってテレッテだけなんだよな
クリスマスイベント後の反応とか
座位になると脳内でテオが鬼畜化するのは何故だろう。
マガレやベスと同じ血が入っているわけだし、黒テオ見てみたい。
テオにも間違いなくSの血が入ってるよな
ヘタレにも鬼畜にもなれるとは愚弟のクセに生意気でございます。
ベスもキタローにお手引き頂いてる間はMっぽいけどな
マガレはわからん
マガレさんは
「握手で」といっても「それで満足?」とか言って
無理やり唇奪ってくるような人ですよ
没台詞が明らかにSですよプロデューサーさん!
あれ、新スレ立ってるっけ?
すまん、立ってるのね。みんながあまりスレ立て乙って言ってないからてっきり……
梅
梅?あ、埋めかw
関係無いけどタナトスの剣の鞘で犯されるハム子
というシチュが頭から離れない俺は病気かもしれない
さあそのシチュを書く作業に取り掛かるんだ
埋め立て代わりに。
ハム子人気の中、申し訳ないですが愛情の振り込め詐欺みたいな話投下します。
今年の夏あたりから考えてたやつです。
注意事項は特にありません。
「うちの生徒会長ってさー、またキレイになったんじゃない?」
「頭良いしー、男子からモテるしー、いいよね」
私立月光館学園――。
生徒の自律と素行の良さを重んじるこの学園には、身目麗しい女子生徒がいた。
桐条美鶴は行く先々で羨望の眼差しという歓迎を受ける。
美術品でも見ているかのような芸術的なまでに息を呑む繊細なプロポーション。
女らしさを失わない真っ赤なリボンに、シミ・しわ一つ無く手入れが行き届いた黒いブーツ。
美しく、凛とした雰囲気で前を見据え、軽快な靴音を鳴らして歩く様はまさしく女帝といえるだろう。
その姿にある者は頭を垂れるようにして無意識に隷属する誓いを立てる。
またある者は心に情欲を根こそぎ駆り立てながらため息をつく。
彼女の行く手を阻む物に敵は無いかと思われた……。
ちゅ、ちゅぷ、ちゅぽん
「そう、そこ……ああ、いいよ。最高だよ美鶴」
寝静まった時間帯の夜。
そんな美鶴にも、一人の「女」に過ぎない事を自覚せざるを得ない時間がやってくる。
鮮やかな血のような色のリボンが解かれ、ブラウスの胸部分がはだけている。
生徒会の雑務諸々で少々、疲れの色が滲んでいるがそんな事は大した事ではない。
目の前の一個年下の生徒はさぞかし苦悶に満ちた表情で、自らの体の一部を美鶴に委ねる。
赤黒い血が集中してるグロテスクな物が先端にいけばいくほど、美鶴の舌に呼応している。また独特の臭いもあった。
「どうだ…? まだ痛みは治まらないか」
「ええ、ちょっと…。でも美鶴が舐めてくれるおかげで少しは楽かも」
彼の痛ましい顔色を窺いながら、奉仕を続ける。
それが美鶴にできる唯一の看病で、そして彼に対する償いでもあった。
男は性的な意味で体が我慢の限界を超えると、ペニスが爆発する。
この事実を彼から聞いた時愕然とした。
一般的に人間の男の生殖器は性欲を発散する行為に出ずとも、日常生活に支障をきたす事はないという認識があった。
ところが彼が美鶴を呼び出す際、きまって股間を抑えながら非常に痛そうにして訴え出てくる。
緊急の要件として、美鶴の手で扱いて精子を出させる。
そうすることで発作は一時的にではあるが治まると彼は言う。
場合によっては精液を吸い出すのも考慮しなければならない。
そうしなければ爆弾のように先っぽの頭からはじけて、夥しい血の量を垂らしながら朽ち果てる。
今のところ全て未発に済んではいるものの、そのおぞましい彼の姿を想像する度に体が戦慄する。
そしてこの世に幽霊というものが仮にでも存在したら、彼は美鶴の枕元に化けて出て、こう言うだろう。
「お前の美しさのせいで死んだ」と……。
美鶴の一見、知的で上品な振る舞い、ある意味で怠惰と軽率さが招いてしまった結果のようだった。
「んぐ…ん、ん、ん…んぐ…」
相変わらず予断の許されない状況に、美鶴は自分なりのマニュアルを以て対処する。
決して歯を立てて皮膚を傷つけないように、そして優しく手で愛撫するように扱く。
この時に美鶴が心得ているのが、より『セクシーに』彼にその光景を見せるという事。
彼曰く、全般的に魅力的でないと、彼の一部は爆発の準備を始める以前の問題だという。
そこだけが別の生き物のように脈を打ち、太い血管を通って発射口に気が集まっている。
興奮しきった棒を握っている体感や握り具合の感度などなど。
また誤って手元の操作が狂って爪を立てないように、美鶴は深爪くらいまで整えている。
日々の彼女のこうした細かな気配りが、指使いや舌の動きとして如実に進化しているのだ。
予断の許されない状況、とはいうものの、このままでいいのだろうかという思いがきた。
生徒会長でもあり、お嬢様。
そんな彼女が男一人の為にこのような事に熱心に打ち込む。
家の者がこの事実を知ったら、きっと嘆き悲しむ。
そして聞えよがしに陰口を言う者まで出るだろう。
だからといって自身のこの肉体を見て勃起してしまう彼も身捨てたくない。
この儀式の前に必ずこういう悩みを払拭して頭から離していた……はずだった。
「美鶴、す、好きだ! ……ッ!」
余計な事を考えるなと言わんばかりに、彼に取り憑いている魔物が美鶴の油断を突く。
彼の体が急に後ろへと反り返り、一層苦しみもがいて暴れる。
顔の表情こそ角度からして全く見えないが、恐らく快感とは無縁の生き地獄なのだろう。
彼が大きく呼吸をする度に、美鶴の口に収まっている物体が動く。
美鶴も負けじとここらが正念場だと心の中で何度も念を押す。
(私がしっかりしていなかったせいで……頼む! 助かってくれ!)
びゅっ びゅる びゅるるるる びくっ びくっ
美鶴の渾身の願いが通じたのか、白く濁ったその魔物が飛び出してきた。
不定形の白い魔物は目の前の彼女の顔やはだけている胸を汚す。
残り汁でしばらく発作が出ないよう、奉仕していた美鶴は入念に最後の一滴、及び不意打ち際の一滴まで搾り取る。
余計に洗濯物が増える事もおかまいなしに、指の腹を使って強く扱きあげる動作はさすがの彼もこたえたようだ。
白い魔物を出し切った彼の分身はみるみるうちに萎びていった。
終わった。今日も爆弾の処理作業は無事成功に成功したのだ。
白い魔物という爆弾犯は逮捕され、これからシャワーという尋問が待っている。
「不思議な気分だ。今の美鶴って、汚れているけど綺麗、って思える」
息を切らせながら無事の様子を告げる彼の姿に、美鶴にも安堵の笑みがこぼれる。
これまでに何度となく美鶴の体を汚してきた爆弾犯は、皮肉にも体の線をなぞりながら色濃く肉欲の色を照らし出す。
早くも白から透明がかっている魔物の様子を見て満足げに微笑んでいるようだ。
今日も彼の命は助かった。
そして美鶴自身も、母性にも似た彼を気遣う感情が芽生えていた。
「あ〜、美鶴先輩、それ騙されてますよ」
「な…っ! 君は彼の、心の叫びがわからないのか!」
後日、たまたま美鶴の部屋を訪れていた心が通じ合った友――岳羽ゆかりは呆れた。
美鶴の深刻な表情を大層心配していたようで、質問責めの末の反応の落差は相当な物だったようだ。
「ないない。てか彼の言う事が本当なら、世の中の男が勝手に発情して勝手に死んでますから」
「し、しかしだな。その、こういうのは取り返しがつかない事も考慮しなければ……」
「じゃあ美鶴先輩は今まで自分を見初めてきた男達全員を奉仕できるんですか? っていうか、以前私にも同じ事言ってきたし…」
ゆかり『にも』? 美鶴は絶句した。
言われてみれば色々と辻褄が合わない事がいくつか出てくる。
庶民的な意味で世情に疎い美鶴にとって、なるほどと思うと同時にがっくりときたようだ。
落ち込みは虚無感へ、虚無感は腸が煮え繰り返る怒りへとみるみるうちに変わっていく。
それ以上に無知な自分だけならまだしも、自分と親しいゆかりにも同じように貶めていた事実を知った事に憤激する。
可愛さ余って憎さ百倍、自分が騙されていた事がようやくわかった。
「なるほど。彼から直接、話を聞かなければな……」
非常に穏やかな口調とは裏腹に殺意に満ちた表情で召喚器のホルスターを体に装着する。
事情を聞き次第処刑、十分に聞かなくてもやっぱり処刑。
「私もちょっと準備してきます。乙女の心を弄ぶなんて絶対許さない」
以前なら美鶴の事を敬遠していたゆかりも決意の意思を示した。
ここで一句。
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終
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投下終了です。
なんかスレの容量が限界の502KBに近付いてるって久しぶりに見た気がする。
そして1000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。