3 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 01:48:02 ID:89x7rG3e
ボーイッシュぬるぽ
4 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 07:39:24 ID:MegOwmWt
ボーイッシュってスカートの下にブルマはいてそう
7 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 02:06:36 ID:NfXH213H
むしろ、スパッツだな・・・
乙一
ボーイッシュの無自覚なエロス
ハーフパンツ
11 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 20:58:03 ID:EBVOJzdU
キノみたいな子が好き
>>12 俺は木野みたいなのが好きなんだが微妙に違うな
GAのトモカネかわいい
奴もブラコンボーイッシュだな
>>10 それはハーフパンツ属性の俺に対する挑戦かw?
俺の通ってた小学校、俺が小六の頃に丁度ブルマからハーフパンツに変わったんだよな……。
>>18 小学校はブルマで、女子に生まれなくて良かったと思ってた。あんな恥ずいの着れるか、と。
中学校に入ったらハーフパンツで、目覚めた。
ボーイッシュは、エロ彼氏にハーフパンツのすそから手をつっこまれてさわさわされればいい。
巨乳ボーイッシュはだめなの?
>>22 ぜんぜんおk!
自分の好みだけど、自身の巨乳にコンプレックスを持っていたりするボーイッシュ娘ならさらにおk!
スポーツで激しい運動する度にユッサユサ揺れる乳
その乳を彼氏は独り占め
「くらえ、ボクの必殺技〜!!」
おっぱいビンタ!
ガッシ、ボカッ
男は死んだ
ボーイッシュ(笑)
>>23 俺の好みは、自分の胸の大きさに無頓着な巨乳ボーイッシュ。
でも腰のラインが豊かなのはダメ。
>>27 むしろ腰がキュッなら、胸や尻はボンでもキュッでも良い。
禿銅
我に返ってこのスレ読むときめぇww
本来ならpink板に来てること自体がキメェですよ
知ってるor覚えてる人いるだろうか
K-1 ダイナマイトって漫画のアプサラスって子
金髪で一人称はオレで美少年キャラかと思いきや女の子だった
読んだ当時はえぇぇ、女の子ー!?と驚愕したが
今読み返したらどうしようもなく萌えるキャラだと気付いたw
>>33 そうだ、そのセリフ!
そのセリフが思い出せないのに直後の笑顔は覚えてたんだ…w
というか知ってる人がいたことにちょっと感激
アフターストーリーの外伝か何かでは
ガーディアンじゃなく一人の女性としてタクマの隣にいるらしいから
それまでの空白を想像してnynyしてるよw タクマ本人は女の子ってこと知ってたんかなぁ…
35 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 06:13:58 ID:tWwfKVHq
俺の中のボーイッシュキャラ代表はポケスペのイエローだな。
36 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 06:14:47 ID:tWwfKVHq
もしくはワイルドハーフの相模蘭。
十数年前のコロコロは本当に罪なキャラを生み出してくれたものだぜ
テイルズウィーバーってゲームのイスピンってキャラもいい
お姫様って身分を隠してるボクっ娘で、ストーリーでは男だと思われてる
あと微妙にツンデレぽい?
>>39 ストーリーあんまり進めてないから良くわからん
短パンはいてるんだけど、座ると体育座りするから太ももがセクシーです
>>40 体育座りは、下からは無防備なのが良いよね。
短パンのレッグホールから下着が覗けるかどうかはわりと大事w
>39
相手が頭の中で男の子だと認識してる程度かもしれないし、本人が勘違いされた方が都合がいいと思ってるかもしれないし。
男装っ子という可能性も否定できない気もする。
投下します
バカップルでバカエロ
前スレ彼と彼女と彼女の続き?
「今日はしましまか、下ちょっと食い込んでんじゃないか」
「ばっか!! ドコ触ってるんだよっ! 痴漢! 変態!」
遠慮なくパンツの後ろの食い込みを引っ張られ、指が布の内側まで入り込む。
「大声出すからみんな見てんじゃねーかほら大人しくしろ」
軽く口を塞がれる。そのまま抱きしめられ男の匂いと骨太な腕に胸が高鳴る。
「寒(さとし)がボクのスカートめくるのが悪いんだっ、もう自分の教室に帰れぇー」
思い切り突き放して睨みつけても、んじゃ後でな、と口の端を歪めて手を振られるばかりだった。
寒と想いが通じ合ってから、照れくささとくすぐったい甘酸っぱさを噛みしめて
彼女になったという幸せを実感したのも束の間、元々小学生並のいたずらに手を焼いていたのに、
スカートめくりを始め性質が悪くなって、蘭はほとほと困り果てていた。
『ちょっとはマナーを考えなよ!』
『好きなんだから触りてーんだ何が悪いんだよ。恋人同士のスキンシップだろ。
他の子にする訳いかねーからなオマエだけ』
『あったりまえだよ!』
『最近エッチの時しか好きって言ってくれねーよな蘭…』
『そそそんなこと今言わないでもいいっ!』
『初めてン時オレの腕ン中で好きって言ったの感動したぜ可愛かったなあー』
『いーかげんにしろっ!!』
「姉さん、幸せそうね」
毎朝の送りでのいちゃつきぶりに、鵯(ひよ)は目を細めて自分のことのように嬉しがってくれる。
本心からとわかっているが、寒の兄に片思い中の妹の気持ちを思うと申し訳なくなり、
そう考えるのは鵯に対して失礼だとも思い直し、デリカシーのない寒にますますイライラがつのった。
ボクだってしたくない訳じゃない。寒とくっつくのは、その、嬉しいに決まってる。
だけど程度ってのものがあるよっ。
今もクラスに戻るとお熱いねー、ラブラブでいいなー、と冷やかされる状態は、
蘭にとってちくちくと刺さる針のむしろだった。
「はぁ……」
なんでボクがこんな思いをしなくちゃならないんだ。
そっと膝上丈のプリーツスカートを引いて自分の椅子に座りながら
誰にも気付かれないように周囲に神経を尖らせ、こっそりとお尻の間に触れる。
わずかな湿り気が指先に移り、膝がびくりと震えた。
……やっぱり濡れてる、…………寒のバカ!
心の中で暴言を繰り返しながら、同時に自分自身の反応を呪う。
寒の接触を嫌がる理由は裏があった。
教室の中なのに、今しがた触られた指先を思い出すだけで、ぞくりと体の奥が疼く。
昨日の夜、シャワーのお湯が乳首に当たったら声が出た。とろりとお湯以外の液体が
内腿を流れ落ちていく。日増しに感覚が鋭くなっていくのが分かる。
このままじゃボクのほうが変態になっちゃう。寒に文句言えないよ…………
かといってこんなことがバレたら、絶対絶対頭に乗るのが分かってる。
机の上に突っ伏して、蘭はうめき声をあげるのだった。
夏休みの課外は午前中で終わる。部活は7月までで休みに入り、かんかん照りのただなかを
寒と歩いて帰る様子は、お世辞にも微笑ましい恋人同士からはほど遠かった。
「あじい、クソ、死ぬ」
シャツのボタンを胸下まで開けて、ゆるめたベルトでズボンは腰までずり落ちている。
以前はさらにシャツを全開にしていたせいで、パンツも半分見えた状態だったが、
蘭が服装がだらしないと気持ちもだらけると何度も怒鳴りつけ、一応隠すようになった。
「ほら、うちに着いたらアイスあげるから、しゃきっと歩く!」
「一本じゃ足りねえ絶対二本食う〜」
「はいはい、ボクの分も食べていいから…」
角を曲がりざま、動く影が迫る、
「わ…ッツ!!」
子供!? 自転車だ!
認識した瞬間、きいぃと耳障りな音が身を竦ませ、けたたましく転ぶ衝撃音が響き渡った。
すぐに寒は倒れた自転車を起こして、蘭は自分たちを避けて転んだ子を覗きこむ。
「キミ大丈夫?ボクらがぼーっと歩いてたからだね、ゴメン」
膝をすりむいて血が滲んでいる。無言でうなづく男の子は痛さや驚きに動転しているのか、
必死に歯を食いしばるばかりだ。泣かないのはえらいぞ、と、立ち去ろうとするのを制して
鞄からばんそうこうを取り出し、傷口をテイッシュで拭いてから貼る。
キャップをかぶった頭をぽんぽんと叩いて、痛いの痛いの飛んでけーと唱えると、うつむいていた
男の子は初めて蘭と目を合わせた。恥ずかしいのか、すぐに視線を外してぶっきらぼうに言う。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「おにいちゃん?」
大人げなく蘭の片眉がひくっと吊り上った。
「スカート履いてるのが見え…「こいつ女だよほらパンツ見れ」さ・と・し〜〜〜〜!」
寒は意気揚々と蘭のスカートをめくって見せた、蘭のいつもの反応は意に介さない。
しかし肝心の小学生の反応の無さに、あれ、と覗き込んだ。
「スパッツなんか履いて蘭オマエ何してんだ」
「寒がしょっちゅうめくるから防護策だよっ」
「そんなもん脱いでしまえー」
「バカ、引っ張らないでよ」
「やっぱパンツじゃねーと引っ張ってもおもしろくねー」
「だからって一緒に脱がそうとするんじゃないっ」
そんな二人のやり取りを眺める男の子から意外な言葉がかけられた。
「ガキくさ。スカートめくりなんて、イマドキ小学生でもやんないよ」
「嘘つけそんなことあるかーー男なら見たいだろうが好きな子のパンツにオマン…」
「ばッバババババカ寒っ!!小学生に何言ってるんだよぉっ!」
蘭はとりあえず顔面に鞄を投げつけて黙らせた。かなり派手な音がしたが気にしない。
塀にもたれてのびてしまった寒を背にして、男の子に向かってあはは、と笑ってごまかした。
「この人、彼氏?」
怪訝な様子で指差して聞かれ、え、…あ、うんそうだよ、と頬が赤くなるのを感じながら答えると、
ため息をつきながらキャップをかぶり直して、醒めた目で言われる。
「欲求不満かぁ。消毒もしないでばんそうこう貼るオトコオンナじゃ仕方ないね。
パンツなんてスカートめくらなくても、駅の階段でイケてる女子高生のがいっぱい見れるし。
礼はさっき言ったから二度は言わないよ」
捨て台詞を残して、自転車ですぅーっと去る後姿に、二人は拳を振り上げて叫んだ。
「「……こンの、クソマセガキ〜〜〜〜〜ッ!!」」
「あ〜〜〜〜〜〜生き返る〜〜〜〜〜」
寒は冷房を入れた蘭の部屋で、かつ扇風機を抱き涼しさを独り占めしていた。
ボタンを外した白シャツがはためいている。まだ顔に赤みは残っているが、アイスを二本胃に収め、
目尻を思い切り垂れ下げて至福の表情で浸っている。
下はスパッツのまま厚手のTシャツに着替えた蘭は、ベッドに体育座りをしてそんな寒を眺めていた。
面倒見るのは高校まで、それ以上は自分でやれというのが、向かいに住む寒の両親の教育方針だという。
頭はそんなによくねーし、だったら好きなことやるしかねーじゃんと、専門学校に進む資金貯めに
せっせとバイトに精を出す姿は、まだ進路を見い出せない蘭に憧れと悔しさをいだかせた。
そんなうらやましい台詞ボクには言えない。精神年齢は本当ヒトケタじゃないのって思うけど、
あんな生意気でませた子より、よほど寒らしいし。
毎日バイトに行って課外も出て、暑いとは言うけどきついとは絶対言わないよね。
………やっぱり、好きだよ。
膝を抱えながら、寒と同じように頬がゆるんでいる蘭だった。
「さー涼んだしエッチしよー」
「え、せっかく涼しくなったのに、暑くなることしなくていいよ」
にやりと体勢を変えた寒に対して、蘭は自分の体を抱きながら、じりじりとベッドの端へと逃げた。
「あのガキにむかついた。オレは断固としてオマエのパンツと中身がいい」
「そ、そりゃボクだって、あんな子をちょっとでも可愛いと思ったのが悔しいけどさ、別だから。
今日はなーしーっ!」
「愛情の確認は思い立った時にやんねーとな。邪魔が入ったら困るだろ」
「っ…! ん、………んん、……っ、や、ぁあ…、んむぅ」
脇から羽交い絞めにされあっけなく唇と体の自由を奪われる。
好きだと口説かれながら交わす寒とのキスは、何度繰り返しても飽きない。
優しく口腔を舐め回されるのも、唾液を交換し合うのも、舌をつつきあうのも、大好きだった。
愛してる、愛されている、幸福感で満たされ、このままでもいいと思う心の片隅で、
確実に大きくなる肉体の欲求に抗えなくなっていく。
口付けに気をとられ、ゆるんだ腕の間から胸を触られる、しまったと思うより先に、
びくっと体が反応した。至近距離で含み笑いをする寒に、鼓動が早くなる。
「あれれー? ノーブラじゃん、やらしー」
「んぁっ、だから待ってって言ったんだよぉ、触るの、ぁ……」
洗い替えが無かったことに洗濯機に放り込んでから気が付いたのだった。不覚。
背後から抱きしめられ強く舌を吸われ逃げられない。反対に乳首は服の上からくるくると
指の腹で優しく刺激されて、まだ愛撫の入り口だというのに、蘭の眼の奥は霞んで、秘所は疼き始める。
爪でしこった胸の先をこすられ、ぁん、ああぁ…と塞がれた唇の中で激しく喘ぐ。
もう濡れた下着が張り付いている心地がする。腰の疼きを悟られたくなくて、足を必死にばたつかせた。
「うお、チンコが尻が当たって気持ちいい。やっぱ蘭じゃねーと興奮しねー」
「恥ずかしいことを言うなぁあ」
「オマエだって感じてるだろ、っておいびしょ濡れじゃねーか」
まさかお漏らしじゃねーよなあと抵抗する蘭のスパッツを易々と膝まで脱がし、ぐっしょりと濡れた
ショーツに触れる。甘い痺れが蘭の背筋を突き抜けた。
「ん、…っふぅ、っあ、ぁああん……、あぐ…ぅ、」
くっきりと浮き出ている割れ目を軽くなぞるだけでも、蘭は耐えられなくてぶるぶると全身を震わせ、
染み出す愛液はたちまち寒の指先を汚していった。
「すげ濡れ濡れ…最近のオマエ、エロいよな。何か目覚めたか」
「そんなこ……と、し、知らないよ…ぉ、っ、ひぃん! はぅっ、うぅっ……」
分かってはいるが、それを認めるわけにはいかない。じっとりと水気で重くなったショーツの股布を
ずらしてぐちゅぐちゅとかき回され、湧き上がる快感はしばしば意識を遠のかせる。
「ほぅらじゃあどんだけエロいか前見ろ〜」
「……?!」
蘭の両足を閉じたまま抱え上げる。何のことかわからなかった蘭は、正面に目をやった瞬間
Tシャツを乳首が見える所までめくられ、足を上げて秘所を晒す自分の姿を発見した。
――――鏡に愛撫される様子が丸写りになっているのだ。
「さと、しっ、離してよっ、いやダメ下ろしてっっ!!」
自分でもはっきり見たことのないあの部分が、赤く膨らんでぬらぬらと光っている。
溢れた蜜はショーツから太股の下へと伝い、シーツに染みている。
相手の指を三本も飲み込んでなおそれ以上を求めてひくつく雌の躰。
実際に目の当たりにしてしまうと、その猥雑さへの羞恥で頭のねじが飛びそうになる。
「よく見とけオマエは充分オンナだよ、いい女だ」
「やあぁ! ん、ぅうん、はぁんっ、……お、ろしてぇ…あぁっ、あぅ、ふぅんん」
囁かれる甘い言葉と仕草に翻弄され、あえなく抵抗の意志は溶かされてしまう。
寒の指の動きは直には見えないが蜜壷に深く潜っているのは一目瞭然で、埋まった先で
どうされているかは、それまでの経験で、躰のほうが嫌という程よく分からされていた。
もがいていた足の指先を切なくひきつらせ、押し寄せる快感をこらえるのに必死で、
身を完全にゆだねることに戸惑う蘭を、快楽の波は容赦なくさらっていく。
「クリ見えるか、コリコリしてるとこ。おっぱいの先っちょもビンビンしてるだろ。
も、入れるぞ、こんなエッチな蘭は我慢ならね」
「あっ、あ、…あぁ、さとしっ、ん、んっ…んー! きっ、きて……っ!」
寒の興奮する声色を首筋で感じ取り、敏感すぎる突起を同時に見せ付けられながら責められ、
勃起したものをこすりつけられる。好きだから欲しいのか、欲しいから好きなのか、分からない。
切なく疼き溶けきった中枢に、背後から熱い肉棒を一気に差し込まれ、びくんと仰けぞったまま
あまりの快楽に動けない。ぽろぽろと快楽の涙を目尻と結合部から落とし、鏡の中の淫らな自分は
目の前にひっきりなしに散る火花で、もはや蘭の目には入っていなかった。
しかしそのいやらしい姿は、受け入れた膣内の動きと寒の感触、響く水音から、
くっきりと脳内に映し出されている。薄目を開けた蘭は、涙でかすんだ先に同じ映像を認めて
恥ずかしさのあまり抜こうと腰を左右にひねったが、無論、更に深みにはまるものでしかなかった。
くねって絡みつく襞のうねりは、打ち込まれた寒の脈動をより加速させ、蘭を悶えさせた。
「あん、あぅ、ああ、ぁあっ!…あっ、あっ!ぁ、あ!」
ぎしぎしとベッドの跳ねる反動で突き上げられるたびに、自分の喉から言葉にならない喘ぎが出る。
子宮に当たり内から揺さぶられると気を失いかける。
冷房の効いた蘭の部屋で、ひとつになった二人は体も頭も限界まで沸騰していた。
好き、寒がすき、すき、セックスが好き、すき、気持ちいいのが好き……
蘭は相反する思いとせめぎあいながら、涎を垂らして叫びに近い短いよがり声をあげる。
「ほらオレとオマエが合体してんだ、はぁ、すげえな、可愛すぎるぜ、蘭……っ」
「ああ、ああぁぁっ、ああん、あぁっっ、もう見せないでぇっ、ぁあんっ!
ああああぁぁーー、さとし、さとしっーーー!!!」
真っ白い花火に思考がかき消される。息が止まり体中の穴がきゅっと締まる。蘭の全てが停止する。
唯一繋がったところからの熱い滾りが、どぷりと流し込まれ、その体を解きほぐすように
頭のてっぺんから指先まで、いくつものうねりをもって、蘭の躰を襲っていく。
柔らかく弛緩した後も、余韻でばねのように繋がったままの肉体をびくつかせた。
::::::::::
けだるい躰をぬるめのシャワーで
あんな乱れたところ、見て見られて、寒は平気なんだろうか。絶対変に思われた。
寒が好き、抱き合っている幸せを感じていたいのに、気持ちよすぎて我を失ってしまう。
自分を求めてくれる寒にもっと応えてあげたいと思うが、それでは体が目当てみたいで、
性に貪欲な自分への嫌悪感にさいなまれる。
……火照りの残る内部は、まだ潤んでいた。
じわりと胸先に手が伸びる。柔らかな先端は、つぃ、と触れただけで今しがたの熱を取り戻して
みるみると硬く膨らんだ。寒の指使いを思い出しこねるように弄る。
「んふぅ、んっんん…、っぅん、っふぅん…、はぅん……」
やや強めのシャワーに乳首を当て、痛がゆさにじんじんと痺れる先を自らの指で揉んで慰める。
いけないと思っているのに、寒としたばかりなのに、まだ欲しがってる……
内部が、奥が、もっともっととあえいで、やめられない。
蘭は育ちの良いとはいえない可愛らしい胸を突き出し、自慰に耽った。
シャワーの与える心地よい刺激と乳首への愛撫で、体中は性感帯と化し、絶えず全身の肌の上を
快感が駆けめぐる。ぞくぞくとせり上がる疼きに、水滴が恥毛から愛液を伴ってぽとぽとと
足の間に落ちて溜まる。……だめだよ、こんなことしちゃ、寒がいるのに、いるのにっ!
「はぅ、ぁ、っふ、ぅ、んん!っっつ、んっ!」
指の動きは止まらない。爪先でこすり、乳輪を掻く。ひねって潰し、つまみ上げる。
二本の間に挟んで乳房ごと揺する。より先端だけを水流が打ち、絶え間なく蜜が下から吐き出される。
「あ、ダメ、だめ、あっぁあーーーーっ!!」
再び蘭の躰は小刻みに痙攣し、その場にくずおれた。
「風呂ん中でイッて失神してるとは思わんかった、いいモン見れた〜」
……何も言えない。怒るのも赤面するのも通り越して、蘭は自分がなくなってしまえばいいと思った。
気が付けば自分の部屋のベッドに寝かされていた。ただし全裸のままで。
なかなか出てこない蘭の様子を見に来てくれたのは嬉しかったが、ということは、気を失ったまま
背負われるか抱えられるかして運ばれたということだ。全裸のままで。
その、エッチの時には全部見られている話とは、また別だ。
「何でそんなに気落ちしてんだよ。気分悪くて倒れたんじゃねーんだから安心したぜ」
「したのに、まだ一人でやって、エッチなことばかり考えて、高校生のくせにさ、おかしいよ。
他の、勉強とか……進路とか大事なことはいっぱいあるのに」
「エッチで何が悪いんだ気にしすぎだ。恋愛だって大事なもんだ」
タオルケットを体に巻き、両膝を抱える蘭に、肩を抱いて頬ずりしてくる。
しかし、今はさすがに色っぽい反応をする状態ではなかった。
「寒は気にしなさすぎ! 元はと言えば、寒が外で遠慮なしに触りまくるのがいけないんだよっ。
濡れちゃってどうしようもないんだから!」
一度ガツンと言ってやらないとと気負って、口が滑ってしまった。
ゆっくり表情を崩しながらへえええ〜と、目を細める寒に、後の祭りと遅すぎる言葉を思い浮かべる。
「そりゃ悪かった。蘭が変態ってバレたら大変だ考え直すわ」
覆いかぶさってくる長身は、外ではな、と当たり前のように囁いた。
「っもう、変態にした張本人のくせにーっ」
だからバレたくなかったんだ。調子に乗るに決まってるし、受け入れてしまうボクも……
――――――――
メールの着信音が鳴る。蘭のではない。
ちっくしょーいいところなのに、と寒が自分の携帯を覗きこみ、兄貴だ、と意外な顔で画面を開いた。
蘭も身を固くしてそばに寄る。
寒の兄は今年卒業したのに、家にもろくに帰らずどこで何をしているのか、誰も知らない。
妹の鵯のためにもあれこれ聞き出そうとするが、蘭の腕ではなかなかはかどらなかった。
「野垂れ死にはしてないみたいだな。……海の家で住み込みのバイトかよおねーちゃん撮りまくりか。
今度の週末に遊びに来ないかってさ」
「……他には?……みんな、元気か、とか何か……」
「鵯も連れて来いってさ、そんだけだけど気にしてるってことだろ」
ふんふんと鼻歌交じりで携帯をいじる寒ほど楽天的に考えられないが、鵯には朗報に違いない。
蘭はうなずきながら何気なく寒の手元を見る。
画面には裸で横たわる女の子。胸に手を当てたまま顔や体に白いものが飛び散り……
これはこれはもしかして……覗いた蘭の顔面が青くなる。
「ああ、これさっきのオマエ。ついムラムラしてぶっかけちまった。エロいだろ〜、
風呂場だからちゃんと洗ってやったぜ。携帯取りにフルチンで玄関通った時はちょっと緊張した」
からからと悪びれず笑い飛ばす寒を前に、羞恥より怒りで全身の血が沸き立った。
「ばっばばばババカァああぁ!!!! 変態!スケベ男! 絶対に消去!!消せーーーっ!」
「永久保存だもう家に送ったし誰にも見せねーよ」
「そんなの見せたら殺す!」
ベッドの上で取り合いになるが、その様子は恋人同士がもつれあっている風にしか見えない。
立秋前の空はまだ暑さの入り口で、長い夏の予感をさせた。
以上です
遅れた夏休みで失礼しました
抜いたぜ…
…ちょっと男の方がうざいなぁ…蘭は凄い可愛いんだが!w
……ちゃんと小さい頃にスカートめくりをしないと、大人になって歪んだ性癖になるぞえ
>>54 俺の事かー!
確かに当時冷めてた分、そのくらいの歳の女の子が気になって仕方ない。
56 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 22:49:04 ID:OprHEjLP
男DQNすぎて萎えちゃった★
前スレで読んで、続き見たかったから凄く嬉しい!
GJ!
ほ
ら
が
うぃっしゅ
法螺貝ッシュ
63 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 02:48:56 ID:/iI6PdMO
全てのボーイッシュは潜在的に甘えんぼうな願望を秘めているか否か。
>>63 両方のSSを書いて、どっちが人気か調べればいい。
期待ほし
君が知らなかっただけで、僕は昔から乙女なんだよ?
ってのはあり?
>>66 見た目とかが男っぽく見えるだけで、中身は乙女って事?
あり
別にサッカーとかするわけでもなく、
体育が得意というわけでもなく、同性に
ちょっとだけ人気はあるけど、休み時間は
どちらかというと一人で教室で編み物とかしてる
事の方が多くて、でも背は高くて細身だから
長髪とか女の子らしい格好とかが物理的に似合わなくて
仕方がなく普段着は男っぽい格好をしてるけど、
部屋に戻ると沢山のぬいぐるみ(半分手製)が
出迎えて、抱き締めてないとよく眠れなかったりする、
そんなボーイッシュは最高じゃないか。
でも、よく考えたらその場合は口調とかは
男っぽくならないような気がするな。
無口な感じになるか。
>>69 つまり……ぶっきらぼう無口!
ちょっとあっち行ってくる
ロリボーイッシュな従妹を後ろからハグ。
「何すんだ!」とか「離せ!」とかじたばたするも、しばらくそのままでいるとそのうち力抜いてもたれ掛かってくる。
至福。
みたいなシチュエーションって良いよね。
>>72 いいね。ツンデレロリっ子ボーイッシュは可愛い。
保守ネタ
「で、痛かったのか?」
2学期が始まり、衣替えの季節になったとある昼休み、
獅子倉 葱(ししくら そう)この夏に初体験をした親友に尋ねた。
「ん〜……そ、そんなには痛くなかったよ。」
「海にも行ったんだろ?どんなシチュでしたんだ?この、この♪」
「あ…あーと…先輩に…水着で日焼けした所と、してない部分の境目を舐められたりした。
そ、そういうのが好きなんだって…あと…水着でとか…浴衣でとか…」
ポッと頬を赤らめる親友に葱はやや引いた。
「あれ…オレ、三隅先輩ってもっと知的なイメージ持ってたんだけど…」
「葱は知らないと思うけど…割と…その…」
「………変態?」
「………うん」
「ってか、よかったな、先輩と結ばれて。三隅先輩のどんな感じだった?
やっぱすごいの?出る時どんな感じ?飲んだりしたのか?味は?」
「……今、ヨーグルト飲んでるだけど…話題を変えてくれ」
「んだよ、つまんねぇーな…いいよ、先輩に聞いてくるから」
席を立った葱に親友はあわてて言った。
「や、やめろ。それだけは!わかった、わかったよ。もう…」
「へっへーさっすが、持つべき者は親友ですねぇ〜伊坂 結衣様ァ♪」
「つか、葱だっているじゃんか相思相愛の伊狩(いかり)君が」
「ああ、健守(たけもり)の事?うん、好きだよ。日曜とか一緒に遊んでるし、メシとか
作ってやってるよ。あいつ、寮に住んでるし。」
「そこまでやってて…この夏、何やってたんだよ!?」
「サッカーしてた。あ、あとサッカー観戦に行ったか、二人で。」
「えええっ!?その後は何かしたのか、したんだろ?」
「ああ、オレん家泊まって、昼頃、帰った。」
「は?」
「いや、だから帰ったんだって。メシ食って、風呂入って、寝て、帰ったの。」
「葱――――――お前、バカだろ。」
76 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 15:20:49 ID:B8sHqD/5
保守
口調がちょっと判り難い
自分が女だって認識してない奴に限って体型が女らしいってかその辺の女よりスタイルがいい
そんな奴に自分が女だって分からせてやるには…ヤる?
揉む
82 :
藤:2009/10/13(火) 00:07:44 ID:1wIUZxna
オチもエロもない話だけど、よかったら暇つぶし程度に読んでくれ。
「だからさ、ボクは言ってやったわけよ。
『ボクは加藤由紀といいます。○○学院生物部の副部長です。
……聞きかじった程度で人の発表にチャチャ入れてくるような人はあなたが初めてです。
大体小笠原にはイノシシはいませんし、あなたが先ほどから連呼しているヤギも既に駆除し終わりました。しかも10年前に。脳みそ寝てますか?
それと、生態系破壊のことについて熱心なようですが、これには東京大学小石川植物園の○○先生に依頼してあります。
はっきり申し上げて、あなたはこの人に刃向かう度胸があるんですかね』ってさ」
実に誇らしげに、あまり片付いていないごちゃごちゃとした部屋の真ん中にいる短髪の少女は話し続ける。
どうやら先日あった発表のことについて話しているようだが、途中に不埒な乱入者がいたらしく、それを如何にして叩きのめしたかを語っているようだ。
肝心の発表のほうの話題は一切出ず、そちらばかりにスポットを当てて話している。余程憎らしいのだろう。
「ふーん、んでその人はどうなったわけ?」
ベッドに寝転がる少年は、視線すら向けずに少女に言葉を投げ返す。
その視線は月刊GUNに釘付けで、マルシンの新発売の組み立て式ガスガンのページをじっくり読んでいた。
「それが懲りないヤツでさー、高校生が絶滅危惧種の保護をやったら確実に失敗するだの、ガキにウイルス検定が出来るわけない、とかさー。
ずーっと長い間言い続けてるわけよ。
さっきこっちが言ったことはまるで聞く耳持ってない感じでさ。こりゃもう駄目だと思って」
「なに、それで発表終わっちゃったの?」
「まっさかー。ボクがその程度で引くとでも?
長い付き合いなんだからボクがこの後どうしたくらい分かるでしょ、宗耶殿」
83 :
藤:2009/10/13(火) 00:11:02 ID:1wIUZxna
ドゴム、と床にめり込むような勢いで少女は床を殴りつける。
先ほどまでは細く白い腕だったそこには、しなやかで引き締められた筋肉が青筋を立てていた。
「壇上で思いっきり飛び膝蹴りしてやったよ! ざまぁみろ、バーカ!! かっかっか」
「お前の飛び膝蹴り食らって、そのおっさん大丈夫だったのか?」
思わず少年は振り返り、高らかに笑う少女を見た。その瞳は咎めるように細められており、元々怖い顔つきが余計に鋭さを帯びる。
だが少女はそれを賛美と受け取ったらしく、親指を立て、こう言い放った。
「入院一週間!」
「やりすぎだ馬鹿やろう」
今度は少年が親指を下に向けて少女に見せ付ける。
「つーかあれだ、入院費とかどうなったんだ? たんまり取られたんじゃないのか?」
「部費から出すことになりました。榊さん大変そー。なむなむ」
まったく他人事のように手を合わせる。ちなみに会計の榊はその時今年度の部費のやりくりに泣いていたと言う。
「部費いくら跳ね上がった? 来月から幾らだ?」
「残念ながら跳ね上がりませーん。学校の規定で500円以上は部費取れないんだって。素晴らしい学校規定だ!」
わーい、と両手を上に上げて喜ぶ。少年はそれを冷めた目で見つめながらため息をついた。
84 :
藤:2009/10/13(火) 00:14:12 ID:1wIUZxna
「じゃあ安心だな、なんて言える訳ねーだろ。学校の評判がた落ちじゃねーか。せっかくなんとか大臣奨励賞貰ったってのによ。
それのお披露目みたいな感じだったんだろ? 顧問が謝るのは全然おっけーむしろもっと謝れ、だけど」
「文部科学大臣奨励賞だよ! 大丈夫だよ、あんなのこれから毎回取れるから。
ていうかこんだけ有名なトコだよ? 評判は落ちないと思うけどなぁ。むしろ『刃向かうと飛び膝蹴りされる部活』なんつって余計に有名になってたりして。
っていうか顧問はホントにどうでもいいや。腹搔っ捌いて謝罪して死ねばいいんだよね、うん」
「俺が大学上がって『伝説の部活のOBですか!?』とか言われたら最悪だな」
「そう? むしろ最高じゃない? あの事件の張本人は俺の嫁だ! とか言ってさ」
「阿呆が。誰が嫁だ誰が」
「え? もちろんボk「寝言は寝て言え」
容赦ない一言で綺麗さっぱり切り落とす。それから少年はベッドから降り、箪笥の奥を開け、中からモデルガンを取り出した。
M14ウッドストックモデルだ。細かいパーツ(主にトリガーや)は研磨されてから再塗装されているようで、吸い込まれそうなガンブルー色を煌々と放っている。
フロントサイトには蛍光色で点が打たれており、リアサイトにも同様の工夫が見られる。
「また銃磨くのー? ガキー」
不満そうに少女が声を上げる。
「いいだろ別に。趣味なんだから」
ぼろぼろの黒い布にピカールを染み込ませながら、ぶっきらぼうに少年は答えた。
褒められる趣味ではないことを十分に理解していながらも、それを捨てきれないのが恥ずかしいのだろう。
85 :
藤:2009/10/13(火) 00:17:11 ID:1wIUZxna
それから数分会話は無く、少女は少年が今までいたベッドのうえにゴロリと寝転んだ。
枕を叩いたり、ベッド脇の漫画をぺらぺらと捲ったりしているが、どうにも落ち着かないらしく、辺りをごそごそといじっている。
どうにもこれ! といった決め手の行動が見つからないらしい。読みたい漫画も無く、いじりたい物も無く、といった感じだろう。
「うーりゃ!」
一通りぱたぱたと動き回った少女は、今度は少年に後ろから抱きついた。
「重い」
少年はめんどくさそうに呟く。
「あのさ、昔のこと覚えてる?」
「あん?」
「昔はさ、宗耶の背中にいっつもこうやってもたれてたよね」
ぐでー、と少女は体重を少年に預け、その細い体を余すことなくもたれかけさせる。腕を首に回し、頭を背中に擦り付ける。
「そのおかげで俺は肩が凝ってしょうがなかった」
少年はそう言いながらも、無理にどかそうとはしない
「じゃあ、肩揉んであげるから、これからもこうしていい?」
少しだけ、少女の少年を抱きしめる力が強くなった。
「そうだなぁ……。腰もマッサージしてくれるんならいいよ」
「けち」
文句を言いながらも、少女は嬉しそうに少年の背中に顔を埋めた。
86 :
藤:2009/10/13(火) 00:19:31 ID:1wIUZxna
ぶっちゃけ冒頭の方の科学だとか発表だとかのとこには突っ込まないでくれ。
つっても調べりゃすぐ出てk(ry
またエロなくてごめんな。めんどくさいんだエロシーン。
>>86 面倒くさがってたら向上しないぞ。
何が言いたいかというと、エロ書いて下さい。
非エロなのを書いてる中で、それにエロを挿入しようと
すると面倒くさくなる。最初からエロオンリーな話を
書いてみると、エロシーンが面倒くさくない。ふしぎ!
89 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 11:08:30 ID:YKZbQNtB
ビッチなボーイッシュって需要あるか?
「僕を使っていいんだよ
上でも下でも後ろでも」
「いいから服をきろ〜〜!!」
とか
「君がいない間、他で遊んできたから
吸出してくれないと、妊娠しちゃうよ」
グリグリ
「や〜め〜ろ〜」
とか、小悪魔系ボーイッシュ
このスレ、純愛好きが多いから、素直にビッチスレのほうがいいか?
胃にくるようなビッチボーイッシュは大好物です
ただスレタイに喧嘩売ってるような気もしないでもない
実はただの耳年増だったりすると俺が喜ぶ
誰得
俺得
ボーイッシュが女の武器を活用するのはボーイッシュに反するような気が
96 :
藤:2009/10/14(水) 18:56:06 ID:sIA0PrrW
>>96 期待
あと、小笠原の山羊は残念ながらまだ駆除しきっていないんだ。
あと二年で絶滅させられる予定だけどね。
99 :
藤:2009/10/15(木) 19:05:49 ID:MiO3XtYq
>>98 あれ、そうだっけ。
あ、すまん。昔見た資料が父島限定の話だったの忘れてた。
んで、父島のヤギが云々〜とか言われたんだ。
10〜20年くらい前に父島のを片付け終わってたから、既に母島も終わってるのかと思ってた。
大変申し訳ありません。
100 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 23:30:41 ID:4r9a9Dpq
>>99 知り合いが国の委託で専従してるけど、母島だか弟島があと二頭だか三頭らしい
で、父島は駆除し損なった奴からコロニーが再形成されちまって、来年からもう一度完全絶滅させるそうな。
ライフルで一頭一頭確実に駆除しなけりゃならないんで大変らしい。
「俺がこの一発外したら農業被害で百万近い損失だよな・・・て緊張するよ」て言ってた。
続き期待しとる
しかし、何故月刊Gunにマル神www
俺も愛読書だけどさwww
しかし、揺れる船から崖っぷちの羊に一発で当てなきゃならん。外したら百万近い損失てのは酷だろうなぁ・・・
俺にゃ50m先横っ走りすり鹿も無理www
102 :
藤:2009/10/16(金) 20:48:42 ID:yZzJvD4K
>>100 うへぇマジか。毎年絶壁登ってて見たこと無かったし、
学者の資料にそう書いてあったからてっきり絶滅したのかと……。
てか今は銃殺なんだな。
昔は銃でやってたんだけど、薬物に切り替えて絶滅させたって読んだ。
金が掛かるのにどうして薬物に切り替えたかは忘れた。
ヤギに対する配慮だとか読んだ記憶があるが……。
>>外したら百万近い損失
たかがヤギって思う人もいると思うが、
実際ヤギの被害って酷いんですよ。
この間、姉島ってとこに行ったんですけどね、
はっきり言って草と数本の木(それも小さいの)しか生えてません。
あんなんじゃランなんかあっという間だよなぁ、としみじみ思います。
・・・だが、そのヤギがボーイッシュなヤギだとしたらっ!?
ごめん、俺憑かれてるんだ。うん。
ボーイッシュな八木
八木メイちゃん、か・・・
107 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 10:17:55 ID:WUAT8lF9
執事×ボーイッシュなメリーお嬢様
こうですね。
メイは某財閥のお嬢様。
でも15歳なのにぜんぜん女の子らしい振る舞いをしなくて、
八木家執事は困り顔。これじゃあお嫁にもいけない。
執事はメイを立派なレディにするため奮闘する。
でもメイがおてんばな振る舞いをしているのには理由があって……
ここまで考えたからあとはよろしく
あらしのよるに?
>>111 一緒に雨宿りした男が、実は女の子なんですね。
真っ暗で、嵐で声が判りづらくて、口調が男っぽければ有り得るな。
113 :
藤:2009/10/17(土) 19:44:15 ID:m2+J9qxC
雷で気絶した親友を秘密基地に運ぶ
濡れたままでは風邪をひく
服を脱がすと
「ない」
思わず、見入ってしまうと親友復活
土下座で謝るが、スレンダーな全裸を晒す
「見ていいよ
その代わり、僕にも見せて」
いじりあい
「僕、これ欲しかったんだ」
「やるよ」
雨上がり、歩きずらそうな元親友
夏の陽射しのせいか、その笑顔が眩しく見えた
……なんてのはどや
>>114 よし続けろ
続けてくださいお願いします。
117 :
夏の嵐:2009/10/18(日) 16:48:40 ID:EWuwkRWZ
途中までだが、書いてみた
オレっ娘
オチは変えるかも
***********************************************
ハッハッハッ……
少年は駆け続けた
殴り付けるような雨の中、稲光とほぼ同時に聴こえる落雷の轟音が響く
歳にしては大柄だが、体力に自信のない都会っ子
それでも、必死に……
何故なら、背中に大事な親友を背負っているから
「ヒュ〜〜、やっと着いた」
二人で作り上げた秘密基地
ここなら雨風凌げる
疲労に膝から崩れるも、背負ったモノを落としはしない
小柄な体を抱えなおし、薄い胸に耳を当てる
トクトク……
大丈夫、気を失ってるだけだ
「はぁ〜〜……」
安堵の溜め息
『とにかく、寝かさないと』
何処からか持ち込んでいた古畳の上に、親友を横たえた
何時も圧倒されてる元気なヤツが、こうして見ると、ひどく小さい
「まさか、本当に駄目だったとはなぁ」
夏休み
僕は久しぶりに、祖母の田舎に遊びに来た
そこで出会った一人の子
「オレ、アキラ!」
「僕は優一」
「ユウでいいな!」
真っ黒に焼けた、開けっ広げな笑顔
ウマがあって、直ぐに仲良くなった
アキラは、いろんな山の遊びを教えてくれた
中でも熱中したのは、この秘密基地だ
使われなくなった炭焼き小屋
梁と屋根だけ残っていた所を、二人で直し、いろんなモノを持ち込んだ
ライトや食料、毛布に寝袋……
僕の宝物の天体望遠鏡
アキラの宝物のオオクワガタ
エッチな本を持ち込んだときは、ものすごく怒っていたが……
とにかく、今ほどこの基地を作って良かったと思ったことはない
いや、逆か?
この基地を守る為に、こんなことになったんだから……
118 :
夏の嵐:2009/10/18(日) 16:55:00 ID:EWuwkRWZ
「風が出てきたな
基地大丈夫かな」
「僕、様子見てくる」
「止めろよ、ユウ
雷雲出てるぞ」
「じゃあ、なおさら行かなきゃ」
「危ないって」
「怖いの、アキラ」
「オレが怖いだと!」
……と、いう成り行きで出てきたが、基地に辿り着く前に嵐に遭遇
凄まじい落雷に、アキラは気絶してしまった
僕はアキラを背負って、基地に駆け込んだ
カチッ
ライトを着ける
嵐のため、昼なのに薄暗い
明かりの下のアキラを見る
少し顔色が悪いようだが、穏やかに息もしていた
「大丈夫みたいだ」
それにしても意外だ
元気の塊みたいなアキラが、雷が苦手だったとは
ブルッ
不意にアキラが、身震いした
そういえば、少し寒い
嵐で気温が下がっている上、びしょ濡れだ
僕は、シャツを脱ぎ搾る
ビチャビチャ……
雨水が滴り落ちた
『とりあえず、これをタオル代わりに……』
急いでアキラのTシャツも脱がせた
「ウワッ」
見事なまでの、ツートーンカラー
肩まで真っ黒なのに、ランニングのようなラインで、真っ白な地肌に変わる
「泳いでないのか?」
僕だって、少しは焼けてるのに……
なんだか、妙になまめかしい
元気小僧のイメージと、違和感が激しかった
でも、こうしてみると……
「小さいよな」
いつもパワフルに、僕を引っ張り回すけど、よくみるとかなり小さく、細く、繊細だ
まつ毛も長く、とても整った顔立ちをしている
濡れた髪が額に張り付いているのも、なんだか……
首筋も細く、肩までも薄く華奢だ
そして、白い胸板
ピンクの小さな乳首が、やけに目立つ
うっすらと、膨らんているような気さえしてきた
少しの間、見とれてしまう
119 :
夏の嵐:2009/10/18(日) 16:56:57 ID:EWuwkRWZ
「何やってんだ」
ふと、我に返った
ごまかすように、ワシワシとアキラの髪を拭い、顔を拭く
細い体を引き起こし、薄い背中を拭く
細く真っ黒な腕を拭い、後は……
後もナニもない
男の胸だ
少しも、柔らかくなんかない
いい匂いなんてしない
ごしごしと乱暴に拭いた
サッサと終わらし次は、
「ズボンか……」
この後、寝袋に放り込むつもりだが、濡れたままでは意味がない
かといって、フリチンにするのは……
少し悩むが、
「いいや。男同士だ」
さっき妙な気分になった反動もあり、勢いよく脱がしてしまう
「あれ?」
フリチンには出来なかった
なかったのだ
続
これじゃ、ボーイッシュというよりショタ×ロリかね
まだ、エロ書いてないが、作者のフェチから、お尻と尿は入る気がします
ちょ!キモのシーンで「続」とは…ぐぬぅ気を持たせおって!GJ!
戦争とマックスコーヒーが交ざったのが投下されてたのってここだっけ?
前スレだね。
123 :
藤:2009/10/20(火) 12:21:45 ID:29MzQPOP
125 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 16:04:46 ID:+3KBBHve
転んで涙目で我慢してるボーイッシュを治療
ぬるぽ
>>125 「兄ちゃん、ありがとっ」って笑顔でお礼言われたら間違いなく落ちる。
お礼として今度は、真っ赤にはれた俺の股間を舐めて癒してほしい。
「唾つけときゃ治る、って言うだろ?」
「うん、わかった!」
ガブッ
きゅん!ってなった……
これが萌えってやつか……
ちげぇwww
そうかも知れない
ボーイッシュな女の子が、上目遣いでチンコ頬張ってる姿はかなりクる。
得意げな目つきで見下ろしてくる騎乗位つるぺたボーイッシュだろjk
135 :
こう?:2009/11/06(金) 00:45:23 ID:9/BbH4AA
>>133-134 こう?
「や〜め〜れ〜」
俺は、もはや制止にならない、単なるうめき声をあげつづけた
そんな惨めな姿を、俺の股間から、チラチラと上目遣いで確認するヤツ
憎ったらしくも、可愛らしい
チュポッ
ギンギンに猛り狂った逸物を、やっと口から引き抜く
「へへ〜ん
僕なんかじゃ、立たないんじゃなかったの」
小鼻を脹らませ、得意げに宣う
チクショウ
別にテメエが上手いわけじゃねえぞ
歯は当たるし、単調にくわえてるだけじゃねえか
お前だから……
「いいからほどけ〜〜!!」
寝てる隙に、ベッドに縛り付け、チンポをくわえる
これが、女の子のやることか?
……って、話を聞けぇ
なぜ、パンツを脱ぐ!?
「もう、待たないから
ヘタレな兄ちゃんなんか、僕が犯してやる」
「待て、落ちつけ!
お前にゃ、まだ早い」
必死に止めるが、馬耳東風
「へへ〜ん、覚悟しろ」
細っこい腿を開き、俺を跨いで見下ろす
薄いヘアの下、足を開いてもピッチリ閉じたままのアソコ
未だ、ギンギンの愚息に手を添え、ゆっくりと腰を落としていく
「えいっ!」
ズクッ!!
後半消してもた……orz
寝ます
(゜U。)?
後半あっただと…
>>125 「う〜・・・・キズ跡残ったら嫌だな・・・・・」
「その時は俺がもらってやるさ」
その後ますますお転婆になるボーイッシュ・・・・・
>>140 そんなある日、そう言ってくれた大好きな隣の兄ちゃんが友達と歩いてる所に偶然遭遇するボーイッシュ。
脅かしてやろうとコッソリ後をつけていると。
「やっぱ女の子は清純派だよなあ」「こう三ツ指ついて『おかえりなさい、あなた』みたいなさー」「あはは、良いなそれ」
ショックを受けるボーイッシュ。「このままじゃお嫁に貰ってくれないかもしれない」と不安になり、これからは大人しい女の子になろうと決意する。
が、生来の性格を変えるのは中々難しく、三日程でストレスフルに。兄ちゃんはいつもと違うボーイッシュを問い詰めてみる。
「だって兄ちゃんはボクみたいなコよりも、もっと大人しいコの方が好きなんでしょ!?
だからボク、兄ちゃんに好きになって貰おうと思って……。
ボクのこと好きじゃないなら、なんであんなこと言ったの!?
兄ちゃんがボクを貰ってくれるなんて言わなければ、こんな、こんな……うう」
泣きじゃくるボーイッシュの頭を、苦笑いで撫でる兄ちゃん。
「バカだなあ、お前。
そりゃ俺も男だからな、何でも言うこと聞いてくれる素直な女を好きにしたいって思うことだってあるよ。
けどさ、いくら俺でも嫌いな女の子に『貰ってやる』なんて言わねーよ。
お前のことはそれこそ生まれた時から知ってるし、なによりお前がそんな風に育ったのは、俺が小さい頃から散々連れ回したからだしな。
要するに、お前は俺が育てた。俺が育てたもんを俺が貰って何が悪い。
文句あるか?」
「……………………ううん、ないっ!」
あー、犯してぇ
「な、何するつもりだよっ!?」
おっと、俺が漏らした何気ない一言を、沢野に聞きとがめられてしまったらしい。
「犯したいって……僕の事、そんな目で見てたのかっ!?」
なんでお前犯さなきゃいけないんだよ。沢野、お前男だろ? 俺に
そんな趣味ねーのは知ってんだろうが。
「あ……そ、そりゃそうだね。何言ってんだろ僕ってば。あはは」
……まさか、実はこいつが女だった、なんてそんなありがちな話が
あるわけないだろうが……だが……。
「な、なんだよ……」
胸。ぺたん。
腰から尻。すとん。
……いやー、仮に、もしも、万が一沢野が女だったとしても、全然
ストライクゾーンじゃねえや。うん、パスパス。
「……ふんっ」
痛っ!? 何すんだよ!?
「何か僕の事、馬鹿にしてたような気がしたから」
気がしたで殴るなよ! だいたい馬鹿した事なんか考えてねえっつの!
「じゃあ何考えてたんだよ」
いや……そりゃあ……えっと……お前が、もしも仮に万が一女だった
としても、もっとボンキュッボンじゃねえと、襲おうなんて気にもならない、
って考えてたんだよ。ほら、お前男なんだから別に馬鹿にはしてうわらばっ!?
「十分してるよっ!?」
いってぇー……なんで殴るんだよ……。
「………………」
……なんで黙るんだよ。
「ぼ、僕は……スラッとした、スレンダーな女性って、好きだけどな」
そうか。そりゃ良かったな。
「君は……やっぱり、胸とか大きくて、お尻とかも丸くて……そっちの
方がいいの?」
あ? そりゃそうだろ。やっぱりこうバイーンがいいよ、バイーンが。
「……僕だって……取ったら凄いのに……」
ん? 何か言ったか?
「何も!」
……変な奴だなぁ。何怒ってんだ?
「怒ってない!」
……怒ってるじゃん。
「うるさい! 僕先に帰るからね!」
……あ、行っちまったよ。
なんなんだ、一体。
ここはボーイッシュなんであってボーイは対象外なんだぜ?
想定外のレスがw
個人的嗜好としては断然アリだがスレとしてはどうなんだろう。
あー、犯してぇ。
「……あーあ、嫌になっちゃうな、もう」
僕は、あいつと別れた後、何をするでもなく一人で街を歩いていた。
もう秋も深まったというのに、照りつける日差しはきつく、夏とまでは
いかないまでも、冬が間近に迫っている事など全く感じさせない暖かさ
を生じさせていた。もう一ヶ月もすれば、クリスマスやお正月だなんて、
とてもじゃないが信じられない。
……クリスマスやお正月、か。
「僕だって、サラシ取ったらそれなりに凄いんだぞ? ……って言えたらいいのに」
クリスマスやお正月、並んで歩く僕とあいつの姿。だけどそれは呟きと同じ
ようにはかなく消える、叶わない夢。
僕が……僕が、男である限り。
「はぁ……」
……まったく、僕は何をやってるんだろう。こうして男として暮らしてるのに、
心の中まではどうしても男にはなりきれず、あんなデリカシーの無いスケベ
な奴を、まさか、女として好きになっちゃうなんて……。
男の子を好きになるってのは、まあ仕方ないよ。男の振りをしてても、
僕は実際には女だ。好きになるのが男の子なのは、むしろ自然だとも
言える。でも……。
「なんで……あいつなのかな……」
北沢和明。僕が好きになってしまった男の子は、僕のルームメイトで、
エッチで、いつも欲求不満で、口を開けば下ネタが出てきて、女子からは
ひんしゅくをかってばかりの、どうしようもない奴だ。
でも、そんな奴を……僕は好きになってしまった。
恋愛は理屈じゃないとは言っても、なんでまたそんな奴を好きになって
しまったのか、自分でも理由がよくわからない。
さっきも、あんな明け透けで下品な事を平然と……まあ、僕が男だと
思ってるから、というのはあるんだろうし、僕の事を気安く思ってくれて
いるという証拠でもあるんだろうけど……でも……それでもなぁ……。
「うぅ……」
……なんだか、情けなくて涙が出てきた。
自分で自分の抱いている気持ちの、その所以がわからないという、
そういう情けなさに。ほんとうにもう、どうして自分の気持ちなのに、自分
でわけわかんないんだろ……。
「あ」
そんな僕の涙に合わせるかのように、空から落ちてくるものがあった。
雨だ。
「……」
振り出した雨に構う事なく、僕は歩き続ける事にした。
目端の光る物も、この雨の中なら目立たないだろうから。
続き!続き!
男装スレで待ってる。
行くな。このスレでお願いします。
ボーイッシュと一緒にお風呂
スマン
チンタラやってたら、一月以上たっちまった
オマケに終わらん
ほぼロリショタだが、よろしければどうぞ
###############################################
「えっと……」
事態が理解出来ない
チンチンがない
代わりにあるのは、一本のすじ
いや、わかる
わかっている
チンチンが無いなら、そこにあるのは、マンコだ
見たこと無いわけじゃない
それこそ、ネットでいくらでも拾える
問題は、何故コイツの股間に、このような事態が発生しているのかと言うことだ
男の股に付いているのはチンチンであって、決してマンコではない
マンコが付いており、チンチンがないと言うことは、アキラは……
「女の子!?」
そんな、まさか!?
アキラが女だなんて
いつから女に化けた
初めて会った時は……
あれ?
そういや、性別聞いたっけ?
いやいや
普通聞かないでしょ
見た目で判断出来なきゃ、失礼にあたる
俺って言ってたし、アキラって名乗ってたし
少しも疑ったりしなかった
でも……
「ウ、ウ〜ン」
「ワアッ!」
突然のうめき声に、慌てて跳びずさる
コロン……
寝返りをうった
スースー……
寝てる?
そういえば、昨日は天体観測に付き合ってくれたっけ
ホッ
とりあえず、目を覚ましそうにないことに安堵するが……
「ベッ、ベツに起きたっていいじゃないか」
そうだ
起きたほうがいいのだ
僕に、なんら疚しいことはない
アキラが女の子なんて、考えてもみなかった
服を脱がしたのは、ビショ濡れになってたからだ
体を拭いた時も別に……
『触っちゃったんだ』
思わず自分の手を見つめる
「なっ、なにいってんだ」
まだ子供だ
男と変わりないさ
全然……
視線をアキラに向けた
寝返りによって、横を向いて背を丸めている
股間が隠れた細っこい身体は、確かに男の子と変わらない
けれど……
目に入った白いお尻に、僕は釘付けになった
手足や顔とは対照的に、背中から真っ白な肌が続く
薄い肉付きの、尖ったちっちゃなお尻
雨の雫に、しっとり濡れていた
「拭かなきゃ……」
言い訳とわかっている
だけど、口にすることで免罪符を得たかのように、フラフラとアキラとの距離を詰めた
シャツを拾い、白い肌に手を伸ばす
フニャ
柔らかな肌触りが、布越しでも感じられた
ハッハッ……
知らず息が荒くなる
むやみに、お尻の上を動き回る手が、自分の物ではないような感覚
お尻のホッペを引き付けて、奥の蕾を晒した
「!?」
キュッとしまったお尻の穴
それこそ、男と変わらないところ
だけど、それが女の子のものというだけで、まるで別のものだ
真っ黒に日焼けした手足が、小屋の薄暗がりに溶け、浮かび上がるように見えるお尻
その奥に、奥ゆかしく隠れた、小さな穴
今まで気にしたこともなかったが、アキラのソレはとても綺麗に感じた
少なくとも、ネットでみたエロ画像のマンコとは比べものにならない
初めてソレを見たときは衝撃だった
ゴワゴワの陰毛に包まれたソレは、ビロビロと肉ヒダを、グロテスクにはみ出させていた
正直、今でも魅力を感じない
それに比べ、キュッと締まったアキラのお尻の穴は、ウンチが出るところとは思えないほど愛らしい
いつの間にか、夢中になって凝視していた
「あれ?」
お尻の穴の下の方
ふっくらとしたところに、切れ目が……
『これ、ひょっとして』
知っているはずのものと、あまりに違う形状に、直ぐにはわからなかった
「これ、マンコなのか?」
下半分位だが、確かに割れ目が見える
そう言えば、さっきはチラリとしか見なかったが、アキラのマンコは、とてもキレイだったような……
少なくとも、モジャモジャビロビロじゃなかった
ゴクッ
どうしてか、凄く見たくなってきた
このままじゃムリだ
アキラの膝を持ち、股を広げさせる
コロン
弾みで、横向きから仰向けに
膝を立て、いわゆるM字開脚に股を開いた状態
服を脱がしたから、オッパイもマンコもすべて丸見え
そう、胸じゃなくて、オッパイなんだ
さっきよりも、心なしか膨らんで見える
でも、今はオッパイよりマンコ
ちっとも毛が生えていないマンコは、僕が見たことのある、どんなマンコよりキレイだった
艶やかな肌に、シンプルな一本のスジ
それだけのモノに、心を奪われた
ゴクッ
緊張の余りカラカラのノドに、ツバを飲み込み、スジの両脇に指をかける
慎重に開くと、ピンクの粘膜
その奥、小指の先ほどの小さな穴が……
かぶり付くように見ていると、うっすらにじみ出るような液体
思わず舌を伸ばす
「ダメ〜〜〜〜〜〜!」
悲鳴と同時に、頭を両側から挟みつけられた
制止された訳だが、むしろマンコに顔を押し付けられている
視覚、触覚、嗅覚、味覚
すべてに入る情報が、興奮に火をつけた
ブバッ
鉄錆のような臭いを感じながら、意識を闇に落としていった
続く
ちょwwこれからなとこでwwwwwGJ
ほんとにいいところで寸止めですなw
GJ!
僕っ娘もいいがオレっ娘ボーイッシュもいいな!
乙女なボーイッシュ
>>162 外では活発的な、ショートカットで色黒、スカートの下スパッツの僕っ子
けれど、自分の部屋は可愛い内装で、しかもぬいぐるみでいっぱい・・・
そして、お小遣いを貯めて買った、フリフリのワンピースを見ながら・・・
「勢いで買っちゃたけど」
「ぼっ、僕には似合わないよね ・・・」
「でも、でも、でも、着てる姿見てほしいかも・・・」
ですねわかります。
ジュエルペットにそんなんいる。
普段は彼氏をいじめつつ
性的なことに関しては彼氏にいじめられる
というのが理想
家ではジャージ
168 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 09:14:55 ID:jTbIBCk/
ボーイッシュの部屋着は、ユルユルタンクトップに、ピチピチスパッツと
憲法で制定されております
そのスパッツをちょっと摘まんで、鋏で切れ込み付けて、そこからチンコ挿入……っと。
お前が女だって事をたっぷりと思い知らせてやる
>>171 そんな事言っても、身体はしっかり反応してるみたいだけど?
スパッツすまた
ノーパンスパッツは基本だな。
パンツ履いてるとラインが浮き出てエロいよ
ボーイッシュ少女の小粋な贈り物と言うことで
お前どこの変態後輩だw
巨乳ボーイッシュ
保-イッ守
180 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 00:35:34 ID:yyaNuwdY
武道系ボーイッシュ
まあ弓道しかわからんからなんだが、弓道はあんまりボーイッシュっぽくないよな?
わりと普通に女性が嗜むことも多い武道だけど
ボーイッシュな弓道少女はアリじゃね?
そう言えば最近某誌でボーイッシュどころかボーイな弓道少女の連載が始まったなw
183 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 02:06:08 ID:5IiyHLA/
弓道はナイチチの方が有利
と経験者の俺が言ってみる。
いや、弦に胸打たれて悶えてんのも乙なんだけどね・・・
痛そうで可哀想で・・・
185 :
183:2009/12/05(土) 09:12:49 ID:5IiyHLA/
>>184 何か聞いたことあるな
俺は弦で耳の軟骨が頭蓋骨からひっぺがされた。
今でも穴あるのが分かる
ボ、ボク痛いのは苦手だよっ!
だから優しくして……ね?
「ほいおしまい。次反対な」
180°回転。男の股間が目の前に。
さあどうなる
ガブッ
190 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 00:48:28 ID:Z9pOoZgX
>>117-119 >>156-158の続き
終ってない、更新遅い、エロ少ない、ロリショタ寄り、尿メイン、パクり有り
コレでも良ければ、どうぞ
**********************************************
薄闇の中、涙に濡れた少女
心配気に少年を見下ろす
鼻血で染めた口元は、すでに丁寧に拭われていた
意を決し、少年の頬に手を置く
大きく息をつき、唇を寄せた
どこかでよく見た女の子
真っ黒だけど、とても愛らしい
ユックリ近づき、目を閉じた
そして、
クチュッ……
唇が触れ合う
初めての経験
僕はこの子と……
考えもしなかった
でも、この子となら……
プウッ
……!?
「グエッホ、ゲホゲホッ……」
無理矢理吹き込まれた息に、僕は激しくむせかえった
「ユウ!気がついたんだね」
ギユッ!
むしゃぶりつくように、抱きついてくる女の子
本心からの安堵を、全身に滲ませ……
だけど、僕は落ち着かない
「ち、ちょっと離れて」
混乱しながらも、控えめに押し返した
「!?」
その行動に、女の子は酷く傷ついた表情を見せる
「ユウ、怒ってるのか
俺があんなことしたから」
しがみつく腕に、いっそう力が入り、訴えるように目を合わせた
「イヤ、そうじゃなくてね」
怒ってる訳ではない
心配して人工呼吸までしてくれたヤツを、怒れる筈があろうか
ましてや、マウスto……
ポッ
頬が熱くなるのが感じられた
191 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 00:53:01 ID:Z9pOoZgX
困り果てながら、僕はアキラから目を背ける
「やっぱり怒ってる
ゴメン、ユウ
何でもするから、許して」
すがり付いてくる
マズイって
「とりあえず、なんか着てよ〜〜〜!」
「エッ?」
我に返ったアキラ
その時、押し退けようとする僕の両手は、そのささやかな胸に当たっていたわけで
「キャアッ〜〜〜……」
バキッ!
ゴキッ!
グシャ……!!
大騒ぎの末、毛布にくるまり踞るアキラ
それさえ正視できない僕は、腫らした頬を押さえながら、背中を向けている
「…………」
「…………」
沈黙が重い
耐えきれず口を開いたのは、やはりアキラだった
「ユ、ユウが悪いんだからな」
とりあえず責めてくる
「オレの服を脱がせたりするから」
「…………」
反論しない
対応を間違えたら、命が危ないだろう
ここは慎重に……
『誤魔化さねば!』
実に情けない決意
「それどころか、胸に触ったりお尻に触ったり……」
「…………」
ほったらかしていたアキラの口調に、怒りが混じってきた
まだ、何も言わない僕
そんな僕に、焦ったように文句を継ぐアキラ
「マンコ見たり、舐めたりしようとするから……」
「……気づいてたんだ」
ここで反論
「!?」
「面白かった?僕を騙して」
アキラは何も言わないが、動揺は伝わってきた
「どうってこと無いか
最初から騙してたんだからね」
「エッ?エッ?」
調子にのって責め立てる僕
上手く誤魔化せるか
「ずっと男の子だと思ってたよ
本当に親友が出来たと思ってた」
フ〜〜……
わざとらしいため息
チラリと横目で確認
アキラは……
「…………」
黙り込んだ
怒ったかな
ビクビクと様子を窺う
192 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 00:58:24 ID:Z9pOoZgX
ボロボロ……
「ワアッ!?」
泣いてる
泣かせちゃったぁ!
「ア、アキラ?」
僕は、おずおずとアキラに近づいた
「……サイ、ゴメンナサイ」
ポロポロと涙を流しながら、力無く謝り続けている
あの気の強いアキラが
何も悪くないアキラが……
たまらず抱きついた
「ユウ?」
「泣かないで、アキラ
悪いのは僕なんだから」
正しくその通りだ
女の子と気づきもせず乱暴に付き合っていたくせに、わかったとたんエロいことを……
あまつさえ、それを責められたら誤魔化して罵り返す
最低だ
情けなくて、泣けてきた
「ユウ、ユウ
どうしたの?」
そんな僕を、気づかってくれるアキラ
ますます惨めに……
グスグス泣き続ける僕
「ユウ
オレ、怒ってないから
ネッ、ユウ……」
背に廻された細い手を感じながら、何時までもアキラにしがみついていた
193 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 01:01:26 ID:Z9pOoZgX
「本当に気づいていなかったのか?」
やっと落ちついた僕に、アキラが尋ねた
「ゴメン」
「もう謝らなくていいってば」
いつも通りの、サッパリとしたアキラ
「でも、少しだけショックかな
全然、気づかないんだもん」
「だって、オレって言ってたし」
「この辺じゃみんな『オレ』だよ」
そういや、バアちゃんも『オレ』だったな
他には対象がないから、気がつかなかった
僕が考え込んでいる内に、
「そりゃあ、あんまり無いけど……」
チラリと胸元を見ながら、アキラは寂しそうに呟いた
「そんなことないよ
結構柔らかかったよ
いい匂いもしたし……」
慌てて慰める僕だが……
「本っ当に、気づいてなかったのか?」
ジト目を浴びる
「本当、本当!」
更に慌てた
「じゃあ……」
顔を伏せるアキラ
「もっと見たい?」
「エッ?」
聞き間違えたか?
なんか、都合の良すぎるふうに……
黒い日焼け顔でも、すぐわかるぐらい真っ赤にして、上目遣いで見上げてくる
「だっ、駄目だよ
そんなこと……」
我ながら根性がない
「オレが寝てないと駄目か」
ダラダラ……
吹き出る脂汗
「あの、アキラさん……」
もはや、さん付け
「どの辺りから、お目覚めになっておられましたですか?」
妙な敬語
「服を脱がされた辺りから」
モウダメダ
「……言い訳をさせて下さい」
「どうぞ」
………………
…………
……
言い訳など無かった
「反省してる?」
ブンブン
おもいっきり、首を上下に振る
チョッと振りすぎたようだ
クラクラする僕の頭に、妙な言葉が飛び込んで来た
「勝手に見たんだから、オレにも見せてよ」
194 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 01:08:47 ID:Z9pOoZgX
「ウウッ……」
なんと言うか、エライ事態になっている
窓際に立って、チンチン放り出してる僕の横で、しゃがみこんだアキラが凝視していた
「ホラッ、早く」
覚悟を決めて、力を抜いた
チョボチョボ……
放物線を書いて、窓の外にオシッコが飛んでいった
フルフル……
終わった
早くしまいたい
「何で、こんなとこ見たいのさ」エラく恥ずかしい
「だって、オレにはないんだぞ
便利でいいよなぁ」
ギュッ
「アウッ」
ツカマレチャッタ
クニクニ
「アウ〜〜」
「アレ?なんかおっきく……
おもしろ〜い」
………………
…………
……
イッパイ、モテアソバレチャッタ
ブルッ
「アッ、オレちょっと……」
反撃の機会は、突然来た
「何処にいくのだね、アキラ君」
「ン?ションベン」
あっさり口を割るアキラ
僕は冷酷に差し示した
……窓枠を
「何で〜〜!?」
窓枠にしゃがみこみながら、アキラは苦情を述べる
「基地の中でするわけにいかないだろ
外出たら濡れちゃうし」
さっき僕に、アキラが言った理屈
「でも……」
さすがに恥ずかしそうだ
そりゃあ、全裸で放尿を強制されちゃ
でも、僕もどっかおかしくなっていた
「僕だってしたんだから、今度はアキラの番だよ」
妙な理屈を振りかざし、後ろからアキラを支える
……ってか、押さえつけた
ドサクサに紛れて、オッパイに触っているが、それどころではないよう
「ウウ〜〜……」
暫し抵抗していたアキラだが、尿意には勝てず
チョロチョロ……
ささやかな割れ目から吹き出るオシッコは、なんだかとてもキレイに見えた
195 :
夏の嵐:2009/12/06(日) 01:11:44 ID:Z9pOoZgX
「終わったよ。紙取って」
ふて腐れたように、アキラが要求する
そうか
女の子は、拭かなきゃならないんだ
「……ヨッと」
「チョッと、ユウ。何を……」
両膝の裏に手を当て、後ろから持ち上げる
「ヒャアァァ……」
外に付きだし、マンコに雨を受けた
「天然ウォシュレット」
「バカッ!変態!!
濡れちゃったじゃないか」
「じゃあ、拭かないと……」
僕のイタズラが再開された
続く
朝からニヤニヤさせんなwwwww
GJ
保守
一週間以上書き込みないのか
エロパロなら普通ッスよ。
保守
ボーイッシュを押し倒したいかそれとも押し倒されたいか考えてたら一日が終わった
ボーイッシュは思考が男に近いから押し倒す側にはならないと思うのだがどうか
204 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 05:58:11 ID:AF4jrXdO
男に思考が近いなら、押し倒すほうだろ
「キミみたいなヘタレ
僕が犯してやる」
「待て!
まだ、早いって」
「黙って立ててりゃいいよ」
ズブッ
「…………」
「大丈夫か?」
「……イタイよぅ」
とか
>>135の消しちまった後半が、こんな話でした
普段見せないオンナの部分がその場面になって現れると胸キュン。
>>204 さあ、今からでも続きを書くんだ
ボーイッシュを犯して、女の子だと自覚させてやりたい。
>>135の続きではない、同じようなシチュエーションのお話。
「うわ、痛っ……痛いっ!? なんだよコレ! うそ、痛すぎ……ッ!」
「……っうぁ……」
そこはまだ準備もほとんどしていなかった事もあり、彼の物を
引きちぎらんばかりに締め付けてきた。ぬめりなどもほとんどなく、
彼は強い痛みを感じているように顔をしかめた。
だが、それ以上の痛みを彼女は感じていた。顔面は蒼白に染まり、
ぎりぎりと歯を食いしばる音さえ聞こえてくる。
「いったー! いたいよぉー! な、なんでこんなにいたいんだよぅー!」
「お、俺に言われても……俺だって痛い……」
「そんなの、絶対僕より痛くないよ! こ、こんなの……気持ちよくなるわけ……」
「と、とにかく、じっとしてろ、な? 俺のも千切れちまう……」
「う、うぅ……」
彼が言うがまま、彼女はそれ以上腰を落とす事を諦めた。
彼の物はまだ半ばまでしか埋まっていなかったが、物理的にも
精神的にも、これ以上奥へと飲み込む事はできそうになかった。
「……大丈夫か?」
「……見たらわかるだろ……」
彼の気遣いの言葉にも、棘のある言葉で返す事しかできない。そんな
自分の情けなさと、先ほどから身体を苛む痛みから、彼女はその瞳から
光る物をこぼした。
「ほら、泣くなよ」
そっとその瞳をぬぐってくれる彼の優しさが、さらに彼女の瞳に涙を
溢れさせていく。
「だって……だって、いたかったんだもん……ひっく」
「だから言っただろ、無茶すんなって」
「だって……だって……だってぇ……うわぁあああん!」
「ああ、だから泣くなって!」
「あ」
彼の腕が、そっと彼女の身体を抱き寄せた。
「こうやって頭なでられるの、好きだったよな?」
「……また……そうやって……子供扱いしてぇ……」
だが、言葉とは裏腹に、彼女の心は安らいでいった。
「……でも……嫌いじゃ、ないよ。だから、もっと撫でて」
「ああ」
瞳を閉じれば、彼の手のひらの感触が、頭に感じられた。
そして、それ以上に――
「んっ……」
改めて気づく。自分が、彼の物を飲み込みつつあるのだ、という
事に。そして、それがまだ中途であるという事に。さらには――
「……あれ?」
痛みが、薄れているという事にも。
「うお!?」
その時、彼がうめき声のような吐息を漏らした。
「ど、どうしたの?」
「いや……なんか急にじわっとなって、ぞわぞわって……」
「そ、そうなんだ」
「さっきまで、痛いくらいだったのが……なんか、気持ちいいぞ?」
「そ……そうなん、だ……じゃあ」
痛みが薄れたという事もあり、彼女は改めて彼の物を意識した。
「全部、入れるね」
「……大丈夫か?」
「うん、今度は無理しないから。ゆっくり入れるから」
言葉通り、ゆっくりと、ゆっくりと、彼女は再び腰を落としていく。
「うっ……」
痛みは、まったく無いわけではなかったが、それでも先ほどの
激痛に比べればずいぶんとマシなものだった。
それに、何より――
「な、なんか……変な、感じがするよ、僕の……あそこ」
感じるのは、痛みだけではなかった。
「気持ち、いいのか?」
「わ、わかんないよぉ……君は、どうなの?」
「……すっげー、気持ちいい。お前のあそこ、ぬるぬるしてきて、何か
俺のを包んで絞ってるような感じで」
「う、うぅ……そ、そんな恥ずかしい事言わないでよぉ……」
「うわ、また締まった……お前、今感じたんだな?」
「うぅぅぅ……」
先ほどまで蒼白だった顔の色は朱に染まり、それでも彼女は彼の
物を何とかすべて飲み込もうと、腰を落としていく。やがて――
「全部、入ったな」
「う、うん……僕のあそこに……君のが、全部……うんっ」
「……あの、さ」
「な、なんだよ……」
「今更こんな事言うのもおかしいかもしれないけど……俺、お前の事、好きだ」
「……ッ!?」
「だから、お前とこうなれて……嬉しいと、思う」
「な、な、な、な、何を、その、ホントに今更だよっ! 僕にここまでさせて
ようやくとか! ……ようやく、とか……」
「お、おい?」
再び彼女の表情が歪み、瞳からはこぼれるものがあった。
「おい、まだどこか痛かったのか!? いったん抜くか!?」
「バカぁ! これは痛くて泣いてるんじゃないよ! ……うれしいんだよ、僕も」
「……うれしい?」
「僕だって……君の事、大好きなんだからねっ! 君が僕を好きなのより、
ずっとずっと好きなんだから!」
「ありがとな。本当に、ありがとう。こんな鈍くて駄目な俺を、好きでいてくれて」
「……君は鈍くて駄目な奴だけど……優しいから……だから、好き」
そう彼女が口にした瞬間――
「ひあっ!?」
彼女は、自分の中で彼の物が大きくなるのを感じた。
「あー、何か凄いいい雰囲気台無しにしちゃうようでアレなんだけどさ……」
「……わかってるよ。動きたくなってきちゃったんだろ?」
「……あー、その……まあ、そうなんだけど」
「いいよ、もう動いても。ほとんど痛くなくなってるから大丈夫だし、それに……」
「それに?」
「僕も、君に……動いてもらいたい、から」
「……お前」
「……優しく、してね?」
「ああ、わかってる」
「じゃあ、僕の身体、存分に召し上がれ……」
「ああ……ありがたく、いただきます」
はっはっは、フィニッシュまでは書けなかったので、続きは各自脳内補完でよろw
書き上げる前に自分がフィニッシュしちゃったんですねわかります。
こんな夜に愛し合う二人を眺めるのはつらい…
213 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 02:44:49 ID:ydb49p6n
ボーイッシュで無乳な女の子
男(女であることを知っている)と一緒に海水浴に行く
女の子は、自分が無乳なことを利用して海パントップレスに
男が制止しようとするも強引に説得して強行
みたいなのが萌える
男(女であることを知らない)と一緒に行ってバレるかバレないかのほうが萌えるだろ
>>215 犯されかけて男に助けてもらいその後アンアンがいい
犯されたと思ったらそれは妄想で、助けられた後
その妄想でぬれてるのを男に指摘されて恥らうのがいい
ボッキ保守
髪は長くて服装も女の子ってわかるけど、声や仕草や口調が少年っぽいっていうのはボーイッシュなの?
うむ。それもボーイッシュ。
星ゅ
222 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 09:59:08 ID:OVTuQ84r
ボーイッシュ幼馴染の、必殺寝起きのフライングボディープレス
「とぅ!」
「ぐぇっ!?」
「おはよっ!」
「……げほっ、げほっ! おま……死ぬだろうが! 無防備な……げほっ!」
「ちっ、仕留め損なったか」
「仕留める気満々かよ!」
「フォームは全盛時のタイガーマスクを参考にしてみたんだよ」
「するなっ!」
「来月までに、ノーラッフィングマターを参考にして、ムーンサルトも完成させるね」
「させるなっ!」
「なんだよぉ。僕に起こされるの、嬉しくないの?」
「頼むから普通に起こしてくれ……それだけで俺は泣いて喜ぶぞ……」
「えー。だってそれじゃ仕留められないじゃないか!」
「俺を仕留めようとするなぁあああ!?」
今起こった事をありのまま話すぜ・・・
俺はボーイッシュ幼馴染のフライングボディープレスからの
イチャイチャ小ネタを書いていたと思ったら、いつの間にか
ボーイッシュプヲタ幼馴染のこだわりの一撃を書いていた。
何を言ってるかわからねえと思うが、俺も何を言ってるかわからねえ・・・。
ハイフライフローとかスーパーフライとか、そんなちゃちなもんじゃねえ、
もっと恐ろしい物の片鱗を(男が)味わったぜ・・・
>>223-224 フいたw
つまり「射止める」つもりでいつの間にか「仕留める」事になっちゃってるワケですかこの幼馴染は…
しかしジョジョネタで落とすかw
まぁ、イチャイチャも読んでみたくはありますよ〜続けと祈る( ´v`)人
だが(ry
よし、こうなったら男のほうが仕留めろ(性的な意味で)
↓タメ↑+キックで迎撃すりゃいいんだよ
>>223-224 >「頼むから普通に起こしてくれ……それだけで俺は泣いて喜ぶぞ……」
>「えー。だってそれじゃ仕留められないじゃないか!」
↓
「何言ってるんだ!?お前が毎日来てくれてる時点で俺の心は仕留められてるんだぜ?」
「……(赤面)」
的な流れを脳内補完してしまったw
実際にやってみた。
「なにいってるんだ? おまえがまいにちきてくれるじてんで、おれのこころは
しとめられてるんだぜ?」
「えー。心仕留めても仕方ないじゃないか。やっぱり必殺技なんだから、
必ず殺さないと完成じゃないと思うんだ♪」
「お、俺の決死のキザゼリフは、音符付き不穏当発言で粉砕されましたとさ……」
「あんまり似合わないよね、そういうの」
「ガッデム! もしもしガッデム!? お前何か俺に恨みでもあるのか色々な意味で!?」
「そんなわけないじゃないか! だって、君以外にこんな技仕掛けられる人……いないし」
「頬を赤らめながら言っても言ってる事がとんでもなくてときめかんわぁああああ!!!」
「じゃあどんな技ならかけてもいいんだよっ!」
「どんな技もかけるなっ!」
「うー。けちー」
「けちとか太っ腹とかそういう問題じゃない!」
「太っ腹だったらプレスしても大丈夫なのにね」
「上手いこと言ったつもりかっ!」
「じゃあ、おはようのボディープレスがダメなら、おやすみのスリーパ」
「技から離れろぉぉぉぉぉおおおお!!!??」
・・・無理なようです(ぉ
「僕からプロレス技を取ったら何が残るんだよ!?」
「色々残るわっ! ……そ、その……笑った顔が、可愛いとこ、とか……」
「え……」
「……さっき言ったの……棒読みだったけどさ、別に、その、な? 嘘って
わけじゃ、ないんだぞ?」
「さっきのって……『なにいってるんだ? おまえがまいにちきてくれるじてん
で、おれのこころはしとめられてるんだぜ?』って言ってた……あれ?」
「モノマネするなぁあああああああ!? 恥ずかしいわぁああぁあああっ!」
「でも、似てるでしょ?」
「う……うむ、微妙に似てて、故に余計に恥ずかしさが倍増というか……
ってそうじゃなくてだな! 話しを戻すぞ」
「……戻されると……その、僕の方が恥ずかしくなってきちゃう、かも」
「お互い様だ。……意味、わかるよな? 俺、お前が毎日来てくれる
事は……その……素直に、嬉しいと思ってるんだぜ?」
「……う、うぅ……そ、そんな真面目な顔して言わないでよぉ……」
「こんな事おちゃらけた顔で言えるか!」
「そ、それはそうだけどぉ……」
「だから、な? 技とかそういうの無しで、ちゃんと起こしてくれたら、
ホントに嬉しいんだよ。泣いて喜ぶって言ったのも、本気だ。それくらい
嬉しいと思う……っていうかだな、そもそもなんで技かけるんだ?」
「……お姉ちゃんが言ってたんだよ。『好き合った男女は、プロレスごっこして
仲を深めるものだ』って。僕は……だから、君と、もっと……仲良くなりたくて」
「……お前、その『プロレスごっこ』って……こういうのじゃ、ないぞ?」
「え? 違うの?」
「男と女がするプロレスごっこで、ダイビングボディープレスしたり、
スリーパーからの逆落ししたりするわけないだろ……するのは、
その、アレだよ」
「アレ? アレって何?」
「……お前、その、アレって言ったらアレだろう。なあ金沢」
「……ひょっとして……エッチな事?」
「………………」
「………………」
「……そ、そうだよ! だから、こんなプロレスごっこはする必要無いの!
っていうかそもそもごっこですらねえぞ!? 俺がお前の技食らってるだけ
じゃねえかよく考えたら!?」
「じゃあ、さ」
「なんだよ」
「今度は……君が僕に、技……かけてもいいよ」
「……お前……それって……」
「もちろん……男と女がするプロレスごっこで、だよ?」
流石に上だけだとアレなので、頑張ってなんとかエロい方向に
持っていく努力をしてみたw
全裸ジャイアントスイング
全裸DSC
全裸ハズカシ固めはヒドいよぉ
お嫁にいけなくなっちゃう
(チラッ)
むしろ男が「もうお婿に行けない」と言い出すような仕打ちをして、
じゃあボクがもらってあげるよ、とだな
その台詞を聞いた瞬間ケダモノになる男、怯えながらも興味津々のボーイッシュ…
お前らボーイッシュより「男」が好きなの?
なんでだよw
240 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 15:51:59 ID:Rf/3f196
保守
ボーイッシュはもっと文化部で活躍してもいい筈
演劇部とか吹奏楽部とか絶対に似合うと思うんだ
そのボーイッシュは恐らく幼馴染の男の子に「女の子からばかり告白されるよ、どうしよう」なんて相談をするに違いない
GAのトモカネさんか
お前らがボクっ娘に目覚めたきっかけって何よ
俺はGBAのサモンナイトのラジィ
褐色がたまらん
なんだろうか・・。
最初にそれと認識したのは、ブギーポップだったような気がするが。
シスプリの衛 妙に女らしい一面がええんだわ
ウィザーズハーモニーの、ラシェル・ヴァンシアとジャネット・エーティカとセシル・ライト。
順にボクッ子・オレッ子・男装少女。 あとツンデレが2,3人いて俺の属性的には神ゲー。
恋愛なんて自分のキャラじゃないと薄々思いつつもドギマギしてるみたいなのが好き。
ボーイッシュな女の子なら立ちションが似合うと思う?
ムキムキなボーイッシュって需要ないの?
個人的には割れた腹筋とかたまらんのだが
大好物であります
肩から二の腕にかけてのラインとか、膝の裏側とかが肉付いていると
大変おいしくいただけ……えっ、いや、Theガッツはちょっと……
俺は単にロリコンの延長かなぁ
Yes!アマゾネス!
>>250 よかった同志がいてw
肩から二の腕イイネ!あと尻えくぼとかもイイヨ!
ガッツは俺も嫌だけどSHDぐらいならいけるな
規制解除を願いつつなんか書いてみますかな(´・ω・`)
ザワさん読んでちょっとそういうのも有りだと思えてきた。
スポーツとか歌とかやってて、普通の女の子より硬い腹筋を気にしてるボーイッシュとか良いね。
ボーイッシュと歌って何か新しくね?
>>255 歌手デビューしようとしたけど男っぽくて色気がないし声もハスキーだったせいで無理やり男としてデビューさせられた
そして歌番組でアイドルの娘を見てちょっと憧れてしまったりしたりとか良いな
>>256 涼ちんの逆バージョンか、おもしろいかも
CV:緒方恵美
を一瞬連想したが、それだとボーイッシュというより宝塚になってしまう。
宝塚CVなら高乃麗と榊原良子も入れておいてくれたまえ
ヅカな女学園に男が一人放り込まれて・・・とかいう話は
面白そうだなw
そして肉体改造されて女にされてしまうんですね。わかります。
ジャンル訳が難しいw
263 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 21:05:41 ID:jSN3CJx9
投下します。
初めて書くエロ小説だからドキドキ(でもあんまりエロ・・・くない・・・)
そして特にボーイッシュじゃないかもしれない罠・・・
「バッターアウトォッ!!!」
キャァァアアアアア!!!!!
その声に観客席から黄色い声が上がった。
「「いつきせぇえんぱぁあああいっ!!!」」
女の子達が一斉に彼女を呼ぶ。
呼ばれた本人はソレに答えるように、クルリと振り向いてウインクを投げた。
その仕草だけで「きゃあああっ」ともう一声悲鳴がグランド中に響く。
中には興奮しすぎて鼻血を噴出している人もいた。
・・・まあ今は冬だから倒れる人は出ないだろう・・・。
「ふぅ・・・」
ぼんやりと僕は、すでに元の位置に戻っている彼女の背中を眺める。
・・・・・あんな声を上げたら僕にも振り向いてくれるのかなぁ・・・。
試合が終わり、選手達が今日の試合について意見を述べあっている頃。
マネージャー達は今日使った道具などをせっせと片付けていた。
女子ソフトマネージャーに所属している昭介は、男子である宿命か荷物持ち運び係に徹していた。
しかし、男にしては小柄な方なのでキーパーを腕一杯に持っているその姿は、少しの哀れさも誘う。
「っ・・・よい、しょっと」
「ありがとう、しょうちゃん」
同じ女ソフMgrのあかりはにこり、と微笑む。
冬の水場は凍えるように寒く、キーパーを洗っていたあかりの指は赤く冷えていた。
最後のキーパーを運び終わった昭介もそれに参加する。
「・・・っひー!冷たいですねぇっ!」
「あははっ」
その時、後ろから甲高い声が聞こえたので振り返ってみると
ソフト部エース:岡野 斎に女の子が群がっていた。
所謂、斎さん親衛隊の子達だ。
「いつきせんぱーぃっ・・・」
「おつかれさまですぅ〜・・・」
キャッキャッと、ハート色のオーラを放っている女の子達を見ていると
暦は春だったか?と勘違いしそうになる。
群がられている本人も満更でもないのか、ニコニコと彼女達と愉快そうに談笑している。
「いつきちゃんは相変わらずスゴイわねぇ」
「・・・」
「こーんな寒い日に、しかもただの練習試合なのに」
「ファンの子があんなに沢山来るなんて」
本当にそうだ、と昭介は思う。
もしかしたら校内で一番モテているんじゃないだろうか。
去年は紙袋二個分のバレンタインデープレゼントを貰っていたが、
今年はダンボール二個でも足りないかもしれない。
「はぁ・・・」
昭介はあちらの光景とは何とも温度差のある溜め息をついた。
そんな昭介を励ますように、あかりは肩をたたく。
「大丈夫だよ、しょうちゃん。いつきちゃんは多分レズじゃないから・・・」
「わかってても切なくなるんですよ・・・・・ていうか多分なんですか、たぶん」
「きぃちゃんも罪な女の子ねぇ。こんなカワイイ子がわざわざムキムキ女の園、女ソフのMgrに入ってきたのに気付かないなんて」
「ムキムキ女の園・・・」
「だってそうじゃない?どうせ眺めるなら絶対ダンス部とか陸上部の子達の方が楽しいわよ」
「ははは・・・」
確かに。
比較的露出の少ない部着を着ている女ソフなんぞ、見ていても何の魅力も無いのかもしれない。
しかし、好きな女の姿を見れるなら昭介は構いやしなかった。
たとえこの学校唯一の男子Mgrだとしても。
(きぃちゃん・・・)
一つ上の幼馴染を眺めながら、昭介はまた切なくなってくる。
それはそれは彼女は昔からよくモテた(女子限定)
一緒に彼女の家で遊んでいる時には、愛を伝えに来る女の子が訪れたし
ポストの中にラブレターが入ってたかと思いきや、靴箱の中にも入ってたりするし
それは彼女がとてもカッコいい(否、男らしい)故だろう。
しかし、そんな彼女の幼馴染である自分はどうだろうか。
昔から体の線が細く、か弱いなりをしていて、とても男らしいとは言えず
残念ながら今現在も身長は彼女に負けている。
女の子に告られたことは一度も、ない。
「・・・これでも毎日ご飯作ってあげたり、服を直してあげたりアピールしているんだけどな・・・」
「そ、そう・・・」
アピールの仕方が間違っているような気がするんですけど・・・
もし、男がアピールするなら荷物を持ってあげたりとかーーーーーー
とはあかりは言えなかった。
斎が昭介に荷物を持たせるなんぞ、
側から見たらどうみても暴君と召使いの光景である。
決して、彼女のために荷物を持ってあげている頼もしい男の光景には見えない。
「はぁ・・・いつか報われる日が来ると願っているのですが・・・」
「そ、そうねぇ・・・」
昭介は暮れてきた陽に向かって、もう一度溜め息をつく。
いつか・・・彼女が振り向いてくれる日は来るのだろうか。
帰り道。
帰る方角が一緒の三人は仲良く家路を歩んでいた。
見事試合でホームランを打ち、勝利を勝ち取った斎は頬がにやけるのを止められ無い様子である。
「ふんふんふふーふーん・・・♪」
「いつきちゃんご機嫌ねぇ」
「まーねー♪」
重たい荷物を抱えているのにも関わらず、彼女はスキップしながら歩んでいる。
そんなに嬉しかったのだろうか、ただの練習試合なのに?
と何時に無く嬉しそうな彼女を見て不思議に思ったあかりは斎に訊いてみた。
「なんか何時もよりご機嫌だけどそんなに嬉しかったの?勝ったことが」
・・・・・それが爆弾を落とすスイッチだとも知らずに。
「ふふーw」
前を歩いていた斎はクルリと振り向いてこう言い放った。
「実は!なんと!」
「初めて男にコクられました!!!」
どさっっっ
「「えっ・・・」」
今まで黙っていた昭介も思わず声を上げる。
持っていた荷物が地に落ちた。
「しかも男ソフキャプテンにだぜ!?いやー私にも遂に春がやってきたというか・・・」
その斎の浮かれた声は二人の耳には届いてなかった。
あかりは隣で歩いていた、この女に恋している男を気にして
昭介は突然訪れた恋の最期にショックを受けて
「まだ返事はしてないんだけどさーやっぱりこのチャンスは逃しちゃいかんと思うわけね、うん」
「そそそそう・・・・・」
「・・・・・」
チラ、とあかりは昭介を覗き見る。
もう周りも暗いのに、青くなっている様がハッキリわかった。
「やっぱり女っぽい服も買っておくべきかなぁー・・・なぁ聞いてるー??」
このKY・・・!とあかりは心の中で斎を罵る。
昭介はもう青を通り越して白・・・いやもう、透明になろうとしているんじゃないか。
「むー・・・もっと喜んでくれよぉ、折角親友に初カレが出来るんだぜ?なぁー?」
(こ、この温度差がわかんないの?空気の澱み具合がわからないのっ?いつき??)
目の前の親友の鈍感さにあかりは目ん玉が転がりそうになりながらも、
「よ、よかったね・・・いつき」
「・・・・・」
そう言うしかなかった。そう言うことしか出来なかった。
(いつきちゃん・・・いい加減に気づきましょうよ・・・)
ホロリとあかりは本当に涙を流しそうになる。
しかし、今一番泣いていいのは隣の男だろう。
「しょーすけーめし〜〜〜」
家に帰っても斎の空気の読めなささは止まることを知らなかった。
まず自分の家に帰宅し風呂に入ったと思ったら、隣に住んでいる昭介の元へ夕飯を強請りに来た。
「ちょっと待ってよ、きぃちゃん。後できぃちゃん家に持って来るから・・・」
「腹減った〜〜〜後何分で出来るんだよ〜?」
「もう少しだから・・・・・」
「うー・・・餓死する〜〜〜」
部活でチヤホヤされている彼女も家ではこの有様だ。
色事よりも食。それが自分の知っている岡野 斎の姿だった。
味噌汁を注ぎながら昭介は思う。
これからはこうやって一緒に食事することもなくなるんだろうか。
ソフト部のキャプテンの姿を思い浮かべる。
がっしりした体格の男だった。
彼に抱かれるの?
彼女が?
(い、いやだ・・・・・・いやだよ、きぃちゃん・・・・・)
暗い未来が、ずんっと押し寄せて来る。
そんな、彼女は、違う姿を、他の男に見せるの?
リビングのソファーに寝そべっていた斎は近づいてくる足音に振り向いた。
「お、飯出来たのか?しょー・・・・・」
ドサッ
斎がそう言い終わる前に、昭介は斎に圧し掛かった。
何時もと違う様子に流石に気付いたのか、昭介を斎は不振そうに見上げる。
「どうしたんだよ、昭介。何か・・・・・・っ、へっわっ・・・!」
斎が着ていたTシャツを昭介は捲りあげた。
突然の出来事に斎は驚いて、昭介を跳ね飛ばそうとするが、
その手は昭介の体に触れる前にパシッと捕まれた。
「っ・・・ちょ、昭介!何すんだよっ!!おいっ!!!」
「・・・・・」
何も言わない昭介はただ黙々と斎の服を脱がしに掛かった。
口で斎の服を押し上げる。乳首が姿を現した。
何も考えず、かにゅ、とその赤い実を噛んだ。
「ひゃっ・・・!」
その強すぎる刺激に斎の体は思わず跳ねる。
しかし容赦無く、昭介は斎の乳房を追い詰めて行く。
「わっ・・・あぁ・・・!しょうすけ・・・っ」
ぴちゃぴちゃと乳首を縦へ横へと嬲った。その度に斎の体がピクピク揺れる。
「ああっ・・・!やめろ・・・っヤダッ!なんか、変、に・・・」
斎は昭介の責めから逃げるようにもがくが、昭介はそれを許してくれない。
昭介は斎のズボンに手をかけた。
ヤケクソだった。優しくしても手に入らないなら、奪ってみせるまで・・・・
そこまで考えて、ふと昭介の動きが止まった。
「・・・?・・・」
急に動かなくなった昭介を訝しみ、斎がそっと様子を覗き見ると
昭介は真っ青になっていた。
どうやら今更、ことの重大さに気付いたらしい。
「ぼ、ぼぼぼっぼく・・・・・」
なんてことしてしまったんだ、無理やり奪っても彼女の恋人にはなれないのに。
ぐるぐるとそんな思いが昭介の中を駆け巡る。
「・・・・・」
「ごごごっ・・・ごめんっ!きぃちゃん!!ご飯多めにするからっ・・・・・」
そんなことで許されると思ってんのか、コイツは。
襲われたのに憮然とした態度で斎は考えた。
・・・・・・・・ふざけんなよ
「・・・おい」ドスッ
「はいいいいいい!?」
開放された足で斎は昭介を蹴る。
かなりご立腹な様子だ。
うああっ殴られる!と昭介は頭を抑えたが、
「続けろ」
「・・・は」
斎の思わぬ発言に昭介は間の抜けた顔になる。
「男なら最後までヤれ!!!途中で止めんな!!!!」
イライラする。そんな途中で止められる程度の意思だったんかよ・・・!
斎はぐいっと昭介を引き寄せた。
「っで、でも・・・」
「でもじゃねぇ!!たまには男になってみろ!!!」
ぴくっ
その言葉に何か糸が切れたのか昭介は
「わかった・・・たまには男になる」
大人しくまた斎に手を出し始めたのだった。
昭介は、仰向けになっても整っているふっくらとした丘を手のひら全体を使って揉み下す。
乳首は既に赤くぷっくりと立ち上がっていた。
「おまっ・・・そこから開始かよっ・・・」
「・・・きぃちゃん結構胸大きいよね・・・・」
「っ失礼な!これでもしぃはっ・・・あっ・・・・・!」
乳房を握られたことによってその言葉は呑まれた。
ふにふにと丹念に快楽を与えるよう弄んでゆく。
「あっ・・・ふあぁっ・・・」
「・・・弾力あって気持ちぃ・・・・・・・・はむっ」
「ひゃっ・・・」
乳首を再び口に含む。しゃぶりやすくなっているその場所はとても噛み易かった。
「っふああ・・・!」
斎の体が撓る。
じわり、と恥部が塗れていく感触がした。
(うあっ・・・)
そんな自分の体の変化に斎は顔を赤く染めた。
・・・恥ずかしい。でも夢中になっている自分がいる。
そう思った最中、昭介が斎の下を脱がし始めた。
(やっと・・・・・・)
そこまで考えて、ハッと斎は思考を止める。
今、自分は何を考えた?
やっとって・・・やっと・・・て・・・・・
うああああああ・・・と自分の世界に斎が旅立っているうちに
昭介は全て衣を剥ぎ取り、斎の恥部をじっくりと眺めていた。
「うわ・・・きぃちゃんのココもうドロドロ・・・・・」
くちゅっ
「っひゃぁああ・・・!!」
膣口を触られたことによって現実に引き戻された斎は、自分のあられもない姿に火を噴きそうになった。
そんな斎の心情など気にしてられない昭介は、斎が出来るだけ気持ちよくすることしか頭の中に無かった。
コリコリと斎のクリトリスを嬲る。
「アッ・・・! あぁっ・・・あああっ!!」
「やっ・・・やめっ・・・ぁっ・・・はぁあんっ!!」
今までとは比べ物にならないくらいの快楽が斎を支配する。
(やだっ・・・おかしくなっちゃうううっ)
「はぁんっ・・・ふぅっ・・・っしょーすけぇ・・・もお・・・・・!」
「きぃちゃん・・・・・」
昭介は取り出したペニスを膣口に押し当てた。
とたん、斎の体が強張った。しかし、もう、後には引けない。
「っーーーー」
「だっだいじょうぶっ? きぃちゃん・・・」
「だい、じょうぶだから・・・っはぁ」
「入ってきてぇっ・・・」
涙目で斎は訴える。
昭介は、頬を染め、快楽に震える彼女を始めて見た。
女の顔の彼女を始めて見た。
「あっあぁんっ!・・・はっ・・・ああっ!」
「きぃちゃんっ・・・」
「しょうすけぇぁっあっ」
「ふああっああっ・・・!」
ずぶずぶ・・・とゆっくり昭介は斎の中へ入っていく。
彼女の膣内は、男のモノを受け入れようと必死に蠢いていた。
「きつっ・・・でも全部入った・・・っ」
「しょーすけぇっ・・・・・・」
切なそうに見上げる彼女に昭介はふっ、と笑ってみせる。
「きぃちゃん、」
「動くよ」
「ああっ!あっ、あっ、あぁっはぁっ!ああんっあっ・・・・・!」
激しく揺さぶられ、斎の体が弓なりに撓る。
部屋に響く、じゅぼっじゅぼっと厭らしい音と、はぁはぁと荒い息使い、そして
「ひぁんっあああっ!ああっ!ああぁあんっあああ!!!」
嬌声。もう止められなかった。
(じぶんの・・・・こえ・・・じゃない、みたい・・・)
快楽で掠れた意識の中で斎は思う。
自分がこんな・・・女のような声を出せるなんて思わなかった。
「ふああんっああんっあああっ・・・あぁ!!」
「きぃ、ちゃんっ・・・・・はっ・・・・・」
パンッ!パンッ!パンッ!
肉がぶつかり汗が散る。
ゴリゴリと膣壁に押し付けた。
中が閉まる。絶頂が近いのだ。
「ぅっ・・・」
昭介も、もう限界だった。
一気に動きを加速する。
「・・・っきぃちゃんっ・・・だすよ・・・・っ!」
「ああんっああっあああっああ・・・っ・・・!!!」
ビュクッ・・・ビュクッビュクッ
精液が斎の中へと注がれる。
(あっあついっ・・・ああ・・・!)
その感触が斎を絶頂へと導いた。
そして斎は足の先をピン、と伸ばし
・・・・・そのままぱたり、と倒れた。
「・・・はぁっ・・・はぁ・・・っ・・・・」
「きぃちゃん・・・・・」
絶頂を迎えた後。
しばらく息を整え、冷静になろうとした。
(なかに、出しちゃったよ・・・・・・)
おそるおそる斎を伺い見ると、バッチリ目が合う。
「っ」
思わず昭介は目を逸らす。
ああやっぱり、自分は一生男らしく振舞えないかもしれない。
どうしよう・・・絶交とかされたら・・・・と頭を悩ましている昭介に
やっと目の焦点が合ってきた斎は声をかけた。
「・・・・・・しょーすけ・・・・」
「え、えと・・・ごめんなさいぃ・・・・・」
「ちがうぅ・・・」
「はら、へったぁ・・・・・・」
その瞬間、ぐーと斎の腹が鳴る。
「! わっわかった今、ごはん暖めなおすねっ・・・!」
「しょーすけぇ・・・・・」
「はっはいぃっ!なんでしょっ・・・・・」
慌てて立ち上がった昭介はクルリと振り返る。
まだ舌が回らず拙いが彼女がこういったのを昭介は聞き逃さなかった。
「つぎするときは、ひにんぐ、つけるんだぞー・・・・・・」
「!! き、きぃちゃんっそそそそれってっ・・・・・!」
「・・・すきじゃなきゃやんねーよ・・・・・・」
むすっと照れ臭そうに斎は言った。
後日談まで書こうとしたけど気力が尽きた・・・
そしてあの運動部のムチムチ加減が書けなくて悔しい・・・
文中では魅力無いとか書いちゃったけど
ソフト部のあの服の上から伺える尻から太ももにかけてのラインは堪らないと思うんだハァハァ(´Д`*;
・・・精進します。
まあとりあえず、ボーイッシュ萌えっ!
GJ
やはりボーイッシュ最高だよね!
男子ソフト部ってのもまた茨の道だなぁ
どんな男達なんだろう
>>280 茨の道なのか・・・
さらっと書いちゃったけど、よく考えたら男ソフってアブノーマルだね
自分が通ってた学校では野球より、ソフトの方がメジャーだったから感覚がわかんなかったよ
>>244 特に悪化したのはこのスレのせいだな
書く人氏の薫と祐希(漢字うろ覚え)が最高に面白かった。
あとはキノの旅かなぁ
ちっぱい大好き♪
キノみたいな女の子が可愛い服着て真っ赤になってるのとかたまらん
285 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 23:17:07 ID:fMCx508m
僕っこ抱きしめたい
>>244 「僕っ娘」に目覚めたのは「ドタコン(正式タイトル不明)」の主人公の子…ミチルだったかな?
なんか天才少女でメイン主人公の「ドタコン」っていうロボット作った娘、小学生だった筈。
症状が悪化したのはアルル・ナジャかな、魔導物語の…
そりゃもう、シェゾ・ウィグイイとのヤリトリでかなり笑…萌へましたともさw
ぷよぷよでキャラがかわゆくなって、更に萌へ度が進んだなぁ
見た目がボーイッシュでないところもギャップ萌え。
僕っ娘に限定しないボーイッシュだとザンボット3の「アキ」
ブスペアの一人で…えーと、「人間爆弾」にされちゃう方の娘(iдi)
爆死した時は幼な心に軽くトラウマになりもうした。
親戚の子がボクっ子だったから目覚めた俺は異端か
俺は気付いたらなってたな。昔からショートカットが好きだったが。
ひだまりってエロゲの幼馴染のせいかもしれん。
今思い返せば、ワイルドハーフの相模蘭で目覚めたんだな俺。
当時小学生ですよw
あれはいいボクっ子だった…
291 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 16:07:51 ID:3ytgM0lO
ふむう
好きなボクっ娘といえばジェミニかな。あとグリグリだな
二人ともボーイッシュとは言い難いが
俺はアスラクラインの雪原でボクっ子に目覚めた。
誰も知らないかな?
.hack//SIGNでボクっ娘に目覚めた俺は間違いなく異端
ボーイッシュならナデシコやビパップが先だったけど
>>248 一人称が「僕」または「俺」の女の子なら似合うと思う
寒いのでボーイッシュとおこたでぬくぬくしたい。
あわよくばこたつ布団の中でおさわりしたい
こたつと言えば足を使ってお互いの股間をグリグリしあうのが基本だろう
さらにその場に第三者がいるともうね、
298 :
コタツ小ネタ:2010/02/15(月) 16:33:50 ID:XFysTEpd
「……あー、やっぱりこたつはいいよねー」
「……なにジジむさい事言ってんだ、女子高生が」
「そういう君こそ、とても高校生には見えないよね。凄い老けて見える」
「うるへー。こたつの魔力の前には、誰だって十は老けて見えるのだ」
「だとすると、そんなこたつの魔力に晒されて尚、十代の美少女なボクは、
こたつから出ると幼児になっちゃうのかー」
「自分で言うなよ、美少女って。あと、今も幼児みたいなもんだろ、精神年齢は」
「むー。ヒドイこと言うなよなー!」
「お互い様だ」
「むー。ていっ!」
「あ、いたっ!? てめ、やったなこのっ!」
「いったー! 思いっきりやっただろ、今っ!」
「一回は一回だからな!」
「強さが割に合わないよっ! それっ!」
「あったー!? おま、そこまで強くやってないぞ俺はっ!」
「へっへー、自業自得だよ。美少女の足を、こたつの中で蹴飛ばした罰だ!」
「ちっくしょー……こっちもお返しだっ!」
「ひゃんっ!?」
「……な、なんだ? 変な声出して……」
「あ、あ、あ、足の付根の所に思いっきり……な、なにするんだよぉ……」
「え、なに? なんで泣きそうになってんだお前……? そ、そんなに痛かったか?」
「……うぅ……」
「だ、だから泣くなって! 俺が悪かったから! な? な?」
「……じゃあ、言う事聞いてくれる?」
「ああ、なんでも聞く聞く。どんな命令でも聞くから!」
「さっきの……もう一回やって?」
「へ?」
「足の付根の所に、ていっ、って。……でも、もう少し優しく、ね?」
「……な、なんで?」
「………………」
「なんで赤くなって泣きそうな顔するんだよっ!? わけわかんねー!」
「と、とにかく! 言う事聞くって言ったんだから、ボクの言う通りにしなよっ!」
「……わ、わかったよ……ほら」
「んっ……も、もう少し、押さえつけるような感じで……あっ……そ、そんな感じ……で、
もっとグリグリって……」
「……わかった。それ」
「んぁっ……あっ、そ、そこ……いいっ……」
「な……なぁ、お前……これって……その、さ……」
「何も言わずに続けるっ!」
「……わ、わかったよぉ……」
「んぁっ……あっ、あくっ……くふぅ……」
「………………」
「あ、凄い……なんか、上からぐりぐり、されてる……だけなのにぃ……」
「……お前、見た目より、ずっとエッチな奴だったんだなぁ」
「!?」
「今、俺がお前にさせられてる事って……エロい事、だよな?」
「………………」
「気持ち、いいのか?」
「………………うん」
「じゃあ、もう少し……強くするぞ」
「……うん……ああっ!?」
「そらっ、ここが気持ちイイんだな?」
「あっ、だめっ、そこだめっ! おまめのトコ、あしのゆびでつまんじゃ……ああ、くぅっん!?」
「それ、それ、それっ!」
「だめぇ! ぼくもう……だめだよぉ……い……いっちゃう……い、イックゥゥゥゥゥゥウウウ!!!!」
「おい、こたつで寝てると風邪ひくぞ。顔真っ赤じゃないか」
「……はっ!?」
「何か、凄い楽しそうな顔してたけど、いい夢でも見てたのか?」
「……。き、君には秘密だよっ!」
GJすぎる
(・∀・)ニヤニヤ
(・∀・)ニヤニヤ
キタ─ ̄─_─ ̄─(゚∀゚)─ ̄─_─ ̄─!!!!
ボーイッシュな女の子に恋をした復活の女の子って需要あるかい?
復活?
ファンタジー世界で聖職者やってるボーイッシュが蘇生魔法で女の子を生き返らせたらその子に惚れられたって事か?
前レスに投下したSSの子供編
ボーイッシュ
エロ無し
AM6:00
ぴぴぴ…ぴぴぴ…
「う…う…うう…あ、朝…か」
ケータイのアラーム機能を止め、布団の暖に未練を残しつつ
ボクはもぞもぞとベッドから這いだした。
寝ぼけ眼で洗面所に行って、顔を洗い、寝癖を直す。
「」
はぁ〜……よしっ!三隅 優奈(ゆうな)セットアップ完了
そして既に制服に着替え、優衣奈(ゆいな)とプレートが掛けてある姉の部屋に入る。
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴっ!!
中に入った途端に響き渡るアラーム音。しかし、起きる気配はない。
「お姉ちゃん!朝だ!起きろ!」
「あ…朝か……ダリィ……」
姉の頭部がもぞもぞと毛布に潜り込む。
「コラッ、お姉ちゃん起きなさい!ぎゃああああああッ!?」
勢い良く毛布を引っぺがしたボクの怒声は次の瞬間悲鳴に変わった。
「Z…Z……Z…」
ガバッと毛布を引っぺがすとそこには見知らぬ男性が上半身裸で
姉の横に寝ている。姉に至っては下着だけ履いて上は素っ裸だ。
ボクに比べて豊かすぎるおっぱいがぷるんと弾みをつけ揺れた、
お姉ちゃんが身を起こしたのだ。
「あ〜もう…説明めんどいからパスな。それと朝飯も」
そう言って毛布を掛け直し、二度寝を始めた。
「パ…パスって…お、お姉ちゃん、今日は朝御飯作る番でしょ?」
「それもパス!テキトーに食って行きな、バイ」
「はぁ…はあ…はぁ〜…はぁ」
「よぉ、優、朝からごくろうさん」
「朝から発情、乙!」
ダッシュで学校に着いて、HRギリギリ。
ハァハァ言いながら、先生の出席を取る声に『はひゃい!!』と返事をし、
朝からグロッキーなボクに話しかけてくるのは、幼馴染みと親友。
名前を真島 孝士(たかし)と神谷 朝子(あさこ)と言う。
ちなみに孝士のあだ名はタッシー、朝子は朝ちゃん。
ボクは『優(ゆう)』と呼ばれている。
「冗談じゃないよ〜ダッシュで登校する身にもなってよ」
「それでも間に合ってる優はスゲーよな」
「タッシー…それは褒め言葉に聞こえない。今日はお姉ちゃんが御飯作る番なのに
パスしてさ…お金ないのにコンビニ行ってソリジョイ銜えて登校なんて最悪だ」
ボクが盛大なため息をつくと
「え〜?何よ、それ。家の冷蔵庫とか開けてテキトーに食べてくればいいじゃない」
とこれは朝ちゃん。そう、それは至極当然の反応なのだが、我が三隅家は少し違う。
「お姉ちゃんが材料買ってくるの忘れたって………冷蔵庫開けたら、兵糧丸と
乾飯といもがら縄しか入ってないし…お米は玄米のままだし…」
「え、えーと…優、『ひょうろうがん』と『ほしいい』と『いもがらなわ』って何?」
「兵糧丸って言うのは、味噌をベースにして蜂蜜や梅干しに唐辛子を加えて練り上げたモノ。
乾飯はご飯を水で洗って、粘りけを取り、乾燥させたモノ。
いもがら縄とは里芋の茎を縄のように編んで味噌で煮しめたモノ。戦国時代の――――――」
「あーあ、もういい、もういい。優の両親てインスタントや冷凍食品とか食べないって事、思い出したわ」
「相変わらずだな、優は。それはそうと、この前借りたゲーム、面白かったぜありがとな」
と孝士が貸していた格ゲーを渡してきた。
「もうクリアしたんだ。さすがタッシー、ゲーム得意だね」
そう言いながらパッケージを開くと
『ザ・触手〜シスター堕落の園〜』
「をををををう!?」
パッケージから出てきたのはいかにも怪しいタイトルをしたディスク。
「………孝士、何コレ?昨日のオカズ?」
赤くなってるボクを尻目に朝ちゃんがひょいっとそのディスクを摘み上げた。
「あ〜?何だよ、朝子。お前も格ゲーに興味――――――しゅくしゅ?」
「ふうん、孝士君は触手フェチでシスターフェチで変態なんだね。皆に報告だ〜☆」
朝ちゃんがエンジェルスマイルで死の宣告。
「お、おちつけ…落ち着くんだ朝子…お、俺は知らない!そんなゲーム知らないぞ!」
大量の汗を掻きながら必死に否定する孝士だが、中学時代からの馴染みだ。
こいつはウソをついている…ボクの直感だった。
「うん、うん。わかるよ、タッシー、すごくわかる。だから―――後はわかるな?」
朝ちゃんがディスクを戻しながら、笑顔のまま凄みをきかせた。
「はい……朝子様」
「あああ〜奢りで食う『DX幕の内弁当』美味かったー!タッシー、ゴチ!」
昼休み、中庭で爪楊枝を口にくわえている朝子が言った。
口止め料として最も高額な学食をおごらされたのだ。
「…………」
財布を閉じ、がっくりと肩を落としている孝士にボクはパックジュースを差し出した。
「元気だせ。全ては身から出た鱗だ」
「……優、それ、鱗じゃなくて錆だから」
ちゅーとストローでジュースを飲みながら力無く言った。
「しょくしゅ男」
「…………ぐふっ」
孝士は芝生の上に倒れた。当分はこれでいじれそうだ。
「そういえば…何で優やお姉さんが朝御飯を作らなきゃならないの?お母さんは?」
芝生に倒れた道隆を足でつんつんしながら朝ちゃんが言った。
「…お父さんが北海道に単身赴任になって『お父さん、一人だと心配だから私も行くわ。
後、お願いね優衣奈(ゆいな)、優奈(ゆうな)』って」
「……どんだけエロゲー設定なのよ。ほんと、優のところの両親はラブラブね。
きっと今頃夫婦水入らずでセックス三昧よ?きっと三人目の誕生も近いわね」
堂々と宣言する朝ちゃんを余所にボクはタッシーに耳打ちした。
(……ボクね、時々思うんだけど、朝ちゃんが美人でおっぱいもお尻も魅力的なのに
彼氏が七日も持たずに逃げ出す理由って何かわかる気がするんだ)
(……俺も同感だ)
それに賛同するタッシー。
ボクもタッシーも『神谷と仲良いだろ、紹介してくれ』と何人の男子に言われた事か。
「おい、そこ!!何、コソコソY談してんのよ!しょくしゅ男、聞いてるの?バラすぞ!」
そんなこんな一日が終わり、で家に帰宅した。
「ただいまぁ〜」
「おう…お帰り。今、晩飯作ってるから、あたしは合コンあるから優奈の分だけな」
お姉ちゃんがキッチンから顔を出した。長い髪をまとめて、
眼鏡をかけて銜えタバコ。いつものお姉ちゃんだ。
「ええ、またぁ?」
「しきり役だよ。早く手洗って来な」
「はぁーい」
とてとてと階段を上がり、自室へ。洗面所で手を洗ってダイニングルームへ。
今日はボクの好きなオムライスにオニオンスープ、それにマカロニサラダだ。
「よっし、いただけ」
「いただきまぁーす!」
姉妹揃っての食事。お母さんがお父さんの赴任先へ行ってからの習慣だ。
もっとも、今日はボクだけ。お姉ちゃんはボクの向かいに座って、お茶を飲んでいる。
「お姉ちゃん、モテモテだね〜合コンとか引く手数多だもんね」
「そんな事ないよ」
はっはっはと笑いながらお茶を一口飲むお姉ちゃん。
「そう言えば!今日、ほんとにびっくりしたんだからね!もう、ボクがいること考えてよ!
一体、誰なのあの人は!?」
「ああ、あたしの彼氏だ。彼氏。今度、紹介してやるよ……それに悪かった。
あたしの不注意だ。彼氏も寝てたから知らぬが仏。優奈もそんなに気にすんな」
……この辺りが朝ちゃんと違う点なんだろうなぁ…大学生とはかくあるべきか。
「優もそのうちわかるよ。酒は飲んでも飲まれるな、ほどほどにしておけば
セックスも悪くはない。愛情表現の一つだ……ってことで
――――――孝士君とはどうなのさ?もうヤっちゃった?」
クククッと意地悪い笑みでお姉ちゃんは言った。
「ぶふッ…い、いきなり、ゲホッゲホッ…な、何いいだすんだよ!た、タッシーは関係ないだろ」
急に振られてボクは喉にオムライスが詰まった。
「あははははっ、やっぱり優奈はわかりやすいな……優奈だって一人でするんだろ?
孝士君の事を想いながらさ。ちなみにお姉ちゃんは今日、彼氏ン家、お泊まりだからね〜
この意味、優奈ならわかるだろ?疑似体験もいいけど、リアルは格別だぜ?」
「ゴホッ…ゴホッ…もう、合コンのクセに!」
「だから司会進行役だって。合コンのメインはサークルの後輩同士だからな、先輩は対象外なのさ。
あたしは年下好みじゃないしな。ホラ、頬に米付いてる」
そうしてお姉ちゃんは出かけていった。
『施錠はしっかりな、何かあたっら迷わずケータイ。近所の真島さんにも言っておくけど……じゃ、おやすみ』
と言ってったけど…まぁ鍵は閉めたし。問題ない。食器を洗ってボクは自室へ戻った。
「はぁー……予習、復習…って英語の訳とかめんどくさいなぁ…」
しばらく辞書とにらめっこしていたが、30分程で集中力が切れた。
「もうダメだ……もーイヤだ……これと古文とか意味わかんないし…」
机に突っ伏していると、ふとベッドの上に放り投げた鞄が目に付いた。
「……………ゴクリ」
喉が鳴った。恐る恐る、鞄を開け、ゲームを取り出す。パッケージは格闘ゲームのソレだが
中身は違う…………そう、ボクは朝ちゃんとタッシーのやり取りに紛れてササッと鞄にしまい込んでいたのだ。
「……エッチなゲームなんだよね……」
ドキドキと胸の鼓動が早くなる。
「18歳以上は禁止の……って、コレってプレ○テでプレイできる様になってる……」
「……………ゴクリ」
再び喉が鳴った。
ここで切るとは…。続きが気になります!
耳にヘッドホンを装着し、ゲームをプレイする。
シスターが触手に絡められて苦しんでいる場面ばかり想像していたボクは虚を突かれた。
ロードしたセーブは髪の短い女の子?と兵士が愛し合っている場面だ。
…って、結構…というか…かなりエロイ……普段、想像している事より激しいエッチだ。
と頭の片隅で思いつつ、ボクは画面に魅せられた。
『あはっ…ん…だ、ダメだよ…そんな…』
……女の子の顔が涙で溢れている……ん、どっかで見たことあるような?
「……ん……」
ボクはそっとそのショーツ越しに股間に触れた。既にそこは微かな湿り気を帯びている。
「は…く…ん…ふ……くぅ」
ショーツの上から軽く秘部をさすると、唇から自然にこもれる声。
「ん…んんんっ……」
十分に緩ませた事を悟るとボクは直にアソコに触れ、ショーツの紐を解いた。
愛液で濡れたショーツはお姉ちゃん言われて買った紐付きのショーツ。
ボクはすっごく恥ずかしいから「いやだ」と言ったけど……もう。
(でも…する時には便利かも……)
この場合はお姉ちゃんに感謝すべきだろうか?
「あ…ん……お、男の子…ってこんなの見て…んッ」
ボクのアソコはその口を閉じ、まだ……その淡い恥毛すら生えていない…
ま、まぁ……年相応…なのかな?
で、でも…もう高校生なのに……ブラとかいらないのは…う〜ん
「……んッ…あはッ……」
アソコの核にあたる部分に手をかざし、ボクは唇を噛んだ。
毎日ってワケじゃないけど…欲求不満なのかな……ここ最近は頻繁にする事が多い。
ベッドにもぐりこんで…お尻の下にバスタオルを引いて…その…ノー……ノーパンで。
「あはっ…ん…んんんっ…くうううっ!」
ピクンと引きつる背中…あ…や、やばっ…
「はぁ…はぁ…んっ…んふっ…は…はぁ……」
手で軽くつつき、ボクはピリピリとくる快楽に酔った。
まだ…まだ達するワケにはいかない…画面の中で繰り広げられる
エッチをとろんとした目でボクは見た。
ヘッドホンを通して聞こえる淫らなエッチ。
『こ、こんな…君のチンポ……熱い……』
……うっひゃ〜…チ、チ…ンポって…エッチだな…
『あはっ……すぅ…し、刺激的な…んっ…あはっんんっ』
画面の中では女の子が兵士のア、アソコに舌を這わせている。
そ、それから……ほ、本番を…んっ…あ、そ、そろそろ
ボクは下腹部にわだかまりを感じ始めた。
「ん…あ……もう…ん…少し」
ボクはぐっ背を丸めながらクチュクチュと音が出る程、激しく指を動かした。
アソコが指を締め付ける圧迫感が最高潮に達っした。
「だ、だめ…イ…イクッ…た、孝士ッ!はっ……んんん!」
どうせ、お姉ちゃんはいないし、ボクは結構な声で達した。
ゾゾゾッと下腹部から雷が駆け上るような感覚にボクは脳がとろけそうになった。
「イクッ……イッちゃ……孝士…好き」
指に軽く力を込め、くいくいと押し込んで余韻に耽るボク。
はぁ〜気持ちよかった……と眼を開けると、そこにいたのは――――――!!
「あ…や、やぁ……部屋の鍵、開いてたよ…」
リアルな孝士だった。
続
>>307 肝心な所が切れててすいませんでした。
見られたーーーーー!!!www
なんてwktkする展開なんだw
続きに期待せざるを得ないな
ボーイッシュが、痴漢に遭ったせいで気弱になったようです
313 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 15:46:57 ID:WOhks3E6
ふみゅう
>>312 「もう止めてよぉ……ボクに触らないで……」
最高です!
むしろ顔真っ赤にしながら痴漢を蹴り倒しそう。
「まだ僕の大好きな人にも触らせたこと無いのにっ!」
って蹴り倒してくれると俺得。更に一緒に居た大好きな人にからかわれるかされると更に俺得
ついでにお願いして触ってもらうんですね
痴漢に触られた感触を上書きするために
そして「痴漢の時は凄く気持ち悪かったのに……心地いい……」
とか言い出してマッタリするやらエロいやらな展開に。
傷心ボーイッシュとにゃんにゃんか…
320 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 05:14:24 ID:IbST7vno
ボーイッシュ双子丼
双子が両方ともボーイッシュってのは珍しいかも
大抵片方は普通の性格になってそうだが
片方は男として育てられて自分を男だと思い込ん出るボーイッシュ
もう片方は女として育てられたんだけど反発して男っぽく振舞ってるボーイッシュ
323 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 01:23:11 ID:NQw5ucf4
>>321 村上春樹のデビュー作に出てくる双子って、結構ボーイッシュっぽくなかったっけ?
デビュー作?
ちょっと影のある不良少年系ボーイッシュ
うん。このスレタイから貧乳が抜けたら価値ないと思う
ちっこいおっぱい
なんだよぉ〜
僕のオッパイ、こんなにおっきくしたのは誰だよ
君がいっつも、揉むからじゃんかぁ
大変なんだぞ、コレ
走ると揺れるし、泳ぐのもジャマになるし……
エッ?
じゃあ、もう触らない?
金輪際、二度と触らないからって……
すっ、少しなら触っても良いんだよ
い、イヤじゃないよ
キミが触ってくれるのは
ウソです
ゴメンなさい
いくらでも触って下さい
エッ?ここで……
だって……
モゥ、わかったよ
ホラ、コレでいい
そっ、そんな真顔で『キレイだ』なんて言わないでよ
……でも嬉しいよ
やっぱり、さわるの?
アンッ、人が来ちゃう
声をたてるな、なんてムリだよぉ
エッ?くわえてろ
そりゃあ、届くけど
パクッ
自分のをくわえるなんて……
アンッ、お手本なんていいよぉ
ソッチばっかり責めないでぇ!
パッ
ブルン!
……だって、ムリだよ
イジワルされたら、くわえてられないよぉ
エッ、罰を与える?
もぅ、挟めば良いんでしょ
パフッ
僕のもおっきくなったけど、キミのもおっきくなったよね
ホラ、こんなに、はみ出しちゃうよ
ペロッ
ご褒美に、先っちょ舐めてあげる
アハッ、気持ちいい
僕のオッパイ、気持ちいい?
あんなに意地悪ばっかするクセに
いいよ、出しちゃって
オッパイにかけてぇ!
アハッ、いっぱい出たね
オッパイびしょびしょだよぉ
エッ?このままブラするの
本当に変なコトばっか……
……と言う、巨乳ボーイッシュはダメか?
まぁ、ぶっちゃけ俺も、貧乳教徒だが
俺は巨乳もありだと思う。それがコンプレックスだったりすると更に
331 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 21:20:31 ID:D1pn+TCO
小学校のスポーツクラブで唯一の女子のボーイッシュがみんなと合宿に行く
みたいなのを構想中
スポーツでブルンブルン揺れるおっぱいは素晴らしい
胸が目立ち始めた途端、一緒に走り回ってた男子達が妙に手加減してくるようになって不満なボーイッシュ
今までは弟みたいなヤツだったのに、いつの間にか妹みたいな存在に…
ん?
ボーイッシュに膝小僧の擦り傷は必須
337 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 20:02:46 ID:iN/PfvlT
鼻の頭の絆創膏もな
後、後ろ被りのキャップと裸オーバーオールがツボ
昔男の子だと思って一緒に遊んでいた子が数年ぶりに再会したら実は女の子だった。
こんな感じの話はどこかに落ちてないか。
つ「俺は友達が居ない」
「僕は友達が少ない」だったすまん
激しい運動をすると処女膜が破れるとの事だがボーイッシュなお嬢さんはその確率が高いんだろうか
巨乳がいいか貧乳がいいか
個人的には貧乳が好きです
幼馴染みの兄ちゃんに片想いとかしてて、その兄ちゃんに彼女ができた疑惑が浮上、その相手がなかなか立派なものを持っていたりして、
「何だよ何だよ兄ちゃんのばかあ!おっぱい星人!変態!どーせ僕はちい…ちいさ…ち…うわあああん!」
とかなったら萌えるんだけど、これはただの僕っこか
「僕」よりも「ボク」の方が俺は好きだな。
さらに毒舌と皮肉を標準装備で身長175cm程度(ここ重要)で貧乳、髪は黒くて腰の辺りまで伸びていると完璧。
それで幼馴染の兄貴分の方が身長低かったら…
年上のボーイッシュは人気無いのか?
ボーイッシュ先生みたいな?
348 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:44:51 ID:Y5LD9VfS
>344
例えばどんなキャラ?
化物語のガハラさんの背が伸びてボクっこになったのを想像した。
あ、でもわがままナイスボディーだな、あれ・・・。
350 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 02:55:55 ID:0RRF2T+s
化なら神原が、正しくボーイッシュなんだが…
まあ、わたしだし、エロっ子だし、ストライクとは言い難いな
アレはエロじゃなくて、変態が突き抜けてるだけらしいぞ。
・・・ボーイッシュ変態、か。
「し、しかたありませんね…。そんなにたまってるならこのボ、ボ、ボ、ボクが何とかしてあげ…ひゃあっ!?」
あ〜、寝不足かな…
電王鬼が島の主人公って女の子だったのか
今知ったよ
>>353 最初に言っておく
あれは女の子が「男の子」の役を演じている
男装っ子か…。これはこれでかわいいけど専用スレあるかな
そのものずばり、男装スレがあるからねー。
んなこと言ったら、ぼくっこスレまであるがな
多少の重複はかまわんだろ
358 :
sagg:2010/04/27(火) 23:46:52 ID:upMJxp1n
ぼくっ子×ボーイッシュ
男装少女×ボーイッシュ
のHを妄想
どっかの漫画だったかな。中性的でかっこいい女の子が、
いつも家から遠く離れたデパートで、延々と女の子らしいふりふりの服を試着しているという話を読んだ。
なんだかそれだけでときめいたんだよ
「ボク、女の子だよ。ほら…」
「あっ…」
「ひよっとして…ボクの事、男の子だと思ってたんだ?」
「ご、ごめん。つい…」
「アハハっ。いいよいいよ。よく間違われるからさ」
なんかせつないな
がんばれボーイッシュ
362 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 01:18:55 ID:gJH+q6OE
むしろ、周りが男ばっかりなせいで自分も男だと思ってるロリボーイッシュ
男みたいに立っておしっこしようとすると周りに止められるのが不満です
>>362 俺の妹がまだ幼稚園生の時に
「あたしのおちんちんはいつ生えてくるの?」
って聞いてきたの思い出したw
364 :
夏の嵐:2010/05/02(日) 05:40:55 ID:AMAvNzCE
>>117-119 >>156-158 >>190-195の続き
やっと完結
************************************************
「……でわ」
「何が『では』だよ?
ちょっ、ちょっとぉ!?」
目の前のちり紙の在りかを、失念することにした僕
アキラの苦情が、聞こえ無かったこともあり、代用品を使用した
ピチャ、ピチャッ……
「ヤ、ヤァ〜……」
アキラの股に、頭を突っ込み、滑らかなソコを、舌で舐め清めていく
あまりの狼藉に、抵抗も出来ないアキラ
かろうじて、僕の頭に手を架けているが、突き放すでもなく、ただ力なく、髪に指を絡めていた
それを良いことに、調子付いた僕の、掃布作業は続く
ピチャピチャ……
グリグリ……
チュウチュウ……
シンプルだったスジを割り開くと、細かいながらも複雑な形態を垣間見させた
「ここが外淫唇で……」
「ヒッ!?ヒアァ〜……」
ネットの画像とは、別次元の形
ふっくらとしたソレの内側は、ピンクのビロードのように滑らかな舌触りだった
アムッ
「食べるな!コラァ〜〜!!」
「ここがクリトリス……」
割れ目の頂点の辺り、慎ましやかに隠れたポッチが一つ
チウッ
「イタッ!?」
思わず吸い付いたら、アキラが呻いた
『やっぱり敏感なのかな?』
僕も、剥けたての頃は痛かったし……
「ここが尿道で……」
その下、針の先ほどの穴
名目を思いだし、清掃業務に勤しむ
チロッ
「クハァッ!」
舌先でくじると、良い声が……
調子にのって、吸い上げてみた
「ヒヤァッ!?」
ピピッ!
アキラの悲鳴と共に、何か液体が、口中に飛び込んでくる
……全然嫌じゃ無いのに、我ながらヤバさを感じた
「ここが腟口……」
奥に見える、小指の先程の穴
ボクの、それほど大きいとは言えないチンコでも、入るとは思えない
入り口は、ポッカリ開いてるけど、奥までは、暗くて見えなかった
『ライト使ったら、流石に怒るだろうな』
危険度を考慮して、好奇心は抑えることにする
365 :
夏の嵐:2010/05/02(日) 05:43:08 ID:AMAvNzCE
「……でも、コッチなら」
……ツプ
「ヒッ!?ナニ
ユウ!何をしてるのぉ!?」
突然、内側を刺激され、アキラが狼狽えた
「気にしないように」
「ナニ言ってんだよぉ〜
クァアァ〜〜……」
壊してしまわないよう、マンコは避ける
代わりに、もう少し下
同じくらい愛らしいツボミに、指を滑り込ませた
水着のラインで、クッキリ色が分かれている、ちっちゃなお尻
健康的に、真っ黒な日焼け後の腿が、透き通るような白い肌を際立たせる
その中心、お尻の穴
用途を、忘れてしまうほど可愛らしい
『忘れてはイカン』
クニクニ……
本来の使用法に従い、ちゃんと弄って楽しもう
「アッ、ゥアアア……」
アキラも文句言わないし、もうチッと遊ぶ
ペロッ
「ウヒャア!?」
指を入れたまま、周りの襞を舌先で擽った
「ヒッ、ヒッ、ヒッ……」
愛らしい反応が、とても嬉しい
クチュクチュ
ピチャピチャ……
夢中で弄くる
『もう一本、入れようか?』
など、不埒な思案をするも……
「い〜かげんにしろっ!」
ドカッ!!
「ワァッ!?」
のし掛かるボクに、アキラのキックが炸裂した
吹っ飛んだ僕の前に、仁王立ちのアキラ
「ユ〜ウ〜」
ボキボキと指を鳴らしながら、怒りに満ちた声
「うわぁ〜」
この期に及んでも、目線が、目の前のマンコにいってしまう、エロい僕
「よ〜く〜も〜好き勝手に〜……」
「ア、アキラだって、僕の触ったじゃん」
「ケツの穴に、指突っ込んだりはしてない」
「つい好奇心で……」
「ふざけんな!
オレも入れてやるから、尻をだせ〜!」
「イヤだ〜〜!」
ドタバタ……
366 :
夏の嵐:2010/05/02(日) 05:46:55 ID:AMAvNzCE
ゼィゼィ……
怒りに燃え、襲い掛かってくるアキラを、体格に勝る僕は、なんとか取り押さえた
童貞の前に、処女を失うわけにはいかない
「お、落ち着け。アキラ」
僕の説得に、アキラは悔しそうにこぼした
「チクショウ
オレ、もうお嫁にいけない」
「ボ、僕が貰うから!!」
その場しのぎの、口からでまかせ
騙すつもりではないけれど、真剣に考えた言葉でもない
しかし……
「……ト?」
「えっ?」
抵抗を止めたアキラが、掠れるような小さな声で、問い掛ける
「ホント?
本当にオレを、お嫁さんにしてくれる?」
潤んだ瞳で、見上げてきた
羞恥に頬を赤らめ、怯えるような瞳で……
呼吸が止まる
声帯が麻痺する
体が硬直する
だらしない僕
グズグズしている内に、アキラの表情が、不安から諦めに移っていきつつあった
『駄目だ!』
こんなアキラ、ヤダ!!
出せない言葉を諦めて、違う用途に口を使った
ガチン!
前歯に激痛
唇も切れたか、血の味がした
息が出来ない
でも、蕩けるような蜜の味
全神経が、味覚に支配された
もっと味わう
舌を捩じ込み、アキラの口中を隅々まで貪った……
クラッ
一瞬のブラックアウト
酸欠のせいか、興奮し過ぎか……
崩れかけた体を支えた衝撃で、少し正気を取り戻した
名残惜しむかの様に、ヨダレの糸を引きながら唇を離す
グッタリ身体を横たえたまま、荒い息を継ぐアキラ
今のうち……
「僕はアキラちゃんを、お嫁さんにします」
半ば意識を跳ばしていた、アキラのおっきな瞳が、更に大きく見開いた
クチュ
すぐさま、もう一度口封じ
返事を聞く勇気は無い
異常な事態に直面した、僕の頭の中に、妙に冷静なズルい部分が生じた
367 :
夏の嵐:2010/05/02(日) 05:51:22 ID:AMAvNzCE
……フニッ
アキラの、オッパイに手を伸ばす
「……ゥ!?」
何か訴えてるけど、言葉には成らない
『このまま、アキラを僕の物にする』
誰かに取られる前に
全部貰う
奪い取る
そう決めた
押し倒したまま、オッパイを掴む
……と、言っても、殆ど脹らみは無い
でも、何故か柔らかい揉み心地が……
グイグイと掴みながら、下半身は別の動きをした
かつて無いほど膨れあがった、僕のチンコ
グリグリ、アキラの股に擦りつける
悠長に、穴に狙いを付けている余裕など無かった
意志があるかのよう、勝手に腰は動く
しかし……
ズニュ!
魔の悪戯か天の祝福か、奇跡的に僕はアキラに滑り込んだ
ビュクビュク……
一瞬で増す、凶悪なまでの刺激
耐えきれず弾けるように、放出する僕
「…………!?」
「…………!?」
二人とも声も出せない
僕は快感で
アキラは激痛で……
長い長い一瞬
お互い、身体にしがみつきながら、初めてを分かち合った
368 :
夏の嵐:2010/05/02(日) 05:59:07 ID:AMAvNzCE
半ば、気を失っていた僕達は、窓から差してきた光に、覚醒を促される
「雨、止んだ?」
寝そべったまま、アキラが尋ねてきた
「いや……」
気だるい身体を引き起こし、外の様子を窺うが、相変わらす激しい雨音
しかし……
「……凄い」
晴れわたる、明るい青空
眩しい、夏の陽射し
それなのに、叩きつけるような大粒の夕立
信じられない、不思議な天気だった
暫し、茫然と眺める
「……コン」
不意にアキラの声
目をやると、動物の耳のように、頭に手を当ててる
「コン、コン、コ〜ン」
いつもの、茶目っ気たっぷりの笑顔で……
「あっ、そうか!」
僕も気づいた
クスクス笑いながら、アキラは外に飛び出した
僕も後を追う
「アハハハハ……
コン、コン、コ〜ン
コン、コン、コ〜ン……」
雨と陽光を浴びながら、軽やかに走るアキラ
しなやかな肢体が、光輝く
あまりの美しさに見とれながら、必死に追いかける僕
『ずっと、こんな感じなんだろうな』
嵐から天気雨
この、夏の一日を、僕は一生忘れないだろう
『アキラの嫁入りか……』
終
************************************************
長々待たせてスミマセンでした
冒頭のショタの悪戯
どう見ても、オッサンだよなぁ〜
反省……orz
GJとしかいえない
抜いた
独特
悪い意味で
373 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 10:54:00 ID:c6h1RRrA
はむう
「いっつもボクのことオンナらしくないだのオトコンナノコだの言ってバカにして!
もうエッチ禁止だからね! ボクがオンナじゃなければキミとエッチしたらおかしいだろ!」
「あー、わかった。それならケツを貸せ」
「ちょっ……ちょっと!? 何するんだよっ、放せよっ!」
「女だろうが、そうじゃなかろうが俺はお前という人間が好きだし、
マンコでエッチしたくないってんならケツで犯るしかないだろ男同士みたいに」
「ちょ……ちょっとやだっ! やめて……あっ……アッー!!」
そんな怪電波を受信しますた
ボーイッシュ少女といえばどろろ
ボーイッシュは懐っこくないとな
手塚だったら、三つ目が通るの和登さんだろ
ぼくっ娘だし
忘れて成らないのは、リボンの騎士 ... 手塚は結構ボーイッシュ好き
御大は萌えキャラ・シチュのほぼ全てを網羅してたと言えるな
恐ろしい…
>>380 神話から平安文学までで既にほぼ網羅されてる、と言う説もありますw
神話にまで及ぶとは思わなんだw神話とかでボーイッシュ娘って誰かいる?そこらへんあまり詳しくないもんで…
そういや男装(神功皇后、天照大御神)はいるけどボーイッシュいたかなぁ…。
ヤンデレ(イザナミ)、女装少年(ヤマトタケル)、近親相姦(イザナギ・イザナミ、軽皇子・軽皇女)とかは有名だけど…。
日本人パネェな
女性は清らかであるべしみたいな文化の国だから、ボーイッシュというのは案外新しいジャンルなのやもしれん。
とりかえばや?
歌舞伎で、女装男の話とかはあるみたいだが・・・。
ボーイッシュかぁ。
巴御前とか戦国時代の女武者とかは、男装に入るの?
389 :
藤 :2010/05/20(木) 20:39:01 ID:nxJwWSR5
tst
390 :
藤 :2010/05/20(木) 20:41:25 ID:nxJwWSR5
久しぶりです。覚えてる人もいるのかわからんが、久しぶりにできたんで落としていく。
相変わらずエロはないけど、今回は連作の一話目なので、今後エロシーンも出てくるかもしれない。
期待しないでできれば待っててくださいな。
『寒の内の夜空』
この学校にはとても不思議なことがたくさんある。例えば、図書委員が生徒会より大きな権限を持っていたりするのが代表的だ。
生徒会の予算割り当ては、図書委員の予算が最優先でまかり通るのだ。しかも、図書委員の一部の人間は、教師にも身勝手な意見を述べ、それがすんなり通ることも多い。
やれ本棚を組み立てるのを手伝えだの、本を運ぶのを手伝えだの。ちなみに、その図書委員内ではかなり尊大な態度で人をこき使う三年生がいるのが有名だ。
あまりの威張りっぷりに、一部では戦術核だなんて的確且つ酷なあだ名が付けられているほどだ。
「須藤、なにをしている早くしろ」
そしてその三年生は自分の目の前に、いや視線の下にいる。ショートカットで少し乱れたふわふわした黒髪と、起伏の無い胸板。それは上から見下ろすことでより強調される。
襟に白いラインの入った紺色の制服から覗く白い肌が妖艶だが、谷間が無いのを認識すると同時に幼く見える。
制服は全体的に古臭くて、だから若さの象徴であるような人が着ると、映えて綺麗に見えるんだろうが。
そんな風に分析していると、下から舌打ちが聞こえた。
「ボ、ク、を……見下ろすな小僧……!」
殺意の篭った瞳で僕を見上げる可愛らしい男の娘。
そう、尊大な三年生こと霧先輩は、誰もが認めるチビだった。
391 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 21:42:32 ID:QQMTM5vm
wktk
392 :
藤 :2010/05/21(金) 01:37:47 ID:m+XzBSvr
sage入れんの忘れた(;・∀・)
放課後の図書室でかわいい女の子と二人きりと言えば聞こえはいいが、実際はただ単にこき使われまくる奴隷に近い。
奴隷と言っても性的なご褒美は一切無い、用具扱いの方だ。
異様に広い図書室で延々と続く本棚を見ていると、いくら本好きな自分でも気が滅入る。多くは理解できない専門用語満載だからだ。
そこまで深く勉学したいと思ってる奴なんてこの学校にいやしないわ。
「さっさと運べ男だろ。お前のアソコにはマンコが付いてるのか? それとも二つ付いてる玉が一つしかないのか?
竿が無いのか、ああ? 性格もチンポもでかくなさそうな使えん男だな」
しかも、罵詈雑言で下腹から抉るような一撃をこれでもかと打ち込んでくる。とても女子高生の吐くセリフとは思えないし、恥じらいを混ぜつつ冗談で言っているようなものでもない。
言うなれば鬼教官が訓練生を叱咤する、という表現が一番しっくり来るような人間だった。
『ボクは厳しいが公平だ。人種差別は許さん。左翼も右翼も、えたもひにんも、ロリコンもペドも関係ない。全て平等に価値が無い!』と、そんな台詞が御似合いだ。
事実、似たようなことを言ったらしいし。
というか大きかったら先輩の中に入るんだろうか、それが唯一つ疑問だ。問題はそこだ。
「なんでドストエフスキーの保存版を一気に運ばせるんですか……無理で……す……よぉ……」
息も絶え絶えにそれだけ言って、でも手は休めずに赤いハードカバーの辞書のような本を、先輩の下へと持っていく。先輩はというと、受付のデスクに座ってノートパソコンに指一本で何かを打ち込んでいる。
今から電子化するこの本のタイトルを打ち込んでいるのだろう。暇だから指一本で打ち込んで、少しでも時間を遅らせようとしているのだ。
その姿だけを見ると、PCに不慣れな幼女が一生懸命文字を打ち込んでいるように見える。ぬいぐるみといっても差し支えない可愛らしさだ。
393 :
藤 :2010/05/21(金) 01:46:39 ID:m+XzBSvr
PCの横に運んできた蔵書を置くと、振動で机が揺れた。同時に先輩の鋭いつり目が僕を睨み上げる。
「んじゃあ次はいつものな。じっとしてろよ。んでさっさと動け。ボクを待たせるな」
「は、はい」
霧先輩が椅子から降り、催促されるがままにその椅子に座る。その僕の膝の上に先輩は躊躇無く座り込んだ。高さ調節のために仕方ないそうだ。
確かにこの椅子は高さを調節できない木製のものだから、なにかで調節をしないと色々と面倒があるのは分かる。しかし、僕をその何かにするのは何故なんだ。
誘っているわけでは流石にないだろう。つまりは僕は男として見られていないのか。
先輩が動くたびに、突きたてのお餅みたいに柔らかい尻の感触が膝に伝わり、やましい気持ちになってしまう。人間の本能として仕方ないことだ。
そう自分に言い訳しながらも、正直この状況を楽しんでいる自分もいた。もしも先輩が弱気な子だったら、僕は確実に先輩を襲っていた。
先輩の細く白い腕を肌色の床に押さえつけ、無理やりに唇を奪い――
「勃てたらコロス……」
「はい……」
だがその楽しみも長くは続かない。僕を振り向き様に睨んだその眼光は、体格相応な幼さはどこにもない。
狩人の目、そう表現するに相応しい。そんな瞳で睨まれれば、肝っ玉の小さい自分の玉も縮み上るというものだ。本当は勃起したいけど出来ない、そんな生殺し。
だが人間努力すれば勃起を抑えることも出来るのだという教訓になったはなった。
精一杯関係の無いことを考えるか、心を積もりたての雪のようにピュアでホワイトにすればいいのだ。楽なことではないが。
霧先輩はちっちゃい手でノートパソコンのキーボードを叩いていく。てちてち、なんて擬音が似合うだろう。曰く、ノートPCのほうがキーボードは小さくて先輩向きらしい。
そのスピードは機械のように速いとは言えないが、常人よりは確実に早いのは確かだった。少なくとも自分の腕で追いつける気はしない。日々の修練で得られた、先輩の特技なのだ。
先輩は本のページを1ページ写すと、すぐに次のページ写しに入る。上下で分かれた長い長い文章を写す作業は、何代も前の先輩の時から行われているらしい。
法律的に大丈夫なのかとか色々と疑問は残るが、それでも平然とこの作業を続けていられるのだから問題は無いのだろう。
一番大きな問題は、これだけ頑張ってデータ化しても、それをこの学校の生徒で読む人間がいるのか、ということだが。そこそこのレベルであるこの学校でも、やはり読書をする人間は少ないからだ。
それでも自分は、眼下で必死に文字を打ちこむ先輩に尊敬の念を抱く。普通より小さい体だから、人の上に立とうとあんな言葉遣いになってしまうのだろう。
普通よりチビだから、こんなに無駄そうな仕事を一生懸命やることで、人に認められようとしているのだろう。
「健気だなぁ……」
おもむろに先輩の頭を撫でる。ふわふわとした細い髪が沢山まとまって、上質のシルクのような肌触りだ。タイピングに集中している時は、先輩に何をしても割りと気付かれないのだ。
肩を揉んだり、頭の上にリンゴを載せたりしても。だから先輩が完全に作業にのめりこんでいる時、その時が僕の至福の時間だった。先輩に怒られるまで、僕はこれをやめない。
394 :
藤 :2010/05/21(金) 02:04:08 ID:m+XzBSvr
正直言って自分はこの先輩が好きだ、今までに出会ったどの女性よりも。
少しきつめな眼光も、それでいて童顔な顔つきも。凛とした佇まいと振る舞いは、ドイツ軍将校に似た堅実さと気高さを感じさせる。
オレンジ色の夕日差し込む光の中、優しいタッチで黙々と指を動かす先輩は、ピアノを弾いているようにも見える。
その姿は一つの絵画として完成されたような、オリジナルの美しさがあった。そういう独特の可愛らしさが、先輩には備わっていたのだ。
だからこんなにぶっきらぼうで人遣いが荒くて言葉遣いが最低でも、人気があるのだろう。罵られたい、というアホウは抜きにして。
「先輩、今なら言えることがあります。聞いてますか?」
片腕だけで抱きしめれそうな先輩を愛でながら、胸中に満ちた何かを噛み締めながら、先輩に問う。
しかし先輩は答えない。それをわかって言っているのだ。完全な自己満足に過ぎないのはよく分かっている。それでも、言わないでおいたらきっと自分は苦しむだろう。
だから僕は、先輩が耳を閉ざして集中している今だけ、素直になれるのだ。本当に、小さい男だ、僕は。
「好きですよ、先輩」
言ってしまって少しだけ後悔するが、それでも聞かれていないなら一緒のことだ。
「ホントか?」
「ひゃあ!?」
奇声を上げながら先輩を見下ろすと、いつも通りの鋭い視線が、首を捻って片目だけで俺を見ていた。その瞳にどんな心が籠ってるのか、それすらわからない。
ただ、自分が今非常に危険な状況にいるというのは理解していた。もしこの質問で、一つでも不誠実な答えを返せば、自分は確実に嫌われる。
というよりこの素敵な時間は、もう一生訪れなくなるだろう。本心の赴くままに答えろ! その考えを一瞬の内に思考し、自分は口を開く。
「ほ、ほんっ……本当です!」
どもりながらそれだけ言い切ると、もうどうにでもなれと自棄っぱちになる。いっそのこと、腕にすっぽり収まるくらいに小さいこの先輩を、そのまま抱きしめてしまおうか。
それとも無理やり唇を奪ってしまおうか。今この場で押し倒して無理やり自分のモノにしてしまおうか。普段なら絶対に出来ないことも、今の自分なら簡単にできるような気がした。
さっきまでの妄想をそのまま現実に出来る。
「じゃあ、今日の夜ボクといろ。どんなことがあってもボクから離れるな。返事はそれからでいいだろ?」
「え、あ、はい」
「じゃあそれまでは仕事だ。ちゃんとクッションの役目を果たすように」
「は、はい……」
それからいつもと変わらぬように時間が過ぎ、普段なら帰る時刻の6時半に近づいてきた。
今気付いたが、僕は先輩と一緒に帰ったことが無い。大抵の場合、まだ用事があるから先に帰れ、といわれて半ば無理やりに帰らされていたのだ。
つまり、今日はこれからその先輩の秘密の用事が見れるかもしれない。僕にいえない秘密とはなんだろうか。実は先生とデキてる、何てことでは流石にないだろう。
考えれば考えるほど悪い方向に妄想が進んでいく。
395 :
藤 :2010/05/21(金) 02:16:44 ID:m+XzBSvr
「よし、今日の仕事おーわりっ!」
いつもの先輩からは想像できないほどに明るく叫ぶと、力強くエンターキーを叩き込み、僕の上からうさぎのように軽快に飛び降りる。
先輩を愛でれる時間が終わったのを悔やむと同時に、さっき自分が言ってしまったことを思い出して止め処ない後悔が再び溢れてきた。
「先輩、あの……」
「須藤、PC落としたらボクの後についてきて」
「はいっ、もう落としました!」
「ん。じゃあ付いて来い」
先輩は図書室の奥に向かう。僅かな蛍光灯だけで照らされた、自分の両側の本棚の列はどこか不気味で、異次元への入り口にも見える。
7鳥居のような、不可思議などこかへの入り口。神隠しのように、ここから先へ進んだら、もう戻れない。それは妄想にしか過ぎないのだが、この身を襲う震えはなんだ。
先輩の小さな姿が、撫でたくなるふわふわの頭までもが、何か別の世界への水先案内人に思えてくる。
鎌は持っていないか、黒い耳は付いていないか、三角形のとんがりが先に付いた尻尾は生えていないか、いちいち視線を滑らせて確認する。
もちろん、そんなものは付いていない。だが、普段と違う何かを先輩がまとっているのは確実だった。
「この先の仕事をお前にも手伝って欲しい」
「保管庫ですか?」
重厚な木製ドアが目の前にある。それには金色のプレートで『保管庫』と書かれており、まるで校長室か何かのようだ。
存在を知ってはいたが、中に入ることは今まで許されなかった。どうせ古臭い資料が埃を被っておいてあるのだろう。
それの整理を手伝わされるわけだ。あまりに想像と違っていただけに、なんだか拍子抜けした。といっても悪いのは身勝手な自分の妄想なのだが。
先輩が鍵でそこを開けると、中は予想と反してこじんまりと片付いていた。ハンドルを回して稼動する、引き出し型本棚が2列並んでいるだけで、埃の匂いはさして感じない。
それどころか、普段使っている図書室のほうが埃で煙たい気がする。
「意外と綺麗なんですね」
「ん、そこはちゃんとやってるからな。それでお前に手伝ってほしいのはこの棚なんだ」
歴史、文化、語学、などなどの名称が付いた棚をすっ飛ばして、先輩は一番奥の変なタイトルの付いた本棚の前で歩みを止める。
タイトルは『我が闘争』。なんだか歴史の教科書で読んだ気のするタイトルだ。
先輩はスカートのポケットから束になった鍵を取り出し、赤いビニールテープが張られた鍵を選ぶ。普段からよく使う鍵だから、目立つように印をしてあるのだろう。
それを差込み、ハンドルを回していく。ゆっくりと引き出されたその本棚の中には、目を見張るようなものが置いてあった。
それは到底学校に置いてあるべきものではない。教育観念上避けるべき類のものだ。法の改正で国内の所持が緩和されたとは言え、流石にこの量は異常だった。
396 :
藤 :2010/05/21(金) 02:28:49 ID:m+XzBSvr
「これから前線に出るような装備ですね……」
木と金属の融合品。まるで芸術品のような美しい銃が、そこには列を為して20ほど並べられていた。
一見狩猟用の単発式ライフルに見間違えてしまいそうだが、長いマガジンがそれは間違いであることを示している。狩猟用に見せかけた、それはどう考えてもアサルトライフルだった。
パイプと鉄板で作られたストック(肩当)が、銃の右側に折りたたまれてコンパクトに収納されている。
「AC-556Fアサルトカービン。わかるか?」
「対テロ部隊が使ってるとかいうアレですよね。作戦地域の住民に刺激を与えない為に、ハンティングライフルに近い外見にしたとかいう……」
「よく知ってるな」
「先輩こそ。一応聞きますけどこれってセミでしか撃てませんよね?」
念のために聞いておく。いくら戦争中で規制が緩和されたといっても、フルオート射撃の可能なアサルトライフルが出回っていることはないからだ。
しかし先輩は僕の顔を見上げながら、背筋が震えるほどの笑顔で、にっこりと微笑んだ。
瑞々しい唇を頬に引き揚げ、目を細めて僕を見つめる。僕をおちょくるのが、心の底から楽しくて仕方が無い、といった風に。
先輩の始めての、僕に対する笑み。お前も今から共犯者だ、とその微笑は語っていた。
「じゃあこれは知っているか? テロリストが機に乗じて、隣の学区の学校を襲ったのを」
先輩が微笑みながら呟いた瞬間、僕は全てを理解した。この銃は、自衛のためだ。
「この学校が極左なのは知っているだろう? 右翼のレジスタンスとやらが、占領された場所を取り戻そうと支離滅裂な行動をしているのも。
戦場は段々広がっていて、すぐそこまで戦線は押されているらしいんだ。実は戦争が始まる少し前から、この学校は脅迫を受けていた。
敵国の中国に尻尾を振る非国民には天誅が降るだろう、といった具合にな。
だからといって自衛隊を護衛に付かせようとしてもそれは無理だし、警察も治安維持で手一杯な有様だ。こちらに裂ける人員はいない」
「だから生徒に自衛を? 馬鹿げてる! 教育者が出来ることじゃない!」
「……もう、この国は教育なんてものを真面目に出来る段階を通り過ぎてしまったんだよ。ボクだって、信じたくはなかったさ。でも……もう人手が足りないんだ」
悲しそうな呟きに、僕はそれ以上何もいうことが出来なかった。ここでどれだけ立派な博愛主義を持ち出して非戦の美しさを説いても、憲法九条の素晴らしさを説いても、無駄なことだ。
その思想は現実から逃げるための言い訳にしか過ぎなくなる。開戦初期にどこぞの宗教団体が行った人の壁のように、無意味に蹂躙されるだけだ。
戦争という制限なしの暴力の前には、無抵抗主義と平和主義は、所詮敗北論にしかならないのだ。そんなので戦争がなくなるなら、生徒の失踪者は増えたりしない。
今目の前に広がる現実は、僕に戦えと暗に物語っている。
赤紙が渡されたわけでもないのに、自分が戦うしかないというのが決定的な事実としてそこにあった。だが同時に、この先に足を踏み入れれば帰って来れなくなるかもしれないという恐怖も。
397 :
藤 :2010/05/21(金) 02:35:11 ID:m+XzBSvr
「くそ……!」
自分は昔から銃が好きだった。戦争関係の話を聞くのが好きだった。人を殺すのが好きなわけじゃない、国という群体が命を懸けて生き残ろうと切磋琢磨する、その知恵と行動が好きだったのだ。
兵力でアメリカに勝れないベトナムは、ゲリラ戦法で戦争を長引かせ、厭戦ムードを敵国に生み出した。イラク戦争でもそうだ。
遡ると、大日本帝国が中国を攻めた際も同じことをされ、結局勝利は出来なかった。戦争では新しい戦法が生み出され、兵器が開発され、政治が、思想が変わっていく。その変わり様が自分は好きだった。
だがこうして、『守るために殺せ』と目の前に突きつけられると分かることがある。
「ボクが君に銃を持って欲しいと言ったのは、理由がある」
いつも通りの毅然とした態度で、先輩は僕を見上げる。僅かに乱れた短い髪が、震えている。小さくて白い手が僕のズボンに伸ばされ、子供のようにその裾を小さく握り締めた。
目つきは鋭くても、その姿は身長相応の虚弱な少女にしか見えなかった。
ああ、そうなのか。いつも上から目線で言われていて気付かなかったけれど、先輩はこんなにも純粋で、寒の内の夜空のような澄んだ瞳をしていたのか。
「君に知ってもらいたかったんだ。ボクが、人を殺してるって」
か細い、声。
「須藤の好きな、ボクは……」
先輩の言葉が途切れる。泣きそうなほどに苦しそうに紡ぎだした言葉なのに、最後までは続かない。それからしばしの間待ってみたけれど、続きの言葉は出てこなかった。
だから、僕が続きを言うのだ。僕のために、先輩のために。
「人殺しでも、僕は霧先輩が好きです。先輩が人殺しなら、僕も人殺しになる」
小さい体が、僕にしがみついてくる。それは望んだこと。でも、人殺しという望まないことを条件に。それでもいい。
例え明日襲撃されて命を落としても、今のこの瞬間だけは、僕の人生の中で一番輝いているだろうから。どうせ普通の人生しか歩めないのなら、僕は生活をかなぐり捨ててでも先輩のために戦おう。
それも望んだことだ。先輩のために戦うことは望むこと。なら、先輩のために人を殺すのも望むことだ。なぜなら、ただの人殺しではないから。
「……ありがとう」
くぐもった声が告げる。その声の主を撫でながら、僕は拳銃を手に取った。P232と刻印されている、小型の拳銃だ。幅も薄く、持ちやすい。こんな小さな銃でも、撃てば人は死ぬのだろう。
小さくても強力なんて、まるで先輩みたいではないか。
柔らかいサラサラの髪を、左手でぽんぽんと叩く。先輩が僕をまた見上げる。潤んだ瞳。
右手に持った銃を見る。堅くて冷たい、人を殺すための道具。自分と誰かを守るための道具。
綺麗ごとでもいいんだ。そう、自分に言い聞かせて、その日、僕は銃を握った。
398 :
藤 :2010/05/21(金) 02:55:27 ID:m+XzBSvr
これでとりあえず一話目終わりです。
色々と出来の悪い子で申し訳ない。
GJです!
普通の学園ものかと思ってたら、何だか不穏な雰囲気w もしかして前作と世界観同じ? まあそれは置いといて先輩可愛いよ先輩。
続き楽しみにしてます。
400 :
藤 :2010/05/21(金) 17:48:46 ID:m+XzBSvr
返レスサンクスです。
前作と世界観同じですね。
基本的にこの板に投下するのはあの世界観で統一しようと密かに決めているので。だから作り辛いことも時々あるんですがw
正直こういうメタなのをここに投下していいのかって思ったりします。
十何年か前のみにおんの作品でいいボーイッシュがあったなあ
大雨に降られて泣いてる少年を保護した主人公、だが少年と思ってたら実は少女で…ってやつ
女の子の下着姿がやたらかわいかったのを覚えている
みにおん?
403 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 14:24:08 ID:Gz3s7yig
みにおんはボーイッシュ通り越して、ショタにいっちまったからなぁ
敬語ボーイッシュないかなあ
礼儀上じゃなくデフォ口調が敬語
デフォ敬語は難しいなあ。敬語ボーイッシュなら菊地真とかいるけど
なのはStSのオットーとか?
>>405 私も台詞考えてたら真になったw
「ばりばり行きますよ〜。あ、ぷりぷりの方が女の子らしいですかねぇ。」
>>407 やめろwwまたアイマスやりたくなるじゃないかww
注:描写はフェラまでです
「ああ、気にしないでください。僕はこういう風に作られているんですから」
彼女はそんな風に言って笑う。でも、その笑みは、楽しさなんか微塵も感じない、ただ寂しさしか他人に与えられない、
そんな虚しい笑みで。
「それよりも先生。今日もするんですよね?」
そんな彼女を、どうにかしてやりたいと、そう思っているのは本当だ。その心に、俺の想いに嘘は無い。
でも。
「僕、先生とするの、好きですよ。初めては少し痛かったですけど、最近は随分慣れましたし」
結局俺は彼女を傷つけているだけなんじゃないか。こうして抱きしめても、彼女は笑わない。いつものように、男のようにも
見える、でも男ではありえないあでやかさと――そして、寂しさと――その二つを併せ持った瞳で、俺を見つめるだけだ。
そこに笑顔は無い。
そこに楽しさは無い。
キモチイイカラソウシテイルダケ。
まるで、そう言われているかのようで――
「なあ」
「なんですか?」
「お前……俺とやってて、楽しくないのか?」
「うーん。どうなんでしょうね」
「どうなんでしょう……って」
楽しければ、もっと笑うだろ。
もっと嬉しそうにするだろ。
俺はお前を喘がせて、絶頂へと至らせて、それで、それだけだ。
お前を楽しませられているとは思えない。
お前を喜ばせられているとは思えない。
「結局俺は……お前を、傷つけているだけなんじゃ、無いのか」
「そんな事は無いですよ」
そう言って彼女は笑う。寂しい、虚しい笑み。
「さっきも言いましたけど、先生とするのは好きですからね」
成り行きのような形でこうなった。
初めてを奪いもしたし、色々な技術を仕込みもした。
でもそれは――それは、彼女を傷つけたくてしたわけじゃない。
「それに……先生を、悦ばせたいとは、思っていますから」
だったら、笑ってくれ。
それだけでいい。
俺はそれだけで、安心できる。
だが、そんな俺の想いを知ってかしらずか――彼女は俺のズボンをおろす。
出てきた物は、俺の想いに反して、はしたなくそそり立っている。
「だから、楽しいんだとは思います――でも」
彼女が、俺の鈴口に口づけする。
「でも、僕は――こういう風に作られているんですよ。だから、わからないんです」
舌を伸ばして絡み取るように口の中に含み、そして顔を前後させる。
粘膜同士が接触する卑猥な音。漏れ出る唾液。上目遣いで俺を見上げる、彼女の視線。
「んちゅ……やっぱり大きいですね、先生の……口に入れるので……んむぅ……へいひっはいへふ……」
口の中でも、舌で舐め回され、頬の感触を味わい、俺はすぐに根元によどむ熱のようなものを覚えた。
そのまま、我慢する事なく、彼女の口の中に放つ。
「ん! んぷっ……ん……」
喉をこくり、こくりと鳴らしながら、彼女は俺の出した物を嚥下していく。
頬を赤く染め、まるで年代物のワインを味わうかのように、ゆっくりと。
「最近、これも随分美味しいと思えるようになってきたんですよ?」
美味しいなら、笑ってくれ。
もっと楽しそうに笑ってくれ。
どうしてお前は……どうしてお前はそんなに……寂しそうなんだよ!
「だから――わからないんですよ。そういう風に作られてしまったから、わからないんです」
彼女はそんな風に言って、寂しく、虚しく、笑う。
「でも――」
俺は彼女の、決して豊満とは言えない身体を、抱きしめた。
手折ろうとすれば簡単に折れてしまいそうな、そんな可憐な花を、折れないように気をつけて、優しく。
「でも、先生と一緒だったら――その内、わかるようになるかもしれません」
やはり、彼女の笑みは寂しく、虚しいままだった。
だが。
そんな彼女のそんな言葉でも……俺が信じるのは、俺が頼れるのは、それしかなかった。
あるいはそれが、単なる慰めかもしれなくて、俺がこうして彼女を抱く事は、彼女を傷つける事にしか
ならないのだとしても――それが真実なのだとしても――今は、幻想に頼る事しか、できそうになかった。
俺はもう、お前がいなければ――生きていられない
「ですから、ね? 今日も……いっぱい気持ちよく、してください」
「ああ、わかった」
頷き、俺は彼女の身体をベッドに押し倒した。
終わり
ここまで投下です。
敬語ボーイッシュと聞いて。
で、何故かセーラーウラヌスが浮かんだんですが、
アレって別に敬語じゃなかったような・・・。
TOEのチャットはボクっ子かな?
>>411 乙。
彼女はドロイドなのか? 凄く気になる。
わざわざボーイッシュなアンドロイドだか人造人間だかを作るとは
開発者はよくわかった奴だな(*^-^)b
乙…!なんて素晴らしい敬語ボーイッシュ
巨乳ボーイッシュはこのスレに投下してもよろしいかな?
きくまでもなかろうよ
ボ、ボクそんな事されたら…お、女の子らしくなる前に、ママに、ママになっちゃうよぉー!!
>>417 構わん、やれ
いや投下してくださいお願いします
421 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 00:44:21 ID:fqMk+b/5
>>419 >女の子らしくなる前
ボーイッシュと初潮は切り離せないと思う。性の自覚的な意味で
>>410 表面上あまり取り乱さないクールなボーイッシュが好きなのでとても萌えた
さっぱりした子がいざとなるとあたふたするのも捨て難いけど、照れつつクール維持がたまらん
こういうのは単なるオレっ子萌えなんだろうか
勢いで思いついたのを少し
とある古流武術の道場。ボクは今、その稽古場を一人で掃除している。と言っても、門下生はボクだけなんだけどね。稽古がメチャクチャきついから、みんな三日もたたずにやめちゃうんだ。
でも教えてくれる技は超実戦向き。おかげでボク、…恥ずかしい言い方すると、番長みたいな扱いになってる。
確かに最初はそんな風に思われるのはイヤだったけど、もう馴れてきちゃったし、ボクが顔を出すだけで、どんな大きなケンカもピターッとおさまっちゃうのはちょっと気持ちいい。
どうやらボク、学校どころかこのあたり一帯で一番強いって事になってるみたい。
そんなボクだけど、前からの悩みが一つだけある。
(どうしたらアニキに勝てるのかなあ…)
アニキって言っても、ボクのお兄ちゃんってわけじゃない。この道場の跡取り息子で、ボクの一コ上。ボクが入門した時から、ずーっと面倒を見てもらってるんだ。
うそみたいに強い人で、ボクがどれだけ全力で向かっていっても、毎回KOされたり、押さえ込まれたりしちゃう。もう今まで一回も勝てた事がないんだ。
でも、アニキってばこーんなに強いのに、学校ではおすまししちゃってさ、普通の生徒のフリしてるのがちょっと頭くる。
「お前がいるんだから、別にオレいらないだろ」
みたいなキザな事言っちゃって、全然見て見ぬフリ
まあ、アニキは時々、ケンカってレベルじゃないような事をやりに行ってるみたいだから、バカバカしいんだろうけどさ。
だけど、一度くらいはどうしても勝ちたいよ。ボクはアニキを尊敬してるけど、乗り越えたい壁でもあるからね
(でもまともに戦ったらまず勝てないし、いい作戦ないかなあ…)
実力で及ばないようなら策略で勝つ。これもアニキから習った事だ。とはいえボクは頭よくないし、なかなかいい方法は思いつかなかった
ぞうきんをかけながら悩んでいると、頭の中にふと、ある考えが浮かぶ。
(はっきり言って自信ないけど…やってみる価値はあるかもしんないぞ…)
ボクは掃除をササッと終わらせると、メールでアニキを稽古場まで呼び出した。
「どうした」
二、三分するとアニキがやってきた。まだ道着姿のままだ。ボクが相談があるって言うと、アニキはどんな時でも真面目に話を聞いてくれる。ボクは稽古場の真ん中で、アニキに背を向けてちょこんと正座していた。
「ねえ、こんな事はずかしくってアニキにしか話せないんだけど…」
「うん?」
「ボクのおっぱい…ヘンじゃないかな?」
くるりと振り向いて、上目づかいでアニキを見上げる。
「なっ、なにィ!?」
声を裏返してアニキが驚く。うへえ、アニキのこんな顔初めて見たや
「ボク…他の子と比べて小さいし、柔らかくない、っていうか固いし…。ボクがケンカばっかりしてるからかな…」
「………い、いやあ…、そんな事は無いんじゃないか?普通だよ、多分…」
うわぁ、アニキったら顔真っ赤だあ。しかも変な声だし。くくく、これは意外と効果あるみたいだぞ…。
「ほんと?」
できるだけかわいい声で言ってみる。それから、はいはいでアニキの側に近づく。もちろん上目づかいは忘れない
「ホントにヘンじゃないって思うんなら…さわって確かめて、アニキぃ…」
「バっ!?バカお前、何言い出すんだ…」
「お願い、アニキにしか頼めないんだ、こんな事は…」
「お、お前…」
「うん……」
真っ赤なアニキがボクの胸元にゆっくりと腕をのばす。まだまだ、タイミングを狙って…
今だ!!!
アニキの道着の袖口を素早くつかんで腕を引っ張り伸ばし関節を固定、脚をアニキの首に絡める
「っ!?」
「どうだ!完璧に決まってるから…アニキでも抜けられないだろ…!」
「…色仕掛けから三角絞めとはな…お前が…!」
絶対放すもんか。やっとつかんだ勝利のチャンスなんだ…!
折れろとばかりににギリギリと締め上げる。そうすると、
バンバン!
アニキが床を二度叩いた。
「〜〜〜っ!!やったあー!!ついにアニキ勝ったぞー!!」
ボクはアニキから離れて、ぴょんぴょんとびはねてはしゃいだ。だって嬉しいんだもん!ついに長年の夢が果たせたんだ!アニキがスケベで助かったぁ。
「ばんざーい!ボク、アニキからタップを奪ったんだ!」
「………」
もう満足!最高!今日は記念すべき最良の日だぁぁ〜〜〜……あっ?
突然、ボクの体から重力が消えた。そして視界が高速で回転すると、背中に激痛が走って呼吸が止まる。な、何が起きたの…?
ボクがそれを理解できたのは、アニキがボクの上に馬乗りになった時。はしゃぎまくっていたボクは、おそらくアニキに投げられたんだ
「な、何すんだよぅ…アニキぃ」
「リベンジ」
「えっ?」
「格闘家なら当然だろ」
そう言うと、アニキはボクの首に腕をまわす。フロントギロチンチョーク。目の前の出来事のハズなのに、いつの間にか技をかけられていた。全く見えなかった。…アニキってこんなに速かったの!?
「だめだなぁ…。勝ったらさっさと逃げるか…とどめを刺さないと…」
アニキの目が座っている。ヤバい、アニキを本気の本気にさせちゃった…
「全く…人の恋心を利用しやがって…」
アニキは何か言ってたけど、小声だったからボソボソとしか聞こえない。
ボクが必死に逃れようとしていると、ふっとアニキが技をゆるめ、
「んっ!?」
アニキの唇とボクの唇が密着した。
…キスされた…アニキに…。ああぁぁ、キ、キスされちゃったあ!初めて、し、しかもアニキにぃ…!
動揺するボクを見下ろして、アニキは無情に言い放つ。
「さっきの続きを、させてもらう…!」
「…………わあぁぁ!や、やだぁ!こんなの格闘技じゃないよおー!!」
………
………
………
………
ううう…ムリヤリ女にされてしまった…
ボクは下半身裸で床にうつぶせている。でも体中に力が入らなくて動けないや……。
一方アニキは土下座土下座の平謝りで、ボクに謝罪を繰り返している
はは…ボクはまだまだアニキにかないそうにないや……ガクっ
格闘技好きなんだけど、技の描写とか名前とかイマイチ自信ないです…。ご指摘あれば感謝
429 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 20:10:46 ID:Tgyvo/db
省 略 す ん な
>>428 肝心な所が抜けてます
早急に追記頂ければと
お願いします
全人類の心が一つになった気がする
さあ、省略部を!
432 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 09:54:19 ID:6NkMBwWp
ボーイッシュなビッチってありだとおもうんだ……
省略部分っす
や、やだ、絶対やだ!さっきの続きって…さっきの続きってなんだよアニキぃ!!
ボクはアニキの下から必死に逃れようとしたけど、手足がバタバタできるだけで、身体はまるで釘でも刺されたかのように少しも動けない。
押さえ込まれた時の脱出方法なんて何度も練習してたのに……何度も成功してたのに……、アニキには全然通用しない……?
そうこうしているうちに、アニキの顔が近づいてきた。ま、またキスされちゃう!?
「だ、だめえ!」
ボクは反射的に右手の親指でアニキの目を狙う。でもあっさり手首をつかまれて阻止されてしまった。
そしてアニキは恐い顔をしながらボクの手首をぎゅっと握ると、
「っっ!?あ゛あぁぁ〜〜〜!!」
今まで感じた事のない激痛が電気のように走り、ボクは叫んでしまった。
そのスキにアニキはボクの体を乱暴にひっくり返し、両腕を後ろ手にもってくる。痛みからさめたボクは抵抗しようとしたけど、ボクの両手はいつの間にかアニキの道着の帯でガッチリ縛られていた。
「えっ?な、何で!?」
「縛法」
「えっ?ば……?」
「お前に教えてない事はいっぱいある」
こ、怖い…。アニキはボクなんかが思ってるよりずーっと底知れない人だったんだ。
でもボクに教えてない事がいっぱいあるなんてずるいや。ボクだって強くなりたくて、自分を乗り越えたくて、一生懸命がんばってきたんだもん。だからいつか、ボクの知らない技、いーっぱい教えてね、アニキっ!
…なんてバカな事考えてる場合じゃないよ!人生最大のピンチじゃん!
床につっぷしてる状態のボクの上にアニキがのっかってくる。体がもう全く動かない。腕も縛られるから、全然抵抗のしようがない。ボクは怖くて怖くて仕方がなかった
「やめて…やめてよアニキ…」
でもアニキはボクのお願いを無視した。腕をボクの胸元にのばして、そのまま服の中に…。
「ひゃああぁぁ!?」
とうとうおっぱいをさわられてしまった。アニキの手がボクの小さい胸をむにむに揉んでさわって、指が先っちょをつんつんしたり、くりくり挟んだりしている。
「お前の……固くなんかないよ。やわらかいし、かわいいよ…」
「何言ってんだよお〜!もう放してよお〜!」
恥ずかしい、怖い、逃げ出したいけど身動きがとれない。ボクはもうアニキのなすがままだった。
「ア、アニキ…アニキぃ…」
ボクはアニキの方に顔を向けた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…。謝るから…降参するから許して…。もうやめてよぅ…」
ボクは涙声になっていた。誰かの前でこんな風になるのは初めてだけど、もう自然とそうなっちゃう。
「降参?」
「もうあんな事しないよぅ…。もうギブアップだから………んむっ!?」
…うわぁ!ま、またキスされたぁ!?しかも…
「ん〜〜っ!?」
今度は舌まで入れてきた。アニキの柔らかい舌がボクの口の中を舐めまわす。首を振って逃げようとしたけど、アニキの手がボクのほっぺをがっちり挟んでいて、どうにもならない。
しばらくしてアニキがボクの唇から離れると、二人の間でヨダレが糸をひいていた。
「はあ…はあ…。うう…アニキ…なんでこんなひどい事ばっかするんだよぅ…」
「…なんでって?お前が誘惑してきたからさ」
「ち、違うよ!あれはユーワクとかそんなんじゃなくって、作戦で…」
「作戦だろうと何だろうと、オレはもうその気になってんだ。な?」
「あ、あわわわ…」
今さらながら自分の浅はかさに後悔した。色仕掛けなんて失敗したらこうなっちゃう可能性は大なんだ。
それを考えずに実行して、失敗して、こんな目にあって…。ううう、泣きたくなってきた…。
「それに、男心…恋心を利用するヤツはなぁ…」
そう言うとアニキはボクから目を逸らして、背後にまわる。
な、何…。アニキの恋心って何さ?ひょっとしてボクのハナシ…?
なんて事考えてたら、アニキの腕がボクの下腹にまわると、一気にグイッと引っ張り上げる。
「うわぁっ!」
ボクはお尻だけを突き上げた恰好になった。そしてアニキの手がボクの帯を素早くほどくと、そのまま道着のズボンに手をかけ、下着と一緒にずっ、と下げおろした。
「いやーっ!ダメーっ!ダメだったらーっ!!」
ついにお尻を丸出しにされてしまった。
ヤバい…。ホントのホントに犯されちゃう…。
するとアニキの指がボクのアソコをさわってきた。
「ぐっ」
敏感で大事な所をさわられて、思わず声を出す。自分でもあまりさわった事がない体の場所を、アニキはぐにぐにとさわりいじりまくる。
「うっ…ぐぅ…」
怖さと気味悪さでもううめき声しか出ない。そのうち、にちにちっという音がしてくると、アニキが指を離す。そしてボクの視界の外でしゅるしゅるという衣擦れの音がした。
「あ、ああ…」
アニキって…ボクを…。
アニキの鍛えられた手がボクの腰をつかむ。アソコの入口には指より太いものが当たっている。そしてアニキの手にぐっとお尻を引き寄せられたかと思うと、その太いものがボクの中に一気に入ってきた。
「ぐうぅぅっ!」
激痛みが走った。深い切り傷を負った時のような、鋭い痛み。その上、太くて固いものが入ってきて、とても苦しい。
ボクの痛みを尻目に、アニキは、はぁっ、と大きく息を吐くと、腰を動かし始めた。
「ぎっ、ぎっ、ぎっ、ぎっ」
痛みに耐えて歯を食いしばっていたけど、中のものが動くと勝手に声が出ちゃう。
動かされる度にアソコから痛みが走る。顔が押し付けられてる床には、ボクの汗で小さな水たまりができていた。
しばらくすると、アニキがお尻から手を放して、背後からボクを抱きしめてきた。ボクを抱きしめる腕からは、いつもの、尊敬するアニキの感じがする。ボクの耳のそばからは、アニキのはぁはぁという息が聞こえている。
さっきの言葉…恋心って…アニキはボクの事好きだったのかな…。
でもこんなひどい事…好きな人にしていい事じゃないよ。もう絶対許してあげないもん…。
…でもボクがあんな事しちゃったから、怒っちゃって、エッチになっちゃって、こんな事したのかな…。ボクの事好きだから、なおさら…。
あ〜〜、もうわかんない。アニキの事も、ボクがしちゃった事も…。
頭の中で考えをグルグルめぐらせていると、アニキの呼吸が早くなってきた。そして「ううっ」とうめくと、ボクの体から離れ、アソコのものも一気に引き抜く。
ボクの背後で、びちゃっびちゃっと床に何かが落ちる音がした。
ボクのアソコは一気に引き抜かれた時の衝撃で、またより一層痛みが増していた。
省略部分でした
…長くなりすぎだろ…。もうちょっと短くわかりやすくちゃっちゃっとまとめられんのかオレ…
GJ!
格闘技娘が気持ちよくなっちゃう続編も希望する!!
GJ
で、続きマダー?
GJと言わざるを得ない!
この二人は今後、スパーリングと称してあんな事やこんな事をする仲になるわけですね。
次はアレだ
Hを経験した事で女性ホルモンの分泌が活発になり胸が育っていくんですね
>>432 ビッチなボーイッシュ良いね
オープンエロな爽やかビッチ
>>444 セックスをスポーツみたいに楽しむボーイッシュか…
>>445 セックスみたいにスポーツを楽しむボーイッシュ、に見えてしまった
テニスプレイ中
「ああんっ! だめぇ、もう入れちゃうよぉ!」
「スマッシュの度に変な声出すなや!」
「あ、ふぅ……すごいや、もうボク、いっぱいだよ……」
「そりゃあ点いっぱいとられたさ! ヘタクソで悪かったな!」
保守
中学生、腐れ縁。なかなか切り出せない男、恋に気付かない奥手ボーイッシュ.。
知り合ったばかりの頃、俺たちは小学五年生だった。
休憩時間や放課後、クラスメイトの須藤は女子なのによくクラスの男子に混じって遊んでいた。
同学年の男子と比べても運動神経がずば抜けて良かったので、サッカーとか、バスケとか、色々と借り出されていたみたいだ。
俺はそんな須藤をちょっと羨ましい気持ちで眺めていた。
身体を動かしているときの須藤は何だかやけにキラキラしていたのだ。
そして俺はというと昔から運動はからきしだった。
あの頃は須藤の方が背は高くて、俺はクラスでも小さい方だった。
須藤は髪をかなり短く刈り込んでいたしスカートを穿くこともなかったので、遠目から見ると完全に男子だった。
地方都市にある小さな商店街のアーケードの端と端、須藤の家は金物屋で、俺の家は母が化粧品も扱う調剤薬局を経営している。
町内会ごとにやる子供神輿なんかで顔を見たことはあっても、同じクラスになるまで俺たちは口をきいたことがなかった。
「『将来の夢』とかさ、もう何回書かせるんだよって思うよね」
そう言って、ニッと口の端を上げて目を細くする。須藤がそう俺に話しかけてきたときのことを俺は今でもしっかりと覚えている。
「分かんないんだよね。何か学年が上がるごとに割と真面目なこと書かなきゃいけないみたいになってくるじゃん」
「ああ、あるよね」
「分かんないんだよねー」
どうして小学生の長期休暇ともなると、こう作文の宿題ばかり出るんだろう。
須藤はどうやらそのあたりは苦手なようで、席の近い俺に助けを求めてきたのだ。
「俺は家業を継ぐって書くよ。『榊薬局をもっとでっかくします。そのためには云々かんぬん……』ってな。
これで原稿用紙三枚は楽勝だ。特に思うところがないなら須藤金物店は〜で書いたらいいんじゃないの? とりあえず」
俺は須藤にそう言った。須藤はちょっと悲しそうな顔をした。初めて見る表情だった。
「うん、そうだよね。でもよく分かんないんだ、オレ。やりたいことはあっても父さん一人にできないしさ、その他にも何か、色々」
須藤の家は母親がいない。店は須藤の親父さんが一人で切り盛りしている。
たまに在庫の搬入なんかで須藤も家の手伝いをしているのだそうだ。それで学校を休んだりすることもしばしばだった。
俺は言葉を探した。こういう作文って時として人の傷を抉るものだ。
「別に将来なりたい職業とかにこだわらなくてもいいんじゃないか? こんな大人になりたいです、でもいいと思うよ、俺は。
あとはそうだなあ、俺はデカい犬が飼いたいとかな。ま、何か薬局だと無理そうな気がするけど」
そう言うと、須藤は
「ありがとう榊! さすがだな!」
と、顔面いっぱいに笑った。五年生の一学期が終わる日だった。
顔や、少し鼻にかかったような声とか、快活さとか全部、俺はきっとその頃から須藤のことが好きだったのだと思う。
俺たちは十四歳になった。俺は膝が痛むほど急速に背が伸びたし、いくらひ弱とはいえ力だってそこそこ強くなった。
あの頃に比べ、少しは男らしくなれているだろうか。
須藤は「なんか最近あんまり身長が伸びなくなってきた」と健康診断の結果を見てしょげる。しょんぼりした顔も可愛いと思う。
須藤は名前を「純」という。
だが、須藤のことを「純ちゃん」などと呼ぶのは俺の親を含め、せいぜい町内の見知った大人くらいのものだ。
クラスの女子は女子同士、下の名前や名前をもじったあだ名で呼び合っているみたいだったが、
須藤が学校内で名前呼びされているのを俺は聞いたことがない。
女子特有のまるで社交界みたいな雰囲気に須藤はうまく馴染めていないようにも見えた。
性格は男の俺よりよっぽど男らしいし、大体のことは一人で何でもやれる奴だ。
女同士でつるむ必要なんて感じていないのだろう。
女の子たち同士で集められるとどこか居心地悪そうにしている須藤が気になって、俺は積極的に男どもの話の輪に須藤を誘った。
須藤は男子の中では持ち前の快活さで、あっという間にその場に馴染んだ。
友達に須藤のことを話すとき「こいつとは腐れ縁で」などと俺は言う。
実際小五で同じクラスになって以降、中二の今まで二度クラス替えをしたが、運よく毎回同じクラスになっていた。
俺が須藤を好きだということは、クラスの連中にばれているらしい。
俺は自分からそんなことをしゃべったことは一度もないが、好意が態度に出ているのだと友人に指摘された。
「お前ら見てると、ホントじれったい」
誰も俺たちをからかったりしないのはありがたかったが、そんなことをしょっちゅう言われる。
そして、須藤本人だけが気付かない。鈍感というより、色恋には興味がないのだろう。
しかし今の関係をこじらせたくなくて何も言い出せない俺はたぶん卑怯なのだと思う。
二学期が始まってしばらく経った。今日は午後から雨が降り出していて、随分気温が低い。
職員室で見かけたニュースでは台風の接近を報せていた。半袖の制服では少し肌寒く感じた。
「榊、一緒に帰ろう。今日、雨で部活ないんだ」
「おう」
帰りのホームルームが終わると同時に須藤はすっ飛んできてせっかちに肩をはたく。急いで俺は荷物を鞄に詰め込んだ。
須藤は陸上部だ。お互い部活のない日はこうして一緒に下校して、その流れでどちらかの家でだらだらと過ごすことが多い。
「お菓子買ってくよね?」
小柄な体格に似合わない大きなこうもり傘をくるくると回しながら、須藤は笑う。
「おい、滴飛ばすなって、バカ」
ふざけ合いながら帰り道を歩く。俺たちは途中コンビニで食料調達をして俺の家へ向かった。
アーケードに入り、傘を畳む。アーケードの入り口は須藤金物店だ。
「ちょっと待ってて、オレ着替えてくる」
「別に制服のままでもいいだろ」
「やだよー、雨で湿って気持ち悪いし、スカート嫌いだし」
そう言うと、須藤はスカートを持ち上げてばさばさと雨で濡れた裾をはたいた。
「そりゃ分かったけど、中身見せんなよ」
「平気だよ。スパッツ穿いてるもん」
今更何言ってんの、と笑われた。
俺は別に女らしくしろなんて言わない。ただ、こいつは自分が女だってことに無自覚過ぎる。
俺たちもう十四なんだよ。俺だって男だから女好きになったりするんだよ。
やりたいとか、お前に対してそう思ったりもするんだよ。だからあんまり無防備に振る舞われると辛いんだ。分かれよ。
なんてことを思っていても全く口に出せない自分自身にイライラするばかりだった。
「待ってるから、早くしろよ」
「四十秒で仕度するー!」
叫びながら外階段をカンカンと昇っていく後姿はあの頃に比べて随分小さく見えたように感じたが。
「ただいま」
「おばさん、こんにちはー」
「あら純ちゃん、いらっしゃい。敦司もおかえり」
ジーンズとパーカーに着替えた須藤を連れて家に帰ると、ちょうど店では母が在庫の品出しをしていた。
「今日は雨だからお客さん少ないのよね。水曜日だから処方箋も来ないし」
暇らしい。母は妙にニヤニヤした視線を俺に向けた。
須藤に惚れているのは態度でバレバレだぞ、と言いたそうないやらしい笑顔だ。
直接的なことを口には出さない辺りが更にいやらしい。
純ちゃんはかわいいよねえ、と近頃よく俺に同意を求めてくるのだがやめてほしいものだ。
「新しいのが入ったのよ」
純ちゃん見て見て、と言いながら、母は在庫をてきぱきと整理している。
「敦司、ちょっと純ちゃん借りてもいい?」
母が須藤を捕獲して笑顔で言いながらも手ではしっしっと俺を追い払うような仕草をする。
仕方なく俺は二階の居間へ引っ込んだ。
店が暇だからって須藤捕まえて何やってんだ、と不機嫌にならないでもなかったが、すぐに気が済むだろう。
俺はゲームでもして待つかと、おとなしくテレビの電源を入れた。
画面に映ったのは嵐の中で合羽姿のリポーターがビニール傘をふっとばされているところだ。
母が何をやっているのか、何となくだが見当はついている。
俺は昔、といっても結構最近までやられていたのだが、練習だと言っては度々母に化粧を施されていた。
仕事で必要なのよ、とは言うが男にするのもどうか。
あごひげが生えてくるようになってからはようやく収まったのだが、俺もそして同じ目に遭っていた兄も、
あれでよく踏み外さなかったなと思うとため息が漏れる。
ところで踏み外しはしなかったが、俺はすっかり調教されてしまったようだ。
小学生の頃は美容の方面に特化して家業を継ぐ気マンマンだった。
しかし兄がさっさと薬学科へ入学しやがったので、俺はどうしようかと思い悩んだ挙句、
将来はヘアメイクの職にでも有り付ければいいと思っている。
さて、今は須藤が標的にされているに違いない。
もっとも、女の子のターゲットを得て、母はどれだけテンションが上がっているかは知らない。
待ちくたびれたので、一人でCOM相手にボールを蹴っていると、階段を上がってくる足音が聞こえた。
「入ります……」
妙にくぐもった声が聴こえたのでドアの方へ振り向くと、須藤はパーカーのフードを必要以上にすっぽりと被り、
更に顔を隠すように手でしっかりとフードの口を塞いでいた。
須藤は何も言わずそのまま歩いてきて俺の隣にぺたりと座った。
「何やってんの?」
「おばさんが化粧してくれたんだ……」
やっぱり。近づいて、隠しきれていない部分に目を凝らすと、確かにファンデーションの粉っぽい質感が覗いていた。
「お、何? ちょっと面白そう、見せてみろ!」
「嫌っ! ヤダよ、やめろよ!」
必死で抵抗するのだが、そこはもう俺の方が力は強い。
ちょっと無理に両手を掴んで顔を覗き込む。不機嫌な表情で横を向いてしまった須藤に、俺は見惚れた。
いつもぼさぼさの眉毛はすっきりと整えられていて、長い睫毛はくるんと綺麗にカールしている。
肌には軽く粉をはたいてあって、唇はピンクベージュのグロスがぽってりと塗られていた。
妙に大人っぽくて、いや、色っぽくてドキドキした。
そうだ、こいつは元々綺麗な顔立ちをしているのだ。
男みたいに振舞っているから、普段俺以外の誰もそんなこと気に留めないだろうが。
「もっ、もういいだろ! 恥ずかしいんだよ、コレ」
須藤は俺の手を振りほどくと、素早く目の前に置いてあるコントローラーに手を伸ばした。
これ以上化粧について構わないでくれ、ということらしい。
「オレ、イングランドな」
ムッとした表情のまま画面の方を向いている須藤の顔をボケッと見ていると、
「だから見るなって! 早く選べよ」
と、突っけんどんな口調で須藤は叫んだ。
俺はというと、全くゲームに集中できなかった。あっという間に4−0だ。
「何だよ、全然張り合いないじゃん。接待ゲーとか気を遣わなくていいんだからな」
「遣ってねえよ」
ついチラチラと横目で顔を見てしまう。ふっくらした唇がたまらない。自分のとくっ付けたい。
そう思って何となく手入れなんてしちゃいない自分の唇を触ると、なんともガサガサだった。
「あー、勝っちゃった。もー、榊全然だめじゃん」
「悪い……」
お前のせいだよ、とは言えない。
「もう一回なー。今度は本気出せよ?」
「あー……」
俺は完全に上の空だった。何度やったって勝てる気がしない。
「前半で5−0。榊やる気ないだろー?」
「ないわけじゃないんだけどさ……」
「こっからひっくり返せたら何でもしてやるよ」
確かに須藤はそう言った。俺は動揺した。
「……何でも、かよ?」
「おー、昼飯奢りでも宿題でも何でもやってやるよ。ただし出来の良し悪しは保障できません」
フフッと須藤は笑う。俺は必死だ。
「何でもって言ったな?」
「うん。おっ、俄然やる気出てきた? でももちろん榊が負けたらオレの言うこときいてもらうけどな」
「負けるかよ」
試合再開の合図と同時に俺は今までにないほどの集中力を発揮した。ボールに喰らいつく。
絶対に抜かせるわけにはいかない。
「なっ……んだよ、わけ分かんない。油断させといて一気に取りにいく作戦かよ」
俺が得点を重ねるにつれ、須藤もだんだん焦りはじめた。
「ああっ!」
危ない局面になると時々思いっきり声を裏返すので、俺はちょっと笑った。
「やばい……オレとしたことが負けそう……」
「そうだなー」
「で、オレは何をすればいいわけ……?」
6−5で残り時間が30秒を切った。須藤はもう勝てないと踏んで、俺にそう尋ねる。
「キス、したいです……」
「はあ!? 誰と?」
そう来たか、と思いながら俺は少し真面目な口調で言った。
「お前と」
試合終了と同時にコントローラーを投げ出した俺は、須藤の方へ体ごと向き直った。
「いっ、色気づきやがって。何だよ……」
きれいに化粧をしている女に「色気づきやがって」と言われるのも何だか可笑しい気がする。
俺がつい鼻でふっと笑ってしまうと、須藤は横目で俺を睨みつけた。そして、
「言いだしっぺはオレだからな。それだけで済むなら……勝手にしろよ」
そうぶっきらぼうに呟いて、やや俯いた感じでこちらに顔だけ向けた。
昔からこいつはやたらと律儀なところがある。本当は嫌でたまらないんじゃないだろうか。
しかし、もし拒絶されたら「冗談だよ」なんておどけたふうに言って、あきらめようと思っていた俺の臆病心はふっとんでしまった。
勝手にしろなんて言って、こいつは。
顔を近づける。
「もうちょっと上、向いて」
目が泳いでるよ。つぶりたくはないんだろう。おそるおそる俺は唇を押し付けた。
須藤はぎゅっと唇を結んでいる。力を入れているのにこの柔らかさよ。
「ふっ……う……」
触ったら怒られるだろうかと考えつつ躊躇していると、須藤は俺から顔を離そうと後ろへ揺れた。
俺はとっさにその肩を掴んで引き寄せた。
「……ぷはぁっ……、んむっ――!」
深く合わせる。唇を舌の先で割って入ると、須藤は驚いたのか上半身をぐらつかせた。背中を強く抱く。
そのままつるつると前歯をなぞっていると、ちょっとだけ開いてくれた。
俺はそっとその中へ侵入して、ぬるぬるだったりざらざらだったりする須藤を舐めまわした。ものすごく興奮した。
須藤の舌を探すように俺が動かすと、ひょいと逃げる。俺は顔を離して、
「須藤、べーってしてみて」
と言うと、須藤は素直に舌をペロッと出した。俺はそれに吸い付いてしごくように舐めた。
「ふっ、ん……んんっ……」
最初は恥ずかしくて息を止めていたくせに、
いつの間にか雨音よりもうるさい俺たちの浅くて速い呼吸音と唾液をすする音が居間に響いていた。
「ハァッ……、須藤っ――」
「んっ……、あっ、榊っ、待って」
勢いづいていたのを制止されて、俺は少し不機嫌な顔をしたかもしれない。
須藤は俺の視線から逃れ、ぱっと目を伏せると、
「まだ……したいの?」
と尋ねた。
「……したいよ」
そう答えると、須藤は困ったなという感じで何度も瞬きしたあと、
「したいなら、すればいいけど……」
と、もごもごと言った。
須藤の唇とその周りをテラテラと濡らしてしまっているのは俺たちの唾液だ。
グロスは多分舐め取ってしまった。それがひどく卑猥だった。
「俺の部屋で、しようか」
俺はバチンと乱暴にテレビの電源ボタンを押すと、へたり込んでいる須藤の手を取って自分の部屋へ半ば強引に引っ張っていった。
部屋に入ってドアを閉めた瞬間、俺は須藤を抱き締めてキスをする。とにかく我慢ができなかった。
さっきよりも激しく口内を侵した。須藤も俺の背中に腕を回して、舌を出して口の中を舐めてくれた。頭が痺れてくるようだった。
背中を抱いていても、まだどうにかしてくっ付きたい。舌を入れながらもつぶれそうなほどにぎゅっと抱くと、須藤は身を捩った。
「んむっ……いたいっ、痛いよ榊」
「ごめん、強かったか?」
胸を押さえながら不安そうに須藤は言う。
「ん……、何か最近変なんだ。胸にしこりみたいなのができて、押さえたり、うつ伏せて寝ると痛くて。これ、やばいかな……、どうしよう
」
ああ、それは第二次性徴に伴うなんたらだ、心配ない。
と思ったが同時に、こいつは性教育の授業のあった日は学校を休んだりしていなかったか、とちょっとそわそわした。
これから俺がしたいと思っていることを本当に分かっているのか?
「調べてやろうか?」
「うん……」
セコいことしてるな、とは自分でも思う。でもとにかく今は須藤を脱がせたくて、触ったり舐めたりしたくてしょうがなかった。
須藤をゆっくりと押し遣って机の前に立たせる。そのままちょっと俺が体重を掛けると、須藤はぽすんと椅子に腰を降ろした。
キスをして、歯の裏側を舐めながらパーカーを脱がせる。長袖のTシャツを捲り上げて、
「脱いで」
と言うと、これも素直に袖を抜いてくれた。
見ると白の薄手のタンクトップの下には何も付けていない。うっすらと乳首の色が透けて見えた。
首周りの日焼けのあとはくっきりとしていて、いつも隠れている内側の肌の色はびっくりするほど白い。
「お前、付けてないの?」
「何を?」
「いや、その……ブラジャー、とか」
「だってこれ、必要ないだろ。ぺったんこだもん……」
ぺったんこと言うほどまるで膨らみがないわけではなかった。タンクトップの胸の辺りをしっかりと押し上げるだけの大きさは十分にある
。
ただ俺にはどのくらいの胸の大きさで女子がブラジャーを付けるのかとか、そういったことは全然分からないのだが。
タンクトップの上から胸に触った。乳輪を指ですりすりと撫でる。
乳首を摘んでこりこりと捏ねてやると、須藤は鼻声のような少し甘ったるい声を漏らした。
「ううんっ……」
「痛かったら、痛いって言ってな?」
「ふわぁっ、ちょっ、んっ……さか、き……んんんっ!」
須藤のジーンズの止め具を外しながら、布越しの乳首にしゃぶりついて、小刻みに舌で撫で上げる。
唾液をめいっぱい塗りつけて、ちゅっと吸ってやるとぷっくりと乳首は硬く勃ち上がった。
それをまたべとべとに舐めまわす。反対側も同じように。
白い布の俺が舐めた部分だけぺっとりと乳輪に張り付いていて、こんないやらしいものはなかった。
須藤は全く抵抗もせず、腰を浮かせてくれる。ジーンズを下ろす。
何の飾り気もない、ちょっとくたびれた薄いブルーの色の下着と筋肉で引き締まってむちっとした太もも。
鍛えている身体はしなやかで綺麗だと、俺は純粋に思った。
「脚、上げて」
「えっ、何するの?」
「えっと……、悪いようにはしないから……こう……」
膝の裏に手をやって脚を持ち上げる。背もたれにだらっと背中を預けさせて、脚は肘掛に引っ掛けて思い切り開脚させた。
尻を掴んでこちらへ寄せると、AVなんかで見たようなとんでもない格好になった。
「なんか……恥ずかしいよ、この格好」
「……だろうな」
「榊、オレのことどうしたいの……?」
どうしたいのって、自分のものにしたいに決まってるじゃないか。
それでも俺は恋心を拒絶されるのが怖くて何も言えず、ただ須藤の股の間に顔をうずめた。
ただこの行為を拒絶されるだけなら、まだそれほど傷ついたりはしないだろう。
「あっ、うぁっ、汚いよっ……舐めたらだめ……っ、あぁ……」
下着の上から股を舐め上げると、ぴょこん、ぴょこんとつま先が震える。
「気持ちいい?」
尋ねると、
「はぁっ、あっ、変な感じっ……、何で、こんな――」
と呻いてその後は言葉にならず、甘ったるい声を吐き続けていた。
「あっ、あっ、うぅん……下に、おばさん居るのに……あっ――」
「部屋まで来ないよ」
「でも、音とかっ……、聴こえたら……んっ」
「大丈夫だって」
何処にも大丈夫な保証なんてない。
でも俺はそんなことすらどうでもよくて、ただ須藤と肌を擦り合わせることにだけ集中したかった。
「声、もっと出してもいいよ。つか、出して。雨強くなってきたし、下まで聞こえやしないからさ」
下着はもう俺の唾液と須藤の出した愛液で透けてべたべただった。
こういうことをすればちゃんと濡れるし、喘ぎ声だって出すんだ。女だ。
俺が懸命に股を舐めながらチラリと見上げると、須藤は自分で乳首を弄っていた。
「自分で触ったりするんだ」
「だって、さっき榊がしてくれたの……気持ちよくて……」
どうにもたまらなくなって、俺はシャツもズボンも脱いでそこら辺へ放った。
須藤を抱え上げたはいいが、部屋には布団を敷いていない。どうするかと迷った挙句、
「ごめん、ちょっと痛いかもしれないけど」
と、畳の上に寝かせた。
タンクトップを脱がせ下着を下ろしてやると、股の間に一本粘っこく糸が引いた。
「いつも一緒にいるけどさ……、やっぱ裸は恥ずかしいな……」
須藤がこんなふうに体をもじもじさせて、恥ずかしそうに頬を赤らめるのを俺は見たことがない。
緊張と興奮と、その他にも雑多な感情で俺はわけがわからなくなりそうだった。
圧し掛かって全身をこすりつけた。舌でお互いの口の中をめちゃくちゃにかき回した。
口の中に溜まった唾液を飲み込む暇もないほど激しくするので、須藤の頬には俺たちの唾液がたらたらと伝っている。
唇から離れ、耳をしゃぶり、首を舐める。
須藤は俺の舌の動きに合わせてびくびくと体を震わせている。腰から尻を触って股の間へ手を入れると、
「ああっ!」
と大きく声を上げて、ふるっと腰を浮かせた。下に敷いている俺のシャツがべっとりと湿るほどぬるぬるだった。
どのくらい濡れていれば挿入するのに問題ないか、などと考える必要もないほど溢れていて、
俺は夢中で乳首を舐めながら柔らかい肉の間に指を埋めた。
「もっと脚、開いて」
「あん……、でもっ……わっ」
強引に膝を持って開かせると、ピンク色でとろりとした部分が顔を覗かせた。
陰毛はごくうっすらと申し訳程度に生えていて、それも愛液でべっちょりと貼り付いて余計に薄く見えた。
脚を持ち上げて尻の穴まで見えるようにする。ふうっと息を吹きかけると、きゅっと穴が窄んでいやらしい。
「やっぱ舐めるんだ……」
股に顔を近づけた俺に須藤はそう言う。
「まあ、な。痛いことはしないから」
まだ、と内心で呟きながら、甘いような、すえたような香りを放つ部分に唇を寄せる。
「うぅっ!」
ぷくっと大きな突起を唇で挟んで、舌で舐め上げる。さっき下着の上から舐めたときも気になっていた場所だ。
チロチロと動かすと、須藤の反応がすごい。
「ひっ、ひんっ、だめっ、だめぇ……」
ああ、ここがクリトリスかな。そう思いつつ自分の貧相な性知識を総動員してそこを責める。
「やぁ……や……ああああっ――」
確か男と同じように包皮にくるまっていて、それを剥いて刺激してやると気持ちいいらしい。
と、いうのを何かで読んだので素直に実践する。
指でちょっと押し広げて、皮をむくように上の方へ持ち上げてやると、すんなりと真っ赤な部分が出てきた。
敏感そうなそこに舌でそっと触れてやる。
「ひうぅんっ――! 榊っ、榊っ! それはだめっ、だめえっ!!」
駄目と言われるのを無視して、ぴちゃぴちゃと舌で卑猥な音を鳴らしつつ、時々ちゅっと軽く吸ってやる。
吸ったときに「あひっ!」と叫んで大きく仰け反ったりしながら須藤は快感によがりまくっていた。
そろそろこちらも慣らした方がいいかと、俺は自分の中指を唾で濡らした。
ぱっくりと口を開けている膣の入口に指をあてがう。もしかすると指だけでも痛いかもしれない。
それでもこれほどクリトリスで感じているなら少しは。
不安に思いつつ侵入させると、たっぷりと濡れているせいで、指一本ならすんなりと入った。
ぬるっと入れた瞬間に腰をびくんと跳ねさせて須藤は声を上げた。
「えっ!? やっ……、なに? んんっ、あ……ん……」
入ったはいいが、締めつける強さはすごい。指の出し入れに合わせて、きゅっ、きゅっと粘膜が締まる。
こんな狭いところに挿れるんだな、と思うと今すぐ擦りつけたくてたまらなくなる。
「痛いか?」
須藤はぷるぷると首を振った。顔を見ると、ちょっと泣いたように目が潤んでいる。
「指で慣らしていこうな」
出し入れしながらそう言うと、
「え……何? 慣らすって……あ、はぁ……」
クリトリスを親指で弄った途端に、須藤の言いかけた言葉が吐息に埋もれた。
ぴったりと寄り添うように。左腕は腕枕にして、回したその手で左の乳首を愛撫する。
右の乳首に吸い付く。で、右手は股間へ。脚は閉じないように俺の足でロック。
何だか技を掛けているみたいな格好で、俺は須藤のことを貪る。指は二本に増やした。さすがにかなりキツい。
それでも膣の中で滑らかに動かせるくらいにはしっかり濡れているので、
ぐちゅぐちゅと掻き混ぜながら、親指で剥き出しのクリトリスを捏ねる。
「も……だめ……。オレ、おかしくなっちゃうよ……あぁ……は……」
「なっていいよ」
俺が言うと、須藤は嫌だというように首を振る。
俺は膣の中の一部少しざらついた所を軽く押すように指を出し入れしながらクリトリスをそっと潰すように弄る。
「ああぁ、あついよ……」
「暑い?」
「ああ……ん……分かんない、わかんない……アンッ!」
「もっと?」
膣の内側がピクピクとさっきから反応している。俺は指の往復に速度をつける。
「あああっ! ひぃっ! あつくて、しびれるっ、ダメだよ! ダメっ――」
「気持ちいいか?」
「すごい気持ちイイっ! うあぁっ、あんっ、あんっ、榊! オレ、もうっ――」
涙目で気持ちいいと訴える須藤に俺の方が先に爆発しそうだった。
須藤はぶるぶるっと大きく震えて、腰から胸にかけてめいっぱい仰け反らせ、足をぴんと伸ばした。俺は乳首をきつく吸う。
「ふああああああっ――!」
須藤は叫んだ。膣の中が今までにないほど激しく痙攣した。
指のまわりに愛液が纏わりつく。ビシャビシャと卑猥な音をたて、俺の右手全体が勢いよく濡れた。
「あー……、あ……、うぁ……はぁ……」
ぜいぜいと息をついている須藤の中から指を引き抜くと、とろりと糸が引いた。
手のひらが飛沫でびしょびしょだ。
舐めてみると、なんとなくしょっぱいような気はしたが、はっきりとした味みたいなものはなかった。
「はぁ……はぁ……、さかき……」
いつになく頼りない表情で須藤が俺を見る。キスをしてやると、微笑んだ。
「あの……」
「うん?」
「胸が痛いのは、大丈夫だったってこと?」
「う……、多分大丈夫じゃないかな。気持ちよかったってことは」
「そっか……うん。あのさ、こういうのってさ……」
言いにくそうに一言一言をゆっくりと喋る須藤の髪を撫でてやる。
「えっと、やっぱり、その……セックス、とかさ、するの?」
ギクリとしたが、結局俺がしたいのはそういうことなのだ。
「俺は、したいけど。無理強いはしたくないけどさ」
「ああ、やっぱ……するものなんだ……」
須藤はだいぶ崩れてしまった化粧の、辛うじて綺麗に残っている眉毛を下げて、困ったように呟いた。
まるでさっきまでの愛撫とセックスが繋がっていないもののような口ぶりに、俺は少し悲しくなった。
アーケードに打ち付ける雨粒がざらざらと滑って流れ落ちる一連の音はさっきよりも大きい。
「オレ、榊なら……いいかな……」
「えっ?」
「してもいいよ、セックス。何でするのかよく分かんないけどさ、まあ、オレでよかったら」
「うん……」
よく分からないのか、寂しいな。そう思っても俺には許してくれるということは嬉しかった。
俺は須藤の上に乗る。キスをしたまま脚を広げて、その位置にあてがって腰を進めた。
ぐっと性器を押し込むと、それまでいたずらに絡んでいた舌が引っ込んで、呼吸が乱れた。
「ごめん、痛いと思うけど――」
「うん……いたい……」
「あんまり痛かったらやめるから」
「このくらい……我慢、できるっ――」
「ああっ――」
もう進めない、というところまで深く入れた。体の中ってすごく熱い。須藤は苦しそうな顔をして俺の腕にしがみついている。
「入ったよ、全部」
「うん、なんか……すっごい拡がってる感じがする……」
「もうちょっと力抜ける?」
「ふぅ……、ん……頑張ってみる……」
痛いだろうに我慢して。たまらなくなる。ああ、やっぱり可愛いな、好きだな。好きな女とこんなことできて俺は幸せだな。
というところまで考えて、いや、と思い直した。
むしろ何も知らない女の子騙して悪戯してるって感じだよな。もしくはゴーカン……。いやいや、と俺は思考を振り払った。
須藤は俺を拒絶しない、最初から。
俺はゆっくりと腰を動かし始めた。硬い部分を引っ掻くと背中にゾクッと快感が走る。
柔らかい部分は絡み付いてくる。すぐにでも出てしまいそうなのを俺は必死で押さえる。
「ハァッ、ハァッ……」
「あ……、あぁっ……」
動かしながらキスをすると、須藤はちょっと笑った。くしゃくしゃと髪を撫でてくれた。
俺は須藤の首筋に顔をうずめて、ただ腰を振った。汗とかすかに石鹸のにおいがする。
「なあっ、榊……なんで?」
「ん?」
「なんで、オレと……っ、するの……?」
今の質問はたぶん俺の方が痛い。セックスするのに何でこんな打ちのめされるような気持ちになるのか全く分からなかった。
答えずに夢中で動いた。気持ちがいいのに苦しい。
「ハァッ、ハァッ……アッ……くっ――」
「榊……?」
須藤の視線に自分の性欲を咎められている気分だった。それでも気持ちいいもんは気持ちいいわけで、しかし、俺は。
「お前のこと、好きだからに決まってるだろうが」
気付けばそんな台詞を吐いていた。俺のカスみたいな理性に反して、口はペラペラと本音を捲くし立てている。
須藤の顔なんて今は見られそうにない。目をつぶって必死でガツガツと腰を打ちつける。
「ずっとお前と……、こうしたくて――」
ああ、ずっと隠してきたのに。こいつにこんなこと言ったって、拒絶されるだけだって分かってるのに。
「好きだよ須藤っ、好きだ、好きだから――」
気持ちを全部ぶちまけてしまうと同時に、急速に射精感がせり上がってきた。
「須藤っ、須藤っ!」
「はぁっ、はぁっ……さかきっ……大丈夫?」
須藤をつぶれるくらいきつく抱いて、思い切り腰を打ちつけた。
もう須藤が痛がっても優しくしてやれる余裕なんてなかった。
パンパンと、乱暴な音が鳴る。須藤、ごめん。
友達だって思ってただろうに、適当にうまいこと言って、乗せて、こんな無茶苦茶なことをして。
「出るっ――」
急に来た感覚に、性器を引き抜こうとしたが、体がついていかなかった。
そのまま須藤の中へ精液を滴らせてしまう。どこまで駄目な奴なんだ俺は。
「ごめん……、間に合わなかった」
言いながら結局出し切るまで腰を打っている俺は馬鹿だ。
「はぁ……はぁ……、榊、苦し……かったの? 痛かった?」
そうだよ、苦しかったし痛かったよ、ずっと。してる間は体だけ気持ちよかったよ。
射精して、性欲がスッと引いていくと恐ろしく冷静になるところは、独りで慰めるときもセックスも変わらない。
俺は首を横に振って、「気持ちよかったよ」と呟いた。
須藤の中から出ると、性器に付いてドロリと出てきた精液に少しだけ血が混じっていた。
「榊は、オレのこと好きなの?」
とても小さな声で須藤は尋ねる。
「ああ、ずっと前から……」
「そっか、オレ気付かなくて……」
須藤は重そうに体を起こした。
「あ、ごめん……榊のシャツ、びしょびしょにしちゃった……」
尻の下のシャツは色々な液体で濡れてぐちゃぐちゃになっている。
「いいよ」
俺は力なく答えた。
「オレ、ごめん、よく分からない。榊のことは好きだよ、でも……恋愛とか、分かんなくて」
「そっか」
「恋愛の、好きってやつなんだろ? 榊のは」
「そうだよ」
答えると須藤は俯いたまま弱々しくため息を吐いて、
「ごめん、オレ何て言ったらいいのか分かんない……ごめん、ごめんね」
と呟いた。声は少し震えていた。
大丈夫だよ、とは言うが立ち上がるときに下腹部を押さえて痛そうな顔をするので、抱き起こしてやった。
須藤は俺の母親にこの顔を見られると、明らかに俺が怒られるだろうと気を揉むので、風呂を貸してやって、そのまま家に帰した。
俺は始終頭がぼうっとしていた。
結果的にふられてしまったことよりも、快感の余韻や中に思いきり出してしまったが大丈夫だろうか、などということに気を取られていた。
明日も普通に学校で顔を合わせなければいけないのが、歯痒かった。
休もうかとも思ったが、須藤に対するひどい当て付けのような気がしてやめた。
自分が失恋に傷付いたつもりでいて、本当は須藤の方をズタズタにしているのだ。
「本当に泣きたいのはあいつだよな……。わけの分からんまま、友達にやられるなんてさ――」
頭を掻き毟ってみても、イライラが募るばかりでどうしようもなかった。
殴りつけるような雨と風が窓ガラスをガタガタ揺らした。
了
鬱ENDかよ…
惹きつけられて読んでただけに
GJとは言わないでおく
オレはGJと言いたい
こういうの書いてみたいけど、できないんだよね
逆に考えるんだ、ハッピーエンドへの壮大な物語の序章なんだと考えるんだ
これで鬱ENDとか…
今までどれだけ恵まれたものを読んできたんだw
だよねー
フラグ立ちまくりでこれから怒涛のらぶらぶ展開が来ると信じてる!
GJだ!
だが待って欲しい。
第二部まだかね?
>>457の続き、完結。女視点。濡れ場は7レス目辺りから。ちょろっと失禁あり。
パス紛失のため鳥なしですが、本人です。
「台風で学校休みにならないかなあ……」
セーラー服に袖を通して鏡を見ると、すごく疲れた顔が映った。
昨日の夜はあまりよく眠れなかった。榊としたことをずっと考えていたからだ。
キスもセックスも初めてだった。榊はどうだったんだろう、あいつも初めてだったのかな。
キスをしたとき、榊のほっぺは真っ赤でちょっとかわいいなって思ってしまった。
それからすごく優しい触り方をしてくれた。まあ、あいつは昔から気遣い屋で優しいけど。
セックスは子供作るためにするものなんだってのは分かってる。
好き合ってる人同士がスキンシップのためにする行為だっていうのも、何となくは知ってるんだ。
でも、キスや体を触られたり舐められたりするのがあんなに気持ちのいいものだとは知らなかった。
思い出すと今も体がムズムズする。
それにセックスだって昨日はメチャクチャ痛かったけど、どうも最初は痛くて当然で、慣れると気持ちが良くなるらしいし。
正直相手が榊なら、もっとしてみたいって思ってる。
あいつは優しいからあいつとなら平気かなって、任せてもいいかなあなんて、こんなの恥ずかしいしバカみたいだけど。
いや、そもそもオレと榊は友達だ。
昨日は榊がしたいならしていいよ、そう思ってやらせてあげたけど、
やっぱり友達同士でするようなことじゃなかったんだろうな。
オレが榊のこと好きだったらこんなに悩む必要もなかったんだろう。
友達って一体なんなんだ。
ああ、頭ん中がぐちゃぐちゃだ。考えれば考えるほど混乱する。
榊はオレのことが前から好きで、オレは榊のこと友達だって思ってて、どうしたらいいのさ。
オレは誰も好きじゃない。恋愛なんてよく分からないよ。イライラする。
少なくとも榊は今まで、オレの周りの人の中では一番オレのことを女の子扱いしなかった。
それがありがたかった。榊はオレのこと分かってくれる奴だって思ってたのに。
好きってことは結局一番オレを女扱いしてるじゃん。
オレはタイを適当に結びつつ、居間の戸を開けた。ニュースではさっきから台風情報が流れている。
「純、もうすぐ暴風域抜けるってよ。今日、学校はあるのか?」
「あるよー、特に連絡網回ってきてないもん」
「そうかー、ハハッ残念だったな」
父さんは笑いながら一階に下りていった。開店準備だろう。
今日はさすがにお客さん来ないだろうけど、台風が通り過ぎれば、家屋の修繕なんかで色々物入りになるんだろうか。
この嵐と高潮じゃ塩害酷そうだもんな。明日からは間違いなく忙しくなりそうだ。
だらだらし過ぎて遅刻しそうな時間になっていたけど、昨日のことや目の前の台風でオレは朝からぐったりしていた。
もういいや、遅刻しよう。オレはもしゃもしゃと味のないトーストを咀嚼した。
おもいきり斜めに打ちつける雨の中を何とかして学校まで歩く。
校舎へ入り、合羽についた雨粒を下足場でばさばさと払う。下駄箱に並んだ靴を見ると、意外とまだ人は多くない。
「須藤さん、おはよう」
オレが合羽を丸めていると、後ろから声を掛けられた。
「おはよう」
クラスメイトの魚住さんだった。
「雨すごいねえ、来るとき大丈夫だった?」
「うん、オレんち近いから平気だよ。魚住さんは?」
「私は親に車で送ってもらっちゃった」
エヘっという感じで魚住さんは首をかしげて微笑んだ。かわいいなあ、オレにはこういう女の子らしい仕草はできない。
時計は八時半を回っていて、オレも魚住さんも遅刻だ。
けれど、今日はみんな同じように遅刻しているらしく急ぐ様子もないので、
倣ってオレたちもぺちゃくちゃと喋りながら足跡まみれの階段を上がった。
教室に入ると榊は席に座っている。オレの方をちらっと見て、すぐに目をそらした。
ホームルームはもう始まっているし、席は遠いから当たり前の行動なんだけど、オレはちょっと傷付いた。
胸の辺りがチクチクするような気がした。榊のバカ。
結局その日、オレは榊としゃべらなかった。
何もなかったように話しかけるのはあまりにもデリカシーがないんじゃないかって思って、近づけなかった。
放課後になって雨が止んだ。微風。まだ低い空の下で、びしょびしょのグラウンドを延々とトンボで均す。
練習ができないのはむしろ好都合だった。今日は思い切り走れるような気分じゃなかったから。
一足先に部活が終わったのか、校舎から榊が出てくるのが見えた。
女の子が榊の後ろから走ってきて、肩を軽く触った。立ち止まって、何か話をしているみたいだ。
それからその子は榊にぺこっと頭を下げて、逆方向へ歩いて行った。
後輩の子だったのかな。榊はその子と話す間ずっと笑顔だった。
「おーい須藤、何ボケっとしてんの?」
先輩の声にハッとする。
「あ、すみません」
つい手を止めて眺めてしまっていた。オレは焦ってトンボを引いて歩いた。
蛇行して歩きながらぐにゃぐにゃする思考を落ち着かせる。
あの子と榊が一緒の方向へ歩き出さなくて良かった。オレはちょっと安心したんだ。
衣替えがあり、生地の分厚い長袖の制服に着替える。
朝練と放課後は部活でユニフォーム姿なんだから、いっそジャージで登校させてくれればいいのに。
それにスカートを穿いている自分の姿を見るのは嫌いだ。一年半この格好でいても、全然慣れない。
台風が通り過ぎて二週間とちょっと経った。あれから榊とはほとんど口をきいていない。
下駄箱で会ったりするとすごく気まずくて、一応挨拶はする。それだけだ。
弁当食べたり、移動教室一緒に行ったり、休憩時間にバレーに混ぜてもらったり、一緒に帰ったり、そういうことはしない。
他の男子とは相変わらず話したりもするけど、あまり仲良くするとオレを避けるために今度は榊の居場所がなくなっちゃう。
だからオレはなるべく一人で行動するようにした。
一人でいるのを女の子はすごく嫌がるけれど、オレはそんなに気にならない。
もともとオレは女子の中では浮いた存在だったし、かといって男でもないわけだからこれでいいんだ。
別にハブられてるってわけでもないし、気楽なもんだ。
女子って女子同士のグループを作って、その中だけで仲良くする。オレはそれがまず好きじゃなかった。
小学五年生の頃、どういう理由か知らないがクラスでハブられている女子がいた。
そういう陰湿なのって気持ちが悪いと思ったけど、
実際原因も何も分からなかったのでできるだけその子と一緒にいるようにした。
すると今度は女子全員がオレを無視するようになった。無茶苦茶だ。
これだから女って嫌だよ、そう思いつつ自由席給食の時に一人で飯を食おうとすると榊が声をかけてくれた。
そういやあれから榊とよく遊ぶようになったんだっけな。
考えが一周してしまった。一人でいるのは寂しくなんてないけど、榊と話せないのはやっぱりつまらない。
昼休み、オレは屋上で購買のパンを牛乳で流し込んでいた。
屋上ではオレと同じように一人で食べているやつもいるし、二人で仲良く弁当をつつきあっているカップルもいる。
グループではしゃいでるのもいる。
最近は弁当作ってないな。
前までは榊をはじめ、男子連中に弁当のおかずを多めに作って行って分けたり、他の奴の弁当のおかずを貰ったりしていた。
何を食っても「うまいなー」って榊は言うんだ。お世辞でも嬉しかった。
「須藤さーん!」
大きな声でオレを呼ぶ声がして、考えは中断された。
「いやあ、ここにいたんだね」
ニコニコしながら魚住さんが駆け寄ってきた。魚住さんの手には購買のパンとフルーツ牛乳だ。
「ちょっと探しちゃった」
またエヘッと笑う。魚住さん、女の子してるなあ。
「お昼ご一緒してもいい?」
「うん、いいよ」
魚住さんがオレの隣に腰掛けた。
「あ、唐揚げドッグ」
オレが言うと、
「ふふっ、今日は運良くゲット出来たんだ」
と笑った。フルーツ牛乳に唐揚げドッグ、多分四時間目終了直後に購買まで走ったんだろう。
てことは、この時間になるまでオレを探していたのかな。
「なんか、ごめんね」
「え、何が?」
キョトンとして、それから「須藤さんが気にすることないよー」と魚住さんは笑いながらセミロングの髪の先をいじっていた。
「端っこの唐揚げ一個取っていいよ」
「ありがとう。じゃあちょっと待って」
オレが玉子サンドをちぎって魚住さんに渡すと、
「ありがとう」
と受け取ってくれた。
「うまいね」
「うん、うまい」
オレと魚住さんはそんな感じで、その後も部活や先生の話などをしていたのだが、
「榊君と何かあった?」
不意にそう尋ねられて、オレはパンを喉に詰まらせそうになった。
「最近一緒にいるの見ないから」
「う、うーん……」
「あっ、ごめんね。別に詮索したいわけじゃないよ。
ただ須藤さんいつも榊君と仲良くて、そういうの何かいいなあって思って見てたの」
オレが榊の名前を出されてつい困った顔をしてしまったから、話の方向をずらしてくれたのかもしれない。何だか申し訳ない。
そしてオレはちょっとびっくりした。よく見てるなあって。
他の人たちが周りでどういう関係でいるかなんて、多少のことならオレはあまり気にしない性分なのだ。
「小学校の頃から仲いいんでしょ? 私、須藤さんと違って男子とあんまりうまく話せなくて」
魚住さんは苦笑する。
「オレも男みたいなもんだよ」
「そう?」
「そうだよー」
「じゃあ私、須藤さんとうまく話せてるかな?」
魚住さんはそう冗談ぽく言って笑う。
「ふふっ、オレ今こうやって話してて楽しいよ。魚住さん、気にしすぎだよ。男共にも普通に話しかければいいんだよ」
オレが笑うと、魚住さんもニコニコして「そうだね、ありがと」と言うのだった。
それからオレと魚住さんは時々昼休みに屋上で昼食をとるようになった。
榊がいるから教室に居づらいというのも理由の一つだったけれど、魚住さんとたわいもないお喋りをするのが楽しかったのだ。
たくさん話してみると、彼女は意外とクールな性格なのだということも分かった。
また、オレと榊のことについて気にはしてくれているようだが、
興味本位にあれこれ聞き出そうなんていうこともなかったので、ありがたかった。
女の子の友達ってのもいいもんだ、とオレは久しぶりに思った。
放課後、部活へ行こうと靴を履き替えているところで榊とばったり出くわした。気まずい。
「須藤」
「あ、榊……バイバイ」
必死に笑顔を作ってそう言うと、
「ちょっと待って」
思い詰めたような顔をして、榊はオレを引き留めた。それから階段横のデッドスペースまで移動して、
「大丈夫かな。その……俺、前にさ、中に出しちまっただろ。だから、その……」
と、本当に申し訳なさそうに、小さな声で榊は尋ねる。中に出したっていうのは多分セックスしたときのことだろう。
「大丈夫。オレ、初潮まだなんだ。だから気にしなくても平気だよ」
「そっか……。いや、あんなことして今更聞くのも酷いとは思ったんだけど、何かあっても心配だしな」
「いいよ、オレのことは気にしないで」
「ずっと謝らないとって思ってたんだ。本当にごめんな……」
「ううん、オレ平気だよ。じゃあ、もう行くね」
内容が内容だけにこそこそと寄り添って小声で話していたんだけど、それが急に恥ずかしくなった。
オレは逃げるようにそこから駆け出した。
久しぶりに榊と挨拶以外の会話をした。声を掛けてくれて嬉しかったんだ。
少しずつでいいから前みたいに話せるようになるといい。でもどうしてこんな甘ったるいような気持ちになるんだろう。
次の日オレは昼休憩に屋上へいた。
フェンスの網目をジグザグと目で辿っていると、遅くなってゴメンと言いながら魚住さんが走って来る。
近ごろは売り切れ対策に、二人で手分けして買い物をすることにしている。
四時間目が終わるとオレたちはそれぞれ購買と自販機に走る。それから屋上で待ち合わせて昼食。
「今日は焼きそばパン、唐揚げドッグ、それからカレーパンとチョコクロと小倉マーガリンだー」
魚住さんが戦利品を広げるので、
「ありがとう。オレも抹茶豆乳買えたよ、はい」
そう言って手渡す。
「やったー、ありがとう。それにしても須藤さん、甘いもの好きだよね」
魚住さんがストローを差しながら言う。
「うん、魚住さんは全然甘いもの食べないね」
「私はババくさいものが好きなのだ」
こういう何でもないやりとりが楽しい。
「そろそろ弁当にしようかな。また作りたくなってきた」
オレが言うと、
「あれって須藤さんの手作りだったの?」
と魚住さんは目を丸くした。
「うん、簡単なやつだけど」
「すごいすごい! 料理も出来るのかー、やるなー」
「本当にささっと出来るやつだけなんだって」
謙虚でもなんでもなく、本当に大して凝った料理でもないのだ。
所詮弁当のおかずだから自ずとレパートリーは決まってくる。ただ、褒められると素直に嬉しい。
「明日魚住さんのも作って来ようか?」
「お言葉に甘えてもいいの?」
「もちろん」
「やったー、お願いします」
「唐揚げはまず入れないとねー」
魚住さんはキラキラと目を輝かせた。
「須藤さん結構家庭的なんだね。でも男前だよね。あっ、これは性格の話ね」
「魚住さんも結構男前だよ」
「ふふっ、本当?」
「うん」
「えへへ、嬉しいな」
魚住さんはセミロングの髪の毛の先を指でくるくるとさせる。
「須藤さんのこと名前で呼んでもいいかな?」
尋ねるので、
「うん、いいよ。オレ、純っていうから」
そう言うと、
「知ってるよー。私は優子って呼んで」
優子は首をすくめて、可愛い感じで微笑んだ。
そういうわけで、オレは放課後部活帰りにスーパーでたんまりと弁当の材料を含む買い物をした。
スーパーでうろちょろしていると、榊のおばさんを遠くに見つけた。オレがぺこりとおじぎをするとこちらへ歩いてくる。
おばさんと今日の晩ごはんは何にするかとか、主婦みたいな会話をした。それから、
「明日から泊りがけで研修会なのよ、薬剤の。
でね、お父さんもちょうど同じ方面に出張で、ちょうどいいからちょっと観光して帰ろうかなって思ってるの」
だそうだ。お土産何がいい? と聞いてくれるので、甘いものなら何でも、と答えた。
榊のおばさんとおじさんは仲がいいので羨ましい。敦司は一人で家に打ちやっておけばいいのよ、なんて笑うので可笑しかった。
次の日の昼は屋上で優子と弁当を広げた。美味しいと言ってもりもり食べてくれるのは嬉しい。
「榊君はわりとモテそうな感じだけどなー」
と、だし巻き卵をつつきながら、優子は言った。
「そうなんだ、知らなかった」
榊に告白された、ということを優子にだけは話した。
オレが曖昧な返事をしてしまったからなんとなく気まずい、ということも。
あの日二人でしてしまったことについてはとても言えないけど。
「あ、私の主観だからね、実際にモテてるかどうかは分からないよ。
でも私、委員会一緒なんだけど私が話しやすいように話題振ってくれるし、
同い年の男子では珍しく気配りできる感じだし、優しいし。ってこれは純が一番よく知ってるか」
「うーん、でも好きとか、恋愛とか分かんないんだ。優子は好きな人いる?」
そう訪ねると、
「いるよ。年上で、私から話しかけることもできないし、男の人が苦手なのに恋愛なんておかしいんだけど。片思いなんだよ」
と優子は即答した。
「そっか、そうなんだ」
「どうして?」
「いや、オレ誰かを好きになったことがないから、どんなもんかなーって、ちょっと聞いてみただけなんだけど」
「榊君は、やっぱり好きになれないの?」
「どう、なんだろ……」
「あ、ごめん。追い詰めるみたいな聞き方して」
「ううん全然。あのさ、自分がその人を好きってどうやったら分かるの?」
「私は何の迷いもなくすぐに分かったからなー……」
優子はうーん、と呻って考え込んだ。
「嫉妬してる自分に気づいたら、とか。傍にいないときもしょっちゅうその人のことを考えるようになったら、とかかなあ」
クラスの連中が何人か、グラウンドでバレーをやっている。榊は細い体でよく跳ぶ。
ネットの前でぴょんとジャンプした。シャーペンの中のバネみたい。そして思いっきりアタック。
一点入った。ガッツポーズして、笑っている。
結局、傍にいないと目で追っちゃうんだ。
「オレ榊のこと好きかも」
「おおー」
優子は大げさに驚いて、パチパチと手を叩いた。
「やっぱりあいつが傍にいなきゃイヤだ。
でも前みたいに戻るんじゃなくて、自分が女子の中で浮いちゃってるから榊と仲良くするんじゃなくて、オレ……」
オレを庇ってくれてたから、優しくしてくれたから榊を好きになるんじゃない。
例えばもう榊がオレに話しかけてくれなくなって、ずっと冷たくされたとしてもオレは榊の姿を探してしまうだろう。
「ああ、何でこんな好きなのか分かんない。やっぱり分かんない」
「好きになる理由なんて分からないもんだよ。それでいいんだよ」
頭を抱えたオレを優子は抱き締めてくれた。それから子供を寝かしつけるときみたいに背中をトントンとしてくれた。
「うん、うん……オレ、榊に好きって言ってみる。もうダメかも分かんないけど」
「頑張れ」
夜はもう0時になろうとしていた。
オレは須藤金物店のスチール製の階段を、なるべく音を立てないように、ものすごくゆっくりとつま先だけで下りている。
何となくうしろめたいのもあって父さんが寝付くのを待っていたらこんな時間になってしまった。
榊は今晩、家に一人でいる。あいつの好きなおかずを夜な夜な作って弁当箱に詰めた。
おすそ分けなんて、ちょっとベタだったかな。ああ、なんかすごく女の子っぽいことをしているみたいで恥ずかしい。
あいつに弁当作るのなんて初めてじゃないのに。
夜中の商店街はゴーストタウンだ。アーケードの中は真っ暗ってわけじゃないから却って気味が悪い。
店と店の間の細い隙間からゾンビが飛び出してきそう。
「あー、あー……、怖くないー、怖くないよー」
とにかく口を動かしながら、榊の家へ急ぐ。
もう寝てたらどうしよう。起きてても、オレだって分かったら会いたくないって言われるかもしれない。
それでも勇気を振り絞って、オレはチャイムを押した。
「はーい、誰?」
しばらくして、ものすごく不機嫌そうな声がドアの向こうから聞こえた。
「あの……須藤、だけど」
こわごわと答えると、ガチャガチャとチェーンを外す音が聞こえて、ドアが開いた。
「お前……」
「榊っ、晩ごはん食べた?」
「えっ、いや……まあ。ラーメン食べたけど」
「あ……あのっ、これっ!」
オレは包みを差し出して
「沢山作りすぎて、余ったから……よかったら明日の朝にでも」
そう言うと、
「こんな夜中に?」
榊はしょうがないなあという顔をして、クスッと笑った。
「ありがと」
ひょいっと包みを受け取ってくれたので、オレは少し安心した。
オレがなんて言ったらいいのか分からず玄関でまごまごしていると、
「まあ、上がれよ」
そう言って、榊は手招きしてくれた。
「今日、家に一人で留守番してるっておばさんに聞いたから」
「ああ、両方とも出張だって」
「そう……」
「夜、家に一人なの知ってて来るってのは、どう……なんだろうな――」
恥ずかしくてかあっとして、オレは何も言えなかった。
「ごめん、ヘンなことはしないから」
榊は呟いて、背中を向けて居間へ歩いて行く。前にヘンなこと、したよな。思い出させるなよ、恥ずかしいよ。
「ところでコレ、食っていい?」
「あ、うんっ。どうぞ!」
テーブルに弁当箱を広げた。榊はいつものようにがっつく。
「うまいな」
「よかった……」
「話したかったんだ、こうやって」
「うん……オレも」
榊はうまそうに煮物を頬張っている。オレはちょっと安心してる。
でもいつ切り出そうか、そんなふうにも思って緊張もしてる。考えていると榊が口を開いた。
「俺、お前のこと忘れるように努力するから」
そう言われた途端、例えでもなんでもなく胸がズキっと痛んだ。何て言ったらいいんだよ。
「俺たち、ゆっくり前みたいに戻れたらいいって思ってる。だから――」
クラスの女子全員から無視されたときより遥かに傷付いてる。いやだいやだ、絶対にイヤだよ。
「え……、おい須藤……泣いてんの?」
我慢してたのに、簡単に決壊した。家族以外の人の前で泣いたのなんて久しぶりだ。
榊にだって見せたことなかったのに。ああ、カッコ悪い、でも止められない。
「オレ……榊のこと好きだよ。榊に、一緒にいて欲しいよ。気付くの遅すぎたかな……」
「え、本当?」
「ほんとう……」
「無理、してない?」
「してないよ! 本当だよ! オレのカレシになって欲しい……」
「俺でいいの?」
いいに決まってるじゃん。どれだけ自信ないんだよ、ばか。
榊は「遅くないよ」って言って、涙でぐしゃぐしゃなオレを懐の中に収めてくれた。ぺとっとくっ付くとあったかい。
「ほっぺ、ザリザリする……」
「ああ、すまん。剃ってないから……」
「男の人だね」
そう言うと、どうしてか榊の目はちょっと泳いで、それからオレの下瞼を舐めてくれた。
「その……なんだ、一緒に寝るか」
榊、また顔が真っ赤になってる。
「う、うん」
オレも多分、同じような顔してるんだろう。
榊にパジャマを貸してもらった。いつの間に榊はこんなに大きくなったんだろう。
小学校の給食当番の白衣は同じサイズのだったのにな。考えながらシャツを羽織る。
袖はぶかぶかで手の先まで、丈は足の付け根がすっぽり隠れた。ズボンは穿けなかった。
そもそもウエストゴムがゆるすぎるし、丈も長すぎる。
榊の部屋に入る。中途半端な格好をしたオレをぱっと見た榊はふらふらっと立ち上がって、電気をパチンと消した。
暗闇に目が慣れないのでぼやっとしていると、榊が腕を引く。
そのまま引っ張っていかれて、足元がふかふかするなと思っていると、
「見える?」
そう言われたので、
「ん、ぼんやり」
答えると、
「座って」
言われたとおりにぺたっと座り込むと同時に抱き締められてそのまま布団に押し倒された。
榊の影が覆い被さってきて、にゅるっと口の中にあったかいものが入ってくる。
榊の舌がオレの口の中でぬるぬる動く。オレがその舌を捕まえると、榊は少し顔を傾けてもっと深く入り込んできた。
ふうふうって、オレたちの呼吸の音がうるさい。夜は静かだ。この間みたいに雨の音に邪魔されない。
舌の裏側や、口蓋を舐められると体が熱くなった。
「恥ずかしい……」
「俺だって恥ずかしいよ」
「嘘だ。榊は絶対余裕だよ」
「全然余裕ねえよ」
「や……はぁっ……」
榊は唇からほっぺを掠めて、耳を舐めてくる。反対の耳を指で塞ぐから、くちゅくちゅっていやらしい音が頭の中に響く。
舐めながら、耳元で「須藤」って掠れた声で呼ばないで。オレどんどんヘンな気分になってくるよ。
もっと触って、オレの色々なところ探して、ぐっちゃぐちゃにして欲しいって思っちゃうじゃん。
パジャマの二番目のボタンだけ外して、そこから榊の手が忍び込んできた。
「んなっ……、や……先っちょばっかり、弄っちゃ……」
「だって胸、掴むと痛いんだろ?」
「軽くなら、平気と思う、けど」
「こう?」
榊は手のひら全体でふわっと押し上げるようにして胸を触ってきた。
オレより一回り大きくてごつごつした榊の手はそこを慎重に揉みしだく。
この前よりもっと触り方がやらしい気がする。それともオレがそういう気分だからかな。
「あ……、うん……」
「陸上部ってさ、走った後とかマッサージするんだろ?」
「う……ん」
「揉み放題だな」
「ばっ、バカ! 胸揉んだりしないよ」
胸をやわやわ揉まれながら、乳首を指で挟んで捏ね回される。
乳首のてっぺんをぐにぐにって擦られると、お腹の辺りがじんじんする。まだ触られてるのは胸だけなのに。
「他の所は揉ませてるんだろ」
太ももをいやらしく撫でる反対の手が内側へ滑り込んできた。
パンツの上から股の柔らかいところをぷにっと押されて、思わず腰が跳ねる。
「わっ、やだっ」
「この辺とか揉まれてないだろうなー」
「す……るわけないだろっ、バカか」
くにくにと押されて、割れ目に布地が食い込んできた。どうしてか、その部分が湿っててベタベタする。
この間は榊の唾でベタベタにされたけど、なんで今こんなになってるんだろう。
「こんな所弄るの俺だけだよな」
「当たり前だろ……」
「俺だけだって言って」
眉毛をハの字にして榊はオレにねだるんだ。何でこんなのでキュンとしちゃうんだろう。オレ、ばかみたい。
「榊だけだよ、触らせんの……」
またキス。めいっぱい舌を入れられるキスだ。オレも舌を出すと、ちゅうちゅう吸われる。背中がぞくぞくする。
「ん……、んんんっ……」
パンツの中に手がするっと入ってきて、さっきまで布越しに弄っていた所を直接開かれる。
割れ目のところを上に引っ張るように広げられて、先っちょをむき出しにされた。
榊は湿っているのを確認するように、指でぴちゃぴちゃと音を立てた。
「ああっ、やっ……また先っちょばっかり……ンっ……」
「先の方が気持ちいいようにできてんのかな。ココも、ココもさ」
言いながら乳首をきゅっと摘みながら、下はオシッコの出るところを指でいじくられた。
触られてるところがヒクヒクする。足の痺れが取れそうなときじわーっとする感覚にちょっと似てる。
「ああっ、やだぁっ、やだよっ」
「俺の先っちょも触ってくれる?」
そう言って手を取られた。トランクスをずり下げて、榊の硬くなったちんちんを握らされた。すごく熱い。
「えっと、こすったらいいのかな?」
尋ねると、榊は目をつぶってこくんと頷いた。
こんなに硬いのに、男にとっては弱点なんだよな。そう思うとちょっと笑えた。
その弱点を自分の手に預けられているって、これもまた可笑しい。そしてちょっと嬉しい。
先のつるっとしたところの下の境目をしごく。先の方から透明でぬるぬるしたものが溢れてきた。
それを全体に塗りたくってあげると、よく滑る。
榊は一人でこういうふうに自分のを触ったりするのかな、想像すると何だかかわいいな。
「すごいね、涎みたいなの出てきたよ」
「うわっ……ヤバい」
オレがちんちんを擦ると、榊も止まっていた指の動きを再開した。しかもさっきよりもしつこい弄り方で。
オレのオシッコの穴に近い場所を指の腹でねちっこく擦り上げる。
榊が弄るせいでなんか尖っちゃってるかも。触ると敏感になるみたいだ。
「あっ、あぁ……は……ん」
もうトロトロだよ。恥ずかしいよ。何回も顔を上げて榊にキスをする。
口の周りを唾でベタベタにしながら、お互いの気持ちいいところを弄り合っている。
「待って、イきそう……」
しばらくそうしていると、榊が顔を歪めてそう言った。イクってどこに?
「えっ?」
「ちょっ、待っ――」
勢いよくちんちんの先から白い液体が飛び散った。
この間したときはオレの中にほとんど出されちゃってたけど、精液ってこんなにぴゅって出るものなんだ。
「わ……すごいね」
「ごめん、汚して」
「射精? するときのことをイクって言うの?」
尋ねると、もごもごと榊は唸って頷いた。
手についてべとべとしている精液を舐めてみた。しょっぱくてちょっと苦い。口の中に残る味だ。
正直言ってまずいんだけど、全然嫌じゃない。
「こら、ばっちいからやめなさい」
そう言うと榊はオレの手首を掴んで引き上げた。
「ばっちくはないよー。まずいけど」
「恥ずかしいからやめてくれ」
「ばっちくはないよー。まずいけど」
「恥ずかしいからやめてくれ」
「榊だってオレの……舐めた、でしょう?」
「お前のはばっちくない」
「そんなのおかしいよー!」
「おかしくないの!」
「いやだ、オレももっと舐めるっ」
「わっ、ちょっとまだ拭いてなっ、コラ!」
先の方にはまだたっぷり精液が付いていて、粘っこかった。オレはそれをきれいに舐め取ってあげて、咥えた。
ちゅぷっちゅぷって音がする。先の膨らんだ所の境目を唇に引っ掛ける度に、ピクンって榊は反応する。
美味しくなんてないのに、もっと舐めたいよ。
「ちょっ……出したばっかだから勘弁して――」
「痛いの? じゃあ、ん……優しくして、あげるね……」
強く吸ったりするとたぶん痛いんだろうから、唇をすぼめないようにして舌で優しく舐めてあげる。
「あ……須藤……」
はあはあ息をしながら、榊はオレの頭を撫でてくれた。
「気持ちいいの?」って聞くと、「イイ……」って苦しそうに答える。かわいい。
いろいろな所をペロペロ舐めながら探っていると、どの辺がいいのか何となく分かってくる。
玉のところを指でふにふにと揉む。ここは優しく触ってあげなきゃダメなところだ、多分。
舐めるときも、口の中で可愛がるみたいに転がす。
ちんちんの裏のところを舌全体でべとーっと先っちょまで舐め上げると、呼吸の仕方がちょっと変わった。
オレは何往復もそこをべとべとに舐めながら、榊の様子を観察する。顔を見上げると、目が合う。
「フェラしながらこっち見んなよ」
「なんで? ふぇら?」
「ハァ……。須藤、ちょっともう……入れたいんだけど」
入れたいって言われるの、何故かすごく嬉しいな。必死っぽくていい。
「うん……、分かった」
榊のオシッコの穴をちゅっと吸って唇を離す。しょっぱい。
オレが顔を上げると、榊にまたキスされて舌を突っ込まれた。まだ口の中がヘンな味なのにお構いなしだ。
口の中をぐちゅぐちゅかき回したまま、榊はオレのパンツを膝まで下ろした。太ももにぺちゃっと冷たい感触がした。
「お前……濡れ過ぎだろ、コレ」
「はっ……あっ……」
太ももに付いたぬるぬるするそれを、榊はつうっと指で撫で上げた。オレ、オシッコ漏らしちゃったの?
「なんでこんなべとべとするの? オシッコじゃないよね?」
榊の肩につかまって、膝立ちになったオレはその部分を見下ろした。
暗闇にうっすらとしか確認できないけれど、パンツには確かに何か染みのようなものがあって、
太ももはナメクジが這ったあとみたいになっている。どうしちゃったんだ。
「須藤は何にも知らないんだなー」
「ああっ、んんんっ……んっ、ふっ――」
股のぬるぬるを全体に塗りたくられると腰がガクガクした。
分かった、さっき榊のちんちん擦ってるときに出てきた涎みたいなやつと同じなんだ。
気持ちよくなると出ちゃうのかな、恥ずかしいな。
「やああぁっ!」
いきなり指をズブッと突っ込まれた。それから割れ目の奥の尖った所を親指で押してくる。
腰がしびれて倒れちゃいそうで、榊の肩を抱き締める。
すると今度はパジャマのボタンを片手で器用に外されて素っ裸にした後、乳首を吸われた。
気持ちよくて仰け反っても、榊は乳首に吸い付いたまま離してくれない。
「ふあっ……アンッ、アンッ、さかきぃ……やだよぅ……」
「ヤダじゃない」
「んんっ、アッ……オシッコ漏れちゃうよぅ……」
「イクのはちょっと待て。できれば俺のでイクところ見たいし」
そう言うと、ちゅぽんと穴から出して、ねばねばの指を榊は咥えた。
そして次の瞬間、榊はぱぱっと着ていたシャツとトランクスを脱ぎ去ると、ばさっとオレを布団に押し付ける。
オレはひっくり返ったカエルみたいな格好で裸の榊に組み敷かれた。
「ナマでしてもいいんだよな……?」
「あ……うん。まだ子供できたりはしないよ。生理、なってないし」
「ああ、何かちょっと罪悪感があるのは何でだろうな……」
「そういうもんなの?」
「学校の性教育のせいだな、きっと」
「ヘンなの」
オレが笑うと、榊はちょっと真面目な顔をして言った。
「生理始まったらちゃんと言えよ、避妊するから」
「うん」
「こないだも……ごめんな、いきなり……」
「だからもういいよー、大丈夫だって」
「こういう状況で説得力ないとは思うけど、俺はお前とエロイことだけしようってんじゃないから。大事にしたいからさ……」
そんなことを言われてドキドキした。胸が熱くなった。
「うん……」
「昔からずっと好きだった」
キスをした。榊の背中をぎゅっと抱き締める。広くてすべすべであったかい。榊がオレの体の中にゆっくり入ってくる。
硬くて熱い。じりじりと奥まで侵入してきて、穴の周りのべたべたした所が榊とぴったりくっ付いた。全部入ったみたいだ。
「痛くないか?」
「うん、平気」
オレがそう言うと、榊もオレを抱き締めて体を密着させた。
脚を榊の腰に絡ませて、そのまま二人で体を揺さぶるようにして動いた。
ちんちんを奥の方へぐりぐり押し付けられて、思わず声が出ちゃう。
しかも強く押し付けるせいで割れ目のところが開かれて、オレの先っちょがぐちゅっぐちゅって擦れてたまんない。
「アンッ、アンッ、アンッ――!」
榊とこういうことしてるときはオレ、女なんだよなあ。
恥ずかしいのに、もっといやらしくなるところ見られたいって思ってる。
だからこんなふうにエロい声出して、もっとオレのこと見てって訴えるんだ。
「ハァッ、ハァッ……、お前、キツいな」
「アンッ、ひっ!」
動きが大きくなる。パンパンって音の中に、ぐちゃって粘つく音が混じる。
腰を振るたびにお尻にぴたぴたと榊の玉が当たって、ちょっとかわいい。
「そんなギューギュー締めるなよ……、俺すぐイっちゃうじゃん」
「だって、そんなっ、緩めるの……んっ、無理ぃっ――!」
榊はオレが抱き締める腕を解いて体を起こすと、今度は座った体勢で腰を打ちつけた。そして、
「やあああっ、ダメだってばっ! あひっ!
そこはいじっちゃだめぇ……、んっ、ふうんっ……漏れちゃう! 漏れちゃうよお!」
オシッコの穴を、指で擦り上げる。榊はホントにそこばっかり弄りたがる。オシッコ漏れちゃうって言ってるのに。
「あ、あ、あ」
何か来る、オシッコ漏らすところ見られちゃう。指、止めてって榊の手をつかもうとしても簡単に制される。
オレ、もう力が入らない。
それなのにお腹はすごく気持ちが良くて、思いっきり脚で榊の腰を抱き締めちゃうんだ、もう無意識に。
「さかきっ、ホントにもう、ヤダよお! おかしくなっちゃ……おかしくなるからぁ――」
「俺しかいないんだから、いいだろ。おかしくなれば……っ」
「あああっ、だめだったらっ! そこもダメっ」
オレが叫ぶと、中のダメだって言った場所に先っぽを押し付けて動いてくる。
お腹の中をずんずん突かれて、苦しいのに気持ちがいい。ダメだけど、ダメじゃない。
でも、おねだりなんて恥ずかしくてできないから、ダメだって言って、そこを思いっきり気持ちよくしてもらうんだ。
「はぁっ、はぁっ、あ゛っ、ん……」
榊と繋がってるところが焼けるみたいに熱い。榊のちんちんの先が、ずるっずるって何度もオレの中を引っ掻く。
オシッコの溜まる場所が榊のちんちんで押し上げられて、オシッコの穴は指で擦られて、これじゃ絶対に出ちゃう。
中も外も両方良すぎて、腰が溶けそうだ。
「ああああっ、もう……壊れちゃうぅ、榊ぃ……ごめん……」
ああ、あったかいのが流れてる。オシッコ漏らしちゃった。
榊があんまり指でいじくりまわすから、漏らしちゃったじゃないか。
チョロチョロ放尿しちゃってるオレに構わず、榊はちんちんを思いっきり出し入れする。そのせいでもう一回波が来た。
ちんちんの先を押し付けている場所からじわーっと熱くなって、その次にオレの中というか外というか、全身がぶるぶる震えた。
榊のちんちんをギュッギュッてリズミカルに締め付けているのが自分でも分かった。
「あー……、あー……、はぁ……」
穴をきゅんきゅんさせながらも、オレはもうぐったりしていた。視線が定まらない。
壊れちゃった。なのに榊はまだ腰を止めてくれない。
「イってるな……、ムチャクチャきつい……。須藤、かわいいよ」
「ばか……」
「俺も、イっていい?」
「好きにしろ……」
榊は座ったまま後ろに両手を付いて腰を跳ね上げるみたいにオレの中をガツガツと動いた。
オレは震えた後、波が引くかと思ったのに意外にもずっと気持ちがいい。
オレの中は熱いまま、またさっきと同じように腰がかあっとして震えそうだ。
ああ、やばいな、またギュってなっちゃうよ。そう思うと同時に、榊は「うっ」と呻いた。
「あっ、須藤……」
そうオレを呼ぶと、腰の動きが滑らかになった。お腹の中のぬるぬるが入口に溢れ出してくる。榊、射精したみたい。
「ハァ……、ハァ……、ハァ……やべ……」
「いったの?」
「ああ、イった……」
オレは体を起こして、榊と同じ格好になった。まだ繋がったままだ。
「まだ、出る?」
尋ねると、
「いや、もう……無理だろ……」
と、はあはあしながら榊は呟く。クタクタの榊をちょっといじめてみようかな、さっきはかなりオレの方がいじめられたし。
オレがぐちゅっと榊に腰を押し当てると、榊は「うぐっ」って呻いた。
こぼれた精液とかオレのオシッコでぐちゃぐちゃで、もうどうにでもなれって感じだ。オレは腰を振る。
中距離ランナーの体力の回復は早いのだ。
「あっ、あっ、あっ、榊っ、気持ちイイ?」
「ハァッ……、待てって……、もう勃たねえよ……」
榊のちんちんが柔らかくなってきたけど、構わずオレは腰を振った。ヨレヨレの榊はかわいい。
榊はあんまり体力がないので、マラソン大会なんかはいつもグロッキーになっている。
それなのにさっきまであんなに頑張って動いて、ちょっと見直した。
「オレもっ、いっぱいして、あげるね」
「いや、ちょっと!」
榊を転がして上に乗って、ぺたっとうつ伏せた。顔中にキスをする。その間も腰はゆるゆる動かしている。
「榊も乳首弱いかな?」
オレが気持ちいいところは榊も気持ちがいいのかな。そう思って、乳首をペロッと舐めてみる。
「どう?」
「ん、悪くない……」
子供みたいにちゅぱちゅぱ吸い上げたり、ぱくっと口の中に収めて舌でレロレロ転がしたり。
そうしていると乳首がコリコリに硬くなった。それをそっと甘噛みする。
反対側もペロペロしているとすぐに硬くなる。唾まみれの乳首を指で馴染ませる。男もここ弄られるの好きなんだな。
榊の胸とか肩とか腹とか、好き放題ペロペロしていると榊はオレを抱いたまま体をむくっと起こした。
「復活した」
「へっ?」
ぼけっとしていると、いつの間に硬く太くなっていたちんちんが、ずちゅっとオレのお腹を刺激した。
「ひっ!」
「須藤、体力あるよな……ハァ……、さすが陸上部エース」
「榊も結構負けてない、と思う――!」
また激しく抉られる。膝の上に乗せてオレを持ち上げたり降ろしたりする。
深く入り込まない代わりに、すごくいい所に当たって、オレは体を仰け反らせる。
さっき直前まで高まっていたのが、またぶり返すみたいにお腹の中に湧き上がってきた。
「ああっ、ごりごりしちゃやだぁ……、うぁっ……アンッ……」
自分でも腰を上下させる。ぱちゅっぱちゅって水っぽい音がした。オレ、また何か漏らしちゃってるのかな。もうどこもかしこもユルユルになってる。
「お前、俺が一回イク間に何回イクんだよ……。まったく、羨ましい体だな」
何度も何度も、榊がオレの中を擦り上げるたびに、小さく震える。榊が言うところの『イク』ってやつなんだろう。
ちんちんをぐいぐい締め付けてる。
「ああんっ、ひぃっ、ひぃっ、オレ……、いくうぅ……」
「イキ癖ついちゃったんじゃないか、ほら」
「あああっ、あっ、アンッ――」
オレはそんなことを言われて恥ずかしくて、必死に首を振って否定した。
それでも一番弱いところをピンポイントで責め立てられると、また震えちゃうよ。
イキすぎて頭がおかしくなる、ダメだよ、ダメだったら!
「許してっ、もう許してえぇぇ!」
「ああっ、俺もイクから、最後まで受け止めろよ」
「いやああぁぁぁぁっ、あっ、あっ、ふぐぅっ――」
榊は荒っぽい声で唸って、オレの体を強く抱き締めて腰を跳ねた。
同時にちんちんをビクビクさせて、オレの中に精液をぶちまけている。
「あぁ……ハァ……、どんだけ出るんだ……俺は……」
繋がったまま、榊はオレを抱っこしてごろんと仰向けに転がった。二人でじっとして、はあはあと呼吸を整える。
しばらくそうしていると、今度こそ小さく柔らかくなったちんちんが、ちゅるんとオレの中から出てきた。
オレよりも榊はずっと長い間呼吸が乱れたままだった。体力ないのに無理させちゃった。お疲れ様、榊。
疲れた体を無理やり起こして、オレたちは仲良く風呂に入った。
体中べとべとで、股からとろりと精液が出てきたのでオレはぎょっとした。榊、たくさん出したんだなあ。
「さすがに二人で入ると狭いよな」
榊の股の間にオレが入って肩まで浸かると、お湯が溢れそうになった。
「オレはくっ付けるから嬉しいよ」
榊の体は大きい。こんなふうにぴったりくっ付くまでオレはそれに気付かなかったんだ。
「ハァ……俺、お前の親父さんにぶん殴られる」
「大丈夫だよ。父さん榊のこと気に入ってるよ」
榊を連れてオレんちに帰ると、父さんはいつもニコニコする。それで榊が帰ったあと、ちょっと冷やかされたりもするのだ。
「いや、でも流石に手出したとなったら……、やばいと思う」
「じゃあ一緒に言う? 『オレたち付き合うことになりました』って」
「そうだな。俺が殴られたら、止めてくれる?」
「だからそんなことないってー」
「お前は男親のなんたるかを分かっていない」
そう言うと、榊はオレの頭をなでくり回した。
「まあ土下座でも何でも俺はするけどさ」
「大げさだよー」
「そういやお前、俺んち来るって言ってあるんだろうな、こんな夜中に押しかけてきて」
「いや、父さんが寝てからこっそり……」
「お前、バカ! 何てことを……」
榊、しゅんとしちゃった。ほっぺに触って撫でてあげると、「明日の朝、ちゃんと電話するんだぞ」としょぼくれた声で言った。
「そうそう、そういえばな」
風呂から上がって、体を拭きながら榊は言う。
「昨日、魚住さんに怒られたんだ」
「何て?」
優子が男子と話すなんて珍しいことなので、オレはちょっとびっくりした。
他の女子やオレの前では堂々としてるくせに、男子の前ではオドオドする奴なのだ。
男子とちゃんと話してみたいって、優子はオレによく言っている。
「いや、前のことがあってからずっとお前と口きいてなかったろ。
それでお前はずっと一人でいるし、ちょっと心配でさ。で、魚住さんとはお前結構話してるみたいだったから言ったんだ。
『須藤をよろしく』って。『須藤と仲良くしてやってくれ』ってさ。そしたらめちゃくちゃ怒られたよ。
『じゃあ榊君は今までずっと純と仲良くしてあげてたの? そんなの馬鹿にしてる、
純はいつも誰かに守ってもらわなきゃいけないほど弱くないんだから!』って。それでちょっと反省した」
「へえー」
「何だよ、ニヤニヤするなよ」
「別に榊の言ったことにニヤニヤしてるんじゃないもん。優子イイ奴」
「おい」
今度、昼休憩のバレーボールに優子も誘おう。優子がちょっとでも男子と上手く話せるようになればいい。
それからオレたちは、同じ布団にくるまって眠った。榊はオレの体を後ろから抱き締めてくれた。
やっぱり大きくてあったかかった。
翌朝、といっても昨夜が遅かったのでまんまと寝過ごし、もうすぐ昼だ。
オレが家に電話すると、父さんがのっそりという感じで電話に出た。今日は日曜日で、金物屋は定休日なのだ。
榊の家にいると言うと、へーえ、と何ともつれない返事だった。
後ろで榊が俺に代われとつつくので代わってやると、何だかペコペコ謝っている。
「あの、いえ……俺が呼んだんです。ハイ……すみません……」
ちょっと、嘘をつくな! と背中をはたくと、電話の向こうでガハハと笑う声が聞こえた。
ほら、父さん怒ってなんかいないんだって。榊が気にしすぎなんだよ、もう。
「晩まで帰ってこなくていいからなー。休みなんだから二人で遊んでこい」
と捨て台詞を残して、父さんは笑いながら電話を切った。
「どっか行く?」
と榊が振り返って尋ねる。
「うん、駅前でもぶらぶらしてみる?」
オレがそう言うと、榊は「デートだなー」と言ってちょっとデレデレした。
「そうだ、ちょっと来い。化粧してやる」
「ええ〜、榊が?」
「母さんほど上手くはないかもしれんが、お前が自分でやるよりは多分綺麗にできるぞ」
「ん……じゃあ、お願いしようかな」
「よしきた」
どうしてだろう、女の子みたいに化粧した顔を榊に見られるのはもう嫌じゃない気がする。
榊が気に入ってくれるなら、少しくらい着飾ってみるのも悪くないかもしれない。
駅前で、服とか選んでもらおうかな。うわ、恥ずかしい。完全に女の子の思考回路だろ、コレ。
部屋でごろごろしながら待っていると、榊はおばさんの化粧道具やら、商品サンプルやらを持って帰ってきた。
美術の時間でもこんなに画材を使うことはないと思う。それくらい、よく分からないちっちゃな瓶なんかがたくさん。
榊はオレの前髪を上げると、瓶の中の液体をささっと手に取って、オレの肌に塗りつける。意外と手際がいい。
真剣な目でじっと見つめられると緊張する。
「動くなよー」
言いながら、唇を刷毛で撫でられる。くすぐったい。恥ずかしいので目をつぶってしばらく待つ。
榊に触られるのってそれが体のどの部分でもドキドキする。なんて、考えるのはいやらしいかな。
「出来たぞ」
その声に目を開けて鏡を見た。何かこの間おばさんにやってもらった時よりもすごいことになっている。
「えー、ケバいよー」
「そうか?」
オレ、こんな顔だったっけ。
「ちょっと気合入りすぎたか。確かにマスカラ厚塗りしすぎたな。もともとお前睫毛ボーボーだしな」
「ボーボーって……」
何かの液体で湿らせたコットンで榊が睫毛を拭うと、ちょっといつものオレっぽい顔に戻った。
「こんな感じ?」
「うん!」
二人でバスに乗って駅前で下りると、日曜日の人だまりだ。家の周りの商店街も日曜日は賑わうけれど、こっちの比じゃない。
「手でも繋いでみる?」
榊がオレの手をこしょこしょと弄りながら言う。
「学校のやつに会ったらどうしよう」
オレが言うと、
「見せ付けてやりゃあいいでしょうに」
榊が口を尖らせて言うのが可笑しい。躊躇う榊の手をオレはぎゅっと握った。
でもちょっとまだ恥ずかしいので思わず駆け出すと、
「うわっ、ちょっと! 須藤みたいに俺は足速くないんだから」
と慌てて榊はオレの手を強く握り返して、走り出した。
了
と、書くのを忘れてた。読了ありがとうございました。
朝っぱらからいいものを見た。
神よ乙ですた。
あ〜、………素晴らしいとしか言えない……
GJ!神すぎる
ぐっじょ!!
( ;∀;) イイハナシダナー
( ;∀;) GJダナー
GJ
第二次性徴とか大好物です
484 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 05:48:12 ID:1hpTIdmf
腕の中で可愛く悶えるボーイッシュ
最高ですね
Tシャツ短パンで暴れまわっていたボーイッシュ
夏祭りの夕べ、清楚な浴衣でモジモジと……
暴れる妹に、業を煮やした姉が、下着を没収していたのだ
今後の展開は……
>>486 最近は浴衣の上からでも線の出ない下着というものがあってだな……
>>487は、ノーパン浴衣ボクッ娘は要らないみたいなので、私に下さい
途中、雨に降られスケスケになっちゃたり、
でも下駄だから走れなくて、衆人監視のなか、華奢な姿態を晒すことになっちゃたりするんですよね
「あー、もう、なんで突然雨なんだよ! 予報じゃ今晩ずっと晴れだって言ってたのに!」
「ほれ、とにかく走るぞ! あの木の下なら雨宿りできそうだ!」
俺たちは、突然の雨から逃げるように走っていた。いや、実際に逃げてるわけだから、ように、ではないか。
とまれ、数分程走って、俺たちは神社の境内にある、大きな木の下にたどり着いた。
「まったく、こんな事なら君の誘いにのって、夜景が綺麗な山の上になんか行かなきゃよかったよ……」
「でも、綺麗だったろ?」
「そりゃまあ、ね……でも、五分と経たずにこの雨だもん。割に合わないよ」
「そればっかりは俺にはどうしようも」
いつものように交し合う軽口。
その最中、俺の口は「も」の形で固まった。
「どうしたんだよ?」
浴衣が、透けていた。
雨でぴったりとあいつの身体に張り付いた浴衣が、やはり雨の為に、透けていたのだ。
つまり、中身が丸見えという事になる。
そして――そして、だ。
「なんだよ、ジロジロと人の事み」
あいつの口は、「み」の形で固まった。
自分が、どういう格好になっているか、気づいたのだろう。
完膚なきまでにすけた浴衣は、最早服としての用を為さない。
その結果、あいつは自らの身体を、作法に則り、一切の下着を身につけていない裸身のほとんど全てを、俺の
目の前に晒している――その事に、あいつも気づいたのだ。
「……」
「……」
沈黙は、どれほど続いただろうか。
長いようで、短いようで、やはりそれは短かったのだと思う。
「きゃあああああああああああ!!!??」
普段は男勝りで、口調にも女の子らしさなんか微塵も感じさせないあいつの悲鳴は、どう聞いても女の子の
それだった。当たり前だが。
俺は、その可愛らしい悲鳴と、ぷるんと振動する形の良いおっぱいの形を目と耳に焼き付けながら、あいつの
繰り出した右ストレートをテンプルに喰らい、昏倒した。
まさしく、昇天。
続かない
ここまで投下です。
小ネタというか、思いつき。
この後、看病やお詫びとかでえっちぃ事したりされたりする
かもしれないですね、えぇえぇ。
GJ!
と言いたいところだが…何だろう、この手の話はこの後が本番だと思うのだが…
すまぬ、勢いが続かなかったw
喧嘩友達の男幼馴染みに手加減されていたと知って、何故かぽろぽろ涙が溢れてくるボーイッシュ
本気出せって言ったら、一撃で伸されちゃうボーイッシュ。しかもこれだって手加減。
そしたら勝手に屈伏するボーイッシュ。
押しかけ奴隷(?)になってそれまでと違う形で男を困らせるボーイッシュ。
こういう事はあいつは知らないだろ!と聞きかじりの経験でエロい攻撃を繰り出すも、
ことごとくAVとかエロ本とかで濃い知識を持っている男に切り返され、
気づいたらエロいこと大好きになっちゃってるボーイッシュ。
もちろん、初めては何も考えずにあんまり濡れてないのにズドンで、
痛くて動けなくなって優しくされて泣いちゃうという、鉄板展開。
その後、違う意味でも鳴かされるのもこれまた鉄板。
497 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 07:18:54 ID:Tnh7o7yR
経験してからやけに色気が出て来たボーイッシュ
基本的にボーイッシュと色気って相対してるよな?
床上手なボーイッシュとかは?
誰に仕込まれたかが重要だな<床上手
つ最近近所で評判の痴漢男
>>499 なんとか女の子らしく育てようとする母or姉
ボクね…、小学生の時から、ずーっと痴漢のおじさんに犯されてた。中二になって、その人が警察に捕まっちゃうまで…
…体中いじくり回されてさ、犯されて、中にまで出されてるのにさ…気持ち良かった…
嫌なのに、汚ならしいのに、ひどい事されてるのに、気持ちよくなってる自分が……世界で一番嫌いだった!
…だからボクね、男の子になりたかった。髪を切って、スポーツして、男の子の喋り方をして、男物の服を着るようにしたんだ。そうすれば、女の子である事を忘れられる、ボクの中の女を捨て去ってしまえるんだって……
でも…、でも、もうダメ。君と一緒にいると…ボク、やっぱり女なんだって思い知らされちゃう…。ねえ、ボクどうしたらいいの…?知ってたら…知ってるなら教えてよぉ……!うぅ…ぐすっ…ぐすん…
ここまで妄想した
えっ、脱ぐの。うん。恥ずかしいけど、君になら‥‥
小さいでしょ。女の子になりたくなかったから、サラシで抑えてたんだ。
下も?でも‥‥。あっ、ごめんなさい。言うこと聞くから嫌わないで!
ほら、こんなにビショビショで‥‥。糸まで引いちゃってる。
そんな!そんなヒドイよぉ‥‥
君がいけないんだ。ボクなんかにやさしくするから‥‥。
待って!行かないで!!
わかりました。従います。従いますから。
こ、これでいい?自分で広げたよ。
いやらしいメス穴に、指を二本も突っ込んで‥‥
ボクの、発情したメス犬の便所穴に、君の精液を排出して‥‥
キャッ!そこ!ちがうっ
だって‥‥。そりゃあ初めてだけど‥‥
‥‥はい。入れてください。
淫乱なボクのケツ穴のバージンを奪って‥‥ズブッ
キャーーーーー
‥‥と、妄想が続いた
俺は
え? ……女でいい、って? 女じゃなきゃ、好きになれないだろ、って……。
……それ、どういう意味、なのかな?
………………。そ、そういう事、だよ、ね? ね?
そっか……そうなんだ……。
うん、嬉しい……嬉しいけど……こんなボクじゃ、君には相応しくなんか……。
え? ……だって、ボク、全身で汚れてない所なんか無いよ? 全部あの男に汚されて、
匂いが染み付くまでされて、全部全部あの男の物だって印つけられて……。
……そんなの、全部俺が上書きしてやる、って? ……君、自分が凄い事言ってる自覚、ある?
あはは、そんな慌てなくても……嬉しいよ、君の気持ち。ありがとう。凄く嬉しい。
……あれ? 嬉しいのに……なんで、涙が……出てきちゃうのかな?
あっ……。……あったかいね、君の身体。でも、掌はちょっと冷たい、かな。
それだけ心があったかいって事かな? それとも……緊張してる?
……うん。ありがとう。ボクも……ボクも……君の事、大好きだよ!
ねぇ……ボクに染み付いたあの男の匂い、全部上書きしてくれるんだよね?
……気持ちいいの、好きにさせてくれるんだよね?
あっ……いきなり触っちゃ、だめ……ぇ……。
……だって、こんな身体なんだもん。もう、おっぱいの先、硬くなってるし……
あそこだって……ほら、ゆっくり触って……んっ……あっ……そ、そこだよ……っ。
濡れてる……でしょ?
いいの? ボク……こんなだよ? ……うん、ありがと。ありがと……うん、ありがとう……!
君とだったら……ボク、女でもいいよ。
ううん……ボク、君と女として出会えて……女で良かったって、今……初めて思った。
……じゃあ、して? ボクを――君の物に。
とちょっとLOVE方面に妄想が続いた。
いいねいいね
俺的にはアレだ
痴漢のおっさんだと気持よくなるまで結構時間がかかったのに、
体の相性が良いから簡単に気持ちよくなって心身共に満たされる
的な流れがいいな
んで鳴かされっぱなしなのも癪だから痴漢に身に付けさせられたテクで逆襲しようとするも返り討ち
…と思ったけどそのテクを使う事に忌避感を抱くかどうかが争点か
「まひるちゃん、まひるちゃん、どこにいるの?」
うへえ、お姉ちゃんがボクを探してる。こんな場合、大体はお説教の二時間コースだ
「まひるちゃん、お姉ちゃんよ?どこなの?」
ボクは抜き足差し足で、衣装部屋にあるクローゼットの中に隠れた
お説教なんてまっぴらゴメンだよ。昨日はショックでサボっちゃったけど、今日はどうしても道場に行きたいんだ。それで、アニキとちゃんと話をするんだもん。…ちょっと怖いけど
ま、ここに隠れてれば、しばらくは大丈夫かな?チャンスを見計らって、こっそり家を出よっと
なんて事を考えてたら、クローゼットの扉がバーンっと開かれた。目の前にはお姉ちゃんが立っている
「やっぱりここにいたのね?」
「あれれっ、もうバレちゃった!?」
「何が、もうバレちゃった、ですか。あなたは何かあると、いつもここに隠れるんだから。さ、お母様がお呼びよ。一緒にいらっしゃい」
お姉ちゃんの白い手が、ボクの腕をつかんでグイっと引っ張る
「わぁっ、や、やだよぉ。今日は道場に行きたいんだよぅ」
「いけません。今日もお休みなさい」
「あ〜ん、やだやだぁ、いやだよぉ……」
結局、無理矢理ママの部屋に連れてこられた。ボクはだだっ広い畳部屋でちょこんと正座して、目の前にいるママとお姉ちゃんにギロリとにらまれている
「まひるさん、あなたはいくつになりましたか?」
「………十六」
「そうよ、まひるさん。あなたはもう十六歳になったんです。女の美しさは、十六夜の頃にどう過ごしたかで決まるというのに、あなたときたら、全然自覚がありませんわ」
「お母様の言う通りよ。女の子が、いつまでもお部屋にウルトラマンのポスターとかお人形とかを飾ってちゃいけません」
「な、何言ってるんだよ!ウルトラはいい作品だよ!遠くの星から来た男が、愛と勇気を教えてくれるんだよ!?」
「まひるさん、私と夕美さんはね、あなたにほんの少しでいいから、年頃の女の子らしくして欲しい、と言っているのですよ?」
「む、むぅっ……」
それを言われちゃうと、言葉が出ない。ママとお姉ちゃんは綺麗なお着物、ボクは学校指定のジャージを着ている。たしかに女の子らしくないや…
ちなみに、学校に行く時も、女子の制服は着ない。いつもジャージ。だって動きやすいし、スカートで上段回し蹴りなんてできないもんね
「あなたが格闘技を習うのは、別に構いません。でもそれが原因で、男の子みたいな格好をしたり、話し方をしたり、あまつさえ不良達と喧嘩をするのであれば、道場に通うのをやめて頂かなくてはいけませんよ?」
「えーっ!そ、それだけはぁ…」
「まひるちゃん、私達の家が、どんな使命を帯びているか、わかっているでしょう?」
「………またその話?」
あ〜、ヤダヤダ。この話を聞かされるのが、一番ユウウツ
「我々は先祖代々、ねやごとを司る一族。男女のより良い交わりをもって、人々が幸福な人生を送る手助けをし、模範になる事が生業なのです」
「性技を示して愛を貫く。日々研鑽を重ね、性愛の奥義を極めんとするのが一族の誇り…。昔から何度も言ってるでしょ?まひるちゃん」
ちぇっ、何が奥義だよ。カッコつけて言ってるけど、ようするに、エッチを研究するのが仕事です、って話じゃないか
「ねえ……ボク、別にエッチな事なんて、したくないんだけど……」
「まぁ、まひるさんったら、何故そんな事をおっしゃるの?」
「そうよ、私達が追い求めるのは、ただのセックスではないのよ?交わりという行為が、いかに愛情を深めるか、という事なの」
「エッチな事、なんて簡単な言葉でひとくくりにしてはいけませんわ」
「でもさ…、エッチな事はエッチな事じゃん…。ボク、好きな人としかしたくないんだもんっ」
ボクはいい加減頭にきて、ほっぺをふくらませてプイッとそっぽを向いた
「もう、まひるちゃんったら…」
「……そうですか。では、まひるさんには今、お慕いしている殿方がいらっしゃるのですね?」
「へっっ!?」
「まあ、まひるちゃん、そうだったの?」
「い、いや、別に、お、お、おたし、おした、おたしたたいなんて…」
話が思わぬ方向に向いてきちゃった。びっくりして、ついどもっちゃったけど…素でも言いにくいよね?お慕いって
「それで、まひるちゃんがお慕いする殿方って、どんな方?学校の方?それとも道場の方?」
「あっ…」
道場の方、という言葉に反応して、思わず声を出してしまった
「まあっ!では、いつも話ている、あなたの面倒を見て下さってる方ね?だから、あんなに熱心に道場に通っていたのね?」
「ちっ、ちち違うよ!それは、あの、つ、強くなりたいからであって…」
「素敵ね、好きな人がいるって…」
お姉ちゃんの言葉に、ボクの目はすごい勢いで泳ぎだして、体中がカーッと熱くなった。顔は血が噴き出してしまいそうなほど真っ赤になっているのが、自分でもわかる
「ボ、ボ、ボボボボクが、ア、アニキを好きだなんて!そそ、そんな事!わっ、わっ、わかない!わかないよ!!」
自分でもバカバカしくなるくらい口が回ってない。なんだよ、わかないって
「面白いくらいわかりやすいリアクションだわ…。でもよかったわ、まひるちゃんも普通の女の子で。ね、お母様?」
「そうですね…」
テンション上がってるお姉ちゃんとは逆に、ママは超不機嫌な顔でボクをにらんでいる。まさか、この間の事がバレてる…って事はない、よね?
「まひるさん、今日のお話はこれが本題なのです。…あなたのお相手をしたのは、その方なのですね?」
「……っ!」
「お母様、それは一体どういう事でしょう?」
「まひるさん、正直にお答えなさい。…あなたはもう女になったのでしょう!?」
や、やばい…やっぱりバレてた…!
「まあ!それは本当なの、まひるちゃん!?」
「ち、違うもん…。そんな事…ない…」
「まひるさん、正直に答えなさいと言ったはずです。あなたはその方と、男女の仲になりましたね?」
ボクは目をぎゅっとつむって、首をぶるんぶるんと横に振った
だって男女の仲とか、女になったとか言われるほど、いい思い出じゃないし…
「困った子ね…。なら、実際に確かめてみるしかありませんわね」
ママはすっと立ち上がると、足音も立てずにボクの目の前に歩みよった
「な、何する気…?」
ママはボクの両方の腋の下に素早く手を差し込むと、反応するヒマも与えず、そこにあるツボをグッと押した
「あっ……!?」
突然、まるでダルマ落としみたいに、体中からスコーンと力が抜けて無くなって、全然体が動かせない
痛くもかゆくもない。どっちかと言うと、ちょっと気持ちいい
ボクは座っている事もできなくなって、ママの腕の中でなすがままになってしまった
「さ、夕美さん、確認してちょうだい」
「はい」
お姉ちゃんはボクの股の間に手を当てると、絶妙な力加減で指を動かした
「ひあーーっ!!」
その指を動かした所がちょうど、………の部分だったもんだから、ボクは思わず恥ずかしい声を上げた
体をねじってしまいたいけど、どうしても力が入らない
「…お母様、確かにこの子、もう乙女ではございませんわ」
「やはりそうでしたか…。では予定が少し狂ってしまいましたが、この子の本格的な修練を始める事にしましょう」
ママがボクの背中をポンッと叩くと、その瞬間、全身に力が戻ってきた
「はぁ、はぁ……。ひ、ひどいよ…。ママもお姉ちゃんも……」
「ごめんなさい…。でも大人の女になったからには、あなたは本格的に性道を学ばなければいけないわ。それが代々のならわしなのよ?」
「そんなの知らない…関係ないもん…」
ボクはもう半泣きだった。…て言うかちょっとだけ涙が流れてた。理解できないよ、こんな家
「まあ、焦る必要はありませんわ。まひるさんにはお慕いする方がいらっしゃるのですから、いずれ性道の大切さをわかってくれるでしょう」
そう言うと、ママは仕事用の携帯を取り出した
「朝子です。稽古場の鍵を開けて頂戴。…ええ、今です。…では、お願いします」
「ちょ、ちょっと、ママ。稽古場ってナニ?これから何するつもり…?」
「稽古場は稽古場です。我が家に伝わる奥義の数々を授けるためのね」
「えーっ!?じゃ、じゃあエッチなお勉強を…」
「早い話がそうです。と言っても、それだけではありませんがね……」
ママは、綺麗な紅い唇と小じわ一つ無い目尻ををゆるませて、フフフと笑った
「………や、やだ。やだやだ!エッチなお勉強なんていやだよーー!!」
「…夕美さん、まひるさんを静まらせて頂戴」
「はい」
今度はお姉ちゃんに腋の下のツボを押された。ボクはまたまたその場に崩れ落ちて、両腕をママとお姉ちゃんにガッチリつかまれた
「さあ捕まえた。いい加減あきらめて、私達とお勉強しましょう?」
「や、やだぁ…。こんなのおかしいよぅ…」
「心配はいりません。あなたはこれからゆっくりと学び、理解していけばいいのです。何しろ時間はたっぷりあるのですから。…では夕美さん、まひるさん、参りましょう」
「はい」
「あ〜〜れ〜〜…」
ボクはママとお姉ちゃんにズルズルと引きずられて、ママの部屋を後にした
ああ…、ボクは一体、これからどうなっちゃうんだろう…ガクッ
書いてみたけど、話が大きくなりすぎたなww
続くかどうか未定です
先生!先生じゃないか!
うおお! これは期待! 続け、いや、続けてください。平に。
515 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 18:46:22 ID:5HFXFYrq
何度でも言うが
な ぜ そ こ で と め る ?
(T血T)
続いてくれぇぇぇぇぇぇ!!
ボーイッシュは非処女の方が萌えると気付いた
えっ
519 :
517:2010/07/28(水) 07:46:41 ID:ZsutsQvD
いや、非処女と言ってもビッチ系じゃなくて、想い人と結ばれて女になって、ボーイッシュの中に女の色気が見える的な
ボーイッシュは青い方がらしい気はするが
522 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 05:32:42 ID:3M9gQzVL
女の色気を纏ったボーイッシュ……矛盾だな
えっとお、誰もいないよね
今のうち
シュルッ‥‥
アハッ、この浴衣カワイッ
ボクだって女の子だもん。たまにはこんな格好‥‥
‥‥って、いつからそこに?
保守
「えっと……誰もいないよね、いまのうち、の所から」
「それ全部じゃないか! ……え、ちょっと待って」
「ごめん、わざとじゃないんだ。不可抗力なんだ。そういうわけで、俺はこれで! じゃあな!」
「待ってって言ってるだろ!」
「ぐぇっ!?」
「つまりそれは……ボクがTシャツ脱いでズボン脱いで、線が出るから着たら
駄目って教えられてたからブラもパンツも脱いで、それで浴衣を着ようとして
たのを、全部、余す所なく、完全に見てた……そういう事だよね?」
「ぐ、ぐるじぃ……くびが……じまるぅ」
「うん、絞めてるから。当然の報いだよね。なにせ、女の子の裸を見たんだから」
「だがら、うがごーりょぐ……だ……って」
「ええい、問答無用のネックハンギングツリー!」
「うぎょぉぉおお……ぐはっ」
「ふぅ……落ちたか。まったく、油断も隙もありゃしないよ」
「(反応が無い。ただのしかばねのようだ)」
「……でも……全部、見られちゃったんだ。ボクのちっちゃいおっぱいも、おしりも、
ひょっとしたらアソコだって、見られちゃったかも……うぅ……な、なんだか、考え
たら……すごい、恥ずかしくなってきちゃったよぉ……」
「(しかばねーなー)」
「と、とにかく、もう浴衣なんて着てる場合じゃないよね。着替えないと……でも、
落とす前に、訊いてみたら良かったかな……ボク、どうだった、って。……あ、
もちろん、変な意味じゃなくて、浴衣着た、女の子っぽい格好したボクはどうだったか、
って聞きたかっただけなんだけど……って誰に言い訳してるんだろ、ボク……とにかく、
今は早く着替えないと……んっ!? ……な、何、今の……股の所、当たった瞬間、
すごい、なにか、ジーンと来て……えっ? うそ、な、なんかこれ……濡れてる?
これ……女の子がエッチな気分になったら、こうなるって……聞いたことあるけど……
ボク、エッチな気分になってるの? なんで!?」
と、ボーイッシュが初めての性の快感に目覚めるきっかけになるという電波が来たので投下してみる。
無自覚に、見られる快感に目覚めてしまうとか、ちょっといいよね。
露出ボーイッシュの誕生?
ボーイッシュにいきなり背中からぎゅっと抱きしめられてスーハークンカクンカされたい
オパーイが急成長して
日増しに女らしくなっていく自分自身に戸惑い
とりあえずサラシでも巻いてみようかと思いつくけど
そもそもサラシなんてどこで手に入るんだ?
とお悩み中のボーイッシュもたまにはいいもんだ
そしてサランラップで代用しようとするのか
あせもになって涙目で自分の胸にベビーパウダーぬってるボーイッシュかぁ・・・萌えるな。
>>522 自覚してなくてだだ漏れはアリじゃないか?
普段男勝りなのに超怖がりなボーイッシュ、売り言葉に買い言葉で肝試しに行く羽目に。
クジで決まった相手(男)の腕にしがみつき、男の方はガタガタ震えるボーイッシュの胸の膨らみを堪能。
幽霊役に脅かされて一緒にしりもちをつくと、足に生暖かい液体が……
前後の文考えず、「だだ漏れ」の一言でここまで連想した俺は色々溜まってる。
もちろん漏らしたのはボーイッシュの方ね。
最後の一行見るまで、一緒に男も漏らしてて、着替えイベントから
意外とあるボーイッシュの胸に気づく男と、それで勃起してる男に
気づくボーイッシュ、まで一瞬で想像した俺も結構溜まってるな。
もちろん設定年齢は大きな声では言えないよ!
胸が膨らんで来て憂鬱なボーイッシュ
>>533 はぁ、大きくなってきちゃったな、でもブラなんて着けるわけにはいかないよ。
オレが女だってバレたら、アイツ今までどうりに接してくれなくなるかもしれない…
でも着けないと胸が擦れて変な気持ちになっちゃうし… はあ、どうすればいいのかなぁ
っと葛藤するボーイッシュって素晴らしいよな
なんかここって、男装少女スレとかと客層かぶってる気がするので、
あっちのスレにSS投下してみたので報告してみる。
次は統合したほうが活気がでる気がするね。
違うんだ・・・男装してるけど心は女の子という物は、
ボーイッシュとは違うんだ・・そしてそれもいいんだ・・・いいものなんだ・・・!
やっぱり続き。前編は女視点。濡れ場は6,7レス目。
四階から屋上へ続く階段を一段飛ばしで駆け上がる。掃除が不十分だからか、踏み面は埃っぽい。
屋上へ出る扉は昼休憩が始まったばかりだというのに既に誰かが開け放していて、
最後の踊り場をくるりと回るとドアの向こうに空が見えた。秋は空が高い。
後ろからついてくる足音がしなくなったので手摺から身を乗り出して下を見ると、
榊はオレのだいぶ後ろでまだだらだらと階段を上っている。視線に気付いたのか、顔を上げて
「須藤、席取っといてー」
と叫ぶので、
「もっと速く歩けー」
オレは急き立てた。榊は
「脚がパンパン、体が重い」
と弱音を吐く。四時間目の体育が持久走だったそうで、へとへとらしい。腰を撫でながら重そうに膝を上げている。
「しょうがないやつ」
先に屋上へ出ると、十数人がフェンスの縁でそれぞれ弁当を広げていた。座れる場所は幸いまだなくなっていない。
オレはいかにも騒がしそうな五、六人のグループから離れた所に陣取って弁当箱を二つ親亀と子亀みたいにして置いた。
フェンスの支柱が差さっている縁の一段高くなっているところへ立つと、スカートがふわあと風を含んでめくれる。
コンクリートの地面から1メートル50数センチ上空にあるオレの短い髪は後ろへ流れる。
目の前のフェンスはオレの頭の位置よりずっと高く伸びていて、
そのひし形の網目を通り抜けてくる風が今日はちょっと冷たいと感じた。
体に風がぶつかるのってやっかいだ。グラウンドのトラックを走ると、風がおきる。
オレが加速すると、風はどんどん強くぶつかってきて、オレの肌の表面を重く滑っていく。
そのうち空気が貼り付いてくる。皮膚呼吸ができなくなるくらいにだ。いっそ体が透けてしまえばいいと思う。
誰よりも早く走りたい。もっと突き抜けたい。
「遅くなりました」
声に振り向くと、榊は隣に立っていた。
持っていた水筒を弁当の隣に置き段差に腰を下ろした榊は、大きい方の弁当箱に手を遣る。
オレも段差からぴょんと飛び降りると、スカートを尻の下に収めて隣に座った。
「今日は炊き込みご飯だよ」
そう教えると、嬉しそうな顔をして「いただきます」と包みを開いている。
放送部の部長である榊の声は結構渋い。
声変わりの前はキンキン響くような高音だったけれど、中一の夏休みが終わった頃に思い切り低い声に変わった。
しゃがれているってほどでもなくちょっとだけ語尾が掠れていて、耳触りがいい。
校内放送で聞こえる声はすぐに榊だって分かる。といっても放送部に男子は榊だけらしいのだが。
ともかくも、オレはこの声が結構好きなのだった。
「うまい。購買のパンより須藤の手作り弁当だな」
「へへ、嬉しいな」
榊の家はおばさんがお店の準備で朝忙しいため、昼食は大体パンなのだ。
パンに飽きる頃になると、オレが弁当を作ってきて一緒に食べる。
普段は教室で適当に席をくっ付けて何人かで食べているのだが、
オレと榊が付き合っているのを知っている奴らはこんなとき、冷やかしつつも屋上へ追い出してくれる。ありがたいことだ。
「パン代浮いた分で今度何か食いに行こう、おごるよ」
がつがつと食べながらも気を遣っているのか、榊はそんなふうに言う。オレが遠慮なく
「パフェがいい、パフェ!」
とねだると、
「お前ホント甘いもん好きだな」
と、少し呆れたように榊は笑った。
「こないだ教えてもらったんだ。そこ600円ですっごいデカイの!」
「分かった分かった、じゃあ次の日曜でいい? 来週は部活ないだろ」
「うん、やったー!」
オレたちはよくデートをした。休みの日には電車でちょっと遠出することもある。
カップルでデートに行くと別れるという曰くつきの場所にわざと行ってみたりもした。
それでも喧嘩することなく一年続いている。オレが陸上の大会に出ると言えば、わざわざ見に来てくれる。
オレはただトラックを走っているだけで見ても大して面白いものじゃないのに、何かと気にかけてくれる事が嬉しかった。
それに対して素直に感謝を述べると、「家にばっかりいても不健康だし」と榊は言う。
付き合うまでは結構出不精だったので驚く。彼女に対して彼氏なりに気を遣ってくれているのだろうか。
グラウンドを見下ろすと、もう昼食を食べ終えたのかボールを持って出てきている男子生徒が何人か見えた。
バレーボール用のネットを張っている場所は早い者勝ちだ。一目散にそこへ駆けだしている。
「榊さ、運動全般苦手って言うわりにはバレーボールは結構得意っぽいよな」
オレは水筒から麦茶を注いで差し出す。
「運動は苦手だよ、相変わらず。バレーはまあ、でかいからだろ」
榊の175センチ以上ある身長はまだまだ伸びている途中で、その上最近では筋肉が付いて体つきもがっちりしてきた。
昔はオレより小っちゃくて痩せっぽちだったくせに、ちょっとくやしい。
その長い腕でもって得意げにオレをがばっと抱きしめたりするんだ。くやしい、ばーか。
「いいなあ……。オレなんか、背止まりそうなんだけど」
「女の子はそれくらいでちょうどいいよ」
「やだよー。大は小を兼ねるの!」
「兼ねないよ」
榊はそう言って、小さい子にするみたいにオレの頭をぽんぽんと撫でた。
必要以上に優しくするな、可愛がるな、女の子扱いもするな。
榊と付き合ってからオレはずっと意識のすみっこで口を尖らせている。
大切に扱ってもらえるということは嬉しいはずなんだけれど、一年経ってもまだ榊の前で女の子というやつになりきれない。
そのくせ榊の部屋で服を脱いでじゃれ合っている時、オレは恥ずかしげもなく子犬みたいになっているのだ。
セックスだけは別腹なのか? と思うと自分に呆れた。このスキモノめ。
弁当の包みを元のように縛って立ち上がると、榊が
「尻のとこ白くなってる」
と言うので、
「え、本当? 払って、払って」
プリーツを掴んでひらひらさせると
「やだよ、自分でやんな」
と冷たい。
「公衆の面前では俺は紳士なので」
だそうだ。スカートの尻をぱんぱんとはたきながらオレは「ああ、そうか」と気付く。
オレの体には柔らかく張り出した尻や胸がくっ付いているのだ。
昼休憩終了のチャイムが鳴った。
急いで教室へ戻ると、五時間目がロングホームルームだからか教室内は休憩中と変わらずまだ騒がしい。ほっと息を吐く。
教室の壁に掛けてあるカレンダーにふと目を遣ると、まだ九月のままになっていた。九月は金本。
『1996年カープカレンダー』は担任である望田先生のお気に入りで、破ると多分怒られる。
オレは丁寧にそれを十月にめくった。
しばらくすると担任が教室へ入ってきて、ロングホームルームが始まった。
体育祭のことについて話し合うよ、と望田先生はニカっと八重歯を出して、オレの方に視線を向けた。
頭のてっぺんで丸めているおだんごは今日もちょっと右によじれている。肩がこらないのだろうか。
榊に言わせると「もっちーはゴウホウライラクな人だから」だそうだが。
「体育祭の出場競技と召集の係決めね。じゃ、体育祭実行委員よろしく。
えっと……、安原は休みだから須藤一人で悪いけど、頼んだよ」
オレはこの間の委員会で貰ったプリントを持って、教卓の前まで歩いていった。
こんなふうに人前で喋るのには慣れていない。妙な汗をかきながら、オレは必死にプリントの上の字を目で追う。
「対抗リレーの選抜は一学期の体力測定の結果から速い順で、男子は安原君と鈴木君、女子は渡辺さんと自分です。
……で、えーと、団体競技は騎馬戦、玉入れ、棒上旗奪いの三つに分かれます。
希望者優先で分けるので、各自黒板に名前を書きに来てください」
みんながわらわらと席から立ち上がった。
玉入れが圧倒的な人気だ。適当に三分割した枠から名前がはみ出している。毎年こんな感じだから驚くこともないけど。
第一、騎馬戦と棒上旗奪いは入り乱れてのケンカみたいなもんで危なっかしいからあまりやりたがる人がいない。
仕方がないのでオレは騎馬戦の枠の中へ自分の名前を書いた。
「旗奪いは嫌だな……、俺絶対守備やらされるもん」
榊はふらふらとやってきて玉入れの欄に名前を書くと、オレにそう言って席へ戻っていった。
「えと、じゃあ騎馬戦と棒上旗奪いが第一希望の人は決定で、玉入れは後ろに集まってじゃんけんで決めてください」
しばらくすると榊は仏頂面で黒板の前までやってきて、棒上旗奪いの枠の中へ名前を殴り書いていた。
去年に続いて今年も踏みつぶされるだろう可哀想な榊だ。今年は去年みたいに捻挫しなきゃいいけど。
次の日、風邪で二日ほど休んでいた安原が登校してきて一番、
「えぇー、嫌よおリレーなんてー」
と窓際の席でカーテンにぐるぐると巻きつきながら叫んだ。榊が隣で
「ヤスよ、リレーの選手なんて見せ場だろうに」
と言うと、
「別に体育祭で個人的に格好つけたいなんてこれっぽっちも思ってないからいいの、ぼくは」
ヤスはぷいっとそっぽを向いた。オレが
「女子にキャーキャー言われるよ、たぶん」
となだめても、
「嫌よ、そういうのいらない」
と不機嫌なままだ。
「女子にモテたくてするスポーツなんて不純よ。須藤だってそう思うでしょ?」
「うーん、まあオレは走りたくて走ってるだけだけど、別にいいんじゃん? そういうのがいても」
「この余裕は彼氏持ちだからかしらね」
ヤスはそう言ってちらりと榊に視線を向けた。
「知るかよ」
榊がそう言って視線を泳がせるのが可笑しい。
「そもそも女子にモテたくて陸上はじめる奴がいないんだよ。
でもサッカーとかバスケやってたら、チャラチャラしてる奴が嫌だなと思うのかもしれない」
「地味よね、陸上部」
「まあ地味だよね、自分でもそう思う。
ところでさ、ヤスはそれだけはしっこいんだから何か体育会系の部に入ればよかったのにって思うよ」
三年の二学期にこんなことを言うのは野暮なんだろう。
ヤスは細くて背も低いわりに体育の時間はパワフルなのだ。何をやらせてもそれなりにキマっている。
二年生の頃から生徒会に所属していて部活はやっていないが、
オレがもう少し早く知り合っていたら強引に陸上部へ勧誘したかもしれない。
「いいの、ぼくは賑やかし担当なのよ」
ヤスはそうまじめな顔をして答えるので、皆して笑った。
体育祭が近づくといつも榊は部活で忙しくなる。榊が所属している放送部はイベント時は裏方仕事が舞い込むのだ。
体育祭はアナウンスと音響とカメラを全て放送部でやるのだそうだ。
前日まで機材のセッティングをしたり、アナウンス原稿を書いたり、
後輩に教えることも多くて息吐く暇もないと榊は苦笑する。
「当日も俺は休む暇ないもん。自分の出る競技以外はずっと本部席で放送かカメラ回してなきゃいけないからな」
「放送部って、そんなに部員少なかったの?」
「三年は俺以外ユーレイだな。一・二年は結構いるんだけど、
今まで俺や顧問が教えるのサボってたから今になって苦労してる」
「笑ってる場合じゃないじゃん。卒業近いんだから」
「だよなあ。うちの部、女子しかいないんだけどさ、もうワガママで困るよ」
ケラケラと榊は笑った。年下の女子にちょっとバカにされつつも、何だかんだでいい先輩やってるんだろう。
多分いじられてるんだろうな。
「あ、ちょっと今目閉じないで」
榊がオレの睫毛をビューラーで挟みながら言う。
「んー、目が乾く」
何とか瞬きをしようと、下瞼をぐぐっと上げると白目を剥きそう。
榊の部屋の畳の上に化粧道具をずらっと広げ、二人向かい合わせにちょこんと正座している。
ぎゅっぎゅっとビューラーで挟み込んだ睫毛は無理やり上向かせられている。
オレは榊に任せているだけで、自分の顔がどうなっているのか分からない。
最近になって、榊がオレに「練習させろ」とうるさい。オレの顔で化粧の練習がしたいのだそうだ。
榊の家に行くと化粧道具をこうして目の前に並べられて、オレの顔を好き勝手にいじる。
オレはあまり興味がないので、榊の好きなようにさせている。
まあ、丁寧に触ってもらえるのは嫌いじゃないし、出来上がりを見るのは楽しい。
白いクリームみたいなやつをペタペタと肌に伸ばされながらオレは尋ねてみた。
「おばさんの仕事継ぐの?」
「薬局は継がない」
「どうして?」
「兄貴が薬剤師になりそうだから」
榊には7つ上で東京の大学に通うお兄さんがいる。オレはその人を小学生の頃にちょっとだけ見た覚えがある。
メガネでひょろっと背が高くて、賢そうな顔をした人だった。体格以外、榊とはあんまり似ていない。
「お兄さんが継ぐの?」
「最終的にはそうなるんじゃないかと思う。
あれは向こうで就職するかもしれないし、親はまだまだ仕事続けるだろうし、分からんけど」
「お兄さんとそういう話、しないんだ」
「しないなー。7コも離れてるといつまでもガキ扱いされる」
「ふーん」
「男兄弟なんてそんなもんだ」
「そっか、一人っ子のオレとあんま変わんないのかもな」
兄弟がいたら賑やかで楽しいだろうなと少し羨ましく思っていたけれど、兄弟には兄弟なりの距離感があるらしい。
父さんと二人っきりで家族をやっているオレには、
家族間でわざとビミョーに距離を取りたがるっていうのがいまいち分からないけれど。
オレの家族は父さんだけだ。そういう家庭はあまり普通じゃないと思われるらしい。
オレが父さんの仕事で手伝いをしていると、それをやたら褒めちぎる大人がいるがあれは一体何なのだろう。
「須藤さんとこのおうちは大変ね」という言葉をかけてくる大人は何なのだろう。喧嘩売ってるのか。
オレの母親が家を出たのはオレが小学校へ上がる前のことだ。どうして出て行ったのかは知らない。
出て行ったきりオレは会っていないし、母親の話も父さんとは一切しない。会いたい気持ちも特にない。
それでもぼんやりと残った母親の記憶に、嫌なものなんて一つもなかった。
顔は思い出せなくて、もやがかかったようになっている。
柔らかく抱きしめてくれた感触や、繋いだ手の温かかみを何となく覚えているだけだ。優しい人だったのだと思う。
だから母親に何かすごくダメな育てられ方をしたとは思えない。
片親だから捻くれて育ったとも言いたくなかった。そんなの父さんに悪い。
母親がオレや父さんと家族でいることを続けられなかったという事実で、オレを産んでから家を出て行くまでの間の数年、
オレを愛してくれただろうことを否定したくなかった。それとこれとは全く別の話だ。
一時的でも愛してくれたなら、オレはそれで良かった。
片親だから捻くれて育ったわけじゃない。そんなことを言うのは父さんに悪い。
オレがダメならそれはオレのせいだ。オレはばかで子供なりに今までちゃんと取捨選択をして生きてきたつもりだ。
自分の選んだことくらい責任を取りたい。片親だからといって色眼鏡で見てくるような奴なんてオレは見ない。
「どうした? 眉間にシワ寄せて」
榊の親指がぐりぐりと眉間を押した。考え事をしていたせいか、いつの間にか難しい顔になっていたみたいだ。
オレはぎゅっと眉を寄せた後、ぴっと上げてみた。榊は笑ってくれる。オレもつられて笑った。オレは榊が好きだ。
家族が少ないせいで寂しさを感じることはある。オレの誰かと深く関わりたいという欲はきっと強い方だ。
榊と付き合っているのは、家族で満たされない寂しさによってできた不安の穴を埋めるためだったらどうしよう。
考えて眠れなくなることがある。榊を好きになる前には思いもつかなかったことだ。こんな想われ方、榊は嫌がるだろうな。
好きって気持ちは一体どこからやって来るのだろう。
一年前、急に降って湧いてすぐにオレの感情を占領したこの好きって気持ちは。
ああ、オレは頭が悪いくせに無駄に理屈っぽいのが困る。こういうときは感覚に委ねよう。
走るとき、肌の感覚を研ぎ澄ませて頭の中から言葉を抜いていくみたいに、今は榊に触られていることに集中するんだ。
榊の指先はしっとりしていて、心地いい。
「こんなもんかな」
鏡を見せてもらうと、それはもうきれいに毛穴という毛穴が埋められていた。
「ゆで卵みたいになったー」
「元々の肌理が細かいから扱いやすいんだ。ニキビもないし」
榊が満足そうにしているのが嬉しい。
オレはさっき中断してしまった話の続きをしようと、道具を片付けている榊へ向け尋ねた。
「榊は女の人に化粧したり髪いじったりする仕事がしたいの?」
「女だけじゃないけどな。男も化粧するだろ」
「うへー」
「男だって、テレビに出る人はみんな何かしら化粧してるって」
「そうなんだ」
「そうなんだよ」
「東京?」
「ん?」
「東京で仕事したいの?」
「あー……どうかな、まだ分からないよ。とりあえず高校出ないと話になんないし」
東京、と言っても遠い外国の名前を口にするのと同じくらい、オレには現実味がなかった。
部屋の隅っこで三つ折りに畳まれた布団へもたれてウトウトする。
オレと榊は足を投げ出して、傍に置いてある目覚まし時計の秒針の音を黙って聞いている。
窓の外で自転車のベルが鳴った。夕方の商店街は少し賑やかになる。
すぐ隣にある榊の手に触った。長い指をきゅっと握ると、
「何、寒い?」
榊はオレの手を握り返してくる。二人でタオルケットにくるまってキスをすると、ちょっといやらしい気持ちになった。
榊もそう思っているようで、しばらく続けていると舌を入れてくるので吸ってやった。
そのうち、シャツの裾から手が潜り込んでくる。
腹をさらさらと撫でつつ、指が胸元へ徐々に上がってきた。焦らしているつもりみたいだけど、オレはくすぐったい。
「あれ?」
「あ!」
しまった、と思った時にはもう遅い。オレはこの間初めて買ったブラジャーを着けていることをすっかり忘れていた。
慌ててシャツの上から胸を押さえたけれど、榊に遠慮なくシャツをめくり上げられる。
胸をじっと見つめられると恥ずかしくてたまらなかった。
「着けることにしたんだ?」
「うん……。最近走るとちょっと痛くて」
「これって何カップなの?」
「Bだって」
「へーえ」
榊はニヤニヤするのを隠さない。エロオヤジか。
「下着売り場って恥ずかしくってさ、さっさと買って帰ろうと思って
『一番ちっちゃいサイズのやつでいいです』って言ったんだけど、とりあえず測りましょうってなって、だから……」
もごもごと何をオレは言い訳してるんだろう。
「何で隠すの?」
「恥ずかしいから……」
「おっぱいはいつも見せてるじゃん」
「いつも見せてない! オレは露出狂か」
裸よりも恥ずかしいって何なんだ。初めて制服のスカートを穿いたときみたいだ。
できるだけレースの付いてないやつを選んだのに、胸の膨らみを隠してるってこと自体がもうむずがゆい。
オレは林檎を齧ったイヴに馬鹿と言いたい。
「これ、後ろのとこ外したらいいの?」
「うん」
「外す練習していい?」
「うん……、練習って何だよ」
「これから何度も俺が外したり着けたりするから」
「ばか」
「後ろ向いてみ」
背中のホックを外して、着けて、「なるほどー」って言って、引っ張ってパチンとやられる。
「痛い」
「ごめん、ちょっと遊んでみた」
それからまた外して、うなじを舐めて、肩ひもを下ろす。
無抵抗でじっとしている間に、ズボンもパンツもさっさと脱がされてしまった。
腕に中途半端にブラジャーが引っ掛かったままのオレの肩甲骨のラインを榊は何度も舐めている。
舌がぬるぬると滑っていくたびに肌が粟立った。
オレの首筋を榊はかぷかぷと食む。オレ達はタオルケットの下で重なったスプーンみたいになって、じっとしている。
「裸でくっ付いてるだけでいいの?」
尋ねると、
「ん……こうしてるだけでも十分気持ちいいけど……」
そう言って背中をぎゅっと抱き締めた後、オレの股間に榊は手を遣る。
ぬるぬるしていた。もっとぬるぬるにして欲しくてこっそり脚を開いてみる。
榊はそこを丁寧に馴染ませてから、中指の先をちょっとだけ穴に入れて塞いだ。
「ここに入れたらお互いもっと気持ち良くなるの知ってるから、入れたい」
榊がそう言うと、お腹がキュッと締め付けられるようになる。これは榊のことを好きになってから見つけた感覚だ。
よく胸キュンとかいうけど、これって胸じゃないよな、位置でいうと腹だよな、とかどうでもいいことを考える。
まあいいや、裸でくっ付いているときは余計なことは考えない方がうまくいくので、忘れよう。感覚に委ねるのだ。
「あっ、んっ……ふぅ……んっ――」
榊のちんちんがオレのお尻の割れ目にぴったりはまってる。わざとか。
指を深く入れてかきまわされると、股の間が全体的にねちょねちょになった。溢れて太ももに垂れてきている。
「指、二本目」
くぷっと粘つく音がして、薬指が入ってきた。
「ん……」
「二本入れて、ちょっと慣らしたら俺の入れるから」
「うん……」
中も好きだけど、外側のひょこっと出てる突起を弄られるのも好き。
この間「『クリトリス弄って』っておねだりしてみて」と榊に言われた。
オレはそのときクリトリスが何なのかよく分からなかったので素直に言うと、指で捏ねまわされてあっという間にいかされた。
色々知ってるくせに教えてくれない榊はずるい。そんなふうに考えていると、
「ここ弄ってあげようか」
「ふぁっ、やっ――」
榊は指を入れたまま、手のひらを柔らかい部分にぴったりと当てて覆う。
えっと、ここは恥丘っていうんだ。榊があんまりいじわるするから本読んでちょっとは覚えたんだ。
手のひらで割れ目を押し開いて、その間にあるクリトリスをそのまま擦り上げられる。
ここを弄ってもらえるの、待ってたんだ。繰り返すたび、陰毛と愛液が粘ついて泡立ってぐちゅぐちゅとすごい音がした。
「んっ、んっ、んぁっ……」
手が当たってるところ全体がしびれてきた。
これが更に熱くなってくると、オレはもういくしかなくなるんだけど、まだ何とか持ち堪えてる。
オレは声が出てしまうのを抑えようと手で口を覆った。階下のお店にいるおばさんに聞こえないよう必死だ。
「ふぅん……、むぐ……、んぐぅ……っ――」
「抑えるのはナシ」
そう耳元で囁いて榊はオレの手を掴むと、口元から引き剥がした。もう一方の手も取られて、後ろに組まされる。
「ダメだよ、声、出ひゃっ……」
必死で訴えても榊はニコニコするだけで、オレの腕を押さえた左手も、くちゅくちゅと弄りまわす右手も全然緩めてくれない。
「ばかぁ……」
歯を食いしばって、声が出ないよう唇もぎゅっと結ぶ。
そうすると鼻から息が漏れて、キュウン、キュウンって、
まるで犬が甘えるときに鼻を鳴らすような声が出てしまって余計恥ずかしかった。もっとって、ねだってるみたいで。
「もう入れよっか」
ちんちんをお尻に擦り付けて榊は言った。榊の方も、先がぬるぬるだ。それをオレになすり付ける。
「うん」
「いい?」
「うん、榊、あの……」
言いにくくてつい口ごもってしまう。この間、オレは榊に初潮があったことを報告したばかりなのだった。
そのため、セックスをするなら避妊してもらわなきゃいけない。
「えと……、着けてね?」
何とかそう言うと、榊はニッと笑ってから唇を強く押しつけてきた。
「んー」
キスが長い。それからぱっと離れると榊は立ち上がって、棚をがさがさと漁って戻ってきた。
榊がコンドームをくるくると装着していく様子をオレは観察している。突っつくと、表面は油みたいなものでぬるぬるだ。
「あのさ、着けると榊はもしかしたら気持ち良くないかもって……思うんだけど、もし気持ち良くなかったらごめんね」
「なんで須藤が謝るの?」
「いや、オレが生理になっちゃったから……」
「そもそも着けてやるのが普通なんだ。それに今後ずっと生理が始まらなかったら俺も困るし」
「何で?」
言う意味がよく分からなくて首を傾げた。どうして榊が困るんだろう。
ぼんやりしていると榊は眉をひそめて急にオレの上に圧し掛かってきた。
オレの脚を開いて、ちんちんの先端で入るべき場所を上下に何度も撫でる。
「んんっ……」
「ずっと一緒にいたいと思ってるからだよ」
榊が一気にずずっと入ってきた。オレは圧迫感に身を捩らせる。お腹の中が榊でいっぱいになる。
「十年でも二十年でも、一緒にいたいって、思ってるから……」
「はぁっ、うぅんっ……うんっ……」
最初から激しく突き上げられる。
動きは乱暴なのに榊はオレがどうされるといいのか分かっていて、一番声が大きくなってしまうところを重点的に押し上げた。
「んんーっ、んぐぅっ、んはっ……あ゛っ、んんっ――!」
思い切り喘ぎたいのに、声が出せなくて切ないよ。
布団と榊の体でサンドイッチになって、オレはガツガツと体を揺さぶられ続ける。
「須藤っ、ハァッ――、ハァッ――、ずっと先のことだと思うけど、俺は――」
「ふあぅぅんっ……」
きゅっと乳首をつままれると情けない声が出ちゃう。何だってこんなに刺激に弱いんだ。乳首も、クリトリスも。
榊は体をオレの方へ少し倒した。胸と胸をぴったりと合わせる。
腰をがっちり掴んで、動きに合わせてオレの体を勝手に揺らす。そして、オレの髪に顔を埋めてぼそぼそと言った。
「孕ませたいって思ってるから」
「あ、あ……んん……」
そんなの反則だ。気持ち良くなってるところにこんなこと言われたら、ダメになっちゃうじゃん。
さっきまで榊が途切れ途切れに言っていた意味が繋がって、体中一気にボッと火が点いたみたいになる。
ずるいずるい、榊はずるい。
「やっ、だからダメだって! そこはっ……やだぁ」
クリトリスはダメ! 首を横にぶんぶん振っても聞いちゃくれない。
何が何でも榊はオレの方を先にいかせたいらしくて、自分がいきそうになるとすぐここに手が伸びる。
「ひきょお……だよぉ……っ……」
思いきり開脚して、入れるところにはずっぽりちんちんが挿し込まれているから、
その上のクリトリスはひとりでにむき出しの状態だ。
ちんちんの出し入れのせいで泡立つように溢れだした愛液を、榊の親指がぬるっとすくい取ってクリトリスへ塗り込める。
先っちょのツンと尖った所を慰めるように何度も何度も優しくこねる。
くにゅくにゅと円を描くように指の腹でクリトリス全体を潰して撫でて、
それからちょっとオシッコの穴まで下りていって焦らして、そこから一気にきゅっと先端へ指を滑らせる。
ぬるっと先端を親指ではじかれるようになるから、反射的にビクンって脚が震えた。
脚が震えると膣は自分勝手に榊を締めつけてしまうみたいだ。榊はそれが気持ちよくてクリトリスばっか弄るのかも。
「んっ、ふぅっ……、ふっ……んんっ、あ、待っ……」
ああ、ほらもう弄られてるところが熱くなってきた。しびれて腰が浮くような感覚が止まらない。
あ、腰浮いてんのかな。ふわふわする、頭とそれから榊と繋がってるところが。
「あー、いくっ、いくうぅっ!」
「ハァッ、よくしてやるからっ」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーっ!」
体の中に充填していた熱が一瞬ではじけた。体が硬直して、自分じゃコントロールできない。
それなのにビクビクと痙攣してて、ちょっと怖い。
辛うじて口を閉じるだけの理性はまだ残っていたけれど、喉の奥から叫んでしまったのでオレの声は動物の咆哮のようだ。
榊が慌てて口を強く押さえた。
榊も射精へ向かって、速く強く腰を打ちつける。
汗ばんだ大きな手で口を封じられたまま、いきまくって力が入らないオレは体がくたっとして、
まるで榊にめちゃくちゃに犯されているみたいだ。限界まで脚を広げられて、人形みたい。
でもこういうの、オレ好きかもしれない。榊にめちゃめちゃにいじめられたいな。
いつも優しい榊が好きだけど、セックスのときはちょっと酷いことしてもいいよ。
「ぷは……あ、さかき、いきそうな顔してる……。へへ……」
榊の眉毛が情けなく下がってる。髪をくしゃくしゃにしてやる。
「う、るさい……」
ぐちゃぐちゃ、粘っこい音がいやらしい。
「ああ、須藤……う……」
「いっちゃっていいよ。ね」
オレが言うと、榊は目をうるうるさせながらじっとこっちを見つめた後、ギュッと瞼を閉じた。
「――っ!!」
榊がオレの中でピクンピクンって脈打ちながら精液を吐き出した。
榊の指がごにょごにょ動く時とも違うし、意思をもって榊に出し入れされている時とも違う。
射精の時だけ違う生き物みたい。
オレの方だって、いくときだけは自分の意思を離れてピクピクする。この体はホントに不思議だ。
「ハァ……、ハァ……、痛い……。膝、畳で擦り剥いた……」
榊の膝小僧は擦れて赤くなっていた、ちょっと血が滲んでいる。
「夢中で動き過ぎ」
オレが笑うと、榊はまた眉毛を下げて困ったように肩をすくめた。
「気持ち良かった?」
まだぜいぜいいってる榊にオレがそう尋ねると、榊は少し呆れたような顔をしてオレの頭を抱きすくめた。
「気持ち良くないとこんだけ出ないでしょうが」
オレの中からずるっと抜くと、コンドームの内側に精液が溜まっていた。
「これは多いの? 少ないの?」
そう聞くと、ぼそっと「多い」と答える。
今まではオレの中に出していたから、比較しているのは一人でするときのやつか。そう考えると顔がにやけてしまった。
好きな人に気持ちいいと思わせることのできる体を持っているっていいな。
終わった後ぐったりな榊は放って置いて、オレがてきぱきと片付ける。
「早く服着ちゃいなよ」
「んー」
洗面所へ行って、二人の汗が染み込んだタオルケットを洗濯機の中へ投げ入れる。
虚脱状態のオレ達はごうんごうんと音を立てながら巻く渦を並んでぼんやり眺めている。
オレはずっと榊と一緒にいられるだろうか。ちらっと横顔を見上げる。
背は高い。肌の色は白い。髪はちょっと癖があるけど、短髪だから分かりにくい。
唇は薄くていつも乾燥している。人の唇は色々塗って弄りまくるくせに、自分のことはぞんざいだ。
目は奥二重だけど、人相は悪くない。得だ。やや下がり眉。なんとなく気が弱そうに思われるのも仕方ない。
好きだ。愛着が湧いて離れられない。できることならいつも手元に置いて撫でたい、愛でたい。
「榊、オレも榊とずっと一緒にいられたらいいって思ってるよ」
シャツの裾を引っ張ってそう言うと、榊は笑った。
「ん、ありがとう」
榊の手がオレの髪を撫でる。そして、
「あー、あのさ……、早々に妊娠させたいわけじゃないから……安心して?」
こう続けるのでオレはぷっと吹き出してしまった。
「分かってるよー、まだまだずっと先の話なんでしょ?」
「うん、でもまあ、俺なりに結構真面目に考えてはいるから」
少し低い声で榊はゆっくりと喋る。オレは頷いた。
でも、あまりに真っ直ぐなことを言うので少しだけ気おくれしてしまった。
簡単に「ずっと」なんて言っちゃいけなかったかも、とオレはさっきの自分の発言を反省した。
オレはまだ榊みたいにきっぱりとは言えない。
オレ達、高校は多分別々になるだろう。榊は勉強できるけど、オレはばかだし。
家が近いのはまだ救いだけど、今みたいに一日中傍にはいられなくなる。
今までずっと一緒だったからそんな自分たちを全然想像できない。
そして、榊は女子にキャーキャー言われるタイプじゃ全然ないけど、普通に好かれる奴だ。かわいい子は周りにたくさんいる。
気持ちが離れることもあるかもしれない。それは、ちょっと想像できる。考えたくないけど。
ずっと、と思ってはいても、どこかにオレ達のおわりはあるのだろう。
榊とオレは男と女だから、付き合う前までの友達同士べったりな関係のままではきっと大人になれないだろうし、
今の恋人っていう関係もどこまで続くか分からない。
人と人が出会ったらその時点でもう別れという方向へ向かって矢印は伸び始めるんだ。オレ達はその上を歩くしかない。
自分じゃどうにもならないことだってきっとあるだろう。冷めていると言われそうだが、それがオレの価値観だった。
でも、どこかに限りがあると思うからこそ今、榊のことを愛おしく思うし、もっと大事にしたい。
オレは榊とずっと一緒にいたいって思うほど、今、榊のことが大好きだよ。うん、これなら胸を張って言える。
「沈思黙考」
「え?」
「って顔してる」
「何それ?」
急に言われても分からない。榊は洗濯機の蓋をパタンと閉めると、オレの前髪をくしゃっと触った。
「あんまり難しい顔ばっかりしてんなよ、ってこと」
オレは自分の眉間をゴシゴシと擦った。皺になる、皺に。
「榊はあんまり難しい本ばっかり読んでんなよー」
ふざけて言い返すと、
「え、何で?」
と聞くので、
「榊はたまに難しいこと言うもん」
オレは答える。
「チンシモッコーだよ」
榊はニヤニヤしながらそうやってオレをからかうので癪だ。眉間に皺は刻まれても、脳みその皺は増えないのか知らん。
オレがもっと勉強できるようになれば同じ高校行けるのかな。今度は表情に出さないように、オレはこっそり胸を痛めるのだ。
しばらくはお互い部活で忙しかった。
榊は体育祭のアナウンス原稿を書くためにパソコン室に籠りっぱなしで、
オレは陸上の大会が近かったので朝夕は練習と、帰る時間を合わせることもできない状態だ。
体育祭を二日後に控えた放課後、グラウンドの隅で練習を始めようと準備していると、
榊が肩に機材を抱えて後輩の女の子と一緒にやって来た。セーラー服のタイの色を見ると一年生みたいだ。
「須藤、お疲れ」
「あ、榊。どうしたの?」
放課後のグラウンドは運動部が全面使っていて、オレ達のいる面はサッカー部が土埃を上げている。
制服姿がこの辺りをうろうろしているとやけに浮いて見えた。
「陸上部の部長って誰かな?」
「二組の山本だけど、まだ来てないよ。何か用事?」
「ちょっと動画撮る練習させてもらえればと思って。
体育祭の練習に走ってる人を撮りたいんだ。そっちの練習の邪魔はしないからさ」
傍らに立っている後輩の子はちょこんと会釈した。高い位置で括っているポニーテールが揺れる。オレも愛想笑いを返す。
「一応、カメラテストするよって言ってもらえればあとは勝手に撮っていいと思うよ」
「そう? 悪いな」
榊は肩から三脚を下ろして、トラックの白線からちょっと離れた位置にそれを広げた。
「この辺使っていい?」
そう叫ぶので、
「いいよー」
と答える。オレは屈伸をして、スタート位置に立った。
「オレ、何回か走るから、撮るなら好きに撮っていいよー」
榊が了解、と手を上げる。
カメラを三脚に付けて、後輩の子へ説明しながら何やらちまちまと操作しているみたいだ。二人でカメラを覗き込んでいる。
トラックはサッカー部の使っているコートの周りを使う。
次の大会で800を走るから、一周が200メートルのトラックを4周。学校のトラックは小さいから速度を出すのが難しい。
サッカーのゴール近くを通る時はちょっと怖い。頭上をサッカーボールが掠めていく。
反射神経には自信がある方だけど、それでも800なんて短い距離を走っている最中、他のことに注意が削がれるのは嫌だ。
走る。400メートルを過ぎるあたりになると、オレの体は空気の抵抗を一気に感じるようになる。
空気は泥のように肌をべったり触って、オレの肺へゆっくりと入り込んでくるようだ。
集中すると、必要のない情報は視界から消えていく。
周りの風景が砂の色に滲んできてトラックの白線だけになると、
数秒先にオレの足を着ける場所が点々と浮き上がって見えてくる。ポジションを見極める瞬間だ。
もっと、もっと素早く前に出ろ。
暴力的に走るのというのは、一頭の獰猛な獣になったような気持ちか。噛みつくためにオレは走る。
セックスする時の男の感覚って、もしかするとこんな感じかもしれない。
他校の速い奴らはポジション取りやペース配分なんかの戦略を頭に巡らせながら走るらしいけれど、
オレは走るとき感覚だけになるのだった。こんな走り方で、今後伸ばしていけるのかどうかは自分にも全く分からない。
ゴールラインを越えて数メートル流す。
風景がいつも見ているものに戻ってきてからやっと、
そういえば走ってるのを撮られていたんだった、榊もすぐ傍に居るんだった、とついさっきのやり取りを思い出した。
それほど走っているときは思考が飛んでいるらしい。さすがにちょっと危ない人みたいだな。
最初はウォーミングアップのつもりだったけれど、結局本気で走ってしまった。
呼吸を整えながら、左手首に指を当てて脈拍を取る。これがゆっくりになってきたらもう一回走ろう。
それからオレは何度も800を繰り返し走って、榊と後輩の子はそれをカメラに収めていた。
楽しそうにしているのがちょっと羨ましい。
陸上って走っているときはどうしようもなく一人だから、放送部はいいな、仲良さそうだなとこんなとき思ってしまうんだ。
しばらくすると陸上部の奴等が次々と練習に集まってくる。オレも一旦走るのを中断させた。
榊に声を掛けようと小走りで近寄っていくと、榊達はうちの顧問の先生と何か話をしているようだ。
それからすぐに、ぼんやり突っ立っているオレを一度も振り返らず、
榊は素早く機材を片付けて後輩の子と一緒に帰ってしまった。無視されたみたいで、ちょっと傷付いた。
忙しいのは知っているけど、手くらい振ってくれてもよかったのに、とオレはいじけた。
翌日の放課後、オレは陸上部の練習を早めに切り上げてパソコン室へ行った。
久しぶりに買い食いしながら帰ろうよ、と榊を誘おうと思う。
榊が部活を終えるまで待つつもりで訪ねてみると、パソコン室には二年生で副部長だという女の子がいて、
「部長は放送室にいますよ」と言う。
その子は愛想というか、ニヤニヤというか、ジロジロというか、オレに不躾な視線を投げる。
きっとオレが榊の彼女だって分かったんだろうな。これはなかなか恥ずかしいものだ。
オレは放送室へ向かった。『ON AIR』ってドアの上にランプが点いてるけど、声掛けてもいいんだろうか。
躊躇しているとちょうどドアが開いて、
「入れよ」
と榊が中へ入れてくれた。
中は二間に仕切られている。
校内放送をするための狭い部屋と、大きなガラス窓を挟んで広い部屋。
狭い方の部屋ではさっきまで榊が作業していたのか、
机の上にヘッドホンとカセットテープと沢山のCDがごちゃごちゃに置いてある。
「原稿は終わったの?」
「うん。あとはBGMを適当に決めて終わり」
「ふーん。あ、そうだ、帰りにスーパー寄ってもいい? 買い物しなきゃ冷蔵庫空っぽなんだけど」
「まあ、いいけど」
「明日の体育祭の弁当は榊の分もオレが作ってあげるから」
「本当?」
食い意地張ってるなあ、榊。急に目を輝かせちゃって、しょうがない奴だ。
「じゃ、邪魔しないでおとなしくしてるから、終わるまで待っててもいい?」
「いいよ」
そう言ってはくれたものの、何もしないで待っているのはなかなか退屈だった。
かといって、榊は早く終わらせようとしてくれているので、話し相手になってもらうのもためらわれる。
「昨日、榊達が撮ってくれたやつ見てもいい? 自分のフォームがどんなのか見たい」
一人でおとなしくビデオを見るくらいなら邪魔にもならないだろう。
「ん、いいよ。テープはそこの一番下の抽斗に入れてある。ラベルにでっかく『テスト』って書いてあるやつな」
「これ?」
「それ。何回も上書きしたやつだから、画質酷いと思うけど」
「全然いいよー、借りるね」
「んー。デッキはあっちのやつ使って」
榊が広い方の部屋をペンで指すので、オレは素直にその8ミリテープを持って行った。
広い部屋のガラス窓から榊を見ると、ヘッドホンをして俯いて、プリントの束へ何か書いているのが分かる。
たまに顔を上げてプレーヤーをいじって、また俯く。
オレはテレビの電源を入れて、ビデオデッキにテープを差し込んだ。
何年前のやつかも分からないような、古い映像がしばらく流れてから、画面が切り替わって昨日のオレが映った。
画面のオレがスタートを切る。
後輩の子と榊が喋る声をマイクが拾っていた。ぼそぼそと喋っていて聞き取りづらい。音量を上げる。
「すごいですね」
「ああ、あいつ県で一番速いからね」
「え、そうなんですか? すごい!」
「カッコいいでしょ?」
「はい」
よし、もっと褒めろ、とオレは有頂天になった。「かわいい」と言われるより「カッコいい」の方が嬉しい。
それからしばらくカメラマンの二人は黙ったり、操作の説明をしたり、オレがどアップになったり遠くなったりした。笑った。
フォームなんて、結局どうでもよかった。見たところで、自分じゃどうしたらいいのかなんて分かりはしないのだった。
「部長、あの……」
やたらボソボソと喋るので、気になって音量を最大まで上げた。喋り方からして、この後輩の子は気が小さそうだ。
「んー?」
榊の声は大きい。風の音がごうごううるさい。
「好きです」
「ん、何が?」
「わたし、部長のこと好きです」
「え……?」
オレの姿がカメラのフレームから外れた。画面はサッカーゴールを映したままだ。ゴールネットが揺れている。
オレは膝を抱えたまま、腕だけ伸ばしてリモコンの巻き戻しボタンを押した。
もう一度、オレが600メートルを過ぎるあたりから。
「わたし、部長のこと好きです」
「え……?」
榊はそれ以上何も言わない。「え……?」じゃないよ、どうして黙ってるんだよ。もう一度巻き戻し。
隣の部屋からガタンと大きな音が聞こえた。パイプ椅子の倒れる音だろうか。振り向く気にもなれない。
榊は部屋のドアをばーんと派手に開けて、大股でこっちにやって来た。
リモコンを掴もうとして、床に落っことして、拾い上げてビデオが停止された。慌てているのが丸分かりだった。
「須藤……聴いた?」
「二回聴いた」
「あのさ、これは何て言うか――」
「よかったね」
「おい」
「告白されて浮かれてんじゃねえよ……」
「浮かれてなんかないって。これは……ごめん。すっかり忘れてたんだ。
テープにこれが入ってるの忘れてて、お前に渡して――」
「そんなことじゃない!」
思わずオレは声を荒げた。こんなに癇癪を起こすなんてバカみたいだけど止められなかった。
どうしてオレに見られたことに慌てるんだ。オレに見せなければそれで良かったってことかよ。
しかも、うっかりオレにテープを見せてしまったことに「ごめん」だなんて、バカにすんな。と悔しくてたまらなかった。
後輩の子からの告白をどう返すのか、もう返事はしたのか、意味もなく保留にしているのか、
まさかオレに黙ってこっそり付き合おうとか考えてるんじゃないのか。頭に血が昇ってどうにも感情の行き場がなかった。
「帰る」
「おい、待てって」
「触るなー!」
榊がオレの腕を掴む力が強くてイライラする。男だからって力で何でもどうにかなると思ってんじゃねえよ。
オレが女だから、簡単にねじ伏せられるとでも思ってんのか。
「離せよ!」
「落ちつけよ、話聞けって」
「うるさい!」
自分だけ冷静なふりして「落ち着け」とか言う奴大嫌い。
右腕を振り払って、その手で榊の頬を思い切り張った。ばちんと派手な音が響いた。
「痛っ……」
怯んだ隙に榊の体を思いきり押して、オレは放送室のドアまで走った。
重い鉄のドアを勢いよく開けると、さっきの副部長の子がちょうど廊下に立っていて、「うわっ」と叫んで飛び退いた。
「おい須藤!」
逃げる。榊なんかがオレに追いつけるもんか。
職員室の前で加速していくと、ドアの傍にいた学年主任がオレに向かって何か怒鳴っていた。
階段は一段飛ばし。もっと足が長ければ二段飛ばしで行けるのに。
男はいいよな、榊なんて無駄に高身長持て余してやがるんだ。
階段で追いつかれたら癪だ。屋上までオレは全速力で駆け上がった。
屋上へ上がると誰も居なかった。吹奏楽部がラッパでも吹いてるかと思ったのに。もう皆引き上げちゃったのかもしれない。
貯水槽に上がる梯子をよじ登って、てっぺんに座った。この場所がこの学校で一番高いところだ。
太陽は沈んでしまった。見下ろすと路面電車が火花を散らして走っている。あそこの電停は鷹野橋。
「下校時刻になりました。まだ、教室や校庭に残っている人は早く下校しましょう――」
と、放送が聞こえた。うるさい。榊がオレに指図すんな。
遅くまで残って陸上部の練習をしていると、毎日この放送が聞こえる。榊の声で録音してある下校放送だ。
ああ、今は声も聞きたくないのに。
じっと耳を塞いでいると、放送は止んだ。ほっとして手を耳から離すと同時に、ガチャンと入口のドアが開く錆びた音がした。
ぺたぺたとこっちへ足音が近づいてくる。
「須藤、降りてきて」
榊だ。
「須藤」
絶対返事なんかしてやらない。でも何でオレがここにいるって分かるんだろう。下からは見えないはずだ。
オレは身動き一つ取らず、気配を殺していた。
「分かった。俺がそっち行く」
ヒタ、と足音がこっちへ向いた。
「やだっ!」
オレは思わず叫んだ。
「降りてこいよ」
「嫌だ」
貯水槽から身を乗り出して下を見ると、榊が梯子に足を掛けていた。
「来るな! 上ってきたら落っことすから!」
「じゃあ、そのまま俺の話聞いて」
「嫌」
「昨日さ――」
「あーあーあー! 聞こえないー!」
オレはさっきよりも強く手のひらで耳を押さえた。言い訳なんて絶対に聞くもんか。
しばらくそうしていると、榊は口をつぐんだ。オレも一人だけわあわあ言ってるのはバカっぽいので黙った。
「須藤、ごめんな……」
榊はぼそっとそれだけ言うと、梯子から飛び降りた。それからオレに背を向けて、入口まで歩いていく。
榊の姿が見えなくなってからも、屋上のドアは長いことギィギィと古びた音を鳴らしていた。
家に帰るまでに榊に捕まったら最悪、と思いつつも早く帰って夕御飯の支度をしなくちゃいけない。
その前に買い物も済ませなければ。
オレはピンクパンサーみたいに壁に貼り付きながら、下駄箱まで移動した。榊の靴があるかどうか確認しようと顔を覗かせる。
「うわぁっ!」
「わっ」
急に現れた人影に驚いて、腰を抜かしそうになる。見ると、同じクラスの魚住優子だった。
「何だ優子か……びっくりしたぁ……」
「純、どうしたの?」
質問は適当にごまかして、ちらりと榊の靴箱を見ると靴はない。もう帰っているみたいで取りあえず安心した。
「お尻盛大に真っ白にしてるね。どこにいたの?」
「屋上」
「もう、どうやったらこんな真っ白になるんだー」
笑いながら優子はオレのお尻をぱんぱんとはたいてくれた。
「優子、お母さんみたい」
「えー、ババくさいからねー。へへっ」
電停まで優子と帰り道を歩いた。榊のことについては何も言わなかった。
家の机の上にはビューラーを置いたままにしてある。前に榊がくれたやつだ。
化粧して学校に行くと怒られるけど、睫毛くるんはオッケーでしょ、ということらしい。
うまく使えない。榊にやってもらうと綺麗にくるんと上を向くのに、
自分でやると睫毛は瞼にビタッと張り付いたように逆立って、一部あべこべに曲がったりする。コツがうまくつかめない。
オレ、まつ毛が長すぎてラクダみたい。
「きもちわる」
榊はこんなオレの何が良くて付き合っているんだろう。全然女らしくなくて気も強いし、可愛げもないだろうに。
榊は男女問わず誰とでもそれなりにうまくやる。誰にでも優しい。
人との距離の取り方は自分なりのルールに沿っていながらも柔軟。頭も切れるし、面倒見だっていい。
女子に好かれるのも分かる。特に、あの後輩の子みたいなか弱い感じの女子は榊を頼りたくなるんだろう。
榊だって可愛く頼ってくれる女の子の方が一緒にいて気分がいいと思う。昨日だってすごく楽しそうにしてたし。
オレは榊と違ってかなり自己中心的だ。特に榊とは付き合いの長さのせいか、つい遠慮がなくなる。
分かってるなら改めればいいんだろうけど、具体的にどうしたらいいのか分からない。
今更しおらしいふりしたっておかしく思われるだけだろう。一応弁当作ったり、甲斐甲斐しくしてることはしてるんだけど。
「あ、弁当……」
そういえば明日の弁当、榊のも作るって約束したんだった。言ったものはしょうがないので作ってやることにする。
オレのせいで食いっぱぐれさせるのは不本意だ。
台所に立って、野菜を切る。暴力的に。昨日の後輩の子と榊が楽しそうに話していた場面を思い出す。すごく嫌な気分だ。
めちゃくちゃ嫉妬する。研いだばかりの包丁はよく切れます。
榊がもしあの子に乗り換えてオレが捨てられることになっても泣かないようにしよう。一人でも大丈夫なオレになろう。
それから、今までオレを好きでいてくれただろう事実は何にも否定させないようにしよう。
そして、今日のオレの態度はさすがに子供っぽかったよな、と反省しながらオレはベッドに潜り込むのだった。
体育祭の日の朝は遅刻ギリギリに滑り込んだ。準備をするために、生徒会や放送部はホームルームをパスして校庭で作業している。
その隙に榊の弁当は机の中へ放り込んでおいた。
競技が始まると、榊がアナウンスや実況をする声が時々聞こえるので、意味もなくそわそわする。
オレの出る騎馬戦も榊がカメラを回していて、妙な気持ちになった。別にオレだけが録られてるわけじゃないって分かってはいるけど。
午前中最後の競技は男子の棒上旗奪いだ。榊は予想通り今年も守備配置で、怪我をしなければいいけどと心配になる。
去年は競技中に思いきり足を踏まれたか何かで、捻挫していた。オレが応急処置をしたけど、痛みがなかなか引かないし腫れるしで大変だった。
でも捻挫の痛みに耐えながら、放送席で汗びっしょりになってまでその後の全競技をアナウンスしてたのはカッコよかったな。
患部も表情もすごく痛そうなのに声はいつもの軽快な感じですごかった。
それに比べて、今日は朝からどこか上の空って感じのキレのない喋り方だ。榊が調子の悪いときの声色はすぐに分かる。
今年は全然ダメ。オレのせいなのか、それともあの告白が尾を引いて色ボケなのか。
棒上旗奪いの競技が終わったようだ。
榊はクラスのテントへ戻ってくるかと思ったら、そのまま本部席へ行ってしまった。オレはずっと榊の背中を見ている。
「ああっ!」
オレははっとして慌てて口を押さえた。
「何なのよ、いきなり変な声出してー」
と、隣に座っているヤスが文句を言う。
「あら、可愛いー」
オレの視線の先を辿って、ヤスが感心したように声を上げた。榊は告白してきたあの後輩の子と一緒にいる。
膝を擦りむいたのか、傷の処置を女の子にしてもらっているようだ。榊は嬉しそう、というかデレデレしている。
そんな擦り傷くらい自分で手当てしろ、とオレは内心で毒づいた。
榊が教室へ帰ってくる前にと、弁当の包みを引っ掴んで階段を上がる。
体育祭の昼休憩に一人寂しく屋上で弁当食べてるのはオレくらいだ。日陰に腰掛けて周りを見ると、団体さんばかり。
オレは榊にふられる覚悟が決まらない。あいつから逃げてばかりだ。
近いうちに話をしなきゃいけないって分かってはいるんだけれど、昨日の今日ではまだ冷静になれない。
榊を前にしたら、また感情が爆発するかもしれないし、でもそんなの格好悪くて嫌だ。
午前中あれだけ動いたのにあまり食欲が湧かない。これは重症だ。ちびちび食っていると、オレを呼ぶ声がしたので顔を上げる。優子がいた。
「純は屋上好きだねえ」
「馬鹿と煙は高いところが」
「もう、自分のこと馬鹿とか言っちゃダメだよ」
「優子、どうしたの?」
「一緒に食べよう」
優子はお重くらいの大きさの包みを目の前に差し出した。
「何これ、弁当?」
「うん。うちのハハが『いつもお世話になってます〜』って、純に。今日は体育祭だからってお弁当張り切ったらしい」
優子は「ハラ減ったよねー」と言いながら包みをほどいている。たまに優子の弁当をオレが作って行くから、そのお礼ということらしい。素直にありがたかった。
「今日のお団子頭可愛いね」
いつもは肩に下している優子のさらさらストレートの長い髪が、今日は頭のてっぺんでまとめられている。
「今朝、もっちーにやってもらったんだ」
「もっちー、人の頭のときは真っ直ぐやるんだね」
「そうそう、もっちーのお団子はいつもよじれてるのにね」
「今日も盛大によじれてたよ」
「前に、『先生、曲がってるよ』って指摘したら『わざとだよ』って言われた」
「あははは、もっちーの美的センスが分からん」
いくらかリラックスした気持ちで優子とケラケラ笑っていると、また屋上へ誰かがやって来た。
「やばっ」
榊だった。オレは建物の陰に慌てて移動した。優子はそんなオレに慌てて、
「え、私も隠れたほうがいい?」
と尋ねるので、こっちへ引っ張った。
「榊君、純のこと探してるんじゃない?」
優子が言う。
「声、掛けてみたら?」
オレはぶんぶんと首を振った。そのままじっとしてチラチラ榊が立っている方を伺う。
しばらくすると、もう一人屋上へ上がってくる人影があった。
その子へ向かって榊は手を挙げて、それから二人で寄り添って何か話をしている。遠くて声は聞こえない。オレは落胆した。泣きそう。
「純、いいの?」
心配そうに優子はオレの顔を覗き込んだ。頷くと、
「まあ、事情が飲み込めないから何も言わないことにする」
と、水筒からお茶を注ぎながら優子は呟いた。
休憩時間の終わるギリギリまでオレ達は屋上にいた。
榊の声がスピーカーから聞こえたら、下りることにしよう。出くわしたくないし。
「私、こないだ振られちゃったんだよね」
「前に片思いしてるって言ってた人? 年上の」
「そうそう」
優子の思いがけないコイバナに食いつく。
オレ達は他の女子がよくきゃあきゃあ言いながら盛り上がっているようなこの手の話をあまりしない。
優子は大人っぽくて、同級生の男子に「カッコいい〜」なんて騒ぐようなタイプでもなかったので。
「告白したんだ?」
「うん、私にしてはかなりの進歩だよ。まあ振られたけど」
男の人が苦手、という優子の感覚はオレみたいな奴には分からないけれど、最近優子が頑張っているのは知っている。
オレが男子と弁当を食べたり遊んだりしている場に誘うと、嫌な顔一つせずに混じってくれる。
まだちょっとオドオドする態度は抜けないけれど、冗談を言ったり普通に喋れるようにはなったみたいだった。
特にヤスとは気が合うみたいだ。
おかまっぽいヤスとお母さん気質の優子の話を隣で聞いていると漫才みたいで、オレはいつも噴き出す。
「やっぱり私は子供だなあって思い知らされた。相手の人がね、何ていうか優しいんだよね。
私のことを振った後でも気まずくならないようになのか、気を遣ってくれてるのか、私が告白する前よりもっと優しくなった。
でも私の方は前と同じようになんてすぐにはできないから妙な態度取っちゃって、自分の狭量に凹む」
「好きだったんだから、すぐに前と同じには戻れないよ。優子が子供っぽいんじゃないと思うよ。
オレだったら、振られた時点で塞ぎ込んじゃうかも」
「うん、私も塞ぎ込んじゃってるよ。そりゃあもう盛大に」
優子はそう言って明るく笑った。オレ達の前でそんな顔を見せない優子は大人だ。オレは逆に子供っぽい。うわ、凹む。
「『自分のことを好ましく思ってくれている人にはできる限り真摯になりたい』だとさー。
言うことが大人過ぎて私なんか縮み上がったね」
「すごくかっこいいね。真面目な人なんだ、その人」
「真面目で紳士だよ。紳士が真摯になりたいとか言っちゃって、ダジャレかっつの」
「笑えないよ」
「笑えよー」
優子がそう言って肩をぱしぱし叩くので可笑しかった。
「真摯かぁ……」
オレは榊のことを思った。榊は告白された相手にはどんなふうに接するんだろう。“真摯”になるのかな。
榊が人と接する時のバランス感覚を考えると、優しく接するのは間違いないだろうな、さっきのを見ても。
真摯になるっていうのは相手との距離を測りなおすということだろうか。
恋愛絡みの色々は、くっ付き過ぎても、離れすぎても相手を傷付ける。
思えば小学生の頃から、オレは考えなしに榊に遠慮なくべったりしていた。
他人との距離感にオレはあまり頓着していなかったのだ。
だからオレは女子の集団が苦手で、男子の中にいると楽だと感じていたのだろう。
榊がオレのことを好きにならなければ、とっくに榊にはうっとうしがられていたかもしれない。
それともあいつなりの器用さで、上手くあしらわれて付かず離れず普通の友達をやっていただろうか。
榊に初めて好きだと言われたときは怯んだ。
男と女の距離の取り方ってやつに混乱して、どこに立っていればいいのかも分からず、オレは一度逃げたのだ。
それからもう一度よく考えてみて、オレも好きだって気付いたら、あとはもう榊の前で何もかもむき出しになった。
いつもむき出しでいるっていうのは距離感に戸惑うことはない代わりに傷付くときは傷付きまくる。今がまさにそれだ。
オレはオレのやり方で真摯になろう。今回ばかりは榊の方から追いかけてきてくれないかもしれないのだ。
気持ちはもうあの子に向いているかもしれないから。
榊の気持ちがどこに向いているかを確認することで、オレは距離を測る。
榊がオレに真摯になってくれなかったら、それならそれで終わりだ。
「優子、お弁当ごちそうさま。美味しかった。そろそろ下りよう」
屋上にはもうほとんど人がいなくて、グラウンドは騒がしくなってきていた。立ち上がる。
「午後は対抗リレーがあるね、女子の次が男子だったっけ」
「うん、オレ頑張るね」
「おう、配点高いから頑張って逆転してくれ。純とヤス君の二人もアンカーが出るって、うちのクラスは優秀だなー」
いくら嫉妬に狂っていようが、オレは速いのだった。この脚は何にも惑わされたりしない。
前編 了
乙!
GJ
相変わらず読みごたえがある。
後編も期待
553 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 06:41:48 ID:ZXJL2CkR
嫉妬を覚えたボーイッシュ良いよGJ
保管庫しないの?
おしとやかなボーイッシュ
この矛盾を解決出来るか否か?
556 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 16:35:18 ID:lsvtXVcg
家の事情で男のふり…、だと、男装になっちまうか
夏休み。高級別荘地に避暑に来た物静かな少年
地元のヤンチャ小僧が、イタズラで脱がしたら……とか
大人になってある程度自分の性別に折り合いをつけたボーイッシュ
でも精神的に少年の部分は残したまま
名家のお嬢様的なもんかね
何故かセーラーウラヌスが出てきた
公式でふたなりなんだっけ?>セーラーウラヌス
ふたなりっつうか、「普段は男、ウラヌスに変身すると女」じゃなかった?(原作)
アニメは単なるヅカ(男装の麗人)
後編は長いので分割。男視点(以後、連載完結まで視点変わらず)。濡れ場は8〜12レス目辺り。
「部長、バッテリーありますー?」
スニーカーを脱ぎながらその声の主の方を振り返ると、副部長の都は俺が言ったのと全然違う箱を漁っている。
「あっちに入れてあったろ、よく探してー」
「ないでーす」
イライラしながら俺は裸足でぺたぺた歩いて行って、ビデオカメラのバッテリーを取り出して都へ渡した。
「俺、次の棒上旗奪い出なきゃいけないんだけど」
都はずれたメガネを上げて、
「そうですか。ご愁傷様です」
とバッテリーを受け取るとニヤニヤする。
「都さ、その怪我ありきみたいな言い方やめてくれる? 去年は洒落にならんくらい痛かったんだから」
「去年は彼女と仲良くできてよかったじゃないですか」
一年前、どうせからかいのネタにされるだろうと思い、
放送部の連中には須藤と付き合い始めたことを黙っていたのだが、わりとすぐにバレた。
須藤が俺の捻挫の処置をしてくれている場を見られて、散々はやされたのだ。
女子の集団というのはこういうのをやたらと面白がるので困る。
「昨日修羅場ってましたけど、大丈夫でした?」
「いや、あんま大丈夫じゃない」
「須藤先輩相当怒ってましたね」
「よく見てるな」
「廊下爆走してましたね」
昨日、放送室内で俺たち二人がやり合っている時、都は放送室のすぐ外に居た。
須藤を追ってドアを開けた俺を「あらあら」と哀れむような目で見ていたのだ。
「普通、ダッシュで追い駆けて捕まえますよ、あの場合は。なのに情けない」
「俺が追いつけるわけないだろ」
「ヘタレですねー」
臆面もなく言う。
「昨日部長が出て行ったあとでテレビ点けたら音量最大になっててびっくりしました」
「ごめん……。もしかして、入ってたビデオ見た?」
「いえ、見てませんけど」
「そう……」
「えっ、何ですか!? 呪いのビデオですか? こわー」
「いや、違う」
「じゃあ部室でエロいビデオ見てたのが彼女にバレて思いっきり引っぱたかれた! 正解?」
「はずれ。エロいビデオは見てません。何で引っぱたかれたとか知ってるの……」
「腫れてました」
俺は項垂れた。
「彼女泣かしちゃだめじゃないですか」
「あいつはそうそう泣かないよ」
須藤が俺の前で泣いたのは一年前、初めて好きだと言ってくれたあの一回だけだ。
カメラを都に任せて、俺はしぶしぶ競技者の待機の列へ並んだ。
競技を終え、本部席へ向かう。自旗は死守したが、膝は擦りむいた。
せっかく治りかけていた膝の擦り傷がめくれてしまって、痛い。救急箱を借りることにする。
「あ、部長お疲れ様です……」
「ああ、久我山さん。アナウンス、うまく出来てたよ」
一昨日の彼女からの告白を頭の隅へ押しやったままで俺は喋る。まだ返事はしていない。
準備の慌ただしさと昨日の一件で、久我山さんとはあれからろくに話ができていなかった。
久我山さんは視線を下げて、小さく頷いた。
久我山さんは一年生で六月から入ってきた新入部員だ。
放送部へ入部してくる生徒はその仕事上、音楽が好きで、喋りも達者という子が多いが、
久我山さんはそのどちらでもなかった。
引っ込み思案で声も小さく、音楽の話を振ってもよく分からない、という顔をされる。
四月に入部していた他の一年生がわりと派手な子たちであるせいもあって、久我山さんは部内でも少し浮いていた。
ただ、他のわがままでかまびすしい女子に比べれば、何を教えてもうんうんと大人しく聞いてくれるのでやりやすい。
最近では部内のおおかたの機材を扱えるようになってきていた。
喋りが苦手なのを克服しさえすれば、もっと色々任せることもできるのだが。
「あの、膝……」
血が滲んでいる俺の膝を見て、久我山さんは呟いた。
「ああ、大したことないよ。ちょっと消毒してくるわ」
「あのっ、わたし、えっと……手当します」
久我山さんは救護スペースへ走って行った。
「あの、部長は座っててください。ちょっと痛みますけど、ごめんなさい」
プシュッと消毒液を膝へ噴きつける。脱脂綿で拭った後、絆創膏をぺたりと貼る。
目の前に屈んで処置をしてくれている彼女の手元を見ているとなんとなくエロい気分になってしまったので、
慌ててポニーテールの結び目のところを見るようにした。
「できた」と小さく呟いて、久我山さんはちょっと明るい表情を見せた。
「久我山さん、あの……。ああ、ちょっと人が多いからまずいな。
この後、昼飯食ったら屋上に来てくれる? 一昨日言ってくれたことの話をしよう」
「はい……」
自分のことを好きだと言ってくれる人を拒絶しなければいけないというのは結構きつい。
教室に須藤はいなかったが、机の中を探るといつもの弁当箱が入っていた。
まだ完全に愛想を尽かされたわけではないのだと安心するが、申し訳なさは募った。急いでかき込み、屋上へ向かう。
これから久我山さんに返事をしようというのに、須藤のことばかり考えている。
午後、女子の対抗リレーで俺はカメラを回さなきゃいけない。
あいつはアンカーだったな、きっちり録ってやらなきゃいけないな、とか。
何をするにも、須藤か久我山さんのどちらかに悪い気がして、身が持たない。
少し遅れて久我山さんが屋上へやってきた。隅の方へ腰かけて、俺は言葉を促すようにちょっと黙った。
「わたし、部活で色々教えてもらえて、すごく、嬉しくて。好きなんです、部長のこと。付き合ってもらえませんか」
久我山さんはぎゅっと唇を噛んで下を向いてしまった。
一生懸命に言ってくれているのが分かって、俺は胸がシクシクしっ放しだった。
「俺、好きな子がいるんだ。だから久我山さんとは付き合えない」
黙る。この状況で何を言っても彼女は傷つくんだろうな、と思いながら言葉を探した。
「久我山さんの気持ちは嬉しいよ、ありがとう」
俯いたまま、ゆっくりと彼女は頷いた。
「ごめんね」
一年前の自分と彼女の姿が重なったようで、痛々しかった。
本部へ戻り、午後の召集の放送をかけた。都がつかつかと近づいてきて、
「女子リレーのカメラは久我山ちゃんと一緒にお願いしますね」
と言う。
トラックの内側で久我山さんと二人、カメラを覗き込む。
さっき振ったばかりの相手と触れるくらいくっつくのはひどく申し訳なかった。
撮影者の声を拾わせないよう、耳打ちで彼女と会話しなければならないのも辛い。久我山さんもぎこちない。
須藤の並んでいる方を見ると、ジト目で睨まれていた。
アンカーにバトンが渡ると、須藤は何かを爆発させたように走った。
三位から、最初のコーナーで差を縮めて半周で二位に、次のコーナーで更に一人抜き去って、そのままトップでゴールした。
白組のテントからは歓声が上がった。震えた。須藤はもう俺を振り返らなかった。
「須藤先輩は格が違うなー、さすがですね。ね、部長」
都は無視して、次の男子リレーを録るために校舎へ上がることにした。
グラウンドに隣接した南校舎には外へ張り出した廊下があって、そこには全体を撮るためのカメラを設置している。
競技者に近いカメラと違って、録画ボタンを押して放っておくだけなので楽だ。
久我山さんのアナウンスの声が流れ、競技者が入ってくる。俺は三階の廊下からそれを眺めていた。
「榊」
振り返ると、須藤が階段口に立っていた。頭の中では何か言わなければ、と思ってはいるのだが今何を言ったものか。
しかもカメラは回しっぱなしなので喋るとまずいという思考が働いて言葉が出ない。
「榊、オレのこといらなくなっちゃった?」
なんてこと言うんだ、と思い俺は首を真横に振った。
「昨日はオレが悪かったよ。話も聞かずに逃げたりして、子供っぽかった、ごめん。
オレ、榊のこと好きだから取られたくなかったんだ。榊が他の子の方へフラフラしちゃっても、それでも好きだから――」
これ全部後ろのカメラに録音されてるんだよな、と俺は考えていた。
そして須藤がぶちまけてくれているのを何も言わずに聞いて、
嬉しくて顔がにやけてしまいそうになるのを必死で堪えていた。
友人の延長で付き合い始めたせいで、あまり好きだの何だのと言ってくれないから未だに免疫がないらしい。
「榊があの子のこと好きになっちゃったなら仕方ないって思ってるけど、オレ達もし別れるならもう友達にも戻れないから。
好きなの我慢して、一緒には居られない。オレ、ばかだけどそんなに無神経にはなれないから……」
「ちょっと待て、いつ俺が久我山さ……、後輩のこと好きだって言ったよ?」
「後輩の子といちゃいちゃしてたし、さっきも」
「あれは……ごめん。多人数でカメラやると、どうしてもああなるんだ」
嫉妬してくれていたんだな、と思うと胸が熱くなった。
「妬いたよ」
「うちの部女子ばっかだから……、でも須藤からそう見えたんなら俺が軽率だった。ごめん」
「ううん、榊を責めたいんじゃないんだ。ただオレがつまんないことで妬いたりするから、自分が情けなくて」
逆に俺は須藤に嫉妬をしたことがなかったように思う。
俺たちが付き合う前から、須藤は他の男子と仲良さげに話していたし、それは普通のことだった。
また自分に対しても含め、そこに恋愛感情はないと俺は信じていたので。
あいつが他の男と、と考えてみてもまったく実感はわかない。
一旦手に入れたら、もう誰かに奪われることはないと勝手に思っていたのだ。
俺ってなんて都合のいい、めでたい頭をしているんだろう、と呆れる。
そして、俺ばかりが須藤を不安にさせていたのだと思うと、申し訳なくて、どうしようもなく好きになる。
「後輩の告白は断わったよ。好きな子がいるって、はっきり言ったから」
「それ、オレのことでいいんだよね?」
須藤が恥ずかしそうに尋ねる。
「他に誰がいるんだよ。俺がお前に何年片思いしてたと思ってるんだ」
「え、何年?」
キョトン、とした顔で須藤は首をかしげた。
「小五の頃からだから、付き合いだしてからも含めてもう四年くらいか」
「そんなに昔からだったんだ、知らなかった」
今さらこんなことを告白させられるのもなかなか恥ずかしいものだ。ふふっと須藤は笑った。
そうこうしているうち、久我山さんのアナウンスの声が聞こえ、俺ははっとした。男子リレーの競技が終わっていたらしい。
「うわ、やばいな」
「どしたの?」
カメラには俺たちのやり取りが全部入ってしまっている。
「声が入っちゃって、使えない」
カメラを指さして言うと、須藤は「ごめん」と目を伏せた。
「取りあえず、万が一のことも考えてテープは新しいのに換えとく」
足元に置いてある箱から急いで換えのテープを取り出す。顔を上げると須藤は俺の前にしゃがみ込んでいた。
「昨日、ぶってごめんね」
そう言って頬を撫でられる。
「結構痛かったよ」
そのまま、俺はそっと壁に押しやられた。
背中に当たる壁は硬くひんやりしていて、俺の胸に当たっている須藤の体は柔らかくて熱かった。
抱きしめると、須藤は俺の頬を掴んでキスをしてくる。
唾液の粘つく音までマイクが拾っていたら恥ずかしいよな、と思いながら俺は須藤の唇を貪った。
「ふ、……ん、なんか、ムズムズしちゃったな」
濡れた唇を手でゴシゴシと拭いながら、須藤は笑った。
体育祭はまだいくつか競技を残している。
正直ムラムラしてしょうがなかったが、俺はさっさとテープを取り換えて本部に戻らなくてはならなかった。
一人で処理する暇もない。
立ち上がってテープを入れ換えていると、都と久我山さんが階段を上がってきた。
「部長、もうテープ切れたんですか? 私がさっき見た時にはまだ余裕ありましたけど」
都が言う。
「え、ああ、うん」
俺はまだ半分ほど残っているテープを尻ポケットへ突っ込んだ。
「なんでポケットにテープ入れてるんですか?」
「いや、これはちょっと……。テープが中で巻いちゃってて、な?」
咄嗟に須藤へ話を振る。
「あ、なんか、そうみたいだよ」
須藤も無理やり話を合わせてくれた。
「ふーん、まあいいですけど。それより須藤先輩、さっきのリレーすごかったですね。感動しちゃいました」
「あ、ありがとう」
「男子リレーは二人で仲良く観戦ですか?」
「ああ、うん……」
「やっぱりラブラブじゃないですかー」
事情を知らない都は久我山さんの前で屈託なく俺たちにそんなことを喋った。
久我山さんは悲しそうな目で俺と須藤を見て、俯いてしまった。
告白した時に撮っていた人が俺の彼女だったと気づけば、ショックだろう。
久我山さんも、須藤も、都も悪くはない。俺に配慮が足りなかったのだが、先回りしてどうすることもできなかった。
久我山さんに謝るべきか、とも考えたが、どう言ってもプライドを傷つけるだけだ。
もしかしたら都が昨日の須藤との一件について無邪気に久我山さんに話すかもしれなかったが、
それを俺が止めることもできなかった。
体育祭が終わるとすぐに文化祭の準備に取り掛からなければならなかった。
毎年、文化祭のステージ発表では体育祭のダイジェスト映像を流すことになっている。
編集を始めようと8ミリテープを全て目の前に並べた。
俺と須藤のやり取りが入ったやつはあらかじめその部分だけ音声を抜き取る作業をした。
あんなもの他の奴に聴かれたら死ねる。俺は黙々と編集機のダイヤルを回した。
十一月に入ると県の中学校朗読大会というのが催される。
文化祭と時期が被るので編集作業で忙しい俺は出ない。部からは都が出ることに決まった。
「都って憑依するよな」
隣で朗読の練習をしている都へ声をかけた。
都の朗読のときの声はいつもの不貞腐れた低い声ではなく、鈴の鳴るような綺麗な声でゆったりと聞いていられる。
アナウンスの時のちゃきちゃきした喋り方とも声色を変えているようだ。
「それは褒めてるんでしょうか、貶してるんでしょうか」
「褒めてるよ。特に台詞のとことか上手いじゃん」
「どうも」
都の読んでいる原稿を覗くと、本文の横へびっしりと書き込みがされていた。
「部長、ちょっと言いにくいんですけど」
「うん?」
「久我山ちゃんが退部しました」
俺は思わず「えー!」と大声を上げてしまった。
「久我山ちゃん、入部したの六月からだったから、四月に入部した他の子たちの輪に入れてなかったじゃないですか。
久我山ちゃん以外はみんなもともとが友達同士だし。おまけに彼女、引っ込み思案な性格だから心配だったんですよ」
都は久我山さんの様子をよく見ていたと思う。
都も入部したのがイレギュラーな時期で、ちょっとした疎外感を味わったことがある経験からだろうか。
「それで、一応何で辞めるのか聞いてみたんですけど、どうも色々あったみたいですね、部長」
責めるような口調ではなかった。俺は黙って頷いた。
「私、体育祭の時、知らずに部長と須藤先輩のことぺらぺら喋っちゃったんですよ。
全く空気読めてませんでした。すみませんでした」
「いや、全然」
「久我山ちゃん、『部長のこと責めないでください』って言ってました」
「そっか、うん……」
「部長がモテるとか、いよいよ世紀末って感じです」
「さいですか……」
「あー、うまくフォローできなかった私は副部長失格ですよね。凹むわー」
都はメガネを丁寧に外して机に突っ伏すとジタバタしはじめた。
「都」
元凶は俺なので、そんな都を慰める立場にもないが、
「ありがとう。都は面倒見いいな。来年は安心して任せられるよ」
そう言うと、都は「うーん」と唸って、
「まあ、頑張りますよ」
と呟いた。
「でもさ、あっちを立てればこっちが立たず。うまくいかねーな」
「ちょっとモテたからって調子に乗ってますね。だいたい、須藤先輩は部長にはもったいないってみんな言ってますよ」
「え、みんな言ってるの?」
「まあ、概ねみんなです」
「あー、分かってるんだよー。俺がヘタレでダメな奴だってことはさあ……」
俺はしょぼくれた。都の言うことは確かなのだ。
あいつは昔から、あのずば抜けた身体能力で校内ではすごく目立っている。
最近、随分と可愛くなってきているし、今度は俺が須藤に嫉妬しなくてはならない事態もあるかもしれない。
誰かにかっ攫われることだってないとは言えない。
覚悟はそれなりにしておかなければ。束縛ではないが、ちゃんとつかまえておかなければ俺ごときすぐに振られる。
「須藤先輩、カッコいいし、美人だし。なんで部長と付き合ってるんでしょう」
「俺が知るかよ」
「部長が須藤先輩を傷つけた罪は重いです」
「やけに須藤の肩持つね」
「綺麗な人がいつだって正義」
「ひでー」
俺は仰け反った。
「自分にないものを持ってますからね」
「なるほど」
「あ、今の『なるほど』は聞き捨てならない!」
「自分で言ったんじゃないか」
俺は笑った。
「あと、三年の男子だったら安原先輩がかっこいいです」
都の口から意外な名前が出て、俺は噴き出してしまった。
よりにもよってヤスだ。生徒会に所属していてリレーでも走っていたので、ヤスは結構目立つ。
「え、かっこよくないですか?」
「あー、綺麗な顔はしてるかな。女形っつーか。都、あいつと喋ったことあるの?」
「いえ、ないですけど」
「今度話しかけてみなよ。面白い奴だから」
「えー、知り合いでもないのにいきなり話しかけたら私変な人じゃないですかー」
「ヤスも変だから大丈夫だよ」
結局その日はぐだぐだと喋って、作業にならなかった。
数日後、文化祭前の部長会議を終え放送室に帰ってくると、もう誰もいなかった。
展示発表の時間にやるつもりのラジオ放送のプログラム作成は他の部員に任せてあって、
俺はひたすら動画の編集作業に追われている。
今日もおとなしくビデオを入れ、編集機のダイヤルを回す。
途中、コツンと外に面している窓に何かが当たる音がしたので目を上げると、須藤がすぐ外にいた。急いで窓を開ける。
「お前、池にはまるぞ」
放送室の窓のすぐ外は、実験用の池になっている。須藤はその縁のブロックにバランスよく立っていた。
「平気だよ。校舎に上がるのめんどくさくて、榊がいるのが外から見えたから渡って来ちゃった」
そう言って笑う。
後ずさって池に落ちても困るので、抱き上げて部屋へ入れた。
「靴脱いで」
「うん」
ひょいひょいと靴を脱いで、窓の桟へ裏返して縦に並べた。部屋へ下すと、
「ごめんね、オレ重いよね」
と言うので、
「全然、軽いよ」
そう答えた。この細い体からどうやったら走る時のあのパワーが出るのか、不思議だ。
須藤は編集機やテープをばら撒いている隣にぺたっと座ると、
「待っててもいい?」
と俺を見上げる。ここしばらく完全に二人きりになる時間がなかったので、その顔を見て急に込み上げてきてしまった。
さっき抱き上げた時に触った胸の横あたりの柔らかい感触もまだ手に残っている。
「今日はいいや、もう仕事やめ」
「えっ?」
抱きしめると、「わ」と言って少し戦慄いたが、すぐに背中を抱いてくれた。
「外から見えちゃうよ?」
「じゃ、カーテン閉めて、部屋の鍵も閉めてくる。それから電気消して、したいことするけど、いい?」
尋ねると、「え、ええ?」と驚いたような顔をするのだが、全く分かっていなかったわけでもあるまい。
俺は立ち上がって、カーテンを閉めて鍵も閉めて、放送室の電源も落とした。
外の『ON AIR』のランプは消えたはずだ。
薄暗い部屋へ戻ると須藤は何故かちょこんと正座して待っていたので笑った。
「嫌?」
「いやじゃない……」
小声で言って、俯く。
須藤は普段男らしく振舞っていても、こういうときの恥じらいはちゃんとある。可愛らしい。
それから、最中の激しく乱れた須藤も官能的でいい。
焦らして散々恥ずかしがらせようか、それともとっとといかせて、いかせまくって乱れさせようか考える。
軽くキスをした。くっつけたり離したりを何度も繰り返していると、須藤が俺の胸に手を置く。
「榊はオレの何がいいの? 女の子らしくないじゃん、オレ」
「女は女らしく、しとやかでいなければいけないって既存の価値観、退屈と思わない?」
決して須藤が男っぽいから好きなのではない。
じゃあ何がいいのかと聞かれてはっきりこれと言えるほど単純な気持ちでもない。なので、俺は問いを煙に巻いた。
俺は女のカマトトを見破れるほど小慣れてもいないので、
例え「女らしい子が好き」と言ったところで所詮は盛りのついた学生の戯言だ。
須藤の口の中を舐め回しながら、ゆっくりと仰向けに寝かせる。
セーラー服のタイをほどくのに手間取る。素面でならこんなものちょいちょいと外せるだろうに。のぼせているのだ、俺は。
「榊は女の子らしくない方が好き?」
制服の上から胸を掴むと、須藤はふっとため息を吐いて俺に尋ねた。
「女の子らしいってのが何なのか俺にはよく分からないよ」
ボタンを外して胸の前をはだけさせた。襟ぐりの広い薄手の白シャツの下にブラジャーが透けている。
「須藤はただ好きって思われるだけじゃダメ? 理由がいるの?」
「理由っていうか……自信ないから。
でも今さら女っぽくしようと思っても何か気色わるいって思っちゃって。オレ、見ての通り男っぽいしさ」
「見ての通りって、どう見ても女だと思うけど」
須藤は首を横に振った。
「胸だって小さいし……。あ、大きいのも邪魔だから嫌だけど! でも、男は大きい方が好きだろ?」
「大きければいいってもんじゃないよ」
俺はシャツを捲り上げた。
「あ、こないだのやつと違う」
「あ、洗い替え用……」
また手で隠そうとしながら身を捩るので、手首を掴んで頭の上へ置く。
「水色って好き」
「榊の好みは聞いてない」
「さっき胸が大きい方がいいかって聞いたじゃん」
むっとされる。背中に手を回してブラジャーを外す。何とか片手で上手くいった。
細くて筋肉質な体に、柔らかな脂肪の塊が二つ乗っている。
先端は綺麗なピンク色だ。まだ触れていないので、その色は絵具が滲んだように白い肌にじわっと広がっている。
首周りの日焼け跡の境界をゆっくりと舐める。
「ふっ……うぅん……」
乳首には触れないように、乳房の周りを指で掠める程度になぞった。くすぐったそうにごそごそと動くので可愛い。
「須藤の見た目なら、好きなところはわりとはっきり言えるかな」
「どこ?」
「顔、可愛いし」
「嘘だ……」
自覚がないのが困る。
元々が綺麗ではあるが、特に最近は俺が眉毛をいじったり睫毛をカールさせたりして遊ぶので、
ほったらかしの頃と比べて可愛くなっている。
「あと、体も好きだな」
日に焼けていない部分へ舌を這わせていく。須藤の肌はどうしてこうも甘いのだろうか。くらくらする。
「筋肉で締まっててカッコいい。このへんとか」
腹を舐めると、「ひゃっ」と声を上げた。吸いつく。
「あと、色白だから日焼け跡とかくっきり付いてるのがエロいし……、乳輪の色は綺麗なピンクで、
ちょっと大きめでふわっと広がってるところが好き。おっぱいの大きさはこのくらいでいいよ、可愛いよ」
腹から舐め上げていって、乳首のすぐ裾まで到達する。見上げると、
「う……もう、それ以上言わなくてっ、いいから……んんっ――」
涙目で俺を見る。たまらなくなったので先端にしゃぶりつくと、気持ち良さそうに須藤は胸を仰け反らせた。
もう少し焦らして遊ぼうと思っていたのに堪え性のない俺だ。
「感度もいいだろ……、弄るとすぐ硬くなるのな」
「ふぅんっ……アッ……、だめぇ……」
膨らみの中心へ埋もれがちにぺちゃっと付いている乳首は、舌でちょっと可愛がってやるとすぐに勃起する。
口の中で舌を尖らせて乳首をほじるように舐めると、ますます硬くなっていった。
唾液をたっぷりと含ませたまま唇を離すと、とろとろにヌメってエロい。
触れていない方の胸はまだ乳輪がだらしなく広がったままで、舐めた方はギュッと縮こまっている。
反対側も同じようにコリコリに勃起させてやろうと舌を当てる。
「あっ、ふぅっ……んっ、榊、だめ……榊、あっ……やっ――」
鼻にかかった切ない声で名前を呼ばれると、下半身がじわっとくる。
少し強めにちゅうっと吸い上げ、離す。そしてまた吸いついて、今度は舌全体で唾液を塗るように大きく舐め回す。
「あぅん、ああ、んんっ……」
「気持ちいい?」
尋ねると、須藤は小さく頷いた。
俺は子供が乳を吸い出すように、こくんこくんと喉を鳴らしながら頬張った。
乳首の先端の、将来的には乳が出てくるであろう箇所がどうもひどく感じてしまうらしい。
そこを慰めるように舌で弄ると、須藤は可愛らしく喘ぎながら俺の頭を撫でるのだった。
「はぁっ、はぁん……ちくびばっかり……やぁ……んっ」
ずっとそこばかり弄っていると、須藤は声を上げた。
「じゃ、次はどこを弄ろうか」
「いじわる、言うな……」
時間はまだたっぷりとある。誰に邪魔されることもない。満足のいくまで触れてやりたい。
「榊だけ、なんで脱いでないの。オレばっか裸にしてさ」
「脱いだ方がいい? 脱いだの見たい?」
「うるさい、さっさと脱げ」
言われるがまま、俺はてきぱきと学ランとシャツとズボンを脱いだ。
普段活動している部室で須藤を脱がすのはいいが、自分が脱ぐのは妙な気恥かしさがあった。
須藤のスカートも皺になるので下してやる。
セーラー服は乱れたまま、スパッツは穿いたまま、という姿はアンバランスでいい。
「女子の服の脱がせ方知ってる俺ってエロいよね」
ふざけて言うと、胸をはたかれた。
須藤を立たせて、傍にある長机に手をついた姿勢にさせる。
「何するんだよ……?」
「尻もうちょっと突き出して」
須藤はちょっと不貞腐れた感じで、体勢を下げて俺の方へ尻を向けた。
スパッツは尻にぴたっとなっていて、下着のラインもくっきりと出ている。それを指でなぞる。
脇から中心へ向けてそっと押すように、柔らかいところはそれなりに。
「バカ……、榊のスケベ、変態」
「男なんてみんなスケベで変態だよ」
一番柔らかい所を押すと、腰がぴくんと跳ねる。押したまま指を前後に擦らせると、
「あぁ、あ……やだ、んっ、やだ……」
と拒否をするのだが声色は甘く、もっと刺激を欲しがっているように俺には聞こえる。
割れ目のところを重点的に擦り上げていると、少し指に湿り気を感じるようになってきた。
スパッツに染み出すほど溢れさせるつもりで、更に強めに弄り始めると次第に声が大きくなっていく。
「ふぅ、んぐぅ……あっ、んんっ……だ、め……んむ……」
「声出しても平気だよ?」
「やだ……」
「防音だから、よがりまくっても大丈夫だから」
「うぅ……」
顔を見ると、赤かった。
最近、家でするときにはいつも声を我慢していたせいで、喘ぐことがすっかり恥ずかしくなってしまったらしい。
無理やりにでも声を出させたかった。恥ずかしそうな甘ったるい鼻声も好きだが、もっと激しく啼かせてみたい。
絶頂の時に思わず出る獣のような声で俺を呼んで、始終喘ぐのを聞きたかった。
スパッツの股のところはもう随分とヌメってきていて、スムーズに指が滑る。
俺は下着もスパッツも一緒に膝まで一気に引き下ろした。愛液がとろとろとしつこく糸を引いている。
「こんなにびしょびしょにして、須藤はしょうがないなー」
「う、るさい……。榊のせいじゃん、榊がエロいからだろ」
「須藤はエロくないの?」
筋肉で引き締まった見た目に反して、プリッと柔らかな尻の肉をそっと掴む。
「んっ……、榊ほどじゃない……」
「嘘つけー」
愛液を留めている陰毛をこよりのように弄りながらちょいっと引っ張ると、びくんと膝が動く。
「痛いよ、ばか」
「だいぶ生えてきたよね」
「うるさいっ」
蹴られた。しかし、そろそろからかって虐めるのも終わりだ。今からは責め立てて虐める。
俺はその場に膝をついて尻肉を両手で掴んだ。
「わわっ、ちょっと待ってよ、嫌だって!」
拒否は聞かずに、真っ白で引き締まった尻を舌でなぞると、むずがるように太腿をもじもじと動かす。隙間に顔を埋めた。
「ひゃっ、やめっ……んふぅ……んぅっ……」
汗で蒸れた甘い匂いに、俺は漲ってしまった。
舌を伸ばして愛液の溜まっている箇所を探ると、須藤はつま先に力を入れたり抜いたりするので、
がくんがくんとまるで誘うように腰が動いた。
「あはあっ、あぅっ! んふぅ、うぅんっ!」
際限なく愛液は溢れて、須藤の股全体から足の付け根までを濡らしている。
また俺も口の端から垂れてくるのが愛液なのか涎なのか分からないほど、それを啜ることに夢中になっていた。
「ん……しょっぱい……」
「うっ、しょうがないだろ……部活の後なんだからっ……うあぁっ――!」
「汗じゃないのも、出て……きてるっぽいけど……」
じゅるじゅるとわざと音を立てて啜り上げると、
「ふぅんんんっ――!」
須藤はぴんとつま先立ちになって、胸を仰け反らせる。
尻を引こうとするので、無理やりに腰をこちら側へ引っ掴んで、更に深く鼻先を埋めた。
じゅっ、じゅっと舐め上げ、啜ると、苦しいので呼吸も荒くなる。
自分の性器はまだ一つも触れていないのに、恥ずかしげもなく思いきり勃起して、恐らくは先走っていた。
舌の先でクリトリスの包皮と思われる場所を突いて広げてやる。
それだけでもう須藤はぷるんと尻をびくつかせるのでたまらない。敏感すぎる。
舌の腹へとろとろと垂れてくる愛液をクリトリスへ塗り込めるのを繰り返すうち、ぷっくりとそこは具合よく勃起した。
硬く腫らして、ここでいかされるのを待っているようだ。
須藤の声は、だんだん掠れるようになってきた。鼻にかかった甘え声から、吐息を多分に含んだ色気のある声に変わる。
「はぁーっ、はぁーっ、はぁっ……。あ゛ーっ……」
と、快感に集中するように啼いている。その集中をわざと邪魔するように名前を呼んでみる。
「須藤?」
「はぁ……、はぁーっ、んっ、なに……?」
「気持ちいい?」
「うん、すごい……気持ちい……」
素直になり始めている。徐々に乱れてきている兆候だ。
「一回いかせてもいい?」
「うん……いく……」
目をトロンとさせて須藤はうっとりと喋った。俺は舌先を尖らせて、膣口へ突っ込む。
入口を舌でぐりぐりと押しやって広げる。
俺は顔を一度離して、
「左足だけ机の上に乗せてごらん」
と促した。
須藤は俺を振り返ったまま頷いて、足首に引っ掛かっているスパッツからゆっくりと右足を抜くと、机の上に左足を乗せた。
机の上で左足首に纏わりついているスパッツと下着のクロッチ部分はべっとりと濡れて光っている。
それからセーラー服が肩からちょっと落ちているのもそのままに、
「これでいいかな……?」
と、思いきり開脚した体勢で俺に頼りない表情を見せる。どうしようもなく煽情的だった。
立ち上がって唇を吸う。すると須藤はすぐに舌を出してくるので、唇を少し離して舌先だけで愛撫し合った。
だらしない舌の出し方だった。
尻を撫でて股間をまさぐるとベタベタで何が何だか分からない。
机の上に愛液が滴りそうなほどたっぷりと濡れていて、
触れないうちにちょっと乾いたんじゃないかなどという心配は余計だった。
俺が中指と薬指を埋め込むと須藤は舌をめいっぱい出したまま、
「へ、あ……ひぁ……」
などと声にならない声を上げるので、舌を吸ってやった。ますます苦しそうな声になるので興奮する。
ゆっくりとストロークを始める。じゅぷっじゅぷっと卑猥な音が響く間にも、舌同士の愛撫は止めない。
須藤のだらしない喘ぎを聞かせてほしい。
「いくまで舌引っ込めるなよ」
少し乱暴な口調でそう言いつけると、須藤は素直にこくんと頷いた。
「は、あ……、へぁ……、んあ――」
須藤の舌先から唾液を掬い取り、堪能してまた返す。
そして唇で舌をしごいてやりながら、指では須藤の膣の中を思いきりかき回した。
どこがいいのかを確認するように、少し指を曲げた状態で壁を軽く押す。
長いことそうやって弄っていると、反応の変わる場所を見つけた。俺はそこをしつこく撫でる。
「や……あぁ、あ、あ、ああ……やら、やらぁ、やっ……はぁ――」
須藤が舌を引っ込めそうになるのを、無理やり唇で咥えて離さないようにする。
指のストロークの速度は少しも変えていないはずなのに、愛液の泡立つような音はどんどん水っぽく、激しくなっていった。
指に愛液がだらだらと伝っていくのが分かる。見ると泡立ちすぎて真っ白になっていた。
そろそろいかせてやろうかと、俺は左手でクリトリスの皮を剥いた。
触った瞬間に、須藤は机の上に乗せている左足をバタつかせて、叫ぶ。
「ああーっ、へぁっ! ああぁぁぁっー!」
クリトリスは快感が鋭いのだろう。俺に舌先を軽く噛まれた状態で、涙目になりながら須藤は体を震わせた。
「ん、乳首、自分で弄って」
言い放つと、乳首をつまんでてっぺんの窪みをすりすりと指の腹で捏ねている。
ああ、その触り方が好きなんだな、と俺は学習する。
やはり乳首を弾くよりも、丁寧に乳の出る穴の周辺を虐めてやるのが良さそうだ。
須藤が感じると思われるところはできるだけ全て塞いだ。
あとはこのままクリトリスをしごき上げながら、膣をかき出すように責めて、絶頂へ導くだけだ。
「んむっ――」
深くキスをして、須藤の舌を口の中全体で味わう。
ずっと舌を出しっぱなしで喘いでいたせいで、涎をだらだらと垂らしている須藤はひどくはしたない。
「んむあぁっ、うああぁっ! あ゛あ゛んっ!」
グチュグチュとかき回し、速度を上げる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ――!」
膣の中がビクビクとうごめいて、絶頂が近い。クリトリスはパンパンに膨らんでしまっている。責め立てる。
須藤は自分の乳首をぎゅうぎゅうにつねっている。もう痛みさえ快感なのだろうか。
じゅぷじゅぷと潮なのか、小便なのか分からない液体が漏れ出し、更に白く泡立った愛液と混じって机に滴り落ちる。
俺は激しく指を出し入れする。
「やーっ! ひあああああ゛あ゛あ゛っー!」
下半身をガクガクと波打たせ、上体を仰け反らせて、須藤は達してしまった。
そんな痴態を見せつけられて、俺の方も我慢の限界だった。
すぐにでも突っ込んでやろうと性器を取り出し、自分で軽くしごく。
それから頭の片隅にギリギリ残っている理性で、
俺は半ばイライラしながらコンドームを着けて、須藤の膣口へ後ろからあてがった。
「こうやってセックスしたいと思ってるのって俺だけじゃないよな?」
汗ばんだ尻の肉を強く掴んで引き寄せる。猛った性器を陰唇に何度も擦りつけた。須藤はまだ少しだけ震えながら、
「オレだって、したいんだよ……?」
と答える。
後ろから挿入して繋がる。指では広がりきらなかった膣が俺をきつく締めつけながらも、ゆっくりとその最後の綻びを許す。
「あ、あっ、あ……」
須藤は深く入れられながらも俺の方へ体を捩ってキスをねだるような顔をする。
俺は抱きしめてキスをして、下半身では一番奥まで味わおうと腰をくっつけた。
「全部入ったな」
「ん……」
「顔、やらしー……」
そう言うと、須藤は泣きそうな表情でプルプルと首を振る。何が違うんだ、顔も体もこんなに出来上がってるくせに。
そう思い、俺が腰をグラインドさせると喉の奥から「あああっ」と獣のように叫んで、俺をぎゅっと締めつけた。
それからはもう突き上げるのみだった。須藤の右足も机の上に上げてやって、机上で脚を開いてしゃがむ格好をさせる。
放送ブースが見える大きなガラス窓がすぐ目の前にはある。
その窓枠へ須藤を掴まらせて、俺は須藤の腰を掴んで思いきり揺さぶった。
「アンッ、アンッ、ふああぁんっ!」
まだだ、もっと絶叫させる。
「ああああっ! やあ゛あ゛ーっ!」
出し入れに複雑な角度をつけてやると、いい声が出る。
愛液は乾く暇もないほど溢れてきて、打ちつける度にびちゃびちゃと卑猥な音を立てた。
「ああっ、須藤っ! もっと、声出せ!」
応えて獣のように吠える。
「ほらっ、どこが気持ちいいのかちゃんと言え!」
「アンッ、あああっ! 榊の、入ってるとこっ!」
前に手を回して、クリトリスに指を当てた。腰の動きで勝手にそれが擦れる。須藤は啼き声を上げる。
「ひあぁぁぁんっ!」
「ここは、何ていうか前に教えたろ」
「クリトリス……?」
「じゃあ、俺にチンポ突っ込まれてるところは何ていうの」
「お、オマンコ……?」
「分かってるじゃないかっ」
「んひぃっ!」
ガツガツと好き勝手に俺は腰を揺らした。目の前の窓ガラスには須藤と俺が繋がっている様子が反射している。
「前、見てみなよ。ずっぽりはまってる」
須藤は顔を上げてそれを確認すると、ふっと目を逸らした。
「どこに何が入っているでしょう?」
突きながら須藤を促す。
「オレの……オマンコ、に……榊のちんちん……」
言わせるとたまらなくなった。
「気持ちいいんだろ?」
尋ねると須藤はうんうん、と懸命に首を振る。
「じゃあどこが気持ちいいの? 言わなきゃ」
「オマンコ、気持ちいい……。すごく、いいよぅ……榊ぃ……」
「めちゃくちゃやらしいな、お前」
そろそろ俺も限界が近い。須藤の奥を捏ねるように出し入れを繰り返す。入口まで引いて、一気に突き込む。
そしてまた奥をぐりぐりとかき混ぜるように味わう。須藤は我を忘れて喘いでいる。
「気持ちいっ、気持ちいいようっ! ああっ、はぁっ! も、いっちゃうっ!」
「俺のこと呼びながらいけよ」
「あ゛ーっ、榊っ、榊ぃっ! いくっ! いくいくいくぅ!」
完全に乱れてしまった須藤は俺をしきりに呼びながら絶頂を知らせる。応えて、突く。
「い゛ぐっ! もぅっ、らめっ! 榊ぃっ! いぐ、い゛ぐうぅーっ!」
瞬間、ぐぐっと膣壁が狭くなった。達する前の締め付けとは全く違う動き方をする。
容赦なく須藤が俺の性器を引き込む。俺の射精も引き出される。
もう射精を堪える必要はない。俺は自分の気持ちいいように、好き勝手動いた。
まだ脈動している須藤の中を泳ぎまくる。内側の凹凸をカリで味わう。
須藤は力が入らなくなっているらしく、弱々しく窓枠に掴っているので、引きはがして背中をぎゅっと抱いた体勢で動いた。
俺は須藤の中に一枚隔ててめいっぱい射精した。
俺が性器を抜くと、須藤は机にへたり込んだ。
「腰が……」
抜けてしまったらしい。
脱力している須藤を抱きかかえて机から下ろして、ちゃんと拭いてあげて、ブラジャーのホックを留めて、
シャツをきちんと着せてやる。制服のボタンも留める。
腕の中でじっとしてされるがままなので、俺は甲斐甲斐しくそうやって服を着せてやるのだ。
脱がせる時は性欲、着せるときは愛情、かどうかは知らないが、終わった後は労わってやりたかった。
俺がバカスカ突っ込んだせいで、腰も立たないくらいヘロヘロにさせてしまったので。
「俺、ちょっと乱暴にやり過ぎたかな?」
「ん……平気……」
「痛くなかった?」
「うん。気持ちよかった……」
くるむように抱いてカーペットの上に二人して転がると、須藤は俺の腕の中で安心したような表情になる。
無防備で愛らしい。
「なんかさ、オレ、榊の体ばっか欲しがってるみたいでさ……ごめんね?」
理性をかなぐり捨てて快楽に溺れたさっきの自分を恥じているのだろうか。
「いや、俺も須藤が乱れるところ見たかったんだ。だからあんなに激しくしてしまった」
「そっか、うん……。オレってさ、結構……エロいよね。
榊のこと好きだから体に触りたくて、触りたいって思ったらあんまりためらわないからさ。下品……かな?」
「いや、全然。別に悪いことしてるわけじゃないんだから。
相手を気持ち良くさせようとする行為で自分も気持ち良くなるって素晴らしいと思うんだけど」
そう言うと、
「相手がまず先にくるあたりが榊らしいな」
と笑われた。
「オレ本当は今日、部活途中で切り上げて来ちゃったんだ。どうしても、触りたかったんだ、榊に」
須藤は俺の胸に顔をうずめた。
「体育祭の時に、嫉妬してどうしようもなくって、あれからなかなか二人っきりになる機会もなかったから。
我慢できなくなっちゃった……」
俺の腹の辺りに声がこもる。
不安を埋めるためにセックスしたいのならいくらでも付き合うよ。
そもそも、その不安の原因は俺だし、俺がどうにかできなきゃ何のために彼氏やってんだ、と思う。
普段はコヨーテみたいに孤高で、一人でいてもちっとも寂しくない、というように振舞うくせに、
こんなふうにチラっとだけ見せられたら俺は目を離せなくなってしまう。
そのくせ俺が甘えようとすると、普段の孤高さでもって素っ気なく返されてしまうことが多い。
須藤はつれない。自分のことは何でも自分でやれるし、俺と違って孤独に耐えられる奴だ。
強い奴が自分だけに見せる無防備さにグッとくるとか、須藤がもうちょっと甘えたり、
色々と頼ってくれたら嬉しいのにとか思うのは所詮、俺が甘ったれた男だからなのかもしれないが。
すごく仲良くなって打ち解けたように感じても、須藤は全く触れられない部分を持っている。
具体的に言えば、家のことや、もはや実力は全国レベルである陸上競技のこと。
もちろん俺の手には余ることなのだろうが、俺はそれらを不躾にえぐり出して、撫でたい。
「榊、あのさ」
「ん?」
「久我山さんって子、元気にしてる?」
「辞めたって」
「そっか……」
「しょげるなよ。須藤のせいじゃないだろ」
「うん……。榊、オレね、トラックを走ってる時は常に人と競ってるし、
タイムが出たあとも、いつ自分の記録が抜かれるかと思ってヒヤヒヤしてるんだ。陸上って記録が全てだから」
須藤は常に勝負の世界にいる。何かを手に入れるために誰かを蹴落としたり、蹴落とされたりしている。
「陸上は競技だからさ、割り切っていられるんだ。
でもこないだのことで、榊が取られるって思ったら怖くて、オレ久我山さんを傷つけても絶対立ち位置守りたくて――」
「もうそれ以上、言わなくていいよ」
抱きしめると須藤は体を捩った。
「榊ともっと仲良くなるために久我山さん踏み台にしたみたいだ。オレにも、榊にもどうしようもないの分かってるけど……」
すれ違った後にくっつけたら余計に恋しくなる現象に名前はあるのだろうか。
俺たちはそうして仲を深めるために久我山さんを利用したのだろうか。
いや、そのつもりは全くなかったが、結果としてそうなってしまった。
二人でいるために久我山さんを自分の生活の枠から弾き出したのだ。
そして須藤が俺の思うよりもっと彼女のことを気に病んでいるという事実に俺の胸は痛んだ。
自分が取り合われていたということに浮かれる気持ちには到底なれなかった。
「いたずらに傷つけたわけじゃないから」
もはや自分に言い聞かせているようだった。
後編〔二〕へ続く
ふぅ・・・
都いいキャラだな
須藤かわゆいな
榊はモテすぎだな
GJ!!
ボーイッシュな女の子と一緒にスポーツで爽やかな汗をかきたい
相変わらずGJすぐるな
>>562-
>>575 長文キモいです。
止めてください。
GJ。サブキャラもすごくいい
優子か都と、ヤスの番外編も見たい
582 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 01:06:05 ID:FeEkqWWq
ボーイッシュと性徴
583 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 01:14:27 ID:oHdAPfIY
gj
ほsy
587 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 00:37:54 ID:EAWPArAQ
ボーイッシュと一緒にお風呂
588 :
aiueoKf:2010/09/29(水) 01:40:34 ID:7ZcreUSF
処女尊童貞卑が渦巻く中一番辛いのは「非処女が好きな童貞好き」だと思う。
処女は大切にされ非処女と童貞は差別されていますから
処女に童貞の痛みは解りませんが、非処女に童貞の痛みは解ります。
非童貞は昔童貞だった訳ですから少しは痛みが解ります。
結婚するなら非処女が良い、
ちなみに処女を嫌う理由はめんどくさいとかそんなふざけた理由じゃ絶対にないし
非処女を性処理品だなんて絶対に思ってない。
仮に無理やり処女と結婚させられたら
養ってはやるし小遣いも沢山やるけど一生処女を恨み憎む。処女と結婚させられたら本当は自殺レベルだけど我慢してやる感謝しろ。
処女信仰により処女は大切にされ童貞は差別されている。
なんで自分達童貞を苦しめてきた処女なんかを信仰せにゃならんのだ。
ttp://venus.bbspink.com/test/read.cgi/cherryboy/1283513251/1-100 ↑童貞が処女に幾つか聞きたいスレ。
ボーイッシュと……
ボ、ボクだって女の子です!男の人を、好きになる事だって…ありますっ…!
男装女子萌
ボーイッシュで貧乳で実際に処女な20代です。
とりあえず経験してみた方がいいよと誘われます。
ボーイッシュな人とやってみたいだけだとは思うのですが、ボーイッシュな人の何が魅力なんだと思いますか?
ここで聞いてもあまり身のある回答は得られないかもね。
実際のボーイッシュと、ここで求められてるそれとは
微妙どころじゃない乖離があると思うんで。
恋愛系の板をオススメしてもいいのかどうかちょっと
微妙に判断に困る部分があるけど(荒れとか考慮すると)、
それでも、ここで聞くよりはいいんじゃないかな、と思う。
それでも良ければ(つまりはフィクションの世界でのボーイッシュの魅力、
理想で構わないというであれば)、回答待ってもいいかもしれないけど。
個人的には、ギャップ萌え?
普段活動的で、口調とかも割と雑な娘が、ふとしたきっかけで
もじもじしたりして乙女見せたりする所がいい。
あと、これは蛇足だし、古臭いかもしれないけど、誘ってくる相手が後悔しない
相手かどうか、しっかり考えた上で決断した方がいいんじゃないかな。
別のスレからの続きを投下しても大丈夫?
其がボーイッシュならば。
あと、ここからの続きというのを明記しておいて欲しいかな。
明記するのが躊躇われる時は、状況にもよるが、最初から
投下し直しというのも有りかもね。
>>593 真摯な対応ありがとうございました。
何を求めての誘いなのかさっぱりでしたが(単に興味本位以外に)、何となく分かった気がします。
ちょっと板違いかなとは考えたのですが、二次元的なものも含めて、分かり易い回答を頂ける板かなと思いましたので。
他の板の方ももう少し回ってみようと思います。
この件につきましては、ちゃんと考えて行動したいです。
>>592より
初投下です。分かりにくい文章ですみません
体育祭前の秘密の?特訓ネタ
「いち、に、さん、し」
「ごー、ろーく、しーち、はあち…」
「おいっ、もっとやる気だせ!」
(やる気って言ったってなあ…)
放課後、幼なじみで一個下のヨウに運動所に呼び出された。体操着で来て欲しいとも言っていた。
話を聞くと、来週の体育祭に向けて特訓したいので元陸上部の俺に見てもらいたいとのことだ。
ヨウの出場する100m走はクラウチングスタートで、スターティングブロックを使う。
ヨウは男勝りで足は早い方だが、慣れないスタート方法が不安らしく、練習したいらしい。
負けず嫌いなこいつらしいなと、俺はこっそり笑う。
「ブロックは陸上部に言って借りてきたから。よっしゃ、始めようぜ」
準備体操を終え、ごそごそと羽織っていたジャージを脱ぎだすヨウ。
幼なじみと言っても学年の一つ違う俺たちは、会う機会が少ない。
俺は中学に入入学して科学部に入り、今年入学したヨウは美化委員会に入って毎日校内の掃除道具をチェックして遅くまで残っているらしく、帰る時間もバラバラだ。
面と向かって話したのは3ヶ月ぶりぐらいの気がする。
めんどうだなんて思っていたが、久しぶりにヨウと二人きりの時間ができて嬉しいし、こいつが一番でゴールできるように俺も協力しないとな。
「なあなあ、これどうやって組み立てるんだ?」
くるりと振り返ったヨウを見て俺は驚いた。
(こいつこんなに胸大きかったっけ…?)
厚手のジャージの下から現れた、眩しい位に白い半袖の体操着。
そのうすっぺらい布を押し上げるヨウの胸。
つーか絶対他の子より大きいよなこれ。うん、絶対でかい。多分Cはあるはず。
一緒に魚釣りに行ったり、缶蹴りしたり…妹ではなく弟みたいに接していたヨウも、いつの間にかオンナになっていることに俺はドキドキした。
「おーい、きいてる?」
ヨウが首をかしげて俺の顔を覗き込む。
そのときヨウの胸がぷるっと揺れた気がした。
あれ、おかしいな。
「あ、悪い、ちょっとぼーっとしてた。そうだ、スタート特訓の前に軽く走っておいたほうがいいぞ」
「お、そうだな、ちょっと走ってくる!」
そう言ってヨウは、他の部の邪魔にならないよう、植え込みのすぐ横をゆったりとしたペースで走り出す。
(ヨウが走るとこ久しぶりに見たな…フォームはなかなかいい感じ、か?)
端までいったヨウがくるっと回れ右をしてこちらに向かってくる。
そこで俺は自分の目を疑った。ヨウの胸が、ぷるんぷるんと大きく左右に揺れているのだ。
さっき感じた変な予感が的中した。
(あいつ、ブラしてねえ!!)
あの胸の大きさでブラしてないなんて何考えてるんだ!
部活中の男子がいっぱいいるんだぞ!先生だって…通行人にも見られているかもしれないのに!
俺がひとりで焦っているうちにヨウは側まで戻って来た。
「ふう、これでいいよな。始めようぜ」
ちらりと胸に目をやれば、ぽちっと押し上がっている体操着…やっぱり乳首たってる。気のせいか、色も透けて見える気がする。
ヨウのほっぺがほんのり紅いのは、走っている間に乳首に擦れて感じちゃったから…?
一度気になると妄想が止まらない。こいつの乳首は何色なんだろうとか、揉んだらどんな声出すのかなとか…
あああ、俺だって健康な中学生男子なんだ。おっぱい大好きに決まってんだろ!今すぐむしゃぶりつきたい!
「おい、どこ見て…っあ」
ようやく俺に胸を凝視されていると気づいたヨウ。
いやらしくたっているそれに気づいたヨウの頬は、さらに紅潮した。
「…なんでブラしてねえの」
俺の問いかけにぴくんと肩が震える。
「苦しいから、やだ…」
「苦しいからって…乳首痛いだろ?今日はやめるか?」
こんな状況で特訓なんて俺の心臓に悪い。それにヨウだって俺なんかに見られて恥ずかしいだろうに。
髪が短くたって、男言葉で話してたって、こいつは正真正銘オンナなんだ。
「っ!っせっかく…おまえと一緒、なのに…やだ」
きゅうっと手を握りしめてうつむくヨウ。何かつぶやいたようだが、風の音にかき消されて聞こえなかった。
「ヨウ?」
なるべく優しい声で名前を呼んでやる。
体育祭まではあと一週間あるしな。こいつの運動神経なら、明日からでも十分間に合…
「ば、絆創膏っ!」
「へ?」
「貰ってくるから、待ってろよっ!絶対!」
不意に顔を上げたかと思ったら、ヨウは走りだした。
そんなに走ったらまた乳首擦れるだろうに…つーか絆創膏?まさか…
「悪いっ、おまたせ!」
おっぱいをぷるんと揺らしながらヨウが戻ってきた。
絆創膏を貼っているおかげか、ぴくんとたった乳首は見えなくなっていた。
「さ、だいぶ時間ロスしたし、いい加減始めようぜ」
にっこりと、でもどこか恥ずかしそうにヨウは笑う。…なんだかなあ。
これだけ俺からやめようって言ってるのにやめないなんて。
(ちょっとくらい、イタズラしてもいいよな…?)
「ああ、始めようか…」
つづく?改行失敗した…さらに読みにくくて申し訳ない
良さそうだ、GJ
続きを期待する
おお!GJ!
続きも楽しみにしてます!
602 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 22:45:35 ID:ThHytt4g
良いぞ良いぞ
ボーイッシュのおっぱいは張りのあるややかためのおっぱい希望
604 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:18:38 ID:IKy8jltD
中出し地獄を味わわせたらどうなる
和姦か強姦か、それが問題だ
保守
♂「男みたいなお前がスカートを履いてもいいと思うが、その下はスパッツが好ましい」
♀「『男みたいな』はよけいだよ!♂なんか大っキライ!」
保守
609 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 03:08:57 ID:UTB8NnS7
幼馴染みの男の子が立ちションしてるねが羨ましくて堪らないロリボーイッシュ
男装っぽい服装してる龍虎のキングが脱衣した時、下着がピンクで可愛かった
611 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 23:14:08 ID:QBcynx7y
恐怖のスカート地獄を味わっていきたまえ
連載止まってるの多いな
615 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 10:42:48 ID:1oLiDJay
先輩風を吹かすボーイッシュも良いが、年下のボーイッシュも良い。
なんか守ってあげたくなる系で。
ボーイッシュって少女の特権みたいなとこあるけど、
何歳くらいまでが限界だろ?
KOFのキング姉さんはマニッシュではなくてボーイッシュだと思う。
618 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:04:15 ID:IgSHH7K/
生まれて初めて自分を女の子として見てくれた男に惚れるボーイッシュの話でもよろしいか?
尋ねるまでもなかろうよ
620 :
ドロップ:2010/11/28(日) 16:15:16 ID:bclNVYON
tst
621 :
ドロップ:2010/11/28(日) 16:18:14 ID:bclNVYON
てきとーに書いて大して見直しもせずに投稿するから、誤字とかあったらスマヌ。
外には年末の冷たい風が吹いている。俺はテントの中で、微妙に重たい空気を噛み締めていた。
隣でシュラフにくるまり寝っ転がっている秋ちゃんは、ガウンを着ていながらも寒いのか震えている。
シュラフからはふわふわの髪の毛と可愛らしい童顔の顔が飛び出し、こちらを時折見る。
可愛い男の子、と言われてしまえばそれで納得しそうなくらいに中性的な容姿は、耳辺りで切られた髪型のせいで余計に男の子のように見える。
だが彼女はれっきとした女の子なので、それを言うと怒ってしまうが。
身長も女の子らしく小さく、140ほどしかないらしい。ちなみにこれも彼女にはタブーで、言うとしばらく無口になってしまう。
「ボク達しかいないんですか? ホントに泊まるの」
しばらく黙って寝袋にくるまっていた秋ちゃんが俺にそう聞く。
時刻はまだ10時なので、後から人が来る可能性は確かにあった。
「残念ながら来ないらしい。ま、心配するな、俺は君に手を出したりしないから」
答えながらも内心は気が気でない。彼女と俺の歳の差は4歳もあるが、秋ちゃんのようなタイプの少女は本当にタイプなのだ。
はっきり言って出会った瞬間に神に感謝したほどだ。あの時ばかりは、宗教の勧誘と一時間でも話しこめる自信がある。
「そもそも森中さんが悪いんですよ。キャンプしようって自分から誘っておいて来ないんだから」
「アイツホントに肝心な時に役に立たないよな。自分から秋ちゃんの入隊祝いしようとか言っておいて」
そう、本来ならここにあと一人来るはずなのだ。
そもそもこのキャンプは秋ちゃんがボーイスカウトの一個上の階級、ベンチャースカウト(中学三年生〜20歳まで)にあがるというから森中が企画したものなのだ。
鍋の材料も3人分あったのだが、結局二人だけで全部食べきった。勿論余ったが、その殆どは俺が腹に入れた。
「……ちょっとがっかりしちゃいました。せっかくみんなでキャンプできると思ったのに」
消え入りそうな声で秋ちゃんが呟く。
「ごめんな。俺もあいつに何度も出ろって言ったんだけど、どうしてもバイトが外せなかったらしくてさ。ごめんな」
622 :
ドロップ:2010/11/28(日) 16:24:04 ID:bclNVYON
「あっいえっ違くて! 別に藤山先輩に言ったわけじゃないです」
急いで取り繕うように彼女は言う。一応最初から最後まで通しで付き合ってくれている俺に配慮しているのだろう。
ちなみに企画は森中だが、実際の準備は殆ど俺がやった。
朝九時から荷物を積み込み、秋ちゃんを二時間かかって僻地まで迎えに行き、テントを立て、タープを立て、買い出しに行き、火を焚き飯を焚く。
しかし後から来ると約束した森中を待ちぼうけて得た物は、非常に冷たい一通のメールだった。
『わり、イベント盛り上がりすぎてそっち行く体力ない。てかこっちで知り合った人たちと飲み会してくる』
あまりに酷い内容なので秋ちゃんには話していない。
俺だって泣きたいくらいなんだから、わざわざ招かれて大学生の男と寒々しく飯を食った秋ちゃんが見たら、きっとぼろぼろ泣いてしまうだろう。
「大丈夫? 寝れる?」
「ちょっと寒くて寝れないかもです。藤山先輩は寒くないんですか?」
「んー、俺はシュラフの中にフリース生地の中敷き敷いてるからね。あんまし寒くないよ。あと、俺に先輩付けなくていいから。なんか歯がゆいんだよね」
秋ちゃんには今日迎えに行った時から同じことを言っている。自分はあまり敬語を使われるのが苦手で、そう呼ばれるのを断ってきた。
敬語と言うモノは、自然に相手と自分の間に壁を作る邪魔なものだと思っているからだ。
自分から目上を呼ぶ時には相手が不快にならないようにもちろんつけるが、後輩に自分を呼ばせる時には付けさせない。
対等な立場で話をした方が、色々と楽しいと思っているし。
「でもそれってやっぱり慣れないですよ。っていうかいいなぁ、中敷き。ボクも買っておけばよかったです」
そう言いながら、秋ちゃんはカチカチと歯を鳴らす。余程寒いのだろう。
自分もそれを経験したからこの中敷きを買ったわけで、その理由はよく分かる。
だから冗談半分でこんなことを言ってしまったのだ。
「じゃあ俺のシュラフ入る?」と。
もちろん秋ちゃんは断わると思っていた。
「いいんですか! ホントに?」
しかし彼女は、まるで父親に何かを強請って買ってもらったかのような無邪気な笑顔で、俺に聞く。
「え、あぁ、うん。でもいいのか?」
「やったやった! ホントに死にそうだったんですよぉ!」
しどろもどろに答える俺をさておき、秋ちゃんはさっさと自分のシュラフから這い出る。
俺は慌ててシュラフの入り口を広げた。
「おじゃましまーす」
えへへ、と笑いながら秋ちゃんは俺のシュラフに足を入れた。それから自分の体を上手く滑り込ませる。
元々幅広なシュラフなので、俺と秋ちゃんみたいなちっこい子なら余裕で飲み込めるようだった。
しばらく経つと秋ちゃんは俺のシュラフの中で、安堵の表情で居座っていた。
まだ発育途上の体が存分に押しつけられ、俺の理性が揺らぐ。
623 :
ドロップ:2010/11/28(日) 16:30:34 ID:bclNVYON
「あったかい〜! すごい、こんなに変わるんですねぇ!」
無垢な表情でしばらくはしゃいだ後、秋ちゃんは無口になった。落ち着いたのだろう。手を握ってみるとよく分かるが、相当に冷えていたのだろう、手の先はまるで氷のように冷たかった。
こんなことならもっと早く誘えばよかったかもしれない。
「藤山先輩」
「えっごめん!」
呼ばれて手を引っ込める。勝手に手を握ったことを怒られたのかと思ったのだ。
「ありがとうございます」
それは俺の思い違いだったようで、秋ちゃんは急に俺の方に向き直りお礼を言った。
「今日は色々よくしてくれて、本当にうれしいです。先輩は気にしてるみたいだけど、ボクは全然寒いのも森中さんが来なかったのも気にしてません。
先輩達がボクを歓迎しようとしてくれたのは、凄く伝わってきたから。えっと、だから森中さんをあまり怒らないであげてください」
僅かに潤んだ瞳が、じっくりと俺を見据える。
「わかった。とりあえず主賓がそう言うんだから今日のことは水に流すよ」
それをしっかりと見返し、答える。
「ありがとうございます。えっと、じゃあ、ボク寝ますね」
それだけ言うと、秋ちゃんは俺の反対方向を向いてしまう。本当はもう少し話がしたかったのだが、流石に眠いと言っている子を寝かせないのは道理に反する。
もうすでに道理に反した状況のような気がするが、不可抗力と言うものなので仕方ないことなのだ。
それから俺も寝るために目を閉じる。そうすると、周りの音が鮮明に耳に流れ込んでくる。
夜の森は不気味だ。時折何かが歩く音や、地面に何かが落ちる音がする時がある。
そういう時は決まって近くに小動物がいるだけなのだが、それでも怖い物は怖いのだ。
存外ビビリな俺は寝付けず、ただぼーっと夜を過ごしていた。
「先輩、まだ起きてますか?」
「ひゃえ? あぁうん」
突然話しかけられたせいで意味の分からない声が出た。
「ボク、身長が伸びないのって病気なのかもしれません。この間お医者さんに行ったら、そう言われたんです。
ボク、ずっと部活で陸上をやっていて、もし体が大きくならなかったら、続けることは出来るかもしれないけど、上には行けないかもしれないんです。
勉強はあんまり得意じゃなくて、結構部活一筋で頑張ってきたんです。
けど、短距離はやっぱり体格とか才能とか、生まれつきのもので決まっちゃうから、だからどうしようかって今考えてるんです。
いきなりこんなこと喋ってごめんなさい。でも、先輩なら真面目に相談できると思ったんです」
重い告白が、まるでスコールのように降ってきた。
「先輩、ボク、どうすればいいですかね。ずっと考えてるのに、わからないんです」
涙声が段々と混じり、寝袋の中で秋ちゃんが身を縮めて泣くのが聞こえる。
彼女がどれほど努力をして陸上をしているかは、自分は知らない。
だが、この告白を聞けば何かしてあげなければいけない気になるのは当然だった。
624 :
ドロップ:2010/11/29(月) 01:44:51 ID:OhPK+HU/
両腕に収まりそうな小さい体を後ろから抱き締める。秋ちゃんの幼い体はぴくりと震えたが、俺は構わず抱擁を続けた。
「俺は、秋ちゃんが小さくてもいいと思ってる。それは秋ちゃんの誇ってもいい個性だと思ってるから」
「個性?」
秋ちゃんが俺の胸の中で首を傾げ、こちらを見上げる。
薄暗闇の中浮かび上がる少女の顔はまるで天使みたいで、俺は一瞬言葉を失ってしまう。
「そう、個性。秋ちゃんは嫌かも知れないけど、それは秋ちゃんの良い所なんだよ?」
「良い所……ですか?」
「俺は少なくとも、秋ちゃんがちっちゃいの好きだけどなぁ」
そう言いつつ、少しだけ回した腕に力を込め、ぎゅっと抱きしめる。
「そ、それってどういう」
「ん? そのまんま。あと、秋ちゃんが自分の身長を気にしてる仕草も好きかなぁ。
ぶら下がれる所を見ると、とりあえずぶら下がってみる所とか。あれって身長伸ばそうとしてるんじゃないの?」
「ちっちがいますえっとその伸ばしたいからとかじゃなくて好きだからなんです! そう好きだから!」
「そうかぁ、でもまぁ好きだけどね、秋ちゃんのそういう所。見てて可愛いからね」
「えっと、その……」
秋ちゃんは黙り込んでしまう。言葉をどう捉えればいいのか悩んでいるのだろう。
だが俺はそこで追い打ちをかけず、秋ちゃんが俺に聞き出そうとするのを待っていた。
恥ずかしがりながら俺に聞こうとする秋ちゃんの言葉が聞きたいから、という嗜虐的な理由だった。
「ふ、藤山先輩は、ボクのこと、す、す……ッ好きなんですかぁっ!?」
渾身の力を振り絞って俺にそう言ったのであろう。裏声が混じっていた。
それがあまりにも可愛くて、俺は気づけば秋ちゃんの唇を奪っていた。
最低だと思ったのは後からで、その瞬間はただただ愛おしさだけが胸の内を占めていた。
「きゃ……う……ん……ちゅ……」
最初は唇を触れるだけのものだった。
けれど柔らかい感触を味わってしまったが最後、そこで止まることは出来なくなってしまったのだ。
秋ちゃんの背中に手を回し、力の加減も出来ずにただただ抱きしめる。舌を入れ彼女の口の中の味さえも味わってしまう。
「ん……ふわ……」
キスを終え体を離すと、今度は秋ちゃんが俺の背中に小さな手を回す。
それから彼女は精いっぱいの力で俺を抱きしめた。
「先輩……」
甘い声が脳までくすぐる。
それはまるで、春の雪山で大きな音を立てたかのように、俺の理性を瓦解させていく。
もうまともな頭で考えることは何もできず、自分が何をしているのかすら、よくわからなくなっていた。全てに白い靄がかかってしまっているような、熱中症にかかってしまった時のような気分。
支援
寝オチしちゃったかな? 秋ちゃん可愛いよ秋ちゃん
626 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:14:47 ID:OhPK+HU/
指は秋ちゃんのガウンのボタンを外し、その中のトレーナーへと伸びる。
僅かな感触を頼りに膨らみかけの小さい丘を撫でまわし、愛でる。
「あぅ……ぅん……っ……」
押し殺した小さな声。それに呼ばれて歩み寄るかのように、指は、手は、彼女の体をまさぐる。
トレーナーの下へと手は潜り込み、狭い空間の中で秋ちゃんの体を撫でまわす。
「ひぅ……せんぱぁい……」
「可愛いよ、秋ちゃん」
「せんぱぁい……せんぱぁい……」
うわ言のように俺のを呼び、喉から振り絞るように喘ぐ。
俺は我慢できずに、秋ちゃんの一番大事な部分に手を差し込んだ。
飾り気のないズボンの中に手を入れ、柔らかい生地を触ると、そこはすでに湿っている。
「だめ……だめぇ……」
「秋ちゃんはやっぱり女の子だね。こんなに湿ってる」
「らめ、やめぇ……言わないっ……でぇ……」
下着の上から指を動かし刺激すると、面白いくらいにぴくぴくと体を痙攣させてしまう。
「Hな子は好きだよ」
いじめたくて、ついそんなことを言ってしまう。
「ボク……ボクっ……Hじゃ……ないもんっ……」
「そうかなぁ、ここ、いじると気持ちいいでしょ?」
豆腐みたいに柔らかい割れ目に沿うように、指で擦る。
その度に秋ちゃんの薄いピンクの唇から甘い吐息が漏れ出し、テントの中に響く。
「ひゃうっ……あっ……ぅん……っ!」
ショーツを介さずに指で弄り始めると、秋ちゃんの声はどんどん高く、切なげになっていく。
卑猥な水音が僅かに聞こえるくらいに指を動かすと、秋ちゃんは俺に必死にしがみつく。
「秋ちゃん、入れるよ……」
本当はこのまま秋ちゃんの喘ぎを聞いていたい気もするが、残念ながら俺のモノも限界だった。
もし俺に理性がなかったら、すでに秋ちゃんは俺の下でガクガクと揺られているだろう。
「せんぱぁい……」
トランクスから出したモノを、ぬるりと濡れた柔肉へと押し当てる。
ぬるぬると滑りながら広がるその感触は、まるで俺を誘っているかのような気もする。
「痛くしないように頑張るよ。秋ちゃんがもう駄目って思ったら、やめてあげるから」
「……ううんっ……ボク、頑張るから……」
健気に空元気を絞り出す秋ちゃんが、本当に誰よりも愛おしく感じれる。
この子の為なら、どんなことだって成し遂げられると、本気で思える。
モノを割れ目の少し下にあてがい、腰を前に突き出した。
モノがじわじわと呑みこまれれ、体中の血管が沸騰したように熱を帯びていく。
「あぐ……うぅ……」
「大丈夫か? 今ならやめれるよ?」
「やめないでせんぱぁい……お願いだよ……」
声をかけると、涙声でそう言われた。秋ちゃんは、必死に頑張っているのだろう。
627 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:16:41 ID:OhPK+HU/
しばらく進むと、なんだか突っかかりを感じる場所に当たる。
そこを僅かにさっきより力を入れて小突くと、秋ちゃんが声をかみ殺して嗚咽をあげた。これが処女膜なんだろう。
「秋ちゃん、奥まで入れるよ」
「うんっ……」
目を合わせると、秋ちゃんが涙目になりながら縋るような視線で俺を見ていた。
「んっ……」
唇を重ね、舌を入れて秋ちゃんの蜜を味わう。
甘く、けれど緊張でさっきよりも粘っこい唾液は、俺と秋ちゃんの口の間でまぐわう。
そうしながら腰に力を入れて前に進むと、何かが千切れるような嫌な感触が伝わってくる。
「あ……くぁ……うぁ……」
「大丈夫?」
先程とは違う痙攣の仕方に、思わず驚いてしまう。
「ボクは……大丈夫だから……最後まで……してぇ……せんぱぁい……!」
息も絶え絶えに俺に訴えかけてくる甘美な声に、俺がもう問いを返すことはなかった。
奥までごりごりと進むと、先にこつんと当たる所がある。
ここが秋ちゃんの終点なんだろう。
「全部挿入ったよ、秋ちゃん」
「うん……ボク……分かります……。先輩の全部、ボク、感じてるよぉ……」
「俺も。秋ちゃんの全部を感じてるよ」
「先輩をもっと感じさせてください……ボクに先輩を……刷り込んでくださぁい……!」
「秋ちゃん……っ!」
もう言葉は出ず、ただ体を動かし、秋ちゃんを味わう。
感じる感触は、体温は、吐息は、全て秋ちゃんの物だけ。
秋ちゃんはまるで気持ちよさの塊みたいに俺に抱きついて離れず、喘ぎ声をあげ続ける。
「ひゃうっあぁぁうっ!」
奥と入り口を擦られるのが好きなのか、ついに大きな喘ぎ声を上げ始める。
初めてなのにこんなに感じるってことは、実は結構エッチなのかもしれない。
「せんぱぁい……せんっ……ぱぁい……っ!」
強請るような声に答えるように、中をえぐっていく。その度に秋ちゃんは体を震わせる。
寝袋の中の温度は、もう冷たいどころか真夏のうだるような熱気ほどになっていた。
その中で溶けあう俺達の頭の中は、もう何も考えられなくなっている。感じるもの全てが、ねっとりと絡みつき離れない。
「秋ちゃん、俺……もう……」
「くださぁいっ……せんぱいをボクにくださぁいっ!」
今まで聞いたことのないような甘い声が耳に届いた瞬間、俺は無様にも秋ちゃんの中でイってしまった。
「あっ……はぅう……」
抜くことも忘れずに秋ちゃんの中に出し続ける。
「せんぱい……好きです……」
「俺も……だよ……」
気持ちよく消える意識の最後にそう答え、俺と秋ちゃんは眠りに落ちた。
628 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:25:00 ID:OhPK+HU/
冬の朝の焚火ほどありがたいものはない、と思う。
一瞬で目が覚める寒気を中和してくれるのは、焚火しかないからだ。
火がつくまで時間はかかるが、ついた時の嬉しさは生半な物ではない。
秋ちゃんは未だにすやすやとテントの中で眠っている。昨日のが余程疲れたんだろう。
俺は自販機で買ってきた二本の缶コーヒーを火の傍に置く。
これで当分冷めることはないだろう。秋ちゃんが起きた時に暖かいのを渡すのが、今の俺に出来るささやかな愛情表現だ。
「それにしてもやっちゃったなぁ」
ぼそりと呟く。昨日のことを思い出すとにやけてしまうが、すぐにやったことの重大さに笑みが消えてしまう。
「はー……。もし他の奴にばれたら、やばいなぁ」
「なにが?」
突然の声。
関節が錆びてしまったのか、と思うほどにぎこちなく後ろを見ると、昨日電話してきた森中がいた。
長い髪は背中まで伸び、フレック迷彩柄のガウンを着ている。
黒のスカートから伸びるストキングを纏った足は、すらりと伸びて艶めかしい。
「あ、これあたしの?」
缶コーヒーを摘みあげると遠慮なしにさっさとプルタブを捻って開けてしまう。
「おいっ! それ俺の!」
「うっさい。細かい男は嫌われるよ。で、あたしの朝飯は?
早起きして野営場まで来てやったんだから、それくらい待ち時間なしで頂戴よ」
缶コーヒーを飲みながら、更に図々しく言葉を連ねる。
俺は溜息をつきながらも、お湯を沸かすために鍋に水を入れ、火にかけた。
朝飯はコーンスープとロールパンだからだ。
「作ってないのかよ」
「うっせぇな! てかお前なんで昨日来なかったんだよ! 秋ちゃんと二人きりで過ごしたんだぞ」
「声優のライブ行ってたんだからいいじゃん別に。行かないと三千円も無駄になってたんだよ」
「お前なぁ、自分で予定立てといてそれはないだろう!」
「まぁまぁ怒るなって。今回はあたしも悪かったと思ってるよ。今度からないようにするからさ」
「お前が男なら確実に殴ってる」
「女でよかったわ〜。おまけに美人で」
そう言ってホホホと笑い飛ばす。
実際に美人なのは確かなのだが、性格があまりに信頼できなさ過ぎて俺は恋愛感情をこいつに抱いたことがない。
「自分で言うか」
「だよね。そういえば秋ちゃんは?」
「まだ寝てる」
「起こさないの?」
「いや別にいいんじゃないか」
俺が柔らかにそう言うと、森中は不思議そうな顔をする。
「珍しいね、一番きっちり時間通りに動く男が」
「たまにはそんな日があってもいいだろ」
「ふーん。成長したねぇ」
納得したように相槌を打ちながらも、目はいぶかしげに俺の顔を眺めている。
「なんで疑うんだよ!」
「別に疑ってないよ。てかホントに秋ちゃん起こさないとね。もう九時なんだよ」
「え?」
言われて時計を見てみれば、確かに九時だった。
解散が10時の予定だったから、本来なら撤収作業に入ってなければいけない時間だ。
「やば」
「というわけであたしが起こしてくるね」
「あぁ」
森中が立ちあがり、テントに歩いて行く。落ち葉を踏む独特の音が、何故か耳に残った。
考えてみれば当たり前だった。本当は森中に秋ちゃんを起こさせに行かせてはいけないのだ。自分がしたことが露呈してしまう可能性があったから。
だがその時の俺は、愚かにもばれないだろうとタカをくくっていたのだ。
629 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:32:48 ID:OhPK+HU/
それから五分ほどして森中がテントから出てきた。
が、その顔はまるで阿修羅のようであり、言葉が通じそうな表情をしていなかった。
落ち葉を捻りつぶすように、地面が抉れるように歩いてくる。
事実、森中が踏んだ割と太めの木の枝が、派手な音を立てて折れた。
「藤山〜っ!」
俺と目があった瞬間に、森中の喉の奥から凄まじい怒気を孕んだ声が吐かれる。
俺がもし子供だったら、それだけで涙を浮かべてしまいそうだ。
「てんめぇ〜! 秋ちゃんに手ぇ出したな! このロリコン! クズ野郎!」
「いってぇ!」
鋭いローキックが俺の脛を抉る。それから何度も何度も繰り返し同じ場所ばかりを蹴り続ける。
俺は痛みに耐えながらも、何も言わずに座っているだけだった。反撃する理由も、権利も自分にはないと思ったからだ。
「あんた自分が何やったかわかってんの!?」
「わかってる」
腹の底から唸った獣のような声が出た。今はそれが精一杯の声だったのだ。
「責任取れんの!? ていうかもう色々わかってんの!?」
答えれなかった。考えたことはたくさんある。
だがそれが纏まっていなくて、出口でつっかかってしまうのだ。
「秋ちゃんの人生台無しにするかもしれないんだよ! ねぇ! あんたが秋ちゃんを背負いきれるの!?」
それにも答えることが出来ない。別にセックスくらい普通じゃないか、と思ってしまうが、秋ちゃんはまだ幼い。
それに手を出した責任は、森中の言うように重い物なのかもしれない。いや、重い物なのだ。
「答えろよバカ! この犯罪者!」
そこまで言われる筋合いはない、そう声を上げようとした、その時。
630 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:40:20 ID:OhPK+HU/
「そんな酷いこと言わないでください!」
凛とした朝の空気にも似た、秋ちゃんの声が響いた。
テントで寝ていたはずの秋ちゃんは、いつの間にか俺達のすぐ後ろにいた。
驚いて振り返った森中の瞳を、涙目になりながらもじっと見つめ、言葉を絞り出す。
「先輩は、ボクのこと好きだって言ってくれました。こんな子供のボクを、好きだって言ってくれたんですっ!」
震えながらもそう言い切り、森中を見上げる。涙に濡れてはいるが、その表情は計り知れない強さを感じさせた。
「駄目なんですか? ボクが、先輩と一緒になっちゃ。4歳の歳の差くらい普通にあるじゃないですかぁ! どうして駄目なんですか!」
秋ちゃんの声が朝の森によく通る。
「常識で考えなよ! まだ中学生でしょ! それなのにこんな奴に散らされちゃっていいの? なんでそんな馬鹿なことするの!?」
「おい!」
声をあげた理由はわからなかった。
ただ洪水のような感情の流れが喉を震わせたのだ。だがその割に出てきた答えはシンプル以外の何物でもなかった。
「俺が全部の責任を取る」
ぐっ、と森中が押し黙る。
「それじゃ駄目か?」
未だに怒りに震えた瞳に一歩近づく。
そういえば、こいつにこんなに強気な態度で出たのは初めてかもしれない。
「誓う。秋は俺が幸せにする」
まるでプロポーズだな、と今になって思えば思う。だけれどその時は口から出たその言葉が、俺の心の全てだった。
それ以外にどうすればケリがつくのか、俺のオツムではわからなかったからだ。
「この〜〜っ! まったくもう、あんた達って……。はぁ。
もうどーでもいいわ、くっつくなり結婚するなり好きにしなよ。バーカ!!」
最後のバーカを俺の耳元で思い切り叫ぶと、森中は自分の乗ってきたであろうマウンテンバイクに跨ってしまう。
「帰る! あとお前は今度あたしにメシ奢れ!」
捨て台詞にそれだけ叫ぶと、俺が言葉を返すよりも先に自転車で走って行ってしまった。
あいつにしては珍しく立ちこぎで、それも物凄い全速力で。
631 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:42:38 ID:OhPK+HU/
俺が秋ちゃんを見ると、丁度秋ちゃんも俺の方を見た。
秋ちゃんは何か言いたそうに口をもぞもぞと動かしたが、結局声は出て来なかった。
だが言いたいことはなんとなくわかる。台風が来たみたいだった、って言いたいんじゃないだろうか。。
「とりあえず、コーヒー飲む?」
火の近くに置いてあった缶を取る。
良い感じに温まっていて、自販機で買ったのと同じくらいの温度になっていた。
「あ、ありがとうございます」
秋ちゃんは黄色と黒の缶を受け取ると、熱いのか両手の間をパスしあう。
「それ甘い奴だから大丈夫だよ。多分秋ちゃんでも飲める。何だろ、カフェ・オレに近い感じかな」
「あ、そうなんですか。安心しました。ボク、実は苦いの苦手なんです」
そう言ってにっこりと俺を見上げる。昨日初めて見た、安心しきった笑顔だ。
初めて俺の腕の中で、俺だけに見せてくれた笑顔だ。
「俺、これからも秋ちゃんのそういう顔見れるんだな」
そう呟いてしまう。すると秋ちゃんはまた俺の顔を見上げて、ひまわりのように微笑み、こう言った。
「一生ですよ、先輩」
632 :
ドロップ:2010/11/29(月) 03:44:52 ID:OhPK+HU/
支援してくれた人ありがとうございました!
もしかしたら続編を書くかもしれないので、その時はよろしくお願いします。
>>632 GJ! 森中さんが女性だとは思わなかったwww
バレたところでどうなるかと思ったけど、良い感じで終わって良かった。
続編楽しみにしてます。
森中さん、草食系と思って放置してて失敗したなw
635 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 20:21:57 ID:9NdRTb6Q
貧乳ボクっ娘VS巨乳オレっ娘
どちらのSSがお望みでしょうか?
636 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 21:32:06 ID:uHHYNDjM
>>635 巨乳ボクっ娘と貧乳オレっ娘が戦うSSでお願いします。
東京UGの作者が描いた鬼切様の箱入娘に出てくるボーイッシュ系の女の子が可愛い
どうしても
ボーイ→わんぱく、やんちゃ→運動得意
ってイメージになっちゃうんだけど、他にどんなのがあるかな?
サブカル系にもボーイッシュは多い。音楽少女とかどう?
軍人・・・・はどちらかというとクールかorz
643 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/03(金) 21:07:14 ID:oVbCUabQ
間をとって巨乳ボクっ娘でいかがですか?
自称はなんでもいいけど、貧乳がいい。スレタイどおりに
だが敢えて俺は巨乳ボーイッシュを推すぜ!
俺は、貧乳派だな。
自分から言わないと周りから男の子に思われてる女の子が大好き。
俺も巨乳派だな
それで巨乳にコンプレックス感じてたり、普段は巨乳を押さえつけて隠してるのに、脱いだら凄いってな感じで
新婚ボーイッシュ
「お、起きて下さい、ア・ナ・タ…なぁんて。うひゃぁ〜!アナタだって!ボ、ボ、ボクったら何言ってんだろぉ〜!?バカバカバカっ!!(///)」
(全部聞こえてるぞ…)
続き思いつかないんで誰か頼む
「・・・貴様、起きているなッ!」
ド ド ド ド ド ド ド
650 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 21:14:38 ID:jlCP4czY
巨乳オレっ娘も悪くない
「オレ、どんどんこんなおっきくなっちゃってさ……邪魔で仕方がねえよ」
「え? ……おっきい方がいいのか? お前……そうなのか?」
「……だったら、そう邪魔でもないかな……」
「な、なんでもねえよ! サッカーすんだろ、とっとと行くぞ!」
人妻ボーイッシュ
「あら、かわいい赤ちゃんねえ。あなたはこの子のお兄さん?」
「…………ボク、お母さんですけど」
>>648 続きを書いてみた。
-----------------------------------
「お、起きて下さい、ア・ナ・タ…なぁんて。うひゃぁ〜!アナタだって!ボ、ボ、ボクったら何言ってんだろぉ〜!?バカバカバカっ!!(///)」
(全部聞こえてるぞ…)
俺はそのまま眠ったふりをする。
「おはようのチューしたら起きるかな?」
そう言って、俺の顔に自分の顔を近づける。
「・・・はずかし〜!!」
妻は床の上をゴロゴロと転げまわっている。
いつまでも、眠ったふりをするわけにはいかないので、そろそろ起きるふりをした。
「あれ、朝か・・・」
ワザとらしいセリフだが、妻は突然俺が起きたので驚いたようだ。
「あ!お、起きた?今、起こそうと思ってたんだ!」
「・・・プー!ハハハハハ!!」
ついこらえきれずに笑ってしまった。
「・・・あー!起きてたな!!何時からだ!何時から聞いてた!?」
妻は真っ赤な顔をして、僕を責めた。
「ごめんごめん。なんか楽しそうだったからさ」
「もう!しらない!」
妻は怒ってリビングに向かった。
コーヒーを入れる準備をしに行ったんだろう。
俺は洗面所で歯を磨き、リビング行くと、妻はまだ赤い顔をしていた。
俺と目が合うと、ツンとそっぽを向く。
「ねえコーヒー飲みたいんだけど」
そう言うと妻はコーヒーをついでくれた。
「ねぇ何時から聞いてたの?」
まだ、こだわっている。
「アナタのあたりから」
そう言うと妻は赤い顔してたが、少しほっとした表情になった。
俺が寝ている間にいったい何があったんだろう。
気になったが会社に行く時間だ。
「じゃあそろそろ行くな」
俺はそう言って玄関に行くと、妻が見送りで付いてきた。
「じゃあ行ってきます。」
そういったが、妻はそっぽを向いたまま無言だった。
本当に怒っているなら見送りには出てこないだろう。
キスをすると少し機嫌がなおり
「行ってらっしゃい」
と返してくれた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄
∧∧ っという夢か。。。
( ・ω・)
_| ⊃/(___
/ └-(____/
656 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 05:59:29 ID:wJSXXzi8
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄
∧∧ っという夢か。。。
( ・ω・)
_| ⊃/(___
/ └-(____/
夢でもいいさ
むしろ夢だけ見ていたい。
>>653 >>654 オレの妄文に続きがww
ありがとうございます!
低身長ボーイッシュと高身長ボーイッシュだとどっちが人気ありますかね
>>658 個人的には低身長よりは高身長(低くても160cm台〜)が好きかな
それでいて着痩せしていて、脱いだら巨乳だったりと成熟した女の身体だと尚いい
仕事をしていても、今朝の妻の事ばかりを考えてしまっている
恥ずかしさでゴロゴロのたうち回っている妻
顔を真っ赤にしている妻
ヘソを曲げてふくれっ面の妻
行ってらっしゃい、と送り出してくれた妻
どうにも思い出してしまう。……いや、思い出したいんだ、あいつの事を
(二度惚れってやつか)
ふぅ、とため息をついて目をつむると、妻の姿がまぶたに浮かんでくる
男の子みたいだけど、世界一かわいい、あいつの姿が……
「ただいま」
「おかえり〜。今日は早かったね。……あ?」
花束を抱えて帰った俺を見て、妻は目を丸くしていた
「はい、これ」
「え?」
「あの…プレゼント」
「な、何これ?何なのさこれ?」
「あ〜、今日の朝さ、なんか、怒ってるみたいだったし……」
「う、うーうんっ。べ、別に、怒ってるわけじゃないよ?その、なんて言うか、あの…、怒ってたワケじゃないんだよ!うん…」
「……そう?」
「う、うん。…あはっ、何かさ、ゴメンね?気ぃ使わせちゃって…」
「ああ……えっと、俺さ、こういう事、お前にはっきり言った事って、無かったと思うんだけど……」
「…ん?」
「お、俺さ…お前の事、好きだよ。あ………愛してる」
「………!!」
俺が言い終わると、妻は花束をぎゅっと抱きしめて、下を俯いてしまった
「……う、浮気?してる……?」
「してないよ」
「ほ、欲しい物あるとか?おこづかい、欲しいとか?」
「……俺、今真面目に告白してんだけど」
「こ、こここ告白!?」
「俺、お前が好きだよ。付き合ってた時より、プロポーズした時より、今の方がず〜っと好きだよ。……愛してる」
言った…。とうとう言ってしまった…
結構勇気出した
結構覚悟決めた
人生で一番、緊張した
人生で一番、真剣になった。付き合ってくれって言った時より、結婚してくれって言った時より……
告白が終わってから、十秒?二十秒?…しばらくの間、無言の時が流れた
心臓が音の速さで鼓動を続ける中、妻が俺の胸に飛び込んできた。花束を抱えたまんまで
「うっ、うえぇっ。うっ、うっ、うえ〜〜ん」
「な、何で泣くの…」
「だ、だってね、そんな事、言われるって思ってなかったんだもん」
「だからって、泣くこた無いだろ…」
「うぅっ、ぐすっ、はっ、はっ、だって、だってね、ぐすっ、ボクも、ボクもね、キミの事、大好きだよぉ〜〜!うわぁ〜〜ん!」
「…俺も大好きだよ。これからも、ずぅっと、お前の事だけ愛してるから」
「ボクも、ボクもね、愛してるゆお〜!えへぇ〜〜〜ん!!」
妻は俺を花束ごと抱きしめていて、薔薇の花のトゲが服の上からちくちくと刺さって、少し痛い
でも、それがなんだと言うのだ
俺の胸の中には、世界で一番愛らしい女性がいるんだ
男の子みたいだけど、ちっとも女らしくないけど、世界一かわいくって、エロい体をしていて、俺の事を一番愛してくれている、最愛の女性が……
ちゅっ
「ん……?」
唇に感じた柔らかな刺激に、俺は目を覚ました。その日一番初めに目にしたのは、満面の笑みの妻の顔
「起きて下さい、ア・ナ・タ。なぁんてね♪あははっ」
で、一年後
>>652に続く
酔った勢いで書いた。今は反省している
>>659 先輩系ボーイッシュでしょうか
しかし、普通花屋のバラはとげを取って売られているような
>>663 肝心の刺を取ったら花束で打ち据えるプレイが
出来なくなるじゃないか。(´・ω・`)ショボーン
出荷時に取るという話しもあれば、取るときに茎を痛めてしまうので
お客さんの要望を聞いて取ったり取らなかったりするという話しもあるみたいね。
気にすんな
668 :
662:2010/12/09(木) 03:23:26 ID:EM2+kB53
>>663 そうだったか…。勉強不足だったゴメン
酔った勢いで人様の目に止まるような事はするもんじゃないな
669 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/09(木) 09:10:42 ID:kMyeql+R
で、いつになったらボーイッシュ妻は寝取られるの?
まあ、そう慌てるな
これからさ
NTRはスレ違いですのでお帰り下さいませ
>>658 ちびっこくて、文字通り少年に見られるボーイッシュ可愛い
頼むから寝取られてくれないか
674 :
ぼく妻:2010/12/09(木) 21:51:02 ID:SZ0JYUw+
>>661の別の日
会社から帰る
「ただいま」
「・・・」
電気は付いているので、妻は居るのだろうが返事がない。
何かあったんだろうか・・・
少し不安になりながらリビングに行くと、エプロンをつけたままの妻が
ソファーでスースーと寝息を立てていた。
近づくと気配を感じたのか妻が目を覚ました。
「あれ、ぼく寝ちゃってた・・・おかえりなさい」
その可愛さに俺の中の欲望に火がついた。
「すぐゴハンの用意するね」
そう言って、起き上がろうとする妻の口を俺の口でふさいだ。
「ん・・ん・・・」
突然キスされたので妻は戸惑っていたが、すぐにキスを返してきた。
キスを続けると脳が痺れてくる。
口を離すと妻の眼はトロンとしていた。
「もう・・・ぼくゴハンの準備しないといけないんだぞ」
妻はそう言って俺の手を逃れてキッチンに行こうとするが、
すぐに捕まえた。
「もう、ダメだってば・・・」
俺は妻をそのままソファーに押し倒した。
「もう、しょうがないな・・・キスだけだぞ」
当然キスだけで終わるはずがない。
そのままエプロンをはぎ取り、服のボタンをはずしていく。
「ダ、ダメだよ!まだゴハン前なのに・・・」
「ゴハンの後ならいいの?」
そんな意地悪な事を聞いてみる。
「・・・イジワル」
妻が思った通りの言葉を返してくる。
そのすきに服を脱がした。
「あ!?もう・・・」
675 :
ぼく妻:2010/12/09(木) 21:51:48 ID:SZ0JYUw+
グレーのスポーツブラが現れた。
妻はいつもスポーツブラをつけている。
俺はそれを見て色気のなさにクスッっと笑いが漏れてきた。
「あいかわらず色気がないな」
そう言うと妻はムッとした顔をしてツンとそっぽを向いた。
「いやなら結婚しなきゃよかったでしょ」
俺は機嫌の悪くなった妻の頬をなでると
「そんなところも大好きだよ」
とキスをした。
すると、妻の顔が赤くなる。
「うん・・・ぼくも大好き」
すぐに妻の機嫌が直った。
そんな単純で純粋な所も大好きな要因だ。
俺はスポーツブラをまくりあげると小さな胸があらわになる。
小さい胸だなと言おうかと思ったが、妻の顔を見ると涙ぐんでいる。
胸が小さいことを気にしているのだ。
俺は別の言葉を口にした。
「もう乳首立ってるね」
妻は胸の大きさのことを言われると思っていたのに
別のこと言われてきょとんとしていた。
しかし、その言葉の意味を理解すると耳まで真っ赤になる。
「そ、そんなこと言わないでぇ・・・」
妻は言葉で攻められるのに弱い。
俺は言葉攻めからすぐに直接攻撃に切り替える。
妻の右胸の乳首を口に含み軽く噛み舌で転がすと、妻から吐息が漏れてきた。
「ん・・あぁ・・・・はぁ・・・」
俺は乳首を責めながら妻の顔を見ると、何かを訴えるような眼をしている。
その理由は分かっているが、ワザと聞いてみる。
言葉攻めの時間だ。
「どうしたの?何かしてほしいなら言ってごらん?」
676 :
ぼく妻:2010/12/09(木) 21:52:46 ID:SZ0JYUw+
妻はますます顔を赤くすると「イジワル・・・」とつぶやき、
消えそうな声で言った。
「ひ、左胸も・・・」
「左胸をどうしてほしいの?」
「ひ、左胸も・・・すってぇ・・・」
妻は言いきると恥ずかしさで、手で顔を隠した。
全くかわいいやつだ。
俺は妻の要求に応じて左胸の乳首を口に含み、右の乳首は指でコリコリと感触を味わう。
「ああぁん・・・あぁ・・・ああああぁぁん・・・」
妻は上半身だけ責められると下半身がうずくのか、モモをすり合わせてもぞもぞしている。
俺はその変化を見逃さない。
すかさずアソコに手を伸ばした。
「あ、ダメェ・・・」
そこは既にぐっしょりと湿っていた。
「もうこんなに・・・」
「言わないでぇ・・・」
言葉をさえぎられてしまった。
妻の顔は、全身は恥ずかしさで真っ赤だ。
俺は言葉攻めは止めて、グショグショのアソコに指を挿入する。
中は熱くトロトロだ。
俺は中を指で味わうようにかき回す。
クチュクチュと音がリビングに響く。
「あぁん・・・はぁ・・・・ん・・・あぁぁぁぁん」
妻のあえぎ声で俺の息子も既に限界だ。
俺は息子を取り出すと妻にワザと見せつけた。
妻は夫婦になっているにもかかわらず、恥ずかしがって息子を直視しようとしない。
俺は一気に息子をアソコに挿入した。
「ん・・・はぁぁん・・・」
中は吸い付くように俺の息子にまとわりついてくる。
最高にエロい体だ。
俺は中を味わうようにゆっくりとピストンを開始したが、
我慢できなくなり徐々に速度を速めていく。
「あん!あん!あん!あん!あん!あん!」
リビングにパンパンと腰を打ちつけると音と妻のあえぎ声が響く。
「ああああああぁぁぁぁぁ!」
妻は軽く痙攣すると絶頂に達した。
俺は圧力が高まった妻の中で精子を放出した。
677 :
ぼく妻:2010/12/09(木) 21:55:47 ID:SZ0JYUw+
678 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 21:35:44 ID:+m8fQ56T
うむ続け
>>652 「あれ?早かったね」
妻が公園デビューとやらに行くといってから、10分ほどで帰ってきた。
顔を見ると不機嫌そうだ。
「ボク、また男の子に間違えられた・・・」
俺は、いつものことだと思ったが、
妻は子供が出来てからも男の子に間違えられる事を気にしているようだった。
「ボク、女らしくないのかな・・・」
そう思うならボクという言い方を止めるべきだと思ったが、その方が好きなのでそれは言わなかった。
「そんな事ないよ。子供が出来てから胸だって大きくなったし・・・」
「そうかな?」
「大きくなった、大きくなった」
妻は胸が小さいこともコンプレックスだったので、出産後に少し胸が大きくなったことを自慢していた。
「エヘヘ、そうだよね?大きくなったよね?」
自分で胸を触って大きさを確かめている。
可愛いやつだ。
もっとも、授乳時期が過ぎれば小さくなるだろうが・・・
絶望的事実だww
だが、それがいい
>>679 続き
赤ちゃんが成長した後の話。
------------------------------------------------
「あなたー」
子供部屋から妻の呼ぶ声がするので行ってみると、
娘がお人形のようなフリフリの格好をしていた。
「どっちのスカートがいいかしら?」
俺の娘は、妻の遺伝子を強く引き継いでいてボーイッシュだ。
俺は娘も妻のようにボーイッシュに育てたかったのだが、
妻は自分と正反対の女の子っぽくしようとする。
「ズボンの方がいいんじゃないか?走り回れるし・・・」
俺がそう言うと、妻にジロリと睨まれた。
「女の子なんだから、スカートのほうがいいに決まってるでしょ!」
そういう妻は今日はズボンだ。
「スカートの方がいいよね?」
妻が娘にそう聞くと、
「ボク、ズボンの方がいい・・・」
やっぱり遺伝だな
授業参観日にて
「ね、すっごいカッコいい人が来てるけどさ、誰かのお兄さんかな?」
「………ボクのお母さんなんだけど」
ボーイッシュ妻寝取られまだっすか?
>>683 中学生になって
朝、登校すると女友達が集まって来て、いきなり質問ぜめにあった。
「見たぞ見たぞ!昨日、男とショッピングしてただろ!」
「学校どこなの?」
「何年生?」
「何て言う名前?」
皆、期待に満ちた目をしながら答えを待っている。
言いにくいが、言わなくてはなるまい。
「それ、ボクのお母さんなんだけど…」
シーン…
「え?まさか…ええ!?」
証拠を見せろという事になり、放課後に皆で家に遊びに来た。
後日、母のファンクラブが結成されるのだが、それはまた別の話。
686 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 12:46:16 ID:6WICQuaT
で、目をつけた最悪の不良が母を寝取るんですね?
NTRとかスレ違いだからどっかいけ
別にスレチではない。
書きもせずにクレクレはウザいけど
じゃあ書きます!
注意書きだけはしっかりな。
NGできるように捨てトリップも推奨。
そういうのが苦手な人がたくさんいる、という事を
念頭において、配慮さえしてくれれば、
書くのは自由だと思うから、頑張ってくれ。
ボク妻は渕崎ゆり子の声で読んでしまう…。娘も二役で
小学一年生
小学校を入学してから、ずっと気になっていたことがあった。
「ねえ、どうして赤いランドセルを使ってるの?」
「え?…赤いの買ったから」
「でも男の子は、黒いランドセルじゃないと、ダメなんだよ」
「ボク女の子だけど…」
ショタっぽい幼な系がスレ的に人気のようだけど
男子より女子にモテそうなキレイ系の素直クールっ娘もアリだと急に思い立った
>>692 それが、俺と妻との、初めての出会いだった……
>>693 校門にはいつものように、女子生徒の人だかりができている。
俺の幼馴染(♀)を待ってるんだろう。
なんで女が女にもてるんだ、世の中間違っている。
校門を通り過ぎしばらく歩くと、その幼馴染が電柱の陰から現れた。
「あれ?何やってんの?」
「別に・・・」
おそらく俺を待ってたんだろうけど、こいつは素直じゃない。
「そっか・・・一緒に帰るか?」
そういうと幼馴染の顔が明るくなる。
「そう?ボクは別にいいけど」
久々に二人で帰った帰り道は楽しかった。
ちょっと御坂みたいだと思ったのは内緒。
>>692 >>694 二人は家が近所ということもあり仲良くなり、お互いの家でよく遊ぶようになった。
女の子だといっていたが、部屋は女の子っぽくはなかった。
「ねえ?本当に女の子なの?」
「え?どうして?」
「だって・・・自分のことボクって言うし・・・」
「ボクのお母さんも自分のことボクっていうよ」
「え!?そうなの?」
「うん・・・変かな?」
彼女は悲しそうな目で俺を見てきた。
「・・・別にいいと思うよ」
その答えを聞くと彼女は顔を明るくした。
「そうだよね?ボクも自分のことボクっていう方が好きなんだ」
俺は「変だ」と言わなくてよかったと思った。
しばらく遊んでいると彼女が変なことを言い出した。
「ねえ・・・女の子だって証拠見せてあげようか?」
「え?・・・うん」
そういうと彼女はズボンとパンツを脱いだ。
「ほら・・・ついてないでしょ?」
縦スジがあるだけであるべきものがない、初めて見る女の子のアソコだった。
何か直視するのが恥ずかしくなってくる。
「うん、もうわかった・・・」
僕は目をそらすと、そういった。
それを聞くと彼女は嬉しそうだった。
「よかった。分かってくれて。」
ニヤニヤしたー…
まとめってあるん?
ぐぐったけどだいぶ前に更新止まってるとこしかみつからんかった…
NHK教育でやってた育児番組にさ、パッと見男の子かな?って女児が出てたんだけどさ、この子がまたメチャクチャかわいかったんだよ
将来女の子ができたら、ボーイッシュに育てようかなぁ、と思った今日この頃…
中学生になった初日
いっしょに登校しようと幼馴染(♀)と約束をしていたので、待ち合わせ場所の公園に向かった。
公園に着くとそこには制服を着た幼馴染が待っていた。
いつもズボンをはいて男っぽい恰好をしていたので、スカートだと何か別人のようだ。
いままで男友達のように接していたので、なんて声をかけていいか分からず、
公園の入り口でポカーンとしていると、幼馴染が気がついて手を振りながら歩いてきた。
「ま、待った?」
「ボクも今来たところなんだ」
俺は気まずいような、はずかしような、変な気分になって慌てた。
「ねえ、ボクの格好変じゃないかな?」
「え!?」
幼馴染はスカートの裾をつかんでひらひらと動かしている。
本人もスカートだと落ち着かないのだろう。
正直、スカート姿は凄い可愛いと思った。
しかし、そんな事を正直に言えるはずもなく
「に、似合ってると思うよ」
これが精いっぱいだった。
しかし、幼馴染はそれだけでもうれしそうだった。
「そう?何かボクは落ち着かないんだけどね。エヘヘ・・・」
照れる姿も可愛い。
もう普通に接することができない遠い存在になってしまったような気がした。
そんなことを考えていると
「でも、ほら」
いきなり幼馴染はスカートをまくりあげた。
俺の心臓がドキンと音を立てた。
中にはブルマをはいていた。
「中にはブルマってのをはいてるんだよ。」
「も、もうわかったよ・・・」
俺はあわててスカートを戻すように、うながした。
でも、服が変わっても中身はいつもと変わらない幼馴染に俺はなんだかホッとした。
で、ボクっ子と仲良くしてると、取り巻きの女子達からは嫉妬の目が…
それで、少年が何で女子から恨まれているのかさっぱりわからず、「何か嫌われるような事でもしたんじゃないの〜?」と言ってしまうボクっ子
そんな昔話をすると、バツが悪そうに肩をすくめてしまうボク妻
中学2年になると幼馴染(♀)は、女子後輩からもてるようになっていた。
ラブレターなど何通ももらい、幼馴染の行くところはどこにもついて行っていた。
そんな取り巻き連中から、俺は邪魔者とみなされていた。
幼馴染はラブレターをもらうのに対して、俺は不幸の手紙をもらっていた。
今日も学校から出ようと靴箱を開けると、不幸の手紙がドサドサと落ちてきた。
「またか・・・」
「え?何!?まさか・・・ラブレター!?」
後ろから声がして振り返ると、幼馴染が驚いた様子で立っていた。
「そんないいもんじゃないよ・・・」
俺は封を切って中を見せてやった。
「あー何だ不幸の手紙か・・・ハハハ」
幼馴染は無邪気に笑う。
誰のせいでこうなったと思っているのか。
幼馴染といつもの帰り道、俺は前から思っていたことを幼馴染に伝えた。
「なあ、学校じゃあまり話しないようにしないか?」
「え・・・ど、どうして?」
突然のことだったので幼馴染は呆然としていた。
「いや、もう中学生だし・・・その・・・」
「ボクのこと嫌いになったの?」
幼馴染が悲しそうに聞いてきた。
俺はあわてて説明した。
「いや、そうじゃなくてほら、お前の取り巻き連中とかうるさいし・・・」
「ボク、そんなのやだ!」
幼馴染の勢いに押されぎみで、俺は説明を続ける。
「話したい事があれば、家に帰ってから話せば・・・」
「ボク、そんなのやだ!」
幼馴染は泣いていた。
「わ、分かったよ!いつもどおりでいいよ・・・」
「ホント?学校でもボクと話ししてくれる?」
「うん・・・」
「よかった。さ、帰ろ!」
さっきのは嘘泣きだったんだろうか、ケロッとした顔で幼馴染が言う。
不幸の手紙が俺の靴箱からなくなる日は、来なさそうだ。
続き読みたいですがな!
俺が家でごろごろしていると幼馴染♀が遊びに来た。
「めずらしいじゃん」
「うん・・・」
部屋に上げると、そわそわしていた幼馴染♀がいきなり切り出した。
「ボク、男の子にラブレターもらったんだ。」
「え?」
「ねぇ、どうしたらいいと思う?」
何か空気が張り詰めるような感じがした。
俺は場を和ませようと
「へ、へぇ・・・珍しく女だと思われたんだな」
「うん、どうしたらいいと思う?」
いつもだと怒る所だが、怒ってこない。
そんな事を俺に言われてもと思った。
正直、断れと思ったが、そんな事言う立場にはない。
「お、お前はどうしたいんだよ?」
「え!?ボク・・・分かんない。だから聞きに来たんじゃないか」
正論だな。
何て言ってやればいいのか、色々考えた。
これしかないというのが思いついた。
「まだ、早いんじゃないか?」
「え?」
この一点しかない。
「まだ、付き合うなんて早いよ」
俺が強気でそういうと幼馴染も
「そう・・・だよね・・・まだ早いよね!」
「まだ早い」「まだ早い」と二人でうんうん頷きながら繰り返した。
「じゃあボク断ってくる!」
「え?今から?」
部屋を飛び出していく幼馴染。
どうやら断らせることには成功したようだ。
でもボクらが付き合うことは、まだ先になりそうだ。
ところが。
次の日から幼馴染と俺は、しばらく話す機会がなかった。
ただ、そんなことはよくあることだったから、俺も気にも留めず過ごしていた。
でも、違っていた。
幼馴染が俺を避けなくてはならない理由があったんだ。
そのことにようやく気づいたときには、すべてが遅かった。
投下はまとめて
ENDなり続くなりを入れる
>>707 すみません。
調子に乗ってリレー形式で書いていました。
貧乳に誓って今後このようなことはいたしません。
「やっぱり僕の事はどうでもいいんだ……」
巨乳ボーイッシュが涙目で貴方を見つめている! コマンド?
→揉む
アクシデントエロがあった場合
・ボーイッシュの方は平然としてるが、男の方はドギマギ
・男の方は平然としてるが、ボーイッシュの方はドギマギ
どっちが萌えるんだコラァー!!
>>711 最初前者だったはずが、だんだん後者になるのが実によろしい。
>>706 の続き。
結局リレーだけどまとめて投下します。
エロは無い。
2〜3日、幼馴染♀と話す機会がなかった。
あのラブレターはどうしたのかなと少し気になっていたが、
何も言ってこないので断っていたと思っていた。
しかし、友人から衝撃的な事を聞かされた。
「お前ら別れたんだって?」
友人はいつも俺らの事を夫婦だとからかっていたので、
すぐに幼馴染♀の事だとわかった。
「お前と別れて、下級生と付き合ってるらしいじゃん。」
え?え?えええ!?
思考が混乱していた。
「オレタチベツニ、ツキアッテナイケド・・・」
普通に喋っているつもりだったがカタコトになっていた。
そんな俺の動揺を友人は察してくれた。
「まあ、元気出せよ・・・」
そう言って、肩をポンポンと叩くと友人は離れて行った。
それとなく他の奴らにも聞いたが、どうやら本当らしい。
それからの授業は何も頭に入らなかった。
ノートも取れなかった。
「よ!久々に一緒に帰ろうか!」
いつの間にか放課後になっていた。
話しかけてきた人を見ると友人だった。
気を使ってるのだろう。
「そうだな・・・」
元気なふりをする元気もなかった。
友人と二人で玄関に行くと幼馴染♀がいた。
しかも、付き合っていると思われる下級生と一緒だった。
ズキンと心臓に衝撃があった。
「お前、大丈夫か?」
友人が心配そうな顔をしている。
自分では分からないが凄い顔をしているらしい。
「ダイジョウブダヨ」
喋り方が大丈夫じゃない。
友人の顔がそう言っていた。
帰りは俺も友人も無言だった。
別れ際に友人は「まあ、元気出せよ」そう言って去って行った。
ボキャブラリーの少ない友人だ。
そんな友人に少し救われたような気がした。
翌日の昼休み
「ああ、食いすぎた・・・」
屋上で俺は昼飯で満腹になった体を休めていた。
ここは横に、なるにはちょうどいい。
人間どんな時でも腹が減るんだなと思った。
いや、むしろやけ食いだった。
寒くなってきたので、教室に戻ろうと立ち上がると
校舎裏に幼馴染♀と女子生徒が見えた。
遠いから何を話しているか分からないが、またラブレターをもらってるんだろう。
そう思っていると案の定、手紙のようなものを渡されて女子生徒は走って行った。
毎度のことながら女子生徒にもてるな、そんな事を考えながら教室に戻った。
放課後、久々に幼馴染♀と帰った。
いつもは、おしゃべりな幼馴染♀が無口だった。
話題を振っても上の空で「うん、そう・・・」とだけ返すので会話が続かない。
付き合ってる奴の事が気になったが、聞きたくなかった。
沈黙が続くとその事を話されそうで必死に会話を探した。
そこで、昼休みの事を思い出した。
「そういえば昼休み、またラブレターもらってただろ?」
ピタッと幼馴染♀が歩くのを止めた。
様子がおかしい。
「ボ、ボク・・・そんなのもらってない!」
突然そう叫ぶと幼馴染♀は走って行ってしまった。
俺は追う事も出来ずに呆然としていた。
さらに翌日
幼馴染♀と一緒に登校しなくなって、ずいぶんたったような気がしたが、まだ5日目だ。
一人さびしく登校すると下駄箱にラブレターが入っていた。
幼馴染♀の取り巻きから目をつけられなくなったので、
不幸の手紙はなくなっていたが、不幸の手紙の可能性は捨てきれない。
ドキドキしながらトイレの個室で中身を確認すると、まぎれもなくラブレターだった。
ラブレターには『遠くから見てる』だの『好き』だの赤面してしまうような言葉が書いてあって、
身もだえしながら読んだ。
差出人は後輩からだったが、聞いた事の無い名前だ。
幼馴染♀なら後輩に知り合いが多いから分かるかもしれない。
もう、幼馴染♀の事は忘れて、新しい関係に踏み出す良いきっかけかもしれない。
そう思って、教室に行き幼馴染に聞いてみた。
「おはよう」
声をかけると幼馴染♀はビクッと驚いた。
気まずいような雰囲気が伝わってくる。
「な、なに?」
嫌な間が流れる。
俺は聞きたいことを聞きたいだけだ。
自分にそう言い聞かせて話を続けた。
「なあ、この名前の子、知っている?」
周りに聞こえないようにラブレターから書き写した名前を幼馴染♀に見せた。
「聞いて・・・どうするの?」
そう聞かれてギクッとした。
「と、友達が好きな子らしくて、その・・・」
何となくごまかしてしまった。
「ボク知らない!」
いきなり幼馴染♀は、そう叫ぶと教室を出て行ってしまった。
昼休み
いつものように屋上で横になっていると幼馴染♀が屋上に来た。
「ねえ・・・」
「ど、どうした?」
また嫌な間が流れる。
俺はもう覚悟を決めていた。
しかし、幼馴染♀は俺が考えている事とは別のことを話し出した。
「さっきの子と付き合うの?」
「え?」
幼馴染♀の眼には涙が浮かんでいた。
「ボク、そんなのやだよ・・・」
幼馴染♀の理不尽な要求に、俺はいらついて今まで心にためていたことをぶちまけた。
「お、お前だって下級生と付き合ってるだろ!」
「だって・・・・うぇーーん!!」
泣き出した幼馴染♀をなだめて話を聞くと下級生と付き合ったのは、
俺が幼馴染♀の取り巻きに嫌がらせされているのを止めさせる為だという事だった。
俺が言い出した『学校で会話しない』という提案がこんな形になるとは思わなかった。
「そういうことなら、もうそいつとは別れろ!」
「でも・・・」
「お前が他の奴と付き合うぐらいなら、俺が嫌がらせされる方がましだ!」
告白のつもりだった。
しかし、幼馴染♀からは何の反応もない。
幼馴染♀の顔を見るとハテナという顔をしている。
鈍い奴め、直接的なことを言わないとダメらしい。
「お前の事が好きだって言ったつもりなんだけど・・・」
そう言うと幼馴染♀の顔が真っ赤になって倒れた。
「きゅう・・・」
「お、おい!?大丈夫か?」
俺があわてて抱き起こすと、幼馴染♀は鼻血を出していた。
「お前、鼻血でてるぞ・・・」
「ふぇ!?」
幼馴染♀は慌てて鼻を押さえると泣き出した。
「ふぇーーーん」
「何で泣くんだよ・・・」
「だって・・・ひっくひっく・・・うれしくて・・・ひっくひっく」
「しゃっくり止めろよ・・・」
人生初の告白はグダグダになった。
そんなこんなで俺と幼馴染は正式に付き合うことになり、
お互いにラブレターを出してきた相手にはゴメンなさいと断った。
「ねえ・・・学校帰りにデートしようか?」
帰り際に幼馴染♀がそう言ってきた。
いつもの帰り道に、いつもの買い食い。
何か変化があるのかと思っていたが、いつもと変らない寄り道だった。
でも、すごく楽しかった。
あんなことがなければ、寄り道がこんなに幸せな時間だとは気付かなかっただろう。
「何かいつもの寄り道と変わらないね。エヘヘ・・・」
そんな事を言っていたが、幼馴染♀も同じ事を感じているようだった。
−終−
>>719 ついでにボク妻目線
時間は戻ってボク妻がラブレターの事で相談したころ。
幼馴染♂がボクと仲の良い後輩達(取り巻き)に、嫌がらせされていると知った。
どうやらボクと恋人同士だと思って、それで焼きもちを焼いているらしい。
ボクのせいで幼馴染♂が嫌がらせを受けるのは嫌なので、
ちょうど、ボクにラブレターを送ってきた男の子と恋人同士のふりをすることにした。
幼馴染♂には、まだ早いと言っていたけど、ボクだってもう子供じゃない。
男の子にはしばらくなら付き合えると良くわからない返答をした。
翌日から幼馴染♂とは話さ無いようにして帰り道は男の子と帰るようにした。
2〜3日、そんなことを繰り返していると
幼馴染♂がボクに振られたという話が広まっていった。
付き合うことになった男の子が言いふらしているらしい。
どうやら、幼馴染♂の嫌がらせはなくなったようだ。
昼休みの校舎裏
ボクは、女子生徒に校舎裏に呼び出されていた。
「あの、お二人が別れたって本当なんですか?」
女子生徒が『二人』と聞いているのはボクと幼馴染♂の事だ。
「も、もともと付き合ってないよ。」
何人もの女子生徒にこの質問を言われていた。
でも付き合っていないと言う度に心が痛む。
「あの・・・これ渡してほしいんです!」
そう言うとラブレターを渡された。
また、ボクにラブレターか、そう思って宛名お見ると幼馴染♂の名前が書いてあった。
女子生徒の言った言葉を思い出すと『渡してほしい』と言っていた。
ボクは、突然のことでラブレターと女子生徒の顔を何度も往復で見た。
「え!?こここれ渡すって・・・」
「お願いします!」
女子生徒は頭を下げると走り去ってしまった。
帰り道
ラブレターを渡すために幼馴染♂と帰る事にした。
早く渡さなきゃと思っていたが、何と言って渡せばいいのかわからなかった。
渡したら付き合うことになるんだろうか?
そんな事はいやだったが、止めてと言えるような立場ではなかった。
歩きながら幼馴染♂が何か話していたが耳に入ってこなかった。
「そういえば昼休み、またラブレターもらってただろ?」
幼馴染♂にそう言われギクッとして足も止めてしまった。
「ボ、ボク・・・そんなのもらってない!」
普通に喋ったつもりだったが、声が大きくなってた。
渡すために一緒に帰ったのに、嘘をついてしまった。
ここに居たくない、そう思うと足はひとりでに走りだしていた。
翌朝早朝
学校に早く行って幼馴染♂の下駄箱にラブレターを入れた。
自分のじゃないのにドキドキする。
誰にも見られていないことを確認すると教室に行った。
教室にはまだ誰も来ていなかった。
しばらくすると登校していきた生徒が教室に入ってきた。
幼馴染♂は、もうラブレターを見たんだろうか?
そわそわと落ち着かない。
こんなことなら玄関で隠れてみていればよかった。
そう思っていると背後から幼馴染♂に「おはよう」と声をかけられた。
「な、なに?」
普通にふるまっているつもりだったが声が震えてしまった。
幼馴染♂はそんな事には気がつかず紙を出してきた。
そこに書かれている名前を見て心臓が締め付けられる。
「なあ、この名前の子、知っている?」
幼馴染♂はそう聞いて来た。
聞いてどうする気なんだろう。付き合うのだろうか?
「聞いて・・・どうするの?」
そう聞くと
「と、友達が好きな子らしくて、その・・・」
と返してきた。
好きという言葉でズキンと心臓が音を立てた。
「ボク知らない!」
反射的にそう叫んでいた。
涙が出そうだったので、教室から逃げ出した。
昼休み
どうするつもりなのか幼馴染♂に聞かなくては、そう思って屋上に行った。
案の定、幼馴染♂はいつものように屋上にいた。
「ねえ・・・」
「ど、どうした?」
なんて聞けばいいんだろうか?
自分はラブレターの事を知らない事になっている。
でも何だかどうでもよくなってきて、そのまま聞いた。
「さっきの子と付き合うの?」
「え?」
幼馴染♂は明らかに動揺していた。
付き合うって言われたらどうしよう・・・
幼馴染♂があの女子生徒とデートする場面を想像した。
ギュウッと胸が締め付けられた、自然と涙が出る。
「ボク、そんなのやだよ・・・」
思っていることをそのまま言ってしまった。
「お、お前だって下級生と付き合ってるだろ!」
そうだった、自分も他の人と付き合っている。
でもそれは幼馴染♂が嫌がらせを受けているからだった。
どうしてこんなことになったのか、悲しさのあまり大声で泣き出してしまった。
「だって・・・・うぇーーん!!」
泣き出したボクを幼馴染♂はなだめてくれて話を聞いてくれた。
ボクは考えを全部話してしまった。
「そういうことなら、もうそいつとは別れろ!」
話し終えると幼馴染♂はそう言った。
でも、そうするとまた嫌がらせを受けてしまう。
「でも・・・」
「お前が他の奴と付き合うぐらいなら、俺が嫌がらせされる方がましだ!」
嫌がらせの方がまし?どういうことだろう?
そう思っていると
「お前の事が好きだって言ったつもりなんだけど・・・」
幼馴染♂にそう言われた。
好き?ボクのことが?好き!?
顔が熱くなる。おそらく頭に一気に血が上ったせいだろう、くらくらと立ちくらみをしてしまった。
「きゅう・・・」
「お、おい!?大丈夫か?」
幼馴染♂にあわてて抱き起こされた。
顔が近くにある、いつもだとなんてことないのだが好きと言われた後だと
まともに見れなかった。
「お前、鼻血でてるぞ・・・」
「ふぇ!?」
頭に血が上ったせいだろう。
あわてて鼻を押さえる。
恥ずかしいやら嬉しいやらで涙が出てきた。
「ふぇーーーん」
「何で泣くんだよ・・・」
「だって・・・ひっくひっく・・・うれしくて・・・ひっくひっく」
「しゃっくり止めろよ・・・」
初めて好きと言ってもらったのに、恰好悪いことになった。
今でもその時の事は、夫に言われる。
−終−
724 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 09:37:36 ID:NrldCCoo
えええええええええええええええええええええ
寝とられ期待した?
ええ話やないか
幼馴染スレと間違えたかと思った
正月だからと着物姿のボク妻とボク娘
ああ、オレは今、世界で一番綺麗な物を見ているんだ…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄
∧∧ っという夢か。。。
( ・ω・)
_| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
うわあああああああああ
ファンタジー世界でボーイッシュキャラを作るとしたら職業は何かなあ……
女剣士もいいが魔法使いも捨てがたい
武闘家(モンク)とかもいいと思うぞ。
個人的には、ボーイッシュ魔法戦士とかキュンと来るが。
あえてボーイッシュ僧侶
盗賊とかくノ一みたいな身軽なのがいいな
女なのに、男の子にしか見えないので、宿の女主人に誘惑されちゃうような吟遊詩人もありかも。
あれだ
男として育てられた女海賊。その正体は、幼い頃に海難事故にあい行方不明になった、とある国のお姫様
そんな彼女が旅の冒険家と共に世界の危機を…
ってのはどうだろう?
ファイナルファンタジー5ですねわかりますw
流れがボク妻じゃなくなっているようですが、せっかく書いたので投下します。
エロくはない。
--------------------------------------------------------
>>728-729 ピピピピピ
目覚ましが鳴り目が覚めた。
幸せな夢を見ていたような気がしたが、どんな夢を見ていたのか思い出せなかった。
家族で冬休みのほとんどは父方の実家で過ごし、昨日帰ってきたばかりだった。
携帯の目覚ましを止めるとメールが来ている事に気がついた。
幼馴染♀からだった。
(昨日帰ってきたんだよね?見せたいものがあるから家まで来て)
との事、明日は学校なので明日見せればいいのにと思ったが、幼馴染の顔も見たいので行くことにした。
幼馴染の家に着き、チャイムを押すと「はーい」と嬉しそうな幼馴染の声ががする。
俺も嬉しさで顔がニヤつくのを足をつねって普通を装った。
しかし、ドアが開くとニヤついてしまった。
着物を着た幼馴染が出迎えてくれたのだ。
「いらっしゃい」
そうは言ったが、俺を玄関から上がらせようとしない。
どうやら俺に何か言ってほしいらしい。
「ボクの・・・どうかな?」
少し照れながらもじもじしている。
胸が小さい幼馴染は着物がよく似合っていた。
はっきり言って可愛かったが、照れてそんなことは言えなかった。
「に、似合ってるよ・・・」
それが精いっぱいだった。俺はいつもこうだ。
しかし、幼馴染はそれだけで満足そうだった。
「でしょ?フフフ・・・」
その場で嬉しそうにクルクルと回り、俺に着物を見せびらかす。
「あ、そうだ!上がって上がって!」
やっと上がる許可が出たようだ。
勝手知ったる他人の家、幼馴染の部屋にまっすぐ向かった。
部屋で待っていると、後からお茶を持った幼馴染が入ってきた。
「粗茶ですが・・・」
着物を着ているので、そんな冗談を言ったんだろうが、
俺は大人びた姿と態度に緊張してしまった。
「・・・」
俺の緊張が幼馴染にも伝染したのか、沈黙が続いた。
「テレビでも見ようか?」
俺は、沈黙に耐えられなくなって、リモコンでテレビの電源を入れた。
テレビでは年始特有のくだらないお笑い番組がやっている。
「・・・」
しばらく沈黙が続いた後、
「もう、いい!」
突然、幼馴染がそう叫ぶと着物の帯をほどきだした。
「ど、どうしたんだよ!?」
慌てて脱がせるのを止めさせる。
「どうせボクの着物、似合ってないんでしょ!」
話がよくわからない。
「ちょっと落ち着けって、何のことだよ?」
「だって、着物似合ってないから、つまらなさそうなんだもん・・・」
どうやら俺が緊張していたのを勘違いしたようだ。
こんなことを言うのは照れるが、俺は深呼吸をして幼馴染に言った。
「それは、お前が綺麗だったから緊張してたんだよ」
涙目で幼馴染が振り返る。
「本当?」
「うん、大人っぽくてドキドキしてたんだ。」
俺がそう言うと幼馴染は顔を赤くして、涙を拭いた。
「エヘヘ・・・うれしい」
可愛い。キスをしたいと思った。
顔を近づけていくと、幼馴染も何をしたいのか分かったのだろう。
目がうるんで顔が赤くなり顔を近づけてくる。
吸いこまれるように徐々に顔近づき目を閉じると
「ただいまー!」
と玄関から幼馴染の両親の声が聞こえた。
その声で二人とも目を開けた。
もうキスをする雰囲気じゃなかった。
「ハハハ」
と照れながら笑った。
「あ!」
突然、幼馴染が叫んだ。
「どうした?」
「どうしようボク帯ほどいちゃった・・・・」
幼馴染の恰好は帯がほどけて着物がだらんとしている。
はたから見たら、お前らは何をやっていたんだ?と言われかねない。
「ど、どうしよう」
俺はあわてていた。
「とりあえず脱ぐ」
幼馴染の方が冷静だった。
幼馴染が着物を脱いでいるのを、俺も手伝う。
ピタッと幼馴染の手が止まった。
「何、手伝ってんだよ!向こう向いてて!」
俺の目の前で着物脱ごうとしたくせにと思いながらも俺は背中を向けた。
シュルシュルと布がすれる音はなんか興奮させた。
ガチャとドアが開いた。
「まあこんなにしちゃって!」
振り返ると幼馴染は既に着物を脱いでいて服を着ていた。
「だって動きにくいんだもん」
そんな言い訳をする幼馴染。
母親は「せっかくお父さんが買ってくれたんですから」とか何とか言ってしわを取るためだろう、
着物を持って部屋を出て行った。
幼馴染と目が合うと笑いがこみあげてきた。
「ハハハハ」
キスはまたの機会だなと思っていると、幼馴染の方からキスをしてきた。
俺が驚いた顔をしていると幼馴染は、
「エヘヘヘ、大人っぽいって言ってくれてうれしかった・・・」
と言った。
俺は顔が赤くなったのをごまかすように
「今は全然、子供っぽいけどな」
と言ってやると
「何だとー!」
といつもの二人に戻った。
−完−
GJ!何これ萌える
ボクっ子はほのぼのが似合うというか何というか…
そのうちオレ嫁も考えてみよ
>>741,743
ありがとうございます。
私もボクっこのほのぼのしたのが好きです。
オレ嫁も期待しています。
>>734 pspアーカイブスにもある、ベアルファレスにいるな、盗賊の子が
ていうか、共通絵師だけどファイアーエムブレムはボーイッシュ必ず1作品に1人以上いるな
ちょっとアーカイブスでダウンしてくる
FEの絵師さんなのか
都条例ぷんすかとツイッターで書いてた子ってリアル僕っ子じゃないか!
ん?自殺した子か?
749 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 20:42:41 ID:fq8Hs3fl
ボーイッシュをおさわりしたかったのでつい。
制服のスカートをやさしくたくし上げ、女性独特の曲線をなぞる。
スパッツ越しのその感触はやわらかく、あたたかな体温を指に感じる。
「お前どこ触ってんだよ!」
「みっちゃんのお尻だよ」
「そういうことを聞いてるんじゃねえ! あとみっちゃんって呼ぶな!」
ミツキの家、侵入者はそう言った。
どうやらミツキの母が勝手にミツキの部屋に通したらしい。
この少年――ハルカは幼馴染なこともあってすっかり母のお気に入りになっている。
母はこんな後ろからがっちり女の尻をさわる男子がいいのだろうか。
「だってみっちゃんのお尻が気持ちいいんだもの」
「俺の許可を取れ!」
「だって、みっちゃんがどんな女神にも負けない素敵なお尻をしてるんだもの……紳士なら撫でるね」
「変態紳士だけだろ!」
そう怒鳴ったら急にハルカは殊勝な様子になって答えた。
「それに押し倒したらみっちゃん泣いちゃったし」
「泣いてない」
「泣いた」
「泣いてねえっつってんだろ! あとみっちゃんって呼ぶな!」
むくれるミツキにハルカは続ける。
「だから僕は決めたんだ、みっちゃんの心の準備ができるまで押し倒さないって。それまでおさわりで我慢する」
「勝手に決めるんじゃねえ!」
振り向きざまにパンチを食らわせようとしたが、その拳は急に原則した。
「おま……スパッツの中に手突っ込むな!」
「みっちゃん太もも弱いよね」
「ひゃ……やめろ……このやろ」
このところハルカに触られるとおかしくなる。どこか芯の方が熱くなって、どきどきする。
それが少し怖い。
「や、やめろよ、ハルカ!」
「仕方ないね」
ハルカはおとなしくスパッツから手を抜いた。
ほっとして、はあと息をつく。ハルカはそれを面白そうに眺める。
「俺のうっすい尻なんて触って何が楽しいんだよ」
ミツキがにらむと、ハルカはにこやかに言った。
「みっちゃんのお尻きれいだよ? それに僕はみっちゃんが好きだしね」
「……みっちゃんって呼ぶなよ」
どう答えていいのかわからなくて、それだけ言った。
「大きくなったら結婚しようね。みっちゃん」
「……馬鹿じゃねーの?」
ミツキは思う。なんでこいつは、昔の約束を今でも覚えているんだろう。
あのころとミツキは違う方向へ成長してしまったのに。
押し倒されて、怖かった。でもあの約束を持ち出されたとき、胸の奥がぎゅーっとした。
それは自分の「オンナ」の部分なんだろうと予想はつく。でもそれがなんだか怖かった。
ついでになよっちいハルカの「オトコ」の部分も。
「みっちゃん。スマブラしようよスマブラ」
「……いいよ」
そうしてセクハラ野郎と今日も遊ぶ。
もう幼馴染じゃない部分をだまくらかしながら。
これはなかなか萌えそうな予感
今後に期待して待機します
エロいのもいいね
GJ
ボーイッシュはひんぬーがクローズアップされがちだけど
尻とか太ももとかももっと評価されるべきだと思うんだ
確かにボク娘のスパッツは最高だ。
シスプリの衛とかな
ボーイッシュ+思春期は萌えると思う。
ボーイッシュ+幼馴染も捨てがたいが。
757 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 04:48:20 ID:ACTjV4N9
あげ
学年が一つ下のボーイッシュ幼馴染が、男が中学校に上がるのを嫌がって駄々をこねるとか良いよね
「今までずっと一緒の学校だったのに」とか、「どうせボクなんかほったらかしで新しい友達作っちゃうんだ」とか
保守
やっぱりボーイッシュな娘はチョコをたくさん貰ったのかな
男の貰ってきたチョコを全て貪り食った後
「返しゃいいんだろ」
と、言って、ボロボロの手作りらしいチョコを投げてよこす話はまだでつか?
762 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 00:46:44.96 ID:Wgg9CJdA
ほしゅ
保守
764 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 09:53:01.46 ID:+1AYGEy4
>>761 「ほら。これでいいだろ?」
「拓海ちゃん先輩へ、って・・・。タクミ、これ、お前が貰ってきたやつじゃないかよ!」
「陸上部の後輩からね!」
「いや、お前、女の癖に、なんでこんなに貰ってんの・・・?」
「知らないよ。くれるんだもん!」
「いや、これはまずいだろ。くれた子の気持ちも考えろよ。」
「いいの! 篠宮にあげるよ。チョコ。食べちゃって悪かったな。」
俺は小さくため息をついた。
「あのな、タクミ。このチョコ、一つずつ、よーく見てみな。」
「なんだよ。」
「いいから。どれもみんな綺麗にラッピングされているけど、お店のラップじゃないよな?」
「そうだね。」
「メッセージカードもついてる。多分、全部手作りだ。」
「・・・うん。」
「分かるだろ。一つ一つにみんな気持ちが篭ってるんだよ。」
「・・・。」
「これを見れば、お前が部の中でどんだけ好かれている先輩なんだか、良くわかる。」
「そんな。・・・僕は別に。」
「お前が食べちゃった、美紗緒ちゃんのチョコも、そうだったと思うんだ。」
「・・・。」
ぴく、とタクミが身体を硬くしたのがわかった。
「俺は美紗緒さんとそんな関係になったりするつもりはない。」
「え・・・。」
「でも、それと美紗緒さんの気持ちをないがしろにしていいかどうか、は別問題なんだ。」
「うん・・・。」
「お前がバレンタインなんてくだらない、と思ってるのはわかった。
けど、そう思ってない人の気持ちをないがしろにしていいかどうかもまた、別問題なんだよ。」
ぽろ。俺を見上げているタクミの目から、涙が一筋あふれた。
「くだらないなんて思ってない。」
「・・・え?」
「ずっと、楽しみにしてたよ。」
「いや、だってお前・・・。」
「みんなに知られるのは恥ずかしかったから。内緒で準備したんだ。でも、どうしていいかわからなくて。」
「やっぱり手作りかな、とか。でもちょっと重い感じになってもな、とか。」
「タクミ、お前。」
「結局、作ってみたけど、上手く行かなかったんだ。でも、気持ちだよね、こういうのって、って思って、篠宮の部屋まで来たんだ。」
いまやタクミの目からは大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちていた。声を詰まらせるでもなく、淡々と言葉を繋げていく。
ただ、涙だけがタクミの頬を伝って、流れ落ちて行った。
もともと痩っぽちでチビの彼女の身体が、いつもよりさらに小さく見えた。
「でも、篠宮が楽しそうに美紗緒ちゃんの話をしながら、貰ったチョコを大事そうに開けているのをみたら、
なんだか、自分のチョコなんてとても出せないって思ったんだ。
何週間も前からうかれちゃって、準備なんかして、あたしってバカみたい、って思った。
似合いもしないことして、これで何かが変わるかもなんて期待して。」
俺ははっと気がついて、最初にタクミを叱ったときに投げつけられた包みを探した。
それは部屋の隅で、紙袋に入ったままくしゃくしゃになって落ちていた。
拾い上げる。中をのぞいた。しわくちゃになった、桜色の包装紙と、その上に載ったメッセージカードが見えた。
『篠宮へ。ごめん。いつも自分勝手ばかりして。でも、君がいてくれてよかったと思う。これからもよろしくね。』
ずきん。俺の中で心があると思われる場所に痛みが走った。タクミがこれを。俺に・・・?
あ、ミスった。
美紗緒さん(16才。主人公の従姉妹で年上のお姉さん。お料理上手な頼れるおねえちゃん)
↓
美紗緒ちゃん(13才。タクミの後輩。お料理上手で女の子らしい)
と脳内裏裏設定を切り替えたから、その残骸が・・・。
767 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/02/28(月) 18:53:10.89 ID:L5j420mK
GJ
続きのイチャラブはまだですか?
769 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 17:40:35.59 ID:dkqBpPbw
age
771 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 22:21:45.49 ID:q2kD3H5P
巨乳ボーイッシュの冒険
乳を減らす為の冒険
各種ボーイッシュ
姉系:可愛い君の為にボクが真心込めて作りましたー!食べて食べて♪
妹系:お兄ちゃーん、ボクお腹ぺこぺこだよ〜
早く何か作ってよォ
俺っ子系:あん?俺が作ったメシが食いたい?し、仕方ねぇーなぁ…何かテキトーに作ってやんよ
クール系:ボクの手料理?フフッ、君はおもしろい事を言うね。ボクが作る料理はg、o、t、p寸分も違わない調理だ。君のキッチンでは調理できないのさ。
痴女系:どうしたの?喉が乾いた?仕方ないなぁんしょっと…
はい!ボクのおっぱい吸っていいよ♪
もしかしたらミルク出るかもぉ〜♪
◆TURUPETAlA氏まだぁっ!?
◆TURUPETAlA氏まだぁっ!?
◆TURUPETAlAまだぁっ!?
777
>>777 おもちゃのスロットを見事スリーセブンで止めたボーイッシュ幼馴染みが、「スゴイでしょ褒めて褒めて」って尻尾振りながらこっちを見つめて来る
まで妄想した
妄想たくまし杉ワロタwww
だがわんこ系ボーイッシュが可愛いのは同意
保守
スレ数の割に作品数少ないよね
まとめサイトのって全部じゃないとか?
作者都合?とかで消されたのがけっこうある
あぶないバイトとか
ごめ
危ないバイトは金の力〜のほうだ
エセ軍人シリーズの本編とかだ
784 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 15:38:33.61 ID:auJIwCUK
年下ボーイッシュは可愛い
ここの保管庫もう2年位前から更新されてないんだよな。
保管する人が1人だと、今みたいに飽きられたら終わりになっちまうんで、
@ウィキにでも新しく保管庫作った方がいいんじゃないかとは思ってるんだが……
あれ? と思ったら普通に@ウィキだった・・・・
まとめが機能してないから読めないの多いです
どなたか過去スレHTMLかテキストでアップしてもらえないでしょうか・・・orz
>>791 見ることができましたありがとざいます!
エセ軍人氏ってもうこないのでしょうか
ウィキの保管庫って誰でも更新できるよね?
って自分はやり方分からないが。
>>758 「今までずっと一緒の学校だったのに・・・」
「仕方ないだろ学年違うんだから」
「どうせボクなんかほったらかしで新しい友達作っちゃうんだ・・・」
「まあ、友達は出来るだろうけど・・・」
「やっぱり!!」
「だから違うって!それに学校でなくても遊べるだろ?」
「・・・じゃあ、学校終わったらすぐ帰ってきてくれる?」
「うーん部活があるからな・・・」
「え!?なにそれ?」
「中学校は全員が部活に入らないといけないんだよ」
「じゃあ、ボクも部活に入る!」
「お前小学生だろうが・・・」
「じゃあ、ボクも中学生になる!」
「だから・・・」
と一日中駄々をこねられるかんじ?
>>792 タイトルでググれば一番上に出るよ。
>>794 編集はできるがページの削除ができない
連絡所に削除依頼がきてたんでとりあえずぱっとは見られないように編集したが、
ページの削除にはログインIDとパスが必要。
一応管理人に問い合わせてみたけどなしのつぶてだ。
797 :
ボク中学生:2011/03/29(火) 14:20:20.31 ID:qyHRe55T
放課後
校門で幼なじみ(♀)が小学生達にからかわれていた。
ガキA「ホントだ、男みたいだな」
幼なじみ「ボ、ボクは女だぞ!」
ガキB「うわ、ボクだって…」
ガキC「男だ!男がスカートはいてる!」
幼なじみ「女だって言ってるだろ!!」
ガキA「オトコオンナが怒った逃げろ!」
ガキ達「ワー!」
俺「小学生相手に向きになるなよ…」
幼なじみ「だって…」
幼なじみは少し涙ぐんでいるようだった。
俺「…俺はお前の事、女の子として可愛いと思うぞ」
幼なじみ「え!?」
俺「じゃあ帰るか」
幼なじみ「今なんて言ったの?」
俺「いや聞こえなかったならいいんだ…」(///)
幼なじみ「…」(///)
翌日
また、校門で幼なじみが小学生達にからかわれていた。
ガキA「ヤーイ、オトコオンナ!」
ガキB「スカートじゃなくズボンはけ〜」
幼なじみ「ツーン…」
ガキC「…おい、つまんないから行こうぜ」
ガキA「そうだな…」
俺「今日は怒らなかったんだな」
幼なじみ「うん…君が女の子として見てくれるなら、他はどうでもいいから…
」
俺「え!?今なんて?」
幼なじみ「き、聞こえなかったらいいよ」(///)
俺「…」(///)
―終わり―
798 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:18:06.88 ID:hL57fr1v
799 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:52:13.96 ID:Bq16kdP+
本当は幼馴染みの弱気な男の子好きなのに
素直になれないせいでからかってばかりのボーイッシュ
ある日その幼馴染みが学年で一番人気のある女の子と楽しく会話をしているのを見て勘違いをしてしまい
幼馴染みを放課後の屋上に呼び出しそして・・・・・という話を書きたいと思いますが
スレに必要なのは「書きたいと思います」ではなく「書きました」という言葉だ。
思うままに書いてくれ。健闘を祈る。
生ハムアニキに説教されるレヴェルだな。
◆TURUPETAlA氏まだぁっ!?
これってボーイッシュ?
「
確か、半年くらい前かな。男と女では共に遊べないと君に言われたのは。だから、僕は男に近づこうとした。
長い髪に未練はなかったし、君の横を走れるように頑張った。体育の時間を思い出してくれれば分かるだろう?
背は、残念だが伸びなかったな。だが、バスケをする事は出来る。君より高く跳べるからな。
だから、君に話そうと思った。一緒に遊ぼう。もう足を引っ張りはしない、と。
何故だろうね。君の隣には共に遊べるとは思えない娘が居たよ。
彼女に合わせて本を読む君はすごく新鮮だったさ。彼女にあげた四つ葉のクローバーの栞なんて気が利いてるね。彼女、肌身離さず持っているよ。
ところで、僕は次に何をすれば君の横に立てるのかな。彼女のように本を読もうか? 家庭的という意味ではどうにでもなる、クッキーとお弁当どちらが好きかな?
僕は僕に未練はないからな私と言うのも悪くない。
それとも、彼女のように父親を殺せば良い? それを悔やんで手首でも切れば良い?
おや、初耳と言った表情だね。僕には関係ないけど。
ああそうだ、君にプレゼントがある。栞だよ。三つ葉のクローバーのね。
普通でも構わないから君の隣に場所を用意してくれ。
そうでないと、特別な場所まで奪いに行ってしまうよ
」
え、なんで?
と一瞬思ったら、もうスレ容量がやばかったんだねw
GJ
どうも俺の中では過疎すれの認識なんで、
やっぱり「は?もうスレたて?」ってな感じだった。
過疎ってるからこそ480KB超えたらほっとくと落ちるわけで、早めに立てた
しかし、ホントに人少ないね。新スレ落ちないかな
と、思ったがよく考えたら480と980を混同していたようです
20KBなんてSS来ないとすぐ埋まらないよな。本当申し訳ない
容量制限忘れてSS投下した奴がそのままオーバーさせて、
次スレ誘導出来なくなることもあるからこれはこれで良いと思う
俺つい最近それやった
まあ、向こうもぼちぼち保守しつつ、SSをまったり書いたりまったりまったりしようぜ。
客「あ、ボーイさん注文 いいですか?」
ボーイ「…ボク、ボーイじゃありません」
客「あ…すみません。お店の人と間違えました」
ボーイ「ボク、ウエートレスです」
客「…女の子?」
ボーイ「はい」
客「じゃあ何故ボーイの服を?」
ボーイ「いま制服の予備が無いからって店長が…」
ボーイの視線の先では女店長がこちらを見てニヤニヤしている。
おそらく単純に店長の趣味なのだろう。
客「気の毒に…」
ボーイ「?」
しかし他の客との「ボク、ボーイじゃありません」というやり取りを見ていると和んでくる。
俺はコーヒーを何度もおかわりをして、マッタリと女ボーイを眺め続けた。
―終り―
早いよ終わるの早いよ
gj
815 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 21:31:03.33 ID:LhsZYBXL
とあるスレで完結した話の続きを投下するのは大丈夫ですかね?
最初は不仲だった二人が結ばれ、恋人同士になったので………
投下まだー
ボーイッシュな娘なら問題ないんじゃない
どうせ過疎ってるし、一言入れとけば、マルチ言われないでしょ
「なあ、明日ひまだよな?ていうわけで、一日付き合え。じゃな!」
ツーツーツー
あの、こっちの用事も聞いてほしいんですけど。まあ用事ないけどさ。
あいつは道場の末娘だ。近所だからという理由で俺も通わされたが、
一向に上達しないのでやめようと思って時々伝えているのだが
そのたびにビービー泣かれてしまい、やめられず、今でもいまいちのまま続けている。
俺は筋トレや柔軟は好きなのでマッチョな体だが、気が弱く運動神経がないようだ。
明日、何をされるんだか・・・。仕方がない。付き合ってやるか。
まああいつとは腐れ縁だ。全然女っ気はない。胸は多分Bしかない。
多少眉毛やら保水やら保湿やらやっているようだが、ほとんど色気はない。
髪型だってショート黒だし、目が大きくかわいくはあるが動物的だ。
服装だって、スポーツ用品店ばっかりみたいな。
とにかく運動が好きなのだ。俺にはよくわからない。
次の日、わかっていたことだが、あいつと付き合うと大変だ。
「負けたらおごりな!」
へいへい。どうせ全部負けるだろうけれども。
カラオケの点数、バッティングセンター、市民センターで卓球、昼飯、
ゲーセンでダンスゲー、公園のコートでバスケ、
などなど、全敗で全部おごらされたが安上がりな運動で助かった。
でも・・・遊びすぎた・・・疲れた・・・休みたい。
「な、なあ。休みたくないか?」
ああ、いまちょうどそう思っていたところだ。
「ああ、いい休憩場所、知ってるから、こいよ。」
俺は疲れていたので、もう休めるならどうでもよくなっていた。
あいつの後ろ姿を見て歩いて行くと・・・
「ここだ!」
休憩4800円 現在サービスタイム4時間までって・・・おい、ラブホだろここ。
「よし、入るぞ!」
あ、おい、ってガシって掴まれてズルズルと!まあ騒ぎたくないし・・・。
入った部屋はいたって普通だった。
俺をベッドに押し倒すと馬乗りになった。何がしたいんだ?
「なあ、二人でいると楽しいだろ?」
まあ、楽しいなあ。
「運動も、好きな方だろ?」
いや、苦手だ。まあ筋トレや柔軟は好きだけど。
「ま、まあ、それでいいよ。あたしの事も、好き、だろ?」
まあ、まっすぐなところとか、運動できるところとか、好きだな。
・・・そういうことか。こいつは不器用だ。だから俺を疲れさせてから
ホテルで押し倒してエッチなことがしたい、というわけだな。
「好きなら、いいんだ。エッチっていうスポーツ、しようぜ。」
わかった。でも、俺は久々に勝てそうな状況なので、意地悪をすることにした。
俺を脱がしてくれと頼んでみた。
「わかった。上着脱がすぞ。ほら、バンザーイ」
こいつは素直でバカなやつだ。そこがいいところでも悪いところでもある。
「クンクン。汗臭いな、お前。でも、いいにおい。男らしいぞ。自信持てよ。」
お前も脱げよ・・・。
「あ、ああ、わかった。」
上着を脱ぐ。やっぱりスポーツブラだった。
「み、見るなよ。恥ずかしいだろ。胸見るな、二の腕も筋肉だから見るな、腹筋もだめだ!」
手で隠そうとしているが無理があるだろう。
まあお前の筋肉も好きだ。道場で頑張っている証拠だし。見せろよ。
「わかった。見ていいぞ。・・・下、脱がすぞ。」
俺の言葉に素直に反応して全部見せてくれた。
俺はトランクス一丁にされた。お前も脱げといったら脱いだ。
脱いだスポーツブラをクンクンしてみる。女の子の匂いだ。
「においかぐな、バカ!」
ボコッ、イテェ・・・さっきお前かいだだろ・・・。
「じゃ、じゃあこれ、脱がすぞ?」
トランクスに手をかけられた。もうすでに大きくなっている。
まあ普通に脱がされた。まじまじと見られた。
「ふーん、こんなんなんだ・・・」
恥ずかしい。お前も脱げよ。
「ああ、わかった。これでいいだろ?」
上も下もパッパと脱いでしまった。やっぱり色気がない。
これはこれで恥ずかしがっているのかもしれない。
お前、胸のサイズは?
「え・・・ビーだよ、ふん」
嘘だ。わかりやすい。本当はと問い詰めてみる。
「エーカップを増量してビーカップだよ。バカ」
話を聞くと、まわりの友達がかなり初体験を済ませていて
女らしくなっただ胸が大きくなっただいう話があるからやってみたいと。
でもいいのかそれで?
「お前だったら、いい。じゃあ、するぞ?」
ちょっとまて、コンドーム付けろ。自分でつけるから。
「あ、ああ。頼む。」
こういうこともあろうかと、ポリウレタンのLサイズのを用意してある。
「こんなもの、入るのかな・・・まあ大丈夫か。」
気楽だなあ、こいつ。俺のをつまんでもって、少し腰を浮かせて、ゆっくり入れる。
「ふ、ふぅっ。は、入った・・・かな?思ったより痛くないな。」
うわ、アレが肉につつまれる感じで暖かいし、すごいわ・・・。
「もしかして運動しすぎて処女膜ないとかかな・・・あはは。でも初めてだぞ。」
ああ、よかったよ。
おぉ、俺も童貞卒業できた。うれしいわー。
って、おい。俺らまだキスもしていないのだが・・・
「あー、バカ!キスが先だろ!お前アホか!」
お前も忘れてたじゃんかよ。
「そ、そうだ、忘れていた。そうだな、キスだな。お前と・・・うん」
アソコに俺のをいれたまま、こちらに倒れこんでくる。
「キス、してやる。あたしのファーストキスだからな。」
俺もキスをしたことがない。とりあえず唇をあわせるだけのキスをした。
いろいろあるんだよな、ディープキスとかさ。でもやったことない。
「キスって、こ、こんなもの、なのかな?」
初めてだと、こんなものじゃないか、たぶんな。
なんかやられっぱなしも、いまいちなので、反撃することにする。
下からゆっくり腰を前後してやる。
「ひ、ひあ、あんまり、動くなぁ」
・・・やべ、俺、すぐいきそう。だめだ、でるっ。どくどくどく・・・
「あ、なんか温かい・・・ってお前、いったの?」
あ、あぁ・・・。コンドーム変えるから、ちょっと、抜いて。
「あ、あぁ。」
ヌチュ、という音と、少しだけ泡だった分泌液かコンドームのローションか。
コンドームを外す。
「へー、この白いのが精子なんだ。ふーん。授業で見ただけだったからさ」
まあな。新しいコンドーム装着!さてと・・・。
今度は上下入れ替わって、正常位でセックスすることにした。
少し慣れてきたのか、キスしたりしながらセックスした。
胸が小さいから乳首は敏感かなと思ったが普通だったようだ。
スポーツでこすれすぎて慣れているのかもしれない。
クリトリスもむけていて表面に出ているようだ。
こういう場合は強く刺激したほうがいいとネットに書いてあったような?
やっぱり初めてでイケる女なんているわけないので、
結局は俺が追加で2回射精して終わりだった。俺の負けだ。
払おうかと思っていたら、あいつが払ってくれた。
このためにお金を貯めていたのだそうだ。頼むことにする。
「でも次回からはイッタほうが払うんだからな、わかった?」
へいへい。
エピローグ
あいつとのホテル代の支払い勝負はまだ続いている。
あいつはオナニーも知らなかったらしく、俺が教えて生理日以外は毎日しろと
ウソを教えたら、律儀に実行しているようだ。
イキやすくなったらホテル代が浮くからいいんだけどね。はは。おしまい。
823 :
名無しさん@ピンキー:
良いぞ良いぞ