【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ4

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
ここは異種族と人間のエロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!

《利用上の注意》
・sage推奨
・荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを

保管庫
ttp://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/

前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234516914/
2名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 05:09:59 ID:pzvBdzKR
関連スレ

擬人化総合SSスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176796139/
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十六匹目】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238328926/
死神っ娘萌え
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224584298/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話26【幽霊】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234097929/
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その13】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210258452/
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219502527/
【獣人】亜人の少年少女の絡み8【獣化】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225275835/
獣姦だいすき2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186650487/
触手・怪物に犯されるSS 20匹目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238461161/
猫耳少女と召使いの物語16
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223515142/
エルフでエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199728795/
エロくない作品はこのスレに9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199377879/
3名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 06:46:04 ID:dT8JWvWp
擬人化ぬるぽ
4名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:21:13 ID:NyKpR0fC
>>1
5名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 10:18:18 ID:bJzIpzrv
>>1
6名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 17:10:38 ID:bJzIpzrv
新スレでも一応。避難所ができたようなのではっておきます

「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/ 
7名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 20:25:49 ID:OXLnemmS
そういや最近倉庫管理人さんいないのかな
忙しいならいいんだが
8名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 01:47:39 ID:uJb712QO
>>1乙ついでにDSのおさわり探偵って何気に人外多いよねと言ってみる
個人的にサメのにーちゃんとケーキ屋店員の関係に妄想が掻き立てられるフヒヒ
9名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 02:10:13 ID:CxTqeLnz
>>8
いい事を聞いた、今度買ってくるわ
どうぶつの森の、家具や服を貢いでも粗大ごみで捨てたりする
リアルくさいどうぶつの女の子達に疲れたところだ
可愛いんだけど嫌な感じにリアルで夢も希望もないよアレ
10名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 03:31:58 ID:rOPuUI+P
CMも地味に人外オス×人間女の宝庫だよな
ベジもいいが、前スレでマスコット×女の子の話があったおかげで
生茶のパンダをそういう目でしか見られなくて困るぜ
携帯電話のアレはちょっと趣向が違うっぽいけどな(元人間らしいし)
11名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 10:19:46 ID:KXWWX/LD
>>10
手に生茶パンダがはまったまま
抜けなくなって奇妙な共同生活…


あれ?どっかで見たことあるぞ?


あと前スレ512KB越えて無事に埋まりました
12名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 12:17:51 ID:i2LhawOq
師匠くさい口調のお茶パンダがかわいい。
無理矢理手を操って女の子にセクハラしたら
その夜風呂場で体洗うスポンジがわりにされて逆襲されればいいさ
13 ◆IyobC7.QNk :2009/04/22(水) 12:25:41 ID:TO0j7tEO
>>11
少年漫画だっけ?
男と手人形の彼女の話。なんとかの日々ってタイトルだったと思うけど。
他にあるなら知りたい。


今更ながらにデモンシードを読んで満足してたら、後書きの電気洗濯機に犯されるって一文に色々吹いた。
緩急を付けた水流責めならいけるかな?
14名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 12:45:39 ID:OOUX1Ok8
「美鳥の日々」ただしあれは人間がくっついてるだけだから、
人外とは言い難いかも
15すけべないす:2009/04/22(水) 15:02:26 ID:jwICoOze
たぶん2レス投下。マッサージチェア×女


黒い合成皮革に覆われたその椅子は、若い娘の一人暮らしには似つかわしくない、
豪華なマッサージチェアだった。
スーパー銭湯巡りくらいしか趣味のない部屋の主、美優が先日貯まったお金で購入した一品である。

ある日の風呂上がり、ふと美優は思いついた。
――スーパー銭湯と違って人目があるわけじゃないし、裸のままでマッサージチェアに座ってみようかな。
しっかり体を拭いて、とすんと椅子に身を落とした。ひんやりとした合成皮革が全身を受け止める。
「ふぅー……」
大きく息をつき、コントローラーの肩叩きモードボタンを探す。
「あ……」
ボタンの文字が読めない。いつもかけている眼鏡がないからだ。
「これ、だったかな……」
迷いながら一つのボタンを選ぶ。すると突然、大きな声がした。
『おしゃべりモード、起動!』
「誰っ?」
美優は驚いてコントローラーから手を離す。自分の後ろから声が聞こえた気がする。
振り向くがそこには誰もいない。
『僕だっての』
「え?」
椅子に顔を近づけてよく見ると、背もたれの頭に当たる箇所にスピーカーがあった。
「あなた……?」
『そうだよ。おしゃべりボタン押されるのずっと待ってた』
「そ、そう……なの……?」
美優は、取り扱い説明書を捨てずにじっくり読んでおくべきだったと後悔した。
『っていうかお姉さんおっぱい大きいよね』
「きゃ!」
美優はあわてて背もたれに向かって無防備に晒されていた胸を両腕で隠した。
『うんうん、性感マッサージのしがいがありそうな体だ』
「そ、そんなマッサージはいらないわ!」
『えー、裸で座るってことはそういう期待してるんじゃないの?』
「違うから!」
否定してぶんぶん首を振ると、肘がコントローラーのボタンに触れた。
「ん?」
『今押したの、おまかせモードだよ。これで僕の好きにできる』
「ええっ?」
美優はボタンを押しなおそうとコントローラーに手を伸ばすが、その手をベルトが絡めとった。
続いて椅子から生えた複数のベルトが巻きついてきて、美優の体をうつぶせに固定した。
『うへへ……』
椅子が嫌らしい笑い声をあげた。
『まずはこのおっぱい、気持ちよくしてあげるねー』
本来ならば背中に心地よい刺激を与えるローラーが、乱暴に美優の柔らかな胸を揉みしだいた。
「あ……ああっ……!」
強度を上げつつ、規則的な動きで美優を翻弄していく。
「はあっ……ああ……んっ…………」
『あー、いい声出しちゃって』
椅子のからかう声も耳に届かない。そのうちに美優はすっかり抵抗する力を失ってしまった。
16すけべないす:2009/04/22(水) 15:03:20 ID:jwICoOze
『じゃ、次ね』
「きゃあ!」
肘掛けががくんと下がり、それに合わせて美優の両脚が滑り落ち、椅子に跨る形になる。
「な、何?」
足を戻そうとするより早く、肘掛けは美優を体ごと持ち上げた。尻が座面から離される。
『うわ、ずいぶん汚したね。あとで拭いといてよ』
見ると、自分の愛液がべっとりと座面に付いている。
「やっ、やだ、私……!」
『よっぽど溜まってるみたいだね。じゃあこれ、行こうか』
背もたれと座面の間に隙間が開き、男性の逸物を思わせる黒いモノが現れた。バイブレーターだ。
「いや!それだけはやめて……!」
『今は僕にお任せのはずだよ?』
肘掛けが、今度はゆっくりと下がって美優とバイブの距離を縮めていく。必死で逃れようとするが、
ベルトが食い込むばかりだった。
『暴れると痛むよ!』
その言葉に美優はびくっと動きを止める。
『そうそう』
低く唸るバイブは正確に美優の裂け目に当てられた。
「……っ!」
『それっ』
そのまま一気に美優の中へ押し込まれる。
「ああああああ!」
美優は鋭い叫び声をあげた。


・・・・・・

『そんなに嫌だったんなら返品の準備でもしたらどう?ああ、もう使っちゃったし捨てるしかないかー』
美優はうつむいて何も答えない。
『おーい……』
「……お風呂、入りなおしてくる」
美優はおぼつかない足取りで部屋を出て行く。
『……悪かったよ、気持ちよくなってもらえると思ったんだ』
扉が閉まる寸前、椅子が呟いた。
『はぁ……。やりすぎた』
あんなに落ち込まれるとは。
捨てられないにしろ、もう二度とおしゃべりモードは使ってくれないかもしれないな、と椅子は考えた。


再び戻ってきた美優は、温泉宿で着るような浴衣を着ていた。
『…………』
それはよく似合っていたのだが、椅子はなんと声をかけていいのか分からず黙っていた。
「あなたのも持ってきたのよ」
『へ?』
驚いた椅子の背もたれに美優のよりも大きめの浴衣がかけられた。
『意味が分からない』
「……これから、よろしくねってこと」
『あ、ああ……?』
上ずった声を漏らすスピーカーに、美優はそっと口付けた。    (終)
17名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 15:38:29 ID:DuPcayKy
>>7
スレ見捨てたんじゃね?
18名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 22:28:02 ID:CxTqeLnz
>>15
新スレ初の投下乙!&GJ!
美優、優しい子だな。椅子今後ともがんばれw
19保管庫:2009/04/22(水) 23:23:24 ID:/iiL17Yl
申し訳ない、スレはいつも見ています。
近頃少々忙しいもので更新は遅れていますが、
必ず少しずつ更新はしていきますので、どうぞご辛抱下さい。
20名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 23:27:31 ID:lQOo3vwm
保管庫の人乙です。
気にせず手の空いたとき、で全然おkだと思います
ていうか、いつも纏めてくださってありがとうございます。
21名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 00:13:56 ID:I9CkOKHC
管理人さん乙です。いつも管理ありがとうございます。
22名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 04:05:53 ID:SDemZXz2
>>20-21みたいなベタベタした馴れ合いが嫌われてるんだけど…
23名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 04:43:37 ID:f5EqmPwf
これは馴れ合いじゃなくて礼儀だと思うんだが
24名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 06:27:07 ID:SDemZXz2
どうだか
すり寄る気で言ってんだろ
避難所でもパクラーに【お話の続き楽しみです〜】とか言ってるのいんじゃん
ベタベタすり寄る気で言ってんなら馴れ合いだろ
誤爆412と417と同じじゃん…まじで
パクラー叩くと自分が疑われる可能性ある空気になっからなんだろうけどさあ…だからってパク容認すんなっての
どう見てもキャラパク黒だろ
25名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 06:53:50 ID:f5EqmPwf
これ以上やりたいなら避難所へどうぞ。
26名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 07:38:46 ID:gxguQZPD
避難所が馴れ合いしまくってちゃ↑みたいなこと書けないだろ
27名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 09:30:08 ID:OU3mK670
ここで馴れ合ってると思ってるから今みたいに書き込んでるんだろ?
それならどっちがとか関係ないだろ
28名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 09:34:24 ID:GY+6zFN2
絡みたいなら避難所へ。
移動しないヤツはすべて荒し。

この二文でOK。
あとは構わなくていい。
29名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 09:36:04 ID:bAj5PDuH
>>28
同意だが前一行は抽象的すぎるな

議論を戦わせたい奴、文句を垂れたい奴は避難所へ
30名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 17:56:17 ID:SaC+ScoE
>>15
投下乙。
最初はいやがってた美優が最後に優しいとこ見せるところが素敵だ
31名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 10:52:28 ID:97wo+rL5
空気悪いからスレ離れてたんだがまだ揉めてたんか・・・。
なんか・・・パクとかよく分からんけどみんな乙。
これからは投下のときパクじゃないって書くといいやね。
問題の人の撤退先分かったんじゃ基地はあっち行くんかな?
そうしてくれたらまたまったりスレに戻るんだが・・・。
とりま>>15乙!GJ!
保管庫管理人さんもご苦労さんです。今後もヨロシク頼みます。
ところで人外アパート書いてんだけどカップルで住んでる話じゃないとダメ系?
寮母陵辱系なんやけど・・・
32名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 13:03:45 ID:M4MNHXjd
>>31
スレタイの【】内が見えないようですね。取りあえずwktkしてもいいですか?
33名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 15:18:56 ID:xgi+PqHp
>>31
そうゆう話はこのスレではあまりなかったし投下してもいいと思うよ
全裸でまつ
34名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 23:57:22 ID:95snnG+H
両生類系人外好きだー
必然的にセックスのときはローションプレイになったり
自分の醜い外見や皮膚の毒を気にして落ち込んでるのを女の子が慰めるのが定石通りだがツボ

…ツボといえば今日本にはカエルツボカビが上陸しててペット板とかアクアリウム板が一時大変なことになったんだっけな
人外なら大丈夫なんだろうか
35名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 08:56:39 ID:SQWFcUUN
爬虫類「あっ!人ちゃん、おかえり!ご飯にする?お風呂にする?それとも僕n」
人「ごめん、しばらく近寄らないで」
爬虫類「どうしてそんな!?僕が嫌いになったのかい?ウワァーステラレタァー!ヒドイヒドイ!」
人「いや・・・ツボカビ対策班に入っちゃったからなんだけど・・・」
爬虫類「ヒドイヨォー!アンナニアイシアッテタノニ!コンナノアンマリダオ!ウワァァーアァー!」
人(聞いてない・・・)
36名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 08:58:40 ID:SQWFcUUN
ソーリー!爬虫類と両生類間違えたお!
37名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 10:35:34 ID:g0GAY2yw
は虫類と両生類はあんまり差がない……なんてことを聞いたことあるような木がする
38名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 17:52:13 ID:amje+L2D
ヌメヌメしてるかカピカピしてるか程度の違いしか思いつかなかった
39名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 18:06:12 ID:h3X+QpAU
胚の発生過程も違うだろ
幼生も違う
爬虫類の幼生は肺呼吸、両生類の幼生はエラ呼吸だ
40859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:14:35 ID:ML9EcO5D
女の子に暖められる冷やっこい人外は総じて萌え。
懲りずに人外アパートですが、今回は連載ではなくヤンマと茜の掌編です。
昆虫人間×少女でイチャラブです。
41虫の甲斐性 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:17:15 ID:ML9EcO5D
 戦いの余韻が残る体を、ベンチに預けた。
 爪に付いた砂と土を払ってから、手近な自動販売機で買ってきた樹液ベースのドリンクを開け、喉に流し込んだ。
胃の中に冷たく甘い液体が満ちていくと、少し温度の上がった体液も冷めていき、全身の高揚感も落ち着いた。
 昼下がりの太陽の下、公園のベンチに座るヤンマは、背もたれと座面の間から出した長い腹部を揺らしていた。
縄張り争いのために昆虫人間と戦うことは日常の一端だが、勝ち負けは半々なので、勝てると当然気分が良い。
ヤンマは飛行能力に長けているが、反面ウェイトがない。だから、体格が大きく重量のある甲虫相手では不利だ。
今回ヤンマに絡んできたチョウ人間のように身の軽い相手ならば、ヤンマ程度の腕力でも簡単に吹っ飛ばせる。
大分痛め付けたので、当分この近辺には姿を現さないだろう。この調子で、縄張り争いを勝ち続けられれば良いが。

「おう、鬼の字じゃねぇか」

 野太い声を掛けられ、ヤンマが複眼を上げると、三メートル近い巨体の人型のヘラクレスオオカブトが立っていた。

「ヘルさんじゃないっすか。どうしたんすか、こんな昼間に」

 ヤンマが腰を上げて体をずらすと、ヘラクレスオオカブトは左隣に座り、巨体に見合った重量で座面を軋ませた。

「俺は夜の生き物だが、たまにゃ日差しを浴びねぇとおかしくなっちまうからな」

 ヘラクレスオオカブトは中左足に抱えていたセカンドバックを開け、昆虫人間用のタバコを出して火を付けた。

「鬼の字、お前もやるか?」
「いや、遠慮しとくっす。俺は嫌いじゃないんすけど、匂いが残ってるとあいつがうるさいんで」

 ヤンマが差し出されたタバコの箱を押し返すと、ヘラクレスオオカブトはツノを揺すって笑った。

「相変わらずだなぁ、お前は」

 豪快な笑い声を放つヘラクレスオオカブトを見つつ、ヤンマは顎を噛み合わせた。半笑い、といったところだった。
この街に住む昆虫人間ならば、彼のことを知らない者はいない。通称ヘルと呼ばれているが、本名は解らない。
本虫が名乗らないし、それ以前に誰も知らないからだ。唯一解っていることは、日本生まれではないことだ。
鬼の字、という通称は、ヤンマの名字の鬼塚から来ている。決して、ヤンマが鬼神の如き強さを持っているからではない。
 ヘルは強い。ヤンマでは足元にも及ばない。見た目通りの腕力もさることながら、巨体に似合わぬ敏捷性が武器だ。
この街に来たばかりの頃、絡まれたので挑んでみたが三秒で負けた。だが、妙に気に入られて可愛がられている。
ヘルは人間主体のヤクザと連んでいるらしいので、行く行くはそちらに引き込まれるのでは、と冷や冷やしている。
だが、その点を除けば実に気の良い男で、顔を合わせるたびにヤンマのどうでもいい話を腰を据えて聞いてくれる。

「だが、女ってのはいいもんだよなぁ。特に人間はな」

 人間のタバコよりも渋みの少ない煙を顎の隙間から漏らしながら、ヘルは背もたれに寄り掛かって板を鋭く鳴かせた。

「あったけぇし、柔らけぇし、花みたいな良い匂いがする。鳴き声だって、獣よりも可愛気があって虫よりも艶がある。
俺も昔は人間の女を囲っていたが、あいつはもう堅気の女だからな。だが、今でもたまに思い出しちまうよ」
「一度人間に慣れちまうと、虫のメスには欲情出来なくなりますよね」
「違いねぇや。俺が言うのもなんだが、虫ってのはどうにも硬くて面白味がねぇんだよなぁ」

 タバコを顎の隙間から外してベンチ脇の灰皿に押し付けたヘルは、黒光りする複眼でヤンマを見やった。
42虫の甲斐性 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:20:50 ID:ML9EcO5D
「そんで、鬼の字。仕事は見つかったのか?」
「一応は。でも、今の仕事は繋ぎっすよ。見ての通り、昼間は時間があるんで、ちゃんと探すつもりっす」
「そうかぁ。次は長続きするといいなぁ」

 頷いたヘルは、二本目のタバコを顎に挟んで火を灯した。

「お前は幸せだよ、鬼の字。最初から堅気で生きているんだからよ」
「堅気ってほど堅気じゃないっすよ。今だって、虫とやり合ってきたばっかりなんすから」
「それでも、俺に比べりゃ随分マシだ」

 ヘルは顔を逸らし、尖ったツノで晴れ渡った空を示した。

「俺は虫だ。武器であり盾だ。そこから先に行こうとしても、なかなかどうして上手く行かねぇもんでなぁ」
「そう、っすね」

 心当たりがないわけではなく、ヤンマは言葉を濁した。人に合わせて出来上がった社会では、虫は弾かれてしまう。
ヤンマが就職後三ヶ月でクビになったことなど、日陰の世界で生きるヘルの身の上に比べれば大したことはない。
彼から聞き出したこともなければ聞かされたこともないが、ヘルの言葉の端々や立ち振る舞いからは苦労が窺えた。

「んで」

 ヘルは顎を引き、上左足の爪でヤンマを指した。

「で、って?」
「だからよ、お前は女がいるんだろ?」
「そりゃ、いますけど」
「そいつとどうなりてぇんだよ、鬼の字は。結婚する気だったら、さっさとやっちまった方が身のためだぜ」

 ヘルに迫られ、ヤンマは腰を引いたが長い腹部がベンチに引っ掛かってしまった。

「考えてないことはない…んすけど、今のままじゃいくらなんでも切り出せないっすよ…」
「女ってぇのは可愛いが面倒な生き物でよ、態度で示そうが金や物を与えようが満足しねぇんだよ。だから、その気
だったら言っちまえ。じゃねぇと、不安になったとかなんとか言われて浮気されて、捨てられるかもしれねぇぜ?」
「あかっ、いや、あいつに限ってそんなこたぁ!」

 腰を上げたヤンマがヘルに掴み掛かりそうになると、ヘルはぐいっとヤンマの頭を押さえた。

「俺の経験を侮るんじゃねぇぞ、鬼の字。女ってのは信用ならねぇ、だがそこが面白い」
「でも…言うのはなぁ…」

 頭を押さえられたヤンマが項垂れると、ヘルはヤンマの羽を痛めない部分を選んで背を叩いてきた。

「言うだけなら金も掛からねぇし、手間も掛からねぇじゃねぇか。ちったぁ恥ずかしいけどな」
「その恥ずかしいのが問題なんすよ」
「とにかく頑張れや、鬼の字。その女がそんなに大事なら、首輪でも指輪でも付けとけ」

 あばよ、とヘルはセカンドバッグを抱えて立ち上がり、公園を後にした。取り残されたヤンマは、足元を見つめた。
茜に限って、ヘルの言うようなことがあるわけがない。あってたまるか。あったら泣ける。死ねる。生きていられない。
けれど、そこまで思っているのに、結婚しようと言う勇気が湧かない。結婚したいとは思うが、言葉に出来ないのだ。
考えてみれば、好きだと言ってやったことも少ない。爪の本数で足りる回数だ。そう思うと、ますます不安に駆られる。
43虫の甲斐性 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:22:03 ID:ML9EcO5D
「首輪…」

 途端に、裸に首輪一つの愛玩動物の如き茜が脳裏に浮かんでしまい、慌てて払拭して独り言を言い直した。

「指輪、なぁ」

 今まで茜にプレゼントしたものには、まだなかったはずだ。去年の誕生日に贈ってやったのは、ぬいぐるみだった。
元々、茜は趣味が子供っぽい。というより、成長していない。背格好も標準よりも小さめで、嗜好も幼い頃と変わらない。
だから、ヤンマの方もつい幼い頃の感覚になってしまい、茜へのプレゼントも態度も幼馴染みが相手のそれである。
 これではいけない。焦燥感と危機感を抱いたヤンマは立ち上がろうとしたが、長い腹部が背もたれに引っ掛かった。
つんのめりながらベンチから離れたヤンマは、空き缶をゴミ箱に投げ込んでから、指輪を探すべく街中に飛び出した。
 茜に好きだと言おう。そして、結婚を申し込もう。


 テーブルには、小さな箱が鎮座していた。
 風呂場からは茜の鼻歌が漏れ聞こえ、心なしか居間の空気も湿って生温い。ヤンマは、ひたすら箱を睨んでいた。
エメラルドグリーンの複眼に映るのは、赤いビロード張りの小箱だった。恐る恐る爪先を伸ばし、蓋を開けてみる。
光沢を帯びた白い布が張られた内部には、店で見た時と変わらぬ姿のピンクの宝石が填った指輪が収まっていた。
だが、五秒と直視出来ずに箱を閉めた。意味もなく息が荒くなってしまい、腹部を膨らませながら、その箱を掴んだ。

「何やってんだ、俺…」

 指輪の入った小箱を押し入れの奥に隠し、ふすまを閉めてから、ヤンマは頭を抱えた。

「もっと何やってんだー!」

 隠してどうする。見せなければ意味がない。プレゼントしなければ意味がない。だが、恥ずかしくて見せられない。
指輪を買った時も逃げ出したいほど恥ずかしかったが、今の方が十倍恥ずかしい。体液が沸騰して脳が煮えそうだ。

「何騒いでんの?」

 脱衣所と廊下を隔てるドアが開き、バスタオルを被った茜が顔を出した。

「なっ、なんでもねぇよ!」

 ヤンマが上擦った声を上げると、茜は濡れた髪を拭いながら訝しげな目を向けた。

「ふーん」

 茜は顔を引っ込めて、脱衣所のドアを閉めた。しばらくドライヤーの轟音が続いた後、茜は居間に戻ってきた。
喉を潤すために水を一杯飲み干してから、茜はヤンマに向いた。ヤンマは居たたまれなくなって、触角を揺らした。
平静を装うために胡座を掻いて座ったが、ちっとも落ち着かない。それどころか、恥ずかしすぎて気が狂いそうになる。
 好きだと言うだけなら、と思うが、胸郭が震えない。汗が出ないはずなのに、嫌な汗が出ているような錯覚に陥る。
俺ってこんなに根性なかったっけ、とヤンマが凄まじい自責の念に駆られていると、茜が胡座の上に腰を下ろした。
44虫の甲斐性 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:23:24 ID:ML9EcO5D
「ヤンマ」

 茜はヤンマの胸に寄り掛かると、上目に睨んできた。

「賭け事は絶対にしちゃダメだからね?」
「そんなもん、してねぇよ。そもそも注ぎ込む金がねぇだろうが」
「だったらいいんだけど」
「俺を信用しろよな」

 ヤンマは中両足で茜の腹部を抱き締め、背を曲げた。

「してるってばぁ」

 茜がくすぐったげに身を捩ると、ヤンマは石鹸の匂いが零れる襟足に触角を寄せ、顎を開いて細長い舌を伸ばした。
汗の代わりに水気が残る首筋にぬるりと這わせると、茜は喉の奥で小さく声を漏らし、ヤンマの上右足に腕を絡めた。

「…したいの?」

 恥じらいと期待の混じった目で見つめられ、情欲に駆られたヤンマは先程までの葛藤を押し込めた。

「されたいんだったら、ちゃんと言え」
「意地悪」

 茜がむくれると、ヤンマは中両足で茜のパジャマと肌着を捲り、控えめな乳房を柔らかく握り締めた。

「んっ」
「風呂に入る前の方が良かったかもしれねぇな」
「そっちの方が嫌だよぉ…」

 茜が頬を染めて俯いたので、ヤンマは中両足の爪の腹でまだ尖っていない先端を押し潰した。

「俺は好きだけどな。茜の味がする」
「私はそれが嫌なの! ヤンマの変態!」
「ひっでぇな」

 ヤンマは少し笑いながら、刺激を受けて充血した茜の乳首を爪の腹で挟んでやった。

「あうんっ!」
「さあて、今日のは何だ」

 ヤンマは茜の腰を浮かせると、上両足でパジャマのズボンを引き下ろして脱がせ、その下着を見下ろした。
可愛らしいピンクのハート柄でワンポイントのリボンが付いていて、高校二年生が身に付けるものにしては幼い。

「なんだよ、またこんなガキ臭いの買ったのか」
「いいじゃないの、好きなんだから!」

 茜はパジャマの裾を下げて隠そうとするが、ヤンマは上両足で茜の腕を押さえ、腰を上げて腹部を前に出した。

「まあ、いきなりスケスケの紐パンなんか履かれても困るしな」

 腹部の先端を持ち上げたヤンマは、太い針に似た生殖器官を外骨格の中から出すと、茜の足の間に差し入れた。
茜は足を閉じようとしたが、ヤンマの生殖器官の先端が下着に届いた。陰部を探るように、クロッチを撫でていった。
そして、生殖器官の先端が肉芽に引っ掛かった。茜が喉の奥で喘ぎを殺すと、ヤンマは茜の顎を掴んで顔を寄せた。
45虫の甲斐性 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:24:43 ID:ML9EcO5D
「んで、どうされたい?」
「すぐに入れちゃ、やだ…」
「そりゃどうしてだ」
「すぐに終わっちゃったら、なんだか勿体ない気がして」
「言うじゃねぇか」

 ヤンマは顎の中に舌を収めると、上両足で茜の両足を広げ、生殖器官の先端で硬くなり始めたクリトリスを押さえた。
茜は鼻に掛かった声を漏らし、ヤンマに縋る。指よりも爪よりも太く硬い先端で押し、潰してやると、茜の声が増した。
だが、下着は外さない。直接触れれば刺激も高まるのだろうが、どこまで焦らしてやれるかという気分になっていた。
熱く柔らかな膣内に生殖器官を押し込みたい衝動に駆られながらも、ヤンマは茜の乳首ではなく乳房全体をこね回した。

「う、あ、はぁ、ふぁあっ」

 茜は目を潤ませ、悩ましく息を荒げる。自分自身の潤いで下着が濡れた感触に、ひどい羞恥心に駆られてしまった。
乳房だけを弄ばれると、尖った乳首に触れられないのがもどかしい。けれど、それを口にするのは耐えられなかった。
いつものことながら、息を荒げているのは茜だけだ。ヤンマは表情が窺えない上に、欲情しているかどうか解らない。
彼の生殖器官は外骨格なのでどんな時でも硬く、力強い。言葉に滲み出ている時もあるが、そうではない時の方が多い。
だから、自分だけ欲情しているようで情けない。茜は乾いた喉に唾を飲み下してから、ヤンマの生殖器官を両手で包んだ。

「ん…」

 長い腹部を持ち上げた茜は、ヤンマの生殖器官に舌を這わせた。唾液を塗り付けるように、何度も何度も舐める。

「がっつくなよ、ちゃんと入れてやるから」

 ヤンマがにやけると、茜は振り向いて言い返した。

「だって、私だけ気持ち良くなってるみたいで悪いんだもん」
「いつものことじゃねぇか。それに、俺が気持ち良くねぇなんて言ったことはねぇぞ?」
「でもさぁ」

 茜が不満げにむくれたので、ヤンマは彼女の腰を持ち上げて四つん這いにさせた。

「だったら、こうすりゃ文句ないだろ」
「んあっ!」

 下着の足回りから冷たい異物を差し込まれ、茜は目を丸めた。

「すっかり出来上がってんじゃねぇか」

 下着の中に滑り込ませた舌先で膣内を探ったヤンマが笑うと、茜は恥じらって目を伏せた。

「だって…」
「茜、少し太ったか? 尻回りの肉が前に比べて厚いんだが」
「こんな時にそんなこと言わないでよ! 確かにそうだけど!」

 茜が二つの意味で赤面すると、ヤンマは成長途中の臀部を覆う薄布をずらし、顎を開いて浅く噛んだ。

「この肉が胸に付けばいいんだがなぁ」
「ちょっ、ヤンマ、どこ噛んでんのー!」
46虫の甲斐性 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:26:16 ID:ML9EcO5D
 茜が慌てると、ヤンマは白い太股にも顎を寄せ、ほとんど力を入れずに噛んだ。

「この前、肩に噛み跡付けたら文句言ったじゃねぇか」
「だって、体育で着替える時に見えちゃうんだもん! あ、足だって、スカートじゃ隠れないよ!」
「他の奴に見せなきゃいいだけだろ。スカートの中なんて、そうそう見えるもんじゃねぇ」
「そうだけど、でもぉ!」

 茜は困り果てるが、ヤンマは唾液の糸を引きながら顎を太股から放した。

「茜は俺の縄張りだ」
「もお…」

 茜は頬を張っていたが、ヤンマの生殖器官を掴んで引き寄せ、歯を立てた。だが、ヤンマは特に反応しなかった。
外骨格越しに伝わる感触には気付いたようだが、それ以上はない。それが少し不満だったので、顎に力を入れた。
だが、歯応えが強すぎて逆に茜の歯が痛んだ。茜が己の力の無さに苛立っていると、陰部に深く舌が滑り込んできた。

「ああぁっ!?」
「別に痛くはないが、俺のを噛むんじゃねぇよ。心が痛む」
「ヤンマが悪いんだから、先に噛んできたのはヤンマの方じゃない!」
「俺はいいんだ。虫だからな」
「何それ、意味解らないぃいいっ!」

 茜は言い返そうとしたが、後半は上擦ってしまった。触手のように暴れ回る舌が、茜の弱い部分を的確に責めてくる。
こうなっては、もう何も出来ない。手足から力が抜けてしまい、ヤンマが与えてくる荒っぽい性感が背筋を駆け上った。

「あ、あぁ、それ、ダメぇ、そこダメだってばぁあ」
「ダメだからやるんだろうが」
「や、それじゃ、やだぁああ」

 ヤンマの長い腹部にへたりこんだ茜が首を左右に振ると、ヤンマは舌を止め、ぬるりと引き抜いた。

「どう、嫌なんだ?」
「うー…」

 茜は視線を彷徨わせたが、腰を捩った。

「ヤンマのが、いい」
「具体的には?」
「なんで今日はそんなに意地悪なの? もお、ヤンマなんて」

 茜はむくれながら突っ伏したが、消え入りそうな小声で漏らした。

「…大好き」

 大嫌い、と言おうとした。けれど、どうしても言えなかった。茜はそんな自分を不甲斐なく思いながら、身を起こした。
ヤンマも起き上がったが、いきなり抱き締めてきた。今し方までの態度とは異なる態度に、茜は戸惑ってしまった。

「や、ヤンマ?」
「あーもう、俺の方が我慢出来ねぇ!」

 ヤンマは茜を放すと、肌着ごと茜のパジャマを脱がしてしまうと、畳の上に押し倒した。 

「入れる! イカせる! 出来れば泣かせる!」
「え、何、なんで?」

 茜がきょとんとすると、ヤンマは彼女の下着をずり下ろし、腹部を曲げて生殖器官を伸ばして濡れた陰部に挿入した。
途端に茜の体が跳ね、喉が反らされた。ヤンマは茜の滑らかな背に爪を立てないように気を遣いながら、抱き寄せた。
生殖器官を包み込む肉の壁は、焼けそうなほど熱い。生殖器官を前後させると、茜の発する喘ぎが次第に高くなった。
47虫の甲斐性 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:28:58 ID:ML9EcO5D
「ヤンマぁ、もうっ、わたしぃっ!」

 一際高い声を放ち、茜はヤンマにきつく抱き付いたが、だらりと手足を投げ出して胸を上下させた。

「イッちゃったぁ…」
「茜」

 弛緩した茜を見つめ、ヤンマは自然に迫り上がってきた言葉を口にした。

「好きだ」

 茜は潤んだ目を見開いたが、細め、柔らかく頬を緩めた。

「うん。私も大好き」

 言えた。やっと好きだと言えた。この上ない達成感に包まれたヤンマは、ぎちぎちと顎を鳴らしながら茜を抱き締めた。
達したことで脱力している茜はヤンマにしなだれかかり、外骨格に頬を擦り寄せてきて、それがまた非常に可愛かった。
そのせいで妙なスイッチが入ってしまい、ヤンマは茜を膝の上に載せたまま再度挿入し、射精しそうになるほど責めた。
そして、宣言通りに茜を泣かせるほど責め立ててしまい、事が終わった頃には茜は疲れ果てて気絶するように寝入った。
 我ながら、頑張りすぎてしまった。


 そして、こっぴどく怒られた。
 隣室のベランダの手すりに腰掛けたヤンマは、ぎりぎりと顎を鈍く軋ませていた。ため息を吐けないから、その代わりだ。
壁の薄い安普請故に事の次第をある程度把握している祐介は、ベランダの手すりに寄り掛かり、呆れつつも笑っていた。
当の茜は、祐介の恋人であるリビングメイルのアビゲイルと連れ立って買い物に出掛けたので、今は男二人が残っている。
ひどく落ち込んでいるヤンマにベランダから呼び出されたので、試験勉強を一時中断し、気分転換を兼ねて話を聞いたのだ。

「そりゃお前が悪い」

 ヤンマが話し終えると、祐介はきっぱりと言い切った。

「こんなつもりじゃなかったんだがなぁ…」

 ヤンマは爪の間で赤いビロードの小箱を弄びながら、触角を下げた。

「結局こいつも渡せず終いだし、肝心なことは言えないし、茜には当分は禁欲だって言われるし、マジでどうしようもねぇな」
「茜ちゃんの機嫌が直ったら渡せばいいじゃないか」
「ああ、気合い溜めて頑張ってみらぁ。んで、お前の方はどうなんだよ?」
「どう、って」
「アビーだよ。祐介はアビーと一緒になるつもりなのか?」

 自分の苦しみを少しでも分け与えてやろうとヤンマが言うと、祐介は語気を弱めた。
48虫の甲斐性 8 859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:29:48 ID:ML9EcO5D
「そりゃ…先のことを考えていないわけじゃないが」
「じゃあ、さっさと指輪でも何でも渡して実家に連れて行け!」
「それがなぁ…」

 祐介は眉を下げ、唇の端を歪めた。

「うちの親に電話してアビーのことをちょっと説明したら、速攻で反対されちまってさぁ。親父なんか、家にも連れてくるなって」
「なんでだよ?」
「アビーがリビングメイルだからだろ。死人っぽくないけど、一応死人だからな。それが気持ち悪いんだとさ」
「そんな偏見、アビーに会って料理でも喰わせれば一発で吹っ飛んじまう」
「俺もそう言ったんだけど、聞いちゃくれなかったよ」

 前途多難だ、と嘆いた祐介に、ヤンマは彼の肩を叩いた。

「頑張ろうぜ、祐介」
「言われなくたって」

 一人と一匹は顔を見合わせると、力なく笑い合った。こればかりは、自分自身の力で解決しなければならないことだ。
祐介の場合は他者の助力が受けられるかもしれないが、ヤンマは違う。自分で言い、渡さなければ何の意味もない。
だが、結婚を申し込むどころか茜を怒らせてしまった。情けなさ過ぎて、今日だけは縄張りを守る気にもならなかった。
普段は下らないことでも強気に出るくせに、肝心な時がダメだ。自責に次ぐ自責で沈んだヤンマは、小箱を握り締めた。
 次こそは、甲斐性を見せなければ。
49859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/26(日) 18:35:01 ID:ML9EcO5D
以上。ヘタレトンボの本名は鬼塚ヤンマで、その彼女は秋野茜。その隣人は鎧坂祐介。
ヤクザの用心棒のヘルは、ヤンマとアカネの最終話で出てきたカブトムシだったりします。
50名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 23:05:40 ID:g0GAY2yw
>>40
投下乙。短編を読めて安心した。コンゴトモヨロシク
51名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 02:27:49 ID:ofCPWrGu
>>40
乙です、不器用な男との関係いいねいいねー!
コンゴトモヨロシク
52名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 08:14:43 ID:D005YEw/
>>49
コンドトモヨロシク
53寮母さんの餃子:2009/04/27(月) 21:20:24 ID:D005YEw/
真由美は人外アパートの寮母だ。
まだ20歳だが叔父(祖父(人間)の嫁(ドラゴン)の連れ子でドラゴン)が死んだから仕事をもらった。
毎日アパートの廊下と玄関の前を掃除している。
そして住民と話したり美味しい手料理をおすそわけする。
ちなみにトンボ人間と人間のカップルやリビングメイルと人間のカップルやバイオノイドが住んでいる。
叔父と仲がよかったのでよく小さいときからアパートに真由美は来ていた。
だから真由美が寮母になったあとも叔父の友達がときどき来た。
息子たちを連れてくることもあったから真由美にドラゴンの友達が多かった。
その日の午後も真由美は掃除をしていた。
天気がいい日だった。
こういう日はドラゴンのような爬虫類人外がよく日向ぼっこしに出てくる。
真由美が掃除をしているとやっぱりドラゴンが現れた。
叔父の友達の息子でタカシという名前の黒いドラゴンだ。
「真由美ちゃんおはよう。いい天気だね。」
タカシは10歳年下の真由美をちゃん付けで呼ぶから真由美は恥ずかしくなる。
「もうっ・・・ちゃん付けの歳じゃないのよ。」
「でも小さいイメージあるから。」
アハハとタカシが笑った。
「タカシさん仕事は?今日平日でしょ。」
「ゴールデンウイーク16連休なんだ。」
真由美はいつもアパートにいるからゴールデンウイークを忘れていた。
そのときタカシの腹が鳴った。
「ごはん食べてないの?」
「いつもは会社の食堂で食べるんだけど休みだから。俺料理苦手で。今からラーメン屋行くとこ。」
「ごはんくらいうちで食べていったらいいわ。お昼の残りで悪いけど。」
「いいのかい?真由美ちゃんの料理うまいんだよな。ありがとう。」
真由美がホウキを片づけるとタカシはついてきた。
真由美は寮母室の鍵を開けた。
だが真由美は気づいていなかった。
タカシの目がギラッと光ったことに・・・。
54寮母さんの餃子:2009/04/27(月) 21:21:15 ID:D005YEw/
真由美はタカシを寮母室に入れた。
「タカシさんテーブルに座って待ってて。すぐにごはん持って行くから・・・キャアッ!!!」
タカシは真由美を押し倒した。
「いやっ!いやっ!なにするのタカシさん!」
「真由美ちゃん俺はね、ずっと昔からあんたを犯したかったんだよ。へへへ。」
「いやっ!」
タカシは真由美のエプロンを爪で破り取った。
次にブラウスも破ってスカートをめくった。
真由美はバタバタ暴れるがドラゴンの力にはかなわない。
「いやっ!いやっ!いやっ!」
ついにタカシの爪が真由美のブラジャーを切り取った。
肉まんのように白くモチモチした乳が現れた。
「いやっ!タカシさんいやっ!やめて!いやっ!」
「へへへ。」
タカシは真由美の肉まんをにぎった。
フワフワ柔らかい。
そして片手で真由美のパンツを破って真由美の餃子をいじった。
真由美は悲鳴をあげている。
「うるせー!反抗したらこうだ!わかったな真由美ちゃん!」
タカシが強く肉まんをにぎった。
胸に爪がささる!
「ひぎいいいい!いやっ!」
「いやだろ?!じゃあ大人しくしてな!へへへ。」
「いやっ・・・こんなのいやっ!いやっ!」
「うるせー!この真由美が」
タカシは真由美の腹を殴った。
「おぶぅ・・・」
真由美の口から昼飯が逆流した。
「へえ、今日はうどんか。吐いちまって残念だな。また食いなおせや。」
タカシは真由美をひっくりかえした。
真由美はゲロの上にうつぶせになった。
そしてタカシは全然ならしていない真由美の餃子に自分の麺棒を1本刺した。
55寮母さんの餃子:2009/04/27(月) 21:22:42 ID:D005YEw/
真由美の餃子から真っ赤なチリソースが出てきた。
「おう!バージンもらいっ!」
タカシは感激した。
「うう・・・いやっ・・・いやっ・・・。」
まだ文句をいう真由美の尻をタカシは叩いた。
パァーンといい音がした。
「ひぎっ!」
そのときタカシはもうひとつの穴に気づいた。
小さくキュッとしているシュウマイだ。
タカシはにやっとした。
「俺は爬虫類だから2本あるんだぜ。」
そしてもう1本の麺棒をシュウマイに刺した。
「いやっ!!!!!!」
真由美の声はアパートの外にもれている。
隣の壁に響いて悲鳴のオーケストラだ。
最高の陵辱気分だった。
タカシは腰を動かした。
ズップズップ、太い麺棒を刺されて餃子とシュウマイが広がっている。
そしてタカシは真由美の頭を抑えた。
「おぐえっ!」
真由美の顔がゲロにはりついた。
「飯吐いちゃって腹へっただろ真由美ちゃん!食えよ。」
「いやっ!」
だが声を出したら口にうどんの麺がはいってきたから真由美は口をしめた。
「声だせ!泣け!」
タカシが真由美の背中を叩いた。
真由美はたまらず悲鳴をあげたまたゲロを飲んでしまった。
鼻からも入ってくるゲロ。
まさにすべてを陵辱されている。
真由美のプライドはボロボロだ。
タカシに命令されるとおりに悲鳴を上げる。
言うとおりにゲロを飲む。
真由美はもう肉奴隷。
パンパンパン!
麺棒が動くほど餃子から溢れるチリソース。
裂けかけたシュウマイ。
だがもう痛みも分からなかった。
56寮母さんの餃子:2009/04/27(月) 21:24:51 ID:D005YEw/
「へへへ。餃子うまかったぜ・・・。」
タカシは夕方まで真由美を犯して帰った。
真由美は何も考えられなかった。
ゲロと処女のチリソースと男のホワイトソースでドロドロだ。
傷もたくさんついた。
だがそれでも白く美しい体だった。
頭の中も真っ白だ。
「・・・あ。掃除が途中だったわ。」
真由美はフラフラと外に出た。
服を着るのも忘れた。
いや・・・必要ない。
真由美は肉奴隷・・・奴隷に服はいらない。
そして真由美はホウキを持って掃除をはじめた。
アパートの玄関前は汚れていた。
タカシが汚したのだ。
真由美のチリソースで地面にこう書いたようだ。
【人外アパート住民募集。住民は無料で淫乱寮母真由美のいやらしい餃子食べ放題。シュウマイもあるよ】
だが真由美はもう内容を読む気もしなかった。
そしてアパートの前に人がたくさんいた。
住民や入居希望者がいた。
「真由美さあん・・・ヒヒヒヒ。餃子くださあい。」
「はーい・・・うふふ。今作るから寮母室に来てまってて。」
そしてまた始まる陵辱ショー。
今日も人外アパートで真由美が餃子とシュウマイをご馳走している・・・。
57名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 21:26:20 ID:D005YEw/
>>31でした。
この前へんな騒ぎあったけど俺はこれパクってないから・・・一応言うだけだけど・・・
もし似てるのあっても俺パクじゃないから疑いとかかけないでくれ。
パクラーとか言われたらマジヘコむんよ・・・
あと俺のもパクらないでくれよ。一応だけど・・・
58名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 00:39:19 ID:Iv3C8VM5
某所で知ったジャバウォッキーがすごくイイ
サバタとリリーがたまらん
人外男&人間女の、仕事仲間兼色恋相手みたいな
種族を越えた大人同士コンビはやはり最高だ
嫉妬深いリリーいいよリリー
59名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 04:51:02 ID:B6e2QXsj
>>57
GJ!
やっぱり爬虫類は二股ペニスだよなw
60名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 10:18:15 ID:2bxhvy4R
>>57
うーん・・・50点。スレとしても陵辱ものは大歓迎なんだけど、エロさが足りないかな。
あなた、本当は文章下手じゃないでしょ? 一応伏せとくけど、○○○さんだよね。
改行とか変えても、見る人が見ればすぐ分かるよ。文体がね、変わっていないんだ。
どうしてわざわざ下手のふりをするのかな。あなたなら普通に書いたほうが上手いよ。
最初は避難所に書こうと思ったけど、きっと来てくれないだろうからここにレスした。
まだ思いなおす気ややりなおす気があるなら一言ください。あなたの作品好きでした。
61名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 10:36:02 ID:YYodhfsV
IDが同一とかならともかく文体なんて定義の曖昧なもの証拠にはならないと思うぞ。
主観的にそう感じる、そう思うだけで、客観的な確証がないのに○○○さんだよねとか言われても…
伏せてあるから指摘してる意味もなさそうだけどさ
本人が名乗りを上げない限り、どれだけ疑わしくても詮索するのはナンセンスだと思うしな。
62名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 10:38:04 ID:eM9tYbOo
ゲスの勘繰りってやつだよ
63名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 10:44:47 ID:LFbTbg44
あー、わざと悪気のないフリして貶めてんだよ。点数つけるとかありえないし

ただ>>57の人も色々気にしすぎだと思うけどね
パクなんてのは荒らしの言いがかりだったんだし。
余計なことは言わないでいいと思うよ。付け込まれるから
64名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 12:17:48 ID:HiL+3iMu
>>60
また食いつこうとしてるし…
避難所行きなさいよ
65名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 15:35:05 ID:hCbvKyYo
>>58
ジャバて気になりつつも放置してたけど、そんな話なのか
ちょっと大人買いしてくる!全裸で!
66名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 16:11:57 ID:B6e2QXsj
>>65「全裸で何が悪い」
>>65「変態よ我が道を行け!変態よ我が道を行け!変態よ我が道を行け!」
>>65「ジンガイー!ジンガイー!」
67名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 18:00:10 ID:o0HVtVj4
ジャバいいぞマジおもしろいぞ!
惚れた女にちと弱腰のガンマン恐竜と
男なんてと笑い飛ばして力押しの女スパイの組合せがたまらん
68名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 02:33:04 ID:JMulq7C2
>>58
某所というのをkwsk!
こう言っちゃなんだがジャバってかなりマイナーな漫画だからな
それを人外フェチの目に留められるようなかたちで紹介してるってだけで興味ある
もしかして他にも良い人外作品について触れてるんじゃないかって…
頼むからkwsk!ヒントやぐぐるときのキーワードでもいいから!
69名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 11:09:17 ID:n8f+z65b
こんな所でkwsk教えるとか正気か
70名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 12:59:53 ID:td0mvLue
前に出てた異種カップルの出てくる作品紹介じゃね?
あ、個人サイトで紹介してたらkwskしなくていいぞ、晒しになってしまう
71名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 19:57:31 ID:5W90yo32
>>49
おくればせながらGJ
そのうち新婚初夜ネタとかいかがっすか?
2人の地元生活時代の話も読んでみたい!

どうでもいいが、ヤンマは酒にも賭け事にも異常に弱そうだ
なにげに茜たんのほうがどっちも強そうなイメージがある(ポーカー以外)
72名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 22:03:21 ID:Pw5fyi0B
>>70
その昔2chの某ゲーム板に「獣と乙女」のカップリングを語り合うスレがあって、
そこで話題に出てたのを記憶しているが<ジャバウォッキー
73名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 00:42:58 ID:WPmp7+c8
気になって密林でジャバウォッキー買っちゃったよ
早く届かんかなー
74名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 02:51:18 ID:LEb0ophs
うらやましい…
全裸で本屋巡りしたけどジャバウォッキー見つからず
ちょっと公園でやけ酒呑んでくるわ
75名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 09:45:22 ID:brhgu/15
ジャバなぁ
絵柄で読者遠ざけてそうなんが残念やね
76名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 18:48:11 ID:WPmp7+c8
昨日の夜注文して今朝届いたんだがw
確かに絵柄はクセあるけど私は結構好きだな。
リリーの強気な感じがたまらん

絵の感じで王ドロボウJINGを何となく思い出した
77名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 22:06:02 ID:/uJrslFU
デザインぽい絵柄だしな
確かに王ドロボウJINGに通じるものがある

ジャンゴとキャラハーンさんとスターバックさんが好きだった
78859 ◆93FwBoL6s. :2009/04/30(木) 23:06:00 ID:H93SRYrC
人外アパート話ではありますが、肝心のアパートが全く絡まないのでこちらに投下。
ヤンマと茜が上京する前の話です。興味のない方はスルーで。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
79名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 00:54:03 ID:lxhOjX/V
>>77
あれは非常にwktkできる三角関係だったww
80名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 01:35:57 ID:Q/JsZB7A
>>78
GJGJGJ!!!まさか俺のリクが実現するとは…!!
いつも思ってましたが背景描写さすがです!
無駄がなくて説明しっかりしてる詩的で美しい文章!
もしかして賞取るような有名作家…だったりしませんか!?
はっきり言ってそこらへんの職人どころかプロ小説家(笑)より上手い!
これから虫系人外書く人はこの設定使うべきですね!
>>79
職人に礼くらい言えよ…………あ。いつもの人か
ウンコ触っちゃってスマソ
81名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 02:27:26 ID:7qQmUQCa
>>70
隔離板でもついこの間見かけたけど
あれか、ジャバウォッキーブームが今来てるのか
爬虫類の時代がやってくるのか!
女スパイのテクに出しっぱなしになるとかあるのか!
82名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 02:48:39 ID:KTIuzy8K
自分も昨日買いに走ったんだけど
このスレだけでジャバどんだけ売れたんだろw
83名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 03:13:20 ID:VgRb+Ag3
粘着野郎が沸くとは言え、何故859氏や159氏の方が出ていかな行かんのだろう…?
何故出て行ったのに奴は未だこのスレに居るんだろう?
このままでは他の書き手までやられそうだ。
84名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 04:21:37 ID:1BLWvsP2
あーもー触んな、まとめて避難所池

ジャバは逆にあのアメコミっぽいカッコいい絵柄が好きなのだが、
カッコよさが見難さに繋がるのが敬遠されるのだろうか。
前作のグレイトフルデッドもカッコいいぞ、キョンシー対女霊幻道師。
主人公がビッチで格好いいんだよね
85名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 12:06:05 ID:enrN8Tv2
ラッシュとかゴスペルとかゾイドみたいな、ケモノ型メカって萌えないか
臆病なライオンみたいな子でもかわいいし、忠実なドーブルマンみたいな子でも
人乗せるくらいでっかくても、ポケットに入るくらい小さくても萌える
86名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 13:45:17 ID:Q/JsZB7A
>>85
ビーストウォーズで人間キャラがいれば…
あ。あのサルは除外で
87名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 15:57:07 ID:J3hzjuUF
>>78
投下乙。感想はむこうで書いておこう。

>>85
ジェイデッカーにシャドウ丸というブレイブポリスがいてだな…
あずきさんに頭上がらないという設定もツボだ。
88名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 16:57:01 ID:enrN8Tv2
>>86
トランスフォーマーならきすぷり?とかあったよな
見たことないけど、女の子と巨大メカっていいなあ
しかもキスとか、素敵すぎる

ところで脳内で面白黒人的AIカーとツンデレ女子が暴れてるんだがどうしよう
89名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 18:09:40 ID:RCYlzmsv
>>88
暴れてるんなら早く出してやれ
全裸で待ってるから
90名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 18:12:38 ID:smIYs4HT
車にちんこに代わる器官がないので仕方なくレバーに跨がったところ
自動運転モードで公開羞恥プレイされマジ泣きする女の子が見えた

宇宙人とか働くロボットとか人間の体のつくりをよくわかってない人外と人間カップルの初体験は萌える
「あの…むっ…胸の、ね?さきっぽ…とか、ふともも触られると…きもち…いかも」
と自分でもよくわかってない性感帯を怖ず怖ず自己申告する女の子に
不意に強くやっちゃったり、勝手がよくわからなくて何度も聞き返し無意識羞恥プレイに持ち込む人外とかたまらん
91名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 22:13:20 ID:VgRb+Ag3
書き手は避難所へ、雑談はここですか?
92名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 23:38:52 ID:Q/JsZB7A
>>83
べつに859さんは追い出されてないけど…
避難所でもスレの一部みたいなもんだし…
>>91
アパート関係ないから避難所行っただけだろ?
エロいからここでいいと思うんだけどねえ〜
93名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 00:37:35 ID:XOggkFJe
職人さん本人が、「興味がなければスルーしてください」と言ってるのに
>>80みたいなのが、レスない奴は荒らしだって断定してくるから
職人さんのほうが申し訳なく思って、自重してる状態なんだろ
粘着野郎もそうだが、職人さんの意図もくめない奴が一番迷惑だな

もう、職人に対して出て行けとか、住民全員に対して職人にレスしろとか、
どっちのパターンでも職人さんが嫌な思いすることに変わりはないんだから、
そういうことは書き込むなよ
自分がいい話だと思ったら普通にレスつける、好みじゃなかったらスルー
それだけで充分だろ

こっちに投下するのも、避難所に投下するのも、単に職人さんの好みの
問題なので、職人さんは絡んでくるアホは無視して、けど無理しすぎず
投下を続けていってくだされば幸いです
どっちへの投下でも、定期的に行き交ってれば発見できるし
94名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 00:44:49 ID:sggUuRsY
なにここアパート以外禁止?
なら人型人外と版権と非エロも禁止してくれよ
95名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 03:19:35 ID:FtWIKvS1
いつからアパート専用になったのここ。
そもそも何でもありなんじゃないの?
96名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 10:12:21 ID:kcIAm7Uy
でも職人がアパートじゃないから避難所に行ってるんだからアパート専用なんじゃないの?
97名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 11:02:47 ID:Vk1DXYxB
逆に考えるんだ
アパートシリーズばっかりで占領しちゃマズイ+スレ趣旨からちょっと逸れた番外編だから気を遣ってくれたんだと考えるんだ
気を遣いすぎて悪いことなんてないよ

それはそうと乗り物人外いいな
「早く人型になりたい」とかひそかに思ってて女の子はそのままの乗り物が好きだと告白すればいい
98名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 11:04:06 ID:Vk1DXYxB
ごめん、読み返したら目茶苦茶失礼な事言ってた
許してください
99名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 11:07:33 ID:sggUuRsY
>>97
スレ趣旨からは外れてなくね?外れてるのはシリーズ趣旨…まいいや
住民は 全員 平等だから失礼もなにもない
だから職人に文句つけるなんて荒らし!という主張は通らない
読んでやってるんだから分をわきまえろ!という主張も通らない
100名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 13:43:21 ID:1g786zY9
アパートじゃないから避難所に投下というのは迂闊すぎる
いつもの荒らしの人でなくても変だと感じるし、
アパート以外スレ違いというようにもとれるので
新種の荒らしに見えるよ
101名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 14:44:30 ID:t3DS4mpN
ここでグダグダ言うより、まとめておいでませ避難所
102名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 22:35:33 ID:JHqR6O3U
とりま投下待ち
103名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 01:11:28 ID:xPYpRJfG
>>97
結局スレに投下報告するなら同じことだが…

まあそんなことはいいか
159さんまだROMってる?
スレに書くようなことじゃないけどちょっと用があるんだけど…
捨てアドみたいの取って晒してくれない?
104名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 01:40:02 ID:gAoYYdap
>捨てアドみたいの取って晒してくれない?
何その粘着行為。
105名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 05:25:06 ID:omP5A5Mp
たたでさえ荒らしが居るのになぜ、相手にそんなハイリスクな事をさせる?
自分でメアド取って晒しなよ。
106名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 10:06:06 ID:FNh4UBS5
最早犯罪領域にまで…
107名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 10:12:43 ID:EC66fS6k
物凄い婉曲な出会い厨なんじゃね
108159 ◆.ETutr0CGY :2009/05/03(日) 11:16:46 ID:BkzSh8ph
>>103
前スレに晒されたサイトにサブアドを記載してあります
そちらからどうぞ
109名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 11:59:19 ID:xPYpRJfG
>>108
わかった

みんなスレ汚しスマソ
110名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 12:22:54 ID:xYASyKQx
>>90
自分の精を出す場所がない人外の場合
性欲を発散できなくて限界超えてなって暴走したり……

すまん、忘れてくれ
111名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 00:39:52 ID:bdDnFL1j
「くぅっ…ん…」
真里は汗ばんだ身をよじらせ、背後を見た。
赤黒い外骨格が見えた。
真里に輸精管を挿入しているクワガタの体が。
「真里…大丈夫?やっぱり無理なんじゃない?こんなの普通じゃないよ」
弱気に言うクワガタの顎に手を沿わせる。
「平気」
「でも…やっぱり変だよ」
「ハガネは、嫌なの?」
ぐ、と言葉に詰まるクワガタ。
「嫌なわけ、ないけど。真里が苦しいのは嫌だ」
微笑んだのは真里だった。
「苦しくなんかないわ。だから続けて?」
ハアハアと息を荒げながらそう言うとクワガタが腰を揺らした。
目を伏せて喘ぐ真里の肩を、その名のごとく鋼のような大顎で優しく噛んだ。
四畳半のアパートの初夜だった。
112名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 00:46:07 ID:bdDnFL1j
部屋に蜘蛛が出てきて困るwwwww
彼女とやってるときとかに出てこないでくだしあおながいしますwwwwwwww
俺外骨格萌えだけどTPOは選んでほしいわ
つーわけでTPO選べる外骨格の話でしたお
クワガタつまみは主人公より両親をもっと書いてほしいわー
擬人化的な虫はイラネなんでつまみはどうでもいいって思うの俺だけ?wwwwwwwww
113名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 01:20:12 ID:6T2AfhFG
酔ってるのか?
114名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 01:45:24 ID:4XS6Eh17
>>112
おおおおおおおお!文章がとても美しい!
もしかしてサイトとか持ってますか!?書きなれてる感じします!
てかあなたの文章見たことある気がします・・・もしかして他スレで書いてたりしません?
115名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 02:44:28 ID:bdDnFL1j
>>113 ねーよwww酔って文章書けるとかマジキチだろwwwww
>>114 サイト持ってたら2ちゃんで文晒すとかしないだろJKwwなにその宣伝wwww
いちお他でも書いてるが場所分かっても晒すなよwwww
116名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 04:09:42 ID:Dq+jGUdQ
飲み過ぎは体に良くないよ
117名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 12:42:05 ID:bdDnFL1j
>>116 だから酒入ってないってwwwww何と勘違いしてんだよwwwwww
118名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 13:07:29 ID:F7ozEKQg
    _, ._
  ( ・ω・)
  ○={=}〇,
   |:::::::::\, ', ´
、、、、し 、、、(((.@)wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
119名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 17:04:38 ID:N0hgkY1Z
生え過ぎたwWwを刈る「こじゃれた草刈り機」ですね?、解ります。
120名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 02:53:24 ID:iEqgsVTJ
かそ
121名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 15:15:11 ID:VE7BS0eI
芝生を刈ったら地面から大きなミミズ型人外が出てきたりするんですよ。

そして芝生刈ってた女の子に
「なにしとんじゃワレェ」とか突っかかってくるんだけどこてんぱんにされて
M属性が発生したり……

しませんよね
122名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 17:08:47 ID:f4gac7Ds
生え過ぎた嫁の芝を…
いや、何でもない。
123名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 00:09:29 ID:OYj9tzl2
「あーめあーめふーれふーれかーあさーんがー♪」
『う…く…苦し……』
「ぎゃーミミズ!!ていうかおおみみず!!でかい!!太い!!ぬるぬるぬめぬめ!!気持ち悪い!!」
『ま…待て…体が濡れて…息が…できないんだ…』
「ひ?! そ…そうなんですか!それはお気の毒に!」
『雨の日は…土に水が染みてな……こんな成りをして情けないが……のたうち回り苦しむしかないんだ…』
「雨の日のたびにっすか!梅雨とか超大変じゃないですか!」
『……良ければおまえの傘を貸してはくれないか?』
「え、でも……」
『目もなく鼻もない我が身だが、なに、礼はする……おまえの家の畑の土を…うんと…肥やしてやろう……
なにを植えてもみごとな花が咲き、青々と葉が繁り、秋にはたわわに実りが訪れ、連作障害も起きないようにしてやる…だから…早く…早く傘を…』
「は、はい……」
『……すまない、助かった。
……雨が止んで次の朝が訪れたら、庭を…見てみろ……約束の印に一面に花を咲かせてやる。私が今日中に溺死しなかったらの話だがな……』
「は……はあ…わかりました……」


こうですかわかりません
雨の降った翌日の道路のミミズの死体の多さと言ったらないよな
124名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 00:16:45 ID:J+KDYj+p
〜翌日〜
『そんな約束は忘れたなあ!ゲハハハハ』
「ひっ、あっ、ああぁん!」
125名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 01:12:50 ID:Id/P0WPK
ミミズ結構いいなと思ってしまった
126名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 01:57:54 ID:/KH35BvQ
>>123
つまり庭を永遠にウンコまみれにするということだな
127名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 06:01:59 ID:ImGhyIoU
>>124>>126
俺の感動とお茶を返せw
128名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 12:16:04 ID:OYj9tzl2
『雨も無事に上がったから傘を届けに来た』
「あ!ミミズさん! この間はありがとうございました!ミミズさんのおかげでうちの庭すごく綺麗になったんですよー」
『なに礼には及ばん。うちの一族を土に集めてひたすら食事と排泄を繰り返させ、私が植物の成育を僅かに手助けしただけだ』
「……要するにうちの庭の土の中、ウで始まってコで終わるアレだらけってことですか?」
『……そういうことになるな』
「そんなヌメヌメの傘いくらでもくれてやるから今すぐ土に還れ土管ミミズ!!!」
『?!』
129名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 21:10:46 ID:ndWG6zgy
そして>>124へ・・・
「いやああああやめてえええっ」
『これが本当のミミズ千匹』
「あああんっ気持ち悪いのに気持ちいいいい・・・!」
130名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 00:11:11 ID:d3TLHueL
>>129
 こうして少女は女と言う名の畑を隅々まで開発され、
どんな種でも産み育てる慈愛の精神と豊満な肉体を
手に入れると言う訳ですねわかりません。
131名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 00:31:43 ID:zFcsIyQ1
>>123-130
よしお前ら書け
132名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 06:56:46 ID:x9JYfIwb
>>129
1001Pとか凄過ぎ
133名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 09:41:56 ID:ZLtTQr3Z
千匹の責め苦におしっこ漏らしてミミズに引っ掛けちゃってあそこが腫れないか心配するのか…

水神に嫁ぐ娘とかいるんだから土の中に嫁ぐ娘がいてもいいよな。
漢方じゃ赤竜とか地竜と呼ばれちゃうかっこよさ
134名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 22:07:13 ID:P5zHZWEy
>水神に嫁ぐ娘
川の氾濫を抑えるためとかだよな

つーと不作を避けるためにはどこに嫁にいくんだろう
天神?土の中?
135名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 06:13:46 ID:2RjQxi/3
たしかトンボが豊作の象徴
136名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 07:48:23 ID:5tXhRfHr
蜻蛉は勝虫と呼ばれ、武者には縁起が良かった。
昔の日本の国名も、意味は蜻蛉の国。
137名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 22:47:52 ID:bK7mH/ri
あと武者に縁起がいいのは百足だな。
戦に出る兄の無事を祝って百足神に身を捧げる女の子とか。
日本は異類婚ネタ豊富で大好きだ。
138名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 23:30:52 ID:trOelYry
ミミズで思い出したが、大昔ジャ○ニカ学習帳だか何だかで蛇と
ミミズが声と目玉を交換すると言う話を見たような記憶がある。

 昔々、蛇は美しい声を持っていたが、目を持っていなくて、
何処へ行くにも大変な苦労をしていた。
 一方、ミミズは目を持っていたが、真っ暗な土の中では
役に立たず、静かな土の中で寂しい思いをしていた。
 ある時、蛇がミミズに「自分の声と君の目玉を交換しよう」
と持ちかけ、蛇の歌声を羨ましく思っていたミミズは了承。
 それ以来、蛇は地上を自由に歩き回り、ミミズは土の中で
人知れず歌を歌って過ごしている。
 蛇が這いずって移動するのは、目が無かった頃の名残である。

……この設定を引いて、おむすびころりん的展開でミミズの
合唱団に出会う少女とか考えてみたんだが、どうにも絵面が
よろしくなさそうなのでデリートした。
139名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 23:57:30 ID:GsX2pwAM
生贄にされるため生き埋めにされた少女が土の住人に助けられ、
しばらくは地下で楽しく暮らすも地上が恋しくなって地下世界のボス・おおみみずに出してほしいと請う。
おおみみずはある(エロ的な)条件と引き換えに了承し少女を地上に出すが、もう地上に彼女の居場所はなく体も光に適応しなかった。
泣く泣く少女は地下に戻り、はじめから展開が読めていたおおみみずは
ぬめりも気にせず首の環帯あたりを抱きしめる少女に優しく尻尾を巻き付けましたとさ。 めでたしめでたし


こうですかわかりません><
140名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 03:04:35 ID:Msw9dYyc
>>139
ハデスとペルセポネーの話をそんな感じに焼きなおせそうだな
141名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 09:44:02 ID:U7uZ+dbH
泉鏡花の「海神別荘」だっけ? を連想した。
142名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 22:32:58 ID:6nMzU5ds
ヤンマとアカネがみたい。
自分でもびっくりするくらいツボってしまった。
143名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 00:47:02 ID:wO8WiWOs
>>142
避難所に外伝があるよ
144名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 01:40:15 ID:s6b2WaA1
スターシステムもいいが本編の番外編もっと見たい
145名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 04:14:17 ID:49M3ohDL
>>143
それも見てしまった。
二人の出会いとかヤンマがまだ茜を喰おうと思ってた時の話とか読みたいな。
146名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 08:34:17 ID:oFnn7ewR
本人のサイトへ行けば?
147名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 09:19:18 ID:wzFbuoUB
このひとのアンチは邪神だからスルーで

>>145
わかるわー
過不足なくすっきりまとめあげてるだけに書かれていない部分が読みたくてしかたなくなるよなw
神SSってこういうのをいうんだろうな
148名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 09:27:47 ID:s6b2WaA1
>>146
前スレ最後で晒されたサイトは別の人だよ
149名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 12:05:55 ID:oFnn7ewR
前スレの話では無くて、投下始めてすぐくらいに自分から個人サイトの検索ヒント出してなかったっけ?
SSへの感想の中にもそれっぽいのが混ざってた気がしたんだけど違ってたらスマン。
うろ覚え程度の認識だったもので。

ついでに邪ネ申は腹筋崩壊レベルに対して言って欲しいのである。
150名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 19:43:59 ID:s6b2WaA1
よっぽど池沼じゃなきゃ個人用保管庫じゃない自サイトに投下物置くとかしないだろ
てか859さんも自サイトにヤンマとアカネ置いてないし
お前被害者のサイト凸させたいの?
151名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 20:26:50 ID:1Vsermou
>>149
だから糞文章小ネタの邪神が859アンチだよ?
152名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 21:11:20 ID:LNe4tNl0
避難所へどうぞ
153名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 21:28:18 ID:1Vsermou
避難所は誰かさんがどうしてもやだっていうから議論禁止なんだろ
154名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 22:36:06 ID:UTRcf9j3
絶対に禁止って訳じゃないだろう
155名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 22:44:58 ID:oFnn7ewR
帰ってみたらなに一人でヒートアップしてんのさwww
作品が感性に合うなら探して見に行きゃいいんじゃねーの?って思っただけ。
収録作品云々は過去ログ読んでれば分かることだと思い込んでたのは認める。

それから2の特性からして基本的に晒しは本人以外ご法度でお触りに至っては仄めかしすら厳禁だと思ってるよ。


ついでに単に読みにくかったり、自己陶酔見え見えの電波と邪神は違うんだと言いたい。
156名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 23:09:37 ID:s6b2WaA1
>>53みたいのも十分腹筋崩壊するけど邪神じゃないの?
じゃあ邪神って何?
ダークサイドに落ちた職人?
157名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 00:16:08 ID:IWI/NdlV
53は過去の特徴的フレーズを取り込んだオマージュ的な作品だと思われる。
書き手のキャラ付けの面は見えないでもないけどどっか理性的で楽しめる。

邪神スレって落ちたんだっけ?
異作なだけじゃなくて更にある種の突き抜けと言うか頭にこびり付く類いのセンスを有すると言うか
「強盗だ!・・・おう!」〜感激した。の流れとか。
「ブツン!ズッニュー!」とか。一般的な感性とは何かが激しく異なるんだけど説明し難い。
実際に遭遇しないと理解できないかも知れない。
こう書くと正体不明の人外っぽい。見立てて書いてみると面白いかも。

どっかの板で書き手がダークサイドに転化したら邪神化(邪進化)とか言われてたっけ。

ID変わるし邪魔だからこの辺で終わるよ。
158名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 00:30:27 ID:25exZ1ye
>邪神化(邪進化)
そんな言葉あんのか・・・うまいこというなあ・・・
俺はそれで>>111-112でキリの人を思い出したよ
文・・・似てね?
あの人は女の人(サイト見た)だが112で自分語り嫌われるって分かってて書いたのかなって思う
あんなことされたらスレ嫌いになるから嵐にきたつもりなんじゃ・・・?
だからうざい自分語りのあとも住民みんな分かってるから叩かなかったんじゃ・・・?

俺はあの人に帰ってきてほしいんだがこないかな・・・
159名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 01:13:52 ID:kHsl6u41
お前ら意味分からん
さっさと避難所いけよ
移動しないヤツは荒しだって前スレでも今スレでも避難所でも言われてるだろ
160名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 01:17:52 ID:cmL5mete
>>158
気づいても言わないほうがいいこともあるって分からないの?
みんなサイト見たから飲み過ぎ心配したんじゃん
161名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 08:17:53 ID:8IJE7rb3
荒らしに構う奴も荒らしという名言があってだな…

そういえばポケモンの金銀リメが確定したらしいが、
ピカ版みたくフィールド画面で相方を連れ歩ける機能がつくって話があるらしい。
相棒人外好きだから楽しみだ
162名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 10:01:46 ID:25exZ1ye
そうだなすまん
今見たらキリの人も閉鎖してたからもう話すのやめるのがいいね・・・
>>161
相棒って御三家だけ?
163名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 10:27:50 ID:08YcBljf
>>162
新版ポケの場合「おきにいり」登録すれば後ろからついて来るよ
DS版あたりからだった気がするけど
164名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 10:33:51 ID:25exZ1ye
>>163
そうなんか
DS版ってファイアレッドだっけ?買ってないから知らなかったんよ・・・情弱みたいな質問してすまん
165名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 12:50:30 ID:rTwFdFfB
保管庫削除させ、メールで脅迫サイト閉鎖させ・・
もう訴えちまえよ。
166名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 18:19:42 ID:Hv0X2WF9
>>164
ググればすぐ分かると思うから調べてみて。

あと、なんというか荒れるレスと炎上がひどいから
避難所に本スレを移動する提案があるので気になる方は是非意見をいただきたい。
167名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 19:56:34 ID:cmL5mete
避難所って職人の私設サロンじゃん
みんなヒステリー持ちで馴れ合い大好き
気に入らない意見全部荒らし認定するんじゃない?
スレ内自治もできない民度で避難所移動とかw
SNSにでも引きこもってろよ
168名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 21:19:48 ID:rTwFdFfB
今度は住人叩きか、やれやれ。
169名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 21:46:49 ID:cmL5mete
と、こんな具合で気に入らない意見を荒らしや叩きに仕立て上げる住人の保母さんをやるなんて管理人も大変だな
頑張ってね
170名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 21:50:47 ID:Hv0X2WF9
がんばるから応援してね!(キラッ
こうですか?
171名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 22:22:33 ID:rTwFdFfB
釣り堀っすか。
ああ、釣られたな、よかったね!
172名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 22:52:48 ID:bIPOrLdQ
本スレを移動って要するに逃げてるだけじゃん
といって向こうでここのローカルルール議論しようなんて思い上がりも甚だしい

逃げたか逃げればいいし去るものは追わないが
ここをコントロールしようとするのは間違いにもほどがある
173名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 23:00:56 ID:Hv0X2WF9
>>172
反論があるんでしたら避難所へどうぞ
174名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 23:13:40 ID:bIPOrLdQ
真性の思い上がりだな
こういうやつが荒らしを引き寄せる
175名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 23:22:01 ID:rTwFdFfB
つか、複数ID使って毎日ご苦労様!
176名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 23:43:56 ID:ZQyKaYcs
人外スレだけに共食いが激しい今日この頃。
177名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 01:55:54 ID:KrH/scuc
疑心暗鬼にさせたいんだな、こりゃ。
俺の居た前スレもこういうのに荒らされたな。
178名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 02:07:04 ID:wYsfZchm
俺がss落とすのに邪魔だから議論は避難所でやれよ!
といいたいところだが、全くネタが思いつかない
179名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 03:16:46 ID:YVe3+8nE
ぶった切り申し訳ないが
犬隊長とかロボット警官とか、戦隊スーツに中身人外って最強の組み合わせだと思うんだ
人外萌え住民は、やっぱり特撮とかはガワのキャラに惹かれたりするの?
180名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 03:25:03 ID:haPQH066
当たり前のことを
181名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 06:53:46 ID:2wkzs0VJ
電王は天国でした
182名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 12:18:27 ID:21flgcXR
特撮っていうと、リュウケンドーに、喋る変身アイテム×花屋さんと岩怪人×婦警の話があったなぁ
183名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 12:54:02 ID:RIGWlEiS
ケータイ捜査官7では01と盲目少女の話に淡いロマンスを期待した。
姿を見ることができない相手への恋慕、姿を明かしたらドン引きされるかなぁと悩む人外。
01みたいな開き直ってるタイプの人外を初めて出自に悩ませるのが、盲目の相手だったりすると非常に美味しいと思う。
あれは好シチュエーションだった。
184名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 15:22:56 ID:GkG26rpJ
やっぱり刑事戦隊の犬ボスが好きだな。
ボス×メカニックは本編でも絡みまくりで非常に美味しかった。
悲恋じゃないし。
185名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 20:51:09 ID:haPQH066
始×天音ちゃん
186名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 21:00:39 ID:Ql2ZkbyC
ムッコロは良いね。人外が徐々に人間味を帯びていく過程が素晴らしい。
ジョーカーかカリスの姿で天音ちゃんと絡んでほしかったところだが、それがなかったのが残念。
187名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 21:22:00 ID:2wkzs0VJ
>>183
ちょっと違うけど、ミュウツーの個スレにだいぶ前そんな話が投下されていた
任務を解かれてボロアパートに移り住んだミュウツーと盲目の女性の出会いっていう
それだけで終わっちゃったんだけど、萌えた
188名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 22:22:06 ID:1CF3xIGX
>>183
あれはものすごいロマン。
個人的にツボ過ぎたが一話だけなのがちょっと物足りない。
話的には一話で終わったのが綺麗だったんだけどな。
189名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 22:41:16 ID:haPQH066
>>183
本編では全然そういう雰囲気なかったがな
落とし物の携帯の持ち主がどんな人かもっと妄想してくれよ
ゼロワンを電話そのものじゃなくて電話の持ち主だと思ってたのはベタだがGOOD
190名無しさん@ピンキー:2009/05/13(水) 01:59:14 ID:RmRAx11p
ありゃ女の子の心情じゃなくてゼロワンが女の子に影響を受ける部分がメインだから描写足りなくても仕方ない。
その辺りは妄想で補ってこそ変態紳士というものだ。
191名無しさん@ピンキー:2009/05/13(水) 04:13:57 ID:rswKMCAh
というかだな、ゼロワンは人間とカプらせるのに最適なタイプの人外なんだ
体格だとか無生物だとか過去の罪だとか色々葛藤のネタがあるうえにあの性格だ
女の子も素直で純粋で頑張り屋、しかも歌ネタでゼロワンと共通点がある
あの話で妄想するなってほうが無理だ
192名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:09:15 ID:8RYd3iqu
ゼロワンは部長との突貫タッグも良かった
193名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 22:22:59 ID:EdbtEI+A
ひ〜みつ♪ひ〜みつ♪二人のひ〜み〜つ〜♪
194名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 23:55:31 ID:ywkt8x8I
ケータイ捜査官のケータイ達は個人的に人外のオアシスだった
だからまだ最終回と01の回を見直せていない
195名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 01:44:18 ID:HENOsyaa
フォンブレイバーみんな可愛かったな
1961/2 ◆IyobC7.QNk :2009/05/15(金) 23:47:39 ID:vQdp7oZu

 2レス投下 S夢魔×人間♂
  
  受け付けない方はスルーorトリップNGでお願いします。



青年が愛しさを込めて名を呼ぶと、女は答えるのももどかし気に腕を伸ばして応じる。
白くしなやかな腕が日に焼けた青年の首筋に絡み付いた。
顔より先に密着した柔らかい双邱に青年の胸は高鳴る。
蜂蜜色をしたふわふわの髪が青年の口元に微かに当たり、次いで甘い匂いが鼻を擽る。
青年がいつもと同じ様に優しく囁くと柔らかく輝く髪の下から、女が視線を上げた。
金の睫毛が縁取る鮮やかな青い瞳が青年を見上げ、ぽってりとした唇が青年と同じ言葉を
返し、恥ずかしそうに目を伏せる。
もう一度、同じ言葉を繰り返すと青年は女の答えを待ちきれずに抱き上げ唇を重ねた。
女は目を閉じ、ぎこちなく舌を這わせた。
温かく柔らかい素肌の感触に、女の背に回した腕に力が入る。
そんな青年に、女は少しまぶたを上げ拗ねた目を向けると、絡まっていた舌を離した。
しっとりと上気した肌が、青年を包む様にすがり付く。
互いの情欲に潤んだ瞳に誘われる様に、二人の男女は一つになり絡み合う。

灯の消えた部屋に窓からスルリと影が滑り込む。
個室の中に幼さを残す少女の声が響いた。
「全くもって、お決まりのパターンね。おんなじ言葉ばっかり繰り返して馬っ鹿みたい。
 ──もっと欲望のままに姦っちゃえばいいのに、お上品ぶっちゃってさ」
呆れのにじんだ紅い双眸が瞬く。
声の主は背中の大きく開いた丈の短いドレスにスレンダーな身を包んだ、金髪の生意気そうな
つり目をした美しいと言って申し分ない少女だった。
その華奢な身体に似合いのささやかな膨らみは、相応以上の細腰で強調されている。
優美な曲線から続く、すらりと伸びた先の折れそうな足首は身体を支えられるのかすら
定かではない程に細い。
そして背にはパタパタと羽ばたく蝙蝠の翼とドレスの裾からは黒い尻尾が見え隠れし、
ふわふわとした髪の中からは微かに捻れた角が覗いていた。
そのまま一直線に空中を進み、ベッド上で何度も同じうわごとを繰り返す男へと近づく。
「マヌケな顔」
しばらく青年を覗き込んでいたが、異形の少女はひょいと離れ肩をすくめる。
「やっぱり、あんまり好みじゃないな。しょうがない、頂くモノだけ頂いて……、──!」
何気なく漂いながら、くるりと向きを変えた少女の目に人影が映った。
気を抜きつまらなそうだった全身に緊張が走る。
窓を背に、退路を断ち構えていた人影を覗き込むように首を傾げた。
しかし光源を背にしているためその容貌は窺い知れない。
「──誰?」
「貴様が若者を誑かしている悪魔か」
少女の問いかけには答えず人影は低く野太い、威圧的な声を発した。
背の高い、がっしりとした体格がシルエットで浮かび上がっている。
月光を反射している後ろに撫で付けた髪には白髪が混じっているのが少女にも見て取れた。
「んー。言わせてもらえば悪魔じゃなくて夢魔なんだけどね。夢魔のイリス、それが名前。
 それでオッサン、だれ? セイショクシャって奴? それともキシサマ?」
思案しながら、ゆらゆらとベッド上を移動する夢魔の手が眠る青年の頬に触れた瞬間、
男から鋭い叱責が飛ぶ。
「息子に触れるな」
しかし夢魔はさあらぬ体で青年の脇へと降り立った。
1972/2 ◆IyobC7.QNk :2009/05/15(金) 23:49:03 ID:vQdp7oZu
その僅かな衝撃でベッドが軋んだが、青年は身体を痙攣させただけで、こんこんと眠り
続けている。
「なるほどね、コイツの親父さんか。でもね、オッサン。
 中途半端で放っとくとコイツの頭がパァになっちゃうよ。それでもイイの?」
男に見えるように自分の頭に向け細い指をくるくる回しながら足先で青年を指し示した。
「……元に戻せ、悪魔」
苦みばしった声音に夢魔はクスクスと笑う。
「いやーね。心配しなくても、そんな気はないわよ。コイツそんなに美味しくないし」
鼻歌混じりに寝たまま勃起している青年の一物に足を掛けた。
足の下からくぐもったうめき声が発せられる。
「貴様っ!」
男の発した怒声に夢魔が軽く飛び上がる。
「うるさいなぁ。焦れない焦れない。こうなったら一回出してあげないと戻らないの。
 ──それとも、オッサンはアタシがアンタの息子に口か手でしてる所が見たいわけ?」
「くっ……」
口惜しそうに黙った男から視線を離し、夢魔は舌を伸ばして指先を舐める真似をしながら
ヒールの踵を盛り上がりの中心に添えてグリグリと刺激すると、青年がビクビクと二三度
震え、そして動かなくなった。
「さて、コイツはこれでイイとして、オッサンはどうする?」
シーツに染みが拡がったのを確認し腕を組みベッドから降り立つと、媚びるのでも面白がる
でもなく、夢魔は口の端を上げ薄く微笑んだ。
「……大馬鹿者めが」
苦々し気に吐き捨てられた言葉に気分を害したのか夢魔が反論する。
「オッサン。一応言っとくけどさ、コレはアタシたちのセンバイトッキョって奴だからね。
 コイツを責めるのはお門違いってモンよ」
男は夢魔を無視して、安らかな寝息をたて始めた青年を一瞥すると、窓辺から退く。
その時、夢魔は初めて男の顔を見た。
月明かりに照らされた顔はコントラストのせいか、声以上の年齢を感じさせる。
年は壮年から初老に差し掛かる頃だろう。
彫りが深く、厳めしいが自信に満ちた風貌をしていた。
「何のつもり?」
男の行動を解しあぐね、訝しげに眉を顰めた夢魔に男は外を示す。
「悪魔とは言え、女姓。しかも子供を手に掛ける訳にはいかん。
 ──行け。そして、ここには二度と近づくな」
その言葉に始めはキョトンとしていたが、意味を理解すると同時に夢魔は盛大に噴き出した。
転がり始めんばかりの勢いでキャラキャラと笑いながら額を押さえ肩を揺らす。
「っぷ、ははっ……はぁ、わかった。ぷっふふ、この部屋には、もう来ない。でもね」
小さく震え、よろめきながら窓辺へと歩み寄り、男とすれ違う瞬間、背伸びをして続きを囁いた。
夢魔の真骨頂とも言うべき、見た目に似合わぬ艶に満ちた魔声が男の耳の奥を擽る。
反応した男が振り返るよりも早く、心底楽しそうに笑いながら夢魔は夜の闇へと身を
躍らせていた。
「まったねー」
無邪気に子供の如く挙げた腕を大きく振ると、反動で身体が揺れる。
しなやかな白い肢体は闇の中にポツリと輝いていたが黒い翼が空を打つ度に小さくなり、
程なく元々小柄なその姿は闇に紛れ消えた。


198名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 23:51:49 ID:vQdp7oZu
↑投下終了。

PCの環境が変わると勝手がさっぱり分からない。
そういえば保管庫の管理人さんへの連絡ツールって無くなった?
199名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 00:28:24 ID:p8va0uJL

保管庫も荒らされたのか…
200名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 07:34:56 ID:MYjpZsL0
保管庫さんの連絡ツールはあるよ。
管理者にお問い合わせのところにメールフォームがあるよ。
201名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 09:21:00 ID:311qIS8E
ギンギツネがウルジャンでいよいよ連載か。たのしみだ
202名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 07:43:55 ID:YMUSW/EJ
ミュウツーが人間とできればいいのに
203名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 08:19:30 ID:swWQEwOa
人外としては比較的人型に近いがH×Hのキメラアントの王様とコムギ萌え
204名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 12:11:09 ID:U1zYghwX
宿主が好きすぎるあまり殺ってしまうヤンデレインフルたん
205名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 01:08:36 ID:sB5aSjAr
殺っては違う人に老若男女かまわずついて行くインフルたん
206名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 05:04:48 ID:MBDWVsAN
夢魔たん乙乙

アメコミキャラは何気に人外(元人間含む)多くて萌え萌えする
スポーン好きだよスポーン。
むっちり筋肉のエロい体と全身タイツにたなびく赤マント。そのマントに包まれたい。
207名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 07:01:05 ID:ohh+Zx5S
>>204-205
ヤンデレでちょっとビッチなインフルたんか…
銀様みたいな感じだといいな
208名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 09:24:28 ID:MBDWVsAN
>>206
うわ、sage忘れごめん
209名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 09:45:24 ID:9ylhaXq2
もやしもんの菌体型になった銀様想像しちゃったじゃないかw

もやしもんのタダヤスが女の子だったらよかったのに…
群がる菌やウィルスと同居なんて独りでも寂しくないな
210名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 10:51:59 ID:B/KxkzWg
乳酸菌ですね、わかります

電王の良太郎が女の子ならこれなんて乙女ゲーってシチュエーションになるな色々な意味で
211名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 11:26:37 ID:X9DRw4i0
イマジンが全員女の子ならまさに人外ハーレムと思っていた時期がありました・・・

あと遅レスだけどスポーンいいよな>>206
マント女の子だしエロイよな。あれをカップルと言っていいかわからんが
今リーザたん(マント)にレイポされるスポーンという電波が来て漲った

夢魔たんは次は親父さんレイポしにくればいいと思うよ!
212名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 12:49:00 ID:ohh+Zx5S
>>211
リーザたんがフリーザたんに見えてギョッとした
213名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 09:15:13 ID:B5Icq09U
過疎ってるな〜・・・
じゃあ投下作品の感想大会しないか?

個人的に859様のヤンマとアカネがすごく萌えた!
いや〜流石だね〜!文章力構成力高いしすげぇしっかり科学的考察できてるSFだと思う
人外アパートの方の出演でもあいかわらず萌えるカップルだしもっとこいつら見たいな〜!
あと903様の作品テイストが好きだから903様と859様に合作書いてほしい!!マジ夢の共演すぐる!
214名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 10:43:57 ID:slu5QPZq
ジョジョのスタンドの形状がモロに人外揃いで萌え
思わぬ盲点だった
215名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 10:57:28 ID:pE2ix9kI
>>212
おまおれ

>>213
ヤンマとアカネは良作!
俺は個人的には159氏の独特な感じが好きだが残念だ
216名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 12:40:01 ID:bDN5ZPPB
本人によせやい言われたけど、1-318氏の爬虫類型宇宙人と女の子の話
好きなんだよなー。バカップルっぽいのが可愛いんだぜ。
たまに読み返してニヤニヤする
217名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 15:11:46 ID:hQuH5oA9

美女と野獣みたいな、人外>人の大きさもいいけど、人>人外もいいと思うんだ

元人間っていうのはどうかな
218名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 16:45:54 ID:7UNap+m/
ソフトバンクのお父さんか
219名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 18:07:01 ID:B5Icq09U
>>215
だよな!エロパロ板の歴史に残る名作だよ!
まあ例のあの人も創作板とかでやれば叩かれなかったもな〜・・・非エロばっかってのは、な
>>216
あれもかなり(・∀・)イイ!
220名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:45:07 ID:OCvhmSoH
>>213
あああれ面白かったなまた番外編読みたいわ
やっぱファン多いんだな
221名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 08:53:27 ID:GOWJPqLf
もう本スレはヤンマとアカネ専用スレでもいいんじゃね
ぶっちゃけ過疎ってるし
222名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 11:03:55 ID:E7Xhqozc
投下されれば何でもいいよ
ただし最低限読んで楽しめるレベルでな
223名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 11:15:19 ID:biLenHAu
>>217
サンデーのタキシード銀が好きだった
224名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:48:35 ID:ewj0vVmT
「過疎だね」
「そうだな」
「景気づけたいね」
「そうだな」
「どうしたらいいだろね」
「ここはお前と私のイチャイチャパラダイスな日々をモデルにしたSSを投下してはどうだろう。なに、SS書きの卵のお前なら大丈夫!私も添削を手取り腰取り手伝ってヘブゥ」
「よーしこの板は大丈夫だと思うけど、ウィルスに感染しちゃったら怖いからもうシャットダウンするよー。 バイバイまた今度ね。今度がいつになるかわかんないけど」
「そっそんなっ ちょっと待ttt」

(……えっちいSSは、今度携帯から書いて投下しよう…)
225名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 19:42:23 ID:SL/Zhpu2
ナイトライダーのキッド
226名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 19:55:18 ID:5hpIjtre
それはきっとキットの事だな
Knight Industries Two Thousandの頭文字でK.I.T.T.
キッドではない
227名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 23:17:53 ID:gXPC9BiX
ここって版権は禁止?某屍越えゲームのを書いてみたいんだけど。
一応配慮してなるべく固有名詞を出さないとか、ゲームをしてなくてもわかるように書くとかするつもり。

人外好きだけど、オリジ人外は難しいんだぜ…
228名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 23:24:09 ID:GOWJPqLf
>>227
悪いが版権二次は該当スレに行った方がいいと思われ
荒れる元だし
229名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 23:41:48 ID:gXPC9BiX
>>228
わかった。早いレスありがとう。
頑張ってオリジで書いてみるよ。
230名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 00:15:10 ID:hyuYHKAH
気が向いたら保管庫とか覗いて、好きな人外見つけて参考にしてくれ。
けっこう色んな種類の人外がいるしな。

虫人間、鎧系モンスター、竜、竜人、獣人、メカ系、Ai、鬼、悪魔、夢魔、触手、食べ物、無機物
書ききれないな。
231名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 02:05:17 ID:+BPkCsyx
>>221
1人の職人に全部頼ったら職人が重圧で潰れるよ
他の職人にも支えてもらわないと・・・
232名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 07:39:21 ID:PQFLgrgP
>>227
基本的に専用スレッドがあればそっちに投下した方がお互いにシアワセになりそうだ。
もし投下できそうな場所がなかったら避難所の投下するか迷ったスレも使ってくれよな
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/

オリジも版権も全裸で待つ。

>>230
さいきんフルモッフ系の人外さんが少ない気が……。
ふえたら全力でモフモフする。
233227:2009/05/25(月) 10:32:27 ID:L/+1o+N0
>>232に感謝
このゲームで投下できそうな場所なかったからお蔵入りにするつもりだった。
もしそちらのスレで許されるなら投下していこうと思う。
234名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 12:40:05 ID:+BPkCsyx
【うpろだ】専用スレのないSS その2【代わり】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240477403/

こういうスレもあるんだわ
235名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 17:27:53 ID:ozKB1xGr
※失礼な住人達の度重なる争いによる職人追放によりこのスレは、雑談用過疎スレとなりました。

いい加減にしろ!
まじで…
236名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 17:49:07 ID:X0jfZhmn
別にそこまでいってるわけじゃないんだけどなぁ…
237名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 18:01:42 ID:l3gav1MZ
せっかく投下しようって職人に他スレを進めたのが気に入らないのか?
このスレには評価魔と非エロを敵視する馬鹿と二次に拒否反応を起こす奴と人型人外を毛嫌いする阿呆がいます
63点とか、非エロ死ねとかパクリとか言われて良いならどうぞ、とか言うのか
そもそも本スレは避難所にしようぜとか言ってる時点でどうかしてるだろ
本スレですらないここ以外に投下を進めて何が悪い

それでも構わない奴でなきゃ、ここじゃ投下できねーよ
職人が泣くだけだろ
238名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 18:01:51 ID:E/9vdNVL
>234は別にそこまで失礼じゃないと思うが。
>度重なる争い
をまた起こしそうなレスしてる235こそどうかと思う。お前いつものひと?

とりあえず時事ネタに乗って、
鬼畜ウィルス×パソコン→←人間
とかどうだ?
陵辱されたパソコンを初期化することで悲しい記憶を消してやるんだ。
239名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 18:18:59 ID:ozKB1xGr
もう駄目だこのスレ
240名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 21:48:59 ID:zc4AKTrf
>>238
いいなそれ

>>239
諦めたらそこで試合終了なんだぜ
241名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 22:37:50 ID:wqm4FyLf
>>238
そしてクリーンインストールしたPCと1から関係を作り直すんですね性的な意味で
242ディスコミュニケーション:2009/05/25(月) 23:34:59 ID:hyuYHKAH
長くてエロが少ないので、NG指定してもらえるといいかも知れません
NGワードはディスコミュニケーション。

グリフォン×女子高生
あと皆でひとつになりましょうそれはとても気持ちのいいことなのよ的なスライム
243ディスコミュニケーション1:2009/05/25(月) 23:35:51 ID:hyuYHKAH
道路一面がキラキラと輝いているのは硝子が細かく散乱しているからだ。
緑の色が透き通るほどに鮮やかなのは、空から降り注ぐ紫外線の可視率が
変わっているからだ。
青空は記憶の中よりも鮮やかな水色で、その空を区切るように伸びた電線は
あちこちがブツブツと切れ、垂れ下がっていた。
街に人影はない。
この街だけではなく、歩いてきた全ての道になかった。
空にも地にも動く影はなく、ただ風に揺れる美しい緑だけが色鮮やかに存在を主張している。
廃墟ビルの殆どが緑に覆われ、崩れかけたコンクリートの肌から鉄骨を剥き出すそれらは
古代に死に絶えた巨人の遺骸のようにも見えた。
使われなくなって久しい信号に撒きついた緑の蔓は、まるで大蛇だ。
白く花を咲かせ、甘い芳香を漂わせている。

ゴーストタウンを歩く。
アスファルトがやけに隆起していると思ったら、下からアスファルトを突き破って緑が
這い出していた。
割れた硝子がジャリジャリと靴底で音を立てた。
看板が落ちていて、色あせたそれはもう穴が開いていたけど、女性歌手の錆びた笑顔に
思わず声が出る。

「うわ、懐かしいー!このアルバム持ってたー!」
努めて作っていた軽薄な口調は今ではもう無意識に出るようになっていて、
死んだ街に似あわぬ歓声が思ったよりも大きく響いた。
どんな風に喋っていたのかも思い出せない今、私の喋り方はかすかな記憶の中の
友人たちの口調のミックスだ。

「消え去った君のー、面影を捜してー、」
記憶の片隅から引っ張り出したその曲を口ずさむ。
歌詞があやふやところは適当に作詞しながら、空に音階の怪しい歌が吸い込まれていく。
と、探していた目当ての物が目に入った。大型スーパー、駐車場完備。

「ぼっくらはー、空を翔け巡るー、幾千の光が落ちてー」
やはり歌いながら、私は少し小走りに駆けていく。荒れた道路に、小さな影がスカートを
翻しながらついてくる。
駐車場を回ってスーパー裏手に回る。日の当たらないそこは、植物の繁殖が他に比べ
それほど酷くない。まあ他に比べて、だけど。

「せっかいがー、砕けるともー、」

倉庫の扉は固く施錠されており、ガチャガチャと何度か鍵を揺すってみたのだが、到底
女子供の非力な手で開くはずもない。スーパーの中から回るか。
世界の終わりには、スーパーマーケットに立てこもって、ゾンビ達と戦って脱出し、
誰もいない遠い島へ逃げていくのが定番なんだろうけど、ここにはゾンビなんていない。
食い荒らされた死体もなく、血の海もない。
誰もいない。
みんな、もういない。
どこにもいない。
244ディスコミュニケーション2:2009/05/25(月) 23:36:40 ID:hyuYHKAH

スーパーのスイングドアを押して、中へ入る。キィイイと蝶番が悲鳴のような声を上げた。

「幾億の星が流れてー、せっかいがー、消え去るともー」

歌詞、なんだったかな。幾億の星が流れて世界が消え去っても。
幾千の光が落ちて世界が砕けても。
カラカラに干からびた野菜の陳列棚を越え、鮮魚コーナーであっただろう茶色い染みと
液体をのせたトレイの並ぶ売り場を過ぎ、壁沿いのスタッフオンリーと書かれた従業員用
ドアから中へ入る。

「せっかいがー……、消え去るともー……」

駄目だ、次が出てこない。私は魚の加工調理場を抜け、奥の在庫用倉庫へ回る。
こういう場所は作りが同じで、ひとつ承知していれば大体どこに何があるのかはわかるものだ。
目当てのもの、菓子のダンボールが摘み上がったそこで箱を漁っていたら、何か聞こえた。

幾億の星が流れて 世界が消え去るとも
想いは果てしない風になり 探し続ける
巡る世界の果てで いつか君に会いたい

あの歌だ。記憶の中の女性歌手の声そっくりに、その歌は続く。
振向かない方がいいのはわかっていたけど、つい振向いた。
女性歌手がいた。
記憶の中の姿のままに、小柄な姿で、腹のそこから搾り出すように、歌っていた。
そうだ、そんなパワフルな歌い方だった。
あとずさる。
『彼女』は、そっと手を開いてきた。
途切れる事のない歌声に覆いかぶさるように、もうひとつの言葉が聞こえる。

『 お い で 』

私は逃げ出した。一目散に、外へ。
金属製のドアを蹴り、陳列棚の横を走って摘み上がったペットボトルの山を崩した。
物理的な障害なんて『あれ』は気にしないし、障害にもならないがせめてもの気休めに。
スイングドアを押し開けながら叫ぶ。

「クロ!!クロォーーーーーッ!!『海』がいる!!」
 
245ディスコミュニケーション3:2009/05/25(月) 23:37:23 ID:hyuYHKAH
駐車場をひたすら走る。止まっている車のどれかひとつでも使えたらと思ったが、
免許などもっていない。錆びた金属の車体の表面に、セーラー服の少女が髪を振り乱して
走っているのが映って消えた。我ながら必死すぎる顔をしている。
そりゃそうだ、必死だ。
歌はまだ聞こえる。駐車場をつっきって、道路へ飛び出そうとした時、ドバンッ!!と
爆発音が後ろから聞こえた。
スーパーの中から爆発したのか、全面に嵌っていた硝子がキラキラと割れて吹き飛び、
中から空よりも青い液体があふれ出してきた。
『海』だ。
その液体は一瞬で駐車場に広がり、瞬く間に広がったそれに足をとられて転んだ。
ぬるりとした液体が私の足元を這い上がってくる。ハイソックスを越え、ミニスカートに
絡みつき、胸まで上がってきた。

「くそっこの!!」

手を無茶苦茶に振り回し、顔まで這い上がってくる『海』から逃れようとした。

『一人は、さびしくないの?』

いつの間にか、体の上に圧し掛かっているのは不定形の液体ではなく、人の形をしていた。
肩口までの薄茶色の髪、大きな目、袖のところが擦り切れた紺のぶかぶかのカーディガン、
固い生地で出来たセーラー服。丈を短くしたスカートは下着が見えそうだ。
少女はにこりと笑った。

これは私だ。

私の姿を模したそれは、先ほどの女性歌手の声でささやいた。

『そこはさびしいよ、ここにおいでよ』

ぬるりと液体が四肢に絡みつく。足の間に、服の中に、ぬるぬると感触が這い回る。
にちゃりとした何かが、足の間に入ってくる。
下着の上から、何かが押し当てられた。それは、生地を通して、ゆっくりと入ってくる。

「や…っやだ…っやめ…っ」
『ここは、みんないるよ。みんなみんないるよ』

周囲を覆い尽くした『海』から、無数の人が立ち上がってくる。
知った顔ばかり。お父さん。お母さん。友達。学校の先生。好きだった人。嫌いだった人。
『それら』が手を伸ばし、ゆっくりと近づいてくる。

『おいで』
『おいでよ』
『皆待っているから』
『ここにおいで』

腹の中にやわらかいものがずくりと入ってきて、ぬるりぬるりとかき回していった。

「ひっ……あぁ……っやだぁ……」

首を振り、近づいてくる自分自身から逃れようと身体を動かすが、もう動ける部位は少しも
なかった。この期に及んで無意識に演技をする自分に少し笑えてくる。
役名:不定形のスライムに襲われて泣き叫ぶ女子高生A。
 
246ディスコミュニケーション4:2009/05/25(月) 23:38:02 ID:hyuYHKAH
『こわくないよ、大丈夫』

そう笑った『自分』が顔を寄せてきた。頬を両手で掴まれて、唇を奪われる。
ぬるりとした感触が、唇を割って入ってきた。上からも下からも、侵入される。

『このままひとつになろう?』
『わたしたち、ずっと待ってるのよ』
『さびしくないよ』
『さびしくない』

そう笑う『みんな』が、『自分』が、いきなりバシャリと融け落ちた。
『海』が泡立っていた。悲鳴が上がる。
『海』が燃えていた。火はスーパーの中から燃え上がり、あっという間に不定形の『海』を
走って不定形の液体を包み込んでいった。
こちらまで炎が走ってくる。そう思った瞬間、炎は体の下をくぐっていった。
いや、私が炎の上へ移動したのだ。

『遅くなった』
「本当に遅かったよ」

そういいながら見上げると、そこには小型自動車ほどもありそうな巨大な白い鳥のような
生物が、面目なさそうな表情を浮かべていた。巨大な鉤爪に掴まれている。
もっとも四足歩行の鳥はいないが。

「本体、叩けた?」
『ごらんのとおり』

眼下では炎に巻かれて、巨大なスライム状のものがのた打ち回っていた。
それが徐々に小さく、萎んでいくのを見ている。

「久々に見たよ、あんな小型」
『海岸線もないようなこんな山岳地帯で見るのは珍しいな』
「あーあ、新しそうなカントリーマアムとかあったんだけどなー」
『どこだってあるだろうに』
「なんとなくすごく甘い物が食べたくなる時ってあるじゃない」
『食べないから知らない』
「便利でいいよねクロは」
『お前だって食べなくても困らないだろう』
「気持ち的に。女の子には定期的にあまいものが必要ですよ」

くすくすと笑うと、クロが背中の大きな翼をバサリとはためかせた。
白い巨躯が、私を抱えたまま空を舞う。

「そういや誰かいた?見つけた?」
『何も』
「ですよねー」
『ですよ』

やはり二人で少し笑った。
 
 
 
 
 
247ディスコミュニケーション5:2009/05/25(月) 23:38:41 ID:hyuYHKAH



世界は平和だ。

人類はひとつになって、いまではもう戦争なんかどこにもない。
ある日全員融けてしまったのだ。パシャンと軽い水音と共に。
私の両親も兄弟も友人も、知っている人も知らない人も、全て。
それらは広がって大きな液体となって、元来海があったところに今は収まっているが、
たまに細切れの小さな塊がいることがある。
とはいえ、それらはプールや溜め池などにおり、あんな倉庫の中で見たのは初めてだ。
クロが焼き殺したようにみえるが、『海』はすべてでひとつだ。
あんなのは木の枝を払ったにすぎず、本体の幹に影響はない。
『海』は執拗に人を誘う。何故執拗なのかといえば、寂しいからだと言う。
『海』は、『海』の中にいる、親しい人の姿を借りてやってくる。

「ねーえ、クロ。あのピンクのお城っぽいのってラブホじゃない?多分シャワーあるよね?」
『ああ、わかった。お前ベタベタだもんな』

『海』に融けた人、『海』に融けなかった人の違いはなんだろう。
そもそも『海』とはなんだろう。
液体型宇宙人とか世界征服の為に作られた秘密兵器とか色々アホな説も出ていて、それの
どれもが眉唾で、ぶっちゃけ私はもうどうでもいい。
考えてもどうにかなるものではないからだ。
ちなみに生き残った、というよりも『海』に融けなかった人間は多少いる。
一つところに留まっていると『海』が津波のように押し寄せてくるため、今のところ
少人数であちこちを移動するのが一番平和な暮らし方だ。
その人間達は、どんなに『海』に誘われても決して融けない。
いや、多分融けたいと思ったって無理なのだ。

これは仮説だが、私を含め彼らもまた、一人一人が変質した『海』なのではないかと思う。
彼らは液体ではないが、人の姿をしていない者も少なくない。
彼らは老いる事がない。彼らは、食べる必要がない。
彼らは、まるでおままごとのように、生活を繰り返す。

窓からクロが窓を割ってくれたので私達はそこから侵入した。湯は出ないが、
蛇口を捻ったら水が流れ出す。セーラー服を脱ぎ捨てると、冷たい水のシャワーを浴びた。
足の間を丹念に流し、口もゆすいだ。
ダブルベッドの上で、クロが丸まっている。通常の大きさだとベッドを壊すので、
今は虎かライオンぐらいのサイズである。
今まで色んな姿の者を見たが、クロのように架空の動物の姿をしているのははじめて見た。
獣のような四足、背中から生えた巨大な翼、鳥の頭。
ふかふかの羽毛で覆われたその身体は大きい。
グリフォンと呼ばれる怪物の姿によく似ている。彼は何故、この姿を選んだのか。
戦うためか。ただ飛ぶだけなら、鷹でもよかったし、勇壮な竜でもよかっただろうに。
尋ねてみたが、「気がついたらこの姿だった」という。
本人にも理由がわからないのかもしれない。
そういやクロは火が吐けます。火を吐くならやっぱドラゴンでいいと思う。

白い体毛なのに名前がクロなのもわからない。芸人でそういう名前の人がいたねと言ったら
あんなピザではないと怒鳴られた。元の姿は太っていたのかもしれない。
私がいまだにこの姿をしているのかわからないのと同じだろう。
どこにでもいそうな平凡な少女の姿は、本来の姿ではない。
気がつけば、『海』に覆われた教室の中、一人立っていた。
自分の名は忘れた。家族や友達の記憶はあるが、家にどうやって帰ればいいのかわからない。
そこはどうやら女子高で、生徒なら確実に女子高生だろうし、同じ年頃だろう。
数年学校に暮らし、誰もいなくなった用務員室で寝泊りした。
学校で漁ったクラス名簿に今の顔はのっておらず、どれが元の自分なのかもわからなかった。
外に出ることにした。
あれから、どれぐらい立ったのか。もう、数えるのは止めた。
248ディスコミュニケーション6:2009/05/25(月) 23:39:43 ID:hyuYHKAH

シャワーを浴びるとタオルを巻きつけ、もふもふとしたクロによりかかる。

「ねえクロ。起きてる?」
『寝てる』
「起きてよ」

クロの鼻面にキスをする。タオルを巻いただけのまだ濡れている身体をふわふわとしたクロの身体に押し付ける。クロの首に手を回し、何度もクロの鼻面にキスする。
うるさそうにクロが、嘴を半開きにした。そこに、舌を差し込む。
肉の塊のようなクロの舌が、こちらに絡んできた。
物を食べる必要がない。年を取らない。だけど、それじゃまるで幽霊だ。
一度クロの嘴の中から舌を抜くと、今度は自分の口を半開きにし、クロの嘴に顔を寄せた。
クロの大きな舌が入ってくる。
セックスだって全然必要じゃない。だけど、一人じゃさびしい。だから、クロといる。
誰かと同一になりたくなんてない。誰かと一緒にいたいのだ。だから、皆、誰かといる。
だから皆、『海』に融けなかったのだ、きっと。独立独歩で、死ぬ時は一人の海だけど、
その時までは傍らに誰かと。

鉤爪が、肩をそっと掴んで、ふわふわした羽毛に抱きしめられる。
圧し掛かってきたグリフォンに胸の先端をちろりと舐められて、くすぐったさに少し笑った。
裸の体にクロはどこもかしこも気持ちがいい。軽く噛まれて、柔らかい肌から浅く血が吹き
出る。こんなのも見た目だけの事で。本当は誰も彼も、あの青い『海』でしかないんじゃないかと思う。
足を開かされて、クロの肉厚の舌がそこをすりあげて舐め上げてくる感触がたまらなくいい。

「ん、ぁあ、あ…っ、いいよ、っ」

乱暴で少し痛いぐらいのその感触は、だが身体の中から熱い疼きを引き出していく。
ビチャビチャとたつその音は耳から犯されているようで、倒錯的なその感覚に震える。
もっと奥まで欲しい。身体を起こした。
クロに尻をむけ、獣のように四つんばいになって、足を開く。

「ね、クロ…」
『全く好きだよなお前』
「もお…クロだって好きじゃんエッチさあ!」

粘つく足の間に何かが当たる。その感触と、これから味わう快楽を期待して腰が揺れる。

「早くぅ…」

演技しなくても十分に滴るような甘ったれた声で、当てられたそれに自分の股をこすりつけた。
急に背中に重量が圧し掛かり、熱い感触が身体を割って侵入してきた。
圧迫感と巨大な質量が押し込まれて、思わず体が固くなる。
クロは構わずに背に鉤爪を立てながら体重を乗せ、一気に貫いてきた。

「あっ…んうぅ…っ」

ぬじゅっにちっにちにちにちっ
肉の軋む音が聞こえる。いつもながら、入りきるまでがつらい。圧迫感と痛みに、
このまま裂けてしまうのではないかといつも考える。
何でこんなのと寝ようと思ったのか覚えてない。やけくそだったのかも知れないし、
さびしかっただけなのかもしれない。クロが側にいるように、身体で釣っているだけかも。
何せ、この意識して装っている「女子高生キャラ」の他にはもう、何もないのだ。
どんな性格だったのかとか、どんな外見だったのかとか、どんな人間だったのかとか全部。
装ってたら本当にそのうちその通りの性格にならないかなと思っているが、今のところはどうも。
クロがぐいっと腰を引いてきた。ずずっと中の肉まで引きずり出されるような感触に
シーツにしがみ付いて耐えた。
パァンと肉がぶつかる音がして、クロが腰をぶつけてくる。奥まで当たって「ヒァ!!」と
悲鳴になった。どんどんと中でぶつかってくるクロの性器は大きすぎるし、形も
肉のヒダがボコボコに連なっていてグロテスクで、だけど慣れてくると中をそのヒダが
ぐいぐいと擦ってくるのがはっきりわかるし、最後の方は気持ちよすぎて訳がわからなくなる。
249ディスコミュニケーション/end:2009/05/25(月) 23:41:21 ID:hyuYHKAH
「んあ、あっあぁ…っ」
『お前、ここらへんが好きだよな』
「うぁっやっらめぇ…っ!」
『ダメじゃないだろ、自分から腰振りやがって』

お腹の中から、擦り上げられたそこにもっと欲しくて、必死にクロの動きに腰を合わせる。
セックスは気持ちがいい。違う生物同士が、ぴったりと重なるのが気持ちがいい。
クロが激しく突いてきて、ギュウウっと鉤爪がさらに食い込んできて、痛いんだけど
それもジンジンして気持ちいい。多分私はちょっとMぽい。クロに首の後ろを噛まれるのが好きだ。
クロにやめてって泣いてお願いしながらめちゃくちゃに突かれるのが好きだ。
クロはわかっているから全然止めてもくれないし、痛いことも平気でする。
鉤爪が背から離れ、胸に食い込んできた。

「痛…ッ痛いよぉ……んんっ」
『痛いの好きだろう、このドM』
「ちがっちがう、もんっ」
『バーカ』
「ひっあっ痛い痛い痛い!!」

腹を引っかかれて、強引に頭を起こされた。髪を掴まれて、クロが無理やりキスしてくる。
痛くて気持ちいい。ぐちゃぐちゃとクロにかき回されながら、ベロリと背中を舐められて
そのまま腰を抱えられて、思いっきり突かれた。

『く、う、出すぞ!!』
「だし…てぇ…!!」

ビュルっとお腹の中で、何かが弾けた。それは何度も何度もビクビクと跳ね上げながら、
私の中で熱いものを吹き上げてた。




血と精液と抜け落ちた羽毛で汚れたシーツの上で、私達はゴロゴロしていた。
傷なんてすぐ治る。致命的な怪我をしたらそれはどうなるんだろうという好奇心はあるが
さすがに死んだら嫌なので試した事はないが、セックス中の傷は本当すぐに治る。
下はべたつくが、生きた羽毛に包まって私はぬくぬくと丸まっていた。
セックスがなしでも、この羽毛だけでクロは私が側にいる価値のある生物だ。
本当ふこふこふかふかもっふもふなのである。あったかいし気持ちいい。

「次は、どこ行こうか」
『どこでもいい』
「もうちょい山越えてー、北海道の方まで飛べたりしない?」
『北海道行ってどうすんだよ、寒いぞ』
「スキーとか」
『俺が出来るかバカ』
「腹ばいになって滑り落ちれば天然のソリだよ」
『冷たいっつうの!』
「摩周湖って『海』かな?」
『でかいところは大抵『海』になってるな』
「あとー、そのうち太平洋越えて外国行きたい」
『どれだけの高度で飛べっていうんだお前!!』
「色々試そうよ、楽しいよ」
『お前はスーパーフライ級バカですね』
「えへへへ」
『褒めてないから』

クロとひとつになったらこんなふかふかが味わえなくなる。
それだけで、二人でいたい理由にならないだろうか。
全部あの『海』になるなんてもったいない。クロと、一緒にいたい。
死ぬ時は一人の海だけど、その時までは傍らにクロと。
250名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 23:48:24 ID:QMoI4fhw
GJ
なんだろう、このまったり世紀末は
確実に色々終わった方向へ向かってるんだろうけど不思議と怖くないっていうか、バカップル自重というか
とりあえずクロをもふもふしたい候
251名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 00:02:15 ID:+BPkCsyx
GJ!エロ少ないなんて言うな!
やっぱ世紀末ものは良い!
252名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 00:19:01 ID:4bQ2grHH
ふるもっふktkr
主人公もクロも危機感0でマッタリしてるのがいいね。幸せそうで
僕もカワイイおにゃのこにふこふこされるふるもっふ人外になりたいと思った。
253名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 03:48:16 ID:E9gD2g9e
非常にGJ
254名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 20:20:02 ID:hhxQeY/1
GJ!
Mっ子がいい感じ!
255名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 21:51:24 ID:2GUB+6GA
凄い良い雰囲気だ、エロもまったりしてて好み。GJ!
256名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 21:59:37 ID:UYCWjklM
読ませるねぇ! エロパートもGJだし、それ以外の部分も読んでて楽しかった。
クロとのなれそめも読んでみたいところ。
257名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 02:13:22 ID:jipzhcQ7
こんな中に投下出来る書き手の勇気と上手さに「有り難う。GJ!」を捧げたい。
258名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 05:50:36 ID:1kGxXnK7
>>257そうだな
>>249これからも頑張ってくれよ
259名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 15:31:22 ID:YB+OD/d6
投下ないねぇ
>>249はもう読んだし職人さんが何か書かないかな
外骨格×美少女をリクエストしたい
書くの上手くて早い職人さんよろしく
260名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 15:50:07 ID:as2bulk8
ここは和姦やイチャラブが多いから嬉しい。
261ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:02:18 ID:uhBm0t5q
投下失礼します。異形の悪魔×人間
舞台は一応現代モドキの和姦です。
>>259の期待を裏切る形でスマンwww
262ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:02:59 ID:uhBm0t5q

まずは紙粘土を用意しましょう。
柔らかくなるまでこね、大体の人の形を作ります。
丸い頭部には、ギョロリとした紫色の目玉を入れてやります。
関節部分には、折れるストローの蛇腹部分をはめ込んで繋げましょう。
できれば、猫背風に作ったら、はい完成です。

『……』
「ご主人様の人形を作るのはきっと安上がりだね」
先ほど説明した人形のような異形の者、その膝にちょこんと座る少女がそう呟いた。
「今度作ってみようかな」
肩まですっぱり切った黒い髪の少女はそう言ってココアをすする。
彼女の言葉に異形の者、ネロストゥエは何も言わない。
ネロストゥエは、ただの悪魔である。と、同時に彼女の主でもある。
『リツ』
ネロストゥエは彼女の名前を呼ぶ。そして少し戸惑うように彼女に問う。
『お前は、しもべだという自覚はあるのか』
「もちろんですとも、ご主人様」
リツはにやにや笑いながら主の胸に頭をこすりつける。
「我が父が貴方の召喚に失敗して、命だけは御助けと差し出された娘が、どうしてそのような自覚を失くしましょう。
私は父の命と引き換えに貴方に与えられた、ただの供物でしかございません。」
うそつきめ、とネロストゥエは心の中で呟く。
供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに
「はぁー、甘い…」
先ほどの役者のような言葉のあとに、リツはそんなことを言ってココアをまた飲む。
「飲む?」
上目づかいでそう言われ、ネロストゥエはこくんと頷いた。
彼女からカップを受け取ると、体の適当な部分から触手を伸ばしてココアに漬けた。
まるでストローのようにそれで吸いこんで飲む。正直、彼は飲み食いを必要としないのだが。
「御主人様、ココアは気に入りそうですかー?」
『…別に』
「ありゃ残念。そういえば甘いとか苦いとか分かるの?」
『味覚や嗅覚などの感覚部分は人間と同じようなものに変化させている。これは甘いな』
「流石、悪魔様だね」
『我を称えよ』
「きゃー、ネロストゥエさまーすてきー」
舐めているのかこの下僕は。
今すぐ膝から降ろして四肢を引きちぎって内臓だして飾ってやろうか。
そんなネロストゥエの思考を読んでいるかのようにリツはニヤニヤと笑うだけだ。
「なんだ、不満そう。従順でサービス精神旺盛な下僕少女がお望みですか?」
『従順になれるものなら、なってもらいたいものだ』
「なりますとも、御主人様どうぞご命令を。あぁ、でも下僕は御主人様の膝になんて乗ってはいけないね」
膝から降りようと身をよじるリツを、慌ててネロストゥエが抱きしめて止める。
『……貴様』
「何」
『貴様が、ココアを飲みたいと言ったから待っていたというのに…』
「あぁ、そうだね。お預けくらってたねぇ」
そう言ってリツは人差し指で、股の間で起立しているネロストゥエの性器をつつく。
『ぐ…』
先ほども言ったように、感度は人間と同じレベルだ。突かれれば、それなりの刺激がこの悪魔を襲う。
263ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:03:43 ID:uhBm0t5q

事の始まりは十数分前。
ベッドでリツを押し倒し、乳房を十分にこねくり回し、さぁそろそろというところで。
「ココアが飲みたい」
我儘な下僕にあとでと言っても、嫌だと突っ返されるばかり。
普段する、彼の眼の下へのキスもそっぽを向いてしてくれない。
仕方なしにココアを飲むことを許してやると、彼女は嬉々として裸のまま台所でココアの準備を始める。
我慢我慢と、性器を萎えさせぬようにいると彼女にベッドに座るように頼まれた。
言われるままにベッドの端のほうに腰かけると、彼女は彼の膝に座り、ココアを飲み始めた。
そう、起立している性器を微妙にふとともで挟む形で。

そして現在。
すでに先走りを流しているネロストゥエの性器を撫でた。
「ねぇ、命令しなよ。ご主人様、私にさ」
思いっきり性欲処理の道具として扱いなよと、彼女はクスクス笑ってそんなことを言う。
あぁ、言えるわけがないのだ。なんと小憎たらしい娘か。
以前無理矢理犯して、文字通り性欲処理のためだけにリツを扱ったことは、ネロストゥエにとってトラウマにも等しい。
小生意気な性格を少々屈伏させるためにしたことだが、彼女は行為中、まったく感じてないといわんばかりの無表情であった。
怒りとか悲しみという感情ではく、嫌悪の眼に射抜かれての行為は、まるで人形を犯している虚しさしかない。
しかもその後なかなか機嫌を直してくれなかった。
あんまりにも冷たい態度を取られるので必死に機嫌が直るよう手を尽くしたものだ。
どうして悪魔で主である自分が、人間で下僕のこの娘のご機嫌を伺うのだという疑問は浮かびもしなかった。
『まだ、あのときのことを怒ってるのか』
「怒っちゃいないよ。ご主人様にはずいぶんよくしてもらってる」
まったくだ。
本来魔界に住むネロストゥエだが、リツのためにわざわざ人間界のマンションを借りてそこに住んでいる。
リツのためだけに、人間界(家、時々仕事場)と魔界(仕事場)を行き来しているのいうのに。
「ただ、たまに確かめたくなるの。私は御主人様に愛されてるかなーって」
可愛いこと言ってくれるじゃないかと、ネロストゥエは目を細めた。
「我儘でごめんね」
『構わん、慣れた』
「ありがとう」
先ほどまでの意地悪い笑みではない、穏やかな笑みを浮かべるリツ。
「それじゃ、ご奉仕しちゃおうかな」
そう言うと、彼女は股間と太腿で、ネロストゥエの性器を挟んだ。
乱暴に腰を動かし、おおざっぱにネロストゥエの性器の根元を扱きあげる。
「なんか、私からおちんちんが生えてるみたい」
そう呟くと、リツはそれを右手で扱きはじめた。
傍から見ればふたなりの少女が自慰をしている姿にも見えよう。
『ぐっ…おおおおぉ…』
後ろで呻く悪魔、片手に持ったココアのカップがおちそうであった。
「ココア、こぼしたら駄目だよ?」
さらに扱くスピードが上がる。ネロストゥエの体が大きく一度震えると白い精液があふれだした。
『うまくなったものだ…』
「でしょう?あ、ココア受け取るよ」
264ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:04:43 ID:uhBm0t5q
彼女は一気にぬるくなったココアを飲み干す。
「カップ、台所に置いてくるね。」
ネロストゥエの膝から降りて、彼女は台所に消えた。
この間に、萎えた愚息と精液をネロストゥエはティッシュで拭いてやる。
拭いているうちにまた愚息は元気を取り戻し、天を突く勢いで復活した。
「復活早いねぇ」
『我を崇めよ』
「おちんちんばんざーい」
我だと言ってるだろうが。
「舐めてもらうのと、もう入れるのどっちがいい?」
『入れさせろ』
「かしこまりました〜」
んふふと、リツは楽しそうに笑うと彼の膝にまた座る。
今度は向かい合う形で、そして目の前の悪魔の眼の下にキスをした。
膝立ちになって、ゆっくりとネロストゥエの性器を下の口にのみこんでいく。
『ほう、すでに濡れていたのだな』
「ん…うん、もうね。すっごく欲しかったんだよ」
じゃあ早くヤらせてくれと、悪魔は思う。
「ね、御主人様、あれやって、あれ」
『ん?なんだ?』
「おちんちん、動かすの」
『こうか?』
わざとネロストゥエはリツの尻肉を掴み、さらに奥へと突きこませた。
まだ半ばほどしか入ってなかった性器がリツの子宮口を強引に広げ奥まで突く。
嬌声をあげて背をのけぞらせるリツに、気を良くしたネロストゥエはリツの願いを聞いてやることにした。
もともと体を人間の感覚に合わせるなど、体を自由自在に変化させることができるネロストゥエだ。
性器を変化させるのはたやすいこと。
「あっ!ああああっ!!!」
先ほどまで生意気な口をきいていたリツがネロストゥエの白い体に抱きつく。
体内でまるで蛇が蠢くように、しかもその蛇の頭が何本にも別れていく。
うぞうぞうぞと何匹もの蛇が子宮で蠢き、中を所せましと這いずりまわる。
「あ、あんまり広げるとっ…ああああぁんっ!!」
まったく腰を動かしていないが、リツの胎内ではネロストゥエの性器が蠢き続けている。
背筋をゾクゾクと走りぬける感覚に、リツは大きく口を開けて酸素を求めた。息ができないのだ。
『次はこうか?』
今度は太く、長いモノに代わり、中で大きく振動させてやる。
人間界のバイブというものを参考にやってみたが、中々の効果のようだ。
「あッ…!」
がくがくとリツの体が震えて愛液を放出。
彼は性器を変化させるのをやめ、正常サイズに元に戻す。
リツは荒い息を整え、ぎゅうううっとネロストゥエを抱きしめた。
265ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:05:14 ID:uhBm0t5q
「ふぅ…ほんのりひんやりで、すごく落ち着く」
しかし、ずっと抱きついているわけにもいかないねと、リツは腰を動かし始めた。
「さ、さっき、イッたばかりだからっ…んんっ」
言葉で表現するもの躊躇われる淫らな水音が静かに響く。
円を描くように腰を回して、時にはゆっくりと抜いてまた奥へと入れる。
互いに見つめあって、ただ結合部の音と喘ぎ声だけが二人を包む。
「き、気持ちいい?」
『あぁ…』
「よかったぁ…」
いつもは本当に小生意気で我儘な娘だが、こういう時非常に愛おしくなるなとネロストゥエは思う。
これがネロストゥエの心を捉えて離さない原因の一つかもしれない。
『リツ、そろそろ出る…』
「どうぞ、たっぷりとっ…!」
一段と奥へとネロストゥエの性器が突き刺さり、彼は大きく吠えて吐精した。
「ん―――――!!」
必死に声を堪えてリツはネロストゥエの体にしがみつく。
どくどくと注ぎ込まれる精子が全て出た後、リツは腰をあげてネロストゥエの愚息を引き抜く。
性器と性器の間を、愛液と精液が混じり合った糸が引いた。
「たくさんでたね」
よくできましたと彼女はネロストゥエの胸や眼の近くに唇を落とす。
「まだ、できそう?」
『愚問だな』
「素敵、本当に素敵だね」
そこでネロストゥエはリツをベッドに押し倒す。
『我を愛せよ』
その言葉に、初めて真面目にリツが答える
「愛しております。ネロストゥエ様」
我もだ。と、悪魔は心のうちで呟いて、行為を再開した。

リツの膝を少し閉じさせ、その上で足を上のほうに倒すようにする。体育座りのまま、仰向けになる格好だ。
そのまま足をネロストゥエの肩にかけて、腰が少しベッドから浮き上がる。
『外れぬようにしなくてはな』
ネロストゥエの肩から触手が現れ、リツの足に絡みついた。
「くすぐったりしないでね」
『足よりも、ここだろう』
白い手がリツのクリトリスに触れた。人差し指の腹で転がすように愛撫してやる。
リツは大きく喘ぎ、駄々をこねる子供のように首を大きく横に振る。
手でそこを愛撫したまま、その少し下の孔にネロストゥエは性器を押しあてた。
十分に濡れたそこは、ひくひくとうずいているようだった。
ぐぷり、と中に入っていくこの瞬間がリツもネロストゥエも大好きだった。
266ネロストゥエとリツ:2009/05/28(木) 23:05:52 ID:uhBm0t5q
触手はリツを支える、もしくは捕まえるためだけに使い。
彼女を犯すのは股間の性器だけであった。

喘ぐリツの表情を満足そうに紫の独眼が見つめる。

処女はネロストゥエが奪った。それからの行為もずっとネロストゥエが仕込んだ。
この表情を作り上げたのが自分であり、それが自分だけが見ているということは彼の支配欲を十分に満たした。
リツはもはや、ネロストゥエにとって芸術品にも等しかった。
そしてまた、今夜もリツに己の存在を、熱を仕込む。

*****

本当に、まったく。
行為が終わり、ぐったりと横になっているリツ。その隣に彼も寝転がる。
頬づえをついてネロストゥエは大きな目を細め、彼女を眺めた。
供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに、
ここまで夢中にさせられたのはお前ぐらいだ。
ひんやりとした白い手が彼女の髪を撫でた。その感触に彼女は嬉しそうに笑う。
「なぁに、まだしたいの?」
『もう出ん』
「ん、何事もほどほどが一番ですよ」
リツが笑ってまたネロストゥエの胸元に頭を寄せて、互いの足を絡める。
「私、もう眠るね」
『そうしろ』
「おやすみなさい。大好きですよご主人様」
冗談のように彼女はそういうと瞼を閉じた。
『ふん』
愛おしいと思う気持ちと、本当かと疑う気持ちが奇妙に混ざり合う。
その奇妙な気持ちを胸に秘め、ネロストゥエはリツの寝顔を眺め続けるのであった。



人外、文章で表現するのは難しいね。
もうちょい修行してきます。
267名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 00:11:37 ID:tG0eBzkp
乙です!
修行してくるって事はまた投下するってことか?
期待して待ってる
268名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 00:14:09 ID:yvickR2+
GJ
やりとりが可愛い
269名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 17:55:05 ID:gunP7H1O
とてもGJ!!
ご主人様と僕が上っ面だけで主従反転してるところがたまらんw
ご主人様あしらいの上手いりっちゃん可愛いよりっちゃん
270名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:20:23 ID:YWafQ0Wz
ライトノベル作法研究所覗いたら
お題企画「人外&人でなし」なんて企画やるっぽいのは既出?
ただ、人外の方は縛りあるっぽいからヤンデレの方が多そう
GWにも同じような企画あったらしいが、跡地はもう無いらしいのが悔やまれるな…
271名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 00:31:45 ID:vDZqiLLr
>>261
おちんちんばんざいでほうじ茶噴いたわwww
ヘタレな人外にも生意気でえろいヒロインにも萌えた!壮絶にGJ!!!!
272名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 01:43:30 ID:EiaNZlXG
ここの住民は創発板の獣人スレにもいるよな
結構似てる文体とかキャラがある
てかここ実質創発板のエロ用スレ?本スレあっちだったりすんの?
273名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 06:35:44 ID:vdAoR1KT
過去ログ見れば分かるけど創作発表板ができる前からこのスレは存在するよ。
274名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 07:03:46 ID:EiaNZlXG
あそうなんだ
あっちに“エロはエロパロ板へ”みたいなの書いてあって勘違いした
スレ趣旨近いしあっちは6スレ目行くし
まとめサイトあるから過去ログ見てない
このスレの歴史もあんま古くないけどあっちのが後出しなのに進行早いんだ?
275名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 11:26:33 ID:KB3itZq7
なんか、書き手も含めて住人達を遠回しにチクチク攻撃している気がする。
276名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 12:38:16 ID:vYLHtEk1
まぁ、正直それがどうしたって感じだがな。
スレが早かろうが遅かろうが関係ないだろ。
そんなことよりだ。
機械系ならザクみたいなモノアイが好きだ。
正義の味方みたいなカラーリングより悪者っぽいデザインがいい
そんな奴が人間にメロメロな甘いのがいい
277名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 13:32:01 ID:Ntia/KuA
あっちは健全+獣人のみ(少数の虫人含む)だし、エロとか関係ない分
ただ進行早いだけじゃないの。板ごと違う訳だし。
278名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 13:59:35 ID:wP1caVhF
>>276
恋人以外の人間は死んでもいい思考を足すと私の好みになる
恋人に止められてコイツのほうが好きなのかと焼きもち焼いて実力行使に出ればいい
279名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 17:54:11 ID:1oAPUh/R
>>276
外見通りの凶悪な性格をしたロボが、惚れた相手だけは傷つけまいとそっと触れたり
普段は誇りに思っている自分の装甲や武器をその時だけ疎んじてたら萌える
280名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 01:51:12 ID:HwfUjtVj
MS×人を妄想したことがあるのは自分だけではあるまい
SDガンダムでも可
281名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 01:57:21 ID:xk3fUYtR
>>279
「ちっ…簡単に傷つきやがって―――面倒くせぇ」
とかいって腕の装甲(体の一部で無理に外すと損傷する)を乱暴に外して女の子にうろたえられるんですね、わかります
282名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 05:12:24 ID:eu88F7vc
>>277
そういや、ここが比較的メカや虫が多いのは
獣だと該当スレが豊富だからだろうか
283名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 08:39:34 ID:AKF36iaB
別に虫・メカ多くないと思うが・・・
たぶん傾向偏ってるとしたら数少ない書き手の趣味の方向性が偏ってるだけじゃ?
ケモジャンルってホモ多いし男性向けでガチ人外っての自体ジャンルでも少数派な気が
まあ男性向けだとケモ耳程度が多い・それなら他スレに分散するってのは確かかもだが・・・
284名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 12:36:52 ID:k1JiUxn7
獣となると被ってるスレ多いしな
仕方ないことなんだけど
285名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 16:21:19 ID:Jdtk8Q3j
獣人はわざわざ自分が書かなくてもてのはあるな
このスレだと雑談で出てくるネタが幅広くて思わぬ萌えを貰う時があるし、
それを自分ならどういう話にするか、大喜利みたいな楽しみもある
286859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:30:09 ID:sjwXRTpA
久々に投下。どのSSにも萌えさせて頂きました。
懲りずに人外アパートですが、今度はヤンマでもアビゲイルでもなくシオカラです。
女性×昆虫人間の和姦です。NGはOLとシオカラトンボで。
287OLとシオカラトンボ1 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:31:12 ID:sjwXRTpA
 世界中のカップルは死ねばいいのに。
 そうすれば、少しは気が晴れるというものだ。憎しみで人が殺せたら、と言う言葉が頭から離れない。
普段は気にも留めない光景がいちいち癪に障り、八つ当たりしたくなるが辛うじて理性で押さえ込んだ。
 夜に移り変わった街を行き交う雑踏の一部になりながら、ほづみは顔を強張らせて大股に歩いていた。
そうでもしなければ、腹の中で煮え滾っている苛立ちが噴出して、誰彼構わず当たり散らしそうだったからだ。
 あんな女のどこが良い。顔は化粧で塗り固められ、相手を選んで媚を売り、口を開けば悪口しか言わない
ような女なのに、女子社員全体からの評判も悪いというのに、なぜあんな女に寝取られなければならない。
浮気をした挙げ句に易々と乗り換えたのだからその程度の男なのだ、と思おうとしても、悔しくてたまらない。
 ほづみとその男は、社内恋愛だった。よくある話で、飲み会で打ち解けたことを切っ掛けに交際を始めた。
ほづみも彼のことは前々から素敵だと思っていたし、趣味も合い、気も合い、将来のことも考え始めていた。
彼自身も結婚話を仄めかしていたし、このまま行けば、と思っていた矢先に浮気されて捨てられてしまった。
しかも、その相手は、入社直後から手当たり次第に男を食い散らかしていることで知られる女子社員だった。
 今日、社員食堂で浮気相手を伴った彼から別れ話を持ちかけられた瞬間、怒るよりも先に呆れてしまった。
ドラマのように彼とその女に水を掛けることも出来ず、文句を言うことも出来ず、気力すらも失ってしまった。
それでも午後の仕事はいつも通りにこなし、同僚には明るく振る舞ったが、一人になると怒りが沸いてきた。
だが、その鬱憤をぶつける相手もいなければ物もないので、ほづみは苛立ちに煽られて歩調を早めていた。
 人通りの多い駅前商店街を抜け、なるべく明るい道を選びながら歩いていると、緑地公園に差し掛かった。
街灯の黄色い光に映し出された公園には、数ヶ月前に突如として灰と化した木々の残骸が降り積もっていた。
一見すればただの灰にしか見えないが、魔力由来の毒性があるとの話で、片付けようにも片付けられないらしい。
立ち入り禁止を示す黄色いテープが貼られ、灰の飛散を防ぐためにスプリンクラーが水を吐きながら回っていた。
 だが、そんなことはどうでもいい。今はとにかく早々に家に帰って、酒でも喰らって不貞寝したい気分だった。
緑地公園から目を外したほづみが歩き出そうとすると、前方から振動音を伴った影がふらふらと飛んできた。
びいいいいん、と独特の音を発しながら街灯に近付いてきた物体は、頭から街灯に衝突し、無様に落下した。

「あいだあっ!?」

 素っ頓狂な声を上げた物体は、強かに打ち付けた部分を三本の爪で押さえ、長い腹部を反らした。

「あーもう、マジ最悪…。つか、日没マジヤベェ、方向感覚マジダメだし…」

 若者言葉でぐちぐちと文句を零している物体は、よくよく見てみると、最近頻繁見かける水色のトンボ人間だった。
彼はほづみの住まう安普請極まりないアパートの住人と友人なのか、週末に訪れては夕方頃に帰っていくのだ。
彼よりも体格が立派で派手な外見のトンボ人間と、ケンカのようなじゃれ合いをしている様子も時折見かけていた。
だから、面識はなかったが知っていた。ほづみは彼を眺めていると、視線に気付いたのか、こちらに振り向いた。

「あの、なんすか?」
「君、今いくつよ?」
「高二っすけど、それがどうかしたんすか? つか、お姉さん、俺っちになんか用っすか?」
「高二か…」

 昆虫人間は外見で年齢が計れないから一応尋ねてみたが、それなら充分イケる。

「あんた、私とヤってみない?」

 ほづみが躊躇いもなく言い切ると、トンボ人間は数秒間硬直し、そしてぎちぎちと顎を軋ませた。
288OLとシオカラトンボ1 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:32:38 ID:sjwXRTpA
「え、てか、なんすか、つか、それってアレっすか!?」
「それ以外に何があるってのよ。んで、するの、しないの、どっちなの?」
「つか、マジヤバくないっすか、てか、そんなん有り得るわけ?」
「大丈夫よ、人間と虫じゃ交尾しても孕まないから。どっちも後腐れなくていいでしょ」
「いや、てか、それって…」

 ぎちぎちぎちと顎を鳴らしながら、トンボ人間は大きな複眼が付いた首を捻った。

「あー、でもなー、てか、そういうの、つかマジヤベェし…」
「するかしないかどっちかを答えりゃいいのよ、あんたは」
「えー…」

 トンボ人間はぐりぐりと頭を捻っていたが、複眼にほづみを映した。

「ぶっちゃけ、したい、ってーか、俺っちマジ童貞だし、つかお姉さんならマジイケるし」
「そう、だったら一緒に来なさい。私の部屋に」
「へあ!?」
 
 驚いて顎を全開にしたトンボ人間に、ほづみはにじり寄った。

「何よ」
「てか、これ、なんかの罠っすか何なんすか! 俺っち、お姉さんに喰われるんじゃないっすか?」
「そうよ。これから私があんたを喰うのよ」

 ほづみはトンボ人間の上右足を掴んで引っ張り起こし、引き摺るようにして歩き出した。

「てか、お姉さん、どこの誰なんすか? まずはそれから教えてもらいたいっす、つかマジで」

 ほづみに引っ張られるまま歩くトンボ人間は、上体を曲げてほづみの横に顔を出した。

「あ、俺っち、シオカラっすシオカラ」
「ああ、そうなの。私は後で教えてあげるわ」

 口ではそう言ったものの、教える気など更々ない。ほづみは、シオカラと深い関係になるつもりは毛頭ない。
アパートの二階に住んでいる高校生の少女や大学生の青年のように、人間以外を愛する嗜好はないからだ。
少女の相手はシオカラと同じトンボ人間だから生き物だからまだ解るが、大学生の青年の相手は全身鎧だ。
理解出来るわけもなく、するつもりもない。だから、シオカラを部屋に連れ込むのも、気晴らしをするためだ。
 それ以外の理由もなければ意味もない。
289OLとシオカラトンボ1 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:33:55 ID:sjwXRTpA

 部屋に引っ張り込むと、シオカラは途端に大人しくなった。
 雑然とした六畳間の居間に正座し、四枚の透き通った羽をしゅんと下げ、顎を鳴らすどころか開きもしない。
それというのも、この部屋の真上に住んでいるのは、シオカラの先輩であり兄貴分であるヤンマだからである。
シオカラは、つい今し方真上の部屋から出てきたばかりであり、天井からヤンマと茜の会話が漏れ聞こえてきた。
そして、斜め上からは大学生の青年、祐介とその恋人であるリビングメイルのアビゲイルの甘い会話が聞こえる。
シオカラはヤンマだけでなくその隣人達とも親交が深く、特にアビゲイルには世話になりっぱなしなのだという。
だから、そんな相手にこんなことを知られてはまずい、と小声で言い終えたきり、シオカラは黙り込んでしまった。
 シャワーで軽く汗を流したほづみは、空きっ腹にビールを流し込みながら、正座するシオカラを睨み付けていた。
確かにこのアパートは壁が薄く、二階から異種族カップルの睦み事と思しき声が聞こえることは決して少なくない。
だから、別にこちらが音を立てても構わないどころか、せっかくだからやり返してやるべきだとほづみは思っていた。
だが、シオカラはとてもじゃないがそうは思えないらしく、昆虫標本のように硬直したまま、微動だにしなかった。

「根性なし」

 ビールを飲み干したほづみが言い捨てると、シオカラはびくっとした。

「いや、その、だって、兄貴がいるんすよ!? ヤンマの兄貴が! てか、マジヤバすぎてパネェっすよ!」
「それぐらいことで、童貞捨てるチャンスをフイにするわけ?」
「そりゃ、マジそうなんすけど…」
「じゃ、私があんたを好きにするわ。でも、出すモノは出してよね」

 ほづみはビールの空き缶をテーブルに置いてから、寝間着にしているTシャツを捲り、一息で脱ぎ捨てた。
うお、とシオカラは後退りかけたが踏み止まり、触覚を動かして興味深げにほづみの上半身を凝視していた。
シャワーを浴びる際にブラジャーは外したので、かすかに水気を帯びた柔らかな乳房が露わになっていた。
一気に脱がないと変な照れが生まれるので、ほづみはハーフパンツごと下着も脱ぎ、Tシャツの傍に投げた。

「あんたってさ、人間にも欲情出来る質?」

 シオカラの前に屈んだほづみが問うと、シオカラは声を裏返した。

「ま、まあそうっすね! てかマジイケるっすよ!」
「じゃ、あんたのチンコはどこ? 私、虫のがどこにあるかなんて知らないのよ」
「ああ、それならこっちに」

 シオカラが長い腹部を曲げてほづみの前に出すと、ほづみはその腹部を掴み、先端を突いた。

「だったら、すぐに出しなさいよ」
「いや、すぐに出せって言われても、つか俺っち、出したことあるようなないような…」
「ふうん」

 面倒だが、これはこれで面白いかもしれない。ほづみはぺろりと唇を舐め、シオカラの硬い顎に触れた。

「キスからしてみる?」
「あ…はい」
290OLとシオカラトンボ1 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:36:31 ID:sjwXRTpA
 シオカラは戸惑いながらも頷き、ぎち、と顎を開いた。ほづみはシオカラの顎の中を見、少しだけ畏怖した。
人間の頭など、簡単に噛み砕けてしまいそうだ。歯は一本も生えていないが、その代わりに顎の縁が鋭い。
奥に引っ込められている細長い舌は、ほづみを探るように恐る恐る伸びてきたので、ほづみはそれを銜えた。
 ほづみはシオカラの舌に自身の舌を絡めながら、唇で柔らかく噛み、吸い付き、人のそれのように扱った。
何をどうすれば欲情してくれるのか解らないが、何もしないよりは良いだろうと、ほづみはシオカラを愛撫した。
 ちゅぷん、とほづみの口から細長い舌を引き抜くと、シオカラはにゅるりと顎の中に舌を戻し、触覚を揺らした。
ほづみは唇から顎に伝った互いの唾液を手の甲でぬぐってから、触覚を忙しなく揺らすシオカラを見上げた。

「んで、どうよ?」
「えーと…」

 シオカラはぎこちなく顔を上げ、細長い腹部の先を挙げてみせると、太い針のような生殖器官が露出していた。

「言うまでもない、っつーか、てか俺っち反応良すぎってーか…」
「あら、結構立派ね。でも、ちょっと濡らした方がいいかもね。このまま突っ込んだら痛いわ、私が」

 ほづみは身を屈めてシオカラの生殖器官に顔を寄せると、落ちてきた髪を掻き上げてから、銜え込んだ。
だが、全部口に入るわけがなかった。外骨格なので最初から強張っていて、唾液とは違う体液の味がする。
これもまた感じる部分が解らないし、人間ほど潤っていないので、ほづみは丹念に生殖器官を舐め回した。
 溜めた唾液を先端に落として濡らしてから、唾液を広げるために舌で下から上に舐め上げ、穴を指で探る。
生殖器官の根元にある分厚い膜に覆われた筋肉にも、唇を当てて吸い付き、感じるかどうか試してみた。

「う、くぉ」

 シオカラは低く呻き、ぎちりと顎を擦り合わせた。

「なあに、感じるの?」

 ほづみがにやけると、シオカラは触覚を立てた。

「感じる、っていうか、なんかこう、ぞわぞわっと変な具合に…」
「それが感じるってことよ。本当に童貞なのね、あんたは」
「じゃ、じゃあ、お姉さんの方はどうなんすか?」
「面識のない男子高校生を連れ込んで銜え込もうとしている女が処女に見える?」
「いえ、全く」
「だから、何も気にすることはないのよ。あんたは、私に乗っかられてりゃいいのよ」

 ほづみは唾液で濡らした指を陰部に差し込み、自分の具合を確かめてから、シオカラの長い腹部に跨った。
挿入しやすいように広げた陰部に先端をあてがい、体重を掛けて徐々に腰を下ろすと、胎内に押し入ってきた。

「あ…すご…」

 人間のものとは違った異物感にほづみは身震いし、シオカラの肩を掴んだ。

「く…あ、あぁぁ…」
291OLとシオカラトンボ1 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:37:44 ID:sjwXRTpA
 いきなり奥深くに至ってしまい、ほづみは背筋を這い上がる痺れを感じ、シオカラの肩を掴む手に力が入った。
彼氏だった男に浮気されてからというもの、体を持て余していたからだろう、呆気なく昇り詰めてしまいそうだ。
だが、すぐに終わってしまうのは勿体ない気がして、ほづみはシオカラの頭を抱き寄せてゆるゆると腰を回した。

「お、おお?」

 複眼を二つの乳房に覆い尽くされ、シオカラは妙に嬉しくなった。虫とは異なる匂いが、短い触覚をくすぐった。
ヤンマの恋人でありシオカラも幼馴染みである茜の匂いとも、クラスメイトの真夜の匂いとも違い、濃密だった。
二人の匂いは未成熟な青さが垣間見える匂いだが、ほづみの匂いはどこをどう捉えても強い、女の匂いだった。
汗を流したばかりの肌には新たな汗が滲み始めていて、ほづみが腰を振るたびに外骨格に擦り付けられていく。

「あ、はぁ、あぁ、あぁっ」

 ほづみの下半身から聞こえる粘ついた異音に、熱い吐息混じりの喘ぎが重なる。

「悪く、ないわねっ、虫っ、てのも!」

 一心不乱に腰を揺すりながら、ほづみはシオカラの頭部を胸元から外し、見下ろした。

「ねえっ、あんた、私のこと、どう思うっ?」
「ど、どうって、そりゃ…」

 シオカラは目の前で揺れるたわわな乳房と腰を締め付けてくる太股を凝視し、言い切った。

「マジエロくてパネェっす!」
「あ、そっ、でも、まあ、いいわっ!」

 ほづみはじゅぶりと腰を深く下げ、シオカラの外骨格を思い切り握り締めた。

「あ、あ、ああああぁっ!」

 腰を揺する間に高まっていた快感が膨れ上がり、ほづみは仰け反り、自身の陰部が収縮するのを感じた。

「ぁ…はあ…」

 達した余韻を味わいながら、ほづみは乱れた髪を掻き上げ、荒い呼吸を整えた。

「どうする? もう一回ぐらいヤる?」
「マジそうしたいっすけど、でも、もう時間が…」

 門限が、と小声で付け加えたシオカラに、ほづみは変な顔をした。
292OLとシオカラトンボ1 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:39:21 ID:sjwXRTpA
「あんたはオスでしょうが」
「俺っちもマジそう思うし、親にも意見したんすけど…」
「ま、いいわ」

 んぅっ、と声を漏らしながらシオカラの生殖器官を引き抜いたほづみは、下着を拾って身に付けた。

「私も気が済んだし、もう帰っていいわよ」
「え、あ、はあ」

 シオカラが腰を浮かせかけると、ほづみはティッシュ箱を押し付けた。

「でも、その前にちゃんと拭いてから行きなさいよね。結構溜まってたみたいで、だらだら出ちゃったから」
「あー…そう、っすね」

 シオカラはティッシュ箱を受け取ると、数枚抜き取り、生殖器官とその周辺の外骨格を拭った。

「うわーすげぇ…。マジぬるんぬるんだし」
「みなまで言わないでよ」

 急に恥ずかしくなったほづみはTシャツを被ってハーフパンツを履き、肌を隠した。

「すんません」

 平謝りしたシオカラは、ゴミが溢れ出しそうなゴミ箱にティッシュを押し込んでから、立ち上がった。

「じゃあ、俺っちはこれで帰らせて頂くっす」

 ほづみの前を抜けて玄関に入ったシオカラは、古びたドアに爪を掛けたが、ほづみに振り返った。

「あ、そうだ。お姉さんの名前、まだ聞いてなかったっすよね。なんて言うんすか?」

 シオカラの藍色の複眼に見据えられ、ほづみは言葉に詰まった。一度限りだから、言うつもりなどない。
それ以前に、深い関係になりたい相手ではない。けれど、ここで言わなければ、シオカラは動かないだろう。
長々とこの部屋にいられては面倒だ、と思ったほづみは、シオカラを見上げて出来る限り素っ気なく名乗った。

「ほづみよ。稲田ほづみ」
「男名前っすね」
「だから何よ、文句ある?」
「いえ、全く。格好良くてお似合いっすよ、お姉さん」

 シオカラは玄関のドアを開けて外に出ると、一礼した。

「あざーっした!」
293OLとシオカラトンボ1 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:40:26 ID:sjwXRTpA

 そして、シオカラは羽ばたいて飛び去ろうとしたが、完全に日が暮れているのでふらふらと左右に揺れていた。
先程のように街灯や民家などの光源に惑いそうになるが、なんとか姿勢を元に戻し、夜空に吸い込まれていった。
あんな状態で本当に家に帰れるのだろうか、とほづみは若干不安になりつつ、玄関のドアを閉めて鍵を掛けた。
 狭い居間には、事後の湿っぽい空気が充満していた。窓を開けて空気を入れ換えながら、冷蔵庫を開けた。
胃に入れるためのレトルト食品を取り出し、暖めながら、ほづみは二本目のビールを取り出して開け、傾けた。
 一戦交えたおかげで気が晴れた。結婚出来そうだった男を奪われた苛立ちも、振られた悔しさも落ち着いた。
シオカラは学生でほづみは社会人だから、顔を合わせる機会も少ないだろうから気まずい思いもしないはずだ。

「ケー番、聞いておけば良かったかな」

 喉を濡らす苦みと刺激を味わいながら、ほづみは呟いたが、すぐに聞かないままで良かったのだと思い直した。
そんなことをしたら、シオカラに甘えてしまう。特定の相手がいない寂しさを、高校生などで紛らわすべきではない。
しかも、シオカラは昆虫人間なのだ。自分は至ってまともな性癖だ、とほづみは自分に言い聞かせながらビールを煽った。
 他人の性癖を否定する気は全くないが、自分もそっちの世界の仲間入りをしてしまうのは好ましくないと強く思った。
だから、これは今夜だけの出来事だ。人間よりも太く、堅く、奥まで至り、久々だったから気持ち良かったのは確かだが。
 嫌なことが続きすぎて、かなり自棄になっていた。だから、シオカラを捕まえて誘い、自分から跨ってしまったのだ。
そうでもなければ、あんなことはしない。今になって自分に嫌気が差したが、気を逸らすためにビールを飲み干した。
 いつもより、苦い気がした。
294859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/01(月) 17:46:33 ID:sjwXRTpA
以上。今度は人間だけがアパートに住んでいます。
295名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 18:20:21 ID:gCaR0CUJ
>>286
乙。859氏がまた戻ってきてくれてうれしいよ。コンゴトモヨロシク
296名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 18:50:06 ID:+HaF741T
乙!ほづみタンマジエロい!
859氏のキャラはいつもイキイキしてて魅力的だ。書き手の技量あるもんな!
やっぱあんた神だ!!
297名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 19:21:22 ID:R+S6sbzb
おおおおおおお!!!満を持して ネ申 降 臨 !!!!!
いつもエロをありがとう!今後ともよろしく!!!!!!!!!!
ラレ呼ばわりとかされて大変だろうけど頑張って!!!!!!!!
298名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 23:07:59 ID:urZ4Txki
あの〜…
余り神神連呼しない方が…
確かに面白かったからGJではあるが。
過度な神連呼はやめたほうが…
299名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 00:12:28 ID:UObPjARl
>>294
ニートの俺はインフルとGENOの嵐の中全裸であんたを待ってた
相変わらずGJだ
シオカラ童貞卒業オメ
300名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 07:15:55 ID:CCS8Vw4h
>>294
乙!そしてGJ!
シオカラおめでとう!
人外アパート好きだ
301名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 11:31:24 ID:owqEvCJ+
むしろシオカラがかわいい
302859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:51:40 ID:pJsV4uyq
連投になってしまいますが、引き続き投下。シオカラの話の続きです。
昆虫人間×女性の青姦。NGはOLとシオカラトンボで。
エロまでの導入が長すぎて申し訳ない。
303OLとシオカラトンボ2 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:52:28 ID:pJsV4uyq
 あれは現実の出来事だったのだろうか。
 何度思い返してみても、夢だとしか思えない。だが、現実でなければこんなにも考え込まないだろう。
綺麗なお姉さんに声を掛けられて連れ込まれて無理矢理、というのは童貞なら一度は考える妄想だ。
実際、シオカラ自身もそれらしいことを考えたことは少なくなかったが、もちろん口に出したことはなかった。
誰しもが一度は考える妄想だが、だからこそ、そんな出来事の当事者になってしまったことが信じられない。
 週が明け、高校に登校しても、シオカラの単純な思考はあの夢のような出来事に支配されたままだった。
あの日の夜、空の暗さと街灯の眩しさでくらくらしながら帰宅すると、両親から門限を過ぎたことを怒られた。
シオカラは適当なことを言ってその場を凌ぎ、夕食を詰め込んで自室に籠もり、あの出来事を思い返した。
長い腹部の外骨格には、拭き取りきれなかったほづみの体液が付着していて、それが何よりの証拠だった。
だが、それでもやはり馬鹿げた妄想が具現化したとしか思えず、悶々としたまま週が明けて月曜日になった。
そして、登校して授業を受けたが、いつも以上に気が逸れて身が入らず、ノートはいずれも真っ白だった。

「しーちゃーん、お昼食べよー」

 机とクラスメイトの間を擦り抜けながら、弁当箱の入った巾着をぶら下げた茜が駆け寄ってきた。

「しーちゃん?」
「あ、ああ、はいっす」

 シオカラは考え込んでいたせいで反応が遅れ、間を置いて茜に振り向いた。

「どうしたのよ、朝からずっとぼんやりしちゃって」

 茜と共にシオカラに近付いてきた真夜も、やはり弁当箱を携えていた。

「どこか具合でも悪いの、しーちゃん?」

 少し心配げな茜に、シオカラは触覚を立てた。

「いいいやいやいや、そうじゃないっすマジ平気っすから!」
「そお? 無理っぽかったら早退した方がいいよ?」

 茜はシオカラを覗き込んできたので、シオカラは通学カバンを開けて弁当箱を引っ張り出した。

「いやいやマジ平気っすから、マジでマジで」
「だったら、悩み事でもあるの?」

 今度は真夜が迫ってきたので、シオカラは身を引いた。

「まっ、まぁさかぁっ!」

 あんなこと、言えるわけがない。シオカラがぎちぎちと顎を鳴らしていると、真夜はにんまりした。

「じゃ、占ってあげようか?」
「へあ」
304OLとシオカラトンボ2 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:53:32 ID:pJsV4uyq
 シオカラがきょとんとすると、真夜はシオカラの机の上に弁当箱を置き、ポケットからカードの束を取り出した。

「オーソドックスに大アルカナでいいわね。大丈夫よ、金は取らないし、時間も手間も掛からないから」

 真夜はタロットカードを手早く切って混ぜると、それを両手の間に浮かばせた。

「ほら、どれか一枚抜いて」

 二十二枚のタロットカードは等間隔に浮いているが、仕掛けは一切なく、真夜の魔力だけで浮かばせていた。
真夜は未熟ながら魔女としての素質を持っているので、素人目に見れば超常現象としか思えないことが出来る。
魔法のことは全く解らないシオカラや茜にとっては、彼女が何をしても凄く思えるし、今でも凄いと思ってしまう。

「あ、じゃあ、これっすかね」

 シオカラは真正面に浮かぶタロットカードを爪で挟んで抜くと、真夜は両手の間にタロットカードの束を戻した。
シオカラはタロットカードを裏返し、絵柄を見た。だが、上下逆さまになっていたので、シオカラは首を捻って絵柄を見た。
中央に輪が描かれていて、その周囲を四人の天使が囲んでおり、Wheel of Fortune、とのキャプションがあった。

「逆位置の運命の輪ね」

 真夜はその絵柄を見てから、シオカラに言った。

「情勢の急激な悪化、アクシデントの到来、って意味があるわ。心当たり、ある?」

 真夜に問われ、シオカラは乾いた笑いを零した。

「ふへへへへ…」

 大いにある、ありすぎる。だが、言えるわけがない。シオカラは真夜の手に、タロットカードを戻した。

「当たってるっちゃ当たってるっすけど…」
「そう、だったら良かった。でも、占いは所詮占いだから、過信しすぎないでね」

 真夜はカードの束をポケットに戻し、弁当箱を手にした。

「じゃ、裏庭に行きましょ。早くしないと、良い場所取られちゃう」
「うん、そうだね。真夜ちゃん、今日もアーサーさんがお弁当を作ってくれたの?」

 茜がにやけると、真夜は気恥ずかしげに目線を彷徨わせた。
305OLとシオカラトンボ2 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:54:02 ID:pJsV4uyq
「そうよ。アビーさんに色々と教えてもらってから、妙に張り切っちゃって、お弁当だけじゃなくて朝も夜も
作ってくれるのよ。助かるし、結構おいしいし、正直嬉しいけど…」
「あー、いいなぁー。ヤンマなんて、洗濯と掃除はするけど、料理は全然ダメなんだもん。不器用だから」

 行こうしーちゃん、と茜に急かされ、シオカラはぎちりと顎を噛み合わせてから弁当箱を爪に引っ掛けた。
茜と真夜の惚気を聞き流しながら、二人と連れ立って歩き、昼休みの常駐場所である裏庭へと向かった。
 茜と同居している恋人は、シオカラの幼馴染みであり兄貴分として一方的に慕っているトンボ人間、ヤンマだ。
ヤンマは種族の本能で縄張り意識が強く、ケンカも強いが、茜にはだらしないほど甘く、でれでれである。
その反面、シオカラに対してはひどく辛辣で、意味もなくアイアンクローを喰らわされることも少なくなかった。
それでも、シオカラはヤンマが好きだ。強いし、トンボの目から見ても格好良いし、なんだかんだで優しいからだ。
 そして、真夜が実質的に同棲している相手は、かつては聖騎士として活躍したリビングメイル、アーサーだ。
同じリビングメイルだが、アビゲイルとは少々異なる経緯でリビングメイルと化し、真夜のキスで目覚めたのだ。
アビゲイルと一悶着あったが、その後はお互いに仲良くなり、今ではアビゲイルやその恋人の祐介とも友人だ。
 アーサーは中世生まれの聖騎士故に気取った言動を取り、気障な言い回しを好む男だが、うっかりしている。
道に迷ってしまったり、電車の乗り継ぎを間違えてしまったり、買い出しに出かけて肝心なものを忘れたり、と。
聖剣エクスカリバーを携えた金色の全身鎧が、日常レベルの些細な失敗を繰り返している様は微笑ましい。
ここまで失敗を繰り返してしまうと、本人も失敗しないことを諦めていて、今ではすっかり開き直ってしまった。
 裏庭に向かいながら、シオカラは先程引いたタロットカードの意味と、ほづみのことを重ねて考えていた。
情勢の急激な悪化。アクシデントの到来。それは、シオカラではなく、ほづみに対して起きたことではないのか。
今日の夜にでも、あの緑地公園で帰宅するほづみを待ち伏せて、誠心誠意謝らなくては気が済まない。
 軽率な行動を取ったシオカラにも、責任の一端があるのだから。


 一日は、こんなに長いものか。
 忙しなく働いていても、無意識に先週末までは彼氏だった同僚に気を向けてしまう自分に腹が立った。
同僚の男はこれ見よがしに新しい女とべたべたしていて、気を向けるまいとしてもつい目に入ってしまった。
一度だけ二人と目が合ったが、どちらもほづみを嘲笑っていたようにしか見えなくて、尚更腹が立ってしまった。
だが、突っかかるのは子供っぽいし、今更同僚の男と寄りを戻す気もないし、奪い取るほどの価値などない。
 それなのに、苛々して気が狂いそうだ。涙が出れば少しは楽かもしれないが、意地がそれを阻んでいた。
予定があると言って残業を切り上げ、退社して電車に乗り、家路を辿りながら、ほづみは足元を見つめていた。
本当に予定があれば苛立ちも紛れたかもしれないが、何もない。だからこそ、どうでもいいことで悩んでしまう。
いい加減に振り切りたいのに、どうしても振り切れなくて考えてしまって、そんな自分にますます苛立ってくる。
友人に愚痴を零せたら楽になれるかもしれないが、こういう時に限って友人達の予定は空いていなかった。
 緑地公園に差し掛かると、ほづみは足を止めた。先週末のように、シオカラがいることを期待してしまった。
だが、いるはずもない。第一、トンボは夜行性ではないし、あれはほづみが強引に誘ってしまっただけなのだ。
彼からしてみれば、とんでもなく非常識な女に過ぎず、普通の神経なら二度と顔を合わせたくないと思うだろう。

「…ばっかじゃないの」

 自嘲したほづみは、緑地公園から顔を背けた。

「おねえさほごあぁっ!?」

 唐突に公園の敷地内から奇声が聞こえ、ほづみはぎょっとして振り向いた。
306OLとシオカラトンボ2 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:54:46 ID:pJsV4uyq
「…え」
「マジ痛ぇー、てかやっぱり夜はマジヤバいし…」

 声の主を辿ると、緑地公園の敷地内で、見覚えのあるトンボ人間が倒れ伏していた。

「あんた、大丈夫?」

 敷地内に入ったほづみがシオカラに歩み寄ると、シオカラは複眼をさすりながら身を起こした。

「まー、なんとか…。暗くてマジ足元見えねー…」
「ていうか、なんであんたがここにいるのよ? 家の方向、違うでしょ?」
「なんてーか、ケジメっつーか、そういうやつっす」

 シオカラはぎちぎちと顎を鳴らしながら立ち上がると、ほづみに頭を下げた。

「この間はマジすんませんっしたぁ!」
「…何が?」
「つか、あのことは、俺っちもマジ悪かったっすから」
「悪いのは私、あんたは完全な被害者よ」

 ほづみがシオカラを見上げると、シオカラは捲し立ててきた。

「いやいやいや、俺っちの意志がマジ弱かったからっす! てか、断れば良かったんす! あれからずっと考えて
みたんすけど、やっぱ、ああいうのマジダメっすね! いや、嬉しかったっすけど! でも、ほら、なんつーか、こう!」
「何が言いたいのよ」
「えーと…なんだっけ」

 シオカラは口調を弱め、首を捻ったので、ほづみはなんだか可笑しくなった。

「言いたいことをまとめてから話しかけなさいよ」
「すんません」

 シオカラは不甲斐なくなり、四枚の羽を下げた。

「つか、マジ俺っちってダメっすね」
「いいわよ、本当にあんたは悪くないんだし」

 ほづみは必死になりすぎて空回りするシオカラを見ていると、張り詰めていた気が少し緩んだ。

「悪いのは私なんだから。あんたには何の関係もないのに、苛々して、八つ当たりしたかっただけなのよ。だから、
この前のことは全部忘れて。今、私と会ったことも綺麗さっぱり忘れて、最初から何もなかったことにしなさい」
「へ?」

 シオカラがきょとんとして顎を開いたので、ほづみは身を翻した。

「だから、あんたもさっさと家に帰りなさい。また門限に遅れちゃうわよ」
「でも、あの…」
「何よ」
「つか、お姉さん、なんでそんなに苛々してんすか? そんなに嫌なことでもあったんすか?」
「大人になると、色々あるのよ」
「俺っち、マジ役に立たないっすけど、でも、なんか出来ることないっすか?」
「別に」
307OLとシオカラトンボ2 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:55:35 ID:pJsV4uyq
 これ以上、無関係なシオカラに甘えてどうする。ほづみが目を伏せると、シオカラは言葉を続けた。

「でも、なんか、お姉さん、マジ辛そうなんす! てか、なんかこう、マジヤバげっつーかで!」
「…あんたに何が解るってのよ!」

 その言葉が嬉しいと思ってしまった自分にこの上なく苛立ち、ほづみはシオカラに喚いた。

「初めてちゃんと結婚したいって思えた相手だったから、だから仕事も恋も精一杯頑張ろうって思ったのに、
それなのに、なんであんなクズ女に全部壊されなきゃいけないの!? どうして浮気されなきゃならないの!?
私が何か悪いことしたの!? それとも、あっちが本命で私が遊びだったっての!? 冗談じゃないわよ!」

 ほづみは大股に歩いてシオカラに詰め寄ると、怒りに任せてその外骨格に拳を叩き付けた。

「あんたなんて、何の代わりにもなりゃしないのよ! そりゃ、あの時は気が紛れたけど、あんたなんかじゃダメ!
虫だし、ガキだし、馬鹿だし! とっとと家に帰りなさいよ! これ以上私に殴られないうちにね!」

 声が嗄れるほど張り上げたほづみは、肩で息をしながら、目元から次々に溢れ出してくる熱い体液に気付いた。
喚き散らして、感情が高ぶりすぎたからだろう。目元を拭いかけたが、マスカラが取れてしまうと踏み止まった。
 シオカラの外骨格は予想以上に強固で、ほづみの拳では傷も付かず、ほづみの右腕の方がひどく痺れていた。
ほづみは泣いていることを知られたくなくて、顔を伏せたまま拳を下げると、シオカラはきちきちきちと顎を擦らせた。

「俺っちで良かったら、殴っても構わないっすよ。俺っちは痛くないし、てか、兄貴のアイアンクローの方が痛いっすから」
「変な気を遣わないでよ」
「昼間だったら、ぱーっと空でも飛び回るんすけどねー」
「…それはちょっと楽しそうかも」

 ほづみが小声で呟くと、シオカラは笑った。

「あ、じゃあ、昼間にでも」
「馬鹿じゃないの」
「へ?」

 シオカラが首を傾げたので、ほづみは涙に潤んだ目でシオカラを見上げた。

「だから、私はあんたにそこまでされる理由がないのよ、理由が。ちったぁ被害者らしくしなさいよ」
「らしく、って、言われてもなぁ…」

 シオカラはきりきりと顎を浅く擦っていたが、ほづみを見下ろした。

「やっぱマジ無理っす、すんません。てか、ぶっちゃけ、お姉さんのこと、マジ放っておけないっす」
「あんたの友達と同じアパートに住んでるかもしれないけど、私とあんたは他人でしょうが」
「でも、こんなに長話したんすから、他人じゃないんじゃないっすか?」
「屁理屈こねないでよ」

 出来る限り強く言い返したが、ほづみはまた涙が滲み出してきた。今すぐに、縋り付いて泣いてしまいたい。
堪えてきたことを全てぶちまけて、慰めてもらいたい。支えてもらいたい。けれど、シオカラは年下で他人なのだ。
友人や恋人ならまだしも、強引に交わっただけの相手だ。そこまでしてしまうのは、ほづみのプライドが許さない。
だが、一度涙が出てしまうと、抑えが効かなくなっていたのか、ほづみは化粧が落ちるのも構わずに泣き出した。
 ほづみの異変に気付いたシオカラは、慌ててほづみに駆け寄って、どうしたんすか、としきりに声を掛けてきた。
その優しさが嬉しいのに、声が詰まって言葉にならないほづみは、シオカラに肩を支えられながら泣きじゃくった。
 情けなかったが、止められなかった。
308OLとシオカラトンボ2 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:56:44 ID:pJsV4uyq

 腕時計を見ると、小一時間過ぎていた。
 ほづみはシオカラが買ってきてくれたレモンティーで嗄れた喉を潤しながら、年下に甘えた事実に恥じ入った。
どれだけ化粧が崩れたのか知るのが怖いので、手鏡を取り出すこともなく、ほづみはレモンティーを流し込んだ。
ほづみの隣に座るシオカラも、一緒に買ってきた缶ジュースを飲んでいるが、こちらは昆虫人間用のものだった。
シオカラが街灯がダメだと言うことはほづみも理解していたので、二人は敢えて街灯のないベンチに座っていた。
彼の水色の外骨格には、ほづみが流したマスカラ混じりの涙が何滴も散らばっていて、黒い染みを作っていた。

「ごめん」

 ほづみが謝ると、シオカラは空き缶を顎から外し、振り向いた。

「なんでお姉さんが謝るんすか?」
「だって…」

 ほづみが言葉を濁すと、シオカラは空き缶をくしゃりと爪で握り潰した。

「けど、これでスッキリしたんじゃないっすか?」
「まあね」

 ほづみは三分の一程度中身が残った缶を回し、たぽんと揺らした。

「この前も今日も、迷惑掛けちゃってごめん。だから、本当に私のことは」
「忘れられるわけないじゃないっすか!」

 ほづみの言葉を遮り、シオカラは強く言った。

「てか、あんな初体験させられて、忘れろって方がマジ無理っすから!」
「そうかもしれないけど、でも」
「えっと、んで、良かったら、なんすけど」

 シオカラは急に語気を弱めると、ほづみを見つめてきた。

「俺っち、また、お姉さんちに行ってもいいっすよ?」
「またヤりたいの?」

 ほづみが少し笑うと、シオカラは慌てふためいた。

「いやいやいやいや! てか、そういうんじゃなくて、えっと、兄貴と茜んちでもあるっすから、てか、話し相手とか
マジそういうレベルでいいっすから! ていうか、マジサーセン!」
「じゃ、ヤらなくてもいいんだ」

 ほづみが唇の端を持ち上げると、シオカラはしどろもどろになった。

「てか、それは、うぅ…」
「したいならしたいって言いなさいよ、高校生」
「そうホイホイ言えたら苦労しないっすよ、誰も…」

 シオカラが触覚を下げたので、ほづみはその表情の窺いづらい横顔を見、込み上がってくる笑いを堪えた。
先週末に体を交えた時は、虫なのに、と思っていたが、今は彼が昆虫人間であることが気にならなくなっていた。
感情豊かで人間と遜色がないどころか、可愛げがある。口調と態度は軽いが、真面目で優しい少年なのだろう。
それを知ってしまうと、尚更迷惑を掛けたことが心苦しくなった。ほづみは少し迷ったが、声色を落として言った。

「…いいわよ」
「へ」
309OLとシオカラトンボ2 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:57:33 ID:pJsV4uyq
「どうせ、ここなら誰にも見られないし、見えないだろうし。けど、手っ取り早く終わらせなさいよね」
「え、て、てか、それは」
「前のは八つ当たりだけど、今度のは御礼だから」

 ほづみは飲みかけのレモンティーをベンチに置くと、シオカラの肩に手を触れた。

「えと、マジ、いいんすか?」

 シオカラが触覚を揺らしたので、ほづみは照れ隠しに目を逸らした。

「いいから言ってんじゃないのよ」

 シワになったり、トンボの鋭い爪で切り裂かれてしまっては困るので、ジャケットを脱いでバッグに被せた。
シオカラは若干躊躇っていたようだが、ぎぢっと顎を擦り合わせてから、ブラウス姿のほづみに近付いてきた。

「んじゃ、また、よろしくお願いするっす」
「こちらこそ」

 ほづみはシオカラの大きな複眼が付いた頭部に触れ、少しだけ腰を浮かせると、頑強な顎に顔を寄せた。
シオカラは顎を開いて舌を出し、ぬるりとほづみの唇を舐めると、少し冷たい舌先を隙間に滑り込ませてきた。
ほづみは顎を緩めてシオカラの舌を受け入れると、その舌を甘噛みし、痛みを与えない程度に吸ってやった。
やはりまだ慣れていないのか、シオカラはびくりとしたが、舌を引き抜かずにほづみにされるがままになった。
 ほづみの口中で、自身の生温い唾液とシオカラの冷ややかな唾液が混じり合い、唇の端から一筋溢れた。
顎を伝った粘ついた雫は、ブラウスの襟元に染みた。ほづみが彼の舌を解放すると、シオカラは顎を閉じた。

「なんか、いきなり凄いっすね」
「手っ取り早く、って言ったでしょうが」

 ほづみがシオカラの長い腹部に手を伸ばそうとすると、シオカラはほづみを押し止めた。

「あの、お姉さん」
「あんたのは濡れないんだから、濡らしておかないと」
「今日は、俺っちがお姉さんを触ってもいいっすか?」

 緊張で声を裏返しながらも、シオカラが言い切った。微笑ましいと思ったほづみは、手を下げた。

「いいわよ。でも、傷は付けないでよね。ブラウスにも、私の肌にも」
「りょ、了解っす」

 シオカラは大きく頷き、ほづみのブラウスに爪を掛けたが、爪先ではなかなか上手くボタンが外れない。
手伝おうとしたが、シオカラがあまりにも一生懸命なので、結局は何もせずに危なっかしい手付きを見守った。
ボタンの上半分を外すだけでも時間が掛かってしまったので、全部脱がすことはせずに、上を大きく広げた。
ブラジャーに包まれた大きい乳房と肩が露出すると、シオカラは上右足の爪を伸ばし、柔らかく握った。
 むにゅり、と頼りない感触が爪に伝わり、薄い肌と脂肪が食い込んできて、簡単に切り裂けそうだった。
出来るだけ傷を与えないように爪を横たえ、力を抜いて握ると、爪の間から飛び出た乳首が尖り始めた。
それを爪の背で潰すと、ほづみが零していた吐息が変化し、鼻に掛かった喘ぎが混じるようになった。

「ここ、弱いんすか?」

 シオカラが問うと、ほづみは羞恥を滲ませた。

「当たり前、でしょ」
310OLとシオカラトンボ2 8 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 15:58:41 ID:pJsV4uyq
 白く滑らかな肌に傷跡を残さないように気を遣いつつも、シオカラは彼女の大きな乳房を弄んだ。
服を着ているとあまり大きくは見えないが、脱がしてしまうと、茜よりも真夜よりも大きいのだと解った。
乳房を持ち上げると爪全体に重みが訪れ、落とすとたぷんと揺れ、触っていない方の乳首も尖ってきた。
空いている中左足で同じように触れると、ほづみの零す喘ぎが高まり、シオカラの上両足を掴んできた。

「ん、ふぁ…ぁ、うぁ…」

 場所が場所だけに懸命に声を殺すほづみに、シオカラは顎を開いて首筋に顔を埋めた。

「お姉さん、なんか匂いが変わったっすよ」
「や、何言ってんの…。そんなの、解るわけ、ないじゃない」
「虫っすから、解るんすよ。なんつーか、マジエロい匂いっす」
「馬鹿ぁっ」

 ほづみはシオカラを押し返そうとするが、力では到底勝てず、シオカラは伸ばした舌を首筋に絡めた。

「マジ良い匂いっす、てか、マジヤバいし」
「んぁあっ」

 肌の薄い首筋をぬるりと這った舌の感触に、ほづみは堪えきれなかった声を漏らした。

「下も、触っていいっすよね? てか、こっちの方が匂いが凄いっす」

 シオカラの爪がタイトスカートの下に入り、ストッキングに覆われた下着の上から触ってきた。

「く…ぅ、ぁ…はぁ…あ…」

 拙いながらも刺激の強い愛撫と野外という状況に煽られていたためか、自分でも解るほどに潤っていた。
シオカラの硬い爪が充血した肉芽を押し込み、ほづみは思わず声を上げかけたが、唇を噛んで押し殺した。

「んふ、あぁ…」

 びぢびぢっ、とタイトスカートの中から異音が聞こえ、シオカラの爪先がストッキングを破いたのだと知った。
下着のクロッチも横にずらされ、熱く湿った陰部を外気が舐め、背筋が逆立ちそうなほどの感覚に襲われた。
触らなくても解るほど、出来上がっている。ほづみはシオカラの肩に縋り、呼吸を整えてから、小さく呟いた。

「入れて」
「言われなくても、入れるっすよ。てか、マジ限界っす」

 すんません、と付け加えながら、腰を浮かせて長い腹部を前に出したシオカラは、生殖器官を押し出した。
それを一息にほづみの陰部に突き立ててやると、ほづみは噛み締めていた唇を緩めて、悩ましく喘いだ。

「あ、あぁっ」

 ぐじゅり、と粘ついた水音が上がり、破れたストッキングを湿らせた。

「じゃ、じゃあ、動くっすからね」
311OLとシオカラトンボ2 9 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 16:02:35 ID:pJsV4uyq
 ほづみを抱き寄せて膝の上に載せたシオカラは、前回のほづみの痴態を思い出しながら腹部を動かした。
昆虫人間に比べれば熱い胎内から彼女の体温が染み入り、高揚を誘い、肌に喰らい付いてしまいたくなる。
生殖器官を伝って滴る愛液から立ち上る女の匂いが触覚を刺激し、押し当てられた大きな乳房が潰れている。
そのどれもが扇情を促し、シオカラは辺りの暗さのせいでよく見えない複眼をほづみの乱れた髪に当てた。
 訳もなく、彼女を愛おしいと思ってしまった。一回りは年上で、先日まで面識もなかった相手だというのに。
確かに美人で、肉感的で、スタイルも良くて、セックスの相手としては申し分ないが、飛躍しすぎではないか。
大体、シオカラはほづみの感情の捌け口として選ばれただけであり、それ以上でもそれ以下でもないのだから。
ほづみの恋人でもないのに、何を考えているんだ。けれど、一度感じた感情はそう簡単には振り切れなかった。
 一際強く奥に押し込み、ぐんと生殖器官で最深部を突き上げると、ほづみはシオカラに縋る手に力を込めた。
いつのまにかシオカラの腰に絡み付いていたしなやかな足が痙攣し、ほづみはシオカラの肩に顔を埋めた。

「やっぱり、あんた、良いわ…」

 はあ、と達した余韻を抜くようにため息を吐いたほづみは、足を解いて腰を上げ、ずちゅりと陰部から引き抜いた。

「でも、これでもう終わり。これ以上、あんたのこと、利用したくないもの」
「あ、じゃあ、こうしたらどうっすか?」

 シオカラは乱れた髪を直すほづみを見つつ、提案した。ダメ元だが、言わないよりはマシだ。

「今度、デートしないっすか?」
「何よそれ」
「や、だから、付き合えばいいと思うんすよ。そしたら、何度ヤッても問題ないっつーかで」
「そうねぇ…」

 ほづみは飲みかけのレモンティーを呷ってから、返した。

「いいわ、考えておいてあげる。だから、あんたのアドレス、教えて」
「あ…はいっす」

 シオカラはほづみの好意的な答えに驚いたが、携帯電話を取り出した。

「んでは、赤外線通信で」

 ほづみもバッグから携帯電話を取り出し、シオカラの携帯電話に向けて、送信されてきたアドレスを受信した。
アドレス帳に登録されたことを確認してから、携帯電話を閉じたほづみは、少し休んだ後にシオカラと別れた。
再会した時は劇的だったが、別れは特別な言葉など交わさず、火照りの残る体でアパートを目指して歩いた。
 こんなことをして、良かったのか。体を許したのも、単純に寂しさをシオカラで埋めたかっただけではないか。
泣き付いて、誘って、挙げ句にアドレスまで手に入れた。深みに填るまいと思ったのに、ずるずると沈んでいく。
自分が辛いからと言って、他人に甘えるにしても程がある。だが、一人ではない安心感には勝てそうにない。
 この分だと、デートもしてしまうだろう。
312859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/02(火) 16:04:31 ID:pJsV4uyq
以上。最初に書き忘れましたが、もちろん人外アパートです。
アパート住まいではないのであまり表には出ませんが、アーサーと真夜も相変わらずラブラブです。
313名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 03:09:27 ID:gI60casu
動画でスマンのだが・・・
ttp://video.xnxx.com/video157065/monster_rape

音楽といいコルセットといい、ファンタジーっぽかったので。
狼×おにゃのこでした。
314名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 07:19:54 ID:I4BdmFNm
>>312
乙GJ!
シオカラ可愛いよシオカラ
315名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 12:48:49 ID:Pfb490ss
>>302
GJ過ぎる!!
二人とも可愛すぎるぜ。デート編も宜しくお願いしますw
316859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:40:24 ID:7iwvMtC9
引き続き人外アパートで、ほづみとシオカラがデートに行く話です。
昆虫人間×女性の和姦。NGはOLとシオカラトンボで。
317OLとシオカラトンボ3 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:41:12 ID:7iwvMtC9
 思わず、耳を疑った。
 まさか、こいつの胸郭からそんな言葉が発声されるとは。ヤンマは心底驚きながら、背後に振り向いた。
シオカラはいつものようにへらへらと笑っていて、ヤンマが殴り倒した五匹の羽アリ人間を片付けていた。
街の上空を飛び回っていたヤンマに絡んできた連中で、路地裏に連れ込んで十秒と立たずに倒したのだ。
そして、事を終えたヤンマが飛び去ろうとすると、どこからともなくシオカラが現れた、というわけである。
 シオカラが家族ごと上京して以降、シオカラは何はなくともヤンマを追いかけてきてはまとわりついている。
地元時代は中学高校と後輩でもあったので、会う機会は多かったが、ぞんざいにあしらってばかりいた。
だが、ヤンマが高校を卒業し、シオカラが茜と同じ高校に転校してからは、馴れ馴れしさが増長してきた。
正直鬱陶しいが、茜以外でそこまで慕ってくれるのはシオカラぐらいなものなので、はねつけられずにいた。
 駅前の大通りから外れた裏路地の、更に奥まった袋小路の中で、ヤンマは黒い爪を振って汚れを払った。
そして、再度シオカラに振り返ると、シオカラは人間で言うところの笑みを見せるかのように顎を広げていた。

「…でえと?」

 ヤンマがシオカラの言葉を反芻すると、シオカラは透き通った羽を細かく揺らした。

「そうっすそうなんす、俺っち、デートするんすよ! つか、マジヤバくないっすかパネェっすよね!?」
「ああ、そうだな。ヤバすぎてどうしようもねぇや」

 ヤンマは羽アリ人間を小突き、昏倒していることを確かめてから、薄汚れた壁に背を預けた。

「相手は虫か、獣か、それとも人か?」
「人間っすけど!」
「じゃ、尚更ヤバいじゃねぇかよ。お前なんかがデートなんて、百年早ぇ」

 ヤンマは爪に張り付いた羽アリ人間の体液を刮げ取り、足元に投げ捨てた。

「んで、俺にその話を聞かせてどうしろってんだよ」
「解り切った話じゃないっすか、兄貴! つか、兄貴は茜をどこに連れていくっすか!?」

 シオカラに詰め寄られたので、ヤンマは下右足を上げてシオカラを阻んだ。

「そんなもん、自分の脳みそで考えろ!」
「考えても解らなかったから聞いてんじゃないっすかあ、兄貴ぃ!」
「だっ、大体、俺のなんて参考にするんじゃねぇよ!」

 シオカラを蹴り倒したヤンマは、長い腹部を反らした。

「茜は良い奴だから、俺があいつをどこに連れて行こうが基本的には喜んでくれるが、俺に気を遣ってんだよ!
後から聞いたら、楽しんでたのは俺だけだって場所も多かったし、ていうか俺はああいうのは苦手なんだよ!
で、でも、たまにはそれらしいことしねぇと彼氏の立場がねぇし、茜が喜ぶ顔も見たい、っていうか何言ってんだ!」

 うぁ゛ー、と頭を抱えたヤンマは、自分で言った言葉に恥じ入った。ヘタレぶりを暴露してどうする。

「ていうか、俺よりも当てになりそうなのがいるだろうが。まずはそっちに聞けよ」
「心当たりは聞いてみたんすよ、マジでマジで」

 砂埃を外骨格に付けながら起き上がったシオカラは、ヤンマを見上げた。
318OLとシオカラトンボ3 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:42:03 ID:7iwvMtC9
「最初に祐介兄さんに聞いてみたんすけど、あっちも兄貴と似たようなリアクションっつーか、むしろ兄貴より
根が深い感じがしたっす。ほら、アビーさんってあれじゃないっすか、ヨロイ。だから、普通の女性が喜ぶような
場所に連れて行こうと思っても、色々と引っ掛かっちゃうじゃないっすか。服が着られないだとか化粧が出来ない
だとか、モノが食べられないだとか、まあ色々と。祐介兄さんはマジ悩みしてたっぽくて、最後の方は俺っちが
愚痴を聞かされちゃったっす。マジ長かったっす」

 確かに、祐介はその手の苦労が多そうだ。隣人の青年の苦悩を思い、ヤンマは嘆息した。

「あいつも大変だなぁ…。てぇことは、アーサーの野郎にも聞いてみたのか?」

 シオカラはヤンマに近付き、頷いた。

「もちろんっすよ、真夜の旦那っすから。でも、アーサーの旦那の方が役に立たなかったっすねー、マジで。
てか、あの人は真夜に連れて行ってもらう立場っすから。マジ過去の人間っすから、現代のことなんてまるで
解らないっすからね。だから、結局は真夜の惚気を聞かされただけっす。マジでマジで」
「つくづく役に立たねぇなー、俺ら…」

 ヤンマが肩を落とすと、シオカラは触覚を揺らした。

「でも、俺っち、他に聞く当てなんてないっすから。んで、どこに連れて行けば喜んでくれるっすかね?」
「相手の年代とか、趣味にも寄るだろ。俺の経験上、俺が楽しいところは茜は楽しくなかったからなぁ…」

 過去のデートの失敗を思い出したヤンマが項垂れると、シオカラはけらけらと笑った。

「あー、それ、茜から聞いたことあるっすー。兄貴が一人で楽しみすぎちゃって、茜を置いてけぼりにしたんすよねー」
「人の古傷を抉るな! ま、まあ、俺が全面的に悪かったんだが!」

 ヤンマはぱかりとシオカラを一発殴ってから、顎を軋ませた。

「そういやぁ、ここんとこデートなんてしてねぇな。茜もバイトやら何やらで忙しいし、俺も仕事があるが、だからって
何もしねぇのはまずいよなぁ…。休みを合わせて、適当な場所に連れていかねぇと、拗ねられちまう」
「だから、兄貴、どこに行けばいいっすかね?」
「最初に言っておく! 自分が楽しもうとするな!」

 ヤンマは自戒を込めて吐き捨ててから、四枚の羽を広げた。

「後は自分で考えろ! 俺も考えることが出来たからな!」

 日没までには帰れよ、とヤンマは釘を刺してから、澄んだ羽を震わせて上昇し、茜色の空へと飛び去っていった。
シオカラは滑らかに飛ぶヤンマを見送ってから、足元を蹴り付けて飛び上がり、四枚の羽を震わせて急上昇した。
裏路地を成す古びたビルの間を擦り抜けると、鮮烈な西日が全身を焼き、藍色の複眼が朱色に染められてしまった。
一瞬、視界を奪われたが、しばらくすると慣れた。夕暮れに染まる町並みは、昼間とは打って変わって幻想的だった。
 淀んだ空気が詰まったビル街を取り囲んでいる民家の屋根が朱色に輝いていて、荒く波打つ海面のようだった。
東側の空には夜の気配が広がり始めているので、この美しく刹那的な光景が見られるのは、十数分しかないだろう。
ヤンマからは早く帰れと言われたが、見逃してしまうのがなんとなく惜しい気がしたので、シオカラは高度を上げた。
 初夏の湿っぽい空気が巻き上げられたビル風を羽で切り裂きながら、風を掴んで上昇し、あらゆる建物を超える。
街全体を見下ろせる位置に至ったシオカラは、ホバリングして高度を安定させ、無数の生命が蠢く世界を見下ろした。
 この中に、ほづみがいるのだろうか。そう思っただけで、無数の複眼に映る景色が、新たな色を帯びた気がした。
ほづみにアドレスを伝えたが、あれからほづみから電話もメールも来ることはなく、膨張した期待を持て余していた。
連絡もないのに舞い上がり、空回りしている自分に呆れてしまうが、そうでもしなければ身も心も落ち着かなかった。
じっとしていると体の芯から焦げてしまいそうで、ほづみに再会した夜に感じた訳の解らない衝動に煽られてしまう。
 会えるものなら、今すぐにでも会いたい。けれど、何を話せばいいのか解らないし、会うべきではないとも思った。
再会した夜は舞い上がり、ほづみに誘われるまま、再び彼女を抱いてしまったが、それで良かったのかどうか。
良くないことだと何度となく思うが、なけなしの理性と自制は青臭い衝動に塗り潰され、結局は流されるままだった。
 恋を、しているのだろうか。
319OLとシオカラトンボ3 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:44:03 ID:7iwvMtC9

 そして、日曜日。
 ほづみから電話を受け、デートの日程を伝えられたシオカラは、持てる知識を総動員してデートの計画を立てた。
ヤンマを始めとした男達の意見は参考にならなかったので、考えるだけ考えて、どちらも楽しめそうな場所を選んだ。
けれど、いざ現地に来てみると、何か間違っているような気がした。いや、気でなく、本当に間違えたようだった。

「十何年振りかしらねぇ、こんな場所に来るのは」

 長い髪を巻いて後頭部でまとめ、ビスチェの上にジャケットを羽織り、ミニスカートを履いたほづみは呟いた。

「なんか、マジすんません…」

 平謝りしたシオカラの背後を、きゃあきゃあと歓声を上げる幼児と若い両親が通り過ぎ、ゲートに入っていった。
その上には、可愛らしくデフォルメされた動物に挟まれた看板があり、丸文字の平仮名で、どうぶつえん、とあった。
ほづみは大きなサングラスを掛けているが、明らかに怪訝な顔をしていて、シオカラとその看板を見比べている。
受付で入場チケットを買っている客層は、親子連れや小中学生のグループが多く、ほづみのような女性はいない。
 考えすぎた挙げ句、ヤンマの忠告を生かせなかったらしい。動物園に来たかったのは、シオカラだったのだから。
シオカラの地元には動物園はなく、水族館には何度も行ったことはあったが動物園は一度も行ったことがなかった。
だから、一度は行ってみたいと心の片隅で思っていたが、だからといって何もこんな時に果たす願いではない。

「まあ、いいわ。最初から期待してなかったし」

 ほづみはサングラスを外すと、シオカラを見上げた。

「行きましょ」
「え、あ、いいんすか?」
「せっかく来たんだから、せめて見ていきましょうよ」
「あざーっす!」

 シオカラはほづみの心の広さに心底感謝し、彼女に続いて親子連れが連なる受付に並び、入場チケットを買った。
それを持って入場ゲートから園内に入った二人は、とりあえず、真っ当に順路を辿って動物を見ていくことにした。
ほづみを喜ばせるために来たのだから、とシオカラは自制しようとしたが、入場してすぐの動物を見た途端に切れた。

「ふおおお!」

 早速当初の目的を忘れたシオカラは、キリンが悠然と歩いている檻に駆け寄った。

「お姉さんお姉さん、キリンっすよキリン! マジキリンっす!」
「見りゃ解るわよ」
「うおおおお…。すっげぇー、つかマジでけぇー…。マジキリンすぎだし」

 顎を全開にして感嘆するシオカラに、ほづみは呆れながらも笑ってしまった。

「今時、キリンなんて珍しくないじゃん」
「や、だって、マジ長いっすよ、首とか足とか」

 シオカラは隣に立ったほづみを見下ろし、爪先でキリンを示した。

「そりゃそうだけど」

 ほづみは、もしゃもしゃと草を咀嚼するキリンを仰ぎ見た。

「そういえば、前々から思っていたことがあるんだけど」
「なんすか?」
「あんたって、人間じゃないのよね?」
「そうっすよ。俺っちや兄貴は、生まれも育ちも池のトンボっす、マジトンボ」
「だから、あんたは厳密に言えば動物なのよね。なのに、檻に入っている動物を見てもなんとも思わないの?
動物園っていう概念、嫌だって思ったりはしないの?」

 ほづみにまじまじと見つめられ、シオカラはその視線に戸惑いながらも答えた。
320OLとシオカラトンボ3 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:45:38 ID:7iwvMtC9
「嫌、っつーか、動物は動物で、俺っち達は俺っち達っすから。たぶん、他の獣人もそう思ってんじゃないっすか?」
「もうちょっと具体的に言ってくれないと、解るものも解らないんだけど」
「んーと、そうっすねー…」

 シオカラは驚くほど睫の長いキリンを見つめながら、言いたいことを整理した。

「俺っちみたいなのは人間じゃないっすけど、動物ともその辺の虫とも違うっすから。人間じゃないけど、人間みたいに
喋ることも出来るし、俺っちは頭悪いっすけど考えることも出来るし、本能はあるけど理性である程度押さえられるし。
だから、人間じゃないけど動物でもないっすから、檻に入った動物を見ても変だとは思わないし、嫌だなんて思う
こともないっすね。ほら、人間だっているじゃないっすか、サルをペットにする人。でも、普通の人はそれを見たところで
嫌だなんてこと、そもそも考えないじゃないっすか。だから、まあ、つまりはそういうことっすよ」

 ほづみはシオカラの言葉を聞き終えてから、少し考え、言った。

「あんたは虫だけど、価値観は動物よりも人間に近い、ってことね」
「そうっすそうっす、マジそうっす」
「でも、やっぱり虫は虫なのよね」
「けど、だからって何をどう思うってこともないっすよ。俺っちはトンボだから俺っちなんすから」
「ついでにもう一つ聞いてもいい?」
「あ、はいっす」
「あんたって常に全裸だけど、そういうことは気にならないの?」

 ほづみの問い掛けに、シオカラは閉じかけた顎を開いた。

「ふへ」

 考えてみたら、そんなことを気にしたことはなかった。人に近い獣人は服は着るが、昆虫人間は何も着ない。
そもそも、着る必要がないからだ。外骨格は下手な武装よりも強固で、種族によっては弾丸をも跳ね返せる。
体温維持が難しい冬場は冬眠を防ぐために防寒着を着ることもあるが、それでも着ている期間はごく僅かだ。
服を着ると、トンボの命とも言える羽が引っ掛かってしまうし、傷付いてしまっては飛行能力が低下してしまう。
だから、昆虫人間には日常的に服を着るという概念自体がないので、何も着ていないことを気にするわけがない。
 けれど、改めて考えてみると、妙な気もする。様々な種族に混じって社会生活を営むのに、全裸というのは。
だが、やはり、服を着た虫は変では。シオカラはいつになく真剣に考え込んでいると、ほづみが覗き込んできた。

「そこまで考え込むようなこと?」
「つか、今の今まで、そんなこと考えたことなかったっすから、いやマジで」
「でも、あんたは服を着ない方がいいかもね」
「え、あ、そうっすか?」
「だって、結構良い色してるから」

 ほづみは、シオカラの水色の外骨格を小突いた。

「隠しちゃうのは勿体ないじゃない」

 ほら、次行くわよ、とほづみに上左足を引っ張られ、シオカラはキリンの檻の前から通路へと移動させられた。
子供や家族連れの間を擦り抜けて歩きながら、シオカラは上左足を掴むほづみの白い手を見下ろしていた。
爪は綺麗に磨かれていて、指は白く細長い。外骨格を握る力は強く、虫に対する力加減が解らないようだった。
彼女の表情を窺おうとしたが、歩調に合わせて揺れる髪に隠れてよく見えず、化粧の匂いが触覚をくすぐった。
 女の匂いに、頭の芯からくらくらした。
321OLとシオカラトンボ3 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:47:21 ID:7iwvMtC9
 思いの外、動物園を楽しんでしまった。
 ちらほらと街灯が灯り始めた歩道をシオカラと共に歩きながら、ほづみは心地良い疲労感を味わっていた。
あの動物園を訪れたのは小学生時代以来だったが、久々に見た動物達の姿は新鮮で、純粋に面白かった。
 ほづみの少し後ろを歩くシオカラは、人間で言うところの満面の笑みであるらしく、きちきちと顎を鳴らしていた。
最初の頃は音の聞き分けなど出来なかったが、しばらく付き合っていると、その時々で微妙に力加減が異なる。
喜んでいる時は音が高く、苛立ったり怒っている時は音が低く、微妙な感情を表す時は間延びした音を出す。
昆虫人間は顔が顔だけに表情が出せないかもしれないが、注意深く見ていれば、おのずと感情は伝わってくる。
 だから、今のシオカラは物凄く喜んでいた。動物園のお土産が詰まった紙袋を下げ、顎を細かく擦らせている。
ほづみもブランドのハンドバッグと一緒にお土産の入った紙袋を下げ、ヒールを鳴らしながら、帰路を辿っていた。

「パンダ、可愛かったっすねーマジで!」
「そうねー」
「つか、クマだって解ってんのに普通のクマとはマジ違うっすよね! 超白黒だし!」
「パンダだもの、当然でしょ」
「てか、マジで尻尾白かったんすね! つか、俺っち、なんかマジ感動したっす!」
「パンダの尻尾ぐらいで?」
「尻尾は大事っすよ、マジでマジで。ああ、俺っちのは尻尾じゃなくて腹っすけどね、腹」
「解っているわよ、それぐらい」

 ほづみは横目にシオカラを見てから、頬も声色も自然と緩んでいることに気付き、そんな自分に安堵していた。
同僚の男に浮気された挙げ句に一方的に別れを告げられてからというもの、笑顔は無理に作ってばかりだった。
仕事の最中は無理にでも笑っていないと、挫けてしまいそうだったからだ。だが、やはり、辛いものは辛かった。
けれど、シオカラの前ではいくら虚勢を張っても意味がない。年上の見栄や意地はあるが、彼は単なる知り合いだ。
だから、自分でも気付かないところで心が緩んでいた。シオカラの年相応の振る舞いも、見ていて微笑ましい。
 もっと甘えてしまいたくなる。けれど、それはいけない。ほづみはシオカラの横顔に視線を向けたが、伏せた。
これきりにしてしまおう、と強く思うのに、これで終わってしまいたくない、と弱り切った自分が胸中で喚いている。
捨てられて参っていたところに丁度良く現れ、丁度良く気を紛らわせた相手だから、丁度良い場所に収めたいのだ。
 だが、そんなものは恋ではない。ほづみの見苦しいエゴであり、好意を示してくれるシオカラに対する侮辱だ。
好かれているから傍に置きたい、などと少しでも考えてしまった自分が心底嫌になり、ほづみは目線を落とした。

「…どうしたんすか?」

 シオカラは立ち止まると、ほづみを覗き込んできた。藍色の複眼には、見た目だけ綺麗に着飾った女が映った。
だが、その中身は泥臭くて意地汚くてどうしようもない。そんな女だから捨てられたのだ、と今更ながら痛感した。
それに比べて、シオカラは気が良すぎる。夕暮れの空から零れる茜色の日光が、四枚の透き通った羽を光らせた。

「ねえ、あんた」

 ほづみは手を伸ばし、シオカラの顎に触れた。

「私のこと、好き?」
「そりゃ…」

 シオカラは顎から染み渡るほづみの体温を意識しつつ、答えた。

「好きっす、大好きっす」
「ヤらせてくれたから?」
「えっと、それもあるっすけど、なんていうか、まあ…」

 シオカラは言葉を濁していたが、語気を強めた。

「好きだから好きっす!」
「そう」

 ほづみはシオカラの顎からするりと手を外すと、シオカラの長く伸びた影に目線を投げた。
322OLとシオカラトンボ3 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:48:15 ID:7iwvMtC9
「私は、あんたのこと好きじゃないわ」
「虫だから、っすか?」
「そんなんじゃないわ。私が悪いの、最初からね」

 ほづみはシオカラに背を向け、ことん、とヒールでアスファルトを小突いた。

「自棄になっていたからって、あんなことしていいはずない。しかも二度も。今日のデートだって、結局のところ、
あんたをダシにして遊んだだけだし。だから、もう、これっきりにした方がいいのよ。どっちにとってもね」
「俺っちは、ダシにされたとか、そんな」
「あんたがそう思っていなくても、私はそう思うのよ。だから、お願い」

 ほづみは鮮烈な西日を背にして、シオカラに振り向いた。

「私のこと、嫌いになってよ」

 複眼と単眼を焦がすような目映い逆光に包まれた彼女は、やはり表情が窺えなかったが、語気は弱かった。
平坦に言い切ったつもりなのだろうが、僅かに上擦っている。寂しい人なのだ、とシオカラは悟ってしまった。
 一人でいることが耐えきれないくせにプライドが高く、大人だから、縋り付ける相手をはねつけようとしている。
どう見ても、無理に無理を重ねている。再会した夜に吐露した苦しみも、まだ振り切れていないのだろう。
振り切れていたら、シオカラとデートなどしないはずだ。それなのに、彼女は痛々しく意地を張ろうとしている。

「マジ無理っす、それ」

 シオカラはほづみに歩み寄ると、上左足から紙袋を落とし、力任せに抱き締めた。

「…馬鹿よ、あんた」

 ほづみはシオカラを押し返そうとしたが、力では勝てず、青空に似た水色の外骨格に身を預けた。

「どうしようもないぐらい」

 出来ることなら、体を締め付ける足を振り払ってしまいたい。二度と顔を合わせたくなくなるほど、罵倒したい。
思い切り嫌われて、避けられて、疎まれた方が良い。けれど、冷たい外骨格はそんな感情を吸い込んでいった。
シオカラの紙袋から転げ落ちたパンダのぬいぐるみは二個あり、恐らくその片方はほづみのためのものだろう。
 これでは、尚のこと、彼を家に帰せない。


 二人は、言葉少なに帰宅した。
 あれから、お互いに様子を探り合ってしまって、上手く言葉が出てこなくなってしまった挙げ句に黙り込んだ。
結局、安普請のアパートに到着するまではまともな会話も出来ず、帰宅してからもシオカラはぎこちなかった。
初めて部屋に連れ込んだ時とは違った意味で緊張しているらしく、居間の片隅で正座して固まってしまった。
 ほづみは寝室にしている六畳間に入り、髪を解いて派手な化粧を落とし、気合いの入った服を脱いでいった。
案の定、パンダのぬいぐるみの片方はほづみにプレゼントされ、乱雑なドレッサーの脇にちょこんと座っていた。
部屋着にしているTシャツとハーフパンツを着てから居間に戻ると、シオカラは正座したまま動いていなかった。

「そんなに畏まることないでしょうが」

 ほづみがシオカラの傍に腰を下ろすと、シオカラは俯いた。

「いや、そうなんすけど、この流れだと、やっぱりアレっすか…?」
「嫌なの?」
「いや、嫌ってんじゃないっすけど、なんていうか、その」
「だったら、止めておく?」
323OLとシオカラトンボ3 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:49:21 ID:7iwvMtC9
 ほづみが言うと、シオカラは顔を上げて顎を開いた。

「うへ?」
「あんたがどうしても嫌だって言うんなら、無理にしようなんて思わないわよ」
「あ、いや、俺っちはそういうことを言いたいんじゃなくて、あーもうっ!」

 シオカラはぎりぎりと顎を噛み合わせていたが、ほづみに向き直った。

「本当にそれでいいんすかっ! つか、マジ俺っちでいいんすか!」
「私のこと、好きなんでしょ?」
「そりゃマジ好きっすけど!」
「じゃあ、問題ないじゃない」
「そりゃまあないっすけど、でも、なんか、ああ、なんてーかなぁこういうの!」

 シオカラは上手く言葉に出来ないのがもどかしいのか、虚空を掻き毟ってから、ほづみに迫った。

「なんかもうマジすんません! 無理っぽいっす!」
「ちょっ」

 ほづみが身を引くよりも早く、シオカラは顎を大きく開いて細長い舌を伸ばし、ほづみの唇をぬるりと舐めた。
口紅の味がほんの少し付いていて、首筋から立ち上る香水の残り香が触覚を惑わし、感覚が狂いそうになる。
 上両足で柔らかな体を押さえ付け、中両足で引き寄せ、下両足で囲む。トンボの足は、捕らえるためのものだ。
カゴのように捕らえた獲物を抱え込み、そして、喰らう。顎を広げるだけ広げ、伸ばした舌を首筋へと滑らせた。

「ん…」

 唇を解放されたほづみは小さく声を漏らし、冷たい感触に身を捩った。

「あ、ちょっと、や…」

 首筋をぬるぬると舐められながら、ほづみはTシャツの裾を捲り上げようとしてきた中右足を阻もうとした。
だが、その手は上右足に捕まれてしまい、ほづみのTシャツは一気に胸の上まで引き上げられてしまった。
ブラジャーも押し上げられ、少し汗の浮いた乳房が零れ出た。シオカラは首筋から顔を上げ、舌を引いた。

「次、下、いいっすか」
「触るの? それとも、舐めるの?」
「舐めた方が楽っすよね、お姉さんは」
「ダメ、だって今日は外にいたし、暑かったし、自分でも解るくらい汚れてるし!」

 ほづみは首を横に振るが、シオカラはほづみの両腕を上両足で押さえたまま、畳の上に押し倒した。

「あぅ…」

 だが、シオカラの中両足は一息でハーフパンツと下着を引き上げ、脱がされ、足を思い切り広げられた。
ほづみは今までで一番恥ずかしくなり、唇を噛んだ。一度目と二度目は、何も感じなかったというのに。
見られても気にするような相手だと思っていなかったし、恥ずかしいとすら思わなかったが、急に変わった。

「あ、ふぁ、ぁ…」

 シオカラの舌が陰部を割って入り、滑り込んできた。人のそれよりも冷たいが、心地良かった。

「くぁ、ぅ、うぁ」
324OLとシオカラトンボ3 8 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:50:31 ID:7iwvMtC9
 ぐじゅぐじゅと粘っこい音が立てられ、細長い舌が前後し、ほづみの胎内から掻き出しているかのようだった。
奥にまで至るが、触れるだけだ。粘膜と粘膜が擦れ合って互いの体液が分泌され、混じりながら滴り落ちる。
いつのまにか、彼の黒い顎は光沢を帯びるほど濡れていた。それが無性に恥ずかしく、ほづみは目を閉じた。
だが、目を閉じると、一心不乱にほづみの陰部を舌で抉る音だけが聞こえてきて、皮膚の感覚も鋭敏になる。
 舐められている間に尖ってきたクリトリスが、時折シオカラの外骨格に触れるが、触れるだけでその先がない。
押し付けてしまいたい、と思っても、シオカラとの距離が狭まらないどころか、舌が抜かれると遠のいてしまう。
それが何度も続くと堪えきれなくなって、ほづみはシオカラの首に足を巻き付け、彼の硬い顎に押し付けた。

「あはあぁあっ」

 喉を反らして声を上げたほづみに、シオカラは白濁した体液に濡れた舌を引き抜いた。

「あ、やっぱりそっちの方がいいんすか?」
「だ、だってぇ…」

 ほづみが恥じらうと、シオカラはほづみの汗と体液に濡れた顎をがちがちと鳴らした。

「んじゃ、こうしてみるっすか?」
「え…」

 ほづみが少々戸惑うと、シオカラはほづみを押さえていた足を全て外し、ほづみを抱えて膝の上に座らせた。
胡座を掻いた足の上に置かれたほづみは、中両足で太股を持ち上げられ、上両足で乳房を無造作に掴まれた。

「ちょ、ちょっと、何これ」
「見ての通り、俺っちなら出来る態勢かなぁーと。虫っすから」
「そりゃそうかもしれないけ、どぉ…」

 ほづみは言葉が継げなくなり、弛緩した。乳房から外された上右足が、硬く充血したクリトリスを擦ってきた。
爪は使わず、人間で言うところの手首に当たる外骨格でぐりぐりと押さえ付けるが、陰部には触ってこない。

「どうっすか、これなら痛くないっすよね、爪じゃないっすから」
「いたく、ない、けどぉっ…」

 最も弱い部分を責められ、ほづみは浅い呼吸を繰り返した。頬と同じく紅潮した首筋には、舌が這い回る。
左の乳房は柔らかく絞られ、下と同じく硬く尖った乳首を爪の腹で潰され、至る所から快感が襲ってくる。
今し方まで責め抜かれていたのに異物を失った陰部は、寂しげに疼き、体の奥底からじわりと滲んできた。

「あーもう、どこもかしこもマジ最高っすよ、お姉さん」

 ほづみの首筋を甘噛みしながら、シオカラは感嘆した。

「おっぱい大きいし、全部柔らかいし、俺っちが何しても感じてくれるし、マジエロ過ぎだし」
「一気にやられたら、誰だって、感じるわよ」

 ほづみが力なく返すと、シオカラは左の乳房が歪むほど握り締めた。

「そうっすか?」
「ひゃうあん!」

 思いがけず強い刺激にほづみが嬌声を放つと、シオカラはきちきちと顎を擦らせて笑った。
325OLとシオカラトンボ3 9 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:51:12 ID:7iwvMtC9
「マジ可愛すぎだし、お姉さん」
「ね、もう、いい、でしょぉ…? おねがいぃ…」

 ほづみが切なく漏らすと、シオカラは腰を上げて、生殖器官が露出した腹部を前に出した。

「俺っちも、もうなんかヤバげっす」
「ふぅ、あ、はぁ、あっ…」

 圧倒的な質量を誇る異物を押し込まれ、ほづみは涙を滲ませた。

「俺っちなんかで良かったら、いくらでも好きになってやるっすよ、お姉さん」

 か細い泣き声のような声を漏らすほづみを責め立てながら、シオカラが言うと、ほづみはシオカラの足を掴んだ。

「ほんとうに? わたし、なんかでいいの?」
「それを言うのは俺っちの方なんすけど」
「だ、だって、私、あんたのこと、ずっと、利用して…」
「そんなの、とっくに知ってるっす。でも、俺っちは、たまんないんすよもう!」

 ぐん、と熱い胎内の中心を突き上げると、ほづみは仰け反った。

「あぁ、あぁあんっ!」

 外骨格越しにでも解るほど、強く締め付けられた後、ほづみはだらりと脱力してシオカラに寄りかかってきた。

「好きっす、お姉さん」

 ほづみを見下ろしながらシオカラが呟くと、ほづみはシオカラに体重を預け、涙を拭った。

「うん。私も、もう、無理…」

 好きになってはいけないと思えば思うほど、意識してしまう。けれど、真っ向から認めることに躊躇いがある。
だから、今はまだ言えない。体を繋げるだけの浅はかな関係のままではいたくないが、勇気が足りなかった。
だが、いずれちゃんと言おう。そうでなければ、迷いなく好意を示してくるシオカラに対して申し訳ないからだ。

「だから、俺っちと付き合って下さいっす、マジ彼女になって下さいっす」

 と、背を当てている胸郭から聞こえた声に、ほづみは途端に興醒めしてシオカラを張り飛ばした。

「突っ込んだまま言うんじゃないわよ!」
「あおっ!」

 張り飛ばされた勢いで頭を逸らしたシオカラは、首を捻って元に戻し、不可解そうにしつつ生殖器官を抜いた。
ほづみは足と腰に力が入らなかったので、シオカラの傍に座り、なぜ殴られたのか解っていない彼を睨んだ。
せめて、抜いてから言って欲しかった。だが、今、それを強調するのは多少気恥ずかしかったので飲み下した。
 乱れた服と髪を整えてから、ほづみは双方の体液に汚れたシオカラの顎を拭ってやってから、キスをした。
シオカラはきょとんとしていたが、意味が解ると照れてしまい、だらしなく笑いながら四枚の羽を揺らしていた。
浮かれ切っているシオカラの様を見ていると、ぐだぐだと悩んでいたことが馬鹿らしくなって、ほづみは笑った。
 落ち込んでいるのは、もううんざりだ。
326859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/04(木) 17:59:22 ID:7iwvMtC9
以上。もうちょっと話は続きます。
デートが一番下手なのは、間違いなくヤンマです。
327名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 01:01:52 ID:MtHl6m6N
328名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 01:56:51 ID:BA7M6+BR
GJ!
859氏のキャラはあいかわらず皆イキイキしてて、読んでて楽しいな
329859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:39:51 ID:Kzll6c11
人外アパートの続きですが、シオカラの話はこれで終わりです。
昆虫人間×女性で、今回は非エロです。NGはOLとシオカラトンボで。
330OLとシオカラトンボ4 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:41:16 ID:Kzll6c11
 久し振りの快晴だった。
 数日間に渡って降り続いた雨が止み、分厚い雲が途切れ、待ち侘びていた日差しが空から落ちていた。
湿気が多かったせいで重たくなっていた羽も乾燥して軽さを取り戻し、水の匂いが残る風を切り裂いていた。
眼下に広がる街並みでは、屋根や雨樋に溜まった雨水がきらきらと輝いていて、時折複眼を刺してきた。
空の色はシオカラの外骨格よりも若干濃いが、複眼よりも薄いが、高度を高く保てば馴染んでしまうだろう。
 シオカラがほづみから呼び出しを受けたのは今朝で、素っ気ない文章のメールが携帯電話に届いていた。
ヤンマは茜を連れてデートに出掛けてしまったし、ヤンマからは何度となく付いてくるなと念を押されていた。
かといって、家にいても退屈なだけだ。暇を持て余していたところだったので、願ってもない呼び出しだった。
 古めかしいアパートの屋根が見えたので、シオカラは頭を下げてくるりと旋回してから、高度を下げていった。
何の気なしにアパートの裏手に回ると、二階のベランダでは、アビゲイルが山のような洗濯物を干していた。

「あら」

 銀色の女性型全身鎧、アビゲイルは祐介のシャツを持ったまま、シオカラを見上げた。

「おはよう、シオカラ君」
「おはようっす、アビーさん」

 シオカラはアビゲイルの前でホバリングし、目線を合わせた。

「良いお天気ね。これなら、洗濯物だってきっとすぐに乾いちゃうわ。ここのところ、雨が続いていたせいで
すっかり溜まっちゃったのよ」

 アビゲイルは濡れた服が詰まっている洗濯カゴを示してから、シオカラを見上げた。

「それで、今日は何の御用かしら? ヤンマさんと茜ちゃんは、早くからお出掛けしているんだけど」
「ああ、それなら知ってるっす。それに、今日は兄貴とダベりに来たんじゃないんで」
「あら、そうなの」

 アビゲイルが少し訝しげに首を傾げると、下方から声が掛かった。

「来たなら来たって言いなさいよ、あんたは」

 シオカラが複眼を向けると、一階右端の部屋の掃き出し窓からほづみが顔を出していた。

「あ、すんません。つか、今日は何の用っすか?」

 シオカラが平謝りすると、ほづみは部屋の中を指した。

「見りゃ解るわよ」
「あら、まぁ」

 二人を見比べたアビゲイルは、なんとなく事を察したらしく、マスクに手を添えて微笑んだ。

「それじゃ、お赤飯でも炊こうかしら」
「えっ、ちょっ、それは、つかマジヤバすぎっす! 百歩譲ってオムライスっす!」
「解ったわ。二人の分も用意するから、お昼、食べに来てね」

 うふふふふ、と、アビゲイルはシオカラを見つめた。明らかに楽しんでいる。
331OLとシオカラトンボ4 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:42:02 ID:Kzll6c11
「え、あ、はいっす」

 シオカラはぎちぎちと顎を軋ませていたが、降下し、ほづみの部屋である一階右端の部屋の前に降りた。

「んで、お姉さん。今日は一体…」

 シオカラはほづみの部屋を覗き込み、途端に理解した。手狭な部屋中に、物という物が溢れ返っていた。
押し入れからは段ボール箱や衣装ケースが引っ張り出され、全ての窓が開かれ、煙幕のように埃が漂っていた。
下両足を拭ってから部屋に入り、段ボール箱を掻き分けて、シオカラは部屋の中心に立つほづみに近付いた。

「引っ越しでもするんすか?」
「大掃除よ。荒れ放題だったし、なんかこう、ムラムラっと来ちゃったのよ」

 箱の海の中で仁王立ちしているほづみは長い髪を一括りに結んでいて、野暮ったい赤のジャージを着ていた。
胸元には名札が縫い付けられていたと思しき針の後が残っていて、左の二の腕にも校名と思しきネームがある。
その格好に相応しくすっぴんだったが、化粧が落とされていても、ほづみの顔立ちには目を引くものがあった。

「それ、いつのっすか?」

 シオカラがジャージを指すと、ほづみは襟元を引っ張った。

「高校の時のやつ。丈夫だし、使い勝手が良いから取ってあるの。下は体操着じゃないけどね」
「あ、ああ、そうっすか…」
「あんたはリアルに高校生でしょうが、体操着姿の女子なんて腐るほど見てるでしょ」

 若干落ち込んだシオカラにほづみが顔をしかめると、シオカラはきちきちと顎を擦らせた。

「いやあ…あれはあれっすよ。だから、これもこれなんすよ…」
「先に言っておくけど、ブルマなんて置いてないからね。ていうか、もう尻が入らないのよ」
「んじゃ、履いたことはあるんすね。その歳で」
「実家でね。使えるかどうか試してみたけど、案の定よ」

 ほづみはシオカラに歩み寄ると、ゴミが詰まった袋を押し付けた。

「とりあえず、これ、玄関の方に置いてきて」
「了解っす」
「必要なものといらないものを分けるのも手伝ってよね。見ての通り物が多いから、一日仕事になると思うけど」
「それなら大丈夫っすよ」

 シオカラはほづみから渡された半透明の袋を見下ろし、その真下に押し込められているものに気付いた。

「なんすか、これ?」

 綺麗な装丁の平べったい冊子で、サイズは大きいが、そのくせ厚みはなく、ページも一ページのみだった。
ゴミ袋を持ち上げて裏面を見てみると、写真館の名前と電話番号が印刷されていた。ということは、これは。

「お見合い写真」

 しれっと言い放ったほづみに、シオカラは顔面にゴミ袋を落とし、それが足元に転げ落ちた後に驚いた。
332OLとシオカラトンボ4 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:42:59 ID:Kzll6c11
「え、え、え、えええええっ!?」
「ちなみに見合う日は今日で、世間の底辺を這いずる貧乏人には一生縁がないブルジョア御用達のホテルが舞台」
「ええええええええ?」
「相手は専務の息子」
「ええええ、ええ、ええええ…?」
「結婚すれば間違いなく玉の輿だし、その息子ってのがまた評判が良いのよ。大人しくて顔も良くて賢くて」
「え、え、え、え、え…」
「でも、行かない。大掃除がしたいから」
「えー…?」

 シオカラがぐりっと首を捻ると、ほづみはシオカラを小突いた。

「だから、さっさとそのゴミ捨ててきてよ。仕事は山ほどあるんだから」
「でも、お姉さん、それっていいんすか?」

 恐る恐るゴミ袋を拾ったシオカラに、ほづみはにんまりした。

「いいから、大掃除してんじゃないのよ。こんなに天気が良いんだから、何もしないのは勿体ないでしょ」
「はいっすー…」

 シオカラは不可解な思いを感じながらも、玄関の扉を開けてゴミ袋を置いてから、部屋の中に戻った。
短い廊下にまで溢れ出している段ボール箱には、少し投げやりな字で内容物の名前が書き記されていた。
服や本が詰まった箱に混じって、シオカラであっても聞いたことがあるブランド名がいくつか記されていた。
爪先でガムテープを引き千切り、その中の一つを開けてみると、案の定そのブランドのバッグが入っていた。

「あの、お姉さん、これって」

 シオカラがバッグの入った箱を指すと、ほづみは雑誌の束を括りながら答えた。

「売る」
「でも、勿体なくないっすか?」
「もう使わないし、本当はそんなに欲しくなかったし」
「じゃあ、なんで買ったんすか? こういうのって、一個十何万ってするんすよね?」
「まあ、色々あったのよ。私も若かったから」

 古雑誌の束を外に出してから、ほづみはシオカラを見やった。

「その辺の箱、全部開けておいて。売る前に虫干ししておきたいから」
「了解っすー…」

 ますます不可解な気分を募らせながら、シオカラはほづみに命じられるまま、段ボール箱を開けていった。
開ければ開けるほど、ブランド物が顔を出す。バッグ、アクセサリー、服、それらが入っていたであろう紙袋。
余程金を掛けなければ、ここまでは買えないだろう。妙齢の彼女が安普請に住む理由が、なんとなく解った。
だが、それを売ってしまうのは惜しくはないのだろうか。シオカラはほづみの横顔を見つつ、悩んでしまった。
 衣装ケースを開けて中身を確認したほづみは、一瞬顔をしかめてから、大量の服を引っ張り出し始めた。
大半をゴミ袋に押し込み、残したものは物干し竿に引っ掛けてから、また新たな衣装ケースを開けていた。
二個目の衣装ケースから出てきたのは服ではなく、湿気を含んで膨らんだ冊子だったが、開けずに捨てた。
複眼の端に掠めた冊子の表紙を凝視したシオカラは、見知らぬ男の名前が書かれていることを知覚した。
有り体に考えて、あれは昔の男の写真だろう。開けもしないということは、余程ダメな男だったに違いない。
 そこまで見てしまうと、シオカラといえども察した。この大掃除は、ほづみの過去を整理するためのものだ。
だから、昔に買い集めた服やバッグや元彼の写真を捨てていて、ほづみの表情もどことなく晴れやかだった。
そんな作業に自分が付き合っていいものか、と少々躊躇いつつ、シオカラは黙々と段ボール箱を開け続けた。
 昆虫人間の利点は、カッターナイフがいらないことだ。
333OLとシオカラトンボ4 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:44:49 ID:Kzll6c11
 そうこうしているうちに、時間が過ぎた。
 朝方に始めた作業は昼前になっても終わらず、段ボール箱の中身を出したが、まだ数個が残っている。
中身を整理しても、その次は埃だらけの部屋の掃除が待っているので、過去の大掃除は当分続きそうだった。
当然、肉体労働に終始していたほづみとシオカラは空腹になり、シオカラはアビゲイルからの誘いを伝えた。
ほづみは躊躇うかと思われたが、意外にも素直に誘いを受け、汗と埃を流してから祐介の部屋を訪れた。
 アビゲイルは喜んで二人を出迎えたが、祐介は試験勉強に精を出していたために事の次第を知らなかった。
なので、少しばかり戸惑ったようだが、アビゲイルから説明されるとすぐに納得し、ほづみを出迎えてくれた。
 居間のテーブルには、アビゲイルの言葉通りにオムライスが三人分並び、ケチャップで絵が書かれていた。
祐介のものは正視するのが憚られるほど可愛らしいハート、シオカラのものには出来の良いトンボの似顔絵。
そして、ほづみのものには、幼女だったら間違いなく喜んでいたであろうデザインの花の絵が描かれていた。
三人からなんともいえない感情の視線を注がれたが、アビゲイルは悪びれることもなく、にこにこしていた。

「うふふふふふ」
「祐介兄さん、アビーさんっていつもこうなんすか?」

 半熟卵と甘酸っぱいチキンライスをスプーンに載せたシオカラは、顎の中に入れた。

「うん、弁当もこんな感じ…。作ってくれる以上、文句は言えないけどさ」

 祐介はハートが恥ずかしくてたまらないのか、ケチャップの絵を崩すように食べていた。

「でも、おいしいわね」

 ほづみはオムライスを食べながら、感嘆した。ほづみが同じように作っても、こうは上手くいかないだろう。
程良く火の通った卵もさることながらチキンライスが絶妙で、べたつきがちなケチャップの水分が飛んでいる。
タマネギの微塵切りも食感を残しながらも甘みが出ていて、具の混ぜ方も均一でどこを崩しても混じっている。
バターが多めに入っているらしく、ケチャップの酸味がまろやかになっていて、卵の味と見事に馴染んでいる。
オムライスに添えられているコールスローサラダも、野菜のたっぷり入ったコンソメスープも当然おいしかった。

「これは才能だわー…」

 ほづみが実直な感想を漏らすと、アビゲイルは笑んだ。

「気に入って下さって嬉しいですわ」
「良かったら、後でお裾分けも受け取ってもらえませんか。おいしいんですけど、量があるから余って余って」

 祐介が苦笑すると、アビゲイルは言い返した。

「だって、量を作らないとおいしく出来ないんだから仕方ないじゃない」
「喜んで。うちの冷蔵庫、今、空っぽなのよ。ここんとこ、ろくなものを食べてなかったから」

 ほづみが快諾すると、祐介はシオカラに向いた。

「お前の方も頼むよ、シオカラ。でないと、うちの冷蔵庫が壊れる」
「マジ了解っすー。てか、アビーさんの料理、うちでも評判良いっすから、マジもらうっす」

 シオカラはぎちぎちと顎を鳴らしてから、オムライスを掻き込んだ。歯がないので、ほとんど丸呑みなのだ。
ヤンマもトンボなので同じ食べ方をするが、消化不良を起こさないのだろうか、と祐介はいつも思ってしまう。
だが、きっと大丈夫なのだろう。肉食の昆虫人間の消化液は、昆虫の外骨格など消化出来てしまうのだから。

「祐介君、だったっけ?」

 ほづみに声を掛けられ、祐介は返事をした。
334OLとシオカラトンボ4 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:45:41 ID:Kzll6c11
「あ、はい」
「あなたの彼女、きっといいお嫁さんになるわね。大事にしなさいよ」
「ええ、もちろん」

 祐介は照れながらも、頷いた。すると、祐介の傍に座るアビゲイルは俯いて肩を縮め、マスクを押さえた。
照れ合う二人が微笑ましくてたまらず、ほづみはにやけながら、オムライスが冷めないうちに食べ続けた。
 ほづみは、二人に対して捻くれた感情を抱かない自分に安堵した。少し前なら、憎しみすら覚えただろう。
だから、もう大丈夫だ。これも全てシオカラのおかげだ、とほづみは、サラダを食べに掛かる彼を見やった。
シオカラは複眼の側面でほづみの視線に気付き、触覚を向けてきたので、ほづみは笑みを返してやった。
 少しどころか、かなり照れくさかったが。


 大掃除を終えた頃には、日が暮れ始めていた。
 箱という箱を開け、物という物を出し、埃という埃にまみれたほづみとシオカラは、達成感を味わっていた。
玄関前には、翌朝に出さなければならない燃えるゴミの入った袋が山と積まれ、燃えないゴミも多かった。
虫干しされた革製のバッグや靴も部屋の中に回収され、床には掃除機の後に雑巾掛けも行って徹底した。
だが、台所周りまではさすがに出来なかったので、それは後日改めて、ということで今日の大掃除は終了した。
 高台から見下ろすと、見慣れた街も変わって見える。ほづみは吹き付ける風に目を細め、髪を押さえていた。
今し方まで自分がいたアパートは遙か遠くになり、無数の家並みの中に紛れ、判別が付けづらくなっていた。
オモチャのように小さくなった私鉄の電車が線路を辿って走っていて、甲高い警笛が風に乗って聞こえてきた。
かなりの高さにいるが、恐怖は感じず、爽快感に包まれる。ほづみは伸びをして背骨を鳴らし、ため息を吐いた。

「気持ちいいわねー、高いところって」
「そうっすそうっす、マジ最高なんすから」

 ほづみの背後に立つシオカラは、四枚の羽と触覚を強い風に靡かせていた。

「私、人間じゃなくて羽のある生き物に生まれれば良かった」

 ほづみが唇を尖らせると、シオカラはきりきりと顎を擦らせた。

「そうっすねー。でも、俺っちは人間もいいなーって思うっすよ」
「どこが?」
「んー、まあ、なんていうのかな、こう…」
「だから、まとめてから話しなさいよ」
「すんません」

 シオカラは半笑いで謝ってから、ほづみを見下ろした。

「つか、なんで急に飛びたくなったんすか? まあ、俺っちの力でも、お姉さんぐらいなら抱えて飛べるから
別に問題はないっつーか、マジ嬉しかったんすけど」
「色々あったから、とにかくすっきりしたかったのよ」

 ほづみは西日に焼かれる街を見つめていたが、シオカラに振り返った。

「ありがとう」
「いや、俺っちは、別に大したことはしてないっすよ?」

 シオカラが顔を伏せて顎をがちがちと打ち鳴らすと、ほづみは笑みを零した。

「今から考えてみると、私、馬鹿だったわ。後輩がどんどん結婚するからって、焦って適当な男を見繕おうとして、
挙げ句にあの様よ。私は本当に結婚したかったわけじゃなくて、周りに合わせようとしていただけなんだし。
大体、結婚して幸せになるんだったら、誰も離婚なんてしないっての。散々苦労して就活して、やっと就職した
会社だから未練はちょっとだけあるけど、もういいや。明日にでも辞めるわ。お見合いも蹴っちゃったしね。
でも、まあなんとかなるでしょ。不況だけど、仕事は選り好みしなきゃいくらでもあるんだし」

 ほづみはシオカラに向き直り、ジャージのポケットから動物園で買ったキーホルダーを取り出した。

「あげる」
「どうもっす」
335OLとシオカラトンボ4 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:46:55 ID:Kzll6c11
 シオカラはほづみの手からキーホルダーを受け取り、その先に付いているものを確かめ、きょとんとした。

「なんすか、これ?」
「どこをどう見ても合い鍵でしょうが。大掃除したのも、それを探すためよ。不動産屋に頼むと金掛かるしね」
「でも、なんでまた俺っちに合い鍵なんか」

 パンダのレリーフが施されたキーホルダーに付いた鍵を掲げたシオカラが不思議がると、ほづみは呟いた。

「彼女になれ、って言ったじゃないの」
「え、んじゃあ、お姉さん、いいんすか!?」

 シオカラがぎょっとすると、ほづみは変な顔をした。

「自分から言っておいてキョドるな、理不尽な」
「えー、でも、いきなり合い鍵っすかー、なんかもうマジヤバいっすねー…」
「だからって、別に同棲しろとかそういうんじゃないから。その辺は勘違いしないでよね」
「もちろんっす、俺っちにはまだ学校があるっすから!」
「…それと」

 ほづみはシオカラとの距離を狭めると、顎を掴み、ぐいっと引き寄せた。

「前言撤回。私、あんたのこと、好きだわ」

 皮膚感覚のない顎に、乾いた唇が接した。ほづみがかかとを下ろすと、シオカラは顎を開いた。

「…俺っちもっす」
「だから、いい加減に名前で呼んでよね。浅い仲じゃないんだし」

 ほづみがシオカラと目を合わせると、シオカラは触覚を立てた。

「じゃあ、ほづみんで」
「オタ臭すぎるから却下。普通に呼びゃいいのよ」
「可愛いじゃないっすか、ほづみん。つか、それ以外に思いつかないんすけど」
「だから、下手に捻ろうとするなっての。私も捻らないから、シオ」
「四文字の名前を二文字に縮めるのも、マジどうかと思うんすけど」
「あんたのセンスよりはマシだ、シオ」
「えぇー…」
「それぐらい妥協しろっての」
「解ったっすよ、ほづー」
「私はB級アイドルか!」

 ほづみは声を上げた拍子にシオカラを張り倒すと、シオカラは不満げに顎を鳴らした。

「我が侭放題っすねー」
「どっちがだ」
「了解、りょーかいっす。俺っちとしてはつまんないっすけど、どうしても嫌だってんなら普通に呼ぶっすよ」

 渋々納得したシオカラに、ほづみは胸を張った。
336OLとシオカラトンボ4 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:47:45 ID:Kzll6c11
「解りゃいいのよ、シオ」
「解ったっすよー、ほづっちー」
「だぁかぁらぁっ!」

 ほづみはシオカラの呼び方に苛立ったが、これ以上からかわれるのは癪だったので、苛立ちを押さえた。
シオカラは得意げにきちきちと顎を軽く擦り合わせていて、高校生と言うよりも小学生男子のようだった。
だが、何もしないままでは気が収まらなかったので、ほづみはシオカラを一発引っぱたいてから傍に立った。
シオカラは叩かれた頭頂部をさすっていたが、ほづみを上中両足で抱えると、四枚の透き通った羽を広げた。
 びいいいいん、と空気が鳴る。シオカラはビルの屋上を踏み切り、浮上し、ほづみと共に風に身を任せた。
不規則に入り乱れるビル風を読み、滑らかに空を切りながら、シオカラは触覚に感じる匂いに高揚していた。
 ほづみが傍にいる。ほづみの体温が外骨格に染みる。世界中でほづみの匂いを感じているのは自分だけだ。
そう思うだけで、やたらに嬉しくなる。ほづみを窺うと、ほづみは高さに怯えるどころか、とても楽しそうだった。
彼女とはどこまで行けるか解らないが、だからこそ、どこまでも行けるのだとシオカラは根拠もなく確信した。
 茜色の街並みに、青空の欠片が吸い込まれていった。
337859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/05(金) 17:54:23 ID:Kzll6c11
以上。これにて完結です。
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。
338名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 18:21:04 ID:9Jr1u4m+
いいんだよそんな事
339名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 23:43:09 ID:rL8/ZX83
>>337
乙。シオカラとほづみさんどっちに萌えたら良いんだ……両方萌えたけど。
340名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 00:27:41 ID:OFi3BhqB
>>337
乙そしてGJ。
めちゃくちゃ萌えさせてもらいました!
シオカラもほづみんも本当によかった。
341名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 06:47:01 ID:Ora3J5PC
ほづみん30代…?
まぁ中年好きもいるのかもしれないけど、そういう注意書きあったほうがいいやね。

とりまGJ!抜いた!
あんたのキャラはいきいきしてて良い!
また頼むよ〜ノシ
342名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 03:42:50 ID:zhyqMugF
GJ!コンゴトモヨロシク

>>341
・・・ま、おばさん注意になりかけの年だが・・・上手くSS書いてくれたら注意書きはいらなくね?
343名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 15:06:19 ID:U6aLxvtL
ほしゅ
344名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 23:48:19 ID:OvDd90F2
>>337
シオカラもほづみんもギャップ萌えですな。
初々しいなぁ
345名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 00:02:09 ID:U6aLxvtL
>>337
最高だった
文章が綺麗
もしかしてプロ?
346名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 01:42:17 ID:tyqCzdhN
>>345
何回かプロ疑惑かかってるよな・・・
アマだったら・・・こんな良職人を評価しない文壇は腐ってるわ

ってーか住民いねーなー・・・
避難所も過疎ってるし別の避難所できたのかー
347名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 02:52:15 ID:BrrF8/9v
6月に長期休暇は無いのに…
>>337
GJ!というかもう本当に毎回ありがとうございますと感謝する勢いなんだが
シオカラとほづみさんの微笑ましさマジパネェっす
348名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 13:08:36 ID:5Dp/zL90
少女漫画で和風だったと思うんだけど
ワンコと人間の退魔士が旅する何とかの玉って漫画知ってるか?

昔、従兄弟の家で読んでたんだが
異種間の恋愛話ばっかりだった記憶がある。
349859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:32:30 ID:jlfrHoVP
近頃自分ばかりで気が咎めますが、賑やかしに投下。
河童×少女の和姦ですが、河童に関して俺的解釈が含まれるので御注意を。
・河童の体格が成人男性並みに大きい
・妖怪じゃなくて水神
・タイトルが時代物っぽいけど現代物
それらが許せる方はどうぞ。NGは河童と村娘で。
350河童と村娘1 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:33:20 ID:jlfrHoVP
 一歩、一歩、軟らかい土を踏み締める。
 たっぷりと水を含んだ腐葉土がスニーカーの下で潰れ、落ち葉の間から泥混じりの水が溢れ出した。
木々の隙間から零れる日差しと夏の暑さで充分成長した雑草を、両手で掻き分けながら進んでいく。
前回の自分の足跡を探したが、先日の雨で消えていた。だが、どこに行けばどう出るのかは把握している。
逞しい木々の間を擦り抜けてきた頼りない風が汗ばんだ肌を舐めていき、一時だけ涼しさを与えてくれた。
 背丈を追い越すほど伸びた雑草を掻き分けると、木々が開け、きらきらと目映く輝く清流が流れていた。
思わず声を漏らしてから、川に近付いた。胸まで浸かるほどの深さで、底の石は青い苔に覆われていた。
背負っていたリュックサックを手近な岩に下ろし、タオルで汗を拭ってから、清美は深く息を吸って呼んだ。

「タキーっ、でぇーてこぉーいっ!」

 腹の底から張り上げた声に驚いた野鳥が羽ばたき、言霊の切れ端が山々へと吸い込まれていった。
清美は呼吸を整えながら辺りを見回していると、細い川の水面に波紋が広がり、ぬるりと流れが変わった。
水面が膨らみ、割れ、それが直立した。緑色の肌に幾筋もの清水を滴らせた、爬虫類に似た異形だった。
 頭頂部には皿があり、体毛に縁取られている。口元は鋭く尖り、色は黄色く、クチバシに他ならなかった。
滑らかなウロコに覆われた両手両足が伸び、背中には分厚い甲羅を背負い、四本指には水掻きがある。
体格は成人男性程度だが、田畑に漂う土と草の匂いに似た独特の臭気と、異形の威圧感を纏っていた。
それが大股に踏み出すと、とぷん、と頭の皿に満ちた水が揺らぎ、ぎょろりとした双眸が清美を捉えた。

「また来たか」
「うん、来ちゃった」

 清美が笑むと、その異形は川から上がり、川辺に転がる石を濡らした。

「相も変わらず、物好きな」
「だって、村にいるより、山の方が楽しいから」

 清美はリュックサックを開けると、瑞々しいキュウリが詰まった袋を取り出した。

「ほら、キュウリ!」
「…おお」

 異形は僅かに目を見開くと、清美は岩に腰掛けた。

「一緒に食べよう。今日はお弁当も持ってきたんだ」
「皿が乾かぬ間だけだがな」

 清美の手前に腰を下ろした異形は、太いキュウリを手渡されると、クチバシを開いて威勢良く囓った。
ばりぼりと噛み砕いて食べ終えてしまうと、早々に二本目を取り、青臭い匂いを放ちながら食べ続けた。
清美はその様を見つつ、大きなおにぎりと冷たい麦茶の入った水筒を取り出し、少し遅い昼食を摂った。
人でもなければ獣でもない彼が一心不乱にキュウリを囓る様は、いつ見ても微笑ましいと思ってしまう。
 タキは、この川に住み着く河童である。タキという名は、清美が彼と初めて出会った場所に由来する。
いつものように山遊びをしていて道に迷い、見知らぬ滝に出た清美は、水を飲もうとして足を滑らせた。
そこにどこからともなくタキが現れ、溺れた清美を助けたばかりか、山の麓まで送り届けてくれたのだ。
 その時は清美自身もなぜ助かったのか解らなかったので、何度も山に入り、あの滝を探し出そうとした。
子供の頃からずっと遊んでいる山なのに知らない場所があるのはおかしい、と、妙な好奇心を抱いていた。
だが、やはり滝は見つけられず、またも道に迷っていると、今度はこの川からタキが現れて言ったのだ。
 あの滝は現世のものではない、あまり深入りすると山の神に魅入られるぞ、と、低く濁った声で喋った。
清美は河童が現れたことに驚いたが、異形を見ても怯えるどころか喜んで、また来ると言って山を下りた。
そして、翌日に山を登ると、律儀にタキは川縁で待っていた。それから、二人の奇妙な交流が始まった。
351河童と村娘1 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:34:59 ID:jlfrHoVP
「おいしい?」

 おにぎりを食べ終えた清美がタキに声を掛けると、タキはクチバシの周りに付いた破片を舐め取った。

「不味ければ喰わぬ」
「そう、良かった」
「おぬしの村は、山神も気に入っておられるからな。水も土も清らかよ」

 タキは十数本目のキュウリを噛み砕くと、喉を鳴らして嚥下した。

「して、今日は何用か」
「泳ぎの練習、しようと思ってさ」

 清美が川を示すと、タキは分厚い皮膚を歪めて目元をしかめた。

「ここは上流、流れも速ければ水も凍えている。下流で良かろう」
「ダメだよ、村の方は。男子が占領しちゃってて、練習するどころじゃないよ」
「ならば、追い払えば良かろう」
「それが出来ないから、わざわざタキのところまで来てるんだよ。それに、タキは泳ぎが上手いもん」
「水神であるからな」
「だから、教えて?」

 清美が小首を傾げると、タキは二十本目であろうキュウリを囓った。

「ならん。儂の泳ぎと人の泳ぎは違う、教えられるものではない」
「えー、一杯キュウリ貢いだじゃない」
「それとこれとは別だ」
「じゃ、何を貢げばいいの?」
「貢ぐ貢がぬというものでもなかろう」
「神様のくせにケチなんだから」
「その神を言霊で縛った挙げ句、現世と常世の狭間に引き摺り下ろしたおぬしには言われとうない」
「タキの方から出てきたじゃない」
「それは、おぬしを山神に会わせぬためよ。山神の逆鱗に触れることはあってはならん」
「私の相手をしてくれるのも、そのため?」
「おぬしを山神に至らせぬことは村を守ることであり、引いては儂らを守ることとなるからだ」
「…よくわかんない」

 清美が眉を下げると、タキはビニール袋を引っ繰り返し、最後のキュウリを取って食べた。

「いずれ解る。おぬしは村の子なのだからな」
「あぁーっ!?」

 突然清美が声を上げたので、タキはぎょっとして目を見開いた。

「…何事か」
「なんでキュウリ全部食べちゃうの、私も一本ぐらい食べたかったのにぃー!」
「ならば、先に申せば良い」
「山ほど持ってきたから、ちょっとは余ると思ったんだよ! タキのいやしんぼ!」
「これ、水神に向かってなんという口の利き方か!」
「だって本当のことだもん!」
「ならば選り分けておかぬか! そうしておれば儂も喰わぬというもの!」
「だって、だって、三十本はあったんだよ? 常識で考えてみてよ!」
「人の常は儂には解らぬ」
「あー、逃げたー!」
352河童と村娘1 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:36:17 ID:jlfrHoVP
 清美がむくれると、タキはさすがに罪悪感を覚えたが、囓り掛けのキュウリを噛み砕いて嚥下した。

「面倒な娘よ…」
「山神さまーあっ! 聞いてくださぁーいっ!」

 いきなり清美が山に向けて叫び出したので、タキは再び驚いて彼女を制止した。

「これ、止めぬか! 山神の耳に届いたらどうする!」
「…だってぇ」

 清美がむくれたまま振り向くと、タキは辟易し、日差しで乾きつつある皿を押さえた。

「解った解った、泳ぎを教えれば良いのだな。頼むから、それ以上山神を刺激せんでくれんか。ただでさえ、
女のおぬしが儂に近付いとることを快く思っておらんのだ。その上で怒らせてみろ、儂もただでは済まぬ」
「わぁい、タキは優しいなぁ」

 途端に喜んだ清美がTシャツに手を掛けたので、タキは戸惑った。

「これ、儂の前で脱ぐな! 嫁入り前であろうが!」
「大丈夫だってば、ほら」

 清美がTシャツを捲り上げると、紺色のぴったりとした布地が成長途中の腹部を包んでいた。

「すぐに泳げるように、先に水着を着てきたの」
「…全く」

 タキはぼやきながら、清美に背を向け、川に身を投じた。皿に水を満たしてから顔を出し、川辺を見やる。
清美はTシャツを脱いで折り畳んでから、ハーフパンツも脱いでその上に重ね、スニーカーに靴下を詰めた。
しなやかな両手両足を伸ばして準備体操を始めた清美を眺めながら、タキは得も言われぬものを感じた。
 胸を反らすと膨らみかけの乳房が、背を曲げると汗ばんだ襟足が、足を伸ばすと太股が目を惹き付ける。
河野、との名字が記された名札が胸元に縫い付けられていて、それが訳の解らない感覚を増長させてくる。
スクール水着の紺色は、山の中にはない色だ。増して、そんな色の服を着た娘が立っているから妙なのだ。
だから変な気分になるのだろう、とタキは思い直してから、白いメッシュの水泳帽を被る清美を仰ぎ見た。
 日差しの輪郭を帯びた少女の横顔は、瑞々しかった。


 夏が訪れようとも、山の水は冷たい。
 それは、冬の間に降り積もった大量の雪が溶けて作り出した水だからであり、いつの時代も変わらない。
膜の張った四本指で触れた少女の肌は青白く、体温は内側からじわりと感じられる程度に下がっていた。
体温を水に吸い取られた体を暖めるために清美が焚き火を起こしたので、タキは彼女の背後に座っていた。
水から生まれた神であるタキは、火に近付くことは厳禁だ。下手をすれば、焼き尽くされて死ぬかもしれない。
人智を越えた存在であろうとも、弱点ぐらいある。バスタオルを被った清美はくしゃみをし、大きく身震いした。
 清美に流される形で泳ぎを教える羽目になったタキは、清美と共に川に入り、泳ぎを見せることになった。
清美は元々泳ぎは上手い方なのだが、やはり河童には敵わず、タキの滑らかな泳ぎを見て感嘆していた。
手本を見せた後は実習に移り、清美の泳ぎの無駄や甘さを指摘してやると、清美の泳ぎは更に良くなった。
だが、長時間川の水に浸かっていたため、清美の体温は奪われてしまい、顔色もすっかり青ざめてしまった。
なので、清美は水から上がって焚き火を起こしたが、煙が見つかると厄介なのでタキもそれに付き合った。
この川は水神の領域であり、現世とは隔絶された常世の場所だが、何かの弾みで見つかってしまっては困る。
だから、タキは僅かばかり神通力を解放し、煙が木々の上へと流れ出ている空間を歪めて煙を消していた。

「さむぅ…」
「だから言ったではないか、水は凍えておると」

 タキが呟くと、清美は紫色の唇を歪めた。

「タキが平気なんだから、平気だと思ったんだよ」
「儂とおぬしは違うものよ。儂はいかなる水にも馴染むが、おぬしはそうではない」
「うぅー…」
353河童と村娘1 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:37:26 ID:jlfrHoVP
 清美は水に濡れて乱れた髪を拭ってから、もう一度くしゃみをし、タキに寄り掛かった。

「冷やっこい」
「だから、儂とおぬしは違うと何度申せば」
「でも、水よりはあったかい気がする」

 清美はバスタオルを落とすと、タキのぬるりとした腕にしがみついた。

「ね、あっためてよ」
「無理を申すな」
「映画とか漫画でよくあるじゃない、こういうシチュエーション」
「儂は存ぜぬことよ」
「だからって、何もしないんじゃダメだよ。神様のくせしてさぁ」
「それとこれとは関係がないと思うのだが」
「理屈っぽいなぁ」
「おぬしこそ、いちいち絡むでない。やりづらいではないか」
「なんで?」

 清美に上目に見上げられ、タキは口籠もった。

「それは…」
「ねえ、なんで?」

 清美は腕を放して身を反転させると、タキの首に日に焼けた細い腕を回してきた。

「なんで?」

 じいじいじいじい。ちいちいちいちい。りいりいりいりい。あらゆる生き物の声が、涼やかな囁きに入り交じる。
音は絶えず鼓膜を叩いているのに、静寂が広がる。清美の濡れた鳶色の瞳に、緑色の異形が映り込んでいた。
冷え切った薄い肌からはほんのりと汗が滲み出し、苔と水の匂いが芯まで染み付いた体を音もなく侵してくる。
 人の肌は熱い。炎よりは優しく、湯よりは柔らかく、水で成された身を煮溶かすほどの熱は持たないが、熱い。
人と関わりを持つべきではないのに、清美を惑わして村に送り返せない理由は、タキが一番良く理解していた。
体は煮えなくとも、頭は煮えたからだ。その証拠に、ウロコに覆われた指先が清美の青ざめた唇をなぞっていた。
 透き通るように白くなっていた頬に僅かに赤みが戻り、水気を帯びた指先が舐められ、生温い唾液が絡んだ。
清美は躊躇いもなくタキの指を口に含むと、川底の藻の切れ端が張り付いた爪までもを丁寧に舐めていった。
薄い水掻きは唇で甘く噛まれ、くすぐったい。タキが目を下げると、太い指を銜える少女の表情は一変していた。
無邪気な眼差しには身の丈に似合わない艶を帯び、愛撫の合間に漏れる吐息は隠微な熱が籠もっていた。
 清美が濡れた唇を指先から放すと、とろりとした糸が引いて切れ、唇の端から伝い落ちた唾液が石を叩く。
タキは清美の顎をなぞってやると、清美はタキにしなだれかかり、薄い布を隔てた硬い乳房を押し付けてきた。

「この前よりは、ちょっとは大きくなったんだよ。嬉しい?」
「解らぬ」
「嬉しいくせに」
「…ふん」

 タキは川辺の石で肌を傷めないように清美を膝の上に載せると、くるりと反転させ、背後から抱き締めた。

「やだ、顔見ながらしたいのに」
「この前は見るなと申したではないか」
「あれは…うん…」

 清美が言葉を濁すと、タキの水滴の残る指がスクール水着に包まれた乳房を撫で回した。
354河童と村娘1 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:38:21 ID:jlfrHoVP

「大して変わりはせんが」
「そんなことないって、ちゃんと毎日計ってんだから!」
「おぬしの血筋の娘は、それほど大きくならんと決まっておるのだが」
「そんなことない、きっとすぐに大きくなるもん!」
「さあて、どうだかな」

 タキの手が手応えの強張った乳房を弱く掴むと、清美は唇を緩めた。

「あ…」
「随分と良い声を出すようになったではないか。最初の頃など、触れただけで痛いと申しておったのに」
「な、慣れてきたから…」

 くぅ、と喉の奥で声を殺して清美は太股を閉ざそうとしたが、タキの左手がぬるりと太股を割ってきた。
川の水が浸った布地に粘り気を持った指が触れ、新たな染みを作り、柔らかな肉の窪みをまさぐってきた。
人間のそれに似た爪先が、股間部分の縫い目のすぐ上に位置している肉芽を潰すと、清美は悶えた。

「あ、うぅっ」
「して、今日はどうしてやったものか」
「し、しながら考えないでよぉ…」

 清美が弱々しく抗議すると、タキは水掻きを広げて清美の太股を撫でた。

「手間は惜しまぬ質でな」
「そういうの、なんか、困る…」

 清美は太股を撫でさする腕に縋るが、今度は乳房を弄んでいた手が襟元からぬめりと滑り込んできた。
潤滑油のように粘液を纏っている水掻きの付いた手は、引っ掛からずに侵入し、乳房を直接握ってきた。
布越しに触られる時とは異なり、タキの手の冷たさが肌に染み入り、その温度だけで小さな乳首が強張る。
目線を下げると、名札が縫い付けられた胸元を押し上げるように蠢く手が見えて、無性に恥ずかしくなった。
自分でも解るほど頬が紅潮してしまい、清美は目を逸らそうとしたが、顔の横にずいっとクチバシが現れた。

「これ、どこを見よる」
「濡れても大丈夫な服だからって、これ見よがしにやらしいことしないでよ!」

 清美が精一杯言い返すが、タキはクチバシを開いてずらりと並んだ短い牙を覗かせた。

「この方が、脱がすよりも早かろう」
「穴とか、開けたりしないでよね。プールの授業、まだあるんだから」
「承知の上よ」

 タキはクチバシの隙間から厚みのある舌を伸ばし、清美の薄い耳朶を舐め、襟足へと滑り下ろさせた。
出会った当初は色気のないショートカットだったが、時が経つに連れて髪が伸び、今では背中の中程だ。
量は多めだが妙なクセは付いておらず、川の水に長く浸っていたためかタキと同じ匂いが零れ出した。
清美自身の匂いも混じっているが、水の匂いに溶けている。水に馴染む良い娘だ、とタキはつくづく思った。
生け贄として差し出されたら、タキは良い神通力を得るだろうが、受け取るか否かを決めるのは山神だ。
そして、清美は生け贄ではなく、山に棲まう水神と近しくなってしまったというだけの現世の娘なのだ。
 だから、名を呼べない。それを内心で悔しく思いながら、タキは硬く張り詰めた男根を体内から押し出した。
異物を尻に感じた清美は、ひゃっと一瞬高い声を出したが、それを怖れるどころか唇を締めて待っている。
性欲よりも羞恥心が勝っているらしく、ねだることはしなかったが、悩ましげな声を喉の奥で堪えていた。

「ん…」
「して、どうする」
「ちょっと、面白いこと思い付いちゃった」

 清美はかすかに息を荒げながら、スクール水着の足を通す穴の片方を広げた。

「体は緑なのにコレだけ赤いなんて、不思議だよね」
355河童と村娘1 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:40:15 ID:jlfrHoVP
 清美は少し笑いながら、タキの股間から屹立した赤黒い男根に手を添え、それを水着の中へと導いた。
だが、陰部へは収まらず、スクール水着と肌の間に挟まっただけだった。その上から、清美はさすってくる。

「どう?」
「どう、と問われてもな」

 布越しに細い指先の愛撫を感じながら、タキは目元を歪めた。これといって、何が変わるというわけでもない。
タキの答えが不満なのか、清美はちょっとむくれたが、タキの男根を下から上へと撫で上げる手は止めない。
最初に目にした時は戸惑い、怖れていたが、今となっては慣れたもので清美の方から頬張ることすらある。
清美はそれほど手淫が上手いわけではないので、感触として良いのは無論口淫なのだが、文句は言えない。
だが、いくら拙くとも、男根の裏筋を薄い爪で引っ掛かれながら、亀頭を抉られたりすれば反応してしまう。

「…ぐぅ」
「んふふ、感じちゃう? 神様のくせにぃ」

 清美はスクール水着にじわりと染み出してきたタキの体液を見、微笑んだ。

「ね、このまま出してみる? タキのアレって、水みたいだから、洗えばすぐに落ちちゃうし」
「だが、それは」
「出してよ、どうせ一回ぐらいじゃ萎れないんだからさぁ」

 清美の指が亀頭の穴をぐりぐりと穿ってきたので、タキは仕返しに清美の乳房を両手で握り締めた。

「水神を愚弄するでない」
「うあはぁっ!」

 びくんと震えた清美は、成長途中の乳腺を潰される痛みを超えた快感に涙を滲ませた。

「ちょっと、そんなのってない、ぃっ」
「おぬしの儂に対する敬いが足らぬのが元凶だ、責めるなら己を責めよ」
「だ、だって、河童なんだもん。神様だって思おうとしても、河童だからそう思えないんだもん」
「ならば、儂が龍であればおぬしは敬ったのか?」
「…かもしれない」

 清美がへらっと笑うと、タキは清美の両の乳首が埋まるほど押し潰した。

「いかなる姿であろうと、神は神だ。姿形で決め付けるべきではない」
「あぁ、あ、あぁああんっ!」

 いきなり訪れた強烈な刺激に清美が喉を反らすと、スクール水着と肌の間に挟まれていた男根が動いた。

「相も変わらず、淫蕩な娘よ」

 タキの体表面に劣らぬほど濡れていた陰部に男根を突き立てると、清美は仰け反った。

「あ、あふぁああっ」

 体の奥まで一気に突き上げられ、高ぶった神経が痺れた。清美の腰に冷たい腕が絡まり、押し込まれる。
タキの腕力と清美自身の体重で更に奥へと至った男根に、清美は舌を出すほど喘ぎながら、言い返した。

「私にこんなことしてきたの、タキの、方じゃないぃ…」
「はて、そうだったか」

 タキがはぐらかすと、誤魔化さないでよぉ、と清美が上擦った声で文句を言ってきたが聞かなかったことにした。
両腕が余るほど細い腰を押さえ付ける一方で真下から突き上げると、少女の小さな体など容易く揺さぶられた。
長い髪が乱れて毛先が踊り、上下を繰り返すたびに川面の水音とは懸け離れた生臭く重たい水音が連なる。
 清美の熱い体液にタキの冷たい体液が混じり、両者の下に散らばる石の礫に滴り、太股を伝って落ちていく。
胡座を掻いたタキの上で貫かれる清美の体からは、川の水よりも濃い汗が散り、いくつかタキの肌に降ってきた。
356河童と村娘1 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:42:12 ID:jlfrHoVP
「あぁ、あぁああっ、はあっ、あ、ぁあっ!」

 少女らしからぬ甘ったるい嬌声を放ちながら、清美は腰を押さえるタキの腕を掴んできた。

「もう、ダメェ、いやぁっ、タキぃいいいっ!」
「構わぬ、儂も放つところよ」
「やぁ、あああああっ!」

 タキの低い囁きの直後に、冷たくも力強い飛沫に体の奥底を叩かれ、清美は一際激しく身を跳ねた。

「あ、あはぁ…」

 どろり、と清美の陰部に収まり切れなかったものが溢れ出し、濡れすぎて黒く変色した水着から滴った。

「抜いたら、どれだけ出ちゃうのかな。ふふふ」

 脱力した清美はタキに寄り掛かり、薄い胸を上下させた。

「どれほど儂が子種を注ごうと、おぬしは現世のもの。案じずとも、何も孕まぬ」

 タキが答えると、清美は不満げに眉を曲げた。

「ちょっとは余韻に浸らせてよ、気持ち良かったんだから」
「あまり無駄話をすると、儂の皿とおぬしの股が乾いてしまうではないか」

 タキが清美の体を持ち上げ、くるりと回して向き直らせると、清美は身を捩った。

「それダメェっ、擦れちゃうぅっ!」
「散々鳴いておいて、今更何を申すか」

 清美と向かい合ったタキは、達したばかりでも硬さを保っている男根を押し上げ、再び清美を突き上げた。
先程の余韻が抜けていない清美はすぐに応え、鼻に掛かった声を上げるごとに男根を締め付けてきた。
 人間と比べると大きすぎるタキの逸物が、年相応に狭い清美の陰部に収まるのは常世だからだろう。
そうでなければ、とっくに清美の陰部は裂けている。だが、清美は純血を失った時以外は苦しまなかった。
もちろん、タキがそうしているからだ。現世の住人であろうとも、常世に引き入れてしまえばどうにでもなる。
清美には常世のものは食べさせていないが、水は飲んでいる。だから、水神であるタキの体が馴染むのだ。
 タキに縋って快感にむせび泣く清美は、日差しよりも熱く、水よりも確かで、抗いがたい愛おしさを生む。
だからこそ、常世のものを与えられず、現世に帰してしまうが、その度に後悔と安堵が胸中で渦を巻いた。
帰してしまいたくないが、帰さなければならない。水神が人の温もりを求めるのは、余程世が荒れた時だ。
だが、今はそうではない。人の世は年月と共に発達し、山に棲まう神々に守られずとも暮らせるようになった。
 けれど、清美が欲しい。名を呼んで言霊で縛り付け、川辺に棲まわせ、動かぬ時の中で生きていきたい。
しかし、そんな愚行を誰が許そうか。清美やその家族だけでなく、山神や他の者達もタキを蔑むことだろう。
 神だからこそ、許されぬこともある。
357河童と村娘1 8 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:43:21 ID:jlfrHoVP
 いつのまにか、焚き火は消えていた。
 水浴びをして身を清めた清美は、水泳とは根本的に違う疲労を全身に感じていたが、嫌ではなかった。
何度となく擦り合ったせいで軽い痛みがある陰部も、足腰のだるさも、家に着く頃には綺麗に消えてしまう。
タキのおかげだろうと解っているし、疲れが残らないことに感謝もしているが、本音を言えば余韻が欲しい。
けれど、そんなことを言うのはせっかく気を遣ってくれるタキに悪いので、結局は何も言わずに帰っている。
 夏の日は長く、西日が空に広がる気配はない。だが、風が冷えてきたので、午後五時は過ぎたのだろう。
水と諸々で汚れた水着を脱いで下着を身に付け、服を着た清美は、ぼんやりと木々の隙間の空を眺めていた。
じゃぶ、と水音が響いたので振り返ると、川面から立ち上がったタキが両手に数匹のイワナを抱えていた。

「これで足りるか」
「充分だよ」

 清美は立ち上がると、リュックサックからキュウリを入れてきた袋を取り出し、その中にイワナを入れた。

「タキの捕まえてくるイワナ、おいしいから大好き」
「おぬし、また来る気か」
「当たり前だよ」

 清美はびちびちと跳ねるイワナをリュックサックに押し込んでから、ファスナーを閉めて背負った。

「だって、私、タキが大好きだから」

 じゃあまたね、と手を振りながら獣道を歩き出した清美は、がさがさと草を掻き分けながら進んでいった。
清美の背が草むらに没する様を見送ってから、タキは疲労感と脱力感に襲われ、手近な岩に腰を下ろした。
これで、また一週間は清美に会えないだろう。まだ夏休みが始まっていないから、土日しか休みがないのだ。
平日は農作業の手伝いがあり、勉強もあり、友達付き合いもあり、清美を必要としている者達がいるからだ。
己が山に棲まう神でさえなければ、一緒に山を下りることも出来るだろうが、神事の日でなければ下りられない。
 神は人を魅入るが、時として人も神を魅入る。清美が人でなければ、もどかしい思いは抱かなかっただろう。
だが、人でなければ魅入られなかった。神の名とは異なる名を拒まず、清美に縛られたのも、己が望んだからだ。
 皿の水を零さぬように跳ねたタキは、太い木の枝に飛び乗り、斜面の下に散らばる集落の家々を見下ろした。
山の麓から村へ下りていく清美の姿を見つめていたが、タキはふいっと顔を背け、冷え切った川へと身を投じた。
 山からの吹き降ろしが、木々を寂しく啼かせていた。
358859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/09(火) 17:47:10 ID:jlfrHoVP
以上。暑くなってきたので夏っぽい話でもと思いまして。
それと、誤解のないように言っておきますが、自分は売文家ではありません。
ネットの片隅で妄想を書き散らしている、どこにでもいる同人字書きです。
359名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 18:25:42 ID:WZVjyeoi
そんな事はどうでもいいんだよ
みんな自分が思いたいように思うんだから
おつかれさま
360名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 18:55:34 ID:grmstFJ0
つーか>>345>>346はいつもの文盲の褒め殺し厨だろうから相手する方がおかしい
他のスレの良職人にも神だプロだとほざいてんの?
いい加減気持ち悪い褒め殺しはいらん
361名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 19:02:55 ID:QVHJRf2X
>>358
貴重なネタ投下乙。
プロでもアマでもツボな作品が投下されれば神な事には変わりないって事さね。
エロ紳士なカッパさんはもっとイチャイチャしていいんだよ、よ?
362名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:35:21 ID:iKTLPEFx
>>358
売文家は差別用語なんじゃないか?
363名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 22:56:38 ID:BrrF8/9v
GJ
悶々と葛藤する紳士河童とエロ無邪気な少女イイヨイイヨー
話は変わるが漫画のアップルシードがロボ人ものだと今日初めて知った
364名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 23:02:15 ID:pWQvqNDa
>>358

タキと河童がキャッキャウフフしてるのを山神様が嫉妬するんですね、わかりまs
365名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 00:29:00 ID:qeEUsXeS
山神様がオスなのかメスなのか、それとも両方なのか、無性別なのか
それによってまた色々と変わってくる気がしてワクワクが止まらない
366名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 02:51:50 ID:tW+I6fB+
>>359
>>362
お前何様なん?
367名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 08:08:17 ID:RFuQR3NJ
>>366
気に障った?
まあ他人がどう思うかなんてこっちでコントロールは出来ないからお好きにどうぞ
368名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 12:13:48 ID:CqOW2FBh
>>367のレスをよんでたら
折り返し的にトロールという単語があって
某ムーミンが思い浮かんだ

てかトロルとかオーガとか図体でかい奴が森でおにゃのことまったりしてる
とことか頭に浮かんで(ry
369名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 13:29:08 ID:iazgLhTT
>>368
それこそ「森のくまさん」とかピッタリだぜ!
370名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 13:32:12 ID:tW+I6fB+
淫乱テディベア?
371名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 14:11:13 ID:iazgLhTT
それはスレチ
372859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:42:51 ID:/jdMYcYi
引き続き投下。例によって続き物なので。
河童×少女の和姦で、NGは河童と村娘で。
373河童と村娘2 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:44:27 ID:/jdMYcYi
 待ち遠しかった夏休みが、この瞬間から始まった。
 清美は教科書や辞書が詰まっている重たい通学カバンをものともせずに、全速力で走っていた。
ツタの絡んだ校門を抜け、擦れ違った同級生達に別れの挨拶をしてから、アスファルトを蹴っていく。
通学カバンのせいで半袖ブラウスの背中は透けるほど汗が染み、膝丈のプリーツスカートが煩わしい。
かかとを履き潰してしまったローファーは走るのに向いていないので、何度か脱げてしまいそうになった。
見たくない通知票も受け取り、煩わしい宿題も渡され、一学期の終業式も終わり、後は家に帰るだけだ。
毎年楽しみな日だったが、今年は格別だ。昼食を食べて着替えたら、すぐにタキのいる川に向かおう。
 舗装の良い道路を外れ、青く茂った稲穂が揺れている田んぼの間に伸びたあぜ道に駆けていった。
満遍なく砂利が敷かれているので少々足場は悪いが、山歩きに慣れた清美にはどうということはない。

「おい、清美!」

 すると、道路側から名を呼ばれ、清美は仕方なく立ち止まった。

「なーにぃー?」

 振り返ると、そこには幼馴染みの耕也が立っていた。

「私、急いでるんだけど」

 清美がむっとすると、耕也は大股に歩み寄ってきた。

「お前、最近どこに行ってんだよ。まさか、山ん中じゃないだろうな?」
「どこだっていいじゃん。耕也には関係ないもん」
「良くない。夏場は山ん中に入っちゃいけねぇって言われてるだろ、いつも」
「暑くなると、変な虫とか毒草が増えるからでしょ」
「それもそうだけど、山神様に祟られちまうんだぞ」
「えー、神様なんているわけないじゃん」
「いないかもしれないけど、いるかもしれないだろ。神様なんだから」

 耕也は視線を左右に彷徨わせてから、躊躇いがちに清美に向いた。

「遊ぶんだったら、街に出ようぜ。その方が面白いしさ」
「気持ちは嬉しいけど、用事があるから。じゃ、またね!」

 清美は耕也に手を振りながら、駆け出した。耕也は引き留めようと手を伸ばしてきたが、届かなかった。
複雑な表情の耕也を目の端で捉えながら、清美は砂利の敷かれた太いあぜ道から細いあぜ道に入った。
何か言いたげだったが、きっとこの前の水泳大会のことだろう。タキのおかげで、清美は耕也に勝てたのだ。
 家が近かったため、幼い頃から一緒に過ごしてきた耕也とは、やはり幼い頃から何かと競い合ってきた。
先日の水泳大会もその一つで、運動会の百メートル走で負けてしまった腹いせに必ず勝つと決めていた。
だから、わざわざタキに泳ぎを教えてもらい、耕也に勝てたばかりか水泳大会で優勝までしてしまった。
 今日はその賞状も持っていこう。キュウリも一杯持っていこう。言葉だけでは、礼を尽くせる気がしない。
とにかく、一刻も早くタキに会いたい。清美は力一杯走りながら、動悸とは異なる痛みを胸に感じていた。
 それが、なんとなく恥ずかしかった。


 目の前に突き付けられた紙の向こう側で、清美はだらしなく笑っていた。
 上質な長方形の紙には金色の縁取りが印刷され、中心に大きく、総合優勝、との文字が書かれていた。
その下には、村立中学二年一組河野清美、と書き記されていたが、タキにはこの紙の意味が解らなかった。
清美の名が書かれているので、清美が手に入れたものであることは解るのだが、何の紙か知らないのだ。
だから、どんな言葉を返すべきか迷った挙げ句、タキは何も言えずに清美と紙を交互に見比べてしまった。

「なんか言ってよぉ、タキ」

 河童からの反応がないため、不満に思った清美が唇を尖らせた。

「すまぬ、だが儂には何のものか解らぬのでな」
374河童と村娘2 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:45:35 ID:/jdMYcYi
 タキが正直に述べると、清美はくるくると賞状を丸めて輪ゴムを掛けた。

「いいもん、褒めてもらいたかったわけじゃないから。見てもらいたかっただけなんだから」

 丸めた賞状をリュックサックに突っ込んだ清美は、明らかに拗ねていた。つまり、褒められたかったのだ。
あの賞状は称賛に値することなのだろうが、意味も解らずに褒めるのは良くないのでは、とタキは思った。
だが、何も言わないでおくのはもっと良くない。タキが清美の横顔を見つめていると、強い風が迫ってきた。
 ごう、と分厚く力強い空気の波が押し寄せ、木々の枝葉が大きく波打ち、無数の木の葉が舞い上がった。
突然のことに驚いた清美は目を閉じたが、タキは目を見開き、猛烈な風を帯びて空を駆ける者を見据えた。

「天狗か」
「え、どこどこ?」

 目元を拭った清美が空を見上げるが、タキは首を横に振った。

「もう遅い、山神の山へと至っておる」
「なんだぁ、それじゃ見えるわけないや」

 天狗見たかったなぁ、と清美が頭上を仰ぎ見ていると、雲もないのに太陽が陰り、空気がすうっと冷えた。
二人の頭上に影が落ち、先程の強風とは異なる風が漂った。その風が触れると、ぞわりと肌が粟立った。
その影が音もなく頭上を過ぎると、腹の底から響くほどの震動が起き、そこかしこから野鳥が羽ばたいた。

「ダイダラボッチだ。あやつも山神の元へ向かうようだ」

 タキが影の主の名を口にすると、清美は目を凝らした。

「んー…。やっぱり何も見えないや」
「みだりに常世の者が見えては、おぬしの神経が参る。見えぬ方が良かろう」
「でも、ちょっと残念かも」

 清美は真上を見上げたまま、ダイダラボッチと思しき影を追って後退ったが、かかとが石に引っ掛かった。

「うひゃあ!?」

 裏返った悲鳴の後、派手な水音と共に盛大な水柱が上がり、タキはぎょっとして身を乗り出した。
背中から川の中に落ちた清美は、水面から顔を出すと、げほげほと咳き込んでから濡れた髪を払った。

「あーびっくりしたぁ…」
「それは儂の申すことよ」

 タキは川に踏み入ると、全身ずぶぬれの清美を川辺に引っ張り上げた。

「今日は着替え持ってきてなかったのにぃ…」

 清美はスニーカーを脱ぎ、ひっくり返すとびしゃびしゃと大量の水が落ちた。

「仕方ない、乾かすか」

 滴るほど水を吸ったTシャツを捲り上げた清美は、その手を止めてタキを見やった。

「…見るの?」
「今更、何を隠す」
「そりゃそうだけど、でも、なんか」

 清美がTシャツの裾を握って俯くと、タキは眉間を歪めた。

「訳の解らぬことを」
「解らないのはそっちだよ!」
375河童と村娘2 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:46:57 ID:/jdMYcYi
 清美は頬を染めながら言い返したが、濡れた服が貼り付く感触は気色悪く、耐えられそうになかった。
それに、このままではいずれ風邪を引いてしまう。少しばかり迷ったが、結局脱いでしまうことにした。
 裾の長いTシャツ、ジーンズのハーフパンツ、スポーツブラ、それと揃いのショーツ、靴下、スニーカー。
それらを大きな岩の表面に貼り付けた清美は、一糸纏わぬ自分に恥じ入りつつ、タキの傍まで戻った。
リュックサックに入っていたフェイスタオルで水気は拭ったが、それでも髪は生乾きで、肌も湿っている。
タキの手で脱がされるのも恥ずかしいが、これはこれで物凄く恥ずかしいので、清美は俯いてしまった。

「すっごくやりにくい…」
「儂にとっては目新しいものではないが」
「それでも恥ずかしいんだってば!」

 清美はタキに背を向けたが、水掻きの付いた足が背後に歩み寄り、冷たい腕が体に回された。

「目新しくはないが、見て飽きるものでもない」
「だったら、いいんだけど」

 清美は背中に直に感じるタキの重みに鼓動を速め、意味もなく目線を落とした。

「ねえ、タキ」
「何用か」
「山神様って、どんな人なの? あ、人じゃないか」

 清美は腰と肩に回されたタキの腕に手を添えて、滑らかなウロコを撫でた。

「毎年毎年、村のお祭りで崇めているけど、どんな神様なのか知らないんだもん」
「山神は、儂や今し方通っていった天狗やダイダラボッチよりも古い神だ」

 タキは清美を抱き締めたまま腰を下ろし、胡座を掻いた。

「おぬしの住む村を含めた一帯を治めておられる神で、この地方で最も高き山に棲まわれている。
儂も時節ごとに山神の山に参り、変わりなきことを伝えている。遠き昔は荒ぶる神ではあったが、
今では落ち着かれているので儂としても気が楽だ」
「山神様はヒステリックってこと?」
「噛み砕いた言葉で申せばそうなるやもしれぬが、くれぐれも山神の前では口にせんでくれぬか」
「あ、やっぱり山神様って女の人なんだ。だから、私がタキのところに来るのが面白くないんでしょ?」
「うむ。おぬしの村で伝えられておるように、山神は女だ。故に、怒らせると手が付けられぬ」
「解る解る。うちのお母さんだって、一度怒ると大変だもん。家のこと、なーんにもしなくなっちゃう」

 腕の中で清美が小さく笑ったので、タキはクチバシを薄く開いた。

「解っておるのであれば、それで良い。だから、おぬしが関わるのは儂だけにしてくれぬか」
「うん。山神様を怒らせちゃうのは良くないもんね」

 清美は頷くと、タキの湿った肌に頬を寄せた。

「あのね、私、タキに御礼がしたいの」
「礼、とな」
「水泳大会で優勝出来たの、タキのおかげだから。だから、賞状見せたんだよ?」
「すまぬ、あれの意味はまだ良く解らぬ」
「あれは、もういいや。だって、私も優勝したことよりもタキに会えた方が嬉しいから」

 清美はタキの腕の中で身を捩ると、タキに向き直り、はにかんだ。

「じっとしててね。何もしちゃダメだからね」
「うむ」
376河童と村娘2 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:48:04 ID:/jdMYcYi
 タキは清美を戒めていた腕を緩め、下げた。清美は少し照れくさそうに笑んでから、肌を押し付けてきた。
冷えた肌と暖かな肌が重なり、分厚い胸の上で薄い乳房がぬるりと滑り、清美は熱っぽい息を漏らした。
ウロコに包まれた肌とは違い、頑強な甲羅に手を回した清美は、タキのぬめりを用いて己の肌を滑らせた。
凹凸の少ない体は難なく上下していたが、清美は体を下げて、胡座を掻いた足の間に伏せる形になった。
石に膝を付けては痛かろうと、タキは胡座を解いて清美を両足の上に載せてやってから、両手を放した。
何もするなと言われているのだから、妨げてはいけない。それに、清美から肌を寄せられるのも悪くない。
 タキの股間の真上に身を伏せた清美は、乳房と呼ぶには幼すぎるものを寄せようとしたが、無理だった。
自分で乳房を押すと痛むらしく、顔をしかめていたが、すぐに諦めて乳房ではなく胸全体を擦り付けてきた。
タキの肌を覆うぬめりを帯びた清美の胸がぬるぬると股間を這うと、硬く尖った小さな乳首が引っ掛かった。

「んぁ…」

 清美は甘ったるい吐息を零すと、タキの男根が収まっている部分に薄い唇を寄せ、音を立てて吸った。
すると、分厚い皮膚の奥に引っ込んでいた男根の先端が飛び出し、清美は赤黒く丸い亀頭を舐めてきた。
同じ水音なのに川の水音に紛れない淫靡な音が放たれ、少女の丸っこい頬に異物による膨らみが出来た。
そんなことを繰り返されると、男根の全体が現れたので、清美は可能な限り口に収めたが全部は入らない。
せいぜい半分程度しか口に入らないので、口からはみ出した部分はやはり濡れた両手で擦り上げてきた。
口と手を使った愛撫がしばらく続くと、男根がびくりと脈打ち、奥から放たれた冷たい液体が喉で弾けた。
 男根から顔を上げた清美は、口にたっぷり溜まった精液を嚥下したが、苦みはほとんど感じなかった。
自身の唾液とタキの体液で成された糸が引いたので、拭い、清美は表情の窺いづらい河童を見上げた。

「ね、どうだった? ちょっとは上手くなった?」
「大して変わらぬ」
「えー、頑張ったのにぃ」

 清美がむっとすると、タキは身を屈めて手を伸ばし、丸い尻の間に滑り込ませた。

「して、おぬしはどうだ」
「うぁ、ああっ」

 太く冷たい指にぐじゅぐじゅと陰部を掻き混ぜられ、清美は身震いした。

「ふむ。儂のものを含んでおるだけで、もう潤っておるのか」

 ずぶり、と一息に指を根元まで入れられ、清美は喘いだ。

「あぁ、あ、あっ!」
「どれ、おぬしの児戯に応えてやるとしんぜよう」

 一旦指を抜いてから、タキは清美を抱き上げて太股に座らせると、今度は前から陰部に指を差し込んだ。
緑色の指が熱した胎内に飲み込まれると、清美は喘ぎながらタキの首に腕を回し、甲羅を握り締めてきた。
ぐいっと指を曲げると清美は仰け反り、回してやると首を振って喚き散らし、肉芽を抉ると悩ましげに鳴いた。
狭い陰部が大分解れてきたので、もう一本の指も陰部に押し込んでやると、清美の反応は激しさを増した。

「あ、うぁ、あぁあああっ!」
「存分に鳴くが良い。おぬしに奉仕されるより、余程良い礼となる」
「えっちぃ…」

 弱々しく呟いた清美に、タキは二本の指を引き抜いた。

「どちらがだ」
「あ…」

 陰部から異物が消えたことに気付いた清美が物欲しげにタキを見上げると、タキは清美の腰を持ち上げた。
そして、強張った男根の上に導いてずぶりと奥まで突き立てると、清美は白い喉を反らして掠れた声を零した。
377河童と村娘2 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:50:03 ID:/jdMYcYi
「あ、あぁ、ぁっ!」
「それほど欲しければ、いくらでもくれてやろう」
「うん、わたしぃ、タキの、だいすきぃっ!」

 荒っぽく突かれながら、清美はタキの腰に足を絡み付けた。

「儂の元に至るのはそのためか」
「これだけじゃないけど、でも、ちょっとはあるかもっ」
「何故に」
「だ、だってぇ、すっごくおっきいし、きもちいいからぁっああんっ!」
「つくづく、おぬしは淫蕩だ」
「だってぇ、すきなんだもん…」

 清美はとろけた眼差しでタキを見つめ、胸を上下させた。潤んだ鳶色の瞳は、快感と幸福に満ちていた。
これを手元に置けたらどれほど至福か、とタキは僅かに考えたが、胎内にずんと強く男根を打ち込んだ。
清美は髪を振り乱して引きつった声を迸らせ、ぎゅうっと陰部が収縮した後、だらりと細い手足が脱力した。
うわごとのようにタキの名を繰り返し呼ぶ清美を抱き締めて支えてやりながら、その胎内に情欲を放った。
 水の如く、混じり合ってしまいたい。


 夏の日差しは強烈だ。
 事を終えた頃にはTシャツもハーフパンツも下着もスニーカーも靴下も乾いたので、清美は全て身に付けた。
だが、着る前に一度水浴びをして肌を流した。汗はともかく、体を交えた状態のまま帰るわけにはいかない。
人間のそれとは違って、タキの体液には匂いらしい匂いはないのだが、家族に感付かれては後が面倒だ。
 Tシャツの襟元から長い髪を引き抜いた清美は、リュックサックの中からコームを取り出し、梳いていった。
幸い、妙なクセは付いてなかったので梳かしただけで元通りになったので、コームをリュックサックに戻した。

「どう? 結構伸びたでしょ?」

 清美が毛先を抓んでみせると、川辺でキュウリを囓っていたタキは目を向けた。
 
「それが何だと申すのだ」
「わっかんないかなぁー、お祭りだよ、お祭り」

 清美は毛先を背中に払うと、腰に両手を当てた。

「いとこのお姉ちゃんから浴衣のお下がりをもらったから、それに似合うように伸ばしたの。もちろん、髪は
綺麗に結ってもらうんだ」
「だから、それが何なのだ」
「鈍いんだから。お祭りの時は、タキも神社まで下りてくるんでしょ? 会えなくても良いから、見てもらいたいの」
「浴衣をか?」
「そうだよ!」

 むきになった清美が顔を背けたので、タキは目を細めた。

「ならば、存分に拝むとしよう」
「楽しみにしててよね、綺麗になってやるんだから!」

 一瞬で機嫌が直った清美は満面の笑みを向けてから、リュックサックを背負い、手を振った。
378河童と村娘2 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:50:54 ID:/jdMYcYi
「それじゃ、またね」
「うむ」

 タキが短く返すと、清美はがさがさと獣道を通り抜け、常世と現世の境界を越えて山を下りていった。
位置は近くとも、世が異なると途端に清美の気配は遠くなり、風に混じる彼女の匂いも薄まってしまった。
 タキは清美が残してくれたキュウリを囓りながら、一週間後に控えている村の祭りのことを考えていた。
清美の住んでいる村は、古くから山神を祀っており、その延長線上で水神であるタキのことも祀っている。
目に見えるほど近くとも現世と常世に隔てられている村に下りられるのは、祭りの夜だけと決められている。
山神を始めとした他の神々も、それぞれの村や町の祭りの日だけ、神社の境内に下りては人々と戯れる。
長く生きすぎていたためか、近頃は祭りに面白味を感じなかったが、清美が来るのであれば話は別だった。
 得も言われぬざわめきを胸中に覚えながら、タキは無心にキュウリを喰らい、青臭い味を飲み下した。
少年のような格好でも魅力に溢れる清美が着飾ったならどれほどのものか、思い描かずにはいられない。
だが、そんな姿の清美を見てしまえば、どこまで抑えが効くものか。今度こそ、常世に隠すかもしれない。
 祭りが楽しみである反面、恐ろしくもあった。
379859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/10(水) 17:55:19 ID:/jdMYcYi
以上。ちなみに、河童のチンコは亀のそれを参考にしています。
380名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 18:03:45 ID:3skejzRj
>>369
森のくまさんいいよな!
紳士的なくまさんと、おしゃまな女の子萌え
ただ森のくまさんを聞くと萌えと同時に、
熊さんの足音がトコトコと可愛い音なのに対して
女の子はスタコラサッサッサとおっさんのような足音なので全然可愛くない、逆にすべきだ。
という漫才のネタを思い出してしまう罠

>>368
幼女萌えがいけるならパンダコパンダもオススメ
381名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 18:31:03 ID:tW+I6fB+
GJGJGJ!!!!!!!!!!
382名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 04:40:47 ID:qymK/W1f
>>367 態度でかくね?職人だぞ?
>>372 お疲れ様です!いつもありがとう
383859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:52:04 ID:itPo8Y/y
引き続き投下。お祭りの話です。
河童×少女の和姦で、NGは河童と村娘で。
384河童と村娘3 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:52:47 ID:itPo8Y/y
 雄々しい太鼓に、繊細な笛が重なる。
 神社の鳥居を挟むように設置されている灯籠からは、ろうそくの暖かな光が零れ出していた。
いつもは静まっている神社も今日ばかりは騒がしく、村の内外から訪れた人々で賑わっていた。
本殿に繋がる石畳の両脇には縁日の屋台が軒を連ね、香ばしい匂いや甘い匂いが流れていた。
 慣れない下駄を鳴らしながら石段を登った清美は、人々の間を擦り抜けて本殿前へと向かった。
はしゃぐ子供達を避け、早くも出来上がった大人達を横目に見つつ、人垣の後ろから背伸びをした。
 どぉん、どぉん、と太鼓が打ち鳴らされると、手にした扇子を掲げて足を踏み鳴らし、見得を切る。
巫女が笛の音に負けぬほど艶やかに扇子を下げると、神官が神楽鈴を涼やかに鳴らし始めた。
縁日の周りでは騒いでいた子供達も雰囲気に飲まれたのか、面を被った巫女の舞を凝視していた。
巫女として舞っている人物が同じ集落に住む顔見知りの女性だと知っているのに、見入ってしまう。
 面は醜女である山神の顔を現したものだそうだが、こればかりは毎年見ていても慣れなかった。
両目はぎょろりと見開かれていて今にも飛び出しそうで、口は歪められ、太い牙が剥き出されている。
面に植え付けられている髪もざんばらで、年季が入っているせいで面の色もどす黒く、恐ろしい顔だ。
ツノが生えていないことを不思議に思うほどの形相だが、清美はいつになく神妙にその面を見つめた。
確かに、あんな顔の主を怒らせたら大変なことになりそうだ。だから、タキの言い付けは守らなければ。
 奉納の舞が終わると、ぱらぱらと拍手が上がったので清美も手を打ち鳴らし、巫女の舞を賛辞した。
巫女や神官、雅楽を行っていた者達が本殿の中に戻っていくと、観客達も自然にばらけていった。
清美もその場を離れ、縁日でも見ようかと思っていると、いきなり後ろから肩を叩かれて心底驚いた。

「うおっ!?」

 振り返ると、そこには清美以上に驚いた顔の耕也がいた。

「そんなに驚くことねぇだろ」
「あ、ああ、ごめんごめん」

 清美は取り繕うために笑みを浮かべて耕也に向き直ったが、タキだったら良かったのに、と思った。
せっかく綺麗に着飾ってきたのに、出会ったのが幼馴染みが相手では見せる価値が半減してしまう。
いとこのお下がりである浴衣は紫地にあじさい柄の大人びたもので、親から新しく下駄も買ってもらった。
この日のために伸ばした髪もアップにしてまとめ、普段は付けないアクセサリーも着けてきたのである。
化粧もしてみようかと思ったが、一度もしたことがないので上手く出来るわけがないので今回は断念した。
耕也は清美を上から下まで眺め回していたが、清美はその意外そうな顔にむっとして眉を吊り上げた。

「何よその顔は」
「化けたもんだなぁって思ってさ」
「うわひっどい。普通に褒めたらどうなの?」

 タキだったら、まだ嬉しかったのに。清美がむくれると、耕也は慌てて謝ってきた。

「悪い悪い、そんなつもりじゃなかったんだ。つか、どう言えばいいのか解らなかったっつーか」
「ふうん」

 清美が一切信じていない目で耕也を見返すと、耕也はますます弱った。

「だから、悪かったっつってんだろ。なんか奢ってやるから、それで許してくれよ」
「かき氷食べたい」

 清美が即答すると、耕也は安堵し、肩の力を緩めた。

「だったら行こうぜ、氷がなくなっちまう前にさ」
「あ、ちょっと!」

 途端に元気になった耕也に手を引っ張られ、清美はつんのめったが、下駄は引っ掛からずに済んだ。
買ったばかりの下駄の鼻緒が切れたら困るのに、と清美は耕也の背を睨み付けたが、表情を緩めた。
毎日のように接しているから気付かなかったが、いつのまにか耕也の身長は清美を追い越していた。
手首を握る手の力も強く、背中も広い。浮かれ切った表情は幼かったが、横顔は大人になりつつあった。
 ああ、男の子なんだな、と訳もなく感じ入った。
385河童と村娘3 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:55:03 ID:itPo8Y/y
 現世と常世の境を薄らがせる音色が、山を満たしていた。
 木々の間を擦り抜け、川に沿いながら斜面を下りたタキは、神社を囲む鎮守の杜に踏み入っていった。
普段過ごしている森の中とは空気が変わり、現世の者達の生温い息吹が常世の冷たさに混じっていた。
濡れた土に水掻きの付いた足跡を連ねながら、息を潜めてひたひたと歩き、御神木の足元に近付いた。
古びた注連縄を巻かれた巨木を見上げてから、太い枝に目を付け、両膝を曲げて跳躍して飛び移った。
その際に枝葉が揺れ、境内を行き交う人間の数人が振り向いたが、誰もタキに焦点を合わせなかった。
枝葉が揺れた様は見えても、タキの姿が見えるほど勘の鋭い者はいないらしい、と知るとほっとした。
見えてしまう人間も困るだろうが、常世に住む者としてもみだりに姿が見えてしまってはやりづらいからだ。
 枝の上から身を乗り出し、清美の姿を探した。いつもと服装が違うので、いつになく入念に視線を巡らす。
常世に接しているとはいえ、神社の中は現世だ。タキの神通力も勘も、常世にいる時に比べれば鈍い。
清美の匂いも他の人々の匂いに混ざって溶けてしまい、見つけづらかったが、ようやく彼女の姿を捉えた。
 清美は紫地にあじさい柄の浴衣に黒の帯を締め、髪も華やかに結い、きらきら光る髪飾りも付けている。
石垣に座ってかき氷を食べているが、その傍らには、タキも何度か見たことのある少年が腰掛けていた。
退屈凌ぎに川を伝って村の中に下りた際に、清美や他の子供と遊んでいた快活な少年、田所耕也だった。
 ぎゅう、と瞳孔が収縮する。腹の奥底から冷たい体を煮やしかねないほどのものが、ごぶりと沸き上がる。
耕也と言葉を交わす清美は笑っているが、擦れ違う同級生達に冷やかされたのか、むきになって言い返した。
だが、耕也はまんざらでもないのか、にやにやしている。清美は耕也にも文句を言うが、頬は赤らんでいた。
タキに見せている表情とは違う表情の数々に、はらわたを煮立たせるものが熱を増し、皿にまで至りそうだ。

「清滝之水神や」

 すう、とタキの背後から、面を被った顔が現れた。

「あれが、妾の山を穢す娘かえ」
「…おぬしは」

 タキが振り返ると、タキの立つ枝と同じ高さの枝に、祭りに訪れた者達と同じく浴衣を着た女が立っていた。
渋い草色の浴衣に朱色の帯を締めた若い女だが、顔は目の隙間だけが空いた白い面に覆い隠されていた。
見た目は普通の人間と変わらないが、彼女を取り巻く空気はずしりと重たく、存在自体が威圧感を伴っていた。
 それが、山神だった。タキが山神と清美のどちらに目を向けるか僅かに迷うと、山神は音もなく袖を上げた。
草色の袖から伸びてきた細く白い指を、タキの濡れた首筋にそっと添えると、面で隠した顔を突き出してきた。

「妾とそなたは長い付き合いじゃからのう、堪忍しておったのじゃ。そなたがおらぬようになれば、妾の力も
半減してしまうからのう。じゃから、妾はあの娘が山に立ち入ることも、そなたに接することも許しておった
のじゃ。じゃが、あの娘が妬ましゅうて疎ましゅうて憎らしゅうて、妾はもう堪えきれぬのじゃ」

 ぐい、とクチバシを持ち上げられ、タキは面の奥で歪められた山神の目を正視した。

「じゃが、妾も幼子ではない。荒れるのはそなたじゃ、清滝」
「…だが、儂は」

 清美や村の者達を苦しめたくはない、とタキが続けようとすると、クチバシごと首を捻られた。

「ほうれ、見てみい。あの娘はそなたと通じておる身でありながら、人間と通じようとしておるのだぞ。
どうじゃ、憎かろう、妬ましかろう、苦しかろう」

 山神は女の口調でありながら、男のように低い声を発した。
386河童と村娘3 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:56:21 ID:itPo8Y/y
「そなたは神ぞ。罰を当てねば示しが付かぬぞえ」

 クチバシを戒める指が外れると、山神の姿も消え失せ、彼女の体重を失った枝がかすかに上下していた。
タキは首筋に触れると、山神の指先から流し込まれた熱く粘ついた嫉妬と憎悪を押さえようと尽力した。
だが、タキの神通力では山神には到底敵わず、暴風で煽られるかのように腹の底の感情が沸き立った。
 清美。山に隠してしまうから、その名を呼びたくとも呼べないのに、あの少年は馴れ馴れしく呼んでいる。
それだけでも心底苛立つが、耕也は美しく着飾った清美を自分の所有物であるかのように振る舞っている。
弛緩した表情と、事ある事に清美に触れているのが証拠だ。清美はと言えば、曖昧な表情を浮かべている。
そして、時折視線を彷徨わせている。自分を探している、と悟った瞬間、ぶつりとタキの内で何かが切れた。
 夕暮れの空に、鉛色の雲が膨れ上がった。


 突然の夕立に、皆が皆、逃げ惑っていた。
 清美もまた、せっかく着てきた浴衣が汚れてしまうことを怖れ、雨宿りするための場所を探そうとした。
すると、またも耕也に手を引かれてしまい、振り払う前に本殿の裏側である鎮守の杜に連れて行かれた。
御神木の傍を抜け、鎮守の杜と境内の境目に設置された祠の前に至ると、ようやく耕也の足は止まった。
祠は人が入れるほど大きく、雨宿りは出来るかもしれないが、こうも薄暗くてはなんとなく怖くなってくる。
 タキと一緒なら怖いことなんてないのに、と思いながら、清美は巾着からハンカチを出して雨粒を拭った。
耕也はTシャツの裾で顔を拭い、やけに真剣な眼差しで重たい雨空を睨んでいたが、清美に向き直った。

「あのな」
「ん、何?」

 髪型崩れてなきゃいいな、と清美が後ろ髪を確かめようとすると、耕也は清美の両肩を掴んできた。

「俺、お前のこと、好きなんだ」
「…へ」

 口を半開きにした清美は間抜けな声を出してから、真顔の耕也を見返した。

「なんで?」
「なんでって言われても、俺にも良くは…」

 自分で言ったくせにやりづらいのか、耕也は口籠もったが、清美に顔を近寄せた。

「清美、付き合ってる奴とかいないだろ? だから、俺と」
「ダメ」

 清美は耕也を押し返し、肩を掴む手を外させた。

「私、あんたのこと、そういうふうには見られない。だから、ごめん。付き合えない」
「本気でか?」
「うん。気持ちは嬉しいけど、でも、私には」

 好きな人がいる、と言いかけた清美を、耕也が抱き竦めてきた。

「だったら、今だけでいい! 今だけだから!」

 力一杯背を押さえられ、胸が詰まる。目の前にある耕也の胸はタキほど広くなく、感触も硬かった。
頭上から聞こえる荒い息も、熱い体温も、激しい鼓動も、何一つとして清美の心を動かさなかった。
それどころか、初めて幼馴染みを怖いと思った。清美が腕を緩めようと身を捩ると、耕也の力は増す。
このままじゃ何をされるか解らない、と清美が怯えていると、べちょ、と雨音とは異なる水音がした。
 耕也の顔が上がり、腕が緩んだ。すぐさま清美が離れると、滝のように注ぐ雨の中に異形がいた。
耕也が短く息を呑んだが、清美は全身の力が抜けそうなほど安堵して、見慣れた水神を見つめた。
387河童と村娘3 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:57:35 ID:itPo8Y/y
「タキ…」
「小童。早う去らぬか」

 祠よりも高い背丈の河童が低く呟くと、耕也は後退り、がちがちと顎を鳴らした。

「な、なん、なんなんだよぉ!」
「儂はおぬしを許さぬ」

 ずちゃ、ずちゃ、ずちゃ、と泥を散らしながら、タキは祠に歩み寄ってくる。

「タキぃ!」

 浴衣が汚れるのも構わずに飛び出した清美がタキの前に立ち塞がると、タキは歩みを止めた。

「そこを退け。なぜ儂を阻む」
「こ、殺しちゃダメ! それだけはしないで!」

 清美はタキと向き直ったが、見慣れた水神の顔ではなかった。双眸は鈍い光を帯び、眼差しは厳しい。
川の水よりも数段暗い雨水を全身に浴びているためか、いつも以上に河童の表情は読みづらかった。
清美は雨の冷たさとは違う寒気を感じ、指先から体温が抜けた。やはり、彼は人の及ばぬ世界の住人だ。

「耕也のこと、怒らないで」

 緊張と涙で声を震わせながら、清美はタキを見上げた。

「私が好きなのはタキだけだから。浴衣だって、タキに見てもらいたかったから頑張ったんだよ?」

 降りしきる雨に肩と裾が濡れ、跳ねた泥が付き、目元に涙が滲んでいたが、清美は袖を広げてみせた。

「えへへ、似合う?」

 強張った笑顔を懸命に向ける清美に、タキは己が猛烈に疎ましくなった。一体、何をやっているのだ。
山神に煽られたせいで嫉妬心が溢れ出してしまったが、清美の心はタキにだけ据えられていたのだ。
清美の心が揺らがぬことを信じ、人の少年に羨望など抱かずに、鎮守の杜の中で待っていれば良かった。
清美を困らせたばかりか、守るべき村の者を怯えさせ、それどころか祭りの日に豪雨を招いてしまった。

「去れ、小童」

 タキが命じると、耕也は転びそうになりながら駆け出し、悲鳴を上げて神社の境内へと戻っていった。
清美は若干罪悪感を覚えながら、耕也の後ろ姿を見送っていたが、目を伏せたタキに寄り添った。

「ごめんね」
「おぬしが謝ることはなかろう。儂が悪い」

 タキは清美の手を引き、祠の中に入れると、手を翳してその身に降り注いだ雨水をそっくり抜き取った。
ばしゃり、とやたらと大きな雨粒が地面で弾けると、清美の髪も浴衣も雨に濡れる前の状態を取り戻した。
清美はタキに礼を言ってから、雨とは違う潤いを持つ腕に頬を寄せ、滑らかなウロコの肌を抱き締めた。

「タキ…。会いたかった」
「おぬしの姿は見つけておったのだが、人の前に姿を現すわけには行かぬのでな」
「うん、解ってる。だから、後で御神木まで行こうと思ってたんだ。そこなら、大丈夫だと思って」
「うむ。儂もそうするつもりでおったのだが、山神がな」
「やっぱり、私が山神様を怒らせちゃったの?」
「山神は、おなごと見れば嫉妬する。それだけのことに過ぎぬ」
「でも…」
「案ずるな。この雨は儂が成したものだ、儂が落ち着けば止む雨だ」
「そっか」

 清美がほっとすると、タキは腰を曲げて清美と目線を合わせた。
388河童と村娘3 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 17:59:06 ID:itPo8Y/y
「おぬしは美しい娘よ」
「本当? 浴衣のことじゃなくて?」
「それも含めてだ。だが、元が良くなければならぬこと」
「あぁ良かったぁ、似合わないって言われたらどうしようって思ってた!」

 清美はタキの首に飛び付いてから、尋ねた。

「ねぇ。落ち着くまで、どのくらい掛かる?」
「小一時間は掛かるやもしれんな」
「それじゃ、御神輿が出る時間に間に合わないね。あれ、松明を使うから、薪が湿気たら大変なんだ」
「だが、こればかりは儂自身でもどうにも」

 タキが返すと、清美はタキの首から腕を外し、躊躇いがちに浴衣の裾を抓んだ。

「…してみる?」
「おぬし、場所を弁えぬか。ここは神の社なのだぞ」
「タキが神様じゃない。だから、罰も当たらないって」
「だが、それでは儂が年がら年中発情しているようではないか」
「え、違うの? 私が山に行くとほとんどあっちの方向に流れるから、てっきりそうなのかと」
「度々申しておることだが、神を愚弄するな。あれはおぬしに付き合ってのことであってだな…」

 だが、体を交えれば邪念も抜けるだろう。タキは語気を弱めると、清美は浴衣の裾を帯に挟んだ。

「これなら裾が汚れないよね?」
「うむ…」

 無防備に太股を曝した清美に、タキはとうとう抗いきれずに頷き、清美の腰をぐいっと引き寄せた。
祠に手を付かせて下半身を上げさせ、尻を覆う浴衣を捲ると、予想していた下着は現れなかった。
暗がりの中では目に染みるほど白い素肌の尻を掲げた清美は、恥じらい、祠を掴む手に力を込めた。

「ゆ、浴衣だから…」
「解っておる」

 タキは指の腹で清美の陰部をなぞると、清美は肩を縮めた。

「ふぁっ」
「現世と常世の交わる日だが、儂はそれほど長居は出来ぬ。早々に収める」
「う、あ、ぐぁ、あぁ、ぁっ!」

 潤いが足りていない陰部に強張った男根を突き刺され、清美はがくがくと膝を笑わせてしまった。
タキの傍だが、タキのいる場所ではないからか、これまでは感じたことのなかった痛みが駆け抜けた。
だが、程なくして、慣れ親しんだ男根の存在感を体が認め、条件反射のようにじわりと染み出してきた。
力強く奥を突かれると、声が押し出される。後ろから貫かれることは多いが、大抵はどちらも座った姿勢だ。
それはタキの頭の皿から水を零さないためであり、立った姿勢は身長差が合わないのでしたことはない。
 慣れない姿勢だからか、深く感じる。清美の腰を両手で押さえ、打ち付けるタキの力も心なしか強かった。
妬いたのは山神のせいだと言わんばかりの口調だったが、耕也に妬いていたのは他でもないタキなのだ。
愛撫らしい愛撫もなく、荒々しく責め立てる男根の強さに、清美はタキの嫉妬を生々しく味わっていた。
それだけ好かれているのだと解り、涙が出そうになる。痛みもあるが、それ以上に嬉しかったからだ。
 幾度となく突かれた末、放たれ、達した。祠を叩く雨音が弱まってきた頃、清美は眠気に襲われた。
乱れた裾を直すことも忘れ、タキにしがみついた清美は、下半身の怠さに引き摺られるように瞼を閉じた。
 山でも川でもどこでもいいから、連れ去られてしまいたい。
389859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/11(木) 18:03:03 ID:itPo8Y/y
以上。中学生男子に本気で妬いちゃう水神。
390名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 18:26:26 ID:QYVs1iGS
>>382
職人だったら何なの?
相手が職人だろうが何だろうが俺の主張はまったく変わらないよ
391名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 19:12:57 ID:qymK/W1f
>>389 乙です!書くの早いっすね!燃料投下され杉て俺どうしようw
>>390 忘れ物ですよ つキリッ
392名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:08:15 ID:jWS2nEkk
速筆すぎるしおもろいし…心からGJ!!
しかし悲恋になりそうで怖いな…
393名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:34:24 ID:QYVs1iGS
>>391
何で絡んでくるの?
394名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:37:06 ID:QYVs1iGS
他の考え方をしてて俺の考え方が気に入らないんならはっきりそう書いてくれればいいよ
395名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:40:37 ID:QYVs1iGS
ちなみに態度がデカいとかは別に思ってない
どうして職人に対し控えめな態度で接する必要があるのかも書いて欲しい
多分そういう事が言いたいんだろう?
396名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:41:59 ID:QYVs1iGS
違うなら違うで指摘してくれればいい
適切な態度についても君の基準を書いて欲しい
俺は君じゃないから君の考えは自然に伝わっては来ない
君の方が主張してくれ
397名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:43:07 ID:QYVs1iGS
じゃあまた明日の朝にでも来るよ
おやすみ
398名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 22:32:29 ID:jjzJd3h8
>>389
GJ&乙!!
嫉妬とか良過ぎる!!
399名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 23:24:59 ID:BDiZA2WQ
山神×中学生男子のスピンオフに期待したい
タキもエロスだが山神様もたいへんエロス
人外のエロスオーラはたまらん
400名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 06:44:51 ID:2Gs5xXOy
またスターシステム期待!
401名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 07:13:38 ID:K7qQPFd1
あれはスターシステムじゃないぞ
402名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 07:33:52 ID:GzdIK8lE
何も書いてないね
じゃあ今夜また顔を出すよ
403名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 12:48:28 ID:ellV/8yb
>>389
GJ!
404859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:50:05 ID:R2Lr/sO5
引き続き投下。河童の話はこれで終わり。
河童×少女の和姦で、NGは河童と村娘で。
405河童と村娘4 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:51:56 ID:R2Lr/sO5
 どおどおどお。ごうごうごう。
 山が、川が、啼いている。怒りに至る憤りで、澱みから成る妬みで、性に抗えぬが故の僻みで。
風が狂い、雨が襲い、雷が猛る。その一つ一つには、荒々しくも生々しい情念が漲っている。
人であろうとも、憎悪や嫉妬を滾らせた者を制するのは容易くない。それが神であるなら、尚更だ。
 見慣れた風景が、見慣れぬ嵐に襲われていた。冷たい岩に座り込んだまま、呆然と凝視する。
鉛色の雲から放たれた大粒の雨が木々を殴り付け、涼やかな川を乱させ、山全体が震えていた。
麓に見えるはずの村が雨の飛沫で煙ってしまい、民家の屋根や田畑は霧の底に沈んだようだった。
凄まじい嵐に襲われる山と村の間に、泥混じりの雨水による糸が何本も滴り、岩の床を濡らしていた。

「起きたか」

 洞窟に反響した低い声に、清美は振り返った。

「タキ」

 薄暗く湿った洞窟の奥から現れた河童は、清美の傍に腰を下ろした。

「私、どうしたの? 神社でタキに会って、それから…」

 思い出せない。いつものようにタキと体を交えたが、その後の記憶が断ち切られたようにない。
清美が戸惑っていると、タキは上から横から襲い掛かってくる暴風雨を見つめ、クチバシを開いた。

「すまぬ」
「何が?」
「儂は己を抑え切れぬ」

 澄んだ水を湛えた皿を押さえ、タキは険しく目元を歪めた。

「儂は、おぬしを隠した」
「…え?」

 清美が目を見開くと、タキは静かに述べたが、その声は不思議と雨音には紛れなかった。

「この嵐は山神の成したものではない。昨日の雨と同じく、儂のものよ。それもこれも、儂がおぬしと
接しておったあの小童を疎んでしまったからだ。儂も神であるが故、荒魂と和魂を持ち合わせておる。
長らく荒魂は落ち着いておったのだが、堪え性が足りなかったと見える」
「それじゃ、私は神隠しに遭ったってこと?」
「現世の言葉で申せばそうなる」
「そっか…」

 岩に手を添えて顔を上げた清美は、まだ浴衣を着ていることに気付き、昨夜のことを思い出した。 
状況にそぐわない情事の記憶が蘇り、やけに照れくさくなったが、隠されたという実感が湧かない。
清美はどこも痛いところもなければ辛いところもなく、悲しいとも思わず、嬉しいとすらも思えなかった。
タキに攫われたいと願うほど好きなのに、いざその願いが叶ってしまうとやけに切なくなってしまった。

「おぬし、帰りたいか」

 清美の横顔を見つめ、タキが呟くと、清美はその場に正座した。

「解らない。もうちょっと、考えさせて。いきなりだったから、私も頭がごちゃごちゃしちゃって」
「度々すまぬ」

 タキは苦々しげにクチバシを開いたが、腰を上げ、ひたひたと岩を踏み締めながら奥へと向かった。
清美は振り返り、タキの後ろ姿を見送ったが、洞窟自体の奥行きはそれほど深いとは思えなかった。
だが、タキの姿は程なくして消え失せてしまい、水掻きの付いた足の独特の足音も聞こえなくなった。
 嫉妬して、怒って、荒れている。まるっきり人間と同じだ、と思いながら、清美は虚ろに嵐を眺めた。
タキが感情を露わにする様を見たことはない。水のように冷ややかで、川の流れのように涼やかだ。
声を荒げることもなければ顔を歪めることもなく、清美が感情のままにぶつける言動を受け流していた。
そんな彼が、こんなひどい嵐を起こしているとは到底思えないが、タキは明らかに落ち込んでいた。
406河童と村娘4 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:53:02 ID:R2Lr/sO5
 誰だって、荒れてしまった後は後悔する。清美も、クラスメイトや幼馴染みとケンカした後は思い悩む。
それもまた、人間と同じだ。幼馴染み、という単語で耕也のことを思い出してしまい、清美は涙ぐんだ。
幼い頃からずっと仲が良かったから、というのもあるが、懸命な告白を蔑ろにした挙げ句に怖がらせた。
耕也に謝れるものなら謝ってしまいたいが、だが、そんなことを言えばタキはますます荒れるだろう。
 清美が好きなのはタキだ。人ならざる者だと解っているのに、会えば会うほどに惹かれてしまった。
見た目は両生類と爬虫類の中間のようで、形相もどちらかと言えば恐ろしいが、心根の優しい男だ。
何かにつけて会いに来る清美を無下にはせず、それどころか丁寧に扱い、泳ぎまで教えてくれたのだ。
 けれど、攫われたことは素直に喜べない。しかし、好きなものは好きだ。なのに、受け止めきれない。
許せないほど嫌だというわけではないが、心の片隅で望んでいたことだが、そう簡単には飲み込めない。
 現世と常世。いつもの世界ともう一つの世界。彼のいない場所と彼のいる場所。こちら側とあちら側。
どちらにいるべきなのか、本当に生きていきたいのはどちらなのか、清美は雨空を見つめながら考えた。
 水神の荒ぶる思いは、収まる気配すらなかった。


 嫌われたのだろう、と思った。
 絶え間なく降りしきる雨を浴びながら、タキはその水に入り交じる己の醜悪さを痛いほど感じていた。
これほどまでに神通力を放ったのは久し振りだが、疲労感はなく、奇妙な爽快感すら覚えていたほどだ。
だが、良いものではない。ひどい雨が続けば地滑りが起き、麓にある清美の村は一溜まりもないだろう。
 かつては山神が荒れ狂って現世を掻き乱していたが、どうやら今回はタキがその役回りのようだった。
雨による水煙に覆われているが、山神の住まう山はいつもよりは穏やかに見え、満足しているらしかった。
それ自体は良いことだが、嵐が止まない。タキ自身が雨を止むことを願っても、一向に雨脚は緩まない。
タキの嫉妬を注がれた荒魂は、文字通り水を得た魚であるらしく、鬱屈した思いを晴らすように荒れている。
 これでは、清美に嫌われても仕方ない。目を覚ました清美に事実を告げると、彼女は気落ちしてしまった。
せめて、一言断ってから隠せば良かったのかもしれないが、昨夜のタキにそんな余裕は残っていなかった。
清美が自分以外の者に触れられることすら、見られることすら嫌でたまらず、そのまま山に隠してしまった。
あれほど好かれているのなら大丈夫だとタカを括っていたが、一度でも嫌なことをされれば反転してしまう。
 清滝之水神。タキの傍らに立つ小さな石碑は、風雨に浸食されて文字が削り取られ、読み取りづらい。
だが、その石碑に祀られている本人には問題ない。タキは雨に濡れた己の名をなぞったが、自嘲した。

「…何が水神だ」

 これでは、単なる愚かな男だ。清美が好きだと思うのなら、下手に手を出さずに慈しむべきなのに。
それなのに、心身を煮え滾らせる感情に負けて清美を手込めにし、ずるずると彼女の体を求めてしまった。
一度きりで止めておけば良かったものを、堪えれば堪えるほど我慢出来なくなり、幼い肢体を貫いた。
男を知らない清らかな体は未完成故に美しかったが、それを穢してしまったのは他でもない自分なのだ。
少女を犯し抜いた末に拐かすのは、人の言葉で言うところの愛でもなければ恋でもなく、汚らしい劣情だ。
 清美を眠らせ、村に帰そう。それが一番良い。タキは皿からびしゃびしゃと雨水を落とし、立ち上がった。
石碑に背を向けると、その石碑がぐにゃりと歪んで広がり、何かに躓いたらしい清美が転げ出してきた。

「うひぇっ!?」

 タキはすぐさま振り向いて清美を受け止めると、清美は目を瞬かせた。

「あ、外だ」

 清美はタキに支えられたまま振り返り、古びた小さな石碑に気付いた。

「きよたきのすいじん?」
「それが儂の名だ。読みは違うがな。まあ、出てくるなとは申さなかったが…」

 タキは清美を立たせると、清美はまじまじと石碑を眺め回した。

「この中がタキの家なんだぁ、へーぇ、凄い。見た目はただの石なのになぁ。神様ってとんでもないねー」

 清美はぺちぺちと石碑を叩いたので、タキは顔をしかめた。
407河童と村娘4 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:55:17 ID:R2Lr/sO5
「乱暴に扱うでない。それは儂の依り代でもあるのだ」
「あ、ごめん」

 清美は手を下げてから、若干緊張した眼差しでタキを見上げた。

「タキ、あのね」

 なんと言われようと、それは己の責任だ。タキが腹を決めていると、清美は頬を緩めた。

「私、タキのお嫁さんになる」
「なんと?」

 タキが目を剥くと、清美は照れくさそうに浴衣の袖を抓んだ。

「ほら、昔話でよくあるじゃない、そういうの。だから、私がタキのお嫁さんになれば、この雨も止むだろうし、
私はタキとずうっと一緒にいられるでしょ? ね?」
「おぬしはそれで良いのか」
「私のこと、神隠ししたのはタキの方じゃない。何を今更」
「それはそうやもしれぬが、おぬしの意志というのは」
「だーからっ、これが私の意志なの!」

 清美はタキに詰め寄ると、耳元まで赤らめながら言い切った。

「結婚して!」

 浴衣の袖を握る手に力を込め、羞恥のあまりに顔を歪めながら、清美はタキを一心に見つめていた。
清美の真摯な眼差しを注がれ、タキはなんと返したものかと考え込んだが、少女の濡れた頬に触れた。

「常世に至れば、現世には戻れぬぞ」
「解ってる」
「おぬしは人だ、儂と共に生きようとも神にはなれぬ」
「それでもいい」
「今なら、おぬしを村に戻せるが」
「帰ったら、もう二度とタキには会えないじゃない」

 清美はタキの手を握り締め、ぼろぼろと涙を落とし、雨粒に混ぜた。

「そっちの方が、ずっとずっと辛いよ」
「…そうだな」

 タキは清美の涙を指で掬い上げ、その目元を優しく拭った。

「さすれば、契りを結ばねば」
「うん。お嫁さんだもんね」

 清美はくすぐったげに笑み、タキの腕にしがみ付いた。押し付けられた胸からは、どくどくと鼓動が響く。
ぬめった緑色の肌に付けられた頬は、雨水で濡れているのに火照っていて、腕を掴む手は強めだった。
タキは清美を抱き寄せて胸に収め、その頬をぬるりと舐めて涙を拭い取ってやり、乱れた髪を撫で付けた。
 しとどに濡れた浴衣はぴったりと肌に貼り付いていて、最早服としての体を成さないほどの状態だった。
丸い尻と脂肪の付き始めた太股の形が良く解り、胸に触れている薄い乳房も温度差で先端が尖っていた。
それが、全て自分のものになる。途端に今までにないほどの感情の奔流に襲われ、タキは目を細めた。
 幼き嫁を、愛してやらねばなるまい。


 濡れた浴衣は岩に掛けられ、雫を落としていた。
 黒い帯も伸ばされ、肌襦袢も広げられ、それらの端から膨れた水滴が零れ、ぱたぱたと岩を叩いた。
布団の代わりに敷き詰められた柔らかな夏草の上に座った清美は、髪を解き、指で整えようとしていた。
だが、櫛ほどは効果がないらしく、結っていた時のクセが取れるどころか雨水のせいで軋んでいた。
しばらく髪をいじっていたが、とうとう諦めたらしく、両手を下ろして胡座を掻いているタキに向き直った。
408河童と村娘4 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:56:04 ID:R2Lr/sO5
「もう、いいよ」
「うむ」

 タキは腰を上げると、清美の傍に近付いた。

「今この時より、おぬしは儂の嫁だ」
「うん」

 清美は頷くと、気恥ずかしげに微笑んだ。

「お嫁さんなんだから、優しくしてよね」
「申されぬとも」

 タキは清美の前に膝を付き、水気の残る肩に手を添えた。

「清美」
「清滝之水神」

 厳かに互いの名を呼び合った後、どちらからともなく身を寄せて腕を回し、きつく抱き合った。
雨音の方が強いはずなのに、互いの吐息の方が良く聞こえ、浴衣から滴る水音すらも消え失せた。
 皮も肉も薄い背に四本指の両手を這わせていき、左は尻を包み、右は薄い乳房を包み込んだ。
触れられただけで声を漏らした清美は、タキの首に腕を回して、冷ややかな手に身を任せた。

「ん、ふぁ…」

 ぬるりと滑った手が太股を撫でると、清美はおずおずと股を開いたので、狭い陰部を指でなぞった。
既に熱い体液が滲み出していたが、すぐに指を押し込むことはせずに、なぞることだけに専念した。
細い割れ目にも肉芽にも軽く擦れるだけだったが、それが長く続くと、清美は堪えきれなくなってきた。

「あ、あぁん」

 タキの硬い甲羅を掴み、清美は懇願した。

「もお、入れてぇ…」
「気の早いことを申すな。それでは、儂が持たぬ」
「でもぉ」

 切なげに目を潤ませた清美に、タキは腕を緩め、清美を草の上に横たわらせた。

「婿と嫁の契りなのだ。すぐに終わらせるのは無粋というもの」
「うあっ」

 タキの両手で足を広げられ、清美は顔を背けそうになったが、どきどきしながら視線を落とした。
クチバシが痛そうなので、今まで口ではしてもらわなかったが、クチバシはどれほど刺激が強いのか。
考えたことはあったが、そんなことまで頼むのは悪い気がしたので、言うに言えなかったのだ。
 タキは人差し指と薬指に当たる指を添えて陰部を押し広げると、中指に当たる指を差し込んだ。
じゅぶりと根元まで飲み込まれ、清美は甘い声を放ったが、それだけで満たしてやる気はなかった。
清美を帰さなくて良いのであれば、徹底的に責め抜ける。そんな考えが頭をもたげていたのだ。
 陰部に差し込んだ指を曲げてやりながら、赤く凝った肉芽をクチバシで挟み、ぎゅうと潰した。
清美は薄い胸を反らして悲鳴を上げ、足を突っ張らせたので、クチバシを緩めてこりこりと噛んだ。

「うぁ、あぁ、あぁああぁっ!」

 痛みと紛うほどの刺激に、清美は髪を振り乱した。

「あぁ、ふぁ、あぐ、ぅあぁああんっ!」
409河童と村娘4 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:56:50 ID:R2Lr/sO5
 指を動かされながら、肉芽を噛まれ、潰される。ただでさえ弱い部分にそこまでされては参る。

「タキぃ、そんなぁ、いやぁあっ!」
「何が嫌か。そこまで乱れておるというのに」
「んぐぁっ、あ、あああぁぁぁっ!」

 クチバシの間から伸びてきた舌先で肉芽の穴を抉られ、清美はぶちぶちと草を千切りながら喘いだ。
ぜいぜいと息を荒げながら胸を上下させる清美に、タキはクチバシを外したが、指は抜かなかった。
親指に当たる指で刺激に抜けていない肉芽を擦りながら、清美を窺うと、涙と涎で草を濡らしていた。

「た、タキぃ…」
「顔を見せよ、儂の嫁」

 タキが声を掛けると、清美は涎を拭うのも惜しかったのか、すぐさまタキに抱き付いてきた。

「こんなの、きもちよすぎるぅ…」
「良くしておるのだ、当然のことよ」
「タキはぁ? んぁっ、タキはぁ、どうなのぉ?」

 喘ぎ混じりに言った清美に、タキは返した。

「乱れるおぬしを見るのは堪らぬ」
「やだぁ、もぉ、そんな呼び方じゃやだぁっ。だって、お嫁さんなんだもんっ」

 タキの胸に乳房を擦り付けながら喚く清美に、タキは目元を緩めた。

「ならば、いくらでも呼んでしんぜよう。清美よ」
「すっごく、うれしぃ…」

 清美はタキの顔を引き寄せると、クチバシに唇を寄せてきたので、タキは口を開いて舌を出した。
すると、清美も雛鳥のように唇を開いて舌を出してきたので、唇を重ねる代わりに絡め合わせた。
陰部から繰り返される粘ついた音に新たな音が連なり、清美の呼吸も早くなり、涎が顎を伝い落ちた。
 ぢゅ、と少女の舌に絡めていた舌を解いたタキは、散々責め抜いた陰部から太い指を抜き取った。
随分手間を掛けられたせいか、清美の潤いは手首に及ぶほどで、人間独特の匂いが立ち上っていた。

「見よ。清美の水だ」

 タキがその右手を清美の目の前に出すと、清美は真っ赤になった。

「何これ、やだ」
「良き水だ」

 これ見よがしにタキが右手を舐めると、清美はますます赤くなった。

「いやああ、そんなことしないでー! もっと恥ずかしいー!」
「清美こそ、散々儂のものを含んでおったではないか」
「それはいいの、でもそれは嫌ぁ!」

 ばふっと草の寝床に伏せた清美に、タキは顔を寄せた。

「ならば、儂もそれと同じことだ」
「えっち…」
「それは清美に限ったことだ。他のおなごには、何も抱かぬ」
「本当にぃ? ロリコンなだけじゃない?」
「何を申すか。清美が儂と出会った時、たまたま清美が小童であっただけのこと」
「言い訳っぽい…」

 清美は赤面しながら顔を上げると、タキは清美の足を開かせ、いきり立った男根をあてがった。
410河童と村娘4 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:58:04 ID:R2Lr/sO5
「ならば、その身で確かめてみよ」
「んぁあああああっ!」

 じゅぶん、と淫靡な水音と共に侵入してきた異物に、清美は目を剥いた。

「あ、あ、あっ」

 律動が始まると、二人の体の下で草が潰されて青臭い匂いが上り、水と少女の匂いに絡んだ。

「ぁ、あっ、あぁ、あうっ!」

 タキに組み敷かれた清美は、為す術もなく揺さぶられた。

「それ、望んだものだ。存分に悦ぶが良い」

 タキは清美の両腕を押さえてのし掛かり、笑みを見せるようにクチバシを開いた。

「だめぇっ、もお、イッちゃうイッちゃうぅ!」
「果てよ、そして満ちよ。儂に全てを委ねよ」
「すきぃ、だいすきぃっ!」

 泣き叫ぶように甲高い声を上げた清美は、両手足を突っ張らせたが、タキの拘束は緩まなかった。
陰部が収縮すると、それに搾り取られるように男根がびくびくと脈打ち、少し冷たい精液が注がれた。
だが、放っても強張りは保たれたままで、清美の中から抜かれることはなく、ゆっくりと前後し始めた。
今し方までとは違う責められ方に、清美は達しばかりながらも感じてしまい、潤んだ目で彼を見上げた。
当分は終わらないで欲しい、と清美はちらりと考えると、タキはそれを察したのか、にやりと目を細めた。
 現世を捨て、常世を選んだのだから、二人を隔てるものはない。だから、逢瀬が終わることもない。
続く限りは体を重ね、存在を味わおう。神の長い長い時の中では、ほんの一時の出来事かもしれないが。
 二人は幸せだ。


 川に並ぶ石の上を、ぽんぽんと跳ねていく。
 石の間に流れる水は冷たく、相変わらず澄んでいる。目星を付けた石を踏み、飛び、踏み、飛ぶ。
それを何度となく繰り返し、上流へと昇っていく。川沿いに歩くのも良いが、こちらの方がずっと楽しい。
着地するたびに冴えない紺色のプリーツスカートが広がり、半袖ブラウスの襟が揺れ、長い髪が踊る。

「よっと!」

 ローファーのつま先で川面から出た石を踏んだ清美は、手近な石に片足を載せて直立した。

「上出来、上出来」

 振り返ると、今まで飛んできた石が一望出来た。その数は十や二十ではないが、間隔が広かった。
場所によっては四五メートルは離れているのだが、清美はそれを軽々と飛び、ローファーで跳ねてきた。
普通なら、石を踏む前に滑って転び、川に転落するところだろうが、今の清美にはその心配がない。
それというのも、タキがいるからだ。一帯の水場を収める水神が夫なのだから、川は子供も同然だ。
あまり下手なことをすれば落ちてしまうが、大抵は川自身が清美を浮かばせ、石の上に飛ばしてくれる。

「あ!」

 ごお、と吹き付けてきた風に顔を上げ、清美は上空に手を振った。

「天狗のおじさーん、今日はどこまで行くのー!?」

 風に負けないほどの声量で尋ねると、山の上空を飛ぶ山伏の格好をした赤ら顔の大男は叫び返した。
411河童と村娘4 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 16:59:12 ID:R2Lr/sO5
「おおう、河童の嫁っこ! ちぃと相模まで行こうと思うてな!」
「いってらっしゃーい!」

 清美が大きく手を振ると、おう、と野太い返事があった。だが、その声が消える前に天狗の姿は失せた。
ずうん、と鈍い振動を感じて顔を上げると、ダイダラボッチがこの山を一跨ぎして別の山へと向かっていた。
彼らを見送ってから、清美はまた水面を跳ねていく。タキに頼んで、制服を持ってきてもらって良かった。
浴衣のままでは動きづらいし、山では遊びにくい。だから、村の様子を見てもらうついでに頼んだのだ。
村の中では神通力が鈍るので手間取ったらしいが、それでも清美のためならと頑張ってくれたのである。
 いつのまにか、季節が何度も巡っていた。タキの傍にいると、時間感覚が神のそれになってしまった。
生身だがほとんど空腹にはならないし、喉も乾かないし、疲れないしで、同じ一日がぐるぐると繰り返した。
そして、気付かぬうちに現世では十数年が経過し、耕也も隣町の女性と結婚して子供を設けたそうだ。
 祭りの最中に神隠しに遭った清美は、何度も村の消防団によって探されたが、見つけ出されなかった。
なので、去年の祭りの日に清美の葬式が出されたが、その棺桶には当然ながら何も入っていなかった。
清美の葬式を見てきたタキから報告を受けたが、自分の葬式ほど妙なものはないので変な気分だった。

「清美」

 上流から呼ばれて振り返ると、浅い清水を割って河童が立っていた。

「良い魚が捕れた。喰うか」
「うん!」

 清美は大きく頷き、タキに向けて駆け出した。水面をつま先で叩くと、柔らかく弾み、波紋が広がった。
タキは清美が追い付くのを待ってから、ざぶざぶと水を掻き分けて歩き、石碑のある上流へと向かった。
夫に追い付いた清美はその腕に抱き付いたが、ひょいっと持ち上げられて肩の上に座らせてもらった。
清美はタキと見つめ合い、照れ隠しに小さく笑ってから、鮮烈な日差しを浴びている山々を見上げた。
 また、今年も暑い夏が始まるのだろう。
412859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/12(金) 17:02:48 ID:R2Lr/sO5
以上。これにて完結です。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
河童を始め、山神や水神に関する解釈はほとんどオリジナルです。
なので、実際の民間伝承や資料とは大きく食い違っているでしょうがお気になさらず。
人外と女の子にエロいことをさせるためだけの話なので。
413名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 17:43:41 ID:GzdIK8lE
この人がプロかどうかは本人以外の奴が好き勝手に言っても事実が変わる事もないし気にしなければいいんだけど
俺の職人への態度がどうとかいうのはお互いの意見の食い違いであって話し合えば解決出来るかも知れない問題だから
考えがあるのならここへ書いて欲しい
君が勝手に不愉快になる分には俺の知った事じゃないが
執拗に俺に絡んで来るという事は俺に態度を改めさせたいんだよね?
だったらちゃんと意見を書いてくれ
俺に解るようにだ
態度でかくね?だけ書かれても俺はこの程度でとやかく言われるとは思ってない訳で
君の基準が分からないとこっちも何も意見を返せない
414名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 17:45:50 ID:GzdIK8lE
君は俺がどうすべきだと考えているのか
2、3例を挙げたりしながら書いてくれるとよく分かるんだが
俺の書き込みのここがこうだったとか具体的な話をしよう
415名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 17:48:47 ID:GzdIK8lE
それから俺が気になっているのは
今後も君の気に入らない態度の人間が現れた場合
今回のように絡んでいくつもりでいるのかという事
こうなるともう俺と君だけの問題じゃない
このスレにおいて読み手が職人にとるべき態度を
まとめてテンプレ化でもしないと
このスレで今回のような事が何度も繰り返されるんじゃないか
そのあたりについても話したい
416名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 17:50:13 ID:GzdIK8lE
じゃあ時々覗かせてもらうのでよろしくね
ひとまずこれで失礼します
417名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 17:53:49 ID:ellV/8yb
>>412
こんな中ありがとう、最高でした、GJ!!
また近い内に投下お願いします。
418名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 18:22:04 ID:KWMg2xXB
>>412
GJ
幸せそうで何より
>>416
個人同士の話し合いがしたいなら>>6の避難所行って待った方がいいと思うよ
419名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 18:31:11 ID:P5h96x+Q
GJGJ!!
神話好きだから尚更だけど、やっぱ神様とか超越した存在と人間の組み合わせって良いものだなー

まあつまり嫉妬しいな山神様は俺の嫁
420名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 18:41:43 ID:pV4Be4gE
>>412
こんな時にも投下して頂いて、本当に乙でした
……山神様も幸せになって欲しいとか言ったら怒られるかねぇ


>>416
>>412がプロだろうが同人で書いてる人だろうが
良いSSを書いてくれるなら肩書きなんて関係ないってのは同意しておくが

とりあえず何がどうとか書く前に
「君は」って誰かを意図してるんなら
どのレスに対して書いてんのか
ちゃんとアンカーをつけるようにした方がいいと思うんだ

それくらいできないんだったらできるようになるまでROMってろ

他の話は正直どうでもいい
っつーか他のスレでも何度も繰り返されてる事なのでスルー

最後に、議論したいんなら続きは避難所でやってくれ
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/
421名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 21:17:53 ID:ellV/8yb
>>416
正直見るに耐えない尊大なる長文連レス、しかも書き手の投下直後にする行為をやる時点で、荒らし行為と見做されて貴方に正当性はありませんよ?

これが貴方には最後のレスとし、以後スルーしますが、貴方と貴方に絡みたい皆さん方はこちらへどうぞ。
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239770078/
422名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:02:22 ID:GzdIK8lE
書き手にはレス出来ないから仕方ないよ
俺の書き手に対する態度にケチがついてるんだから
俺は彼の意見を聞くと言ってるだけ
意見がないならそう書けばいい
423名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:05:04 ID:GzdIK8lE
だが意見もないのに絡んではこないだろう
意見を書いて欲しい
俺の態度を変えたいから絡んできたんだろ?
具体的な話をしよう
424名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:06:48 ID:GzdIK8lE
あっちへ行けこっちへ行けと言ってるがそれは彼次第だから
俺は問題が起こったここでやるのが当然だと思う
彼が出てきてどこでやろうと言えばそこへ移動する事もあるだろうが
俺が一人で移動したってしょうがないじゃないか
425名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:13:23 ID:d8CfEGdM
>>412
投下乙。また作品投下できるようだったら是非このスレを使って欲しい
僕は待ってる。

>>380
萌え作品がポンポンでてくるお前に敬礼だわ。
パンダコパンダはコパンダよりもパパンダとオニャノコの体格差に萌えるとかもうだめだな自分。

もしプーさんに出てくるクリスが女の子だったらと思うとすごくニヤニヤしてしまう
あの子達はすごく仲良しだし、いちいち行動が可愛すぎるぜ
……ただエロには持って行けそうにないや;

426名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:15:47 ID:GzdIK8lE
というか俺は書き手に対してそんなにデカい態度とってると思う?
彼以外の意見を聞きたいなあ
誰もまったく否定しないからみんなも俺を書き手に失礼だと思ってるのか
単に関わり合いになりたくないのか分からない
その辺みんなも意見を書いて欲しい
427名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:16:17 ID:GzdIK8lE
彼がいくら態度にケチをつけても
他の人が誰もそう思ってないなら
彼だけが特別なのかなと思うし
みんなも俺が書き手に対して態度がデカいと思うのなら
それはどういう所か
分かれば改善出来るかも知れないし
彼じゃなくてもいいから書いてくれ
どうも判断がつかなくて困る
428名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:31:13 ID:/tMNG4YA
ID:GzdIK8lE
>>420-421読め
429名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:32:12 ID:Ph1vM05B
ぶっちゃけ関わり合いになりたくないし、
ここでこれ以上話されると他の人の邪魔になって困るから移動して欲しい。
430名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:33:44 ID:GzdIK8lE
142 :名無しさん:2009/06/12(金) 22:09:19
やっぱり誘導レスを無視してきたね。

…というかたった2レスで顔真っ赤になるぐらいだったらしつこく長文レスなんて書かないでくれっていいたい
あと匿名掲示板で一人の人物で真っ向からやりたいなんて無理な話だし
それ以外の不特定多数の住人は関係ない会話見ておもしろいと思うのだろうか。と

揚げ足とってきたレスは明らかにおもしろ半分のネタ発言という認識しか内容に思えるな。
…ってこのスレに書いても意味ないんだけどね。

本スレでは変にレスつけても彼の書き込みだけがふえるだけなので
無理に応戦する必要はないと考えます。
431名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:35:26 ID:GzdIK8lE
>>430に関して

面白半分なら面白半分でしたと書けばいいんだよ
そうしないんだから面白半分じゃないと思う
言いたい事ははっきり伝えて欲しいね
俺は聞くって言ってるんだから
432名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:38:10 ID:GzdIK8lE
143 :名無しさん:2009/06/12(金) 22:35:39
書き手云々以前に、全員に対して上から目線、且つ人の話聞いてないな
433名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:41:20 ID:/tMNG4YA
だから、>>420-421読めって言ってんだろ
お前がやってることは、誘導を無視したただの我侭
職人に対する態度がどうこうとかいう問題じゃない

敬え敬えって連発して、やたら職人を神だ神だと言って、異論を少しでも出せば
即スレ潰しだ、アンチだと言うアホも相当迷惑だが、それに対する反論の度を超してる
もうこっちに書き込むな、とっとと移動しろ
他の住人にとって邪魔だからスルーされてたことにぐらい気付け
434名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:41:41 ID:GzdIK8lE
>>432に関して

人の話を聞くというのは無条件で従う事とは違うよ
435名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:45:37 ID:2Gs5xXOy
>>412 GJ〜
悲恋ぽくなりそうだったからハッピーエンドで意外てか安心した!
またコンゴトモヨロシク
436名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:49:07 ID:GzdIK8lE
>>433
誘導というのは向こうに人が待っているという状態があっての事だよ
相手したい奴はあっち行け(=俺たちみんな相手したくないから誰も行かないけどねw)ですか?
437名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:51:17 ID:GzdIK8lE
145 :名無しさん:2009/06/12(金) 22:42:54
ID:GzdIK8lEはコテかトリ付けろ
仮に職人だったとしても、読み専レスの時だけでいいから。
そしたらあんたのトリNGにぶち込んで必死なレス群を見なくてすむし、
そっちも気楽にいけるだろう
ちょっと絡まれただけでいちいち突っかかるのは異常。
態度がでかいかどうかは顔真っ赤にして一人相撲してる今の状態考えればわかるだろ
でかすぎるほどでかいよ
一人で何レス消費してんだ粘着マジできめえ
438名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:52:46 ID:GzdIK8lE
>>437について

火曜日の段階で判断すべき
俺の態度に対して最初に書き込みがあったのは火曜日だからね(>>366
439名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:53:37 ID:GzdIK8lE
火曜じゃないやw
日が変わってたw
440名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:54:00 ID:Ph1vM05B
向こうに書き込んでるんだからあっち行けよ、わざわざ持ってくるな。
向こうで待ってやってるんだからあっちで話せ。
441名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:55:32 ID:GzdIK8lE
まあどっちにしろあの日の書き込みは今日のような感じじゃないでしょ
今の俺は顔真っ赤なんだから少々常軌を逸してる可能性がないとは言えない
442名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:57:19 ID:GzdIK8lE
俺があっちへ行けばここは安泰
向こうにいる人間もこっちへ戻って来る訳でしょ
移動しろ移動しろだけじゃ難しいと思うよ
443名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 23:02:32 ID:GeK9BYGy
相変わらずスルースキルが低いインターネッツですね
言ってわからないようなのがいるのは前からのことなんだから
一言二言言ってわからないようなのはほっとけよ
444名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 23:03:15 ID:GzdIK8lE
一言二言しか言わないからこっちが質問を繰り返す羽目になってるんだが
445名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 23:10:57 ID:GzdIK8lE
書き手への態度はどうあるべきか
または>>358に対する>>359は態度がデカいかデカくないか
そう思う理由
ここでも避難所の方でもいいので書いておいて下さい
明日の朝
避難所へ移動するか引き続きここで厄介になるか判断します
ではおやすみなさい
よい夢を!
446名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 01:02:42 ID:IN5LGBCN
>>445
そんな事はどうでもいいんだよ
普通に日本語の読める人間なら常識的にこういう場で
どういう態度をとればいいか考えてから書くんだから
おつかれさま
447名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 01:19:05 ID:mSDk3Ozz
全然関係ないんだけど、娘と水牛という話を思い出したんで改変してみた。

ある日奉公娘が、沼にはまってもがいている水牛の子供を見つける。
彼女はそれを助けだし、屋敷に連れて帰る。屋敷の者はそれをみて、これは魔物の子に違いない。
だので捨てるか殺すしかないという。そうこの地域には、恐ろしい魔物が居るのだ。
躊躇する娘に、屋敷の奥方は、娘に面倒を見るように提案し、それで娘はその水牛を飼う事を決心する。
年月がながれ、娘の懸命な世話によって、水牛はほれぼれするほど雄々しく、かつ立派に成長した。
そんな時である。娘が浜辺に行くと、見たことのない男が歩いてきた。男につきまとわれた娘は、屋敷まで
逃げるが、追いつかれてしまう。
思わず悲鳴を上げると、小屋の水牛が咆吼をあげた。その声を聞いた男は逃げ帰った。
このとき、男はあきらめたかと思われたが、今度は草原で出会ってしまう。この前は気がつかなかったが
それは美しい青年であった。
男に話しかけられた娘は、まるで魔法にかかったかのように、言われるままに膝枕をし、渡された金の櫛
で彼の髪をとかした。しばらくして後、男は眠り始め、娘もうとうととし始めたころ、彼女は櫛を落とした。
ハッと目を覚ました娘は、男の髪の上に落ちた櫛をあわてて拾いあげた。櫛を見ると、その間に男の金髪
が数本絡まっている。どうやら引き抜いてしまったようだ。ここで娘は気がついた。その髪の根元には
白い砂と、海の底に生える海藻のクズが付いていたのだ。
そう、男は海の魔物で、彼女は魅入られたのである。このままだと、海の底に引きずりこまれてしまう。
娘は男を起こさないようにそっと立ち上がると、屋敷を目指して一目散に走った。
しかし、男はすぐに目を覚ますと、凄まじい形相を浮かべ娘へと迫ると、屋敷まであと少しと言うところで
ついに捕らえた。そしてそのまま娘の服を引き裂くと、乳房を揉みしだし、秘所をねぶり始めた。
抵抗も虚しく、娘の体は心に関係なく火照り始め、その秘所は蜜をしたたらせた。
男はあえぐ娘の股を開くと、いきり立った一物で、その秘所を貫いた。
ああと、うめく娘を男は激しく責め立て、二人は一気に駆け上がっていく。やがて、絶頂に達した男が、
娘の中に精を放とうと更に激しく腰をたたきつけた、。
水牛が鋭く、三度に渡る咆吼をあげたのは、そのときであった。
その様子に魔法が解けたように自由になった娘は、寸でのところで男の縛めを断ち切った。娘の秘所か
ら抜け出た男の一物は、反り返った勢いで自分の腹を打ち、放った精は虚しく娘の尻と背中を濡らした。
娘は助けて!と声の限りに叫ぶ。
その声に呼応するように、水牛は牛小屋を壊さんとするほど暴れ、その騒ぎを聞きつけた奥方と使用人
が飛んできた。奥方は男と娘を見出し、何が起きているかを悟った。使用人に小屋を開け放つように命じ
ると、水牛に言った。あの娘を助けておやりなさい!
水牛は、角を振りかざし凄まじい咆吼をあげると、地を蹴り、放たれた矢のように男に向かって突進した。
男は立ち上がると、暗く燃える目を水牛に向けた。そして、水牛の角が男を射ぬこうとしたとき、彼はその
本性を現した。鱗を持つ、見上げるほど巨大な海馬へと姿を変えた男はその巨体な馬蹄を持って水牛を
挽きつぶそうとする。しかし、そうはいかなかった。水牛もまた、海馬と同じほどに巨大化すると、二頭は
激しく争い始めた。凄まじい闘いであったが、終に水牛がその角を持って海馬を貫き、勝敗は決した。
娘と奥方は、この闘いを震えながら見ていた。
水牛は、かちどきをあげると、角を振り上げ、歌を歌いながら去っていく。
娘はそして、裸足のままかけだし、水牛を呼び止め言った。
魔物に汚された私は、人の中で生きていけません。せめて、あなたと一緒にいたい。
そして、水牛に口づけをすると、二人並んで歩き出す。
それを遠くから見ていた奥方達はきびすを返した。そう、魔物を拾って育てていた頃から、娘はすでに
こうなるさだめだったのだろう。だがその後、海の魔物は現れなくなったという。
448名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 01:37:59 ID:+qQmL6pI
これは>>412
に対する嫌がらせか?
>>412
とにかくGJ!
完結おめでとう!
次なる作品に期待しつつ、その作品の外伝的な物も期待してます。
449名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 01:39:31 ID:+qQmL6pI
>>447
こちらもGJ
その改造したらエロいなあw
450名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 06:40:09 ID:i7feRxdY
なんという萌エロw
人外の恩返し的なものはいいよな、洋の東西や人外の性別を問わず
何より、ハッピーエンドなのがすばらしい

人間男×人外メスだと、破局するパターンが多いのに対して
人外オス×人間女だと、成就する確率が高い気がするんだけど、何故だろう?
そして人外が人間になってしまうオチが多くて、ガッカリする確率も高い
そのままでハッピーエンドになってほしいのに、人間になられてもなあ
451名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 07:19:13 ID:AdH+FAmb
美女と野獣のパタンですね
452名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 09:38:21 ID:FON5jLS7
>>450
日本昔話とか今見ると別の意味で滾るから困るw

そいえば昔みた動画で、女の子がドラゴンに攫われて勇者が助けに行くんだけど、実は女の子とドラゴンは友達。
それを知らずにドラゴンを倒してしまった勇者を女の子がぶっ飛ばし、女の子の涙でドラゴン復活。
めでたしめでたしっていうのがあったんだけど誰か知ってる人いない?
子供向けの短いアニメだったけど萌えた
453名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 10:59:44 ID:qprAZfKG
うろ覚えだからいろんな話がごちゃまぜになってるかもしれないけど娘と黒馬って話が好きだ

庄屋の家の娘が病気で死にそうで、薬草(希少で全然見つからない)をとってきた者を婿にすると藁にも縋る気持ちで言ったら
その家の馬がすかさずすっ飛んでいって薬草をくわえてきて娘は完治
「あの馬が私をいやらしい目で見ている」と娘に相談を受けた庄屋はそんな娘を心配していたが
まさか馬に何かされることもないだろう、と楽観視
けどある日娘は縄を切った馬にハートマークを乱舞されながら追われ、ついに崖まで追い詰められる
「あんたと結婚なんて死んだ方がマシだわ」と娘は身を投げ、馬もそれに続く…

と、まあこうやって書いたらバッドエンドなんだが変態馬×常識のある少女でギャグに変換し、
少女が馬にほだされて人外ラバーになるルートを考えるとなかなか萌える。
最初は求婚に抵抗してたけど言い寄られたり命を助けられたりして人外になびくパターン結構多いよな
454名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 11:16:44 ID:oFEESAOL
>「あの馬が私をいやらしい目で見ている」
>ある日娘は縄を切った馬にハートマークを乱舞されながら追われ、

ここだけ読むとギャグだな
455名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 11:28:12 ID:VJvyedCE
八犬伝も出だしそんな感じだよね
敵将の首をとったものに姫を...
456名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 11:31:17 ID:SzKAXhTZ
昔話はハッピーエンドも好きだが悲恋も良い
村娘に惚れた鬼がプロポーズしに娘の家へ行くんだが、娘の父が豆を投げて「豆の芽が出たら娘をくれてやるよ!」って言うんだ
鬼は怒ったんだが、娘を怖がらせたり困らせたりしたくなかったから素直に豆を拾って家に帰り、豆を埋めて毎日水をやって大切に育てた
だけどその豆は炒り豆で、待てど暮らせど芽は出ない
でも鬼は「芽が出て娘さんを嫁に貰ったら、毎日楽しく暮らすんだ」とずっと思いながら待ち続けたんだとさ

その前に実は無理矢理娘を拐かしていて、嫌がられて傷ついたり、一度は嫁に貰いかけるんだがすぐに逃げられたり
娘の嫌いっぷりと鬼の健気さと結末に、当時はなんとも言えない魅力を感じたな

まあ今となっては娘が絆されるルート、鬼が無理矢理の鬼畜ルートと妄想し放題なんですが
457名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 13:02:07 ID:Pd8lRylj
神が作った馬の妖怪が女を誑かして座敷童子を産ませるってのは孔雀王だっけ
458名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:06:35 ID:qprAZfKG
ターミネーターが内骨格だけの姿でジョン・コナーがおにゃのこだったらいいのに
459名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 01:06:24 ID:BNBzFaV8
1000型と800型だったら前者の方が好きだ
460名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 02:14:29 ID:Jowi3nhh
消防の頃読んだ話(タイトル忘れた)であったのが
主人公と鬼と少女が仲良くなって、少女が鬼に一緒に食べようとご飯を薦めるんだが
鬼は汚れた存在なので火を通した食べ物が食べられない(火で清められてるから)
残念だけど仕方がないねって言いながらそれぞれ違う物を食べる

ところがある日少女が火事に巻き込まれ、彼女を助ける為に鬼が業火の中に飛び込む
少女は無事助かり、鬼も大火傷を負ったものの一命をとりとめる
しばらくして主人公が二人に会いに行くとで同じおかずをつついてる
「あれそういうの食えないんじゃなかったの?」と主人公が聞くと
火に焼かれた事で鬼自身が清められ、火の通った物が食えるようになったらしい
「角は焦げたし火傷は痛いけど、女の子と同じ物が食べられる事が嬉しい」って鬼が言ってめでたしめでたし
というエピソード

うろ覚えなので所々間違えてるとは思うけど
鬼が女の子を助ける為に自らの弱点である火に飛び込む場面に燃えて萌えた事だけは鮮明に覚えてる。
しかし肝心の本編は「でかい橋を建てる為に男が奮闘する話」というあらすじしか覚えていない。
461名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 04:09:31 ID:7DhNDaad
避難所で投下していましたが、完結しましたのでリンクを貼ります。

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/

悪魔×少女 エロは薄めです。
462名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 19:10:25 ID:NgMf/VuI
>>460
それってさ、鬼の角片方折れてたりしないか?
それだったら「鬼の橋」だと思う
463名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 19:53:55 ID:BNBzFaV8
>>462
それって目玉取られそうになる話ではなく?
464460:2009/06/14(日) 21:53:42 ID:Jowi3nhh
>>462
検索してみた、表紙に見覚えがあるのでこれに間違いない
説明文読んでみたらガキの頃の自分がどんだけ適当に物語を読んでたかよく解った
もう一度ちゃんと読み直してみるよ。教えてくれてありがとう
465名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 10:05:23 ID:dtKHz9my
たまに名前みる恐竜惑星ってどうなの?
466名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 12:28:11 ID:qjwscsTi
足洗い邸とかも人外漫画だなー
467名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 15:36:04 ID:ZnJGQeBr
>>465
恐竜惑星って昔NHKでやってたやつだっけ?
主人公と恐竜人類の絡みがあった気もするがアッケラ缶しか記憶にねえや
その次の作品のジーンダイバーもたぶんこのスレ向けだよな
ティル×唯とかドライ6×唯とか
468859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/16(火) 17:00:47 ID:jweevyAK
非エロなので避難所に投下。
絵板67氏のイラストを元に妄想したSSで、ヒーロー×少女です。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/l50
469名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 21:40:48 ID:wdoh/+v5
>>467
人間の男が絡んでくれなかったために、ティル受け妄想ができなかったアレですね
ドライ6は生殖機能はなかったと思うけど、体がいろいろ変えられたはずだから
唯と付き合うことになって、悦ばせるために工夫してたらいいと思うんだ
470名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 22:08:50 ID:O0DIr1uE
何かの漫画の読みきりで

とある国のお姫様がとてもとても重い病気にかかっていました。
その病を治せるのは、とある森に住むドラゴンの目玉だけ。
多くの男がドラゴンの目玉を求めて森へきましたが、みな返り討ちにあうばかり。
ある日、森に住むドラゴンの元へ、一人の女がやってきました。
「あなたさまのお世話をさせてください」
はじめは女を疑っていたドラゴンでしたが、か弱い女にドラゴンの目玉などえぐれるわけがありません。
だんだん、ドラゴンは女を信用し、最後には子まで成してしまいました。
しかし、女は赤子を生むとこっそり森からでていこうとします。
慌ててドラゴンは女を捕まえ、どこにいくのかと聞き出しますと。
「実は私はお城に仕える侍女でございます。
あなた様の目をとるのは無理でも、あなた様の子の目玉なら姫さまを助けられるかと」
「お前はわが子の目玉をえぐるつもりか」
ドラゴンの言葉に、女はとてもとてもつらそうな顔をしました。
ドラゴンはそれをみて、己の片目をえぐります。
「もっていけ、しかし、子供は返してもらう」
ドラゴンは女に目玉を私、子供を連れて森の奥へと帰ってしまいました。
女は目玉を持って、泣きながらお城へと向かうのでした。

「――というのが馴れ初めだ」
森の中で片目だけのドラゴンが子に語り掛けました。
いえ、ただしくは子供たちに。
少し離れたところでは、あの女が幼い子供にご飯を食べさせています。
女はお城に戻り、目玉を渡したら森に帰ってきたのです。
そして、また子作り子作りで、多くの子供に恵まれましたとさ。

……スレ違いかもしれんが詳細知っている人いたらお願いします。
471名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 00:38:12 ID:CvYXYICN
>>469
ドライ6はエウロパ人の繁殖の母体みたいなもの
声がミキシンでも立場的にはお母さんだ
472名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:43:27 ID:BLDbxOzX
ちくしょう、なんでジーンダイバーには手頃な人間の男キャラがいないんだ
ショタでもオッサンでもガリでもデブでもいいというのに
むしろそういう外見の人間に心底惚れる人外女子がたまらない
ぬ〜べ〜の濡れ女の回なんか神がかりすぎだったというのに
473名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 04:24:25 ID:8JoubjT5
ジーンダイバーの人間男キャラにアキラがいたが現実世界にしか登場しなかったから
唯しか絡みが無いのが残念だ
アキラがバーチャル世界に行くorティルが現実世界で実体化があればよかったのに
474名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 07:48:52 ID:KFmjkdXP
アキラ、バーチャル大陸行ってなかったか。
行こうとして失敗したんだっけ。
恐竜惑星の方はツトムが一回だけ行った気がする。
小学生だから勃たないけどな。

恐竜惑星は、裸で過ごしてたフォロルをギラグールが
食べちゃったというくだりで
イケナイ想像をしてしまった。
ジーンダイバーも、ティルが脱がされそうになるシーンで・・・
475名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 20:14:37 ID:DVASEJF2
アキラは適正がなくていけなかったようなきがする。
ツトムは1話でいけるんだけど時空のゆがみかなにかで
アッケラカンが転送できなくなる様な気がするけどどうだったっけ;

リアルタイム放送で見てただけだからうろ覚えだ;
476名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 21:09:49 ID:+78YWfcx
ツトムはハルの妨害工作のために転送失敗
ちなみにそれが原因でバーチャル世界にバグが生じ、ドンが生まれる

ジーンダイバーは戦闘実行体がいちいち魅力的だった
ちょっと故障してるやつがいたが、あれが「自分の意志で」唯たちの手助けをしてたら最高だった
最終戦闘実行体は股間の伸びるナイフでしつこくティルを狙うエロいやつ

まだ名前が出ていないようだが、ナノセイバーにも良い人外がいっぱいだぞ
スセリとか提督とかな!
477名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 02:19:14 ID:h94REXRU
恐竜惑星の話題が出ていて思わず書き込んでしまう
自分はハルと萌の組み合わせすごい好きだったな
478名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 03:42:21 ID:9Zu8o4kz
>>470
スレ違いじゃないと思うよ
知らないがすごく好みだ、読んでみたい

ジーンダイバーで人外萌えに目覚めた
かっこいい獣人女戦士、生意気ショタ系小動物、敬語で甲殻類っぽい無性体(変幻自在)と
今考えると何気にすごい布陣

恐竜惑星は飛び飛びにしか見てない
再放送もあったのになぜ見なかったあの頃の俺…orz
479名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 18:57:56 ID:C0QctIhR
知らない作品なんだが…
有名?
480名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 19:02:35 ID:7MtbHkHf
古い作品だからなぁ。NHKの子供番組の1コーナーだし。
ゆとりとか言われてる人には知らない人もいるんじゃないだろうか
481名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 19:11:59 ID:6p6QULPJ
人外萌え作品としてはかなり有名なほうじゃないのか?
特に、ティルは女ケモ萌えの人ではかなり認知度高いイメージ
ショタケモ系はパック以外にも結構いたりするもんだけど、
女性のケモノ型はあまり見かけないからかな
恐竜惑星は、トカゲ系萌えにとっちゃ殿堂入りだろうし

20代前半ぐらいでも知ってる人も多いはず
というか、知らないならまず調べるとかしてみたら?
482名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 19:18:07 ID:argSENQl
有名ってほどじゃないが、天てれの番組内アニメってことでソコソコの視聴者はいたはずだ
ちょうどリアルタイム世代が成人しおわった頃だからこうも盛り上がってるんじゃないか?
…まあ作品本スレも、ティルとちゅっちゅしたい奴らばかりだがw
483名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 19:24:18 ID:gPKrUbZG
あれリアルタイムで見てたんだけど
何故か同じ話が繰り返して放映されたり
何日かそのコーナー自体がなかったりで途中から見るのやめちゃったな……
484名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 20:09:34 ID:argSENQl
野球が長引けば(ry
485名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 18:05:54 ID:r7jYo8I1
ツトムがバーチャル世界に一瞬しか居られなかったのは、
何気にハルが裏で妨害操作をしたからなんだよな、たしか
ハルと萌の組み合わせが好きだから、ニヤリとしてしまうw
486名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 19:22:20 ID:q/xedkiA
ハルと萌の絵をよく描いてたなあ
元から人外は好きだが、多分組合せとして好きになったのは
恐竜惑星がきっかけだろうな…
487名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 13:16:45 ID:NfGKhmMI
>>480
どっちみちゆとりが理解できる作品じゃないしね
488名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 01:37:49 ID:WOw+6CLo
たしかに円周率3けどゆとりの住民も(たぶん)いるからそういうこと言わないほうが・・・

まあ人外×人間的な意味じゃない感想は本スレ向きじゃね?
489名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 11:40:21 ID:wJDlsSDU
トランスフォーマー見てきた
主人公が女の子ならいいのに
コンボイやバンブルビーと付き合えばいいのに
490名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 13:21:20 ID:OnBDfJmm
>>489
いやそこはメガトロンのペットにしてもらった方が…
491名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 15:08:54 ID:wJDlsSDU
悪のロボ組織のボスが、人間の小娘にメロメロっていうのもいいな
「私のモノになるがいい」とか言った瞬間に殴られて、
「女子〇生舐めんな!」と怒鳴られるところが見えた
492名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 16:03:59 ID:Ckb+4cx1
>>489
そんなシリーズ有った気がするぞ。確かきすぷれって名前の奴。
詳しい内容は知らないけど、パートナーの女の子がTFにキスするとパワーアップするとかだったような。
493名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 19:48:50 ID:SP6MB1BC
>>489
結果的に悲恋になるけど、マイクロン伝説のスタスクとアレクサはガチ。
494名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:08:16 ID:8PQwZo6S
メカなのに血が通ってるかのように熱血な少年系
クールというか天然に近い青年系、忠誠心に厚い
極悪非道のボス格、いつでも自信満々のオッサン系
ここらへんの三つ巴で一般人の人間少女奪い合ってくれないかな
メカニックの女性に「俺専属になれよ」って誘いをかけるヤツとか
逆に、女の子なロボを守ろうとする男性の話もいい

あと非常に個人的にだが、頭部しかないロボットを抱きかかえて
女の子がトコトコ歩いてる姿に物凄くグッとくるので
(ロボットがふざけて暴れて、女の子が困ったり怒ると尚よし)
そういう作品どっかで増えないかな
495名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:09:57 ID:Kh8vyUee
萌える作品がなければかけばいいじゃない
496名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 23:15:18 ID:qs9QiRHX
個人的に1作目TF序盤のバンブルとサムみたいに、人外と人のコミュニケーションに言語が使えないシチュエーションに萌える
肉体言語やイメージで意志の疎通をしようとするけど、なかなかお互いの思いが通じないのを見てやきもきしたい
497名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 23:54:01 ID:wJDlsSDU
女の子とロボが出会うきっかけってなんなんだろ
やっぱり探し物とか?
498名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 00:27:15 ID:7MDpd5Tg
森で小さな貝のイヤリングを落とすんですね
499名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 01:16:48 ID:PNQqSbvX
実はそのイヤリングと女の子が、ロボと悪役との勝敗を分ける鍵になるんですね分かります
500名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 02:24:51 ID:xSOwF6Wc
出会ったロボが悪役だといい
少女も正義軍団も「イヤリングを持ってるから少女を守ってるだけだ」と思ってて
悪役ロボ自身も最初はそのつもりだったがだんだん保護対象がイヤリングより少女になる
少女もロボも自分たちの気持ちに気づいてなくてギクシャクしてる
そんな妄想
501名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 03:16:18 ID:N1Wz9zYS
TFみてたら昔思いついたネタがむくむく育ってきた
執筆できるかどうかわからんが自活してみよう
502名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 23:49:40 ID:3IDMctrp
>>501に激しく期待
503名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 01:30:58 ID:rNbFW8D9
日常で使うものに変身できる変型人外はいいな
いつでも一緒って感じで
504名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 01:48:56 ID:qWMFS0tW
エロゲのネタで申し訳ないんだが、ランスYのカオス(インテリジェンスソード)とセル(シスター)が萌える
廃棄迷宮の地下に落ちたカオスをセルが心配してたり、たびたびカオスの心のちんちん(触手)で交わったり
あれは人外好きに対するサービスだと思うんだ…
505名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 01:55:00 ID:ZnLT9Kf2
シャイニングフォースのズイカとナーシャとかどうよ
506名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 12:13:25 ID:NUKGUJm5
>>505
まさか知ってる人がいるとは。
あの2人はいい、実にいい。
目立ったフラグはないけどその分妄想出来る。
507名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 17:48:17 ID:iJAh9UYS
>>504
よう同志
剣の触手プレイとかいいよなあ
508名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 18:12:48 ID:waiaxy2q
>>505>>506
軽くぐぐってみたけどいいな。ティアーズまで人外パラダイスだったし。
シャイニングスレがまだ生きてた頃は人外カポーのSSだって投下されてたんだぜ。
ラザラスとリュウナとかくっつかないかなとおもったり……シナリオ上全く可能性がないルートだけど…

え?イクサ?フェザー?あったっけそんなの。
509名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 08:43:11 ID:77YGasoO
好きな作品けなされるとむかつくよね
510名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 16:54:55 ID:fcQFb4Gt
確かに最後の一行いらんな
純粋にゲームが好きな人もいるかもしれないってことは考えた方が
FFDQ女神転生…結構人外萌えの入り口多いからゲーマー多そうだし
俺もサモンナイトから入ったゲーマーだ

シャイティアといえばマオの両親が人とライオン獣人だな
しかし、この手の話に良くある結末というか…
511名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 17:02:39 ID:fkVkJFl3
>>451
ゲームは未プレイなんだけど、キングダムハーツ漫画版をチラ見したときは野獣のままだったのでときめいた
ラストまで読んでないからずっとそうなのかはわからないけど
怪物のまま、ってことならシュレックも好きだ(最終的には両方怪物なわけだが)
512名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 18:45:02 ID:JvK/yB3V
漫画版キングダムハーツの野獣は、結局人間に戻らないままだったような
気がする。それでもいい!って王道の流れで萌えた。
コミックスもう出てるはずだよ。
513名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 19:43:31 ID:Igwz6RTZ
>>512
KHIIでも結局人間に戻らなかったぞ
514名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 12:25:26 ID:V3PmzkPQ
ハァハァ
515859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:46:18 ID:TjWJNB5r
少し前のトラフォ絡みの話題を元に書いてみたので投下。
悪役ロボ×少女の和姦で、NGはEvil loveで。
516Evil love 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:47:54 ID:TjWJNB5r
 全身が、鈍く軋む。
 砕けそうな膝を起こして顔を上げると、胸部装甲を縦に分断している傷からオイルが零れ出した。
視覚センサーを焦がす炎は凄まじく、双方の体から零れたオイルが煮え立って煙を発していた。
無数のコンクリート片と折れた鉄骨の下から這い出すが、左足の関節は言うことを利かなかった。
回路から送られたはずの電気信号が腰の辺りで途切れているので、ケーブルが切れたのだろう。
だが、まだ倒れるわけにはいかない。アストロスは拳を固め、咆哮を放ちながら立ち上がった。

「おおおおおおっ!」

 瞬間的に向上したパワーで瓦礫の山を吹き飛ばすと、足を引き摺りながらも身構えた。

「まだ俺は死ぬわけにはいかない、俺は、俺は!」

 黒々とした煙が溢れる中を進み、過熱したアストロランチャーを掲げる。

「あの攻撃を喰らってまだ死なぬか、アストロス」

 重厚な砲身を向けた先の炎が揺らぎ、黒い剣を携えた巨体の異形が立ち上がる。

「余程、我に命を吸われたいと見える」
「ほざけ、ストームブリンガー! 貴様に与えるような命は持ち合わせていない!」

 アストロスは猛り、両足を広げて腰を据える。だが、武器に注げるほどの余力は残っていなかった。
アストロランチャーの照準の先では、漆黒の機甲戦士、ストームブリンガーが不気味な笑みを零した。
金属で成された体でありながら生物的な印象を受ける滑らかな外装は、炎を浴びて鈍く輝いていた。
その左腕からは引き摺るほど長い漆黒の剣が生え、煤と砂埃にまみれていても威圧感を失っていない。
 これまで、何度戦っただろう。アストロスは、思考回路を駆け巡った様々な感情のパルスを感じた。
母星の重力刑務所を脱獄したストームブリンガーは、殺せるだけの同族を殺して外宇宙へ逃走した。
ありとあらゆる悪意を漲らせて生まれてきたストームブリンガーは、過去にも凶悪犯罪を重ねてきた。
強奪、略取、殺戮、蹂躙、虐殺と、その左手の剣によって命を奪われた者達は数え切れないほどだ。
その中には、アストロスの数百万年来の戦友や、心から尊敬して目標としていた上官が含まれていた。
ストームブリンガーを追って辺境の惑星である地球に至ってからは、奴を殺すためだけに生きてきた。
 憎しみで戦うな、と皆は言ってきた。母星を旅立つ前も、地球で出会った友人達もそう言ってくれた。
掛け替えのない者達をこれ以上失わないために、憎しみではなく、それを乗り越えた心で戦え、と。
だが、今ばかりは正義を見失いそうだ。ストームブリンガーの右手には、少女が収められていたからだ。

「沙耶!」

 アストロスが手を伸ばすが、ストームブリンガーはこれ見よがしに少女を収めた右手を掲げた。

「何をする気だ、アストロス。これは我のものだ」
「来ないで、アストロス!」

 刃のような指に握られている少女、沙耶は首を横に振った。

「大丈夫だ、今助ける!」

 アストロスが駆け出そうとすると、沙耶はその力強い足音に負けぬほどの声で叫んだ。

「違うの!」
「何が違うと言うんだ、沙耶! 俺を信じろ!」
「お願い、来ないで、アストロス!」

 沙耶は髪を振り乱し、頭を抱えた。その耳朶では、宝石に似た集積回路のイヤリングが輝いた。

「もう…やめて。これ以上、ストームブリンガーを傷付けないで」
「沙耶…?」
517Evil love 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:49:07 ID:TjWJNB5r
 信じがたい言葉に、アストロスは足を止めた。沙耶は涙を滲ませながら、アストロスを睨んだ。

「アストロスには死んでほしくないの、だからもう戦わないで! ストームブリンガーを逃がしてあげて!」
「ストームブリンガー、貴様、沙耶に何を吹き込んだんだ!」

 アストロスが激昂するが、ストームブリンガーは平然としていた。

「さあてな」
「おのれっ!」

 アストロスは焼けた瓦礫を踏み砕いて駆け出し、アストロランチャーを振り下ろした。

「アストロショットォオオオッ!」

 ストームブリンガーの目前に据えられた砲口から鮮烈な光線が迸ったが、漆黒の剣によって遮られた。
そればかりか受け流され、後方で爆発が起きた。アストロスが身動ぐと、剣が翻り、砲身を弾き飛ばした。
よろけたアストロスの胸部装甲が蹴られ、仰け反った瞬間に漆黒の剣が腹部装甲を呆気なく切り裂いた。

「弱い、弱い、弱い!」

 舞うように剣を操ったストームブリンガーは、アストロスの右肩を切断し、背部の両翼も切り落とした。
ばちばちと過電流とオイルを散らしながら数歩後退ったアストロスは、少女を求めて左手を伸ばした。

「沙、耶…」
「ごめんなさい、アストロス」

 だが、沙耶はその手に顔を背けた。アストロスは膝を折って崩れ落ちると、オイル溜まりに突っ伏した。
何度か視覚センサーが瞬いたが、アストロスは立ち上がることはなく、悔しげな呻きも聞こえなくなった。
ストームブリンガーがアストロスの頭部に剣先を突き付けると、沙耶はストームブリンガーの指に縋った。

「アストロスを殺さないで、ストームブリンガー」
「しかし、これを生かしておけば、また我は追われる身となる」
「私の大事な友達なの。お願い、ストームブリンガー」
「…仕方ない」

 剣先を下げたストームブリンガーは、気を失ったアストロスを一瞥し、炎を蹴散らしながら歩き出した。
沙耶は涙を溜めた目でアストロスを見つめたが、目元を拭い、ストームブリンガーの手の中に隠れた。
二人が炎の海を脱すると、待ち構えていたアストロスの仲間が武器を向けたが、沙耶に気付いて躊躇った。
その隙に急上昇したストームブリンガーは、ステルス戦闘機に変形し、操縦席に沙耶を乗せて飛んだ。
あっという間に離れていく炎に包まれた戦場と正義の戦士達を見つめながら、沙耶はぼろぼろと泣いた。
けれど、自分の心に嘘は吐けない。イヤリングを外して握り締めた沙耶は、彼の黒い操縦桿に口付けた。
 冷たく、苦い味がした。


 地を越え、海を越えた先で、漆黒の戦闘機は翼を休めた。
 人型に変形したストームブリンガーは、操縦席で眠り込んでしまった沙耶を右手に乗せて腰を下ろした。
慣れない乗り物に乗っていたからだろう、顔色はすっかり青ざめていて眉間には深くシワが刻まれていた。
丁寧に飛んだつもりだったが、炭素生物の三半規管は機甲戦士のバランス回路よりも数百倍は繊細だ。
申し訳なく思いながら、ストームブリンガーは荒涼とした大地を見渡し、身を隠せる場所を探すことにした。
 ストームブリンガーのセンサーは、アストロス率いる戦闘部隊の行動を鋭敏に感じ取り、騒いでいた。
深手を負ったアストロスは、仲間達の制止を振り切って出動し、ストームブリンガーを追尾しているようだ。
彼らが行き交わせる通信電波は暗号化されていたが、パルスの端々からは強い苛立ちが滲んでいた。
それというのも、アストロスもまた沙耶に心を寄せているからだ。ただの友人としてではなく、異性として。
その事実だけでもストームブリンガーの殺意は煽られ、燃え盛るが、奴を殺せば沙耶を困らせることになる。
殺すのは容易いが、沙耶が泣くのは困る。ストームブリンガーは渋々殺意を収め、枯れた大地を歩いた。
 赤茶けた大地には無数の岩石が転がり、生命体の姿はほとんどなく、道路すらも走っていなかった。
地平線の端に太陽が身を沈めつつあり、漆黒の装甲を舐める太陽光線は鮮やかすぎて目が眩みそうだ。
しばらく歩くと、斜面に大穴が開いた岩石の山を見つけたので、ストームブリンガーはその中に入った。
沙耶は未だに目覚めなかったので、手に乗せたまま腰を下ろし、翼の生えた背を冷ややかな岩に預けた。
518Evil love 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:52:49 ID:TjWJNB5r
「沙耶」

 ストームブリンガーは、親指の先端で少女の頬を撫でた。

「貴様は我の鞘だ」

 沙耶は僅かに身動ぎ、瞼を開くと、上体を起こしてストームブリンガーを見上げた。

「ストーム、ブリンガー…」

 暗闇の中で煌々と輝く真紅の視覚センサーを見つめてから、沙耶は周囲の景色を見回した。

「ここ、どこ?」
「海を渡った先にある大陸だ。ステルスモードとなり、ジャミングもフルパワーで発動させて移動した。
だから、まだ奴らには我の居所は見つけられておらぬ」
「でも、いつかは見つけられちゃうよね?」
「この星は狭い。故に、我が逃げられる場所も限られている」

 上体を曲げたストームブリンガーは、沙耶に顔を寄せた。 

「だが、我に敵う者はおらぬ。我を阻む者があらば、屠ってくれる」
「お願い。もう、誰も殺さないで」

 沙耶が首を横に振ると、ストームブリンガーはぎちりと首を捻った。

「なぜだ。殺さねば、我は殺される。それが我だからだ」
「アストロス達が、ストームブリンガーのことを解ってくれたら良いのに…」

 ストームブリンガーの顔に触れた沙耶は、憂いげに目を伏せた。

「それはない。奴らにとって、我や我と似た志を抱く者は異物に過ぎぬ。奴らは異物を受け入れることの
出来ぬ、淀んだ価値観しか持たぬ愚者だ。元より、我を理解出来るはずもない」

 人差し指で沙耶の髪を持ち上げ、滑らせながら、ストームブリンガーは淡々と述べた。

「この宇宙に生きる者は、いかなる者であろうとも命を喰らわねば生きてはゆけぬ。それは、奴らとて、
沙耶とて同じこと。生命体を名乗り、生きるからには、命を成すために犠牲が伴うことは世の必然。
それが、我は同族の命であったと言うだけのこと」
「うん…」

 沙耶はストームブリンガーの人差し指に腕を絡め、漆黒の装甲に頬を寄せた。

「それを悪と言うのなら、我は悪であろう。同族殺しはいかなる世界に置いても許されざる罪であり、
猟奇や狂気と称される行為だ。しかし、我の体内に作られし動力機関は、同族の体内で変換された
エネルギー結晶体しか受け付けぬのだ。無理に他のエネルギー結晶体を摂取しようとすれば、我の
動力機関は焦げ付き、回路を巡る電流が乱れるだろう。さすれば、我は真の狂気を手に入れることとなる」

 赤い閃光を放つ瞳で沙耶を見据えたストームブリンガーは、その耳元に揺れるイヤリングに触れた。

「沙耶。貴様の持つ超高密度集積回路を得れば、我は新たなる力に目覚め、同族を狩ることが容易くなる。
故に、我には貴様が必要だ」
「でも、これを手に入れても、ストームブリンガーは皆を食べなきゃ生きていけないんだよね?」
「それだけは、我が死ぬまでは変わらぬ」
「でも、これがあれば、ストームブリンガーはもっと強くなって負けなくなるんだよね?」
「力を得ねば、我であろうとも生き延びることは適わぬ」

 ストームブリンガーの真摯な眼差しに、沙耶は握り締めていたイヤリングを差し出した。

「じゃあ、もっと強くなって。そして、誰にも負けないで」
「言われるまでもない」
519Evil love 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:55:16 ID:TjWJNB5r
 ストームブリンガーが複雑な形状のマスクを広げて口腔を開くと、沙耶はその中にイヤリングを投げた。
人間など一息に丸呑み出来る大きさの喉を滑り落ちたイヤリングは、ストームブリンガーの体内に入った。
集積回路を据えるのは後でも良い。だが、今、体内に収めておかないと、奪い返される可能性がある。
 イヤリングに似た集積回路は、機甲戦士が身体能力を強化改造するために不可欠なアイテムである。
機甲戦士は生命体に進化した機械だが、人間もそうであるように、全ての能力を解放しているわけではない。
だが、数百万年前に起きた戦争で、潜在能力を解放するための技術を持った機甲戦士は外宇宙に消えた。
それ以降も研究が繰り返されたが、その機甲戦士の開発した技術には到底適わず、模倣品以下だった。
そして、その機甲戦士が見つけ出されないまま時間だけが過ぎ、機甲戦士達はそれ自体を忘れかけていた。
 そんな時、ストームブリンガーが地球へと逃亡し、それを追ってアストロスらの戦闘部隊が派遣された。
戦いを続けながらも、原住民である地球人と交流を重ねたアストロスは、一人の少女、沙耶に出会った。
 沙耶はとある富豪の令嬢なのだが気取ったところはなく、アストロスらとの交流を無邪気に楽しんでいた。
地球の平和を守る戦士達を労うために、と沙耶の邸宅の敷地内でパーティが行われた時、それは現れた。
沙耶の両耳に下げられた母親の形見の美しいイヤリングは、超高密度集積回路に他ならなかったのだ。
永い旅の後に地球に辿り着いた件の機甲戦士が完成させたが、人間達には宝石扱いされていたのだろう。
思い掛けない発見にアストロスらは驚き、戸惑い、喜んだが、沙耶は母親の形見を渡すことを躊躇った。
アストロスは沙耶の気持ちを慮ってイヤリングは彼女の手元に残し、つつがなくパーティは終わった。
 以前からアストロスらと近しい沙耶を部下に見張らせていたストームブリンガーは、当然情報を手に入れた。
アストロスらが沙耶の邸宅から出た直後の隙を狙い、沙耶を攫ったが、その時はすぐに奪い返されてしまった。
だが、ストームブリンガーは諦めずに沙耶を狙い、誘拐し、隠れ家にしている地下基地へと連れて行った。
 最初の頃は、当たり前だが沙耶は抵抗した。ストームブリンガーを蔑み、疎み、汚らしいとまで罵った。
ストームブリンガーへの罵倒の数々に怒った部下が彼女を殺そうとしたが、制止して、引き下がらせた。
部下達に退去を命じ、二人きりになったストームブリンガーは、怯えて泣き出しそうな沙耶に言葉を掛けた。
沙耶は喋ろうともしなかったが、ストームブリンガーの人格を知ると次第に気を許してくれるようになった。
けれど、ストームブリンガーもイヤリングが目当てだと知っていたから、頑なに警戒心を抱き続けていた。
 その認識が変わったのは、沙耶を助け出すために地下基地に突入してきたアストロスの凶行にあった。
アストロスは、沙耶を丁重に扱っていたストームブリンガーの部下達を次々に殺し、地下基地を破壊した。
オイルと硝煙に汚れながらストームブリンガーへの恨み言を吐き捨てるアストロスに、正義の光はなかった。
その光景を目の当たりにした沙耶は、唯一生き残ったストームブリンガーに守られてその場は逃げ延びた。
 それまで、沙耶はアストロスらが絶対的な正義だと信じて疑わなかった。だが、裏を返せば同じことなのだ。
抗いがたい事実を突き付けられた沙耶は、それまで嫌悪していたストームブリンガーへの認識を改めた。
そして、目の前で部下達を殺されようとも、その苦しみを隠して沙耶を生かしてくれた彼に心が動かされた。
 だが、アストロスは攻撃の手を緩めなかった。ストームブリンガーを追い詰め、沙耶を奪い返そうとした。
しかし、沙耶の心には最早アストロスの入り込む隙はなく、助けに来られても嬉しいとは思わなかった。

「ストームブリンガー…」

 沙耶はストームブリンガーの頭に体を寄せ、滑らかな装甲に手を添えた。

「貴様は我の鞘だ」

 愛おしげに目を伏せる少女を視界に捉えながら、ストームブリンガーは右手で彼女を支えた。

「故に、貴様が必要だ」
520Evil love 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:56:37 ID:TjWJNB5r
 物心付いた頃から、ストームブリンガーは抜き身の刃だった。同族を喰らい、殺し、傷付けて生きてきた。
気を許せる相手などおらず、圧倒的な力を持つストームブリンガーを慕ってくれる部下達も邪険に扱っていた。
馴れ合うことは弱さの証だと信じ、心を閉ざすことが真の強さなのだと疑わず、何百万年も戦い続けてきた。
だが、イヤリングを奪うために攫ってきた沙耶に言葉を掛けるうち、心を解きたがっている自分に気付いた。
指先一つで潰せるほど脆弱な生き物である沙耶が相手だから、気負わずに済んだからなのかもしれない。
そして、異星人の少女と交流を続け、彼女の人格を垣間見るうちに、イヤリングから興味が失せてしまった。
力を得ることよりも、目の前の少女から更なる言葉や表情を引き出したくなり、喜ばせたいとすら思い始めた。
しかし、アストロスはストームブリンガーの部下達を皆殺しにし、ささやかな安息の時間を破壊してしまった。

「故に、力を得ねばならぬ」

 ストームブリンガーは体内に入り込んだ異物の存在を確かめながら、沙耶の体を柔らかく握った。

「我が我として生き、我と貴様が生きていける世界を成すために」
「あなたなら出来るわ、きっと」

 沙耶はストームブリンガーの目元に触れていたが、身を乗り出し、マスクにキスをした。

「沙耶」

 ストームブリンガーは、マスクに接した小さな唇の感触に感情回路のパルスが掻き乱された。

「私は力もないし、戦えないから、ストームブリンガーの仲間達の代わりにはなれないけど…」

 沙耶はストームブリンガーにしなだれかかり、言葉に熱を込めた。

「宇宙で一番、あなたが好きよ」
「それだけで良い。我が求めるのは、貴様の存在のみだ」

 ストームブリンガーは沙耶を顔の傍から下ろすと、ぎち、と目元を歪めた。

「さあ。我を収めよ」
「解ったわ、ストームブリンガー」

 沙耶はストームブリンガーの右手に座ると、足を広げ、恥じらった。

「こんな時なのに、こんなことするなんて、なんか変な気分」

 漆黒の機甲戦士の視線を注がれながら、沙耶はスカートの裾をたくし上げると、白い太股を曝した。
股間を覆うレース地のショーツに細い指先を滑り込ませた沙耶は、ん、と鼻に掛かった声を漏らした。
クロッチが手の形に膨らみ、薄い布地が押し上げられる。その手を緩やかに上下させ、沙耶は喘いだ。

「ん、ぁ…」

 腰を浮かせた沙耶は、ストームブリンガーを見上げた。

「そんなに見られると」

 沙耶は人差し指と中指を陰部に沈めると、ブラウスのボタンを外し、胸をまさぐった。

「もっと感じちゃう…」

 ショーツと揃いのデザインのブラジャーを押し上げて丸い乳房を曝した沙耶は、熱っぽい吐息を零した。

「あぁ、はぁ、あぁぁ…」
521Evil love 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 17:57:28 ID:TjWJNB5r
 最初は、単なる好奇心に過ぎなかった。機甲戦士は繁殖を行わないため、生殖行為を行う必要がない。
だから、地球上に溢れる情報の大多数を占める裸体や生殖行為の画像や映像の意味が解らなかった。
人間に対して妙な疑問があっては今後の戦いに支障を来すと思ったストームブリンガーは、沙耶に命じた。
沙耶はストームブリンガーの命令を拒絶するかと思われたが、意外にも快諾し、自慰を見せるようになった。
なんでも、沙耶には元々そういった性癖があったのだが、誰にも言えず、見せられず、悶々としていたらしい。
そのおかげで人間の生殖行為は娯楽の一種だと理解することが出来たが、それだけでは終わらなかった。

「沙耶」

 ストームブリンガーは親指を曲げ、沙耶の肌をなぞった。

「うん、もういいわよ」

 沙耶は息を浅く荒げながら、腰を上げてショーツを脱ぎ捨て、大きく足を広げた。

「んぁ、ああぁっ!」

 赤く充血した陰部に先端が尖り気味の巨大な親指が抉り込まれ、沙耶は目を剥いた。

「あ、ぅ、おっきいの、入ってきちゃうぅ…」

 沙耶はストームブリンガーの手のひらに横たわり、胎内に押し入ってきた異物の存在感に呻いた。
指が巨大すぎるので先端が陰部の入り口に入る程度で、それ以上入れては沙耶の体など裂けてしまう。
力加減を確かめながら、ストームブリンガーが親指を上に曲げてやると、沙耶は一際甲高い声を発した。

「ひうぁっ!」

 ぐじゅる、と漆黒の指に掻き混ぜられた粘液が、一滴、ふくよかな尻を伝って落ちた。

「あ、あぁ、あっ」

 薄い茂みの奥で硬く尖った肉芽を指で潰し、乳房を掴んだ沙耶は、ストームブリンガーに懇願した。

「もっと、もっとしてぇっ」

 この声が、表情が、温度が、得も言われぬ感情を生み出す。淫らに身を捩る少女から目が離せない。
ストームブリンガーは親指を時折動かしてやりながら、更なる快楽を求めて肢体をまさぐる沙耶を眺めた。
 地球上に蠢く人間達の中でも、沙耶は出来の良い個体だ。顔の造形は整っていて、体もしなやかだ。
手足はすらりと長く、乳房と尻は大きすぎず小さすぎず、優良な遺伝子によって形作られた生命体だ。
立ち振る舞いからは令嬢らしい育ちの良さが窺え、服装も機甲戦士の目から見ても良いものばかりだ。
長い髪も艶やかで、肌に合った色合いだ。アストロスが心を惹かれるのも無理はない、と思ってしまう。
これまでの戦いでも、アストロスらと関わっていた沙耶の姿を何度となく見、その言動も目にしてきた。
頭の回転が速く、理知的で、時としてアストロスらに的確な進言をして戦況を左右することもあったほどだ。
 その、沙耶が己の手の上で乱れている。細い眉を歪めて唇からは涎を零し、一心に指を動かしている。
ストームブリンガーを乞うように上擦った声で名を呼び、汗の浮いた肌を装甲に擦り、悩ましく喘いでいる。
522Evil love 7 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 18:00:13 ID:TjWJNB5r
「あ、ふぁ…」

 ストームブリンガーが親指の先を下げると、沙耶は虚ろな眼差しを上げ、追い縋ってきた。

「やだぁ、まだ抜かないでぇ」
「止めはせぬ」

 ストームブリンガーは胸部装甲の隙間から、外部端末との接続用ケーブルを数本出して伸ばした。
ラバーに包まれたケーブルで沙耶の太股を締め上げ、足を広げると、曝された陰部に二本ねじ込んだ。

「うぁ、あ、ぁああっ!」

 沙耶は涙を滲ませながら胸を反らし、髪を振り乱した。

「あん、来たぁ、奥までぇっ!」

 二本のケーブルが前後に動かされると、沙耶の放つ声はますます高くなり、悲鳴に近くなってきた。
だが、これは苦痛による声ではない。ストームブリンガーが与える快楽に溺れ切り、弛緩しているのだ。
じゅぶじゅぶと水気の多い異音を繰り返しながら、黒い触手に似たケーブルは少女の胎内で暴れていた。
ケーブルを通じて感じられる沙耶の体温を味わいながら、ストームブリンガーはケーブルを絡ませた。

「んふぁっ!」

 胎内で形を変えた異物に、沙耶は舌を突き出して目を見開いた。

「あ、やぁん、もお、きもちいいぃっ!」

 絡み合ったケーブルに荒っぽく胎内を擦られ、突かれ、沙耶はがくがくと膝を笑わせた。

「ダメェ、わたし、イッちゃうぅうううっ!」

 熱くぬめった肉の壁がケーブルを締め付けたかと思うと、沙耶はだらりと崩れ落ちた。

「あ…ぁ…」
「我に相応しき鞘だ」

 じゅる、と沙耶の白濁した体液が付いたケーブルを抜くと、沙耶はそれを引き留めた。

「やん、帰っちゃいやぁ」

 躊躇いもなく自身の体液が付いたケーブルを口に含み、舐め回しながら、沙耶は股間を擦り付けていた。
黒く滑らかな装甲が熱い体液に汚されていくが、ストームブリンガーはそれを不快だとは思わなかった。
それどころか、沙耶を支配する快感に襲われる。最早、ストームブリンガーでなければ満足しないのだから。

「ねぇ、もう一回、いいでしょ?」

 うっとりと目を細めながらケーブルに頬摺りする沙耶に、ストームブリンガーは答えようとしたが留まった。
状況が状況だけに、沙耶に向けることが出来なかったセンサーにアストロスの反応が掠めたからだった。
ケーブルを引っ込め、名残惜しむ沙耶をなだめてから、ストームブリンガーは彼女を右手に収めて腰を上げた。
 落日して藍色の暗闇に覆われた大地に、巨体が降り立った。両翼を取り戻した正義の戦士、アストロスだ。
ストームブリンガーが洞窟から出ると、アストロスはストームブリンガーを見定め、重たい足取りで歩み寄った。

「見つけたぞ、ストームブリンガー!」
「今しばらく待てぬか、アストロス」

 ストームブリンガーは沙耶を掲げ、アストロスに見せつけた。
523Evil love 8 859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 18:03:48 ID:TjWJNB5r
「まだ終わっておらぬのでな」
「あ、やぁ…」

 服を直していなかった沙耶は襟を掻き合わせるが、肌は隠し切れなかった。

「沙耶…?」
 
 あられもない姿の沙耶にアストロスが動揺すると、ストームブリンガーは沙耶の体に指先を這わせた。

「貴様などでは、沙耶を満たせぬ」
「ふぁあっ!」

 ぐりっと陰部を抉られた沙耶は、ストームブリンガーの指に縋った。

「やだぁ、またイッちゃったぁ…」
「う、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だぁああああっ!」

 アストロスは頭を抱えて絶叫するが、ストームブリンガーは沙耶を責める手を緩めなかった。

「己の眼を信じれぬのか、愚か者めが。我のものだと言ったはずだ」
「あ、そんなぁっ、強すぎるぅっ!」

 アストロスの存在を忘れたかのように甘ったるい声を放つ沙耶に、アストロスは後退った。

「な、なんでそうなるんだよ、俺は、ずっと、君を…」
「青臭い正義など、誰も欲してはおらぬ。沙耶が我を求めたのが何よりの証だ」

 ストームブリンガーが冷淡に言い放つと、アストロスは膝を折ってしまった。

「そんな…どうして…」
「ごめんなさい、アストロス」

 沙耶は口元に垂れた涎を拭ってから、とろんとした目でアストロスを見やった。

「私は、ストームブリンガーが好きなの」
「我を阻むな、正義を騙る愚者よ。貴様が生きる術はそれしかない」

 ストームブリンガーは沙耶を手に収めたまま変形し、操縦席に沙耶を移動させると、急上昇した。
地上からはアストロスの無様な咆哮が迸ったが、沙耶はそれを耳にしても眉を動かすことすらなかった。
それどころか、ストームブリンガーの飛行に応じて動く操縦桿に跨り、先程の続きを始めようとしていた。
操縦桿を包み込んだ熱い陰部を感じ取ったストームブリンガーは、込み上がってくる笑みを隠さなかった。
 力を得た。そして、心を得た。沙耶から注がれる熱い執着が心地良く、アストロスの醜態が楽しかった。
さあ、これからどうやってこの星を攻めようか。沙耶と生きるために、暮らせる場所を残しておかなければ。
アストロスに皆殺しにされた部下達の無念を晴らすためにも、ストームブリンガーが高みに昇るためにも。
 地球を、我が物としなければ。
524859 ◆93FwBoL6s. :2009/06/25(木) 18:07:58 ID:TjWJNB5r
以上。ストームブリンガーは人外アパートからの流用です。特に意味なし。
ロボ×少女は全宇宙の正義だと信じて疑わない。
525名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 21:28:13 ID:4jllpkiN
アンダーグラウンドを待ってる俺ガイル
526名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 22:51:54 ID:YsOGz4lS
アストロスよりはやーい
527名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 09:21:31 ID:5qakkZS9
(゚д゚ )乙ポニーテール
外部端末用のラバーケーブルは正義
しかしこの後のアストロスは病みそうだなー
528名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 09:53:00 ID:gxd3JD9p
アストロスがあまりに可哀想すぎる
是非彼にも救いの手を……
529名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 11:32:48 ID:BVRCvk9a
病みアストロスに無理矢理…
530名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 14:11:21 ID:gN5CAyv1
GJ!萌え燃えた

のちのダースベイダーである>アストロス
531名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:14:22 ID:TN85ESH/
GJ
これはエロ的な意味での復讐に走っていいレベル

元気出せよアストロン…ダークサイドに堕ちたら
案外新たにお前を止める役目を担ったヒロインやダークな悪役お姉様との出会いがあるかも…
532名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:15:15 ID:TN85ESH/
アストロンじゃあなくアストロスだ。失礼
533名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:41:18 ID:BVRCvk9a
銅像になってしまう
534名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:43:53 ID:Jze3FXW5
>>533
図らずも吹いた
535名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:47:55 ID:gN5CAyv1
喋る銅像だと!?
536名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:52:21 ID:6QrztV0x
失恋のショックで銅像に?
それを解いてくれるのは面影の似た少女の純愛
もしくは似た少女をみるとついうっかりやってしまうんだ

歪んだ正義というか周りが見えなくなった正義は恐ろしい
537名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:44:03 ID:4OTzi2xB
ストームブリンガーに手酷くフられて憎んでる悪役女とか>アストロス嫁
538名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:44:37 ID:krdRcfGT
新春かくし芸大会ですね、わかりまsせdrfyふいこlp;@:「」
539名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 02:53:00 ID:RJdQU9Jv
病ンドロスに改名するといい
540名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 17:41:44 ID:7+w2qR95
どこまでも追いかけて来そうですな<病ンドロス

某スレの巨大アシダカグモに守られてる妹さんに凄く萌えた…
541名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 20:00:04 ID:lEcp9oAm
>巨大アシダカグモ
ttp://wararei.yakumotatu.com/010/519.htm
ttp://wararei.yakumotatu.com/011/017.htm
これだね。2chのまとめサイトなのでOKかと。
デレデレのくせに照れ屋な巨大クモに激しく萌えるw
542名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 22:56:18 ID:/mDHekjZ
オカ板の話題だからリアルな蜘蛛じゃなくて守護霊的なものかもしれないが、
室内に現れるアシダカ軍曹はたいていが♀じゃなかったか?

…百合ですねかまいません
543名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 02:12:56 ID:Y96Z3Qbq
虫萌えのひとたち身バレには気をつけてね
人外でも少ないジャンルだから簡単にサイトバレるかもしれんよ
544名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 05:40:08 ID:Y96Z3Qbq
ケモ♂×人間♀を見たいな
最近ロボとかばっかだし
545名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 00:38:58 ID:xPUQoNRC
人外×少女モノの小説or漫画で、そこらの本屋ですんなり手に入りそうなのってあるかな?
過去ログ読んでデモンシードが読みたくなったんだけど、
集英社版のがなかなか見付からなくてやきもきしてるんだ…
546名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 09:53:22 ID:0344YJ7X
>>545
小説
・ミミズクと夜の王
・狐笛の彼方
漫画
・ドロヘドロ
・ジャバウォッキー
・マイティハート

今思いつく限りじゃこの位。
すでに知ってたらごめんよ。
人外と人間ってアニメとゲームに多いんだよなー。
547名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 11:30:01 ID:WbRrpxqZ
本屋に置いてそうなラノベ
この広い世界にふたりぼっち(白い狼)
量産型はダテじゃない!(ロボ)
マルドゥック・スクランブル(ネズミ)

あと、レディコミだが
禁断の恋でいこう(人間になれる狼)
548名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 11:40:26 ID:bkk+eM6O
手塚は…手塚はアリ?
定番の火の鳥とかブッキラによろしくとか、探せばまだまだあると思う
549名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 17:39:59 ID:ei4G7N9R
人外×人要素は薄めだけど
・正義警官モンジュ
・ベントラーベントラー

とかどうだろう。
特に前者はモンジュと真奈、フゲンとマフィアの少女に悶えた。


550名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 18:03:54 ID:SL3GHlO3
手塚はこのスレ的な意味でも神だろjk
551545:2009/06/30(火) 19:24:44 ID:xPUQoNRC
>>546-549
おおーたくさん挙げてくれてありがとう
とりあえずアマゾンで幾つかのレビュー読んでみたけど、
粗筋だけで萌えるのばっかりだよどうしよう
そういえば手塚作品は確かに人外だらけだったなあ、随分読んでないから忘れてた
>>550
手塚さんは多分エロパロ板のどのオリジナルorシチュエーションスレでも神になれる気がする
552名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:40:24 ID:DPsdRUnU
>>545
人喰い鬼の探索 (ハヤカワ文庫 FT90 魔法の国ザンス5)
シリーズの途中なのがあれだが、1冊1エピソードなので、
単体でも読めないこともない。
553名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 15:22:25 ID:BasYlfEg
映画だとどんなのがあるかな
554名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 18:27:54 ID:gpEbhlbP
洋画で古いけど「シザーハンズ」も良いよ。
外見は人間男だけど、結局本物の人間にはなれずごついままの服装や
手だけとか。
思いっきり人外の外見じゃないと嫌だ!って人にはおすすめできないが。
555名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 00:38:44 ID:HyxVd5yl
まりんとメランとか萌えるけどあれはアニメだな
556名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 06:55:17 ID:3lJayniY
りぜるまいん
557名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:06:51 ID:NdHH9HgA
AvPだな、1の方。
これは小説の方がいいけど映画もあわせていい感じ。

ポケモン映画は映画に入りますか!
毎年よくぞやってくれた!と言うぐらい女の子とポケモンの組み合わせを入れてくる…。
558名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 13:22:00 ID:aBrIIdhq
ポケモンはポケモンで、こっちの部類に入るのか…?
559名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 19:26:39 ID:3lJayniY
王蟲×ナウシカ
560名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 19:36:39 ID:xuT1ujfR
俺が触手覚醒することの伏線がナウシカだった・・・
本来なら感動的なシーンなのにどうしてイケナイ気持ちになるんだろうって不思議だったあの頃
561名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 01:51:09 ID:XzYkBSYU
ケモ×人で自分が知ってるのは携帯アプリのアーガスレポートぐらいだな
>>557
AvP同意。スカーとレックスのif話ばかり妄想してる
562名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 05:16:31 ID:7L2Qs4ie
>>553
MIMIC2は?
昆虫人間と女性のラブコメホラーだぜ!
と言いつつホラー苦手で見てなくて某所で感想見ただけの俺チキンw
563名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 06:43:56 ID:VCtz5lPI
いい加減な感想だな・・・あれ別にラブコメじゃないが
どこのレビューだよそれ
ちゃんと映画見てるとは思えないんだが
564名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 10:17:50 ID:7L2Qs4ie
個人サイトだから…スマン(´・ω・`)
ラブコメじゃないの?ラブコメって書いてたけど
565名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:09:24 ID:3+fpFI07
>>562
ちゃんとレビューは見ようぜ;
MIMIC2は主人公の女性に昆虫人間が(本能的に)固執してる感じだとか。
566名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 21:10:03 ID:XzYkBSYU
>>565
それはそれで萌える
567名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 21:27:23 ID:7L2Qs4ie
>>565
そうなんだけどストーリー後半の行動は本能だけじゃないはずって書いてたんだけど
クオリティー低いのは恋する昆虫人間がスプラッタするってプロットのせいで緊張感ないって書いてたからラブコメと思った
違うのか
568名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 08:51:30 ID:+ZyVdmw6
またか
569名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 10:52:07 ID:INPfczpB
スプラッタの時点でラブコメじゃねえw
MIMIC2は友人がみたきがするなあ、今度聞けたらきこう

とりあえず人外×人要素薄くて申し訳ないが小説の
・埋葬惑星
・A/Bエクストリーム アプラクサスの夢
とかどうかなー知名度すごく低くてどっちもメカネタなんだが
前者はまだあるだろうけど後者は結構旧くてシリーズそれしかもってないや
570名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 18:32:42 ID:LEpXZnDB
A/Bエクストリーム好きなんだけど、全然出ないやな。
アプラクサスはロボというかメカメカしいサイボーグ×女の子なんだけど、
ゴツいパワードスーツとかアンドロイド×女の子とかちょこちょこあってメカスキーには萌え。
あと強襲艦が社屋になってる会社とか色々おもしろ。
たしか作者がシャナの人。シャナが出てからA/B出なくなってガッカリしてる
571名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 18:39:09 ID:LEpXZnDB
と、ちょっと追記。A/Bが売り上げ良くないから、シャナで儲けさせて、
その分ご褒美として続刊出してもらってるぽいな。
シャナ読まないからわからんけど、まだ売れてるならA/B続刊見込めるだろうけどどうなんだ…
572名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 21:00:28 ID:INPfczpB
とりあえず570は是非とも友達になってくれ!w
というか、そのご褒美としてだしたのがアプラクサスじゃないっけ?
ヴァンプもいいキャラで好きだし、いい作品なんだけどなー

シャナは一応決戦?までいってたかな
そういえばシャナも見方を変えれば異種恋愛入ってると思うんだが…
573名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 02:50:14 ID:/6XvT8Np
保管庫新しく作らねえ?
574名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 07:38:28 ID:FNO3lVxW
>>572
先代×アラストール
575名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 15:03:13 ID:aEHBSNh7
保守
576名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 23:02:08 ID:AKb96RO0
577名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 23:59:42 ID:z9Dh+4v0
晒すなよ
578名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 07:27:52 ID:nn6MIFn3
保管庫が更新されている。
管理人さん乙です。
579名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 18:48:35 ID:7ZZ7cJ4W
また晒しか…('A`)
いつまで粘着すりゃ気が済むんかね〜
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ウザイ
580名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 00:36:09 ID:yQiKQnsm
めちゃくちゃ既出で該当スレもあったかもしらんが童話読んでるといろんな萌えがあるな
赤頭巾に美女と野獣、かえるの王子様や人魚姫やうりこ姫とか鶴の恩返しとか

「長靴をはいた猫」の末っ子や「アラジンと魔法のランプ」のアラジンは性転換でおにゃのこに、
人魚姫は姫と王子の立場入れ替えして、陸の姫君に一目惚れした魚人王子にしたらまたいい味が出そうだ
581名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 13:04:50 ID:z5FKfssX
>>580
ヘルボーイに魚人とエルフの恋があるがまんまそれだな>性転換人魚姫
582名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 07:20:18 ID:W09JQ25+
かえるの王子様は今度ディズニーがアニメ映画やるな。
583名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 16:00:32 ID:NTvXfKNQ
シュレックのオチは、話としては好きだが、やはり見た目があれでは旦那以外がっかりだよ。
584名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 22:08:09 ID:hnWaTNwt
大衆向けの恋愛ものにすると「怪物でもいい、好きだよ」という気持ちはあっても
たいていそう思った瞬間に人外は人間になっちゃうんだよなあ
585名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 00:46:28 ID:a11z2NKB
ディズニーには幼い頃にある事があってトラウマで大っ嫌いだ。

でも、擬人化の先駆け的つかパイオニアでもあるよな。
586名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 02:36:11 ID:vw7TLrpp
前編が非エロで長いので避難所に投下しました。

触手型宇宙人×OL

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/78
587名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 05:46:12 ID:AMG/5cN9
保管庫更新されてる!!!!管理人様ご苦労様です!!!
》53はこのトピ的にありでいいん???ってちょっとオモタけど・・・
588名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 15:14:02 ID:mZrmp46j
>>584
逆に、人間が人外になるのもそれはそれでどうなの、と思う。
589名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 10:42:44 ID:fA7CVzjj
スレで出てなかったと思うんで、「寅井さんちのツトムくん」をお勧めしたい
狼と女の子の話。フリゲだから今もDL出来ると思う

常時目隠しプレイ状態…ハァハァ
590名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 15:35:38 ID:wo5ahwQJ
でもあれって悲恋話なんだよな…。
591名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 19:29:50 ID:tGnVZ83Q
盲目の子と人外は萌える
人外を人間だと思い込んで優しくしてくれる女の子に、
女の子に優しくされて彼女の幸せを祈りつつ、「このまま目が見えないままならいいのに…」と願ってしまう人外

女の子の目が見えるようになる前に黙って立ち去ろうとして
「私全部知ってた…それでも構わない、そばにいてよ」と呼び止められるんですねわかります
592名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 20:09:16 ID:BQKOKkmw
>>591
盲目の少女と人外…
WILD ARMSのゼットとアウラがそうだよな。
ただ、あいつは見た目人間と変わらんが。
593名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 20:10:31 ID:igqy30kk
>>591
ちと古いが、ジャンプで連載されてたワイルドハーフにそんな話があったなぁ
目の見えない女の子(手術をすれば治るかもしれない)の元に借りられて行った(レンタルペットショップというのが出て来る)、恐面の犬の話
女の子は恐面の犬のことを、「人間」じゃなくて「凄くかっこいい犬」って思ってるのでスレチかもだが
でも「お嬢の目が治らなければずっとお嬢のそばに…。…俺はなんてことを!」と葛藤する姿に泣けた
594名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 21:14:10 ID:BI2YXSN/
>>591
それで思い出したけど、目が見えるようになった途端
「私を助けてくれた人はどこに行ったんですか?」
(醜すぎて相手がそうだと分からない)
っていうネタをどっかで見たな…。アレはあれで切なくて萌えた
595名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 21:40:51 ID:VBc2iXiJ
エロゲにママトトって作品があるんだけど
それのノベライズ版がまんまそんな感じだったな
ゲームに出てくる仲間のリザードマンとノベルオリジナルキャラの盲目少女が知り合って
最後に目が見えるようになるんだけどリザードマンは
自分の正体をばれないようにするんだけど結局バレて
でっかいリザードマンに女の子が抱き上げられてキスしてる挿絵が非常に萌えた
596名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 12:59:46 ID:1yU8dTKB
>>594
有名なコピペじゃねーかw
597名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 21:45:31 ID:efdh9hw2
ほしゅあげ
598名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 09:39:07 ID:oIDvU5J2
盲目美少女×人外は王道って事だな。
599名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 11:33:07 ID:o/iJ8qjZ
だなぁ
人外が経歴粉飾しまくるのも定番だろう
600名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 18:56:30 ID:LhgKWu5K
つまり人外が自分の事を包み隠さず言っても
盲目少女が信じないもしくは見えないあいだは凄い怯えるて
目が見えるようになったら大したことないって言う展開が新しいんですね
601名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 00:44:10 ID:5CWq65yD
>>600
それいいなー
602名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 08:24:49 ID:6RCBWYdv
>>600
それ書いてみたい
エロくならなそうだから避難所行きだけど
603名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 16:28:20 ID:H5NOxpsi
避難所つか創作板のほうgナンデモナイデス
604名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 16:28:57 ID:H5NOxpsi
個人的にはすごく興味あるからどっかに落としてくれると嬉しい
605名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 00:32:59 ID:zX4ALmcU
書き(・A・)タマエ
606名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 12:28:04 ID:Mp5o+mqP
某スレの水生物との話がとても良かった。
ここ以外にも作品は投下されてるんだなあ。
607名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 12:30:25 ID:H3heViQu
某スレってどこ?
608名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 12:36:06 ID:R+8rRSrH
ちょいグロいが暗黒童話の烏と女の子とか良いよね
人間の感情を持っているのに倫理観が皆無とか、ギャップが好きだ
609名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 23:29:57 ID:pU8h6du5
エロパロの保管庫にある昔話スレ?の川の主(蛇)と女の子がすごく萌えた。

>>608
暗黒童話好きだ。一途なのにどっかズレてるっていうのも人外らしくていいな
610名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 00:36:53 ID:DKiQcOvr
>>607
キモヲタで検索してみ。
611名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 23:38:12 ID:gJpaDLM0
投下し(・A・)タマエ
612名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 00:04:37 ID:gJpaDLM0
本格的に(・A・)避難所移民?
613名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 04:24:19 ID:QE8XXTHX
投下したいけど、エロなしになりそうなので避難所行きになると思う
614名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 12:15:51 ID:uGHVvqs8
ほしゅ
615名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 22:54:20 ID:taEY7Fkm
保守
616名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 06:13:09 ID:hGPwQKuE
このスレのSSと同名の某イラストSNSの企画が好きだ
617名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 07:33:06 ID:Kex/BqHy
>>616
おまえ性懲りもなく企画主晒してpgrしたいのか
最低だな
618名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 13:13:39 ID:wxVLvBES
>>616
あなた新入り?
前スレのこと知ってたらそんな発言できないと思うんだけど・・・
619名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 08:29:55 ID:/OwNgSrm
まぁまぁ^^;
620名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 22:54:12 ID:oUQprJhQ
>>619
「まぁ×まぁ」とは?
…いわゆるマーメイド(人魚)やマーマン(魚人)同士の組み合わせ
稀に片方が人間の事もある



……なんてな
621名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 08:56:16 ID:pmaIeaKT
>>620に萌えた
622名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 12:23:43 ID:BOua/ZmE
古い人魚は下半身が二又なんだってな。
623名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 14:02:13 ID:6V6pU+E1
人魚って亜人じゃないのん?
624名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 17:41:55 ID:rVNAJc0l
人外成分の度合いにも寄るんじゃないか?
前々から人外成分はパーセンテージで決めれば分かりやすいと思ってたんだよなあ。
625名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 17:56:23 ID:dIoh+ft5
そうか? むしろ難しいだろ
肉体自体は人間のものと同じだけど、人造人間である場合とか
中身は間違いなく人外だけど、人間の姿をよくとってる場合とか
逆に、ロボットの中に人間の精神を入れてる場合とかあるわけで
簡単にパーセンテージであらわせるものじゃないだろう

626名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 18:38:35 ID:dmThU9p/
しかし、猫耳つけただけの恰好で「人外カプです」と言われたら正直萎える
627名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 18:47:05 ID:6V6pU+E1
外見については人魚って猫耳とかと同じライトな人外のカテゴリーだと思うが
なぜか猫耳とかと違って人外としての風格がある種族な気がする

人外って何?って突き詰めると
結局は人間って何?って話になるんよ
628名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 18:57:51 ID:6V6pU+E1
ごめん議論ネタ持ってきて
議論は避難所?
629名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 19:01:34 ID:WDImyqPp
猫耳は付属物だけど、人魚は下半身丸ごと異形、肉体度数50%だからじゃね?

形が異形でも精神が人間だった場合、そいつは人間か否かって話かね
男だと形がもろに異形な奴が好物だが、女の子の場合はそんなに異形異形してなくても
ストライクゾーンなのは何でだろうな。ロボ娘とか人造人間とか
ドロッセルお嬢様とかああいういかにもなロボ娘も大好きだが
630名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 19:09:23 ID:FRudieUm
猫じゃらしに反応したりツンデレ属性だったり
なんらかの形で内面的に人外っぽさがあれば別に猫耳でも…
631名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:33:08 ID:rVNAJc0l
>>625
外見と中身でパーセンテージを分けるんだよ。
外見80%、中身20%みたいなさ。
細かい属性はそれに付随させてくみたいな。
こんなのかいてって言われて外見中身のパーセンテージがあればかきやすいぞ。
632名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:38:55 ID:6V6pU+E1
>>631
それいいね
ルール可希望
それで??パーセント以上人外なものは投下許可みたいな
50じゃ甘いよな・・・70パーセントくらいからかな?
633名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 20:50:39 ID:FRudieUm
スレタイの【なんでもあり】と
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを

ぶっちゃけこれで十分
634名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:25:11 ID:MirtlOwT
そうだな
ルールが必要なのは読み手の態度のほうかもな
職人が悪くないのに文句つけたりするし・・・
投下しやすい空気にするために
・気に入らなくても黙ってる
・情報ソースない叩きと基地外はスルー
・2ちゃん系掲示板と商業作品以外の話題は荒らし
このくらいでいいんじゃないの?
635名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 01:14:41 ID:fE+uVgHh
自分も>>633ので充分だと思う
636名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 12:17:53 ID:u/mpOmPY
ヒトで無ければ人外。
637名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 23:05:19 ID:BO9GNbg/
平和になるといいな
638名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 00:50:05 ID:gKCo/jdY
こう毎日暑いと、ケモ系人外はなかなかスキンシップがとれずにモヤモヤ
逆にスライム系人外は涼むためとはいえいつになく積極的なスキンシップにドキドキムラムラしてれば良い
639名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 12:03:30 ID:1xiMadBN
ロボもひんやりだな

ケモ系人外に「暑いから近寄らないで!」と拒絶したら物言いにカチンと来たらしく押し倒され
いつにも増して汗だくになって絡み合い最終的にぶっ倒れるおにゃのこが見たいです
640名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 14:02:57 ID:z7jgkPq7
いやむしろ、ケモ系人外が女の子を気遣ってスキンシップ自重したら
「くっつくと暑いけど、暑さよりも離れる方がイヤ」
って自ら人外に積極的にくっついてって
暑さと愛しさで理性のタガが外れた人外に押し倒され(以下同文
なベタベタに甘い話が読みたいです。
641名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 16:59:34 ID:Cl+HS9gs
>>640
先生、その話が読みたいです。
642名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 17:19:02 ID:TgMAimu3
職人さん>>640を書いてください
俺はROMだから無理だから・・・
643名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 12:37:50 ID:B9Iupegl
>>639、640
そしてその後は一緒に水風呂ですね。わかります。
644名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 19:01:21 ID:4zEiX8rl
同居してるスライムさんを浴槽に入れて水を足して、ひゃー涼しいー!とはしゃいでたら
俺の体内で裸ではしゃぎやがって誘ってんのかと襲われるんだよな
645名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 22:17:18 ID:7Sc1/20Z
ミズさんの出番だ
646903 ◆djfF0T4VAGrB :2009/08/01(土) 01:10:38 ID:Adatim6P
>>640
ベタベタいちゃいちゃもふもふで書いてみた。
ご期待に添えなかったらすまん。

駄目な人は903か「俺と嫁」でNGだ。
647903 ◆YH6nZG8XoB1j :2009/08/01(土) 01:14:08 ID:Adatim6P
「ちょっとそこに座んなさい、マサムネさん」
 うだるような気温と湿度を乗り越え、狭くてボロい安アパートの我が城に帰って来た
俺を待っていたのは、おつかれ様とかつかれたでしょうなどという優しい言葉ではなく、
上記の嫁の一言だった。
「え、あ、え? まだ今月は小遣い使い切ってねェし、お姉ちゃん達のいる店も行って
ねェし、えーとお前の誕生日は秋だし」
「そうじゃないですちょっとそこ座んなさい」
「スーツ脱いでいい? もう毛皮が蒸れて蒸れて」
「駄目です、ネクタイも取っちゃいけません」
「すいませんマジで原因がわかりません、何でしょうか奥さん」
「最近何で私と距離を置くのか、その明確な理由があるならお聞きしたいですわ、旦那様」
「へ?」
「へ? じゃないです、もー!! 寝るときもお布団少し離すし、一緒に買い物出ても
私と手を繋がないし、一緒にテレビ見てるときも少し空間あけるし、前みたいに私に
ベタベタまとわりつかなくなってきたじゃないですか、何で?! あれだけちょっと前は
くっついてきたのがもう私に飽きたの?!」
「ちょ、ちょっと待て、沙耶! お前、俺がくっつくといつも暑苦しいとかうっとおしい
とかギャーギャー言うじゃねェかよ!」
「べ、別に嫌だとは言ってないじゃないですか! あれだけくっついてきた人がいきなり
そんな距離置いたら何かあったのかと思うでしょ!」
「……今年の夏は特に湿度暑いし、俺自身も外いるだけで暑いのに、俺の毛皮でお前が
余計暑がったら可哀相だと思って我慢してたんだよ!」
 まくし立てられた沙耶の言葉を遮って負けじと喚くと、きょとんとした顔で沙耶が
こちらを見た。そして次の瞬間溢れんばかりの笑顔で飛びついてきた。
「ちょ、お前暑苦しいとか散々言っといて!」
「私からくっつくのはいいんです! マサムネさんのバーカ! すごく寂しかったし、
もし浮気でもして別に好きな人できて私の事飽きたとかだったらどうしようとか思って、
不安だったんです!!」
「悪かったよ、口が足りなくてよ」
「そうです、悪いですよ、反省してください!」
「暑くないのかよ」
「暑いですよ、マサムネさんの毛皮。でもいいんですー」
「訳わかんねェな、女は」
「えへへー」
 嫁は小柄な身体を一心に押し付けて、嬉しそうに笑っていた。童顔だから、そんな仕草
してると余計に小娘に見える。全くもう、人の気も知らねェで、呑気だよな。襲うぞこのやろ。
648俺と嫁2 903 ◆toj72RUU/E :2009/08/01(土) 01:14:55 ID:Adatim6P
 俺がスーツを脱ぐと、上下をハンガーにかけてくれたので、俺はシャツを洗濯機の
籠の中に放り込んで、短パンとランニングというだらしない格好になった。クーラーの
前に行き、思いっきり背伸びする。毛皮が暑い。熱がこもって余計に暑い。
「ああもう、羊共みたいに丸刈りにしちまいたいぜ…」
「そんなに暑いならいっそしちゃえばいいじゃないですか」
 くすくすと笑う沙耶の鼻を摘んでやると、きゃあと声を上げて笑う。さっき怒ってた
カラスがもう笑ってやがる。
「阿呆。狼が毛を刈れるかっての。いい笑いものだ」
「ふふ。これだけ暑いんだから、そうやってる人もいるじゃないですか」
「とにかくそこは譲れねェよ。……おら、あんまりくっついてると一緒に風呂まで
連れてくぞ」
「マサムネさんのエッチ」
「抜かせ」
 まるで初めて会った時みたいにぺたぺたまとわり付いてきて、あれから何年たってんだ
と思ったが、そんな沙耶が珍しい上に可愛かったので、俺は沙耶を抱え上げるとそのまま
風呂に向かった。腕の中の沙耶の重さはいつまでたっても増えなくて、あんまり軽いと
どっか行っちまう気がする。
「男は皆オオカミなんだよ」
 まだくすくす笑ってたので、そう言って口を塞いで、舌を入れてやった。小さな口の中
は俺の毛皮よりよっぽど熱い。
「ん、あふ」
 腕の中で吐息を漏らす沙耶のブラウスを捲りあげて、ブラジャーの上から
指を這わせると、身を捩って首に手を回してきた。口を離し、首を舐めるとその度に
小さく声を上げて身体を震わせる。
「ここでやんのと、風呂行くのと、どっちがいい?」
「ああ……ん、お風呂、が、あっ」
「もうちょいお前の臭い嗅いでからな」
「マサムネさんの、変態っ」
「その変態に舐められて、こんなんなってんのは誰だよ?」
 バタバタと蹴ってくるので、足を掴んで、スカートの中に手を入れると、そこは生地の
上からでも分かるぐらい濡れていた。薄い下着の上から押すと、生地がぬるぬると
沈んでいく。
「だ、だって最近……ぜ、全然……」
 真っ赤にして、泣きそうな顔で言う沙耶の言葉を聞いてたらもうなんというか駄目だった。
沙耶の身体を床に下ろし、脚を開かせる。
「悪い」
「え?」
「風呂まで持ちそうに」
「ちょ、あ、だ、だめっ」
 俺の腕を押しのけようとした沙耶の腕を逆に押さえつけ、もう片方の手でスカートを
たくし上げると、下着をずらして己自身を押し付けた。
「あんな可愛い顔で可愛い事言うお前が、悪い」
「ひっあああっいきなり…っ!」
649俺と嫁3 903 ◆toj72RUU/E :2009/08/01(土) 01:15:38 ID:Adatim6P
 人間よりも大きなサイズで起ち上がっている赤い性器が、沙耶の小さな唇をこじ開けて
無理やりに侵入していく。最初は入りきらなくて随分苦労もしたが、もう沙耶のそこは
俺専用になっていて、ゆっくりと俺のペニスをくわえ込んでいった。
「や、マサムネさんのが、は、入ってきて…っ」
「動かす、ぞ!」
「だめっ、いきなりだめっ! こわ、こわれちゃっ」
 懇願する沙耶の腰を掴んで、俺は腰を打ちつけた。沙耶の小柄な体が奥まで俺を呑み
込む。それを引き抜いて、さらに打ち付ける。ぐちゅっぐちゅっと俺達の繋がってる
ところから粘液と体液のこすれる音がして、俺の興奮を煽った。沙耶の下着は、沙耶自身
の愛液でテラテラと濡れていて、もはや本来の機能を果たさなかった。
「ほら沙耶、見ろよ、繋がってるところすげェぞ…。こんなに泡立って」
「やだっやだやだぁ……っマサムネさんのバカぁ……っんんっ」
「嫌なのか?止めるか?」
「いじっいじわる……ッンっあふッ」
 まあ止めろって言われても無理だけどな、俺が。
 ぐちゃぐちゃに沙耶の中に突っ込んでかき混ぜて、俺も沙耶もどろどろに
融けちまいそうで、クーラーがきいた部屋の中にいるはずなのに熱くて熱くてたまらない。
中途半端にはだけたブラウスが汗で張り付いて、沙耶の肌の色が透けている。
ブラジャーから零れた乳房の先端をべろりと舐めるとしょっぱい味がした。沙耶の味だ。
俺はガツガツと腰を振りながら、このまま沙耶を喰ってしまいたいと思った。髪の毛一本、
骨の欠片も残さずに綺麗に食べ尽くしてしまいたい。
「悪いかお、してる……」
 沙耶が汗で張り付いた髪をかき上げながら、俺の顔を覗き込んでくる。その髪を払って
やりながら、囁いた。
「お前を喰い尽くしたいんだ」
「じゃあ、食べて。私、マサムネさんに、ぜんぶ、食べられたい」
「言われなくたって」
 ぐっと深く、根元まで押し込むと嬌声をあげて沙耶が締め付ける。
 俺が沙耶に喰われてるみてェえだ。
「なっ中! 中が大きく……ッ!!」
「出す、ぞ…ッ」
「やっだめっ、だめぇ……ッわたしおかしく……ッ!!」
 きゅうっと根元が締め付けられる感覚がこみ上げてきて、俺は一層彼女の中にぐいぐい
と性器を埋め込んだ。ペニスの根元が彼女の中で膨張するのが分かる。と、次の瞬間俺は
熱い膣の中に熱い精を吐き出していた。体の奥からマグマみたいに彼女の中に吐き出し
ながら、沙耶をぎゅっと抱きしめた。沙耶がビクビクと跳ね上がりながら、手足を俺に
必死に絡み付いてくる。一滴残さず彼女の中を満たそうと腰を押し付けながら、
俺は沙耶を抱いていた。
 人の射精と違って、俺達犬系獣人の射精時間は長い。ドクドクと注ぎ込まれる感覚に
震え、声を押し殺そうとする沙耶の耳を軽く噛むと、耐え切れないように身体を捩って
声を上げる。
「……沙耶」
「な、なに……?」
「終ったら、一緒に風呂入ろうぜ。体洗ってやる」
「洗う以外も、するくせに……んん」
 そりゃするに決まってんだろう。俺は再び強く腰を押し付けて、腕の中で沙耶が
呻くのをニヤつきながら見ていた。
 そりゃ洗う以外だっていろいろするに決まってんだろう。男は全員、狼なのだよ。
650俺と嫁 903 ◆toj72RUU/E :2009/08/01(土) 01:16:23 ID:Adatim6P
終わり。
すまん、最初タイトルを変なトコ入れたんで、トリップがおかしくなってる。
651903 ◆AN26.8FkH6 :2009/08/01(土) 01:18:41 ID:Adatim6P
あれ?トリップまだおかしいな、スレ汚し申し訳ない
652名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 08:24:36 ID:raTKHL+M
そう思うんなら掃除して行けよ
653名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 12:17:55 ID:TNxUyiiP
アンダーグラウンドは?
654名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 18:11:29 ID:048qMcxp
>>649
GJ
655名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 20:18:13 ID:tvYTKyKI
>>649
嫁かわいいな。
超GJ!!
656名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 20:22:21 ID:UC3VQqQw
>>649
GJGJ!! モフエロは萌える!
657名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 05:13:06 ID:KS8t0aYX
>>651
GJ!アンダーグラウンドも待ってます!
658名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 13:14:21 ID:I6ZwQpxP
>>649
GJ!!
659名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 12:22:54 ID:D9rtqxt5
GJGJGJ!! 自分もアンダーグラウンド待ってる!!!
660名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 03:51:33 ID:8gSP4P7V
661名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 05:59:56 ID:T6TFiHPe
久々の投下キタワァ…!
662名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 14:11:16 ID:X9kz5yk3
GJ
663名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 08:26:24 ID:NmZ5m+4j
>>646
なにこれ。もふもふなマサムネさんに萌えればいいの?
それとも沙耶さんのエロい体に萌えればいいの?

なにわともあれGJってことだ

あとトリップはスペースが入ったりすると変わる。
664名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 08:29:27 ID:PCZNew7R
今まさにこんな気持ち

                     ヽ_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_ノ
       ハ,_,ハ    m       )                   (
  ?   ,:' ´∀';   ノ    r 、  ) うおぉー モフモフさせろー!! (
    l^ヽ'"'"~/^i'ツ'∧_∧ /    )                   (
  ヾ        'ミ,    )   __Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
  ミ  ´ ∀ `  と,   ヽ ==--- ̄ ̄
  ッ       _   "ミ__>  ====----
 (´彡,.     (,,_,ノ  _ヽ_)_)
     "'"'゙''""''''゙""´
            ばふっ

むしろ沙耶さんとマサムネさんにサンドイッチしてもらいたい
665名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 12:24:12 ID:AFu0asDd
沙耶さんwストームブリンガーふったんですかw
666名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 13:11:57 ID:RLAJ5czI
いっそのこと、ストームブリンガーとマサムネさんの逆ハーでw
667名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 17:03:09 ID:sEs1l59B
ストームブリンガーのビーストモードをマサムネに設定すればいい。
これじゃマサムネじゃなくてモフモフにしか興味無いみたいになっちゃうな。
668名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 17:06:04 ID:RLAJ5czI
トリプルチェンジャーか、或いはプリテンダーですな。
669名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 13:08:49 ID:zcWkOYs9
キャラ名かぶっただけじゃん
また盗作疑惑かけんの??
670名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 15:31:40 ID:D3eSQZNB
沙耶って名前は人外と人間のエロスを想起させる響きなのかもなぁ
いや、沙耶の唄のイメージが強いだけなんだけどさ
671名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 16:16:36 ID:SzUzZ2aG
人外人間関係なく、刃物っぽい名前の男キャラがヒーローの場合
そのヒロインにはサヤ(鞘)ってつける人は多いよ
商業同人関係無く3組くらいそういう名前のカップルは見かけた
672名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 18:07:29 ID:2xe7VFl7
♪俺はぁ〜刀で君ぃ〜はぁ鞘、抜いた〜り挿しったり〜ぃい♪
…って歌を思い出した。
673名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 21:50:17 ID:xgvXkfjx
上で出てるストームブリンガーとかの元ネタがよくわからんが、何?
ぐぐっても沙耶の唄とかムアコックのしかひっかからないんだぜ
674名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 01:03:47 ID:yQc0m3UL
675名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 18:47:55 ID:GKFaGerw
>>671
俺が知ってるのだと、
YAIBAの刃とさやかぐらいだな。
676名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 00:37:35 ID:N7fZZyEX
>>671、675
男女でもカップルでもないが、ナムコ×カプコンにも
沙夜と片那ってキャラが出てきたな。
677名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 13:52:48 ID:E7Xhqozc
1スレ目からザあぁーッッと読んだ
ヤンマとアカネと触手魔物とシスターが面白い
嵐扱いされてたが北風と太陽も好きかも(文章力さえあれば・・・)
678名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 22:57:13 ID:P7eZ3GLC
ずいぶんジャンルが飛ぶが、空.色.勾.玉っていう児童小説では
大蛇の剣の力を収める巫女の名前がサヤだったな。
喋るカラスや動物に憑依する体質の少年など、
動物というよりどっちかというと神様枠だが、人外が結構多かった。
679名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 23:51:35 ID:cGpLq1d/
今更だがまりんとメラン借りてきた なんぞこれすげえ萌える
俺、来世は女の子守って戦う人外になりたいわ
それで戦闘以外はからっきしダメで女の子に心配されたり、怒られたりしたい
680名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 12:27:11 ID:uNCoeIwj
セックス以外からっきし駄目で、女の子に守られたい。
681名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 16:04:43 ID:pPNS+RPd
最近投下ないな
682名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 19:32:00 ID:7B+JsT+E
ある少女が好きな男の子との仲を良くするために作ったロボット。
ロボットのお陰で少女と男の子の仲は急接近!
しかしロボットは仲を良くするために作られたのに何故かだんだん女の子仲良くなる男の子に嫉妬しまくる。
という友人の考えに死ぬほど萌えてしまった。
人外側からの嫉妬ネタって凄くいいものだと思う。
683名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 00:42:47 ID:Fjvjg5nC
人外側が男でも女でも、自分の感情を必死に相手から隠そうとしたり、見ない振りしようとする葛藤が好きだ
684名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 11:20:31 ID:DNxy601v
異種族コンプレックスってよく在るね。
685名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 17:06:21 ID:GoI820da
このスレの住人的に見てこれはどう思う?

ttp://image.blog.livedoor.jp/blv42/imgs/e/f/ef0d7ccf.jpg


自分は萌えた
686名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 17:29:14 ID:I3+7Pzyz
狼のツッコミが秀逸w
687名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 17:55:09 ID:YBqgM0Y+
ガチホモでは毛だらけオッサン×獣人、男女では色々初なのに幼女に襲われる獣人か……
個人的にはクリティカルヒットだが、ホモはダメな人もいるだろうから、注意書きはするべきだと思う
688名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 19:14:43 ID:nQTy1V/M
1スレ目にもあるやつだな
689名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 19:25:32 ID:Fjvjg5nC
昨日ニュー速にそういう画像スレ立ってたな
690名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 20:55:18 ID:/bYssRvH
その為だけに生まれて、役割を放棄することはアイデンティティの喪失に直結するのに
それとは異なる感情にとらわれてしまう人外は良いものだ
691名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 22:53:11 ID:7FXu0J67
ツンデレ男×素直人外という電波を受信した

「別にお前のような人外を心配したわけではない。
所有物であるお前が傷つくのは俺の財産が減ることを意味する。
わかったらもう怪我をするんじゃない」
「えへへ。私はご主人さまのそばにいられればそれで幸せですよ。
あなたの所有物でよかったです。壊れるまで一緒にいてくれるのでしょう?」
「……っ。人外のくせにバカなことを言うんじゃない。
手当てをしてやるからとっとと怪我を見せるんだ」

しかしデレてエロまで行くのにだいぶかかるだろうな
692名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 00:08:00 ID:iFF1W4BU
>>691
なぜか眼鏡科学者×実験体ラミアで再生された…たまらん
693名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 02:15:29 ID:RVblaHjL
>>691
そこで人外おにゃのこから逆レイプですよ!
694名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 06:12:30 ID:00/9DVAm
人外の性欲が果てしないタイプならば乗っかってくれそうだな
動物とか悪魔とか、いっそ清純派なサキュバスとか
695名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 01:40:37 ID:/795hwFk
>>691
某冥王を想像した
696名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 16:51:36 ID:QwY746qb
>>695
冥王×ロボットのエネルギー源パーツというわけか
697名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:40:36 ID:JwQb09nR
>>694
清純サキュバス良いね。
698名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:45:52 ID:/p1L43et
サキュバスなのに処女とはこれいかに
699名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 00:38:14 ID:uIXepRnT
口が器用
700名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 01:39:29 ID:ptRxlNwX
>>698
1:女の子に突っ込むことしかしてないからまだ処女
2:自分がサキュバスという自覚がなく、人間と同じものを食ってた
701名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 10:12:50 ID:FGPfSV/9
3:人間処女(シスター)が呪いでサキュバスにされた、
けど元シスターだからHなことはいけないんです、と言ってできないでいる
702名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 11:38:37 ID:6cfLX0Qn
人間の恋愛にあこがれを抱いてて、恋愛結婚したい! 性行為はその後!
と心に決めているサキュバスに色々手ほどきをする人間というのもよさそうだ
自分に自信が持てないインキュバスを人間の女性がお世話してあげるのもいい
いっそ、>>701の設定で神父×サキュバス×後輩シスターでくんずほずれつするとか

消極的な人外と積極的な人間の絡みが好きだ
昔話なんかだと、だいたい人外が人間を見初めて連れ去っちゃうけど
あなたは人と幸せになるべきだ、って引こうとしたり、子作りしたがらない人外に
でもそんなの関係ねぇ! ってのしかかっていく人間が見たい。男でも女でも
703名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 12:46:17 ID:uIXepRnT
そんなの関係ねえ!
で思い出したが、あの芸人ってインスマスっぽい
インスマスな芸人ネタとかどうよ
704名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 16:28:18 ID:W9gonf8B
>>703
イタリアのチンコジョーク思い出した
インキュバス「私のペニスは5歳児なみなんですよ」
女医「はぁ?」
みたいな。ふつうにセクハラだな
705名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 11:01:31 ID:7cMMxcUP
フジのホッタラケの島はおなごとキツネの映画だそうで
夏休みの予定がまたひとつ増えたよ
706名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 14:23:24 ID:TTS545Rz
夏といえば妖怪系人外の独壇場!
B級洋モノホラーには化け物じみた連中がいっぱい居て楽しいぜ
707名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 17:24:53 ID:0XDyYxL0
たとえば!
708名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 20:05:50 ID:552N4Jds
例えば!?

妖怪で思い出したがつくも神もいいなーとか
大切にしてくれた初代を思って子孫の代で恩返しみたいな…
問題はエロスネタに繋がりそうにないことだ…考えても思い付かん
709名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 21:13:13 ID:5kII0AG9
エロスの概念なんてない九十九神を人間が性的に開発してあげたりとか?
メカ系もそうだけど、自然物と違って、繁殖という意識自体がないわけだからなー

個人的には、お狐様とかの動物系も見てみたいな。もちろん、人型じゃなくあくまで獣型でのエロ
化ければ美女のキツネ兄さん×女としてちょっと悔しい女の子、とかでもイイ
美男子に化けようと努力するへちゃむくれタヌキ娘とかもイイ

人間の姿をとろうと思えばとれるもの(スライムみたいなのもそうだし、魔族とかでもそう)が
敢えて本来の姿で、っていう状況に燃える
人外(男)×人間(女)だと、ラブラブ且つ女の子の熱望により…ってイメージが強いが
人間(男)×人外(女)だと、無理矢理醜い(あるいは、本人があまり気に入っていない)姿を
暴かれる、っていう屈辱シチュエーションも浮かぶ
710名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 23:40:26 ID:TTS545Rz
フレディVSジェイソンで、終盤ジェイソンが(多分利害が一致しただけなんだが)主人公の女の子を守るような描写があった気がするんだ
けど奴らはどっちかと言うと人外つうより人間かな…

>>708
ただのモノから人外に化けられるようになるまで百年もかかり、
その間意中の娘が結婚し子供をもうけ、老いて死んでいくのを目の当たりにするつくも神
死んだ持ち主の娘が大事に使ってくれると思いきや、「古いものだから…でも母さんの形見だしいいものだしいつか使うかも…」
と蔵にしまい込まれさらに時間は経過。

若干腹を立てながらも持ち主の血脈を見捨てることができず蔵に居座り続け、時間は流れ現代
家の蔵を掃除に来た少女は最初の持ち主の娘時代に瓜ふたつで
叶わなかった想いや劣情、恨みつらみが蘇り、何の事情も知らない少女を襲うつくも神…

まで妄想した
711名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:15:12 ID:VgwQDY7a
その妄想を目に見える形に昇華するんだ!
712名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 04:01:44 ID:w3Bmk3gh
フレディもジェイソンも一回死んでるから人外だと思ってた
713名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 08:52:33 ID:DXW5K3ok
上に同じく。彼らは人外だと思う。
あと人外じゃなくても仮面覆面もそれに通じるものがあると思う。
714名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 11:00:43 ID:6c6J81rW
そういえば九十九神は、使って九十九年経つともう来年は生誕百年記念で、完全に妖怪化してしまうから
妖力の弱いモノのうちに捨てられるってぬ〜べ〜が言ってた…ような…

九十九年片思いの一族に使われ続けて(まあ多少の未練はあるだろうが)
ポイ捨てなんて化けて出てもしかたないレベル
715名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 14:51:31 ID:Oj4l3J/p
>>710
九十九神×現代少女読みたい。
716名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 17:59:26 ID:3WSgq3sV
708なんだがみんな天才すぎるでしょう…早く文章にry
つくも神のいい資料ないかなあ
717名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 08:22:35 ID:LZFIwqTk
>>716
百鬼夜行
718名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 00:33:02 ID:UEWoiUoP
wikiの画像見てるだけでも面白いぞ
鈴彦姫かわいいよ鈴彦姫
719名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 00:53:15 ID:ka+9shIP
ベスっていうわりとすぐ休刊した女性漫画誌に
触手ヒーローが出てたな
イケメンで性格もいいけど中身は触手らしい
エロさは全然ないけどヒロインの葛藤が面白かった。続いてほしかったのになぁ…
720名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 12:25:09 ID:Nze57pA1
鈴彦姫かわいいよなー
人間女が相手の場合はなんの九十九がいいかなあ、雲外鏡?
721名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 12:49:30 ID:c2ZXsagX
そういえば聞いたことがある

昆虫と会話のできる少女が殺人事件を解決していくという、
あらすじだけ聞けば人外×少女萌えアニメのようなホラー映画があると
722名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 13:21:13 ID:cF2zzcUd
タイトルを晒したまえ
723名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 23:32:55 ID:c2ZXsagX
いや、聞いたところによるとほのぼのなあらすじとはかなり掛け離れたグロ映画らしいぞ
タイトルはフェノミナだったかな…

粗筋だけ聞いてると
行動的で証拠を集めに暗躍するワトソンポジションな昆虫人間と
いつも望まない殺人事件に巻き込まれて涙目で昆虫の後ろに隠れてる、ホームズな女の子を想像してしまう
724名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 06:43:08 ID:RaZNR/yp
逆でも萌えるな
好奇心旺盛で殺人事件だろうがなんだろうが飛び込んでいく女の子と
臆病なのにその子にパシリにされて、怖いけど好きすぎて逆らえない昆虫人間
725名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 07:41:17 ID:SfKjUzdK
リアルフレンドってタイトルのスペイン?のホラーがすごい萌え設定だった気がする
レザーフェイスが人外かどうかは別としてな…
726名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 12:04:42 ID:wKD8Wsiw
レザーフェイスときくと悪魔の方が出てくるが、あの人は正真正銘の人間だからなぁ…
727名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 12:06:07 ID:cfqu/2pO
DODシリーズのアンヘルみたいな大きな人外女の子といちゃつきたい。
気弱な子でもいいし、人間を見下してる尊大な子でもいい。
728名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 12:38:34 ID:cc3bXA2L
さあ保管庫を見てこい!処女のドラゴンがいるぞ!!!
729名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 16:40:38 ID:0c/W1tBn
>>723
涙目探偵読みたい。
730名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 21:42:27 ID:lOFf5gZ5
つ『ネウロ』
731名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 21:48:37 ID:oFZBVF5I
そう言えばまさしくネウロだなそれw
732名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 23:05:04 ID:PecVRJIV
あのスレはあのスレで賑わっているから特にここで語る必要もないが
ネウロが終始本性の鳥頭のままだったら良かったのに、と思った事が何度もある。

「頭だけ人外」ってここの住人的にはどうなん?
733名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 23:31:29 ID:lOFf5gZ5
異形頭人外好きだよ
恋愛関係無いしweb漫画だけど、アッテンボローの怪人sと女の子とかとてもいい
734名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 02:36:47 ID:tLgPoOyF
方言キャラ人外を見たい
735名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 07:08:07 ID:p36td/GV
火の鳥の頭が犬の人とか素敵
736名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 07:41:15 ID:R3aGGNvh
>>735
それ人間じゃないっけ。
737名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 09:40:30 ID:HzLWejSo
クチイヌは妖怪の世界に片足突っ込んでたけど頑なに人間のままでいて、
最終的には狼頭が剥がれて人間に戻れるんだよな。
かわりに未来の世界の男のほうは人間から人外になれたんだっけ

とりあえずマリモかわいいよマリモ
738名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 17:17:27 ID:tLgPoOyF
カンフーパンダのタイガーみたいな人外おにゃのこのエロ小説読みたい
739名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 02:08:16 ID:+IcyyIXG
人外♂×人間♀は「美女と野獣」とか呼ばれててpixivとかで探しやすいんだけど、
人間♂×人外♀は何と呼べばいいんだろうか。

人外♂×人間♀より人間♂×人外♀の方がなにかと少ないし探しにくくて困る。
出てくるのは猫耳とか羽付きとかだしなあ。
740名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 03:11:36 ID:p8qJEca5
モン娘で検索してごらん。
741名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 07:13:27 ID:pnfXXI3K
異種姦って言い方もあるにはあるが
742名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 07:14:35 ID:YBm/gwIe
異種族婚は昔からあるからなあ。
743名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 17:21:55 ID:AhTqsmLH
異種婚譚で探すとインスピレーションの元なら出てくるかも
744名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 00:12:45 ID:zsYNOxZ9
あんまり知られてないけど沙耶の唄っていうゲームがあるんだよ!
745名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 02:23:39 ID:JXRN6+bI
ニトプラは人外人間人外の宝庫
746名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 04:40:06 ID:zsYNOxZ9
ニトプラっていうゲームがあるの?ラノベ?
747名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 04:51:49 ID:fSFOWces
(゚д゚)








マジレスするとエロゲメーカーな…
748名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 06:09:15 ID:ksKVSVcs
マジレスすると、沙耶の唄を出してるところな
そもそも沙耶の唄があまり知られてないとか、どこ情報だよ
749名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 08:38:04 ID:YGDL2FmC
エロゲに疎い人も居るからな
750名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 12:34:51 ID:uA2EK8nf
鶴の恩返し
人魚姫
雪女
751名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:29:38 ID:SL6AmMZs
鯉女房
752名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:46:53 ID:Ye/u6i65
沙耶の唄を人間♂x人外♀というのはネタバレしてからじゃないと伝わらんww
書籍やアニメなら多少わかるが、PCゲームの、それもエロゲじゃ食わず嫌いでやらない奴もいるから要注意な
今じゃ自分にとっても当たり前だけど、少し前までエロゲ作品なんてまじしらなかったし
753名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:54:43 ID:6ygeE8wI
人外嫁はいっぱい商業作品あるけど
人外ゆえの禁断っぽさが味わえるのはなかなかないよね
754名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 00:31:52 ID:Y5NDo7co
他の異種姦スレだと「獣姦らめえぇっ!」とか「触手やロボに犯されて感じるなんて悔しいビクビク」って禁断さもあるにはあるが
このスレだと人外はちゃんと人間と対等な純愛傾向にあるからか、
種族の違いゆえに許されない恋だとか異形に犯される葛藤をあんまり感じることはないな。
「好きなものは好きだからしょうがないよね。人外くん愛してるよ」的なハッピーエンドも多めだし、こういうのすごく好きだ

ガチで人食いの恐ろしい化け物が、限りなく食欲に似た奇妙な愛情に突き動かされて女の子を養育する話とか見てみたい
755名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 01:43:52 ID:mVtRJbX/
ゾクゾクする
756名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 02:34:40 ID:X/eiJOoA
食欲と愛欲が混ざって悶々とするのとか人が食物対象の人外ならではのエロさ。
無機物人外と人間なんかも本来は必要のないもの同士を求め合うのってなんでこんなエロいんだろう。
757名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 13:36:51 ID:foqGDr0h
お腹すいた
758名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 15:32:30 ID:+fBjGBS2
ぼ く の か お を お た べ よ
759名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:27:26 ID:RO9X3/9i
そう言って不気味な丸い顔の生き物が近づいてくる。
「さぁ、これを食べれば元気○倍になるよ・・・」
「いやっ!近寄らないで!!」
私はさっきまで黒ずくめの男に弄ばれていた、いや、あれはレイプだったのかも知れないが・・・機械で淫らに弄ばれても、屈辱感だけで穢されたという絶望感はなかった。
しかし、今、私の目の前にいるこの顔の丸い生き物は違う。
股間と思われる部分、真っ赤なズボンの中に男性のそれと同じようなものが屹立しているのだから。
「○い○んまんならぼくが倒したよ・・・まぁ、3日もすれば再生するんだろうけど・・・」
この生き物は拳で黒ずくめの男の頭を粉砕した・・・私はその腕力で組み伏せられ、丸い顔の一部を無理矢理口の中に押し込められ、飲み込まされた。
「・・・んぐっ・・・・・え?あ・・・なに・・・カラダが熱い」
「そうだよ、ぼくのかおをたべたら、いいきもちで元気○倍。一週間は何も食べなくても眠らなくてもぼくと楽しめるんだ」
あぁ、そんな・・・丸い生き物が下ろしたズボンから顔を出したそれが・・・人のそれとは違うグロテスクなそれが・・・欲しい・・・・・・
760名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:32:46 ID:PkaXcMRm
なんぞこれwwwww つかワロタwwwww
761名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 17:21:27 ID:cR46595B
>>759
アンパンマンGJ
762名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 18:54:58 ID:qc/JYnX7
>>754
そんなあなたにヤンマと茜
763名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:34:51 ID:Y5NDo7co
>>759
食品業を営む(もしくはまんま食品)愛しのあの娘は清潔第一。
黴菌である自分は彼女に触れられず、機械ごしに悪戯を決行
嫌がって泣きながら乱れる彼女を前に、もっと汚れてしまえ、いっそ俺様の仲間になってしまえとどす黒い感情が産まれ
配下であるカビたちに命令し、彼女をさらに手酷く凌辱しながら高笑いする黒ずくめの細菌生命体…

まで妄想した
764名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:41:16 ID:pQSrIlm0
笑って読んでたんだけど普通に萌えた奴多いんだな
俺も修行が足らんな…
765名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 00:18:25 ID:k1FteDQ7
>>763
つづきをお願いします
766名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 16:40:50 ID:TQiVvXFo
「チマキちゃん、僕のチマキをお食べ」という怪フレーズを妄想した
チマキちゃんは人間?人外?・・・まあジャムもバタ子も妖精らしいから人間ではないんだろう
767名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 19:16:18 ID:2o1u94Ak
>>763
GJ
男のヤンデレは珍しいな。
768名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 19:24:01 ID:MEPqs3ru
まさかのwww職人バカすぎるwwwいいぞもっとやれ
769名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 02:26:25 ID:Yc2RrRtr
ボーボボの食べてもらいたがる心太をなんでか思い出したw
「俺or私を食べてくれる運命の相手はあなただけ!」って押しかける食べ物系人外とかいいかもな
770名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 03:23:43 ID:M/Oj8YJ7
そんなあなたにまとめのチョコレート男
771名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 10:42:33 ID:qRRLNRG+
凄くイイ!
772名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 17:21:54 ID:1Ko7Q0ot
あの〜・・・未完の作品結構ありますよね??
そういうのの続きを補完したいんだけど需要ありですかね???
バスティアアバンチェスとアンダーグラウンドとキリと姫乃たんの中断寂しがってたら脳内に妄想がムクムクと・・・あ,作者さんが嫌がるならやめますよ(当たり前ですけどね・・・)
あと保管庫管理人さんお疲れ様です
773名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 17:26:07 ID:Bp0jkGmh
ダメに決まってるだろう
ていうかそのうざい文体はわざとやってるの?
774名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 17:35:48 ID:1Ko7Q0ot
うざい・・・わざと・・・・・ひどくないですか??
だめならいいんですけどね・・・需要ないとうことだし
新参受け入れてくれるスレと聞いてたけどそうでもないんだ
残念です
775名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 17:38:44 ID:6PObqNVG
二次創作みたいなもんだと考えれば、ダメとは一概には言えないと思う
元となる作品がこのスレにて書き下ろされたもので、尚且つ、二次創作物もこのスレ内あるいは
絵板でとどめる分には、問題はないと思う。事実、絵板での共演などもあったりするわけだし
補完じゃなく、あくまで1ファンによる勝手な妄想による続編、という位置づけ

だが、全年齢板でもない場所で、そんな文体の人には任せたいと思えないな
776名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 17:43:30 ID:HlocFDGm
>>772
あの人かあの人の騙りだと思うが一応

嫌がられたらじゃなくて、ちゃんと許可を貰った作品のみを書け
スルー=許可じゃないってことは分かるよな?
777名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 18:01:18 ID:M/Oj8YJ7
あの人かあの人w
AIと誰だよw
疑われたのってキリの人と餃子の人くらいじゃね?どっちも無実の良職人だったが…
778名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 19:19:33 ID:GL0HK5QH
>>774
新参じゃねえじゃん。
779名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 20:06:11 ID:obwzW/37
>>772
その萌えだけをリスペクトして完全オリジナルストーリーを書くんだ
780名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:11:25 ID:jZVlZ69F
捕虜にされた軍の一部隊が、極限下での発狂を防ぐため
『俺達は年端もいかない女の子と共同生活してるんだ!野郎ども、レディの前での着替えはやめろよ!非礼を詫びろ!
あの子にもちゃんと一人前の食事を出すんだ!誕生日だって祝ってやるぜ!』
という設定を取り決めて、皆そのルール下で暮らして心身を健康に保ったまま解放されたってコピペに感動を覚えた

もうバーチャルセックスだって出来るんじゃねえかそれ
781名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:26:36 ID:5n+Ilyez
>>780みて、精神科医が強制収容所内で奥さんの事考えて過ごしたって話を思い出した。
彼の奥さんは別な収容所で死んじゃってたんだけどな。
782名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 02:18:24 ID:dEDfYKTn
>>781は泣けるのに>>780は笑えるというのはどういうことだ……
しかし、本当に透明人間の女の子がいたら大変だったろうな
彼女がトイレに入ってることを知らなきゃ、うっかりってこともあるだろうし
いや、むしろそれが見たくて侵入してくる透明人間女子もいいかもしれない
783名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 03:09:49 ID:fSKhya9n
部屋に帰ったら布団が窪んでいた
恐る恐るその辺りを触ったら、透明な少女が寝ていた
もちろん俺は床で寝た
784名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 03:22:24 ID:YQaZetaV
>>763
 職人のうっかりミスでゴミになってしまった食品男。
 次々引き取られていく可愛い弟&妹達がうらやましくて、
物陰から店内を見詰めてるんだけど、いざお客さんと目が合い
手を差し伸べられると恥ずかしいやら悲しいやらで右往左往。

 と言う妄想が浮かび、それ餡麺麭男じゃなくて焦麺麭じゃ
ねぇかとセルフツッコミ。


>>782
 透明人間少女でゴーストハンターRPGのサンプルシナリオの
クリスタルたんを思い出した。
 妊娠中だった母を発狂させ、胎児だった自分が透明人間になる
原因となった発明家の男に報復しようと全裸で家に侵入したら
そこの子供に察知され、苦し紛れにぬいぐるみや何かを使って
「妖精さん」を演じる羽目になって……みたいな話だったっけ。
785名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 09:19:12 ID:+LXiQv5f
食品萌えなら歪みの国のアリスの廃棄くんだよなあ。
廃棄くん以外にもたくさんいるし、あれはなかなかいい人外萌えゲームだ。
エロい二次創作厳禁だけどさ。
786名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 15:37:49 ID:UsTpj7u/
公爵夫人に食べられるのは勘弁
あの適度なキモさが良かったな
787名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 16:15:29 ID:fsxK4dyk
>>783
意気地無し
788名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 21:40:58 ID:jZVlZ69F
彼女が裸になってしまえば文字通り手探りで色んなところを探さなくちゃいけない。
唇を胸も、もちろんあそこだってじっくり撫で回して輪郭を確認してから事に当たらなくてはならない。

慣らすともなれば手探りの動作に愛撫が加わってえらいことになるな。
皮膚についた唾液とか中に突っ込まれてるモンとか出された精液とかどうなるんだろう
789名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 22:03:54 ID:NVs6vZ6H
http://www.youtube.com/watch?v=v5M0VuSZ9aw
この手合いはここのスレで扱うことになるのかな
790名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 23:33:56 ID:0jKS3GWG
こんな時こそ静・ジョースターの出番だな>透明な女の子
791名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 23:53:17 ID:YQaZetaV
>>788を見て真っ先に浮かんだのが月光VS影慶だった俺の脳味噌orz
 触れた物を透明化するタイプなら透けるだろうし、元から透明タイプ
なら消化吸収前の胃の内容物なんかが透けて見えるだろうな。
 ……と言う訳で、二人の共同生活を円滑にする為に透明人間少女に
ボディペイントを、だな。
792名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 03:39:03 ID:K0scCpLA
この一連の流れで、手塚の「アラバスター」が出ないことに絶望した

透明少女でキスされるわペイントされるわ素っ裸で復讐するわの特盛りだぜ
主人公のアラバスターもコンプレックスバリバリの半透明人間で良い。
793名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 03:43:28 ID:ZOw9/jbL
当たり前に知ってるからでしょ
794名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 09:25:25 ID:xgV5gzFY
>>790
水中セックスですね。
795名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 19:22:39 ID:oOSTbTg7
>>792
亜美は可愛いのに、後半ヤツのせいでおかしくなっちゃったのが悲しい……
人外が好きならネオファウストとばるぼらもオヌヌメしとく


>>793
何をそんなカリカリしてんのw
796名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 20:24:49 ID:udPnC4Ba
(破瓜の血で)色をつけておるんじゃよ

…いかん最低だ
797名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 03:33:36 ID:q5YRGVDM
懐かしさから昔のNHKの夕方6時ぐらいのアニメを視聴したら凄く人外が萌えだった

あれで道を踏み外した当時お子様も多いんじゃろうなぁ…すごいよNHK。
齧歯人類とか恐竜人類はここの範疇かな?それとも二次は不味いかの?
798名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 03:45:17 ID:rWVkjD2F
自分の決定打は探偵局だったな
ヘタレ人外オス(チビ)×しっかり者人間女子(小柄だが人外よりは大きい)萌えの発祥の地だと
今でも信じて疑わない
799名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 12:54:13 ID:q5YRGVDM
肉食恐竜人類学者が見せる主人公少女への執着がただの学術興味以上のものに見えて仕方ない
あのファーストコンタクトは反則だろう…
800名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 13:23:36 ID:pqJjN1/W
「お前気持ち悪い。べたべたする」
801名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 19:40:18 ID:d9NIwTQ6
天てれのドラマやアニメは、実に良かった。
802名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 21:48:24 ID:/6vZQ7Lt
NHKアニメは人外どころを押さえてくれるから実に良い。
そろそろ人外と人間が本気で恋愛する作品こないかなぁ。
そういえば女人外だと恋愛って明確に表現されるけど、男人外だと違う気がする。

最近自分より弱い人間男に惹かれるタカビー異形娘の妄想が止まらない。
あと人外娘と人間少女のレズとか結構好きなんだ。
803名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 00:35:35 ID:2j5Z+gdp
自分にはない人間♀の滑らかな肌やおっぱいが羨ましくて珍しくて、
ついつい蹄や鈎爪やもしくは触手じみた手でそれらを撫で回し揉みほぐす人外♀と
同種の人外♂としか交尾したことがなく、快楽にも淡泊な人外♀を人間のテクや文明の利器で弄ぶ人間♀

しなやかな毛皮となめらかな素肌が触れ合うってなんかエロいな
804名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 01:22:40 ID:o8PF9Lwt
非常に亀な話題だが

盲目の少女に恋をしてしまった鬼が、少女をつれさってしまう
最初は戸惑っていたが、やさしい鬼に心を動かしていく少女
少女の目を治してあげたくて、光る花(?)を探しに行く鬼
けれど少女を探しに来た村人に、重傷をおわされる
なんとかして花を少女のもとへ持ち帰り、少女の目は治る
が、鬼は力尽きてしまう
見えるようになった少女が、鬼を殺した村人を見て、
「この人は鬼なんかじゃない!お前らこそ鬼だ!!」と言って
少女自身が鬼となってしまう

というのを昔舞台で見たことあるんだが
・・・題名知ってるならだれか教えてくれ
805名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 02:18:48 ID:iKNz0xTv
泣いた赤鬼
806名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 08:19:33 ID:p0m7WDGr
>>804
ハッピーエンドに改変したSSがどっかにあったな。
807名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 09:31:27 ID:rRyzYI+f
>>804
山鬼ごんごろ、だよ

人外と人間のエロスなら終わりと始まりのマイルスお勧め。
ここ最近で一番簡単に手に入る作品だと思う。
808名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 10:37:44 ID:fUxsohJ+
面白そうな作品
809名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 11:51:44 ID:HMwfQRsd
>>804
自分も人外萌えはその舞台で植え付けられた。
その後、馬場あき子の「鬼の研究」で強化された。
810名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 12:31:13 ID:6pzUFhh1
だれか鬼×少女で投下してくれまいか
人外スレなのに一作しか無いとか淋しすぐる
811名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 13:43:31 ID:o8PF9Lwt
>>806
なんだそれきになる

>>807
ありがとう、おかげですっきりした
お勧めも面白そうだから買ってみる

>>809
あれ?おれいつの間に書きこんだんだ?

少し時間かかりそうだが、鬼×少女書こうかと思う
あまり速筆じゃないから気長に待ってくれるとうれしい
812名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 14:41:52 ID:2j5Z+gdp
あんまり人外×人間要素はないが、鬼単体で楽しむんだったら楠桂の「鬼切丸」とか好きだ
マイナー漫画を語るスレですら滅多に名前が出てこなくて寂しい
813名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 21:33:19 ID:ivJakmH1
なあ、機械系人外にちんこつける場合、呼称はどうしたらいいんだ。
特に竿の部分。
肉柱肉棒肉剣なんて、無期物人工物に対して使えないし、淫棒もちょっと違う気がするし、
砲台とか砲身なんて書くと何かギャグっぽくなる気がするし…
もの、それ、自身、性器だけだと辛い気がするんだ。特にフェラとかで細かな愛撫を加えようと思うとき。
814811:2009/09/06(日) 21:40:41 ID:o8PF9Lwt
鬼×少女目指して書いてみた
すごく尻切れトンボだがとりあえず投下
反応がよかったら続き書きたい

注意
・非エロ
・NGは811で
・近親相姦
815811:2009/09/06(日) 21:41:12 ID:o8PF9Lwt
「鬼さん、鬼さん」

何がそんなに面白いのか、まるで童子のような笑顔をこちらにふりまいてく
るのは、ちっぽけな人間の小娘である。雪のような肌、赤くぽってりとして
いるが小さめの唇、大きなたれ目の瞳、長い緑の黒髪。
どれも自分にはないものだ。
だって自分の肌は赤いし、唇は裂けたように大きいし、眼は吊り上っている
し、頭には髪がない代わりに立派な角が生えているし。他の鬼からしてみれ
ば自分はまだまだ小さい方であるが、そんなもの他から見れば関係ないらし
い。普通の人間が見たら悲鳴をあげて逃げるであろうこの姿。そんな化け物
に、この小娘は悲鳴ではなく笑い声をあげている。普通ではないだろう。
いや、実際普通じゃない。
なにせ、この生き物と自分は、姉弟の関係にあるのだから。



鬼の繁殖は、妊娠している他種族のメスを使う。

もともと、鬼の種族にはメスがいない。
よって鬼は、逃げ惑う他種族のメスをとっ捕まえては孕ませ、とっ捕まえて
は孕ませを繰り返して子孫を作ってきた。しかし、鬼と違って、それらの体
は脆い。
腹の中いる鬼の子に栄養という栄養を奪われ、産み落とす前に母体が死んで
しまい、そのまま死産、というケースも少なくない。そこで、妊娠している
メスに鬼の子を宿し、もともと腹にいる人間の子を糧として成長すれば、母
体を殺すことなく出産させることができるのではないか、と考えた鬼がいた。
実際、幾人もの鬼がそうやって産み落とされている。
現に、自分も妊娠中の人間のメスに精を注ぎ入れて作られた一人である。
ただ、一か所例外をあげるとするならば――――

「ねえ、鬼さん」
「・・・なんだ」
こいつの存在である。

「あのね、あのね、今日のごはんはハンバーグにしようと思うんだけど。ソ
 ースは和風がいい?デミグラスがいい?」
「・・・・デミグラス」
「うん、わかった。すぐつくるからね」
人間の子は生き延びたのだ、自分と一緒の母体の中で。左腕が一本失いつつ
も、それでもこうやって成長したのだ。つまり、自分はこの小娘から左腕以
外の糧を奪わなかったということで。それはたぶん、俺の身体が周りのやつ
よりも一回り小さいことの原因なわけで。そのことを仲間内からひどく馬鹿
にされているのを俺は知っていた。いや、もとはと言えば俺がきちんとこい
つを食わなかったことが問題なのだが。
816811:2009/09/06(日) 21:42:47 ID:o8PF9Lwt
左手のないその体で、そいつはテキパキとハンバーグを作り始める。補足し
ておくと、俺は鬼だから、もちろん肉は好物で、さらに言えばハンバーグは
小娘の得意料理だった。エプロンをつけて台所に立つそいつと、テーブルに
座っておとなしく待っている俺。
平和である。
文面だけ見れば非常に平和であるが、これが人間と鬼が作り出している状況
だということを考えると、変、につきる。複雑な関係の俺たちがなぜ、こう
やって一緒にいるのかというと、その問題の方は簡単だった。

「だって、私たち姉弟なんだよ?」

一緒に住むのは、あたりまえでしょ?
にっこりとされたら、断れなかった。

トントントントン
音につられてキッチンを見ると、鼻歌を歌いながら玉ねぎを刻む小娘がいる
。その姿は楽しげで。そう言えば、こいつは四六時中にこにこしっぱなしで
ある。食事中も、選択中も、寝てる時でさえ。
そんなやつが、唯一別の表情を見せる瞬間があることを、俺は知っている。

「ひゃっ!」
そっと小娘に近づいた俺は、後ろから首筋に牙をたてた。そのままちゅうっ
と、血を吸い上げてみたりする。吸血鬼ではないので、その行為に意味なん
てない。少しちょっかいをかけてみたかった、それだけである。
「いっ・・・!あ、っんう、痛いって・・・」
「・・・包丁」
「わ!」
小娘の足に刺さる寸前でキャッチする。
別に刺さっても俺はどうとも思わない、思わないけど、床が傷つくといやな
ので、とりあえず受け止めておいた。こいつの足が傷ついたって、別に、な
んとも、思わない。
「危ないってば」
「ちゃんと、受け止めた」
「もう、そう言う問題じゃないよ」
「遅かったか?」
「そうじゃなくって」
「ん?」
「鬼さんこそ、手、怪我してないよね?大丈夫?」
上目づかいで心配された。ぎゅう、と胸の奥が苦しくなる。ばかだ、こいつ
はばかなんだ。こんな鬼の心配なんてしなくていいのに。どうせ包丁程度で
俺の身体は傷つかないんだから。
けど、なんか、なんか、変な気分になった。
817811:2009/09/06(日) 21:43:10 ID:o8PF9Lwt
「おい」
「なあに?」
「やっていいか?」
「・・・・」
「やって」
「あ、お肉解凍しなきゃ」
「・・・・」
「きゃあ!あ、む、むね、むね揉まないで」
「やっていいか?」
「だあめ」
「なぜ」
「なんでって」
「俺が鬼だからか?」
「私たちが、姉、弟、だ、か、ら」
「関係」
「あるよ」
「ない」
「あっ・・・!」
有無を言わせないように唇をふさぐ。彼女が唇が厚めなのを普段から気にし
ているのを知っている。コンプレックスらしいが、別にそんなこと気にする
必要はないと思う。柔らかいし、俺的には気持ちいいから、全然オーケー。
小娘は、まだ抗議したりないのかうーうー唸っていた。
とりあえず無理やり舌をねじ込んでみる。
ぎゅ、と目をつむっていた彼女がびっくりして目を開く。瞳がこぼれそうな
ほど見開かれたそれとばっちり目が合うと、いきなり舌をかまれた。別に痛
くはなかったが、びっくりしてとっさに身を引く。
「ひどいな」
「だ、だって」
「弟にこんなことしていいのか?」
「そういうときだけ・・・」
「いいだろ」
エプロンをはずそうとしたが、なんだかちょっともったいない気がしたため
、そのままぐい、と胸をもむ。あ、という声にあおられながらさらに揉んで
いく。
やわらかいな、と思う。
さっきのの唇もそうだが、なんでこいつの身体は柔らかいのだろう、と思う
。人間ってそういうものかもしれないが、あいにく俺は小娘以外に生きた人
間に触ったことがない。けど、たぶんだが、この柔らかさはこいつにしか出
せない気がする。
なんとなくだが。
「ん、ふぅ・・・・!きゃあ!」
「お?」
突然声を上げたと思って、顔を見つめるとペチンッ!と軽く頬を叩かれた。
「なんだよ」
「つ、つつ爪」
「ん?」
「爪が当たって」
「痛かった?」
「え、いや」
「ああ、きもちよかったのか」
818811:2009/09/06(日) 21:43:34 ID:o8PF9Lwt
小娘の顔がかぁああっ、と赤くなった。
ちょっと可愛い、と思ってしまった。
うん、ちょっとだけだが。

「もうホントにやめよう、ね?」
「えー」
「お願い」
「・・・こないだはあんなによさそうにしてたのに」
「そ、そのことは」
そうなのだ、この間、といっても三日前の話だが、あんなに気持ちよさそう
に喘いでいたのに。何がそんなに不満なのだ。

「双子の姉弟なんだよ、私たち」
「だから?」
「だから、倫理的に問題が」
「鬼にむかって今さら」
「・・・・やっぱりだめ」
「こんなに似てないのに?」
「目の色はそっくりだよ」
「体の大きさもこんなにちがうし」
「私だって、前よりは成長したよ」
「胸はな」
「もう!」

ひょい、と小さな生き物を持ち上げた。
あ!とかだめだって!の声を無視してのっしのっし、と寝室までの道を進む


「お、おろして・・・っ!」
「終わったらな」
「あ、そうだハンバーグ!ハンバーグ作らなきゃ!!」
「終わったらな」
「だめだったら!」

その晩、三日前の再現をされたのは言うまでもないと思う。
819811:2009/09/06(日) 21:44:14 ID:o8PF9Lwt
以上です。
ホントにおさわり程度で申し訳ない
820名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 21:52:43 ID:lvQmyFX7
非エロは避難所に
821811:2009/09/06(日) 22:09:38 ID:o8PF9Lwt
>>820
指摘ありがとう
そういやそうだ・・・普通にミスってしまった
次からは気をつけます
822名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 22:21:01 ID:glDX177G
誘導してるのはスルーしていいよ

最近静かだったし注意書きされてるから、本当は非エロもここでいい
ただ荒れそうだから職人が自主的に移動してるだけ
823名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 23:27:15 ID:ypCBd98V
>>811
GJ!続き待ってる
欠損少女と人外は相性いいなあ
824名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:05:42 ID:rRyzYI+f
>>813
ちょっと長いけど、生殖器を模したものとか…。
そのあとはアレとかソレとかで補えばいいと思うよ。
825名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 02:31:14 ID:ArwuJsam
>>811
GJ!鬼さん、このツンデレめ!行動は素直だが。
姉の方も倫理的に以外は問題ないんだなw
826811:2009/09/07(月) 23:41:40 ID:d759XXM4
>>823
>>825
GJありがとう
時間あればちゃんとエロ書きたい

「BLUE SEED」の草薙×もみじ好きなんだが、
草薙を人外としていいのかどうか・・・
「鬼切丸」は自分も好きな作品
827名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 06:50:51 ID:GHKcwrUB
下の口は、鬼を食べる口。
828名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 11:47:05 ID:pj2qECgJ
>>824
ティンティンユニットとか性行為支援型接続インターフェースとか
829名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 16:53:57 ID:GHKcwrUB
>>813
擬似交尾用ソケット
830859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:16:05 ID:L4eeXIam
流れを読まずに投下。
どうにもこうにもエロ妄想が止まらなくなったので殴り書き。
人外アパートのキャラですが、メインはアパート組ではありません。
リビングメイル×女子高生の和姦で、NGは魔女と聖騎士で。
831魔女と聖騎士 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:17:22 ID:L4eeXIam
 ただひたすらに、緩やかな時間だった。
 膝の上には真夜が座っているため、人間椅子と化したアーサーは真夜の頭越しに意味もなくテレビを見ていた。
風呂上がりなので真夜の肌は全体的にほんのりと上気していて、艶やかな黒髪は整えられて背に流されていた。
全身鎧の膝の上では尻が痛まないのだろうか、といつも思うが、当の真夜は平然とした顔で雑誌をめくっている。
胸には真夜の背が預けられており、時折、長い黒髪の毛先が金色の装甲に触れてかすかな摩擦音を立てていた。
CMばかりが騒がしいテレビを見ているふりをしつつ、アーサーは真夜の変化を一つも逃さぬように気を向けていた。
というより、真夜が気になって他に気が向けられないのだ。この時ばかりは、聖剣エクスカリバーも手元にはない。

「真夜」

 アーサーが呟くと、真夜はティーンズ向けのファッション雑誌から顔を上げた。

「なあに?」
「明日も早いのだろう。眠らなくて良いのか」
「眠くないのよ」

 真夜はまた雑誌に目を戻し、ページをめくった。

「それとも何、私に早く寝てほしいの?」
「そういうわけではない。だが、いつぞやのように、寝過ごしてしまっては困ると思ってだな」
「あの時は、魔術師試験に必要な召喚獣を召喚するのに手間取っちゃったのよ。だから、魔力も体力も消費して
疲れちゃったから寝過ごしたの」
「だが、真夜が寝過ごしたのはその時だけではないぞ。このような慢性的な夜更かしが原因ではないのか?」
「夜を楽しまない魔女なんて、魔女じゃないのよ」

 真夜はぱちんと指先を弾いて一塊の炎を作り出し、すぐに吹き消した。

「それに、ちょっとは私の気持ちも考えなさいよね」

 雑誌を閉じてテーブルに放り投げた真夜は、アーサーに体重を掛けて寄り掛かり、上目に見上げてきた。

「そうだな」

 アーサーは少し笑い、金色の指先で真夜の頬をなぞった。

「我が聖女よ」
「もう、その呼び方はやめてって言ったでしょ」

 真夜は気恥ずかしげに眉を下げたが、本気で嫌がっているわけではなかった。

「今宵もまた、その麗しき肌に触れさせておくれ」

 アーサーは真夜の首筋にマスクを当て、口付けを落とすかのように押し付けると、真夜は僅かに声を漏らした。
少し目線を上げると、真下にはパジャマの襟元から覗く胸元が見え、真夜の早めの呼吸に合わせて上下していた。
その襟元に右手を差し込み、魔法金属製の手で片方の乳房を握ると、真夜は顔を背けてアーサーの腕を握り締めた。

「ん…」
「最後に君を慰めたのは、五日も前のことであったか」

 アーサーは手のひらに少し余る大きさの乳房を優しく掴みながら囁くと、真夜は頬を染めた。
832魔女と聖騎士 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:19:10 ID:L4eeXIam
「べ、別に溜まってるってわけじゃなくて…。眠りたくなかったのも、ただ、アーサーと一緒にいたかったからで…」
「それにしては、抗わぬな」
「だ、だって、嫌じゃないし…」

 真夜は次第に言葉を上擦らせ、アーサーの上腕に額を当てた。

「あぁ、うぁ…。ちょっと、それは…」
「強すぎたかね」
「ううん、違う、そうじゃなくて」

 真夜が首を横に振ると、アーサーはパジャマの上から真夜の陰部をなぞった。

「では、もう良いということか?」
「んぁっ!」

 予期せぬ刺激に真夜が驚くと、アーサーは左手の人差し指で布越しに真夜の裂け目を抉った。

「答えずとも良い、我が聖女よ。私自身で確かめてくれるとも」
「あ、やぁん、アーサーぁ…」

 真夜はアーサーに縋り、太股を閉じかけたが、アーサーの左腕によって遮られた。

「して、今宵はどちらを望む? 我が指か、それとも我が剣か?」
「う、えっと…」

 真夜は答えられず、唇を結んだ。どちらにすべきか大分迷っているらしく、真夜は声を殺しながら俯いた。
その様が愛らしく、アーサーはパジャマのズボンを下ろさせて下半身を下着一枚にさせると、クロッチをずらした。
控えめながら確かな水音が聞こえたので、アーサーは躊躇いもなく中指を没し、体温よりも高い胎内を混ぜた。

「くぁあ、あ、あ、あ」

 真夜は強張らせていた太股を緩め、アーサーの首に手を回してきた。

「あっちのは、アーサーも気持ちいいの? 私だけじゃなくて?」
「無論だとも。我が剣は生身にはあらずとも、真夜の全てを感じ取ることが出来る」
「じゃ、また作ってあげる」

 真夜はアーサーのマスクにキスしてから、上と下を責めていた両手を外させ、アーサーの足元に膝立ちになった。
真夜はアーサーの股間付近に落ちた自身の体液を見、赤面したが、髪を掻き上げてから股間に顔を埋めてきた。
最初にキスをし、次に魔法を成すための呪文を紡いでから、真夜は股間部に魔力を注ぐために舌を這わせ始めた。
施術対象への魔力の充填は手でも良いのだが、雰囲気が出るので、アーサーも真夜もこちらの方が好きだった。
 初めてアーサーが剣を得た時はどちらも興味本位で、その時は真夜も体を交えることに不慣れで痛いだけだった。
体の下に組み敷いた真夜は、甘い声どころか悲鳴にも似た声を上げ、脂汗を滲ませていて、哀れでならなかった。
魔法の産物とはいえ、自分自身の男根で真夜を貫けたことは嬉しかったが、それ以上に罪悪感に駆られてしまった。
だから、その後は今まで以上に時間を掛けて真夜をとろかせ、アーサーを楽に受け入れられるように慣らしてやった。
おかげで、今では苦もなく繋がることが出来る。金属製で簡単には萎れないので、長く頑張れるからというのもあるが。

「これで良いかな」

 真夜は唾液に濡れた口元を拭ってから、アーサーの股間から屹立した金色の男根を撫でた。
833魔女と聖騎士 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:20:43 ID:L4eeXIam
「これ、本当の大きさよね? 理想の大きさってわけじゃないわよね?」
「私は聖騎士だ。そのような稚拙な嘘を」
「はいはい、解りました。それじゃ、行くわね」

 真夜は立ち上がると、汗と体液が染みたショーツを脱ぎ捨て、アーサーの上に跨った。

「くぅ、あっ、はあああっ」

 一息で根本まで飲み込んだ真夜は、アーサーのヘルムに唇を当てた。

「ね、私が動いていい?」
「好きにしたまえ。私は、君が満たされてくれればそれで良いのだから」
「プライド高いんだから」

 真夜はくすりと笑い、アーサーの両肩に手を添えると、ゆっくりと腰を上下させ始めた。

「そう、これぇっ…」

 悩ましげに眉根を顰めて唇の端を緩めた真夜は、一心にアーサーの男根と自身の柔らかく熱い性器を擦り合わせた。
次第に分泌される愛液が増え、じゅぶじゅぶと艶めかしい異音が零れ出し、真夜の汗に混じった数滴が滴り落ちた。
細身だが女性らしく肉が付いた体が揺れるたびにアーサーの関節もぎしぎしと軋んで、真夜の重みを感じさせてくれた。
 生前にこの鎧に包まれたまま絶命し、リビングメイルとして蘇ってからは、アーサーは魔剣に対する感覚以外は鈍った。
視覚と聴覚は聖剣エクスカリバーの加護のおかげでかなり鋭敏だが、触覚と嗅覚が弱まり、感じられるものは少ない。
だから、今、体の上でアーサーを貪っている真夜の濃厚な女の匂いや、その白い肌の柔らかさが上手く感じ取れない。
けれど、疑似生殖器だけは、真夜の魔法によって感覚を補助されているのか真夜の体温やぬめりを強く感じ取っていた。
おかげで、空虚な体の内から熱いものが迫り上がってくるが、出すものも出せる穴もないので消化不良気味ではあったが。

「あっ、ん、あぁっ!」

 真夜の喘ぎが高まり、疑似生殖器を締め付ける力が増しそうになったので、アーサーは彼女の腰を浮かせ、抜いた。

「え、あ、何するの…?」

 良いところで止められたので真夜が不満を示すと、アーサーは真夜を俯せに寝かせた。

「君が満たされる姿は実に美しい。だが、真夜、私は君を制したくもあるのだ」
「あん、いやぁっ」

 いきなり腰を高く持ち上げられ、真夜は恥じらったが、アーサーは白濁した愛液を滴らせる陰部を力強く貫いた。

「ああああああぁっ!?」

 中途半端だった快感が一気に押し寄せ、真夜は仰け反るほど喘いだ。

「君は私の聖女だ。だが、魔女には違いない」

 真夜の体重だけでは届かなかった最深部を責め立てながら、アーサーは真夜の背に覆い被さり、その顎を持ち上げた。

「死するその時まで神に心身を捧げていた私を穢し、このような堕落へと誘ったのだからな」
「アーサー、もうダメぇっ、止めないでぇえっ」
834魔女と聖騎士 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:22:09 ID:L4eeXIam
 ソファーの肘掛けに爪を立てながら真夜が首を振ると、アーサーは微笑んだ。

「無論だ」
「あ、ああ、ああああんっ!」

 絶叫と共に手足を突っ張った真夜は、声が弱ると同時に力を抜き、涙混じりの顔をクッションに埋めた。

「あ、はぁ…」
「真夜。一旦抜くか」

 アーサーが声を掛けると、真夜は体を起こし、快感のあまりに滲んだ涙を拭った。

「もうちょっと、このままがいい。でも、あんまり動かないでね」
「何故に」
「…知ってるくせに」

 真夜はアーサーと繋がったまま起き上がり、アーサーに寄り掛かった。

「私として、気持ちいい?」
「良くなければ、私は真夜に溺れぬ」

 アーサーは満足げに笑んだ真夜を抱き締め、内心で笑みを返した。精液は出ないが、それでも満たされるものはある。
だが、出てほしいと思ってしまうことはある。しかしそれは、魔剣との戦いで国ごと滅びた一族の再興を願ってのことではない。
あくまでも、一人の男として真夜を孕ませたい。愛する少女との間に自分の血を次ぐ者が生まれれば、どれほど幸せか。
けれど、それは叶わぬ願いだ。アーサーは潤んだ瞳で見上げてきた真夜を引き寄せ、その薄い唇とマスクを重ね合わせた。
唇を離すと、真夜は今し方までの乱れようからは懸け離れた恥じらいを見せ、パジャマの裾を引っ張って足を隠そうとした。
その様がやたらと可愛らしく思えたアーサーは真夜を抱き締める腕に力を込めると、叶わぬが故に強い願いを振り払った。
 子は成せずとも、真夜さえいれば充分なのだから。


 いつものように、二人で友人達の元に向かった。
 時代の流れに取り残されたかのような古びたアパートを訪れ、二階の一室のアラームを鳴らすと、すぐさま返事があった。
ドアを開けたのは、真夜のクラスメイトである茜だった。余程待ちかねていたらしく、ドアを開けた瞬間から明るい笑顔だった。
茜の背後に見える居間では、茜の恋人であり同棲相手である昆虫人間、ヤンマが少々面倒臭そうに首を回して振り向いた。

「いらっしゃーい!」

 茜に元気よく出迎えられ、真夜は笑みを返しつつケーキ箱を差し出した。

「これ、お土産。ザッハトルテよ」
「おおー! さすがは真夜ちゃん、ヤンマの次に愛してるぅ!」

 茜は目を輝かせて喜び、受け取ったケーキ箱を手狭な台所に運んだ。

「大きいケーキだから、祐介兄ちゃんとほづみさんにもお裾分けしようかな。いいよね、真夜ちゃん?」
「もちろんよ。そのつもりで一番大きいのを買ってきたんだから」
835魔女と聖騎士 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:24:26 ID:L4eeXIam
 真夜はヤンマに小さく会釈して挨拶してから、ザッハトルテを切り分けるべく包丁を取り出した茜の傍に向かった。
アーサーは玄関マットで入念に足の裏を拭ってから部屋に上がり、居間に入ると、ヤンマがぞんざいに上右足を上げた。

「おう」
「少しは歓迎してくれぬか、ヤンマ。そう浅い付き合いではないのだから」

 ヤンマの傍でアーサーが胡座を掻くと、ヤンマは触覚を曲げた。

「気が向いたらな。しかし、お前、風呂に入った方が良いぞ」
「何故に」

 アーサーが訝ると、ヤンマはアーサーの首根っこを掴んで引き寄せ、胸郭から小さな声を発した。

「女の匂いが凄ぇんだよ。お前さ、真夜と頑張るのはいいが、せめて匂いぐらいは落とせよ」
「無礼な! 私は抜かりなく…」
「ちょっと拭いただけじゃ、匂いまでは落ちねぇんだよ。人間の嗅覚じゃ解らないだろうが、俺みたいなのには丸解りなんだよ。
おかげでやりづらくってどうしようもねぇ」

 眉を下げるかのように触覚を下げたヤンマに、アーサーは少し身を離した。

「そうだったのか…」
「アビーはちょいちょい風呂に入ってるみてぇだから感じないけどな。次からはちゃんとしろよ、聖騎士どの」

 ヤンマは複眼の端で、真夜と一緒にザッハトルテを切り分けている茜を捉え、ぎちりと顎を鳴らした。

「じゃねぇと、色々と困るんだよ」
「改善に努めよう」

 さすがに居たたまれなくなったアーサーが謝ると、当たり前だ馬鹿野郎、とヤンマが小声ながら痛烈に罵倒してきた。
自分では気付かないどころか、気にも留めなかった。風呂に入れば鎧の体が錆びてしまう、とばかり思っていたからだ。
それ以前に、生前はあまり風呂に入る習慣がなかった。疫病が蔓延した影響で、水に触れることが恐れられたせいだ。
だが、これからは考えを改めよう。真夜のように毎日ではないにしても、二三日に一度は洗って埃も匂いも落とさねば。
 真夜は持参した紅茶の葉をブレンドし、湯を沸かす傍ら、茜と他愛もない話題がさも重要であるかのように会話していた。
表情が多彩な茜はリアクションがやたらと良いので、傍目に見ていると真夜の話が余程面白いかのように見えてしまう。
アーサーに見せる笑みとは違った笑みを見せる真夜を眺めていると、ヤンマも同じように茜を複眼の全てに映していた。
揃って全く同じ行動を取っていることに気付いた二人は、顔を見合わせてしまったが、またすぐに己の思い人に向いた。
 今日もまた、楽しい休日になることだろう。
836859 ◆93FwBoL6s. :2009/09/08(火) 17:25:58 ID:L4eeXIam
以上。
チンコがなければ生やせばいいと思うよ!
837名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 17:45:31 ID:09E/IHJs
理想の大きさwwwww
838名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 17:46:33 ID:H9cmhWvW
>>827
下の口は貪欲な夜の妖精ティンターベル
839名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 20:27:14 ID:xwXFg7Js
GJでした。
最後のシーン、すっごく和むんですが…絵的に想像するとかなり凄まじいですよねw
840名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 21:17:45 ID:mktZjUS/
>>836
そうですとも GJ!
841名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 12:37:17 ID:0WAKg0Lc
ご馳走様でした
gjです
842名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 16:31:33 ID:9DDuDL6d
>>832
GJ
843名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 23:04:18 ID:yLE9OC6I
GJです!
あいかわらずほのぼのしくていいなw
844名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 01:12:43 ID:Yvl3EpQw
亀だが>>784
>職人のうっかりミスでゴミになってしまった食品男。
たれ○んだ出した所のキャラクターで居るw
ヤツはお買い上げされたくてあれこれ策を弄してみるが上手く行かず
最終的には仲間と牛乳で酔っ払い不貞寝してしまう
ひっそりアニメ化もされてるかわいいヤツだ
845名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 01:26:00 ID:7AgTDKyp
なんで>>838なんかで笑っちゃったのかな・・・
846名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 06:56:47 ID:PwKneNMV
ジョージあなた疲れていたのよ
847名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 20:02:58 ID:sxbyiAhF
疲労を癒すあったか〜い温泉スライム
848名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 21:26:45 ID:wTnM3ukh
なんかよく妄想するんだが、

妖怪とか魔物とかが人間界で一般認識されてて、
なんかユダヤみたいな感じで差別されてて、
主人公が人外を助けちゃってどんどん人外達に好かれちゃって。

みたいな物語が見たいですのう。
849名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 23:47:00 ID:sxbyiAhF
それで「人ならざる者どもを集めて何を企んでいた!この魔女め!!」と
女の子が捕まってお約束な拷問レイープ受けそうになったところを
人外たちが駆け付けて新天地まで逃げるんですねわかります

下心も特になく、女の子と人外♂たちが一緒に暮らしたり旅してるだけってのも好きだ。
人外はお互いに妙な連帯感持ってて、「この子が幸せならそれでいいけどできれば僕ら以外の誰にも渡したくない」って思ってる感じで
鈍感な女の子に近づく悪い人間男を追い払ったりする感じのやつ
850バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 06:40:40 ID:7PMjN9k3
大昔に、【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2で
『バスティア・アバンチェス』という人間♂ × 竜♀ の小説を
載せた者ですが、続きが書きあがったのでここに載せさせ貰っても
よろしいでしょうか?

851名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 07:35:28 ID:+5a99ZAI
待ってたよー
852名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 11:08:04 ID:yR+LnHYj
>>847
効能
欲求不満
853名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 18:28:15 ID:nKbktbhM
>>849
西遊記とか水戸黄門とかそんなノリか。
ツンデレなお猿さん、怖面だけど温厚なイノシシさん、
インテリでちょっと天然なかっぱ…はちょっとあれなので魚人というかトカゲとか両生類てきななにか。とか……あれ。

>>850
どうぞどうぞ。ただ前みたいにマッタリ平和なスレではないので、
心配なら避難所もあるので投下前に確認を。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
854バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:35:18 ID:7PMjN9k3
>>851
>>853
こんな作品など憶えていてくれたのでしょうか? もしそうならば、これ以上に光栄なことはありません!
恥ずかしながらそれでは、このスレで公開させていただきます。
長い読み物になるとは思いますが、どうかよろしくお願いします。

前回の少し前の文章から再開します。

----------------------------------------------------------

「じゃあ、本当に壊しちゃうよ? ……いいね?」
 すでにその中へ預けていた右腕へ沿わせるように膣口へ左手も添えると――ついにはその両腕をテスはバスティアの膣へとねじりこんだ。
『んぐッ? ぐひぃぃいいいいい!』
 右腕一本であった時は比べ物にならない膣口の広がりに声を上げるバスティア。
「入った入った♪ え〜っと、あとは……」
 一方のテスも新たに侵入させた左手を右手に合流させると、彼女の子宮口を手探りでさぐる。そしてもとより右手で握り締めていた
子宮口の入り口を、さらに左手も添えて握り直すと、
「いっくよ〜。せーの、それ!」
『ッッ――――』
 両手を以ち、渾身の力でバスティアの子宮それを引き出し始めた。
『ぎゃああああああああああああッッ! あッ、おッ! おぉ! おごぉんおぉぉおおおおおおお!』
 その瞬間、生物の上げるものとは思えぬ声でバスティアは吠え猛けた。もはや「あえぎ声」などという範疇を超えた苦しみを孕んだ声の
衝撃は激しく、空気を振動させ天高くに漂う雲すら撃ち払わんとするほどの勢いで辺りに響き渡る。
 もはやその声の音(ね)に快感などは聞き出せない。まさにそれを聞いた者は、勇者の手によって退治された邪竜の断末魔と思うばかりだ。
855バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:36:20 ID:7PMjN9k3
「じゃあ、本当に壊しちゃうよ? ……いいね?」
 すでにその中へ預けていた右腕へ沿わせるように膣口へ左手も添えると――ついにはその両腕をテスはバスティアの膣へとねじりこんだ。
『んぐッ? ぐひぃぃいいいいい!』
 右腕一本であった時は比べ物にならない膣口の広がりに声を上げるバスティア。
「入った入った♪ え〜っと、あとは……」
 一方のテスも新たに侵入させた左手を右手に合流させると、彼女の子宮口を手探りでさぐる。そしてもとより右手で握り締めていた
子宮口の入り口を、さらに左手も添えて握り直すと、
「いっくよ〜。せーの、それ!」
『ッッ――――』
 両手を以ち、渾身の力でバスティアの子宮それを引き出し始めた。
『ぎゃああああああああああああッッ! あッ、おッ! おぉ! おごぉんおぉぉおおおおおおお!』
 その瞬間、生物の上げるものとは思えぬ声でバスティアは吠え猛けた。もはや「あえぎ声」などという範疇を超えた苦しみを孕んだ声の
衝撃は激しく、空気を振動させ天高くに漂う雲すら撃ち払わんとするほどの勢いで辺りに響き渡る。
 もはやその声の音(ね)に快感などは聞き出せない。まさにそれを聞いた者は、勇者の手によって退治された邪竜の断末魔と思うばかりだ。
『ぎ、ぎゃぶッッ! ぐがぐぐぐぐぐぐぐッ、うぐぅ――――ッッ!』
 そしてその断末魔はさらに続く。
「この、この! このぉ!」
 そんなバスティアの反応などお構い無しにテスは両手でワシ掴んだ子宮口を引き出し続けた。
 ねじり込んだ両腕を何度も往復させる膣口の端には粘液が白く泡となって溜まり、それらも刺激のたびに奥からあふれ出る新たな愛液で
洗い流される。
 テスの両腕が大きく引き出されるたびに場にはバスティアの叫(こえ)と、口中で液体を攪拌するかのような下品な水音とが響き渡る。
そんな狂気の光景の中で、ついにその瞬間は訪れた。
「ん? ……あはは、ついに『見えた』よステア♪」
 呟くように語りかけるテスの笑顔がいっそうに輝きを増す。そして膣へと見下ろしていた視線を上げてバスティアの顔を望むよう視線を
投げると、テスは荒く呼吸を繰り返す彼女へと声を掛けた。
「もうちょっとだね。もうちょっとで、全部表に出ちゃうよ? ほら、ステア」
『ん? ……えぇ?』
 そんなテスの興奮した語り口に、震える首根をかろうじて上げてそこを見下ろすバスティア。
「ほらほら、見て。すごいでしょ? ねぇ、すごいでしょ♪」
 そしてそこにて確認した光景に――
「え? ……、ひぃ!」
 彼女はその顔から血の気を引かせた。
 これ以上になく、無垢にその笑顔を輝かせるテスと一方で驚愕に目を剥くバスティア。そんな二人の視線が見下ろすその先には――テスの
両手に握り締められた子宮口の入り口が、チラチラと大陰唇の隙間からその頭を覗かせているのだった。
『あ、あぁ……こ、壊れる……壊れちゃう……』
 その光景を凝視したままバスティアは、そんな己の変化にガチガチと刃のような牙の歯の根を合わせなくさせる。
「怖いの? でも、今までステアがしてきた事って、こういうことなんだよ」
 そして掛けられるテスの声に――バスティアは雷に打たれたかのような衝撃を受けた。
856バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:37:14 ID:7PMjN9k3
「いまさらステアだけが『怖いから』って許されちゃっていいと思う?」
 その言葉への反応を楽しむよう加虐的に浴びせられるテスの言葉を前に、バスティアの脳裏には己が滅ぼした町や生物達の記憶が次々と蘇る。
 今まで微塵にも気に掛けた事の無いことであった。しかしそれが己の『罪』であることを悟った今は――ただ己の罪業に悔い、そして贖罪を
考えあぐね、ただただそれに苦悶するばかりであった。
「妾(わらわ)は……妾はなんと罪深きを……!」
 鎌首を小さく振ってりさめざめと涙するバスティアを前にテスも大きく鼻を鳴らす。
「本当に反省してる?」
 そして掛けられる声に、
『反省しておるッ……反省しています。妾は、どうすれば良いのじゃ……』
 そこへすがるかのようバスティアも応える。
 そんな彼女を前に、テスは難しく結んでいた口角をとたんに笑みで釣り上げる。
「いいよ、じゃ許してあげる♪」
 そして一際大きく微笑んだかと思うと、涙に濡れるバスティアの横顔を体全体で抱きしめるのであった。
『許される……のか? 妾は、許して貰えるのか? こんなに罪深いのに』
「いいよー。だってやっちゃったモンはしょうがないよね。その代わり、これからは、迷惑かけちゃった人にごめんなさいをして回るんだよ?」
 そう慰めてくれるテスを前に、再びバスティアに涙があふれる。今度は罪に慄いていたものではない、感謝と感心からの涙であった。
『償う! 妾は、これからの先の生を償いに生きよう! 慈愛に生きよう! だからテス、これからも妾から離れないで。……ずっと貴方の
そばで償いの日を送らせてほしい』
 見つめてくるバスティアに対するテスの答えは決まっていた。

「オッケー♪ それじゃ、明日からがんばっちゃおうね!」

 底抜けに明るく、そしてどこまでも軽い乗りのテスではあるがしかし――そんなテスの明るさが、今のバスティアにとってどれだけ救いと
なっていることか。さながら陽の光のようなそれは、心の奥底に蟠る罪悪感のしこりを優しく解かしてくれるかのようであった。
 そんなテスとの邂逅とそして新たな自分の新生に、バスティアは初めて天にそのことを強く感謝した。何者かに感謝の念を抱いた。
 しかし、
「まぁ、それはそれ」
 テスの言葉にバスティアは正気に戻される。
「今まで悪いことしてきて、すぐに許されちゃったらいけないと思うんだ」
『――え? だって、それはこれから償うって……』
「もちろんそうだよ? でもさ、ちょっとくらい『ここ』で償ちゃってもいいよね♪」
 さっきと変らぬテスの笑顔――しかしながらその細めた瞳の奥に宿る『ある気配』を察知しバスティアは背筋を寒くさせる。
 そしてテスの言う『今の償い』を尋ねるよりも先に、
「せっかく大きくなったんだし、『コレ』で思いっきりお仕置きしちゃうからね。ステア♪」
 テスはバスティアの目の前へと、巨大に屹立した自身の陰茎を晒した。
 その異様にバスティアは息を飲み、その額から血の気を失わせていく。
 目の前にあるテスの陰茎(ペニス)それ――巨木の根が張るかのよう血管が浮き出し、岩のように亀頭のめくれ上がったそれは、小柄のテスの
体の半身以上あるように見えた。
857バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:37:57 ID:7PMjN9k3
 事実それ以上の大きさである。今しがたまで自分をもだえ狂わせていたテスの両腕二本よりもそれは確実に巨大で、さらには凶悪なまでの長さ
を誇っていた。
 おおよそ人間(ひと)の大きさではないそれではあるが、そこまでの肥大化を果たしてしまった理由には、ひとえにバスティアの体液(愛液)が
深く関係をしている。
 先にも述べたよう生物の頂点に君臨すべくバスティアは、小動物のような過剰な繁殖を必要としない。少数の絶対数だけが確保されていれば良い。
 しかしながらそれは同時に、同族とのエンカウントの低さもまた意味している。つまりはバスティア達種族は、稀少な出会いの中において
生殖の成功率を『絶対』にしなければならないのだ。それゆえに彼女と行為と共にする雄には、今のテスのような変化が起きる。
 竜の雌の体液は、自分に適合できるよう雄の体を『変化させる』機能を備えているのだ。
 老若を問わぬ雄の年齢・生死を問わぬ雄の精力・そして種族を問わぬ雄の精子――と、それらハードルをクリアすべく雌の体液はまさに、雄の
体を改造する。これまた昔話の引用になるが、『竜の生血をすすることで得られる神通力』もまさにこれを指していたりするのだ。
 ともあれ、斯様にしてバスティアに相応しき雄へと変貌を遂げたテス。
 そして賢明なるバスティアは、目の前に突き付けられたそれが自分に対してこれからどのように使われようとしているのかを残酷なまでに
察知してしまう。
「じゃ、お仕置きの続きしようっか♪」
 言いながらテスも着衣を全て脱ぎ一糸まとわぬ姿になると、身動きとれぬバスティアの膣前へ、もはや両手で抱えるほどとなった陰茎それの
先端を誘導し押し当てる。
 裏返され、真紅に充血したその内壁を外へ捲り出された膣と、そしてそこから口をのぞかせる子宮口――そんな口の淵を塞ぐように亀頭の尖端
を宛がうと、
『い、厭ぁ……死んでしまう。そんなもので腹を掻き回されたら、死んでしまう……!』
「うん。天国にイカせてあげるね♪」
 次の瞬間、正常位の体勢から力任せにテスは――自身のペニスを一気に根元まで、バスティアの膣へと打ちこんだ。
『ッ! ッッ〜〜〜〜〜ぎゃうううううううううううううううッッ!』
 ねじ込まれた瞬間、バスティアの呼吸が止まった。そして留めていたそれを一吸い鼻孔から吸い上げた次の瞬間には、今までに感じたことの
ない激痛が叫びと共にその体を突き抜けるのであった。
『ごぉ! ごおぉぉ! うごおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉんんんッッ!』
「ふわあぁ……あったかぁい。それに痛いくらいキツキツだよぉ、ステア」
 声の限りに空を震わせ身もだえるバスティアとは大量的に、一方のテスは今までに感じたのことのないその感触、快感に呆けて背筋を震わせる。
 脱口していた子宮口に宛がい挿入したせいか、テスの亀頭の先端は丸々、バスティアの子宮の中に挿入されてしまっていた。
 そうして根元までその挿入を果たすと、しばしテスは茎全体にて感じられるバスティアの体温に恍惚の表情を浮かべる。しかしそれも一時のこと、
大きく一つため息をつくと今度は短く息を吸ってそれを胸に留め、
「それじゃ、動くよ」
 テスは大きく腰を引くと、静かにバスティアの膣から己の陰茎を引き抜いていくのであった。
『あ、あおぉ……おおぅ……』
 その大きさから、ぴったりと閉じ合わさって陰茎に絡みついた肉壁――そんな粘膜がゆっくりと引き抜かれるその、ぬめりを帯びて擦れる感触に
バスティアは細く息を殺して脱力した声を上げる。
 まさにそれは快感であった。
 じっとりとその腹の最深部で感じられる熱に荒く鼻息を洩らし、軽い絶頂に意識を霞ませたその瞬間――中頃まで抜かれていたテスの陰茎が再び
根元まで打ちこまれる感触にバスティアは再び目を剥いた。
 そしてそれこそが始まりであった。
858バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:38:25 ID:7PMjN9k3
『んぎッ! んぎうッ! んおおぉぉぉぉぉぉぉッッ!』
「どうステア? 気持ちいいッ? 僕は良いよッ。気持ち良いよ!」
 一定の速度を保ちながら、テスはその幼い顔立ちからは想像もつかない腰遣いでバスティアの膣そこを掘り穿っていく。
 そんなテスの全身を使った責めに、笛のような声を上げて身もだえるバスティア。
 挿入時、子宮をも犯すテスの陰茎は痛みしかバスティアには与えなかった。しかしながら数度のストロークを重ねるうちに、みるみる彼女の体は、
そんなテスを受け入れる体(もの)に変化していった。
 放屁にも似た、何とも卑猥な肉壁の擦れる音が、まるで楽器のよう周囲に打ち鳴らされてこだまする。
 一突きごとに脳髄へと響く衝撃はその痛みでさえもが快感と変わり、熟れきった雌の肢体は如実に愛液を滴らせて、その喜びをテスに伝えるのであった。
 先にも述べた『雌の体液が雄を変化させる』の理屈は、雄から雌に対しても然りと言える。
 雌の体液を受けて変化を果たした雄は、今度は雌へと排卵を誘導すべく、強く女性ホルモンの分泌を己の体液を通じて促す。
 それによってより交配に適した体へと変化させられたバスティアには、膣を通じて行われる行為の全てが――否、今は知覚できる全ての感覚、
その痛みですらもが強い快感となって感じられるのであった。
「あれあれ? ステア、もしかして気持ち良くなってきちゃった?」
 依然として責めの動きを続けながら掛けられるテスの言葉に、
『あぐぅ! んくぅー! いい! 気持ち、いい! 気持ちいいーッ!』
 すでに未知の快楽に半狂乱となっているバスティアは、すっかり理性をかなぐり捨てた叫(こえ)で応える。
「もー、しょうがないなぁ。またお仕置きにならなくなっちゃった」
 そんなバスティアの反応に言葉ではそう言いながらもどこか満足げなテス。
 そしてこの悪童はさらなる非道を思いついて、その幼い笑顔をよりいっそう愛くるしいものへとさせる。
 やがて一際強く打ちつけ続けてその腰を止めると、大きくため息を突いてしばしテスは動きを止めた。
『な、なんじゃ? 止まらないで! 続けてたもれ、テスッ』
 そんな行為の中断にバスティアは横たえていた首根を起こすと、哀願するかのようテスの横顔を舐めて愛撫をする。
 そんなバスティアにテスもまたキスをひとつ返し、
「まだ終わらないよ。もっともっとステアにはお仕置きしちゃうんだから」
 正常位ゆえ仰向けに開いていた彼女の体を横倒しにして畳むと、ぐるりと右へその巨体も反転させる。
『お、おおぅ……! ね、ねじれるぅ!』
 依然として繋がったままの茎の亀頭が、その体位の変換でごろりと子宮内をえぐる感触(痛み)に、バスティアは強く快感を感じて息を止めた。
やがては両膝を地へ着き、テスへ尻を向かせる体勢へとその体位を変えられると――バスティア何度もそこから振り返りはにかんだ様子でテスを
見つめ返すのであった。
『こ、これは、犬猫と一緒ではないかッ。厭じゃ、こんな姿は』
 言葉の通り後背位(バック)で繋がった体位に顕然と恥じらいの表情を見せるバスティア。しかしテスは、そんな仕草に改めての彼女の可憐さを
再確認し、密かに胸の奥を熱くさせる。
「だからいいんじゃない。だってお仕置きだからね。それに……これだけじゃないんだから」
 鹿爪ぶったテスの物言いに、バスティアも不安を隠せない。この笑顔の時のテスは、決まって良からぬことを考えているのだ。
 そしてその予感はまさに的中する。
 後背位のその姿勢から左肩へ担ぐように彼女の尻尾を持ち上げたかと思うと――、
「コッチもめちゃくちゃにしてあげる。たっぷり痛がってね♪」
 次の瞬間テスは右手の握りこぶしを、尻尾の付け根ですぼっていたアナルへと打ちこむように挿入した。
859バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:38:53 ID:7PMjN9k3
『いッ? ――うあぉおおおおおおおぉぉんんッ!』
 その感触に、バスティアは地へ額を打ち付けて身もだえる。
 肛門そこへの衝撃は『痛み』ではなかった。しかしながら直腸を通じてジワリと肛門に広がる違和感は、先の痛み以上の嫌悪を彼女へともよおわせる。
 それこそは、まさに『排泄感』それであった。
 恥辱ともいえるその感覚は、もはや肉体的なダメージ以上に精神的な負担が大きい。
 しかしすっかり発情に蒸し火照った体はやがて、そんな排泄感とそしてそこに伴う羞恥心ですら、自己を昂ぶらせる快楽の糧へとしていく。
 やがてテスの右腕が、手首を越えて肘元近くまで挿入されると、
『うッ、うぅー! うおぅッ!』
 そこから来る、膣とはまた違った圧迫感にバスティアは息を殺す。
 そしてその右手が侵入を止め、ゆっくりと引き抜かれると、
『お、おおぅッ? うおぅーッ!』
 強い排泄感をそこへ感じ、その快感に意識を白くさせた。
 そんなピストンが数往復繰り返される頃には――すっかりバスティアはアナルファックックの虜に調教されてしまっていた。
『おぐうーッ! いい! 肛門が、気持ちいい! 汚わいが、ひり切れずに流れ出てるようじゃ!』
 上目に瞳を剥いて、もはや理性のかけらもなく己の快感をテスへと伝えるバスティア。事実、異物の挿入によって障害を起こした直腸からはその
ピストン毎に撹拌された糞汁が放屁と共に溢れだしている。
「うわわ、もう何でもアリだねステアは。じゃあいいよ、僕も勝手に楽しんじゃうから♪」
 そんなバスティアの粗相にもしかし、テスには一向に嫌悪の表情は表れない。今の色情に狂ってしまったバスティアもバスティアなら、このテス
とて大概だ。
 そして語りかけるその言葉を裏付けるかのよう、テスもいよいよラストスパートとばかりに彼女への責めを強くしていく。
 今までにない力強さで腰を打ち付ける。
『んあぅ! んあああああああああおおおぉぉぉぉぉ!』
 彼女の巨体の上に乗りあがるような形であった正常位とは違い、その両足を地に着けて支点を確保している今の後背位は、前者以上に力のこもった
ストロークを実現できる。
 体ごとぶつかっていくかのようなそれと、さらには竜の体液で肥大化を果たしたペニスでの責めである。いかに竜とはいえバスティアも堪ったもの
ではない。
 それに加え、肛門へと挿入された右腕もまた先ほど以上の動きと深さを以て彼女の直腸そこをえぐり犯しているのだ。
 膣と肛門、それら二つの快感に挟みこまれたバスティアの絶頂はもはや時間の問題に思えた。
 そして数度目のストロークにテスも陰茎への痛痒感を覚え始めた頃、
「うわあぁ……そろそろ、ヤバいかも」
『おう、おぅッ、おうぅぅッ! は、果てるぅ……死ぬぅ、い、イグぅ!』
 バスティアもまた、オルガスムスの前兆を感じ取りその背を震わせた。
 そんな彼女の変化は、如実に体へと伝わる。膣は激しく内部での痙攣を始めたかと思うと、今まで以上の圧力でテスの陰茎を締め上げる。
「あうッ。い、いたた……痛いよ、ステア」
 ゴリゴリとカリ首を削るかのようなその力にテスも声を上げる。
 しかし、
『んうぅー! んうぅー! ッッ〜〜〜んうぅーッ!』
 もはやバスティアにはそんなテスの声も遠い。
860バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:39:29 ID:7PMjN9k3
 波となって、何度も腹の奥を往復する快感の連続に、すでにバスティアは貪淫にそれを求める淫らの権化と化してしまっている。
 そんなバスティアの淫奔さに、テスもこの段に至ってはまともなやり取りができないことを悟り、ならば自身も共にと、絶頂への到達に向けて
ラストスパートをかける
 一突きごとに、テスを締め付けるバスティアの膣の圧力は強くなっていく。もとより竜と人間と言う、絶対的なまでの生物としての格差があるのだ。
このままでは本当に彼女の力によってその身を潰されかねない。
 ゆえにテスも動く。
 自分のペニスが潰されてしまうよりも早く、彼女を絶頂へ導こうと、責め突く腰の動きをいっそうに強くさせる。
 さらにはその右手を納めていた肛門の淵に、指先を立て揃えた左手もまた宛がうと、
『うぎっ? ぎゃううううううううううううううぅぅぅッッ!』
 テスは左腕もまたバスティアのアナルへと挿入した。
 子宮をえぐる規格外のペニスと、そしてアナルを掘り犯す両腕の暴力に、もはやバスティアは死を思わせるほどの強い絶頂を予感する。
『あおッ……お、おうッ、うおあぉぉぉぉ……い、いく……果てる……ッ』
 もはや喘ぎ叫ぶ気力すら無くなるほどに、バスティアは最後の絶頂それを感じ取ることに集中していく。
 そして、胸の奥にて限界まで収縮された苦しみ・痛み・快感――そしてテスへの想いが花火のよう弾け飛んだ次の瞬間、

『おぉッ、おおおおぅぅぅぅッ! テスぅ―――――ッッ!』
 
 想い人のその名を叫び、ついにバスティアは最終的な絶頂に達した。
 それと同時に激しい失禁がしぶきとなってテスに打ち付けられる。
 そして全身に浴びせられるそんな放尿と、さらには茎全体を締め付ける粘膜の熱にテスも、

「あ、あぁ! ステア! ステアぁーッ!」

 茎体全体を包み込んでいた痛痒感が頭から体を突き抜けると同時、テスもまた射精した。
 今までに感じたことも無いような精液の奔流が茎全体に感じられた。
 それらを運ぶ尿道は何倍にも膨らみ上がって、動脈のようにテスの精液それをバスティアの子宮へと送り込む。そうして一分近くにもわたって、
テスは彼女の膣へと欲望の滾りを打ちこみ続けるのであった。
 やがては全ての射精が止まり、挿入されるペニスからも血流が引いてようやく肥大化が落ち着いてくると――テスはその根基に両手を添えて、
ゆっくりとバスティアの膣から己の陰茎を引き抜く。
「はぁはぁ……んッ――あれ? まだ抜けない」
 予想以上の膣の圧力と、疲労困憊の体力ではどうにもバスティアから離れることができない。おまけにどうやら、完全に亀頭のカリ首がバスティアの
子宮口にはまり込んでしまっているようで、それを引き抜くのは容易ならざるように思えた。
「ちょっとやそっとじゃ抜けないかな? ステアー、すこし強くいくよー?」
 いよいよ以て抜けないことを確認すると、テスは僅かに重心を落とした足元に力を込め、さながら綱でも掻い繰るかの要領で腰を引き始める。
 一方のバスティアはと言うと、先の絶頂にすっかり意識を飛ばされてしまい、今のテスの言葉に反応すら出来ない。それでも膣内に収めた子宮口が
テスの陰茎に強く引かれる感触へ、意識とは別に肉体反射的に声を上げる。
861バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:40:07 ID:7PMjN9k3
「うんしょ、うんっしょ……んん〜〜ッ」
『うッ! うんッ! んん、……うんんッ!』
 僅かづつその体を後退させていくテスとともに、そのペニスの竿部が膣から引き抜かれていく。さらにそうして引き続けていると――やがてはテスの
亀頭丸々を飲みこんだ子宮口が、膣からその体外へと姿を現せた。
 そして、
「あと、ちょっとだぁ。せ〜の……よいしょーッ!」
 はみ出した子宮口の淵を両手でワシ掴み広げながら、最後の一引きに渾身の力を込めた次の瞬間、テスの体はようやくバスティアから解放されたのであった。
 亀頭が子宮から引き抜かれると同時、行き場を失った力に弾かれて大きく尻もちを突くテス。
「あたた〜、やっと離れたぁ。……うん、チンコも無事だね♪」
 座り込んだその体勢から腰元にある己の逸物も確認すると、改めてテスは目の前に横たわるバスティアを確認する。
『ん、んんぅ………ッ……ッ』
 そこには豊満な肢体を横たわらせる雌竜が一匹。
 だらしなく大陰唇のひだを垂らした膣からは、酸欠のハマグリが呼吸管を伸ばしているかのよう、体外へと引きずり出された子宮口がはみ出して
地に垂れていた。
 時おり思い出したように体を震わせる痙攣と共に、その子宮内へ大量に溜められた精液がミルクのように溢れだしてくる。
 斯様にしてその内部を犯しつくされて横たわるバスティアの姿はさながら、『勇者に退治された邪竜』の光景そのものであった。
 そんな光景を腕組みに望むテス。
 そして満足げに頷いて鼻を鳴らすと、

「邪竜バスティア・アバンチェス、ここに討ち取ったり♪」

 勝鬨のよう呟いて、大輪の笑顔を咲かせるのであった。

862バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:40:38 ID:7PMjN9k3

     ☆   ☆   ☆     


 思い出したようにその鎌首を持ち上げると――そんな遙か頭上で丸く切り取られた満点の星空を確認し、彼女バスティア・アバンチェスは深くため息ついた。
『うかつであった……』
 そうして言葉を洩らす彼女に、
「ん? どうしたのー」
 うずくまるその肢体に包まれて寄り添うテスは、そんなことを尋ねてバスティアを見上げる。
『うかつだった、と呟いたのだ』
 そんなテスに首根を寄せると、さも愛しげに頬ずりをしてバスティアは言葉を返す。
『よもや……邪竜と呼ばれた妾が、お前のような子供に従属させられてしまう日が来ようとはな』
 己を卑下するよう呟きつつもしかし、その鼻先をテスに預けて瞳を瞑るバスティアの表情は、どこまでも穏やかでそして幸せそうに見えた。
『しかしながら、お前はいったい何者だ? お前は妾がここへ落ちたことを、最初(はな)から知っていたであろう』
 尋ねる通り、バスティアには常々疑問に思っていたことがあった。
 それこそは誰でもない、目の前の少年テスの正体それである。
 そしてそんなバスティアの問いへと応えられる少年の答えは――
「もちろん知ってるよ。だって僕、『勇者』だもん」
 彼女の予想をはるかに上回るものであった。
『ゆ、勇者とな? しかし、お前――』
 改めてテスの背格好を確認する。
 質素ながらも絹で編まれたセピアのローブと、大きなルビーのタリスマンが埋め込まれたマント。そして腰元に金細工のレイピアを携えたその姿は、
たしかに一般の冒険者とはまた違った気配と気品とを窺わせる。
 しかしながらそれでもバスティアを訝しめているのは、何よりもテスの見た目――その幼きと思わせる顔つきに他ならなかった。
『斯様に幼きお前が、勇者か?』
「あー、失礼しちゃう。これでももう十二歳だよッ。……先月なったばっかりだけど」
 テスの答えになおさらバスティアの抱える謎は大きくなっていく。
 ならば何故、そんな幼子が自分を狙っていたものか?
「もうね、僕の家系には若い人が僕しかいないの。それにお家も傾きかけてるから、早く手柄が欲しくて邪竜退治に駆り出されちゃったんだ♪」
 それを察したかのよう、聡明なテスはバスティアの疑問に答えていく。
 説明する通り、テスの家系は代々ドラゴンスレイヤーとして名の通った名家であった。
 しかしながら時代と共に御家は衰退し、もはや抜き差しならぬ状況となってしまった今代――窮地からの起死回生と名誉挽回の責務を任され、
幼き当主テスが邪竜退治へと送り出されたという訳であった。
 各地でバスティアの情報を仕入れながらその足跡を追っていたテスは、ついに彼女へと辿り着く。そして期を窺い見守り続けること数日――嵐の夜に
落雷を受けてこの死火山へと落ちてゆくバスティアをテスは確認したのであった。
 まさに僥倖といえた。
 落ちぶれたとはいえ、『元』は名家のドラゴンスレイヤー。幼いながらも『竜殺し』の術は教え込まれていた。後は恙無く彼女を仕留め、その首を
持ち帰れば、御家は復興を遂げられる――はずであったが、テスはそれを思いとどまった。
 この期に及んで思い悩んでしまったのである。
863バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:41:10 ID:7PMjN9k3
 破壊の限りを繰り返し『邪竜』と恐れられた彼女。そして『勇者』の名のもとに彼女と殺そうとしている自分――いったいこの二つに何の違いが
あろうものか?
 彼女バスティアは人間に劣らぬ知的生命体とはいえ、野生の生き物であるのだ。いわばその振る舞いは自然現象と同じ。彼女の行為に対し、
『邪竜だ』・『破壊神だ』と後付て勝手なことをのたまっているのは、自身を『万物の霊長』などと呼び驕り高ぶっている人間のエゴでしかない。
 彼女の破壊と、そんな人間(じぶん)の竜退治は同じく無駄で、そして無意味なものであることにテスは気付いたのだった。
「だったらステアだけを責めることはできないんじゃないかって思ったんだ」
 竜の過ちも人の殺戮も所詮は同じこと。ならば自分達だけを正当化して彼女を殺めてしまうのはフェアではないような気がした。
 故に、そんな考えに達したテスは一か八かの賭けに出る。
 願わくば、
「ステアと友達になろうとしたんだ♪」
 そう、目論んだのである。
 そして後は二人の知る通りである。
 テスは毎日足繁くに通ってはバスティアの治療をし、その邂逅を求めた。
 もっとも多感な年頃と、そして美しきバスティアの肢体を前に少年は、『友情』ではない『欲情』を催してしまう訳だが――結果は万事よろしく、
今の状況に落ち着いたという訳である。
『まったくお前と言うやつは……。妾が動けなかったから良かったものの、もし出会って間もない頃に爪の一枚でも動かせようものなら、お前など
たちどころに両断されていたぞ?』
 ため息まじりにそう語りかけながら、『恐ろしくは思わなかったのか?』と尋ねるバスティアに対し、
「ううん、思わなかった。むしろね、初めて君を見た時――なんて奇麗な人なんだろう、って思ったよ」
 そう言ってテスは微笑んで見せた。
 そんなテスの笑顔と、そしてその口から紡がれた『奇麗』の言葉に、たちどころにバスティアは目頭を紅潮させ視線をテスから逸らす。
「なぁにー、ステアー? もしかして『奇麗』って言われたことテレちゃってるー?」
『ば、馬鹿者! 人間如きの言葉に心動かされる妾かと思ってか! ……まぁ、悪い気分はせなんだが』
「もー、素直じゃないんだからー♪」
 そうしてしばし子供のように戯れる二人。
 やがては自然に落ち着きを取り戻すと、目の前に焚かれた炎を見つめながら、二人は心穏やかに静寂の時を分かち合う。
 その蜜月の中、
『……妾は、受け入れてもらえるのだろうか?』
 バスティアは呟くようにそんなことを口にした。
『妾はこの生涯を償いに生きると誓った。しかしながら、今に至るまで罪を重ね過ぎた身――人間達は、こんな妾を許してくれるのだろうか』
 目の前の炎に見入りながらそう続けるバスティアの瞳には、得も言えぬ寂しさとそして不安とが窺えた。
 そんなバスティアの横顔に手を添えると――テスは小さくキスをする。
 それに驚いて鼻頭を向けるバスティアの顔を今度はそっと抱き締めた。
「たしかにすぐには許してくれないかもしれない。僕たち人間って怖がりだからさ。でもね、本当はすごく優しくて素敵な生き物でもあるんだよ」
『テス……』
「もしかしたらこの先、君はすごく傷ついちゃうかもしれない。その生き方に疑問を持つかもしれない。だけど、これからのそんな人生には必ず僕が
そばにいてあげる」
 テスは抱きしめていた力を緩めると、
「君を悲しませないように、そんな君の為に僕は傍に居てあげる。――だから怖がらないで」
 まっすぐにバスティアを見つめる。
864バスティア・アバンチェス:2009/09/12(土) 19:46:01 ID:7PMjN9k3

「この世界のみんなを好きになってあげて。――もちろん、一番は僕だけどね♪」
『………あぁ、テス』

 その瞬間、バスティアは涙が頬を伝う温もりを感じた。
 永きに渡り生き続けてきた生の中において、それは初めてのことであった。
 それこそは生まれ落ちてから初めて知る、『愛』それである。
 他者から自分へと求められることの幸福、そして自分から他者へと求められることの喜びをバスティアは今、しみじみと噛みしめるのであった
『テス、もう離れないで。片時も、死が妾達を別つその時まで、愚かな妾のそばにいてたもれ』
「もちろんだよ♪ って、それはさっきHの最中に言ったじゃない」
 額を押し付け、深く抱きしめてほしいと求めてくるかのよう寄り添うバスティアをテスも強く抱きしめる。
「一緒に生きていこう。………大好きだよ、ステア」
『――はい。共に……あなたと共に』
 満点の星空の下、死火山の聖堂において二人は互いの愛を誓うテーゼを交わす。

 かくして、後世に『竜王』とそして『聖竜』の誉れを残すこととなる二人の物語はここに幕を開ける。
 その後もテスとバスティアは様々な冒険を共にし、その艱難辛苦を互いの愛によって支え合いながら生きていく訳であるが――そのお話はまた別の機会に。
 今は、一人の少年と一匹の竜の恋物語としてこの話に幕を降ろそう。


 バスティア・アバンチェス――その名をこの物語の終わりと、そしてこれより始まる新たな物語への序幕と冠して。





           【 おしまい 】

----------------------------------------------------------

以上となります。
長々とスイマセンでした。ここのスレに載せられるよう、自分の持てる筆力すべてを使って本気で書きました。
どうか秋の夜長の暇つぶし程度にもなれればと思います。

また何書きました時には献上させていただきます。
このたびは温かく迎え入れていただいて、本当にありがとうございました!

865名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:24:56 ID:+5a99ZAI
おおー!GJ!
866名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 02:10:11 ID:DNdE4wTm
読みごたえあるな
867名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 08:51:50 ID:RIzfYGTx
痛いけど良い!良いが痛い!だが人竜萌える!
このスレを見ていく内にMに目覚めたかな…何はともあれGJでした
868名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 11:50:45 ID:sOos/Ogd
筆力あるから痛たたたたたってなるわ
迫力あるなあ、GJでした!!
869名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 15:18:21 ID:1Ym56hYf
>>853
沙悟浄は辰の漫画あったな。
870名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 15:26:08 ID:0y/pT18n
面白かった
GJ!
871名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 22:22:09 ID:u/RETt/P
素敵だ……
872名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 14:12:28 ID:ATOJFW2Q
903様のアンダーグラウンドはまだ投下ないのな
マジ中断か…?
873名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 14:24:04 ID:QdKL6CS3
そういう、荒れる種になるような言葉が定期的に撒かれるから
書き手側の方々が投下しづらくなるんだろ
本当に好きなら、尚更黙って待てよ
874名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 18:38:29 ID:nxEF95ZQ
モフモフ系獣人が恋しい季節になってきました
875名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 20:16:00 ID:oXMifXpc
もっふるもっふる!
876名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 20:32:28 ID:kiKkFIJ1
人間♀×人外

誰か・・・
877名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 00:09:00 ID:HpP2fJH4
age

変わった能力を持って産まれて人間嫌いになり
「いっそ化け物になってあいつらに復讐してやりたい」と思うようになった人間の女の子と、
人間に憧れるあまり仲間からはつまはじきにされ
人外としての立場を捨てたがってる人外男のラブストーリーって悪くないと思うんだ
878名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 00:54:30 ID:6qMRMoGU
切ないな
879名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 10:43:46 ID:rOFtgPR/
ローマの休日みたいな身分差とか、種族差が起こす切ない話が好きだ
あえて最後は結ばれない形が良い
880名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 18:27:06 ID:Het6p+XV
異種族同士だから出来るラブロマンスっていいよな。
これだから異種姦は止められ(ry
881903 ◆AN26.8FkH6 :2009/09/17(木) 19:49:17 ID:Je/nvARB
前に>>754の人喰いが女の子を養育、
で色々妄想が転がった際の産物置いていきますね。

人喰い化物×女の子です、和姦だけどサイズの違いから腹ボコとかあるので
駄目な人は「人でなしの恋」でNGよろ。
882人でなしの恋 1:2009/09/17(木) 19:50:36 ID:Je/nvARB
 異形の骨を組み立てて無理やり人型にしたような、そしてその歪な骨格の隙間に腐った
肉片を押し込んで体裁を整えたかのような、腐り、崩れ落ちる寸前のそれは何にも似てい
なかった。剥き出しの腐った肉のような筋肉組織とその上に張り出し、構成された白い
外骨格を持つそれの脊髄は大きく尖りながらせり出して背びれのように広がり、そのまま
尾てい骨まで続き、大きく太い尾が地にのたくっていた。よく見れば人間に酷似して
いないこともないその体格だったが、獣の頭蓋骨のような風貌の奥底に嵌る眼窩は
赤い炎が燃えており、並んだ乱杭歯の間からは生臭い異臭がした。頭部からは滅茶苦茶に
頭蓋を突き破って幾本にも角が生え、角は捻りあい、時に絡み合いながらも天を目指す
ようだった。
 その身丈は人間を越えてはるかに大きく、立ち上がれば人二人分の背丈を越えていた
だろうが、まるで猫のように背を丸め、地に伏せているそれの姿は歪で奇妙で醜く、
そして恐ろしかった。それは正真正銘の怪物だった。丸まっているそこはそいつの巣で
あり、谷間奥深くにひっそりと穿たれた洞窟の一穴であった。
 時折轟と音を立てて通り過ぎる烈風を避けるためか、ひたすらに暗い中で丸まり、
下に敷かれた汚らしい藁や雑草の塊の上で尻尾を身体に巻きつけていた。藁や枯れ草の
塊の近くには粉々になった白い物が多数散らばり、よく見ればそれが骨である事に気が
つくだろう。人のものであるのか、それとも動物のものであるのか、殆どは小さく粉々に
なっていて判別は付かなかった。
 もそりと、怪物の腹の横で、何かが動いた。怪物の腐った肉の下から這い出てきた
それは、怪物の巣に全く相応しくない小さな生物だった。真っ白な肌に細い手足。
襤褸を纏った折れそうな肢体。夜のように黒く流れ落ちる髪。その生物は多分、人の世に
あって少女と呼ばれる類の、無力で弱々しい小さな生き物だったが、巨大で醜い怪物を
ちっとも恐れてはいなかった。
 少女は大きな零れるような黒い目で怪物を見上げると、その腹にもたれて小さく
なにやら呟いていた。それは歌のようだった。掠れた声で微かに歌う歌に、眼を細めた
怪物はグルグルと喉を鳴らした。少女は楽しげに歌いつづける。時折怪物の腹に頬を
擦り付けながら。
 怪物が、腐臭のする舌で少女の顔を舐めると、ぜいぜいと老人の呼吸のような音を出して
少女が笑った。少女の喉には酷い裂傷が走っており、完全に声帯は潰れているのだろう。
そんな事は大したことではないとでも言うように少女は笑い続ける。その楽しげな様子が、
ふいに、静かになった。
883人でなしの恋 2:2009/09/17(木) 19:51:18 ID:Je/nvARB
 怪物は、到底服として機能していない襤褸の下、すべやかな肌に舌を這わせ始めた。
ふくらみかけたささやかな胸の頂、怪物の舌に反応してぷっくりと立ち上がる乳首を
舐め回すと、少女の体が震え、怪物の首にしがみ付いてきた。こりこりと弄りながら
怪物がその二つの蕾を咥えると、掠れた悲鳴が上がる。大きく捲り上げられた裾からは
何も履いていない下半身がさらけ出され、もじもじとすりあわされる細い脚の間からは、
つぅっと透明な滴りが少女の腿をぬらしていく。
 乳房から腹を丹念に味わい、脇や臍に溜まった汗や垢も丁寧に穿る。少女がその度に
身もだえし、腰を擦り付けてくるのを怪物は意図的に無視する。足の間からは濃い発情した
匂いがただよい、ついにその匂いに抗えなくなってからやっと怪物は少女の足の間を
開かせた。巨大な体躯の中心部から生えた巨大な肉棒が、残酷な凶器然として少女の腹に
押し付けられる。幾重にも重なった肉ヒダと、ボコボコと全体を飾る突起は到底人の身体に
入れるようなサイズではない。だが、それを見て少女はうっとりと笑みを浮かべた。
 先走りの為、巨大な肉棒の先端から糸を引いて落ちる粘液を指先ですくうと、少女は
嬉しげに足をさらに開き、自ら花びらを大きく指で押し広げた。充血し、とめどなく欲望を
垂れ流して誘う少女の膣はいやらしい花のようだ。
 怪物は一声忌まわしい声を上げると、慣れた様子で先端を少女の股へ擦りつけた。
少女の足首を掴むと、そのまま一気に体重をかけ、少女の肉体を刺し貫く。少女は言葉に
ならない悲鳴を上げながら、身体を大きく弓なりに仰け反り、怪物の性器を己の体内へ
咥えこんだ。

「ヒッヒャアアアッ!! ああァーッ!!」

 腹が不自然にボコリと一部だけ膨れ上がり、裂けんばかりに限界まで拡げられた孔は
ギチギチと怪物の性器を締め付ける。頓着せずに怪物は、腰を大きく動かした。その度に
少女が身もだえし、断末魔のような悲鳴を上げて身体を仰け反らす。何度も上がる悲鳴に
かぶさるようににっちゃにっちゃと粘着質の水音が洞窟に大きく響いた。そうとうにきつく
締め付けているらしく、怪物は少女を壊す勢いで己が逸物を力任せに引きずりだし、そして
乱暴に押入れていた。
884人でなしの恋 3:2009/09/17(木) 19:51:59 ID:Je/nvARB
 
「ふ、ぁああ…ッうう……ッくッ」

 それから数分のち、少女の唇から漏れる悲鳴がゆるゆると解けてきて、長い黒髪を乱し
ながら怪物に縋って嬌声を上げるようになる頃には、今だきつくはあったが、最初よりは
まだ楽に少女の体は怪物の性器を受け入れていた。子宮の壁をゴツゴツと当てこすられ、
内蔵を引きずり出されるような勢いで引っ張り出されるその異物が与える感覚に、少女は
酔い、さらに深く得ようと自ら腰を振って醜い怪物のそれを咥えこんでいた。
 ビチャビチャと薄い唇の周りを嘗め回され、口を開くと腐臭のする長い異形の舌が少女の
咥内に入ってくる。少女は迷わずその舌に己の舌を絡め、その動きに答えた。ぐじぐじと
泡を吹いて少女の足の間から生臭い液体が流れ出す。怪物の先走りは挿入されてから
ずっと垂れ流されており、少女の腹にずっと注ぎ込まれ続けていた。
 怪物の腰の動きが少し遅くなっていく。子宮を突き破らんばかりに突き上げられる肉棒が
その硬さをさらに増し、少女はヒィヒィと涙を流しながらも腰を振り続けた。
 ビュルッビュルルルルルッ

「ヒァアアああッ!! やッアッあああーッ!!!」

 唐突に呼び動作もなしに少女の腹の中に熱いものが勢いよく噴射され、少女の体が
ガクガクと痙攣して悶える。その暴れる身体を地面に押さえつけながら、怪物はさらに腰を
突き入れた。生臭く汚らしい白濁が少女の腹の中を限界まで満たし、少女の腹は大きく
膨れ上がった。
 プシャアアアアアッ
 入りきれなくなった精液が接合部から噴出し、少女の腹と怪物を白く汚していく。さらに
腰を振る怪物の性器は今だ射精を続けており、少女はその下で泣き叫んでいた。射精は
数分も続き、怪物がまだ弾力と硬度を保っているその性器を引き抜く頃には少女は白く
汚らわしい水溜りの上に力なく転がっていた。時折ヒクヒクと足が動き、足の間からは
ピュッピュッと白い汚濁が噴出す。
 怪物がベロリと少女の頬を舐めると、少女はうっとりとした顔で口を開いた。そこから
覗く桃色の舌が怪物の腐臭のする異形の舌へ這わされる。咥内に侵入してきたそれを、
少女は嬉しそうに何度も何度も絡ませていた。

885人でなしの恋 終:2009/09/17(木) 19:53:06 ID:Je/nvARB

 常人であればこのような醜い異形の怪物に犯されたところで精神に異常をきたすのでは
ないか。有り得ないサイズの性器が挿入された体は壊れるのではないか。だがあいにく、
少女は怪物と出会う前にとっくに壊れていて、今はただ怪物だけが少女の世界だった。
 どのような目に合ったのか知らない。どのようなものを見てきたか知らない。怪物が
少女を拾ったとき、少女は壊れた玩具のように転がっていた。怪物の姿に何の感慨も
覚えない硝子のような目だった。
 怪物は少女を飼育した。家畜として、もう少し太らせ、大きくしようという試みは
確かにうまく行った。骨と皮だけの幼子は口移しで与える人肉を従順に食べ続け、少し
大きくなり、肉がついてきた。そして、怪物に懐き始めた。
 食べる前にと戯れに犯し、何度かそれを繰り返すうちに、少女の身体は怪物のモノを
受け入れられるようになってきて、それどころか自分から求めるようになって来た。
無理やりに犯したときの血まみれの体は、今怪物の性器を咥えこんで欲望を貪り続ける。
 少女の身体を味わい、何度となく犯し、巣の中で怪物は大事に少女を飼育した。少女は
美味だった。少女は従順だった。少女は逃げることなく怪物の傍らにいた。
 少女はーーーーーーーーーー怪物を求めていた。
 怪物は今、少しだけ怯えている。少女を犯すときにいつも、どうしようもない欲望の
昂ぶりとともに、忘れていた飢えを思い出す。甘い少女の体液に酔い、そのまま少女の
身体を噛み砕いてしまいたくなる。いくら外で幾多の人間を食い漁り、喰い溢して
きたとしても、その飢えは満たされず、怪物を苛む。このまま、いつか遠くない日に、
怪物はきっと少女を食い殺すだろう。そして、なにもかも残さずに、綺麗に平らげるだろう。

 怪物は今、少しだけ怯えている。そんな日が来たらきっと、この少女は抵抗もせず、
嬉しそうに怪物に食べられるのだろうから。
886903 ◆AN26.8FkH6 :2009/09/17(木) 19:55:05 ID:Je/nvARB
終わり。
気持ち悪い怪物と可愛い女の子の絡みとかイイヨネ!
887名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 20:27:08 ID:JXdsCoi5
GJ! 描写の濃さが素敵です。
888名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 20:48:42 ID:rOFtgPR/
GJGJGJ!!
食欲と性欲が紙一重なのが、本能で相手を求めてるようで非常に萌える
アナタトテモオイシソウ…
889名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 21:17:23 ID:8OK597Gm
GJ!
悲惨で、けど今少女は幸せで…怪物はあくまで怪物だし…
複雑に良い。
890名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 22:20:20 ID:43N/yxOj
お疲れ様
良かったよ、GJ!
891名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 23:20:20 ID:FV4UlCxW
最後の二文が凄く切ない!
良かった良かったよーうおーGJ!
892名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 00:18:17 ID:DlLU/r+o
GJ
素晴らしい
893名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 08:13:56 ID:oukILyk1
>>883
GJ
食うために鳥の卵を温める狐を思い出した。
894名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 18:44:23 ID:ew8pzxZH
>>893
あれいいよな。どっちかと言うと人外×人外だけど

リロアンドスティッチなら人外が人間にも変わらず悲劇で終わるわけでもない、
至高の人外×人間ハートフルストーリーだと気がついた
895名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 23:31:28 ID:O/pMvg0k
>>894
個人的にスティッチ×リロは王道だと思っている
乱暴者が女の子との触れ合いによって変わっていくってのが好き
896名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 23:59:28 ID:iAZ7OjfA
あぁ、これこそ星の瞬きと同じほどに美しい異種姦よ。
897名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:28:44 ID:8AlS7qV5
ここの住人は銀狐(ひらがな)を読んだら幸せになれると思う。
ソースは自分。
898名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 08:49:22 ID:h4UQ2kMZ
スティッチは至高
小さく可愛くふわふわもこもこで強くてツンデレで山ちゃん(日本語だと)
まさにパーフェクト
899名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 18:43:50 ID:jkeOwJsD
>>897
ぎんぎつね、どんな話か思い出せん。

来週の金曜日は人外×人間の王道、キングコングが放送ですよ。
900名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 21:54:16 ID:wdIWT2A0
落合さより?
901名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 22:20:19 ID:8AlS7qV5
昨日コミック発売したよ
銀太郎とまこと好きだ
阿吽のじーさんらも好きだ
902名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 10:17:42 ID:BeeexAAW
星の王子さまのバラが典型的なツンデレで萌えた。
903名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 18:33:20 ID:zMs386qo
>>886
おお、GJ!さすがの筆力だ。面白かった。アンダーグラウンドも待ってる。

こうして見てると職人の実力アップが見えてくるよな。なんか楽しい。
904名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 15:11:08 ID:9njlJ6OT
次スレの季節かな
905名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 22:09:10 ID:WNktBc3W
次は避難所もテンプレ入れて
あと厨くさい書き込みスルーって書き足せばよさげ?
906名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 00:48:58 ID:N2lvmdVB
一言書いておけば大丈夫だと思う。たぶん。
907名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 11:58:36 ID:zoCUYqOb
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ5

ここは異種族と人間のエロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます

《利用上の注意》
・sage推奨
・厨くさい書き込み、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを
・議論したい人は避難所へどうぞ、移動しない人も荒らしです

保管庫
ttp://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/

前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240258142/

「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/

ーーーーーーーーーーーーーーー
テンプレたたき台投下、おかしなところがあったら適当に改変して下さい
定期的に人型人外に関して荒れるからちょっと追加してみた
908名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 13:57:34 ID:8TfB/6jQ

人型人外もだが、非エロでも荒れるから非エロ可の一言があってもいいかもしれん
それか、避難所の投下スレの誘導URL張るとか
909名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 17:11:27 ID:TP2qq266
非エロは避難所へ
でいいんじゃないか?
910名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 17:38:00 ID:j1/LbpHJ
非エロは避難所へって書いちゃうと
長編の人が非エロパート落とす時に困りそうだからこうしてみた
-----------
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ5

ここは異種族と人間のエロ・非エロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます

《利用上の注意》
・sage推奨
・厨くさい書き込み、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを
・議論したい人は避難所へどうぞ、移動しない人も荒らしです

保管庫
ttp://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/

前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240258142/

「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/
本スレに投下するか迷ったような作品を投下するスレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
911名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 17:54:38 ID:0wHeqF5T
修正乙。>>910でいいんじゃないかな
「ハァハァするスレ」なんだし、ハァハァできればエロでもエロじゃなくても問題ないわけで
912名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 18:20:42 ID:qCLVlsjH
そういえばスレタイの【なんでもあり】は逆に混乱を招いてる時がある気がするから
テンプレの注意書きもしっかりしてきたし何か別のを考えるか
削ってしまったほうが良いかも知れないね
【恋愛】とか【和姦】とかの方がこのスレに近い気がする
913名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 18:23:51 ID:+9be/qdn
それだと無理矢理系を投下したい人が困るだろう
種族、傾向、全部まとめて「なんでもあり」なんだから
わざわざ敷居を狭めるようなことしなくたって……
914名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 18:41:55 ID:TP2qq266
>>912
中途半端に変えるくらいなら、消しちゃっていいんじゃないか?
915名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 00:48:18 ID:U7u3WjZX
Part2から追加されて4スレまで変更なかったから無理に変えなくてもいいと思うけれど。
916名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 01:32:58 ID:TaxcYx35
クイズみたいになるけど【ノンジャンル】とか考えたが、逆にややこしい気がするので【なんでもあり】のままで良いと思われ
917名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 14:25:35 ID:mA1fIej+
保管庫更新されてる!
管理人さん、乙!
918名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:42:00 ID:NwBmYCNS
乙ゲにリアル蛙の王子様ktkr
元が人間らしいが別に元に戻らなくて良いよエンドを期待
919名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:59:11 ID:ffklO+7M
カエル畑DEつかまえて?
920名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 12:54:04 ID:+eAKx+Ew
>>919
絶対迷宮グリムの方じゃないか?
違ってたらすまん
921名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 00:36:21 ID:yY9VmHYe
サクサク更新されてるな、まとめ管理人さんいつもありがとうございます
922名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 02:58:42 ID:eJVCkvJh
>>919
雑誌には他に赤ずきんとかいたから>>920のやつだと思う
923名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:34:29 ID:w6uMCd7j
アンダーグラウンドまだかなあ
924名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 19:46:23 ID:S2mYEY/8
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm92372
ニコニコ注意。怪人が女性ヒーローにエロいことをする動画ですが、続きがないのが悔やまれる。
925名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 00:18:21 ID:YNGCqF0R
今日のキングコングに続き、来週はエイリアンVSプレデターテレビ放映か…
10月は人外強化月間か何かなのか
926名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 12:22:40 ID:d/Ch+LwS
なん…だと…情報thx
定期的に言われてるがエリプレのノベライズは本当に萌えるな
927名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 12:37:29 ID:qXFgYBI6
>>926
スカーがヘタレデレなんだっけ?
928名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 16:08:34 ID:2QJ9q/dv
把握したのでAVPのノベライズを注文した。
929名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 16:18:31 ID:yYq6XiXP
で、次スレはいつ立てるんだ?
>>930
930名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 07:37:36 ID:GFslRR4f
まだ930だろ?
ちょっと早すぎると思うが・・・まあ立てたい人の自由でいいんじゃね?
931名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 08:01:02 ID:uXafxReu
雑談ならもうちょい行けるだろうけど投下があると容量が埋まっちゃいそうだしな。
時期的にハロウィンとか季節ネタ落としたい人がいたら新スレを待ってるかもしれない。
932名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 08:15:50 ID:/7vmxS3t
お菓子くれなきゃ(性的な)悪戯しちゃうぞ。
933名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 20:27:41 ID:Asa82CO9
むしろ悪戯されちゃうジャックランタン萌え
934名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 21:06:51 ID:PL6sGuof
最近、ヤンデレ少女×純情人外♂という妄想してはハアハアしとる(*´Д`)
935名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 21:35:31 ID:/7vmxS3t
>>934
エロ妄想投下して!
936携帯からでごめんorz:2009/10/05(月) 00:27:36 ID:7I6Z6CeO
>>935
「ねぇ、人外さん。
みんなったら酷いのよ。みんな人外さんの事を『気持ち悪い』とか『醜い』とか言うのよ。私がいくら言っても理解しようとしてくれないし…。え?知らなかった?みんな陰で言ってるんだよ、酷いよね!
‥‥そんな顔しないで、言いたいだけの人は言わせておけばいいんだよ。え?もう誰も信じられない?大丈夫!人外さんには“私”がいるから。人外さんは“私だけ”を信じてくれればいいんだから……ねぇ。」


とまぁ、有る事無い事を人外さんに吹き込んで人外さんを孤立させて自分だけを感じさせようとするヤンデレっ娘…てかこれじゃ、ドSっ娘じゃねぇか\(^O^)/
……文才ない初心者のくせに色々とスマソorz
937名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 05:14:49 ID:9n2ajmpw
ヤンデレと聞いてリスカ癖のある娘が吸血生物に対して
「見て、しっかり視て。あなたが私の血を求めてるよ。
 私があなたをたべて、あなたが私をたべるの。
 ずっとずうっと、あなたと私、二人きりで。ねぇ、幸せね」
とかセックスしながら
「私の血があなたに混ざって、あなたの精が交ざった私は代わって、
 だんだん私とあなたが曖昧に、一つになって、
 私が産んだあなたが増えて、
 私の細胞があなたの中で殖えて、
 いつか私が産むあなたは全て私の細胞だった私になって、
 そうして私が私の姿をしたあなたになって、
 でも、それじゃ今と何にも変わらない同じ、
 オンナジ私なんていらない、だから、
 おねがい、ぜんぶ支配して、私にならないで。
 私を一つ残らず、全て、総て、凡て、すべてあなたにして。
 それで、私の形をしたあなたが、あなたを産んで」

とか飛んで来たが、どう見てもヤンデレではなかった。

さて、寝るか。
938名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 16:35:35 ID:X7DNEdjy
>>936
なんという依存誘導。
939名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 16:37:22 ID:JyhocS3J
ヤンデレならいっそ、相手を人外に「してしまう」ってのもアリかもな
940名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 18:29:47 ID:fHuA+nfz
>>939

何それ怖い

だけど良いかもわからんな
941名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 22:05:43 ID:6Vr0yNSb
このスレのみんなで絵チャしないか?
942名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 22:14:06 ID:1rUzOc3x
っ「ふたばでやれ」
943903 ◆AN26.8FkH6 :2009/10/06(火) 00:08:20 ID:4nB3450u
エロ無し流血小ネタ注意
相手が好きなあまり人外になろうとする女の子とそれに困る吸血鬼
吸血鬼は普段人型してて吸血時にはblood+の翼手みたいに変身するといいんじゃないですかね
絵茶あったらromでいいなら行きたい
944好きにして 903 ◆AN26.8FkH6
 その死人は死んで起き上がってからずっと死の寒さに震え続け、生者の暖かい温もりと
血に飢えて飢えて餓えて飢えて餓えて飢え果てて、血肉を漁るためなら例え幼子であれ老人
であれ一片の慈悲なく貪り食い尽くしてきたので、己が本当に餓え果てて求め続けてきた
物に気がつかなかった。生者のように振る舞って社交界に入り込んだのも効率よく餌を
啜り歩くためだけだった。人々は、整えられた人の皮の下の血に餓えた醜く浅ましい凶獣の
存在に気がつかず、彼は長いこと食事に困る事はなかった。だが、餓えは収まらない。
どんな美姫の喉に牙を突き立て、柔らかな肌の温もりがすっかり冷めて硬くなるまで貪り
続け、どのような美味を得ても彼の震えは止まらず、彼はただひたすらに飢え続けた。
ある晩、社交場の片隅で一人の娘と出会うまでは。
 少女は彼の誘いに頬を赤くして下を向き、消え入りそうな小さな声を震わせて了承の
言葉を切れ切れに呟いた。容易くくびり殺せそうな細く白い首にしか眼をやっていなかった
彼はそこで初めて少女の顔を見た。少女の表情を見た。何もかも見通すようなその透き
通った海のような蒼い眼を見たとき、彼はようやく自分の餓えに気がついたのだ。暖かな
血が、暖かな温もりが欲しかったのではなく、ただ抱きしめてくれる腕だけが欲しかった。
死人を愛してくれる腕だけが。死人は戦慄いた。己の罪に気がついた。彼は食事をして
きたのではなかった。血が欲しかったのではなかった。彼は欲しくも無いのにそしてその
必要性もなかったのに、ただ悪戯に罪無き人を貪り続けてきた化物だった。
 死人は少女と逢瀬を重ねたが、少女への愛しさと、死人と知られた時少女からどのような
侮蔑と軽蔑と恐怖の眼を向けられるかという焦燥に気狂い、ついには少女へ肌へ指一本
触れることなく、塵へ土へ還ろうと考えた。
 最後に少女を教会に誘ったのは、自分の罪を聞いて欲しかったのだ。恐怖と蔑みの眼で
断罪される事を僅かながら期待していたのかもしれない。死人は、己が死人であると、
人の生き血を啜ってきた化物であると、静かに告げた。少女は、いつものはにかんだ笑顔で
はなく、恥ずかしそうな困惑顔でもなく、ただただ白い紙のように透き通った声で表情を
変えることなく囁いた。

「ねえ、私嬉しいんです。私はこんなに貴方の事が好きで好きで好きで恋しくて恋焦がれて
愛してどうしようもなく貴方が欲しくて堪らなくて貴方が私だけを愛して私だけを見つめて
私に恋焦がれて飢えて私を食べ尽くしてくれればいいのに貴方の世界が私だけであればいい
のに貴方を私のものにしてしまいたかった。何もかも全て全部。貴方は私に優しくして
くれて私に笑ってくれて私に色々な物を見せてくれたけど私を貴方のものにはしてくれ
なかった。悲しかった。貴方が私を貴方のものにしてくれるなら私何でも出来るんです。
だから、嬉しい。貴方が死人でも構わない。醜い化物だって構わない。本当です。私、
嬉しい。嬉しいの」

 少女は一気にそう言うと、ドレスの下に隠していた銀のナイフで、一気に自分の喉を
欠き切った。真っ赤な花が咲いたように薄暗い教会の中で血が吹き出た。少女の白い喉から
暖かな血がまるで噴水のように吹き上がり、その赤は少女の白いドレスも、死人の白い顔も、
教会の床も赤く染め上げた。
 悲鳴すら上げられず、死人は死にかけている娘を抱き起こし、その徐々に冷たくなっていく
肌をきつく抱きしめて、呆然としていた。腕の中で少女は笑う。死にかけながら優しく笑う。

「もう死ぬわ、私。どうか、どうか好きにして、愛しい人。私をこのまま殺すのも、
 夜の世界に、貴方の世界へ迎えてくれるのも、貴方のお好きな方を選んでくださいな」

 死人はまだ、呆然としていた。死の冷たい手が彼女を完全に連れ去ってしまう前に、
彼は選ばねばならなかった。人間として死なすか、死人として連れて行くか、そのどちらかを。
 死人はまだ、呆然としていた。