正義のヒロインを嬲るPart3

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
正義のヒロインを寄って集って嬲り者にするシチュエーションにハァハァするスレです。
創作・版権を問わず、正義のヒロインなら変身モノでも、強くて勝気な格闘少女でも
なんでもOK。
荒らしはお断りです。荒らしが出たらエレガントにヌルーしましょう。

過去スレ

正義のヒロインを嬲る
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163248450/l50
正義のヒロインを嬲るPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197214187/l50
2名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 18:16:25 ID:Kuo+NzD6
うむ…よくぞスレ立てをした>>1!乙だ
しかして、そなたと戦う小癪な女の名…なんといったか?
3名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 19:19:34 ID:pV2JUXNP
ガチピンク
4名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 10:34:02 ID:arb6Y0TO
いきなりオワタ
5名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 02:13:40 ID:gqxJIbBC
まだだまだ終わらんよ
6名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:05:20 ID:z91MMq2V
魔法少女スレに住民移ったか?
7名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:26:41 ID:nY7+xqEO
元からどっちも見てます
8名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:19:36 ID:7JmGkelC
両方通っている人多そうだしな
9名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:33:56 ID:Gu1sM+cB
とりあえずさっさとPart2埋めようぜ
10名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 06:58:18 ID:DL0O2t14
>>9
スレ容量が480kb超えているから、何日か書き込みが無かったら勝手に堕ちるはず。
11名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 17:40:38 ID:v9a+IvVt
埋め立てと言うのはある時期に行われた非常手段のひとつだった
なのにいまだ何でも埋めようとするのが分かんね
12名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 14:45:35 ID:27L5hBoQ
>>1
そういえばまとめないな。
13名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:33:02 ID:574f84ef
前スレの最後のアレは
なんなんだ・・・?
14名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:53:30 ID:b5HYQEs6
ロリ系スレの誤爆なのでは?としかw
15名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:59:00 ID:Dt0rpgyG
ちょっと前にカメラつき自販機のニュースがあったが、ああいうどこにあるのかすぐわかる監視カメラっていいよね。
敗北した正義のヒロインをカメラの前で開脚させて触手をねじ込む妄想でご飯三杯はいける。
カメラが正義の組織が敵の早期発見のため設置したもので、映像を元に指示を出してたり。
オペレータとヒロインが(担当地区が同じなので)顔見知りだったりすると羞恥心が倍増するに違いない。
16:2008/11/20(木) 11:43:52 ID:Mmdlryl7
お久しぶりです。
二ヶ月近くも更新途絶して申し訳ありませんでした。
前スレにて連載していたシンフォニックナイツのSSですが、どうにか続きがまた書ける状態になりましたのでご報告に。
とりあえず11話は今週中には投下するつもりです。
17名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 11:58:23 ID:GodIgnMA
>>16
やた−
規制くらったら速攻支援するんで
総レス数の前予告はよろぴこ
18名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 15:40:30 ID:dL3twcim
>>16
予告ありがと
楽しみにしてるよー
19名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 18:47:09 ID:/+TgM91y
おお!これは期待!
20名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 19:47:33 ID:lCpipJma
待ってたよー
頑張ってください!
21名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:21:20 ID:jk+MYqt9
よっしゃああああ!!
22:2008/11/22(土) 07:17:00 ID:4slG1xAz
約二ヶ月ぶりなので雰囲気がズレてる感がありますが、十一回目の投下行かせていただきます。

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・本編は9レスほど落とす予定
23ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:19:57 ID:4slG1xAz
「あ、ぅ……ッ」
「そうだ、ゆっくりと下ろすんだぞ」

主の命令を受け、四体の下魔が手に掴んだシンフォニックリリーの身体をゆっくりと下ろしていく。
逆さ吊りのまま両手はまとめられて真下に、両脚は百八十度近い開脚というT字の体勢で捕縛されている裸体。
それが男たちの目の前でそろそろと下降していった。
まず最初に胡桃色の艶やかな髪が地面にふわっと柔らかく降り立つ。
続いてべたっと押し付けられていた両手が更に地面に密着させられていく。
そしてそのまま頭や肩までもがアスファルトの地面に下ろされ、莉々奈は剥き出しの肌にヒンヤリとした感触を覚えた。

「くっ……」
『オオッ……!』

完成したポーズに莉々奈は呻き、観衆は沸き立った。
今のリリーは後頭部と両肩を地面につけて、両手はまっすぐに伸ばされて地面に貼り付けられるように拘束されている。
肩から下は空に突き上げるようにピンと伸ばされ、両脚は大開脚のまま。
いわゆる、まんぐり返しのポーズを作ろうとして無理やり途中で止めたような体勢だった。

「フフッ、良い格好になったね、シンフォニックリリー」
「こ、こんな……恥ずかしい格好なんてイヤです……! ファ、ファルケ、一体何が目的なのですか……ッ」

ここまで辱められてなお、気丈にも仇敵の姿を睨み付ける正義の魔法戦士。
しかしその瞳は動揺と羞恥に潤み、まるで迫力というものがない。
まさに今の莉々奈はまな板の上の鯉。
囚われの裸少女をどう料理しようともファルケの勝手。
それがわかっているからこそ、莉々奈は不安になっていた。

「何、俺はただここにいる男たちの願いを叶えようとしているだけさ」
「ね、願い……?」
「そう、影ながら正義のために戦う美少女魔法戦士をこの目で見てみたい、彼女たちのことをよく知りたい……」

黒衣の男は莉々奈の目の前にしゃがみこむと、群集に語りかけるように語り始めた。
優しげな、それでいて心の奥にまで届いてきそうなその声は魔力を持っているかのように男たちの脳に染み込んでいく。
この場における唯一の女性であるリリーは不気味に静まり返った周囲に戸惑う。
否定の言葉が挙がらないということは、彼ら自身がファルケの言葉を認めたということだ。
近くの男たちの顔を見回してみても、異議を唱えている者は一人としていない。
莉々奈とて、スイートナイツに憧れ、彼女たちのことを知りたいと思っていた人間の一人である。
そういう欲求を理解することはできるし、それが長じてこうして戦場に足を踏み入れてしまうのも仕方ないことなのかもしれない。
だが、彼らの顔には違和感があった。
過去の自分とは決定的に違う何かが彼らの胸の内に潜んでいるように見えるのだ。
24ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:22:22 ID:4slG1xAz
しかし正義の魔法戦士として純粋無垢に人々の善意を信じている莉々奈にはそれ以上の推察は無理だった。
たとえ、今まで散々に野次を飛ばされ、恥ずかしい姿を収められたとしても。
それでもなお、少女は人々の正義を信じていたのである。
莉々奈はわかってはいなかった。
熱狂する彼らが求めるものは正義のヒロインが恥辱にまみれるエッチな姿、ただそれだけなのだ。

「そんな願いを、俺は叶えてあげるのさ」

困惑する美少女戦士を置き去りに、ファルケは人波の中へと足を踏み入れていく。
悪の首領の接近に男たちの足がすくむが、先ほどまで異能の力を見せ付けられてきた彼らが逃げ出せるはずもない。
反射的にリリーはファルケを静止するべく声を上げかける。
しかし、黒衣の男は観衆たちに危害を加えることなく、何事かを語りかけ始めた。

(な、何を話しているの……?)

敵の突然の行動にシンフォニックリリーはいぶかしむ。
しかし、押さえ付けられているこの状態では何もできない。
ファルケが離れたといっても、四体の下魔は命令を継続中なのだ。
ガッチリと拘束された四肢のそれぞれが、下魔の手の怪力に逆らうべく動く。
だが、力を失い、ただの女の子になりさがった莉々奈の力では到底魔物の力に敵うはずもなかった。
ひんやりとした空気が、周囲の視線が少女の裸の肢体を叩く。
一体敵は何を企み、何を自分にしようとしているのか。
湧き上がる不安を懸命に押さえ付ける莉々奈。
と、その時。
群集の割れ目からチラリと小柄な少女の姿が目に映り、リリーはハッと目を見開いた。

「菜々芭ちゃん……!」

そこにいたのは戦いの最中、姿が見えなくなっていたもう一人の魔法戦士だった。
彼女は台の上に追いやられ、裸に剥かれた状態で様々なポーズをとらされているではないか。

(そ、そんな……!)

無事を願っていた無二の親友の恥態に、莉々奈の心が悲哀に揺れる。
助けに行かなければ。
そう思うも、四肢を拘束された状態でどうすることもできない。
だが、そうこうしているうちに再び群集の波は少女の視界を遮るように閉じていく。
莉々奈には、それを呆然と見やることしかできなかった。

「おや、どうかしたのかい? 何やら険しい表情になっているが」
25ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:24:41 ID:4slG1xAz
いつの間にか戻ってきていた憎き敵が口元に笑みを浮かべている。
リリーは咄嗟に口を開いていた。

「菜々芭ちゃんに……シンフォニックシュガーに、一体何を……!」
「さあ? あっちはヘルメに一任しているのでね。俺にはわからんよ……もっとも」

盛り上がっているようだけどね。
そう言葉を繋ぐファルケを睨み付ける莉々奈。
確かにシュガーがいる方向からは断続的に歓声が上がっていた。
だが、それが親友の恥ずかしい姿が晒されている結果だと思うと悔しくてたまらない。
無駄だとはわかっていても抗議の声を上げるべく、莉々奈は息を吸い込む。
しかし次の瞬間、吸い込まれた息はピタリと止まった。

「え……?」

気がつけば、周りを取り囲んでいた観衆が随分と近くなっていた。
それなりに開いていたはずの自分と男たちの距離が半分以上埋まっている。
もう数歩前に進まれたら、身体に触れられてしまいそうだ。

「こ、これは……」
「さて、向こうばかり盛り上がらせるわけにもいかないからな。こっちもはじめようか」
「はじめ……な、何を…ッ」
「うへへ……ほ、本当にいいんですか? ファルケさん」

突然の観衆の接近に混乱するリリーの目に、一人の男の姿が映った。
男はファルケの隣に移動し、チラチラとこちらを見ながらモジモジと身体を揺すっている。
突き出たお腹にアニメプリントのシャツ、背負ったリュックは見覚えのあるもの。
男は、先程下魔に投げられた時にぶつかった男だった。

「あ……き、危険です! その男の傍からすぐに離れて―――」

パシャッ!
莉々奈の言葉を遮るようにシャッター音が鳴り響いた。
スポットライトに加え、カメラで焚かれたフラッシュが魔法戦士の裸体を一瞬闇夜に照らし出し、記憶媒体がその恥姿を焼き付ける。
一瞬何をされたのか正義のヒロインには理解できなかった。
だが、男の構えたカメラを見た瞬間、自分が撮られたという事実が脳裏に染み込んでくる。

「きゃッ……!」

胸も大事なところも丸出しという今の状態を思い出したリリーは咄嗟に身体を隠そうともがく。
26ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:27:51 ID:4slG1xAz
だが、拘束された身体は精々腰をくねらせる程度の抵抗しかできない。
むしろ、少女の抵抗はいやらしさを演出しているようにしか見えなかった。

「うへへ、いいよいいよ〜」
「おい、フライングするんじゃない。ちゃんとルールを守らないとここからたたき出すぞ?」
「あ、す、すみません!」

ぺこぺこと頭を下げるデブ男の姿は滑稽で、周囲の男たちがどっと沸く。
だがその中で一人、シンフォニックリリーだけは狼狽した表情で目を彷徨わせていた。
そんな少女の表情を見下ろしながら確認し、ファルケはゆっくりと説明を始めていく。
今から一人ずつ男たちを連れて来て、シンフォニックリリーの鑑賞会を間近で行う権利を与える。
一人につき時間は一分、おさわりはなしでそれ以外なら何をしても自由。
勿論、その間周囲の人間は撮影しようが声を上げようが構わない。

「な……!」

その説明を聞いた莉々奈は絶句した。
この男は何を言っているのか。
だが、助けを求めるようにそらした視線の先では、男たちが期待に満ちた表情で順番待ちをしている。
目の前にいるデブ男もやる気満々といった様子。
誰一人として逃げる様子もなく、勇気を振り絞って自分を助けようとしているわけでもない。

「み、皆さん! どうかお願いです、ここから逃げて……!」

それでも正義の魔法戦士は彼らの身を案じ、声を張り上げる。
しかしその返事として帰ってきたのはカメラのシャッター音とフラッシュ。
そして『健気な正義のヒロイン萌え〜』という言葉だった。

「どうして……」
「これでわかっただろう、シンフォニックリリー。彼らは皆君のことを知りたくてたまらないんだ」
「こ、こんなに近くでリリーちゃんの姿を見ることができるなんて……」

ファルケの言葉に応えるようにデブ男は息を荒げながら少女に近寄っていく。
カメラと好色な視線の接近に、莉々奈の背筋がゾワリと粟立った。

「い、いや……」

弱々しい拒絶の声。
一般市民に声を荒げることなど正義のヒロインにできようはずもない。
だが、その声音は男たちを煽るスパイスでしかなかった。
27ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:29:29 ID:4slG1xAz
デブ男は正面に立つと、上から少女を見下ろすようにカメラを構える。
吐息が太ももと股間に当たり、莉々奈は一番恥ずかしい場所の前に男の顔があることを感じ取ってしまう。

「凄い……女の子のアソコなんて、初めて見た……!」
「あ、あぁ……見ないで。そんな、そこは女の子の一番大切な……ッ」

パシャッ、パシャッ!
懇願もむなしく、カメラが美少女魔法戦士の股間を写し取るべく作動する。
リリーはフラッシュの光に目を細めながら、その光に身体が焼かれそうな感覚を味わっていた。
異性にここまで接近されて股間を激写されるなど、想像したことすらない恥辱である。
四肢を拘束され、敵にいいようにされてしまうなど悔しくてたまらない。
だが、まだ勝機が完全になくなったわけではない。
恥ずかしさはこの上ないが、拘束さえ外れれば身体は動く。
今はチャンスを窺い、じっと耐えるほかない。
そう決意した莉々奈はグッと唇を噛み、集中するべく目を閉じる。

(ああ、アソコを撮られて……でも、耐えてみせる……そして、菜々芭ちゃんを助けて……ッ!?)

トクンッ。
腹をくくりかけていた魔法戦士の鼓動が大きく跳ねた。
相変わらず頭上からはシャッター音とフラッシュがひっきりなしに起こっている。
トクントクントクン。
音と光に連動するように鼓動がリズミカルに跳ね、心臓が全身に血を送っていく。
やがて駆け巡った血液は熱を生み出し、裸の肢体をほんのりと暖め始めた。

「あ……ッ?」

身体の変調に少女の声が揺れる。
拘束されている間もエクスタシーの魔法は効果を発揮し続けていた。
莉々奈の身体を淫蕩に染め上げるべく働いていた魔力は、既にその効果を全身に侵食させていたのだ。

(い、いや……また……ッ!)

子宮から股間に熱が集まっていくのを感じ、リリーの瞳が狼狽に揺らめいた。
その感覚はつい先程感じたものだ。
グツグツと煮え立つような熱が股間に集まり、外に出ようと暴れだす。
だが、莉々奈にはそれを止めることなどできはしない。
やがて、トロトロと零れるように少女の割れ目から愛液が滲み出していった。

(……あ…あ……ッ)
28ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:30:59 ID:4slG1xAz
あまりのショックに目を閉じることすら忘れて呆然と莉々奈は視線を上に向ける。
胸の谷間の向こう側からチラチラと覗く股間からは、確かに汗ではない液体が湧き出ていた。

「ウハッ、濡れて来た! 見られて感じちゃってるんだ!」
「ち、違……いやぁ……」

デブ男の嬉しそうな声が少女の耳朶を貫き、責めたてる。
否定の言葉を発したところでこんこんと愛液が溢れてくる事実は覆るはずもない。
むしろ視線と言葉を受けてから更に溢れてくる量が増してくるようだ。
裸だというのに身体がカッカと火照り、胸と股間が切なくてたまらない。
太ももを擦り合わせたい衝動に駆られるも、開脚状態のまま拘束されているためどうしようもなかった。
内腿の筋肉がピクピクと痙攣し、もどかしさを訴える。
一瞬、何もかも忘れて身体を弄繰り回したいという欲望に駆られる莉々奈。

(……い、今私……何を考えて……! こんな、恥ずかしい格好をさせられているのに)

淫らな欲求を自制し、反省する魔法戦士の少女。
だが、意識しまいと集中すればするほど身体の熱は高まり、恥ずかしい部分が疼いていく。
先程から愛液を零している股間のワレメがヒクヒクと蠢いているのがわかる。
今はまだかろうじてその口を開いてはいないが、気を抜けば中身を晒してしまいそうだ。
しかし、触られてもいないのにそんなことになってしまえば変態の謗りは免れない。
正義の魔法戦士シンフォニックリリーとして、そんな姿だけは見せるわけにはいかないのだ。

「お願い……私の身体……感じたり、しない……で、はぁ……ッ」

けれども、その我慢とて砂上の楼閣だった。
敏感に高まった身体は男の息遣いや視線を繊細に感じ取り、快感へと変換させる。
触られていなくても、今の莉々奈の身体は勝手に外部からの刺激を快楽として増幅させていくのだ。
そしてその様子はデブ男にも伝わったのだろう。
彼は固唾を呑んでその瞬間を待ち受ける。

「ごくり……もうちょっとで……」
「一分経過。交代だな」
「え!? そ、そんなぁ」

だが、乙女の秘花が咲き綻ぶ前に無常にもタイムアップが訪れる。
渋るデブ男だったが、ファルケと周囲から早くどけと睨まれては抵抗できるはずもなかった。

(や、やっと終わっ……)

すごすごと退場していくデブ男を見送りながらリリーはホッと息を吐き出すも、すぐにその表情は強張ってしまう。
入れ替わるように二人目の男が即座に目の前に立つのが目に入ったのだ。
29ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:34:35 ID:4slG1xAz
「うひひ……よろしくお願いします」

二人目は痩せ型の眼鏡をかけた男だった。
高めの背をした男はデブ男と同じく上から覗き込むように股間をデジカメに写していく。
背が高い分、男の視界には股間はおろかお尻やその間の菊穴までもがハッキリと収まっていた。
真上から見る形になった莉々奈の身体は女性らしいおうとつがクッキリとわかる。
特に、豊かに実った巨乳は上から見ると迫力満点で、その向こう側にある少女の顔をふくらみで覆い隠していた。
時折谷間から覗く美少女の顔は恥辱と快感に潤んでいて、男の欲望を加速させる。
やせ男は夢中で撮影を続け、一瞬たりとも美少女戦士の恥態を逃すまいと奮起した。
やがて、遂に蕾が花開くように莉々奈の秘唇がゆっくりと開き始めていく。

「おお……!」
「ああ、そんな……開いちゃう…ッ」

くぱっと大きく開いた乙女の肉ひだの中から、普段は見ることのできない中身が露出する。
ヒクヒクと恥ずかしそうに蠢く桃色の粘膜は男を誘っているようだ。
幾度となく魔物やファルケによって貫かれているはずなのに、リリーのソコは清楚そのものといった佇まいで見る者を捕らえて離さない。
未だ枯れる様子を見せない泉源は、花の開花と共に勢いを増し、洪水のように透明な液を分泌していく。
重力にしたがって零れ出た愛液が白磁の肌を滑り落ちた。
おへその横を通ってお腹を通過し、ある液は胸の下乳にせきとめられ、またある液は谷間の間を流れていく。
魔法戦士の身体が自身の恥ずかしい液体でデコレーションされていくその光景はなんとも淫靡だった。

「ぅん……ッ。と、止まって……閉じて……ぇ」

自分がどれだけ恥ずかしい姿を晒しているのか理解していたリリーは懸命に腹部に力を込める。
だが、湧き出る泉は止まる気配を見せることなく、主の意思を裏切って快感の証を吐き出し続けていた。

「おい、一分立ったぞ!」

そうしている内に三人目の男がやせ男を押しのけるようにして乱入してくる。
彼はまず正義のヒロインの顔を収めたいのか、しゃがみこんで羞恥に震える莉々奈の顔を激写した。

「や、やめて下さい……顔を、撮らないで……見ちゃ、イヤ…ぁ」

恥ずかしさのあまり顔を背けるも、カメラはそれを追うように移動して離れない。
変身中は認識阻害がかかっているため、顔を撮られたところで素性がバレるようなことはないが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしい。
たとえ相手が認識していなくても、百合瀬莉々奈の顔を写されていることにはかわりはないのだ。
恥ずかしさから頭に血が上り頬が更に赤く染まる。
全裸ならば逆に開き直れたかもしれないが、ヘッドセットや手足の末端部分の衣装は残ったまま。
これでは装飾具が下手に残っていることが恥辱を後押ししてしまう。
恥ずかしい部分を隠してくれない衣装だけ残っていても、今この場ではなんの慰めにもならないのだから。
30ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:36:22 ID:4slG1xAz
「ハァ……んっ、ハァ……ハァッ……」

男の入れ替わりが十を超えたころ、シンフォニックリリーの精神と身体は限界を迎えようとしていた。
いくら身体がエクスタシーで性感を高められていたとしても、男たちがしてくるのは撮影と批評だけだ。
それだけでも少女の裸体は十分反応するのだが、最後の一線を越えることはできない。
いわば、達しそうで達することができないという生殺しの状態が延々と続いている状態なのだ。
火照りきった淫蕩な身体が屈服を望み、精神に訴えかける。
しかし、莉々奈はそれでも抵抗を続けていた。
裸に剥かれた身体を触ってほしいなど、正義の魔法戦士として口が裂けても言えるはずがない。
耐えてみせる、その一念で莉々奈は今にも堕ちそうな自分を支えていた。

「―――ッ!」

ビクン!
だがその瞬間、胸の先に電流が走るような感覚を覚え、リリーはカッと目を見開いた。
見れば十一人目の男が乳首に向かって息を吹きかけている。
今までの十人はただ撮影をするのみであり、おさわりは禁止というルールのため油断していたのは否めない。
だが、それだけにその感覚は過剰な快感を少女に与えてしまう。

「あッ……はぅんッ、くふっ……ふ……!」

高みに突き上げられそうになった身体をどうにか押さえ込む莉々奈。
だが、休む暇なく男はフッ、フッと息を吹きかけてくる。

「ひあ! そんな……何を、はう! して……ンあ!」
「おさわりは禁止って言うならこれはアリかな、と思っただけさ。ん〜いいにおい」

小柄な体格の男はくんくんと鼻は少女の匂いを嗅ぎながら、口は断続的に息を吹きつけ続けた。
匂いを嗅がれているという羞恥と、敏感な部分に息を吹きかけられるという愛撫が重なり合って魔法戦士と苛んでいく。
少女の高まった身体は既にあとほんの一押しで陥落するところまで来ていた。
触れられることがなかったからこそ最後の一線を越えなかった女体は、しかし突然の刺激によって急激に加速し始める。

「やっ、やめっ……は!」

なんとか小柄男の攻撃から逃れるべくリリーは身体を動かす。
裸の肢体が捩れ、ヒクつく小陰唇が、左右に揺れる双乳が少女の身体を淫らに彩っていく。
しかしそれでも吹き付けられる息という愛撫からは逃れられない。
細められた二酸化炭素の風が直撃するたびに、莉々奈の桜色の勃起乳首がひくんひくんと反応してしまう。
31ジャミング(11):2008/11/22(土) 07:38:55 ID:4slG1xAz
(こ、このままじゃ……!)

何度か経験させられた感覚が近づいてくるのがわかる。
高められた性感が今にも爆発しそうになっていることを莉々奈は敏感に察知していた。
コスチュームを消され、裸に剥かれ、その姿を散々撮影された挙句にそのまま衆人環視の中性感の極みに達してしまう。
そんな正義の魔法戦士としてあるまじき瞬間が訪れようとしているとわかっているのに、どうすることもできない。
絶望が少女の心を侵食し、しかし身体は正直に淫熱を高めていく。
もはや股間は大洪水と化し、零れ落ちた愛液は顔にまで流れ落ち、恥辱の涙と入り混じる。
快楽によって生まれた二つの液体が混じり合って髪に滴り、少女を汚した。

「そろそろイきそうだね、シンフォニックリリー」

宿敵の嘲りの声が頭上から響くが、リリーにはその声に反応することすらできない状態だった。
頭の中が真っ白に塗りつぶされ、全ての思考が消し飛ばされていく。
トドメとばかりに一際強い息が吹きかけられた瞬間、莉々奈の視界が眩い白一色に染め上げられていった。

「あ……ああ……あ! ハッ、あッ……んんんん……ッ!!」

せめてもの抵抗にと噛み締めた唇から声にならない悲鳴が漏れ出て行く。
極まった悦楽が少女の体中を駆け巡り、拘束された裸体がビクビクと跳ね回る。
腰と胸は男たちに見せ付けるようにピンッと突き出され、ピンク色に染まった肌からは霧状の汗が浮き上がっていた。
全てを曝け出していた乙女の秘処は、噴水のように一際勢いよく愛液を吐き出しその快感の大きさを表しているようだった。
やがて、絶頂の波が過ぎ去った少女の身体はくたりと脱力する。
整った唇から、放心の証拠ともいえる一筋の涎がたらりと零れ落ちた。

「はぁ……はぁ……う、ううっ……」

気だるい身体を浸す快楽の余韻に犯されながらも、戻ってきた理性が莉々奈の精神を苛む。
結局、指一本触れられてもいないのに絶頂を迎えてしまった。
しかもその姿を大勢の一般人に見られてしまったのだ。
これでは、魔法戦士としてスイートナイツをはじめとした先人たちに申し訳が立たない。
しかし、後悔と屈辱が襲いくる中、少女の身体の奥からは再び快楽を求める欲望が顔を覗かせ始めていた。
完全に魔法防御を除去された状態でのエクスタシーの魔法は、一度くらいの絶頂では収まってはいなかったのだ。

「あ、ああ……!? そんな、また……!」
「つ、次は俺だ!」

魔法戦士の上気した表情に、もうたまらないとばかりに十二人目の男がカメラを構える。
莉々奈は、性を求める自分の身体に怯えながら意識をゆっくりと朦朧させていくのだった。
32:2008/11/22(土) 07:40:41 ID:4slG1xAz
以上です。
一応後二話で終わる予定なんですが、最終話は蛇足というか話のオチ的な短い話になると思うので実質的には次がラストです。
33名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 15:39:56 ID:YctuB/Bn
GJ!超期待してまってます!
34名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:54:58 ID:dnWJJT/6
>>32
GっっっJ!!!
これはこの先どうなってしまうんだろう…
35名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 02:19:52 ID:KtSpCcd+
>>32
実にGJ。
次を心待ちにしております。
36名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:08:29 ID:b2G5FX6Y
全然身体には手出しされていないのに男達に輪姦されているシチュになっているのは、
なんかクルものがあるな
37名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 11:11:00 ID:0YHVb+Ov
巨大戦艦ロボットの人はどうしたんだろ?

神聖騎士エルシオンの復活は今年中に望めるんだろうか?
38名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 17:45:06 ID:I1imxoiR
エルシオンの作者さんのHPを見てきたんだが、どうもサイト内の作品を電子出版にするらしい
それでサイト内の作品を11月いっぱいで消すとのこと

神聖騎士エルシオンのまとめを読みたい者は急いで行くといいかも

しかしということはエルシオンの続きは電子出版になるんじゃろか
39名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 21:01:45 ID:lkWct67+
>>38
その語尾のせいでファーザーにしか見えないので、すごくどうでもよく思えてきたじゃないか。
40巨大戦艦ロボの憂鬱(後半):2008/11/29(土) 18:29:37 ID:GMchmwMi
巨大ロボットの人です。なんとか完結しました。
応援どうもありがとうございました。
前編、中編は前のスレにあります。


「嘘っ、なんて再生能力なのっ。きゃっ!!」
即座に再生した宇宙人はカイの不意をついて、カイの体に飛びついた!!
宇宙人の触手に絡みつかれるフェニックスクィーン。
「このっ、離しなさいよっ!!このエロタコっ!!」
胸の辺りにタコの吸盤が張り付いてネチョネチョする。
裸体を隠してくれるのは、正直なところ助かっているが
乙女の大切な部分にタコの足が絡みつく不快感に勝るものではない。
胸の辺りにも吸盤がくっついている感覚がする。
そして、吸盤に胸をもまれている感触がするのである。
「いっ、いやっ!!」
宇宙人から与えられる快楽に思わず身悶えするカイ。
足にも力が入らずにガクガクと震えていた。
だが、宇宙人の攻撃は止む事がなく、
さらに吸盤の動きを加速させた。
激しい快楽に悲鳴を上げるカイ。
「だっ、だめっ!!そんなところっ!!」
だが、その声は発せられることもなく誰にも聞こえない。
宇宙人の攻撃は致命傷たりえるものではなく、
フェニックスクィーンの防御力なら軽く受け止めきれるものであった。
だが、カイの心にはかなりのダメージを与えていた。
41巨大戦艦ロボの憂鬱(後半):2008/11/29(土) 18:30:29 ID:GMchmwMi
「やっ、やだっ、見られてる!?」
周囲を見回すと、たくさんの人が見ている。
当然、みんなから見ていれば、振りほどこうと必死に力を込めているロボットにしか見えない。
「はっ、はずかしい…」
宇宙人の触手に全裸で辱められるのをみんなに見られてる。
おまけに、不意を突かれたから思いっきり感じていた。
そんなはしたない姿を周りに晒していたとカイは感じていた。
それだけでも恥ずかしいのに、カイの思考はさらに進む。
「もしかして、ナオ君にも……いやあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
町の人に見られるのは当然、恥ずかしい。
だが、ナオ君に見られるのはもっと恥ずかしかった。
さらにカイを追い詰めるように宇宙人の触手の一本が鋸に変化する。
「やっ、やだっ、やめてっ!!」
宇宙人はフェニックスクィーンの足と足の隙間に鋸を当てる。
それはカイにとって、秘所に指を当てられたことと同義である。
「そっ、それだけは!!」
宇宙人は秘所に当てた鋸で装甲を切断しようとする。
それはカイにとっては秘所を指で撫で回されることと同義である。
「あっ、あぁん!!だめっ、見ないでっ!!いやぁぁん!!」
宇宙人が鋸を上下させる動作は徐々に激しくなる。
一方、カイはエネルギーアーマー展開のために秘所に意識を集中しなければならなくなっている。
つまり、宇宙人の責めに意識を散らすことさえ許されないのである。
その上に、胸をもまれている感触も無くなったわけではない…。
「だっ…、だめっ…、宇宙人相手に…、イッちゃうなんて…、そんなっ!!」
今のカイの体はロボットである。
イッても潮を吹いたりはしない。
だからといって、想い人との前でそんなはしたない姿を晒すわけにはいかないのである。
だが、近づいてく自分の臨界点。後ろで切られるシャッターの音。
そして、胸を揉む宇宙人の吸盤。
「うっ、うぅぅぅぅ!!」
必死に快楽と羞恥を堪えるカイ。
「頑張れ!!フェニックスクィーン!!」
カイの様子を露知らず、大声で叫ぶナオ君。
(なっ、ナオ君も応援してくれてるんだ…。ごめんね、こんな姿を晒しちゃうなんて…。
しかも…、汚れちゃって…、ごめんね…、本当にごめんね…。嫌いに…、ならないでね…。)
心の中でカイは泣いていた。だが、機械の体からは涙は零れなかった。
ギュイィィン!!
さらに鋸はチェーンソーに進化した。
さすがにこれはフェニックスクィーンでも危ない。
絶体絶命の危機である。
42巨大戦艦ロボの憂鬱(後半):2008/11/29(土) 18:31:01 ID:GMchmwMi
迫るチェーンソー、動かない機体、削られていく精神、そして羞恥心。
マイナスの状況は多い。だが、カイは勇気ある女の子だった!!
「いっ、いやぁぁぁぁぁん!!!!!」
ナオ君の応援のが届いたのか、カイは機体の全出力を持って宇宙人の触手を力ずくで振りほどいた。
あちらこちらに千切れ飛ぶ宇宙人の触手。
「よくも乙女に恥をかかせてくれたわね!!お嫁に行けなかったらあんたの責任なんだからねっ!!」
恥をかかされた怒りに燃えるカイ。想い人の前だったのだから怒りもひとしおである。
だが、体を縛るものがなくなってやたら寒気もする。
やはり裸体を見せる羞恥は残っているのである。
「こうなったら、これしかないわね!!」
カイは再生する宇宙人によく効く武器を脳内検索する。
そして、該当武器を見事に発見する。。
「いくわよ、タコ星人!!」
慌てて再生しようとする宇宙人。だが、間に合わない。
「必殺!!フェニックスアロー!!」
全裸のままで弓で矢を番えて撃つのは非常に恥ずかしい。
なぜなら格闘なら相手の影にはなるだろうが、
射撃ではそうはいかない。しかも横には町の人たちがいた。
つまり、それは裸体を町の人に堂々と見せるということである。
もっとも町の人が見るのはロボットの正面なのだが…。
だが、チャンスは今しかない。カイは羞恥を無理やり押し殺した。
「シュゥゥゥーートッ!!!!」
カイの放った矢は見事に宇宙人のコアを打ち抜いた。
これでもう二度と再生しないだろう。
戦いが終わったカイは神経接続を解除する。
そして、服を着ている感触に安堵する。
たとえ実際に見られてなくても服を着ていない感触とは恥ずかしいものである。
「よしっ、服は着てる。大丈夫よね…。」
そう言いながらも赤面するカイ。
さきほどの戦いが忘れられないのであろう。年頃の乙女には無理も無い話である。
役目を終えて、ロボの方は戦艦に変形して宇宙に帰っていく。
これで少なくともしばらくは町の平和は守られただろう。
43巨大戦艦ロボの憂鬱(後半):2008/11/29(土) 18:31:38 ID:GMchmwMi
そして、次の日。

「カイ〜、聞いてよ!!昨日さ、例のロボットがまた出たんだ。」
「それで?」
「必殺技、とってもカッコよかったんだよ?
それでいて綺麗で。カイにも見せてあげたかったよ。」
得意げになるナオ君。あいつは昔からそういう奴だった。
「そう、それで…?」
実際のところカイにとっては興味の無い話である。
そのロボット自体がカイだったのだから。
「でさっ。写真、いっぱい撮れたんだ。見てよ。」
そう言って、写真を見せるナオ君。
こんなにたくさん、よくも撮れたものだ。
ポカッ
カイはナオ君を殴った。
「痛たたた。なんで殴るんだよ〜。」
ナオ君側からみたら非常に理不尽である。
「なんとなく。」
カイ側から見たら、人が羞恥や恐ろしい宇宙人と戦っていたのに無神経なものである。
そのせいで自分がどれだけ恥ずかしい思いをしたのかと思うと思わず殴りたくもなってくるだろう。
「え〜。」
「もう、ロボットの話はそれでおしまい。」
「いっつもカイはロボットの話を嫌がるよな〜。」
「もう子供じゃないの。」
「そうかな〜?」
「そうなの。」

ナオ君とたわいもない話をする、そんな平和な日常。
それを守るためにカイは戦う。
いつの日か宇宙人が来なくなるその日まで!!
44巨大戦艦ロボの憂鬱(後半):2008/11/29(土) 18:34:19 ID:GMchmwMi
単発ネタなのに長くなってしまい、
しかも中編と後編の間に時間が空きすぎてたいへんご迷惑をおかけいたしました。

新しい宇宙人やロボットを思いついたら書くかもしれません。

それではいままでどうもありがとうございました。
45名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 19:59:14 ID:jmyUaGVE
いやエネルギーシールド限界間際のギリギリ感とか良かった
しかも鋼鉄の装甲の中の本体は無傷なのに、肉体は快楽に追い詰められてるという、
誰にも理解されない孤独な戦いっぷりを狭〜い空間でしてるとかツボったよ
GJ!
そんなお別れみたいな挨拶聞きたくないぜ!
46名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 02:54:02 ID:Pcyc5xIS
いい仕事だったよ!
また会える日を楽しみに待ってるぜ
47名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:41:56 ID:CL6d3Ess
少女がメインのロボット物ってやっぱどことなく色気があるよね
戦え!イクサー1
奇鋼仙女ロウラン
ジンキエクステンド
魔法騎士レイアース
とかさ

こう…レオタードみたいなピッチリ戦闘服でバイク型のコクピットに寝そべるように乗り込んで、
ロボットはヒロインの生体エネルギーをエロ触手から吸い上げて動力源にしてて、戦えば戦う程に消耗するヒロイン。
補助戦闘プログラムによってロボットは強敵との激戦のために、
疲弊しきって許しを乞うヒロインから強引にエネルギーを吸い上げていく…。
さらにシンクロシステムなために期待のダメージまでもがヒロインにのしかかり、
ロボットのシートの上で苦しみ悶え、突っ伏してアヘ顔を晒すヒロイン。

しかもその一部始終は司令室にモニターされてしまっているという…
48名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:10:14 ID:ArpvkKTL
透過乙です!
ロボットの体で嬲られるってのがなんか斬新だなあ。
人間の体とはまるで違う感覚に…とかいいかも。

しかしこれはヒロイン萌えと言うか、ロボ萌え?
49名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:11:36 ID:RLTbfyec
>>47
しかもその列記された作品の主役機の大半がモーショントレース型の操縦系を採用してるってのが。

(´-`).。oO(ってかレイアースのスパロボ出演は一体いつになるんだ?)
(´-`).。oO(ロボゲ板にスレあるけどさ・・・・・)
50名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:15:32 ID:l0HzWFTf
いつになるかは分からないけど次回予告。

あれから2週間、新たな侵略メカが地球を襲う。
頑張れ、負けるな!!僕らのフェニックスクィーン!!

第二話 巨大戦艦ロボVSボクサーカメーダー(仮題)

次もこのスレでメガロユナイト♪
51名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:09:12 ID:o7fp0Nco
>47を見て一瞬「ネオランガがない?!」と思った俺を誰か罵ってくれw
52名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:45:10 ID:1e9gzL2c
てか>>47はどんだけ平野俊弘が好きなんだよww
53名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:29:26 ID:YJ/GMIyT
>>47
素晴らしい・・・想像したら抜けるwww
54名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 18:39:06 ID:6srVP8s7
上げますね。
55名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 03:37:37 ID:FmcOit5z
シンフォニックナイツのだけでもまとめが欲しい
56名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 13:47:17 ID:A8Ad1nQb
ピンチのクライマックスて
気絶してたヒロインが呻きながら意識取り戻すと
下着姿とかで拘束されてて、
鎖ガチャガチャいわせながら
「な、なによこれ!?」
て狼狽するところだとおもうの。
57名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 21:18:54 ID:bcyp3+B8
58名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 22:50:15 ID:0Kn044uu
保守
59名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 14:56:26 ID:Djq4tFfE
>>56
十字架磔にされて全身の鈍いと伴う気だるい目覚めをして
「そっか…負けちゃったんだ、私…」
ってポツリと呟くのも良い


「さあ諸君!これより憎き(変身ヒロインの名)の処刑を行う!」
60名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 20:38:19 ID:tqwiKOAn
十字架磔でうなだれるヒロインの顎に手を掛け無理矢理顔を上げさせる。
「ま、まだ…負けてない…!」とあがくヒロインに、護るべき存在の破壊を見せ付ける。
絶望したヒロインを、征服完了の象徴として、残された人々の前で公開処刑に。
「みんな…護れなくて…ごめんなさい……」
彼女の命と共に、平和は永遠に失われた…

こんなの誰か書いて
61名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 21:27:48 ID:brDDts5k
いや、殺しちゃダメでしょスレ的に(w
民衆の前で変身を解いて全世界に正体公開とか、無様に達する姿を見せびらかすとかそういう方向性じゃないと。
62名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 21:31:15 ID:tqwiKOAn
ちょっと黒すぎた。ゴメンネ。
変身解除後は当然全裸。変身時に衣服は全て弾け飛んでる筈なんで。
63名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 22:33:45 ID:NdM8LKmM
>>62
変身時に衣服が弾け飛ぶってことは…
戦っている最中にコスチュームがこすれたり、
敵を倒したあとに野次馬の前で変身を解くわけにいかず、
隠れて変身を解いたら今度は全裸で帰るわけにもいかず、毎回いろんなピンチに陥るんですね。
64名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 22:45:21 ID:tqwiKOAn
>>63
家に着くまでが作戦です。
65名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 23:56:36 ID:ZPFLS3iC
戦闘員A「ふぅ‥今日も俺たち負けたな…」
戦闘員B「…おい、あれ○○だよな?」
A「あいつも帰宅途中か‥」
B「…今日の作戦続行しないと隊長に怒られるよな?」
A「ああ‥」
66名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:54:13 ID:BTgErooV
>>61
散々っぱらの陵辱の後での惨死とかあっても良いじゃん
67名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 03:29:47 ID:GfFlndyn
やっぱりヒロインは子供好きなのがいいなぁ
無力な子供たちを人質に取られて自ら武装解除したりとか
目の前で子供たちを敵に襲われて涙を浮かべながら「やめてぇっ!」て叫んだりとか…
68名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 08:56:00 ID:IdHogD95
小学校を襲撃・占拠した怪人を退治しに行くも、力敵わず敗北…
敗れたヒロインの体を使っての保健体育。性に興味を持ち出した子供達の前で女体の神秘を晒される。
69名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 17:30:16 ID:Y5QGgmhO
男の子「凄いよお姉ちゃん…ママのより柔らかくてスベスベしてて気持ちいいよぉ」
ヒロイン「あぁ…駄目…駄目よぉ、そんな事言っちゃ駄目ぇ」
女の子「……変態」
ヒロイン「ビクゥ!(こんな酷い事言われてるのに私…私ぃ…)」


こうですね?この有り様だよ!
70名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 18:46:10 ID:rW/BCChK
子供好きってことは、低年齢のヒロインはダメってことか…
71名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:00:58 ID:97fCp0LW
>>70
いんじゃね
わんぱく幼なじみやら手の掛かる赤ちゃんが好きな保母さん志望の幼女ヒロイン



幼女ヒロイン「ふええっ!駄目だよぉぅっ!たぁくんスカートめくっちゃ、メェなのぉ!
そんなぁ!めちゃくちゃにしないでぇ…手なんか入んな…ヒギィ!」
72名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 18:52:10 ID:ob8TBVwt
フィストファックされたらそらヒギィ言うわ
73名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:15:40 ID:1EvCEirN
シンフォニックナイツの続きマダー?
74名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:31:16 ID:w0gnx8UA
>>69
女の子から蔑んだ目で見られる正義のヒロインハァハァ(´Д`;)
75名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 05:09:29 ID:utzLMYMJ
>73
メッツァーさまがココノに捕まってしまったので休載です
76:2008/12/21(日) 08:28:03 ID:j6Eu5yqU
続きを期待してくださっている方ありがとうございます。
なんとか12話は書き上げて後は最終話(という名のオチ)だけなのでなんとか今年中には投下できそうです。
77名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 09:02:19 ID:Vhr7+mxT
おお!朝一番に良い報せが!
78名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 13:06:19 ID:t7KIDyuA
期待してます!
79名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 02:11:21 ID:B12pyYHK
ロリ萌えスレにこのスレ向きの作品が投下されてた
80名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 14:46:04 ID:S7zJk2t4
見て来ました
良かった
本物の変態かくあるべしと思ったw
81名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 20:30:22 ID:i5OAYR6l
このスレの住人としか思えない
82名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 08:16:36 ID:hP4x1ZmI
ho
83名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 12:46:01 ID:Z3SmlwfA
そろそろか?
84:2008/12/31(水) 14:08:00 ID:Il3zmSJ0
申し訳ない、今日中の投下は無理っぽい…
初日の出までにはなんとか投下したいと思います。
85名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 17:40:08 ID:v9OW9neC
がんばれー
86名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 19:36:12 ID:boLFhzkm
お年玉くれるんか
待つ
87:2009/01/01(木) 01:01:07 ID:39IWhbBv
なんとか完成しました。
十二話及び最終話を一時半から投下開始したいと思います。
88:2009/01/01(木) 01:28:20 ID:39IWhbBv
あけましておめでとうございます!
それでは最後の投下行かせていただきます。
新年初なのに最後とはこれいかにw

・元ネタは魔法戦士シンフォニックナイツ
・十二話と最終話を連続して落とす予定
89ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:30:28 ID:39IWhbBv
「すげえ……こんなエロいものが見れるなんて」

その場にいる全ての男の本音を代弁するような一人の男の声に無言の同意が行われる。
銅像が破壊された台座の周りには数十人の男たちが集まっていた。
彼らは一様に目を血走らせながらカメラやデジカメといった撮影機器を構えている。
その数十のレンズの先には台座の上に座り込んでいる一人の少女の姿があった。
シンフォニックシュガーと呼ばれ、人知れず魔物たちと戦い続けている正義の魔法戦士少女だ。
だが、彼女は今身に纏っているはずの強化服を剥ぎ取られ、その幼い裸体を惜しげもなく衆目に晒している。
勿論自分から望んでそうしているわけではない。
敵である上魔ヘルメによって操られた魔法戦士は、意識を残されたままM字開脚という恥辱のポーズをとらされてしまったのだ。

「り、莉々奈さぁ……ん……」

弱音とも心配ともつかない掠れた声が少女の唇から放たれる。
相棒であり親友である魔法戦士に助けを求める弱音、彼女も自分と同じような目にあっているのではないかという心配。
その二つの感情が普段は冷静沈着である天才少女の心を満たしていき、徐々に弱さを曝け出していく。
だが、弱さを表面化させるということは抵抗力が失われることを意味する。
上魔の操作に抗っている四肢の力が、好色な視線に耐えようとしている精神が。
そして正義の魔法戦士たらんとする誇りがシュガーの中からゆっくりと削られていってしまう。

「フフフ……」

しかしそれを空中から眺めるヘルメは、まだ足りないとばかりに笑みを漏らした。
更なる恥辱の舞台を演出するべく上魔は手元の本のページをめくる。

『女の子のもっとも大切な場所を屈辱的な格好で自ら晒してしまうシンフォニックシュガー。
 だが彼女はそれだけでは飽き足らず、様々な恥ずかしいポーズを次々に披露していく』
「ッ!? ま、また……身体が勝手に…ッ」

開脚された細足を抱えていた両手が自分の意思とは無関係に動き出すのを菜々芭は焦燥した視線で追っていく。
同時に、身体全体が後ろに倒れこみ始め、足を離した両腕はそれを支えるようにぺたんと後ろ手をついた。
更に、M字に開いていた両脚が身体を持ち上げるように神経へと力を込め始める。
それに伴い、少女の腰がゆっくりと持ち上げられる形になっていき、遂には背中までもが反り返ってしまう。
完成した体勢は、ブリッジのような形になっていた。

「ン……く……!」

やや苦しくなった体勢に、菜々芭の口からうめきが漏れる。
頭も反り返っている形のため、血が上ってきはじめ軽いクラクラ感が襲う。
90ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:31:49 ID:39IWhbBv
「うあぁ……ッ、嫌……はぅ、こんな格好まで……」

しかし少女を最も苦しめるのは男たちから向けられる視線だった。
このポーズでは足と手の裏側以外全て浮いている形になっているため、裸の肢体が隅々まで公開されてしまっている。
小刻みに震える四肢に支えられている裸体の上では菜々芭の恥ずかしい部分が全て光の下に浮かび上がっていた。
足の震えに連動してぷるぷると可愛らしく揺れるお尻から続く背中のなだらかなカーブが。
体勢を維持するために筋肉を痙攣させるお腹とその真ん中にあるおへそが。
突き上げるポーズになっているため、真っ白なお皿に置かれている二つの小ぶりなプリンのようなおっぱいが。
その上―――身体の一番高いところで存在を主張しながらひくくっと夜風に反応する桜色のポッチが。
そして、相変わらず開かれたままの両脚の奥で、恥ずかしそうに佇む乙女の秘処が。
その全てが余すところなく用意された恥辱のステージの上で男たちの視界に収められていた。

「全部丸見えだぜ……」
「俺もう絶対ネガを手放せねえよ」
「俺なんかリアルタイムでスレにアップしてるぜ!」
(そ、そんな……私の、は、裸……が)

男たちの欲望にまみれた会話が耳に入ってきて、菜々芭はイヤイヤと首を振る。
守るべき市民に恥ずべき姿を記録された挙句、ネット上にその映像を流されるなど信じたくはなかった。
コンピューター造詣が深い菜々芭はそれが何を意味するか知っている。
流出する映像を全て回収することは不可能なのだ。
つまり、自分の裸は永久にネット上に残り続けるということになる。
それは正義の魔法戦士として、それ以前に一人の女の子として一生ものの恥辱だった。

「ンあ……!?」

ドクン、と心臓が跳ねる。
チリチリ、と裸の身体を焼くように照らし続けていたライトの熱線に炙られたように白い肌が桃色に染まり始める。
冷たい夜風に吹き晒されているというのに、奥から熱くなるような感覚に菜々芭は狼狽した。
その感覚は裸にされた時に感じた甘い衝動。
それが何を意味するか理解していたシュガーは焦りを浮かべた。
だが、身体の反応は少女の意思を無視して活性化していく。
全身の血が駆け巡り、乙女の敏感な部分に集まろうと激しく動き出す。

「ひン……!」

ぷくっ。
小ぶりな胸から飛び出し、その存在を主張し始めていた乳首がその身を硬くさせながら上へと伸び上がっていく。
ブリッジ体勢のため、その様子は周囲からも確認ができ、男たちは決定的な瞬間との遭遇に歓声を上げた。
91ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:33:14 ID:39IWhbBv
「ああ……お腹があつ、い……ヤ……濡れちゃい……ます…ッ」

しかし菜々芭にはそれを恥ずかしがっている暇はない。
乳首が勃起するのと同時に股間までもが疼きだしたのだ。
エクスタシーの魔法による温床、そして度重なる恥辱と男たちの視線が少女の性を目覚めさせていく。
高まった淫熱が開放を要求して少女の身体を暴れまわり、菜々芭はたまらず熱を逃がすように腰をゆるゆるとくねらせた。
つたないリンボーダンスに突き出された柔乳がふるるっと揺れる。
やがて、逃がしきれなかった熱が押し出るようにシュガーの恥襞の合わせ目からジュワッと零れ始めた。
満点のスポットライトの下で、滲み出てきた恥液がキラキラと輝く。

「おい見ろよ、シャガーちゃんのアソコが濡れて来たぜ!」
「うわ、本当だ……なんだ、正義の魔法戦士とか言っておきながら見られて感じちゃってるんだ」
「いやぁ……! 違い……ます。感じて、なんて……くぅぅっ」

シュガーはなんとか自分の淫らな身体を抑えようと懸命に努力する。
だが、一度反応を始めた敏感部分は本人の意思を裏切って続々と媚液体を滲ませていき、止まる様子を見せない。
全方位から向けられているレンズが正義のヒロインの恥姿を収めるべく一斉に照準を合わせ―――カシャカシャッ。

「だ、駄目ぇ! イヤ! 撮らないで、こんな恥ずかしい格好を撮られたら私……あッ?」

懇願もむなしく更に激しくなる撮影に、瞳から雫が零れかける。
しかしシンフォニックシュガーには涙を流す暇さえ与えられなかった。
再び勝手に動き出した四肢がまたしてもポーズの変更を求めてきたのだ。

「くっ……また……」

ブリッジ状になっていたの裸体が反転し、うつ伏せになる。
そこから膝を立て、足の指を支点にググッと小さめのお尻が持ち上がっていく。
更に、バランスを崩さないようにゆっくりと足が開いていき、それが肩幅くらいまで広がったところで止まった。

「こ、これじゃ……お尻が……ううっ」

先程が身体の前面を見せ付けるポーズなら、今度のそれは後面を見せ付けるようなものだった。
真横から見れば『へ』の字のような四つん這いになった菜々芭。
高く掲げられたヒップは余すところ無く光の下に公開され、足も広げられているため尻たぶの間の恥ずかしい穴すら見えかける。
上半身は胸がべたっと台座に押し付けられ、小さな膨らみが上下からの圧迫でむにゅりと潰されていた。
ふりふりと時折が左右に揺れるお尻は乙女の恥じらいを代弁しているよう。
しかしそんな僅かな抵抗すらも周囲にいる男たちにはサービスに過ぎなかった。
正義のヒロインのとった新たなセクシーポーズに男たちは歓声を上げ、我先にとレンズを向ける。
最前列に陣取るカメラ小僧たちなどは、今にも台座に登ってきそうですらあった。
92ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:35:03 ID:39IWhbBv
「あ、ああ……どうして、なの……? 魔物がすぐそこにいるのに、危ない……のに」

男たちのギラついた視線を目にした少女に僅かな怯えの色が浮かぶ。
守るべき市民の薄汚い欲望がシュガーを覆い潰そうとしていた。
魔力に犯された裸の肢体はそんな負の感情すらも快楽へと変換し始める。
秘処からとめどなく涌き出て来る透明の蜜が重力に従って太ももを滑り落ち、あるいは直接台座へと落下していく。
身を捩じらせるたびに乳首が台座と擦れ、電流が走るような刺激が菜々芭を襲う。
この状況をどうにかしたいのに、どうすることもできない。
そのストレスや不安と必死に戦うように魔法戦士はぎゅっと両手の拳を握り。
しかしそんな精一杯の抵抗の証もヘルメの力の前では無力と化し、更に乙女を恥辱に追い込まんと操られてしまう。

「くぅ……手が、後ろに……ふあっ!」

ビクン!
自らの両手でお尻を鷲掴みにさせられたシュガーは思わず身体を波打たせる。
快感に高まった身体はお尻を触れただけでも大きな刺激になっていたのだ。
グッ、と力がこもりつるんとした曲線に十の指が食い込んでいく。
十分に尻たぶを掴んだ両手が、共に外側へと徐々に開き始める。

「ひっ……」

お尻の谷間に冷たい空気が差し込んでくる感覚に菜々芭は全身が総毛立つ。
身体の中でもっとも汚く、恥ずかしい場所が公開されようとしている。
その恐怖が常に冷静だったシンフォニックシュガーを一気に絶望の淵へと叩き落す。

「や……いやぁっ! やめて、お尻の穴を見せるなんて……そんなこと……ッ」

かつてない恥辱に懇親の力を込めて抵抗する。
しかし既にヘルメの能力に抗う力など正義のヒロインには残ってはいなかった。
震える指が、ゆっくりと、だが確実に乙女の秘密を暴かんと尻肉を引っ張っていき、そして。

「あぁ……ッ!」
『!!』

溜息のような少女の悲哀から遅れて数秒。
期待に瞬きすらも忘れ裸の魔法戦士を凝視していた男たちが息を呑む。
剥きだしにされてしまった白桃の尻たぶの狭間でひっそりと息づく窄まり。
乙女の身体の中でももっとも不浄にして、それでいてまったく下品さを感じさせない菊穴が遂に大勢の異性の前で晒された。

「あ……あ……」
93ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:36:36 ID:39IWhbBv
恥ずかしさに顔を真っ赤に染め上げながらシュガーは屈辱から目を閉じる。
自分でも決して見ることのない場所が今異性の前で晒されていると思うと顔から火が出そうだった。
穴があるなら入ってしまいたい。
切にそう願うも、現実は逆に少女を衆目へと見せ付けるような状態を崩さない。
注目を浴びている窄まりは凝視に怯えるようにひくっひくっと規則正しく収縮する。
その下ではヒクヒクと蠢きながらも未だ頑なに閉じたままの肉のあわいが愛液を流れ落としていた。

「おい、お尻の穴が丸見えじゃんか」
「あそこからシュガーちゃんの……」
「それにしてもちっちゃいな。俺の指とか入りそうにないぜ」
「イヤぁぁ……!」

興味津々といった男達の感想の声に、菜々芭はぎゅっと目を瞑り、小刻みに震える。
しかしお尻を外に広げ続ける両手は依然として言うことを聞く気配はない。
腰も相変わらず快楽に苛まれてくなくなと円を描くように動き回る。
下半身が動くことによって上半身にも振動が伝わり、台座に押しつぶされている乳首がくにくにとひしゃげては少女に刺激を送った。

『不浄の穴までをも衆目に晒した魔法戦士。しかしその時、彼女の身には異変が起こりつつあった』
「……えっ」

ひくんっ。
ヘルメの朗読と同時に股間の辺りが疼いたのを菜々芭は感じていた。
それは寒さや快感による反応ではない。
もっと切実で、危機的な何かだった。

『夜の空気に裸体を嬲られ続けた少女の身体はある欲求を下半身に集めていく』

太ももの内側が勝手にビクビクと震え、両脚が内股になっていく。
それは操られたからではない、シュガー自身の本能による動きだった。

「ま、まさかこれって……ああ、嘘……ですっ」
『そう、シンフォニックシュガーは尿意をもよおしたのだ』
「……うううっ!」

菜々芭にだけ聞こえるような声で囁かれた残酷な台詞は、少女を絶望の淵へと追い詰める。
尿意の発生と連動するように、魔法戦士の裸体は再びくるりと反転し、M字開脚の体勢に戻った。
だが今回はそれだけでは終わらない。
浮いていた両脚はしっかりと台座を踏みしめると、両膝を開いたままゆっくりと上半身を起こしていく。

「うああ……ッ」
94ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:38:12 ID:39IWhbBv
それは下に便器こそないが、和式トイレで小便する時のポーズであった。
男たちもそのポーズの意味を悟ったのか、期待の視線を少女へと向ける。
彼らはヘルメの朗読を聞いたわけではない。
しかし、小刻みに両膝を震わせるシンフォニックシュガーの様子を見れば只事でないことくらいはわかっていたのだ。

「あれ、もしかして……」
「シュガーちゃん、おしっこしそう?」

前列から順にザワザワと小波のようにざわめきが広がっていく。
正義の美少女魔法戦士が排泄行為を行うかもしれない。
その背徳的な光景への期待に男達の目の色が変わる。

「だ、駄目! いけない……こっちを、見ないで……」

いやいやと首を振る魔法戦士の少女。
しかしそんな哀願も欲望にギラついた男たちには通じない。
彼らは皆、決定的な瞬間を逃すまいと瞬きすらも忘れて身を乗り出していた。

「はぁぁっ……くうぅっ……」

膝に置いた手にグッと力を込めながら菜々芭は必死に尿意を抑えようと奮闘する。
こんなところで小水を漏らしてしまうなどあってはならない。
平和を守る魔法戦士として、それは最も晒してはいけない姿だ。
そして何よりも今も自分と同じような目にあっているであろう莉々奈。
彼女にあわせる顔がなくなってしまう。

「ふむ、なかなか頑張りますね……では」
「あ! な、何をッ」

シンフォニックナイツとしての誇り、そして莉々奈への想いを糧に耐え続ける菜々芭。
しかしそんな懸命の抵抗を嘲笑うように上魔は少女の背後へと降り立つ。
何をする気なのか。
周囲の注目を他所に、ヘルメはシュガーの後ろからそっと手を差し込み、そして一気に両脚を抱え上げた。

「きゃあッ!? は、はなしてッ。はなしてください!」
「暴れるんじゃない。私は単におしっこがしやすいようにしてあげるだけですよ?」

耳元で囁かれた声にシュガーはビクリと身を震わせて自分を身体を見下ろした。
両脚を思い切り広げられて宙に抱えられているこのポーズは正に赤ちゃんにおしっこをさせる時のものだ。
だが、勿論それは年頃の女の子にさせるような体勢ではない。
市民の前でこれ以上ないほどの屈辱的な格好を強制され、魔法戦士は恥辱に唇を噛み締めた。
95ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:40:23 ID:39IWhbBv
「ほーら、しーしー」
「あッ……や、やめっ……ひあああっ!」

ゆさゆさと上下に揺らされて悲鳴を上げるシンフォニックシュガー。
ただでさえ尿意が高まっているといるこの状況で身体を揺すられるのは何よりの追い討ちだった。
更に、操られた両手が粗相を促すようにほっそりとしたお腹をぐっぐっと押し始める。

「やあああ! お願い、止めてくださっ……も、漏れ……ッ!」

悲痛な声を上げながらどうにかこの状況を脱しようと菜々芭は身をくねらせる。
しかしガッチリと背後から抱えられているこの体勢からはそう簡単には逃れられない。
むしろ暴れることによって膀胱への負担が増してしまう始末だった。

「はっ! はっ! はぅぅっ……」

上下に大きく揺らされるたびに、シュガーの脳内ではちゃぽちゃぽと膀胱の中で小水がシェイクされる光景がよぎっていく。
もはや身体のほうは限界であり、少女はかろうじて強靭な精神力で決壊を防いでいる状態だった。

「なかなかにしぶとい……では、これでどうでしょう?」

健気にも恥辱の瞬間を引き伸ばそうとする魔法戦士に賞賛を送りつつも、ヘルメはトドメをさすべく動き出す。
未だシュガーの身体に残っていたヘッドパーツから伸びるケーブル。
彼はその先端を操作し、強情な抵抗を続ける股間へと差し向けたのだ。

「あ、あああ……やめっ、そんなっ……ンああ!」

ちゅくり……
二本のケーブルが割れ目に潜り込んだ瞬間、菜々芭は大きく背を反らして震える。
ケーブルは柔筋に触れただけのようなものだったのだが、それだけでも今の少女には十分な刺激だった。
かろうじて達することはなかったものの、その一撃で息絶え絶えになってしまうシュガー。
だが、操られたケーブルは装着者の意思を裏切って乙女の急所をまさぐっていく。
やがて辿り着いたのは尿道へと続く小さな穴だった。

「ひ……ああッ、ああああッ! くあッ! くうあッ! 止めッ……はううう!」

こしょこしょと尿道口をくすぐるように動く二本のケーブル。
これがヘルメ自身の手だったならばまだ諦めがついたかもしれない。
だが、操られているとはいえ、ケーブルは自分の衣装の一つだ。
断じてその責めに屈するわけにはいかない。
しかし、普段は自分を守る、正義の魔法戦士としての象徴に嬲られるなど想像の範疇にすらない責めである。
菜々芭は敵の卑劣な手段に憤りを感じつつも、徐々に限界が近づいていることを感じていた。
96ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:41:58 ID:39IWhbBv
「ひぃああああ! うあっ、くはああぁんッ!」

更に、魔法戦士を襲うのは尿意ばかりではない。
決壊しかけている堤防はもう一つある。
淫魔法によって強制的に高められた女体は小水とは別の液体を股間から吐き出し続けているのだ。
頑なに閉じられていたはずの秘処は既にケーブルのノックによってパックリと開いてしまっている。
ヒクヒクとわななくように震える粘膜口からとめどなく零れる愛液が少女の限界を指し示していた。

「―――いっ!」

ビクン!
偶然、尿道口を弄るケーブルの先端がすぐ傍にあった敏感な蕾を掠めた。
包皮から姿を現し、外気に怯えていたそれはたった一撃とはいえ外部からの刺激にあっさりと屈してしまう。

「いやあああああっ!!」

ビクビク、ビクンッ!
限界まで二つの欲求をこらえていた女体が激しく波打ちながら上魔の腕の中で跳ねた。
噴水のように割れ目から吹き出る愛液が台座を越えて飛び散っていく。
最前列にいた男たちに乙女の恥ずかしい液体が降りかかるが、忌避する者はいない。
むしろ喜びを持って彼らはシンフォニックシュガーの絶頂を迎えていた。

「……あ、ああ、あ……ああッ!?」

たっぷり数十秒ほど痙攣を繰り返した少女の身体がようやく鎮まってくる。
しかし絶頂によって弛緩した身体に、必死に堪えていたもう一つの欲求が襲い掛かった。
猛然と股間で渦巻く尿意の気配に、菜々芭は気をやったばかりの意識を引き戻される。
だが、時は既に遅し。
くたくたに力の抜けきった少女の身体にもはや抵抗の力は残ってなどいなかった。

「だ……めぇ」

ぷしゅっ。
愛液がかすかに混じった黄色い液体が霧吹きのようにシュガーの股間から噴出する。
そしてそれが合図になり―――じょろっ、ぷしゃあああっ!

「ひあああああ……ッ!」

ガクガクと身を震わせながら、遂に菜々芭は決壊の時を迎えてしまった。
堪えに堪えてきた尿意は、爆発的な勢いを持って外部へと放出されていく。
97ジャミング(12):2009/01/01(木) 01:44:29 ID:39IWhbBv
「いやぁ……見ないでぇ……」

菜々芭は自分の股間から黄金色の液体が飛沫を上げて放物線を描くのをただ見つめることしかできない。
なんとか放尿を止めようとお腹に力を込めても、一度崩壊した門は二度と閉じることはなかった。
むしろ、圧倒的な開放感とそれに伴う快感が絶頂直後の少女の身体を再び高みに押し上げていく。

「うは、生おもらしキタコレ!」
「やべーよ! 滅茶苦茶興奮する! もう永久保存だぜ!」
「女の子ってこういう風におしっこするんだな」
「やめて、そんなこと……言わないで、ください……」

周囲の男たちが自分の放尿姿を見ていると思うととても前を向くことなどできない。
菜々芭は俯かせた表情の中で羞恥に震える瞳を隠した。
やがて、アーチを描いていた小水の噴出が勢いをなくしていく。
最後にちょろちょろっと尿道口を震わせながら、ようやく乙女の恥辱の放水は止まった。

「う、ううう……」

放尿直後の快感にブルリと身を震わせながら菜々芭は伏せたままの瞳を下へと向ける。
台座の上は既に自身の愛液と小水まみれだった。
正義の魔法戦士として、なんて情けない姿なのだろうか。
自分の敗北の証をまざまざと見せ付けられたシュガーは、未だ大股開きで抱えられていることを忘れたようにただ震えていた。

(こんな、大勢の人の前でおしっこなんて、恥ずかしい……ッ)

過ぎ去った嵐とはいえ、乙女の身体と精神に残された被害は甚大だった。
衆目の前で恥ずかしい姿を晒してしまったという屈辱が少女の誇りを容赦なく打ちのめす。
そして、絶頂と放尿の直後だというのに未だ恥辱の火種をくすぶらせ続ける女体は不気味に蠢動を再開し始める。

「はァ……ま、またお腹が……そんな、もう……うあああッ!」

再び火照り始めた肉体に焦燥しながらも魔法戦士は抵抗の術を持っていなかった。
くなくなと先程の焼き直しのように揺れだす己の裸体を視界におさめ、菜々芭は未だ終わりを見せない恥辱の宴に絶望の色を濃くしていった。

『小便を漏らしたシンフォニックシュガーだったが、その身に宿る快楽の炎は消えてはいない。
 むしろ恥辱の姿を見られたことによってよりその発情の色は濃くなっていくのだった』

ヘルメのその朗読が聞こえたかどうか。
それはもはや菜々芭本人にすらわからないことだった。
98ジャミング(終):2009/01/01(木) 01:46:23 ID:39IWhbBv
『局長、今そちらに向かう車両の反応を確認しました。ミネルヴァ・ガードの一団かと思われます』
「ふむ、後どれくらいで着く?」
『十分といったところでしょうか』

副官の少女から連絡を受けたファルケは考える。
別に救援が来たところで問題があるわけではない。
何せ向こうの最大戦力であるシンフォニックナイツの二人は、既に無力化しているのだから。

「はぁ……ふぅ……」
「う……ぁ」

恥辱に晒され続けた魔法戦士たちは今、一ヶ所に集められ無造作にアスファルトの上へと転がされていた。
既に拘束は解かれているが、彼女たちに動きはない。
短くも濃密なショーの主役を演じさせられた結果、正義のヒロインたちの身体からは反抗の力が残らず奪い去られてしまっていたのだ。
少女たちの肌を覆う衣服はなく、残っているのはバイザーや腰パーツといった最低限のものだけ。
だが、その裸体には暴力の痕も男の欲望液も一切見当たらない。
あるのはただ、サウナでのぼせたように熱く火照りきったピンク色の肢体と、そこから浮き出ている珠のような汗のみ。
唯一例外があるとすれば股間付近だろうか。
乙女の一番大事な部分、その周囲だけは汗とは違う液体が多量にこびりついている。
それは少女自身が放出した、恥液や小水の残骸だった。

「くく、いいザマだなシンフォニックナイツ」

男の言葉にシンフォニックナイツの二人は屈辱と恥ずかしさで顔を俯ける。
いつもとは違う、敵自らの手で直接下さない陵辱は少女戦士たちの精神に多大なダメージを与えることに成功していた。
その証拠に、二人の少女は放心したように投げ出した四肢で身体を隠すこともせずに荒い息をついているだけだ。

「さて、別に救援を迎え撃ってもよいんだが……」

はっきり言って魔法戦士でもない以上、相手が数を揃えようとも物の数ではない。
全滅させようと思えばそれは簡単なことだろう。
しかし、ファルケの目的はそこにはない。
敵勢力であるミネルヴァ・ガードは滅ぼすのではなく、取り込む。
そう決心しているからこそ、黒衣の男は未練を欠片も残さず撤退の判断を下した。

「ヘルメ、そろそろ引くぞ」
「承知しました。いやあ、楽しかったよシンフォニックシュガー」

下魔を引きつれ、立ち去っていく悪の集団に周囲を包囲していた男たちがざわめく。
トドメをささないのか、もっとエロいことをしないのか。
様々な疑問がギャラリーの中を交錯する。
と、その時ファルケが立ち止まった。
99ジャミング(終):2009/01/01(木) 01:48:40 ID:39IWhbBv
「ああ、諸君。今入った情報だが、あと十分ほどで彼女たちの仲間が救援に来るらしい」

戸惑う観衆。
暗に解散しろと言っているのだろうか?
だが、勿論ファルケの意図はそうではなかった。

「ということはだ。これから十分間彼女たちをどうしようとも誰も関知しないということになるな」
『!?』

独り言のようなその台詞にギャラリーは一際大きくざわめいた。
ファルケは笑いながらそんな男たちを見やり、転移を発動する。
数瞬後、正義のヒロインたちを圧倒した怪異の集団は影も形もなくその場から消えてしまう。
残されたものたちは戸惑いをあらわにして誰も喋らない。
そんな中、か細い声を発しながら倒れふした二人の少女が口を開いた。

「莉々奈、さん……だいじょうぶ、ですか?」
「私は平気だから……菜々芭ちゃんこそ……」

ファルケたちが立ち去ったからか、僅かに回復した魔法戦士二人はお互いを気遣う。
それは一見すれば麗しい友情であり、美しい光景だっただろう。
しかし、それを見る男たちに感動の色はない。
裸の美少女が無防備に目の前にいる。
その事実が波紋のように集団の中で伝播し、確固たる欲望となって雄の性を刺激していく。
誰ともなく頷きあった男たちは、徐々に包囲を狭め莉々奈と菜々芭に近づき。

「り、莉々奈さん。なにか様子が……ッ」
「どういう……ひっ」

近づいてくる男達のギラついた視線に正義のヒロインたちは怯えを露にする。
脳裏によぎるのは先程恥態を晒していた自分たちに向けられる欲望の瞳。
それと全く同じ質のものが今自分たちに向けられている。
その意味を理解できないほど、少女たちは無知ではない。

「こ、こないでください……!」
「いけませんっ……お願いです、皆さん正気にもどっ……あっ、あああっ!?」

乙女たちの静止など状況を加速させる要素に過ぎない。
散々エロエロな光景を見せられながらも、指一本触れることができなかった美少女たちが手の届くところにいる。
その事実に魅せられた男たちは最早止まることなどない。
次の瞬間、二人の裸少女は欲望の渦へと飲み込まれていくのだった。
100:2009/01/01(木) 01:52:00 ID:39IWhbBv
以上です、想定外に長くなっていたこの作品も遂に完結。
最後はむしろこの後こそが重要だろ!というところで斬ってますが、自分には書けそうにないので…すみません。
個人的には魔法戦士シリーズ特有の「ヒロイン自身による陵辱実況」をもっと上手くやりたかった。

それでは今年もこのスレが盛況であることを願って…
101名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:59:05 ID:JNMk4SL5
GJ!
グゥレイトォ!!

新年早々良いもの見せて頂きありがとうございます
今年もスレ住人にとっていい1年でありますように…
102名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 03:07:12 ID:K24AEcZc
>>100
あけましてGJ!
放心してる魔法戦士が横たわるってのがエロくて良かったな
103名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 18:27:07 ID:8bPqhXda
GJ!遂に完結しましたか
嬉しいような寂しいような…
104名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 12:44:22 ID:gRnMVTXD
>>100
マジでよかったです
おつかれさました
105名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 18:59:26 ID:dtiz8kaM
>>100
めっさ楽しませて頂いたとです、ありがとうございました!
106名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 17:35:17 ID:Bpld0Hzx
GJ!
シリーズを知らないながらも楽しませていただきました
107名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 19:23:35 ID:DF4vbWiW
hosy
108名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:11:21 ID:39/NmZ37
慣れないなりに書いてみた。
109名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:12:20 ID:39/NmZ37
多くの人が、車が、せわしなく行き交う午後のビル街。
絶えることなく、変わらぬ営みを続けるその街の一角に、突如巨大な爆炎が上がった。
「なんだ、あれは…っ!!?」
悲鳴を上げ、逃げ惑う人々の頭上から、ゆっくりと舞い降りてくる無数の影。
それは異形の群れ。
あらゆる動植物の醜い部分だけを取り出して合成したかのような、奇怪な生物達が急降下してくる。
その先頭には、端正な顔立ちに不釣合いな無骨な鎧と漆黒のマントをまとった男が一人。
「あ、あいつ等、グノーだっ!!またグノーの奴らがやって来たんだ!!」
彼らの正体に気付いた誰かが叫ぶ。
『グノー』
この世界に突如として現れた異世界からの侵略者。
圧倒的な力と、神出鬼没の機動力を持つ彼らによって、今、世界はかつてない危機にさらされていた。
対グノーの為に常時街をパトロールしている警察の車両がすぐに集まり、侵略者たちを取り囲む。
しかし、リーダーの鎧の男をはじめとして、グノーの怪人達は全く動揺を見せない。
「撃てっ!撃てっ!!撃てーっ!!!」
対グノー用に携行されているマシンガンを構えて、警官たちが引き金を引く。
しかし、怪人達はいくらかの傷を負い、血を流すものの、ほとんどそれを意に介さない。
攻撃を受けて駆け出した怪人の一匹が警察車両に飛び掛り、車体を持ち上げる。
「う、うわああああああっ!!!」
そして、それをそのまま別の車両めがけて投げつける。
ぶつかり合った車体は醜くひしゃげ、少し遅れて大爆発を起こす。
うろたえ、逃げ惑う警官たちの姿を怪人達はあざ笑う。
彼らにとって警察ごときでは、せいぜいが遊び相手、都合の良い玩具にしかならないのだ。
「くそっ!!自衛隊は、自衛隊はまだなのかっ!?」
現場で指揮を取る警官の悲痛な声が響く。
どんな場所にも次元の割れ目から自在に現れるグドーの攻撃には、自衛隊の機動力では即応する事ができないのだ。
好き勝手に暴れまわる怪人たちに、一人、また一人と倒されていく仲間を見ながら、警官たちは己が無力をかみ締める。
このまま、黙ってやられるのを待つしかないのか。
誰もが絶望に囚われそうになったその時、はるか上空から一条の光が怪人たちに襲い掛かった。
ドガアアアアンッッッ!!!!
爆発。閃光。
光が直撃した場所は直径10メートルはあろうかというクレーターが穿たれて、そこにいた数体の怪人達は全て蒸発していた。
「やっと、現れたか……」
鎧の男がつぶやいて、どこからともなくその手の中に一振りの剣を出現させる。
そして、見上げる。
光の刃を振りかぶり、男に向かって突撃してくる少女の姿を。
「そこまでよっ!!バレル将軍っ!!!」
「待ちわびたぞっ!!ジャスティアスっ!!!」
ぶつかり合う二つの刃。
巻き起こる烈風と、迸るエネルギーが周囲の怪人たちを吹き飛ばす。
数瞬の鍔迫り合いの後、バレルとジャスティアスと呼ばれた少女は後ろに飛びのいて、互いに距離を取る。
ひび割れたアスファルトの上に着地した彼女は、バレルを睨み付けて叫ぶ。
「この私、ジャスティアスが、まとめて相手をしてあげるっ!!」
体にピッチリとフィットした赤いボディスーツと、それよりもさらに鮮やかな真紅のロングヘアが風になびく。
体の各所に装着されたアーマーは、彼女の正義を代弁するかのような純白。
同じく純白のヘッドギアの目元を覆うピンク色のバイザーの奥からは、悪を憎む苛烈な炎を宿した瞳が微かに覗く。
そして、胸元には彼女のパワーを結晶化した光輝くクリスタル。
彼女こそが、グノーに苦しめられる人類の希望の光。
一国の軍隊にも匹敵するというグノー幹部と互角の戦闘力を持つ、正義の戦士ジャスティアスなのだ。
「ギシャアアアアアッ!!!!」
ジャスティアスの挑発に乗って、怪人の一体が彼女に襲い掛かる。
だが、ジャスティアスはその怪人に一瞥すらくれず、すれ違いざまに一刀両断、次の怪人に向けて刃を振るう。
怪人達は次々とジャスティアスに襲い掛かるが、彼女の刃に、腕に装着された小型ビームガンに、次々と斬られ、撃ち倒されていく。
圧倒的な強さを見せるジャスティアス。
110名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:14:10 ID:39/NmZ37
だが、彼女の脳裏には一見有利なこの状況に反して、焦りがあった。
(駄目っ!数が多すぎて、私一人では相手を出来ないっ!!)
ジャスティアスがいかに強いといっても、彼女はたった一人なのだ。
戦闘力では確かに怪人など、彼女の相手にもならないが、彼らの目的は本来街に対する攻撃なのだ。
ジャスティアスがこうして怪人を次々に倒している間にも、別の怪人達が街を、人々を攻撃する。
一気に敵を倒すには、先ほど使った強力な光弾、フォトンバズーカを使うしかないが、今の位置で撃てば街を破壊してしまうのは確実だ。
遠くに目を向けると、彼女の危惧した通り、数体の怪人が街の人々を襲っている。
「くっ……」
ジャスティアスは光の刃を振るい、一気に周囲の敵を切り伏せ、そのままビームガンで遠方の怪人達を狙う。
続けざまに撃たれたビームは、正確に敵を打ち抜いたが、その瞬間、彼女に僅かな隙が生まれた。
「今だっ!!!」
バレルが叫ぶと同時に、ジャスティアスの足元の地面が割れる。
「し、しまったっ!?」
アスファルトを砕いて現れたのは、他の怪人より二周り以上も大きな、頑強な甲羅に覆われた怪人だった。
甲羅怪人は不意を突かれたジャスティアスの脚を掴み、そのまま逆さ吊りにする。
「くぅ…このぉっ!!」
ジャスティアスは甲羅怪人にビームガンを向けようとするが、今度はその腕が背後から掴まれる。
後ろを見ると、もう一体、同じタイプの怪人がジャスティアスの両腕を掴んでいた。
四肢の自由を封じられて、ジャスティアスがうめく。
「どうかな、ジャスティアス。こいつらはお前に対抗する為にわざわざ開発したのだが、なかなかのものだろう?」
「くっそぉっ!!相変わらず卑怯なのよ……っ!!」
怪人の手から逃れようと、両手両足をじたばたとさせるジャスティアス。
だが、宙吊りにされた状態では、うまく力が入らない。
そして、窮地に陥ったジャスティアスの目の前で怪人達の体を覆う甲殻の一部が口を開いた。
「なっ…何よ、これ!?」
無機質な甲殻の奥から現れたのは、ぬめぬめとした粘液に塗れた、紫色の無数の触手だった。
「一体、何を考えて……っ」
「そう急かすな、ジャスティアス。これはお前の為に作られた特注品。その威力、今からとっくりと味わわせてやるさ…」
何やら自信ありげなバレルの様子に、ジャスティアスは不穏なものを感じた。
多少、自分がダメージを負う事になろうと、無理やりにでも脱出するべきか。
瞬時に判断したジャスティアスは、全身に流れるエネルギーを一気に高めようとするが……
「あ…っ!?…うああああああっ!!!?」
触手の数本が彼女の体に触れた瞬間、ジャスティアスは悲鳴を上げて体を仰け反らせた。
激痛。
恐ろしく鋭く長い針に全身を貫かれたような痛みが、彼女に襲い掛かった。
「…ひぃ…ぐ…あああああっ!!」
「はははははっ!!どうだね、ジャスティアスっ!!なかなかのものだろう!!」
彼女の全身に流れるエネルギー。
彼女の力の源である生命の、心の力。
それが、触手に触れられた部分からかき乱されていく。
エネルギーの乱れは、そのまま体にフィードバックされ、壮絶な苦痛へと変換される。
「お前の圧倒的なパワー、それに正面から対抗する愚かさは、私も身に沁みている……だが…」
バレルが手をかざす。
さらに十数本の触手がジャスティアスに襲い掛かり、その体の上で激しく蠕動する。
「お前の力の源、生命エネルギーはお前の肉体に、精神に、深くリンクしている。
この触手たちはその流れをかき乱す事で、お前の身体感覚に干渉する事ができる。
最小限のエネルギーで最大限の苦痛を与えるのも、この通り造作ない事なのだ。
お前の力と真っ向ぶつかり合うよりも、ずっと効率的な方法だ……」
「ぐあっ…くぅ…こんなぁ…こと…ぐらいでぇ……っ!!!」
絶え間ない激痛の嵐の中から、何とか抜け出そうとするジャスティアス。
しかし、激しい痛苦にうめく彼女の肉体は、もはやジャスティアスの思うようには動いてくれない。
「無駄だよ、ジャスティアス。生物は苦痛を避けるもの、それこそが、生命の力で戦うお前の限界だ……」
バレルの言葉通り、激痛を激痛で上塗りする責め苦によって、
ジャスティアスの体はほとんど彼女の言う事を聞いてくれなくなっていた。
触手に宙吊りにされ、ぐったりとするジャスティアスを見ながら、バレルは満足げにうなずく。
「ふむ。予想以上の効果だな……。だが、苦痛ばかりというのも能が無い話だな……」
バレルが指をパチンと鳴らす。
111名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:15:48 ID:39/NmZ37
すると、甲羅怪人達はジャスティアスを逆さ宙吊りの状態から、
幼児に小用を足させる時のような股を開いた状態へと体勢を変えさせる。
「な、何……?」
そして、ようやく苦痛が途絶えてぼんやりとまぶたを開いたジャスティアスの目の前で、
触手達の色が紫からピンクへと変化した。
「テスト段階では3ダースの実験体を廃人にした苦痛に健気に耐えるお前へのご褒美だ。味わいたまえ…」
そして、バレルが手をかざしたのと同時に、四方八方からピンクに変色した触手がジャスティアスに襲い掛かった。
胸元を、首筋を、わきの下を、太ももの内側を、背中を、体中のあらゆる場所を触手がぬるりと撫でた。
その瞬間、ジャスティアスの全身を得体の知れない感覚が、衝撃が突き抜けた。
「ひゃあうっ!!…ああっ!?…何…これぇ……っ!!?」
そして、それは少し遅れて、強烈な快感として変換される。
なぞる。撫でる。ねぶる。揉む。
粘液まみれの触手が体に擦り付けられる度に、ジャスティアスはばね仕掛けのように背中を仰け反らせ、全身を痙攣させる。
先ほどまでの苦痛地獄と打って変わった快感の多重攻撃が彼女の意識を苛む。
「…ああっ!…や…ふあ…ああああああっ!!!…こんな…あ……っ!!」
二本の触手が胸部装甲の上からジャスティアスの胸をなぞる。
ただそれだけの事でまるで無数の手の平に乳房を揉みくちゃにされるような感覚が襲い掛かる。
装甲の下、ボディスーツの内側で彼女の胸の先、淡いピンクの突起が痛いぐらいに勃起する。
敏感な柔肉全体が快感のミキサーで攪拌される。
「むねぇっ!!…ひゃあうっ!!!…そんな…やら…いやあああああっ!!!」
怒涛の如き性感の嵐は、先ほどまでの苦痛責めで精神を磨耗させていたジャスティアスをさらに追い詰める。
ぼろぼろと涙を零し、悲鳴を上げ、バイザーの下の顔を切なげに歪ませる正義のヒロイン。
実際にはほとんど物理的なダメージを受けていないにも関わらず、
僅かな抵抗もできない今の自分の不甲斐なさに彼女は悔し涙を流した。
だが、その感情も一瞬のもの。
さらなる快感攻撃が彼女の意識を、思考を粉々に打ち砕く。
「ひぅ…ひああああっ!!…こんなのに…まけられないのにぃ……っ!!!」
与えられる刺激に対して、ジャスティアスの体はどこまでも従順だった。
わきの下から二の腕までをどろどろの触手が舌のようにねぶりまわし、背中を粘液塗れにして触手がのたうつ。
太ももの内側の敏感な部分を無数の触手がかわるがわるに愛撫する。
首筋を、耳たぶの縁を、内側を、触手の粘液が汚す。
それらの陵辱がもたらすおぞましい快感を、ジャスティアスの体は全て受け入れてしまう。
未だ闘志を失わない彼女を無視して、快感の渦の中で喘ぎ、震え、全身をあやしくくねらせる。
それでも何とか脱出を試みようと、何とか手足を動かそうとする彼女を、バレルは哀れみを込めた眼差しで見つめる。
「全く、諦めの悪い事だ。まあ、それがお前の美点ではあるのだが、報われない努力は見ているこちらも興ざめするな…」
「…まけな…これ…くらい……へーきなのに……あっ…や…だめ…そこ、だめぇえええええっ!!!!」
「聞く耳はなしか……ならば!!」
バレルが指をパチンと弾く。
すると、新たな触手が甲殻怪人の体内から現れ、ジャスティアスの体のある部分へと近付いていく。
快感まみれの意識の中、彼女がそれに気付いたのは、触手がその場所に到達しようとする寸前の事だった。
「…や…やめ…そこだけは…ああっ…そこされたら…わたしぃ……」
ジャスティアスの両足の付け根、その間にある最も敏感な場所に、触手は触れようとしていた。
ボディスーツ越しでもひくひくと震えているのがわかるその部分。
ぷっくりと浮かび上がった少女の可憐なクレヴァス。
今の状態で触手たちに触れられれば、それがどんな事を引き起こすのかは容易に想像できた。
「おお、やめてほしいか…やっと言ってくれたな。ようやく、この私の前に膝を屈するか」
「……っ!!…だ、だれがっ…あんたなんかにぃ…っ!!!」
「残念。…だが、それでこそお前だ、ジャスティアス。存分に壊れろ……」
バレルの言葉と共に、触手がジャスティアスのアソコに殺到した。
112名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:17:45 ID:39/NmZ37
割れ目を、ぷっくりと立ち上がった小さな突起を、ひくひくと震える後ろの穴を、津波のような快感が襲う。
「…ひあっ!!…ああああああっ!!!…いやあっ!!…いやあああああっ!!!!!」
長い真紅の髪を振り乱して、快感に悶えるジャスティアスはぶんぶんと頭を振り、悲鳴を上げる。
本来、愛を、快感を分かち合い、生命を生み育むために作られたその器官は、他の部分以上の敏感さで触手に反応した。
ボディスーツの内側は既にあふれ出した淫水に塗れ、外側は粘液でぐちょぐちょだ。
汁塗れのヒロインは呼吸をする暇も与えられず、ひたすら快楽拷問に悲鳴を上げ続ける。
「…くあっ…あふぅ…ひあああっ!!!…や…く…ああああんっ!!!」
彼女の闘志はまだ死んでいなかったが、快楽に思考をズタズタに切り刻まれた今の状況で抵抗などできよう筈もない。
無敵のヒロインはついにグノーの侵略者達の前に敗れ去ろうとしていた。
しかし、その時である。
「うあああああああああっ!!!!」
怪人達の攻撃で気を失っていた警官の何名かが意識を取り戻し、ジャスティアスを捕らえた怪人たちに発砲したのだ。
弾丸のいくらかは甲羅怪人に命中し、触手を何本か断ち切る。
だが、それだけではジャスティアスを解放するには至らない。
「ほう……まだ小虫どもがいたか?」
予想外の反撃に、バレルが攻撃してきた警官たちに向き直った。
「うむ。なかなか気骨があるではないか」
剣を構え、彼らの方に向かって歩き出すバレル。
だが、今度は横あいからの衝撃が彼を襲った。
「なにっ!?」
「うらあああああああっ!!!!!」
一人の若い警官がバレルに突進したのだ。
彼は続けざまに手に持ったマシンガンでバレルの顎を弾き上げ、
「警察舐めてんじゃねえぞ、この婦女暴行犯がっ!!くらえええええっ!!!!!!」
そのままマシンガンの銃口をバレルの脇腹に押し当てて、引き金を引いた。
バラララララララララッ!!!!!
「ほう…!?」
マシンガンの至近射はバレルには何の痛痒を与える事はなかった。
だが、彼女が、ジャスティアスがその隙を見逃す筈がない。
「…くぅ…らえぇ……っ!!!」
触手を振りほどいた腕から放つ、ビームガンの連続射。
バレルは防具でもあるマントで体を覆いながら後退する。
ジャスティアスはさらに追い討ちをかけようと、ビームガンの出力を最大まで引き上げ……
「…吹っ飛べぇえええっ!!!!」
だが、その一撃が放たれるより早く、その事に気が付いた。
「いいのかな?吹っ飛ばしてしまっても……」
「…く…そぉ……っ!!」
バレルの腕に掴まれ、マントの中に隠されていた者が姿を現した。
先ほど、バレルに至近攻撃を加えた警官。
バレルは彼の首をつかみ、ジャスティアスの目前に掲げた。
「ただの人間の体で、君はなかなか勇敢だな。これはそんな君への、私からのささやかなプレゼントだ……」
バレルが警官を宙に持ち上げたまま、再びジャスティアスの元に近付いてくる。
警官を盾にされ、反撃できなくなった彼女の体を再び触手が拘束した。
「ジャスティアス陵辱ショーの特等席だ。楽しみたまえ……」
触手がジャスティアスのアソコにもう一度群がり始める。
咄嗟に目を閉じようとした警官の瞼を、バレルが無理やりこじ開ける。
「おいおい、ちゃんと見て上げないと、彼女に失礼だぞ……」
そして、再び始まる陵辱。
敏感な秘所を触手に思うさま嬲られ、再びジャスティアスは快楽の泥沼に沈んでいく。
触手達はボディスーツの伸縮性の許す限りの深さで彼女の割れ目を抉り、そこに流れるエネルギーをかき乱す。
二重の快楽責めにジャスティアスは気絶する事すら許されず、泣いて、喘いで、嬌声を上げた。
(いや……こんな…私のために戦ってくれた人の前で……っ!!)
警官の顔に浮かぶ悔しげな表情が、その頬を伝う涙が見えた。
そんな彼の前で、今の自分は成す術もなく快楽に飲み込まれている。
悔しさと羞恥心がないまぜになった感情がジャスティアスを苛むが、それすらも更なる快感に吹き飛ばされる。
113名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:18:41 ID:39/NmZ37
「こんな…ぁ……も…わたし…わけ…わかんなくなるぅ……っ!!!」
うわ言のように呟いた次の瞬間にも、触手にアソコをぐりぐりと刺激されて、彼女の意識は真っ白に吹っ飛ぶ。
その間にも全身への愛撫は続き、凄まじい快感の嵐がジャスティアスの体を蹂躙した。
いや、もはや彼女にはそれを快感と認識する事すら出来ない。
火傷をしたような熱さと疼きが全身を覆って、もはやマトモな思考もままならない。
(たたかわなきゃ………でも…たたかうって…なに?)
胸を、背中を、首筋を、脇の下を、そして内も外もぐちょぐちょになったアソコを触手が苛め抜く。
(ああっ!!…だめっ!…きちゃうっ!!…きちゃううううううっ!!!!!!)
そして、快感に、熱と疼きにズタボロにされたジャスティアスの意識の中で何かが弾けとんだ。
「うあああああああっ!!!!イクっ!!イクぅううっ!!!イっちゃうううううううっ!!!!!」
全身をビクビクと痙攣させて、ジャスティアスは絶頂の高みに上り詰めた。
彼女の体から糸の切れた操り人形のように力の抜けて、触手の拘束が緩む。
「……さて、どうだったかな、ジャスティアス。楽しんでもらえたかい?」
呟いて、バレルは警官を投げ捨てた。
すると、一見気絶したかと思われたジャスティアスの右腕がゆっくりと持ち上がる。
ビームの銃口がバレルを捕らえた。
「くふふふふっ!!最高だよ、お前は……。だが、その武器だけでは私は倒せないぞ」
朦朧とするジャスティアスの意識にバレルの言葉が突き刺さる。
触手は未だ彼女を包囲し、バレルの指示しだいですぐにでもまた苦痛責め、快楽責めを再開できる状態だ。
彼女に逆転の目は無い。それでも……
「たたかうんだ………」
「……惚れてしまいそうだよ、ジャスティアス…」
震える腕でビームを構えるジャスティアスを見て、バレルは満足げに笑う。
そして、バレルが指をはじき、再び触手たちが彼女への責めを始めようとしたその時……
ゴオオオオオッ!!!!!
触手を操る甲羅怪人の一匹がまばゆい光条に飲み込まれた。
「何っ!!?」
その一撃で甲羅怪人の触手は全て焼き切られ、頑強な甲殻も熱せられた飴のように歪んで溶けた。
そこに、追い討ちのミサイルが打ち込まれ、甲羅怪人が吹き飛ばされる。
さらにレーザーの一斉射がジャスティアスを拘束していた触手を断ち切る。
『待ぁああああああたあああああああせえええたなああああああああああああっ!!!!!』
ビル街に轟く怒号。
見上げた空からソレは降ってきた。
『ジャスティアスだけが敵じゃねえぞっ!!!!』
重力に引かれて落下する赤い人型。
その拳が残りの甲羅怪人を殴り飛ばし、ジャスティアスの体を抱きとめた。
うっすらと瞼を開いたジャスティアスが切れ切れの小さな声で問うた。
「あなたは…自衛隊の……」
『ああ、対グノー特殊装甲部隊だ。……すまん、遅れたな……』
「ううん……そんな事ないです…」
赤いパワードスーツの男に、ジャスティアスは微笑んで答える。
そして、その二人の周囲に、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクの装甲服が着地する。
ぎりぎり人型を保った五体のパワードスーツ。
それこそが人類がグノーに対抗するために編み出した力の一つ。
グノーの怪人と渡り合う事が可能な世界最新鋭の技術の結晶。
『鋼鉄戦隊Dフォース、イヤガラセに来てやったぜぇええええっ!!!』
114名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:19:24 ID:39/NmZ37
赤いパワードスーツの男の言葉を合図に、五色の装甲兵が脚部のローラーを回転させ、怪人たちに襲い掛かる。
『ブルーニードルッ!!』
青い装甲服の腕から発射される無数の針が怪人達を穴だらけにしていく。
『イエロープレッシャー!!』
黄色の装甲服が、高速回転するローラーのような巨大な拳で怪人を吹き飛ばす。
『グリーンスライサーッ!!』
緑の装甲服の背部から発射された、自動制御、不可視の回転刃が怪人達の急所のみを狙って切り裂く。
『ピンクネイルッ!!』
桃色の装甲服の指先、淡いピンクに発光する爪が怪人をズタズタの肉塊に変える。
そして、赤い装甲服の男は巨大な三連のチェーンソーを振りかぶり
『レッドスクリーマーッ!!!』
唸りを上げる機械の刃で怪人達を斬って斬って斬りまくる。
『嬢ちゃん、疲れてるとこすまねえが、あの将軍だけは俺たちの手に負えねえ。頼めるか!?』
言外に彼女への気遣いを覗かせるその言葉に、ジャスティアスは肯いた。
「はああああああああああっ!!!!!」
苦痛と快楽の狭間でボロボロにされた心を奮い立たせる。
全身にみなぎるエネルギーを、彼女は右の拳へと集中させ始める。
「くぅ…遊びが過ぎたか……っ!!!」
悔しそうに下唇を噛むバレル。
その彼の立つ場所に向かって、ジャスティアスは跳躍する。
背部に現れた鳥の羽のようなブースターからの加速によって、跳躍は飛翔へと変わり、
ジャスティアスはまっしぐらに敵を狙い撃つ弾丸へと変わる。
「バレルッ!!覚悟しなさいっ!!!!」
「くっそおおおおおおおおおっ!!!!」
バレルが右手を上げると、甲羅怪人三体が、彼を守る壁となった。
だが、ジャスティアスは構わず突っ込む。
「バレット…ダァアアアアイブッ!!!!!」
超エネルギーを帯びた拳が、三怪人を一瞬で蒸発させる。
だが、そこでエネルギーを失った拳を、バレルはなんとか受け止めた。
「流石だな、ジャスティアス…だが、次の戦いでは……っ!!!」
「無駄なおしゃべりはやめておきなさい……」
しかし、ジャスティアスの自信に満ちた言葉で、それに気が付く。
ジャスティアスの左手が握る刃の存在に……。
「ジャスティィイイイイッ!!!!!」
「く、馬鹿なぁあああっ!!?」
「スラアアアアアアッシュッ!!!!!!!」
光り輝く刃が、バレルを一刀両断した。
左右に分断されたバレルの体は、そのまま光の粒子となって崩れて消えた。
115名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:20:05 ID:39/NmZ37
その後、烏合の衆となった怪人はジャスティアスとDフォースに殲滅され、街にようやく平穏が戻った。
Dフォースの面々はスーツのヘルメットだけを外して、ジャスティアスの元に駆け寄る。
「うぉ〜いっ!!大丈夫かぁ、ジャスティアスぅ?」
先頭を走るのは、最初に助けに現れた赤いスーツの男、Dフォースの隊長だ。
「はい、もう大丈……あれ?」
ゆらり、バランスを崩したジャスティアスの体を、Dフォースの面々が慌てて支える。
「ほら、無茶はいけないよ」
ピンクのスーツの女性隊員に促され、ジャスティアスはその場の瓦礫に腰を下ろした。
「すまねえなぁ、ついおいしい登場タイミングを狙ってたんだが、ちと遅すぎたみたいで……」
「えっ?そんな事してたんですか?」
驚き顔を上げるジャスティアス。
しかし、今度はブルーの装甲服の男性隊員がくっくっくと笑って
「何言ってんですか、パワードスーツの腕で輸送機のパイロット小突いてまで、現場に急がせた男が……」
さらに続けてイエローの装甲服の男も
「隊長、この娘にベタ惚れですからねぇ…」
「う、うるせえよっ!!!」
顔を赤らめる隊長の横で、ジャスティアスはくすくすと楽しそうに笑う。
と、そこへもう一人、ズタボロの装備に身を包んだ警官がやって来る。
「あなたは……」
それは先ほどの戦いで、バレルの間近まで迫って攻撃し、ジャスティアスを助けようとした警官だ。
彼はジャスティアスの前まで来ると、深々と頭を下げた。
「すみません…俺が…俺がもう少し戦えてたら…あなたをあんな目に……」
彼の瞳に浮かぶ涙は、悔しさか、後悔ゆえか……。
だが、ジャスティアスはそんな彼の頬をそっと撫で、彼の目を覗き込んで優しく微笑んだ。
「そんな顔、しないで……」
「ですが……っ!!」
「あなたが、あなた達があの時助けてくれなかったら、
私はきっと、Dフォースのみんなが来るまで持ち堪えられなかった……」
だからこそ、彼女は思う。
初めは一人きりで始まった戦いを、こうして多くの人が支えてくれる。
グノーの将軍クラスに匹敵する彼女の力は、逆を言えばグノーに複数いる将軍達の一人分の強さしか持たないという事でもある。
だけど、今の自分の囲むこの絆の輪があるのならば……。
「あなたが、みんなが、一緒に戦ってくれる。だから、私はきっと負けない……」
それこそが、いつかは全てを越える力になる。
暖かな仲間に、絆に囲まれたこの場所で、ジャスティアスはその想いを強く確信したのだった。
116名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:20:42 ID:39/NmZ37
これで終わり。
お粗末さまでした。
117名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 01:59:17 ID:eEoE6tgz
良かったっす
次も楽しみにしてます
118名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 02:10:51 ID:08CEv/gT
勝利ENDも良いものじゃのう
119名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 06:00:10 ID:q89a7AqX
GJ!
良かった!とにかく良かった!
短い中に変身ヒロイン物の要素が余すことなく込められて、破綻もしてない

ヒロインのコスチューム、活躍、ピンチからのエロ、唐突な援軍と地味に良い話のラスト
うん二次元エンドwwww
自衛隊の破天荒ぶりには噴かせて貰った。イヤガラセってw

うんとにかくGJ!作者さん乙でした!
120名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 07:24:04 ID:4NF1C556
GJ!
肌そのものには全然触れられてないのにエロすぎるw
帰還した後はごちょぐちょのボディスーツの処理に困るんですね、わかります。
121名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 09:31:28 ID:ta7qVhtx
GJ。
これは、ジャスティアスが完全悪堕ちするときの興奮を高める為のポストストーリーですよね。
ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ。
122名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 10:18:55 ID:fDNv8bsL
これぞ正義のヒロインって感じですごく良い!
早く続編を書くんだ!
123電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:35:40 ID:82twNNIk
今日は日曜日。
学生達の安息日である。
ここにいる少女も例外なく休日を楽しんでいる。
少女の名前は緑河光莉。
名前からつけられたあだ名がグリリン。
趣味はネットゲーム。
好きな男のタイプはヒイロ=ユイみたいな無口な人。
ここまで言えば分かると思うが、少し変なところがある。
しかしそんなことはたいしたことではない。
そう。なんと彼女はサイバー警察グリットガールだったのである!!

彼女は今、自分のパソコン、ウイングでニコニコ動画の
ガンダムWのMADを見ていた。
「う〜ん。刹那はヒイロと比べるとやっぱり微妙なのよね〜。
なんかこう、パッとしないっていうか。」
そこで新しいガンダムに文句をつけながら動画を見ているところに、
突然、異変が起こった。
バチンっ!!
急に暗転する画面。そして流れるテロップ。
「この動画は権利者の申し立てがあったので削除されました」
といつも通りのメッセージだった。
ただし、後ろで怪獣が暴れていることを除けばである。
「あー、もう腹が立つっ!!プレミアム会員なんだから少しは見せなさいよ。全く。」
動画を急に切られて腹を立てる光莉。
そして次の動画をみようとする。
しかし、次の動画も重い。
しかもその挙句に流れたのはさきと同じテロップだった。
「あ〜、もうトサカに来た!!金払ってんだから、回線優遇くらいしなさいよっ!!」
しかし、さらに間が悪いことにそこから携帯電話に着信が表示される。
「今、留守で〜す。」
光莉は反射で受け答えをする。
健二からの電話だと思ったからだ。
健二とは光莉の事が好きでアプローチをかけて来る男である。
本来なら喜ばしいことなのだろうが、
光莉の方には2次元以外の男性には興味がないのである。
しかし、電話の相手は違っていたようだった。
124電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:37:55 ID:82twNNIk
「私だ、光莉。いや、GG。」
「げっ。警部……。」
どうやら相手は光莉の上司だったようである。
「いま、サイバー怪獣がサイバー空間で暴れている。」
「え〜。今日は休日なの〜。」
「だが今日は非番ではない。」
「そうなの。で、場所は?」
「ニコニコ動画だ。」
「なんですって!!」
確かにさっき見たときに怪獣が写っていた。
まさかあの怪獣が動画を消したのだろうか!?
そう思うと光莉に俄然とやる気が出てくる。
彼女の持ち前の正義心である。
「頼んだぞ。グリットガール!!」
「えぇ。ヒイロ様の動画を消すなんて絶対に許さないわ!!
アクセスフラッシュ!!」
そうすると光莉はPCの前で変身のポーズを取った。
そしてPCの中に吸い込まれていく。
サイバーポリスはインターネットの中で戦うのである。
光莉がPCの中に入ったときにはもう光利は姿を変えていた。
髪の毛の色が変わり、スーツは体に纏わり着くタイツのようなものになっていた。
そして左手は必殺のビームを放つアクセプラーになっていた。
当然、誰もグリッドガールがグリリンだと気付かないのはお約束である。
「インターネットの正義の味方、グリッドガール、ただいま参上!!
ヒイロ様の動画を消した極悪人、覚悟なさい!!」
怪獣に向けて名乗りを上げるグリリン、いやグリットガール。
彼女の怒りはもうレッドゾーンを越えていた。
そして、その光景をモニター越しに見る男がいた。
怪獣を作りニコニコ動画を混乱に陥れた張本人である。
「ふふふ。グリッドガール。今回の俺の自信作に勝てるのかな?」
「健二よ。今日はいつになく自信があるな。」
「隠し玉があるのです。サタンデジファー様。」
「ふふふ。なら楽しみにさせてもらおう。」
「ははは、グリッドガール。ニコニコ動画が貴様の墓場だ!!」
なんと怪獣を作ったのは光莉の知り合いの健二でだった。
しかも理由は光莉にデートを断られた腹いせであるようだ。
その健二に話し掛けているのは悪の魔王サタンデジファーである。
健二の才能を買って怪獣のデザイナーにしているのであった。
そんなことも露知らずグリッドガールは戦っている。
なんという悲劇。お互いがお互いの正体を知らないのである。
125電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:41:12 ID:82twNNIk
「ギャォォォーー!!」
火を噴きながら襲い掛かってくる怪獣。
その炎を側転でかわすグリッドガール。
ここはニコニコ動画の電脳空間。
つまりみんなにこの戦いは動画として見られているのである。
無様な戦いは出来なかった。
「スパークビーム!!」
グリッドガールがビームを出す。
しかし全く怪獣には通じないようだ。
「だめなの!?」
自分の技が通じないことに驚くグリッドガール。
しかし怪獣は容赦なく爪を振り下ろしてくる。
「プロテクトシールドっ!!」
それを巨大な盾を転送してもらい受け止めるグリッドガール。
そして盾か剣を抜いて反撃に転ずる。
「イナズマブレードっ!!」
怪獣を切りつけるグリッドガール。
しかし、怪獣に真剣白刃取りをされてしまう。
「このっ!!」
なんとかイナズマブレードを取り返したグリッドガール。
その間に怪獣は体に付いている煙突から怪しげなガスを噴出していた。
「なによっ!?目くらまし?きゃっ!!」
126電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:42:06 ID:82twNNIk
ガスに少し戸惑うグリッドガール。
当然、そのガスはただのガスじゃなかった。
体を痺れさせるガスだったのである。
その場で身動きが取れなくなるグリッドガール。
グリッドガールは見事に敵の策略にひっかっかったのである。
画面の外で大喜びする健二とサタンデジファー。
「はっはっは。いいざまだな。グリッドガール!!」
「なるほど。これが隠し玉か。よくやったぞ、健二。」
「まだです。いけ、強化型アラシノス。グリッドガールを拷問するのだ!!
そして俺の失恋を晴らすのだ!!」
「おぉ!!これは面白そうだ!!」
健二がPCのキーボードを叩くとアラシノスが動き出した。
これからアラシノスによる拷問が始まる。
「かっ、体が動かない!!やっ、やめなさいっ!!いやっ!!」
未だに動けないでいるグリッドガールの股の部分を、
アラシノスがぺろぺろ舐めだしたのである。
健二も所詮は男であったのだ。
「ひゃっ、ひゃぁぁぁん!!」
脚を必死に動かそうとするグリッドガール。
年頃の女の子がこんなことをされて平気でいれる訳がない。
しかし脚は微動だにしなかった。
大切な部分をぺろぺろと舐められるグリッドガール。
グリッドガールは快楽に悶えていた。
しかし肝心なことを思い出す。
そう。ここはニコニコ動画であり、日本中の人に見られているのである。
気が付けば再生数もコメントも3万を突破していた。
その事実におそれ慄くグリッドガール。
早くなんとかしないと!!
127電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:42:49 ID:82twNNIk
でも体は動く気配はなかった。
そしてアラシノスはさらにグリッドガールを恐怖に陥れた。
アラシノスの目から光線が発射される。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
アラシノスの光線はグリッドガールの胸に直撃した。
そしてとても恐ろしい被害を与えたのである。
あまりにも恐ろしい被害に身悶えるグリッドガール。
それもそのはずだ。
なんと、グリッドガールのスーツの胸の部分が消滅して
丸出しになってしまったのである。
これは乙女の大ピンチ!!
さっきよりも圧倒的に勢いを増すコメント。
タグには「空気の読めるアラシノス」「GJすぐる怪獣」
と書いてあった。
手で隠そうとしても隠せないグリッドガールの年の割りに大きいおっぱい。
そして興奮して立っているピンク色の突起。
スーツから自由になったおっぱいはふるんふるんと震えていた。
「いっ、いやっ!!こんなのインターネットに晒されたらもうお嫁に行けない!!」
グリッドガールがもがけばもがくほど事態は悪化していった。
「よし、アラシノス!!その生意気なおっぱいを揉んでやるんだ!!」
「キシャァァァァァ!!」
健二の叫びに応じるように胸を揉みだすアラシノス。
「ひゃっ、ひゃんっ!!、いやっ、やめてっ!!」
アラシノスを応援するようなコメントがグリッドガールをさらに羞恥へと掻き立てた。
だがそんなものは恐怖の前座に過ぎなかった。
本当に恐ろしかったのは……、「下も」弾幕であった。
心なしか、怪獣も下半身を見ているような気がする。
「やっ、やだっ!!やめてっ!!」
これから起こる蛮行に怯えるグリッドガール。
「健二よ、分かっているな!?」
「はい。サタンデジファー様。」
阿吽な呼吸の二人。
あぁ、どうして男って。
「イレイザービーム発射!!」
とうとう健二が取り返しの付かないことをしてしまった。
ビームは見事にグリッドガールの急所に命中する。
ビビビッと音を立てて消えるスーツ。
今度はグリッドガールの処女である秘所が丸出しになってしまったのだ。
興奮で秘所からはいやらしい液体が垂れだしていた。
「いやぁぁぁん!!もうお嫁にいけなぁぁぁぁい!!」
ニコニコ動画に自分の全裸を晒してしまったグリッドガール。
いくら自分ではないとはいえ、体は自分である。
それがインターネット中に流されてしまうのはあまりにも無残だった。
今、ニコニコ動画では祭りになっていることだろう。
すさまじい量のコメントが殺到する。
明日からどうすればいいのだろうか?
そんな事をグリッドガールは泣きながら考えていた。
128電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:43:26 ID:82twNNIk
いや、グリッドガールにそんな余裕はなかった。
調子に乗った健二が恐ろしい命令をアラシノスに下したのである。
アラシノスの角が高速でドリルの用に回転する。
そしてグリッドガールの大切な処女を破るべく近づいてくる。
さっきまで必死に体は動かそうとしていた。
でも動かない。
当然、今も動かない。
でも近づいてくるドリル。
こんなにあっさり処女は破られちゃうの?
いやっ、そんなのいやっ!!
「処女喪失が確定しますた」というコメントが流れる。
グリッドガールは涙をボタボタと流していた。
しかし、そこは正義の味方。
奇跡が起こった。
どっからともなくロケットパンチが飛んできてアラシノスの角が折れたのである。
そしてどこからともなく現れるコンボイ顔のごついロボット。
しかしその胴体にはおっぱいらしきものが付いていた。
いったいあれはなんなんだろうか?
「ゴッデスゼノン!!マナちゃん、完成してたのね。」
奇跡的に処女が助かったのかまるでロボットを女神のようにあがめるグリッドガール。
「うん。よかった、グリリンのピンチ間に合って。」
ゴッデスゼノンを別のPCから操るマナは答える。
そして麻痺治療プログラムをグリッドガールに送るマナ。
「ちっとも間に合ってない!!」
裸を隠すグリッドガール。
「おのれ!!アラシノスの脱童貞を邪魔しやがって!!
いけ、アラシノス!!怒りをぶつけてやれ!!」
突撃していくアラシノス。
「ゴッデスゼノン、ゴッデスブレイカーよ!!」
しかしパワーなら負けてはいない。
強烈なアッパーを食らってふっとぶアラシノス。
「おのれ〜、何をやっている、健二!!リミッター解除だ!!」
「でもサタンデジファーさま。それをやるとアラシノスが言う事を……。」
「つべこべ言わずやれっ!!」
「はいっ!!」
慌ててリミッターを解除する健二。
怪獣の体色が赤になった。一目で見てこれはヤヴァイ。
129電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:44:21 ID:82twNNIk
「まずいわ!!私は体を隠すものがないし、
ゴッデスゼノンもさすがにあれは無理だし……。
マナちゃん、どうしよう!?」
すると笑い出すマナちゃん。
どうやら策ありといったところである。
「ふっふっふ。ゴッデスゼノンに隠された機能を今こそ使うときね。
合体よ!!グリッドガール。」
「うん。マナちゃんを信じる。」
「「超神合体!!」」
ゴッデスゼノンが分離してまるで鎧のように合体していく。
これがゴッデスゼノンの本来の使い方である。
「合体電神サンダーグリッドガール!!」
裸を隠せてグリッドガールもやる気満々であった。
胸のところにはドリルがついていて大きな胸がさらに大きく見える。
「反撃開始よ!!」
とグリッドガールが言ったところアラシノスが再び麻痺ガス攻撃をしかけてくる。
しかし効果はないようだった。
「甘いわね。サンダーグリッドガールに同じ技は二度と通用しないのよ!!」
コメントには「残念」と書かれていた。
「ドリルブレイカーだけは今、使わないでね」
マナが注意する。
「ふふっ。ドリルに貫かれて死になさいっ!!ドリルブレイカーっ!!」
「その技は今はつかっちゃだめ〜!!」
だがマナが静止するのも聞かずにドリルブレイカーを放つグリッドガール。
両胸からすさまじい勢いでドリルが発射される。
そのドリルは見事に怪獣の煙突を打ち砕いた。
しかし、両胸を隠すドリルを打ち出したことで再びポロリの状態になるグリッドガール。
「いやぁぁぁぁん!!」
そしてドリルは何事もなかったかのように帰ってくる。
「もう怒った!!サンダーグリッド……ビィーム!!」
「クシアァァァァァァ!!」
断末魔を上げて大爆発する怪獣。
「なんだと!?ギャァァァァァ!!」
まさかの出来事に画面を覗き込む健二。
しかしサンダーグリッドビームの威力にPCが爆発して、
火を噴いて黒焦げになってしまう。
そして、サンダーグリッドビームはニコニコにアクセスしていた全てのPCを見事に破壊していった。
やりすぎといえばやりすぎだが、自業自得といえば自業自得である。
これで一応、乙女の貞操の危機は無事に去ったのであった。
当然、グリリンは後でサイバーポリス本部から大目玉を食らったのであるが。
こんなことは怪獣でもしない、と。
「おのれ、グリッドガールめ。今度は負けないぞ!!」
とグリッドガールに復讐を誓う健二。
黒こげになっても健二は反省していなかったらしい。
そして来週くらいには再び怪獣が送られてくるのであった。

そして学校。
「よっす、緑川。なんかお前、やつれてるけど大丈夫か?」
「大丈夫。これでも丈夫なのが取り柄だから、あれっ?健二も顔に火傷。大丈夫?」
「あぁな。ニコニコ見てたらPCがいきなり爆発した。」
「Hな動画でも見てたんでしょ〜。」
「うっ、うるさいな〜。いきなり動画が変わってたんだよ。」
「じゃ私、授業中に寝るから。なにかあったら助けてね。」
「仕方がないな〜。」

知らないことはどうやら平和なことであるようだ。
がんばれ、グリッドガール!!
130電光超人グリッドガール:2009/01/16(金) 22:46:19 ID:82twNNIk
ものすごいバカな物を書いた、と反省している筆者です。
この小説の7割はパクリです。(3割は自分で考えた。多分。)
笑っていただければ光栄です。
それでは。
131名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:42:16 ID:FyokdHwZ
また懐かしいネタを持ってくるなぁ
中の人つながりとか微妙に違うとかいろいろ吹いたw
132名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 17:24:12 ID:X3RIZT0H
本部の人達もやっぱり自前のPC破壊されたんだろうか…w
133名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 22:44:47 ID:K01/e7hD
>>130
GJ!このノリ良いわw
しかも巷では希少なサイバー空間物!
レアなシチュにさらに挑んでこれだけの遊び心に満ちた文章が書けるってのは凄い気ガスる



しかし光莉と健二って割と仲が良いんだなw
134名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 05:53:47 ID:9oYU9vEK
うおおおっ!!!!懐かしいネタで素敵な話をありがとうございました。
135名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:26:26 ID:9oYU9vEK
続き書いてきました。ジャスティアスの
136名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:27:31 ID:9oYU9vEK
異世界からの侵略者グノーとの戦いは続いていた。
触手怪人の攻撃によってピンチに陥りながらも、なんとかバレル将軍を倒したジャスティアス。
だが、バレルに代わって現れた新たなる敵、双子将軍アルベルとガンデルによって、戦いはさらに激化する。
科学者でもあり、戦場を巨大な実験室、人間をモルモットと考える二人の残虐な作戦は、甚大な被害をもたらした。
さらに、ジャスティアスの生命エネルギーに干渉し、苦痛責めと快楽責めを自在に操る触手怪人は、
その後もアルベルとガンデルの手でさまざまな改良を施され、幾度もジャスティアスを窮地に追い詰めた。
それでもジャスティアスは戦う。
グノーを倒し、世界に平和をもたらす日まで、彼女の戦いが終わる事はないのだ。

群がる敵を斬って、斬って、斬りまくる。
光の刃ジャスティーブレードは、折れる事も刃こぼれする事もなく、ひたすらに怪人を斬り伏せる。
「まったく、いつもの事ながら、数に任せて無茶苦茶な事するわねっ!!」
だが、ジャスティアスの猛攻を前にしても、怪人たちは怯む事無く押し寄せてくる。
圧倒的な物量によるゴリ押しの攻撃に、さしものジャスティアスの顔にも疲労の色が浮かび始めていた。
横なぎの一閃で一気に5体の敵を切り裂くジャスティアス。
しかし、その影からさらにもう一体の怪人が、ジャスティアスに向かって鋭い牙をむく。
「しまった……っ!!」
だが、その攻撃がジャスティアスに届く事はなかった。
「レッドスクリーマァアアアアアッ!!!!」
唸りを上げる三連チェーンソーが怪人を肉塊に変える。
「油断大敵だぜ、嬢ちゃん」
「すみません、隊長さん…」
ジャスティアスのピンチを救ったのは、ゴリラのような太い腕と、熊のようなボディを持った赤いパワードスーツ。
自衛隊の対グノー特殊装甲部隊、Dフォースの隊長、Dレッド=赤崎である。
「気にする事はねえさ、ほれ、何事も助け合いの精神が大事、ってな……もし、俺が危ねえ時は…」
「ええ、任せてくださいっ!!!」
二人は現在、敵の作戦によってピンチに陥っていた。
Dフォースの他の4人の隊員と分断され、孤立した状況で戦う事となってしまったのだ。
二人の周囲は前も後ろも、右も左も、全方位が無数の怪人で包囲されている。
「明らかに、いつも以上の戦力を投入してきてますね……」
「ああ、このままここで押し潰す気でいやがる…っ!」
終わりの見えない戦いはジャスティアスの心をじわじわと疲弊させていた。
だが、そこで赤崎は急におどけた口調になり、こんな事を言った。
「なあ、嬢ちゃん、ここでクイズを一つ…答えられるかな?」
「な、なんですか、いきなり?」
怪訝な顔をするジャスティアスに、赤崎は問い掛ける。
「5人のDフォースが戦いに行って、戻ってきたのはDレッドだけだった。……さて、戻ってきたのは何人だ?」
「そんな縁起でもない………一人、じゃないんですか?」
「ハハハハッ!大外れだ」
ジャスティアスの答えに、赤崎は可笑しそうに笑う。
「答えは5人さ。全員敵の返り血を浴びて、真っ赤なDレッドになっていまったんだ。どうだ、ハハハッ、面白いだろ?」
「引きます。ドン引きです……」
心底面白そうに笑い続ける赤崎と、呆れ顔のジャスティアス。
そこで、赤崎はふっと笑うのをやめる。
「焦るなよ、嬢ちゃん。焦っちまったら掴めるチャンスも掴めなくなる」
「はい……、隊長さん」
赤崎の言葉が、緊張で張り詰めていたジャスティアスの心を落ち着かせてくれた。
(さすが、隊長さんは落ち着いてるな……)
ジャスティアスはこの孤立した状況下で、隣で戦ってくれるこの男の事を、何よりも心強く思っていた。
(私がこの力を手に入れてから、まだ一年しか経っていないんだよね……)
137名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:28:25 ID:9oYU9vEK
今から一年前、グノーによる初めての攻撃に壊滅状態に陥った街。
ガレキの下敷きになっていた彼女の前に、突如、それは現れた。
『正しき心の力、生命の力をあなたに託します。どうか、この力でグノーを倒して……っ!』
まばゆい光の中から語りかけてきた、恐らくは同じ年頃の少女の声。
そして同時に彼女の頭に流れ込んできたさまざまなビジョン。
破壊の限りを尽くすグノーによって、全てを奪いつくされたいくつもの世界の姿。
(この世界も、地球も、こんな風にされちゃうの?)
なぜ、この声が自分を選んだのかはわからない。
それでも、この破滅を防ぐ手段が得られるというのなら……。
彼女は決断した。
「わかった。私が戦うからっ!!だから……っ!!!」
精一杯の声で叫んだ瞬間、光は彼女の中に飛び込んだ。
熱く焼けるような激烈な感覚が胸元に刻み込まれ、凄まじい力が自分の中に流れて込んでくるのを感じた。
『ごめんなさい……、この力はきっと、あなたにとって重荷になってしまうでしょうね…』
「うん。……でも、もう知っちゃったから……見ないふりはできないよ…」
『ありがとう……。最後に聞かせて…あなたの、名前を……』
「私はあすか……、穂村あすか」
溢れ出るパワーが周囲のガレキを吹き飛ばす。
彼女の身に着けていた学校の制服は微細な粒子に分解され、まばゆい光の中に少女の裸身が浮かび上がる。
ガレキに傷つけられた体の各所の怪我はあっと言う間に消えて無くなり、全身に力が漲った。
胸元で激しく輝く、未知の言語が連なった丸いエンブレム。
そこに光が集まり、半球形のクリスタルを作り出す。
そして、クリスタルから全身を覆うように赤いボディスーツが、彼女の体を包み込む。
腕に、足に、腰に、胸に、純白の装甲が装着され、両耳の部分に鋭いアンテナを備えたヘッドギアが出現する。
彼女の黒髪が燃える炎の真紅に染まる。
巨大な悪意に蹂躙される街に降り立った彼女は、もはや無力な少女ではなかった。
「これ以上、あなた達の好きになんてさせない。今の私は……私の名前は…っ!!」
光に反応して集まり始めた怪人たちを見据え、彼女はまるで最初から決まっていたかの如く、
当然のようにその名前を叫んだ。
「輝光戦士ジャスティアスッ!!」

あれから一年、がむしゃらに戦い続けた彼女の周囲には、いつの間にか共に戦う仲間が集まっていた。
自衛隊の対グノー特殊装甲部隊・Dフォース、今の彼女にとって最も頼りになる仲間だ。
今だって、隊長さんが、Dレッド・赤崎が隣にいるだけで、戦う勇気が湧き上がってくる。
「あの気色の悪い双子の事だ。きっと何か仕掛けてくる………」
「わかってます」
アルベルとガンデル、双子の将軍は、効率を無視して趣味に走ったとしか思えないようなエゲツない作戦を好んで行う。
その為にどれほどの人が犠牲になったのか、ジャスティアスは悔しそうに唇をかみ締める。
「何とか突破しないと……っ!!」
再び、二人に向かって怪人軍団が襲い掛かる。
敵を切り裂き、撃ち抜いて、二人は何とかその場をしのぎ続ける。
しかし……。
(おかしい……この感じ、やっぱり…!?)
気が付いた時には既に遅かった。
足元がぐらりと揺れたかと思うと、アスファルトを引き裂いて、
それぞれが1メートルほどはあろうかという巨大な歯の並ぶ怪物の口が現れた。
その喉の奥に見えるのは、紫色に光る無数の触手。
見上げると、ビルの屋上にはいつの間にか、無数の怪人たちが待機していた。
これで、上も下も逃げ場は無くなった。
敵は怪人達の大軍勢を巧みに操り、こちらを誘導していたのだ。
絶対絶命のピンチ。
しかし、本当は気付いていた。
この状況でも、ジャスティアスには打てる手がある事に。
しかし、それをやってしまえば……。
138名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:30:04 ID:9oYU9vEK
「跳べっ!!跳ぶんだっ!!ジャスティアスっ!!」
飛行能力こそ無いものの、ジャスティアスはブースターを使ってかなり長距離のジャンプができる。
ビルの屋上の怪人達も足元の巨大怪獣ほど危険な敵ではないはずだ。
だが、それは、地上を移動する事しかできないDレッドを、赤崎を置いていくという事だ。
「できませんっ!!隊長さんを置いてなんて……っ!!」
「バカヤロウッ!!!」
怒鳴られても、恨まれても、それでも彼を見捨てる事はできなかった。
ジャスティアスはDレッドを抱え、ブースターで上空へと跳躍する。
しかし、重いパワードスーツを抱えた状態では、十分なスピードが出せない。
触手は既にジャスティアスの背後に迫っていた。
「こんな糞オヤジと心中するつもりかっ!?放せっ!!」
ジャスティアスの右足に紫の触手が巻きついて、そこから全身に激痛が走る。
「ああっ!!うああああああっ!!!!」
ジャスティアスは痛みに耐えて、ブースターをさらに加速させ、脱出を試みる。
しかし、その間に他の触手は上方に回りこみ、鳥かごのように二人を包囲していた。
無慈悲な触手の群れが、ジャスティアスに襲い掛かる。
「ぐぅ…っ!!…ああっ…あああああああああああっ!!!!!!」
全身に巻きついた触手から、迸る激痛のパルス。
意識を失ったジャスティアスは、Dレッドもろとも、怪獣の口に飲み込まれていった。

ジャスティアスが目を覚ましたのは、生臭い臓物の臭いに満ちた、闇の中だった。
「くっ…どうなったの?…あの怪物に飲み込まれて、私は?……隊長さんはどこに?」
奇妙な事に、ジャスティアスは拘束されていなかった。
触手で捕らえておけば、彼女の動きを封じることは容易いはずなのに。
と、その時である。
「ようこそ、ジャスティアス」
「僕たちの研究室へ」
聞きなれた声と共に、周囲を強烈な明かりが照らし出した。
双子の将軍アルベルとガンデルがいやらしい笑顔を浮かべて、目の前に立っていた。
「こ、ここは……っ!?」
そこは、生物の肉のような壁面と、無数の機械類が組み合わさった空間だった。
「ここは僕らの移動研究室さ。なかなかのものだろう?」
「こちらの世界は興味深い研究対象が多いからね。僕ら専用の移動拠点として作ったのさ」
どうやら、先ほどの怪獣自体が、この二人の基地だったようだ。
「それなら、話が早いわ。このままあなた達ごと……」
ジャスティアスは両腕を前方に向け、ビームガンの照準をアルベルとガンデルに向ける。
しかし、二人は余裕の表情でジャスティアスをあざ笑う。
「おいおい、君は冷たいね」
「な、何を言って!?」
「一緒に飲み込まれた彼が、どうなったのか気にならないのかい?」
その言葉に、ジャスティアスが凍りついた。
「さあ、感動のご対面だ」
二人の将軍が指をはじくと、肉の壁の一部が歪み、中から一人の人間を吐き出す。
「た、隊長さん…っ!!」
「ぐっ…うぅ……っ!!」
パワードスーツを奪われ、インナージャケット状態の赤崎はかなり憔悴しているようだった。
「彼に何をしたの?」
「何って決まってるさ。研究室なんだもの。実験に付き合ってもらったんだよ」
「対ジャスティアス用の触手が人間にも仕えないかと思ったんだけど、駄目だね、大した苦痛も与えられなかったよ」
一体、自分はどれほどの間気を失っていたのか?
その間に、赤崎はどれほどの苦痛を味わったのか?
ジャスティアスの胸の内で怒りの炎が燃え上がる。
だが、ここで自分が下手に動けば、赤崎の身が危険に晒されるのは確実だ。
ぎゅっと拳を握り締めるジャスティアスに、双子将軍は楽しげに語りかける。
「しかし、彼の着ていた強化服。原始的だけど、なかなか興味深かいね」
「うん、合理的な構造だね。無駄が無いというか、洗練されているというか……」
よく見れば、Dレッドのパワードスーツは肉の壁に半分埋め込まれている。
他にも様々な機械や、生物、ときには人間の手足らしきものが、肉の壁に見え隠れする。
139名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:32:23 ID:9oYU9vEK
「さて、今度は君の番だよ、ジャスティアス…」
「今度の実験台は君だ。我々の科学の粋、堪能してくれたまえ……」
今、目の前の二人の将軍を倒す事は容易い。
戦闘能力自体は、バレル将軍ほどのものを持たない二人である。
だが、それは彼らの手の内にある赤崎を見捨てるという事だ。
『こんな糞オヤジと心中するつもりかっ!?』
先ほどの赤崎の言葉が胸によみがえる。
しかし、それでも……。
(ごめんなさいっ!隊長さん…)
ジャスティアスはゆっくりと、ビームガンを構えた手を下ろした。
「うんうん、素直な事は良いことだ」
「それじゃあ、行くよ」
ゴウン。
肉の床の中から、8本の金属柱がジャスティアスを取り囲むようにせり上がる。
(一体、どんな仕掛けを……っ!?)
身構えるジャスティアスの前で、金属柱に紫電が走る。
「さあ、実験開始だっ!!!」
次の瞬間、全身を駆け抜けた衝撃に、ジャスティアスの意識は弾け飛んだ。

<無数の男たちがジャスティアスを囲んでいた。
彼らは皆一様に全裸で、股間では彼らの分身が高々といきり立っていた。
ジャスティアスはそんな彼らの固く長いモノを手にとっては、何度も手のひらで擦り上げ、
口に含んで舌を纏わり付かせ、絶え間ない刺激で射精へと導く。
「んぷ…んんっ…すご…おっきい……」
男たちのモノにしゃぶりつき、両手を使って奉仕する彼女の表情は恍惚としていた。
口の中を、手の平を焼く熱い肉棒、白濁を全身に、口内に吐き出されるたび、ジャスティアスの体は快感のためブルリと震える。
しかし、ジャスティアス一人に対して、男たちの人数は多すぎた。
待ちかねた男達が、ジャスティアスの髪に、腋の下に、お尻に、太ももに、自分の怒張を擦り付けてくる。
「や…んあ…ああっ…熱いっ…熱すぎるぅうううっ!!!!!」
全身を襲う肉棒の熱に、ジャスティアスは嬌声を上げる。
そして、ついに男たちの欲望は、ジャスティアスの全身に向かって解き放たれた。
ドピュッ!!ドクドクッ!!!ドピュッ!!!
「ああああんっ!!かけてっ!!もっと白いのたくさんっ!!私の体、ぜんぶよごしてぇええええっ!!!!」
そして、白濁の豪雨の中に沈んだジャスティアスは…………>

「…ああっ…いやああああああああっ!!!!」
悲鳴を上げたジャスティアスは、自分がまだあの研究室にいる事に気が付いた。
「目が覚めたかい?」
「しかし、思った以上の効果だね?」
ニヤニヤと笑う双子に、ジャスティアスが叫ぶ。
「アレは…アレは一体、何なのっ!!?」
その声には、明らかに怯えが入り混じっていた。
しかし、アルベルとガンデルは答えない。ただ、にやにや笑いを浮かべ、
「さあ、休んではいられない。次に行くぞっ!!!」
再びジャスティアスを地獄に叩き落す。
「ま、待ちなさ……うあああああああっ!!!!!!」
140名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:33:17 ID:9oYU9vEK
<ジャスティアスは自分の主人を心から愛していた。
主人が不在の時も股間を湿らせ、その肉棒に奉仕する時を常に心待ちにして、待機していた。
「うむ、ジャスティアス、そろそろ相手をしてもらおうかな?」
「はい、バレル様ぁ……」
甘えた声を出して、彼女は自分の主人、グノー幹部バレル将軍の膝の上に乗った。
「くふふ、いつもながらグショグショだな、お前のアソコは……。今にもとろけそうではないか」
「だってぇ…バレル様の事を考えてるだけで、私……」
「違うだろ?お前が大好きなのは私のコレの方だろう?」
「ああんっ…バレル…様ぁ……」
秘所に当たるその熱に、思わず声を漏らすジャスティアス。
その肉棒に膣内をかき回される時を待ちきれず、空腰を使ってバレルのモノの先端に自分のアソコの入り口を擦り付ける。
「くださいっ!!…バレルさまので…私の膣内、メチャクチャに犯してくださいぃいいいっ!!!!」
「よかろう。…それいっ!!!」
ズヌッ!!
勢いよく突き上げられた、太く逞しいバレルのモノを、濡れそぼったジャスティアスのアソコは易々と受け入れてしまう。
「ひゃあああうっ!!ひゅごっ!!ひゅごいのぉおおおっ!!!ばれりゅさまのがぁ…ナカであばれてるぅうううっ!!!!」
全身を飲み込む快楽の津波の中で、ジャスティアスは我を忘れて嬌声を上げる。
自らガクガクと激しく腰を動かし、膣内をきゅうきゅうと締め付けて、アソコ全体でバレルのモノの美味なる味を楽しむ。
その表情は喜悦に淀んで、かつての戦士としての面影はそこには見えない。
今、ここにいるのは、肉欲を追い求めて泣き叫ぶ一匹のメス、家畜に過ぎない。
「ぐぅっ!!いいぞっ!!!やはりお前は最高だっ!!!」
「あふぅううっ!!…ひぐっ…おくまでっ…ばれるさまの…おくまでとどいてっ!!あああんっ…すごいいいいいっ!!!!」
戦いに敗れてなお、ジャスティアスのかつてのコスチュームは部分的に残されていた。
グローブとブーツ、そしてヘッドギア。
正義の戦士だった頃の名残であるそれと、雌奴隷に堕ちた現在の自分とのギャップがさらに彼女を興奮させるのだ。
「敵として戦っていた頃は、まさかこれ程の淫乱とは思いもしなかったな……」
「はいぃ…わたしは…いんらんなんれすぅううっ!!!たたかってるときだって…ずっと、ばれるさまにおかされたくて…おかされたくてぇええっ!!!」
激しいピストン運動の度に、快感の白い光の中に意識が吹き飛ぶ。
さらなる刺激を求めてガクガクと動き続ける腰は、もはや彼女自身の意思では止められないだろう。
グノーの奴隷として支配され、絶望の底にある人類の事がふと頭によぎるが、
そんなものは背徳感によってさらなる欲望を煽るスパイスにしかならない。
(だって…きもちよくて…きもちよすぎて……もう…もう何もかんがえられない……っ!!)
突き上げられて、かき混ぜられて、何度も意識が断絶する。
体中が『きもちいい』に満たされて、それだけがジャスティアスにとっての全てになっていた。
「ふああああっ!!!あひぅ…あああっ!!!も…らめ…も…わたひ…らめなのぉおおおおっ!!!!」
「ようしっ!!全てお前のナカにくれてやるっ!!!!」
一際強い突き上げと共に、バレルのモノから彼の熱い欲望が吐き出される。
そしてそれと同時に、ジャスティアスの心と体は絶頂の高みに上り詰めた。
「あああああああああんっ!!イクっ!イクイクぅ!!!イっちゃうのぉおおおおおおおおおおっ!!!!!」
弓なりに反らせた体が、ビクビクと痙攣し、そのままジャスティアスの意識は闇の中へと……>

「うんうん、実際に経験してない事でも身体感覚のデータを補ってやれば、十分いけるみたいだね」
「ほうら、僕の言った通りだったろう?これでこの先の実験の幅もずいぶん広がるよ」
床に倒れ伏し、全身をビクビクと震わせながら、呆然とする意識の中でジャスティアスは悟った。
(これは多分…私に幻覚を見せる装置なんだ……)
恐らくは、例の触手と同じ原理を用いているのだろう。
快感や苦痛を呼び起こすだけでなく、生命エネルギーに干渉して、特定のイメージを彼女の脳と体に叩き込む。
どこまで精密に行えるのかはわからないが、先ほどまでの2回でその威力は体感させられた。
(だめ……このままじゃ…私の心…こわされる……)
しかし、たった2回の実験で、既にジャスティアスの体からは立ち上がるだけの力も失われていた。
「さあ、どんどん行ってみようかな」
再び始まる狂気の実験に彼女は抗う事さえできず……。
141名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:34:37 ID:9oYU9vEK
<「ああっ…らめえええっ!!!…こんな…からだじゅう…とけひゃうよぉおおっ!!!」
スライムの海に沈みながら、彼女は凄まじすぎる快感に泣き叫ぶ。
許容量を遥かに超えた快感は、もはや苦痛と何の変わりもなかった。
しかし、非情なスライムは彼女の哀願を聞き入れる事はない。
延々と続く快楽地獄に決して終わりが来る事はないのだ。
「いやぁ…も…イきたくないっ!!イきたくないのぉ!!!…あ…ふあああああああっ!!!!!」……>

<悲惨な、あまりにも悲惨な光景の中、彼女の泣き叫ぶ声だけが響き渡っていた。
「やぁ…みんな……なんで…みんなが……あっ…あああああああんっ!!!!!!」
五体をバラバラに引き裂かれたかつての仲間、Dフォースの死体の山の上でジャスティアスは怪人達に犯されていた。
いかに抵抗をしようとも、戦い敗れ、全ての力を失った彼女に救いは決してやって来ない。
「あああっ!?ナカ!?ナカに…ナカに射精されてるぅううううううっ!!!!!」
彼女に欲望をぶつける怪人たちは尽きる事なく、
ジャスティアスはその命の炎の消えるまで、彼らの欲望のはけ口となるのだった。…………>

<「また…また…産まれるの?…また私…怪人の子供を……あっ…ぐぅううっ!!!!」
ぼっこりと膨らんだジャスティアスのお腹が蠢いた。
出産が近いのだ。
尽きることの無いジャスティアスのエネルギーを吸って、怪人の子供は一日一回のペースで産まれてくる。
「がっ…ひぃ…ぐぅうううううっ!!!…ああっ…うああああああああっ!!!!!!」
ボトリ。
産み落とされた異形の子は、母乳を求めてジャスティアスの体を這い上がる。
ひゅーひゅーと苦しげに呼吸するジャスティアス。
しかし、次なる怪人達が、彼女を孕ませるべく、彼女の周囲に群がり始めていた。
この地獄の釜の底で、彼女に休息が与えられることはない。……………>

なんだ?何を泣いているんだ?
絶え間なく聞こえる悲鳴に、眠っていた脳を揺り起こされ、赤崎は薄っすらとまぶたを開け
「な……っ!!?」
そして絶句した。
実験場の真ん中で、のた打ち回り、悲鳴を上げ続けるジャスティアスの無残な姿がそこにはあった。
「てめえらっ!!アイツに何をしてっ!!!!」
怒鳴り声を上げて立ち上がるが、自身も実験材料とされてしまった今の赤崎にはそこまでが限界だった。
「おお、怖い怖い」
「そんなに怒らなくてもいいじゃないか?」
それがわかっているのか、睨み付ける赤崎の視線にも、アルベルとガンデルは全くたじろがない。
「うふふふ、彼女が心配なわけだ。いいね、酷い目にあわせるばかりが能じゃないからね……」
赤崎の怒りを見て、何か思いついたのか、二人はカチャカチャと機械を操作し始め……
「じゃあ、こういうのはどうだい?感動の再会ってやつさ」
再び装置を作動させた。

<ジャスティアスは何も無い、白い空間にいた。
 「ここは……?私は一体、どうして……?」
立ち上がり、周囲を見回す。
どうにも意識がボンヤリして、事態が上手く把握できない。
確か、どうしてもやらなければならない事があった筈なのだけれど……。
と、そんな彼女の背中を、誰かの手の平がポンと叩いた。
「えっ?」
驚き、振り返った先にいた人物に、彼女は絶句する。
「あすか、大きくなったな……」
「お、お父さん……?」
彼女が幼い頃、警官だった父親は追いかけていた殺人犯に、ナイフで刺されて死んでしまった筈だった。
それがどうして、今、目の前に立っているのか?
「どうして……?」
「お前が心配でな。父さん、戻ってきたんだよ……」
しかし、そんな疑問も、父の大きな手の平が、彼女の肩に、頬に触れた瞬間に消えてしまった。
142名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:35:23 ID:9oYU9vEK
ただ、彼女はコクリとうなずき
「さみしかったよ……お父さん…」
「私もだよ、あすか……」
暖かな腕に抱きしめられる幸福感に溺れた。
やがて、それは彼女から正常な思考力さえも奪い取り……
「あっ…んんっ…お父さん…っ!?」
「…んっ…愛しているよ、あすか……」
あり得ない筈の父からの接吻を、いとも簡単に彼女に受け入れさせた。……>

「ふふふ、彼女幸せそうだね。どんな夢を見てるのかな?」
「見る夢の内容は、彼女の記憶頼みで細かな設定が出来ないのが辛いとこだねぇ…」
ジャスティアスは先程までの狂態から転じて、幸福そうな表情で宙を見つめていた。
(い、一体、嬢ちゃんはどうしちまったんだ!?)
それを呆然と見守る赤崎に、さらなる衝撃が走る。
彼の目の前で、ジャスティアスの全身を覆うアーマーが、消滅を始めたのである。

<「んっ…ああっ…お父さん…きもちいい……っ」
父が、記憶に残るあの暖かな手の平が、ジャスティアスの体を弄り、無粋な鎧を脱がせていく。
「あすかの体、とても柔らかいな……父さんもきもちいいよ…」
「あんっ…ほ、本当……?」
父が褒めてくれるのが嬉しくて、父の手が体を優しく愛撫してくれるのが気持ちよくて、
夢見心地のジャスティアスは、その快楽にうっとりと身を委ねる。
父が髪をなでると、ヘッドギアも消えて無くなり、素顔のままで父と見つめ合えるようになった。
もう一度とキスをねだると、父の唇が優しく彼女の唇をふさぎ、父の舌先が口腔内に差し込まれる。
歯列をなぞり、舌をねっとりと絡め合うディープキス。
その間にも、父の愛撫は続き、柔らかな乳房を、背中を、お尻を父の感触が埋め尽くしていく。
だが、まだ足りない。
もっと、もっと体の隅々を、父で満たしてしまいたい。
「ねえ、お父さん……ここにも……ここにも触ってほしいの…」
父の手に、自分の手を重ねて、ゆっくりとその場所に導く。
一番敏感で、一番繊細な、女の子の大事な場所に、父の指先を触れさせる。
「あすか……」
「お願い……ずっと寂しかったんだから……私のこと、お父さんでもっといっぱいにして……」
潤んだ瞳で見上げると、父は一瞬沈黙した後、
「わかったよ…」
優しい笑顔で肯いてくれた。
「あっ…お…父さん……あ…ふあああっ!!!」
父の指先が、ボディスーツを溶かして、彼女のアソコに侵入してくる。
くちゅくちゅと優しくかきまぜられると、甘い電流が体を駆け抜けて、思わず声が漏れてしまう。
クリトリスを指先で転がされ、ピンク色の花びらから、その奥のさらに深くまで、父は丹念に刺激していた。
「もうこんなになってしまったね……ほしいのかい、あすか?」
父が愛液にべっとり濡れた指先を彼女に見せて問い掛ける。
「あ…や……お父さん…」
恥ずかしかったけれど、今の彼女は父に甘えたい気分でいっぱいだった。
欲しい。
父を自分の大事な所に受け入れて、もっと気持ちよくなりたい。
父と一つになりたい。
「うん…ちょうだい…あすかのアソコにお父さんの………お父さんのオチンチンちょうだい…」
143名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:36:36 ID:9oYU9vEK
父はうなずき、彼女を地面に横たわらせ、入り口の部分に自分のモノをあてがった。
(あっ…お父さんの…こんなに熱いんだ……)
ドキドキと胸が高鳴る。
そうだ。自分は昔からお父さんの事が大好きで、だからお父さんがいなくなって、悲しくて、とても悲しくて……。
「いくよ、あすか……」
「あっ…お父さん…お父さんっっっ!!!!」
ずぷぷ。
容易く奥深くまで挿入された父の感触、父の存在。
ああ、自分はようやく、大好きなお父さんと一つになれたんだ。
「…ああっ…ふああんっ!!…お父さんっ!!きもちいいっ!!きもちいいよぉ!!!!」
父のモノが膣壁を擦り、膣奥を先端の部分でノックする。
その全てが甘く蕩ける快感となって、彼女の全てを溶かしていく。
父の与えてくれる快楽に、父の与えてくれる幸福に、体が、心が、とろとろに溶けていく。
「ひああっ!!…ああっ…くぅんっ!!…あああああっ!!…すごいっ!!お父さんのっ…すごいよぉ!!!!」
とろとろに溶けた心と体を、お腹の中を突き上げる父のモノがかき混ぜて、快楽は際限なく高まっていく。
今の彼女は、父の行為なら、どんな激しいピストンでも、甘い快感を得る事ができた。
父に内側から壊されて、ドロドロのグチャグチャにされて、二度と戻れなくなって………。
頭を駆け巡る狂気は、今の彼女にとっては、幸福すぎる御伽噺だ。
父に何度も犯してもらおう、そして、父の赤ちゃんを孕ませてもらおう。
そしたら、その子はお母さんにとって孫になるのかな?
そうだっ!!お母さんっ!!
お母さんも一緒に、お父さんに犯してもらおう。
私とお母さんがグチョグチョになるまで、お父さんに精液を注いでもらおう。
そして、ずっと3人で暮らすんだ。
3人で、永遠に………。
「ひうぅううっ!!!あああっ!!お父さんっ!!わたし…も…イっちゃうぅううっ!!!」
「くぅ…あすか…私も出すよっ!!!!」
父の熱が膣内で弾けて、彼女の心も押し寄せる快感の奔流に流されて砕け散る。
「ひあああああああっ!!!!お父さんっ!!!お父さぁああああああんっっっ!!!!」……>

絶頂の余韻に体を震わせ、ぐったりと床に横たわるジャスティアス。
ブーツとグローブを除くアーマーは消滅し、ボディスーツもそこかしこが破れたその姿は、無残の一言に尽きた。
「いやあ、良い事しちゃったねえ」
「ほんと、僕らとんでもない善人だよねぇ」
実験の結果を満足げに見つめる双子の将軍を、赤崎はキッと睨み付ける。
(すまん…嬢ちゃん……俺に力がないばっかりに……)
こみ上げる後悔と自責の念。
しかし、今はそんなものに構っている暇はない。
何よりもまず、彼女を、ジャスティアスを助けなければ……。
(ようやく体も動くようになってきた。これならば……)
赤崎は、視線の先に、自分のパワードスーツを捉える。
勝算は低いが、これ以上彼女が、ジャスティアスの心と体が弄ばれるのを、黙って見ているわけにはいかない。
しかし、そんな赤崎の意図を見越したように
「おおっと、動かないでね……」
「僕ら、まだ実験したい事があるんだ」
双子将軍がカチャカチャと装置のコントロールパネルをいじくる。
「てめえらっ!!これ以上、あの娘に何をっ!!!」
「あの娘にって、他人行儀だなぁ……」
「ここからの実験は君にも協力してもらうんだよ?」
「な、何?」
144名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:38:08 ID:9oYU9vEK
視界の端で、ゆらり、ジャスティアスが立ち上がるのが見えた。
その瞳は、先程までの焦点の定まらないものではない。
彼女が見据えるその先にいるのは、ただ一人。
「しっかりしろっ!!しっかりするんだ、嬢ちゃんっ!!!」
赤崎の姿を見つめる彼女は、うっとりとした声でこう言った。
「お父さん……」
「お前、何を言って…?」
「もっと、もっと、あすかをグチャグチャにして、お父さん……」
アルベルとガンデルの意図に気付き、赤崎は戦慄する。
「彼女は今、現実と夢の区別がついていないのさ」
「君が今、彼女には誰に見えてるか、言わなくてもわかるよね?」
一歩、また一歩、ジャスティアスが近づいてくる毎に、赤崎は後ずさる。
「お父さん……お父さん、大好き……」
やがて、壁際まで追い詰められた赤崎は、目の前の彼女に………。

<一歩、また一歩、愛しい父に近づいていく。
もっといっぱいキスしてもらって、もっといっぱい抱きしめてもらって、
もっといっぱい……お父さんに、犯してもらうんだ……。
彼女はただそれだけを考えて、父に歩み寄る。
だが、どうした事だろう?
今まで優しく微笑んでいた父は、どこか悲しげな、苦しげな表情を浮かべて、彼女から逃げようとする。
(待って…待ってよ…お父さん……)
父が悲しいと自分も悲しい。
父が苦しいと自分も苦しい。
父の痛みを拭い去りたくて、彼女は必死に手を伸ばす。
「お父さん……お父さん、大好き……」
だが、それに対して、父が取った行動は……
「くぉおおおおのぉおおおっ!!!!!」
「へっ!?お、お父さん…っ!!?」
「馬鹿娘がぁああああああああああああああっ!!!!!!」
全力の拳を、彼女に見舞う事だった。………>

アルベルは、ガンデルは、己の目を疑った。
眼前の光景が信じられなかった。
幻想と快楽に溺れ、赤崎に迫ったジャスティアス。
それに対して、赤崎が取った行動は……。
「鉄拳制裁だ。ちっとは目が覚めたかい、嬢ちゃん?」
「た、隊長さん?…私、どうして!?」
じんじんと熱く痛む右頬を押さえて、ジャスティアスは赤崎を見上げていた。
ついさっきまで、自分は父と一緒にいたはずなのに。
「あの馬鹿兄弟の装置で正気を失ってたんだろうがっ!!」
「そ、そういえば……」
「わかったんなら、さっさともう一度変身しろ。恥ずかしくて見てられんだろうがっ!!」
赤崎に指摘されて、ジャスティアスはようやく自分の格好に気が付いた。
「あ、うあ、へ、へ、変身っ!!!」
アルベルとガンデルの実験でかなり消耗していたが、戦闘不能というほどではない。
光に包まれたジャスティアスのアーマーやボディスーツはみるみる修復されていく。
「さ、させるかぁああっ!!!」
甲高い叫び声を上げて、双子は再び装置を起動しようとする。
しかし……。
「レッドスクリィマァアアアアアアッ!!!!!」
装置の金属柱が3本ほどまとめて切り倒された。
ジャスティアスの変身に双子が気を取られた隙に、赤崎がパワードスーツを取り戻していたのだ。
「嬢ちゃん、こんな糞研究所、一気にぶっ壊しちまうぞっ!!」
「はいっ!!」
ジャスティアスは応えると、右腕を高く掲げた。
145名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:39:14 ID:9oYU9vEK
「フォトンバズーカ、セット!!!」
すると、彼女の右腕の装甲が展開し、長大な砲身を作り上げる。
これこそが、ジャスティアスの持つ最強の射撃武器。
「フォトンバズーカッ!フルバーストッッッ!!!!!」
叫びと共に、右腕から迸った光の奔流が、双子将軍を狙い撃つ。
「ぐあああああっ!!!!アルベルぅううううっ!!!!!」
「あああっ!?ガンデルっ!!!」
ガンデルは光の中に溶けて消え、何とかかわしたアルベルも左腕を消し飛ばされた。
「く、くそぉおおおっ!!!覚えていたまえ、弟の仇はいずれっ!!!」
失った左腕の傷を手の平で押さえながら、アルベルはフォトンバズーカで出来た風穴を通って地上に逃げていく。
「逃がすかよっ!!!!」
赤崎・Dレッドは脚部ローラーをフル回転させ、アルベルを追いかける。
ジャスティアスは四方八方にビームを撃ちまくり、研究所を十分破壊してからDレッドに続いて地上へ。
「隊長っ!!ジャスティアスっ!!二人とも無事でしたかっ!!」
地上では、ようやく残りの怪人を片付けたDフォースの面々が待っていた。
「くそっ!!こんな事で僕はっ!!!」
もはやアルベルは袋の鼠、傷ついた彼に逃げられる場所など存在しない。
絶対の窮地に追いやられた彼は、狂ったような笑い声を上げ、叫んだ。
「フハハハハハハッ!!!!こうなれば、見せてあげるよ、僕の奥の手を…っ!!!」
アルベルは残った右腕で懐から何やら注射器のようなものを取り出し…
「うぉあああああああああっ!!!!!!!!」
それを首筋に刺して、その中身の液体を自分に注入した。
メリメリッ!ゴキバキゴキッ!!!
その途端に、異様な音を立てて、アルベルの体が肥大化を始めた。
頑強な筋肉が全身を覆い、骨格はみるみる巨大化していく。
「ど…どうだ…これが僕だっ!!これが、これが力だぁああああああっ!!!!」
アルベルが拳をアスファルトに叩き付けると、ただその一撃で地面が割れ、周囲のビル群が戦いた。
(さっすがは、腐ってもグノーの将軍か……。しかし、どうする?嬢ちゃんはもう限界のようだし……)
その恐るべきパワーを目にして、Dレッドは考える。
消耗した状態からの、フォトンバズーカ、ビームガンの連発で、既にジャスティアスのエネルギーは限界が近いようだった。
「こうなったら、アレを使うぞっ!!!野郎共っ!!!」
「あ、アレをですか!?」
「ああ、実戦テストと行こうやっ!!俺たちの力がグノーの将軍に通用するかどうか!!」
「りょ、了解っ!!」
Dレッドの号令の元、Dフォースの4人がそれぞれの個人兵装を取り出す。
Dレッドの持つ、二機のレッドスクリーマーを中心に、ブルーニードルとグリーンスライサーのコンテナ、
イエロープレッシャーとピンクネイルのアームパーツが合体する。
完成したのは、まるで魔界の怪物の手の平のような異形の武器だった。
「最終処刑装置Dジェノサイダァアアアアアアッ!!!!!」
Dレッドがその異形を掲げて叫ぶ。
「装置ぃ?兵器じゃないのかい?あまり僕をなめるのも……」
「いいんだよ、装置で……コイツは武器じゃねえ。ただ、粛々と罪人を殺す地獄のギロチン台だっ!!!」
Dレッドがその巨大な装置を振り上げ、アルベルへと突撃する。
アルベルは、それを真っ向から受け止めようと右腕を振り上げる。
「なっ!!?あああああああああああっ!!!!!!」
146名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:39:50 ID:9oYU9vEK
しかし、まるで花びらの開くように展開したDジェノサイダーに全身を包まれ……
「あああっ!!うああああっ!!!た…たしゅけっ……っ!!!!」
鳥かごのようにアルベルを包み込んだDジェノサイダーは、その合体した武装の全てを内側に向け作動させた。
「あああああっぎゃあああああああああああああっっっっっ!!!!!!!」
切り裂き、抉り、突き刺し、押し潰す。
断末魔と共に、アルベルの体がミンチに変えられていく。
やがて、アルベルを閉じ込めていた鳥かごの空間は閉じたとき、そこにはしたたる血液以外の何も残されていなかった。

夕焼けに染まる街の中、ジャスティアスと赤崎はその場のガレキに腰掛けていた。
「あんまり心配かけるんじゃねえよ。馬鹿娘が……」
呟くように、赤崎が言った。
「うん………」
その背中がやけに寂しくて、どう答えていいかわからなかったジャスティアスは、ただ肯いてそう言った。
赤崎の気持ちは、痛いほどにわかったから。
巨大な怪獣の口に飲み込まれそうになったあの時、彼は自分を置いて逃げろと言った。
今でも、彼女はそれに納得できない。
また同じ状況に陥っても、彼女は同じ道を選ぶだろう。
だけど、いまだに右の頬に残る痛みが、赤崎の拳の熱さが、彼女に教えてくれた。
(ずっと……心配してくれていたんだ……)
どんなパワーを持っていようと、ジャスティアスが年端もいかない小娘である事は、傍で見ていればわかる事だ。
そんな人間を戦わせている事、それに頼らざるを得ない自分。
赤崎の苦悩はどれほどのものだったろう?
記憶によぎる父の面影。
(お父さんも、こんな風に必死で、大事なものを守ろうと頑張っていたのかな……?)
ジンジンと熱い右頬に手を当てる。
その温かさが何故だか愛しくて………。
「えいっ!!!」
「お、おわっ!?お前、何をっ!!?」
赤崎に背中から抱きついて、ジャスティアスはその耳元で囁いた。
「なんか、私、ファザコンみたいです。隊長さん……」
「ちょ…な、な、な、な、何言って……っ!!?」
真っ赤な夕日の中、真っ赤になってうろたえる赤崎の背中のぬくもりを、ジャスティアスはぎゅっと抱きしめ続けていたのだった。
147名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 07:40:12 ID:9oYU9vEK
おしまいです。
148名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 08:11:01 ID:/bIl782/
自衛隊強ェェェェェ!wwwww
GJ!
149名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 13:03:49 ID:RPvtUAxZ
あなたのおかげで正義のヒロインと協力者の(年上の)男性という組み合わせに開眼しそうです。
150名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 09:48:57 ID:ON0+DNVp
これは、のちにジャスティアスが完全な悪の性奴隷に堕ちるときの興奮を
更に高める為の壮大なポストストーリーでつねw
151名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 23:06:53 ID:XMhf4hfC
いい加減しつこい
152名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 23:34:13 ID:2mXWhQOL
でもそろそろレッド隊長その他が敵に捕まり無惨に拷問されながら死んでいくありさまを見せ付けられて涙を流しながら「やめて、やめて!」と絶叫しつつバックから獣のように犯され絶望しながら気をやってしまうヒロインが見たいでふ
153名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 23:55:30 ID:Seat0Rba
>>152
まだ早いよw
154名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 06:52:19 ID:z92IWxYX
最後はハッピーエンドがいいなぁ〜


いや、ひとりごとだよ……
155名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 13:27:18 ID:SmkpsQwk
ジャスティアスの最期は完全凌辱により悪堕ちの末、仲間達を自らの手で惨殺。
グノーの子供を108匹産まされ、苗床として使い物にならなくなったところで、
身体を八つ裂きにされ、そのとき正気に戻り、絶望と恐怖の血の海の中で息絶えるんだよ。
156名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 16:43:49 ID:Jf8YyqrJ
>>155

> ジャスティアスの最期は完全凌辱により悪堕ちの末、仲間達を自らの手で惨殺。
> グノーの子供を108匹産まされ、苗床として使い物にならなくなったところで、
> 身体を八つ裂きにされ、そのとき正気に戻り、絶望と恐怖の血の海の中で息絶えるんだよ。
157名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 19:07:58 ID:OXJ7UImC
なんか、両極端なのが多いがw(片方の意見への反動の書き込みが交互に続いているとも取れる)
基本はスレタイ通りだと思う

まあ、結末は作者さん次第だが
158名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 23:03:19 ID:0MNsHmTd
よそでヒロインに連敗する零細結社の戦闘員達が捕食系の怪人に達磨にされたヒロインを助ける為に背中のチャックを開けたら
中の人が悪役道を愛する高位の魔神達で怪人をフルボッコにしてヒロインを治療&記憶消去し次の日から幼稚園バス襲撃から深夜にピンポンダッシュ1000件とかしょうもない作戦をするSSなら見た。



因みに魔神の台詞はもろにDr.西だが
159名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 00:52:04 ID:2kM5Vstz
>>158
日本語でおk
160名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 06:28:41 ID:Smp6L5/i
え〜と、町のヘタレ青年が実はエリート極道さんで、日ごろお世話になってる婦警さんが新興勢力に拉致られたと聞いてガチモードで殲滅に。。。
婦警さんが気絶してたのをいいことに、また翌日からヘタレ青年通すんだけどね。

とか?
161名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:15:42 ID:uJqP5cBv
>>160
それだとモロ邪気眼だなw
162名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:40:40 ID:/h4zv4U/
>158
要するに、適度な強さのヒロインが居る町で毎回のやられっぷりまで計算に入れた悪役ライフを楽しんでたところに
情緒を解さない外道系が現れて好き勝手し始めたからボコったと。趣味人ここに極まれり?
163名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 09:15:03 ID:NucxvV5r
>>160
それなんて下着メーカーの社員?
164名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 12:59:18 ID:UqIk0VJv
拳を使った打撃が得意な武闘派ヒロインが負ける場合って
予想外の相手の硬さに手の骨が砕けるか肩を痛めた瞬間に腹部に強烈な一撃をもらい壁に叩き付けられ失神が王道だよね
相方の剣を使った戦いが得意な少女が剣を折られ「そんな」って動揺した所に足に触手が巻き付いて悲鳴を上げながら投げ飛ばされ
武闘派ヒロインが「何やってんのよ、このドジ!」って敵に特攻して、さっき出した展開に続き・・・・

気が付いたら捕まっていて相方と共に全裸で鎖で吊されてる
165名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 13:24:44 ID:RUpRDLxj
>>164
いやいや、打撃の衝撃を吸収するタコみたいな軟体動物チックな奴とか飛び散ってもすぐに集合して再生するスライムが
セメントなヒロインの敗北のお相手だろうJK
166名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 15:49:23 ID:cgoyBy8p
魔法的な力で束縛されたり、操られた仲間に後ろからしがみ付かれて動けなくなったりも王道だ。

要するに。
萌えれば何でも王道だ。
167名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 17:55:13 ID:iGp0tsvd
>>164
ヒロインの全身全霊を込めたパンチを掌で難なく止め、
「この程度か」
とか言いながらそのままヒロインの拳を握りつぶす展開も王道?
168名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 19:31:02 ID:9f91b5MX
エルシオンの続きを読める日は来るんかいのう…
169名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 21:26:02 ID:MCbEoVfr
逆に防御が得意で皮膚を硬化させられる鉄壁タイプが妄想しにくい。グロいのは好きくないんだよなぁ
170名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 22:22:31 ID:EADESdZZ
体表が硬いなら、触手なりスライムなりで
体の内側から攻撃して集中力途切れさせようぜ

なあに、下が閉じてるとしても、口から腸までは届く
171名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 01:45:51 ID:OnHZXAyT
そうゆうときは
催眠術、媚薬の出番でしょ
172名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:49:16 ID:haYLoTBb
書いてきました。
ジャスティアスの続きです。
今回もバッドエンドには至りません。
あと、今回は異様に長くなった上、エロじゃないシーンの分量が大きいです。
非常に申し訳ないのですが、枯れ木も山の賑わいという事で、どうか御笑覧ください。
173名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:50:26 ID:haYLoTBb
平和な街にまたも巻き起こる戦い。
アルベルとガンデルが倒された後も、グノーによる人間世界への侵攻は終わる事がない。
「くそっ!!嬢ちゃん、そっちに敵が逃げた。頼めるか?」
「はい、隊長さんっ!!!」
自分に向かって飛び掛ってくる怪人を、ジャスティーブレードの一閃が切り裂く。
しかし、休む暇もなく次の怪人がジャスティアスに襲い掛かる。
乱戦。
人類側の対グノー戦のための体勢が整い始めたとはいえ、何の前触れもなく出現する怪人軍団はそれだけで脅威だった。
襲撃を受けた地点の人々を避難誘導する事さえままならず、自然と敵味方が入り乱れると戦闘なる。
それでも、ジャスティアスは、Dフォースは、警察は、懸命に戦っていた。
「ぐはははははっ!!!ジャスティアス、今日こそ決着をつけてくれるわっ!!」
怪人たちと戦うジャスティアスにに向かって、大剣を振りかぶった鎧の大男が上空から突撃してくる。
ジャスティアスはその斬撃を間一髪でかわす。
ドガァアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
アスファルトが、周囲の道路が衝撃の凄まじさにその下の地面ごとめくれ上がる。
巻き込まれた数体の怪人が、無残な肉片になって吹き飛んだ。
「相変わらずの馬鹿力ね、ガイエン将軍……」
「くふふふ、貴様の身のこなしも、ますます磨きが掛かってきたようだな、ジャスティアス」
もうもうと舞い上がる土煙の向こうに立つ巨漢を、ジャスティアスが睨みつける。
男の名は、ガイエン将軍。
アルベルとガンデルの後任として人間世界への攻撃を行う指揮官である。
圧倒的なパワーと、巨体に似合わぬスピードで、これまで幾度となくジャスティアスを苦しめてきた。
「くっ、嬢ちゃんのところにガイエンの野郎が……っ!!」
「まずいですよ、ここからじゃロクな援護もできない……」
孤立したジャスティアスの前に仁王立ちするガイエンを見て、Dフォースの面々が焦る。
しかし、暴れまわる怪人達を相手にするのが精一杯で、今の彼らにはジャスティアスを助ける事は叶わない。
「さあ、行くぞっ!!」
ガイエンが両手で大剣を振りかぶる。
そこに込められた圧倒的破壊力を、ジャスティアスは全身でビリビリと感じていた。
ジャスティアスはブレードをしまい、拳を固めて迎撃体制をとる。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!」
迫りくるガイエンに合わせるようにして、ジャスティアスも左拳を突き出して突撃する。
「ガイエン・ギガトンブレードぉおおおおっ!!!!!」
「バレットダェアアアアアアアアアイブっっっっ!!!!」
ジャスティアスが狙うのは、大剣の側面。
「てぇえええええええいっ!!!!!!」
刃の側面に超パワーを込めた左拳をぶつけ、ジャスティアスは大剣の軌道をずらす。
大剣と拳の間に火花が散り、左手のアーマーが砕け散った。
しかし、ジャスティアスは怯むことなくさらに加速。
そのまま左拳でガイエンの顔面を捉える。
「ぐぼぁあああああああっ!!!?」
たじろぐガイエンに向けて、ジャスティアスは残された右腕にエネルギーを込めて
「バレットォオオオオッ!!!!!」
そのアゴめがけて、渾身の一撃を解き放った。
「アッパァアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
宙高く舞い上がるガイエンの巨体。
そのチャンスをジャスティアスは逃さない。
ジャスティアスの右腕装甲が巨大な砲身へと変化する。
「フォトンバズーカッッッ!!!」
白い光の柱が上空めがけて解き放たれる。
「があああああああっ!!!ジャスティアスぅぅぅううううううっ!!!!!」
断末魔を残して、ガイエンの体は光の中に消えた。
怪人達を片付けたDレッド・赤崎はその光景を見届けて呟く。
「強くなったな……嬢ちゃん…」
激戦につぐ激戦を経て、いまやジャスティアスの強さは以前をはるかに上回るものとなっていた。
そして、心の強さもまた同じく……。
ガレキの街に立つ、威風堂々たる彼女の姿はまさに人類の希望そのものと言えた。
174名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:52:22 ID:haYLoTBb
ジンジンと左手が痛む。
ガイエン将軍との決着の翌日、学校への道を歩く穂村あすかは包帯の巻かれた左手首をチラリと見てため息をつく。
(これじゃあ、今日の体育の授業は無理だろうな。また言い訳を考えなくちゃ……)
学生・穂村あすかと変身ヒロイン・ジャスティアスの二重生活を送る彼女には悩みの種が尽きなかった。
なにしろ、ジャスティアスはグノーと戦うのが仕事なのだ。
疲れはたまるし、生傷も絶えない。
特に、今回のような学校生活に影響が出るほどの負傷をした場合、それを皆に説明しなければならない。
無論、本当の事を話すわけにはいかない。
しかし、気が付くといつも傷や打撲などの怪我を負っている彼女を、周囲の人間は少し疑問に感じ始めているようだった。
自転車で転んで、道路に手をついて捻挫したとでも言うのが適当なところだろうか。
仕方の無い事情があるとはいえ、嘘をついてばかりの自分の生活に、あすかはウンザリしつつあった。
「はぁ…………」
思わずこぼれるため息。
気が付けば、校門まではあと少し。
学生・穂村あすかの日常が今日も始まろうとしていた。

生徒達が行き来する階段をのぼり、あすかは自分のクラスに向かう。
すれ違う友人や顔見知りに挨拶を交わしながら、廊下を進んでいく。
やがて見えてくる彼女の教室。
2-Cと書かれたプレートの前で、彼女は一旦足を止めた。
「…………」
ごくり。
少しだけ、あすかの表情が緊張の色に染まる。
教室の扉にかけようとした手が、あと一歩のところで前に出てくれない。
何故ならば、ここに、この扉の向こうに、彼女を憂鬱にさせるもう一つのものがあるからだ。
「…………」
彼女が躊躇したのは、時間にして2,3秒ほどの事だろうか。
やがて、覚悟を決めたあすかは扉を開く。
「おはよう…」
視界に飛び込んでくるのは、一見してごく普通の教室の風景だった。
「あ、おはようっ!あすかちゃん」
「おはよう、小春」
あすかの姿を見つけて、小柄な少女が駆け寄ってくる。
鈴野小春。幼稚園の頃からの付き合いとなる、あすかの大の親友だ。
ちっちゃくて、心優しく物静かで、それでいて、ここ一番の時には言いたい事をハッキリと言ってくる。
そんな小春の性格を、あすかは快く思っていた。
しかし、そんな友人にも嘘をつかなければならない現状が、あすかの心を少し憂鬱にさせる。
「あれ?ど、どうしたの、その手?」
「あ……う、うん…昨日、自転車で走ってたらちょっとね…」
今日はこんな嘘を何度繰り返す事になるのだろう?
そんな事を考えながら、あすかは教室の様子を見渡す。
普通のクラスの、普通の朝の光景。
その表現に確かに嘘はない。
しかし、より正確に言うならば、普通よりはいくらか悪い。
言い換えるならば、中の下。
教室の中には何かギスギスした空気が漂っていた。
耳を澄ませば聞こえてくる、噂や陰口の類。
当然、そこにはあすかに対する悪口も含まれている。
(………嫌だな)
あすかの見る限り、このクラスに集まっている人間は特別意地悪だったりするわけではない。
一人一人に対してならば、あすかはほとんどのクラスメイトに好感を抱いてすらいるのに。
しかし、人間関係の微妙なバランスが、現在の重苦しい雰囲気を作り出していた。
あすかは、そんな自分のクラスの空気が嫌だった。
ときどき起こるクラスメイト同士の激しい、だけどくだらない喧嘩。
その度にあすかは仲裁をしようとして、結果、出しゃばりの嫌な女だと言われるようになっていった。
175名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:54:49 ID:haYLoTBb
「………かちゃん…っ!!」
と、そんなあすかの思考を誰かの呼び声が断ち切る。
「あ、あれ?」
「あすかちゃん、どうしたの、さっきからボーっとして…本当に大丈夫?」
どうやら考え事に夢中になりすぎていたようだ。
小春はどうやら少し怒っている様子だったが、その表情さえも可愛いので、あまり迫力は無い。
「ごめん、小春。このクラスの事で、ちょっと考え込んじゃって……」
「あすかちゃん……」
その事であすかがどれだけ心を痛めているかを知っている小春は、心配そうにあすかの顔を見つめる。
そんな時である。
「オーッハヨーッ!!祐樹クンッ!!」
ガンッ!!
教室中に響いた音に、クラスの全員が一瞬音のした方を向く。
自分の席に座った男子生徒が、他の数人の男子生徒に囲まれて、その頭を机に強引に押し付けられていた。
「なんだァ?元気ないなあ、こっちが挨拶してるのに、返事はなしかい?」
「ぐ………う……」
柳原祐樹。
彼は、いつもうつむきがちなその暗い性格を目の敵にされ、このクラスで酷いイジメを受けていた。
しかも、イジメグループの中心にこの学校で最悪の不良である佐倉龍司がいたために、
イジメに直接関わらない他の生徒達は、その光景を見て見ぬふりをするだけだった。
うめき声を上げて苦しむ祐樹に一度は視線を向けたクラスの面々だったが、すぐに雑談や授業の用意に戻る。
既に日常の一風景となったソレを止めようとする者は皆無だった。
………ただ一人を除いては。
「佐倉君っ!!」
祐樹を小馬鹿にしてはゲラゲラと笑う龍司達のところへ、あすかはつかつかと歩み寄る。
小春もあすかの背後に隠れながらついて来てくれていた。
いざとなったら、あすかを身を挺しても庇うつもりなのだろう。
親友の心意気に背中を押され、あすかは龍司に向けて口を開く。
「今すぐその手を離すのよっ!!」
「ああん?」
龍司がこちらを向く。
祐樹の頭を押さえつけながら睨みつけてくるその視線を、あすかは真っ向から受け止めた。
この程度、グノーの幹部たちの放つ殺気に比べれば、どうという事も無い。
怒鳴られたなら怒鳴り返して、殴られたなら殴り返してでも、こんな事は終わらせてやる。
だが、しかし……。
「おお、悪ぃ悪ぃ、穂村さん」
「えっ!?」
祐樹の頭から、龍司はすんなりと手を離した。
「そんなにうるさかったかなァ?ごめんね、ふざけてると俺達、周りの事気になんなくなっちゃうんだよねぇ…」
「ちょ…そんな話じゃないわよっ!!あなた達、寄って集って柳原君を……」
「イジメてるみたいに、見えた?」
その言葉に、あすかは絶句する。
「いやぁ、何ていうの、男同士のコミュニケーションってヤツだからさ、コレ。優しい穂村さんが心配するのはわかるけど…」
「あ、あれのどこがコミュニケーションなのよっ!!」
「うんうん、わかってるって。今度はうるさくしないように気をつける。穂村さんに迷惑はかけねぇよ」
相手にすらされていない。
そもそも、コレがイジメである事を認めていない。
向こうは端からあすかの話を聞く気などないのだ。
「そいじゃあ、祐樹クン、今度は昼休憩にでも遊ぼうや」
そう言い残して、龍司達はゲラゲラと笑いながら、各自の席に戻った。
後に残されたあすかは圧倒的な無力感を噛み締めながら、それでも被害者である祐樹を慰めようと、肩に手を置こうとして……
「触るなっ!!」
「きゃっ!?」
その手を、他でもない祐樹自身にはじかれた。
「柳原…くん……?」
呆然とするあすかを、祐樹は憎しみのこもった眼差しで睨みつける。
176名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:56:19 ID:haYLoTBb
「触るなって言ってんだ、この偽善者が……っ!!」
吐き捨てるように、祐樹が言った。
「アイツらを止められもしないくせに毎度毎度出しゃばって、そんなに善人ぶりたいか?」
「そんな…柳原君…私はそんなつもりじゃ……」
「可哀そうなイジメられっ子を助けて、正義の味方ごっこでもやりたかったのか?反吐が出るんだよっ!!!」
そんなつもりはない。
そう言おうとしたが、あすかの口は彼女の思いとは裏腹に動いてくれなかった。
「消えろよ。目障りだ……」
最後にそう言われて、あすかは静かに自分の席へと戻って行った。
悔しさに、拳をぎゅっと握り締める。
この日常世界で、あすかはあまりに無力だった。
(これで正義の味方なんて、冗談みたいだな……)
ジャスティアスのエネルギーは、『正しき心の力、生命の力』だという。
自分はそれを扱うに足る人間なのだろうか?
現実を変える力を何一つ持たず、そのくせ一人前のつもりで出しゃばり、結局何も出来ずに終わる。
善人ぶった偽善者。
先ほどの祐樹の言葉が胸に突き刺さる。
「あすかちゃん……」
小春も、うなだれるあすかへの慰めの言葉を思いつかなかった。
やがて、始業のチャイムが鳴り、重苦しい空気を振り払えないまま、あすかの一日が始まった。

「ぶん殴ればいいんじゃねえか?」
…と、そこまでの話を一通り聞いて、赤崎はそう即答した。
「そ、それはないんじゃないですか、隊長さん?」
ジャスティアスが呆れたような口調で言った。
二人がいるのは、自衛隊・Dフォースの基地の一室である。
あすか=ジャスティアスは今日の学校での出来事を赤崎に相談しに来たのだ。
その答が、先ほどの赤崎の言葉である。
「痛い目を見るとわかって、仕掛けてくる馬鹿はそうそういねえだろ。合理的な解決法だと思うぞ」
「恨まれて、話が余計ややこしくなって、もっとイジメが酷くなるかもしれないですよ」
「じゃあ、もっと殴ってやればいい………っていうかだなぁ…」
そこで赤崎は渋い顔をして、
「なんで、普通にここに来てるんだよっ!!」
「へっ?」
ジャスティアスが赤崎のもとを訪ねてきたのは、今日の夕方の事だった。
グノーの侵略を防ぐため颯爽と現れる正義のヒロインが、相談事のためにてくてくと歩いてやって来たのだ。
かなりシュールな状況である。
「それに、その格好、自分でおかしいと思わんのか?」
今、ジャスティアスが身に着けているのは、クリーム色のセーターに、厚手のロングスカート。
それだけ見れば可愛らしい格好ではあるが、彼女が頭に装着している白いヘッドギアが全てを台無しにしていた。
グローブとブーツも変身後のもので、服の内側にはいつもの赤いボディスーツを着ている。
アルベルとガンデルの実験を受けたのがきっかけになって、部分変身ができるようになったらしい。
「だって、素顔で来るわけにもいかないし、戦闘モードで来るのもおかしいでしょう?」
「そもそも訪ねて来るなって言ってるんだ」
「冷たいですよ、隊長さん……」
「あのなあ、嬢ちゃん、自分の立場をわかってんのか?」
ジャスティアスは人類側にとって心強い味方ではあるが、彼女を快く思わないものも多く存在している。
ジャスティアスを国家の管理下に、などと考えている人間などそれほど星の数だ。
彼女の正体を探ろうと考えれば、やってやれない事ではない。
だが、それをあえてしないのは、ただ平和のためだけにグノーと戦い続けている彼女への恩義故だった。
だというのにこの娘、ごく普通のセーター・スカートにSFチックなヘッドギアという異様なコーディネートでのこのことやって来たのだ。
「大体、誰がここまで通したんだよ?」
「基地の人にお願いしたら、どうぞどうぞって案内してもらえました。顔パスってヤツです」
「嬢ちゃんのファンが多いとは聞いてたが、何やってんだウチの連中は……」
赤崎はうんざりした様子で頭を抱えるが、それから、気を取り直した様子で話題を元に戻した。
「まあ、本題に戻るか……いじめられっ子の話だったな…」
一通り彼女の話(もちろん実名は伏せてある)を聞いた限り、それを無くす事は難しいように赤崎には思われた。
177名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:58:09 ID:haYLoTBb
「悪いけど、そいつの責任だな……」
「せ、責任って、彼は何も悪いことは……」
「ああ、そうだな。別に俺もそいつを責めるつもりはない。ただ、自分のケツってのは自分でしか持てんのさ」
「それってどういう……」
「話を聞く限り、そいつはイジメに抵抗する事を諦めてる。現状を受け入れちまってるんだ。当人に戦う意思がないんじゃどうにもならん」
ジャスティアスは祐樹の口ぶりを思い出す。
そこに滲み出ていたのは、悲惨な現実を変える事は絶対に出来ないという強い諦めの感情。
たぶん、彼はずっとイジメと戦い続けて、耐え続けて、結局そのために心が擦り切れてしまったのだろう。
「嬢ちゃんの差し伸べた手を取っていれば、それで状況は変わっていたはずだ。
だが、そいつはソレをしなかった………いや、そんな選択肢があるとさえ思わんかったんだろう」
「それじゃあ、私、一体どうしたら……?」
「それこそ知らん。この手の事に正解があるんなら、俺が教えてほしいぐらいだ」
と、そこで赤崎は暗い表情を浮かべるジャスティアスにニヤリと笑って言った。
「ケツを引っ叩いて目を覚まさせてやるか、それとも自分で気付くまで待つか、
全部嬢ちゃんしだいだ。思うようにやったらいい。偽善かどうかなんて後で考えろ……」
「えっ…あっ、私……」
「気にしてるって顔に出てるんだよ。バイザー越しでもモロバレだ。だけど、それよりも大事な事があるだろう?」
きょとんとするジャスティアスに、赤崎は問いかける。
「なあ、嬢ちゃんはこの件、何をどうしたいわけだ?」
そして、彼女は気が付く。
今、一番大事な事。
今、彼女が最も強く願う事。
それは………。
「……私は……イジメを止めたいです!!」
「なら、それをやれ、正義の味方。……大丈夫だ、お前は間違ってなんぞいないさ……」
言い切って、赤崎はその大きな手の平で、ジャスティアスの頭を撫でる。
「あ、ありがとうございます……良かったです、隊長さんに相談して…」
「応よ、こっちはこれでも管理職だぜ」
そっと、ジャスティアスは赤崎の胸元に体を寄せた。
赤崎もそれを拒まない。
未だに結婚歴はなく、子供を持った事もない赤崎だったが、
最近の彼には、この少女がまるで我が娘であるかのように思えて仕方が無かった。
と、二人の間にいい感じの空気が流れた、そんな時だった。
「お、ジャスティアスちゃん、いたいたっ!!……って、隊長ぉ!?」
ガチャリ。
突然開いたドアの向こうからやってきた青年が、二人の様子を見て素っ頓狂な声を上げた。
「な……青海、てめえっ!!?」
「あれ、隊長がどうかしたの?……って、あああああああああああっ!!!!!」
さらに続いて部屋に入ってきた三人も、同じように叫んだ。
彼ら4人は、赤崎の部下。
つまりDフォースの隊員達である。
最悪のタイミングでの彼らの襲来に、赤崎は凍りついた。
「隊長、ジャスティアスちゃんと何してるんですっ!?」
最初にドアを開けた青年、青海が赤崎に詰め寄る。
「べ、別に何でもねえって……っ!!」
「何でもないようには見えなかったッスけど……」
「黄山、お前まで何言って……っ!?」
さらに黄山と呼ばれた青年まで加わって、赤崎は完全に追い詰められる形となった。
「怪しいな………何か変な事をされたりしなかったか?」
「そんな、緑井さん……べ、別に隊長さん、何もしてませんよ……」
呆然としていたジャスティアスにそんな事を聞いたのは、緑井という名の青年。
さらにもう一人、ショートカットに、涼しげな目元の女性がジャスティアスの肩に手を置く。
「そう、それならいいんだけど……でも、隊長、若いころは随分ヤンチャしてたみたいだし……」
「も、桃乃さん……隊長がヤンチャって一体どういう事ですか?」
くすくすと笑う桃乃の言葉の意味がわからず、ジャスティアスは素直に聞き返す。
「ええ、それはもう…のべつまくなしに、とっかえひっかえ…」
「桃乃―――――――――っ!!!」
赤崎は叫んで桃乃の言葉を遮るが、しかし、時既に遅し。
顔を赤く染めたジャスティアスは、どうやら桃乃の言っている意味をようやく察したようだった。
178名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:58:41 ID:haYLoTBb
「じょ、嬢ちゃん……俺は…」
「本当…なんですか?」
「いや、本当って……その…」
「隊長さん、エッチな人だったんですか……?」
返す言葉などあろう筈もなかった。
さきほどまでの好印象から急転直下、どうやら彼女の中で、赤崎の株は急降下したようだった。
もはや覆しようの無い絶望的な状況に、赤崎はただうなだれる事しか出来なかった。

トボトボと夜道を歩く。
ポツリポツリと点在する街頭の光が、周囲の闇をより濃いものに感じさせていた。
人気の無くなった街を、柳原祐樹は一人さまよう。
制服のポケットに突っ込んだ手のひらは、たえずその中にある何かを弄んでいた。
「……………」
祐樹はおもむろにソレを取り出す。
チキチキチキ。
小刻みな音と共に銀色の刃が伸びる。
それはカッターナイフだった。
祐樹はそれを街灯に掲げ、輝く刃をうっとりと見つめる。
「早く楽になりたいな………」
祐樹がカッターナイフを持ち歩くようになって、どれくらいになるだろう。
最初はこれで自分をイジメる奴らを切り刻んでやろうと考えていた。
いや、本気でそんな事を考えていたのかと問われると、うん、と肯く事もできないのだけれど。
その気になれば、刃を振るい、人の血を流すことも厭わない。
そんな狂気が自分の中に存在すると思う事で、惨めな自分を少しでも慰めたかったというのが本当の所だろう。
こんな奴ら、いつでも殺す事ができるんだ。
殴られ、蹴られ、馬鹿にされるそんな学校での時間の苦痛を、祐樹はポケットの中の凶器を思う事で紛らわせた。
だが、そのいびつなプライドさえ、暴力と罵倒を一身に受け続ける日々の中で崩れていった。
そもそも、こんなチンケな刃物ひとつ振るったところで、何も変えられはしない事など祐樹自身も気付いていた。
だから、祐樹は考えた。
この小さな力で、全てを確実に終わらせる事ができる方法とは何か……。
「………くっ…うぅ…」
刃を手首にあてがう。
スッと横に一筋、まっすぐな赤い線を刻む。
ネットで見たリストカッター達はもっとえげつなく自分を傷つけていた。
今の自分にはそれさえ出来ない、こんな浅い傷が精一杯だ。
だが、その思い切りのなさこそが、自分がイジメに遭うようなツマラナイ人間である証拠のように思えた。
こんな、情けない、ツマラナイ、どうしようもない人間は、早く旅立つべきなのだと。
刃の先にうっすらと残った赤い色を見つめてから、祐樹はカッターをポケットにしまった。
そして、再び歩き出そうとしたその時だった。
彼は、前方の、街灯の光の及ばない暗がりの中に、何かがうずくまっている事に気が付いた。
「…………だ、誰かいるのか?」
問いかけても返事はない。
ごくり。
つばを飲み込み、一歩後ろに下がる。
アレに関わってはいけない。
本能が警鐘を鳴らしている。
だが、もう一歩退こうとした祐樹の足首に、しゅるるっ!!、何か細長いものが巻きついて拘束した。
「……えっ!?」
そして、驚く彼の前で、目の前の何かがゆらりと立ち上がった。
「…あ……うあぁ……」
立ち上がったその姿は、ゆうに3メートルを越えようかという巨体。
太い手足と、背中から突き出た無数のとげ。
明らかに人間ではない、まともな生物の範疇からも外れたその怪物は、祐樹に向かって二つの声で話しかけた。
「…見つけたっ!!見つけたよっ!!!すごい逸材だっ!!」
「ああ、素晴らしいね。これほどの憎悪、鬱屈した感情、まさに僕たちの求めていた最高の素材だ…」
しゅるる!しゅるり!!次々と現れる触手が祐樹の体を縛り付ける。
そして、恐怖に金縛りにされた祐樹の瞳は、ゆっくりと近付いてきた怪物が街灯の灯りに照らされたその姿を見た。
「「さあ…君のその欲望、僕たちが解放してあげよう……」」
二つの頭部を持つその異形は、祐樹に向かって、ニヤリといやらしい笑みを見せたのだった。
179名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 07:59:20 ID:haYLoTBb
翌日、学校へと向かうあすかの足取りは軽かった。
(やっぱり、隊長さんに相談して良かった……)
祐樹へのイジメを必ず止めてみせる。
今はまだ、何から始めていいかもわからない。
どうやって、祐樹自身を立ち上がらせるか、見当もつかない。
それでも、今のあすかの心はやる気と闘志に満ちていた。
「おはようっ!!!」
勢い良く教室の扉を開く。
しかし、どうやらまだ祐樹は学校に来ていないようだった。
何か肩透かしを食らったような気分だったが、来ていないのなら仕方が無い。
「おはよう、あすかちゃん」
「あ、おはよう、小春」
「何だか元気みたいでホッとしたよ。昨日の事、あすかちゃんだいぶ気にしてたし……」
「うん、ちょっとあの事で相談に乗ってくれた人がいてね…」
自分の事をずっと心配していてくれたらしい親友に、あすかはもう心配ないと微笑んで見せた。
「私、決めたよ。柳原君のこと、きっと何とかしてみせる……」
どうやら迷いを吹っ切ったらしいあすかの姿に、小春もほっと胸を撫で下ろした。
後は、当事者である柳原祐樹、彼がどうするのか、それだけが問題なのだけれど……。
二人がまだ教室に姿を現さない祐樹の机に目をやった、そんな時である。
「…な、なんだあれ!?」
ブウン。
教室に設置されたテレビのスイッチがひとりでにオンになった。
そして、その画面に映し出されたのは………。
「柳原……くん…?」
そこに映る見知った少年の姿に、あすかは言葉を失う。
そして、続いてスピーカーから聞こえてきた声が、彼女を完全に凍りつかせた。
「くふふふふ、ジャスティアス……」
「この放送、見ていてくれてるかな?」
聞き間違えようの無いその声は、かつて彼女が倒した相手。
双子将軍、アルベルとガンデルのものに間違いなかった。

街中のありとあらゆるモニターから語りかけてくるその声を、赤崎も自衛隊基地の一室で聞いていた。
「なんてことだ……生きてやがったのか、あの双子の変体野郎ども…」
生きていた、というその形容が果たして正しいのかは微妙なところだった。
何故なら、画面の中、祐樹を触手で拘束するその姿は……。
「君のせいで、僕たちこんな体になっちゃったんだからね……」
「まあ、愛する双子の弟と一つになれたのは嬉しいけど、君やDフォースの連中が僕らにしたひどい事、忘れるわけにはいかないなぁ…」
機械と、得体の知れない細胞で構成された巨体。
その上に、双子の頭部が仲良く並んでいた。
見るものに生理的な嫌悪感を抱かせずにはいられない、異形の怪物に双子は成り果てていた。
「で、僕たちは君に復讐がしたいのさ」
「この場所、わかるよね?僕たちが最後に戦った街の一角さ」
双子怪物は、まだ異変を知らぬ街の人々が行き交う様子を、ビルの上から眺めていた。
「君に何をしてあげるか、それはこっちに着いてのお楽しみだ。でもね……」
「君がやって来なかったら、この子がどうなるか、それはモチロンわかるよねえ?」
怪物は気を失っているらしい祐樹の頬に、鋭いその爪をあてがう。
「「それじゃあ、僕たちはここで待ってるから、また後で会おうね、ジャスティアス!」」
最後に双子が声をそろえてそう言って、唐突に放送は終わった。
「こりゃあ、マズイぞ……」
グノーの侵攻作戦はいつも単純な破壊が中心で、こんな搦め手で迫ってきた事はなかった。
おそらく、あの二人は私情で、復讐心のために動いているのだろう。
何かとてつもない罠が張り巡らされているであろう事だけは確かだった。
赤崎は、どこまでもまっすぐに正義を信じる、あの少女の姿を思い浮かべる。
彼女がこんな時に、黙っている筈が無い。
「ちくしょうっ!!早まるなよ、嬢ちゃんっ!!」
痛いほどに拳を握り締めながら、赤崎は一人、そう叫んだのだった。
180名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:01:12 ID:haYLoTBb
ブースターの出力を最大にし、ほとんど空を飛ぶようにして、ジャスティアスはテレビに映されていたあの街角に急いでいた。
「柳原くん………っ!!!」
罠があるとわかっていても、止まるわけにはいかない。
よりにもよって、彼を人質に取られてしまった事が、今の彼女から冷静さを失わせていた。
「見えたっ!!」
ジャスティアスはビルの屋上に立つ異形の怪人と、虜となった少年の姿を見つけた。
減速し、同じビルの屋上に着地する。
「ようこそ、久しぶりだね、ジャスティアス」
「いやいや、こうしてまた会える日が来るなんて、なんとも嬉しい事だねぇ」
双頭魔人はニヤニヤと笑いながら、ジャスティアスに語りかける。
「なぜ生きてるかって不思議そうな顔だね。全てはあの研究所にあった実験中の特殊細胞のお陰さ」
「その再生能力が僕たちの命を繋ぎ止めてくれた。……それでも、かなりの部分を機械で補わないといけなかったけどね」
その特殊細胞とやらの力が、この忌まわしい怪物を作り出し、最悪の敵を蘇らせたわけだ。
だが、今のジャスティアスにとって大切なのはそんな話ではない。
「御託はいいわ。………どうすれば、人質を、彼を解放してくれるの?」
ジャスティアスは緊張に震える体を、ぐっと押さえつけて聞いた。
彼女自身、これが罠であるという事は十分わかっていた。
そこにのこのこ出向いていった自分がどんな酷い目にあわされてもおかしくないという事も理解していた。
だが、アルベルとガンデルの答はごく簡単なものだった。
「何もしないさ。彼はすぐに解放してあげるよ」
「えっ!?」
意外な言葉に驚くジャスティアス。
しかし、この残忍な男たちが、
「ほうら、こういう風にね……」
「な、何を……っ!?」
祐樹を捕らえていた腕が伸びて、彼をそのままビルの屋上の外へと運んだ。
哀れな人質の体は、地上遥か高くに宙吊りとなった。
そして……。
「さあ、ジャスティアス、彼を保護してあげたまえ……」
双頭魔人が手を離すと、彼の体は重力の導くまま、真下の道路めがけて落下していった。
「うああああっ!!!!」
反射的に自分も屋上から飛び出すジャスティアス。
そして、自由落下を続ける祐樹に向かってブースターを全開にして接近する。
(間に合って………っ!!!)
伸ばした手の平が、なんとか彼の服の袖をつかんだ。
「うわあああああああああああああっ!!!!!」
そのまま力ずくに祐樹の体を抱き寄せ、逆噴射で落下エネルギーを相殺しながら、ジャスティアスはなんとか着地に成功した。
「ぜぇぜぇ…はぁはぁ……柳原君、大丈夫っ?!!」
「ぐ……うぅ…ぼ、僕は…?」
それからジャスティアスは、大声で祐樹に呼びかけると、苦しそうにではあるが返事が返ってきた。
体の方は手首に浅い傷がある事を除けば、怪我もしていないようだった。
祐樹の無事にホッと胸を撫で下ろしながらも、ジャスティアスはビルの屋上の怪人を睨んだ。
(やっぱり、最悪ね。あいつら………)
これはジャスティアスやDフォースを呼び寄せるための最初の余興といった所なのだろう。
これから彼女は、祐樹を何とかこの場から逃がして、次なる罠に打ち勝たなければならない。
しかし、身構えるジャスティアスに、アルベルとガンデルが言った言葉は……
「それじゃあ、僕ら、もう帰るから……」
「くふふ、縁があったらまた会おうね、ジャスティアス…」
「ちょっと……あなた達、私に復讐するつもりだったんじゃ……っ!?」
思わず叫んだジャスティアスに対して、双頭の魔人は一層いやらしい笑顔を浮かべ……
「ああ、その事……」
「それなら、そこの彼に任せてるから……名前はなんだっけ…そう、柳原祐樹君だったね…」
「……えっ!!?」
瞬間、ジャスティアスは自分の腕の中の少年の体が、ドクンと大きく脈打つのを感じた。
「ぐああっ…ぐぅ…ああああああああああああああああっ!!!!」
「や、柳原君っ!!!!」
苦悶の叫び声を上げた少年は、ジャスティアスの手を振り払って、道路でのた打ち回る。
そして、彼女は気が付く。
少年のうなじに張り付いた不気味な生物の存在に……。
181名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:04:13 ID:haYLoTBb
「ア、アルベルっ!!ガンデルっ!!…あなた達、彼に何を……っ!!?」
「何って、ははっ、決まりきってるじゃないか」
「見ててわからないのかい?」
やがて、祐樹に取り付いた生物は肥大化を始め、背中側から少年の体を覆い、手足や頭を作り出す。
そして、それらを頑丈な殻で覆って、その異生物の変態は完了した。
「彼を、改造したのさ」
腹部に剥き出しのままの祐樹少年の体を晒したその怪人は、獣のような咆哮を上げた。
「グゥロォオオオオオオオオオオンンッ!!!!」
「そんな、柳原君……」
ジャスティアスが呆然とつぶやく。
目の前の怪人は、今まで彼女が戦ってきた中で、最悪の敵だと言えた。
「「さあ、ジャスティアス、存分に楽しんでくれたまえっ!!!」」

繰り出される攻撃を、ただひたすらに、かわす、かわす、かわすっ!!
「くぅ…こんな事って……っ!!」
人間を取り込んだ怪人。
しかも取り込まれた当人の体は剥き出しのままだ。
うかつに攻撃などできるはずもない。
「くっそぉおおおおおおっ!!!!柳原君を放せぇええええっ!!!!」
叫び声を上げ、ジャスティーブレードで斬りかかる。
しかし,唯一装甲のない腹部に覗く少年の姿、祐樹の事を気遣うあまり、太刀筋には自然と迷いとブレが生じる。
その隙をついて、怪人の強烈な一撃がジャスティアスを吹き飛ばした。
「うわああああああああああああああっ!!!!!」
ビルの壁に強かに叩きつけられて、ジャスティアスは悲鳴を上げる。
「ふふふ、駄目じゃないかジャスティアス、せっかく取り戻した人質に乱暴を働くなんて……」
頭上から響く、双子魔人の嘲笑。
「これはね、人間の奥底に眠る欲望を読み取って、それを忠実に実行してくれる優れものなんだ」
「彼の凄まじい憎悪は、こいつの能力を最大限に発揮させてまだ余りあるほどの、凄まじいものだったからね」
つまり、今、この怪人をここまで凶暴にさせているのは、祐樹自身の心の奥底に眠る憎悪だという事だ。
(柳原君……っ!!)
怪人の一撃一撃、全てが少年の心の叫びのように思えた。
彼の苦しみを、こんな形で弄ぶなんて……。
(絶対に助けてみせるっ!!!)
さらに続く攻撃。
殴られ、蹴られ、踏みつけられて、正義のヒロインの体はぼろぼろになっていく。
しかし、それでも彼女は諦めていなかった。
(なんとか……あの怪人と柳原君を切り離さないと……)
目の前の怪人は確かに強かったが、それでもグノーの幹部クラスほどではない。
隙を突いて、祐樹の体を奪い返す事は十分に可能なはずだ。
だが、そんなジャスティアスの考えを見透かしたかのように、頭上からアルベルとガンデルの声が響く。
「どうやら少年を助けるチャンスを窺っているみたいだけど、無駄だよ」
「君を相手にするのに、僕たちがなんの対抗策も練っていないと思ったのかい?」
双頭魔人の言葉と共に、怪人の背中の装甲が開く。
そして、その中から無数の針が勢い良く発射された。
咄嗟に身構えるジャスティアスだったが、針が狙ったのは全く別のものだった。
「えっ!?」
一旦上空高く打ち上げられた針は、放物線を描いて、突然始まった戦いから逃れようとしていた街の人々に降り注ぐ。
そして………。
「がぁ……ぐ…」
「きゃあああっ!!!」
「うああ…がはぁ…っ!!」
針に刺された人々は悲痛な叫び声を上げた後、急に静かになると……。
「ま、まさか……街の人まで…」
くるり、ジャスティアスの方に向き直った。
その眼差しからは、理性の光が完全に吹き飛んでいる。
182名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:05:12 ID:haYLoTBb
「ぐぉおおおおおおおおおっ!!!!!」
唸り声を上げ、針の力で操られた街の人間達が一斉にジャスティアスに飛び掛る。
人間のものとは思えない、圧倒的なパワーの攻撃が次々とジャスティアスを襲う。
「そん…な……」
生身の人間を相手に、超人の力を使う事などできよう筈もなく、ジャスティアスは彼らのなすがままに打ちのめされる。
そして、力尽き道路に膝をついた彼女の前に、祐樹を取り込んだあの怪人が立ち塞がり……
「あ……いやぁ……」
淡いピンクに輝く触手を、体中の甲殻の隙間から展開した。
ジャスティアスの生命エネルギーに干渉し、あらゆる快楽と苦痛を彼女に味わわせる最悪の天敵が姿を現したのだ。
「その怪人には、対ジャスティアスのあらゆる技術を詰め込んである。逃げられるなんて思わない事だね……」
「さあ、ようやく、ようやく辿り着いた……いよいよクライマックスの始まりだ…っ!!!」

一方、新たに開発された専用車両、大型装甲バイク・ロードクラッシャーに乗り現地へと急いでいたDフォースも窮地に陥っていた。
「こ、この人たち、一体どうしたっていうんだっ!?」
「どうせ、あの変態双子の仕業だろうよ。畜生っ!!!」
彼らもジャスティアスと同じく、怪人の針に操られた人々の襲撃を受けていた。
一般市民に攻撃を出来ないのは、彼らも同じだった。
なにしろ怪人殲滅を目的として作られたパワードスーツに、普通の人間をなるべく傷つける事無く黙らせる装備などあろう筈もない。
せいぜいが迫り来る彼らを押しのけるのが精一杯。
しかも、針によって潜在能力を無理やり解放された彼らの攻撃力は尋常ではない。
このままでは全滅は必至だった。
「警察とDフォース・セカンドチームもこちらに向かうようですが……」
「ああ、手出しが出来ない状況は変わらねぇ……」
Dレッド=赤崎が悔しそうに歯噛みする。
だが、彼は現在の状況に、何の突破口も見出せずにいるわけではなかった。
(こいつらはここで俺達の足止め……別のグループはどうやらこの向こうで怪人と一緒に嬢ちゃんと戦っているらしい……
こいつら、明らかに誰かに統率されて動いてやがる……)
思いつくのは、例の少年を取り込んだ怪人か、それとも復活した双子の魔人か……。
いずれにせよ、ソイツを倒せば彼らも元に戻る可能性が高い。
無論、敵もそれは予想して手を打っているだろうが……。
「へっ……クソッタレの変態双子どもが…Dフォースをなめんじゃねえぜっ!!!」
パワードスーツのヘルメットの奥で、赤崎は不適に笑ってみせた。

それは酷く鮮明な夢だった。
その夢の中で、祐樹は得体の知れない怪物となっていた。
圧倒的な力を振るい、敵を思う様に蹂躙する。
生まれてこれまで、こんな爽快な経験があっただろうか?
祐樹の力に、さらには彼の操る手下の兵隊達に打ちのめされて、哀れな敵にはもう抵抗する力も無いようだ。
敵、目の前でよろよろと立ち上がろうとしている赤い髪の少女。
(確か、ジャスティアスって言ったっけな……)
グノーの怪人と戦う正義の味方気取りの嫌なヤツ、祐樹の大嫌いな偽善者の典型だ。
祐樹はジャスティアスの姿を嘗め回すように眺める。
白いアーマーの下の、体にピッチリとフィットしたボディスーツが見せる健康的なボディライン。
カモシカのような足が、細い腕が、くびれた腰が、そしてバイザー越しにもわかる怯えた表情が、祐樹を刺激した。
(メチャクチャにしてやりたい……)
湧き上がる欲望が、祐樹の頭の中を埋め尽くす。
普段なら働く筈の理性も鳴りを潜め、祐樹はただ欲望の赴くままに行動を開始する。
しゅるるるる……。
無数の触手を伸ばし、ジャスティアスの周囲を取り囲む。
「…あぁ……うあ…」
微かに彼女の口から漏れた悲鳴が、祐樹を興奮させた。
彼は知っていた。
この触手はジャスティアスの弱点なのだ。
これを使えば、この女にどんな苦痛も快楽も与える事ができる。
すぐに彼女の体に触れるような無粋はしない。
ゆっくりゆっくり、触手による包囲を狭めていく。
ジャスティアスは光の剣を構え、脱出の機会を窺っているようだったが、今更逃がすつもりなど無い。
「…このぉおおおおおおっ!!!!」
ついに覚悟を決めたのか、ジャスティアスは刃を振るい、触手を切り裂いて脱出を図る。
全て計算どおりだ。
183名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:06:37 ID:haYLoTBb
「えっ!?…いやぁああっ!!!」
隠し玉として残しておいた触手で、彼女の切り開いた突破口を塞ぐ。
そして、たじろいだ所でジャスティアスの体を一気に拘束。
腕を、脚を、胴を、胸元を、首を、無数の触手で縛り上げ、そのエネルギーの流れに干渉し一気に快感を叩き込んでやる。
「ふあああっ!!…や…ああああああああああっ!!!!」
体中をビリビリと痙攣させ、全身を襲う快感の衝撃に悲鳴を上げるジャスティアス。
だが、こんなものはほんの始まりの合図にすぎない。
触手は休む間もなく少女の体をまさぐり続け、快感の絨毯爆撃で神経を焼き切る。
太ももに巻きついた触手はそのままズルズルと這い上がり、やがてきゅっと閉じられた脚の付け根の間の、秘めやかな場所に到達する。
祐樹はそこで数本の触手達を合流させ、ぬちょぬちょと絡み合わせながらその部分を這い回らせた。
「ひぐぅ…あ…そこぉ…ひゃめぇええええっ!!?」
ジャスティアスの上げる悲痛な叫びを心地よいBGMにして、触手を何度もその場所に這わせる。
エネルギー干渉が生み出す快感と、うねり絡み合う触手の生み出す物理的な快感。
二つの快感が入り混じり、ジャスティアスの思考回路をズタズタに寸断する。
抵抗する事さえ出来ない彼女は、ただ刺激に反応して喘ぎ声を上げる、哀れな肉玩具へと堕ちていく。
「はぁ…ああんっ!!…やぁ…くぅ…ひああああああああっ!!!!!」
これが噂の正義のヒロインの姿か……。
ぼろぼろと涙を零し、口の端からだらしなく涎を垂らして、恥ずかしい声を上げ続けるその様は家畜にも劣るように思えた。
しかし、彼女にコレだけの痴態を演じさせている原因の一つには、
どうやら、この触手自体が従来のものよりかなり強力なものになっている事があるようだった。
少女の胸の形のよい膨らみをなぞった胸部装甲を撫でてやれば、
甘い痺れが乳房を満たして、快感のパルスが胸全体をめちゃくちゃに刺激する。
だが、まだ足りない。
この強力な触手の力を使えば、ジャスティアスを更なる快楽の底なし沼に引きずり込む事が可能なはずだ。
祐樹はジャスティアスの胸部装甲の周りに触手を集中させ始める。
「いや…そんな…おっぱいにしょくしゅ…いっぱいされたらぁ……」
数を増やした触手で装甲の上から撫で回しただけで、ジャスティアスは今にも気を失ってしまいそうだ。
彼女の胸の生命エネルギーの流れは、絶え間ない快楽のパルスに侵され切っている。
対ジャスティアス用触手の能力は、微弱な生命エネルギーで彼女の感覚神経に干渉する事だ。
ジャスティアスの装甲も、物質化した生命エネルギーの筈。
ならば、もっと強力なエネルギーをもってすれば、そこに干渉する事もできるのではないか。
この怪物の体から生じるエネルギーを、胸部装甲にぶつけてやれば……。
(喰らえ……っ!!)
ドンッ!!
エネルギーが叩き込まれると、ジャスティアスの胸部装甲はいびつに歪んで……。
「ああ……そんな…うそ……」
呆然とする彼女の前で粉々に砕け散った。
すかさず触手達はアーマーの下から現れた、ボディスーツに包まれたジャスティアスの二つの乳房に巻きつく。
ここまで来れば、後は同じ要領でやればいい。
強いエネルギーを込めた触手でゆっくりとなぞってやると、ボディスーツはその部分を中心に溶け始める。
「ひやぁあああああっ!!ひゃめっ!…スーツとかさないでぇ…そんなのに直接さわられたら……っ!!」
ジャスティアスの哀願の言葉を無視して、祐樹は行為を続ける。
ビリビリに破れた赤いボディスーツの下から覗く、眩しいほどに白い乳房。
今こそ思う存分に蹂躙してやろう。
巻きつけた触手でキリキリと形の良い乳房を締め上げ、痛々しいほどに硬く勃起した乳首の先端を何度も突き、転がし、摘んで引っ張る。
「くああああんっ!!…ひっくぅ…やめ…やめれ…おっぱい…おっぱいがぁへんになっちゃうぅうううううっ!!!!」
やはり装甲越しと直接されるのとでは大きな差があったのだろう。
両乳房がわずかでも刺激を受ける度に、ジャスティアスは背中を大きく仰け反らせて、恥知らずな悲鳴を上げる。
だが、この程度の責めで祐樹の欲望は満たされはしない。
184名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:08:40 ID:haYLoTBb
すぐさま胸部装甲を破壊したのと同じ要領で、ジャスティアスの体の他の部分のアーマーやボディスーツを触手達は破壊する。
正義の味方然としたアーマーが破壊され、ボディスーツがただの襤褸切れに変わっていく。
ズタズタのボディスーツと、露出した肌には触手の粘液がまんべんなく塗り込まれ、てらてらと淫靡な輝きを見せ始める。
やがて、その魔手はジャスティアスの一番敏感な部分へと迫る。
「いやぁあああ…やだ…やだぁあああっ!!!」
ズルリ。
触手の干渉を受けたボディスーツが溶けて破けて、ジャスティアスのアソコが露になる。
密やかな茂みに守られたその場所は、未だ穢れを知らぬピンク色のままだ。
しかし、度重なる触手攻めを受けたためだろう。
膣奥から染み出した愛液に淫らに濡れ、さらなる快楽を求めるかのようにピンクの花弁がヒクヒクと痙攣している。
(さあ、どう責めてやろうか……)
露になったジャスティアスのアソコの惨状を見ながら、祐樹は思案する。
散々快楽漬けにされたその場所に、今までと同じ責め方をするのは面白くない。
(そうだ……)
祐樹はピンク色の触手とは別に、紫色の触手を出現させる。
それは、触手がジャスティアスに苦痛を与えるときのための状態だった。
祐樹は、紫の触手とピンクの触手を、まるで一本の触手へと変えるかのようにねじり合わせる。
完成した紫とピンクのストライプ触手を、祐樹はジャスティアスのアソコにめがけて押し当てる。
そしてそのまま、ズルルルルルルルルッ!!!ジャスティアスの股間をストライプ触手で擦り上げた。
その瞬間、ジャスティアスの体に一種形容しがたい感覚が襲い掛かる。
「くぁあっ…ああっ…なにこれぇ!!…なにこれぇえええええええっ!!!!!!」
ジャスティアスの剥き出しの花弁を、ぷっくりと立ち上がったクリトリスを、強烈な快感と苦痛がないまぜになって襲う。
ストライプ触手は何度も何度も、激しく前後に動いて、ジャスティアスのアソコを擦り上げる。
快感の余韻の消えぬ間に苦痛が襲い、そしてまた快感に塗りつぶされる。
やがて二つの感覚はジャスティアスの中で渾然一体となり、次第に判別がつかなくなっていく。
「いやぁ…いやああああああっ!!!…わらひのアソコ…アソコがへんになっちゃうぅううううっ!!!!」
気持ちいいのが痛いのか、痛いのが気持ちいいのか。
訳もわからず叫び続ける少女の体は、いつしかその異様な感覚すら受け入れ始めてしまう。
触手が前後に動けば動くほど、ジャスティアスのアソコから染み出す愛液は、
触手の粘液と混ざり合い、潤滑油となって前後運動をさらに激しいものへと変える。
怒涛の如く押し寄せる凄まじい感覚の波の中で、ジャスティアスの瞳からは次第に理性の光が消えていく。
「あっ…ぐぅ…こんなぁ…っ!!これいじょうされたらぁ…わらひ…ほんとにおかしく……っ!!…ふあああああっ!!!!」
ストライプ触手での責めを続けつつ、祐樹はさらに細い触手を伸ばして、クリトリスへの直接攻撃を加える。
ビンビンに張り詰めた快楽神経の塊を、ピンクの触手が千切れんばかりの激しさで弄繰り回すのだ。
強烈過ぎる快感のために、ジャスティアスは何度も呼吸困難に陥るが、祐樹はそんな事で責めを休めたりはしない。
むしろ回復する暇すら与えまいとするかのように、さらに激しくジャスティアスの体を蹂躙する。
ジャスティアスの体はまるで陸に揚げられた魚のように無残に跳ね回り、
泣き叫ぶその声は圧倒的な快感に反応した嬌声とも、断末魔の叫び声とも聞こえた。
「ひうううううううっ!!!も…らめなの…イっひゃうっ!!わらひ…イっひゃうのぉおおおおおおおおっ!!!」
いまや正義の戦闘少女としての面影はもはやなく、ジャスティアスは迫り来る絶頂の予感に悲痛な叫びを上げるばかりだ。
(いいよ。トドメをさしてあげよう……)
祐樹はそんな彼女の様子にたまらない喜悦を感じながら、ジャスティアスを絶頂に導くべく触手責めをさらに激しくさせる。
乳首を、背中を、腋の下を、そしてなによりもアソコを、今まで以上の激しさで触手が責め立てる。
そして、とどめとばかりに、コスチュームを破壊した時と同じ要領で、生命エネルギーの塊を触手を通じてジャスティアスの体にぶち込んだ。
「いやぁあああっ!!イクぅっ!!イっちゃぅうううっ!!!イクイクイクイクイクイクイクぅううううううううううっ!!!!!!!」
細い体を折れんばかりに仰け反らせ、全身をまるで回路の焼き切れた機械のように痙攣させ、
ジャスティアスの意識は怒涛の如き絶頂によって粉々に打ち砕かれた。
185名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:10:25 ID:haYLoTBb
体からは一気に力が抜けて、触手に宙吊りにされたままの変身ヒロインは、呆然と空中を見つめる。
まるで壊れた玩具のようにボロボロにされたジャスティアス。
しかし………。
(もっと壊したい。この女を二度と元に戻れなくなるまで、いいや、死んでしまうまで壊してみたい……)
その姿は祐樹の劣情をさらに煽った。
どうすれば、さらに致命的に彼女を壊す事が出来るのか。
祐樹が目をつけたのは、先ほど使用したピンクと紫のストライプ触手だ。
(そうだ。これを、コイツの膣内に………)
先ほど最も激しい反応を示したこの触手を挿入されたジャスティアスがどんな事になるのか。
湧き上がる残忍な衝動が腹の奥底から湧き上がる。
壊してやる。
壊れてしまえ。
壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ…………っ!!!!!
衝動に任せて、ストライプ触手をジャスティアスのアソコにあてがう。
それまで呆然としていた彼女の顔が、一気に恐怖に歪むのが見えた。
(そうだ。そのまま、恐怖と苦痛と快楽の中でイキ狂って壊れてしまえ……っ!!!)
だが、祐樹がジャスティアスへの挿入を開始しようとしたその時……。
『死ね』
『臭いんだよ』
『早く自殺しろよ』
殴られた。蹴られた。あざ笑われた。
蘇る記憶の中を満たしていたのは、数限りない苦痛だけだった。
彼は気づく。
今、自分が目の前の少女にしようとしていた事の意味を……。
(僕は…一体、何をして……!?)
誰よりも長く味わってきた苦痛の記憶が、アルベルとガンデルの植えつけた怪人細胞によって失われていた理性を復活させる。
(彼女に僕が味わったような苦痛を……いや、僕のものとは比べ物にならないほどの苦痛を……)
自分が最も軽蔑し、その苦しみもわかっていた筈の行為を、他でもない祐樹自身が行っていたのだ。
目の前で息も絶え絶えの状態で宙吊りにされた少女。
全ては祐樹自身の中に眠っていた欲望が引き起こしたものなのだ……。
「うあ…ああああっ!!…あああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
凄まじい絶叫と共に、祐樹の意識は覚醒した。

「おやおや、彼、目を覚ましちゃったみたいだねぇ………可哀想に…」
「素直に夢を見ていた方が幸せだったろうに………」
絶叫と共に意識を取り戻した祐樹の様子を見て、双子魔人は哀れむような口調でそう言った。
「ぜぇぜぇ…僕は……僕は、なんて事を……」
「や、柳原君っ!!正気に戻ったの!?」
激しい責めによってほとんど意識を失いかけていたジャスティアスの瞳に生気が戻る。
欲望だけに従う怪物にまで堕ちてしまったかと思われていた彼が、自分の意思で正気を取り戻してくれた。
アルベルとガンデルの呪いを打ち破ったのだ。
(すごいよ……柳原君…っ!!)
これでようやく反撃に移る事が出来る。
そう思い、遥か頭上の双頭魔人をジャスティアスは睨みつける。
しかし………。
「おやおや、何か勘違いしてるみたいだね……」
「ジャスティアス、君のピンチはまだ終わってないんだよ…」
見下ろす二人の顔には、明らかな嘲りの表情が浮かんでいた。
「な、何を言って……っ!?むぐぅうううっ!!!」
叫び返そうとしたジャスティアスの口に、触手がねじ込まれる。
「な、なんで…!?どうして、勝手に動くんだ、コイツ!!?」
突然、自分の意思を離れて動き出した触手に、祐樹が叫んだ。
(そんな…柳原君は正気に戻ったのに……!?)
その様子を見ながら、アルベルとガンデルは可笑しそうに笑う。
「あははは、最初に説明したのを聞いてなかったのかい?」
「言っただろう。コイツは人間の心の奥に眠る欲望を忠実に実行するんだ。そう、チンケな理性なんて無視してね……」
その言葉を聞いて、祐樹は青褪める。
186名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:11:25 ID:haYLoTBb
(そんな…俺はやっぱり、こんな酷い事をしたいって、心の底では思っているのか……!?)
ジャスティアスの苦痛と自分の苦痛を重ね合わせて、ようやく理性を取り戻したのに……。
だが、いまだに自分の中に目の前の少女に対する劣情と、全てを破壊せんと望む衝動がある事を、祐樹は認めざるを得なかった。
自分はどこまで行っても、その呪縛から逃れられないのだろうか?
「畜生っ!畜生っ!!畜生ぉおおおおおおおおおおおっ!!!!」
どんなに叫び、暴れようと、触手は止まらない。
このままでは、ジャスティアスを、先ほど彼が望んだとおり、完全に壊れるまで陵辱してしまう。
そして、それを実行させているのは、他ならぬ彼自身の欲望なのだ。
だが、その時、祐樹は気付く。
ポケットの中にいつもしまっていた凶器の存在に……。
「おや、どうしたんだろうね、あの子?何か持ってるみたいだけど……」
「本当だ。アレって、こっちの世界の工作道具だよね……」
祐樹はポケットの中から取り出したソレを両手に持つ。
「これをやらせてるのが、全部僕の意思だって言うのなら……っ!!!」
チキチキチキと、銀色の刃を伸ばし、祐樹は震える手の平でカッターナイフを強く握り締め
「うわぁああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
ドスッ!!
自分の足めがけて振り下ろした。
「ぐ、うああああああああっ!!!!」
痛みに悲鳴を上げながらも、カッターを引き抜いて、もう一度足に突き刺す。
「凄い凄い、健気だなぁ。僕、ちょっと感動しちゃうよ…」
「うふふ、あんな事で、あの怪人は止まらないのになぁ……」
だが、上から見下ろす双子の言葉の通り、触手は一向に止まる気配を見せない。
「うあ…くぅううう…や、やめて…柳原君…そんな…自分を傷つけないで……」
再び始まった触手の責めに喘ぎながらも、ジャスティアスは自分を傷つける祐樹を止めようとする。
だが、そんな彼女の言葉は、むしろ祐樹の行動を加速させる効果しか持たない。
(嫌だっ!!…これ以上…彼女のあんな姿を見たくないっ!!!!)
だが、手の平が血まみれになるほど、カッターを振るっても触手は止まらない。
むしろ、それは祐樹の心の奥の黒い欲望を、衝動をより強く浮き立たせる効果しか持たない。
(これが…これが僕なのか……こんな醜いものが僕の全てなのか…っ!?)
絶望に心を侵されながらも、祐樹はカッターを振るい続ける。
こんな醜い自分のために、この少女がこれ以上傷つけられる事などあっていいはずが無い。
そして、祐樹は気が付く。
この怪人を動かしているのが、自分の潜在的な欲望だと言うのなら……。
(そうだっ!!僕自身が消えてしまえば……っ!!)
ここに至って、彼は気が付く。
この陵辱を終わらせる唯一の方法。
それは、その大元の原因を、即ち祐樹自身の命を断ち切る事。
そうだ。ずっと自分はその瞬間を待っていた筈なのだ。
今、ここでやらずして、いつ実行するというのだ。
「……………」
血のりでべとべとのカッターが手の中で滑らないよう強く握り締めて、祐樹はカッターの刃先を自分に向ける。
狙うのはのど笛。
ここならば間違いなく死ねるはず。
「や、柳原君…何を考えているの……」
祐樹の異変に気付いたジャスティアスの言葉に、一瞬躊躇いが生まれるが、祐樹はそれを噛み殺す。
(これで終わらせるんだ。この悪夢も、くだらない自分も、全部……っ!!!!)
「うぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」
叫び声と共に、祐樹は血塗れた刃をのどに突き立てようとする。
187名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:12:22 ID:haYLoTBb
しかし……。
「やめてぇええええええっ!!!!!」
ジャスティアスの絶叫と共に、彼女の腕から放たれた光がカッターナイフに命中する。
最小出力のビームで刃を狙い撃ったのだ。
祐樹はその眩しさのあまりにカッターの本体まで取り落としてしまう。
「何をしてるんだっ!?…僕が死ななきゃあなたは……っ!!」
そう叫んだ祐樹に、ジャスティアスはそっと微笑んで……
「ごめんなさい……でも、私、大丈夫だから……」
彼女がそういい終えた瞬間、触手たちが一気にジャスティアスの体に襲い掛かった。
快感の波状攻撃がジャスティアスの気力と体力を徐々にそぎ落としていく。
やがて、消耗し切った彼女の両足を、触手たちがゆっくりと左右に開いていき……。
「ああっ!!…やめろぉ!!…やめてくれぇえええええっ!!!」
自らの欲望が生み出した惨劇を止めようと叫び続ける少年の前で、
快楽と苦痛がねじり合わさった極太触手が入り口の部分にあてがわれる。
「ひぃ…うあ……ああっ…」
そして、小さく悲鳴を漏らしたジャスティアスの膣内へ、触手が一気に挿入される。
「ひぐぅ…うああああああああああああああっ!!!!!」
未だ一人の男も知らなかった少女の中に、破瓜の痛みと挿入の快感に伴って、
触手の与える強烈な快感と苦痛が叩き込まれる。
流れ落ちる赤い血さえも潤滑油に変えて、激しいピストン運動が始まる。
「ふう、一時はどうなる事かと思ったけれど……」
「ああ、これでジャスティアスも終わりだ………」
双頭の魔人の見下ろす中、真の地獄への扉がついに開かれたのだ。

「あっ…うああっ…くぅ…や…あああああああんっ!!!!!」
じゅぷじゅぷと、ピンクと紫の触手がジャスティアスの膣内を攪拌する。
極太触手の物理的な破壊力と、注ぎ込まれる苦痛と快楽のパルスによって、
彼女はマトモな性行為ならば絶対に味わう事はあり得ない、凄絶な感覚で膣内をいっぱいにされる。
渦巻く凄まじい快感と苦痛は彼女の神経を体の内側から徹底的に焼き尽くす。
「そんな…痛いのに…苦しいはずなのにぃ……なんで…こんなぁあああああああっ!!?」
やがてそれらの感覚は、体の外側からピンクと紫の触手で責められた時と同じように、彼女の中で混ざり合い一つになっていく。
迸る快感と苦痛の濁流はもはや人間の脳ではまともに認識する事もできない。
次第にそれらは、ただ圧倒的な熱量の塊と知覚され、ジャスティアスはその灼熱に翻弄されていく。
「だめぇええっ!!…そんな、奥突かないでぇええっ!!!熱いのっ!!熱くて…熱すぎて…私、もう……っ!!!」
通常の触手二本分を一つにした極太触手の質量と存在感が、ジャスティアスの膣内の奥の奥までを侵略する。
触手の先端が子宮口を強かに叩くたびに、彼女の体を呼吸が止まりそうなほどの快感の電流が流れていく。
体の内側から、快感と苦痛の炎に神経を焼かれ、大質量の触手に内側から徹底的に破壊しつくされる。
他の触手たちも、ジャスティアスの体のあらゆる場所を愛撫し、地獄と紙一重の悪夢のような快楽で彼女の脳内を埋め尽くす。
だがしかし、触手達に込められた欲望は、その程度で納まってくれるものではなかった。
「…ふあぁ…そこ…ちがうぅ……っ!!」
一本の触手が彼女の後ろの穴に忍び寄り、その入り口の部分を愛撫し始めたのだ。
可愛らしく窄まったその穴を触手は快感攻撃で徹底的に蕩かして、次第にその締め付けを緩ませていく。
そして、ヌルリ、触手は小さく開いた隙間からその身を中に滑り込ませた。
「ひやぁあああああああっ!!!!だめぇええっ!!うしろっ…そんな奥まで入らないでぇええええええっ!!!」
お尻の中に入り込んだ触手は、ピストン運動を繰り返しながら、次第に奥へ奥へと侵入していく。
本来なら、快感を得るためにはそれなりの経験が必要な筈のアナルセックスは、
触手が直接送り込む快感の波動に塗り潰され、本来感じるはずの苦痛を全く感じる事が出来ない。
その事があまりにもおぞましく、ジャスティアスは身をよじって、これ以上の触手の進入を妨げようとするが、
彼女の心とは裏腹に、触手は直腸のS字カーブを越えて,腸の内部を蛇のように這い進んでいく。
188名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:16:00 ID:haYLoTBb
「ひ…ぐぅう…ああ…くぁあああっ!!…奥へ…どんどん奥へきてるぅ…こんなのおかしいっ!おかしいよぉっ!!」
ぐねぐねと曲がりくねった腸内が、触手に犯され、おかしくなりそうなぐらいの快楽にお腹の中が満たされていく。
そしてやがて、十二指腸を越えた触手は胃の内部に侵入し、そこからさらに食道を這い上がってくる。
「あ…かはぁっ!!…しょくしゅ…からだのなか…のぼってくるよぉおおおおっ!!!」
触手によって臓腑を満たされる未知の感覚に、ジャスティアスの全身がゾクゾクと震える。
触手はついには食道を登り切って、喉の奥から姿を現す。
「んぅ…んんぶぅ…くぁ…あがぁああっ!!…いやぁ…こんな…いやぁああああああっ!!!」
食道から喉にかけては触手の太さでパンパンに膨らみ、呼吸すらままならない。
しかし、それ以上に強い快感を触手から流し入れられて、彼女のお尻の穴から口までは一本の長大な快楽器官へと成り下がってしまった。
その快楽器官を犯しぬくため、ジャスティアスを串刺しにしたその触手はゆっくりと前後運動を始める。
「う…んくぅ…んんっ!!…んぉおおおおおっ!!!…んぅ…あ…くぁああああっ!!!!」
最初は穏やかだった貫通触手の動きは、次第に内臓にダメージを与えかねないほどの激しいものへと変わっていく。
だが、体の中全てを蹂躙され、喉を触手に塞がれて呼吸も困難なのに、ジャスティアスはこの陵辱に対して快感しか感じる事が出来ない。
腸が、胃が、食道が、喉が、触手に満たされ、メチャクチャに破壊される事に歓喜の声を上げている。
このままでは、この快感によって殺されかねない。
恐怖のあまりジャスティアスの瞳から零れ落ちた涙は、しかし、すぐに快感に打ち震える喜びの涙へと変わる。
(だめ…こわされちゃうっ!!アソコをぐちゃぐちゃに犯されて気持ちいいのか苦しいのかもわかんなくなって、
内臓をぼろぼろに壊されてるのに気持ちいい事しか感じられなくて……このままじゃ…私……っ!!!)
膣内を蹂躙する苦痛と快楽の灼熱嵐、内臓全体を快感漬けにされ壊されていく貫通地獄、
二つの穴を信じがたい方法で犯されて、ジャスティアスは自分の心がボロボロと音を立てて崩れていくのを感じていた。
このまま犯され続ければ、遠からずこの地獄の陵辱だけに反応する、生きた屍へと変えられてしまうのは目に見えていた。
だが、今の彼女には何一つ脱出の手段は存在しなかった。
抵抗するためのごく僅かな力さえ残されていなかった。
「ひぐぅ…ああっ!…んくぅうううっ!!!…んんっ!!…ん…あああああああぁっ!!!!」
アソコが、お尻の中が、お腹が、焼き切れそうに熱くて気持ちよかった。
全身をしつこいぐらいに愛撫してくる触手によって、体中がべとべとの粘液に塗れ、アーマーのほとんどは跡形もなく壊されてしまっていた。
涙で滲んだ視界には、苦しそうな、悔しそうな表情で俯いた祐樹の姿が見えた。
自分の欲望が引き起こした陵辱劇を、止める事もできずただ見ている事しか出来ない苦痛に、彼はぼろぼろと涙を零しているようだった。
違う。あなたは悪くない。
そう言ってあげたかったけれど、喉まで触手に犯されている現状で、何か言葉を発するのは不可能だった。
いまや、ジャスティアスは正義の変身ヒロインなどではなく、触手達の欲望を満たすための肉穴にすぎないのだ。
「……ああっ!!?…んんぅ…んくぅ…っ…ん…ああ…ひああっ!!!!」
と、その時、ジャスティアスのアソコの周囲に、新たに四本の触手が接近してきた。
ピンクと紫がそれぞれ二本ずつ。
それが、ピストン運動を繰り返すねじれ極太触手の両サイドに取り付いて……
「あっ!…ひああっ…や…いやぁあああああああああああああああっ!!!!!」
自分の入る隙間を見つけると、一気にそこから進入して、ねじれ触手と一体化する。
二本だった触手が、六本に増え、ジャスティアスのまだ幼いアソコは引きちぎれそうな苦痛を味わう。
だが、それ以上に3倍に増えた苦痛と快感がそれぞれに増幅し合い、彼女の膣内をさらなる焦熱地獄へと変えていく。
(…ああああっ!!…熱いっ!!…こんな……熱すぎるよぉおおおおおっ!!!!!)
身を捩じらせ、一気に増大した苦痛と快楽に耐えようとするジャスティアス。
しかし、今度はお尻の穴の付近に、新しい触手が接近してきて……。
「ん…んんっ!!?…んぅうううううううううううっ!!!!!?」
これもまた僅かな隙間から侵入し、そのまま腸を、胃を、食道を這い上がってくる。
189名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:16:47 ID:haYLoTBb
二本に増えた触手は互いにうねりながら、ジャスティアスの内臓を犯し、さらに激しい快感で内側から彼女を溶かしていく。
さらに、触手達は地獄の責めにのたうつ彼女の体を、そっと道路に横たえて……
(えっ?…道路?…アスファルト?…私、なんでこんな所に寝かされて……!?)
戸惑うジャスティアスの周囲に、怪人の針によって操られている人々を呼び寄せる。
男も女も、老いも若きも、あまつさえまだ幼い子供達までもがギラギラとした瞳でジャスティアスを見つめる。
(…あ…何?…この人たち…一体何を……?)
そして、ある者は硬く勃起した自分のモノを取り出し、ジャスティアスの肌に押し付けて擦り始めた。
また別の女性は、ジャスティアスの上半身を起こし、触手に混じってその繊細な指先で乳房への愛撫を始めた。
兄妹なのだろうか、幼い男の子と女の子は、ジャスティアスの耳たぶにしゃぶりついて、ぬちゃぬちゃと舌先で愛撫し始めた。
ジャスティアスの手を使って、自分のモノをこする者がいた。
膝の裏や、腋の下に、同じく自分のモノを押し付けて、激しく腰をゆする者がいた。
貫通触手が飛び出したジャスティアスの口に、さらにディープキスを行う女性がいた。
人々は、触手に蹂躙され抵抗できないジャスティアスの体を、徹底的に弄んだ。
押し付けられる肉棒の熱、複数の人間による愛撫、それらは既に限界を超えていたジャスティアスをさらなる深みへと落としていく。
(ああっ!!だめええっ!!体中…おかしくなっちゃう……っ!!)
やがて、自分の肉棒をジャスティアスの体に擦りつけていた男たちが、次々に射精を始める。
降り注ぐ、灼熱の白濁シャワー。
濃厚な臭いとその熱が、触手によって快感を徹底的に刷り込まれたジャスティアスの全身を襲う。
一発浴びせられる度に、彼女の体はビリビリと震え、意識は何度も寸断される。
その間にも触手による陵辱は絶え間なく続き、苦痛と快楽と熱の嵐の中で彼女は確実に壊されていった。
(ああっ…だめっ…私…熱いのも、苦しいのも、気持ちいいのも、ぜんぶうけいれちゃってるよぉ……っ!!!)
ジャスティアス自身もそうやって自分が壊されていくのを全身でひしひしと感じていた。
快楽はまるでジャスティアスの精神を砂糖菓子のように蕩けさせる。
苦痛はジャスティアスの全身をズタズタに引き裂いていく。
そして、それらが混じりあった凄まじい熱が、彼女の心を、体を、魂を徹底的に焼き尽くす。
高まり合うそれらの感覚が、もうすぐ自分の中で限界に達しようとしているのを、ジャスティアスは感じていた。
(うあ…いやぁ…このままじゃ…わたしっ…わたし、きえちゃうよぉ……っ!!!!)
蕩かされて、引き裂かれて、焼き尽くされて、ジャスティアスの全てが消されてしまう。
既に思考はほとんどマトモに働かず、拘束された体はされるがままに嬲られている。
このままでは、僅かに残った彼女の魂さえ、押し潰されてしまいそうだ。
だが、彼女にはもう何もできない。
単に抵抗する力がないというだけではない。
与えられる熱を、苦痛を、快楽を、彼女自身が激しく求め始めているのだ。
(ひぅ…くあああっ!!…だめっ!!…だめなのにっ!!!…わたし、ほしくてほしくてたまらないよぉおおおおっ!!!!!)
触手の束がジャスティアスの膣内を抉るように犯しぬく。
貫通触手のもたらす快楽に心と体が溺れていく。
操られた人たちに陵辱されて、玩具にされて、歪んだ快感に酔い痴れてしまう。
熱い。
体中が熱い。
だけど、熱くて熱くておかしkなりそうなのに、心と体はさらなる熱を欲しがってしまう。
(うあああっ!!!…だめぇっ!!…わたし…もう…しんじゃうぅ!!しんじゃうぅううううううううっ!!!!!)
その瞬間、ジャスティアスのアソコを犯す触手が今までで一番深く強く彼女に突き入れられた。
貫通触手が口からお尻の穴まで一気に引き抜かれて、内臓が擦られる感覚に全身が歓喜する。
ジャスティアスの中で無限に増幅され続けた熱が、一気に爆発した。
190名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:19:30 ID:haYLoTBb
「ひあああああっ!!!イクイクイクイクぅううううっ!!イっちゃうぅううううっ!!わらひ、イっちゃうよぉおおおおおおっ!!!!」
巨大なダムが決壊したかのような、凄まじい絶頂感がジャスティアスを呑みこんだ。
心と体が砕け散って、彼女の体は激しく痙攣し、やがて全ての力を失いぐったりと横たわる。
「ぁ……ぅぁ…ぁ…ぁ……」
うわ言を呟きながら、焦点の定まらない瞳で宙を見つめる彼女に、かつての面影は残されていなかった。
触手から解放された彼女の無残な姿を見ながら、祐樹は声を殺して泣いていた。

「う〜ん、どうやら終わったらしいね」
「そうだね、後は後始末を残すのみだ」
眼下の陵辱劇に決着が着いた事を見届けた双頭の魔人は、翼を開き宙に飛び出す。
「ふふふ、素敵だったよジャスティアス。正義の味方とは思えない、イキっぷり、楽しませてもらったよ……」
「例の少年君もね。君がいなければ、この復讐はなりたたなかった。本当にありがとう……」
双頭魔人が機械の右腕を真下に向ける。
すると、その右腕は音を立てて変形し、巨大な砲身に姿を変える。
「「さあ、消えてくれ!!君たちは、もう、用済みだっ!!!」」
膨大な量の光の粒子が溢れる砲口が、ジャスティアスや祐樹達に向けて照準される。
力尽きたジャスティアスも、泣きじゃくる祐樹も、それに気付く事はない。
だが、その時である。
「させるかよぉおおおおおおおおおっ!!!!!!!」
叫び声と共に真紅のバイクが飛び出した。
自衛隊・Dフォースのために開発された大型装甲バイク・ロードクラッシャー。
Dレッド=赤崎はジャスティアスを助け、街の人々を操る怪人を倒すべく、ここまでやって来たのだが……
(畜生っ!!遅かったのか……?)
無残な姿で横たわるジャスティアスの姿を見て、Dレッドは悔しそうにうめく。
怪人に操られた人々の数は、Dレッドの予想を遥かに上回り、幾重にも渡る防衛網を突破するため、かなりの時間がかかってしまった。
(それでも命だけは…っ!!嬢ちゃんの命だけは消させるわけにはいかねぇ……っ!!!)
ジャスティアスを狙う双頭魔人の大砲と、Dレッドの乗るバイク、どちらが早くジャスティアスの元に辿り着くかの勝負だ。
下手をすれば自分まで消されてしまいかねない状況だったが、今のDレッドにそれだけの事を考える余裕はなかった。
ただひたすらに全速力でジャスティアスの元へと走る。
(きっと、嬢ちゃんは俺のことを恨むだろうな……)
たとえ間に合ったとしても、怪人にされた少年や操られている周囲の人々まで助け出す余裕はない。
心優しい正義のヒロインには耐えられない事だろう。
(だけど、それでも構わねえんだっ!!!もう一度っ!!もう一度、嬢ちゃんの声を聞かせてくれっ!!!)
疾走するバイクにアルベルとガンデルは気付いていたが
「今はこちらを優先しよう。彼にも随分恨みはあるけれど、それは追い追いにね……」
「ああ、わかってるよ。早くあの目障りな女を消し飛ばそう……」
あえてそれは無視して、ジャスティアスの抹殺にだけ意識を集中させる。
おそらく、バイクは彼女を助ける事ができない。
発射前に間に合っても、力なく横たわるだけのジャスティアスを助け起こす時間はない。
上手くすれば、二人まとめて消し飛ばす事ができるかもしれない。
そして、その事にはDレッド自身も気が付いていた。
(駄目だ、このままじゃ、嬢ちゃんを助けるどころか……)
しかし、その時、奇跡が起こる。
力尽きていた筈のジャスティアスが足をふらつかせながらも、自力で立ち上がったのだ。
これならば、彼女を助け出す事ができる。
「嬢ちゃああああああんっっ!!!!!」
Dレッドが叫ぶ。
彼女の体を捕まえるために腕を伸ばし、ジャスティアスに呼びかける。
「俺の腕につかまれぇええええええっ!!!!」
ジャスティアスとの距離が近付く。
彼女はゆっくりとDレッドの方に振り向いて……。
「……隊長さん…」
今や目の前にまで近付いたバイクを、Dレッドの姿を見つめ……。
「………ごめんなさい…」
しかし、Dレッドが伸ばした腕を掴まなかった。
「なっ!?」
呆然とするDレッドに、ジャスティアスは申し訳なさそうに微笑んで、そして上空で大砲を構える双頭の魔人を睨みつけた。
191名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:20:33 ID:haYLoTBb
「ジャスティアス…何のつもりだ!?」
「ぼ、僕らを舐めているのかい……っ!!!」
ジャスティアスの行動の意味を理解できず、双子は苛立たしげに叫んで、
「「いいだろうっ!!!そんなに消されたいのなら、望み通りにしてあげるよっ!!!!」」
その苛立ちごと消し飛ばすかのように、砲口から光の奔流を解き放った。
ジャスティアスは、迫り来るエネルギーの塊に対して、怯んだ表情も見せず、そっと頭上に手をかざす。
「ジャスティー・シールドぉおおおおおおっ!!!!!!」
そして叫び声と共に、祐樹や、操られている人々を守るように光のドームを発生させる。
双子の放ったビームをジャスティアスの張った光のドームが受け止める。

「嬢ちゃん……お前ってヤツはどこまで……」
その光景を見つめながら、Dレッド=赤崎は悔しそうに、悲しそうに呟いた。
あの時、ジャスティアスが立ち上がったのは、ただひとえに双子のビーム攻撃から周りの人間達を守るためだったのだ。
彼女はどこまでも正義の味方だった。
ボロボロになった体を、ただ人々を守りたいという一心で奮い立たせたのだ。
おそらく、これが無謀な行動である事は、彼女自身が誰よりもわかっていたのだろう。
今の彼女には、ビームを耐え切るだけの力は残されていないのだ。
あの光のドームも、ほとんど火事場の馬鹿力だけで発生させているのだろう。
だからこそ、彼女は『ごめんなさい』と言ったのだ。
彼女を助けに来た赤崎の願いをないがしろにして、無謀な勝負に出る事を詫びていたのだ。
「ばっかやろぉおおおおおおおおおっ!!!!!!」

Dレッドの悲痛な叫びを聞きながら、一方のアルベルとガンデルはニヤニヤと笑っていた。
最初にあのバリアーを張られた時は驚いたが、どうやらジャスティアスにはそれを維持し続けるだけの余力はないようだ。
「このまま出力を上げて押し切ってあげるよ」
「出来もしない事はやらずに、あの赤いヤツと逃げていた方が見のためだったねぇ…」
じわじわとビームのパワーを上げていく。

光のドーム=ジャスティー・シールドの耐久力はもはや限界らしく、全体の形状がビームに押されて歪み始めていた。
だがしかし、双子の攻撃に耐え続けるジャスティアスの瞳には一点の曇りもなかった。
「守ってみせる。みんなを、守ってみせるんだ……っ!!!」
激しい陵辱に、彼女の心は、体は、魂は、一度は砕け散った筈だった。
だが、『人々を守りたい』、ただそれだけの気持ちが、ギリギリのところで彼女を蘇らせた。
怯む事も、恐れる事もない。
心の奥底から湧き上がるその気持ちこそが、ジャスティアスの力の最大の源なのだから。

そして、その背後で、そのジャスティアスの姿を、祐樹はずっと見つめていた。
人々を守るため、巨大な力に立ち向かうジャスティアスの背中。
そこに祐樹は、とある少女の影を重ねる。
(…僕はどこまで馬鹿だったんだろうな、穂村……)
祐樹を救おうとして、祐樹に『偽善者』と罵られた少女、穂村あすか。
だけど、今の祐樹には分かる。
彼女は偽善者などではない。
祐樹を庇っていじめの首謀者達に立ち向かったその瞳に、嘘も偽りも存在しなかった。
ただ、彼女は救いたかっただけなのだ。
今のジャスティアスが一心に人々を救おうとしているように、穂村あすかも祐樹の事を救おうとしていたのだ。
祐樹の心の奥底から、強い一つの感情が湧きあがってくる。
それは……。
(守りたい。彼女を…ジャスティアスを……っ!!!)
祐樹の欲望が作り出した怪人に陵辱されながらも、彼女は再び立ち上がった。
192名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:21:30 ID:haYLoTBb
その命の炎を、こんな所で消させてなるものか。
祐樹の心が、体が、理性が、本能が、つまりは彼の全存在が叫ぶ。
(…僕が助けるっ!!!彼女を絶対に死なせるものかっ!!!!!)
すると、その心の叫びに応えるかのように、ゆらりと、祐樹を取り込んだ怪人の体が立ち上がった。
「これは…一体?」
どれだけ叫んでも、ジャスティアスへの陵辱をやめなかった怪人の体が、今は祐樹の意のままに動く。
不思議に思っていた祐樹だったが、やがてある事に気が付く。
(そうか、あの時の僕は……僕が死ぬ事で全てを終わらせる事ばかりを考えていたから……)
汚く醜い自分が死ぬ事で、他のみんなが、ジャスティアスが救われる。
だが、結局のところ、それは自分を否定するか、世界を否定するかの二つしか選択肢を持たない破滅的な感情だったのだ。
それでジャスティアスを救おうなどと、それこそ『偽善』というものだ。
だから、この怪人の体はそれを敏感に嗅ぎ取り、祐樹の持つ破滅への願望をジャスティアスに叩きつけたのだ。
全ては自分自身の罪、祐樹には悔やんでも悔やみ切れない。
だがしかし、今の彼はただ一心に、ジャスティアスを救う事だけを願っていた。
本能も理性も欲望も、全てひっくるめた祐樹自身がそれを望んでいた。
だから……っ!!!!!
「ジャスティアスっ!!!!」
祐樹は彼女の名を呼び、彼女の腕に、足に、触手を巻きつける。
「えっ!?…柳原君…っ!?」
一瞬動揺したジャスティアスだったが、次の瞬間には祐樹のやろうとしている事を理解していた。
(体に力が漲る。エネルギーが流れ込んでくる……っ!!!)
この触手がジャスティアスの生命エネルギーに干渉できるなら、
同じ要領で彼女に自分のエネルギーを分け与える事ができるのではないか。
それが、この土壇場で思いついた祐樹の策だった。
単にエネルギーを与えるだけでなく、陵辱によって乱されたジャスティアスの生命エネルギーの流れを整え、彼女を回復させる。
砕け散ったアーマーはみるみる修復され、力を取り戻したジャスティー・シールドはビームを押し戻していく。
「「うわああああああああああああああああああっ!!!!!!」」
ジャスティアスと祐樹、二人の叫びが重なる。
「な、何が起こってるんだ!?」
「まずい、このままじゃ、逆に僕らの方が吹き飛ばされかねない…っ!!」
迫り来るビームから逃れるため、アルベルとガンデルは右腕ごとビーム砲を切り離して離脱する。
その直後、ビーム砲は押し戻されてきたエネルギーに飲み込まれ、完全に消滅した。
そして、アルベルとガンデルの見下ろす先には、完全復活したジャスティアスの姿があった。
彼女の背中には、彼女に全ての力を分け与え、普通の人間に戻った祐樹がもたれ掛かっていた。
自分を傷つけ、死を選んでまでも、ジャスティアスを助けようとしてくれた少年。
(柳原君の想いが、最後に私を救ってくれたんだ……)
ジャスティアスは力尽きた彼の体を、一旦その場に横たえさせようとして
「…ほむらぁ……」
その言葉を聞いた。
「…ありがと、ほむら…ごめんな……」
「柳原君……」
胸にこみ上げる熱い想い。
もう絶対に負ける事はない。
そして、体中に漲るエネルギーが、ジャスティアスのさらなる力を呼び覚ます。
193名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:23:12 ID:haYLoTBb
「ハイパー・ジャスティーソードッッッ!!!!!!」
迸る紫電と共に、ジャスティアスの胸部装甲から、彼女のエネルギー源であるクリスタルが分離する。
そして、そのクリスタルを中心に金色に輝く剣が形成される。
それは、ジャスティアスの身長を遥かに越える巨大な剣だった。
ジャスティアスは巨大剣を両手で掴むと、背部ブースターで空中高く舞い上がる。
「アルベル、ガンデル、観念しなさいっ!!!」
「くぅ…おのれ、ジャスティアスぅうううううっ!!!!」
「僕達が二度もやられると思うなよっ!!!!」
双子魔人はジャスティアスを睨みつけ、左腕から新たな武器を出現させる。
それは……
「デモン・スクリーマーッ!!!!」
それは、Dレッドの武器、レッド・スクリーマーのコピーだった。
唸りを上げる三連チェーンソーが、ジャスティアスに突きつけられる。
「さっきは私のフォトンバズーカのモノマネで、今度は隊長さんのモノマネだなんて……」
「モノマネとは失敬だな」
「これは君たちの原始的な武器を、僕達兄弟の力でパワーアップさせたもの、ただのコピーと思ってもらっては困るんだよ!!」
互いの獲物を構えて、正義のヒロインと双頭魔人は敵めがけて突撃する。
「うぉおおおおおおおおおおっ!!!!!!」
「「死ねぇえええええええええっ!!!!!」」
激突っ!!
ジャスティアスの金色の長剣はぶつかり合った三連チェーンソーをまとめて叩き斬り……
「隊長さんのは、そんなナマクラじゃなかったわよっ!!」
「「くそっ!くそっ!畜生ぉおおおおおおおっ!!!!!」」
そのまま双頭魔人の体を斜め袈裟に切り裂く。
「こ、こんな馬鹿な……」
「僕達が、また死ぬというのかっ!?」
そしてその直後、特殊細胞が蘇らせた悪魔の双子は、強烈な爆発と共に今度こそ消滅した。

アルベルとガンデルに今度こそ引導を渡し、地上に戻ってきたジャスティアスを迎えたのは、
こちらに向かって走ってくるDレッド=赤崎の姿だった。
「心配かけやがって、この馬鹿娘がぁあああああああっ!!!!」
ガシッ!!パワードスーツを装着したままの太い腕が、ジャスティアスの体を抱きしめる。
「痛いっ!!痛いです、隊長さんっ!!パワードスーツの抱擁は、ほんとに死んじゃいますからぁあああっ!!!」
194名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:23:46 ID:haYLoTBb
「うるせえっ!!これぐらい当然の罰だああああああっ!!!!」
そのまましばらくの間、じゃれ合っていた二人だったが、不意に赤崎が腕の中からジャスティアスを解放し……
「ど、どうしたんですか、隊長さん?」
「………すまなかったな…」
そう言って、ヘルメットを外して、深々と頭を下げる。
その顔に浮かんだ沈痛な表情に、ジャスティアスは言葉を失う。
「もう少し、ほんの少しでも早く助けに来れたら、嬢ちゃんをあんな目に遭わせずに済んだかもしれないのに……」
今回の戦いでジャスティアスが受けた陵辱は、今までに彼女が味わったものとは比較にならない凶悪なものだった。
ジャスティアスは無残にも処女を失い、体中を蹂躙し尽された。
それは、戦いが終わっても拭う事の出来ない、深い深い傷跡として彼女の心に刻み付けられた。
「そうですね。今だって、辛くないって言ったら嘘になります」
「嬢ちゃん……」
ジャスティアスは自分の受けた陵辱の数々を思い出し、自分の体をぎゅっと抱きしめる。
「たぶん、これからずっと夢に出てきたり、思い出して苦しくなったりすると思います。だけど……」
そこで、ジャスティアスは顔を上げ、赤崎に対して精一杯の笑顔で微笑んで、こう続けた。
「だけど、私にはみんながいてくれるから……。
Dフォースのみんなや、学校の友達、お母さん………それに、何より隊長さんがいてくれる……。
みんなが私に、どんな辛い事にも負けない勇気を、元気を、私に与えてくれるんです………」
そこまで言うと、ジャスティアスはそっと赤崎の胸の中に体を預け
「だから、辛い時にはこうやって、隊長さんから勝手に元気をもらっちゃう事にします。………いいですよね?」
彼の体をぎゅっと抱きしめながら、そう言った。
赤崎はそんな少女の小さな肩を優しく抱き寄せる。
「わかったよ。いつでも来てくれりゃあいい。それで、嬢ちゃんが元気になれるんなら……」
「えへへ、正義の美少女ヒロインにモテモテで、隊長さん、幸せ者ですね……」
「そうだな。俺はきっと、とんでもない幸せ者なんだろうな………」
照れ隠しのつもりで少し茶化したジャスティアスの言葉にも、赤崎は素直に答える。
そんな言葉が返ってくるとは思わなかったのか、少し頬を赤らめたジャスティアスは、赤崎の腕に抱かれながら一人思う。
あの絶体絶命の状況の中で柳原祐樹が自分を助けてくれた事。
いつも自分を気遣い、助けてくれる赤崎の存在。
連なり合う無数の絆が、今の自分を守ってくれる。
辛い事も、苦しい事も、きっと限りはないけれど、この絆がある限り、自分は、ジャスティアスは絶対に負けたりしない。
自分を抱きしめる赤崎の腕の優しい感触が、その事を何より強くジャスティアスに確信させてくれた。
195名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:26:18 ID:haYLoTBb
これでお終い。
やっぱり、色々、問題が多かった。
ともかく、これで失礼いたします。
196名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:27:59 ID:EaPueuVG
これがリアルタイム遭遇ってヤツか!!GJ!GJ!GJ!
なんだよエロもちゃんと濃厚なのがあるじゃん!
最高だったぜ!
197名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 10:21:42 ID:OnHZXAyT
GJだぜ!

>「隊長さんのは、
>そんなナマクラじゃなかったわよっ!!」

アソコのことかー!
最後のいちゃいちゃの場面、
柳原はどうしてたんだろ。
198名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 13:38:09 ID:4dUgmk5l
大作だったなw
心からGJを
199名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 19:21:38 ID:gv4iw9gp
>169
固さを過信して避けないから、振動とか薬とか魔法とかで発情させる特殊技能持ちが相手になるとヤバイ。
動きを封じらるだけの能力でも、動きを封じて衣装剥ぎ取って、意識は残したまま動き封じて裸で街中に放置とか面白そうだ。
モニュメント風にして。

>195
超大作乙ー。
…柳原って死んでたりする?
200195:2009/01/25(日) 20:07:07 ID:haYLoTBb
なんか柳原君へのフォローが足りなかったみたいで申し訳ない。
彼は別に死んでないです。
一応、彼自身の葛藤にケリがついたと思ったら気が抜けてしまって……。
イジメの決着とか、ちゃんと書いとくべきだった。
201名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 21:29:29 ID:EJSI3N7A
GJでした
本当にお疲れ様でした

次回作も期待してますよー
何なら今回の番外編でも
202名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:06:08 ID:RdVM0KWf
俺的脳内キャスティングでは

ジャスティアスがティア・ノート・ヨーコで、
隊長がニンジャマスター・ガラ

だな。
203名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 05:15:09 ID:eB+t7e1P
>>202
その意見には全く同意し難い
204名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:28:39 ID:jXpxmlOW
しかしジャスティアスの人は凄いな

活躍パートでは自らの力の源を切り離すという、今後のピンチを期待させるような
危なかっしい…しかしイカす超必殺技を出し

陵辱パートでは何気に触手貫通という過激なシチュと市民からの輪姦と手抜きなし

学校パートでストーリーにも肉付けしてるし、長くなって詫びているけど
これってちゃんとした小説になっているんで全然おkだろ
別に冗長でもないし
多分これから陵辱バッドを望む声が多くなり、それは俺も期待するんだけれども、
作者さんには自分の書きたい物を書いて欲しいな。少なくとも俺だけでもどんな展開でも全肯定できるから。

長文ゴメンコ
205名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:04:09 ID:LfGZlz/I
ジャスティアスの毎回のクオリティには驚くなあ。
エロ部分もそれ以外も共に読ませる出来だし。
これからの展開にwktkだが、Dフォースの隊長以外のエピソードも……
具体的にはピンクのおねえさんの陵辱も見てみたい、超見たい。
206名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 07:26:59 ID:Sdt+nvWu
相手が正義の変身ヒロインだと触手にも付加能力が欲しいよね
赤くして角が付けば通常の三倍の量の媚薬と精液で
通常の三倍の速さでヒロインを屈服させるとか
207名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 07:49:48 ID:APL9KkNQ
青い触手は電撃責め。普通のとは違うのだ(りゃ
208名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 16:44:20 ID:o0PqkhKa
じゃあ黒は3本のコンビネーションで…
209名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:39:26 ID:pWzbin5H
練乳の白い悪魔
210名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 18:42:57 ID:0GuOJTzL
中の人のテクニックが未熟なせいで優秀なカタログスペックの発揮できない触手は緑色でいいのかな?
211名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 17:41:21 ID:RGbfcAox
触手マイスター達は媚薬粒子を攻撃、防御、隠密へと使いこなし
マスラオの奥義で正義のヒロインへ惹かれた歪な愛を示してくるんだな
212名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 01:17:11 ID:ObA0S7AD
エルシオンの続きが読める日は来るんかいのう
213名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 07:00:16 ID:E+t0V7eW
不況の波の資金難を打開する為に、まだ使えるのに捨てられた家電製品やゴミを利用し

掃除機を改造した吸引を利用したクリや乳首吸引+搾乳機能持ちメカ触手

物量戦も可能で数で攻めれば意外に頑丈で千切れないビニール製の拘束用触手

などのリサイクル触手を悪の組織が導入したら、予想外の効果と戦果を上げ

一般触手がリストラの危機に
214名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 08:07:14 ID:my1U7qkB
>>213
なにその人の心の幸せを壊す触手
ナレーションは小林清志だね
215名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 13:48:48 ID:WK/rZYgQ
>>212もぅ読めないでしょう…エリシオンの作者が無料ノベル閉めちゃったしね
216第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:26:45 ID:YW7qKRpP
あのパクリ小説、電光少女グリッドガールの続きを書きました。
自分は昔から悪役が好きなのでしょうもない悪事を考えるのが好きです。
それではおつきあいよろしくお願いします。

あのニコニコ騒動から一週間。
当然、あのニュースは大騒ぎになっていた。
ただ問題なのはPC大爆発事件の方が大事件として報道されていたのだが、
緑川光莉ことグリリンは全く気にしていないようである。
 そして学校。
今日の光莉はご機嫌のようであった。
「もしもな〜み〜だ〜が、じゃまをし〜ても〜。」
「グリリン、今日はやけに機嫌がいいわね。」
光莉に話し掛けているのはサポートメカの開発担当であるマナだ。
マナは眼鏡をかけた知性派の少女である。
「ふっふ〜。今日はガンダムWの再放送が6時から。
そしてミュージックベースには芳野祐介様が出てくるのよ?
これが上機嫌じゃなくていられますか。」
説明しよう。
芳野祐介とはこの世界で高校生に人気なロックンローラーで、緑川光莉は彼の大ファンである。
「はぁ。あなたの人生は簡単で羨ましいわね。」
「なんか言った?」
「ううん。でも健二君、あの怪我大丈夫かな?」
健二の怪我を心配するマナ。
なんと、皮肉なことにマナは健二のことが好きなのだ。
つまり彼らはものすごい狭い世界の中で敵のことを知らずに戦っているのである。
「どうせニコニコであれを見てて爆発に巻き込まれたのよ。自業自得よ。」
「彼はそんなもの見ないわよっ!!たまたま巻き込まれただけよ!!」
「分かった、分かった。そんなに好きなら健二に話し掛ければいいじゃない。
しつこいくらいに相手にしてくれるわよ。」
「わっ、わたしはいいの。影から見てるだけで……。」
「ふぅん。物好きねぇ。じゃ、帰ろっか?」
「そうね。」
こうして下校する二人。
そしてこの様子を見ていた男が一人いた。
光莉に片思いをする健二である。
もはや笑い事ともとれる見事な三角関係だ。
217第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:27:44 ID:YW7qKRpP
「そうか。あいつはガンダムWを見るのか。
ならば俺もあれを完成させないとな……。」
二人を見送った後に急いで家に帰る健二。
こういうときはたいていロクでもないことを考えてるときだ。
帰ってからすぐにPCをつける健二。
社会不適合者予備軍の行動である。
前回のサンダーグリッドビームで破壊されたPCは、
メーカーが回収して新品になっている。
そしてサタンデジファー様のおかげでHDDは無事だった。
前回の動画は彼のオカズである。
「サタンデジファー様、ただいま。」
「おぉ、健二よ。新型怪獣は本当に大丈夫なのか?」
健二にモニター越しに話しかける男。いや、人以外の何か。
電脳世界の魔王、サタンデジファーである。
「大丈夫か?といわれますと。」
「パワーもスピードもアラシノスの7割しかでない。しかも暴走前だ。
こんなものが使えるとは思えない。」
「サタンデジファー様。パワーでグリッドガールに勝つのは容易いでしょう。
しかしサンダーグリッドガールに勝つのは至難の技です。
ここは小細工で勝負をかけようと思います。」
「むむむっ!!それではワレワレが小悪党みたいではないか!!」
「サタンデジファー様。ご安心ください。この怪獣は体自体が大技なのです。」
「そうか。頼りにしているぞ、健二よ。」
「はっ。まずはこの怪獣の洗脳光線を試すためにガンダムWに洗脳光線を流そうと思います。」
怪獣を私用に使う健二。
察しのいい君達には分かっただろうが、健二がこの怪獣を作ったのは光莉を洗脳するためである。
「ダメだ!!そんな番組では被害がたかが知れている。もっと視聴率のある番組でやるのだ!!」
健二の提案を却下するサタンデジファー。どっちもどっちである。
しかし健二が考えていたのは私用だけではなかった。
「いえ、サタンデジファー様。この作戦は確実に上手くいくとは限りません。
ならば操られても分かりづらい子供の方が実験には適しています。
それに一度しか使えないわけではありません。
ここで成功したらあなた様の言うようにミュージックベースで流しましょう。
そして日本を我々の物に!!」
上手く話を自分のペースに持って行く健二。
これで光莉を洗脳するチャンスが倍になった。
サタンデジファーよりも健二の方が知恵が回るのである。
「はっはっは。小賢しいな健二よ。」
「俺は小悪党にすぎません。魔王サタンデジファー様の御力があってこそです。」
「よいよい、洗脳光線の効果を確かめるのだ!!」
「はっ。行けっ、光学怪獣プリムラーよ!!お前の力を存分に発揮するのだ!!」
プリムラーをテレビ局のコンピューターに向かわせる健二。
ノリノリである。
218第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:28:17 ID:YW7qKRpP
 こちらはそんなことも露知らず。呑気にテレビを見るグリリン。
拳銃型のリモコンを構えて
「お前を殺す!!な〜んてね。」
上機嫌もここに極めれりである。
当然、敵襲なんて警戒するわけがない。
そうしているうちにガンダムWが始まったようである。
無論、彼女がガンダムWを見るときの姿勢はいつもおかしい。
おかしいというよりは熱狂的である。
しかし今回はそれに輪をかけておかしかったのである。
テレビを伝う洗脳電波の影響であった。
画面の中ではゼロとエピオンが死闘を繰り広げていたが
光莉はそれどころではなかったのである。
「ヒイロさま〜。はれ?なんか体がホットになってきたのれす。ぬいじゃえ〜。」
テレビの前で上着を脱ぎだす光莉。
上着だけではない。スカートまで脱ぎだしたのである。
下着一枚で踊りながらテレビを見る光莉。
全国のテレビを見た少女、下手をすると幼女も、
もしかすると母親もがそんな行動をなんの疑いもなくとっている。
プリムラー、恐るべし。
健二は画面の向こうでそんな姿の光莉を想像しているのだろう。
しかも次はこれをもっと視聴率の高い番組で流そうというのである。
あまりにも恐ろしすぎる。
するとアクセプラーに通信が入る。
マナからである。
「グリリン!!大丈夫?今、ガンダムWに洗脳光線が流れて……」
「へけけ……へけけ……へっけっけっけ。」
下着一枚で危ない笑い声を上げながら踊る光莉。
当然、マナの言葉が届くわけがない。
マナの頭が激しく痛む。
見事に洗脳光線は効いているらしかった。
もうグリリンに言葉は届かない。
そう判断したマナはアクセプラーを強制的に起動する。
ネットなら洗脳光線も届かないということだろう。
強制的に変身させられる光莉。
どうやら正気に戻ったようである。
219第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:28:44 ID:YW7qKRpP
「あれっ?ここはどこ?なんで私、変身してるの?て、いうかあの怪獣は何なの!?
私のガンダムWは?」
見事に怪獣の前に転送するマナ。
そしてマナ自身もゴッデスゼノンに合体していた。
「あの怪獣があなたを洗脳していたの。今から倒しに行くわよ。」
「おっけ〜。再放送の恨みは恐ろしいんだからね!!」
やる気まんまんの二人。
そしてあっさりと追い詰められるプリムラー。
「合体するまでもないわね。」
「油断は禁物よ、グリリン。」
一方、健二サイド。
「おい!!やられているぞ!!」
「想定内です。さぁ、グリッドガール。プリムラーを倒すのだ。」
「敵を応援するのか!!」
「まぁ見ててください。」
もうあっちはとどめまで行っていた。
プリムラーに勝てる要素は一つもなかったのである。
グリッドガールはもう必殺技を出すモーションに入っていた。
「グリッド……ビ」
「だめっ!!」
急にゴッデスゼノンがグリッドガールを突き飛ばす。
一体何があったというのだろうか。
220第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:31:38 ID:YW7qKRpP
「マナ!!なにすんのよ。チャンスだったのに!!」
「ダメ。あれは敵の罠よ。あれは倒されるとこっちのエネルギーも利用して爆発するの。
計算ではサーバーを中心に現実世界にも半径4kmを巻き込む大爆発をするの!!」
「なんですって!?そんなことしたらミュージックベースが見れないじゃない!!」
知らされる驚愕の事実。これが健二の狙いだったのである。
「ちっ、気づかれたか。だが隙だらけだ!!グリッドガール!!」
「ギャオォォォン!!」
「しまった!!」
戸惑い隙を見せたグリッドガールに洗脳電波を発射するプリムラー。
この作戦は二段構えだったのである。
グリッドガールを洗脳電波で操るか、プリムラーを爆発させるか、
どちらかが成功すれば健二の勝ちである。
そして洗脳電波は徐々に効いてくる。
「何よ。ぜんぜん、効いてないじゃない。あっ、あれっ、手が勝手に……。」
自分の意思に反して手が股間に勝手に行ってしまうグリッドガール。
いくら念じても自分の手は言うことを効かなかった。
そして状況はさらに悪化する。
「あっ、あっ、そこはやぁん、やだっ、おねがいっ、いやぁぁぁ!!」
洗脳電波によってグリッドガールは自分の手で自分の大切な乙女の部分をまさぐっていた。
恐ろしいほどの効き目である。
こうしてグリッドガールはモニターの中で恥ずかしい姿を晒している。
一方、マナの方は無事であった。
ゴッデスゼノンはマナの操縦以外を受けつけないからだ。
「今、助けるわ。ゴッデス……。」
グリリンを助けるためにゴッデスブレイカーを放とうとするマナ。
しかしそのパターンは読まれていた。
「甘い!!いまだ、プリムラー。マインドフラッシュだ!!」
「キシャァァァァァ!!」
今度はプリムラーの目から怪しい光線が出た。
しかし、その光線はゴッデスゼノンには何の影響も及ぼさなかった。
だがゴッデスゼノンは直立不動のまま動かない。不審がるグリリン。
それもそのはず。被害を食らったのはモニター越しに光線を見たマナだったのだ。
光線の指示通りに椅子から立ち上がるマナ。
「あっ、あっ、こっちも……、体が勝手に……」
こっちも同様に体が言うことを聞かなくなった。
そして腰周りに当てられる手。
もうこうなったら続きは一つしかない。
「いっ、いやっ!!そんなのだめっ!!あっ、あっ、」
嫌がる心とは裏腹に外されるスカートのベルト。
「いやぁぁぁぁん!!」
そしてマナの手は、自分のスカートとショーツを一気にずり下ろした。
誰も見ていない自分の部屋だからとはいえ下半身裸になることは抵抗が大きい。
しかしも家には弟がいるのだ。
こんなところを見られたらお嫁にいけない体になってしまう。
そんな中、マナは下半身裸でいることを余儀なくされている。
「あっ、そんなことしたら!!」
そしてスカートとショーツをドアの方に放り投げさせられるマナ。
それは彼女の羞恥を掻き立てるに十分な効果があった。
「ゴッデスゼノン!!」
急に動かなくなったゴッデスゼノンを見て不安になるグリッドガール。
しかし彼女に他人を心配する余裕はなかった。
「えっ、あっ、ひゃぁん!!」
怪獣が命令を変えるとグリッドガールは自分の乳房を自らの手で揉みだしたのである。
「あっ、あっ、だめぇぇ!!」
年の割りに大きな胸を自分の手で持て余すグリッドガール。
息も絶え絶えである。そして年頃の健二には強すぎる刺激だった。
「かなり色っぽいじゃないか。グリッドガール。」
「グリッドガールがあんなことを……。」
今夜のオカズはグリッドガールであることが確定した健二。
そしてまだ始まったばかりだ。
221第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:32:12 ID:YW7qKRpP
「サタンデジファー様。これは我々で独占するのは惜しいものがあります。」
「なるほど。なら公開だ!!」
「はい。行けっ、プリムラー!!これをテレビで公開するのだ!!そしてお茶の間の平和を乱すのだ!!」
「キシャァァァ!!」
「いいぞ、これで視聴率100%だ!!」
「はっはっは。素晴らしいプロデューサーだな。お前は。」
興奮に息巻いている健二。こういった人間がP2Pでアニメを放流するのだ。
そしてそれはいろんな所で甚大な被害を出して行った。
 お茶の間でニュースを見ている家族がいた。
小学校3年生と5年生の兄弟と両親。
一家で揃って食事を取っていた。
テレビに映っているのはニュース。
一家が安らぐひと時である。
ところが、そこに異変が起こった。
「なにこれ〜」
と弟が言うのである。
「お姉さんは何をしてるの?」
と兄が母親に聞いている。
「なんじゃこりゃ!!」
「見てはいけません!!」
テレビに映っているものは衝撃的なものだった。
タイツ一枚の女の子が自慰をしていたのである。
ショックで呆然とする父親。
そして、父親が呆気にとられている間に母親がリモコンでチャンネルを変えようとした。
しかし、テレビはリモコンの操作を受け付けない。
父親が電源スイッチを押すがそれも効かなかった。
「かぁちゃん。プラグはどこだ、プラグ。」
「プラグはテレビの裏だよ!!」
父親は必死にプラグを探す中、母親はテレビの前に立ちはだかった。
しかし、それをするとどんどんとテレビの音が大きくなって喘ぎ声が聞こえてきたのだ。
「とぁちゃん、早く!!」
「分かってるよ!!」
 一方、食堂では相撲の中継を放送していた。
話が止まってしまったために相撲の中継を見るカップル。
しかし、店中の空気が一気に固まる。
テレビの放送がグリッドガールの自慰になっていたからである。
それに夢中になる店中の男たち。
画面の中の少女は苦しそうに喘いでいた。
そしてカップルの男が言った。
「最近のテレビ番組はやけに過激なんだね。しかしモデルのあの子、いい胸だ。
将来が楽しみだよ。まぁ、君には適わないけど……あべしっ。」
「早くこの店から出ましょう。精神衛生上に悪いです。」
デリカシーのない男と男に冷静になチョップを繰り出す彼女。
これは彼の日頃の性格だろう。
 小学4年生くらいの女の子はテレビの真似をしているのを親に止められていた。
しかし、その親はテレビを消すのに悪戦苦闘をしていた。
222第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:32:54 ID:YW7qKRpP
 このようにプリムラーはいろいろなところに甚大な被害を及ぼしたのである。
そのことにグリッドガールが気づくのも時間の問題だろう。
「はぁ、はぁ、らめぇ!!」
その一方で自分の胸を揉みながら、太ももで大切な部分を挟み込むようにして、
刺激することを強要されるグリッドガール。
もう彼女は羞恥と興奮で顔を赤くしていた。
そしてそれを見計らったかのように、彼女の不幸はさらなる段階にシフトしのだった。
なんと、電脳世界に移っている番組がガンダムWから自分の自慰に変わっていたのである。
そしてマナから通信が送られてくる。こころなしか、マナの方も肩で息をしていた。
「グリリン!!はぁ、はぁ、大変。グリリンの様子が10chを通して、あぁっ!!
全国中に公開されてるわ!!」
「なんですって!!」
自分を取り巻く状況に愕然とするグリッドガール。
それでも手は止まらなかった。
「はっ、早くなんとかしないと!!」
慌てて状況から抜け出そうとするグリッドガール。
しかし彼女がその状況から抜け出そうとすればするほど、
どんどん羞恥の泥沼に嵌って行くのであった。
223第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:33:20 ID:YW7qKRpP
そして辛いのはマナも一緒だった。
下半身の次は上半身だった。
シャツもブラも自ら脱ぎ捨てて全裸になるマナ。
そして両手は乙女の部分を強制的に掻き毟らされていたのである。
体に合わせてふるふると揺れるマナの胸。
グリリンと比べたら少し小柄だが十分な大きさである。
それが今、晒されてほんのりとピンク色の突起が立っているのである。
「手がほんの少し自由に動けばゴッデスゼノンを操作できるのに!!」
しかし彼女の願いは適う事はなかった。
マナの部屋にあるテレビのチャンネルは強制的に変わっていて、
グリッドガールの自慰が淡々と流されていた。
友達がそんな目に遭っているのを流されるのは屈辱的だった。
そして自分がいつそんな目に遭うかと思うと薄ら寒い思いがする。
自分はグリッドガールとは違って何もつけていないのだから。
そしてさらに状況は彼女にとって悪いものとなっていった。
「お姉ちゃん、ご飯できたって〜。」
扉越しに弟の声が聞こえる。
全裸で自慰を強要されてるマナにとってこれほどの恐怖はない。
「ごめん。今、忙しいの!!」
必死に平常を装って返事をするマナ。
弟は何も気づかなかったようである。
「お姉ちゃん、忙しいってさ〜。」
「そう?まぁいいわ。先に食べてなさい。」
「分かった〜。」
とりあえずその場は誤魔化せた。
だが、多分それは長く持たないであろう。
それまでになんとかしないと!!
弟や家族にこんな恥ずかしい姿を見られてしまうのは、
年頃の乙女にとっては何よりの重大事件だ。
224第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:34:01 ID:YW7qKRpP
 グリッドガールの方にも進展があった。
「あんな……恥ずかしいのが……テレビに映ってるなんて……。」
乳首の辺りを弄くらされているグリッドガール。
彼女の心は折れかけていた。
しかしまだ責めは止まらない。
「キシャァァァァ!!」
こんどは彼女の股が大開になる。
「やっ、やだっ、もうやめてっ!!」
グリッドガールは半べそをかいていた。
そして全国の男の期待に沿うべく乙女の秘所に近づく少女の指。
「あっ、あぁっ!!」
今、その指が秘所に触れられた。
そして激しくなっていく自慰行為。
それが全国に放送されていると思うと彼女は絶望に打ちひしがれた。
「もうやめてぇぇ!!」
哀れなグリッドガールは両手で秘所を掻き毟っていた。
「いっ、いくぅぅぅ!!やだっ、やめてぇぇぇぇ!!」
グリッドガールは羞恥の泥沼から抜け出せる気配はないようである。
 そして、グリッドガールがさらし者になっている間、
マナの方は全裸で手をわざわざ後ろから回して秘所を弄っていた。
もう片方の手はじぶんのおっぱいである。
こっちも地獄ならあっちも地獄なのである。
そして年頃の乙女の体にはもう限界がきていた。
「あっ、あっ、あぁぁっぁぁあぁぁ、あぁぁぁぁl!!」
とうとうマナに限界が来てしまったようである。
潮を辺りに撒き散らすマナ。
しかし体はまだ止まらなかった。
「お姉ちゃん、ご飯、食べなさいって。」
「!!」
今の状況を弟に見られるわけには行かない。
でもどういえばいいの!?
マナの思考はパニックになっていた。
もはや何がなんだかわからなくなっていた。
しかしゴッデスゼノンを作り出した天才少女マナは人とは何かが違っていた。
そこでこの状況を解決する策を見つけたのである。
「うるさいのっ!!年頃の女の子にはいろいろあるのよ!!」
と弟を怒鳴りつけるマナ。
これでしばらくは時間が稼げる。
225第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:34:39 ID:YW7qKRpP
そしてマナは自慰をしながらも必死にキーボードのエンターキーを押そうとしていた。
「あっ、あぁっ!!」
しかし手が自由になりそうにない。そこでマナは妙案を思いつく。
「しかたないわよね?えいっ!!」
そこでマナは自由の利く足でキーボードにかかと落としを食らわせたのである。
コマンドが見事にPCに受理される。
彼女が必死に押そうとしていたエンターキーは、
サンダーグリッドガールへのショートカットキーであった。
彼女はサンダーグリッドガールに希望を託したのである。
そしてまた自慰を続けるマナ。
しかし彼女の目は希望に満ち溢れていた。
「合体コード!?分かった。マナを信じる!!」
そしてコードを受理するグリッドガール。
グリッドガールはサンダーグリッドガールに合体するときには
オートで動くので洗脳とは関係なく合体はできる。
意識より合体プログラムのほうが優先されるのである。
マナが信じたサンダーグリッドガールに私も賭けて見る。
グリリンもそう思ったのである。
「健二!!グリッドガールが合体していくぞ!!」
「大丈夫です。サンダーグリッドガールは所詮、鎧。
中の人のコントロール権はこっちにあります。あの合体が終わればすぐにコントロールは戻ります。」
「そうか。サンダーグリッドガールさえ手に入れば我々は天下無敵!!」
「はい。世界中のコンピューターを破壊しましょう。」
サンダーグリッドガールがあいつらの管理下に置かれたら世界は崩壊する。
しかしグリリンは負けるわけにはいかないのである。
「合体電神サンダーグリッドガール!!」
合体後、ポーズをとるサンダーグリッドガール。
しかし彼女の体に異変が起こったのである。
「うっ、うそっつ!!洗脳は効かないんじゃないの!?」
再び体のコントロールを乗っ取られるグリリン。
絶体絶命の危機である。
「サンダーグリッドガール!!まずはこのテレビ局を破壊するのだ!!
そして全国のテレビを爆破するのだ!!」
「そんなっ!!」
サンダーグリッドビームの構えを取るグリリン。
もしサンダーグリッドが撃たれたらテレビ局から半径10kmは巻き込まれるだろう。
そして全国の付いているテレビも爆発する。
そうすればニコニコ事件とは比べ物にならない惨事になるだろう。
合体したことがさらに状況を悪化させたのである。
226第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:35:17 ID:YW7qKRpP
しかしマナはそれすらも見越していたようだった。
「グリリン!!ドリルブレイカー!!」
「えっ!!ドッ、ドリルブレイカー!!きゃぁっ!!」
慌てて技名を叫ぶグリッドガール。
するとサンダーグリッドガールについている胸のドリルがプリムラーの
洗脳電波発射装置に向かって飛んでいったのである。
そしておっぱいが露出するのはこの技のお約束である。
「ガォォォォン!!」
洗脳電波を発することが出来なくなったプリムラー。
これで二人の洗脳は解かれたのである。
辺りに散らばっている服を慌てて着るマナ。
いままで裸だったのかと思うととても恥ずかしい。
「健二!!洗脳がとけてしまったぞ!!」
「大丈夫です。プリムラーは絶対に倒されません。」
これで流れは一気にこっちに傾いた。
「よくも乙女の恥ずかしいところを全国に放送したわね!!
絶対に許さない!!必殺、サンダーグリッド……!!」
「だめっ。これじゃぁさっき洗脳されている時にしてることと変わらないわ!!」
「あっ。でもどうすれば……。」
自分のしていることに気が付くグリッドガール。
怪獣はグリッドガールを無視して暴れている。
自分はやられないと思っているのだろう。
227第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:35:52 ID:YW7qKRpP
「マナ、このままじゃテレビ局がめちゃくちゃになっちゃうわ。」
「分かってるわよ。でも……。」
「私にいい考えがあるわ。今から言うURLとここを繋げて。」
「分かったわ。でもここのURL、どこなの?」
「私を信じなさいって。」
「うん。これでいいの?」
こうしてURLとテレビ局を繋げたマナ。
そこにワープホールが出来ている。
「上出来。たぁりゃぁぁぁぁぁ!!」
サンダーグリッドガールの怪力でプリムラーを持ち上げてそこに投げ飛ばすグリリン。
そして自分もそのURLに入る。
入っていった後にワープホールは跡形もなく消え去っていった。
そこのURLで戦うサンダーグリッドガールとプリムラー。
その作戦に戦慄したのは健二であった。
「ん?このURL、まさか……。」
「どうした健二。」
「ギャァァァァァ!!」
「どうした!!」
突然、悲鳴を上げた健二。
なぜ悲鳴を上げたのだろうか?
実はそこは彼のブログのサーバーだったのである。
健二は自前のサーバーでブログをやっている。
グリリンいや、グリッドガールはそこにプリムラーを送ったのである。
健二同様に戦慄するマナ。
「ちょっと、グリリン!!そこ、健二君のブログじゃないの!!」
「仕方ないじゃない。爆発しても被害が少ない場所がここしか思いつかないんだから。」
確かに他から遮蔽されていて物が爆発したときに被害が少ないという点では
このブログは非常に好都合だった。
そして二人にはここくらいしかプリムラーを爆発させても平気な場所が思いつかなかったのも事実である。
「やめろ、グリッドガール!!お願いします。やめてくださいっ!!」
テレビ局のときの余裕は今の彼にはなかった。
正直、気が気でなかったと思う。
自業自得といえば自業自得なのだろうけど。
「逃げるぞ!!」
一足先に逃げようとするサタンデジファー。
健二は恐怖で固まって動かなかった。
「サンダーグリッド……ビィーム!!」
必殺のビームが飛ぶ。
そして大爆発するプリムラー。
それは現実世界のサーバーも同じだった。
見事に激しく音を立てて爆発するサーバー。
自分の体に被害がなかったのが幸いである。
「俺の……ブログ……。」
悪いことをしたらバチが当たる事のいい例である。
228第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:36:25 ID:YW7qKRpP
 ついでにこの騒ぎは新聞には掲載されなかったそうだ。
なぜならグリッドガールのリペアビームで壊したテレビ局の電脳世界を戻して
テレビでこの戦いに関する記憶もしっかりと隠滅したからであった。
戦いの後もヒロインはきっちりと事後処理をするのである。
 そして8時。グリリンはミュージックステーションを見ている。
今日の戦いで必死にグリリンが守ったものである。
テレビには芳野さんが写っていた。
今日は重大発表があるそうだ。
「重大発表って何?もしかしてハリウッド進出?なになに!?」
興味津々のグリリン。
そしてテレビの芳野さんは言った。
「今日はテレビの前のみなさんに大事なお知らせがあります。
私、 芳野祐介は前々からお付き合いしていた伊吹公子さんと結婚する運びになりました。
それではこれからも芳野祐介をよろしくお願いします。」と。
「……うそ。」
ショックで固まるグリリン。
これは日本の平和を守るヒロインに対してあまりもな仕打ちである。
テレビに出ている人は口々に芳野祐介にお祝いの言葉を言っていた。
「ぜんぜんめでたくな〜い!!」
そしてグリリンは一晩中、ベッドの中で泣いていたようである。
頑張れグリリン。負けるな、グリッドガール。
229第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:37:11 ID:YW7qKRpP
 次の日 学校
学校には一人落ち込んでいる健二がいた。
ブログを壊されたショックをいまだに引きずっているのである。
「健二〜。落ち込んでるけど何かあったの?」
何も知らない振りをしながら近づくグリリン。
一応、グリリンもやむを得ないとはいえ反省はしているのである。
「あ〜、緑河。 芳野祐介、結婚するらしいな。」
「それはいいの。もう諦めて彼には幸せになって欲しいと考えるようにしたのよ。
それで、どうして落ち込んでるの?」
「サーバー、爆発した。」
実は破壊した直接の原因が来たが健二はそんなことを知らない。
そして健二はショックでそれどころではないようであった。
一応、グリリンの認識では健二は罪のない民間人である。
そこでグリリンは彼を慰めることにする。
事実を知ってしまえばただの自業自得なのだが。
「あ〜。まぁ形あるものはいつか壊れるっていうじゃない。どうせアクセス数も少なかったんでしょ?」
「うるさい。ほっといてくれ。」
事態をさらに悪い方向にもっていくグリリン。
そこでグリリンは切り札を切ることにする。
「壊れちゃったものは仕方ないじゃない。いつまでもくよくよしないの。
そんなことよりさ、プール行かない?友達が急に来れなくなってさチケット余っちゃって。」
「俺でいいの!?」
急に元気を取り戻す健二。
やはり男の子は単純であった。
「あ〜、嫌なら他の人をさがすけど……。」
「お願いします、是非連れて行ってください。」
「よしきた。じゃ、細かいことは今度で。」
「あぁ。」
こうしてグリリンは去っていった。
やはり健二にとってグリリンは女神様なのである。
「サーバーは壊れちゃったけど仕方ない……よな。自業自得だし。
むしろ壊れて当然だよな。それより緑河とプールに行ける!!
俺の人生、始まったな。」
単純な健二は大喜びしている。
そのときにグリリンはマナと話していた。
「マナ〜。今度、プール行かない?」
「今度はちょっと都合が……。」
「ふ〜ん。健二も来るってさ。」
「本当に!?行く、絶対に行くわ。」
さっきと態度が180度変わるマナ。
これはマナにとっては健二と仲良くなれる千載一偶のチャンスであった。
「じゃ、細かい話は3人で決めましょ?」
「うん。」
笑顔になるマナ。
実はこの計画は戦いで疲れたマナを励ますのも目的なのである。
そして勉強は得意だけど不器用な友達の恋路を応援するのも。
やっぱり人は笑っているのがいい。
グリリンは人々の笑顔を守るために明日も怪獣と戦うのである
230第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:39:34 ID:YW7qKRpP
おつきあいいただきどうもありがとうございます。
次の話は作中にある通り、プールが舞台です。
グリッドガールではなくグリリンのポロリがあるかもしれません。
それではいつになるか分かりませんが電光少女グリッドガール、
次回もよろしくお願いします。
231第2話 放送コードを超えた戦い!!:2009/02/05(木) 00:42:33 ID:YW7qKRpP
ついでにこれは自己満足ですが、作中でドリルブレイカーを撃てた理由は
プリムラーはあくまで人の脳を洗脳して体を直接操っているのであって、
人の脳ではおっぱいは意識して動かせないからという理由です。
説明不足、すみませんでした。
232名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 02:36:59 ID:Vr8/Qi7A
>>231
GJ!相変わらずバカスwwww



しかし健二って結構女性に受け入れられてるのね
233名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 00:02:08 ID:/kTnClj+
放送コードがどうとかいうレベルじゃねえwww
このおバカなノリがたまらない!
電脳世界モノなんてなかなか見ないので次回も期待してます。
234名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 01:48:53 ID:xJfGxrFx
>>162
この解説を見て何故かアニメ版サンレッドの
本当に強いアーマータイガーの話を思い出した
235195:2009/02/07(土) 10:00:02 ID:p94sydVy
ジャスティアスの続きを書いてきました。
今回で、一応最終回。
バッドエンドとハッピーエンドの二択式です。
内容的にも不安なのですが、それ以上に馬鹿みたいな分量があるので、途中で規制に確実に引っかかると思います。
生暖かく見守っていてください。
236195:2009/02/07(土) 10:01:39 ID:p94sydVy
黄金の剣が暗雲立ち込める空を切り裂く。
雲霞の如く押し寄せるグノーの飛行怪人達を一網打尽にして、ジャスティアスが空を翔る。
「これで半分っ!…いつもの事だけど、すごい数ね……」
双頭の魔人として復活したかつてのグノー幹部、アルベルとガンデルの双子との戦いでジャスティアスは新たな力に目覚めた。
ハイパー・ジャスティーソード。
これまでのジャスティアスのあらゆる武器を越えた威力を誇る最強の剣である。
さらに、ジャスティアス自身も大きくパワーアップした。
彼女の力の源である生命エネルギーは爆発的に増大し、戦闘能力は大幅にアップ。
加えて背部ブースターの出力アップにより、以前は短距離の飛行やジャンプ程度しか出来なかったものが、
今では彼女の身の丈をゆうに越えるこの大剣を振るって空中戦を演じる事さえ可能になった。
だが、その彼女の新たな力をアドバンテージとして活かせる期間はあまりに短かった。
飛行可能になったジャスティアスに対抗するべく、グノーは同じく飛行タイプの怪人を大量に投入し始めたのだ。
無論、地上への攻撃の手が緩む事もない。
「隊長さんも、Dフォースのみんなも、無事なのかな?」
今頃、眼下に広がる街でも、グノーとの熾烈な戦いが繰り広げられているはずである。
パワードスーツが量産され、Dフォースはセカンドチームの発足を皮切りに戦力を充実させている。
さらに警察用の簡易パワードスーツも配備され、人間は対グノー戦の態勢は整いつつあった。
とはいえ、グノーの攻撃も日に日に激しさを増すばかりである。
できるならば今すぐにでも駆けつけたい。
しかし、ジャスティアスも目の前の飛行怪人軍団に釘付けにされている状況である。
「こぉのぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」
突撃。
爆発。
果敢に、しかしそれでいて慎重・精密に、ジャスティアスの攻撃は敵の戦力を削り取っていく。
ビームが唸りを上げ、フォトンバズーカの光条が怪人達をなぎ払う。
光の剣・ジャスティーブレード二本を柄尻で繋ぎ合わせ、ブーメランのように投擲。
追い詰められ、一箇所に終結した敵に、紫電を放つハイパー・ジャスティーソードをお見舞いする。
「はぁはぁ……これで、残り1割……っ!!!」
肩で息をするジャスティアスを囲む怪人の数は明らかに減っていた。
(これで上の戦いは終わり……っ!!)
しかし、ハイパー・ジャスティーソードをぐっと握り直し、ジャスティアスが再び怪人に挑みかかろうとしたとき……
「……そんなっ!?…増援!!」
空が歪む。
異世界へのゲート、時空の通り道が口を開き、そこから新たな怪人軍団が襲来する。
これでジャスティアスの戦いは振り出しに逆戻り。
数と勢いを取り戻した飛行怪人達は凄まじい勢いでジャスティアスに殺到する。
「……くぅ…っ!!!」
疲れきった体に力を込めて、ジャスティアスは巨大剣の柄を握り締める。
迫り来る敵に向かって一閃!!
ハイパー・ジャスティーソードの放ったエネルギーが数十体の敵を一気に葬り去る。
だが、その爆発の影からさらに押し寄せる怪人の大軍勢。
消耗したジャスティアスには、先ほどの攻撃を連発できるだけのエネルギーは残されていない。
これ以上ダメージを避ける事は出来ないと覚悟したジャスティアスは、ジャスティー・シールドを張って防御体制をとる。
と、その時である。
ジャスティアスの頭上を飛び越えて、稲光のような光の矢が怪人達に叩き込まれる。
振り返ると、十数機の戦闘機が編隊を組んでこちらに向かってくる。
「あ、あなた達は……っ!?」
『こちらは対グノー戦闘機部隊・Dウイングス。あなたがジャスティアスですね?』
「は、はいっ!危ないところを助けていただいて、どうもありがとうございます…」
『いえ、こちらこそ、出撃が随分と遅れてしまって……ですが、もうこれ以上グノーの好きにはさせませんっ!!』
対グノー怪人用の武器を装備した最新鋭の戦闘機部隊。
心強い援軍と共にジャスティアスは飛行怪人軍団を蹴散らしていく。
『こちらはもう我々だけで大丈夫です。ジャスティアス、地上への援軍をお願いできますか?』
「わかりましたっ!!Dウイングスのみなさんもくれぐれも気をつけてっ!!」
怪人達の数をおよそ三分の一まで減らしてから、残りをDウイングスに任せて、ジャスティアスは地上の戦いへと向かう。
足元の街では、今も絶えず爆発が起こり、戦闘が続いているようだった。
急がなければ。
ジャスティアスはブースターを全開にして、街に向かって飛ぶ。
237195:2009/02/07(土) 10:03:01 ID:p94sydVy
だがしかし、そんな彼女の進行方向を遮るように、遥か前方に黒い人影が出現する。
「……っ!?まさか、グノーの新しい幹部?」
ジャスティアスと同じく背部に装備したブースターで宙に浮く人影。
遠目で見る限り、体格はジャスティアスよりさらに小さいぐらいだが、
全身から放たれている黒いオーラが相手が尋常な存在でない事を教えてくれていた。
グノーの幹部クラスはどれも強力で厄介な敵ばかりだった。
(ただでは通らせてもらえないよね……!)
ジャスティアスは右拳にエネルギーを込めて、戦闘態勢をとる。
すると、黒い人影も同じように拳を固めた。
ジャスティアスは覚悟を決め、全身全霊の力を込めて謎の敵に向かって突撃する。
「バレット・ダァアアアアアアイブッッッ!!!!」
ジャスティアスの右拳と、タイミングを合わせて繰り出された敵の拳が激突する。
凄まじい衝撃が走り、両者は弾き飛ばされる。
ブースターによる加速を加えたバレット・ダイブを受け止められた事にショックを受けるジャスティアスだったが、
眼前に立ちはだかるその敵の姿を間近で見た時、それ以上の衝撃が彼女を襲った。
「そんな……その姿は……!?」
それはジャスティアスよりも背の低い、銀髪の少女だった。
その体を覆うのは、ピッチリと体のラインにフィットした漆黒のボディスーツ。
さらにその上から、濃紺のアーマーが体の各所に装着され、頭部を鋭いアンテナを持つヘッドギアが守っていた。
背部に装備された大きなブースターはまるでカラスの翼のようだった。
目元を隠すバイザーの向こうから、突き刺さるような視線がジャスティアスに投げ掛けられる。
そして、その少女の胸元に黒く輝くクリスタルを見た瞬間、ジャスティアスは呟いていた。
「黒い……ジャスティアス…!?」
アーマーやバイザーの形状や色、相違点はいくらでも挙げられる。
だが、その全体が与える印象は、ジャスティアスのものと酷似していた。
まるでネガポジ反転した自分の姿を見せられたようで、得体の知れない感覚にジャスティアスは顔を歪める。
すると、それを見て取った黒いジャスティアスが口端を吊り上げて笑った。
「ふふ、気付いてくれたみたいだね…ジャスティアス」
首筋に氷を押し当てられたような、怖気の走る声だった。
「あ、あなたは一体、何者なのっ!?」
その気配に気おされてか、ジャスティアスの声は自然と大きくなる。
「そんなに怖い顔をしないでよ。今日はほんのご挨拶に来たまでさ……最も、君がここまで強くなっているとは思いもしなかったけど…」
黒いジャスティアスは自分の右手を見ながら苦笑する。
先ほど、バレット・ダイブを受け止めたその拳と装甲はズタズタに破壊されていた。
「…なるほど強い。強いなぁ……。ボクが呼び起こされた理由もわかる気がするよ……」
「質問に答えなさいっ!あなたは一体……っ!?」
「おや、さっき君自身が言っていたじゃないか……忘れたのかい?」
そして、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、それは自分の名前を名乗った。
「ボクはジャスティーダーク……お見立てどおり、君の同類さ」
「ジャスティー……ダーク…」
呆然とその名を呟くジャスティアスの前で、ジャスティーダークは恭しく礼などして言葉を続ける。
「さっきも言った通り、今日は挨拶に来ただけだ。いずれ戦う事になる、その前にね……」
「ジャスティーダーク、あなたもグノーの一員なの……?」
「まあ、そうなるね。君にとっては倒すべき敵だ……だけどね」
そこで、ジャスティーダークは驚くべき事を告げた。
「予言しよう。……君は、ボクには勝てない…」
「なっ!?」
「確かに君は強い。力も技も速さも、恐らくボクを上回っている。だけど、残念だね。
君はボクには勝てない。ボクだけには、絶対に勝てない。そういう仕組みになっているんだ……」
不気味な予言を告げると、ジャスティーダークは手の平を上にかざして、時空のゲートを開く。
どうやら、今日は本当に挨拶だけで、この場を去るつもりらしい。
「ま、待ちなさいっ!!」
「ふふふ、そんなに慌てなくても、いずれたっぷり相手をしてあげるさ……」
追いすがるジャスティアスの前で、ジャスティーダークの姿は時空の狭間に掻き消えた。
取り残されたジャスティアスはジャスティーダークの消えた辺りを見つめながら、呆然と呟く。
「私が……絶対に勝てない…?」
238195:2009/02/07(土) 10:04:17 ID:p94sydVy
そして、翌日の学校、ジャスティアス=穂村あすかは教室の一角の自分の席に着いて呟き続けていた。
「絶対に勝てない……絶対に勝てない、か……むぅ…」
昨日の激戦に何とかケリをつけて、再び日常に戻ってきたあすかだったが、
やはりジャスティーダークの言っていた意味ありげな言葉が頭から離れない。
そもそも、あのジャスティアスを思わせる姿、気にするなという方が無理な話だ。
「やっぱり、何かとんでもない新兵器を持ってるって事なのかな……?」
ジャスティーダークの自信ありげな態度は、そうとでも考えなければ説明がつかない。
ただ、その新兵器とやらがどんな物なのか、全く見当がつかないのではどうしようもない。
あすかは結論の出ない堂々巡りの思考を繰り返しては、深くため息を吐くばかりである。
と、そんなあすかに声を掛ける人物が一人。
「どうしたの、穂村?なんだか、暗い顔をしてるけど……」
「ふあ…あ……柳原君…?」
俯いていた顔を上げると、クラスメイトの柳原祐樹が立っていた。
かつてはクラス内で酷いイジメに遭っていた彼だったが、今の明るい表情からは当時の追い詰められた様子は感じられない。
かつて、グノーの幹部、アルベルとガンデルによって怪人に改造されてしまった彼だったが、
最終的には自らの意思でその呪縛を断ち切り、ジャスティアスを助け勝利への足がかりとなった。
その経験がきっかけとなったのだろう。
戦いが終わり、一通りの検査を終えて学校に戻ってきた彼は、以前とは違う毅然とした態度で自分をいじめる人間と相対するようになった。
無論、それだけで全てを終わらせる事が出来るほど、イジメというのは甘いものではない。
だが、あすかや親友の小春、さらには祐樹と僅かながらも親交のあったクラスメイト達が彼を助けた。
それが徐々にクラス内での賛同や協力を得て、最終的に祐樹を苛める事を容認する空気はクラスの中から一掃された。
そして、その動き自体がギスギスとして居心地の悪かったクラス内の雰囲気自体までも変化させ、
あの戦いから僅か3ヶ月ほどでこのクラス、2-Cの状況は一変したのだ。
全ては、最初の一歩を踏み出した祐樹の決意のおかげだと、あすかは考えていた。
今の彼は、信頼の置ける、頼りになる少年だ。
他の悩み事であったならば、迷わず相談していただろう。
しかし、まさかジャスティアスの正体が自分である事を明かすわけにもいかない。
せっかくの祐樹の気遣いにも、あすかは言葉を濁す事しかできない。
「そ、そそそ、そんな事ないよ?ただ、ちょっと最近疲れ気味だったから……」
やはりこうやって友人に対して誤魔化しを行うのは、どれだけやっても慣れる事ではない。
まあ、ここのところの連戦で疲れている事自体は本当だったのだけれど。
「そう?ならいいけど…何かあるなら遠慮しないで言ってくれよ。穂村には、ほら、色々世話になったしさ…」
「うん、ありがとう」
ともかくも、祐樹のこの変化はあすかにとって素直に嬉しいものだった。
自分を気遣うその言葉の分だけ、あすかの心も軽くなった気がした。
未だグノーとの戦いに終わりは見えず、あすかだけでなく、社会全体が言いようのない不安に覆われている。
だけど、いつ果てるとも知れないグノーの攻撃をひたすら耐え忍んでいるだけのように思える日々も、
少しずつではあるけれど、前に進んでいる。
とてつもない困難を乗り越えた祐樹の姿を見ると、あすかも自分の戦いが無駄ではないのだと、そう信じられるのだった。

一方、そんな和やかな雰囲気に包まれた教室の片隅で、一人だけ暗い影を背負い孤立している少年がいた。
佐倉龍司。
この学校でも最悪の部類に属する不良であるが、最近の彼には覇気というものが感じられなかった。
彼のイジメの格好のターゲットであった柳原祐樹の突然の変貌。
そして、それに伴うクラス内の空気の急激な変化。
龍司にとってこのクラス、2-Cは居心地の良い場所だった。
淀んだ空気の中、クラスの全員が互いに牽制し合うピリピリとした雰囲気。
その中にだけ、龍司は自分の居場所を見つける事ができた。
「それがまあ、ドイツもコイツもお上品になりやがって……」
腐った空気の中だからこそ、腐った自分の居場所もあるのだと龍司は考えていた。
ところが、かつては龍司に歯向かう素振りさえ見せなかった柳原祐樹、彼がこのクラスに風穴を開けてその空気を入れ替えてしまったのだ。
クラスは変わった。
龍司に付き従っていた悪友たちも徐々に変化をしていった。
そして、龍司だけが一人取り残された。
239195:2009/02/07(土) 10:04:56 ID:p94sydVy
もともとが龍司の悪名になびいてついて来たつまらない連中だったのだ。
風向きが変われば、いなくなるのは当然と言えた。
だが、龍司は変わる事が出来ない。
彼が、これ以外の生き方を知らないが故に……。
「くそったれ……今更、どうしろってんだよ、この俺にっ!!」
龍司の親は地元に大きな影響力を持つ代議士だった。
彼の人生は、己の価値観にほんの僅かの疑いも持たない、エゴの塊のような親に対する反抗の連続だった。
金と名誉と権力と、その他諸々の世間的に価値のあるとされるモノだけを追いかけ、他を顧みない親へのせめてもの反抗。
街角ですれ違うありとあらゆる人間に喧嘩を売って、つまらない犯罪に幾つも手を染めた。
だが、彼の親は有り余る力を以って、その反抗の事実自体を抹消した。
いつしか龍司の反抗は、他ならぬその親によって、親の権力を傘に着た最もつまらない不良行為へとすりかえられたのだ。
圧倒的な無力感は龍司の心の牙を抜き取り、彼はその倦怠の中でどこまでも腐っていった。
そんな龍司にとってかつてのギスギスとした2-Cの空気は心地よいものだった。
だが、そんな日々ももう過去の話だ。
他ならぬ彼の気晴らしの対象だった柳原祐樹がそれを打ち破った。
今の祐樹は強い。
無論、腕力ならば龍司にいくらでも分があるだろう。
だが、龍司の疲弊し切った心は、自ら困難を乗り越えた祐樹の姿を見るだけで戦う力を萎えさせてしまう。
正直、勝てる気がしない。
こんな皮肉があるだろうか。
いまやこのクラスに、進んで龍司と関わるような者はいない。
全くの孤立無援だ。
穂村あすかはそんな龍司の様子を心配しているようだったが、どう言葉を掛けて良いか悩んでいるようだった。
それでいい。
今の龍司にはそういった気遣いをされる方が苦しい。
そもそも、既に居場所の無くなったこの教室に、わざわざやって来ている自分がどうかしているのだ。
「サボるか………」
このまま、教室から立ち去って、学校からも消えて、それが今の自分にはお似合いなのだろう。
次の授業までそれほど時間はない。
出て行くなら今の内だ。
ガタン、椅子から立ち上がって、ほとんど何も入れていない鞄を肩に引っ掛ける。
そんな龍司の様子を見ても、ほとんど誰も止めようとしない。
僅かに穂村あすかと柳原祐樹が気付いて、追い縋ろうとしていたが、ここで捕まってはいよいよ自分が情けなくなってしまう。
教室の後ろの扉から外に出て、二人の追撃を断ち切るようにわざと勢い良く扉を閉める。
そして、そのまま教室を立ち去ろうとした龍司だったが……。
「佐倉くん」
「んなぁ!?」
思いもかけず、背後から掛けられた声に、つい後ろを振り返ってしまう。
そこにいたのは……。
「てめえ……鈴野…っ?」
そこにいたのは穂村あすかの親友、鈴野小春だった。
あすかから逃れたと思ったら、今度はまた嫌なヤツに出会ってしまった。
「もうすぐ授業だよ、どこ行くの、佐倉くん…?」
「どこも何も、サボるんだよ。何か文句があんのか?」
こうなれば開き直るしかない。
出来得る限り不機嫌を装って、思いっきり怖い顔で小春を睨みつける。
親の力を抜きにしても、龍司は喧嘩ではこの辺りに右に出る者のいない不良の中の不良である。
その眼光にビビらない者などいない。
その時まで、龍司はそう信じていた。
だが……。
「そっか……」
「へっ!?」
龍司より遥かに小さなその少女は、何一つ気負う事無く、彼の方に一歩を踏み出した。
自然、上目遣いに自分を見つめる少女の視線と、龍司の眼差しがぶつかり合う。
そして、事も無げな調子で、小春はこんな事を言ってのけた。
「それなら、私も一緒に連れてってくれるかな?」
「い、一緒にって……?」
「だから、一緒にサボらせてって言ってるの」
240195:2009/02/07(土) 10:05:32 ID:p94sydVy
「それにしても…今日は小春、一体どうしたんだろ?」
「え〜、あ〜、聞こえてるか、嬢ちゃん?」
「急に居なくなっちゃって……電話でもメールでも連絡が取れないし……」
「聞こえてねえ。聞こえてねえんだな、つうか、聞く気がないってか?」
「そういえば、佐倉君も同じくらいに学校からいなくなったんだっけ……まさか、まさかだよね?」
「わかった、そっちがそのつもりなら俺としても容赦はしねえぞぉ……」
ポカンッ!!!
自衛隊・Dフォース基地の格納庫内に気の抜けた音が響き渡った。
「痛ってぇ〜……」
「あれ?た、隊長さん、大丈夫ですか!?」
上の空で考え事にふけっていたジャスティアスを、軽く小突いてやった赤崎。
しかし、仏心を働かせて頭を直接殴らず、ヘッドギアの方を叩いたのが拙かった。
見た目以上の強度を誇るその装甲のおかげで、赤崎のほうが悲鳴を上げるはめになってしまった。
「な、何でもねえよっ!!つうかだな、人の話はちゃんと聞くもんだぞ、嬢ちゃんっ!!」
「あっ、す、すいません……」
ここ最近、ジャスティアスがこうしてDフォースの基地を訪れる事は珍しくなくなっていた。
激化するグノーの攻撃を迎え撃つ為には、その場しのぎの連携では限界がある。
そのために、ジャスティアスと赤崎をはじめとしたDフォースの面々は度々こうしたミーティングの場を設けていた。
しかも、今回は昨日の戦いで姿を現した謎の黒いジャスティアス、ジャスティーダークについての対策が話し合われていたのだが……。
「それを唯一肉眼で確認して、しかも『君は、ボクには勝てない』なんぞと生意気な事を言われた嬢ちゃんが、その様子でどうするんだよ?」
「それはそうなんですけど……私もほんの少し話しただけですし、とりあえず強そうだな、としか……」
勢い込んで集まってはみたものの、肝心のジャスティーダークのデータが少なすぎるのだ。
バレット・ダイブを受け止めるパワーと、何やら対ジャスティアスの必勝策を持っているらしい事以外、何もわからないのだ。
「ただ、気になるのは同類って言葉ね……」
桃乃が難しい顔をして言った言葉も、気に掛かる点の一つだった。
ジャスティアスの同類、同じ存在であるといのは、一体どういう意味なのだろうか?
「でも、実は私もなりゆきでジャスティアスになっちゃったから、これがどういう力なのか、あんまり良くわかってないんですよね」
「結局、ジャスティーダークとやらが何者なのか、ヒントは全く無いわけか……」
『正しき心の力、生命の力』、それをエネルギーにして戦う戦士の力。
だが、それがどこで生まれて、何故穂村あすかに託されたのか、その辺りの事は彼女自身にも全く分かっていないのだ。
しかも、それがどうしてグノーの手先になっているのか?
分からない事を挙げればキリがない。
その後も、ジャスティーダークの能力をジャスティアスと同等であると考えて、様々な対策が話し合われたが、
敵がピンポイントでジャスティアスを狙ってきた場合、機動力で劣るDフォースがどこまで彼女を助ける事が出来るのかはかなり疑問だった。
「結局、無茶をするな、としか言ってやれんな……」
「はい。私もなるべく単独でジャスティーダークとぶつかるのは避けようと思います」
「すまんな。俺達には、この辺が限界のようだ」
心底辛そう俯く赤崎の手の平に、ジャスティアスはそっと自分の手を重ねる。
「そんな顔しないでください、隊長さん。前も言いましたよね、みんなが、隊長さんがいるから、私も戦えるんです」
「ああ、ありがとよ……」
ぎゅっと自分の手を握り返してくれた赤崎の手の平、その感触だけでどんな相手にも負けない、そんな闘志が湧いてくる気がした。
先が見えないのはいつだって同じ事、そらならば今度も何一つ変わらない。
自分の持てる力の全てをぶつけて、グノーと戦うだけだ。
ただ、ジャスティアスには一つだけ、どうしても気に掛かる事があった。
「ジャスティーダーク……あの声、どこかで聞いた気がするんだけど………」
241195:2009/02/07(土) 10:06:14 ID:p94sydVy
「はあ、疲れたぁ……何なんだよ、あの女は?」
夜も随分と遅くなってから、ようやく家に帰り着いた龍司は、今日一日の出来事を思い出しながら深くため息をついた。
今でも、どこか夢でも見ていたような気分だ。
バイクに跨った自分の背中に、ぎゅっとしがみついていた少女の感触。
学校をサボろうとして、なかば無理やり小春に同行される事になった龍司は、彼女に言われるがまま色んな場所を巡る羽目になった。
龍司の運転するバイクのスピードにいちいち嬌声を上げ、ちょっとした事にもにこにこと笑う小春。
正直、楽しかった。
完全に小春に主導権を握られていたのは気に食わなかったが、それも今から考えれば些細な事に思えた。
ただおとなしくて行儀の良い事だけが取り柄だと思っていたあの少女に、こんなにも心を乱されようとは……。
「あんな身長もなければ、胸も無い、小学生まがいの女……」
そんな少女の、上目遣いの笑顔に思わず胸を高鳴らせた。
些細な言葉の一つ一つにどぎまぎして、それを表情に出さないようにするのに必死だった。
『なんで、ず〜っとそんな怖い顔をしてるの?』
バイクを停めて休憩していた時、小春はそんな事を聞いてきた。
『うるせえな、生まれつきだよ』
『そうかな、少なくとも今の佐倉君、あんまり楽しそうには見えないよ?』
その言葉に、龍司は少しカチンときた。
もしかして、小春が自分に近付いてきた目的は……。
『なるほど、クラスの中で浮いちまってる可哀そうなこの俺に、同情してくださってるってわけか!』
たっぷりと皮肉を込めて、龍司は言った。
だが、それに対する小春の反応は……。
『うんうん、それそれ。なんだか佐倉君、一人ぼっちでかわいそうだなって思って』
『んなっ!?』
あまりにストレートな返答に、一瞬、龍司は言葉を返せなかった。
『だって、教室でも誰とも話さずずうっと難しい顔して、気にするなって方が無理だよ』
『別に俺がどう学校で過ごしてようと関係ないだろ!!だいたい、同じクラスに居るだけでどいつもこいつもへらへら笑って、
仲良しをやんなきゃいけねえルールでもあるのかよ?そっちの方がおかしいだろうがっ!!!』
『そうだね。無理にでも仲良くしなきゃいけないとか、そんな風に考える必要は私もないと思うな……でもね』
そこで、小春はにっこりと笑った。
その花のような笑顔は、未だに龍司の瞼の裏に焼きついて消えない。
『佐倉君は、みんなと仲良くしたいって、そういう風に私には見えたんだけど……』
『あっ……?』
『みんなと仲良くしたい人が、仲良くできないのはちょっと辛いよね……』
何を馬鹿な事をと、その場で言い返すつもりだった。
だけど、龍司はそれ以上何もいう事が出来ず、結局、随分と遅くまで小春と一緒に遊びまわった。
小春を、彼女の家の近くの通りでバイクから降ろしてやった時も
『今日は楽しかったよ、ありがとね、佐倉君』
『お、おう……』
『それじゃあ、また明日、学校でね』
『ああ、また明日な……』
ついそんな風に答えてしまった。
(全く、たかが女一人で俺もたいがい現金な奴だよな……)
それでも、ただ小春と言葉を交わすために学校に通うというのも悪くないんじゃないかと、今の龍司には思えていた。

一方、同じ頃、柳原祐樹は自分の部屋の窓辺に立って、夜空の月を見上げていた。
ここ三ヶ月ばかりで、彼も、彼の周囲の環境も大きく変わった。
きっかけとなったのは拭う事の出来ない罪の記憶と、それさえも乗り越えて立ち上がったあの少女、ジャスティアスの姿。
「そういえば、佐倉の奴、鈴野と何してたんだろ……?」
今日の放課後、祐樹はバイクに乗った佐倉龍司と鈴野小春の姿を見た。
イジメの首謀者だった龍司に未だ苦手意識のある祐樹だったが、二人の楽しげな表情が妙に目に焼きついて離れなかった。
今まで、学校の中で、あんな楽しそうな龍司の顔を見たことがなかった。
もしかしたら、最後にはいじめられていた側といじめていた側、そんな二人ですら和解できるのかもしれない。
それが良い事なのか悪い事なのか、今の祐樹にはまだ解らないけれど……。
(だけど、そうやってみんなが変わっていく事ができるのなら……)
だが、その時、そんな祐樹の物思いを鋭い痛みが断ち切った。
「く…っ!?…な、なんだっ!?」
首の後ろが焼けるように熱い。
そこはかつて、アルベルとガンデルによって怪人の細胞を植え付けられた場所だった。
242195:2009/02/07(土) 10:07:49 ID:p94sydVy
「何なんだよ、これ……っ!?」
実のところ、その場所に違和感を感じるのは、これが初めてではなかった。
あの戦いの後受けた検査でも見つけられなかった何かが、自分の体の一部となって残っているような感覚を祐樹はいつも感じていた。
それでも、あの怪人の力に負けない心の強さを持った今の祐樹にとって、それはさして恐れるような事ではなかったのだが……。
「何だこれ……いつもと違う……まるで、何かに怯えてるみたいな……!?」
今、祐樹が感じている痛みは、かつて怪人に成り果てた時の凶暴な感覚ではなかった。
それは、まるであわれな子羊が、唯一絶対の神を畏れ慄くような感覚。
「ぐあ…あ……うぁあっ!!?」
やがてゆっくりと痛みは引いていったが、体の奥底に焼き付けられたような恐怖は消える事がなかった。
息を切らしながら、祐樹は窓の外をもう一度見上げる。
先ほどまでは、穏やかに街を照らしているように見えた月の光が、今は何故かひどく禍々しいものに感じられる。
それは、ついさっきまで希望に満ちているように感じられていた未来を、不気味な色で照らし出す。
祐樹は感じていた。
とてつもない何かが、今この世界に迫ろうとしているのだと……。
「何が……一体、何が起きるっていうんだ…っ!?」

そして遥か次元の壁の向こう、グノーの中枢部。
薄闇の中、僅かな灯りに照らされた玉座の前にジャスティーダークがひざまずいていた。
「間もなく全ての準備が整います、グノー皇帝……」
「そうか。いよいよ始まるか。全てを我が供物へと変える、終末の時がついに……」
闇の奥で輝く、血の色より赤い二つの眼が、来るべき時を思って不気味に嗤った。


そして、その日からおよそ一ヶ月の間、グノーによる攻撃は完全に途絶えた。

まるでグノーの出現前に戻ったかのような平和な世界。
だが、誰もが薄々と感じていた。
グノーが今更この世界への侵略をやめる理由などあろう筈もなく、この平和は恐らくは嵐の前の静けさに過ぎないことを……。
グノーの攻撃が再び始まる前に、それを迎え撃つ態勢を整えなければならない。
各国軍隊は対グノー怪人戦で効果を上げているパワードスーツを急ピッチで量産し、その他の兵器も来るべき時に備えて整備が進められた。
航空自衛隊・アメリカ空軍は戦闘機部隊の武装をDウイングスの装備する対怪人用の光線兵器へと換装。
さらに、怪人戦のエキスパートであるDフォースの為、新型のパワードスーツが配備される事となった。

「へえ、これが新しいパワードスーツですか。前のに比べると随分スマートですね」
「つっても、まだまだ特撮物のロボットのきぐるみくらいにはゴツイと思うがな……」
新型パワードスーツを用いての訓練を行うDフォースを、ジャスティアスが訪ねたのは雲ひとつ無いある晴れた日の事だった。
「だが、変わったのは見てくれだけじゃねえ。パワーもスピードも以前と段違い。
オマケに各種生命維持システム完備と、泣けてきそうなくらいの豪華仕様だ」
「武器の方はどうなんですか?」
「レッドスクリーマーも新型に変わった。他の連中の装備も右に同じだ。特に凄いぞ、改良型のDジェノサイダーは……。
まさに暴力と殺戮の化身、正直R18でも足りないぐらいのとんでもない武器だぜ!」
「あ、残虐武器なのは変わらないんですね……」
上機嫌に新型パワードスーツを撫でる赤崎の横で、ジャスティアスは苦笑いする。
格納庫には30体以上のパワードスーツとそれぞれの専用装備、バイクが並び、戦いの始まりを静かに待っていた。
そのどれもが怪人達を一網打尽にする、一騎当千の戦力だ。
世界中の軍隊もグノーとの戦いに向けた準備を進めている。
人類は今現在可能な全ての手段を以って、グノーを迎え撃とうとしていた。
だが、それでも不安は消えない。
これまで、異世界から襲撃を繰り返すグノーに対して人類側は防戦一方だった。
果たしてグノーがどれほどの戦力を隠し持っているのか、未だに見当もつかない状況なのだ。
グノーがその全ての兵力を以って攻撃を仕掛けてきた場合、人類にそれを耐え凌ぐ力があるのか、誰にもわからなかった。
その不安は、ジャスティアスにしても赤崎にしても同じ事だったが、二人はあえてそれを口に出そうとはしなかった。
243195:2009/02/07(土) 10:09:14 ID:p94sydVy
「しかし、これでグノーの攻撃が途絶えて三週間か……。延々、待機し続けてたのに全部空振りとはな。
どうせほとんど開店休業状態だったんだから、ちっとは休みでも取りゃあ良かったか……」
「仕方ないですよ、今は。グノーをやっつけたら、たくさんお休みを取ればいいじゃないですか」
「そうだな。グノーを全部片付けたら、のんびりどこかに旅行にでも行ってみるか……」
そこで赤崎はどことなく拭い切れなかった暗い雰囲気を吹き飛ばすかのように、楽しそうに笑いながらジャスティアスにこんな事を言った。
「行くなら温泉、だろうな……。どうだい、そん時は嬢ちゃんもいっしょに……」
「へっ……?…えっ…た、隊長さん…何を…?」
顔を真っ赤にしてうろたえるジャスティアスに、赤崎はそんな彼女の頭をぺしぺしと優しく叩いてやりながら続ける。
「ばーか!Dフォース全員で行くときに、お前も来いって言ってるんだよ」
「そ、そうか…そうですよね…」
赤崎の言葉に、少しホッとしたような、それでいて残念そうな表情を見せるジャスティアス。
だが、次に赤崎が口にした言葉に、ジャスティアスは心臓が止まるかと思うほどの驚きを感じる事になる。
それは……。
「気心の知れた連中と行く旅ってのも、悪くはなさそうだろ?なあ、あすか……」
「えっ!?」
突然、本名で呼びかけられて、ジャスティアスは大きく目を見開く。
「た、隊長さん、ど、ど、どうして、名前……!?」
「そんなに驚くなよ。ほら、アルベルとガンデルの奴に一緒に捕まった事があっただろ。
奴らに幻覚を見せられてる時に嬢ちゃんが言ったんだよ」
「そっか、あの時に……」
ほんの数ヶ月前の事なのに、随分と月日が流れたような気がする。
あの時も、ピンチに陥ったジャスティアスを救ってくれたのは赤崎だった。
それだけではない。
グノーとの戦いが始まったばかりの頃から、赤崎をはじめとしたDフォースの面々にジャスティアスは助けられてきた。
その絆は、今の彼女にとって何にも代えられない大切な宝物だ。
だが、それはあくまでジャスティアスとしての彼女が築いた関係に過ぎない。
こんな風に素顔の自分、穂村あすかとしての自分に触れられるのは、なんだかこそばゆくて、照れくさくて……。
「グノーとの戦いが終わったら、ジャスティアスもお役御免だろ?
そん時は、ありのままの嬢ちゃんで遊びに来てくれ。俺も、他の連中も歓迎してやるよ」
「はい……」
だから、頬を赤く染めた彼女は、小さな声でそう言って、肯くのが精一杯だった。
窓の外に覗く空は、どこまでも高く、青い。
赤崎と、Dフォースのみんなと、共に戦う全ての人々と、きっと平和を勝ち取ってみせる。
青空を見上げるジャスティアスの胸には、限りない希望とかつて無いほどの力が満ち溢れていた。

たとえ、その未来にどれほどの暗黒が待ち受けていようとも……。


そして、一ヵ月後、ついにグノーの攻撃が再開された。
それは今までの戦いがほんの遊びであったかのような、あまりに壮絶すぎるものだった。

その日、龍司は学校を休んでいた。
別にサボっているわけではない、普通に風邪をひいただけである。
本当なら、無理をしてでも学校に行こうとしていたのだが……。
「クラスで浮いてる癖に、女目当てに登校する不良って何なんだよ……」
自分が学校へと向かう理由、それを思い出して、どうにも今更ながらに恥ずかしくなってしまった。
(それに、この体調で行ったら、鈴野もうるさいだろうしな……)
いまやすっかり龍司の行動を左右するようになってしまったその少女の顔を思い出して、ため息をつく。
結局、そのまま布団の中で、怠惰な時間を過ごしていたのだが……。
「ん……なんだ……?」
奇妙な気配を感じて、窓の方を見た。
一見して何の変哲も無いいつもの景色。
だが、何かが致命的におかしい。
244195:2009/02/07(土) 10:09:54 ID:p94sydVy
「………妙だな、今朝はもうちっと晴れてなかったか…?」
まだ午前中の、晴れ渡っていた筈の家の外が暗い。
しかも、空を覆う雲は、今にも振り出しそうなほどの暗雲だ。
天気予報が外れたのだとしても、この天候の急変は理解できなかった。
だが、もう少し細かく外の様子を見ようとして、この異変の正体に気が付いた龍司は咄嗟にカーテンを閉め、窓の影に隠れた。
「……な、何だよ?あれは一体、何なんだよ!!?」
彼は気が付いたのだ。
空を覆う黒雲と見えたもの、それが全て得体の知れない生物である事に……。
青空を埋め尽くしたその怪物たちの正体が、全てグノーの怪人であることに気付いてしまったのだ。
ガチガチとうるさいぐらいに歯の鳴る音が聞こえた。
全身の筋肉が強張って、その場から立ち上がる事さえままならない。
圧倒的な数の破壊の使者達は、そのまま人類にとっての絶望を意味していた。
昨日まで当たり前に続いていた世界がボロボロと崩れ落ちていく恐怖。
いかに腕が立つとはいえ、怪人達相手にはなんら抗う術を持たない、ただの人間である龍司は部屋の隅で震えている事しかできない。
だが、彼は思い出す。
「…そうだっ!…鈴野は…今、学校に……っ!!」
彼女もこのまま、あの怪人達の群れに飲み込まれて消えてしまうというのだろうか。
「ち…っくしょ…」
自然と浮かんでくる涙を拭い、笑いっぱなしの膝を殴って、無理やり立ち上がる。
自分が行ったところで、何ができるのかはわからない。
それどころか、無事に学校に辿り着けるという保障さえない。
「…そういえば、親父の奴、猟銃と日本刀を持ってたよな……」
壁にもたれかかりながら、一歩、また一歩と、龍司は進む。
「待ってろ。待ってろよ……鈴野ぉ…」

一方、授業の真っ最中だった学校も、突然起こったその異変にほとんどパニック状態に陥っていた。
うなじに走る激痛に顔をしかめながら、柳原祐樹は窓の外の黒雲を睨みつける。
まさか、かつての自分が予見したものが、これほどの大破滅だろうとは思いもしなかった。
幾度も避難訓練を重ねてきた生徒や教師達も完全に我を失い、学校の中で震えて縮こまるばかりだ。
シェルターに逃げ込むには一度学校の外に出なければならなかったが、今にも自分に降りかかってくるかもしれない暴力を前にして、
それを実行できる人間、ましてや他の人間を誘導できる者などいなかった。
(駄目だ……このままじゃ、本当にみんな殺される…)
祐樹をはじめとして、シェルターへの避難をうながそうと必死に叫ぶ人間もいたが、誰も彼らに耳を貸そうとしない。
無力感を噛み締めながらそれでも祐樹は叫び続ける。
「みんな、落ち着いてっ!!」
「お願い、早くシェルターに避難しないと……っ!!」
彼の横では、さきほどから小春も同じように呼びかけを続けていた。
また、怯え切って立ち上がれない人間を、何とか立ち上がらせようとする者もいた。
だが、それらもほとんど焼け石に水だった。
何とか落ち着いた行動を取ろうとしている彼らでさえ、圧倒的な恐怖に押しつぶされそうなのだから。
誰もが諦めに押し流されそうになったそんな時だった。
「うわっ!!…なんだ、あの光は……っ!!?」
誰かが叫んだ。
まばゆい閃光が幾度も窓の外で瞬く。
一瞬、グノーによる攻撃かと、祐樹は身構えたのだが……。
「あ、あれは……」
窓の外、光の軌跡を残しながら、怪人達の群れの中を飛んでいくその姿を、彼は誰よりも良く知っていた。
「ジャスティアスだっ!!!」
祐樹の声を聞いて、みんなが一斉に窓の外を見た。
ブースターを全開にして、学校の上空を真っ直ぐに突っ切るジャスティアス。
彼女が通り過ぎた後、怪人達は次々に爆発を起こしていく。
その姿にしばし呆然と見とれていた祐樹だったが、ハッと我に返り教室のみんなに向かって叫んだ。
「今だっ!!みんな、今なら学校の上の怪人達も手を出せないっ!!シェルターに逃げるんだっ!!!」
祐樹の叫び声を聞いて、今まで恐怖に震えていた人間たちもようやく立ち上がり、避難を始める。
学校上空の怪人が倒されたという事実と、悠然と空を飛ぶジャスティアスの勇姿が彼らを勇気付けたのだ。
「ありがとう……ジャスティアス…。どうか、無事でいてくれ…」
シェルターに向かう列の最後に立って、祐樹は教室の窓を振り返り、小さく呟いた。
今、ジャスティアスが挑もうとしている敵は、あまりに巨大で凶悪だった。
かつてない困難を前にして、祐樹の祈りがどれほどの効果を持つかはわからない。
それでも、今の彼は彼女の無事を、勝利を、祈らずにはいられなかった。
245195:2009/02/07(土) 10:10:30 ID:p94sydVy
「バレット・ダイブッッッ!!!!!!」
全身にエネルギーを漲らせ、怪人達の群れを切り裂いて、ジャスティアスは飛ぶ。
(みんな、うまく逃げてくれてると良いけど……)
無数の敵に囲まれたこの状況で学校を離れるのは心苦しかったが、今のジャスティアスには一つの懸念材料があった。
ジャスティーダークの存在である。
怪人を遥かに凌駕するジャスティアスと同等の力を持った存在。
しかも、そのターゲットはジャスティアス自身であると考えてほぼ間違いない。
ジャスティアスがとどまり続ける事は、そのジャスティーダークを学校や周辺の住宅街に呼び寄せる事と同じなのだ。
学校を飛び立つ際、周りの敵をあらかた片付けておいたのが、今の彼女に出来る精一杯だった。
それ以上の対策をとるには、ジャスティアスにとっても、人類にとっても、この攻撃はあまりに唐突過ぎた。
「まさか、ここまでの大軍で攻めて来るなんて思わなかった……」
いくら蹴散らしても次々に溢れてくる怒涛の如き大攻勢。
既に遠くに見えるビル街はいくつもの爆発や炎に包まれていた。
「隊長さんやDフォースのみんなも無事だと良いけれど…」
可能であるならば、Dフォースをはじめとした自衛隊などの戦力と連携して戦いたかったが、事態はもはやそういったレベルを越えているのかもしれない。
焦る気持ちを必死で抑えて、ジャスティアスはひたすら前へ、怪人の群れの中枢を目指す。
だが、その時、ジャスティアスの鋭敏な感覚が、遥か上空から迫る凄まじい殺気を捉える。
「くぅ……っ!!」
咄嗟に右にかわす。
すると、青白い光の奔流が先ほどまでジャスティアスの居た場所を、周囲の怪人もろともまとめて焼き払った。
「来たっ!!」
制動をかけながら、腰に装着したジャスティーブレードを抜き放ち、振り返りざまに横なぎに切り払う。
それを受け止めたのは、先ほどのビームと同じ青白い色の光の刃。
「やあ。また会ったね、ジャスティアス」
「…ジャスティーダーク……っ!!」
そこにいたのは、巨大な鎌を携えた死神の如き漆黒の戦士。
「さあ、以前の約束を果たしてあげよう。ジャスティアス、君の命運は、今日ここで尽きるのさ…」
ジャスティーダークは凍りつくような笑みを浮かべて、そう言い放った。

ビル街を埋め尽くす、怪人、怪人、怪人の群れ。
今までで最大規模の攻撃ですら、この圧倒的物量の前には生温く思える。
「倒しても倒してもキリがないですね。今までのはほんの様子見だったって事でしょうね」
「なにせこっちからは敵の本拠地に手を出せなかったッスからね。ちくちく怪人を作って溜め込んでたんスね」
「馬鹿野郎っ!!無駄口叩いてる暇があったら、一匹でも多く奴らを倒すんだよっ!!」
Dフォースの第1〜第6チームは街中に陣を敷いて、迫り来る敵と戦っていた。
撃ち落し、切り裂き、怪人達を骸に変えていく。
だが、どれだけの攻撃を浴びせても、その数は一向に減る気配を見せない。
各地の自衛隊も応援を送っているようだったが、
どうやら日本中、いや世界中の主要な都市が同じ有様らしく、戦力の差はほとんど致命的なレベルに達していた。
「こういう時、映画では核ミサイルで街ごと吹っ飛ばすんだが……」
「たぶん、そこを真っ先に抑えられちゃったみたいですね。今まで散発的な攻撃を繰り返しながら、同時にそっちを調べてたのかも……」
「となりゃあ、いよいよ俺らが最後の頼みの綱ってわけだ。野郎ども、気張れよぉ〜っ!!」
軽口を叩きあいながら、ひたすらに怪人を倒す。
街中に補給施設をいくつも作っておいたおかげで、弾切れエネルギー切れの心配は当分無さそうだったが、
それも無尽蔵の怪人軍団を前にすると心もとなかった。
だが、彼らにはそんな不安に心を留めている余裕はない。
もし、手を止めて口をつぐんだら、その瞬間、怪人に殺されるより早く絶望に飲み込まれそうだった。
(嬢ちゃん……。嬢ちゃんも、どこかで戦っているのか?)
激しい戦いの最中、赤崎はジャスティアスの事を思い浮かべる。
果たして、自分はもう一度、あの笑顔を見る事ができるのだろうか?
胸の奥に湧き上がる不安。
赤崎はそれを強引に打ち消して、自分を鼓舞する。
「見られるか?じゃねえ。無理やりにでも見てやるさっ!!!」
叫び声を上げ、また一体、三連チェーンソーが敵を切り裂いた。
246195:2009/02/07(土) 10:12:23 ID:p94sydVy
一方そのころ、市街地の上空遥か高く、ジャスティアスはジャスティーダークと対峙していた。
ほとんど互角の能力を持つ二人の戦いは、一進一退のまま延々と繰り広げられていた。
どちらか先に隙を見せた方が負ける。
一瞬たりとも気を抜く事の出来ない勝負は、それだけでジャスティアスの神経を消耗させていく。
「ジャスティー・ツインブレードッッ!!!」
「ダークネス・サイズッッ!!!」
連結状態のブレードで打ち込まれた斬撃を、ギリギリのところでジャスティーダークの巨大鎌が受け止める。
そのまま押し切ろうとしたジャスティーダークの力をジャスティアスは逆に受け流し、サイドに回って鋭い蹴りを繰り出す。
だが、ジャスティーダークはその攻撃をかわそうとせず、ダメージ覚悟で鎌の柄による打撃をジャスティアスに喰らわせる。
互いの攻撃で、二人のアーマーにヒビが入る。
ジャスティアスとジャスティーダークは後ろに飛び退き、息を切らしながら相手を睨みつける。
「くっ……なんて強いの…っ!!」
「ふふ……君こそ恐るべき力だ……だけど」
しかし、どちらが勝つのか先の見えない勝負の中で、ジャスティーダークの表情には余裕があった。
ジャスティーダークは口端を吊り上げ、不気味に笑い、宣言する。
「…そろそろ様子見はやめだ……見せてあげるよ、君がボクには絶対に勝てないと言った、その理由を……っ!!」
ついに来るべき時が来た。
散々ほのめかされた対ジャスティアスの秘策を敵は使おうとしている。
「やれるものなら……やってみなさいっ!!!」
ジャスティーダークの言葉を受けて、弾かれたようにジャスティアスは飛び出した。
右コブシに全身全霊の力を込めて放つ一撃。
敵の手の内が見えない以上、彼女の取り得る選択肢はその秘策を使われるより早く勝負を決める事だけだった。
当然、ジャスティーダークもそれを予想しているだろう。
ならば、その予想ごと全てを打ち貫くしかない。
「バレット・ダァ―――――イブッッッ!!!!!!!」
かつてジャスティーダークに受け止められた時とは比較にならないスピードとパワーで放たれた必殺の一撃。
弾かれるか、防がれるか、受け止められるか……。
全てを覚悟した捨て身の攻撃だった。
だが、しかし……。
「…えっ!?」
ジャスティーダークの対応はそのどれでもなかった。
正確に言うならば、何一つ対応を取ろうとしなかった。
防御も回避もカウンターもない。
ただ空中で棒立ちのままのジャスティーダークに拳がめり込もうとしたその瞬間……
「無駄だよ……」
ジャスティアスの拳に集まっていたエネルギーが雲散霧消した。
ブースターは推力を無くし、それでも慣性に従ってぶつかってきたジャスティアスの体をジャスティーダークは軽々と受け止める。
「わかったかな?これが理由さ……」
「い、一体何が……っ!?」
ジャスティーダークの手の平がジャスティアスの首を無造作に掴む。
それを振り払おうと、ジャスティアスはブレードを手に取りそのまま切り上げるが……
「だから無駄だって言っているじゃないか…」
光の刃はジャスティーダークに届く前に、先ほどのバレット・ダイブと同じくエネルギーを失う。
訳のわからぬまま脱出しようとするが、背部ブースターは彼女の意思に反して沈黙するばかり。
「どうして…こんな……っ!?」
体が重い。
胸のクリスタルは膨大な量のエネルギーを生み出しているのに、体を覆う強化服がそれを受け取ろうとしないのだ。
「ほら、これじゃあボクに勝つどころか、戦う事さえ出来ないだろ?……さっきまでの戦いは君の成長具合を見定めるために遊んでいただけさ」
「…あ……うぁ…あぁ…」
こんな事が有り得るのだろうか?
ジャスティアスの力は、今目の前の少女によって完全に支配化に置かれていた。
戦うための手段を根こそぎ奪う。
確かにこれ以上のジャスティアス破りなどあろう筈もない。
247195:2009/02/07(土) 10:13:59 ID:p94sydVy
だが、一体どうやって?
「訳がわからない、って感じの顔だね……」
完全に力を失い、呆然自失状態のジャスティアスにジャスティーダークは語りかける。
「不思議に思わなかったのかな?例えば、対ジャスティアス用の触手怪人をボク達がどうやって作り出したのか。
それがジャスティアスに有効である事をどうやって確認したのか……」
「何を…言って……?」
「答は簡単だ。実験台がいたのさ。言っただろ?ボクは君の同類だ。
ジャスティアスとほとんど変わらない力を持った手ごろな実験台……つまりはボクを使ってあの触手は作られたんだよ…」
そして、ジャスティアスの耳元でこんな事を囁いた。
「覚えていないのかい?ずっと前にもこうして二人で話したじゃないか……ねえ、穂村あすか?」
「あなたは……まさか…っ!?」
茫洋としていたジャスティアスの記憶が急速に像を結ぶ。
彼女は既に気が付いていた筈なのだ。
正体不明の敵、ジャスティーダークの声になぜか聞き覚えがある事に……。
そして、穂村あすかとジャスティアスが同一人物である事を知る者はただ一人しかいない。
『正しき心の力、生命の力をあなたに託します。どうか、この力でグノーを倒して……っ!』
その言葉を、その声を、ジャスティアスは今でもまざまざと思い出すことができる。
「気が付いたみたいだね。そう、それが正解だ……」
ジャスティーダークは最後にその答をハッキリと告げた。
「ボクはかつて君にその力を与えた存在。グノーに敗れ、その尖兵に成り果てた哀れな戦士さ……」

「そうだ。ボクは君と同じ存在。かつてそのクリスタルを胸にグノーと戦った人間だ……」
淡々とジャスティーダークは語り始めた。
「君たちは理解していないようだけど、グノーは侵略者じゃない。正確に言うのならば、そう……捕食者だ」
グノーの目的はその世界を制圧し、自分の物にする事ではない。
その世界を喰らい尽くす事。
「かつては無数の世界を股にかけた巨大な帝国を作り上げていたようだけど、それももう昔の事だ。
グノーとは一つの生命体だ。怪人もある程度の自我を与えられた幹部達も、リーダーである皇帝の細胞にすぎない。
グノーはただひたすら、そのエネルギー源である生命の力、心のエネルギーを食らうために無数の世界を渡り歩いているのさ」
グノーは人の心を喰らう。
そして、それが最大のエネルギーを発するのは、生命が圧倒的な絶望に晒された時、醜く断末魔を上げるその瞬間だ。
蝋燭の炎が消え去る寸前、最も激しく燃えるように、生と死の瀬戸際で発せられるそのエネルギーをグノーはひたすらに求めるのだ。
「だからこそ、グノーは獲物に対して十分な準備期間を与え、彼らが持てる力の全てを発揮できる状況を作り上げる。その絶望を、より深いものにするために……」
「そんな…それじゃあ……っ」
「そうだね、君たちの戦いはせいぜい、我が主のための料理の下ごしらえといったところだ」
そのようにしてグノーに食われた世界の一つが、かつてジャスティーダークの守っていた世界だった。
彼女は懸命に戦い続け、自分の暮らす世界を守ろうとした。
だが、その為に彼女に与えられた力、生命と心の力を増幅しエネルギーに変えるシステムを、グノーは手に入れようとし始めた。
このシステムを使えば、グノーは今までとは比較にならない巨大なエネルギーを手にする事ができる、そう考えたのだ。
「激しい戦いの果てにグノーに敗れ、ボクの体と力を皇帝は手に入れた。
彼はシステムもろともボクを取り込み、ボクに永遠の絶望を与え続ける事で、無尽蔵のエネルギーを引き出そうとしたんだ」
それは、彼女にとって最も避けるべき事態だった。
自らの故郷を滅ぼされただけでなく、グノーの更なるパワーアップの道具に成り果てる。
彼女は最悪の事態に対して、せめてもの抵抗を試みた。
だが、しかし………。
「ボクは、新たにグノーの攻撃を受ける事になった世界の人間に自分の力を託そうとした。
だけど、その目論見はギリギリのところで失敗したのさ。妨害を受けたボクの体にはエネルギー制御プログラムの一部が残されてしまった。
グノーはそんなボクを調教し、洗脳し、擬似クリスタルを与えて対ジャスティアスの兵器に仕立て上げた……」
対ジャスティアスの触手の実験台として嬲られ続け、朽ち果てた彼女の心にグノー皇帝は新たなる使命を焼き付けた。
ジャスティアスを捕らえ、その力をグノーのものとするべし。
「ボクは今でもその力に対する優先的なコントロール権を持っている。君は絶対にボクに逆らう事ができない……
計り知れないポテンシャルを持つその力に対する最大最強のカウンター、それが今のボクだ……」
248195:2009/02/07(土) 10:15:31 ID:p94sydVy
全ては馬鹿馬鹿しいほどの予定調和だったのだ。
どれほどジャスティアスがパワーアップしようと、ジャスティーダークが存在する限り無効化されてしまう。
抵抗すればするほど深まる無力感は、いずれは全てグノーの糧となってしまう。
しかし、それでもジャスティアスは諦めようとしなかった。
「このっ……はなせっ!…はなせぇ!!」
首を掴むジャスティーダークの手の平から逃れようと、ジャスティアスは必死でもがく。
だが、いまやただの少女の力しか持たない彼女の抵抗は、あまりにも弱弱しくむしろ哀れを誘うばかりだった。
苦し紛れのキックが側頭部を襲うが、ジャスティーダークは表情すら変えようとしない。
「君もたいがい諦めが悪いね……わからないのかい?どうせ、全部無駄なんだよっ!!」
いつまでも暴れ続けるジャスティアスの鳩尾に、ジャスティーダークの容赦ない貫手がめり込む。
ジャスティアスは一瞬呼吸停止の状態に陥った後、激しく咳き込んだ。
苦痛のあまりこぼれ出た涙で、視界が滲む。
それでも彼女は手を休める事無く、ジャスティーダークへの抵抗を続ける。
殴って、蹴って、そしてまた無造作に振るわれるジャスティーダークの力に打ちのめされる。
「まけ…ない……はぁはぁ…まけられないんだ……っ!!」
「だから、無駄なんだって何度言ったらわかるのかな?…どうせ負けるなら、さっさと諦めた方が君も楽だろう?」
そんなジャスティアスに痺れを切らしたのか、ジャスティーダークは手の平に力を込め、ジャスティアスの首をギリギリと圧迫する。
酸素の供給を絶たれて、ジャスティアスの体から力が抜けていく。
「…たいちょ…さん……みんな……」
「何が君をそこまで駆り立てるのかは知らないけど、君の敗北はすでに決定しているんだ。
諦めたって、誰も文句は言わないさ………それに、もうすぐこの世界の人間も知る事になる。…本当の絶望という物を……」
ようやく抵抗できなくなったジャスティアスに、ジャスティーダークは昔からの友人にするような親しげな調子で語りかける。
そして、無数の怪人が舞い飛ぶ空をその手の平で指し示して……
「さあ、とくと見るがいい。あれこそが君たちの滅びそのものだ……っ!!!」
その時、空が裂けた。
まるで刃に切り裂かれたようなグロテスクな傷が、街の上空を真っ二つに引き裂いて伸びていく。
そして、そこに垣間見えた異次元の彼方から、その異形は姿を現した。

「何だよ……ありゃあ…!?」
地上の怪人達と戦いを繰り広げていた赤崎、そしてDフォースの面々は上空を覆い尽くすソレが何であるか、最初は認識できなかった。
怪人達の群れが作り出した影より、なお暗い闇がそこには存在した。
突然訪れた夜。
それが物理的な実体を持ったものである事に彼らが気付いたのは、
はじめは黒一色に見えたその表面がいくつもの曲面や角を持っている事を発見した時だった。
「た、隊長っ!!まさか、あれ……!?」
「ああ、たぶん、間違いねえだろうな………」
それは街そのものをその影で覆い尽くすほどの巨大な飛行物体だった。
はるか衛星軌道上からその出現を見守っていた軍事衛星のセンサーには、それはまるで六枚の翼を持つ黒い鳥のように写った。
無論、全長が軽く10キロメートルを越える鳥など、世界のどこを探しても存在するはずがないのだが……。
「グノーの移動要塞ってとこか?こりゃあ、核を持ってきても駄目かもしれねえな……」
戦い続けていた自衛隊や警察の戦意が、必死で安全な場所に避難しようとしていた住民達の生きる意志が、その威容を目にしただけで無残に削り取られていく。
未だ人々の胸に僅かながら残っていた希望が音を立てて崩れ、圧倒的な死の恐怖に取って代わられていく。
「上等じゃねえか……やってやる!!…やってやるよ!!!」
自分を奮い立たせるように、赤崎が叫んだ。
だが、その声は沸き上がる恐怖に耐えかねたように、惨めに震えているように赤崎には聞こえた。

「あれこそがボクたちグノーの本拠地にして、グノー皇帝そのもののお姿さ」
空間の裂け目から悠然と姿を現した、空を飛ぶ山脈と見まごうような超巨大質量。
その全体から迸る禍々しくも凄まじいエネルギーの量に、ジャスティアスはただただ圧倒される。
恐らく、このバケモノに人類の持つ現用兵器は一切通用しないだろう。
唯一、敵と真反対のベクトルの力を持つジャスティアスならば、何らかのチャンスを掴む事が出きたかもしれなかったが、
今の彼女は完全にジャスティーダークの支配化に置かれた、ただの人形に過ぎない。
(これじゃあ……本当に人類は滅ぼされてしまう……)
249195:2009/02/07(土) 10:18:14 ID:p94sydVy
ジャスティアスの心を覆うどうしようもないほどの絶望感。
おそらくはそれすらも、この最悪の敵のエネルギーに変えられてしまうのだ。
このまま、人類はグノーによって食い尽くされてしまうのだろうか?
「さあ、行こう……皇帝も君をお待ちかねだ…」
ジャスティーダークに捕まったまま、ジャスティアスは巨大な鳥の頭の部分に連れて行かれる。
このままでは、自分はどうなってしまうのだろうか?
かつて決死の覚悟で自分にジャスティアスの力を託した少女さえ、今は彼らの傀儡と成り果ててしまっているのだ。
グノーはジャスティアスの力を、クリスタルが生命と心のエネルギーを増幅するその機能を、自らの中に取り込もうとしている。
もし、そんな事になってしまえば、もう誰にもグノーを止める事は出来なくなってしまう。
だが、今のジャスティアスにはほんの僅かの抵抗をする力も残されていないのだ。
(…逃げなきゃ……逃げなくちゃいけないのに……)
やがて、巨鳥の頭部が、ジャスティアスとジャスティーダークを迎え入れるかのように、
縦に走る傷のような、深い谷間のようなゲートを開ける。
その暗黒の中に、囚われのジャスティアスの姿は吸い込まれるように消えていった。

「…あっ…うああっ!!」
グノーの巨大要塞の中をどれほど進んだだろうか。
暗闇に包み込まれた巨大な空間に辿り着いたところで、ジャスティアスは床の上にその身を投げ出された。
硬い、しかしどこか昆虫を思わせる、生物の感触を持った床。
どこに光源があるのか、真っ暗闇の中でジャスティアスのいる周囲だけがぼんやりとした明かりに照らされていた。
ここがどれほど巨大な空間で、入り口や出口がどこにいくつ存在するのかは、各種センサーの仕えない今のジャスティアスには知る由も無い。
「…私を…一体、どうするつもりなの……?」
「さっきも言った通りさ、君は我がグノー皇帝陛下の糧となり、無限のエネルギーを生み出すための器官となるんだ」
それは人類の僅かな勝利の可能性さえ摘み取る絶望の宣告だ。
今以上の力を手に入れたグノーを相手に、人類が生き残る可能性はほとんどないだろう。
だが、この最大最悪のピンチに抗う術を、今のジャスティアスは持っていないのだ。
力を奪われ、敵の中枢で孤立無援。
戦う事も、逃げ出す事もできない。
このままでは本当にグノーの一部として取り込まてしまう。
今のジャスティアスに出来るせめてもの抵抗は、恐怖と悔しさをこらえて、ジャスティーダークを睨みつける事だけだった。
「ふふふ、そんなに怖い顔をしないでくれよ。まだまだ、皇帝陛下の御前に君を差し出すには色々と準備があるんだ……」
「……準備?」
「そう、準備。君がつつがなくグノーの血肉となるための、言うなれば下ごしらえさ」
かつて穂村あすかの命を救い、ジャスティアスの力と使命を与えたのと同じ声が、グノーの傀儡としての歪んだ喜悦に染まっていた。
その残酷な現実から目を逸らし、耳を塞ごうとする心をジャスティアスは必死で押さえつける。
ジャスティーダークの言う準備とやらが何なのかはわからないが、
同じようにグノーに取り込まれようとしていた彼女がここまで変貌してしまった事を考えれば、およそマトモな事ではないだろう。
「なに、簡単な事だよ。君が素直にグノーの一部となってくれるように、その心の鎧を剥ぎ取り、屈服させようというだけだ」
「…そう簡単に、私があなた達の思い通りになると思ってるの?」
「まあ、普通は難しいだろうね。君の心は驚くほどに強い。だけど、忘れていないかな……?」
懸命に強がるジャスティアスをあざ笑いつつ、ジャスティーダークが言い放つ。
「君の力、君の生命と精神に直結したそのクリスタルはボクの支配下にあるんだ」
ジャスティーダークはその手の平を、ジャスティアスの胸元にかざす。
すると、クリスタルが一瞬不気味に明滅し……
「…きゃっ……な、何っ!?」
250195:2009/02/07(土) 10:20:27 ID:p94sydVy
ジャスティアスの腕部装甲が一旦分解し、彼女の腕を拘束する手枷に変形する。
脚部装甲はまるで節足動物のような足を展開させ、その爪で床に食いつき、ジャスティアスの股を無理やり開かせた状態で固定してしまう。
「君の力はもうボクの思うがまま、こんな事だって出来る……」
「くっ……」
ジャスティアスの戦いを支えてきた強化服が、彼女を縛り付ける拘束具と成り果ててしまった。
今のジャスティアスはもはや人類の守護者などではなく、いずれやって来る儀式の時を震えながら待つだけの、憐れな生贄にすぎない。
無様な姿に縛められたジャスティアスの姿に満足げな笑みを浮かべつつ、ジャスティーダークは冷酷に次の一手を進める。
「さあ、どうせその身は堕ち果てるんだ。無駄な抵抗などせず、君も存分に楽しむといい……」
ジャスティーダークはそう言うと、ジャスティアスにかざした手の平をぐっと握り込んだ。
その瞬間、ジャスティアスの全身に激しい電流の如き激感が駆け抜ける。
「…あっ……ひぅ…くっ……これは…っ!」
「言っただろう?対ジャスティアスの触手怪人、つまりは生命エネルギーに干渉して苦痛と快楽を操る術はボクを実験台に生み出された。
この身に何千、何万回と刻み込まれたんだ。嫌でもやり方ぐらい覚えてしまうさ……」
ジャスティアスを幾度となく苦しめてきた、触手の生み出す快感と苦痛の地獄絵図。
ジャスティーダークはそれを、ジャスティアスのエネルギーの源、胸のクリスタルに直接干渉する事で再現しようとしていた。
「安心していいよ。ボクは苦痛を与えて苛めるようなマネは嫌いだからね。溺れるほどの快楽を味わうといいっ!!」
「…ふああっ!!…あっ…か、からだがぁああああああっ!!!!」
体中が突然火のついたように熱くなる。
全ての神経が興奮状態に陥って、身悶えするような切ない感覚が全身を覆っていく。
クリスタルから延々と流れ出るエネルギーがジャスティアスの体をみるみる発情させていく。
「…ひゃっ…ぁくう…んんっ…ん…ひああっ!!」
乳首が、クリトリスが、アソコの奥までが、擦り切れそうなほどに勃起し、濡れそぼって、貪欲に刺激を求め始めていた。
ひとつの呼吸、一回の脈動、そんなほんの僅かな肉体の活動にすら痺れるほどの快感を感じてしまう。
触手による外部からの責めとは全くレベルの違う、肉体を内側から改造されていくおぞましい感覚。
全身の細胞が凄まじい熱を発し、とめどなく流れ出る汗が全身を濡らす。
ジャスティーダークによって換気排熱の機能を停止されたボディスーツの内側は、
膨大な量の汗と、そして大事な場所から溢れ出た甘い蜜によって、ぐちょぐちょにされていく。
「ふふふ、なかなかの乱れっぷりじゃないか。ボディスーツの上からでもアソコがひくひくしてるのがわかる……。可愛いよ、ジャスティアス」
「いやっ!…あぁ…いやあぁああっ!!…そんな…言わないでぇ……っ!!!!」
ジャスティーダークが自分の手の平から、ジャスティアスの体にエネルギーを送り込むたび、
彼女の体を壮絶な快感のパルスが走り抜け、我慢できずにはしたない声を上げてしまう。
痺れるような快感を、数秒後にはまた新しい快感で上塗りされて、快感だけに体を支配されていく。
だが、それ以上にジャスティアスを恐れさせたのは、彼女の体に起こり始めたある変化だった。
(…どうしよう…私のからだ………きもちいいのを、ほしがってる…!?)
ジャスティーダークの責めは凄まじい快感をジャスティアスの体に刻み込んだが、それには触手責めのような物理的な刺激が欠如していた。
快楽の炎に焼かれる体は、その肌を荒々しく愛撫され、たくましい肉棒で膣奥をかき混ぜられる事を欲し始めていた。
快感が高まれば高まるほど、そのじれったさはどうしようもなく拡大していく。
手枷をはめられていても、濡れそぼったアソコに指をのばし、自分で慰める事は容易い。
だが、ジャスティアスが自らそういった行為に及ぼうとする事こそ、ジャスティーダークの狙うところなのだ。
ジャスティアスは必死に奥歯を噛み締め、彼女の理性を溶かそうとするたまらない疼きから逃れようとした。
「おや、随分と頑張るね。我慢は体に毒だよ……」
「…なめないでっ!…こ、これぐらい…へいきなんだから……っ!!」
「へえ、そうなんだ……」
ジャスティアスの強がりをあざ笑うように、ジャスティーダークの送る快感のパルスはその激しさを増し、ペースを上げていく。
251195:2009/02/07(土) 10:22:11 ID:p94sydVy
「…あっ…ひぅ…ひぐぅ…あはっ…ああんぅ!!!!」
その度にジャスティアスの上半身は床の上で魚のように跳ね、太ももの内側が切なげに何度も擦り合わせられる。
濡れた肌とボディスーツがジャスティアスの動くたびに擦れて、くちゅくちゅといやらしい水音を立てた。
激しい快感の波動は幾度となくジャスティアスの思考を真っ白に染め上げ、しかしその欲情を満足させてくれる事はない。
この手で、この指先で、今すぐ蜜に濡れた秘裂をむちゃくちゃにかき混ぜたい。
そんな考えが何度もジャスティアスの脳裏をよぎる。
気が狂いそうなほどの渇望は、彼女の精神を容赦なく磨耗させていく。
それでも、快楽の底なし沼に飲み込まれまいと、ジャスティアスは甘美な誘惑を耐え続けるのだが……。
「ふぅん、ずいぶんと頑張るんだね、ジャスティアス。でも、だけどね……」
そんなジャスティアスの煩悶を見透かしたかのように、ジャスティーダークは自分の人差し指を、
ボディスーツの上から、ビクビクと痙攣するジャスティアスのアソコにあてがう。
「…ひゃんっ…あぁ…何を…する気なの……?」
「なに、これだけの責めに耐え続ける健気な君に、ほんのご褒美をあげるだけだよ…」
ニヤリ、ジャスティーダークは意地の悪い笑みを浮かべる。
すると、彼女の人差し指の先、ジャスティアスのアソコのあたりに、アーマーと同じ素材が集まって何かを形作っていく。
それはジャスティアスの恥ずかしい部分をすっぽりと覆うようなデルタ型を形成する。
「…あ……な、何…これ………あっ…うああああっ!!!」
そして、完成したデルタ型はジャスティアスのアソコに、凄まじい震動を送り込み始める。
その震動は今まで快楽信号だけを受け取り、発情させられるばかりだったジャスティアスの秘部を徹底的に蹂躙する。
快感地獄を耐えに耐えてきたジャスティアスにとって、その刺激はあまりに致命的だった。
「ひっうぅ…あはぁっ!!…や…いやぁ…ああんっ!!…ひあああああっ!!!!!」
「あはは、そんなに喜んでもらえると、ボクも嬉しいな。よし、この際だ。オマケをしてあげるよ」
全身をガクガクと痙攣させ狂態を晒すジャスティアスの、今度は胸元をジャスティーダークの手の平が撫でる。
すると、あろうことか胸部装甲までもが激しく震動し始め、快楽を求めて激しく疼いていたジャスティアスの両乳房と、
ピンと屹立した可愛らしいピンク色の乳首までをも凶悪なそのバイブレーションの餌食にしていく。
「…ひぐぅ…うああああっ!!!…むねぇっ!!むねっ…やめてぇえええっ!!!!」
「おや、まだ遠慮しようっていうのかな。これは君がやっているんじゃない。
全てボクにされている事なんだから、引け目になんて思わず存分に楽しんだらいいじゃないか…」
今までジャスティアスが快楽責めに耐え続けてきた努力が、圧倒的な快感の渦の中で水泡に帰していく。
我慢を続けたために敏感になり過ぎた体を、三点同時の震動攻撃が嬲り尽くす。
もはや、ジャスティアスはまともな思考もできず、与えられる快感に喘ぎ、嬌声を上げるばかりだ。
ジャスティアスを守る盾であった筈の強化服は、快楽地獄で彼女を狂わす逃れる事の出来ない牢獄へと変わり果てていた。
「やら…はげし…はげしすぎるぅ……っ!!…くるっちゃう…わたし…もう…もう―――っっっ!!!!!」
「どうやら潮時みたいだね。それなら……っ!!」
ジャスティアスの限界が近い事を悟ったジャスティーダークは震動責めをより激しく容赦のないものにしていく。
燃え上がるような快感に包まれた乳房に、乳首に、クリトリスに、アソコに、凶悪な震動がトドメ刺す。
「ああっ…イクぅ…おっぱいも…アソコも…きもちよすぎて…わたし…もう……ふあああああああああっ!!!!!」
あさましくも悲痛な叫びを響かせて、ジャスティアスの心と体が絶頂の中で砕け散る。
弓なりに反らした全身がまるで感電したかのようにビリビリと震えて、一瞬の後、一気に力が抜けぐったりと横たわる。
「これで一回……なかなか良いイキっぷりだったよ、ジャスティアス」
ジャスティアスのはしたないイキ姿に、ジャスティーダークは満面の笑顔を浮かべる。
252195:2009/02/07(土) 10:23:00 ID:p94sydVy
その邪悪な笑みを呆然と見つめるジャスティアスには、もう彼女を睨み返すだけの気力も残されていなかった。
「じゃあ、ちょうど良い具合にほぐれたみたいだし、そろそろ第2ラウンドといこうか」
「第…2…ラウンド……?」
「ほら、君も延々と震動だけで責められ続けて、そろそろ奥の方が物欲しくなってきたところじゃないかな…?」
そう言うと、ジャスティーダークは右手を高々と上に掲げた。
すると、周囲を囲む無明の暗闇からハァハァ……、と獣のするような荒い呼吸音が無数に聞こえ始める。
「あ…いやぁ……今度は…今度は何を……!?」
「何って、決まってるじゃないか」
やがて、ジャスティアスの周囲に現れたのは、無数のグノー怪人達。
そのどれもが股間に自分の分身をいきり立たせていた。
「君のぐちょぐちょのアソコに、彼らのモノをぶち込んでもらうのさ……」

グチョグチョ、ぬぷっ、ぐちゃ、ぴちゃぴちゃ、グチョグチョグチョ……っ!!
闇に包まれたその空間に、淫靡な水音が響き渡る。
「…ん…んぁ…んぐぅ……んんぅ…んぅ―――っっっ!!!!」
前後の穴を怪人達の太く固いモノに貫かれ、口はもちろんの事、手の平や腋の下、胸の谷間や先端など、
その他擦り付ける事が可能なあらゆる場所で、ジャスティアスは怪人達に犯され、奉仕を強要されていた。
手枷と両脚の拘束が外され、その代わりにまたしてもアーマーが変化した首輪と鎖で彼女は飼い犬同然に床に繋がれている。
「んくっ…んん―っ!!…ぷあ…ああっ…またナカ、射精されてるっ!!…や…いやああああああっ!!!!!」
これでかれこれ何度目になるのか、前後に挿入された怪人のモノが白濁を吐き出し、その熱に導かれてジャスティアスも絶頂に上り詰める。
すると、まわりの怪人達もタイミングを合わせたかのように、おのおの自分のモノから白濁液をジャスティアスの体めがけてぶちまける。
バイザーを滴り落ちて顔を汚す濃厚な粘液。
ジャスティアスの全身は白濁液に徹底的に汚されて、むせ返る牡の臭いの中に沈んでいた。
絶頂の余韻に体から力が抜け、へたり込みそうになるジャスティアスだったが、怪人達は彼女を休ませようとはしない。
その尽きる事のない欲望を叩きつけるべく、再び彼女の体を犯し始める。
「…あぁ…も…ヤダぁ…イヤぁあああっ!!!!」
ジャスティアスの悲痛な哀願も、再開された陵辱の中に飲み込まれていつしか聞こえなくなる。
今の彼女に、グノーと勇敢に戦う正義の戦士の面影は見られない。
しかも、ジャスティアスの姿をこれほど無残なものになっているのは、単なる陵辱の結果だけではなかった。
ジャスティーダークは、ジャスティアスのコスチュームを生贄に捧げられる時を待つ性奴隷にふさわしい淫らなものに改造していた。
ボディースーツの局部はあたかも初めからそういったデザインであったかのように切り取られ、
へそのあたりから愛蜜に塗れたジャスティアスの前後の穴までを外気に晒していた。
厳しい肩アーマーはなくなり、胸部アーマーとその下のボディスーツも排除され彼女の形の良い乳房を丸出しにしていた。
さらにボディスーツの様々な部分が切り抜かれメッシュ状のものに置き換えられて、
網目の下にジャスティアスの美しい肌が覗くようになっていた。
それらの改造点はジャスティアスを繋ぎとめる首輪や鎖と相まって、彼女の姿を性欲処理の肉奴隷、白濁まみれの淫婦のように見せる。
(…こんな恥ずかしい格好…させられるなんてぇ……)
Dフォースや多くの人々と共に戦った彼女の誇りであるジャスティアスとしての姿を徹底的に貶められたのだ。
しかも、恐ろしい事に、いつまでも続く激しい陵辱の中で、彼女は今の自分の姿に違和感を抱かなくなり始めていた。
むしろ、家畜のように首輪で繋がれた今の自分に、被虐的な歓びさえ覚え始めていたのだ。
(だめ…いけない……このままじゃ、私、流されて…………っぁああぁあああああっ!!!!)
懸命にそんな考えを振り払おうとする思考を、怪人達の激しい責めが断ち切る。
体中のあらゆる場所を犯されて、あらゆる場所を白濁色に染められて、ジャスティアスの心が奴隷に堕ちていく。
身をよじり、必死にもがいて抵抗しても、怪人達の凄まじい力に押さえつけられ、むしろ今の自分の無力さをまざまざと思い知らされてしまう。
降り注ぐ白濁シャワーは、同時に与えられる激しい快感に条件付けられて、彼女の意識の中で快楽をもたらすサインとして認識され始める。
むせかえるような生臭さはたまらない芳香に、喉を焼く熱と苦味はこの上ない甘露へと変えられていく。
253195:2009/02/07(土) 10:24:36 ID:p94sydVy
前後の穴はもはや暴力的なまでに激しい突き上げにも痛みを感じる事ができず、犯されるほどに強くなる快感に全身が屈服しようとしていた。
「…ひやぁあああああっ!!!イクのぉっ!!またイかされちゃうぅううっ!!!だめっ!!だめぇえええええっ!!!!」
またも彼女の体の奥で快楽の津波が巻き起こり、果てしない絶頂感でジャスティアスを打ちのめす。
勢い良く注がれた白濁液は既に膣内や腸内を満たしていたこれまでの射精分に阻まれて逆流を起こす。
ゴボッ!!ゴブブッ!!!
結合部分の隙間から音を立てて溢れ出す逆流精液の感触。
そんなものにさえ、責められ続けたジャスティアスの体は激しい快感を感じてしまう。
(あぁ…いやぁ……わたし…怪人に中出しされて…きもちよくなってる……っ!!!)
確実に調教され、変えられていく自分の体への絶望。
ジャスティーダークの宣言したとおり、ジャスティアスの心は鎧を剥ぎ取られて、グノーの力の前に屈服させられていく。
そして、その果てに待ち受けているものは……
「ふふふ、順調に調教されているみたいだね、ジャスティアス。これなら、もうすぐ皇帝陛下の、グノーの一部になる事ができる」
そう、それはジャスティアスだけの破滅を意味しない。
さらなるパワーアップを果たしたグノーはひとたまりもなく人類を滅ぼして、さらには無数の異世界さえも喰らい尽くすだろう。
(そうだ…私ががんばらないと…みんな、グノーにやられちゃうんだ……っ!!)
快楽に押し流されていく心と体を、その破滅を防ぎたい一心で奮い立たせる。
だが、そんな僅かな抵抗も今の彼女には許されないのだ。
「おっと、まだ我慢しようって気力が残っていたのかい?ふふ、ほんとに君は強い娘だよ……ほぉら、ご褒美だ」
ジャスティーダークが手の平をかざし、またもクリスタルが不気味に明滅する。
同時に駆け抜けた快感のパルスが去った後、ジャスティアスの体はさらに敏感に、快楽に弱いものに変えられていた。
さらに強さを増した快感に、ジャスティアスは全身を震わせて泣き叫ぶ。
「いやぁ…きもちいいの…もぉ…いやなのっ!!…あぁっ!!…ああああああっ!!!!」
力を奪われ、その体を快楽の虜にされて、それでもなお健気に抵抗するジャスティアス。
だが、その心の力も、もはや限界に達しようとしていた。
今にも負けそうな心を支えようと、思い浮かべた友人や共に戦う仲間の顔さえ、快感の靄の向こうに霞んでいく。
そして、ぽっかりと空いた空白を埋めるように狂気じみた快楽が流し込まれる。
「あっ…くぅううっ!!…またぁ…あああっ…イクっ!!…イっちゃうぅううううううっ!!!!!」
いつしか自分の声に混じり始めた、交尾中の獣のような快楽に打ち震える感情。
一度中出しされてから、次に挿入されるまでの間、待ち切れずに疼き初めてしまうアソコ。
そして何より、確実に変えられていく自分自身の末路を思い浮かべたとき、どうしようもなく湧き上がるマゾヒスティックな感覚。
(…耐えなきゃ……耐えなきゃ…いけないのに……)
心の中で必死に唱え続けるその言葉さえ、次第に意味がわからなくなっていく。
それでも、瞼の裏に浮かぶ笑顔が、優しい呼び声がギリギリのところで彼女を繋ぎとめていた。
『嬢ちゃん……』
どんなに汚されても壊されても、その想いだけは彼女の中から消える事はない。
「たいちょう…さん……わたし…がんばり…ますから……」
だが、うわ言のように呟いたジャスティアスの言葉に、ジャスティーダークは残酷な決断を下す。
「どうにも堕ちきらないみたいだね。仕方がない………」
ゆらり、立ち上がったジャスティーダークはゆっくりと陵辱の渦中にあるジャスティアスに歩み寄る。
そして、ジャスティアスの前の穴を犯していた怪人を横にどかせて、ジャスティアスの目の前に立つ。
「…あ…ジャスティーダーク……?」
「正直、君の精神力には感嘆するばかりだけれど、悪いね、その頑張りもここまでだ……」
ジャスティアスの見つめる前で、ジャスティーダークのボディスーツの局部が分解していく。
そして、露になったジャスティーダークの秘裂が、ビクンッ、と小さく痙攣した後……。
「…ひっ……な…それ…!?」
「ふふふ、どうだい、なかなか可愛いだろ?」
ジャスティーダークのクレヴァスを割り裂くようにして、鎌首をもたげる触手が姿を現した。
「ボクに絶えず快楽を与えるために皇帝陛下がくださったものだ。君の心が堕ちないというのなら、
体の方から先にコイツで徹底的に堕とし尽くしてあげるよ………」
254195:2009/02/07(土) 10:26:08 ID:p94sydVy
ジャスティーダークはそれをジャスティアスの秘裂にあてがい……。
「さあ、いくよ……」
「…くぅ…やめ……あ…うあああああああああああっ!!!?」
一気に貫く。
情け容赦のない苛烈なピストンでジャスティアスのアソコを犯しぬく。
「…ひぃ…やはぁあっ!!…なにっ!?…なにこれっ!?…こんな…おかしいよぉっ!!!」
その触手の最大の能力は白濁液の代わりに吐き出す、膨大な量の強力な媚薬粘液だった。
かつてジャスティーダークの調教のために使われたその粘液を、ジャスティアスのナカに思う存分ブチまける。
「単に快楽を与え続けるだけでは駄目なら、コイツの媚薬を徹底的に浸透させて、細胞の一つ一つから色情狂に変えてあげるよっ!!!」
「…いやっ…やら…そんなの…いやぁああっ!!!…うああっ…やめてやめてやめてぇえええええっ!!!!」
一回抜き差しをする度に放たれる媚薬粘液がジャスティアスの体を内側から作り変えていく。
膣内から、子宮から、浸透した快楽成分は血液に乗り、ジャスティアスの全身に広がっていく。
既にジャスティーダークの干渉によって極度に敏感になっていた体が、燃え上がるような熱に侵されて蕩けていく。
「…あぁっ…くあああぅ…ひやぁ……こんな…ひぬっ…ひぬぅうううううっ!!!!」
今までの陵辱調教が快感による思考の侵食なら、これは強烈すぎる快楽による思考の破壊だった。
ジャスティアスがどこまでも屈しない心を持っているなら、その心ごと打ち砕いてしまえば良い。
脳を快感で埋め尽くして、何も考えられない牝豚に堕としてしまえば良い。
ジャスティーダークは狂ったように腰を振りたくり、ジャスティアスの最後の意志の一かけらを破壊せんとする。
「さあ、壊れろっ!!壊れてしまえ、ジャスティアスぅううううううううっ!!!!!!」
「ああっ…やら…や…いやぁああああっ!!!…あ…あああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!」
そして、ジャスティーダークの最後の強烈な一突きが、ジャスティアスに止めを刺した。
爆発的な絶頂感に意識をホワイトアウトさせたジャスティアスは、糸の切れた操り人形のようにその場に崩れ落ちる。
無残なイキ顔を晒して動かなくなったジャスティアスの姿に、ジャスティーダークは満足そうに微笑む。
「これでようやく準備は完了かな…」
だが、その時………
「…たいちょう…さん……」
朦朧とする意識の中でジャスティアスが呟いた一言を聞いて、ジャスティーダークは表情を歪める。
「まったく、最後にはどうせ全部無駄になってしまうのに……どうしてそれが理解できない、ジャスティアス……」
そう呟いたジャスティーダークの顔には、怒りとも哀れみともつかない感情が滲み出ていた。

次にジャスティアスが目を覚ましたのは、先ほどの空間より少しだけ明るい、異様に天井が高い部屋だった。
「ここ……どこ…?」
呟いて立ち上がろうとしたジャスティアスだったが、手足がまともに動いてくれず、結局その場にへたり込む。
「無理だよ、ジャスティアス……さっき君の膣内にさんざん注ぎ込んだ媚薬が効いているからね……」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには酷薄な笑みを浮かべたジャスティーダークの姿があった。
どうやら先ほどの媚薬の効果で手足が痺れてしまっているらしい。
激しい陵辱の残り火は今も彼女の体の中でくすぶり、隙を見せればすぐにでもジャスティアスを飲み込んでしまいそうだった。
「ふふふ、体が疼いてたまらないみたいだね。一応、調教第一段階は成功したってわけだ……」
「…くっ…ジャスティーダーク……」
先ほどの陵辱はジャスティアスの心と体を確実に蝕んでいた。
呼吸は荒く、体中の細胞が火照って、はしたなく快楽を待ち望んでいる。
既に彼女の体はジャスティーダークの望んだとおりの、生贄の性奴隷に堕ちようとしていた。
それでも、床に這いつくばりながら、ジャスティアスは必死にジャスティーダークを睨みつける。
「…今度は…一体、何するって言うの!?」
「おや、最初に順番は説明したはずだけど、覚えていないのかな……?」
その言葉を聞いて、ぼんやりとしていたジャスティアスの頭脳は今自分に迫っている危機の事を思い出す。
グノーは自分の力を取り込むためにジャスティーダークに彼女を捕らえさせた。
そして、目的達成の第一段階として、ジャスティアスを徹底的に陵辱し、その心と体を磨耗させたのだ。
その目論見通り、今のジャスティアスにはグノーに抵抗する力はほとんど完全に奪い去られていた。
このままでは、本当にグノーのエネルギー増幅装置として取り込まれてしまう。
255195:2009/02/07(土) 10:26:58 ID:p94sydVy
だが、焦燥に駆られる彼女の心に反して、今のジャスティアスの体は立ち上がる事さえ出来なくなっているのだ。
「どうやら、思い出してくれたみたいだね。それじゃあ始めよう、本日のメインイベントだ……」
パチン!
ジャスティーダークが指を弾くと、それに反応して床から無数の触手が出現する。
触手達は無抵抗のジャスティアスの体を拘束し、床の上から高く高く持ち上げていく。
さらに四方の壁からも無数の触手が伸びて、ジャスティアスを宙吊り状態にしてしまう。
触手はジャスティアスの四肢を強く強く締め付けて、彼女は身じろぎすら出来なくなった。
「…ぁ……くぅ……ぅぁ……ぁ…………あ…あれは……?」
そして、彼女はそれを目撃する。
「…なに?……むこうに……誰か、いるの?」
僅かな光に照らされた薄暗い部屋の最奥に、巨大な玉座が見えた。
そこに座る何者かは、赤く不気味に光る双眸でじっとジャスティアスの事を見つめていた。
やがてソイツはゆらりと立ち上がり、ゆっくりと、まるで床の上を滑るようにこちらに近付いてくる。
その姿はまるでローブに身を包んだ人間のようにも見えた。
しかし、ジャスティアスはすぐにその印象を捨て去る事になる。
ソレはあまりに巨大だった。
人間であるはずがない、その身の丈は5メートルを越えている。
滑るように移動していると見えたものは、巨大な上半身を支える太く長い触手が
こちらに向かって勢い良く伸ばされているためにそう見えたのだった。
やがてそれは間近までやって来ると、下半身の触手に持ち上げられてジャスティアスを見下ろす位置まで上昇してきた。
「貴様がジャスティアスか……」
「…グノー…皇帝……っ!?」
ジャスティアスに覆い被さらんばかりの威容。
遠目にローブに見えたのは強靭な殻を幾つも重ねた外殻で、その上に昆虫を思わせる凶悪な顔が乗っかっていた。
「いかにも…我こそがグノーの長たる皇帝にして、グノーそのもの……貴様達の全てを凌駕する超生命体だ」
グノー皇帝は背中から六本の腕を出現させ、触手に代わってジャスティアスの手足を掴み、自分の間近に引き寄せる。
そして、ジャスティアスの胸に輝くクリスタルを見て、歓喜の声を上げる。
「おお、ついに手に入れたぞ。我に無限の力をもたらすこのシステムを、ついに我が手に内に収めたのだっ!!!」
「……これはこの世界を守るため…私に託されたもの…あなたの思い通りには…させない………っ!!!!」
「くふふ、その姿で良く言う!!貴様の体は既に欲望に従うだけの木偶人形、それで何をすると言うのだっ!!!」
ジャスティアスの強がりの台詞など、簡単に弾き返されてしまう。
グノー皇帝の言う通り、今のジャスティアスにはマトモに抵抗する事はおろか、身をよじる程度の力さえ残されていないのだ。
それでも彼女は精一杯の強がりを振りかざし続ける。
もはやそれ以外に、武器と言えるものはジャスティアスには残されていなかったのだ。
「…それでも……それでも、私はあなたに絶対に屈したりしないっ!!!」
叫びながら、涙がこぼれそうになっている自分にジャスティアスは気付いた。
人類が、世界が、滅亡の瀬戸際に立たされている今この時、彼女はあまりにも無力だった。
「愚か者め……屈するも屈しないも関係ない。今の貴様は我が血肉となる時を待つ、ただの獲物に過ぎないっ!!!」
そして、無力な少女に待ち受けている運命など、既に決まりきっている事だった。
グノー皇帝が叫ぶ。
「見よっ!!これが、貴様の未来っ!!!貴様の運命だっっっ!!!!」
その瞬間、目の前のグノーの姿が、つぼみが開くようにメリメリと音を立てて展開し始めた。
「くふふ……くははははははははっ!!!!!」
黒い外殻が裂けた内側から出てきたのは赤黒い肉の花びらと、その真ん中に開いた周囲に無数の触手と牙をそなえる黒い穴。
それはグノー皇帝そのもの姿などではなかったのだ。
「何…なの……これ…!?」
それは捕らえた獲物を喰らうための巨大な捕食器官に過ぎなかった。
(…私…食べられちゃうの……?)
ジャスティアスの心の奥、人間としての原始的な本能が、圧倒的な力と死の予感にすくみ上がる。
(…食べられて……取り込まれちゃうの……?)
喉がカラカラに渇いて、悲鳴一つ上げる事もできない。
凍りついたジャスティアスの体に、グノーの触手が一本、また一本と絡み付いて、彼女を暗い穴へと引きずり寄せていく。
「……ぁ……ぃゃ……ゃ……ぃゃぁ……」
「さあ、教えてやろう、本物の絶望というものをなぁ……」
やがてジャスティアスの姿は巨大な口の奥、暗闇の中に飲み込まれて消えていった。
256195:2009/02/07(土) 10:27:43 ID:p94sydVy
「死ぃねぇええええええええっっっ!!!!!!」
獣の叫び声のような駆動音を響かせて、三連チェーンソーがまた一体の怪人を切り裂く。
だが、横なぎの斬撃を振り切ったその隙に、新たに3体の怪人がDレッドに襲い掛かる。
「隊長、危ないっ!!!」
「しゃがんでくださいっ!!!」
だが、間一髪の所で、Dレッドの背後から飛び出した青とピンクのパワードスーツがそれぞれの獲物で怪人を仕留める。
「畜生っ!!まるでキリがねえっ!!!」
戦いが始まって既に数時間が経過していた。
休みなく押し寄せる無数の敵によって、Dフォースは一人また一人と数を減らし、
いまや赤崎をリーダーとする第1チームの5人と、各チームの生き残り8人の合計13人、つまりは当初の30人の半分以下にまで追い詰められていた。
人数が減った分、一人一人の負担は大きくなり、疲労はさらに蓄積していく。
なんとか補給ポイントの一つを確保していたものの、エネルギーや弾薬の補充をする余裕はなかった。
しかも、怪人達は空中に浮かぶグノー要塞からも出現し、時間が経過するほどにむしろ数を増やしてさえいた。
途中で応援に来た自衛隊の部隊とも既に交信途絶し、Dフォースは孤立無援の状態になろうとしていた。
絶望的な状況。
だが、赤崎の脳裏にはさらなる不安が頭をもたげていた。
(くそっ!!…どうしちまったんだ、嬢ちゃんっ!!!!)
姿を現さないジャスティアスと、ジャスティーダークと名乗る謎の敵の存在。
何度も頭をよびる最悪の結末は、いくら振り払っても赤崎の思考から消え去る事はなかった。
(…本当に…やられちまったのか!?)
彼女が赤崎に見せてくれた、年相応の少女らしい無邪気な笑顔。
どれほど強大な力を持っていようと、結局のところ赤崎にとってジャスティアスはただの女の子だった。
少しでもそばにいて、あの笑顔を守ってやりたかった。
それなのに………。
「ちっくしょぉおおおおおおおおおっっっっ!!!!!」
響き渡るDレッドの、赤崎の悲痛な叫び。
だが、彼らはすぐに知る事になった。
共に戦った少女の、ジャスティアスのあまりに残酷な末路を……。
「……っ!?…なんだ…ありゃあっ!!?」
突然、街の上空に映像が映し出される。
超巨大な空中投影型のスクリーン、それは赤崎達の戦う街だけではなく、グノーとの戦場になっている世界中の都市に出現した。
そして、そこに映った光景に、戦い続けていた人々は誰もが言葉を失った。
「……嬢…ちゃん……?」
白濁に塗れ無残な姿で触手に拘束されたジャスティアスの姿がそこにはあった。

仄かな光が毒々しいほどに赤い肉の壁を照らし出している。
グノー皇帝の触手に捕らわれ、巨大な口に飲み込まれて、それから自分はどうなってしまったのか?
「ここは…一体……?」
恐らくはグノーの体内なのだろうが、消化器官というわけでもなさそうだ。
そもそもグノーは人の心を、生命が燃え尽きる極限での絶望を喰らうのだという。
ならば、通常の動物が獲物の肉体を溶かして栄養として吸収するのとは、全く違った捕食方法になると考えるのが正しいのかもしれない。
いずれにせよ、肉の壁に手足を飲み込まれ身動きの取れない今は、ジャスティアスにとって最悪の状態である事は間違いない。
グノーはジャスティアスの想像もつかないような方法で、その力を取り込もうとしているのだろう。
と、そこまで考えた時である。
「目を覚ましたようだな、ジャスティアス……」
密閉空間全体に響き渡るグノーの声。
そして、それと共に、ジャスティアスの目の前の肉壁の一部が裂けて、その中から巨大な眼が出現する。
「…グノーっっっ!!!!」
ジャスティアスはその瞳をキッと睨みつけた。
さっきのように気力でまで負けてしまったら、本当にグノーの思うがままにされてしまう。
あらゆる力を奪われてなお、ジャスティアスは一歩も退こうとはしなかった。
257195:2009/02/07(土) 10:28:42 ID:p94sydVy
だが……
「そんなに怖い顔をして良いのか……?」
「な、何を言って……!?」
「貴様の姿を見ている世界中の人間どもに失礼だとは思わないのか?」
グノーの不可解な言葉に、ジャスティアスは混乱する。
「くふふ、分からないなら見せてやろう。今のお前の無様な姿に絶望する人間どもの顔をなぁ……」
「きゃっ…痛ぁ…っ!?」
突然、ジャスティアスの首筋に鋭い針のような先端を持った触手が突き立てられた。
それはジャスティアスの脳神経に介入し、膨大な量の視覚情報を送り込んでくる。
「これ…何?…何なの、一体!?」
グノーの怪人に必死の抵抗を続ける世界中の人間の姿が、ジャスティアスの脳内に次々と浮かんでは消えていく。
「ジャスティーダークが教えた筈だ。グノーの怪人達は全て我を構成する細胞に過ぎない。怪人と我は同一の存在なのだ」
前線で戦う怪人達は倒した敵の最後の断末魔を浴びて、そのエネルギーをグノー本体に伝達する。
空を真っ黒に染め上げたあの怪人軍団、その一体一体がグノーの分身ともいえる存在だった。
そして怪人達が伝えるのは何もエネルギーだけではない、視覚、嗅覚、聴覚などその感覚器官で捉えた情報をもグノーに伝えるのだ。
「これは貴様を我の一部へと変えるための第一段階。これから貴様の体に、本物の絶望の味を教えてやろう……」
グノーがそう言うと、さらに二本、三本とジャスティアスの首筋に針が突き立てられていく。
やがてジャスティアスは直接脳内に流れ込んでくる情報の嵐にもがき苦しみながらも、それらが意味するところに気付き始める。
それは………。
「…みんな……私の姿を見てる…!?」
怪人達の見た光景の中、人々は空を見上げて空中に映し出された映像に見入っていた。
戦い敗れた正義の戦士の成れの果て。
その悲惨な姿を目にした人々の顔には、言いようのない絶望の色が浮かんでいた。
「そうだ。これは貴様を取り込むための儀式であると同時に、この世界の人間たちをさらなる絶望に突き落とすための策でもある」
グノーは完全敗北したジャスティアスが己の一部として取り込まれていく様子を世界中に見せ付けるつもりなのだ。
「…いやぁ…こんな……やめてぇええっ!!!」
陵辱調教によって淫らに染め上げられた自分を世界中の人間に見られる恥辱。
そして、それが懸命に戦う人々の希望を奪い去っていく事への強い罪悪感。
あまりにも惨すぎる仕打ちに、ジャスティアスは泣き叫んで身をよじる。
「さあ、始めるぞ。人間どもの目の前で我が糧に成り果てろ、ジャスティアスッッッ!!!!!」
グノーが叫ぶと、周囲の肉壁のいたる所から無数の触手が出現し、ジャスティアスの体を犯し始める。
「…っく……ひぅ…や……見ないで……見ないでぇええええっ!!!!」
度重なる陵辱によって淫らに開発された体は、責めに耐えようとするジャスティアスの意思をたやすく無視して快楽に屈服する。
首筋を、胸を、腋の下を、おへそを、そして物欲しげにひくつく前後の穴に触手は徹底的に陵辱する。
何度も体を駆け抜ける壮絶な快感電流に、ジャスティアスの体はばね仕掛けの如く仰け反り、ビクビクと痙攣する。
グノーによって脳内に叩き込まれるビジョン、今の彼女の姿に絶望する人々の視線も、更なる快感を誘発してしまう。
どうやらカメラの役割を果たしているらしい、肉壁から浮き出た巨大な瞳の前で、ジャスティアスは何度となく激しい快感に声を上げた。
だが、こんなものはこれから始まる真の地獄への、ほんの入り口に過ぎなかった。
「…ひっくぅ…ぁああっ…や…そんな…わたし…もう……っ!!」
容赦ない触手の責めによって、ジャスティアスの体は早くも絶頂に導かれようとしていた。
ちょうど、その時である。
「…な、何!?…いやぁ…こんな…何を見せようとしてるのっ!!?」
絶頂寸前のジャスティアスの脳裏におぞましいビジョンが送り込まれてきたのだ。
それはパワードスーツをまとった兵士が、今まさに怪人の手によって葬られようとするその瞬間の光景だった。
頭の中で断末魔の絶叫が鳴り響き、デスマスクが網膜に焼き付けられる。
そして兵士が息絶えた瞬間、ジャスティアスの全身を得体の知れないエネルギーが駆け抜け、彼女を絶頂に導く。
「…やだっ…いやっ……こんなのでイキたくな…あぁ…いやぁあああああああっ!!!!!!」
禍々しいそのエネルギーはジャスティアスの全身に染み渡り、彼女の絶頂の快感を気が狂いそうなほどのレベルにまで増幅する。
あまりに無残な兵士の死に様と壮絶すぎる絶頂感を同時に味わったジャスティアスは、そのおぞましさに思わず吐き気を催す。
258195:2009/02/07(土) 10:30:28 ID:p94sydVy
「…う…うぅ……何なの……これ…何が起こったの!?」
「どうだ、ジャスティアス?初めて味わう絶望のエネルギーの味は……」
呆然自失のジャスティアスに、グノー皇帝は得意げに語りかけた。
先ほどジャスティアスが味わわされたのは、グノーが幾つもの世界を滅ぼして喰らってきた生命の極限の絶望が生み出すエネルギーだった。
グノーは自分が絶望を貪る時に感じる狂った快楽を、ジャスティアスの体に直接叩き込んだのだ。
「言っただろう?貴様に絶望の味を教えると……。お前の心と体はこのエネルギーで染め上げられ、我が細胞の一つへと変わっていくのだ!!」
「…やめてぇっ!!…なんでこんな酷い事を……いやぁ…も…見せないでぇ……っっっ!!!」
「くふふふ、どうしたジャスティアス?これほどの極上の味、拒む理由がどこにあるというのだ?そぉれぇっっ!!!」
そして、最初の一撃を皮切りに、次々と絶望のエネルギーがジャスティアスの体に送り込まれ始めた。
怪人の力でパワードスーツごとねじ切られた青年兵士の断末魔に、快感神経を直接掻き毟られる。
二本、三本と挿入する本数を増やしていく触手の強引な責めに、全身を痙攣させて悦んでしまう。
逃げ場のない場所で手足を一本一本引きちぎられる警官が味わう恐怖に、アソコから溢れんばかりの愛蜜が染み出す。
媚薬の効果でクリトリス並みに敏感になった乳首を千切れんばかりに吸引されて、頭の中が真っ白になる。
両親の死体の目の前で怪人達に無惨に犯される少女の痛みが、膣奥で花火のように弾ける快感へと変わる。
現実に触手で嬲られる快感と、世界中の絶望を変換した魔性の快楽が、渾然一体となってジャスティアスの心と体を蹂躙する。
「…っあ…や…みんな……やだ…こんなのいやだぁあああああっ!!!!!」
守るべき者を汚されて壊されて、心が壊れそうなほどの怒りや悲しみが湧き上がる。
だが、その全てが絶望のエネルギーがもたらす狂気の快楽によって塗り潰され、書き換えられていくのだ。
泣き叫び、ありったけの力でじたばたともがいても、次の瞬間にはそれを圧倒する快感に吹き飛ばされてしまう。
(…悦んでる…私の体が……みんなが犯されて、殺されてるのに……おかしくなりそうなぐらい気持ちよくなってる……っ!!)
自らの意思とは関係なく叩き込まれるグノーとしての歓びが、ジャスティアスの心の力を容赦なく削り取る。
重たすぎる罪の意識は陵辱に抗おうとする意思をそぎ落とし、次第に彼女の心までがグノーの責めに屈服させられていく。
悲痛な叫びを上げた口の隙間から極細の触手が入り込み、ジャスティアスの舌を思う様に嬲りまくった。
乳首に吸い付いた吸引触手の中では無数の繊毛がざわめいて、敏感な二つの突起をさらに苛め抜く。
クリトリスにも同じく繊毛を備えた触手が巻き付き、蠕動運動を続けて異常なほどの快感を引きずり出す。
尿道に入りこんだ触手は絶えずその身をくねらせて、膀胱の奥まで何度も前後運動を繰り返した。
さらに、触手達は我先にとジャスティアスの前後の穴を犯し、吐き出された灼熱の白濁液で下腹がぽっこりと膨らみ始める。
触手の責めは際限を知らずに激しさを増していくが、絶望のエネルギーに打ちのめされたジャスティアスにはそれを耐えるだけの精神力はなかった。
「ひぅ…くぁああっ!!…ひゃひぃいいんっ!!!…あぁ…ああっ…ひやぁっ!!…ひやぁあああああぁあぁああっ!!!!!」
ジャスティアスが触手の快感に悲鳴を上げ、絶頂に全身を震わせる最中にも、
死の恐怖に引き裂かれ、絶望の闇に飲み込まれていく人々の姿が休む事なく脳髄を侵食する。
グノーの手で奪われていく命の最後の叫びの、一つ一つ全てがジャスティアスの心に焼き付けられていく。
(…ごめんなさい…ぜんぶ、わたしのせいなんだよね…ごめんなさい…ごめんなさい……っ!!!)
いまや彼女の精神はグノーの感覚のほとんどを共有するに至っていた。
世界中で起こる死と破壊の全てが彼女のもとに押し寄せて、その優しい心をズタズタに引き裂く。
人類全ての怒りと悲しみと嘆きを、快楽に換えて受容する自分の存在が、今のジャスティアスには呪わしくて耐えられなかった。
次第に彼女は、グノーによる侵略の全てがあたかも自分の望みであったかのように錯覚し始める。
子供のように泣きじゃくり、彼女はもとより存在しないはずの罪に対する謝罪の言葉を繰り返す。
だが、そんな意識も幾度となく快楽の津波に押し流されて、何一つまともに認識する事のできない混沌の中に落ちていく。
259195:2009/02/07(土) 10:31:07 ID:p94sydVy
「…ひっぐぅうっ!!…あはぁ…またぁ…また…きひゃうのぉ!!!…また…あたまのなかまっしろになるぅうううううっ!!!!」
繰り返される絶頂の中で次第に破壊されていくジャスティアスの自我。
いつしか彼女はただひたすらに快楽を求めて腰を振りたくる、獣以下の存在に堕ちていく。
しかし、そんな彼女の意識がもう一度だけ、正常な思考を僅かに取り戻し、水面下から浮かび上がる。
彼女を呼び起こしたのは、グノーの怪人から送られてきたビジョンの一つだった。
そこに捉えられていた獲物の姿、それは………
「……たいちょう……さん………?」
無数の怪人に周囲を囲まれ、完全に孤立無援となってしまった赤いパワードスーツを彼女は見た。
群がる敵をチェーンソーでなぎ払い、鬼神の如き強さで怪人達を屠っていく。
だが、圧倒的な数の優位を持つ怪人軍団は、次第に彼を追い詰めていき……。
「…たいちょうさんっ!!!…にげてぇ…っ!!…にげてぇええええええええっっっ!!!!!」
チェーンソーを弾き飛ばされ、手足を怪人達に押さえつけられ、完全に無防備になってしまった赤崎。
そして、鋭く長い一本角を持った怪人が、凄まじい勢いで突撃を仕掛け……。
「…いやぁああああああっ!!!たいちょうさんっ!!!たいちょうさぁああああああああんっっっ!!!!!」
その角はパワードスーツの装甲を易々と突き破り、赤崎の脇腹を貫く。
糸の切れた操り人形のようにピクリともしなくなった赤崎の体を
怪人は突き刺したままの角で持ち上げ、首を大きく振ってビルの壁面に投げつけた。
地面に落ちたパワードスーツからはどくどくと、赤黒い血が勢い良く流れ出て水溜りをつくり出す。
「ああああああっ!!!!いやあぁあああっ!!!!いやぁあああぁあぁあああああっ!!!!!」
その瞬間、ジャスティアスの心に致命的な亀裂が走った。
完全に我を忘れて泣き叫ぶジャスティアスの瞳には、もはや理性の光は欠片も残されていなかった。
そして、僅かに遅れて押し寄せた、赤崎の断末魔のエネルギーが彼女の心と体を焼き尽くす。
「…あぁあぁあああああっ!!!やぁあああああっ!!…もう、やめてぇえええええええっ!!!!!」
絶望のエネルギーは彼女の心と体を強制的に快楽の渦の中に投げ込み、粉々に打ち砕く。
ビリビリと絶頂感に体を震わせながら、ジャスティアスの意識は絶望の闇の中で壊れ果てていった。
(あはは…くるってるよ、わたし…たいちょうさんがころされるのをみせられて…いっちゃうなんて……)
そこまでで、ジャスティアスの思考は完全に途切れてしまう。
後はただ、抜け殻のような肉体が触手の責めに反応して喘ぎ、嬌声を上げ、
絶望のエネルギーに体を満たされるたびに、その暴力的な快感に喜悦の表情を浮かべるばかりとなった。
触手達は、ジャスティアスの心ばかりでなく体までをも壊そうと、さらに激しくピストン運動を行い、
既に許容量の限界をはるかに越えている膣内や腸の中に、さらなる白濁液をぶちまける。
さらに深く、もっと深く、触手はジャスティアスの体の最も深い場所を犯すべく、
ついには子宮口をこじ開け、子宮の内部までをも徹底的に突き上げ、攪拌し、蹂躙し尽くす。
「ふあ…くあああああっ!!!…イクぅっ!!…わらひ…イクのぉ!!!…イクイクイクっ!!イっちゃうぅうううううっ!!!!」
既に苦痛と快楽の違いすら判別できなくなっていたジャスティアスは、その狂気じみた陵辱にも歓喜の声を上げ、激しい絶頂を迎える。
そのまま力なく崩れ落ちたジャスティアスの体は、ゆっくりと肉壁の中に沈み込んでいった。
そして、最後の瞬間、ジャスティアスは………




分岐

A 圧倒的な空白に意識を埋め尽くされ、やがてその白い闇の中に飲み込まれていった。  →  BAD END へ

B 空白に埋め尽くされていく意識の片隅で、赤崎の笑顔と、優しい言葉を思い出していた。 → HAPPY ENDへ 
260195:2009/02/07(土) 10:31:52 ID:p94sydVy
A BAD END

そして、最後の瞬間、ジャスティアスは圧倒的な空白に意識を埋め尽くされ、やがてその白い闇の中に飲み込まれていった。
だが、完全に意識を手放したジャスティアスに容赦する事無く、絶望のエネルギーは延々と彼女の体に流し込まれ続ける。

佐倉龍司は今の自分が一体何をしているのか理解できなかった。
覚えているのは、何とか辿り着いた学校のシェルターの入り口が、既に何者かによって破壊されていた事。
そして、勇気を振り絞り、踏み込んだシェルター内部で見た、地獄のような光景。
恐らくは寄生タイプのグノーの生物兵器がシェルターの入り口から侵入したのだろう。
首の後ろに張り付いた三葉虫のような生物に操られて野獣同然の存在と化した生徒達が、
かろうじて寄生される事を免れた生徒達を延々と陵辱し続けていた。
せめて普通の怪人が相手ならば良かったのかもしれない。
同じ学校の生徒達の変わり果てた姿を前にして、龍司は呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。
そして、次の瞬間、首の後ろに走った鋭い痛みを最後に、龍司の意識は途絶えてしまう。
再び龍司が意識を取り戻したとき、彼は既に本来の彼ではなくなっていた。
迸る獣欲に任せて、組み伏せた少女を龍司は犯していた。
「…やめて……お願い…やめて……佐倉君……っ!!」
自分の体の下で泣き叫び、哀願する少女の事を龍司は良く知っていた。
ずっと焦がれていたその少女の肉体を、彼は今欲しいままに嬲り、幾度となくその膣内に精を放つ。
首の後ろに寄生した生物が伸ばした触手が媚薬を塗り込めたせいだろうか、
最初は破瓜の痛みに震えていた少女の体はだんだんと火照って、湧き上がる快感に反応して甘い声を漏らすようになっていた。
やがて、少女も龍司も理性を蕩かされて、快楽に溺れ始める。
そのまま二人は、理性を持たない浅ましい獣に成り果ててしまう、その筈だった。
なのに、何故だろう?
淫靡な快楽に心を蕩かされてもなお、少女の瞳から涙が消える事はない。
「…さくら…くん……さくらくん…っ!!」
快楽に抗い、ただひたすらに龍司へ呼びかけ続ける彼女の表情は悲しみに満ちていた。
一体、何がこの少女をここまで悲しませているのだろう?
獣に堕ちたはずの意識の奥底で、龍司は煩悶し続ける。
しかし、いくら考えてもわからなかったその疑問への答は、やがて少女の方から示される事となった。
「…おねがい…泣かないでよ……さくらくん……」
そう言って、彼女の手の平が龍司の頬を拭った。
その瞬間、彼は全てを理解する。
彼女を泣かせていたのは、他ならぬ自分自身だったのだ。
ずっと龍司は涙を零していたのだ。
愛しい少女さえ欲望のままに破壊しようとする醜い獣。
そんなモノに堕ち果てた自分が悔しくて、悲しくて、龍司はずっと泣いていたのだ。
そして彼女は、己が身に降りかかる暴力よりも、龍司の頬を濡らす涙の存在を悲しんでくれた。
「…すずの…ごめんな……すずのぉ!!!!」
「…さくらくん……っ!!!」
だが、強く抱きしめ合うこの少年と少女に救いは訪れない。
二人が見せた心の輝きさえ、最後には欲望の渦に巻き込まれて、消えてなくなってしまう。
全ては最初から、そう定められていたのだから……。

既にDピンク=桃乃には戦う術は残されていなかった。
無残に破壊された彼女のピンクのパワードスーツは辺りに破片となって散乱し、
引きずり出された生身の彼女は、怪人達の触手によって何度となく犯されていた。
「…っくぅ…うぁああああっ!!!…また…ナカにだされてぇ……っ!!!」
自分の体の最奥部に広がっていくおぞましい熱の感触に耐えかねて、桃乃は普段の彼女ならあり得ないほどに取り乱し、悲鳴を上げていた。
「桃乃ぉおおおっ!!!!しっかりしろ…桃乃ぉおおおっ!!くそぉ…ちくしょぉおおおっ!!!」
そして犯され続ける彼女の傍らで、グリーンのパワードスーツの青年が怪人達に押さえつけられ、陵辱の様子を見せ付けられていた。
既に他のDフォース隊員はグノー怪人の手によって命を落としていた。
この青年、緑井だけが生かされていたのは、彼に陵辱の様子を見せる事で、桃乃と緑井、二人両方の絶望をより深める事が出来ると判断されたからだった。
仲間の前で成す術もなく犯される恥辱と、そんな彼女を助ける事の出来ない無力感。
二人が強い絆で結ばれた仲間同士であるからこそ、グノーの求める絶望はより深く濃いものになっていく。
261195:2009/02/07(土) 10:33:01 ID:p94sydVy
「…あぁ…いやぁ……も…こんなの…やめてぇええええええっ!!!!」
射精を終えた触手が桃乃のアソコから引き抜かれた途端、次の触手が挿入を開始する。
休む暇を一切与えられない連続レイプは、桃乃の強靭な精神を着実に蝕んでいく。
既に中出しされ続けた触手の白濁液の中に含まれていた媚薬によって、桃乃はじわじわと官能を目覚めさせられていた。
強引な挿入とアソコを破壊せんばかりの乱暴なピストン運動。
桃乃はそこに本来感じるはずのない、被虐的な快感を覚え始めていた。
触手の力によって自分の体が改造され、心が捻じ曲げられていく。
「…ひっ…くぅうんっ!!…あ…ひぐぅうっ!!…やだぁ…もう…いやぁああっ!!!!」
怪人によって自分の肉体だけでなく、心までもが思うままに操られようとしている。
苦しかった。
悔しかった。
だけど、なにより怖かった。
どれほどグノーが強大であろうと、心だけは決して屈さない。
そうして最後まで戦い抜くと、誓ったはずだったのに………。
「…っああぁ!!…あはぁああっ!!…も…だめ…こんな…へん…なっちゃうぅうううっ!!!!」
こらえ切れずに漏れ出た甘い声。
ああ、もう駄目なのかな……。
まるで他人事のように、そう思った。
(ごめん……ごめんな…緑井……)
心の中で、今も自分の事を見ているはずの仲間に謝った。
どうやら自分はここまでらしい。
もうこれ以上、この快楽と恥辱の狭間で自己を保っている事はできない。
恐らくこれからの自分は、ただ壊れるまで犯され続ける肉人形へと変わっていくのだろう。
「…くぁああっ!!…イクぅ!!…怪人に犯されて、私、もう…イっちゃうぅううううっ!!!!」
未練を断ち切るかのように、桃乃は快感に促されるまま、はしたない声で自ら絶頂に上り詰めた事を叫んだ。
そしてそのまま、彼女の意識は、次々と襲い掛かる快楽の津波の中に流されて消えていった。

小春が泣いていた。龍司も泣いていた。桃乃も、緑井も、ボロボロと涙を零していた。
そしてまだ見ぬ多くの人たちの涙が次々と自分に流れ込んで、心の中にぽっかりと空いた空白を埋めていくのをジャスティアスは感じていた。
かつて彼女を突き動かしていた正義の代わりに、悲しみが、絶望が、彼女の心を満たしていく。
やがて、滅びゆく人類の嘆きと悲しみに心の全てを埋め尽くされた時、ジャスティアスは自身に起こった変化に気が付いた。
「……クリスタル……黒くなってる…?」
かつては七色の光を閉じ込めて輝いていたクリスタルが、闇夜の深い黒に染められていた。
既に死に絶えた心しか持たないジャスティアスは、その驚くべき変化を、無感動な瞳で見つめていた。
と、その時、ジャスティアスの背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「くふふ、ようやく時が満ちたようだな……」
ぬちゃり。
異様に長い腕が、昆虫を思わせる頭部が、それを支える上半身が背後の肉壁から這いずり出てくる。
「さあ、今こそクリスタルの力を我に……」
節ばった細長い腕がジャスティアスの体を抱きしめた。
腕のところどころに生えたトゲがジャスティアスの肌に突き刺さるが、彼女はそれに全く気付かない。
ただ、この声と腕の主が誰であったかが思い出せず、その事ばかりを考えていた。
(そうだ……この声はたしか……)
一瞬、その答が彼女に課せられた使命の記憶と共に蘇ろうとするが、すぐに中断されてしまう。
昆虫のような頭部の大アゴが左右に開いて、中から伸びてきた触手に口腔内を犯されて、その感覚で頭がいっぱいになってしまったのだ。
先端部分にイソギンチャクのような小型触手を備えたソレはねっとりとジャスティアスの舌に絡みつき、ねちっこい動きで責め立ててきた。
その蕩けそうな感覚に心奪われて、ジャスティアスはクリスタルの異変の事すら忘れて触手に舌で奉仕し続ける。
「これは貴様との契約のキスだ。せいぜい味わうが良い……」
「んっ…んくぅ……んんんっ…あぷ…ふ…うぅん…んんぅ……っ!!!」
やがて、触手の先端がぶるりと震えたかと思うと、ジャスティアスの口腔内めがけて大量の粘液が噴出する。
262195:2009/02/07(土) 10:33:37 ID:p94sydVy
触手はこの時ばかりはジャスティアスの口の中に留まり続け、その不気味な粘液をなかば強制的に嚥下させる。
最初は息苦しさから抵抗していたジャスティアスだったが、粘液を飲み込んだ胃のあたりから体中に熱が広がっていく、
その快感にすっかり夢中になって、最後にはさらなる粘液を求めて触手をしゃぶるようになった。
「お前が飲み込んだその液体は、お前を細胞の一粒からグノーの肉体に作り変えてくれる。
これでお前は私と同じ存在に、かつての私の部下達のように、グノーを構成する細胞の一つに変わるのだ……」
「あっ…んふぅ……べとべとしたの……たくさん……」
「既に聞こえてはいないようだな。…ふふ……くふふふ…ふははははははははははははっっっ!!!!!」
夢中になって粘液をすすり、体いっぱいに浴びるジャスティアス。
その体のいたる所に残されていたアーマーやボディスーツの残骸が、粘液を浴びるごとに溶けて消えていく。
やがて粘液の海に沈むように横たわった彼女の体からは、ジャスティアスとしての痕跡は一切消え去っていた。

それからおよそ一週間でグノーは地球上にある生命のほとんどを喰らい尽くし、新たな獲物を求めて更なる異世界へと旅立った。
ほどなくして見つかった地球と良く似た人類の住む世界。
グノーは次元の狭間に本拠を構え、再び侵略を開始した。
その世界の人類はかつての地球人類とは比較にならない科学力と、それに裏打ちされた高い戦闘能力を持っていた。
だが、今のグノーの力をその程度で止められる筈がなかった。
グノーが手に入れた新しい力はそれほどまでに強力だったのだ。
「…ひぁ…あっはぁああっ!!…すご…からだ…あついっ!…あついのぉおおおおっ!!!!」
グノーの移動要塞の中枢部、肉壁に覆われた巨大な空間の中央に立つ肉の柱。
その真ん中あたりに半ば肉柱に取り込まれたような格好で磔にされ、無数の触手に犯される少女の姿があった。
かつてジャスティアスと名乗り、地球人類を守るために戦った正義の戦士の成れの果てである。
「…ふあぁ…あっ…ああああっ!!…すごひぃ…えねるぎー…たくさんそそぎこまれてるぅうううっ!!!!」
グノーが集めた絶望のエネルギーはこの肉柱に集められ、触手を介して彼女に伝達される。
そのエネルギーは彼女の持つクリスタルの力によって爆発的に増幅され、グノー全体に行き渡る仕組みとなっていた。
「んっ…んぅううううっ!!!…イクぅううっ!!…またっ!!…またイっちゃうのぉおおおおっ!!!!」
かつてのグノーとの戦いで精神活動を凍りつかせてしまった彼女だったが、触手と戯れ快楽を貪る瞬間だけ、蕩けるような淫靡な笑顔を見せる。
グノーに取り込まれるまでの記憶も失われた今、彼女には過去も未来も意味はなく、快楽に溺れる現在だけが彼女の全てとなっていた。
淫らに腰をくねらせて前後の穴を埋め尽くす触手の感触を楽しみ、手と口で触手に奉仕しては白濁を全身に浴びる。
触手に突き上げられるたび喜悦に満ちた表情で嬌声を上げる様は、かつての純粋な少女のものとは思えないほどだった。
「あはは…あは……いいよぉ…えねるぎー、わたしのなか、いっぱいにしてるぅ……」
と、その時頭上から、グノー皇帝の声が響き渡った。
「出てくれるか?…また貴様の力が必要になった……」
「あは…わかったよ、こーていへーか……またぜんぶ、ころしちゃえばいいんだね…」
皇帝の呼びかけに応えて、ずるり、少女の体が肉の柱から抜け出していく。
それと共に胸の暗黒のクリスタルが鳴動し、彼女の体を強化服で覆い始める。
黒のボディスーツに、これもまた光沢のある黒のアーマー。
部分部分に使われている銀色の素材は氷のように冷ややかな印象を見るものに与えた。
以前に比べてかなり鋭角的なシルエットのソレが、今の少女のもう一つの姿だった。
「さあ、行くがいい、ジャスティーイーヴルよっ!!」
背部ブースターを全開にして、ジャスティーイーヴルは飛び立つ。
かつて絶望に抗い続けた少女が、呪わしい黒翼を広げて出撃する。
あらゆる全ての世界が絶望に飲み込まれるまで、堕ちたる戦士の戦いに終わりが訪れる事はない。

完。
263195:2009/02/07(土) 10:35:23 ID:p94sydVy
B HAPPY END

そして、最後の瞬間、ジャスティアスは空白に埋め尽くされていく意識の片隅で、赤崎の笑顔と、優しい言葉を思い出していた。 

『うぉ〜いっ!!大丈夫かぁ、ジャスティアスぅ?』
『焦るなよ、嬢ちゃん。焦っちまったら掴めるチャンスも掴めなくなる』
『こんな糞オヤジと心中するつもりかっ!?』
『あんまり心配かけるんじゃねえよ。馬鹿娘が……』
『なんで、普通にここに来てるんだよっ!!』
『わかったよ。いつでも来てくれりゃあいい。それで、嬢ちゃんが元気になれるんなら……』

浮かんでは消えるいくつもの思い出。
辛い戦いの日々の中、赤崎はいつだって自分のそばにいてくれた。見守ってくれていた。
その事を、今更ながらにジャスティアスは思い出していた。
だが、それも全ては終わってしまった事だ。
赤崎は死んだ。
そして、ジャスティアスの心もまた、グノーの力の前に完全に屈服させられた。
共に戦ってきたDフォースのみんなも、学校の友人達も、家族も、おそらくは全てグノーの餌食とされてしまうだろう。
(…もっと、私が強ければ、こんな事にはならなかったのに……)
空っぽの心の中を尽きる事のない後悔の念だけが流れていく。
ジャスティーダーク、そしてグノー皇帝。
彼らの圧倒的な力に敗れ去り、ジャスティアスの精神は粉々に砕け散った。
(ごめんなさい……隊長さん……)
赤崎が託してくれた思いも、願いも、優しさも、全てが無に帰そうとしていた。
全ては自分の無力が招いてしまった事。
それが悔しくて、悲しくて、ジャスティアスの心は涙を流し続ける。
だが、それさえもいずれ、グノーの糧として取り込まれてしまう運命にあるのだ。
今も絶えず流れ込んでくる絶望のエネルギーは、ジャスティアスの魂の最後の断片すらかき消そうとしていた。
心が空っぽになっていく。
魂の抜け殻と成り果てたジャスティアスの肉体はグノーの道具として、永遠の牢獄に繋がれるだろう。
(あぁ…私…消えちゃうんだ……)
やがて、世界中の嘆きと悲しみの渦の中に彼女の心は埋もれていく。

………その筈だった。

最初に聞こえたのは喉が張り裂けんばかりに叫ぶその声だった。
「うぅらああぁあああああああああああああっっっっっ!!!!!!」
怪人達の跋扈する街中をバイクで走り抜け、ようやく辿り着いた学校。
そこで佐倉龍司が目にしたのは、堅牢なシェルターの入り口をこじ開けて侵入した怪人が
今まさに生徒達に襲い掛からんとしているその場面だった。
そして、怪人の標的とされた生徒達の一番前に、龍司はその少女の姿を見つけた。
「…鈴野ぉおおおおおおっ!!!!」
大声を張り上げたのは、怪人の注意を自分の方に引きつける為、そして今にも竦んで動けなくなりそうな自分を奮い立たせる為だった。
管理の甘い父親の部屋から持ち出した猟銃を構え、龍司は突撃した。
グノーの怪人達に通常の銃火器ごときで太刀打ちできない事など百も承知だった。
それでも、今の彼はこうする以外の選択肢を持たなかったのだ。
「グウォオオオオオオオッッッ!!!!」
龍司の存在に気付いた怪人はこちらを振り返り、鋭い爪の生えた巨大な腕を振り上げる。
だが、龍司は臆する事無く、むしろさらに勢いを早めて怪人の懐に飛び込む。
「喰らえっ!!このバケモノがぁああああっ!!!!!」
叫び声を上げる怪人の口に銃身をねじ込み、その引き金を引いた。

また別の場所には、傷つきながらも戦い続ける戦士達の姿があった。
「くらぇええええっ!!!」
迫り来る怪人達を相手に、Dブルー=青海は孤軍奮闘していた。
ブルーニードルの広範囲発射で動きを止めたところに、続けざまにミサイルを放って怪人達を一網打尽にする。
「くっ…これでミサイルは弾切れか……」
残弾のなくなったミサイルランチャーを捨て、腕部レーザーガンで敵を迎え撃つ。
264195:2009/02/07(土) 10:36:30 ID:p94sydVy
しかし、怪人達は圧倒的な数に物を言わせて、次第に青海を追い詰めていく。
「…やっぱ、一人じゃ無理だったかなぁ……」
敵の攻撃によってDフォースが散り散りになってからも果敢に戦い続けてきた彼だったが、既に手持ちの武器も残り僅かとなっていた。
頭上を覆い隠すグノーの巨大な要塞。
倒しても倒してもキリのない怪人達の群れ。
それだけで精神を押しつぶすような絶望に抗い続けてきた彼の戦いも、そろそろ限界のようだった。
「…まあ、俺にしちゃあ頑張った方だよなぁ…」
周囲を囲む怪人達が一斉に青海に襲い掛かる。
それでも、彼は怯まない。
痛いのも苦しいのも大の苦手だが、せめて最後の瞬間まで戦い抜いてやろう。
Dフォース隊員の意地を見せてやる。
「なめんじゃねえぇええええっっ!!!」
レーザーとニードルの乱れ撃ちで青海は怪人達を迎え撃つ。
しかし、嵐のような青海の猛攻をくぐりぬけて、一体の怪人が彼に組み付いた。
巨大なアゴと牙を持つその怪人はパワードスーツの肩口に噛み付き、そのまま食い千切ろうとする。
「…ちっくしょ…もうちっと絵になる死に方もあるだろうに……」
怪人に押さえつけられた体は身動きすらままならず、青海はついに死を覚悟する。
しかし、鋭い牙がパワードスーツの装甲を突き抜けるより早く、怪人の頭が不可視の斬撃に斬り飛ばされた。
「…こ、これは……っ!?」
怪人達が血しぶきを上げ、次々と倒れていく。
光学迷彩を施された回転刃、それが宙を飛び交い敵を切り裂いているのだ。
その武器の使い手の事を、青海は誰よりもよく知っている。
「…緑井っ!!生きてたのかっ!!!」
「かろうじてだがな……」
レーザーガンを乱射しながら怪人達の群れに踊り込んで来たのは、グリーン、イエロー、ピンクの三体のパワードスーツだった。
「青海さん、無事っスか?」
「私たちもギリギリのところで緑井に助けられてね…」
「桃乃っ!!黄山っ!!!」
死線を潜り抜けて再び終結したDフォースの4人は、フォーメーションを組んで怪人と戦い始める。
的確な連携の下で繰り出される攻撃は、数で勝る怪人達を次第に圧倒し始める。
ヘルメットの下で不敵に笑って、青海は叫んだ。
「まだまだ、勝負はこれからだぜぇ!!グノーの怪人共っ!!!」

龍司が、青海が、緑井が、黄山が、桃乃が、グノーのもたらす絶望に抗い、戦っていた。
いや、彼らだけではない。
この世界を覆っているのは嘆きと悲しみの声ばかりではない。
今この瞬間も、諦めに屈する事無く戦い続ける人々の生命の叫びが世界中に響き渡っていた。
どこまでも熱く燃え滾るそのエネルギーが、凍りついた筈のジャスティアスの心を揺り動かす。
(…みんな……戦ってるんだ……でも、もう私は……)
しかし、彼女の心に刻み付けられた傷はあまりにも深く、無力感が彼女の再び立ち上がるための気力を奪い去っていた。
ジャスティーダークに完膚なきまでに敗北し、グノー皇帝の絶大な力の前にジャスティアスは膝を屈した。
そして、脳裏に生々しく焼き付けられた赤崎の死の光景が、彼を救う事が出来なかった後悔が、
ジャスティアスの心を強く縛り付ける鎖となっていた。
(…ごめんね……私はもう…戦えないよ……)
絶望の淵から這い上がろうとした彼女の心が、再び深い闇の中に沈んでいく。
だが、その時ジャスティアスは気付く。
凍りついたはずの心の奥底で消える事なく燃え続ける熱い感情の存在に。
(…何?…これ…何なの?)
訳もなく零れ落ちた涙の、その雫の熱さにジャスティアスは呆然とする。
徹底的に打ちのめされ、敗北を刻み付けられた自分の心に、まだそんな物が残っていた事が信じられなかった。
しかし、次の瞬間、聞こえてきたその言葉で彼女は全てを悟る。
『なら、それをやれ、正義の味方。……大丈夫だ、お前は間違ってなんぞいないさ……』
かつて、迷った彼女の背中を強く押してくれた言葉。
(………隊長さんっ!!!!!)
確かに彼女の心はグノーによって徹底的に打ち砕かれ、赤崎はグノーの怪人の前に斃れた。
だが、それでも打ち消せないものが、彼女の心の中には息づいていたのだ。
ジャスティアスと赤崎、二人が戦いの日々の中で培った信頼と絆。
それは圧倒的な力の壁も、死という名の絶望をも乗り越えて、ジャスティアスを立ち上がらせる力へと変わる。
265195:2009/02/07(土) 10:37:49 ID:p94sydVy
「うわぁあああああああああああああああああああぁ―――――――――――っっっっっ!!!!!」
迸る思いを込めて、ジャスティアスが叫ぶ。
それはグノーの巨大空中要塞を揺るがし、凄まじいエネルギーの奔流となって爆発した。

「…なんだっ!?…一体、何が起こっているというのだっっっ!!!!」
グノー皇帝はこの戦いが始まって以来、初めて動揺を見せていた。
彼の巨大な肉体の中、ジャスティアスを捕らえていたはずの空間で、正体不明の凄まじいエネルギーが発生したのだ。
それはジャスティアスを内部に閉じ込めた巨大触手を蒸発させ、尚も衰える事無く荒れ狂っていた。
彼はすぐさまその現場に触手でくみ上げた仮初めの肉体を出現させ、状況を把握しようとする。
そこで彼が目撃したものは、およそ信じがたい光景だった。
「…ば、馬鹿な……ジャスティアス、貴様にはもう戦う力は残されていなかったのではないか……!?」
莫大なエネルギーを身にまとい、完全復活を果たしたジャスティアスの姿に、グノー皇帝は愕然とする。
「貴様の心と体は絶望に呑まれ、完全に我に取り込まれた筈だ……っっっ!!!」
「そうね、その通り。私の心はあなたによって完全に殺された…………だけど…っ!!」
グノー皇帝の姿を見据えるジャスティアスの瞳には、もはや欠片ほどの恐怖も見当たらなかった。
胸の奥で燃え盛るその炎がある限り、彼女には恐れるものなど何もない。
「あなたには、私の心の中で燃えている隊長さんの魂までは殺せなかった!!!!!!」
言い放たれたその言葉は、ジャスティアスと赤崎の絆の勝利宣言だった。
「くっ…何を愚かな……っ!!!」
グノー皇帝は目の前の少女の姿に、かつてないほどの戦慄を感じていた。
焦り、動揺する彼は、眼前の恐怖を叩き潰すべく、ジャスティアスを取り込んだものと同じタイプの巨大触手を出現させる。
「喰らえ、ジャスティアスッッ!!!!」
グノー皇帝の声と共に怒涛の如く迫る巨大触手。
しかし、その圧倒的質量を前にしても、ジャスティアスは微塵もうろたえる事はない。
彼女は前方に向かって構えた両腕のアーマーを巨大な砲身に変形させ、叫んだ。
「フォトン・ダブル・バズーカァァアアアアアアアッッッ!!!!!」
巨大な光のエネルギーの奔流が、巨大触手をグノー皇帝の分身もろとも一瞬で蒸発させた。
ジャスティアスはさらに数発のフォトンバズーカを放って要塞内部を破壊し、最後に天井部分に開けた風穴から脱出する。
グノーの空中要塞から脱出したジャスティアスは、上空から改めてその威容を見下ろした。
「あれだけ破壊して、たったあの程度なの……っ!?」
全長10キロに及ぶ超巨体はジャスティアスによる内部からの攻撃を受けたにもかかわらず、
彼女が脱出した穴の部分から黒煙が上がっているだけで、ほとんどダメージを受けているようには見えなかった。
と、その時、ジャスティアスは自分を追いかけて空中要塞から急速に接近してくる黒い影を見つける。
「ジャスティーダークッッッ!!!」
「ジャスティアスッッ!!!!」
黒翼を広げ舞い上がるジャスティーダーク。
彼女もまた復活を果たしたジャスティアスの姿を前にして動揺していた。
「まさか、あの状況から復活するとはね。それにその凄まじいエネルギー……どうやらマトモに戦ってもボクに勝ち目はないようだ」
凄まじいエネルギーを身にまとうジャスティアスに対して、ジャスティーダークの取り得る策は一つだけだった。
「もう一度、君の力を奪わせてもらうよ……っ!!!」
胸の擬似クリスタルから、ジャスティアスの力を止めるべくシグナルを発する。
しかし………。
「くっ…うあああああああっ!!!…これぐらいの事でぇえええっ!!!」
「まさか…抑えきれない……っ!!?」
既にジャスティアスの力は外部からのコントロールで止められるレベルを遥かに越えていた。
強化服へのエネルギーの流れを堰き止めようとしても、莫大なパワーはそれを簡単に突破してしまう。
「ハイパー・ジャスティーソードッ!!!!!!」
「くぅ……ダークネス・サイズッ!!!!」
ジャスティアスは自らの最強武器を発動させ、ジャスティーダークに突撃する。
266195:2009/02/07(土) 10:38:32 ID:p94sydVy
ジャスティーダークも自らの獲物である巨大鎌を出現させ、ジャスティアスを向かえ撃とうとするが……
「駄目だっ!…今のボクの力ではやはり……っ!!?」
ダークネス・サイズはジャスティアスの放った渾身の一撃に、粉々に破壊されてしまう。
「ジャスティーダーク、これで全て終わらせるっっっ!!!」
完全に無防備になったジャスティーダークに向かって、巨大剣を構えなおしたジャスティアスが再び突撃を仕掛けてくる。
もはやジャスティーダークには、いかなる防御も回避も不可能だった。
(…これが…ボクの行いに対する報いなのか……)
迫り来る切っ先を前にして、ジャスティーダークはそっとまぶたを閉じた。
かつてはグノーと熾烈な戦いを繰り広げた戦士がそのグノーの走狗と成り果て、あまつさえ自分の力と使命を受け継いだ少女を陵辱した。
たとえグノーによる激しい洗脳調教の結果だとしても、それをジャスティーダークが行った事に変わりはない。
(ならば、ボクはそれをただ受け入れるだけだ……)
もしかすると、その報いを受け入れた果てに、失われたかつての自分を取り戻す事ができるかもしれない。
そう考えると、少しだけ安らいだ気分になれた。
だが、次の瞬間、彼女の体を貫いたのはジャスティアスの必殺剣ではなく、莫大な生命エネルギーの奔流だった。
「…なんだ!?…一体、なにが……!!?」
恐る恐るまぶたを開けたジャスティーダーク。
その目の前、ジャスティアスの手に握られていたのは、ハイパー・ジャスティーソードではなくその本来の姿であるクリスタルだった。
クリスタルから流れ込むエネルギーが、ジャスティーダークの体を黒く染め上げている絶望の力を駆逐していく。
ジャスティアスは、ジャスティーダークの心と体を、グノーの呪縛から解放しようとしていた。
「辛かったんだよね……」
ジャスティアスが精一杯の優しい笑顔でジャスティーダークに語りかける。
「…どうして!?…ボクは君にあんなにも酷い事をしたじゃないか……!!?」
「…あなたにこの力を託された時の事、今も覚えてるよ。
あの時あなたに命を救われたから今の私はここにいられる。だから、これはおあいこだよ……」
ジャスティアスの腕がジャスティーダークをそっと抱き寄せる。
ボディスーツは黒から白へ、濃紺のアーマーは明るい青色へと変化する。
暖かな抱擁の中で、ジャスティーダークが本来の姿を取り戻していく。
「……うっ…うああぁあっ…ジャスティアス…うぅ…ジャスティアスぅううううっ!!!」
まるで子供に戻ったかのように泣きじゃくるジャスティーダーク、その頭をジャスティアスが優しく撫でる。
「ずっと言えなかったけれど………助けてくれて、ありがとう……」
そして、ジャスティアスはグノー空中要塞の威容を睨みつける。
復活を果たした今となっても力の差は歴然。
だが、もうこれ以上、この破壊の化身の思い通りにさせるわけにはいかない。
「さあ、グノー、反撃開始よ……っ!!」

そして、ジャスティアスのその言葉に呼応するかのように、グノーに圧倒されるばかりだった人類がその勢いを盛り返し始める。

ギリシャ
怪人達の骸を踏み砕いて進む戦士達。
各々が意匠の違う鎧を身にまとった彼らの先頭に立つのは、黄金の鎧を身に着けた12人の男達だ。
原子すら砕く彼らの力に、怪人達は次々と倒されていく。

中国
古代エジプトのファラオを模したかのような頭部を持つ巨大ロボットを先頭に、
超人的な戦闘能力を持つ武人達が、天地を埋め尽くす怪人軍団と熾烈な戦いを繰り広げていた。

ブラジル
街並みは見るも無残に破壊され、街路のそこかしこに兵士達の死体が倒れている。
パワードスーツ部隊も総崩れとなり、誰もが眼前に迫った破滅に怯えていた。
だが………。
「なんだ、あれは……?」
突如として出現した巨大な飛行船の大軍団による攻撃と、飛行船から舞い降りた兵士達が凶悪なほどの力が怪人達を圧倒し始める。
267195:2009/02/07(土) 10:39:14 ID:p94sydVy
アメリカ
ネバダ州の荒野の地下深くに隠された米空軍の巨大な基地施設。
その存在を察知したグノーによって、その場所は凄まじい数の怪人の攻撃を受けていた。
基地の一角に、出撃の時を待つ機体があった。
グノーの攻撃に備え、未だ試作段階にあったその機体は、合衆国の持つ最後の切り札だった。
パイロットは既に操縦席に着いて、出撃前の最後のチェックを行っている。
そのパイロットの下へ、とある人物からの通信が入る。
『どうかねミスター、我々の作り上げた機体は?』
「素晴らしい。考え得る最高の仕上がりだ、プレジデント」
モニターに浮かんだ合衆国大統領の顔を、アーモンド型の大きな瞳に映して、パイロットは肯いた。
『世辞はいらないよ。今の我々の技術力では再現できなかった部分があまりに多すぎた』
「いや、全てのスタッフが最高の仕事をしてくれたんだ。それ以上、望む事などありはしない。後は、私の腕次第だ……」
『本来、合衆国の人間ではない君に我々の命運を託さねばならないとは、情けない話だよ』
「おいおい、私が何年この国にいると思ってるんだ?不時着した私を君達が救い出してくれたのが1947年。
あれから半世紀以上も経つというのに、いまさら仲間外れにされるのは心外だな……」
大統領の沈痛な言葉に、パイロットは肩をすくめて答えてみせる。
「守りたいんだ、君たちを、この星の未来を……」
『ありがとう、ミスター。ならば、我々の命、君に託させてもらおう…』
「了解した、プレジデント……」
やがて、出撃の時がやって来る。
地上へと通じる長大なシャフトに運ばれた機体の中、パイロットが呟く。
「グノー…お前たちの好きにはさせない……」
全システムが唸りを上げて起動する。
そして、その機体は上空を覆い尽くすグノー怪人軍団に向け出撃した。
それはまさに光の矢の如く、一瞬にして地下深くから怪人の群れを突き抜けて、その遥か上空に飛び出す。
怪人達は一斉に、飛行体に向かって攻撃を仕掛ける。
だが、ソレは慣性の法則を無視した凄まじい機動で飛び回り、次々と怪人達を撃ち落していく。
飛行体の描くジグザグの軌跡が、黒雲の如き怪人軍団を切り裂いていく。
光り輝くその飛行体の中、パイロットが叫んだ。
「さあ、とくと見るがいいっ!!これが宇宙の騎士の戦闘術だっ!!!!」

世界各地で上がる反撃の狼煙。
各国軍も態勢を整え、最後の大攻勢を仕掛けていた。

そして、再び日本
学校のシェルター内でも戦いは続いていた。
銃声と共に口の中で弾けた散弾の威力に、怪人の上体が揺らぐ。
龍司はその隙を見逃さず、ステップバックして上段回し蹴りを放つ。
いかに屈強な怪人といえど、その体重は他の生物と大差あるものではない。
龍司の鋭い蹴りは、怪人の体を勢いよく吹き飛ばした。
「グゥウ…ウグァアアアアアッッッ!!!!」
しかし、怪人はすぐさま体制を立て直し、龍司に向かって飛び掛ってくる。
思った以上に早い反撃に、龍司は何一つ身動きがとれなかった。
鋭い爪の一撃が龍司に届こうとした瞬間……
「……佐倉、危ないっっ!!!」
龍司の体は強引に横に引き倒される。
「てめえ、柳原……なんでっ!?」
彼を間一髪で救ったのは、かつて彼が退屈紛れに踏みにじった少年だった。
「なんでも何も、あんなへっぴり腰を見せられちゃ、僕も放っておけないよ」
「けっ……」
柳原に支えられて、龍司は立ち上がる。
しかし、怪人は二人に息をつかせる間も与えず、その爪を振るい飛び掛ってくる。
龍司は間一髪でその攻撃を猟銃で受け止めるが、その衝撃で二人は壁に吹き飛ばされてしまう。
「くそっ…たれ!!」
「ぐ…うぅ…」
暴発こそしなかったものの猟銃の銃身は折れ曲がり、日本刀も弾き飛ばされてしまった。
無防備になった龍司と祐樹に、怪人は追撃を仕掛ける。
268195:2009/02/07(土) 10:39:58 ID:p94sydVy
だが、怪人の爪が二人に届こうとしたその時である。
「てぇええええええええいっっっ!!!!!」
響き渡る少女の叫び声。
強靭なはずの怪人の外皮が切り裂かれ、血しぶきが飛び散る。
驚愕し振り返った怪人の前に、立ちはだかっていた人物は……
「鈴野っ!!馬鹿、てめえっ!!?」
そこに立っていたのは鈴野小春。
小柄な彼女が、鞘から抜いた日本刀を両手で構え、怪人と対峙していた。
あまりに無謀な彼女の行動を見て、龍司が思わず叫ぶ。
「何やってんだよっ!?この馬鹿っ!殺されるぞっ!!!」
「大丈夫……。守って見せるから、佐倉君もみんなも、全部…っ!!!」
だが、龍司は気付いた。
小春の言葉に満ち溢れる自信と、切っ先を正眼に構えた彼女の一切の隙のないその姿に。
「ガァアアアアアアッッ!!!!」
両手の爪を振りかぶり、怪人が飛び出す。
小春も弾かれたように前へ……っ!!!
「こぉのぉおおおおおおおっっっ!!!!」
そして、淀みなく放たれた斬撃は、怪人の爪が振り下ろされるより早くその体を切り裂いた。
その強烈な一撃の前に、ついに怪人は息絶える。
どう、と倒れ伏した怪人の屍の前で、緊張の糸が一気に切れた小春もその場に膝をつく。
龍司はすぐさまに彼女のそばに駆け寄り、その体を助け起こす。
「鈴野…お前……」
「ありがとう、佐倉君………助けに来てくれたんだよね、私の事?」
ぐったりと力の抜けた体を龍司の腕に預けて、小春は心の底から安心したような顔で微笑んだのだった。

Dフォースも戦っていた。
圧倒的な劣勢に屈する事無く、死力を尽くして彼らは怪人達に立ち向かった。
傷つき疲れ果て今にも倒れそうな彼らだったが、その闘志が尽きる事はない。
なぜならば………。
「戻ってきたんだな、ジャスティアスちゃん……っ!!!」
「ああ、俺達も後れを取るわけにはいかないぞっ!!!」
グノーの力の前に敗れ去り、身も心も朽ち果てた筈のジャスティアスが復活した。
彼女の戦うその雄姿、それが今の彼らを支えていた。
押し寄せる怪人の群れも、もはや彼らには恐怖たり得ない。
一体、また一体と怪人が葬られていく。
未だ倒れる事のない彼らの存在に、グノー皇帝すら焦りを感じ始めていた。

そして、ガレキの街の片隅でも……。
(……ちっくしょ……何だよ、うるせえな……)
朦朧とする意識の中、男は少女の声を聞いた気がした。
懐かしくも温かいその少女の声に、男は冷え切っていた自分の体を起こす。
(…ぐっ……くそっ…体が動かねぇ……)
なんとか上半身だけを起こして、彼は今まで自分が横たわっていた場所を見る。
そこにあったのは、不快に粘つく赤黒い水溜り。
それは全て、彼の体から流れ出た血液だった。
(そうか……俺は…怪人に腹を貫かれて……)
不思議と痛みはない。
おそらくは、パワードスーツに仕込まれた生命維持装置によって彼の体に打ち込まれた、大量の痛み止めの効果だろう。
意識は朦朧として、視界が霞む。
パワードスーツには緊急時のための止血機能が備わっていたが、それでも彼が失った血液はあまりに多すぎた。
今こうして目を覚ました事もほんの偶然、もはや立ち上がる事の出来ない彼には何の意味もない事のはずだった。
269195:2009/02/07(土) 10:41:02 ID:p94sydVy
(…だけどよ……声が、聞こえたんだ……)
それは、幻聴だったのかもしれない。
なぜならばその少女はグノーの力の前に敗れ、その心と体は虜となってしまった筈なのだ。
彼は少女が無残に陵辱される様を見せ付けられながら、圧倒的な無力感の中で怪人に倒された。
だから、これは彼の願望が見せている、今際の夢幻なのかもしれない。
だが、しかし………。
(…たとえ、幻だって構いやしねえ……アイツがまだ戦っているかもしれないってのなら…)
立ち上がる力も、痛覚さえも失った体。
それでも彼は、懸命に立ち上がろうとする。
パワードスーツの駆動系を調べ、それがまだ機能している事を確認する。
(…俺の体はもう死に体だ。だが、コイツはまだ生きている…コイツの力を借りれば、今の俺でも……)
元来、体の動きに追従して力を与えてくれる筈のパワードスーツを、逆に立ち上がるための杖に変える。
マニュアル操作のぎこちない動きで、それは立ち上がった。
(これならいける…これなら……)
今にも闇に溶けて消えそうな彼の意識。
それを繋ぎとめているのは、ほんのささやかな、だけれど何よりも確かな一つの想い。
死にゆく彼の胸の内で、その想いだけが熱く燃えていた。
その想いだけが彼を支えていた。
(…待ってろよ、嬢ちゃん……今、行くぞっっっ!!!!)
死と絶望の淵から立ち上がった男、赤崎が戦場へと、ジャスティアスの元へと舞い戻る。

絶望の空を赤と青の光が舞う。
ジャスティアスとジャスティーダーク、二人の戦士がグノーのもたらす暗黒に懸命に抗っていた。
「ハイパー・ジャスティーソードッッッ!!!!!」
「ジャスティーアーチェリーッッッ!!!!!」
金色に輝く大剣と、同じく黄金の弓矢。
二人の戦士はそれぞれの最強武器で、グノー空中要塞に攻撃を仕掛けていた。
一方、グノー空中要塞は無数の巨大触手を生やして、ジャスティアスとジャスティーダークを撃ち落そうと攻撃を仕掛けてくる。
超巨大質量による連続攻撃。
無数の触手の津波を前に、二人の正義のヒロインはそれを凌ぐ事だけで精一杯になっていた。
「くらえぇえええええええっっっ!!!!!」
ジャスティーダークの放った無数の光の矢が、迫り来る触手の群れを貫き破壊する。
だが、その爆発の向こうから、次なる触手が怒涛の如く押し寄せる。
「ジャスティーダーク、危ないっ!!!!」
ジャスティアスが放った斬撃のエネルギーがその触手達を切り裂き、さらには空中要塞の本体にまでダメージを与える。
「今よっ!!タイミングを合わせてっ!!!!」
「わかった、ジャスティアスっ!!!!」
ようやく刻み付けたその傷口めがけて、ジャスティアスとジャスティーダークは全力の攻撃を見舞う。
内部にまで叩き込まれたその攻撃によって、空中要塞が大きく揺らぐ。
「このまま一気に決めるっ!!!」
さらに追い討ちをかけるべく、ジャスティーダークはアーチェリーに巨大な光の矢をつがえて、狙いを定める。
しかし、そのために今まで高速移動しながら戦っていた彼女は、空中で足を止める事になってしまう。
その隙を、グノーが見逃す筈がなかった。
新たな触手攻撃にジャスティーダークが気付いたのは、それが回避不能なほどの間近に接近した時だった。
「いけないっ!!!」
ジャスティアスは、ジャスティーダークを庇うように、巨大剣を構えて触手を受け止める。
しかし、凄まじい勢いで振り下ろされた触手による打撃を、ジャスティアスの小さな体は受け止め切れなかった。
「きゃああぁああああああっっっ!!!!!」
「うわぁああああああっっっ!!!!」
ジャスティアスは、ジャスティーダークもろとも、遥か眼下の地上に叩きつけられる。
落下した二人めがけてグノー空中要塞は更なる触手を繰り出す。
ジャスティアスはそれをギリギリのところで弾き返すが……
270195:2009/02/07(土) 10:42:27 ID:p94sydVy
「…そんな!!?」
跳ね返された触手の先端がまるで花びらを開くように展開する。
その内部には、一本一本が3メートルほどの長さがある巨大なモリが、ジャスティアスたちに向けて狙いを定めていた。
巨大剣を振り切ったばかりのジャスティアスには、その攻撃から身を守る術がない。
(そんな…ここまで来たのにっ!!!)
一斉に放たれた巨大モリの嵐が、ジャスティアス達を飲み込む。
それは二人の戦士の体を串刺しにして、その息の根を確実に止める筈だった。
だが、しかし……
「あ…れ……?」
ジャスティアスが目を開けたとき、眼前にあったのは自分の体を貫く無数のモリではなく……
「赤い…パワードスーツ……!!?」
自分を守るようにそこに仁王立ちになった、真紅の鎧に身を包んだ男の背中だった。
男は両手に携えた3連チェーンソーで、ジャスティアスとジャスティーダークの周囲のモリだけを切り払い二人を守ったのだ。
だけど、ジャスティアスは自分が助かった事以上に、二度と見る事がないと思っていた彼がそこにいる事が信じられなくて……。
「…たいちょう…さん……?」
「…危ないところだったな、嬢ちゃん……」
それでも、彼女の呼びかけに応えた声の優しい響きが、それが現実である事を何よりも確かに教えてくれた。
「…隊長さんっ!!…隊長さんっっ!!!…隊長さぁあああああんっっっ!!!!」
「おう、待たせたな……」
泣きじゃくりながら、背中に抱きついてきたジャスティアスに、赤崎が優しく声をかける。
「…生きてた……隊長さ…生きて……生きてたんですね…っ!!!」
「んん〜、喜んでもらってるとこ悪いが……今もほとんど死んでるような状態なんだがな……」
「…えっ!?…それってどういう……」
「死に損ないが…気合だけで動いてるって事だ……正直、あまり長くはもたん…だからな……」
赤崎はそこで不敵に笑って……
「さっさとあのバケモノを片付けて、病院に連れて行ってくれ……二度も死ぬのはまっぴらだからな…」
「はい……っっっ!!!!!」
冗談めかして言った赤崎の言葉に、ジャスティアスは強く肯く。
空を覆い尽くすグノーの悪夢も、もうどれほどの脅威にも感じられなかった。
ハイパー・ジャスティーソードを両手で構え、その超巨体を見据える彼女の瞳には、もはや勝利しか映っていない。
全身からは、グノー皇帝の体内から脱出した時以上のエネルギーが湧き上がる。
一人の人間から発生する量を遥かに上回るそのエネルギーに、強化服が悲鳴を上げる。
(そうだっ!!…これは、一人の力なんかじゃないっっっ!!!)
一度は堕ち果てたジャスティアスを再び立ち上がらせたのは、諦めずに戦う人々の声と彼女の胸の内に燃えていた赤崎の言葉だった。
今、彼女の中で爆発するエネルギーは、生命と生命を、心と心を繋ぐ絆の力だ。
人は誰も一人で生きていく事はできない。
誰かに支えられて、誰かを支えて、無限に繋がっていく絆の中でこそ、人は生きていられる。
生命は親から子へと連なり、心と心は繋がりあって、大きなエネルギーへと変わっていくのだ。
それこそが、絶望のエネルギーのみを求めるグノーには得られない、生命の真の力だ。
「うわぁあああああああああああああああっっっっ!!!!!!」
ジャスティアスの全身がまばゆい光に包まれ、その叫びに空中要塞が震える。
「ジャスティアスっ!!!ボクの力を使うんだっ!!!!」
ジャスティーダークが叫ぶと、彼女のアーマーが分解し、次々とジャスティアスの体に装着されていく。
ジャスティーダークのアーマーによって不完全だったジャスティアスの力が補完され、溢れ出るエネルギーを完全に制御下に置く。
それこそが、ジャスティアスの真の姿……
「ハイパーッッ!!ジャスティアスッッッ!!!!!」
金色のエネルギーを背中から立ち上らせ、ジャスティアスはグノー空中要塞に向かってまっすぐに飛び立つ。
そして、その両手に握ったハイパー・ジャスティーソードに全てのエネルギーを込めて、最強の技を放った。
「ジャスティー・ファイナル・ブレェエエエエエイクッッッ!!!!!」
無数の触手も堅固な装甲も、今のジャスティアスを止める事はできない。
ジャスティアスの必殺技は空中要塞をど真ん中からブチ抜いていく。
幾重にも重ねられた装甲を、空中要塞内部を、ジャスティアスは突き抜けていく。
そして………
「ここは…!?」
ジャスティアスがたどり着いたのは要塞内部の他のどの部屋からも独立した球形の空間だった。
その中央に、まるで巨大な胎児のような異形が浮かんでいた。
271195:2009/02/07(土) 10:42:58 ID:p94sydVy
「馬鹿なっ!!馬鹿な馬鹿な馬鹿なっっ!!!!ジャスティアスぅううううっっっ!!!!!」
「その声は…グノー皇帝っ!!!!」
それは、絶望のエネルギーを喰らうだけの存在と化した皇帝の成れの果ての姿だった。
「これで終わりよ、グノー皇帝っっっ!!!!!」
「まさか、こんな所で我が…この我がぁああああああっっっ!!!!?」
必殺の剣は皇帝の本体を貫き、ジャスティアスはそのまま空中要塞を突き抜けて、その上空に舞い上がる。
次の瞬間、強烈な爆発と共にグノー空中要塞は跡形もなく消え去った。
同時に街に跋扈していた怪人軍団も、ボロボロと崩れ去っていく。
「これで…終わったんだ……」
悪夢は終わった。
一度は絶望に膝を屈しながらも、ジャスティアスは、人類は、ついに勝利を掴み取ったのだ。
長く辛かった戦いを乗り越えた喜びを胸に、ジャスティアスは眼下の街へ、自分を支え続けてくれた男の下へ舞い降りる。
だが、そこで彼女を待っていたものは……
「隊長さん……!?」
力なく倒れ伏した赤いパワードスーツ。
ジャスティアスはパニックに陥りそうな心を必死に押さえつけ、赤崎のヘルメットをゆっくりと外す。
その下から現れた赤崎の顔は蒼白で、固まった血で黒く汚れて、呼吸は今にも消え入りそうに弱々しかった。
限界まで戦い抜いた赤崎の命は、今、燃え尽きようとしていた。
「…隊長さん……そんな……」
もはや、自分にはどうにも出来ない事を悟り、赤崎の体を抱きしめたまま、ジャスティアスは泣き崩れる。
その時、誰かが彼女の肩にそっと手を置いた。
「…ジャスティーダーク…?」
振り返った先にいた銀髪の少女は、優しく微笑んでジャスティアスにこう言った。
「大丈夫……今の君なら、きっとその人を助けられる……だから信じて……」

「まさか、お前があんなに強かったなんてな……」
「もう…あんまりその事ばかり言わないでよ、佐倉君……」
危機が過ぎ去り、静寂を取り戻した学校の一角で、龍司は小春と話していた。
「家が剣の道場やってて、昔から教えてもらってたから……それだけだよ」
「いや、それだけって……普通、あの剣さばきはあり得ない……というか、あの怪人を斬るなんて出来ないだろ!?」
「あ…うぅ……それは…お父さんなんかには色々言われてからかわれたけど……」
「なんて言われたんだよ?」
「ううんと……確か虎がどうとか言ってたような……」
と、そこで小春は優しい笑顔を浮かべ、少し真面目な口調でこう続けた。
「でもね……やっぱり、剣がなかったら、私、ただの女の子だし……きっと、あの怪人の爪でやられてたと思う……」
あの時、生死の境目を分けたのは、勇気を振り絞って小春を助けに来た龍司の存在だった。
「それになにより…怪人に追い詰められてもう駄目だって思ったとき……佐倉君の声が聞こえて…それがほんとに心強くて……」
「まあ、あっという間に吹っ飛ばされたけどな……」
「それでも、あの時私が勇気を出せたのは、佐倉君のおかげ……みんなを助けたのはやっぱり佐倉君だよ……」
そう言って、まっすぐ見つめてきた小春の眼差しが熱くて、龍司は思わずそっぽを向いてしまう。
龍司が学校のみんなを救ったのだと、小春は言った。
だけど、それを言うなら、小春への想いがなければ、震えるだけの龍司はきっと成す術もなく怪人の餌食となっていた筈だ。
思えば、人の心の中にズケズケと踏み込んでくるこの少女に、龍司の心はどれだけ救われてきただろうか。
「礼を言うのはこっちなんだと思うけどな……でも、どうしても礼が言いたいってのなら、言葉なんかより、一つ頼み事を聞いてほしい」
「頼み事……?」
いつしか、小春は龍司の心の大事な場所を占めるようになっていた。
だから、龍司はその想いを言葉に変えて、小春に告げる。
「俺と……付き合ってくれないか?」
臆病な龍司はそれだけ言ってしまうと、もう小春の目をみていられなかった。
そんな龍司の手の平に、小春はそっと自分の手を重ねてきゅっと握り締める。
それは、何よりも明白な小春からの返答だった。
「これからもよろしくね、佐倉君………」
272195:2009/02/07(土) 10:43:35 ID:p94sydVy
「何というか……僕はお邪魔みたいだな……」
小春と龍司を探して校内を歩いていた祐樹だったが、見つめあう二人の姿を物陰から目撃してしまい、すごすごと退散する羽目になった。
「しかし、あの佐倉があんな表情をするとはねぇ……」
祐樹へのイジメが終息してからも、龍司だけはつねにとげとげしい雰囲気を身にまとっていた。
だけど、それすらも移り変わっていく世界の一部に過ぎなかったようだ。
祐樹が変わったように。龍司が変わったように。
そして、グノーのもたらした悪夢の日々が終わりを告げたように。
無限の可能性を秘めて、全てが常に変化し続ける。
それこそが、見えない明日を越えていくために、生命に与えられた力なのだ。
グノーによって甚大なダメージを負った世界も、きっとそれを乗り越えて変わっていくのだろう。
「そうだ…みんな、変わっていくんだ……」
そう呟いた祐樹の瞳に映る未来は希望に満ち溢れていた。


ガレキの街の真ん中で、赤崎は目を覚ました。
最初に感じたのは、唇に触れる甘く優しい感触。
うっすらと瞳を明けると、目の前には赤崎のよく知る少女の顔があった。
赤崎が目を覚ました事に気付くと、少女はゆっくりと唇を離して、少し頬を染めて彼を見つめる。
「ずいぶん、大胆な起こし方だな、嬢ちゃん……」
「眠れるお姫様の目を覚ますための、古式ゆかしい伝統的方法ですよ……」
赤崎はゆっくりと上体を起こし、それから死にかけだったはずの自分の体がずいぶんと楽になっている事に気が付く。
「そうか、嬢ちゃんのお陰なんだな……」
「はい。ジャスティーダークが教えてくれました…」
彼女は二人のそばでガレキの上に腰掛けて休んでいる少女を指し示した。
ジャスティアスの持つ生命エネルギーを流し込むことで、赤崎自身の生命を再び活性化させる。
それがジャスティーダークの教えてくれた方法だった。
ゆっくり、ゆっくりと、しかし絶える事無く、生命エネルギーを流し込み、死にかけの細胞が再び目を覚ますのを待つ。
それはジャスティアス自身にも多大な負荷をかける方法だった。
だが、彼女は見事それをやり遂げた。
赤崎の命をギリギリのところで、何とか繋ぎとめる事に成功したのだ。
「なあ、それってどうしてもキスじゃなきゃ駄目だったのか?」
「えへへ、その辺はほら、役得って奴ですよ」
くすくすと笑うジャスティアス。
だが、その瞳からは堪え切れずに涙が溢れ出し、柔らかな頬にいくつもの跡を残していた。
「…みんな一緒に温泉行こうって言ったじゃないですか……約束やぶっちゃ嫌ですよ……」
「ああ、すまねえ……悪かったよ…」
そのまま泣き崩れて、自分の胸に飛び込んできたジャスティアスを、赤崎は優しく抱きしめる。
幾多の絶望を打ち破り、グノーの悪夢から人類を救った正義の戦士。
だけど、赤崎の腕の中で震える彼女の小さな肩は、どこにでもいるごく普通の女の子のものだった。
「よく頑張ったな、あすか………」
頭を撫でてやりながら、赤崎は少女の名前を優しく呼んだ。
ジャスティアスの腕がそれに応えるように、赤崎の体をぎゅっと抱きしめた。
空には既に絶望の影はなく、ただどこまでも満天の星空が広がっていた。
と、その時、遥か道の向こうから、こちらに歩いてくる四人の人影を見つけた。
「お〜い、隊長っ!!無事だったんですねぇ………って、ジャスティアスちゃんと何してるんですかっ!!?」
「ちっ…うるさい連中がやって来やがったぜ」
抱きしめ合うジャスティアスと赤崎の姿を見て、Dフォースの4人は何やら騒いでいるようだった。
赤崎は、一瞬、ジャスティアスを抱きしめる腕を離そうかと考えるが……。
「いいや、せいぜい見せつけてやればいいか……」
そう言って、逆にジャスティアスをさらに強く抱きしめた。
そうだ。
もうコイツを離したりはしない。
きらめく夜空のその下で、ジャスティアスと赤崎はいつまでも抱きしめ合っていた。

完。
273195:2009/02/07(土) 10:45:59 ID:p94sydVy
なんとか、無事に投下できたみたいです。
しかし、今になって色々な点での後悔が……。
バッドエンドはもっと濃くできたんじゃないかとか。
ハッピーエンドの人類反撃は遊びすぎて緊張感を削いだんじゃなかろうかとか。
考え始めるとキリがないです。
一応、思いつくアイデアは全て盛り込んだものなのですが、みなさん、いかがだったでしょうか?
274名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 12:38:36 ID:I0wuSzKl
>>273
いかがも何も文句も何もねぇよwwwwwww
あんた一体なにもんだよwwwww

このクオリティのオリジナルの話を最初から最後まで書き切ったのはこのスレ初だよ多分

この上ハッピーとバッドの2つのエンドまで揃えてくれるとか凄いよ凄過ぎるよ

GJ!本当にGJ!
275名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 16:46:46 ID:uqcFEfYw
超光戦士センズリオン 第3話「ロリじゃねぇ!」
276名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 19:11:55 ID:rmgAh4va
>ジャスティアスの作者さま

ゲドマガあたりのノベルスになってもおかしくない出来ですね。
とにかく「読ませる」し、「使える」。
欲をいえば龍司と小春の邂逅の部分にもう少々深い描写が欲しかったかな、
とも思いましたが、これはあくまで個人的なお願いの域。
こんなに確かな読了感のある文章にはなかなかお目にかかれないでしょう。
本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
ますますの健筆を祈念しております。
277名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 22:00:38 ID:0OLyOfex
凄まじくGJだぜ!
そして、お疲れ様だぜ!
ふと思ったが、これから部隊はどうなるんだろ?
敵が全滅してしまったし。
さらにダークの処遇も。
まあ、とにかく乙だぜ!
278名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 22:35:30 ID:z3dm7+6U
本当にお疲れさま
乙でした!
いいものをありがとー
279名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:37:37 ID:IRxBFo5z
乙!
久々の良作長編だったなあ・・・
欲を言えば、ダークがおちてく過程とかも見たかった
ボクッ子は正義!
280名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 02:57:34 ID:JcrnNZ62
おおー、ブラヴォー。

聖闘士に十傑集、最後の大隊は判るけど、
アメリカのがいまいちよく判らん…
普通の(?)グレイなのかな?
281名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 18:37:45 ID:3YcE+7Hp
>>277
元が自衛隊だから原隊復帰するんじゃね?
多分レンジャー部隊かなんか
もしくは新兵器開発の評価実験部隊
282名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 18:38:21 ID:vrndDE39
なんという大作……GJといわざるをえない。
個人的にはアメリカは「無茶ではない!なぜなら私は大統領だからだ!」といってグノーをぶん投げて欲しかったが、元ネタがマイナーかw
283名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:55:20 ID:ve80ulrU
バッドエンドだけのがよかったかなー
泣き叫ぶジャスティアスの性器をドリルで破壊してほしかった・・・
284名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 16:22:46 ID:t/G+qvgc
あんまり凌辱派の肩身が狭くなるような、粘着質なクレクレはやめてほしいな・・・
285名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 16:25:35 ID:+9qfyMOu
はあ?
なにがクレクレだって?
意味わかって言ってる?
286名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 16:29:48 ID:t/G+qvgc
即レスにビックリだよw
287名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 17:50:42 ID:+9qfyMOu
そういうお前も即レスだな
粘着やめてください(><)
288名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 18:22:08 ID:Pnhs+EA7
今壮絶な即レスを見た
289名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 18:23:55 ID:3NVx6rp9
そりゃ、書き込んだ本人が数分後にスレをチェックするのは割りと普通だろう
290名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 18:46:55 ID:99JyPE6t
逆に、>>286-287間で、即レスしたい気持ちを1時間以上我慢していたんだろうなって思うと、なんかカワイイな
291名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:05:51 ID:+9qfyMOu
俺だって即レスしたかったけど急に仕事が忙しくなったんだよ、しょーがないじゃん!
そうやって俺をいじめて楽しいのか?
最低だな・・・
292名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:19:35 ID:99JyPE6t
カワイイやつめ
俺は15分以内に即レスしちゃうぞ
293名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:31:57 ID:RGCFC8rE
熱狂的凌辱スキーなダークヒロインとそれに歯止め掛けようとするヒロインが
このスレを戦場として超スピードでバトルを繰り広げているんだと考えれば無問題
294名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:39:39 ID:6CLIaThj
HAPPY END は読んでいない。それが通の楽しみ方。
295名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 19:55:47 ID:i/8rlFh0
ハッピーエンドを読んでからバッドエンドを読み
その落差によってさらに増した絶望感を楽しむのが
通の読み方
296名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 20:46:40 ID:QUNrlQmm
両方あっていーじゃん

とのんきに考えてるのがオレ。
297名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 21:14:06 ID:YlWaQoye
ここで敢えてハッピーエンド派であることを宣言。
298名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 21:29:35 ID:bb9RVN8X
普通はバッドエンド派だが、ジャスティアスのみハッピーエンド派だと言っておく。
299名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 01:01:42 ID:MN04oGI1
素晴らしい作品をありがとう
エロパロは永久に不滅だ!
300名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 07:32:34 ID:87BpA+va
バッドエンドに比べてハッピーエンドはある意味で色々な後日談シチュに出来るから良いと思う

新たな侵略者に敗れて捕らわれの身なり陵辱されるとか
301名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:17:11 ID:ar37E1kt
まあとにかくもう終わった話のオチの話なんかより新たなヒロインの事を考えた方が建設的だろ
302名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:23:40 ID:wycmAhmX
>>301
お前、オナニー終わったばっかりだろw
303名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:45:20 ID:3ZEx36jr
リア充かつ才能に溢れた後輩に嫉妬した先輩が後輩を弄る話しまだー。
304名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 08:44:53 ID:jxBJ/KeO
>>302
賢者モード…



それは日頃は短髪にタンクトップ、カットジーンズ姿のお元気娘なヒロインが
正体不明の怪異生物が出現した際に変身をした姿である!

流れる緑の髪は額の月桂樹を象ったティアラにまとめられて、その下には
うっすらと眼差しを伏せた落ち着きのある神秘的な美貌がある。

その身は黄金の刺繍に縁取られた白を基調としたカラフルローブと編み上げサンダル…
小脇には服装と同じように黄金の刺繍で装丁された辞典のような書物を携えている。

その身に怪異生物と戦うだけの戦闘力は皆無ではあるが
無限の知識を誇るアナライズ能力と冷静な判断力で怪異生物を分析・解析することにより
その特異な生態、能力、弱点を見いだし、それを踏まえた作戦を
協力する自衛隊に授ける事で速やかに撃退してきたのだ!


だがしかし怪異生物もまた知識を身に付け、知性派変身ヒロインを追い詰めようとしていた。
実行戦力である自衛隊と引き離され、孤立をしてしまったヒロインを触手の群れが囲む!
果たして戦う術を持たぬヒロインにこの窮地を切り抜ける策はあるのであろうか!?



続かない
305名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 07:56:10 ID:vNOHyH1s
上げ
306名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 09:11:14 ID:Kq0ts4PG
>>304
耳年増ですね。
307名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 16:15:15 ID:vNOHyH1s
様々なアメージング要素が合わさって解読困難な敵を分析するために敢えてその身を怪異生物に任せる賢者ヒロイン

しかし強力な媚毒を全身に塗りたくられて触手に嬲られ思考を乱され、分析は遅々として進まない。

「らめっ!らめっ!らめぇぇぇぇぇっ!!!飛んじゃう!意識飛んじゃうっ!何もわかんなくなっひゃうよぉぉっ!!!」「ちがうっ!ちがうよぉっ!お尻の穴なんて間違ってる!こんなのっこんなの知らないよぉ!」

未知の快楽に翻弄されてしまう賢者ヒロイン。
いつしかその瞳からは理性の輝きはかすれ失せていくのであった…。

で無限の知識を誇るアカシャネットワークへのアクセスコミュニケーターである
月桂樹のティアラを触手に強引に外されてしまった賢者ヒロインは
脳神経への過負荷により痴女化してしまい、姿は成長したもののまま
元のタンクトップにカットジーンズ姿へと半端な変身解除状態で衆人環視の中オナニーを始め、
触手への奉仕を自ら行う。
その身の回りには暴力に屈した知の力を反映するように、破られた書物のページが乱れ舞うのだった…。

バッドエンド


一応こういうプロットは考えた。
姿は言わずとしれたドラクエVの賢者と昔のギリシャの服装が基本
モチーフはセーラーマーキュリー

ただここまで作ってたから自分の妄想にムラムラして一発抜いたら、どうでも良くなった
まさに賢者モード
308名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 14:57:47 ID:GVMxdGFp
ハードルの高さ
プロットを出す < 執筆開始する <<<<<<< 完成させる

頑張れ
309名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 01:36:40 ID:DUJlMjTx
天体戦士サンレッドを見てたら女性ヒロインに変換したらどうなるか・・・

結論
怪人の妄想で嬲られた後、ヒロインにボコられる。
310名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 06:58:06 ID:JLfqJ8db
正義のヒロインの何が良いって決して堕ちない精神力。
どんだけ犯っても、ちゃんと嫌がってくれるから、
手加減しなくて済む。
311名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 20:16:05 ID:YfkkPMyd
ヒロインを陵辱による責めの後に洗脳では
ヒロインが一番、疲労し消耗してる捕らえて間もない時期って何気に重要だよね
この段階で心を砕けないと長引いて本拠地に仲間が突入してきて救出されるのがオチだから
312195:2009/02/21(土) 01:45:30 ID:YcmR1WDi
書いてきました。
今度はジャスティアスじゃなくて、話題に上っていた賢者モードヒロインのお話です。
でも、書いてる内に萌えポイントとかがずれてきた気がしないでもないような……。
ともかく、投下してみます。
果たして、皆様のお眼鏡にかないますかどうか……。
313195:2009/02/21(土) 01:47:58 ID:YcmR1WDi
墨を流したような夜空の真上で、巨大な満月が眼下の街を煌々と照らし出していた。
静かに降り注いでくるような月の光と対照的に、その街のビルを照らし出す人口の灯りはギラギラとしてどこか落ち着かない。
強烈過ぎる光は全てを照らす月の光をかすれさせて、街のあちこちに暗い影を作り出す。
その影の合間を縫って異形が飛んでいた。
一見して甲虫とわかる特徴を持ったソレは、しかし、あまりに巨大だった。
全長5メートルを軽く越える巨体の表面はてらてらと黒く輝いて周囲の光を反射している。
カブトムシやコガネムシを思わせるずんぐりとした体。
頭部には長く鋭い一本の角と、まるでカマキリの腕のような幾つもの関節を備えた大アゴを持つ。
さらに外殻のところどころに鋭いトゲを生やしたその姿の与える印象は、自然界の昆虫そのものよりも人の作り上げた武器・凶器の類に近い。
そう、この怪物は明らかな破壊の意思を持って生み出された存在なのだ。
怪物は低い羽音を立てながら、夜が更けてもなお行き交う人の絶えない大通りへゆっくりと降下していく。
「……なんだ、あれは!?」
通行人の一人がようやく怪物の存在に気付き、声を上げた。
だが、もう遅い。
大アゴを開いた怪物は、呆然と自分の姿を見上げる人々を最初の犠牲者に定める。
飛行速度を一気に上げ、怪物は獲物めがけて襲い掛かる。
しかし………
「お待ちなさい」
透き通るような女性の声がビルの谷間に響き渡った。
ふわり、怪物と人々の間に人影が舞い降りる。
月桂樹を象ったティアラと波打つ白いローブ、右手に携えた黄金の杖と、左手に抱えた分厚い本。
目前に迫る巨大昆虫以上に現実離れした雰囲気を身にまとった彼女の姿を見て、誰かが呟く。
「女神……?」
腰まで届く髪はエメラルドの色に輝き、その肌は白磁の如く透き通る。
理知の光に輝く瞳は異形を前にしても曇る事無く、薄桃色の唇には静かな微笑が浮かんでいる。
金の刺繍に彩られたローブの上からでもわかる豊かな乳房と折れそうに細い腰、柔らかなラインを描くヒップは
完全なバランスを保ち、どこか古代ギリシャの彫像のような美しさを見るものに感じさせる。
女神は右手の金の杖を怪物に向かってかざす。
すると、彼女の周囲の地面から湧き上がるように光の粒子が舞い上がり、怪物を包み込む。
そして、その光の中、彼女はくるくると踊り始める。
彼女のステップが、金の杖が宙に描く軌跡が光の粒子の流れを変え、キラキラと輝く金色のラインを描き出す。
怪物は、彼女の踊りと、その輝きに魅せられたかのように向きを変え、女神のダンスの後を追い縋るようについて行く。
怪物は巨大なアゴで、尖った前足で、なんとか女神を捕らえようとするが、女神は氷の上を滑るような優雅な動きでそれをかわす。
いつしか、女神の動きに翻弄されるばかりの怪物は一所に留まったまま、その周囲を華麗に舞う女神の姿を目で追いかけるので精一杯の状態となる。
そして、女神の踊りが残した金色のラインはドームを形作り、足を止めた怪物を光の帯で包み込んでいく。
やがて、怪物が完全に光のドームに包まれたところで、女神は足を止め黄金の杖の先端の、円形のかざりを怪物に向ける。
「さあ、真実の姿を顕しなさい」
かざりの中央、黄金の円盤の真ん中がスライドし、その下から透き通る水晶の板を磨き上げて作られた瞳のレリーフが現れる。
光の結界によって外界の影響から隔絶された怪物は、その瞳の前で自然の法則を捻じ曲げたその存在の根幹までを暴かれる。
「わかりました。これが貴方の……」
呟いた女神は杖を高く掲げる。
すると、それを合図に周囲から無骨な銃器を携えた兵士達が姿を現す。
兵士達はその銃口を怪物に向けて構え、女神を守るかのようにその周囲に集まる。
女神と同じ純白のプロテクターに身を固めたその姿は、さながら神の下で戦う勇者の一軍だ。
「エレメントライフル、構えっ!!!」
女神の杖によって見破られた怪物の本性は、兵士達のヘッドギアに装備されたスコープに映像に変換されて表示される。
それは、怪物の体のどの位置に、どんな種類の弾丸を、どれだけ撃ち込めば良いのかを的確に指示する。
314195:2009/02/21(土) 01:49:22 ID:YcmR1WDi
「弾種選択、イグニスっ!総員、放てっ!!」
掛け声と共に一斉に火を噴くライフル。
しかし、これは怪物を殺すためのものではない。
自然の法則から外れて存在する怪物に、適切なエネルギーを撃ち込む事によって、
その存在そのものを書き換え消滅させる、いわば儀式のようなものなのだ。
火の元素のエネルギーを帯びた弾丸は怪物に次々と命中し、捻じ曲がった法則を修正していく。
そして、最後に強烈な閃光を放ち、怪物の巨体は消滅した。
後に残ったのは、それが怪物の正体とは信じられないほど、小さく弱弱しい名前も知れぬ甲虫だった。
「もう大丈夫ですよ……」
女神はその甲虫をそっと手の甲の上に乗せ、人差し指で優しくその背中を撫でてやる。
それから甲虫は女神の手の上から飛び立ち、恐ろしい呪縛に捕らわれた自分を救ってくれた彼女に感謝するかのように、
その頭上でくるりと一回転して、そのまま夜の空へと消えていった。
そして、それを見送った女神も、湧き上がる光の粒子に包まれて姿を変える。
神話から抜け出した知性の女神は光の中に掻き消えて、そこに残ったのは一人の少女。
未成熟ながらも健康的な肢体をタンクトップとカットジーンズに包み、黒髪を活動的な性格を感じさせるショートカットにした彼女にあの女神の面影はない。
左手に残された本と、勝気そうな瞳の奥に煌く理知の光を除いては……。
「さて、今日のお仕事もこれで終わり。お腹もすいたし疲れたし、早く帰らなくっちゃね!!」
使命を終えた達成感からか溌剌とした笑顔を浮かべる少女。
折口智華という名前の彼女こそが、この街を襲う怪異の闇を払う偉大なる賢者、輝ける知の女神ソフィアその人であった。

「あ、おじさん、おはよーっ!!」
「ん…ああ、おはよう、智華」
朝の7時すぎ、万年寝不足の重たいまぶたを擦りながらダイニングに顔をだした式野智英を、元気一杯の智華の声が出迎えた。
「待ってて、すぐに朝ごはんできるから」
「ん、待ってる」
50代も半ばの智英と、若さ溢れる10代の智華は一見すると祖父と孫のようにも見えるが、一応、これでも伯父と姪の関係である。
セーラー服の上からピンクのエプロンを身につけて、せっせと朝食の支度に励む智華の後姿を見ながら、智英はため息をつく。
(近頃、ますますアイツに、智子に似てきたよなぁ……)
智英が思い出すのは、今は亡き最愛の妹、智華の母親である折口智子の事である。
15も年の離れた妹を、智英は溺愛した。
幼い頃から勉強好きで、大学で学んだ考古学の分野で優れた才能を示した妹を、彼はいつも助け続けてきた。
彼女が研究者としての職を得た時には我が事のように喜び、同じ研究者仲間の才気溢れる青年との結婚に迷っていたときも、涙をこらえてその背中を押してやった。
決して順風満帆とはいかずとも、苦難を一つ一つ乗り越えて少しずつ幸せを掴み取っていく妹夫婦の事を、智英は温かく見守り続けていた。
姪の智華が生まれた時も、真っ先に病院に駆けつけてその喜びを分かち合った。
だが、それから僅か数年で、智子の幸せは断ち切られてしまった。
当時、ヨーロッパに文献収集の旅に、娘の智華を連れて出ていた妹夫婦が異形の怪物によって命を絶たれてしまったのだ。
知らせを聞いて駆けつけた智英が見たのは、古ぼけた一冊の本をぎゅっと抱きしめる一人ぼっちの智華の姿だった。
だが、智英の驚愕はそれに収まらなかった。
彼は妹夫婦が怪物に襲われた現場であるホテルの一室を訪ねて、信じ難い光景を目にする事となったのだ。
全てが水晶に覆われた空間。
部屋の家具も、無残に引き裂かれた妹夫婦の死体も、そして妹たちを襲った当の怪物すらも全てが透き通った水晶に変わり果てていた。
そして、唯一の事件の目撃者である智華は泣きじゃくりながらこう言ったのだ。
「ぜんぶ、わたしがやったの……」
それは、智華の意思と、妹夫婦が見つけたのだという一冊の本の力が引き起こしたというのだ。
判読不可能な未知の文字で記されたその本の中、唯一ラテン語で書かれた表題にはこう書かれていた。
『賢者の石』、と。
315195:2009/02/21(土) 01:50:01 ID:YcmR1WDi
「はーい、おじさん、朝ごはん出来たよ」
と、そこで聞こえてきた智華の声が智英の回想を断ち切った。
ほかほかのご飯に焼鮭、味噌汁にお漬物に納豆、次々と運ばれてくる朝食の皿がテーブルの上を埋めていく。
最後に智英の向かいの席に智華が座って、朝食の時間が始まった。
「うん、相変わらず美味しい味噌汁だなぁ…」
「当然っ!!この私が研究に研究を重ねた逸品なんだから、美味しいのは当たり前だよ、おじさん」
朝から元気一杯で、食事をするのも心から楽しんでいる姪の様子に、智英も自然と笑顔を浮かべる。
目の前で両親を怪物に殺されたトラウマに苦しめられた時期もあったが、智華はこれ以上ないくらい元気に育ってくれた。
いつでも明るい笑顔を振り撒いてくれる姪の存在は、最愛の妹を亡くした智英の心の支えだった。
だが、ようやく幸せを取り戻したかに見えた二人に、再び不吉な影が忍び寄り始めた。
かつて妹夫婦を襲ったのと同様の怪物、そして、それを操る謎の錬金術師集団ジュスヘルの出現。
自衛官である智英は彼らによる攻撃の対処にあたる事となった。
しかし、通常の物理法則を外れた存在である怪物たちに、自衛隊の兵器は一切通用しなかった。
その時、窮地に陥った彼らを救ったのが、エメラルドの神をなびかせた知の女神・賢者ソフィアであった。
ソフィアの指示の下、怪物を撃退した自衛隊。
だが、安堵のため息をついた彼らの前で、変身を解いたソフィアの正体を見た時、智英は絶句した。
彼の最愛の姪が、まるで彼女が両親を亡くした時と同じように、古ぼけたあの本を抱えてそこに立っていたのだ。
そして、その日から、賢者ソフィア、折口智華の戦いが始まった。

怪物を作り上げた錬金術師達の技術、その根幹を成すのが彼らが第5元素と呼ぶ存在である。
彼らの考えでは、この世界は床の上にばら撒かれた無数のビーズ玉のようなものだ。
それらのビーズは火、水、土、風の四大元素として表現されるが、それだけでは世界は出来上がらない。
無作為に散らばった4色のビーズはそれだけでは意味を持たない。
その中で、夜空の星々から星座の姿を読み取るように、意味ある形を、世界の姿を導き出す『知覚』が必要となる。
この『知覚』こそが、この世界を作り上げる最も重要な要素であり、全てを可能にする万能の鍵、すなわち第五元素なのだ。
この世界に存在する無数の人間の『知覚』、それらが重なり合って強固な現実世界を作り上げている。
だが、錬金術師たちはその秩序に対して反逆する。
無数の人間の『知覚』で形作られた世界は、たった一人の個人がそれとは違う『知覚』を描こうと揺らぐ事はない。
しかし、もし逆に個人の『知覚』がその他の圧倒的多数の『知覚』に干渉し、変化させる事が出来れば、世界はその人間の思うままとなる。
錬金術師たちが目指しているのは、現実を構成する『知覚』の隙間に忍び寄り、それを変容させ得る『超知覚』なのだ。
それこそが、『賢者の石』と呼ばれる『超知覚』の奥義である。
彼らは『賢者の石』の力によって、現実世界ではあり得ない筈のさまざまな奇跡を可能とする。
だが、錬金術師たちは未だ、世界そのものを変容させるほどの完全な『賢者の石』を持たなかった。
しかし、ある時、年若い二人の日本人研究者がその奥義を手に入れてしまう。
古書店の片隅で埃をかぶっていたそれを、その二人、折口智子とその夫は錬金術に関する偽書の類だと思い込んで興味本位で購入してしまった。
その本に記されていたのは完全なる『超知覚』の技法そのものだった。
『賢者の石』というタイトルは、それが賢者の石について記述された本であるという事を表したものではない。
その本こそが、まさに『賢者の石』そのものであると示すものだった。
そして、本を狙うジュスヘルの刺客、錬金術が生み出した怪物によって智華の目の前で両親は命を落としてしまった。
だがその時、極限状況に追い込まれた智華の頭脳が、『賢者の石』の知識を自らのものとして取り込んでしまったのだ。
子供であるが故の純粋な知性は、『超知覚』のパワーを暴走させ、怪物をホテルの部屋もろとも巨大な水晶の塊に”読み換えた”。
智華は神にも等しいこの力、『賢者の石』の主となってしまったのだ。
316195:2009/02/21(土) 01:51:07 ID:YcmR1WDi
それから日本にジュスヘルが出現するまで、彼女が平和な日々を送る事が可能だったのは、ひとえにジュスヘルがその力を恐れたためであった。
だが、その数年の間に超古代の記述を元に、智華の力ほどではないにせよ、ジュスヘルもまた『賢者の石』の力をより完全なものへと近づけた。
そして、彼らはその力を以って世界を我が物にせんと動き始めたのだ。
それに対抗する賢者ソフィア=智華には以前ほどのパワーはない。
その気になれば世界そのものを作り変える事の出来るその力の恐ろしさを自覚しているが故に、彼女は無意識に自分の力をセーブしているのだ。
今のソフィアに可能な事は、歪められた『知覚』の生み出した怪物の四大元素の構成を分析し、見破る事だけ。
そして、自衛隊の対ジュスヘル部隊はその情報を元にエレメントライフルから各種元素のエネルギーを帯びた弾丸を怪物に撃ち込む。
ジュスヘルの怪物はいわば強引に星と星を繋ぎ合わせて作られた人工の星座である。
エレメントライフルの弾丸はその星座の中に撃ち込まれる新たな星だ。
適切な場所に新しい点が加える事で描き出された星座の像を歪め、最終的には崩壊に追い込む。
これが、現在のソフィアと自衛隊が行っている怪物の撃退法である。
そして、この力が存在するが故に、智英は妹の忘れ形見を、愛しい姪を戦いの場に送り出さなければならなくなった。

「ごちそうさまっ!!」
「ごちそうさま」
兎にも角にも不安の絶えない毎日であったが、智華はいつでも元気だった。
智華の戦いを後ろで見ている事しかできない智英の苦悩を、当の智華自身の明るさが追い払ってくれた。
「それじゃあ、おじさんも遅刻しないようね!」
「ああ、わかっているよ」
朝食の後片付けをして、鞄を片手に智華は玄関に向かう。
ドアを開けた向こうには、同じ学校に通う彼女の幼馴染が待っていた。
牛乳瓶の底の様な分厚いレンズの眼鏡をかけた学生服の少年。
名飼拓士は智華が伯父の家に引き取られて以来の友達である。
うっとうしいくらいに長い前髪と眼鏡の奥から覗く眼差しはどことなく暗い雰囲気がある。
少し猫背で俯き気味な姿勢のせいもあって、どうにもとっつきにくい感じのする少年であるが、昔なじみの智華は全く気にしない。
「おはよー、拓士!!」
「おはよう、智華……って、うわぁ!?」
元気一杯の朝のあいさつと同時に衝突しそうなほどの勢いで拓士の所へ飛び出し、結局本当に衝突・転倒してしまう。
「智華…すごく痛いんだが……」
「あはは、ごめんごめん……」
朝一番から強烈過ぎるスキンシップを見舞われて、拓士はフラフラと立ち上がる。
智華と拓士はとても仲が良い。
特に、智華から拓士に向けられた好意は熱烈なものだ。
智華自身は
『拓士って、あれで眼鏡を外すと結構格好良いんだ。磨けば光るタイプなんだよね。だから、今のうちからキープしてるんだ』
なんて言っているが、彼女の態度はそんな言葉だけでは説明できない。
実は、智華がこの家に来たばかりのころ、両親を失い悲しみに暮れる彼女を元気付けたのが拓士少年だったのだ。
外見が与える陰気な印象とは裏腹に、彼は心優しく他人を思いやる事の出来る人間なのだ。
だからこそ、智英も幼馴染のままイマイチ進展のない二人の関係を微笑ましく見守っている。
出来るならばいつかは智華の婿に、なんて妄想をしながらも二人を見つめる智英の眼差しは優しい。
「それじゃあ、おじさん、いってきまーす!!」
「ああ、いってらっしゃい」
拓士の背中をぐいぐい押しながら学校へ走っていった智華。
その背中を見送ってから、智英も家の中に戻り出勤の身支度を始める。
「本当に、大きくなったなぁ……」
鏡の前でネクタイを結びながら、智英はしみじみと呟く。
両親と妹夫婦を亡くし、また仕事にかまけて独身のまま年を重ねてしまった彼にとって、智華はいまや唯一の家族だ。
最愛の妹、智子を亡くした悲しみも、どこかその面影を受け継いだ智華の存在があったからこそ、乗り越える事が出来た。
だからこそ、智英にとって今の状況は心苦しいものだった。
ジュスヘルの怪物との戦いは、智華自身の意思で決めた道である。
また、彼女の存在無くしては今の自分たちに怪物に抗う術はないことも承知している。
だが、もう一度かけがえのない家族を失う事になれば、今度こそ自分は壊れてしまうだろう。
それが大切な人を失う事に疲れ果てた自分の身勝手な思いである事を自覚しながらも、智英はその怯えを拭い去る事が出来ずにいた。
317195:2009/02/21(土) 01:53:10 ID:YcmR1WDi
それから少し後、智英は車に乗って職場へと向かっていた。
街の闇に跋扈する怪物以外にも、錬金術師達の企みはあらゆる場所に蠢いている。
それに対応する智英には休む暇も与えられない。
「……だが、智華も頑張っているんだ。私がへこたれている場合じゃないな」
寝不足の目を擦りながら智英は道路を急ぐ。
と、その時である。
「な、なんだっ!!?」
前方の道路が凄まじい爆音と共に砕け散り、前方を走っていた自動車を踏み潰し、舞い上がる土煙の向こうから異形の巨体が姿を現した。
「まさか……ジュスフェルの…っ!!!」
智英が叫んだ時には、怪物は彼の乗る自動車めがけてその巨大な前足を振り下ろそうとしていた。

授業中、携帯電話に怪物出現の連絡を受けた智華は自衛隊が寄越した迎えの車に乗って現場に向かっていた。
後部座席に座る彼女の表情にはいつにない焦りの色が浮かんでいた。
怪物の出現と前後して、智英との連絡が取れなくなったというのだ。
両親を亡くした自分を引き取り、今日まで育ててくれた智華の唯一の家族。
生真面目で不器用な伯父の笑顔と優しさの下で、智華は今日まで大きくなってきた。
それが、奪い去られてしまうかもしれないのだ。
ちょうど、幼い智華の目の前で無残な肉塊に変わり果てた父と母のように……。
「………おじさん…」
懐に『賢者の石』の書をぎゅっと抱きしめて、智華はただひたすらに伯父の無事を祈る。
やがて、現場近くに到着した車は路肩に停車し、智華は小脇に書だけを抱えて後部座席から飛び出す。
周囲には引き裂かれ、ひっくり返され、ズタボロに大破した車が幾台も転がっている。
そして、道の遥か向こうには今も暴れまわる怪物の姿が小さく見えた。
「賢者の石よ―――火と水と風と土を通じて、力を顕せ!!!」
そう唱えた瞬間、周囲にあふれ出した光の粒子に少女の全身が包まれる。
その光の渦の中で、賢者の石のもたらす『超知覚』が智華の心と体を変換していく。
衣服は微細な元素に分解され、しなやかな少女の裸身が露になる。
ショートカットは碧に輝くロングヘアに変わり、まだ幼い胸の膨らみは豊満な果実の如き双丘へと成長を遂げる。
細く華奢だった体は全体がより柔らかで女性的なラインに変化し、それを純白のローブとして再構成された衣服が包み込む。
少女の姿から女神の姿へ、急激に変化・成長していく智華の意識は恍惚とした感覚に捕らわれる。
「…っあ…あぁ…うあああっ!!」
思わず漏れ出る切なげな声。
悩ましげに顔を歪ませながら、震える手の平を宙に伸ばす。
するとそこに智華の周りを飛び回っていた光の粒子が集まり、やがて一つの形を成す。
それは、全てを見通す水晶の瞳を持った黄金の杖だ。
その杖を握り締めた瞬間、智華の全身に溢れる賢者の力。
ついに変身は完了し、エメラルドの髪をなびかせて絶対の知性を司る女神が怪物の前に降り立つ。
賢者ソフィアは金の杖を怪物にかざし、おごそかに口を開く。
「お待ちなさい。これ以上の破壊と暴虐、許しはしません!!」
ソフィアの声に振り返った怪物の姿は、いつにもまして巨大で醜悪なものだった。
体長はゆうに10メートル近くあるだろうか。
圧倒的な巨体の表面はまるで臓物の如くてらてらとぬめり輝いている。
一応は四足獣と思しき形態をしており、長大な三本の角は太古の時代に生きた角竜を髣髴とさせる。
しかし、体全体が粘液を滴らせ絶えず蠢いているその様子は、むしろ歩き回る巨大な腐肉の塊と言った方が良いかもしれない。
動きはいたって鈍重、しかしそのパワーは滅茶苦茶に破壊された周囲の様子を見れば明らかだ。
あの角がわずかに掠りでもすれば、ソフィアの柔らかな肉体はいとも容易く抉られてしまう事だろう。
それでも、ソフィアは怯む事無く、黄金の杖を構え怪物の周囲を舞い踊り始める。
既に辺りには自衛隊の対ジュスヘル部隊も待機している。
伯父の安否は気になるが、少なくともこの怪物を相手に仕損じる事はない筈だ。
ソフィアはともすれば不安に飲み込まれそうになる心を必死で押さえつけ、怪物を光の結界の中に閉じ込めていく。
「さあ、これでお終いです。真実の姿を顕しなさいっ!!!!」
鈍重な動きの隙を突いて怪物を翻弄し続け、ついに結界が完成する。
かざした黄金の杖の先端、透き通る水晶の瞳が怪物の正体を暴き、それで戦いは終わる。
その筈だった。だが……
318195:2009/02/21(土) 01:55:10 ID:YcmR1WDi
「何……これ!?まざってる?あの怪物の中に、賢者の石の力の影響を受けていない何かが……まさかっ!!?」
ソフィアは水晶の瞳を通して見た怪物の姿に違和感を覚えた。
怪物はソフィアの動揺を見て取ったかのように動きを止める。
そして、三本角を持った頭部をまるでつぼみが花開くように、ゆっくりと展開させていく。
「………そ、そんな…」
そこで知の女神が目にしたのは、あまりにも残酷な現実だった。
「…おじさん……智英…おじさん……?」
展開した頭部の中央で、腐肉の壁に半ば埋もれるようにして智英が取り込まれていた。
衣服は既になく、怪物の肉と接している部分はことごとく癒着して溶け掛かっている。
智華の伯父は怪物に喰われ、一体化してしまったのだ。
そして、ソフィアの聡明すぎる頭脳は事態が既に取り返しのつかないレベルに至っている事を理解してしまう。
伯父の体の、肉の壁に埋もれた部分は、おそらく完全に怪物と溶け合ってしまっている。
もし、怪物を消滅させてしまえば、怪物と命を共有している伯父は息絶えてしまう事だろう。
怪物による伯父の捕食、もしくは吸収は賢者の石の力によらないごく普通の物理的現象である以上、ソフィアにはそれを元に戻す術はない。
もはや伯父を、智英を助ける事はできないのだ。
にもかかわらず、伯父は今も怪物の中で呼吸し、生命活動を保っている。
ソフィアには智英の命を切り捨てる事は出来なかった。
彼女の最大の武器である絶対の知性はこの瞬間に凍り付き、ソフィアはただその場に立ち尽くすばかりとなってしまう。
その隙を怪物が見逃す筈がなかった。
ビュルルルルルッ!!!!
怪物から伸びた幾本もの触手が放心状態のソフィアの四肢を捕らえ、そのまま怪物の内部へと取り込んでしまう。
「…きゃっ…いやぁあああああああっ!!!!!」
再び閉じていく頭部、伯父同様に怪物に捕らわれたソフィアの悲鳴は分厚い肉の壁に閉じ込められ、かき消されていった。

触手の強烈な力に絡み取られ、一旦意識を失ったソフィアが目覚めたのは、怪物の体内、肉の壁に囲まれた狭苦しい空間だった。
「…うぅ…くぅ……お、おじさん……」
怪物の体内は仄かな明かりで照らされており、ほんの2、3メートル先には肉壁と一体化した伯父の姿が見えた。
だが、ソフィアの体はいたる所を触手に拘束され、身動きが取れない。
あくまで知性に特化した能力強化しか行っていないソフィアには、触手から逃れる手段はない。
それでも、なんとか触手を引き剥がそうとソフィアはもがくのだが、そうするほどに彼女を逃すまいと触手は締め付けを強めてくる。
そうこうしている内に彼女を囲む触手はその数を次第に増やしていき、ソフィアの体に次から次へと這い上がり、巻き付いてくる。
「……っあ…や…やめなさ……あああんっ!!」
ぬるぬると粘液を白い肌に塗りつけながら、ソフィアの足を上って、触手がローブの中に侵入する。
敏感な腋の下に触れられてビクンと体を震わせてしまう。
さらに触手は腋の下からローブの中に這い入り、乳房にぐるぐると巻きついて、前後運動を繰り返してその柔肉全体を愛撫し始める。
「…ひっ……うあぁ…あんっ…ひやぁああああっ!!…おっぱい…やめてぇ……っ!!!」
牡の臭いを濃厚に漂わせる汚液を塗りたくられながらの、双丘へねっとりとしたマッサージ攻撃が繰り返される。
乳房全体を揉みくちゃにされ、触手にびっしりと生えたブラシ状の繊毛に素肌を撫で回される。
触手から染み出す粘液に強烈な媚薬効果があるのだろうか。
生暖かい臓物で全身を擦られているようなおぞましい感触が、だんだんと頭の芯が痺れてしまうような疼きへと変わっていく。
(…くぅ…やっぱりだめ…逃げられない……)
触手による濃密な愛撫を受けながらも、ソフィアは脱出を試み続けるが、それが逆に媚薬成分をより早く体中に行き渡らせてしまう。
だんだん朦朧としてきた頭の片隅で、彼女はこの怪物が伯父を狙った理由に気付き始める。
おそらく、怪物の真のターゲットは伯父ではなく、『賢者の石』を持つソフィアなのではないだろうか?
伯父を半死半生の状態で怪物と一体化させ、人質にしてソフィアの動揺を誘う。
しかも、怪物と伯父が融合した事で、怪物の消滅が伯父の死と直結してしまった。
こちらからは絶対に手を出す事の出来ない完璧な人質だ。
そして、その上でソフィアを生け捕りにする。
今、彼女を拘束している触手も、媚薬粘液も、彼女を無力化させる為のものなのだろう。
この怪物はソフィアの捕獲のためにデザインされたと見ていいのではないか。
319195:2009/02/21(土) 01:56:15 ID:YcmR1WDi
(たぶん、狙いは『賢者の石』ね……)
『賢者の石』の書は、ただ読んだだけでは意味不明の文字の羅列に過ぎない。
その能力を引き出すには、その内容を心の底から理解し、自分の中に取り込まなければならない。
現に、書に目を通している筈の父も母も、その能力に目覚める事はなかった。
ジュスヘルの錬金術師とて、それは容易な事ではないのだろう。
だから、書の内容を理解し、力を我が物としたソフィアごと捕獲しようと考えたに違いない。
(…私がハードで、書の方がソフトという事なのね………)
このまま、『賢者の石』の力が敵の手に渡れば、世界は大変な事になってしまう。
ソフィアに自力の脱出は不可能だ。
しかし、外にいる自衛隊も怪物には無力だ。
エレメントライフルもソフィアの分析能力がなければただの鉄砲に過ぎない。
だが、実は唯一つ、ソフィアがこの怪物を倒す方法が残されている。それは……
(『賢者の石』の力をもう一度解放させれば……でも、それじゃあ伯父さんが……)
彼女が無意識的に封印している『賢者の石』の力を解放させれば、こんな怪物ひとたまりもないだろう。
だが、彼女は決してその力を完全にコントロールできるわけではないのだ。
あの時、幼い智華を襲った怪物と共に両親の骸までが水晶に変えられてしまった。
力を解放すれば、十中八九、今目の前にいる伯父もあの時と同じ有様になってしまうだろう。
(…わかってる…もう、伯父さんを助ける事はできない……でも、だからって、私の手で伯父さんを殺すなんて出来ない……っ!!!)
そう、伯父は今も生きているのだ。
それがたとえ、怪物の一部としてしか永らえない命だとしても……
「…っくぅ…ああっ…やはぁ……あああっ!!…だめっ…そんなとこ…いやぁあああああっ!!!!!」
ソフィアが躊躇っている間にも、媚薬粘液はじわじわと彼女の神経を蝕み、触手の愛撫が生み出す快感が思考力を奪い去っていく。
快楽と苦悩の狭間で、知の女神、偉大なる賢者の眼はうつろな色に曇り始める。
「…っあああ…太もも……やぁ…じんじんして……だめ…おかしくなっちゃうぅ……っ!!!!」
ブラシ状触手が太ももの内側の、彼女の秘所にほど近い敏感な部分を何度も何度も微妙な力加減で撫で回す。
決してアソコ自体には触れる事無く、延々と執拗に繰り返される愛撫は、ソフィアを堪らないもどかしさで責め立てる。
「…んっ……くぅ…こんな…怪物なんかの思い通りに……っあああっ!!?」
じわり、純白のショーツに染みを作って、溢れ出す女神の甘い蜜。
おかしくなりそうな切なさを太ももを擦り合わせて耐えようとするが、それはさらに疼きを増大させる効果しか持たなかった。
いつの間にか随分と息が荒くなっている。
両脚の内側から這い登ってくる疼きは下腹部のあたりでぐるぐると渦巻いて、ソフィアの心と体をたまらなく熱い泥沼の中に引きずり込んでいく。
「…いや…気持ち悪いのに……どうして!?…伯父さんがいるのに…変な感じが…止まらない……っ!!」
自分の呼吸の音が頭の中でうるさいぐらいに鳴り響いて、思考がだんだんと揺らいでくる。
『超知覚』と明晰な頭脳、そしてほんの僅かばかり強化された身体能力を除けば、賢者ソフィアはただの人間・智華と変わりはない。
特に、唯一の家族を怪物に取り込まれた動揺が、彼女の心に隙を作り出していた。
その隙間を埋め尽くしていくのは、怪物が絶えず与える異形の快楽だ。
背中を這いずるブラシ触手の粘液の感触に全身がぶるりと震える。
そうしている間にもブラシ触手は首にまで到達し、うなじを、首筋をぷちぷちとした肉ブラシで愛撫しながら上っていく。
「…ふぁ……ああっ…や……やめて…っあああっ!!?」
無数のミミズが首を這い上がってくるようなその感触に、ソフィアは思わず甲高い悲鳴を上げる。
だがその口を、別の方向から伸びてきた触手が塞ぐ。
「…んぅ…んんぐぅ……んくぅ…くちゅくちゅ…ぬちゃ…ぴちゃぴちゃ……んううぅっ…んんっ!!!」
口の中に侵入した触手はソフィアの舌をまさぐり、絡み付いて、思う様に弄ぶ。
触手の先端部分からは極細の触手が這い出てきて、口腔内をすみずみまで撫で回しくすぐって愛撫する。
さらに、触手全体から膨大な量の粘液が染み出し始め、口の中を完全に触手に占拠されたソフィアは否応なしに嚥下させられてしまう。
媚薬粘液が喉を灼き、食道を通って胃の中に溜まっていく。
体の内側から染み込んでくる催淫成分はソフィアの理知を曇らせ、繊細な神経をざわめかせ快楽の坩堝に堕としていく。
320195:2009/02/21(土) 01:58:47 ID:YcmR1WDi
「…んっ…んんぅううっ…はぁはぁ…はぁ……ああ…からだ……熱くなって……」
体の外側からも、溢れ出す粘液がソフィアを侵略していく。
ローブの内側も外側も、勝手気ままに這い回る触手が粘液を塗りたくってべとべとだ。
純白のローブは全体に粘液が染み込んで、その下に巻きついた触手やソフィアの美しい肌の色が透けてしまっている。
エメラルドの髪も、体のいたる所に身につけた黄金の装身具も汚らわしい粘液で汚れている。
触手地獄に捕らわれた賢者にはもはやかつての輝きはない。
今も、這い回る触手の与える官能と、一番敏感な部分だけは責められないじれったさの中で、ソフィアはだんだんと狂わされていく。
「…あっ…ひゃぁう…やら……や…ながされちゃ…ながされちゃいけないのにぃ……くぁあああんっ!!!」
最初はほとんど腐臭のようにしか感じられなかった粘液や肉の臭いを、いつの間にか甘美な芳香のように感じ始めている自分がいた。
臓物を擦り付けられるような触手の感触も、今は亡き母が寝る前に自分の頭を撫でてくれた時の様な親密で心地よいものに思えてくる。
神経を、脳を、精神を、徹底的に蕩かす媚薬はソフィアの認識を狂わせ、彼女を肉の沼の中に取り込もうとしてくる。
触手責めに対する警戒感は粘液の効果で徐々に消えていき、いつしか次なる愛撫を心待ちにするようソフィアを変えていく。
「…あ…くひぃ…だめ……だめなの……だめだけど…でも…きもちいい……あ…きもちいいよぉ……っ!!!」
触手に抵抗しようとする自分と、快楽を受け入れようとする自分。
矛盾した二つの感情に挟まれて、ソフィアの心は混乱の度合いを加速度的に増していく。
両胸を責める触手の勢いは止まらない。
マシュマロのように柔らかい乳房は休む暇もなく揉みくちゃにされ続けている。
その先端で可愛らしく震えるピンクの乳首は、右側をブラシ触手に擦られ、左側を極細触手に捏ねくり回され続けて、
もはや快感を通り越してジンジンとした熱しか感じられないような有様だ。
腋の下に、脇腹に、おへそからアソコに至る間の微妙な部分に、触手はその身を擦りつけ刺激を与え続ける。
臀部には大型の触手が口を開けて吸い付き、思う様にその肉の柔らかさや、滑らかな肌を味わっている。
そしてその隙間に無理やり頭を突っ込んで触手が、後ろの穴に無数の突起を擦りつけ、さらには媚薬粘液を塗りたくる。
指先を無数の触手に絡め取られ、脇の下から腕の先までの敏感なラインを何度もなぞられて、もう腕にもろくに力が入ってくれない。
口腔内を犯す触手からは既にかなりの粘液を飲まされており、その量は少なめに見積もっても2リットルは下らないだろう。
にもかかわらず、お腹にそれほどの重さを感じないのは、その成分が既にほとんどソフィアの体に吸収されてしまった為なのか?
「…らめ……あ…かんじちゃ…わたしが…まけたら……みんなが……」
それだけの責めを受けてもなお、怪物を倒さんとする彼女の使命の炎は消えない。
幼い日、目の前で家族を失った悲しみ。
最愛の妹を亡くし悲嘆に暮れる伯父の姿。
あんな思いをもう誰にもさせたくない、その一心で彼女は戦い続けてきたのだ。
だが、それも媚薬が体中に浸透し、呂律もまわらず、ただ快楽に翻弄されるだけの体になってしまった今の彼女の姿を見れば、
むしろ哀しくも憐れな道化の呟きとしか思えなくなってくる。
どれほどの強い意志を秘めていようと、今の彼女は圧倒的な力と快楽に押しつぶされていく牝豚に過ぎない。
「…ひぃ…やぁ…らめぇ…らめなのぉ……そんなの…ほしがっちゃいけにゃいのにぃいいっ!!!!」
未だそこだけは一度も触手に触れられていない敏感な部分。
あまりに長く焦らされすぎたせいだろうか、そこに走る疼きはほとんど苦痛と変わらなくなっている。
苦しい。
苦しくてたまらない。
でも、今のこの部分に触られたら、きっと自分は本当に壊れてしまう。
恐怖と、裏腹な期待が、ソフィアの精神を蝕んでいく。
視界には映っていないはずの、自分のアソコの様子が手に取るようにわかってしまう。
濡れそぼって、溢れかえった蜜のせいで純白のショーツは秘所に張り付いて、淫靡な花びらの形を薄っすらと透けてしまっている。
何度も何度も内股を擦り合わせて、あまりの切なさに涙さえ零してしまう。
じゅくじゅくと、媚薬粘液が体に染み込んでいくように、ソフィアの使命を淫らな肉欲が侵食していく。
と、その時である。
「…ひやっ…ああっ…あ…くふぅんっ………ひっ!?…ひやぁ…あ…や…いやぁああああああっ!!!!!」
突如、ソフィアの股下からせり上がってきた触手が、口を開きさんざん焦らされ続けたアソコにしゃぶりついたのだ。
321195:2009/02/21(土) 02:00:05 ID:YcmR1WDi
あまりに唐突に、待ち焦がれていた快感を与えられて、それだけで気を失いそうになってしまうソフィア。
(…だめ…流されちゃ…これを…受け入れたら……わたし…も…元に戻れなく……っ!!!)
触手はソフィアの秘部に吸い付き、ショーツの上から濡れそぼった花びらをねぶり、なぞり、クレヴァスに舌を突き入れてくる。
必死にその刺激に耐えようとするソフィアだったが、既に彼女の意思を離れ、その責めを待ち望んでいた体の方が勝手に屈服してしまう。
触手の刺激だけでは我慢できずに、腰をくねらせ、少しでも強い快感を得ようと彼女の体は乱れていく。
そうなってしまえば、後はあまりにも呆気ない事だった。
どんな強固に作られたダムも、蟻の一穴でいとも容易く崩壊してしまう。
同じように、最後の一線を無理やりに越えさせられてしまったが最後、ソフィアがその快楽に溺れていくのもあっという間だった。
「…ひゃめぇ…ひゃめなのぉ……ひゃめなんらからぁ…あひぅ…あああっ…ひやぁ…あああああああっ!!!!!!」
腰の動きは見る間にスピードを増し、まるで機械のように前後に激しく揺れ動いた。
口からはそれでも拒絶の言葉を吐こうとしていたが、快感の強さのあまりに上げた悲鳴がそれをかき消した。
思考能力は一瞬前とは比べ物にならないほど低下して、脈絡を失った思考がぐるぐると空回りするだけになってしまった。
「…ひゅご……こんな…たえられな……あはぁ…ひっ…くふぅううううんっ!!!!!」
ほとんど腰を股下の触手に叩きつけるようにしてまで、ソフィアは貪欲に刺激を求めた。
触手もそれに応えるように、さらに縦横無尽に舌を走らせ、吸いつきを強め、彼女に快楽を与え続ける。
現代に蘇った女神さながらに舞い踊り、怪物を翻弄した賢者ソフィアの姿はもうそこにはない。
ただ、砂漠をさまよい続けた遭難者が幸運にも辿り着いたオアシスの水を、腹がはち切れそうになるまで飲み続けるように、
彼女も渇望し続けていた快楽をひたすらに追い求める。
そして、背中を反らし、はしたない叫び声を上げ、快楽の泥沼に溺れる憐れな女神はかつてない絶頂の高みに吹き飛ばされる。
「…ひくぅ…ひ…ひぅうっ!!!…わたひ…も…イっちゃうぅううっ!!!…ひくのぉ……イッくううううううううううううっっっっ!!!!!!」
ガクガクと全身を痙攣させ、口元からはだらしなく涎を零して、彼女はぐったりと崩れ落ちた。
絶頂の余韻は力の抜け切った体を包み込み、気だるいその陶酔感にソフィアはうっとりと笑みさえ浮かべてしまう。
だが、その時、その彼女の蕩け切った心が一瞬にして凍りついた。
ゆっくりと彼女の股下から姿を現した触手。
彼女のアソコを執拗に責め立て、絶頂へと導いたその触手の先端部分。
そこに張り付いていたのは、彼女も良く見知ったもの……
「いや…なんで……どうして……!?」
それは人間の顔だった。
淀んだ目と、いやらしい笑顔をのぞけば、それは他に見間違えようがない。
「…ともひで…おじさん……?」
その触手の先端部分は、彼女の唯一の肉親、式野智英と全く同じ顔をしていたのだ。
体を包んでいた絶頂の余韻すら一気に吹き飛んで、得体の知れない恐怖に駆られ、彼女は悲鳴を上げた。
「いやっ!!いやぁ!!!いやあああああああああああああっっっ!!!!!」
そして、その声に応えるかのように、肉壁に埋まっていた智英がゆっくりと顔を上げ、
触手の先の顔と同じ、淫らな笑顔でソフィアに微笑みかけた。

智英は、ただ優しく、愛しい妹に微笑みかけていた。
賢者ソフィアの姿に変身した娘は何かに怯えているようだった。
だが、ここには何も恐れるべきものなどないのだ。
何故ならば、ここは彼、智英の体内なのだから。
「…トモカ……だいじょうぶだよ…トモカ……」
ソフィア=智華は一つだけこの怪物についての分析を間違えていた。
確かに、この怪物は智英を喰らい、その体を自分の一部として取り込んだ。
だが、それだけではないのだ。
怪物は智英を取り込むと同時に、智英と一体の存在、同一の意識の元に動く一つの生命体となったのだ。
むしろ、人工的に作り出された怪物の意識は融合と共に掻き消え、その体の主導権は智英の意識に委譲された。
今、この怪物を動かしているのは、紛れもなく智華の伯父なのだ。
たとえ、それが怪物の異常な欲望に侵食され、本来の彼の精神を著しく歪めているのだとしても……。
(…ああ、智華……愛しい姪……何にも代えられない私の家族……)
その歪められた心の中で、彼はただひたすらに智華を求めていた。
彼は自分の妹の智子をこよなく愛し、そしてその娘である智華をも同じように愛した。
322195:2009/02/21(土) 02:01:00 ID:YcmR1WDi
だが、その感情の中には彼自身も気付かないほどのごく僅かな、しかし恐ろしい程に根の深い、暗く淀んだ愛欲が混ざり込んでいた。
幼い頃から見守ってきた妹が、やがて一人の女性へと成長していく。
その過程と並行して、彼の中には年の離れた小さな妹を慈しむ心と、その肉体を己がものにしたいという劣情が同時に育って行った。
無論、それはほんの微々たる欲望であり、彼が妹にとって良い兄である事に変わりはなかった。
だが、妹を愛するその心が存在し続けるが故に、それと密接に絡みついた妹を女として求める隠された想いも消える事がなかった。
そして、あの日、彼は妹を失った。
だが、彼の手元には、その忘れ形見である姪の智華が残された。
そして、彼は妹の成長を見ながら味わった感情を、今度は姪の智華を対象として追体験する事になった。
彼の心の中では智華自身に対する愛情に加えて、妹の智子に対する愛情が重ね合わされて、その感情は大きく膨らんでいった。
そして、その影に隠された欲望も同様に大きく成長していった。
重ねて言うが、彼は兄として、伯父として、彼女たちの信頼に足る素晴らしい人物だった。
彼もまた、自分の中にある欲望に気付く事さえなかった。
そもそも、人は誰しも僅かな歪みを抱いて生きるものであり、彼の欲望は殊更問題になるようなものではなかったのだが……。
(…智華……きれいだよ、智華……変身したその姿、まるで君のお母さんの…智子の生き写しだ
……ああ、愛しいよ、智華…本当に、食べてしまいたいぐらいだ………)
しかし、智英は怪物に取り込まれ、その意識は変容し、彼の智華に対する劣情は表出した。
そもそも、『賢者の石』の主を取り込むため、そのように意識を歪ませる細工がこの怪物には仕込まれていたのだ。
彼は解放された欲望に従い、己の求めるままに姪の体をねぶり、撫で回し、溢れ出る体液を飲ませ、彼女の秘裂を滅茶苦茶に舐め回した。
今、彼の目の前には、相も変わらず怯える智華の顔があった。
「…だいじょうぶ、おじさんがいっしょだ…あんしんしていいんだよ……」
彼は智華の秘所を嘗め回していた触手、彼のもう一つの顔を彼女の顔に近付け、震える唇をそっと塞いでやった。
「…伯父さん…こんな事…も…やめ……ひゃ…む…ううん……ん…んんっ……んくぅううううっ!!!?」
目尻に涙を浮かべ、震える声で智英に何事かを訴えていた智華だったが、彼にキスをされ、
その舌を存分にねぶり回してやると、次第に甘い声を上げ始めた。
媚薬によって異常に敏感になった神経が彼女に否応なく快感を感じさせているだけなのだが、
智英はこれを彼に対する智華の受容の意思表明と受け取った。
肉壁の中から智英は新たな触手を出現させる。
そのどれもが、彼と同じ顔を持ち、彼と視覚をはじめとした五感を共有している。
触手は智華=ソフィアの両胸にしゃぶりつき、彼女の乳首を舌で転がし、めちゃくちゃに弄んだ。
口の中に、女神の舌と乳首の感触を感じながら、同時にその責めに身悶えるソフィアの姿を少し離れた所から見守る。
複数の頭で物を見て、感じるのは不思議な感覚だったが、そうする事であらゆる角度から愛しい姪を味わえるのが智英には嬉しかった。
(さて、散々焦らしてしまったし、そろそろ智華もアレを欲しがっているころだろう……)
そして、智英はじゅくじゅくになったソフィアのアソコを見つめながら、ぐにゃりと肉の床を変化させ極太の触手を出現させる。
怪物に取り込まれ、下半身を無くしてしまった時は、智華をどうやって愛してやろうかと悩んだが、その解決策はあっさりと見つかった。
媚薬粘液に塗れ、太さも人間のソレを遥かに越えた触手は、彼女のアソコを十分に満足させてやれるだろう。
イボだらけの先端部をゆっくりと持ち上げて、彼女の敏感な部分に近づけていく。
智英の愛撫に陶然とした表情を浮かべていたソフィアが、その気配に気付いて青ざめた顔で叫ぶ。
「…だめっ!!…伯父さんっ!!!伯父さん、正気に戻ってっ!!!…こんなのおかしいよ…間違ってるよっ!!!!」
悲痛な姪の哀願の声も、智英の耳にはせいぜいが照れ隠し、恥ずかしさ故に嫌がる真似をしているだけにしか聞こえない。
(そうだな。女の子だもの、こういうのは恥ずかしいんだろうなぁ……でも、大丈夫だ。すぐに気持ちよくしてあげるぞ、智華……)
彼女の悲鳴にむしろ喜悦の表情さえ浮かべながら、智英はソフィアのアソコに触手をあてがう。
323195:2009/02/21(土) 02:02:15 ID:YcmR1WDi
そして、その先端から染み出した媚薬粘液を丹念にそこに塗り込んだ。
媚薬の成分はもう十分にソフィアの体中に行き渡っている筈だが、なにしろ彼女は処女なのだ。
それに他の部分とは違って触手で触れるまで随分と焦らしたせいで、十分に粘液を塗り込む時間がなかった。
念には念を入れても、決して悪い事はないだろう。
「…あっく…ひゃう…ああっ……おじさん…やぁ…おじさん……」
ソフィアの声に、甘い響きが混じり始める。
それを聞いているだけで、智英の胸は異様に高鳴り、興奮に息が荒くなっていく。
ぐりぐりと触手の先端部分を押し付けながら、湧き出る粘液を彼女の花弁に塗り込む。
媚薬成分は容赦なくソフィアのアソコを汚染し、元から性感神経が集中したその場所はやがて凄まじい熱と疼きを帯び始める。
「…っはぁ…あふぅ…っくぅん……あ…ああっ…ひゃ…ああんっ!!」
ここに至って、もはやソフィアには哀願の言葉を紡ぐ余力さえ無くなってしまった。
下半身を支配する耐え難い熱と疼きに彼女は身悶え、瞳に涙を浮かべて切なげに喘ぐ。
ただ一人の家族、大好きな智英おじさん、両親を失い、悲しみに沈んでいた自分と今日まで一緒に歩いてくれた人。
その大切な人が、今、迸る欲望のままに自分の体を犯そうとしている。
これ以上の悪夢などあろう筈もなかった。
心は戸惑いと悲しみではち切れそうになり、ぼろぼろと零れ落ちる涙が頬を濡らした。
だが、彼女の体は快楽に支配され、淫らな悦びを求めて伯父による陵辱を受け入れようとしている。
そして、もはや逃げる事も抗う事も出来ない彼女は、愛する伯父を見つめて、こう呟いた。
「こわいよ…おじさん……」
「こわがらなくていい…わたしがここにいるよ、トモカ……」
怯える彼女を慰めるような、自愛に溢れる笑顔を浮かべる智英。
そして、彼はついに愛する姪を犯し始めた。
「…あぐぅ…かはっ……あっ…いたい…いたいよ…おじさん……」
太すぎる触手は、みしみしと音を立てながら、ソフィアのまだ汚れを知らない秘所へと侵入していく。
肉が裂け、体が軋み、血が流れ出るが、その傷口から染み込んだ粘液はその苦痛すらも快楽に置き換えていく。
やがて、極太触手はソフィアの体を割り裂いて、ついにその膣内の最奥にまで到達する。
そして、智英はそこから彼女の体を抉るような激しいピストン運動を開始する。
「…ひっ…うああっ!?…や…ひぐぅ…ああっ…あう…くあああああああっ!!!!!」
その激烈な突き上げに、ソフィアの体はまるで玩具のようにガクガクと揺れ、悲鳴とも嬌声ともつかない叫びを上げる。
触手によるピストンの衝撃は膣内や子宮に止まらず、内蔵を突きぬけ、彼女の脳までを揺さぶる。
性交と言うよりは殆ど破壊に近い暴力的な陵辱
しかし、既に媚薬粘液に侵されきった彼女の体は、その衝撃にさえ悦びを感じて蜜をしとどに溢れ出させる。
「…うあ…ああっ…やら…やなのにぃ…あああっ!!…すごひ…すごすぎて…くぅ…ひああああっっっ!!!!」
一突きされる毎に、媚毒に沈んだ体でも理解できるほどの破滅的なエネルギーが叩きつけられる。
だが、それと同時に今までの責めが児戯に過ぎないと感じるほどの、強烈な快感が体を突き抜けていく。
その度に、堪え切れずに上げてしまう嬌声。
甘美な破壊に身を任せれば任せただけ、今まで自分と伯父が築き上げてきた絆が崩れていくようにソフィアには感じられた。
逃げ出したい。
心が何度もそう叫ぶが、今の彼女にはもうそんな力は残されていない。
彼女に出来るのは、爛々と光る伯父の瞳に滲み出た欲望の影に絶望しながら、ただ犯され続ける事だけだ。
「…ひゃうぅ…っんくぅうううぅ…はひぃ…ひぃいっ…あぁ…くあああっ!!…ああ…おなか…ずんずん…ずんずんってぇええっ!!!」
まるで巨大な杭をお腹の奥まで叩き込まれているようだった。
あらゆる苦痛を強引に快感に変換され、頭の中がいっぱいになるまでどろどろの甘い蜜が注ぎ込まれる。
気がつけば、伯父の顔をした触手はその数を増やし、体中のいたる所をねぶり、吸い付いていた。
そして、触手達はかわるがわるに彼女の唇を求め、酸欠になる寸前まで彼女の舌を嬲り口腔内を犯した。
324195:2009/02/21(土) 02:03:07 ID:YcmR1WDi
濃厚なキスの連続刑の合間に、彼らは代わる代わる囁いた。
「きれいだよ、トモカ」
「ああ、トモカ、なんてきれいにそだったんだい」
「トモカのアソコ、とてもきもちいいよ」
「おっぱいもやわらかくて、すべすべだね」
「トモカ、トモカ、トモカ、ああ、なんてあまいくちびるなんだ」
「のどがかわいたかい?おじさんのだえき、たっぷりのむんだよ」
「トモカのすべすべのはだ、かぐわしいかみのかおり」
「ぜんぶわたしのものだ、ぜんぶわたしのトモカだ」
「ああ、トモカ、あいしている、あいしているよ」
耳に響くその言葉に、どれ一つとして偽りはない。
彼女の伯父は、彼女を心から愛し、そして心の底から欲情していた。
彼女にはそれがあまりに哀しすぎて、辛すぎて、だけど絶え間ない快楽の洪水はそれを言葉にする事さえ許してくれない。
彼女の嘆きも悲しみも、怒涛の快楽の前に押し流されていく。
ソフィアはいつしか、ただ智英の求めるままに唇を差し出し、腰を振りたくって嬌声を上げるだけの存在に堕ちていく。
かつて、妹を亡くし悲しむ智英を救ったのは、智華の笑顔だった。
だが、彼女もまた、伯父の優しさに救われていたのだ。
伯父がいたからこそ、彼女も笑うことが出来たのだ。
だから、彼女は伯父の愛情に、劣情に、欲望に一身で応える。
だけれでも何故なのだろう。
彼女の瞳から零れ落ちる涙は決して止まる事がなかった。
「…はぁ、はぁ…ふぁ…あああんっっ!!!…おじさん…おじさん…おじさぁああああああんんっっっ!!!!!」
「ああああああっ!!!!トモカっ!!!トモカぁああああああっ!!!!」
まるで子供のように泣きじゃくり、彼女はひたすらに伯父を呼び続ける。
智英はその声に応えるように、一層ピストン運動を加速させ、より激しくソフィアを犯した。
ぐちゅぐちゅと肉の壁の狭間に響き渡る交合の粘つく音。
ソフィアは抑えようもなく漏れ出てくる自分のはしたない声を聞きながら、さらなる陶酔に溺れていく。
舌を突き出し、涎と涙でみっともなく顔を汚し、粘液に塗れてもはやかつての輝きを失ったエメラルドの髪を振り乱す。
膣内を、子宮を突き抜けて、背筋を上っていく快感の電流に何度も意識を断ち切られ、それでも休む事無く腰を動かし続ける。
もはや、ソフィアに正常な思考能力は欠片も残っていなかった。
与えられる地獄の快楽の中でただ嬌声を上げるだけの肉人形に堕ちた彼女に、智英はとどめの一撃を喰らわせる。
強烈な突き上げと同時に、子宮いっぱいに溢れ出た灼熱の白濁粘液がソフィアの、智華の魂を快楽のハンマーで粉々に打ち砕く。
「ひっぐぅうううっ!!!ああっ!!おじさんっ!!!イっひゃうぅううっ!!!わらひ、イっひゃうのっぉおおおおおおおっ!!!!!!」
ぶしゃああああああっ!!!!!
股間から盛大に飛沫を撒き散らしながら、彼女は崩れ落ちる。
息を切らした犬のように、口を開きっぱなしにしてだらしなく呼吸するソフィア。
だが、彼女が酸欠状態にある事などおかまいなしに、智英の顔の触手がソフィアの唇を犯す。
「ああ、トモカ、イキがおもたまらなくかわいかったよ」
「んくぅ…んああ…あ…おじ…さん……」
そして、圧倒的な絶望と快楽に心と体を引き裂かれながら、ソフィアは意識を失った。
325195:2009/02/21(土) 02:03:53 ID:YcmR1WDi
「…もか……ともかっ!!…しっかりして…ともか……っ!!!」
耳に馴染んだその声を聞いて、闇に沈んでいた智華の意識がゆっくりと覚醒していく。
「あれ…わたし……?」
頬に当たる風の感触。
どうやら怪物と成り果てた伯父に犯された自分は、変身を解除されて、ずっと触手に捕まっていたらしい。
そして、顔を上げ、周囲を見渡した彼女が見たのは信じ難い光景だった。
見渡す限りの肉の海、ビルが、家が、街が、あの怪物を形作っていたのと同じ腐肉の中に沈んでいた。
さらに、彼女の目の前には、彼女や彼女の友人たちがいた筈の見慣れた校舎が肉塊に取り込まれていた。
と、そこで、智華は先ほどの声の主が誰であるかに気付く。
振り返った先にいたのは、あまりにも無残に変わり果てた少年の姿……
「ああ……拓士ぃ…そんな……」
「智華…ごめんな……俺、お前の事助けられなかった……」
肉の海に四肢を取り込まれた幼馴染、拓士はぼろぼろと涙を零しながらそう言った。
伯父とは違い、その理性はちゃんと残されているようだったが、肉に呑まれた手足は既に怪物と融合して跡形もないだろう。
きっと、この心優しい少年は、怪物に捕らわれた智華の姿を見て、なけなしの勇気を振り絞って彼女を救おうとしたのだろう。
唯一の肉親を怪物に変えられた挙句、彼女は大切な幼馴染までも犠牲にしてしまったのだ。
と、そんな時、彼女の頭上から、智英の声が聞こえてきた。
「やあ、おはよう、トモカ……」
「おじさん……なんで…どうして…拓士にまでこんな事を……?」
狂い果てた伯父に、今更何を問おうと無駄な事だとはわかっていた。
それでも、智華はその理由を聞かずにはいられなかった。
「だって…トモカは、タクシクンがだいすきだろう…トモカがさみしくないように、いっしょになってもらったんだ…」
「そんな…ひどいよ…ひどすぎるよ……おじさん…っ!!!」
泣きじゃくり、叫ぶ智華。
いかに怪物と融合したとはいえ、あの優しい伯父がこんな事をするなど信じたくなかった。
「ああ、トモカなかないでおくれ…かなしまずとも、おまえとタクシクンはこれからひとつになれるのだから…」
だが、智華の悲痛な叫びが、伯父のその言葉を聞いた瞬間ピタリと止まる。
恐怖に目を見開きながら、震える声で彼女は尋ねた。
「お、おじさん…何を…何を言ってるの!?」
「あいしあうものどうしが、むすばれる……これいじょうの、しあわせなんてないだろう……?」
答など既に分かりきっていた。
狂い果てたこの伯父が考える事など一つきりだ……。
「さあ、トモカ、タクシクン……わたしは、しあわせなふたりのすがたがみたいんだ……」
智英がそう言ったのと同時に、怪物に取り込まれた拓士に、血管を通して怪物の生み出す媚薬成分が注入される。
拓士の肉体が快楽に蝕まれ、強制的に興奮状態に追いやられる。
彼の下半身では、未だ怪物に取り込まれていなかった彼の分身が急速に膨張を始める。
そして、智華の体は触手によって、拓士の目の前まで運ばれ、伯父によって散々犯されたアソコに、今度は拓士のモノがあてがわれる。
「うあ…こんな…嫌だ…嫌だよ……智華ぁ……」
「…拓士……ごめんね…私のせいで…私なんかのせいで……っああああ」
あまりに残酷な運命に絶望し、泣きじゃくりながら、愛し合う少年と少女は最悪の形で体を重ねようとしていた。
それを見下ろす智英の顔に浮かぶのは、二人の幸せを心から祝福する満足げな笑顔。
「くあっ…ああっ…智華ぁ…うあああああああああっ!!!」
「あああああっ!!!拓士ぃ!!!拓士ぃいいいいいっ!!!!!」
少年と少女の悲痛な叫びが響く空の下で、愛する者に囲まれた智英の心はどこまでも穏やかだった。
326195:2009/02/21(土) 02:14:20 ID:YcmR1WDi
これでお終いです。
というわけで、伯父さん大ハッスルなお話でした。
敵の弱点を分析し、見破るっていう頭脳派ヒロインの戦闘をどう描いたらいいかわからず、何だか設定が厨臭く……。
まあ、それはともかくも、戦闘方法の解説がもうちっと分かりやすくできなかったものかと、少し反省です。
あと、ラストで智華と拓士が無理矢理えっちさせられちゃうのは完全な私の趣味です。
『可愛いカップルとか友達同士とか仲の良い男女を虐めたい病』という持病です。

なんだか色々と皆さんの求めているものからずれてしまった気がしますが、今回はこれで失礼いたします。
327名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 02:58:27 ID:G3gm8OUL
引き出しが広いなぁ。感嘆の一語に尽きる。
328304:2009/02/21(土) 03:10:51 ID:im74/KvN
賢者モードのヒロインの実現化GJです

俺がとっさに妄想した内容がそのまま具現化していてびっくりしたw
賢者モードならぬ興奮状態だよ

そう知性派ヒロインを描くのは難しいよね。
俺も知性派ヒロインをどう描くか考えてデスノートとか三国志を読んだんだが無理だったよw
329名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 07:35:33 ID:44KziVBW
>>320
GJ
しかし、好きな人の前で犯されるのも好き。
330名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 16:30:53 ID:vBxiAtOb
GJ!

知性派っていうとシカマルやティアナみたいなのしか頭になかったぜ
331名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:53:16 ID:im74/KvN
いつの間にかスレの容量が良い感じになってますな
332名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 03:56:49 ID:G+mAijaL
しかし195氏の変身ヒロイン物は二つとも構成がしっかりしてて上手いな
一話だけ書いてエロを期待させときながら力尽き作者さん達が多い中で、
ちゃんとヒロインの日常と活躍とエロがしっかりとした文章で書いてあって短く纏めてあって
いかにも変身ヒロイン物ってのを分かってるって感じる
333名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 17:47:56 ID:1N/x1EAK
読み返してみると少しくどかった
スマソ
334名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 03:15:59 ID:atJ+ZlXo
>>326
神か貴方は。
335名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 13:27:39 ID:dsTPCs9R
知性派としてキャラを立てようとすると
必然的に非エロ部分が長くなるだろうし、
なかなかに難しいだろうな。

「次にお前は『ゲシャシャ、そろそろ媚薬成分が廻ってきたようだなァ!』と言う!」
「ゲシャシャ、そろそろ媚薬成分が廻ってきたようだなァ! …ハッ!?」
336名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 20:40:44 ID:OUPZfzs9
>>335
自重しろ、波紋使い
337名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 20:01:07 ID:6PNTrbEd
>>335
変身ヒロインの正体を探ろうとする悪の組織のプリンスと変身ヒロイン
二人の天才の互いの正体を探り合いをする壮絶な頭脳戦とか

338名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 20:24:00 ID:12hY6T4b
ノートの使用方法がエロ系に限定されてそうだな
339名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 14:37:48 ID:+YfBcTZM
そこに名前を書かれた者をそこに記述された通りのシチュで性的絶頂させる力を持った
淫魔のノート…通称イクノートか



使えそうだな
340名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 18:33:24 ID:ZRjt/CQt
次スレは?
341名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 19:00:50 ID:5t8g1RDn
あと一本くらいはいけれるんじゃね?
投下がなけりゃ雑談で潰すとするにはまだまだ容量はあるから、もうちょっとは様子見で
342名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 21:46:22 ID:HQEau2cZ
頭脳戦と下半身の両立が課題だな
343名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 23:37:13 ID:yjxH5xcp
変身ヒロインと思しき女子生徒を捕らえた悪のプリンスは延々と快楽拷問を繰り返す。
プリンス「お前が変身ヒロインなのだろう?」
女子生徒「知らな…わらひ……そんな…変身ヒロインなんかじゃ…ひぁああああっ!!!」

だが、女子生徒への拷問の真っ最中に変身ヒロインが出現する。
「あなた達の悪事もこれまでよっ!!!」
「くっ…あの女子生徒が変身ヒロインではなかったのか!?」
アジトへの変身ヒロイン襲撃により一気にピンチに陥るプリンス。
手持ちの怪人全てを犠牲にして、ようやく変身ヒロインを追い詰めるのだが……。
「貴様にはこのまま、我々の捕虜になってもらうぞっ!!!」
「そうはいかないわっ!!!あなたなんかに………えっ!?」
だが、彼女を生け捕りにしようとしたプリンスの意図に反して、プリンスの刃が変身ヒロインの命を奪ってしまう。
「そん…な……私……死んじゃう…の……!?」
「くっ…これではヤツの所属する組織の情報が…!!」
息絶えた変身ヒロインの前でうなだれるプリンス。
彼はヒロインにとどめを刺した瞬間に奇妙な違和感を感じていた。
(なんだったんだ…ヤツは最後の瞬間、まるで全ての力を失ったような……)
だが、彼がその疑問の結論に行き着く事はなかった。
背後から迫る刃が彼を貫いたのだ。
「な……き、貴様は……!?」
その背後に立っていたのは……

「全て、計画通り……」

捕らえていた筈の女子生徒が変身ヒロインに姿を変えてそこにいた。
彼女の歪んだ笑顔で、プリンスは全てを悟る。
最初から、彼は変身ヒロインの掌で弄ばれていたのだ。


ちなみに拉致られてる間の陵辱で見せた彼女の痴態は全てイクノートによるもの。
次なる敵として現れたダークヒロインの運命やいかに……。

「私が新世界の正義となるの……」


つい書き散らしちゃったけれど、こんなのはみんな百万回は考えたよなぁ……。
344名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 01:18:40 ID:3UnfooQo
>>343
漠然とは妄想してたけどそんな完成度で文章化するほどのモンは考えてなかったwww
345名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 18:46:26 ID:UK2LpvCY
昨日に続いて妄想

新たなる敵、ダークヒロインが変身ヒロインの学校を襲撃する。
戦い敗れた変身ヒロインをダークヒロインはふたなり化して激しく陵辱する。
「あっ…くぅんっ!!…ひ…やぁ…はげしすぎるのぉおおおっ!!!」
「ふふふ、なんていやらしいアヘ顔なのかしら。あなたはもう変身ヒロインじゃなくて、ただの牝豚よ」
「はいぃっ!…そうれふ…わらひ…セックスのことしかかんがえられにゃい…牝豚なんれすぅうううっ!!!」
「あはは、いいザマね。さあ、豚のようにイキまくりなさいっ!!!」
「はいぃいいいっ!!!イきゅ…イきまふ…イクのぉおおおおおっ!!!!」
さらにダークヒロインは変身ヒロインの痴態を学校の生徒達の晒しものにする。
校庭の真ん中で無様なイキ姿を晒す変身ヒロイン。
生徒達はその光景に呆然と見入っていた。
ダークヒロインは勝利を確信し、さらに激しく変身ヒロインを犯す。
だが、彼女はそこで自分の体に違和感を感じる。
「ふあ……ああ…なんで?…こんなに射精してるのに、精液、ぜんぜん止まらない?」
どれだけ変身ヒロインを犯し、その膣内に射精しても、彼女のふたなりペニスは全く萎える気配を見せない。
ダークヒロインは絶え間なく自分を苛む疼きから逃れようと激しく腰を振り、何度も射精を繰り返すが、それは一層激しくなるばかりだ。

実は、変身ヒロインは自分の名前でイクノートにこう書いていたのだ。
―――ふたなり化した女性に”萎える事のない肉棒でいつまでもイかされ続ける”、と。
変身ヒロインをいつまでもイかせ続けるためには、ふたなり化したダークヒロインも行為を続けなければならなくなってしまう。
「や…また出るぅ!!…も…やだぁ…射精…いやぁあああああっ!!!!」
そして、変身ヒロインがイクノートに書いていた記述はそれだけではなかった。
学校の生徒全員分の名前で、彼女はノートにこう書き記した。
―――ふたなり化した女性の穴という穴を犯し尽くす、と。

男も女もなく、生徒達が一斉にダークヒロインに群がる。
変身ヒロインとのセックスを続けながら、さらに幾つもの肉棒で、指で、彼女は陵辱される。
「ひっ…ぐぅううっ!!?…そんな…二本も…入らな……ひぁあああああああっ!!!!!」
ふたなりペニスが、アソコが、アナルが、口の中が、快楽の熱に侵されていく。
生徒達全員が力尽きたときには、虚ろな眼差しのまま、腰だけを動かし続けるダークヒロインの無残な姿が残されていた。

やがて、気を失ったダークヒロインの体の下から這い出し、変身ヒロインはほくそ笑む。
「案外、呆気なかったわね」
その後、学校の生徒達は陵辱に参加した後ろめたさから口をつぐみ、変身ヒロインが見せた痴態が外部に漏れる事はなかった。
ダークヒロインは変身ヒロインに捕まり、今も収まることの無い股間の疼きに苦しみ続ける。
「ああっ!!…またぁ…また出ちゃうぅうううっ!!!…せーえき、びゅくびゅくって出ちゃうのぉおおおおっ!!!!」
変身ヒロインに監禁されたダークヒロインは、自らが吐き出した白濁液に塗れて、狂ったように嬌声を上げ続ける。
ふたなり化と連続射精によって彼女のエネルギーはみるみると失われ、その命ももう永くはないだろう。
ダークヒロインはその最期の日まで、変身ヒロインの性欲を満たすための慰みものとなるのだ。
「ふふふ、いつまでも、私をイかせ続けてね…ダークヒロインさん……」
「やら…も…いやぁああああっ!!!…たしゅけ…だれか…私をたすけて…ああっ…また出るぅうううううっ!!!」
憐れなダークヒロイン。
今の彼女は、牝豚にすら劣る変身ヒロインのオモチャ、いやらしい淫具に過ぎないのだ。
346名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 18:05:46 ID:LelBs9OP
予想外のオチだったw
347名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 19:49:58 ID:8b22jqvR
正義の方が酷い思考な件w
348名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 11:34:20 ID:5piewdqG
変身すると正体が分からなくなる変身ヒロインを
恋人で犯して、
浮気の罪悪感に苦しむ恋人に
正体を告げようとするヒロインに
ばらしたら恋人を殺すと言って、
どんな生活を送るか見たい。
349名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 01:32:04 ID:zQD8Qzav
恋人「浮気がバレたら絞り取り殺される……_トTO」
350名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 07:56:21 ID:3WAd+sBM
>>349
勃起
351名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 12:32:22 ID:QAFp/kY9
上げ
352名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 12:51:44 ID:6vskrhC4
>>348
なんという悪の帝王w
いいぞもっとやれ
353名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 13:41:28 ID:5DlgOGDp
ウルトラマンみたいな巨大ヒロイン陵辱の場合。
激しさを増す怪獣や淫獣の陵辱に、このままでは融合してる地球人の女性が持たない
と融合解除し女性だけでも助けたいと言う優しさが仇となり
この時を待っていた!と言わんばかりの宇宙人により女性は捕まってしまいレイプされ
世界は闇に
354名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 09:42:25 ID:bV+tvENN
巨大ヒロインってアルティメットガールしか思い付かねえ
355名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 09:50:49 ID:G582qMR6
巨大変身ヒロインはネット小説や画像サイトなんかではわりかし一コミュニティーとして確立してるけどね
356名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 13:09:28 ID:8M7LLouW
巨大(りゃ)は身体のラインがはっきりしているからなまめかしいな。
デザインでハイレグ模様が描かれていれば尚良
357名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 17:19:12 ID:mFzEy0wy
数々の怪獣を打倒してきた巨大(ryだったが、
ナントカ星人は巨大(ryが地球上だとあんなところや
こんなところが敏感になってしまうという弱点を突き止めた!
執拗に弱点を責められ大ピンチ!
運命やいかに!

というものを書こうかと一瞬考えたが
別に巨大でなくてもいいことに気が付いてしまった
358名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 19:29:34 ID:JU2Gpk5+
>>357
じゃあ巨大じゃ無い方で。
359名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 15:50:04 ID:QyrlbigK
昔、森林林檎のエロマンガで巨大変身ヒロインものでウルトラMってのがあったな

悪に洗脳されたウルトラマンに地球人代表として選ばれたヒロインが巨大化に伴い各感覚器官の感度が数千倍になり
性感もまた数千倍になっていて戸惑ううちにレイプされちゃって敗北しちり
悪のウルトラセブン娘に敗北して膣にタンクローリーをぶち込まれて爆発してダメージ負った末にカラータイマーむしり取られたり

もう二十年以上前の作品だが俺に変身ヒロインのピンチ属性を自覚させた思い出の作品だよ
360名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 18:10:58 ID:iMA/0C6u
おいおい。その人は俺にメカ少女属性を付けてくれた人じゃないか。

罪な人だな。
361名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 17:41:39 ID:j4WGau61
保守
362名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 16:24:27 ID:kmNNdxB9
過疎ってんじゃねぇぞメーン!
と言った所でネタが思いつかないんだが
保守
363名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 16:08:30 ID:P7BNbLAB
か、過疎なんて私がさせないんだから!!

というわけで、燃料投下してみる。
注意事項として
・戦闘シーン短め
・本番は無し
・SS初心者

NGワードは「連鎖少女 メビウス」で
364連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:09:45 ID:P7BNbLAB
日本の首都 東京――
国の主要機関や大手企業の本社が集結する世界に誇る大都市では、
今日も多くの人々が行き交う。
すぐ近くまで危機が迫っていることを知らずに―

深夜のビジネス街。
昼間は多数の人々が行き交うこの街もこの時間となると、
人気が無く車も殆ど通らない。明かりといえば、街灯と月明り程度だ。
その街を一人、小走りで駆けていく女性の姿があった。
(やっば〜、すっかり遅くなっちゃった)
スーツを身に着けハイヒールを履きバックを肩にかけた、いかにもOLらしい女性だった。
新入社員歓迎会の飲み会に誘われ参加したのはいいが、
終電もない時間まで行なうとは思いもしなかった。
困った彼女は近くの規模の大きい駅で、タクシーを拾おうと走っていた。

遠かった駅も近くなり、足が痛くなってきた彼女は普段のペースで歩いていた。
ふとケータイが気になりカバンの中を探そうとしたとき、
突然目の前に背の高い男が現れた。
男は特別に寒くもない、むしろ暖かいくらいの気温なのにコートを纏い、
ポケットに手を突っ込んでいる。
さらにつばの付いた帽子を目深に被り、一層不気味さを感じさせた。
男に気が付いた彼女は足を止めていた。
すると男は
「お嬢さん。こんな時間にここを歩くなんて危ないですよ」と話しかけてきた。
いきなり話しかけてきて何を言うかと思えば、と思いながら彼女は
「はい、すぐに帰りますから」とこれ以上かかわらないようにそっけなく答えた。
彼女は男を避け、通り過ぎたが
「理由は聞かないのですか」としつこく聞いて後ろを付けて来る。
しばらく歩き、まだ付いてくる男にうんざりした。
そして、なるべく男の顔が見えないように街頭の中間で振り向き、
「どうしてこの辺が危ないんですか?」とまたそっけなく答えた。
男はうれしそうに、
「あぁ、やっと答えてくれましたね」
彼女はムッとして、早く答えなさいよと心の中で男に言った。
男は少し間を置き、ゆっくりと答えた。
365連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:10:59 ID:P7BNbLAB
「この辺が危険な理由…それは私が獣人だから…です」

彼女はナニ言ってんのコイツと思った。
しかし、次の瞬間男の左腕が動いたかと思うと、
彼女が肩に掛けていたバックの持ち手から切り離されていた。
突然のことに彼女は、気が動転し動きも思考も停止していた。
男は彼女の顔が青ざめていくのを、子供が悪戯を成功させたときのように
楽しそうに見ていた。
数秒後、状況を確認するべく彼女は男の腕に目を向けた。
薄暗くてハッキリ分からないが、男の指先から何かが伸びているのが見えた。
すると男はその視線に気が付いたのかゆっくりと左腕を持ち上げていく。
月明りに照らされたそれは鋭利な刃物のような爪だった。
それが分かった途端、彼女は男と反対の方向へ本能的に走り出した。
爪と一緒に見えた男の目。それは氷のように冷たく寒気がした。
目的は分からないが、あんな物騒なものを見せてきたのだ。
あれで脅して襲われること。あるいはあの爪で殺される。
様々なパターンが脳裏をよぎるがどれも最悪のビジョンでしかない。
しかし、本能に対し体はついてこなかった。
はいていたヒールが折れ、転んでしまった。
振り向けば、すでに男がすぐ近くに立っていた。
すると男は静かに語り始める。

「きれいな女性を殺すのは楽しい。何故か分かりますか?
恐怖に青ざめていく顔はきれいという括りでも、十人十色なのです。
 私はそれが好きでたまらないのですよ!」

ゆっくりと右腕を構える男。その目はただ純粋に楽しんでいるようにしか
見えなかった。
恐怖に怯える彼女。本能は動けと言っているのに、体が反応しない。
彼女に迫る男の爪。
そのとき、金属音とともに目の前に人影が立ち塞がった。
それはあまりに現実離れした格好だった。
純白のミニスカートになったウエディングドレスのような服。
腰の辺りまで伸びた青い髪。手に持っているのは長いチェーン。
その少女は、男の爪をチェーンで受け止めていた。
呆然とその姿を見ていた彼女に少女は、振り返り
「早くここから逃げて」と言った。
その顔はまだあどけなさが残るが高校生くらいの年に見えた。
その言葉に彼女は立ち上がり、バックを拾って駅の方へ走っていった。
遠ざかっていくハイヒールの音。
男が狙っていた今宵の獲物は逃がされてしまった。
366連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:13:10 ID:P7BNbLAB
男は少女を睨めつけながら質問する。

「誰ですか?貴女は。」
「え、エーと……正義の味方 メビウス…?」
「正義の味方なのに名前を決めてないのですか?」

しばらくにチェーンが爪を受けている状態でのにらみ合いが続いたが、
ハイヒールの音が聞こえなくなると、少女はチェーンで男の爪を弾く。
距離をとる両者。

「正義の味方…と言ってましたね。今時そんなもの流行りませんよ。」
「世界征服を狙っているようなどこかの組織よりマシだと思うけど……」
「なぜ、貴女がそのようなことを知っているのですか?」
「あ、口が滑っちゃった。」

そのようなやり取りを行いながらも、男はじっくり品定めをするように
少女の全身を観察していた。
着ている服は、全体にフリルの装飾が施された、ウエディングドレスのような服。
しかし、スカートはミニスカートになっており少女の生足が見えている。
顔は、前髪がかかっていてハッキリとその全貌は見えないが、
輪郭だけでも相当な美少女であることが分かる。
さらに、特徴的だったのはその胸の膨らみだった。
身長が平均程度なのに対して、自己主張をしているその胸は、
EいやFカップはあるだろうか。
再び視線を少女の目に合わせ睨む。
ただし今度は、怒りではなく獲物を見る目だった。
今宵の獲物は逃がしたが、次の獲物は自ら現れてくれた。
こんなチャンスはそう滅多にあるものではない。
しかも、かなりの美少女。過去最高級品かもしれない。
ターゲットを変更した男は、爪を構える。
しかし、興奮の為に先ほど何故女性を取り逃してしまったのか忘れていた。
少女へ襲い掛かる爪。少女はそれをバックステップで軽やかに避けていく。
地面に置いていたチェーンは少女の後を追うように軌道を描いていく。
男はそれを思いっきり踏みつける。
当然チェーンを持っている少女は、動きを止める。
再び少女に爪が迫る。
しかし、またしてもチェーンに受けられてしまう。
もう一度距離を置こうとするが、爪がチェーンから離れない。
よく見るとチェーンが爪に絡み付いていた。
あの一瞬でどうやったのか分からないが、とにかく距離を置かなければ。
そう思ったときには、少女は弛ませていたチェーンを張り、爪が根元から剥がされた。
367連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:14:22 ID:P7BNbLAB
「ぐあぁーっ!」

あたりに響く男の悲痛な声。
後ずさりしたところへ少女はすかさずチェーンを投げ、男に巻きつける。
チェーンが巻きつき身動きが取れなくなる。
すると少女が男に話し始める。

「やっと捕まえた。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
「その前に私から質問してもいいですか?」
「え〜、まぁいいケド…手短にお願いしまーす」
「先程、貴女は組織と言っていましたね。私たちのことを知っていたのですか?」
「うん、そう。だからこうして何人も締め上げて吐かせようとしているんだけど、
 みんな全員口がかたくて。」

確かにあの組織は、まとまりは無いが忠誠心の強い者が多いから
当然のことだと男は思った。
(そういえば、最近定期集会の参加人数が減っている気がしていたが、この少女が原因だったのか)
さらに男は質問をする。

「なら、私なら答えるとでも?」
「うん。とても紳士的だし」
「組織のことについては話す気はありませんよ。
 私はあの組織の忠実な犬ですからね。」
「能力は犬じゃなくて猫じゃない」
「えぇ、その通りです。」

少女は最後の質問をする。

「じゃぁ、答える気は無いのね?」
「はい。何度も同じことを言わせないで下さい。」
「そっか。だったら…」

少女はゆっくりと目の前に左腕をかざす。
すると、男の下のアスファルトに青白い光とともに、
魔方陣のような模様が描かれていく。

「生命の理から外れし者よ。本来あるべき姿へ還れ!」

少女がそう唱えると男はまばゆい光に包まれた。
光の中には、チェーンが絡みつき身動きのとれない男の影が浮かぶ。
やがて、男の姿が見えなくなると光が一点に収束していく。
光が消えると男に絡んでいたチェーンがジャラリと落ちる。
その影から、ひょっこりと黒猫が顔を出す。

「もう変な人に捕まって迷惑かけないでね〜」

少女がそう言うと黒猫はニャーと鳴き、路地裏の闇へ溶けていった。
368連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:14:50 ID:P7BNbLAB
 黒猫を見送ったあと、少女はふぅとため息をついた。
組織の手先の人間と戦い始めてしばらく経ったが、尻尾すら掴めない。
分かっていることは、動物を人間に変えて世界征服を狙っているらしいということ。
そして、戦っているうちに分かったことは、
相手はみな夜間に行動しているということ。
安心してゆっくり眠れる日々は戻ってくるのだろうか。
少女はそんなことを考えていた。
(とにかく、さっさと帰ってシャワーを浴びて寝よう)
少女は路地裏へと歩き出す。
ドレス姿にチェーンを引きずっていく姿は、かなりシュールだった。
ある一画へ来るとその歩みを止める。
目の前には、紙袋とスケートボードが置いてある。
そこで、少女が目を閉じると彼女の着ていたドレスと持っていたチェーンが
光に包まれ、光の粒子となり飛散する。
光が消え先ほどの少女が立っていた場所には、一糸纏わぬ、いや首から
ペンダントを下げた黒い髪の全裸の少女が立っていた。
それが先ほどの少女の正体だった。
ほぅとため息をつく。それに合わせて豊かに育った乳房が上下する。
月明かりの下に照らし出された少女の姿は、まるで一つの芸術作品のような美しさだった。
顔つきは幼く見えるものの、クリッと大きな目が特徴的な端整な顔立ちは、
間違いなく美少女と言って、間違いなかった。
首から下はその幼い顔つきに不釣合いな程、成熟した女性のスタイルだった。
みずみずしく張りのある乳房。その頂のかわいらしい蕾はツンと上を向き、
外気に晒され少し硬くなり自己主張を始めていた。
その手足は、細く長いのでより少女がすらっとした印象を与える。
ウエストはしっかり引き締まり、きれいなヒップラインをより際立たせる。
そして、乙女の秘められた部分は毛の量が少なく、
ピタリと閉じ汚れの無い不可侵領域になっていることがよく分かる。
その身体には、世の男性を魅了する要素が集結していると言っても
過言ではなかった。
目の前の紙袋からまず引っ張り出したのは、青と白のストライプのショーツ。
前屈みになり足を通していくが、その姿勢になると豊かな胸が重力に従い、
少女の上半身を引っ張る。
ショーツを穿き終えると次は同じ柄のブラジャーを引っ張り出す。
そのバストをカップに収め、肩紐を通しホックを止める。
そのボリュームは今にも零れ落ちてしまいそうだった。
その後、ジーンズを穿き英語とドクロがプリントされたTシャツの袖を通す。
この格好だとどこにでも居そうな高校生である。
大きく欠伸をすると、眠そうに目を擦る。
スケートボードに乗り少女は家路についた。
369連鎖少女 メビウス:2009/04/11(土) 16:39:22 ID:P7BNbLAB
PSPに乗り換えて投下終了報告

>>62->>64辺りのが頭の中にあって、勢いで書いた。
反省はs…

あ、あれ?スレタイ無視じゃね?これ…
反省しますorz

各自で
戦っている途中で変身が解けて…とか
服を用意してなくて全裸で帰ることになって…とか
補完してくださいまし。

お目汚し失礼しました。
370名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 17:46:39 ID:ZF1TSmTA
GJ!
確かにエロはなかったが、面白かったです。
変身シーンじゃなくて、元の姿に戻って着替えるというのは斬新というか、裏をかかれた感じですね。
だからこそピンチになったときが楽しみなのですが。

……で、続くんですよね、これ?
371名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 21:49:51 ID:ZwwrNBT8
ハハハ、馬鹿な事言ってんなよ
続かないワケないじゃ〜ん
372名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 07:55:25 ID:aBgrQMFt
あげ
373名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 11:22:49 ID:iHwGYq8q
続かなかったら許さないよ
エロなしなんてスレ違いもいいとこだしな
まさかそれで許されるなんて思ってるような馬鹿じゃないよな?
374名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 12:38:46 ID:Nf9M+lrK
>>373
…その上から目線はなんなんだ
375名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 13:37:00 ID:TnLqtYoS
アメリカンジョークだろ
376名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 13:50:20 ID:lgqBlCn6
リアルでもいるよね。軽い冗談のつもりなのは言った当人だけで周りはシラケるってやつ。

377名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 14:14:46 ID:iHwGYq8q
冗談じゃないけどな
エロなしの前例なんて許したらすぐにそればっかりになっちまうだろ
スレ違いは断固として叩き潰すべき
ここがどんな板なのかくらいは知っておこうな、と
378名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 16:52:59 ID:25RBN/7U
ここ最近行ってるんだけど、けっこう
いい感じです^^。

http://dancingflower.net/aab/

自分的には左の子が理想です。
379名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 20:49:09 ID:qxwFaU4c
門戸を狭めた挙句見えない敵に対する勝利宣言をして
スレ違いをでなくてスレを叩き潰した>>377がいると聞いて
自治気取るなら話題提供位しろよ
380名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:11:45 ID:aIR1UoEp
そんなこと言うお前は話題提供できるわけ?
自分にできないことを他人に要求、しかも上から目線て、かなりみっともないよ?
つか>>363、続きはどうした?
381名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 04:01:57 ID:GfEJTpbo
>>379
リアルでなんかヤなことでもあったんだろさ。
クールにスルーした方がよさげ。

>>363氏も、気が向いたらまた書いてくれるでしょ。
話題提供も作品投下もできない私らにできるのは、書ける雰囲気を作っとくことだけかと。
382名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 05:27:25 ID:oow+6MhT
それにしても変身系のヒロインはやっぱり良いね。
パワードスーツとか着てるのも萌えるけど。
383名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 07:16:20 ID:aIR1UoEp
>>381
反論できなくなったら人格攻撃か?
論破完了かな、これは
384名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 07:53:22 ID:ACgAsDlI
385名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 08:25:08 ID:E7O2Ki8Y
これは……正義のヒロインが人同士の醜い争いに動揺して隙を晒し、ピンチになる展開ですね?
386名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 14:44:25 ID:nq5KN6kR
>>385
「見ろ。俺が何もしなくとも、人は勝手に争い滅ぶのだ」
「そんな!皆、やめてっ!」
「馬鹿め!」
「きゃあ!」
387名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 19:09:36 ID:hmF/OGct
2ちゃんという閉鎖された結界内にファビョった一般人を隔離して平和を取り戻そうとする変身ヒロイン
しかし「荒らし」の猛威は圧倒的であり、逆に外部からの助けを得られない孤立無援の状況へと追い込まれてしまう。

必死に外部へと自らの正しさを叫び助けを求めるが、やっぱりちゃねらーなんてみんな変なヤツらという蔑んだ視線を向けられて
決して破れない見えない壁をドンドン叩きながらもその身を汚される変身ヒロイン
388名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 20:41:40 ID:YTre9SlC
上げジャンプ!
389名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 23:54:40 ID:cbCvr1Ny
エリクシルナイツ、好きだ〜。
お互いの正体知りながら学園エロコメヤってるのがいい。
390名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 20:27:15 ID:m63/Asma
そういやさぁ。
このスレって、保管庫とかってまだないんだよね?
391名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 00:34:18 ID:NAxRtwln
まあ一話書き捨てが異様に多いスレだったしな
しかし保管庫と聞いて歴代の過去スレの正義のヒロイン達が揃って十字架磔をされて並べられているヒロイン墓場を妄想しちまったよ
口々に
「うぁぁ…罠…よ、来ちゃ駄目ぇ…」
「こんな惨めな姿を…」とか言ってたりして
392名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 03:26:54 ID:4Bz8num+
>>391
すげえ妄想力だなwww
いや、褒め言葉だよw
393名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 09:25:55 ID:kbkUv3a3
ここに保管庫が無いから触手や魔法少女の方に投下してる。
394195:2009/04/22(水) 23:13:40 ID:ycbVHVF4
新しいの書いてきました。
でも、残りの容量で足りるかな?
395195:2009/04/22(水) 23:15:08 ID:ycbVHVF4
林立するビル群の間に延びる高架を走り抜けて、ブルーメタリックに輝く長大な列車がホームに滑り込んでくる。
自動扉をくぐってホームに降り立つ人の群れはいずれも年若い少年少女ばかりだ。
その中に混じって下車した一人の少年が驚いたような、呆れたような口調で呟く。
「…ホントに大きな駅だなぁ……」
周囲の人間が迷う事無く駅舎へと進んでいく一方、少年は戸惑うように辺りを見回してばかりいる。
それもまあ、仕方のない話ではある。
彼がこの場所にやって来たのは今日が初めてなのだ。
さらに、付け加えるならば、この場所は少年が今まで見てきたいかなる土地とも違う特異な環境にある。
物珍しそうにホームとそこから見える周囲の景色を見ていた少年はふとある物に気付く。
それはこの駅の駅名を記したプレートだった。
「……『天輪学園中央駅』か……とんでもないスケールだよ、ホント……」
そこは日本最高にして最大の教育機関、私立天輪学園の中心部。
一つの都市にも匹敵する恐ろしく広大な敷地に、学生達の宿舎や各種の施設が立ち並ぶ超巨大学園だ。
今はまだ戸惑うばかりの少年の新しい生活はこの学園で始まろうとしていた。

「ふう…とりあえず、手続きはこれでお終い、かな?」
転入にまつわる諸々の手続きを少年、八峰コウタが済ませた頃には太陽は西の空に傾こうとしていた。
といっても、時間がかかってしまったのは、それらの手続きが煩雑で手間を要するようなものであった為ではない。
天輪学園においてはそういった手続きへの対応や、その他巨大な学園で学生教員達が暮らしていけるためのさまざまな仕事を生徒達が受け持っている。
アルバイトとしてそういった仕事にいそしむ者もいれば、所属する学科での実地授業の一つとして仕事をしている者もいる。
そして、彼らの自らの仕事への意識は総じて高い。
ただ、不慣れな場所でコウタが道に迷ってしまったり、ギュウギュウ詰めの鞄の中から書類を出すのに手間取ってしまったのだ。
「ともかく、これで僕も晴れて天輪学園の一員なわけだ」
後は宿舎の自分の部屋にたどり着き、彼が昨日まで暮らしていた孤児院から届いているであろう荷物の整理をするだけだ。
「まあ、どうやらソレが一番大変そうなんだけど……」
学業で優秀な成績を修め、奨学金・学費などにおいて格別の優遇を受けて学園に転校してきたコウタだったが、どうにも道に迷いやすいのが玉に瑕だった。
さきほど手続きを終えた窓口担当の学生から親切に宿舎までの道案内を聞かせてもらい、ついでにこの辺り一帯の地図まで貰ったのだけれど……。
「ああ……やっぱり、見栄を張らずに宿舎まで連れて行ってもらえば良かった……」
明日からは自分一人で授業の行われる校舎まで行かなければならないのだから、
人に頼っているようでは駄目だと考えての行動だったが、見事に裏目に出てしまった。
気が付けば、どこをどう通ったのか、西日が大きく長い影を落とす人気のない路地裏をさまよっていた。
「地図通り、言われた通りに来た筈………なら、こんな妙な場所にはいない筈だよね……」
ほんの2,30分前は人通りの多い道を歩いていただけに、目の前に延びる閑散とした道の眺めは余計にうら寂しく感じられた。
「早く誰か道を知っている人を見つけないと………」
すっかり怖気づいて、周囲をキョロキョロと見回しながら進むコウタ。
その時である。
「あれ?……何か聞こえた?……人の声?」
見知らぬ土地ですっかり迷子になった心細さも手伝って、コウタは声の聞こえた方に夢中になって走っていく。
だが、そんな精神状態であったが為に彼は気が付いていなかった。
聞こえてくるその声の様子がどこかおかしい事に……。
「……あっ……くぅん……うぁ…あ…助けて……誰かぁ……」
切れ切れの息に混じる、悲痛な響き。
だが、それが何であるかを理解するより早く、彼は出くわしてしまった。
「えっ……あっ……何、これ?」
「ん?何だ、てめえは?」
そこにいたのは、制服のブレザーをズタボロに引き裂かれて地面に横たわる少女。
そして、少女を見下ろして下卑た笑いを浮かべる不良が一人。
明らかな性犯罪の現場。
それだけでも驚くべき事態だったが、さらに異常だったのは少女に暴行を行う不良男の姿だ。
396195:2009/04/22(水) 23:15:51 ID:ycbVHVF4
「てめえ…何を見てやがる?殺されてえか?」
突然の闖入者、コウタを睨みつける男の背中から、ウジュル、と数本の触手が伸びて少女に絡み付いていた。
何故か裸の上半身は異様に筋肉が隆起し、プロレスラーもかくやというほどの体格となっている。
何が何だかわからない。
だが、今ここにいる事がとてつもなく危険である事だけは理解できた。
「殺すぞ、つってんだよ!!」
おそらく、この言葉に偽りはあるまい。
ここにいれば確実に死ぬ、殺される。
だが、しかし……
「…お願い…助けて……」
ズタボロに陵辱された少女の声が、瞳が、コウタをその場に縛り付けた。
(あんなバケモノ相手に僕なんかがかなう訳ないのに……あはは、なんでだろ?)
コウタは両親を事故で失い、孤児院で育った。
彼の瞳には両親の死に様がまざまざと焼き付いている。
コウタを爆発から庇うための盾になって死んだ母。
全身に酷い火傷を負いながらも、足を怪我して歩けなくなったコウタを安全な場所まで運んでから息絶えた父。
コウタの胸の中には自分を守って命を失った両親の想いが未だ息づいていた。
それは寄る辺を失った少年の心を支える柱となった。
二人の死をただ嘆き悲しみ、そのまま押し潰されてしまえればどんなにか良かっただろう。
理不尽な運命を恨み、自分と家族の不幸を嘆いていられれば、どんなにか楽だったろう。
だが、コウタにはそれが出来なかった。
悲しみや嘆きよりも、理不尽と不幸に抗った両親への強い思いの方が勝ってしまう。
父と母を大好きだった気持ちが、心を覆う悲しみすらも追い払ってしまう。
そして、その思いは今この場においても、コウタを圧倒的な恐怖に打ち勝たせてしまう。
(これで死んだら……ゴメン、父さん、母さんっ!!!)
荷物をギュウギュウ詰めにしたバッグを振りかぶって、コウタは男に向かって突撃する。
「うああああああああっ!!!!」
男の顔面にバッグを思い切りぶつけると、僅かばかり男の上体が揺らぐ。
コウタはその隙に少女に手を伸ばし立ち上がらせる。
「逃げようっ!!」
「あ…はい……」
触手を強引に振り払って、コウタと少女は走り出す。
だが、しかし……
「待てよ、クソガキぃ!!!」
鞭のように振り下ろされた触手にコウタは背中を打ち据えられる。
「ぐあああっ!!!」
「舐めた真似してくれやがって……あのまま見ない振りして逃げ出してりゃ良かったものを……」
道路に転倒したコウタが振り返ると、ゆっくり、ゆっくりと男が迫ってくる所だった。
コウタはそこで、男が腰に奇妙なベルトをつけている事に気が付く。
何やら妙にバックル部が大きなそのベルトに、男は手を伸ばし
「もうタダじゃ済まさねぇ………変身っ!!!」
ベルトの腰の両サイド部分についていたレバーを左右同時に下ろし、叫んだ。
瞬間、ほとばしる紫電の中で男の体がみるみる巨大化していく。
それは次第に巨大な顎を持つ、体長5メートルには達しようかというトカゲのような姿へと変化する。
「バ…バケモノ……」
「何だぁ、知らねえのかぁ?これが今天輪学園を騒がしている噂のモンスターだ」
岩のような表皮と鋭い牙、背面の触手も無数の節を持つ硬く鋭い外殻に覆われ、その有様はまさに全身凶器。
「不良獣ギガサラマンダーっ!!!」
異形の怪物と成り果てた男、ギガサラマンダーはコウタ達との間に開いていた10メートル以上の距離を一足で踏み込んでくる。
そこからさらにその長い尾を横なぎに一振り、強烈な打撃によって周囲の建物の壁が粉々に砕け散る。
「いやぁあああああっ!!!」
「痛ぅ…ぐああああ…っ!!?」
ギガサラマンダーは怯える二人の叫び声を聞いて、口端を歪ませて不気味に笑う。
397195:2009/04/22(水) 23:16:58 ID:ycbVHVF4
「世の中にゃ楯突いて良い相手とそうじゃない相手がいるって事だ。はしゃぎ過ぎたなぁ、クソガキぃ?」
ギガサラマンダーの触手がコウタの体を捕らえ、ギリギリと締め上げる。
「が…ああああああああっ!!!!」
「良い所で邪魔してくれやがったなぁ………死ねやぁああっ!!!!」
さらに数本の触手がコウタの四肢を拘束し、そのまま引き千切ろうとする。
まさにその瞬間だった。
「待ちなさい……」
透き通った声が路地裏の暗がりに響いた。
処刑の手を止めて、ギガサラマンダーはゆっくりと振り返る。
そこには西日を背負って立つ少女の姿があった。
「誰だ、てめえは?」
なびく長い黒髪と白磁の肌、知性の輝きを秘めた瞳は臆する事無く怪物を見据えている。
華奢な体を学園指定のブレザーで包み込み、腕に通した腕章には『風紀』の堂々たる二文字。
片手に携えた竹刀を怪物に向け、少女は名乗った。
「天輪学園風紀委員会所属、佐倉シズカ」
「風紀ねえ……あんたも俺の邪魔する気か?」
「そうね。学園の風紀を担う者として、貴方の蛮行、許すわけにはいかないわ……」
「おうおう、怖いねぇ。まあ、3Pってのも悪くねえか……さて、許さないつって俺をどうしてくれるわけだい?」
鋭い牙をむき出しにして笑うギガサラマンダーに対して、シズカは不敵に笑い……
「そうね…まずは……」
次の瞬間、地面を蹴って一気にギガサラマンダーの懐に飛び込む。
「なっ……!?」
「その男子、解放させてもらうわ……っ!!!」
シズカの放った竹刀の一閃はいとも簡単に怪物の頑強な触手を断ち切った。
触手から逃れ空中に放り出されたコウタの体をキャッチして、シズカはもう一人の陵辱を受けていた少女の前に降り立つ。
「あの……あ、あ、ありがとうございます……」
「こんな人気のない場所にやって来るなんて……学園の敷地内にも危険な場所があるって、風紀からのお知らせ読んでなかったの?」
「いえ…その……それはですね…」
まるで悪戯をしでかした子供を叱るように、コウタに対して注意の言葉を言ってから、シズカはギガサラマンダーに向き直る。
「ぐああ…くそっ……てめえええええええっ!!!!」
怒りにまかせて振るわれる怪物の豪腕。
だがしかし、シズカはたじろぐ事無くギガサラマンダーを睨みつけ
「今ので実力差はわかりそうなものなのに……どうしても、力ずくがお好みのようね…」
左の手首を体の前面にかざし、右腕を添える。
そこには透き通るクリスタルをはめ込まれた、腕時計のような装置が装着されていた。
「コードDF、起動っ!!!」
シズカの叫びと共に、クリスタルから溢れ出た凄まじい光が彼女を包み込む。
光の結界の中、彼女の衣服は燐光へと解けて消え、シズカの裸身が露となる。
光は彼女の体の各所に集い、それぞれに物理的な実体を結び始める。
はち切れんばかりの胸をまずは黒いボディスーツがピッチリと覆い、その上に純白の装甲がかぶさる。
同じくボディスーツに包まれた下肢をしなやかな曲面で構成されたアーマーが覆う。
腰周りは丈の短い真紅のスカートに覆われ、両肩に同じく赤い小ぶりなアーマーが装着され、両腕も装甲に覆われる。
頭部に装着されたヘッドギアからはクリアレッドのバイザーが顔を覆う。
そして、ギガサラマンダーの豪腕を受け止めて、シズカは叫ぶ。
「特装風紀シズカ、校則違反を取り締まらせてもらうわっ!!!」
強化服に身を包んだシズカはガッチリと掴み取った怪物の拳を自分の方に引き寄せ、カウンター気味のストレートをぶち込む。
強烈な一撃によって宙に浮いたギガサラマンダーの鳩尾に、さらに追い討ちの回し蹴り。
「ぐおっ…がああああああっ!!!」
怪物の巨体は面白いように吹き飛んで、そのまま強かに壁に激突する。
「レイ・シューターっ!!!!」
シズカはその隙に腰の両サイドのホルスターに納められた小型のレーザーガンを抜き放ち、両手に構えて次々と撃ち込む。
だが、頑強なギガサラマンダーの外皮には、雨あられのようなレーザーも決定的なダメージとはならない。
「糞アマがぁっ!!!調子に乗りやがってぇえええっ!!!!」
再び態勢を立て直し、ギガサラマンダーはシズカに向かって全力で突撃してくる。
しかし、シズカは冷静に敵の姿を見据えたまま、レイ・シューターを持った両腕を胸の前でクロスさせる。
「レイ・セイバーっっ!!!!」
シズカの叫びに応えるように、レイ・シューターのグリップ下部から光の刃が出現する。
398195:2009/04/22(水) 23:17:52 ID:ycbVHVF4
シズカは逆手に持ったレイ・セイバーを構えて、前傾姿勢で前方に飛び出す。
高速で繰り出されるギガサラマンダーの巨大なツメの一撃をギリギリでかわし、光の双剣で岩石のような怪物の胸に斬りつける。
「ぎゃ…ひぃいいいいいいいっ!!!!」
激痛に悲鳴を上げたギガサラマンダーの胸には、巨大な×字の傷が刻まれていた。
シズカは光の刃を収めシューターモードに戻した二丁拳銃を前後で連結させ、怪物の胸の傷に押し当てて引き金を引く。
「レイ・ボルテック・シューターっっ!!!!!」
瞬間、ほとばしる光の奔流がギガサラマンダーを直撃する。
怪物の巨体はその威力に耐え切れず再び宙を舞い、無様に路面に叩き付けられた。
「な…なんなんだ……あの人は……!?」
圧倒的な強さで怪物を追い詰めるシズカの姿を呆然と見つめながら、コウタが呟く。
「…特装風紀……ホントにいたんだ……」
コウタの言葉に答えるように、ギガサラマンダーによる陵辱を受けていた少女が言った。
「特装風紀?……さっき、あのシズカさんって人も言ってたけど……」
「凶悪な不良獣に対抗する為に風紀委員会が技術科に依頼して強化服を作ったって噂があったの……だけど、実在するなんて思わなかった…」
不良獣なんていうバケモノに加えて、それと戦うために武装する風紀委員。
どうやらこの学園はコウタの想像していた以上にとんでもない世界のようだ。
「…これで終わってくれればいいけど……」
シズカは吹き飛ばされたギガサラマンダーを睨んで呟く。
「くっそ…痛てぇ……痛てえぞ…女ぁ……っ!!!」
「やっぱり、そう簡単にはいかないか………そこの君っ!!」
ゆっくりと立ち上がったギガサラマンダーの姿を確認して、シズカはコウタに話し掛けた。
「は、は、はい…なんですか!?」
「そろそろ動けるわよね?その娘を連れて逃げてほしいの…」
気が付けば、コウタが触手の締め付けで受けたダメージは、まだ痛みは残るもののいくらか楽になっていた。
「アイツは思った以上にタフみたいだから…二人でできるだけ安全な場所に避難して…」
「あなたはどうするんです?」
「さっきの戦いを見なかったの?多少厄介な相手だけど、遅れを取るような事はないわ」
コウタと少女の二人を気遣い微笑んだシズカに、コウタは強く肯く。
だが、ギガサラマンダーもやすやすとそれを許すつもりはないようだった。
「てめえ……この場から一人だって逃げられると思ってんのかよ?」
「その有様でよくそんな事が言えるわね。あなたの相手は私よ……」
再びレイ・シューターを構え、シズカはギガサラマンダーから少女とコウタを庇うように立ち塞がる。
いかな怪物が相手であろうと、そう簡単に背後の二人には手は出す事はできない。
シズカはそう確信していたのだが………
「ハハハッ…甘いぜぇ風紀委員さんっ!!!こういうのならどうだぁ!!?」
突如、ギガサラマンダーは背中から生やした十数本の触手を周囲の建物の壁に打ち込んだ。
コンクリートの壁に幾つもの穴が穿たれ、無数のひび割れが走る。
「な、何を……!?」
「こういうやり方もあるんだぜぇ!!!」
そしてギガサラマンダーは己が両の拳を左右の建物の壁に叩き付けた。
「ううりゃああああああああああああああっ!!!!!」
凄まじい衝撃がひび割れた壁面全体を揺るがす。
そしてそのダメージに耐え切れず、ついに壊れた壁の破片がコウタ達の頭上に落下し始める。
「そんでもって、コイツでどうだぁ!!!!」
さらにギガサラマンダーは崩れた壁の中から探り当てた鉄筋・鉄骨を強引に引き抜いた。
支えを失った壁の崩壊は加速し、さらに巨大な破片が降り注いでくる。
「うわあああああっ!!!!」
「危ないっ!!!」
コンクリートの雪崩に巻き込まれそうになったコウタと少女を見て、シズカは咄嗟に飛び出した。
二人の上に覆い被さって落下物に対する盾になろうとするシズカ。
だが、しかし………
「本当に予想通りに動きやがったなぁ……そぉれっ!!!!」
「しまった……っ!!?」
ギガサラマンダーの巨大なツメが彼女の体を捕らえた。
レイ・シューターで反撃しようとする彼女を、さらに触手の鞭で何度も打ち据える。
二丁拳銃は彼女の両手から弾き飛ばされ、身動きの取れないシズカはその攻撃を甘んじて受ける事しかできなくなる。
「せ…せめてあの二人を逃がすまでは……負けてられないのにぃ……」
「んん、その心配ならもう必要ないぜ?」
ギガサラマンダーの言葉に、さきほどコウタと少女がいた場所を見るシズカ。
そこには無数のコンクリート片に打ち据えられた無残な姿の二人が横たわっていた。
399195:2009/04/22(水) 23:18:43 ID:ycbVHVF4
「そん…な……」
「というわけだ……それじゃあ、これからアンタには俺の楽しみを邪魔してくれた罰を受けてもらうぜ」
呆然とするシズカをギガサラマンダーは力任せに手近な建物の壁に打ち付ける。
「ひぃ…があああああっ!!!!」
「さあて、それじゃあ楽しませてくれよ、風紀委員さん……」
そしてギガサラマンダーはその巨大な顎を開き、悶絶するシズカをその口元に運んでいく。
「いただきます、ってか?」
「いや…やめて…いやぁああああああっ!!!!」
巨大な口の奥から飛び出した粘液塗れの触手がシズカの四肢を拘束する。
触手はそのまま彼女をギガサラマンダーの口腔内へと引きずり込んでいく。
「いや…こんなの…私……」
やがて触手に拘束されたまま、シズカの姿はギガサラマンダーの体内に消えた。
正義の武装風紀は凶悪な不良獣によって丸呑みにされてしまった。

むせ返るような、それでいてどこか理性を甘く蕩かすような、異様な臭いに包まれた空間。
上も下も、右も左も、てらてらと不気味に輝く肉によって閉ざされた牢獄に、シズカは捕らわれていた。
両手両脚は肉壁に埋まって、身動き一つ取る事ができない。
さらに彼女の全身を、粘液に塗れたいやらしい触手達が舐り回し、彼女の誇りでもある特装風紀の鎧を汚している。
ここはギガサラマンダーの体内。
一度は追い詰めた敵にまんまと裏をかかれ、シズカは怪物の虜となってしまったのだ。
「よう、どうだい気分は?」
その時、ギガサラマンダーの声が肉牢の中に響いた。
「あなた、一体私に何をしようっていうの!?」
「だからお楽しみつっただろ?アンタの体を骨の髄まで味わわせてもらうのさ……」
ギガサラマンダーの言葉に反応して、触手の内一本がシズカのボディスーツの上から秘所を撫でる。
「ひぃ…くぅ…や、やめなさいっ!!」
「おお、いい声出してくれるじゃないの。何、心配はいらねえさ。俺の体の中で犯されればどんな女も蕩けるような快楽を味わえるんだぜ」
「そんな……いやっ…あなたみたいな奴が相手なんて…絶対にいやっ……」
シズカは目前に迫った危機に怯え、肉の枷から逃れようとジタバタと手足を動かす。
「無理だぜ、風紀委員さん……俺の体内にただよっている空気、粘液はあんたの体力やその強化服のエネルギーを奪い、
ついでに媚薬効果で理性まで溶かしてあんたの精神力まで奪い去る……もう逃げられねえよ……」
確かに敵の言う通り、強化服の出力は下がり、体にも力が入らなくなっている。
さらには先ほどから触手に粘液を塗りつけられる度に、だんだんと体の奥が熱くなっていくように感じられる。
「さあ、あんたの全てをしゃぶってしゃぶり尽くして、抜け殻になっても犯し続けてぶっ殺してやるよ。覚悟はいいかい?」
「くっ…誰があなたなんかに負けるものですか」
精一杯強がるシズカだったが、その脳裏にふと不安がよぎる。
このまま自分が犯し殺されてしまえば、コンクリート片によって怪我を負ったコウタと少女はどうなってしまうのか?
恐怖と不安と後悔がない交ぜになって、シズカの心を惑わせる。
「さあて、いつまでそんな生意気を言っていられるのか、じっくりと見させてもらうぜ……」
ギガサラマンダーの言葉と共に、肉壁の隙間と隙間から、無数の触手が出現する。
そのどれもが今までの触手以上に大量の媚薬粘液を滴らせている。
「ひっ…い…いやぁ…くるなぁ……っ!!」
さまざまな軟体動物と男性の生殖器の醜悪な部分だけを融合させたような触手達にシズカは思わず悲鳴を上げてしまう。
しかし、触手達はお構いなしにシズカの体中のいたる所にその先端を押し付け、巻きつき、這いずり回って彼女を汚す。
太めの触手は頭の部分をぐいぐいと胸アーマーに押し付け、その内側で守られているシズカの豊かな両の乳房を少しでも圧迫しようとする。
太ももに巻きついた触手はマットなブラックのボディスーツをてらてらといやらしく輝く粘液で汚しながら這い上がってくる。
肉壁に腕を拘束され無防備にさらけ出された腋の下には極細の触手が殺到し、敏感なその場所にぞわぞわと絶え間なく刺激を与え続ける。
「くふっ…はぁ…あ…や…そんなとこ…やめてぇ……っ!!」
触手の与えるおぞましい刺激に、シズカは身を捩り悲鳴を上げる。
しかし、呼吸を一つするごとに体中に体中に染み込んで、ボディスーツの上からでも浸透して来ようとする媚薬成分が、次第に彼女を狂わせていく。
「フヒヒヒ、たまんねえな、これがあんたの味か……」
下卑た声で笑うギガサラマンダーの声が耳に届いて、シズカは悔しさに唇を噛む。
400195:2009/04/22(水) 23:21:54 ID:ycbVHVF4
敵の言った通り、シズカの体力、強化服のエネルギーは粘液を媒介に徐々に吸収されているらしく、時間が経過するほどに体に力が入らなくなってくる。
そして、だんだんと朦朧としていく意識の隙間を突いて、触手の刺激が彼女の脳を侵していく。
極細の触手の何本かは装甲の隙間を見つけて、強引に胸部アーマーの内部へと侵入してくる。
媚薬成分が少しずつ効果を現しはじめ、その柔肉の芯の部分にねっとりと熱を帯び始めた彼女の双丘にゆっくりと巻きついていく。
「……っ!?…あっ……や…そこ…ぐにぐにしないでぇ…っ!!」
やがて乳房の先端部分にたどり着いた極細触手はアーマーの下で押さえつけられていたしこり立つ突起を見つける。
数本の極細触手はギリギリにまで神経の張り詰めたその二つの突起を様々な方向から突き、巻きつき、締め付けては引っ張る。
「くあぁ…やぁ…ちくび……そんなに…いじめないで…いやああああっ!!!」
まだ誰にも触れることを許した事のない乳房を蹂躙されて、シズカは悲痛な叫びを上げる。
いよいよ媚薬成分はその本領を発揮し始めたのか、燃えるように熱くなった双丘を極細触手が這う度に、シズカの頭の中は真っ白にスパークする。
先端部分への刺激は執拗でねちっこく、痛みを感じるほどに激しい刺激がシズカの背筋を震わせる。
胸アーマーの外部では相も変わらず太い触手達が先端部分を押し付けてきていたが、そこにある変化が生じる。
「あぁ…なんで……装甲の色が…変わって……」
純白のアーマーがいつの間にやら少しくすんだホワイトに変わり、その表面の光沢も失われていく。
そして、次の瞬間……
「えっ!?…そんな…いや…やめてぇえええええっ!!!!」
ピシリ。
劣化したプラスチックのように無残にひび割れて、胸部装甲の一部が砕け散った。
(強化服のエネルギーが奪われてるせいなの?)
呆然とするシズカの目の前で、ついに城壁を突破した触手達がアーマーの破損部分に殺到する。
そして触手達は瞬く間に装甲の傷口を広げ、ボディスーツに包まれた彼女の両乳房を引きずり出す。
「いや…やだ…そんな乱暴に…ひあああああっ!!!!」
戒めを解かれたシズカの双丘を触手達が思う様に蹂躙する。
その刺激は極細触手による責めなど比較にならないほどの激しさで、シズカはもう悲鳴を上げて翻弄され続ける事しかできない。
触手達によって乳房全体を滅茶苦茶に歪められ、先端部分には口を持った触手が吸い付く。
痛々しいほどにピンと張り詰めた突起は触手の口の中で繊毛状の微細な触手のブラシによって揉みくちゃにされる。
「…ひあ…やはぁああっ!!…だめっ!!…むね、それいじょ…は…私…おかしくなっちゃうぅ!!!!」
凄まじい刺激と快感の荒波に意識をかき乱され、シズカは長い黒髪を振り乱して泣き叫ぶ。
だが、彼女を襲う陵辱の嵐がこの程度のものである筈がなかった。
やがて、シズカは自分に起こったさらなる変化を目の当たりにする。
「ふぇ…あ……うそ?…強化服がぁ……」
先ほどの胸部アーマーと同じく、エネルギーを失ったためであろう、体中のいたる所で強化服の崩壊が始まっていた。
ボディスーツは伝線を起こしたストッキングのようにいくつもの場所で穴が開き、真っ赤なスカートも襤褸切れのような有様になっている。
装甲にも様々な場所にヒビが入り、刻一刻と朽ち果て、崩れ落ちていく。
そして、触手達はようやく見つけた突破口から侵入を開始し、シズカの柔肌をけがらわしい粘液で汚していく。
「ああ…だめっ!!…そんなのだめぇっ!!!そんなところ…入らないで…っあああああああ!!!!」
直接触手に触れられる部分が増えた事で、シズカの体に対する媚薬成分の浸透が一気に加速する。
体中が信じられないほどに熱く火照って、嫌悪感しか感じられないような触手の感触にシズカの体は快感の喜びに震えてしまう。
「は…ぁあ…ひぅ……や…いやぁ…も…こんな………んっ!!?…んんむぅ……んっ…んんっ!!!」
悲鳴を上げた口にも触手が強引にねじ込まれた。
401195:2009/04/22(水) 23:22:55 ID:ycbVHVF4
何とか逃れようとするシズカの意思など無視して、触手は激しく前後にストロークを始める。
口腔内を無茶苦茶にかき混ぜられ、蹂躙される苦しみにシズカは涙を流して耐える。
そして、その前後運動が最も激しくなった瞬間、脈動と共に触手の先端から濃厚な粘液が放たれる。
「うむぅ…んぅ…かはっ…こんな…無理…ああっ…んっ……んんぅ…んぅううううっ!!!!」
触手の先端を吐き出し、粘液から逃れようとするシズカの口にもう一度強引に侵入して、濃厚な粘液をリットル単位で嚥下させる。
その全てを飲み干して、ようやく解放された時には、シズカの顔と、それを覆うクリアレッドのバイザーはべとべとの粘液に塗れてしまっていた。
「……うあ…ああっ……触手の…あんなにたくさん…のまされて……う…ああっ…体がっ…熱くっ……っ!!!」
シズカの飲まされた粘液はたちまちに効果を発揮し、体の内側から燃え上がる淫らな熱が彼女の全身を苛み始める。
「…ひゃぅうううっ!!!…ひっ…いやああ…やだ…からだ…へんに……くあああああっ!!!」
淫蕩の灼熱地獄の中で身悶えるシズカ。
既に溢れんばかりの愛蜜を滴らせ、ヒクヒクと物欲しげに震える彼女のアソコにも、ボディスーツの上から絶え間ない触手の刺激が襲い掛かっていた。
「やぁ…おしつけないで……そんな…つよくされたら……あ…うあああああっ!!!!」
ぐにぐにと女の子の大事な場所に先端部分を押し付ける触手の動き。
もはや限界近くに燃え上がった彼女の体はそれに耐える事ができず、刺激を受ける度にはしたない声を上げてしまう。
すでにボディスーツの隙間から侵入した極細触手は彼女の秘所の近くにまで到達し、敏感なその場所に今にも襲い掛かろうとしている。
シズカはなんとか触手を腰から振り払おうと体をくねらせていたが、その動きはいつの間にか触手の刺激を求める淫靡な腰使いへと変化してしまっていた。
(ああ……そんな…私…こんな奴に好きなようにされて……気持ちよくなってる……)
自らの心と体の変化に、シズカは絶望する。
一対一の真っ向勝負なら、引けを取る事など有り得ない相手だった筈なのに……。
いまや彼女のプライドはズタズタに引き裂かれ、抵抗の意思はだんだんと弱まり始めていた。
そして、そんなシズカをさらに追い詰めるべく、触手の責めは加熱していく。
「ひあっ…ああああああっ!!!!…やだ…入ってこないで……かきまぜないでぇえええっ!!!!」
ついにシズカのアソコに到達した極細触手達が蹂躙を開始する。
汚れを知らない秘裂をかき回し、溢れる蜜を存分に味わう。
そして、内外両面からの触手による攻撃によって、粘液はさらに浸透して、ついには彼女の秘所を覆うボディスーツまでもが破れてしまう。
ついに露になったシズカの秘所めがけて、触手達が襲い掛かる。
クリトリスに吸い付き、薄いピンクの花弁をめちゃくちゃに舐め回し、触手達はシズカを翻弄する。
「ひはぁ…ひゃ…ぐぅううっ!!!…ひや…こんなの…わたし…くるっちゃ……っ!!」
同様の強化服の崩壊はシズカの体の各所でさらに侵攻する。
赤い肩アーマーはついに無残に崩れ落ち、背中の装甲にもいくつものヒビが入り始める。
スカートはもはやその役を為さず、劣化して砕け散ったベルトと共にずるりとシズカの腰から落ちていく。
アーマーの下を守るボディスーツの破れ目は全身に広がり、そこから内部に侵入した触手によってその穴が広げられていく。
もはや、ほとんどのエネルギーを失った強化服にかつての面影はなく、シズカの乱れ姿を演出する淫らな衣装に成り下がっていた。
そして、彼女の両胸を覆うボディスーツはついに完全に剥ぎ取られ、眩しいばかりに白い双丘とピンクの突起が外気に晒される。
「あ……も…やめてぇ……」
震える声で哀願するシズカ。
しかし、触手達は残酷にも、新たなる責めで彼女を追い詰めようとする。
ぐねぐねと、シズカの頭上の方から姿を現した異様に太い二本の触手、その先端が花びらが開くように展開する。
その内側にはびっしりと細かな触手が生え、うねうねと不気味に蠢いている。
「ひ……いやぁ…」
その触手を見て、次に自分が何をされるのか本能的に悟ったシズカだが、今の彼女に逃げ場など存在しない。
402195:2009/04/23(木) 00:26:04 ID:ZnIuIqsd
そろそろ容量いっぱいなので、次スレを立てます。

正義のヒロインを嬲るPart4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240413733/

SSの続きも向こうで
403名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 06:36:38 ID:XstATrJE
404名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 10:27:55 ID:ATTgRfxP
>>402
スレ立て乙です
しかし彗星のように現れたな…
これだからエロパロ板巡りはやめられない
ちゃんとしたサイトでこれぐらいのクォリティーのSSがあるのがゴロゴロしてりゃあいいのにな
405名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 00:16:50 ID:pFd/Twfb
>>404
ムチャクチャ言うなよw
406名無しさん@ピンキー
よく考えるとオリジナルの変身ヒロインを扱った文章サイトってあまりないかもね
二次元ドリームで有名な黒井弘騎氏のサイトにファントムガールの草宗の部屋、洗脳戦隊…
はんぱな読み切りとか更新打ち切りとかなら幾つもあるけどね

絵ならエルセインの竜湯氏、白銀の迷宮、洗脳系の真田クロ

……充実してるっちゃしてるけどなんか開拓し尽くした感があるんで新たな情報が欲しいな