1 :
名無しさん@ピンキー:
2ゲト。
そして
>>1乙!
また沢山の職忍さんが来てくれますように(-人-)
>>1乙!というか代行さん本当にありがとう!
てなわけで3反田数馬ゲット!
誰?は禁句の方向で。
五がつくヤツいないや…
五年ゲト!?
7松小平太ゲット!
またいろんな作品が読めることを期待してるよ!
8谷三郎と竹谷8ざえもんゲト
秋風続きwktk期待w
能勢9作ゲトー
同じく秋風続き&素敵職忍さん降臨お待ちしてます
乙です
浦風10内頂きましたー
12 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 22:31:15 ID:HfvtorVR
>>1乙です!
職忍さんに期待しつつ
12小僧いただいていきます
いちもつです(・∀・)
伊作作品待ってます・・
ということで13くゲト!
14川五十エ門…
10超えたら厳しいと思ったんだけどな
結構あるね
いつまで続けられるのか!?
1乙。
ゼニの花は白15いただきます。
16 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 08:31:27 ID:4crbLkZ/
1おつ
兼八洲 16波ゲトー次は主人公かな?
と言いつつも作品投下お待ちしてます
>>16の期待通り17寺乱太郎いただきです。
くのたまと忍たまはやはり夜に密会が多いんだろうか
でも密会だらけで、あちらこちらでいやんあはんなことが…
おや、誰か来たようだ
職人さんをお待ちしつつ
せ18ゲット
おお、前スレ埋まっちゃったねって事でこちらに感想を。
前スレ小ネタの方、竹谷のぶっ飛びぶりとおばちゃんのKYぶりが素敵過ぎました。
竹谷は爽やか変態なのか。
しかし、ユキちゃんが一番不運だなあw
あ、尼夏19郎頂いて宜しいですか?
そういえばまとめ更新してたね
前スレも埋まったことだし、これからも職人さん来てくれると良いな
で、20って誰かいたっけ?
>>20 即死回避みたいなものだからそろそろいいんじゃないかな?>ゲット
この方式だとどう足掻いても仙蔵なんか以下略
まとめ更新乙ですー
随分賑やかになりましたなあ(しみじみ
前スレ小ネタ神の爽やか変態二人が好きすぐる
セクハラ万歳!
伊作に触診される女の子が見たいのですよ。
あと、オカズネタの伊作も見たい…
伊作オカズネタで、北石×トモミ書いているんだけど、ここにあげてもいいだろうか
というわけで投下です。
北石×トモミ
百合度が足りないかもしれませんが、ご容赦ください
やあ、僕は伊作。不運で有名な保健委員長だ。今日は僕たちの城、保健室の裏事情について説明しよう。
裏事情たって、そんなおっかない薬作っているとか、そんなんじゃなくて、皆が大好きなあっち方向の奴。そう!猥談だ!
保健室ってのは布団があるし、衝立もあるし、個室みたいなものもあるから、若い男女の密会の場に実は最適だったりする。お金がない二人のデートスポットによく使われるんだよ。
あ、もちろん、重症患者がいる時はそんな輩は追い出しているけどね。そういった茶屋関係は暇な時に開店している。
なぜ僕がそんなことを知っているのか、それはここ、そう、僕たちが今いる場所だ。実はここから覗けるんだよね、やってる様子が。
なんだって?見れるわけないだろ、だって?ところがどっこい。ほら、この穴を覗いてみてくれ。
ちなみに今の利用状況はこんな感じだ。
い部屋……福富しんべヱとおしげ
ろ部屋……竹谷八左ヱ門、木下鉄丸
は部屋……なし
に部屋……トモミ
ほ部屋……なし
(へ部屋は欠番)
と部屋……なし
い部屋とろ部屋は見ても面白くない。そう、面白いものが見れるのは……に部屋。じゃあ早速覗きに行ってみよう。
……今なら楽しいものが見れるかもしれないし、ね。
トモミはこの日、実技の時間に足を挫いた。それくらいなら個室に入れられないのだが、発熱があったのでここ運び込まれた。
診断は風邪とのことだが、動かすと悪化するかもしれないと、新野の診断により二、三日は保健室で療養することとなったのだ。
熱でぼけた目で天井を睨む。木の年輪がぐねぐねと蛇のように動いて気持ちが悪かった。
しかし寝る気にもなれず、そのまま蛇の踊りを見続けるしかない。
「トモミちゃん。」
耳に、聞き覚えのある声が届いた。それはいつも聞いている声ではなく、誰だろうと知っている人を頭の中で訪ねていると、声の主はトモミの視界に現れた。
「お久しぶり。」
担任の山本シナよりも若いくの一。以前、教育実習生をしていた北石照代だった。
「北石……先生?」
驚きのあまり起き上がろうとするトモミを照代は止めた。再び布団に寝かせ、汗で張り付いた髪を綺麗な指先で剥がして行く。
「どうしてここに……?」
「臨時の事務のバイトよ。くの一教室の皆にも挨拶したくて、行ってみたらトモミちゃんだけいないんですもの。」
彼女はにっこりと笑って言った。
照代が実習生時代に授業(ようなもの)を行ったのは、担当の一年い組だけではない。二年生、三年生のほかに、くの一教室にも赴いていたのだ。
「風邪、大丈夫?体が資本だから、気をつけなきゃだめよ。」
肌を伝う手に、トモミはうっとりと目を伏せる。現役くの一だから、というだけでなく、その人柄からか彼女を慕うくのたまは多い。もちろん、トモミもその一人だ。
体の匂いを消す為に香を焚きつめたのだろうか、白檀の甘い香りが漂っている。いや、白檀だけではない、もっと別のものも入っているようだ……。
「先生……いつもの……。」
熱で掠れた声でトモミは強請る。手を伸ばすと握ってくれたけれど、照代の顔には困惑が浮かんでいた。
「だめよ……風邪ひいているんだから。」
これで我慢して、と言うと彼女はトモミに口付ける。柔らかい舌を入れ、包むようにトモミのそれと絡み合う。
「んぅ……ぅ……。」
ちゅ、ちゅ、と短い水音が響く。少しして離れると、唇から銀色の糸を引いていた。
「やだ……先生、もっと……。」
「でも……。」
渋る照代に業を煮やしたか、今度はトモミから近づく。唇を繋げ、舌を荒々しく割り込ませ大きく音を出す。
「ふん……ふ……あ……。」
するり、と着物に手をいれ自分よりも大きい乳房を掴む。照代の呼吸が、一瞬更に荒くなった。
「もう……。」
観念したのか、彼女もトモミの白い寝間着の襟を開いた。成長途中の小ぶり胸が薬臭い空気の中に曝け出される。小さく固まった朱鷺色の乳首を摘むと、熱を持った肢体がびくん、と跳ねる。
「あんまり時間は掛けられないからね……。」
「うん……はい……。」
黒い教員用の制服を開く。白い果実が、網シャツの中でぷるんと揺れる。細い糸に挟まれた乳首が、なんとも言えずいやらしい。
乳首同士を押し付け、ゆっくりと上下に動く。いつもだったら直接触れ合えるのに、今日は一枚壁があった。しかしそれが逆に快感を呼ぶ。
「アア、……先生……。」
絶妙なでこぼこを作った頂が背筋を振るわせる。足の間がそろそろと濡れ始めていた。
「見せてね、トモミちゃんの大事な所。」
裾が捲られ、足を広げられる。曝け出された部分は熱に染まり、花弁からは甘い蜜が零れていた。照代は舌でそれを掬うと、ちゅうちゅうと吸い始める。
「やだ……ア……。」
生暖かい物が中まで入り込む。膨れた実を啄ばまれ、トモミは頂点に達しそうになる。と、ここで口が離れた。
「本当はもっとゆっくりしたいんだけどねぇ……。」
照代は袴を脱いで膝まで下ろした。白い内腿は零れた蜜が伝い落ち、膝に到達しようとしている。トモミの足首を掴んで広げ、その間に体を収めると、花同士を合わせた。
「ひ……。」
粘膜同士が絡み合い、実が擦れあう。じゅくんじゅくんと、さっきよりも大きい音が生まれた。
「せんせ、あそこが、ヒァッ」
奥の奥を、男女の交接のように食い荒らされているわけではない。しかしじわじわと侵食して行く気持ちよさはどんなものよりも大きかった。
「と、トモミちゃんのおめこ、前よりもずっと、アアっ、良くなってぇっ。」
「だめぇ……そんなこといわないでぇ……アンっ。」
実が中に入ったり、かと思うと入られたり。花同士がくっついたり離れたり、もっとすると擦れ合い……繋がった部分はとろとろと盛大に蜜に塗れている。
「ア、も、もう……。」
「じゃ、じゃあ……は、一緒、にっ。」
一際強い水音と嬌声が、部屋の中で小さく木霊した。
ふふふ、どうだい?すごかっただろ?くの一同士の貝合わせなんて滅多に見れたもんじゃないからねぇ。
この分だとくのたま長屋なんかもっと凄そうだけど、あっちには行けないからねぇ。
おっと、第二ラウンドが始まりそうだ。じゃあ次は僕が楽しむとしよう。お帰りはあちらだよ。
あ、そうそう。……くれぐれも他の人にここのこと、言わないでね。言ったら新薬の実験台にするから。
おわり
おまけ
「……!!」
毒虫に刺され、治療を受けていた竹谷がむくりと立ち上がった。
「おい、どうし「どこかで種付けをしている気配がする!!」
木下の声を無視し、竹谷はきょろきょろと辺りを見回す。確か、左隣からだ。
驚くべきことに、竹谷には誰かの種付け(交接)を気配だけで発見できる能力があるのだ。これもひとえに、学園の全生命を守る生物委員会に入っているおかげである。
「し、しかもこれは片方が足りない奴だ!これはいけない!早速俺が行かねばならん!!」
正義の味方よろしく、ぐっと拳を握り締め、竹谷はいざその地に参らんと足を向ける。
「おい竹谷ぁ!!」
木下は生徒の肩を掴むと部屋の中に戻そうとする。力の差は歴然としているはずなのに、なぜか均衡が生まれた。
「離して下さい!俺は生物委員として、全生命を宿させる義務があるんです!!」
「お前毒虫にやられて頭がおかしくなったんとちがうかぁ……。」
こいつ精通してからおかしくなったよなぁ、と思わず涙がこみ上げそうになったが、それを流すのは受け持ちのクラスが卒業してから、というのを思い出し、木下は懇親の力を込めて。
「このあほぉ!」
竹谷の横っ面をぶん殴った。地に伏す竹谷。その姿はスローモーションに倒れていったという。
しかし竹谷は――負けなかった。何が彼をそうさせるのか、再び起き上がり、部屋から出ようとする。
「お前なぁ、他人の種、まぐわいなんかどうでもいいだろうが……。」
「何を言っているんです!無計画な妊娠は母体を傷つけます!俺はその点、責任とか取りますから!」
「だーかーらーなぁ!」
縋りつくような形になりながらも、木下は竹谷を止めていた。
「子孫繁栄、子宝円満、無駄のない子作りを応援しています!!」
「どうでもいいから!そんなことどうでもいいから!!」
しかし竹谷の暴走は止まらない。種付け機関車TAK‐E8号は今にも廊下というトンネルを抜けて雪国に突入しそうである。
結局、彼はトモミの治療に来た保健委員と、彼を見舞いに来た雷蔵ら同級生によって止められたが、負傷者三名を出す惨事となったという。
おわり
「もし何でしたら、先生の奥さんの子作りにも。」
「それはわしがやる!」
以上です。初めて百合を書いたもんで、ぬるい感じですいません。
あと竹谷もでばりすぎてすいません。
GJ!
一瞬数字版?と思わせといて、
竹谷グッジョブww
伊作よ。竹谷の治療はどうした?
まずはSS一番槍GJ!
貝合わせ、北石先生のエロさもトモミちゃんの可愛さも堪能させて貰いました。
伊作輝いてるなあ。(語り口が)
たwwwけwwwやwww種付け機関車てwww
もうこのスレでの竹谷の方向性決まりつつあるなw
GJ!!
「ところがどっこい」と
「種付け機関車TAK‐E8号」に
りんごジュース吹いたwww返せwwww
GJ!!
百合に萌えて竹谷に吹いたwwww
もう竹谷が種付けキャラと化してるwwwwwクソワロタww
駄目だ…男どもを早くなんとかしないとwwww
新刊で里芋×ミスマイ確定したね!
新婚モノを書いてくれる職忍さんが現れることに北石照代!
このスレ特に竹谷が素敵すぎるんだがwww
それにしても、学級委員である鉢屋とトモミちゃんのフラグはあってもいいと思うんだ。
本編でからまないかなあー。
『おっぱい豆腐』のネタは42巻の『八杯豆腐』をひねったものです。
最初素で読み間違えたんですよ…>前スレ548さん
ちょっとどうでもいいかもQ&A
Q:前回、部屋に戻ってない筈の鉢屋(面の手持ちは文次郎顔のみ)が、
どうして文次郎の前では雷蔵顔だったの?
A:雷蔵が飯食ってる間に戻りました。(うーわー…後で気付いたよ…)
******
本当に遅れて申し訳ありません。
続き投下します。
新スレでも相変わらず長いです。
あと、ちょっとムリヤリ描写あります。甘ったるかったりもします。
苦手に思った方、『秋風夜伽話』でNG登録&脳内スルーお願いします。
******
*其の四*
偶然の一致にも程がある。
「なっ…お前何でこふぉふぃ……ふぃへっ! ふぃへへ!!」
月が照る築地塀の屋根の上。
他にも登る場所があるだろうに、自分と寸分違わぬ場所に身を乗り出し見事に頭突きをかました少女――そうこに尋ねようとした
潮江文次郎の台詞は、途中から頬をつねられ、マトモな言葉にならなかった。
両手の人差し指と親指で力一杯、縦横ぎゅうぎゅうと引っ張るそうこの暴挙に、文次郎が雷を落とすのは時間の問題だった。
「いい加減に……せんかあっ!! このバカタレィ!!」
つねる手を掴み怒鳴る文次郎に、そうこはぽつりと――本物だ、と呟いた。
「……」
「本物の……文次郎先輩だね」
月明かりの下、花色装束のくのたまは屋根に上半身を乗り出した姿のまま、泣き笑いのような表情で目の前の男を迎える。
「……おう。他に誰が居るって言うんだ」
頬をさすり口をへの字にして悪態を吐くが、口端に残る僅かな歪みが、文次郎の心境を映し出していた。
他にも何か言いたい事があった気がしたが、彼女の声に、表情に、言葉はどこかへ霧散してしまった。
一度目の逢瀬は、夜風に流れる声の、切なげな響きを知り、
二度目の逢瀬は、背に傷と、夜気より熱い熱を知った。
三度目の逢瀬は――何を知るだろう。
屋根の上で文次郎は、これから訪れるかもしれない出来事に、不安と期待が入り混じった感情を抱いた。
*
「女の子とコトをした時、最後は中に出すべきだと思う? それとも外に出すべきだと思う?」
部屋に入っていきなり同室の男にこんな事を聞かれて、さて、なんと答えたらいいだろう。
忍たま長屋の一室で、鉢屋三郎は風呂上り早々、同級生・不破雷蔵にがっしと肩を掴まれ、涙目で問われる事態に陥っていた。
築地塀での一件より少し前、十三夜の月が、中天へと差し掛かりかけた頃の話である。
「……雷蔵、君はボケもいける口だったんだねぇ。相方として喜ぶべきトコかな?」
「誰が君と即興漫才をしたいなんて言った。あと相方なんてなった記憶は無い。…僕は本気で! 真剣に! 尋ねているんだ!!」
確かに燈台の灯に照らされた雷蔵の顔――自分の今の顔の元なのだが――は涙目ながら、必死そのものの表情を浮かべていた。
――房術試験は、つい先程全て終了したと耳にしたばかりだったのだけど。
「尋ねるにしたって、何で今更聞くかねえ? 試験は…君は確かついさっき終わったばかりだろう。試験前に聞くならまだしも、
コトを終えた後で聞いてどうしようってのさ」
試験が終わった――という台詞を口にした瞬間、雷蔵の表情が固まった。
肩を掴む手を離し、一人ふらふらと部屋の隅に足を向け、三角座りで壁と向き合っている。
――あらら。
「……ひょっとして失敗したとか?」
この鉢屋三郎容赦せぬ。
三角座りの雷蔵の背には縦線と人魂が浮かびだし、まるでどこかの教科担当教師の如き状態と化してしまった。
「おーい、雷蔵、悪かったって。いや、初めてだったらそういう事もあるって! 多分!」
「……多分ってなんだよ多分って…僕だってそれなりに頑張ったつもりだったんだぞ……」
「っていうか、何で出来なかったのさ。萎えるような事でもあったのかい?」
「途中までは上手くいってたんだよ!! ただ、いざ褌取った瞬間に相手の娘が泣き出しちゃったんだよ!」
「……」
――ああ、成る程。
しくしくと泣き出す雷蔵の背を目に、三郎は一人合点のいった表情でうんうんとうなづいた。
自他共に認める変装名人である鉢屋三郎にも、おいそれと真似の出来ないものが二つある。
一つは、身長や体重などの急激な変化。伸ばしたり増やしたりするならまだしも、縮めたり減らしたりするのは至難を極める。
自然の法則に逆らうのだから当然の事だ。
そして、もう一つは――血の通った、特徴的部分の精巧な真似である。
具体的に言えば、裸の女の胸だの、男の局所だのといった部分は、場所が場所だけにどうにもならない。
先日、例のくのたまと手合わせした時すぐに明りを消したのも、身体的特徴で見破られるのを危惧した為であった。
さて、この男の場合、顔やパッと見の体格は真似できる訳だが――どうにも真似できない部分が一箇所だけ存在する。
「…確かに、未通娘向けではないかな」
――自覚が無い辺り、面倒なんだが。
洗い立ての頭をこりこりと掻き、三郎は溜息混じりに呟いた。
ほぼ同時刻くの一屋敷の一室で、布団に包まった一人のくのたまが深い紺の髪を波打たせながら、
『あんな腕みたいなの、どこの本にも載ってなかったわよー! どう攻略しろってのよーっ!』
と、悔し涙の途切れぬ夜を送っていたのだが――勿論、雷蔵が知る由も無い話である。
「素股でも何でも、他に遣り方があっただろうに。…『符丁』を口にしたからって止めちゃったのかい? 勿体無い」
「どこの鬼畜だよ! 泣き叫ぶ娘にムリヤリなんて出来るわけ無いだろう!?」
「そういうモンかね」
「三郎…そんな考えだから、君は潮江先輩に血眼で追いかけられるんだぞ。あの後僕までとばっちり受けてだな…」
――おっと、雲行きが怪しくなったな。
級友の長い説教が始まりそうになるのを感じ、三郎は慌てて布団脇に畳んでいた紺色装束を手に取った。
「何にせよ、私はしばらく部屋を出ていた方が、傷心の雷蔵にとって都合がよさそうだねぇ。そろそろ休みも明けるし、
予習の一つでもしておこうか」
いい年をした男二人の同室と言うものは、何かと難儀なモノである。
雷蔵は三郎の提言に顔を赤く染め、しばしモゴモゴと口を動かした後、
「………助かる」
と、蚊の鳴くような声で応えた。
寝間着から手早く着替え終えると、三郎は後ろ手に自室の戸を閉め、月の照る廊下へと飛び出した。
――遊び女や子連れの後家さん辺りには、人気出そうなんだけどなあ。
彼の純情男が、その道に目覚めるのはさて、いつになる事やら。
空に浮かぶ十三夜に向け、ぽつり呟き、三郎は外へ出ようとした――と見せかけて。
「ああ、そうそう『中に出すか外に出すか』なんだけどね」
「わあああっ!!」
嬉々とした表情で障子戸を開け、前屈みで布団に潜り込みかけた雷蔵の肝を冷えさせた。
「ばっ、バカ! 開けるなら開けるって言いなよ!!」
「おや失礼。それより、両方一発ずつってのじゃ駄目かい?」
「そりゃ駄目だろう。初めての娘にそんな負担なんて掛けられないよ」
妄想に負担もヘチマも無いと思うが、彼には彼なりの信念があるらしい。
――自分を頼るという事は、相当切羽詰まっているようだし、一肌脱ぐか。
「……ま、確かに中に出した時の、胎の中から征服してやったぜーっ! って感じは応えられない物があるねぇ。挿れっぱなしだし、
最後の一滴まで搾り取られるのがまた何とも」
廊下に腰を下ろし、高説を述べ始めた三郎に雷蔵は、布団で前を隠しながら赤い顔でふんふんと頷いた。
「やっぱ中かな…」
「でも、上気した紅い肌にたっぷり白いのをぶちまけて更に染め上げていくのも、これがまたイイ! 目に見えるだけに興奮も倍増!
オレ色に染めてやったぜーっ! ってのがやらしいことやらしいこと」
ぐぐっと両の拳を固め、わざと乱雑な言葉遣いで語る三郎の耳に、ぐびっと喉が鳴る音が届く。
「そ、外…」
「で、私が勧めるのはだね……ズバリ! 『口に出して二割はワザと溢れさせる』!! ワザと溢れさせるのがミソでね、
口で味を覚えさせるのと、唇から溢れた白濁が胸まで滴っていく姿がもう堪んないって…あれ? 雷蔵?」
「……………」
「……ちょっとやりすぎたかな」
何やらブツブツと呟きながら布団に前屈みに崩れ、迷いの泥沼に嵌った雷蔵の姿を尻目に三郎はそっと障子戸を閉めた。
*
「えっ!? 六年生の房術試験、中止になっちゃったの?」
塀の上で鉢合わせした二人は、双方共に何をしようという目的を持っていた訳では無かったらしい。
考えた末二人揃って学園を抜け出し、月夜の山道を裏裏山まで走りこむ――などという、風雅の欠片も無い三度目の逢瀬が、
鍛練バカ・潮江文次郎の発案によって行われていた。
そして更に、虫の声と、風のざわめきと、走る二人の足音しかしない筈の夜に、そうこの素っ頓狂な声が通り抜ける。
「驚きすぎだろお前。ま、確かに俺も予想外だったがな。……全く何が伝説だか」
ぶちぶちと文次郎は独り文句をこぼすが、そうこが驚いたのには訳があった。
やられた――と思うと同時に、そうこの脳裏に、一人の男がしてやったりと舌を出す姿が浮かんだ。
『名前くらい、ちゃんと呼ばせときなよ』
脳裏に、先日の男の言葉が浮かぶ。
食堂に続く渡り廊下で男――五年ろ組・鉢屋三郎はそうこに向け、すれ違いざまにそう言った。
振り返ると、三郎は口端に僅かに青痣を残した顔で、困ったような笑顔を浮かべていた。
『明後日、試験が終わったら潮江先輩、鍛練に出るんじゃないかな? ……先輩方の体調も戻りそうな頃合だし』
後の言葉が何を意味していたかは分かっていたが、そうこは黙っていた。
――口端の傷。
房術試験期間中、一部五年と六年との間で、内容をめぐって何やら諍いが起こったらしいという噂は、くのたまの間にも流れていた。
しかし、そうこは彼の男がそんな事をするとは思えなかった。
武闘派で知られる潮江文次郎だが――『痴情の縺れ』というモノは彼が拳を振るう理由にはふさわしくないような、そんな気がした。
黙って傷を凝視するそうこに気付いたか、三郎は笑顔を崩す事無く口端を指差し、これは雷蔵のケガした分だよ、と答えた。
『同じ顔してたら、とばっちり喰らわせちゃうんだよねぇ。おかげさまで後々お説教貰っちゃってもう大変』
三郎は軽く口にするが、それは相手が文次郎であった事を認めているに他ならなかった。
――何でそんな事を、あの人が。
困惑するそうこに三郎は、理由は本人に聞いてね、と言い残し踵を返した。
まだ体の痛みも治まりきらない、一昨日の事だった。
流石に諍いの詳細を聞く気にはなれなくて、代わりに隣の男も受けたであろう試験の結果を尋ねたら、この有様である。
――これじゃまるで、あたしが文次郎先輩の試験、物凄く心配してたみたいじゃない。
そりゃ実際その通りだけど。でも――あああもうっ!!
月が皓々と照る山道は、いつの間に咲いたか彼岸花が路傍に幾本もの細い茎を伸ばし、秋風にその身を揺らしている。
そんな中をそうこは何とも言えない気恥ずかしさを抱えながら、文次郎と調子を合わせながら駆け抜けていた。
夜風が少しずつ頭に上った熱を浚っていく。そんなそうこに、ふ、と一つの疑問が浮かぶ。
「…っていうか、伝説って何?」
先程の聞き捨てならない単語について尋ねると、愚痴めいた独り言を続けていた文次郎から、食いつく所かソコ?
というツッコミが返ってきた。
「き、気になっちゃったんだからしょうがないでしょ! 中止になる位だしっ!」
再び顔を真っ赤にさせ、ヤケ気味に声を張り上げる。しまったとは思ったのだが、今更後には退けない。
文次郎は目を細め、そうこの赤くなった横顔に一瞬だけ視線を向けると、駆ける足を止める事無く顛末について語りだした。
――おやまあ。
房中試験一日目――偶然にもそうこが試験を受けていた頃とほぼ同時刻、忍たま長屋の一室の障子戸を開けた人物にその男は、
後輩のお株を奪うような台詞を心の中で漏らしたという。
『…何よ、そんな鳩が肘鉄砲喰らっちゃったような顔しちゃって』
『それを言うなら豆鉄砲です北石センセイ。いえ、何の前振りも無い登場だったもので』
男の言葉に北石――忍術学園教育実習生でもあった求職活動中くの一、北石照代は意味が分からないとばかりに首を傾げた。
『前振り? アンタ何言ってんの?』
『こちらの話です。それより如何なさったのです。新手の就職試験でも受けておられるのですか?』
歳も立場も下に当たる男は照代に対し、一応目上に対する態を取っている。が、どこか慇懃な印象が拭えない。
それは照代も感じたか、半目で男を睨みつつ、だったら悪い? と問い返した。
『山本シナ先生から誘いを受けたのよ。くの一教室の、閨房術関連の受け持ちをしてみないかって』
『ほう』
――正気か。思う男をよそに、照代の話は続く。
『閨房術って、一人で教えるとなるとコトがコトだけに、色々説明し辛い所が出てくるらしいのよねえ。そこでっ! このっ!
うら若き美貌のくの一・北石照代に白羽の矢が立ったって訳!』
『それと房術試験の相手役と、何の関係が?』
びしり、と親指で己を指す仕草を取る自称『うら若き美貌のくの一』の言葉を軽くいなす男に、照代は少々つんのめりつつ、
『…いくら経験があると言っても、閨房術の講師になるからには、それなりの実証を示さないといけないのよ』
と答えた。
例えば――忍術学園の六年全員を相手にして、骨抜きにするとか、ね。
不意に真顔になり紡ぐ照代の言葉に、男の整った眉が、ぴくり、と動いた。
『……その口調だと、随分手管に自信がおありのようで』
『少なくとも、ロクに女も知らずに学園に閉じこもったままのボーズ達よりは、腕は立つつもりだけど?』
ふつり。腹の底から沸き立つものは、薬の影響かあるいは――目の前の女に対する興味からか。
『それはそれは。楽しみですね』
知らず笑みを作った男の口元は、慈しみ溢れる菩薩のそれに似ていたが、内に潜んでいるのは夜叉である。
それを見抜けなかったのが、北石照代にとって最大の敗因だった。
(暗転)
『おや、もう気を遣ってしまったんですか? 普通の房術試験なら、ここでおしまいですが』
『……あいにく、だったわね。今回…は、どちらか、が、参ったって言わない限り…試験は続ける、ん、だから』
『それは良かった。ここで終わられては生殺し極まりない』
(略)
『…っ…はあ、ぅン! も、もう…ダ、んぐっ!?』
『駄目ですよ。まだ両手の指で数えられる程しか、達してないでしょう?』
『んんーっ!! ふんぐっ、ぐーっ! (ちょっと! 猿轡ってどういう事よ!)』
『お愉しみは、これからですから』
(略)
『……くぅー…っん、ん…ふっ、うぅーっ…く』
『いい…ですね。こちらも、随分馴染んで来たみたいで……っ!』
『んんんっ!! んふぅ!? ううっ……!』
雲雨の交わりが重ねられること数刻。
幾等なんでも時間が掛かり過ぎていると判断され、部屋に踏み込んだ審判員が見たものは――。
「……後から前から責め抜かれて失神していた北石照代と、腎虚を起こすほどヤリ尽くして倒れたバカタレが居ったという話で…。
おーい、お前から聞いといて引くな」
青い顔で足を止めたそうこに、その場駆け足をしながら文次郎が振り返る。
二年連続、房中試験で相手を骨の髄まで陥落せしめる――確かに、ある意味伝説と呼べるだろう。
しかし、決して褒められた類の話ではない。そうこで無くともドン引きしようと言うモノである。
「…皆が立花先輩に当たりたくないって言ってた意味、よく分かったわ……」
ふらふらと駆け足を再開し、呟いたそうこの言葉に、文次郎の片眉が上がる。
「何だ。名前は伏せてたつもりだったが、くのたまの耳にも届いてたのか。…で、相手が居ないんじゃあ試験もへったくれも無いからな」
そのまま中止になったって訳だ――長い顛末は、そんな言葉で締めくくられた。
「じゃあ先輩は…六年生は、今年は試験なしって事?」
「いいや。休みが明けたら折を見て、それぞれ相手方の所へ出向いて試験を受け直す。…まさか下級生の目があるのに、学園で試験を
行う訳にもいかんだろう」
「……」
つまり、ただ先延ばしになっただけで、隣の男が誰か自分の知らない女性と体を重ねることに変わりは無いらしい。
その事実はそうこの胸を痛ませたが、口には出さなかった。
文次郎が自分の試験について何も問わないように、自分もまた、語ってはいけないような気がしたのだ。
誰かと体を重ねる事が、忍びを目指す身として避けられない試練と言うのなら――忍びとしての成長の過程の一つだと言うのなら、
例えどんな間柄であろうとも口を挟む方が間違っている。
けれど、胸の痛みが治まらないのは、おそらく割り切れていない部分が残っているからだろう。
――先輩も、あたしが試験を受けてた時に、胸が苦しくなりましたか?
そうあって欲しい。強く願う。
けれどそれがこの上なく傲慢な願いである事を、そうこは誰よりも分かっていた。
月の照る山道を、しばし二人は無言のまま走った。
普段より生徒達が走りこみの行程として利用する道は、どこまでも続くようにも、すぐそこに終着点が控えているようにも見えた。
「……のに」
ぽつりと呟く声に文次郎は、何か言ったか? と走りながら問うた。
「何でもなーい」
軽く舌を出し、そうこは、言葉をはぐらかした。
自分らしからぬ弱音めいた台詞だと自覚していたのだ――だが。
――ずっと、この時間が続けばいいのに。
彼女が呟いた一言を、只の甘えや戯言だと、果たして誰が切り捨てられる事が出来ただろうか。
不意に、隣を走る男の足が止まった。
「……文次郎先輩?」
振り返り、そうこは男の名を呼んだ。微かに、胸がざわめく音がした。
秋の風が、上気していた頬を涼やかに撫でる。
男は何も語らない。眉間に皺を寄せ、黙ってそうこの風に揺れる結髪を見つめていた。
どくん、心臓が強く鳴る。
ひょっとしたら紡がれるかもしれない一言を待ち侘びるように、そうこの視線が文次郎の薄い唇に注がれる。
「………」
けれど、やはり、男は何も語らなかった。
だから、そうこはそっと文次郎の傍に立ち――試験の予行演習しますか? と囁くような言葉を秋の夜風に流した。
*
――言葉を上手く扱えぬ者が、言葉に頼ろうとするから馬鹿を見るんだ。
夜更けの保健室。衝立の向こうから微かに聞こえた声に、忍術学園六年は組・善法寺伊作は、覚書を片手に乳鉢を擂る手を止めた。
「え? 何か言った? 仙蔵」
「あのバカモンの事だ。臆病で、卑怯で、情けなさ極まれる会計委員長の事だ」
床に乳鉢を置き伊作が覗いた衝立の向こうには、布団に半ば拘束されるかのように横になった男が天井を睨み、言葉を紡いでいた。
「そもそも、『勝負』に擬えて行為に及ぼうという考えが間違えている。そんな建前が無いと女を抱けないという考えもな。
愛想を尽かされないのは、ひとえに相手が心底惚れていたからに過ぎないのを、あいつは気付いてない」
「……また文次郎の話かい? 随分憤っているのは分かるけど、多分文次郎も今の君に説教を受けたくは無いと思うよ」
聞き飽きたとばかりに溜息を吐くと、やつれてはいるが端正さは失われていない男の顔が怒気を孕む。
睨む視線の矛先が、月明かりの差し込む天井から自分へと向けられ、伊作は僅かに肩をすくめた。
――十三夜でも、随分明るくなるんだ。
目の前の少女の言葉につられて空を見上げると、満ちきるには日が足りない月の姿が文次郎の視界に飛び込んだ。
星の無い夜空にぽっかりと浮かぶ、ただ一つの天体。
濃紺の空に場違いなほど白いそれは、天幕に穿たれた穴のようでも、深く青に沈んだ世界を汲み上げる井戸の口のようでもあった。
「夜露、で、濡れちゃうかな。先輩の服」
「……つまらん事を気にするな」
尻の下に敷かれた文次郎の濃緑色をした上着は確かに草原の夜露を吸い、後々着込むには厳しい有様ではあったが、萱(かや)で
柔肌に傷をつける訳にもいかない。
山道を少し外れた演習場の入口。すぐ傍で咲く彼岸花の姿が、何故か幼子が手にする風車を連想させた。
月下において薄紫色にも見える、そうこの花色袴の帯を解き、上着を肌蹴させる。
濃紺の肌着の下に巻かれてあった晒布をほどけば、白い晒布にも負けぬほど白い、そうこの胸が月光の下に晒された。
「んっ…」
最初に体を重ねた時よりも僅かに丸く膨らんだ胸を掌に包み込むと、指先に肌の粟立つ気配が伝わった。
――寒いのだろうか。
ほんのりと色づいた先端が、早々に固い芯を帯びているのも寒さ故なら無闇に脱がすのも――いやいや。
これは鍛練だ。己を鍛える手段に、寒いもヘッタクレもあるか。
最初に決めた事だろうが。
文次郎は脳裏をよぎった甘ったるい考えに内心舌打ちをし、誤魔化すようにそうこの上着を取った。
が、敷かれた己の上着はそのままにしておいた。
胸に手を添えたまま、肩に口を付ける。
――これは鍛練だ。恋だの情だの、そんなもの。
――溺れてたまるか。
「あ…せん、ぱい……口上」
姿勢を変え、背後から抱かれたそうこが喘ぎながら尋ねていたが、文次郎は言葉を無視した。
首筋に唇を落としたまま、手は胸から半分脱げた袴の中へと潜り込んでいく。
「ふぅっ、は、あ…っ!」
くうっ、と背が引きつり、小さな顎が天を仰ぐ。
「せっ? せんぱ…っん、くふっ、どうし…はんっ!」
溢れていた蜜を纏わせ、文次郎の指は内に篭もる熱を求めるように少女の中へと入っていった。
ザラついた天井を擦り、襞の一枚一枚の感触を確かめるが如く探る指の動きに、そうこの露になった白い腿がぴくぴくと跳ねる。
――勘違いするな。こいつがくの一になるのなら、くの一を目指すというなら、俺は。
――俺の出来る事は。
「なん…あっ、もんっ、じろせんぱっ…」
だがどうして今の俺は、口上の詩の一つも思い浮かべる事ができないのだろう。
「私は冗談で言っているつもりはないぞ。…あいつはな、昔から色事に関してだけは臆病なんだ。他は鬱陶しいほど積極的な癖に、
泥沼に足を突っ込むことを極端に恐れる。子供の戯れみたいな遣り口でワザと矛先をずらそうと足掻いている」
自分より、渦中の男とは付き合いが深いであろう男は深く息を吐くと、格好ばかり気にしおって、と呟いた。
「ブザマになる度胸も無いなど、愚かにも程があるわ」
独り、闇に言葉を流す男。
その顔を見る伊作の背後で、燈台の灯に身を焦がした羽虫が、じじっ、と音を立てた。
矛盾している。
言葉と行為がてんでバラバラで、自分でも辻褄の合わなさに苛々してくる。
「んんっ、んむ…ふっうう…っ」
口腔の中全てを貪るような口付けを交わし、双臀を掴む。
頬にかかる吐息の熱が、季節が夏から秋へ、そして冬へと移り変わろうとしている事を嫌でも文次郎に知らしめてきた。
「はぁっ、はっ…あっ、ああ」
「………」
相変わらず詩の題一つも紡げない唇は、沈黙を守るだけだ。
しかしそんな中でも、胸の内はじりじりと灼け付くような焦燥感を体中に伝えてくる。
――間違えるな。こいつは誰のものでも無い、一人のくのたまだ。
――俺は只の通過点だ。血迷っても溺れるなんぞ。
がさっ、と萱が揺れる音と共に押し倒された少女は、ほの紅く染まった肌を月光の下にさらけ出した。
「……っ」
見上げる二つの瞳が、月と、自分の影を映している。瞳の中の自分がどんな表情をしてたかは、予想できただけに見たくも無かった。
視線を逸らし、文次郎は片手で袴の紐を解き、褌を緩めた。
まるで初めて女を抱いた時のように焦る指が、みっともなさを強調しているようで、思わず唇を噛む。
それでも自身は固く張り詰め、心拍と同調する脈動を添える指先に伝えてきた。
「せん…ぱい」
――憂いを杜康で晴らすのは程々にね。
少女の唇が自分を呼ぶ。と同時に、脳裏に何故か山本シナの言葉がよぎった。
「はあぁ……っ!!」
「………!!」
ぬかるみに嵌りこむように、文次郎の肉杭がそうこの中へと埋められる。
酒を口にした時に感じる――現実はそれより性質の悪い毒なのかもしれないが――血管が一気に広がるような痛みに似た感覚が、
腰を中心に全身に回っていく。
両脚を抱え、体重を掛ける抽送を始めれば、ぬちぬちと粘ついた肉が絡み合う音と、僅かに筋の軋む音を文次郎の耳に届けた。
「あ…いっ、痛……! せんぱ、ちょっ…」
そうこの手が文次郎の腕を掴む。
太眉の間には皺が刻まれ、苦痛を訴える表情を示していたが、文次郎は尚、打ちつける腰を止めなかった。
槍の一撃の如く胎を抉りこむ剛直に、受け入れる側も悲鳴を上げかねない状況であった。
「やっ…や、だ、せんぱい、あっ…止め……」
ぐりっと胎の口をこじ開けるように押し付けられた質量に、そうこの声も途切れる。
「かっ…は!!」
声帯が引きつり、喉がかろうじて呼吸を出来る程度にしか作用しない。
そうこは声を上げない代わりに掴んでいた腕に爪を立て、渾身の力で引っ掻いた。
「つッ……!!」
腕に走った痛みが、杜康に似た毒に侵されていた文次郎の意識に輪郭を与える。
そして――今の行為が何もかも、はなはだしいほどに間違っているものだと気付かされた。
それは、鍛練ではなく。
しかし、情交でもない。
己の浅ましさを具現化したような、一方的な行為に過ぎなかった。
――大体、先輩はそれで満足できるんですか? 忍びとしてじゃなくて、男として。
鉢屋三郎が試験で少女に負けを喫したと知った時、文次郎の胸中には安堵が満ちたと共に、ほんの僅かな寂寥感が差し込んだ。
くの一として成長していく彼女の姿を知ると同時に、何かが腕の中からこぼれ落ちていくようにも思えた。
いつか道を分かつ日は必ず待ち受けていて、それまでの付き合いだと割り切っていた筈の自分の心に、知らず言葉に出来ない何かが
芽生えていた事を――あの日、文次郎は気付かされたのだった。
――口に出来るはずが無い。
恋だの情だの執心だの、そんなものは忍びの道を目指した日に捨てた筈だった。
「はっ…あ、はあっ」
抱えていた脚を下ろし繋がっていた体を離すと、そうこは月光から顔を逸らし、苦悶の表情のまま息を整えていた。
その顔は文次郎の胸を切なく締め付け――同時に、情を煽りかねない程に危うい色香を秘めていた。
彼女が真っ直ぐに想いをぶつけてくるのは、ただの弱さから来る甘えだと思っていた。
未熟さ故に、忍びとしての術と恋情を履き違えているだけであって、だからこそ自分は忍びの道を行く先達として、かのくのたまを
導く立場であらんと努めていた。
それが、変わったのはいつの日からだったのだろう。
いや、変わるというならばおそらくは――最初から変わっていたのだ。
最初に、彼女の告白に応えた時から。
文次郎の胸に、熱いものが満ちていく。
それは先程の毒の与える、身を灼くような熱さとは異なり、体の奥で凝っていた何かをじんわりと溶かすような熱だった。
熱を持つ掌が、夜気にさらされ冷えたそうこの肩に触れる。
そうこは一瞬だけ身をこわばらせたが、構わず文次郎は熱を移すように体に覆いかぶさり、小さな肩を抱いた。
多分、この後彼の唇が紡ぐ言葉は、とてつもなくありふれていて、ともすれば薄っぺらなものとして彼女に受け取られるかもしれない。
薄っぺら――本当、言葉なんてモノは薄っぺらだ。
思った事を、ありったけの語彙で声にしたとしても、『言葉』の名の下に思いは画一的なものに捉えられ、ありきたりで薄っぺらな
モノにしか受け取られない。
故にもどかしい。言葉でしか伝えられないものがあるだけ尚更に。
肩を抱く手に力を込める。ずきん、と痛む腕の引っ掻き傷が、今が夢ではないと自分に教える。
口にしたら後には戻れないと、過去の自分が今の自分に警告を放つ。
――構うものか。無様になる覚悟は決まった。
文次郎は唇を開くと、胸の内から溢れ出す熱を言葉に変え、腕の中の少女に向け紡いだ。
風が、吹いた。
*
一際強く吹く秋の夜風が、萱の葉を、ススキの穂をたなびかせた。
海鳴りにも似た音が満ちる中――男は、風上の向こうから耳に届いた言葉に目を細め、踵を返した。
あの男の言葉は、風に流される事無く少女に届いただろうか。
不器用この上ない、つたなくも熱の溢れる声は、彼女の胸に響いただろうか。
願わくば、そうあって欲しい。自分が夢見るには勝手すぎる願いなのは承知している。
けれど、やはり――おとぎばなしには、幸せな結末が控えていて欲しいと、願ってしまうのだ。
一握りの報われる者の影に添う、数多の報われない者達が前を向くために。
月に照らされた男の顔は、作り物めいた笑みを浮かべたままだったが、その下のもう一つの表情は――誰にも知られる事は無い。
どくん。
重なり合った胸から伝わる力強い鼓動が、耳で聞くよりも明瞭にそうこの体に伝わる。
肩を、背中を包む熱が、肌を介してそうこの胸の一番奥にまで染み込んでいく。
だが何よりもそうこの中に響いたのは先程の男の声。
初めて耳にした――そして、この先聞く機会があるかどうかも分からない、たった一つの言葉であった。
「……あ…」
どくん、どくん、どくん。
きっとこの先同じような鼓動を違う相手から、胸越しに伝えられる日が来る事もあるだろう。
熱も、痛みも、似たようなモノを与えられるかもしれない。
それが忍びとして成長の糧となるのなら、甘んじて受けてみせる。
だが、この声を、この言葉を全部含めて、全て同じものをそうこに伝えられる相手は、ただ一人しか居ない。
目の前に居る、この男にしか。
「文次郎…せん、ぱ、い」
震える唇で名を呼ぶと、抱かれる腕に込められた力が強まった。
きしっ、と背が軋む音がしたが、そんなモノは今のそうこにとって心底どうでも良かった。
そっと腕を文次郎の背に回し、自分もまた夜風で冷えた背中に熱を与える。
――出来ることなら熱だけじゃなくて、気持ちも何もかも伝わればいいのに。
思うがそれは決して叶わない望みだ。
だから、そうこは再び唇を開くと、文次郎の耳朶にそっと囁き返した。
「あたし、も、すき」
ぱちん、と胸の奥で何かが弾け、遥か高みで二人を見下ろす月が熱くぼやける。
重なっていた胸の隙間にひやりと風が滑り込み、視線を月から男の顔に移せば、文次郎は少し切な気な、困ったような表情で、
そうこの頬を伝う涙を指腹で拭っていた。
「……好き」
「何度も言うな。言葉が軽くなるだろうがバカタレ」
――どういう理屈だろう。
相変わらずどこかズレている文次郎の考えに、そうこは小さく笑った。
「仕方ないでしょ。好きなんだもの」
「だから何度も言うなと」
「何よ、これでもずっと我慢してたんだから。先輩、言ってもマトモに取り合ってくんないし」
身を起こし言い返すそうこの言葉に、文次郎は眉を寄せ、どの口が言うかと憎まれ口を叩く。
「口上にあんな詩選んで、毎度毎度バカの一つ覚えみたいに繰り返しやがって。…『上邪』は忍たまは習わんから、調べるのに難儀したぞ」
調べた上で、三郎に指摘されるまで勘違いを続けていた訳だが、勿論文次郎はそんな事を口にする気は無かった。
「……まあ、何だ。試験の符丁に使うのは止めとけ」
ぐしっ。
結髪を解いてないそうこの頭を、無骨な文次郎の手が遠慮無しに撫でる。
「他のヤツに聞かせるような詩じゃないだろ」
この男から初めて受ける感触は、荒っぽくて少しムッとしたが、心の底から不快にはなれなかった。
そうこから視線を逸らし仏頂面を作る文次郎の横顔は、やはり自分より経験を積んだ『先輩』の顔であり、また、不器用で臆病で意地っ張りで、
――どうしようもないほど愛しい、『恋人』の顔でもあった。
幼子に行うように、ぐしぐしと頭を撫でられながら、そうこは涙を浮かべたままの目に笑みを抑える事無く、はい、と答えた。
――人は変わるものだよ。
衝立の向こうに戻り、乳鉢を再び手にする男の声に忍術学園六年い組・立花仙蔵は視線を傾けた。
「有為転変。水や風の流れのように、何も変わってないようで必ずどこか変わり続けてる。…多分、文次郎もね」
かちゃかちゃと音を響かせ、調合を再開した男の声はどこか落ち着いていて、まるで憤る己を諭すかのようでもあった。
「…そうは見えんがな」
「僕にしてみればね、君の方が変わらないように思えるよ。今の有様を見てると特に」
痛い所を突く男の発言に、仙蔵の口がへの字に歪む。
「副作用のある薬とは聞いてなかったものでな。保健委員長ともあろう男が、説明が足りんとはどういう了見だ」
「それは薬のせいじゃなくて、過信した自分が招いた災禍だね。何事も程々に、いい教訓になっただろう? …あ、そうだ」
かちゃん。冷たい音を立てる乳鉢を手にしたまま、男がひょいと衝立の向こうから顔を出す。
屈託の無い――却ってそれが恐ろしいのだが――笑顔と妙に明るい声に、仙蔵の胸中に悪寒めいた何かがよぎる。
「ねえ仙蔵、今調合している新しい痛み止めの臨床治験、やってみる気無い?」
「何だやぶから棒に」
「この間長次づてに福富屋さんから天竺渡来の薬草の種を貰って、調合してみたんだけどね。…効き目は凄いんだけど臨床例に乏しくて」
「…実験台になれというのか」
「作法委員はよくやってるじゃないか。実験」
それは実験じゃなくて実検だ。――ついでに言えば、する側であって決してされる側ではない。
言いたいのは山々だが、布団に半ば拘束された自分に悲しいかな選択肢は無い。
――この男もどこか変わった部分があるのだろうか。
苦虫千匹噛み潰した仙蔵がそんな事を思う間にも、医学探究心という名の『応報』はゆっくりと近付いてくるのであった。
一度離れた二人の身体が再び一つに繋がるまでに、時間は掛からなかった。
言葉で固めた鍛練でも、独り善がりの情欲をぶつけた行為でもない、どことなくぎこちなくも優しい、初めての情交の末――。
二人は同時に互いの体に絶頂を伝え果てた。
「…くしゅんっ!」
事の後、思わずくしゃみをしたそうこの背にぞくぞくと寒気が這い上がる。
そういえば最近、すっかり夜は冷え込んで来たんだっけ――急変する山間の気候に耐えかね、すん、と鼻を鳴らし慌てて晒布と装束を
手にするそうこだったが、妙な視線を肩口に感じ手を止めた。
視線の元――傍らで胡坐をかく文次郎は、そんなそうこの仕草に心配するどころか呆れたような口調で、
「くのたま、この位の寒さでくしゃみなんぞ相当たるんどるようだな」
などとのたまった。
相変わらず、この男は人を名前で呼ばない。――いや、そうじゃなくて。
「先輩は寒くないの?」
少し夜露に濡れた服を着込みつつ見れば、文次郎は未だ半裸のままである。
「暑さ寒さに耐えるのも鍛練の内。忍者の基本だろうが」
ふん、と鼻息と共に偉そうに放つ文次郎の言葉に、『何とかは風邪を引かない』というお約束の文句が浮かぶ。
――まあ、バカって言ったら全くもってその通りだけど。
口に出せば、そんな馬鹿男に心底惚れ抜いてしまった自分はどうなるという話なので、そうこは黙った。
「それとこれとは別なの。女の子は腰冷やしちゃいけないんだから」
きゅっ、と袴の腰紐を締め、そうこは考えと違う言葉を文次郎に向け返した。
「……は? おんなのこ? 誰がだ」
「あたしがよっ! って言うか先輩、あたしの事なんだと思ってるの!?」
冗談抜きの真顔で問うた文次郎の言葉は、見事にそうこの逆鱗に触れた。
扁桃型の目を吊り上げ詰め寄るそうこに、意せず『地獄の会計委員長』の腰も引ける。
「なっ!? くのたまはくのたまだろうが。…他に何がある」
一度かち合った視線を逸らし、文次郎はしどろもどろに答えた。
こうなると六年もくのたまも無い。
まるで年齢が逆転したかのように、子供染みたふくれっ面を見せる文次郎の膝に手を置きそうこは、違います、と力一杯答えた。
風は凪ぎ、辺りを包むのは密やかな虫の声だけであった。
「あたしは、一流くの一を目指す女の子です。誰よりも強くなりたいと思う女の子です。…でも、それと同じ位目の前の人を
……潮江文次郎を好きでいる、一人の、女の子です」
青白い月光の中ではっきり分かるほど、文次郎の顔が真っ赤に染まる。
そうこの顔も同じ位赤くなっているのだが、構うこと無く真っ直ぐに文次郎の姿を見つめていた。
視線に耐えかね、文次郎は俯くと首の裏を掻きつつ、長い溜息を吐いた。
「お前…よくもまあ、そんなこっ恥ずかしい台詞言えたモンだな」
「言わなきゃ先輩、ずっと勘違いしたままでしょ」
返す言葉に、うぐ、と喉が詰まる音がする。どうも図星らしい。
「……それに、随分欲張りだ。あれもこれも欲しがっとると、夢の重さで潰れるぞ」
「あら、『戦う会計委員長』らしくない台詞じゃない。…挑む前から諦めるなんて、先輩は出来るの?」
少なくとも自分は諦めない。諦めることなんて出来ない。
この図太さは――目の前の男から貰ったものだ。
文次郎はもう一度溜息を吐き、くのたまに説教されるとはな、と呟くと視線を上げた。
「言っておくが、忍びの道は厳しいぞ。俺だって足掻いてる位だからな」
「知ってる」
「強くなるのもだ。こないだの組み手の時みたいな、甘い手技でどうにかなると思うな」
「うん」
「………」
「………」
無骨な手が腰に回る。ぐっと寄せられる力に促されて、服越しにそうこの胸が文次郎の胸と重なり合う。
顔を上げれば、隈で縁取られた三白眼の奥で、見つめる自分の姿が目に入る。
あと少し近付けば、唇と唇が触れ合うであろうその時――。
ひくり、文次郎の鼻が動いた。
「……ふっ」
ふ? ――そうこが嫌な予感を抱いた刹那、ぶえっくしょーーん!! と文次郎の盛大なくしゃみが、秋の山間にこだました。
半裸で長時間吹きさらしの風に当たっていたのだから、くしゃみの一つも出る話だが、なにぶん間が悪かった。
直後、至近距離でくしゃみを貰ってしまったそうこの鉄拳が、文次郎の頬にめり込んだのは言うまでも無い。
*
忍術学園表門。忍たま長屋とくの一屋敷を隔てる塀よりも更に高みを増した築地塀の屋根に、風を切る音と金属音が響く。
間を置かず、一人の男が屋根に掛かった鉤縄を伝い静かに塀を登ると、そのまま音も無く屋根に脚を掛けた。
幸か不幸か、『追跡の鬼』事務員・小松田秀作は秋休みを利用し、実家の手伝いに明け暮れているという。
あの二人が裏裏山へと走りこみに出たのも、彼の男の不在が一因ではあった。
だが、彼が居たとしても、おそらく二人は外に出ただろう。
それほどまでに、月光の下の世界はあまりにも美しく、人を惹き付けて止まない何かを内包していた。
着地点を見計らい、濃紺の忍び装束が校庭へと降り立つ。
時は夜半を大きく過ぎ、十三夜の月が西へ沈みかけた頃合。この時間なら同室の男も眠りに就いている筈だったが、
長屋に足を向ける気は、まだ起こらなかった。
何となく――ただ、何となくである。
校庭を抜け、教科棟を横切って月夜に男は一人、ある場所へ向かって歩いていた。
男にとって思い入れのある、その場所へ向かえば――今の自分はどうにかなると思っていた。
風の凪いだ水面に、もう一つの月が浮かぶ。
学園の敷地内に広がる池の端に立ち、男――鉢屋三郎は、近くにありながら掴む事の出来ない月の姿を、ただ眺めていた。
「………」
ちりっとわずかな痛みを覚え、三郎はそっと傷も無くなった首筋を片手で押さえる。
――アンタは、犬に噛まれた事を忘れられるの!?
今になって、あの花色装束の娘が泣きそうな顔で叫んだ言葉が染みた。
「……確かに、キツイねこれは」
痛むのは、体ではなく胸の内だと三郎は身をもって実感した。
この傷が癒えるのはいつの事になるだろう――背後で、じゃりっ、と土を擦る足音がしたのは、そんな事を考えていた時だった。
振り返らなくとも、誰が立っているかは分かっていた。
彼女もおそらく自分と同じで『なんとなく』足を向けたのであろう事も。
「悪いけど、池に突き落とすのは今は勘弁してくれる? …夜中に水練をやらかしたい気分じゃないもんでね」
だから、三郎は水面の月から目を逸らす事無く、背後の少女に声を掛けた。
妙におぼつかない足取りで三郎の近くに立つ少女――ユキは、ちらりと三郎の横顔に視線を向け、次いで同じく水面に映る月を見た。
今なら再びユキの顔でガニ股歩きをしても、不自然さは伺えないかもしれない。怒られるからしないが。
「その調子だと、試験で痛い目に遭ったみたいだねぇ」
三郎は、今でも誰が少女の相手だったかを覚えている。
交合に対し妙な夢を抱き、少々無茶をしでかす衒いのあるあの男が相手なら――初体験としては手厳しいモノとなったのではないだろうか。
「対策を取る為に、相手の名前位聞いとけば良かったのに」
「…そうかもね」
――おや。
すんなりと言を受け入れるユキの声に、三郎の眉が上がる。
「でも、くの一になるなら、慣れなきゃいけないんだって。……あの娘、そう言ってたの」
ユキの言う『あの娘』が誰か予想はついた。
男と体を重ねる事は、くの一になる為の成長の糧だと彼女は隣の少女に説いたらしい。
それは真理なのだろうが――どこか物悲しい考えだ。
彼女の相手が自分だっただけに尚の事。
「……ふうん」
三郎は思うが口に出さず、代わりに身を屈めて、足元の石を一つ手に取った。
「……今回の試験、アンタがそうこちゃんの相手になったのは偶然? それとも…」
「残念ながら偶然だよ。…うん、他の娘が相手だったなら、私はもう少し気楽に試験を受けられたかもしれないな」
即答し、掌の中の平べったい小石の感触を確かめる。
「房術試験で不合格なんて、私らしくも無い結果も出さずに済んだだろうし」
「……」
「君に池に落とされる事も無かったかもしれない」
「…それはどうかと思うけど」
ユキの手厳しいツッコミに、三郎は片頬だけで笑った。
あの二人が試験を境にどう動くか、傍から眺めるだけで三郎にとっては充分だった。
だが、天運はあまりにも気まぐれで、傍観者であろうとした自分を当事者の立場へと陥れた。
知らなくてもいい事を、知らなければ良かった傷を、自分の中に植えつけた。
「あのさ……前から聞きたかったんだけど、ひょっとしてアンタ、そうこちゃんの事…」
少しの間の逡巡の末尋ねるユキに、三郎は笑みを崩す事無く、違うよ、と答えた。
「女の子は可愛いと思うけど、勘繰りが過ぎるのは悪い癖だねぇ。……そんなんじゃないよ」
ただ――言葉を途中で切り、掌の中の石を池に向け放つ。
秋の夜気を滑る小石は幾度も水面を跳ね、多くの波紋で月は千々に乱れた。
「ただ、噛む犬にも矜持ってのがあるんだ」
――痛みを与える事しかできない存在だというならば、忘れられない程深い傷を残したかった。
それだけの事だ。
凪いでいた風が、再び二人の頬を撫でる。
池の水面から伸びる蒲穂がさわさわと揺れ、月の輪郭を曖昧にさせた。
ユキはふわりとなびく、癖の強い髪を片手で押さえ、三郎の――他人の面をした――横顔を注視していた。
「なら、アンタは痛み分けしちゃったのね」
風に流すように静かに紡がれた言葉に、三郎はユキの顔を見た。
結髪を解いた少女の目は、いつもの少し勝気がかった印象がどことなく和らいでいるような、そんな感じがした。
「……どうしてそう思う?」
否定せず尋ねると、ユキの唇がだって――と言葉を紡ぐ。
「だって今のアンタ、あの時と同じ顔してるもの。…泣くのを必死で堪えてる顔」
ああ――本当に、女の子というのは勘繰りが好きなんだなあ。
三郎は、自分の今の『面』が、泣き顔なんかこれっぽっちも作っていない事を知っていた。
少女の言葉は当て推量の産物に過ぎないと、一蹴する事も出来た筈だった。
「……どうだろうね」
出来なかった理由はただ一つ。
少女が、自分の面で隠した素顔を見抜いてしまったから。
自分でも分からなくなっていた顔を、真っ直ぐに見据えていたからだった。
「まあアレだ。……今回の事でよーく身に染みたよ。くのたまとの色恋事は私には向かない。あの二人を否定する気は無いけどね」
大きく息を吐きながら呟く三郎の言葉に、ユキは呆れたように、今更何言ってんの、と返した。
「言っておくけど、くのたまにだって選ぶ権利はあるんだからね」
ユキの舌鋒には容赦がない。
だが、今の三郎には、その容赦の無さが逆に心地良かった。
「傷付くなあその言い方。そりゃ私は芸忍として精進が足りないと自覚してるけど、そうスパッと切り返されるとだね、何ていうの?
ボケ殺し? 違うな、うーん」
「……足りないのは他にイロイロあると思うけど」
じゃりっ、とユキの草履が音を立てる。背を向けて元来た道をおぼつかない足取りで戻ろうとする少女は、去り際にこう呟いた。
「あたしはきっと、誰でもない人を好きになるわ。潮江先輩でも、不破先輩でもない、誰でもない人を」
ざわっ。
夜風が木々を、蒲穂を、そして男の心中を揺らす。
寝間着姿の少女は振り返らない。
池の端に立つ三郎は、遠ざかり行くユキの白い背中に視線を向けたまま、片手をそっと己が頬に添えた。
「……例えばそれは、どんな男?」
風に流れた問いにユキが振り返る。瞬間、少女の目はわずかに見開かれたようにも見えたのだが、気のせいだろうか。
鼻先をかすめた一陣の秋風――三郎は目を閉じ、己の顔を撫でる涼やかな気配をそっと確かめた。
******
雷蔵の立ち位置は間違えた気がしなくもないです。相手は負けず嫌いな気がするので、
こっそり再戦申し立てをするんじゃないでしょうか。
今回はここまで。次の後日譚めいた話で完結となります。
アレでナニな話ですが、お付き合いいただければ幸いです。
続き来てた!超GJ!!
秋に相応しい切ない系、きゅんとさせて頂きました!
グッジョブ!つい一気読みしちゃったけど、読み応えの心地よさに感動したっ!
ちょっぴり素直になったもんじに超萌えた!こっちが赤面しちゃうわ!(良い意味で)
そして三郎がセツナス。幸せになってくれよ…。
キョコンな彼にも幸アレーw
GJ!超GJ!!
もう本当に素晴らしいとしか言いようがない…
みんな切なすぐる愛しすぐる
雷蔵ガンガレww
作者様GJー!
そうこちゃんが可愛くてかっこよくて素敵だw
素直な潮江に感動しつつ萌えたw
そして名前出てないけど竹谷かあれはw
こんな素敵な物語が次回で終わりか……寂しくなるな
次の投稿を楽しみに待ってます!
GJ!!
相変わらず時間を忘れて一気読みしてしまう作品ですな
そして鉢屋の使い方が凄く巧い!
ってか雷蔵www頑張れwww
相手はトモミちゃんかな?
再戦申し立て話も是非読んでみたいですな
神は何げにスレで出たネタを使ってくれるから好きだ!
仙蔵と照代をありがとう!
わたし国語の読解力がないのだが、もしやユキちゃんは…鉢屋を…?
責任をとる男、竹谷→ユキ→鉢屋→そうこ→←文次郎とか妄想してしまった。
片想いとか萌えるんだぜ。
58 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 14:26:21 ID:Ez+iods+
あげがてら、新刊の話など。
いや里芋行者さんとミスマイタケ夫婦は勿論萌えたんだが。
カメちゃん……何故に兄貴すっ飛ばして、六年生の方が先に学園に来ていたことを知っていたのか聞きたい。
小一時間問い詰めたい。
鬼蜘蛛丸さんとの絡みは言うに及ばず。
秋風氏GJですー
そうこたん幸せで嬉しい!
伊作が男前w
仙蔵…ww
鉢屋もユキちゃんも幸せになって欲しいす
新刊ネタはもうおk?
カメ子は小悪魔なんだよw
てか、里芋ミスマイはネタかと思ってたのに…
マジでケコンかー
長次の「カメちゃん」呼びに激しく萌えた自分が通りますよ
59>>
意義有り
カメちゃんは小悪魔じゃない、天使だ!
前スレ落ちましたねー…ちょっと寂しい。
ここ最近、土井先生ネタを見ないので見てみたい気が。
……いや、熟女相手なんて言わないぞ!言わないからな!
あと44巻フィーバーで水軍さんネタとか、大人同士の絡みが見てみたい今日この頃。
62 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 21:35:28 ID:UBgwZwcm
ちょっと聞きたいのだが、これだけSS神がいるってことは
絵師のほうでも忍たまで男女エロ書いてる人いるのかな?
本とかあるならまじで欲しい…。エロじゃなくても男女ものというだけでいいのだがね。
スレ違いすまん。飢えてるんだよ。
>>62 去年か一昨年のオンリーでNL本売ってるサクルあったよ
絵なら描いてみたいのだが、どこにうpすればいいのかわからんのでじっとしてた。
保健室の女王さまも書きたいのだがうまく想像できないので書いては消し書いては消ししてるんだぜ。
>>65 角煮板かピンクお絵描き板にスレさえあれば……そんな風に思っていた時期が俺にもありました (AA略)
前スレでも話題に上ったけれど、ここのスレで絵関係はちょっと難しいみたいですよ
…と、ところで、その保健室の女王様のスペックについてちょっと聞かせては貰えないかな…(ドキドキ)
ここの職忍さんでもサイト餅の人もいるしね
エロにこだわらなければさらに見つかる数は多いはずだよ
>>66 俺の脳内の「保健室の女王様」のすぺっくと流れ
・新野先生の知り合いの娘さん(二十代前半)
・新野先生が長期出張に出ることになり、その間保健室を預かることになる
・外見は切れ長の目、ぷっくりした唇、尻も乳も控えめでそっち方面に積極的には見えない
・昼間は下級生に本を読んであげるなどとっても優しいおねえさん
・夜になると人知れず急変
・寝る前の胃薬をもらいに行った土井先生、食われる。
・薬になるからとらっきょやねぎを持って行った大木先生、食われる。
・らっきょを食べないと治らない病気と言われ野村先生、食われる。
・腰痛の薬をもらいに行った学園長、食われた上死にかける。
・外出届けを書いてもらおうとした小松田君、食われる。
・夜間訓練で怪我をした上級生たち、続々と食われる。
・秘密の忍務をお願いしたいと頼まれた利吉、食われる。
・ひととおり食ったところで新野先生帰ってくる
・「また遊びにきますわ」「もういいです…」
この設定じゃなくてもいいから、保健室の女王様書いてくれ…
学園長までwww食いすぎwwwwww
しかしオリキャラはどうも夢要素を感じてしまう
オリキャラの個性が強すぎだとどうもね。
女子少ないけどできたら既存くのいち出してくれるとうれしいな。
転校生や教育実習生が出てきたあたりで、もうかなり夢要素は入ってきてた。
オシロイシメジのくのいちはもう使われちゃったしなぁ…。
ミス・マイタケが里芋さんから薬学を学んで学園に来るってのは?
俺の楓さん&如月さんのターンと聞いて飛んで来ました。
おっと着物の下をリアルに想像するのはナシだぜ。
…妙齢の女性率低いのが難しい所だな本当。
くのいちを成長させた姿でも妄想をしてるんだが、やっぱくのいちも忍者服の色変わっていくのかな
成長ネタで一年は組が六年生になって、卒業したてのくのたま(ユキちゃんあたり?)が保健室の臨時(略
なんてネタも考えた事ある自分が通過しますよ。乱太郎は保健委員長になってそうだな。
女王様、オリキャラ云々はともかく、シチュエーションには心動かされるなあ。
土井先生→胃痛が心的負担から来るなら、ストレスを発散させましょう→エチー
ライバル二人組→とりあえずらっきょうの効能を口八丁述べて丸め込む→略
とかそんな感じかな?大人成分飢えてるんだよ…。
大人エロ分は俺も飢えてるよー…ノシ
成長ネタもいいんだけど、それだと現上級生たちの青いエロが見られなくなるので残念だと思っている。
楓さん如月さん……の孫娘あたりでどうよ?
ぴちぴちの21歳、新妻、ミスコン制覇の美女、と
三拍子揃ったミスマイを書いてくれる猛者はおらんのか!
旦那のアシスタントで危険な城に潜入するなど、
しっかりものでかっこいいし。
道端でいちゃいちゃしたり可愛いところもあるし。
いいよなミスマイタケ。本名が知りたい。
でも里芋さんにサトイモ投げたくなるんだぜ・・・。
>>76 っ【言い出しっぺの法則】
つまりアレだ。44巻の話で忍たまの良い子達と別れた後、城での一件でしばらくイロイロお預け状態だった
新婚さん二人の燃え上がる様を書けば良いじゃないか!
じゃなくて書いて下さいお願いします。
個人的に里芋さんが(まだ二人きりでいたいから)子作りに消極的だと燃えるんだぜ。
(なんか竹谷の姿が脳裏をよぎったが、多分気のせい)
他くの一って言うとスッポンタケくの一(これも以前SSに使われたけど、色んなパターンがあっても良いと思う)とか?
41巻後、チャミダレアミタケのくの一になった事だし、学園と交流があっても不思議じゃないと思うんだが。
(山彦の術うんぬんはさておき)
スッポンタケ忍者自体(霞扇の術とか)薬学に詳しそうだし、新野先生とも一応面識あるし・・・あれ?
意外といい位置に居ない?
ミス・マイタケって結婚したのにいつまでミスなんだろ
つか尼子先生ってかわいい女の子描くの苦手とか言ってたわりに
ミスマイや楓さん如月さんはしっかり美人じゃないか
なぜユキちゃんたちはあんなに残念なんだ
それはともかくチャミダレくのいちは3人いたはずだよね…3人そろって学園に…ゴクリ
「美人」やょぅι゙ょは描けるけど、思春期年齢の「かわいい」女の子は苦手…とか?
突庵が再登場したついでに照代もまた出てきてくれないかな
「初期のキャラデザイン」というのが
でかい理由かと。
初期は妙齢のお姉さんはぜんぜんいなくて、
子供かバーさんばかりだった。
幼女といえばカメちゃん可愛いよな。顔もだけど
性格が可愛いから余計可愛く見える。
え?ユキちゃんとかそうことか普通にかわいくね?
カメちゃんは将来が楽しみだな
好みはそれぞれなんだな。
先生がその発言した時にすら、
え?ユキちゃん達かわいいじゃないか。あぁ、先生が謙遜してんのか。と思ったもんだ。
先生は女の子が描けないとかじゃなくて、女の子のキャラクター自体にあんまり興味がないんじゃないかなぁ
もしくはくの一ネタはお子様向けだと出せないとか?
でもファンサービスが豊富な人だから、要望が多くなったら出してくれるかも
まあまあ、原作に対する要望はキリが無い上に微妙に全年齢向けスレ話な予感。
そんな事よりサm…エロの話しよーぜー。
休みの前日、町に出るからとこっそりタカ丸さんに髪結いをお願いするくのたまの話を、ついさっき考えてみた訳だが、
タカ丸「新しく頭皮マッサージなんて始めてみたんだけどやってみない?」→頭のいろいろな所を優しく揉みほぐす
→くのたま『やだ…気持ちよくてヘンな声出ちゃう…!』
……途中まで考えて、どうみても寸止めオチです本当に(ry
先輩、エロパロって難しいですね。
ふと「仙子さんと百合プレイ」なるものを一瞬真面目に考えた自分が恐ろしいわ
86 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 01:44:28 ID:phmUhDcA
44巻!鬼カメに萌えた… 敬語×敬語っていいね。
なんかもう、カメちゃんと鬼さんは駆け落ちエンドな予感。
陸上では生きていけない、しがない海賊(35)と、大商人の娘(15)…。
鬼カメは自分も気になった。
でもこの二人でエロ妄想の最大のネックは、陸地じゃなんもできないという点だな。
それじゃあと船に乗ると、イコールHだと周りにばればれの罠。
海坊主に扮した覗きがいっぱい出そうだ。
もう鬼カメは海の中でやっちゃえばいいんじゃないかと思った
鬼カメはいつも膝乗りだから座位で。
四十八手で帆かけって言うし。
敬語×敬語ってのは萌えポイントだよなー
カメちゃんはきっと可愛い子になりそうだ
>>89 何で知ってんだよそんな知識wwwwww
91 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 10:11:33 ID:23F9mgPP
前スレで上がった生理ネタとの触診の話題に触発されて
色々まとめている間に話題は新たなるステージへ・・・orz
直球なエロでは無いかもだが上げてもおk?(多分2話位に分けて1話目は健全になる予定)
92 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 10:24:03 ID:23F9mgPP
たてつづけにスマン!
「前スレで上がった生理ネタと、触診の話題に触発されて」だ。
すまそ・・・orz
>>92 おおー!楽しみに待ちます。
投下の際は内容の都合上、注意書きと改行付きでお願いしますね。
じゃあミスマイが里芋さんを喜ばせようと房中術を習いにくる話でも書くか
保健室の女王様設定を借りる感じで…
95 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:02:02 ID:phmUhDcA
前スレ絵板言い出しっぺです。我慢できずに絵板つくりますた。
エロ絵可、という事でいいかな?
>>84 女性の性感を刺激するにはまず髪の毛から…
って"アダム徳永のスローセックス入門"に書いてあったのを思い出したw
指先で優しく刺激しつつ徐々に下へ降りていくのがテクだそうです
>>95 おお、絵版できたのか。
是非エロ絵も見たいからお願いしたい。
99 :
98:2008/10/11(土) 02:41:38 ID:l4ZqPDK1
どこにあるんだろ・・・。探してくる・・・
100 :
卯子の最悪な一日:2008/10/11(土) 04:18:54 ID:+0Rp1jdG
では、スペースをお借りして・・・
※読む前にちょこっと注意※
・因みに伊作×卯子(直球のエロじゃない;)
・生理ネタ(あんまグロくない・・と思う)
・現代風の(?)言葉使い
・保険の3と3の倍数の先輩の扱いがかわいそう;
その他色々アレな出来だがご了承下されば幸いでっす!
「・・・ああ・・・最悪だわー・・・。」
教室の机に顔をうつぶせにしながら、青い顔をした卯子が呻くように一人愚痴た。
本日の授業もすべて終了し、教室内の人もまばらになり始めた頃。
隣の席のみかが長屋に帰る支度の最中、卯子の呻き声に気づき、心配そうな様子でコチラを窺った。
「卯子ちゃん、どうしたの?・・・おなか、痛いの?大丈夫?・・・」
卯子の背中に手を当てながら優しく問いかけるみかに、うつぶせにしていた顔を上げて目線を合わした。
みかの丸い瞳が痛ましそうに目を細められていているのが映る。
みからしい、優しい気遣いがうかがえた。
そんな風に心配をさせるのが申し訳ないのと、自分の不甲斐無さに居心地が悪くなった卯子は、彼女の優しさに応えようと何とか口元に笑みを携えて、みかのほっぺに手を伸ばして・・・・思いっきり引っ張ってやった。
「いっったぁ〜い!!!もう!何すんの!!卯子ちゃんなんか・・・知らない!」
プイっとそっぽ向くみかに、卯子はニヤニヤしながらその反応を窺っていた。
「だって〜・・みかちゃんリアクションがイイんだもん♪」
そう悪びれもなく言いながら、ごめんネ?と謝罪の言葉を口にする卯子に、ちょっとは思うトコロがあったがそれでも機嫌を直したようで、みかは笑顔でそれに応えた。
「どうしたの?2人とも?」
そんな2人のやりとりに気がついたらしく、教室内にまだ残っていたあやかとトモミが訊ねてくると、卯子の瞳がキラリと輝いてニヤニヤ笑みを浮かべながら、
「あのねー!みかちゃんったら反応面白くて・・・」
「もう!!違うの!卯子ちゃんたらヒドイの!!ヒトが折角心配してるのにいきなりほっぺた抓るんだもん!!」
みかがむくれながら話すと、その様子に困惑した表情を浮かべながらも、あやかが
「まぁ・・・みかのほっぺは抓りたくなるのは分かるけどネ・・・。」
と、本音を呟いた。
すると、みかは益々むくれながら
「それ・・・どういう意味!?」
と言って、すっかり拗ねさせてしまった。
そんなやりとりに苦笑気味のトモミは、
「まぁまぁ・・・みかちゃんのほっぺたはともかくとして・・・卯子ちゃん、貴女さっきから顔色が良くないわ・・・そんな状態なのをみかちゃんもあやかちゃんも気づいてたの知ってる?」
と優しく諭されて、その台詞にぎくっ!とした卯子は改めて周りのみんなの様子を窺った。
すると、みかもあやかも困ったような、心配そうな表情を浮かべながら、卯子に微笑みかけていた。
みんなの優しさと自分の浅はかさに気づいて、縮こまりながら卯子は
「ごめん・・・心配かけて・・・ありがとう。」
と、口ごもりながら呟いた。
「とにかく、保健室行きなって!」
と、あやかが言うと、賛同するようにみかも頷きながら
「うん!そうした方がいいよ!・・・もし何ならあたしも一緒について行こうか?」
と、にこやかに提案するのを、ここまで心配かけられて、更にこれ以上迷惑かけたくない一心で卯子は、ニコっと微笑んでみかの頬に手を当てて、またも思いっきり抓ってしまった。
「いった〜い!!もう!!卯子ちゃん!!!」
と、みかの怒鳴り声を受けながら卯子は、すかさずその場を離れると
「大丈夫よ!心配しなくても一人で行けるわ!」
と、微笑んで保健室の方向に足を伸ばした。
自分の可愛くなさとか、不甲斐無さとか色々呆れるけれど、みんなの優しさに救われてそう最悪な日でもないかもしれないと思うのだった。
101 :
卯子の最悪な一日:2008/10/11(土) 04:25:56 ID:+0Rp1jdG
↑の続きです・・・
・・・・さて・・・問題は此処からだ・・・。
卯子は保健室に足を運びながら一人考えていた。
そもそも卯子の最悪なコンディションの原因は自身が一番よく分かっている。
月に一度のブルーな日。
女に生まれたからには避けて通れない事ではあるが、自分の場合、周期が不規則でしかも人よりも症状が若干重いらしく、保険医の新野先生に処方された薬を飲んで保健室で一眠りすれば、毎回それでやり過ごす事ができた。
だが・・・今回は、違う。
以前からこの日は、新野先生が出張で出かけられる事を生徒に前もって通知されており、なるべくこの日だけは『平和に過ごすように!』と、先生方が仰っていたのをぼんやり思い出した。
(((・・・平和にも何も本来学園が一番平和な場所な筈なのに、この学園で過ごす半分の日々が戦場じゃない・・・舞台設定と出番的な意味で。)))
と、自分以外の生徒も自嘲したに違いないとその時思っていた。
・・・まぁ・・・物語は事件が無きゃ始まらない訳だし?しょうがないけど・・・と、卯子の皮肉な想いが交錯しつつ、空気の読めん・・(ある意味で読める?)自分の体調を呪った。
保健室に向かうという事は、保険委員がいる可能性が高い訳だけど(というか確実に居る)・・・さて・・・どいつが居るのか・・・?そこに居る者よって卯子の心境を含めたポジションは大いに変わってくる。
卯子みたいなタイプの女の子であっても、やはりこの手の話題を話すには些か気恥ずかしさがある。
男子なら尚更だ。
保険委員によって、自分が訪れた理由を訊ねられた場合一体どうしようか・・・
そこが一番の問題だ。
新野先生に初めて相談した時もギリギリまで辛いのを我慢して、遂に耐え切れなくなり、倒れてしまった程だ。
その時は結構怒られてしまった訳だけども・・・。
つまり、それ位嫌な事だった。
まず・・・1年坊主が居た場合について考える。
自分が彼らより年が上な事もあって、もし、保健室に訪れた理由を説明する場合でも上手く誤魔化す事ができると思う。
最悪、生理痛をネタに下級生をからかってやる事もできる。
卯子にとって何より屈辱的な事は、自分が相手より下手に出る事だ。
先輩とか目上の人に対してはきちんとした態度をとるのが当たり前に育まれる此処での生活が、反面、卯子のプライドを変に高めさせたのも事実だが・・・。
もし、2年の川西左近が居た場合について考える。
ある意味で、一番当たりたくない人物の一人でもある。
年が同じという事もあって、彼に相談するのが一番気恥ずかしい。
だが・・・なんとなくだけれども・・・彼はコチラの空気を読んでくれそうな気がする。
それは彼の親友や先輩に対する接し方なんかを見る限りでの一定の評価からだが・・・。
あとは、3年生の・・・さ・・・何だっけ?・・・まぁいいや・・・
とにかくその人が当たった場合について考える。
自分より先輩で、名前も忘れちゃう程なので知り合い感覚が乏しく、正直言って気恥ずかしさは薄かったりする。
あと・・・笑顔が優しかった・・・気がする。(誰かと間違えてなければ)
残るは、保険委員長6年は組の善法寺伊作先輩が居た場合なのだが・・・
ぶっちゃけ・・・この先輩、個人的にあまり好きでは無い。
そんなに話した記憶が無いのだが、傍から見ていてあの笑顔がどうも嘘くさい・・・。
ニコっとした時の笑顔が貼りついているようで、本人が心の底から笑っているように思えなかった。
・・・まぁ・・・6年間も『忍』について学んでいると色々想うトコロがあるのだろうけれど・・・。
途中から、当たった場合の人物と対策を練るより、別の考察をしている事に気づいた時にはすっかり保健室の前に辿り着いていた事実に、無駄な事考えてしまったとげんなりした気持ちになった。
(どうしようかな・・・)
卯子が障子に手をかけかねていると、横の廊下から
「どうしたの?」
と、訊ねる人物に気づき振り向くと、其処には・・・6年は組の善法寺伊作が、トイレットペーパーを抱えながら訊ねてきた。
先ほどそう悪くもないかもしれないと思ったのだが訂正したい。
最悪だ・・・卯子は心の底からそう思った。
色々と残念極まりなくてすんませんorzあと1〜2回で完結させたいです;
うわぁ、めっちゃ楽しみだ。伊作の嘘臭い笑顔とかw卯子ちゃんどんだけやねんwwwそして空気を読む左近に萌えた。
あ、絵板ですが、また後ほどアドレス貼ります。
エロ絵可でも、やっぱあんま直接的な汁だく描写とかはよろしくないよな?
注意事項等あれば、案をお願いしたい。
>>101 ちょwww三反田数馬ガンガレ超ガンガレ!
テンポのよい話ですね。続き楽しみにしてます。
あ、メール欄にsageって入れた方がいいかもです。
>>102 絵版作成お疲れ様です!
他作品のそういう板を見るに、
・露骨な性描写等、法に触れる恐れのある場合は箇所に修正をお願いします。
・作品(この場合忍たま・落乱)に無関係な投稿はこちらで削除する場合があります。
などの注意書きがあるようですよ。
あと……まあ、このスレで言うのも野暮ですが、BL絵は御法度の方向でお願いします、とは書いた方が良いかと。
(男女絡みか女性陣メインで)
うーん、自分はこの位しか浮かばなかったですすみません。
104 :
95:2008/10/11(土) 09:50:40 ID:mA5vkGju
今起きたおはよう!!
>>102 よろしくお願いします。
このスレにどんな絵師がいるのか楽しみだ…
106 :
103:2008/10/11(土) 16:00:48 ID:QV/vq81B
はわわ、>103のがテンプレになってて驚いたー。こちらこそどうもです。
今気になったんですが、TS(性転換)モノもやっぱりスレ的にアウトでしょうか?
いや、明言しとかないとちょっと微妙なラインなんで…。これはスレ住人様方の意見を求めたいところですが。
いちゃいちゃもOKなのは嬉しいですね。
宜しくお願いします!
>>106 個人的に、公共?の場に性転換はNGなのでは…と思います…。
>>100 くのいち達かわええww
言い回しがいちいち面白くていいな。続き超楽しみにしてます!!
>>106 さすがにそこまで行ったら別キャラなんでは…とか思うな
TSはこのスレのテンプレでも専用スレへの投下が推奨されてるので、
個人的にはあんまりよろしくはないんじゃないかと・・・
よほどの自信作なら個別にうpろだにあげて、
見たい人だけ見られるようにすればいいんじゃない?
110 :
106:2008/10/12(日) 02:56:28 ID:DMqvTDIX
やはりTSモノはNGもしくはうpろだが妥当ですかね。
ご意見有難うございました。
↓以下エロパロ話再開↓
上のレスにあった『仙子さんと百合』が気になって仕方ないです。
女装して忍務中の仙蔵が照代さんに(正体バレないまま)あれこれされて途中で「!!」な話なのでしょうか…ってこれ百合じゃないorz
しかし利吉さんの女装といい、ミスマイ変化の鉢屋といい、喉仏に気付かないのは落乱仕様なのか。
>110
素敵すぎる。それいいな!さあ、キーボードを叩くのだ!
他にも、仙蔵が女装のままくのいち達に悪戯したり
鉢屋が女装で女風呂のぞいたりとすみませんこれなんていう犯罪ですか
鉢屋の変装とか、普通に悪用しようと思えばできるよなー。
ぎゃあああ!!作品の入ったUSBメモリを紛失してしまったー!!
すみません秋風、一から書き直しの為投下が更に遅れます。気長に待っていただければ幸いです。
ちうか今までのエロパロデータ全部入ってるのにorz…これなんて小松田さん。
以前は、お付き合い下さいまして有り難う御座います!!
続きを書いてみたのでまたお付き合い下さればと・・・!
>>103 アドバイス有り難うです!!
>>112 何たる不運!!!orz 気長にお待ちしております!
続き・・・
一応、生理ネタを取り扱ってますので用注意(グロくないが;)
若干自分の妄想の部分含みます;
後、今回もエロくならなかったorz
では、どうぞ・・
保健室の前で立ち尽くす少女に気づき、保険委員長の善法寺伊作は
「何か用かい?」
と、訊ねると、少女こと、くのいち教室の卯子は、しどろもどろになりながら
「ええっとー・・・」
と、言い澱んだ。
先ほど自分の中の彼の印象を、あまり良くない方向に回想してしまっただけに、いざ本人を目の当たりにすると変な焦りで思わず緊張してしまう。
(マズイ・・・;)と、思う心境を彼に覚られたくない一心で、普段より大きめのリアクションになってしまい、卯子は乾いた笑いがこぼれるのを自覚した。
とりあえずこの場から立ち去って有耶無耶にしてしまうのが妥当かと思い、挨拶だけして帰ろうと「ははは!!!何でも無いですっ!!!じゃぁ、私はコレで失礼しま・・」
す・・と言い終わる前に、卯子は左手首を摑まれて思わぬ足止めを喰らってしまった。
「待って!よく見ると顔色が良くないみたいだ・・・保健室で休んでいくといいよ!」
と、言って伊作が微笑むのを、先程より更にげんなりした面持ちで眺めながら
「・・・・ハイ・・・;」
と、返事をしたのだった。
「失礼しまーす・・」
一言告げて保健室に入ると、薬草や漢方独特な匂いが部屋中充満していて、慣れない感覚に卯子はちょっとだけ緊張感が高まった。
そんな卯子の緊張感に気がついた伊作は(まるで借りてきたネコみたいだ・・)と内心苦笑を漏らしながら、(大型犬なら6年ろ組にもいるけど;;)と、思い出し、密かにそいつに対して皮肉った。
「はいどうぞ・・・!あっ・・コレ座布団ね!此処に座って待ってて!」
ニッコリそう言って伊作は床の上に座布団を敷くと、奥の棚から自分の名前のついた湯飲みとお客様用の湯飲みをおぼんに乗せ、お茶の準備をし始めた。
その様子を目線だけを動かして、卯子はちらりと盗み見ていると、他の保険委員の名前がついた湯飲みが手ぬぐいの敷いた籠の中で逆さに並べて置いてあり、保険委員が頻繁にこの場で活動している様子が容易に想像できた。
辺りを見回してみると、そんな保険委員の名前が彫られた木札が、壁に並べられてあるのを発見して、本日の当番の所に「善法寺伊作」の名前を確認すると、改めて卯子はため息が漏れた。
↑の続き・・・
「はいどうぞ・・・!さて、確かキミは・・・くのいち教室の、卯子ちゃん!・・・だったよね?・・今日は顔色が悪いみたいだけど何か・・・思い当たるフシでもある?」
お茶を差し出して伊作がそう問いかけると、卯子は一瞬ビクっとして、上目づかいで窺うように見上げた。
顔を真っ赤にさせ、口元に手を持っていき、何か言い難そうにそわそわする様子に、伊作はそれまで卯子の目を真っ直ぐ見つめていたが、何故か一瞬だけ逸らすと、彼女の緊張が伊作にも移り始めていた。
「あっ、あのー・・・じっ実は・・・生理痛で・・・その、お薬を処方していただけないかと・・・。」
終始顔を真っ赤にさせながら、恥ずかし気に説明する卯子の様子に思わず伊作は、心臓の鼓動が速まるのを感じた。
「・・・・・・・・・・・・・・ああ!はいはい!なるほどね!!・・・。」
間を置いて卯子の消え入りそうな言葉の意味を認識すると、伊作は緊張感の解けた顔で「なるほど、なるほど・・・」と、一人誰に言うでもなく再確認するように呟いていた。
「それで・・・今回が初めてかい?」
いつものペースを取り戻したように、伊作は卯子に問診を再開すると
「あっ・・・いえ!以前、新野センセイに処方された薬がありまして・・・それを毎回飲んでます。」
「何て薬か分かるかい?」
「○×△%&¥です。」
「○×△%&¥ね!それなら・・・・・・・ああ!!!」
薬の名前を聞いて、手馴れた様子で探そうと立ち上がった伊作が突然、大きな声を上げて、そのまま驚いたように卯子をじーっと見つめ始めた。
(何何何??何なの一体!?)
内心不安と緊張の入り混じった想いを抱え、伊作のリアクションを待っていると、伊作が卯子の両肩に手を置き、真剣な眼差しで「怒らないで聞いてくれる?」と前フリを付けて言い出した。
「なっ、何でしょうか・・・?」
「・・・じっ、実は・・・・!」
伊作の鬼気迫るモノの言い回しに遂に耐え切れなくなった卯子が若干キレ始めて、「早く言って下さい!!!」と、後輩で、年も下だが答えを急かした。
「怒らないでって・・・;実は・・・・薬が無いんだ・・・正しくは、その薬に使われる薬草が先日できれてしまって・・・処方する事ができないんだ・・・」
・・・・・・眩暈がした、ホントもう、色んな意味で・・・。
卯子は、ダメもとで「予備は無いんですか?」と問うと、伊作は自信満々に、
「予備は無い!ウチは前回の予算委員会で予算案に不備があって、肝心の薬や必需品を計上しそこねてしまって・・・この薬に使われる薬草もあんまり使わないという事で後回しになっちゃったんだ・・・ゴメンね・・・・?」
と、苦笑しながら謝る伊作に、さすがにぶちギレた卯子は、伊作に掴みかかろうとしたが、血の気が足りなく、そのまま伊作の胸元に倒れ掛かってしまった。
「うっひゃー!!!大丈夫!!!!?卯子ちゃん!しっかりして!!!」
(保険委員会って・・・どこまでも不運・・・でも・・・アタシが一番の不運だわ・・・)フラフラになりながらそう思う卯子を支えながら、伊作は「そーだ!!思い出した!」と、発言してニッコリ微笑みかけるのだった。
※今回で終わらす予定だったんですが、上手くまとめきれなかったので次回で終わらせたいと思いますorz
GJGJ!
ただ一つだけ言わせて。
「;」は使わんでほしかったです…。
GJ!
卯子ちゃん可愛いw
でも文章表現として;は要らないかな。描写も面白いから、頑張れ!
神無月が終わる前にシナ先生を投下したい・・・orz
>116
シナ先生お待ちしてますぞ!
六年オカズとかその他しょうもない小ネタを書いてたものです。
神待ちの間のおつまみにでもなればいいのですが、5年ものでひとつ。
鉢屋と不破メインです。
今回エロなしです。そして、女の子の方は、あえて名前を出しておりません。
ご想像にお任せいたします。
若干長文になるかと思われますので、苦手な方は「月光シンドローム」でNGを。
いつからともなく、流れた噂。
「ねぇ、知ってる?満月の夜、裏々山のほこらに行くとね・・・・・・
・・・好きな人と契りを交わすことができるんですって。」
□□□□□□□
月光シンドローム
□□□□□□□
満月の夜、少女は一人、身支度をする。
そうっと、長屋を抜け出して。
高い塀を乗り越え、目指すは。
(裏々山────────。)
夜道は危険だ。よっぽどの理由がない限り、こんな夜中に外に、ましてや裏々山に行こうなんて
思わないだろう。
(噂が、本当だとしたら)
少女は、ハッ、ハッと息を切らせながら、山を駆け上がる。
(きっと、あの方に抱いてもらえるんだわ)
涙をにじませながら、走る。満月が道を照らしてくれているおかげで、暗闇の中を進むより
幾分か楽だ。
『満月の夜、裏々山のほこらに現れる「狐」にお願いするのよ。』
そうすれば、想い人に抱いてもらえる。
忍術学園のくのいち教室には、恋にまつわるいろんな噂が伝わっている。
その中でも、この噂は、最近になって初めて聞いたものだった。
噂の真偽は不明だが、それでも、今はただ、その噂に懸けるしかなかった。
真夜中に裏々山に行くという危険を冒しても、だ。
『ごめん・・・・・・・。私には、好きな人がいるんだ。
君の気持ちには、応えられない────・・。』
彼の言葉が頭をガンガンと打ちつけて、やまない。
ずっと、ずっと慕っていた。
思い切って、気持ちを伝えた。
──・・彼には、想い人がいた。
文章にすると、なんて簡単に表せてしまうのだろう。今までの日々が、
たった三言で表せてしまうなんて。
(くやしい・・・・・・・っ)
唇を噛み締め、彼の言葉を振り切るように全速力で駆け上がる。
木々を抜けると、ほこらが見えた。
「ここ・・・・なのかな・・・・・・・。」
確かめるように呟くと、恐る恐るほこらに近づく。
(「狐」なんて・・・・・・いるのかしら。)
目をこらして、ほこらの中をのぞきこむと、ふいに人の気配がした。
「───・・こんな夜中に、一人で来たのかい?」
「ひゃぁっ!!!!!」
思わず声をあげて振り返る。
「き・・・・・・・・狐・・・・・・・・!!!!????」
そこには、狐────────・・・
ではなくて、狐の面をかぶった少年がたたずんでいた。
(人間・・・・・?てゆうか、忍・・・・・・?)
月の光に照らされて、何色かはわからないが忍装束を着ている。
(狐、って、彼のことだったのね。)
彼が誰なのか、人間なのか、はたまた化身なのか、そんなことはどうでもよかった。
「狐さん。」
「・・・・・・・・・・・・・何かな?」
「・・・・・あなたに、お願いすればいいのよね?」
「────────・・・・。」
はぁ、とため息をついて、理解したといったように狐の少年が肩をすくめた。
「やれやれ、君もか。」
面倒くさそうにもう一度ため息つく。面は、はずす気はないようだ。
「それで、誰がいいんだ?どうせ六年生だろう?」
もう飽きたよ、と、つまらなさそうに吐き捨てる。この発言から、この少年がどうやら忍術学園の生徒であることは
確かなのだが、彼女には、少年の正体は興味がないようだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
一刻、黙りこくったまま、少年と対峙する。
そして、ギリッと噛み締めた唇をほどくと、少女は、鈴の音の鳴くような声で、呟いた。
「・・・・・・・・久々知兵助先輩・・・・・・・五年生の────・・。」
やっと、想い人の名を告げると、彼女はハラハラと涙を落とした。
「・・・・・・・・・・・・へぇ、こりゃ意外だね。兵助とは。」
少し驚いたような声をあげたものの、いいだろうと快く少年は承諾した。
「本当なの?狐さん。本当に、久々知先輩に抱いてもらえるの?」
すがるように、少年に詰め寄る。
「約束を守れば、だよ。いいかい?
・・・今日の事は絶対に誰にも言わないこと、これが一つ目の約束だ。」
「ええ、絶対、ぜったいに言わないわ!」
「もう一つ。今から現れるのは、本当の久々知兵助じゃない。外見も、仕草も、それはもうソックリだけどな。
だから、山を降りてからは、今夜の事は忘れるんだ、いいかい?もう一度お願いに来ることも駄目だ。」
「・・・・・・・・・・・・。わかってる。今日限りの夢だって。そう思うわ。」
こぼれそうな涙を飲み込むと、少女は、まっすぐ少年に向き直った。
一夜限りでも、夢でもいい。
大好きだった彼に、抱かれるのならば。
「そうかい。・・いい子だ。君は、本当に兵助の事が好きなんだね。」
フッ、と、狐の少年が優しい表情をしたような気がした。
「・・・・・・それじゃあ、後ろを向いて、三つ数えるんだ。三つ数えたら
振り返ってごらん。そしたら、君の想い人がたってるはずだ。」
「うん、わかったわ。」
くるりと後ろをむく。
ドクン、ドクン、ドクンと胸の鼓動が早まるのを感じた。
「一・・・・・・・二・・・・・・・・。」
今までの思い出が走馬灯のように駆け巡る。
初めて出会った日。初めて話した日。
彼の低くて甘い声、少し癖のある長い髪。
瞬きをするたびに揺れる、長い睫。
────すべてが大好きだった。
「・・・・・・・・・・・三。」
長い長い三秒間。ゆっくり、ゆっくり、振り返る。
「・・・・・・・・・・・・・・!!!!」
「久々知・・・・・・先輩・・・・・・・!!!!」
そこには、大好きな笑顔が、満月の光の下で、輝いていた。
□□□□□□□
時は流れ、くのいち教室の一角・・・・・。
「ねぇ、聞いた?あのウワサ。」
「どのウワサよ、今度は。」
教室の隅で、二人のくのいちがひそひそ話をしている。
なんとなく気になって、少女は、聞き耳をたててしまう。
「ほら、裏々山のキツネを見つけて、お願いすると、好きな人とむすばれるっていう!」
「ああ・・・・・・・なんか最近になって流行ってる・・・?」
「そう。あれ、本当らしいのよ。この前も、同級生のくのたまが真夜中に裏々山に向かってるのを見たって
子がいるんだけどさ。」
「ふぅん・・・それで?」
「なんか、山を降りてきて以来、憑り付かれたみたいになってて。ずーっと山のほうを見て、
生気がぬけたようになっちゃったみたいで。」
「で、どうなったの?大丈夫なの?その子?」
「それがさぁ、もう一度裏々山に行こうとして、その途中で山賊に誘拐されたかなんかで、
今でも行方不明らしいのよ・・・・・・・・」
「うそ・・・・ほんとに?キツネの呪いとか!?てか怖・・・・っ!」
「でしょ────っ!学園でもトップシークレットなんだから、あんたも絶対いっちゃだめよ?」
「う、うん・・・わかったわ!」
(・・・・あらら。つい、全部聞いてしまったわ)
少女は読んでいた本をパタンと閉じると、机につっぷした。
(裏々山のキツネ・・・・・・・か。本当なのかしら?夜に裏々山まで行く勇気はないけど────でも。
あの人と両思いになれるんだったら────。)
そう考えながら、読んでいた本の裏表紙をめくる。
本の貸し出しカードが挟まっている。
(今日はいるのかな・・・・先輩・・・・・・。)
貸し出しカードに記された、自分の名前の上には、「不破 雷蔵」の文字。
いとしそうに彼の名前をなぞると、少女は、机から立ち上がり、図書室へと向かった。
「図書室」と札の掲げられた部屋の引き戸をひく。
すこし埃っぽいけれど、なんだか落ち着く、本のにおい。
「やぁ、くると思ってたよ」
(・・・・・・・・・・!)
優しい声が、本棚の奥から聞こえてきて。
「あ・・・・・・不破せんぱい・・・・・・・?」
ひょっこりと、棚の影から顔を出してきたのは、五年ろ組の図書委員、不破雷蔵。
「今日が貸し出し期限だったでしょ?期限を破ることなんてキミはしないから、今日くると思ってた
んだ。」
亜麻色の髪をふわりとゆらして、雷蔵が微笑む。
「あ・・・・・・」
うまく言葉が出ない。こんな風に話しかけてもらうのが、嬉しくて嬉しくて、心臓がくるしい。
「よく本を借りに来てるの見かけるから・・・・。あ、ごめんね、急に話しかけて・・・」
「い、いいえっ、そんな!!!!」
ずっと、ずっと憧れていたのだ。目の前にいる彼の名前を知った時、心が躍ったのを覚えている。
□□□□□□
────彼女は、本が大好きだった。
週に数冊は本を借りるのだが、その本の貸し出しカードの欄には、必ず「不破 雷蔵」の名前が
記されていた。
(あ、また不破って人の名前がある・・・・・・・・。)
(どんな人なのかしら・・・。わたしと本の趣味が似てるんだろうなぁ・・・・・。)
なんとなく気になりつつも、その名前の主が何年生なのかもわからないまま、数か月がすぎて。
ある日、いつものように図書室に向かい、目当ての本を抱え、貸し出し手続きをしている時だった。
目の前の図書委員は少女を見て、少し含みのある笑顔でこう言ったのだった。
「・・・・・・和歌、好きなんだね。俺も好きなんだよ」
「え・・・・・・・?」
菫色の制服に身を包んだ上級生。そういえば、いつも手続きをしてくれる図書委員の先輩だった。
突然話かけられて、おもわず返事につまっていたその時。
「あ、不破先輩────!未返却本、回収してきたんスけどぉ〜〜!」
入り口から聞こえてきたのは、一年生の図書委員、きり丸の声だった。
「・・ああ、今行く」
はい、と本を差し出し、「キミとは趣味が合いそうだな」と口元を綻ばせて呟いた彼は、呼ばれた
方向へと気だるそうに歩いていく。
(不破・・・・・・・・・・って、もしかして・・・・?)
少女は呆然と、彼の背中を見つめる。
のちに、顔見知りの一年生のきり丸を捕まえて問いただすと、「不破雷蔵」は確かに先ほどの図書委員の彼
だということが判明した。
それ以来、図書室に向かうのが彼女の日課になっていた。
図書委員は当番制なのか、毎日彼がいるとは限らない。かといって、きり丸に不破雷蔵が当番の日を
聞く勇気もない(・・・・・・というか、そんなこと聞いたら必ず報酬を求められるだろう)。
彼がいない日は閉館まで本を読み、彼のいる日は、必ず本を借りに行き、話すキッカケをさぐっていた。
だが、意中の彼は、貸し出し手続きにも笑顔で応じてくれるが、あれ以来話しかけてくる様子もなかった。
今日こそは自分から話しかけようと何度も何度もシミュレーションを繰り返していたのだが、いざ
あの笑顔の前にたつと、何故か足がすくんでしまって、何も話せなくなってしまうのだ。
───そんな事を何度か繰り返していて、今に至る。
「すごい読書家なんだね。キミって。毎日来てるのかい?」
小首をかしげて、ニッコリと笑う彼。言葉を交わすのは、2か月ぶり、二度目だった。
「は・・・・・・はい、わ、わたし・・・本が・・・す、好きなんです」
(なななな、何どもってんのよわたし!!せっかく不破先輩が話しかけてくれたのに!
あれだけ、何を話すかずっと考えてたのに!)
心とは裏腹に、あまりの緊張で言葉がうまく出てこない。
「あはは、知ってる。くの一教室の子で、こんなに図書室に通いつめているのって、
きっと君くらいだもの」
「えっ?」
(そ、それって、先輩、ずっと私のこと知ってたってこと・・・?先輩目当てで来てるの、バレてたらどうしよ・・・・)
手に抱えた本で顔を隠すようにしながら、雷蔵を見上げると、目が合った。
フワリと優しく微笑まれて、顔に血がのぼっていくのを感じた。
「和歌が好きなんだね。」
「え、あ、ハイ!」
「えっと───・・『月読みの光に来ませ あしひきの 山きへなりて 遠からなくに』、だっけ?」
「・・・・・・・・あ、湯原王の歌・・・。」
雷蔵が口にした和歌は、志貴皇子の御子たる湯原王の月見の宴での歌である。
「へぇ、よく知ってるんだねぇ。」
驚いた様子で、目を輝かせる。
「最近友人に教えてもらって覚えた歌だけどね。秋のお月様は綺麗だし、こういう恋の歌って好きだなぁ。」
そういって照れくさそうに微笑む彼の姿がまた愛らしい。
「あ・・・・・・・!ごめんね、いきなり話しかけた上に、僕ばっかり話しちゃって・・・!!!
そうそう、返却手続きしなきゃだよね!ごめん!」
何故か顔を紅潮させて慌てながら、雷蔵が少女の手にする本を受け取る。
「あ、ありがとうございます・・・。」
そそくさと事務手続きにうつる雷蔵をみて、少女は肩を落とした。
(あーあ・・。もっと・・・話したかったな・・・。)
せっかく雷蔵から話しかけてくれたのに、一言も気のきいた事をいえなかった。
好きな人の前では、どうも臆病になってしまう。
「あ、あのさ──────・・・」
うつむき泣きそうになっている少女に、雷蔵が声をかけた。
「───・・はい?」
「えっと・・・僕・・不破雷蔵っていうんだ。あの・・・多分毎週水曜にはいるから・・・
その・・・・」
そこまで言うと、雷蔵は真っ赤になって声をつまらせた。
「え───?」
感染ったように、少女の顔にも血がのぼる。
「えっと・・その、また、来てくれるかな?──────水曜日に。」
「!!!!!」
瞬間、少女は頭の中で『いいとも!』と叫んだのだった。
意中の相手に、彼の真意は不明だとしても、『自分のいる時においで』と誘われてしまった。
(どうしよう─────────・・夢みたい。)
その後、自分がどうやって図書室を出てくのたま長屋に帰って来たかはあまり覚えていない。
ただただ、幸せだった。
初めて会った二ヶ月前の時とは、どことなく雰囲気が──よく言い表せないが─違っていたが、
それでも、自分がイメージに抱いていたとおりの優しい男であった。
(早く、一週間たたないかしら・・・!!!次こそは、ちゃんとお話しなくちゃ・・!)
□□□□□□
「ねぇ、三郎。三郎、好きな子がいるっていってたよね?ほら、下級生の子だって。」
「ん?ああ、まあな。それがどうかしたか?」
所変わって、ここは忍たま長屋、上級生の長屋である。
不破雷蔵は、同室の親友───、鉢屋三郎に浮き足だった様子で声をかけた。
三郎に想い人がいる、というのは、最近になって本人から聞いた話だ。
もっとも、彼もそれ以上話そうとしないし、あまり突っ込むのも下世話かと思い、それっきりに
していたのだが───。
「わ、わたしも・・・・実は、ちょっと気になる子がいてさ・・・・・」
最近よく図書室でみかける少女を心に浮かべながら、顔を赤らめて雷蔵が告白をする。
今日声をかけた少女──、それは、最近雷蔵がずっと気になっていた相手だったのだ。
「なっ!!!!!マジかよ雷蔵!!!」
三郎は嬉しそうに飛び起きると、目を輝かせて雷蔵の顔をのぞきこむ。
「誰だよ、その女!あんまり変な女だと俺が承知しないけどな、とりあえずお前が
好きになった女なら全力で応援するから!言ってみろよ?」
押し倒されんばかりの勢いで肩をつかまれ、自分と同じ顔が興奮した様子で顔をのぞきこんでくる。
「え、う、うん・・・・・・。た、竹谷と久々知にはまだ言わないでね?竹谷とか特に───。
すっごく喜んでくれると思うけど、顔に出るほうだからさ。」
「わかってるわかってるって!この大親友、鉢屋三郎を信じろって!で!?どんな女だよ?俺の知ってる子か!?」
「え・・・・ええっとね・・。図書室にいつも来てる子なんだけどさ・・・・・。くのいち教室の・・」
恥ずかしそうに雷蔵がポツリポツリと彼女の特徴を挙げていく。
(ちょっと待て・・・・・その娘って・・・・・)
ヒヤリ、と背筋に冷たい水が伝うよな感覚。
「─────・・・・・・三郎?」
「・・・・・・・え」
「ど、どうかした?もしかして、彼女のこと、知ってたりする!?」
「え、いや、いやいや、知らないな。」
「なんだ、そっか。」
雷蔵の言う、「気になる子」はまさしく、三郎がずっと想いを寄せていた娘だったのだ。
きっと、雷蔵よりもずっと──・・ずっと前から。
「それでさ、彼女、すごく本が好きな子なんだ。おとなしい子だけど、なんてゆうか
少し大人びてて・・・・・・・。・・・って、・・・・三郎?」
「あ・・・・・・・・・・」
ハッと、我にかえり、あわてて、表情を作ってごまかす。
「わ、悪い、なんか疲れててボーッとしてた。彼女の事、俺は知らないけどさ、お前が
好きになった女なら間違いない・・・・・・・間違いなくイイ子だと思うしさ・・・・・
俺は・・・・・・応援、するよ」
「・・・・・・・・・・・・・う、うん?ありがと」
「あーっ、ヤベ、腹痛くなってきた。ごめん、また明日聞かせてな、おやすみ。」
そういって三郎は自分の布団にもぐりこむ。
「え、だ、大丈夫?三郎・・・・あらら、寝ちゃった。」
スヤスヤと早速寝息をたてる三郎の布団を綺麗に整えてやると、ハァ、とため息をひとつ。
(三郎には、一番に聞いてほしかったんだけどなぁ。)
そう思いながら、障子を開けると、仄かに月の光が入ってきた。
────月。
『・・・三郎は、月みたいだね────』
いつか、親友にそう言ったような気がする。
その彼が、自分に、自分にだけ「好きな人が出来た」と教えてくれた。
それがどれほどうれしかったか。
決して自分の内面は見せなかった三郎が、初めて自分のことを教えてくれた。
(だから、僕も、一番に三郎に聞いてほしかったんだよ?好きな子ができたこと。)
振り返ると、スヤスヤと寝息をたてる親友の顔が月明かりを浴びていた。
□□□□□□
(雷蔵・・・まぶしいから・・・早く障子しめてくれよ・・・)
月明かりが煌々と自分の顔を照らして、寝付けない。
寝入ったふりをして、雷蔵から逃げてしまった。
せっかく、親友が、真っ先に自分に報告してくれたのに。
奥手で、純粋な雷蔵が、初めてこうして人を好きになったと言っているのに。
────心の底から、喜んであげられない自分が憎くてしょうがない。
(あーあ・・・・なんでこうなるんだよ・・・・・・)
布団を頭からかぶり、ぎゅうっと目を瞑る。
『三郎は、月みたいだね────』
ふと、いつの日にか親友にそう言われたのを思い出した。
二年ほど前・・・だろうか。記憶が鮮明に蘇ってくる。
『はは、なんだよそれ。』
確か、満月の日だった。真似るように、窓枠に腕をのせて、月を見上げて。
『だって、決して裏側は見せないでしょ?だから、月。』
『・・・・・・・・・。』
そう言って笑った雷蔵の顔は、少し寂しそうだったのを覚えている。
(・・・・そういえば、雷蔵にも素顔、見せてなかったんだっけ。)
一瞬、罪悪感のようなものがチクリとささった気がした。その棘をはらうように
三郎は、軽く息を吸って、吐いて。笑顔をむけた。
『じゃあ、雷蔵は太陽だ。』
『ええ?どうして?』
キョトン、と雷蔵が大きな目をこちらにむける。
それには応えず、三郎はかわすように微笑むと、そらを仰いだ。
(だって、月が輝いてられるのは、太陽のおかげだろ?)
心の中で、そう呟いて。
その一件以来、満月の晩が好きになった。
満月の晩には、よく一人で自主トレもかねて裏々山に月見に来ていた。
そして月日は経ち、一年前の満月の晩──。
変装の練習をしている所を、どこの誰だか知らない女に目撃されてしまった。
女は、ちょうど変装していた、六年生のある生徒の事をずっと想っていたようで──・・・。
三郎に変装したまま一度だけ抱いてほしいと、とんでもない事を頼んできたのだ。
根っからの悪戯性と性欲に負け、一夜限りの思い出として、女の相手をした。
それ以来、次から次へと年頃の女が山へ尋ねてくるようになったのだ───。
──「裏々山のキツネ」の噂。
──その正体は、紛れもなく、鉢屋三郎のことであった。
最初はタダで女が抱けるし、変装の練習にもなるしで、喜んで相手をしていた。
だがしかし、一ヶ月前の満月の夜。
同級生に思いを寄せる娘を抱いて以来、三郎は何ともやりきれない気分を味わい続けていた。
同じ5年生、久々知兵助の事を、心の底から愛していた少女。
───・・彼女は、あれ以来行方不明だ。
───自分があんなことしたから。
───余計、兵助の事を忘れられなくなってしまったんじゃないか。
だから、もう一度、山へ来たら夢の続きから見られると思って、あろうことか新月の夜に
飛び出してしまったんじゃないか。
三郎は、満月の日にしか山には登らない。三郎ほどの忍たまでさえ、裏々山へは
十分に光りの指す満月の日にしか登らないのだ。それなのに、新月───月の出ない日に山へ登るなんて。
・・・どれだけ思いつめていたのだろう。
あれから、一月たった今も、彼女の行方はわからない。
山賊にさらわれたとか、崖から落ちたんじゃないか、狐の呪いじゃないかと
いろんな憶測が飛び交っていた。
兵助は、自分にも、他の仲間にも何も言わなかった。彼女と知り合いだった事さえ、
彼女に愛されていた事さえ、仲間は知らない。
ただ、彼女の失踪以来、いつも夜中に抜け出しては、朝、ボロボロになって帰ってくる。
「訓練だ」・・・・・・・そういつも言っているが、
きっと、行方不明になったその少女を毎晩探しているのであろう。
兵助は責任感の強い男だ。こうなったのは自分が少女の想いに応えなかったらから・・。
きっと、そう考えているのではないか。
(・・・・・・・・・俺の・・せいなのにな・・)
普段、どんな悪戯をしたってあまり「悪い」と思うことはなかった。
それはきっと、他人の仮面をかぶっているからだろうか。
大切な人を傷つけて、初めて気がつく。自分がいかに卑怯者であるかということを。
「すまない・・・・・・兵助・・・・許してくれ・・・・。」
いつからだろう?自分の顔を捨てたのは。
いつからだろう?仮面をかぶらなくては、人と向き合えなくなったのは。
『三郎は────。・・・月みたいだね』
雷蔵の言葉を思い出す。この彼の言葉が、三郎を救うのだ。
裏側は見せなくてもいい──、そう、言ってくれている気がするから。
うっすら目を開けると、親友は背を向けて布団に入っていた。スヤスヤと静かな寝息が聞こえる。
「お前は、太陽だよ、・・・・・雷蔵」
小さく呟き、自重気味に笑う。
雷蔵がいなきゃ、ここまでやってこれなかった。あの笑顔に、何度助けられただろう。
大好きな親友を、守りたい。出来ることなら、ずっと。
─────────ダカラ、コノ恋ハ、アキラメナクテハイケナイ
(なぁ、雷蔵。やっぱ俺は、裏側を見せるべきじゃないんだよな。)
目を閉じると、つうっと涙が頬を伝った。
『月は、決して裏側を見せないから・・・・』
そう言った時の、雷蔵の寂しそうな顔が気になって。初めて、自分の「裏側」を見せた、半年前。
『・・・俺さ、好きな人ができたんだ。──下級生でさ。美人なんだよ』
そうやってサラリと軽く言うのが、せいいっぱいだった。初めて自分自身のことを自分から伝えた日。
「ほんとうかい・・・?三郎・・・・。」
親友は心底うれしそうに頬を紅潮させて、そして、一言つぶやいた。
「・・・・・・・ありがとう」
『教えてくれて、ありがとう』という意味だったのだろう。
あんなに、嬉しそうな雷蔵の顔を見たのは初めてだった。
───それなのに。
・・・・大変中途ですが、これまで。。
そして、作品名にレス数入れてなかったです、申し訳ない。なんという小松田orz
小ネタとは裏腹に暗くてすみません。
次回で完結でございます。微エロ有り予定です。お付き合いいただけたら嬉しいです。
うわわ!!!シンドローム話GJ!素敵なお話にドキドキしますた
続きを楽しみにしとります!!
>>127 GJ!行方不明の子を探す久々知格好良いなあ。淡々と綴られるのが、更に深みを増します。
「また来てくれるかな?」→『いいとも!』の流れに吹いたww雷蔵w
情緒的だなあ! こういうの大好きだ、ありがとう!!
続き楽しみに待ってます!
GJ!切なくて泣きそうになった…
続き楽しみに待ってます!
GJ!雰囲気も好きだし、次回作を期待しているが、女の子が決まってないと何かオナニー夢小説を読まされてる気がする…のは自分だけ?
想像力が乏しくてスマソ
おお!感想ありがとうございます。励みになります。
>132-133
一応自分の中でくのいちの誰っていうのは頭にあるのですが、
五年自体とくのいちがほぼ関わりがないので、特定女子を押さないほうがいいのかな
とか思っておりました。すみません。
夢小説について、お恥ずかしながらそのジャンルを知らなかったのですが、確かにそう見えますね・・
今回の作品は若干そう捉えられる流れになるかもしれません(気をつけますが)
苦手な方はスルーしていただけるとありがたいです。
来週には投下させていただきますので、よろしかったらまたお付き合いくださいね。
>五年自体とくのいちがほぼ関わりがない
それ言ったら今までここに投下された
小説はどうなるんだ
くのいちが誰であるって決まってるなら
そのまま名前出して良かったと思う
それは個人の考え方じゃない?
名前出す出さないよりも
それで投下が避けられる方が嫌だよ。
作風もあるしね。私も他のジャンルでは書き手だが、あえて最初からキャラの名前を出さない表現をすることもある。
だいたいわかるだろうけど、ご想像におまかせしますwみたいなね。
夢のような自分×キャラとは違う気でいたんだけど、夢と捉える人もいるか。
まあいいや、途中で色々言われるのが一番きついから、マターリと待とうじゃないか。
>>135です
断定的なきつい言い方になってしまって悪かった
作品自体はとても良いと思っているよ
ただ、関わりがなくても絡みを持たせてる話が今までたくさん出ているんだから
気にしなくてもよかったのに、と思って書いた
作者さん気を悪くしたら申し訳ない
続きを待ってるよ
>>135の言い分も分かるけれど、『月光〜』に関しては『思い詰めた末に行方不明になったくの一』なんて娘も居るわけで。
もし自分のお気に入りの娘がそういう扱いされてたら…と思うと、今回に関しては名前をぼかして良かったのではと個人的に思うのですが。
カップリング自体は色んな組み合わせが見てみたいので、冒険者求む!ですよー。
うわ、リロしてなかった。
>>135さんすみません。
自分も続き待ってます!
こうなるとにっきの人がいかに神だったかわかるな…
>>137さんの
まあいいや、途中で色々言われるのが一番きついから、マターリと待とうじゃないか。
をもう一回読んどけ。
個人的な意見だけど
人と比べるのは勝手だが、書くな。
>>141 イ諸だと言われても仕方ないと思ってるけど、自分もにっきの人の作品がまた見たいな。
もう投下してはくれないんだろうか。
勿論投下してくれる職人全員好きだけどね。
『秋風』ラスト投下します。今回一番長いですがエロは微量です。
…一から書き直したら前より文章量が増えたのは何故なんだぜ?
苦手な方、長文はお腹一杯な方、お手数ですが『秋風夜伽話』でNG登録&脳内スルーお願いします。
******
*其の五*
山間の朝は早いという。
農作業に携わる者、山に赴く者、老若男女問わずそれぞれがそれぞれの一日を、まだ青く沈んだ景色の中でゆっくりと始めていくという。
彼等にとってそれは代わり映えの無い一日であり、何かが変わる一日でもある。
水や、風の流れのように、時もまた緩やかに、しかし確実に変わりゆくあるのだ。
そんな中、同じく山間に佇む忍術学園正門の前で、一人の男が朝モヤの立ち込める山道の向こうを見つめていた。
男の濃緑色をした忍び装束はうっすらと湿気を含み、随分前から門前で何かを待っている事を伺わせる。
モヤがわずかに揺らいだ気配を感じ――男は、隈の残る目を細めた。
大地を荒々しく蹴る、四つの蹄の音。
露で淡く濡れた地面になお起こる土煙。
朝モヤを突き抜けた一頭の駿馬はいななきを発し、男の前で脚を止めた。
「どーう、どうどう……よっと、おはようございます中在家さん。今日はまた一段と早いですね」
馬を諌め、声を掛ける男――馬借の清八に、中在家――忍術学園六年ろ組・中在家長次は深く一礼をした。
ごそごそと懐を探り、どこに仕舞っていたのかと言いたくなる程の、小包の如き分厚い手紙を清八に向け差し出す。
どうやら彼の眼下の隈は、数日来したため続けていた、この手紙が原因のようである。
「堺の……福富屋さんに、頼みます」
ぼそり。低く囁くように発する長次の言葉は、ともすれば無愛想にも取れる代物だったが、慣れたものか清八は大きくうなづくと手紙を受け取った。
「特急ですね、確かに承りました。あ、そうだ福富屋さんと言えば、中在家さん宛に書簡がありますよ」
背負った竹筒から一通の手紙を出す清八の言葉に、長次の表情がわずかに変わる。
遣り取りに深く口出しをしないのが馬借の掟だが――自分の仕事で喜ぶ相手の顔を見るのは、やはり、馬借冥利に尽きると言うものだ。
たとえそれが、仏頂面に磨きをかけたような、むすっとした表情であっても。
心底大事そうに懐の奥へと、渡した手紙をしまう長次の姿に、思わず清八の頬も緩む。
それではと、再び土煙を残してまだ青い山道を駆け抜けていく、清八と異界妖号の後姿をしばし見送り、長次は門の向こうへと姿を消した。
朝の空気の清涼さは、夜更かしの過ぎた身には少しこたえる――長次は、つい先程までそんな事を思っていたのだが、手紙を受け取った瞬間、
頭の内のぼんやりとしたモノは全て消えてしまった。
彼が長屋へと向ける足取りは、どことなく浮かれているようにも見える。
同じ図書委員に籍を置く面子が見れば、槍でも降るかと空模様を危惧しかねない光景である。
きょろきょろと辺りを見回し、人気の無い事を確かめると長次はそっと懐の奥から手紙を出し、差出人の名を確かめた。
――福富カメ子。
「………」
彼女の人柄を表すかのような、細筆で丁寧に書かれた筆跡に思わず耳が赤く染まる。
中在家長次十五歳。季節は秋だが『学園一無口な男』の春はまだ、始まったばかりだという。
脳裏に浮かぶ彼女の可憐な姿を思い、早まる長次の足だったが、白みつつある長屋の庭先に見慣れぬモノの姿を認め、ぴたりと止まった。
「………穴?」
人一人が潜り込めるほどの塹壕――いわゆる『蛸壺』が点在する様は、忍者のタマゴが集う忍術学園では特に珍しいものではない。
もっとも殆どの蛸壺は、『穴掘り小僧』と名高い一人の男の所業であるが。
長次も、それがただの蛸壺だったなら、気にも留めずにいたはずだった。――ただの蛸壺だったなら。
傍に寄り、身を屈める。
手を伸ばして、穴の中に詰め込まれていた物体を指で摘んでみる。
「………」
その蛸壺には上掛け布団が詰め込まれ、更に布団を縛り上げたか荒縄の存在も認められた。
どうやら何かを布団で簀巻きにした上、蛸壺に押し込んだらしい。
だが、その『何か』の姿は今は無い。荒縄を切られた痕跡から、随分前に抜け出したようだ。
「………」
――まあ、いいか。
長次は心で呟き、摘んでいた泥まみれの布団の端を離した。
中在家長次十五歳。『学園一無口な男』は、恐ろしいほど我が道を往く男でもあった。
秋休み六日目の朝は、こうして始まった。
*
「………」「………」「………」
秋休み六日目の朝。五年六年及びくの一教室合同閨房術試験』――略して房術試験の全ての過程が終了した、翌朝の忍術学園食堂は、
妙に重苦しい沈黙に包まれていた。
誰も食事に箸をつけないという訳ではない。
茶碗にふっくらと盛られた飯も、季節柄脂の乗った鱒の塩焼きも、きちんとダシの利いた里芋と大根の味噌汁も、箸休めにふさわしい
蕪の浅漬けのさっぱりした味も、どれもこれも目覚めたばかりの胃に染み渡る程美味い。
学園内外にその名が鳴り渡る、食堂のおばちゃんの技の光る朝餉に問題がある訳では、勿論無い。
ただ――会話が無いのだ。
今、食堂で朝食を取る者は三名。
五年ろ組・不破雷蔵と同じく五年ろ組・竹谷八左ヱ門、そして二人と席を離し、例によって独り黙々と特製の冷奴を崩しながら口に運ぶ
五年い組・久々知兵助である。
久々知に関しては言うに及ばずの態であるが――問題は不破雷蔵だ。
普段ならつやつやと粒を光らせる飯から箸を付けるか、いや、ほっこりと湯気を立ち昇らせる味噌汁から、いやいや、ここは意表をついて
漬物から――などと行儀の悪さもそっちのけで迷い、挙句冷めた飯をかっ込むような男の箸さばきが、今日に関しては流れの淀みが全く無い。
迷わないなら、それはそれで良いではないかという話ではあるだろうが、何というか――雷蔵らしくない。
竹谷は最初、普段より雷蔵の顔で行動している『五年ろ組名物二人組』の片割れ・鉢屋三郎が食事を摂っているのかと声を掛けたところ、
男の拳は激しく卓台を叩き、同時に殺気のこもった視線を竹谷に投げつけた。
「その名前出さないでくれないか? ご飯が不味くなる」
というのが男の弁である。
迷い癖と並び、雷蔵を雷蔵足らしめんとする人当たりのよい柔和な面を失った姿。
竹谷でなくとも言葉の一つも出ないというものであろう。
また、こういう時に限って、他に朝食を摂りに来る者の影は無い。
厨房の奥に人影は見えるが、こちらに干渉しようという気配も無い。
八方塞がり、打つ手なし――そして、今に至る。
「………」
竹谷はしばらく黙って飯を口に運び、隣の男が食事を終えて手を合わせるのを待った。
「ご馳走様でした」
「……で? 何があったんだよお前ら」
早々に尋ねる竹谷に雷蔵は横目で睨んだが、黙殺する。
曲がりなりにも同じ組の二人である。級友の協調が取れていないというのは、さすがに居心地が悪いと踏んだらしい。
加えて、今はまだ秋休みの内だからいいものの、授業が再開されてからもこの調子では、周りに被害が及ぶ可能性だってある。
日々危険と隣り合わせの授業を行う上級生にとって、意思疎通の不足は最悪死を招くのだ。
竹谷の正論に雷蔵は、ぐう、と唸るような声を喉奥から漏らした。
「何か昨日、三郎の奴が長屋の廊下で高説みたいな猥談垂れ流してたのは聞こえたんだが…ひょっとしてアレのせいか?」
事のシメには中に出すか外に出すか――竹谷なら即決の二択だが、隣の男にしてみれば迷いの元となる話なのだろう。
「……それもあるけど」
雷蔵は食後の茶を喫しつつ周りを伺い、それだけじゃないよ、と答えた。
この時、席を離して雷蔵の言葉を耳にしていた久々知兵助は、竹谷八左ヱ門に対し妙な違和感に気付いたという。
――やけに落ち着いているなあ。
確かアイツも昨日が試験だった筈なのに。
先日の話からして、子作りがどうとか種付けがどうとか、それこそ学生らしからぬ使命感を持った高説の一つもやらかすと思っていたのだが。
そんな気配は伺えず、むしろ同じ日に試験を受けた雷蔵を気に掛け――ているのかよく分からない態を見せている。
――アイツも、今回の経験で何かしら変わったのだろうか。
――まあ、くだらない夢ばかり追いかけてるのは良くないよな。
久々知はそう結論づけたらしい。一人うんうんとうなづき箸を持ち直すと、再び『おっぱい豆腐』製作へと取り掛かった。
他人の欠点が目に付いても、自分の欠点には気が付かないのは、万人共通の悪癖であろう。
そんな久々知の心の独白など知らぬ雷蔵は、ぼそぼそと昨夜の血迷い事について語った。
「……今思えば、昨日の僕はどうかしてたんだ。いくら試験で事に及べなかったからって、アイツに相談なんかしたのが間違いだったんだ」
あの男は一聞いた言葉を十の悪ふざけにして返してくる。その事を失念していたのは、不破雷蔵一生の不覚だった――と結び、
雷蔵はそのまま口をつぐんだ。
「ん。…ちょっと待て、何されたかを思いっきり端折ってどうする。投げっぱなしじゃ聞いてるほうも消化不良だぞ」
「言いたくない」
「言いたくないってお前」
「っていうか言えないよ。こればっかりは」
――悪ふざけとは随分な言い様だな。
ふいと顔を背けた、茹蛸のような顔色の雷蔵の姿を尻目に、隣の男は心で呟いた。
「…でもまあ、三郎だってそれなりに考えての行動だったんじゃないのか? まさか夜明け近くまで迷い癖を発揮していたなんて、
誰も想像もつかなかっただろうしな」
「八左ヱ門! 君までアイツの肩を……って、ちょっと待て。何で君がその事を知ってるんだ?」
雷蔵の問いに答えず、男の言葉は続く。
「あれでも結構迷ったんだよ? いつ終わるかなんて部屋の前で待つのは、今の時期は結構応えるんだから」
「………!!」
ようやく雷蔵も、違和感の正体に気付いたらしい。
だが、時は遅すぎた。
「ほんの少し背中を押してやろうっていう相方を思い遣る考えだと……思ってくんないと、アタシ困るわぁ」
竹谷の声と顔は瞬時に変化し――雷蔵の隣には、事務のおばちゃんの顔と声に化けた五年ろ組・鉢屋三郎の軽く片目を瞑った姿があった。
からーん。
箸を落としたのは、うっかり変化の瞬間を目にしてしまった久々知である。
『おっぱい豆腐』製作もそこそこに膳を脇にどけ、口元を手で押さえた。
「アラ兵助、顔も青くなるくらい魅力的?」
「……むしろ衝撃的っつうか…じゃなくて、ら、雷蔵オマエ、今の話の流れからしてまさか……」
「枕元に寄るまで気付かないなんて、随分集中してたみたいねぇ」
どうも彼は、少年の心を深く抉るような経験をしてしまったらしい――深い内容を聞くに聞けない久々知にも、なんとなく想像はついた。
いや、想像はしたくない。したくないのだが――。
「三郎…流石に事務のおばちゃんは無いだろう」
「そんじゃあ、伝子さんの方が良かった? うっふん」
「…いや、変わらなくていいから。小指立てなくていいから」
――嫌に決まっている。
「ちょっと茶目っ気が過ぎたけど、布団に簀巻きにして蛸壺に押し込むのは無いと思うんだよねぇ。抜け出すのに苦労したんだから」
「茶目っ気どころの話か! そんなん俺だって喰らったら傷付くわ!」
蛸壺に押し込む位で済んでいたのが奇跡だ。
久々知の脳裏に、数日前竹谷が口にした『アイツは殺しても死なない』という台詞がよぎる。
――ああ。ああ、その通りだ。
「オマエなあ……試験で少しは落ち着いたと思ったんだが、全っ然! 懲りてないのな!!」
額に青筋を立て怒号を放つ久々知に、雷蔵顔の三郎は、にかっと不敵に笑い、
「経験を何の糧にも出来ずに芸忍なんて呼べる訳ないだろう? ――ここに居るのは、今までの鉢屋三郎とは一味違う鉢屋三郎!!
あえて名付けるなら『真・鉢屋三郎』と呼ぶがいいっ!!」
と、椅子に片脚を掛け、天を指し示すと高らかに声を上げた。
どうでもいい話だが、『真』は『チェンジ!』と読むらしい。全くどうでもいい話である。
「そんな変形合体しそうな名前なんぞ知るかっ!」
「やだなぁ兵助、変形はともかく朝から合体は無いだろう」
――うっわあ、スゲエ殴りてェ。
自分の事を棚に上げて口を尖らせる三郎の言葉に、久々知の額に更に青筋が浮かび上がった。
さて一方、『本物の』竹谷八左ヱ門はというと――生物委員会管轄の有毒生物小屋、通称『毒虫小屋』の中に居た。
毒はあっても無垢なる小さき生き物達に、秋休みも房術試験も関係ない。
加えて、下級生が学園内立ち入り禁止である以上、自動的に生き物の生死は竹谷の両肩に掛かっていると言っても過言ではない。
普段なら人一倍責任感の強いこの男の事、三年の後輩に『皆の世話をくれぐれも! 宜しく頼みます!』と涙目で言われるまでも無く、
下級生の分まで率先して世話に明け暮れようものであったのだが――だが。
「………」
竹谷は手を動かすでもなく、毒蛾の飼育部屋の中でもくもくと餌を食む幼虫の姿を黙って眺めていた。
「おい竹谷。チャドクガは脱皮した抜け殻にも毒があるから、餌を遣ったなら早く部屋から出んか」
いつまで経っても部屋から出ない竹谷に生物委員会担当教師・木下鉄丸が声を掛けると、竹谷の肩がぴくりと動いた。
だが、足が動く気配はない。
視線も、もぞもぞと蠢く虫から離れようとしなかった。
「どうしたんだ? まだ他の生物の世話も終わっとらんぞ」
見かねて、木下も部屋に――埃を巻き上げないようにそっと――入ると、竹谷の隣に立ち、彼の注視しているモノに目を遣った。
秋口に孵化したチャドクガの幼虫は、集団で餌の山茶花の葉を一心に食みつつ、のんきに排泄などしている。
――こっちはまだ、朝飯も食っとらんというのに、気楽な奴等だ。
木下は思うが、それは普段と何等変わらない幼虫達の生活の一端である。少なくとも、虚ろな目で眺め続けるほどの事柄ではない。
「……木下先生」
不意に名を呼ばれ、今度は木下の肩が跳ねた。
無駄に明るく何事にも一生懸命なこの男らしからぬ、妙に落ち着いた声に微かに狼狽しながらも木下は、何だ、と返した。
「…虫は、まぐわう場所も、糞をする場所も変わりませんよね?」
「…は?」
「虫だけじゃない。蛇も、蛙も、その……人で言えば『後ろの孔』で子を作りますよね?」
「はああ?」
――いきなり何言っとるんだオマエは。
口にしようとして木下は、隣の男が房中試験を受けたのが、昨夜だった事に思い至った。
――まさか、何かヘンな嗜好に目覚めたか。
毒蛾にやられた訳でもないのに、木下の腰から背中にかけて何やらもぞもぞと痒みに似た感覚が上っていく。
「あー…オイ、竹谷?」
あまり声を掛けたくない話の流れだが、先程も述べたように学園内の生物の世話は終わりきっていない。
ぶつぶつと何か呟き始めた竹谷を止めるように、木下は声を掛け――たのだが。
「…虫や蛇に出来て人に出来ない事があるだろうか……否! 断じて否! 先生、やっぱり後ろでヤっちゃっても責任は取るべきですよねっ!?」
思いつめた顔を上げ、吼える竹谷の姿に、木下は再び、
「はあああああああ!?」
と、間抜けな声を上げたのであった。
排泄口と生殖口を兼ねる孔――いわゆる『総排泄腔』は、虫類や爬虫類・両生類、魚類や鳥類、そしてカモノハシなどの一部哺乳類に
見受けられるモノであるが、それらの主な共通点は『卵を産む生物である』事である。
胎で子を育て産む人間の体に、そのような類の器官は無い。
故に、仮令――本当に例え話だが――後孔に精を放ったとしても、子を宿す可能性は無に等しい、筈なのである。
「オマエ……入れる場所間違えたからって、その理屈はおかしかろう」
頭巾の上から頭を掻き、ぼやく木下だったが、残念な事に生物委員会担当教師の説明は、竹谷の耳を素通りした。
「うん、やはり体を重ねた以上、取るべき責任は取らないと! その上で改めてきちんと種付けをしても遅くない!!」
「言っとくがな、くのたまだって子供が出来んように用意をしとってだな…って聞いとるのか?」
「こうしちゃ居られない! 先生、俺……この世話が終わったらくの一教室に行って、あの娘に結婚の約束取り付けて来るよ!」
何やら不吉な響きさえ含む台詞を放つ竹谷八左ヱ門の脳天に、直後、毒虫小屋に鉄槌が振り落とされる音が響く。
「人の話を聞かんかあーーっ! このアホンダラっ!!」
どかっ。がっしゃあぁぁぁん。
「ぎゃああああーーーっ!! かゆっ! チャドクガ痛痒っ!!」
「こ、こらっ! 埃を立てるなっ……んがあっ! こっちまで痒くなってきおったーーっ!!」
毒蛾部屋で木下と共にチャドクガの強烈な痛痒感に悶絶する、忍術学園生物委員・竹谷八左ヱ門十四歳。
彼の描く夢への道は、長く果てしないという。
「……むっ!? どこかで寸劇が行われてる予感がする!」
芸忍の勘で面白事の気配を察知したか、ぴくっ、と鉢屋三郎改め真・鉢屋三郎の耳が反応した、が。
「でも面倒に巻き込まれそうな予感もするから、見物は止しとこう!」
付け加えられた一言により、視線はあさっての方向から目前へと戻された。
かくして竹谷の毒虫小屋での一件は、同級生から黙殺される次第と相成った。
合掌。
「しかし何だねぇ。私は今まで雷蔵の迷い癖は欠点としか思ってなかったけれど、決まるまで生理的欲求も堪えられるってのはある意味凄いわ。
うん、見直した。さすが我が相方だな!」
「…雷蔵。お前がやらないなら、俺がこの馬鹿ブン殴っていいか?」
輝かんばかりの笑顔で二人に話しかける三郎の姿に、久々知は眉間に深い皺を刻み、ぐっと拳を固めて席を立った。
「………」
かたかたと卓上の膳が震える。震源地は勿論、黙って怒りの炎を燃やす不破雷蔵である。
「……誰が」
喉奥から声を絞り出し、膳の上の皿を掴むと雷蔵は、先程とは段違いの殺気を込めた目で三郎を睨んだ。
「誰が相方だあぁーーっ!! 君みたいな大馬鹿野郎となんか、未来永劫組むもんかぁっ!!」
ぶぉんっ。
掴んだ皿は雷蔵の肩が唸ると同時に、真っ直ぐ三郎の顔面めがけ放たれた。
だが三郎も予測できたのか、すっと身を後に退き指二本で皿を受けると、指先で軽々と皿回しなど始めてみせた。
「はははは。駄目だぞ雷蔵、皿は学園の大切な備品だ。割ったりなんかしたら、オバちゃんの包丁が飛んで来ちゃうじゃないか」
「誰のせいだ誰の」
久々知のツッコミをよそに三郎は、雷蔵の『君が泣くまで投げるのをやめない!』とばかりに次々と放つ皿や湯呑みや茶碗を全て受け止める。
いつしか三郎の指先には、山積みとなった食器が崩れそうで崩れない絶妙の加減で、くるくると回り続けていた。
まるで放下師である。
「大体だねぇ、女の子のならともかく、野郎の決定的瞬間なんて見ても得しないっての。…おお、これもまた痛み分けってヤツかな?」
「黙れっ! 君はどうしていつもそうやって、人の触れられたくない部分に土足でズカズカ上がりこむんだ!」
――って言うか、何でそんな嫌な瞬間に、上手い具合に割り込めたんだ?
涙が出そうな程情けない台詞の応酬を傍で耳にする久々知の脳裏に、ふと下世話な疑問が浮かんだ。
と同時に、これまた下世話な回答が浮かび上がる。
「……ああ。雷蔵は『声が出てしまう』クチなんだな」
久々知兵助十四歳。組の中でも聡明さを誇る男であるが、たまに天然ボケを発揮するのが珠に瑕という噂もある。
彼が今朝一番の地雷を踏んでしまったのに気付いたのは、不幸にも理解してしまった事を口走った後であった。
久々知へと向けられる、二つの同じ顔。
しかしその表情は、不敵極まるイイ笑顔と般若の如き憤怒顔と、全く正反対の性質を有していた。
久々知は慌てて口を押さえたが、そんな仕草でこぼれた失言が戻る訳では無い。
「あーあ、言っちゃった」
三郎が呟くと同時に電光石火の早業で、雷蔵の手が久々知の大鉢を掴む。
鉢が手を離れた瞬間、半球状の『おっぱい豆腐』がふるり、と揺れた。
「………声が出たら悪いかああぁーーっ!!」
朝の忍術学園食堂に、大鉢が空を切る音と、「おっぱーーっ!?」という謎の絶叫が響き渡り――。
そして、遅れて厨房の中から、なにやら蛙の潰れたような呻き声が漏れたという。
*
「…おーい。伊作、生きてるか?」
食堂裏口、厨房に繋がる木戸を開けた忍術学園六年ろ組・七松小平太は、目の前に広がる光景に二、三度まばたきをした後、身を屈め、
土間に倒れる男に向け尋ねた。
水の滴る野菜籠を片手に持ち替え、目前の男の大鉢を被った頭を指で突付けば、ひくひくと痙攣を起こしている。
どうやら辛うじて生きているらしい。
上半身を崩れた豆腐まみれにした男――六年は組・善法寺伊作は今にも息絶えそうな声で、
「な……何とか、粥は死守出来たよ…」
と答えた。問題はそこでは無いと思うが。
食堂の方に視線を遣れば何やらぎゃあぎゃあと、五年生が騒がし気に悶着を起こしている。
――面白そうだなあ。
生来の面白好きの血が騒ぎ出し立ち上がろうとした小平太だったが、白い塊の付着した伊作の手が小平太の服の端を掴み、それを制する。
「やめといた方がいい。……話の内容からして、興味半分で介入していい問題じゃなさそうだ」
「そうなのか? しっかしまあ、五年は元気だな。私達も去年はあんな感じだったかなあ」
確か去年の自分は――記憶を掘り返そうとする小平太だったが、別の話を思い出した。
「そうだ、五年といえばさっき毒虫小屋の方で、生物の五年と木下先生がもんどりうってたぞ? 何でも毒虫にやられたみたいだって」
流しに野菜籠を置き、先程通りがかりに見かけた事柄を告げると、まだ眼前に星を瞬かせている不運――もとい、保健委員長は白に染まった
濃緑装束の肩を落とし、また保健室の世話になる相手が増えたか、と小さくぼやいていた。
彼自身はその中に含まれていない辺りが、善法寺伊作の善法寺伊作たるところである。
「仙蔵もまだ薬の後遺症から抜けないし、新野先生は薬の材料を買いに出張中だし…はああ」
保健委員会も人手が足りないらしく、学園内の病人・怪我人の世話は伊作が一手に引き受けている形らしい。
「何だ、仙蔵のアレ、まだ治ってなかったのか? 随分ひどい薬なんだな」
鍋敷きから粥の入った土鍋を取り上げ尋ねる小平太に伊作は、別の薬のだよ、と手を振り答えた。
「ちょっと新型痛み止めの調合に手違いがあったみたいでさ。幻覚が酷いんで、もう少し入院させとく事にしたんだ」
「へー」
さらりと述べるが、要は医療不備である。
伊作も伊作だが、受け流す小平太も小平太であった。
伊作はそのままブツブツと、マンダラゲの量が多かったかだの何だのと難しそうな顔をして呟いていたが、薬学に疎い小平太にとっては
全く意味不明な単語の羅列に過ぎなかったので、軽く聞き流す事にした。
「ま、伊作が引っ張りだこなら仕方ない。ヒマ潰しがてら私が、離れの北石先生に粥を持って行ってやろう」
「ヒマ潰しって…あれ? 小平太、食堂のおばちゃんの手伝いは終わったの?」
「ああ。もうすぐこっちに戻ってくる頃合かな」
「……」
小平太の普段と変わらぬ口調で放たれた言葉に、伊作の顔から血の気がさーっと引く音がした。
「あ? おい、伊作どうしたんたんだ急に」
「…いいから早く食堂を出よう」
豆腐まみれの体もそのままに慌てる伊作に腕を引かれ、小平太が食堂を出たしばらく後――『学園最強』の名をほしいままにする
食堂のおばちゃんの、超弩級の雷が背後の一室に落ちたという。
「結局この五日間は、休みの無駄遣いみたいなもんだったよなあ」
鍋を持ちながら呟く小平太の台詞に、そうかもねえ、と伊作は苦笑気味にぼやかした答えを返す。
自分はそうでもなかったのだが、隣の男にしてみれば退屈極まりなかったのは目に見えて分かっていたからである。
六年の房術試験を襲った予期せぬ事態で、害を一番被ったのは誰あらん七松小平太であった。
試験相手の北石照代が、『運悪く』足腰立たぬ状況に陥り、他の面々は己が所属する委員会の仕事――屋根の補修やら、病人の看護やら、
帳簿の計算やら――に没頭していた訳だが、時期が悪かったか小平太が委員長を務める体育委員会に、求められる用件は無かった。
忍術学園の花形、体育委員会の長として由々しき事態である。
かといって、事態の原因となった作法委員長の如く床におとなしく伏せる気は全く起きなかったし、同級の図書委員長に習って日がな一日
部屋に閉じこもり、文机と向き合って長い手紙を書き綴る趣味もない。
七松小平太十五歳。彼にとって退屈は、死を宣告されるよりも恐ろしい代物のようだ。
「それじゃあ、相手はまだ体調も戻って無いから、くれぐれも失礼の無いようにね」
釘を刺し、小平太と別れた伊作だったが――かの体育委員長に関して、何か重大な事柄を忘れているような気がして、ふと足を止め振り返った。
「………」
――忘れるような事なら、本当は重大じゃない事なのかもしれないな。
軽い足取りで離れに向かう男の背中に、伊作はそう結論付け、保健室の戸を開けた。
伊作が戸を閉めてしばらく後――。
『お、おのれ白い大ナメクジとは面妖なっ! この新型宝禄火矢の餌食にしてくれるッ!』
という作法委員長の、同じ委員会の面々が聞けば色々な意味で涙を流しそうな台詞が保健室の戸を震えさせたというが、真偽の程は定かではない。
一方その頃、忍術学園保健室のある教科棟から更に離れた一室にて。
「え……ちょっ、山本シナ先生、あ、あの、何を」
「同性でないと確かめられない事って、色々ありますものね。……さ、北石先生。余分な力を抜いて…」
目下絶賛療養中の求職中くの一・北石照代は、腰に回された白くしなやかな腕により、新たなる危機に陥っていた。
話は少し時を遡る。
数日前の閨房術試験――彼女にとっては就職出来るか否かが掛かった大勝負だった――で、あらん限りの狼藉をその身に受けた照代は、
重篤患者や隔離が必要な病に冒された者に特別にあてがわれるという、この、小ぢんまりとした一室の布団の中で未だ軋む体を休めていた。
さすがに試験翌日のように、まともに立つ事も動く事も叶わずといった状態は抜け出せたが、それでも痛い物は痛い。
主に初めて男を受け入れた後の方とか。
「……何なのよ本当に…あんなの反則だっつうの」
障子越しの朝日に照らされた天井板の木目を睨み、照代は入院して以来幾度となく呟いた言葉を繰り返した。
――全寮制の学校に閉じこもったボーズたちの相手なんて、楽勝だと思ってたのに。
そんなボーズに体よくあしらわれてしまった自分の見積もりの甘さにも腹が立つが――何より一番腹が立つのは。
「……んっ」
筋の痛む背中を丸め、布団の中に潜り込む。
そっと胸に手を遣れば、あの一時を思い出したか奥で弾む心臓が、とくとくと強く脈打っていた。
――何で、あんな酷い事されて、ドキドキしてんのよアタシ。
おかしいと自覚しつつも尚、照代の手は寝間着の内側へと潜り込み、知らず芯を帯びた乳首を摘む。
「……っ、んんっ、あっ」
胸に走る、痛みに似た快楽に黒髪は波打ち、唇からは熱い吐息がこぼれる。
固く目を閉じれば、細く冷たい――あの男のそれに似た――指先が感じる部分を的確になぞり上げ、その度に照代の身体は痛みを忘れたかのように
ぴくぴくと跳ねた。
「やぁっ…こん……な、こんなのって…」
――アタシ、こんな悪い趣味なんか持ってなかった筈なのに。
口では抗いながらも、指は勝手に裾の合わせ目へと入り込み、柔毛の更なる奥を目指す。
幾度も精を放たれ、すっかり味を覚えこんでしまった照代の女芯は、やすやすと指を受け入れながらも更なる快楽を求め、ふしだらに熱い蜜を
寝間着にまでこぼし続けていた。
「んっ…くぅンッ! くふっ…」
――どうして、こんなにやらしくなっちゃったのよ。
身体の変貌に戸惑いを抱きながらも、照代自身を責める指は止まらない。
目の奥にチカチカと白い光が瞬き、あとわずかな所で絶頂に至らんとしたその時――。
「あら、駄目ですよ北石先生。まだ身体が本調子じゃ無いんでしょう?」
障子戸を開ける音と同時に耳に飛び込んだ、くの一教室担任・山本シナの声によって照代の意識は、一気に現実へと戻される羽目に遭った。
戸の向こうでぎちぎちと、百舌の鳴き声がした。おそらくは、どこかの庭木に文字通り一足早い早贄など作っているのだろう。
「………」
照代が布団から顔を出すと、シナは後手に障子戸を閉め、でも大分良くなったみたいで何よりですわ、と艶然とした調子で言葉を続けた。
表情が逆光でよく分からないが、どうやら笑顔のようだ。
――じゃなくて。
じわじわと快楽が引いていくのと入れ違いに、照代の中に羞恥の感情が満ちていく。
「………っ!!」
かああっ、と音立てて頭に熱が上っていくのがはっきりと分かった。
「あ、あのっ、その……スミマセン」
「謝る事なんてありませんわ。元はと言えば、こちらの失策でご迷惑をおかけしたみたいですし。都合があったとは言え、今日まで北石先生への
お見舞いが遅れて申し訳ありません」
枕元に正座し、シナは言うと照代に頭を下げた。
「そ、そんなこっちこそ、なんて言うか、見苦しい所をお見せしてしまったみたいで……」
明らかに自分より歳も経歴も上の、忍術学園唯一にして随一たるくの一に頭を下げられ、照代はひどく恐縮した。
「それで……えーと、今回の講師の話は…」
「それはまた別問題です。申し訳ありませんが、閨房術講師の話は見送らせていただく方向で」
――あ、やっぱり。
話の流れでもしやと抱いた照代の淡い期待は、顔を上げたシナの一言であっさり打ち砕かれた。
これでまた職探しの日々に戻る訳か――踏んだり蹴ったりな結果に照代は肩を落としつつ、若者に厳しい就職難の時世を恨んだ。
「……はあ」
落胆と共に、照代の身体に忘れかかっていた痛みが戻っていく。
裏腿から臀部にかけて走った筋の痛みにわずかに顔をしかめると、シナの白い手が照代の腰を支えた。
「あらあら、ご無理なさらずに。随分無茶なされたんですから」
「は、はい……って」
尻を撫でられる手の感触に、照代の声が途中で止まる。
身体を気遣うというよりも――シナの手は、寝間着越しの照代の肌を確かめているかのようであった。
「あ……あの、山本先生?」
「でも、無茶は若い方の特権ね」
尋ねる声を無視し、細い指はつういっ、と張りのある照代の太股をなぞった。
「!!」
まさか――ぞくぞくっと背中を寒気に似た何かが昇っていく。
鳥肌の立った照代の肌に構う事無く、シナの紅を引いた唇が笑みを湛えたまま言葉を紡ぐ。
「……若いって、いいわね」
そして今の状況に至る。
「あのっ、や、山本先生……そうだ! くの一教室の方は、放ったらかしにして大丈夫なんですか!?」
「ご心配なく。秋休みですし、試験が不合格だった子には別件で課題を出しましたから」
そうなんですか、と納得する余裕など、今の彼女には無い。
男との経験はあれど、女同士――それも責められる側に立つなど、未経験の領域にも度が過ぎる。
「猿轡の跡はすっかり消えたようね。良かった」
シナの紅い唇が照代の口端に軽く触れる。ふわりと鼻腔を漂うのは香の匂いかそれとも――女の色香か。
並の男ならば即打ち崩れてしまいそうなソレに、照代の意識もまた熱く輪郭を失いつつあった。
「あ……っ」
衿を大きく開かれ、露になった胸の痣――男が唇を落とした跡――を、紅色の唇がなぞる。
じわじわと寒気は薄れ、代わりに先程独りで貪っていた快楽の熱が、照代の中に満ちていく。
――陥ちる。
胸の頂に控えめに色づく乳首を口に含まれた照代が、そう確信した刹那。
かららっ。
「失礼しまーす。北石先生朝ご飯まだでしょう? お粥をお持ちしましたよー」
障子戸を開ける音と同時に、場の空気を読まない一人の男の朗らかな声が、離れの一室に響き渡った。
「あ」「ん?」
ぴくり。――何かを思い出したか、あるいは何かの気配を察したか。保健室で同時に顔を上げる二人の男に、木下鉄丸は訝しげな視線を投げた。
「…どうした」
正直、これ以上腑抜けた台詞など耳にしたくないのだが――渋々尋ねる木下に、善法寺伊作と竹谷八左ヱ門は、少し間を置き、
再び同時に、すみません席を外しても宜しいでしょうか、と言葉を放った。
一字一句違わぬ台詞に、保健室の薬臭い空気が固まる。
目を細め睨みあう生徒二人に挟まれた木下は、後に続く馬鹿げた問答を予感し、ぎり、と歯軋りを漏らした。
「…善法寺先輩も、気配を感じましたか」
「何の事を言ってるのかな? 僕は嫌な予感がしただけだ。…それより君は安静にしなさい。保健委員長からの忠告だよ」
「いやいやいや、皆まで言わなくとも分かります。例の離れから感じた、生命の発生の気配……生物委員として見逃せませんよ!」
「トリモチで棘は取ったからって、毒蛾の痒みはまだ治まらない筈だ。そんなことより、早くあいつを止めないとエライ事になるんだって!」
「先輩、まだ木下先生の治療が終わって無いでしょうが!! ここは俺が責任を持って全てを見届けます!!」
「全身包帯だらけの五年生が何を寝ぼけた事言ってるんだ!! 僕は惨事を止めにいくだけだ!!」
「お前らいいかげんにせんかぁーーっ!!」
――何か今なら、土井先生の気持ちが痛いほどわかるなぁ。
保健室の戸口で、間抜けな押し合い問答を繰り広げる五年と六年を一気に拳で黙らせた教師は、間近に控えた休み明けの様を憂い、
独り嘆息を漏らしたという。
余談だが、伊作に落とされた拳骨はとばっちりもいいとこである。
これもまた『不運委員長』の不名誉な二つ名を持つ、善法寺伊作の抱える業というものであろうか。
そして――不運の星に魅入られた者はもう一人。
「………」
布団の上で山本シナに半ば押し倒され愛撫を受けていた北石照代は、戸口に立つ闖入者の姿を見た。
男は踵を返す事無く、元々丸いらしい目を更に丸くして二人の絡みを見つめている。
遠慮無しに刺す視線に、照代の顔は瞬時に紅潮した。
「ちょっ……」
――何ジロジロ見てんのよ。試験でも無いのにタダで裸見て済むと思ってんのアンタ。
と、照代が声に出す前にシナは照代の胸から唇を離し、あら七松君が北石先生の世話に来たの? と男に平然と問うた。
「あ、はい。保健委員長が多忙のため、私が」
「まあ、感心ね」
――感心ねじゃないでしょ先生。手ぇ離してくださいってば。
唇は離しても片方の胸をまさぐり続けている細い指に、ツッコミ一つ入れられないこの状況を何と呼べばよいのやら。
――っていうかこの二人どこかおかしいんじゃない?
思う照代だが、彼女の行く先は隣の熟練くの一の言葉で、更に泥沼の展開へともつれ込む。
「そうそう。ねえ、七松君も北石先生の身体具合が良くなったか、気にならない?」
「!!」
――冗談、で、あってほしい。
祈る思いで照代は視線をシナへと向けたが、シナは照代の慄然とした表情ににこりと微笑み、
「やっぱり念には念を、って言うしね」
などとのたまった。その笑顔に似たものを、つい先日の試験の際にも見たような気がするのは考えすぎか。
ならば、戸口で突っ立っている男が僅かにでも良識を持っていたならば――藁にもすがる気持ちで、今度はぱちくりとまばたきを繰り返す
男の顔を見た。
確かに、良識を持つ人間がこの情景に直面したならば、シナの妖しい挙動を諌めたかもしれない。
だが、北石照代は知らなかった。
この男――七松小平太が昨年の房術試験で、立花仙蔵とは別の意味で相手を陥落せしめた男であった事を。
手管や技巧こそ青臭い少年のソレを有するが、若さ故と一括りに出来ない程に飽くなき性への探究心と何度達しても尽きない精力でもってして、
熟練くの一を快楽の坩堝へと落とし込んだ経歴を持つ事を。
ついでに言えば――その相手も仙蔵の相手同様、しばらく保健室のお世話になった事を。
「私も混ざっていい、という事ですか?」
無邪気に尋ね返し、うなずくシナの顔を見た小平太の表情には、幼子のような満面の笑みが浮かんでいたが――。
その裏にはさて、何が潜んでいたのだろう。
夜叉より恐ろしいものかもしれない。ひょっとしたら何も居ないのかもしれない。
ただ照代に分かるのは、この離れに滞在しても体を癒す事は叶わないだろうという、確信に限りなく近い予感だった。
とんかん。とんとんかん―――とん。
「………ん?」
ふ、と風に乗って何か、悲鳴めいたものが聞こえたような気がし、屋根の上の男は手を止めて顔を上げた。
だが、焔硝蔵の屋根に届くのは、背を暖める日差しと、さやかに前髪を揺らす秋の風のみである。
――気のせいか。
くるりと持ち手を回した金槌で、軽く肩を叩く男――六年ろ組・食満留三郎は、どこまでも続きそうな程に青く澄み渡った山間の空に
切れ長の目を細め、ひとつ軽く息をこぼした。
数日続きの好天も加わって屋根の修繕は滞りなく進み、食満は用具委員長としては上々の秋休みを過ごしていた。
勿論、房術試験における椿事と、改めて受け直す試験に対しての策に関しては頭が痛む思いだが。
とりあえず――今が平穏ならば、それでいい。
再び金槌を持ち直し、釘を打つ。ここが終われば、焔硝蔵の屋根の修繕はひとまず完了である。
「……ふう」
ようやく終わらせた作業に対する充足感を胸に、食満は屋根の上に寝転がり空を見上げた。
今回、試験が中止の憂き目に遭った事は確かに不本意ではあったが、心の隅に安堵の意識が満ちたのは否定できない。
なまじ面識のある元教生やくの一教室の女子と体を重ねるというのは、あまりいい気分はしないものだ。
下手に情が移れば、別れが辛くなる。
かといってどこかの鍛練バカのように、色事に対しての鍛練と割り切って抱こうなんて考えは、持つ気も起こらなかった。
いくら色恋事に疎い食満でも、男と女の間柄がそんな簡単に出来ていない事ぐらい、容易に計り知れた。
――そもそもアイツ自身、本当に割り切れてるかどうか怪しいモンだ。
「まあ、いいか」
呟き、目を閉じるとそよ風が食満の鼻先を掠めた。
肌に絡みつく熱の無い秋の風は涼やかで、物悲しい。
それは、どれだけ失われた季節を求めても、再び同じモノを手にする事は出来ないと、心のどこかで理解しているからだろう。
たたたたたたっ――じゃっ。
だだだだだだだ――ざざっ。
二人分の足音が屋根の下から聞こえてきたのは、そんな事をつれづれと考えている時だった。
駆け足で砂利を擦る一人は響きの軽さからして、くの一教室の子か。
ならばもう一人は――ひょいと屋根から顔を出し、食満は足音の主の姿を確かめた。
「…はっ!!」
掛け声と共に、ひゅんっ、と裏拳を放つ花色装束の少女は、くの一のタマゴ、略してくのたまのそうこである。
風を切る一撃を片手でいなされると判別するや、身を沈め、足払いを仕掛ける――が、動きを読まれたか、相手の脚に少女の脚は弾かれた。
「!!」
「そこは肘打ちだろうが! 隙がでかいわバカタレィ!!」
弾かれた脚を、包帯の目立つ男の片腕で持ち上げられ、少女の体が地を離れる。だが、されるままに遭う程くのたまは甘くない。
即座にもう片方の脚を男の肩に掛けると、腕を掴み勢いを付けて、腹筋の要領で身を起こそうと試みる。
反動で肩には少女の体重が圧しかかり、男――六年い組・潮江文次郎の体がぐらつく。
このまま引き倒せば少女の『腕拉ぎ十字固』が決まろうかというその時――。
「…っ!」
腹筋の途中でそうこは顔をしかめ、力を失い地に転げ落ちた。
――ん? どこか怪我をしているのか?
身を乗り出し怪訝な表情で様子を見る食満をよそに、文次郎は倒れたそうこに向け、もう降参か? と問うた。
「ま…っだまだあっ!」
がばっと身を起こしたそうこの脚が再び地を滑る。しかし、勝負は既に決まったようなものだった。
流れを読み、瞬時に背後に回った文次郎の手刀が空を断つ。
ぴたり。――延髄に寸止めする形で手刀は動きを止め、圧倒的な敗北をそうこに知らしめた。
文次郎は手刀を解くと、地べたに腰を落としたまま荒く息をつく少女の前に腰を下ろし、汗を滲ませた額をぴんと爪弾いた。
「おいくのたま。オマエから稽古付けてくれって言っときながら、手加減するとはどういう了見だ」
手加減? ――文次郎の問う言葉に、食満は首を傾げた。
自他共に認める鍛練バカの潮江文次郎が、『彼女』であるくのたまと組み手を行う姿は、食満自身まれに何度か見かけた事はあるが、
少女はいつも本気で挑んで来ているように思えた。
やや本調子では無いにしても、それは今回も変わらないように見えたのだが。
「こっちの腕を極力狙わず攻撃してただろ。さっきみたいに隙を見せても深追いせんとは、馬鹿にしてるのか?」
紅く染まった頬に汗を滲ませながらそうこは、ちらりと包帯を巻いた文次郎の腕に目を遣り、少しの間の後、
「……だって腕掴んだ瞬間痛そうな顔してたんだもの」
と小さく答えた。
「理由はともかく…あたしが付けちゃった傷じゃない、ソレ」
ぼそぼそと囁くようなそうこの台詞は、もし風向きが違えば、おそらく食満の耳には届かなかっただろう。
男の腕に巻かれた、うっすらと赤黒さの滲む包帯の存在を知ったのは、つい今朝方の事だったが――はて、昨晩何かあっただろうか。
疑念に駆られる食満はさておき、文次郎はしばしモゴモゴと口を動かした後渋面を作り、阿呆、と一言返す。
「こんな傷、くのたま相手には枷にもならんわ。大体、組み手とは言え勝負は勝負だ。勝つために弱点と思しき部分があるならば、
即座に叩く気概がなくてどうする」
「で、でもっ、先輩だって……手加減、してるでしょ?」
「だったら何だ。お前まさか六年とくのたまの力量差を考えずに、寝言ほざいとるんじゃなかろうな?」
眉間に皺を刻み尋ねる文次郎に、そうこはぶんぶんと首を振り、そういう意味じゃなくて! と声を上げた。
心なしかその顔は、蕃椒よりも赤く染まっているように見えた。
「あ、あたしの考え過ぎなら、いいんだけど…えっと…その、昨日の……で」
「「!!」」
――うわ。俺、ひょっとして妙なところに居合わせちまったんじゃねえか?
あからさまに語らなくとも『昨夜何があったか』が、これほどまで明瞭に伝わるとは。
もじもじと指を遊ばせながら、消え入りそうな声で言葉を紡ぐそうこの姿は目前の文次郎と、屋根の上の食満の顔を一気に赤面せしめる
破壊力を持ち合わせていた。
だがそんな男達の様を知らぬ少女は、俯いたまま更に言葉を続ける。
「そりゃ無理してるってのは自覚してるけど…でもそれで手加減されるのは嫌なの! …あたし、強くなって、ちゃんとしたくの一になって
……いつか、先輩の隣に立つって決めたんだか」
そうこの言葉はここで途切れた。
この後『似たもの同士の(鍛練)バカップル』によって、何が焔硝蔵の前で行われていたか――。
語るのは、無粋というものであろう。
しかし、二人は知らなかった。すぐ近く、風の吹き抜ける屋根の上で独り悶絶する男の姿があった事を。
――んがああああああぁっ!!
――頼むから、すぐそこに縄梯子がある事に気付いてくれえええっ!
――誰かが近くで話を聞いている可能性を考えてくれええええっ!!
――つーか文次郎! テメエちったあ自重しろおおおおおぉぉっ!!
人一倍他人思いというのは、とかく損をしがちなものである。
屋根から降りるに降りられず、頭を抱え、心の中で絶叫する食満留三郎十五歳。
その姿は、大間抜け以外の何者でも無かったという。
*
「お?」
髪を揺らす秋風に何かを感じ取ったか、鉢屋三郎は作業の手を止めて、遠くあさっての方角を見る。
が、直後彼に向け投げつけられた飼葉桶によって、その正体を知る事はままならなかった。
鈍い響きと共に飼葉桶は見事命中し、三郎は後頭部を押さえてしばしその場にうずくまった。
「いっ…たいなあもう、せめて桶を頭に被せるように投げてくれよ。そのほうが絵的に面白いのに」
「よそ見してるバヤイか! 昼の鐘が鳴るまでに掃除と餌の世話、全部俺達がしないといけないんだからな!」
怒鳴るのは、目の周りに青痣を作った久々知兵助だ。その脇では不破雷蔵が黙々と馬小屋の掃除をしていた。
騒ぎの罰としてこの三人に、保健室で寝込む生物委員・竹谷八左ヱ門の代わりに、学園中の生き物の世話をするよう木下から通達が届いたのは、
食堂のおばちゃんから一刻ほど、鉄拳込みの説教を喰らった後である。
「分かってるよぅ。ちょっと芸忍の琴線に触れるモノを感じただけじゃないか」
「だからいい加減その芸忍っつーのを止めろ! お前は忍たまだろうが!」
「止しなよ兵助。そいつに付き合ってる分時間の無駄だ」
汚れた桶の水を流しながら雷蔵は低く呟く。
男の周りに漂う不穏な空気に、傍に立つ久々知の頬が引きつり、三郎はわずかに目を丸くした。
当然と言えば当然だが――彼の怒りは、未だ治まるところを知らないらしい。
「……水、汲んでくる」
一言残して場を離れる雷蔵の背を、久々知と馬小屋に近付いた三郎が並んで見送る。
「あーあ、ありゃ相当怒ってるな」
「本当。あんな雷蔵見たのは、三年の時に出鱈目半分の性知識を披露した時以来だよ」
前科アリかよ。――悪びれた風も無く言葉を返す三郎に、久々知は本日幾度目かの深い溜息を吐いた。
「お前なあ…いや、お前の悪癖にいちいち口出すのもしんどいんだが、いい加減やっていい事と悪い事の判別ぐらいは出来ないとマズイぞ。
どうすんだよ。合同演習で背後に気を配らないといけない状況なんて、俺は御免だぞ」
「うーん、確かに参ったねえ。何か策を講じないと…」
言いながら足元の小枝を手にした三郎は、しばらく感触を確かめるように弄ぶと不意に体の向きを変え、馬小屋裏の立木に向けそれを放つ。
突然の出来事に目を見開く久々知を制し、三郎は眉間に皺を寄せ、誰だ! と先程とうって変わって鋭い声を発した。
「さっきから妙な気配がしたんだ。…コソコソ盗み聞きなんて趣味が悪いんじゃないか?」
己の事はきっちりしっかり棚に上げるあたりが、鉢屋三郎である。
びいぃん、と幹に刺さった小枝がしなるすぐ下の茂みから、すみませぇん、と少女のか細い声がしたのは直後の事であった。
茂みの中で腰を抜かしていたのは、花色装束に身を包んだくのたまだった。
深い紺の結髪が揺れているのは、風のせいか、はたまた体の震えに合わせてか。
「ええっと、君は確かくの一教室の…」
「あっ! 昨日雷蔵の相手した娘じゃないか!?」
三郎が名前を思い出す前に久々知がポンと手を打ち、以前聞いた記憶のある房術試験の組み合わせを口にした。
少女――トモミは青から赤へと染まった顔で、こくりと小さくうなずいた。
何か思い浮かべたかのように、三郎はほんの少し目を細めたが、口に出すのは止めたらしい。
「…そう言えばそうだっけねぇ。で? 試験が終わった五年に何の用かな?」
問う言葉に、トモミはしばらく手元と久々知の顔を――何故か三郎の顔は避けるように――交互に見て意を決したか、ぐっと息を詰めると、
「その、試験のことなんです」
と話を切り出した。
「水汲んできたよー…あれ? 三郎は?」
水桶を手に、井戸から戻ってきた不破雷蔵は、馬小屋掃除の面子が一人欠けているのに気付き、辺りを見回した。
「ああ、ちょっと厠行ってくるってさ。…その割に、時間掛かり過ぎな気もするけどな」
アイツこのままトンズラする気じゃないだろうな、と一言足す久々知に雷蔵は少し考えた顔をし、そこまで無責任じゃないよ、と答えた。
「多少……いやかなり悪戯が過ぎる事はあるけど、ちゃんと芯は通ってる奴だから」
雑巾をすすぎながら呟く雷蔵の横顔は、普段通りの様にも、僅かに誇りやかな笑みが浮かんでいる様にも見え、久々知は改めて
『ろ組名物二人組』の通り名が、名ばかりで無い事を実感した。
「何だよ、仲直りする気になったのか?」
「それはまた別問題。けじめはキチンと付けてくれないと、増長されるのは勘弁だからね」
だからアイツの前ではもう少し不機嫌で居るよ。――ぎゅっと雑巾を絞りながら返す雷蔵の言葉は、あくまで手厳しい。
「ふーん…」
「何だよ兵助」
片眉を上げ、横目で視線をよこす雷蔵に、久々知は別に、とうそぶいてみせた。
そうこうしている間に遠くから、にこにこと晴れやかな笑顔の三郎が馬小屋へと早足で戻ってきた。
途端に態度を素っ気無くする雷蔵に久々知は内心噴き出しそうになりつつも、習って仏頂面を作ってみせる。
「悪いね途中で抜け出したりして。いやさ、厠入ったら落とし紙が切れててね? 小松田さんが居ないのも困りモンだよねぇ」
「掃除前に吉野先生が補充してたの見たけど」
「あれ? そうだったの? じゃあ別の所行けばよかったなあ」
「いいからそこの敷き藁片付けてきて。もうすぐ鐘が鳴るから駆け足で」
「ええっ! この量を一人で!? 私一人だと日が暮れちゃうよ?」
「…わかった、俺も付き合うからゴネるな」
掛け合い漫才にも似た問答に、久々知はまた一つ溜息をこぼすと腕まくりをし、大量の敷き藁を積んだ荷車の後ろに回った。
がらがらという車輪の音が、山間にひっそりと佇む学園に響き渡る。
太陽は中天にさしかかり、もうすぐ鐘が鳴るという雷蔵の言葉に偽りが無いことを、荷車を牽く二人に知らしめた。
「で、どうなったんだよ向こうは」
「最初は訝しんでたけどね、こっちにも事情があるって言ったら了承が取れたよ。いくら謀略好きのくのたまでも、五年相手に単身勝負を仕掛けて
上手くいくとは思えないし」
「向こうも試験に失敗した男に言われたくは無いだろうが、そうだろな」
ナントカ豆腐と一緒にされるのは心外だな。――三郎は思ったが、言葉は喉奥に留めた。
「大元を辿れば、試験のせいで迎えた二人組崩壊の危機だ。ここはちゃんと完遂させて危機を乗り越えないとな」
いや、どう考えてもアレはおまえ自身のせいだ。――久々知は思ったが、言葉はぐっと飲み込んだ。
「大丈夫なのか?」
「ははははは、真・鉢屋三郎に死角無しだ! 細工は流々、仕掛けは……仕掛けは何だっけ?」
大笑に続く間抜けな台詞に、久々知はがっくりと肩を落とした。
「御覧(ごろう)じろだ。…ついでに、仕掛けじゃなくて仕上げな」
初っ端からつまづく有様に不安を抱かざるを得なかったが、荷車を牽く三郎の横顔には、先程の誰かを髣髴させる笑みが浮かんでいたので、
「…まあいいか」
久々知は、口にするのを止めた。――多分これは、二人が同じ顔をしているせいではないだろう。
重い荷車を牽く二人の肌は紅潮し、うっすらと汗が浮きはじめるが、首筋を通り抜ける爽涼な秋の風が程なく熱を浚っていく。
この風は、昨日も吹いた風かもしれないなあ。――三郎はふと、そんな事を思った。
昨日、鼻先をかすめ、少女の髪を揺らし、男の言葉を届けたあの風と同じものが吹いているのかもしれない、と。
けれど同時に、今日吹く風は今日のものだ、とも思った。日一日ごとに吹く風に、決して同じものなど無い、とも。
おそらく、どちらも正解なのだろう。
昨日の自分と今日の自分が違うように、昨日の風と今日の風は異なるものだ。
だが、どちらも変わらぬ『自分』であり、『風』である。
少しずつ、はっきりと目に映る証など無くとも、移り変わりゆくある――それだけの事なのだ。
「……くくっ」
考えたら、何故か笑いがこぼれた。後ろの久々知が不思議そうに首を傾げたが三郎は、何でもない、と答え前を向いた。
山間にひっそりと佇む忍術学園に、秋の風が吹き渡る。
きっとこの風は、少しずつ姿を変えながら、明日も吹くことだろう。
明日も――その先も。
*終章*
町から東へ三里程。街道を行く先には、ひっそりと老夫婦の営む酒饅頭の店があるという。
蒸かしたてなら辺り一面に、心を浮き立たせる酒麹の香りが満ちるその店には、甘味好きの町人や、旅行く者の姿や――そして。
ごくまれに、辺りでは見かけぬ恰好の少年少女達の、竹皮の包みを受け取る、もしくは茶店で饅頭に舌鼓を打つ姿が見受けられるという。
彼・彼女達がどこから足を運んでくるか、そしてどこに帰っていくかを知る者は居ない。
ただ、分かっているのは――皆、喜んでこの饅頭を口にしてくれている事だけだという。
そして、彼女も。
「はい、お待ちどうさん。まだ熱いから気をつけてね」
竹皮の包みを受け取り、少女――ユキはやや吊り目がかった瞳に笑みを浮かべ、ありがとうございます、と主人に礼を言った。
包みからは、竹皮が覆いきれなかったか酒薫交じりの湯気がふわりと立ち昇り、彼女にそれが蒸かしたてである事を知らせる。
と、同時に帯の向こうから、くぅ、と鳴き声めいた腹の音が響き、思わずユキの頬に朱が上った。
――うわあ。ちょっと、節操無いわよ自分。
包みの中身は、別に自分の為に買った訳ではない。
故あって床に臥せている友人に向けた、ささやかな見舞いの品、といったところなのだ。
――でも折角蒸かしたてなんだから、少し位食べてもいいわよね。
ちらりと茶屋に目をやり、密かに呟く。幸い、傍らの小さい茶屋に人影は少ないようだった。
結果ユキは熱い茶と蒸かしたての饅頭という、深まる秋に嬉しい組み合わせを賞味する機会に恵まれたのだった。
いそいそと備え付けの長椅子に腰を下ろすが、さて、ここで一つ問題が発生する。――饅頭をいくつ注文するか、である。
世間では食欲の秋などと言うらしいが、だからといって五つも六つも好き放題に頼んでは、その分きっちり増える目方に苛まれる羽目に遭う。
自重の一つも出来なくて、何がくの一のタマゴ、略してくのたまか。
いやそれ以前に、年頃の乙女としてどうなのか。
眉間に皺を寄せ、しばし指折り数を見計らうとユキは苦悩の末ぐっと目を閉じ、饅頭を三つだけ注文しようと口を開いた。
「あの…お饅頭みっ「軽く十ほど頂戴な!」
途中で被せられた自分と全く変わらぬ声音に、ユキは目を丸くして声の主を見た。
「……!!」
「どう? 自分でも上手く声が出たと思うんだけど」
振り返った先でユキに向け、おどけるように片目を瞑って見せたのは、花菱文様の着物に身を包んだ、少年と青年の間ほどの年格好をした男。
ユキも属する学び舎――忍術学園で『千の顔を持つ男』の二つ名を持つ変装名人。
名を、鉢屋三郎という。
「ほんっと信じらんない! 人がどれだけ悩んで頼もうとしたか…」
「あはは、ごめんってば。でも君だって、もうちょっと食べたいなーって思ってたんでしょ?」
「そ、それとこれは別なの! アンタって本当、乙女心も分からない男よね!?」
頬を膨らませてぷりぷりと怒るユキに、隣に腰掛けた三郎は、難しいねぇ、と笑いながら湯気の昇る饅頭が山積みになった皿を受け取った。
「じゃあ、半分分けって事で。ほら、怒ってる間に蒸かしたての饅頭もお茶も冷めちゃうよ」
「………」
――そりゃ、食べていいなら五つ位食べたかったけど。
何やら隣の男に心情を見透かされていたような、妙な悔しさに似た感情を抱えつつ、ユキは饅頭を一つ口にした。
蒸かしたての饅頭の温かな甘さは、晩秋の山道を歩いた体にじんわり優しく染みた。
「…太っちゃったら責任取んなさいよ。私は誰かさんみたいに、食べても太らないなんて羨ましい体質じゃないんだから」
「はいはい」
もぐもぐと口を動かしながら、恨みがましく呟くユキに三郎は笑って返す。
声音に険は伺えるが、それが本心からのもので無いのは、皿に伸ばす少女の手が物語っていた。
「あのさ、アンタ休みはいつも……その顔で、一人ブラブラしてるの?」
渋茶で一心地ついた後、おもむろにユキは隣の男に尋ねた。
その顔――というのは、普段必ず学園内の誰かの面を付けて行動するという鉢屋三郎が、面の下に隠している『素の顔』の事である。
噂に聞けば、学園では誰も三郎の素顔は知らないという。
かく言うユキ自身、過去に一度しか見たことが無いので、どうも見知らぬ他人と話をしているような気分になるのだが。
「うーん、ブラブラは無いと思うけど、今日は別だよ。相方が臥せっちゃってねぇ」
思う事があったのだろう。遠くを見るように目を細めて答える三郎は、そういう君こそどうしたの、と問い返した。
「本当は友達と来る予定だったんだけど、急にその娘が来られなくなっちゃったの」
「…それって」
「多分アンタんトコと同じような理由」
「………」
ぱくん。
答え、ユキは三つ目の饅頭を頬ばった。飽きの来ない味というのは時として罪だわ、など思いつつ。
「…そーかそーか、同じような、か」
しばらくの間の後、三郎は湯飲みを手にしたまま顔を伏せ、くつくつと笑い出した。
いや、笑顔なら平素張り付いているような男なのだが――だが今のそれは、本当に素直に、心の底から喜びを表しているような表情だったので、
饅頭を咀嚼しながら横目で男の様を見るユキの頬も、つい緩んでしまった。
――そういう笑い方も出来るんじゃない。
「え? 何か言った?」
独白が耳に届いたか、不意に顔を上げた三郎の視線がユキとかち合う。
言葉と、何故かとくんと跳ねた胸の奥に、ユキは即座に顔を背け、何でもないと答える。
――うわ。何でドキドキしてんのあたし。
コイツは、意地が悪くて、悪戯好きで、女心を知ろうとしない嫌な奴で――。
そして、あたしじゃない娘の事を、まだどこかで思ってる奴なのに。
あたしじゃない娘に付けられた傷を、ずっと抱え続けてる男なのに。
三郎は赤くなったユキの耳にちらりと視線を寄越すと、ふうんと思わせぶりに一言こぼした。
「何よ」
「何でもないよ。……ところで、前々から気になってたんだけどさ、君、私の事アンタって呼ぶのそろそろ勘弁してくれないかなぁ。
いや、別に先輩風吹かせようって訳じゃないんだけどね? せめて名前位は呼んでもらえないと、なんか個人扱いされて無いみたいで
切ないっていうか悲しいっていうか」
今更何を――思うユキだったが、言われてみれば確かに名前で呼んだ事が無い。
「…まさか私の名前、知らないってんじゃ無いだろうね? 時々居るんだよ。私と相方の名前混ぜこぜにして覚えたり」
「そ、そんな事言ったら、アンタだってあたしの名前、呼んだ事無いじゃない!」
赤くなった顔もそのままに振り返って怒鳴り返すと、三郎は心底意外だと言わんばかりの表情で、そんな事無いよ、と答えた。
「初めて会った時、私は君の名前を呼んだはずだけどね? ユキちゃん」
「……!!」――そういえばそうだった。自分の顔でガニ股歩きされた記憶ばかりが残っていたけれど。
名を呼び、にこりと微笑む三郎にユキは、しばし言葉を捜すように唇を動かしていたのだが――。
「べっ、別にいいでしょ!? アンタはアンタで充分よ!」
結局名前を口にする事無く、ユキは四つ目の饅頭を勢い良く頬張った。素直にならないとかいう訳ではなく、本当にそれでいいと思ったのだ。
隣からは、うわ酷っ、などという三郎の呟きが聞こえたが、その表情はやはり笑っていた。
だが、その笑顔は直後、ユキの変貌と共に青ざめた顔になる。
「……んぐっ!!」
「うわっ、ちょっ、ちょっとユキちゃん勢い良く食べすぎだろソレ!」
饅頭を喉につかえ、目を白黒させるユキの背を、三郎の手が軽く叩く。
ぐるぐる回りだす思考の中、この胸の苦しさは果たして饅頭だけのせいだろうか、と頭の片隅でユキは考えた。
ひょっとしたら今、目前に広がっている花菱文様の着物の男の、優しい手のせいでもあるのではないだろうか――とも。
口に出そうにも出せない、ほんの小さな疑問ではあるのだが。
――あたしはきっと、誰でもない人を好きになるわ。
随分前に発した己の呟きが、ユキの脳裏にこだまする。
まるで――風に流れ流れて今ようやく、耳に届いたかのように。
*
日一日過ぎるごとに秋の風は冷たさを増し、山道を歩く己の鼻先を赤く染める。
晩秋近い山間はほんの僅かに赤味を帯び、もう少し時を待てば紅葉が錦を描くだろう。
――あとどれ位、俺はこうして変わらぬ平穏を味わう事が出来るだろうか。
立ち止まって遠く山の端に目を遣り、潮江文次郎は一人そんな事を思った。
今前髪を揺らす秋風は、やがて雪交じりの寒風に変わり、そして柔らかな春の風へと姿を変えるだろう。
その時も、自分は何も変わらず居られるのだろうか、と。
しばし考え文次郎は、随分感傷的な考えだな、と自嘲の笑みをこぼした。
――留まるなんぞ、俺らしくも無い。
「文次郎先輩ー!」
耳に飛び込む少女の声に、遠くに飛ばしていた文次郎の意識が戻る。声の方向を見れば、深緑の結髪を揺らした娘――そうこが息を切らし、
山道を下りる姿が視界に入った。
「なんだお前、一足先に饅頭屋に行ったんじゃなかったのか…っておわっ!」
ぐんっ、と文次郎の袖を引きながら元来た道を下りだす少女に、思わず狼狽した声が出てしまう。
「いいから先輩、今日は饅頭は諦めましょう!」
「はあ? どうした定休日か何かか?」
「そんな所です!」
「?」
その割には、坂の向こうからは微かに、例の甘い匂いが漂っているようだが――はて。
「…誰か、顔合わせたらマズイ相手でも居たのか」
底無し胃袋の主たるこのくのたまが、食欲よりも優先させる事柄とは――考えて出した答えに、図星とばかりにそうこは足を止めた。
「おい、くのたま?」
袖を掴んだままの少女の耳が、みるみる内に赤く染まる。
ぽそりと、協力するって決めたんだから、などと前を向いたまま呟く言葉が耳に入り、文次郎は尚更分からなくなった状況に首を傾げた。
「まあ、俺は別にいいんだがな…お前はどうなんだ。さっきから節操無しの腹の虫が鳴ってるみたいだが」
一言多い――それでも相手を気遣う考えは、この男にしてみれば随分な進歩なのだが――台詞に、そうこが目を吊り上げて振り返る。
途端に響いた、ぐう、という体の奥からの大変正直な声に、そうこは赤面し、文次郎はそら見ろと言わんばかりに鼻を鳴らした。
「す、少しだけなら我慢出来るわよ!」
「腹鳴らしながら強がっても説得力が無いぞ。本当、効率がいいんだか悪いんだか分からん腹してるなお前は」
大きく溜息を吐くと文次郎は少し考え、先日委員会の面子で入った饂飩屋の事を思い出した。
それを口に出した途端に目を輝かせるのだから、全くもってこのくのたまは、と愚痴をこぼしたくなる気分にもなる。
「…ここからだと距離があるが、早足の鍛練と思えば悪くなかろう」
「ええっ!? 走っていくの?」
「当たり前だバカタレィ!! 日々是鍛練! 行くぞ!」
「ひえーーっ!」
『忍術学園一ギンギンに忍者している男』の張り切った声と、『忍術学園一底無し胃袋を持つくのたま』の半べそ声が、風に乗り山々に響き渡る。
この風もおそらくは、緩やかに姿を変えて違う場所へ、違う時へと流れていくのだろう。
そして、風を受ける自分たちもまた、少しづつ変わって行くのだろう。
一つも留まる事無く、緩やかに。
人はそれを成長と呼ぶのだろうか――人知れず思う男の上を、澄んだ晩秋の青空が包み込む。
どこまでも突き抜ける青い空に、秋冷たる風が吹き抜ける。その間を、二匹の赤蜻蛉が翅を震わせて行く姿があったという。
寄り添うように、番うように――蜻蛉はどこまでも風の中を滑り行ったという。
******
投下が遅れて申し訳ありませんでした。以上で『秋風夜伽話』完結です。
長文にめげずに読んでくださった方々、コメントを下さった方々、ありがとうございました。
そして、勝手ながら拝借させていただいた、小ネタ神の方々に深く感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。機会があればまたよろしくお願いします。
大作GJ!!読み応えあっていいよ!
相変わらずキャラの扱い上手くていいな。
あとシナ先生の喋り方エロいよシナ先生
超GJ!本当にお疲れ様でした!!
三郎とユキちゃんのやりとりにニヤニヤしっぱなしだったよ
あと保健室での3Pはどんなんだったのか想像するだに恐ろしいww
乙!超乙!!
毎回楽しく読ませていただきました。
三郎&ユキ、文次郎&そうこの締めがすごく好きです。
そして留三郎のプチ不運っぷりに笑ったw
素敵な物語をありがとうございました!!
164 :
秋風書き手:2008/10/22(水) 07:41:31 ID:hqkdAQD/
ごめん超うっかりミス!
食満は『ろ組』じゃなくて『は組』だった!脳内変換宜しくお願いします。
しかし……作中の扱いといい、なんたる不運(書き手が言うな)。
たまには浮上。コメントに詰まった時はとりあえず雑談しようじゃないか。
(スレストって見てて結構キツい…)
ちょっと前に鬼カメのエロシチュの話あったけど、ここは王道(なのか?)の
『うっかり船から落ちたカメちゃんを助けに海に飛び込んだ鬼蜘蛛丸さん、だが潮に流され二人は見知らぬ島(洞窟でも可)へ!』(長いよ!)
とかどないでしょうかね。挿入有になると成長パロになりそうだけど。
と、潮風に乗って念波が届いたので書いてみる。
…あれ?水軍の人って勝手な行動起こしたら駄目なんだっけ?
体が冷えてしまっているため、体温で暖めるんですね
分かります。
濡れた着物はぬがさなきゃいけませんね。わかります。
人口呼吸は口移しですねわかります。
裸で暖めてる鬼さんにカメちゃんが身体の傷をさすって鬼さんがビクンビクンですね。わかります。
傷の消毒として、カメちゃんが
鬼さんの傷口を舐めて鬼さん限界ですね。
わかります。
でもそこで陸酔いが来て鬼さん悶絶ですね。わかります
諦めるな!
潮風だ、潮風に吹かれるんだ!
なんという団結力…感動した
自分165だけど、
>>166-172の流れに感動したので、ちょっとキーボードに向かってみる。
陸酔いオチでいいですか(良くねえ)。
私は
>>169ですが、あの流れに参加できたのも楽しかったのに、神がSSを書いてくださるとは!ものっそい期待してぱんついっちょで待ちまっす!
カメ子成長ver.の方(挿入アリ)がいいか、そのまま(寸止め)がいいか…雷蔵ばりに迷うなあw
>>176 つ【靴下】
この時期パンイチはキツいですよ。
>>177 それならば成長バージョンでカメちゃんの膝枕夢オチの流れでスマタに雪崩れる一粒で二度オイシイ溜まりすぎです鬼さんったら、案を投げっぱなしジャーマン。
靴下装備でパワーアップします(どの方向やら)
盛り上がるのはいいが馴れ合いウゼ
夢(風)小説よりマシだと思うおれ
ネタを出し合うのもいいじゃないか
ここの名無しに関しては
>>1のもんじのセリフが物語ってるだろう
嗜好の押し付けも度が過ぎると職人さんが投下し辛くなるだけだぞ
○○は嫌だ、よりも○○が読みてえ!ってレスの方がよほど建設的だと思わんか?
ちなみに自分は連載中作品の続き投下を全裸で待っているわけだが
そろそろ夜風が身に染みるんだぜ…
夢小説とか言ってやるなよ…
ただでさえ女キャラが少ないんだから
連載途中の作品はどこまでも待ってる。
消化不良で参っているから。
過疎だな・・・
委員長は〜の続きが楽しみだ
つ【温泉】
そういえば忍術学園って温泉あるんだよねぇ・・・。(ネタによっては露天風呂っぽい)いいなぁ。
・・・はっ!今『ドキッ!くのいちだらけの温泉エロス・覗きもあるよ!』って言葉が浮かんだ!
でも書いてるヒマがねぇ!
>>186 ヒマができたら書くんだ
書いてくださいお願いします
・カメ子ちゃんに南蛮渡来の良い石鹸貰ったし、くのいち同士で親睦を深める為に皆で学園内の露天風呂に入る事にしたけど、覗いちゃやーよ。
→なんてユキちゃんが言ってたんですけど、怖くて覗いたりなんかしませんよねえ。
→って委員会で乱太郎が話した事から、六年〜二年辺りまで覗き(&乱入)に関する謀略戦が起こればいいと思う。
時間に余裕のある書き手の方…書いてくださらんかのう。
室町時代はお風呂は混浴だったんだよ。
女性は腰巻き、男性はふんどしつけて一緒に入ってた。
アニメでも土井先生がふんどしつけてお風呂に入ってた所を見ると
この時代背景は忍たまでもばっちりいきていると思われる……
一緒にお風呂……
一緒にお風呂……
まだまだ子供のきりちゃんとオンナの体になってきたユキちゃんとか。
シナ先生とついうっかりムラムラしちゃった土井ちゃんとか。
ついでに「まぜてよ」と魔界之先生も加わったりなんかして。
190 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 11:21:06 ID:Vd/Wlqbg
>>189 学園長の思いつきで「大混浴親睦大会(←つい「大会」を付けてしまう)」実施ですねわかります
「大会」ときたら負けてられねぇ!な数名の委員長他がナニを鍛えるんですね、わかります。
実況は大木先生ですね、わかります
「大混浴親睦大会だって!」
「大混浴しんばく大会?」
「大混浴しばく大会だよ!」
「えっ、しばくの!?」
「先輩大変です!男根を良くしばく大会が開催されるそうです!」
「よし、ここは地獄の会計委員長に先陣を切ってもらおうか!」
「先陣といえば体育委員長だろう!今回だけは涙を呑んで譲ってやるわ!」
「いやいや、こういうときは武闘派の用具委員長の出番だ!」
「この場合、遠距離武器が有利とみた!行け図書委員長!」
「……」
「みんな!唐辛子塗ったり重りをつるしたり砲丸ぶつけても
ナニは鍛えられないから、ここは素直に褌の中にセーフティカップを
……とか言ってるうちに、温泉場にいるのはぼく一人に!?」
皆良いアホだww(誉め言葉)
GJ
>>193 褌の中にセーフティカップ入れても、しばく時にバレちゃうじゃないか!と一人温泉場で気が付いた善法寺伊作だったが、
時を待たずして、くの一教室の教師(若)&生徒がやってきた!
(男根をしばく大会に何故くの一が…?)
物陰に隠れ様子を伺う伊作。それを知らないくの一達は、
「大混浴親睦大会だってのに、なんで忍たま達の姿が無いのかしらね」
「いいんじゃないのートモミちゃん。女の子同士のびのび温泉に浸かる事が出来たし」
「ちょっと猪々子ちゃん、また胸大きくなったんじゃない?」
「やっ、あやかちゃん気にしてんだから揉んじゃ駄目だって!」
「あーあ、あたしもそうこちゃんみたいに、お腹スラッとしてたらなぁ」
「あたしは、みかちゃんの柔らかそうな腰周りの方がうらやましいけどなあ……形もキレイだし」
「わあ、山本シナ先生、肌すごいスベスベー!いいなぁ」
「うふふ、ありがとう。でもあなた達の肌も、凄くハリがあって素敵よ。やっぱり若いっていいわね」
などとキャッキャウフフ状態になり、次第にくんずほぐれつの百合園モードへ!
どうする、どうなる善法寺伊作!
「まあ、覗くんだけどね」
参加しないのかよ!(←ツッコミ)
……と、いうことですねわかります。
つまりGJだという事です。
ガッカリする事実を言ってみる
女は一緒にフロに入っても相手の体型(特に胸)のことは話題に出さない。
ちらちらと横目で観察しつつ、ため息をついたり優越感に浸ったりするのだ。
そして「私って太ってるからぁ〜」と誰かが言い出したら「ええ〜全然そんなことないよ〜私なんてぇ〜」合戦が始まる。
しかしくのたまたちの場合、もっとエグイ会話が予想される。
それを聞いて恐怖におののく男子忍たまたちとかいいなあと思った今日の午後。
エグいとくればお互いのバディのヨイショをしていたはずなのに、いつの間にか男子忍たま諸君のナニ評論をキャッキャウフフと繰り広げちゃってまぁ大変って事かしらとおののく今日の夜。
つまりアレか。
>>195は『せやけどそれはただの夢や』で、釣られた面々が期待に胸と股間を膨らませて聞き耳を立ててみたら、
実情は
>>196-197で、あまつさえ忍たま達のテク云々まで語りだして、聞くに耐えない会話に、
「うわあああっ!夢を壊すなああっ!」
「お、『女の子天使説』は嘘だったのか?」
「信じない…信じないぞ!女の子は南蛮菓子で出来てるんだからなっ!」
などと現実逃避しだす有様な訳ですね…わかり…ます。
くのたま怖ええええっ!
まあ、エロパロは少し位夢見させて欲しいのが実情ですが。
この学園の忍たま共は入学当初からくのいち達に夢は抱いてないと思う。 が
エロパロは少しk(ry
遅くなってすみません!!以前、卯×伊の生理ネタでスペースお借りした者です(今回は生理ネタはありませんが)続きを書きましたのでよろしければお付き合い下さい
>>115 >>116 遅ればせながら、前回は貴重なご意見ありがとうございます!!うれしかったです!
※読む際のちょっとした注意※
・今回は生理ネタは使われてませんが、ちょっとでも苦手な方は注意
・大したエロではありません;(すみません)
・後、現代語(?)を使っています
・その他色々残念ですorz
ではどうぞ・・
伊作の微笑みを受けた卯子は、ふらふらになりながら(・・・また何を思いついたのだろう・・・)と、若干呆れ気味な眼差しを向けると、そんな胸中を察してか、伊作は安心させるように再度ニッコリ微笑んで、
「実はね、手技療法の一つに『まっさーじ』というものがあって、コレは薬など使用せず効果が期待できる治療の一つなんだけど・・・どうだい?試してみるかい?」
と、提案した。
薬が無い現状を考えると、もうそれしか方法が無いような気がしないでも無いが、卯子自身、効力も分からない上、不運委員会の名は伊達じゃない事を本日で散々身に沁みている事もあり、すんなり提案に乗るのは如何なものか・・・と、やや躊躇っていると、
「心配かい?んーっ・・そうだな・・・でも新野先生も実践されてる方法の一つだし、私も別の症例で試してみたけれど、患者さんには思いのほか好評だったようだよ?」
と、信頼できる治療法の一つらしく、
何より新野先生も実践されてるのであれば、という事で、卯子は伊作の治療を受ける事に同意した。
「よし分かった!それじゃあ・・・此処では実践しにくいから、布団まで移動しようか!よいしょっと!」
そう言って、伊作は卯子の膝の裏に手を伸ばし、抱きすくめるカタチで一気に卯子を持ち上げると、そのまますたすた布団まで移動し始めた。
(・・・えっ?)
伊作が、さも、当然の如く持ち上げるものだから、驚きでツッ込むタイミングがズレてしまい、「あっ!あの!!」と発言する頃にはすでに布団の数歩手前まで到着してしまったので結局「・・・やっぱ、何でもないデス・・・」と、赤い顔を隠すように俯きながら呟くだけだった。
「さて!それじゃあ・・・まず、身体を締め付けるモノは外しておこうか!頭巾を取って、髪の毛を解いてくれる?あと・・袴の帯も解いておこう。」
「・・・えっ!?」
伊作の説明を受けて、再度困惑気味になった卯子が目線でソレを伝えようとすると
「身体を締め付けたままだと血液の巡りも良くないんだ、それに解くと楽になるよ!」
と、伊作今日一番のスペシャルスマイルで返され、それを受けた卯子は半ばヤケになりながら、「はぁーっ・・・」と、ため息を一つついてそれに従った。
頭巾を外して髪紐を解くと、それだけで頭のズキズキとした不快感が解れ、身体の力が一気に抜けていく。
気も抜けて、思わず卯子はふにゃりとした締まりの無い無防備な表情でいると、隣に居た伊作が優しく微笑んで自分を見守っているのに気づき、恥ずかしさと照れで気持ちが落ち着かなかった。
↑の・・・続き・・・
・・・というか、此処に訪れてから気持ちが定まらなくてヘンだ、自分が可笑しい。
何か、自分では制御できない感覚に調子を狂わされっぱなしな気がする・・・。
伊作の雰囲気や声だったり、気遣いだったり、笑顔なんかがいつもより近くて、ストレートに彼を感じるから変に意識して困る。
(・・・これ以上は深く考えないでおこう・・何だか深みに嵌りそうでイヤな予感がする・・・)
卯子は伊作に対して変化していく心情に歯止めをかけようと治療に専念した。
「じゃあ、うつ伏せになって寝てもらえるかい?」
伊作の指示に従ってうつ伏せに寝転がると、背中をゆっくりと筋張った指先が滑り落ちて卯子は思わずくすぐったさで背中がビクンと跳ねた。
伊作もそれに気づいたが、特に気にする程では無いかと思いそのまま手を滑らせていくと、
卯子が連動するように「んっ!んっ!」と微かに声を漏らし始めた。
「・・・・・・・・・・・くすぐったいの?」
そう問いかけると、卯子は頬を赤らめながら
「・・はっ!はい・・・ちょっと。」
と、正直に答えた。
「そっかー・・・でもちょっと我慢しててね。」
そう言って、先程よりやや手に力を込めて揉んでいくと、またも卯子の背中がビクンとしなって反応を示した。
「す、スミマ・・・セ・・んっ!」
言葉も途切れ途切れに紡ぎ、必死に治療に専念しようとする姿に、
伊作は密かに(懐かない猫を可愛がってるみたいだ・・)と内心、苦笑を漏らした。
此処に訪れた時も何だか信用されてない様子だったし、若干反抗的な態度に驚いたけれど、
言葉づかいや、人の言う事を真剣に聞くトコロなんかを見ると、
普段はきちんと礼儀をわきまえている、素直な良い子なのかもしれない・・・。
伊作がそんな風に思いながら卯子の腰に手を添えると、身体がビクンとしなり
「あっ・・!はっ・・・くぅ・・んっ!!・・・もぉ、ダメぇっ!!・・くふふふふふあはははははは!!!」
と、堪えきれなくなった卯子からついに笑い声が溢れ出した。
「コラコラ、暴れないで!じっとしてて!」
身を捩りながら暴れる卯子に伊作が苦笑しながら、腰をがっちり掴み直すと
「はははは!!すすスミマセんんっ!!」と、顔を真っ赤にさせながら涙目で答えた。
卯子が落ち着きを取り戻し、治療を再開させると、またもくすぐったさがこみ上げてきたのか
「ふっ・・!ぅんっ・・」と吐息混じりの声を漏らし始めた。
先程のように大声で笑い出す事はなくなってきたが、くすぐったいのを我慢しているらしく、
頻繁に鼻からぬけるような声を漏らしていった。
「ふっ・・・!・・・んっ!んっ!んっ!っっ!!!」
(・・・・・・・・くすぐったがって、るんだよ・・ね?・・・・・・・・・)
伊作の指先が卯子の背面を這いずりながら刺激していくと、
それに合わせたように下ろした髪の毛が波打って彼女の身体がビクビクしなった。
↑のつづき・・・
顔が真っ赤になるどころか、今や首筋まで薄紅色に変化して、ちらりと覗くうなじはうっすら汗ばんでいる。
眉間に皺を寄せ、ギュっと目を閉じ、唇を噛み締めて耐える姿が非常に悩ましくて、
伊作は全身に甘い疼きが駆け巡り、肌がぞわりと泡立った。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
(これは、マズイかもしれない・・・・)
くすぐったいのを我慢する為の必死の抵抗が、伊作にとって反応一つ一つがとても甘美なモノにシフトし、頭がもたげた。
(・・・・・いやいやいや!!!彼女は別に治療に一生懸命専念してるだけで、ワタシもこれは神聖な治療行為の一環であって、彼女が感じてるとか、ましてやセクハラとかそんなんじゃなくて!!!・・・)
ぐだぐだな思考なまま治療を行っていた所為で思わず卯子の腰を繰り返し摩ってしまい、それに反応した卯子がビクビク跳ねると、伊作に涙声で哀願し出した。
「んんっ!!んぁっ・・!センパぁ・・・!おおお願いっ・・ですっ!!もうちょっとゆっくりっ・・・!」
急に卯子が喋りだした為、それまで唇を噛んだ痛みで潤った口内から、処理しきれなかった唾液が溢れたのを、羞恥の想いで拭おうとすると、急に耳元でぞわりとする感触に触れ、
何事かと伊作のいる方向を見上げれば、彼の筋ばった指先がゆっくりと、卯子の髪の毛をかき上げていた。
そのまま指先がフェイスラインを辿って口元に辿り着くと、卯子の唾液を人差し指で拭い、唇を親指で押し当てるようにゆっくりなぞったのだった。
(・・・えっ・・・?)卯子は思わず呆けた表情で伊作の一連の動作を追っていると、彼はただ目を細めてこちらを見ているだけ。
先程までの保険委員らしい、優しい微笑みとはまったく違う伊作の素の表情を垣間見た気がして、怖いような、下腹部からゾクゾクくるような感覚が、卯子の全身に駆け巡った。
↑のつづき・・・
すると、ほんの数秒間沈黙の中
ぐぅ〜・・・・・・
と、静寂を破るようなお腹の音が鳴り響いて、驚いたようにお互い目を瞬かせた後、伊作から「ぷっ!」と吹き出しそのまま盛大に笑い出した。
あまりの恥ずかしさに俯きながら、卯子はバツが悪そうに
「そんなに笑わなくても良いじゃないですか・・・気分が悪くてご飯があまり食べられなかったんです・・・」と、不貞腐れたように呟いた。
「ゴメンゴメン・・でも・・・くくく・・あははは」
謝るわりには、涙まで流して笑い続ける伊作に、「もう!!いい加減にして下さい!!!」
と言って、伊作の背中をバチン!と思いっきり平手打ちで叩いた。
「イっっっ!!!」
相当痛かったのか、伊作がその場に悶絶しながら蹲ると、
「何も殴る事無いじゃないか・・・」と涙目で訴えた。
「そっ!それは・・・笑いすぎなんですもん!」
顔を赤くしながら呟く卯子に苦笑して、伊作はそのままの体制のまま
「・・・今は・・・気分は、大丈夫?」
そう優しく問いかけると、卯子はコクンと頷き
「・・・そう・・・良かった・・・」
と、微かに微笑んだ。
そんな伊作の様子に(少し強く叩きすぎたかしら・・・)と今更ながら思い、若干居た堪れなくなって、緩めてあった腰紐を組み直し、頭巾と髪紐を持って立ち上がると、「あっ、あの・・・私、そろそろお暇します・・・」と呟いて、出口に足を向けた。
数歩進んで、立ち止まった卯子がくるりと振り向くと、
「治療・・ありがとうございます・・後・・叩いてゴメンなさい!!」
顔を真っ赤にして、急いで出て行こうとする卯子に
「待って!・・・また、遠慮しないでいいからいつでもおいで・・・今度は薬も必ず置いておくから・・・待ってるから・・・。」
そう言うと、振り向いた卯子が俯いたままコクンと頷き、逃げるようにその場を後にした。
残された伊作が一人、暫く障子の方向を見つめた後、先程まで彼女に施した治療の所為で、今だ蹲ったままだった体勢を崩すと「はぁ・・・」と溜め息を吐いて(危なかった・・・・)と、心底思い返した。
あのままもし、彼女のお腹の音が鳴らなかったかと思うと・・・伊作は自分の行動に身震いした。
・・・・・と、思うと同時に、ちょっと勿体なかったと思ってしまう辺り、男ってのはどうしようもない生き物なんだと苦笑を漏らした。
再び溜め息を吐いて布団に寝転がると、彼女の口元を拭った時の指先が余韻で微かにひんやりしているのに気が付き、伊作は目を瞑って改めて彼女を想った。
・・・・可愛かった・・・・凄く。
あまりに可愛くて、思わず治療以上に手が出てしまった時の彼女の様子を想い返すと、それだけで喉が渇くような、お腹がすくような感覚に陥いり、伊作は再び熱が篭るのを感じた。
このまま、彼女を想って一人慰めるのも良いかもしれないが、何だがそれは勿体ない気がした。
降り積もるような彼女への想いに、もしかしたら・・・今度会う時は、好きになってるかもしれない・・・凄く単純な上、若干彼女に夢みている気がするけど・・・そうだと良い。と、確信めいた予感を抱きながら、伊作は指先が乾くまで目を閉じた。
伊作の下から走り去るように立ち去って、遠くまで離れた事を確認すると、卯子はその場で蹲りながら、あの場に居た際の事を思い返していた。
治療中くすぐったいのを我慢して、ふと喋った拍子に涎が垂れてしまった時、思わぬ事に、伊作が指先でソレを拭った。
あまりの出来事にその時は呆けてしまったが、普通は、汚いとか思うんじゃないだろうか?・・・っていうか、なんで、普通に拭ってるの!?何で、私も拭ってもらって、ちょっと、とっ・・ときめいてるの!?私、もしかしてヘンタイなの!?
顔を真っ赤にしながらあの時の様子を思い出し、彼が触れたように唇をなぞってみた。
すると、感覚がリアルによみがえり、物凄く自分がいやらしい事をしたように感じて、一人あたふたし出した。
ひとしきりあたふたした後、いきなりすっと立ち上がって、そのまま早足で長屋を目指して駆け抜けると(とっ、とりあえず、みかちゃんのほっぺをからかった後、くのいちのみんなで食堂にご飯食べに行こう!そんでもって、いっぱい食べて、忘れよう!うん!そうしよう!)
と、卯子は自己暗示をかけるのだった。
おまけ
「失礼しまーす、2年の川西左近です!ちょっとお伺いしたい事があって来ました・・って!何やってるんですかそんなトコで寝転がって!気分でも悪いんですか!?・・・大丈夫ですか?」
「・・・・・・・・・・いやぁ・・・・なんでもないよ・・・・。」
(・・・・・抜いてなくてなくてよかった・・・・・)
あとがき・・・・
まずは、最後まで読んでくださって感謝いたします!
文才がないにも関わらず、長々とお邪魔して申し訳ありませんでした;
今回皆様の美味しいネタを参考にあれこれ妄想してみましたが、いまいちエロくならなくてホント申し訳ないですorz
因みに原作の伊作の手がエロくて好きです・・尼子センセの描く大人組の手元がいちいちカッコイイ!そんでもって子供組は可愛い!
そりゃ惚れるってもんです・・・笑
追記:
>>203の『体制』は『体勢』の間違いです!スミマセンでした!
後、今更ですが保健室じゃなく、『医務室』でしたね・・スミマセンorz
完結お疲れさまですー!
マッサージ良いですねえ。卯子ちゃんの声を堪える姿とドキマギ伊作、にまにま堪能させていただきました。
落・乱男性陣の手のエロさに感しては心底同意。
また機会がありましたら、どうぞ気軽にいらして下さいませ。
伊作卯子ちゃんGJでした。読んでいるこちらまでドキドキしてしまいました。
遅れましたが、鬼蜘蛛丸×成長カメ子ちゃんで一本。
成長カメ子ちゃんの具体的な年齢に関してはご想像に任せます。
******
――遠くで、懐かしい声がする。
貴女は、幼くとも一人の立派な商人です。
その聡明さを、気高さを、誇りに思う事があったとしても、恥じる事も臆する事もありません。
それでも、もしも、道に惑う時が来たならば、周りの声に心が折れそうになった時は――。
その時は。
*
しくじった、と思うのは、何に対してだろうか。
山立たる本業を持っていながら、読めなかった潮に関してか。
上乗りとして船を守るという、水軍の矜持も掛かった仕事を投げ打つ己の行動に対してか。
それら全てか。
だが――後悔の念など、今この場において何の役にも立たない。
ざざ。ざざ、ざざざ――ざぁっ。
波立つ海面から顔を出すと、塩水が染みる視界いっぱいに暗灰色の空が広がった。
「か……はっ!!」
フジツボやら岩牡蠣やらの密生する岩に片方の手を掛け、男は、ともすれば流されそうになる潮の流れに抗うように、
岩場に身を寄せ息を吐いた。
入り組んだ地形のせいか、やけに波が荒い。
少しでも気を抜けば、抱えた彼女ごと再び潮に流されてしまうだろう。
「カメ子さ……カメ子さん、しっかりして下さい!」
もう片方の腕に抱えられた娘は、気を失ったままなのか男の呼びかけに応えない。
杏色の唇は青紫色に染まり、ふっくらとした桃のような肌からは赤味が失われている。
「……っ!!」
刻一刻と娘の体力が削られてゆく様に、男の太い眉の間に深い皺が刻まれた。
岩に掴まったまま鬼蜘蛛丸はせわしなく辺りを見回し――そして少し離れた岩間の影に、大きく口を開けた薄闇の存在を認めた。
――急がなければ。
波に揉まれる間、岩に付着した貝殻が容赦なく己の肌を傷付けるが、そんな事を気にしている場合ではない。
蜘蛛の描かれた着物ごと身を裂く痛みと、それを引き起こす波を掻き分け男は薄闇へと向かい、力一杯岩礁の中を進んだ。
空は朝方とうって変わった曇天。いや、ひょっとしたら一雨来るかもしれない。
季節の変わり目の天候は、何年海に携わっても読みきれない。
陸地の遥か向こうの山脈から、強い風が吹き降ろしてくるような今の時期ならば尚の事。
だからこそ、山立(航海士)でもある自分に彼女は、商船の上乗り(護衛)を頼んだんじゃなかったのか。
それでこの様とは。
海鳴りに背を向け一つ歯軋りをこぼすと男は、少女を抱えたまま闇の奥へと足を踏み入れた。
目前の岩場の影に佇むその洞窟は、長い間海で生活を送ってきた男――鬼蜘蛛丸でも、初めて訪れた場所だった。
「…カメ子さん」
ひやりと冷気が肌をかすめる闇の中で、ずっと腕に抱いていた娘を下ろし名を呼ぶが、やはり返事は無い。
おそらく、海に飛び込んだ瞬間いくらか水を飲んでしまったのだろう。呼吸自体が弱弱しい。
鬼蜘蛛丸は身を屈めると、青ざめた少女の唇に己が唇を重ね、ゆっくり息を吹き込んだ。
ざざ、ざざ。ざざ。
ざわめくような音に混じって、誰かの声が聞こえる。
――福富屋の主は何を考えているのやら。このような年端もいかぬ小娘に、大取引を任せるとは。
――何でも十にも満たぬ頃から商いに口を挟んでいたと聞くじゃないか。
ざざ。ざざ。
それはかつて、商談の裏で密かに、あるいは己に聞かせるように囁かれた口さがない会話の端々だ。
――そも、福富屋には長子が居たはずだろう。家業に顔を出すならば、その者では無いのか。
――いや何でも商才がとんと無いらしく、数年前から山奥の学び舎に出されたと聞いたぞ。
――総領の甚六という類か。福富屋も先が知れたな。
――違いない。
どうして、私の事を語るのに、わざわざお父さまやお兄さまの事を引き合いに出すのだろう。
私が小娘だからだろうか。知も力も足りぬ、未熟者だからだろうか。
ざざ、ざざ、ざざ。
――子さん。
――カメ子さん。
誰かの、声が。
「……っ、けほっ」
こぽっ、と塩水が吐き出されると同時に漏れたカメ子の声に、鬼蜘蛛丸の険しい表情がわずかに緩む。
だが、まだ予断を許さぬ状況だ。鬼蜘蛛丸は濡れた己が着物を脱ぐと震える小さな肩に纏わせ、己の膝上へと抱き上げた。
しかしそれでも寒さは収まらないらしく、潮騒に混じってカタカタと歯の鳴る音が耳に届いた。
――やはり、こちらも脱がさなければならないのか。
体を温めるとは言え、勝手に嫁入り前の娘の服を脱がすのは、若干の後ろめたさを感じたが、背に腹は変えられない。
僅かな選択の迷いが、命の有無を左右するのだ。
震える少女を胸に抱き込んだまま男の無骨な手は帯へと伸び、ゆっくりそれを解いていった。
じっとりとした重さを含む衿を捲れば、薄闇の中に白い肌が晒される。
岩礁に立つ荒波を潜ってなお、少女の体に傷一つ付いていなかったのは奇跡か、あるいは男の執念か。
ほんの数年前まで全体的にふくよかだった娘の体は、いつの間にか胸に張りのある丸みを帯び、胴回りにはくびれが出来ていた。
いや――いつの間にか、などと、はぐらかすまでもない。
自分は彼女の変貌を知っていた。
禿(かむろ)に揃えた髪は肩まで伸び、柔く短い手指は細くしなやかになり、目線の位置は少しだけ上がり、言葉に舌足らずさが失われた。
滑らかな肌はそのままに、幼女から少女へと姿を変えた彼女は――けれど出逢った頃と変わる事無く、自分を慕ってくれていた。
それだけで充分だというのに、他に何を望もうというのか。
――何をうだうだと迷ってんだか。惚れたハレたに理由なんかいらないでしょう。
男の脳裏をかすめたのは、先程まで上乗りとして同じ船に乗り合わせていた、仲間の言葉だった。
波音に似た声に振り返れば、船の手摺に身を寄せる仲間は変わらぬ口調で言葉を続けた。
――百戦錬磨の鉤役をなめないで欲しいですね鬼蜘蛛丸さん。知らないのは精精、ウチの総大将くらいのモンですよ。
同じ歳であり、同じ四功でもある戦友は茶化すような口ぶりで語ったが、目は笑っていなかった。
――幼い頃から知ってるだけに、今更手を出せない、ですか? そういう事言ってるから女運に恵まれないんでしょうに。
――相手のためを思って、なんて台詞は、勝手に作り出した都合のいい言い訳に過ぎませんよ。
返す言葉は無く、鬼蜘蛛丸は戦友の横顔を黙って見る事しか出来なかった。
不意に寄せた強い波に煽られ、少女が意せず海中に身を躍らせるほんの少し前の事だった。
*
ざざ。ざざ、ざざざ。
「ん……」
ぴくり。波音に目を覚ましたか胸元で動く気配に、鬼蜘蛛丸はとりとめのない記憶を思い返すのを止め、腕に抱えた少女を見た。
「気が付きましたか、カメ子さん」
声に少女が顔を上げる。思考の残滓を気取られぬよう、口端に笑みを湛えて鬼蜘蛛丸は名を呼んだ。
「あ、おにぐもまる…さま。ここ、は」
「少し潮に流されたようです。……寒いでしょうが、じきに助けの手は来ますから少しだけ我慢してください」
「……!」
己の体温を移すように、抱く腕に力を込める。が、娘は何故かそれに反し、離れようと身をよじった。
「カメ子さん?」
「ごめっ……ごめんなさい、その…」
珍しく狼狽した娘の冷たい手に胸板を押され、間にひやりとした洞穴の空気が割り込む。
娘の胸から腹、下腹のほとんど陰りのない縦線までが露になり――そして、一瞬だけだが、鬼蜘蛛丸は彼女の足の付け根に、
赤黒い染みが広がっているのを見た。
「! その血は、どこか怪我を……」
しているのか――言いかけて思い至り、声が喉奥につかえる。
肩に掛けられた着物をかき合わせ、唇を結んだままうつむくカメ子の姿に、鬼蜘蛛丸は自分の配慮の足りなさを呪った。
「……すみません。年頃の女性に不躾な真似を」
間を置き鬼蜘蛛丸はぽつりと、カメ子に向け詫びの言葉を紡いだ。
髪や背や、仕草だけが変貌を伝えるものではない。
目にする事の出来ない場所で彼女は、ゆっくりと幼女から少女へ、そして女へと姿を変えていっているのだ。
鬼蜘蛛丸の詫びにカメ子は顔を上げ、ふるふると首を振った。
「そんな…こちらこそ驚いたとはいえ、鬼蜘蛛丸様の御好意に背くような事を……鬼蜘蛛丸様が居なけれ、ば、私は」
たたっ。
雨粒に似た雫が娘の頬を伝い、落ちていく。しゃくりあげる唇は未だ青く、拙い言葉を紡ごうとする度歯が鳴っていた。
「ごめんなさい、わた…わた、しが、海に落ちたばかりに…こんな、ことに」
責める言葉など無かった。代わりに鬼蜘蛛丸は、少女の肩を腕に抱き、再び己が胸元へと包み込んだ。
「っく、う……っ、くぅっ」
「大丈夫、大丈夫ですよ。…だから、泣かないでください」
なだめるように背を擦り、声を掛ける。少女も、今度は身をよじろうとはしなかった。
ざざ、ざざ、ざざ。とくん、とくん、とくん。
「海の神様は、女人の穢れを嫌うそうですね」
肌と肌を触れ合わせ、さざ波の音と心音が二人の体の中で響きあっていた中、カメ子は不意にこう呟いた。
「……私が、女でなければよかったのでしょうか」
うたかたの間、海鳴りに混じって思い出したかつての言葉が、カメ子の中で思い起こされる。
もしも自分が男だったなら、同じ商家の者に莫迦にされることもなく、海神に疎まれる事もなかったのだろうか。
もしも、自分が。
「何か、あったのですか」
尋ねる低い声に、カメ子は一瞬だけ視線を上げた後、とるに足らない事です、と目を伏せ答えた。
「ごめんなさい…つまらない弱音など、耳障りなだけでしょう」
「今この場所に、耳障りな音などありませんよ。……海は確かに穢れを嫌いますが、同時に穢れを祓う場所でもあります。
貴女の中に支えきれない程の荷があるというなら、そっと荷を解いてください。海は拒みません」
ざざ、ざざ。とくん、とくん。
言葉は再び失われ、沈黙が二人を包む。
だがそれは、決してぎこちない沈黙では無かった。
彼女が何を告げても、きっと静かに受け止められるだろう――根拠は無くとも確固たる自信が、鬼蜘蛛丸の中にはあった。
腕の中の少女は、徐々に体温を取り戻しつつあったが、相変わらず小さく震えている。
――出来る事ならば、己の体温全てを、この娘に移してやりたい。
疚しさも後ろめたさも無く、鬼蜘蛛丸はカメ子に対し強く思った。
「…鬼蜘蛛丸様は、海のような方ですね」
頬を涙で濡らしたまま、カメ子は胸板に頬を寄せ言った。
「大きくて、優しくて、でも強さや厳しさも持ち合わせていて……本当、海みたいです」
まるで独り言のような彼女の言葉に、鬼蜘蛛丸は静かに笑い、そうですか、と答えた。
そっと頬に手を寄せ、伝う涙を拭うとカメ子もまた、くすぐったそうに微笑んだ。
が、その表情は直後、息をのむ顔へと変わる。
「…この傷、は」
おずおずと白い指が二の腕に触れる。言われて鬼蜘蛛丸は、己が体に幾つもの傷が生まれていた事を知った。
「え? ああ、ほんのかすり傷です。舐めれば治るような」
――ものですよ。という台詞は途中で止まった。
唇が傷に触れ、小さな舌がちろりと傷を舐める様に、今度は鬼蜘蛛丸が息をのむ番だった。
「んっ…」
「かっ、カメ子…さん? 何を」
どくん、と強く響きだす鼓動を律しようとしつつ問えばカメ子は唇を離し、私のせいで付いた傷ですから、と答えて再び傷を舐めた。
小魚がついばむように、巻貝が蠢くように、唇の内で這う舌の動きが、出来立ての傷をなぞっている。
皮膚を裂かれて露になった神経を、直に刺激するぬめった熱は僅かに痛く、そしてどこか淫らで、心地良い。
――いや、淫らだと思うな。
彼女にそんな心持ちは無いはずだ。だから、頼むから高鳴るな心臓。
ぎゅっと目を閉じ、歯を食いしばる。気を抜けば、快楽からの声がこぼれてしまうだろう。
ぴちゃっ、くちゅ、ちゅっ。「ん…くふっ、んんっ」
だが皮肉にも、目を閉じた事で彼女の舌の動きが、息遣いが余計にはっきりと伝わってしまい、鬼蜘蛛丸の理性を蝕んでいく。
砂で築いた城が大波に容易く陥落するように、ずっと守り続けていたものが崩されていく。
どくん、どくんどくんどくん。
――何をうだうだと迷ってんだか。
どくん。
「……」
無言で身を離す太い二本の腕に、びくりと少女の体がこわばった。
「ご、ごめんなさいっ! 迷惑でした…か?」
――違う。違うんです。
「…謝るのは自分の方です。カメ子さん」
――きっとこの後、自分は。
ざざ。ざざ。
ざぁっ。
ずっと守り続けていた大切な少女の唇に、もう一つの――誰あらん、己の唇が――重なり合ったその瞬間。
波音がこだまする洞穴は、音を失った。
*
「ふっ…んむっ、んうっ」
漏れる吐息は息苦しさのせいか――それとも拒絶か。
どちらであっても、今彼女を抱く腕の戒めを解く事は出来ない。
今まで守り続けたものを崩すように、今まで感じてきた距離を埋めるように、鬼蜘蛛丸はカメ子の口腔を貪った。
かすかに血の味がする舌を絡め、並びのいい歯列をなぞり、柔らかな内頬の感触を確かめた。
――ずっと、ずっと、こうしたかった。
侵してはいけないと、いつか自分の元を離れていくと分かっていたのに。
いつか、自分の知らない誰かに全てを預ける身だと、知っていたのに。
「はっ……っ」
長い長い口付けを終えて唇を離せば、互いの舌には一筋の銀糸が名残を惜しむように引かれていた。
「鬼蜘蛛丸、さま」
「……許してくれ、なんて、虫のいい事は言いません」
「……」
「ですが…自分は、ずっと貴女を恋慕っていました。これは真実です」
――鬼蜘蛛丸さまは、海のような方ですね。
そんな事は無い。強くも、優しくもなれない。先程のカメ子の言葉を、鬼蜘蛛丸は心で打ち消した。
ここに居るのは、一人の愚かな男。
二十の歳の差も、違いすぎる身分をも越えた浅ましい想いを、抑える事が出来なかった男に過ぎない。
顔を伏せ、悔いに歯噛みする鬼蜘蛛丸の頬を、傷口に触れるような手つきでカメ子の指がなぞる。
「…顔を、お上げください」
首を振り、抗う。今更どんな顔で向き合えというのか。
「私を想ってくれていたというのが真だと言うなら、どうか、顔を見せてください」
言葉にずきん、と疼いた胸の痛みを堪え深く息を吐くと、男はゆっくりと顔を上げた。
その先に待っていたのは、怒りでも、涙でもなく――。
頬に触れる柔らかな、唇の感触だった。
「カメ子、さ、ん」
こぼれ落ちた呼び声に、カメ子はふわりと微笑む。
「信じて、いいのですね」
愚かな自分を受け止めたのは、初めて会ったときと変わらない、あどけない笑顔であった。
初めて交わした口付けが、生命を吹き込むためのもので、二度目の口付けが、ただ貪るだけのものだったと言うならば。
今、幾度となく交わす口付けは、熱を与え合うものだった。
「大分、血色が戻ってきたようですね」
「鬼蜘蛛丸さまのおかげです。…本当に、ありがとうございます」
唇を離し、鼻先が触れあう程の距離で交わされる会話に、二人は若干照れくさそうに笑い、また唇を重ねた。
カメ子の腕が鬼蜘蛛丸の背に回り、はずみで羽織っていた着物が岩の上に落ちる。
けれど少女はもう、固く衿をかき合せて身を隠そうとはしなかった。
そんな事をしても無意味だと言わんばかりに、惜しみなく裸体を目の前の男に晒す。
洞窟に吹き込む潮風に、小さな双肩が冷えていくような気がし――寒くないですか? と男が問えば少女は軽く微笑み、
そう思いましたら温めてくださりますか? と鈴を転がすような声で尋ね返した。
波音に混じり、ぬちっ、ぬちっ、と粘ついた音が二人の耳に届く。
「んんっ…あ、ふぁあっ、あ」
卑猥な音を立てながら己が股の間を擦り上げる男自身の感触に、カメ子の唇から吐息がこぼれる。
幾度も前後し、敏感な肉の粒をこねる陽根の動きに穢れは流れ、やがて絡みつくのは透明な蜜のみとなる。
ぬらぬらと光る珊瑚細工のような秘裂と、それをなぞる赤黒い肉塊は、繋がりそうで繋がらない危うい位置に存在していた。
「っ、…カメ、子、さん……そろそ、ろ」
耐え切れず、日に焼けた男の腕が白い足を抱え、女芯に先端があてがわれる。
首筋にかかる鬼蜘蛛丸の荒い息に、カメ子は覚悟を決めたかのように唇を噛むと、こくりとうなづいた。
小さな膣口に鈴口がめり込み、熱く腫れた亀頭を、エラ張った雁首を、血管の浮いた幹を、少しずつ飲み込んでいく。
「う、あっ……ああ゛…っ!!」
聞こえるはずの無い、肉を裂く音が体越しに響く。
おそらく――いや、間違いなく誰の物でもなかった少女の秘裂をこじ開けて、凶悪ささえ伺える肉杭が最奥に潜む快楽を求める。
柔襞を掻き分けて入ってくる圧倒的な質量に、カメ子は肩まで伸びた黒髪を振り乱し、閉じた瞳からぽろぽろと大粒の涙をこぼした。
だが、もう止める事は出来ない。後に退く事も叶わない。
「くうっ、ん、んん……んっ」
「…っ、は、全部、入りました、よ。……わかりますか? ここ、繋がっているのが」
鬼蜘蛛丸は詰めていた息を吐きながら、爪が食い込むほど固く握り締めた小さな手を解くとそれを重ね、深々と貫かれたカメ子の
女になりたての箇所に触れ、囁いた。
重なった手の下で、白い指がこわごわと一つになった場所に触れる。
涙に濡れたままの彼女の頬に、柔らかな笑みが浮かんだように見えたのは――果たして願望が見せた幻だろうか。
「…本当。私、鬼蜘蛛丸さまと……繋がってるのですね」
瞬間、ひくんっ、と内でうねりをあげた肉の心地良さに、鬼蜘蛛丸はわずかに吐息を漏らした。
カメ子にはそれが、痛みを堪えている表情に見えたらしい。痛みなら彼女の方が、耐えかねるほどのものを与えられているであろうに、
心配そうに鬼蜘蛛丸の顔を覗き込み、大丈夫ですか? と問うた。
「ちがっ、違うんです。……その、カメ子さんの中が、あまりに熱いもので」
「熱い、ですか?」
「ええ。火傷してしまいそうな位、熱いです。熱くて、柔らかくて、ぎゅうぎゅうと抱きしめてくれてます」
言葉に、カメ子の頬が赤く染まる。
もし自分が血気盛んな若造だったなら、挿れただけで達してただろう。――そう考えると、重ねた歳も無駄ではないのかもな、と
鬼蜘蛛丸は内心苦笑した。
背を抱え、波の動きに似た抽送を始める。ゆっくりと、咲いたばかりの花を散らさぬように。
「あっ……あっ、ああっ」
カメ子もまた首に手を回し、吐息交じりの声を鬼蜘蛛丸の耳朶に落とした。
鼻先にふわりと、潮の香りと少女の髪の匂いが漂う。どことなく甘く、胸を締め付けられる香りだった。
ざざざ。ざざ。ざざ。ちゅっ。くちゅっ。ぷちゅんっ。
薄闇の洞窟に、潮騒と姫鳴りが混じって響きあう。
寄せては返すさざ波は、次第に二人の体を大きく揺らす波濤へと姿を変え、冷え切っていた互いの肌にはいつの間にか、うっすらと
汗が浮き始めていた。
つい数年前まで自分の傍でじゃれついていた、いたいけな幼子が時を経た今、自分と繋がり、淫らな波に身を揺らしている。
黒髪を乱し、熱い息を漏らし、ささやかな胸をふるわせて、突き上げる衝撃を余すことなく受け入れている。
この行為を背徳だと、埒外の愚行だと誰かが罵るのならば勝手に罵ればいい。
だがそれでも、自分は彼女を抱く事を止めないだろう。熱を、痛みを、快楽を与え合う行為を止めないだろう。
彼女を心の底から愛しいと思う、この気持ちを止める事は――ない。
果ても隔ても無い、この大海原にあまねく全てに誓って。
「やぁっ、何か……来っ! ヘンっ、変、に、なっちゃいますっ!」
ぐりゅぐりゅと最奥をこね、柔襞を捲れ上がらせる肉杭の動きに、知らずカメ子の口から言葉が漏れる。
痛みの山を越えて芽生え始めたらしい、未知の快楽に震える背を優しく撫でても、彼女の震えはなおも止まなかった。
「駄目っ、こん、な、怖……」
「カメ子さん、大丈夫、大丈夫です。…自分が、傍に居ますから。ここに、居ますから」
――だから、一緒に行きましょう。
言葉を熱に変え、唇から唇へと思いを伝える。しがみ付かれた白い手に力が込められたのを感じた瞬間――。
背筋を一際強い快感が昇りゆき、鬼蜘蛛丸は誰よりも愛しい娘の中で、絶頂の飛沫を上げた。
「はあ、は……っ、くぅっ…!」
「ふあぁ……! く、ぅんっ……んんっ!!」
びくびくと、二つの身体が一つの生き物のように、大きく脈打つ。
いつまでも吐き出される精を、一滴残さず飲み込んでいく少女の健気な姿が愛しくて、鬼蜘蛛丸は幾度目かの口付けを交わし、
好きです、とカメ子に囁いた。
「誰にも渡したくない。何処へも手放したくない。ずっと……貴女と共に居たいです」
ざざ、ざざざ。ざざ。
今まで口に出せずに心の奥底に仕舞いこんできた言葉が、あまりにもすんなりと出たのが照れくさくて、潮騒が響く中鬼蜘蛛丸は少し笑った。
カメ子も上気した顔に涙と笑みを浮かべ、はい、と小さく答えた。
ざざ。ざざ。
続けて彼女の唇は何か言葉を紡いだようだったが――はて、何と呟いたのだろうか。
どうして、自分の耳は彼女の声を聞き取れないのだろうか。
ざざ。
ざ。
――さん。
*
「鬼蜘蛛丸さん。いい加減目を覚まないと、向こうも通り過ぎてしまいますよ」
「……む」
潮騒に似た男の声に、鬼蜘蛛丸はまどろみの底から浮かび上がるように、意識を取り戻した。
とたんに胃の奥から鈍い疼きが湧き上がり、慌てて抱えていた桶に、疼きの元を吐き出す。
「おええええ…」
「吐瀉桶抱えながら寝るとはまあ、随分器用な事が出来ますねえ。陸酔いも年季が入ると変わるもんですか」
「つまらん事を考える、な。……そうか、寝てた、か……うっぷ!」
嘔吐の合間に言葉を漏らす鬼蜘蛛丸の姿に、戦友たるもう一人の男――義丸は、端に泣き黒子のある目を細め、溜息をこぼした。
「…そこまで堪えるなら上乗りの役、俺が代わっても構いませんよ。何刻も陸酔いに耐えながら、待つ商談でもないでしょうに」
「ほざけ義丸。男が約束の一つも守れなくてどうする」
「約束、ですか」
――ここの商談を纏めたら、堺へと向かう船の上乗りをお任せして宜しいですか?
そう言葉を残して、聡明たる幼子が屋敷の奥へと姿を消し、早一刻半ほど経つ。
海より少し離れた町中の商家の門前で、中々戻らぬ彼女を待つのは、筋金入りの海の男たる鬼蜘蛛丸の胃には厳しいものがあるようだ。
「上乗りが約束なら船で待てばいいものを。陸酔い海賊の護衛では、マトモな助けにはなりませんよ」
「……うええっぷ」
素直に逢いたいなら逢いたいと言えばいいのに――返事の代わりに耳に届くエヅキ声に、義丸は心中で一人愚痴をこぼした。
歳の差二十。親と子と言っても差し支えないような二人ではあるが、その間に流れる空気の『質が異なる』甘さを見逃すほど義丸は、
伊達に修羅場を掻い潜ってはいない。
とは言え、門番に爪弾きに遭いつつも吐瀉桶を抱え、正門から離れた角の道端で屈んで只ひたすらに待つ、二十も半ばの男の姿など目にすれば、
嫌でも勘付こうものではあるが。
全く、いい年をして色恋下手というのも何かと困るものだ。
「ふぁあ……っと。お、いつまでもゲーゲーやってるバヤイじゃないですよ。福富屋さん出てきましたよ」
欠伸を打ち切って掛けられた声に、うずくまっていた男はバネ仕掛けの玩具のように立ち上がり、先程まで抱えていた桶を義丸に押し付けた。
当然ながら、そんなものを渡されても困る。
「じゃあ、行ってくる。船の方は頼んだぞ」
「行ってくるって…ちょっと鬼蜘蛛丸さん、コレ押し付けてどうしようってんです!」
「海に撒いてコマセにでもしてくれ」
「………!!」
チクショウ、網問の奴でも連れてくるんだった。
親切心が裏目に出たか、精一杯の虚勢を張る山立から余計な手土産を渡され、兵庫水軍が誇る鉤役は一人途方に暮れたという。
涙目を擦り、鼻を啜れば、胸の内へと入り込む晩秋の澄んだ風が、淀んだ意識に活を入れる。
こみ上げる吐き気は未だ治まらないが、多少の反吐位堪えられずにして、何が百戦錬磨たる兵庫水軍の山立か。
「鬼蜘蛛丸さま!」
門から出て早々、男の姿を見つけた幼子――大貿易商・福富屋が愛娘、福富カメ子はふわりと花咲くような笑みを向け、名を呼んだ。
その笑みに近しいものを先程自分は見たような気がし、鬼蜘蛛丸はわずかに目を細めた。
あれは――何処でだったのだろうか。
ほんの僅かな時の隙間に挟み込まれた水泡のようなはかない記憶は、禿(かむろ)に揃えた髪を揺らし、頬を上気させながら駆け寄る
彼女の姿に弾けて消えた。
「お疲れ様です、カメ子さん」
手を差し伸べ、ふっくらとした見た目より軽い幼子を抱え上げると、海原で鍛え抜かれた肩の上に乗せる。
こうして見れば益々親子のような二人だが、親子と呼ぶにはあまりにも似通う部分が無い。
だが、カメ子には金持ちの子息にありがちな、育ちを鼻に掛けた部分が欠片も見当たらず、海の荒くれたる海賊の、鬼蜘蛛丸の肩の上でにこにこと、
屈託の無い笑みを浮かべていた。
幼さからの無知、という通り一遍の理屈は、聡明なる彼女には当てはまらない。
おそらくは、心の底から男を信頼しているという事の現れなのであろう。
鬼蜘蛛丸にはそんな彼女の心遣いが嬉しくも有難く、だからこそ、己もまたその信頼に応えなければならないと強く思っていた。
「港が近付いてきたせいでしょうか。風に、潮の匂いが混じって来ましたね」
「ええ。いい匂いです」
そんなわずかに奇妙でありながらも、確固たる絆で結ばれた二人の他愛ない会話が、港近くの町中で交わされる。
涼やかな潮混じりの風は、幼子の癖の無い黒髪と男の一つに纏めた長い髪を、同時になびかせた。
「鬼蜘蛛丸さま、今日は陸酔いの加減は宜しいのですか?」
「はは、有難うございます。おかげさまで何とか今は、見苦しい所を晒さずに済みそうですよ」
「でもほんの少し熱があるようですね。お辛いようでしたら、降ろしていただいても私は大丈夫ですが」
小さく柔らかな掌が、ひたり、と額の古傷に触れる。
五歳という歳にそぐわぬ母性さえ伺えた、彼女の不意打ちのような仕草に、思わず男の胸が跳ねた。
「じ、自分も大丈夫ですが……ひょっとしてご迷惑でしたか?」
肩の上でカメ子は首を振り、そういう意味で申したつもりでは、と慌てて弁明した。
「ただ…鬼蜘蛛丸さまのご負担になられては、と思いまして…」
一言余計だったか――しゅんと肩を落とす幼女の姿に、鬼蜘蛛丸は自分のうかつな口を疎んだ。
「ごめんなさい。折角のお気持ちを無碍にするような事を、口にしてしまって」
しかし、先に謝ったのはカメ子の方である。
何か思う事でもあったのか、先程までの笑みを浮かべていた顔には、憂いの影が差していた。
「いけませんね本当……商談でも気をつけてはいたのですが、私はどうも人を慮る気持ちに欠けているようです」
困ったように眉根を寄せ、自嘲するように呟くカメ子の横顔に、男の胸奥にじわりと痛みが広がるのを感じた。
「……もう少し大人になれば、もっと己を弁えた事を言えるでしょうか」
「カメ子さん」
名を呼び鬼蜘蛛丸は身を屈めると、幼子を肩の上から降ろした。
やはりと言うべきか――彼女の瞳はわずかに潤んでいた。鬼蜘蛛丸から見えない位置で、こっそりと涙を浮かべていたらしい。
「あっ、その、ごめんなさいっ! …こんなみっともない所…!」
涙を見せまいと顔を逸らすカメ子の頬を、節くれ立った男の指が拭うようになぞる。
そして男は娘に向け、諭すように、なだめるように、言葉を紡いだ。
「カメ子さん。……貴女は、幼くとも一人の立派な商人です。その聡明さを、気高さを、誇りに思う事があったとしても、
恥じる事も臆する事もありません」
男の低く響く声に、カメ子の小さな胸が、とくん、と跳ねる。
父親のものとも兄のものとも異なるそれは、先程の商談で僅かながらも傷付いた娘の耳に、優しく染みていく声だった。
「鬼蜘蛛丸…さま」
「それでも、もしも、道に惑う時が来たならば、周りの声に心が折れそうになった時は……その時は」
言葉を切り、鬼蜘蛛丸の腕はカメ子を抱え上げた。今度は、正面から向き合うように。
額と額が触れ合いそうなほどの距離で、鬼蜘蛛丸の唇が再び言葉を紡ぐ。
「その時は……海に足を向けてください。心の荷を解いて、海に預けてください」
海は、惑う者も挫く心も、決して拒みません――そう言葉を結び、男の包み込む腕は優しくカメ子の背を撫でた。
「………」
「…それと、さっきのは自分に非がありました。カメ子さんが謝る事なんて、ありませんよ」
ぽんぽんと軽く背を叩き、立ち上がった鬼蜘蛛丸の足は、港へ続く道を行く。
この人は――海みたいだ。
一歩進むごとに身を揺らす波に似た歩調に、鼻腔にほのかに漂う海の香りに、カメ子は思う。
海みたいに大きくて、何事も正面から受け止める優しさを持っていて、傍に居て心が安らぐ。
その大きさに、優しさにずっと包まれていたくなる。――ただの幼子の我侭に思われたく無いが故、口には出来ない想いではあるのだけれど。
けれどもし――もしも、時が経てば。
時が経っても、変わらぬ優しさで自分を受け止めてくれるなら――。
ざざ、ざざ、ざざ。
耳に届くのは港の潮騒か、それとも男の身体に流れる血潮の音か。
どちらにしてもそれは、カメ子の身体に心地良く響き渡り――促されるように幼子は、そっと静かに目を閉じた。
以上です。長文失礼しました。
さっき改めて29巻読んで、鬼蜘蛛丸と義丸は同い年でも上下関係があるのを知り、慌てて台詞を変えたというのはここだけの話。
読んでくださった方々、ありがとうございました。小ネタ拝借失礼しました。
では、しばしSS修行に出ます。お付き合いくださった方々、本当にありがとうございました。
219 :
訂正:2008/11/06(木) 14:28:20 ID:ofmf/HXg
賢明な落・乱読者の方はお気づきでしょうが……義丸さんは四功じゃなかっtaaaaaa!すみませんまた間違いやらかしました!
各自脳内で該当記述を削除していただければ幸いです。
では、ちょっくら伝子さんとデート行ってきます。
畜生神作品ばっかじゃねえか!!萌えてしょうがないwww
長カメ派だったが鬼カメにも火が付いた今日この頃
伊作卯子ちゃんの人もGJ!!
けしからんもっとやれ!
おお!!素敵作品の嵐に全俺が泣いた!みんなGJ!!
もっと色んなパロが見たいんだゼ
>219 ここから種付け3P勝負(前スレ参照)に突入する訳ですねわかります。
雑談。
最近見てないエロと言うと、男性教師陣モノとか低学年組(特に二年あたり)モノとかか。
あと里芋ミスマイ夫婦マジ読みたいッス。貴重な夫婦成分・・・。
師匠が幻術でミスマイにちょっかい出したりしてないか、心配なんだが。
新妻と義理の父(のような存在)がセクハラによって内緒で危険な関係へともつれ込んでいく訳ですね
分かりま・・って!いやいやいや!!そんな事されたら里芋さん泣いちゃうよ!
そうだな、自分も2年モノ見たいかも。
しかし2年生はどうエロと結びつけるかが問題なんだよな…
前スレで話題に上がった5年と6年のおかずネタみたいなのがあれば
上手いこといきそうな感じがするんだが自分じゃ思いつかんのだよ。
何か良いの無いかな?
図書室で偶然上級生向け秘密の本を見つけちゃって「嘘だ!くのいちはいたずらばかりするけど本来女の子は砂糖菓子なんだ!」と取り乱すも、真実を究明すべくユキちゃんあたりと半ば喧嘩腰で見せろ見せないとやりあっている内になし崩しでモニョモニョ。
そんな三郎次。
>>224 図書室の秘密本を見つけてしまった二年生・・・いいなあそれ!
偶然図書室に居合わせた二年生とくの一教室女子が、うっかり本棚倒したか何かで(上級生不在)隠し本発覚→その場の全員が目にしてしまってあら大変、とか。
他パターンを考えてみる(例)
【左近】
い、言っておくけどコレは保健委員として、知っておくべき事っていうか、後学の為なんだからな!勘違いするなよ!
→と言いつつ興味シンシンのツンデレ。
【久作】
いや、くの一と言えども女の子だ。そんな明け透けに身体について聞かれて気分いい訳無いだろ・・・でも・・・うーんうーん・・・。
→後にキャパシティ崩壊で暴走。
【四郎兵衛】
・・・・・・。
→逆にくの一に「見たいの?」と聞かれて、うなづいてそう。(何気なく成功率高そうだな)
・・・誰か妄想パターンで書いt(ry
>>225 久作は限界がくるとキレちゃうタイプなんですね、分かります。
しかし、こうやって文字にすると久作、堪え性の無い男に見えてしまうワナ。
ちょっw久作・・・!
・・・・すまん、俺ちょっとたーこちゃんの腕に抱かれてくるわ
>>225の久作は確実に先輩の傾向を受け継いでるw(迷い癖的な意味で)
でも久作に限らず何となく2年生は5年生の傾向を受け継いでいきそうなイマゲ。
そんでもって1年は組の一部は6年生の傾向を受け継いでいきそうなかんじ。
兵太夫とか・・・(誰の傾向とかはあえて言わないでおく)
>>227のレス見て保管庫の兵太夫×みか読んできた俺ちょっと幸せ気分。
好きな作品多いんで、ここの保管庫は本当有難いです。
寒さのせいか『大混浴親睦大会』の妄想ばかりしている今日この頃。
時代的に混浴がデフォとは言え、学園内は普段なんとなく男女別れてる感じがするので、
チャンスとばかりに洗いっこと言うか、風呂プレイっつうか壷洗いとかすればいいと思うんさ!
(湯女はもう少し後の話らしいが時代先取りってコトで)
出歯亀何人出来るかな?
>>228 ここには素晴らしい職忍さんが沢山いらっしゃるんで、自分も癒されております!マジ、レベル高い。
出歯亀隊ですが、忍術学園は忍の学び舎という事で・・・
「隠されたものを暴く事はまかせとけ!得意中の得意なんだ!」を、専門にしている連中かと思われますんで・・・あれ?って事は全員?w
あっ!そうそう、何気に『大混浴親睦大会』でちょっと考えたんだが、こういうのはどうだろう。
小松田さんがいつものおっちょこちょいで、くノ一(および女性職員)のお風呂場を壊しちゃって、
しばらくの間、男子のお風呂場を借りる事になったんだが
それじゃあ、女子の入浴の時間帯と男子の入浴の時間帯を、分けて入りましょうという事になってたんだけど
それを早速聞き間違えた奴が現れて、
(もしくはお風呂場とかの前に張り出されていた注意書きとかが、なんらかの理由で間違えられてあったとかでもいいかもしれない)
そんで、ソイツもそんな事とは露知らず、湯船に浸かってのんびりしてたら、
女の子の楽しそうに風呂場に訪れる声に「なんだ?なんだ?」という風な状況になり
上手くエロに結びつければ良いかもしれません!
・・・でもどっかで見たことあるようなシチュエーションだなwとかは書いてる自分が一番思いましたorz
何方かネタを使ってやって下さい!そうすれば、このネタも報われます!
お願いしま(ry
なんで…
なんでこんなに伊作が可哀相な目にあう予感がするんだろう…
>>230 幸せな伊作を書いて補完してみようぜ、と神が囁いているからじゃないかな
(伊作は不運だけど不幸じゃないとは思うが)
でも伊作の逢引の情景って六年で一番難儀しそうではあるな(物凄く周りの世話になってそう)
>>230 伊作できましたか?
自分は竹谷でも美味しいかと。
最初は普通に入浴時間を聞いてたとかで、途中、毒虫大脱走の知らせを受けた竹谷が
脱走した虫達を懸命に捜索中、蜂屋あたりがほんのジョークのつもりで「お前が居ない間、入浴時間変更になったよ」的な事を告げられ
くのいちの入浴時間帯にうっかり入ってしまった!みたいな電波を受信しまし((ry
しかし、ココは2年生や乱たろあたりで考えても美味しいかもしれませんw
てか、色んな学年入り乱れて見てみたいです!正に『大会』の名に相応しい・・・のかな。
おお、竹谷版も面白そうだな!
つか蜂屋自重しろww
なんか自分が書くと長くなりそうなので、プロットを途中まで置いてみるテスト。
二年×くの一湯けむり慕情編(仮)。いろいろ無茶な所があるのはアニメ寄りってことで。
・プロローグ→六年(というか作法委員長)と愉快な湿り気コンビの、ほのぼの改良型震天雷の暴発。
→その頃、図書室(上級生不在)では同じ資料を巡って二年とくの一教室の間で抗争勃発。
どっちが先に授業用の資料を借りるかで喧嘩になりかかったその時、地響きで本棚が倒れ、隠されていた上級生向けあだると文書御開帳。
別の意味で一触即発の中、しろべ「うわあ。あの煙出てるの、くの一屋敷の方じゃない?」
・地響きの原因は、炸裂弾暴発によるくの一屋敷の風呂崩壊。
→三郎次「日頃の行いが悪いから天罰だな」ユキ「何ですって!?」などといがみ合い。
とは言え、風呂にも入れないのは困るので、時間帯を決めて忍たま長屋の風呂をくの一も借りる事に。
忍たま宛告知用のプリントを小松田さんに作ってもらう。(失敗フラグ)
→夕方・忍たま長屋風呂。
二年い組+しろべは湯船に浸かりながら、今日は散々だっただの何だの愚痴をこぼしていると、脱衣所の辺りからキャッキャウフフな声が。
・カットインで風呂修理の面々。
仙蔵「おや?この告知プリント、くの一入浴の時間帯を間違えて記している物が紛れ込んでいるぞ?流石小松田さん、印刷物にも手違いとは」
伊作「ひょっとしたら今頃、間違って入ってる忍たまがいるかもね」
小平太「一年は組とかかー?有りそうだけど、アイツらだってそこまでバカじゃないだろ」
食満「テメエ等くっちゃべって無いで、さっさと手ェ動かしやがれ!」
文次郎「今回の修理費用は、作法委員会と用具委員会の経費からつぎ込ませてもらうぞ!」
長次「………(あれだけ地響きが起きた割に、図書室の被害は少なかったが何故だろうか…まあ、アレが無事に越した事はないんだが)」
・扉の向こうのくの一の声に慌てるバカ一同…じゃなくて、二年。
左近「どどどどうしよう!?逃げようにも逃げ場が無いよ!」
久作「他の忍たまが入ってこなかったのはこういう事か…!」
しろべ「そういや違う時間帯が書かれてたプリントあって、同じ組の子そっち読んでたけど…僕アレが間違いだと思ってたよ…」
三郎次「そこで疑問に思えよ!」
→そんな中でも扉の向こうではくの一生着替え。
風呂の中の面々、図書室のあだると文書を思い出しドギマギ。
・着替えながらのくの一の会話。
しおり「あーあ、忍たまのせいでお風呂がダメになっちゃうなんて、ついてないなぁ」
ユキ「本当。それにしても今日の図書室の二年生ったら、ちょっとエッチな本見つけたからって慌てすぎよね」
トモミ「慣れてないんじゃないのー?だってまだ二年でしょ。女の子の裸なんて、家族のしか見たこと無いんじゃないかしら」
あやか「あはは、しょうがないっちゃあしょうがないけど、三郎次とか慌てながらもしっかり見てたわよねぇ」
…などといった身も蓋も無い会話に、閉口する一同。
左近「女子だからってヘンな期待持ってる方が間違ってたんだよな…」
三郎次「持ってたのかよ。っつうかアイツら何勝手な事言ってんだよ!そっちこそ顔真っ赤にさせながら、まじまじ読んでたくせに!」
久作「こっちは図書室の片付けも苦労したってのに!」
しろべ「……(実は見てなかった)」
やがて、怒りの炎が燃え上がり始める男子。(マイナス1)
トモミ「いっそユキちゃんがホンモノの女の子の身体で、色々教えてみるとか」
ユキ「冗談キツイわよ!…ま、教えてくださいお願いしますって土下座でもされたら、考えてあげてもいいかな」
・扉は開かれ、くの一、怒りの二年とご対m《省略されました。続きを読む場合はとりあえずネタをふってください》
・おまけ・
しろべ「そういやウチの委員長言ってたけど、女の子に脱いでもらう時には『でぃー・ぶい・でぃ!でぃー・ぶい・でぃ!』って叫ばないといけないらしいよ」
久作「何処の習慣だよソレ。騙されてるぞお前」
三郎次「D・V・D!!D・V・D!!」
左近「……やってるし」
>>233 『二年×くの一湯けむり慕情編(仮)。』wwww
是非見たいです!!!
プロットの時点で既に面白いwww神作品の予感www
ええっと・・・!続きを読む為にはネタ振りしなきゃなんですね!?
う〜ん・・・ソーダなぁ・・・・こういうのは如何?
〜風呂場に訪れたくノ一一行が お着替え中〜
久作:「おいおいおい!!!どうすんだよ!!?このまま奴等に見つかれば
間違えなく俺達の学園生活お終いだろう!!!?」
三郎次:「しーっっ!!声を出すな!!!とりあえずどっかに隠れなきゃヤバイだろう!!?」
左近:「どこに!?すっぽんぽんで隠れる場所なんて無いだろうが!!!」
しろべ:「あっ・・・コッチに来る!」
2年い組「「「!!!」」」
扉が開こうとする正にその瞬間、2年い組の皆さんは咄嗟に天井の四隅にジャンプして
足と腕だけで支えた状態で待機する(大分無理がある体勢)(俺の設定もorz)
3人其々四隅に隠れようとすると、間違えなく入り口から見えるであろう奴が出てくるので
誰か1人は入り口のへり(・・・あるのか?・・・)とかで待機(多分四隅よりキツい体勢だとオモ)
出遅れたしろべが焦って湯船の中に隠れるという暴挙に出る(志村○んの馬鹿殿とかであったような光景・・・)
2年い組:(((四郎平ぇぇぇーっっっっ!!!)))
みんな、すっぽんぽんでかなり間抜けな状態なので絶体絶命の危機です
どうする?2年? どうなる?2年?今後の行方は?・・・
・・・スマン!オチが思いつかなかった!
食満先輩、エロって難しいですね・・・
因みに、長編好きですよ〜!と、呟いてみる。
無駄にスレ消費するだけだから作品投稿だけで
プロットは自PCのメモ帳でやれば良いかと・・・
ネタ出しは有り難いんだけど、ここ最近少人数でレスが回ってる気ガス。
ご新規さんが書き込みづらくなるから、ほどほどにね。
あと、男子は風呂入ってる時は褌つけてるよ、と一応突っ込み。
>>235 まあまあ。
職忍さん達のネタにも限りがあると思いますのでここは一つ、皆さんで出し合ってみるのも手です
もうちょっと長い目で見て、作品投稿に期待しましょ!
因みに、自分は『二年×くの一湯けむり慕情編(仮)。』に期待してます!!!
伊作verや竹谷verとかもできれば見たいです!
いつでもお待ちしておりますw
最初のころは短編ネタがころころあって読みやすかったし作りやすかったんだけど…
長編なんて書けないよ…無駄にグダグダな描写詰め込むクセがあるんだ…
正直、
投下があればケチつけて、それで話が途中で止まる。
というケースが前スレから数件続いている。
名無しさんはともかく、特に長編の投下はしづらいスレになってると思うよ。
私見&荒れたらごめんなさい。
長編がやたらGJGJ言われてて、短編も投下しずらいよ…
正直長編は苦手(読むのも書くのも)だけど、そういうこと言うなっていう雰囲気だから
自然と長編マンセーのレスばかりつくことになって、また次の投下も長編…
混浴ネタも長編で書かれるのを望まれてるみたいだし、短編書きとしては入りにくい…
俺は投下1行でもエロければGJと言ってみせる!
長編も短編も関係ない!!
しのごの言わずにまず投下しろ
してください
>>240 どこから長編に分類されるのか気になる所ですが…(何レス以上?)。
読み手的には短編だろうと長編だろうと、全裸で待ちわびているに変わりはありませんよ。
というかスレとしては、短編も長編も網羅出来てる方が面白いし。
長編マンセーの空気を感じるなら「俺がこのふいんき(ryひっくり返してやるぜー!」という気概を見せるのも一興。
あと、(これは個人的な考えですが)『他人のGJを求める為』よりも、『自分が書きたいから』SSを書く方が、モチベーションが下がらないかと。
話は変わりますが、保管庫更新お疲れ様です。
カップリングもいろんな種類が増えて来ましたね。
にっきシリーズは長編だけどすいすい読めたな。
短編だろうが長編だろうがエロいギャグ小説が好き。
土井先生が近所のおばちゃんたちに襲われた話とか、あのノリの作品来たら嬉しい。
正直、シリアス長編はスレでは読み飛ばしてて、まとめで面白いのがあったら読んでる。
投下だけでもありがたや、なんでもいただきますがルールだから基本的にGJのレスしか
つかないけど、長編に夢腐の匂いを感じてたのは自分だけではないはず。
誰でも投下するだけでも勇気いるんじゃね?
長いの短いの腐だの違うのと言い出したらここの読み物なくなる
贅沢言わずに全部GJじゃダメなの?
好みじゃなかったら黙ってスルーする
忍者が耐える心意気。それが忍耐
うーん
GJ=文句なしの賞賛、すっげえ面白かったよ!
に見える人もいるかもね。
全部GJだと「そういう傾向が求められてる」みたいに見えるし。
好みじゃない人の意見は反映されないってのもおかしいと思う。
二年×くの一プロットの者です。(確かに容量潰しになってました。本当にすみませんでした)
なんか自分のプロットから話がこじれてしまって申し訳ないです。
プロットの時点では基本的にネタの借用は自由だと思うので、(というかいろんなバリエーションが見たい)
自分のアレもネタの一つとして受け取っていただければ有難いです。
自分はウダウダした長編しか書けないので、短編でキレイにまとめられる方は心底尊敬してます。
あと、夢・腐云々に関しては、エロパロ板で語るのが野暮のような…。
(夢・腐自体を容認する訳では無いです念の為)
人それぞれ、原作に対し思い入れがあるでしょうが、思い入れの結晶たるSSを『夢・腐』の一言で否定されるのは、
さすがに気分いいものではありません。
思うのは自由ですが、書き込む前に相手がどう受け取るかを考えてはどうでしょうか?
GJを強制するつもりもありません(もちろん付けば嬉しいですが、お情けGJの功罪に関しては控え室スレなどに詳しいので割愛)。
読むも読まないも、レスを入れるも入れないも自由です。
ただ、BBSPINK内のスレなりに年齢を弁えた発言をお願いします。
長々とスレ拝借失礼しました。
あんまりカリカリするのはよくないよー
っ【ヒロタのシュークリーム】
まったり進行がこのスレの良い所なんだから、まったり気楽に時々ネタ出しなんかしながら職忍さんの投下を待とう
あわてる変態紳士は全裸でころぶ、だよ
女キャラが少ないからなー
気持ちはわかるがオリキャラ出されてすぐ夢とか腐とか言うのもアレだし。
自分は保健室の女王様ネタを出した者だけど、オリキャラだと夢くさいよね。
新野先生が出張の間くのたまたちが頑張るってのはどう?
女の子が少ないっていうか・・・。
夫婦以外明確にカップリング認定されたキャラクターいないし、
原作は(アニメはともかく)意識的に恋愛要素排除されてるから、
エロパロを書こうとすると捏造カップリング・捏造設定が出てしまう。
人によっては捏造カップリングに関して、腐言う所の棒云々・穴云々とか、
夢っぽい「首すげ替え」を感じるのかもしれない。
これを如何に違和感なく読み手に受け取らせるかが、
忍たまエロ書きの腕の見せどころなんだろうな。
そう思うと、ここの書き手さん達スゴいなあ。
そんな事を全裸で考える待機中の深夜。
・・・寒い。
シナ先生やくのたまたちは誰と組もうが「授業です」で済むじゃないか
シリアスにするからどうしてもカップリングとか深く考えちゃうんだろ?
そんなの忍たまに求めてないさ〜
他の板でできない下ネタを軽くまぶしてくれるだけで美味しくいただけるさ〜
>>249 靴下とネクタイだけでも着ろw
靴下とネクタイにエロスを感じた!
ぜひそこに料理を盛り付けたい!! おにゃのこ限定で
他のスレ見ると、ここって物凄い暖かいスレなんだな、と今更
求めているのはエロスなんだから設定云々は良いじゃないか!
とエロス&下ネタ至上主義な俺様
とりあえず蝶ネクタイとシースルー靴下(黒)を
>>249に与えてみる。
そうだな、面白さが第一だな!
肩肘張るのも疲れるし、なにより落乱忍たまはネタに走ってナンボな気もする。
読み手はいつでも書き手さん達のご来訪お待ちしてます。
滑って転んで七転び八起き上等ですぜ!
>>246 話がこじれたのはおまいさんのせいじゃないさ
オリキャラ出すことについて賛否両論は前々からあった
「オリキャラは夢小説っぽいYO!」「腐女子かYO!」という。
要するに無駄な長文はチラ裏でやってろ
提案なんだけど、避難所作ったらどうかな。
話題がループしてるし、どんな長さの作品もこの雰囲気では投下しにくいよ
乱暴でごめん。
>>255 あー。確かに話題がループし過ぎてお腹いっぱいではあるな。
立てるならPINK難民板あたりかな?ID無なのが気になるが。
KBの無駄使い防止にもなるから、忍たまエロパロ議論スレは欲しいかも。
新しく作ってもあまり使わないんじゃ?って気もする。
そっちで意見出してもこっちに反映されるとも限らないし。
何をどう書いても駄目出しする人はいるよ。
逆に、スレにかきこまなくても楽しんでる人もいるだろうし。
個人的には変にスレのルール固めてほしくない。
それで廃れたスレをいっぱい知ってるだけに。
たまにはこんな流れもあるさ、忍たまだもの。 ぼくお。
……。
うん、スマンかった。
ちょっと尻に鎌刺されてくるわ。
キミを想うだけで僕は今日も朗笑
こんな気持ちになったのは、生まれて初めてだ
聞いたよ、あのあと出城に入ったって 泣かなかった、って
僕もめったなことじゃ泣かないんだ 運命を感じるなぁ
キミと初めて会った出城の託児所
笑顔を向けたらにこりと微笑んでくれた
一笑千金ってこのことだね、好きになったよ
今からつばつけとこうと近寄って
まだまだ子供らしい柔らかな頬にくちづけて
もっと柔らかいくちびるを舐めた
キミはよくわかってないんだろう、嬌笑を返してくれた
もう、どうにかしてしまいたいと思ったけれど
どうしたらいいのかも、僕がどうしたいのかも、わからなかった
ああ、早く大人になりたい
枠線、めくれるようになったら会いに行こう
筆が持てるようになったら恋文書くよ
筆下ろしはもちろんキミで
まさかの乳児ネタとは…!ここの職忍さん侮れねーww
最後の一文で彗鬼にシバかれる大福丸が目に浮かびました。
枠線てwwW
面白かった。
ありがとうww
オチがww
でもあたたかい気分になれたよありがとう!
乳児から熟女までここの職忍さんの守備範囲の広さに痺れるなww
263 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 20:52:11 ID:5lwzNwBr
最近このスレ知って、ちょこちょこ見に来る様になったんだけど、
まとめWikiの乱太郎のひみつ日記シリーズに激ワロタwwwwwww
こんなに笑ったの久しぶりだwwwwww
これを書いた職忍さんが、まだここを見てるかどうが判らないけど
面白い作品を投下してくれてありがとうございます^^*
続き予定がもしあったら、気長に楽しみにしてますw
264 :
sage:2008/12/08(月) 20:56:04 ID:5lwzNwBr
↑スマソ下げ忘れた
これから気を付けます。
?
sageってEメル欄?
本当にごめんなさい。
いつもロムッってたので書き込み方がよく判らなかった
こんどこロムに戻ります;;
よくある事さ。
どんまい
久しぶりに覗いてみれば、なんという過疎(過去比)…。
にっきの人、『月夜小噺(山田夫妻)』もしっとりした良作だったなあ…としみじみ。
と、これだけでは何なので、とりあえず見てみたい題材↓
南蛮妖術の大脱出の練習をしてたら、何故か縄があっはんうっふんな縛り具合になってしまったミスマイとか
興行中、何やら顔色が良くないので図書委員のよい子達(バイト)に心配されるミスマイ(だが実は張り型挿れられてる)とか
温泉ネタで夫婦揃って学園に招かれたはいいが、いつの間にかミスマイが鉢屋と入れ替わってて大椿事(←どういう意味でだ)とか
夫婦モノいいよね夫婦モノ。
俺…ギャグも好きだが濃ゆいエロも好きなんだぜ。
……おや窓の外にコーちゃんg
>>267 きっと、コーちゃんがそのネタを書くんだ!という想いでコチラを見つめてるに違いな(ry
ふと保管庫を見て思ったが、単品で三年生ネタって意外と無いんだね。(孫兵はあったけど)
決断力バカの神崎とか富松の妄想力(賛否分かれるかもしれないが)とか
次屋の無自覚間違えっぷりとか浦風の真面目さとか
ネタに出来ないかなあ。
などと圧縮の気配がするので呟いてみる。
3年生個性強いもんなw
個人的には3年生ネタ凄く見てみたくて、一度書こうと思ったがエロくならない上
長くなりそうで止めたんだよな・・・
美味しいキャラなのに・・・!
己の文才の無さを恨むよ・・・
なあ
>>269よ、そろそろ聞いていいかな?
・・・その3年生・・・一 人 足 り な い ぞ ?
273 :
富松の妄想1:2008/12/17(水) 18:40:33 ID:pFp9MtB7
最近投下が少なくて寂しいから、
>>269を見てぬるいけど頑張ってみた。
富松の妄想で、伊作×くのいち……かな。
アニメ設定な富松が嫌な人は見なかったことにして下さい。
戸の向こう側から、あ、と小さく聞こえたくのいちの声に、富松は開けかけた手を止めた。
とはいえ、反射的に怯んだものの入ろうとした先は医務室である。こちらだって利用者なのだから先客がいようとも入って責められる道理はないし、けれどもし悩み事の相談でもしている最中であれば気まずいことこの上ない。
さてどうしたものかと、釘の端に引っ掛け切れた指と医務室の札を見比べながら富松は悩んだ。
が、次の瞬間、
「ひゃ、や、やん!」
戸を挟んだ室内から漏れ出た声に、ぴしりとその場に固まった。
「もう少しだから、我慢して」
「っ……む、むり、です……きゃ、や!」
続き伊作の声、そして押し殺すように洩れる息の音。
思考が固まる。続いてどっと汗が吹き出し、がっと首から上へ熱が押し寄せた。
いいいいい、今、今、何て。
眼を見開き脚を震えさせる富松はまだ行為そのものは又聞きであるか若しくは草子でしか目にしたとこはないがそれでも、くのいちが上げる声に合わせ擦れる衣の音から中の様子がありありと想像出来た。
(大変だ、どどど、どうしよう)
聞かなかったとこにしてその場から立ち去るのが賢明であると分かっていても、足は廊下に張り付いたかのようにぴくりとも動かない。そこではたと気付き辺りを見回したが幸運なことに辺りには誰もいないようであった。
(だってこんなところ誰かに見られたら大変だろう、きっと中で伊作先輩が、)
富松の脳内に、戸を通したその向こうの様子が広がる。
薬品のにおいの立ち込める室内は薄暗く、敷かれた真新しい布団が浮かんで見える。
しかし日頃は白くぴしりと整えられたそれは情事の最中で汗と唾液で乱れ、くのいちの長く艶やかな髪を散らす。そして伊作がそれを手で梳きながら白い乳房に唇を寄せると、ぎちぎちと締め付けるだけであった身体がびくりと跳ねる。
「っひぁ、や、あっ!」
「まだ、痛い……?」
伊作は耳元で低く呟くと汗ばんだ身体を触診をするかのようにゆるく撫ぜ、その度にくのいちは決定的な刺激の与えられないもどかしさに身を捩じらせる。
伊作とて、動かないのは辛いであろうに。
涙を浮かべ熱い吐息を零しじれた視線を送るが気付いているのかいないのか、相手はと言えば繋がったままのそこを動かそうとする気配すらない。
羞恥との間でぐらつき無意識に腰が揺れるに合わせ、結合部からは蜜が涎のように滴り、欲望の跡は点々と布団へと刻みつけられていく――
274 :
富松の妄想2:2008/12/17(水) 18:42:57 ID:pFp9MtB7
(ななななな、何てことを、医務室で、)
己の想像だけで顔を真赤に染めたまま、わなわなと富松は震える。しかし脳内ではそう責めながらも、耳はぴたりと戸に近づけられていた。
相も変わらず室内からはぼそぼそと台詞の聞き取れない声や、時折跳ねるような衣ずれの音が聞こえる。
(もう何もないのか)
そう思いようやく耳を離そうとしたところで、
「先輩、まだ、ですか……ひゃっ、」
「トモミちゃんは堪え性がないなあ」
切れ切れに聞こえた台詞とくすぐるような笑い声に、再び思考を引き戻された。
トモミ、トモミ。どこかで。暫く考えてから一つ下にそんな名のくのいちがいたと気付き、あああの子か、と思った。
(……え?)
自分の一つ下と伊作先輩と言えば、四つも違うではないか。男同士であっても六年生といえば少々怖いのに、くのいちから見ればさらにそういうものなのではないのだろうか。
そこまで巡らせてから、はたとある可能性に辿り着く。
ままま、まさか、まさか伊作先輩は、くのいちが抵抗できないのをいいことに。
まだ成長途中の細い腰を掴み一気に突き入れると、悲鳴のような声を上げ白い首筋がぐっと仰け反った。
喘ぐというよりは泣き叫ぶと言った方が近い声で懇願するが、背後からうなじに舌を這わせる伊作には届いていないようだった。
「ひゃああっ、ん、や、やだ、止めて!」
「やめて下さい、だろう?」
日頃の温厚な表情を抜け落とした顔で伊作は笑う。そしてくのいちが逃げるように腰を振るのを簡単に腕の中へ捉えると、獣のように欲望を滾らせた瞳で舐めるように眺めた。
「そろそろ誰か……来るかもね?」
びくり、とくのいちの動きが止まる。伊作はその弛んだ瞬間を逃さず一気に引き抜くと、縫い止めるように突き上げた。
「――――っ!! ああああっ!!」
がくりと上体を崩し打ち震える姿に目もくれず、じゅぐじゅぐと淫らな音を立て弄る。幼さの残る身体が跳ねた一点を狙い腰を叩きつけると、掠れ鳴くだけであった声が次第に色付き始めた。
抵抗を表していた秘部も赤く捲れ、先を乞うように締め付ける。
いや、やめて、と零れていた拒絶も最早無い。
手中に落ちたその姿を眺め、人当たりの良いと評されていた保険委員長はにっとほくそ笑んだ――
(ややややや、やらしい、いや、おそろしい)
がたがたと顔を赤くしたり青くしたりした富松は、今度こそだっと逃げ出した。
仮にも相手は六年生なのだから、盗み聞きしていたことも分かっているかもしれない。ましてこんな足音を立てれば。
けれど今の恐怖に勝るものはなく、今度は怪しい薬を取り出す伊作をぐるぐると浮かべながらまっしぐらに長屋へ駆け込んだ。
275 :
富松の妄想3:2008/12/17(水) 18:46:50 ID:pFp9MtB7
「あれ、今誰かいたかな」
ふと手を止め戸の方を向いた伊作につられ、耳を引っ張られたままトモミもそちらを向いた。
「私がいたから遠慮したのかしら……あっ!」
外耳の角度が変わったのが功を成したのか、ぶん、と小さな虫が耳から飛び出た。すかさず伊作が捕え、外へ放り出す。
「よかったー! もう、羽音が気持ち悪くって」
「奥へ入り込まなくてよかったね。一応、耳が痛くなることがあったらまたおいで」
「はい! ありがとうございました!」
泣きそうになりながら取って下さい、早くと喚いていたのが一変して、元気よく手を振り帰っていく背を伊作はほのぼのと眺めた。
(今日は怪我人もいないし誰も穴に落ちなかったし、いい日だった)
何事もなく過ごせたことに頬を緩ませながら、さて切れかけていた薬でも作るかとぐっと伸びをした。
後輩の脳内では今日は平和を謳歌していないことになっている伊作の元へ、指怪我してんだろ医務室へ行け、絶対嫌だの問答を繰り返しながら富松とその友人たちがごたごたと押し寄せてくるのはこの数刻後のことになる。
*******
以上です。
エロ……パロ?
初めて書いたもんで、ぬるいやらなんやらですみません……。
お客様の中に職忍様はいらっしゃいませんかー!
>>275 声高らかに叫ばせていただく!
GJーーーーッ!!!!
伊作×トモミのエロさと富松の妄想力にニヤニヤが止まりません。
どうしてくれる。
か、かわええぇええええwww GJでした!
>>275 つ「鏡」
あなたが職忍だっGJ!
やはりトマツは妄想癖キャラだね…。
委員長の汚名は君が晴らせ、未だに気付かれない同級生よ…www
とまつの中で6年は組が益々恐ろしい存在になると思うと2828が止まりませんw
GJ!!
>>275 GJ!!作兵衛めちゃくちゃかわいかったです
三年生ネタもっと読みたくなった
・鍛錬中に偶然にも出会ったくのたま(足捻挫)を
学園まで送ろうと背負って山道を走るものの、
どうみても二人で遭難フラグな神崎の暴走とか。
・長屋の風呂に行こうとしたら、無自覚方向音痴のせいで
くのたま風呂(くのたま入浴中)に入ってしまって、
図らずもくのたま性教育の実験台にされる次屋の迷走とか。
・アニメでのエピソードのごとく、静かな場所で
勉強しようとあちこち顔を出してはみるものの、
何故かどこ行ってもいちゃいちゃ現場(カップリングは問わず)で、
勉強どころじゃなくなる浦風の奔走とか。
あったら見てみたいな!
と文才の無い269が性懲りもなく呟いてみる。
(あと一人は本当にネタが浮かばなかった。反省している)
数馬は聖域
>>281 次屋ww実験台にされるのかww
どれも見たいなあ
数馬は保健委員と影の薄さを利用して、
保健室で病人が寝てる間、衝立の向こうで薬を作成
→見舞いがやって来る→病人起きる
→「先生は?」「あれ…いないみたい」
→いちゃつき始める→出るに出られず困惑
とかどうだ!
284 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 08:57:46 ID:kuj6YKev
何故か「ユキちゃんの顔でユキちゃんを責める鉢屋」という言葉が頭に浮かんだ。
「やっ、あたしそんなやらしい顔してな…っ!」って真っ赤になって抵抗するユキちゃんも浮かんだ。
うん、すまなかった反省している。
>>284 反省しなくていいよ
さあ今すぐ執筆活動に戻るんだ
圧縮近そうなので保守。雑談も無いのは寂しいな。
職忍投下→感想のパターンが続いてたからな…
絵板は地味に進んでるのに、寂しいもんだ
個人的には一行でもネタふりしてると、
かなり嬉しかったりする。
SSの題材に繋がったりするので。
ところで、ふぶ鬼→山ぶ鬼→滝夜叉丸の
恋の一方通行な話を誰か・・・
正月のセレクションに『勉強がしたい の段』だと!?
これは・・・
>>281の浦風話を書けということなのか・・・ゴクリ
という保守。
連投スマンが圧縮落ち回避の保守。
あけましておめでとうございます
今年も職忍さんの熱いパトスほとばしる作品が
読めますように
スレがまったり温かく伸びますように
大人編もみたいな保守
照代とでもしかとかな
デモシカ無いから見たいな
どっちも20歳だっけ?
デモシカは口だけ達者なイメージなので…、
「ほぅらユキ君、私の剛直棒はたまらないだろう!?」
「…ぶっちゃけ乱太郎の方がおっきいんですけど…(きゅっ」
「な、なんだと…!うっ」
「しかもみこすり半ももたないなんて…ガッカリね」
でもポジティブシンキングのデモシカ、むしろユキちゃんの蔑みの目に新たな目覚めのデモシカな妄想が降臨した。
出茂鹿のみこすり半劇場に全俺が泣いたw
みこすり半のくせに剛直棒とはよく言えたもんだw
照代に犯されるデモシカしかイメージできぬ
何故かでもしかにマゾっぽいイメージがある。
嗜虐を加えると、恍惚の表情を浮べてくれそうな・・・そんな感じ。
照代さんの足袋履き足コキだけで昇天デモシカか。
突庵と3Pで啼かせちゃる!のはずが照代さん一人勝ちとかか。
>>300 想像に難くないw照代さん、つえぇーなぁ・・・。
目に浮かぶwww
特に原作くの一は強すぎてなあ…
忍者モノにはつきもののおピンク拷問よりも逆レイポが似合いそうww
話豚切りスマン!!
本日のアニメ放送、長かめ好きな俺にとってはたまらんかった!!!
んhkさん有り難うw
終始、邪な目線でしか見れなかった事は此処だけの秘密にしておいて下さい
>>303 邪な目で見てたのは自分も同じだw
ラストのおんぶされながら見てる夢の中での長次が、爽やかすぎて鼻水でたよ。
新期アニメ、鯨の話(鬼カメ膝だっこ)か誕生会(カメちゃん呼び)どっちかやってくれないかなあ…。
>>304 どっちかなんて遠慮しちゃだめだ!両方!両方!!
話豚切りだなんてことはないさ、我々はこうやって一行ネタを投下して職忍さんを待つ身さ…!
職忍さんが考え安いように保守がてらに一行ネタを置きますかな
逆れいぽと聞いてわかかりし学園長が二股がバレて如月さんと楓さんにちょめちょめされ(ryげふんげふん
…無駄レスすまんかった
>>306 謝る事なんてないので、文章に書き起こす作業に戻ってくだしあ。
と言いつつ自分もネタふり。
にっきの人の性教育話を見て思った。
これドクたまだったらどうなんでしょね。
魔界之先生は土井先生ほど教えるのに苦悩しない気がするし、
(でも教材を通販で頼んで失敗しそう)
山ぶ鬼は黒戸先生に別口で教わりそうだけど。
>>307 ドクたまのも面白そうw見てみたいかも!
黒戸先生の知識って何だか凄そうですね・・・!
こう・・レディコミばりの(時代的にありえんが・・・)
技、駆使しそうです。
もしくは女性週刊誌のネタみたいな。
主婦の情報源的な意味で((ry
通販失敗・・・魔界之先生ならありそうだ。
「赤ちゃんはどこから来るの?」を買おうとして
「SMの奥義」を買ってしまうとか。
先生!専門用語が多すぎてわかりません!
ドクタマは「わからなければ先輩に聞く」ができないから
忍たまより不利だよね。
分からなければ八宝斉校長に聞こう!
ピーってなんですかぁ?
で、お頭涙目
>>310 お頭ぁぁぁっっwwwがんがれ!超がんがれ!
ドクたまの良い子達は、1年は組に疑問を投げかけそう・・・
というのはアリですか?無しですか?
もし、アリなら用具委員長の悪夢再びの予感・・・!
>>311 もしくは、保健の事だから不運委員長に!って大事な調合中にわらわらわらわら…。
調合失敗のブツはい組の二人が喰らうと良いと思う。下級生には人の良さで売ってるから。
ご都合主義で失敗のブツはアレでナニな効果って事で。
ナチュラルに忍術学園に舞台移ってる辺りが忍たまクオリティw
いいぞもっとや(ry
>>312 仙蔵はなにくわぬ顔で失敗作を小平太に横流ししそうだw
あと通販で届いてしまったマニアック本を学園秘蔵の色事本と(無理やり)トレードする
図書室戦争編とか・・・やばいな見てみたいぞ!
もう少しでVDだね!って事で
大人のバレンタイン大作戦も良いなと思った俺が通りますよ
・・・あっ・・時代設定・・・orz
パロは難しいすっかね?アニメならいけそうな気がするん・・だ、が・・・?
1・某NIPスレのごとく『甘味日』で誤魔化す
2・44巻の誕生日話のように『南蛮人は〜』でおkおk
3・魔法の呪文『うそやで〜』
さあ選んでみよう!
>>317 おお!!やってくれますか!!?
VDかあ・・・後、約一ヶ月位ですね・・・・よし!
いっちょ、自分もがんばってみようかな!
せっかくだしねw
>>319 >>104のリンクを参照なんだぜ。
あと317、コンバット越前自重w
しかし忍たまでバレンタインとは、どんなものかと期待半分心配半分。
>>320 探していたもので…。ありがとうございました!
322 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 09:51:01 ID:4gby7in0
ほす
「淫乱な照代、略してインテル」
>>323 「淫照入ってるぅぅぅ!!!」ですね、わかります。
保志とたくみの声で再生される罠だったのか!
>>326 たくみ再生しようとしても小松田が邪魔するw
>>329 なんという「おとなちゃれんじ」w
自分も鉢っぴいが邪魔し始めたじゃないかw
たくみなら義丸さんもだ!
と思って再生しようとしたら、義丸ボイスが思い出せなかったorz
とりあえず、仙蔵・義丸・照代は、絵的に危いと思った。
ホストクラブかよー
照代たんが危ないハァハァ
>>332 というよりリンカーン学校です本当にありがとう(ry
で手を打たないか。
照代さん大変だハァハァ
この流れなら言える。33巻の照代の裏切り話の後、
水軍の皆さんでハイパーお仕置きタイム突入ー!
…とか夢見てたよ昔。
あけましておめでとうございます。出遅れましたが再開します。
文月の空に、灰色に淀んだ雨雲が広がる。
ぽつり、ぽつり、と静かに雨音が響いた後に、しとしとと誰かが泣く様な雨が忍術学園に広がった。
六年は組の長屋では、昨夜の食満の失態(飲酒事件)により、伊作のお説教が続いていた。
「良いかい留三郎、忍者にとって大事なのは三禁なんだよ?これを破るなんて−−。」
「解ったから…、謝るから…後で修理するから…。」
今はただ寝かせてくれえぇぇ!!
と、頭からすっぽりと布団を被り、二日酔いに悩まされる食満留三郎が堪らず叫ぶ。
頭がガンガンするし、もう酒はこりごりだ、と食満は15歳にして酒の怖ろしさを悟った。
ふぅ、と肩を竦める伊作は、「じゃあ今日は安静にね」とだけ残し、薬と水をその場にそっと置いた。
伊作が離れた頃――、食満は布団の中でうつらうつらと船を漕ぎ、やがて規則正しい寝息が長屋に広がった。
同時期、くの一の長屋では卯子が空を見つめながら深々と溜息を吐いた。
隣に座っていた猪々子が話しかけるも、何時もの元気な卯子の様子はない。
卯子は悩んでいた。
大好きな先輩と一緒に房術が行えるのは嬉しいのだが、如何せん自身は全く経験がない。
それに、いざと言う時に思い切りの良さが出て来ない。
―きっと痛いんだろうなぁ、しおりちゃんも痛いって言ってたし。
―四郎兵衛って子ですら痛いんだから、伊作先輩レベルとかならどうしちゃうんだろう?
―伊作先輩って、あんな優しい顔だけど、逸物は物凄かったりして!!
―だとしたらあたし…きゃーっ、どうしよう!!!今からでも遅くはないし、ちょっと一人で練習しちゃうとか?!
いやんいやんと先程から赤面し、嬉し恥ずかし状態の卯子を、くの一達は遠巻きに見ていた。
「卯子ちゃん、どうしちゃったのかな…。」
「多分きっと試験の事で悩んでるんだよ…多分。」
思い立ったが吉日、そう思い卯子は颯爽とくの一長屋から出て行った。
あまりの勢いに、ただ残されたくの一達は、ぽかん、と口を開けるのみだった。
―そうよ、無いんなら会得すれば良い事よ!そしたら伊作先輩も悦ばせる事も出来るし、あたしも怖くない!
―いざとなったら根性で突き進むのよ!しおりちゃんだって頑張ったんだし!!
「どんな試練だって受けてやるわ!ばっちこーい!!!」
ぐっと腕を突き出し、ガッツポーズを決めながら廊下を早足で歩いていた―その時だった。
廊下を曲がっていた生徒と不運な事に衝突してしまった。
日頃から鍛えているので、別に痛くは無かったが、取り敢えず謝らなきゃ、と口を開いた。
「御免なさい!あたしちょっと考え事しちゃって―ってあんた!?」
「いや俺の方こそって――あぁっ!じゃじゃ馬くの一!!」
当たった相手は―若草色の制服を身に包んだ、三年ろ組、富松作兵衛だった。
じゃじゃ馬と呼ばれ、カチンときた卯子は真っ先に牙を向く。
「誰がじゃじゃ馬よ!このヘタレ用具!!」
「うっせぇ誰がヘタレだ!!こちとら修補のスペシャリストだってんだ!」
「あーあ、食満先輩は武闘派でカッコいいのに、何だってあんたは…。」
「あんたじゃねぇ!!富松作兵衛だ!!ってかお前後輩だろうが!」
「あたしより弱い先輩なんて、先輩じゃありませーん。」
その言葉を聞いて、作兵衛はぐうと言葉を飲み込む。
お転婆が講じて最早漢女(ヲトメ)と化している卯子に何やかんやと突っ掛かり、何時も負かされている。
つーんとそっぽを向く卯子に苛立ちを覚えつつも、一呼吸おいて尋ねてみる。
「所で、何でそんなに焦ってたんだよ?」
「え、ち、ちょっと…、その教本を、ね?」
「へぇーやっぱくの一も色々と学ぶんだな、卯子ちゃ…、お前ぇは体力だけかと思った。」
「何ですってぇ?!」
「何でもねーよ、俺は食満先輩の所にいくからな。んじゃ、頑張れよー。」
あっさりと去って行く作兵衛の背を見、べえ、と舌を出した。
口は悪いけれどああやってたまに気遣ってくれる、先程も「頑張れ」と答えてくれた。
二人の仲は敢えて言うなら喧嘩するほど仲が良い、という状態だろう。
自身の目的を忘れそうになった卯子は、目的を思い出し、足早に図書室へと向かった。
がらりと戸を開けると、其処だけは異様な空間に立ち込まれていた。
それもその筈である、学園一無口な男、中在家長次がこの一室の主なのだから。
ちら、と横目でカウンターへ目を向けると、そこには長次ではなく、五年生の不破雷蔵が番をしていた。
ばちりと目が合うと、やあ、と気の良い笑みを返してくれた。
自然とこちらもにこっと手を振って合図をしてしまう。
―こんな事してる場合じゃないわ、えっと、目的の教本は…
―くの一用って看板が下げてあるからあれかしら?どんな本やら…
年頃の乙女の好奇心は止まらない、くすくすと笑いを堪え、棚の所へと身を潜ませる。
色々と探ってみると、中々に過激な内容の本が何冊か立てられている。
その中に、ある一冊の本に目が留まった。
―『くの一秘伝・扇房術指南書(其之壱)』
他の男子生徒には解らぬように、ご丁寧に花柄のカバーまで付いている。
卯子は嬉々としてカウンターへ向かい、慌てた足取りで長屋へと向かった。
これでまずは一段階に上った、後は実践あるのみである。
帰ってきた卯子は、先程とは違い何時もの元気な卯子で、くの一達の面々はほっとした様子だった。
そして今日の夜―卯子は房術の「訓練」を始める事となった―。
続
今日は此処までです。次は卯子ちゃんの一人遊びです。
感染症復活(←字面が怪しくてすみません)ですね!続き待ってましたよ。
ハリキリ娘卯子ちゃんの行方が楽しみです。
あと、フラグが立ってるようにも見える(気のせい?)富松の行方もw
お久しぶりです。
待ってましたGJ
ところでメモ帳とかに全部打ち込んでからコピペした方がいいよ。スレを占領しちゃうからね
卯子好きな俺、感涙!
お久しぶりです!!!
お待ちしておりましたよw
次も楽しみにしてます!
今日は節分なんで『鬼は外、福は内』にちなんで鬼カメでも妄想しとく。
年の数だけ豆食べてる時、数の差に軽く凹んでる鬼さんとか。
>>341 そんでもって恵方巻きを頬張るんですね、わかります。
・・・想像したらエロいなあと思った俺は勝ち組w
>>342 そんでもって豆を食べる訳ですね、わかります。
SS保管庫の長カメも盛大に萌えました
>>344 だがそれは変態紳士にとって褒め言葉以外の何物でもないっ!!
久々の投下にwktk
まとめサイトさんも模様替え乙です。
携帯本サイトでは2月頭から企画やってるらしいし、某全年齢スレも甘味日ネタやってたし、もう…解禁しても、いいよね……。
てな訳で、微エロではありますが、バレンタインネタ・里芋さん夫婦編投下します。
里芋さんやミスマイのイメージを崩されたくない方、バレンタインネタはさすがに…な方は
『室町バレンタイン(甲)』でNG登録&脳内スルーお願いします。
******
がららら――ぶわっ。
「んむっ!?」
うらぶれたオンボロ借家の木戸を開けた瞬間、一気に溢れた、鼻先を掠めるどころか全身を包むような嗅ぎ慣れぬ匂いに、男は眉目を歪めた。
オンボロといえども、幻術使いの端くれの住む家である。自分で調合する幻術用の香の匂いをうかつに漏らさないよう、気密には注意を払っていたのだが、
どうやら裏目に出たようだ。――いや、それよりも。
何なんだ、この胸焼けでも起こしそうな甘ったるい匂いは。新作の香にしても匂いが強い。
妙な幻覚が見えやしないかと気を配りながら、おそるおそる男が目を開けた先にあったのは――。
「………」
一、土間の向こうに煤けた板張りの床。
二、囲炉裏の中には赤々と燃える炭火、その上に五徳と、重石を蓋に置いた釜。
三、その囲炉裏の前で目も覚める程の美女が、こちらを見てぱちくりとまばたきさせている。
この中で、どれが幻と思うかと聞かれたら、十人中九人の人間が三つ目は幻覚だと断言するだろう。(一人位はへそ曲がりが居るものだ)
だが残念ながら、どれも現実だ。
煤けたオンボロ借家の床板も、ぱちんと音立てて爆ぜる炭火も、白磁に似た肌をみるみるうちに紅潮させて、
「……ひゃ、あああぁぁぁぁっ! あ、あなた! 帰ってくるの早すぎます! やっ、見ちゃダメ! 見なかったことにして下さいっ!!」
と涙目で手をぶんぶん振っている妻の姿も、全て、現実なのである。
「見なかった事にしろったって…何作ってるんだ一体」
「だから何も作ってません! 幻覚です幻覚! これはただの幻です!」
――夫の予期せぬ帰宅に混乱しているのは分かったが、幻術使いにその言い訳は無いと思うぞ、妻よ。
幻術使い・里芋行者の心のツッコミなど知らぬ彼の細君は、頭をこんがらがらせたまま、ホラ証拠に釜を持っても熱くありませんから! などと、
とんでもない行動を起こそうとしていた。
「わーっ! 待て待て!! 幾等なんでもそりゃ火傷するって!」
素手で熱した釜を持とうとするなど、無茶にも程がある。
青ざめた行者は草鞋を脱ぐのもままならぬ態で床に上がり、囲炉裏前に立ち構える妻を、慌てて背後から羽交い絞めにした。
「離してくださいっ! もうっ、こっそり作ろうと思ってたのにぃーっ!!」
「こら少しは落ち着けと言っているだろっ! …おわわっ!?」
足がもつれ、板間にずん、と二人が同時に倒れこむ音が響く。
したたかに頭を打ち、視界に星を瞬かせる中――ひそかに、行者の心の内に安堵の感情が満ちていった事など、腕の中の妻は知る由もなかったという。
*
「…妻の様子がおかしいんですよ」
如月十三日。冒頭の騒ぎより二刻ばかり前のことである。
熱い茶の注がれた湯飲みを手に、話を切り出す目前の弟子の姿に、幻術使い・自然薯居士の長い眉がぴくり、と動いた。
この眉の動きには、二つの意味がある。
一つは、また長い妻話が始まるか、という食傷の意思表示。
目の前の不肖の弟子が、ミス・マイタケ城に輝いたとも評される、己に不釣合いなほどによく出来た妻を娶って時節が経つのだが――。
新婚者の悪癖とでも言うのだろうか。以来この男は顔を合わせれば、
やれ、最近は興行の最中に人の妻にばかり目を遣る輩が増えてきて困るだの、
やれ、妻は器量だけでなく料理の腕前も中々で、やりくりしながら頑張る姿がいじましいだの、
やれ、請負仕事の実入りの少なさに肩を落とす日があっても、妻の笑顔さえあれば自分はあと十年は戦えるだの、
と、名の通り里芋のようなむさくるしい顔に、だらしない笑みを浮かべて延々と惚気話を続けるのである。
正直言って、鬱陶しい。そのくせ妻の褥での姿といった艶話方面は、微妙に矛先をずらして語らないのだから一層腹がたつ。
術をかけて男の頭上に雷を落としたのも一度や二度ではない。それでも懲りてないのか、という意味。
そしてもう一つは、いつもと毛色の違う語り口に対する、わずかながらの興味である。
「なんだ、もう愛想を尽かされたか。分かっていた事ではないか。盛者必衰、有為転変。形あるものはいつしか崩れる」
「縁起でもない事言わないでください先生っ!! 妻に限ってそんなっ…」
「じゃが可能性として、無い訳じゃないからそんな話を始めたのじゃろう?」
現にお前さん、朝も早くから家を追い払われて、こんな町外れの庵に足を運んできおったではないか――顎をさすり、自然薯の根のような無精髭を
弄びながら問う師の姿に里芋行者は目を見開き、うっ、と声を詰まらせた。
そうなのだ。
南蛮妖術の興行は休み、請負仕事の予定もなし、と、いかにも『夫婦水入らず』といわんばかりの休日。
そんな貴重な一日の始まりに、傍らの妻はにこりと花咲く笑みを湛えて、たまにはお師匠様の所に顔を出しては如何ですか、と夫に告げた。
勿論寝起きにそんな事を言われても困る。
だが妻はそんな態など知らぬそぶりで、笑顔絶やさぬまま夫に竹皮の弁当包みなど手渡し、あれよあれよという間に外に出されて今に至るのだった。
『私はここ数日たまった分の掃除をしていますから。夕方には終わると思いますので、それまでどうぞごゆるりと』
ご丁寧に最後の言葉まで笑顔だった。怒るに怒れなかったのは惚れた弱味か、はたまた意気地の不在か。
何が悲しゅうて、妻とじゃなくて師匠とゆっくりしていかねばならないのやら。
「悪かったな相手がわしで」
「いえいえ、そんな別に不満なわけでは! って不貞腐れないでくださいよ先生」
それはさておき彼女の様子がおかしくなったのは、先月の末、何を思い立ったか一人で遠出をした時からだと行者は記憶する。
日もとっぷりと暮れてから家に帰った妻は、里芋行者の心配もよそに平素変わらぬ笑顔で、あらあらこんなに遅くなってすみませんなどと言いながら、
そそくさと遅い夕餉の支度など始めていたのだが、心なしかその後姿は、どこか浮き足立っているようでもあった。
明日は朝から興行があるから早く寝ましょう、などと自分から言っておいて、夜更けまでこっそり燈台の灯りで何やら書簡めいたものを読んでいた。
見かけに寄らず勉強熱心な彼女の事、幻術の手引きかと思い問うてみれば書簡を隠し、何でもありませんよと返される始末。
「女性の放下師仲間とひそひそと内緒話を始めたり、時々思い出し笑いをしたり、昨日なんて近くの農家から卵を一抱え貰って帰っておきながら、
夕餉に出す訳でもなかったですし…」
よほど鬱憤が溜まっていたのであろう。ぐちぐちと長い話を続ける弟子の姿に居士はまた、眉を蠢かせた。
これは単純に話に飽きてきた意思表示である。
「卵を一抱えねえ……卵と言えば生で食せば、精力が付くというな」
「何ですか急に」
「なに、お前さんが口にする必要はなくとも、向こうには必要だったのかもしれん、という可能性の話じゃ」
飄々と口にした自然薯居士の言葉に、何を想像したのか里芋行者の顔から一気に血の気が引く音がした。
「そもそも掃除をするにしたって、余程手際が悪いでもなければ夕方までかかるもんじゃなかろう? ましてやあの娘さんなら尚の事、一刻もあれば済む」
「そ、それは……」
だらだらと脂汗を流し、湯飲みを持ってうつむくも、行者は切り返す言葉も見つからないようだった。
「女の二十一はまだまだ花盛り、積もる不満のひとつふたつ無いとは言い切れんわな」
ぐぎゅっ、と行者の喉から変な音が漏れる。
余程痛い所を突かれたらしい。顔色が青を通り越して土気色と化し、ますます里芋のようである。
居士は茶を啜りつつ、しばらくそんな弟子の姿を眺めていたのだが――ふと、そう言えば、と何やら思い出したかのように話を始めた。
「この前、お前さんがどこぞの城へ幻術の仕事をしに行った時に娘さんウチへ来たが、その時一冊の本をやけに熱心に読んどったのお」
「……本、ですか?」
一刻足らずの間に随分とやつれてしまった顔を上げ、尋ねる里芋行者を横目に、自然薯居士は辺りに積んでいた書物の山を手繰っていた。
「南蛮妖術の勉強に来たとか言っとったが…おお、これじゃ」
そう言って渡された一冊の書を、行者は怪訝な表情で読み始める――が、すぐに手は止まり、三度顔色が変わった。
ただし今度は、青や土気色でなく、蕃椒の如き赤色である。
「『ドキッ! いろはで始めるやさしい南蛮房術大全(ポロリもあるよ)』って……!! 先生! アンタ何つーモン人の妻に読ませてんですかーっ!?」
「あ、ゴメン間違えた」
「本なのにポロリって、どうやってやるって言うんですかー!!」
「どこを気にしとるんだお前さんは!」
寸劇もそこそこに、愛妻弁当も放っぽらかして里芋行者は庵を後にした。
土煙を上げ走り去る男の後姿を見送りながら自然薯居士は、まだまだあやつには洞察力が足りんのう、と一人呟いた。
だからいつまでたっても半人前なんだ、とも。
煽り立てた言葉の内の状況もありえないとは言い切れないが、彼の細君はそこまで緩い娘では無い。それに――。
「……ま、老人があれこれ口出すのは無粋じゃしな」
庵に戻り、竹皮包みの弁当から握り飯を取り出して、ぱくりと一口頬張る。
たねに甘辛く煮しめた蜆を仕込んだ、細君特製の握り飯に舌鼓を打ちながら居士は、やはり彼女の料理は美味い、と思ったのだった。
一方。
「はっ、はあっ……はひっ、ぜー…げほっ」
心の臓も張り裂けんばかりに走りに走り続けた結果、里芋行者はいつもの半分の時間で、目指す我が家の門前まで辿り着いたという。
「ぜえっ……こ、こんなに走ったのは……修行時代に、先生の代わり、に、借金取りに追われた時以来だ、な……」
どうでもいい過去を思い返しながら、立ち止まり息を整える。ひとつ深く息を吸い、視線を足元からオンボロ借家の軒下に移す。
「……!!」
どくん、落ち着かせたはずの胸が再び強く鳴った。
――雨戸が…閉まっている? 掃除だったら逆に開け放つ筈だが……まままま、まさか本当に彼女は浮…。
「いや、そんな筈は無い!!」
思い浮かべるのも恐ろしい漢字二文字を声に出して否定する。ぶんぶん首を振り叫ぶ男の様に、庭先の梅の木に止まっていた頬白が驚いて飛び立った。
そんな筈は無い。
確かに幻術使いとしては師匠ほど名の知れぬ自分との暮らしは、お世辞にも裕福とはいえないだろう。
興行だって幻術そっちのけで彼女にばかりに目をやる輩が居るほどだし、請負の仕事も月に一つあるか無いかだし、俺の外見に関しては言わずもがなだし、
その……閨の内に関しても…満足させてると言い切れないし……。
考えた途端、胃が石でも詰め込まれたかのように、ずうんと重くなった。
――なんてこった。思い当たる節がありすぎるじゃないか。
どんなに生活が苦しくとも、彼女がいつも変わらない笑顔で傍に居てくれることが、自分にとってただ一つの支えであった。
けれどそれさえ裏切られてしまったら――木戸の向こうで裸の妻が笑みを湛えながら、見知らぬ男と睦言を交わす妄想が脳裏にちらりとよぎり、行者の頬にまた、
一筋の脂汗が流れる。
確かめるのが怖い、このまま踵を返して逃げ出したい――心に吹き荒れる臆病風を意地で踏ん張り耐え抜くと、里芋行者は意を決し、木戸に手を掛けた。
南無三。
一言心で唱え、戸を開け――そして話は冒頭へと戻る。
*
「落ち着いたか」
ぱちん、と炭が爆ぜる囲炉裏脇。随分前に淹れたらしい湯飲みの茶を一口啜り、まだ涙目の細君は、こくん、とうなづいた。
「落ち着いたなら、何をしてたのか、というかそこの」
言葉を切り、視線を目前の妻から五徳の上の釜に一瞬だけ移し、また戻す。
「……釜の中身はなんなのか、口に出来るな?」
腕を組み、円座に胡坐をかき憮然とした表情で行者は問う。
開け放った戸や格子窓から入り込む寒風が身を苛むが、閉めればまた例の甘い匂いが家の中にこもってしまうので、止むを得ない。
戸を開けて最初に目に飛び込んできたのが間男だった――などという最悪の事態は幸い回避できたが、それでも目の前の妻が自分にコソコソ隠れて、
何かを企てていたことには変わりない。
妻は夫に対し隠し事の一つとすることは許さない、など土台無理な話はしないが、自分の数日来の煩悶を思うと、治まるものも治まり難いものなのだ。
しばしの間、女は時折伏せた目をしばたたかせたり、もの言いたげに唇を動かした後、ボーロを作っていました、と幽かな声で答えた。
「『バレンタイン』の贈り物で焼くと聞きましたので…」
「ボーロ? あの南蛮菓子のか? …それはまあ分かったが、ば? ばれんたいん? 何だそりゃ」
「南蛮の祭り事、なんです。……やっぱり、変、ですよね。中途半端な南蛮の真似事なんて」
ぽたたっ。
我慢していたが抑えきれなくなったらしい。彼女の大きな瞳からこぼれ落ちた大粒の涙は、里芋行者を大いにうろたえさせるものだった。
「ま、待て待て、俺は別に南蛮の真似事とやらを笑う気はないぞ。その…なんだ、どうして俺に一言も言ってくれなかったのか、とだな。祝い事だか祭り事だか、
どちらでも構わないが……俺に手伝えることは無かったのか」
行者の問いに、妻は袖で涙を拭いながら首を振る。
「困らせるつもり、なんて、無かったんです。ただ……ちょっと驚かせたくて」
それから細君は、まだわずかに肩を震わせながら、ぽつりぽつりと話を始めた。
居士の庵で偶然手にした、南蛮の習慣の書かれた本により『バレンタイン』という祭り事を知ったこと。
それは早春のちょうどこの時期に、何やら甘味などの贈り物をして、男と女が恋情を伝える行事であるということ。
初めて知る行事に興味がわき、自己流ながらその『バレンタイン』をやってみようと思い立ったこと。
南蛮菓子の作り方が分からなくて、はるばる忍術学園まで尋ねに行き、製法の写しを貰ったこと。
放下師仲間に、砂糖や小麦粉などの材料の工面を手伝ってもらったこと――そして。
今日が丁度休みなのを好機とばかりに、独りこっそりとボーロを焼き上げようとしたこと。
――まったく。我が妻ながら、随分な根気と行動力だな。
話を聞き終え、最中ぽかんと開けっ放しだった口を閉じると、里芋行者は眉の繋がった眉間に皺を刻み、深く息をついた。
いくら時節だからといって、ちょっと聞きかじった程度の南蛮の知識を元に自分でやってみようと試み、ここまで成功させるとは。
余程芯に通るものでも無い限り、おそらくは途中で投げ出してしまうだろう。いや、最初から知らない振りをすれば充分だ。
何しろ誰も知らない、遥か遠く離れた異国の風習なのだから。
心の底から感服すると同時に、彼女をそこまで突き動かしたのが他ならぬ自分である事実に、行者は言いようの無い照れくささと罪悪感を覚えた。
組んだ腕を解き、こりこりと頬を掻くと、目前でうなだれたままの妻の手を取り――無言のまま、そっと己が腕の内へと引き寄せる。
「あ……」
「うん、まあ確かに驚いたな。……だがな、俺はやっぱり今日は、早く帰ってきて良かったって思ってるんだ」
「……」
「何も知らずにそのボーロを受け取れば、今よりもっと驚いただろうが、多分同じ位後悔したと思う」
後悔、ですか? 胸元に埋めた顔を上げ、妻が問う。
鼻腔にふわりと甘く漂うボーロの匂いと妻の香りに、行者は目をわずかに細め、問いに答える代わりに唇を重ねた。
「……っくふ、っう、うンッ…!」
首に巻きついていた二つの細い腕に、ぐっと力が込められる。と同時に、堪えきれず漏れた妻の啼く声が耳に届く。
繋がった箇所から伝わる心地良い肉の感触と、溶けてしまいそうな程のぬめる熱に行者は、そう言えばここしばらくご無沙汰だったな、と内心で呟いた。
布団も敷かぬまま(さすがに木戸は閉めたが)胡坐座の自分の上に跨がり乱れる白い裸体は、格子窓の明かりも手伝って尚白く、けれど所々に染まる朱が、
彼女の生の艶かしさを際立たせているようでもあった。
「どうした。気持ちいいなら、声を出しても…いいんだぞ」
「やっ、そんな…っまだ、明るいのっ、にっ、周りに聞こえ……んくっ!」
微かに抗う妻の言葉を遮るように、柔らかなまろみを帯びた双臀を掴むと行者は更に激しく腰を突き上げる。
煤けた床板が軋む音と、つながりから溢れる水音と、二人の吐息が混ざり合って淫らな旋律を奏で上げる中、里芋行者は一瞬だけ、熱くぼやけた視線を
傍らの囲炉裏に投げた。
釜の中のボーロは焼き上がるにはまだ早いらしいが、相変わらず甘い匂いを放ち続けている。
もしやこの肌も、口にすれば砂糖のように甘く溶けてしまうのではないか――妻の肌にも知らず染み付いていた甘い匂いに、ふとそんな考えが浮かび、
行者は己の考えの馬鹿馬鹿しさに、小さく苦笑した。
――だが、それでも構わない。
喉奥で呟き、汗の滲む首筋に唇を寄せる。黒髪に隠れた耳殻にそっと、愛しい妻の名を囁く。
「はっ…! あ、あっダメっ! わたし、も……っ!!」
「……う、くっ……!!」
びくびくと弓なりに背が震え、力一杯に絡みつく手足と蜜壷が彼女の絶頂を伝え――。
誘われるように行者もまた、妻の中に快楽の証を放った。
「ん……あ、まだ…とくとくって、してる…」
胎に注がれる迸りを感じたか、絶頂の余韻冷め止まぬまま妻はうっとりと、夢にまどろむ娘のような呟きを漏らした。
「はあっ、はっ……ずっと、堪えてた、から、な」
熱を持つ心地良い気だるさが全身を痺れさせる中、行者は双臀を掴んでいた手を離し、上気した妻の、涙の跡が残る頬をそっと撫でた。
節くれ立った指に、妻は少しだけ驚いた表情を見せたが、すぐに力を抜き、目を閉じて頬を撫でる甘やかな感触に身を委ねはじめる。
歳相応の艶気と、子どものようなあどけなさを同居させた彼女の笑みに、里芋行者もまた目を細め――やがて二人の唇は近付き、重ならんとした。のだが。
ぱちん。
「きゃあああっ! いけないっ! ボーロが焦げちゃう!!」
「のわっ!?」
炭の爆ぜる音に正気を取り戻したか、寸前の距離まで近付いていた二人の唇は、力一杯押しのける妻の手によりあえなく引き離される始末と相成った。
つながりを離された上に再び頭を打ち、行者の視界に星が散る。
なんともお約束である。
「いてて…また同じ所打ったじゃないか」
「あああ、途中から火もそのままだったけど、だ、大丈夫かしら」
一糸纏わぬ姿のまま囲炉裏の炭を脇によせ、あたふたと蓋の重石を取り除く妻の後ろ姿を、頭を押さえた行者は苦笑いをこぼしながら眺めていた。
「心配しなくとも、焦げてても俺は食うぞ」
桜紙で和合の痕跡を拭いつつ応える行者の声も、真剣そのものの顔で蓋に手を掛ける妻の耳には届いていないようであった。
――本当、敵わんなあ。さっきの今で、どれだけ切り替えが早いんだか。
きっとおそらくこの先も自分は、目の前の妻の強さやしぶとさや、意外なそそっかしさなどと付き合っていくのだろう。
驚いたり、呆れたり、たまに胃を痛めたりなどしながら、長い長い道を、彼女と歩んでいくのだろう。
叶うならば、そうありたい。気苦労も喜びも、緊張も安らぎもすべて――ずっと二人で分かち合いたい。
里芋行者は少しだけそんな事を思うと、傍にあった単を手に取り、未だ裸の妻の肩に掛けようとその背後に回る。
「まあ…! ホラ見てあなた、綺麗に焼きあがってたわ!」
蓋を手にしたまま振り返り、そう言った妻の顔には、丁度湯気と共に姿を見せた満月色のボーロにも似た、温かな笑みが浮かんでおり――。
行者はやはり、今日は早く帰ってきて良かった、と心の底から思ったのだった。
*
「……お礼、ですか?」
明けて如月十四日。春まだ遠き山間にひっそりと佇む、忍者のタマゴが集う学校――忍術学園の校庭で、扁桃型の目をぱちくりさせながら問う
顔なじみの少年に向け、里芋行者とその妻は共にうなづいた。
「ええ、こちらの図書委員長の…中在家さんへ。随分お世話になったから、もし良ければと思って届けに来たのだけれど」
「そっか、今日は休講日だから、先輩、長屋の部屋にいるかもしれないですものね」
妻の戸惑いがちに紡がれる言葉を受けて、別の顔なじみの子の、眼鏡の奥の目に浮かぶ澄んだ眼差しと共に投げかけられた声に、行者はああ、と応えた。
「まさか部外者の我々が、長屋まで足を踏み入れる訳にも行かないだろう。それで君達に代わりに届けて行ってもら…届けに行かせてあげようかとね」
「それで里芋さん、お駄賃はおいくらで?」
「きりちゃん……」
「何だよ乱太郎。いいじゃんか八方丸く収まるんだからさ」
「ねえねえミス・マイタケ城嬢さん、包みの中から甘ぁい匂いがしますけど、中身は何ですか?」
「うふふ。図書委員長さんに作り方を教えてもらった、南蛮菓子のボーロよ」
答えを聞くなり目を輝かせ、涎を垂らしながら、いいなあと呟く三人目の子と、その柔らかそうな頬を軽くつつき、また今度ね、と返す妻。
微笑ましい情景を横目に行者は財布をしまおうとして――ふと、背後から地響きにも似た音が近付いてくるのを感じ、手を止めた。
「しんべヱ君!!」
「あ、清八さんと異界妖号だー。どうしたんです?」
地響きの正体――土煙を上げて学園へとやって来た馬借の清八は、ご実家から速達です、と頬をつつかれたままのしんべヱに向け一通の書簡を出した。
とたんにしんべヱの笑顔に、若干の陰りが差す。
「またパパからかな。…もう、何度手紙くれたってカメ子の事なんてわかんないよ…」
「しんべヱ、わたしたち先に長屋の方に行ってるからね」
「我々もそろそろ失礼しようか。それじゃきり丸、宜しく頼むよ」
「学園を出るときは、こちらにサイン下さいねー」
のほほんとした言葉と同時に事務の青年が出してきた出門票に、二人は揃って名を書き、学園を後にした。
去り際にしんべヱの、カメ子が昨日から居なくなっちゃっただってー!? という慌てふためいた声と青年の、ああカメちゃんなら朝一番に学園に来たよ、
というのんびりした声が耳に入り、夫婦は顔を見合わせると少し笑った。
門を出て、しばし木々に挟まれた山道を二人歩く。
朝方に吹いていた風は大分弱くなっていたが、代わりに空には重い灰色の雲が垂れ込め、今にも雪が降りそうである。
「相変わらず、あそこの子ども達は賑やかだなあ。先生方も大変だろうに」
寒さに白く染まった息と共に吐き出された言葉に、彼の細君は未だ笑いが治まらないのか袖で口元を隠し、くすくすと小さな声をこぼしている。
「…どうした?」
不思議に思い問う行者に妻は、この間の事を思い出して、と答えた。
「ボーロの作り方を尋ねに行った時……あの時丁度休み時間だったから、たくさんの子ども達が校庭ではしゃいでる姿が校舎の窓から見えたの。
飛んだり跳ねたり、走り回ったり転んだり…泥だらけになりながら、皆ニコニコ笑って、楽しそうで……」
長い睫毛に縁取られた彼女の目が、遠くを見るように細まる。今の妻の瞳には、その時の情景が映っているのだろうか。
――いいや、違うな。
思い浮かんだ答えを口に出さず呟く。確かめる必要は無いだろう。
照れくさいからではない。言わなくても伝わるものの一つや二つはある、という事だ。
「あら、雪」
妻の言葉につられ、里芋行者は空を見上げた。曇天からふわりふわりと舞い降りる雪片が、行者の鼻先を冷やし、妻の黒髪を白く飾り立てていく。
それはどんな飾りよりも彼女の美しさを引き立てているようで、行者はしばし見惚れていたのだが、気付いた妻と視線が合い、慌てて目を逸らした。
「ごほっ……早く帰らないと、ますます道が悪くなりそうだな。急ごうか」
照れ隠しのような咳払いと共に差し出す手を妻は静かに取り、傍らの夫に向け微笑みを傾ける。
「帰ったら熱いお茶を淹れましょうね」
「ああ。丁度いい茶請けもあるしな」
脳裏にあの甘い匂いの残る、懐かしささえ覚える我が家の姿が浮かび上がり、行者は繋いだ妻の手にそっと力を込めた。
雪は静かに、そして緩やかに舞い降りて、早春の侘しげな山間にほのかな灯りをともしていく。
うっすらと淡く雪の積もり始めた山道には――どこまでも離れる事無く続く、二人の足跡があったという。
******
以上です。読んでくださった方、本当にありがとうございました。
ひゃぁぁぁぁ!!!!!GJです!!
里芋×元ミスマイの夫婦のバレンタインエロ素敵でしたw
夫婦良いよ夫婦w
後、長カメの感想は此方では配慮させていただきますが一言だけ!
グッッッ・・・・・ジョーーーーブ!
>>347 GJ!!
少し早いバレンタインを有難う!
長カメも里芋さん夫婦もかなり萌えたぜb
358 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 08:14:05 ID:LyX3hJQl
「鉢屋先輩!いつもヒドい事ばかり言ってごめんなさい。
…でも、今日こそは素直になろうって思ったんです!
…あの、受け取って貰えますか?(ドキドキ)」
「……人の顔と声で何をやってるんですか」
「ん?バレンタインにユキちゃんが言ってくれそうな台詞を、
先取りしてみたんだよ。
いやあ、たまにはこういうシチュエーションも
悪くないよねぇ」
「……」
「いつものツンツンも嫌いじゃないけど、
たまには昼間から素直になったって地獄突きィっ!?」
「昼間から何を…!……わかったわよ、じゃあアンタには」
「ゲホッ、ゆ、ユキちゃん?目が座ってるよ?」
「とびっきりの『引導』を渡してあげるんだから。
…受け取って貰えますよね?セ・ン・パ・イ?」
鉢ユキでバレンタインを考えたらこんなネタになった。すまなかった保守。
媚薬入りチョコで大騒動!
みたいなの誰か書いてくれ
あれだ、ショコラトルが黒いからってイモリの黒焼き混ぜてみましたー、みたいなー。>媚薬チョコ
甘いな。
イモリの黒焼きは相手に ま ぶ す ん だ ぜ !
と伊作が言っておりました
甘いか…チョコだけに。
ショコラトルもまぶしてチョコバナナ(とトリュフ2コ)にして美味しくいただいてしまうといい。
鉢ユキバレンタインGJ!
鉢ユキ好きだから嬉しいですニヤニヤ
滝はバレンタインになったらまた何かやらかしそうだな。お見舞いの時みたいに。
>>362 エロいw破廉恥wいいぞもっとやr(ry
>>363 アニメの滝夜叉丸は分かりやすいハニートラップに
簡単に引っかかりそうだしなw
いやハニートラップすら前向きに受け取りそうな滝夜叉丸のこと、
長屋の自室に特大パネル+一面の赤い薔薇+(からくり仕掛けの)回転ベッドを
仕込んで、
「この文武両道、成績優秀(略)の平滝夜叉丸は女子の愛を拒みはしない!さあ
遠慮なく来るがいいー!(注・高木声でお読み下さい)」
とか言って待ち構え(回転しながら)てそうだ。山ぶ鬼ドン引き。
大オチはなんだ。回転ベッドに吹っ飛ぶ仕掛けでも入ってたとか。
いやいやそこは伝子さんで
そして
「汚い!」
とか叫んでぶっ倒れると。
滝・・・orz
おーい!誰かぁー!!
彼に愛の手を差し伸べてあげてぇぇっ!!!
>>365 回転て。
もちろんベッド中央に裸で仁王立ちだよな
あれだ、委員会で
「自分の部屋が簡素で刺激が足りない云々」
と己を持ち上げながらぼやく滝に、イノセント金吾が
「三治郎と兵太夫が部屋をからくりにするの巧いですよ」
と全く悪気無しで紹介しちゃって、一見豪華回転ベッドなのに逆回転させると吹っ飛ぶベッドがプレゼントされるといい。
金吾は剣バカ純粋っ子であって欲しい。
>>369 もちろん吹っ飛んだ先にはレシーブ・トス・アタックが待ち受けているのですねわかります。
しかし滝にはギャグがよく似合う。滝だからか。滝だからだな。
ところで文そうバレンタインは鉄粉ビスコイトと特大ボーロ、どちらが供されますか。
芸忍としては鉄分ビスコイトでしょう
食べておいしい(食べられたら)、武器に痛い鉄粉ビスコイトに一票。
そして特大ボーロは自分用なんだきっと。
つかそうこちゃん、妙な方向に毒されてないかwガンバレw
絵板に行ってみたら、文そうが補充されてたな
しかし過疎ってるな
はぁはぁ・・・
亀だけど里芋×ミスマイGJJJ!!!
単行本で出た時からずっと見たかったんだ!
夫婦かわいいなあw
今日のアヌメの『おしるこアンアン』に卑猥な想像したのは俺だけじゃ無い筈・・・
・・だよな?
メニューはチラッとしか見れんかったが、
ここは葛湯をメニューの一つに推奨したい
380 :
1/2:2009/02/14(土) 08:55:05 ID:MP8B/9Gn
>>376が富松と聞いてアニメ忍たま「忍術学園の先生の段」小ネタ。
昨日見た話だというのにうろ覚えが有るのは勘弁。
★★★
どこからともなく、一陣の強い風が吹いた。
と同時に、かつん、と後頭部にぶつかった衝撃に、富松作兵衛は早朝自主トレの手を止め、振り返った。
「?何だいったい?」
持っていた手裏剣を懐にしまい、足元を見る。
と、そこには、さっきの風に運ばれたらしい紙飛行機がひとつ、転がっていた。
(これがぶつかったのか。…ん?何か書いてあるな)
かさかさと音を立て、開いてみる。
『新装開店 おしるこアンアン』
それは一見して、何の変哲も無いチラシと思われるものかもしれない…が、目にした相手が悪かった。
「おしるこ屋に…アンアンって」
店名を口にした瞬間、作兵衛の頬がかあああっと赤くなった。
(以下妄想)
「いらっしゃいませぇようこそ、おしるこアンアンへ〜」
語尾にハートマークでも付きそうな口調を伴い、何人もの女子店員が客を迎える。
皆が皆、太股もむき出しになる程の裾の短い着物を纏い、心なしか襟ぐりも大きく開かれている気がする。
店員が揃いも揃って十歳そこそこと思わしい年頃の、可愛いどころの少女達なのは作兵衛の趣味である。
「ご注文はお決まりですか?」
おしぼりと、ほどほどに熱い茶の入った湯飲みを手に、少女が小首を傾げ尋ねる。
媚がかった仕草だと分かっていても、胸をときめかせてしまうのは悲しい男の性だ。
「あ…じゃあ、おしるこ屋だし、おしるこ一つ」
ドキドキと高鳴る鼓動を悟られないよう、顔を背け、ぶっきらぼうに作兵衛は注文した。
「かしこまりましたぁ…きゃあっ!」
「熱うっ!?」
一際甲高い声と同時に倒れた湯飲みが、がちゃんと音立て、作兵衛の袴に茶をこぼす。
「おいっ!何すんだよ!」
「すみませぇん〜今すぐ拭きますね」
え、ちょっと、と戸惑う作兵衛をよそに、少女はおしぼりを持ち、染みを作った袴の股間の辺りに手を伸ばす。
「まっ、まてまてまて!そこは自分で拭…」
むにゅっと触られる感覚に、あふぅっ、と情け無い声が漏れた。
少女は作兵衛の耳元に唇を近付け、小さく笑みをこぼして囁く。
「大切なお客様の大切なトコロですから、丁寧にキレイにしますねぇ」
首筋をかすめた一陣の風に、作兵衛の意識が妄想の世界から、現実へと戻る。
「……って何考えてんだ俺は!!」
慌てて辺りを見回し、誰も居ないことを確かめると、店名だけでここまで考える自分が怖いぞ、と真っ赤になった
自分の頬を叩いた。
(大体、ホイホイと女の子の色仕掛けなんか引っ掛かっちまったら、忍者失格じゃねえか。食欲色は忍者の三禁!)
目を閉じ、念仏のように忍者としての心構えを口の中で唱えるが、やはりというか何というか、例のチラシは手に
したままだった。
(…いや、まてよ?これが罠だったらどうする?)
そもそも、三禁を重んずる忍者を育てる忍術学園の校庭にこんなチラシを投げ込むなど、広告としても効果を発揮
できるか疑わしい。…だが、これが罠だとするならば。
それは、どこかでグラサン忍者がギクリとしかねない考えではあったのだが、
「…まさか、くノ一教室の罠!?」
相変わらず女の子絡みの推論を出してしまうのは、店名からの連想にとらわれたままだかららしい。
恐るべし、十代前半少年の妄想力。
381 :
2/2:2009/02/14(土) 08:55:42 ID:MP8B/9Gn
(以下妄想・その2)
「はーい、葛湯お待たせいたしましたぁ」
やる気の無い、棒読みな声の先には、先程の妄想と同じ衣装に身を包んだ少女が立っている。
だがその姿はどう見てもくノ一教室のユキだった。
「なっ!何でオマエがここに居るんだよ!」
「そのセリフはそっくりお返ししますよ。…三禁破りの富松センパイ?」
耳元に囁くのは、同じくくノ一のトモミである。
ギクリ、痛い所を突かれて作兵衛の肩が跳ねるが、二人はそれすらも面白いのかクスクスと笑っている。
「な、なななな何を根拠に…じゃなくて俺はおしるこを頼んだはずだぞ!?何で葛湯なんだよ!」
そもそも、お待たせしましたと言っておきながら、二人とも手ぶらな事を訝しむ作兵衛に、答えを出したのは、
トモミの白い手だった。
「あら、葛湯ならここにあるじゃない」
「ふひゃあっ!?」
袴の脇から手を差し込み、撫で上げる感触に、情け無い声が再び上がった。
「あっは。センパイ女の子みたいな声出してる。かーわいい」
笑いながらユキは、手馴れた風に作兵衛の袴の帯を解き、褌を緩めた。
「やっ、やめ…あっ、そこ…んんんッ!」
「「センパイ特製の葛湯、私たちにたーっぷり飲ませてくださいね」」
「うわああああああっ!!!!」
腹の底から叫び上げると作兵衛は、チラシを元の紙飛行機に折りなおし、あさっての方向へ飛ばして校庭を後にした。
そのチラシが後々、騒動の元になるらしいが、そんなのは知ったことではない。
(俺は、俺は、忍者失格なのか!?三禁破りなのか!?こんなの周りに知られたら!クラスメートに知られたら!!
先輩に知られたら!!うおおおおおっ俺は生きていけねえええええっ!!)
微妙に前かがみな姿勢のまま、作兵衛は人知らぬ方角へと駆け出す。
後に残るのは、土ぼこりを流し、木々を揺らめかせる風のみであった。
用具委員日報。
・早朝より、倉庫から手裏剣四枚紛失。内三枚校庭にて発見。誰かが一枚所持したままと思われる。
・朝から行方不明だった、三年用具委員の富松作兵衛、午後になりキノコ峠にて、ようやく発見。
・何でもクラスメートの二人が捜して見つけ出したらしい。いつもとあべこべだ。
・発見時心身衰弱状態にあり、保健委員に葛湯を作ってもらうが、青い顔で拒否され、保健室に葛湯をぶちまけられる。
・「葛湯こわい。おしるこ怖い」とは本人の言葉。新手の小咄か。
欄外
・出門票を書かず逃げ出したドクタケ忍者を追い、小松田さんが事務の仕事を放棄する。
・いつも思うが、この時に忍び込めばいいんじゃねえか?
★★★
おそまつ。勢いで書いた。反省はしない。
バレンタインデーの早朝に何書いてんだろうとか考えたら負けだと思う。
なんという迅速な仕事wwGJ!
仕事早いwwGJ!
富松の妄想力にワロタwww
あとトモミちゃんが怖かわええ
仕事の速さに脱帽&感動したwwwww
とwwwwまwwwwwつwwwwww
思春期の男子の健康なる妄想に死ぬほど笑ったwww
385 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 10:26:01 ID:nICACDpn
あげがてら雑談。
バレンタインの次の季節ネタと言えば雛祭りだろうか
白酒・・・いやなんでもない
>>385 「白酒」狩りが横行するんですね、解ります。
むしろあらかた搾った狩り後半の方がほどよく白酒になるんですね。なるほど納得。
>>385 「ほらほら白酒飲み干してごらん」なわけですね、解ります。
亀だが、
>>380-381GJww
楽しませてもらったw
やっぱ、変態紳士は妄想してナンボですなw
つうワケで、白酒・・wwお前らww好きだw
個人的に白酒に酔うくノ一も可愛いと思うんだ。
白い肌がほんのり染まる様なんて・・・!グッとクるじゃないかw
しかし、「女の子の日」か・・・色々夢が広がりますw
最後あたりには白酒が赤玉ワインになる訳ですねわかります。
逃げてー富松逃げてー!
今日見たアニメでくノ一教室の子等を追い詰めるは組みを見て思わず
(これは・・・もしや・・・!れいーぷフラグが立った・・だと・・!?)
・・と、思ったら、えねっちけーが見事にフィルターをかけてしまいましたね^^
ガッカリするような、ほっとしたような複雑な心境・・w
何気にコレ上級生だったらどうなってたんでしょうか。
彼等はお化けを怖がる年じゃないから無意味な事ですが、色々妄想が・・・!
あれ?・・これ、何て富松病?
ここにいる人、皆富松かw
悔しい・・・!そんなオイシい話見逃したなんてorz
17期も富松力を掻き立てられる話があるといいなあ
いま忍たまスレ乱立しているけど
ここが一番マターリしてて荒れ度低いんだよな。
常駐してまつ
若干過疎り気味だけどねW
スレタイ的にも来る人、差別化してるからね〜(エロネタ苦手な人も居るという意味で)
あげがてらネタ振り
17期も期待したいね!
エロとはちょっと違うけど、いつだったか学園に乱太郎の母ちゃんが来た時
土井先生の足を大きく開いてマッサージしてたシーンに、
変にドギマギしたよW
あっ!ネタにもならなかったorzスマソ
>>393 他のスレは行った事ないが、結構荒れてるの?
ここは男女カプだから荒れないとか?
ここと某全年齢板以外は定期的に荒れ話題出たりしてる気がする
ネタ系と雑談系とじゃやっぱり感情の出かたが違うんじゃないかな
落ち着いてきたって言うか、最近はどのスレも進み具合まったりな感じもあるけど
17期 期待!
というか、16期に山本先生出て無くないですか。気のせい?
原作にいないから仕様が無いのかもしれないけれど
せっかくのお色気くの一を勿体無い!
一応、シナ先生16期出演したよ
確か『山ぶ鬼を帰せ』の段で若いverで私服だた。チラっとだかくノ一教室の娘等も全員出てた
話ちょっと逸れるがこの前本屋で
「欲.情.の作.法」という本を見かけて思わずタイトル2度見したW
これ何て言う作法がはあはあするエロですかWW
それともおにゃにょこの方がはあはあするんですかWWW
どっちにしろ美味しいですはあはあW
仙蔵「お前たち、今日の委員会活動は欲情の作法についてだ。
忍びたるもの、いかなる場面においてm
>>399 予備がある!
穴を掘る!
吹っ飛ぶ!
罠がある!
どれだ。
伝七忘れてた。
本か・・・
ある日、1年は組のしんべヱと喜三太が図書館にて調べ物をしている最中
過って巻物をバラバラに分解してしまった。
1つは戦の作法について、もう1つは扇房術について。
何も知らないしめりけコンビが急いでつなぎ合わせて元あった場所に戻してしまった為
後に大変な事となり・・・・!
みたいな電波を受信しましたありがとう御座います
>>401 戦作法で作法委員会に加えてどっかのギンギンが大暴走ですねわかります。
…「くわえて」の変換、「咥えて」が先に出た…もうだめだorz
403 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 08:06:07 ID:bEmbsANc
豚斬り申し訳ないが、今日の夜10:30の平成シゴト図鑑(アニメ制作)忍たま制作現場だそうで。
一足先にミスマイ嬢出るらしいので楽しみだあああっ!
情報d!
ミスマイか。新婚さんだよな。
てことは里芋さんもちこっとでるのかな?
de ta - !!
406 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 22:56:54 ID:uhM9Ekvk
予想以上に可愛かった件。
17期楽しみだぜ!
見逃したああああ!!
17期に期待大、で良いということですね
>>407 俺も見逃した・・・・orz
うん。17期に北石照るるるる・・・!
それまではとりあえず手始めに『欲・情・の作・法』でも妄想しとく
はぁはぁ
とりあえず駒と皿を回しながらまわされるミスマイを想像した
そして尺八、と
そろそろ
>>409-410がピンクの馬にまたがった宇宙人と伝子姫の
幻覚を見始めるのではないかと心配してみる。
俺は騎上位でギシアンしながら皿を落とさないよう回す放下師の
特訓する夫婦の妄想してますがこれってセーフだよな?
私は「神業の如く」笛をふきながらコマを回すミスマイのあの腰つきに辛抱タマランって里芋行者が大暴走っつー妄想が膨らんでみた。アウトか。
おめでとう、全員アウトです^^
流れにクソわろたWWWWW
お前等GJWWW
5日の夜7時半から再放送予定。
夫婦をもう1度見られるチャンス!
保管庫の更新乙です!
結構バリエーション増えてちょっと幸せW
後、もうちょっと欲しい成分って言ったら水軍とかプロの忍とかでしょうか?
(ああ、でもプロの忍はオナゴとの接点が・・・
ちょっと難しいか・・な?)
意外と無いのが久々知メイン。
5年生としてではあるんですけどね・・・
こういう時こそあやかりたい、
富松の妄想力WW
プロ忍×シナ先生なら接点作れそうだ
雑渡さんや凄腕なら老シナでもなんだか今日いけそうな気がする
原作36巻のカービン銃話で、凄腕さんと土井先生家近所の婦人会は接点が・・・いやなんでもない。
>>415を読んでNHKの公式サイトに飛んだんだけど、
番組内容紹介の「『見たこともないほどすごい曲芸』のシーン制作」という
一文にあらぬ妄想を繰り広げてしまったwww
ひっそり雑渡×ユキちゃん+伊作書いたのがあるるるる
まとまったら投下よろしいか?
>>421全裸で待ってます。
そういえば雑渡さんはエロパロ初めてだなあ。
>>421 +伊作が気になるなぁ
投下待ってるるる
おっ、3/18の再放送、そうこちゃんの大食い回だ!祝滑り込みセーフ!
見逃してたので楽しみ。
そして17期こそあの4コマネタやらないかなあ…。
>>426d!!マジか?俺も見逃してたんで嬉しい!!
4コマのネタは土井先生とくノ一3人娘がやってたから
あのネタは難しいかもね
でも!17期はくノ一の活躍に期待したい!
そういえば。
ソウコちゃんの回の前には
忘れちゃいかんゼ!このイベント事!!「白日」w
おにゃのこ達にこしらえた豆乳をプレゼントする日ですね、分かります。
楽しみ方は其々。お腹いっぱいに満たすもよし、デコレーションするもよしですな。
一瞬「白目」にみえて、
そうこタソにボコボコにされた潮江を悼む日かとw
>>428を見てマゾもんじもいいなとオモたじゃまいか!
>>429 口では「忍とは〜」って講釈たれてるんだけど、縄脱けしないで後ろ手に縛られたまま足コキで先から垂れてるもんじ、という電波を受信した。
ここの住民さんはどえむ男子が好き…と。メモメモ
勉強になるなあ。
なるかな?
>>431 ドSだってイケるさ!あまりグロくなきゃ何だってイケる!!
自分はおにゃのこがエロかわいけりゃ何でもいただきますだ!
ホワイトデー、竹谷はなんか子宝祈願の神社が祭で売ってるような、男のブツをかたどった飴
(←上手く説明出来てないのが申し訳ないが、実在するはず)
を渡しかねない気がする。なんとなく。
子宝祈願なのがミソ。
>>434 授かり飴だな。
固まった流れを打ち砕いてくれた竹谷と>434グッジョブ
甘酸っぱくて苦い大人の味な
レロレロキャンディですね分かります
竹谷がそれを購入する姿を想像すると吹くww
所で、最近よく見かける亜子と久々知に違和感を抱くのは自分だけだろうか
どう見ても久々知×某作法委員の雰囲気のまんまだから、全くノマに見えん
438 :
1/3:2009/03/14(土) 15:34:02 ID:iiJSA8gh
ホワイトデー小ネタ・携帯から失礼。
******
早春のとある一日。昼下がりの忍術学園・食堂では、こんな会話が繰り広げられていたという。
「んむぐ…むぐ…んー。普通のボーロみたいだけど、ちょっと青臭い感じがするね。ひょっとして豆腐が入ってる?」
「正解!久々知先輩謹製の豆腐入り豆乳ボーロでしたー!」
「そうこちゃん、それ全部食べていいからね」
「教室に居ないと思ったら…みんなで何やってんの。そうこちゃんに目隠しなんかさせて」
「あら、ユキちゃん」
「実はね、今日『ほわいとでい』で忍たまから甘味のお返しがあったじゃない。それで、みんなが貰ったのを持ち寄ってみたの」
「ついでに食欲魔人のそうこちゃんに毒味役を…ふんがむがっ!」
「みかちゃん。口は災いの元って言うわよね?」
「えっ!ちょっと、やっぱりこれ毒味なの?」
「やあね違うわよ。忍者なら鋭敏な五感を要求される機会もあるでしょ?これは、味覚を鍛える為の訓練よ」
「そっか、じゃああたし頑張る!次じゃんじゃん持ってきて!」
「(…そうこちゃんが単純でよかった)」
439 :
2/3:2009/03/14(土) 15:35:22 ID:iiJSA8gh
「ふーん…じゃあ、次これがなんだか当ててみてよ」
「ユキちゃんそれなあに?」
「さあ。五年の生物委員の人が渡してきたんだけどさ、あたし別にバレンタインに甘味贈ってないのよ」
「ああ、五年生ってそんなのばっかよね…」
「猪々子ちゃん身につまされてるね」
「何ごちゃごちゃ言ってるの?早く次つぎ!鍛錬鍛錬っ!」
「はいはい…って、コレ…」
「…うわあ」
「竹谷先輩何考えてんだろ…」
「え?何なんなの?」
「何でもないわよ。さあ、そうこちゃん大きく口を開けてね」
「ふえっ?むがっ」
「(うわー。いっちゃったね)」
「(アレ、どう見てもアレじゃない)」
「(ユキちゃん絶対中身わかっててやってたわね)」
「んくっ、ん、コレ…飴だよね?なんでこんな大きいの?」
「ただの飴じゃないからよ。よーく舐めて確かめて下さい」
「ふええっ!?ぷあっ、んっ」
「(どうみても口取りです本当にありがとうございました)」
「(エロス!まさにエロス!)」
「(ユキちゃん……恐ろしい子!)」
「ほらほらそうこちゃん、口端からヨダレがこぼれてるわよ」
「ふっ!んくっ、んんんーっ!(なんか凄いやらしい事されてる気がするんだけど気のせいーっ!?)」
440 :
3/3:2009/03/14(土) 15:36:14 ID:iiJSA8gh
さて一方、食堂外廊下では。
「(コラ小平太!離せと言っとるだろが!…ぐえっ)」
「(まあまあ文次郎、こんなのめったに見られるもんじゃないぞ?)」
「(女の子同士の公開口取りショウと聞いて飛んできました)」
「(飛んできて早々何だが伊作、今すぐ紙と筆と一年は組の乱太郎を連れてこい。可及的速やかにな。あと小平太、その三角締め極まってるぞ)」
「(同性相手にも容赦ないとは…くのいち怖えーなぁ)」
「(………この手があったか)」
前かがみ気味の姿勢をとる男達の間抜けなやり取りがあったというが、真実は定かではない。
******
おしまい。
>>434ネタ拝借失礼。
秋風ベースなので、久々知は相変わらずおっぱい豆腐の人で申し訳ないと思ったり思わなかったり。
>>437 そう?自分は作法の人アニメの見た目のイメージが強いから
亜子ちゃんとイメージ被らんな。
まっ、人それぞれだな。
>>438-440 ホワイトデイのお返しエロネタGJWWWW
思わず呼びたい、ユキ様とWWW
ホワイトデーGJ!
ユキちゃん強しww
そしてのぞき見自重www
>>437 それは
>>437がBL脳なだけなんじゃないか
激しくGJ!
のぞき見組が裏山しすぎるwwww
>>442 自分は不思議ちゃん某作法と、それに振り回される久々知。
って図をよく見たんだわ
身内が好きだから見る機会が多かったんだけど
亜子との絡ませ方がそれにえらく似てると感じるから、変な感じがするんだよな
442の言う通り、知らずにBL脳になってたんだとしたら…orz
GJ!
目隠しプレイですか素敵!
…ところで、「…この手が…」ってつぶやいてたのはまさか…
カメちゃん逃げてー(むしろ大いにやっちゃってー!
いや、似てるだろ豆腐綾部と豆腐亜子タンは。
受け側の性別が違うだけで、
基本的な絡み方は大差ないと思う。
>>445 ごめんなさい、一書き手から一言。
同人かサイトかの話をしているのかは判別しかねますが、
『A×Bの代替としてA×Cのカップリングを書いているのでは』という考えは、
考えるのは自由ですが、書き込むのは控えていただけませんか?
半分板違いの話題のようですし、何より、イメージの植え付けでカップリング・シチュエーションが限定されるのはエロパロ的にいかがなものかと思います。
自由度の高さがこのスレのいいところなので、あまり決めつけないで、まったり楽しんで下さいませ。
差し出がましい話で大変失礼しました。
以下、豆腐入り豆乳おっぱいボーロ(←書けなかった正式名称)など食べながらエロい話題ドゾー。
437です
自分の書き込みで不穏な空気にしてしまってすみません
質問できるのが、この板くらいし思いつかなかったんだ
反省も兼ねて、ちょっと豆腐入り豆乳おっぱいボーロの生産を手伝いに行ってくる
>>448 まあ気にすんな
亜子ちゃんのイメージは明確なキャラ設定がある訳じゃないから
某カプと混同するかもしれんが
人によってキャラの印象なんてそれこそ色んな可能性を秘めてるさ。
此処じゃ色んなシチュがあるからそれを楽しんでくれると
書き手としてもありがたいと思うよ。
これはやっぱりアレだな!亜子ちゃんネタが少ないから
混同しちゃうかもしれんな!
よし!何か亜子ちゃんエロネタ考えてみるよ!
気長に待っててくれい!
絵板の方も新作来てるね
ホワイトデー、すばらしいな
ちょっと確認してくる
絵版が素晴らしくエロス!
>>450 ありがとう
ここで教えてくれると役立つわー
453 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 07:40:45 ID:EK9skk88
上げがてらネタ振り。
ふと『男装くのいち×女装忍たま』という単語が浮かんだ。
例えば男装トモミちゃん×女装きり丸とか、男装照代さんが仙子さんや利子さんとかと絡んだりとか。
……伝子さんが(自主規制)とか。
逆レイプもよし、途中で攻守逆転もまたよし。
などと4/4が近いので呟いてみる。
>>453変装ネタとはマニアック・・・と思いきやID見て納得。鉢屋乙w
いや、確かに面白そうだがその前に!アニメ公式ページをチェックだ!
18日のソウコちゃんは言うに及ばず、来週の土曜(28日)は
「中在家の商人の段(カメちゃんとカステラ食べてた話な)」だし、
再来週からは17期開始ですよ!
4月2日(木) 里芋行者の結婚の段 ←
アニメの28巻ネタはミスマイ未登場だったから、実質この話がお披露目みたいだ。
その上単発話だからオリジナルの可能性高しだし、これは期待してもいいよな?
88乙w
男装くのいち×女装忍たま
と思わせておいて、忍たまの変態はすべて鉢屋でしたという
本人だけが楽しいプレイなんだな
8屋WWWW
よし!いいぞもっとやれW
しかし、今期は初っ端からとばすなあ。
まさか、ミスマイが最初の方で拝めるとはね。
ますます17期が楽しみだ!
>>438-440GJ!
久々知特製の豆腐入り豆乳ボーロ・・・
その豆乳ってまさか久々知の
いやなんでもない
ミスマイ…アニメ出てなかったっけ?
「里芋行者がミスマイタケ城嬢と結婚…」
とかいう偽手紙のくだりがあったと思う。
てことは以前でてるんじゃ?
とか思ったけど
>>454 の『お披露目』という言葉にエロスアンテナが反応した!
父さん、エロスが!!
「"きり丸"のココ、こんなになってる…」
「ちょっ…"トモミ"、ちゃんっ、やぁっ」
「こらこら"きり丸"はそんな口調じゃないでしょ? この賭け、私の勝ちだな」
「"トモミ"はそんな、にケチじゃない…っ」
とかいう倒錯プレイにふける二人を妄想した。連投スマソ。
わかりにくいが
トモミ変装のきり丸
と
きり丸変装のトモミ
「地が出たら負けの体術勝負!」
とか言ったらトモミちゃんは受けてくれそうじゃないか
だれか書いてくれ。
>>457 青臭いってそういう意味だったのか…!?いやいや、いやいやいや
しかしもし豆乳がアレだったら、竹谷と併せてギンギン鬼から鉄槌が下るなw
逃げてー!五年逃げてー!
461 :
おまけ:2009/03/17(火) 12:49:05 ID:3BMN+7nh
>>460こうですかわかりません!
ホワイトデー話・五年編。
******
所変わって、夜の帳も降りた忍たま長屋の一室では、こんな会話が繰り広げられていたという。
「…いや、豆腐入りでも豆乳入りでもどっちでもいいけどな、何も両方ぶち込ことは無いだろ」
「何か困る事があるのか八左ヱ門?」
「あれじゃボーロ食ってんだか豆腐食ってんだかわかんねえって話だよ!兵助お前なんで豆腐が絡むと天然になる訳?」
「言ってる意味がよく分からないが、いいじゃないか。豆腐は美容にも効果があるんだぞ?それよりお前の贈り物こそなんなんだアレは。
イチモツ形の飴なんて、どう見てもセクハラだろが」
「何を言う!俺の子孫繁栄を願う気持ちにやましいものなんか無い!あの娘もきっと気付いてくれる筈だ!」
「……あのさ、見舞いに来たのは有り難いけど、人の部屋で騒ぐの勘弁してくれないかな?…二人の声が腰に響く…」
「「うるさい勝ち組野郎!ノロケのつもりか!」」
「…そういう訳じゃないけど…っていうか、兵助のボーロもあの形じゃ人の事言えないような」
「雷蔵、俺があのボーロにどれだけ苦心を重ねたと思ってるんだ。滑らかさを出す為に生地に豆腐を裏ごししたのを入れて
(中略)
完成した夢のコラボこそ!『豆腐入り豆乳おっぱいボーロ』なのだ!」
「ウザい説明はいいが、豆乳とおっぱいで乳がダブってるぞ?まさかとは思うが、なんか変なモン入れてないよな?」
「……。ばっ!ばばば馬鹿な事言うな八左ヱ門!おおおっぱいってのはあくまで形の事でだなっ!」
「(何だよあの間。しかもどもってるし…)」
「(…こりゃ少し考えたな。兵助、お前って奴は…)」
「びっみょーに間の悪いボケ倒し漫才の最中、申し訳ないがねぇ」
「ぎゃっ!!」
「わああっ!!」
「天井さがり!?」
「失礼な。人を妖怪変化の類と一緒にするんじゃないよ」
「いや三郎、君の場合は似たようなものだから」
「つか何で天井から来るんだよ。自分の部屋なのに」
「まあまあ、深い事は気にしない。それより昼間一年生から、とっても面白いモノを貰えたんでね」
「何だよ、枕絵か?……って、げ」
「枕絵ぇ?何でんなモン一年ボーズが……ってオイ」
「なになに?……うわあ、ちょっと」
「…三郎、これ…相手はひょっとして…」
「いやあ、確かに二つ合わされば夢のコラボだねえ。しかも目隠しされながら味わわせるなんて、面白いことをやってくれる。
生で見られなかったのが非常に惜しまれるな。うんうん」
「……」
「……」
「…二人とも打ちひしがれる気持ちは分かるけど、自業自得だろコレ…」
「あ、そうそう。言い忘れてたけど、クナイを頭に括りつけた潮江先輩が、鬼の形相で五年長屋に向かってるから。それじゃ私はこの辺で」
「させるかっ!!」
「一蓮托生っ!!」
「ギャー!こ、コラ!私は蜘蛛の糸じゃないぞっ!あっ、顔をつかむのはやめて!!」
この後、超々局地的な直下型地震が忍たま長屋の一部を襲ったというが、原因は明らかにされていない。
「って何で僕までー!!?」
******
本当におしまい。(五年終了的な意味で)
もし保管することがありましたら、ここまでワンセットでお願いします。
お疲れ様ですグッジョブですありがとうございます!!!
乱太郎…きっと知らずに描かされて、途中から気づいちゃったりするんだろうか…。
描かせた6年ズもギンギンの鉄槌が落ちてるのかなっ。
というか、竹谷のさずかり飴(でかい版)は型をどこから…げふんげふん。
漆喰使ったら石膏で型とるみたいにしてできs
>>461 GJ!(中略)にワロタww
会話のテンポが素晴らしい
>>461 乙!
作者様はもちろん、乱太郎もGJwww
今日の忍たまは『ソウコは大食い』の段だな!wktK
どんなエロい・・(ryじゃなくて!可愛らしい姿が拝めるかと思うと
今から楽しみだW
この回、くのいち(※おしげちゃんは聖域)の胸の発育ぶりが気になってたなあ…やっぱりあれは揉まれt
見逃した…だと?
>>459 GJ その場面だけで3回抜いたわ
そんな話読みてぇww
ちょっ・・!!
オブラートにオブラートに!
ここは一つ豆腐か豆乳でお願いします・・・
って自分も表現力アレだったorz
ちょっと土井先生に一から性教育の授業、
は組と一緒に受けてくるわ(日記さんのパロ的な意味で)
そして土井さんはまた神経性胃炎が悪化して倒れ、
だれか見舞いに行ってウフンアハンという流れですね 分かります。
>>473 医務室でそれを覗いた一同、先生の体当たり性教育を学ぶ訳ですねわかります。
いわゆるハレンチ学園ですね。
恥ずかしがるカメちゃんをぎゅっと膝上に置いて、下手に暴れたら傷がついてしまうぞ、とか言いながら
…黙々と耳掻きをする長次、という夢を見た。
耳掻きって微妙にエロいんだな、と思った。
しかししんべヱの耳掻き見ると時々心配になるんだよカメちゃん…。
肯定じゃないよスルーだよ
476は誤爆
ごめん
誤爆ドンマイ涙
>>475 後で立場逆転でカメちゃん膝枕の耳かきプレイが炸裂ですね、わかります。
>>475のネタを見て
自分もちょっと想像してみた。
(※以下長カメ耳かき小ネタ)
恥ずかし気に視線をさ迷わせながら、カメ子は長次の太股に跨がって
黙って彼にされるがまま従うようにする。
それを目で確認した長次は、
彼女の血色の良い、ふっくらとした頬に手を伸ばして、
そのまま滑らかな黒髪をゆっくりと耳にかけてやった。
すると長次は、カメ子の耳を軽くつまむようにして持ち上げると、
思わずビクリと戦いたカメ子から図らずも
「んっ・・・!」
と声が漏れ出た。
顔を真っ赤にさせて目をギュッと閉じたカメ子の表情は
不安と緊張感が色濃く顕れているようだった。
長次はカメ子の耳元に口元を近づけて、囁くように
「・・・・痛くしないから・・」
と告げると、カメ子もまた
「・・はい・・・」
と、返事をした。
長次の武骨な指先が、見てくれよりも繊細に道具を扱いながら
まだ幼いカメ子の耳をくすぐるように中を丹念にほじくりまわす。
すぐ傍で想い人の吐息を感じ、耳元を優しく愛撫されて、
カメ子は高鳴る胸を抑えるのに必死で努力した。
↑続き・・・
一通り事を終えると、長次は再度カメ子の耳元に唇を近づけて
「ふっっ・・!」
と、思い切り息を吹きかけて余分な埃を飛ばした。
これでおしまいと、宣言する筈が、カメ子にとっては息を吹きかける行為は予想外の出来事だったので、
ビックリしたのと、肌がぞわりと泡立つような感触に思わず
「あンっっ!!!」
と甲高く喘いでしまった。
あまりの恥ずかしさで、長次の顔を直視出来ずにいると、長次から
「・・・驚かせて悪かった・・」
と詫びるように呟いた声が聞こえた。
その言葉に、思わず気を煩わせてしまったと急いで顔を上げ
「そっ!そのような事・・・!!・・あっ、あの、中在家様はとてもお上手ですのね、
わたくし、非常に気持ち良かったです!宜しかったら今度はわたくしが・・」
必死に弁明しようとしても上手くいかず、結局言い訳がましい口調になってしまい
カメ子は言葉尻を濁してしまった。
それでも長次は別段気にする様子でも無かったが、カメ子の方が何やら
気にする事があるらしく、長次は
「・・・では、宜しく頼む・・」
と呟くと、カメ子は、はにかむように微笑んだ。
妄想が空回った!折角のネタなのにエロくならなくてスマソorz
この情熱は間違いなく土曜日の不発がもたらした現象ですね・・
481 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 14:13:42 ID:h6wYw6yc
初々しい
GJ!
『中在家の商人の段』やっと見られたんだぜ…ハアハア
アニメ長カメ連作の中で一番素敵だったんだぜ…ハアハア
(具体例:長カメウエディング姿)
17期も燃料投下宜しく頼みますスタッフ様!
「中在家の商人」は今日放送だったんだな
つうかしんべヱのパパさん、
娘の跡追っかけて「はあはあ」言ってるて・・・Wどんな変態だよWと、思ったけど
自分もカメちゃん追っかけたら「はあはあ」言うわW
保管庫更新乙です!
絵板の方も里芋ミスマイエロ堪能させていただきましたwゴチです!
いよいよ17期突入!
変態紳士的には妄想掻き立てられる話がちょこっとあると嬉しいなw
EDになった途端にビデオとテレビの電源が落ちた。
ちなみに私は
>>468である。
ちょっWWW
>>487は初っ端から忍たま保健委員として輝いてるな
ドンマイ!明日があるさ
>>487 ドンマ伊作!忍たまは明日も明後日もあるので
是非ともお便りコーナーのくのたま堪能してつかあさい!
新EDは普段はあまりお目にかけないくのたまが出てたり、
乱きりしん×くのたま3人娘のシーンがあったりと
ニヤニヤする場面が結構あったな・・・
これは色々妄想し甲斐があるW
491 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 20:33:48 ID:x4DjDgBc
くのいちと3年が珍しく同じ場面にいたので3年×くのいちという電波を受信した
>>491 くのたまに対して
紳士な孫、作、左門
奥手なは組
何故かモテる次屋
まで飛躍した
>>492 さぁ、君もキーボードを叩いてみるんだ!www
孫兵は毒虫にしか興味ないフリして…ってやつですねわかりますwwwww
紳士な左門
なんかじわじわくるw
>>492 紳士な孫って何か良いな
アニメの孫は爬虫類を連想させる、鋭くて、一見冷たいような眼差しなのに
あの低くて甘い声でロマンチックな言葉を囁くとか・・
・・・イイ!
何かエロスだ!!!
>>492をみて何かに目覚めた
女子と目を合わせて喋れない藤内、顔を真っ赤にしながら包帯を巻く数馬
というわけですねわかります
今日は
>>487さんエンディングまで見られたかなあ…と心配してみる。
499 :
下克上 :2009/03/31(火) 23:12:59 ID:ID5JDA0F
17期おめでとう記念に一発ぶちかまします。
兵太夫×みかちゃん。
注意点
・どっちかというとみか×兵太夫
・みかちゃんが別人
何時も年下に舐められてはくノ一の名が廃る。
笹山兵太夫の絡繰によって、みかは今まで散々な目に合わされてきたのだ。
此処で思い立ったのが―「下克上」である。
くノ一を怒らせたら怖い―どうも兵太夫はその意識は皆無で、寧ろみかには色々と好意からか悪戯を仕掛けてくる。
だがそれも今日までの事、良い気にならせておくのも問題だろう。
暗雲が立ち込める春の日に、肌寒い風が吹き抜ける。
うっすらと日陰が差し、何とも気味が悪い。
何時もの様に兵太夫から声が掛けられ、みかは腹に一物を抱えた笑みを向けた。
「ねぇ兵太夫、ちょっと用具室に行かない?二人きりで。」
「…別に良いけど、みかちゃんどうしたの?自分から誘うなんて珍しいね。」
「ちょっとした気分転換よ。」
にこにこと笑うみかに連れられ、兵太夫は用具倉庫へと連れ出された。
これがみかの罠だとも知らず――。
「ねぇ兵太夫、ちょっと目を瞑っててくれない?」
「え?こ、こう?」
「有難う。」
兵太夫が目を瞑った瞬間、手馴れた手付きで四肢を縛り、用意していた布で兵太夫の視界を奪う。
一瞬何が起こったのか解らずもがいてみたが、みかに突き飛ばされて、ひっくり返された亀の様な状態になってしまった。
「み、みかちゃん、何すんだよ!?」
「何って?勿論決まってるでしょ?あんた、私に何時も罠に嵌めて楽しんでたじゃない。」
そっと兵太夫の耳に口を近付け、「―だから、あんたに下克上するの。」と、
冷たく、艶のある声で囁いた。
500 :
下克上 2:2009/03/31(火) 23:28:13 ID:ID5JDA0F
今までにないみかの態度に、兵太夫は背筋が凍るのを感じた。
普段みかは優しく、滅多に怒らない故に油断をしていたのだ。―自分より弱い、と。
ニコニコと笑みを絶やさないまま、徐に兵太夫の袴をずらし、幼い一物を曝け出す。
「あははっ、縮こまっちゃって可愛いー。ねぇ、どんな気分?下克上された気分は?」
羞恥と屈辱に顔を真っ赤に染め、意気込んでみても如何考えても自分はみかの手によって泳がされている。
なおもみかは屈辱を煽る言葉を吐き、兵太夫の自尊心を砕いていた。
何時も自分が優先だったのに、今は全く違う。
「ねぇ、こんなんで勃っちゃってるの?兵太夫ってもしかしてマゾ??あははっ、Sに見せかけて実はマゾなんだぁ。
学校中の皆に言い触らしてやろうかなぁ?」
「や、やめてよ・・・!そんな事しないでよ…。」
布で隠されているが、下のほうは涙で滲んでいるだろう。一生懸命懇願する兵太夫の頬に平手が飛んだ。
「やめて?やめて下さいでしょう?」
「や・・・、やめて…下さい…お願い…、します…。」
余りの怖さに、兵太夫は小さく振るえ、普段のやんちゃな姿からは想像もつかない。
それ程、みかが怖いのだろう。
「ふぅん、ま、そう言うなら仕方ないよね?ご褒美に、ちゃんとイかせてあげる。」
「…え?」
呆然とする兵太夫に、下腹部に激痛が走った。声にならない悲鳴を上げ、みかのやる事に言葉をかける。
「み…みか…ちゃん、痛い…、痛いよ…。」
「あらぁ、兵太夫はマゾなんだからコレで良いんじゃない?どう?私の脚テク。」
501 :
下克上 3:2009/03/31(火) 23:43:15 ID:ID5JDA0F
竿を脚で擦られ、手とは全く違う感覚に兵太夫は只混乱するばかりだった。
何時もとは違う、刺激に、兵太夫の限界も近付いてくる。
「み…みかちゃん…僕…もう…。」
「へぇ?脚だけでイっちゃうんだ?どうしようもない忍たまね。いいわ、ちゃんとイかせてあげるって約束したものね。
ほら、ちゃんと言うのよ?「このいやらしい僕をイかせて下さいって。」
「そ、そんなの…言える訳…。」
「ならこのままで過ごすの?私はそれでも別に支障はないけれど?」
目を覆い隠していた布を取ると、そこには真っ赤に目をはらした兵太夫の顔があった。
それが余計にみかの嗜虐心に火をつけ、ますます泣かせたい、虐めてやりたいという欲望が湧き上った。
「ほら、言った方が楽になれるわよ?どうするの?」
「い…、いやらしい僕を…い、イかせて下さい…。」
「聞こえないなぁ、そのままにしておこうかしら?」
「ま、待って!ちゃんと言います!こ、このいやらしい僕をどうかイかせて下さいっ!!」
「良い子ね、じゃ、イっちゃいなさい!」
脚の動きを早め、兵太夫が呻くと同時に白濁の液が噴出した。
肩で息をし、はらはらと涙を零す兵太夫の涙を、そっと指で掬い上げた。
「どう?今まで優越感に浸って叩き落された気分は?くノ一を甘く見ないことね。」
そう良い、兵太夫を縛っていた縄を解き、みかは兵太夫に背を向けた。
途中、兵太夫が何か言っていた様だが、聞かない事にし、その場を後にした。
くノ一は恐ろしい―改めてその事を思い知らされた兵太夫だった。
終わり。
若干SMっぽくなりました、苦手な方はごめんなさい。
エロスキター!!!
アニメ17期突入してから一発目のエロを有り難う
みか兵SMとは!
くの一の恐ろしさ極まり!
GJ!!
今日は里芋さんと元ミスマイさんの結婚の話があるんだな!
結婚か・・・なるほど。これは初夜の妄想でもしてろって事だな、分かります。
里芋氏なんか笑い方がやらしいw
これは…!もう一度ミスマイ登場話あるな!wktk
(ヒント:あしたをつかめの曲芸が出てない)
どういう話の流れになるのか今から楽しみ。
ミスマイの笑顔可愛すぎだろ・・・
17期で忍たまとくのたまの絡み増えるといいなぁ
文そうとか文そうとか・・・文そう、とか
文そうは四コマネタを消化してほしいな!
せっかく大食い属性がついたんだ、是非活用してほしい。
いい作品が読めて幸せだよ
次回作にも期待
16期でそうこちゃんに大食いキャラクターが付加されたなら、
17期では他くのいちにもキャラクターや属性が付いてもいいのでは。
ツッコミ気質とか妄想過多とかうっかり娘とかないかな…いや、
その前にくのいち中心話こないかなあ。
秋風さんの作品にインスパイアされて
文そうの花見話を書いてしまったんだが
投下OK?
もちろんOKです。
「先輩、今日花見しませんか?」
いつもと同じさわやかな笑顔でそうこは言う。
ふつうは付き合っている彼女にデートの誘いを受けたら二つ返事でついていくというのが男というものだろう。
だが俺は違う。学園一ギンギンに忍者している、潮江文次郎なのだ。
そんじょそこらの男と同じようにへらへらするわけにはいかない。
そんなことを考えている彼を見破ったのかそうこは
「もう先輩、あんまり難しいこと考えてるとクマが増えちゃうよ?
とりあえず、今日の夜浦山の池で待ってるから!」
それだけ言い残して午後の授業へと戻って行った。
「俺が・・・花見などと・・・」
一方そうこはそうこで悩んでいた。
「ちょっと強引すぎたかな・・・来てくれなかったらどうしよう・・・」
ううん、きっと先輩は来てくれる。
そして日は暮れ夜桜を見るのには最適な頃合い。
そうこはひとり浦山で待っていた。
「先輩・・・遅いなあ
せっかく食堂で仕入れたおだんごも用意してきたのに。少し食べちゃったじゃない」
約束の時間からすでに2時間はたった。
忍者として自覚が足りないって思われただろうか?
最近の彼の態度に、自分は少し甘えているのかもしれない。相手は本気で忍者を目指してるんだって、自分だって立派なくの一になるんだって、分かっているはずなのに。
一生懸命な彼を見ていると、自分の中の感情が抑えられなくなる。
ドキドキして、もっと彼を見ていたくなる。そして、彼に触れられて、抱きしめられて・・・。
でもきっとそれは自分だけなのだ。
だからこうして花見に誘っても、彼は来ない。いや、来なくて当たり前なんだ。
そうして一人広げた包みを一人で仕舞いなおそうとしたとき、
彼が、文次郎が来た。
「おわっまだいたのか」
「っ・・・。先輩!」
そうこは半分泣き出しそうな表情で文次郎を見詰めた。
「もう来てくれないかと思ったよ。」
いつになく真剣な口調に文次郎は首を傾げる。
「私、花見なんて浮かれてたから…ついに先輩にあきれられたかと。」
「ばっ・・んなわけねぇだろ」
文次郎はやっと事態が飲み込めたようで、あせって遅刻の理由を説明した。
「その・・小平太といつもの鍛練しててよ、そんでもって小平太の野郎がボールを蹴り割って
2人で留三郎謝りに行って、そうこうしてるうちにこんな時間になっちまったんだ。
でもまあまさか、こんな時間にまだお前がいるとは思わなかったぜ」
「・・・こんな時間に、先輩も来てくれた…。」
ああ、やっぱり自分はこの人が好きだ、そうこは心の中でつぶやいた。
鍛練のほうが重要でもいい。こうして来てくれたのだから。
「まあーな。お前がいなくても、せっかく誘ってくれた花見くらい楽しもうと思ってな。
お、ちょうどつまみがあるじゃねぇか!すげぇ量、さすが大食いそうこ」
「あっ先輩!ダメだよまだじっくり桜も見てないのに!」
あわてて文次郎の手を避けようとしたとき、そうこの手はがっちりと文次郎につかまれた。
「桜は、いつでも見れる」
すると、文次郎はそのままそうこの体を引き寄せて強引に唇を奪う。
「ん・・・」
「お前、さっき団子食ったろ。甘いぞ」
「わっ悪かったわね。あんまり待たせるから我慢できなかったのよ」
「はは、悪ぃ。おれも、そろそろ我慢できねぇ」
「え?」
そう言うと文次郎はさきほどよりも激しい口づけを与えた。
舌を奥まで入れられると、あまりの甘さにそうこは意識がクラクラする。
「んんっ…ぅ…んむ…」
「あんまり可愛い声出すなって…ほんとに我慢、できなくなる」
「ああっ…」
そうこの上着に手がかけられゆっくりと肌蹴させられていく。
白い胸が露わになるとそうこは恥ずかしさで身をすくめた。
その様子を見つめながら文次郎は二つのふくらみをもみしだいていく。
「んっ…はぁ…ああ…」
胸の先端を甘くはじかれると、ピリピリとした快感が体を這いまわり、思わず甘い声を漏らす。
「んっ…やぁ…あ…ああぁ…いや…」
両足が震えて立っていられなくなり、やがて池のへりの草むらで横たわった。
文次郎が花見のために用意されていた座布団をそうこの体の下に敷き、そのうえに覆いかぶさった。
そして2度3度唇を重ねると、目で確認をとってから袴を脱がす。
「せんぱ…」
「今日は、優しくする」
この間の強引な文次郎より余裕のある態度にそうこはじゃっかんくらつきながらも
承諾する。
「もう、こんなに濡れてるんだな」
「やっ…そんなこと…」
そう言うやいなや文次郎の熱い芯が円を描くようにゆっくりとそうこの中に入ってくる。
蜜があふれ出すと同じようにそうこからも甘い声がこぼれる。
彼を見上げると肩越しに一面の桜がきれいに咲いていた。
「は…ああ…あっ」
「き…もち…いいか?」
「うん、すごい…せ、せんぱいは?」
「ああ…すげぇ…いいよ」
若干の痛みに少し泣きそうなそうこだったが、その顔は愛する者とひとつになれた喜びで幸せいっぱいだった。
その笑顔を見て文次郎は自分の胸が高鳴るのを感じた。それはそのまま腰の動きに反映されて、だんだんと激しくなる。
「あっあっせんぱっ…」
「うっくっ…あぁ…いっ…」
文次郎はうめき声とともに淡い精を放った。
「先輩」
「なんだ?」
文次郎は自分の上着をかけてやりながらそうこを見つめる。
「桜、すごいきれいですね。」
「そうだな」
ほてった体に4月の夜風はちょうど心地いい。
しばらくはこの熱冷めないだろうと思いつつ2人の春の夜はふけっていく。
初めてこういうの書いたんで
いろいろおかしいところあると思いますが汗
文そうは、妄想が止まりませんね。
>>517 早朝からニヤニヤが止まりませんw甘々文そう、ゴチです!
一つのカップリングにも様々な書き手さんによって、
新たな切り口があるのを知るのもまた、エロパロの醍醐味ですね。
518さんがおっしゃった通り色んなエロパロがあるのが此処の良いところ!
萌えさせていただきましたwGJ!
何か自分も頑張る気力をいただきました!
よーし・・・!手始めに今日のアヌメに期待しつつ頑張ってえエロ妄想してみるwwww
520 :
花見書いた人:2009/04/06(月) 23:55:19 ID:i/Kn62Yh
>>518 おお、レスがつくなんて。甘い文そういいよね。
うむ、みなさんもっといろんな文そうを書くがよい。
いや、書いてください。
>>519 妄想吐き出しただけの文章に…ありがとう。うれしいっす。
そのエロ妄想をぜひ原稿に!!
待ってますw
職人さんにこんなこと言いたくないが
とりあえず空気読めるようになるまでROMっとけ
浮いてるぞ
まーまーまー(ry
村名琴寄エロの話しようぜ!
…そんなことよりって変換しようとしたら突庵くんの偽名になってしまった…。
突庵×照代を久々に見たいなあ。
確か前にあったね、照×突w
あれもねっとりした良いエロだったな〜としみじみ。
今、アニメで水軍とカメちゃんとは組の話やってるね、加えて今日から作法も登場したから・・・
ムサい男衆の中にオナゴが一人・・・ゴクリ・・!
カメちゃん!!!
本日初めて倉庫の鬼カメ素敵神小説読んで妄想がとまりませぬ
成長カメちゃんイイ!!
誰か職人様でまた鬼蜘蛛丸×成長カメちゃん書いていただけないでしょうか
自分書こうにも忍たまキャラいまいち詳しくないんだ、アニメは小さい頃から毎日観てるのに(´・ω・`)
なのでもう少し詳しくなったら何か一本書きたいです
とりあえず
今は鬼カメハアハア
今日の話は男装照代さんかよ!
前知識無しで見たからびっくりしたw
きり丸に軽業師の修行をつけるシーンで、以前レスにあった
『皿回ししながらギシアン』を妄想してしまったw
男装は燃えるな
>>525 照代さんの男装は確かに良かったけど、昨日の話はそれ以上に胸に痛かった…。
突庵くんのキクラゲ城話の次第によってはネタが出来そうだが、暗くなりそうな予感。
女装だけでなく男装まで公式とはwけしからん
男装照代×利子を妄想してみる
男装照代見たかったorz
それにしても今日のきり丸
女の子が無防備に寝てるっていったら
やる事は一つだろう・・・!!
まあくのいちだし狸寝入りも十分有り得るがw
>>529 無防備に寝てるくのいちに迫るきり丸
↓
狸寝入りで、逆にきり丸が3人に襲われる
ってのもありだと思ってしまったw
>>528 照雄が利子をお茶に誘うんですね、わかります
>>531 もちろん連れ込み茶屋の方ですね
下手くそな変装だなー、と
お互いの男装女装指南してるううちに
気がつけば着物は脱げ、とんでもない展開に…
というのを誰かお願いします
>>532 やってみる
だが期待はするなよ!
絶対するなよ!
>>533 おおおおー!!書いてみるもんだな、拾ってくれてありがとう!
期待して全裸で待ってるらん!
>>533そんな、芸忍的念押しなんてされたら期待しますがなw
俺の全裸待機パターンフォルダが火を吹くぜ。
ところで昨日の話は何で
ナメさんぶっかけ→いやーん体中ぬめぬめ→温泉三人娘→ノゾーキ
という王道を回避したのか小一時間(ry
>>535 数時間経過したが答えが出なかった。スマン。
ここは、とりあえず検証の為に誰かシュミレーションを兼た
レポートの作成をよろしく(ry
【某日某時刻:忍術学園の山田・土井部屋にて】
「つまり学園長先生の突然の思いつきで『全校あげて女装男装大会』が来週行われるわけですね」
「そうなのよぉ〜まったく学園長先生の突然の思いつきには困っちゃうわぁ〜」
「どうしては組のよい子たちから連絡が来たのかわかりませんでしたがそういうことでしたか」
「あらぁ〜あの子たちったらわざわざあんたを呼び出したりしたのぉ〜?何の用かしら〜?」
「父上が毎日伝子さんの格好でいるからでしょうが!!」
「母上と呼びなさい。この学園一の美女としては負けるわけにはいかないのよ」
「土井先生はどうしてるんです。教員も全員参加するんでしょう?」
「土井先生なら出張よ」
「絶望した!唯一の対抗馬が欠場する大会に絶望した!」
絶望忍者乙。
「利吉よ案ずるな。父は勝ってみせる」
「勝つわけありませんよ…5年生に変装の名人がいたでしょう。6年生にもキレイなのを見かけました」
「なぁにただの変装と女装とは違うということをわからせてやるさ」
「どうせ採点基準はお茶に誘われた回数とかなんでしょ?」
「今回はそれだけではつまらんということでひとひねりあるのだ」
「へえ」
「茶屋は茶屋でも連れ込み茶屋に連れ込まれた回数なんだよ!!」
「な、なんだってーーっ!!」
この条件で伝子さんが優勝したら世界は滅亡ですね、わかります。
「ああ心配いらんぞ。連れ込まれた時点で眠り火を嗅がせて相手は眠らせるからな」
「…その大会、部外者の参加は認められていますか」
「小松田君の参加表にサインすればおk」
「ゆるいなー。じゃあ私も参加します」
「この父に挑もうというのか…それもよかろう」
自分が優勝することで父親の女装の自信を砕こうというのね。
なんという捨て身の戦法…利吉…恐ろしい子…!!
【某日某時刻:忍術学園くのいち教室にて】
「シナ先生は男装もお得意とか」
「ええ一応は」
※シナ先生はアニメで美青年に変装したことがあります。
「でも照代さんも男装は得意ではなかった?」
「一通りはできるのですが、今度の忍務は少し難しいんです」
「というと?」
「そのー、妻の浮気グセを疑っての依頼なので、ただキレイな男じゃダメなんです。つまり〜」
「ただの男装ではなく、つい女がよろめくようなセックスアピールが無ければダメ…というわけね」
「そうなんです」
「しかし男の忍者に依頼すればいいのにねえ」
「詳しいことは伏せますが、本当に妻に手を出されないよう男装した女じゃなきゃ頼めないと…」
「あらまあ。でもそれならちょうどいいイベントが来週あるわ!照代さんも参加なさいな」
「変装の大会ですか?」
「『全校あげて女装男装大会』よ!くのたまたちもはりきって男の子の格好してるわ」
「そういえばさっきから男の子の姿が見えると思ってましたが…」
「うふふ、あれはみんな女の子なの。くのいち教室はいかなるときも男子禁制ですもの」
※しかし、イケメン教師は除く。
「ええっ、私てっきり男の子だと…」
「街に出して修行させてる成果よ。大会ではもっと採点が厳しいもの」
「あら、舞台に上げて十点、十点、九点、みたいな大会ではないんですか?」
「学園長先生がそれではつまらないとおっしゃってね。ハードル上げられたの」
「というと」
「採点基準は、ナンパした子を指定の連れ込み茶屋に何人連れ込めるか、よ」
学園長先生は本当にバカだな、と照代は思った。
【某日某時刻:街の桜の下にて】
「(ふふふ。私のこの女装なら優勝間違い無しだ。今のうちに楽に釣れそうな男をチェックしておこう)」
「(ふふふ。私のこの男装で今から軽そうな女に目をつけておくわ!こんないい修行は無い!)」
「(しかしなんだろこの人…男なのか女なのか…あ、のどぼとけが無い)」
「(でもなんだろこの人…やけに背が高いけど…あ、ヒゲそり残し発見)」
二人の視線が交わったそのとき、衝撃の言葉が飛び出したのだった!
「お茶でも飲みません?お兄さん」
「ええぜひ…僕の知ってるお店で飲みましょう」
「(なんのために男装なんてしてるのか知らないが、どこかの間者かもしれない)」
「(なんで女装なんかしてるのか知らないけど、変態だったら成敗してしまおう)」
そんなわけで連れ込み茶屋にやってきたのだ。
【某日某時刻:某連れ込み茶屋にて】
「(さあ眠り火で眠ったところで身元を調べよう)」
「ごめんねお嬢さん」
「え?」
照雄のこぶしが利子のみぞおちに繰り出された!
しかし利子はぎりぎり身をかわしダメージはゼロ!
「いきなり何をする!」
「眠り火の匂いがしたんだ!お前は女装した男だろう!」
「そっちこそ下手な男装した女だろうが!それに眠り火を知ってるとこを見るとくのいちだな!」
「た、たしかにくのいちだけど下手な男装なんて言われる筋合いは無い!」
※以下濃厚な女装男装談義となりますご注意ください。
「腕を見せてみろ、こんなすべすべで白い肌の男がいるか!それにのどを隠せ!」
「そっちこそ胸見せてみなさいよ!こーんな綿なんか詰めちゃって全然色っぽくないわ!」
「肩幅が狭いし線が細くて丸い!ほらっ私の肩を見てみろ、男の肩はこうなってるんだ!」
「たしかに筋肉がついてて固い…」
「そうだろうそうだろう」
「でもだったら体中にサラシ巻けばいいわ!筋肉つけるのは無理でも!」
「ふん、そんな偽物が通用するかな?」
「それならあんただって胸しか作ってないじゃない!女には腰もお尻もあるのよ?」
「詰め物でなんとかなる!」
「どうかしらー?どうやっておっぱいやおしりのこーんな柔らかさ出すわけ?」
「くっ、このやわらかさは…。……。……。……。か、皮袋に水を入れたものを胸に入れればいい!」
「じゃあ腰の細さやおしりのおっきさはどうすんの?今はサラシしてるけど…ほら、本当はこんなに細いしおっきいのよ!」
「むむ、ちょっと触ってみないとわからない。見ただけでは限界が…」
「そう?じゃあ、か、かわりに私もちょっと触らせてもらうからね」
「あ、なら交換条件ってことで」
「そうよ、取引よ!これは!」
※取引中
「フンドシってこうやって締めてるのね…解いてみないと仕組みがわからないわ、えい」
「腰が細いから余計に尻が大きく見えるんだな、このアングルだと…」
「…張り型状態じゃフンドシ締める練習できないじゃない。元に戻してよ」
「いや無理。あ、ちょっと!」
「悪いけどさっさとしぼんでもらうわ」
「こ、これは高等テク…」
「女の子がそんなはしたなく足広げるんじゃないの!横になっていいから!」
「それじゃ…ねえ、この辺はどうかな?」
「あ、私はもうちょっと、このへんが…」
「…やっぱり実践してみないと言葉だけじゃ…」
「…ん…それじゃちょっとだけ」
「まず先っちょだけ」
「……それで満足できる女なんて…どうせならここ触りながら…」
「本当だ、うわ、すごくぬれて…入れやすくなって…」
「…そ、それで全部?なら動かして…」
「胸を揉んだほうがいいかな…?痛いから本当はイヤだっていう女の子もいるけど…」
「私は…」
※取引白熱中
「も、もう全部脱いだほうがよくない…?」
「同感…」
「スネ毛の処理くらい…しときなさいよ…」
「そっちこそ…こんな白くて柔らかくて…もっと日に焼けないと…」
「…汗の匂いが…」
「…腰が細くて…」
「…背中…」
「…太ももが…」
「…固い…」
「…奥…」
「……」
「……」
【某日某時刻:忍術学園の正門にて】
「そりゃあどういうことだ!!」
「だからあ〜参加者名簿が全部ダメになっちゃったんですよお〜」
「今日の『全校あげて女装男装大会』は!?賞品は忍術学園からの紹介状のはずだったのに!!」
「延期です〜ごめんなさ〜い」
「謝って済むか!この日のためにさんざん練習してきたのに!」
「そうよ!毎日毎日夕方から夜まで頑張ってきたのよ!!」
「時には一晩中に及ぶこともあったし」
「寝る間も惜しんで男の研究を…」
「茶屋代もかさんだし」
「どろどろになった着物の洗濯だって大変だったわ」
「最高の女装をしてみせたのに!」
「男装なら誰にも負けない自信がやっとついたのに!」
「あの柔らかさあの匂いを表現することの大変だったこと…」
「私だってあの固さ日に焼けた肌の研究に苦労したのよ…」
(楽しんでたの間違いじゃないですかね…)
山田先生とシナ先生はそう矢羽根で言い合ったとさ。完。
>>537-542 す、すげえ!GJ!
仕事の早さもさることながら、中身に大いに笑わせていただきましたw
そうか、女装男装談義ってこういうのかー。
半ば喧嘩腰の利吉×照代も可愛いなあ。
あと先生二人テラ自重www
こうなると生徒編も見たくなるなあ…。
健康的に隠されたエロスwwwこういうのも好きだ!GJ!
約束は果たしたぜ…!
なお、あえて会話重視にして詳しい描写をしなかったのは読む人の想像に任せるため…
それにどう書いても二番煎じ三番煎じになりそ(ry
だから体位とか「高等テク」とかは想像しうる最も気持ちいいのを思い浮かべてください
あえて言おう!読者の数だけエロがあると!
か、書けなかったわけじゃないんだからねっ
設定、お借りします。ユキ乱です。本当スイマセン
「乱子ちゃんじゃないか」
「あ、ユキちゃ…」
ドカッ
「こ、こんにちは、ユキ太郎さん…(頭部押さえ)」
「お前も大会に出場するのか?」
「うん、少しでも伝子さんの入賞を阻止できたらと思って…」
「は?」
「う、ううん!なんでもない!!(慌てて話をそらし)…それにしても、ユキ太郎さんかっこいいねぇ。本物の男の子みたい」
「乱子は…(ジロジロ)あんまりかわいくないなぁ」
「ヒドい!(ガーン)」
「化粧は濃いし着物の色も半襟も合ってないし…」
「ううっ…(涙)」
「よし、ちょっと来い!(襟首ひっつかみ)」
「えぇ!?何何!?(ズルズル引きずられ)」
**********
「わ、私がくのたま教室入っちゃっていいのかなぁ(ドキドキキョロキョロ)」
「いいんじゃないかな?今は乱子ちゃんだし。でも多分見つかったら怒られるだろうけど(ゴソゴソ)」
「そりゃないらん!元はと言えばユキちゃんが無理やり…」
バキッ
「ユ、ユキ太郎さんが無理やり…(腹部押さえ)」
「ガタガタうるさいなぁ。じゃあ、押し入れの中入ろうぜ(手荷物と乱子を抱え押し入れへ)」
「しくしく…(涙涙)」
「(あかりを灯し)…ほら、まずは化粧を落とせ(蒸した手拭いを手渡し)」
「はい…(ゴシゴシ)…逆らってもムダだ…」
「なんか言ったか?」
「なんでもないです」
「だいたいなぁ、子供のクセに厚化粧ってのがおかしいんだよ。お前、色白なんだし頬紅だけで充分だっての」
「はぁ…(されるがまま)」
「で、瞼と目尻にもちょっと色のせて…付けまつげは二枚だな。あ、絶対動くなよ?」
「の、のせる?(うわっ目ぇいじられるの怖い怖い怖い!)」
「紅は…桃色がいいな。よし、これでどうだ(手鏡渡し)」
「う〜…(手鏡覗き込み)…わ…これが、私?」
「ふふん、力作だぜ!じゃあ次は…(ガバッ)」
「(うっとり)…うわっ!?なんで脱がすの!?」
「着物も変えるんだよ。特別に俺の貸してやるよ(帯を取り上げ)」
「いや〜っ!」
**********
(ガラガラ)
「ユキ太郎ちゃん、どこ行っちゃったんだろうなぁ」
「どこ行っちゃったんでしゅかねぇ」
(キョロキョロ)
**********
「(誰か来た!)」
「(トモ丸としげ平だな…声出すなよ?)(ゴソゴソ)」
「(どうしようどうしよう…って何で脱がすの!?)」
「(シーッ…ほら、静かにしないと見つかっちゃうぜ?)」
「(んぁっ!ユ、ユキちゃ…ユキ太郎さん、どこ触って…)」
「(おっ、かわいい声だな。女の子みたいだぜ?)」
「(やっ、耳元でしゃべんないで…はぁ…ん)」
「(へぇ、ここ、気持ちいいんだ)」
「(気持ち…いいとか…そういうんじゃなくて…あぁんっ)」
「(ここだけでこうなるって事は…こっちはどうなってるんだ?)」
「(あ、ヤダ!そっちはダメっ!)」
「(へ〜こっち、かわいくなくなってるなぁ。なんでかなぁ)」
「(ヤ…ダ…も、ヤダぁ)」
「(へぇ、なんか出てきたよ?ニチャニチャいってるの、聞こえる?)」
「(ヤ、ヤ、ダメ、ヤ、い…やぁ…っ!!)」
**********
「ねぇ、キリ美ちゃん」
「なぁに?おシンちゃん」
「乱子ちゃん、妙にかわいくなってない?」
「そうなのよねぇ、化粧と着物を変えただけじゃなくて、なんか妙に色っぽくなっちゃってるのよねぇ」
「…はぁ(窓辺に片肘を付き、ため息)」
「「(何だ、あの色気は!?)」」
**********
「ユキ太郎君ってば大胆でしゅ〜」
「本当、ビックリしちゃった〜」
「何言ってんだよ、二人共聞き耳立ててた癖に〜」
「だって、ねぇ」
「邪魔しちゃ悪いかなってさぁ」
「今度はキリ美ちゃんを襲ってみないか?」
「あ、それいいかも〜」
糸冬
いやもう本当、本当にスイマセンでしたスイマセンでしたスイマセンでした(土下座)
「(白いの、いっぱい出ちゃったなぁ)」
「(はぁ…はぁ…はぁ…)」
「(じゃあ、この白いぬちゃぬちゃをこっちに塗って…)」
「(うわっ!?…そんな所、触っちゃ、ダメ、あぁっ!!)」
「(大丈夫大丈夫、痛くしないから、気持ち良くしてやるから)」
「(あぁぁぁ…んぁっ、そこ、あぁっ!!)」
「(たっぷり、遊んでやるよ)」
キリ美ちゃん達が出る前のシーンのラストに入れ忘れました。ちょっと伝子さんをナンパしてきます…orz
エロパロも絵板も色々賑わってきましたねえ。
これもまた17期効果か・・・。
『人の数だけエロがある』至言だと思いますw
自分も頑張ろう。
>>551 ×『人の数』→○『読者の数』至言とか言ってるのに・・・orz
と、圧縮落ち回避のため連投失礼。
女装×男装シリーズ面白すぎて眠れねー!!
明日月曜だってのに!!
GJGJ!!
「仙子さんの衣装、化粧、小物、完っ璧だ!」
「気合入れてるな仙子」
「おお、もんこ!もんこじゃないか!」
「もんこって言うな!ふみ子にしろ!あや子でもいいが」
「ギン子にすれば全員納得するし笑いもとれるぞ。それにどことなく妖怪のようだ」
「見た目のことか名前のことかどっちだ」
「さあ街へ行くぞ」
【街】
「さてごく自然な流れで大会当日に備えて下見に来たわけだが、くっくっく…」
「何がおかしい」
「わかっているだろう。この無数の熱視線。やはり私は完璧だな」
「それは俺も感じていたが…何か違う気がしないか?」
「どういう意味だ」
「なんというか…人形を見る目つきだと感じる。俺に対しては…」
「お前に注がれているのは珍獣に対する視線だ。私に対しては美しいものを見たいという純粋な」
「それだ」
「なんだと?」
「お前は仏像なんだ。性別の無い美しいもの…寝てみたいという視線ではない」
「なっ、なんだと!この完璧な女装にケチをつけるか!」
「だからその完璧さがいかんのだ。お前、仏像相手に勃起するか?」
「するか変態め」
「変態じゃねえ。つまりそういうことだ。スキの無い女は逆に萎えるんだ」
「くっ…」
「俺らだってくのいち相手に寝ないだろ?可愛げがないしスキを見せたら殺られる相手だし」
「ふむ…完璧さがアダになっているということか…」
「学園長先生は思ったより深いお考えがあったらしいな」
「いやそれは無い」
「今の俺たちに必要なのは女の色気の研究だ」
「それには同意する。採点基準は連れ込み茶屋だからな」
「さっきから道を見ていてヤりたい女いたか?」
「うーん、ミス・マイタケなら見かけたな。あの人を見た後では他の女はな」
「俺も見た。ぜひ一度と思ったが結婚したらしいな」
「しかし学園のことも知っている人だし、協力くらいは頼めるだろう」
「あっちへ行ったよな?」
「よし、追うぞ」
【連れ込み茶屋前】
「仙子さん仙子さん」
「なあにもんこさん」
「もんこって言うな。今入っていったの、ミスマイだよな?」
「ふむ、確かにな。目を疑いたくなるのはわかるが」
「あの男は誰だ?亭主の里芋さんではない」
「なかなかの色男だが…まさか浮気…」
「…どうする仙子さん」
「別に忍務ではないし、放っておいてもいいのではない?」
「見てみぬふりはできん」
「里芋さんに知らせるのか?」
「いや、男を眠らせて事情を聞こう。もし浮気ならば…ごくり」
「弱みを握っていいようにする気か。悪代官め」
「いやいや!女装のレクチャーを頼めるということだ!とにかく行くぞ!」
「あ、待ってーもんこさーん!」
「もんこって言うなー!」
【連れ込み茶屋内】
「殴って気絶させるべきだったな仙子さん」
「保険委員会で作らせた特製眠り火の威力。この作法委員長恐れ入ったぞ」
「どうやって話を聞きだすんだ。それの効力は何時間くらいだ」
「3日は眠り続けるそうだ」
「殺人兵器スレスレじゃねえか!あの予算でどこからひねりだしたんだこんな強力な薬!」
「調合を間違えて偶然できたそうでな。面白いから作法委員会が引き取ったのだ」
「ちっ…まあ浮気を阻止できただけでいいとするか」
「何を言ってるのもんこさん。大チャンスじゃないの」
「もんこって言うな。チャンスってなんだ」
「我らの教材がまさに今ここに」
「せ、仙子さん…」
※学習中
「忍務でもないのに…申し訳ないな…」
「そんなこと言いながらギンギンじゃないのもんこさんたら」
「もんこって言うな。どこ見てんだ」
「おいおい、こんな美人の口から言わせる気か」
「さっさと終わらせるぞ。胸は…かなり…うん」
「弾力もいいな…どうやったらこんな肌理細かな肌になるんだ?」
「ちょ、やりすぎるな、人妻だぞ」
「そういう自分はどこを探ってるんだ」
「そりゃあ一番肝心な」
「味見か。うむそれも必要だな」
「くん…仙子さんからはこんな匂いしないな」
「けっこういい香水使ってるんだぞ?」
「でもこう、かぶりつきたくなる匂いが…このへんが」
「匂いか…香りではなく」
「うむ、そのへんが重要な気がする」
「ギンギンで半脱ぎなもんこさんにそんな真面目なことを言われてもなんだか」
「もんこって言うな」
「う〜ん…」
「やばい!」
「起きたのか?」
「いや、指を入れたとたん…」
「もんこさんたら…気絶じゃなくて眠ってるんだから変な夢見ちゃうでしょ」
「なるほど…では今ナニかあっても全部夢だと思うわけだな」
「まあうんそういうことではあるな」
「そしてだ。俺は、いやわたしはこの奥のほうに秘密があるのではないかと思う」
「ほう、どうやって調べる」
「実に残念ながら、指では届かないことがわかった」
「なら仕方がないな」
「うむ仕方がない」
※奥のほうを調べ中
「くっ、うっ、なんだ…房中術の授業どころじゃねえぞ…」
「…いいのか?」
「…なんつーか、くう、あ、綾部喜八郎…」
「ゴク」
「あと山村喜三太…うう…」
「なんでさっきからたとえが人名なんだ…」
「ああ、いや…」
「えっ?」
「待て、夢を見てるんだ。おそらくさっき眠らせた男とまぐわってる夢でも見てるんだろう」
「いやって、どう、いう、こと、だ?」
「自白剤を飲ませてみよう。何か事情がありそうだ」
「なら、す、ぐ……ふう…」
「よし代われ」
※自白を聞いて
「ふーん出張中の亭主の借金の片にってことだったのか」
「……」
「静かだなー仙子さんのは」
「う、る、さ、い」
「だが許せんのはこの男だ。本当は借金なんてなかったんじゃねえか」
「……」
「亭主が出張中なのをいいことに…おい、あんまり激しくすんなよ」
「……」
「体に跡つけんなって!消せないんだから!」
「…問、題、な、い…」
「どういうことだ」
「夢を…操作する…」
「ほうほうどうやって?」
「…あまり、見るな」
「しかし見事に女同士がヤってるように見えるな。仙子さんには余計なものがついてるが」
「……文、次郎、は、耳元、で…今、すぐ…」
「む、なるほど」
「うっ」
【連れ込み茶屋前にて】
「これで…よかったんだよな…」
「ええもんこさん」
「もんこって言うな。まあ俺にナニされたことは夢ということで済み」
「そして実は茶屋に入る前に里芋さんが助けに来て仲良くまぐわった…と思い込ませておいた」
「仙子さんが興奮してつけた体の跡も里芋さんがつけたということになるわけだな」
「さらにあの男は茶屋で3日間眠りっぱなしで、起きたときの茶屋代に驚くわけだ」
「ミスマイは助け出したし、イイコトをしたわね仙子さん」
「本当にイイコトをしたわ」
※完
全くのいちが笑ったww
もんこww
こ・の・ダ・メ・6・年・め!いいぞもっとやれwGJ!
もんこさんの繰り返しがジワジワツボに来るなあ。
そして里芋さんに幸あれ。合掌。
「あ、みっく〜ん(手を大きく振り)」
「あ(手を振り返し)兵ちゃ…たゆちゃん…たーちゃん???」
「私は、ゆうちゃんだよ(クスクス)やっぱりみっくんも『全校あげて女装男装大会』に出るんだね(にこっ)」
「うん、おもしろそうだから、みんなで出ようってくのたま教室で話になったんだ。ゆうちゃんも、やっぱりは組みんなで?」
「うん。…まぁうちは、理由がちょっと違うんだけどね…(遠い目をしてため息)」
「?(首傾げ)」
「あ、なんでもないよ(にこっ)みっくんはかわいい系の男の子だね」
「え?…変、かなぁ?結構頑張ったのに…(シュン)」
「ううん、逆逆。こりゃ危ないなぁ」
「何が?」
「…(少し考えて)ねぇ、私に女装のやり方教えてよ」
「え〜?ゆうちゃん、こんなにかわいいのに?」
「まだまだ、極めなきゃいけないんだ。ね、お願い」
「う、うん。僕でよかったら…」
「じゃあ、決まりだね」
**********
「ねぇねぇ、どうして武器庫の影に隠れなきゃいけないの?」
「そりゃ見られる訳にいかないからね、ライバルに(にこっ)」
「そっか(にこっ)」
「じゃあ早速(脱ぎっ)」
「えぇ!?なんで脱いじゃうの!?(赤面して顔隠し)」
「女らしさは内面からってね。だから、いつも『兵太夫』が『みかちゃん』にしてる事、して欲しいな(にこっ)」
「え?え?え〜?(赤面混乱)」
「…ね?(頬を両手で包み込み)…して?(ちゅ)」
「…う…うん(頷き)」
**********
「(ペロペロ…くちゅくちゅ…)…はぁ…」
「そっかぁ…『兵太夫』はいつもこんな事…はぁ…ね『みかちゃん』は、こゆことされて…んっ…気持ちいいのかな?」
「(くちゅくちゅ)…それ、は…」
「あダメだよ『兵太夫』は、手ぇ止めたりしないでしょ?(クスクス)」
「あぅ〜…(赤面)…(ぬちゃぬちゃ)…」
「んっ…ね、答えよ(にこっ)」
「(真っ赤)…き、気持ちいい、よっ(パクッ…レロレロ)」
「(クスクス)…そっかぁ…『みかちゃん』も気持ちいいんだぁ…はぁ…んっ、出るっ」
「ん〜っ…(ゴクン)…ぷはぁ…はぁ…」
「気持ちよかったよ、みっくん(ちゅ)」
「もぉ…『兵太夫くん』もゆうちゃんもいじわるなんだからぁ(赤面涙目)」
「あはは、ごめんごめん(ちゅ)だからお詫びに(ちゅ〜)」
「え?何?」
「(ちゅ)今度はゆうちゃんがみっくんを気持ち良くしてあげる(ちゅ)」
「え?え?いいよ〜(両手を振り首を振り)」
「いいからいいから(ちゅ)…大会の時、茶屋で年上のお姉さんに迫られたらどうするの?(ちゅ)」
「んっ…だ、だから、ぁん…その前に、眠り薬で…」
「(ちゅ)…(小さな声で)…その前の前に流されないか心配なんだよ(ちゅ)」
「んっ…な、何?」「なんでもない(にこっ)…なんかさ、男の子を押し倒すって、すごい背徳感(ちゅ)ね、女の子に押し倒されるのって、どう?嫌?困る?(ちゅ)」
「それ…は…」
「(ちゅ)それは?」「ゆうちゃんだから…いい(真っ赤)」
「み…(ガバッ)」
「きゃあっ!?」
「そゆかわいい事言われたら止まんないっ(ちゅ〜)」
「とっ止める気ない癖に〜っ!」
**********
「はぁ…(フラフラ)」
「み、みっくん、どうしたの?」
「あ、ユキ太郎くん…な、なんでもない、よ(にこっ)」
「…。…。…。みっくん、見てみて?特に、首の辺り(手鏡渡し)」
「え?うん…(手鏡覗き込み)わっわぁ〜!?(パニック)」
「…ものすっごい数の…えっと、跡、よ…」
「な、なんでこんな…(ハッ)…これを付ける為に武器庫に!?」
「こりゃ襟巻きでも隠しきれないなぁ…大会は辞退するしかないかなぁ」
「…も、もぉ!ゆうちゃんのバカ〜っ!!」
糸冬
調子に乗って第2段です。本当にスイマセンでした。茶屋でバイトしてきます…orz…
ロル(?)が気持ち悪いです……
女装男装大会の作者は一貫してロルは入れない方針(読者の想像に任せるためであって
書けないわけじゃないんだからねっ!)なわけだが
生徒編を書いてる作者はロルを入れてるね
こういうことを聞くと職忍がまた投下しにくくなるかもしれないが
好みとしてはどっちが好き?という意味で聞きたい
・ロル無しが好き?
・ロルあったほうが好き?
※ここでいうロルとはカッコ内のいろんな描写(ロール)のことです
ロル(ロール)っていうんだな、初めて知った!勉強になるな〜
一、変態紳士としては(あくまで一個人であって、みんながみんなそうじゃないよ)
エロければOK!バッチこーい!って感じだけど
苦手な人がいるんであれば、文章の前に注意書きがあると
ある程度読み手の身としては心の準備ができるかもしれないな
使い方によって表現方法に幅が広がるって事も有り得るしな
ロル多用は厨のssサイト見てるみたいな感じがしないでもないが
今回は会話だけで進むからしょうがないのかと思った。
ロルって言うのか。勉強になるなぁ〜。
…というのはさておき、エロいのは勿論歓迎なんですが、
あまりそのロルに頼り過ぎるとエロパロと言うよりエロキャラサロン
(なりきりHみたい)なふいんき(ry がするので、個人的には前書きが欲しいかな。
このシリーズ自体は組み合わせの自由さも含めて好きですよw
>ロルに頼り過ぎるとエロパロと言うよりエロキャラサロン(なりきりHみたい)
思った思った!
チャットとかだと会話ベースになるからカッコで状況描写を入れるんだよね
だからロル有りを読んだとき「なんかなりチャエッチみたいだなー」と感じた
ロル無しは下手な(作者が下手というわけでなく)描写を入れるくらいなら
最初から取り去ってしまえというこころみでしょ?
よっぽど描写に自信があるならロル有りもいいと思うけど
できない・しないなら完全に無しのほうがすがすがしい
仙子さん、もんこさんは面白かったけど
台詞(とカッコ内補足)の羅列だけの小説(?)って一度だけなら新鮮だけど
そればかり続くとリアの携帯小説(笑)サイトっぽく感じてしまうなあ…
いや投下してもらっておいて贅沢だとは思うんだけど
自分も本文の前に注意書きの案は賛成だ
オブラートに包んだ表現をすれば、ロール入れる人は前書きしてほしい
ぶっちゃけて言えばキモいから読みたくない
()でわざわざロール入れるなら
会話だけで話を進める形にしなくてよくね?
(手を伸ばし)とか(くちゅくちゅ)とかやりたいなら
普通の小説にすればいい。
他人の作った形式借りてオナ小説書いただけだろ。
どうせ真似するなら完全に真似しろよオナ入れんな。
会話も中途半端、ロールも中途半端
小説書き始めの中学生の妄想小説みたいでキモい。
と思いました。
今後投下があるなら前書きしてほしいに一票。
読みたくないので。
びふぉー
>「はぁ…(フラフラ)」
>「み、みっくん、どうしたの?」
>「あ、ユキ太郎くん…な、なんでもない、よ(にこっ)」
>「…。…。…。みっくん、見てみて?特に、首の辺り(手鏡渡し)」
>「え?うん…(手鏡覗き込み)わっわぁ〜!?(パニック)」
↓
あふたー
「はぁ…」
「み、みっくん、どうしたのフラフラして?」
「あ、ユキ太郎くん…な、なんでもないよ!」
「…。…。…。みっくん、見てみて?特に、首の辺り。ハイ手鏡」
「え?うん…わっわぁ〜!?」
びふぉーはキモい
これなら俺でも書けると勘違いした文才ナシのエロ小説
面白いと思った女装男装設定を借りようとしたのはわかるけど
会話だけで進めるのができないならやらないでほしいわ
びふぉーとあふたーそんなに違うか???
俺は正直どっちでもいい、モメるような要素だと思わないし
>>573とか
>>574辺りにボロクソ言われてるのはよく分からない
いやならシカトすればいいんだよな
>>574は
>>575が言うようにそんなに違いが表れてないからこそ
敢えて()表現を使う必要があるのかって言いたいのかと勝手に解釈したけど
たしかに両者単純比較して好みの問題のみで判断すると
前者の文は自分ならば内容に辿り着く前に文章の形式だけでサイトだったら閉じてしまうかな
このスレでは色んな趣向が集っているだろうとは思っているから一旦は普通に読ませてはもらうと思う
シカトしたい人ためにもロール表現仕様の場合前置きに注意を入れてもらうのは読み手に優しい仕様かとは思う
×ロール表現仕様
○ロール表現使用
すいません。間違えました。
みんな優しくてイラついたのでついぶちまけた、今は反省している。
正直、一回だけなら黙ってるつもりだったけど、また調子に乗ってたんでシカトできなかった。
たぶん「会話だけなら簡単そう♪俺でも書ける。でももっとエロ成分入れちゃえ」みたいに
人の作った流れに乗っかったんだろうなーと某ケータイ小説を思い出して怒りが沸いた。
だからって今後の投下を考えればぶっちゃけるべきではないけど
設定作った人は淡々としてるように見えて伏線回収したりしてるし同じシリーズを名乗るのは図々しい。
びふぉーとあふたーは原作レイプか設定に忠実かくらいの違いとして書いてみた。
隠されたエロスが台無しです本当に(ry
職忍の「あえてこうしてみた」というこだわりをないがしろにするべきではないと思うんだ。
sage
うわ書き込みミス恥ずかしいっ!
……じゃなくて、まあなんだ、批評や苦言も(たまには)いいけれど、
出来ればその情熱をSS書きの方向へ注いでくれると嬉しいんだぜ。
読み手と書き手は別物じゃないよ。
>>579 >たぶん「会話だけなら簡単そう♪俺でも書ける。でももっとエロ成分入れちゃえ」みたいに
人の作った流れに乗っかったんだろうなーと
一々そんな悪意のある受け取り方して腹立ててもしょうがないんじゃない。
「面白そうだから書いてみたかった」んでしょ、そこはただ単に。
元ネタを尊重しようっていうのは分かるし、
書いてみたかっただけの理由で他人のネタに乗っかったのは軽率だったのかも知らないけど
俺はまだ、そこまで言わんでもって感じ。
まとめサイト管理人さんへ
元ネタ「照雄利子編、6年い組編」の作者ですが「生徒編、生徒編その2」と
同じシリーズとしてまとめられるならいっそ無かったことにしてください。
設定を使われるのはかまわないっていうかむしろ使ってくださいだけど、
簡単そうな文体にしたせいでこんな問題が起こって、しかもそれがまとめに載るくらいなら、
もう投下しません。
元ネタを尊重しようって考えの人がいるのはうれしかった
つけたし
元ネタも生徒編も両方まとめるなと言ってるわけではないです。
同じシリーズとして並べられるのはちょっと…と思い。
それに生徒編についてどうこう言う資格は私にはないので。
まとめに載せてもらえるなら元ネタはスルーして、生徒編だけ載せてくださいと言いたかった。
中途半端ですが、ちょっとでも空気が変わればってことで投下させてもらいますね
男装照代が親方に肩をモミモミされるシーンから思いついたネタですw
「てる、今日もご苦労だったな」
「お、親方…」
のしのしと大股で楽屋に入って来た親方の姿に、照代は体と表情を強ばらせた。
「そんな顔をするな。どれ、わしが肩でも揉んでやろう」
「いえ、結構です…」
「なに、遠慮はいらんぞ」
耳にかかる生温かい息の不快さに、鳥肌が立つ。
親方の手は、照代の予想通りいくらもしないうちに肩から背に下り、そのうち体の前に回ってきた。
好色そうな薄笑いを浮かべて、さらしを巻いた照代の胸を、服の上からむんずと鷲掴みにする。
「こんなに大きくては肩も凝るだろう。
仕事のためとは言えこれほどのものを隠しているとは、実に勿体ない」
「お、おやめ下さい」
「よいではないか、堅いことを言うな」
(くそっ。こんな男、雇い主でなければ一瞬で叩きのめしてやるのに!)
照代の握りしめた拳がぶるぶると震えていたが、
そんなことにはお構いなしに上衣の裾が捲り上げられ、
節くれだった指がねちっこい動きで行き来する。
乳首の出っ張りを探しているのか、何度も何度も執拗に繰り返される動き。
ようやくそれが止まったかと思うと、今度は乱暴にさらしを剥ぎ取られた。
両の乳房が、弾むように飛び出す。
「おほっ、これだこれだ」
「ああっ」
真っ白なその膨らみは、一日中窮屈な布に包まれていたせいでしっとり汗ばんでおり、
ちょうど蒸し器からふかふかの饅頭を取り出したような具合だった。
「何度見ても見事だのお〜」
親方はそう言って、その手の中でいくらでも形を変える柔らかさを無遠慮に揉みしだいた。
外側から内側に、すくいあげるようにして寄せては離す。
せめてもの抵抗に照代がかぶりを振ると、女の汗と白粉の混じった
甘酸っぱい匂いがふわっと漂い、かえって官能を煽りたてた。
586 :
見世物小屋の親方×照代2:2009/04/16(木) 21:02:58 ID:qclS/wfV
「まったくわしはよい拾い物をした。てるや、お前は本当に別嬪だ」
親方はますます顔を紅潮させ、鼻の穴を広げながら頬を擦り寄せてきた。
元々はっきりした顔立ちの照代には、舞台用の南蛮装束がよく似合う。
濃く描いた眉に、たっぷりとした睫毛で飾られた意志の強そうな目、瑞々しい朱唇。
性別も人種さえも曖昧な姿は、神秘的でさえあった。
親方の舌が蝸牛のようにぬるりと首筋を這う。
照代は眉間の皺をますます深くしたが、「西施の顰」とはよく言ったもので、
男よりも凛々しく女よりも美しいその顔が歪むと、
より男の劣情を刺激する不思議な艶めかしさが生まれた。
親方はますます調子に乗って、野苺のように可憐な乳首を
親指と人差し指でつまみ、左右交互にきゅうきゅうと引っ張って悪戯し始めた。
「いや…!」
屈辱に耐え切れず、噛み締めていた杏子色の唇から小さな悲鳴が漏れる。
「おうおう、美人は拒む声まで可愛いか」
「く…っ」
まだ若いとはいえ覚悟を決めたくノ一の端くれ、
どんな男に抱かれようと苦に思ったことはなかった。
それが任務の成功に繋がるのなら、喜んで女の武器を使ってきた。
だが、それはあくまでも自分が望んだ忍の仕事であったからだ。
恵まれた容姿も、血を吐くような努力の末に会得した身のこなしも、
この助平親父や市中の若い娘を喜ばせるためのものではない。
一つ年下の山田利吉は引く手あまたの売れっ子で、あの突庵坊太でさえ
派遣とはいえそこそこの城に仕えるようになったと聞く。
それに引きかえ、自分は何をしているのだろうか。
くノ一が流す涙は、標的を欺くための空涙だけ。
それは、最も美しい武器であるべきなのだ。
だからこんなところで泣くことは、くノ一としての矜持が許さない。
それでもきつく閉じた瞼の内側がどうしようもなく熱くなるのを、彼女は止めることが出来なかった。
----------------------------------------
職忍が力尽きました。
全てを読むにはわっふるわっふ(ry
他人から見れば「シカトすれば済む話でしょ」だけど
元ネタ職忍的には「まとめサイトで一緒にされたくない」ほどの作品なんですね
投下はうれしいけど他の職忍を傷つけるくらいなら書かないほうが礼儀だと思う
生徒編の作者を責める声が少ないほうが驚き
あんまり批判して他の人が投下にしにくくなるのはわかるけど
結局元の職忍までつぶす羽目になったし、怒るとこは怒らんと
えっ、生徒編の作者すでにフルボッコだと思うけど(後から投下されたほうのことだよね?)
元ネタ作者が出てきて〆てて新しく投下してくれた人もいるのに蒸返す
>>587もどうかと思うぞ
と言いつつ自分も生徒編と「同じシリーズではない」「作者は別人」であることを
明記して仙子さん&もんこさんもまとめに入れて欲しいけど
>>585 わっふるわっふる
シリアスっぽいのもいいね!
>>585-586乙!
やはり照代さんの軽業師話は、例の肩もみシーン、セクハラに見えましたねw
親方ねちっこいなあ。
とりあえずワッフルかじりながら続きを待ちます。
全裸で。
>>588 ごめん(´・ω・`)
ただ個人的には元ネタ作品こそまとめに載せてほしいのに
作者が「一緒にされるくらいなら自分は辞退する」わけでしょ?
「いっそ無かったことにしてください」ってよっぽどだろ
生徒編の作者の意見が出てないのにもう〆られた話題だとみなすのはどうかと思う
あえてスルーしてたが一言。
>>590 >生徒編の作者が出てないのに〜
匿名掲示板で、しかも自分がフルボッコ喰らうって分かってて
わざわざ名乗り出てくるとは思えないがなあ。
つかエロパロ覗ける大人が蒸し返して学級会はやめれ。先に進まん。
>>591 生徒編の作者が「自分が辞退するから元ネタを載せてあげて」って言えば
元ネタ作者もOK出すかなと思ったんだよ
「一緒に」載るのはイヤだけど「片方だけ」載るならいいらしいし
まとめサイトがあるスレだからこそ俺もそこまで食い下がったんだけど
しつこく言ってごめん
>>586 わっ(ry
荒れたらごめんなさい。
何様?
それは生徒編書いた人が決めることだよ。
別の作品で設定借りた人が保管場所別々にした前例もあるわけだし。
ともかくそんな風に促すのはやめてくれ。
保管場所を別々にするかどうかは生徒編の人が出てこないとそれこそわからないのでは…
それに元ネタ作者はそれでもイヤだって言ってるのかもしれない。
ちょっとわがままだけどそういう希望は聞いたほうがいいと思う。
元作者のSSが載らずに生徒編だけが載るのも変な話だし
管理人さんにまかせるしかないか…。
ただ読み飛ばせば済むスレだったらよかったんだけどね…。
転校生の人を例にあげてみただけなので。
混乱させてごめんなさい。
別の作品として別々に載せればいいんじゃないかと思うんだが。
空気読まずに続き投下していきますね
背中にぐっと体重をかけられ、斜めに倒れこんだ照代に、親方はすかさず馬乗りになった。
照代の視線は無意識のうちに急所を探して素早く動く。
喉、脇腹、それに―――嫌でも目に入る、股間の屹立。
今すぐにでも食い千切ってやりたい。
あるいはこの身が噂にしか聞いたことのない「毒娘」であれば。
女陰にトゲでも生えていれば。
だが実際に彼女に出来るのは、可能な限りいっぱいまで首を傾け、親方から顔を逸らすことだけだった。
小刻みに震える睫毛が、ふっくらした頬に影絵を描く。
横たわっても形が崩れない照代の胸を、親方は子供が砂山遊びでもするかのように嬉しそうにぺたぺたと叩いた。
きれいなお椀形の弾力はぷるんと揺れて、それを跳ね返した。
二つの乳房に挟まれた谷間を、一筋の汗が伝い落ちる。
親方の唇がそれを追いかけると柔肌に髭の剃り跡がざらりと擦れ、照代の体はびくんと跳ね反り返った。
親方はさらに照代に万歳をさせると、脇下に顔を突っ込んで、深く息を吸い込み始めた。
悦い香りだ、と恍惚として呟く声にぞっとした。
(この…っ、変態親父…!)
親方の貪欲さは、それでもなおとどまることを知らなかった。
豊かな胸の下に整然と並んだ肋骨を一本一本舌でなぞり、はりのある若い女の肌の味を口の中で転がす。
臍の窪みにまで舌先をねじこみ、さらには黒い茂みを前歯できしきしと引っ張りさえした。
「知っておるか、てる。ここの毛足が長い女は情が深いと言ってな…
お前も沢山の珍棒に狂うてきたのだろう」
そう言って茂みを掻き分け、雌唇を指で押し開く。
その声は、興奮のあまりかすかに震えていた。
「それが証拠にこのいやらしい色、形…!」
ややくすんだ色で幅広のそれは、陽物を出入りさせればまさに「唇」のように絡みつくだろう、
一見しただけでその気持ちよさが想像出来るものだった。
「ほらほら言うてみろ。この男好きを、わしの一物で突いて欲しいと言うのだ」
親方はあくまでも照代が欲しがったことにしたいようだったが、彼女は頑なに口を閉ざした。
すると、やがてじれったくなったのか、彼は彼女の口に無理矢理手を入れ、喉を突くほどの勢いでひっかき回した。
「ふぐ…っ、う、げほっ、」
「言え!言わんかてる!」
「うぅ…っ、い、入れたいのならお好きになさればよいでしょう!」
半ば自棄になったように、照代も怒鳴り返した。
乱れた髪の房が顔にかかる。
一瞬の闇。
次に視界が開けた時に、何もかも「元通り」になっていたらどんなにかよいだろう。
経験豊富で将来有望なくノ一の北石照代。
食うに困って性別を偽り見せ物になって、挙げ句楽屋で卑しい親父に体を弄ばれる、これは一時の悪夢なのだ。
ちまちまと議論を遮ってすみません
でももうちっとだけ続くんじゃ
次はもう少しまとめて投下させてもらおうと思います
続きキター!!
影のある大人エロスは最近不足してたので本当に嬉しい。
残りも北石てるッス老師様w
元作者からすればせっかくこだわりの一品を作ったのにいきなり泥を混ぜ込まれたようなもんだ。
生徒編はよく読んでみたら二作ともオチまでパクってる(一作目修行の成果、二作目は体に跡をつける)。
せっかく新作投下してもこんなふうにべたべた追いかけられるような真似されたらキモいしもう投下したくなくなる。
転校生の話は他の人の続編もよかったんだけどなー。
とりあえず
>>598わっふるわっふる
602 :
生徒編:2009/04/18(土) 21:51:55 ID:C9EPlsq9
生徒編を書いた者です。皆様の盛り上がりが羨ましく思い、言い方がおかしいかもしれませんが、調子に乗ってしまいました。
ロール無しの物に書き直そうかとも思いましたが、これ以上こちらを荒らしてしまうのは忍びないので、あの2品はこのまま全て削除してしまおうと思います。
まとめにも、載せないでください。
では、スレ汚し、皆様のお心汚し、大変失礼しました。
>>601 せっかく流れ変えてくれてる職人さんに
「とりあえず」って言い方は何か失礼な気が・・・
細かいことだが
>>598 シリアスエロ投下は久々だから新鮮だ
続き楽しみにしてます
>>598 GJ!
この変態親方め!
いいぞもっとやr
なんだかなー。
ここの住人は投下さえあれば満足で職忍の気持ちはどうでもいいの?
議論は空気が悪い=流れを変えてくれる職人はいい人で話を戻すやつは空気クラッシャー扱い
はどうかと思うよ
他にもまとめサイト付き忍たま関連スレがあるけど、そこでは最初は名作揃いだったから
全部まとめに載ってた。でも途中から調子に乗った駄作が大量に投下されたせいかまとめも凍結して
その後投下されるようになった名作すら載らなくなったよ
>>598はわっふるだけど議論をちまちまぶったぎってる自覚があるなら
話の決着がついたときにまとめて投下してほしいんだぜ
どうせなら議論に邪魔されず一揆に読みたいし
別にクラッシャーとはいわないが、
決着っつっても元ネタ作者が自分のは載せないでくれって言って
消えちゃってるんだから、本人が出てきて撤回してくれない限りは
第三者がいくら場外で議論したところでどうこう出来るもんでもないだろ
一応生徒編の作者の謝罪はきたが、鳥でもついてなきゃ
本当に本人かどうかも分からないし(これは元ネタ作者にも言えることだが)
つか照代話の作者も次はまとめてって本人が
言ってるんだからそれでいいんじゃないのか?
>>605が追い打ちかけてる事で議論とやらが
落ち着いた後でも投下しにくくなるとは思わないのか
>>606 照代話の作者は「空気を変えるために投下」と一番最初に言ってるし
他の住人は話を戻す人間に「議論を"蒸し返す”のはどうかと思う」と言い、
照代話の作者に対しては「せっかく流れを変えて“くれてる"」人だと認識してる。
別の忍たままとめスレもちゃんと議論しておけば秀逸なネタもまとめてもらえたと思うと、
議論しようとする人がKYと言われ蒸し返すなという扱いをされ、
空気清浄化のために投下する職忍がGJGJとだけ言われるのはちょっと…と思う
照代話は続き読みたいけど空気変えるための投下だと最初に言ってて、
二回投下してるということは、作者は議論は空気を悪くするものとしかとらえてないように見える
だからちまちま空気清浄化役としてじゃなく、まとめて読みたいと最後の行で言ったつもりだが
だからその議論のゴールはどこにあるんだよ
部外者が勝手に結論出せない問題を
いつまでgdgd引っ張ったって終りようがないだろ
>議論しようと
してるのはお前だけじゃないのか
元作者が希望を取り下げるか、まとめ管理人が降臨するかがゴールじゃね?
もう終わってるのかもしれないけど
俺はただ「議論は空気悪いものだ」としかとらえない住人をちょっとおかしいと思ったのと、
議論の途中で「空気をよくするため投下」する職忍があがめられるのは変だと言いたいだけ
職忍の気持ちはどうでもよくて、新しい投下にすぐ乗っかってケンカなんかなかったこと
みたいにGJGJ言って「蒸し返すな」と言う姿勢は不誠実じゃね?
>>obIyqf18の言い方だと、極端な話
元ネタ職忍さんかまとめ管理人が来るまで
他の人は投下出来ないみたいに空気になってしまいそうで
それはそれでどうかと…。
(でもまとめwikiって自由に編集出来るんじゃなかったっけ)
勿論多少の配慮は必要だろうけど、
基本的に職忍さんが投下するタイミングは本人の自由でしょ
「議論するな」でも「投下するな」でもなく、今の通り議論の合い間に
投下してもらって、GJ送りつつまた議論すればいいんじゃないの。
>>RDQlnb0jの書いてるように議論の決着がいつ着くのか
分からない限りは、ここまでは議論でここからがスーパー投下タイム
なんてきっぱり分けること自体無理だと思う。
元ネタ職忍さんの気持ちがどうでもいいとは誰も思ってないよ。
でもこれ以上は本人が出て来てくれなければ解決しようがないから、
一旦議論を保留してひとまず新しく出てきてくれた
新しい職忍さんへのGJを送ってるだけだと思う。
照代話の人、自分で「空気変えたいので」って
はっきり書いてしまったはまずかったけど、
続き読みたいっていうのは住人の総意だからw
あまり気にしないで頑張って欲しい。
>>610 それも違うよ
議論→自分の意思で別の話投下→また議論→作者や管理人出てきて解決
なら文句はないのに、実際には
議論→「空気変えるため」別の話投下→また議論→「蒸し返すな!」「せっかく空気変えてくれてたのに!」
だったから「なんで議論が終わったことになってるの。おかしい」という話でしょ
>GJ送りつつまた議論すればいいんじゃないの
これが最初からできてたらgdgd文句言い続ける人もいなかったと思う
空気を変えるだの蒸し返すだの何様?だの言う人がいたのはちょっとね…
>議論→「空気変えるため」別の話投下→また議論→「蒸し返すな!」「せっかく空気変えてくれてたのに!」
っっつー流れになってるってことは住人の大半が
もう議論してもしょうがねえって思ってるってことだろ
議論が終わったことになってるんじゃなくて実質終わってるんだよ
俺らがいくら引き延ばしたところで本人が出てくる保証もないんだから
冷たい事を言いますが、職忍さんの心はその本人にしかわからないし、
分かろうとしたり、ましてやそれを他の人に押し付けたりするのは
エゴ丸出しのおこがましい行為なのではないでしょうか。
あと何度か書かれているけど、ここの保管庫は誰でも編集可能です。
(つまり明確な保管人さんは居ません。善意で保管なさってくれた方々によって
保管庫は成り立っています)
今の状態なら女装男装大会ネタは両方とも保留して、
(何かしらアクションがあれば保管し直せばいい)
・みか兵下克上
・文そう花見
・親方×照代
を保管する、でいいのではないでしょうか。
勿論、アクションが無ければそのままですが、それもまた、『作者の意向』だと受け止めれば良いのでは。
なら男装女装大会元ネタ作者本人が言います。
生徒編作者さまが辞退してくださったので、元ネタを捨ててほしいという希望は取り下げます。
本人しかわからないとか、本人が出てくる保障がないとかおっしゃいますが
質問もされていませんし出てくるよう呼びかけられてもいませんのになんで終わったものと決め付けるんですか?
呼び出されるのは個人的にはかまわないことです(他の作者様はわかりません)。
作者の意見を尊重するべき、話し合うべきという意見が少数なのは残念でした。
出てくるかわからないという理由で議論は終わっていると書かれたときは、存在もプライドもこだわりも否定された気分でした。
これを言った人、「抹殺してしまってかまわない存在」と言ったも同然だと思ってください。
明確な管理人さんがいないのは知りませんでしたが、「生徒編は不快だ」と言ったつもりです。
それについて生徒編側から何か意見が出るかなと不安に思っていたらいきなり「空気を変えられ」ました。
うやむやのまま終わらせていいという考えの人が多いスレに今後投下はしません。
こんなわがままな作者の言い分を聞く必要がないと住人さんたちが判断なさるなら、それもご自由に。
質問あればどうぞ。
だったら大多数の人が何といおうと、
意見が通るまで空気を変えずに議論をするんだね?
ごめん、自分は陰ながら元ネタさんを応援してるつもりだったし、
まとめにも入れて欲しいと思ってたけど
>>614でちょっと引いた…
>>610でも一回書き込んでるけど、他人のふりして議論を続けるように煽ったり、
遠回しに照代話の人が空気変えると発言したことを
(個人的には悪気があったようには思えないけど。あの時は生徒編フルボッコ直後で
みんな頭に血がのぼっててスレがギスギスしてたし)責めたりしてたってこと?
議論ウゼ派の人だって、「本人が出てきたら結論が出る」ってことは認めてたんだから
普通にその場で出てきて↑のレスの通りのことを言えばみんな納得したし
すぐに解決したはずなのに、なんでこんな回りくどいことしたの?
確かにあなたは被害者だけど、
>>614を見ると被害者である自分の立場に酔って
スレ住人総出で天照大神みたいに隠れてしまった自分を呼んでくれなきやいや!出てくるまで待っててくれなきゃいや!で、
自分が出てくる前に投下した奴もそれをマンセーした奴もむかつく!ってわがままを言ってるようにしか見えないよ
>>616 生徒編フルボッコのころ「やっぱあれと一緒にされるのはイヤだとはっきり言おう!」と決心し
一緒に展示されるなら自分のほうが辞退するオブラートに包んで言った。
今後の職忍のため(安直なパクり予防)にもなると思って。
これで生徒編の作者や住人からどんな反発がくるだろう、すげーわがままだって叩かれるかも
しれないって内心ガクブルしてたら「空気変えま〜す」と投下来てズコー。
別々の作者としてまとめちゃえばいいとか意見も出てて「イヤだって言ったことが通じてない…」と
いつ出て行けばいいのかほんとどうしよう状態だった。
作者が出てこないからって終わらせてくれちゃたまらん。
かといって出て行くタイミングも見つからず今日に至る。
>これで生徒編の作者や住人からどんな反発がくるだろう、
>すげーわがままだって叩かれるかも しれないって内心ガクブルして
たけどこれといっての反発もなかったってことは
住人にとってお前の作品も存在もその程度だったっつーことだよ
>>616ものレスにもあるが別々の作品として収録するって意見が
嫌だったならその時点で出てくりゃ一発で済んだだろ
タイミングはかりかねたって言われてもこっちはハァ?だよ
ここに書きこんでるってことはそれなりの年齢なんだろ、
「元ネタ作者ちゃん出ていらっしゃい」って誰かに
言ってもらわなきゃ出てこれないなんて小学生かよ
議論議論って一人だけうるせーしいい加減本人乙とでも
書きこもうかと思ったら案の定かよ
結局自分で話をややこしくしてるんじゃねーかwバカかww
職忍はお前一人じゃないし、住人もお前を唯一神として
崇めるためにこのスレに来てるわけじゃないんだよ
何時までも全員がお前だけに気をつかって
カワイソカワイソしてくれると思ったら大間違いだ
>>618 そこで「呼ばれてもいないのに出て行くのはどうなんだろう…」とか思ったんだよ。
今思えばたしかにそこで出て行けば済んだ話なのに。
一人だけうるせーと言われても議論議論言ってたのは住人じゃね?
その程度と言われればたしかにその程度だ。
もう投下もなにもしないから安心して
仙子さんもんこさんのやりとりや間の使い方なんかは非常に笑わせてもらって楽しく読ませていただいていた。
設定拝借や共有をしたい場合はやっぱり元の空気を尊重すべきだと思うし
それが出来ないのなら下手に借りるなとも思うのが個人的感想
が
◆xCRBflIugYの発言「『空気を変えられ』た」自体が
本来のエロパロ板でこのスレが持っている「職忍さんがエロパロ小説を書いて投下する」という機能(のはずだと思ってるんだが)を利用しようとした職忍さんを
自分の議論にまつわる話をしない存在は「抹殺してしまってかまわない存在」と言ったも同然なんじゃないのかと思うんだが
最終的には作者本人の意思に委ねられるべきところであろう掲載不掲載の可否は
読み手にはどうすることもできないので
それこそどんな都合を持たれていてでいつでてくるかわからない本来の作者が出て
何らかのリアクションが行われるまで一旦保留されてしまうだろう
(このことを作者無視と捉えられているようだが)
リアクションをみる限り本人不在で勝手に話を進めようがとめようが怒る人のようだし
そこまでして◆xCRBflIugYの話を続けなければいけないのなら専用のスレでも作って議論をつづければいい
まあもう投下しないらしいから関係ないか
一番最初の投下に鳥も何もない現状では◆xCRBflIugYの発言自体
本人であると信用すると仮定することしか厳密にはできないしな
(釣りだったら盛大につられてごめんなさい)
個人的には議論されるならされるでいい
でもちゃんと職忍さんの投下も続けられて読み手としても素直にGJ!を叫べる空気を望むよ
いかにも投下しにくい空気だろうけど職忍さんたちの作品がよめることを楽しみにしています
まあ、なんだ、
>>597 続き待ってるぞ。全裸で。
ここは何スレかわからん時があるね。
このスレも作品も好きだからギスギスしたら辛いよ。
◆xCRBflIugY(が元作者本人だと前提)がそこまでイヤだったんなら最初に
「おいこら生徒編作者キメえパクりすんな!!」って言ってれば終わる話だったんだがな(激しく空気悪くなるが)。
「気を使ったつもりで遠まわしに言ってみたら通じませんでしたorz」といわれても。
なんかクラスの委員を決める会議に「今年こそ不運委員はやりたくないらん!」と普段から
言ってたのに数日間風邪ひいて学校休んだら
某「もうあいつ学校来るかわかんねーから今年も不運委員でよくね?」
乱「ちょwww」みたいな気持ちなんだろ。勝手に決める前に一言相談してくれ的な。
庄ちゃん「乱太郎が来てないのに勝手に決めるべきじゃないよ!」
某「僕らいつまでも乱太郎の話していたくないんだけど?それより新しいカラクリ見てくんない?」
某「新発明GJGJ!」
乱「(風邪は治ったけど出て行きずらい…)」
こんな図が浮かんだ。
はっきり「不運委員は死ぬほどイヤだ!」と主張してればよかったのにね。
作者が出てくるまで保留だったらまだよかったけど
>>612(ID:RDQlnb0j)が「議論はもう終わってる、作者が出てくる保証もない」と言い切ったから作者ものこのこ出てきたんだろ
あんまりはっきり生徒編を拒絶するとそれこそ空気悪くなって投下もなくなるかもしれんという危惧はあっても
住人に作者の遠まわしな意見が通じてないとわかった時点で出てくるべきだった。
まああの程度のSSなら誰でも書けるし、一人くらい職忍が減ったところでどうでもいいわ
ほんとID:RDQlnb0jの言うとおり、別に元作者だけが神じゃねーしいつまでもこだわってらんない
登場のタイミングもはかれない被害者ぶりっこのわがまま作者
トラブルメーカーは消えてください
>>623 ×行きずらい
○行きづらい
そこなんだよなー
元ネタの人の妙に他人任せなというか察してちゃんなところに違和感を覚える
まとめに入れる入れないって話に対して何らかの意思があったなら
なんで議論が始まりかけた時か謝罪レスがきた時に主張しなかったんだ?っていう
自分の作品のことなのに、そして自分が出ていかなきゃ話がこじれるってレス見てりゃわかるのに
こそこそロムって自演までして部外者に議論して欲しかった理由って何なわけ?
いつまでも自分に注目して欲しかったのか?と邪推してしまうよ
最初こそ同情してたけど、一連の流れ見て180度印象が変わったわ
これならあんなに叩かれまくっても潔く出てきて謝罪した生徒編作者の方がまだマシに思えてくる
しょうもない小細工せず普通に対応してれば可哀相な被害者様のままでいられたのにね
議論関係が全部元作者の自演(?)のような扱いなので名乗り出てみる
生徒編の厨二っぷりにムカついてしつこく食い下がったのは俺(
>>579や
>>587あたり)
すみませんでした
>>◆xCRBflIugY
なにこいつきめえ
ほんとに二度と投下しなくていいよ、構ってちゃん
今回は生徒編の改悪があまりにひどかったから揉めたけど、
過去の日記話や文次×そうこみたいな超大作ならともかく、
◆xCRBflIugYの作品だってそこまでご大層なものか?
すでに十分すぎるほどかばってもらって、生徒編の作者があれだけ
フルボッコにされるところと本人の謝罪まで見てるのに、留飲下げるどころか
この上まだみんなに自分のための学級会をして貰わなきゃ気が済まないって、何様のつもりだ?
他のレスにもあるが、このスレはあくまでも色んな職忍の作品をその都度楽しむスレであって、
いつまでも◆xCRBflIugYの作品の取り扱い方を議論するための場所じゃない
こんな自己中のお子ちゃまと知らずに散々フォローしてきた住人と
このスレを本来の用途通りに使っただけなのに
とばっちりでいちゃもんつけられた職忍が気の毒だ
こいつの変なプライドのせいでスレが混乱して雰囲気も悪くなって、
被害者どころか一番の加害者じゃん
>>626 どどんまい
しつこいって言われてるのはその辺のレスではないと思うよ
なんでそんなにぎゃーぎゃー言ってたかって言えば
俺は前に書いた「駄作連投のせいで凍結したスレ」の職忍やってて
まとめに載るのもかなり楽しみにしてたし作るのも楽しかった
でも駄作連投の時期に「別作品の作者ですが、これらとは一緒にまとめられたくありません」とは
はっきり言えなかった
でしゃばりとか自意識過剰とか言われるのが怖くてじりじりしてた結果まとめ凍結
自分が辞退する、だけでもかなりの皮肉なのに通じてない一部の住人に呆れてファビョった
すみませんでした
>>628 いや、誰もあなたのレスについては深く追求してないし別にわざわざ弁明してもらわなくても…
というか、今指摘されてるのはその皮肉が通じなかった時か、
議論イラネ主張が出始めた時に何故 「本人」が もう一度出てきて
自分の意思をはっきりさせなかったのかって話であって
(そもそもそんな遠回しなやり方で全員に分かってもらおうとすること自体間違ってると思うんだが
鋭い観察力を持つ住人もいれば耳クソ溜まってて聞こえない住人もいるんだからさ)
まあ何にせよあなたがファビョったり住人に呆れたりするのはお門違いではあるよね
投稿してたスレのまとめが凍結してしまったことと、自己投影して入れ込んでた
元ネタ職人がいざ再降臨したらアレだったという点には同情する
肝心なこと書き忘れた
>>597 わっふるわっふる
議論が続くにしろこのまま尻切れで収束するにしろ、
職人さんの投下あってのスレなことに変わりはないから
早く戻ってきてくれ
割り込みすみません。女装金吾×男装あやかで一本。7レスお借りします。
間が悪いことこの上ないですが(←遅筆)『全校あげて女装男装大会』の設定お借りします。
ギャグになりきらなかったので普通の形式で。ぬるエロなのに長いです。
「ええいこの設定つかうならギャグにせんかい!」という方、
お手数ですが『おかしな二人』でNG指定&脳内スルーお願いします。
あ、牧之介好きな人ごめんなさい。
******
新緑芽吹く季節の、某月某日。山のふもとにある小さな町の、その外れ。
ぽかぽかと柔らかな陽気の差し込む道を浮かれ気分で歩く、ひとりの帯刀した少年の姿があったという。
いや――背はあってもやや線の細い、それでいてどことなく丸みを帯びたその姿を、少年と呼ぶのは失礼かもしれない。
何故ならば。
「んっふっふー。学園長ってばいつもろくな事思いつかないけど、たまには妙案も出すのね」
萌木色の風を肩で切り、笑みを崩す事無く行く少年――もとい少女の正体は、忍術学園くの一教室のあやかだった。
突発的に実施された『全校あげて女装男装大会』という、大変ふざけ…ゴホン、奇抜な企画は、学園内外の男女を驚愕と羞恥と爆笑の渦へ巻き込み、
そして、一部において恍惚の嵐を巻き起こしたと後に伝えられるが、あやかにしてみればそれら全てどこ吹く風であった。
(連れ込み茶屋云々は興味ないけれど、こうやって男の子の格好して町を練り歩くのって新鮮で面白かったし)
元々同い年の男子よりも、やや背の高いあやかの体は男装に向いていたらしい。
予想以上の出来栄えに目を丸くしていた友人たちの姿を思い出し、あやかはまたひとつ笑みをこぼした。
つまるところ彼女は、『異性の格好に扮し、相手を性的に篭絡させる』という大会の目的自体にはまったくもって無関心であり、
ただ男の格好が出来ればそれで満足だった、という話のようだ。
(おまけに今日は、山本シナ先生に頼んで刀を拝借する事が出来たし。うふふ…夢だったのよねー。男の子みたいに刀を振り回すの)
借りるのはいいけれど、持ち歩くだけで、くれぐれも抜いてはいけませんよ――美貌のくの一教室担任は、あやかにそう忠告していたのだが、
彼女はすっかり忘れていた。
浮かれる乙女が人の話を聞かないのは、よくある事らしい。
「おい」
(いくらくの一が実戦についても勉強するっていっても、刀を持ってエイヤアなんて女の子のままじゃ絶対出来ないから)
「おい、そこの」
(っていうか、くの一だって剣術の授業したっていいと思うのよね。懐刀じゃいまいちパっとしないって。うん)
「おい聞こえてんのかそこの細っちょろいガキ!」
「なっ!? だ、誰が細っちょろいガキだ! ……って」
振り返る先に立っていたのは、寸詰まりな印象を受ける体型の男、剣豪の花房牧之介だった。
もちろん、あやかの中では『剣豪』という言葉の前に『ヘッポコ』という単語が付いているのだが、それはさておき。
「何だ聞こえてんじゃないか。さっきから腰の刀をさすりながらニヤニヤと…」
「そ、それがどうした」
「この大剣豪、花房牧之介の前でそんな様子を見せるって事は、お前随分と剣の腕に覚えがあるようだな。いざ、勝負!」
「はあああっ!?」
いきなりである。
ついでに道理の通らない物言いは、牧之介の十八番である。
「さあさっさと刀を抜け! それとも、俺の姿が怖くなったのかー?」
「言わせておけば…!」
ヘッポコの癖に叩きまくる減らず口も、牧之介のお得意だ。あやかの頬に朱が上り、手が腰の刀へと伸びる。
が、柄を引いてもガチン、と鈍く鍔が鳴るばかりで、白刃が鞘から姿を現す様子は無かった。
(あれ? やだ、ちょっと、刀が抜けない!?)
土壇場になってあやかの中で、山本シナの忠告がよみがえったが、時すでに遅し。
「来ないなら行かせてもらうぞ! でえええええいっ!!」
「しまっ…!」
間合いを詰めた牧之介が上段から刀を振りかぶり、あやかに斬りかからんとしたその時。
「(――御免!)」
どん、と胸を押す衝撃と割り込む黒い影、そして誰かの――耳に覚えのある声が、聞こえた気がした。
………。
……。
どれくらい時間が経っただろうか。あやかが恐る恐る目を開けると、甕覗きの空を横切る燕の姿が視界に入った。
「っ……あれ?」
(あれれ? 斬られてない?)
胎児のように縮こまっていた姿態を解き、肩や胸元をまさぐってはみたが、あやかの肌には斬られた跡どころか、かすり傷ひとつ付いていなかった。
あえて言うなら、後ろに転がされた瞬間したたかに打った尻が痛むくらいだ。
そんなあやかの声に気づいたか、彼女の目前に立っていた人影がゆっくり振り返る。
下げ髪に小袖を身に纏った少女は、あやかの借り物の刀を手にしたまま、へたりこむあやかにもう片方の手を差し伸べた。
「牧之介なら、そこで峰打ちされてのびてます。……立てますか?」
「あ…」
(……金吾!?)
尻餅をついたままのあやかに手を差し伸べたのは、同じ忍術学園の生徒であり、ひとつ年下の――少年。
一年は組の、皆本金吾であった。
*
「すみません、勝手に拝借した刀に傷を付けてしまって」
しばらく後、『大会』のルール――異性に扮した己に惑わされた相手が連れ込む(いや、連れ込ませる、か)――に指定されていた茶屋の一室で、
金吾は鞘に傷の付いた刀に視線をやると、向かい合って正座するあやかに、申し訳なさそうに詫びの言葉を呟いた。
「…本当はそこの牧之介に、その、用があって後をつけていたのですが」
(そっか、例の大会で金吾は牧之介をターゲットに絞ってたのね)
当の牧之介はというと、気絶した状態のまま荒縄でグルグル巻きにされた挙句、金吾の後ろに転がっている。
(…っていうか、私の正体に気づいてないのかしら)
こちらは正体を知っているというのにも関わらず、女の子のふりを続ける金吾にあやかは思う。
まあ、一年は組だし。と言えばそこまでなのだが。
「そうでしたか。こちらこそ……先程はどうも」
「ところでこの刀は、あなたの持ち物じゃないのでしょうか? 抜くのに少しコツがいるようですが、どうも存じていらっしゃらないようで」
「…うっ」
剣に関しては勘が働くらしい。あやかは、恥ずかしながら受け継いだばかりのもので、と、適当にぼやかした理由をつけた。
「まあ、道理で。刀に慣れていない柔らかな手をしてましたから、剣術自体不慣れなのかしらと」
(……!! 大きなお世話よっ!)
「き…んんっ、お嬢さんは随分慣れているようですね」
「ええ、僕の誇りですから」
(ふんっ、嬉しそうに性別バラしちゃって、この剣術バカ)
先程の憂い顔はどこへやら。
自分の剣の話になると途端に頬を染めて破顔する金吾から見えないよう顔を逸らし、あやかはこっそり渋面を作った。
そのまま聞いてもいない剣の修行の話など始めだす女装姿の剣術バカと、慣れない連れ込み茶屋の雰囲気に妙なむず痒さを覚えはじめ、
「……あのー、それじゃ僕はこの辺で…」
などと言葉を残し、あやかは一室を後にしようとした。
が。
「それよりも気になるのは!」
「ひえっ! な、何だよ」
話を中断し、いきなり語気を荒くさせた金吾に、思わず返す言葉も裏返る。
どうも勝手に熱くなっていたらしい。
金吾はあやかの手をがっしと掴むと、松の実に似た形の大きな目に気迫に満ちた光を宿らせながら、こうのたまった。
「折角のいい刀を持っているのに、まともに扱えないなんて勿体無いっ、わよ! もし良かったら僕…あいやいや、私が、指南いたしますわ!」
………え?
「ええええええーーっ!?」
しばしの間の後、連れ込み茶屋に不似合いな絶叫が響き渡る――急転直下、である。
(そりゃ剣術の授業があればいいとは思ってたけどさあ…)
茶屋を揃って後にし、再び訪れた町外れの道沿いに、えい、やあといった掛け声と風切り音が響く。
「ほらもっと背筋を伸ばして、膝を軽く曲げて重心は下に!」
「こ、こうか?」
まさか一年は組の忍たまなんかに教わる羽目になるとは、と半べそになりながら思うあやかに、容赦なく金吾の手が飛ぶ。
「違う! へっぴり腰になってどうする!」
ぱしんっ「あいたっ!」
(乙女のお尻叩くなんて……コイツ、後で覚えときなさいよ!)
くの一罠のスペシャルフルコース味わわせてやるんだから――などと、あやかが密かに復讐の炎を燃やし始めた事など、知る由も無い。
皆本金吾十歳。この男、意外とスパルタである。
「えいっ、やあっ! …はあはあ、な、なんでこんな所で素振りなんて…」
しばらく小枝での素振りを繰り返した後、汗だくのあやかは道外れの木陰にへたりこみ、一息ついた。
見上げる空は相変わらず青く、梢の間から飛び出す燕の戯れあう姿が、木の下とは無縁ののどかさを際立たせているようにも思えた。
対する金吾はというと、そんなあやかの姿に視線をやりながら、ひとり物思うように腕を組みふうむ、と呟いた。
「…やっぱり服を着込んだままだと、筋の動きが分かりづらいなあ。ちょっと、失礼します」
言うなり、あやかの傍で身をかがめると、彼女の着物を掴みそのまま大きく衿ぐりを開いたのだった。
「えっ、ちょっと何脱がし……きゃああああっ!」
ぼんやりしていたのが仇になったか。気付いたあやかが慌てて金吾の手を押さえたが、もう遅い。
人通りの無い道外れの木陰で、あやかは晒布にきつく巻かれた胸と、その晒布より白い肌をあらわにされていた。
「!!」
あまりの意外な展開に金吾は着物から手を離し、驚愕の表情で口をぱくぱくさせている。
それはつまり、彼が今まで目の前の少女を少年と信じて疑っていなかった表れであったが、それを喜ぶ余裕など今のあやかには無かった。
(バレた。ついでに私がくの一なのも、バレない訳がない。ああもう、ここは開き直るかっ!?)
いっそ頭を何発かブン殴ってやったら、記憶も吹っ飛んでくれるんじゃなかろうか――混乱のあやかの考えが、どうにも物騒な方へと向かい始め、
こっそり拳を固めたその時。
「あ…あ、あ……ご、ごめんなさいっ!」
金吾の半ば裏返った大声があやかの鼓膜を震わせた。
見ればその顔は蕃椒より真っ赤に染まり、付け睫毛が縁取る大きな目には、わずかに涙が浮かんでいた。
「…へ?」
「確かに、男にしては線が細いなーとかは思ってたんですけど、そ、その、ただ剣の鍛練を怠っていただけかと思ってたんです!」
「は?」
「だから僕、あなたにキツい教え方をしてたんですが……僕の考え違いでした!」
「あのー…もしもし?」
「いえ! 皆まで言わないでください! 僕も武士の子、年頃の女性が男子の格好をせざるを得なくなる理由くらい見当がつきます!」
口を挟もうとしたとたん、びしりと掌を向け言葉を遮る金吾の様に、あやかの頬を変な汗が伝う。
なんという事だろう。
この少年、どうやらあやかの事を『御家騒動に巻き込まれて男子のふりをした武家の娘』と解釈してしまったらしい。
さすが一年は組。見当違いもここまで来るといっそすがすがしい。
(っていうか何でまだバレてないんだろ……ひょっとして私、くの一の中でもかなり影薄いんじゃない?)
乱れた衿もそのままに、あやかは勘付いてはいけない予感に片頬を引きつらせた。
おそらく、その予感は正しい。
さて、これはあやかの知る所ではなかったのだが――武家の子として生を受けた金吾は、その素性ゆえ、過酷な境遇に身を置いた経験がある。
今でこそ忍術学園で忍びの術と剣の技を学ぶ日々を送っているが、少し前まで彼は親の敵討ち――これは仕組まれた芝居だったのだが――の為に、
寂しさに震えながら独り、諸国を巡り歩いていたものだった。
そんな経験を持ち合わせているせいだろうか。
勝手に思い込んでいるとはいえ似たような素性の、これまた過酷な状況下に置かれているであろう目の前の娘に、金吾はかつての自分の姿を
重ね合わせていた。
「辛い……ですよね。頼る者もいないって…」
大きく見開いた目からぽろぽろと涙が零れ落ち、濃い目に差されていた頬紅を洗い流していく。
「………」
勘違いもはなはだしい話ではあったのだが、あやかはそんな金吾の姿をあざ笑うことは出来なかった。
少し感じる居心地の悪さと、胸の奥から沸く疼きに似た感覚を抑えるように、あやかの腕はそっと金吾の頭を包み、涙でぐしゃぐしゃの顔を
自分の胸元へと誘った。
「うう…う…」
晒布に涙が紅色の染みを作っていたが、不思議と不快な気持ちにはならなかった。
ただ腕の中でむせび泣く、ひとつ年下の少年のやや筋張った肩や腕と、小葵文様の小袖のちぐはぐ具合に微かなおかしみを覚えた。
「……簡単にポロポロ泣くもんじゃないよ。男の子だろ」
こくん。頭が小さく上下した数拍後――金吾はばっと顔を上げ、何で分かったんですか!? と心底驚いた表情であやかに尋ねた。
気付かれていないと思ったのだろうか。そっちの方が驚きだ。
「何言ってんだよ。さっきから女の子のふりなんか全然してなかった癖にさ」
苦笑いをこぼしつつ答えると、金吾は涙の残る顔を再び真っ赤にさせ、慌ててあやかの胸元から離れた。
「すみません、こんな変な格好で…」
「君がどんな理由でそんな格好をしてるかは、こっちは聞かないよ。…けどさ、それにしたって随分甘い女装じゃないか?」
「え、そ…そうですか?」
取れかかった付け睫毛もそのままに、金吾は自分の小袖姿に目を落とした。
「女の子はそんなに筋張った肩なんてして無いし、ガニ股になんかならない。それに随分濃い紅を差してたけど、あれじゃ逆効果だ」
途中、金吾がなにか物言いたげな視線を送ったが、あやかは視線で制した。
(どーせ私の事、女らしくないとか思ってんでしょ。その位自覚してるわよ)
男装が似合うということは、裏を返せばそういう事だ。
けれど、どんなに男の格好をしていたとしても、自分が女であることに変わりないのも、また事実だった。
――もし良かったら、指南いたしますわ!
さっき金吾が女口調で熱く語った言葉が、脳裏をよぎる。
それは通り物のようにあやかの中を駆け抜け、そして、鈍く疼くような余韻を残した。
多分、普段の自分なら、くの一教室のくのたまのままだったら、きっとこんなこと考えなかっただろう。
相手が普段の金吾なら、一年は組の忍たまのままだったなら、きっとこんなこと言ったりなんかしない。
「(指南――か。いい言葉ね)」
「え?」
微かに漏れた声を聞きなおすかのように、顔を上げた金吾の前髪を、萌木色の春の風が撫でる。
まばたきを繰り返しながら自分を見る大きな目がおかしくて、あやかは少しだけ笑った。
「何か言いました?」
「うん。君には刀の事で、随分と世話になったなって」
「ああ……少しでも力になったなら、幸いです」
「だから」
言葉を切りあやかは、金吾の豆を潰した痕跡のある手を取ると、静かに自分の胸へと重ねた。
息をのむ音と同時に、金吾の目が丸く見開かれたのを一瞬だけ視界に留め、目を閉じる。
「だから今度は僕が……ううん、私が君に、指南する」
囁いた自分の声は、とても穏やかなものだった。
*
それは本当に『指南』と呼べるものだったのか――あやかは時折、独り振り返ることがある。
「ほ……本当に、触っても、いいんですか?」
「何度も聞かないでよ。……はい、サラシ取ったから」
「……柔らか…なんか、ふわふわしてる…」
「………やっぱり、私もちょっとだけ触っていい?」
――時に、手肌で。
「…しょっぱ……」
「や、ちょっと、そこ……きたなっ…!」
「でも、ぬるぬるしてるのは……ん、何か違う味がする」
「はっ……バカ、そんな、の、言わない…」
――時に、唇や舌で。
「……ここ、かな?」
「も少し、した……あっ」
「…んんっ……きつ……」
「……動いて、いいよ…」
「………」
「……」
――時に、欠けた場所を埋め合わせて。
少女姿の少年と、少年姿の少女は拙いながらも一生懸命に、互いを知ろうと探り合い、互いを伝えようと絡み合った。
道外れの茂みの中、声を殺しながらのそれは、日が大きく傾いて空に茜色が混ざり始めた頃、双方力尽きるように幕引きの時を迎えた。
「……はあ」
それからしばらく後、吐息と共に身を起こすと、柑子に似た色の日の光が茂み越しにあやかの視界に飛び込み、思わず目を細めた。
元結の解けた、ゆるく波打つ髪も結い直さず視線を傍らに移せば、先程まで指南と称して絡み合っていた相手が、着崩れた小袖姿のまま、
ぴよぴよと心地良い寝息を立てている。
(あーあー…もう、これじゃ変なのに襲われたって文句は言えないわよ)
自分の事を棚に上げ、あやかはそっと、金吾の乱れた着物を直した。
途中、夢心地の少年が小さく、ははうえ、と漏らした寝言が耳に入り、あやかは柔らかな笑みをこぼした。
おかしな――本当に、おかしな話だ。
普段の自分ならきっとこんな場所で事を起こさず、例の茶屋にでも引き返して、そしらぬ顔で『大会』の戦果としてこの少年を引き渡しただろう。
金吾だって――彼がそこまで気が回るかは疑問だが――似たような選択肢を取ることは出来たはずだった。
けれどしなかった。否、出来なかった。
恋や情が生まれた訳では無い。それだけは自信をもって断言できる。
「先に……帰るね」
身を整え、鞘に傷の付いた刀を腰に差すとあやかは静かにその場を後にした。
日は更に赤味を増し、ゆっくりと山間へと沈み込んでいく。
「これ、先生にバレたら大目玉だろうな」
帰り道、鞘の傷を撫でながら、あやかはわざと男口調で呟いてみた。
けっして人に語ることの出来ない理由で傷付いた刀ではあったが、それを差したあやかの表情はどこか晴れやかだった。
「(……ん? 何か忘れてる気がする…)」
一方。
「ぶえーーっくしょいっ! くそっ、誰だこのウルトラスーパー大剣豪、花房牧之介の噂なんかしてる奴は」
「なにブツクサ言ってんだい! 無駄口叩いてないで、さっさと布団カバーの洗濯終わらしちまいな!」
「はいはいはいはいーっ! ああもう、なんで俺様がこんな目にっ!?」
荒縄で縛られたまま連れ込み茶屋の一室に放置されていた牧之介は、例によって一文無しだった為、二人が揃って彼に押し付けた茶屋の代金を、
労働によって支払う羽目に遭っていたという。(学園関係者が彼の姿を見たとの話もあったが、黙殺されたそうな)
自業自得もいいとこだが、まあ、どうでもいい話である。
「どこがだ! あとどうでも良くねえーっ!!」
「やかましいっ!」
*
学園長の思いつきに端を発する『全校あげて女装男装大会』は、全く予想外の理由により開催途中にして中止の憂き目にあった、という話を、
あやかは学園に戻ってから耳にした。
ついでに、借り物の刀に付いていた傷は、案の定山本シナから叱責を受ける因となったが、それはあやかの想像を下回る静かなものだった。
ただ、暖かいからって油断すると風邪をひきますよ、というシナの一言に他のくの一は首をかしげ、あやかは後に皆から『あんな真っ赤な顔の
あやかちゃん見るのはじめて』と評されるほど赤面し、ひどく恐縮したという。
それから数日後。
『……百八十六っ! 百八十七! 百八十っ、八!』
昼下がりの忍術学園中庭。
遅い昼食をとりに教室を離れ、食堂へと続く渡り廊下を歩いていたあやかの耳に、聞き覚えのある声と、風を切る音が響いた。
足を止め、声の方向に視線を移動させると、葉桜の下で木刀を構え、振り下ろす動作を繰り返す少年――金吾の姿があった。
『百八十……九っ!』
度重なる素振りと春の晴天に上気したのか、水色装束の上着は折り畳まれ、葉桜の木の根元に置かれていた。
掛け声と共に木刀を振り下ろす度、少年のあらわになった細腕がきしり、としなる。
背筋をぴんと伸ばしつつも、重心のきちんととられた構えは一端の剣士のそれであり、彼の師の教えが生半可でないことを見る者に伝えていた。
もっとも――そんな彼の姿を注視していたのは、あやか一人だけだったが。
「………」
掛ける言葉は無い。
今の自分はただの、くの一教室のくの一である。
かの少年の知っている、『少年姿の少女』はもうどこにも居ないし、同様に自分の視界に居る少年は『少女姿の少年』ではないのは分かっている。
奇妙で、危うく、不埒な――おかしな関係。
幾多もの偶然によってしか成り立たなかった、記憶の中にだけ残された刹那に似た時間が崩れるのを、あやかは恐れた。
だから、掛ける言葉は無い。
多分、この先も。
「あ、居た居た。もう、あやかちゃんこんな所で何ぼーっとしてんの?」
渡り廊下の食堂側から掛けられた少女の声に、あやかの意識が過去から現在へと戻った。
「あ…ごめん、みかちゃん」
「午後から行儀作法のテストだって山本シナ先生言ってたし、さっきから食堂でそうこちゃん、ヨダレ垂らしながら待ってるよ?」
放っといたらあやかちゃんの分まで食べられちゃうかも。
悪戯を思い浮かべたような笑みと共に囁くみかの言葉に、あやかは苦笑混じりに、ありそうね、と答えた。
「あの底無し胃袋だったら、待ちきれずにみかちゃんの分まで食べてるかも」
「やめてよー」
冗談で済まないあたりがあの娘の怖いところだ。くすくすと笑いあいつつも、早足で風を切りながら食堂へと向かう。
遠ざかりゆくかの場所から萌木色の風に乗り、ほんの微かに――二百っ、という掛け声が聞こえた気がした。
******
以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。
******
元ネタ作者様へ。
最初に作者様の作品を目にし、自分も是非ともこの設定で話を書いてみたいと思い、キーを叩きました。
自分なりに設定を解釈したつもりではありますし、自分は書いて(元ネタに対しても、登場キャラクターに対しても)
後悔するような話を作る気は毛頭ないのですが、不快に思われる記述等がございましたら、深くお詫び申し上げます。
良い話を読ませてくれて、ありがとうございました。
自演自演言ってるけど、それって
>>611だけでは…(確証はないけど)
作者が出てこないなら終わりだって断定されて切れたようにも見えるし
わざわざ6年い組編とつけてたのはまだまだ続ける気だったようにも見えるし
中心人物なんだからあの時点ですぐに出てくるべきだったと責めるなら
いい年した大人である住人はオブラートに包まれた真意を鋭く見破るべきでもあるし…
作者だけが大人で住人たちは子供でもいいって理屈はなんか…
皮肉が通じた人もいれば通じなかった人もいてて、蒸し返してた人は通じてた人でしょ?
全員に通じてなかったら解説のために出てくるべきだったかもだけど…それが大人?
そもそも議論派や
>>628が主張したいのは「議論=ケンカ=いけないこと!」みたいな小学生的流れが
おかしいってことで、元ネタ職忍にいつまでもかまってあげようよということではないと思う
ROM専やGJ専の人はそりゃ楽だよ
批判してる人だって日付が変われば別人になれるし
元ネタ職忍が自演ぽいことをしたのと大人気ない発言をしたことはナンだけど、先生に答えを言われないと
いつまでもわかりませーんって言ってる生徒もアレだと思う
途中から投下し始めた人も責められて困ってるかもしれないけど
「空気を変えようとした」ことに悪気がなかったのはちゃんと感じてるから、つづき楽しみにしてます
生徒編の作者だって悪気は無かったよね。
一回目のときにちゃんと評価しなかったくせに二回目でフルボッコした住人も悪い。
それにタイミングを責めるなら元作者の「一緒にされたくない」発言の直後に
「すみませんでした」と出てきてればこんなにひっぱられなかったはず。
でもフルボッコ直後で怖くてタイミングを逃しただろうことは想像に難くないし
毎日このスレ見てるわけじゃないだろうし。
作者にしかわからない悩みがきっとある。
生徒編の作者も精進してまた投下してください。
>>631-
>>637 GJ
IDすげえ…
久しぶりにきたけど
いままであんまり議論とか無かったスレだからびっくりした
>>567あたりから? 始まってんのか
よくわからないけれど
議論はケンカでは無いのだから、結論が出るまで通すべきで、
職忍はその辺の空気読みつつ投下
元ネタ職忍は意見があるなら早めにハッキリ主張
ってことで良いのかな
あと
>>631の勇気に乾杯。
うーん
この場合元ネタの人が怒った場合
いつ・どの程度はっきり言うかがポイントかも
一緒にされるくらいなら辞退するってかなり激しい拒絶だと感じるんだが
それすら遠まわしすぎて通じない人がいるなら
一回目の生徒ネタが出たときにすぐ「ふざけんな!」というべきだったってことかな
でもそれだと他の職忍が来にくくなるし、難しいね
>>631に花束を
普通のSS系スレなら元の作者が
倉庫入りを辞退すれば、暗黙に「了解」って流れで
周りはとやかく言う必要は無いんだけどな?
他のSSスレをいくつも見ているけど、こういう議論はスレ内でやると
SS職人が投下しづらくなって次第に誰も投下したくなくなるから
数ヵ月後にはスレが崩壊し出して大体良スレでも無くなってしまう傾向にあるんで
これ以降この話題を出したいのであれば、したらばにでもBBSを作って
議論なり、雑談スレを作る方が絶対良いよ。
全校あげて女装男装大会6年ろ組編とか本家に忠実に書いてみたいんですが
もう二度と見たくない、大したことないしっていう人がいたらやめます
まずお前は誰なんだw
本家作者なのか生徒編作者なのかそれとも全くの赤の他人なのか
どっちにしろ誘い受けはうぜー
黙って投下してくれりゃフルボッコなりマンセーなりスルーなり、何らかの評価はされるでしょ
それが住人の答えです
>>645 気が立っているのは分かるけど言い過ぎ。
>>644 んー…忠実に、とは書かれてるが、投下するまで読み手には内容が分からないのが真実。
それに元作者さんの心情も考えると、一度『追いスレ』(『スレから追い出されたSSを投下するスレ』)
に投下してみて、誘導リンクを貼ってみたらどうかな?
一個人としては読んでみたいのが本音。
>>645 本家に忠実にってわざわざ書いたんだから赤の他人ですよ
前書きがあったほうがいいとか、もう投下するな誰でも書けるとか言われてたんで
似たようなのをいきなり投下したら気分悪くする人いるとおもったんですけど
なんでそんなにえらそうなんですか
それに本家の人を嫌いだって言ってる人ですよね?
忠実に書いたら作者本人だって決め付けられそうなんでやめます
>>646 ありがとうございます
でも一応忠実に書いたのはあるんですが
書き直したほうがいいみたいなので出直してきます
忠実にあのとんとんとんと進む感じを出したかったんですけど
でも変えてみてしかも本家作者の心情を傷つけないものができたらそこへ投下します
どうみても本人ですry
自ら墓穴掘りまくりじゃねえかww
昨日から、作品に対して大層なものかとか誰にでも書けるとか、
果ては誰かも特定出来ない相手に対して「本人乙」とか、
随分口汚い感じにレスされている人がいるみたいだが、
こういう時こそ
【忍法知らんぷり】
発動だぞ。
ゲスパーや実のない後ろ向きな煽りに用は無い。
だいたい忠実ってなんだよwww
どうしたって文章に個性は出るんだから
忠実にしたら只のパクリじゃないか
つーか、他人の設定に忠実に書くのは無理でしょ。
自分は忠実なつもりでも、作者からみたら違うかもしれないし
かといって事前に確認してもらうこともできないし。
一度もめたネタなんだから、わざわざ蒸し返すことないんじゃないか。
少なくとも会話だけで(?)進めて生徒編よりはマシだっていう自信はあったんだろ
現に
>>631〜については作者は何も言ってきてない
形式だけは似てるはずの生徒編がひどすぎただけ
それより、元ネタのことを大層なものか?とか言ってたやつの気がしれん
「6年い組編」とか「もう」投下はしない発言とか見れば、続きの構想があった可能性がある
パクり問題が先に発生したから中断されただけだろ
本人がもう投下しないと言い切ったから、設定は借りられても同じタイプのはもう読めないだろうな
下手に似せすぎたらアンチ元作者が煽るだろうし
>>645は元ネタの人憎しのあまりカリカリしてるし
>>644は664でちょっと被害妄想激しくない?
いや警戒する気持ちも分かるんだけど。
元ネタの人への配慮はともかく、住人のご機嫌をうかがう必要なんて職人にはない。
まだ誰も書き直せなんて言ってないじゃん、
せっかくスレの雰囲気も多少投下しやすくなってきてるとこだし、
そのままのものを試しにってくらいの気持ちで投下してくれれば大歓迎だよ。
面白ければみんな素直にGJを送ると思う。
元ネタの人にとってNGなら、また何らかのアクションがあるんじゃないだろうか。
元ネタの人がもう書かない宣言してるところに、元ネタの人に対しての
レスを引用して「つまらないと言われるなら〜」と予防線を
張ってたから本人ぽく見えた部分があったんじゃないかな。
(自分も
>>645ではないけど一瞬本人?と思ってしまった)
>>631-
>>637 乙です!
文章も巧みだし、ほのぼのしててなんか可愛かった
牧ノ介オチも秀逸www
せん子もん子は面白かったが、そもそもああいう形式自体
続いたら食傷気味になりそうで難しい作風だからな
他人(とあくまでも本人が主張するならそうなんだろう)が書いたものなら尚更
とりあえず別スレに投下→誘導はいい案だと思う
読みたい人間は読めるし、嫌なら見るなの術が使えるから
アンチは湧かない(はず)しスレも荒れまい
450KB超えましたね
そろそろ、作品&コネタをちょぼちょぼ出しつつ
「次スレたったのか。じゃあこっちはマターリだな」
って感じが良いかと
議論はそのときすれば良いじゃん
議論は別のところで思う存分やりたいよ
ここだと前の話題を引っ張り出しただけで
「ケンカはやめなちゃ〜い!もう終わったことでしょプンプン!」
ってさえぎろうとするお子様が多いみたいだし。
せん子もん子は一見誰でも書けそうな書き方だけど今まで誰もやらなかったやり方。
それを読んだあとで誰でも書けるとか大したことないとか、よく言えるよな。
同情してあげてたのに見方が変わったからって手のひら返しすぎ。
>>644が他人だろうが本人だろうがいきなり忠実なのを投下したら
こいつ別人のふりしてまた投下してるよ
もう投下しないって言ったくせに
そんなにかまってほしいのかよ
また印象変わったわ などなどアンチが騒いだだろうなーと想像しちゃう
本家っぽく書きたくてもアンチがいる以上過敏になる気持ちはわかる。
そのくらいアンチは態度も口も悪いしやたら偉そう。何様?
真っ先に
>>645にいちゃもんつけられたのが不運でしたね
追いスレに投下がんばれ
>>658 乙!
照代のひとはもう戻ってこないのかな…
このスレ45巻ゲットした人いるかな……居るんだろうな。
……くっ、泣いてへんで!(地方)
自分も照代さん話お待ちしてます。
ノシ
久々にくのたまが出てきて嬉しかった
結局元ネタの続きは追いスレ行き?
あの調子だと向こうで評判が芳しくなかったら
本スレでケチがついたから正当に評価されないとか言い出しそう
照代親方話を全裸で待ってる俺はそろそろ風邪をひきそうです
>>663 それを言ったら追いスレにすら投下しなくなるかもということがわからんのですか…
考えすぎかもしれないけど、もしかしてむしろ投下させないためにそう言ってる?
>>664 こらこら変態紳士が全裸だなんて…
つ【ネクタイ】
勘ぐる気持ちも分かるが、いきり立っていいのは股間だけだぞ。
ひとまず自分はここと追いスレ日参して、楽しみに待ってるんだぜ。
>>665 ネクタイとは通なアイテムですな
しかし変態紳士の自分としては【靴下】をお勧めするところですがね!
そっ…
つ【シルクの手袋】
では
つ【シルクハット】
をどうぞ。
では…
つ【真紅のバラ一輪】
お口にどうぞ。
すまないみんな…俺、どうかしてたんだ…
この恩を返すには…やはり投下…かな…
>>670 さあその姿で投下するんだ
今のお前は誰よりも立派な…変態紳士!
この流れ・・・輝いてるわ!!
がんばれ
>>670!明けない夜は無い!
(一昔前の週刊漫画アオリ風)
ところで、新刊で両手に花な彼の話はいつ頃振ったら良いですかね。
つかくのたま背高いね。
673 :
670ですが:2009/04/23(木) 11:32:24 ID:7ZE2/KaI
コピペエロ改変はこのスレ的にアリ?
アルカリ性
677 :
670ですが:2009/04/23(木) 20:19:59 ID:7ZE2/KaI
>>674 うおそんなスレが立ってたのか知らなかった。
では注意書きです。
これはアンパンマン日記コピペを改変した「長次の日記」を
さらにエロ改変したコピペです。
なおパロ元になった「長次の日記」の作者は私自身なので責任とかは無問題♪
お嫌いな方は ID:7ZE2/KaI をNG登録してください。
では「長次の日記・裏」です。
【5:12】小平太の笑い声(寝言)で起床。まだ眠い。顔とふんどしを洗う。眉を整える。歯は丹念に磨く。図書委員長は笑顔が命。
【5:22】朝食前に房術の自主トレをする。「無理すると赤ムケになるよ」伊作の言葉だ。うるさいんだよ。俺は自主トレしたいんじゃない小平太がうるさいんだよ。「ほどほどに!」うるせぇんだよこの検便男が。
【6:41】朝顔の様子を見に行く。元気に育つように土にたんぱく質をまいておいた。
【8:00】ダルい授業開始。庭ではうるせぇ犬がわめいている。犯すぞ。
【9:43】「助けて〜!」黒い帽子をかぶり首から紐を下げ、手袋と靴下を履いて口に赤い花をくわえた全裸男が叫んでいる。見なかったことにして机の下の右手の運動に集中した。
【11:03】今日は曇りだ。愛用の春画本がかびないか心配だ。早く図書室へ帰りたいと思いながら3回抜いた。
【11:46】仙蔵がニヤニヤしている。
【12:03】午前授業終了。学食へ行く前に朝顔にぶっかける作業をこなす。
【12:15】お腹がすいた。おばちゃんが余り物だけどとおかずを一品くれた。笑いが止まらない。
【13:11】みんなで猥談。食満の説明口調にみんながいらつく。
【14:27】ギンギン男 登場。
【14:28】「ギンギーン!」 相変わらず元気な奴だ。「いけいけどんど〜ん!」本当はどうでもいい。
【15:40】卑猥な落書きをされたバレーボールが飛んできたのでトス。そしていけいけどんどんアタック。どこかで不運な誰かが叫んだ気がした。
【15:41】「長次〜大丈夫か〜!」仙蔵だ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだ?
【15:42】「新しいボールだぞ〜!」さようなら、バレーボー子127号、こんにちはバレーボー子128号。仙蔵がニヤニヤしている。
【16:00】「いくわよこずえ!!」誰だお前は。「いけいけどんどーん!」このセリフには飽き飽きしている。
【16:58】午後の授業も終了。図書室へ向かいこずえとやらを想像して抜く。
【18:31】食満が来た。「長次!バレーボー子が足りない!」遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【20:30】貸し出しカードをチェックする。文次郎の貸し出しカードが春画ばかり127枚を越えていた。仙蔵がニヤニヤしてこっちを見ている。いやがらせか?殺すか?
【21:56】い組の部屋が烏賊臭い。
【21:57】は組の部屋も烏賊臭い。
【22:19】小松田さんが野良猫に食い物を分けて貰っていた。仙蔵がニヤニヤして見ている。
【22:21】もしもあの猫が美少女だったらと想像して抜く。
【22:23】今朝の朝顔がしぼんでいた。見た目がヤバイ。たんぱく質を与えておいた。
【22:35】あーまた明日も地獄だ。永眠。
変態紳士めが…。
つ【GJ】
>>672 伊作が背低いのかもよ
発育不良〜? とかってくのたまに身体検査されろ
いまさらだが
>>678 面白すぎる。特に【9:43】w
助けてあげて! 彼、とっても変態紳士なんです
>>678 笑わせてもらったGJ!
それにしてもさすが6年生。自主練の手捌きもお手の物ですね
つうか長次のキャラでエロい事ばっかり考えてるとかってマジもんの変態だwww
あっ、途中登場した変態紳士は、そうです私の事で(ry
>>677NIP職忍出張GJ!
相変わらず「図書委員長は笑顔が命」に吹くw
その朝顔 絶 対 枯 れ るw
紳w士www
キャラクターのギャップを楽しむネタだから、確かに読み手を選ぶけど
楽しませていただきました。
そしてこのスレは、いろんな所の人が居るんだなあと改めてしみじみ。
新刊、伊作が両手に花って言うよりも、
ユキトモ百合とおまけ伊作の図に見えた
俺はきっとこのスレの影響を受けすぎた
な…。
話は変わるが、先日のアニメ(11期のからくり部屋の話)は、
あれ忍たま×くのいちの逢引き先に利用したらいいんじゃね?
と見る度に思う。
頑張れからくりコンビ。
>>684 伊作とユキ&トモは乱太郎達とおちあうまで何話てたのか気になるな
「そういえばこの前、合戦場に行った時、怪我人の手当てをしたんだけど・・・」
とか伊作が言って怪我の具合と治療方法のエグい話を長々とやって
くのたま達にドン引きされてたら笑えるんだけどなW
からくりコンビの部屋に迷い込む
ツイてないくのたまっていうのもいいかもしれん!
686 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 01:40:06 ID:FXzmueJQ
保管庫更新お疲れ様です!
また色々お世話になります!(変態紳士的に)
伊作は普段はいい先輩だけど、医療関係の話をしだすと、
周りが見えなくなりそうなイメージだな・・・。
頑張れ超頑張れ。
保健室の女王様、OK?
今日ではないがまとめて投下する
OKです
待ってたよー!
楽しみに待ってます。
うおお久々のくの一教室オールスター回ありがとうアニメスタッフ!
タカ丸さん(ついさん付け)対女子スキル高いなあ…。
そして滝夜叉丸は三禁(色)破りまくりなのに、なぜ単独でエロ話が無いのか。
教えてエロい人。
今日のアニメくのたま達勢揃いだったなw
何気にくノー達が上級生の話をするのは珍しいせいかなぜかちょっと緊張したwww
エロい事考える時はすんなりニヤつけるのに・・・!
新刊の4コマであった身体測定は学園上げてのイベント事なんだろうか
って事は、く、くノ一も測定されるるるる?
なるほど!保険委員はそりゃ主役だわw
>>692 「あきらめ悪いくのたまが『揉んだらデカくなる』を信じて、
直前までそういう事をしてた為、保健委員に真っ赤になった胸を計測される羞恥プレイ」
まで読んだ。
おっと、『ぶっちゃけ女子の計測は女子同士でやるだろjk』という
夢のない意見を変態紳士は嫌うぞ。
>>693 身体測定の男子の会話に「お前ちょっと女子の測定覗いてこいよ〜」(ニヤニヤ)
みたいな会話はアリだと思います!!先生っ!!
くのたま身体測定と聞いて、ちょっと考えたら
「身体測定で胸が成長してないんじゃないか気になるって?
任せなさい。こんな時こそ豆乳に相談だ!」
「手っ取り早く女の子の胸を大きくさせる方法だと?簡単だ!
こう、ちゃっちゃと種付けs(倫理的に不適切発言の為削除)」
こんな会話が脳裏に浮かんだ俺末期。
いや、きっと他の職忍さんならもっとまともなあの二人を考えてくれる筈…!
あ、三郎は新野先生に化けてちゃっかり測定側に回ってそうだな。
>>696 他の学年でもいけそうだw
上級生は割と考えやすい気がするが下級生が難しい〜!
何か無いかな?
>>695 「ほーら僕の豆乳をお飲み」ですね解ります。
もうひとりは文献を辿ってるうちに測定日になってくのたまがっかりアンド自家発電で図書室で灰になってるといい。
くのたま胸囲測定のお手伝いをする一年生
一年生→「母ちゃんよりちっちゃいや」と全く興味ない
くのたま→一年生を男扱いせず全く気にしないで生乳放り出して教室内を歩き回る
…を障子にメアリーする上級生を妄想しました
体重測定で、
「十(ピー)貫です」
「そんなの嘘よ!私(ピー)貫も増えてないって!」
「でもホラここの数字…「わかった!きちんと服着込んでるから増えてるように見えるんだわ!」
って会話がきっとある。そしてくのたま脱ぐ。
このカシオミニをかけてもいい。
下級生は保健委員を中心に話が広がりそうだな。
体重(二人がかり)・座高・身長・胸囲のどれを測定するかで真の不運王が決まる!
乱太郎×ユキで書きたいんだが、年齢設定で困ってる
くの一が閨房術の授業に入る→ユキがはじめてを乱太郎に捧げるって流れで書きたいんだけど
10歳相手にエロって抵抗がどうしてもあって
この時代なら別にそんな事はない?
くの一が学ぶにしてどんぐらいなら違和感無いもんだろうか
年齢を上げれば上げる程上級生ネタが今後書きにくくなるんだ…
>>700 カシオミニとはまた懐かしい…自習!自習!
>>701 1年だと年齢で違和感が…って言う気持ちはわかる。
ユキちゃんが「捧げる」ってよりも、「リード」してしまうイメージがまずきちゃうかなーと。
って言いながら年齢上げなくてもイケるよ!と思うんだけどね。年齢操作有り無しに関わらずおいしくいただきます。待ってる!全裸で待ってる!
長文レス失敬。
>>701 乱ユキに限らず、1は×くのたまとかそのままの年齢で進めている話は今までにも結構あるし、
ためらいがあるなら、その感覚を逆手に取って、人物の葛藤に使うというのも美味しいと思う。
読み手側は基本何でもいただきますの心構えだから、思うように書いて下さい。
楽しみにしてます。
一年エロに違和感があるというより
「立つ」のかがわからん
まず立たないと捧げるにしても奪うにしてもむりぽ
個人差あるけど、12歳くらいからじゃないのかなと
>>702-704 レスありがとう
やっぱ+2年位がいいかな?と思ってはいたが
今後このネタを自分で使うのに5、6年ダメじゃんと気づいてから、当時の結婚年齢とか調べてぐるぐるしてた
素直に+2年で書きます
時間かかるから気長に待ってて下さい
今日のアニメのくノ一3人娘ね話はそれぞれのキャラがはっきりした回だったな
トモミちゃん→割と冷静に状況判断
ユキちゃん→悪戯とか率先して行動に移すタイプ
おシゲちゃん→そんな2人を見守るタイプ
こんな感じ?
あと最後のユキちゃんトモミちゃんの「美味しい?」「お食べ・・・」って
囁くトコはエロく聞こえました!ありがとう!
沈みすぎアゲ。
水堂さんさゆりちゃんは今日も可愛かった。いい夫婦(アニメ限定)だ。
しかしこの二人のエロを思い浮かべるのはなかなか…。
以前にスレでも出てたが、若返らせるのも手だな。
若返りの池に落とすとか。
逆に年寄りの池に落とせば、低学年エロもいけるんじゃないか?
>>709乙!
確認した!
しかし過疎ってるな・・・アニメでも女の子キャラ待ちだし、仕方ないか?
って事で!アニメ予告にあった例のデートの話に北石照代!
今日の話、伝七&左吉のくのいち教室編入(妄想)で、
コンマ1秒でくのたまのセクハラの餌食になる二人まで想像した。
『くのいちってのは、見かけだけ真似したって駄目なんだから…ね』的な。
そういや1いネタって無いなあ。
なんか房術試験じゃ実戦経験トーフなは組に大きく差を付けられそうだが。
ほしゅらん!!
浦風の風呂炊き自主トレ…
くのいち風呂でやれ!
って思ったんだ…。
見www逃wwwしwwwたwww
これは益々「3人のデートの段」に期待するしかないか?
公式も焦らしプレイ絶賛実行中だし・・
しょうがないから付き合ってやんよw
>>713 一生懸命自主トレ中に懐の宝禄火矢が火の中に転がり風呂爆発、
くのたまが忍たま長屋の風呂を借りる羽目に!!
ですねわかります。
しかし風呂焚き当番なんてあるのかあの学園は。
きり丸か乱太郎が「今日は風呂焚き当番だ」とか言ってた気がする。記憶違いかもしれんが。
風呂焚き当番で煤で汚れたトモミちゃんをユキちゃんが洗ってあげるシーンを想像した。
>>715 なんて味しい展開W
原作なら小松田さんがありえそうだがな
町に湯屋に行くってのも良いかもしれん。
当時は混浴だったみたいだね。下履きは履いてたみたいだけど
718 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 06:39:31 ID:PqAYoe61
ソウコとしんべえのデートやって欲しかった
719 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 07:22:53 ID:PqAYoe61
つまらなくてもご了承下さい
ソウコとしんべえのデート
ソウコ「ねえ、しんべえ君、暇だからどこかに行かない?」
しんべえ「うん、今日は暇だから堺に出来た、新しいうどん屋に行ってみる?」
ソウコ「行く行く〜」と言って学園を出てくしんべえ&ソウコ、それを見ていたシゲは嫉妬を燃やしていた。シゲは2人の後を追跡する事にした。仲良く話しながら歩く2人。
シゲ「(ソウコちゃんとしんべえしゃまがあんなに仲良く話してるとは、うーん気に入らないでしゅ)」
そして、堺に着いたしんべえ&ソウコはうどん屋を捜していた。
しんべえ「えーと、うどん屋は・・っと・・・」キョロキョロするしんべえ・・・そして、
しんべえ「あっ・・あれだ」 しんべえがうどん屋の旗に指を指した。
ソウコ「じゃあ・・早く入ろうか・・」と言ってうどん屋に入る2人、シゲもこっそりと入った。
しんべえ&ソウコ「じゃあ・・・ここのうどん全種類下さい・・・」それを聞いた客達は驚いた。
客A「(追々、あれって福富家の子供じゃねえか)」
客B「(そうだあれは、福富家の子供だ、あの子供は大食いという噂だからな、もう1人のあの娘は誰か分からんが・・もしかしたら意外と大食いだったりしてな(笑))」
店長「お待ちどう、うどんです」店長がうどんを10種類ぐらい持ってきた。
しんべえ&ソウコ「いっただきま〜す」ガツガツと食べ始める2人・・・・そして5分で食べきってしまった。
客A「こりゃあたまげたあの娘も大食いとは・・・」
客B「俺の予感が当たった・・・・」
シゲは一足早く外に出ていた
しんべえ「店長!いくら・・」
店長「えーと、25000でございます」
ソウコ「高!!!」
さすがにソウコも驚いた。そんなにするとは、思ってもなかったらしい。しかし・・
しんべえ「はい!25000」普通に財布から出して、店長に渡したしんべえ、外に出た2人は学園に向かった。シゲは2人の後を再び尾行した。そして学園の門まで来ると・・立ち止まった。
ソウコ「しんべえ君、私ね実はしんべえ君の事が・・・す・・・好きなの」
シゲ「(!!!!)」
しんべえ「・・・ソウコちゃん!実は僕も君の事が・・好きなんだ・・・」
それを聞いたシゲは愕然とした。さらに・・・・キスをするしんべえとソウコ、それを見たシゲはそのまま座り込んだ・・・・
乙
だけど失礼。
おシゲ私服かわいい。
『三人のデート』山ぶ鬼の空気読みスキルあやかりたい…。
あとしんシゲはこの先伸びる!
成長ネタとかアリだと思った。
今日の放送、おしげちゃんも山ぶ鬼も可愛かったな〜
二人とも将来は超いい女になりそうだ!
先生…しんしげ山の3Pが読みたいです…
ちょっ・・・!?アニメ携帯サイト予告の「ドクタケの儀式の段」粗筋だけだと
エロ展開しか想像がつかないのですが、ここは期待して良いのでしょうか。
ミスマイ!ミスマイ!(呪文)
ミスマイ来る!
アニメミスマイは前回見る限りすごいかわいかったから、
期待せざるを得ない
1日はシナ先生が出るらしいし、6月一週目は祭りだな
725 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 01:10:37 ID:aZeBesQw
つまらないですが・・・ご了承下さい
きり丸としおりのラブラブ
くノ一と合同授業になった一年は組、大砲に入れ焙烙火矢を使ってどれだけ球を飛ばせるかという事になった。それでくノ一と組んで誰が一番早く焙烙火矢を使って遠くに飛ばす授業だった。
山田伝蔵「よし、今から焙烙火矢と大砲を用意、どれだけ球を遠くに飛ばせるかと言うことをする。後、この授業はくノ一と組んでやる授業だ。分かったな。組み合わせは私どもが決めておく、取り敢えず3分ぐらい待っていなさい」
伊助「えー、めんどいしー」
虎若「何か、面白そー」
伊助「虎若!お前はこういうの好きだと思うけど、俺はめんどいからやだな。」
3分後・・・
山田伝蔵「うるさーーい、黙らんか!!!では組み合わせを発表する」
乱太郎&あやか
きり丸&しおり
しんべえ&ソウコ
庄左ヱ門&ユキ
団蔵&トモミ
喜三太&なおみ
伊助&シゲ
三治郎&猪々子
金吾&亜々子
兵太夫&みか
虎若&卯々子
山田伝蔵「・・・以上だ!では早速大砲と焙烙火矢を取りに行け」 は組とくノ一達は大砲と焙烙火矢を取りに向かった。
伊助「あーあめんどいし・・」
シゲ「いいから、早くするでしゅ!!」強引に伊助を引っ張るシゲ
きり丸「さあてと、さっさと持ってって造っちまうか・・」
しおり「そうね・・・」
そして大砲と焙烙火矢を取りに来たは組とくノ一達・・・
きり丸「うーん、これ重いな」大砲を手で持ってこうとするきり丸・・・
しおり「きり丸君、大砲引っ張って持ってくぐらい分かってるよね・・・・」
きり丸「あ・・・そうだった。うっかりしてた」
しんべえ「きり丸!お先に〜」
ソウコ「しおりちゃん、お先に〜」横を突っ切るしんべえとソウコ
きり丸&しおり「あっ・・・」
きり丸「あいつらーはえーな」
しおり「負けてられないわよ、私達も早くしないと」急ぎ足になる二人・・・10分後全員到着した
きり丸「よし早速焙烙火矢を入れるぞ」焙烙火矢を入れ始めるきり丸、他のみんなも入れ始めている。そして・・・
山田伝蔵「よし、準備は出来たな・・・其れでは発射開始」と同時に発射し始めた
そして・・・
土井半助「よし、記録を発表するぞ」
伊助&シゲ・・29・5メートル
団蔵&トモミ・・29・9メートル
喜三太&なおみ・・34・8メートル
三治郎&猪々子・・36・2メートル
金吾&亜々子・・37・2メートル
庄左ヱ門&ユキ・・37・5メートル
726 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 01:26:24 ID:aZeBesQw
つまらないですがご了承下さい
>>725の続き
乱太郎&あやか・・39・9メートル
兵太夫&みか・・42・8メートル
虎若&卯々子・・50・9メートル
しんべえ&ソウコ・・53・2メートル
きり丸&しおり・・56メートル
土井半助「今回は、きり丸&しおりがかなり飛ばした。」
きり丸「しおりちゃん!俺達が一番飛ばしたんだ」
しおり「えっ・・本当にこれもきり丸君のおかげよ」
きり丸「えっ・・そっそうかな」(デレデレするきり丸)
すると突然しおりがきり丸にキスをした。
きり丸「し・・しおりちゃん!」
しおり「きり丸君・・・好きよ・・」
きり丸「俺もだよ」といいながらしおりにキスをする、きり丸、お互いにキスをしてる二人
>>725 おつかれさまです。
目新しい組み合わせで興味深く読ませていただきました。
少し気になったのですが「名前「セリフ」」の台本形式は、エロパロに限らず敬遠される
傾向があるようなので、色々な方の話を読んで文体の参考になさってはいかがでしょうか。
勉強になりますよ。
あと「石火矢に宝禄火矢入れちゃ駄目ダス!!ユリコ壊れちゃうダスぅぅぅ!!!」
と自称アイドルさんが申してました。
728 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 08:43:18 ID:aZeBesQw
>>727 それは知らなかったです。教えてくれて有難うー
>>727 アイドルはあんちゃんダス!
懐かしさに腹筋が10キロそろばんにマッサージされちゃったじゃないか!
730 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 22:33:38 ID:h/BKc/hS
きり丸としおりのレロチュー
しんべえとソウコのレロチュー
>>727 え…ほんとに18才以上…?色々な意味で
732 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 17:31:20 ID:RhQ+2JIR
諸葛亮「あなた達の役目は終わりです。消えなさい」
>>731 安価間違えてる?
727さんはなにもおかしなこと言ってねーぜ
まだ投下できるかな?
あと20KBだし、すごく長くなければ大丈夫じゃない?
お待ちしています
妄想の超美女シナ先生がすこぶる気合い入ってたなあ。眼福眼福。
シナ先生と黒戸先生に接点があるなら、くのいち色事授業に山ぶ鬼が参加しても
良いじゃないかと思う今日この頃。
超初心者なんでちょっと聞きたいのですが、
こことwikiの両方に載せるというのはやっぱ暗黙のルール?
>>738 保管庫はSS作者本人が拒否しない限り収録されると思うよ。
(801・女体化は例外)
駄目な場合(自サイトのみで保管したいとか)は最初に
「この作品は保管庫に入れないでください」
って書くといいと思う。
740 :
738:2009/06/02(火) 12:55:14 ID:5fODwb+j
>>739 もうひとつだけ教えてください。
「収録されると思うよ。」がちょっと気になったので、
wikiには作者自身が載せているわけじゃないの?
>>740 はい。善意のスレ住人さん達が保管していらっしゃるようです。
当方、こちらに作品投下の経験はあっても保管作業はしたことは無いです。
(自作の誤字修正はしましたが)
なので保管してくださった方々には頭が上がりません。本当にありがとうございます。
エロパロ板はここしか知らなくて、小説を初投下しようと今創作中なんだが…
まず板の基本的な事が学べるスレってある?残り容量とか全然分からん(´・ω・`)
743 :
回答:2009/06/02(火) 23:20:39 ID:ZJd1bLLB
>>743 把握 長々と親切にありがとうございます
勉強してきます
今日のアニメで里芋さんがミスマイに化けた記念小ネタ。
『ミス・マイタケさん…前に貴女の姿になった時から、忘れられなかったんです』
『…いけませんわ鉢屋さん……私には夫が、あっ』
『構うもんですか。…でも、どうしても気に掛かるなら、旦那さんの顔で……
ああ、やっぱり貴女は美しい。この白磁のような肌も、豊かで艶やかな黒髪も、
アゴの下の髭剃り跡も……』
ヒゲ?
『前に世話になったとは言え、随分悪戯が過ぎるようだな鉢屋くん』
ジャーンジャーンジャーン!!
『げえっ!里芋さん!』
『人の妻に手を出すとは不届千万!…六根清徹 三法忍 音響忍 以下略!』
『うわあ゛あ゛あぁぁーーっ!!』
………。
……。
「…という夢を見ちゃってねえ。いやあ目覚めの悪いこと悪いこと」
「……それとあたしの顔であたしの胸に頬ずりしてるのと、何の関係があるんですか」
「んん?いや、ユキちゃんが本当にユキちゃんなのか確認をね。
うん、大丈夫だ。このビミョーに底上げされてる胸はホンモn…飛び膝蹴りィっ!?」
「知るかっ!……こんっの、オンナの敵ぃーーッ!!」
「ちょっ!ユキちゃん自分の顔相手にも容赦なさすぎーっ!」
以上、相変わらずのオチ失礼。
★★★
しかし良い回だったなあ…あの夫婦が前より好きになった。
次スレで、また里芋さん夫婦のエロパロが読めますように。
>>745 GJ!!鉢屋いい加減にしろwww
しかし昨日のミスマイはエロかったなー。
里芋さんだけど。
乙
昨日の放送見ては組の子が恋愛視点で女の子見てるのは珍しいと思った。
初期にはくのいち相手にあったけど。
しんべエは彼女いるけど、プラトニックぽいし。
梅。
>>747 乙!こちらこそよろしく頼みます!
>>745 GJ!
鉢屋のおっぱい占いは良いセンいってるとみたW
今日のアニメの話、公式サイトのあらすじを見て
昼寝に紛れてイチャイチャするCPが居るんですね分かります・・・
とマジで思ってスンマセン!
だが保険委員はエロに絡ませやすい筈なんで
何れアニメ本編でも放送してくれると信じてる
新スレも立ったし埋めに入ったと思ってもよろしいか…?
最近このスレを見つけた者ですが職人さんみんなGJです
どれも面白く読ませて頂きましたが、
中でも秋風の人は…なんというか、本当に言い尽くせないです
もうね、おかげで完全に文そうにハマってしまいましたよどうしてくれる
次スレでもいい作品に出会えることを願って
752 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 09:59:15 ID:uEzfAdbW
753 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 10:24:00 ID:1x5/D7pH
↑誤爆でも個人サイト晒しは止めなよ。
エロパロの不運小僧こと
>>487だが。
うっかりミスでHDDに撮りためた17期全消しw
おまけに
PCフリーズ→かろうじて復帰→其の一から保存していたエロパロスレ消失ww
これはもう、不運の神様が歓迎してくださっているのかと
それとも不運委員でエロパロを書けとの啓示なのか…
>>754 大丈夫だ!
明けない夜はない!
そして全力で楽しみにしてます。
>>754 「自分は忍たまエロパロスレで
『保険委員でエロパロ』を投下して不運が治りました!」
の報告を待ってますw
宇目
埋め