アルトネリコ総合エロパロスレ その7

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
えっと。

このスレはね、アルトネリコ関連の SS を書き込む場所なんだよ。
ゲーム本編中のお話はもちろん、コミック、ドラマCD、OVA、
アルトネリコに関係したものならなんでもいいんだよ。
アルトネリコへの想いがあれば、誰だって投下していいからね!
あと、この板は18禁の話もいいってお姉ちゃんが言ってただけど、よくわかんないや。
みんなの良識に任せるよ。普通の話だって、もちろん歓迎だよ!

前のスレは >>2 を見てね。

保管庫
http://artonelicoss.h.fc2.com/


あとはスレの住人にお任せするよ!
2名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 01:00:09 ID:8nLDaTID
アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138255263/
アルトネリコ 世界の終わりで〜 その2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143209376/
アルトネリコ世界の終わりで謳い続ける少女その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145695523/
アルトネリコ世界の終わりで謳い続ける少女その4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1155167057/
アルトネリコ総合エロパロスレ その5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191849013/
アルトネリコ総合エロパロスレ その6
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198757408/


……お姉ちゃん立ち直れたかなぁ……。
3名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 07:14:18 ID:javhuJQs
>>1乙!
4名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 10:40:28 ID:rNinC+F5
>>1

褒美にクローシェさまのブーツに踏まれることを許す
5名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 16:59:01 ID:+yA8jVO8
tes
6名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 19:05:05 ID:l/Q2Y+Lm
          ,.‐- 、___
        ,.''"i       ̄ `ヽ、_
      , '"   |        γiヽ__
    /7´  , .  i    i    ヽゝ[7ーr、
   〈_イ   i i   !    i  i   Y」 し'
   ゝ.| i  i、ハ   ',    i  ハ  i ヽ!_!イ
    .| |  i -‐!- ハ   ハ/- !--ハ  i |
     | |   | rr--!、ヘ  / ,.r--'t、! ハ.ノ§|
     Y、 ゝ! ヒ_,.リ V  ' ヒ__,.リイ 、i § |
      ヽYヽ.!"        "ノ_ノ| § |          >>1さん、お疲れ様です
       |_∠.!ヘ、.   ー   _. ,,.イ-、.__νヘへ-、
      ∠シ  ヽ`⊃─-─⊂ユ/       レ_`>
     ∠リ  @ア.|‐‐様‐‐ハ|@         |エ>
     ∠ロ  カ ワ  ../   .:|イ    イ' ̄ヽ、. |ミ>
       |  | ,/、_..;:人.__,..:yリ    ( ̄''ヾ.ミミ>
       / / /ノ8ヘ.  _,./,3|ヽ     ヽ.
      ノ  | /ソ:i:ヽ`V´ ,,/:i:リヽ_    ヽ._
     「]   /|uv|::|:`.  /i::|::|uvノヽ     ヽ.._
    「].  /|| .@丶.|V|.,@、|  | |ヽ.      |ヘ、.
    「ヽ__./ || `|.  `| |   |   | | ヽ.     |へ|ヾゝ
   「]、./ ||┌[]、._,」 |、Π,|.   | |  ヽ._    |へ|ヾゝ
    |/  || \;:..  |  |  ̄ |   ||    ヽ._  |へ|ヾゝ
        ||  |:::.  |Λ|:..  |    ||      \._|へ|ヾゝ
        || /:. _イ   |::.  |    ||         ` ヾゝ
          || (:.__,/ .|  |、_,|    ||
        ‖ \/.|   ヽ.__./__  ‖
        |./ ̄ \/   ∨   ̄ヾ|
7名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:03:19 ID:1KADNgFo
>>1乙!
8名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 18:51:40 ID:wemHSjhr
前スレ埋めました。
>>1乙です。
9名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:56:33 ID:MyPRGnFs
え?あれ?こっちのスレに続いてない?
どういうことだ!?


それはともかく>>1
10名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:31:31 ID:qtVc3nP1
ワッフルワッフル
11名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 23:59:00 ID:j+s/PsrL
クロア宅に夜這いを掛けるクローシェさま
でもクロアは休みなしの勤務でぐったり寝てる

そんなときクローシェさまはどうする?
12後日談の人:2008/09/08(月) 13:00:19 ID:g3q7yW28
@『そっとほっぺたを弄ってみる』

「クロア?」
 クロアの寝室の扉を開けたクローシェ。
 今着ている服は、澪の御子の衣装ではなく"普通の"服である。
 その辺の知識が欠落しているクローシェだから、おそらくはルカにでも頼んだのだろう。
「寝てるの?」
 少々残念そうな表情を見せる。
「でも、可愛い寝顔ね……」
 起こさないように、そっと、左手を――細い指をクロアのほおへと添える。
 起きないことを確認したのか、右手も同じように添えた。
 ぷにぷにとほっぺたをなでたり、突っついたり……。
 そんなことをしていたら――。
「クローシェ……様」
「!」
 背筋がぴくん! と跳ねる。まさか起こしちゃった?
 しかし、すぐに落ち着くクロア。
「……寝言? でも――夢の中でも私のことを見てくれているのね……」
 仕事に忙しくとも、クローシェのことは忘れていない。とても、嬉しかった。
「クロア……おやすみなさい」
 愛する人の名前を呼び、首に腕を回して、一緒に横になった――。

――――――
昼休みが終わっちゃう!
クオリチィが低くてごめん!
13名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:30:00 ID:7TrQd6ul
後日談の人GJ
14名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:32:56 ID:7TrQd6ul
連続すまん
ところで誰か5スレ目のデータあげてくれないか?
保管庫の人忙しいのかな、6スレ目ももう落ちちゃうけど……。
15名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:43:07 ID:22RWzlwj
前スレの続きマダー
16名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:09:33 ID:g3q7yW28
17名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 00:01:11 ID:Xj4E7j7X
>>16素早いレスサンクス。すごく助かった。
ジャクリの性格、特にエロ時の性格が上手く想像できなくて、
過去の職人さんのを参考にしようとおもったんだが、
他のキャラと比べても、ジャクリは特に人によって性格違うのな。
難しい。
18名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 00:07:42 ID:Sd1gkSPV
ジャクリはああみえて男に合わせるタイプだからね

それはそれとして>>12GJ!
@ってことはA以降もあるんだよね?
19名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 00:21:13 ID:Xj4E7j7X
成る程、クロアが相手か黒アが相手かで違うのか……。
20後日談の人:2008/09/09(火) 17:59:59 ID:F3zwTWjz
A『そっと顔を弄ってみる』


「クロア?」
 クロアの寝室の扉を開けたクローシェ。
 今着ている服は、澪の御子の衣装ではなく"普通の"服(以下略。
「寝てるの?」
 少々残念そうな表情を見せる。
「でも、可愛い寝顔ね……」
 起こさないように、そっと、左手を――細い指をクロアのほおへと添える。
 起きないことを確認したのか、右手も同じように添えた。
 ぷにぷにとほっぺたをなでたり、突っついたり……。
 ――と、クローシェの中でとある感情が渦巻いた。

(私を骨抜きにしたクロアをいぢめたい……っ)
 骨抜きにされて嬉しいんでしょ、レイカちゃん? と非常ににやけた表情でルカが突っ込んできそうな気もするが。
(この、この女顔が、私を……)
 ぐりぐり。ぐにゃぐにゃ。
 クロアの表情が、クローシェの繊細な指によって、不自然なそれへと変化していく。
「ふふふふふふ」
 自然と笑い声が漏れる。
 ほおを横に引っ張ってみたり、目をつり上げてみたり、唇を寄せてみたり。
 普段から弄ってはいるものの(弄られてもいるが)、こういう顔を見るのも悪くはない。

 数分弄っていたが――クロアは起きようとはしない。
 それだけ疲れているのだろうが、クローシェにとってはとても寂しいことだった。

「クロア……」
 顔を弄るのは止めて、クロアに寄り添うようにして横になる。
「クロア……」
 もう一度、名前を呼ぶ。
 突然、クロアが寝返りを打った。クローシェの方に向かって。
「!」
 寝返りを打とうとしてもクローシェがいる。寝返りの途中でクローシェの体に、クロアのそれが当たり、密着状態となった。
「……ん……」
(起き……ちゃった?)
 不安に思いつつも、クロアと密着しているので動くに動けない。
 もそもそと動くクロア。対して、動くに動けないクローシェ。

 そんな膠着状態(?)が数十秒続いたと思ったら、突然――。
「!!!」
(だ、抱きつかれた?)
 クロアがクローシェに抱きついてきた。と思ったら、足まで絡ませてきた。
(え……ちょっと! クロア! 私は抱き枕じゃ……)
 抗議の声をあげようかとも思ったが――。
(今日は……抱き枕でも……)
 クロアに抱きしめられて寝るのも、まあ、悪くないかな。足まで絡ませてくるのはちょっとやめてほしいけど。
 でも、この状態がいやとはこれっぽっちも思わなかった。
「おやすみなさい……クロア……」
 愛する人の腕で、今日は眠ることにした。

――――
書き足りないところは妄想でカバーだ!
あとMS-IMEはマジ要らない子。ATOKを呼んで来い!
ってかさ、『そっと顔を弄ってみる』って最初だけじゃん。

……B以降、読みたい? こんなんが続くだけですが。
21名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 18:46:37 ID:Yy5wrg69
わっふるわっふる
22名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 20:11:30 ID:tR9JotbU
めけーもめけーも
23名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 22:25:23 ID:Sd1gkSPV
>>20
ギャー

GJすぐる


もちろんB以降も期待しちゃうぜ
できればエロm
24後日談の人:2008/09/10(水) 00:27:14 ID:ErwXDgNz
激しく小ネタ。Part6 >>649 続き

「心機一転! あんまりぐずぐず泣いていても状況は変わりませんからね!」
「……どしたのおねえちゃん」
「職人さんに媚びっとかなきゃ、私が出てくるSS書いてもらえないでしょ?」
「………?」
「きゅっきゅっ!! 私を動かしてほしいなー!
 ねーねー、私の物語を書いて欲しいなー!きゅっきゅっ!!」
「……時代は2だと思うよ?」
「!!」

――――
・ごめん。でも後日談書いている本人がそう思っているんだからしょうがない。
・でも俺、まだクリアしていないんだ。アルトネリコ2。
25後日談の人:2008/09/10(水) 23:19:15 ID:ErwXDgNz
B『そっとキスをしてみる』

「クロア?」
 クロアの寝室の扉を開けたクローシェ。
 今着ている服は、澪の御子の衣装(以下略。
「寝てるの?」
 少々残念そうな表情を見せる。
「でも、可愛い寝顔ね……」
 ベットの縁に座り、まじまじとクロアの顔を眺める。
 プライベートでは恋人同士ではあるが、常時、御子とその守護という立場の違いが二人の関係を阻む。それは致し方ないこと。
 数十分、いや数分でいいから仕事以外のたわいもない会話をしたかった。それすら許されない過密スケジュール。

 本当のこと言えば、無理してでも休みを作ってクロアとの一時を過ごしたい。そう、思ったこともある。
 でも、それはクロアが喜んではくれない。それに、ルカ――お姉ちゃんにも間違いなくしわ寄せがくる。

 なればこそ、澪の御子としての役目を果たすことが今できる精一杯、とクローシェは考えていた。
 クロアに余計な心配をかけさせないように。クロアが任務に集中できるように。

 しばしの間、クロアの寝顔を眺めていたが――。
「またね、クロア」
 お姉ちゃんに迷惑かけるわけにも行かないから。ゆっくりと立ち上がって。
「……」
 扉を開いて、クローシェは足を止めた。
 しばしの間を置いて、ベットの方へと視線を動かし、またベットに腰掛けた。
「クロア……」
 クローシェの顔が、クロアのそれに近づき――そして、

 唇に、軽くキスをした。

 と――その行為がなんたるかを自覚した瞬間、顔が真っ赤になった。
 でも、その行為を恥じるつもりはない。恥ずかしいけど。

 恥ずかしいことには恥ずかしいのだが、ふと気づくと心のわだかまりがなくなっていることに気づいた。
 明日も、またがんばれる――。

「おやすみなさい、クロア」

 クロアの寝室から、そっと、去った。

――――
俺の愛機、MacBook の「K」のキートップが取れた。
おかげで入力に異常に時間がかかるのなんのって。

今日はクローシェ様の苦悩でした。
26名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:57:15 ID:jSvMAd//
マックユーザー仲間だったかw
でもことえり使ってる俺。
なんにせよGJ

スゲー過疎ってるけどジャクリのドラマCDとか出ればまた……!
27名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 22:05:16 ID:AqLmFhLq
てか前スレの続きは?
まさか確信犯?
28名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 22:54:12 ID:jSvMAd//
すまん、そういうつもりじゃないんだけど、
作品の投下があったら2つ3つレスがつくか、
数日待てって書き手の心得だかなんだかに書いてあったんだ。
29後日談の人:2008/09/12(金) 00:20:53 ID:lKox9QTX
C『そっと○○○を(1)』

「クロア?」
 クロアの寝室の扉を開けたクローシェ。
 今着ている服は(以下略。
「寝てるの?」
 少々残念そうな(以下略。
「でも、可愛い寝顔ね……」
 ベットの縁に座り、まじまじとクロアの顔を眺める。
 突然――クローシェの頭にぽっとひらめいた。
「クロアだって……女顔だけど……男の子ですものね。もしかしたら……」
 とりあえず、ベットの下をあさってみることにした。

 がさごそ。
 ベットの住人を起きないよう音を立てないよう、捜し物を続けるクローシェ。
 クロアの性格上、ああいうものを適当に放置しておくようなことはないはず。巧妙に隠してあるはずだ。

 がさごそ。
(ない……ですって? 私を……あの夜、私をあんなにも蹂躙したというのに……)
 そういう本から知識を得るものだと勘違いしていているようだ。
 クロアを取り巻く騎士団連中のほうが、多分に影響をもたらしている。

 と、ベットのスプリングがきしむ音を聞いた。
 背中に冷や汗が。
「……誰かいるのか?」
 ぎくっ。
 ベットの下で完全に固まる。
「……?」
 クロアの位置からは、クローシェの臀部しかみえない。しかし、誰がベットの下に潜っているのかは漠然と理解していた。
「クローシェ……」
 クロアがその名前を呼ぶと、クローシェは素直に出てきた。しゅんとしているのが少々気になるが。
「こんな時間に何の用だ? ……ルカが心配するだろう?」
 こんな時間にルカ――お姉ちゃんは起きてない、と思ったが、ややこしくなるので止めた。
「……だって、最近会えないだもの」
 分かっている。あまりにも忙しくて時間が取れないのは、クロアだって理解している。
「ごめんなさい……」
「いや、別にそれはいいんだけど……なんでベットの下に?」
 ぎくっ。本日二回目。
 まさか○○○(自主規制)を探してるとは言えない。自分のプライドにかけて。
「まあいいか。でも、今から帰るのは大変だろう?」
 しかし、クロアはそれにはあまり関心がないらしい。
 心の中で安堵のため息をついた。
「……え、ええ」
 現状、治安は相当に良いのだがそれでもクロアは不安だという。
「一緒に寝ないか? ココナのベットもあるが――」
 しばらく一緒にいられなかったんだ。それぐらいなら。
「………」
 顔がちょっと赤くなったのを自覚した。
 クロアの誘いを断る――わけはない。小さく、しかし確実に頷いた。

 そっと、クロアのベットに滑り込み、クロアに思いっきりしがみついた。
 クロアは少々びっくりしたようだが、クローシェの身体を優しく抱き締めた。

 二人は目を閉じ、夢の世界へと落ちていった。
30後日談の人:2008/09/12(金) 00:30:21 ID:lKox9QTX
>>28
俺としても他の職人さん大歓迎なので明日終わったら自重しますごめんなさいごめんなさいごめんなさい

……やっぱ日刊的に投下するのはまずかったか。
31名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 00:35:30 ID:albL0UPk
>>30
GJ!

だがここはエロパロ板なのでそろそろ
Dクロアのパンツの中を…

編をよろしくお待ち申し上げております
32名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 09:26:00 ID:ch+XrtaR
いやここはあえて@〜Cのルカverをだな
33後日談の人:2008/09/14(日) 09:38:03 ID:dU4FZRP5
いやあえて@〜Cのココナverをだな(ぇ?

……ごめん急に仕事が立て込んでるから暫く待ってくれ。
その上いまホスト規制中orz
34名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 02:13:59 ID:btj2/59e
このロリコンどもめ
35 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 08:58:18 ID:0adr5gL5

 今更前スレの続き。
もう前スレ落ちたっぽいからどうでもいいあらすじ。


ジャクリED後、二人で泊まった宿屋にて。
ジャクリの半裸見て興奮したクロアが、ついに彼女を押し倒したよ
36 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 08:59:51 ID:0adr5gL5
「あ、胸……いえ、何でもないわ」
「?」
そういえば小さいのを少なからず気にしていた節があったか。
「外すよ?」
返事をまつ余裕もなく、彼女の背中に手をまわす。
しかし「サザンクロス」を着ていてもらってよかった。俺でも容易に外す事ができる。
「どうかしら、昼間見た分感動は薄い?」
とんでもない。
「いや……すごく綺麗だ」
「そう、よかっ、んっ」
片方の先端を口に含み、もう片方には手を添えやわやわと動かす。
有り得ないほど柔い。
力を入れればそのまま何処までも沈みこんでしまいそうな白い肌を、
手のひらで、指で、舌で、なぜる。
「っん、はぁぁ……」
とても色っぽい息が漏れた。
それがたまらなく嬉しくて、もっと味わうようにジャクリの体に手を這わす。
「ジャクリの身体、気持ちいい」
「んっ……変な言い方をするのね、貴方」
「ジャクリは、気持ちいいか?」
「ええ」
頭の後ろに手をまわされ、顔の方に引き寄せられる。
「まさかこんなに心地良いなんて、
 ……キスもあんなに良いものだとは思わなかったわ」
催促があったので再び唇を重ねた。
同時にもう片方の腕も首にかかり、抱き寄せられる。
俺もキスをしながらジャクリとベッドの間に腕を入れて、抱き合うようにする。
「っ!?」
と、
「あっ、ごめんなさい」
背中の真ん中辺りを撫でてら、いきなり舌を噛まれた。
37 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 09:00:12 ID:0adr5gL5
「いや、大丈夫だけど……どうした? 大丈夫か?」
「ええ……大丈、ダイ……ちょっと手止め、やぁぁ……」
「手?」
急にジャクリの呼吸が荒くなったので、落ち着かせる意味も込めて
背中をそのまま撫でていたのだが、いけなかったのだろうか。
「手つきがヤらしいのよ」
「嫌らしいって……ここ気持ちいいのか?」
と言いながら手を動かしてみる。
「んっ、調子にのらないでよ」
!?
「うわっ、止めろジャクリっ!」
なんとひざ小僧で既に大きく猛っているソコを圧迫してきた。
しかもそのままぐりぐりと刺激を加えられる。
「悪かった、ゴメン謝るからっ。足止めっ――」
さらに再び口を塞がれる。まずい、すごく気持ちいい。
苦しい紛れにこっちも彼女の足の間に手を差し込む。
「んはっ!」
堪らず口を離すジャクリ。
開放された互いの口から荒い呼吸が漏れる。
「はぁ、はぁ……なんなのよ、もう」
それはお互い様だろう。
危うく臨界点を迎えるところだった。
「ごめん、俺もう余裕無い」
肉体的にも精神的にも。
「ええ……」
触れるだけの軽いキス。
そしてジャクリの体を隠している最後の衣類に手をかける。
彼女自身が協力してくれたおかげで、スムーズに脱がせられた。
すると、
「駄目よ」
38 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 09:00:52 ID:0adr5gL5
両手で頭をがっちりと押さえられた。
「……何が?」
結構力が込められていて痛い。
「視線を移したら駄目よ」
「どうして」
「……恥ずかしいからよ」
「え?」
――恥ずかしい?
「いえ、身体自体はいいのよ?
恥ずかしくないわ。でも今はその……ソコが反応しているから」
成る程、ヤバい、想像したら。
ものすごく見たいが、そんな事で不毛な争いをする余裕も無い。というか早く入りたい。
自分も下を脱いで、ジャクリのそこに宛う。
「……ミュール」
「!?」
「今くらいは、ミュールって呼んでいいよな?」
こっちの世界ではこの名前で呼ぶと問題があるらしく、来る前に禁止されていたのだ。
「……ええ、いいわよ」
「いくよ、ミュール。舌、噛んでもらってかまわないから」
そう言ってキスをし、舌を絡めた。
同時に腰を進め、彼女の中に入っていく。
「んんっ!」
熱い柔い気持ちいい、入っていってるのは身体の末端部分だけなのになんだこれは。
全身が快感に震える。腰をさらに進める。彼女を気遣う余裕が――。
ブツ ん。
「っっ!」
何かを破った感触があった。とほぼ同時に舌に痺れるような痛み、
噛まれたらしい。でも快感に比べたらごく些細なものだ。
しかしミュールはそうもいかないだろう。
「大丈夫か?」
すこし冷静になれたので、口を離してきいてみた。
「もの凄く、痛いわ」
彼女にしては弱々しい声。
今すぐにでも動き出してしまいそうな腰を何とか止め、
彼女の様子を伺うと、目じりに涙が浮かんでいた。
そんな姿が愛しくて、頬を伝う涙を払ってやる。
「ふふっ、もう動いてもいいわよ」
まもなく、彼女の方からそんな事を言ってきた。
「いや、でもまだ辛いだろ?」
「大丈夫よ。貴方が無理して耐えてるのが、なんだか可笑しくて可愛そうなんだもの」
「別に俺は無理なんか」
すっと、ミュールの手が俺の腰の辺りに伸びてきて、
「ほら」
よしよしと、俺の足の付け根の辺りを撫でる。
そこは無意識のうちに自分で抓っていたせいで、半分血が滲んでいた。
「変に我慢なんてするから、真っ赤になってるわよ」
…………。
「ごめん、動くよ。ミュール」
39 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 09:01:52 ID:0adr5gL5
痛みに耐え、瞳に少し涙を湛えながらも
ミュールはいつもの、どこか余裕を含んだ笑みを浮かべた。
「ええ」
そんな彼女の頬に一度唇を落としてから、再び腰を動かす。
「っっ」
彼女が息を呑む、でもこっちも正直余裕がない。
下手に気を使うより、早く終わらせてしまったほうがミュールにとっても楽だろう。
「っは――くうっ」
そもそも早く終わらせよう何て思うまでもなく、既に限界を超えそうだった。
「く、ろぁっ……クロアっ!」
そんな時に、ついさっきの余裕を完全に失ったミュールは
今まで聞いたことのないような必死な声で、俺の名前を呼んだ。
そんな彼女を、見て、聞いて、感じて、
「ミュールっ……!」
膝から胃の辺りまでが暑くなって気持ちよくて、
気がついたら。
「んんっ!?」
彼女の中に吐き出していた、って。
「うわごめんっ!」
慌てて引き抜く、が当然もう遅い。
「はあ、はぁ……大丈夫よ」
息も絶え絶えなのに、口調だけは余裕そうにそんな事を言う。
「いやでも」
「こうなる事を見越して、予めそれなりの処置をしておいたから」
「……えっと」
何だろう、そういう薬とかだとミュールの負担にならないのだろうか。
「だからこれからもクロアは、好きなだけ中にドバドバ出せばいいわ」
「……それはどうなんだろうな」
呼吸も少し整ってきたかと思えば、今度は言動が不信なミュール。
いや、何時もどおりか。
「なんにせよ、可愛かったわよ、クロア」
「ミュールも凄く綺麗で、可愛かったよ」
「……」
「……」
言って二人して沈黙。
「なんだか、とても疲れたわ」
ふっ、と。力を抜きながらミュールが呟いた。
言われて、自分もどっと疲れを意識する。
「このまま、こっちに泊まっていいか?」
「……部屋に戻るなんて言ったら舌を噛み切るわよ」
「それは嫌だな」
くすりと笑って、再び抱き合い、キス。
当然舌は噛み切られる事もなく、そのまま仲良く二人で眠りに落ちた。


おしまい。
40 ◆CLhEtF/Drk :2008/09/15(月) 09:09:47 ID:0adr5gL5

以上です。
何かこんなのジャクリじゃない! とか思って推敲して削ってたらスゲー短くなっちゃった。
このスレっていうか二次モノは初挑戦なので、見苦しいところがあったらすまない。

投下のタイミング待ってる間暇だったから、
 スゲー際どい格好で際どいポーズとりながらペディキュア塗ってるジャクリに興奮したクロア。
 誘いにかかったクロアを手玉に取りながら足でいたずらを始めるジャクリ。
 しかし倒錯したクロアに足の指を舐められ予想外にかんz(ry
ここら辺りまで妄想してたらミュールスレが落ちたのに気がついて欝だ死のう。
41後日談の人:2008/09/18(木) 01:30:10 ID:tOW8n0Ek
>>40
GJ! ミュールは変態チックでも純愛風味でもおいしくいただけますね(?)

ところでさ、ミシャのヒュムノスってとてもパワフルで感情的な部分と繊細だけどそつなく流す部分とあるじゃん。これってミシャの精神構造を如実に表していると思うんだ。

まあ何を言いたいかと言うと、普段はミシャの繊細な部分が自身を支配しているが、
ひとたびスイッチが入ると(=夜のあれですね!)感情のままにパワフルに暴れだすということが読み取れるのではないかと思ったわけだ。

ぶっちゃけると、ミシャは激しいプレイがお好き?

……俺、高校の吹奏楽の指揮しながらこんなことを考えていたんだぜ……鬱だ死のう。
42名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:32:26 ID:2cgRvCVK
>>40
落ちてない、落ちてないからなミュールスレ
板移転でURLが変わっただけだ
43名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:16:46 ID:L/BkzFID
44名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:49:02 ID:cjNn7FJp
HEART-WORK&EXCLAMATIONの同人誌『Berry's』より、
ブルーベリーTYPEの制服を身に纏った、牧ノ沢恵那嬢
45名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 15:49:53 ID:jiqc5ZxP
なかなかどうして、リアクションに困る
46名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 18:20:19 ID:R29SGsYy
いやまあ似てはいる、似てはいるんだが胸あるだろこれ
47名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:27:48 ID:OgHM4mwG
1のラスボス時(大人ver)でコスプレしたらこんな感じになりそう。
つーか2で登場したときは、今度の可変型ヒロインはこいつか
と思ったのにそこは結構がっかりしたなあ。
48名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 07:53:55 ID:gqgLLXjZ
過疎ってるかと思ったら結構人いてワラタ
>>11みたいにネタ出したほうが活気出るかな。
49後日談の人:2008/09/24(水) 11:02:08 ID:M6Gs4b6B
課題出してくれたらどんなんが読みたいのか分かるから、俺はやりやすいですが。

ってか、pinkの静岡規制ひどすぐるorz 書けません……

ところで>>24に反応がないのは時代は2ということかい?w
50名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 11:03:53 ID:cJETzjql
シュレリア様命
51名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 19:31:19 ID:HOLadLpc
オリカは孕ませレイプがお似合い
52名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:37:23 ID:PYr11Glb
一週間書き込みなしとか
53名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 03:44:56 ID:y+V6/gdL
一応クロスオーバーモノとはいえ、ネリコ1のキャラが出たゲームが出たと言うのにな
54名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 08:20:13 ID:rW8AU+87
ああ、あれってもう出たのか
55名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 09:43:42 ID:5TL3Ic3N
新曲はあるのか?
なかったら買う意味ナス
56名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:50:14 ID:XHyxP++8
>>55
ないな
一応霜月嬢の新曲はあるが、マナケミア系のような普通のの曲だ

ただ、オリカ・ミシャ・シュレリア様には新コスチュームがある
オリカの浴衣やミシャのハマコスとか、本スレでちょっと話題になってたな
57名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:57:47 ID:k3PH1bFD
割烹着ミシャ、だと? これは買わねばなるまい
Part 6 >>633-635 続き。

忘れかけの人のためのあらすじ。

・クロアがミュールに女装させられる。
・ライナーが女装クロアに魅せられ、禁断の道へと進む。

では、本編どーぞ−。
 プラティナの家に着いてから、すぐに化粧の準備を始める。……その前にクロアには洗顔に行かせる。

「こんなに肌きれいで……嫉妬しちゃいそう」
 クロアの顔をぷにぷにと触りながら、なにやら難しい表情を浮かべるオリカ。
(オリカ――普通の人なら、年を取らないβ純血種はもっとうらやましいんだろうな……私はそうは思わないけど)
「……あんまりさわらないでくれると嬉しいんだが」
 くすぐったいらしい。
「ごめんごめん。じゃあ、ミシャちゃん」
「分かったわ」
 ミシャも化粧のイロハはある程度知ってはいるが、習ったのはごく最近――生まれてからの半分以上を
"閉じ込められて"いたために、化粧に関してはまだまだといったことなので、ミシャの勉強もかねて化粧を
することとなった。

 化粧水、乳液他で基礎化粧を済ませて、下地を塗るところまでは比較的順調だったのだが。
「違う違う、ここはこうやるの」
「え、こう?」
 ミシャはもとより肉体的に成長しないので、よほどの事をやらかさない限りは肌が“老化”することはない。
ずっと十代後半のままだ。だから、普段は肌のお手入れを確実に行うだけだし、化粧することがあるとしても
いわゆるナチュラルメイクだ。それに、自分にあう化粧というのは日々(こっそり)研究しているのだが、
他人に合う化粧というのはなかなかすぐには分からない。
 でも、これはこれで楽しいかな、と思ったミシャだったりもする。

 ――普通の生活を送れることを、ライナーに感謝しなくちゃ。

(クロアも男の割には肌きれいだよね……)
 いくらクロアが女顔であって肌が十二分にきれいでも、男と女の違いから肌のきめ細かさに差が出る。
それを補うために、気を遣ってファンデーションを肌にのせる。

 試行錯誤を繰り返して数十分。
「……どう?」
 額に浮かんだ汗をぬぐいつつ、オリカに聞いてみる。
「いいね! これでも十分女の子に見えるよ!」
(俺って一体……)
 内心複雑なクロアだった。
 ところ変わってほたる横町。

「スピカ、お久しぶり」
「あらライナー。ミシャは一緒じゃないのね。……ってもう趣旨変え?」
 横のミュールを見やりつつ、挨拶を交わすスピカ。
「そんなんじゃないって」
 苦笑いを浮かべつつ、軽く受け流す。
「スピカ。お願いしていたものは出来た?」
「もちろん出来たわよ」
 と言いつつ、どこからともなく一本の小瓶を取り出し、それをミュールへと渡す。
「なんだ、これ?」
 その小瓶――どことなくあの入浴剤の瓶ににているが――に入っている液体を、まじまじと眺めるライナー。
 数瞬の間を置き、ミュールが答えた。
「……そうね、クロアのために必要なもの」
「?」
 意味が分からないが……ミュールがそういうのなら、そうなんだろう。と納得することにした。

 帰り道――。

「なぁミュール。……いくつか聞いていいか?」
 来るときも無言だったのだが――、ライナーが口を開いた。
「いいわよ。答えられる範囲で」

「……まだ、人間を嫌っているのか?」
 率直な疑問だった。
「……あなた、少しぐらい質問の仕方を考えたらどう?」
「ごめん」
 素直に謝る。と、ミュールが笑い出した。
「本当に根は変わっていないのね。オリカとミシャが気の毒になるわ」
 事実をはっきりと言われ、ライナーが苦笑いを浮かべた。
「そうね、はっきり言って嫌っているわ。研究所で受けた仕打ちを忘れることは、絶対にあり得ない。
 でも―――。今は、そうでもない」
「え?」
「私は人間すべてを恨んでいたわ。本当にすべてを。それこそ、レーヴァテイルを残してすべてを殺そうと思った。
 レーヴァテイルのために、レーヴァテイルの世界を創り上げることが、彼女たちにとっての最もな救いだと、
私は本気で思い込んでいた。二年前までね」
 彼女は、あえてレーヴァテリアという単語を使わなかった。
「……」
「ライナーが私に思い出させてくれたのよ。“人”を慈しむことを。そして、私の過ちを」
 ちゃんと名前を言われて――いつもオボンヌと呼ばれることがほとんどだった――びっくりした。
「私は、結局のところ“レーヴァテリア”は、自分の求めた世界だったのかも知れない。
 自らを実験台として扱い、人形として扱った人間をただ恨み、それがいない世界を作りたかっただけ」
「……もし、本当にレーヴァテリアが出来ていたら――」
「どうでしょうね。レーヴァテイルはシュレリアをベースとする同じ系統の遺伝子から作られる種族。
混在的に致命的な欠陥が潜んでないとは言い切れないわ。同一規格のレーヴァテイルだけで、いまのような繁栄は――」
「そうじゃなくて」
「……分かってるわよ」
 はぁ、とため息を一つつき、
「すべての人間と、レーヴァテイルとが共存できると思っていない。それは私たち側も同じ。人間の社会の中でも、
のけ者は発生しうるし、レーヴァテイルもまた同じ。ましてや別種族の人間と私たちで亀裂が生じるのは、自明の理」
 と、ミュールが突然立ち止まる。あまりにも突然止まられたので、数瞬後にライナーが立ち止まり彼女を見やる。

 その表情には、強い意志が宿っていた。

「でも、それでも――人間と向き合うことにしたわ。武力ではなく、心で」
「……そうか。その言葉を聞いて安心した」
「……?」

「ずっと不安だったんだ。俺の想いが通じていたのか。いや、俺の想いが、相手のこと――
ミュールのことを考えずにただ押しつけた“戯れ言”に過ぎなかったんじゃないかって」
「……」
「俺はバカだからさ、オリカにもミシャにも散々言われてきたけど。
 俺が正しいと思ったことが、相手にとって正しいとは限らないっていうことに気づいたのは――
ミシャに諭された時。それまでは、“ミュール”は人間をただ苦しめる“悪”だと思い込んでいた」
「……まあ、事実ではあるわね」
 苦虫をかみつぶしたような表情を見せた。しかし、ライナーはそれに気づいていないのか、ただ続ける。
「なぜ人間を苦しめ続けるのか、タスティエーラに聞いたとき、俺は愕然とした。自分たちがまいた種だったんだ、と」
「……別にあなたの所為じゃない」
 吐き捨てた台詞も、ライナーは聞こえてはいない。
「俺たちの所為で、心を憎悪にゆがめたレーヴァテイルを殺めてしまっていいのか?
 そんなこと、オリカやミシャが許したとしても俺が絶対に赦さない」
「……!」
 彼にとって大切な――最も大切な二人を、敵に回すだけの覚悟があったというのか――?
「……もし、私が良心を取り戻さなかったら、あなた、どうするつもりだったの?」

「…………………」

 しばし、空気が固まった。
「…………………あ」
 間の抜けたライナーの声は、妙にはっきりとミュールの耳まで届いた。
「ぷっ……くくっ……あははははは――」
 こらえきれずに笑い出した。
「やっぱりオボンヌはオボンヌだったか……くくっ」
「ひどいな」
 けなされてちょっと気分を損ねたが、すぐに真剣な表情を取り戻し、
「でもな、ミュールは心を取り戻してくれると信じてたさ。
 ミシャが謳ってくれたハーモニウスを聞いたとき、俺ヒュムノスは全然分からないけど、
“憎悪の詩”じゃないことだけはそのとき、漠然と分かった。

 ――だから、絶対に、大丈夫だって」
「……はぁ。全く、その自信はどこから来るのかしらね?」
「……さあ?」
 本気で分からないっていう表情をされ、とてつもなく大きなため息をついた。
「相当な規格外品ね、あなた。まさにレーヴァテイルこましって言葉がぴったりじゃない」「それはひど――」
「どこが酷いのよ。事実じゃない」「いやどこが事実なんだ――」
「ああ、全く。こんなやつにオリカとミシャを預けるなんて」「いやそんなに不安なの――」
「いいこと? オリカとミシャを泣かせたらメタ・ファルスからでも飛んでくるわよ」「いやいつもベットの上で――」
(……ん?)
 変なことを言われたような気がしたが、無視する。
「ミシャは私と同じβ純血種なんだから、私と同じように繊細な心で出来て――」「いやミュールのどこが繊細――いでっ!」
 思いっきりすねを蹴り飛ばされた。あまりの痛さにその場にしゃがみ込むライナー。
「……全く」
 あきれ顔で、今日二回目のとてつもなく大きなため息をはいた。

 ――でも、感謝してるわよ。ありがとう。ライナー。

 その声がライナーに届かなくても、想いは届いているはずだ。
 純粋な感謝。

 この世界をもう一度見つめ直すきっかけを与えてくれ、
 大切な人から教えてもらった“人を慈しむ心”を思い出させてくれた人。

 そして、直接的ではないにしても、クロアに出会うきっかけを与えてくれた人。
 ライナーがいなければ、クロアに出会うことすらなかった。

 クロアに出会わなければ、これほどにも人間を受け入れることはなかっただろう。

 まだまだ、この世界も、人間も、捨てたものじゃない。
63名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 09:36:26 ID:fu2VISHn
ぐっじょぶ

ていうか一週間放置てこのスレ、おれと後日談のひとしかいないのだろうか?
64名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 13:44:23 ID:Fkl752Kq
単純に嗜好の問題じゃ
好物じゃなければレスしなくてもいっかみたいな
65後日談の人:2008/10/12(日) 18:34:18 ID:OIugY7V2
別に主題じゃあないし、主題ははっきり言って一切進んでないし。
エロパロ板的には面白くない展開だし。

ていうか次のお題はありますか?
66名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:46:39 ID:qCx35BwL
需要はあまり無さそうだけど、それゆえにここはジャック X クルシェ物をひとつ・・・
67名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 02:15:18 ID:3jhol3E1
もうすぐ最下層保守
68名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 16:54:25 ID:rHGcJodg
保守
69名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 11:42:15 ID:N8cnHP5o
保守
70名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:56:40 ID:evs/0E7G
保守
71名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:49:19 ID:OXFzrK0/
ここもホシュだけのスレになっちまったな・・・・・
72名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 09:00:01 ID:g9qMDXo5
3やアニメの製作決定のニュースが入れば、また活性化するだろうけど、そのようなニュースは聞かないからね。

ついでにage
73名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 15:48:52 ID:ooKQCG6P
オリカは寝取れ孕ませレイプがお似合い
74名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:23:54 ID:nk5KoKzv
クルシェ「ライナー!遂にブラストラインを簡単に突破でき、なおかつ超高速飛行が可能で変形可能型飛空挺が完成したんだ!」
めーめー「塔の技術以外にも沢山盛り込んだので金額的には大変でしたけどね―」
らいなー「すごいな!一体どんなのなんだ?」
クルシェ「VF-0ヴァルキリーだよ!」
みゅ「詳しく話を聞こうか」
75名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:38:49 ID:s+6eEDmW
保守
76名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 01:19:47 ID:xkhryBv1
706 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2008/11/12(水) 03:45:03 ID:vbcqPYKG0
http://www.nijibox3.com/magical/futaba/who-is-this/src/1226054658498.jpg
もまれまくり

こんな感じで是非
77名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 11:14:01 ID:JAiAEdpv
枕そこをどけぇぇぇぇぇぇ!
78名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 00:10:57 ID:0sVPWnTl
ほしゅ
79名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 21:03:05 ID:fcVCGbBX BE:1471411777-2BP(0)
ルカの黒さを腹黒いじゃ済まないくらいに強調したSS書いて〜〜
80名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 18:37:28 ID:b2G5FX6Y
>>74
ワロタ

アル兄「てめぇライナー!ミシャに髪の毛一筋でも傷をつけてみろ、反応弾ぶち込んでやる!」
81名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:37:19 ID:N3j25ySb
シュレリアから大切なお願いとお知らせです

18年以上前に盗まれたレーヴァテイル、彌紗・アルトセルク・リューンを探しています
おさげの少女で、場合によってはクロニクルキーをセットで回収いたします
回収しないままですと、ウイルスを含むガーディアンが塔内に漏れ出し
万一の場合死亡事故に繋がる恐れがあります。

もし発見した場合は至急、塔の者に連絡をお願いいたします
何卒ご理解とご協力をお願いいたします
82名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 17:24:10 ID:GwsWl2h7
>>79
黒いルカは見てみたいな
83名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 12:43:24 ID:pu0BZ0Nz
猟奇物なら書けるが……
しかし、ルカは好きなキャラなので書きたくないジレンマ
84名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 18:43:58 ID:sX2XgrIN BE:540519629-2BP(0)
>>83
スマン、自分もルカが好きだ……
腹黒い黒さ内臓ルカではなく黒く武装したルカをみたいんだ
85名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 21:09:59 ID:j0g4z9z3
腹黒くないルカに魅力はあるのか…?
86名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 22:02:27 ID:BmyPZkYJ
完全体ルカなら腹黒くないヒロインでさらにクロアとの合体を求めている
全てを承認したクロアなら黒くないルカの魅力を語ってくれるよ
87名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:41:40 ID:EZgw4rvk
魔女コスチュームのルカもいいよね
88名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:47:02 ID:7K9sJeTp BE:300288825-2BP(0)
完全体ルカの可愛さは異常、
89名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 10:53:26 ID:yAX/ntFq
ルカの虐殺書いた人来ないかな
90名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 15:58:24 ID:TWRvhqFu BE:540518663-2BP(0)
SS期待待ち
91保守代わりの後日談 (1/2):2008/12/13(土) 17:54:12 ID:4FlgikkH
「うーん……新鮮だな」
 となにやら嬉しそうなライナー。
「……んー」
 となにやら苦しそうなミシャ。
「……むー」
 となにやら気にかけるオリカ。

 オリカとミシャの服を交換してみた。特に深い意味はない。

「……どうかしたのか?」
 二人の様子がなにやらおかしいので素直に聞いてみた。
 二人とも言うことを憚っていたようだが――
「「……胸がね」」
「胸が?」


「苦しいの」「すっかすか」

「……へ?」
 予想外の言葉に、ライナーの思考が停止する。
「ミシャちゃんの胸が大きいから――」
「オリカの胸が小さいから、服も……ね?」

 ミシャが禁句を漏らした瞬間、オリカからなにやら黒い何かがわき出てきた。
 それはもう、禍々しいぐらい真っ黒な。
 それをライナーの身体が敏感に感じ取り、正気に返る。……まあ返ったとしても、出来ることないんですけど。

「……? ひっ!」
 と、さすがにミシャも気づいたのか、慌ててライナーの後ろに隠れようとした。
 しかし、運動神経0のミシャに対し、人並み+αの運動能力を持つオリカに勝てるわけもない。
 あとオリカは怒っている。


 あっけなく捕まった。そりゃもう。悲しいぐらい。

 ちなみにライナーは何もしていない。何も出来なかった。


 マウントポジションを取られ、完全に身動きが取れなくなってしまった。
「ミーシャーちゃん?」
「な、なに……?」
 オリカの服を着たミシャが、子犬のように目を潤ませて(オリカフィルター入り)こちらの様子を窺っている。
「そぉんなに 胸 が 苦しいの?」
 胸を強調するオリカ。
「え……えっと……」
 禁句を漏らしたことに気づいたのか、ミシャが視線をオリカから外す。
 と、外した先にはライナーの姿が映ったが――ライナーはこっそりと部屋を出ようとしていた。
(ライナー!?)
 唯一の頼みの綱はいなくなりしかし、ミシャの上には未だ強敵は居座り。

 どうしよう。
92保守代わりの後日談 (1/2):2008/12/13(土) 17:55:16 ID:4FlgikkH
 このままでも状況は打開されない。たぶん。

「……苦しく……なんか……ないよ?」
 苦しい。苦しすぎる。いろいろと。
「ふーん? じゃあなんでミシャちゃんの服だと胸があまるんだろーね?」
「えっと……ね、うん、あれだよ、ちょっと服が伸びたんじゃ……ない……かな?」
「ふーん?? じゃあなんでこんなにパツパツなのかなぁ?」
 意地悪に言い、ミシャの胸を何度も突っついてみる。
「えっ……やっ……ちょ……っと!」
「苦しくなんかないって、言ってたよねー?」
 今度は単純にわしづかみにしてみる。
「……んっ……」

 ――オリカの衣服を着たミシャが、ミシャの衣服を着たオリカに犯されている。
 ――ミシャの衣服を着たオリカが、オリカの衣服を着たミシャを犯している。

 興奮が高まっていた。


 一方、部屋の外。
「……どうしよ」
 ケンカ(?)の仲裁をしたくとも、オリカの負のオーラには耐えられないような気がする。というか、耐えられない。
 うーん……。

 何もせずに数分経ったか、ふと部屋の様子が気になって、少しだけ扉を開けて覗き見ると――。


「……!」
 それはそれはもう、百合咲き誇る至高の時間が流れていた。
 思わず息子が(ry


――――
全裸で待機は厳しい季節になりました、後日談の人です(挨拶。
忙しくて死ぬ。でも息抜きしたかった。反省はしていない。
93名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 06:11:52 ID:yIuUViwi
>>91-92
乙です

オリカ最高
94名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 23:56:31 ID:wDauZwDk BE:1921843788-2BP(0)
素晴らしいよ!!
95名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 00:19:23 ID:Bc8n8mj1
いいねぇ…実にいい!
96名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:57:14 ID:4pr3NENg


「勝負をやりなおします」
「「えぇえ〜〜〜!?」」
 開口一番クローシェが発したその言葉に、クロアとルカは見事なユニゾンでそう叫んだ。

 事の起こりはインフェルスフィアでの料理対決だった。
 クロアの尊い犠牲によって魔大陸に新たな大地が生まれたはずだったのだが、彼等が現実世界に戻って探索を行ってもそれらしい地点は一向に発見できなかったのだ。
 それどころか、対決を終えた際に氷瀑竜華から与えられた絆玉も何時の間にか荷物の中から消え去っていた。
 不可解な事態にとりあえずもう一度インフェルスフィアに潜って様子を見てこよう、となった訳だが、そこに待ち受けていたクローシェが放ったのが冒頭の台詞である。

「クロアが気絶して白黒はつかなかった訳だし、よくよく考えてみれば料理なんてできる必要なんてないのよ。
 何処にだって食べられる場所はあるし、その気になればコックに作ってもらえば済む問題だわ」
「うわあ……」
「お金持ち発言キター……」
 その勝負を持ち出した側だったにも関わらず悪びれもせずに言うクローシェにもはや二人は突っ込む気力さえも起こらない。
「とにかく、別の方法で勝負してもらうわ」
「……はあ。もうなんだって良いです……」
 とろんとした目つきで返すルカに対してクローシェは僅かに眉を顰め、そしてびしりと指を差して声を荒らげた。
「二人の愛情、互いの関係に家事のさしすせそなんて瑣末事なのよ。もっとも重要なのは――」
「……重要なのは?」
「――身体の相性よ!!」


97名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 01:58:47 ID:4pr3NENg
 

「ぶーーーーーーーっ!!!」
 盛大に噴出したのはクロアである。
 ルカの方はといえば、クローシェの発言の意味が掴めないのかぽかんとした表情のまま固まっていた。
「どれほど愛情が深くても、その……よ、夜の営みに満足できないカップルは長続きしないと統計が出ているのよ!」
「統計!? 一体何の統計ですか!?」
「ほ、本に載っていたんです! 御子たる者、市井の情勢にも通じていないと勤まりません!」
「ああもう、どこから突っ込めばいいのやら……」
 統計だの何だのよもやインフェルの差し金じゃあるまいな、と思わないでもないクロアだった。
「とにかく! 新しい勝負は私と貴方のどっちがクロアと身体の相性が良いのか競います! いいわね、ルカ?」
「……え? は? ……ふぇぇぇえぇ!?」
 ようやく現実に帰ってきたルカが素っ頓狂な声を上げる。彼女はせわしなくクローシェとクロアに視線を彷徨わせた後、吐き出すように声を絞り出した。
「で、でも、身体の相性って、つまり……そ、そんな事するんですか!?」
「何でも良いってさっき言ったじゃない」
「いや、あれは言葉の綾っていうか……!」
 顔を赤くしてしどろもどろに答えるルカにクローシェはふんと鼻を鳴らして腕を組んだ。
 そして彼女は勝ち誇った笑みを浮かべて、一人慌てているルカに言う。
「なら、試合放棄で私の勝ちね。まあ勝負していたところで結果は眼に見えてたけど」
「なっ……そ、そんなのやってみなきゃわからないですよっ!?」
「やらなくてもわかるわよ。そんな貧相な身体でクロアを満足させるだなんて、できる訳がないでしょう?」
「ひ、貧相っ!? スレンダーって言ってよ! バランスの取れた体なんだからっ!」
 クローシェのいいようにカチンと来たのか、ルカはそれまでの態度とはうって変わってクローシェに向かって食ってかかった。
「大体、大きければ良いってもんじゃないよっ! コルセットで必死こいて寄せ上げしてるだけのくせに!」
「し、失礼な!? 私の胸は100%天然モノです! いくら幼児体型だからって僻みも甚だしいわ!」
「クロアは幼児体型の方が好みだもん! ココナちゃんと暮してるんだから間違いないよ!」
「いや、そのりくつはおかしい」
 クロアの突っ込みは当然の事ながら黙殺された。
「ココナは単なる妹でしょう? クロアの性的嗜好が私のような流線型の体つきなのは明らかよ。何度も彼の視線が私の胸に注がれているの、知ってるんだから」
「そ、それを言うなら私だって時折クロアから鎖骨とかお尻とかを嘗め回すように見られてるもん。クロア、絶対私に欲情してる」
「二人ともそんな眼で俺を見ていたのか……」
「それは貴方が破廉恥な服を着てるってだけよ!」
「クローシェ様だって無意味に胸をアピールした服着てるくせにっ! 肩口なんて完全に開いちゃってさっ!」
 下の方向に罵りあいを始めた二人を一歩引いた位置から傍観しているクロアは、
(よし、逃げよう)
 速攻で決断を下していた。


98名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:00:07 ID:4pr3NENg
 

 場の雰囲気がおかしい。このままだと何かとてつもない事が起こりそうな気がする。
 クロアはそろそろと二人から後ずさり、
「もう埒が明かないわ。こうなったら……ってクロア!?」
「限界まで逃げ抜くッ」
 クローシェが言ったと同時に脱兎の如く駆け出した。
 インフェニティスラストもかくやという勢いで突っ走るクロア。
 仮にも大鐘堂のエースである彼の全力疾走に武闘派でもないRTの二人が追いつけるはずもない。
 クロアは振り返る事さえせずにぐんぐんと二人を引き離し……
「うわっ、たっ!?」
 いきなり転倒して、もんどりうって倒れこんだ。
 すぐさま起き上がろうとするが、何故か身体が動かない。
「な、なんだこれは……」
「残念だが、逃がす訳にはいかんな」
「氷瀑竜華!? お前の仕業か!」
「クローシェ様の意思だ。このインフェルスフィアにおいて、主導権を持つクローシェ様から逃れる事などできるはずがあるまい」
「くっ……頼む、助けてくれ! お前だって空気が明らかにおかしいってわかってるんだろ!?」
「確かに異常ではあるが、色欲とて愛情の一形態には違いあるまい。そしてプログラムに反しない限りにおいては適合者の意思は尊重される」
「そんな……俺の意思は一体……」
「何、そう忌避する事もあるまい。現実ならともかく、このインフェルスフィア内なら少なくとも肉体的には現実への影響はない。
 このまま流されて二人共に手を出し最後まで致してしまったとしても、破瓜だの妊娠だのいう責任とは無縁だ」
「そ、そういう問題じゃない!」
「それでは達成感がないとでも言うのか? それなら確かにここでは無理な要求だな……」
「アホか! お前もクローシェ様に影響されてるんじゃ……ひっ!?」
 倒れた姿勢のまま氷瀑竜華を罵倒するクロアが、裏返った悲鳴を上げた。
 気付けば追いついてきたルカとクローシェの二人がクロアを捕まえたのだ。
「クロア……」
「ク、クローシェ様……正気に戻ってください。こんなの、貴女らしくない」
「……酷い。貴方までそんな事を言うのね。私だって御子である前に女なのよ? これは偽りない私の心」
 言いながらクロアの胸にしなだれかかるクローシェ。
 恐らく彼女も緊張しているのだろう、クロアの身体に重なる少女のしなやかな肢体の奥に、動悸を感じる。
 鼻先を掠めるクローシェの甘い香りを感じながら、クロアはどうにか理性を保とうとルカの方へと頭を向ける。
「ル、ルカ……どうにか」
 してくれ、と言おうとしたクロアはそのまま固まってしまった。
 ルカは濡れた瞳でクロアを見つめたまま、細い両の腕をクロアの首に絡み付けて顔を寄せる。
「……成り行きだけど、私がクロアを好きなのは本当だよ。クローシェ様に負けないくらい、クロアが好き。大好きだから、負けたくないの」
「ふ、二人とも早ま――っ」
 クロアは最後まで言葉を紡ぐことができなかった。
 それを言い切る前に、ルカの唇がクロアの口を塞いでいた。


99名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:01:33 ID:4pr3NENg
 

 顔を赤らめて眼を閉じている少女の姿。青髪から零れる淡い香り。
 柔らかな唇の感触。合わせた唇から僅かに感じ取る自分以外の体液。
 凡そ五感総てを貫く刺激に脳が溶かされるような錯覚さえ覚える。
 ルカは一瞬だけ肩を震わせると、すぐに唇を離して呆然とするクロアに向かいあい、どこか照れ臭そうにはにかんだ。
「……えへ。キス、しちゃった。……私の初めてだよ?」
「……俺も……初めてだよ」
「……嬉しい」
 頬を一層紅潮させてルカは囁き、再び唇をクロアに密着させる。
 最初の啄ばむような口付けではなく、相手を味わうような接吻。
「ん……ちゅ」
 濡れた唾液が音になって僅かに弾け、ルカの身体が震える。
 身を引きかけた彼女の身体を、クロアは背中に手を回して逆に引き寄せた。
 事ここにおいて理性を保っていられるほど、クロアは聖人ではない。
 驚いて眼を見開くルカに有無を言わさず唇を押し付ける。
「っふ……んむっ!?」
 貪るように唇を絡めた後、空気を求めて開きかけたルカの唇の隙間に舌を差し込んだ。
 同時にルカの身体がびくんとはねる。
 反射的に噛み付かれた舌に痛みが走ったが、噛み切られる程ではない。
 強引に口内に侵入して、クロアは押し出そうとするルカの舌に自らの舌を絡めた。
 柔らかい唇を吸いたてながら、舌先でルカの舌腹を撫でる。
 ルカは恐る恐るといった感じでそれに応え、やがて彼女から追うようにして舌を絡めてきた。
「んぅ……ちゅ、ぁふ、ん、んん……」
 混ざり合った唾液がぴちゃぴちゃと淫猥な水音を立てる。
 密着した唇から零れた唾液がルカの白い喉を伝わり流れ落ちる。
 それを掬い取ろうとクロアがもう片方の腕を動かそうとしたとき、
「あ、貴方達……っ」
 消え入るような声で胸元から声が響いた。
「ん……ぷは……クローシェ様……」
 唇を名残惜しそうに離してから、蕩けた視線でルカはクローシェを見る。
 眼の前で二人の淫蕩な口付けを見せられたクローシェは顔を真っ赤に染めて、きゅっと唇を引き絞って恨めしそうな目線で二人を睨みつけていた。
「ふ、二人だけで盛り上がるなんて何を考えてるの……!?」
「す、すみません……」
 涙目で見上げてくるクローシェに思わず謝ってしまうクロア。
 しかしそんな言葉だけでは納得いかないのか、彼女は依然クロアをきつく睨み据えたまま、
「クロア……わ、私にもキスしなさい」
 表情からは凡そ想像できない事を言った。
 ルカに対してあれほど貪欲に唇を求めたばかりのクロアとしては反応に困り、思わずルカを覗き見る。
「してあげて。勝負なんだから、公平にしないとね」
 しかし当のルカは先にクロアとキスをした余裕か蟲惑的な笑みを浮かべて言った。


100名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:02:46 ID:4pr3NENg
 

「……わ、私も初めてなんですから、ちゃんとリードしなさいよ?」
「俺も似たようなものですが善処します……」
「……ん」
 おそるおそる顔を近づけるクロアに、クローシェは顔を紅く染めたまま眼を閉じて薄桃の唇を差し出した。
 最初はルカに唇を奪われる形であり、二度目は情動で流されるままに動いてしまったのだが、こうして改めて女性に口付けるとなるとクロアの中に緊張が生まれる。
 もうほんの少し顔を近づければ唇同士が触れ合う、そんな距離まで来てクロアはその少しが踏み出せずにいた。
 ほとんど時間は経っていないのだがそれだけでもうクローシェは焦れてしまったのだろう、彼女は動かないクロアに向かって逆に唇を押し付けてきた。
(――つっ)
 がちん、と頭の中で音が響く。眼前のクローシェの眉も、僅かに歪んだ。
 勢い余って歯がぶつかってしまったのだ。
 唇にひりつく痛みの感触と、クローシェの柔らかい唇の感触が同時に訪れる。
 それはキスや口付けというより、単に唇を押し付けているだけの行為だった。
 クローシェは唇を硬く結び、瞼をきつく閉じたまま硬直している。
 唇を感じるというよりはその感触に耐えているといった彼女の様子に、クロアは心から染み出す愛おしさを感じた。
 クローシェの肩に手をかけて、クロアは舌でクローシェの唇に触れた。
「ん……っ」
 びくりとクローシェの身体が強張り、そして身を任せるように力が抜ける。
 緊張がほぐれて僅かに開いた口唇に舌先を滑り込ませて、歯茎をなぞるように舐め上げる。
「ふぁ、や、んっ、んむぅ……っ!」
 初めて受けた感触に驚いて口を離しかけたクローシェを密着するように抱き締めてから拘束し、口を閉じられる前に舌を口内に潜らせた。
 押し出そうとするクローシェの舌に自らの舌を絡みつかせ、唾液を混ぜる。
 半ば口内を蹂躙するようなクロアの舌の動きにクローシェは身を捩じらせ、形ばかりの抵抗をする。
 何時の間にか彼の肩にかけられていたクローシェの指に力がこもった。
 細い指先から感じる静電気のような痛みが、クロアの身体を駆け抜ける。
「は、む……ん、んぅ、ちゅ、うぅ……んふ、ぁ……」
 火傷しそうなほどに熱い口内を隅々まで味わい尽くすと、クロアは彼女の絡めていた舌の動きを一旦止め、口裏をなぞるようにしてゆるゆると後退させた。
 クローシェの舌が誘われるようにクロアの舌を追う。
 そしてようやくといった感じで二人の顔が離れると、互いに交換し混ぜあった唾液が糸になって二人の唇を結び、やがて雫になってクローシェの豊かな胸に落ちた。
 その雫は僅かに紅潮した彼女の肌を滑り、彼女の服の裾に吸い込まれて消える。
 まっさらなシルクの衣装に生まれた小さな唾液の染みが、どこか淫猥な模様にも見えた。


101名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:03:38 ID:4pr3NENg
 

「ね……クロアぁ」
 耳元に息がかかり、クロアは僅かに身を震わせてそちらに顔を傾ける。
 それまで黙って見ていたルカは熱に浮かされたようにクロアの身体に身を寄せ、顔を近づけてきた。
 クローシェとの口付けの余韻が消えないままに、再びルカと唇を重ね合わせる。
 互いに舌を絡めてその感触を確かめ合う。
 ルカの舌はクローシェの舌ほどに熱を感じなかった。けれど彼女はクローシェよりも積極的で、押し出すようにしてクロアの舌に自らのソレを絡み付けせると、逆にクロアの口内へと侵入してきた。
「はっ……っぅ、ちぅ、……んく」
 まるでせめぎ合いのような口付けが続く。そんな中で、
「や……私も……」
 漏らすような声が響いて、クローシェの顔が口付けをしている二人の間に割って入った。
「やん、まだ……あ、クローシェ様……!」
 ルカが口を離し、抗議の声を上げかけた隙にクローシェがクロアの顔を強引に自分に向けさせ、唇を彼に重ねた。
「ん……」
 最初の口付けのときとは違い、クローシェは積極的に口唇をクロアのそれに撫でつけ、舌を絡めていく。
 それだけでは物足りないというように身体全体を彼に押し付け、腕を首に回してきた。
「や、ずるい……ずるいよ……っ」
 クローシェの動きに押し出された格好になったルカが縋りつくようにしてクロアの身体に密着してきた。
 占拠された唇の代わりに彼女はクロアの首筋に口付け、舌先で汗に滲む肌を撫でる。
 クロアはその感触に一瞬呻き声が漏れそうになったが、口はクローシェの愛撫で塞がれ声を出す事もままならない。
 反射的に両の手を密着する二人の背中に回し、抱きすくめた。
 唇を貪りながら目の前でちらちらと揺れる金の髪。胸元に顔をうずめるようにして動く青い髪。
 二人の少女の身体が一つに溶けるように絡みつく。
 汗に混じって鼻腔をくすぐる二人の髪の匂いはこの上なく淫蕩だった。


102名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:04:57 ID:4pr3NENg
ファイルの整理をしてたらなんか発掘したので放流
続きは・・・まあ気が向いたら
103名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:34:21 ID:MNPBK+Wt
wahhuru
104名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:54:35 ID:QpyJIeMX
>>102
コラー!
ちゃんと続いてくれないと困るじゃねえか!俺が!
俺と俺の息子が!
105名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 03:02:25 ID:Q7ZoPziL
待つ!
待ってみせる!
106名無しさん@ピンキー
>>102
GJ、GJ!