【涼宮ハルヒ】谷川流 the 61章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 60章【学校を出よう!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/

■過去ログ■
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

■投稿されたSSを案内しているサイト(作成中)■
谷川流スレ@エロパロ板ガイド
http://www35.atwiki.jp/tanigawa/

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/
2名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:04:39 ID:4UDVPTt0
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A最低でも…………一般の――――発売日の…………24時まで――――待つ。
A一般の発売日の24時まで待ってもらえますか? 先輩、ゴメンナサイです。

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes・一行字数は全角で最大120字くらい・最大60行です。
Aんふっ。書き手の好みで改行をするのも揃えるもバッチリOKです。
3名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:08:32 ID:4UDVPTt0

規制情報色々


627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 21:54:50 ID:x6K+J9Jh
  あ、知らない新規制を発見したので、既出かもだけど報告。

   一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
   SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。

630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 23:03:23 ID:JkkZ5sEy
  デザインとして最初に改行入れたいときは、スペースを入れておけばいいらしいよ。
   と一応報告。

736 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/20(日) 07:28:51 ID:sjR/O4I0
   −−−
   ↑文頭にこういう単一キャラクタが重複するのもまずいらしい、と風の噂で。



どうも現在はこの規制は無くなった模様。
実験としてこのレスで「一行目改行・22行以上」をしてみた。
書き込めていたら一行目改行についてはとりあえず大丈夫のよう。
4名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:24:25 ID:KPTu+10M
なんかまだ書きたいみたいだから、こっちで。
>>919
>ハルヒシリーズは、こちらから余計な設定を加えずとも、魅力のあるキャラクターが揃っている。
>だからこそ、二次創作が多く作られ、傑作も多数生まれている。
ハルヒSSで継続的な多数の高い評価を得るものは、大抵独自の設定を入れたものばかりだ。
少年オンザにしろ、非単調にしろ、くるみ割りにしろ。VIPの微笑、軌跡、SSVだってそうだ。

逆に設定を加えられていない良いSSの例を挙げてほしい。是非見てみたい。
5名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:50:46 ID:wTymm/z9
梅ネタ書くと書き込んで3k程度のネタ書いて戻ってきたら埋まってたorz
6名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:52:23 ID:KPTu+10M
>>5
まだ埋まっていないぞ。4kぐらいまで書き込み可能な状態。
7名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:56:44 ID:wTymm/z9
>>6
解ってるんだがまだ誰か書くかなと思って。
……ま、いっか。埋めてしまおう。
8名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 03:09:55 ID:4UDVPTt0
>>7
小ネタの扱いがよかった。最初なんてクロニクル?って思ったけど、オチでそうきたかと思ったよ。
9 ◆LeyXT4003g :2008/06/01(日) 03:25:22 ID:g89S1YOo
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/486
《二重パロディのススメ》
いやあ笑わしてもらったぜ。やっぱこの予想できない展開、不条理な話っていいねえ。
月並みな蛇足だが、こんなオチつけて整合とる余裕があっても良かったかもしれん。

「昨日、こんな夢を見たんだが」
「あたしもです」
「涼宮ハルヒは昨日、図書館で明治の文豪全集を借りていた」
「やっぱりな。それですべて説明がつくわけだ」
「我々が猫である事にですね」

難点を言えば、元ネタを一度読んだ人でないと、ただの変な不条理SSで終わっちまうことだな。
読み手が、権威ある大文豪のパロだって知ってなきゃなー。
だがパロだと知ってても問題はあるな。
これ、あまりにも「モロパロ」なんだ
キャラ設定は読んでいくうちにわかる元の原作と違って、二次創作は読む前からキャラがわかってる。
だから、キャラを無視して原作通りの展開にこだわりゃ、どうしたって違和感ありありだ。
その違和感が、原作を知らなきゃダイレクトな違和感となるし、知ってりゃご都合主義だと気づかれちまう。
時間はたっぷりあったはずだから、そういうとこじっくり考えてパロって欲しかったね。
あと、俺はアナログ派だから気にはならないが、オンラインではやはり読みにくい。

パロディの二次創作は、いいか悪いか?
たいていの場合、クロスオーバーものってやつは読み手にとってイタい作品にしかならない。書き手の趣味が直接顕れちまうからだウゲートラウマガー
しかもキャラクターがただでさえ壊れる上、他版権のキャラが出てきて世界観無視に陥り、原作って何?状態のカオスと化す。
だが逆に言えば、キャラクターを原作そのまま、他版権やオリキャラが絶対出ないような元ネタを選べば、どうにかなるんじゃねえか?
パロディは安易に書ける。何しろプロットは既に出来上がってるんだ。あとはキャラをご都合主義にならないよう注意して合わすだけだ。
ハルヒシリーズの場合、整合性なんてもんは涼宮の奴のパワーでどうにだってなる。
だったら悩まず、ガンガン書いてみたらどうだろう。
筆力を磨く、いい訓練になると思うね、俺は。
書いたやつを全部投稿しろってわけじゃないぞ。うまく書けたと思ったら投稿してくれ。それはノーマルのSSと同じだ。
ただし、この版権キャラを別の版権でクロスオーバーってアイディアは誰でも思いつくんで、
投稿するなら、プロットやネタで、きっちりオリジナリティを出さなきゃならねえけどな。

http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/535
《前書きは最高のツカミ!?》
エロい!エロすぎ!
やっぱりね、このスレはエロ分が足りないの。
他の書き手さんには、あなたを見習って、SでもMでもヤプーでもいいからどんどんエロ書きなさいって言いたいわ。
そのエロい後半に文句はないんだけど、問題は冒頭ね。
書き出しのオヤジ丸出しの語りなんだけど、これ重要?
2パラグラフはしょっちゃって、帰宅したとこから始めてもいいんじゃない?
けどね……こういうボヤキ、書き手の身としては書きたがっちゃうだろうなーとも思うのよね。愚痴こぼすのはキョンらしいし。
でも読む俺たちには退屈で……うーん。
あれ?ちょっと待って。退屈ならなんで俺は読み飛ばさなかったんだろ。
そうよ、「エロあり」って前置きにあったから!だからじっくり読んじゃったんだ。
ふーん、前置きでエロいですって書いとけば、読む側にとってはつまんない文章書いても、しっかり読んで先に進んでもらえるってことね。
SS書きのテクニック第535条くらいに使えるわ、これ。
あとさ、自分で痛いって言うのはやめなさいよ。ほんとにイタいだけだから。

http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/649
《語り手は誰だい?》
この作品も笑かしてもらったよ。この三人組ほんっと楽しいね!しかもエロエロだしさ!
ちいっと欲張ってほしかったのは地の文だね。
間投詞「まあ」が4箇所もあったり、はっきり人格あっちゃうんだよね。
君のこのシリーズって、ぼやいたりツッコミしたりしなきゃなんないから、そのこと自体は別にいいのさ。
だけどそれなら、三人称主観文体を採用して徹底すっとか、
いっそのこと、「いんたーふぇーすの観察日記byくーちゃん」としても、面白かったんじゃないかい?
あとやっぱ、キャラが原物と違いすぎるから、今後はシリーズものだとはっきり書いちゃうといいよ。
オンライン派さんたちにはきれいに見えっけどアナログリーダーと携帯リーダーには邪魔っけな、
この棒線タイトル表示を目印にしてほしいのかもしんないけどね。
10名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 03:47:00 ID:pZKvl8b1
>パロディの二次創作は、いいか悪いか?

設定をこういう活かし方するか!と感心させられる構成がパロディの長所だろうね。
だからパロディは好きだが

>たいていの場合、クロスオーバーものってやつは読み手にとってイタい作品にしかならない。書き手の趣味が直接顕れちまうからだウゲートラウマガー
>しかもキャラクターがただでさえ壊れる上、他版権のキャラが出てきて世界観無視に陥り、原作って何?状態のカオスと化す。

こういうのが氾濫してるのも確か。やる意味がないような自己満足も多いんだよな
11 ◆LeyXT4003g :2008/06/01(日) 04:17:40 ID:g89S1YOo
>>1乙。
3スレ連続で没にするのは堪えかねたのだが…。
新スレの容量を減らしてしまったのは、やはり申し訳ない。

>>4
それは独立した論理で俺自身に言ってるのかな、前スレの223への感想を踏まえた上で言ってるのかな。
前者なら、まったく君の言うとおりだと俺は肯くよ。
後者で前スレ223の作品を読んだ上で言ってんなら、
そんな必要条件十分条件を取り違えられかねねー帰納主義的意見じゃない、まず言っとかなきゃなんない決まり文句あるよね?
「独自設定に見合うだけの必然性とリアリティを確保しろ」とかさ。

>>7
埋め乙。すまん。
あの埋めネタに答えはあるのか?
いやきっと、答えは、俺たちが読み手として、或いは別に書き手として出せばいいんだろうな。

>>10
読み手の感想にレスするより、書き手の作品にレスしてくれって。
即死回避のための話題として利用するなら、やむを得んがね。
12名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 04:26:52 ID:3argJ029
で、自称玄人の書いたSSってのはどんなもんよ?
13名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 05:20:07 ID:UatFMfJA
牧場スレにあった凌辱もの(?)を転載
しかしこれはハルヒじゃなくてもいけそうな気がするが


「はぁ はぁ はぁ はぁ・・・うっ」
「くぅ・・・っ・・・ぅぅ・・」
簡素な作りの安物のパイプベッドの上。
汗やその他の色々な液体にまみれたシーツを皺くちゃにしながら、俺は彼女の膣の射精した。

 涼宮ハルヒの監禁

左右の手を頭の上へ。
枕元のパイプ部分に両手を括りつけられた全裸の女。
こいつの名は涼宮ハルヒ。
Sなんとかいうおかしな集団の頭を張っていた、16歳の少女だ。
そんな彼女を、俺は今自分の下に組み敷きながら
己の本能の赴くままに白い欲望をぶちまけている。
ビュブッ、ドプゥッ!!
ペニスを膣の一番奥深いところまで挿入して、脈動を繰り返す。
「ふうぅっ、ぅぅ〜〜〜〜っ・・・・!」
口にはボールギャグ。
両手は縛められたまま。
一切の抵抗と言葉を封じられたハルヒを力の限り抱きしめ
最奥へと、子宮の中へと子種を流し込んだ。



彼女をここに監禁して一年程になるだろうか。
連れてきた当初は随分と抵抗されたものだが、今ではすっかり大人しくなった。
初めの頃は、蹴るは殴るは暴れるは。
口汚く罵るはで、かなり手を焼かされた。
だがしばらく徹底的に躾けたことが効をなしたのか、抵抗することを諦めたようだ。

ボールギャグを填めたままの口へと流し込むのは、俺の唾液と小便だけ。
食べ物は与えず、代わりに左の肩口と胸の中間辺りには点滴用のチューブを刺してある。
静脈から直接栄養を流し込んでいるので、これならば死ぬことはない。
また、点滴はケツの穴からクソを垂れささずにすむので
後ろは遠慮なく第二の性器として使えるのが利点だ。
使うときは、だいたい浣腸をすることが多い。
その方が入り口も中も良い具合にほぐれるし
何よりクソ穴から透明な浣腸液と腸液を水鉄砲のように飛ばす様は見ていて愉しい。
もちろん浣腸なんか使わずに、裂けるのをかまわずブチ込んでやってもいい。
まだ痛みがあるのか、その時は少し暴れるが、後ろから腰を押さえつけて抉り込む。
入り口辺りが切れて血が出るが、そいつを逆に潤滑油がわりに利用してやる。
使い終わる頃にはアレが真っ赤っかで、ハルヒの肛門も大変なことになってるが
俺のは洗うなり舐めさせるなりすれば済むことだし
こいつは便器に座って気張ったりしないから、捲れて擦り切れて脱肛ぎみになっていても
なんら問題はない。
14名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 05:20:55 ID:UatFMfJA
ハルヒの用途は様々。
起き抜けの勃起したペニスの処理に。
朝一番の小便の吐き出し口に。
食後の運動がてらのセックスに。
憂さ晴らしのサンドバックとして。
ネトゲに疲れたときの気分転換に。
ドラマの際どいシーンを見て興奮したときに。
風呂上がりに冷たい牛乳を飲みながら。
することがなく、手持ちぶさたなときに。
寝る前に。
使いたいときにいつでも使用可能。
高級ななんとか焼きの壺などより、こちらの肉壺の方がよっぽど使える。
景気も回復してきたし、一家に一つは欲しいところだな。

しかし最近は、随分と凄い世の中になったと思う。
金さえ出せば拉致を請け負ってくれる業者までいるのだ。
一年ほど前、郵便受けに入っていたDVDとチラシ。
それによると、なんとか牧場園という人権などクソッ食らえだという触れ込みの件の業者は
誘拐・調教・売春・優秀な遺伝子を持つ女との交配受精などの
非合法なことを生業としているらしい。
金も有り余っていることだし、冷やかしがてら試しに連絡してみたところ
しばらく後に、こちらの注文通りの女が配達されてきた。

プラン @ 拉致のみ bご自宅への配送(時間指定ナシ 曜日指定ナシ)
タイプ E ヤンデレ
年齢  F 高校生
性別  @ 雌
新/古 @ 新品(膜有り)

「以上でよろしいですね。 あ、こちらに受け取りのサインを・・・」
配達しにきたグレーの目立たない作業着姿の男は、帽子を取って頭を下げると
実に爽やかな営業スマイルで商品とプランの確認を求めてきたものだ。


「んぐ・・・っ・・ぅぅぅ・・・・・」
射精し、引き抜いた肉棒をハルヒの太股へとなすりつける。
ふぅ、今日もかなり出したな。
額の汗を袖で拭うと、俺は脇にどけていた尿道カテーテル管を
クリトリスのちょっと下、尿道口へと刺し戻した。
「・・・っ! ・・・・・・・・」
突き刺す一瞬反応を示したが、またすぐに動かなくなる。
最近はマグロのように動かないことが多い。
反応が無いのは少々つまらないが、欲望の捌け口としては申し分ないので
まあ良しとしよう。
カテーテルを奥まで差し込む。
透明な細い細い管。
膀胱まで達したそれは、あっという間にハルヒに差し込んだ側から黄色く染まり
チューブの中を反対側へと駆け抜ける。
ピュッ、チョロチョロチョロチョロ・・・・
管の先は、部屋の隅に置いてあるバケツ。
このカテーテル管はハルヒを使うとき以外は、ずっと刺しっぱなし。
シリコン製なので感染症の危険性は少ないらしいが。
15名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 05:22:51 ID:UatFMfJA
しかし一年間も使ってると、さすがに飽きが来るな。
いっそのこと、新しいものに買い換えようか。
「・・・・・・・」
顔を背け、けして俺とは目を合わせようとしない肉人形に一瞥をくれたあと
携帯電話を取りだした。
掛ける先は・・・・・あった、これだ。
小さな液晶窓の中、表示されているのは『牧場』の文字。
通話ボタンを押して耳に当てると、俺はコールが鳴り止み相手が出るのを待った。
16名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 09:06:53 ID:wL94XfJV
>>9
うおおひさしぶりに普通に感想書いてる!
たいへん参考になりましたありがとう。
17名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:18:10 ID:3argJ029
自作自演にしか思えん。
18名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:52:17 ID:urDpq1bK
可能性高そうな予想だな。30%くらいか
まあ、今年それを言い出さなくても来年あたりにそれを言い出すのは確実だけどな
19名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:50:37 ID:w644TtAb

  原 作 者 の 新 作 ……
20名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:28:18 ID:wb5ISy0G
>>12
言える訳ないっしょ。
今まで散々上から目線で人を叩いてきたのが、作品晒したら全部自分に跳ね返ってくるんだから。

NGワード指定しとくか。多分そのためのトリだろうし。
21名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:03:03 ID:Y7nz2qju
ありゃ、いつものテンプレと化したコピペが無いや。

いちおつ。
22名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:17:23 ID:wL94XfJV
>>17
証明しようがないけど違うよん。
朝比奈さんは作品への感想以外はあれだけど、実際の批評は色々言ってくれて助かる。
言い回しはひねくれてるけどな。
23名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:40:34 ID:/rgzvAZ0
言ってることはわりかしまともな事だと思うけどなぁ、朝比奈さん。
24名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:40:59 ID:wL94XfJV
あ、ついでに>>7様、ボクセカ乙です。
25名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 20:17:03 ID:wpwhomp8
自分は32-539:『クジ運のない女の話』が結構鬱だったな。
俺は「谷口や山根がこんな事をする奴じゃない!」と読んで思った。
26名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:35:50 ID:qnmsqMPh
鬱やネトラレはもう食い飽きたから、普通にハルキョンでやってくれればいいよ。
なんというか、奇抜な料理に食い飽きて、普通の白米が食べたくなる気分。
27名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:37:24 ID:4cUvCMc+
朝比奈さんが手放しで褒めたSSってあるのかな
28名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:54:10 ID:q1IjrCzI
つーかハルヒがあれだけのクラスメイトの顔と名前を記憶しているとは到底思えない>>クジ運のない女の話
29名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:09:08 ID:GTe978qh
原作準拠ではハルキョン以外は全部ネトラレだから(笑)
30名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:44:03 ID:wpwhomp8
つまりハル谷も寝取られですかそうですか。
31名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:50:28 ID:3argJ029
上から物を言う分際で、叩かれるから自作品は晒さないとか逃げ口上もいいとこじゃん。
黙るか晒すかのどっちかにすれば?
32名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:51:49 ID:4UDVPTt0
言われたくなきゃさっさとNGにすりゃいいでしょ
33名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:55:48 ID:KPTu+10M
本人はNGできても、それをとりまく信者までNGできないぞ。
34名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:04:28 ID:+YzquTHr
信者なんていたっけ?
35名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:07:11 ID:TKYI1g2y
みくるの苗字で呼ばなければいいだけの話
36名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:07:14 ID:VV/N1KPT
否定意見以外は全部信者ですかそうですか
37名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:09:04 ID:WB5zmGyk
ノリで叩く人も増えたんじゃない?
38名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:10:54 ID:+q+QP5O9
>>36
無条件肯定はどうみても信者だろ。
39名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:11:32 ID:gAuWsfjK
寝取られ大好きだ!
鬱に快感を覚え始めた俺は重症
40名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:16:44 ID:MJcney0O
そうだね
41涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/02(月) 00:41:24 ID:yzRpM15z
今回も短くてすいませんが前スレ894からの続きです
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/894n-
今回も前回同様なお話ですのでいやな方は読み飛ばしてください。
それとスカトロ描写が追加になっています。

それと皆さんから色々アドバイス頂きありがとうございます。
個別にお返事すると荒れるかもしれないので遠慮させて頂きます。
みなさんのアドバイスは今後の参考にさせて頂きます。
ありがとうございました、それでは短いですが…
4215:2008/06/02(月) 00:45:36 ID:yzRpM15z
こんなビデオ気にするな、俺だって気にしない、お前も気にするな、今ままのハルヒを全て俺が受け止める。だから、俺と一緒に…。

「ねぇキョン、なぜこのビデオがここにおいてるかわかる?」

ようやく泣き止んだハルヒが話し始める。そういえば確かにそうだ、ハルヒにとって思い出したくもないつらい記憶の筈だ。

「ビデオに出てたっていうと指名料が高くなるからよ、それに……レイプコースのオプションで使うの」

レイプコース……それって…。

「5千円プラスでレイプごっこができるの、お客さんが襲い掛かってきてあたしが抵抗するフリをする、そのときにこれを流すのよ。
 ビデオのオプションは千円だからほとんどのお客さんが払ってくれるわ。あたしの悲鳴や泣き声を聞きながらするとすごく興奮するってみんないうのよ。
 中にはね、『ビデオの演技は真に迫ってる、悲鳴や泣き声がまるで本当のレイプみたいだ』って言うお客さんもいるのよ。
 バカよね、あたし本気で泣いてるのに……」

なぁハルヒ辛いんだろ、だったら……そんなの辞めて…。

「たしかに辛いけど、あたしたくさんお金を稼ぎたいの、そして借金を早く返したい。あたしは本気なの、そのためにはなんだってする
 キョン、ビデオはさっきのだけじゃないの、旅行は一週間っていったでしょ。沢山のビデオを取られたわ、ほら見て」

ハルヒがパネルを操作すると大画面に沢山のタイトルが表示される。

『黒人レイプ 4P乱交 ハルヒ18才 三つの穴に同時多発中出し!』
『黒人レイプ2 スタッフも中出し ハルヒ18才 でももう日本人のじゃ満足できない』
『黒人レイプ3 友達の友達も皆中出し ハルヒ18才 やっぱり極太! 大満足!』
『公衆便女 いつでもどこでも誰とでも ハルヒ18才 美少女肉便器』
『野外で中出し 林の間で4P輪姦 ハルヒ18才 お外でしてても中に出してね』
『野外でぶっかけ 草原で、遊歩道、山頂で。そして絶頂 ハルヒ18才 お外でするなら外にかけてね』
『小便天使(おしっこエンジェル) 放尿浴尿そして飲尿 ハルヒ18才 あたしのおしっこしょっぱいの』
『おしっこガブガブ スタッフの分までエンドレス飲尿 ハルヒ18才 あたしのお口はみんなの尿瓶』
『美少女脱糞 イキ顔よりもイキミ顔 ハルヒ18才 可愛い顔して極太うんこ』
『いちじくむすめ 五本連続同時浣腸 ハルヒ18才 天井に逆糞射』
『野外でおもらし 海岸で放尿、公園で浣腸そして道の真ん中で公開糞射 ハルヒ18才 お外で出すって気持ちイイ!』
『逆糞射アナル砲 今度の記録は5メートル ハルヒ18才 危険な排泄兵器』
『公開自慰(美少女オナニー) 極太バイブ二刀流 ハルヒ18才 あたしのイキ恥じみんな見て!』
『百合女神 白人黒人3Pレズ ハルヒ18才 女同士でいかされちゃった!』
『パイパンエンジェル カメラの前で自分でゾリゾリ ハルヒ18才 毛深いあたしもこれでつるつる』 
『緊縛プリンセス 美少女雌犬奴隷完全調教 ハルヒ18才 もう痛いのはいや……』 

「これ全部あたしのビデオよ 『いうこと聞かないとビデオをばら撒く』っていわれて、……でも売るためにビデオ撮ってるんだからばら撒くもなにもないわよね。
でもあたし…そういうのもわからなくなってて……いわれるままにカメラの前で何でもさせられたわ、ほら見てキョン」

20cmほどの間隔で平行にならべられた高さ50cmほどの二台のガラステーブルが画面にうつる、床にはビニールシートがしかれ大きめの洗面器らしきものがテーブルの間に置かれている。そして屈強な黒人達により全裸のハルヒが連れてこられる。その表情は人形のように無表情だ。
男達に叱咤されるとハルヒは緩慢な動きでテーブルに登り両足をそれぞれの台に載せ腰を落とす、カメラはすかさず足を開いたハルヒの局部をアップでとらえる。

「このときはねアイスコーヒーを何杯もがぶ飲みさせられたの、そうするとおしっこが良くでるんですって」

放尿を促すアイツの言葉にハルヒは力なくかぶりを振る。他の男達も叱咤するがハルヒはかぶりを振り続ける。
アイツがいう『30分そのままで我慢できればトイレに連れて行く』と、その言葉に一条の光明を見出したのかハルヒは顔を上げる、必死で尿意をこらえるハルヒの姿をカメラは執拗に追う、時々我慢する表情のアップや震える排泄器のアップがカットインする。

「ホントにバカよね抵抗しても見てるやつらを喜ばせるだけだったっていうのに……」
43名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:48:11 ID:D3uB9f8l
俺、いままでエロ漫画やエロアニメが性犯罪に影響を及ぼす云々については、否定的な意見を持っていたよ。
でもこのスレ見るようになって、あながち的外れでもないんじゃないかと、思えるようになってきた。
それぐらい病んでる。
44涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/02(月) 00:48:58 ID:yzRpM15z

25分経過というテロップが表示され画面が飛ぶ、男達が『頑張れあと五分』と野次を飛ばす中ハルヒは必死に尿意をこらえている、五分という野次が聞こえたのかハルヒの表情が一瞬引き締まる。
しかし沢山のまされたというアイスコーヒー、それが効いてきたのか、尿意が更に高まった事を示すかのようにハルヒの顔が激しくゆがむ。そして数秒後、観念したかのようにハルヒの表情が緩みついに堤防が決壊する。
カメラは排泄の模様とハルヒの絶望と羞恥の表情を容赦なく映し出す。今までの我慢の激しさを示すかのように勢いよく出続けるハルヒの尿、それは狙いをつけたかのように下に置かれた洗面器に激しい音を立てて吸い込まれる。
男達は『臭い』、『汚い』、『凄い音』などと口々に放尿シーンの感想をハルヒに向かい投げかける。ハルヒに野次が聞こえているのかどうかはわからない、一度決壊した堤防は流れをを止めずさらに流れ続ける。

「この時はホントに長かったのよ、一分が一時間くらいに思えて……。でもあたし必死で我慢して…バカみたいよね、あれだけ苦しかったのが無駄だったんだもの。こんなことなら最初から言われたとおりにしてればよかったわ」

画面は風呂場に切り替わる、豪華なコテージというだけあって中は広い。そこへ男達に抱きかかえられハルヒが風呂場に連れてこられる、洗い場におろされたハルヒは放心状態で泣き続ける。
アイツがハルヒの顔を上に向かせる、ハルヒの顔が映され目尻に光る涙がクローズアップされる。
洗面器がハルヒの目の前に突き出される、ハルヒは自分の排泄物が入った洗面器にうつろな視線を向ける、恐らくはそれがナンなのかすらわからないのだろう。
無反応のハルヒに洗面器の中味がすこし浴びせかけられ、男達が野次を飛ばす。自分の顔を伝う生ぬるい液体に意識を取り戻したハルヒは浴びせられた液体の正体に気付き表情をゆがめる。
もう一度目の前に洗面器が突き出されハルヒは顔をそむける、しかし男達に叱咤され洗面器の中味を正視させられる。
アイツは洗面器の中味についての感想をハルヒに言わせようとする、すこしでもハルヒが言いよどむと男達の叱咤が跳ぶ。
中味の正体や匂いや色などについて『あたしのおしっこ』、『臭い』、『黄色い』、『沢山出た』、『汚い』、『みんなに見られて恥かしかった』などとハルヒは搾り出すようにアイツの問いに答えて行く、まわりにいる男達はそれに対し野次を飛ばす。
アイツは『涙を洗い流してやる』といいながら洗面器を持ち上げて泣きじゃくるハルヒの頭からその中味を浴びせかける。
またもや『自分が出したおしっこをかけられた』、『もう冷たくなってた』などの言葉がハルヒから搾りだされる。

そして残った中味をハルヒの口元へと近づけるとアイツはハルヒにそれを呑むように命令した。
画面が一瞬暗くなるがすぐ元に戻り盃よろしく洗面器を抱えて口に運ぶハルヒの姿が映しだされる、すこし赤く腫れた頬をしずくが伝う、しかしそのしずくが止まらない涙なのか先ほど浴びせられた自分の排泄物なのかはもはや判別できない。

「呑めっていわれて逆らったら沢山ぶたれて……始めから素直に呑めばよかった。ホントに痛い思いしただけ損よね」

画面のハルヒはむせながら懸命に自分の排泄物を飲み干して行く、男達はその有様を一斉に囃し立てる。
飲み終えたハルヒは『自分のおしっこを飲んだ』、『しょっぱい味だった』、『匂いは感じなかった』などという科白を搾りだされていく。
引きつった笑顔で空になった洗面器を掲げながらもう一度『あたし自分のしょっぱいおしっこのんじゃいました』というハルヒの姿で映像は終わった。

「笑いながらいえって、お陰で何度も撮りなおし……、あたしの顔おかしいでしょ、涙は止まらないのにちゃんと笑ってるの……全部嘘っぱちよ。でもキョン……おしっこがしょっぱいってのは本当よ、あとで呑んでみる? あたしのおしっこ」

俺は無我夢中でハルヒを抱きしめ、こんなのもういい。なぁハルヒ東京で俺と一緒に暮らそう。小便くらいがなんだ俺は気にしない、とハルヒに語りかけていた。
45涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/02(月) 00:51:43 ID:yzRpM15z
「……キョンありがと、でも…おしっこだけじゃないのよ。ほら見て」

またガラステーブルにまたがったハルヒが映し出される。ハルヒが顔をゆがめる、すると画面は下半身に切り替わりさらにアヌスがアップで映し出される。俺は脱糞という文字列がさっき表示された一覧にあったことを思い出した。
ハルヒのイキミに合わせてアヌスがひくつく、二台のカメラはハルヒのイキミとアヌスのひくつきを同時にとらえる。
徐々にアヌスが開いていき黒々とした物体が頭を覗かせはじめる。

「もうこの時は逆らってもしょうがないって諦めてたから、言われるままだったわ、そしたらアイツは『少しは抵抗する素振りをみせろ』って怒るのホントに勝手よね……」

ハルヒが載ったテーブルは高さがあるため黒々とした排泄物は千切れることなくハルヒのアヌスからぶら下がっている。
またもや男達は『臭い』、『鼻が曲がりそう』、『ブットイ』、『汚い尻尾を生やすな』などと囃し立てる。
ハルヒがイキムたびに少しづつ排泄物がアヌスから押し出されて来る、二つのカメラはまたもやハルヒのイキミとそれに伴う排泄の状況を同時進行で映し出す。
ハルヒがひときわ大きくイキムとは下においてあった洗面器に大きな音を立てて便が一気に落ちる。解放されたアヌスとハルヒの状況をカメラは写しさらに洗面器の中へとカメラはパンし微妙に湯気を立てているそれを映し出す。
便意が尽きたのかハルヒはイキムのをやめている。アイツは洗面器をハルヒの目の前に突き出しハルヒに見せ付ける。
ハルヒはアイツの質問に対し『あたしが今だしたウンコ』、『湯気がでてる』、『太くて長い、ちょっと黒い』、『やっぱり臭い』、『もう見られるのはなれた』などと笑顔で答えて行く。その笑顔は前回程に引きつったものではないがその目はわらってはいない。
アイツに促されハルヒは洗面器の中味を手で掬い上げ、カメラに向かい手のひらを差し出す。
アイツの指示に従いハルヒは手のひらを顔に近づけマジマジとブツを観察する。
『人肌?』、『ちょっとぬるっとしてる』、『案外普通』、『やっぱり匂う』などと問われもしないのにまたも笑顔で答えて行く。
そして自分の排泄物を手のひらに載せカメラに見せながら『あたしが出したブットイうんこ!』というハルヒの笑顔で映像は終わった。

「キョンまだあるわよ、もっと見る?」

俺はあまりの衝撃に…もうやめてくれ……とうわごとのように繰り返していた。

「キョンわかったでしょ、いまのあたしを全て受け止めるなんてあんたには無理なのよ、あたしはもう普通には戻れないっていったでしょ? あんたみたいな普通で平凡な人間にはあたしみたいな汚れきった女は似合わないのよわかる? だからもうそんな話はしないで」

俺はハルヒにしがみ付き『そんなことはない……』とうわごとのように繰り返していた。

− つづく

*42の15というのは間違いです、すいませんでした。
46名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:59:04 ID:MJcney0O
小出しにせずに書き終わってから投下してはどうだ?
47名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:59:58 ID:+YzquTHr
ま、どうせ俺は読まないけどね。
48名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:03:55 ID:yzRpM15z
>>46
皆さんの反応を見ながら書いていきたいのでこういう形にさせてもらってます
申し訳ない。
49名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:14:28 ID:c1M4z6Jx
>>48
いっそ、ドカンと書き上げて反応を次回以降に反映させた方が良いんじゃない?
小出しにやってると読む方も飽きちゃうかもしれないし、作品自体も迷走したりするし
文章上手いんだから、チキンな事せずに「今回は書き逃げ」くらいの気持ちで書いちゃえば?
50名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:32:22 ID:znUGp2d7
しかしそんなに沢山タイトル考えるのは大変だったろう
51名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:36:21 ID:al2gKov7
>>13
>牧場スレにあった凌辱もの(?)を転載
よそのスレから勝手に転載したってこと?
自分が書いたものじゃないんだよね?
マナー違反じゃないのか?
それに全文転載なんてスレ容量の問題だってあるし
何かんがえてんだ?
52名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:41:44 ID:uKViJUQQ
>>48
やめろといわれればやめるのか?
53名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:45:12 ID:D3uB9f8l
キ「そんなことなんかかんけいねえ!俺はお前と!ハルヒと一緒にすごせればそれでいいんだ!」
ハ「キョン…」
キ「ばらされるもクソもあるか!なんなら警察へ一緒に行こう。たとえ世間がなんとバカにしようと、俺はお前と一緒にいたいんだ!」
ハ「キョン…あたしバカだった、もっとあんたのことを信頼しておけば…、あのSOS団にいた頃に戻りたい!」

ぐわーん。るねっさーーんす。世界かいへーーん。また高1にもどりーーーん。

おわり


これでいいよ、落ちは。
54名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:57:02 ID:luHsuo2G
みんなに寝取られの良さをわかってもらおうと思って、
こっそりうpしてみた。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0846.zip.html
まずかったらすぐに消してくれ
pass:haruhi
削除パスも同じ
55名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:23:22 ID:MJcney0O
VIPでやれ
56名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 03:58:37 ID:eUtxzGrG
>>54
ファイルがないと言われたが

>>41
ナイスだ!
残りのビデオの中身(後半の剃毛がとくに)が気になる
57名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 04:51:59 ID:c1M4z6Jx
>>54
削除パスなんて晒してたら嫌がらせで消されるだろ常考
58名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 06:39:25 ID:Fa0Frs+k
>>48 なに、結局投下やめるの?それとも続けるの?はっきりしてよ。
59名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:39:19 ID:t955uxEk
>>58
なにからんでんだ?
やめるっていってなきゃつづくんだろ
60名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:48:29 ID:qatEIN3K
>>58は単なる煽り荒らしだからスルーしろっての。
61名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 12:21:18 ID:wpeiNnEu
ハルキョンの欝物って
ハルヒ側に原因があって
それをキョンが解決するのに奔走するってのが多い気がするけど

これもそのパターンになるのか?
62名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:45:05 ID:8WEqgdG1
>>25>>28
クジ運のない女の話はハルヒじゃないよな?
「ソフトボール部のホープ」とか言ってるし、
公式にある席順をみたら高遠って奴が当てはまる
63名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 15:19:14 ID:EK5Kbiy3
>>48
内容なんかはどうでもいいのだが、「涼宮ハルヒの○○○」ってタイトルはもうやめて
痛々しくて見てるこっちが恥ずかしくなるから。語呂も合ってないのによくねじ込むなぁ
64名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 15:24:42 ID:+q+QP5O9
相変わらずみんなで好き勝手言い放題なため、一体誰の言うことを聞けばいいのかわからなくなるスレである。
65名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 15:27:55 ID:7Cm4ieRh
SSの出来はどうあれ、傾向は実にエロパロ的だからどっちかと言えば歓迎するが。
ただ、練習はしような、ってとこ。
66名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:31:50 ID:WfhasmiR
>>57
確かに…

と言う訳でもう一回だけ。pass:haruhi
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1010.zip.html
67名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:37:46 ID:MJcney0O
>>66
肝心の長門のやつが無いじゃないか。
68名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:53:01 ID:IZ+DWfUB
>>67
それは悪かった。
それは3の事か?それならこれの中にある↓
海外だけど。
ttp://www.megarotic.com/jp/?d=XVBJGQAV
寝取られに目覚めてくれる事を祈る
69名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:17:58 ID:mu0HZUKt
練習って何だ?
それより、全部できてから投下すべき
70名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:13:47 ID:D3uB9f8l
無理、生理的にダメ。見終わった後の気持ち悪さで吐きそうになる。
そのなかのキョンxハルヒのはまだ許せたが、他のはダメだ。

なんというか、世の中には犬の肉を食う人もいるんだろうけど、犬を食うなんて考えられない人もいるわけよ。
その人に、犬を食う事に目覚めさせようとされても困るんだ。
71名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:01:43 ID:IaKu7tQJ
長門のやつだけやけに気合い入ってるな。
まぁ愛のカタチはそれぞれだけどよ。
72名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:23:21 ID:XlRlyw1R
>>70
読んだだけましだと思うよ
鬱物と聞いただけで盲目的に批判するよりかは
73名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:31:13 ID:U4M4eVSp
犬の肉でもなんでもいいからさあ、せめて調理し終わってから出せよな
腹かっ捌いて内臓グチョゲロな段階でさあ召し上がれなんて、ふざけてるとしか
74名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:36:39 ID:3j1y3qsK
>>48さん
鬼畜陵辱スレに質問にきてた人ですよね?

鬼畜陵辱スレに投下してみてはいかかでしょうか?
向こうのスレのほうが、暖かく歓迎してくれると思うのですけど。

投下した後でこっちのスレにリンク貼れば、見たい人は見てくれるでしょうし。
75名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:41:47 ID:VV/N1KPT
どんなに鬼畜プレイでもハルキョンなら大体許せちゃうけどな
オリキャラとかほかの連中が混じってくるともう無理、拒否反応出ちゃう
だから作者の方には最初にそう言う警告してくれると有り難い
76名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:48:25 ID:t955uxEk
てかテンプレみても連載形式は禁止とか投下は全部書き上げてから一気にとか書いてないのに
書き上げてから来いとっていう奴って一体なにさま?
77名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:59:27 ID:lFyQ+Fco
ヒント 一般常識
78名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:05:31 ID:t955uxEk
どこの一般常識だよ
連載してたSSなんざ山ほどあるだろ
79名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:20:24 ID:qatEIN3K
ヒント ここ一年ほど粘着して張り付いてるバカがいる
80名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:21:47 ID:XlRlyw1R
別に連載方式はかまわないけど
反応聞いてからってのはどうよ

書けないで続きを書かないんじゃないんだよ
81名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:22:55 ID:VV/N1KPT
あんな途中で話無造作にぶった切った物を連載と言うには無理があるわけで
そうでなくとももうちょっとまとめて投下しろって事
82名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:10:37 ID:LRpOhQjR
>80
読み手の感想を参考にして書き手が微調整していくってだけだろ
別にかまわんだろ、何エキサイトしてんだ?
>81
ビデオの途中ならともかく一応一本分のシーンを書ききってんだから、おれ的には許容範囲

てーかおめーら何様だよ
83名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:54:10 ID:D6xCaZK/
ごめん間違えた
こっちだったわ
ttp://www.megarotic.com/jp/?d=IYC0VE85

やっぱり鬱物は受け入れられにくいんだな
みんな純粋だ
84名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:59:13 ID:IaKu7tQJ
もうやかましいから本スレに投下して、そこでアドバイスやら貰ってくれ。
さっき見てきたけど、好意的にアドバイスしてる住人も居るし。
85名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:20:16 ID:T+1ho6nI
フリーダムすぎる
86名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:05:52 ID:Lt/W/gyd
ttp://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E8%B0%B7%E5%8F%A3
>ちなみに谷口×ハルヒのSSを書く人はいるが、書いた瞬間ハルキョン原理主義者から右図のようにリンチにされるので注意が必要である。
ワラタ
87名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:39:13 ID:COplLAiR
続き物とぶつ切りは違うと思う
連載物と投げっぱなし投下は違うと思う

陵辱や鬱だから叩かれてるんじゃないと思う
物議を醸している一連のこの作品は、後者
88名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:45:57 ID:EK5Kbiy3
引っ張りすぎだ。おかげで変なのも沸いてきてるし。
89名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:50:56 ID:SPTmdXGs
>てーかおめーら何様だよ

まぁ読者様?

嫌ならスルーすればいいだけなのに
叩きにまわるのは理解できんぜ
90名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:59:10 ID:AzVjtU0B
作者の言動が一々痛すぎるんだよ、このスレ
91名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:01:01 ID:+q+QP5O9
それにも増して読み手の言動が痛いんですが。
92名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:06:50 ID:qUbIbfoZ
>>91
はげ同、嫌ならスルー汁!
それだけなのになぜ一々絡むんだ?
93名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:14:39 ID:rlsQsxaC
ここのスレは1年も前からずっと読み手がスルーはしないよ。
ちょっとでも気に入らないと攻撃をされるのは、前からよくあったこと。
投下が少なくなったのは書き手がそれを嫌ったのも一因としてあるんだが、
ここの空気は変わらなかった。

まぁ、書き手側が読み手側を意識していないで作品を創作し、投下する場合も
多々あるので一概に読み手が悪い場合だけでは無いんだが。
このスレは書き手と読み手があまり馴れ合いができないでここまできたんだよ。
94名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:21:00 ID:yskAdRZN
>>48
途中まで書いてここに投下したんだから、
最後まで書いてここに投下してほしい。
まとめにも途中まで載っちゃってるし。
なんにせよ中途半端はよくないと思う
>>91
間違いない。
95名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:32:31 ID:zGI4uIPH
>>93
でこう言うやつに限って馴れ合うと今度は馴れ合うなとかウダウダ言ってくるんだよな。
96名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:35:15 ID:v933l6dX
うるせーよ、黙って書き手の投下をまてや
こんなんじゃ下らん論争だけでスレがうまっちまうぞ
97名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:36:17 ID:UyhpVLNW
>>95
物事には「程々」という物があってだな・・・
98名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:43:49 ID:I5ILA49i
>>96
その通りだね
俺はもうSS投下されるまで書き込まない事にするよ

落ち着こう
9948:2008/06/03(火) 01:34:19 ID:/N6u39u/
どうも鬱展開の書き手です。この話は最後までの筋は決めていますが詳細はまだ書いていません。
自分は筆が遅いので最後まで書き上げるのに時間がかかります
なのでその間執筆意欲をなくさないためにも、皆さんのご感想をいただけたらなと思い書いた都度投下しています。
なお次のシーンは今推敲中です、もうちょっとお待ちください。

他のビデオの描写も見たいと言われる方もいらっしゃっいますが
これ以上やると話の本筋に戻れなくなってしまいますのであと少しくらいでいいのかなと思います。

あとタイトルは鬱ものとわかりやすいようにしています。
鬱の場合ははっきりわかるようにするのが基本ですからね。

ところで鬱話の反動でちょっと甘めな話を書いてみました、またもや短いですが……。
お目汚しかもしれませんがどうぞ。

「洞窟探検」

いつもの文芸部室、ノックをして室内に入ると一人きりのハルヒがこちらに背中をみせて隅でなにかゴソゴソしている。
俺はなにやってんだと声をかける。
「ちょっとキョン、手伝いなさいよ」
いつものコトだがハルヒは俺の質問を顧みることなく自分の用事だけを伝えてくる。
そして雑用係の俺は団長さまの命令に従うべくしゃがみこんでダンボールに向かっているハルヒに近づく。
前かがみになっているせいかいつもはスカートに挟み込んでいる上着の裾がはだけている。
衣替えしたばかりの夏服の裾からチラリとみえるハルヒの白い背中はまぶしかった。

しばしハルヒの背中に見とれていたが我にかえりで声をかける。これ以上見ていると後が怖い。
おいハルヒ、背中が出てるぞ。
「うるさいわね、それより早くこっちにきて手伝いなさい、団長命令よ」
俺は箱の中を覗き込もうとハルヒのうしろに立つ、すると……ハルヒのスカートと背中の間の隙間から白いものがみえていた。……これは…もしかしてパンツ?
100鬱展開注意!:2008/06/03(火) 01:35:06 ID:/N6u39u/
>>99
「ほら突っ立てないで早くこの箱だすの手伝って」
白パン、背中から見えてるぞハルヒノパンツ。
動揺していた隙を見事に突かれた俺は言ってはならない言葉を口にしていた。
「ちょっ、何みてんのよ、このエロキョン! わざとねらってあたしの後ろにたったんでしょ」
…んなもん、興味ねぇよ。(というのは嘘です……ごちそうさまでした)
「ちょっとどういうことよ、あたしみたいな美少女のパンツが見たくないなんて……あんたひょっとしてホモ?」
ハルヒ、大体な美少女がパンツとか、ホモとか大声でいうのか?
「そんな美少女ならここにいるわよ、文句あるのキョン」
ハルヒは頭はいいんだが時々バカなんじゃないかと思う時がある、そう今がその時だ。

隣に腰を下ろした俺に対しハルヒは尚も謝罪と賠償を要求する、そんなハルヒに俺は反撃を試みる。
…第一背中からあんなに見えるんだ、どうせ股上の深いオバサンパンツだろ、そんなものみたくもねぇよ
「し、失礼ね、オバサンパンツなんかじゃないわよ」
じゃぁあれだ、お子様パンツだろグ○ゼかなんかでクマさんがプリントしてある、俺は妹のお気に入りを思い出しながらいった。
「な、なんで今日……クマさんだって知ってんのよ…」
ハルヒは真っ赤になっていう、……こいつは思わぬところに地雷か?
不覚にも俺は想像してしまった、クマさんをはいたハルヒをだ、なぜか上半身のみ北高の夏服で下はクマさんだけだった。
俺にはそんなマニアックな性的嗜好はない筈…だが………しかし……妄想バンザイ!
「ちょっと何ガン見してんのよ! あたしの下着姿想像したんでしょ、やっぱりエロキョンね」

しどろもどろにハルヒの舌鋒をかわそうとする俺に悪戯っぽい表情でハルヒがいう。
「みたい? あたしのクマさん?」
立ち上がりスカートの裾を軽くつまみながらしゃがんでいる俺に見せ付けるようにしながらハルヒはさらに続ける。
「そうねぇ、キョンがどうしてもっていうなら見せてあげるわ」
えいっとばかりにハルヒはスカートをまくりあげる。
俺は思わず目を見張るが俺の目に映ったのは白ではなく黒だった。
「残念でした、体育の後面倒だったからそのままブルマはいてたのよ」
そうですか…でもブルマご馳走さまです。

「期待しちゃった? やっぱりエロキョンね」
……男って悲しいな…orz。

片づけの続行を宣言したハルヒだが突然バランスを崩し、しゃがんでいる俺の方に倒れこむ。
ハルヒを庇いハルヒの体を支えようとした俺の視界が急に闇に包まれる。

「ちょ、ちょっとキョンどこもぐってんのよ!」
それと同時に部室の扉が開く音がする。

 ガラッ!

「み、みくるちゃんに有希……」

「…キョン君が涼宮さんのスカートの中に頭を…二人で一体何を……」
「洞窟探検ゴッコ……女性器を洞窟に見立て探検家と称する男性が愛撫を行うプレイ。暗闇の洞窟という設定で男性が女性のスカートの中にもぐりこんで行われることが多い」

…長門さん……それ…違うから…。

−以上−
101名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:49:43 ID:SQ/YsU5W
鬱ものはダラダラしたら駄目だと思うんだ
こっちは面白かった
102名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:02:43 ID:O7+PFaHy
やっぱ甘いのが一番ですよ
103名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:20:43 ID:I5ILA49i
>>99
GJ(><)b
104名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:24:36 ID:O7+PFaHy
投下されて早速書き込んでる>>103に萌えたww
105名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:40:26 ID:b8e9Dimi
いくら筆が遅いからって、2レスで終わりで続き書いてる、意欲が欲しいから感想寄越せって、ゆとりすぎないか?
別の方法で投下しろとは言わないけど、この形態で投下し続ける限り叩かれ続けるだろうから、
叩かれても文句言わない、煽りは自分でスルーするって覚悟をちゃんと決めてから続けてくれな?

内容はそこそこ。細切れのせいでマイナス印象の方が強すぎる。勿体ないことだ
106名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 04:01:43 ID:Jbq6sh7q
ひどく同感。
107名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 04:03:07 ID:hnX/sFsb
だなスルーしたい人が多いであろう鬱作品なのに、スルーし難い形で投下したのが特にまずかったと思われる。
警告付きで一気に投下するべきだったかと
鬱陵辱系で読者と対話しつつ投稿したいなら、自サイトか陵辱系エロパロサイトにしとくのが無難
108名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 07:54:39 ID:WrLEB7VR
>>105
>いくら筆が遅いからって、2レスで
投下数は三レスだぞ、嘘情報流してでも叩きたいのか?
根性くさってんな、お前。
109名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 09:54:22 ID:3/01kFGF
>>105って叩いてる?
俺には助言してるわりといい奴に見えるが。
それに2レスじゃね?
110名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 09:56:08 ID:a3+/dmmi
>スルーし難い形で投下したのが特にまずかったと思われる
ちゃんと鬱の警告付きだろが何がスルーしがたいだよ、ホントに嘘ついてまで叩きたいんだな。
あたまおかしいんじゃね?
111名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 09:58:16 ID:wbxW7vmw
ハルヒも陵辱も好きな俺はここの読者にもなれんのか
112名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 10:01:46 ID:YvFQ1dhl
>>109
鬱展開の直近の続きは42,44,45の三レス
99,100は2レスだが続きではなく別のSS
その前スレの投稿は889,893,894の三レス

んで2レスで終わりってどこの話?

ホントに叩きたいだけなんちゃうんかと
113名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 10:13:20 ID:3/01kFGF
ああ、すまん。鬱展開注意!って書いてあったから続きだと思った。
スルーしてたからなぁ。いや、悪かった。叩くつもりじゃなかった。
114名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 11:24:53 ID:D9JAAb3M
2レスでも3レスでも細切れに違いはなかろうに
なに揚げ足取って絡んでるんだ?
115名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 11:48:40 ID:zGI4uIPH
わざわざID変えてまで揚げ足取ってる辺りいつもの粘着荒らしだろ。
スルーしとけ。
116名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:10:01 ID:gdlvV8jy
ほんとにくだらねーな、こんなんじゃ投下する奴がいなくなっちまうぞ
だまって投下されるのをまってろ
投下するやつがいないとこのスレ意味ねーんだぞ
だいたい自分じゃ書きもしないやつに限って文句だけは一丁前だからな
しまつにおえないぜ
117名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:18:07 ID:zGI4uIPH
さっそくきたw

まあ鬱展開の書き手は名前欄のタイトルさえをしっかりとしてりゃイイと思うよ。
42や100なんかも名前欄の見落としがあるしね。
人を選ぶと自分で分かってるんなら、それなりの気を使わないと。駄目ってことはないがその方がいい。
118名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:18:34 ID:kgYxzO5F
SF=Suzumiya Fucker
119名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 16:39:56 ID:8UyZkO+C
>>99=>>108=>>110=>>112
なんでこんなにコロコロとID変わってんの???
120名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:27:02 ID:5KUxPYDs
デンパな決め付はやめとけ
121名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:56:57 ID:IaGZR0dl
デンパってことにしておきたいわな。ふふふ
122名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:09:46 ID:4HWxrk1Z
ゴミみたいな罵りあいで100レスつかってんだぞ、いい加減に汁!
123 ◆LeyXT4003g :2008/06/03(火) 21:16:39 ID:zU/Jpyxq
やれやれ。
仮にもSS専スレの住人なら、叩きと叩きあうより、まず作品に対しすることがあるだろうが。
これだけ人がいて、全員が、いちいち言い訳するような奴の作品につけてやる感想はネエって主義なわけか?
何だかどこぞの空気コテみたいだな。

>>99
その都度感想が欲しい、モチベーション保ちたいという気持ちはわからなくもない。
だが読み手のこと考えんなら、連載するよりも、書き上げて一気に落としたほうがずっと良いぜ。
好事魔多し。今が順調だからっつって、この先、出口見えねえトンネルに入っちまわねえって保証はないんだ。
朝三暮四より朝四暮三。朝来られたからっつって、暮にもこのスレ来られる保証ねーんだ。
むろん、読み手は感想くれる機械だと考えてんなら、このことはお構いなしさ。ご勝手に〜。

それとなあ。
他スレでの所行については、自縄自縛、とやかく言いたかないがね、
このスレに投下しておいて鬼畜スレに参照置いて感想求めるってのはどうなんだ。
君が見苦しい言い訳通りにスレの空気に配慮してるんなら、やること逆だろ?あっちは二次創作もバッチコーイなんだからよ。
読み手にとっては、書き手様あっての読み手。
君が焦らずとも、読み手はひとり手掛け体位で待っててくれるもんだぜ。
124名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:24:06 ID:Gz0ROJ/z
お前が言うなタイムの始まりですか?
125名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:26:31 ID:yL/cNCTy
アホな罵りあいしてるせいで糞コテまで出て来たじゃねえか
126名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:33:21 ID:/Z01DYG9
でも普通のこと言ってんじゃん
まぁ小ネタでもいいかな何か読みたい
原作も一年待ってるし
127名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:37:47 ID:Uzg+ALLF
谷口「ただいま」
ハルヒ「おかえり」
128名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:41:12 ID:Gz0ROJ/z
>>126
言っていることとやっていることが正反対ってところが問題なんだろうが。
129名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:03:03 ID:4HGJiQt2
揚げ足取りも罵り合いも沢山だ
皆言いたいことをちょぴっだけ我慢すれば問題ないのに
何故みんな食い付く? 頼むからクールダウンしてくれ
130名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:06:23 ID:HHkieWcw
ネタにマジレス
ここはSSスレの中でも屈指のSS職人が集い投稿する場所
このスレの読み手は文法や心理描写などの書き方を書き手が各自習得済みであるということを前提として作品を読む
なのできちんとした書き方を習得できてない奴が叩かれるのは当然のことなのだ
ここは「SS職人を育てる」場所じゃない「SS職人が挑戦する」場所なのだから

ここで酷評を受けた奴はまだ挑戦するには早すぎたということ
自分のレベルを上げてからまた挑戦すればいい
131名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:07:15 ID:bpEAZV68
とりあえず誰でもいいから投下プリーズ
このままじゃ下らん議論だけでスレが埋まってしまうぞ。
132名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:24:36 ID:Umr2X2eB




133涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/04(水) 00:26:39 ID:dVy27hJy
今回も同様の話です、嫌いな方はスルーしてください。
それと陵辱描写は今回までの予定です。

>>45
俺はハルヒを助ける方法はないかと考えある思いつきを口にした。
そうだハルヒ、ビデオの事が心配なら警察にいって相談しよう、俺も一緒にいくから。

「警察ってどこの警察? ビデオは海外でとられたんだから日本の警察に相談しても動いてくれないわ」

……じゃぁ現地の警察だそこなら……さほど確信があったわけではないが日本が駄目ならと俺は思った。

「無駄よ、これを見て、あたしのこと…すべて受け入れるんだったら最後まで黙って見てよね」

ハルヒはまた壁のパネルを操作しビデオを映し出す。

画面は野外だ、どうやらどこかの駐車場らしい。並べた車の間でハルヒは着衣のまま立ちバックで犯されている。車の前後にはそれとなく男達が立ち外部からの視線を防いでいる。
ハルヒが手をつかされた車が男の律動にあわせて揺れる。そしてハルヒは南国の日差しを全身に浴び嬌声を搾り出されていく。

「この時はね、もう完全に諦めていて…何をされてももうどうにもよくなってて……」

そこへパトカーに乗った警官達が現れる。現地の法律はよく知らないがやはり違法行為なのだろう。

「最初はね誰が来たのかわからなかったの」

白人の警官が鋭く何事かを尋ね、もう一人の黒人の警官がカメラを下に向けるよう合図しカメラが下を向く。
アイツがブロークンな英語で警官達に答える、するとなぜか字幕が表示される。

『だから、おまえら俺達の持ち場でなにやってるんだ』
『すいません、旦那…ちょっとしたお遊びで……』
『遊び?、おいおい遊びにししちゃ随分だな』
『旦那、これはホンのご挨拶で』

恐らくは金だろう、何かを渡すらしい気配がする。
するとカメラは元にもどり警官達とアイツを映す。

『これじゃたりねぇぞ、なぁリカルド』
『まぁまてジェームズ、別に金じゃなくてもいいだろう』
『んっ、あぁそうだな』

警官達は好色そうな視線をハルヒに向ける。
そしてアイツはしたり顔でうなずく。

アイツがハルヒを警官の方へと追い立てる、警官たちがズボンを下ろす。
警官の制服とパトカーに気がついたのかハルヒの目に鈍い光が戻る。
今の状況がわかっていないのか『…助け…て…おうちに…かえして…』と警官達に向かい何度かつぶやく。

「あたし……パトカー見てね、助けに来てくれたんだ、もうこれ以上酷い目に合わなくてすむんだって思ったの……でもそうじゃなかった、あいつら……あたしに……」

もとより日本語のハルヒの呟きなど警官達に理解できる筈もなくやつらはハルヒに襲い掛かる。
そして服が裂かれる音、ハルヒの鈍い悲鳴、そしてそれを打ち消すかのように警官達の怒号が響きわたる。
カメラは希望が裏切られ絶望感におおわれたハルヒの表情を捉える、目にあった光は既に消え去っている。
一番槍はジェームズと名乗った警官だった。

ハルヒの体内に打ち込まれる律動音、それに伴う男達の荒い息遣い、そしてハルヒの啜り泣く声が南国の透き通るような青い空に響く。
カメラは容赦なくハルヒの泣き顔を追い続ける。そしてリカルドと名乗った警官はハルヒの口を開かせ己の黒々とした分身を打ち込む、上下で串刺しにされたハルヒは苦悶の表情を見せる。その表情もカメラは容赦なくとらえる。
リカルドはハルヒに愛撫を開始しろとでもいうように手で軽く頭を叩く、しかしハルヒの反応は鈍い。
リカルドはハルヒの顔を持ち上げ、どなりつけ、顔を軽く小突く、ハルヒはゆくっりと愛撫らしき動作を開始する。
そんな程度では満足できないであろうリカルドはハルヒを叱咤する、するとハルヒの動きが早くなる。リカルドは満足げな呟きを漏らす。
カメラはそんな泣きながら必死に奉仕するハルヒの様子を克明に映し出す。
134涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/04(水) 00:29:50 ID:dVy27hJy
>>133
一通りハルヒの上下に欲望を放つと警官達はパトカーを指差しアイツに合図する。
アイツがうなずくと警官達はハルヒをパトカーに追いたて自分達も乗り込む。流石にこれ以上、野外では続けにくかったのだろう。
そしてパトカーが激しく揺れ始め、ハルヒのすすり泣き、男達の荒い息遣いが再開される。

画面が切り替わる、パトカーの揺れはやんでいる。ドアが開けられ、ハルヒが文字通り放り出される、その有様は捨てられたボロ雑巾のようだ。
そこへ破られてボロボロになった服が投げられる。
放心状態のハルヒの表情と投げ捨てられた服の残骸をカメラは映す、服は雑巾代わりにでも使われたのか警官達の欲望の汁にまみれている。
去り際に警官が窓越しにいう。

『この女サイコーだったぜ、最初はイマイチだったがちょいと気合を入れてやったらすぐによくなったぜ』

カメラはさっていく車、すすり泣くハルヒを映す。

「ねぇキョンわかったでしょ警察なんか頼りになるわけないわよ、グルなんだから……あたし…あのとき助かったって思ったのに……」

つらい記憶を思い出したのか、ハルヒの目から涙がこぼれる。
すまん、ハルヒ、俺考えが足りなくて……。ハルヒの涙に耐え切れなくなった俺はハルヒを力一杯抱きしめた。

「……キョン、痛いからいい加減に離して」

ハルヒの言葉に自分を取り戻した俺は腕をゆるめた。抱きしめていた感触……このハルヒはあったかくてやわらかい、昔のままだ。
あの夜、ふたりしかしない世界、校庭の真ん中であいつを抱きしめたその時のままだった。
なぁハルヒ、こうやって俺の腕で感じるお前のぬくもりは昔とかわらない、やわらかくて…あったかくて…甘い匂いがする。
その制服だって昔着てたやつなんだろ、昔のまんまだよ、高校のときのハルヒと今制服きて俺の目の前にいるハルヒとはなにもかわらない、だから……。

「…ばかねぇ、昔着てた制服なんかとっくにブルセラショップ行きよ。アイツに無理矢理連れてかれて…着てるところ写真に撮られて……それで5万円、その5万円だってアイツ…その日のうちにパチンコで…
 …今着てるのは業務用、プレイしやすいようにした特注品よ。とにかく汚れるから同じのが何着もあるの、キョンは平気で触ってるけど汚いわよ。
 とにかく皆掛けたがるから、それに着衣欲尿のオプションでも使うの、これ着たままおしっこかけられるのよ…それで2万円。男の人のザーメンやおしっこがそこら中にかかってるの、一応クリーニングはしてるけどね。
 ……まるであたしね、…そりゃお風呂で体を洗ってるけど染み付いた汚れは絶対に落ちない、昔と同じに見えたらそれは錯覚」

そんなことないよ、ハルヒは俺は平気だよ、ほら。と俺はハルヒのスカーフに頬を寄せた。

「この制服って需要あるから何着もあるのよ、あたし目当てで北高の人達が沢山お店にきてくれるの、大体みんなこの制服をリクエストするわね」

北高の人達って……ハルヒ…それは……

「同級生や先輩後輩、それに先生達、……あたし指名が沢山ほしいから、北高のみんなに宣伝してってこっちから頼んでるの
 この間なんか誰が来たと思う? 校長先生よ、北高の制服をリクエストして五千円払ってあたしのおしっこ呑んでかえってたわ、おまけに口止め料だっていって一万円くれたの。あっキョン、校長先生の話は内緒よ」

俺は突きつけられた新たな重い現実に言葉もなかった。

「キョンはあたしの事、北高の誰かから聞いてなかったの? あたしが相手した北高のお客さんは百人じゃきかないのよ」

俺達が進学した大学には他に北高出身者はいなかった、そしてハルヒと別れた気まずさもあり俺は北高出身者との接触を意識的にさけていた。俺が知らなかったのはそのせいだろうか…。

「それよりキョン、あたしは嬢であんたはお客なの、そしてあたしは来たお客さん全てが満足させるNO.1フードルなの
 だからキョンには気持ちよくなって帰ってもらうわよ。団長命令よ、服を脱ぎなさい!」

ハルヒはずびしっと俺を指差す、やはり昔ながらのハルヒだと思い俺はその姿に見とれた。

「……それともキョン、着たままがいいの?」

そういながらハルヒは俺の顔を両手で挟む、ハルヒが俺の目を見つめる、そして吸い込まれるようにハルヒの唇が俺の唇に合わさる。
脳髄がとろけるようなディープなキス、文芸部の部室で初めて自分達の意思で交わしたキス、その時のぎこちなさとはまるで違う。
口内を伝うハルヒの舌、その甘美さに俺は理性を刈り取られそうになる……、やはり俺たちはもう昔には戻れないのだろうか……。
135名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:30:23 ID:Umr2X2eB
何で警官にだけ名前があるんだ?
136涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/04(水) 00:33:28 ID:dVy27hJy
>>134
「それにね、ここでキョンと駄弁ってるだけじゃ今日のノルマが達成できないのよ、オプション料をとってナンボの商売なのよ
 店長にはキョンの事『大切なお客さんだからずっと貸切、オプション料も全部店が払う』っていわれてるの
 だからキョンはお金の事なんか気にしないでじゃんじゃんオプション頼んでいいのよ」 

いやハルヒ……俺は……

「それともキョン、汚れきったあたしとなんかじゃいやなの?」

ハルヒはやや悲しげな表情でそういう。
いや……、そんなことないよ、それにハルヒは汚れてなんか……

「じゃぁまずは簡単なオプションね、はい、脱ぎたてほやほやあたしのパンツ!」

ハルヒは笑顔で下着を脱いで俺に手渡そうとする、俺は条件反射で思わずそれを受け取る、手のひらに感じる暖かさが生々しい。
白無地のシンプルなコットンだショーツというよりはパンツという言葉が相応しい。

「このパンツね箱買いしてて百枚千円よ、つまり原価10円ね。それをお客さんの目の前で脱いで渡す、それであたしは千円貰うの薄利多売の人気商品かしらね、ほらキョンも持って帰っていいのよ」

文芸部の部室で俺がクマさんパンツを見たといって真っ赤な顔で恥かしがったハルヒ、それがいまや原価10円の自分の下着を誰彼かまわず目の前で脱いで一枚千円で売りさばいている。

「そうだキョンは変態仮面がお気に入りだったわよ、はいかぶせてあげる。ほらこれでキョンも変態仮面ね」

そういえばこの頭にパンツを被った格好で一晩中したこともあった。俺はハルヒのぬくもりを頭に感じた。

「キョンはこの格好でお口でして貰うのが大好きだったわよね、ほらお口でしてあげる、生尺でごっくんもしてあげるから五千円ね、それとも顔にかける? そっちも同じ五千円よ」

そういいざまハルヒは手馴れた動作で俺の分身を取り出すと素早く自分の口に含む。
その昔俺がベットの上で土下座してハルヒを拝み倒してやっと口でして貰った、その時のぎこちない手つきとはまるで別物だ。
あの時は技巧とか関係なくハルヒに口でして貰っているというその事実だけで俺はすぐに達してしまった。
そして今回はハルヒの巧みな舌使いであっという間だった、多分あの時よりも早かったかもしれない。

「あのときは『出したら呑むのが当たり前』って嘘ついてあたしに無理やりのませたわよね、やっぱり今も苦い……キョンの味ね」

俺から搾り取ったものごくりと飲み込みハルヒはいう、そういえばそんなこともあった…あのあとバレて怒られて一週間お預けだったな……。
そんなどうでもいいことが今はとても懐かしかった。

その後ハルヒは俺に様々なオプションを薦めてきた、俺が断ろうとすると悲しげに『汚れたあたしじゃ駄目? あたしの全てを受け入れるんでしょ』という
それが本心からのものなのか、それとも嬢としての手練手管なのか怖くて俺はハルヒに問いただせなかった、そしてハルヒの薦めるままにすべてのオプションを受け入れた。

「キョンがあたしの役に立ちたいっていうんならオプションどんどん使ってあたしに稼がせて、そうすれば少しでも早く借金を返せるから、
 そうしてくれればあたしも助かるのおまけにキョンも気持ちよくなって一石二鳥ね、ほら次はいちじく五千円よ、キョンもしてあげよっか? それだと三千円よ、全部だすとおなかがすっきりするわよ」

何度も沢山のオプションをこなし疲れ果てた俺はハルヒの膝枕の上で目を覚ました、どうやら寝ていたらしい、俺の目が覚めたことに気が付かないのかハルヒは俺の頭を軽くなぜている。頭に伝わるハルヒの生膝と手がとても心地よい。

「ねぇキョン、あたしはもう普通に戻れないの今日キョンとしたこと全部をお金貰って誰とでもする、そんな女。普通なキョンには似合わないの。だからあたしの事はもう忘れて……」

俺に聞かせるでもなくハルヒがつぶやく。

「キョンがあたしの事なにも変わって無い、全てを受けいれるって言ってくれた時はすごくうれしかった。
 でもあたしはもう駄目、ビデオだってネットで流れてるし、あたしがこんな仕事してるってこと北高のみんなに知られてる。
 昔知り合いだったお客さんから酷いこと沢山言われたりされたりもした。
 お金を全部返してこの仕事を辞めてもそのことはずっとついてまわる。
 どこにいてもそう……、そんなことにキョンを巻き込めない…、だってキョンは普通の人なんだもの……」

俺の顔に温かい雫が落ちる、耐え切れなくなった俺はわざとらしく大きく伸びをし、たった今目が覚めた振りをした。
137涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/04(水) 00:38:06 ID:dVy27hJy
>>136
「さぁキョン、もう店じまいよ、アンタはもう帰って、あたしは片づけをするから」

さっきまでとは一転しハルヒは手際よくイチジクや検尿カップやパンストや眼鏡、様々な制服などなどのオプションの残骸を片付け始める。

「実をいうとね、あたしはお金を節約するためにお店の控え室に布団敷いて泊まってるの、ご飯も自炊ね。それで稼いだお金はほとんど返済にあててるの」

ハルヒ……俺……。

「いいことキョン、ここはキョンのバイト代くらいじゃ滅多にこれないんだから、もうここに来ちゃだめよ。あたしのことはもう忘れて頂戴」

俺が…俺がなんとかする……だから……

「帰って、もう帰ってよキョン、そして…もうこないで!」

……俺は言い知れない挫折感を味わいながら店をでた。

「お疲れ様でした、お送りしましょう」

そしてにやけ顔が俺を出迎える。俺は流されるまま古泉の車にのった。

「どうでしたか」

………。おれは古泉の問いには答えず、流れて行く景色を見つつづけた。
そうだハルヒの親父さん達はどうしてるんだ、勘当とか絶縁とかそういうのだったら相談してなんとか……

「お二人は…涼宮さんのために全財産を使われました、しかし焼け石に水、おまけに心労がたたり揃って倒れられて人事不省、今もって入院されています
 実はその費用だけで毎月十万以上必要なんです、ですから借金を全額返済されても涼宮さんがお金が必要な状況には変わりありませんね」

新たに知らされた事実に俺は胸を突かれた、ハルヒと付き合い始めたころハルヒの家に呼ばれ『娘を宜しく頼む』と頭を下げられた、その親御さん達がそんな羽目になっているとは……。
そうだ入院ってもしかしてあの病院か?

「えぇ例の病院です、あなたも入院されましたよね」

だったら入院費用とかは何とかならないのか、俺の時はそうだったよな。お前ら機関の病院なんだろ。

「元機関のです、今は普通の病院ですよ、それでも便宜ははかっているんですよ。普通なら退院させられて自宅療養に切りかえさせられている所です」

そうなのか……すまん。

「まぁ涼宮さんが事務長に頼み込んだという事情もありますがね、いわゆるバーターです」

……バーターって……。

「事務長は事務室でのナースプレイがお好みとだけいっておきましょう、つまりはそういうことです」

またもや突きつけられた汚い現実に俺は押しだまった。
138涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/04(水) 00:40:08 ID:dVy27hJy
>>137
「涼宮さんはあの店では大変な人気で今日だってあなたにあわせて予約をあけるのが大変だったんですよ
 北高関係者だけでなく我々元機関の者達も涼宮さんのもとに通ってますからね。
 なにせ我々元機関の者にとってはかつては女神とあがめていたお方です、そして北高の関係者にとっては学園一の美少女
 そんな美少女がお相手をしてくれるとあってはみなこぞって駆けつけようというものです。
 そうそうこれはむしろ彼女が望んだことなんです、『知り合いに自分の事を宣伝してくれ』ってね、それだけ返済のために必死なんですよ」

おれは古泉の昔ながらの解説をBGMにこれからどうすればいいのかを考えた。
そういえば…古泉……お前はアイツの客に……。

「まさか、そんなことをしたら鶴屋さんにしかられます、あぁ見えても結構ヤキモチ焼きなんですよ」

鶴屋さん……そうだ、あの人に相談すれば……、なぁ古泉頼む鶴屋さんに今すぐあわせてくれ

「涼宮さんの事でですか、それは……いや……まぁ会って話せばわかることでしょう」

俺達は鶴屋さんのところへと向かった。

− つづく
139名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:47:22 ID:X8xLpGmt
もう続かなくていいよ、やめろ
140名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:05:38 ID:sF8xfTyC
つるやさんが出るとなったら話は別だ
投下やめてくれ
他の2次おkなスレ使ってくれお願いだから
141名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:07:40 ID:vwwtwbZK
>>138
投下…乙。

1レスごとに安価付けなくてもいいのでは?
142名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:08:26 ID:Oe8zL6vF
エロパロなんだから投下自体は受け入れろよ。それをどう批判しようがスルーしようが読み手の勝手だ。
143名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:13:28 ID:7ByheJmg
いや、最後まで書け。
俺は陵辱嫌いだけどちゃんと完結するなら最後まで読み続けるよ。
144 ◆LeyXT4003g :2008/06/04(水) 01:17:15 ID:QbMvtDMm
>>142
そうだそうだ!
投下は、GLやLRに反しない限り自由!書き手はじゃんじゃん投下しろ!
作品に対する賞賛や批判も、よほど過度にならない限り自由!読み手はできる限り感想つけてやれ!
そして、この空白行のバーゲンセールは俺に喧嘩売ってんのかと黙ってセルフあぼーんするのも自由だ!ピッ。
145名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:19:42 ID:iu5EMYGP
まともに戻ったと思ったらまた阿呆に戻ったな。こいつはなんかの精神分裂病かなんかか?
146名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:21:16 ID:X8xLpGmt
なら完結してから一気にだせよ、馬鹿野郎
このクソ鬱話だけで何日もスレッドを独占するな、スルーし難いんだよ

147名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:23:12 ID:dq6sBe+w
>>146
そりゃおめぇの勝手だろ、スルーできる耐性つけてからエロパロにこいや
スルーが出来ないお子様はvipでもみてろよ
148名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:26:34 ID:iu5EMYGP
せっかくスルーしてるのやかましく言わないで欲しい。
透明で気づかないようにしてるのに、関連レスなんかされたら気づいてしまうじゃないか。
149名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:30:30 ID:Oe8zL6vF
>>146
投下している時間帯はある程度絞れるんだから、その辺りの時間をスルーすればいいだけじゃないか。
150名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:34:54 ID:M/cjhuSe
>>144
LRがローカルルールってのはわかるんだがGRって何だ?
教えて朝比奈さん><
151名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:42:17 ID:dq6sBe+w
んで他に投下する作者はいないのか?
ていうかさっきから書くなとかいってる香具師は率先して投下してほしいな
むしろお前が書いてみろと思う
152名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:46:17 ID:Oe8zL6vF
無理だろ。ここに常駐している人は「読者様」が多い。
投下されたSSを読むだけの人たちに書くことを求めても無駄。
153名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:46:45 ID:iu5EMYGP
>>150
G(ガイド)L(ライン)のこと。
154名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:48:27 ID:naL5PEop
つーかこの人、クセは強いんだけどそこそこ読める文章書くんだよな…
それに俺、欝物とか寝取られものとか大好きだから全然問題ないし。

むしろもっとやってくれ。
155名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:52:39 ID:X8xLpGmt
>154
ジサクジエン乙
156名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:55:20 ID:5TXXKtWT
>>152
小ネタとかちょっとしたものからでいいから書き始めてみればいいのにな
書いてみると以外に面白かったり苦しんだりするしさ
157名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:05:58 ID:naL5PEop
>>155
何か勝手に作者にされてるんだけどw
つーか読みたくないんならスルーするなり、名前欄(鬱展開)でNGするなり、このスレから去るなりしろよ…このド低脳が。

何でも自分の思い通りにならないと気がすまないお子ちゃまですか?
158名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:07:53 ID:Umr2X2eB
GLグローバル ルール
159名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:08:14 ID:pJTyPdxv
お前ら学習しろよw
この流れ何回繰り返してんだ
160名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:15:14 ID:7ByheJmg
>>150
がいどらいんだとおもふ
161名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:17:10 ID:5TXXKtWT
てか夜中なのに結構人いんのな
162名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:19:16 ID:TnvZowM+
「ヌきました」「投下乙」程度の感想さえほとんど投下されず、皆がマナー論に
終始しているあたりこの作品は本質的に歓迎されていないな、と感じたり。切ねえ。
163名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:22:51 ID:Umr2X2eB
どうでも良いが、機関はハルヒの惨状を知っていてほって置いたのか。能力無くなれば冷たいものだな

それに、北高と機関には、学園元アイドルと元崇拝者の元に通う変態ばかりか

でも……それが良い……
164名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:35:32 ID:3fzUuORi
鬱展開大好き!もっとやれ!

しかし結末によって感想は変わってくる。
なんだかんだでハッピーエンドになるか、鬱のまま終わるか。

鬱のままで終わるのが好きw
作者よろしく頼む!
165名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:40:33 ID:naL5PEop
>>163
機関の人間にも色々あるんだろ。
昔から嫌ってほどハルヒに振り回されてきたんだし…

つーかこのハルヒは自分をハメた(色々な意味で)男とまだ切れてないんだろうか…
昔の制服まで売るようなクズ男なら、当然今の金の成る木なハルヒを放っておく筈がないんだが。
ひょっとしてこれ、次回への伏線?

>>164
これでキョンがケツまくって、最後他の女(佐々木とか)に逃げたりしたら最高に欝だよなw
全く救いが無い。
166名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:46:17 ID:X8xLpGmt
>157
うるせえぞ馬鹿、低脳で結構だ。

じゃあそろそろ低脳の18番、AA連投荒らしでもはじめましょか?
167名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:47:27 ID:gGbkujo5
>>165
心配しなくても、佐々木も今頃同じ目に会ってるよ
168名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:51:28 ID:sF8xfTyC
出来心でハルヒとキョンの立場を入れ替えて想像してみた

おえっぷ
169名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:58:19 ID:naL5PEop
>>167
佐々木の場合は、大学デビューした際に変な男(テニスサークルとかの)に引っ掛かって…とか、
長門の場合は、任務を終えて普通の人間として生きることにした後、司書になるべく上京するも変な男に引っ掛かって…とか、
朝比奈さん(大)は未来で出世と引き換えに上司に無理矢理関係を持たされて…とか、
そんな感じか。

つーか登場ヒロイン全員が寝取られる話とか無いわ、普通。
170名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:11:34 ID:JcEEbdQ9
荒れるの分かってて−つづく−ってやってるんだから、そういうことなんだろうさ
171名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:15:08 ID:7ByheJmg
ID:X8xLpGmt
172名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:25:56 ID:Umr2X2eB
寝取られと、この鬱作品を一緒にするな
寝取られは、レイープ要素が無ければただの浮気

いかがわしい店で強制労働と比べるべきでない
173名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:46:12 ID:H/4UX6FE
>>124
今回にかんしてはけっこううなづける面がある
174名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 10:24:06 ID:usrC1Tz7
ハルヒの借王ができた理由は何だったっけ?
175名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 10:31:07 ID:4Nj05hRb
>>146 読みたくなかったら、タイトルかIDをNG登録してあぼーんしちゃえばいいじゃん。
現に自分はそうしている。
176名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 10:40:23 ID:M31N/3rb
>>169
佐々木はなんかすげー想像できるんだが、長門は難しすぎるぜ
177名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:36:04 ID:aN86iHG4
ハルヒが借金背負わされたのはある意味、自業自得な気がするけど
なんかハルヒの両親の方が気の毒になるな
178名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:28:29 ID:M31N/3rb
この手のは全員気の毒になるのが運命だから、整合性なぞどうでもいいモノだよ。
だいたが初めから「そういう設定」なんだから。
179名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:26:27 ID:l8bm1Pcz
てめえの勝手な都合で鶴屋さんの性格をいじったら絶対に許さない。
絶対ニダ。
180名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:29:25 ID:GxmW1Ody
鶴屋さん「アンニョハセヨにょろ」
181名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:34:50 ID:oeDmwRJv
>>179
無理だろ、この手のSSのキャラは原作と同じ名前のオリキャラなんだから
182名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:07:43 ID:X8xLpGmt
鬱なら鬱用のスレがあるからそこいってやれよ。

ゲロ吐きたいなら、ゲロ用のビニール袋に吐いて来い。
わざわざ大通りでゲロはいて、どうだおれのゲロ凄いだろとか、すばらしいゲロですねwwなどと慣れあわれても困るんだよ。
183名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:09:11 ID:DbX4+oTl
きたねえ例えだなあ
184名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:23:26 ID:dg9SLRnY
てか大通りなのかここ?
エロパロはどうみても裏通りじゃね
185名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:29:01 ID:Oe8zL6vF
下水道と言った方がいいな。
186名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:29:49 ID:oWpMiUDQ
まあ、裏通りならゲロが落ちてる事も自分のミスでそれを踏んじゃって八つ当たりしてる奴も珍しくないか。


俺はゲロだとは思わないけど。
187名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:38:56 ID:A+gLZRLB
なんか上でやってたような煽り合いを見てると
「自分は他人よりえらい、分かっている」「俺はお前らとは違うんだ」的な
アホみたいなプライド持ってるんだろうな。本人たち以外から見るとすごく浅はかで滑稽だ
こういうのって次の日冷静になってみると、なんであんなこと書いたんだって後悔してそう

…この流れで誰がSSなんて書けるんだ?
188名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:48:31 ID:3Tssu6Vn
ここまで「GJ」の数は1つだけ……っと(しかも鬱SSにつけられたGJではない)。
まあ盛り上がっているからいいや。
189名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:50:23 ID:dg9SLRnY
まぁ俺も投下するなら
vipかキャラスレだな
190名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:55:39 ID:Oe8zL6vF
>>189
vipやキャラスレはエロ禁止だが。
191名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:17:23 ID:dg9SLRnY
ここはエロ限定だっけ?
エロくない只のパロは駄目じゃないよな?
192名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:29:10 ID:hllK/VBm
上のやりとりを見て思ったんだが、エロパロはむしろ風俗街だな。イメクラあり、テレクラあり、キャバクラありetc
そんなおっさん臭い所(801除く)。
193名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:46:07 ID:b45l3aAO
なんか鶴屋さんが好きなひと多いな。
鶴屋さんのエロって、変態シリーズと孤島のやつしか記憶に無いが、他にある?
194名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:00:41 ID:X8xLpGmt
風俗街でもゲロはとおりの真ん中で吐くな。
195名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:05:54 ID:n2NlN/T8
>>193
ここでは非短調の影響も大きそうだ
196名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:29:59 ID:usrC1Tz7
何で偉そうなんだ
197名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:45:03 ID:0EESmX8H
>>194
そんなに俺ルールを通したいのならここではなく
自分でSS投稿サイト立ち上げて俺ルールなSSを勝手に募集してくれ
そうすれば君のルールに反するSSは絶対に投稿されないだろう
君のルールに沿ったSSも投稿されないけどな
198名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:57:38 ID:1mBixSIA
>>194
人の作品をゲロ扱いするなよ。
またいつもの粘着か?
199名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:04:07 ID:j1VPHw30
>>191
OK。
あまりやばくない軽めのガチホモねたもあり。

まぁ自分は谷口×ハルヒか長門か阪中が見てみたいわけだが。
200名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:16:15 ID:FV+RwMZm

この前1日で消えたスレだったけど谷口がハルヒの最初説が浮上して
真偽はともかくの仮説として面白かった
5年間同じクラス(6年目か?)ってのもあってだろうけど
201名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:20:42 ID:j1VPHw30
>>200
詳しく
202名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:32:24 ID:M31N/3rb
vipに帰れ
203名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:36:36 ID:5nkoWPFA
だから嫌なんならスルーしろと

ハッピーものもあれば鬱もあるしそれは人の好みだろう 
自分の価値観を第一に立てて「投下すんな」「他スレいけ」はただのわがままだよ
鬱を嫌う人が多いのは分かるけど、作者を追い出そうとせずに、最初から見なければいいじゃないか
こんな延々と続くのを繰り返してもスレは発展しないよ
204名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:38:24 ID:5nkoWPFA
すまん、更新してなかったもんでタイミングずれたorz
205名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:17:41 ID:M31N/3rb
>>204
( ´∀`)σ)∇`*)
206名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:34:50 ID:bWxGk0sH
じゃ作品の話題でも

中学時代の男とっかえひっかえも、ハルヒ本人なりに本気だったんだろうな
髪型リセットスパンの一週間が、中学時代の最長交際期間と一致してるし
207名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:37:19 ID:uhuASa0B
流石に偶然じゃないか?1ヶ月でリセットだったら大変なことになるぞ。
208名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:49:37 ID:M31N/3rb
髪型リセットと交際期間は関係ないだろw
209名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:59:52 ID:TCaUs0SC
>>206
そういやあったな、そんな設定。本人としてはいかに非日常に邂逅するかを試行錯誤していた時期の行動で、深い意味はなさそうだけどな。
(周囲から見て)奇行を始めて3ヶ月くらいで異常な存在に遭遇したのが事実上の全ての始まりであるとすると、罪な奴であるといえなくもないな、ジョンは。
210名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:22:36 ID:mFy6oSb7
>>206
とっかえひっかえっても、ハルヒの方から声をかけた事は無いんじゃないか?
単にどーでもいーから付き合う…やっぱ面白くない、みたいなテンションかと。
211名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:43:38 ID:ILQK0LeJ
中学時代のハルヒは、軽い気持ちで付き合って、面白くないと即座に断っていた。竹を割ったような気持ち良い性格。向こうがどこまで本気だったかは知らないが。
対する中学時代のキョンの場合は、面白くなくても、断り切れずにズルズル付き合うヘタレだったのが対照的だ。
212名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:49:05 ID:m/hR5h05
>中学時代のキョンの場合は、面白くなくても、断り切れずにズルズル付き合うヘタレ・・・
えそんな描写あったっけか
213名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:54:23 ID:od+vBv0a
そもそも付き合ってすらないだろw
214名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:10:02 ID:M3cvhpKn
つーか無理して雑談されてもウゼーだけなんだけどよ?
馴れ合いお喋りしたいだけならアニメ板でもラノベ板でもいくらでもあんだろ
215名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:12:19 ID:wnx99Qpj
スレが過疎になるわけだな…これじゃあ
216名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:15:37 ID:DHstDp6d
>>214
考察はスレにとっても有益だろ。情報を集めるのはいいことだ。
罵りあいをしているよりよっぽどまし。
217名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:27:39 ID:wGbZr2rZ
>>138
続き、俺は読むよ。
がんばれ。
218涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/05(木) 02:05:39 ID:IdCkoyE9
今回もこれまで同様な話です、嫌な人はスルーしてください。
それと今回は若干ホモ分が混入していますので注意願います。
明日は会社が休みになったので筆が進みました。
おそらくこれが最後になります。

>>138

「やぁ! キョン君久しぶりっ、元気だった?」

あいかわらず、陽気な人だ。
すいません、夜分遅く……実は折り入って相談したいことがあって……

「んー、ハルにゃんのことだねっ! 今日キョン君はお店にいったんだよね?」

えっ、なぜそれを……。

「あそこはウチの傘下なのさ、ついでにいうとあたしがハルにゃんをあそこに紹介したんだよっ! 」

俺は聞き間違いかと思い鶴屋さんに問いただした、すると鶴屋さんはいつものテンションで事情をはなし始める。

「ハルにゃん危なかったんだよ、もうちょっと遅かったら外国に送られてもう日本に帰ってこれなくなるところだったのさっ!
 あんなところにいったら危ない病気うつされてニ年と生きられないから今頃は生きていなかったかもなのさっ。
 商品の発送リストにハルにゃんの写真を見つけて驚いたっさ、すぐに連絡して手配をとめてもらったよ。
 なんたってハルにゃんはあたしの友達だからねっ、でもリストは向こうに送ったあとだったから美人さんのハルにゃんのキャンセルは発送先がごねたけどなんとかキャンセル料だけで勘弁してもらったにょろ」

俺はあまりの話に耳を疑った、ハルヒが外国に売りとばされる……おそらくアイツの仕業だろう。
そういえばアイツはまだハルヒを食い物しているのだろうか、ハルヒを苦しめている原因は借金だけではなかったのだ。

「そのついでにハルにゃんについていた悪い虫を退治しといたよっ、きっと今頃は砂漠の真ん中で労働に勤しんでるねっ、まぁそれもまだ生きていればだけどね。
 キャンセル料と悪い虫の退治費用にニ百万ちょっとかかったのさっ、けど友達のハルにゃんだからあたしが払ったにょろよ。
 でもハルにゃん名義の借金はその時点で億を超えていたっさ、いくら友達でも億は無理にょろよ
 それでハルにゃんと借金について話しあってたら、どんな仕事でもして借金を返すっていうからあのお店を紹介したっさ。
 悪い虫も退治したし、借金はうちの弁護士に頼んで法定利息で計算しなおして貰って一本にまとめて総額も金利も抑えたから、あとはハルにゃんが頑張って借金をかえすだけにょろ、それに返済は日払いだから月払いよりも利息がかからないんだよっ!
 ハルにゃんは頑張り屋さんだからあと一年もあれば全額返済できるよっ!」

俺は鶴屋さんに『ハルヒの命を助けてくれておまけにアイツを退治してくれた』と礼をいうべきかそれとも『友達をあんな店に紹介とは』と問い詰めるべきなのかわからなかった、鶴屋さんの話を聞いた俺はひどく混乱していた。
ただ俺はハルヒを助けたかった。
すいません鶴屋さん、俺ハルヒをなんとかしてやりたいんです。借金なら俺がバイトでもなんでもしますからあいつを助けてやってください。

「例えばね、キョン君が一生懸命のまず食わずバイトして働いてもキョン君の一ヶ月分のお給料はハルにゃんの一日分の売り上げにも満たないっさ、焼け石に水にょろ」
219涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/05(木) 02:07:47 ID:IdCkoyE9
……それでもいいんです、俺…肝心なときにあいつのそばにいてやれなくて……だから…バイト代全部持ってきますから。

「ふえっ! そりゃいいけどさ、あと一年があと11ヶ月と3週間になるだけだよ?」

お願いします、それでもいいです、鶴屋さん…俺なんでもしますから。

「んー、ホントになんでもするの? キョン君、その言葉に嘘偽りはないのかねっ?」

勿論です、鶴屋さん。

「古泉君、あの仕事キョン君にどうかな?」

鶴屋さんは同席していた古泉に話を振る。

「彼は少しトウが立っていますがまだ大丈夫かと……、しかし……あの仕事は……」

古泉頼む、俺はハルヒの役に立ちたいんだ。

「確かにあの仕事でしたら、1年が十ヶ月、ひょっとすると八ヶ月になるかもしれませんが……、本当によろしいのですか?」

その仕事の内容を聞かされ、俺は驚愕した。古泉と鶴屋さんからはもう一度落ち着いて考え直した方がいいといわれた。
しかし俺はその仕事を受けることにした。ハルヒを助けるには一番の近道に思えたからだった。

俺は東京に戻り大学で中退の手続きをとった、そして家財道具を処分しアパートを引き払ったのち指定された場所へと向かった。
いわゆる二丁目というところだ。
実家には『事情があり大学をやめ暫く連絡がとれなくなるが心配しないで欲しい』とだけ書いた手紙を送った。

最初の相手は40代のマッチョな角刈りだった。初めてしたときハルヒが凄く痛がった理由を俺は身を持って体感させられた。
ビデオにもでた、もちろん男同士、出た方が人気がでて指名が増えると言われたからだ。
無精な俺だったが業務日誌もつけ始めた、お客さんの性癖を把握し常連さんを増やすためだ。
ビデオのせいなのかどうか指名は増え俺は掘ったり掘られたりの毎日を過ごした。
男だけではなく女性の相手もした、もっとも女性といってもいわゆるマダムと呼ばれる40代、50代といった層。
三段腹だろうが四段腹だろうが相手が女性である以上、俺は男としての義務を果たした。
節約のため部屋は借りなかった。泊まりが取れずにあぶれたときはハルヒに習い事務所で毛布にくるまった。
ついでにいうとハルヒが言った「おしっこはしょっぱい」や「男の人のは苦い」の真偽は何度も身をもって確認させられた。
そのほかいろんなことがあったが、人間死ぬほどの辛い目にあうと自殺しようという気すらわかないとだけ言っておこう。
220涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/05(木) 02:10:14 ID:IdCkoyE9
七ヶ月ほどたったある日の朝、古泉が事務所にやってきて「ノーサイドです」といつものにやけ顔でいった。

「試合終了ということです、お二人とも頑張られたお陰で今日のお二人の予定ノルマと借金の残額がほぼイコールです、つまり本日の売り上げで借金が完済されます。
 キャンセルかなにかでノルマに満たなくてもその分はこちらでかぶるということで鶴屋さんの了承は得ています。まぁいわば今日はロスタイムですかね」

俺は古泉にありがとうといい昼前には向こうへ戻るという奴を待たせハルヒに宛てて手紙を書いた。
これまでの簡単な経緯と今の俺の仕事のこと、それともうハルヒの借金はなくなったこと、親父さんたちの入院費なら俺とハルヒの二人いれば店をやめて普通の仕事をしてもまかなえること、
そして最後に明日いつもの駅前の喫茶店で待っている…と、そして手紙を古泉に託し俺は仕事へと向かった。

最後の仕事を終えた俺は荷物をまとめ夜行バスに飛び乗った。荷物の中味は少々の着替えとこれまでの業務日誌、それと今回の体験を元に書き溜めた小説の原稿だった。

夜間バスが揺れ浅い眠りから目覚めた俺は朝の光のもと最後の推敲を行った。
そしてバスを降りた俺は郵便局の時間外窓口により出版社へと原稿を発送した。
これは自分なりのけじめ…もしくは自己満足……俺は誰かにこの七ヶ月間の事を知ってほしかっただけなのかもしれない。

電車を乗り継ぎSOS団御用達だった駅前に到着した俺は例の喫茶店に飛び込みモーニングを頼んだ。
そしてハルヒが来るのを待つ、本当にあいつが来るのかどうかはわからない。

強行軍の疲れが出たのか俺はしばしまどろんでしまった。するとこの七ヶ月間待ちわびた声が俺の意識を目覚めさせる。

「キョン、……あんたバカよ……、…でも…ありがと…」

見上げるとハルヒの目から涙があふれていた、だがその瞳は前回わかれた時のうつろなものではなく高校時代の輝きをとりもどしていた。
221涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/05(木) 02:14:44 ID:IdCkoyE9
< エピローグ >

その後のことを少しだけ語ろう。
俺達二人は喫茶店の店内で人目も憚らず抱き合い号泣した、まぁ人目といってもマスターしかいなかったわけだが。
俺達が店を追い出されなかった理由はほとんど客が来ないであろう時間帯だったからか、それとも昔の常連のよしみか
はたまた俺達の異様な雰囲気にマスターが呑まれたのかは定かではない。
そして俺達は俺の実家に向かった。親父たちには古泉を通して今日戻ると連絡してあった。

俺とハルヒは包み隠さず全てを話し、俺は親不孝をわびた、お袋と妹は泣き親父は俺をバカヤローと殴った。
親父とお袋の頭は白いものが増えており俺は自分がした親不孝を実感させられた。
それでもしまいには親父達は俺を許しハルヒを受け入れてくれた…家族とは本当に有難いものだ。

昼食をご馳走になった俺達はハルヒの両親を見舞うため病院へ向かった。
開口一番ハルヒは両親にごめんなさいといい、そのまま両親に抱きつき泣きじゃくった。
俺がハルヒに代わってアイツはもういないことや俺達の仕事のこと、借金の返済が終わり、ハルヒも俺も仕事もやめた事をはなした。
胸のつかえが一気に降りたのか、親父さんは見舞いのケーキを三つも食べ、おふくろさんはそれを見てにこやかに笑った。その表情はまだ固いものの快方への手ごたえを感じた。

半ば強引に外出許可を取り付けた俺達はその足で市役所へ向かい待っていた俺の親父達と合流した。
そしてお互いの家族に見守られながら、俺とハルヒは婚姻届を提出し窓口の前でキスをした。
誓いのキス…俺達なりの結婚式のつもりだった。金が無い俺たちの新居は実家の俺の部屋だ、店をやめたハルヒは住むところがなかったので丁度よかった。

親父さん達を病院に送った帰り際、例の事務長とやらがハルヒにセクハラをしかけてきた、ハルヒは適当に交わしていたが余りにしつこいので俺は思わずそいつをぶっとばそうとした。
しかしその前にハルヒのとび蹴りが炸裂、あわや警察沙汰かと思われたが向こうにもやましいところがあるからなのかとび蹴りの件は不問となった。
もしかするとナース服、赤ちゃん、おむつ、おもらしというハルヒの呟きが功を奏したのかもしれない。

俺は親父の世話でコンビニの雇われ店長をすることになった、学生時代にコンビニでバイトをしていたこともありなんとかこなすことができている。
ちなみに雇われ店長である俺の最初の仕事はハルヒをバイトとして採用することだった。人妻なのにハルヒはなぜか看板娘と自称している。

そして最初の給料が出た次の日コンビニの上のワンルームに俺達は引っ越した。
理由は嫁姑問題などではなく築十数年の安普請の壁は薄く俺達新婚夫婦の夜の営みはやや騒々しすぎたからだ。
結婚四日目には妹から苦情がきた。さすがに中学生ともなると夜中の物音が只のプロレスごっごではないことがわかるらしい。

この町から引っ越さないのはハルヒの意志、別の町に移り住んで隠していてもどうせいつかは誰かにばれる、その時にばらす、ばらさないで脅迫されたりゴタゴタするのは嫌だという。
この町ならそれが周知の事実なので脅しようがないからいいというのが引っ越さない理由だ。
222涼宮ハルヒの鬱展開:2008/06/05(木) 02:20:57 ID:HBbiHiVO
そして雇われ店長の仕事になれたころ出版社から連絡があった。俺の小説は新人賞の佳作にひっかかり作家デビューを果たすことになった。
俺のデビュー作はバカ売れというわけではないが増刷がかかり売れ行き好調らしい、そこそこの印税も手に入れた俺は今二作目を執筆中だ。
二作目の印税が入ったら今任されているコンビニの権利を譲ってもらい俺は雇われ店長からオーナー店長になるつもりでいる。コンビニの売り上げはかなり好調でハルヒは看板娘である自分の功績だといいはっている。

ハルヒの親御さん達はめきめきと容態が回復し退院した、親父さん達には俺たちの隣の部屋に住んでもらいコンビニの仕事を手伝ってもらっている。俺のあだ名はそのうちキョンではなくマスオさんになるかもしれない。
ついでに俺の両親のことを話すが俺達新婚夫婦に刺激されハッスルしたものか、なんと俺には妹か弟ができるらしい。絶対キョンではなくおにぃちゃんと俺のことを呼ばせようと心に誓った。
ハルヒは俺の作家デビューに触発されたのか自分も作家になるといって仕事の合間になにやら小説を執筆中だ。
いわく、とてつもなく壮大な世界観で空前絶後のストーリー、そしてもの凄く魅力的な主人公だそうでベストセラー間違い無しなんだそうだ。
しかしあきっぽいあいつのことだから最後まで書き上げられるかどうかはわからない。

そして俺たちはとあるホテルにきている、今日はここで俺達の学年全体の北高同窓会があるという。
転送されて来た俺の実家宛ての案内葉書を目ざとく見つけたハルヒは参加をしぶる俺に絶対でるといいはった。
参加者の半分近くがハルヒのかつての仕事を知っており出席すれば全員に知れ渡るだろう。
なのでわざわざさらし者になりに行く必要はないと俺はいった。
ハルヒはいつまでも逃げている訳にはいかないし、ここで一辺に勝負をつけると後が楽になると頑強に主張した。
公の場でお披露目してしまえば影でこそこそいうやつも出にくくなるともいった。
俺は折れて夫婦二人で出席すると幹事に返事をだした。

なぁハルヒいまならまだ引き返してもいいんだぞと俺はハルヒに確認する。会場のホールは目の前だ。

「うるさいわねぇ、行くって決めたんだから今更ぐずぐずいわないの」

言葉とは裏腹に心細いのかハルヒは俺の手を握り締めている。
この会場に限らずこれからも俺やハルヒの事をとやかくいい、ハルヒの心を傷つける奴は尽きないだろう。
そんなとき俺はハルヒを支え苦しみを分かちあっていきたい、いつでもハルヒの心を守る盾になりたい俺はそう思っている。

ホールに入ろうとするに俺達に気が付いた連中がヒソヒソとささやきを交わす、『フーゾク』、『ソープ』などという単語が聞こえてくる。
ハルヒの動揺が俺の手に伝わってくる、俺はハルヒの手を握り直す、するとハルヒも握り返してくる。
俺たちは顔を見合わせお互いの意志を確認した。

そして俺達は足並を揃えて騒がしい場内へと一歩を踏み出した。

− 終わり −
223名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:21:05 ID:vVwf1+7x
終わりかい?それとも支援が必要か?
224名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:24:04 ID:0XKp6/qE
最後と言わず鬱endも書いて欲しいな。
あと乙。
225名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:39:46 ID:MgJfXpZF
完結乙
それとGJ!!
226名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:40:46 ID:wifhoJb6
事務長とハルヒの行為kwsk
外伝的な感じで頼む。
赤ちゃんプレー大好き
227名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:41:27 ID:AUMoTCJ2
武士沢レシーブの最終回を思い出した。ページが足りないので年表を使って説明するという
伝説の最終回ね。「ハルヒとキョンがコンビニ〜」のくだりで、トリ王子もそうだったよなあ、
とか思い出して笑ってしまった。
つまりは前半と後半の密度が違いすぎ。ハッピーエンドというよりは無理やりエンドにしか
思えなかったよ。もったいない。いっそ陵辱路線を極めた方が良かったんでないの?
228名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:47:30 ID:zpGS9vxD
GJ!


>227
>前半と後半の密度が違いすぎ。
エピローグの意味わかってる?
229名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:49:49 ID:m/hR5h05
一応だけ聞くけどこれ、やんわりした荒らしじゃないよな
スルーするようにはするけど、出来れば目にいれるか入れないかの
選択肢があるようなリンク貼りとかの形だったらよかった、と
ちょっとだけぼやかせてくれ

でもお疲れさん
230名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:50:57 ID:vVwf1+7x
乙です。
これだけ一気に書き上げるのは、かなりの労力を使ったでしょう。
このスレの雰囲気の中で書き上げるのは、大変だったと思います。
本当にお疲れ様でした。

素直な文章で、読むことにストレスは感じませんでした。
文章を書きなれているんですね。
書き手の視点からすると、文体や文章構成が前半と変わったのは残念でした。
こういう時は、もう一人の読み手の自分を作るのが良いと思います。

読み手の自分が熟読して、この作品が読み手に優しい分になっているのか?
この文章でもう一人の自分が満足できるのか?
作品性に一貫したポリシーや方向性があるのか?
原作のキャラクターのしゃべり方と比べて違和感はないのか?

これを意識しただけでもこの作品はずっと素晴らしいものになるかと思います。
後、改行や文章の段落、文章の約束事はこのレベルの文章を書いている方なら
理解していると思いますので、今後の作品では直された方がいいでしょう。

今後の活躍に期待しています。
231名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 03:04:04 ID:0XKp6/qE
>>230
自重してくれ
232名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 03:13:05 ID:AUMoTCJ2
このSSに対して批判的な感想が出ると、十分も経たないうちにそいつへと噛みつく
奴が現れる。全盛期からここにいるが今までこんなことなかったよ。ふしぎ!

>>228
終結部って意味だろ。それと密度やバランスが悪いことには関係ない。
それからGJ!の三文字だけじゃなくてもっと感想書いてやれよ。
233名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 03:53:19 ID:TGYfJcM+
いっぱいあったよ?
234名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 05:14:36 ID:GW4Rajdo
>>232
俺の知ってる限り一人だけいたけどなw
まあこれもどう見ても本人ですって感じだが

完結したようなので一言だけ
「俺語りする作者の作品は総じて語るに値せず」
235名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 05:24:08 ID:xI6Y6ZYz
けど何もせずに俺様意見を披露しちゃってるやつよりはマシだよね
236名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 06:43:23 ID:KoVYnxPU
これは酷い鶴屋さんですね・・・。
237名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 06:53:58 ID:bPzmYfHd
まさかガチホモやマダムとのナニを詳しく描写しろとでも?
それは勘弁だな。
238名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:01:35 ID:Nbe+RTIf
まるで作者本人みたいな言いぐさだな。「ガチホモやマダムとの詳細な絡みを『読みたくない』」
なら読み手として至極普通の感想だとは思うが・・・・ただの読み手に描写しろだなんてとてもとても
239名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:41:17 ID:f0G7+173
作者の言いぐさねぇ
さすが読者様は言うことが違う
読み手書き手には及びもつかない境地だな
240名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:44:09 ID:N3ZFGE4g
>>218
完結か。冒頭で見当がついたが、機関絡み組が黒いな。主役コンビがほとんど別人化している中で、原作に近い形でえげつない存在になってる。
人生を狂わせられた事への報復感情がある、という解釈なんだろうけど、どことなく「消失」世界の古泉、鶴屋さんを彷彿とさせるな。
ベターエンドとでも言うべきエピローグは、原作的御都合主義展開だが、故にこの作品をまとめるのに一役買ってる。
惜しむらくは、断続的な投下だったからこれが最初からの狙いか、軌道修正の結果なのかが見えにくい事かな。
この空気の中投下し続けた事は素直に認めたい。今後もへこたれずに頑張ってください。

しかし、このスレの住人はどちらかというと悲劇的な話に否定的だな。原作の雰囲気がそうだから、というのもあるだろうけど。
241名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:44:58 ID:3LF8iaGj
投下します
53-187の続きものです
幼女が苦手な方、戦隊もの、車にこだわりがある方はスルーして下さい
電波ちゃんの小型化、ならびにモテ男の赤型化





「キョンよ!今日からいっしょに暮らすの!」

俺が一般人であることはもはや言うまでもない。しかしハルヒの奇行、蛮行に振り回され続けそれに伴う時間旅行や宇宙的とんでも現象等々
言えばキリがないが、そんな体験によりそこら辺の奴らよりは突拍子もないことにいささか耐性がある。ある、が……どうしたもんかねぇ。
「ふむ。あなたのことはわかるようですね。聞いた感じあなたの時のように記憶まで退行してる訳ではないようですが……
 涼宮さん、僕のことはわかりますか?」
「古泉君!ねぇ、なんでなんで??クイズ!?クイズ!!?」
だぶだぶな制服を纏いハルヒは目を輝かしている。どっからどう見ても幼女だ。
この幼女ハルヒは、長門のモンゴリアンから目を覚ましたはいいが故障が治っておらず、俺の家で暮らすと喚きちらしていた時に
朝比奈さんが『子供じゃないんですから、そんなわがままいけません!』と言った結果だと思われる。相変わらず滅茶苦茶だが
そう言ったと同時に糸が切れた様に崩れ落ち小型化が始まったからな。
「うぅ……こんな力技でくるとは思いませんでした……」
あぁ、気持ちはわかりますよ朝比奈さん。いくら負けず嫌いでもまさか本当に退行してくるなんて誰も思わないですからね。
しかし厄介だな。ハルヒの様子からするとこれまでの記憶はあるようだが子供の思考だ。古泉の言うハルヒの心の奥底にある
常識という名のストッパーが働かないかもしれない。……まあ今まで働いていたとは思えないが。
「キョン〜キョン〜」
ハルヒがズボンを引っ張って見上げてきた。妹がかまってと纏わり付いてくる時にそっくりだな。
一応、朝比奈さんと長門のこともわかるか確認しとくか。
「ハルヒ、この髪の長いお姉さんのことわかるか?」
「……おっぱいおばけ!!」
「………………ん?」
「あー、じゃあこのお姉ちゃんは?」
「洗濯板!!」
「………………ぁ?」
様子からするに、どうやらハルヒの中で喧嘩中らしい。二人のことがわからないことはないようだが……
「もう一度頚動脈に刺激を与えれば、元の姿に戻ると思われる。激しく推奨」
「えぇ。わたしもそう思います。おすすめです」
怖!目がマジだ。ハルヒ謝っとけ。二人とも大人気ない気もするが、ちょっと言いすぎだ。
「や!ほんとのことだもん!あたし悪くないもん!」
「……許可を」
まずいな。本当にやりかねん。ハルヒ、謝りなさい。
「や!!」
「ハルヒ!」
「む〜……みくるちゃん、有希……………………ごめんなさい」
つい怒鳴ってしまったが、素直に謝ったので良しとしよう。しかし隠れるように俺の脚にしがみ付きながらってのは、やはり精神は子供か……
やれやれ、まあいい。この滅多に見れないハルヒのかわいらしさに免じて、二人ともここは堪えてくれないかな。
「……わかった」
「う〜……悔しいけどかわいいですぅ」
まだちょっと拗ねているハルヒを見ながら二人とも空気をやわらかくしてくれた。うむ、平和が一番だ。
「えらいぞ、ハルヒ。よく謝ったな」
ついつい妹や親戚の子達にするように頭を撫でてしまうが、ちょっと赤くなってる顔を脚に押し付けてこられたら子供扱いも仕方ないことだ。
「と言うことですので、しばらく涼宮さんをよろしくお願いしますね」
「……待て、話がぶっ飛び過ぎだ。なにがと言うことだ。今の流れでどうしたらそんな結論になるんだよ」
「僕としては至極真っ当な結論ですよ。まず、涼宮さんは身体、精神と退行してるようですが今までの記憶はあるようなので、朝比奈さん
 もしくは長門さんに預けるのは少々不安です」
「なんでだ?女の子なんだし、とりあえず二人のどちらかに任せるのが普通だろ。喧嘩してたからか?」
「それもあるんですが……まあ、理由はご自分で考えてください」
苦笑いしてる古泉がなぜか腹ただしい。
「そして、あなたは子供の扱いに慣れてますからね。申し分ないです」
「俺は申し分あるぞ。さすがにハルヒの実家に帰らす訳にはいかんが、機関なら……いや、そこまで信用できんな。森さんなら任せてもいい。
 それなら問題ないだろ」
「おやおや、機関も信用がないですね。まあ、僕達も一枚岩ではないですからあなたの判断は間違ってません。森さんについてはSOS団副団長
 として安心できると保障しましょう。しかしですね、それでも駄目なんです。おわかりではないですか?」
いや、まあ……わかってるんだがな。ただ、素直に認めてはいけない気がしたんだよ。やっぱり俺はハルヒに振り回される運命なのか……
「涼宮さんはあなたと暮らすと言ってますからね。無理に離そうとすると幼い精神と相まって暴走しかねません。尤も、涼宮さんが望んだことに
 僕達が邪魔しようと関係ないでしょうが。それにですね、こんな涼宮さんをあなたは突き放せるのですか?」
古泉は、俺の足にしがみつきながら涙目で見上げているハルヒを見て、わかってますよと言わんばかりのしたり顔を向けてきた。くそぅ、忌々しい。
「キョン、あたしといっしょはやなの?」
今のハルヒでは理解できない会話だったと思うが、自分が受け入れてもらえないかもという雰囲気は感じとったらしい。泣きそうな声で聞いてきた。
仕方ない、悲しませるのは本意じゃない。
「そんなことないぞ。ほら、帰るぞ」
「うん!」
ハルヒは打って変わって満面の笑みで手を繋いできた。むぅ……和むな。
「古泉、ハルヒの実家とかもろもろと任せていいか?と言うより俺がどうこうできる事じゃないから任せる。長門の情報改竄もまた駄目だろ?」
「そうですね、なんとかしましょう。しかし今回は早く解決しないと面倒なことになりそうですから、出来る限り頑張って下さい」
頑張れと言われても何をどうすればいいか検討もつかん。明日起きたら元のハルヒに戻ってるってのがベストなんだがなぁ。
「キョン、帰ったらゲームしよ!あと、いっしょにご飯食べていっしょにテレビ見よ!あと、あと……」
「わかった、わかったからそんな引っ張らないでくれ」
「へへ〜キョンだいすき〜」
おおぅ、告られた。いやはや子供とはいえ悪い気はしないね。
「………………ロリコンさん?」
「………………ペド?」
……なぜだ。




―――――




明日は土曜で休みなので、みんなには朝から家に来てもらってまた対策を練ろうと決まり、とらあえず今日は解散となった。
「キョン〜歩きにくい。おんぶ!」
解散間際、ハルヒがスカートのずり落ちただぶだぶな制服という完全に犯罪な格好であることに気付き、慌てて長門が持っていたジャージ
を着さした。長門のジャージでもぶかぶかだが致し方ない。人生のピリオドを打つよりはマシだ。
「おんぶ!おんぶ!お〜ん〜ぶ〜!」
「仕方ないな、ほら」
「やた!と〜ぅ!」
歩きづらい格好な上に靴もがぽがぽだ。これぐらいの駄々は聞いてやらんとな。

「ハルヒ、着いたぞ。ただいま〜」
うとうとしていたハルヒを起こしながら家に入ると妹が出向かいにきた。
「おかえり〜。キョンくん、これからどうする?わたしにする?わたしにする?それとも、わ・た・し?」
……得意気にお決まりの定型句を言う妹のアホさ加減が、ここ最近増してる気がする。
「とりあえず、飯食うし、風呂にも入るがおまえはこいつの相手をしてくれ」
「ぶ〜……その子誰?」
「ハルヒだ。この姿は……まあ、察しろ。妹だと思ってだな……」
「嫌!キョン君の妹はわたしだけなんだよ!結婚するんだよ!お嫁さんなんだよ!」
「!?キョンはあたしのおにいちゃんよ!」
なんかとんでもないことを妹が言ってるが、大方変な漫画にでも影響されたのだろう。それよりもハルヒの腕がいい感じにチョークに入って……
「駄目だよ!はるにゃんは違うよ!」
「違わないもん!あたし妹だもん!」
ぐぉ……締め付けられる。意味のわからない張り合いをしないでくれ……お、おちる……
「む〜、じゃあゲームで勝負だよ、はるにゃん!」
「あたし負けないもん!」
ハルヒは俺の背中から勢いよく降りると、妹と競争するように部屋へと駆けていった。
あやうく幼女に夢の世界に旅立たされるとこだった……
しかし妹の年齢が疑わしいぞ。見た感じ五歳くらいのハルヒと同レベルじゃないか。ほんと兄は心配です。
……と、まあいい今のうちにお袋に説明しとくか。腹も減ったしな。

食後、お袋はハルヒをしばらく泊まらせることにすんなり了解した。
と言うよりかわいい娘ができたとテンションを上げて、ハルヒに抱きつきながらぐるぐる回したり頭を撫でくり回したりしていた。もう、ノリノリ。
しかし妹がそれにやきもちを妬いてしまい、今度はお袋争奪戦に発展。対処に困ったお袋が静観をきめていた俺に抱きついてくるという
気持ち悪いことこの上ない暴挙をしてくれやがり、それがハルヒ達の何かに火をつけ、再び絞め落とされるんじゃないかと
思われるくらいの勢いで飛びつかれるわ、両側から腕を引っ張られるわ、嫌な笑みを浮かべ調子に乗ったお袋が羽交い絞めにしてきたりするわ
それはもう、もみくちゃにされまくった。
……なんで俺がこんなに疲れなきゃいかんのだ。はぁ、もう寝よう……
「キョン、いっしょに寝る!」
「あ!はるにゃんずるい!わたしもいっしょに寝る!」
あーもう、勝手にしてくれ。俺は一刻も早く寝たい。
「ふふ〜、キョン〜」
「えへへ、久しぶりにキョンくんといっしょ〜」

……狭いうえに、抱きつかれて暑苦しくて寝れん。仕方ない二人が寝静まったら居間で寝よう。
寝るのにも一苦労かよ……




―――――




「「どりゃぁぁぁああ!」」
「おがぁ!」
何か幸せな夢を見ていたはずだが、ハルヒと妹によるツープラトンによりきれいに吹っ飛ばされた。
二人で降ってくるのは駄目だと思うんだよ。起きる前に一瞬気を失うなんて訳のわからないことになったぞ……
「キョンくんがいけないんだよ!いっしょに寝るって言ったのに!」
「起きたらいなくてびっくりしたんだから!キョンの馬鹿!」
「あー、悪かったから怒鳴らんでくれ。起きぬけにはちょっとこたえる……まだ7時前か。もう少し寝ても……」
「駄目だよ!キョンくんは罰としてわたしたちといっしょにクロックレンジャー見るんだよ!」
こいつ戦隊もの見てたのか……小6の女の子としてそれは普通なのか?今のハルヒなら喜びそうだが。
「キョン、はやくはやく!もう始まる!」
ハルヒに急かされクロックレンジャーなるものを見始めた。しかし二人とも朝から元気だな……
若干寝ぼけていた上に、戦隊ものに興味がないので内容がまったく頭に入らないまま気付くとエンディングになっていた。
「レッドかっこいいね!キョンもあんな必殺技ないの?たいむ・ざ・すとーぷ!」
ハルヒはなにやらポーズを決めて叫んでいた。
「違うよはるにゃん!ストップ・ザ・ターイムだよ、ね?キョンくん!」
妹もポーズを決めて俺に同意を求めてきた。俺としてはどっちでもいい。それよりもさっきから朝食を作ってる音と匂いで
腹が獲物をよこせと自己主張している。早くこいつを大人しくさせたいとこだ。
「あたし、手伝ってくる!」
ハルヒはそう言うと台所に駆けて行った。健気だな。うむうむ、いいことだ。で、そこの怠け者のお姉さんは何をしてるのかね?
「む〜、キョンくんだって……あれ?この時計……」
ハルヒがいた場所にごてごてした時計が落ちていた。なんだ?こんなのあったか?
「レッドの時計だ!キョンくんはめて、はめて!」
テンションの上がりきった妹におされレッドの時計とやらをはめてみる。妙にフィットするな。
「それで、こうやって……チェーンジ・レッド!って言うの!」
妹はこぶしを握った左腕を胸に持っていき、どうやら変身する時の言葉を言って期待の眼差しを向けてきた。俺にやれってか?
「やって、やって!キョンくんやって〜!」
はぁ……まあいいか。適当にやっとけば満足するだろう。
「あ〜、ちぇ〜んじ・れっど〜……これでいいか?」
妹を見ると目を見開いて固まっていた。なんだ?違ったか?とってもマヌケ顔だぞ。
「ふ……ふおぉぉぉぉぉおお!キョ、キョンくんがレッドォォォオ!」
最近の妹は情緒不安定な気がするんだが……大丈夫か?いきなり叫ぶなんてええええええええ!?
「キョンくんこそ!でもすごぉい!レッドだぁ!」
窓に薄く映った自分を見て、己の軽挙な行動を呪ってしまう。今までの流れからいってこうなることぐらいわかれよ俺!
それよりも今のハルヒに見られたらまずい気がする。どうする、どうする……そうだ、簡単だ。元に戻ればいい!……ってやり方なんかわからん!
い、いかん……落ち着こう。こいつに聞けばいいだけだ。
「も、元に戻るにはどうすればいいんだ?正直すまん!テレビ真剣に見てなかった!」
「も〜、こうだよ。さっきと同じポーズで……チェーンジ・レッドな解除!だよ」
なんだそれは……って突っ込んでる場合じゃない。えーと……左腕を胸に持ってきて、
「チェーンジ・レッドな解除!」
「……ご飯できたよ?なにしてるの?」
瞬時に解けたが、マヌケ過ぎる……でもハルヒには見られてないだろう。ぎりぎりだったな……
「キョンくんがクロック・レッドに変身したの!格好よかった!」
な!?何言ってやがる!
「え!?ほんと!?キョン変身して!あたしも見たい!」
くっ……やっぱり今のハルヒは真に受けるか。
「で、できん!こいつが変な妄想してるだけだ」
「はるにゃん、嘘だよ!わたし見たもん!キョンくん嘘ついてるよ!」
妹よ……空気というものをよんでくれ……
「……キョン?」
「お、おまえに嘘つく訳ないだろ?それよりも、ほら飯だろ?そうだ、お手伝いしたご褒美に何か一つ俺のおかず食っていいから」
「む〜……いちご」
なんとかごまかせたか……
「よし!好きなだけもってけ。それじゃ行くぞ」
「あ〜!キョンくんわたしも!はるにゃんだけずるい〜」
妹が喚いてるが、兄の気持ちを汲み取れない奴にはなしだ。それに手伝いをしてないしな。
「キョンくんのけち〜!いいもん、おかあさんにもらうもん!」
ぷんすかしてる妹とまだ疑わしげなハルヒを連れ朝食に向かう。しかしまた厄介ごとが増えてしまったな……




―――――



朝食をとってしばらくして集合して来たSOS団の面々に今の状況を説明した。
その際古泉が、それよりも面倒なことになったと俺の心のキャパシティをぶち破ってくれそうな香りのする宣告をしてきた。
「こんなことになるとは、さすがに我々も面食らいました。まさか、あなたの……」
「ちょ、ちょっと待て!」
ここは、ちょっと朝比奈さんを眺めて現実逃避……ではなく落ち着いて受け入れ態勢を整えよう。
「ふふ、かわいいですぅ」
朝比奈さんはあやとりをしているハルヒを膝に乗せ、頭を撫でながら呟いていた。なんてすばらしい光景なんだ。
こんな奥さんが欲しいな。まさに理想の家庭が築けるぞ。朝比奈さんが奥さん……高望みし過ぎか。
「長門さん?」
俺がいろいろ妄想していると長門がハルヒと朝比奈さんの前であやとりをやり始めた。
複雑なやや人間離れした指さばきで完成したのはハルヒの顔だった。なんというイリュージョン。
あの紐の長さでそれとは物理法則を軽く無視してる気がするぜ。さすが長門!……後で説教だな。
「有希すごーい!!どうやるの、それ!」
「知りたい?じゃあ、ここ」
長門はそう言うと膝をぽんぽんと叩きハルヒを乗せるとこっちを向いた。なんとなく言いたいことがわかる。
「いい奥さん?」
やっぱりか。宇宙人さんは俺の思考を読み取ることができるらしい。それとも俺がわかりやすいのか?
「す、涼宮さん!わたしもいろいろ教えてあげます!こっちに来て下さい!」
「駄目。私が奥さんをしている」
「何を言ってるんですか!?い、意味がわからないですよ!」
「そう。ならばほっといて」
「ずるいですよ〜お嫁さんはわたしですぅ!」
「あなたこそ意味がわからない」
朝比奈さんと長門がハルヒを奪いあってるが、ハルヒもキャッキャッと楽しそうなのでほっとこう。それに大分覚悟も決まった。
「で、古泉。ハルヒの小型化に次いで、俺が変身ヒーローに変身なんて笑えないことなってるのに、さらにまだあると言うのか?」
「はい。昨日の夜、いろいろと工作している時にわかったんですが……涼宮さんがあなたの妹になっています。
 戸籍上ではありますが、血も繋がっています」
「……………………………………………………………………マジ?」
「えらくマジです」
なんてこった。俺のレッド化なんて霞んでしまうくらい変なことになってるじゃないか……しかも実の妹だと?ハルヒが?あ、ありえん……
「やはり涼宮さんを早くなんとかしないとまずいですね。純粋が故に何を望んで何を起こすかわかりません。あなたのヒーロー化はまだ序の口
 ですよ。この世界がクロックレンジャーの世界になってもおかしくないですからね」
「そうは言ってもな、どうするんだ?最低でも、何日か泊まらしたら満足して元のハルヒに戻ると思っていたが、実の妹になってるんなら
 それも期待できんぞ。……何気に詰んでないか?」
「あきらめては駄目です。何か方法が……何か……」
古泉は顎に手をやり真剣な顔で考え始めた。俺も奇跡の一手を模索するが、脳が参りましたとすぐ投了してしまう。
それでも何かないかとテストの時より頭をフル回転させていると、
「キョ、ン、く〜〜〜〜〜〜ん!は、る、にゃ〜〜〜〜〜ん!!」
と、先ほど来たミヨキチと共に自室で遊んでいた妹が叫びながらドタドタとやって来た。
「たいへん、たいへん、たいへんだよ!!」
「なんだ?古泉でも死んだか?」
「おや、それは確かに大変ですね」
「ちっが〜う!そんなことじゃない!」
「そんなことですか……」
軽くヘコんだ古泉を尻目に、ハルヒも興味を惹かれたらしく俺に乗りかかって妹を見つめた。
「ミヨキチから聞いたんだけど、できないんだよ!!」
「何ができないの?」
「結婚だよ!兄妹は結婚できないんだって!どうする!?はるにゃん!!」
……最早何を言っていいかわからない。これからは妹の教育方針を家族でみっちり話し合わないといけないな。
「……あ、あたし妹じゃないもん。だから大丈夫だもん!」
「あ!ずるい!!昨日妹だって言ってたのに!」
「言ってないもん!あたし妹じゃないもん!」
お?これはもしかするんじゃないか?古泉を見ると頷いたので間違いないようだ。すばらしいぞ、我が妹よ。おまえの無知が世界を救いそうだ。
「ごめんなさい、お兄さん。お騒がせしてしまって……」
「いやいや、こっちとしては助かった。すまんなミヨキチ。こんな妹で」
「キョンくんひど〜い!結婚できないんだよ!?いっしょに暮らせないんだよ!?」
まったく何を言ってんだか……
「大丈夫。わたし二世帯同居歓迎だから。一緒に暮らせるよ」
「ミヨキチほんと?よくわからないけど!」
「うん。わからなくてもいいよ。けどね、お兄さんがオッケーしないと……」
「キョンくん、お願い!」
お願いされても完全においてけぼりなんだが。全然ついていけんぞ。
「あの娘ちょっと腹黒くないですか!?長門さん!」
「同意する」
ミヨキチ腹黒疑惑。
「ち、ちがいます!ちがいますよ!お兄さん!!」
う〜む、ハルヒを背中に乗せてる為揺すられるとハルヒの腕がまたチョークに入ってくるので勘弁してほしいとこだ。
それにしても妹よ。そこまでアホとは思わなかったぞ。まさか結婚できる年齢も知らない訳じゃあるまいな。
「え!?いつでもできるんじゃないの!?」
マジかよ……女は16歳からだ。そんなちんちくりんじゃ、まだまだ先だ。
「む〜、ミヨキチ!部屋に戻ろ!おっぱいを大きくする方法教えて!」
「え?え?おっ……えぇ!?」
妹は困惑するミヨキチを引き摺って部屋に戻って行った。……16歳からだって言ったんだが理解してないなあれは。
それよりもハルヒ、そろそろ降りてくれ。重くてかなわん。
「………………んん」
寝てんのか?さっきまではしゃいでたのに、いつの間に?
「おや?……ほう。僕はちょっと席を外したほうがいいみたいですね」
「なんだ急に。用事でもあるのか?」
「そうですね。あるといえばあります。それと、一応あなたに助け舟を出しときましょう。……お酒は便利です。それではまた後で」
なんだ?意味のわからないこと言いやがって。まあいい、ハルヒをベッドに寝かせるか。
「戻る」
ハルヒをベッドに寝かすと同時に長門が呟いた。
「何が戻るって?……え?」
びりびり、ぷつぷつと布が破れる音に振り返ると、ハルヒが徐々に大きくなっていた。こ、これは……
「キョンくん、見ちゃだめ〜〜!!」
「な!?ぬぉ!朝比奈さん、目!指!!ぐぁ!指!目〜!」
「あ、ごめんなさい!でも駄目です!」
朝比奈さんに眼球を塞がれ悶絶していると、目を覚ましたらしい、寝ぼけたようなハルヒの声が聞こえた。
「ん……ん?ここ……キョン……ベッド…………裸……キョンの匂い……あたし、裸…………ぇ?」
なるほどね……古泉の野郎!後で絶対殴ってやる!
「……キョン、いい度胸ね」
「お、落ち着け。これには訳が……あ!そう、さ……」
「あたしを気絶させるぐらい愛しておいて、さっそくみくるちゃんと浮気!?有希までいるじゃない!どういうこと!?」
「ま、待て待て待て!おまえの脳内でどういう経緯が巡られたか知らんが、とんでもない方向へぶっ飛んでるぞ!これは、さ……」
「何よ!言い訳する気!?やっとあたしを選んだと思ったら、まさかの展開だわ!」
俺の台詞だ、畜生!選ぶとか選ばんとかどんな脳内変換してんだ!
「あたしだけを見なさいよ!キョンのばか〜」
「何泣いてんだ!とりあえず人の話を最後まで聞け!ちょっと寝ぼけ過ぎだ!気をしっかり持て!お前は酒をだな……」
「う〜キョン……は、あた……だけ、見っ、ぅぐ!?………………」
どうした?なんで急に静かになったんだ?何が起きた?
「グッジョブです、長門さん」
「当然のこと。いい角度で入れることができた」
長門が何かしたらしいが、俺は目隠しされたまま部屋の外に出された。よくわからんがひとまずの危機は脱したらしい。
しかしなんで急にハルヒは元に戻ったんだ?まあいいか、結果オーライだ。深くは考えるまい。





―――――




「だからな、おまえが俺の部屋に上がりこんでしこたま酒を飲んだあと、勝手につぶれたんだよ」
「ありえないわ。あたしもうアルコールはとらないって誓ってんだから。それになんでみんなもいるのよ」
「おまえが勝手に飲んだんだ。俺は知らん。それと、今日は土曜だぞ。おまえが起きないから俺がみんなを呼んだんだ。
 駅前に放置するわけにもいかんだろ」
古泉が持ってきたハルヒの制服を朝比奈さんと長門に渡し、とりあえず古泉を殴ろうとしたが微笑みながらかわされ続けてる間に
入室の許可が下りた。ちなみにさっきの出来事は夢ということになっていた。まあハルヒも寝ぼけていたし、俺としても好都合だ。
そして、幼女の時の記憶がないらしい困惑していたハルヒに適当な理由をつけて今に至る。まさか本当のことなんて言えないからな。
「……なんか納得いかないけど、なぜか首筋が痛いから信じるしかないわね。でも、普通二日酔いって頭が痛くなるって気がするんだけど」
「ひ、人によって違うんじゃないでしょうか」
「そう、人によって様々。アルコールは恐ろしい」
朝比奈さんと長門が明後日の方向に語りかけていた。二人ともかわいいな。ちょっと笑えるぞ。
「どこ見て言ってんのよ。まあいいわ、今日は探索中止しましょ。二日酔いのままってのもなんだしね。ということでおやすみ!
 ……キョンのベッド……ふ、ふふ……」
ハルヒは布団を被ると、もぞもぞと悶えだした。おやすみと言ったのにテンション上げてるとこ悪いが今日も泊める訳にはいかんぞ。
一応おまえ女なんだからな。そこんとこはわかってくれよ。
「……二日酔いで体調悪いの。動けない」
布団から顔半分だけ出して見つめてきた。くそっ、ちょっとかわいいじゃないか。
「そんなこと言っても駄目だ。さっきまで元気だったじゃないか。それに仮にも男の家に一泊したんだし帰ったほうがいいだろ。
 親御さん心配してるぞ」
「そんなのだいじょ……うわ!みくるちゃん!?え、有希!?」
朝比奈さんと長門が見事な連携でハルヒを引きずり出し、そのまま長門が肩に担いだ。格好いいぜ長門。
「女の子ですからね。お家の方も心配してます。二日酔いでも大丈夫。私たちが送って行きますから安心してください」
「責任もってあなたを送り届ける。安心していい」
「あ、安心って。下ろしなさい!下ろして!……ちょ、おろ、いやぁぁぁキョン〜〜〜〜〜……」
……さて、ハルヒも行った事だし俺のレッド化をどうするか考えないとな。しかし、どうも危機感がわかないな。
ハルヒのインパクトが強すぎた。
「そうですね、変身ヒーローになってるとはいえ、何もしなければただ派手な時計をしてるだけですからね。
 いっそこのままでもいいんじゃないですか?」
人事だと思って勝手なこといいやがって。これ取れないんだぞ。……ん?ということは、これをはめたまま学校に行かんといけんのか。
それは恥ずかしいな。やはり早くなんとかしなくては。
「話を聞いた限り、子供の涼宮さんはあなたのクロック・レッドを見てたがってたようですからね。今の涼宮さんなら変身シーンを
 見せないようにクロック・レッドの姿を見せればいいんじゃないでしょうか。そんなに執着はないでしょう」
まったく……どうせなら元に戻ったついでにこっちのほうもなかったことにして欲しかったぜ。
「明日にでもヒーローショーのバイトにあなたが出演ということでどうですか?」
げ!マジかよ……でも、それが一番妥当か……はぁ。
「ではそのように手配しておきますね」
思いがけないヒーローショーデビューに陰鬱としていると、我が家の能天気娘がミヨキチを引き連れて再びやってきた。
「あれ?はるにゃんたちは?」
「ああ、帰ったぞ。どうした?」
「じゃあキョンくん暇だね!今から公園行こ!古泉くんも!クロックレンジャーごっこするの!」
なんで俺を暇だと断定するんだ。しかしそういう遊びはそろそろ卒業したほうがいいんじゃないか?ミヨキチも苦笑いじゃないか。
「まあ、いいじゃないですか。明日の予行演習だと思えば。それにたまには童心にかえるのも楽しいですよ」
「決まりだね!じゃあしゅっぱ〜つ!」
「おい!まだ行くとは……」
「行きましょう、お兄さん。わたしもお兄さんと遊びたいです」
そんな邪気のない笑顔で言われたら断れないじゃないか……
まあいいか、古泉の言う通りたまには公園で遊ぶのもいいかもしれん。
ちょっと童心にかえってみますかね。




―――――




「キョンくんがレッドで、古泉くんはブラック!ミヨキチはさらわれた女の子だよ!二人はミヨキチを助ける為に時の大王に立ち向かうの!」
時の大王ね……ずいぶんと強そうな名前なことで。それで、おまえがその大王なんだな。
「違うよ!わたしはクロック本部の司令官だよ!えーと……クロックごっこする人この指止ーまれ!」
突然叫んだと思ったら、公園で遊んでいた小さな子供達が妹の周りにわらわらと集まってきた。なかなかのカリスマ性じゃないか。
「んで、この子達が大王の戦闘員!みんなわかった〜?」
は〜い、と子供達が声を上げたのを妹は満足気な笑顔で答えた。子供ってのはヒーローをやりたがるもんだと思ったが、どうなんだこれは。
「すごい統率力ですね。涼宮さんに負けず劣らず、将来一角の人物になるのではないでしょうか」
「こいつが?はは、そうだといいな。ぜひ俺を楽させてもらいたいもんだ。それよりも、どうするよこれ。この人数を相手にするのは
 少々骨が折れそうだぞ」
「そうですね……まあ、ここは教育テレビのお兄さんにでもなった気分で頑張りましょう」
おまえにはぴったりだな。まあいい、妹は別として子供達と戯れるのも滅多にないことだ。頑張るかね。


「いけ〜!そこだぁ、飛びつけぇ〜!!」
数分後、気付くと子供達からたこ殴りにされていた。いや、まあ予想してたけどな……
それと、妹よ。滑り台の上から見下ろしてうれしそうだが、おまえ完全に大王側だよな。むしろ大王だろ。
「ま、まちがっただけだよ!ほら、ミヨキチが助けを待ってるよ!キョンくんがんばれ!」
さらわれた筈のミヨキチが、なんで妹の隣にいるかは突っ込んではいけないんだろうな。
それにしても、反撃とばかりに抱き上げたりしても逆に喜んでエスカレートするな。身動きがとれん。こうなったらくすぐって脱出だ。
「あらあら、楽しそうですね」
「本当楽しそうね。こんにちは、キョン君。こんなとこで会うなんて運命感じちゃわないかしら?」
子供達をくすぐって笑わしていると、意外な二人に声をかけられた。
「どうしたんですか、こんなとこで。あと、朝倉。おまえの運命とやらは嫌な予感しかせんから勘弁してくれ」
「ただの散歩ですよ。いい天気ですから偶にはペット……いえ、朝倉さんと散歩するのもいいかなと思いまして」
「二人ともちょっとひどくないかしら……」
笑顔のまま落ち込んでいるなんとも気味の悪い朝倉を警戒していると、妹が駆け寄ってきた。
「キョンく〜ん。おともだち〜?あ、このおねえちゃんこの前喫茶店にいなかったっけ?」
「そうだ。先輩の喜緑さんだ。それとこっちの変なオーラをだしてるのが朝倉。一応同級生」
「ふ〜ん。ね!おねえちゃん達もまざらない?クロックレンジャーごっこ!」
しかしこいつは誰とでもフランクに接するな。この物怖じのしなさはたいしたものだ。
「いいんですか?お義姉さん嬉しいです。ね、朝倉さん?」
「え!?私も!?……仕方ないわね……もぅ。かわいい義妹さんの為だし……」
おいおい、マジかよ。適当に断ると思ってたんだが……おかしなことになってきたな。
「じゃあ、わかめのおねえちゃんは大王ね!時の大王!!」
「ぷっ!わか……喜緑さん良かったわね!ぴったりじゃない。ぷぷっ」
「あら……あらあら……あらあらあらあらあら。義姉に向かってそんな……いえ、それよりも朝倉さん?いい度胸ですね」
妹の物怖じのしなさは、時として俺を危険な空間へ誘ってくれるようだ。……早急に最低限の礼儀は身につかせなければ。
「それで、太眉のおねえちゃんはお色気担当の女幹部ね。太股もむっちりしてるし!」
「ふ、ふと!?キョ、キョン君!太くないよね!?むっちりしてないよね!?ううん、例えそうだとしてもそんな私が好きよね!?」
なに錯乱してんだ。ええい縋って来るな、とりあえず落ち着け。大丈夫、おまえは美人だ。でも太い、太くないについてはノーコメントだ。
「太いって言った!キョン君が太いって言ったぁぁ!そんなことより愛してるって言ってよぉ!」
完全にぶっ壊れやがった。はっきり太いとは言ってないんだがなぁ。
喜緑さん、こいつどうにかなりませんかね?
「ふふふ、いい気味ですね。唯、どさくさに紛れて抱きつくのはいただけませんね。後で何故再構成されたかたっぷり分からせなければ……」
あー、いいや。しばらくほっとこう。




―――――



なんとか気をとり戻した二人と対峙してる訳だが、これ……どうしろと?子供達は完全に見物に回って応援してくるし。
何気に古泉もその中にいるし。この二人相手にパンチやキックなんぞしようもんなら、冗談抜きで命の保障がないぞ。
「キョンくん!必殺技だよ!ほら、こうやって『ストップ・ザ・ターイム』!」
妹が妙なポーズで指示してきた。無茶振りしてくれやがって。大体なんだそれは。
「も〜朝見たでしょ。これをすると一分間、時を止めるのことができるの。その間にぼこぼこにするんだよ!」
正義の味方かそれ?
「あら、その必殺技をされたら私は動けなくなるんですか。うふふ、その間にいたずらしてくれるわけですね。ドキドキです」
「キョン君……やさしくしてね?」
あれ?なんか変な空気になってるぞ。
「あ!でも時の大王は、時が止まってる間に逆に止めてくるんだった!」
「まあまあまあ!私がいたずらできるんですね。なんてことでしょう、わくわくが止まりません」
「キョン君……やさしくしてあげるね?」
……テンションの高い喜緑さんなんて初めて見た。朝倉も嫌な微笑み浮かべてるし。ものすごい怖いわけだが……結局俺はどうすればいいんだ。
「大丈夫!ブルーがそこからさらに時を止めるから!」
「子供番組に突っ込むのは野暮だとは思うが、これだけは聞かせてくれ。ジョ……じゃなくて、まさか無限ループしないよな?」
「うん!ブルーで終わり!そこから反撃するの!」
その最強のブルーがいないわけだが、さてさてどうしたもんかねぇ……二人共適当にやられたふりでもしてくれないかな。
「家にいないと思ったら、こんなとこで何してんの?」
なんてこった、大王を倒す前に大魔王が現れちまった。長門から逃れるとは末恐ろしい。
「誰が大魔王よ!ちゃんと一回家に帰ったわよ。有希ってば全然下ろしてくれないんだから!」
長門は頑固なとこがあるからな。それにしても、また俺んちに来るとはやっぱり探索をする気なのか?
やれやれ、こいつも暇だねぇ。ん?妹がハルヒをジッと見てるな。……あ!まずい!!
「はるにゃんがまた大きくなってる!ねぇ、いつ……」
「ハ、ハルヒ!おまえもやらないか!?クロックレンジャーごっこ!えっと……ほら、この子達に夢を与えるんだ!」
あ、あぶねぇ……やっぱりこいつハルヒの危険性を理解してなかったか。
「何いきなりテンション上げてんのよ。妹ちゃんの口塞いで夢を与えるとか言われても説得力ないわよ」
妹がふがふが言いながら嫌がるシャミセンのようにくねっていた。確かに説得力ないな。
「まあいいわ。楽しそうだけど、首痛いから……そうね、司会のお姉さんやってあげる。見たところあの二人が敵キャラね。
 キョン、朝倉はどうでもいいけど、生徒会の関係者には例え遊びだとしても負けることは許されないわよ。心しなさい!」
あわよくばハルヒにレッドをやってもらおうと思ったが、そう甘くはなかったか。くそぅ。
それにしても……負けるな、か。二人に子供を慈しむ心と、俺を労わるやさしさがあることを願うしかないな。
「じゃあ、キョン!……じゃなくてレッド!あの悪者を……」
「すいません、涼宮さん。ちょっとよろしいですか?やるなら本格的にとさきほど衣装を用意しましたので、彼に着替えてもらいたいのですが」
古泉が割って入るなり俺にウインクをしてきた。意図は伝わったが、やめろ。気持ち悪い。
「わかってるわね、さすが古泉くん!ほら、キョンちゃっちゃと着替えてきなさい!そうだ、着替えてもあたしが呼ぶまで待機よ!わかった?」
「わかったわかった。この場は司会のお姉さんに託すよ」
俄然やる気になったハルヒを残して、死角になってる茂みの方へ行き、古泉を見張りに立たせて変身。
「ちぇ〜んじ・れっど〜」
あ〜もう、マヌケだな。
「これはこれは。いや〜格好いいですよ。それでは、こちらは準備できたと伝えてきますね」
適当なこと言いやがって。それにしても、なんで待たなくてはならんのだ。なんか馬鹿みたいじゃないか。はやく呼べよ。
………………呼ぶ?
「みんな〜!このままじゃミヨキチが剥かれちゃうわ!助けを呼ばないと!レッドなら格好良く飛んでくるはずよ!
 みんなわかってるわね?せーので言うわよ!いくわよ、せ〜の!!」
「「助けてレッド〜」」
なんちゅう無茶振りしてくれやがるんだ!なんか大人の声も混じってたぞ!親達も巻き込んだのか、畜生!
あと、ミヨキチになにしてんだ!?
「声がちいさ〜い!!そんなんじゃレッドに聞こえないわ!もう一度、せ〜の!!」
「「「助けてレッド〜!!!」」」
助けてほしいのはこっちだよ、ばかやろう……もういい、普通に出てやる。
「……は〜い、レッドで〜す。呼んだ?」
「このあほんだらけ〜!空気よめ〜!!」
ぶっ飛ばされた。


馬鹿なことをやりつつ、やっと戦いの段取りになると、
「さあ、朝倉さん。不様にやられてください」
喜緑さんが、実に穏やかな笑みで朝倉に指示をした。これは、ちゃんと付き合ってくれるってことでいいのか?にしてもひどい指示だな。
「何?その無茶苦茶な命令。ありえないよ。私これからキョン君と戦闘という名のくんずほずれずの絡み合いをする予定なんだけど」
いや〜な感じのする予定だな、おい。
「却下です。あなたを再構成したのは私の魅力、美しさ、綺麗な心、もろもろを引き立てる為なんですよ?
 そんなあなたが彼と絡み合うなんて言語道断です。所詮当て馬なんですよ?わかったら早く這いつくばって下さい」
……おもしろそうだからじゃなかったんだ。いや、この人の表情を見る限り朝倉で楽しんでるな。ペットとか言ってたし。
「私が引き立て役なんかすると思ってるの?と言うか、あきらかに一つおかしいのがあるよね!?あなた真っ黒じゃない!」
「ごちゃごちゃと言ってないで早くして下さい。……光の粒になりたいんですか?」
「ぐっ!……卑怯よ……バックアップだからって…………ぅぅ……」
なんか可哀想になってきたな……おい、泣くな。生きてれば、いつかいいことあるさ。ここは大人しく言うことを聞いとけ。
後で愚痴でもなんでも聞いてやるから。
「うん……うん……私頑張るね?消されないように、精一杯倒れるね」
「キョ……レッド?敵の頭を撫でながら囁きかけるなんていい度胸ね?裏切り者は死刑よ?早くぼこぼこにしなさい」
うわ……司会のお姉さんとは思えない口ぶり。しかしなぁ……いくら宇宙人でも女だしなぁ。でこピンでもしとくか。
「やっぱり、キョン君はやさしいね。……好き」
なんだ、こいつ。壊れたまんまだったのか。なんかおかしいと思った。受身も取らずうつ伏せに倒れたし。大丈夫なのか?
「うふふ、やればできるじゃないですか。とっても不様ですね。ふふ……」
あ、笑うとこなんだ。
「さあ、レッドが痴女をやっつけたわ!あとは大王だけ!でも大王相手に普通では勝てないわ。みんな、レッドが必殺技をだせるように応援して!」
……喜緑さんの瞳が光った気がする。気のせいだよな……
がんばれ〜と子供達の声聞きつつ、嫌々ながらもポーズをとる。はぁ、おばさま達の視線が痛いぜ……
「ストップ・ザ・タ〜イム」
「あぁ、どうしましょう。動けません。うふふ……」
時を止めても、なぜか喋ってる喜緑さんこと時の大王に、当てないよう殴ったり蹴ったりしてみる。
これで喜緑さんがやられたふりをしてくれれば……
「あら、いたずらしてくれないんですか?照れ屋さんですねぇ。では私が……」
「ちょ、喜緑さん!待っ……」
時すでに遅し。喜緑さんが高速言語を呟くと、俺の身体はぴくりとも動かなくなっていた。そんな設定通りな演出しなくても……
それに本当に俺を止める必要なんて……って、あ!?……お、ぉぉぅ……
「ちょちょちょちょ、ちょっと!あんた、何……こ、股間揉んでんのよ!?キョン、あんたも何マヌケな格好で固まってんのよ!」
そんなこと言われても……お、おふ……動けん……
「ふふ……うふふふ……ブルーがいないのでこのまま私が好き放題できますね?それと涼宮さん、これは大王の必殺技の特権ですので。
 ふふふ……どうしてくれようかしら……」
「は?特権!?……え!?と、特権……」
ないない!何、特権って!?ハルヒ!ぼーとしてないで助け……おぅ……た、助けてブルー!!
「さあ、ぬぎぬぎしましょうか。衆目の中、めくるめく桃源の世界へと!?――――――――――」
突然、喜緑さんが驚愕したかと思ったら、そのまま完全に停止した。助かったのか?お、動けるようになった。いったい何が……
「おまたせ。喜緑江美里が私に気付かれないよう情報封鎖をしていた為発見が遅れた。思念体へ喜緑江美里を行動不能にしてもらう申請にも
 時間がかかった。すまない」
ブルー!……じゃなくて長門!おまえは俺のヒーローだよ!いや、ほんとありがとう。お婿にいけなくなるとこだった。
「もうこんなことはさせないから安心して。この二人には今から教育する」
「嘘!?私も!?私は何もしてな……ちょ、長門さん!ゆ、許して……嫌ぁぁ顔掴まないでぇ!持ってかないでぇ!キョン君、助けてぇぇ……」
長門は動かなくなった喜緑さんを担ぎ、律儀にも倒れたままだった朝倉の顔面を掴むとそのまま引きずって公園を後にした。
やっぱり格好いいぜ、長門。
さて……静まり返ったこの場をどうしようか。
「あーえぇ、うん……そうだ。ミヨキチ、大丈夫だったか?見ての通り時の大王はブルーが退治した。君達も応援ありがとう、もう安心していいぞ!
 ……ということでレッドは帰る。さらば!」
「キョ、キョン!待って、次はあたしが大……」
ハルヒが何か言ってるが、そのままダッシュで逃げる。どうにかするなんて俺には無理。司会のお姉さん、後は任せた。




―――――



とてもヒーローショーとは言えたものではなかったが、目的は俺のレッドの姿を見せる事だったからこの際良しとしよう。
おまけにハルヒも司会のお姉さん役とはいえ、関わらせることができたし、まあ満足しただろう。
しかし、明日からご近所さんに何言われるかわかったもんじゃないな。
やれやれ……とっとと変身解いて時計を外そう。今回も大変だったな……
「ちぇ〜んじ・れっどなかいじょ〜」
ほんと、なんだろうねこれ。考えた奴適当過ぎるだろう。……って戻らんな。ちゃんと言えってか?アホみたいだなぁ。
「チェーンジ・レッドな解除」
…………………………あ、あれ?戻らん。ちゃんとやってるよな。えーと、左腕を胸にもってきて、
「チェーンジ・レッドな解除!!」
…………………………い、いやいや。焦るな、焦るなよ〜。うん、気合が足りないんだよ。そうだよ、何事にも真剣に……
「チェーンジ・レッドなぁ、解除ぉぉ!!」
…………………………なんでだよ!!って、いかん、落ち着け。ハルヒは満足したはずだ。楽しそうだった……と思う。い、いや楽しんでた。
弱気になるなよ、俺。まさかの事態悪化なんて考えるなよ。……も、もう一回。
「チェー……」
「焦ってるキョン君もかわいいですね。ふふ」
「……あ〜、いつから居たんですか?朝比奈さん」
「う〜ん、初めから?待ち伏せしてましたから。ちゃんとここに来てくれて良かったです。ちょっと不安だったの」
俺を軽くヘコませることを言いながら、朝比奈さん(大)が安堵したように微笑んでいた。
このタイミングで現れるということは助けてくれるってことだろう。でも、それなら醜態を晒す前に声をかけてくれても……
「ごめんなさい、ついつい。それじゃ、そろそろ時間だからキョン君ついてきて。公園の外に車を用意してますから」
車?なんでまた。まあいいか、それで解決できるなら気にしても仕方ない。

「キョン君、この車です。これ探すの苦労したんですよ。もっとかわいいのが良かったんだけど、イメージも大切かなって」
朝比奈さん(大)が用意していた車はちょっと歴史を感じるものだった。なんか昔の映画で見たことあるような……お、ガルウイング。
「デロリアンっていうの。おかしいな、この時代の人のタイムマシーンのイメージはこれだって聞いたんだけど、キョン君知らない?」
「いえ、詳しくはわからないですけど、確かによく聞きますね、ってやっぱり時間移動するんですか?それだとこの車別に必要ないんじゃ?」
「あ、違うの。ただドライブするだけ。一応時をかける少女だからそれらしい車にしたの」
少女!?……なんて突っ込んだらそのまま走り去られそうなのでやめとこう。
「じゃあ、キョン君乗って。それでこれ、はい。もう少ししたら涼宮さんから携帯に電話がかかってくるから、その時これを読んで」
車に乗り込むと、封筒を渡された。なんだこれ、会話の指示ってことか?
「ごめんなさい、私も何が書かれてるかわからないの。今回それ渡してキョン君とドライブって上の人に言われただけだから……」
「ああ、いいですよ。すぐわかることですから」
「ふふ、そうですね。キョン君……二人きりのドライブ楽しみましょうね?では、しゅっぱ〜つ!……キャ!!」
エンストした。大丈夫だろうか……

「キョーン!あんた団長に黙ってどこ行ったのよ!まだ戦いは終わってないのよ!」
なんとか始動することができた朝比奈さん(大)に若干の不安を感じつつ、公道に出る為公園を迂回していると予定通りハルヒから着信した。
戦いは終わってないとか、あの状況でよく言えるな。……っと、それよりも封筒開けないとな。
「あの大王は偽者なのよ!本当はあたしが……って!あんた、今の横切った車に乗ってたでしょ!隣のケバイ女誰よ!」
「ケ、ケバイ……いや、この完璧なナチュラルメイクでそんなことないはず……うん、そうよ。あの距離とスピードで見えるはずないんだから
 きっと涼宮さんの見間違いよ……だってもはやスッピンだもの。キョン君もメロメロだもの……」
ハルヒの馬鹿でかい声が聞こえたらしい朝比奈さん(大)がぶつぶつと何か言ってる。ここはそっとしとくべきだよな。
「ちょっと!何無視してんのよ!聞いてんの!?」
いけね、ちゃんとしないと。ええと、この紙か。
「あー、なんだ。誘拐された」
「は!?何言ってんの!?あんまりふざけたこと言ってるとぶっ飛ばすわよ!」
……言っといてなんだが、これ本当に大丈夫なのか?ちょいと無理があるんじゃなかろうか。まあいい、続けるしかない。
「えっと……誘拐というより脅迫されて拉致されてるってとこか。おまえが言ってたケ……ぅん、女の人が変身したレッドの大ファンらしくてな、
 俺のこの姿を見て異常に性欲を持て余したらしい。ちなみにその女、興奮しすぎて今電話してることに気付いてないみたいだ」
「何、その変態女!それにあんたはひょこひょことついて行った訳!?節操がないにも程があるわ!」
「いや、まあ聞け。脅迫されてるって言っただろ。さっきのヒーローショーまがいを見ていたらしくてな、妹が誰だかわかってんだよ。 
 それでこのままついて来ないと、どんな手を使ってでも妹を攫うって言われたんだよ」
「ちょっと!あんたやけに余裕そうだけど、洒落になってないじゃない!そんな無茶なこと言う変態について行ったら……警察!」
「待て。警察には言うな。騒ぎを大きくしたくない。ただ性的な軽い悪戯をするって言ってるだけだし、おまえの言うようにレッドの変身した
 姿に欲情してる変態だ。これを脱げば一気に冷めると思うんだよ」
「じゃあ早く脱ぎなさいよ!一刻も早く!そして、その女をあたしの前に連れてきなさい!ギタギタにしてやるわ!」
「それがな、これなかなか脱げなくてな。まぁ、車降ろされてからでもいいだろ」
「何言ってんの!気合で今すぐ脱ぎなさい!早く!お願いだから脱いでぇ!」
「ここで変身を解く……」
「え?何?なんかされたの!?」
「い、いや!なんでもない。えーと……あ!気付かれた。すまん切るな。くれぐれも警察には言うなよ」
「ちょ、キョン!待っ……」
あぶねぇ、これ台詞じゃなかったか。しかし今のやりとりで本当に元に戻れるのか?……大丈夫だよな。
「チェーンジ・レッドな解除」
派手なエフェクトもなく、言うと同時に瞬時に戻った。はぁ、良かった……なんとかなったか。
……って、あれ?時計が外れん。嘘だろ……あいつは俺をどうしたいんだ……


「キョン君……私、ケバイ?」
あ、まだ気にしてたんだ。




―――――



「これからどうするんです?一応元の姿には戻れたので終わりでいいんですかね?」
「うん、これで終わりだと思うけど、せっかくだからもう少しドライブしましょ。ね?お願い」
こんな美人に誘われたら断れと言うほうが無理な話だ。いいね、大人の女性。昨日、今日と子供の相手ばっかりだったからやけに落ち着くな。
「ふふふ、キョ〜ン君キョン君、キョン君とドライブ〜」
朝比奈さん(大)の調子外れな歌を聞きながら、ハルヒにもう大丈夫だと連絡しようとするが携帯に繋がらない。
仕方ない古泉に報告も兼ねて頼むか。
「そういうことだったんですね。あなたが急にいなくなってちょっと焦りましたよ。しかし参りましたね……」
おいおい、また変なことになってるんじゃないだろうな。せっかく幸せな一時が訪れているのに。
「その……森さんに伝えてしま……あー、そうだ。涼宮さんなら妹さんを僕に任して公園を飛び出しましたよ。
 僕から連絡しときましょう。それと、すいません。その車にラジオがついてるか確認してもらえますか?」
なんだ唐突に。えーと、これだよな。
「それでは今から言う周波数に合わせてもらえますか?」
雑音しか聞こえんが、この周波数で合ってんのか?
「ええ、しばらくそのままにしておいて下さい。一応止めてはみますが無駄だと思うので……健闘を祈ります」
は?健闘?……切りやがった。意味深なこと言いやがって。なんだよ一体……

「キョン君、どこか行きたい所ある?私としては、恋人が寄り添って綺麗な夕日を見ながら……、そんなロマンチックな所がおすすめです」
「ははは、特に行きたい所はないので朝比奈さんに任せますよ」
「うふ、そんなこと言っていいの?じゃあ、キョン君お持ち帰り〜」
いいねぇ。余裕のある綺麗な人とこういう馬鹿な会話は純粋に楽しいな。ちょっと恥ずかしさもあるがそれもまた良しだ。青春だね。
『…………ぇ…………ぃ……ぁ…………』
お、ラジオからなにか聞こえだしたな。上手く聞き取れないが女の人がなんか喋ってる。どこかで聞いたような声だが……
「キョン君、後ろからありえない速さで車が迫って来てる気がするんだけど、この車線譲ったほうがいいかな」
「おわ!確かにありえないですね。まあ腹でも壊してるんでしょう、中の人が悲惨なことにならない為にも譲るのが得策ですね」
「ふふ、追い越し車線ってちょっと怖くて苦手だけど、そういうことなら喜んで譲りましょう」
普通逆だと思うが、三車線ある道路の真ん中に移った。まあ己との戦いに負けるなよ、頑張れ謎の黒塗り。
『……ろそろ、……聞こえ…………古泉?…………なるほど……でもそんなこ……関係な……』
大分聞こえてきたな。なんかの番組って感じがしない。嫌な予感がする……こいずみって聞こえたし……
「キョ、キョ、キョン君!さっきの車が追ってきました!すごい煽ってきてる!なんで!?怖いですぅ〜」
「朝比奈さん、落ち着いて。口調が幼くなってますよ。たぶん大丈夫ですから……たぶん」
『聞こえますか?変態女さん。彼を攫おうとするなんて、身の程知らずですね』
はぁ……やっぱり森さんだったか。追って来てくれたのは嬉しいが、古泉の奴なりゆきを伝えてないのか?
「あの……キョン君、変態女ってもしかして私のこと?攫うって何?」
この人ハルヒとのやりとり聞いてなかったのか……
『彼を取り返したら、そのままあなたを…………なんて思ってましたが先程古泉から連絡がありました。彼の為だったんですね。
 それには感謝しましょう。しかし今の状況は問題です。デートですよね?これ』
ちゃんと伝わってたか。それならこんなに煽らんでも……それに問題ってまたハルヒがどうとか言うのか?なんで機関の人はこう……
『ふぅ、仕事だからと言って自分を抑えつけるのも限界ですね。年齢不詳でも愛してもらえると知った以上尚更です。……さあ早く止まって下さい。
 痛い目に遭いたくないでしょう?彼は私が預かりますから』
……は?
「キョン君……撒きますよ。私だってもう任務なんかどうでもいいです。このまま二人の、甘い愛の世界へ旅立ちましょう」
は!?何言ってんだこの人達!?朝比奈さん(大)の眼の色もなんか変わって……うおお!?すごい加速!!
「この車、意外と馬力がなかったからちょっと弄っちゃった。ふふ」
これでちょっと!?ざ、座席にめり込む。
『逃がしません!新川ぁ!!』
『御意』
嘘ぉ!止めないの!?新川さんって森さんの何!?て言うか何このスピード!はや……他の車が見えん……いやいや、そんなはずは……ま、まず止めないと。
「あ……てっ……おお、あ、朝比奈さん!信号!あ、あか……信号赤!!」
信号の存在がこれほどありがたかったことはない。あそこまでならなんとか止まれるだろう。
「ふ、ふふ……このままスピード上げていけば本当にタイムスリップできそうじゃない?キョン君、どんな時代に行き着いても幸せになろうね」
み、未来人さんが何かおかしなことになってる!まさか……
「私達を止められるものはこの世に一つとしてないの!」
ぶっちぎったぁ!森さん達もぴったりくっついてるし!何を考えてんだこの人達!下手しなくても死ぬぞ!?
『この程度で撒けると思っているのですか?あんまりみくびらないで欲し……な!?しまった!』
「え!?なんで!?この速さに追いつくなんて」
右車線に緑のワンボックスがいつの間にか平行して走っていた。見覚えあるぞこの車……ってこれ幅寄せ過ぎだろ。うお!ドア開けやがった!
「キョンさ〜ん。あなたのツインテールが助けに来ましたよ〜」
おい!……聞こえんか。窓開けないと……ってちっさ!窓の中に窓!?なんだ?この車。
「おい!何ドアをフルに開けてんだ!危ないだろ馬鹿!あと、寄せ過ぎだ!」
「このくらい寄せないと声が聞こえないじゃないですかぁ。でも大丈夫です。運転してるの九曜さんですから。髪の毛で運転してるのです。
 正直ちょっと怖いのです」
九曜か……この速さにいつの間にか追いつくのも不思議ではないな。
「とりあえず、ドア閉めろ!危なかっしくて見てられん!」
「心配してくれてるキョンさんに、もう好き好き〜なのですが、それは聞けません!これはあたしにとって汚名挽回のチャンスなんです!」
「面倒くさいから突っ込まんぞ!いいからドア閉めて離れろ!って、おい!?おまえ、隣にいるの誰だ!」
「はい!九曜さんです!………えぇ!?」
さようなら橘。おまえのことはたぶん忘れない。
「………大丈夫―――――ちゃんと……コントロールできて―――――いる」
「んん……!もうっ! 焦らさないで下さい!うわっぷ!なんですか!?突然目の前が真っ暗に!」
風で九曜の髪がとんでもないことになってるな。橘が見えなくなってしまった。どうなってんだありゃ。
「………私―――――あなたを助ける……車を近づけなくした―――――ほめて」
なるほど、さっきから他の車を見かけないのはこいつのおかげか。ん?こいつの力があればこの状況なんとかできるな。
しかし軽々しく天蓋なんちゃらに関わっていいのだろうか……そんなこと言ってる場合じゃないか。死んだら元も子もない。
「ありがとうな九曜。おまえのおかげでなんとかまだ生きてる。それでついでと言っちゃあなんだが……」
「……キョン君?浮気は男の甲斐性なんて言葉もありますが、あんまり私を疎かにすると大変な事になりますよ?もっとかまって、ね?」
『小娘がちょっかいだしてきてますね……やっぱりあの時見逃すんじゃありませんでした。待ってて下さい、今駆逐しますから』
朝比奈さん(大)のオーラでなぜか言い出しにくくなってしまった。森さんが持っている黒い塊は見なかったことにしよう。九曜、橘を頼むぞ。
さて、どうするか……このスピードに慣れてきてる自分が嫌だな。
「また別の車が!お、大きい!これってまさか……」
また?今度は左車線か。うお!でか!なんだこれ、リムジンか?こんな車でも追いつけるのか。
元がフェラーリなら納得できるが、やっぱり違和感があるな。
「キョン君!迎えに来たよっ!誘拐されたって聞いてお姉さんびっくりしたさっ!」
鶴屋さんが窓を開け、かわいらしい八重歯を見せつけるように元気いっぱいな笑顔で手を振ってきた。……この人には宇宙的パワーは通用しないのか?
しかしよく声が通るな。朝比奈さん(大)側の窓は閉まってるのに。そんなことより誰に聞いたんだ?ハルヒか?
「鶴屋家の情報網をなめちゃいけないよっ!婚約者が誘拐されて黙ってられるほど、薄情者じゃないっさね!」
すごいな、呟いただけなのに聞こえるのか……って婚約者!?俺が!?
「読唇術ができるのだよ。それにしてもひどいなぁ、キョン君がトナカイの時したじゃないか。お姉さん泣いちゃうぞ?」
あ、ああ……なんだあの時のか。ということは冗談か、そうか……冗談だよ。うん、でも一応口には出さないでおこう。
「さてさて、その大事な人を攫った不届き者は……おんや〜?みくるにそっくしだねぇ?」
「ひゃう!ち、違います!そんな人知りません!ひ、人違いでしゅ!」
まるで小さい方の朝比奈さんだな。さっきからずっと俯いてるし。…………………………………………嘘だろ?
「あ、朝比奈さん!前、前!前向いて下さい!」
「朝比奈さん?ふ〜ん?もし、みくる的な何かだったらおしおきが必要だねぇ」
「違いますぅ……おしおきは嫌ですぅ」
ぐっ……駄目だ。なんか知らんが、完全に萎縮しちまってる。こうなったらやっぱり九曜だ!
「キョンさ〜ん、さっきからパンパンと乾いた音がしてるんですがなんなのですか〜?真っ暗で何もわかりませ〜ん」
「おまえに伝説の言葉を送ってやる。知らぬが華だ。九曜に感謝しとけよ!それでその九曜にお願いだ!」
「………何?―――――なんでも……言って―――――」
「この車をどこか安全なとこに誘導して止めてくれ!誰も怪我をしないようにだ。できるか?」
「………簡単―――――終わったら……なでなで……してくれる?―――――」
「あぁ、好きなだけしてやる!頼むぞ!」
「………やった―――――まかせて……頑張る―――――」
やれやれ、どうにかなりそうだな。
「キョンさ〜ん、置いてけぼりは寂しいのです〜。何がどうなったのですか〜?」
『くっ!弾切れ……』
森さん……




―――――



九曜が止めてくれた場所は、駅前からわりと近くにある広場だった。一時はどうなることかと思ったが無事帰ってこれてなにより。
朝比奈さん(大)はまだぷるぷると震えているが、まあ大丈夫だろう。お、鶴屋家と機関の車も来たか。誤解とはいえ追いかけてくれたことには
感謝しないとな。ほんといい先輩だな、鶴屋さん。森さんにしても……ってなんで減速しないんだろう?このままだと橘達の車に突っ込むぞ。
と言うか、突っ込む気だなありゃ。もうこんなことぐらいでは驚かんぞ。橘以外とんでもない人達だし、なんとかなるだろ。
「キョンさ〜ん、どこですか〜?止まったみたい……うきゃ〜!なんですか!?また走り……きゃぁぁ!」
頑張れ橘。九曜はカーチェイス第2ラウンドを選択したようだ。誰も怪我をしないようにって言ったから振り切るつもりなのか。
うむ、俺もそれが一番平和的だと思う。九曜もなかなか素直な奴だな。今度ちゃんと礼を言おう。おお、すごいドリフト。
「うひゃ〜、ここはハリウッドかって突っ込みたくなるねっ!」
「そんな鶴屋さんもさっきまでワイルドなスピードの中にいたんですよ」
「あはは!そうだねっ!ところでキョン君、この誘拐犯もとい、みくる的な何かな人を預からせてもらえないっかな?」
「ひどいことをしないって約束してくれるなら、俺は何も言いませんよ」
森さんに捕まるよりは鶴屋さんに任したほうがいいだろう。みちるの時のように細かいことも気にしないでくれるだろうし。
「あんがと!肉体的にいじめることはないから安心して!んふふ〜いつまで震えてるのかな?」
「へ?……ひゃう!つ、鶴屋さん!……ぁ、ぁぁ…………」
しかし、なんでこんなに怖がってるんだろ?意外と二人の間柄は謎だからなぁ。本当に大丈夫だろうか。
「キョン君!この車は後で回収するから心配しないでっ!……さぁ、みくるにそっくしなお姉さん。楽しい楽しい鶴屋邸にご招待だっ!」
「ひぇぇ〜、いやですぅ!延々とかっぽんかっぽんを見せつけられるのは……ひょえ〜マッチョ怖い、マッチョ怖いぃぃぃ………………」
マッチョ?……行ってしまった。急に一人になると取り残された気分でちょっと寂しいな……

「キョーン!待ちなさい!ステイよ、ステイ!!よしって言うまで動いたら駄目よ!」
祭りの後の静けさみたいな妙なむなしさに駆られさっさと帰ろうとしていると、最近はいつもカーニバルな奴が人を犬扱いしながら自転車で突っ込んできた。
俺はハルヒの犬じゃないから無視だ無視……ぐはぁ!
「動くなって言ったでしょ!それよりもあんた大丈夫だったの!?」
人を轢いておいてそれはないんじゃなかろうか。
「変なことされなかった!?穢されてない!?まだ魔法使いになれる身体なの!?」
「魔法使いってなんだよ。心配してくれてるのはわかったがちょっと落ち着け。古泉から連絡なかったのか?」
「あんたがここに居ることしか聞いてないわ!他にも何か言ってた気がするけど……て言うかなんで古泉君に連絡してあたしには何もないのよ!
 まず団長に報告すべきでしょ!」
「だから落ち着けって。着信履歴見てみりゃわかる。俺については別に大丈夫だ。何もされちゃいない」
「そう……良かった。それで変態女は?こんなことしてしまった後悔を嫌というほど味あわせてやるわ!」
「ん?ん〜……逃げた。別に何もされてないんだからいいだろ。俺も下手に関わりたくないから、もう終わりにしてくれ。
 それよりも疲れた。もう帰るんだろ?途中まででいいからケツに乗せてくれ」
「……あんたがいいならそれでいいわ。それで、あんた……二人乗りはいいけど女の子に漕がせる気?」
疲れてるからってのは聞いてくれないのか。まあいい、歩くよりは全然楽だ。ところでこの自転車どうしたんだ?まさか盗った訳じゃあるまいな。
「どこかでみたアホ顔がアホな顔で暢気に乗っていたからちょっと借りたのよ」
哀れ谷口。




―――――



「おい、ハルヒ。ちょっとくっつき過ぎじゃないか?」
「何言ってんのよ。こうしないと危ないでしょ。ん〜……ふふ」
ハルヒを乗っけてちんたら走ってる訳だが、どうにも落ち着かない。掴まるってより抱きつくって感じで腰に手を回してくるから
どうしても背中に意識がいってしまう。ぬぅ……やわらかい。
「あれ?キョン。そこのバス停にいる人……」
「ん?ああ、佐々木だな。……よう、佐々木、今日も塾かなんかだったのか?大変だな」
「あ!キョン!…………と、涼宮さん。そうだね、今帰りだよ」
あら、なんか機嫌悪そうだな。休みの日まで勉強だと仕方ないか。
「中学の時みたいに送ってやりたいが、見ての通り後ろに大魔王が居座っていてな」
「馬鹿キョン!どう見てもお姫様でしょうが……いや、今は大王よ!」
それでいいのかよ……って佐々木がすごい睨んでる。うわぁ……目が合わせられないぞ。何?あの眼力。
「……キョン?指定席って知ってるかい?簡単に言えば、指定を受けた利用者のみが利用できる座席のことだ。わかってるよね?
 そして、キョンが言ったように中学生の時僕はよく君に乗せてもらってた訳だ。他に誰も乗せてないよね?これだけ言えば僕が言いたいことわかるかな?」
どうしよう……全然わからん。
「無理があるわよ、佐々木さん。ほら、もうすぐバスがくるわ。大人しくバスに乗ったほうがいいんじゃないかしら?」
「心配しなくても大丈夫よ、キョンがいるから。それよりも止まっている状態で抱きついてる必要はあるのかしら?一回降りたら?」
「ちょっと脚が痛いの。こうしてギュゥゥ……って抱きつかないと体制が保てないのよ」
「いや、降りてよ」
「嫌よ」
痛い。空気が痛い。ありえない。けどハルヒの胸はやわらかい……いや、馬鹿か俺は。
どうなってんだこれ、なんでいきなり機関の言う神な人達の戦いが始まってんだ?
あ、でも佐々木は素質だけだからハルヒ有利だな……って、だから馬鹿か俺は。このままだと……
「「キョンからも何か言って!!」」
ほらな、俺にふってくるんだよ。何かって何をだよ。ほんと誰か助けて下さい。
「いた!キョンさ〜ん、あたしを見捨てるなんてひどいですよ〜」
「………まだ―――――なでなで……してもらって………ない―――――」
バス停にバス以外が止まってはいけないと思うんだよ。しかし無事振り切ったか。良かった良かった。
「九曜さん!?なでなでってなんですか!?ご褒美ですか!?キョンさん、それならあたしにもぉ……はぐぅ!クラッシュ……顔がクラッシュするのです!」
「橘さん?何回話をすればわかってくれるの?ちょっとみっちり話し合わないといけないようね」
相変わらずすごい握力だな。飛び込んできた橘を片手で掴んだぞ。
「涼宮さん。残念だけど今日は譲ってあげる。今からこの子達とちょっと話し合わないといけないから」
「い、いやです!佐々木さんはこぶしで語ってくるのです!助けてキョ……いひゃう!割れるのです!」
「でたらめなことは言ってはいけないよ?さあ、九曜さんも……わかってるよね?行きましょう」
「………ぁぁ―――――許して……ぅぅ―――――」
佐々木って何者なんだ?宇宙人がめちゃくちゃ怯えてるじゃないか。……九曜ちょっとこっちこい。
「キョン?何してんだい?場合によっては僕でも怒るよ?」
「あたしはすでにキレたわ。覚悟できてるんでしょうね?」
九曜を撫でてるだけで何故怒る。
「ああ、キョンさんあたしには……うひゃぁぁ!佐々木さん、K点突破です!これ以上はほんとに危……ぴゃ〜!」
「橘さんは少し黙っててね?」
「……九曜と約束してたんだよ。さっきいろいろと助けてもらってな。だからと言っちゃなんだがこいつは勘弁してやってくれ。
 大げさなんかじゃなく命の恩人なんだ」
「………やさしい―――――うれしい……んん―――――」
こいつ量のわりにすごいさらさらしてるな。長門に次いで癖になる撫で心地じゃないか。なんか和む。
「……釈然としないけど、キョンの命を救ったのなら我慢しよう。でもそろそろいいんじゃないか?」
ああ、そうだな。このままだと延々と撫で続けてしまいそうだ。橘も一応女の子だ。あんまり無茶するなよ。
「今の僕ではそれは約束できないな。じゃあキョン、僕達はそろそろ行くよ。九曜さん、お願い」
「ええ!?そんなぁ……キョンさん、生きて帰ってこれたらあたしとけっこ、んぎゃぁぁ…………」
橘の叫び声を残しながら、緑のワンボックスは走り去っていった。
「騒がしい連中だったわね」
おまえが言うか。
「じゃあキョン、あたしを撫でなさい」
なんでだよ。




―――――



結局時計が外れることはなく一夜明けた早朝、どっぷりと寝ていた俺に、
「せいやあぁぁぁああああ!」
妹が肘から降ってきた。
「お……おまえ……それはないんじゃないか?ちょっと洒落にならんぞ」
「キョンくんがいけないんだよ!昨日わたしを置いて帰った罰だよ!」
昨日の夜、散々謝ったじゃないか……おぉ、また7時前だし……
「クロックレンジャーの時間だよ!早く起きて!」
「昨日見たじゃないか。頼む、もう少し寝かせてくれ……」
「ほんとは日曜の朝にやってるんだよ!昨日のは今日最終回だから総集編だったの!だから、は〜や〜く〜!」
わかったから引っ張るな。このまま行くと階段で俺がおまえのサーフボードになってしまう。
「上手く乗りこなしてあげるね!」
「おまえの場合冗談に聞こえん。あーもう、目が冴えてしまった。……おら、行くぞ」
「きゃ〜、コアラ〜!」
立ち上がり妹を抱き上げて階段を下りる。う〜ん……俺、妹に甘いのだろうか。だから、こいつこんなにアホな気がする。


「いや〜!キョンくんが死んだぁ!」
こらこら、勝手に殺すな。しかし、これ最終回だよな?子供番組で主人公が死んでもいいのか?
まあ、まだ時間もあるし最終的には生き返るだろうな。さすがにこのまま全滅して終わりって訳にもいかんだろ。
「あ……ぁぁ…………」
「……終わったな」
俺の予想に反して全滅こそなかったがレッドは生き返らずに終わってしまった。なかなかシビアな番組だな。
抗議の電話とかこないのだろうか。最近は些細なことで怒り狂う親が増えたって聞くが大丈夫なのかねぇ。
「い、いや……キョンくん……死んじゃ、いや〜!!」
「のわ!何泣いてんだよ。ええい、抱きつくな。鼻水でぐしゃぐしゃじゃないか」
「だって……だってぇ…………キョンくんが」
ここまでのめり込んでるとは思わなかったな。そんなに面白かったか?これ。
「いいじゃないか。結局ブルーが大王倒して平和になったんだから」
「意味ないも……ん、キョンくんが死んじゃったら……キョンくんが死?びゃあぁぁぁぁ!」
おまえは誰に抱きついてるんだよ、まったく……こりゃしばらくこのままだな。

30分後、妹はまだ泣き続けていた。純粋すぎるのも考えものだな。
「お〜い、そろそろ離してくれないか?腹減ったんだけど」
「い……やだも……ん。はなさ……ない……もん……ぅぅ」
さっきよりは落ち着いたが、もう少し時間がかかりそうだ。やれやれ……って、おわ!?なんか玄関からすごい音がしたぞ!!
「キョォォォォォォン!どこにいる……いたぁ!生きてる!?」
……こいつはここを自分の別荘か何かと思ってんのか?
「家だと思ってるわよ!それよりも大丈夫なの!?あ!こんなもの早く外しなさい!」
尚悪いわ!……って普通に時計外したし。おいおい……最初からこいつに外してもらえば良かったのか?なんだよ、もう……
「……それで、おまえは何をテンパってるんだ?こんな時間から」
「何って……レッドが……キョンが死んじゃって……死んじゃ……て……ぅ」
あ、まずい。
「ぅ……いや……キョン死んじゃ、いや……いや〜!」
「だぁ!おまえまで抱きついてくるな!泣くな!おまえもクロックレンジャー見てたのか?子供番組に何感情移入してんだよ!
 それ以前に俺はレッドじゃないから、落ち着け!」
「キョンくんが……死んじゃって?……や〜!キョンくん死んじゃ、いや〜!」
あ〜もう!妹までまたぶり返してきたし。様子を見に来たお袋がイラッとくる微笑を向けてくるし……
はぁ……まぁいいか。別に悪い気分でもないし。むしろ嬉しいしな。ハルヒもここまでダッシュで来てくれたようだし、
たぶん時計が外れたのも……まあ、うん。
「ハルヒ」
「ぇぅ……な、何?」
妹の背中をさすりつつ、もう片手でハルヒの頭を撫でる。



「ありがとうな」




おわり
262名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 09:15:00 ID:3LF8iaGj
以上です
ではでは
263名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 09:29:56 ID:N3ZFGE4g
>>262
ここまでくるともうどう表現すればいいか分からないな。カオスに巻き込まれ続け、相も変わらず超鈍感なキョンの明日はどっちだ?
佐々木の出番の少なさもここまでくるとお約束だし。取り巻きを完全制圧済みなのは流石だが。
今回も笑わせてもらった。GJです。
264名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 10:58:15 ID:F3UJknDe
九曜wwww
265名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:09:03 ID:xmXlxa7f
>>262 モテ男の〜シリーズの人キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!
今回もとてもGJ!!でした。よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

それにしても今回の九曜には萌えてしまった。さすがの九曜もなでなでしてもらっている時は、
無表情じゃなかっただろうし。
266名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:10:24 ID:cKy64xDF
よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!

よくこのスレの雰囲気の中、よく投下してくれました。ありがとうございました。
はてさて次はなに変身させられてしまうのだろうか?がんばれキョン!!



危ない宗教にはまってる人みたいなノリだね
せっかく楽しめるSS読んだ直後にこういうのがすっと目に飛び込んでくると笑うやら引くやらでww
267名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:51:00 ID:NbuSy9e+
最近、作品と朝比奈さん以外の長文を見なければ腹もたたない事に気付いた。

>>262
いつも通りの壊れっぷりにGJです
268名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:40:27 ID:dIoERWY2
>>267
いっそのこと保管庫だけ見てればいいんじゃね?
269名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:55:27 ID:WUxS82VO
>>268
保管庫だと朝比奈さんの読めないだろ?
270名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:18:23 ID:qJJeKF1o
相変わらずのモテっぷりだなキョンはwww
しかしよくもまぁこんなにもキャラを動かせれるな……
GJ!
271名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:19:55 ID:D1jpxzLY
妹→ミヨキチって
こういう呼び方だったっけ
272名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:27:19 ID:N3ZFGE4g
>>271
確か原作では(何故か)一度も出てきてない。ただ、ミヨキチという通称をキョンが知る最大のソースが妹である事を踏まえれば、そう呼んでいると考えても問題はない。
さらにいえば、ミヨキチは本編における「現在時間」ではいまだ未登場で、出番はキョンの回想のみ。おかげで「自慢の彼女」なんて揶揄を受けるが。
このままいくとアニメに登場する機会があれば、その時にビジュアルが確定する事になりそうだ。多丸兄弟なんかもそうだっけ。
273名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:41:52 ID:bHUd4sbp
多丸が鬼畜で三人娘犯しまくるSS書けよ
274名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:49:00 ID:D1jpxzLY
>>272
ありがとう
もう長いこと読んでないから忘れちまってたw
275名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:31:36 ID:UlNux/gM
コテもNGしてる俺にゃ関係ないな
276小ネタ:2008/06/05(木) 21:33:19 ID:H8lQJmpN
「おいおいハルヒ、吐き出しちゃだめだろ、せっかく出したんだからちゃんと飲み込まないとな」
「いやよキョン、生臭くて苦いんだもん」
「なにいってんだハルヒ栄養満点で体にいいんだぞ」
「じゃぁキョン、あんたどうなのよ、元はといえばあんたのでしょ
「俺?俺は遠慮しとく……」
「男って勝手ね」
「何いってんだお前が頂戴っておねだりしたんだろが…」
「まさかこんなだとはおもわなったのよ」
「こっちも意地だ、ほらハルヒさっさと口をあけろ、もう一度だ。歯を立てるなよ」
「ちょっとキョン、やめてよ」

……という会話が昨日ここであった。
朝比奈みくるこの状況をどう思う?

「長門さん。ど、どうって言われても…その…(まさか二人がそんなプレイをしてたなんて」





正解

キョンが貰ったというお土産の『熊の胆(生食用)』をハルヒがリクエストして学校に持ってこさせて袋から出して食べてるところ。
あまりのエグさにハルヒが吐き出しキョンも食べるのを拒否し、もったいないのでハルヒに無理やり食べさせようとしている。
ちなみかまないで丸呑みするのがコツらしい。
277名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:36:59 ID:FArsJPxE
というか正解を聞いてもエロいと思ってしまう俺はどうすればいいんですか?

なまの肉塊を無理やり口に入れるなんて…
278名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:52:49 ID:WvBEpWhC
>>262
これはwwwGJwww

食用とかあるんだ。知らなかったぜ
279名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:54:11 ID:H8lQJmpN
>>278
ごめんそれは嘘。
280名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:24:01 ID:iCElsA6x
大丈夫、情報操作は得意。
281使いまわしの小ネタ:2008/06/05(木) 22:33:12 ID:r/ZyHimO
『ショットガン誕生日』

「あれハルヒ、他のみんなは?」
「みんなそれぞれ用事があるって、だから今日は団活は中止ね、帰るわよキョン」

「そ、そういえば、キョンは今日誕生日なんでしょ」
「あぁそうだな、俺も十八か、まぁ18才になったからって特に何もかわらんが」
「そう? 結構大事なことが出来るようになるわよ」
「そうかぁ? 酒タバコ選挙権は二十歳だろ、ギャンブルだって18才でも学生は入場禁止だろ? あとなにがあったけ」
「……あら、もうこんな所ね、キョンの誕生日祝いにそこの自販機でジュース買って来てあげるからここで待ってなさい」
「わるいな俺も一緒に…」
「だ、駄目よキョン。ここにいなさい団長命令よ!」

「はい、キョンいつもの。サ、サービスで開けておいてあげたわよ」
「そうかすまんな、どれ………、あれ? なんだか味が変な気が…」
「な、なによ…あたしが買ってきたものにケチつけようっての? いい度胸してるじゃない」
「いや……すまん…(でもなんかおかしいな、……なんだか急に眠くなって……Zzz…Zzz)」

「……あれっ……そうだ……ジュースを飲んでたら急に眠気が……ここは一体どこだ? ってハルヒ! なぜ俺と一緒のベッドに?!」
「ここは保健室のベットよキョン」
「ちょっと待てハルヒ、俺たちなんで服着てないんだ?」

 ガラ!

「おやおや、これはトンだ失礼を……倒れられたという話を聞いて様子に見にきたのですが…」
「………」
「ま、まてみんなこれは誤解だ!」
「キョン、言い訳は見苦しいわよ、男らしく事実をみとめなさい」
「困りましたねぇ……これは…、素直に事実をお認めになられてはいかがですか?」
「嘘は…駄目……」

「あたしの親父達とキョンのご両親ももうすぐここにくるわ、そしたら皆で市役所に行くわよ」
「だから……なんで市役所なんだよ……」
「婚姻届に決まってるじゃない。キョンは18才になったんだから問題ないわよね。とりあえず入籍だけでいいわよ。お式や新居は卒業してからね。目撃証人もいるんだし…いいことキョン、ちゃんと責任とってもらうわよ!」
「……orz」
282名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:35:06 ID:oRmhzaxP
イイハナシダー(笑)
283名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:59:52 ID:xmXlxa7f
長門が普通の反応なのが逆に怖い
284名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:03:54 ID:oRmhzaxP
キョンに対する気持ちが父親に対するものだと気付いて、ハルヒに対する気持ちが母親に対するものだと気付いただけの話
深読みしない方が良い
285名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:12:02 ID:N3ZFGE4g
>>281
確かにベタだが、これってやっぱり、眠らせて服剥いだだけだよ、ね。団長が前後不覚な雑用係相手で満足するはずないし。
長門の台詞は確かに深読み利くなあ。どっちにたいして嘘を言っているととるか、それだけで意味も心境も全然違う。意外なとこに罠が仕掛けられてるな。
286名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:39:25 ID:iYrKyw//
これ・・・笑うとこ?
287名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:41:35 ID:F3UJknDe
笑いたいときには笑った方が健康にイイってばっちゃが
288名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:36:06 ID:uxAAOxAR
長門はキョンに対して「嘘はいけない」言ったとしか思えなかった俺は想像力不足
289三人娘は三人姉妹:2008/06/06(金) 21:04:51 ID:Gfn3ld9m
「ねぇ有希、今度はこの服きてみない」
「……」
「ホントに有希はかわいいから何を着ても似合うわね、食べちゃいたいくらいよ。まるであたしの妹みたい」
「みたいではなく私とあなたは姉妹」
「えっ有希冗談うまいわね」
「違う私達はいわゆる竿姉妹」
「えっどういうこと」
「竿姉妹とは同じ男性と性交経験がある女性同士のこと、男性器を竿に見立てている。私が彼と初めて性交したのはあなたが彼と初めて性交した二日後、だからあなたは長女、つまりおねぇさん」
「……」
「ちなみに朝比奈みくるは次女、私は三女、つまり私達は三姉妹……そして古泉イツキは私達の弟にあたる」
「……orz」

290小ネタ コスプレAVタイトル一覧:2008/06/06(金) 21:28:36 ID:rB0pGwNi
『貧乳眼鏡 文芸部部室レイプ  長門ユキ(1○才) 消失長門の処女喪失』
『貧乳眼鏡 文芸部部員勧誘  長門ユキ(1○才) あなたのカリで仮入部』
『貧乳眼鏡 文芸部部室でゴックン 長門ユキ(1○才) 入部するならしてあげる』
『貧乳眼鏡 文芸部乱交4P 長門ユキ(1○才) 部員はみんな穴兄弟』
『貧乳眼鏡 文芸部の備品  長門ユキ(備品番号一番) 部長は部員の肉便器』

っていうのはどうかな?
291名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:30:51 ID:5ZpPY28i
どうかな? って何が?
292名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:41:05 ID:QN05FvUi
うっかり感心した>289
293名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:47:27 ID:2ej4HG2k
294名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:48:32 ID:W52K3uc6
つまり…あなたは三日連続で三人娘の方々を落とされたわけですね。
それで四日目が僕と……
295名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:48:34 ID:2ej4HG2k
>>293はネタバレな。
296名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:03:17 ID:+XQkFPjx
竿弟ということは古泉をキョンが・・・ということだから絶対ありえんだろ。
297名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:39:55 ID:5Oh+YqW2
>>293
前々から思うところだが、ハルヒシリーズって男キャラのデザインが安定しないな。キョンに至っては毎回のように顔立ち変わるし。
別に挿絵担当が常に不安定な作画をする作家というわけでもないから、意図的にやっているのかもしれないけど。
どっかの漫画では閉鎖空間で顔が変形した事もあるくらいだから、気にしたら負けなのかもな。
298名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:44:25 ID:XVSbk1BW
何となくシナリオもう少しいじったりしてくるのかなーとか思った。
流がそれに関わってて執筆止めてるなら納得したいとこだ。驚愕もうできてて。
299名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:59:50 ID:4jPuB3xG
それはない
延期ものが発売されるとき1カ月前くらいから予告はあるのかね
300名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:08:07 ID:BZBGXoUD
イケメン化することで逆に没個性になってる気がする。
301名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:08:40 ID:jYtWGHyO
2期で消失やるならキョンはヒーロー的ポジションになるからそれっぽくしたんじゃないの。
302名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:22:44 ID:B3m+y5fA
なんか全体的にキャラデザが少し少女マンガっぽくなったような
303名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:25:58 ID:howX3cMC
一期の頃のキャラデザの人が産休で二期は違う人がやってるとか
304名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:15:50 ID:Kpt9X4i6
キャラデサは同じ人、総作画監督が変更になった。
305名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:08:12 ID:8Vm/ESyD
キョンイケメン化吹いたwww
306名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:21:07 ID:OERDtwOq
キャストまだ未定なんだな
307名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:26:57 ID:ljwYeISc
イケメン化に伴って、キョン役が子安になったりしてなw
声質も似てるし。
308名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 04:07:07 ID:nKEhPoBQ
杉田だからいいのに
>>289だとSOS団内皆兄弟か
309名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:37:18 ID:GiDPHbII
間違えてアニ板に来たのかと思った
310名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:12:01 ID:y8DZlCfP

遅レスだけど言ってみる
>>296の根拠はなんだ
311名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:58:58 ID:mNd+G9PU
エロパロではキョンハーレムは当たり前。両刀使いも

あれの話の流れなら、ハルヒの上に佐々木、ミヨキチ、岡本、国木田、朝倉、鶴屋の竿姉、兄がいます。
312名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:05:49 ID:HGA3Hijw
>>310
ストレートなら女性からのレイプは甚だ困難。
同様にアッー!も受けからのレイプは困難だろ。
じゃあ同意の下の和姦はとなるとなおさら考えられん!
313名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:08:12 ID:HGA3Hijw
なお逆の極性なら古泉は竿兄弟ではない。
314名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:17:25 ID:GL+bckzV
・・・・・・・・・・・・
結論:ドッチも正しい(すごく広い意味でとらえて)
315名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:41:23 ID:mryFEIdu
カキコの年齢層が急降下中。
316 ◆4PS.0J200E :2008/06/08(日) 02:17:41 ID:4ZEBKffw
ほいじゃ、いかにもって奴を投下してみる
317 ◆4PS.0J200E :2008/06/08(日) 02:18:31 ID:4ZEBKffw
きっかけは、またもや朝比奈さんに無茶苦茶な事をしようとしていたハルヒに怒ったことだった。
そのまま売り言葉に買い言葉の応酬でエスカレートし、かっとなって部室から俺が飛び出して、それから今日が3日目。
1度も部室に足も運ばず、教室で後ろも振り向いてやらない俺に、古泉が苦笑しながら頼み込んできて、
仕方が無いから久しぶりにSOS団アジトに顔を出してやった。
仕方が無い…というのは嘘かもしれない。俺もいい加減、へそを曲げ続けるのが、嫌になってきていたからだ。
ただ、戻るきっかけが欲しかった。
部屋の中には俺とハルヒしかいない。他の連中はバイトだの用事だので、早々に帰ってしまっている。要するに気を使ってくれているのだ。
「…。」
沈黙のまま、何分も過ぎて、先に痺れを切らしたのはハルヒの方だった。
「それで?キョン」
それで。とは?
「SOS団をズル休みした事について、なにか言いたい事はあるの?」
別にズル休みをしたわけじゃないが。
「じゃあ、何の理由があったって言うのよ!」
お前が朝比奈さんにした事に対する、抗議だよ。
「…。」
朝比奈さんには、もう謝ったのか?
「みくるちゃんに何をしようが、あたしの勝手じゃない。団員その1のあんたに言われる筋合いはないわ」
まだそんな事言ってるのか、お前は。
俺はただの高校生だぜ?なんで俺が別の高校生の躾けを担当せにゃならんのだ。
もう知らん!勝手にしろ!俺はSOS団を辞める!
俺は椅子から立ち上がり、ドアへ向かって歩き始めた。
「そんなことダメよ!勝手に辞めるなんて、団長として許さないんだから!」
しるか、そんなもん。
「待ちなさいよ!」
俺に追いすがってきたハルヒの手を、俺は乱暴に振りほどく。
「待って。…待ってよ」
ハルヒの声が、不意に柔らかい物に変わった。
「あんたが辞めちゃったら、SOS団の意味なんて、無いんだから…。お願い、辞めないで」
俺は歩みを止め、ハルヒに向き直った。
ハルヒはバツの悪そうな顔で、うつむいて床を見つめている。
どうせ演技でやってるんだろう。俺にはハルヒの急変が、そうとしか思えなかった。
それなら、俺の言う事を1つ聞いてくれ。
「うん、なんでも聞く」
絶対できない事を言ってやろうと思った。
なんでこんな事を言ったのか。後から思うと、魔が差したとしか思えない。
318 ◆4PS.0J200E :2008/06/08(日) 02:19:10 ID:4ZEBKffw
なら、俺のをしゃぶってみろよ。
「な、何言ってんのよ」
ぎょっとした顔で俺の事を見る、ハルヒ。
ほれみろ、やっぱできないじゃないか。
「…い、いいわよ。やってやろうじゃない」
な、なに?
「何でもするって言ったもんね、言うとおりにしてあげるわ」
まて、ハルヒ。
「ふん。何よ、えらそうなこと言っといて、いまさら怖気づいたの?」
さすがにちょっとムッとした。
ああ、じゃあ、やってもらおうじゃないか。
俺は団長席まで移動し、そこにどっかと座って、足を広げた。
「…。」
ハルヒは少しの間、無言で立っていたが、やがて意を決したように歩いてくると、俺の足の間に正座した。
俺のズボンのファスナーに手を掛け、ジーっと音を立てて開ける。
おい、まさか、お前、本気で…。俺はこの時まで、まだそんな事を考えていた。
まてよ、ハルヒ。冗談だ…。
俺のそんな言葉を無視して、ハルヒはトランクスの前にあるスリットをかき分けて、俺の肉棒を引っ張り出す。
「これが…キョンの…」
半立ち状態だった俺の肉棒に、ハルヒの白鮎のような指が触れて、そのひんやりとした感触に、ビクッと身体が震えた。
「か…硬くて、熱いのね…」
ハルヒがぼうっとした眼で俺の肉棒に手を添えながら、ポツリと言う。
「それで?…こ、これから、どうやればいいのよ」
どうさせれば良いんだろうな。俺もこんな事をさせるのは、初めてだからよくわからん。
とりあえず、指とか舌とか使ってみればいいんじゃないか?
「わ、わかったわよ」
ハルヒはたどたどしい手つきで、俺の肉棒を指で挟み、シュッシュッとさすり始めた。
自分の手でやる時とは段違いの快楽が、背中を走り抜ける。
「やだ、また、大きく…」
そう言いながらも、興味津々と言った様子で、ハルヒはじょじょに指の動きを早くしていく。
「なんか、先っぽから出てきてるよ…キョン」
な、舐めてみろ。
俺がそう言うと、ハルヒは舌をちょっとだけ出して、俺の肉棒の先端をチロっとだけ、舐めた。
ビクッと俺の肉棒が震える。
「変な、味…。でも、これが…キョンの…」
それで度胸がついたのか、ハルヒは舌を伸ばして、俺の肉棒を恐る恐る弄り始める。
うう、うっ、くうううっ。
あのハルヒにこんな事をさせている征服感と、ハルヒの舌と手から与えられる快楽とで、あっという間に俺は追い詰められていく。
ハルヒの動きはどんどん大胆になっていき、ウットリとした眼をしながら、俺の肉棒に舌を這わせ続けている。
だめだ、ハルヒ。…俺、もうっ…。
俺はハルヒの頭に腕を伸ばし、その髪の中に手を突っ込んで、ハルヒを固定する。
「うあっ…キョン…」
次の瞬間、亀頭が急に膨張したかと思うと、白濁液が尿道口から噴水の様に噴出した。
痛みを伴うほどの快感が脊髄に走り、身体を仰け反らせながら、俺はハルヒの顔に射精し続けた。
「こんな、…やだ、…いっぱい」
俺の精液を顔面に浴びながら、ハルヒも身体を小刻みに震わせていた。自分の方も軽く達してしまったらしい。
全部放出が終わってから、ようやく俺はハルヒから手を離し、団長席にもたれ掛かった。
心臓の音がうるさい、呼吸が荒い。
319 ◆4PS.0J200E :2008/06/08(日) 02:19:47 ID:4ZEBKffw
くそ、成り行きとは言え、なんてことをやっちまったんだ。
いまごろ襲ってきた激しい後悔の念に、俺が身体を悶えさせていると、
「もう…。カーチュシャが汚れちゃうじゃないの…バカ」
ハルヒは喘ぎながら俺のひざにすがりつくようにして、身体をもたれさせた。
「ねえ、キョン」
な、なんだ。
「団長に…ここまでさせたんだから…ちゃんと、責任とってよね…。もう、辞めるなんて、言わないで…」
その言葉を聞いて、不意に湧き上がってきた感情に、俺は抗う事ができなかった。
気がつくと俺は、ハルヒの身体に腕を廻し、ぎゅうっと抱きしめていた。
ああ、辞めるなんてもう言わないぜ。ずっと俺と一緒にいてくれよ、ハルヒ。
「キョン…」
俺とハルヒはしばらくの間、お互いを抱きしめあって、その温もりを感じあっていた。
320 ◆4PS.0J200E :2008/06/08(日) 02:20:22 ID:4ZEBKffw
おわり、じゃあ俺は逃げる。
321名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:49:14 ID:RhSVDJzK
朝比奈さん以外のコテを久しぶりに見た

作品はなんだろ、語弊覚悟でふつーだった
322名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:59:34 ID:00CXTuAN
コテ付けてる時点で自意識過剰な人だから、
そんな人が書いた作品が面白いわけがないわけで
323名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:54:40 ID:mryFEIdu
毒にも薬にもならない普通さと、いかにもエロパロ的な短絡感が俺は割と好きだったりする。
飽くまで傾向的に好きだってことで、SSの出来にとやかく言うもんではない。

何も言わず作品だけ投下して、何も言わずにいなくなるんだから、
このコテは少なくとも糞コテじゃないと思うんだぜ。
どっかの誰かと違うという点では、コテとしての姿勢は高く評価してみる。
324名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 08:40:36 ID:Vc7DAfgp
良い題名が思いつかないから、意味の無いコテを題名代わりにしたのかな
325名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:14:04 ID:FH7CXMIJ
こういうのが逆に新鮮だw
GJ!
326名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:58:18 ID:YUOkMcL3
なんか久しぶりにエロパロらしいのが来たなww
327名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:31:17 ID:0ylhCThE
責任とって最後まで書いてクレヨン
328名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:42:22 ID:h1opAPUe
なら、俺のをしゃぶってみろよ。
329名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:25:52 ID:LR3xQ0Dp
クレヨンしゃぶらせてどうする気だ
330名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:17:29 ID:vWtcd1GN
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな
331小ネタ 変態仮面:2008/06/08(日) 23:47:55 ID:+73nmWP3
「キョン、あたしは買い物行って来るから、未希のこと頼んだわよ。あ、それと雨が降ってきたら洗濯物宜しくね」
「あぁわかったよ、ハルヒ」
「未希はお昼寝してるから宜しくね」

「ん、夕立か? どれ洗濯物を取り込むか、未希はまだ寝てるかな」
「…Zzz…Zzz…」
「寝顔だけみてると未希もおしとやかでおとなしく見えるんだよな……こういうのは母親似かねぇ。おっと洗濯物だったな」
「……Zzz…」

「ふぅ凄い雨だな、まぁ洗濯物も大体乾いた感じかな」
「……キョン君、雨?」
「起こしちゃったかな未希、それとキョン君じゃなくてパパって呼びなさい、パパと」
「キョン君はキョン君でしょ、パパじゃないもん」
「口が減らないとこはママ似かねぇ……、さて洗濯物たたんでおくか…、しかし俺もすっかり所帯じみたな」
「未希も起きるー」

「あぁこれはハルヒの下着か…(そうだ昨夜これで散々……、おっと娘の前だ昨夜のプレイは封印だ)、これもたたまないとな。(しかし相変わらずハルヒは子供っぽいパンツばかりだな。大体サイズが違うだけで娘の未希と同じクマさんやペンギン柄ってどうなんだ?)」
「はいっこれあたしの」
「あたしの? あぁ未希は自分の分をちゃんとたたむのか? えらいぞ」
「キョン君違うの、はいあたしのパンツ」
「だから畳むんだろ」
「違うのキョン君、これ頭に被って、昨夜ママの被ってたでしょママのだけなんてずるいよ」
「………(ゆうべの変態仮面プレイ……未希に見られてたのか……orz)」

332名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:55:07 ID:7N3rmZwW
どんなプレイなんだ
333名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:05:00 ID:pCovhaj1
え〜と「おいなりさん」のアレかな?
334名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:40:30 ID:OmMRH3BK
最初、未希が有希の書き間違えなんじゃないかと思った俺は間違いなく異端
335名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:17:59 ID:p/o2ppzs
オリキャラの紛らわしい名前は不親切
文章トリックでわざとやっているなら別だが
336名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:26:39 ID:F1sHqTgk
未希ね。いろいろ想像させるな。そういう意味で良小ネタ。
337名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:36:11 ID:pCovhaj1
みくる(未来)と有紀からきたと思ってたよその名前
338名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:37:27 ID:pCovhaj1
ゴメン訂正
みくる(未来)と有希からきたと思ってたよその名前
339名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 03:31:57 ID:XrUqBiK3
どこが訂正されたのか解らない俺はおかしいのだろうか
340名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 03:36:34 ID:fpLZBVMp
>>339
ひんと:紀
341名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 07:46:48 ID:8sM6+RpQ
書き手には高水準を求めるのに
肝心の読み手に読解力がないのがいるとはね
342名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:12:39 ID:pj0kVB0C
文章トリックってなんだ???????????????????????
初めて聞いた
343名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:55:45 ID:JdrrZbKd
ひんと:じょじゅつとりっく
344名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:37:17 ID:xXHbtLBJ
例:原作の僕っ子
345名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:56:48 ID:wICMFPcn
ふむ、ところで文章トリックとはなんぞや?
俺も初めて見た
346名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:06:23 ID:PpH1t2l3
しかしさぁ作者を叩く割には読者のレベルが低すぎね?
まさにゆとり世代の読者様かな
347名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:14:44 ID:iBVayK7H
なんでもかんでもゆとりのせいにするのって
思考停止以外の何者でもないよね
348名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:20:10 ID:phDgDkgy
佐々木に僕っていう一人称を延々と使い続け、読者に女と感じさせない文章を意図的に使った
分裂もある意味、叙述トリックなのに何で読み手がそんな事も知らないんだよ。
それで読み手が偉そうに語るのはどうかと思うぞ。
349名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:21:06 ID:phDgDkgy
>>347
いや、ゆとりのせいではないが、モノを知らなすぎるのもどうかと思う。
350名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:28:33 ID:PpH1t2l3
うむ、禿同だぜ
351名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:36:06 ID:fKavIRla
知らなかったことはしょうがない、そこから知りたいと思うかが重要
352名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:51:29 ID:zThZbXuO
「キョン君あそんでー」
「こら未希、パパのことをちゃんとパパと呼べない子とは遊べないぞ」
「むー、…未希と遊んで…パパ!」
「よーし、なにがいいんだ未希、なんでも言ってみろ」
「んーとねー。じゃぁウマーがいい、ウマー」
「よしじゃぁいくぞ未希…ウマー!」
「ウマー!」
「よしじゃぁ今度はクマーだぞ…クマー!」
「クマー!」
「次はモナーな、いくぞ…モナー!」
「モナー!」

「もっともっとー」
「あぁパパは疲れてるんだけどな……ウマーだけで五回もしたし(おまけに昨夜はハルヒに三回もお勤めしたしな…)……未希…ちょっと休憩しようか」
「えー、つまんなーい、もっとー」
「ちょっとだけお休みしような未希」
「パパは疲れてるの?」
「あぁちょっとだけな、少し休んだら続きをしような」
「そうだ! パパが元気が出るもの持ってくるからちょっと待ってて」
「んっどうした未希」

「…はいこれ、これで元気だしてパパ」
「これって……」
「うん、未希のパンツだよ、疲れててもパパはパンツかぶると元気でるんでしょ、ママがそういってたよ」
「(そりゃ昨夜のお勤めの話だろ)……orz」
353小ネタ 放課後の宿題:2008/06/09(月) 23:33:09 ID:zThZbXuO
「なぁハルヒいいだろ、今日はお袋も妹も出かけてて誰もいないしさ」
「ちょっ、ちょっとキョン! 一緒に宿題しようっていうから帰りにあんたん家にきたのにどういうこと!」
「いいから、いいから。なっハルヒ」
「待ちなさいよ、あたし今日はそんなつもりじゃ……、ひゃっ!」
「ハルヒは耳が弱いんだよな、……(はむはむ…はむ…と)」
「…キョン……」
「ほらハルヒ、バンザーイして……」
「だ、駄目よ…今日体育で……シャワー…浴びてないし……」
「そうだったな、エロカワだったぞお前の体操着姿、思い出したら興奮してきたよ」
「……今日は着ないわよ体操着。こないだキョンがかけたのって何度洗っても落ちないんだから……、ちょ、ちょっとナニ匂い嗅いでんのよ!」
「汗くさいのもまたいい……、ハルヒの匂いだな(w」
「……ヘンタイ…」
「シャワーは終わってからでいいぞ」
「ち、ちがうのシャワーのことだけじゃなくて……そ、その………」
「その……なんだ?」
「その……今日は……下着が……」
「下着? どれ……」
「め、めくらないでよ!」
「あー、クマさん……、お子様パンツだな」
「し、仕方ないでしょ。今日はこんなことになるなんて思ってなかったし……」
「だが、それがいい。ほらクマさん、脱ぎ脱ぎしましょー」
「ちょっ、ちょっと………キョン! なに頭にかぶってんのよ!」
「クマさんパンツ、むしろ大歓迎! 男子高校生の妄想力と性欲のすごさをみせてやるからな」

「……たしかにすごいわね、……あっという間だなんて、しかもゴムつける暇も無かったなんてね……」
「……その……すまん……」
「今日はダイジョブな日だからゴムしてくれなかったのはまぁいいけど………で、どうするの?」
「どうって……言われてもその………」
「キョン、…あんたに置いてきぼりにされたあたしはどうすればいいと思う?」
「………」
「ハッスルしてもらうわよ。女子高生の底力からをみせてあげるわ! ほらキョン、シャキっとしなさい。今度は自分だけ気持ちよくなっちゃ駄目なんだからね!」
「そ、それがその……出したばかりだから…その……」
「シャワー浴びたらキョンの大好きな体操着きてあげるから、キョンの今日の宿題はあと三回よ!」
354名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:49:06 ID:D5/WBNG1
変態変態!!      もっとやれ!
355名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:09:36 ID:9cXSxPeQ
まぁ文章トリックって言い方もイタイけど
それで意味が通らない訳でもない
わからないってのはかなりイタイぞ

文章トリックと書いた奴、その意味がわからない奴
両方ともイタイ
マジで読み手のレベルが低すぎる
356名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:24:17 ID:vCr5G/HY
喧嘩腰になるのはよそう。ちょっと言い間違えたくらいで目くじら立ててもいい事ないと思うし。
ところで、叙述トリックとしての佐々木の一人称「僕」は、はっきり言って先行公開用のネタでしかないよな。
そうでなくても展開で見当がつく(男性の旧友が現れたくらいで団長が何らかの精神的影響を受ける可能性が低い)上に、口絵のせいで本文に入るまでもなく先行公開の答え出たも同然だったし。
せっかくああやったんなら、もうちょっとだけ引っぱって欲しかったような気がしないでもない。だからといって後編を1年以上引っぱってもらってもうれしくないけどさ。
漫画は漫画で展開が超スローペースっぽいし。2話やって誰にも「再会」してないから、マジで年末くらいまで頑張りそうだな、今のシリーズ。
357名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:27:23 ID:D1TPxCip
投下された作品を無視して叩いてるのもどうかと思うけどね




変態!変態!!変態!!!   もっとやれ!!!!
358名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:34:44 ID:hp0YMGcI
変態的なネタは長すぎるとつまんないような短めでいいと思う
359名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:58:25 ID:O9eKJeBt
逆に20レスくらいねっとりとした変態的ネタだとどうなるんだろうな。
別にねっとりとしたおっさんの陵辱物とかじゃなく、なんというかこうねっとりと煮詰めたような。
360名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:59:33 ID:f5/1XRgP
>>359
まぁ自分で書いてや
361名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:05:41 ID:LLzxmClI
つ【変態佐々木シリーズ】
362名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:31:59 ID:FiCBRd2l
レベル(笑)
363名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:32:37 ID:hp0YMGcI
まぁ自分で書いてみなされ
364名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:35:32 ID:KhQgoOew
 涼宮さんが、彼を連れて別世界に消えてしまった日。朝比奈さんと長門さんから伝言を預かっ
た僕は、仲間の力を借りて閉鎖空間に飛び立ちました。神の気紛れによって世界は終わりを
迎えるのかもしれない。
 圧倒的な絶望を前にして、僕たちに何ができるのか。
 今日という日ほど自分の無力さを呪ったことはありません。
 見えない力に妨害されながらもようやく閉鎖空間にたどり着き、彼に伝言を伝えてきました。
 現実空間に帰還後。僕はSOS団部室へと向かいました。そして僕がドアを開けようとした瞬間、
室内の声が漏れ聞こえてきたのです。思わずその場にとどまって耳をすませました。

「ごめんなさい。私が軽率な行動をしてしまったばっかりに涼宮さんとキョン君が……」
「泣かないで。それに今、悔やんで過ごすような時間の余裕はない。もしあなたが心から悔いて
いるなら、私に協力して欲しい」
「えっ、も、もちろん私にできることなら何でもお手伝いさせてもらいます。何でも言って下さい」
「このパソコンを媒体として彼にメッセージを送る。涼宮ハルヒの力によって妨害され、直接彼に
語りかけることは不可能でも文字データの投影なら可能。この時空間の消失を防ぐ最後の手段」
「なるほど、さすが長門さん凄いです!」
「ただし私はパソコンの入力操作を行ったことがない。だからあなたは私の代わりに文字入力を
行って欲しい」
「ええっ!? お力になりたいのは山々ですけれど、私こういう作業が苦手で……メールを打つの
も遅いですし……」
「簡単な作業」
「ほ、ほら! もしかしたら将来、コンピ研さんがパソコンを取り返すためにSOS団にゲーム勝負を
挑んでくるかもしれませんし。その時に備えて今から予習しておくのも悪くないと思いますけれど」
「彼と涼宮ハルヒを助け出さないことにはその可能性は皆無」
「あうっ」
「さきほど言ったはず。私は入力操作を行ったことがない上に時間の余裕もない。最早この時空の
運命はあなたの双肩にかかっていると言っても過言ではない」
「あうあうっ」
「私が入力してもかまわない。ゆっくりゆっくりと。彼がやきもきするほどのスピードでタイピングを
終えた時にこの時空が存在しているかどうか、私にはわからない……あなたは本当に心から悔い
ているの?」
「あうあうあうっ」
「今は一刻を争う。急いで。パソコン前の椅子に座って」
「は、はい、とにかくやってみます!」
「まずは『みえてる?』と入力してほしい。脱出手段を探している彼に私だと伝えるため」

YUKI.N>みえてる?(笑)
365名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:36:39 ID:KhQgoOew
「これで大丈夫ですよね」
「大丈夫。その調子。今度は『そっちの時空間とはまだ完全には連結を絶たれていない』」

YUKI.N>ξッちσ日寺空間`⊂レ£маT=〃完全レニレ£連結を絶T=яёτレヽTょレヽ★

「文字化けしちゃっているけど大丈夫ですよね」
「大丈夫。秀逸なデザイン。今度は『情報思念体は失望している』」

YUKI.N>
情状酌量の余地無しね。あんたの頭の具合には我慢強いあたしも愛想をつかしたわ。団長への定期
報告を怠るなんてなめてんの? いい、不思議探索を遊びだと思ってもらうと困るの。SOS団が世界を
統一するための輝かしい第一歩。絶対に欠かすことのできない行事なの。ハルヒの両腕がゆらりと動く。
合気道の達人が空手の有段者をあしらう動きだ、と脳が認識した瞬間、俺は地面にひっくり返っていた。
思うが、世界はいつも俺に優しくない。だから後頭部のたんこぶよ俺をいたわっ……おい、何故服を脱ぐ!?
念願の口実が出来たわ。あたしもう我慢できないの。いつか教室で言ったでしょう。若い女なんだから
体を持て余す時がある。今、そうなの。これは『お仕置き』。ふふっ逆レイプが初体験だなんて普通じゃないわ!
はにかんだ笑顔を見せるハルヒの瞳はどんな闇よりも黒く深く、太陽の光さえそこに絡め取られていた。
失って初めて気付く、なんてチープな言葉を並べ立てるつもりはないが。誰にもささやかな願いがある。
望みを叶えようと汗を流して頑張っていれば、いつか絶対叶うような、小市民的な幸せってやつ。
しょうもないと笑ってくれてもいい。俺にとっては『いつか、可愛い嫁さんと愛し愛され初Hする』だったのさ。
てんで話にならない。こんな形で卒業することになるなんて。どうしてこんなことになっちまったんだか。
いつか、とは一瞬先の未来なんだ。キョンのち○ぽとご対面〜!最近はアンタのためにオナニーも我慢してい
るんだからね、というハルヒはこれ以上ないほどご機嫌だった。

「ちょっと読みにくいですけどやっぱり大丈夫ですよね」
「大丈夫。あと一息。今度は『sleeping beauty』」
「あっ……送信する前にデータが消えちゃいました。画面が真っ黒ですぅ」
「アクセス再試行。不許可。制限時間と思われる」
「すいません、私が普段からもっと練習しておけばこんなことにはならなかったのに……本当私って
役立たずですよね」
「あなたはベストを尽くした。情報統合思念体は満足している」
「ありがとうございます。あ、お茶淹れますね」
「こちらこそ感謝する。ありがとう」
「……はい、おいしいお茶を淹れますから少しだけ待ってていてください!」
 どうやら上手くいったようです。ぎこちない関係を続けていた二人の距離も、この共同作業によって
少し縮まったのかもしれませんね。
 さて、僕も少しばかり疲れました。食べ物をよこせとお腹が鳴っています。朝比奈さんの淹れる温かい
お茶が恋しくなってきました。部屋にお邪魔させてもらうとしましょう。




「フフッ、あなたには感謝すべきなんでしょうね」
「本当にそうだよ馬鹿!」
366名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:43:23 ID:doeNiu5f
やべぇ、面白いコレwww
367名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:51:42 ID:WCV0O2mL
縦wwwww
368名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:06:37 ID:WDx46kWH
>>367で気付いたww
369名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:14:18 ID:kNwtGHgR
朝比奈さんの縦読みセンスすげぇ
370名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:36:23 ID:u79EPlff
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな
371名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:59:56 ID:7vm4FslT
ところで文章トリックってなんだ?
>>335は早く出て来て説明してくれよ
372名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 04:52:17 ID:+0oPWa2T
途中の下ネタがちょっとだけ残念だったが縦読みの凄さも含めてよかった
373名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 06:02:12 ID:NoauWmvU
これはいい文章トリック
374352.353:2008/06/10(火) 06:31:37 ID:i2dR+rld
書いた方としてはエロ分軽めのギャグ小話程度のつもりなんだけど
変態変態いわれるのはちょいと不本意ですな
どの辺が変態なんでしょうな?
375名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 07:48:48 ID:qzdVY/rf
文章トリックの使い方が変態っぽかった
376名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 08:55:42 ID:jNoLozM1
>>374
くまさんパンツかぶってるとこ

>>365
朝比奈さんの縦読み気付いてなかったww
377名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:24:07 ID:Qu3aBWHR
数字コテなんか使ってる辺りが変態的馬鹿さ加減だ。
378名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:44:42 ID:Cixto0H9
みごとな文章トリックだった
379名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 15:20:52 ID:jOe8ieZM
みごとな文章トックリですね
380名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:09:51 ID:0oW51vbL
この文章クリックは気付かなかった
381名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:29:46 ID:Fe+2l9FN
投下します
キョン×長門
382名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:31:48 ID:Fe+2l9FN
「長門有希」
「長門さんとやら。こいつはこの部室を何だか解らん部の部室にしようとしてんだぞ、それでもいいのか?」
「いい」
「いや、しかし、多分ものすごく迷惑をかけると思うぞ」
「別に」
「そのうち追い出されるかもしれんぞ?」
「どうぞ」

十二月の下旬、北高からの坂を下りながら、俺の二歩後を歩く奴とのはじまりを思い出していた。
もうあれから何年たつのか、と思ったが実際はまだ二年もたっていない。
しかし高校に入ってからは時の流れが速い分少し前のことでも大昔に感じるというし、そうでなくとも俺の高校生活にはいろいろとありすぎた。
それにしても、そのやりとりを寸分狂わずに覚えているというのは自分でも驚きだ。
変な女二人に挟まれて自分でもワケのわからん事をしているもんだと当時は思っていたが、俺の脳みそはそういうことについてはオートセーブ機能が付いていたらしい。
つい先日の試験結果を思い出し、どうせならそっちにその秘めた力を発揮してほしいもんだと苦笑した。

今朝の天気予報通り空は厚い雲に覆われ、身を切るような寒さがコート越しに迫る。
坂を駆け上がる向かい風につられて、俺は後ろを見やった。
はためくダッフルコートに揺れる前髪、その奥にある、現在の気温よりは少し暖かめの、黒目がちの瞳。
福笑い以外万能の少女が、歩きつつ俺と文字の両方を器用に追っていた。
383名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:31:49 ID:/CnEkYQU
>>353
「……(結局あれから4回か……疲れて寝ちまったようだな)」
「おきた? キョン」
「ん、あぁハルヒ……ちょっと寝ちゃったか……」
「まぁキョンにしちゃ頑張ったほうよ、でも今日は五打数一安打だからプロ野球なら二軍落ちよ」
「あー、その……面目ない…ってハルヒ?」
「んー、キョンの匂いがするわね、……キョンもあたしのことぎゅっとして……」
「……ハルヒもハルヒの匂いがするぞ」
「二軍落ちの話は嘘、一安打でも逆転満塁サヨナラホームランだったわよ、ありがとキョン」
「俺はお陰でしょっぱくて唇がひりひりしてるよ、蜜っていうけどありゃ嘘だな」
「ちょっとキョン! ……あら…もう固くなってるじゃない随分元気ね」
「えーと……クマさんパンツのお陰かな」
「ちょっと、いい加減とりなさいよ」
「いいからいいから、それにハルヒがくっついてくるからでもあるんだぜ」
「……もう…しかたないわねぇ…キョン、さっき……キョンに沢山ペロペロしてもらったから…あたしもおかえしにお口でしてあげよっか?」
「……いや…その……」
「お願いしますでしょ? キョン」
「……お願いします………(男って悲しい生き物だな…)」
「わかればよろしい、さぁ体を楽にして……」
「只今ー、キョン君いるー、あっ、この靴…ハルにゃん来てるの?」
「やばい、妹が帰ってきたぞ、あいつ直ぐに上がってくるからハルヒも早くおきろ」
「キョンあんたもズボンはきなさいよ」
「お前もだ、早く服を着ろ」
「とりあえず勉強してるフリね」

「只今キョン君、やっぱりハルにゃん来てたんだ」
「あ、あぁお帰り」
「お、お邪魔してるわよ、妹ちゃん」
「……ねぇキョン君、ハルにゃんなんで体操着なの?」
「……(バカ! お前なんて格好してんだよ)」
「あ、熱いからよ。この格好の方が…涼しいの…よ…(しょうがないでしょキョン、近くにこれしかなかったのよ)」
「ふーんそうなんだ、それとキョン君はなんで頭にパンツかぶってるの? それハルにゃんのなの?」
「……(ばかはあんたよキョン、なんで被ったままなのよ)」
「……orz(つーかハルヒお前も気づけよ)」


384名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:33:12 ID:Fe+2l9FN
「有希、今年のイブあいてる?」
「あいてる」
「あなたの家は?」
「あいてる」
部室に入ってくるなり長門に聞いたハルヒは、いかにも期待通りの回答が得られた、という顔で部室の全員に向きなおり
「えー、今年のイブは全員有希の家に集合!みくるちゃんも古泉君もオッケー?」
狭いんだからそんな大声でなくともみんな聞こえるわ。
そして俺にも訊け俺にも。社交辞令の一つもできんと立派な大人にはなれんぞ。
「訊いても訊かなくても一緒のことを訊くほど、あたしも野暮じゃないの」
朝比奈さんや古泉、そして長門だって訊いても訊かなくても一緒だと思うが。
「というわけで、キョン?あんたは有希の家にツリーを持って行きなさい」
そういってハルヒは、いつの間に出したのやら、クリスマスツリーの入った箱を指差した。去年この部室で使ったヤツだ。
「なんでまた」
と、俺は思ったし、言った。
「あんた、本物の馬鹿?ツリーのないクリスマスパーティなんてバイクに乗った坊さんよりも興醒めじゃないの」
うわ、コイツホントに馬鹿を観る眼で見てきやがった。そんな眼は谷口あたりに向けてこい。
「いや、そうじゃなくてだな。なんでわざわざ長門の家でやるんだ?またここでやればいいじゃないか」
発言した後で、俺は自分がえらく常識のない人間になってしまっていたことに気付いた。むろんその責任はあいつに帰属する。ああそうだとも。
するとハルヒは小難しそうな顔をしながら
「それはあたしとしても苦渋の決断だったんだけど、あのこ憎たらしい生徒会長が」
まるで風呂場のカビのことでも話すような声で
「イチャモンつけてきて。まったく、三年なんだからちょっとは勉学に勤しみなさいよ。大学落ちたら喉が裂けるまでわらってやるわ」
何とも意外な理由を告げた。
「なんだ?お前にしちゃえらく聞き分けがいいな」
お前なら彼が現れて最初の言葉の母音を発音する時点でドロップキックの一つはかましてそうだが。
「あたしだってあんな奴の言葉に従うのは業腹だけど、せっかくの楽しいクリパにチャチャ入れられるのもなんだし。戦略的撤退よ」
ふむ、俺とは逆に、こいつにはすこしずつ常識というものが備わってきているようだ。
それは喜ばしいこととして、俺はもう一つの疑問をぶつけた。
「じゃあ、何で俺だけだ?古泉を手伝わせても構わんだろ?」
たぶん一人でも運べないことはないだろうが、箱のでかさと逆ハイキングコースを考えたら中々大変そうだ。
「だめ。実は隣町の雑貨屋にすっごいお洒落な飾りやらお菓子やらがあって、今からあたしとみくるちゃんは選別、古泉君にはそっちの荷物持ちをしてもらうことになってんの」
ネットサーフィンでもやってる時に見つけたんだろな。
「だーかーら、あんた一人で持ちなさい。もちろん有希は鍵を開けてもらわなきゃいけないから一緒だけど、女の子に手伝わせるなんて醜態、頼むからさらさないでよね」
ハルヒは長門の頭を撫でながら
「いい有希?もしキョンが弱音一つでも吐こうモンなら、銀河の彼方まで蹴り飛ばしてやりなさい」
できなくはない、とか言えるのが恐ろしい。
「わーかったよ!運べばいいんだろ、運べば!」

「申し訳ございません」
古泉が慇懃に頭を下げる。
「いいよ、どうせお前の役回りも荷物持ちだ。せいぜい腕がちぎれない程度に買い物を抑えてもらえ」
「お気遣いありがとうございます。善処いたしましょう」
「それじゃあたしたちは早速いってくるから、キョンと有希もよろしくね。キョン、二人だからって有希にいたずらしちゃダメよ!」
いらん世話だ。
「キョンくん、お願いします。がんばってくださいね」
ええ、あなたの応援があれば俺はアトラスの代わりに天を支えることをも厭いません。
385名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:34:33 ID:Fe+2l9FN
んで、話は冒頭に戻る。
坂を下りきった途中長門がコンビニに行きたいとのたまい、近場に手頃な店がなかったので商店街によることにした。
長門はスーパーマーケットに入っていき、俺は店の外で休憩がてら待つことにした。手がびりびりいってやがる。
「……」
この三点リーダは俺のもんだ。
街はどこかの団長様の脳内同様すっかりクリスマス一色であり、ジングルベルやら何か聞いたことのあるクリスマスソングやらが漂い、きらびやかなシグナルがあちこちで踊っている。
向かいのケーキ屋ではトナカイの格好をした売り子が必死に宣伝をしていて嫌なものを思い出した。そういうもんはサンタの格好でやりやがれ。
ふと、記憶が忘れてしまいたいデジャビュを通り過ぎた。
「そういや、あれからもう一年か……」
そんなつもりはなかった独り言は、白い煙と共に消える。
直後、長門が音もなく店から出てきた。手には大量のレトルトカレーとキャベツ。
コイツは、手間がどうこうというより、普通にこれが好きなんじゃないだろうか。
「んじゃ行くか」
首肯。

商店街を抜けると辺りはもう真っ暗になっていた。光の中心にいるとそれがわからないもんだな。
俺は再度振り返って長門を見た。別になんのことはない。ただ喧騒にさっきまで包まれていた分、急に自分の鼓動が聞こえて驚いただけだ。
長門の肩越しに街の灯が揺れる。逆光で表情はよくわからなかったが、おそらくは俺のよく知る長門で間違いない。
俺は歩を止め、長門が並ぶのを待った
386名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:34:43 ID:pCQk6vlM
sage
387名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:35:41 ID:Fe+2l9FN
「なあ、長門」
風は、やんでいた。でも、寒かった。
「なに?」
顔を上げるだけでなく、ちゃんと言葉を使ってくれたことに、どうしてか気づいた。
「あれから、一年だな」
「そう」
「もう、無理はしてないか?」
「してない」
二人の言葉は白く白く響く。そしてここから去っていく。
「でも」
でも
「……エラー、の発生は継続している。その処理には今のところ問題はない。」
囁く声を途切れさせぬようとしているがごとく、長門は言葉を紡ぎ続ける。
エラー、という言葉を使うのに抵抗を感じたかどうかはわからない。
ただ、その部分が遅く聞こえた。
「ただ、これからも、問題が起こらないという保証はない。わたしの異常動作の可能性も否定はできない。情報統合思念体の」
たどたどしくも言葉を、白い息を吐き続ける。
まるで素人がピアノを弾くように。

「バカ野郎」
388名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:36:39 ID:Fe+2l9FN
ちなみにこれ、俺な。長門がこんな口が悪くなったらいやだ。
いつのまにか下を向いていた長門の顔が、再びこちらを見上げた。もう逆光はない。
「俺は、俺たちはおまえがどんなになったって助けるって言っただろうが。俺たちはおまえを頼りにしてる。だから、お前も俺たちに頼ればいい」
ああ、またでかいこと言っちまった。さんざん口先だけで終わった前例があんのに、いつもいつもその時だけは総てを護れる気でいる。
人が背負ってるものなんて軽くはないのに。
でも、長門は
「そう」
まるでその言葉を待っていたように、というのは思い上がりだろうか、とにかく返した。
やや高めの温度で。

二人を包み込む沈黙。
商店街から長門のアパートまではそう遠くないはずだが、まだ半分も来ていなかった。
しかし、その伸びた時間が、俺にはたまらなく心地よかった。ツリーの重みも冬将軍も、薄れていた。
幸せな時間は長くは続かないというが、長く続く時間が幸せということはあるようだ。

商店街の飾りと対照的な光を放つ街灯の下、俺と長門の靴音が重なる。
389名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:37:20 ID:Fe+2l9FN
まだ何も知らなかった、去年の十二月十八日。
隠れていたものが見えた、十二月十九日。
背負うものが増えた、十二月二十日。
俺にもコイツにも、それらはすっかり当てはまるのではないだろうか。
そんな事を考えていると、視界の端に何かが映った。
間髪入れずに次がきた。俺は天を仰いだ。
「雪……」
呟きは大量の綿雪と交錯して消える。街灯は次々と白を映し出す映写機へ様変わりしていた。
普段は雪なんて寒くてだるくてやってられないが、今日はなぜだかわくわくする。
昔の俺は、いつもそうだったんだろうか。
すると、ふと雪がやんだ。しかし遠くの方では白が築かれていく。
みると、長門はいつのまにか鞄から折り畳み傘を出し、俺の頭の上にのせていた。傘のカーブに綿雪が降り積もる。
「長門……」
正直死ぬほどうれしかったのだがしかし、当の本人は雪ざらしのままだ。コートの肩が白く染まっていく。
男としてそれは見過ごせない。
俺は腹を切る思いで告げた。
「長門、非常にその心づかいは嬉しいのだが、おまえが寒いのはダメだ。俺はいいから自分に使いなさい」
「まかせて」
その言葉の使い方は間違ってないか、という前に、長門は半身になって俺に身を寄せてきた。カレーとキャベツの入った袋とカバンが俺の背中に当たる。
うう。その体制は、じゃなくて体勢は非常につらい。なにがつらいかって、顔は近くなるわ腕に胸はくっつくわ。
しかしどでかい箱を抱えた状態で何ができるわけでもないので、俺はおとなしく従うほかなかった。
落ち着いてみれば、これほど麗しい状態も中々に堪能できない。この際だ、心ゆくまで堪能させてもらおう。
390名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:38:26 ID:pCQk6vlM
sage
391名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:38:28 ID:Fe+2l9FN
「雪……」
今の状態が俺の人生幸せランキング何位だろうかと思案していると、長門が不意に呟いた。
白の吐息が前を霞め、孤独にのぼっていく。
我に返ると、あれほど激しかった雪もすっかり途切れ途切れになっていた。
にわか雪、っていう言葉はあるのかな。
もうすぐ長門のマンションにも着きそうだ。
「……」
長門は、――これは俺の欲目だろうが――名残惜しそうに傘を畳んで鞄にしまった。おーい、びしょ濡れだぞそれ。
そして左手に鞄とスーパーの袋を持ち、右手を二、三度握ってはひらいた。
ずっと外気に触れていたそれは真っ赤になっていた。普段の長門からは絶対に見られない色だ。
コイツも寒いとか思うのかな。
長門はコートのポケットに手を――

――どうせなら、幸せランキングぶっちぎりの一位にしないか?

頭の中で囁いたのは、天使か悪魔か。
俺はツリーの箱を無理やり右手で抱える。うはっ、重っ。
そして
キュ

「……」
あいた左手で、長門の右手をそっと握った。
冷たいものがこれほど気持ち良く感じたことはない。真夏のコンビニが冷たいものランキング一位だったが、どうやらその記録までぶっちぎってしまったようだ。
我ながら、思い切ったことをやったもんだ。多分今、俺の顔は寒さや重さだけの理由ではなく真っ赤なはずだ。
これで振りほどかれたら悲しいな〜、なんて縁起でもないことを考えていると
392383:2008/06/10(火) 22:38:32 ID:/CnEkYQU
>>382
失礼した、すまぬ。
393名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:41:21 ID:Fe+2l9FN
「……」
いつか感じた、まるで生まれたばかりのハムスターをつまみ上げようとしているような、小さな力。
幸せだなぁと、迂闊にも思ってしまった。
だってそうだろ?
ピンク色の雪なんて、そうそう見られるもんじゃないぜ。

「長門」
「なに?」
さっきと同じやり取り。手は繋いだままで。
「おまえは、黙って消えるなよ」
止んでしまった白を思い出し、切にそう思う。
命令でなく、確認でなく、祈りに似て。
「わからない」
「わたしはわたしの異時間同位体との同期を遮断した。未来を知ることは不可能」
届かないものが、祈りだとでも言うんだろうか。
「でも」
でも?
握る力がウサギくらいになる。
「わたしはここにいる」
街灯に照らされ光る白いコトバ。
これもまた、コイツがいつか言った言葉。
でも今回は、誰の代弁でもなく、明かなる自分の意思表示。
あくまでも現実に根ざした分析の下、やっとひねり出した、最大限の譲歩。
自分には明日さえも誓えない。でも、今この瞬間だけは誓える。そういう、ギリギリの光。
「そうか」
「そう」

俺たちはマンションにつき、手を放した。
再びちらつき出した雪に振り返り、長門はエレベーターのボタンを押した。
扉が閉まる。
いっそのこと長門の部屋が七百八階にあればいい、とか思いながら、俺は防犯カメラを眺めていた。
394名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:43:26 ID:Fe+2l9FN
終了です
>>392
いえいえ
395名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:55:59 ID:3dLGz2Rx
>>394
うん。綺麗だね。GJ!!

ID:/CnEkYQUドンマイwwww
396名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:59:37 ID:gst+y0Ks
>>381
GJお疲れ様です。綺麗な話ですね。
淡々とした情景描写の中に長門とキョンの微妙な距離が描かれていて、
温かい気持ちになれました。

キョンには恥ずかしい台詞禁止!と言いたいところですが。w
長門有希も消失に近い雰囲気で、可愛さが増していたと思います。
今後も頑張ってください。
397名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:03:49 ID:gst+y0Ks
>>383
一秒……w
なんてタイミングであげるんや。

GJ。お疲れ様。
このドジバカップルって感じかな。
クマさんパンツ被って、この変態めが。w
言い逃れできん状況だねぇ。
398名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:08:55 ID:zGXec38m
これは凄い文章トリック
ID:/CnEkYQUとID:Fe+2l9FNという二つのIDを駆使して二つの作品の融和をはかるとは……壮大なトリックに鳥肌が立った
途中混乱する読者も多かろうが、>>392>>394まで読めば全ての謎が白日の下に晒される
間違いなくこのスレを代表する文章トリックSSとして語り継がれるだろう
399名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:11:26 ID:gst+y0Ks
>>398
もう、その流れ終わってますんで。
あんまりつまらん事言うなよ。

それで、SSの感想すら無しか……おいおい。
400名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:37:13 ID:3dLGz2Rx
ただの構ってチャンなんだから構うなよ
401名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:41:11 ID:DMH7Sax/
>>394GJ!

>>399の言うことも最もだけど>>398みたいに感じてしまうのは確かw
402名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:59:30 ID:vCr5G/HY
>>394
時季外れなのに、情景が浮かんできそうな丁寧なお話だな、と素直に読めました。
微妙にずれたネタっぽい台詞があったのがアクセントになっているのか、キョンの真摯ながら大仰な言い回しがらしさを感じられたのもうれしいところ。
今後に期待したいところです。GJ!

ただ、出来ればsage進行でお願いしますね。
403名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:26:42 ID:fergsOGO
>>394
これはなんという初々しさ
読んでニヤニヤした俺キモイ


>>383
Nice Hentaikamen.
404名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 01:40:00 ID:CvQz8/u2
>>394
文章がユニークで良かったよ
エロパロ板とは思えない奥ゆかしさ、
長門らしくていいなぁ(*´∀`)
405名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 02:34:54 ID:4c/g3MAu
>>394
GJ
久しぶりに正統派の良い文章読んだ気がする
406名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:11:27 ID:cOy4EMB3
ここは投下したあとに作者の自己レスが多すぎて本当に萎えるスレだな
407名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:16:34 ID:vz+TpdlE
もう、その流れ終わってますんで。
あんまりつまらん事言うなよ。

それで、SSの感想すら無しか……おいおい。
408名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:19:08 ID:r1jVhJhV
383でハルヒがいうキョンの逆転満塁サヨナラホームランを考察
逆転 もぅキョンしっかりしてよねとハルヒが油断したところに猛チャージ開始
満塁 キョン・・・あたしまた・・・来ちゃう・・・・・・と四回続けざまにハルヒが気持ち良くさせられ
サヨナラ もう・・・駄目・・・とハルヒが失神
ホームラン ア・・・ツイ・・・とハルヒのナカにスタンドイン
409名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:21:53 ID:8EV/Oqx7
やきゅうオタはこなくていいよ
DQNしかいないから
410名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 16:36:04 ID:/DYPZ5Rp
消失ハルヒ
411名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 20:07:00 ID:yzF2huIw
ながもんかわいいよながもん
412名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:18:05 ID:GvOVCLCc
文章トリックってなに?
叙述トリックと関係あるの?
413名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:29:41 ID:RGLZcyO8
>>383
「ちょっとキョン、ただでさえあついんだから背中にはりつかないでよ」
「いいからいいから、んーハルヒの匂いだな」
「もーっ、耳は禁止よ。いうこと聞かないと英語の訳みせてあげないわよ、明日当たるんでしょ」
「じゃぁこっちだな、ほい首筋……(ペロペロ…ペロ…と)」
「ちょ、ちょっとキョン……ひゃっ!」
「ちょっと汗ばんだところもいい味だぞ、ふっ(ハルヒは息にも弱いんだよね)」
「キョ、キョン……、ちょっと! なにスカートのホックはずしてんのよ]
「はいはいハルヒ立っちしてー。はいスカートすとーん」
「ホントにもぅ、キョンはあたしを脱がすことしかかんがえてないわけ?」
「そうでもないぞ、その途中経過も楽しんでるぞ今なんか『上だけセーラー服、下はクマさんそしてニーソ』………いわゆる一つの萌え要素だっけ?」
「……へんたい…」

「さぁ、お次はクマさんの番かな、……って最近クマさんばかりだけどひょっとして俺のため?」
「そ、そんなことある訳ないでしょ、ぐ、偶然よ偶然。キョンのお気にだからとかなんてあるわけないじゃない……ちょっと! ゴムがのびるからもうかぶるの禁止よ」
「だが、それがいい! ゴムがゆるんでずり落ちそうでぎりぎりのところで引っかかっているクマさんパンツ……いわゆる半落ち。これもまた萌え」
「………(人間こうなったらおしまいね)、と、とにかくパンツ被るのは禁止よ禁止」
「仕方がないじゃぁこっちだ」
「ちょっとどこに手を……ひゃっ!」
「今日のブラは肩紐ないやつだから外すの楽でいいよな」
「もうセーラー服でノーブラが萌えなわけ?」
「まぁ、それもあるが……ほら」
「えっどいうこと?」
「頭にブラを載せればネコミミハルヒの出来上がり…と」
「ちょ、ちょっとキョン」
「かわいい子猫ちゃんって感じだな、……頂きます」
「そ、それよりキョン、さっき妹ちゃんが……」
「気にしない気にしない、あいつもこのまえ気にしないっていってたしさ」

「………(ハルにゃんもキョン君も一度見られたからって開き直って妹のあたしが帰ってきてもお構いなしなのはどうなのかな……、そりゃこの間は気にしないっていったけど……)」

「見られてるかもっていうのもスリルがあって中々いいわねキョン」
「うんうん、そうだろハルヒ、これもまた萌え………おっとニーソは履いたままでいいぞ」

「………orz(人間あぁなったらおしまいね)」

414名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:38:22 ID:fhimAv+X
orz

SSでこういうのウザいよな
しかも連発されるとどうにも…
415名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:56:30 ID:G6Lp+CRF
今度のorzは妹ちゃんかよw 吹いたw 
この変態どもめ!
416名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:19:24 ID:NKy6rlhp
>>409
谷川自身が阪神ファンだというのに
417名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:26:33 ID:SGE8aFxA
SSモドキのお寒い小ネタラッシュはどうにかならんのか。
418名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:27:43 ID:yMVbCASj
>>417
君が長編を書けば万事解決さ。
419 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:05:36 ID:JOECdQiN
ほいじゃ、いかにもって奴の2回目を投下してみる
いかにも2次元ドリーム文庫とかでありそうな奴
420 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:06:18 ID:JOECdQiN
「と、言うわけで明日の不思議探索は駅前集合!みんな、遅れないで来てよね。特にキョン!あんたはいっつも最後に来るんだから、たまには早く来なさいよね」
最後ったって、時間には間に合ってるじゃないか。それにいいかげん、罰金制度をなんとかしてくれ。
「だーめ。そんなことしたら、とたんにあんたはダラダラしちゃうに決まってるんだから」
腕組みをしてアヒル口になって決め付ける我らが団長様は、相変わらず暴虐無人で職権乱用だった。
お開きの時間になって、長門や朝比奈さん共に、古泉も帰っていく。
帰り際、意味ありげな視線を俺に寄こす古泉。なんだよ、その「わかってますよ」的な眼は。
今、SOS団部室に俺とハルヒの2人だけが残っている。
俺は3人が帰った後も少し待ち、団長席に少し緊張した顔で座っているハルヒの様子を眺めてから、ゆっくりと立ち上がり。
「じゃ、ハルヒ。今日も始めようか」
と、宣言してやった。

先ほどまでの強気な態度は何所へやら、ハルヒは傍目にもわかるぐらいの動揺を見せて、
「ま、またやるの?もう…止めようよ…」
やや顔を赤らめさせながら、団長席から立ち上がる。
ハルヒに初めてしゃぶらせてから、もう何日も経つ。
あれ以来、俺とハルヒは部室の中で、時々時間を共有するようになっていた。
まだ緊張感の残るハルヒの体をほぐしてやる為、俺はハルヒの両肩を掴むと、唇と唇が触れ合うだけの軽いキスをする。
「んっ…キョン…」
ハルヒは瞳を潤わせながら、
「キョンだけなんだからね。あたしにこんな事していいのは…」
ああ、わかってるよ。
もう一度唇が重なった。今度は触れ合うだけじゃなく、口内に舌を差し込む、重い奴。
お互いの粘液を交換し合いながら、ハルヒの形の良い歯や歯茎を舌先で何度もなぞってやると、ハルヒは身体を小刻みに振るわせ始めた。
ハルヒの腕が俺の背中に廻されてきたので、俺は右手をハルヒの肩から滑らせて、制服の上から柔らかな胸を揉んでやる。
ハルヒは一瞬身体をビクッと震わせたが、その後は全く抵抗せず、なされるがまま俺に胸と舌とを弄らせている。
柔らかさをしばらく堪能し続けていると、段々感じ始めてきたのか、悩ましげに眉を寄せ、吐く息も熱くなってきていた。
ハルヒと口付けを交わすようになったのは、たしか4回目の時からだ。その時、ハルヒのファーストキスを奪ってやった。
俺はたっぷりと味わってからハルヒを開放してやり、団長席に座った。
じゃあ、頼むぜ、ハルヒ。
ハルヒはやや荒い呼吸をしながら、コクリとうなづいて、
「もう、わかったわよ。エロキョン」
421 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:07:22 ID:JOECdQiN
ハルヒは俺の脚の間に正座すると、ズボンのジッパーに手を掛け、ジーっと音を立てて降ろしていく。
トランクスの前をまさぐって俺の肉棒を露出させると、左手で肉棒の竿の部分を掴み、上下に軽く動かしながら、先端の部分に舌を這わせ始めた。
右手はハルヒのスカートの中に潜り込んでいて、左手の動きに合わせて自分の秘所を指の腹の部分で撫でまわしている。
ハルヒにしゃぶらせながら、自分の秘所を弄るようにさせたのは、たしか6回目からだ。
最初は結構嫌がったのだが、1度目で快楽を覚えてからは、素直に従うようになっていた。俺と同時に逝けるのが、堪らなく良いんだとか。
「んっ、んっ、んっ・・・」
リズミカルな音を立てながら、ハルヒが俺の肉棒をしゃぶっている。
舌を這わすだけじゃなく、口の中に呑み込ませるようにしたのは、何回目からだっけ?
悩ましげで熱いハルヒの鼻息が、俺の陰毛にかかるのが、くすぐったくも心地よい。
俺はハルヒの髪の中に手を突っ込んで、頭皮を柔らかく揉んでやる。
ハルヒは肉棒の先端から溢れてくる先走り液を啜りながら、舌全体を使って、俺の肉棒を嘗め回す。
腰が抜けそうになるぐらい気持ち良い。俺は団長席に座りながら、足を爪先立ちにして、その快楽に耐えていた。
まったく、お前はどんな事に関してでも、熱心にやらないと気がすまないんだな。
俺が限界に近づいてきているのを敏感に察知したのか、ハルヒの手の動きが速度を増したようだった。
舌の動きもそれに合せて加速される。じゅぶじゅぶいう淫靡な音を立てながら、顔を前後に動かし、整った口の端から泡ついた涎が垂れはじめていた。
ハルヒ、お前は本当にっ…くうっ!
ぷっくりふくらんだ亀頭から、熱い白濁液が飛び出し、ハルヒの口内を満たしていく。ハルヒは必死になってその白濁液を喉に流し込んだ。
「うぐっ…ぐっ…うううっ…!」
直ぐに飲み込みきれなくなって、口から弾ぜた肉棒から、なおも粘ついた白濁液が射精され続け、ハルヒの顔を汚していく。
「けほっ、けほっ、…うああっ、ああーっ!」
咳き込みながら精液を浴びせられ、ハルヒも絶頂を迎えたようだった。
「はあ、はあ、…キョン」
ハルヒ…。
喘ぎながら俺の脚にしがみつく、ハルヒの髪を撫でてやる。
良く頑張ったな。今日は記念すべき10回目の日だし、もう1段階先へ進んでみようか。
「…えっ?」
422 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:07:52 ID:JOECdQiN
いつものお礼に、今日は俺の方がお前を気持ちよくさせてやるよ。
「キョン?」
この時の為に、今日はパソコンを団長机から降ろしてあるのだ。
俺はハルヒを団長机に仰向けに寝かせると、制服を捲り上げて、ハルヒの肌を露出させる。
「あ、ちょっと、キョン!こ、こんなのダメだったら!」
そんな精液まみれの顔で怒ったって説得力ないぞ、ハルヒ。
弱々しく抵抗するハルヒを押さえつけながら、ベージュ色のブラジャーをはずしてやると、形の良い乳房が外気に触れた。
両方の美乳を同時に揉んでやると、ハルヒは喘ぎ声を出しながら、大きく仰け反った。一度逝っているから、敏感になってるみたいだな。

俺はハルヒの身体に手や舌を使って快楽を教えてやりながら、その反応を心行くまで堪能した。
絶え間ない快楽に仰け反りながら喘ぎ声を上げるハルヒの顔は、俺以外の誰にも見せたことが無い表情だった。
ああ、もう、たまらない。自分で抑えきれないぐらい、ハルヒが欲しくてしょうがない。俺は夢中になってハルヒの身体を嬲り、もてあそび続けた。

何回目か解らんぐらいの絶頂を迎えたハルヒがぐったりとしたところで、俺はハルヒのスカートを捲り上げ、びしょびしょになっているショーツを脱がせてやる。
「あ…」
これから何をされるのか悟ったハルヒが、身を硬くするのが解った。
「キョン…あたし…」
ハルヒ、いいか?
「い…い、痛くしたら…私刑、なんだから…」
ぷいっと顔を逸らして、頬を赤くするハルヒ。…まったく、お前らしいぜ。
俺はハルヒの脚を大きく開いて、大量の蜜を湛えて潤んだ秘所を露出させる。
「じろじろ、見ないでよ…ばか…」
そりゃ無理ってもんだ。
俺はギンギンになっている熱い肉棒を手で添えて、ハルヒの秘所に硬い先端をあてがった。
その感触に、ハルヒがピクリと身体を振るわせる。
いくぜ、ハルヒ。俺は、粘膜を巻き込むようにして、ハルヒに肉棒の挿入を開始する。
どれほどの激痛がハルヒに与えられたのか、俺には想像もつかない。
悲鳴を上げながら、身体をくねらせて上の方へと逃げようとするハルヒの肩を、がしっりと押さえ込みながら、俺は更に挿入を続けていく。
「ひっ!…はっ…痛くしないでっていったじゃないの!…キョンのバカ!バカキョン!」
涙をぼろぼろと流しながら、ハルヒが悲痛な声を上げる。
あまりの痛がり様に、さすがに俺は躊躇してしまった。…ハルヒ、大丈夫か?
「大丈夫な、わけ…ないでしょ…こんな…くうっ」
今日は、ここまでで止めておくか?
「ばか、ここまで来てそんなことっ!…最後までやって…よ」
解ったぜハルヒ。なら、もう遠慮しない。
俺は一気に腰を押し込み、肉棒の全てをハルヒの中へと収め込んでいく。
最初の抵抗感を突き破った後は、意外とすんなり進める事ができた。
「ぐっ!…あ…キョンのが…あたしの…奥まで…入ってく…る…」
最深部まで達した後、俺は身悶えするハルヒの身体をかき抱き、しばらくそのままじっとしておいた。
これで俺は、お前の身体が覚えた、初めての男になったわけだな、ハルヒ…。
つらそうに眉を寄せていたハルヒだが、少しづつ痛みが和らいできたのか、最初ほど痛がらなくなってきている。
ハルヒ、まだ痛むか?
「はっ…はっ…まだ痛いわよ。…けど、変な感じ…入り口は、まだ痛いのに…奥の方が…あ…こんな…のって…」
艶っぽいハルヒの声、俺の肉棒を柔らかく包み込んでくる、ハルヒの秘所の中。
すまん、限界、これ以上の我慢はもう無理。…ハルヒ、ハルヒっ!
俺はハルヒの名を呼びながら、乱暴に腰を前後に振りたてた。
愛液とハルヒの破瓜の血にまみれた俺の肉棒が、ぐちゅぐちゅ音をたてながら、ハルヒの秘所を出入りする。
「待ってよ!…まだ、動いちゃ…かはぁっ!…まだ、だめだったらあああぁ!」
激しく抵抗するハルヒを押さえつけながら、俺は何度も肉棒を突き込んでいた。
あのハルヒを征服しているんだという高揚感と、肉棒から脊髄に走る、かつて経験したことの無いほどの強烈な快感。
もう、止めようが無い。ハルヒが泣き叫んでいるのも構わず、俺はひたすらにその快楽を貪っていく。
423 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:08:30 ID:JOECdQiN
俺の腰の動きに合せて団長机がギシギシと鳴り、隅に置かれている「団長」と書かれた三角錐がガタガタと揺れている。
「もう無理!…無理だったら!…ばかぁ、キョンのばか!…あっ!…かはぁっ!」
徐々にハルヒの声が変化してきているのが感じられた。
俺の肉棒がハルヒの秘所を出入りするたびに、愛液がぐしゅぐしゅと飛び散って、溢れ出る白い粘液が破瓜の血を洗い流している。
嗚咽を漏らして、いやいやをする様に首を振るハルヒを抱きしめながら、俺は最後の放出が近づいてきている事を悟った。
ハルヒ…そろそろ、いくぜ…。
「えっ?…あ…それって…」
言ってることの意味が解ったハルヒが、ハッとしたように瞳を大きく開く。
「な、中はダメ!…だめ、なんだ…か、らぁっ!」
無理だ、もう止められない所まで来てしまっている。
俺はラストスパートをかけて、更に激しく腰を前後させた。
ハルヒから得られる、蕩けそうなぐらいの快楽が、俺を押し流そうとする。
ああ、ハルヒ。お前に俺を、永遠に刻み込んでやるぜ。
「な、中はぁっ!」
ハルヒっ!
急激に膨らんだ亀頭から、勢い良く吐き出された白濁液が、ハルヒの胎内に放出される。
純潔だったハルヒの胎内に、俺の放った粘ついた精液が、2度と消えない汚染を広げ、染み渡っていく。
「いやあっ!…中で…出て…るうっ!」
射精によって子宮口を叩かれるショックに、ハルヒは身体を弓なりに逸らせて、髪を激しく振り乱しながら絶頂を迎えた。
アクメに達したハルヒの膣道が急速に縮まり、俺の肉棒を痛いほど締め付ける。
くっ!…ハルヒっ。
最後の一滴まで搾り取られる様にハルヒに注ぎ込むと、俺は萎えた肉棒をハルヒの胎内から引き抜いた。
とても今まで俺の肉棒が入っていたとは思えないような狭い淫孔から、愛液と精液とが混じった液体が、とろりと流れ落ち、床を汚していく。
ふらふらになった俺は、放心状態で机でぐったりとしているハルヒに覆いかぶさるようにして、ガクリと倒れこむ。
衝撃で激しく団長机が軋み、「団長」と書かれた三角錐が、机から落下した。

荒い呼吸をしているハルヒの胸が、大きく上下に揺れている。
俺は誘われるようにハルヒの胸に手を這わせ、柔らかく胸を揉みしだく。
「あ…は…はあ、はあ、…キョン」
ハルヒは蕩けるような眼で俺を見つめながら、
「か、感謝しなさいよね…キョン。あ、あんたに、あたしの…初めてを…あげたんだから…」
ハルヒ…。
「もう、一生、…離さないんだから。あんたは、永遠に、あ、あたしの、ものなんだから…ね」
俺はハルヒを抱きしめて、耳元で囁くようにつぶやいた。
ああ、俺もお前を絶対に離さないぜ。いつまでも、お前の傍にいるからな。
「あ…ああ、あ」
俺の声を聞いた瞬間、ハルヒはがくがくと身体を振るわせた。言葉だけで軽く達したようだった。
俺はハルヒの身体の柔らかさを確かめながら、今日成し遂げた事の余韻に、しばらく身を任せることにした。
424 ◆4PS.0J200E :2008/06/12(木) 02:09:33 ID:JOECdQiN
おわり、じゃあ俺は又逃げる
425名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 04:31:02 ID:eV7W04gx
反応の薄さで自覚してると思うけど、勘違いしてたらあれだから叩かれるの覚悟で俺が言うな

もう来なくていいぞ。逃げっぱなしでいいからね
426名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 05:02:10 ID:6pYVeK6J
>>424
GJ
427名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 06:46:43 ID:sBSNazNt
キョン視点なのになんか文がキョンらしくない
画も浮かぶし丁寧に書けてるのにもったいない
428名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:02:44 ID:VYp5MhqI
しかしまぁ読む方のレベルの低さは相変わらずだな。
そのくせ低いって自覚がないから始末におえん。
429名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:05:23 ID:cpg6HSRo
あれって四角錘じゃなかったか?
430名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 10:04:12 ID:VxrqS0Ln
>>427
こんな変態的行為する段階でキョンじゃないし(笑)
431名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 11:55:56 ID:7GwRsdH+
実にエロパロらしいね。
gj。
432名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:15:57 ID:0bz5BadB
つかテンプレにSSを広く募集と書いてるんだから
もう投下するなとかいうのは筋違いだぞ
433名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 13:22:23 ID:+rnOHGJS
作者が自己主張せず、内容をブツ切りにしないで、しまいにゃトリップまで付けてるんだから、
文句言わずに見ないふりをするかまったりと読め。
434名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:31:20 ID:qTn/KvBo
十分なレベルじゃね。最初と最後になんか言わなければ
435名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:47:41 ID:O5IM6/ws
アダルト要素入るようなのは語りスレとかでやってほしいな
作者の名前のスレでやるのはどうも失礼に感じるような
今までもこんなだったのか
436名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:00:02 ID:kzA8qoWk
>>435
エロパロ板で何を言ってるんだ?
それともスレタイが「谷川流作品でエロパロ」とかでなかった事が気に食わないのか?
437435:2008/06/12(木) 15:04:07 ID:O5IM6/ws
すまなんだ他の板のスレと間違えてたたスルーしてくれ
438名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:50:11 ID:0bz5BadB
スレの主旨がSSを広く募集なんだから
レベルが高いから投下していいとか
低いから投下するなとか
おかしな話だぞ
439名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:09:15 ID:1/qpcMC1
しかしまぁ読む方のレベルの低さは相変わらずだな。
そのくせ低いって自覚がないから始末におえん。
440名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:45:37 ID:jwoHw0+G
もう、ここの住人が何を求めてるのかが解らない……
441名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:54:02 ID:5q4JXWz9
自分はエロさとおもしろさを求めているのであります。
442名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:31:16 ID:kGiV0ub7
もう、その流れ終わってますんで。
あんまりつまらん事言うなよ。

それで、SSの感想すら無しか……おいおい。
443名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:37:48 ID:eZ+CIrJ7
ここのssはエロ要素も含めた原作の番外編と思えば良いのでは?
現にエロなしのssは原作でもありそうな面白い話もそこそこあるし。

…ま、エロい話もほしいけどな。
444名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:51:01 ID:o+BkfYYs
2次元ドリーム文庫というから、触手とか淫獣とか媚薬とかを期待したじゃないか。
445名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:35:37 ID:2FM+/4ZO
>>419
レーベルが違うような気がするんだが。
これ、「基本的にはヒロインより立場が低い男が、ふとした弾みからヒロインを支配する立ち位置になる(ただし、ラブラブ前提)」って方向なら、どっちかっつうと美少女文庫じゃないか?
流され型なキョンが、よくもまあ9回も本番まで耐えられたもんだなあ、とか思うとある意味らしいともいえそうだけど。
もうちょい続きを見てみたいところだ。期待してます。
446名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:35:28 ID:Vn7/F87Z
>>425
>>435
おまえら中学生だろ
こんな場所に来るな
447名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:48:44 ID:O5IM6/ws
>>435>>437で誤爆だったてゆうてるやんか
安価で名指しならよく見て言わねば
448名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:14:41 ID:J5OsSQEM
この場合作者はなんて答えたらいいんだろな
「すまん、美処女文庫だな」
と、レスを返すべきなのか?

だが、返すと「自己主張すんな」といわれてうざがられるのか?

このスレッドの空気は本当に難しい。
449名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:40:42 ID:d38xmvG4
SSも感想もお互いの独り言に等しい。
よって、お互いにレスを交わす必要はないと思われ。
450名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:54:32 ID:+oJ4eqG9
ウザイとか言って煽るような連中はどんなこと言っても(言わなくても)叩くからね。
451名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 02:21:57 ID:dOtS8MQA
抜けるSSを教えるんだ
452名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 02:28:20 ID:f8Zl1Qkh
誰で抜きたいんだ?
453名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 02:35:34 ID:8BOarErL
おまえら中学生だろ
こんな場所に来るな
454名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 03:03:28 ID:lSmpx/3b
これだから…
ここの連中はエロパロ谷川スレのしきたりとかわかってない
455名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 03:19:57 ID:J5OsSQEM
>>449
本気でそれを実行したら、SS以外の文章はスレッド内に1つも存在してはならん事になるな。
456名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 03:37:56 ID:lQOzDtKG
オウム返ししてる奴は何が楽しいんだ?
おじさんにもわかるように説明してくれ。
457名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 05:53:40 ID:vd8PB3yC
>>454
「SSを広く募集」を始めとするテンプレートに記載されている事項がこのスレでのお約束
それ以外は俺ルールの押し付けでしかないわな

レベルが低いやつは投下するななどいうのもテンプレの主旨に反する以上
只の俺ルール、それをしつこく主張するやつはアラシの類いだな

それにレベルが高い、低いというのも明確な統一基準があるわけでもないしな
個々人によって異なるものでしかない
458名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 07:03:21 ID:0RnyovUP
同意。勝手にルールを作る連中ってなんなの?
そんなにルールが好きなのかね?
459名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 09:38:38 ID:f9KfKe4l
>>456
お前みたいに反応を返す奴が居るからさ
460名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 12:01:07 ID:J5OsSQEM
461名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 13:45:02 ID:QJFMV6+k
>>455
ようするに必要性の問題だな。
必要ないからと言って、絶対に省かなきゃならんわけでもない。
462名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 14:35:20 ID:55cL+jaq
ここの連中はエロパロ谷川スレのしきたりとかわかってない
463名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:31:10 ID:fnnAgH1W
>>462
しwwwきwwwたwwwりwwwwwwww
464名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:38:53 ID:lhc/JNKb
>>462
しきたりkwsk
465名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:39:51 ID:7h1CZGao
なんでエヴァの制服なん?
466名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:43:38 ID:awugS4DE
ネタにマジレス
ここはSSスレの中でも屈指のSS職人が集い投稿する場所
このスレの読み手は文法や心理描写などの書き方を書き手が各自習得済みであるということを前提として作品を読む
なのできちんとした書き方を習得できてない奴が叩かれるのは当然のことなのだ
また「〜〜って酷評してるけどじゃあどんな文章ならいいの?」なんて質問はそもそもNG
なぜならそんなこと質問しなきゃ面白い話が書けないような奴はそもそも投稿資格がないのだから
ここは「SS職人を育てる」場所じゃない「SS職人が挑戦する」場所なのだから

ここで酷評を受けた奴はまだ挑戦するには早すぎたということ
自分のレベルを上げてからまた挑戦すればいい
467名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:06:56 ID:VVQstn15
また俺ルールか?
テンプレにはSSを広く募集とあるんだから
資格とかレベルとか関係ないだろが
468名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:26:18 ID:+oJ4eqG9
半年どころか前スレもROMってもいないやつらばかりだな。
コピペに反応すんなよ。
469名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 20:53:31 ID:8iQFiW0L
テンプレが絶対と思ってる奴がいるから
次立てる時に変えたら面白いことになりそうだな
470名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 22:52:44 ID:2RX/p3Qr
>>469
明言されてる以上守るべきでは?
471名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:21:39 ID:fJojv2ru
スレでの論議を経ないテンプレの改変は無効だろ?
jk
472名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:24:52 ID:5EuSnAdX
jk
473名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:50:33 ID:gajtpMzb
このスレは読む側のレベルが低いのだから
書く側に高いレベルを要求しても仕方ないんだがな
474名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:05:42 ID:JknhGWCY
テンプレが絶対とはいわない
しかし読者様の俺ルールよりは尊重されるべきだな
475名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:47:42 ID:U8u4nYl+
ここはSSスレの中でも屈指の明言されてる以上守るべきスレ
コピペにマジレスで噛み付く奴らが集う場所なのだから
476名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:14:00 ID:d0hVqC9A
テンプレの新作読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
477名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:52:38 ID:i6ohvq5a
またループか
478名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 07:42:56 ID:GbL9NNCI
とりあえず谷口×ハルヒを書く奴は馬鹿という認識でよろしいですか?
479名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 07:49:14 ID:nJG4gsoR
おk
480名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 08:09:08 ID:GbL9NNCI
おkとか言う奴ウザイ
481名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 08:13:23 ID:onRBqUAc
ワロタwww
同意を求めといて・・・・・・・w
482名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:36:30 ID:Y8f45RV/
>>478
駄目。谷口×ハルヒは御法度中の御法度
キョン以外が男優になって良いのは、会長×喜緑、古泉×森さんのみ
483名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:59:19 ID:nroxR68B
久しぶりに来たんだが、佐々木モノってなんか投下された?
484名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 12:07:13 ID:Icly7IVE
>>483
いつから久しぶりなのか知らんが、61章になってからはないな。
モテ男シリーズでちょっと出てきたくらい
485名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 13:00:32 ID:GbL9NNCI
>482
だが御法度を破る人が出るのがいい(ニヤリ
486名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 13:38:46 ID:NQTSCTEP
谷口×ハルヒは御法度だが、谷川×ハルヒは歓迎する。
487名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 13:54:21 ID:GbL9NNCI
谷口×ハルヒ自体が公開オナニーみたいなもんだが。
488名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 14:09:28 ID:3z0ZCPX8
谷口はないわ
489名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 16:18:46 ID:uhR+uUYX
それが面白ければ良いんだが、カップリングだけでしか書いてないので中身スカスカ、
嫌悪感だけが残るって最悪のパターンしか拝見できないからな
面白ければなんでも良いんだが、面白くないのが最初から分かってる物なんか興味ねー
490名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 16:35:14 ID:nroxR68B
谷川×ハルヒってなんだよw

>>484
ありがとう。読んでくる。
いやキョンとラブじゃなくても構わないんだ。それこそ谷口に路地裏に連れてかれるのでもいい(読後感は悪いだろうが)。
佐々木って細部が未だに不明だから、なんかあるのかな?と。
491名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 17:40:11 ID:RxbZve4Y
話を書くというのはかなりな労力を消耗する
書いたことのない人にはわからんだろうけど
今日だって書こうかと思ってたら
いつの間にかこんな時間だ
492名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:18:18 ID:uhR+uUYX
書いたことのない人にはわからんだろうけど

  _, ._
( ゚ Д゚)…
493名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 20:07:57 ID:Jrsy7n+0
谷川本人なんじゃね?
494名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 20:47:09 ID:L7UeTXm/
生活費がぎりぎりで貧乏がつらいけどがんばっておっさんとセックスに励むきょこたんはまだかね
495名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:01:19 ID:GbL9NNCI
>494
谷口「そんなの見たくねぇ」
496名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 22:02:57 ID:fdnT9pGb
エロは無くてもいいからきょこたんと古泉の絡みが読んでみたい
497名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 22:53:09 ID:nJG4gsoR
ID:gbl9NNCIは谷口か
498名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:20:56 ID:cWaOKCB2
ID手打ち・・・アホか携帯か
499名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:34:02 ID:IEGtBZIb
わざわざ抽出できないように遠まわしに言ってんじゃない?
500名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:46:18 ID:Juw7JeNx
だったらID:を省略するだけでいいだろ。
501名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:17:22 ID:ZDY4aiOH
なにわけのわからん難癖付けて雰囲気悪くしようとしてるんだろうねこの人は
502名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:23:27 ID:4YTQ4E23
ありゃ怒っちゃった^^
ごめんよー^^
503名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:33:10 ID:Y46fzIef
すまんな、携帯からだ
504名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 15:19:37 ID:+aLeN33e
バター犬ってこのスレでやっても大丈夫?
505名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:03:01 ID:xX1AQFs2
また「〜〜ってこのスレでやっても大丈夫?」なんて質問はそもそもNG
なぜならそんなこと質問しなきゃ面白い話が書けないような奴はそもそも投稿資格がないのだから
ここは「SS職人を育てる」場所じゃない「SS職人が挑戦する」場所なのだから
506名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:07:31 ID:YvqGrCc1
>>505
sageも知らん読者様の俺ルールの押し付けはやめれ
50760-641:2008/06/15(日) 16:28:36 ID:8yCTd6cm
投下します。
9レス予定。

一応続き物ですが、あまり続いてません。
508涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:31:00 ID:8yCTd6cm
Prologue.

「んなもん、知るか」
 ………これが「あなたにとって涼宮ハルヒとは何なのですか?」と問われた場合に俺が返す答えである。
 聞いてくる相手やその場の状況によってニュアンスに若干の違いはあるだろうが、大まかな方向性に変わりはない。
 またそれは、自分で自分に問いかけた場合も同様である。
 いやいや、別に「ハルヒはハルヒであってハルヒでしかない。だから知るか」などというトートロジーあふれる誤魔化し方をしているわけではない。
 むしろ、誤魔化したくないが故に、俺は上記問いに対し「知るか」と全力で目を逸らすのだ。
 自分でも情けないとは思うのだが、一応真剣に悩んで出した答えがコレなのだからもうどうしようもない。
 だって、『本当の答え』を自覚してしまったら、多分もう俺は止まれなくなる。そうしたら、だ。
 世界が崩壊するかそうでないかは俺のあずかり知るところではないが、少なくとも『SOS団』は変わってしまうだろう。
 いやまあ、もしかしたら何も変わらないのかもしれないが、………なんだ、『変わらない保証はどこにもない』ってやつだよ。
 保守的? その通りだ。
 逃げ腰? 応ともさ。
 チキン野郎? オーケーオーケー、ザッツライト。
 でもな、なくしたくないんだよ。
 長門が本のページをめくる音をバックに、朝比奈さんの入れてくれたお茶を飲みながら、古泉とどうでもいい事を駄弁りながらボードゲームに興じる。
 そうしているうちにハルヒがハレハレな顔で俺達を訳の分からんヤレヤレ事件に引っ張っていくんだ、本人無自覚でな。
 考えてみろよ。こんな生活、プライスレスにも程があるだろう。
 だから俺は答えを出さない。問題を考える時間を、プライスレスな今を、もっとこいつらと一緒に過ごしたい。
 もちろんこれが永遠に続くって思ってる訳じゃない。最後にはちゃんと答えを出すさ。でも、今は、あとちょっとだけでいいから、俺はこのモラトリアムにどっぷりと浸かっていたいんだよ。

 と、そんな風に逃げ思考に没頭しながら、自分のうちから沸いてきた問いに対してもう一度だけ「知るか」と逃げ口上をかましたところで、
 ベロベロベロベロベロッ!
「ふええー、キョンくんエッチですー」
 トレードマークのリボンつきカチューシャの代わりにイヌミミを装備したわんこハルヒに顔中を舐めまわされる事で、現実逃避の見せ掛け真剣10代喋り場から泣きそうなほどリアルなバカバカワールドへと無事帰還を果たしたわけである。
 ………夢って、覚めるから『夢』って言うんだね。


―――――――――――――――
涼宮さんは甘えたいお年頃のようです
―――――――――――――――


509名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:31:21 ID:N8m/+1qv
支援
510涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:32:42 ID:8yCTd6cm
1.

 さて、今の状況を端的に説明しよう。
 目をつぶって生活しても大怪我はしないであろう程度に住み慣れた我が家の玄関で、イヌミミはやしたわんこハルヒに大怪我しそうなほど勢いよく押し倒され、顔中を嘗め回されている。
 うん、えっと、なんじゃこりゃぁー!
 某刑事ドラマ風に驚きを表しつつ、とりあえず「エ、エッチなのはいけないと思います」という、ハルヒに押し倒されている俺を見ている朝比奈さんからのお叱りの言葉に対し、弁解の言葉を返しておく事にする。
「や、何に影響されたのかは知りませんけど、エロい事してるのはこのイヌミミ女ですし、それを我が家に連れて来たのはあなたでしょう」
「そ、それはそうですけどー」
 朝比奈さんは頬を飴玉をふくむ子供のように可愛らしく膨らませながら、まだちょっと不満そうにしているが、まあ破裂する事はないだろう。
 それより問題は俺の自制心とかいう風船を破裂させようとせんばかりに、さっきからいけない事しまくりのこのわんこである。
 隙あらばまた俺の顔に突貫かけようとするので仕方なく両手で押さえつけているハルヒのほうに、したくない現状確認のため目を向ける。
「ふー、ふー」
 ………イヌミミハルヒが、そこにいた。
 ミミはダックスフントのような垂れ耳であり、その影響かいつもの突き刺さってくるような勝気な瞳も本日はやや垂れ気味である。………それはそれで、別の意味で突き刺さってくるのではあるが。
「くーん、きゅーん」
 わんこハルヒは押さえつけられている事が不満らしく、上目使いで切なげな鳴き声を俺の鼓膜にぶつけてくる。
 ふんっ、その程度でこの俺を篭絡するつもりか? ぎゅっ
「わふー」
 残念だったな、涼宮ハルヒ! おまえの敗因はたった一つだ。 なでなで
「わっふ、わっふ」
 知りたいか! ならば教えてやろう! すりすり
「きゅーん、きゅーん」
 俺にはイヌミミ属性なぞ、ない! はあはあ
「キョンくん、説得力ゼロですよ」
「………」
 朝比奈さんの冷静なツッコミに我に返ったところで、はあはあしながらイヌミミ少女に頬擦りしまくっている変態を発見した。
 うん、どう見ても俺だよな、びっくりだ。
「キョーンくーん」と言いながら、朝比奈さんがまるで生ゴミを見るようなジト目を俺に突き刺してくる。
 いかん! このままだと俺のスイートエンジェルに一生涯変態扱いされてしまうかもしれん。
 ………。
 ………そういったプレイもいいものだが、俺達にはまだ早いよな、うん。
 そう冷静に判断した俺は、生まれたてのホッキョクグマのような純真無垢な瞳を向けながら、朝比奈さんに話しかけた。
「朝比奈さん。あなたに一つだけ、伝えたい事があります」
「その瞳がどの方向に純粋なのか知るのが怖いですが、まあ話を先に進めるためには仕方ないでしょうね。………何ですか、キョンくん」
 下手に誤魔化すと返って逆効果だ。ここはこの俺の純粋な思いを、ソウルをぶつけるしかないだろう。
「これは変態行為なんかじゃありません! そう、これは『愛』なんですっ!」
「………キョンくん」
 朝比奈さんの瞳が揺れる。これはもしかすると上手くいったかもわからんね。
「あたしも一つだけ、あなたに伝えたい事があります」
 そう言って俺の事をジト目ではない熱さのこもったエンジェルアイで見つめている(気がする)マイ天使。
『これはもしかするともしかするかもしれん』と、イヌミミハルヒに頬擦りしながら『愛』をアピールしつつ審判の時を待つ。レッツカモン、大逆転。
「ふざけないでください、このヘンターイ!」
「ですよねー!」
 はっはっは、やっぱり余裕で無理でしたね、わかります。


511涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:34:21 ID:8yCTd6cm
2.

 HENTAI方面に脱線しかけた流れを修正しつつ、再度脱線する前にこれまでの経緯をざっとまとめておく事にしよう。
 なに、遠慮はいらない。………というか、俺自身ちょっと頭を整理したいしな。
 今日は日曜日。外は小春日和という言葉がぴったり当てはまるであろう、ほどよい陽気に包まれている。
 SOS団の活動も休みであり、親は夫婦水入らずで旅行、妹はミヨキチの家に泊まり、と久しぶりに一人きりになった俺は、そんなハッピーサンデーを有効に過ごす事を決意し、全力でだらけていた。
「休みの日くらい休ませてくれ」と言うとオヤジくさいのかもしれんが、日々ハルヒやら妹やらに時間とかお金とか精神力とかを搾取されているこの身としては、こんな休みの日ってのは本当に貴重なものなんだ。
 いやまあ、そんな風に完璧な理論武装を持ってダラダルサンデーを満喫していたところで、そんなの知るかとばかりにチャイムが鳴り、玄関に出た瞬間にまた、そんなの知るかとばかりに押し倒されたわけなんだがな。
 なるほど、こうして振り返ってみると、脱線どころかそもそも最初から線路の上を走っていないっぽいな。
 なんだ、………ようするに、俺の希望ってのは叶わないようにできている、と。
 A級戦犯は誰だ? 俺か? 世界か?
 ん、ああ、ハルヒがS級の癖に無罪放免ってのはいつもの事だ。再審要求もどうせ却下されるだけだろうしな。
 ま、潔く諦めろ、俺もそうする。

 ///

 とりあえず二人(一人と一匹か?)を部屋に招き入れる。
「ええ、いつまでも玄関先でいちゃつかれてると迷惑ですからね」
「………朝比奈さん、なんか怒ってませんか?」
「別にー、ですよー」
 言いながらも頬の膨らみが当社比2割増しな朝比奈さん。どう考えても怒っているようにしか見えない。………しかし、あの状況のどこがいちゃついているように見えるんだろうか?
 ちょっと抱きしめて頬擦りしながら、相手が顔を舐めてくるのに任せていただけなのにな………。
「………」
「………」
「………わふ?」
 いちゃつきまくっていた。ついでに言うとエロエロであった。なるほど、これがハルヒの力か。
「もうっ、人のせいにしないの!」
「ごめんなさい」
「きゅーん」
 さて、お約束で怒られたところでそろそろ話を進めようか。「舐め返さなかっただけでも褒めてください」と、泥沼に突貫かけるような真似してもしゃーないしな。
「で、何がどうなってこうなってるんですか?」くしくし
 ハルヒが顔や体を俺に擦りつけてくるのを諦めをもって撫で擦りつつ朝比奈さんに聞く。
 朝比奈さんはそんな俺達を何故か不満そうに見つめながら「甘えたいお年頃って事じゃないですか」とグチっぽく答えた。
 おお、ほっぺたが4割増しだ。そろそろ破裂するかもしれんね。
 破裂防止のため話を逸らしついでに、とりあえず今日ハルヒに会ってからここに連れてくるまでの事を聞いてみた。
「えっと、今日は良い天気なのでお散歩でもしようかと外に出る事にしたんですよ」
 何ともはや朝比奈さんらしい休日の過ごし方である。真似はできそうにないな。生き方の違いってやつだ。
 ………決して俺がぐうたら寝太郎オヤジ系男子高校生ってわけじゃないぞ。こうみえて、試験も学校もちゃんとあるんだ。
「それで、並木道をこう、てくてくてくーと歩いてたら、拾ったんです」
「………これをですか?」
 本日限定(であってほしい)のわんこを指差す。「はむっ」と指を咥えられた。
「んっ、んっ」と、そのまま甘噛みへと移行。………ヘ、ヘブン!
「うふ、本当に行きます? て・ん・ご・く?」
「ごめんなさい」
 鈍器のようなものを持ち出してきそうな気配を漂わせる朝比奈さんに慌てて土下座する。
 ………頬の膨らみがなくなっているのが逆にすごく怖かった。

 ///
512涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:36:16 ID:8yCTd6cm
「えっと、ようするに、朝比奈さんが見つけた時はもうハルヒはわんこになってたんですね」
「はい、そういう事です。………何故でしょう? これを伝えるだけですごく時間を使ったような気がします」
「話を脱線させないでください」
「ええー! キョンくんがそれを言うのー!」
 おそらく気のせいではない事を力技で気のせいという事にする。無理を通すぜ、引っ込め道理。
「で、古泉や長門とは連絡がつかない、と」
 さっき俺も連絡してみたのだが、確かに二人とも繋がらない。
「お二人ともどうしたんでしょうか。あたし、心配です」
「まあ、何もないって事はありえないでしょうね」
 俺達の目の前にはわんこハルヒという異常事態。そして連絡がつかない二人。
 どう考えてもあっちはあっちで何かに巻き込まれているとしか思えない。………いや、あの二人なら自分達で何とかしそうではあるけれど。
 何とかできてなかったら助けにいかにゃならんのだろうが、とりあえずさしあたっての問題は、だ。
「つまりは、こいつを二人でどうにかせにゃならんって事ですよね」
 俺に寄りかかるようにして幸福度マックスな寝息を立てだしたわんこハルヒを見て、思わず溜息がこぼれそうになる。
「えっと、一応未来から指示はもらってるんです」
 こぼれかかった溜息が吹き飛ぶような啓示ですね。ありがとう朝比奈さん(大)。あなたはやっぱり幾つになっても俺の女神です。
「この箱の中身を使うようにって」
 そう言って朝比奈さんはどこからともなくスーツケース大の箱を取り出した。………なんか、何もない空間から出てきたような気がするんですけど。
「………四次元ポケット?」
「うふふ、乙女の秘密です」
 そこは「禁則事項です」と言って欲しかったところなのだが、深くつっこむといろいろ怖いのでスルーしておく。オトメゴコロは四次元だ。それで良いじゃないか。
「この箱って、何が入っているんですか?」
「うーん、何だろう? あたしもキョンくんと一緒に開けるように、としか言われてないから」
 おお、初めての共同作業ですね。
「じゃあ開けますね」
 ………朝比奈さんは最近スルーという特技を身につけたらしい。悲しい事だ。世界三大悲劇の一つと言っても過言ではあるまい。
「あれ、朝比奈さん?」
「ふえ、ふややぁ」
 残り二つを何にしようかと考えながら目をやると、箱を開けた朝比奈さんが何故か真っ赤な顔で固まっていた。
 湧き上がる壮大な悲しさを気合と好奇心で振り払いつつ、箱の中を覗きこむ。
 箱の中には、色とりどりの『大人のおもちゃ』が満載であった。
「んー、そうそう! こういうのって性的絶頂を迎えると元に戻るってよく言うよねっ! ………って、あんたはアホかぁー!」
「わうん!」
「ええー、ノリツッコミがなんでダブルであたしに被弾するんですかぁー!」
 む、確かに。悪いのは朝比奈さん(大)の方だ。今俺の目の前にいるのは穢れを知らない都会のエンジェル………のはずだ。
 俺的禁則事項のため詳しくは言えませんけど、信じても良いですよね、神様?
「わん!」
「こんなところに神様(もどき)が!」
 望みが叶わないこんな世の中にポイズンしながら別の方法を相談しようと朝比奈さんの方を向く。
「ふえー、こんなのが、その、入っちゃうんですかー」
 しまいなさい、しまいなさい。
「うん、そうですよね」
 そう言いながらも何故かローターを構える朝比奈さん。
「やらずに後悔するより、やってから後悔したいですよね」
 どちらにせよ後悔するんならやらずに済まそうと言うMOTTAINAI的な発想は?
 ついでに言うとわんこハルヒが俺の後ろでガタガタ震えているんですけども、そこら辺はどうお考えでしょうか?
「ガタガタ言わずに黙ってドゥ!」
「男らしいっ!」
「きゃうんっ!」
 その後の事は、見ている事しか出来なかった俺にとってはもちろん、もしかしたらハルヒにとっても天国のような体験だったかもしれないがいろいろと引っかかってしまうので省略する。
 ………まあ、朝比奈さんが目覚めた、とだけ言っておこう。………もちろん、駄目な方向に。

513涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:38:17 ID:8yCTd6cm
3.

 いろいろと終わった後で、件のエロエロスーツケースを朝比奈さん曰くの乙女の秘密とやらに格納する。
「乙女の秘密って何かエロい表現ですよね」と言って乙女にグーで殴られつつ、俺の膝上で息絶え絶えなのに何故か幸せそうに眠っているわんこについての話し合いを再開した。
 かなりのタイムロスになった事は見てみぬふりをすればいいのだが、もうそろそろ親と妹が帰ってくる時間だ。
 さすがに家族を見てみぬふりはできんだろうし、とりあえず今後の方針だけでもちゃっちゃと決める事にしよう。
「まあぶっちゃけ、キョンくんさえ素直になっちゃえば全ては解決すると思うんですよ」
「は?」
 いきなり遭難確定の方針が飛び出してきた。てか朝比奈さん、そろそろそのEで始まりOで終わる世界から帰ってきてくださいませんか?
「もうっ、オトメゴコロが分かってない!」
「オトメゴコロは四次元ですから」
「意味が分かりません!」
「オトコゴコロも四次元ですから」
「いいですか、キョンくん」
「華麗なスルーですね、朝比奈さん」
「い・い・で・す・ね! キョ・ン・く・ん!」
「………はい」
 いいかげん、誤魔化すのも限界のようだった。
 ですので朝比奈さん、その俺の頭に振り下ろしやすそうな位置まで持ち上げている例のエロエロスーツケースをしまっていただけませんか。
 大人のおもちゃに包まれた状態では、どう考えても天国への階段は見えてこないと思いますので。
「ふう、じゃあ結論も出たことですし、ちゃっちゃと『ぶちゅっ』といっちゃってください」
 ファール。つかどの方向に飛ばしてるんですか、それ。
「何ならいきなり『ぶすっと』でもかまいませんよ。いえ、『どこに』とか『何を』とかはあえて言いませんけど」などとのたまうエロ堕天使系の変態を押し止めつつ、質問返し。
「とりあえずその結論に至った過程を聞かせていただけないでしょうか?」
「えっと、あたしにはないじゃないですか、ミミ」
「そうですね」
「で、多分ですけど、長門さんにもないと思うんですよ」
「はあ、それで」
「だからです」
「オトメテキ飛躍ですね、わかります」
 いえまあ、全然分からないってわけじゃないですけどね。
 でも一つだけ言わせてください。なんでもかんでもオトメオトメ言ってりゃ納得すると思ったら大間違いですよ。レッツ平等ノー女尊男卑、手遅れなのは分かってますが。
514涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:40:01 ID:8yCTd6cm
「もうっ、往生際が悪いですねぇ」
 ………いやぁ、まだ往生はしたくないですし、ね。
「じゃあ、耳元で『キミの事を世界一愛してるよ、ハルハル』と囁くぐらいで勘弁してあげます」
 何の羞恥プレイですか、それは? 知ってますか? 俺は恥ずかしいと死ぬんですよ、精神的に。
「おや、こんなところにほどよい硬さのスーツケースがありますね!」
「精神的か物理的か選べと!」
 どうやらこれは究極の二択と見せかけて実はどちらを選んでもデッドエンド直行という素敵シチュエーションらしい。
 いやはや、新たな詐欺として登録されてもいいんじゃないかね、本当。
「ゴスガス詐欺ですか? 素敵な響きですねっ!」
「違うっ! それはただの暴力だっ!」
 しかし、面白いほどに話がずれていくなぁ。ずれる事自体は結構なんだが、俺が死ぬ方向に全速力なのはなんでだろうね?
 さて朝比奈さん、いろんな意味で手遅れになる前に話を戻しますが、俺はどちらかといえばやって後悔するよりやらずにグッバイしたいタイプなんですけど………。
「うふ、そんな事より、どうするの、キョンくん?」
 俺の懇願をスルーしつつ、背筋が凍りつくような手遅れ気味の微笑を向けてくる朝比奈さん。
 おやおや、脇腹に冷たい幻痛が大発生ですよ。………何か、というか誰かにとりつかれてませんか、この人?
 やらなかったらこの世からグッバイしたあとで、未来的パワーで召喚されて結局やらされそうな気がする。限りなく確信に近い、そんな絶望。
 『やるしかないか』とわんこハルヒの耳元に口を寄せる。えっとこれで『愛してる』とか言えばいいんだっけ。………よし。
「………日本経済の今後について語り明かさないか」
「わふ?」
「キョンくーん」
 失礼、もう一度。
「………さおたけ屋はどうして潰れないのか、知ってるかい?」
「わふふ?」
「………」
 無言でスーツケースを構える朝比奈さん。いや、本当、恥ずかしいんですってば。
 顔が鬼が島に住んでるわけでもないのに真っ赤なのを自覚しながら、いざラストチャンス!
「………アナタハカミヲシンジマシュルバッ」
「わふー!」
 朝比奈さん渾身のスーツケースアタックをこめかみに受け吹き飛ぶ俺。受身も取れずにそのまま床に叩きつけられる。
 わんこがわふわふ言いながら近寄ってきているようだが正直遠近感がもうない。………てかなんか、いい感じに視界も狭くなってきたなぁ。シャミセン、ぼくもう疲れたよ。
「くーん、くーん」
 シャミセンにしては体面積の広い温かさを感じたので、閉じかけた目を開くとイヌミミ少女がいた。
(『フランダースのわんこ』って三大悲劇に入れてもいいよなぁ)などと考えながら意識を失う瞬間に、ぼんやりとした頭で呟いた。

「ハルヒ、似合ってるぞ」

515涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:41:43 ID:8yCTd6cm
4.

「キョン! こらキョン! いい加減起きなさいよ!」
「ん、………ああ」
 何故か懐かしさを感じる100Wの声に促されて、夢の世界に突っ込んでいる両足を頭を振りつつ無理矢理引き抜く。
 そうでもしないと、フィラメント丸出しのこの電灯は俺限定で感電事故を引き起こすに違いない。勘弁してほしいね、全く。
「勘弁してほしいのはこっちよ。あんた、人を呼び出しておいて部屋で熟睡してるってどういう了見なの」
 はて、そう言われても、さっきまでのパラダイスに程近い悪夢しか記憶に蘇ってこないんだが。
 つーか、せっかくの休日にお前を呼び出すとかありえないから。
 これを言ったら俺にダメージが流星群なのは骨身にしみて分かっているから言わないけどな、………忌々しい。
「とにかく、話は夕飯の後でたっぷり聞かせてもらうからね」
 は? 夕飯?
「あ、うん、さっき妹ちゃんに誘われてね。今日食べてく事になったから」
「ちなみに聞くが、………俺に拒否権は?」
「え、人権? ないわよ」
「予想以上にひどい言葉が返ってきた!」
「寝ぼけた事言ってないで、早く来なさいよー」といつもよりノリノリなテンポの足音で遠ざかるハルヒを見送りながら、さっきまでの事をぼんやりと考えた。
 夢か現実かどうにもはっきりしない出来事であったが、さっきのハルヒの姿を見る限りは、どちらにせよ上手い事収束してくれたらしい。
『なんにせよ無事これ一番だ』と無理矢理自分を納得させつつ、ハルヒ達の待つ食卓へと向かう。
 こめかみの鈍痛と部屋の隅に鎮座している謎のスーツケースは、とりあえず無視しておく事にした。

 ………明日はいい日でありますように。

516涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:43:26 ID:8yCTd6cm
Epilogue.

「で、なんでみくるちゃんと有希までここにいるのかしら?」
「え、えっと、そのー」
「夕飯」
 下に降りると、何故かSOS団の女性陣が勢ぞろいしていた。
「だから、ね。なんでみくるちゃんや有希までキョンと一緒に夕飯を食べる事になっているのかしら」
「あ、あの、ふえええー」
「………お腹がすいたから」
 ははは、相変わらず仲がいいなぁ、みんな。
「え、そうなの、キョンくん? あたしには普通に喧嘩してるように見えるんだけどー!」
 妹よ、現実逃避という選択肢くらい、この兄に与えてはもらえないだろうか?
 親父のジト目とお袋のニヤニヤが、さらに俺を追い込んでいくような気にさせる。なるほど、これが四面楚歌ってやつか。
 ダメだ、もうこの空気には耐えきれん。妹よ、いつものKY砲でこのいかんともしがたくどげんかせんにゃいかん状態を破壊してくれ。
「うんっ! まかせてー! ねえねえ、みんなー」
 ふう、これでようやっと針の筵から解放されるな。妹様々だよ、まったく。
「それでー、誰がキョンくんの隣に座るのー?」
 はっはっは、そして針の筵から針山地獄へとご招待なわけですね。イモウトサマザマダヨ、マッタク、………コンチクショウメ。
「し、仕方ないわねぇ。ここは団を代表してこのあたしが」
「えいっ!」
「あ、ちょ、みくるちゃん、ずるいわよっ!」
「涼宮さんに言われたくないですっ!」
「じ、じゃあ、あたしはこっち!」
 理由の分からない張り合いをうちの食卓で展開させつつ俺の両隣を占拠する二人。二大国家に翻弄される少数民族な俺である。
「………」
 そして理由なぞ分かりたくない黒オーラを噴出させつつ俺の目の前に来る待つ女こと長門有希。
「………わたしも」
 落ち着け長門。残念ながら俺という電車は俺的に乗車率200%、ただいま満席状態だ。
「………そう」
 すまんな、仲間外れがイヤなお前の気持ちもよく分かるよ。やっぱり三人一緒がいいよな。
 あぁっと、なんなら俺とかわるか? ハルヒ、朝比奈さん、別に良いだろ、これくらい?
「「「「「「………」」」」」」
 周囲を支配する絶対的沈黙。えっと、あれ? もしかして、俺またなんかミスったか?
 おい、我が愛しき家族達よ。なぜそんな育て方を間違ったかと後悔している感じの視線を俺に向けてるんだい?
 ハルヒ、朝比奈さん、どうして俺の両腕をそんなに強く握り締めるのかな?
 そして長門さん。その突き刺さらんばかりに据わりきった目付きはいったい何なのでしょうか?
「席はまだある」
 俺の質問に答えず、静かに怒れる宇宙娘はそれだけを言って座った。
 ………俺の膝の上に。
517涼宮さんは甘えたいお年頃のようです:2008/06/15(日) 16:45:21 ID:8yCTd6cm
 うん、まあなんだ、長門よ。俺はお前によっぽどひどい事をしたようだな。
「………別に」
 言葉だけだと否定なのになぁ。口調と態度が全肯定なのはなんでだろう?
 とりあえずこの場を生きのびる事ができたら、あとでちゃんと謝っておこうと思いつつ、両隣で俺の腕をガッチリホールドしてらっしゃる悪鬼羅刹な二人組みに意識を移す。
「大丈夫よ、キョン。怒ってないから」
「そうですよ、怒りに任せて行動するなんて、そんな事ぜんぜんないないですですよー」
 そのセリフは額に浮かんでいる青筋がない状態で言って欲しかったなぁ。
 血流障害起こして変色している俺の両手を解放してくれながらだとなおグッドだぞ。
 でもまあ無理だろうなぁ、と早々に見切りをつけ、一家に一台万能戦士を一縷の望みを託すべくじっと見つめる。
 万能戦士は全て分かっていると言わんばかりに大きく頷き、俺に向かってこう言った。
「動いたほうが、気持ちいい?」
 ………ははは、うん、死んだ。
「粛清ね」
「ええ、粛清ですね」
 あのー、お二人に締め付けられている両腕、すでに感覚ないんですけど。なんとか腕一本ずつで満足していただけないでしょうか。
「うんしょ、うんしょ」
 そして長門さん、本当にその位置で上下運動されると思春期男子のリビドーがボルケーノするといいますかー、億単位の未来予想図が無駄死にするといいますかー。
「ふふ、ふふふふふ、いったい何を考えているのかしらね、このエロキョンは?」
「ええ、本当です。懇切丁寧に分かりやすく教えていただけませんか?」
「んっ、んっ」
 カオス極まりないこの状況と近い未来の確定に近い死亡予測に絶望しつつ、遠ざかっていく意識という名の生命線。
 逃げ場がない事は承知の上で、とりあえず答えにならない逃げ口上を叫んでみた。

「んなもん、知るかー!」


「………当然、逃げきれませんでしたとさ、おしまい」
「ええっと、長門よ。一体何が『おしまい』なのかな?」
「あなたの17年余りの人生」
「マジでっ!」
 いろいろと、おしまい。
51860-641:2008/06/15(日) 16:46:18 ID:8yCTd6cm
以上です。
では、また。
519名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:49:23 ID:hcVAF95J
いやー良かった!GJ!乙!変態!

強いて言うならわんこハルヒにナニをしたのか読みたかった!
520名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:02:04 ID:h6Y7pObV
いやー良かった!GJ!乙!変態!


       いやー良かった!GJ!乙!変態!

                              いやー良かった!GJ!乙!変態!
    いやー良かった!GJ!乙!変態!    
521名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:27:17 ID:+m047QPx
文章とか話は良いのに相変わらず下手くそなギャグのせいで悪くなってると思う
多少なら面白いんだけど入れ過ぎでちょっとくどい感じが
522名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:43:24 ID:t8KvJGB3
いやー良かった!GJ!乙!変態!

>>521
死ね
523名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:01:23 ID:TurFN3w6
>>521
嫌なら静観しておけば良いのに相変わらず下手くそな煽りのせいで空気悪くなってると思う
偶になら許せるんだけど荒らし過ぎでかなり邪魔くさい感じが
524名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:22:32 ID:Uh431cVH
面白いと思ってるのか
525小ネタ 外道キョン:2008/06/15(日) 20:23:01 ID:KpMGSMBk
「ハルヒ、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……キョン、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
「……ねぇキョン、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでもハルヒと愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
「そう…嬉しいな………」
「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
「……(ひどいよキョン……)」

「……ハルヒ、もっと腰使って! そろそろイクよ。お外でしてても出すのはちゃんと中だからね」
「……(わたし…また中に……)」
「ふぅ、気持ちよかったぞハルヒ、んっどうした?」
「……キョン…今日は…危ない日だったのに……、ゴムしてくれないなんて酷いよ!」
「愛し合ってる者同士が愛を確かめ合おうっていうのにゴムなんて余計な物は二人の間に邪魔なだけだろ」
「……で、でも……」
「でもじゃないだろ。愛するハルヒと直に触れ合いたいっていう俺の気持ちなんかどうでもいいってのか?」
「……そ、それは……せ、せめて中じゃなく外に……」
「……ハルヒは俺の愛の結晶を受け止められないっていうのか? 俺のこと愛してないのか? 俺は大好きなハルヒに俺の全てを受け止めて欲しいぞ」」
「でも……赤ちゃんが……」
「大丈夫、いざとなったらちゃんと責任とるから」
「ほ、ホントに……それって……、うれしいな…ありがとキョン、あたし…いいお嫁さんになるね」
「あぁもちろんだ……(いざとなったら責任持って 俺がちゃんとおろす病院連れてってやるよ、最後まで責任持たないとな)」
「キョン…大好き」
「ハルヒ、おれもだぞ(そろそろ野外も飽きてきたな、次はどんなプレイがいいかね)」
526名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:37:28 ID:3yjRhYtn
「情報の伝達に齟齬が発生している。修正を施す。許可を」
「よくない。やるな」
「…そう」
527名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:03:38 ID:p4X9XEef
>>525
ハルヒキャラである必要性が皆無
528名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:09:24 ID:i3OORYdj
いやー良かった!GJ!乙!変態!
529名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:29:45 ID:faQOdAuH
>>527
そんな事言ってたらパロディなんて作れない。
まして、エロパロなんだから。
必要性や必然性を求めるのなら、原作を100回読めばいい。
530名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:31:39 ID:Z/XxJFUN
>>529
お前みたいのがいるから赤ちゃんポストが出来るんだよ
531名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:57:29 ID:mVKvRFxh
キョンのセリフが全くキョンらしくないし、ハルヒのセリフが全くハルヒらしくない。
532名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:59:55 ID:mVKvRFxh
「喜緑、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……会長、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
「……ねぇ会長、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでも喜緑と愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
「そう…嬉しいな………」
「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
「……(ひどいよ会長……)」

「……喜緑、もっと腰使って! そろそろイクよ。お外でしてても出すのはちゃんと中だからね」
「……(わたし…また中に……)」
「ふぅ、気持ちよかったぞ喜緑、んっどうした?」
「……会長…今日は…危ない日だったのに……、ゴムしてくれないなんて酷いよ!」
「愛し合ってる者同士が愛を確かめ合おうっていうのにゴムなんて余計な物は二人の間に邪魔なだけだろ」
「……で、でも……」
「でもじゃないだろ。愛する喜緑と直に触れ合いたいっていう俺の気持ちなんかどうでもいいってのか?」
「……そ、それは……せ、せめて中じゃなく外に……」
「……喜緑は俺の愛の結晶を受け止められないっていうのか? 俺のこと愛してないのか? 俺は大好きな喜緑に俺の全てを受け止めて欲しいぞ」」
「でも……赤ちゃんが……」
「大丈夫、いざとなったらちゃんと責任とるから」
「ほ、ホントに……それって……、うれしいな…ありがと会長、あたし…いいお嫁さんになるね」
「あぁもちろんだ……(いざとなったら責任持って 俺がちゃんとおろす病院連れてってやるよ、最後まで責任持たないとな)」
「会長…大好き」
「喜緑、おれもだぞ(そろそろ野外も飽きてきたな、次はどんなプレイがいいかね)」
533名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:17:31 ID:NASPDHGY
「ハルヒ、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
「……谷口、公園でなんて……。こんなところ誰かに見られたら」
「大丈夫、誰も来ないと思うぜ、多分」
「……ねぇ谷口、あたしのこと本当に愛してくれる?」
「当たりめぇだろ!だから我慢できずにこんなところで、お、お前と…愛し合いたくなっちまったんだぜ」
「谷口…」
(省略されました 続きはありません)


「アッー!」
534名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:21:40 ID:faQOdAuH
>>531
いいから、わかったからやめろって。
書き手への配慮って無いのか?このスレ。
535名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:24:56 ID:q3TYgB1l
これはこれで違和感ある
536名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:28:30 ID:vwimjvVl
「わんわん、わんわん」
「……ルソーったら、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら大変なのね」
「わんわん、わんわん」
「……ねぇルソー、わたしのこと本当に愛してくれてるのね?」
「わんわん、わんわん」
「そう…嬉しいのね」
「わんわん、わんわん」
「……(ひどいのね、ルソー。マーガリンじゃ駄目なのね? 品薄なのに困ったのね……)」
537名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:30:18 ID:/3TtnB8k
>>534
「ズボンのチャックが開いてたから、教えてあげる」
「ズボンのチャックが開いていたので、見てみぬ振りする」
どっちも相手への配慮だな。




詭弁だけど
538名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:33:06 ID:i3OORYdj
>>534
いやお前がどっか行けよ
どう考えてもおかしいこと言ってるのはあんた
539名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:37:44 ID:NmSsnpWr
>>538
コピペやってるおまえの方がよっぽどウザい
540名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:45:58 ID:MouFIX8W
ぐだぐだいう奴は寝言を書き込む前に自分でSS書いて投下しろ
ここはそのためにスレのはず
下らん罵り合いはもうおなかいぱーい
541 ◆LeyXT4003g :2008/06/15(日) 22:53:30 ID:d4jO5t3o
ああ、テキトーにネタ拾ってきて名前入れ替えただけの、
必然性皆無・世界観異世界人・整合性明後日なSSを、パロディとしてGJしてもらえるんなら、
俺めっちゃ楽なんだけどなー。
いにしえの投下済エロSSを、名前と口調だけ書き換えりゃいいのさ。
……んなジョークはともかくだ。俺としては18禁な内容で、1レス小ネタならこういうSSも構わないと思う。
(せめてキャラどうしの呼び方くらいは調べてくれよとヤレヤレするより、
 キョンとハルヒの偽物がお互い偽物と気付かず付き合っているという高度なネタだと解釈したほうが、読み手としては楽しい)
もちろん、二次創作として高等なのは、
モチーフ準拠・必然性納得・世界観重視・整合性のとれた作品だということは、言うまでもないが。
それに、原作者にキャラクターをお貸りしてSSを作らせてもらっていることを自覚してりゃあ、
安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSは書けねえはずだもんな。
それ自覚すんのに数年かかった書き手もいるけどさーハハハ

>>533
後藤「葉山、外は気持ちがいいな、開放感があるっていうか……」
葉山「……後藤くん、公園でなんて……こんなところ誰かに見られたら」
後藤「大丈夫誰も来ないって(多分な)……」
葉山「……ねぇ後藤くん、あたしのこと本当に愛してくれてるの?」
後藤「もちろんだよ、だから我慢できずにこんなところでも葉山と愛し合いたくなっちゃうんだぞ」
葉山「そう…嬉しいな………」
後藤「それよりほら早く脱いで……おっとニーソはそのままでいいよ。ほら早くパンツ下ろして股開いて」
豊原「……(ひどいよ後藤……)」
(略)
「文芸部員だろ。この小説をさ、会誌に載せてもらえないか?」
さて、こういうチャットモドキを、我らの編集長とウチの文芸部長が小説と呼んでくれるかね?
542名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:59:41 ID:IMsDS0A7
>>525
つーかこれ、コピペじゃね?
543名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:03:18 ID:xaoTSfD6
>>541
>安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSは書けねえはずだもんな。
ハーレム好きを公言するやつがどの口で言うか。
544名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:04:05 ID:MouFIX8W
スルーが出来んおこちゃまばっかやなぁ
545名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:23:22 ID:xaoTSfD6
明らかに矛盾した言動を続けた上、俺ルールを遵守せよとか言い出すアホは非難されて当然。
546名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:52:27 ID:O97JXMYE
とりあえずこれ以上煽り合うのはやめよう。まったくもって生産的でないし。

>>518
キョンが壊れキャラに見せかけて一番まともなまま、という変化球とは驚いた。
今回はギャグ特化にしてたけど、前回のようなのも味があっていい。今後とも頑張ってください。

>>541
すまない、誰、その人ら? 原作で出てきた記憶がないんだが、アニメ限定での設定なのか何かかな。
547名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:56:30 ID:a9UFbuRk
>>546
つ涼宮ハルヒの公式
548名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:33:31 ID:alzBftEB
>>518
ゆゆぽ的なひとつひとつのギャグは寒いけど沢山あるとテンションが上がって楽しいかもしれない話でした。
前回みたいなほろりとするところがない分ギャグが気になってしまうのかもしれません。GJ。
549名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:01:06 ID:yxCfQMos
>>518 GJ!!
ハルヒはネコ系かと思ってたけど、意外と甘えんぼな犬系も似合うなあw
次回作も期待してます!!
550名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 15:49:44 ID:tCNRg3JR
>>549
GJはいいがsageような
551名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 15:53:56 ID:nqrGktsu
コピペ厨ウゼェ
552名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:08:03 ID:pTebt5E4
>>551
え〜い、このツンデレさんめ!w
553名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:13:32 ID:rFzNNVu5
>>518
乙です。
でもなんかすごく化物語ちっくだと思った。
554名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:25:12 ID:I9AvZz7s

【表現規制】表現の自由は誰のモノ【97】
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/news2/1213119904/
555名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:25:39 ID:9kTYUD1Y
「あぁっ!キョン、そんなに激しくしたらオマンコ壊れちゃう!!」
「なにっそれは困る。じゃあやめるか、ハルヒ」
「えっ・・・。あ、あの・・・壊れないから・・・もっと激しくして?」
「最初から素直にそう言えよ。そんなところもかわいいぞ」
「////」
「ハルヒの中はほんとに気持ちいいな。なあ、今日は中に出してもいいか?」
「いいよ・・・たくさんだしてね」
556名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:19:26 ID:1prIH/IP
>555

お前、何歳か知らんけど、もう1度自分の人生を見つめ直せよ。
本当にそんな事をやってる場合なのかどうか、よく考えろ。
557名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:35:46 ID:2IQak5co
>>555
同じ妄想なら数年前から繰り返してるさ
558名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:33:45 ID:68WSKwld
>「////」

これ打ち込んでて自分でなんとも思わないものなのかね?
ゆとりとかいう次元じゃねーぞ…
559名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:35:53 ID:dFq7cw3Z
脳内で4コマ漫画みたいに再生されるから小ネタなら問題ないな。
560名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 07:03:47 ID:OiJGChuh
普通に「書いてる奴は馬鹿な子なんだな」と思ってフーンで終わり
こんなの使うのU-1以降の未成年だろ
561名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 16:21:42 ID:sj3ZONqp
え〜い、このツンデレさんめ!////
562名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 16:30:40 ID:wTOPsi9v
携帯小説みたいだな。
563名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 17:11:25 ID:9eSbfTvC
(笑)とかwwみたいな「ここではこういう感情を抱いていますという記号だから
564名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:47:49 ID:MHVZQiik
言葉で勝負するならそういうありきたりな記号に逃げないでほしいよな。
書く側もジャッジする側も
565名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:47:50 ID:JGtTed0U
>>563
小説なんだから文章で表現しなきゃだめなんじゃないか?
566名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:50:28 ID:k6gwNeS/
まあ同じ記号でも///はねーよなw
初めて見たときは本当に意味不明で困ったもんだ
567名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:54:41 ID:KAJGp/gY
絵文字も文字の一種です
568名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:07:07 ID:C0tOqIgl
絵文字ですらねーし、それ
さらに「」で括ってるなんて痛さ100倍だな
569名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:26:46 ID:ENPqs56p
文字で表現と文章で表現は別物でね?
570名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:43:10 ID:aMykcRXo
新聞で書かれてない記号、表現方法はアウトだと思う。
571名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:17:51 ID:XegR+22E
いやでもそれ言ったら「!」「?」「……」も手助け記号じゃね。
SS書き始めの人とかつい三点リーダに頼りがち。
572名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:25:48 ID:OOyKbGmD
どのみちID変えてまで鬼の首取った勢いで騒ぐことじゃないよね
573名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:33:09 ID:Bj0EjnuW
最近

――――

(内面描写)

『』←みんなの声

この辺に頼り過ぎな気がするので自重せねば。
574名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:44:42 ID:wTOPsi9v
>571
ゴルゴ13の作者に謝れ。
575名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:57:21 ID:O4unN97T
手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号

手助け記号





日本もうマジでやばいわ。終わってる
576名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:31:14 ID:IfZlK43X
なんでエロパロってハルヒスレだけこうなんだ?
577名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:35:52 ID:WZl0TdbU
昔高レベルのSSが投下されて、俺たちはレベルの高いスレにいるんだと勘違いした奴が多いんだろ。
578名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:37:30 ID:aJ0iZ+0f
エロパロのハルヒスレだけっていうか、
ハルヒ関連スレの中で、エロパロだけというか・・・・
いつ頃からだろうね、こんなになっちゃったの。
コピペする人が常駐するようになって、明らかにおかしくなった。

なんかすごく悲しいよ。本当に荒らすのやめて欲しい。
579名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:03:32 ID:5KqELFlC
レベルが低いのに自分は高いって勘違いした読者様なんだろうな。

エロイのは基本ここにしか投下できないから
今みたいに空気が悪いのはこまるんだがね。
580名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:17:12 ID:T4+3vVrv
エロパロのまとめでSS読みふけって,何というか文章力の高さに
感心したものだ。エロも非エロも完成度高いのばかりだし。
578氏,579氏のいうように,最近はダレてるなあ。
581名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:24:24 ID:tccxrHNd
>>578
コピペ乱舞でグダグダになったんじゃなくてグダグダになったからコピペで遊ぶ馬鹿が沸いたんだろ
アニメ放送終わって新刊全然出ないあたりからレベル高かった書き手が一気に他の作品に流れて、
チヤホヤされたいだけで実力が全然伴ってない勘違い書き手が自演繰り返しまくってこうなった
582名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:31:05 ID:3fzpTPVg
>>581
書き手がいなくなったのは住人同士がケンカする日々が続いて嫌気が指したんだろうが。
583名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:42:37 ID:z0wG7y6U
>>571
そう考えるとプロはすごいよな。
三点リーダーなんて使わずにあの雰囲気を表現出来るんだから。
584名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:53:19 ID:3sgYSMBg
>>582
読むだけならあちこちのスレ見てればいいだけなのに対して、書き手は生産量に限りがある。
アニメ化して読者も書き手も荒らしも増えた。
アニメが終わって時間が経ち、書き手の興味が他所へ移る。
で、こんな状況だろ。
いっそ2期が無く細々とラノベだけで続けば静かなスレになるんだろうけどな。
585名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 00:48:21 ID:v1Ocp5Ov
>>582
悪いけど書く人間はそんなくだらないこと一々気にしてないよ。
単純にネタがない、寂れたから書く気しない、それだけの話。
これだけ新刊延期されたらどうでもよくなってくるわいw
586名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 01:13:40 ID:/p4/rXoZ
折角の新キャラも、次でどうなるか分からないもんなあ。
個人的には佐々木とか黒キャラかなぁとか思ってたりするんだがw
佐々木団のメンツはすでにSS的に弄られすぎて、多分どういう展開になっても違和感を感じそうだ。
587名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:03:07 ID:1butG+pA
ジャッジw

>>583
素人の表現方法が未熟なだけだろう
588名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:10:22 ID:JbBRvYNd
まあまあまあ先輩方、

楽しめなくなったら終了っすよ、読み手であろうと書き手であろうと。
自分SSの技量としては下から数えた方が早いっすけど、
それでも楽しんで書いてるって自覚だけはあるもんで。
589名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:14:36 ID:zkVejchv
>>580
最近でも半月で10以上投下されてGJSSもあるし。
昔は昔、今は今ですよ。
590名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 03:51:51 ID:zQfcrNx9
>>588
ブームが終わって冷静になってみたら楽しくないから荒んでるんだろうが
アホ?
591名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 09:19:30 ID:HreOYKSw
ここは空気が悪いので
なるべくよそに投下することにしてる
よそに投下できない時だけここにしてる
もっと気軽に投下出来る雰囲気になればいいんだがね
592名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 12:15:09 ID:CIAcLxKF
>>590
楽しくないなら来るなよ
アホ
593名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 12:18:27 ID:ZTK5dbWM
>>591
同意ですね。
以前はこのスレに投下していたけど、ここの空気は他のスレに比べて本当に悪くなったし。
読み手主導で上から目線ばかりで、投下の意欲を無くすのは確か。
594名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 14:21:21 ID:0AvxDMP3
コピペ厨の次は自演荒らしか。
595名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 15:25:07 ID:e05Mbs+1
どう見ても作者には見えねえなw
596名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 15:39:49 ID:3cC1JLkK
エロくないならvipかキャラスレの方が反応いいしな
597名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:03:15 ID:HreOYKSw
さっきもいったけど
エロいのとか他に投下できない話しかここには投下しない
昔はそうでもなかったけどね
598名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:23:20 ID:ZTK5dbWM
>>594
>>595
本当に書く気なくなるわ。校正も何もしてない。続きもしらん。
途中まで書いてて、このレス見て本当にぶん投げたくなった。
一応、書き手っていうのをここに残して去ります。


 人類の科学が幾ら進んだとしても変えられない法則というのがある。
それは死という何時かは全ての有機物に与えられるもの。
 全ての生物はこの法則から逃れられないはずなのに、何時の時代でも人は
その法則に抗おうと抵抗をする。
 古代エジプト文明のミイラ、近代医療の進歩、宗教への信仰。
 自らに定められた死というタイムリミットを少しでも先へと延ばすために、
 人類はありとあらゆる努力をし死というものに抗ってきた。

【……それは未来人も同じ……だからあたしはここにいる】


「ふぇええええん……もう、やめてくださぃ」
「ちょっと、みくるちゃん。SOS団の大事なイメージビデオ撮影会なんだから、
もうちょっとサービスシーンを撮れるようにしないさいよね」
「こんな恥ずかしい格好でビデオなんか撮られたら、もう学校に来れません」

 華奢な体にアンバランスな大きく育った胸。そこにサイズが合っていない
小さな赤いビキニがくっ付いている。正確には着用しているのだが、ビキニの
端から、膨らんだ胸の乳房が零れそうになっているので、胸の先にビキニが
くっ付いているように見える。
 赤いビキニにはSOS団の刺繍。右胸にSO、左胸にS団と縫い付けられて
いる。この刺繍は、先ほどからビデオを構えている人物、涼宮ハルヒのお手製の
刺繍だ。
 この水着を着せられて、先程からイヤイヤをしているのが朝比奈みくる。
SOS団の中で一番の上級生であるが、一番立場の弱い存在でもある。

「みくるちゃん、私だって本当はこんな事したくないのよ。それは元々ユキが
つける予定のビキニだったんだから。でも、ビデオを撮る予定のユキが居ないから
仕方なくみくるちゃんを撮る事にしたんじゃない。恨むならユキを恨みなさいよね」
「だったら、長門さんが来るまで待てばいいじゃないですかぁ」
「インスピレーションよ、閃きよ。こういうものはね、撮りたいイメージが
湧いた時に撮らないといい物は撮れないの。それに……」
「それに……なんですか?」
「ビデオ的にもユキのちっさい胸より、こっちの方が受けるでしょ」
「やっぱり確信犯じゃないですかぁ!」

 無理矢理みくるの腕を引っ張って引き寄せると、その胸の谷間を集中的に撮り始める。
四つん這いになって逃げようとするみくるを、今度はお尻からビキニ股間の
膨らみにかけてカメラはズームアップしていく。そして、SOS団の部室
(文芸部の部室でもある)に、今日2度目の泣き声と悲鳴が響き渡る。
「やめてくださいぃぃ〜」
599名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:23:52 ID:ZTK5dbWM
 一日前、それはハルヒのこんな一言から始まった。
「イメージ戦略って重要よね。アイドルDVDだって、映画の宣伝だって宣伝用の
ビデオで印象がずいぶん良くなるじゃない。そこでよ。SOS団のイメージビデオ製作を
作るってのはどう?」
 団長と書かれた四角錐の名札の横に設置された、パソコンの画面を不機嫌そうに
見ていた涼宮ハルヒが突然発言を始める。その様子をちらりと横目で見て、一瞥を
くれるとその発言が無かったかの様に、目の前のオセロに視線を戻す男子生徒が一人。

「ちょっと、キョン!今の話聞いてた?何、露骨に無視しているのよ」
「お前が宣伝なんかしなくても、SOS団のイメージなんて全校に知れ渡っている」
「どんなイメージよ!」
「それを俺に言わせたいのか」
 ハルヒは口を尖がらせて反論を試みようとするが、次の言葉が出てこない。
それもその筈、北高内のSOS団のイメージは非常に悪いものであり、既に地に落ちていた。

≪あそこだけには近づくな≫

 最近、そんな噂が全校生徒の間に広がり、放課後はSOS団の部室前をわざわざ
迂回する生徒が出る有様だ。日中、部室から変な叫び声を聞いた生徒。怪しげな
振る舞いをしているところを見たという証言。変なコスプレをする集団を見たという
目撃談。この部に関わった為に精神異常を起こした部長と、備品をごっそり強奪された
部があるとの話もある。

 暫く黙っていたハルヒが、ふっと不敵な笑みを浮かべて言い放つ。
「噂って本当に怖いわね。あること無い事大きくなって広まるから……」
「全部、事実だろうが!」
 キョンが間髪入れずに反論した。実際、先日行なわれた新人勧誘で、SOS団に
入部を希望してきた生徒は今のところ0名だ。当初はSOS団は少数精鋭だから、
入部資格は厳しくするわよと言っていたハルヒも、さすがに希望者が全く来ない
状況では選ぶどころの問題ではない。インターネット上に作ったSOS団のHP
カウンターも、最近はハルヒが巡回した時以外、回ることもなくなっている。
目ぼしい生徒を無理矢理引っ張ってこようかというハルヒの案もあったが、それは
既にキョンに却下されていた。これ以上問題を起こして、教師に訴えられようものなら、
それこそSOS団の部室を取り上げられる格好の口実になると諭されていた。

「だからこそ、SOS団のイメージの回復が必要なのよ」
「それはとても良い考えですね。イメージ回復の為のビデオ製作、やる価値は充分に
あると思いますよ」
 もう一人の男子生徒が口を挟む。晴れやかな笑顔でキョンのオセロの相手をしていた、
古泉一樹はその意見に賛同する。
「涼宮さんが文化祭で撮った映画はなかなかの好評でした。それには皆さん異論が
無いと思いますがどうです?」
「そうよ、キョン。私の監督としての才能を疑うわけ?」

600名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:24:09 ID:ZTK5dbWM
 あれは、朝比奈さんのお陰だろうと、キョンは口元まで出かかるがそこで止まる。
映画に関しては原因はどうあれ、想像以上に好評だった事は紛れも無い事実だった。
そして、渋々ハルヒに問いかける。
「で?具体的にはどんなビデオを作るんだ?」
「SOS団の特徴を前面に出してイメージビデオを作るのよ!これよ、これ。じゃあ、
早速準備に取り掛かるわ。わかった?」
「僕は賛成ですが、皆さんはどうです?」
「ふぇ、あたし、またビデオ出るんですか」
「今回はユキに出て貰おうと思うの。大丈夫よ、みくるちゃんはお手伝いだから」
「それなら、あたしお手伝い頑張ります」
「有希は?」
「……別にいい」
 それまでその存在すら感じさせないで、文庫サイズの小説を黙々と読んでいた
寡黙な少女が答えた。
「キョンもこれで異論は無いわね」
「へいへい」
 こうして、SOS団イメージ回復ビデオの撮影が決定した。


【どうしてここにいるの?どうしてこんな事されているの】
 
 頭の中に声が響く。みくるはその問いに答える。
≪あたしが涼宮さんに選ばれたから……だからこれは必然なの≫

【何時まで偽りの自分を演じるの】

≪涼宮さんは未来の世界に大きく干渉してる……だから、駄目≫

【キョン君はどうするの】

≪キョン君は……涼宮さんと……だから……それにあたしは未来人だし≫

【本当は自分がキョンくんとそうなりたいんでしょう】

≪あたしはそんな事考えちゃ駄目なの……だって……そうしないと≫


 みくるの頭の中に思考が流れ込んでくる。ビデオ撮影は一時休憩となっていた。
ハルヒは新しいコスプレを調達するために、≪演劇部に行って来る≫とみくるを
一人残して去っていった。顔を上げると、SOS団で行った海水浴の写真が目に留まる。
「禁則事項……あたしの最重要禁則事項……です」
 ぽつりと呟く。目の前が歪む。床にぽたり、ぽたりと水滴が零れた。
601名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:26:07 ID:ZTK5dbWM
 コンコンとドアをノックする音が部室に響く。それはSOS団の合図。
男子部員が部室に入るときは必ずこのノックをする。それが決まりだ。
みくるは慌てて目の両手で擦ると、どうぞと促す。
「あれ、朝比奈さんだけですか……って、なんて格好してるんです!?」
「え……あっ……これですか。イメージビデオの撮影です……」
「また、朝比奈さんにこんな格好させて、ハルヒの奴、昨日は長門にやらせるって
言っていたのに」
「やっぱり、キョンくんも長門さんがやったほうがいいなって思います?」
「えっ?それってどういう意味ですか?」
「あたしはキョンくんから見て長門さんより魅力が無いんでしょうか?」
 普段見られない真剣なみくるの顔がそこにはあった。
「いやっ、そんな事ないですって」
 キョンの顔が徐々に赤くなっていく。それと同時にみくるの頬もぱあっと、ピンク色に
染まっていった。

≪あたし、いきなり、何言っているんだろ……キョンくんに……キョンくんなのに……
過去の世界の人を好きになっちゃいけない……たとえそれがキョンくんでも≫

【本当にそれでいいのかしら?もし、ここでキョンくんを好きになるのが歴史の必然
だとしたら、キョンくんを好きになってもかまわないはず】

「あのっ、とりあえず、服着ましょう。その、目のやり場に困るんで」
「キョンくん……あの……」



他の作者さんがここ離れたのもわかります。
もう、本当に萎える。
作品を愛していても、このスレに投下する意欲を削ぐ読み手が多すぎるよ。
もう、本当に読み手が酷すぎる。
602名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:32:47 ID:A81ROU7j
捨て台詞カッコイイwww
603名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:33:12 ID:/p4/rXoZ
>>591
でもVIPとか垂れ流しじゃん?
誰も何も言わない。乙とか社交辞令なあいさつしか帰ってこないぞ?

>>601
そうだね。読み手が酷いね。
604名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 16:37:36 ID:A81ROU7j
VIPは纏めサイトと避難所でまともな感想が来る
605名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:04:07 ID:ANH08n/h
>>597
>>598
お前ら二度と来なくていいよ
最低なだけな書き手なんか邪魔なだけ
一人で勝手に切れて落書きぶん投げていくとか、どんなだよ

606名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:06:25 ID:JuAlbW9p
>>601
やめて正解だったんじゃない?
607名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:16:22 ID:CIAcLxKF
読み手なんてみんな死ねばいい
608名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:21:29 ID:Pk/+6y6n
ここは昔から読者の反応厳しいスレだったが、そんな中で異様にレベル高い作品が連発されたり、
物書きのプロなんかが投下しにきてたんだぜ
そんなスレでどの程度の作品投下したらどれくらいの反応が返ってくるかくらい、ある程は度想像できるだろうに
面白くない駄文撒き散らす書き手に限って怒って切れて、暴れて空気悪くしていく
アニメ終わってから目立ち始めた作者自演とかうんざり

読み手の態度も大概だが、それ以上に勘違いしてた作者軍団の言動が酷すぎた
そりゃあ袋叩きの一つにも遭いますっての
俺は誉められたことなんか全然ないけど、叩かれたことなんかほとんどないね
「つまんね」とかよく連打されてたが、これは叩きや荒らしじゃなくて感想。そう取れない人はマジでいらない
609名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:30:14 ID:CIAcLxKF
書き手の癖にSS以外の文章書いてんじゃねえ
610名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:39:04 ID:Q2UvD0/f
比較的よくありがちなスレッドの一生

1、スレッドが立つ。
2、技術のある人間がAAを提供して盛り上げる。
   感動を求めて人が集まってくる。
3、オリジナルAAを書ける人間が乗ってきてさらに盛り上げる。最盛期。
4、盛り上がりに乗じて何も書けない魯鈍と白痴が寄ってきてスポイルする。   ←いまここ
   彼らの無駄な愛着が逆効果を及ぼし、スレッドのレベルが著しく低下。
5、飽きて大勢が去っていき、行き場の無い魯鈍と白痴が残される。
   低レベルな自慢・偏見の陳列、煽りあい、無駄な罵倒、
   いわゆる「2ちゃんねる用語」を多用したお寒いレス等々が並ぶ。
6、煽りと罵倒しか出来ない魯鈍まで魯鈍同士の空疎な煽りあいに飽きて去る。
7、何も提供できない白痴が過去の栄光の日々を夢見て空ageを繰り返す。
   脳死状態。
   脳死状態。
プロ市民みたいになってきたな
611名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:39:02 ID:JuAlbW9p
読み手の癖に乾燥以外の文章書いてんじゃねぇ
612名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:05:14 ID:8BQ763M5
VIPだって昨日はすごいあれてたぜ?
あの古泉のナントカいう、糞SSのせいでな。
613名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:36:48 ID:OTvoweGn
ラノベ原作、京アニ、厨房が集まるエースのツーペアが揃ってるのだからどこの板だって荒れるに決まってる
614名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:47:54 ID:d09UDy7u
>>603
VIP本スレはつまらんSSは原則スルーってだけ。乙とか返ってこなかった場合はそれ相応の評価を受けている証拠だよ。
いいSSならそれなりに感想が返ってくる。

まとめサイトの方は甘めだが、本スレは昔と違ってかなり厳しい。
615名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:52:05 ID:f3MNNwB+
>>605
読み手が書き手を追い出すスレ初めて見たw
落書きではなくて普通に書いてたが自演扱いと煽られて嫌になったように見える
616名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:20:01 ID:mmSryoxn
初めて見たってことは、この板出入りするようになったから三日と経ってない新人さんってことですね
いらっしゃい世間の狭い人。歓迎するぜ?
617名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:24:54 ID:Q29Qlb0e
pinkbbできる前からふつーによくあるやり取りだわな
ネギや葉鍵板ならヘタレ職人が追い出されない方が異常だったw
618名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:33:50 ID:/b8uZDez
おいおい、折角ネタ振りしてくれてるんだから返してやろうぜ。

おーい>>601ぃ! 俺が悪かったー! 帰ってきてくれー! カムバァーック!
619名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:01:40 ID:OTvoweGn
帰ってこられても困るだけのよーな…
620名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:51:03 ID:ooOKRjv7
最盛期だろうと今だろうと、良作を投下すれば絶賛されるっての。その証拠に前スレのハルキョンエロはGJばかりだった。
621 ◆LeyXT4003g :2008/06/18(水) 22:33:15 ID:Ng4EHijG
あわてるな。
これはアンチVIPの高等戦略だ。
VIPには威張るほどの作品も書けないくせに大口叩きまくる書き手ばかりだ、と印象づけようとしてるんだよ!!

一つ言っておけば、いや二つ言、いやいやいつも通り三つくらいは語っちまうだろうから、
暇のない人はさっさと次のレスに進んでくれ。
>>598は、書き手のくせに、読み手は書き手より弱い!という態度をとり、書き手としての立場を切り売ってスレに意見しちまってる。
書き手が皆こんな勘違いナルちゃんだと思われたら困るぜ。謙虚でマトモな書き手もたくさんいるからなー、読み手のみんな!
まあ偉そうな態度でも許せるほどこのスレにとってなくてはならぬ神職人様だ、ってのならともかく、
ここでもVIPでもどちらでも落とせるような内容のSSを持ってきておいてここの書き手ぶってるんだから、語るに落ちるってやつさ。
同人誌の定番とも言える撮影会ネタであり、また、あれこれ悩まず地の文で「キョン」と平気で書いてしまえるあたりは、
エロSS書きに向いてたかもしれんと思うけどな、悪い意味で。
冥土の土産を吐いちまった以上もはや見ちゃいないとは思うが、スレを切ったんならログごと消してしまうのを心からオススメするね。
でないと1年後あたりに、
なんでアタシはこの程度のSSしか書けなかったくせにこんなに偉そうだったのおおぉ!と髪掻きむしって転げ回る羽目になるぜ。
622名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:49:32 ID:Ga5f1xwY
個人的にはあんたの昔の安直チープで原作無視なオレサマ世界のSSの名前と口調だけ書き換えた奴が見てみたい。
是非こっそり投下してくれ。
623名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:53:14 ID:aa/YimBQ
まあ無駄だろ、ここのスレの句なんてとっくの昔に過ぎてんだ
あとは消えるだけだぜ
624 ◆LeyXT4003g :2008/06/18(水) 22:58:14 ID:Ng4EHijG
>>622
そんなSSを投下するときにはこのトリつけたまま落とすぜ必ず!
……と、ウソでもこう書いとかないと次の書き手が作品投下しづらいじゃねえかw
625名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:01:11 ID:OTvoweGn
スレの旬って言うか作品自体の旬が過ぎてしまった
作者自らがそうしてしまった
626名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:26:16 ID:/wBgl/Nt
まぁ、今はどうでも良いんじゃねえの?
どうせ二期が来たらまた盛り上がるだろうし。
今は暇を持て余した子供達が喧嘩してるのを眺めるだけでも。
627名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:29:43 ID:oSoELSjE
621
あんた最近丸くなったよな。
もう酉付ける必要ないんじゃない?
628名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:39:13 ID:ZTK5dbWM
>>621
読み手のからの罵倒なら別にいい。
ただ、書き手の貴方から、プロットを全部読んだような言い方されるのだけは許せない。
このまま撮影会とみくるとエッチで終わり?何処をどう読んだら、そうなるんだよ。

冒頭の前振り、みくるの脳内に響いている声、OKを出した長門有希が何故撮影会に来なかったのか。
このプロットが全く意味が無いものになるだろ。
完結、校正しないでブン投げているから文句は言えないが、書き手でもある貴方が偉そうに語るな。
それなら、貴方の作品を私に見せなよ。

私は書き手じゃないって言われたから、書いている途中の文を見せることで書き手と示しただけ。
だから、この作品には余り意味が無い。全てを完結させていないのだから。
だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠はなんだんだ。

それから、私は読み手が書き手より弱いなんて一言も言ってない。
ここの空気が書き手を萎えさせ、投下意欲を削いでいるって言っているだけ。
もう一度言うが、書き手の貴方が私に偉そうに言う事じゃない!


>>605
二度と来るなと言われれば、書き手は去るのみです。
ご指摘の通り、ちゃんと今日で消えますよ。
貴方達の言う、プロ級の方の投下がまたいつか来るといいですね。

ただ、他の投下する方は気をつけてください。
このスレは自分のハードル以下の書き手は、投下する価値、スレにいる価値もないと思っている方が多いようです。
巷で話題の少年サンデーの編集者のようではありませんか。
そんな読み手と戦っていく書き手が多くいればいいですね。

◆LeyXT4003g だけは別。
早く作品投下してこのスレの人満足させたら?

629名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:47:57 ID:L0sVk+vW
エロ属性があってる作品さえくれば百万のGJを
贈呈する気なんだがこないんでスルーする毎日
630名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:51:25 ID:L0sVk+vW
うーむ 切れるのはもっともだが6分でこの文章量は流石書き手だなぁ
631名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:53:49 ID:mT03tGR8
>>628
捨て台詞吐いて退場って2ch自体合ってないんじゃないか?
マンセーされたいなら自分でサイト作ってやった方がいいよ
煽られたり貶される度に怒ってたら神経もたないだろ
632名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:55:52 ID:xpPkgbZ/
ID:ZTK5dbWMが文句言い始めてからの流れが見てておかしすぎるww
633名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:59:51 ID:oSoELSjE
書き方特徴あるなぁ。
なんとなーく絞れる自分が気持ち悪ぃwww
634名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:15:58 ID:bxs4KkQq
また高度なリレーSSが投稿されているようだなw
635名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:26:26 ID:1vGNuHqv
>>628
つーか荒らしてないで早く消えろよ馬鹿


断言するぜ。この人絶対粘着する。
それも荒らしに転職してな。
636名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:39:56 ID:bxs4KkQq
>だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠はなんだんだ。

この「なんだんだ」という書き間違え方。
某所でも見覚えがあるよね?
637 ◆LeyXT4003g :2008/06/19(木) 00:45:22 ID:b/o6BRDW
>>628
おやおや、戻って来ていただけたのですね。

>このまま撮影会とみくるとエッチで終わり?何処をどう読んだら、そうなるんだよ。
>だけど、書き手である貴方が一部分だけ見て、内容を言い切る根拠は
このへんは、釣り、というものだと解釈しておきますね。
>それから、私は読み手が書き手より弱いなんて一言も言ってない。
>書き手の貴方が私に偉そうに言う事じゃない!
どの指がこれらの文を打っているのですか?
>完結、校正しないでブン投げているから文句は言えないが、
>だから、この作品には余り意味が無い。全てを完結させていないのだから。
伝えたいことを伝える努力を必死でしなければ伝わらないものが多いんですよ。
そうした創作人としての基本にして当然の努力を怠っておいてのこの言い様、他の書き手までもが誤解を受けてしまうではないですか。
それとですね、ここがどういう場所か忘れてません?
二度と来ないなどという発言は、神職人か常コテにならない限り、匿名の掲示板では無意味なのですよ。

>>636
武士の情けだ勘ぐらないであげてくれ。

※読み手の皆さんへ。
多くの書き手は、あなたがたに萌えやエロや鬱をお伝えするため、できる限り努力をいたしております。
手抜きを手抜きと自覚しておいて投下するような輩がいたら、作品の出来不出来とは無関係に、徹底的に叩いてあげてください!
あ、でも、馴れ合い雰囲気なスレでは別です。
叩かれる恐れのないベタベタ環境でしか棲息できない書き手もおりますので、スレの空気にお従いください。

※初心者書き手の方々へ。
一人でも仙人クラスの職人にならない限り、あなた一人だけでスレッドの空気を一変させるのは無理です。
意見があるのでしたら、書き手も読み手もない一住人として、堂々と対等に発言しましょう。
なお、読み手への愚痴は、スレの他の書き手に迷惑にならないよう、SS書きの控え室で。

※読み手様書き手様各位。
SSでも感想レスでもないのに貴重な容量を無駄に使ってしまい、申し訳ありません。
638名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:46:50 ID:ear1l/nI
お前ら全員荒らしじゃん
なに偉そうに語ってんの?
自分は違うとか思ってる?
今このスレにまともな人間いるとは思えないんだけど
639名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:49:17 ID:wqp6pKA/
新着が50もあったのに、ほぼ全部雑談だったとは……
この脱力感は異常だよね……
640名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:51:29 ID:EftQzSlV
エロパロハルヒスレ恒例、スーパー罵り合いタイムです
641名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:06:52 ID:oe0ZuDdO
ゲェェー、あ、朝比奈さんが珍しくまともなことを言ってる…
伊達に十年以上SS書いてるわけじゃないってか。
642名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:06:54 ID:FbJ9NN42
最近この流れも楽しく思えてきた俺

末期だね
643名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:11:37 ID:PQWhc/am
このスレ自体が末期だろう
644名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:12:00 ID:riNhuBjs
>>598-601みたいな糞も面白くない癖に
「俺は書き手だ」と言いたい放題言ってしかも終わってすらないSS読むくらいなら、
こんな流れの方がまだ笑えるだけ救いがあるわ。
ほんと勘違いしてる書き手しか残ってないんだなあって良く分かった。

勘違いしない空気読める人は流行りを嗅ぎ分けるのも的確だからアニメ終わったらさっさと余所行くしな。
変なのだけ残るのは必然かもな。
645名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:15:29 ID:PH0IOur3
単発ID多すぎ
646名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:20:17 ID:cRe08dVs
>>644
いや、このヒトは別なところ(VIP?)に投下してるって最初に言ってるぜ?
つまりとっくにここの書き手ではない。読み手だ。
647名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:20:46 ID:EftQzSlV
>>644
それは読み手でも同じ事が言えるだろう。
648名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:40:42 ID:SyDHrdIm
朝比奈さんのVIP作品とは何ですか?
649名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:49:07 ID:EftQzSlV
ここまで来たんだ。朝比奈さんにVIPとエロパロ作品から5つ選んでもらおう。
650名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:53:54 ID:hEGEiv1b
投下します
佐々木メインです
651名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:55:48 ID:hEGEiv1b
[三人目の女神]

こりゃあ一体何の冗談だ?
周囲には跳び上がって喜ぶヤツ、地面にうずくまるヤツ、嬉しくて泣きだすヤツ、悲しくて以下同文なヤツ、えとせとらえとせとら、皆思い思いに感情表現を爆発させていた。
長篠の戦後の戦国時代かバブル全盛期並に動乱の時代が今まさにこの時であるというのに、俺達SOS団の面々は一人残らず教科書通りに硬直していた。
 
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、答えをくれ。

これは何の冗談だ?

風は、桜を静かに揺らしていた。
652名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:56:59 ID:hEGEiv1b
「SOS Dragon Project」
あれは桜の咲き、散っていった一年前のこの季節。
朝比奈さんが東京のお嬢様大学への進学を決め、全校生徒に惜しまれ卒業した(誇張ではない、たぶん)、ちょうどその日ではなかっただろうか。
緊急集会といってハルヒはSOS団員を止せばいいのに強制招集し、部室の席に着かせた後大仰な仕草で模造紙をホワイトボードに張り付けた。
「キョン、これを読み上げてみなさい」
俺は言われたとおりに、バカでかい模造紙の赤字を読んでやった。
「そう。もしアンタがこの音読に失敗しようもんならどうしようかと本気で心配してたわ」
あのな、いくら俺とはいえやっていい間違いとやっちゃいけない間違いってもんがあるんだよ。こんなもん今時小学生でも読めるわ、と言おうとしたが今年中学生になったばかりの自分の妹のことを思い出し封印することにした。
「それで、涼宮さん。このプロジェクトの目的は一体何なのでしょうか。」
髪をかきあげ古泉が訊く。相変わらず無駄にスタイリッシュだな。
しかし、それは俺も訊きたいことだ。とうとう俺たちも三年、いやでも受験の文字の二文字が頭に浮かぶ頃合いである。
そんな時期にこの団長様はどんな手間暇のかかることをしてくれようというのか、是非とも確認しておきたいところだ。
「フフフ、団員諸君!」
待ってましたとばかりにハルヒは椅子の上に片足を乗せ、
「今年、我がSOS団は一致団結して!」
人差し指を立てた手を東側の壁へ向け、

「T大に合格しますっ!!!!!!!!!!!!!!」

高らかに宣言し、そのころの俺はというと長門の注いでくれた茶を吹き出そうかどうか考えていた。ちなみにT大ってのは、都にある例の赤門のアレな。
別に伏せる必要もないんだろうが、まあ念のためということで。それに今はそんなことは問題ではない。
おい誰か、こいつの頬を血が出るまで引っ張ってやってここが夢でないことを気付かせてやれ。
「おい、ハル……」
653名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:59:07 ID:hEGEiv1b
「唐突にどうしたのですか、涼宮さん」
どうせだれも突っ込まないのだから、俺がいくしかないのだろう、と思い口を開いた俺を制して言いきったのは、涼宮ハルヒ専属のイエスマン古泉一樹だった。
普段のニヤケ面は崩していないものの、一割程度は疑念の色が浮かんでいるのが分かる。
俺は読心術で一財産気付けるかもしれないな。それもひとえに長門のおかげだ、と思い窓際の宇宙人に目を向ける。
そんな本どこで出版されているんだ、というような分厚い本を手にした宇宙人は、これ又意外なことにハルヒの顔を注視している。
普段ハルヒの言うことにまったく異を挟まない二人の感度良好な反応に、俺の突っ込みは完全に無効化されてしまった。

「まず、みくるちゃんが東京に行っちゃったじゃない?まあ今年はしょうがないとして、再びSOS団の活動を日常的に行うためにはあたしたちは近くに住む必要があるわ!」
軽く咳払いをして
「そしてどうせ上京するというのなら、この狭い日本でも一応はトップと呼ばれているT大に合格してみたいじゃない!」
野郎、いったいいつのドラマに感化されてやがんだ。それでそのタイトルか。
「SOS団全員がT大に合格したとなれば、これは我らの威光を存分に知らしめる起爆剤になるわよ!」
まぁ、そりゃそうだろう。
しかしだな、
「なあ、ハルヒ」
改めて問い正す。
「お前は本当に全員がT大に合格できるとでも思ってんのか?」
仮にだ、もし仮に全員でT大を受けたとしよう。
まず長門は問答無用でパスだ。あいつに解けない問題をT大の教授ごときが作れるはずもない。つーか、長門なら世界七不思議も六つくらいは答えをすぐに出してくれそうだ。
ハルヒもおそらくは受かるだろう。例の変態パワーはこの頃になるとほとんど消えていたが、有言実行っぷりは相変わらず太鼓判を押された折り紙つきだ。
古泉はさすがに前述の二人には劣るだろうが、それくらいの素質はありそうな気もする。
これで四人中三人は見込みありとなる。しかし、四人目が最大最後最強最悪に問題なのだ。

俺が受かるわけがなかろう。
654名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:00:09 ID:hEGEiv1b
二年時はハルヒのやや迷惑ながらも懸命な教えにより学年で中の中くらいの成績は維持できた。
しかし、ここが日本最高ランクの進学高というのならともかく、なんちゃって進学高県立北高である以上、真ん中の成績のヤツなんかは中堅の私立に入れればよしといったところだ。
そんな奴がT大を受験するなど、首都高をラジオフライヤーで走るくらいに身の程知らずだ。
以上のような内容を最小限に要約してハルヒに告げると
「そんなことアンタに言われるまでもなくわかってるわよ」
とのこと。
わかってんならさっさと撤回しろ。無駄な議論も嫌いじゃないが、今回のは度が過ぎている。
「あたしに有希、古泉君は確実に合格するわよ。だからこのプロジェクトの要旨は、あんたを合格させることなの!」
カチューシャから伸びた前髪が風に身を躍らせる。窓から見える空はどこまでも青い。
「あたしたち三人で一年間の内にアンタをしごきにしごいてやるから、覚悟しなさい!!」
勝手にしろよ、もう。
カカカとマンガのように高笑いするハルヒをよそに、俺は溜息を吐き、古泉は頂き物のおはぎの中に針が入っていたような顔をし、長門の手は止まったままだった。
カーテンが、パタパタと鳴っていた。
655名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:01:12 ID:hEGEiv1b
どうせ言って聞くような奴じゃないし、目標はともあれこの三人に勉強を教わるのならまあ悪いことにはならないだろうと思い軽い気持ちで始めた「SOS Dragon Project」
それははっきりいって、地獄のような厳しさであった。
ハルヒの腕章はいつのまにか「カリスマ講師」となっており、カリスマ講師完全監修のもと作成されたプログラムに沿って俺は勉強させられることとなったのだが、きついなんてもんじゃない。
中世ヨーロッパにはこんな拷問があったと聞かされればああそうですかと思わず納得してしまうような、そんなハードさであった。
プログラムもさることながら、三人の教え方にも辟易した。そんな立場じゃないことは百も承知だが。

「ハルヒ、出来たぞ」
「……バッカバカ!何でこんな問題もできないのよ!ここなんて簡単な計算ミスじゃない!アンタよんかけるごも解かんないの?!」

「古泉、出来たぞ」
「……残念ですが、ペーパーテストというごく限られた表面的な能力しか測ることのできない分野では、あなたの深淵から湧き上がる読解は理解されないのです。すみません」
 
「長門、出来たぞ」
「問五。関係副詞」

棍棒のハルヒ。真綿の小泉。斬鉄剣の長門。
始末屋稼業でも始められそうだな。

しかしなんだかんだ言いつつもハルヒ、古泉、長門の講師陣は非常に有能であったらしい。
夏休み前の試験ではSOS団全員でトップを固める(俺もいるぞ)という快挙を成し遂げ、俺は谷口から絶縁を宣言された。どうでもいいが。
そして灼熱の夏期講習をくぐり抜け、秋の終りの全国模試では俺の成績はT大に受験してもギリギリ落ちるくらいのところまで上昇した。
ちなみに俺を除く三人はすでに絶対安全圏にいる。
やっぱすげえわ、こいつら。
656名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:02:09 ID:hEGEiv1b
夏休みの時、俺は古泉に俺の世話なんかしてて大丈夫なのかと聞いてみたことがあった。
するとヤツは
「教えるということは、その三倍を理解していないと上手にできないものとも言われています。僕にとっても良い勉強になって、助かっています」
とにこやかに返した。
ふむ、とりあえず感謝しとこう。
朝比奈さんにはこの計画は伏せてある。春に全員で上京して驚かそうという目論見らしい。
寒風吹きすさぶ冬、俺はこのドッキリが成功すればいいなと、半ば本気で思うようになっていた。

センター試験も誰一人足切りにかかることなく通過し、俺達は俺の最終調整に入っていた。
今年からT大は後期試験が無くなってしまったため、これに落ちると私立を受験していない俺達は問答無用で浪人となる。
しかしまあ、一縷の望みに賭けることができるほどには、俺も成長したということさ。

部室での休憩時間、俺は長門の淹れてくれたお茶を片手にひとり、窓の外を眺めていた。
降りしきる雨が校庭を汚す。
ノックの音。
「どうぞ」
「失礼します」
古泉だった。さわやかスマイルはデフォルトだが、ややくたびれた様子がうかがえる。
古泉はそのまま席に腰を下ろす。
「なあ」
顔を見ずに呼びかける。
「どうか、しましたか?」
「どうして、ハルヒはいきなりあんなこと言い出したんだろうな」
「というと、このプロジェクトですか?」
古泉は姿勢を直した。
「ああ。アイツは受験なんて興味ないと思ってたんだが。朝比奈さんうんぬんは別として」
「正直なところ、わかりません。僕としてもそれは気掛かりだったのですが」
俺はある程度予想していた答えを聞き、なんとなく安心した。なんでだろうか。
「まあ、結果としてどうやら全員が受験することは決定したようですので。結果オーライ、というのもたまにはいいんじゃないですか?」
コイツにしては楽観的な事を言う。
しかし、それは俺も同じ思いだ。

雨垂が窓を伝い、落ちる。
「みんな、つうか俺ががんばんなきゃだけど、受かればいいよな」
「きっと、大丈夫ですよ」
俺と古泉は、いや、俺達は皆楽観的だった。

楽観的過ぎた。

遠雷が、鳴っていた。
657名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:03:18 ID:hEGEiv1b
本番当日、俺達は赤門の前で円陣を組んでいた。
「さあキョン!!あたしたちへの心配はファミレスのレジに売っているおもちゃ並に無用だから、あたしたちの教えた全てを吐き出してきなさい!!!」
「おおっ!!」
「いけますよ」
「あなたを、信じる」

「みんな、今まで言えなくて申し訳なかったけど、本当に、ありがとな」
「くぅー!!あんたにしては殊勝な心がけじゃないっ!!やっと団員としての心構えがなってきたようねっ!!」
「いえいえ、あなたもよく、頑張ってくれました。僕の助力など、微々たるものですよ」
「どういたしまして」

「それじゃ!いくわよ!!えいっ!」
「「えいっ!!」」
「「「おおおーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
「おお」
「有希っ、ワンテンポ遅いっ!もう一回!!」

試験終了。
俺は数学にやや不安が残ったものの、概ねは手ごたえを感じていた。
これはひょっとするとひょっとするかもしれない、というほどの。
三人は、まあ言うまでもなく良好そうだった。
美しい夕日を浴びながら、俺達は赤門を後にした。
伸びた影が、徐々に薄らいでいった。

三月、俺達は卒業式を終え(ハルヒが歴代学校史に残るような珍プレーをしたのはまた別の話だ。担任の岡部は三年間の最後まであいつにかき乱されてまったく同情に値する)、試験結果を見に再び東京へと飛んだ。

かつてない緊張感である。
赤門は受験生やその保護者、そして予備校関係者でごった返していた。ええい、縁起の悪い。
俺の受験番号はかなり最初の方で、他の三人はいずれも最後の方だった。
人の波をかき分けかき分け、掲示板へと直行する。
まだ掲示板には白い布が被せられていた。
しかし、それもじきに剥がされる。
俺は三人の顔を見やった。

ハルヒ。
心なしか緊張しているようである。自分の結果についてではないだろう。

古泉。
いつもよりかなり真剣な表情である。自分の結果についてではない。

長門。
かわらん。

心から、一緒にいたいと思った。
誰にも言わない。だけど、誰にも何も言わせない。
俺は、まだこいつらと朝比奈さんと、SOS団の一員としてとしてバカをやりたかった。

布がはじき飛ばされる。桜が舞う。
全来訪者がドングリ眼で喰らいつく。
前方の頭、あたま、アタマをなんとかかわし、俺もそれにならった。

そして、物語は冒頭に戻る。
658名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:04:09 ID:hEGEiv1b
こりゃあ一体何の冗談だ?
周囲には跳び上がって喜ぶヤツ、地面にうずくまるヤツ、嬉しくて泣きだすヤツ、悲しくて以下同文なヤツ、えとせとらえとせとら、皆思い思いに感情表現を爆発させていた。
長篠の戦後の戦国時代かバブル全盛期並に動乱の時代が今まさにこの時であるというのに、俺達SOS団の面々は一人残らず教科書通りに硬直していた。
 
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、答えをくれ。

これは何の冗談だ?


俺の番号しか、なかった。
もう一回言う。だから、聞いてくれ。できれば、否定してくれ。

俺の番号しか、なかった。

最初は嬉しかったさ。それこそ泣きそうにな。にじむ視界を何とか覚まし後半へ目をやったが、そこに幾度となく暗唱した仲間たちの番号は存在しなかった。
何を疑うかって?まずは自分の記憶だろう。
俺は鞄から手帳を取り出した。ちくしょう、手が笑ってやがる。
なかなか所定のページを開けず焦りばかりが募る。
ひらいた。
間違いない。俺の記憶は間違いではなかった。
手帳が違うんじゃないかって?
それももちろん疑ったが、さすがにそこまで間抜けなほど俺も失礼じゃない。はず。
次に大学側だ。あいつら採点ミス、或いは掲示ミスでもやらかしたんだろう。そうに決まっている。
しかしこの場では確認のしようもない。
最後に自分の脳を疑っていると、聞きなれた、だが聞いたこともない声が俺の耳を貫いた。
「キョン!!!あんた、やったじゃないっ!!!おめでとうっ!!!!!」
誰かがここまで嬉しそうな声というものを、俺は聞いたことがない。
「やりましたねっ!!」
これも。
「おめでとう」
これも。
桜の花びらが頬を撫ぜ、おちてゆく。

「どうして……?」
多分俺は崩れ落ちた。アスファルトの感触と小石が手のひらを突き刺す。膝がズキズキと痛む。
肩が潰れる。
どうして、俺が受かってんだ?
どうして、お前らが受かってないんだ?
どうして、そんなに手放しで喜べるんだ……?
どうして、どうして、どうしてどうしてどうして……?

もはやまともな思考の働かなくなった脳とは別に、俺の神経はある「感覚」を捉えていた。
視線。
斜め後ろからの、誰かの、柔らかい視線。
視線が、音をたてて笑っていた。
659名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:05:04 ID:hEGEiv1b
なんとか三人は俺を落ち着かせ、ホテルへと戻った。
「すまない、取り乱しちまって……みんなが、一番つらいのにな」
うつむく俺を、ハルヒはやさしくなだめてくれた。
「いいのよ、キョン。そりゃ、あんただけ受かるってのは予想外だったけど、そもそもプロジェクトの目的は『キョンをT大に受からせる』だったんだから。成功と言えば成功よ?」
「でも、俺に時間を割きすぎたせいでみんなが……」
「そのリスクも背負っての決断だったから、非はあたしにあるわ。……有希や古泉君には、申し訳ないことをしちゃったけど……ごめん」
ハルヒの申し訳なさそうな姿など二度とお目にかかれないものだと思うが、その時に俺はそんな余裕がなかった。
「とんでもない。彼が合格してくれただけでも、SOS団の誇りですよ。ダメだったものは、しょうがないことです」
晴やかに古泉が語る。
「あなたの合格はわたしに喜びというものをもたらしている。それで、じゅうぶん」
今までにない高熱、アイスが溶けるくらいの温度を帯びた声で、長門が言ってくれる。
俺は顔を伏せたまま、くぐもった声で聞いた。
「どうして、みんな、そんなに、嬉しそうなんだ……?」
何とも言えない空気が辺りを包む。
俺は三人がどんな顔をしているか見たかったが、ちょうど間の悪いことに俺の腕の上でプレー中のゲームは九回裏の二死満塁、逆転サヨナラのチャンスだ。
要するに、腕から目が離せない。
「あんたが「「あなたが「「「仲間だから」」」」ですよ」じゃない」

ああ、すまん。
ダメだ、コレ。
俺の目がクライマックスに釘付けになっている間、背中と頭にそれぞれ三本ずつの腕の感触があった。


結果発表から上京するまでの間のことを、俺はよく憶えていない。
ハルヒは俺を元気づけようと卒業記念や合格記念などいろいろな行事を催してくれた。
三人は浪人して来年もう一度受験しなおすらしい。
「あんたのことだから留年して結局あたしたちとまた一年生やるかもね!」とハルヒはあまり笑えないジョークをくれ、しかし俺はなんとか悪態をついてみせた。
春休みに戻ってきた朝比奈さんとも宴会をした。
ハルヒは全員で上京できなかったことを詫び、朝比奈さんはなんとも気まずそうに笑っていた様な気がする。
東京でのアパートも決まり、俺が上京する前夜に送別会が長門の家で開かれた。
みんな、妙に静かだったような気もするが、気のせいかもしれない。
翌日、俺の乗る新幹線は定刻どおりに発車した。
駅にはSOS団と鶴屋さん、そして家族が来てくれていた。
表情は、憶えていない。


新しい寝床に山と積まれた段ボールを何とか片付け、俺は布団の上に寝そべった。
明日は入学式。晴れて俺もT大生である。
気分は晴れないが。
660名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:06:44 ID:hEGEiv1b
翌朝、空には真っ黒な雲がひしめき合っていた。天気予報によると午後から雨らしい。
式場には着慣れないスーツを身にまとった新入学生の大安売り会場だった。無論俺もその商品の一部である。
下ろしたばっかりの革靴でぎこちなく中に入る。
途中で大小様々なパンフレットを配られ、たちまち俺のカバンは小銭を入れすぎて豚のようになった財布のようになった。
無数に並ぶパイプ椅子の中から適当な所に座る。
ぼんやり前を見ると、ぞろぞろと新入生たちが席を探して彷徨っている。俺の右隣りにはいかにもT大生、というようなカタブツっぽいヤツが座っていたが、左は空席。
「適当な」席を取ったのだからそこもすぐに埋まりそうなもんだと思っていたが、まるで誰も気づいていないかのように素通りしていく。
ネガティブになっていた俺は、自分が避けられているんじゃないかといらん心配をしていた。
ステージ上に目をやると、応援部と思しき学ランの男が司会者と打ち合わせをしている。なんか催すんだろう。

――この程度の操作なら、簡単なのに

しきりに腕を振り回すステージ上の学ランをボーっと見ていた俺は、突如聞こえたため息混じりの声により現実へと誘われた。
左から、ギシリという音。
こういう場面で隣に誰か座ったら、絶対顔を見るだろ?だから俺もそうする。
ビーズクッションのように柔らかな笑み。
あまり長いとは言えない髪の毛。
春に買ったばかりのタイトスカートスーツに着られている体。

「やあキョン、久しぶりだね。僕のこと、憶えてくれているかい?」
そして、変わらない口調。
ああ、もちろん、忘れられるはずがない。中三の時の親友を、そして、高二の時の事件の当事者を。
「佐々木……」
まさかこんなところで知人に遭遇するとは思わなかった。しかもとびっきりのいわくつきのヤツと。
「相変わらずずいぶんな言い草だね。知らないものばかりの中で縮こまっていたところに、これはこれはメシアがいたものだと思っていたのに」
むう。それは一理あるな。
「まあ僕としては言っておきたいことや聞いておきたいことがあるんだが、そろそろ壇上の彼が何か言いたそうにしているから後にするよ」
「ああ、そうだな」
学ランの男は、直前まで練習していた式辞を朗読し始めた。
661名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:07:34 ID:hEGEiv1b
「まずキョン。なぜ君はここを受験しようと思ったんだい?いや、なんの他意もない。ただただ純粋な興味さ」
入学式終了後、俺と佐々木は近場の喫茶店に昼飯がてらもぐりこんだ。
「ハルヒが、」
少しばかり胸が痛む。
「高三の春にSOS団全員でここに合格しようって言いだして、それに乗っからされたんだ」
それを聞いた佐々木は我が意を得たりとばかりにニヤリとして
「やはり、涼宮さんが言い出したことなんだね?」
佐々木はお冷を一口含んで、続けた。
「そんなことだろうとは思っていたよ。君が自分から高校教育という偏狭な枠組みに挑んでいくとは、到底思えないからね。それで、涼宮さんや、古泉さんに長門さんは一緒じゃないのかい?」
このとき、少しばかりの違和感を感じた。
俺の知っている佐々木――高校二年の時までの佐々木なら、ちょっと考えれば自明である事柄をわざわざ聞いてくることは稀だった。
そんなことがあったとしてもそれは佐々木流の皮肉であり、この場面で皮肉を持ってくるのもらしくないっちゃない。センスが落ちたか?
「受かったのは俺だけだ。なぜかは知らんが」
できるだけ平坦な声で、主観を挟まずに言った。
すると佐々木は火のあるところから煙がたったのを見たような顔つきで
「そうか。それは残念だな。過去のことの一切を水に流していただいて、健全なるお付き合いをさせていただきたかったのだが」
といった。
ベートーヴェンだかバッハだかのジャズアレンジのBGMが大きくなったような気がした。
「ところで、佐々木」
「なんだい?」
もうとっくに料理は運ばれてきていたのだが、二人ともまだ手をつけていない。
訊きたいこと、言いたいことはこっちにも山ほどあった。
俺だけ受かったのは不自然だよなとか、どうしてお前はここを受けたんだとか、学部はどこだとか、意外とスーツが似合うなとか、キリもない。
ただ、なぜだろう。その全ての言葉の現実感が消えうせて、訊いても訊かなくても一緒のような、言っても言わなくても一緒のような、そんな気分に落とされた。
佐々木はいつからそんな頽廃的なオーラを出すようになったんだろうか。
いや、それは俺だな。最近気が滅入っててどうにもいけない。
相手への責任転嫁を自分自身でたしなめていると
「キョン?」
佐々木がミッキーマウスを見るような目つきで
「呼びかけたなら、続けてもらってもいいかな?何を言われるのかと思考したまま中座させられるのは中々に疲れることなんだ」
「あ、ああ、すまない」
そして俺は比較的に死ぬほどどうでもいい話題を振り、佐々木の哲学的見解による反撃を受け、やっと懐かしい心持を味わえた。
俺はなんとか自分を奮い立たせようと慣れないボケに挑戦してみせた。
すると佐々木はハハハと腹を押さえて笑い、
「キョン、キミは僕を笑い死なす気かい?あまりにも初々しくて涙が出るよ」
そのとき、絶対的なズレ。地元の大地震の時テレビで見た高速道路の断絶のような。
自分でもそれほど面白くないと思ってたし、佐々木を笑い殺すにしても致死量には遠く及ばない。
だがズレは、そんな「深い」ところにはない。

俺のナポリタンは冷えて固まっていた。
662名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:08:33 ID:hEGEiv1b
「……であるからして、雨粒は重力で落ちてくるわけではないんだ。もし雨が自由落下で落ちてきているならば、僕たちは今頃ズタズタになっているよ」
予報通り昼過ぎからぽつぽつと雨が降り出し、喫茶店を出た午後三時ごろにはかなりの勢いになった。傘持ってきててよかったな。
俺の隣の博識少女は雨の降る仕組みをさっきからトクトクと説明している。指をくるくるとまわし、かなりご機嫌のようだ。
しかし、俺はというとそんな話のことは興味の外、古い言い方をすればout of 眼中 だった。
「ではなぜ雨は降るのに雲は落ちてこないのかというと、簡単にいえば……」
「なぁ」
時限爆弾から伸びた赤と青のコードを二本とも切りに行くような心境で、俺は話を遮る。
ヤツは閉じていた目を開いてこちらを見た。中断されて少々不本意そうである。
「どうしたんだいキョン、僕の話はつまらなかったかな?」
つまるかつまらないかと聞かれればつまる。今日の話は、ちゃんと聞いていればかなり面白そうな部類ではあったしな。
ただ、今ばかりはちょっと事情が別だ。
俺はビニール傘を背中側に傾け、立ち止まって正面から目を見た。

心臓が血液を送り続けている。
肺が呼吸ごとに酸素と二酸化炭素を交換している。
二人の間の水たまりがせわしなく揺れる。

「おまえ、誰だ?」

さっきまで一緒に飯を食って談笑していた相手に言うセリフではないことはわかりきっている。
もしこれが日常なら、俺は「そいつ」に悪い冗談だと猫のえずいた様な声で笑われるだけであり、もしこれが普通の友人なら多少怒りも気味悪がりもするだろう。
しかし、俺は一度仮にも世界を救い、二本に分れた世界を走りぬけ、三日間知っているけど何かが違う奴らとすごし、数え切れない八月を繰り返した。
もう、何が起こっても不思議ではない。驚きはするけどな。
そんなできれば御免こうむりたい経験値の積み重ねにより、危険信号の点灯はハッキリと見えるようになり。
間違いなく赤信号だった。
663名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:09:24 ID:hEGEiv1b
俺の目の前の「そいつ」はあっはっはと笑いだした。雨の音と妙に絡む。
そしてひとしきりオーケストラの演奏を終えた後、さんざんヒントを与えられてようやく答えを出したできの悪い生徒を見る女教師のような目でこちらを見た。
「どうして、気付いたの?」
よんかけるごはなに?とでも聞くような声で尋ねる。
にじゅうだ、バカ野郎。
「いろいろあったんだが、まあ一番は笑いかたかな。あいつはそんな豪放には笑わない」
「正解。ま、あれだけ強調したんだからわかって当然よ」
いつのまにか「そいつ」は女口調になっていた。しかし新鮮さを感じている余裕はない。
「そろそろ正体を教えてもらえねえか。いつまでもモノローグで『そいつ』呼ばわりじゃ心が痛む」
「そいつ」はニヤニヤと、まるで普段の佐々木からは想像もできない表情で
「肉体という点においては、あなたの知る佐々木さんで間違いないわ。ただ、心は別物ね」
だったらとっととその体から出て行ってぬいぐるみにでも入り込んでやがれ。見世物にすれば二人分の学費くらいは稼げそうだ。
「つれないのね、いつも一緒にいる関係だったというのに」
お前のような奴は知らん。
「それじゃ、大ヒントあげるね?」
「そいつ」はエレベーターのボタンでも押すかのように人差し指を街路樹へと向けた。

茶色の枝からピンクの靄が滲むように。
音もなく、目の前で、銀杏から桜が咲いた。
花びらが雨に連れられアスファルトへ着陸してゆく。

どうしようもない既視感。
今は春だが、銀杏から桜が咲くはずがない。
秋に桜が咲くように。

こんなすごい手品を見せられたのだからなんか反応してやらないと失礼だとは思ったが、生憎俺はこの時日本語を忘れていた。不明瞭な母音が口から漏れる。雨に消される。
「……、に、いち、ハイ時間切れ。ホントは自分で気づいてもらいたかったんだけど、もう待ちきれないわ」
人の同意も得ずにカウントダウンするな。
「そいつ」は桜になってしまった銀杏から人差し指を自分の顔へ向け、
「長門有希が言うには『進化の可能性』、朝比奈みくるによると『時間の歪み』、古泉一樹によると『神』、でも」
宇治拾遺物語を朗読するように淡々と。そして俺を指差し
「あなたにとってはどうなのかしら、キョン?」
割と佐々木に近い微笑を造った。
革靴に雨が浸み込んでいた。
664名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:11:12 ID:hEGEiv1b
ハルヒの持っていた願望をかなえる力は高校二年の春以降弱まる一方であり、同時に古泉の出動回数も目に見えて減っていた。
それを俺は喜ばしく思いつつ、朝比奈さんや長門が所属に戻ったら嫌だとか多少不安になりつつ、時を過ごしていた。
ところで急な話だが、質量保存の法則って知ってるか?いや、あまり深い話にはしない。ぼろが出る。
まあ要するに、力は消滅することはないってことだ。
消えたと思ったエネルギーは熱エネルギーとなって宇宙に放出されてるだけで、無くなってはいないとか、そういう話。
ではここで問題。
ハルヒから消えた変態エネルギーは、どこへ行ってしまったのでしょうか?
知るか。
質問自体思いつきもしなかった。
そして今、問いと答えは一緒くたになって提供された。問題集なら失敗作だな。
問題兼解答は俺の前で傘を揺らしている。
「あの、力……?」
「そ。だいたい力が意思をもってないなんて、とんだ決め付けよ。人権侵害も甚だしいわ」
何が起きても不思議じゃないが、驚きはする。当然だろ?
「涼宮さんはちょっと自我が強すぎて、あたしの出る余地なんか全くなかった。それで、願望をかなえる力だけを利用された。面白くないと言えば、面白くなかったわね」
タイトスカートから伸びた足で水たまりを撫でる。
「その願望ってのも、ほとんどあなた関連のものばかり。まったく、こっちの気も知らないで」
しつこいようだが、知るか。
「でも、時が経つにつれて涼宮さんはわたしの力を忘れ始めた。行使しなくてもあなたと居られるようになったから。そして、わたしの鎖は緩んだ」
コイツ、俺がちゃんと聞いているとでも思ってるのか?勝手に進めやがって。
話半分には聞いてやっているが。
「ターニングポイントは、想像つくでしょ?」
それは俺に答えを求めてんのか。めんどくさい。
「高二の春か?」
投げ捨てるように言ってやったが、「そいつ」は満足げに跳びはねた。水たまりが砕け地面をたたくヒールの音が雨の中響く。
佐々木の格好でやるそれは、普段とのあまりのギャップに思わず笑いそうにもなった。
665名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:13:45 ID:hEGEiv1b
「その通り。あのパラレルデイズの後、わたしは佐々木さんからの熱烈なオファーを受けた。涼宮さんの拘束は緩みっぱなしだったから、随分と簡単に移動させられたわね」
「熱烈な」という形容詞が三本の指に入るくらい似合わなさそうな奴だが、佐々木は。
「佐々木は、あいつは変哲な力は必要ないと言っていたはずだ」
「女心と秋の空、てとこかな?わたしが佐々木さんに移住する前のことは確かめようがないけど」
「そいつ」は小難しい喩えを使わないから佐々木より解読は簡単だが、理解が今一つ追いつけない。
「それで佐々木さんのとこに移ったはいいんだけど、彼女の願望はまたしてもあなたに関するもの。ホント、あなたって幸せ者ね。二人しかいない女神の両方に愛されるなんて」
なにやら爆弾発言を続けていく。これは止めた方がいいだろう、俺のためにも。
「あの二人は恋愛感情を精神病と見なしているような奴らだぞ?そんなワケあるか」
昔似た様な事を古泉に言った気がするな。
「だったらその精神病に二人してかかっちゃったんでしょ。あなたもいい加減認めなさいよ」
ジト目で俺を睨む。表情豊かな佐々木も、割といいなとかは思ってないぞ。
「ただわたしにとってのラッキーだったことはね」
佐々木っぽい微笑に顔を戻して
「佐々木さんの自我がそれほど強くなかったこと。あなた以外への執着が弱かったこと。だから、私はこうやって表に出て来れる。あなたと話せる。」
傘をクルクルと回しながら告げる。雨が横なぎにとんでいく。

「そいつ」はしばらくそうしていたが、突然俺の目を見て
「なんであなたしか合格しなかったか、わかる?」
俺の逆鱗に触れた。
俺は佐々木の体に掴みかかった。傘は後方に打ち捨てていた。
「おまえが、なにかしたのか?」
雨の音が消える。
三人の顔が浮かんでは消えてゆく。指はぎりぎりと回転する。

「痛いよ」

不意に聞こえた、弱々しい声。
いつもの佐々木なら消して吐かないような、悲しそうな声。
俺は弾かれたように佐々木から離れた。
二人の乱れた呼吸音が不規則に重なる。
雨は再び聴覚の捉えるところとなる。
666名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:15:00 ID:hEGEiv1b
先に口を開いたのは向こうだった。
「そもそも全員が合格するだけの力はあった。しかし受験のその前後に佐々木さんは最後にして最大のオファーを行ったの。そして涼宮さんは残った一回分の力をあなたの合格へ使い、自分は千年に一度くらいのミスを犯した」
どうしてそんなことが言える。
「そいつ」は、それはあたしの一部が涼宮さんにのこってたから、と返して、こう続けた。
「長門さんと古泉君は、涼宮さんが落ちたことを知ったそれぞれの上層部が観察を続けさせるため、ってところね」
「それじゃ、佐々木が」
力を奪ったからか、と言おうと思ったのだが、「そいつ」は申し訳なさそうな口調で割り込んできた。
俺も、そんなこと言いたくはなかったから助かった。
「佐々木さんを責めないで。彼女は、あなたと居たいと思っただけだから」

強くなってきた雨のもと真新しいスーツをお互いずぶ濡れにしながら、現実離れした話は続く。
「お前は、なんなんだ。何がしたいんだ」
「とりあえずあなたと佐々木さんをくっつけちゃって、そのあとは、そうね。世界征服でもしちゃおうかしら」
冗談だろ?
「マジ。前半も後半もえらくマジ。やっと自由に力を使えるようになったんだから、それぐらいのことはやらせてもらうわよ?」
コイツ、ハルヒよりもエキセントリックな思考を持ち合わせてやがる。世界征服なんて今どきショッカーすら狙ってないかもしらん。
「そんなことには、させない。いくらなんでも、お前の力を巡る勢力が黙っちゃいないだろう」
すると、「そいつ」は、ってそろそろめんどくさくなってきた。「彼女」でいいだろう。訓読みで「かのおんな」だ。反論は聞かん。彼女は佐々木のようにクツクツと笑って
「ああ!それをまだ説明してなかったね」
と言い
「どの勢力も、わたしが移動したことには気付いていないわ」
とんでもないことを告げた。
ありえないにもほどがある。たとえば「機関」なら俺の経歴から交友関係まですべて調べ上げたし、情報統合思念体はそれこそ情報の塊だし、未来人は未来からの観測が効くはずだ。
そんな奴らが、最大の関心事である力の動向について知らない訳がない。
「認識できないものは知りえない、ってこと。力をそういう風に使えば、連中は何も知ることができない。わたしの望むがままに」
彼女は右手で自分の小さな肩をさする。さっき締め付けたのがきついんだろうか。
俺はやや後悔した後、相手の言ったことを反復して、恐ろしい心境に陥った。
あいつらの助けが借りれない。これは、かなりのマイナスだ。俺一人でできることなどハルヒに「俺はジョン=スミスだ」ということくらいだし、それも力がなければ思い出話で終了してしまう。
「高二の時の事件が収まったのも、後に力を行使したから。藤原くんがあんなにやさぐれてたのは、力の届かないほど遠くの未来からわたしの愚行が観測できたからかもしれないね」
667名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:15:31 ID:SyDHrdIm
支援
668名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:16:04 ID:hEGEiv1b
「でも」
でも、彼女は、嬉しそうに悔しそうに続ける。
「あなたには、わたしの力が及ばなかった。涼宮さんの中にいた時も、佐々木さんの中に移ってからもそう。あなたの周囲の環境は変えれても、あなた自身は変えれなかった」
彼女は俺の落ちていた傘を拾い上げ、俺の手を握りながら傘を握らせた。
手が冷たい。
「そんなだからこそ、あの二人も惚れちゃったのかもね」
もう、反論するのもばかばかしくなってきた。俺が思いつく問題など、全て解決しているに違いない。なんせ、神様なんだから。古泉に言わせれば。

彼女は佐々木譲りの細い眼をいっぱいにあけた。
「さあ、それじゃゲームを始めましょうか」
オセロや志知奈良部、じゃなかった七並べなら喜んでやってやるが。
「わたしは佐々木さんの願望通りあなたと佐々木さんをくっつけにいく。あなたはわたしを涼宮さんのところに戻すかわたしを『殺して』しまえば勝ち。佐々木さんに落とされたら負け」
ふん、神様と凡人世界選手権出場者の俺が戦うとは、公平なゲームだな。
「しかしこっちには時間がいくらでもある。佐々木に落とされなきゃいいだけの話だ」
すると彼女はすこぶる楽しそうに
「難しいよー?佐々木さん自身ホントに本気だったから。わたしが言うのもナンだけどほんとにあの娘かわいいし」
ホントにナンだな。
「それに、時間無制限じゃないの」
おい、詳しく説明しろ。
「佐々木さんの自我はそれほどでもないって言ったよね?そこにわたしくらいの自我が入り込むと、佐々木さんは表に出てこれなくなっちゃうの。ちょうど、涼宮さんの中にいた時のわたしみたいに」
「そうなるまでの時間は、どれくらいだ」
「まあ、持って一年ってところでしょうね」
こともなげに言いやがる。他人事のように。他人事か?
「でもそれだけじゃあまりに不公平だから、わたしを取り巻くグループへの情報統制は解くわ。敵も増えるけど、味方がいないとあなたのクリアは難しそうだもの」
それはそれはありがたいこって。
「だが」
俺は最後の疑問を口にする。質問ばかりで疲れた。
「どうして佐々木の願望を優先するんだ?世界征服がしたいなら、そっちを先にやりゃあいい」
言ったあとで、墓穴掘ってやしねえかとかなり己の判断を呪った。スタートの前にゲームオーバーなんて悲しすぎる。
「それはダメ。すべてがコントロール可能になるまでは」
俺は意味がよくわからん、って顔をする。

「あなたを好きなのは、三人目の女神も同じこと」

わからん。心から。

「それじゃ、スタート」

彼女の右腕が俺の顔に伸びてくる。豪雨の中、なぜかその腕は濡れることなく俺の顎にたどり着き、至極愛おしそうに撫で上げ。
俺と触れ合うくらいの場所に立ち。
そして小さな手を俺の後頭部に添え頭をゆっくりと下げ自分はつま先をあげて。

その音は、雨に消える。

世界が、息を呑んだ気がした。
669名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:20:07 ID:hEGEiv1b
終了です
自分としてはこれで終わりなんですが、もし続きが出来たらまた投下させてください
ありがとうございました
670名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:21:22 ID:bxs4KkQq
GJ!乙。
3人目はオリキャラなのか。
671名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:22:56 ID:sbg6Wtra
乙続き待ってる
672名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:23:16 ID:AOOcqIp2
乙!
673名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:23:27 ID:v5iLOAmT
読むの早いな
674名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:25:37 ID:FR7Nb61h
まだ読んでないけどこのタイミングで投下してくれたことに感謝するわ
675名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:27:50 ID:q8mlYRlK
乙乙
676名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:30:03 ID:PH0IOur3
677名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:34:36 ID:SyDHrdIm
この逆パターン
中学以降のハルヒの性格が能力のものだったら
その場合は佐々木に能力が移ると共に、小学生の性格に戻るのか
678名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:55:47 ID:IbvaozOZ
この流れで、いかにも良作っぽい投下が来るとは夢にも思わんかった。
これで終わりってのも……まあ悪くはないけど、もし続きが思い浮かんだら是非投下して欲しいぜ。
679名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:25:44 ID:H36Gho70
お疲れ様でしたありがとうw
680名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:47:49 ID:cRe08dVs
個人的には佐々木はちょっと黒い感じが好きなんだ。
しかしこれはイイ。これで終わりってのがある意味ゾクリとする感じでいいかもw
681名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 04:43:50 ID:riNhuBjs
正直、落とす方にしてみれば流れなんてあまり関係がない。
どれだけ荒れてても投下が始まればピタっと止まるのは投下したことある人ならみんな知ってる。
その後荒れるか荒れないかは内容次第。

ここまでの反応がこのスレの全てだろう。
読み手の態度が〜〜とか文句言ってる作者は「なんで自分が投下した後には叩かれてしまうのか」、
客観的に考えて現実を直視した方が良い。文句言われる作者と言われない作者がいるということになにかを感じて欲しい。

面白かったです。お疲れさま。
この流れで投下したから、と言う評価は失礼千万です。
682名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 05:56:13 ID:48pWUhtn
>>669
GJ!先の展開が全然読めなくてすごい面白かった。
「そいつ」の正体が朝倉か朝比奈(大)か九曜かとどきどきしながら読んだ。
みくる卒業、ドラゴン桜、長門不合格とSSの狙いがわからないのとメインのはずの佐々木がなかなか出てこないので不安になったけど
最後で見事にすべてのつじつまが合って気持いい。
683名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 06:52:50 ID:eMfz2LtS
ほめ方けなし方(レスの内容、レスの集まり具合)も実にわかりやすいワンパターンだって事になにかを感じてほしい。
これは作者でなく感想書く側にだけどね
684名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 07:25:20 ID:fYY43C2o
俺、こういう>>(683)被害妄想だけで煽るしかしない人(下手すりゃマンセーされない書き手か?)が一番の弊害だと思うんだよね
コピペなんかより余程有害に感じるんだが

それにしてもこのSSは面白かった。ゾクゾクっとくる系は久しぶりだな
やっぱり面白い話の後は普通に感想書く人一杯いるし荒らしも空気読んで大人しくしてる
結局SSスレなんてのは投下される作品次第なんだよ。思い知った
685名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 07:37:32 ID:eMfz2LtS
>空気読んで
この空気がクセモノなんだよね
続けてるとわざとらしさに気づけなくなる

個人の意見で済まさず総体を持ち出しはじめるようになると
自分をかえりみるなり他のスレと比較するなりした方がいいな

もっとも、ゴリ押しでせっかくわざとらしさに染まらない部分を排除して作った安住の地を
健全化しろというのは余計な世話だろうけどね
686名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 08:49:56 ID:9TCcl8sE
良作に感動して何が悪い。
てわけで、>>669面白かった。是非続きをお願いします。
687名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 10:32:04 ID:A1jhZGO8
今は投下するなら最高のタイミングだろ
どんな駄作でもGJと乙しかつかないし
688名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 10:41:27 ID:eMfz2LtS
駄作は逆に一様にこきおろされるよ
この一様さが問題なのだが自覚は無いらしい
689名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:35:02 ID:IbvaozOZ
ようするに、この手のスレの癌細胞はID:eMfz2LtSみたいな奴。
690名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:39:14 ID:vtqlWsNY
それは失礼すぎる

あまりにも癌細胞に失礼
691名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 14:11:32 ID:6Zme+ji1
>>683
>>685
>>688
これだものな。どう見ても荒らし目的の書き込みではなさそう
一番「臭い」タイプのゴミだな
692名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 15:55:25 ID:kdjuYuIQ
こーいう、自分が誉めて貰えなかったのを恨んで文句言い続けてます系の元書き手っぽい奴が一番うざったい
へっぽこな話を投下する奴に限って直後の自演とか酷いし
693名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 15:56:54 ID:7GuWfRlr
SSスレなんて投下する側と感想を述べる側の覚悟があればいいんじゃないの?
感想の在り方を議論するなんてバカなの?
694名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 16:09:41 ID:eMfz2LtS
>へっぽこな話を投下する奴に限って直後の自演とか酷いし
そうそう、マジョリティ演じても実際の質が変わるわけじゃあない
ただ自賛にツッコミが入る空気を懸命に排除してるだけで
やってる本人には一番耳が痛い指摘だろうからねえ

そのうえIDはかわってもメンタリティの共通項の多さを隠せてないのは若さゆえかねえ
同じスレに情熱かけすぎると自分だけ見えてないものが増えるよ
695693≠692:2008/06/19(木) 16:14:04 ID:LQUOfNlA
>>694
あのさ、多分面と向かって直接言ってすら理解してくれないんだろうけど、


君はこのスレのSS投下阻害要因の少なくとも一つだよ。


696名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 16:36:03 ID:cRe08dVs
恒例の自演が始まりましたよ。
697名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:35:43 ID:IbvaozOZ
>>695
荒らしにマジレス超カコイイ。
放っておきなさい。
698名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 18:55:22 ID:QxPM47IB
ファンの楽しい雑談と面白いSSが読みたいだけなんだが、
そんなスレでバカに水と肥料やって何を収穫したいんだよとw
699名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:45:53 ID:pqX8dzAS
雑談なんかいらねえよw
自分を含めてキモヲタしかいないこんなスレの馴れ合いレスなんか見て楽しいわけねーだろ
俺が読みてえのは萌えエログロラブコメギャグだけだ
お前がバカに肥料やってる張本人だっつーの
700名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:01:50 ID:k5SrgzDn
>>669乙なのね

で、またこの流れかw
701名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:51:15 ID:Q7vUll8h
T大に落ちた俺に言わせると2年生の途中から努力する程度でそれまでバカだったやつが受かるなんてありえない
702名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:53:22 ID:fo+hWYyA
そんなツッコミ入れてるようじゃT大も落ちるよ。………うん
703名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:00:19 ID:o2tC5s9b
『変態佐々木シリーズ』マダー?
704名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:09:25 ID:lNhTh4IY
一年ちょっとで東大入っちゃう人とかも実際にいるしなあ
本物の天才なのに勉強知らないとかやる習慣がなかったとか、そういう類の
>>701は一般論ではあるけれど有り得ないってわけでもないな。多少痛々しい
705名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:20:13 ID:a3Erap8m
東大ねぇー元東大生だけどあんま天才天才ってやつはあんまいなかったけどね。
中には受験勉強なんてしたことないとか言い放つやつもいたけど
個人的には東大には受かったけど京大には落ちたから胸糞は悪かったのだけは覚えてる。実家京都だったしな
706名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:42:21 ID:4sdGkprt
今度は学歴厨が騒ぎ始める時間ですか?
707名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:43:12 ID:wO6HyEr6
>>705
お前が文系だったってだけなオチくさい
理系は変な奴の巣窟
708名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:50:05 ID:OR3K5Nub
東大入れるくらい勉強できてもこんな場所で空気読めないアホレスして愚痴ってるようじゃなんか悲しいなあ…と思いましたとさ
709名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:59:17 ID:UROgVmhK
少なくとも性格か頭かどっちか悪い奴しかこのスレにはいません。
710名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:03:04 ID:MAp+/vbu
俺、MITに楽勝で受かったよ。
周りの連中はみんな凄い。みんな英語話せる。
711名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 02:03:01 ID:iFrs76By
俺、機関に楽勝で受かったよ。
周りの連中はみんな凄い。みんな超能力使える。
712名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 05:00:23 ID:NwbPIL6M
>>705
前期京大で後期東大って珍しいな?
713名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 09:25:12 ID:2e8wS4zE
>>701
キョンが東大受かる成績になったのは、「涼宮ハルヒの能力による」と能力さん自身が言ってますよ
誰も何も言ってなくても、あの世界ならそう解釈できる
714名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 16:12:11 ID:rECp12jr
>>712
珍しいっていうか初めて聞いたよ
京大と東大両方受ける馬鹿なんて
715名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 19:20:36 ID:FZRVsbu9
みんな優しいな
俺は突っ込む気も起きなかった
716名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 19:42:24 ID:EhGhagSS
携帯で投下されてるのを知って家帰って一番にPC電源入れた。
読んだ。
面白かった。
GJ!!


あと、谷口ワロタ
717名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:49:54 ID:UFwi4WRm



G






なんかの暗号か?
718名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 07:10:06 ID:4YMcSkC7
あと、谷口ワロタ
719名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 17:05:01 ID:/x8eudtg
どうでもいいけど今日消失長門とにゃんにゃんする夢を見たよ。





今朝ほど現実に絶望した日は無いorz
720名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 19:52:42 ID:OONB7rcb
453 愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中 2008/06/19(木) 23:15:47.37 ID:kjIYCTJb0
キョン「長門、今日はちょっと趣向を変えて目隠ししてやってみよう。もちろんお前も外部情報をカットしておいてくれ」
長門「了解した」
キョン「…よし、じゃあ。いくぞ、長門」
長門「あ…」

<禁則事項行為中>

長門「(中で…出されているのを…確認…)」
キョン「気持ちよかったか?長門」
長門「(コクリ)」
キョン「なら、目隠しを取ってもいいぞ」
長門「…!」
古泉「フフフ、TFEIの中も人間のとあまり変わらないんですねぇ」
キョン「プーッ、クックック…古泉のは気持ちよかったか?長門」
長門「ああ…あああ、ああ…」
古泉「ざまあみろ」
キョン「ざまあみろ」
721名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 19:59:58 ID:fY8hmT5W
>>720
これはひどい
722名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:45:09 ID:kqSafDKy
>>720
これは古泉&キョン氏ねとしか言いようがない
723名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:08:42 ID:sMGoSHj6
酷過ぎる

誰か普通の長キョンか長古のラブラブHなSSを投下して中和してくれ
724名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:55:14 ID:oMZjYhl4
「それ、無理」
にこやかに職人は答えた。
「ここのスレ住人はただのラブラブ話なんて叩くだけだし。正直飽きているの。
ここはスルーして事態の変化を待つ。だから、我慢して」
725名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:53:56 ID:VLdYrmr+
長キョンはどうもほのぼのはあってもエロはなかなか思い浮かばないなぁ
726名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:59:26 ID:OONB7rcb
エロ同人は長門の方が多いんだけどな。
個人差だろうね。
727名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:33:15 ID:Kx/t5+AU
書いてみました。
よく分からない何かになりました。
エロなし。2レス。
728長門さんが『もーん』だそうです:2008/06/22(日) 00:34:57 ID:Kx/t5+AU
「………もーん」

「………」
「どうしたの、キョンくん? そんな『イースター島にいったらモアイの代わりに奈良の大仏が鎮座ましましていやがったような感じだ』とでも言いたげな顔をして」
「人の心を読むな、朝倉」

「………もーん」


―――――――――――――
長門さんが『もーん』だそうです
―――――――――――――


「で、確か俺は長門に呼ばれてわざわざこのマンションまで来たわけだが、………なんであいつはさっきから部屋の隅っこで『もーん』と言ってるんだああ可愛いなぁこんちくしょうだきしめていいですねひうぃごー」
「はい落ち着いて、そんなあなたに清涼剤。ピト、っと」
「ナイフは薬じゃねえっ!」

「………もーん」

「えっと、狼さんが落ち着いたところで質問に答えるけど、どうもキョンくんがひどい事をしたみたいなのよね」
「え、いつだ、それ」
「夢の中で」
「冤罪じゃねえか!」
「じゃあ、夢の中へ、夢の中へ」
「行ってみたいとは思いませんよ!」

「………もーん」

「あー、とりあえず、だ。俺は一体何をすりゃいいんだ?」
「慰めなさい。いえむしろ、慰み者になりなさい」
「よし、とりあえず帰るな。じゃっ!」
「しゅっ、しゅっ、と」
「ナイフを砥ぐな!」

「………もーん」

「ほっ、やっ、とっ」
「ナイフでジャグリングをするな。………あーもう、とにかく帰るからな」
「………どうしても」
「慰めろとかなんとかってのは脅されてイヤイヤやるもんじゃないだろ。じゃあな」
「………」ぐっ
「って、袖を掴むな袖を。………んあ、長門?」

「………も、もーん」

729長門さんが『もーん』だそうです:2008/06/22(日) 00:36:10 ID:Kx/t5+AU
「………はは、あはははは」
「キョ、キョンくん? 何でそんな鼻血だらだら流しながら壊れた笑い声をたてているのかな?」
「意外性で2倍、上目使いで2倍、そしてどもった事で3倍、12倍ですよ朝倉さん! 1000万パワーズですよ!」
「いやその計算はおかしい」
「もう脅しとかナイフとかハルヒとかオチとかなんぞ知った事か! 今夜は朝までサタデーナイトフィーバーだ!」
「まあ、『もーん』の時点で出オチだしね。で、長門さんはそれでいいの」

「もーん、もーん」

「あら、いいの? じゃ、あたしは帰るから。キョンくん後はよろしくね」
「おう、まかせろ。『もーん』の名にかけて!」
「………誰よ、それ」

「もーんもーん」
「もーん?」
「もーん!」
「もーんもーん、もーん」

「なんか居間の方からイヤすぎる会話が聞こえてくるわね。というか、あれで会話、成り立っているのかしら? ………まあいいわ、どうせあたしに言える事は一つくらいだしね」


「ではでは、ごゆっくりー、………ってね」


730名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:38:10 ID:Kx/t5+AU
以上です。
ラブラブHは自分には難しいようです。
では、また。
731名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:18:18 ID:aj7ouCHt
不条理4コママンガかなんかを読んだ後の気分になるなw
俺はGJと言うよ。
732名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:22:25 ID:DiEVkMhT
これが俗に言う超現実主義って奴か

嫌いじゃないぜ、こういうの
733名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:24:25 ID:RU9db/dF
オチがない上に意味がわからない。
誰か解説してくれ。
734名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:33:39 ID:e9PnG8xa
つまりもーんということだ

あとはわかるな?
735名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:02:07 ID:+45gbqvv
なんかパン工場や校庭は〜とは違うベクトルの意味不明さだな
俺もこういうの好きだぜw
てかこの長門は消失長門なのか?
736名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:17:10 ID:h+jnnPy/
長門がいっちゃってることだけがわかった
737名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:21:54 ID:LP0MRWSP
長門みたいな心情の読み辛い無口キャラのエロを文章で表現するのは難しそう。
絵的に見栄えのするキャラだからエロ漫画にはしやすいのかも知れんが。
…でも長門の同人もあんま沢山見たって記憶ないな。
書店の棚はハルヒやみくるばっかだったような。
738名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:30:29 ID:+45gbqvv
>>737
むかーしこのスレで勧められたDLアクションだったかな?
っていうサークルの良かったな
739名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:33:37 ID:9C+MwLye
宣伝乙
740名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 05:30:29 ID:P9m+CDkh
だめだ……なぜか長門がムックのような生物の気ぐるみを着てるような気がしてならないwww
741名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:52:32 ID:YpvyLnoS
長門は萌えないという人が多いらしいな
742名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:46:33 ID:qcfkVMz4
萌えますか? 萌えませんか?
743名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:46:56 ID:WntVvL9R
アニメから入って消失読んでない人はそうじゃない?
逆に小説を消失まで読み進められたら長門に嵌ると思う
744 ◆ka5BrNUzcE :2008/06/22(日) 23:47:43 ID:YT2e1Yaq
SS投下します。

前スレ
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207160374/798-811
の続きです。
場面はSOS団の日常風景、シチュは前回投下分の翌日から。

>保管庫の中の人へ
改行直して頂き、感謝いたします。どうもありがとうございました。
745誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:48:24 ID:YT2e1Yaq
 ――これは、世界をひっくり返すトンデモパワーを手に入れた涼宮ハルヒという爆弾女と、
キョンという間抜けな仇名を持った平凡な俺と、宇宙的未来的超能力者的な仲間たちとが織り成す、
突っ込み所満載の関西ギャグ物語。

 野生動物対野生児の激突から一夜明けた翌日の放課後、見慣れないボードゲームの盤面を挟んだ
俺の対面に座る制限付き超能力者の古泉一樹は、爽やかな笑みを浮かべて申し訳なさそうに詫びを
入れるという器用な芸当を俺に披露してくれていた。
 「……それは大変な目に遭った事ですね。この近辺でイノシシが極ありふれた動物であっても、
やはり危険動物である事には変わりありません。その危険因子を涼宮さんから排除できなかった事は
『機関』として真に遺憾な話です。今後は涼宮さんが登下校される時イノシシに襲われないよう、
お望みなら『機関』は全力を挙げて山狩りをする事を約束しますよ。その時は山に一個軍団ほど投入
する事も、『機関』の力をもってすれば簡単です」
 発音こそ明瞭で爽やかな印象を与えるが、セリフ回しは無駄にクドい。これが古泉の話し方だ。
 部室で俺の説明を聞く前に、こいつも噂ぐらいは耳にしてる事だろう。昨夜学校近くの住宅街で、
キョンという間抜けな仇名の男が女の声で罵倒されていた、という噂だ。ライダーとかヒーローとか
臭いとかエロキョンとか視姦とか獣欲の限り汚して犯して嬲り倒すといったハルヒの罵声は、
俺が危惧した通り周辺住民の耳に届いていたらしい。それでもって今朝までには、北高の全生徒に
知れ渡る結果となってしまった。
 物騒な単語が飛び交っていたはずなのに、どうして誰も警察に通報しなかったのか。それとも
SOS団の悪名は、俺の知らぬ間に随分前から学校外にまで広まっていたのか。考えるのも恐ろしい。
 登校して自分の席に座り、後ろのハルヒに一声掛けようと振り向けば、うちのクラスの全員が
遠巻きに俺とハルヒを眺めてやがった。連中のざわめきの中から、第二位とダブルスコア以上の
差を付けて最も多く聞こえた言葉は何だと思う。「ついに」だとよ糞忌々しい。
 素数とその倍数と1のつく数の時だけアホになる、つまり常にアホな谷口なんか、
「キョンなんぞに先に童貞卒業された」とかほざきながら泣き喚いていたな。机に突っ伏した
奴の後頭部を、当然のように思いっ切り殴ってやった。
 さよなら俺の平和な人生。一年ほど前に俺の手を離れて無限遠点まで行っちまってたそいつが、
とうとうこの世から存在ごと消滅してしまった。再び俺の手に戻る機会はもう永遠に訪れない。
呼び戻すのは死者を蘇らせようとする愚行に等しい。せめて今は過ぎ去った美しい平和な日々
という奴に哀悼の意を捧げてやろう。
 「おめでとう涼宮さん」と歩み寄った佐伯と阪中から祝福を受け、赤面して硬直するしかなかった
ハルヒのマヌケな姿に、僅かながら溜飲を下げたものだ。一矢報いた感はあるが所詮一矢は一矢、
致命傷じゃない。相討ち共倒れどころか、俺の受けたダメージの方が遥かに大きかったんだが、
その辺をあいつは理解しているんだろうかね。ところで『佐伯』『阪中』って、あいうえお順では
『涼宮』に近いよな。二年にもなって積極的に話す女子がそれって、ハルヒの奴今ごろ新入生かよ。
 「いい加減にあなたも気付いていい頃でしょうが、涼宮さんの動揺も相当のものだったと思います。
それでも僕から一言、祝福の言葉を述べさせて頂いても宜しいでしょうか」
 心底楽しそうな爽やかハンサムスマイルを俺に向けて古泉は言った。うるさい少しは黙れ古泉。
お前の後ろで黙々と本を読む長門の態度を少しは見習ってもらいたいね。
 「そうですね。僕には彼女の心が読めませんが、長門さんが今日読んでいる本はよっぽど
面白いんでしょうね」
 お前もそう思うか。今日の長門はいつになくページを早く捲るもんな。三十秒に一度ずつ紙を捲る
長門だが、宇宙人のあいつがその気になれば、秒間数ページを一気に視覚情報として脳裏に
焼き付けるのも朝飯前である。敢えてゆっくりと読書に勤しむあいつは、月並みな表現だが
心から本を愛しているんだろう。
746誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:50:12 ID:YT2e1Yaq
 ところで改めて訊くが古泉、たかがイノシシ相手に一個軍団投入する『機関』って何なんだよ。
大体軍隊を動かすのにどれほどのヒトモノカネが必要だと思ってるんだ。費用対効果で言うなら、
地元の猟友会に頼む方がよっぽど安上がりで確実だと子供でも解るだろ。それでも軍隊使うのか。
生徒会選挙の時にやったアホな規模の現ナマ実弾投入といい、どんな組織なんだよ全く。
 ああ『機関』の成り立ちや基本思想は前に聞いたから結構だ。そうじゃなくて、例えば普段は
ハルヒの子守以外にどんな活動をしてるんだ。せめて組織の正式名称ぐらい出さないと、どっかから
突っ込みが入っても俺は知らん。それこそハルヒが巡回してる動画サイトで偶然発見した、
グランドチャンピオンとか四万十川料理学校とか頭頭<<トウズ>>とかと同レベルのネタ設定にしか
ならないぞ。関係ないがハルヒの奴、そのサイトのログインパスを俺の本名に設定してやがったな。
冗談のつもりで試したら一発で割っちまった。
 「『機関』は『機関』ですよ。それで僕もあなたも、僕たちを知る人々も全く不自由しない。
何の問題がありますか?」
 前々から森さんや新川さんたちが普段どんな仕事してるか疑問に思っていたんだが、今ので解った。
あの人たち普段はお笑い芸人やってるのか。やっぱり大手お笑い興行会社なんだなお前の親玉は。
さぞかし薄給で苦労してるんだろうよ、お前も森さん新川さん多丸さんも。キャシィ塚本先生の
サイン辺り、お前の親玉なら頼めば用意してくれそうだな。
 「容易な事です。『機関』は例の興行会社にも顔が利きますのでね。おっと、今のはシャレの
つもりで言ったんじゃありませんよ」
 そう弁解した古泉は、笑顔のまま無駄なまでに白い歯を輝かせてみせた。爽やかだなお前。
クソ寒いダジャレよりも、今のお前の爽やかな仕草の方がギャグとしてちゃんと機能してるぞ。
 「お褒め頂いて光栄です。なにしろ僕は道化師を演じなければならない身ですからね。最高の
賛辞を頂きました」
 ああ全くその通りだ。爽やかさも度が過ぎるとコテコテのお笑いにしかならない。お前の
キャラクターがそうだ。お前は爽やかさが売りのボケ担当だ。
 「それは涼宮さんが望まれたからですよ。爽やかなイメージの転校生、いや元転校生と言うべき
でしょうね。もう転校生属性は失われてしまいましたが、とにかく涼宮さんにとっての爽やかな
イメージだけは維持しなければならないんですよ。いやはや辛い所です」
 辛いとか何とか言っておきながら、古泉は爽やかな笑顔を崩さない。尊敬に値するプロ芸人根性だ。

 話は少し横に逸れるが、ここでコアな地方ネタについて語ろうと思う。
 俺たちの住む地域で土曜昼からオンエアされる喜劇番組では、たまに首都からやって来た爽やかな
青年役の芸人が登場する。その爽やかな青年役は、舞台の常連出演者や観客に向かって、これでもか
これでもかと己の爽やかさを執拗にアピールするのだ。これは爽やかさを強調するギャグなのだが、
他所では絶対通用しないし、解らん人には絶対解らん。俺もこの手のベタでクドいギャグは好かん。
 だがハルヒの転校生に期待するイメージというのは、正にこの手のコテコテな爽やかさなのだった。
古泉の言動はそのイメージに沿った物にすぎない。何だかんだ言ってハルヒも、小学生ぐらいまでは
例の興行会社の喜劇を毎週観て育った子なんだな。

 それよりもだ古泉。物語の復習も終わった事だし、いい加減に話を進めよう。
 「『機関』は『機関』ですよ」
 それは今さっき聞いた。天丼ギャグは御腹一杯だ。
 「……続けさせて下さい。『機関』は『機関』、僕は僕です。常に全ての考えが一致するとは
限らない。僕個人の意見としても、山狩りなんて必要ありません。実際に涼宮さんは、あなたに
迫ったイノシシという危険をご自分の力で追い払った。野生動物程度の危険など、涼宮さんの
例の力の前では大した障害にはなりませんよ。涼宮さんに対するその位の信頼感というものなら、
この一年ほどの間に僕にも備わって来たという自負はあります」
 ちょっと待て古泉、今ハルヒの力と言ったな。じゃあ何か、ハルヒがイノシシを追っ払ったのは、
ハルヒのトンデモパワーが炸裂したからなのか。鳩が全部白くなったり、みっみっミクルビーム
だったり、秋なのに桜満開サクラ子爵だったり、シャミセンがバリトンの利いた『ええ声』で喋ったのと
同じ現象が発生したとお前は言うのか。
747誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:51:15 ID:YT2e1Yaq
 「おや、違うと仰るのですか?あなたの話によると、涼宮さんは母イノシシに何か話しかけていた
らしいじゃありませんか。動物に言葉を喋らせる事が可能なら、人間の言葉を動物に理解させるのは
もっと容易い事です。そうは思いませんか?」
 気が付いたら俺の視界一杯に、古泉のニキビ一つシミ一つない色白な爽やか笑顔が広がっていた。
男の癖にモチ肌だなんて、どこまでも爽やかだなお前。分かったから、爽やかさを強調せんでいい。
顔を近付けるな。口からモンダミンの香りがするんだよお前は。香りの強さだと、部室に来る直前に
お口クチュクチュやってたみたいだな。爽やかキャラの為にはそこまでやるのかよ。ギャグのつもり
なら止めとけ。他所に行ったらゲイに間違われても文句は言えんぞ。
 「別に構いませんよ。要は僕の本質である、道化師としての役割さえ理解して頂けるなら
それで十分です。僕が同性愛者か異性愛者かという問題は、道化師という僕の本質の前には
大した事ではありません」
 芸の為ならゲイ扱いも厭わぬか。古泉お前こそ真の芸人だよ。何なら俺からお前の親玉に、
お前のギャラを上げてくれるよう頼んでやろうか。それ位してやってもいいと認めてやるから、
とにかく顔を離せ……
 視界一杯に広がった爽やかなニヤケスマイル、というビジュアル的には毒物でしかない物から俺を
救い出してくれたのは、横から俺の鼻先に突き出された専用の湯呑だった。

「……はいキョンくん、お茶です」
 耳を優しく擽る天使の声に惹かれて見上げれば、メイド姿の天使が俺に微笑みかけていた。
朝比奈さんだ。なんでこの人部室にいる時はいつもメイド服なんだろう。キャラ作りの一環だと
ハルヒは言ってたが、それでも学校にメイド服という組み合わせはコテコテすぎるだろう。
朝比奈さんは何をお召しになっても見目麗しいお方だし、メイド服も最高に似合ってらっしゃるから、
間違っても疑問を口にする事はないが。
 古泉の十分の一程度の適度に爽やかな笑顔、つまり自分にとっての精一杯の爽やかさでもって、
愛らしい上級生メイドさんに微笑み返す。朝比奈さん、今日は笑顔が一段と素敵ですよ。
 「ありがとうキョンくん。でも褒めてもお茶ぐらいしか出せないわよ。熱いから気を付けてね」
 すみません朝比奈さん、男は女の前では道化にもなれるんです。お茶ぐらいって、朝比奈さんに
淹れて頂いたお茶こそ、人類の至宝に喩えるべきです。温度、濃度、手に心地よい茶器の重み、
いずれも素晴らしい朝比奈茶を是非とも頂きましょうぞ。湯呑を受け取ろうとして、朝比奈さんの
細くて華奢な指に触れる。「きゃっ」と愛らしい声を上げる朝比奈さんが先輩だなんて、
事実とはいえ未だに信じられない。
 湯呑の中から湯気とともに立ち昇るふくよかな煎茶の香りとを味わって、おもむろに一口啜る。
うむ美味い。今日の茶はいつにも増して美味い気がしますよ朝比奈さん。もしかして何かいい事でも
ありましたか。
 「もう、キョンくんったら全然素直じゃないのね」
 古泉にも湯呑を渡しながら、朝比奈さんは俺を振り返って少し拗ねてみせた。全然恐さを感じない。
むしろ嬉しそうに年下の男の子をからかっているようにも見えて、本当に愛らしいお方だ。
 すみません朝比奈さん、俺のどこが素直じゃないのか全然分かりません。ですがあなたが喜ばしく
思う出来事であれば、俺もそれを心から喜びましょう。だから教えて下さい。俺は何に対して
素直になればいいのでしょうか。
 「うふふ。分かってるクセに。キョンくんも、ようやく自分の気持ちに気付いたんだなって……」
 紙の捲れる乾いた音が、俺を至福の一時から呼び醒ました。
748誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:52:27 ID:YT2e1Yaq
 小さく悲鳴を上げて朝比奈さんが縮込まる。音の発生源に目を遣れば、長門がパイプ椅子に
座ったままハードカバーに目を落としている。長門の姿には、特に普段と変わった点は見られない。
 だが朝比奈さんは、猛獣と遭遇して怯える小動物のように、おずおずと俺と古泉の下から離れて
行った。前から思っていたんだが、やっぱり朝比奈さんは長門が苦手なんだろうか。もしかしたら
俺の知らない所で、宇宙的未来的な確執でもあるのかね。平和な日常の中では忘れがちだが、
古泉も腹に一物抱えてそうな親玉に仕える身の上だ。本人らの感情は別にして、それぞれの親玉の為
に三つ巴の戦いを繰り広げている事もあるだろう。
 まあ仮にそうだとして、俺には誰か一人に肩入れする気はない。皆大切なSOS団の仲間だからな。
 気を取り直して茶をもう一口啜る。明日の気温も平年を上回ります、なんて前日の天気予報では
そう言ってたが、森田さんも二日連続で予想を外す事もあるもんだね。夕方になって冷えてきたのか、
熱い朝比奈茶の有難みが普段の三割増しに感じられる。
 「朝比奈さんのお茶が美味しい、という意見には僕も賛同します。しかしそんなに寒いですか?」
 古泉は俺に言うと、手にしていた湯呑を奴が持って来たゲームの盤面脇に置いた。ふっ、と吐いた
爽やかな溜息が如何にもワザとらしい。絵柄的にシュールだ。悪い事は言わないから止めとけ。
明らかに爽やか路線のやり過ぎだ。
 「職業病だと思って頂きたいものです。話を続けましょうか……」
 さらりと流しやがった。まあ良いだろう、俺もお前の爽やかさを語るのに飽きて来た頃合だしな。
 「動物が人語を解するという事が、現実的な考えだと思いますか?ましてや相手はイノシシです。
我が子を守る為には、野犬を殺し人間を病院送りにする事も厭わない危険動物ですよ。我が子を
害する恐れのある相手に、わざわざ睨めっこ勝負なんて仕掛けますか?その間子供は無防備に
なるんです。わざわざ子を危険に晒す可能性の高い選択肢を採るより、手っ取り早く相手を
攻撃する方が合理的でしょう。例えばそう、あなたを……あなたが話してくれた内容は、
もしかしたらあなたが負傷入院するという物語に上書きされた出来事なのかもしれません。
他ならぬ涼宮さんの手によって」
 という事は何か。イノシシが睨めっこ勝負の土台に立ってくれたのも、ハルヒがトンデモパワーを
発揮した所為だと言うのか。本来の俺は今頃病院のベッドの上で朝刊の地方欄を開き、その片隅に
ひっそりと目立たない記事になって掲載された自分の本名を間抜け面で眺めている筈だって、
古泉お前はそう言いたいのか。
 ギャグだとしたら最低だ。極くありふれた野生動物一匹の為に世界は改変されましただなんて、
それこそ最低のブラックジョークじゃないか。ハルヒの気迫が母イノシシに通じたと考えた方が
まだマシだ。何があいつに猛獣との睨めっこに勝利する程の気力を与えたのか、俺には到底想像も
付かないがね。
 悪いが俺は賛同できない。お前の話には根拠がない。イノシシにとっての合理性を根拠に挙げる
つもりなら、無用な戦いを回避するのもまた合理的な選択肢じゃないか。母イノシシが死んだら、
親離れもできていないウリボウはどうなる。野垂れ死には避けられん。動物はシビアな野生の世界に
生きているんだ。子供さえ無事なら、自分から攻撃を仕掛けるなんてリスクの高い行動を避けるのも
賢明な判断だ、と主張できるだろう。
 だいたい俺と古泉のどっちが正しいのか、誰も証明できないんだぞ。お前の方が俺より正しいと
言い張るつもりなら、何か証拠を出せ。ハルヒが変態パワーを使ったと、俺も認めざるを得なくなる
確かな証拠をな。
 古泉の奴は、目だけ0円スマイルを保ったまま唇を窄めやがった。お前意外と負けず嫌いなんだな。
749誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:53:09 ID:YT2e1Yaq
 古泉の奴は、目だけ0円スマイルを保ったまま唇を窄めやがった。お前意外と負けず嫌いなんだな。
 「確かにあなたの仰った通り、僕は涼宮さんが能力を使ったという確証までは持っていません。
なにしろ例の空間も発生しませんでしたからね。あなたは既にご存知ですから釈迦に説法といった
具合ですが、あの空間は涼宮さんが……」
 皆まで言うな。あの変態空間は、あいつの機嫌が極限まで悪くなった時にしか発生しない。しかも
お前の超能力は例の空間が出ない事には発動せず、その場合お前は俺と同じ一般人にすぎない。
現に映画の時だって、怪奇現象が実際に発生するまではハルヒの異変に気付かなかったじゃないか。
 などと俺が反論している間に、古泉の奴は盤面に目を落として駒を進めていた。逃げたなこいつ。
そんな俺の考えを見透かしたようなタイミングで、古泉の野郎は盤面から顔を上げ爽やかにニヤケて
みせた。ええい爽やかだな。
 「お互いに根拠のない主張を譲り合わず、水掛け論に終始するのは僕の望む所ではありませんので。
それでも僕としては、涼宮さんが力を発揮してくれた、と信じたいのですよ」
 なら勝手に信じていればいい。だがな古泉、どうしてお前はハルヒの力が発動したという事にした
いんだ。
俺としては物語の上書きだなんて物騒な話は御免蒙りたいんだが。
 「涼宮さんの言葉を借りるとすれば……そうですね、彼女ならこんな風に言うんでしょうか」
 古泉は盤面から顔を離して俺を向き、額に掛かった前髪をこれ見善がしに指先で掻き上げて言った。
 「『そっちのほうが面白いじゃないの』」

 どうです、と言わんばかりに首を傾げた古泉を無視して、俺は再び湯呑を手にした。
 まったくハルヒ語録に古泉のクドい爽やかポーズが加わったら、本当に悪趣味でしかない。
これじゃ強大な力を持て余し遊び半分で弱者を虐げる、自意識過剰な悪役みたいだよ全く。
 しかし今のハルヒの口真似だが、抑揚や発音が恐ろしくあいつの特徴を捉えていたのには感心する。
良くも悪くも古泉一樹は、この一年でSOS団に馴染んで来たって事かね。ある種の感慨と共に部室
を見渡し、朝比奈茶をもう一口啜る。
 ……ふむ、濃ゆい。
 お茶の話じゃなくて、部室の面々を指して言ってるんだ俺は。
 下らないボードゲームに興じる爽やかイケメン、その後ろでパイプ椅子に腰掛けて規則正しく
紙を捲り続ける小柄な無口少女、さらにいそいそと茶菓子まで用意してくれる、部室専属の愛すべき
巨乳メイドさん。宇宙人未来人超能力者という非日常的な情報を無視してなお、俺の目に映る
日常的な彼らの姿は三者三様に強烈な個性を放っていた。しかし統一感がなさすぎる。
 不思議な要素萌え要素を、これでもかこれでもかと過剰に詰め込んだ結果、出来上がったあいつの
望む世界は、不気味なまでに関西特有の極彩色で強調されたライトノベルだった。そんな趣さえ
感じられるが、しかしこういうコテコテな光景に日々の安らぎを感じる辺り、俺もハルヒと
根は同じなんだろうな。断じて認めたくないものだが。
 いや朝比奈さんのお茶も濃いぞ。以前に俺は濃い味の茶が好きだと朝比奈さんに伝えた事があるが、
その翌日から朝比奈さんは健気にもお茶を濃い目に淹れてくれるようになったのだ。その心遣いが
嬉しくて、俺は前にも増して茶をゆっくり味わって飲むように心がけている。文字通りの喫茶という
奴だな。
団長の好み?そんなの知らん。どんなに高い茶も三秒で飲み干すハルヒは、この俺よりも茶に暗い。
だが気配りの出来る朝比奈さんの事だ。勢いよく飲んで舌や喉を火傷しないよう、団長には薄くて
温めに淹れるという、石田三成のような努力を俺の知らない所で払っているのかもしれない。
750誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:54:10 ID:YT2e1Yaq
 「あなたの番ですよ」
 俺が愛らしい上級生について考えを巡らせようとする機を見透かしたように、古泉は持っていた
賽子を俺の鼻先に突き付けた。掌に載せていたのならまだ許そう。だが親指と人差し指で賽子を摘み、
顔を傾けて爽やかに微笑むのは格好の付けすぎだ。視覚的な毒物なんだよお前のスマイルは。
お前俺に何か恨みでもあるのか。それとも愛らしい朝比奈さんに想いを馳せるのがそんなに
悪い事なのか。
 「それが『想いを寄せる』の言い間違いでない事を切に願いますよ、僕は」
 お前は余計な事を言うな古泉。仮に俺が朝比奈さんに想いを寄せていたとしても、お前に
とやかく言われる筋合はないだろう。恋愛は個人の自由だ。他人の恋路を邪魔する奴は、
馬に蹴られて死んじまえ。
 古泉は肩を落として爽やかに溜息を吐くと、力なく首を横に振った。俺何か変な事を言ったのか。
 「あなたが本当に平穏な日常を望んでいるのか、考えれば考えるほど疑問が深まりますね。
先程あなたは僕の意見を物騒だと仰いましたが、僕に言わせればあなたの方が遥かに危険な
思想の持ち主です。この話が涼宮さんの耳に入ったら、世界がどうなると思ってるんですか。
人知れず世界を守るヒーローとしての努力が、あなたの不用意な一言で全部台無しになるかも
しれないと考えると胆が冷えますよ」
 そうだろうな。今日はやけに冷えるもんな。
 「やれやれ」
 今のは俺ではない。古泉の奴が俺の口癖をマネたんだ。一年も付き合っていると、余計な癖まで
伝染るんだろうかね。深呼吸して姿勢を直した古泉の笑顔に、何か諦観の念が込められていたような
気もする。
 「涼宮さんの話題を僕とやり取りする時だけ、あなたは僕の役割を平気で取り上げるんですね。
あなたがそういう人物なのは存じ上げていた筈なんですが。まあいいでしょう。今はゲームの
時間です」
 そうゲームだ。古泉が持ち込んだこのゲームだが、つい遊ぶのを忘れてしまう程つまらん
代物だった。古泉ならもっと気の利いたゲームを持ち込む筈なんだが、今日に限って何故
こんな物を持って来たんだ。
 「どうしたらあなたに勝てるのか、ずっと考えていました。そしてある結論に達したという訳です。
将棋であっても運の要素が新しく加われば、勝負に紛れが発生します。運を味方に付ける事に成功す
れば、ひょっとしたら僕が勝つかもしれません。それでこのゲームを持ち込んだんですよ」
 なるほどそういう思惑か。古泉にしては考えたなと感心する一方で、その運とやらに見放されたら
どう仕様も無いなという、そんな二つの思いを胸に秘めて奴から賽子を受け取った。
 「御健闘をお祈りします」
 そりゃどうも。俺が振った賽の目は四。続いて回したルーレットの針は、ピンク色に区切られた
枠を指して止まった。まずまずの出目といったところか。
 「いえ、中々に効率的ですよ。出目を無駄にしなくて済みますからね」
 古泉を無視してピンクの駒を四個だけ進める。一応言っておくが四マスの間違いじゃない。
駒を四個だ。
 自分の番が終わり、古泉に賽子を手渡す。無駄に軽やかな手付きで賽子を受け取った古泉は、
指に摘んだそいつを祈るようなポーズで額にかざした。なあ古泉、それ必勝祈願か何かのつもりか。
 奴の出目は六。
 いい出目じゃないか、と喉の奥まで出掛かった励ましの言葉は、得意げな爽やかスマイルの前に
霧散する。大きく腕を振り、これまた大袈裟な動作でルーレットを回す古泉。針が指した色は、
無情にも歩の一個しか駒のないまつざきしげる色。
 何だよまつざきしげる色って。おかしいだろこのゲーム。
 古泉の奴は案の定というか、0円スマイルを保ったまま唇の端だけを歪めて苦笑い、なんて
使い道のほとんど思い浮かばない器用な芸当をやってのけた。
751誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:55:27 ID:YT2e1Yaq
 芸はいいから早くそのまつざきしげる色の歩兵を動かせ。悩んでも覆水盆に返らず、
出目をやり直す事は出来ない。負けず嫌いのハルヒでさえ、最近じゃこんな下らない事で
世界を引っくり返す暴挙には出ないぞ。早くしろ時間の無駄だ。
 そもそもこの狂ったゲームを持ち込んだのは古泉、お前だ。このクソゲーの製作者が
何を考えてチェスや将棋の駒数を敵味方百個ずつに増やしたのか、その将棋に賽子と
ルーレットなんて運要素を付け加えたのか、何でまつざきしげる色なんて色があるのか、
俺には理解できないし、また理解したくもない。
 こんな突っ込み所だけで構成されたゲームを部室に持ち込んで俺を誘ったのはお前だ。
最後まで付き合ってやるから、お前も白黒付くまでこのゲームをきちんと全うしろ。
 爽やかな笑顔を保ちつつも、賽の目とルーレットと盤上の駒とを未練がましく見比べていた
古泉に見切りを付け、俺は奴の背後でハードカバーに目を落とす長門の姿を視界に捉えた。
 おい長門――

 長門は俺の呼び掛けには応じなかった。読書に集中していても、長門は注意力を失う奴じゃない。
絶対に聞いている筈だと分かっていたので、もう一度長門に話しかけた。たかが駒一つ動かす事も
出来ずに固まっている古泉は、ここらで一旦視界からご退場願おうか。
 長門、長門さん。読書大好き長門さん。昨日俺が遭遇した災難について、是非意見を聞かせてくれ。
長門はパラパラと捲れるハードカバーに目を落としたまま、唇だけを動かして淡々と語ってくれた。
 「情報統合思念体は、涼宮ハルヒによる情報の改変を観測できなかった。私も情報に対して改変が
行なわれた痕跡を感知していない。恐らく情報の上書きが行なわれた可能性は極めて低いと
考えられる」
 だろうと思ったぜ。古泉の冗談とも本気とも付かない戯言よりも、長門の簡単な説明の方が
ずっと親切だ。あいつは憶測で物を言うが、長門は基本的に事実を述べる。何か意見を付け加えるに
しても、必ず事実を元に考えを展開してくれるから、自分の頭で良し悪しを判断する事もできる。
つまり聞き手にとってフェアな物言いなんだよな、長門の喋り方って。情感に乏しく聞こえても、
中身の薄い古泉の発言よりはずっと参考になる。ありがとう長門。お前の解説は世界一、
いや宇宙で一番的確だよ。
 「ただし……」
 ただし何だよ。長門にしては引っ掛かりを覚える物言いだ。言いたい事があるならハッキリ言え。
俺の声に促されてか、それとも自分から言いたかったのかは判らないが、とにかく長門は高速機械
――名前は思い出せないが、銀行とかに備えてある紙幣を数える為のアレだ――のようにページを
捲りながら珍しく饒舌な口調で話を続けた。
 「涼宮ハルヒの行なった情報改変が、彼女自身が個体として持っている能力に上乗せされる形で、
ごく僅かに発動された可能性も残されている。この世界に科せられた物理的な制約情報を変更せず、
かつ情報改変による世界への影響が誤差範囲に留まる場合は、情報の改変量が私たちインター
フェースの検出限界を下回る。その結果として、私たちが情報改変の有無を感知できなかったという
事態も、可能性として完全に否定まではできない。その仮定をもとに推測を進めると、涼宮ハルヒが
自身の情報干渉能力に気付いた可能性がある。情報統合思念体の気付かない内に、彼女が自律進化を
遂げていたとしたら、彼らはそれを感知できるレベルまでインターフェースの能力を向上させようと
するだろう」
752誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:57:07 ID:YT2e1Yaq
 パタリ、とハードカバーが閉じられる音がした。普段なら団活の終了を告げる合図なんだが、
まだ団長も登場していない。長門は残りの時間をどうやって暇潰しするつもりなんだろうか。
もしかして今日はもう一冊ぐらい読むつもりなのかね。
 両手に閉じた厚物を固定したまま、長門は微動だにしなかった。窓から差し込む柔らかな光に
照らされた長門の姿は、まるで一種の芸術作品だ。肖像というより、どっちかと言えば果物カゴの
油絵に代表される静物画の印象が強いが。
 長門よ。そのままの姿勢でいいから、俺の話を聞いてくれないかな。元々は聞き齧りの知識で、
しかも親友の受け売りだ。その親友も、元はある大学の先生のブログから引用したと言ってたな。
退屈なのは分かっているが、ほんの少しだけ付き合ってくれ。ハルヒの反則能力や、お前の親玉の
事情云々は別として……

 『有る』ということを証明するのは簡単だ。たった一つでも例を挙げれば、それで十分だからな。
しかし『無い』ということを証明するのは非常に困難になる。全ての例を調べ上げ、『有る』
という可能性を完全に潰して、それで初めて『無い』と証明した事になるからだ。
 悪魔の証明、と親友は言ってたな。今朝俺が挑戦した数学小テストも、悪魔の証明問題だった。
見事に玉砕したよ。谷口のアホを笑えねえ。言い訳するつもりはないが、全部の例が最初から
与えられているなんて、現実乖離も甚だしい。
 話が外れそうになったが、つまりはそういう事だ。お前の親玉でさえ、全ては知らないんだよ。
さもなくば、わざわざお前を生み出してハルヒの調査なんかする訳がないからな。だがお前は実際に
四年前この世に誕生し、そして俺たちと出会った。最強宇宙人のお前を遥かに凌ぐ高次の存在、
言ってみりゃ神様モドキみたいなお前の親玉でさえ、『無い』事は証明できないって訳だな。
 長門はようやく首だけを俺に向けた。どこまでも澄み渡った黒檀の瞳が「何を言っているの」
とでも言いたげに暖まっている。ようやく俺の話をまともに聞いてくれる気になったか。いい兆候だ、
続けよう。 
 『無い』ことを証明するよりも、別の『有る』ことを証明してから考えを組み立てて行く方が
ずっと合理的だ。全ての例を虱潰しに調べ上げる場合より、圧倒的に素早い判断を正確に
下せるからな。お前のハルヒセンサーに限界があるなんて初耳だったよ。だがそれでも
普段のお前なら、見つからない物はひとまず『無い』と判断して、こんな風に言うはずなんだよ。
 ――涼宮ハルヒによる情報改変の痕跡は見られなかった。彼女による情報干渉の可能性は
極めて低い――
 わかるか長門。『無い』ことにこだわる長門有希なんて、本当にお前らしくない。大体だな、
『無い』ことを前提にした推論というのを、世間では妄想って言うんだよ。万事合理的な
長門にしては、有り得ないまで思考が迷走しているじゃないか。おかしいよ。
 本の読み方にしてもそうだ。お前なら十数秒もあれば、本一冊の文字情報を読み取るのには
十分だろう。だがお前は敢えてゆっくりと読むんだ。まるで読書にともなう全ての行為を
楽しむようにな。文字情報だけじゃない。活字の字体やインキの擦れ滲み、紙の折り目や破れ目、
長年蓄積した染み黄ばみ、紙の表面に走る繊維の目までを、視覚のみならず触覚嗅覚まで
動因して愛するんだ。一ページに一分ぐらい掛けて、ゆっくりとな。
 今日のお前は色々とおかしな点が多過ぎる。お前の無愛想は出会った頃と変わらんが、
しかしある感情がお前の無表情の下で渦巻いているのが、今の俺には判るんだよ。
 ハッキリ言おう。長門、お前は一体何に対して苛立っているんだ。
753誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:58:51 ID:YT2e1Yaq
 「べつに何も」
 無表情のまま、長門は真っ黒な瞳を俺に向けて素っ気無く言う。そのまま何分ぐらい経過したか。
長門との睨めっこ勝負で、元より俺に勝ち目など無かった。喉の渇きを覚えたのを幸いに、俺は
長門から目を離す。分かったよ長門、俺の負けだ――
 淹れてから結構時間が立つのに、湯呑からは未だに湯気が立ち昇っていた。流石は朝比奈茶だ。
冬に逆戻りしたのかと錯覚するほど肌冷えのする日は、朝比奈茶で暖を採るに限る。
 真っ白な湯気を吐き出す湯飲みを手に取り、中身を一口含む。

 氷が入っているんじゃないかと思うほど冷たい液体を、口から吹き出しそうになるのを堪えて
何とか喉の奥へと送り込んだ。たとえ冷めても朝比奈さんが心を込めて淹れてくれたお茶だ。
吹き出すなんて勿体無い。できるかそんな事。しかし氷水みたいに冷たいのに、なんで湯気が
立っていたんだよ。俺が目を離した隙に、誰かドライアイスでも混入させたのか。いや違う――
 長門、お前の仕業だな。こら目を逸らして本を開けるな。その本今さっき読破したばっかりだろ。
ちゃんと俺を見て、俺の話を聞け。朝比奈さんの淹れてくれたお茶を冷たくしたのはお前だな。
冷蔵庫に入れて保存してた訳でもなきゃ、朝比奈さんにも古泉にも、ここまで茶を冷やす事なんて
できっこないんだよ。しかも冷蔵庫に入れてた訳でもない。よしんば冷蔵庫に入れていたとしても、
たった十分足らずでここまで冷やせる事は不可能だ。こんな魔法みたいな芸当が可能な人物は、
お前以外には部室に居ないんだよ。金田一探偵を呼ぶまでもなく、犯人はお前だ。
 椅子を蹴飛ばして叫び終わった途端、視界に舞う無数の真っ白な粒子が長門の姿を掻き消した。

 ――なんじゃこりゃあっ。
 親父が晩酌の度に口走る、大昔の刑事ドラマにあった若い刑事の殉職シーンみたいに叫んじまった。
間違いなく、今の今まで俺は部室にいた筈だった。黒褐色に古びた旧校舎の部室で、暖かな色の
西日に照らされつつ、朝比奈さんの淹れてくれたお茶に舌鼓を打ち、古泉の持ち込んだゲームに興じ、
静かに本を読む長門が紙を捲る音で時の刻みを数えるという、怠惰ながらも贅沢な至福の時間を
満喫していた筈だった。
 壁や窓や出入り口は消滅し、三百六十度パノラマな世界は上下左右前後水平垂直どこを見渡しても
――
 雪、雪、雪。
 気が付いたら乾燥粉末みたいなサラサラに乾いたバージンスノーに膝まで埋もれ、数メートル先も
ブリザードに霞んではっきりとは見渡せない。天井の代わりに広がった空を見上げれば、これでもか
これでもかと降り頻る大粒の雪。森田さんでも二日連続、実質三回も予報を外すこともあるもんだね、
ここ数日の的中率だけを論えば、良純とタメを張れるいい勝負だ。いや違う。道理で寒いと思った、
こんな猛吹雪が吹き荒れるぐらいだもんな。じゃなくて――
 ブリザードの勢いが衰えるにつれ、辺りの様子がハッキリと見渡せる。
 俺の対面に座って爽やかな笑みを浮かべる少年、その後ろでパイプ椅子に腰掛け読破した本を開き
文字に目を落とす小柄な無口少女、いそいそと茶菓子まで用意してくれる、部室専属の愛すべき
巨乳メイドさん。
 SOS団の団活風景が、そっくりそのまま雪山に移植されちまっていた。主人不在の団長席には
三角の役職プレートに、去年の今頃は最新機種だったデスクトップ。あああんなに雪まみれに
なっちまって、低温と湿気で本体が駄目になっちまう。ウェブ閲覧に興じる癖にウィルスも
スパイウェアもロクにチェックせず、定期的なファイルの整理もディスクの最適化作業もせず、
それどころかクッキーすら消さないハルヒのバカに代わって、俺がきちんと管理してきたというのに。
あの機体も今日でサヨナラか。代わりの機種って幾らぐらいするんだろう。それともハルヒの事だ、
またコンピ研から最新機種を収奪するつもりかもな。その時は全力でもって止めなきゃならん、
ああ俺の気苦労ばかりが増えて行く。
754名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:59:09 ID:uQ8JzGTp
このSSがつまらないのに無駄に長いとこに対してだ
755誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/22(日) 23:59:36 ID:YT2e1Yaq
 「どうしました?あなたの番ですよ」
 猛吹雪に晒されても全く崩れない古泉の笑顔が鬱陶しい事この上ない。お前寒くないのかよ。
それよりも古泉、こんな状況に置かれてもよくゲームなんか続けられるな。お前の神経は
どんな造りをしてるんだ。
 「これは御無礼、しかしあなたも最後までやり遂げると仰ったばかりじゃありませんか」
 さあ、と古泉は掌に賽子を乗せて俺に差し出した。
 「いっその事、ここでビンタを倍にしませんか?」
 古泉の爽やかスマイルの奥に、何やら嫌らしい光が差したように思われた。ええい古泉、
麻雀劇画の真似より先に、お前はゲームの基本から勉強し直せ。いつも俺に負けてるだろお前は。
大体ゲームを続けようにもだな、盤面も駒もルーレットも雪に埋もれてるじゃないか。雪を
除けようとしても駒が動いちまう。続行不可能だと判らないのか。
 それから頭の上に十センチも雪を積もらせたままで、爽やかスマイルを浮かべるんじゃない。
ギャグを通り越して最早ホラーにしか見えないぞ。怖いよお前、雪を払えよ。
 それと朝比奈さん。大変申し上げ難いのですがあなたもです。笑顔が麗しいのですが、
メイドキャップと肩の上に積もった雪を振り払って下さい。それとお茶菓子は探さなくても
結構です。それどころじゃないでしょう。雪ですよ。文芸部室でまったりと午後の一時を
過ごしていたのに、いきなり雪が降った事を、あなたは不審に思わないのですか。
 俺を見上げて小首を傾げた朝比奈さんの姿に、俺の心臓が十六ビートのリズムを刻む。だが、
 「……えっ?雪ってお家の中でも降るものじゃないの?」
 常識を斜め上四十五度に飛び越した朝比奈さんの一言で、俺は真っ更な雪面に自分の顔型を
クッキリと刻印した。そう言えば朝比奈さんは未来人だったな。立ち振る舞いだけで心癒す、
愛らしい上級生メイドという印象ばかりが先行しがちだが。それにしても今の一言はないですよ
朝比奈さん。あなたついこの前、俺と一緒に雪山で遭難したばっかりでしょう。おかしいと
思わないのですか。こんな吹雪の中で、あなたは寒くないんですか。
 「でもこの前は、寒い山の中で振る雪だったから冷たかったんでしょう?今はお部屋の中だから、
雪が降ってもちっとも寒くないわ。ひょっとしてキョンくん、寒いの?それなら、また暖かいお茶を
淹れてあげるわね」
 ――ってあなた本当に寒くないんですか。ならば身を縮込めてガタガタ震えてるのは俺だけですか。
やっぱりこの雪長門の仕業だったんだな。何で俺だけが糞寒い思いをしなきゃいけないんだよ。
 どうでもいい話ですが、朝比奈さんの居た未来では科学技術がどんな風に進歩してるんでしょう。
船が浮力で浮いてなかったり、室内で冷たくない雪が降るような未来って、どんな世界なんですか。
 俺が聞くと朝比奈さんは、唇に指を宛てて『静かに』のポーズを取り、ウィンクして俺に言った。
 「禁則事項です」

 この台詞も久し振りに聞いた気がする。彼女の仕草に心拍が二十四ビートまで跳ね上がった所で、
もう一度ブリザードが視界を完全に覆い隠した。ああマイエンジェル朝比奈さん、生きていたらまた
お目に掛かりましょう。まずはこの世界を元に戻すのが先です。
 おい長門――俺は部室を雪山に変えた張本人の姿を探す。何でお前はこんな事をしでかすんだ。
何か俺に言いたい事でもあるのか。だったらちゃんと俺に話せ。いきなり人を凍り付かせようと
するなんて、普段のお前の言動と比べたらまるで高校生と四歳児ほどに違う。一体何に腹を
立ててるんだ――
756名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:59:52 ID:SDDjW0d3
>>754
投下中に邪魔すんな。
757名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:00:39 ID:pJHCzc54
>>754
最低限のルールを知れ
758誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:00:33 ID:YT2e1Yaq
 長門有希はいつの間にか、俺の傍らに立っていた。彼女の大好きな本も、今は手にしていない。
相変わらずの無表情を保ったまま、黒曜石の輝き程度に温まった瞳で俺を見上げている。
今の長門からならば、彼女が頬を膨らませアヒルみたいに唇を尖らせている表情でさえ、
容易に想像できそうだった。まるでハルヒだな。妹といい長門といい、俺の周りの女性陣は
みんな揃ってハルヒ菌に感染していく宿命か。
 長門よ、まずはこの吹雪をなんとかしろ。お前が発生させたんだ、消すのも簡単だろう。
 長門は応えなかった。それどころか吹雪はさらに勢いを増し、俺と長門を取り囲むように
渦巻き始める。
 「あなたが涼宮ハルヒの話題を口にする度に、私の中で制御しきれないノイズが発生する。
あなたと出逢った頃の私であれば、それは単なるエラーとしてデリートされていた。でも今は違う」
 長門はそこまで言うと、ほんの一歩だけ前へと踏み出した。その気になれば長門の華奢な体を
抱き留めてやる事も可能な距離だが、そこまで手は回らない。寒さに震える自分の身体を抱き締め
奥歯を鳴らすのに精一杯だったからな。 
 「あなたは私の中に芽生えたノイズを、感情であると認識させてくれた。あなたの友人が
私自身ではなく、情報統合思念体を見ていたと知った時のノイズが、『残念』であったと
理解できたのもあなたのお陰」
 そうですかい、お前にも人間らしい感情が芽生えてたって事だな。そりゃ結構な事だ。寒くて
鼻水も出ないよ。鼻の中で凍っちまって、息をするのも一苦労だ。
 「だから私は全てを受け入れる。エラーはエラーとして、今後はデリートせずに受け止める。
もう私自身がシステムの暴走を恐れる必要はない。あなたという個体の存在が、私の存在を支えて
くれるから。あなたが認めてくれた私という個体の感情を、これからは大切にしたいと思う……」
 感動的な台詞だな長門。ハルヒをこの場に呼んで、今のお前の発言を全部聞かせてやりたい気分だ。
あいつこそお前の無愛想を一番心配してた女だからな。お前の成長を心から喜んでくれるだろうよ。
 だがな、やってる事はメチャクチャだ。感情を大事にするのと、感情のままに行動する事は全然
違うんだぞ。今のお前の精神は四歳児のそれだ。感情任せで、やっていい事と悪い事の区別がついて
ない。自分が間違った行動を取っていると自覚しているのなら、その感情は抑えとけ。
お前にならできるはずだ。15498回もの夏休み無限ループを耐え切ったお前の精神が、
どうしてそれぐらいの事に耐えられないと言うんだ。大体お前が俺のお蔭で感情を知ったと言うなら、
何でその俺をさまよう冷凍人間に仕立て上げようだなんて危険な事を企てるんだ。
 待て長門。何か返事をするつもりなら、ちゃんと言葉にして俺に伝えろ。
 俺に非難の眼差しを向けて、無言のまま周りの気温を下げるんじゃない。吹雪の勢いを上げるな。
もうバナナで釘が打てる温度を通り越して、吐く息の二酸化炭素が凍っちまうぞ。こんな状況で
防寒具も無しに、俺よく生きていられるよな。マジで手足の末端の感覚が無くなって来た。
本格的にヤバい。一刻も早くこの場から、有希女もとい雪女の下から離れなければならん。
 八甲田山で悲運の最期を遂げた帝国陸軍第八師団の歩兵みたく、俺の命運が尽きようとしていた、
まさにその時だった。
759誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:01:13 ID:YT2e1Yaq
 いつものように扉が乱暴に開かれ、百ワットの満面の笑みを浮かべた団長様が乱入してきた。
 「ゴメンねっ!ちょっとクラスの子と駄弁ってたら遅れちゃった!もうみんな揃ってる?」
 そう、扉をだ。雪山に扉なんてあろう筈もない。気が付いたら俺は、程よく年季の入った黒褐色の
床の上で、釣り上げられ酸欠状態から逃れようとする魚みたいに手足をバタバタと泳がせていた。
 無意味に爽やかさを強調した0円スマイルを浮かべてボードゲームに興じる古泉、古泉の湯呑と
俺の湯呑とに新しく淹れ直したお茶を注いで回る部室専属の愛すべき巨乳メイドさん、そして
マイナス百九十六度に冷めた眼差しで俺を見下ろす小柄な無口少女。
 俺の愛すべきSOS団の穏やかな日常がそこにはあった。直前まで何事もなかったように
振舞っている古泉、朝比奈さん、そして長門。アホみたいに藻掻いていたのは、雑用係の俺
ただ一人。

 ――最大奥義、「静かにしていた過去<<リバース・エンド>>」。

 撲殺天使ドクロちゃんの世界にしか存在しないと思われていた技が、しかし確かに俺の目の前で
展開されていた。本当にあったんだな、けど何で俺だけ効果範囲に含まれないのか、もしかして俺の
立ち位置は草壁桜くんと同じなのか、などと思いつつ顔を上げた俺の目に飛び込んで来た光景は――
 エミルマ・カナノ・トーカス――知らない人は知らなくても何の問題もない、先を続けよう。
 すらりと伸びた色白な太腿と、それを辿って行った先にある薄手の黒いレース地と、その布地に
包まれた余計な贅肉を一切感じさせない長門のヒップとを、視界の外へと遠ざけながら俺は素早く
立ち上がる。
 おい長門、お前いつからそんな大胆なモノを穿くようになったんだよ。切り込みが深すぎるんだよ
その下着。しかもだな、その黒レース地の面積はどうなってるんだ。尻も半分しか覆ってないし、
股間の布地に筋が食い込んでるし、腰の部分に至ってはほとんど紐じゃないか。
 無愛想な無口少女に挑発的なハイレグカット、なんてアンバランスな組み合わせは正直言って
目に毒だ、古泉の安物スマイルとは指向こそ違うものだがな。お前の穿いているその下着は、女性が
男性を誘惑するため世に生み出された代物だろうに。有機アンドロイドのお前も、ついに人間として
異性の目を意識するようになったのか。
 だが一体誰の気を惹くつもりで、お前はそんなの着けてるんだ。大体長門はまだ四歳だろう。
お前には早すぎます――
 ……などと団長様の前で長門に説教する度胸など、最初から俺には無い。それ以前に長門はいつの
間にか、状況が飲み込めないまま首を傾げるハルヒの傍らに立っていた。
 移動した痕跡は全く見当たらない。瞬間移動でもしたのか。そうなんだな長門、お前なら
やりかねないし、物理的にもお前の移動速度の説明は付かない。ハルヒが全く気付かず、
朝比奈さんや古泉が一切指摘して来ないのが救いと言えば救いだが。
 無表情のままハルヒの上着の裾を摘み、くいくいと小さく引く様子が、ま母親に呼びかける幼子の
動作にも似て、見た目には庇護欲を刺激される。
 「……有希、どうしたの?」
 中学生どころか、下手をすれば小学生程度の背丈しか持たない長門を見下ろしてハルヒが尋ねると、
長門は黒真珠のような瞳の中にハルヒの姿を納めて、それから俺を一瞥する。
 それでもって長門は、天地を引っ繰り返して崩壊に追い遣りかねない、全くシャレにならん事を
小さくぽつりと呟きやがった。
760誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:01:46 ID:YT2e1Yaq
 「あの人が……私の大事なモノを……」
 大事なモノって何なんだ、俺が長門の大事なモノをどうしたんだよ。
 俺の質問に答えもせず、舌足らずな口調でハルヒに告げた長門は、そのまま俯いてハルヒの胸に
音も無く顔を埋めた。胸元のリボンが長門の衝撃で弾んで揺れるのも、スレンダーな割に
出る所の出たハルヒならではの光景かもな、などと感心している場合か。
 ぎゅっとハルヒの細い腰を抱き寄せた長門を、ハルヒの奴は呆気に取られた様子で見守っていたが、
 「そうなの……」
乳飲み子をあやす母親の様な声でそう言うと、アッシュグレイの髪を労わるように撫で始めた。
ゆっくりと俯いて長門の肩甲骨辺りに手を伸ばし、強く抱き返す。意思疎通を行なっているようだが
おいおい一体何を分かったというんだハルヒ。
 まさか、と信じたくない感情で一杯だが、とんでもない誤解をしてるんじゃないだろうな。
 「辛かったでしょう……苦しかったでしょう……」
 頭を垂れたハルヒの顔は前髪に隠れてよく判らなかったが、啜り上げる音がハルヒの前髪越しに
はっきりと聞こえた。
 「あなたは我慢強い子だけど、泣きたいなら我慢なんかしないで泣いた方がいいのよ。その方が
あなたの為なの。うまく言葉にならないっていうなら、落ち着いた後でちゃんと話を聞いてあげる」
 長門の短い毛髪の上で、水滴が二つ三つ跳ねる。汗か、それとも涎か、いや違う。
 ……涙?!
 あの涼宮ハルヒが泣いているだと。バカな。ハルヒはどんなに悔しい思いを胸の内に秘めていても
涙を流す奴じゃない。どんなに辛くともどんなに悲しくても……
 泣かないとまで言い切れるだろうか。傍若無人を絵に描いたような、どこに出しても恥ずかしい
アホ女ではあっても、しかし俺の知っているハルヒは感情を押し殺した女じゃない。良くも悪くも
情感だけは誰よりも豊かな奴だ。何の役にも立たないけれど、その点だけは俺が保障する。
 だがこいつが一体何に涙しているのかまでは、俺には皆目見当が付かない。というより無意識の
深層で、理解を拒んでいるような違和感を覚えないでもないが。その違和感が嫌な感触を伴った
冷たい汗として背中を一筋走る。
 ハルヒがゆっくりと顔を上げた瞬間、希望という名のシュレディンガーの猫は死んだ。
いや確率で言うと、そいつは箱に入れられる前に死んで白骨化していたんだろうが、それでも
俺だって人間だ。一縷の希望に縋り付きたい気持ちは俺にだってあるんだよ。
 眉間に力を込めて作った表情を、俺は今後一生忘れる事はできないだろう。今度は眠りに
就こうと瞼を閉じる度にハルヒの視線を思い出し、一睡もできない状態に追い遣られるかもしれん。
早晩精神に回復不能な変調を来し「ここはどこですか開けて下さいよ」と爽やかにコクピットの
キャノピーを叩く自我崩壊した己の姿なんか思い浮かべるのも御免蒙りたいが、しかしそんな風に
廃人と化しても決して不思議ではない。
 「あんた……有希が大人しいのをいい事に……」
 般若、いや夜叉に喩えるのも生温く思われるような、俺を焼き尽くす凄まじい熱量を孕んだ怒りが
一気に解放された。

 「あんたあたしを妄想の中で汚して犯して嬲り倒すのに飽き足らず、とうとう現実の女にその
際限ない獣欲を直接ぶつけるようになったのね!しかもその狙いを、大人しくて自分に都合の
いいように扱えそうな有希に向けたのよね!可哀想な有希、あんたが大事なモノを奪ったって、
あんたが有希をレイプしたっていう事じゃない!あんた自分の欲望が人を傷付ける事があるって
知ってるの?!知らないわよね、所詮あんたも男だもの!」
 真っ赤に腫れた両目から流れ出る涙を、拭おうともしない。冷たく燃える青い炎が、ハルヒの
瞳の中で吹き荒ぶのが見て取れる。いや冷たいどころか青い炎は鉄をも溶かす熱量を誇るんだ。
ガスバーナーと同じ理屈で、温度の低いイメージの色に騙されて触れたら、一瞬にして指が
蒸発してしまう。そんな炎だった。
 華奢な長門をしっかりと胸に抱き寄せる姿は、まるで娘を性犯罪者から遠ざける母親のようだ。
娘もとい長門はといえば、相変わらずの無表情で俺を見つめている。だがなあ長門よ。
 その無表情な仮面の下で、お前が勝ち誇った様子で『ざまあみろ』と見下しているのがわかるんだ
よ。
あかんべえしているのが見て取れるんだよ。
 助けろ古泉。と言うかお前、何で貴様の爽やかな笑顔のニヤケ具合が当社比三十パーセントアップ
してるんだ。
761誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:02:58 ID:YT2e1Yaq
 「まさかとは思っていましたが、しかしあなたの涼宮さんに対する想いがそこまで具体的な
イメージを形作っていたとは驚きですね。ならばほんの少しあなたが踏み出すだけで、僕の
命懸けの仕事もかなり減ってくれるでしょう。大丈夫ですよ、涼宮さんならきっと心からあなたを
受け入れてくれる筈です。もしあなたにその覚悟があれば、頑張って僕に九ヶ月ほど完全な休暇を
頂けませんか?月に一度の決まった仕事って、僕にとっても苦痛なんですよ。その代わりと言っては
何ですが、職場復帰の際には『機関』の総力を挙げて盛大にお祝いさせて下さいね」
 死ね古泉。貴様はいますぐその無駄に白い歯でヘソを噛み切って死ね。さあ死ね今すぐ死ね。
貴様なんか死んじまえ古泉。それから朝比奈さん、あなた何で顔を真っ赤にしてるんですか。
口元に手を宛てる仕草がこの上なく愛らしいのですが、今はあなたの姿に心癒されている場合
じゃないんです。緊急事態なんですよ。
 「えっと、その……えっちなのはいけないと思います!」
 そう来ますか朝比奈さん。メイド服と相俟って最高に似合いすぎている台詞ですが、お笑いと
しては落第点です。ネタ自体が使い古されてカビが生えてますし、何よりベタ過ぎなんですよ。
 「でも、その、好きな人なら……やっぱりダメッ!そういう事はちゃんと、涼宮さんの気持ちを
確かめなきゃダメよ。女の子と男の子とで、そういう事に対する考えはやっぱり違うと私思うの。
涼宮さんとキョンくん、ちゃんとお互いの気持ちを確かめ合って、二人で一緒に問題を解決して、
そうして初めて二人はひとつに……やだ、私ったら何言ってるんだろう?」
 朝比奈さん。顔を赤らめながらも、あなたなりに大切な事を教えてくれようとなさってるんですね。
けどそういう事って何ですか。なぜ俺が、なぜハルヒの気持ちを、どうやって確かめるんですか。
どうでもいいけど今のフレーズ、汽車から変形したロボの合体テーマソングみたいで格好良かった
ですよ朝比奈さん。
 これで俺が夜な夜なハルヒをオカズに抜いているという噴飯物の与太話も、SOS団では
既定事項か。畜生。いきもの。どうぶつ。アニモー。英語で言うとアニモー。先に言っておくが
昨日は例外中の例外だ。一生の不覚だ。何たってハルヒのとんでもない秘密を聞き出しちまった
からな、ハルヒ本人にはゲロした自覚は全くないが。何で俺って拳銃で頭ブチ抜いて死ななかったの
かな、空しい行為が終わった後で。
 しかし朝比奈さんも古泉も、長門をレイプしたとかいう妄言をスルーしてくれた分、まだマシだと
考えるべきなんだろうか。当然だろう。情報統合思念体とやらが生み出した宇宙最強アンドロイドを
無理やり手篭にできる人類なんてこの世に居る訳がないもんな。事を成す前に、トーチすら残さず
存在ごと消去されちまうのが関の山なんだから。
 だったら、分かってるなら何で助けてくれないんですか朝比奈さんお願いします。同性のあなたが
仰る事なら、ハルヒも少しは耳を傾けてくれるでしょう。ただやっぱりあなたはハルヒの剣幕に
押されて黙ってしまうんですね。

 「違う……」
 助け舟を出したのは、朝比奈さんでもニヤケエスパーでもなかった。ハルヒに縋り付いたまま、
無表情に俺を眺める長門が、見た目の無口キャラそのままな舌足らずの口調でそう呟いたのだ。
 ほんの一瞬だけ、怒りに歪んだハルヒの顔が普段通りの美少女に戻る。長門を見下ろして尋ねる。
 「違うって、何が違うのよ?」
 「私が、勝手に……」
 長門がまたハルヒの胸に顔を埋めた。おい長門、それじゃハルヒの誤解を正せないだろうが。
それとも何か、長門お前わざとやってるんじゃないだろうな。そうだろう、そうに違いない。
何故ってお前、俺の前じゃ堰を切ったように雄弁に説明してくれるじゃないか。何でハルヒの前で
だけ、お前は見た目通りの舌足らずな言葉遣いになるんだよ。猫被るのもいい加減にしろよ長門。
 ハルヒの表情がまた涙に曇る。俺はお前のそんな表情だけは決して見たくないんだよ、って
違うだろ。
 「いいのよ有希。あなただって女の子なんだもの、男の子に興味を持ったり、好きになったりする
事だってあるわ。けど悪いのはあなたじゃなくってキョンなんだから。あなたが異性に興味を覚えた
のをいい事に、キョンは何も知らないあなたを毒牙に掛けたの。だから有希、自分を責めないで。
それにこれはあたしの責任でもあるのよ。いつかこんな日が来るんじゃないかって心配してたから、
SOS団では恋愛禁止って規則を作っておいたのに……」
762誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:04:20 ID:YT2e1Yaq
 ああ女の涙って、たとえそれがハルヒの物であっても心動かされるものなんだって俺は今学んだよ。
けどなあハルヒ。どうしてお前は俺の事になると異様なまでの勘の良さを発揮する癖に、長門の心は
百八十度間違った方向に解釈するんだよ。なんで長門が悲しんでるって思えるんだお前は。
 長門を見ろ、見た目こそ普段通りのポーカーフェイスを保っているが、あかんべえでは
飽き足らずにとうとうベロベロバーをする姿まで浮かべやがったぞ。
 ハルヒお前はそんな生意気な態度に出た長門を庇うのか。まるでこづれ狼のおがみ一刀先生だ、
もしくは薫と葵と紫穂を甘やかすバベルの局長殿だ。
 お前は誤解をしている。長門の言う『大事なモノ』が何なのか俺には解らんが、それを
女の貞操だと断言するのはあまりにも短絡的だと思わないのか。大体俺は長門に対して邪な思いを
抱いた事はないぞ。
 「黙れッ!」
 部室の窓ガラスが、ハルヒの一喝に共振してイヤな音を立てた。なんつう肺活量の持ち主だ。
 「確かに有希は発育が良くないわよ! 胸なんかその辺の小学生にも負けてるかもしれない!
けどそんな有希の心と身体を弄んだのはあんたでしょ!このロリキョン野郎!」
 言うに事欠いて何て事言いやがるハルヒ。長門がお前の胸と腰に目を遣って、それから自分の胸を
確かめるようにペタペタ触ってるのが見えるだろ。無表情を保ったまま、お前を見上げる長門の
視線が目に入るだろ。幼児体型だってハッキリとお前に言われて、長門が傷付いてるのが解らんのか。
それにロリキョン野郎って何だよ。俺に幼女嗜好があるって事か。長門が幼女だっていう意味か。
どっちにしても失礼極まりない発言だろうが。俺に対しても長門に対しても。
 長門が自分の胸をもう一度ペタペタと触りだしたその隙に、ハルヒの奴が大股で床を踏み鳴らし
ながら俺の方に向かって来た。心臓が止まるほどキツい視線で睨み上げられ、頬を打たれる
鋭い痛みと共に脳味噌が激しく揺さ振られ、
 「乙女のビンタ!ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ、
ビンタ、ビンタ、ビンタ、ビンタ!」
 格ゲーでも滅多に見られない乙女のビンタ十四連続コンボを喰らい、ダメージが足に来て
フラ付いた所で、払い腰で容赦なく床の上に叩き付けられた。チクショウこんな事になるんなら、
もっと真剣に体育の授業に取り組んでおくんだった、アホと巫山戯けている間に受身の練習だって
できた筈なのに、なんて後悔しても時既に遅し。もっとも身体の平衡感覚を失った時点で、
柔術の達人であっても受身などまともに取れる訳がないんだがな。
 後頭部に衝撃が走り、そのまま胃の腑に圧力を受ける。ハルヒが胸の上に跨ってきたのか。
ちょっとハルヒお前スカートが捲れてるだろうが。色は白か、白がいいんだよ、完璧なる白だ。
頭のイカれた全身白づくめのパイロットみたいにハルヒの白さに注意を奪われる間もなく、
マウントポジションから俺のネクタイを引きずり上げて来やがった。
 ええい何が悔しいんだよハルヒ、団員が不祥事を起こした事か。んな不祥事はハナから起きてない、
そう何度も言ってるだろう。信じてたのにって、お前が俺を信じてくれた事が一度でもあったのかよ、
そんな事言う位なら最初から俺の言葉を信じろ。長門の方がいいのかって。比較の問題かよ、
とにかく言葉を選べ、誤解を招くようなセリフはやめろ、お前が口走った単語を繋ぎ合わせると、
端目からは痴話喧嘩にしか見えないだろうが。
763誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:05:28 ID:YT2e1Yaq
 息も絶え絶えに必死の反論を試みるも、やがてバカ力に任せたハルヒの鉄拳が振り下ろされる。
目の中に蚊のような星が飛び、鼻腔の奥が熱くなった。痛みに呻き涙を滲ませた俺に向けて、
なおもハルヒは鬼の形相で容赦なく拳を振るう。
 「これは有希の怒り! これはあたしの怒り! これはあたしの怒り! これはあたしの怒り!
これはあたしの怒り! これはあたしの……」
 明らかにお前の分が多すぎるんだが、もう突っ込む気力も無くしたよ。この暴力女め、せめて
泣くか殴るかどっちかにしろ。泣きたいのは俺の方だっての。
 朝比奈さんが顔を蒼くしてヘタり込んでるのが遠くに見える。凄惨な暴力現場は朝比奈さんには
刺激が強すぎる光景だろう。「見るな」と俺の掌で目を覆って差し上げられないのが残念です。
これ見よがしに肩を竦めるのはやめろ古泉。何が「やれやれ」だ。それは俺のセリフだろうが。
携帯鳴ってるぞ古泉。なんで着メロが必殺シリーズなんだよ。しかもそれ必殺5の『出陣』だろう。
選曲渋いな。命懸けの仕事にはピッタリじゃないか。早く電話に出ろよ。世界の平和はお前の双肩に
掛かってるんだろ。俺の事はいいから、お前は世界を救うんだ。早く行けっての。この場に留まって
いながらハルヒを止めもしないのなら、いっそ部室から出て行っちまえ……
 瞼が腫れ上がって瞬きするのも痛みが邪魔をして儘ならん。口の中に鉄っぽい塩味が充満して
気持ち悪い。一撃ずつの重みは変わらない筈なのに、殴られる痛みはどんどん軽く感じるように
なってきている。
 β-エンドルフィン、チロシン、エンケファリン、バリン、リシン、ロイシン、イソロイシン……
 駆け巡る脳内物質の力を借りて、苦痛を和らげているんだろうな今の俺は。命って素晴らしいな。
もっともその命でさえ、風前の灯火でしかないんだが。
 「彼は関係ない」
 抑揚の乏しい女の声が俺の耳に届き、降り注ぐ鉄拳の嵐と着メロ『出陣』とがピタリと同時に収ま
った。

 今まで俺を殴っていた涼宮ハルヒは、一体何処へ行ってしまったのだろう。敢えてそいつを探して
異世界を走り回ろうなどとは夢にも思わないが、しかし俺の胸に跨るハルヒの表情は別人だった。
 唖然とした様子で口を半開きに、目を見開いて長門へと視線を向けている。とりあえず涙を拭け。
こら袖じゃなくてハンカチを使え。お前仮にも女だろう、もう少し淑やかな言動は取れんのか。
 「関係ないってどういう事なの?あたしとキョンの問題なのに、どうしてキョンが関係ないのよ」
 滅茶苦茶でございますがな。俺と長門の問題を捏造した挙句、勝手に乱入して理不尽な暴力を
働いたのがお前だハルヒ。しかも何で俺とハルヒの問題に摩り替わってるんだ。何度繰り返したか
分からないがもう一度言おう、俺がいつどんな問題を引き起こしたって言うんだよ。
 相変わらず無表情のまま、黒い瞳でハルヒの捉えていた長門が俺を一瞥する。普段なら澄み切って
光沢さえ放つ長門の瞳だが、今はうっすらと埃を被ったように曇っていた。
 ほんの些細な悪戯のつもりで線路に石を置いて、結果的に列車転覆なんて大惨事を招いてしまった
小学生も、こんな感じの目をするんだろうな。
 俺が見ているのに気付いて、長門は視線を床に落とした。やりすぎたと反省はしているようだが、
謝罪する気ならきちんと言葉にして謝れ。さもないと反省の気持ちが伝わらんぞ。お前ついさっきは
感情を大事にしたいって言ったじゃないか。ならばその感情を伝える事も同じ位大事なんだ。
ほら長門、お父さん怒ってないから、きちんと謝るんだ。
764誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:06:08 ID:RFrPCX6+
 「……ごめんなさい」
 蚊の鳴くような声でそう呟くと、長門は俺の視線を避けるようにハルヒだけを向いて言った。
 「彼と私の間には、あなたの想像するような事件も関係もない」
 ハルヒは呆けた様子でがっくりと肩を落とした。あいつの脳に長門の発言が達するまで、
たっぷり数秒の間を要したようだ。窓ガラスを振動させるほどの声量を誇るハルヒの奴が、
まるで長門みたいにか細い声で自信なさげに訊き返す。
 「だけど有希、さっきあなた自分の大事なモノがキョンに、って……」
 自分に暴力を働いたハルヒと同じ心境なのはこの上なく業腹だが、確かにこいつの言う通りだ。
ハルヒの質問は俺にとっての質問でもあった。改めて問うが、長門の言う大切な物って何なんだ。
俺はそいつをどうしたって言うんだよ長門。
 長門は瞳だけで俺を一瞥してハルヒに視線を戻した。えらく素っ気無いなオイ。俺とは
口を利きたくないってのか、それともお前も後ろめさ位は感じるものなのか。
 さあ答え合わせの時間だ。俺の予想する答えはベタすぎて、自分の口から説明する気にもならん。
悪魔の証明問題なんかじゃなくって、こんな問題が期末試験に出てくれるならば、北高を主席で
卒業できる自信すら持っている。自慢にも何もなりゃしねえ。そもそもハルヒの奴が、余りにも
人の話を聞かないんだ。
 ハルヒと同じ科白を繰り返すのは面倒だし、何より俺の腹の虫が治まらない。ここから先は暫し、
ハルヒと長門の遣り取りに託そうかね。奥歯がガタガタ揺れているような感触も鬱陶しいんでな。

 「この人は私の大切な物を教えてくれた、と言いたかった」
 「その、大事なモノって?」
 大切な物、と長門は言っただろう。いつも言ってる事だが、お前は人の話をちゃんと聞く
癖を付けろハルヒ。些細な違いってのは、放置すると大きな誤解に繋がるんだぞ。その結果が
柘榴みたく腫れ上がった俺の顔だ。お前がもう少し人の話を聞いてくれさえすれば、俺の
苦労も災難も随分減ってくれるんだがな。
 「仲間。友達。SOS団。自分の感情……あなたとこの人に出会うまで、私は大切なものだと
知らなかった。その存在すら、私は知らなかった」
 長門が恐ろしく緩慢な口調で訥々と語っている。言葉遣いだって、ハルヒがいない時とは大違いだ。
 「じゃあ、何でちゃんとそう言わなかったの?」
 「うまく言葉にできなくて……思うように、伝えられなかった」
 こうやって喋っているのを耳にする限りは、寡黙で内気な読書少女が、自分の気持ちを伝えようと
四苦八苦しているようにしか聞こえない。だが俺の前だったら今の科白も、
「うまく言語化できなくて、意思の疎通に齟齬が生じてしまった」
みたいな堅苦しい言い回しになるんだよ長門は。あくまでハルヒの望むように、長門は猫を被るんだ。
古泉のクドすぎる爽やかキャラと同様に。
 「……嘘は言っていない」
 長門は俺に一言だけ投げかけて、再度そそくさと目を逸らした。なぜかハルヒの奴が力無く頷く。
長門が自分に向けて喋ったのだと、勝手に解釈したようだ。つくづく自意識過剰な女だよ全く。
 「信じるわ。有希ほど正直な子はいないもの。じゃあ有希、私が勝手にっていうのは?」
 「あなたは優しい女……だからつい、あなたに甘えたくなった。あなたの気持ちを無視して、
勝手に抱き付いてしまった」
 「……そういう事なの。じゃあ、キョンは……」
 ハルヒは阿呆みたいに口を半開きにしたまま二度三度頷くと、大の字になった俺を見下ろした。
 ああハルヒの瞳に映る自分の顔が、この上なく痛々しい有様だ。目の周りに青アザは出来てるわ、
鼻からも口からも流血してるわ。十五ラウンドをフルに戦ったロッキーでも、ここまで酷く顔面が
変形する事はないだろう。何を痛々しい顔付きになってるんだハルヒ。これはお前の仕出かした結果
なんだ。何か一言ぐらいあって然るべきだと思うがね。SOS団の団長というよりも、一人の人間として。
 ハルヒの奴が俺の胸から立ち上がる。くるりと長門を正面に捉えて――
765誰にも優しく愛に生きる女・翌日:2008/06/23(月) 00:06:38 ID:YT2e1Yaq
 「もう、有希ったらカワイイんだから!」
長門に駆け寄り抱き付いて、百ワットの笑顔で何度も何度も長門の無表情に頬擦りを繰り返す。
 盛大にずっこける代わりに、パタリと意識を失ったよ俺は。
 無実の罪で俺を殴り倒しておいて、ゴメンなさいの一言も無しかよ。長門が可愛けりゃそれでいい
のかよ――

 その後目が覚めたら保健室のベッドの上に横たわる自分の姿を見つけ、その上に馬乗りになった
ハルヒがアヒルみたいに口を尖らせながら俺の傷の手当てをしていて、重いからどけと告げると
また鬼の形相で睨まれて、俺を殴った理由をハルヒに問い質す内に再び殴られそうになったり、
最後はぶつくさ文句を垂れながらもトマトみたいに顔を赤くしたあいつに手を引かれて、
なんとか無事に帰宅できた訳だが。
 その話はまた機会があれば、という事で勘弁願いたいね。

<<終>>
766 ◆ka5BrNUzcE :2008/06/23(月) 00:08:01 ID:RFrPCX6+
以上です。長文投下失礼いたしました。
練習に付き合って頂いて、本当にありがとうございました。

次投下する時は、多分エロで行けると思います。では
767名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:08:25 ID:pJHCzc54

改行をもう少し学んでほしい
768名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:15:02 ID:6cfmz2sU
>>766
乙です。
もう寝るから明日読むよ。
769名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:44:45 ID:6yGnPPyI
面白い、面白く無い以前に読んでると眠くなってくるな。
恐ろしく読みづらい文章、量子力学かなんかの論文なみだぜ。
つまりは、つまらんと言う事か。
770名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:00:46 ID:rchQoRRl
>>766
乙です。今回も受難ですな、キョンは。
ただ、関東出身の人間にはこれのどこが関西的なギャグなのかわかりにくく、その点引っかかってしまったのが前作と共通してマイナス印象かな。
別にギャグの説明を求めるつもりはないけど。
キョン的な回りくどくてその中でさらりと本音がかいま見える雰囲気はいいと思うので、次回にも期待してます。
771名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:22:23 ID:j9HXn1kU
乙。
ただひたすら>>767に同意
あと言葉の選び方が板についてない感じか。

>>769
つまらんというほど読みづらくはない。読みづらいのはたしかだが
あと、量子力学など科学論文は読みづらくないと思うぞ。知識のない部外者には
知識と興味がないゆえに消化できないってくらいで。
772名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:24:01 ID:mYO/t3pr
>>766 まとめ

>無実の罪で俺を殴り倒しておいて、ゴメンなさいの一言も無しかよ
>長門が可愛けりゃそれでいいのかよ――

ネタ帳を全部ひっくり返したような作品乙、次は3レスぐらいの子ネタで期待するよ
773名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:27:00 ID:j9HXn1kU
>ネタ帳を全部ひっくり返したような作品乙、
ああ、いわれてみればこのいかにも『若気の至り』的な作風はほほえましいかもしれない
前向きに頑張ってもらいたくなってきた
774名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:50:00 ID:2XYaLd+v
うんうん、前向きに
でないと、新たな作家が育たないし、閉鎖的なスレは衰退傾向にあるしな

なにはともあれ乙
775名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:59:15 ID:Uk6pP2ye
長すぎる
あと練習なんてふざけたこと言って投下するのはこれで最後にして頂きたい
例え本人がそう思っていようが普通はわざわざ書かん
「これはゴミなんですよ」と作者が公言してる物を読まされる身にもなって下さいよ…

こんなんだから「馬鹿な書き手しか残ってない」って言われるんだよ
内容以外のところで頭全然使ってない人が多すぎる

内容はどうだったかって?読んで後悔した。主張と消費時間のコストパフォーマンスが悪すぎる
書きたいであろう主張自体にはがんばてね、と思う
とにかく無駄無駄無駄無駄無駄無駄が多すぎる
776名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:20:01 ID:2XYaLd+v
まぁまぁ
別にいいじゃないか
金払ってるわけでもあるまいし
スルーしろよ
777名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:31:40 ID:Qmtbjw4b
というかここまで行くと流石に釣りだろw

煮詰まってない感じがして、無駄に文が長い気がする。
削れる部分を削っておかないと、ただ長いだけで面白みが無いどころか、
マイナス要素になり得るから、もうちょっと冗長な部分を削った方がいいような。
まあ、原作も割と冗長なんだが。
778名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:45:23 ID:sYYZdc6k
ん〜、あれじゃね?メリハリみたいな。
冗長な部分とさらっと流す部分のバランスみたいな。
あと俺はブラウザで調整してるせいか、改行が細かすぎで読みにくいや。
779名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 04:33:10 ID:9ImAXBn4
久々の核地雷。
ネットで文章の書き方とか読みやすい文章で検索して、
本当に勉強することを勧めるわ。
780名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 05:10:37 ID:u756SkSJ
自分の好み以外読みたくないのなら保管庫だけ行けばいいのに

>>766
読みにくかった。けど全部読んだよ。
無理にエロに持っていくよりも、起承転結に気を配ったほうが良いと思う。
781名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 05:27:15 ID:vL6iVGv/
しつこくグダグダ言ってるのは多分長門厨だな
あいつらキョン長以外認めないキチガイだから
782名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 11:07:21 ID:us9FeLY4
>>781
そうだったのか
冗長な以外はどこが悪いか判らなくて、何故叩かれているのか理解できなかったよ
サンクス
783名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:55:47 ID:/4Pj/9RN
悲惨な流れだな…
この惨状で今後このスレに投下したいと思う奴が出るとは思えねー。
784名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 13:29:31 ID:9ImAXBn4
そう言われ続けているが、投下が止まった試しがない。
文句を言われた奴の自演が多いからだろ。
二期も始まる頃にはまともな投下が増えると思うぞ。
785名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 13:59:24 ID:IxrFEai0
>>784
そうだったのか
冗長な以外はどこが悪いか判らなくて、何故叩かれているのか理解できなかったよ
サンクス
786名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:35:35 ID:Z8djMV7l
>>785
間違いないね。

しかし長い長い言ってるけど
文字打つだけでもどれだけ大変か考えてやれよ。
作者はもっと評価されるべき。
787名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:36:42 ID:1Hgv6y5v
なぜコピペに反応するのか
788名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 19:39:37 ID:GZhhMZ7m
そもそも二期でssが増えるのか?驚愕じゃあないのか? 
789名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:06:27 ID:Ab6CDdgY
>>780
そんなこと言い出したらこの板自体の存在意義が無くなるわ、馬鹿。
>>781
レッテル貼れば通ると思うな、馬鹿。
>>782
真性馬鹿。理解できないお前の頭が理解できない。
>>783
悲惨なのはこのスレではなく作品展開の行き詰まりだ馬鹿。メディアの方で便秘が治れば流行りに弱いオタが大挙して流れも糞も無くなる。
>>784
馬鹿ではないが、今のこのスレで正論を吐いてもどうにもなるまい。
>>785
コピペするなキチガイ。
>>786
キーボード叩いた時間の長さだけで評価されるなら人間の脳味噌なんて必要ないだろう。世の中お前みたいな馬鹿だけじゃないんだぞ。
790名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:27:56 ID:zcFwLLcm

何、こいつ?
791名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:29:18 ID:P7W4BjQd
全レスは嫌われるぞ
792名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:30:51 ID:4xMetXeW
Ab6CDdgYが馬鹿ということだけ理解した
793名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:33:56 ID:+7DTcPux
一体何と戦いたがってるんだよ…
794名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:07:23 ID:k0Yo7j3F
ここはいつから説教板になったんだ?
795名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:36:17 ID:UptBnO2y
まあこんだけ反応あるの分かってるんだからちょっと暇な奴がいたら釣り糸の一つも垂らしたくなるだろうさw
796名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:04:35 ID:TKuiVBQb
ID:Ab6CDdgY=ID:9ImAXBn4
797名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:01:21 ID:4xMetXeW
>>765
一つ気になったのだが
もしかして、最後の場面でハルヒとキョンは長門を除け者にして二人だけで帰ったりしてないよね?
「もう、有希ったらカワイイんだから!」 と言いながら、その実お邪魔虫扱いということだったら悲しい
長門がハルヒもキョンも好きだと言っているだけに
798 ◆ka5BrNUzcE :2008/06/23(月) 23:41:25 ID:RFrPCX6+
読んで頂いてるようで、ホントに感謝しています。
興味深い質問がありましたんで、ちょっとだけお答えします。

>>770
>どの辺が
投下したSSじゃなくて、原作を指してます。特に『憂鬱』にその傾向が顕著ですが。

>>797
わかんないっす。
個人的にはその一言で終わった方がよかったんですが、
「キョンが死んだ」と言われるのがイヤだったもんで急遽付け足しました。まさに蛇足!

済みませんお邪魔しました。色々参考意見も頂けて非常に嬉しいです。
では次の職人様、申し訳ありませんが投下をお願いします。
799名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:18:45 ID:xs0aZiuJ
キョンをめぐって長門と朝倉が争うってSSありませんでしたか?
場所が分かりません。
800名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:42:31 ID:mmMHF9cb
確かに突っ込みどころは多いが、かなり今後に期待できる書き手さんだと思う。伸びしろがある
数本書けばあっという間に伸びるんじゃね?
ぜひ頑張ってくれ
801名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 01:21:02 ID:gyVCz66U
だから誰も叩いてはいない
長い、冗長、練習とか言うなって言ってるだけで
周りが勝手に怒って着火してまわるんだよな
作者はなに言われたってそんなに気にしてないものなのに
802名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 02:23:31 ID:lFZGyq70
その一つ前の、長もーんはどうだったんだ?
803名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 03:58:00 ID:QsjXMbaH
>>802
あれはパン工場やら校庭は〜と同じような評価じゃね?
あの二つに比べるとカオス度は格段に落ちるがw
804名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 04:17:29 ID:tUj8LbSd
>>803
そうだったのか
冗長な以外はどこが悪いか判らなくて、何故叩かれているのか理解できなかったよ
サンクス
805名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:32:42 ID:iFKC5u5V
質問なのですがハルヒの長編SSで最後ハルヒと佐々木が混じったオリジナルキャラが出てくる話の題名わかりますか?
以前読んでかなり感動したので…
806名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:35:41 ID:EgZgd9Zc
それだけで解るなんて超能力者じゃね?
もうちょいあらすじ位思い出せない?
807名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:39:28 ID:gowCM39a
キョンに「おまえうざいよ」といわれてハルヒがキョドるやつを教えて欲しい
冗談でしょ?と聞き返しても強硬に言われてびびって泣くやつ
808名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:46:52 ID:iFKC5u5V
あげすまそ
>>806
確かにwwなんか最後らへんにハルヒと佐々木両方に似てるオリキャラが出てきて結局そいつもsos団に入るみたいなやつ。
読んだの一年前くらいだったかな。私的に微笑クラスのssだった。あー詳しく思い出せないww
809名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:56:40 ID:QsjXMbaH
>>808
セイクリッド・カプリチオじゃね?
ちなみに>>1のエロパロ板ガイドのとある書き手さん2の所で見られるから確認してくれ
810名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 06:17:37 ID:iFKC5u5V
>>809
今確認しました!それです!朝早くからマジで感謝です。ありがとうございましたm(_ _)m
やっほーい
811名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 10:06:27 ID:9goDVnje
このスレで投下以外でレス数が激増したら、
そのうちの半分は約一名の書き込みだと思うことにしてる俺。

>>798
ハルヒがキョンをブッ飛ばすシーンは、果たしてありなのかどうなのかと思った。
ギャグとシリアスが混合してる上に、文はくどくて写実的なので、
どうもギャグに見えないで引いてしまう感じがする。
要するに、ギャグはギャグ、シリアスはシリアスで線引きをしないと読者が混乱する。
812名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:12:31 ID:Bt6VDr5E
言わなくてもいいことをわざわざ強調して主張してる阿呆は約一名の書き込みだと思うことにしてる
813名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:52:39 ID:/ITviILr
仕事がつまると無性に書きたくなる
まぁ現実逃避だけど
814名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:34:54 ID:jm1NaOJ8
>>711
つまり、シリアス展開でハルヒがキョンをぶっ飛ばす展開は有り得ないということですね。
それには全面的に賛成。
ハルヒがキョンをぶっ飛ばす展開はギャグ系の二次創作読みすぎて、原作を忘れた輩の作品に多い。
原作をちゃんと読めば、そんな展開が有り得ないと判る。
815名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:43:08 ID:GLKqOQxN
有り得ないなんてことはねーと思うけど
ゆとり世代ってなんでもカチカチに設定決めておかないと落ち着かないのな
融通が利かないというか発想が貧困というか
816名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:31:58 ID:/ITviILr
>>815
まぁな
有り得ないだなんだといったところで谷川本人がそう書いてしまえばそこまでだしな
読者は所詮外野だ
そんなシーン絶対有り得ないなんて誰にもいえないよな
817名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:52:38 ID:x7bb/NDS
>>816
つまり、シリアス展開でハルヒがキョンをぶっ飛ばす展開は有り得ないということですね。
それには全面的に賛成。
818名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:53:03 ID:Ygkp+PNx
昔何かの二次創作で「俺説定多すぎだろ」とか文句言ってた奴がいたが
その文句言われた奴のネタが公式的に類似的に扱われた事があり
その時の批判してた名無しどんな気分だったろうなと何故か今の
流れ見て思い出した
819名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:54:11 ID:9goDVnje
釣りかどうかは判断に困るが、ある程度原作に準拠することと、
なんでもかんでも厳密に考えておくことは違うんじゃね?

むしろ、原作設定ガン無視とかはゆとりの専売特許な気がする。
820名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:54:50 ID:yZVzc2D/
>>818
たぶんゴメンヨ…って思ったろうさ
821名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:03:35 ID:sYWVeK3y
純粋な感想なんだけど勘違いであそこまでボコられたキョンが
怒る素振りさえ見せないってすごくね?
822名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:07:05 ID:qwR13Hjy
そうかもう夏か
823名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:43:04 ID:ePRvzrgn
>>814
お前はもう一度、編集長とヒトメボレ読め
824名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:30:03 ID:qh5xpkdj
ハルヒはコンピ研部長氏の首を思いっきり跳び蹴る様なヤツだぞ
825小ネタ 特に落ちはない:2008/06/24(火) 22:40:30 ID:PSboFIiT
>>352
「ねぇハルヒママ教えて」
「なぁに未希」
「パパとママはどうして結婚したの」
「どうしてって……キョン…じゃなくってパパがママのこと大好きだったからよ」
「そうじゃなくってプロポーズなの、プロポーズ!」
「未希ったらどこでそんな言葉を…」
「さっきテレビでいってたよ、結婚するときは必ずするって。パパとママもしたんでしょ」
「そうねぇ……パパがママにプロポーズしたのは……」
「教えて教えて」
「高校の卒業式の日よ、式が終わってそのすぐあと。みんなが見てる前でパパがいきなり『ハルヒ愛してる』って言い出して」
「えっパパがみんなの前で?」
「そう、ママも急にそんなコト言われてびっくりしちゃって今まではそんな素振りも見せなかったのに急にでしょ。それでなんて答えたらいいかわからなくなって黙ってたの…、そしたら今度はいきなり土下座して『今すぐ結婚してくれ』ですって」
「ホントに?」
「ホントよ、嘘だと思うんなら今度パパに確かめてみなさい。それでね、びくりしちゃったけどママはパパのこと前から好きだったからそのまま市役所にいってパパと結婚したの」


「…ってママがいってたんだけど本当なのパパ?」
「あぁそれはだな……(ハルヒの奴、未希になんてこと教えるんだよ)」
「ホントに土下座してママにプロポーズしたの?」
「あぁまぁそうだな……パパはママのコトが大好きだったからな…(そりゃ確かに土下座したけどあれは今すぐハルヒと結婚しないと世界が改変されてしまうって長門や古泉がいうから仕方なくだな……)」
「パパ、そういうの惚れた弱味っていうんでしょ、パパは本当にママのコトが大好きなんだ」
「うんそうだ、パパは未希と同じくらいママのコトが大好きなんだぞ(アイツと結婚したことは後悔してないしな…、ホントに土下座するなんて惚れた弱味だよな)」
826名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:58:56 ID:y54y+NA+
しつこくグダグダ言ってるのは多分長門厨だな
あいつらキョン長以外認めないキチガイだから
827名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:38:11 ID:FuW/iKu4
こういうのもたまにはアリだと思うw
828名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:05:10 ID:T34jdQCt
>>781
そうだったのか
冗長な以外はどこが悪いか判らなくて、何故叩かれているのか理解できなかったよ
サンクス
829名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:17:25 ID:EFqY5q1m
>>785
間違いないね。

しかし長い長い言ってるけど
文字打つだけでもどれだけ大変か考えてやれよ。
作者はもっと評価されるべき。
830名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:41:58 ID:HgbU1i6E
なぜコピペに反応するのか
831名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:15:01 ID:jaK1Aj6d
いやそれ自体コピペだし
832名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:33:24 ID:5JladQ6T
>>831
そうだったのか
冗長な以外はどこが悪いか判らなくて、何故叩かれているのか理解できなかったよ
サンクス
833名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:52:55 ID:914yiLUK
しばらくの間につまらんコピペが増えたなー
834名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 04:51:12 ID:CZOnGB6y
 谷口がムキムキになっていたので俺は国木田に事情を聞くことにした。
「おい、谷口のボディはどうなっちまったんだ?」
「僕も知らないよ、本人に聞いてみたら?」
 それもそうだ。
「おい谷口、お前そのマッスルボディはどうした?」
「いや、俺にもわからねえ。だがこの筋肉は凄いぜ」
 ああ、見ればわかるよ。範馬勇次郎みたいだもんな。
「このパワーがあればレイプし放題、そう思わねえかキョン」
「お前は何を言ってるんだ」
「手始めに……」
 谷口の目線の先にはちょうど教室に入ってきたハルヒがいた。
「涼宮をレイプすっかあ」
 そう言って豹のような俊敏さでハルヒに襲いかかる谷口。
「ちょっと、谷口!? なによそのマッスルボディ! 凄い! 凄い筋肉!」
 おいおい、谷口よ時に落ち着け。
「これが落ち着いていられるか! 筋肉の量に比例するように性欲も肥大してんだ! 持て余すぜッッ!」
 俺は谷口に「このアホウがッッ!」と言おうと思ったその時、
「おっと待って下さい!」
 古泉が教室のドアの所に立っていた。
「素晴らしい筋肉です。そのボディを生かして僕と一緒に軍人になりませんか?」
「なに、軍人? それはいいプランだ」
 そして古泉と谷口は旅立った。

「ねえキョン、なんで谷口はムキムキだったの?」
「さてね、俺にもわかんねえよ」
 そう、それは誰にもわからねえ。
835名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 06:59:28 ID:II1oWmaG
PUPUPUプロテイン〜♪
836名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 07:06:59 ID:D/s7cuMf
しばらくの間につまらんSSが増えたなー
837名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 07:26:58 ID:1vuSaVKH
世間にはな読者が絶対こんな展開ありえないって思った最終回を迎えた作品も多くてな設定厨は悶死しちゃうぞ
例えば大ヒット作のハチクロはハルヒでたとえるとキョンがハルヒでも長門でもなくみくるすらない森さんやミヨキチを何の伏線もなしに
人生の伴侶としていきなり選ぶというような怒涛の展開だった。
読んでるみんなはポカーンだったが作者がそうかいたんなら仕方がねーぞってこった。
838名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 08:01:48 ID:6gsfn/if
どうでもいいが変態佐々木の2P後編と長門・九曜編はまだかね
839名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 09:02:55 ID:jgALk7z7
何の伏線もなかったっけ。あんまりポカーンとはならなかったけどな。
840名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 11:09:13 ID:xEOg0MwJ
まあ肩の力抜けってことか。
841名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 11:36:32 ID:Tmb+sdAU
なんでも厨とかつけりゃいいってもんじゃありません。
設定無視厨とか罵り合うのが嫌なら、黙ってスルーしときゃいい。
842 ◆4PS.0J200E :2008/06/25(水) 13:33:08 ID:IuyaKyCg
ハルヒの場合

「あ…キョン、早く…入れなさいよ」
入れてください、だろ?
「バカ、…お願い、早く、入れて」
しょうがねえな、入れてやるよ、ハルヒ。
「かっ…はっ…あああ、あ」

長門の場合

「挿入を…。」
入れて欲しいのか?
「(コクリ)」
よし、入れてやるよ、長門。
「…あ。」
843名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 13:59:32 ID:rb4r6cdP
なぜ長門の場合は読点までカギカッコに入るのか
納得のいくよう説明していただきたい。
844名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 14:48:11 ID:4CPqmVe6
句点な。
これは俺も最初迷ったな。
(a) 「今日はいいお天気ですね」
   「ええ、そうですね」

(b) 「今日はいいお天気ですね。」
  「ええ、そうですね。」

(c) 「今日はいいお天気ですね。」。
  「ええ、そうですね。」。

どれも正しいみたいだけど、統一はしたほうがいいだろう。
845名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 15:01:04 ID:Sn7WDIT7
漫画感覚で
セリフにあえて。をつけることで溜めを表現するってのはたまにあるな。

現在は
小学校の作文だと(b)
小説では普通(a)が推奨ではあるだろううけど。
846名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 17:40:02 ID:7na3FtfN
小学生の時は(b)にしないと怒られた
懐かしい
847名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 17:44:01 ID:abaH7i48
規定内の作法についてまで強要するのかよこのスレ
異常だ
848名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 18:57:51 ID:yWPLJgSD
漢文の書き下し文はなんで(b)にするんだろうな。
849名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:03:59 ID:gJBYYQAt
・「〜〜〜〜〜〜。」
・「〜〜〜〜〜〜 」
「。」ついてると、落ち着いた感じになるよね。
たとえば、
α:「ふぅ・・・。」
β:「ふぅ・・・」
「。」がついているかいないかで、だいぶちがう。
850名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:14:01 ID:NIDR7o8l
まず三点リーダ覚えろよ。
851名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:29:42 ID:bqSdALe8
ふぅ・・・
852名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:40:27 ID:CZOnGB6y
適当でいいじゃん
こういう議論自体が面白いのかもわからんけど
853名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:53:11 ID:914yiLUK
三点リーダーにしなければいけない法は無いはずだが
854名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:59:28 ID:qH/zgFr0
自由だよ自由
855名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:00:17 ID:ie22wIjo
ふぅ・・・
856名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:04:33 ID:JIUS1m4G
>>847
商業誌や新人賞めざしてるような人だと、そういう部分も大事。
もちろん、書き手自信がこだわりたければこだわってかまわない。
ネット上でアマチュアがSS楽しむ分には、不必要に文章作法に目くじらたてるのは無粋。

うるさく言ってるのは、
前者めざしてる、まだ価値観の未成熟なお子様が、それが全てだと思ってふりかざしてるだけだと思っとくといいよ
知識だけの頭でっかち。
857名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:15:20 ID:CeK/gm6A
これはコピペかな
858名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:20:27 ID:0vtz4yet
>>852-854
お前ら、なんでSS投下スレが二つに分かれたままなのか考えたことはあるか?
住み分けという言葉を知ってるか?
859名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:37:20 ID:mbWXQVlZ
もっと肩の力抜きなよ。
860名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:21:30 ID:fmhWI9gl
もちろん、書き手自信
もちろん、書き手自信
もちろん、書き手自信
もちろん、書き手自信
もちろん、書き手自信
もちろん、書き手自信



知識だけの頭でっかち(笑)
861名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:27:16 ID:0DNm75Q1
>>856みたいなのは高二病といって、中二病の人を指さして笑うタイプの人のことです。
このレスの内容自体は大二病といい、高二病をy(ry
862名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 04:10:22 ID:5KjrFluA
あほくせえなあ
醜い大人になるぐらいなら、素直な中二病で俺は生きていくよ。
863名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 05:11:22 ID:3MvfM1II
>>856
おはよう、ピエロ様
864名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 06:51:18 ID:9jzon4Kg
つまり837と839を総合すると
原作に対する受け取り方は人それぞれだから
俺解釈が全てじゃなく
それをおしつけるような設定厨はよくないってこったな
865名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 17:52:34 ID:GmgFvgQm
夏だなぁ
866名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:39:20 ID:/bm5JEFN
夏ですねぇ〜…
867名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:51:55 ID:0DNm75Q1
>>864
コピペ?縦読みか斜め読み?
868名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:02:45 ID:eXwvldEk
>>867
商業誌や新人賞めざしてるような人だと、そういう部分も大事。
もちろん、書き手自信がこだわりたければこだわってかまわない。
ネット上でアマチュアがSS楽しむ分には、不必要に文章作法に目くじらたてるのは無粋。

うるさく言ってるのは、
前者めざしてる、まだ価値観の未成熟なお子様が、それが全てだと思ってふりかざしてるだけだと思っとくといいよ
知識だけの頭でっかち。
869名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:42:57 ID:hWIoRFHI
商業誌や賞ねぇ。
そんな小手先にこだわっている時点でダメで無駄だと思うがねぇ。
と、こぴぺに感想。
870名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:38:35 ID:nomExsvi
『谷口のキョン家宅捜索』

キョンが涼宮や長門にモテてムカつくので、貸したゲーム返してもらうという口実でキョンの部屋を捜索した。

この前と比べていやに整理整頓されているな。まるで家政婦さん(英語でハウスワイフ)が来て掃除した後みたい。
キョンの部屋のベットの下にあったのは、漫画。少年漫画でエロくもないので面白くないぞ。
机の引出しにはゲームソフト。格闘ゲームだからエロくない。って、これが俺が貸したままになっているやつの一つじゃないかよ。おい。
押し入れの奥にエロ本があった。そして、中身は確認してないがエロビデオらしき物が……
中身が知りたいが、時間が無いのでもっと別な場所も探さないと。
後調べるべき所は本棚の奥とタンスの中くらいか。
本棚の奥には何も無かった。

そして、タンスの中は女物の下着が大量に……クローゼットには女物の上着……
スカートに女物と思われるセーターにブラにパンツに、寝巻もあるな。これは妹や母親のじゃない。つい最近、女が履いた形跡あるから(もちろん洗濯しているけど俺にはわかる)奴のオナニーのオカズでもない。
キョンの奴、既に涼宮と日常的にお泊まりかい。それにしても。キョンは何てうらやましいことしているんだよ。マジで代わって欲しい。


キョンが『早く帰れ』としつこく言ったので、まだ返してもらう物あったが帰ることにした。どうせ涼宮が来るんだろ。GOGOGOごゆっくりー
しかし、最近涼宮は不機嫌だな。キョンのHに満足してないのかな?それとも、お泊まりは長門の方か?
しかし、ブラのサイズから考えて長門には大きすぎ。涼宮には…もしかしてちょっと小さいか?何かがおかしい、できればもう一度確認したい。

次の日、キョンを問い詰めた。
「お前、よく涼宮を家に泊めているみたいだな。俺にはわかるぞ。この女たらし」
「そんなことしとらん。変な噂信じるな」
「隠しても無駄だぞ」
「キョンが泊めているのは涼宮さんでなく…恐らく…」
「黙れ、国木田。このカプ厨が」
「昨夜ヤリまくった気怠さと満足感をプンプンさせといてそれは無いだろ。お前らは隠しているつもりだろうが、付き合ってるのバレバレなんだよ」
お、図星をつかれた顔だ。ということは、昨日も…
「そういえば、キョンは昔から隠すの下手だったね。少なくとも長門さんには既にバレていると思うよ」
「う。な…が…と…」
顔が真っ青になるキョン。また図星みたいだ。
「いい加減にしろ。その話を止めるまでお前達と会いたくないな」
−好きでやってるわけじゃない。今は奴が神様だから嫌々やってるんだ
という意味不明のセリフを残しながら逆ギレして行っちゃったよ、おい。あんな幸せそうな顔で、好きでやっているわけじゃない?冗談きついぜ。


「国木田。今から涼宮をからかおうぜ」
「駄目だよ、谷口。涼宮さんにはシャレにならないから。今ですら落ち込んでいるのに」
涼宮は何で落ち込んでいるんだ?あいつは昔から意味不明。
「人前でイチャイチャする奴等が悪い。からかわれて当然だ」
そう言えば、最近はイチャイチャする事よりキョンに当たりちらすことの方が多いのは何故だ?
「そうじゃなくて、僕の考えではキョンが泊めているのは…」

その時、先生が教室に入り『授業だ。全員着席』と言ったので、その話は途中で終わった。

数日後、国木田と一緒にキョンの家を訪問したら、留守だった。そういや塾に通い出したらしいな。
俺はキョンの家に上がり込んでまた家宅捜索したかったが、今度は拒否された。
「うちの馬鹿息子はあなた達にまだ隠し切っているつもりみたいだわ。それから今日は向こうに泊ってくるかもね」
向こうでお泊まりかい。お盛んなこった。
夜中、キョンの携帯にイタ電したらオアズケを食らった犬のように激怒していた。家電には妹が出て「キョンくん。今日いないよー」
涼宮と長門に電話したら、夫に逃げられた妻のように退屈と怒りを持て余していた。あれ?どっちかの家にいると思ったのだがなー

「ということは、キョンは涼宮でも長門でもない女と付き合っているということだな。誰だろうか?」
その晩キョンは、朝比奈先輩、鶴屋先輩、阪中の家にもいなかった。念のため鈴木、佐伯あたりにも確認したが、行方不明。
「キョンが昨日お泊まりしたのは、キョンの中学時代からの彼女で佐々木さんと言って……(略)」

何にせよ。彼女がいるのに他の女を平気で口説くような男には、罰が当たるべき。
871名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:44:51 ID:WwwxDMkU
佐々木スレと間違えてないか?
872名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:53:45 ID:AiIXHMhG
SSを誤爆するとは面白いやつだな
873名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:58:42 ID:hEaQlP70
>>870
はて、ミステリの役割は僕の仕事だと思っていたんですが
GJです
874名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:23:26 ID:1FjH35up
ハルヒはまぁわからんでもないが谷口が長門の電話番号知ってるのは変
まぁ乙
875名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:24:29 ID:Uh+Jr2vb
適当でいいじゃん
こういう議論自体が面白いのかもわからんけど
876名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:39:29 ID:zQlWeau7
ハルヒという女がいるのに、佐々木を口説いたキョンには天罰が下る。
そういう意味だな。
877名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 03:28:37 ID:khQMtHuY
>>869
小手先連中が
聞きかじりの文章作法を金科玉条のようにふりかざしてるだけだろ
878名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 04:49:18 ID:6FU4rs42
文法なんか書き物の出来に関係ない、なんてのは、
レシピなんか無視したって、旨い料理は作れるって主張するようなもんだぞ。
油の引き方も知らん奴が、どうやって卵を焼くのかと。
879名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 05:18:55 ID:jEpO8blv
油の引き方を熟知してようが、どうやって無い卵を焼くのかと。
880名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 05:41:27 ID:zQlWeau7
油を引くときに、缶を右手で持つか左手で持つか程度の差でしか無いだろ。
881名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 06:12:08 ID:o4M86sXT
ミクル「は!はわっ! す、涼宮さぁん、目玉焼きなら卵のまえに油をひかないと!?」
ハルヒ「へーきへーき! 料理なんてね、気合とフィーリングでなんとかなるものよ。}
はるひ「・・・なによ、フライパンにこびりついちゃったわエイエイ」グイグイグシャグシャ
「いいわ! あとは調味料でごまかしましょう・塩コショウ少々……なぜか骨粗鬆症を思い出すわね?」
《涼宮しゃぁ〜ん、それじゃあスクランブルエッグですぅ・・・》
「・・・・・・かくしあじ」
「……えぇと、有希?カレー粉は次の機会にしましょ。ね?」
「・・・・・・orz」ガックリ
「仕上げにお砂糖で仕上げね。おりゃー」
『涼宮しゃぁ〜ん、卵2個に砂糖800cは多すぎですぅ〜』オhル
ハルヒ「……なにこの水飴。」ネルネルネルネー

「さあキョン! ありがたく試食なさい! 団長様特製の――」
「お? 金平糖か? ポリポリ うん、これはウマイな。卵みたいなコクがあって」
「ーーそう!団長様特製様コンペイトー様……」
イツキ「コンペイトウですか? 語源はたしかポルトガル語のコンフェイトでしたね」

ポリポリ

イツキ「問おう、あなたが私のパティシエマスターか? なんて、フェイトだけに、ははは」

ポリポリポリ

「では僕もご相伴に(クイクイ)ん、どうしました? 長門さん」
ナガト「あなたはコチラを試食するべき」
「……この山盛りの黄褐色の粉は・・・机に線上に撒いて鼻から吸えばいいのですか?」
<はわ〜、それはコカインにガンパウダーを混ぜたブラウン・ブラウンじゃないんですぅ。古泉くんマニアックすぎですぅ>
「ごばぁっぶべらっ! 辛っ! とゆうか痛っ! カレー粉じゃないですか!?」
「(///)……オカワリも沢山ある、、、」
「なぜ照れているんですか褒めてませんやめっやめてくだ辛っ粘膜から水分が吸いだされt干からびいお」

ぬわーーーー!



むむ、ホントだ。文体にこだわらなくてもモノ凄まじく面白いSSができた
882名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 06:27:52 ID:Ho79932f
w←これがあったらさらにおもしろいSSだな
883名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 06:57:24 ID:RIEY/or4
あんなもんが『文法』w
884名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 08:55:47 ID:LkhWBTNr
文法なんか書き物の出来に関係ない、なんてのは、
レシピなんか無視したって、旨い料理は作れるって主張するようなもんだぞ。
油の引き方も知らん奴が、どうやって卵を焼くのかと。
885名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 09:37:15 ID:+bRmFaZr
>>880
分量量るときはスプーン持つから利き手の反対。
直接垂らすときは利き手
886名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 11:47:56 ID:zQlWeau7
鼻くそをほじる時に、人差し指でやるか中指でやるかの違いしか無いだろ
887名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 12:03:25 ID:UD9qbRDT
このスレ無意味に殺伐としてるNE!
888名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:41:16 ID:kS7LBJrx
>>884
意外にレシピ通りじゃなくても結構食えるものはできるぜ?
バターで引いて焼いた卵焼きも中々だ。
889名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:42:15 ID:kS7LBJrx
×バターで ○バターを 
890名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 15:55:33 ID:stGlQ6Ge
>>881
ハルヒの料理は、あの性格からすると本来こんなもののような気もする
映画の駄目駄目さを考えると

「失敗したら駄目」と考えてレシピ通り作ると、悪くない料理ができるのだろうが
オリジナル色を出すと変なのができるイメージ
891名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 19:40:50 ID:dN1Scn2g
…なにマジレスしてんの?
恥ずかしいやっちゃなあ
892名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 20:02:45 ID:Oio2kkcl
>>890
確かに、そんなイメージがあるな。原作だと万能さが料理方面にもあるから、普通に上手いという設定になっとるが。
まあ、変人な様でいて根っこが超常識人である、というキャラだしなあ。キョンとは真逆といえなくもない。

しかし、キョンは異世界に迷い込むとルックスが変動するジンクスでもあるのかね。記憶違いでなければ、先月までとまた違う人間になっているように見えて仕方ないんだが。
893693≠692:2008/06/27(金) 22:59:19 ID:zPDh9aSt
>>890
メシマズで言う「アレンジャー」か
894名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:16:21 ID:6FU4rs42
>>893
メシをマズくする典型例だよな。
うちのオフクロも良く失敗作を食わせてくれたが……
ようするに、テキトーに作ったものはテキトーなりの味にしかならんのだと思う。
895名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:50:43 ID:/a3QPNsg
知っていて無視、あるいはアレンジをするのと、まったく知らないのではまた変わってくるぜ
896名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:50:22 ID:yAkXnqqj
「ふぅ・・・。」
とりあえず「。」つけて、落ち着いた感じにしようぜ。
897名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 06:32:28 ID:+wQUIfca
文法が変なSSは確かにあまり好きでは無いが面白ければそれはそれでいい
誰でも書き込める匿名掲示板なんだから気にしてたらキリねえだろ
898名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 19:33:50 ID:nf1gDdSA
気軽に楽しむだけの目的でやってる連中からすれば
細部まであれこれ言われる筋合いは確かに無いだろうしな
899名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 19:58:18 ID:cJpVRREh
>>598やどっかのコテみたいな自称作家が威張り散らすよりはマシだな
900名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 03:45:11 ID:QOTPpu+t
>>899やどっかのコテみたいな自称作家が威張り散らすよりはマシだな
901 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:14:08 ID:fqauzEmC
ほいじゃまた投下してみる。
今回のは前の続きじゃない、別の話。読みきり1話。
902 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:15:31 ID:fqauzEmC
ぼんやりとしたまま意識が覚醒する。
俺は気を失っていたのか?
ここは何所だ、場所が解らない、今は何時だ、時間の感覚がおかしい。
後頭部に鈍痛がまだ残っていやがる。
起き上がろうとするのだが身体が動かない。この感覚、どこかで一度味わった事がある。

「あら、ようやくお目覚めなのかしら」

軽やかなソプラノ。
ぼやけた視界の中に現れたのは、2度に渡って俺を刺殺しようとしたあのTFEI。

朝倉涼子!

この女の顔を見た瞬間、俺の頭の中で今までの出来事がフラッシュバックされ始めた。


−−− 盲目白痴たる神 −−−


夕方の部室に突如現れた朝倉涼子。
操られているらしい何人もの男がハルヒに向かって部屋に雪崩れ込んでくる。
そいつらを殺してでも止めようとした長門を俺が制したばっかりに、逆に男たちを盾に利用されて苦戦する長門。
未来に強制ジャンプしようとした朝比奈さんに朝倉のナイフが伸び、古泉が彼女を庇って刺され、血溜まりが床に広がる。
朝比奈さんは結局自分だけでしか飛ぶ事が出来なかった。
ハルヒも俺も抵抗むなしく多勢に無勢で拘束され、人質に取られてしまう。
戦えなくなった長門に容赦なく朝倉の伸ばした光の腕が突き刺さり、必死になってもがいた俺の後頭部に凄まじい鈍痛。
そこで気を失った。

「言ったでしょ?私の様な急進派が、また来るかもしれないって。その通りになったわね」
あの時の様なにこやかな笑顔で朝倉がそう言った。
相変わらず身体が全く動かない。クソ、朝比奈さんは無事に逃げ切れたのだろうか。
「あの未来人に救出を期待しても無駄よ?ここは彼らからの干渉を受けないように作られている空間だから」
ならば長門は。お前に対抗できるのは、あいつしかいないだろう。
「長門さんなら、あなたの直ぐ隣にいるわよ、ほら」

長門!

四肢を鎖のような物で拘束された長門が、ぐったりとして吊るされていた。
引き裂かれた北高の征服が、申し訳程度に長門の素肌を隠している。
「長門さんの奇跡の大逆転劇なんて事を考えているのなら、全くの無意味だから、期待しないでね」
朝倉、貴様…。
「憤慨してはだめ。それが彼女の狙い」
長門…!?
拘束されたままの長門が、黒曜石の様な眼で俺を見つめていた。
「ふうん。まだそんな力が残っていたのね」
朝倉はどうでもいいという表情で長門を見ていたが、やおら片手を挙げてパチンと指をスナップさせ、音を響かせた。

長門の脚を拘束していた鎖が、ジャラジャラと音を立てて左右に広がって行き、長門の両足が広げられていく、
限界近くまで広げられた後に、ぬうっと浅黒い何かが床から生えてくる。
擬似男根。
それも女性を愛撫する為の様なものじゃなく、拷問にかけるときに使用するような、ゴツイ奴。

903 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:16:45 ID:fqauzEmC
「有機生命体のオスって、こういうのが大好きなんでしょ?操ってみて解ったけど、どいつもこいつも一皮向けば、サカルことばっか考えてる」
心の底から来る嫌悪が、言葉に滲み出ている。
巨大な擬似男根の表面に、無数の突起物がぼこぼこと出現し始めた。
「さあ、始めるわよ」
止めろ!バカ野郎!止めてくれ!
「いいわよその声、ゾクゾクする」
擬似男根がゆっくりとした動きで伸びていき、長門の股間へ到着すると、一旦そこで動きを止め、

力強い動きで一気に長門の秘所へと突き込まれた。

「…!…!?…!!!」
絶叫を上げながら、身体を弓なりにそらせて悶絶する、長門。
長門、クソっ!、長門!
「そんなに心配しないでも大丈夫よ、長門さんはあなたが寝ている間に20人ぐらい有機生命体の男性と性交してもらっておいたから」
朝倉は微笑を浮かべ、
「膣の具合も、いい感じにこなれているはずよ」
貴様…。
朝倉は「しょうがないなあ」とでも言いたげな表情で俺を見ると、
「有機生命体のチンポぐらいで、あたしたちインターフェイスが満足できるわけないでしょう?うぬぼれないでよね」
擬似男根の出し入れが始まった。
突き込まれる度に、長門は白目を剥きながら絶叫を上げて激しく喘いだ。
「あの突起物にはね。痛覚因子と快楽因子が断続的に身体に打ち込まれるようにプログラムされているの」
朝倉は手をひらひらとさせながら、
「あれぐらいじゃないと、あたしたちは満足できないのよね。長門さんも嬉しそうでしょう?あんなに声を上げて、よがっちゃって」
苦しがってるようにしか見えねえ、畜生、止めろ!もう止めてくれ!
「大丈夫って言ったでしょ?長門さんも直ぐにあの快楽に慣れてきて、自分から欲しがるようになるわ。それまでのガマン」
怒りで頭に血が登るっていうのは、こういうことを指すんだろうな、今まで俺が感じてきた怒りなど、今のこの怒りに比べれば、児戯にも等しい。
「あら、そんなに怒っちゃったの?そんなんじゃこれからが大変よ?まだもう1人、メインディッシュが残ってるんだから…」
何だと?

お前、まさか…ハルヒ、に…。

「はい、良く出来ました。じゃあ涼宮さんと涙の御対面ね」
それまで薄暗かった、俺の前方の方にある空間が、唐突に明るくなった。
ハルヒは確かにそこにいた。

904 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:17:15 ID:fqauzEmC
ハル…ヒ…。

何人もの男達が、ハルヒの身体に群がっていた。
北高の生徒らしき人や教師らしき人、サラリーマン風のおっさんや汚らしい浮浪者など、様々な男達がハルヒに群がっている。
ハルヒは全裸だった。
ハルヒの秘所にサラリーマン風のおっさんが顔を埋め、舌をうごめかしながら、尻の穴に入れた指をにちゃにちゃとくねらせている。
ハルヒの右の胸と左の胸は、それぞれ別の男が掴み、揉みしだき、ときおり乳首をつまみ上げていた。
ハルヒが口に咥えているのは、メタボ全開なデブ野郎のチンポだった。
ハルヒは自分から肉棒に吸い付き、トロンとした眼で熱心にしゃぶっている。
ハルヒの左手と右手にもまた別の男の肉棒が掴まれていて、ハルヒはリズミカルな動きで上下にしごいていた。
全身、精液と汗と唾液まみれ。
ハルヒにしゃぶられていた男が限界を迎えたらしく、真性包茎のチンポから汚らしい精液をハルヒに浴びせかけた。
ハルヒは自ら進んでその白濁液を顔に浴び、嬉しそうに口をあけて、歓喜の喘ぎ声を上げた。
射精が終わるとデブ男は直ぐに引っ込んで、次の男が荒々しく自分の肉棒をハルヒに咥えさせる。
順番待ちをしている男達は何人もいて、全部で20人はいるかと思われた。

「ふふふ、気持ちよさそうでしょう?涼宮さん」
朝倉が笑みを浮かべながら、俺の横へ移動する。
「最初のうちは凄かったのよ?さんざん喚いて怒鳴り散らして抵抗して、これ以上触ったら殺すわよとかなんとか」
朝倉はやや小首をかしげて、
「でもね、膣孔と尻孔を同時に舌で嬲りあげてやったら、すぐに泣き出したわ。助けて、キョン、助けてって、ね。あはははは」
ハルヒ…。
「あまんまりうるさいもんだから、快楽因子を撃ち込んでやったの。そうしたら、ごめん、ちょっと多すぎたみたい。
それからは、あんな感じでよがりっぱなし。まるで盛りの付いたメス犬ね」

パニックを通り越して、思考が停止した。頭の中が真っ白になった。
俺は…ハルヒを…俺は…守れなかった。

「どうしたの?全てに絶望しちゃった?それって、どういう気分かしら。教えてもらえるかな」

朝倉、俺には何をやってもいい。だからハルヒをもう解放してやってくれ、これ以上ハルヒを…汚さないでくれ…。

「あら、もうお願いするの?…しかたないわね。じゃあ、涼宮さんを解放してあげる」
朝倉が指をパチンと鳴らすと、男達がハルヒから離れ、ハルヒは床の上に投げ出された。
何人もの男の精液が入り混じって濁った床の上で、ハルヒはしばしぴくぴくと痙攣していたが、やがて床を這いずって一人の男の足へすがりついた。
その男は、ホームレスの様な姿をしていた。
ハルヒの口が動いているのが見える。
「ちょうだい…もっと、ちょうだい…欲しいの…」
ああ、ハルヒ、お前は…お前は…。

「涼宮さんがお願いするんじゃしょうがないわね、では宴は再開ね」
朝倉の指が無慈悲にも再びパチンとなり、ホームレスの男はまるで3日ぶりに食事にありついたかのようにハルヒにむしゃぶりついた。
他の男どもも、争う様にハルヒに群がっていく。

905 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:17:55 ID:fqauzEmC
「悪いニュースだけじゃないの。良いニュースもあるわ」
朝倉は楽しげな表情で、
「涼宮さんは、まだ処女です。前も後ろもね。孔には指の第2関節までしか入れないように暗示をかけてあるから」
朝倉は俺を横目でニヤニヤと見て、
「涼宮さんがレイプされて処女を奪われるシーンは、最高のメインイベントよ。ちゃんと相手も用意してあるの。涼宮さんが、一生忘れられなくなってしまう相手。
きっと、あなたにも気に入ってもらえると思うわ」
朝倉、貴様は、貴様だけは…。

「憤慨…しては…だめ。それが…彼女の…」
長門?
「もう、邪魔しないで」
長門の秘所に突きこまれている巨大な擬似男根と同じ物がもう1つ現れた。
「長門さんはそこで見てるだけでいいんだから」
2本目の擬似男根が長門の尻の孔に突き込まれた。
長門の絶叫が空間に木霊する。
長…門…。

「さあ、そろそろメインイベントよ」
朝倉が俺の股間に手を伸ばし、ズボンの上から指でなぞりあげてくる。
「あなたは、涼宮さんが犯されるシーンを見て、興奮のあまり射精するの。あたしも手伝ってあげるからね」
ジーっと音を立てて朝倉は俺のズボンのファスナーを開け、中から半立ちになっている俺の肉棒を取り出す。
「ふふ、ほうらやっぱり。有機生命体のオスなんてこんなもんよ」
朝倉は白魚のような細くて白い指で俺の肉棒をしごきあげ、ある程度の硬度になってくるのを確認すると、
舌をまとわり付かせながら、俺の肉棒を口へと含んでいく。
こんな奴なんかに…とは思うのだが、フェラチオなんか今まで誰にもされた事が無い上に、朝倉の手つきや舌使いが実に手練の技に秀でていて、
たちまちのうちに俺の肉棒はギンギンになっていく。
眼の前ではホームレスがハルヒに臭い精液を浴びせかけるシーンが展開されていた。

意識が朦朧としてきた、わけが解らん、どうなってやがる。それに、射精感の我慢がもう限界だ。
ぷっくりと膨らんだ俺の亀頭から、精液が飛び出すその瞬間に、朝倉が俺の肉棒に歯を立てる。

途端に激しい衝撃が、俺を襲った。
心臓がバクバクと唸っているのが解る。視界が半分ぐらいになり、残った見える部分も赤い霧がかかっているかのよう。
いつの間にか身体が動くようになっていた俺は、床に転がって苦しみにのた打ち回った。
朝倉の笑い声が、まるで水中で聞いているかのように、くぐもって聞こえてくる。
俺の肉棒だけが激しく自己主張していて、激しく屹立したまま一向に衰えない。
何でもいい、早く俺に射精させてくれ。
感情が異常に高ぶっているのが解る。自分でも制御出来そうに無いその感情は、…餓えだった。
906 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:18:46 ID:fqauzEmC
ぼやけた視界の向こうに、肌色の物体がうごめいているのが見えた。
アレは、女か?
俺は四つん這いでのたうちながらそこまで進んで行き、野獣のようにその女に襲い掛かった。

「ふふふ、見てよあの浅ましい姿。まるで豚の交尾ね」
「…。」
長門は何も答えない。
「あなたにもわかったでしょ?有機生命体なんて、所詮はあんな程度の物なの。自律進化の可能性なんか無い」

俺はただひたすらに眼の前の女を犯し続けた。
ぶっ壊れるんじゃないかというぐらい激しく腰を打ち付け続け、凄まじい快楽に負けて何度も射精し続けているのだが、全く肉棒が衰えない。餓えも満たされない。
突き込まれる度に、女が悲鳴とも喘ぎ声とも取れる声を上げ、くぐもった音で俺の耳の鼓膜を振るわせる。

「あなたには理解できない」
「何が?あなたの6年あまりの存在意義が?」
「私はもう少しで理解できると思う。恐らく…もう少しで」
「何の話?」

どれぐらいの時間が経過したのかさっぱり解らない。
俺は知る限りの様々な方法で眼の前の女を犯し続け、何度も胎内に射精し続けた。
俺の腰の動きに合せて女の頭が揺れ、薄汚れて変色した黄色いカチューシャが、上下に揺れている。

…黄色いカチューシャ。

俺はこれに見覚えがある。これは、これは…。
徐々に視界と聴覚がクリアになっていくのが解った。
ハルヒ、俺は…。

「…キョン、…正気に…戻った?」
息も絶え絶えな様子で、枯れ果てた声を出す、ハルヒ。
ハルヒ…。
「いいの。…あんたになら、…あたしはかまわない。…それよりも」
ハルヒは悲しそうな眼で俺を見つめ、
「…ごめんね。あたし、…汚されちゃった」
馬鹿野郎。汚れてなんかいるものか。汚れたのは俺で、汚したのも俺じゃないか。
「キョン…」
俺とハルヒは繋がったまま、酷くうぶな口付けを交わした。

「はいはい、茶番はオシマイ!舞台は第2部に移行するわ!」
めずらしく声を荒げて、朝倉が手を打ち鳴らす。
「涼宮さんには、彼に続いて他の20人の相手もして貰うわ。20人全員が三往復するぐらい中出しさせてあげる。
彼のほうは、…そうね、長門さんの相手をさせてあげるわ。あなたは涼宮さんが輪姦されるのを見ながら長門さんをレイプするの、どう?これ」
俺とハルヒは、汚らしいゴミ虫でも見るような眼で、朝倉を見つめていた。
「何、その眼。なんなら今すぐこの場で…」
907 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:19:24 ID:fqauzEmC
突如、ゴゴゴゴゴという激しい振動が空間を襲った。
「な、何?」
動揺した表情を見せる朝倉。
「始まった…」
あくまで冷静に。無表情なまま、長門がつぶやく。

空間が割れる音、世界が割れる音、時空が割れる音。
さまざまな落下物が飛び交う中、俺とハルヒを中心にして、大きな青い影が伸び上がる。
「神人?」
朝倉の声が耳に聞こえてくる。
「ふふ、神人ぐらい、どうってことは」
超絶な動きで空に舞い上がる朝倉。だが、神人の動きはまさに神技だった。
朝倉は巨大な右腕でがっしりと掴まれてしまう。
「そんな…」

「もう遅い。世界が割れる」
「なら、その前に思念体の全力を結集して…」
「太刀打ち出来ない。全ての派閥の統合思念体の力を結集させても、彼らの足元にも及ばない」
「なんですって?」
「それが無から有を生じる力、情報爆発、時空の歪み、彼は涼宮ハルヒの鍵にして門、全にして一、一にして全なる者、時空連続体の外側に幽閉されし、…よぐそとーす」
「…うむるあとたうぃる。なんであなたには、そんな事が解るの?」
「わたしがこれを観測するのは…これが15497回目の事だから」

神人の右腕が力を込めると、朝倉の身体はいとも簡単に握りつぶされ…

宇宙の中心にて玉座に座し、従者たる異形の神々が踊る中、太鼓のくぐもった狂おしき連打とかぼそく単調なフルートの音色に合わせて身悶えを繰り返し、冒涜的な言葉を喚き散らしながら、沸き立つ、魔王。
あえてその名を口にした者は居らず、此の神は(禁則事項)という名前に依って慈悲深くも隠されている。
宇宙の邪悪な面の中心。
宇宙の創世は(禁則事項)に因って引き起こされた単なる現象に過ぎない。
即ち、此の世界は(禁則事項)の見る夢に過ぎない。
(禁則事項)の存在する空間に於いては、思考が直ちに現実になる。

…顔が赤い風船のように膨らんで破裂した。

908 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:20:00 ID:fqauzEmC
エピローグ


サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことは、世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、
(中略)
そんな事を頭の片隅でぼんやりと考えながら、俺はたいした感慨も無く高校生になり…。
涼宮ハルヒと出会った。

うん?
また、あの妙な感じが俺の心を上滑りして消えた。
既視感。デジャブ。
次に何が起こるのか、俺はどこかで体験した。
そうだ、ハルヒがこんな事を言い出すのだ。

「あたし、あんたと会ったことがある?どこかでずーっと前に」
「ねえよ」

ハルヒのこのセリフを聞くのは、初めてのはずなのに、どこかで前にも聞いた事がある気がする。
しかしちぎれて空を舞う蜘蛛の糸を掴もうとしたかのように、そんな感覚もするりと消えた。
気のせいだろ。
使い古された古典的な誘い文句に似ているし、どこか古い記憶と結びついただけかもしれん。

そこへ岡部担任教師が軽快に入って来て、今回の会話は終了となった。
909 ◆4PS.0J200E :2008/06/29(日) 04:21:34 ID:fqauzEmC
おわり、じゃあ俺は又々逃げる。いあ、しゅぶにぐらす。
910名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 04:33:20 ID:XEy7+Kuy
態度がいかんのかなこの人は
なんだろう?
911名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 04:41:37 ID:N88n9yiO
エロパロらしいエロだね。パロディ分もいろんな意味でエロパロらしいw
912名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:00:41 ID:QTwv9zRt
>>909
おつ。それと、あ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう

>>910
うまくはないけどヘタでもなく、投下前後の口上も許容範囲内なのに
なにか喉の小骨のようにちょっとひっかかる感じ? 俺も感じた。なんでだろ?

高二病型伝奇ノベル的なぶつ切り文体・体言止め連発の三人称視点を、無理やり一人称視点の
キョン語りにしてるっぽい作風が、作中のキョンからキョンっぽさを乖離させて、口上ともあいまって、
SSを読んでるっぽいというより、作者の妄想っぽい『こ、これ、俺の脳内劇場ふひひ』
っぽい感じを読まされてるようで、「エロSSハァハァGJ!」まで昇華しきれないっぽい感じ?

それと、るるいえ うがふなぐる ふたぐん
913名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:13:53 ID:qkfyRcpF
元ネタはクトゥルフ?
914名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:51:08 ID:VFX9D6Ug
わかっててやってるんだろうが最初と最後にいらんコメント
付けなければいいんだが。
あと20人輪姦を2レス限界ぐらい使ってちゃんと書いてくれ。
915名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:55:56 ID:/kDeMrkP
内容読んでて悪くないんだけどふざけた態度に嫌悪感抱いてしまった誉める気が一切消え失せてしまう…
喧嘩売られてるのかな、とまで思ってしまいそうな
916名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:21:14 ID:Oo7FnjLS
最初と最後のコメントが余計
917小ネタ:2008/06/29(日) 09:36:45 ID:iwAC0pqw
>>413
「ここがラブホね、なんだかすごいわね、キョン」
「本当は入っちゃいけないんだぞハルヒ、俺達まだ高校生なんだからさ」
「制服着替えたし堂々としてれば大丈夫よ、それに仕方ないでしょ、妹ちゃんが怒った所為であんたんちおいだされちゃったんだから」
「ハルヒのあの時の声が大きいせいだぞ」
「なにいってんのよ。キョンが妹ちゃんのパンツ間違えて被ろうとしたからでしょ」
「…そ、そんなことどうでもいいだろ、…それより俺はシャワー浴びてくるぞ」
「……男って勝手ね、そうだ!一緒にお風呂入りましょうよ」
「風呂? 一体なんで?」
「あんたんちじゃ一緒に入ったことなかったでしょ」
「仕方ないだろいつ誰が帰ってくるかわからないんだからさ」
「そうよ、だから一緒に入りましょ。初めてよねあたし達」
「初めてねぇ……」
「湯船に浸かりながら……お口でしてあげよっか? 潜望鏡っていうんでしょ」
「…潜望鏡……頼む、いや是非お願いします……(男って悲しいな)」

「喉かわいたろなんか飲むか?」
「何かあるの」
「冷蔵庫に色々入ってんだよ、ここにあるから見にこい」
「…それにしても冷蔵庫にいろんなのおいてるのね」
「そうだな…ビールにコーラ、レトルトのカレーライスに精力剤、大人のおもちゃもろもろ」
「これなにかしら」
「あっ、バカ。そこからだしたら金払わないといけないんだぞ」
「えっそうなの、直ぐに戻さないと…あっ戻らないじゃない」
「こういうトコのは一度取り出すと駄目なんだ、一体何をだしたんだ見せてみろ」
「これだけど………」
「アナル開発セット…ってお前なんてものを出してんだよ!」
「し、知らなかったのよ、仕方ないじゃない」
「大体いくらなんだよ、げっ5千円もしてるじゃないか」
「ご、ごめんなさい……そうだお金足りる?」
「それは大丈夫、なんとかなる」
「ごめんねキョン。今日は沢山サービスするから……」
「いいよ、気にすんな。それよりせっかくだし中を見てみようぜ」
「……アナルクリームにアナル拡張用バイブ……セット利用の手引き…」
「……クリームね……これで五千円か…手引きによるとクリームを指にとってと……」
「ひゃっ! キョ、キョン! なにしてんのよ!」
「なにって折角金払うんだし使わないと損だろ、動くなよハルヒ」
「ちょっ、ちょっと!」
「今日はサービスしてくれるんだろ、お次はこの拡張用バイブか…前だけじゃなく後ろの始めても頂戴しないとな…」
「お、お尻でなんていやよ!」
「大丈夫、痛いのは始めだけだって、ほらハルヒ。力を抜いて…」
「ちょ、ちょと待ちなさいよっ!」

  ゴンッ!

「ちょっとキョン、いい加減にしなさいよ、ホントに油断も隙もないわね、……あらこのセットよく見ると男女兼用って書いてあるじゃない」
「……イタタ……えっハルヒさん何を…そこは俺の」
「そうキョンのお尻ね」
「えっ一体……」
「イタイのは始めだけなんでしょ、ほらキョン。力を抜いて」
「アーッ!」
918名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 10:48:16 ID:Q/JDnGvr
>>909
元ネタがよく分からんのでなんともいえないが、思念体の派閥争いにおける仲の悪さが強調されている、ということだけは分かった。
エンドレスエイトならぬ、エンドレスワールドな世界、ってことでいいんだよね。

>>917
どっかで見たような筆致だけど、どこぞの住人さんなのかな。
会話オンリーでぽさを出すのは難しい中、ギャグ路線を続けるのは至難かと思いますが、今後も頑張ってくださいね。
919名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 11:33:07 ID:yOJXD04V
>>909 投下するならするで注意書きを書けよ。鬼畜描写がありますとかさ。ここにいる住人すべてが、
お前みたいに鬼畜描写が好きというわけじゃないんだ。前に投下したときも、ただ投下すると書いてある
だけだったな。ちょっとは学習しろよ。
920名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:03:33 ID:fqauzEmC
難しいな、ここの空気は。
>901>909がそんなに喧嘩売ってる文書に見える?
俺にはそういうつもりは全然ないんだけどなあ…。

>919
じゃあ次からは書く前に宣言しておく。
でも中には前後のコメント自体がいらんという人もいるのね。
921名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:05:21 ID:CjbU8wih
ここは作者がモノを言うことを極端に嫌うから。
922名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:32:20 ID:g2zrOCDL
作者が喧嘩売ってるんじゃなく作者に喧嘩売ってるようにみえるな。ここの読み手は偉そうな態度だよな。
923名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:09:45 ID:TAmmvD3D
そうだな。俺は全く気にならないし。
気にする奴が一番書き込むから、全体がそうだと錯覚するんじゃないかな。
924名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:14:06 ID:WDm2/yop
久々に1000いくかな
あと16KB程度だけど。
925名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:30:53 ID:N88n9yiO
あ、気づかなかった。
次スレ建ててくるわ
926建てますた:2008/06/29(日) 14:32:45 ID:N88n9yiO
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 62章【学校を出よう!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214717503/
927名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:34:21 ID:x5ZLWjtB
>>901
GJ。面白かった。イントロと長門責めとクライマックスがよかった。
>北高の生徒らしき人や教師らしき人、サラリーマン風のおっさんや汚らしい浮浪者など、様々な男達がハルヒに群がっている。
長門や朝倉はよかったけどハルヒパートは上の文などキョンの一人称としてはひっかかるところがあった。
キョンが見ているだけでアクションを起こそうとしないのが違和感があった。動けない描写が欲しかった。
空白改行を使ってメリハリをつけるのもいいかもしれない。
>>901に内容がハードなことの注意書きを入れるべきだが、ほいじゃまたや逃げるはぜんぜん気にならない。
928名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:54:45 ID:LHpWV51x
使いすぎはかえって見難いがね
929名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:50:21 ID:mouGeVSQ
空白云々は変な人が湧くからやめなさい。
930名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 17:33:51 ID:XtOou5R4
>>920
そんなつもりなしで書いてるから見てる人にはイラっとくるんでね?

つうか「でも中には前後のコメント自体がいらんという人もいるのね」このへん喧嘩売ってるんじゃなくて天然だったら、
まあ、いんじゃね?w
931名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 17:50:35 ID:8V4JrzWm
鬼畜表現はどこからが鬼畜なんだろ
932名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 18:46:09 ID:Q/JDnGvr
>>931
個人差があるから、画一的な線引きは難しいだろうな。個人的に>>909は鬼畜的な話ではあるが、この程度何でもないって人もいるだろうし。
投下する人が自発的に「注意」を促すかどうかの自由はあってもいいと思うけどね。

>>927
確かに、多少引っかかる箇所ではあるね。>キョンのスタン状態
一応冒頭でそうなっているのは出ているんだけど、その先、解除されるまでの明確な描写がないから、想像しつつ抑える必要がある。
それでも、原作的な要素(完全なループ状態なのに、自制を促す以上の対抗策を採らず、情報伝達もしない主流派と、根本的に情報を与えられない朝倉)は上手いこと使っているし、
エピローグ直前は性質上キョンのモノローグになっていないが、キョン語り的冗長さとかはきっちりやっている雰囲気がある。
>>909の今後に期待したいです、はい。
933名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:34:30 ID:yOJXD04V
>>920

>前後のコメント自体がいらんという人もいるのね

前後のコメントがいらないと言う意味じゃなくて、「又々逃げる」とかよけいな一言がいらないという意味では?
そもそも投下しておいて逃げるとかはないんじゃない?投下したからには責任を持った方がいいのでは?
934名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:41:31 ID:MsLRXV8L
どっとはらいみたいなもんだろ。
935名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:46:38 ID:XEy7+Kuy
つーか、前後のコメントがなんかマイナス要素でかい
そういう言語感覚の人なんだろうから一朝一夕には直らんだろうけど
936名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:57:18 ID:pU7RPZGm
このスレ本気で腐ってるなwww
読み手は何様なんだwww
937名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:01:24 ID:8rIYEC2a
とりあえず、もっとSSの内容そのものを評価するべきだろと
前後の文の言葉遣いを云々してる奴ばっかじゃねえかと
938名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:02:36 ID:LCWd0jXo
なるほどこのスレの読み手は 某大臣のごとく
書き手に投下製造マシーンになれと言うわけですね。よく分かります
939名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:13:32 ID:rYiIV+k9
ほら、こないだのもうこねえ宣言した作者様が案の定粘着してやがる
940名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:21:57 ID:elLNt7S3
>>931
合意の上のSEXじゃなかったら
でいいんじゃね?
941名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:33:26 ID:yzRhNRBn
鬼畜にも
今日はやる気になれない気分のキョンにセクースを強要するハルヒ。
942名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:41:39 ID:mouGeVSQ
SSの内容自体は毒にも薬にもならないが、
この程度の前後の文がどうたらこうたら言うのは心狭すぎ。

以前のもうこねぇよ!の人とか光臨してたときは、モニタ破壊してたのか?w
943名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:22:55 ID:CH7SGnk9
このスレ1000いくかな
944名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:36:18 ID:1IXL4L8P
このまま無駄に煽り合い、不毛に言い争っていれば
いい感じで1000まで行くんじゃねえの
945名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:54:01 ID:N88n9yiO
感想の感想に噛み付いてらっしゃる人たちと、前後の文にコメントしてる人は区別すべきかと
946名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:07:04 ID:YH9jRxBM
>>942
前からの流れがあるからじゃねえの?
毎回毎回捨て台詞吐いていってたから。お前は知らないだけだろうけど
947名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:16:49 ID:TU4BbsNv
男なら、ちっちゃいことは気にすんな。
ドーンといこうや。
948名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:31:29 ID:wEyPbMYn
アニキャラ板のハルヒスレのハルキョンSSは書き手も読み手も女性多そうだけどね。
949名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:41:07 ID:ZLylx26K
お前の文章は喧嘩売ってるようにみえるんじゃああ

と書いてるそいつの文章のほうがよっぽど喧嘩売ってるように見えるのが笑えるなw
950名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:05:44 ID:XQraboAa
いいよもう、そのまま舞い首みたいに罵り合ってろよ。
951名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:11:53 ID:TU4BbsNv
またシブい例えだな。
何者だ舞い首w
952名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:54:41 ID:bXPq3vvk
永遠に言い争いしてるっていう妖怪じゃなかったか?
>舞首
953名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 08:03:35 ID:fSCkK4NK
954名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 16:25:54 ID:UIUwyJqL
「大変です。『仲間がピンチに陥ると口に薔薇をくわえて颯爽と登場する属性』が僕に追加されたようです」
 ハルヒが「謎の転校生はそうあるべきだ」と望んだから、だろうな。

「大変ですぅ。『SOS団員に命の危機が迫ると、巫女姿となって敵から守る属性』が私に追加されたみたいです」
 ハルヒが「可愛らしい萌えキャラはそうあるべきだ」と望んだから、でしょうね。

「大変。『世界に破滅が迫るとそれを食い止めるために、真の力が解放される属性』が私に追加された」
 ハルヒが「無口な万能キャラはそうあるべきだ」と望んだ、ってことだな。

「あら古泉君、口に薔薇なんかくわえてどうしちゃったの? みくるちゃんはコスプレしちゃって。有希は変な
 オーラ出てるわよ。皆、いつの間にやってきたの?
 でもちょっとだけ待っててね、今、キョンが浮気した証拠を掴んだところだから……」
955名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:02:59 ID:QHuthJfh
まぁ落ち着こうぜ。
もうすぐ七夕だし、ここぞとばかりに超GJなSSが投下されることをwktkして待とう。
956名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:04:47 ID:y3tLUfYu
そろそろ埋めネタの頃かな。
957名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:45:45 ID:kiaZlYeN
自由だよ自由
958名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:01:23 ID:UIUwyJqL
ある日の放課後。ハルヒが、キョンに向かって言う。
「あたしはSOS団団長だから、皆が何を考えているかなんてまるっとお見通し。何でも当てることができるわ!」
その時、廊下を歩いていたみくるが、ずっこけた。ちょうど良い、証明してみせるからと、ハルヒは言う。
みくるをじっと見つめるハルヒ。キョンに向かって、
「みくるちゃんなら『ふみぃ、痛いですぅ』ってところね」
結果は予想通りだった。

「たいしたことないな。俺だってそれくらい出来るぜ」とキョンが言う。キョンは携帯電話で古泉を呼び出す。
古泉をじっと見つめると、その一言目をハッキリと言い当ててみせた。

意地を張り合いだす二人。白黒ハッキリつけようじゃないかとなる。二人は、長門の言葉も言い当ててみせた。
どうせなら、団員以外でも確かめてみようじゃないかとなった。今度教室に入ってきた人間の一言目を当てる
ことでケリをつけることになった。
やってきたのは谷口。二人は谷口をじっと見つめる。閃いたようだが、何故か先行を譲り合う。
「まず、あんたから言いなさい」
「いや、お前が先に言え」
「団長命令よ、グズグズしない」
「雑用が団長様に先んずるなんて、とてもとても」

谷口がふらふらこちらにやってきて、口を開く。

「そんなに見つめるなよ。お前のことが好きになっちまいそうだ」

谷口は蹴られた。
959名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:49:48 ID:Hklz+xSG
アメリカンジョーク集にありそうな話しだね。
960名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:08:29 ID:Q3ZpcwPa
>>954
二回目読んでやっとオチの意味が解ったw

学校SSの『グッドナイト・スイートハーツ』はティプトリーからきてるとか
SSを再読して前わからなかったことに気付くとちょっとうれしい
961名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:00:40 ID:7tWJBWxU
まだわからん。
962名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:26:20 ID:MxuP7idD
生む、俺にもわからん。特に時系列。
963名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:30:27 ID:rQI3Uny0
やっぱり馬鹿多いな、このスレ
964名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:58:46 ID:WwBSO7gF
>>963
そんなに自分を卑下することも無いさ
965名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 05:54:09 ID:3VvqF8ZD
なにも考えないで一回読んだ時点で分からないってんならともかく、
読み返して意味が分からないとか、ありえなくね?
966名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 05:56:03 ID:MxrqF1Wb
ゆとり大爆発
967名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 07:52:13 ID:YFEhnqhl
最終盤まで喧嘩するのはやめよう。
ちなみに>>954のヒントは追加属性の発動条件と現状、ということでいいんだよね。本当に安っぽいな、世界。
968名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 07:58:21 ID:VbhZos2J
ゆとりは自分の知識中心でしか物が考えられないからね

ゆとりにとっては自分が昨日見た夢の話でも
その知識についてこれない相手は馬鹿
969名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 08:02:41 ID:CKfVfiou
煽りに負けない強い心を持ちましょう

やれやれ
970名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 08:16:43 ID:UaudqNma
>>954
用意周到すぎるハルヒw
971名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 12:40:26 ID:Tp9rDrPa
付き合ってもいないのに浮気とはこれいかに
972名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 15:33:03 ID:kG1di8cz
ラムちゃんみたいに「ダーリンのお嫁さん」と年中ほざいていれば
たとえ相手の男が付き合っているつもり無かったとしても
浮気発言は納得できるのだが
973名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 21:26:51 ID:BsHr0T4h
つ「ミヨキチって誰?あんたとどういう関係?」
974名無しさん@ピンキー
次スレに投下来ているからここは埋めるか
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         
                                                                                         

【涼宮ハルヒ】谷川流 the 62章【学校を出よう!】
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