キモ姉&キモウト小説を書こう!Part12

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1名無しさん@ピンキー
ここは、キモ姉&キモウトの小説を書いて投稿するためのスレッドです。

○キモ姉&キモウトの小説やネタやプロットは大歓迎です。
愛しいお兄ちゃん又は弟くんに欲情してしまったキモ姉又はキモウトによる
尋常ではない独占欲から・・ライバルの泥棒猫を抹殺するまでの

お兄ちゃん、どいてそいつ殺せない!! とハードなネタまで・・。

主にキモ姉&キモウトの常識外の行動を扱うSSスレです。

■関連サイト

キモ姉&キモウトの小説を書こう第二保管庫@ ウィキ
http://www7.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1.html

キモ姉&キモウト小説まとめサイト
http://matomeya.web.fc2.com/

■11スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208334060/
■10スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204530288/
■9スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202484150/
■8スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part8
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■7スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part7
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■6スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part6
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■5スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!
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■4スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part4
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■3スレ目
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■2スレ目
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■初代
キモ姉&キモウト小説を書こう!
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2名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 18:15:34 ID:gCIE4vRQ
■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。

SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません
3名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 18:15:56 ID:gCIE4vRQ
■誘導用スレ
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ あの女49も!
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208696389/l50
ヤンデレの小説を書こう!Part15
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208961158/l50
いもうと大好きスレッド! Part4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188824773/l50
お姉さん大好き PART5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1186239004/l50
4名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 18:19:17 ID:uCNVD3Vz
>>1
乙!
1月あたり1スレのペース…よりかは少し遅いか
5変名おじさん ◆lnx8.6adM2 :2008/05/18(日) 19:01:15 ID:xouxRRrb
>>1の方、スレ立て乙です
では僭越ながら最初の投下をば
6加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:02:46 ID:xouxRRrb
ぴんぽんぱんぽーん。

『二年C組の来栖川 白兎(くるすがわ はくと)君、二年C組の来栖川 白兎君。
 生徒会長がお呼びです。至急、生徒会長室に向かうように。
 繰り返します。二年C組の来栖川 白兎君、二年C組の来栖川 白兎君。
 お姉様がお呼びです。直ちに生徒会長室へ向かって下さい』

ぴんぽんぱん、

『・・・・・・はぁ』

ぽーーーーんん。



昼休み。
談笑と興奮、次の授業への僅かな憂鬱と倦怠の空気に包まれた、
私立加賀見(かがみ)高校の二年C組教室。
最後に謎の嘆息を残して終わった放送に、まさに来栖川 白兎その人である僕は伏せていた机から顔を上げる。

「・・・うわぁ」

と同時に周囲から穏やかではない視線が突き刺さるのを感じた。
放送で呼び出された当人をぐるりと取り囲む目、目、目。
クラス中の瞳という瞳が僕一点に集中している。
どれもこれも目蓋を半ばまで下げていて、持ち主の不機嫌なこと請け合いだ。
全員が早く行け、と促している。
流石にいたたまれなくなって無言で立ち上がると、一緒に移動した視線が背中や首筋を撫でるのが分かった。

「う」

蛇が這うみたいな気持ちの悪いぞくぞくが首筋から上がってくる。
進路上で必要最低限に僕を避けるクラスメイト達を背に廊下に出ると、
同じ目をした隣のクラスの生徒やたまたまここを通っていた先輩後輩に出迎えられた。
早足から駆け足へ。自然に速くなる足を意識して加速させ、僕は呼び出された場所へと急ぐ。
ことの原因、僕を呼び出した張本人である姉さんの下へと。
7加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:03:41 ID:xouxRRrb
その部屋に入った時、初めに聞こえたのはカンッ、という甲高い音だった。

「あら。白兎、もう来てくれたのね。嬉しいわ。
 山根も思ったより仕事が早いのね。あとで褒めておかなくちゃ」

赤いソファと精緻な彫刻が施された机と椅子に、何冊もの蔵書を飲み込んだ本棚。
加賀見高校に一つしかない生徒『会長』室で、僕を迎えた姉さんが柔らかく微笑む。
備え付けられた天窓から降り注ぐ光の中央に立つ姉さんを収めた視界の中、
その手首から先が霞んだかと思うと、もう一度カンッと音が鳴った。

「丁度この暇潰しにも飽きてきた頃だったの。
 さっきから全然反応がなくてね。いい加減、物理的にクビにしてやろうか迷っていたところ」

言い終えてから、また音が響く。光を反射して輝く銀色の刃が視界を走った。
姉さんの投げたナイフで示された先、通常の教室に倍する広さを誇る生徒会長室の壁に、
ピンで縫い止められたみたいに磔になった人が見える。
死体の白線をなぞるように突き刺さった無数のナイフ。
そんな凶器の群に囲まれた、女性用の落ち着いた紫色のスーツに包まれた姿。
項垂れた状態で髪に隠された顔は見えないけど、どこか見覚えのある雰囲気の女性だ。

「三月(みつき)先生・・・?」
「そうね」

疑問の割合が多い声に、低く短く、姉さんが答える。

「正解よ白兎、見事にね。けれど感心しないわ。私の前に立って、まさか最初の言葉が他の女の名だなんて。
 ましてやそれが、課題や罰を口実に貴方と二人きりになろうとしていた無能愚劣な担任の名前。
 悲しいわね。たとえ騎士の剣(つるぎ)でも、きっとこうまで私の心を裂けはしない」

憂鬱そうに言いながらゆっくりと、指に刃を握った手が上がる。唸りに似た風切り音。
投擲されたナイフが銀光を引いて輝きながら宙を滑った。一瞬の後、これまでで一番高い音が鳴る。

「ほら見て頂戴。涙の海に揺られるあまり、自慢のナイフも外れてしまう」

僅かに刃先のブレた凶器は冷たい壁に拒絶され、三月先生の下に溜まった液体の中で水音に沈んだ。

「これは慰めが必要だわ」

その光景に気を取られて反応が遅れる。
近付いた声に振り向いた先、拗ねたような顔をした姉さんがいた。じっと僕を見上げる二つの瞳。
反射的に、硬くなった体が後ろへ下がろうとする。
それよりも早く回された両手が僕の背を撫で、抱き寄せられた胸を姉さんの額が擦った。

「ね、姉さん」

開いた口から、決して姉さんが名前を教えてくれない、だけど確かに匂う香水の香りが入って鼻腔を通る。
香水になって棘の抜けた上品な薔薇の香り。
漂ってくる姉さんのお気に入りの香気に包まれ、意識から遠のく抵抗を忘れかけたぎりぎりの所ではっとする。
慌てて視線を下に向けようと転じた視界は、だけど唇に添えられた細い指によって止められた。

「もう。白兎ったらいけない子。
 何度も何度も私が注意をしているのに、いつも兎のような駆け足でそれを忘れてしまう」

背中に触れたままの姉さんの腕に込められる力が強くなり、
唇に別れを告げた指が五本に増えて首を撫で、僕の強張りを解きながら二人の高さを合わせる。
8加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:04:38 ID:xouxRRrb
「や・く・そ・く。
 二人きりの時は、名前で呼んでくれなくてはイヤよ?」

薔薇にない甘さを含んだ吐息が耳に吹きかけられた。くすくすと笑う声が聞こえて、柔らかい拘束が解かれる。
離れた姿を追うと、大きくない歩幅で一歩だけ下がった姉さんが険のない目で僕を見詰めていた。

「さ、白兎。私の可愛く愛しい弟────────最初に私にかけるべき言葉はなあに?」

空間の中央に降る光を背にした姉さんが問う。
左右へと伸ばされた手に、肩にかかって背中まで流れる茶色の髪が揺れた。
童女のように無邪気な顔で僕を促す姉さんの声に怒りはない。
あくまでも無垢にこちらの返答を待つ姿が、僕の良心に似た何かを突いた。

「分かったよ・・・・・・有栖(ありす)」
「うふ」

最初から勝負にする気もなかった根競べがそれで終わり、軍配は姉さんの方に上がる。
何時だったか。もう何年も前に交わした、と言うよりも誓わされた約束。
決して忘れていたわけではないそれを口にした僕に、姉さんは花開く笑みで応えた。

「うふふふふ」

来栖川 有栖。僕より一つ年上の姉。私立加賀見高校三年生にして生徒会長。
僕の対となる、どこぞの作家好きの両親が付けた名前を持つ女性。

「ああ。幸せだわ、幸せだわ。何て甘美なのかしら。名前で呼び合う二人、まるで恋人のようよ。
 どんなに上等な詩でもこうまで私の心は満たせない。白兎、貴方は本当に私を不思議の国に呼び込む案内人ね。
 罪な子だわ。気が狂ってしまいそうよ。I am getting mad as a hatter!」

最後に高い鳥のような叫び。
気狂いを鳴き上げた姉さんが手を広げて踊り出し、喜びに合わせて動く体で薔薇の香りを撒いていく。
広くても閉ざされた生徒会長室。
振り撒かれる香気は密室の中で段々と濃く強く積み重なり、
僕には芳香の渦の中心で舞い踊る姉さんそのものが薔薇の花に感じられる。
背中までを覆う薄く色の抜けた茶色の長髪に、全体を赤くした加賀見高校の制服。
動作に合わせて揺れる胸の薔薇飾りと、舞に合わせてくるくるとスカートの上で曲線を描く茨を模した装飾。
レースでティアラの形を付けたヘッドドレスが左右に踊る。
その姿は、きっと一歩でも校舎の外に出れば奇異の目で見られるだろう。
薔薇に染めた衣装の奇抜と物言いの異様。下手をすれば官憲の世話になる可能性すらある。

なのに。狂気的でさえある姉さんのその姿は、何故だかひどく美しいものに見えた。

普通なら間違いなく指差される衣装に身を包んで、だけど姉さんは少しも物怖じしない。
畏れも遠慮も憚りもなく、ただ自分の思う様に振舞っている。
何も言えずに見守るだけの僕の前に存在する不思議な、不可侵の荘厳さ。
降り注ぐ光を浴びて、聳え立つ本棚の城壁を背にくるくると踊り狂う姉さん。
さながら女王のように誰も寄せ付けずステージを独占する姿に、ふと教室を出る時に浴びた視線を思い出す。
クラスメイトの目に光っていた嫉妬と羨望と、畏敬。
姉さんに呼ばれて行く僕へ向けた敵意に近い視線と、僕越しに姉さんを見る瞳に浮かぶ憧れと敬意。
姉さんが全生徒の頂点に立つ生徒会長、であると同時に生徒会長室なんて物を作れる権力を持った唯一の人物、
この私立加賀見高校の理事長を務める人物だからというだけでは絶対にないだろう。
学業、運動、芸術。姉さんの優秀さを示す功績は、校長室に無数のトロフィーや賞状として並んでいる。
形に残らない成果を上げた活動も数多い。
集団での行事や活動でも、リーダーとして多くの活躍を見せたと聞いている。
能力と人格と、容姿。人間の三要素を揃えた姉さんの影響力は必然に大きい。
僕と姉さんの周囲に限定しても、死んだ両親の保険金から始めて財産を築いたのもそうだし、
姉さんが中学生の時に買い上げたこの学校を数年で並以上の進学女子高にしたのも、
そこに特例として僕を入学させた上で周囲から反発を買わずに未だにお姉様と呼び慕われていることもそうだ。
通称『加賀見のアリス』、来栖川 有栖。
天才で、綺麗で、完璧で、欠点の無い────────なのに確かに何処かが壊れた、僕の姉さん。
9加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:06:25 ID:xouxRRrb
コンコン。



唐突に。
そんな姉さんのダンスが止められた。僕が閉めた扉にノックを二回。
二人目の誰かの訪れに、姉さんは彫像のように停止する。それで生徒会長室から音が消えた。
木製の隔たりを経た向こうにいる誰かが応答を待ちながら気配を探る沈黙の中、
姉さんの瞳だけがすっと僕の背後を向く。

「誰かしら?」

上げられていた手が下がる。同時に室内の気温が冷え込んだみたいに僕の肌が震えた。
頬の横を貫く姉さんの視線に阻まれて、振り向くことが出来ない。

「あ、あの・・・山根ですっ、お姉様」

返答に続いて、せめてもと凝らした耳がドアノブの回転音を捉えた。
姉さんの許可なく開かれた扉から来訪者の入る気配がして、内蔵を回されたような感覚が僕の中に広がっていく。
届かない背後へと向かわせていた瞳を前に戻すと、姉さんが薄く笑っているのが見えた。
まるでチェシャ猫のように。

「そ、そのぅ・・・・・・言いつけの通りにしましたので、ご報告に」

一度言葉が揺れて、視線が僕の背を這うのを感じた。

「弟さんを呼べばよろしかったんですよね・・・?」

暗くなった生徒会長室に自信のなさそうな質問が淡く木霊する。
溶け消えた声の後には、よく聞くと微かに乱れた息遣いが続いていた。
もしかするとあの放送を終えてから文字通りに駆けつけたのかもしれない。
機材の使用前後の手続きや、使い終わってからの礼もあったのだろう。
せめてもう少し早く、或いはゆっくりと片付けてから来てくれていれば。そう考えずにはいられなかった。

「そうね」

僕が三月先生の名前を呼んだ時と同じ、いやそれ以上に低くなった姉さんの声。

「その通りだわ。ご苦労だったわね、山根」

山根と呼ばれた人が労いの言葉に喜色ばむのが分かる。

「────────それで?」
「え?」

続く姉さんの言葉に強張るのも。

「それで、それがどうかしたのかしら?」
「え? お、お姉様・・・?」

彼女の困惑が伝わって来る。理由は理解出来た。おそらく、期待していたのだろう。
最初、僕がここに来た時に姉さんが口にした『ご褒美』とやらを。
姉さんも、それを期待した相手の働きを予想してそれらしいことを口にしたはずだ。
彼女の真剣さとは違う、きっと欠伸のような気軽さで。
10加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:07:37 ID:xouxRRrb
「分からないかしら。
 それと貴女が今ここにいる、私と白兎との逢瀬を邪魔している理由に何の関連があるのかと訊ねているのよ」
「お、逢瀬・・・? いえあのっ、でもっ・・・・・・だって、お姉様が働き次第では褒めて下さるってさっき・・・!」

僕を挟んで言葉を交わす二人の雰囲気が変わっていく。
片方は意味の分からない状況に荒立ち、もう片方は全てを知っていながら凍りそうに冷たく。
深まった姉さんの笑みに、僕の周囲までが急速に熱を失うのを感じた。

「ああ。そう、そういうことね。なるほど」

頷いてから一歩、舞踏の間に開いた距離に姉さんが踏み出す。僕の方へと。

「これはとんだ期待外れだわ。
 貴女はそこそこに優秀だからそれなりに私を理解していると思っていたけれど。どうやら買い被りだったようね」

足音はない。
床に敷かれた絨毯に受け止められる姉さんの重さは、血を吸ったような赤色の中に柔らかく沈んでいた。
耳が痛くなる沈黙を、音もなく姉さんは歩む。茨の飾りを揺らめかせ、薔薇の香りを引き連れて。

「なら教えて上げましょう」

その台詞と共に伸ばされた手を、今度は避けようとすることなく受け容れる。
擦れ合う制服の音が聞こえるくらいに静かだった。
頭一つ分以上も低い姉さんに抱き締められた僕は、下を向くべきか迷ってからそのまま抱き返す。
姉さんの顔は見えない。

「っ!?」

小さく、彼女が大きな驚きを呑む気配がした。

「ふふ。ちゃんと分かってくれているのね。有難う、白兎」

礼を言った姉さんが吐息と赤花の匂いを残して離れる。

「さ。これで理解出来たでしょう?」

恥じるでもなく、憚るでもなく。どころか誇らしげに弟と抱擁を交わして見せた姉さんが言った。

「私が何より優先する白兎と、白兎を誰より愛している私と。
 それ以外に、私にとって重要な『何か誰か』がこの場にあると思って?」

多分、姿の見えない彼女と姉さんの身長にそれ程の差はないのだろうけど。
笑みを浮かべながら語り続ける姉さんは、何故か相手を見下ろしているように見えた。

「つまりは邪魔なの。貴女」
「そんっ・・・!?」

言いかけて、言い切れない言葉。叫ぼうとした彼女に、制服の内側に手を入れた姉さんがそれを取り出す。
木のグリップの中央を縦に走る溝。そこに鈍い金属の光を収めた、長方形に丸みを加えた物体。

「だからね? 早くここから出て行ってくれないかしら」

相手の言葉を断ち切った空間に響く鋭い音。
本来なら女子高生には似つかわしくない折り畳みナイフが、姉さんの腕の一振りでカチリと刃を噛み合せて固定した。
振り切られた腕が、見せ付けるような余韻を持ってゆっくりと上がる。
11加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:08:55 ID:xouxRRrb
「それとも」

姉さんが、笑った。





「 そ ん な に 私 に 殺 さ れ た い ? 」





銀光が走る。

「ひぃぃいいいいいいっっ!?」

顔の横を通った風と、硬質な音にドアノブの回転音。
その三つに遠ざかる悲鳴を足した四つが過ぎてから、また僕の周囲に静寂が戻った。
12加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:10:14 ID:xouxRRrb
「ごめんなさい、白兎。見苦しいモノを見せたわね」

山根、と呼ばれた彼女が去ってから。珍しく困ったみたいな顔をした姉さんが頭を下げた。

「別にいいよ、姉さ────────んぐ」

また、唇を押される。

「・・・・・・気にしないで、有栖」
「そうさせてもうらうわ」

要求に従って訂正すると、指と一緒に体も離れた。

「それにしても」

間合いを計るように姉さんが口を開く。

「あの娘があんなに使えなかったとは思わなかったわ。あとでしっかりと始末をしておかないと」

物理的にクビにすることではないだろう。おそらく。

「まあいいわ。この程度、私達の愛の前には障害になり得ない」

姉さんが軽く手を打ち鳴らす。

「さて。白兎、貴方を呼んだのは他でもないわ」

引き寄せられた視線が、そこだけ僕と同じ色をした瞳に絡め取られた。

「結局はあの山根もそうだったけれど、生徒会に思いの外使える人材が集まらなくてね。
 朝から書類の整理に難儀してストレスが溜まってしまったわ。ストレスの解消には好きなことをするのが一番。
 そう思って貴方を呼んだのよ」

細く、薔薇や茨の装飾に反して白い肌の腕が僕へと伸ばされる。

「おいで、白兎。貴方の大好きな赤く色付いた人参はここよ。
 愛し合う二人が揃ってすることは、必然に当然にたった一つだわ」

誘われて巣穴から伸びた手が掴まれた。そのまま引っ張られ、危うく足を踏み外しそうになりながら歩み寄る。

「さあ、白兎。私の可愛らしく素敵な弟。
 それでは十分に存分に────────私とイチャイチャしましょう?」


キーーーンコーーーーンカーーーーーンコーーーーーン。
キーーーンコーーーーンカーーーーーンコーーーーーンン。


予鈴が鳴った。午後の授業を控えた学び舎に鐘の音が隅々まで響き渡り、次の授業への準備を催促する。
教室移動を終えていない生徒の胸に早鐘を鳴らす警告は、生徒会長室にも容赦なく伝わる。

「・・・・・・残念だわ」

悔しげに姉さんが呟く。

「本当、いつだって神様は気が利かないものね。雑用を押し付ける意地悪な女達に、魔法の終わる十二時の鐘。
 愛し合う運命にある二人の逢瀬には、いつも無粋な邪魔が入ってしまう」

興醒めだわ、と付け足してから僕を見上げた。
13加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:11:18 ID:xouxRRrb
「仕方がないわね。愛する弟の学業に支障をきたさせる訳にはいかないもの。
 でも・・・・・・せめて口直しは欲しいわね」

つ、と唇が寄せられる。

「白兎。キスを、してくれないかしら?」
「ね・・・・・・有栖?」

流石にぎょっとする。そんな僕を見てくすくすと姉さんは声を立てた。
下を向いて、手で上品に口元を隠してから一頻り笑って顔を上げる。

「ごめんなさい。でも相変わらず恥ずかしがり屋なのね。ふふ。
 可愛いけれど、男子たる者、女性の誘いは受けておくものよ?
 女の方からこんなことを願うだなんて、本当は私も恥じているのだから」

言われて見ると、確かに姉さんの頬は薄く薔薇色に色付いていた。
姉さんの恥ずかしがっている姿なんて滅多に見ない。

「でも、やっぱり恥ずかしいよ、有栖」

とは言え、それとこれとは別の問題。
姉さんの頼みを断るのは気だけでなく血の気が引くが、姉さんと違ってすぐに応じられるほど僕は■■ていない。

「・・・・・・そう。うふふ、いいわ。今はその瞳だけで許して上げる。イケズな白兎も愛らしいもの」

幸い、姉さんは強くは求めずにいてくれた。

「でも」

そう思った僕の左胸。心臓の上に、手が当てられる。



「ねえ白兎。
 あなたが胸に抱えたこの心臓(トケイ)は、一体いつになったら高鳴りを始めてくれるのかしら?」



「有栖・・・?」

どこか、これまでと響きの違う声。何かに突き動かされた、確かに絡め取られていた僕の視線が姉さんの瞳を通り抜けた。

「もう何年になるかしら。貴方が私をそう呼ぶように、私が貴方にそう呼ばせてから」

上げられた姉さんの手が、端から指を折っていく。

「一年? 二年? 三年・・・・・・? 思えば長いものね」

数えて五本。作った拳が解かれ、花開いた五指が僕の顔に添えられた。

「もうそれだけの間、私は白兎、貴方に焦がれていることになる。
 いいえ。違うわね。本当はそれよりも、ずっとずっと昔から。
 外を駆け回る貴方の姿を、窓辺から見詰めていたあの懐かしい過去から」

弱弱しい拘束に引かれて、誘われるままに姉さんの顔に近付いていく。
14加賀見の校舎の有栖様:2008/05/18(日) 19:12:25 ID:xouxRRrb
「いつになれば、貴方は私が貴方を想う程に私を想ってくれるのかしら?
 そのために、私は何をすればいいのかしら?」

途中で片方の手が落とされた。軽快な金属音が響いて、姉さんの手にもう一度ナイフの輝きが握られる。
僕を覗き込む姉さんの首筋を、浅く刃が撫でた。

「私がここに赤い線を引けばいい? 或いは貴方の兵士となって、貴方に近付く者を皆殺しにすればいい?
 それとも、あそこで寝ている女のトランプみたいに薄い胸を貫いて、
 私の隅々までを林檎のように染めてしまえばいいのかしら?
 そうすれば、貴方は私を、私と貴方だけで閉ざした鏡の国へ案内してくれる?」

カンッ、という甲高い音。虚空に幾筋かの傷を刻んだ刃が、いまだ磔になっている三月先生の頭上を刺し貫いた。

「ね、白兎。もしもそれが叶うのなら、私は本当に何だって出来てしまうのよ?
 私が求めるのは女王を守る騎士ではなく、この身を貪ってくれる魔獣(ジャバウォック)なのだから。
 焦らすのはいいけれど、あまり意地悪をして待たせ過ぎてはダメ。
 熟れ過ぎた林檎は腐れるの。乙女の心はハンプティ・ダンプティのように繊細で脆いもの。
 どうかそれだけは憶えていてね? たとえこの身が砕けようとも、私の愛は永遠だけど」

「有────────」



キーーーンコーーーーンカーーーーーンコーーーーーン。



鐘が鳴る。気付けば、五時限目の授業が始まる時間だった。



「・・・・・・戯言が過ぎたわね。
 ごめんなさい、白兎。貴方を遅刻させてしまうことになったわ。私、駄目な姉ね」

呟くように零した姉さんが、僕に背を向ける。赤い色の絨毯の上。
しずしずと音もなく歩む制服の背が遠ざかった。微かな移り香だけが、僕の傍に漂う。

「もう行きなさい。時間にだらしのない教師が担当なら、授業の開始には間に合うこともあるでしょう。
 私も後片付けを済ませたら行くとするわ」
「あ・・・・・・うん」

脳裏に、姉さんに憧れているクラスメイト達の目が浮かぶ。
確かに、姉さんに呼ばれただけでなく昼休みが終わっても一緒にいたとなったら問題かもしれない。

「それじゃあ姉さん・・・・・・また後で」

ちらりとこっちを見た姉さんに手を振ってから扉へ向かう。訂正を求める声はなかった。
ドアノブを回し、僕の身長より高い重厚な出入り口を開け放つ。
体の向きを入れ替えて閉める最中に中を見ると、姉さんは笑顔で手を振ってくれていた。
扉が閉まる。

「ふう」

隔てられた向こう側に一つ息を吐いて、早足で歩き出す。背にした生徒会長室が見えなくなった頃、聞きなれた担任の声が廊下に響いた気がした。
15名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:14:42 ID:2EFw7XKk
支援
16変名おじさん ◆lnx8.6adM2 :2008/05/18(日) 19:15:22 ID:xouxRRrb
投下終了
前スレだと少し容量に不安があったのでこちらに投下しました
今回は名前や単語をかのアリスストーリーから引用していますが、分からないところがありましたらみwiki先生に聞いてください
では、失礼します
17名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:19:43 ID:2EFw7XKk
投下乙でした
18名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:21:24 ID:xouxRRrb
>>15の方、ありがとうございます

それと編集人の方も更新お疲れ様でした
投下から保管まで数分。凄え
19名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:03:38 ID:y7Cb4VTR
姉コワスw
だがこれはこれで!
20名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:26:21 ID:Mh1l9S8Z
山根ちゃんが二人の恋路を邪魔しないよう願う。
21名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:29:07 ID:Pu5bkaNE
>>20
楽に死ねなくなるな
22名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:34:28 ID:xff+qTyv
グッジョブ!
Mで姉好きな俺としては最高の作品だわw
23名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 04:02:10 ID:f4rWGujZ
GJ!!!
姉、良い味出してるジャマイカ!
ぜひ、続きを読ませてください!
24名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 15:52:40 ID:ZUTEyRkv
よく読むとラスト一行で担任が殺られている件
25名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:54:06 ID:E0q+Nv3n
いや、最初っから殺されていただろう?
26名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 19:52:19 ID:TKEBkvgB
>>25
「死体の白線をなぞるように」で勘違いしたのかもしれないけど、
最初の段階ではまだ「物理的にクビ」にはなってないだろ。
27名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:11:33 ID:Lia6rkvE
>>25
凶器の群に囲まれて、とナイフの刺さる音が肉に対してのものじゃないので生きているよ
磔にした方法までは書いていないけど、液体は尿で絶賛気絶中
んで最後で断末魔。ヤマネの邪魔によるストレス発散の八つ当たりウマー
28無形 ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:34:47 ID:uzRhzf52
投下します。
29永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:37:22 ID:uzRhzf52
※※※

冬の澄んだ星の下。
僕と姉は、じっと空を見上げる。
こほこほと咽る姉に若干の不安を抱えたまま手を差し伸べた。
「はい、しろ姉さん。お茶」
「ありがとう、クロ」
精彩を欠く笑顔は、それでも凛として美しい。
再び風邪をぶり返したらしい姉は、それでも外に出ることを望んだ。
今日は快晴。
遥か上空には、満天の星星。
絵画なんかじゃない。天然の絶景。
小さく、或は大きく。
漆黒の中に、明滅する星明かり。
何億年も昔から。
不滅の黒の中に生きた白。
それは、燃え尽きたとしても永遠なのだと僕は思う。
地上にいる綺麗な輝きを持った星。
僕はそれを見る。
今ここに在る理由――
それを思い出しながら。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

落ち着いた雰囲気の和室に、鼻歌が響いている。
陶然とした様子で痛んだ本を捲る僕の姉。
見ているものは、この間発掘したアルバムだ。
『弖爾乎波』と書かれた掛け軸を背に、姉の表情は明るい。
「ふふふ。この時のクロ、可愛かったなぁ・・・。お姉ちゃん、お姉ちゃんて、抱きついてきて」
「・・・その時抱きついてきたのって、しろ姉さんの方じゃないか」
「この時は、お姉ちゃん、あ〜んして、って、ねだって来たのよね」
「無理矢理食べろって云ったのはしろ姉さんじゃ・・・」
「クロ、煩いわよ」
「・・・・・」
一睨みされて僕は黙る。
写真の過去は同一なのに、記憶には大きな差があるようだ。
「ふふ。この時は一晩中、私の傍を離れなかったのよね」
にこ〜、と笑いながら、昔の僕を見ている。
姉はアルバムが好きだ。
過去を眺めて身を捩っている事が多い。
本人に云わせると温故知新であるらしいのだが、僕の素人観察では、単純に過去に浸っているだけよう
に思えるのだが。
(まあ、しろ姉さんが幸せなら、それで良いか)
うふふ、うふふふふ、と笑う姉を見ながら、僕は立ち上がる。
「クロ?どこに往くの?」
ゆるみきった笑顔だったはずの姉が、真顔で僕を見上げている。
「いや、部屋に戻ろうかなって」
「どうして」
「いや、どうしてって・・・」
ここにいても姉はアルバムを見ているだけなのだし、僕も暇なのだし。
「部屋で本でも読もうかなって」
「なら――ここで読めば良いでしょう?私の傍を離れる理由にはならないわ」
「いや、でも」
「でも、何?」
「・・・・」
どうも本気で仰っている御様子。
僕は「判ったよ」と頷いた。
勿論、抵抗が無駄だと「判った」のである。
「すぐに戻ってくるのよ?良い本が見つからないなら、私の持ってる本を読めば良い」
30永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:39:52 ID:uzRhzf52
そう云ってゆるんだ笑顔に戻る。
「この頃からクロは、私無しじゃ何もできなかったんだから」
ふふふふふふ・・・。
クネクネと動いている。
(仕方ない)
僕はため息を吐きながら廊下を進んだ。
見慣れた扉の前へ来て、自分の空間への入り口を開く。
「あ、クロくん。おかえりなさい」
「・・・・・」
扉を閉める。
今、“向こう側”に誰かいたぞ?
柔らかい雰囲気の、凄い美人でえっちな体つきのお姉さんが。
(いや。まさかな・・・)
もう一度扉を開いた。
「・・・・・」
いる。
笑顔でベッドに腰掛けている人がいる。
「クロくん?どうしたんですか?」
どうしたって。
「それ、僕の科白です。甘粕先輩」
そう、甘粕櫻子。
昔馴染みの、綺麗なお姉さん。
それが、鳴尾家の一室にいる。
「また他人行儀な呼び方するんですね」
プクっと頬を膨らませるこの人の心の内は、正直まるで読めない。
僕は首を振りながら、部屋に入ると、素直に疑問を口にする。
「どうして僕の部屋にいるんですか?」
「クロくんの部屋に来たから、クロくんの部屋にいるんですよ?」
のらりくらりと。
この人は相変わらずのようだ。
「いえ、目的を聞いているんですけど」
「むう」
先輩は唇を尖らせる。どうやら拗ねているらしい。
「クロくん酷いですよ。私がここに来た理由なんて、愛弟に逢いに来たから、に決まってるじゃないで
すか。私、クロくんのこと、大好きなんですよ?」
「・・・・」
(ストレートに云うなぁ)
頭に血がのぼるのがわかった。
「ふふふ。クロくん、お顔、まっかですよ?」
嬉しそうにニコ目が笑う。
絶対判っていてやっているのだ、この人は。
気恥ずかしさから、僕はそっぽを向いた。
その瞬間――
「え」
身体が宙に浮き、景色が廻った。
(投げられた!?)
状況を理解した時はすでに、僕の身体はベッドに着地していた。
「はい。捕まえました」
仰向けになった僕の上に、柔らかくて良い匂いのする体が乗っかっている。彼女の両手が、僕の身体に
添えられていた。
「あ、甘粕先輩、何するんですか」
「ですから、捕まえたんですよ?クロくんは櫻子お姉ちゃんのものですよ?」
「・・・・」
ですよ?って・・・。
本当に子供っぽい悪戯が好きな人だ。
「どいて下さい」
「どくほうが良いですか?」
31永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:41:57 ID:uzRhzf52
「当然で、」
むにゅりと。
大きな“何か”が言葉紡ぐ事を妨害する。
普段は『たゆん』で『ぷるん』と動いている“それ”が僕の胸板の上で歪に撓んでいた。
「・・・う・・・・」
「クロくん、静かになりましたね?嬉しいんですか?」
シャンプーの香が鼻孔を擽る。
嗅覚と視覚と触覚が甘粕先輩で占められる。
「ど、どいて下さい」
「嫌です」
小首を傾げて可愛く云われた。
(駄目だ)
僕も男なのだ。
これ以上は血が溜まってしまう。
頭に上った血が、下半身に集合してしまう。
(申し訳ないが、力ずくでどいて貰おう)
そう思ったのだが、
「あ、あれ?」
「どうしました?」
「いや、あの、身体が――」
動かない。
そう云おうとして、思い当たった。
動かないのではなく、動けないのだと。
今僕の上に圧し掛かっている美人さんは、古流柔術の達人でもあったのだ。
「・・・甘粕先輩」
「櫻子お姉ちゃんですよ?」
「いや、あの、僕のこと、押さえつけてます?」
「捕まえたって、云ったじゃないですか」
その割には、全然痛くないのだが。
僕の胸中を察したのだろう。先輩は“笑顔で笑う”。
「一応、奥許し間近の身分ですからね。痛くしない押さえ方も覚えてますよ?逆に、必要以上に痛くす
ることも出来ますけど」
やってみますか?
等と気軽に云ってくれる。
「本当に痛そうなので、勘弁して下さい」
「本当に痛いですよ?押さえたときに警戒するのは、含み針とかの暗器ですから。それをさせないため
の激痛なんですよ」
でもまあ、
「イタイのよりも、キモチイイほうがクロくんも良いですよね?」
「い、いや、あの・・・」
大きくて柔らかい何かが擦り付けられて、むにむにと形を変えた。
本当に気持ち良い。
「クロくん」
「な、何ですか?」
「本当に襲っても――良いですか?」
「な、」
そんなの、駄目に決まってる。
僕はぶんぶんと首を振った。
「だ、駄目です!離れて下さい」
「でも、私も“その気”になってきちゃったんですよ。冗談のつもりだったんですけど」
間近にある先輩の顔が赤い。
これは照れか。
それとも。
(まずい・・・)
色色な意味で、この人には抵抗できそうも無い。
けれど抵抗に失敗すると、その後も。その先も。
きっと大変なことになる。
「優しくしたほうが良いですか?乱暴にしたほうが良いですか?」
「や、止めてくれるほうが良いです」
32永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:44:16 ID:uzRhzf52
「それは、め、ですよ?」
ニコ目が眠り目になって、顔が近づいて来る。
僕は精一杯もがくが、身動ぎ出来ない。
その時。

「クロ、まだ本は決まらないの?」

凛とした声と、ノック音が響いた。
痺れを切らした姉がやってきたのだ。
「し、しろ姉さん!」
(そうだ、しろ姉さんに助けを呼べば――)
「駄目ですよ?」
上に乗っかっている誰かが、耳元に唇を寄せる。
「鳴尾さんを中にいれちゃ、駄目です。クロくんだって、“こんな姿”を鳴尾さんには見せられないで
しょう?」
「う・・・」
「そう。良い子ですね」
頬に口付けされる。
「クロ、返事しなさい?聞いているの?」
「クロくん。あの人を追い払って下さい。そうしたら、“ご褒美”をあげますよ?」
「い、いらないです、ご褒美なんて」
「じゃあ、“お仕置き”が良いんですね?」
くすくすと笑う。
こんな状況なのに、明らかに楽しんでいる。
「クロ、聞こえてるんでしょう?開けるわよ?」
「さあ、クロくん、追い払うんですよ?」
「し、しろ姉さん!」
僕は大きな声を出した。
「クロ、聞こえているのなら、返事は早くしなさい」
「う、うん。ごめん。す、すぐに往くから、部屋で待ってって」
「すぐにイクんですか、クロくんは?」
駄目だ、この人、サドだ。
「・・・・」
扉の向こうは沈黙。
気配は残っているので、立ち去ってはいないようだが。
「クロ」
「な、何?」
「判ったわ」
その声と共に、歩く音が遠ざかる。
「うぅ・・・」
僕は良くない選択をしてしまったのではないだろうか?
それこそ深みに嵌るような。
けれど先輩は上機嫌に笑う。
「くすくす。上手くいきましたね?じゃあ、続きをしましょう?」
そう云って再び顔を近づける。
刹那。

ドカン!

と。
凄まじい音が響き、何かが吹き飛んでいた。
それは、僕の部屋の扉だった。
長方形にあいた穴の向こうに姉がいる。
どうやらドアを蹴り破ったらしい。
(離れたの、助走をつける為か・・・)
「あらあら。乱暴ですね」
「・・・・・」
肉親はじっと僕らを見つめている。
姉の表情に変化は無い。
33永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:46:49 ID:uzRhzf52
けれど、いつも一緒にいる僕には判る。
怒っている。
姉は間違いなく、怒っている。
「甘粕」
姉が口を開き。
「こんにちは。鳴尾さん」
僕を組み倒したままの誰かが、柔らかく笑う。
「何をしている?」
「ナニをしています」
ブン、と突風が僕の頭上を吹き抜ける。
それは姉の放った突きであった。
恐ろしく速く、力強い。
けれど僕を押さえつけていた人は、ベッドに手を着いて回転し、ひらりと身をかわしていた。
「ん〜。残念ですね。鳴尾さんにバレちゃいましたか。今日はここまでですね」
着地した甘粕櫻子は出口を背負う。
それは、いつでも逃亡可能な立ち居地だ。
「力づくって嫌いじゃないんですけどね。いくら私でも、鳴尾さん相手では荷が重いです。それにして
も、よくドアを蹴破ろうなんて思いましたね」
「・・・クロに何かあったことは声で判った。この子が困るような事態が起きているなら、可能性は限
られる」
「流石お姉さんですね。でも、ドアに鍵は掛かって無かったですよ?」
「云いたいことは、それだけか?」
すうっと。
姉の瞳が細くなる。
「元からクロくんに逢いに来たわけですし、鳴尾さんには云う事なんて無いですよ」
くすくす笑う先輩に。
姉は予備動作の無い蹴りを放つ。しかし見切っていたのか、先輩は後方に跳躍していた。
「もう。だから私じゃ鳴尾さんには適いませんって。弱いもの虐めは駄目ですよ?」
「虐めではない。害獣駆除だ」
「にゃ〜ん」
再びの攻撃と、再びの回避。
速すぎて目が追いつかない。
(しろ姉さんの拳足をあっさりかわせる人、はじめて見た)
充分な距離をとって、先輩は肩を竦める。
「クロくんになら叩かれても良いんですけど、それ以外は嫌なので今日は帰ります」
のんびりとした口調だった。
背を向け、廊下に出ても、姉は追わない。
この人を相手に深追いすることの危険性を知悉しているからだ。
「クロくん、今回はここまでですね」
先輩は芝居がかった所作で振り返り。
ちゅっ。
そんな音と共に、投げキスが放たれる。
けれど僕の身体は、すぐ傍にいる肉親に引っ張られた。
キスの軌道上から姉の腕の中へと保護されたのだ。
「むぅ」
甘粕先輩は眉を逆立てる。
「今のは少し、腹が立ちました」
「・・・・」
姉は黙したまま。
僕を後ろに、構えなおす。
一方の甘粕櫻子は首を振った。
「弱いって不利ですね。思う通りに振舞えません」
もう帰ります。
振り返ろうとして。
「あ、そうだ、鳴尾さん」
動きを止めて、顎に指を当てる。
「鳴尾さん、どこか体調でも崩してますか?凄く弱弱しい動きでしたけど?」
(え――)
あの動きで?
34永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:49:00 ID:uzRhzf52
僕は姉を見た。彼女は答えず、じっと構えをとっている。
「まあ、どっちでもいいですね。じゃあクロくん。また逢いに来ますね?その時、続きをしましょ?」
ひらひらを手を振って、今度こそ本当に立ち去った。
けれど実姉は構えを解かない。
凛とした後姿まま。
僕はそこに声を出す。
「しろ姉さん、身体、まだ悪いの?」
「クロ」
姉はこちらを向かぬまま、実弟の言葉を遮った。
「今すぐお風呂入って来なさい」
「え?」
「お風呂。穢されたでしょう?すぐに入りなさい」
「いや、穢されたって・・・。それよりも、身体平気な、」
「早く往きなさい。事情はその時に聞かせて貰うから。私はこの部屋の掃除をしておくわ」
静かな瞳が僕を捉える。
「・・・・・・」
余計なことは云わない方が良い。
僕はそう判断して頷いた。
部屋を出るときに、一瞬だけ振り返る。
具合が悪い様子は、特に感じられなかった。

※※※

風呂から上がり、冷蔵庫の前に来た僕は、そこで「不審人物の進入を許した」母にお説教をしている姉
を見つけた。
甘粕櫻子は御丁寧に、僕の母に御機嫌伺いをしてから部屋に上ったらしい。その事が、殊更姉の怒りに
火を注いだようだった。
触らぬ神に何とやら。
口を挿む気は更更無い。
牛乳なり水なりを飲んで部屋に戻ろうと冷蔵庫を開けただけだ。
けれど。
保冷庫を覗いた僕は、そこで余計な疑問を口にしてしまったのだった。
「プリンがないけど、もう食べたの?」
云い終わるか終わらないか。
3つ上の肉親が、冷蔵庫の中を凝視していた。
「な、なんでないのよ・・・」
ぽっかりと空いたスペース。
其処には朝まで確かに、姉のお気に入りの焼きプリンが入っていたはずだった。
わなわなと震える姉は母を睨み。
ガクガクと震える母は、引きつった顔をする。
「わ、私じゃないわよ。至路のお友だちの・・・・甘粕さん?彼女が食べてたのよ?」
「何故害獣に餌を与えるの?」
そう問う姉の顔には、青筋が浮かんでいる。
冷静さを装うという、努力を放棄した姿だった。
「く、来路、何とかしなさい・・・!!」
母の瞳は息子にそう呼びかける。
けれど僕は首を振った。
ゼリーとかケーキとかフルーツならば兎も角、プリンとなれば手に負えない。
僕は母を捨て殺しにして部屋へ戻った。
数十分ぶりに見る我が部屋は、随分と風通しが良くなっている。
扉が無いのだから当たり前だが、ベッドの上にマットレスも無い。
替わりにあるのは、姉の使用している和蒲団だった。
(シュールな光景だ・・・)
室内には、仄かにアルコールの匂いが香る。
多分、消毒用のアルコール製剤を姉が噴霧したのであろう。
彼女にとって、ニコ目の美人さんは「害獣」であり、「黴菌」なのである。
「・・・・マットレスも捨てられたんだろうなぁ」
甘粕櫻子が“手を着いた”寝具である。
姉が残そうはずも無い。
35永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:51:31 ID:uzRhzf52
僕はベッドの上にある和蒲団に腰掛ける。
すると、タイミングを見計らっていたかのように、携帯電話が振動した。名は、甘粕櫻子とある。
「こんにちは、クロくん」
受話器越しの柔らかい声。
さっきまで聞いていた、騒ぎの張本人。
彼女に間違い。
「甘粕先輩」
「はい。櫻子お姉ちゃんですよ。今、大丈夫ですよね?」
「え?大丈夫って・・・?」
「鳴尾さん、其処に居ないでしょう?」
「!」
驚いた。
「何でしろ姉さんがここに居ないと?」
「“その為”に、プリンを食べました」
「・・・・」
どうも計算ずくであったらしい。
甘粕櫻子は一つの行動を一つの目的の為だけにしない人だ。
この間の携帯電話も然り。
『今』が『次』に繋がっている。
「鳴尾さん、クロくんのお母さんを叱っていると思うんですが、どうですか?」
「総て先輩の掌の上です」
「ふふふ。そうですか」
顔は見えない。
だけど向こう側では、“笑顔で笑う”女性の姿が容易に想像出来た。
「――で先輩、一体どうしたんですか?」
「いえいえ。さっきはきちんとお話できませんでしたからね。クロくんの声が聞きたかったんです」
「・・・そりゃ、ろくろく話もしないで、押し倒されただけでしたからね」
「あれはクロくんがいけないんですよ?お姉ちゃんを誘惑するから、ああなっちゃったんです」
クロくんは悪い子さんですね。
本気とも冗談ともとれる態で、甘粕櫻子は云った。
「・・・・・」
僕は一一反駁しない。
何を云っても無駄だと判断したから。
この人は、僕をからかいたいだけなのだ。
「兎に角、もう押し倒すのは止めて下さいね?」
「私、クロくんのお姉ちゃんですので」
「・・・どんな理論か拝聴しましょう」
「簡単ですよ。――クロくんが本当に望むことなら、全力で応援しますし、クロくんが本当に嫌がるの
なら、絶対にそれはしません」
「僕、離れてくださいって云いませんでしたっけ?」
「私のおっぱい、嫌いですか?」
「――」
言葉に詰まる。
あの感触を思い出して、顔が赤くなった。
甘粕櫻子は、そんな僕の様子を把握したらしい。受話器の向こうから、ふふふと柔らかい声が響いた。
「それで答えは充分です」
「いや、何も云ってません」
「はい。云えませんでしたね」
「う・・・」
「可愛いですよ、クロくん」
「からかわないで下さい」
「云いませんでしたっけ?私、クロくんのこと、可愛がるのも、いぢめるのも大好きなんですよ?」
「・・・・」
僕は頭を抱える。
振り回されるほうは、たまったものではない。
「でも、しろ姉さんを怒らせるのは勘弁して下さい」
「それは結果です。私、鳴尾さんの存在は度外視していますから」
「結果が出てるから、お願いしてるんですが」
「クロくん、鳴尾さんに懐きすぎです。お姉ちゃん、いじけますよ?」
36永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:53:59 ID:uzRhzf52
「いや、あの・・・」
「冗談ですよ。――ねえ、クロくん」
「はい」
「Euclase・・・ってお店、知っていますか?」
「Euclase?」
聞いたことがある。
繁華街にある、人気店。
パンとケーキの販売をしている、カフェでもある場所。
洋菓子にはさほど興味が無いので、あまり近づかない場所だ。
「あそこ、パンとケーキばかりが有名なんですけど、プリンも美味しいんですよ?」
「プリン?・・・・あ」
「鳴尾さんの機嫌、直るといいですね」
「ありがとうございます。でも、どうして」
「云いましたよね?私、クロくんが本当に望むことなら、応援するって」
「・・・・・」
「この先何があっても、私はクロくんの味方です。鳴尾さんが怒るようなことがあっても、それだけは
変わりません」
受話器の向こう。
其処は見えない。
だから、姉を自称するこの人が。
どんな顔で。
どんな仕種で。そう云ったのかは判らなかった。
だけど、僕の耳に届く柔らかい声は、とても優しかった。

※※※

コホコホと。
僕の横では、小さく咽る姉の姿がある。
それは、“此処”が寒いからではないだろう。
風邪――
以前臥していた病気を再発させた為だった。
『Euclase』
甘粕櫻子に紹介されて訪れた店。
そこには、広いカフェがある。
冬だというのに、客の多くが屋外カフェで寛いでいた。
「星を観に往きましょう?」
そこで空を見上げた姉は、僕にそう云った。
冬の空は高い。
丘に上がれば、きっと綺麗な星空が見える。
僕に断る理由は無い。
だけど。
「しろ姉さん、本当に大丈夫?」
「ええ。何も問題ないわ」
道中が寒かったせいか。
『Euclase』から戻る頃には、姉の体調が悪化していた。
顔色が優れず、微熱があるようだった。
それでも大したことは無いからと、星を観に外へ出る。
普段は、僕が体調を悪くすると、それだけで外出を禁ずる姉が、自分のことになると途端にこれだ。
医者の不養生じゃあるまいしと、僕は宥めた。
けれど、結局押し切られるような形で、街の外れにある丘に上った。
「はい、しろ姉さん。お茶」
「ありがとう、クロ」
精彩を欠く笑顔は、それでも凛として美しい。
「でもしろ姉さん、無茶は駄目だよ?家に帰ったら、すぐに蒲団に入ってね?」
「判ってる。けど、クロ、今はそんな無粋なことは云わないの」
姉は背後から僕を抱きしめる。
とても暖かい。
そのままの姿勢で、僕らは空を見上げた。
永遠の白を煌かせる不滅の黒。
37永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 20:56:23 ID:uzRhzf52
二色のみが存在する、荘厳なる銀河の暗黒。
世界を覆う、無限の空。
黒いキャンバスには白のみが存在し、天然の名画は世界そのものを包み込む。
唯、其処にある。
それだけで美しい。
技巧も、意匠も無い。
在るように、在るだけだ。
「綺麗ね」
「うん」
ぎゅうっと。
姉は僕を抱く手を強めた。
この人も――
この空と同じ。
在るだけで美しい。
“そういうもの”を、僕はふたつしか知らない。
ひとつは僕を抱く姉。
そしてもうひとつは、記憶の遥か彼方に。
子供の頃、外国人に逢ったことがある。
幼稚園に入る前か、入った頃か。
少なくとも、総てが霞む、不確かな記憶の向こうの物語。
“それ”がどんな人で、どんな状態で、何を話したか。
まるで覚えてはいない。
顔も、性別も、大まかな年齢すらも。
だけど、誰よりも、何よりも綺麗な、碧(あお)い瞳だけは記憶に残った。
あれほど綺麗な瞳は見たことが無い。
今までも、そしてこれからも。
“その人”とは、二度と逢うことはなかったし、これからも逢わないだろう。
だから、“それ”はすでに終わった碧。
終焉の碧。
だけど、記憶にはずっと残る。
多分、この夜も。
「クロ」
「うん?」
「来年もまた、こうやって星を観ましょう?」
「うん」
「絶対よ?再来年も、その次も、ずっと、ずっと一緒にここへ来るの」
「うん・・・」
姉は戒めを解き、僕の横に並ぶ。
綺麗だ、と思う。
星空も。彼女も。
僕は天を仰いだ。
五代絵里は綺麗な景色は心が震えると云ったけれど、満たされることもあると感じた。
空を見ているだけで口元が自然に綻んだ。
すぐ傍にいる肉親は、果たしてどのような表情をしているのだろうか。
いつものような凛とした顔か。
それとも、穏やかな微笑だろうか。
僕は地上に目を戻す。
横に居る姉は。けれど空を見上げてはいなかった。
身を屈め。
背を丸めていた。
咳をしているようだった。
38名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:59:35 ID:9afNt++N
支援
39無形 ◆UHh3YBA8aM :2008/05/19(月) 21:00:33 ID:uzRhzf52
投下ここまでです。
中中投下出来なくて申し訳ないです。
では、また
40名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:01:01 ID:fRdnZ4KS
投下乙でした
41名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:10:47 ID:KLv5kNEB
>>39
超GJ!!でも、しろ姉が・・・・・
42名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:10:56 ID:qzXgQYEq
乙です
続き楽しみにしてます
43名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:22:14 ID:f4rWGujZ
GJ!! とても良かった。
次回楽しみにして待ってる。
44名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:07:22 ID:1Qb09FDo
GJ!!
この姉さんはとある漫画の姉さんと雰囲気が似ててかなり好きだ!!
…病気ってところまで似なくてもよかったのに…
45名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:38:29 ID:wE6mQIKC
病気って風邪じゃないの?
46名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:54:05 ID:E0q+Nv3n
GJ!やっぱり良いなしろ。甘粕先輩なんかエロイぜ。続き楽しみにしています。
47名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:54:27 ID:1MJz/sBR
そう思っといた方が楽しめるよ
48名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:09:29 ID:VLTTprkG
先輩にちょっとぐらついた俺がいる
ああいう話し方好きだw
そして投下超GJ
49名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 01:05:43 ID:1H1hEYdJ
無形氏が来てる…!
乙です!
50名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 02:05:53 ID:ZM8bZrCv
GJ!!なんか題名と咳で嫌な連想をしてしまった。もう、考えないようにします。
51名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 03:47:52 ID:pJTtoBd4
GJ!
しかし、しろ姉も良いが甘粕先輩も捨てがたい…
つまりしろ姉正妻の ハ ー レ ム ED でおk(スレち?サーセン)
52名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 04:09:12 ID:s3a4jWoZ
それは双方認めないから不可能だな。
53名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 07:12:26 ID:jbwzLqiK
つまりしろ姉さんに膝枕されながら甘粕先輩に足コキされて「こんなふうにされて勃起しちゃうなんて変態さんですねぇ」と言われながら
しろ姉さんに「ふふ、気持ち良いのだから仕方のない事よね」と言われたいわけですね
54名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 08:25:26 ID:0IfBoJCv
まぁ一話の時点でしろ・くろのどちらかが欠けるのは暗示されていたけど……しろ姉さんには幸せになってもらいたい
とにかく無形氏GJ!!
55名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 12:17:27 ID:lkluXv8w
GJ!ほトトギすのほうも楽しみに待ってます
56名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 16:16:49 ID:SIfHR26a
また死亡なのか・・・・?キモ姉やキモウトは本当に死亡率高いな・・・・
57名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 16:37:43 ID:8fYcG4O2
携帯から失礼
無形氏が投下されていたとは……
帰ってからじっくり読ませていただきます
>>56
俺も書いてるんだけども、このジャンルは非常にオチがつけにくい
和解ってのも難しいし
結果、結末のパターン化は避けられない
まぁ、書き方次第かも知れないけど
58名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 18:34:29 ID:9RoFadk6
>>39
GJ!!!!

全裸であなたを待ってました!
次回も楽しみに待ってます!!
59名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:32:49 ID:s3a4jWoZ
そういえば携帯から省略文入れるのってどうやるんだっけ?ちょっとパソコン行かれちまってな…かといって携帯の使い方はわからないし…
60名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:23:25 ID:y2SsuxHU
失せろ
61名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:34:54 ID:z6lLNImw
省略文てなんだっけ?
62名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:36:15 ID:SIfHR26a
>>57
結末のパターン化は仕方ない?…本気でいってるのか?

>>59
ここで聞くなよ
63名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:49:01 ID:d2lAXANe
携帯の質問スレできくかぐぐれよ
64名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:32:01 ID:N7spX5Um
長編完結8作品のうち少なくとも5作品はキモ姉・キモウト死亡エンドじゃないのに、
なんでまた死亡か・・・みたいな流れになってるの?

うがった見方すれば、
作者さんが思うように書きにくい雰囲気作ってでも自分の好みの流れを
押し付けようとしてるみたいなんだけど

そんなことはないと思うけど、すこし自重しようや
65名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:45:12 ID:FzsblHvG
面白い作品にかぎって死亡エンドだから
みんな不安なんだよ
66名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:47:15 ID:8fmr25Vj
>>65
死亡エンド以外は駄作と申したか?
67名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:49:11 ID:rndXdXB3
そこまでは言ってないでしょw
68名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:21:56 ID:HuMo2Pko
別にリアリティはいらないよ
キモ成分が強ければご都合展開でも構わない
69名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:39:51 ID:d2lAXANe
読者がごちゃごちゃいって変に展開がかわるよりか作者が考えてるようにやらせるのがいいとおもう
変に展開を変えると話がごちゃごちゃするし、作者が張ってた伏線とかが回収されずらいし
いろいろ話として逆につまらなくなるな

全然あわない作品ならスルーすればおkだし
70名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:44:51 ID:D46nueJB
まだまだ続くだろうし、もちっと余裕をもって読んでいくのをお勧めする。
71名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:08:29 ID:ETplDGyZ
>>64
水戸黄門をみてみろよ
勧善懲悪こそ日本人的グッドエンドなんだぜ?
腹黒むふふなキモウト達だって最後は善に目覚めて死んでいくのさ
72名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:35:38 ID:fcqwEieu
むしろ腹黒キモウトは死なせなければならないとという不文律ができてるから
結末が分かりきっていてつまらないw
73名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:42:48 ID:d2lAXANe
>>72 なら自分でかけ
74名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:44:42 ID:qPJ9+JVQ
>>72
がんばって誘導かけようとしてるね^^
75名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:05:42 ID:HEqJjsxj
キモウトなんぞ死なせとけ!以後一切の抗議は受け付けません!!
76名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:56:09 ID:bffjXT9s
キモ姉が死ぬか否かということよりも。
俺の大好きな巨乳かつロングヘアな姉なのかどうかってことの方が大事だろ。
77名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 01:20:04 ID:QVh5jR4m
死んでるより生きてるほうがお得感があるじゃないか。
78名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 01:48:21 ID:0VriRxGb
うるせー微乳おかっぱ和風妹が至上だ青ゴケ
79名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 02:38:45 ID:DAUTTH2K
必殺!!大・脱・走! エンドな小説って見たことないな。
 例
女と姉(妹)の戦い勃発!
      ↓
少年「もう嫌だ!耐えられない!こんな血生臭い日常と濃厚な愛情!」
      ↓
少年は逃亡した。女からも、そして姉からも。
      ↓  
少年、国外逃亡又は失踪  
   エピローグへ。
80名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 02:48:20 ID:D2RMQvsb
安易に獲物を逃がすような姉や妹など、キモ姉やキモウトとは程遠いな
81名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 02:49:41 ID:A1d0zJDI
魂の匂いで居場所が分かるよ、きょうだいだもの
82名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 04:07:24 ID:DAUTTH2K
エピローグ
少年は某県某市に潜伏していて、そこでまた出会いがはじまr…
ある日自宅に帰ったら姉が居た!…という罠(笑)
83名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 06:49:34 ID:/ctsoKRD
まあ保管庫で短編でも読んで落ち着こうぜみんな
短編ならキモ姉妹の勝率は9割超えだ
8464:2008/05/21(水) 07:11:15 ID:bQe5f8zS
>>71
すまん。言葉足らずで逆に取られたかもしれんが
>>72みたいに死亡エンドつまらんとか、
また死亡かよ・・・(やめれ)とか、死なすなよってことを匂わせて
作者に書かせまいと牽制するのは、作者の選択肢を狭めるからやめようやってことね

ま、いいたいことは>69と同じで、作者の好きなように書いて欲しいってことだから
また死亡か・・・の意味あいが
上島的「死なすなよ? 絶対死なすなよ?」でもおなじだがw

自分好みの話を読みたい気持ちはわからないでもないが、
どうせなら>79みたいに選択肢を広げるもののほうが
85名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 09:21:40 ID:ZDSJO6WR
キモウトが死ぬとただの兄想いの妹にしか見えなくなるから不思議
86名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 09:30:03 ID:jRz2WrSP
また妹死亡だと普通の二次元だからな
しかしそこは作者の見せ方次第か
87名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:01:25 ID:zs1Ef8i9
なにげに>>81が名言を言ったことについて
88名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 11:06:40 ID:jRz2WrSP
あ、>>86がまあと書いたつもりでまたになってる
89名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 13:55:50 ID:maFHKi71
なぜおまいらは好きな展開の話を自分で書かないのか
90名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 15:42:52 ID:KmmwjCDa
書いた職人、書いている職人予備軍だって中にはいるはずさ
しかしようやく全裸待機の辛くない季節になってきたな
91名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 15:48:01 ID:zs1Ef8i9
>>90
昼は良いが夜はまだ少し寒いだろ? 姉貴のストッキングで良ければ使ってくれ
つ黒ストッキング
92名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:04:09 ID:FvzFl3Ts
>>91
あ、あなたは私のストッキングで何してるのよっ!








わたしを触ればいいのに、馬鹿…………
93名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:24:46 ID:f59qeXgk
心配は要らないさ
朝起きた時、布団をめくれば内側にキモ姉妹がいるはずなのだから
94名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 19:14:39 ID:Ulsb5nmV
気も狂うような暑さと湿気・・・。そして熱病と死を運ぶ虫ども・・・。緑に塗りこめられてはいるが、ここは地獄に違いない。
だが、物心ついてからずっと、キモ姉とキモウトの手から死にもの狂いで逃げ回っていた俺にとって、この内乱のクメン王国は天国と言ってよかった。




続かない
95名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 23:00:47 ID:f59qeXgk
そして一話のラストで謎の美女・美少女のやり取りが入るんですね、わかります
96名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 13:55:09 ID:XT3DfU5a
>>89
お前は他人のオナーニを見るのが趣味なのか

97名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 14:42:13 ID:oprXty9T
オナーニバロスwww
98名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 14:50:01 ID:Guu+0Yxn
「オナニーと見せかけてオナーニだなんて失望したわ。
でも愛してる! さあお姉ちゃんが正しいオナニーの仕方を教えてあげるからちょっと来なさい>>96ちゃん!」
99名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 15:58:11 ID:UcfhzLRv
オプーナ
100名無しさん:2008/05/22(木) 17:33:53 ID:9Si5v9D3
100
101名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 18:32:20 ID:mJydqPCy
オナーニが通じないこんな世の中じゃ
102名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:00:54 ID:QA8SEkb7
>>99
         / ̄\
        |妹男姉|
         \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \
    /   ⌒   ⌒   \      よくぞ殺伐としかけたこのスレで言ってくれた
    |    (__人__)     |      褒美としてキモ姉妹のSSを読む権利をやる
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ____
    /籠の中 ̄ヽ-'ヽ--'  / 綾シリーズ  /|
   .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| ______
/永遠のしろ/|  ̄|__」/__(仮)   /| ̄|__,」___    /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/  妹姫  ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ 桜の網 /|  / .|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ノスタルジア ̄|/| /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
103名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:02:42 ID:7z0jfy/e
籠の中ひとつもらおうか
104名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:02:57 ID:14BLmH4p
「オプーナ」←パンふいたw
105名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:35:33 ID:LjDe6Kyh
>>102
陳列商品の基準が気になる
106名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 20:01:22 ID:kJM4QeLr
>>105
人気のあるものと、あとは過去ログで読んだら妹姫の人がちょっと悲惨でな。投下時期がスレ初期の荒れてた頃だったんだ
未完だがしろはガチ、ノスタルジアは(オレ主観で)期待・・・? てことで
あくまでオレ基準であって、これが絶対というつもりはない

キモ姉妹作品の商品棚・・・・・・いつか見てみたいな
107名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:10:39 ID:g9ctAxhv
なんか棚の前でどれにするか迷ってうろうろしそうだww
108名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:45:17 ID:pKgY0NJl
馬鹿かおまいは
全部買えばいいだろうが
109名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:59:50 ID:4vZB5Ydb
すべて頂こう
なに、釣りは要らんさ
110名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 05:44:32 ID:V2jWNgfd
オプーナを買う権利はいらんが
永遠のしろを読む権利は欲しいw
111名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 08:32:43 ID:IIdC1Axl
同人でいいからキモ姉妹イベントとかないもんかね?
エロパロ的にはヤンデレに負けていないジャンルなのに・・・
あれか。実際に兄・弟を監禁したニュースとかがないからイカンのか
112名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 08:34:38 ID:3u6ipVsT
キモ姉妹が世間にばれるようなヘマをするとでも
113名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 10:56:38 ID:4/vc9o8B
そういやそうだな
114名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 11:09:27 ID:8mQFlvfu
つまり全国の男性若年層行方不明者の数だけキモ姉妹がいるわけか


そう考えると凄いなw
そして第一部監禁調教編から第二部キモ姉妹対警察の逃避行・追撃編が始まると
もちろん婦警は従姉妹で
115名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 11:20:55 ID:h3SZ6Udw
ツンデレやヤンデレと同じことにならないか心配
116名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 13:29:47 ID:8mQFlvfu
キモ姉妹だけはさすがの女性誌様も手を伸ばせないからな

「これが噂のキモ姉妹!こうすればアナタもモテモテ!
先ずはアナタのお兄ちゃん・弟を異性として意識してみよう!」

とか絶対にあり得ない
安心できる聖域だ
117名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 14:01:01 ID:DEfaUwfw
むしろ「ストーカー指南」を参考にしてるキモ姉妹とか
118 ◆busttRe346 :2008/05/23(金) 14:51:56 ID:gaKr2Xoy
グロ描写が含まれているので苦手な方はスルーしてください。
監禁トイレ最終話投下します
119監禁トイレ最終話:2008/05/23(金) 14:52:31 ID:gaKr2Xoy
呆気なかった。
リビングにていつもと同じ椅子で、いつものように、両親は向かい合って座っていた。
私達はその背後にそれぞれ回り込み、ロープを首にかける。体重をかけロープを一気に下へ引っ張る。
ひゅっ、と息を呑む音が聞こえた。ロープを通じて手に届く、大物の手応え。
暴れる義父の背が衝立になって私からは何も見えない。が、この男からは母が全く同じ構図で
苦しんでいる姿が見えるはずだ。彼はロープを掴み、必死に後ろを振り向こうとしていた。
ようやくこちらを向いた義父からは、困惑している様が面白いほどに読み取れる。
『何が起きてる!?』『どうして!?』『何故!?』
そんな言葉を今にも喋り出しそうな瞳を見つめ、私は心中で呟いた。

―――馬鹿ね、前を見ればすぐに分かるのに。すがたかたちは違えど同じ状態のお母さんが見えるわよ?
合わせ鏡みたいにね。罪状は……分かるでしょ?

瞳が激しく動き回り、眼球内をあちこち飛びまわる。
「かっ……」
青黒く肥大した舌が口からぬらりと現れる。
あはは、カメレオンだ。カメレオンがもがいてる。

しね。
しね。
くたばれ。
くたばれ。
私から彼を奪った罪を、思い知れ。

ロープを通して伝わってきていた力が消失した。念のため、無抵抗な肉にさらにロープを食い込ませる。
目の前の半身も仕事を終えたようだ。
二匹のカメレオンをそのままにキッチンにあったワインを開封し、中身をグラスに注ぐ。
それを差し出し、乾杯しよう、と声をかけた。彼女は礼も言わずにそれを受け取った。

―――乾杯の音頭は?互いの健闘を祈って?

―――己の勝利を祈ってで良いんじゃない?

―――じゃあ乾杯。

―――乾杯。

さぁ、一つ終わった。そしていよいよ始まる。

ワインを一気に流し込む目の前の私を見ながら、始まりの合図を待った。
グラスの砕ける、始まりの合図を。






120名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 14:53:58 ID:gaKr2Xoy
「そっか、薬、吸わなかったんですね」
彼女は気にした様子もなく僕に言った。
その間に僕の指はボタンを押していた。もうどうなろうと構わない。ただここから早く出たかった。
逃げ出したかった。
スピーカーに向かって叫ぶ。見つかってしまった時点で、無意味な事くらい理解していた。でも誰かに
伝えずには、叫ばずにはいられなかったのだ。
「助けてください!人が、死んで……!!」
「無駄ですよ。それ、壊れてますから、いえ、正確には壊しましたから」
スピーカーからは何の応答も無かった。たった一つの脱出経路は、本当に呆気なく消失した。
「何で、殺したんだよ」
もう動くことのない、義妹の体を支えて、僕は萌姉ちゃんを睨みつけた。
「そんなに悲しい?蕾が死んだのが、そんなに悲しい?」
彼女は嬉しそうに問い掛ける。
そして後ろ手でドアを閉め、回転式のロックをかけようとした。
だが、ドアにロックはかからなかった。
ドアが第三者の手によって開かれたからだ。ロックバーはむなしく一回転し、振り子運動を続ける。
それは番との別れを惜しんで、手を振っているようにも見えた。

「両手を上げろ」

姉さんが―――摩季姉さんが、萌姉ちゃんの背中に右手を突きつけて立っていた。
「ねえ……さん?」
思わず、口をついて出た。
摩季姉さんは僕の方を見て、少しだけ表情を緩めた。
「無事で良かった……達哉、早くその娘から離れて」
それだけ言って、また萌姉ちゃんの後頭部に視線を戻した。萌姉ちゃんはナイフを捨て、素直に
両手を上げる。
「違う、違うんだ。姉さん、蕾が、死んでるんだ。死んでるんだよ、コイツ……」
もうそこには蕾がいないのに、空っぽのはずの体はやたらと重かった。
「そう、殺したのね……お父さんやお義母さんと一緒に」
「親父も、花苗さん、も?」
信じないようにしていたのに。蕾の言葉は紛れもない真実だったのだ。
「二人は、リビングで首を絞められていた。飲みかけのワインが入ったグラスが二つ。片方は、
割れて床に落ちていた。三人が殺された時間はほぼ同時期のはず」
じゃあ…最初から…?この監禁が始まった時にはもう、蕾は死んでいた?
「薬か、それとも単純に不意をついて暴力を振るったか。とにかく、この人は、はじめから一人だった……」
皆、僕の知らない所で死んでいく。また吐き気が込み上げてきた。
僕からは見えないが、姉さんの右手の先には何か武器が握られているらしい。
121名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 14:55:41 ID:gaKr2Xoy
ねじこむように右手を押しつけられた萌姉ちゃんの体は少し震えはしたものの、彼女は相変わらず
平然としていた。緊迫したこの状況にも、妹の死にも、何も感じていないみたいに。
「ねえ、そんなに悲しいんですか?死んじゃったのがそんなに悲しかったですか?」
能面が僕に囁く。

何かがおかしい。
ここにきて僕はようやく違和感を覚えた。
「蕾が死んだ事が悲しいのなら、気にする必要はないですよ」

何かがおかしい。
萌姉ちゃんの口調じゃない。
「義兄さん、私は生きてますから」
「……嘘だ、あり得ない……。姉ちゃん、頼むから悪ふざけはやめてくれ」
彼女は、まだこのなりすましを続行させるつもりのようだった。よく見れば姉ちゃんの姿は……。
スニーカー。
ジーンズ。
厚手のパーカー。
そして髪を一つに束ねた、ポニーテール。蕾の格好だ。わざわざ着替えたのか。
彼女は笑みを零し、口を開く。
「それともたっくんは、私に生きていてほしい?」

「もう良い」

摩季姉さんの静かな声が、それでも圧倒的に響き渡る。
「あなたがどっちか、なんて興味は無いの。早く達哉を返して。手錠の鍵はどこ?」
「ああ……挨拶が遅れたわ、お久し振りです、摩季さん。鍵はパーカーの右ポケットに」
姉さんが右手の何かを左手に移しかえ、右手をパーカーのポケットに突っ込む。
「ねえ、摩季さん。私、本当はあなたも殺そうと思ってたの」
「……」
萌姉ちゃんがニヤニヤとどこか破綻した笑顔で話しかけている。
摩季姉さんは無言だ。
「だって、あなたも義兄さんのことが好きでしょう?彼の前ではずっと、“お姉さん”の顔でいようと
努力してたみたいだけど、私には分かってましたよ」
『違う』
僕も、摩季姉さんも同じ言葉を発した。
当然だ。僕達は家族で、間に流れる愛情は親愛しかありえない。
それなのに。
それなのに、どうしてそんな顔するんだよ。どうして僕に申し訳なさそうな顔するんだよ、姉さん。
姉さんは目当ての物を見つけたらしい。右手をポケットから抜くと、僕に小さな金属片を投げてよこした。
手錠の鍵だ。受け取るとすぐに鍵を差し込み、捻る。
散々僕を苦しめた銀色のブレスレットが、獲物を解放した。
「だってね……。あなたが達哉に近付く度に、臭うのよ、それはもうひどい悪臭が。腐った雌のにおい。
発情した女のにおい。私ね……」
122名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 14:57:16 ID:gaKr2Xoy
いつの間にか、僕の目に映る萌姉ちゃんの姿が少しだけ大きくなっていた。たった一歩分の、拡大化。
けれどその一歩が、彼女を脅かす凶器の威力を完璧に打ち消した。
彼女と摩季姉さんの間の空白が、そのまま僕の視界になる。だからようやく姉さんの持っていたモノの
正体が分かった。

摩季姉さんが握っていたのは、スタンガン。
触れれば絶大な効果をもたらすそれは、裏を返せばほんの少し距離を置くだけで、手を塞ぐだけの―――――

「姉さんッ!!」

お荷物と化す。
走り出す。間に合ってくれ。間に合えよ、頼むから!!
摩季姉さんが左手を突き出すも、萌姉ちゃんはとっくにその場から移動していた。
しかも移動した先は摩季姉さんの目の前。左手はがっちりと捕らえられ、無防備な姉さんには
最悪の結末しか残っていなかった。
「私、あなたのその臭い。大嫌いだったの」
張り詰めた布を切り裂く音。その背後に混じり入る、柔肉が歪み、裂ける音。
血が姉さんの足を伝って、床に色を添える。
受け身を取る事もなく、摩季姉さんの体は床に倒れた。
「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!!
ずっと我慢してたから見逃してあげてたのに!!死ね!死ねッ!!さっさと死ね!!達哉と私の
邪魔する奴なんてみんな死ねッ!!」
僕に羽交締めにされて尚、萌姉ちゃんは暴れ回る。早く、姉さんを助けなくてはならない。こんな
イカれた奴に姉さんを殺させてたまるものか。
「義兄さん、邪魔、しないでください」
彼女はいとも簡単に僕を振り払った。壁際まで吹っ飛ばされ、蕾の隣に倒れ込む。
萌姉ちゃんが床に落ちたナイフを拾い、僕に突き付ける。
「さて、続きです。義兄さんは蕾と萌と、どっちに死んで欲しいんですか?」
「ふざけるなよ、もう、頼むからやめてくれよ……。そんなのどっちだって構わない!!姉さんを
助けなきゃ……」
血と呻き声が床を這う。まだ姉さんは生きている。例え虫の息だろうと、生きている。
「それは困ります。どっちか選んでください」
「萌姉ちゃん、本当にやめてくれ……蕾は死んでるんだよ、もう選ぶとか、そんな話はとっくに
終わってるんだよ!!」
123名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 14:58:43 ID:gaKr2Xoy
「だから死んでないって言ってるでしょう……?」
彼女の顔が、まるで、まるっきり蕾にしか見えない。
「そうですね……。これなら納得してもらえるでしょうか。昔、私が木登りをして降りられなくなった時、
義兄さんは私を助けてくれましたよね?アレは確か私が姉さんと喧嘩して家を飛び出した時でしたっけ。
誰にも分からない所にいたはずなのに、義兄さんだけが私を見つけて、助けてくれました。
義兄さんが受け止めてくれるって分かっていたから、私は迷いなく木から飛び下りる事が出来たんです」
それは誰にも語った事のない、義妹との思い出だ。

「じゃあ……死んだのは……萌姉ちゃ、ん?」
「私が帰り道で苛められてた時、たっくん、助けてくれたよね?嬉しかった……。そのあと、誰にも
言わないでくれた事も。あの時から私はたっくんさえいてくれれば何だって出来るって思えるように
なったんだよ?」
それは二人だけの秘密だった、義姉との思い出だ。

「義兄さんが風邪を引いた時、うなされながらも私の名前を呼んでくれた事。それを指摘した時の
恥ずかしそうな顔、今でも忘れられません」
義妹との。

「たっくんとテスト勉強した時、懐かしいな。あの時、私の教えた教科の成績だけが良かったんだよねぇ……」
義姉との。

互いの記憶が入り交じる。記憶と共に、表情も言動もその持ち主のものへと移り変わる。
「萌姉ちゃん……?」
「なぁに?」
「蕾……?」
「何ですか、義兄さん?」

「本物はどっち……?」

混乱につぐ混乱の中でようやく発せた疑問に、“彼女”は答えたのだ。

「どっちがいい?」

やっぱり、澄みきった瞳で。






124名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:00:33 ID:gaKr2Xoy
視界はひたすら一色の朱に、しかし流動的な赤に染められていた。下腹部に焼きゴテでも当てられたような、
灼熱の痛みが渦巻いている。股間を、自分の女としての象徴を蹴られたのだ。
あの女の履くスニーカー、その先端に付けられた小さなカッターの刃に「女性」を根こそぎ奪われた。

何故、スタンガンを選んだ。
躊躇すべきではなかった。相手は父も、母も、妹も殺した紛う事なき殺人犯だ。
刑事としての理念がそうさせたのかもしれない。
まだ家族と思い込んでいた妄念がそうさせたのかもしれない。
迷いなど捨て、打ち抜いておけば良かったのだ。今度こそ、自分が羽化する機会は永遠に失われた。
鎖は己より遥かに柔いロープに絞められ、千切れたのだ。気付かず、殻に篭り続けた結果が、これだ。
後悔が身体を冷まし、精神を覚ましていく。五感に纏わりついていた霧が晴れていく。
それで気付いた。
自分の血液とは別の、ある種の生臭さ。まぐわいの匂い。一方は心地よく、もう一方は嫌悪を交えて
鼻孔をつく。目の前には、朱と白が渦巻く粘液。達哉が犯され、侵され、冒された事の証。
(痛い……)
声にならない叫びが、体を動かす。全身をまさぐり、指が鉄塊に触れる時を待つ。
どうして私は駄目で、どうして彼女は良くて、どうして私は許されず、どうして彼女は赦されて―――
彼女の熱にあてられてか、ようやく触れた鉄塊はほの暖かかった。
彼女が達哉に近付いている。また犯そうとしている。達哉が食べられる。存在ごと食いつくされてしまう。
助けなきゃ。
食い尽くされる前に。
彼女に従属されてしまう前に。
目の前の達哉も、彼女の中の達哉も、解放してあげなければ。
(達哉から)
ホルダーから引き抜いた拳銃を掲げ、震える指で安全装置を外す。
トリガーを引いた。
「はなれて」
視界の隅で、あのマーブル模様の水溜まりが彼女の血に飲み込まれていった。






125名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:02:10 ID:gaKr2Xoy
―――ああ、意外と軽い音なんだな。
漠然とそう思った。薬莢の弾ける音を脳が認識した次の瞬間、僕の耳は何らかのフィルターでも
かかったように、聴力を失った。例え軽くても、強大で凶暴な音だったのだろう。
音量だけでなく、物理的な破壊力も。
もっとも、耳に襲いかかってきた突然の襲撃者が、発砲音だと分かったのは一発目のあと、姉さんの
手に握られた拳銃を見たあとのことだ。
僕へと手を伸ばしていた“彼女”が、ふらついた。
「あ……?」
多分、本人も自分の下腹部を見るまでは、分かっていなかったに違いない。銃弾が埋め込まれた点を
中心にして、Tシャツが黒ずんでいく。
「あ、あ、あ、だめ。待って。駄目。達哉が出ていっちゃう。せっかくもらった、のに、達哉が
出ていっちゃう。待って。行かないで」
多分、この監禁が始まって初めてだ。
こんなにも憔悴し、生半可なものではない苦悶を浮かべている彼女の姿は。彼女は命以外の何かを、
必死にとどめようとしていた。傷口を両手で押さえ、待って、行かないで、と叫ぶ。
しかし、その叫びすらも許されなかった。押さえつけた両手の上から、さらに何度も銃弾が撃ち込まれた。
指が千切れ、腹は抉られ、鮮血が散る。
「だめ、だめ、だめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめだめ
いかないでいかないでいかないでいかないでいかないでおねがいだから、わ、たし、から、にげ、な、」
銃声の嵐の中で泣き叫ぶ彼女の声だけは、何故かはっきりと聞こえていた。
拳銃はやがて弾を全て吐き出し、彼女の下腹部は肉も骨も皮もぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、
床には真っ赤なスープが広がっていた。
「いかない、で……」
摩季姉さんの血も、彼女自身の血も混じり合った床に、倒れ込む。そして動かなくなった。
摩季姉さんはもう標的のいない、無人の空間に向けて、トリガーを引き続けている。
ぼんやりとだが、がちっ、がちっ、と撃鉄の音が耳に飛び込んできた。
「姉さん……もう、良い。終わったから」
僕が声をかけると、顔に感情が戻ってきた。ゆっくりと焦点を合わせ“彼女”を見つめた後、指を
一本ずつ拳銃から引き剥がし、床に捨てる。
そして摩季姉さんは思い出したように、
「いたい……」
と呟いた。
「いたい……いたい。いたいよ、たつやぁ……」
姉さんは泣いていた。涙が血溜まりの中に、吸い込まれていく。
126名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:03:52 ID:gaKr2Xoy
僕も泣いていた。
姉さんの姿が悲しかったのか、それとも結局なにも出来ず家族を失い、傷つけた自分が
憎らしかったのか、それともここまできても、身の安全を確保できたことに安堵したからなのか、
自分でも把握出来ない。
「今、行くから。姉さん」
立ち上がり、摩季姉さんへ足を踏み出す。

「いかないで」
足を掴まれた。
彼女が、身体を引きずって僕の足下まで移動していた。もう両の手合わせて、五本しかない指が、
僕の足にすがりつく。
―――まだ、生きて……
“彼女”の視線すらちぐはぐな顔が、僕を見上げていた。床を這い、僕の足にしがみついて、哀願する。
「いかないで、おねがいだからいかないで」体が、動かない。
「たつやぁ、痛いよ……お姉ちゃん、いたくてたまらないよ」
彼女の指が、食い込む。姉さんが泣いている。
「わたしのことだけみて」
音が、聞こえる。
「たつや、たつや、はやく」
サイレン音。
「ねえ、どっちにでもなってあげる。すきなほうになってあげるから、いかな、い、で」
徐々に近付くパトカーのサイレン音の中、彼女の瞳孔が広がって――――






事件から一週間が経った。僕は病室の天井を見てぼけっとしていた。事件の余波を考えての事だろう、
広い個室をあてがわれた。他人から根掘り葉掘り聞かれる事が無いのは確かにありがたい。
健康状態は良好。
精神状態も良好……だと思う。
医者にはしばらく様子を見た方が良い、と言われた。締め切られたカーテンを少しだけ捲る。
病院の外はカメラマンや記者でごった返している。
「退院時はあの中を通るのか……」
考えるだけでうんざりだ。

―――コンコン。

「どうぞ」
声をかけるとドアが音も無く横に滑る。
二人の刑事がそこにいた。
「角倉さん、その後具合は如何ですか?」
親しげに話しかけてくるのは、僕を保護してくれた初老の刑事。
「僕は平気ですよ。病院の方々には気を使わせすぎて恐縮してるくらいですから」
「まあゆっくりしてください。誰の目から見ても酷い事件でしたから、ね……」
こういう状況に慣れていないのか、その刑事が作る真面目な顔は、少しぎこちない感じがした。
普通、刑事って逆だろうに。
「正直な所あんまり実感無いんですよ。あそこで何があって、何を見て、何を聞いたか、全部
思い出せるんですけどね。それが今の僕と……その、結び付かない、というか……」
127名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:05:19 ID:gaKr2Xoy
「出来る事なら忘れた方が良いのかもしれませんな……。ただこんな会話をしてなんですがね、
一つはっきりした事があるんですよ」

「“彼女”は『角倉 萌』だったのか、『角倉 蕾』だったのか、なんですがね……」

―――ああ、やっぱり本題はその話か。

何となく予想はついていた。
あの二人は、世間一般の双子のイメージからご多分に漏れず、本当に良く似ていた。
しかしいくら双子でも全てが同じという訳ではない。分かりやすいところで指紋などがその例だ。
形こそ似通っていても、同一の指紋を持つ事は不可能だ。
トイレから出てしまえば、“彼女”の正体はあっという間に白日の下にさらされる。
刑事が僕に近付く。煙草の苦い匂いが鼻に纏わりつく。
「“彼女”の名前は―――――――」



「いぃやあ゛あ゛ああああぁぁぁぁッ!!」



もうとっくに慣れてしまった悲鳴が轟く。刑事二人は驚いていた。
「すいません、ちょっと失礼します」
僕はスリッパに足を差し入れると早足でドアへと向かう。
「あ、あの、今の」
「……姉さんなんです。ここで待っててもらえませんか?」
今の姉さんを見せるのは、お互いの為にも良くないだろう。返事を待たずに隣の病室へと向かう。

「い゛やぁああッ!!だづや゛ッ!!だづや゛ぁッ!!」
ドアの先では姉さんが吠えていた。
目は真っ赤で、焦点は揺らいでいて、鼻水と涎を垂らし、唾を飛ばし、喘ぐように吠えていた。
暴れる体を看護師が三人がかりで押さえ付けている。
「姉さん」
僕が呼び掛けると、姉さんはぴたりと動きを止め、母親を探す迷子のように僕へと手を伸ばす。
「たつや、たつやぁ……お姉ちゃんのところに来て」
姉さんに近付くと指を絡め合う。姉さんは僕の胸に頬を擦りつける。鼻骨と胸骨が擦れて少し痛い。
「どこに行ってたの……離れないで。たつやがいないからお姉ちゃん、恐い夢を見たわ」
「ごめんね、姉さん。……少し眠ろう?手を握っていれば恐い夢なんて見ないよ」
姉さんの頭を撫でながら、話しかける。姉さんは僕を見上げ、
「うん……。でももう少しこのまま」
そう言って胸に顔を埋めた。
看護師に目配せをして、錠剤を受け取る。
「姉さん、薬飲もうか。早く良くならないと」
姉さんは素直に従い、錠剤を飲む。看護師はそれを確認すると静かに部屋を出ていった。
128名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:07:11 ID:gaKr2Xoy
あの日を境に、姉さんは女としての部分を失い、家族を失い、姉としての自分も失った。
「もう達哉しか残っていないの」
目覚めてからの姉さんは、そればかり言う。

―――“彼女”は『角倉 萌』だったのか、『角倉 蕾』だったのか―――

壊れた姉さんを抱き締めながら、刑事の言葉を思いだす。
『すきなほうになってあげる』
萌姉ちゃんの記憶を持っていて、蕾の記憶も持っていた“彼女”はそう言った。
どっちにもなれるからどっちでもない“彼女”。
姉さんが寝たら、“彼女”の正体を聞く事になるはずだ。でも聞いても何も変わらない。
どこからどこまでが萌姉ちゃんとの思い出で、何から何までが蕾との記憶だったのか、今の僕には
分からないのだから。まるで、ピース一つ一つが純白の正方形のパズルでも相手にしているみたいだ。
どんなに組み上げても、正解は分からない。どんな風にも組み上げられるけれど、答えは分からない。
何故、“彼女”はあんな事件を起こしたのか。何故両親を殺し、自分の片割れを殺し、双子を演じたのか。
もしかしたら“彼女”は、「本当の自分」を僕に選んで……いや、見つけて欲しかったんじゃないだろうか。

ずっと騙し続けていたけれど、原初の自分の姿に気付いてほしくなってしまったんじゃないだろうか。
―――角倉達哉との思い出を作り上げてきたのは全部、自分なんだ―――
そんな自己主張のつもりだったのかもしれない。

結局答えは分からなかったし、答える義理も無かった。今でも責任感は感じていない。
ただ“彼女”を見つけてあげられなかった事に、少しだけ無力感は感じていた。
僕が“彼女”から逃げさえしなければ、こんな事は起きなかったのだろうか?
全てが狂言だったのか真実だったのか、“彼女”が死んでしまったので今となっては分からないけれど。

「誰もいない場所で、ずっと、ずっと二人でいれたらいいのに……」
囁き声が僕の思考を断ち切った。
「姉さん……?」
返事は返ってこなかった。規則正しい、深い呼吸が聞こえる。
「おやすみ、姉さん」
姉さんに布団をかけ、静かにドアを閉めた。
それじゃあそろそろ聞きにいこう、“彼女”の名前を。“彼女”の正体を。自分の病室へと足を運ぶ。
129名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:09:28 ID:gaKr2Xoy
いつもよりスリッパが重い。それでも、歩く。
あの日、姉さんは僕以外の全てを失った。
僕は、姉さんすらも失った。




あの日以前の、何も知らなかった頃の僕は、まだあのトイレに監禁されている。
そして、永遠に解放される事はない。



【エピローグ】
深夜。
飲み物を切らしたので、近くのコンビニに何か買いに行く事にした。
ダウンを羽織り、隣人を起こさぬよう静かにドアを閉める。前のアパートとあまり変わらない、
古臭いアパートだ。家賃もほとんど変わらない。
週刊誌の記者達が連日詰めかけるのに辟易して引っ越したのだが、正解だったようだ。
待っていたのは以前と変わらない、穏やかな焼き増しの日々。
変わったのは、未だ回復の見込みのない姉さんの見舞いという行為が、日常に付け加えられた事くらい。
回復した後には何らかの制裁が加えられる事を考えると、姉さんにとっては今のままの方が
良いんじゃないかとさえ思ってしまうのだけれど。

コンビニまでは以前より少し歩く。この時間でも大分暖かくなってきた。
このダウンももう少しすれば必要なくなるだろう。
突き当たりを右に曲がり、コンビニから伸びる、蛍光灯の光を確認した。

何かが、

僕の口を、

塞いだ。

振りほどけない。もがく端から力が抜けていく。

「ねぇ、達哉?二人っきりになれるとっても素敵な場所、見つけたの……。……行こう?」

薄れゆく意識の中、耳元で姉さんが囁いた。




《END》LESS……
130 ◆busttRe346 :2008/05/23(金) 15:11:29 ID:gaKr2Xoy
投下終了です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは失礼します
131名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:36:12 ID:Kt5DmstC
GJ!!!!!! 今までありがとうございました。
もし、よろしければ次回作もよろしくお願いします。
132名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 15:57:31 ID:2AwDDZxj
>>130

GJェェェェェェッ!!!!!
素晴らしい作品ありがとうございました
お疲れ様でした!



惜しむらくは、萌姉さんには幸せになって欲しかった…
133名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:14:57 ID:8mQFlvfu
長かった・・・・・・長かったぞ!

ようやくこの一言が言える!



完結乙かれぇぇえええっ!
Gj!
134名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:17:19 ID:HKeEFK5p
GJ!摩季姉さんの大勝利ww
135名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 18:22:43 ID:/l/fDR62
「こうして神作品は完結した!」すごく良かったです。今まで一番愛読していた作品なので、こうして完結したのはすごい嬉しいです。個人的には蕾派でしたが…次回作、できれば楽しみに待っています。本当にありがとうございました。
136名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 18:42:25 ID:eG0dKlYP
ディ・モールトGJ!! でらGJ!! なまらGJ!! 超GJ!!
いやー良かった。まさかの結末でビックリですわ
摩季姉の蹴られた部分がエグくて思わず股関押さえちまったぜ……
なんつーか、摩季姉はもっとこう、幸せになってほしいね…うん……
なんにしろ完結お疲れ様です!素晴らしい作品をありがとうございます!!
137名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 01:31:20 ID:zNDNOVJ9
完結乙!
そしてGJ!
138妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:15:18 ID:ONE7CENV
投下予告
139妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:16:33 ID:ONE7CENV
――――――――――――――――――――――――――

 暗い、暗い部屋の中。
 月明かりを背に一人の少女がたたずんでいる。

「あははっ♪」

 少女は携帯電話を片手に誰かと会話しているようだった。
 短く切り揃えられた黒髪に覆われている横顔は十六歳という年齢からは想像もつかないほど幼く、
 幼女のような笑みをこぼしている。
 そして、そんな愛くるしい外見に似つかわしくない、彼女が着てる真っ白な入院服と、
 服に映えるようにまっ黒な、右目を覆う眼帯。
 それらを纏いながら無邪気に笑う彼女は可憐であり異端であった。

「そう、そう!会えたの!会えたのね!」
 電話の相手に見えるわけでもないのに彼女は喜びを体現するように狭い部屋中を、
 ピョンピョン跳ね回る。
 暗がりの中での片目にもかかわらず、慣れたものなのか彼女は躓くことなく部屋中を飛び回る。
「どうだった?どうだった?……うんっ!そうでしょうそうでしょう!!
 言ったとおりだったでしょう!!」
 部屋にポツンと置いてある簡素なベッドに飛び乗り、興奮したままギシギシと揺らす。
 電話の相手は彼女の興奮ぶりがうかがえたらしく、苦笑しつつも彼女をたしなめる。
「落ち着いてなんかいられないわよ!!あなたが動いたということはもうすぐ、もうすぐなのよ!!」

 そう。長かった。
 あの時から十年もたった。
 傷が完治し、充分に力を蓄え、いくつもの準備をするのに十年かかった。

「ええ、ええ。長かった、長かったわね。本当に、あなたがいてくれてよかったわ。
 いくらあたしが優秀でも一人でできることには限界があるものね。
 今回のことだってそうよ。あたしじゃあの子がいる限り近づけないもの」
 決して日向に出ることは許されなかった。
 彼に近づくことさえできない。
 彼女がいるから。彼女のせいで。自分はずっと、十年もの間この部屋以外に存在できなかった。
 彼が自分のことを見てくれないとわかっていたから、だから苦しくともここにいるしかなかった。

140妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:17:07 ID:ONE7CENV

「そうね、そうね。そんなのはもう終わり。もうあの子の思い通りになんかさせない。
 十年前は油断したけど今度は万全。あの子の幸せを壊して、希望を潰して、存在を消し去ってやるの…」

 彼女はその片目にどこまでも深い憎しみを宿し呟く。

 そう。今の自分と同じように……

「ええ?……だめよ。あの子は自分の居場所に戻るの。
 身の程をわきまえずに十年も隣に居座り続けたんだから、殺さないだけマシでしょ。
 もっとも、もっとも。今度こそ本当に自殺しちゃうかもね。あははっ!!」

 電話の声は黙り込む。

「もう、もう。あなたはあたしの友達でしょう。あの子の心配なんかしなくていいの。
 それとも何?やっぱり、やっぱりあたしよりもあの子のほうがいいの?」
 電話の声はあわてて否定する。
 その質問は電話の主にとっては残酷な質問。
 にもかかわらず無邪気な彼女は平然と口にする。
 彼女の時は彼が離れてからずっと止まったままだ。
 だからこそ、子供の無邪気さは無自覚に相手を傷つける。
 否定するのを聞いた彼女は満足げに頷き、
「うん、うん!あたしたちは友達だもんね!」
 上機嫌にベッドから飛び降りる。

「だからね、だからね。友達だからあたしのためにあの子に殺されてくれるでしょ?」

 邪気はないけど悪意はあるから。
 無自覚に、無意識に、唯々自分の幸福のために。
「うん、うん。ありがとう。」



「風子」



 彼女は傷つけ、壊し、滅ぼしていく。
 

 動き出した流れは止まらずに加速する。
 

――――――――――――――――――――――――――

141妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:17:33 ID:ONE7CENV

「おーにーさーん!!」

 俺が校門の前で麻里を待つために生ける仏像と化しながら、
 本日の夕飯のメニューはシェフの気まぐれ料理がいいな、と思案にふけっていると、
 聞き覚えがあるような気がしないこともない声が鬼ごっこに興じている。
 アクセントが違う気がしたが字面をとらえると確実に鬼ごっこだ。
 そもそも俺は一生、麻里とともに鎖国して生きていくことを誓ったのだから、
 アクセントがどうとか知ったこっちゃないのだ。
 麻里と会話できればモーマンタイ。

「あー。遅いなぁ」
「当たり前のごとく無視しやがりましたね」

 ふむ、空気がやけにうるさいな。

「もしも〜し?お兄さん?聞こえてますかぁ〜」
「……」
「お〜い?お〜に〜さ〜ん〜」
「……」
「まーちゃんにお兄さんにキズものにされたって泣きついてやるぅ…」

 それをやると死ぬのは君だったりするんだが…

「ええい。さっきから何なんだやかましい。俺は貴様みたいな凡百の一般人何ぞにかまってやるほど暇ではないのだ。
 わかったのならさっさと消えるなり消えるなり消えるなりするがいい」
「ひどっ!?ボクの扱いひど過ぎでしょ!?」

 テンション高いなぁ……
 つーか、この子一人称が『ボク』なのか。
 やだなぁ。あの人と同じってだけでこいつのことはなんか嫌になるな。
「う〜いいもんいいもん。男はお兄さんだけじゃないんだもんね。
 ボクなんか引く手数多なんだから……」
 勝手に落ち込みだしたぞ。
 というか、あまりのシスコンぶりに男どもからひかれにひかれまくり、
 挙句、相馬が妹のこと以外に興味を示したら奇跡(誇張表現)、とまで言われる俺を男扱いするのか。
 頭のいとをかしな奴もいたもんだな。
 そういう奴は経験上、ウチのオブジェになっちゃうルートに一直線なんだが。
 ここで余計な事を言ってフラグが立つと、二、三日ぶりに行方不明事件で騒がれそうになるから自重して、
 俺はとりあえず今ここに立っている原因について情報を仕入れるか。
142妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:17:56 ID:ONE7CENV

「あーもしもし、ふーちゃんさんや」
「ふーちゃんさんってなんですかぁ…なんですかぁ?」
 わかりにくいので補足すると最初の「なんですかぁ」はちゃんとさんを混同させたことに対する不満であり、
 後の「なんですかぁ」は俺の呼びかけへの回答である。
 この子もなかなか難解な日本語を使うな。
「いやね、お兄さんは別に怪しいもんじゃなくてただ単に妹君はどこで何をしているのかなー、
 と兄心ながらに心配しているんでね」
 要約すると、テメェ麻里をどこへやった!!、ってところかね。

 すると、それまでのいじけていた様子から一転、いたずっらこのように笑い出す。
「にゃふふふ♪やっぱり兄妹だねっ!お互いがお互いのことを思う、
 ああ!!美しきかな兄妹愛!!」
 テンションの落差が激しく喧しい娘っこという評価が確定した。
 というかなんなんだ。誰も貴様の感想なんか求めてなんぞないのだ。
 貴様のその目障りなツインテールを固結びで電柱にくくりつけてやるぞ。
 わかったらさっさと麻里の居場所を吐くがいい!!ハハハハハハハハハ!!
 などという戯言は心の保管庫に留めて置くこととしよう。

「麻里の居場所がどこかとっとと吐かないとそのやかましく騒ぐ口を、
 たまたま手に持っていたこの金属バット〜(某ネコ型ロボット風味)で塞いでやるぞ♪」 
「うわっ!!こわっ!!ってかなんで金属バットなんか持っているの!?」 
「すべては麻里のために……」
「意味分かんないし、答えになってないし、そこはかとなくジリジリと金属バットを近付けないでごめんなさい言います言います言わせてくださいだから下げて下げて金属バットを下げて〜!!」

 うむ、聞き分けのいい後輩だな。

「あ〜怖かった。目が笑ってなかったよ。あれはマジだったね。うん。
 はあぁ、なんでボクがこんな目に遭っちゃうのかなぁ……」
 おいおい。また落ち込んだよ。
 しょうがない。今度は剣道部から借り受けた木刀で……
「あっ!そ、そうそう!まーちゃんね、まーちゃん」
「ちっ」
「? 今、何か隠したぁ?」
「いえいえ、なにも」

 以外と危機察知能力に優れた奴め。
143妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:18:22 ID:ONE7CENV

「そういえばさっき、お互いに、とか言ってたけど」
「そうそう、それ!ボクがお兄さんのとこへ来たのはそれだったのっ!」
 木刀はその辺にポイして証拠隠滅。
 剣道部に怒られるかもしれんが、そんなのはいくらでも何とかなるだろ。
 それよりも今の最優先事項は麻里の情報を得ることだったりする。
 授業が終わりかれこれ一時間。
 いつもならとっくに帰宅し麻里とのあま〜いスウィートタイム(意味の重複)に、
 学校においてすり減った(主に先輩のせい)俺の精神は癒されているはずなのだが。
 もしや麻里の身に何か!?
 おいおいおいおい、ヤベェよ、ゲキヤバだよ。 
 麻里の身に何かあっただって?
 そんなことになったらボクちゃんもうおさきがまくらのどうしようもなくあばばばあばっばばばば

「あの〜おにいさん?」
「ふはははは!!人類など滅ぶがいいさ!!ハーハッハッ!!!」
「ひいっ!?」
 はっ。い、いかんいかん。まことに遺憾ながら精神があっちに行ってしまった。
 気がついて辺りを見回すと幸いにして人はいなかったので俺はほっと一安心。
 ふー。危なかったぜ。もし誰かに見られでもしたら、
 俺はともかく麻里が、あんたのお兄さんって頭おかしいんじゃない(以下略)
 ともかく誰にも見られなかったのだから引き続き麻里のことを待つか。

「あー。遅いなぁ」
「いきなり元に戻ったと思ったらまた無視ィ!!
 ヒドイ!!ヒドイよおにーさんっ!!
 ハッ!!も、もしかしておにーさんって巷で流行しているといわれているツンデレってやつ?
 やだなーもーそれならそうとちゃんと言ってよぉ。
 おにーさんをめぐるボクとまーちゃんの三角関係、にゃふふふ♪たっのしそぉー♪」
144妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:18:48 ID:ONE7CENV

 それならそれで麻里が容赦なく日本刀を振り回してきそうだよなぁ。
 でも、麻里が望むならそっちの昼ドラ路線も考えておくか。
 この泥棒ネコっ!!、みたいなね。 
 そんな麻里も萌えー
 とはいえ今のはさすがに俺のほうがおかしかったので一応会話を元に戻すか。
「俺は好きなやつ(=麻里)にはダダ甘だから君に対してのは、
 好意の裏返しではなく単純な意地悪だ」
 勘違いすんじゃねぇこのメス豚、は麻里のために取っておこうかな。

「やだなぁ。冗談に決まっているじゃないですかぁ。
 まーちゃんとは親友ですよ。し・ん・ゆ・う。
 親友のお兄さんを奪い取ろうなんてこれっぽち思っちゃいないよぉ」
 とか言ってにゃふふふと笑う。
 なんかこれ以上こいつに付き合っているのは面倒になってきたな。
 会話が戻るどころか、完全に脱線して道路にでも突っ込みそうな勢いになってきたし、
 そろそろいい加減情報を聞き出すか。

「で、その親友さんはどこにいるんだ?」
「あっ、そうそう、そうだった!
 そもそもボクはこんなとこにわざわざ世間話をしに来たわけじゃないんだよ。
 伝言があったんだよねぇ、伝言」
「伝言?」
「えーっと。コホン。少し用事があるので兄さんは先に帰っててね、夕飯までには戻るから。
 とまーちゃんから言伝を頼まれたボクでしたぁ」
145妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:19:16 ID:ONE7CENV

 なんだ遅くなるのか、だったらさっさと帰って麻里のために御馳走でも作っておけば、って俺料理できないけど。
 あいにく家事はからっきしダメなんだよなぁ。
 じゃあ、しょうがない。麻里のために心をこめて買い物だけでもしようか、と結論し歩き出す。
 歩き出し、
 歩いて、
 歩いているんだけども、

「何で君がついてきているわけ?」
「へぇ?」
 なぜだか知らないが俺の隣をついて歩いてくるふーちゃん。
 俺の隣は麻里の特等席だから今すぐにでも消え去って欲しいのだが。
「やだなぁ。ボクは帰るなんて一言も言ってないじゃん。
 ちょっとお、お兄さんとゆっくりお話してみたかったんだよねぇ。
 だからぁ、一緒に帰ろう?」 
 
 別に帰ってもかまわないのだが、帰っているところを麻里に見られて死亡エンド(この子が)になるかもしれないしな。
 まあ、それでもいいか。
「別に一緒に帰ってもかまわないが、俺のことは『先輩』と呼べ」
「はぁ……」

 これでこの子は後輩キャラでツインテなボクっ子という高ステータスを手に入れたわけだ。
 というか俺のことを兄というカテゴリに属する呼称で読んでいいのは麻里だけなのだ。
 そんなことは口が裂けたら言えないが。
 そんなこんなで俺の中で後輩キャラに任命されたふーさんちゃん(仮称)とともに帰路に着く。
 結句、喧し姦し騒乱娘は終始、俺と麻里の蜜月について質問し続けていた。
 俺も、麻里のすばらしさについて語るのはやぶさかではないので質問にきっちりと答えていた。
 そんなこんなで分かれ道。
146妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:19:48 ID:ONE7CENV
 
「それじゃ」
 と、右手を上げハードボイルド風に去ろうとしようとしたところを、遮られる。
「おに、じゃないや…先輩」
 ん?と疑問を口に出さずにテレパシーだけで伝えることを試みるが失敗したらしい。
 結果、俺は無言で次の言葉を待つこととなる。
「先輩にどうしても聞きたいことがひとつあるんだ」
 どうやら今日一緒に帰ろうと言い出した本当の目的はこちららしい。
 ああ、そんなことに気づかずに俺は何意気揚々と語っていたんだ、と自己嫌悪に苛まれるのは日常茶飯事なので気にしない。
 くけけ。麻里のいない俺はご飯のないチャーハンのようなものなのでいつにもまして思考がブレ易くなっている。
 といわけなので用件があるなら速やかによろしく。
 どうやらマジな話らしくさっきまでの能天気な雰囲気は霧散し、真摯な目をしている。
 紳士を自負する俺としてはきちんと正装しないとな、ってスーツ忘れちゃったよ。ははは。持ってないけど。
 俺の脳がはいている戯言は聞こえていないらしく(聞こえていたら引かれているだろう)まっすぐに俺を見ている。
 ホントに同一人物なのかな、とか無益な思いつき。たぶんこっちが地な。
「先輩は」

「今、幸せなの?」

 おいおい何を言ってやがりますかこのおぜうさんは。
 幸せ?幸せかだって?そんなの決まってんじゃん。
 麻里がいて、麻里がいて、麻里がいてくれる。
 そんな日常のどこに不満があるって?
 不満なんかない。俺はこの地球上にいるどんな人間よりも幸せなんだ。
 麻里がいるから。麻里が隣にいる限り俺は幸せなんだ。
 麻里だけが、麻里だけが俺のすべてであり幸せであり絶対なんだ。
 そう、そうだ。幸せなはずなんだ。なのに、なのに……

 何で俺は何も言えないんだっ!!!
147妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:20:10 ID:ONE7CENV

 いつも適当なことを吐く口は動かず、震えるような嗚咽を漏らすだけ。
 簡単だ。一言、いつものようにシスコンぶりを多大にアピールしつつ、麻里の素晴らしさを称えた後、
 俺はこんな妹を持って最高に幸せだ、と高らかに宣言すればいい。
 それなのに俺の口は動かない。
 喉元に来ている言葉を、何かが無理やり押し込んでいるような違和感を感じる。
 俺の深い深い場所から這い出る何かに体が支配されつつある。
 どうして、どうして。

 幸せなはずだ
 チガウ
 麻里が隣にいてくれる
 チガウチガウ
 ずっと、ずっと笑ってくれる
 チガウチガウチガウ
 だから、幸せなんだ、幸せなはずなんだっ!!
 チガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウ
 

 麻里がいるから、俺は誰よりも幸せなはずなんだっ!!!
148妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:20:35 ID:ONE7CENV


「先輩」
 混乱している俺を見ながらふーちゃんは続ける。
 その顔は俯いている俺からは確認することができない。
「まーちゃんもおそらくは苦しんでいる。
 それをまーちゃんはずっと解決しようとしてきた。
 それが、おそらく、まーちゃんが言っている『約束』」
 何を言っているかはわからない。
 ただ、俺の頭が軋む音が聞こえるだけ。

「聞いてなくてもいいから聴いて。
 これは先輩たちのために言うことだから。
 先輩、あなたたち兄妹が幸せになるには逃げちゃダメ。
 逃げないで真実と向き合うの。もう二度と忘れちゃだめ。
 忘れてしまうと先輩もまーちゃんも幸せになれないから…」
 
 なんだ。なんなんだ。こいつは、いったい、俺の、俺たちの何を知っているんだ!
 忘れるな、だ、と?俺は何を、忘れている?
 それが、それが今俺を苦しめているのか?
 麻里が幸せになれないだと?どうしてそんなことが言えるんだ?
 いったいなんだっていうんだ……
「ボクが言えるのはここまで。
 先輩。今感じていると思うそのこころ。
 それこそが先輩が本当にまーちゃんを想っている証。
 それを忘れないで。お願い。
 ボクじゃ、『友達』のボクじゃだれも救えないから……」

 なんなんだよっ!!
 俺たちは何なんだよっ!!
 
 麻里。麻里ぃっ!!苦しんでいるのか?幸せじゃないのか? 
 お前は何を思っているんだ?何を抱えているんだ?
 俺は何を忘れているんだ?
 わからないわからないわからない
 
 
「俺はっ……俺はっ!!!」

 幸せじゃなかったのかっ!!!
149妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:21:12 ID:ONE7CENV
――――――――――――――――――――――――――

 うずくまっていたお兄さんを置いて、帰り道を歩く。
 
「ちょっと、いきなりすぎたかな……」
 いずれ言うべきことだったとしても少し時期が早すぎたんじゃないだろうか。
 でも、まーちゃんの監視の目をくぐってお兄さんと接触するチャンスなんかおそらくもうなかったように思う。
 今日まーちゃんが来れないのは、おそらく姉さんのおかげだろう。
 あの人のことだからこういった手助けはおそらくもう期待しないほうがいいだろう。
 多分、今日のが姉さんからの最初で最後の贈り物。

「姉さん……」
 幼いころからずっと憧れていた姉さん。
 でも、絶対に届かない。あの人の視界に入ることさえできないと知っていた私はずっとあきらめていた。
 姉さんに認めてもらいたかった。姉さんに見てもらいたかった。
 姉さんに近づきたくて、一人称を姉さんとおなじ『ぼく』にして。
 でも、あの人はボクに、いや、世界に興味がなくて。

「ああ……だからボクは……」
 あの兄妹が羨ましかったのかもしれない。
 お互いがお互いをどこまでも欲し求め合う。
 そんな関係に。

「だからこそハッピーエンドじゃなきゃいけないんだ」
 そう。彼らの物語はハッピーエンドにしなくてはいけない。
 彼女も、まーちゃんも、お兄さんも。決して失わず、決して死なない。
 笑いあって、手を取り合っている、そんな最高なハッピーエンド。
 彼女の思い通りにさせない。
 まーちゃんの思い通りにさせない。
 そのためにはお兄さんがすべてを知る必要がある。
 種は植えてきた。
 でも、その種が芽吹くにはもう少し時間がいる。
 それまで二人がなにもしないとは思えない。
 最悪、ボクは何もできず、何も残せずに彼女のシナリオ通りにまーちゃんに殺され、
 そしてすべてが彼女の思い通りになってしまうかもしれない。
 そうなると、ボクのしていることは無駄になる。

「そうならないように頑張らないとねっ!!」

 姉さん。
 ボクの親友たちが幸せになれるかどうか見ててね。
 ボクは頑張るから。

「にゃふふふ♪そうと決まったら行動あるのみだねっ!」

 自分を奮い立たせて夜の道を行く。

 自分ではなく他人のためにすべてを懸けて……

 
――――――――――――――――――――――――――
150妹が病んだ原因 第六話:2008/05/24(土) 02:24:43 ID:ONE7CENV
投下終了です。
なんというか、神作品の後に投下って……

>>130 乙&GJ!! 素晴らしい作品をどうもありがとう!!!!
151名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 08:28:24 ID:AenDnH7y
>>130
何かいろいろなことを投げっぱなしジャーマンというか、あまり深く考えずに話が
盛り上がれば良いという感じで細部は適当というか、ダメダメなんだけどキモ姉
ものとしては良い出来でした
152名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 10:15:47 ID:IcwyY9oL
>>130
ありがたいね。キツいラストだったけど、楽しませてもらいました。
>>150
さてようやっと物語が動き出しそうな気配。二人がどうなってしまうのか楽しみです。
153名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 18:20:23 ID:Fx9kTo83
絶体絶命都市2をやってて。
水害の中のキモウト と言うシチュを妄想してみる。

兄に会いたい一心で兄の研究を狙う怪しげな男をブチ殺し、追ってくる刑事と死闘を繰り広げ、
ある時は濁流に飲まれかけ、
そして兄の居る避難場所へ…
みたいな話。   
154名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 18:29:35 ID:L7VX1fIu
もちろんハッピーエンドだよな?
155名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 18:37:19 ID:cUAxlhs1
ハッピーエンドって何だ?
156名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 19:17:52 ID:6zEOvHPH
>>155
そりゃぁキモ姉妹の目標達成だろう
157名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:21:56 ID:Zw1n0i/I
そろそろ前スレが埋まるな
158名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:21:36 ID:lXyiXplG
前スレ>>334を見て、家庭が貧乏な間は両親は仕事三昧のため兄が妹の世話をし、部屋を共有していたのが当たり前だったから、妹が過度のブラコン(キモウト)だったことに気付かなかったけど
家が少し裕福になる→部屋の固有の話題→妹が全力で拒否→妹の過度のブラコンが発覚→両親・兄が妹を兄離れさせようと→妹が……
というのが思い浮かんだ
159名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:33:08 ID:u2StUsk2
それを誰かがSSとして書いてくれればなぁ…
160名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:42:56 ID:lf7GcArM
誰かがと何度言おうと誰も書いてくれない罠
基本的に皆受け身だからな
161名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:56:01 ID:X0BcXzkY
んなこたーない
他人の投下プロットから始まって完結した長編もあれば、雑談の内容を小ネタ化して投稿した名無し書き手もいる
それに、毎日妄想力を鍛えていれば何かの弾みで書く気になることもあるんジャマイカ?
162名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 18:15:37 ID:Dg7Kx4ZQ
>>28
今更ですがGJ!
163名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 20:44:27 ID:dP19Aw2Z
前スレ埋まった。
変名おじさん乙&GJ!
164名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 20:49:43 ID:d5H+dlRz
保管庫が更新されていますね
編集人の方、いつも乙です
165名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:07:20 ID:6ksWuoNY
毎度のことながら、埋まりきるまで目が離せないな
166名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:24:17 ID:7tIH1EM9
梅ネタはあれで終わりなのか
おじさん乙です
167 ◆lnx8.6adM2 :2008/05/26(月) 00:28:19 ID:kVKQfjwj
埋めネタはあれで終わりです。もともとタイトルだけ思いついたのを容量に合わせて書いたので
埋めネタの場合、話部分でスレが埋まった時は次スレで終了報告をした方がいいのでしょうか?
では失礼します
168完結できない人:2008/05/26(月) 00:45:21 ID:1Jq4daP3
日本に帰ってきたので、再出国するまでに何か一つ短編を投下しようと思います。
多分妹モノです。
169名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 01:18:33 ID:TZL1pd9N
出国と聞いただけで今生の別れを連想してしまう俺の国際感覚は明治時代並
楽しみにしてます
170名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:05:20 ID:aShizEFf
座して待つ。全裸でな!


しかし今日は暑くてかなわんぜ
171名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:33:09 ID:z2pz/3Vw
こんな暑い日はキモウトの口移しで水分補給にかぎるぜ
172おならマン/姉編:2008/05/26(月) 16:59:06 ID:1fBVpJ9k
「ふう」
パソコンに向かっている姉の美佐子がため息をついた時、相川誠はここぞとばかり
に席を立ち、
「肩、こってるみたいですね、お姉さま」
などと言いながら、椅子に座っている美佐子の背後に立った。

「社会人はつらいね。家にまで仕事を持ち込まなきゃならないなんて」
「そう思うんなら、肩ぐらい揉みなさい」
「五百円で五分」
「ちゃっかりしてるわね」
美佐子は苦笑いしつつ、肩を指でとんとんとつついた。やってくれという意味である。
「毎度!」
誠は早速、姉の肩に手を置き、自分がマッサージ器にでもなったつもりで、揉み解し
にかかった。

地元の高校で教師をしている二十三歳の姉は、生真面目な性格が災いして、休日でも
こうして仕事をしている事が多い。生徒の為に効率の良い勉強の仕方を模索したり、私
生活について色々と相談にのっているせいか、気の休まる暇がなさそうだった。一方、
誠といえば生来のお調子者で、学業はそこそこ、運動もそこそこ、十七歳の今は家から
程近い公立高校に通い、青春を謳歌している所である。よくもまあ、姉弟ながらこうも
両極端に生まれついたものだが、これでも二人は結構、仲が良かったりする。

姉は弟の大らかさを愛し、弟は姉の真面目さを尊敬しているので、今もこうやって
肩揉みなどを請け負っているのである。その辺の呼吸は肉親ならではだった。
「ああ、気持ちいいわ」
誠の手は優しく凝りを解し、美佐子に癒しを与えた。仕事の疲れもあってか、美佐子
は目を閉じ、体を椅子に預けて良い心持のようである。
「姉さんの場合、肩こりの原因はパソコンばかりじゃないんだよなあ」
「どういう意味よ」
「これだよ、これ。胸が大きいせいじゃないの?」
誠は自分の眼下に見てとれる豊かな二つの山を、指先でちょいとつつきながら言う。
173名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 17:17:23 ID:pzbjIKZZ
支援?
174おならマン/姉編:2008/05/26(月) 17:22:34 ID:1fBVpJ9k
「ちょっと、やめなさい」
美佐子は身をよじり、腕で胸を覆った。ほんの冗談のつもりで触れた誠は、姉の反応
に驚き、顔を強張らせた。
「ごめんなさい」
「あ、ううん、怒った訳じゃないのよ」
弟の殊勝な態度に、今度は美佐子の方が驚いた様子である。しかし、すぐに笑顔を
見せて、
「ほら、まだ五分経ってないわよ。お駄賃欲しかったら、しっかり揉むのよ」
「うん」
そうして誠はお詫びの意味を込めて、十分ばかし姉の肩を揉んだのであった。

それからしばらくして、誠が部屋に帰ろうとした時の事である。台所から飲み物を頂戴
してきた為、忍び足で階段を上がって自室の前へ行くと、何やら隣室からごそごそと
物音がする。そこは美佐子の部屋で、誠は姉が何か探し物でもしているのかと思い
隣室の前へ行く。すると、物音は声に変わり、耳にはっきりと言葉として届いた。
「あ、うん・・・」
鼻にかかったような甘い声と、衣擦れの音が奇妙なユニゾンとなっている。その間には
荒い息遣いも聞こえてきて、ただならぬ雰囲気であった。

(何事だろう)
部屋の扉には換気用のルーバーが下方に設置され、指を突っ込めば外からでも開け
られるようになっていて、そこから覗けば部屋全体の様子こそ分からないが、中で何が
起こっているかぐらいは確かめられそうだった。誠は這い蹲るようにし、ルーバーを指
でこじ開けて、室内に目をやった。
(どれどれ)
誠の視界に入ったのは、せいぜい腰から下の景色。もっといえば、窓に頭を向けて置か
れている、姉のベッドが何とか見る事の出来る状態である。だが、幸いな事に美佐子は
ベッドの上に寝転んでおり、何をやっているのかが見てとれた。

(あっ!)
と、思わず叫びそうになるのを何とかこらえて、誠は姉の姿を凝視した。美佐子はちょうど
こちらに足を向けている状態で、ミニスカートの奥を懸命に指でまさぐっている最中である。
(オナニーしてるのか)
ほんの十分くらいまで、仕事をしていた姉が自室にこもり、自慰をする姿を目撃するとは
誠も夢にも思わず、驚くばかりであった。白いショーツが右足の先に引っかかった有様
で、相当、急いだようである。
175名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 17:26:08 ID:RVgtOWTM
お姉ちゃん支援しちゃいますよ〜
176おならマン/姉編:2008/05/26(月) 17:45:35 ID:1fBVpJ9k
必死に声を出すまいとしているが、激しい息遣いが美佐子の興奮を表していた。ベッド
の上で乱れる姉の姿を見た誠は、股間が痛むほど巨大化している事に気づく。それは
姉弟という関係を超え、雌と雄に分類されているような感じだった。だが、誠には姉犯の
気持ちはないし、美佐子もきっと同じ考えだろうと思われる。なにせ先ほど、胸を少し
触っただけで過剰反応といえるほどの態度を見せたのだ。万一にも爛れた関係は望ん
でいないだろう。しかし──

「ああ、誠・・・」
と、美佐子が低く呟いた時、誠の背に冷や汗がどっと流れた。美佐子はその際、乳房を
激しく揉んだ。そこは誠が触れた場所だった。自らの手で優しく揉んだかと思うと、時に
厳しく乳首をひねり上げる事もあった。そしてうわ言のように誠、誠と呟くのである。
(まさか、俺の事・・・?)
同名の他人という事も考えられるが、姉は身持ちの堅い事で有名だった。学生時代はよ
く女友達を家に連れてきたが、その人物はいつも美佐子は異性から好かれるのだが、す
べて断っていると言っていた。実際、姉は外泊もした事がないし、週末は大抵、家にいる。

そうなると必定、美佐子が呟く名は自分という事にならないか。誠は姉の痴態を見ながら、
まさか、まさかと心の中で叫ぶ。
「駄目よ、誠・・・おいたしちゃ・・・」
美佐子はついにさかりのついた犬のように這い、尻を誠の方に向けて秘所をますます激し
くいじり始めた。そのうち、どこからか男根を模した器具を持ってきて陰裂にあてがい、
「誠・・・」
と言って、それを女穴奥深く埋めたのであった。

(うわー、凄いな。あんなになるんだな)
きわめて肌色に近い二枚貝が円形に押し開かれ、桃色の生肉を男根まがいが抉っていく
光景は、想像を絶する物だった。あの姉が、器具を使って自慰をするなどとは思いもよらず、
誠はいきり立つ下半身が粗相をせぬよう頑張るので必死。いや、もうパンツの中は粘り気
のある液体で溢れ、青臭さまで漂う始末である。当然、このまま見ている訳にもいかず、誠
は来た時と同じように忍び足で部屋の前から去っていった。
「びっくりしたなあ・・・まさか、姉さんが」
自室に戻っても、姉のあの姿が目に焼きついてどうしようもなかった。そうして誠は美佐子と
同じように、自慰をするのであった。
177名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 17:50:45 ID:tNGhjqop
ばよ支援
178おならマン/姉編:2008/05/26(月) 18:09:44 ID:1fBVpJ9k
「なに、誠」
夕食の時間、誠はぼうっと美佐子の顔を見ている事に気がついた。
「私の顔に、何かついてる?」
「目と鼻と眉毛と口が」
「当たり前でしょう」
対面に座っている美佐子の姿は、いつもの尊敬する姉、そのものである。服装が変わ
っている訳でもなく、素のままの美佐子がそこにはいた。

誠はまだ、姉の自慰姿の余韻に支配されている。教師という身分はさておき、わが姉と
て人間である。自慰をするとは思わないでもないが、実際に目にすると相当な衝撃であ
った。まして尊敬する姉があのように激しく乱れようとは思ってもみなかったので、誠は
女の貪欲さをまざまざと見せ付けられた感がある。
「誠、お箸が進んでないわよ」
「あ、うん」
「調子でも悪いの?」
「そうでもない。俺の自慢は健康だけだから」
「そうね。うふふ」
両隣に座っている両親はわが子の変化に興味がないようで、誠の変わった様子にも気
を止めはしないが、美佐子は何かと面倒をみたがった。はて、姉は一体、自分をどう見て
いるのだろうと誠は思いつつ、飯をかきこむのであった。

夕食後、誠は自室であれこれと考えた。姉の自慰姿を見た事は無論、黙っているとして、
問題は彼女が呟いた名前である。あれが赤の他人であれば別にいいが、もし自分であっ
たらと考えると恐ろしくて仕方がない。繰り返すが誠は別段、姉犯の気持ちは持ち合わせ
ていないし、もし美佐子が弟を愛しているような事があっても、大問題としか思えない。血
のつながった肉親が体を重ねる事は道徳的に許されず、あってはならぬ事だ。美佐子が
好きか嫌いかと問われれば勿論、好きと答えるが、それは姉としてであって、一人の異性
としてではない。

そうして懊悩してると、不意に誰かが部屋の扉をたたいた。
「誠、ちょっといい?」
やや間があって扉が開くと、いかにも風呂上りという感じの美佐子が立っていた。普段、
この姉はこんな姿で弟の部屋を訪れるのだが、今日は例の事もあってか何やら誠は緊張
するのである。
「なんだよ、姉さん」
「ちょっと腰を揉んでよ。五分で五百円」
そう言って美佐子は誠のベッドへ倒れこむ。この行為自体は珍しいものではないが、やはり
あの事が誠の心に響いており、違和感を与えた。
179名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:18:52 ID:zW0IZdqP
私怨
180名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:23:59 ID:3RDLzd++
取り合えず、書きながら投下してるのなら止めた方が良い
181名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:27:10 ID:waVpzsod
投下ながすぎ
書きためて投下してくれないと困る
182おならマン/姉編:2008/05/26(月) 18:32:19 ID:1fBVpJ9k
「ねえ、早く」
「分かった」
誠は白いキャミソールとショーツしか身に着けていない美佐子の体をまたぎ、腰に手を
あてた。柔らかな女体に指が吸い込まれるかのような錯覚をしつつ、誠は腰を揉み始め
た。

「ああ、いい気持ちよ、誠」
「疲れてるんだよ、姉さんは」
按摩よろしく腰を揉み解していくうちに、誠は半裸の姉の姿に艶かしさを感じた。姉とて
一人の女である事を知り、理性が溶けていくような気さえした。考えてみれば姉という
のはきわめて複雑な存在である。母ではなく他人でもない。若く瑞々しい体を有している
のに、奪ってはいけないのだ。いわばお預けをくらったままの生活を、十年、二十年と
過ごし、どれだけ心を通い合わせても結ばれてはいけない。そんな不都合な存在がはた
してあるものだろうかと、今更にして誠は思う。

誠は少しずつ腰から下へ手を伸ばした。そして、硬くなった男根を姉に悟らせるように、
尻の割れ目にあてがった。もう、一線を越えても構わないと思った。相手の気持ちはどう
か分からないが、姉を女と見るようになっては仕方がなかった。しかし、美佐子は無言で
ある。突っ伏したまま、誠の好きなようにさせているのだが、さすがに変だと思い、美佐子
に話しかけてみると・・・
「姉さん」
「・・・・・」
返事はない。どうやら眠っているらしい。仕事の疲れかはたまた自慰で疲れたのかは
さておき、不安定な状態の誠には危険な状況になった。

「ううん・・・」
美佐子がふいに寝返りを打った。誠にはちょうど、姉の寝姿を眼下に見る形となり、別の
方向から見れば、それは今から男が女を犯すような姿だった。誠はふっくらと膨らむ二つ
の山に手を伸ばし、キャミソールの肩紐をそっと外す。ブラジャーはしておらず、生の乳房
がお目見えし、誠の手がそれをしっかりと包んだ。その感触は例えるならば、形の崩れない
柔らかな餅のようで、頂だけが弾力のある固さを持っていた。誠の指はその頂を啄ばみ、
更には唇を近づけて甘く噛んだりした。
183名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:32:35 ID:aShizEFf
新人は歓迎する
が、まだ長くなるようなら書きためて一気に投下してくれ

期待支援
184名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:34:27 ID:1fBVpJ9k
すいません。じゃ、またの機会に。
185名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:35:15 ID:zTb9s4jp
>>179
醜い泥棒猫がお兄ちゃんと一緒の空気を吸うなんて許せない……

こうですか、わかりません><
186名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:43:34 ID:UkUw+hUB
まあ落ち着けよ
せっかく投下してもらってんだからそんな言い方ないべ
書き終わる頃までスレを閉じる手もあるだろ
まあ完成してから投下してもらうのが一番良いんだけどな


と書き込もうとしたらすでに終わっていましたわけで…
>>184
完成したら投下してください。期待して待ってます
187名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 20:42:47 ID:AXYw7Amm
>>186
書きながら投下すると、他の作者さんが投下しにくくなるからね
保管庫の人も大変だろうし

>>184
期待してます
188おならマン/姉編:2008/05/26(月) 21:33:56 ID:/KqFoD5P
いきまーす。終わりまで。
189おならマン/姉編:2008/05/26(月) 21:38:21 ID:/KqFoD5P
敏感な場所を悪戯されているというのに、美佐子は目を覚まさない。あるいは起きて
いるのかもしれないが、拒む様子は見せなかった。もっとも誠は姉の同意を得ている
訳ではないので、あまりしつこくは責められない。一時はこのまま犯してしまいたいと
考えたが、万が一、姉の素振りが自分の勘違いであったならば、もう姉弟の関係には
戻れないので、踏ん切りがつかないのである。勃起した男根は行き場を求めていらだ
っているが、まさかこれを姉の中に入れてしまう事も出来ず、ただ腹をすかせた犬の
ようにうろつくばかり。

「姉さん、はあはあ・・・」
誠は乳房を入念に舐め、乳首を赤子の如く吸った。湯上りの肌は何やら良い匂いを
放ち、少年を惑わせる。いつしか美佐子の肌は上気し、汗ばんでいた。そして、誠が
もう一度、乳首をちゅうと吸いつけた時、
「ああん・・・」
不意に美佐子は目を閉じたまま、体を捩ったのである。誠は慌てて飛び退き、心臓の
高鳴りを覚えながら姉の様子を確かめた。

(やっぱり、寝てるんだ)
誠は冷や汗をかいていた。危うい所であったと自分を戒めた。姉は間違い無く寝てい
る。昼間に見た、誠という名を呟きながらの自慰も、この思わせぶりな態度もすべて
己の勘違いだと思った。ありふれた名前である。美佐子の恋人がたまたま、自分と同
じ名前であったとしても何の不思議があろう。無防備な下着姿でこの部屋へ来たのも、
弟は異性として物の数に入ってないという証しではないか。そう考えると、激しくいきり
立っていた誠の男根は、すっかり萎んでしまった。

「ごめん、姉さん」
誠は肌を露わにした姉に毛布をかけ、頭を冷やす為に自室から出て行った。ギリギリ
の所で間違いを犯さずに済んだが、まだ心はかき乱れており、姉と同室するのは気ま
ずかった。だが、誠が出て行ってすぐ、美佐子はむくりと起きて、
「意気地なしねえ」
と、呟いたのであった。
190おならマン/姉編:2008/05/26(月) 21:42:55 ID:/KqFoD5P
翌日も美佐子はパソコンの前で頑張っていた。誠は贖罪のつもりもあって、今日は
自分の方から声をかける。
「姉さん、肩こってない?」
「こってるわよ」
「揉んであげようか。お金はいいから」
「あら、珍しい。後が怖いわね」
ふふ、と美佐子は笑って、肩をとんとんと指でつついた。

「今日はあまりこってないみたいだね」
「そうね。昨日、あなたにたくさん揉んでもらったし」
実際、あまりこってはいないのか、美佐子の肩は筋張ってはいなかった。
「仕事もほどほどにして、遊びに出ればいいのに。彼氏とかいるんでしょ」
「いないわよ。どうして?」
その言葉を聞き、誠は首を傾げた。

「いや、姉さんも年頃だし、彼氏がいてもおかしくないかなって思って」
「心にもない事言わないのよ。昨日、私がオナニーしてる所、覗いたくせに」
この瞬間、誠の体が凍りついたように強張った。
「なあに、その驚きようは。まさか、気がついてないと思ってたの?」
そのまさかである。誠は固まったまま、ぐうの音も出ない。
「夜なんか寝たふりしてたら、おっぱいをちゅうちゅう吸っちゃって・・・ふふ、気持ち良か
ったわよ」
美佐子は立ち上がると、誠に向き直った。そして、シャツの上から自分の乳房を揉み、
「触ってごらん」
と言って、誠の手を取った。

「じゃあ、昨日・・・あの時に、誠って呟いてたのは」
「もちろん、あなたの事よ。可愛い弟だもの。妄想の男役に使って何が悪いの?」
誠の手は美佐子の誘いで、柔らかな乳房の上にあった。昨晩、揉んだり吸ったりした
あの場所である。
「私ね、あなたにレイプされる妄想が一番、感じるの。服を破られたり縛られたり・・・
ふふ、ごめんね」
誠の男根はぎりぎりと上向き、ズボンの中で大きくなっていた。両親は留守にしていて
我が家には姉弟、ただ二人きりである。
191おならマン/姉編:2008/05/26(月) 21:45:10 ID:/KqFoD5P
「さあ、私の部屋へ行きましょう。父さんも母さんもいないし、今日はたっぷりと遊べる
わね」
「姉さん、俺・・・」
「何を怖がっているの?姉弟だって女と男、血が繋がってるからって、何もしてはいけ
ないって訳じゃないのよ」
美佐子の手が誠の腰にまとわりつき、ざわざわと揺れ動く。見ればその様は、蜘蛛の
巣に捕らえられた羽虫か何かのようであった。

それから時が移ろい、真冬を間近に控えたある日の事。美佐子と誠は実家を離れ、ア
パートの一室で寄り添うように暮らしていた。美佐子の腹は大きくなっており、一目見
て妊娠している事が分かる。
「誠、今、赤ちゃんがお腹を蹴ったわ」
「本当?」
美佐子は妊娠五ヶ月を過ぎ、すでに安定期に入っている。勿論、父親は誠で、産む
つもりだった。

あの日以来、姉弟は夫婦のように過ごし、当然のように子をなしてしまった。美佐子は
休職届けを出し、誠は学生をやりながら一緒に暮らしているが、懐妊を知った両親に
怒りを買い家を追い出された為、今は本当に二人きりとなってしまった。もっとも姉、弟
共に何ら沈む事無く、むしろ邪魔者はいないとでも言いたげに、飄々と生きている。傍
から見れば若夫婦のように映り、健康的な間柄に見えるが、その実、これ以上ないほ
どのいかがわしい繋がりだった。

「姉さん、俺とこうなった事、後悔してない?」
「ずっと前から、こんな風になりたかったのよ。後悔なんてしてないわ」
美佐子は腹を撫で擦りながら、微笑んだ。幸せな女の顔だった。
「じゃあ、誠。今日も抱いて」
「うん」
二つの影が一つになった時、アパートの明かりが消え、姉弟の罪を覆い隠すように闇が
辺りを包むのであった。

おしまい
192名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:01:18 ID:t4zR6/dh
>>191
GJ!
次は妹編なんだよな? 楽しみに待ってますよ。
193名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:13:17 ID:JWEJFz5E
>>191
こりゃナイスだ。GJだ。たまらんね。
194名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:06:56 ID:UkUw+hUB
にやにやしながら読んじまったじゃねーかよGJ!!
妹編を期待してます!


っつーかさ、「おならマン」っつーからどっちがどのタイミングで屁をこくのかとずっとさ……
195名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:41:48 ID:3zKlP0ki
>>191
GJ
しかしけしからん姉だな。もっとやれw
196名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 02:05:00 ID:KX3aw6Hd
(*´Д`)ハアハアハアハア・・・・・・・・・







(*´Д`)ウッ!!







・・・ふぅ。



まったく、姉弟で孕ませとはけしからんSSだ。
197名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 05:13:08 ID:UDCf0/sU
GJ!
だが、題名がアレなモンでずっと変な意味でドキドキしてしまったじゃないかぁ!
198名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 05:48:25 ID:lPEmkcg3
ハンドル名を見てギャグ系かと思いましたが

抜きました。 (;´Д`)ハァハァフンフン
199名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 07:53:35 ID:oxRkJNiW
きめぇ
200名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 08:28:10 ID:a+QJ72By
       ↑


     *      *
  *     +  褒め言葉です
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *
201名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 09:11:17 ID:oxRkJNiW
きめぇ
202名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 10:58:28 ID:9j0lHfeL
マゾなキモウトを言葉責めにしたいんですね、分かります




そういや変態言われて喜ぶキモ姉妹短編が幾つかあったなぁ
203名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 12:18:28 ID:0Q9b/YiA
       ^´       ∨// /,∠ ,. ' /l/// /, ' , '/ ! | l }´     〈
       〉    変  〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈  変  /
        〈    態.   ∨, '/l|   ,.'-‐、`//`7/  /''"´__ | ハ l丿  態   {
     人)   ! !   (/!  |ヽ〈_ ・.ノ〃  〃 /  '/⌒ヾ.! ,' !く   ! !  (_
 ト、__/   ヽ、_,.イ    /l l |:::::::```/:::::/...´..   //´。ヽ }! ,'  !! )     /
ト'    亦   ,イ⌒ヽ/   !l l ! l し   J ::::::::::::::::::::``‐-</ /  ,'、`Y´Τ`Y
l      夂   (ハ ヽ l i   ! l ', !   , -―-、_   ′::::::::::::: //! Λ ヽ、ヽl
ヽ          〉,\ ! i   ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、  ι  〃,'/! ヽ、\ ヽ、
 !     能   // ,' lヽ! ii  ',l  ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、!   / ハ ノヽ._人_从_,. \
 |    心   { / ,' ' ,! ll  l`、 { ヽ' \     ヽ  '  '´   Λ ',}      ( \
.丿         ∨ // ,',! l l  l ヽ`、 \  \   ∨   し /! ∨  変   ,ゝ、
∧     / /   ヾノ //l l l  l、_ヽ\ \   ヽ , '   ,.イ |ノ    態   (ヽ
/ノ__  ゚ ゚  (⌒`〃'j | l  l   l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl {  | ヽ   ! !   ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l   l   l   } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! !  |  )_
204名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 13:29:21 ID:KIatPr9d
>>199
>>201

/::::::/::::::::::::::::\/   |:::::/|:::::| |::::::| |::::|::::::::|:::::::::::::|::::::::::\:::::::::::::::
:::::::/::::::::::::::::::/ ヽ、  |::/ |::::| |::::::| |::::ト、:::::|、:::::::::::|:::::::::::::::ヽ:::::::::::
:::::/::::::::/::::::/  ,==>ト{_, |:::| |::::::| |::::| \|\::::::::|::::::::::::::::::|::::::::::
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  |:::/::o::::::| | {::::::l|l|::!|  V  |:::::! レ/´,ィ´ ̄`ヽ::::ト、::::::::|:::::|::::::::::
  レ'.:::::|::o::! ヽヾ、:::ノノ      ヾ、|   | /::ヽ、_ノレ' ヽ:::::::|:::::|::::::::::
/.:::゚:::∧:::::|(__)ニ==ニ             | |::::::l|l|l:::::::|   ト、::::!::::。:::::::::
.::::::::::/::::ハ:::| ´ ̄ ̄`             ヽヾ、;;;;;;;;;;ノ  O::::o::::::::::::::::
::::::::/::::/ .:ヾ、      .:::     ´ ̄ ==‐- 二つ /:::::::::::::::::::::::::::       あやまれ!!
:::::/::::/ .::::∧       `                   /::::::::/::::::::|:::::::::    お兄ちゃんにあやまれ!!
::/::::/ .:::::/::∧       ヽ`'ー--- 、           /.::::/:::::::::::|:::::::::    あやまらないなら・・・・・・お前なんか殺してやる!!!
/:::/ .:::::/.::/.::.ヽ       |:::::::::; -‐::::.ヽ       /.::::/:::::::::::::::::|:::::::::
::::;' .:::::/ .::i:::::::::.\    !:::/7:::::::::::::::::i    /.::::/:::::::::::::::::::::::|:::::::::
.:::! .:::/ .:::::!:::::::::::::/\  V〈::::::::::::::::::::|   ∠:::::/:::::::::::::/.:::/::::::|:::::::::
::::|:::/ .:::::::l::::::::::::/.::::::.\ \ヽ、_//    /::::::::::::::::/::::/|:::::::|:::::::::
::::レ' .::::::::/::::::::::/.::::::::::::::.\ `'ー--‐' _,. ‐'"/.::::::::::::/.::::/::|:::::::l\::::
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ところで、前スレあたりから妙にAAを見るようになった気がする
205名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 19:33:12 ID:OxDMXy3J
電波ネタ1〜姉弟inRPGゲーム世界〜
「う〜ん、はっ!何処だ此処!おい、起きてくれよ姉さん!!」
「うにゅ〜何よ朝から。もしかして性欲の限界?お姉ちゃんが奉仕…何処よ此処。」
俺達は姉弟は俺の部屋から訳の分からない宿屋に飛ばされていた。
俺は恐る恐るフロント?のジジイに此処は何処かと聞いた。
「此処はウィマーナ王国、マン炭坑宿場町の宿屋じゃ」
ウィマーナ?宿屋?…俺のやってたゲームの世界じゃないか!
て、事はスメタナ街道を通って総統府まで出向かないと行けないのか…姉さんとリリス会わせたく無いな〜
でもリリスイベント無いとこのゲーム進まないんだな、これが。
・・・・・・・数年後
「主人公様!姉王様がお呼びですぞ!」こいつは家臣のエル翁、原作の王様だ。
あれから、ヒロインは見せ場無く姉に謀殺され、俺に近付いて来た第一・第二王女はやはり姉の餌食となった。
魔王を姉が瞬殺した後、姉が軍事クーデターを引き起こし、現在に至る。
前国王は俺達の執事へと成り下がってしまったのだ。
こうしてウィマーナ共和国連邦の一日が終わる。
「よく聞いて、お姉ちゃん世継ぎができちゃった。」 
206名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 19:59:15 ID:98mOoxrO
207名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:18:04 ID:Xnx17uqS
スレ止まり過ぎだろ、jk

>>205
ガンガレ。とにかくガンガレ!

>>206
ageんなー!
208名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 14:57:07 ID:CUm9kvey
保管庫落ちた?
209名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 15:31:28 ID:NSezYVDp
>>208
まとめサイトの事?
確かに見れないね
210名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 16:21:26 ID:yBe7t11+
第二保管庫は見れるぞ?
211名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:06:20 ID:uzq9Fd+u
今年のクリスマスはヤンデレのお友達が出来るようにお願いしよう!
212名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:25:34 ID:bHJMVkcj
>>211
お兄ちゃんひどい!
わたしのせくしーな水着姿をみたくないの?
213名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:40:37 ID:cwyR35x4
なに言ってるの
>>211ちゃんは貴女よりお姉ちゃんの水着に夢中なの
214名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:52:51 ID:sDutG9/t
確かに妹のサンタコスはかなり魅力的だな・・・
215名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:41:59 ID:fK48c5Dy
ふぁーあ
216名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:34:57 ID:ZAKV0kZG
なんかこの前姉がブリーフみたいなパンツ買ってきて「男物みたいのだから履く?」とか言ってきた。絶対履かんが。
217名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:57:06 ID:ctWQmhcK
いきなり規制くらっちまった。orz
どっかに電子戦につえーキモ姉妹はいないものか
218名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:26:28 ID:e0tpEGyJ
チャフ撒くキモ姉とか?
219名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:29:54 ID:9XHvAoGu
「文明社会にいる限り、お兄ちゃんは私から逃げられない」と豪語するキモウトとか?
220名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:24:46 ID:o5Lh2cQG
イージスシステムと互角にやり合った上、データリンクシステムを乗っ取る姉妹とか?
221名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:32:24 ID:ruqjB6vP
何のためにだw
222名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:32:49 ID:Y50dutq1
世界中の人間を洗脳してスパコンで愛しい兄弟を一から再生しようとするキモ姉妹とか
223名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:41:45 ID:ctWQmhcK
>>222電人HAL乙

しかし考えてみると監禁はあっても監視とかあんまないよな
部屋にカメラ設置したり
224名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:45:32 ID:pXJCiBEo
フェアリィ空軍に所属しているキモウトとかか
225名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:47:27 ID:ruqjB6vP
>監視
『お姉ちゃんの3乗』で普通にやってたぞ、盗聴と盗撮。
常時やってるのは盗聴だけっぽいが
226名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:56:01 ID:GCA1fPKq
スカイネットはキモ姉だった
227名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:13:56 ID:o5Lh2cQG
兄の携帯…電波傍受
家の電話…専用回線にて盗聴
兄…盗聴器、CCDカメラにて監視
な、キモウト。
228名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:04:38 ID:bW8ZaHBJ
なにこのミリタリースレ
229名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:20:37 ID:xKsZdqyd
こうなると幽霊になって四六時中まとわり付いてるキモ姉が一番強いんだな。
そういえばお姉ちゃんが幽霊になって帰ってくる話がいくつかあったな。
いいところで切れてる奴とか。
230名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:29:54 ID:xKsZdqyd
229を書き込んだ瞬間からなんだか首筋が寒い。
昔よく妹が冷えた手を俺の背中に入れて来たのを思い出した。
天国で元気にしているだろうか。
231名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:32:29 ID:fJhLCLfD
>>229
サツキですね、分かります
232名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 02:02:16 ID:iHm66lDt
アルファルファモザイク 兄貴へ
これで検索して読んでみてくれ
素晴らしいキモウトの妄想が生まれるやもしれぬ
兄貴(家族)として好きだった→一人の男として好きになった
そんなキモウトとか良くね?
233 ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:12:16 ID:T3M55Cpp
投下します
234ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:17:43 ID:T3M55Cpp
澄川家の平日の朝は早い。
まず朝の六時には、父の武雄が家を出る。
さらに六時半には、母の八重子も家を出る。
それぞれ職場で重要な立場に就いている人間ゆえ、とにかく常に仕事に追われている。
八重子は五時には起きて夫と一緒に朝食をとり、さらに子供たちの食事を作っておくことをここ数年の習慣としていたが、最近になって変化が生まれた。
「じゃあ後はお願いするわね。私はもう行かなければならないから」
「わかったわ、お母さん」
「助かるわね。あなたは本当、出来た子だわ」
早朝の台所で、八重子は娘の千鶴子にいくつか指示をした後、そう言って微笑んだ。
きっちりとスーツを着込み、すでに化粧も済ませてある。
髪を後ろで結わえていたゴムを外すと、ややウェーブがかった黒髪が背中に流れた。
千鶴子の母親とだけあって、千鶴子に良く似た顔の造りをしており、大人らしい色気と美しさに溢れた女性だった。
ただ、八重子はその表情に生き生きとした変化があり、千鶴子はその表情には全くと言っていいほど変化が無い。
ともに美しいと言っても、その違いが、両者の美しさの種類を異なったものとしていた。
動的な八重子の美しさに対し、どこまでも静かな美しさの千鶴子であった。
「もう私よりもおいしいご飯が作れるんじゃないかしらね」
「そんなことはないわ」
八重子の褒め言葉に、千鶴子はその端正な顔立ちをほとんど動かさずに返す。
八重子は小さく笑って、先ほどまで自分が身につけていたエプロンを千鶴子にかけた。
「相変わらず愛想がないわね、あなたは」
「…………」
「学校でお友達はできた?」
「ううん」
「……まあ、あなたのことだから心配は無いと思うけどね。女の子なんだから、もう少し可愛く振舞っても罰は当たらないわよ」
「…………」
八重子が何を言っても、千鶴子はただ黙って八重子を見つめるか、一言短い返事をするだけだった。
生まれてこの方いつもこの調子だったので、八重子は今更特に思うことも無かった。
自分の娘に能力が備わっていることは既に承知していたので、この年齢にしては落ち着き過ぎに思える態度も、実に頼もしく思えた。
「頼むわよ、千鶴子。そろそろあのだらしないのが起きてくると思うから」
「誰がだらしないって?」
八重子が言うと同時に台所に入ってきた文雄が、寝ぼけ眼を擦りながら不満げな声を出した。
「あなた以外に誰が居るというのよ。まったく、本当にだらしない……。千鶴子を見なさい。もうきちんと着替えて、ご飯の支度だって始めているっていうのに」
「え……? う、うわっ!」
八重子の言葉に、文雄は千鶴子の姿を視界に捉える。
眠気に半ば閉じていた目を見開き、叫び声をあげて飛びのいた。
「なによ、あなた。千鶴子を見て飛び退るなんて。家族とはいえ失礼でしょう」
「あ、い、いや。居るとは思わなかったから」
「何言ってるの。このところあなたの食べている朝食を作っているのは千鶴子なんだから、起きていて当然でしょ」
「まあ、そうなんだけどさ……」
よほど心が乱れたらしい。
文雄は母の追及に、しどろもどろといった様子だった。
「まあいいわ。それじゃあ私は行くからね。二人とも、しっかりやりなさい」
八重子は時計を見ると、バッグを肩から提げてぱたぱたと廊下を走って行ってしまった。
玄関の扉が閉じる音がして、家の中には一瞬奇妙な静寂が訪れた。
後に残された兄と妹。
千鶴子は文雄をじっと見つめ、文雄はその視線から逃れるように目を逸らしていた。
「おはよう、文雄さん」
千鶴子は文雄の様子など一切気にした風もなく、挨拶を口にする。
対する文雄の声は小さく、どこか落ち着かないものだった。
235ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:18:52 ID:T3M55Cpp
あの日から、文雄は千鶴子に対してよそよそしい態度をとってしまっていた。
冗談とはいえ、自分と性交渉を持ちたいと口にした妹を、意識せずにはいられなかったのだ。
自然に、何も無かったように振舞おうとしても、そこは澄川文雄、根が正直な男である。
気付けば千鶴子と距離を置くように動いてしまっていた。
「おい、文雄、どうしたんだ。このところ、随分粗末な昼飯じゃないか」
「ん? ああ……」
窓の開け放たれた五月の教室。
いつものように海風が通り抜け、真っ白なカーテンをはためかせる。
このところの陽気のおかげで、昼休みとなると生徒たちは屋外で食事をとるようになっていた。
人少なになった教室で、文雄と統治郎はいつもと変わらず、窓際の机を挟んで向かい合って座っていた。
文雄の手の中には、先ほど購買部で買ってきたカレーパンがあった。
「まあ、色々あったんだよ」
そう言って、文雄はカレーパンにかじりつく。
統治郎が自分の弁当のおかずを箸で指し示した。
「いるか?」
「いや、いいよ。案外足りそうだし」
「そうか? 遠慮しなくてもいいんだぞ? あの豪華な弁当からだと落差が激しいだろう」
「前が異常だったんだよ。これが普通さ」
「異常と言うか、尋常ではなかったのは間違いないがな。千鶴子ちゃんと喧嘩でもしたのか?」
「……どうしてそんなこと聞くんだ?」
「あれほど凝っていた弁当がぱったりと無くなれば、不思議に思うだろ」
「別に……喧嘩なんてしてないよ」
喧嘩ではない。
ただ文雄が一方的に避けているだけだった。
例の冗談の数日後、昼の弁当はもういらないと言ってしまったのだ。
既に作ってしまった弁当を手に玄関口に佇む妹の、無表情ながらどこか寂しさを感じさせる顔を思い起こし、文雄は胸を痛めた。
「そう……喧嘩なんてしてないよ」
「何かあったのなら相談に乗るぞ?」
「何もないよ」
「お前は正直者だ。顔に出る。苦しそうな表情をしている。何かあったと書いてある。話してみれば楽になるかもしれないぞ」
「話すほどのことはないさ。心配してくれるのは嬉しいけど、気持ちだけ受け取っておくよ」
さすがに、妹を意識してしまって避けている、などとは口が避けても言えない。
俯く文雄の肩を、統治郎がどんと叩いた。
「気持ちだけなんて寂しいことを言うなよ。俺は出来る限りのことをするぞ。実際のところ、お前と千鶴子ちゃんが喧嘩をしていると困るんだ」
「? 何で統治郎が困るんだ?」
文雄の問いに、統治郎はそれまでになく真剣な表情を見せた。
「実はな、文雄よ。俺は今、ある悩みを抱えているんだ。その解決に力を貸してもらいたいんだよ。お前と、千鶴子ちゃんに」
「よくわからないけど、それは俺一人じゃ力になれないことなのか」
「無理だ。というか、千鶴子ちゃんじゃないと無理なんだ」
「何だそりゃ。そう思うなら、千鶴子に直接頼めばいいんじゃないか?」
呆れたように言う文雄に、統治郎はずいと顔を寄せた。
「簡単な話だ。俺から頼んでも千鶴子ちゃんは引き受けてはくれないだろう。ああいう子だからな。毎日愛情弁当を作ってもらうくらいに懐かれているお前から頼んでもらった方が、引き受けてもらえる可能性が高い」
「あ、愛情って、そんな……」
「それにだ。兄妹は喧嘩しているよりも仲が良い方がいいに決まってる。俺の相談をきっかけに、二人を仲直りさせることができれば、それは喜ばしいことだ。一石二鳥だ」
「仲直りって……だから、喧嘩とかじゃなくてもっと複雑なもので……それに、元々仲が良かったのかどうかも怪しいよ、俺と千鶴子は」
統治郎は、ふむ、と首を捻った。
「素直じゃないな、お前は」
「……それで、統治郎、お前の悩みっていうのは何なんだよ。千鶴子じゃないと無理という話だけど、それこそ俺だって出来る限りのことをするつもりはあるぞ」
統治郎は大柄な体をゆすって椅子に座りなおすと、一息ついてから話し始めた。
「実は、俺には従妹がいてな。この学校の一つ下の学年に在学しているんだ」
「へぇ……統治郎の従妹か。お前に似てワイルドなのかね、やっぱり」
「いや、これが全然似ていないんだ。俺の一族は確かに俺みたいに体が大きくて性格はいいかげんなのがほとんどなんだがな。その従妹はどこをどう間違ったのか、やたら小さくて、繊細な面構えなんだよ。千鶴子ちゃんほどではないが、まあ可愛いと言えるだろう」
「そう真剣に言われると、自虐ネタなのか従兄馬鹿なのか千鶴子へのお世辞なのかわからなくなるな……。で、その従妹がどうしたっていうんだ?」
「うむ、そいつがな、人を殺したと言っていてな」
「そりゃあ……なかなか……」
「困ったもんだろう?」
236ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:21:44 ID:T3M55Cpp
夏江統治郎には従妹がいた。
が、その従妹とはすでに数年間会っていなかった。
統治郎の親族は、そこまで付き合いが希薄な面々ではない。
ただ、その子の過去があまりに特殊だったからだった。
「お前を信じて話すんだ。口外はするなよ」
そう言って始まった統治郎の従妹の話は、驚くべきものだった。

美山叶絵、旧姓は里井。
彼女は中学に入学する少し前に、両親を亡くした。
父親が彼女以外の家族を皆殺しにした末に、自殺したのである。
殺人鬼の娘となった叶絵。
そのあまりの壮絶さゆえに、統治郎の両親をはじめ、親戚の者たちは彼女を引き取ることに消極的だった。
また、親族間で囁かれる噂が、彼女をさらに窮地に追い込んだ。
叶絵と父親は男女としての関係を持っていたのだという、そんな噂だった。
叶絵との関係が明るみに出た父親は、他の家族に責められることとなり、最終的に家族を皆殺しにしてしまったのだということだった。
親族の中で警察と繋がりを持つ者が聞きだしたもので、信憑性の高い話とされた。
家族を崩壊に導く要因となり、その命を全て奪い、一人生き残った娘――親族達は叶絵をそう認識し、蔑み、忌み嫌った。
当時統治郎はそのあたりの事情を良く知らずに、両親にうちで引き取ってはどうかと提案したが、一蹴されてしまった。
結局誰も引き取り手の現れないまま日は過ぎ、叶絵は施設に送られることになった。
しかし施設に送られる直前になって、ある人物が自分が彼女を育てようと言い出した。
その人物は美山作蔵という、親族の中の鼻つまみ者だった。
若い頃から粗暴で、親から受け継いだ財産で好き勝手に暮らし、暴力団関係など良くない人間達との噂も絶えなかった。
普通だったらそんな男が名乗りを上げたところで、他の親戚が止めるのだろうが、叶絵についてはそんな事情だったため、鼻つまみ者同士ちょうどいいということになってしまった。
そうして叶絵はそのまま美山作蔵の養子となり、名字を変えた。
以後、美山叶絵は美山作蔵と共に、秋日市郊外の山裾にある大きな一軒家に暮らし、他の親族とは断絶状態となった。
それまで従兄妹として普通に親交のあった統治郎は、彼女のことがずっと心に引っかかっていたのだ。
この春、新入生の中にその従妹の顔を見つけた時は本当に驚き、喜んだ。
年齢よりも幼く見える顔立ちと、くりくりと愛らしい瞳は、昔のままだった。
セミロングの髪を二つに分けて結び、新しい制服のスカーフを初春の風になびかせて歩くその姿を見た統治郎は、すぐに声をかけに行った。
が――
「私のような人殺しに何か用なの?」
悲しげに微笑んで、叶絵はそう言った。
「かなちゃんよ、そんな、自分を人殺しだなんて言うな。俺はそんな風に思っちゃいないぜ」
「何よ今更……あの時、助けてくれなかったくせに……」
唇を噛み、搾り出すように叶絵は言った。
悲しみとも憎しみともつかぬ、何とも言えない表情に、統治郎は胸をつかれる思いだった。
「統にい、もう私に近付かないで」
辛そうに呟き、統治郎から離れようとする叶絵に、統治郎は言った。
「確かに今更だ。今更だが……これからお前を手助けすることを許してもらえんか? 俺はずっとお前のことが心に引っ掛かっていたんだ」
「統にい、言ったでしょ。私は人殺しだって。近付くと不幸になるよ」
「だから、俺はそんな風には思っちゃいないと……」
「あの事件の話じゃないよ。あれからも、私は何人も殺しているの。最低の人殺しなんだよ」
「な……」
あまりの言葉に、絶句してしまった。
踵を返して立ち去る叶絵のその背中を、統治郎はただ見送るしかできなかった。
237ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:23:10 ID:T3M55Cpp
「というわけだ」
一通り話を終えて、統治郎は、大きく息を吐いた。
「どういった事情なのか、本人にきちんと聞きたいところなんだがな」
「聞きに行けばいいじゃないか」
「俺は恨まれているんだ。信用も無い。話してくれるわけがないさ」
「お前が悪いわけじゃないだろ。その時のお前には決定権も、両親をねじ伏せるほどの力も無かったんだから」
「どうだろうな」
自嘲気味に呟いて、統治郎は文雄の肩を掴んだ。
「とにかく、そういうわけだから、千鶴子ちゃんにお願いしたいんだよ、俺は」
「つまりあれか。千鶴子をその叶絵ちゃんとやらに接触させて、どんな状況にあるのか聞き出そうと、そういうことか」
「さすがは親友、理解が早いな」
「話はわかったけど、やめた方がいいんじゃないかな。千鶴子はそういうのには向かないよ」
文雄は妹の冷たい表情を思い浮かべた。
幼い頃からずっと千鶴子はあんな様子だった。
とにかく自分の興味ある事柄以外は眼中に無い。
家族との感情の交流ですら希薄なのだから、他人との交流なんてあるはずもなく、友人と呼べる存在が居たことは今までただの一度も無かった。
「あいつ、そういう、人付き合いとか苦手だからさ」
「そうなのか? 千鶴子ちゃんに任せれば間違いないと思ってたんだが」
「あれで色々欠点のある奴なんだ。同年代の子と話しているところなんて見たことないぞ」
「うーむ……まいったな。他に頼むとなると……」
腕を組んで考え込む統治郎。
文雄が空になったカレーパンの袋をくしゃりと握りつぶす。
と――
「人付き合いも、必要ならばするわよ」
澄んだ声が二人の真横から響いた。
「え……」
文雄と統治郎が声のした方向を振り返る。
真っ直ぐな目を文雄に向けた千鶴子が、いつもの弁当箱を両手で包むようにして持ち、少し離れたところに立っていた。
「ち、千鶴子……? お前、何しに……」
「これ。お弁当」
二人のついた机にするりと近付き、弁当箱を置く。
その視線が文雄から外れることはなく、文雄は思わず顔を逸らしてしまった。
「弁当はもういいって言っただろ」
「私が食べてもらいたいのよ」
「俺は別に……食べたくない」
千鶴子は少しの間黙って文雄を見つめていたが、やがて二人のやり取りを聞いていた統治郎の方を向いた。
長い髪が肩からさらりと流れ、窓から入る陽光を綺麗に映す。
統治郎は千鶴子の美しさを間近に見て一瞬どきりとしたが、顔には出さずにいた。
「夏江さん」
「おう、何だい、千鶴子ちゃん」
「先ほどのお話に協力します。一週間以内に調べてみせましょう」
「え……え? おいおい、そりゃ本当か? いや、だったらありがたいことこの上ないが……」
「ただ、条件があります」
「条件?」
「はい。その従妹のことを調べている間、文雄さんが私に付き従うこと。それが条件です」
光の具合のせいだろうか、統治郎は、千鶴子の瞳の奥に、赤く煌く何かが見えたような気がした。
238ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:24:47 ID:T3M55Cpp
次の日の放課後、文雄と千鶴子は市内を走る電車に乗り、郊外へと向かっていた。
電車といっても、線路はかろうじて複線だが車両は一両のワンマン車両で、窓の外の景色も民家や路地裏といった、いかにも日常的な風景である。
市民にとって最も身近な移動手段として親しまれている鉄道だった。
下校する生徒達の利用時間帯から少し遅れているため、車両内に人は少ない。
がらがらに空いた席に、文雄と千鶴子は二人、西日を背に受けて座っていた。
二人がこうして肩を並べるのは、実に数日ぶりのことであった。
「良かったわ。文雄さんが一緒に来てくれて」
「統治郎にあそこまでされたらな……」
千鶴子の出した条件を、統治郎はすぐに呑んだ。
そして、その場で文雄に土下座した。
「お前と千鶴子ちゃんに何があったのは知らんが、ここは条件を呑んでもらえないか。俺はあの従妹が心配でたまらんのだ」
そう言って床に額を擦り付ける統治郎を、文雄は拒むことは出来なかった。
こうして数日来の気まずい想いを抱えたままで、文雄は千鶴子と行動を共にすることになったのだ。
「というか、俺を従えてどうするんだ? 何か考えでもあるのか?」
「特に意味はないわよ。文雄さんが私を避けるから、傍に置いておこうと思っただけ」
「置いておくって……」
「文雄さんは本当、お人好しよね。あんな土下座一つで動いてしまうんだから」
「お前な、そんな言い方ないだろう」
統治郎との友情を馬鹿にされたようで、文雄はいい気分がしなかった。
が、そこは電車の中、仮にも公共の場ということで、うるさく言うのはやめにした。
「それで……どこに向かってるんだ、これは」
「言ったでしょう。美山叶絵さんの家よ」
「いや、言ってないから。放課後教室にやってきて、そのまま引っ張ってきたんだろ、お前が」
「そうだったかしら?」
「そうだよ! いや、まあいいや……。昨日の今日で、もう美山さんと友達になったのか」
「いいえ。今のところ彼女は私にとって赤の他人よ」
「だとしたら、家に行ったところで追い返されるだけだろ。話を聞きに行くにせよ、もっと関係を深めてからじゃないと無理なんじゃないか」
文雄は統治郎の従妹であるという、美山叶絵のことを思い出した。
既にその日の昼休みに、千鶴子と二人でその外見を確認済みであった。
統治郎の血筋らしからぬ、と言っては失礼だが、線の細い印象の、やや童顔の可憐な少女だった。
彼女は何人かの友人と食堂で昼食をとりながら、可愛らしく笑っていた。
統治郎の話から想像していたのとはまったく違った明るい様子が、文雄には何とも印象的だった。
あんな少女が凄絶な、暗い過去を持っている――そう考えるだけで胸が痛む思いだった。
「文雄さん、何を考えているの?」
千鶴子の呼びかけに、文雄は回想を打ち切られた。
「え……? あ、ごめん。別に何も……」
「美山さんのことを思い出していたんでしょう」
「いや、まあ……うん」
「よほどあの娘が気に入ったのかしら」
千鶴子の言葉を、文雄は首を横に振って否定した。
「違う。ただ、少し可哀想だと思っただけだよ」
「可哀想だは好きと同じよ、なんて言葉があったわね」
「だから違うって。しつこいぞ。何か言いたいことでもあるのか?」
「別に……そんな怒らなくてもいいじゃない」
小さく俯いて、千鶴子は言った。
文雄は少し気まずくなって、椅子に座りなおした。
239ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:25:14 ID:T3M55Cpp
「ま、まあ……とにかく、そういうわけで、話を聞きに行くのは少し早いんじゃないか」
「話を聞きに行くわけじゃないから」
「え?」
「話を聞くなんて無意味だから、聞かないわ。嘘をつかれたら確認のしようがないもの。自分で考えて、自分で調べるのよ」
「え……じゃあ、深山さんの家には何をしに……」
思わず千鶴子の方を向いて問いかける文雄の唇を、千鶴子の白い指が押さえた。
「わからない?」
「……わからない」
身を引いて文雄は答える。
少し離れて座りなおそうとしたが、気付いたら千鶴子に手を握られていた。
「文雄さん、人を殺したと言っている人間が、ごく普通に生活を送れるのはどんな時だと思う?」
「え、ええと……言っているだけの時とか?」
「半分正解」
口元だけ動かして、千鶴子は言う。
相変わらず文雄の手を握ったままで、どうやら離すつもりは無いようだった。
「半分というと、残りの半分は何なんだ?」
千鶴子と距離を置くことを諦めて、文雄は尋ねた。
「実際に人を殺していて、警察に捕まっていないときね」
「おいおい、そんなこと……」
あっさりと言う千鶴子に、文雄は反論した。
「そうそうあるわけないだろう。仮にあったとして、彼女のように人殺しを公言するなんてありえない」
「そうね、ありえないわ。せっかく捕まらずにいるのに、自分の罪を明らかにするのはおかしいわよね」
何という会話をしているのだろうと、文雄は思わず車内を見回した。
線路を渡る静かな振動音が響く車内には、自分達以外に年老いたの男女が数人乗っているのみである。
彼らはぼんやりと窓の外を眺めていたり、あるいはうつらうつらとしていたりで、文雄たちの会話は耳に届いていないのか、少なくとも興味を示している様子は無かった。
「以上のことを鑑みると、彼女の置かれている状況というものが見えてくるのよ」
「え? どうやって?」
「簡単な場合分けよ。中学校の数学でもやったでしょう」
「ええと、今の流れだと……美山叶絵が何もしていない場合と実際に人を殺している場合があるけど、後者の場合は公言するはずがないから、やっぱり何もしていないということになるのか?」
「捕まる覚悟で殺人を公言することもあるし、絶対捕まらないとわかっているから公言するということもあるでしょう」
「つまり、どうなるんだよ……?」
「捕まる覚悟で言うのなら、それこそ警察に行けばいいわよね。でも彼女は行っていない。ごく普通の、高校生としての生活を送っているわ」
「絶対捕まらないとわかってて言っている……お前はそう考えているわけか」
「ええ。もちろん、美山さんが何もしていない可能性や、何も考えずに口に出してしまったという可能性も、等しくあるわ。けど私はそう考えているの。ねえ、文雄さん」
千鶴子が手を伸ばし、文雄の頬を優しく撫ぜた。
「捕まらない人殺しって、どんなものだと思う?」
「え、そ、それは……」
ありうるのだろうかと、文雄は一瞬考え込んでしまった。
「……わからないな」
「私の考えるとおりなら、面白いものが見られると思うわよ」
淡々としながらも、千鶴子はいつもに比べてずっと口数が多かった。
アナウンスが鳴り、市の最北に近い、山際の駅に着く。
扉が開くと千鶴子は立ち上がり、文雄の手を引いた。
「行きましょう、文雄さん」
何だか千鶴子は楽しそうだ。
文雄はそう思った。
240ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:27:11 ID:T3M55Cpp
美山家は、駅から少し坂を上った高台に、その居を構えていた。
石垣に囲まれ、その全貌は見えないが、大きな家であるということはわかる。
夕刻、日が落ちるまでまだ一時間はあるという時間、あたりには人通りは無かった。
「それで、千鶴子、どうするんだ?」
「言ったでしょう、調べるって」
千鶴子は美山家の脇を通る細路地に入り、周囲を見回すと、ひょいと飛び上がって石垣の上に手をかけた。
「お、おい、千鶴子! 何を……」
慌てて文雄は止めに入るが、千鶴子は無視して石垣をよじ登る。
足を掴もうかとも思ったが、
「あら文雄さん、私の下着が見たいの?」
との一言に、引き下がらざるを得なかった。
「……犬がいるわ。放し飼いにされているみたいね」
石垣に登った千鶴子は、スカートのポケットから何か取り出すと、庭に向かってそれを放り投げた。
いったい何をしているのかと、文雄も覚悟を決めて石垣に登る。
草木の茂る、それなりの広さの庭の片隅に、犬が二匹、地面に鼻をこすりつけて何かを貪っていた。
「何をやったんだ?」
「非常食よ。このままじゃ庭に下りられないでしょう」
「いや、食べ物をやったところで、そんなすぐには懐かないと思うんだが……」
そう言っている間に、二匹の犬は千鶴子の与えた食べ物を食べ終え、地面から顔を上げた。
すぐに歩き始めるが、なにやらふらふらと足元がおぼつかず、やがて唸るような、苦しげな声をあげる。
ついには、二度三度と嘔吐を繰り返し、二匹が二匹とも横になって倒れてしまった。
「これで大丈夫よ」
千鶴子はひらりと庭に下り、文雄も続けて下りる。
犬たちの方を見ると、ぴくりとも動かず、自らの吐瀉物に鼻先を突っ込んで地面に倒れていた。
「何をしたんだ?」
「眠らせただけよ」
とてもそうは見えないが、文雄は可愛い妹の言葉を一応は信じることにした。
「……どうやって?」
「知識と、あとは自然の力ね。身近なところに、色々なものがあるものなのよ」
不法侵入という明らかな犯罪行為に加えて、先ほどの倒れる寸前の犬たちの不気味な様子。
文雄は正直怖かったが、千鶴子に従うと約束した以上、ここで逃げ去るわけにはいかなかった。
そもそもにして、この様子では自分がいなくなったらどんな無茶をするかわからないという思いがあった。
草木が伸び放題の、手入れの行き届いていない庭を、千鶴子は既に歩き出していた。
木造の、大きくはあるが質素な造りの家が見えた。
「まるで探偵ごっこね」
「ああ……そうだな」
「文雄さん、私の後についてきて。窓から死角になるように近付くから」
「近付いて何するつもりなんだ……?」
「中に入るのよ。決まってるでしょう」
「……おい、待てこら」
はっしと文雄は前を行く千鶴子の肩を掴んだ。
「家にまで入るつもりなのか。無茶を言うな」
「大丈夫よ。犬を庭に放し飼いにしていたから、意外と戸締りには気を遣っていないかもしれないわ」
「俺はそういうことを言ってるんじゃない。さすがにそれはだめだ。犯罪だろ」
「何言ってるの、夏江さんの従妹さんのこと、調べなきゃならないんでしょ」
「それはそうだけど、もう少しまともな手段でだな……て、何を……むぅ!」
文雄の言葉は、千鶴子によって遮られた。
突然飛びつくようにして、口を手で塞がれてしまったのだ。
「静かにして」
千鶴子が耳元で囁く。
妹の髪の香りにどぎまぎとしながらも、文雄はしっかりと頷いた。
241ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:27:48 ID:T3M55Cpp
「声が聞こえるわ」
「声?」
手を離してもらい、ひそひそと会話を交わす。
文雄の耳には何も聞こえなかった。
「文雄さんの日頃の行いのおかげかしら。どうやら、家の中には入らずに済みそうね」
「え……?」
千鶴子が身を屈めて歩き出し、文雄もそれに続いた。
植え込みの陰を縫うように進み、美山家の南側の縁側の前にたどり着く。
草葉の陰からそっと頭を上げて見えた光景は、衝撃的なものだった。
縁側のガラス戸の向こう側の、十畳ほどの居間。
そこで一人の少女が、初老の男性に背後から突かれて犯されていた。
少女は居間の隅にあるソファーに手を置き、男に向かって尻だけを高く掲げていた。
膝まで下ろされた白い下着と、捲くられたスカート。
それは紛れもなく秋日高校の女子制服で、男の激しい腰の動きに合わせて体を揺らしているのは、紛れも無く、あの美山叶絵だった。
「あ……ああ……! んぁあっ……!」
ここまで来ると、文雄の耳にもはっきりと声が聞こえた。
美山叶絵の喘ぎ声だった。
昼間話したあの娘が、小柄な体をびくびくと震わせて、よがり啼いていた。
「あ……! ああっ! だめ……だめぇえ……!」
ぱちゅん、ぱちゅんと、男の腰が押し出される度に濡れた音がして、叶絵の白い尻が揺れた。
「へへ……何が駄目なんだよ、え?」
「せ、制服……脱がないと……まだ新しいのに……汚れちゃう……」
「うるせえな。お前はだまって俺にまんこ差しだしてりゃいいんだよ」
初老の男が下品に笑って言った。
容貌を具体的に聞いていたわけではないが、あの男が叶絵の養父となった美山作蔵だろうと、文雄は思った。
あまりの光景に、文雄は顔を逸らしてしまう。
と、隣に身をかがめていた千鶴子と、ぴたりと目が合った。
千鶴子は目の前の光景に全く動じた様子は無かった。
「ほら、面白いものが見れたでしょう」
「千鶴子、面白いものって……これは……」
「例の話、堕胎よ。彼女はこれまで、養父との間にできた子供を、堕ろしたことがあるんでしょうね」
凍りつく文雄を気にした様子も無く、千鶴子はまたポケットから何やら取り出し、文雄に手渡した。
「はい、文雄さん。よろしくね」
「これは……?」
「家から持ってきたビデオカメラよ。しっかり撮ってね」
「と、撮るって、あれをか!?」
驚く文雄の口を、再び千鶴子が手で塞いだ。
「静かにして。ここでこうしているのがあの男にばれたら、無事で済まないことくらいわかるでしょう」
なるほど確かに叶絵を犯している男は、堅気の人間には見えなかった。
文雄は統治郎の説明に、美山作蔵は暴力団との関係などが囁かれているという話があったことを思い出した。
「千鶴子、さすがにまずいよ。帰ろう」
「駄目よ。きちんと証拠を撮っておかなくちゃ」
「証拠って……彼女に何があったのかということなら、俺とお前が統治郎に伝えれば十分だろ。さすがにこれは見ていられない」
「夏江さんに見せるための証拠じゃないわ。いつか彼女をこの家から救い出すのに役立つのよ」
文雄ははっとした。
確かに警察に行くにせよ相談所に行くにせよ、養父からの虐待の、これ以上の証拠は無いだろう。
しかし、だからといってこんな覗きのようなことが許されるのだろうか。
悩む文雄をよそに、千鶴子は冷静な面持ちでガラス戸の向こうで行われている行為を見ていた。
「文雄さん、最終的には、彼女のためなのよ」
冷たく響く千鶴子の言葉に、ついに文雄はカメラを構えた。
242ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:30:50 ID:T3M55Cpp
レンズ越しに見る養父とその娘の性行為は、激しく、いやらしいものだった。
制服のセーラー服もたくし上げられ、露になった叶絵の胸を男が乱暴に揉みしだく。
男の擦り付けるような腰の動きに合わせて、可愛らしい胸が揺れるのが見えた。
「あ……あっ! あ……やぁあ……」
「へへ、何がいやだって? たく、どこもかしこも柔らかい、スケベな娘だぜ」
「んふっ! ん! んうん〜っ! ん……っ!」
背後から圧し掛かるようにして、男は腰の動きを大きなものにする。
ずぱん、ずぱん、と肉同士のぶつかる音がして、叶絵は膝をがくがくと震わせた。
男がにやにやと笑いながら叶絵の耳元で何かを呟くのが見えた。
叶絵は上気した顔で頷き、右足を浮かせて股を開くと、その脚を男に預けるようにして横を向いた。
文雄は叶絵の露になった肉体と表情を真正面から見ることになった。
叶絵は、唇を噛み締めて泣いていた。
「へへ……まだまだ。今日も犯しまくってやるからな」
男が、涙の流れた叶絵の頬にべたべたと舌を這わせながら言った。
やがて腰を動かし始めると、赤黒いペニスが叶絵の小さな性器を割り開くようにして入っていった。
小柄な叶絵が大柄な男の男性器を受け入れているその姿は、痛々しくもあった。
「おいおい、しっかり濡れてんのに、泣いてるんじゃねえよ。気持ちいいんだろ?」
「う……」
作蔵がねちねちと腰を動かすと、結合部からぬらりと光る愛液が溢れるのがわかった。
「おら、気持ちいいんだろ!?」
「……う……うぅ……」
「気持ちいいんだろ!?」
「あ、は、はい……いいです……気持ちいいです……っ」
叶絵の右の太腿を抱え、男はますます激しくペニスを抜き差しする。
ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ、とくぐもった音が、微かに文雄の耳にも届いた。
目の前に広がっているのは、間違いなく虐待の現場だった。
許されざる行為が行われていた。
しかし、男性の自然な反応として、文雄はその光景に確かな興奮を覚えていた。
見知った女性が為すすべも無く男に蹂躙されるその姿は、いち男子高校生にはあまりにも刺激的なもので、本人も気付かぬうちに股間を硬くしてしまっていた。
不意に、その股間に何かが触れた。
思わず下を見ると、そこには千鶴子の手があった。
地面にしゃがみこんだ千鶴子が、文雄の股間を擦るようにして手を動かしていた。
「千鶴子……!?」
「喋ったり動いたりしたら、見つかってしまうわよ」
はっとして家の方を振り返るが、作蔵は義娘の体を貪るのに夢中で、気付いた様子は無かった。
ただ、犯されながら窓の外を見る叶絵と目が合ったような気がして、文雄は思わず固まってしまった。
そのわずか数秒間で、千鶴子は文雄のズボンのファスナーを下ろし、中に手を滑り込ませていた。
「わ、お、お前何を……千鶴子!?」
「静かにしてと言っているでしょう。見つかって捕まりでもしたら、私まで犯されるかもしれないのよ」
ある意味理不尽な物言いだったが、状況に呑まれていた文雄は、おとなしく言葉に従ってしまった。
千鶴子はそのままペニスを取り出し、手に握った。
「文雄さん、しっかり立ってるのね」
「千鶴子、いいかげんにしろよ、これ以上は……」
「あら、こちらにカメラを向けると、私が文雄さんのおちんちんを握っているのが映ってしまうわよ。後で人に見せるときに大変ね」
文雄は慌ててカメラを持ち直した。
目の前では叶絵が涙を流しながら犯され、喘ぎ声を上げていた。
「また硬くなったわね」
そんな千鶴子の声がしたかと思うと、文雄はペニスが何とも言えぬ温かな感触に包まれるのを感じた。
視線のみを移して下を見ると、なんと千鶴子が、文雄のペニスの先を口に咥え込んでいた。
「ん……ふ……」
鼻から声を漏らしながら、千鶴子は文雄のペニスを喉の置くまで咥え込む。
唇を窄め、すするようにして愛撫しする。
小さく水音が鳴り、文雄には自分のペニスが千鶴子の唾液に濡れるのが見て取れた。
「千鶴子、やめろ……」
拒絶の言葉を口にするも、その口調は弱々しいもので、千鶴子が聞いた様子はない。
一旦兄のペニスから口を離したが、亀頭をちろちろと舐めて濡らすと、再び深く咥え込んだ。
243ノスタルジア  ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:31:23 ID:T3M55Cpp
千鶴子の口唇愛撫は巧みなものではなかった。
しかし、妹が自分の股間に顔を埋め、ペニスを咥えているという事実だけで、文雄には十分に刺激的であった。
千鶴子がペニスを咥えたまま顔を前後に動かし、艶のある黒髪が揺れるのを見ると、文雄は何とも言えない背徳感に襲われた。
「千鶴子、お前、何を……」
文雄の呼びかけに答えず、ただ黙々と顔と舌を動かす。
千鶴子は次第に大胆になり、文雄のペニスを吸い上げ、舌を這わせ、頬の粘膜で擦りあげた。
舌を纏わりつかせる時には、いつものすまし顔が唾液と粘液にまみれ、この上なくいやらしかった。
気付けば文雄は、千鶴子の愛撫に身を任せていた。
草木の伸びた荒れた庭で、叶絵が蹂躙されるのを見ながら妹にフェラチオをされるという、異常な状況だった。
涙を流して犯される叶絵に興奮してしまっている自分。
実の妹にペニスを咥えられて感じてしまっている自分。
罪悪感と背徳感、見つかるわけにはいかないという恐怖感に縛られ、文雄は抵抗することができなかった。
構えたビデオカメラのレンズの向こうでは、叶絵が片足で必死に立ちながら、男に突かれていた。
未発達の陰唇をずるずると巻き込むようにして、男のペニスが叶絵を蹂躙している。
興奮が高まったのか、男は腰の動きをより速く、細かなものにして、「出すぞ!」と叫んだ。
「や、やめて……! やめてください! また赤ちゃんが……」
「うぉおお! 出る! おおっ!」
「やだ! いやっ! いやぁあっ!」
叶絵は目を見開いて悲痛な声を上げたが、男は薄ら笑いを浮かべながら、叶絵の膣を抉るように深くペニスを突き刺した。
「あ……あぁ……あ……あぁ〜……」
叶絵が目を細めて宙を見つめ、細く唸るような声を出した。
脚をぴんと伸ばしたままで、微かに震わせる。
やがて耐え切れなくなったのか、膝を折って床に崩れ落ちてしまった。
その拍子に、男の赤黒いペニスが糸を引いて叶絵の膣口から抜け出た。
「お前もイったみたいだな」
笑いながら男は、肩で息をつく叶絵を、上半身をソファーに寄りかからせるようにして床の上に仰向けにした。
そして、乱暴な指使いで、叶絵の秘所を割り開いた。
「へへ、やらしい形になったよなあ。まあ、毎日あれだけやってりゃあたりまえか」
露になった膣口から、精液がねっとりと溢れ出るのが、文雄の目にも見えた。
「まだまだ終わらねえぞ。気が狂うまでイかせてやるからな」
「やあ……」
「おら、いくぞ」
男が叶絵の腰を掴み、ずぽんと一気にペニスを押し込んだ。
繰り出される荒腰に、叶絵は背筋を反らし、悶えるように声にならない声を上げた。
また繰り返される父娘の激しい性行為に、見ていた文雄の興奮もいよいよ高まり、同様に激しさを増す千鶴子の愛撫がそれにさらに拍車をかけた。
「んあっ! ああ〜っ! やあ……やっ! んおっ、あっ! んぁあ〜……っっ!」
叶絵の喘ぎ声が大きく響いたとき、ついに文雄は耐え切れなくなってしまった。
射精感に、慌てて千鶴子の口からペニスを引き抜こうとするも、千鶴子は文雄の腰にしっかりと手を回し、それを許さない。
さらに吸い付くように、文雄のペニスを喉の奥まで咥えこんだ。
「……! ちづ……こ……!」
あまりの刺激に、次の瞬間、文雄は千鶴子の口の中に射精してしまっていた。
これまで経験したことのないような快感だった。
数秒に渡る射精で、自慰のときとは比べ物にならない量の精液が出ているのがわかった。
「ん……んぅ……」
千鶴子は目を細め、慈しむようにして、それを飲み込んだ。
白い喉の嚥下の動きが、何ともいやらしかった。
全ての精液を飲み終えた後も、千鶴子は文雄のペニスを咥えたまま、口の中でねっとりと舌を這わせた。
「はぁっ! あ……ああっ! んぁあああああああっ! あああ〜……っ!」
ガラス戸の向こうからは叶絵が何度目かの絶頂を迎える声が聞こえ、やがて千鶴子は文雄のペニスから口を離した。
亀頭の先と千鶴子の唇との間に、透明な糸が引いて落ちた。
「千鶴子、お前……何考えてるんだよ」
陰鬱な感情に支配されながら、文雄が問いかけた。
「こんな……こんなことして……」
「私が何を考えているか、わからない?」
千鶴子が顔を上げて文雄を見つめた。
日は既に落ちて、微かな残照がその美しい顔を映し出していた。
「文雄さんて、馬鹿なのかしらね」
そう言う千鶴子の表情には、柔らかな微笑が浮かんでいた。
244 ◆7d8WMfyWTA :2008/05/29(木) 04:34:33 ID:T3M55Cpp
今回はこれまでです
245名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 06:47:55 ID:FY0wH0lG
ノスタルジアキテター!
長文乙&GJ!! つづきが気になるなぁ。
246名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 09:07:41 ID:wuoaRcrc
>>244
朝から何てもの読ませるんだ!!最高だ!!GJ!!
247名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 09:16:19 ID:zTd/JYJK
朝からきれいにおっきした

GJだぜ!
248名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 11:06:05 ID:iHm66lDt
>>244
おおぅ、超名作の予感がするぜ。GJ!
なんといやらし羨ましけしからん…勃起しちゃいましたよ。フフフ……
249名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:44:09 ID:UqDM1zrA
これは本物、これは本物!!おもしろい且つエロい!
250名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 14:17:17 ID:zVh6TsQZ
>>244
これはGJ
昼間からこんな悶々とした気分にさせおって
251名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 15:34:19 ID:JtnLSD4D
おもしろい
でもカワイソス・・・
252名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:07:33 ID:sfKBAyKK
こんなwktk感は綾以来だ。超GJ
253名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 23:20:47 ID:SpCoVG63
叶絵カワイソス
てか文雄と千鶴子の会話もビデオに入っちゃってるんじゃないのか?w
254名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 03:40:48 ID:lqiZaGnG
千鶴子がヤバ過ぎwwwこれは萌える。
255名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 10:32:58 ID:DlHhxHqm
昨日は雑談が0だったな
規制の影響か良作のおかげか

しかし千鶴子かわいいよ千鶴子
256名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:36:42 ID:CD0hglGv
雑談がないときに荒らしが来ると非常に困る
257名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:50:42 ID:lNWX82AQ
表面ツン、中身泥沼依存はアリ?
258名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 02:51:01 ID:rRCLXnef
アリだろ
だがそれは表現が難しい両刃の剣。素人にはおすすめできない
259名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 03:53:59 ID:NqSvuALQ
それなんて綾?
260名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 08:51:48 ID:BIvf+Or+
シャクレ顎の姉ことシャク姉が出てくる話が読みたい
ま、一生投下されることはないだろうが
261名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 09:03:44 ID:yCy/TJer
>>260
そりゃ厳しいお題だ。せめてことある毎に持病の癪が起きて弟に看病を要求する姉程度で…
262名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 10:39:11 ID:FOotlhWl
>>260
・・・・・・・俺・・・・・・・・・ありだと思います。
263名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 10:47:05 ID:AYCRE8Z8
外見が不自由なキモ姉ってのもありか。
見慣れてるから普通に接する弟に…
264名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 11:32:36 ID:gnOf4jWv
>>260
まんま今のシグルイになりそうだな。


「弟君…お姉ちゃんも美しくなりました」
シャクレ姉の脳内で独自の世界観が構築されていた


こんな感じで脳内美人になった本当の意味でのキモ姉が、
泥棒猫をブレイクダンス剣法で惨殺するストーリー。
265名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 11:58:50 ID:tI34hHCs
   .: + ...:.    ..:...:..   ハ,,ハ :. +
  . ..: .. .    + ..  ( ゚ω゚ ): .. .外見がキモイのは全てお断りします
  ..  +   .:.    /    \  ..  ..
 +     :.     .  +..
  .    : ..    +  .. .
  .. :..      __  ..
266名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:14:53 ID:IX/5/wok
つ 鏡
267名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:17:45 ID:uHDLSr76
田村亮子
268名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:17:55 ID:n4URS8uR
外見が不自由な姉と、盲目の弟…だめだ俺の筆力じゃ手が出ないレベル。
269名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:20:32 ID:tI34hHCs
>>266
      ハ,,ハ
     ( ゚ω゚ )
270名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:00:50 ID:v03JWdIz
B専がいると聞いて(ry
271名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:06:09 ID:kUd92J+e
>>268
むしろ病弱な姉でどうよ
弟の前だけ清楚で姉の前では不遜な泥棒猫に
アンタは病院のベッドで天井のシミでも数えてなさい、あはは。
って言われて覚醒。
272名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:07:45 ID:P3YavxTL
そこで整形手術ですよ!
273名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:17:31 ID:FOotlhWl
世の中、許せるブスと許せないブスがいる。
274名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:33:18 ID:UmSgm+o8
顔に消えない傷があるとか手術痕があるとか
275名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:47:05 ID:tujUXeFJ
十年前のあの日、片目を失明、その日以来兄に愛憎入り交じった感情を抱く妹。
果たして‘あの日’に何があったのか?  
276名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:35:50 ID:l46J8WPy
むしろキモ姉妹は弟君、お兄ちゃんに付けて貰った傷を大事にしそうだが
凄く美人で可愛かったりするキモ姉妹が
額や頬にある大きな傷を手術で消すことを周囲に勧められるが本人全くその気無し
負い目を感じる弟君、お兄ちゃんは償う為にキモ姉妹は何もしていないのに至れり尽くせりの毎日
277名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:37:30 ID:arwb+nBj
>>275
兄貴が裸でブレイクダンスを踊ってたんですね、わかります
278名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:36:40 ID:D54Thsl7
>>274
武装錬金の斗貴子とか?
279名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:59:26 ID:N4+ZHIZD
触ると敏感に感じるんですね!
分かります
280名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:08:05 ID:BY8k+z/9
くや(ry
281名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:29:28 ID:5Io6d+cD
>>276
でも一方で弟(兄)は
「姉さん(妹)は傷を残すことで自分を責め続けるつもりなんだ。自分は憎まれている」
とか勘違いして鬱々としているところに優しく慰めてくれる別の女が現れてなびくんですね
282名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:48:49 ID:GlSDqUcn
>>276>>281
タッグキボンヌ!!
283名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:53:29 ID:XkZBFsYE
プロットだけでこのwktk感・・・誰か書いてええええええ
284名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:36:50 ID:l46J8WPy
>>281
そして策略によりキモ姉妹の顔の傷を上書きする泥棒猫
わざとキモ姉妹にだけ自分がつけたと分からせる様なやり方で
愛しい兄弟に付けて貰った大切な傷は憎い泥棒猫に付けられた傷に早変わり
285名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:54:06 ID:H0CyNCqR
>>284
そこは逆に、泥棒猫の策略で傷を治療されてしまうというのはどうだろう?
泥棒猫への感情はそのままに、兄弟に「もう一度傷を付けて」と迫るキモ姉妹という
シーンが追加できる。
286名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 20:14:45 ID:twoInT09
>>284
>>285
どっちも素晴らしい(*´Д`)
前者は何となくキモ姉妹有利な展開になりそうだが
後者は逆に泥棒猫有利だけど姉妹のキモ度アップみたいな感じだな
幸せの絶頂期だったキモ姉妹がだんだん追い詰められていくって珍しいパターンだな
287名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 20:31:01 ID:+TBYW26T
>>260
昼休みにスレを見て
あの動画を張ろうと思ったら
案の定流れが変わってやんの

悔しいから張り逃げ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm853800
288名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:13:49 ID:GKQRegZl
サムネふいたwww






見る気はないが
289名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:52:37 ID:hWgcGkyc
>>287
成人してるのにニコ厨って人生終わってるな
290名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:01:10 ID:5Io6d+cD
>>284-285
その発想はなかった
投下を待つ
291名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:46:16 ID:SlvngmwQ
顔の傷かあ……いいな

と思って書こうと思ったら今書いてるのが顔じゃない傷を妹に負わせた兄貴が償う話だった
そしてとある方の長編と文体&兄貴の性格が見事に被ってお蔵入りにしようと思ったのも思い出した

そして何だろう、大切なことを忘れてる気がする
292名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 03:27:18 ID:GJt2JfuV
顔の傷といわれて揚羽様を思い浮かべた俺は勇者王
293名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 10:10:20 ID:I3Gr6S3v
つ 花山薫
294名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 11:00:36 ID:jv/SvEuc
>>291
忘れているのは執筆して投下することじゃないか?
295名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 11:14:07 ID:d6HyK2pm
実の姉にその小説を見られてしまったとか?
296名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 11:25:34 ID:jv/SvEuc
お兄ちゃんに直してもらうのがやみつきになって自傷行為を…
297名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:06:56 ID:9vPPiWmh
>>296
危険すぎる><
298 ◆53kD6zXFSI :2008/06/01(日) 14:39:23 ID:x5YU2Xxx
そ〜っと投下します。
内容的には実弟をネタに801とか描いちゃうキモ姉の話です。
コメディタッチですが、腐女子とかその方面でリアルにトラウマがある方は無理に読まれないことを推奨。
299姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:40:12 ID:x5YU2Xxx

 正直、俺の姉はキモイです。
 まずヲタなんですよ。ハンパないです。部屋の中漫画とか小説とかDVDとか、なんかコスプレ? とか、とにかくヲタグッズ大量に隠してるんですよ。「ガガーン!」とかSEを口で言うし。朝っぱらから平然と小さい子向けのアニメのネタを振ってくるし。
 同人誌も描いてます。ホモです。もう当たり前のように♂と♂が絡んでます。ヤバイです。はっきり言って姉がキモヲタであることは学校の皆には知られたくありません。
 でももっとヤバイのは姉の描く同人誌ってのは、どうも俺をモデルにしてるっぽいってことです。本気でやめて欲しいです。
 真剣にキモイから、それ……。
 なんか脳内で近親レイプされてるみたいで、発見した時はおぞましさに吐き気がしました。

『力を抜けよ、アキラ。挿れてやる。お前の全てを奪ってやる』
『うん……。亮クンになら、何をされてもいいよ……』

 ――ヤメロ。
 とりあえず亮クンって名前をヤメロ。勝手に俺の名前使うな。殺すぞ。
 そりゃ、あのキモ女は女子高だし、同年代の身近な異性なんて俺しかいないだろうから、とりあえずサンプル採るのは自然っちゃ自然なんだろうけど、だからといって許せるかというとそういう問題じゃない。ていうか俺の名前使うな。殺すぞ。
 俺が激しくも紳士的に、人道に基づいた要求をすると、姉はこう言いました。
「いいじゃん、名前くらい。減るもんじゃなし」
 良いキャラ名が思いつかなかったのよねー、とか言ってやがるんです。白々しく。
 おいおいそれだけじゃねーだろてめー俺の写真を使って男キャラ描いてるだろ、と指摘してやりましたよ。
「だってそれしか資料がないんだもん。嫌ならあんた、クラスの友達の写真撮ってきてよ。裸の。骨格とか筋肉のつき方とかがわかりやすいやつ。ちなみに微マッチョ希望。ブサ不可」
 これですよ。なんら罪の意識感じてないんですよこの人。
「体育の着替えの時とかさー。ケータイのカメラとかで盗撮してさー。……あ!」
 突如瞳をキラキラと輝かせるキモヲタ。
「……しまった、そのネタありかもー。亮が写メをバラ撒くぞとアキラを脅す……いや! ここは男同士ということを逆手にとって、むしろ皆の前で堂々と撮影しちゃう! 恥ずかしがって悶えるアキラ! なんか公開羞恥プレイっぽい! ぐふぅ! 萌える!」
「…………」
 オーイ。誰カー。
 この人格的に可哀想なヒトを何とかしてやってー。
300姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:40:43 ID:x5YU2Xxx

 しかし姉の真に怖ろしい所は、そんな脳の腐りきったキモヲタの癖に、外では完璧に猫をかぶってるという点にあります。
 そうです。誰もヤツの擬態に気づいてません。姉がオンリーイベントとやらで知り合ったヲタ友以外は誰も知りません。あと俺と。
 それどころか信じがたいことに、姉は学校では「明るくて人当たりのいいクラス委員の晶穂ちゃん」というキャラで通っているらしく、先月なんて何を勘違いしたか俺の高校の、それも同じクラスの男子が姉に、こ、こく、告はっ、

 ゲフッ ゴハァッ

 ……ごめんちょっと取り乱した。大丈夫。うん大丈夫。
 とにかく、地味にモテたりとかしちゃったりしているというもっぱらの噂な訳です。
 ――いや、まぁね?
 別に顔がブサイクって訳じゃないと思うし、意外と料理うまくて家庭的だし、きれい好きだし、性格的にも優しいですよ姉は。キモヲタだけど。骨の髄までキモヲタだというその一点が致命的なんだけど。
 だってアレですよ、その告白してきた男子って、こないだ姉の同人誌で脱がされて絡まされて繋がっちゃってましたよ。「亮クン」と。「亮クン」って名前の俺とは一切関係ない架空の別人と。
 おまけに、なぜか姉と名前が似てる受け役のアキラ君がそれを目撃して、三角関係で修羅場ってましたよ。

『そんな……亮クン……?』
『違うんだ、アキラ! これはっ……』
『やめてよ……言い訳なんか聞きたくない……。もう……もう、何も信じられないっ!』

 信 じ ら れ な い の は お 前 の 頭 だ 。
 ……あのさ。
 コレ……正直、な。犯罪だと思うんだけど。
 よくわかんないけど絶対なんかの法律に引っかかってるって。もし引っかかってなかったらそんなん変えろ。国会で変えろ。なんかテロとかそういう方面の犯罪だから。
 なお、この件についての姉の釈明。
「なんか、顔だけは割といいかもと思って。パーツ的にね。あと二の腕のラインが。うん、まぁ、それだけかな」
 ……日本語でおk?
「あ、もちろん断ったよー。だって三次元の彼氏とかいたら自由にやおいできないじゃん」
 あ、そうですか……。彼氏より801が大事ですか。
「とーぜんでしょ」
「俺……姉貴には現実の男と付き合って欲しいよ……まともな彼氏作れよ……」
「はぁ!? 何言ってんの? 彼氏とかつくんないよお姉ちゃんは!」
 え、なんで俺逆ギレされてんの? なぁ、このヒトおかしいよね? なんか疑問にすら思ってないっぽいんだけど明らかに姉の方がおかしいよね?
「つーかさ……。前から疑問に思ってたんだけど、なんでそこまでホモがいいわけ? 姉貴の描くストーリーだと別に男女の絡みでも問題ないでしょ。本番だってあったりなかったりだし。普通に恋愛物として描くんじゃダメなの?」
 姉貴なら、別にエロなしでも勝負できると思うけどなぁ――俺がそう言うと、姉は「分かってない」と舌打ちしました。
「いい、亮? あたしがシチュカテゴリにこだわるのは、精神的な絆を描きたいからなのよ。タブーを乗り越えて愛し合うからこそ、精神的な絆が強まる。タブーを乗り越えてこそなの。わかる!? そこなの! あたしが描きたいのは、あたしの萌ポインツはそこなのよっ!!」
 すいませんわかりません。腐った女子に訊いた俺が馬鹿でした。
 姉はそれからもしばらくタブーがオリジナルでナマモノが、と瞳をキラキラさせて語っていましたが、率直に言ってゲンナリしたのでスルーさせてもらいました。スルースキルがないと生きていけない俺の日常。吊りたい。
 それにしても、キモイ姉を持つと女という存在に心底恐怖を覚えます。「ホモが嫌いな女子なんていない」って学説は本当でしょうか。頼むから間違ってて欲しい。切実に。
301姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:41:09 ID:x5YU2Xxx

 話は変わりますが俺には今わりと気になってる女子がいます。高一としては異性に興味があるのは普通ということで。異性な。異性。
 その娘はクラスメイトで、早川さんという名前です。早川さんは快活です。スポーツ少女です。ラクロスやってて、日焼けしてます。でも幼な顔で三つ編みっていうギャップが俺的には萌ポインツです。
 何より、早川さんはたぶんキモヲタじゃないので。そこ超重要。試験に出ます。
 ちなみに俺と早川さんはときどき一緒に下校したりする仲です。わかりやすくいうとトモダチ。難しくいっても、やっぱり所詮オトモダチ。
 ええまぁ、そうですね。なんてーの、恋の相談? とかね、されちゃう距離感ですかね。
「あのね、……三杉くんってさ、どんな音楽聴くのかな……?」
 とか言われちゃうわけですよ。ちなみに三杉というのは俺のこと、と言いたくてたまらないのですが、ごめん、隣の席の級友だ。
 この三杉がね、スペック高いんですよ。まず身長が186a。これだけで俺的には許せないレベルなんですが(どうせミニサイズ男子ですよ悪いか)、さらにそこそこ頭よくて、そこそこ顔がよくて、そこそこバスケとかやっちゃうわけです。
 もうね、お前は出来杉君かと。ドラえもんの登場人物かと。もういいから呪われろ。呪われてしまえ。鼻毛が一日3a伸び続ける呪いとかにかかれ。そんで地味にバカボンとかあだ名をつけられてしまえ。くそう三杉め。
 ……いや、イイ奴なんですけどね。よく課題とか見せてもらってます。ごめん三杉、いつもありがとう三杉。
 でもそんな完璧と書いてパーフェクト超人の三杉にも、イタイタしくて見てらんないネタが一つあるんですよ。
 ――あの、キモヲタの姉に告ってフラれたの、この三杉。
 いやなんかね、たまたま三杉と下校してたら道端で姉と遭遇するミニイベントがあって。それ以来三杉は姉(の外ヅラ)に恋慕してしまいおったと。なんか電話番号教えてくれとか言ってくるからまさかなーとは思ってたんですが。まさかなー、と。
 告りやがりましたからね。
 玉砕しましたからね。
 俺、三杉のこと慰めましたからね。
 さらには三杉のためになるならばと、早川さんと友人ほか数名を集めて、遊びセッティングしましたからね。早川さんが三杉の隣に座れるよう陰で取り計らったりね。「チャンスだ早川、心が弱ってるところを狙え!」と言わんばかりにね! 俺、なんの得にもならんのにね!
 こういうのなんていうんですか、えーと、……アホ? あ、道化。ピエロね。
 ……ハッ(吐き捨てるように)。
 …………泣いていい?
302姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:41:35 ID:x5YU2Xxx

 ちょっと人物関係複雑になってきたので整理。図にするとこんな感じです。

 俺 → 早川さん → 三杉 → キモヲタ

 どう考えても理不尽。何この悪夢の一方通行。闇のハチクロ状態。
 どん詰まりがキモイ姉なのが救われません。
 そんなわけでまぁ、例の遊びイベントでも幸いというべきか何なのか、早川さんと三杉の仲は特に進展せず、基本この構図のまま停滞してるという俺の青春的状況。
 三杉は姉の幻影を追ったまま傷心していて、姉は……まぁ、腐海の住人なんで。
 俺は俺で、また懲りもせず早川さんと作戦立てたりとかね。「うーん……いきなりお弁当とか作って持ってたら引かれるかな……?」「引くというかそれはいっそ告白と同義じゃね? でも食べ物で釣るのはいい案かもなー」とかそういう会話をね。ピエロですね。
 それはそうと、早川さんは最近ストーカーに狙われているっぽいらしく、俺としてはその方がなんか心配です。
 なんでも、物陰からフラッシュ焚かれて勝手に写真を取られたりとかした、という話。相手の姿は見てないらしいんですが。
 許せん話だ。エスカレートしないうちに、なんらかの対策を考えねばならんのではないか。
 眉間に皺をば刻みつつ俺が唸っていると、
「だいじょぶ、平気だよ。いざとなればブチのめしちゃうし」
「ぶ、ブチノメ!?」
「え? ……あー……。えへへ。……もっと大人しくした方がいい?」
 そのほうが三杉君の好みでありましょうか軍曹、という意味の質問だったと思われます。でも照れながら見せてくれたその笑顔は俺に向いてたんだよ。俺に向いてたんだよ。大切な事なので二回言ってみました。
「……そ、その……元気な女のコも、可愛ゴニョゴニョ」
 そこまで言ったら最後まできっぱり言え俺のヘタレめ。でも早川さんは俺のその中途半端なフォローをちゃんと聞いていてくれたらしく、
「……ん? あはは。ありがとっ」
 と、爽やかに笑ってくれました。
 ああ……。早川さん可愛いなぁ早川さん。ホントに可愛いなぁ。どっかのキモヲタとは完璧に逆ベクトルだなぁ。
 そうしてホクホクしながら俺は帰宅しましたとさ。
303姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:41:57 ID:x5YU2Xxx

 んで。
 家に帰ると、姉が俺の部屋でエロ本読んでました。
「おかえりー」
 いやおかえりじゃなくて。それ俺のエロ本だろ。なんで見つかったんだ? 厳重に隠してあったはずなのに……。
 呆然としていると、俺のベッドに寝転がったまま姉が言います。
「あのさー、亮って実はペド趣味? そっち方面のヒト? 持ってるエロゲーもなんか属性偏ってるっぽいし。お姉ちゃんちょっと心配だなー」
「俺はむしろお前の正気が心配だよ! なに普通に読んでんだよ! なんで俺の持ってるエロゲー知ってんだよ!」
「うーん、家族だから、かな……」
 ほっとするような優しい微笑を浮かべる姉。
「何イイ話でまとめようとしてんだよ! 勝手に部屋入んなって言っただろ! ……ていうか、鍵掛けてあったはずなんだが?」
「ああ、あれね。あの鍵チャチだから、適当に弄ったら開くの」
 今度はピッキングですか姉よ。どこまで罪を犯せば気が済むんですか。
 もう新しい鍵付けよう。サムターン回しとかできないやつ。だいたい、前も勝手に鍵壊して部屋に入ってたんだよな。
 ……そういえば、あの時はなんでゴミ箱に顔突っ込んでたんだろう。あまりに怖くていまだに詳しく訊けずにいるんですが。
「で? なんか用か。用がないなら永久に出てってくださいお願いします」
「ん。これ。読め」
 姉がA4版の紙束を突き出しました。仕方がないので受け取ります。
「今度の新刊?」
「うん」
 姉はネームが描きあがると、俺に下読みさせます。わりと平然と。もちろん内容はホモです。
 以前は隠れてコソコソやってたんだけど、俺が姉の描いたホモ原稿を誤って目撃してしまったことにより、開き直って隠すのをやめてしまいました。できればずっと秘匿しておいて欲しかった。悠久の果てまで。
 よく考えると、実の弟をネタにやおってる漫画をその本人に読ませること、それ自体どうなのよ、と思うわけですが、「んーと。話の展開はさておき、この構図はありえなくね? こんなとこに穴無いでしょ」とか普通に答えてる俺も既に何か毒されている気がします。
 俺がネームをチェックしていると、姉が言いました。
「あのさー、亮」
「んあー。何よ」
「そのー、変な話ね、あたしの漫画さー………………勃つ? かな?」
 いきなり何を言い出すのかこの姉は。しかし姉もクリエイターとして繊細なところのある人です。俺は少し考えて言いました。
「それは、……まぁ、……………………エロい………………よな」
「勃起する? する?」
「……と、時々」
「へー。ふーん。……そお」
「な、何だよ。言っとくけどホモじゃねーから俺は。完膚なきまでにノーマルだから」
「んー? ううん? 別にぃ?」
 なんかニヤニヤしてるんです。機嫌よさげに。
 不気味でした。超キモかったです。
304姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:42:22 ID:x5YU2Xxx

 そういえばさー、と姉は唐突に話題を変えます。
「今日、女の子と一緒に帰ってきてたよね。あれが早川さん?」
「ああ、そうだけど。……だからなんで知ってんの? なんで早川さんの名前チェックしてんの? ねぇ?」
「うーん、家族だから、かな……」
 ほっとするような優しい微笑を浮かべる姉。
「そのネタはもういい」
「亮さー。あの娘のこと好きでしょ」
 いや、ちょ、何言ってんだよ。
「あっはは! バレバレだから。何年あんたと一緒にいると思ってんのよ」
 そうですかバレバレですか。まあそういうこともあるでしょうね。それこそ家族ですし。それで? それが何か? 姉には関係ないでしょ。
「まぁ、そうだけどさ。……ね、亮。亮が良かったらなんだけどさ」
 姉はじーっと俺の目を覗き込むと、クスッと忍び笑いして言いました。
「――描いてあげよっか?」
「何を」
「だから。早川さんで」
「……? 何を」
「だーかーらー。亮×早で」
 ――――は?
 何その狂った思いつき。
「言っとくけど、女の子もちゃんと描けんだよお姉ちゃん」
 姉はこれでかなり絵は上手いです。姉自身はキモイですが、姉の描く線は大変俺の好みです。もし描いてもらえるならそれはもう、……フェイバリットな逸品に仕上がることでしょう。
 いや、でも。
 で、でもなあ。
「……え、えろいの?」
 おそるおそる訊いてみると、姉はじつに漢らしい笑みを浮かべ、「フッ」と口で言いつつ親指を立てました。
「お姉ちゃんに、任せな。局部無修正でやってあげるわ」
 ……あー。揺れる。俺の中で天秤がぐらぐら揺れます。秤の皿のこっち側には「理性」って書いてあって、逆側には「エロス」って書いてあります。
 ――早川さんが……たとえばあんな格好で……そんな表情で……それで……。
 ――俺の名前を愛しそうに……。
 ――あるいは淫らに泣き崩れて……。
 い、いやいやいや。そっちはダメだ。なんていうか人としてそっちへ行っちゃダメだ!
「ぅぅぅぅぅぅぅぅ」
 内面的葛藤から変な汗を垂らして唸る俺に、姉が誘惑するような甘い声で追い討ちをかけます。
「亮……見たくないの? それとも、見たいの?」
 ……。
 …………。
 ……………………。
「超見たいですごめんなさい」
「……ニヤリ……。最初からそう言えばいいのよ、亮」
 姉が悪魔じみた冷酷な笑顔を浮かべました。ポーズ付き。
 なぜか敗北感に打ちひしがれる俺。
 そもそも、躊躇してしまった時点で俺は敗北していたのかもしれません。この姉にしてこの弟ありというか、うちの家族には何か道徳的に間違った血が流れているのか?
 カルマ的なものに想いを馳せる俺に、姉が妙にウキウキした口調で言います。
「で、さ。亮。代わりに一つ、おねがい聞いてくんない?」
「ん。いいけど、何よ?」
「ああ、うん。描いたら言うわ」
「……? あ、そう」
 あの姉のことだから……。また同人誌の購入要員か? 女性向けイベントはきついんだよなあ……。なんか、会場の空気がイタイというか……。
305姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:42:48 ID:x5YU2Xxx

 ――とか思ってたんですが。
「はい、描きあがったよ亮。例のブツ」
「おお! 早かったな」
「そりゃ前々から準備を……おっと」
 ……ん? 何か今、口を滑らせかけなかったか。
「なんでもないなんでもない。それより亮、ありがとうはー?」
「はいはい。アリガトゴゼマス姉上様ー」
「うむ、よきにはからえ。じゃ、約束だからおねがい聞いてね。これで……ゴニョゴニョ……して」
「はい? 今なんとおっしゃいました?」
「だから……これでオナニーして」
 もっと狂ったことを姉が言い出しました。
 これでおなにーして。
 これで=この原稿をオカズにして。
「……は?」
「何回も言わせないでよ! これで……するの。んで、あたしがそれ見てデッサンするから。してるとこ見えるようにしてね。あ、原稿は別に汚してもいいから。もうそれあんたの物だし」
「え、目の前で?」
「だから、そう言ってるじゃん」
 少し赤面しつつ、目を逸らして姉が言います。
「もちろんこれは創作上の取材が目的だから。ほらやっぱりちゃんと実物をねリサーチっていかなんていうの想像だけじゃ限界があるっていうか! つまりそう! そういうことよ!」
 どういうことだかわかりませんが、早口で押し切ろうとしているようでした。
「だってあんたが言ったんじゃない、『姉貴には実体験が足りない』とかなんとかさ。『男性器を実際に見てないから描写も適当になっちゃうんだろ』ってさ。言ったじゃん。言ったじゃん! だからあんたには協力する義務があんのよそうでしょっ!?」
「えー……っと。そうか?」
「絶対そうっ!!」
 言い切られました。
「ほら、お姉ちゃんはここにいないものと想定して」
 無理です。
「じゃあ、しょうがないからデジカメで動画撮影」
 それはもっと嫌です。ていうかそのデータどうする気ですか。
「ワガママだなぁ、もー。だったらライブしかないじゃない。だよね? はい決まり」
「あれ、俺っていつワガママ言ったかなァ? ヨクワカラナイなァ?」
 ぷーぷーぴー、とニ○ニ○動画の笛のお兄さん並みの技術の口笛を披露してやると、姉の手がシュバッと動いていつのまにか原稿を掠め取っていました。
「じゃ、これは回収。もう絶対亮には見せない」
「ちょ、ちょ、ちょ」
「あんたねぇ、タダで私に漫画を描かせて持ってこうって訳? 対価を払おうという気はない訳? ふーん? 姉貴なんかボロボロになるまで利用してなんぼって訳ね。ふーん亮ってそういう人なんだー」
 ひどい言いがかりです。
「鬼畜」
 誰が。
「ロリコン。性犯罪者予備軍。小学生愛好者」
 ひどっ、
「つるぺたにしか勃たないインポめ。氏ねペド野郎。世間様のために」
「脊髄にホモ菌かもしてるキモヲタにそこまで言われたくねーよ! この二次元エロテロリストが!」
「じゃあオナニーしろよ!」
「意味わかんねーよ! なんでだよ!」
「お姉ちゃんは心配して言ってるのよ! ある意味!」
 もはや日本語が通じません。ある意味ってどういう意味だ。
「だってあたしは男のナニをみないと漫画がいけないわけだしそれにあんたのロリコンだって抜けばそれなりに沈静化するじゃない、そのために早川さんだって犠牲になったわけでそれに対して申し訳ないと思わないのあんたは!」
「……? ……????」
「要するにあんたがオナニーするのが世界平和のためなのよ! クリエイティブライフでロハスな家族団らんよ! わかるっ!?」
「…………」
 もうだめぽ。
「わかったらズボン脱げ」
 姉は腕を組んで勝ち誇りました。こうなった姉はテコでも動きません。昔からそういう性格でした。勢いで押して寄り切り勝ち的な姉弟ゲンカ。明らかに姉のほうが鬼畜です。
306姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:43:12 ID:x5YU2Xxx

 えーと、ま、そういうわけで。
 しょうがないから脱ぎました。イヤほらね? 小さい頃は一緒にお風呂入ったりもしてたわけだしね? 今更そんな、っていうか今更だから恥ずかしいわけなんだけども、ゴニョゴニョ。
 つまりなんだかんだ言って立場弱いんですよ弟というものは。
「……亮。立派に育ったわね」
 姉が俺の股間を見て言います。
「それはどうも」
「なんで泣くの?」
 なんでだろうね? 本当に、なんでなんだろうね?
「……いいか、絶対一言も喋るなよ。むしろ気配を消せ」
「う、うん……」
 姉も心なしか緊張した様子です。俺も妙にドキドキしてきました。
「――では、失礼して。始めさせていただきます」
 なんとなく正座して一礼する俺。正面にティッシュの箱を設置し、いざ原稿を手に。手には、取ったのですが。……でも、やっぱり、見られてると気になる……。
 正直、実の姉の前で勃起できるかどうか自信がありません。というかそんな自信はなくていい。むしろこの瞬間は役に立たないほうが正常な気がする!
 なのに、ですよ。ええ。
 …………。
 男の生理というのは、ままならんものです。
「おぉ……こ、これは……」
 姉の原稿は、いつになく力の入ったものでした。困ったことに。まさに力作です。しょっぱなからかなりのハードエロ。みずみずしい肌表現と激しい汁描写。しかも明らかに作画のレベルが一段高い。
 な、なぜこの作者は俺の好きな女体のパーツやポージングを知っているんだっ!?
 やばい。やばいぞこれは。
 ……なんてことだ。
 はっきり言うとその。……おっきしてきちゃったお☆
「うっわ、……でっか……」
 姉がちょっと怖がるふうに呟きました。喋るなっつったろアホ。俺は赤面しつつ、アレを手で隠すようにコソコソと握りました。
 それで、ですね。
 扱かねばイカんわけですよ。性的な意味で。
 シコシコ……しました。俺は、姉貴の前で、シコシコしました! しましたよええ!
 は、恥ずかしいにも程がある。しかもその恥ずかしさでちょっと興奮してしまう俺がいました。生涯の屈辱です。
 姉が熱っぽく小さく息を呑む気配が、さらに羞恥心に拍車をかけます。
 俺的にはもう姉の存在は脳内から締め出したいのですが、消去しようとするほど逆に意識されてしまうという悪循環。
 もうしょうがないから、あえて開き直って姉に話しかけました。
「絵、絵が……よくできてる」
「へ? ……あ、ああー。うん。……アリガト」
 ナニかに気を取られたまま、姉が答えます。なぜか小声で。
「マンコの描き方えろい……」
「あ……う……」
 地雷踏んだような気がします。言ったほうも言われたほうも超赤面。何をやってるんでしょうかこの姉弟。
 それにしてもこの原稿……。キャラの再現率がやたら高いです。特徴をよくつかんでいるというか、早川さんのさわやかな魅力を殺さず、かつ見事にイヤラシく表現しています。なんというGJ。
 姉にそう伝えると、あのアホは照れながら珍しく謙遜しました。
「う、うん。……資料のおかげかな……」
 ほう、資料とな。いったいどこからそんな資料を……。んん? 資料……?
 ――あ。
 そういえば、早川さんがストーカーに付きまとわれて勝手に写真を撮られたりとかしたって言ってたのを俺は思い出しました。アレお前か。そうかお前か。
 どこまで非道なのでしょうかこの姉は。
307姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:43:34 ID:x5YU2Xxx

「あ、あっ! あれぇっ? こら亮、しっかりしなさいよ!」
 姉のアレさにゲンナリして思わず萎えてしまった俺に、当の本人が意味不明な励ましを送ってきます。
「亮、集中して! 股間に意識を集中するのよ!」
「だっ……笑わすなぁっ!」
 俺は思わずティッシュの箱を床に投げつけました。恥ずかしいんだか笑えるんだか。もうグダグダです。やってられません。
「あーもー。なぁ姉貴、もういいだろ。十分見せたと思うよ、俺は。これ以上は勘弁してくれ」
「ダメ」
 却下でした。
「いいって! もう! どこまでやらせる気だよ!」
「――出すまでッ!!」
 姉が激しく強硬に主張しました。というか、明らかに強要する気でした。俺は真剣にキモくなって、声を落として呟きました。
「……お前、おかしいよ?」
 するとなぜか、姉は怒りを瞳にたぎらせながら、ぐすっ、と洟を啜りました。
 ……あ、あれ? 涙ぐんでる?
「え、いや、ちょ」
「オナニーして、亮」
 そのときの姉は、悲しげに、すがるような目で、それもなんか妙に色気のある、変な気持ちにさせるような顔をしていました。
「あたしの漫画で、あたしの妄想でオナニーして。おねがい」
 ……って、言われても……。
「もう邪魔しないから。ずっと黙ってるから」
 神妙な様子で言われては、俺としても跳ねつけにくいものがあります。
 それに……こんな切なそうな顔をする姉を見たのは、初めてのことでした。
「……よし。わかった」
 俺もヘタレとはいえ日本男児です。
 男を見せましょう。文字通りの意味で。
「けど、気分的な問題ってのはあってな。その辺、わりと繊細なんだよ男って」
「そ、そっか……」
 気を遣いあうのが変な感じです。パンツ脱いだままもじもじする俺と姉。親に見られたら確実に誤解される状況でした。
「あ、そうだ! 目をつむればいいんじゃないかな? 耳はヘッドホンして。あたしはひとりエッチの時そうするし」
 思わぬ姉の秘密を聞きましたが、そこは華麗にスルー。
「それだと原稿見れなくね?」
「も、もう一回読んだし、一応覚えてるでしょ」
 それは、まぁ。穴が開くほど見ましたね。
「じゃ、じゃあ……。それで」
「うん、静かにしてるから」
 そういうことになりました。
308姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:43:59 ID:x5YU2Xxx

 さて目をつむりました。
 俺はエロ音声は脳内で再生する派です。なので、BGMはむしろ邪魔。そこで、ヘッドホンはしませんでした。
 後は深呼吸して全身をリラックスさせ、一切の邪念を振り払うというかむしろ邪念で頭をいっぱいにして、瞼の裏で妄想を繰り広げます。
 早速俺は大脳の記憶野から亮×早エロ画像を検索。複数のコマの連続からストーリーを想像します。
 このとき俺が使ったのは、フェラシーンでした。
 あの可愛い唇が、恥ずかしさを堪えるような表情でぱっくんと咥えてくれるなんてもう最高です。上目遣いのときの目の潤みかたとかもうヤバイ。うんエロイ。盛り上がってきました。
 裏筋を舐めてるときの唾液のしたたる感じとかうっとりした表情とかああああもーどうしてこんなに可愛いんだろう早川さん!! 日焼けしたおっぱい舐めまわしたい!
 すげえや俺。本当に勃起してきました。早川さんがいればどんな状況でもビンビンにできるぜ。本当にごめんなさい早川さん。
 俺はいつもの慣れた感じで右手を動かしながら、ティッシュを探ります。ゴソゴソ。
 その時でした。

 ……ん?
 …………んん?

 なんだこれ。
 なんか先っぽっていうか亀頭全体が、しっとりした生あたたかいものに包まれてる感じがします。今まで味わったことのない、ヌチュっていう感触が……って、ええっ!?

 目を開けました。
 股間に姉の頭がありました。

「ちょ、おま、な、ナニしてんのお前っ!?」
 ナニっていうか、どう見てもフェラチオです。本当に(ry
「らいひょーふ、らいひょーふ」
 姉が俺の性器を咥えてれろれろれろれろれろれろれろれろしながら言います。そのせいでなんか舌が、舌がね? だから舌の感触が、ねっ……。
「だ、大丈夫じゃねーよ! 姉弟だよ!」
「……(じゅぽっ)……大丈夫、ほら、挿入しなきゃ近親相姦じゃないから」
 ――嘘っ、

 嘘つけええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええっ!!?

 何その異次元の理屈!?
「んっ……ちゅぱっ……じゅるる、ちゅっ……」
 ……っ、はぅ……。
 ちょっとまてちょっとまてヤバイなんか気持ちいい、
「ん……あはっ……なんか先っぽから出てきた」
 聞いたことがあるわ、これがカウパー氏腺液ね――などと解説キャラ口調でのたまう姉。ねぱー、とか指で糸を引かせて遊んでいます。それが変に無邪気で、なんか頬も紅潮してるっぽくて、とろんとした目つきがエロいです。
 エロいです!
「やばいやばいやばいそれはやばいほんとにやばいダメやめてー……あ、あぅ」
 姉が俺のあの、ソレを咥えてじゅっぽじゅっぽします。
 うわ……すっげえ気持ちいい。
 だ、ダメだ。さっきまで考えてた早川さんのイメージと重なって……もう。

 どぴゅ。
309姉が腐女子でキモヲタで。:2008/06/01(日) 14:44:29 ID:x5YU2Xxx

 俺は、姉の口に発射してしまいました。……実の姉です。
 どうしよう。
 マジで、ホントどうしよう。
「……ん……」
 姉が小悪魔な微笑を浮かべてペロッと舌を出しました。思いっきり精液口に含んでます。それを、俺の見てる前で、ごっくん、と飲んで見せました。
 姉は俺の目を見つめて、嬉しそうに微笑みます。
「……亮……亮の精子、おいしい……」
 ゾクッ、とするような妖艶さです。俺は絶句するしかありませんでした。
「ねぇ……もっと精子出して、亮」
 姉が……晶穂が、俺の股間を優しく、かつ淫らにさすってきます。俺は硬直して動けませんでした。
 ――ヤバイ。
 シリアスにヤバイ。
 それがわかっても、何も考えられません。
「オカズならいっぱいあるから。ほら、生写真たくさんあるよ」
 姉がばさっと写真の束をばら撒きました。それはすべて……何十枚もあるそのすべてが、早川さんの盗撮写真でした。
「これなんかぱんつ見えちゃってるよ。ほら亮、見て?」
 明らかに着替え中のものや、階段の下から撮ったらしきアングルのものがあります。おそらくはあのフェラシーンの参考にしたと思しき、棒アイスを舐めている姿も。
「もっといろんな写真撮ってきてあげよっか。陵辱? 陵辱がいい? このコ、めちゃくちゃにしてあげよっか?」
「……え?」
 俺は何を言われているか、理解が追いつきません。
「三杉クンならお姉ちゃんの言うことなんでも聞くと思うんだ。それにこのコ、三杉クンのこと好きでしょ? だから三杉クンにお姉ちゃんが命令して、このコをレイプさせるね。そしたら亮にももう迷惑かけないと思うし」
 いや、迷惑とか。いやいや。それ以前に。
「あ、それかこのコ、調教しちゃおっか。監禁してバイブで犯しまくって精神破壊してセックスのことしか考えられないようにして、亮の言うこと何でも聞くようにしたげる。そっちがいい?」
 姉が愉しそうに……本当に愉しそうにニコニコ笑っています。
 罪悪感の欠片も見えませんでした。
「は、はは、ははは……」
「そしたら、それ見てオナニーして、お姉ちゃんの口に精子出してね。……ね、ね、亮。いいでしょ? お姉ちゃん、亮の見たいものなんでもやってあげる。だから……また、お姉ちゃんに精子飲ませて……?」
 姉の手で扱かれる俺のモノが、馬鹿みたいに張り詰めて噴火しそうになっています。なんで? ……なんで俺、ここで勃起しちゃってるわけ?
「はははは……」
 ――お父さん。お母さん。落ち着いて聞いてください。
 うちのお姉ちゃん、狂ってるみたいだよ。
 あと俺も、ちょっとおかしいのかもしれない。
「えへへ。じゃ、亮が選ぶんだよ」
 幼い頃からずっと毎日聞いてきた、姉の声。あまりにも聞き慣れた、食傷するほど親しみのある声。おせっかいで、時々優しくて、時々とんでもなく強引で、そして間違いなく俺の平凡な日常を構成していた肉親の声。
 昨日とまったく何も変わらないその声で、姉は言いました。
「A.三杉クンにレイプさせて早川さんをズタボロにする。B.お姉ちゃんがレイプして早川さんを淫乱奴隷に改造して亮のオモチャにする。どっちがいい? あ、二択だから。他の選択肢ないからね?」
 ああ……ないんだ。選択肢。
 へー。ないんだって。はっはっは。
 はぁ……そーなんだー。

 ――で、このスレの皆に相談したいんだが。どっちを選んだらいいか教えてください?


(END)
310 ◆53kD6zXFSI :2008/06/01(日) 14:45:27 ID:x5YU2Xxx
終わりです
311名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:58:26 ID:HivnVanM
GJ!!! 俺ならBを速攻で選ぶ。
312名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:03:51 ID:Z114Emfc
B
313名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:11:10 ID:I3Gr6S3v
GJ!&BJ!(Bで仕事してくれ)
314名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:29:39 ID:IniRz2Kc
GJ!!
三杉さん河合ソな気もするが
B!!
315名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:37:13 ID:bhI0097L
>>310

GJェェェェッ!


C・弟を監禁……て選択肢は存在しないのねwww



俺もBでw
316名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:41:56 ID:nT5TObrI
GJ!!
まあBですな
317名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:59:48 ID:he/3o+Bq
超GJ!!!
Bで続きを頼む。
318名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:42:48 ID:MaSFQmhx
最初はキモ姉の「キモ」の意味が違うよと思ったけど、後半でどんでん返しだ。まさしくこのスレが言う「キモ姉」だった。
GJ!!

後、選択肢はBでお願いします。
319名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:11:56 ID:I3Gr6S3v
そういや>>310のIDにXが4つもあるな。コレはきっと何かのメッセージだと気づいた
つまりAとBだけではなくXという選択肢があって

早川さんをレイプさせつつ淫乱奴隷にして姉ちゃんと三人でSMプレイの3P

こんな隠れ選択肢があったんだ!!
320名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:23:43 ID:9vPPiWmh
>>310
姉ちゃんヤンデレ化いつー?
321名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:28:44 ID:uZMWM76X
Bでおk

あとお前ら、一人称が『お姉ちゃん』になったらヤベェから逃げるんだぞ
322 ◆53kD6zXFSI :2008/06/01(日) 18:31:57 ID:myTtFgUt

レス&GJd
以下、少し語ります。書き手喋りすぎウゼーって人はスルーしてください。



えーと、まずこの話は一話完結で考えてたんで、続きを望む声があってびっくりしました。
あと全員選択肢Bに噴いたw
で、ですね。なにぶん遅筆なもので続きを書くにしてもいつになるかわかりませんが、もし書くとしたら、「レイプ」って要素は入らない可能性が高いです。
というのは、私の個人的な考えなのですが、「キモ姉キモウト=監禁・刃物・バイオレンス」みたいなパターンには少し疑問がありまして。いや、好きなんですけど。ぶっちゃけ大好物だけど。
もっと違うキモ姉・キモウトがいてもいいんじゃないの、みたいな。
人間の狂気のかたちはもっと多様だし、だとすればもっと多様な愛し方、ヤンデレ方があっていいはずだと。そして、そこにはひょっとしたら新しいパターンの超可愛いキモ姉や死ぬほど萌えるキモウトの可能性があるのでは!(ないかもしれんが)
というわけで、私は自分が書くとしたら「監禁×」「刃物×」「直接的暴力×」でやってみたいなと思っているのでした。
よろしければ気長ーーーーーーーにお待ちください。気長ーーーーーーーーーに。
323名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:04:56 ID:i7jolVBn
いいものを読ませてくれた。GJ。
亮くんが結構ヲタ知識に精通しているのは、このキモ姉のおかげなのか。
ありがたや。
324名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:47:36 ID:n6bcOv9L
いやいいキモ姉だった。
何が何でも弟を手に入れるってタイプではないにせよ、立派にキモくて最高だ
直接Hするってところにいかないのが珍しいね
325名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:33:45 ID:mS5B6/wL
コミカルだから笑って読めれたよ。
続きを期待して待っているよ。
326馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:50:05 ID:UaMqgnra
投下予告ッ!!
327馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:51:45 ID:UaMqgnra
         人は同じ過ちをまた繰り返す




女房の尻に敷かれるとは、よく言ったものだ。






「姉さん、いい加減降りて」

実に文字通りに敷かれていた・・・実の姉に。

僕が姉さんに抱く感情は心地好い、というべき空間。
今の状況を決して役得なんて思ったりはしない。僕らは姉弟なんだから。
更に云えば、桃尻のような柔らかさが絶えず、
マイサンを刺激しているなんてのは真実ではないし、気のせいだ。

だが、一つだけ確認しておきたいことがある。
少なくとも俺は――――シスターファッカーになるつもりはない。
もっともまだ若き頃『若さゆえのあやまち』故に禁断の愛を夢見たのも事実。
328馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:52:29 ID:UaMqgnra



PCの奥深くには妄想の残り香が未だ残っている。
けれど、あそこまで増やしたつもりもないのだ。
幾重にも厳重にしたパスワードをやすやすと潜り抜け、
『魅惑のロリ姉』や『ロリ姉[ねぇ]、ヤろうよ』などといった
タイトルの所謂エロゲやAVが目下増産中なのだ。

曰く「本当はお姉さん以外見てほしくないけど、
   その前に属性は付けておかないとね」

そんな属性は着きません、
それに軽く50GBを超えるってどんだけですか?
むしろ、領域があと数MBしかありませんよ?

もちろん、その悪事はこの俺を椅子にする姉の諸悪だ。
駄目だこりゃ、とは思うほどのブラコンなのだ。

とうの昔に両親は諦めの域に達して・・・いない。
姉を説得するつもりが、自らの娘に逆に丸め込まれてしまったのだ。

俺の味方は、もう誰一人としていない。
友人たるキョンこと伊藤恭介は「俺もそんな姉さんが欲しかった」
なんて遠い眼で空を眺めてはいたけど。



閑話休題。



329馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:53:18 ID:UaMqgnra
「えー、駄目だよー」
「いいの?毛繕い・・・」
「だ、駄目だよーっ」

姉さんは焦りを隠せない様子で、俺の上から立ち上がる。
それを尻目に俺はキーボードをカタカタッと押し、出稿を進めた。
明日提出のレポートだ。後回しにしていたのがツケにきたのだろうか。

「あれ?レポートって秋原先生の?」
「ってまた姉さん出ていたの?」
「うん、まあね」

この姉は履修する講義によくこっそり出てくる。
一つの理由は、俺が単位を落とさないようにとのこと。
大概が教授たちの大雑把な解説より理解しやすく、かつ完結な補足を俺だけにする。
講義の内容を喋っているだけ教授側も注意はしてこない。
もちろん、既に取得済みの科目だから姉さんにはメリットが無いはずなのに。
ゆえになおさらたちが悪いことこの上ないのであった。

もっとも、それゆえにレポートなどに担ぎ込まれることは多々あるのだけど。



まったくこの姉は・・・世界は広いといえど、
弟が為にわざわざ単位にもならない講義に出る奴なんて他にいない。

二つ目の理由、これは推測なのだけど後ろから眺めるためらしい。
配布物を回す時に気づくか、または先に退出している場合と半々だ。

何故気取られないのかそれは・・・スネークばりの隠密行動で存在を隠しているからだ、ってかそれは才能[メモリ]の無駄使いだろ。

「お姉さんは愛しい、愛しい弟君の為に、レポート仕上げたよ」

USBメモリをひらひらと見せびらかす姉。
喉から手が出そうな、その資料にしかし、俺は手を伸ば・・・さない。

「どうしよっかなー?」
「いや、いらないし。自分の為にならんでしょ」
「むー、いいじゃない」
「ま、俺の見直しだけ頼むよ」
「うぃうぃー」

姉さんの膨らむ頬を見て、ぷっと吹き出した俺だが。
330馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:54:38 ID:UaMqgnra
「姉さん、俺風呂はいるけど」
「入らないよー♪」絶対這入ってくる気だ。
「毛繕い」

「わかったよー」

涙目になる姉さんは、わかったようだった。



あくまでも髪を梳くという個人的趣向が適いつつ、
暴走マイシスターの制御ができるという一石二鳥。

できるならば、姉の制御は放棄したいというのが本音だけども。


ここら辺は予想内だった。

「シャンプーあるー?」
「姉さん、浴室の扉を開いたら怒るよ」
「開かないよー?」
「何故疑問詞なんだよ」

目を閉じながらシャンプーを洗い流し、リンスーのボトルに手を掛ける。
ボトルに手を掛けて、とあることに気づく。
・・・・・・・・・・

カシュ。

カシュカシュッ。

手応えのないボトルに一縷の願いをこめて。

カシュカシュカシュ。

いい加減出てもいいのではないか?


「あれ?・・・あれれ?」
「どしたのー♪」
「開けないでよ」

開けようとした扉を無理やりに閉める。
しかし、このままだとリンスーが・・・ま、いっか。
331馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:55:11 ID:UaMqgnra

「リンスーどうするのー?」
「いいよ、姉さん。別に」
「だ、だめだよぉー。だって・・・・・・」
「まさか姉さんがわざとリンスーを使い切ったんじゃないだろうね?」
「・・・弟君の逞しい体を見たりとか、逞しい男の象徴とか・・・キャー」

もはや弟の声さえ耳に入らず妄想に夢中で
むふふといわんばかりに壊れた姉をドア越しに目を向けた。

「なんか聞いちゃいけない事聞いたっぽいんだけど・・・」
「じゅるるる。はぅ、弟君?若いうちから禿げちゃうよ?ケアは大切なんだよ」
「むっ、それは流石に嫌だなー」

「じゃ、リンスのボトル出すから取って・・・姉さん」
「ははは、大丈夫。手しか出さないから」
「なんだか手がワキワキしてるんだけど気のせい?」

気のせいだよーと言う彼女の顔はドア越しだが、絶対赤らめているのだろう。
すりガラス越しにくねくねしているのは絶対に目の錯覚か錯視なのだろう。

そう思って、タオルを絞り顔を拭いた僕の目には、想像通りの姿が。

「さむっ」
「弟君、湯船に浸かっていなよ」
「ああ、」

背に腹は変えられない。寒さに耐え兼ねた僕は浴槽に這入ることにした。

「さぁー、終わったよー♪」
「いや、這入るなよ」

332馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:56:00 ID:UaMqgnra
リンスのボトルを片手にやっぱり入ってきた姉に呆れを隠せずにいた。
彼女の躯にはもちろんタオルは標準装備だ。

「うー、お姉ちゃんの悪口を云ったー」
「だって、這入ってくるじゃん」







「ふっ、なんとか姉さんの侵入は防げたぜ」
「誰に言ってるの?弟君?」

なんて鼻水を垂らしながら、
更に言えば何故か姉さんに鼻をかんでもらいながら会話を交わしてた。

ピピッピピッ。

懐で固定していた温度計は、無常にも平熱を軽くオーバーしていることを告げていた。

「完璧風邪だね♪」
「ノォーーーー_| ̄|○」
333馬鹿姉02 ◆iIldyn3TfQ :2008/06/01(日) 23:58:06 ID:UaMqgnra
投稿終了です。

一つだけ教えて欲しいことがあります。
書き込む時の一スレ分がどこまでOKなのかがよく分からない。
OKだと思ったら文字数オーバーだったりすること多々ありでして。慣れしかないのですかね?
334名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:33:34 ID:bx6/bHEx
一つのスレにつき1000レス(実質999)、500kbまでおk
335名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:37:09 ID:XHeaL/V3
1レスだとしたら
60行4096kbまで可能
336名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:37:38 ID:mL3i3Mod
スレじゃなくて1レスについて聞きたいんじゃないか?
337名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:39:28 ID:XHeaL/V3
4096kbなわけねえ
4096bだった
338名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:53:04 ID:6JF8VwcM
GJ!
339愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:53:49 ID:6JF8VwcM
投下します
340愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:55:42 ID:6JF8VwcM
「愛」という言葉がある。僕はこれほど重たい言葉を生涯知りえないだろう。
  人は、このために死に、このために生きる。
 「愛」を二人で分かち合う。みなそうして生きてきて、泣いて、喜んで、怒って、そして死んでいったのだ。
  そして、僕と姉もその「愛」を分かち合った。甘い、甘い蜜のような、鎖のような愛を。


     ―愛のしるしを―    
  
  だんだん夕暮れが遅くなってきた、と感じるようになってきたと同時に雨が降る日も多くなってきた。
  そして今も、しとしとと絶え間なく雨が降り、傘を待たない僕の髪や肩を濡らし続ける。
  少し大きめな制服のYシャツが濡れ、肌に貼りついた。
  ぶつけようのない苛立ちと嫌悪感を募らせて、小石をひとつ蹴る。
  陰鬱な梅雨が今年もやってきたのだ。僕はこの季節は嫌いだ。
  それこそ寒気がするほどに。
  なぜこんなに雨が降るんだ?
  この季節を好き、という者はあまり聞いたことがない。
  しかし僕のように大嫌い、という人もあまり見たことがない。
  なぜなのかは当の自分にもわからない。わかるのは、自分がこの季節をひどく嫌悪しているという事実だけ。

  僕はどんよりと曇った空を見上げる。
  せっかく中間考査が終わったというのに。まったく開放された気分にならないのはこの空のせいだろう。
  空を見ている僕の後ろから小走りの足音が聞こえてくる。タッタッタッタ・・・。
  そしてふいに視界が黒い傘だけになった。
  雨が傘に遮られ、後ろから傘ごと抱きすくめられた。
  「遼(はるか)、傘忘れたの?私、朝に傘持っていきなさいっていわなかった?」
   姉の美華(みか)が傘のなかに僕の体をいれてくれたのだ。
  「ごめん、ほんとに降るとは思わなくてね」
  違う。僕は本当は雨が降ると信じたくなかったのだ。
  まだ僕を抱きしめている姉の手をそっと外す。暖かいが、それ以上に恥ずかしかった。 
  人通りの少ないこの道では、二人の姿を誰も見てはいなかったが。
  「私の言うことは絶対に従いなさいっていつも言ってるじゃない」
  怒ったように頬を膨らます姿は、姉ながら愛らしい。
  「ありがと、姉さん。部活さぼって着たんでしょ?」
  「・・・うん」
  かすかに顔を赤らめて姉は頷く。
  この姉はいつもこうなのだ。
  ずっと僕につきっきり。姉はそれで満足らしいが、僕は僕でやりたいことがあるのだ。
  しかし姉のせいでいろいろと僕の行動が制限されてしまう。
  そんな困った姉だが、憎めない。僕にいろいろ気配りをしてくれるのはありがたいと思う。
  そしてとびっきりの美人。艶やかな黒髪に切れ長の瞳が映え、自慢の姉だ。
  ほかの女子高生に比べるとすらっとしていて、男の中ではあまり背の高いほうではない僕と同じ身長である。 
  その姉が近くにいるせいか、そうでないのか僕には彼女はむろんのこと、女友達もあまりできない。
  唯一仲がいいのは、同じ映研の奈多(なた)さんだけ。映研内で話す程度に過ぎないのだが。
   
341愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:56:27 ID:6JF8VwcM
 ふたりで相合傘をして細い帰り道を歩く。それはなんだか恋人みたいだな、と僕は不意に思って、
  慌てて頭を振って妄想を打ち消す。
  しかし傍目から見ても、それは恋人同士にしか見えなかったであろう。この姉弟は。
  学校から家まで20分の道のりである。
  二人の通う学校は浅倉高校という小さな学校である。
  そして姉はテニス部に、僕は映画研究部に所属している。
  ごく普通の姉弟である。少なくとも他人にはそう見えるだろう。
  二人は静かに家にむかう。二人だけの家に。
  
  帰ったらすぐに風呂に入ろう、と姉から渡されたタオルで髪を拭きながら僕は考えていた。
  姉は口を開き、小さな町の小さな静寂を、破った。
  「ねえ、遼。部活って明日からよね」
  「どうして?」
  「私、まだ映研のぞいたことないもの。一回見てみたいなってね」
  またこれだ。姉は教室もちょくちょく見に来るし、前なんて所属している図書委員の会議も見に来た。 
  僕が心配なんだろうが、結構迷惑なものである。
  保護者のつもりなのか三者面談の時に来たときもあるのだ。
  呆れた姉である。
  「いいかげん僕も大きくなったんだから、もう17だよ」
  「・・・でも遼は私の弟よ」
  強い口調になった姉は僕の眼をじっと見据える。
  鋭い眼差しに怯んだ、僕の弱い心まで見透かされているような気がして。
  「関係ないでしょ」
  そう言うと、僕は早足で歩いた。それはせめてもの抵抗のつもりであった。
  「関係あるわ」
  姉は強く僕の肩を掴み、爪を立てた。痕が残るほど、強く。 
  そして近くに引き寄せ、僕の耳元で言葉を繰り返す。
  「関係あるわ」
  僕は、細い姉の体からは考えられぬほど強い力で肩を掴まれていた。 
  「い、痛いよ」
  「遼、あなたは私と二人でひとつなのよ。『約束』を忘れたの?」
  姉の顔はいつもの顔からだと考えも及ばないような顔をしていた。
  恐ろしい、と僕は思った。
  姉はときどき異常なほど怖い顔をする。僕と姉、その二人の関係のことになると。
  僕は地雷を踏んでしまったようだ。
  脚が震えるほどの戦慄を僕は覚える。
  謝らねば、絞め殺されるような錯覚にも陥るほどに。
  「・・・ごめんなさい、姉さん」
342愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:57:19 ID:6JF8VwcM
席替えにより運良く後方窓際の席を獲得した僕は窓の外を眺める。
  しかし工場からの煙で汚れた町の空しか見えない。
  あまり大きくはないくせに工場が多いのがこの町の特徴のひとつである。
  最近は不景気なのか倒産する工場が増えて、なんの役割も果たさぬ廃工場もぽつぽつと見られるようになった。

  今日姉が映研に来ることを考えると、僕は憂鬱な気分になる。
  姉が映研内で何かしでかさなければいいが。
  いつだったか、姉が教室に来たときには僕のシスコン説が流行した。
  実際シスコンかもしれないが。怖いところも、迷惑なところもあるがぼくは姉のことが好きだった。
  姉は今何をしているのだろうか。
  すると不意に昨日の光景が脳裏によみがえった。
  気を付けなければ。小さいころから姉は非常に繊細なのだ。
  今日、なにか姉に買っていってやろうか。
  いや、そういえば今日の映研に姉は来るのか。 
  「鶴来(つるぎ)−−、鶴来ーーー!」
  数学の教師の声で、はっと我に返る。
  まわりを見渡すと、今は中間考査のテストを返却している最中のようであった。
  あ、僕もテストを取らなければいけないのか。
  「次はもっと頑張りなさい」
  そう返しざまに数学教師は言った。周りの奴らがくすくす笑う。
  だからこの教師は嫌いなんだ。
  溜息をつきながら席に座る。
  そして僕は答案をくしゃくしゃに丸めて窓の外に投げた。
  窓際でラッキーだったな、と小さく呟いた。
  「鶴来、また悪かったのかよ」
  声をかけられ振り向くと、岬がにやにや笑っていた。
  「うるさいな、どうせお前も悪いくせに」
  「馬鹿め、今回の俺は一味ちがうわ」
  そういう岬の答案を見ると、「A組 32番 岬剛 47点」 と書かれていた。
  47点か、僕のほうが5点高い。
  岬は急に真面目な顔になると、僕の顔を窺うようにして言った。 
  「どうしたんだ今日は。姉ちゃんとなんかあったのか?」
  こいつは妙なとこで鋭い。頭は悪い代わり、人の心の機敏な動きを察するのがうまいのである。
  僕は人間そういうものなのかな、と最近思い始めている。
  姉は成績はいいくせにまったく人の気持ち、というものを全く気にしない。
  「いや、今日姉さんが映研覗きにくるみたいでね。部長としてなんか姉さんにいってくれないか」
  「いいじゃんか、来たって」
  そういえばこいつはどこか姉に甘いとこがあることを忘れていた。
  岬は僕の姉に顔を合わせる度に、にへらにへらと浮つくのである。
  少し前に、もしかすると姉を好きなのかと僕が聞いたのだが、こいつは赤くなって否定していた。 
  それを見て、僕は内心複雑であった。
  やはりシスコンなのだろうか、僕は。
  「ふーん、美華さんくるのかぁ、へー、ふーん」
  こいつは何を想像しているのか、にやにやしながら自らの席へ帰っていった。
  仕様のない奴だ、とその後ろ姿を見ながら僕は悪態をつくのだった。
343愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:58:01 ID:6JF8VwcM
「はい、じゃあ今日も張り切っていきましょう!映研バンザーイ!!」
  「うるさいよ」
  姉が後ろで見学しているからだろう、岬がさっきからうるさい。
  映研は岬が立ち上げた部である。
  僕、岬、特進クラスの奈多さん、同じく特進クラスの楔さん、後輩の釘、の五人と部員数は少ない。
  作って間もあまりない部なので、武知さんや、野梨と打ち解けるのはまだかかりそうであった。

  「えー、今日の活動内容は文化祭に向けての映画製作の話し合いであります!」
  しかしこんな時期から、秋の文化祭までに間に合うだろうか。
  というより本気でやる気があるかどうか。
  もしやこやつは姉の前だけいい顔しようとしているだけなのでは・・・。
  
  「はい、恋愛ものがいーでーす」
  いつでも元気いっぱいがモットーの奈多さんが意見を出す。
  部室の端で、姉は汚れたパイプ椅子に座ってただ静かに僕達を見ていた。
  しかし姉からどこか威圧感を感じるような、そんな気がした。
  僕は後ろに座る姉を意識しながら、佐多さんにたずねた。
  「恋愛ものって、誰と誰のラブストーリーにするのさ」
  奈多さんはわざとらしく楔さんを見ながら、
  「うぅーん、私はメグと鶴来くんがいいと思うけど?」
  「メグって楔さんでしょ?そんなの楔さん、かわいそうじゃないか」
  楔さんは真っ赤になって困っている。
  僕だって困る。内気な楔さんとはまだあまり話しておらず、そんな役は正直気まずいのだ。
  「わ、私は別にいいけど・・・」
  楔さんはおずおずと言った。
  どうしよう。断ったら悪いし、かといってやりたくもない。
  僕はあまり他人との交流が得意ではないから。
  だれかに押し付けてしまおうか。
  こんな事を思うなんて、僕って嫌な奴。
  「やっぱり男役は岬のほうがいいんじゃ?」
  「いや、俺は監督だからな」
  「じゃ、じゃあ釘っていうのも」
  「いやいや、僕はまだ高1ですし」
  奈多さんはイライラするように、人差し指で傷だらけの机をとんとんと叩いている。
  「鶴来くんもしかして嫌?」
  「そんな事は・・・」
  内心焦った僕は知らず知らずのうちに姉の方をちらちらと見ていた。
  姉はその僕の姿を見るとどこか満足げに微笑んだ。
  そして姉は何も言わずに部屋からでていった。
  ガラガラ、ピシャン。扉を閉める音が響いた。
  なんなんだろうか。なんだか嫌な予感がする。
   
  部室の窓からふと空を見る。 
  叩きつけるような雨が降っていた。
  汚い木の葉が窓に張り付いている。
  本当に嫌な季節。
  それは僕の心をネガティブにするには十分であった。
もう僕がなんと言ったところで反論されるだけであろう。
  雨を見ていると何もかもやる気が失せてくる。
  すっかりあきらめた僕は言った。
  「やります。僕」
344愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:58:39 ID:6JF8VwcM
「愛してるよ、秋子」
  「え、ええ。わ、わ、私も愛ひてるわ、秋夫しゃん」
  「カーット!!なんでそんなに噛み噛みなんだよ、楔さん!もっとリラックスして」
  「は、はいぃ・・・」
  真っ赤になっている楔さん。
  これは明らかな人選ミスだ。
  そんなの最初からわかっていたことだが。
  彼女はいつも僕の前だとああなってしまう。
  理由はわからないが、いい気分はしない。
  僕は心の狭い男なのだろうか。
  そういうタイプ人のを見ると苛々するのだ。
  姉をずっと見てきたせいだろう。
  僕はサバサバとした女性が好きだった。僕を引っ張っていってくれるような人が。
  そう、例えば奈多さんのような。
  僕は奈多さんと演じたかったのに。  
  感情表現もストレートだし、社交性もあるので僕も接しやすい。
  成績も良ければ、容姿も良く、人気がある。
  多分彼女は演技だってうまいのだろう。
  なのに奈多さんはやたらと僕と楔さんを一緒にさせようとする。
  それは僕にとって苦痛でしかなかった。

  久しぶりに晴れの日曜、昼の日差しが心地良い公園での撮影会。
  脚本は釘が書いたらしいが、異常につまらない。
  これも人選ミスだ。
  最初から映画を撮り直してみようか、と岬が提案しても奈多さんは猛反対した。
  休憩に入り、僕はほっとして公園の木製のベンチに座った。
  昨日までずっと降っていた雨や灰色の分厚い雲が信じられないほどの好天気である。
  梅雨のあいだ、生き物達は生き生きと活動をする。
  人間以外は。
  そんなことを考えながら僕は無意識に肩をさすっていた。
  やはり痕になっていた。
  
  僕はバイブレータで携帯電話にメールがきたことに気づいた。
  姉からのようであった。
  何だろう。
  メールを確認しようとすると、楔さんがこっちに向かって歩いてきた。
  「あ、あの・・・」
  「どうしたの?」
  「これ・・・」
  楔さんは「おーい紅茶」とかいている缶を、僕の携帯を持っていない方の手の上においた。
  「私、いっぱい失敗しちゃって。お詫びにと思って・・・」
  もじもじと楔さんは動きながら言った。
  「あ、いや、悪いからいいって」
  「ううん、気にしないでッ!」
  また顔を赤らめて奈多さんのもとへ走っていってしまった。
  奈多さんがにやにやしながら、楔さんの肩を叩いている。
  また奈多さんがなにか言ったに違いない。
  僕は内心溜息をつく。 
  ・・・僕は紅茶は嫌いなのに。
  我慢して、ちびりちびりと紅茶を飲みながら、僕はメールを読んだ。
   
  『もう我慢しなくていいからね』
345愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 19:59:16 ID:6JF8VwcM
夕食を終えた僕と姉は二人でテレビを見ていた。 
  寄り添うように。僕の大好きなひととき。
  姉も心なしか幸せそうな顔をしていた。

  この家には、僕と姉の二人しかいない。
  父と母は自殺したと、聞いていた。僕が小学生3年生のころに亡くなったのだという。
  僕は、小学3年生頃までの記憶がない。
  だから両親の記憶は全く無かった。 
  小学生なのだから、親が死ぬということは非常に大きい、重いことなのではないのか。
  小学生ならば両親の記憶ぐらいあるはずなのに。
  僕は全く憶えていなかった。
  また、僕はもっと大切な何かを忘れたような気がするのだ。
  大切な、何か。しかしそれを思い出そうとすると、頭が割れそうに痛む。
  それは思い出してはいけない事なのだ、となぜか思う。
  この梅雨になると、自然とこのことについて考えるようになる。
  憂鬱で心が沈んでいるからなのだろう。
  僕の一番古い記憶、それは姉との『約束』であった。

  「遼、テストの結果が返ってきたでしょう。見せなさい」
  「あー、あれねぇ、食べちゃったかも・・・」
  「バカ!早く見せて」
  しぶしぶ鞄の中から取り出す。
  そして姉に渡す。
  姉は順位の悪さに驚く。
  怒られる。
  いつものパターンだな、と思う。
  「遼は頭が良さそうな顔してるのにね」
  「そうかな?」
  「そうよ。かわいい顔よ、遼」
  そう言って姉は僕の髪をくしゃくしゃと撫でた。
  暖かい姉の体温を感じた。
  気持ちいい。

  ひとしきり撫でると姉は立ち上がった。
  そして、ジャケットを羽織り、ハンドバッグを肩にかけた。
  「姉さん、どこかに行くの?」
  姉は、思わずドキッとするほど美しく僕に笑いかけて、言った。
  「ええ、あなたを自由にするために」
346愛のしるし ◆X.Oo3mDyag :2008/06/02(月) 20:02:47 ID:6JF8VwcM
投下終了です。

ss書くのは初めてなんで至らないところがあるかと思います。
もしよければこうしたほうがよい、などとご忠告いただけるとありがたいです。
347名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:22:17 ID:F4eQv1Oz
や、殺りに行くのかー!!
いまちょうど梅雨空なので雰囲気ピッタリ
348名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:00:48 ID:e/W0g4/T
最初のレスの 「ありがと、姉さん。部活さぼって着たんでしょ?」

  「ありがと、姉さん。部活さぼって来たんでしょ?」 かと

>作って間もあまりない部なので、武知さんや、野梨と打ち解けるのはまだかかりそうであった。

武知さんや野梨って誰?
349名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:04:45 ID:e/W0g4/T
すみません、↑のはスルーでお願いします
全体的に読みやすいと思います
350名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:15:14 ID:+svsV5vP
こんだけ最初に言い切ってると、後々変えたくなっても難しい所だな
しかし結末に続く過程が観たいことには変わりないので応援
351名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:25:41 ID:1mFMd04p
>この家には、僕と姉の二人しかいない。父と母は自殺したと、聞いていた。
や、殺ったのか…
352 ◆busttRe346 :2008/06/03(火) 02:15:00 ID:l/Qm1Ihy
投下いきます。
353帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:15:33 ID:l/Qm1Ihy
父が死んだ。

その報せを聞いたのは、私が定刻に起床し、身支度を整え、いざ会社へ、と安アパートのドアを
開けたときのことだった。
「お父さん、亡くなったわ」
電話で報せてきたのは、会話するのも、実に八年ぶりとなる妹の与利子(よりこ)である。
細かいことはそちらに着いてから聞く、と言い置き、旅行鞄に喪服一式、着替えと思い付く限りの
必要品を詰め込み、会社に休暇願いの電話を入れた。
そして今、私は車窓から風景を眺めながら、故郷へと向かっている途中なのだ。
私の田舎は、関東にありながら交通の便が悪く、非常に時間がかかる。何せ、一時間に一本、
電車が通るか通らないかの過疎路線である、アパートを出てきたのは朝方であったのに、現在、
時刻は既に正午を回っていた。
窓の外で緩やかに流れる風景が、私に上京時の記憶を思い起こさせる。
上京して八年。
帰郷するのは今回が初めての事だ。
よりによって、最初の帰郷が父の死によるものになるとは、思いも寄らなかった。
そもそも、何故、私が八年もの間、故郷の土を踏まなかったのかといえば、それは父の言葉が
端を発するものであったからなのだが。
電車が目的地に到着した。線路は一本、改札口も駅員の人影もない。八年前と何も変わっていない。

「お前は、俺が帰って良いと言うまで、絶対に帰ってきちゃあならねぇ」
当時、このプラットホームで父が私に言った言葉だ。
「いいか、絶対にだ。電話も俺からする。勝手に帰ってくるんじゃねえぞ」
そう言って、父は私の手を掴み、数秒、握り締めたあと、急かすようにして電車に私を押し込んだ。

駅を出ると、古ぼけた見慣れぬ車が一台止まっている。
すぐそばに一人の女性が、ひっそりと佇んでいた。
八年の年を経ても、この顔立ちは忘れない。だが八年前とは、全身から滲み出る“女性の香り”の
濃度が圧倒的に違っていた。確か、今年で二十三だったか、三十路目前の私ですら、目が眩むほどの
妖艶さは、とても二十年そこらで蓄積できるものではないように思えた。
「お久し振りですね、兄さん」
妹の与利子が、私を迎えにきていた。

 ※  ※  ※  ※  ※  

あれは上京して二年ほど経った頃であったか。
電話がかかってきた。出てみれば、父であった。
『お前、女はできたか』
上京して以来、父とは定期的に連絡を取っていたのだが、彼の第一声は必ずそれだった。
354帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:17:03 ID:l/Qm1Ihy
当時、私も交際していた女性がおり、「いる」と告げると、殊の外、喜び、「結婚はどうするんだ」
「相手のご両親に挨拶はしたのか」などと、矢継ぎ早に質問を浴びせてきた。
そこまで考えていないよ、と私が答えると、
『早く結婚してしまえ。お前が良いと思ったなら、俺は何も言わん』
と父は言った。
それから数か月のちに、父との電話で、その女性とは縁無く別れた事を報告すると、父はとても落胆していた。
『そうか。そうか』
あの瞬間、父は急激に老いた。私の言葉が、彼の活力を奪ってしまったのだ。
『良いと思ったら手放すなよ』
縋るような声を私に伝えて、電話は切れた。

「今朝方、私がお父さんを起こしにいったら、亡くなっていたの」
私の故郷は、駅から少し遠い。三年前に買ったらしい中古車を運転し、妹が話し始める。
いつから具合が悪かったのだ、と私が聞くと、
「さあ。頑固者でしたから、お父さん。ずっと具合が悪いのを隠してきたんじゃないかしら」
苦笑気味に妹が答える。
確かに、父は頑固な人間だった。それは、これまで私に言い続けてきた言葉からも、良く分かる。
「喪主は兄さんですから。疲れているところ申し訳ないのですけれど、よろしくお願いしますね」
もしかしたら、妹は父の死に、ある種の解放感を感じているのかもしれない。私と妹を切り離し、
ずっと閉じ込め続けてきた父を、憎悪しているのか。妹の口は、今にも「ああ、せいせいした」
と喋りだしそうで、私は何も言えなかった。
私とて、本人の言いつけではあるものの、父を八年間、放っておいたのだ。妹に、悲しむことを
強制するような立場ではない。
木々に囲まれた細い道路を走り続けること、二十分。地面は、舗装された平らな道から、砂利道へと
移り変わる。急な坂を下ると、広大な田畑の中に、ちらほらと建ち並ぶ家々が見える。
私の故郷だ。
帰ってきたんだな、と私が呟くと、
「そうですね、おかえりなさい、兄さん」
と妹が答えた。
我が家に着くと、真っ先に父の顔を見にいった。桐の箱の中で、眠る父にただいま帰りました、と声をかける。
「通夜まで一時間程、時間もありますし、何かお作りしましょうか」
妹が尋ねてくる。言われてみれば、私は朝から何も食べていなかったので、何か簡単なものを、と頼んだ。
背後で妹が台所へと向かう足音を聞きながら、私は父の顔を見つめ続けていた。
355帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:18:33 ID:l/Qm1Ihy
父の死に顔は、あまり安らかなものではなかった。少なくとも、私にはそう見えた。
『なんで帰ってきたんだ』
そんな言葉を今にも口にしそうな、苦々しい表情だった。
母は、私が五歳の頃に病で伏せた。逝ってしまう直前までは、あんなにもやつれた顔であったのに、
死に顔は綺麗だった。きっと母は後悔や未練を残しつつも、納得して、己で区切りをつけて逝ったのだ。
だが、父は違うのかもしれない。息を引き取る瞬間まで、一切の妥協を許さなかったのかもしれない。
ならば、彼をそこまで縛り付けた未練とは、何であったのか。
おそらく、私、そして妹の与利子のことであったのだろう。

「お前は、俺みたいになっちゃいけねえ。俺は逃げられなかった。今だって幸せだが、選ぶことを
許されなかった」
父は、私によくそう言った。
「もっと外を見てこい。ここにとどまっちゃいけねえ。自分の考えた通りに動け」
幼い頃から、ずっと言われ続けてきた。
私自身は、この村に対してそれなりに愛着も持っていたし、ここに根付く風習にも、納得はしていた。
けれど、自分も風習に乗っ取って動くとなると、話は別だ。いくら世間と隔絶された村でも、
情報源は父だけ、という訳ではない。あらゆる手段を以て、外を調べ、知った。
だから、納得すると同時に、疑問も投げかけ続けた。
そして都内の大学へ進学することを決意した。計らずとも、この事は父の狙い通りだったらしく、
彼は、すんなりと私の決意を後押ししてくれた。
「与利子に言うんじゃねえぞ、村の奴らにもな。与利子には、俺から言ってきかせるからな」
父は、きっとその時、私に自分の願いも託したのだ。

「兄さん、出来ましたよ」
妹の声に、回想を打ち切り、私は居間へと向かう。改めて眺め回すと、我が家は私が出ていった頃と
何も変わっていなかった。私達は向かい合って座り、八年ぶりの食卓を囲む。
妹の手料理はなかなかのものだった。
腕を上げたな、と私が褒めると、妹はくすぐったそうに笑って、
「ただの天ぷらそばじゃないですか」
自分もそばを啜った。
蕎麦を食べ終えると、妹は、喪服に着替えてきます、と言って席を立った。
私も少し休んだら、喪服に着替えなくてはならない。
父の亡骸にちら、と目をやる。その表情は、相変わらず苦々しげに歪んでいた。

 ※  ※  ※  ※  ※  

通夜は滞りなく進み、親族だけの内輪の会食が始まった。
356帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:20:04 ID:l/Qm1Ihy
「しかし、伸浩(のぶひろ)も立派になったもんだ、ええ? すっかり男前になっちまって。
弟も鼻が高いだろうよ。なあ、与利子ちゃん」
伸浩、とは私の名前である。目の前で話しているこの男は、父の兄、つまり私の伯父だ。
私は適当に相槌を打ちながら、彼に酌をする。
「あいつはなぁ、正直なところ、変な奴ではあったけども。根は良い奴だったよ。
とにかく、優しかったんだなぁ。亜左美(あさみ)姉さんもそこに惹かれたんだろうよ」
酒も入り、伯父は上機嫌だ。伯父から母の話を聞くのは珍しい。
伯父の前で母の話はタブーである、というのが私達の中では暗黙の了解だった。そもそも、この伯父が、
亡骸であっても父に会いにくること自体、異例のことと言っていい。
父と伯父は、愛する女性を取り合って、激突して以来、ずっと疎遠であったからだ。
その女性こそが私達の母であり、さらに、仲違いした兄弟の実姉でもあった。
「それに、ほれ、伸浩。お前を外へ出したろ? それのせいで、俺だけじゃなく、他の連中も敵に
回しちまったからなあ。でも、やっぱり根は良い奴なんだよ。こうやってみんな集まるんだから……なあ?」
伯父の呼び掛けに、他の親戚も「うん、うん」と首肯する。
妹の与利子はといえば、新しい酒瓶を持ってきては親族に酌をし、空になった盆を片付けて、
と慌ただしく動き回っている。
ふと、妹と目が合った。私は声に出さず、「大丈夫か」と口を動かすと、一つ頷き、目で笑いかけてきた。
黒一色の喪服に包まれた与利子は、昼間、再会した時よりもますます妖艶さを増していた。
「でも、伸浩、よく帰ってきてくれたよ。与利子ちゃんもな、ずっと一人で寂しかったと思うんだ。
これからは、兄妹仲良く、二人で生きていってくれよ、な?」
この言葉には一つも含みなど無かったにちがいない。村の人間が、こういった内容の話をするのなら、
それは言葉通りのものなのだ。
曰く、「兄妹で契れ」と。
そういうことなのだ。
この村では、代々、近親による結婚を当たり前のものとしてきている。
前述の通り、父もその例外ではなく、姉と交わった。二人の間に生まれたのが、私と与利子である。
父は、この村の習慣がどうにも我慢ならなかったのだ。原因の一つに、父が若い頃にある女性と
駆け落ちしかけた事が挙げられる。まだ若かった父が、上京した時に出会った女性。村の外の女性だ。
357帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:22:19 ID:l/Qm1Ihy
私も詳しくは知らない。だが、父は紛れも無くその女性を愛していたし、女性も父を愛していたらしい。
それを許さなかったのが、母であったのだ。結局、父は村に戻り、姉と生きることを決めた。
女性の結末は分からない。
父に一度だけ問うてみたが、返ってくるのは無言ばかりだった。
父は、私に理解を求めたのだ。私を外の世界に放り込むことで。
私が外の女性との交際する事にもろ手を上げて喜び、結婚を執拗に勧めたのは、自分の叶わなかった願いを
私に託したかったからだろう。
「ほら、見てみろ。俺にも孫が出来てな。ほら、ウチのとこの勝(まさる)と陽菜(はな)、あいつらの子だよ」
伯父が誇らしげに見せた写真には、父が嫌悪した世界の在り方が、まざまざと写っていた。

 ※  ※  ※  ※  ※  

線香を絶やさぬように、と告げて親族達は皆、帰っていった。
静寂に包まれた居間で、線香をあげる。父は、やはり私が帰ってきたことに怒りを感じているのだろうか。
答えが返ってくる筈もないと分かっていても、口に出すのは憚られた。
「兄さん、ようやく静かになりましたね」
妹が私の隣に座る。緩やかな動作で線香をあげ、手を合わせた。
お前は父さんが嫌いだったのか、と聞くと、
「ええ」
妹は迷いなく、答えた。
「だってお父さんは、兄さんを追いやったんですもの」
私は自分の意思で上京したのだ、と何度話しても、彼女の考えは変わらなかった。
「私の幸せはどうなるんですか? 私はあなたがこんなに好きなのに」
それは村の風習に乗っ取っているだけだ、お前も外の世界に出てみれば分かる、私は辛抱強く、説得を続けた。
父もこんな苦労を味わったのか。
味方が一人もいない中、正しいことを叫び続け、それでも受け入れてもらえない。
一歩踏み出せば、すぐに理解出来る、この村の歪みを理解してもらえない。
「ソトと、ウチと、どちらが正しいのかなんて、誰が証明できますか?私が唯一、正しいと言えるのは、
あなたへのこの想いだけですよ」
首を傾げて、微笑みながら話しかけてくる妹からは、少しだけ汗の匂いがした。
私達の周りでゆっくりと舞う線香と混じり合い、それは背徳的でありながらも、官能的に匂い立つ。
358帰郷の夜:2008/06/03(火) 02:23:49 ID:l/Qm1Ihy
一度、姿勢を正して、唐突に湧きあがった欲求を腹の底へ流し込むと、ここには一週間くらいいれる、
だからまたいずれ、この話をしよう、と締めくくった。
「どうやってお帰りに?」
妹の問いに、勿論、電車で、と答えると、
「それは無理ですよ」
妹が答えた。何がおかしいのか、肩まで震わせて、くつくつと笑っている。
「あの路線は、今日で廃線になるんですよ?」
そんな馬鹿な、私が笑って答えると、妹は喪服の胸元から小さな紙切れを取り出し、私に差し出した。
紙切れの正体は、新聞のある記事を切り取ったもので、内容は、私が乗ってきた電車の路線廃止が決まった、
というものだった。
「たしか……三か月前くらいの新聞かしら? それを見て思いついたんですよ、今日、この日に、
兄さんに帰ってきてもらおうと……」
与利子の艶やかな黒髪が、私の胸元に降りかかる。私の首に腕を回して、唇を耳に寄せると、妹は囁いた。

「改めて、おかえりなさい、兄さん」


 ※  ※  ※  ※  ※  

私は父に謝らなければならない。
父の願いを果たせなかったこと。
父を、助けてやれなかったこと。
帰ってくるなという、父の言いつけすら、守れなかったこと。
その、全てを。
359 ◆busttRe346 :2008/06/03(火) 02:25:19 ID:l/Qm1Ihy
投下終了です。
360名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:26:26 ID:WSYGH40K

面白かった
361名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:39:39 ID:RpTdflWD
お父さん……(´;ω;`)
面白かった。もう一度読みなおしてみよう
362 ◆busttRe346 :2008/06/03(火) 04:34:27 ID:l/Qm1Ihy
すみません、誤字の修正をさせてください
>>355
けれど、自分も風習に乗っ取って動くとなると
>けれど、自分も風習に則って動くとなると
>>357
それは村の風習に乗っ取っているだけだ
>それは村の風習に則っているだけだ
>>357
私が外の女性との交際する事にもろ手を上げて喜び
>私が外の女性と交際する事にもろ手を上げて喜び

以上です。申し訳ありませんでした
363名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 06:37:46 ID:bKvB5Ed4
いや…でも惹かれるものがあった。すごいGJです。ありがとうございました。
364名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 07:27:49 ID:jekQMFc0
近親相姦が一般化した社会という今までに無いパターンだな
面白かったが、一般化してしまうと近親の魅力が半減しているように感じた。

あと、お父さん(´・ω・) カワイソス
365名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 08:14:39 ID:PHJo/ds8
なんつーラッシュよ

ワクワクしてきたぞ!
366名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 10:15:31 ID:58JJKmU3
>>364
緋道村でググると幸せになれる予感
367名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 13:31:17 ID:V76D/3Nb
GJなんだけど
遺伝子上の問題が山積みで虚弱体質な人や
先天的な障害で苦しむ人の数がただ事じゃなさそうで
冷静に考えると下手なホラーよりも怖いかもしれん・・・
その場で戦慄するような怖さじゃなくて電気消して布団に入った時に
じわじわ来るような怖さ
368名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 14:37:55 ID:Rn2afY8F
このスレ贅沢すぎ
長編あり短編あり
どれもこれもおもしろい・・・
つまり素晴らしいということだ
369名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:25:26 ID:jN3GedGw
ここの保管庫は、シチュスレでも有数の充実っぷりだからな。長編はもとより、短編も読破するのに苦労したぜ
ニヤニヤ(・∀・)しっぱなし
370名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:02:01 ID:bKvB5Ed4
そこにシビれるあこがれるぅ!
371名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:15:52 ID:PHJo/ds8
>>367
遺伝的なトラブルよりも多様性がないほうがやばい

って従妹が言ってた
372名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:29:59 ID:o5bDaIor
>>368
レベルが高すぎて投下しにくいという難点が…
373名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:35:03 ID:wX+8o2z1
その手の台詞は胸の内にしまっておくもんだ
374名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:45:09 ID:Iwe3MX0J
>>372
あるある
375名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:31:13 ID:CsLxT7cx
今日保管庫で初めて読んだので少し時期はずれですがお許しください

__(仮)読みました
最後の方はサスペンス的展開で推理小説を読んでるかのような
伏線回収と2転3転する展開でとても面白かったです。冬真は実は柊さんが好きなのだとすっかり騙されてました
面白かったんですが・・妹の椿が可哀想過ぎませんかこれ?
秋巳のことは決して利用せず、10数年間もたった一つの目的のために物騒な手段に出ることもなく地道に頑張り
その結果が拒絶+殺害・・・
なんかやり場の無い怒りと切なさをひしひしと感じました
お話としてはとても面白かったです
376名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:38:31 ID:izRYJh+P
なんという今更感
377名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:08:51 ID:1pmV62+0
まあキモウト作品にサスペンスの要素を入れたのではなく、
サスペンス作品にキモウト要素を入れたのだろうな。
だから何より二転三転させることを重要視して、
妹と戦わせるには魅力が無い探偵が突然現れて、そして勝ったのだろう。
378名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:51:22 ID:/g5FuIWi
以前に投下された作品の感想
本スレに書くには角の立ちそうな感想
これらは保管庫の掲示板にある感想スレを利用しようぜ
379名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:00:48 ID:VF2KxzQ1
おっと自治厨の台頭はそこまでだ
380名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:19:32 ID:wXrxE/1q
ボーイッシュな姉物が読みたい。
381380:2008/06/04(水) 00:25:46 ID:wXrxE/1q
スマンあげちまった!!
382名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:03:32 ID:2tR4Ygme
顔に傷で思い出した。
ずっと前にヤンジャンで連載してたアンファンテリブルって短編集にそういう話があった。
(という話を数年前にエロゲ板でしたのでそのときの書き込みログコピペ)


以下、記憶を再構成しつつその話のネタバレ

高校生の主人公と妹はとても仲良し。
しかしそれは小学生の頃に主人公が、自分の後をいつも付いてくる妹を邪魔に思い、
暗い暗いトンネルの中で妹を振り切って遊びに行ったときに、妹が不審者に顔を切り裂かれたせいだ。
傷は髪を伸ばせば隠れるものの、一生残るものだった。
主人公はそれ以来罪滅ぼしのために常に妹と行動を共にしていた。
犯人は捕まらなかった・・・。

ある時、主人公が妹と一緒に帰るところに一人の女友達が一緒になった。
その娘は主人公が好きで、主人公も悪くは思っていない。

帰り道でその三人はあのトンネルを通る。
妹は兄とつないでいた手を離して、女の手をとりそっと兄と距離をとる。
そして女にぽつりぽつりと語る。
自分が兄を愛していること。兄を誰にも渡したくないこと。
女はそれは怪我の恐怖によるものではないかと思うが、妹の言葉に戦慄する。
「お兄ちゃんを手に入れるためなら、こんな傷も平気だもの」
女は真実に気づいた。小学生の妹は兄に置き去りにされた後で
兄を手に入れるために自分の顔を切り裂き、存在しない不審者を作り、全ての大人を騙しおおせたのだ。
妹は暗闇の中でかばんの中のカッターを取り出したようだった。
女は恐怖におののき逃げ出した。トンネルの反対側、来た方へ向かって。

はぐれたことに気づいた兄がトンネルを戻って妹を迎えに来ていた。
「あれ?○○さんは?」
「用事を思い出したんだって」
「そっか・・・」
兄妹は手をとって歩き出した。
383名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 04:11:56 ID:ONZvYi8X
完全にこのスレ向けじゃねぇか。
384名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:47:18 ID:p42dJciv
>>382
ぜひ、それをもっと濃厚な文章にしたを読んでみたい。
385名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:03:12 ID:mbzFOIlZ
>>382
自分を傷つけて好きな男を独り占めしよう・・・。
そう言うのリアル三次元に居るから困る。
386名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:46:26 ID:s1M5urYx
>>385
・「私リスカしたのー可哀相でしょー」
・「兄さんの隣に居る為なら傷も厭わない」
どっちが魅力的に見える?
387名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:50:47 ID:RO88hmkO
正直に言うとどっちもキモいwww
だがあえて俺は後者を選ぶぜw
388名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:23:40 ID:+K8JEFvF
「ほらほら、早くキスしてくれないとどんどん刺さっちゃうよ。いたいよ。血が出てるよ。お兄ちゃんは私が死んでもいいの?」
389名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:28:04 ID:hq6V6vNY
いいよ
390名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:45:20 ID:ttzvMpNl
弟の事が好きな姉が弟に彼女が出来ないように事故に見せかけて弟の
顔を焼くっていうエロ漫画を昔読んだなあ
391名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:47:58 ID:1IE5Aykm
その選択肢は死亡フラグです
392名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:30:02 ID:wXrxE/1q
姉(高校時代の姿)がキモ姉化して、当時高一の俺に…な夢を見た。
   
393名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:31:57 ID:xuxOA6OC
投下予告ー
394ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:32:57 ID:xuxOA6OC
そこは暗く広い部屋だった。
誰もいない深夜の学校の教室。
窓から差し込む月明かりが唯一の光源となるその暗澹たる世界において、動くものはただ二つ。

「ああ、もう、ちくしょう。こんな暗くなっちまったじゃねーか。
 どうしてくれんだ、オイ。
 だいたい、舞は遊びすぎなんだよォ」

動くものはどちらも少女。
片や、フランス人形のような容姿をした少女。
緩やかにウェーブを描く金髪は暗闇においても美しい光沢を放っており、
猫のように細められた瞳の色は、青空を思わせるような澄んだブルー。
着ている豪奢なドレスとあいまって、小柄な少女は職人が精魂こめて作り上げたフランス人形のように輝いている。
しかし、その美しい瞳は少女が人形ではないことを証明するかのように不機嫌そうに歪められている。
何よりも似合わないのは、その可憐な唇からこぼれるのに相応しい鈴のなるような声で紡ぎ出される、
お世辞にも上品とは言いがたい言葉遣い。
少女の浮世離れした容姿に似つかわしくないその言葉は粗雑な乱暴もののように、隣に座る少女に向く。

「あら、心外だわ。
 アリスだって、私と同じように楽しんでいたじゃないの」

言葉を返す舞と呼ばれる少女もまた人形のような容姿をしていた。
ただし、片方がフランス人形ならこちらはさながら日本人形といえた。
長く艶やかな黒髪を腰まで伸ばし、髪と同色の瞳はアリスと呼ばれた少女のほうを向くことはなく、
ただぼんやりと虚空に向けられている。。
着ている和服を着崩すことなくきっちりと着こなす姿は、美しく壮観であった。
その感情の乏しい顔は隣で顔を歪めているアリスよりも、より人形めいていた。

「まあ、遊んでいたというのは否定しないわ。
 兄様のことを思うと、この凡庸で平坦な世界に存在するどんなくだらない事象でも私にとっては最高の遊戯となりえるの」

そう言うとただでさえ焦点のあっていなかった瞳が、うっとりしだしより浮世離れした視線になる。
おそらく彼女は今この場にいない、腹違いの兄のことを思い浮かべているのだろう。

「ケッ、兄様兄様ってそんなにあの優男がいいのかよ」

アリスはそう言うと、鼻を鳴らしてそっぽを向く。
舞はそんな強がりを言う妹のことをかわいいと思いながら、兄への非難を注意する。
395ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:33:33 ID:xuxOA6OC
「あら、アリス。兄様にそんなことを言わないでよね。
 あなたが素直になれないのと兄様のやさしさは関係ないのだから。
 あなたも少しは素直になったらどう?」

すると、それまでそっぽを向いていたアリスはすぐさまこちらを振り返り、顔を真っ赤にして抗議した。

「なっ・・・素直になるって何だよっ!!
 オレはいつだって自分に正直に、をモットーに生きているんだ!!
 だ、だから、そんな、バカ兄貴に・・・その、素直にだなんて・・・
 す、好きとかどうとか言えるわけないだろっ!!」
「あら、別に私は素直になればって言っただけで、好きって言えなんて一言も言ってないわよ」
「なっ・・・・・・あっ!!」
「うふふふっ、そう。アリスは兄様のことが好きで好きでたまらないけど、
 素直になれなくて悶々としているのね。ホント、アリスは可愛いわね」
「コロス・・・てめぇは絶対にコロス」

つかみかかってくるアリスをひらりとかわし、舞は言葉を続ける。

「そんなにツンツンしなくてもいいのに。
 兄様だってきっとアリスのことが好きだと思うわ・・・・・・私の次にだけど」
「あぁン、なんか言ったか?」
「いえいえ、なんでもございません事よ」

アリスは舞を捕まえることをあきらめたのか、頭をガシガシと掻きながら自分が元いた場所に戻る。
その顔を見ると、まだ不満が残るがこれ以上はムダなので渋々あきらめたようだった。
それを見た舞は自分も飄々とアリスの隣に戻る。
こちらの顔には、妹をからかえて満足、と書かれている。

「だいたいアリスは兄様のことを嫌い嫌い言っているけど、いったいどこが嫌いなの?
 兄様ほど素晴らしい殿方はこの世のどこを探しても決して見つかることはないというのに」
「そんなのたくさんあるに決まってんだろォ。
 今日だって、オレが有り難くも勿体なくも一緒に登校しているときにだなァ、
 オレはうっかりと足を躓かせて転びそうになったんだ。
 そしたらよォ、全然痛くないなって思ったらアイツがオレのことを支えててな、
 こう、なんつーの?倒れそうになってたオレの腕を引っ張って、こう、正面から抱きすくめるみたいにしてな、
 それで『大丈夫?』なんて、ちょうど耳元で囁きやがるもんだから、もう、なんていうか、
 アイツの匂いとか体温とか声とかが、一斉に感じられて、もう、オレの頭がグチャグチャになっちまって・・・・・・
 と、とにかく。オレはそれぐらい兄貴のことが嫌いなんだよォ。分かったか?」
「死になさい」
396ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:34:12 ID:xuxOA6OC

完全に、恋する乙女の顔で語っていたアリスに今度は修羅の顔をした舞が飛びかかる。

「正面から、抱きすくめられたですって!あ、あまつさえ、兄様に、み、耳元で、『大丈夫?』だなんて!
 そ、そんな、私が夢見た、ベストシチュエーションベストテンに入るような体験を!!
 し、しかも、私が行きたくないしたくない日直などというくだらない雑務をこなしている間にィッッ!!!
 コ、コロス!殺してやるぅ!!
 い、いえ、むしろハグをッ!!今、ここで、兄様との関節ハグをォォッッ!!!!」
「うわあぁぁっ!!ば、バカ野郎!!刃物を持ったまま飛びかかってくんじゃねぇッ!!
 あ、危なッ!!ハグって勢いじゃねぇだろうが!!」

ドガンッ!!ガラガラ!!グシャッ!!ビチャッ!!

様々な破壊音を立てながら教室内でたった二人きりの鬼ごっこ。
それは彼女たちの容姿で考えるなら、美しいものとなるのだったが、
しかし、場所は深夜の教室、片方はまさに鬼の形相で相手を追いかけるといった状況では単なる滑稽なものとしてしか映らなかっ

た。
暗闇に近い部屋にもかかわらず、彼女たちは特に躓くことなく(障害物は破壊して)鬼ごっこを続ける。
やがて疲れたのか、二人とも机に突っ伏した。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・お、おちついたか・・・」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・え、ええ・・・」

どちらもも満身創痍といった感じで、体の回復を待った。
その間も二人はにらみ合いを続けていた。
ようやく話し合いができるほどまで回復したころ、アリスは話題を元に戻す。

「とにかく、オレは兄貴のことなんて好きでもなんでもないからな。
 そこんとこ、勘違いすんじゃねぇぞ」
「ハイハイ、そうですね」
397ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:34:38 ID:xuxOA6OC

ホントは大好きなくせに、という言葉はまた新たな追いかけっこに発展しそうなので飲み込んでおく。

「つーか、お前は兄貴のこととなると人格変わりすぎだ」
「あら、いいじゃない」

体力を回復し、落ち着いてきたので舞にいつもの飄々とした態度がよみがえる。
その視線はアリスではなく乱雑になった教室の暗闇に向けられる。

「好きな人を思うと頭が別人のようになるの。
 これって素晴らしいことだと思わない?」
「そうかね・・・」

そんな姉を見てアリスが顔をしかめるのはいつものことだった。
本当に姉は変わらない。
彼女はいつでも兄に盲目で従順なのだ。
兄もそんな彼女のことを憎からず思っていると思う。
自分は。自分はどうだろう?
兄に自分の気持ちを表すことができずに、ついきつい言葉になってしまう自分は。

「アリス」

突然、自分の名前が呼ばれて慌てて我に返る。
姉は自分のほうを見ないまま言った。

「大丈夫よ。兄様は聡明な方だから、あなたがどういう子なのかも知っているし、あなたのそんな所を好いていらっしゃるのよ。
 あなたの素直じゃないというところは、私には持ち得ない魅力。
 だから胸を張っていいのよ。
 あなたはあなたのままで十分に魅力的なのだから・・・・・・兄様は絶対に渡さないけど」

最後のセリフがなければかっこいい姉だったのに。
でも、そこが姉だと思う。
兄に対して絶大な好意を信頼をよせて、それをおくびもなく出すことができる。
そんな堂々とした姉がアリスは好きだった。
だから自分も自分らしく。

「ケッ、バカ野郎。なんでオレが兄貴に好いてもらって喜ばなきゃなんねぇんだよ。
 そういうのは舞の仕事だろォ」
「あら、素直じゃない子」

そう言うとどちらがともなく笑い出す。
暗闇の教室で笑いあう二人は、やはりどこか輝いて見えた。
398ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:35:11 ID:xuxOA6OC

ホントは大好きなくせに、という言葉はまた新たな追いかけっこに発展しそうなので飲み込んでおく。

「つーか、お前は兄貴のこととなると人格変わりすぎだ」
「あら、いいじゃない」



「それにしてもよォ。いったい、いつになったら帰るんだぁ?」

いいかげん待ちくたびれた、といった感じでアリスは不満を告げる。

「ちょっとは待ちなさいよ。
 そもそもアリスが数えるのを忘れていたからこんなに遅くまで残っているんだからね」
「ヘイヘイ、ワル―ござんした」

悪びれることもなく言うアリスに向かって、非難の視線をぶつけるがさして効果はない。
舞は嘆息すると再び『成果』の計測に戻る。

「しっかし舞も趣味が悪いよなァ」
「なにが?」
「それだよ、そぉれ」

そう言って舞が来ている和服を指さす。

「あら、和服は日本人の嗜みよ。
 あなたも半分は日本人なんだから少しは見習ったら?」
「そこじゃねぇしッ!」

どうも舞は真剣に数えているようなのでアリスは口を紡ぐ。
確かに数え忘れていたのはアリスのほうで、舞はきっちりと数えていたのだから。

「ねえアリス」
「んー」

お互いに気のない会話で時間をつぶすことにした。

「あなたって日本人とイギリス人のハーフよね」
「だからなんだよ」
「いえ、淑女の気品のかけらもない上に英語ができない癖にって思ってね」
「んだとぉ、てめぇ」
「あら、ホントのことでしょ。
 アリスは私に一度も英語で勝ったことないでしょう」
「べつにいいんだよぉ・・・ここから離れる気はねぇしよぉ」
「おじさまには何か言われないの?」
「んーべつにィ。兄貴によろしくってぐらいだな」
「マフィアのボスなのにずいぶんと気さくねぇ」
「オレのおやじだぞ」
「それもそうね・・・・・・あっ」
399ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:35:37 ID:xuxOA6OC

無得体な会話をつづけていると、何かに気づいたように声を上げる舞。
立ち上がったと思うと、キョロキョロる教室を見渡し始める。

「どおしたァ?」
「ねぇ。最初、いくつだったっけ?」
「んぁ・・・確か三十二だったけど・・・何かあったのかァ?」
「まいったわね。一つ足りないわ。
 アリス、あなた逃がしたんじゃない?」
「げぇ、うっそ、マジで?」

慌てて乗っていた机から飛び降りて、あたりを探すアリス。
しばらく探し回ったが、探し物は見つからない。

「オイオイ、めんどくせぇなぁ」

そう言いつつアリスは教室のドアを開け放ち、廊下へ出る。
誰もいない、深夜の学校の廊下は、それはひどく不気味で、
一度足を踏み入れると、二度とは戻ってこれないようなそんな深い闇だった。
アリスは寒気を感じながらも、階段付近までいきスイッチに手を伸ばす。
アリスがスイッチを押すとそれまでの闇は一気に霧散し、蛍光灯の人工的な明かりで廊下は昼を取り戻す。

「おーい、舞」
「なに?見つかったの?」
「これこれ、見てみろよ」
「あらまあ」
400ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:36:08 ID:xuxOA6OC

明るくなった廊下に照らし出されたのは、何かを引きずったような赤い跡。
それは階段へ続き、そのまま下へ向かっている。

「どうやら下に行ったみたいだな」

アリスは階段の下を覗き込みながら言う。

「逃げられたらややこしいことになるんじゃねェ?」
「そうね」

二人は底の暗い階段を歩き始めた。

コツン、コツン

暗い、リノリウムの階段に二人の足音が響き、静寂の空間に音が反響する。

コツン、コツン

あたりに響くのは淡々とした二人の足音と、騒々しい会話だけ。

「そもそもアリスは大雑把過ぎるのよ。
 もっと一個一個確実にしていかなきゃ」

コツン、コツン

「だからってイチイチ全部相手してたら日が暮れるッつうの。
 てか、もう暮れてるしッ」

コツン、コツン

「美しくないって言っているのよ。
 効率ばっかり重視するんじゃあだめよ。
 日本には侘び寂びという情緒あふれた趣深い言葉が存在するんだから」

コツン、コツン

「はあ、日本人ってやつはどうしてこうも無駄なことに時間を割けるのかねぇ・・・」
401ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:36:50 ID:xuxOA6OC

コツン、コツン

「あら、こういうときだけ日本人ぶらないでくれる。
 兄様と一緒にいたいがために、生まれてからずっと日本に住んでいるハーフのアリスちゃん」

コツン、コツン

「ななな、なっ・・・べ、べつに、オレはそんなんじゃねぇよ?」

コツン、コツン

「むちゃくちゃ動揺しているわね。うふふ、わかりやすい子」

コツン、コツン

「くっ・・・この、極道女め・・・」

コツン、コツン

「あら、お誉めにあずかり光栄ね」

コツン、コツン

「でもね、やっぱり私たちの中心は兄様よ。
 極道だろうと、マフィアだろうと、兄様は決して私たちを忌避したり軽蔑したりしない。
 ただ、ありのままの私たちを受け入れてくれる。アリスもそう思うでしょ?」
「ま、まぁな。そこは兄貴の唯一評価できるところだからなァ」
「あら、以外。てっきり『べ、べつに、オレは受け入れてほしいなんて思ってねぇんだよ』くらい言うものかと思ったのに。
 簡単にデレちゃって、つまらないわね」
「んなぁっ!で、デレてねーよッ!!」

気がつくと、二人の足音が止まっている。

「で、何が言いたかったのかって言うと」
「ああ」
「私たちにとって兄様はなくてはならないものであって愛すべき存在であって唯一無二の絶対的な存在だからその兄様に近づいて

寄り添って汚そうとするどうしようもなく救いようがないほどに愚かな家畜達から兄様を守る義務が私たちにはあるということな

の。おわかりいただけて?」
「あ・・・・・・い、いや・・・」

彼女ら二人の前にいるのは一人の少女。
足を怪我しながらも必死の思いで教室から逃げてきた彼女は、しかし、ここで捕まってしまった。

「や・・・なんで・・・どうして、こんな・・・」
402ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:37:47 ID:xuxOA6OC
彼女は目の前でクラスメイトが惨殺されたショックからか、錯乱しただ首を振るだけである。

「あら、まだわからないのかしら?脳味噌が壊滅的におバカさんなツンデレアリスでも簡単に理解できるのに」
「オレはデレねぇし。ってか、てめぇいまオレのことを壊滅的なバカとかぬかしやがったよなぁ。
 これってケンカ売られてる?売られてるよなァ。
 よーし、そこになおれこのうすらトンカチ。オレをバカ呼ばわりしたてめぇはこいつよりも先に打ち殺してやる」

そう言うとアリスはずっと手に持っていた機関銃の銃口を舞に向ける。

「ハイハイ、わかったからそれを下ろしてくれる?
 下ろしてくれたら、私がこっそり撮りだめしてる兄様プロマイド集の一冊を見せてあげるから」
「うっ・・・」

アリスは「べ、べつに、見たいわけじゃねぇ。ただ、ちょっと腕が疲れたから休憩しているだけで・・・」とか言いながら、
機関銃を下ろす。

「アホの子はほっといて・・・」

舞が向き直るとそこには少女の姿はない。
足を怪我した状態で、必死に上体を引きずりながら逃げようとしている。
舞はそんな彼女に優しく微笑みかけ、持っているナイフで足と廊下を縫い付ける。

「いっ、があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「もう、逃げないでくれる?あんまり遅くなると兄様が心配するんだから」

廊下にはひたすら絶叫が響きわたる。
どうして、なんで、ただクラスのみんなとお泊まり会をしようって集まっただけなのに。
そしたらこの姉妹が来て、いきなり銃を撃ったり、ナイフで切ったりして。
男女を問わずに、ほとんどが皆殺しにされて、足に銃弾を喰らいながらも必死に逃げて捕まって。
なんで、どうして。
ひたすらに疑問の言葉と、それを覆い尽くす灼熱の痛みが彼女を襲う。
403ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:38:18 ID:xuxOA6OC

「ひっ、ひっく・・・もうやだぁ・・・かえしてぇ、うちにかえしてよぉ・・・」

ありとあらゆる理不尽に襲われ、彼女はもはやプライドなく命乞いをする。
いやだ、いやだ死にたくない。こんなところで。
自分には特に夢も何もないけど、それでもクラスにはちょっと気になる男子とかいて、毎日楽しく騒ぐ友達がいて、
明日もまたなんて事の当たり前の日々が続くと思ってたのに。

「痛いですか?」

頭上から降る優しさにあふれているような声に、彼女はひたすら頷く。

「辛いですか?苦しいですか?悲しいですか?怖いですか?寂しいですか?死にたくないですか?」

足を固定されている彼女は、舞の顔を見ることができずに、痛みで朦朧とする意識をただ舞の声に頷くことに注いでいる。
彼女がもし舞の顔を見ることができたのなら、彼女は命乞いなどすぐに無駄だと知り辞世の句の一つでも考えていただろう。
嗤っていた。
人形のような顔に浮かんだ、どこまでも人間らしい、他者を蹴落とす時の愉悦の笑みを舞は浮かべていた。

「ねえ、名前も知らない兄様のクラスメイトの誰かさん。
 わからないようだから最期にもう一度だけ言っておくわね」

舞は彼女の顔をつかみ、足をねじるような形にしながら無理やり顔を合わせる。

「ひあっ、がっ・・・あぁぁ」
「どうしてと言った。なんでと言った。それは決まっている。
 あなたが兄様と同じクラスだからあなたと兄様が同じ教室で授業を受けているからあなたと兄様が同じ空間で息を吸っているか

ら、殺す理由には十分すぎるほどでしょう?」

さあ、

「せめて死ぬ時くらいは、きれいな顔をしてね?」


「いっ、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!」

404ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:38:46 ID:xuxOA6OC


「やっぱ趣味ワリ―って、ゼッテェ」
「そうかしら」

さすがに引きずるのは重いので、ナイフで少しずつ切り刻んで教室に持ち帰る。
後で教室ごと爆破するので、死体は教室に置いておく。
彼女もクラスメイトと一緒でうれしいんじゃない、などと心にもないことを思いながら。

「わざわざ、家から白装束を持ち出してきてそれを血染めで赤くしてまた着る、なんて趣味が悪いっつーの。
 たっく、いくら兄貴が赤が好きだからってそこまでするかぁ?」
「あら、兄様に『似合ってるね』って言われた服と同じ服を何着も買い込んできた誰かさんにそんなことを言われるなんて心外だ

わ」
「だ、だれだろうなぁ。んな、変な奴いんのかねぇ」
「話は変わるけどアリス、私、最近あなたがそれ以外の服を着ているところを見たことがないのだけれど」
「さ、さあ?き、気のせいじゃねェ?」
「うふふ」

教室に戻り、死体を投げ込んだ二人はそのまま学校を後にする。
後始末は舞の組の者がやってくれるだろう。
これで教室が爆破されたら、邪魔な奴らは一掃できてさらに明日は兄が休みになる。
二人にとっては一石二鳥だった、が

「私が十七でアリスが十五、私の勝ちだから兄様は明日は私と過ごすのね」
「ちょ、オイ、まてよ。最後のアレもありかよ」
「当たり前よ。元はと言えばアリスがあれを逃がしたから、私が代わりに始末してあげたんじゃないの。
 最初から数えていれば十六対十六で三人一緒に過ごせるはずだったんだから、自業自得ね」

そのとき舞の携帯電話が着信を告げた。

「もしもし?え、兄様っ!!ええ、ええっ。はい、アリスも一緒です。はい、申し訳ありません。
 今すぐ帰りますので、ええ。はい、ご心配おかけしました。それでは」

電話を切った舞はすぐさまアリスの腕をとりかけ出す。

「オ、オイ!ちょ、ちょっと待てよ!!」
「なに言ってんの!!兄様が心配しているのよ!!私たちが戻るのを首を長くして待ってくださっているのよ!!
 私たちがこんなところにいる理由なんて皆無よ!!今すぐ、今すぐに戻りますからねっ!!
 待っててください、兄様ぁぁ〜〜〜!!!」
「ちょ、オマ、はやっ!!和服なのに目茶苦茶はやっ!!
 ま、まて、銃が、首を、首を締めるっつーのッ!!!」

彼女らの話は続いていく。
彼女らが兄を思う限りはずっと。
405ある姉妹の話:2008/06/04(水) 22:40:07 ID:xuxOA6OC
投下終了。
登校途中の電車でネタが思いついて家に帰ってすぐに書き始めた。
後悔はしていない。
406名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:29:04 ID:4nQ+dUVr
>>405
乙。おもしろかった。

にしてもこのキモウトsは過激ってレベルじゃねーぞ!
407名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:41:43 ID:NDMCPqIe
登校途中???
408名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:13:28 ID:2EXxKIaw
>>407
自動車学校じゃない?
409名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:30:11 ID:+a5UMea4
>>407
大学は登校って言わない…?
410名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:43:28 ID:mA5cRH/E
言いません
411名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:03:02 ID:IxJ0rFLQ
>>405 長編乙。
412名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:44:35 ID:m9HWEb2c
久々のラッシュを堪能した
413名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:50:10 ID:CHdMvLWx
>>407
先生でしょ?
414名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:10:56 ID:S74tU1cJ
>>405
GJ!
すばらしくヤヴァイね、この姉妹は
415名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:27:57 ID:bQwuNcM5
キモウトとキモ姉で兄(弟)を共有するってのはあり?
個人的には無しだけど
416名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:08:48 ID:U31RhFJ8
全然アリだな 表では仲良くしつつも、裏では虎視眈々でドロボウ猫排除には一致団結するとか
417名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:04:04 ID:erZkUTDV
保管庫から

つ「無題16」
418名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 17:50:10 ID:bQwuNcM5
これはチラ裏だから荒れそうならスルーしていいけど、
自分の姉妹ならいいけど他の女はダメってのは嫉妬深いんじゃなくて単に閉鎖的なだけの希ガス
実はそういう話を見て白けてしまってな、このスレの住民に意見を求めに来たんよ

それなら、親の再婚による義理の姉妹追加とか、穴姉妹とか、
兄弟に奥さんができて義理の姉妹になるとかそういうのもありジャン


チラ裏終了
419名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:02:00 ID:UAFBjfly
意見を求めに来たと言っているのにチラ裏なのか?

そのままお帰りください^^
420名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:25:40 ID:Sb30arY7
>>419みたいなのがおるからいちいちチラ裏とか書くな
421名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:38:54 ID:U31RhFJ8
近親スレで閉鎖的なんて当たり前やんけ
ましてや血の繋がりを重視しないなど、愚の骨頂!
422名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:59:05 ID:WLlZZcSw
>>421に同意
血の繋がりが重要だから義妹や偽妹などありえん
実妹最高です。

閉鎖的?何それおいしいの?
423名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:22:03 ID:OpvA6YDa
でも婚姻届片手に後ろから背中ピッタリで首に腕を
回してくる義妹もいいぞ
424名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:30:08 ID:z8jlTAdv
考えてみたんだが、>>418的には「妹」は「幼馴染」の強化クラスみたいなもんってことなのかな
積み上げられてきた時間の問題というか
それとは別に係累/インセストタブーを重視する人もいると

……となると、「最近再会した実の妹」と「血は繋がってないけどずっと一緒だった妹」
どっちが真のキモウトといえるのだろう
425 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:41:55 ID:tefTKxJP
次から投下します。
426『花言葉デンドロビウム』:2008/06/05(木) 21:44:15 ID:tefTKxJP
 気持ち悪い。
俺の妹は何でも出来るから……
気持ち悪い。
俺の事まで何でもしようとするから……
妹は人間ですら無いかも知れない。


幼い頃に両親が事故で死んだ。
それからは唯一の親戚夫婦に育てられていたけど、その夫婦も去年に事故で帰らぬ人に。
家に残ったのは、多額の保険金と高校二年になったばかりの双子。

腰の位置まで有る長い黒髪にスレンダーで官能的なプロポーション。
擦れ違う人々を男女関係無く振り向かせる極上のテンプテーション。
加えて誰にでも優しい性格に低音で凛々しい声音。掃除も、洗濯も、料理も、全てを完璧に熟すソツのなさ。

早く彼氏を作って貰いたくて、幸せになって貰いたくて、親戚夫婦が死んでからは、それまで一緒だった部屋を別にした。
男を部屋に連れ込める様に。未だに連れ込んでいないが……
しかも十日も経った頃からは、俺の部屋を甲斐甲斐しく掃除する様になる。
結局は負担を増やしただけ。勿論断ろうとしたが、「ついでだから」と言われてはどうしようもない。
そんな出来の良い妹に比べると自分が情けなくて、
これ以上情けない所を見せたくなくて、
数ヶ月してからは部屋でオナニーする事をヤメた。
とは言っても、俺がオナニーを覚えたのは高二。妹と別部屋になり、初めて性欲が沸いた。
で……行為に使用したティッシュなんかを見せたくないってちっぽけなプライド。
だからオナニーホールとローションを買い、入浴する時に風呂場で……これなら飛び散らないし、匂いも心配ない。
使った後は洗い流し、ドライヤーで乾かし、机の、鍵付きの、引き出しの、一番奥に閉まっておくだけ。
それだけ。
それだけだったけど、俺は机の上に置きっぱなしにしてしまった。
しかも気付かずにそのまま登校する愚行。
ああ、馬鹿だ……
そんな馬鹿の双子は、
双子の妹は、
俺が帰宅し、
自室に入ると、
ハサミを持ち、
椅子に座って、
バツン、バツンと、
オナニーホールを細切れにしていた。

俺の妹は……
真道 硝子(しんどう がらす)は、どこに出しても恥ずかしくない自慢の妹……だった。三ヶ月前までは。
自分の半身と思えない最高の妹だったんだ!
でも、三ヶ月前に、還付無きまでに、俺の中の評価が、逆転した。
427『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:47:06 ID:tefTKxJP
   『花言葉デンドロビウム』




1
 四月の半ば。急激な冷え込みで雪が降った。
太陽は灰雲に侵されて消え、吐き出させれる小さな埃核が僅かに積もる。
そんな日……

「頼光(よりみつ)、忘れ物なぁい?」
家の鍵を掛けながら向けられる問い。妹から毎朝続けられている言葉。
「無いな」
それを毎朝同じ言葉で返す。
表札の前でブロック壁に背を預け、止みそうに無い粉雪を見上げて空返事。
「それじゃあ、行きましょうか?」
俺達兄妹が朝に交わす最後の言葉。
「ああ……」
学校が終わるまでは、余程の事が無い限り言葉を交わさない。
妹は俺を通り過ぎ、いつもと同じに追い越して行く。
俺は三歩も遅れて、いつもと同じに妹の後ろ。
膝下まで隠れてるダッフルコートの裾が、後ろ髪と共演してユラユラなびくのを、いつもと同じに定位置から眺めてる。
これだけは譲れない。妹と俺が取るべき距離。兄妹で決めた『ルール』。
迷惑ばかり掛けている出来の悪い双子の兄と、
全てに秀でた出来の良い双子の妹。
顔も似ていない、似ていないから。
目立たぬ様に……
他人と思われる様に……
男が妹に声を掛け易くなる様に……
都会の街並みで、距離を取り、他人を装い、妹に告白する人物を待つ。
そんな事を三ヶ月……
何で声を掛けないんだよ!? 間違いなくみんな見取れているだろ!? 
女は瞳を輝かせ夢見る少女に。
男は瞳をギラつかせ野性の獣に。
綺麗な歩方も、透き通った切れ長の目も、ぷってりとした赤い唇も、その全てに視線を捕われてるじゃないか!
早く声を掛けろよ!
早く告白しろよ!
こんな女、そうそう居ないんだぞ!?
抱きたいだろ? セックスしたいだろ? オナペットで満足してんじゃねぇよ!!
ちく、しょう……
はやく、俺を、気持ち悪い妹から、解放してくれよ。
428『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:48:57 ID:tefTKxJP
2
 揺れて、揺れて、揺らされて。
これも毎朝。身動きが取れない程の満員電車で、学校までの七駅間をひたすら堪える。
妹は制服の上にダッフルコートを羽織り、入り口のドアを背にしてジッと立つ。
俺は向かい合って庇う様に覆い立ち、両手を妹の顔横に着いて空間を作る。
こっちのドアは目的駅でやっと開く。それまではこのまま。30分はこのまま。


――ゴトンゴトン、ゴトンゴトン。


「ねぇ頼光……私、寒いわ」
妹は右手を口元に添えてハァと息を吐くと、珍しく朝に会話を振ってくる。
「あ……じゃあ、駅に着いたら缶コーヒーでも買ってやるから、それまでは我慢しろよ」
上目で見詰める妹から視線を外して流れる風景を眺め、そんな台詞だけを義務的に返した。のだが……
「イヤよ。いま、あったまりたいの」
わがまま姫は気に入らないらしい。
泳がせていた視線を妹に戻し、小さく溜め息を付く。
「硝子、俺はどうすればいい?」
ガラスと名を呼び、手詰まりで答えを求めると、妹は目を細め口だけで微笑む。
「何もしなくて良いわ。私が、する、んっ……から」
そして言葉を紡ぐと、ピンク色の舌を出し、その襞(ひだ)上を伝い落としながら、添えていた掌に透明な唾液を垂らす。
トロトロにヌメり、掌の窪みに溜まる硝子の唾液。
「ヤメろ、早く手を拭け!」
硝子にだけ届く様に叫び、非常識を考えるなと睨み付ける。
「んっ……ふふっ、聞こえないわ頼光」
無駄。この世界で一番近い存在の筈なのに、俺の声は届かない。
ぐちゅぐちゅと水音を立てて手を開閉して、指の間に粘液の糸を引かせ、掌全体にヨダレを馴染ませる。
「頼むからヤメてくれ……」
硝子はヨクナイ事を考えてる。
硝子はヨクナイ事をしようとしてる。
逃げようにも、こんなギュウギュウ詰めの満員電車の中ではどうしようもない。
いつの間にか俺の言葉は、命令から懇願に変わっていた。
「そうね、良いわよ」
硝子はあっさりと引き下がり台詞を一旦打ち切ると、左手を俺の背中に回し、より一層に身体と胸を密着させて来る。
「そっか、わかってくれた……」
安堵の溜め息を吐こうとして、
「昨日の夜……私に言った事を取り消してくれるのならね」
全部飲み込んだ。
429『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:50:22 ID:tefTKxJP
3
 妹の目は真剣。どこまでも険しく流移する。
だけど、それは出来ない。それは取り消せない。それは俺の決心だ。『昨日の夜に言った事』は、絶対に取り消せない!
しかも今の妹は、取り消す事を望んで俺を脅してる。
俺のせいで、妹をこんな行動に駆り立ててしまったんだ。
だから尚更に、取り消せない。
「ゴメンな硝子……それは、取り消せないよ」
思えばこれが、初めて妹の願いを拒否した瞬間。


――ゴトンゴトン、ゴトンゴトン。


「そう……残念だわ」
見上げていた硝子の瞳は、答えを聞いて泣き出しそうに潤む。
俺は見るに堪えない。強く目を閉じて、視界をシャットアウト。
可哀相だけど、これで良いんだ。これで終わり。
これで……
「やっぱり、『お兄ちゃん』に暖めて貰うしかないようね」
終わらない。
ズボンの左ポケットに違和感。
きっと唾液塗れの右手を入れられた。
「硝子、ヤメろ!」
驚きから連鎖して刮目。
その右手は『穴の空けられた底の無いポケット』に潜り、そのままトランクスの中まで進入する。
「イ、ヤ、よ♪ ココで暖まりたいの。お兄ちゃんもガラスのよだれで気持ち良くしてあげるね♪」
そしてネバ付いた親指の腹でグリグリとペニスの尿道を刺激し、裏スジに指を這わせ、カリを引っ掛けるようにしながら、柔らかな手で竿部分を上下に扱き始める。
 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ……
硝子から泣きそうだった瞳は消え、代わりには夜の表情が在った。
「ぐっ……がら、す……ふぅっ、お願いだか、ら」
ゾクゾクと快感が駆け登り、すぐに息が荒くなる。興奮する。
 ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ……
硝子は掌で適度にペニスを絞め付け、根元から先端までを何度も擦り上げ、唇を舌でなぞりながらイヤらしく笑う。
「お願いだから……なぁに? お願いだから、イカセて欲しいの? こんな公共の場でチンポ勃起させて、ズボンの中でせーし撒き散らしたいの?」
夜しか使わない淫語を喋り、味覚以外の全感覚で射精感を高めようとする。イカセようとする。
普段の姿と正反対。俺だけが知っている硝子のギャップ。
430『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:51:26 ID:tefTKxJP
4

 ヌチュュュッ、ヌッチュ、ヌッチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ……
ペニスを扱くスピードが上がる。
硝子は本気だ。
本気で俺をイカセる気だ。
満員電車の中で手コキして、本気で精液を搾り取る気だ。
硝子の手は気持ち良すぎて、とっくに限界が来てる。射精に至るのは時間の問題。
「はぁっ……ヤメて、くれ、がら、す……んぐっ、はぁぁっ……お前の兄貴を、くっ……変態にする、気か?」
もう手遅れと悟りながらも、微かな望みに賭けて説得を試みる。
落ちたくない。
人として墜ちたくないって思いだけで。
「確かに、変態はイヤね……」
今度こそあっさり。硝子はその一言だけで射精寸前のペニスを離し、ポケットから手を抜いて行く。
「あっ……ありがとう、硝子。わかって、くれたんだな?」
今度こそ安堵。ゆっくりと溜め息。
勃起したペニスは、駅に着いてから駅のトイレで納めれば良い。
そう考えていた。
「変態はイヤ。だけどそれ以上に……お兄ちゃんのアクメ顔が見たいの」
そんな考えも甘い。
硝子は止める気なんて更々無かった。
ポケットを出た手は股間の位置まで滑り、そのまま一気にファスナーを引き下ろす。
そうすれば勿論。ペニスは制服の外で空気に触れる。
「っ!? いい加減にしろよ硝子! これは公然猥褻だぞ? 犯罪だぞ? 捕まるんだぞ!?」
終わり、誰かに見られたら人生が終わってしまう。こんなブザマな格好で逮捕されて転落する。
全身から血の気が引く。
「もぉ、静かにしてよぉっ。きちんと隠して上げるから♪」
硝子は危機感の無い声で抗議すると、自らのスカートを持ち上げてペニスに被せた。
確かに、これなら、バレない……けど、硝子が何をしようとしてるかを理解してしまう。
スカートの中で、ペニスを扱く気だ。
馬鹿野郎ッ!!
「何を考えてんだ! 今すぐヤメろ!!」
事態は一向に好くならない。悪くなる一方。泥沼。
抜け出す術が、見付からない……
431『花言葉デンドロビウム』 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:53:54 ID:tefTKxJP
5
 「静かにしてってばぁっ……悲鳴上げても良いんだよ? この人に痴漢されましたぁって。この変態にレイプそうになりましたぁって。それともガラスが……お兄ちゃんをレイプしてあげよっか?」
硝子の頬は赤く上気してる。
この状況に興奮してるんだ。
 ぬちゅぅぅぅっ、ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ……
「ふぅっ!?」
スカートの中に場所を移し、硝子の手コキが再開される。
人肌で温められた唾液をローション代わりに、徐々に激しくなって行く淫音。
先端付近にはピッタリとスカートが張り付き、カウパーが滲んで染みを作る。
「スカートを青臭くしてないで答えてよぉ♪ ふふっ……いいわ『頼光』。イキなさい」
 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌッチュ、ヌッチュ、ヌッチュ……
ペニスの中を熱いモノが駆け昇る。
指一本ずつの動きも的確に伝わり、射精寸前の快感に酔う。
「ぐぅっ……ちくしょう、チクショウ、畜生ッ!」
結局は同じ。同じ結末。
どんなに抵抗しようと、最後は妹の手でイカされる。
だから、だから……俺は妹と離れなくちゃいけない。
いつか間違いを犯す前に。
「ほら、学校中の子からオナペットにされてる私に直接扱かれてるのよ? 中には私に手でしてもらえたら、死んでも良いって子も居るんじゃないかしら」
 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ……
硝子は目を細め、早く出せと催促してる。
ダメだ。ちくしょう。
「ぎッ……ぐおぉぉぉっ!!」
「私の手でイッて頼光!」

 びゅるぅぅぅぅぅっ!! びゅる、びゅるびゅるびゅるっ! どくんどくんどくんどくんどくん……

射精が終わってからも暫くは手淫が続き、何も出なくなるまでペニスを摩る。
放ち終わった後の敏感なペニスはビクビクと震え、精液を全部吸い取ったスカートはソコだけ雨に濡れた様に重く湿っていた。
「ふふっ、まさか痴漢にザーメンを掛けられるとは思わなかったわ。ほんと……代えのスカートを持って来てて正解だったわね」
晴れやかな妹の笑顔。
ああ、まだまだ。
まだまだ夜までは時間が有る。
だけど、もう変な事はさせない。
学校を終え、家に着いたら、今度こそ妹に理解して貰おう。
俺が家を出る事を……
432 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/05(木) 21:57:16 ID:tefTKxJP
取り敢えずここまでです。
後は、学校でと家での二回分の投下で終わります。
433名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:03:21 ID:hDB5rqln
一番槍GJ
434名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:12:27 ID:5ZKfc2lT
ここまで嫌がってるのは珍しい気がするな。GJ!

思ったんだけど、キモウトキモ姉は世間的には出来がいい子で主人公はそうでない場合がけっこう多いなw
こちらに対する態度と対外的な態度のギャップも魅力の一つなのだろうか
435名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:45:31 ID:mA5cRH/E
Sなキモウトっていいよな!まあ、単に俺がMなだけなのかもしれんが・・・・・・・・・・兎に角GJ!
436名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:59:44 ID:erZkUTDV
GJ。音聞こえてるんじゃ…
437名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:03:13 ID:U31RhFJ8
痴女な妹っていいなぁ 性的虐待受けてる兄もいい
一刻も早く妹に去って欲しい兄とかオナホに嫉妬する妹とか

もう最高じゃあああああああああああああああ
438名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:27:54 ID:xmXlxa7f
>>432 GJ!続きが楽しみだ。
妹がオナホを切り刻んでいる様子を想像して鳥肌がたった。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
439名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:30:29 ID:VfmqKTz2
GJ。

これは少し新しいな
440名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:11:14 ID:zqdhc8Ub
>13
441名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:59:38 ID:Z9eQyErv
>>432
おおGJ!
なんだこの正確にツボを突いたキモウトはw

某妖怪の主の三代目なスレでのガッカリ感が吹っ飛んだよ
442名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 05:57:10 ID:rTf6TCqi
>>424
血の繋がりは無いけど長い間ずっとお兄ちゃん大好きな義理のキモウトの前に、
突如兄と生き別れていた兄の実のキモウトが現れ・・・

なんて展開が思い浮かんだ
443名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 06:47:39 ID:VBHtq+q2
>>442
エロゲだとけっこうあると思ったぞ、そういうの
タイトル思い出せなくてすまぬ
444 ◆zAA0hWWbi6 :2008/06/06(金) 09:51:06 ID:VBHtq+q2
というか自分で書けばいいんだ
まずは走りだけですが>>442さんか誰かが続きを所望されるのであれば
仕事の片手間に死にもの狂いで書き連ね、必ず完結させる所存であります!
投下しまう
445「ダブルキャスト」 ◆zAA0hWWbi6 :2008/06/06(金) 09:51:54 ID:VBHtq+q2
序章

両親は、私たちがまだ幼い頃に離婚しました。
私はババアに連れ去られ、お兄さまは糞ジジイに拉致されました。
そうです。
あの鬼畜どもは私たち兄弟の仲を引き裂いたのです。
憎んではいけません。恨んではいけません。呪ってはいけません。
決して殺してはいけません。
なぜなら私たち兄妹を生んでくれたのは、他ならぬあの鬼畜どもだからです。
ゾンビが鷹を生むとはまさにノコノコ!
…………。
地獄のような苦しみを紛らわすため、せめて声だけでも聞ければと思いました。
時を同じくしてお兄さまも同じ思いに行き着いたはずです。
しかし悲しいことに私たち兄妹は互いの連絡先さえ教えては貰えなかったのです。
実のところ、両親も知らかったんですけどね。
嗚呼、なんたる不幸。なんたる無情の仕打ち!!
この世に神さまなどおりませぬ。いわゆるゴッドデス。
私は信仰を捨てました。
大規模カルト教団の洗脳を受けてとち狂ったババアを見限り、あの懐かしの都会に舞い戻ることを決意しました。
さいわい私は灰色の脳細胞も真っ青なスーパー頭脳と、いとキュートな顔を兼備しておりましたから、
都心の一角を占める古式ゆかしい全寮制お嬢様学校へと続く道のりを辿るのも、そう困難ではありませなんだ。
天使の微笑でカルト教団の偉い人にうまく取り入り、そいつをパトロンにしてやりました。
一流の大学にかよう勉強だけのモヤシ小僧を骨抜きにし、その能力を私への指導に傾けるよう仕向けました。
人道に反する行為ではありますが、輝かしい未来を掴むためには汚い手段も厭わない私です。
そうして何人もの暗愚な豚どもの善意を踏みにじり、ついにお嬢様の仲間入りを果たしたのです。
むふふ、ちょろいものですわ。

すべてはお兄さまのため!

いつか再会したその時に、情に肥えた牝豚に成り果てていては申し訳が立ちませんからね。
女は常に餓えてなければいかんのです。
ということで―――
外道少女シニカル呉葉《クレハ》、はじまります。


あの、はじめていいですか?
446名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:45:11 ID:XwzmI+Cf
よろしおす支援
447名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:55:38 ID:vBITj/Uy
おk期待
「というか自分で書けばいいんだ」の気概に惚れたw
448名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 11:33:51 ID:5iSvZbfC
これは期待できる
449名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 11:35:25 ID:rTf6TCqi
>>445
実に期待
書いてくれる人がいるとは思わなんだ
多謝多謝


ここで昨日の流れを思い出したが
キモ姉妹が義理の兄(弟)を独占&共有してる所に実の姉妹追加となると
今まで独占しつつ共有してた分ややこしいことになるね
450名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 13:03:57 ID:GpiLfAQT
何で凝った名前にする作家が多いのかな
読みにくかったり胡散臭くて萎える
でも近頃は現実のほうがひどい名前も多いから時代に沿ってるのかな
451名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 13:09:14 ID:vBITj/Uy
キャラ立ての問題だな
安易といえば安易だが、効果的といえば効果的
やりすぎはどうかと思うが
452名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 13:16:02 ID:XwzmI+Cf
お前らw変名おじさんが泣くぞwww
でも、変な名前って、そんなにキャラ付けに役に立つのか?
453名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 13:55:16 ID:vBITj/Uy
「わかりやすい・覚えやすい・思い出しやすい」ってのが有利な点
人物の数が多くなると「こいつ誰だっけ?」って読者が混乱しがちだから
まーそれもやり方しだいなんだが、それにしてもこの話題はスレチかもしれんね
454 ◆zAA0hWWbi6 :2008/06/06(金) 14:47:11 ID:VBHtq+q2
遅れてすみません。
SS処女だったので文体とか改行とかその他もろもろ、並行作業と併せて思ったより手こずっております。
というより、分割じゃなくてすべて書き上げてからまとめて投下した方がよいですかね?
ちょっと考えてみたところ、たぶん全部で五章になると思うっす。
あと、呉葉という名前は思いついたのを適当に付けましたが、もしかすると長野あたりには今も実在する、かも?

はい、とりあえず1章投下しまう
455「ダブルキャスト」 ◆zAA0hWWbi6 :2008/06/06(金) 14:48:34 ID:VBHtq+q2
>>445

第一章「ご都合主義の始まり」


この世は不思議なことで満ちあふれています。
何を隠そう私が通い始めたお嬢様学校もその範疇にあります。
浮き世離れしたスカートの丈、お上品な言葉遣い、ぽわぽわの眉毛。
もちろんお嬢様方はトイレになど行きません。スカートの中でもしません。
超一流のお嬢様とは、あらゆる生理現象から完全にかけ離れたところでお茶会など嗜んでおられるのです。
びっくりです。
驚きのあまり、失禁させそうになりました。
近くにいたビッチを。
「ぴぎぃ!」
牝豚らしく良い声で鳴きやがります。ちょこっと尻を鷲掴みにしただけなのに。
ところでこのビッチ、どこから湧いてきたのかといえば、じつは最初からこの部屋にいたのです。
私が生活することになったこの2LDKの部屋にいて、鞄から出した荷物を整理していました。
部屋を共有することになった、言うなればルームメイトだそうです。
本来なら個室があてがわれるはずなのですが、
諸々の事情により本年度から一年は相部屋生活をすることになったらしいのです。
んなこと微塵も聞いてませんでしたが、別に文句はありません。ありませんよ?
ちなみにこのビッチ、名前は青葉《アオバ》だそうです。名字は忘れました。
部屋割りをした人物は「二人で双葉、なんちゃって」とか思ったに違いありません。
死ねばいいのに。

それはともかくこのアホ葉、けっこう愉快な生き物です。
私ほどではありませんが見た目も可愛らしいので、さほど不快感はもよおしません。
挨拶ついでに尻を揉みしだいている今この瞬間も、
「……あっ……やめ」
短く切りそろえた柔らかヘアーを揺らし、つぶらな瞳を子犬みたいに潤ませて、喘ぎます。
わずかな抵抗は示すものの、暴れたり叫んだりする樣子はありません。
「やめてほしいの?」
調子にノリノリ耳元で囁きました。
返事がないので、私は空いた手をたわわな胸にシャイニングフィンガー。
もみもみ。
もみゅ!
思わず指先に力が入ってしまいました。
こいつが何気に着痩せするタイプだったからです。
私は切ない声をもらすアホバカら離れ、自分の荷物の整理をはじめました。
背中に当たる視線は無視です。
「あのー……」
「黙れよホルスタイン」
「ひぃっ!」
常日頃から蓄積していた暗黒成分が零れた気もしますが、まあ某国の有害さに比べれば微々たるものです。
いつも通り深層の令嬢を装っていきましょう。
「ねえ青葉」
「は、はい」
緊張して落ち着かない青葉を、氷柱のごとき眼差しで突き刺します。
「これから仲良く暮らしていく上で、いちばん大切なことは何かしら?」
私の問いに答えるべく青葉は米粒程度の脳みそをフル回転させて考えてる模様。
そして閃いたようです。
「おた、」
「違うわ」
面倒なので私自ら説いてやることにしました。
「私たちがこの限りある領土を分かち合い、平穏無事に一年を終えるのに必要なのはね」
間を置きます。
「絶対遵守の主従関係よ」
「え?」
理解の遅い青葉は間抜け面をして、主たる私を見つめます。
456「ダブルキャスト」 ◆zAA0hWWbi6 :2008/06/06(金) 14:49:19 ID:VBHtq+q2
平和ボケした温室育ちめ。
荒涼とした世間を知らずに生きてきた娘の甘ちゃんっぷりに、思わず溜息がもれます。
「いいわ。明日からでもみっちり叩き込んであげるから」
今日は、なんだか疲れてしまいました。
「仮眠をとるから、その間にそこの荷物を私好みに配置しておきなさい」
注文を付けると、私は日当たりの良い部屋を選んで入りました。
新入生を迎えるにあたり、大きな家具は学校側が予め用意しておいたようです。
真新しいベッドの上に俯せに倒れ込み、微睡みに身を浸します。
今日からここが私の部屋です。
特待生に対する学校側の配慮により、青葉とかいう侍女、兼、愛玩動物も進呈されました。
せいぜい有効活用させていただきますとも。
「あのね、その山田さん」
遠くのお兄さまを想います。
「山田呉葉さん」
どこかの高校に通うお兄さま。
私がいない寂しさに打ち拉がれながら、それでも適度に充実した日々を送っていることでしょう。
「山田呉葉さま?」
懸念があるとすれば、あのゴミ屑ジジイの存在です。
幼い頃の私の記憶によれば、
あいつは細菌にも満たない人間性しか持ち合わせぬ、まさに獣欲の塊のような男なのです。
美人を見かけて声をかけること矢のごとし。
子供たちの目をはばかることなくNANNPAを繰り広げ、
その優形の美貌に魅了された牝豚どもをホテルに連れ込み次々と食しておりました。
まあ私たち兄妹は晩餐会にはお呼ばれしませんでしたので、実際に食したかどうかは謎ですが。
「ねえねえ、呉葉さんってば」
ようやく察しましたか、この愚鈍な生娘は。
寝転んだまま、振り向きました。
「……なに? 死にたいの?」
「死にたい人は進学しないよ。それより、これ見てこれ」
なかなかどうして、胸と適応能力だけは発達しているようです。
怯えるどころかむしろ嬉しそうに、つぼみ状に合わせた両手を差し伸ばしてきます。
つぼみの中身を見せたいようです。
仕方ありません。
顔を近づけて覗き込むと、指の隙間から何かが垣間見えました。
「洗面所で見つけたの」
つぼみの中をコソコソと。
カサカサと。
「可愛いでしょ。ゴキちゃん」

――――くっ!

私としたことが、完全にしてやられました。
こいつ芋子か……
意識が、もろくも霧散します
復しゅ


虚ろの淵にて。
お兄さまと再会を果たすその日まで、退屈しのぎには困らなそうです。

つづけ!
457名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:26:40 ID:G0HcAwrD
投下乙です
深窓の令嬢というだけでドキドキする不思議・・・
458>>454 妹が質問に答えた:2008/06/06(金) 16:31:07 ID:G0HcAwrD

『兄さん、何をしているんですか?』
「あ、いや、これは・・・」
『夜な夜な怪しい動きをしていると思っていましたが……なるほど、SSを書いていたんですね』
「う・・・やあ、はは・・・ちょっと興味があって。ここ最近書き始めたんだけどね」
『私が作者としてのあり方について語ってみましょう。投稿の際のお約束などには書かれない、闇の規則を・・・』
「は?」
『まず、作者はSSで語れという言葉があります。これには二つの意味があります。一つは、そのジャンルに関する作者本人の欲望をSSに昇華させ、よりよい作品を作り出して欲しいという意味。もう一つは、SS投下以外の発言は最小限にとどめよという意味です』
「二つ目の意味がよくわからないんだが・・・」
『読者が興味を持つのは、作者本人の話ではなく、あくまでSSなのだということです。作品内容に関する事務連絡以外は、あまり喜ばれる傾向にはありません』
「なるほど、そういうものなのか」
『あと、投稿の際のマナーは大抵テンプレートに含まれていますが、一回あたりの投下量については明示されていないことが多いです』
「そういえばそうだな。つまりは、自由でいいということなのか?」
『分量についてはその通り、自由でよろしいでしょう。ただ、ストーリーの量としては、話が一つまとまるところまで書いて投下する方が良いとされています』
「んん? どういうことだ」
『三レスで終わる話を三レスで投下することにはなんの問題もありませんが、十レスで終わる話を三レスを二回と二レスを二回に分けるなどして投下すると、内容を追いにくくなって、作者にも読者にも不利益が生じやすくなります。
同じ三レスの投下でも、後者は好まれないということです』
「なるほど、なるほど。だいたいわかったよ。しかし、SSを書く時には意外と気を遣うことが多いんだな」
『そうですね。女は産む機械ならぬ作者は書く機械発言や、それに絡む論争は、エロパロ板の各所で見られます。しかし読者は読者で色々と気遣いをしているものですし、大切なのは作者と読者がお互いを思いやることですよ』
「なんか、まとめに入ってるな・・・」
『読者をより楽しませる気遣いと、作者をより創作意欲に駆り立てる気遣いが、良い作品を創り出すのです』
「なんか、綺麗にまとめたな・・・」
『じゃあがんばってくださいね、兄さん。ふふふ・・・』
459名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:35:44 ID:vBITj/Uy
その後兄の書いたSSで自慰する妹
「はぁ……はぁ……兄さん、こんないやらしいことを私にしたいと思ってたんですか……? あぁん……。それならそうと、早く言ってくれれば……」


まで読んだ
460名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:59:18 ID:XwzmI+Cf
どっちも乙。いや、今日はいい日だ
461名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:05:04 ID:AIf22OC4
なぜ君たちは平日の昼間から…
462名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:36:54 ID:XwzmI+Cf
HAHAHA、そんなのキモ姉妹に軟禁・監視状態で部屋から出れずにいるからに決まっているじゃないか
ネットで助けを求めることも出来ないくらいに調教済みで、キモ姉妹の愛に目覚めたあまり、暇に任せてそれを布教しているのさ
463名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:43:13 ID:r8G+1LF1
なに?ダブルキャストとな、まだ読んでないが名前からしてバブルの匂いがぷんぷんするぜ!!
こころして読むとしよう。
464名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:51:14 ID:6WzpC2tt
>>442
かなり近いのがGiftの霧乃
糸電話とか怖すぎる
465名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:01:26 ID:s4x2V146
天然であるが故に殺されない下僕ってのもいいなw
466名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:12:53 ID:hbqRKgfx
そういえば、七七も天然娘を飼ってたな。
キモウトと天然はわりと相性いいのか?
467名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:42:07 ID:/wWBvLPj
キモウトのエロコミックとかある?
468名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:53:32 ID:plYy0or4
ラストフレンズって一度も見てないんだが、キモ姉とか出てきた?
469名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:07:46 ID:0gQoRZyS
質問ばかりしていると、
『それならお姉ちゃん知ってるから部屋に来て』
とか何とか言っていつの間にか監禁s
470名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:17:25 ID:Fxquxuzz
>>467
同人なら、木鈴亭のツカサブログとツカサバレンタインドリームがある。
他には見たことない。
471名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:21:55 ID:ylTgfrSo
ツカサブログは何度読み直しても意味がわからないから困る
472名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:33:16 ID:tL5r7XnK
>>471
あれはつまり、キモウトを下手に洗脳しようとしたらいけませんよ、というお話だよ

そして本のあとがきに書かれていた文を我々は心に留めておく必要があると思う
473名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 17:35:47 ID:ac5VHVxV
なんて書いてあったか引用してくれっていってもおまえは買えっていうんだろうな
474名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 17:40:33 ID:ezqma3aS
475名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 17:56:10 ID:k66ir0bk
>>471
妹は元々キモウトだった→兄のブログ改変で抑えてた思いが爆発 ってとこだろ
>>473
血を流したり凶器もたせたりしただけでヤンデレってのは無い
好きで好きで仕方ないから狂気に走る、そこには愛がある
かいつまんで言うとこんなことが書いてある
476名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 17:59:39 ID:hO06imIu
あげ
477名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:21:36 ID:SJUWdUTi
俺の夢は、美人で超モテて、兄を見下すキモウトに嫌気がさして無視し始めることです。
そして最後にごめんなさい×100って泣きながら誤ってもらうことです。
刺されたくはありません、痛いから。
監禁されたくはありません、野球ができなくなるから。
478名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 20:42:17 ID:NZ2KX8FX
>>477親父さんとお袋さんに頼みなさい。そうすれば…
479名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 21:17:34 ID:7cSHyQCO
ちょっとまて。それは俺の夢だ
480名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:15:42 ID:jWmww5Ke
キモウトよりもギモウト(義妹)の方が好き
481名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:24:30 ID:tL5r7XnK
トシモウト(年増、行き遅れ、男性経験無し、20代後半〜30代前半の妹)も捨てがたい
482名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:40:08 ID:hnFthjS0
>>481
飲もうぜ
483名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:55:13 ID:IPixn30X
>>482
おっと!俺もまぜてもらおうか
484名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:06:16 ID:xw89lylZ
兄の方も未婚で、恋人が出来て結婚寸前になると何故か相手が行方不明になったり事故死したりすんのか
485名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:31:03 ID:NZ2KX8FX
義姉とギモウトに好かれている俺。
毎回付き合ってる子とは何故か死別エンド。
なんかオカシイよな。  
486名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:53:41 ID:D0xp4bim
>>485
で?   

詳細くわしく教えろよ
487名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:07:49 ID:sJ8N1ljx
五歳→母と死別、親父に引き取られる
六歳→親父再婚。姉、桜と妹、優希が来る。
十六歳→初の交際。…交通事故死
十七歳→二度目の交際。またも急死
三度目→謎の自殺。遺書は無し。
…なんか変だ。
そして不必要な添い寝が始まる。
現在に至る。  
488名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:18:59 ID:DYMVw7O+
こええええええ!

でもそれがいい。俺もそんな妹が欲しかった
489名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:08:28 ID:5r8UKaCZ
>>487
そのフィクションなかなか良いな
ぜひSSを書いてくれ
490名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:48:30 ID:ZQSqK+nn
俺リアルでいつも布団の中に入ってきたりする姉いるが、妹が良かった…
491名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:53:05 ID:S0PjLNO5
姉ぶっている妹、と考えたら良いよ(棒読み
492名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:41:23 ID:e9dZ5cqV
俺もリアルに兄思いな妹がいるけど、キモ姉が良かったよ!

…と本人に言ってみたらキレた
493名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:54:38 ID:lEoLOcYI
リアルに仲の悪い姉がいます
数年口を利いていません

お前ら勝ち組の自慢には飽き飽きだぜ……クッ
494名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:10:35 ID:mozo2Q8+
もうこの流れはうんざりだ
495名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:26:15 ID:iD+WC5Br
確かに構ってちゃん臭ぷんぷんする
俺は俺はーの「リアル形式」のレスはうんざりだが
そういうレスする人たちってどういう心境なんだろ?

やっぱり「いいなぁー!うらやましいなぁ!それ絶対おまえに惚れ(ry」っていう
レスを期待してるのだろうか
それとも「脳内妄想乙」ってお決まりのレスが欲しいんか?

話題振るにしても「リアル形式」に頼るんじゃなくて、
妄想の中身自身で俺らを釣って欲しい

ここはそういうスレだし
496名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:46:39 ID:07Ja6SxT
>>495
それなんてエr(ryとかなw
本当VIPでやってくれって思うよ
我々が求めているのは惨事のビッチではなく虹の麗しき姉妹だというのに
497名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:17:37 ID:9EK5lu1s
かまってちゃん妄想はSSで書け
SSで書けないならVIPなりPINK近親相姦系スレにいけ
498名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:37:04 ID:ym6xR5F7
俺にも3つ年下のがいるぜ!

昔はケンカばっかりだったが、最近は結構仲良いいぜ!









まぁ、弟なんだけどな
499名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:38:08 ID:kxBWJeO8
アッー!
500名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:17:57 ID:DYMVw7O+
いきなりですまないが義妹や実妹はいるのに従妹がいないのは何故?
従妹もありだと思うんだ。駄目かな?
501名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:19:06 ID:qAqM7pWj
スレタイ嫁w
502名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:29:21 ID:yvUdd5i1
>>500
それならヤンデレスレでいいんじゃね?
あとsageろ
503名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:30:07 ID:89Hqvf+I
NTRでドロドロしてて、なおかつ濃厚でハーレムな物が見てみたい 昼ドラみたいな?
504名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:40:22 ID:iVdHXzMN
>>500
検索キーワード「月ヶ瀬聖理」
505名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:45:16 ID:DYMVw7O+
気づいてなかった…………
ありがとうこれから読ませていただきます
506名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:47:14 ID:sDqUvg+3
>>495
>そういうレスする人たちってどういう心境なんだろ?
お前のことじゃん^^
まあ仲良くしようぜ^^
それか修羅場スレに帰るかw
507名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:47:51 ID:qAqM7pWj
sageって知ってるか?w
508名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:51:17 ID:f9d917ly
>>507
FXの拡張のコトかぁーーー!!!
509名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:54:00 ID:89Hqvf+I
あ・・修羅場スレがあったか 自己完結しました

510 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 20:56:40 ID:kTAoyGdt
作品投下します。
「兄さん」
511 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 20:57:25 ID:kTAoyGdt
兄さん――
それは世界そのもの。
兄さん――
それは生きがい。
兄さん――
最も愛すべきもの。
奪われるくらいなら……私は……



今日の朝も私は朝食の用意をしていました。
兄さんは寝ぼすけさんなので私がしっかりしなきゃいけません。
さて、兄さんを起こしに行かないと。
兄さんの寝顔はいつ見てもかわいいです。
おもわず食べたくなっちゃう…いけないこんなこと考えてる場合じゃない。
「兄さんー起きてくださいー。朝ですよー。」
「ううん、瑠璃か。おはよう。」
「おはよう。兄さん。朝食できてますよ。」
「ああいつも苦労かけてすまないな。ありがとう。」
「いいんですよ、兄さん。」
兄さんがありがとうと言ってくれる…。
それだけで私は幸せ。
512 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 20:58:58 ID:kTAoyGdt
食事を済ませると私たちは一緒に登校します。
兄さんは恥ずかしいからとか言って1人で行こうとしますが、そんなの許しません。
そんなときは私が上目遣いで目を潤ませながら
「兄さんはそんなに瑠璃のことが嫌いですか?
 嫌いじゃないなら一緒に行けますよね?」
なんて言えば
「わ、悪かった。さぁ一緒に行こうか。」
と顔を赤らめながら言います。
顔を赤らめた兄さんも素敵です。
兄さんが上目遣いに弱いことくらい知ってる私に兄さんが敵うはずありません。
そんないつものやり取りをして学校に向かいます。
「なぁ、瑠璃。瑠璃は恋人とか好きな人はいないのか?」
「いませんよ。」
なんとも愚かな質問です。
だって私が愛するのは兄さんだけですから。
「では兄さんは好きな人いるのですか?」
「まぁな。」
「それは誰ですか?」
「クラスの女の子だよ。」
兄さんは照れながら言いました。
しかし私はそれどころではありません。
兄さんが私以外に好きな人がいる――絶望的な事実を知ってしまったから。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いニクイニクイ二クイニクイ二クイ
「…ニクイ…」
「ん?瑠璃なんか言ったか?」
「い…え…何でも……ありま…せん……」
なんとか私はそう言いました。
「そうか、ならいいや。」
そしてしばらくすると校門に着きました。
「瑠璃、じゃここでバイバイだ。」
「はい、兄さん。」
そう言って別れます。
513 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 20:59:39 ID:kTAoyGdt
正直私は憂鬱でした。
だって放課後まで兄さんに会えないのだから。
教室に着くと声を掛けられました。
「おはよう、瑠璃。」
「おはよう、茜。」
一応友達の茜が挨拶をしてきました。
「いつ見ても、誠先輩素敵よね。」
黙れ豚。
お前なんかが気安く兄さんの名前を呼ぶな。
目を抉るぞ。
「誠先輩て人気なのよねー。でも彼女いないんだよねー。告白してみようかしら?
ねぇ瑠璃手伝ってよ。」
ふざけるな雌豚が。
こいつも殺すしかないようね。
私に近づいてくるやつはいつも、こう。
兄さんに近づこうとする害虫。
害虫は駆除しなきゃね。
兄さんに告白する後押しして欲しいなんて言った害虫は文字通り駅のホームで「後押し」してやったわ。
兄さんに告白した害虫は告白したその夜にバラバラにして犬の餌にしてやったわ。
この害虫はそうね…燃やしてみようかしら。
茜の丸焼き…いい響きね。
ふふ、夜が楽しみだわ。
そんなことを考えていると授業が始まった。
そこで私は朝のやり取りを思い出しました。
兄さんに好きな人がいる…。
茜のせいですっかり忘れていたけれどその雌豚もどうにかしないと。
そうね…家に帰ったら名前を聞き出してみようかしら。
とりあえず今日は茜を始末しないとね。
楽しい放課後になりそうね…。
514 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 21:12:00 ID:kTAoyGdt
放課後。
私はガソリンスタンドで灯油を調達し海辺の倉庫に茜を呼び出しました。
メールでこう送りました。
「兄さんの告白手伝ってあげるから海辺の倉庫に来てね。」
普通なら海辺の倉庫なんて疑うはずだけどあの子はバカだから大丈夫。
なんて考えているとのこのことやって来ました。
「あ、瑠璃じゃない。手伝ってくれてありがと。
 誠先輩はどこ?」
私は質問に答えることなく灯油を彼女に浴びせかけました。
「る、瑠璃なにするのよ。」
「茜を丸焼きにするのよ。」
「意味わからないから。」
「文字通り丸焼きにするだけ。」
そういって茜にライターで火をつけました。
「きゃぁあああああ」
そう叫ぶと彼女はのたうち回りました。
私は冷ややかな目で見ながら告げました。
「兄さんに近づこうとするからいけないのよ。
515 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 21:12:53 ID:kTAoyGdt
彼女は何とか海に飛び込みました。
そして海のそこに沈んでいきました。
「あら、これじゃ茜の丸焼きじゃなくなっちゃたわ。」
私はそう呟きカラカラと笑いながらその場を後にした。

516 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 21:13:57 ID:kTAoyGdt
とりあえずここまで。
中途半端な切れ方になってすみませんでした。
517名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:11:10 ID:OHNgN7qX
>>516
投下乙です。
初心者さんかな?話自体はおもしろいので、文章力をもっと上げれば更にいい作品になると思います。

期待してるので頑張って下さい。
518名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:38:34 ID:sDqUvg+3
こ、こえええ(((;゚д゚)))
519 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/08(日) 23:59:47 ID:kTAoyGdt
間違えて下書き投下しちゃいました。
投下しなおします。
520「兄さん」 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/09(月) 00:01:07 ID:NAtL7f9c
兄さん――
それは世界そのもの。
兄さん――
それは生きがい。
兄さん――
最も愛すべきもの。
奪われるくらいなら……私は……




「兄さん」

今日の朝も私は朝食の用意をしていた。
兄さんは寝ぼすけさんだから私がしっかりしなきゃいけないもんね。
さて、兄さんを起こしに行かないと。
「はぅぅ〜」
兄さんの寝顔はいつ見てもかわいい。
優しい天使のような顔つき。
おもわず食べたくなっちゃうな…なんてこんなこと考えてる場合じゃなかったわ。
「兄さんー起きてくださいー。朝ですよー。」
「う〜ん、瑠璃か。おはよう。」
「おはよう。兄さん。朝食できてますよ。」
「ああいつも苦労かけてすまないな。ありがとう。」
「いいんですよ、兄さん。」
兄さんがありがとうと言ってくれる…。
それだけで私はとっても幸せ。

521「兄さん」 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/09(月) 00:01:57 ID:kTAoyGdt
食事を済ませると私たちはいつも一緒に登校する。
ラブラブに手を繋いで……なんてしたいんだけど兄さんは一緒に登校するのも恥ずかしいみたい。
なので兄さんは色々理由をつけて1人で行こうとしますが、そんなの私は許しません。
そんなときは私が上目遣いで目を潤ませながら
「兄さんはそんなに瑠璃のことが嫌いですか?嫌いじゃないなら一緒に行けますよね?」
なんて言えば
「わ、悪かった。さぁ一緒に行こうか。」
なんてかわいく顔を赤らめながら言って顔を背けちゃう。
そんな純情な兄さんも私は大好き。
兄さんが上目遣いに弱いことくらい知ってる私に兄さんが敵うはずないんだから。
そんないつもの楽しいやり取りをして私たちは登校していると
「なぁ、瑠璃。瑠璃は恋人とか好きな人はいないのか?」
「いませんよ。」
突然の質問に驚いたけど即答。
だって私が愛するのは兄さんだけですもの。
「では兄さんは好きな人いるのですか?」
「うーんまぁな。」
「それは誰ですか?」
私の表情が一瞬にして凍りつく。
「クラスの女の子だよ。」
兄さんは照れながら言いました。
しかし私はそれどころではありません。
兄さんが私以外に好きな人がいる――そんな絶望的な事実を知ってしまったから。
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いニクイニクイ二クイニクイ二クイ
「…ニクイ…」
「ん?瑠璃なんか言ったか?」
「い…え…何でも……ありま…せん……」
なんとか私はそう言う。
「そうか、ならいいや。」
私はその感情を振りはらうために悪戦苦闘していると学校についてしまった。
もうどす黒い感情は封印した。
「瑠璃、じゃここでバイバイだ。」
522「兄さん」 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/09(月) 00:02:40 ID:NAtL7f9c
「はい、兄さん。」
私は飛びっきりの笑顔でお別れした。
でも内心私は憂鬱だった。
だって放課後まで兄さんに会えないんだもん。
階段を昇って教室に着くといつものように声を掛けられる。
「おはよう、瑠璃。」
「おはよう、茜。」
一応友達である茜が挨拶してきた。
なんで一応かって?
それは茜がお兄ちゃんに憧れてるから。
それだけは誰であろうと許せない。
お兄ちゃんは私だけのものなんだから。
「いつ見ても、誠先輩素敵よね。」
毎度毎度朝はこう呟く。
思わず黙れ豚なんて言いたくなっちゃう。
あなたなんかが神聖な兄さんの名前を呟くなんて。
一応の友達だからそこまでは許してあげる。
「誠先輩て人気なのよねー。でも彼女いないんだよねー。」
兄さんが人気なのは事実。
だって私が愛しちゃうくらいだもの。
ここまでで茜はやめておけばよかった。
だって次の言葉が惨劇の幕開けになってしまうのだから…。
「私告白してみようと思うの。瑠璃ちゃん手伝って?」
この言葉で私は怒りが頂点に達する。
ふざけるな雌豚が。
目抉るぞ。
危うくそんな言葉を言いかける。
「ね、瑠璃ちゃん妹だからできるでしょ?」
「なんていうかお兄ちゃん女の子に興味ないみたいなんだよね。だから手伝えないよ。」
冷静に私は突き放す。
ここで引けば許してやろうと思って発した言葉だ。
「そんなことないと思うよ。だって先輩も男の子なんだから。だから協力してくれなくても1人でやるわ。」
私のどす黒い感情に火がついた。
ここまで言って引き下がってくれないお馬鹿さんは………………殺しちゃわなきゃね。
523「兄さん」 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/09(月) 00:03:19 ID:NAtL7f9c
私に近づいてくるやつはいつも、こう。
兄さんに近づこうとする害虫。
害虫なんだから駆除して当然。
小学校の先生が言ってたわ。
「害虫は駆除しても問題ない。」ってね。
今までだってたくさんの害虫を駆除したわ。
半年前は兄さんに告白する後押しして欲しいなんて言った害虫を文字通り駅のホームで「後押し」してやったわね。
2カ月前は兄さんに告白した害虫を告白したその夜にバラバラにして犬の餌にしてやったわ。
今度はどんな風に駆除しようかしら。
そうね…今度は燃やしてみようかしら。
茜の丸焼き…いい響きだもんね。
だから私はあえてこう答える。
「わかった。協力するわ。」
「ありがとー。瑠璃のことも大好き。」
茜は笑顔でそんな風に答える。
そんな話をしていると授業が始まるチャイムが鳴った。
授業は極めて退屈。
だって兄さんより教えるのが下手なんだもん。
そんなことを思っていると、ふと朝のやり取りを思い出した。
兄さんに好きな人がいる…。
害虫のせいですっかり忘れていたけれど兄さんの心を惑わせる害虫も駆除しないと。
そうね…家に帰ったらまず名前を聞き出さないと。
とりあえず今日は先に茜を始末しないとね。
私は夜が楽しみでどす黒い微笑みを浮かべていた。
524「兄さん」 ◆2JvVFiwWtQ :2008/06/09(月) 00:03:50 ID:NAtL7f9c
放課後。
私は家に帰るとガソリンスタンドで灯油を調達した。
あとはどこに呼び出すかである。
人目につきにくい場所じゃないといけないからな……。
そうだ海辺の倉庫にしよう。
告白に海辺はロマンチックだからなんて言えば馬鹿な害虫はのこのこ来るだろう。
私は携帯で害虫にこう死の招待状を出した。
「8時に海辺の倉庫ね。海辺はロマンチックだからここにしたわ。」
しばらくすると
「そんなことまで考えてくれてありがと。やっぱ瑠璃は優しいね。」
なんて馬鹿丸出しの返信が来た。
私は害虫が待ち合わせ場所に来ることを確認するとウキウキしながら家をでた。

私は10分前に待ち合わせ場所に着いた。
頭上では星がキラキラと輝いている。
これはいい燃やし日和ね、なんて考えていると害虫がやって来た。
「瑠璃お待たせー。仕事が早くて助かるよ。あれ、誠先輩は?」
私は害虫の呼びかけに答えずに灯油を浴びせる。
「きゃっ、冷たい。瑠璃何するのよ。」
「茜の丸焼きを作るのよ。」
朗らかな声でそう告げるが目は笑っていない。
「意味わからないよ。悪ふざけはやめて…」
害虫は最後まで言葉を発することができない。
なぜなら私が彼女に火をつけたから。
「きゃぁあああああああ」
そう悲鳴をあげながら害虫がのたうち回る。
私は声をあげて笑う。
だってその姿が芋虫みたいで愉快なんだもの。
ひとしきり笑うと冷たい声で告げる。
「兄さんに近づこうとするからいけないんです。バイバイ茜。」
茜は火を消すためになんとか海に飛びこんだ。
しかし火は消えたがほとんど体力のない状態で海に入るのは無謀だった。
そのまま溺れ沈んでいってしまう。
「あら、茜の丸焼き失敗しちゃったわ。」
そう言ってカラカラと笑いながらその場を去った。
525名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:13:10 ID:C4CY0qJW
GJ!!
でもえげつねえ。人間バーベキューを実行するとは…恐ろしい子www
526名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 08:33:46 ID:VY6EAmvX
GJ
線香のCMを思い出したのは俺だけじゃないはずw
527名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:45:49 ID:enGgE0EH
>>467
妄想限定は?
ゲー○ラボって雑誌で紹介されてた
528名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:51:18 ID:JQRrzN7j
529名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:04:14 ID:IpM5b0TK
>>528
さぁ詳しく教えてもらおうか
530名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:07:51 ID:NYO2Hpyd
>>528
前にどっかで拾ったなあ
531名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:20:04 ID:OUK9q7e6
最後は監禁されてハッピーエンドというヤンデレの基本中の基本を押さえた話
532名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:24:17 ID:wwCpe+ZC
>>531
ただし、被害者のほうはBADENDw
533名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:30:44 ID:PPjb7XVJ
キモウトの監禁・調教を受ければ皇帝みたいに洗脳されちゃうから大丈夫さw

四肢切断されたうえ1年監禁されても心が折れなかった主人公もいるにはいるけどな
534名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:24:55 ID:OnNruqQa
>>533
5000光年の虎?
535名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:34:50 ID:t1Gy7fSM
>>534
Nao2だよw
エンディング名「小鳥ハ永久ニ鳥篭ノ中」
536名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:24:34 ID:YkyCJHn0
>>528
どっかで見た記憶があるんだがタイトルなんだったかなぁ
537名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:57:26 ID:Y6KUfd40
>>528
オオハシタカユキのヤンヤヤか
そもそも妹なのか単に懐いている年下の幼馴染なのかわからない
お兄ちゃんとは言ってるけど主人公がヒロインを妹と述べる部分が無いんだよな
538名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:49:33 ID:CnXhLnHP
>>537
話のノリもヤンデレスキーとして、そそられそうで、そそられないしな・・・


エロ漫画のキモウトなら、けもののさんの「ぐる〜みんぐ」は素晴らしい
539名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 11:46:19 ID:KVGoGZOr
さっき料理してて指切った
痛すぎる

キモ姉妹はこんな痛い思いを毎日しながら料理に自分の血を混ぜてるんだな
540名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:17:40 ID:PvFOahGr
>>539
だっておまえ想像してみ?
自分の血液が相手の体内に入るんだぞ、男にとっての中田氏と同じだ。
つまりキモ姉妹は毎日痛い思いをしながらも、男が中田氏をするのと同じ快感を味わっているのだ。
541名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:26:17 ID:0kG6KQcK
>>540を見て思った。

兄か弟で妄想→鼻血ブー分の血液はキモ姉妹的には駄目なのか?

いや痛い思いして可哀想だなと…
542名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:43:05 ID:PvFOahGr
>>541
妄想にトリップしたら料理が作れない(混ぜれない)じゃないか。
かと言って事前に出しておくと言うのもね。
やっぱり兄弟には新鮮なのを食べてもらいたいじゃん。
543名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:43:37 ID:JCo1Rl2g
>>540
消化器官に入るんだと口内射精のほうが近い気がするが
544名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 16:02:21 ID:1D6CyzGD
>>534
まぁ修羅場って言やあ修羅場だが、全くベクトルの違う修羅場だな。
545名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 16:09:00 ID:a98OxMGJ
>>540
肉体的快楽は伴わないがな。キモ姉妹の愛は精神的充足が強い。強烈なのに普段はプラトニックだから美しくて泣ける
異論は認める
546名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 01:35:01 ID:jo1cYhEV
なんだ?みんな監禁されちゃったのか?
547名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:36:59 ID:/j50VRDe
この俺が妹なぞに後れを取るわけがなかろう…・・・

ん?何だ…
548名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:46:52 ID:iKNmZIh7
>>547
油断したな
まあ俺はお前らとは違っ
549名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:54:28 ID:Cep3Osnn
情けない奴等だな。どれ、俺が格の違いってものを見
550名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 04:07:46 ID:x6y1Fvli
>>545
確かに女性は精神面から性的快感を得ると言うしな
キモ姉妹は非常に女らしいということか
551名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 05:03:26 ID:8rEDLz6N
キモウト系って、どうにも完全無欠のハッピーエンドってのが考えられないんだが

それとも、破滅だったり、どこか影がある感じのを求めてるのだろうか
552名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 05:05:59 ID:mp0WwxZ8
一つ思い付いたが兄が重度の2ちゃんねらーだったらどうだろうか
妹の策略を安価で華麗に交わすとか

…鬼畜安価でセクロス方向に持ってかれるか
553名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 10:56:31 ID:/lJxvq50
VIPでいいんじゃね?
554名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:09:00 ID:fQz2jmkk
むしろここじゃね?
姉 妹 愛で検索したとかで




んでキモ姉妹に履歴見られてあぼん
555名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:19:46 ID:+cO0AajK
ガチホモの兄と弟かも試練
556名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:46:46 ID:GYAwZglH
弟が姉に責められてる時に喘ぐのはハァハァできるが
兄が妹に(中略)のはハァハァできない
557名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:31:32 ID:/DYPZ5Rp
>>556
人によりけりだな。
ちなみに俺は過剰な暴力表現と同性愛描写さえなければ兄弟どっちが受け攻めだろうと問題なくハァハァできる人間だ。
558名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:41:27 ID:FZ3uGbTW
ぶわーぶりぶりっぶびびぴっぶぷー・・・・・・ぷひっ
559名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 20:28:33 ID:fQz2jmkk
>>558
何故かぴぴるぴーが浮かんだ。しかしなんだな。やっぱ過度の暴力は駄目だよな
兄か弟の防衛と調教以外では
560名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:26:59 ID:RF03uV/Z
自衛官のキモ姉に襲われる軍オタ高校生と言うシチュが頭に浮かんだ。
戦闘服プレイとか…
姉・陸自迷彩 弟・米海兵隊ACU迷彩 
エアガンを突き付けて捕虜プレイを楽しむ姉。
その妄想を文に変換できない…
561名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:44:23 ID:E8eQhWy0
>>560
どうせやるなら毎朝、装甲車で迎えにくるくらいぶっ飛んでた方がいい。
ハッチから顔出して
「えへへ、待ちきれなくてきちゃった(にっこり)」
ってやってくれるだけでご飯三杯はいける
562名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:07:17 ID:XkVHeN0e
>>560
第二保管庫→掲示板→避難所スレを目指せ。幸運を祈る。
563補給線の姉:2008/06/11(水) 23:34:12 ID:RF03uV/Z
家の前でトラックが止まる。
姉が運転席から手を振って投げキッスをしてくる。
助手席の後輩の人が苦笑いしてるよ…
家の前の国道は駐屯地の補給線だ。演習場に行くのも、物資を運ぶのも全てこの道を使わないといけない。
毎日、高機動車やら装輪装甲車、その他のトラックがここを通る。
姉はそこの駐屯地の事務官で、よくここを通る。毎回冒頭の様な光景が繰り替えされるのだ。
俺は年上好みだが、姉は守備範囲外だ。
姉の後輩の新人さんが丁度タイプだ。
駐屯地祭の時三人で回ったけど、ホント良いよなあの人。
姉は家に帰って来ると、速攻で俺に抱き付いて来る。
もう22なんだから、19の弟に抱き付くなよ…
どうしたら良いですか? 
564名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:07:37 ID:1scY3fgM
つづけて♪
565名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:41:26 ID:Vd0scwf2
>>556
前者がショタコン
後者がロリコン
こういう事だと思う

因みに自分は前者なんだが、ふたなりじゃないのに♂×♂をやるのが理解できない
566名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:30:06 ID:bfJCstvG
待て、ふたなりは♂じゃないだろw
ンマー、たとえ何コンであろうとも、兄か弟ならキモ姉妹は構わずくっちまうがな。
567名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 07:54:02 ID:6P7FNUR5
それをいうならふたなりは♀でもないぞ
568名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:13:59 ID:1GGrK4NT
♀にちんこがくっついたからふたなりだろ
♂に穴が開いたところでなんも催さんわ
569名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:25:13 ID:6P7FNUR5
>>568
催す催さんはお前の好みの問題であって言葉の意味とは関係ない
570名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:40:54 ID:MTsylzxA
ふたなりの話をここでする意味が分からない
該当スレで思う存分語ってくださいね
571名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 13:11:22 ID:1scY3fgM
ふたなりのキモ姉キモウトってある?
572名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:27:37 ID:Ck6E5Rw1
だからふたなりはよs(ry
573名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:50:14 ID:YyFcO3UV
どうみても確信h(ry
574名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:21:15 ID:dbj1aaO1
男が突っ込まれてらめえええっ! な展開は勘弁www
やっぱり男の子は健全なのが一番だよ




と姉が申しております
575名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:57:25 ID:6P7FNUR5
しょうがねーな、このスレに関係ある話にしてやるお



姉よりおっぱいが大きい弟とか
576名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:11:03 ID:VCJItafR
よっぽどピザなんだな
577名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:35:01 ID:Ck6E5Rw1
性別にあった話をしようぜ。
578名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:59:36 ID:dAhN2sBM
どうしようもないピザデブニートの弟君にDVを受けつつ最終的にはいつも従ってしまうお姉ちゃん。
それを冷ややかな眼で見下す妹。
ある休日、妹が予定より早く家に帰ってくるとそこにはマシマロのお化けのような弟君に組敷かれ、発情した牝犬のように腰をふるお姉ちゃんの姿が!



ここまで妄想できた。しかし自分の書いたエロシーンでは抜けん。
どなたか簡単かつ安全に短期間の記憶を失う方法を教えてもらえないだろうか。
579名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:19:53 ID:NONV14CK
デブじゃなぁ…
580名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:42:30 ID:Y7aWry7k
美少年の弟君にDVを受けつつ最終的にはいつも従ってしまうお姉ちゃん。
それを『いいなあ…』と、羨望の眼で見つめている妹。
ある休日、妹が予定より早く家に帰ってくると、そこには女の子のような弟君を組敷き、
発情した牝犬のように腰をふるお姉ちゃんの姿が!
581名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 19:26:38 ID:BePZ1gZg
>>578
とても良い
勿論弟がそんな駄目人間になったのはおねえちゃんの洗脳の一環なんだよな?
582名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:29:45 ID:ylmYRN9E
そんな風に洗脳したくないだろ普通w
ダメ人間にすることによって変な虫が付くのを防ぐのか…?
583名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:30:15 ID:yH9Jx8JE
>>580
美少女の妹君にDVを受けつつ最終的にはいつも従ってしまうお兄ちゃん。
の間違いだろ?
ちょっと顔洗って来いよ。
584名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:42:47 ID:/Tl6Cjv8
思考が固定化してるなここの住人は
キモウト・キモ姉=ドSかよ
むしろ美少年の弟君に殴られたり理不尽に支配されたりするのがイイ、
っていう性癖のキモ姉がいたっていいじゃまいか
585名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 21:51:11 ID:L/AeQyug
欲情してジリジリ距離を詰めてくるキモウトのほうが好きです
586名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:00:10 ID:BePZ1gZg
>>584
DV夫から離れられない妻みたいでいやだ……
587名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:01:01 ID:K46Dg8a4
最初から弟と肉体関係持ってるキモ姉の話とか
588名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:45:05 ID:4EBlIDmw
大切なのは兄弟を愛しているのにタブーに阻まれて想いが叶わず病んでしまうことだからどんな風に病むかは自由だと思う
逆レイプや監禁、暴力で従わせるのもいいし
女として愛してくれなきゃ死ぬ!とか脅してもいいし
兄弟の要求を盲目的に叶えてなんとしても繋ぎ止めておこうというのも有りだと思う
589名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:18:12 ID:yH9Jx8JE
>>584
お前は変な被害妄想を持ってるな。
誰もキモウトはこうじゃないと!なんて言ってないでしょ。
心をオープンにしないと基地外女系のスレには馴染めない。
590名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:31:09 ID:9cIeTXAu
>>589
「○○の間違いだろ?」とか言いながら「こうじゃないと!とは言ってない」って矛盾してると思う、ニュアンス的な意味で
もしくは勘違いを誘いやすい発言であろうと思われる

別に被害妄想はないよ
ワンパターン好きだなーと思っただけで
591名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:50:02 ID:Veure0Ha
っていうかキモ姉妹スレの住民は姉妹が必ず嫉妬しないと気がすまないのかw
例えば愛する兄とか弟の想い人をとっつかまえて調教して誕生日にプレゼントするとか
新しいのは無いのかw















































セウノウス姉妹はカワイイ
592名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:36:13 ID:jLPShMeH
無意味に行間空けまくるのは好かん
593名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 02:22:12 ID:a6O3g4ic
キモ姉妹は泥棒猫の入り込む「間」など許さないィィイイイ!!
594名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 03:20:48 ID:pKFaG90O
そういや某スレ(修○場)で>>591のように無駄に行間開けまくる荒らしがいたな…
いや、だからどうってワケじゃないよ?ただ書き方のクセが似てるとか思っただけの話
595名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 04:04:55 ID:a6O3g4ic
>例えば愛する兄とか弟の想い人をとっつかまえて調教して誕生日にプレゼントするとか
ちなみに似たようなネタはこのスレで既出なんだよな。実行はしてないけど
姉が腐女子でキモヲタで。 ←これな

所詮オレ達の想像なんて、キモ姉妹からすれば千年前に通った道なのさ!
596名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 05:25:59 ID:5toPY1rk
絵師かAA職人が降臨してくれないかな
しろ姉と千鶴子の御尊顔が見たい
597名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 06:46:26 ID:1hZRlHCa
>>584
そういうキモ姉妹をお話にしようとすると、意外に難しかった。理不尽に支配されたい
という受け身の欲望を、どう行動につなげたらいいのか…、
M系キモウト話に挑んで失敗した俺に教えてくれ
598名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 08:15:00 ID:5hiGRvNT
朝っぱらから、過疎で困った村が
『特区内なら姉妹によるヤンデレ犯罪は不問にふす』というキモ姉妹特区で村おこし
という電波を受信してしまった。もう末期だわ・・・
599名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 09:11:00 ID:dbY0IfdV
>>576
何で女性化乳房って考えないの?
600名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 09:40:24 ID:p3666zGq
>>599
何で姉さんが超無乳で弟がマッチョ(大胸筋)って考えないの?
601名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 10:11:04 ID:FF2uIADv
キモ姉妹の前にはマッスルなど無駄ということですね。分かります。
602名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 10:58:54 ID:h6fFAb1z
キモ姉、キモウトってリアルに存在するの??
603名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 11:16:17 ID:/kJ03QJE
いるにはいるが、キモ姉妹の計画は常にパーフェクトなので、その事件や犯罪が明るみにでることはない
よって我々にその存在を感知する術はない

当事者である以外にはな
604名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 12:59:37 ID:z8CswLz3
>>603が知ってるのはどういうわけなのか
605名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 13:03:51 ID:ps8TDVn8
603はキモ姉の包囲網を必死で掻い潜って来たんだろう
606名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 13:08:25 ID:k/hfzT/M
>>597
そこはやっぱり、既にお兄ちゃんべったりの状態で始めるわけですよ
子どもの頃からお兄ちゃんのいうことだけ聞いてきた、と
お兄ちゃんのいうことなら何でもするね、とか口に出して言う

そこで兄が受験で失敗とかして精神的にテンパってしまう
兄は自分のことで手一杯なのに、妹はあいかわらず自分では何も決めようとしない
「もういいかげん俺から離れろ」と言うと泣き出す
そんな妹にキレて理不尽な要求をすると、なぜか妹はどんな要求にも諾々と従う……しかも、心から嬉しそうに。
「うん、お兄ちゃんのいうことならなんでもする」



っていうのはどう?
607名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:06:01 ID:kc9cHSZ+
608名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:37:23 ID:BWosGSt3
>>607
前後の展開がわからんけど、妹がキモウトというより、兄から手を出してそう
609名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 17:24:05 ID:kc9cHSZ+
続きは嫁の方の両親に挨拶に行く前日にキモウトが「邪魔しに行こうかしら」
と言ってた(怪しい笑みで)
610名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:42:30 ID:fy/Ro6wI
弟の背中にくっついてる姉
湯上がりの状態で遣られると背中蒸れる。(女性の匂い付きで)
野球ヘルメットの内側に(勝手に)貼られた姉のビキニ写真(僅かな配慮)
携帯何故か全裸の姉が待受写真。
弟の膝の上に座って下着一枚でテレビを見る姉。弟の股間が作動したら当たる位置に腰を置くのがポイント。

…な兄弟の夢をさっき見た。      
611名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:24:57 ID:Ih/RkQk8
>兄弟の夢をさっき見た。

アッー!
612名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:54:48 ID:UtsWBNhU
このスレのアッー!頻度は異常www
613名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:55:32 ID:ni/lYkWx
お前らATOKを導入するんだ
そうすればきょうだいで姉弟とか兄妹とか姉妹とか鏡台とか出るぞ!

まあBLも大好物な俺にとっては現状の方がありがた……
スマン、ちょっと妹が呼んでるから行ってくる
614桃色亭肝妹:2008/06/14(土) 03:38:13 ID:9wqe23/v
毎度、ばかばかしいお笑いを一席。
615おにいちゃんこわい:2008/06/14(土) 03:38:39 ID:9wqe23/v
長屋の若い衆が集まって、何やら話しております。
どうやら怖いものをつらつらっと並べて、お互い話しているようです。

「ねえねえ、わたしは何が怖いかってえと蛇が怖いんだよ。
あのにょろにょろっとした舌を見ると、ゾッとしちまうんだ。
八ツあんそう思わねえかい?あー!思い出しただけでも身の毛がよだつ」
「あら、そんなもんが怖いのかね。俺はかえるだよな、かえる。
どうもあのぬるってした背中はどうも苦手なんだよねえ」
「あんなもの怖かねえや。熊さんはずいぶん怖がりなんだね。
おい、お花ちゃんは何が怖いんだい?ずっと黙ってるじゃねえか」
「あたしは…あたしは…おにいちゃんが怖い」

「…ずいぶんおかしなこと言うね、この娘は。お前さんの兄貴の与太はお人よしで
この長屋じゃ有名じゃねえかい?」
「あああ!!もう、おにいちゃんって言葉だけでもゾッとするよ。
あたしとおにいちゃんが二人っきりになったて思うと、あたしの血がぜーんぶ
引いてしまうじゃないかって思うよ。ぶるぶるぶる…」
「ふーん。裏で何か悪い事でもしてるのかね」
「熊さん、そんな噂は全然聞かないよ」

おにいちゃんって言葉を聴いただけでお花ちゃん、とっととこの場から立ち去ってしまった。
さて、残された熊さんと八ツあん。この近所でお人よしでのんびり屋の兄貴が怖いって言う
お花ちゃんの言葉が信じられない。そこで、二人はお花ちゃんを怖がらせる事にしたんですな。
616おにいちゃんこわい:2008/06/14(土) 03:39:22 ID:9wqe23/v
「おい、与太。今、障子の向こうにお花ちゃんがねてるんだ。
そこにな、お前さんがすっと飛び込む。飛び込むってえと、お花ちゃんがキャー!って叫ぶ。
お花ちゃんを怖がらせようって寸法よ」
「ほ、ホントにうまくいくのかい?熊さん」
「あったりめえよ。お花ちゃんがウソを吐くってえのか?」
「じゃあ、与太。……それ!」

ドドドン!!
熊さんに背中を押され、兄貴の与太はお花ちゃんの寝ている部屋に突き飛ばされた。
「きゃー!!おにいちゃん!!怖い怖い!怖いよお!!」
「おい!八!!聴いたかい?『怖いよお』って」
「ホントだねえ。『怖い』って言ってらあ」
「ぶるぶるぶる…だ、誰かああ!助けてえええ!!」
「お花ちゃん、ホントに怖がってるよ」
「あんなひょうろく玉に怖がってるのかい?」
「うん、あれは本物だよ、熊さん」

あまりにも悲鳴が大きいのでガラっとふすまを開けると、
着物を捲し上げたお花ちゃん、真っ裸の兄貴の上に乗っかって、腰を揺らしてる。
それを目にした、八ツあん熊さんは黙っちゃいられない。

「お、お花ちゃん!!何やってるんだい!」
「きゃー!おにいちゃんが怖い、怖いよお!」
「うそつけ!!ホントは何が怖いんだい?」
「今度は、おにいちゃんのちんちんが……怖い」
617桃色亭肝妹:2008/06/14(土) 03:39:55 ID:9wqe23/v
お後がよろしいようで。お開きでございます。
618名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 04:33:07 ID:UtsWBNhU
はっはー!夜が明けてきやがった
それにしても朝からGJな話だぜ、これは新しい切り口だ
乙!
619名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 09:19:17 ID:FXhtnQdS
えー、かように果報者な与太郎もあったものでございまして……
>>615のアニキ、よくおヤリになった! 甘酒進上!

しかし落語界には、上品なのでは「明烏」から、お下品なのでは「なめる」までいろいろ艶笑ネタはあるってのに、
落語エロパロってこれまで無かったよな

これは他のスレでも使えそうだ
620名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 09:27:33 ID:PlVG8ErB
>>619
嫉妬スレで「五人回し」とか?

このスレなら「権助提灯」で妻と妾を姉と妹に変えれば何とか・・・
621名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 09:31:02 ID:3KwAlY63
思ったより面白そうだな落語って
622名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 10:38:51 ID:udP+2OIp
妹「ハァハァ…お兄ちゃん」
姉「ハァハァ…弟」
母「ハァハァ…貴方」

兄「うっ…ふっ…」
弟「ら、らめぇぇー!」
父「アッー!」

爺「…と言う夢を見たんじゃ」
婆「ハァハァ…爺」
623名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:09:19 ID:FXhtnQdS
>>622
なんか、全然脈絡無く
パゾリーニの「テオレマ」を思い出しちゃったんだが
624名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 16:38:50 ID:XKX9lnZv
小売なら何回ミスしても大丈夫だろ
そんな優秀なやつ集まってないんだから
625名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 16:39:38 ID:XKX9lnZv
誤爆です
すいません
626 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/14(土) 21:26:09 ID:Dc1VnDUS
>>431の続きを投下します。
627『花言葉デンドロビウム』その二 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/14(土) 21:28:25 ID:Dc1VnDUS
4
 学校の中。室内プールの中。サウナルームの中。そこに居るのは二人。水着の俺と、水着の妹。
「だめ……ふぅっ、おしっこ……する、から。頼光の、んんっ……せな、かに……おもらし、するからぁっ!」
俯せになる俺の背の上で唸る、硝子の呻き声がサウナルームに響く。
それは熱を帯びて部屋中に絡み付き、相乗効果で一層に体温を引き上げようとする。
「ヤメ、ろっ! するならトイレに行け! 本当に変態になりたいのか!?」
暑くて掻いた汗も、
この状況で掻いた冷や汗も、
混じって纏まり身体に滲む。
何を考えてんだよ!? 俺は妥協したろ? 双子のお前には伝わってるだろ? なら退けよ! さっさとトイレに行けよ!!
「意地悪、するから。頼光のせいで私は、人の上でおもらしする変態になったのよ? それに尿道まできちゃってるし、もう止められないわ。ふふっ。でるっ、から、ね……責任とって、ふぅっ……トイレに、なりなさい頼光っ!」
独特の低音。くぐもった声。荒い吐息。
硝子は興奮してるって、顔を見なくても想像は簡単。
きっと頬は朱く染まり、口は開きっぱなしで舌をダラリと垂らしてる。
「ぐぅぅっ、くそっ!」
何とか起き上がろうと試みるも、硝子の指が背中のツボに爪ごと食い込んで力が入らない。激痛が反動するだけ。
「んっ、ふあぁぁっ……でてっ、るよぉ。頼光トイレにオシッコでてるよぉっ♪♪」

 ぷしゅ、ぢょろぢょろちょろちょろちょろ……
小さな破裂音に僅かな間が続き、低い声が甲高く。
そして、
「ぐっ……マジで、してるのかよ!?」
妹は俺の身体をトイレに。
熱い液体が背中で弾け、幾つにも別れたシブキを浴び、水筋が肩上を流れて落ちる。
「気持ち、いいよ頼光……背中の窪みに、私のオシッコ溜まってる。んっ……こんなに、オシッコが気持ちいいなんて、知らなかったわ♪」
どんなに抵抗しても、俺の意志は通らない。
妹の声が潤って行く度、俺の瞳も潤いボヤける。
悲しくて、悔しくて、情けなくて、涙が浮かぶ。
妹の放尿が終わるまで待つしかないって解答を出した心と、
オシッコをかけられてるのに性的興奮を感じてる身体が、
悲しくて、悔しくて。情けなくて……
628名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:28:55 ID:Dc1VnDUS
はっ?
629名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:32:09 ID:Dc1VnDUS
スミマセン。途中から投下してしまいました。
てか、この前の部分を消してしまったみたいなんで、後日に改めて投下させて下さい。
スミマセンでした。
次の方ドゾー。
630名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:48:43 ID:Z/8gBhCP
ちょwww
なんだその斬新な釣りw

何がどうなってそうなったんだよ!!気になるだろ!
631名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:57:09 ID:9RiIC3Wf
ちょwwwいきなりびびったww
632名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 22:07:00 ID:ytHdvlIF
俺の熱いパトスをどうしてくれる!!
633名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 22:11:08 ID:VT69CeNq
ふぅ・・・
落ち着けよお前ら、待てばいいだけだろ?
634名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:28:23 ID:f3ZcEz3X
>>627
俺の零距離メガ粒子砲くらいたいんですか><
635名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 01:26:19 ID:HwC3yXrp
これはどうやってこうなったのかがすげぇ気になるw
がんばって書き直してくれ
636名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 02:18:57 ID:QpzDFhgI
ここまで期待される誤爆は初めてみたな…
637名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 03:23:29 ID:Kk1CS3HI
すごく俺好みのプレイなのに生殺しいいいい!
はあ……おしっこを飲んでと懇願するキモウトが欲しい
638名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 04:42:11 ID:QMUpjD7E
>>637え?普通頼まれなくてもむしろ自分から飲みにいかないか?
639名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 04:47:07 ID:QrFtQkHc
飲み過ぎるのも体によくないよ
640名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 05:24:01 ID:j4OhfSLL
>>639
あれ?俺は妹におしっこを飲むと健康になるって教えてもらったけど……
もしかしてうs
641名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 07:10:10 ID:hyoyIzed
此処で何をしている!?
早くヤンデレスレへ行くんだ
642名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 10:00:16 ID:iw00Jpio
だがここでいい
個人的にには飲んで、より飲ませてと言われる方がハアハアするが
643名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 11:25:31 ID:ssA/PspZ
スレ違いな発言するバカ発見
キモ姉に惨殺されて小便かけられるがいい
644名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 13:22:55 ID:rN0/+/wk
そんなことされたらちょっと嬉しいじゃないか
645名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 13:49:18 ID:VgGBcN0o
その通りだ
駅のホームで軽く背中を押すだけでおk
646名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:39:37 ID:ssA/PspZ
キモ姉の大切な弟に変なことを吹き込んで神聖な聖域を侵そうとした馬鹿野郎は殺されてもしょうがない
ましてやキモウトが聞いたら激怒して中国式拷問フルコースを受けても文句は言えない
全身の皮を剥いで釘を数十本打ち込まれて指を切り落とされて耳と鼻を削がれ目を抉り出され
性器を切り落とされてハンダゴテで全身に穴を開けられて死体をミンチにされて豚の餌にされても文句は言えない
つまりキモ姉とキモウトを侮辱して冒涜するような勘違い発言をした馬鹿に生存権はないと。すごくわかります
647名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:51:36 ID:jaictH/u
怖いなおまいら、>>641を見てヤンデレスレ行った俺はどうすればいい。
ん?どうした妹よ
648名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:53:40 ID:jaictH/u
あげてしまった。
ん?どうした姉ちゃんや
649名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:10:08 ID:WfbIXMAM
キモ姉妹的には兄や弟との時間が第一なんで必要がなければ拷問とかはしないと思う
さっくり殺って血の臭いつけてから帰って兄・弟に抱きつくのが正しい
異論は認めよう
650名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:59:29 ID:vzMQrF76
キモ姉
弟の判断でメニューが変わる
仲が良いのと悪いのとでお情けがあるかもしれん

妹は俺の分野じゃないので知らん
651名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:43:51 ID:ssA/PspZ
キモ姉・キモウトは兄・弟に危害を加えるようなことはしない
よって>>647は大丈夫だろう。良かったな。しかし>>647を自分から遠ざけようとした>>641は……

キモ姉・キモウトは自分だけを見て自分だけを愛してほしいのです
ヤンデレスレ等に興味を惹かせるという行為は自分から興味を反らせようとすることと同じこと

ちなみに仲の良い友人が軽く冗談でした場合なら笑って?許すこともある
まあ友人がストーカーに遭って悩まされたり家で軽いボヤ騒ぎが起きたり突然イジメられたり
またはネットで私生活の恥ずかしい写真をばらまかれたり車にはねられて怪我をしたりするけど
大抵1〜3ヶ月もすれば元に戻る程度。キモ姉・キモウトとて鬼ではないのです
しかし報復と制裁はキッチリとします。時間なんてかかりませんよ。愛する兄・弟が待ってますからね

しかし世の中には『お仕置き』というものがあります
悪いことをしたら反省を促すため、二度としないようにするためです
そんなわけで>>647はちょっと監禁されるかもしれません。あ、大丈夫です。長くて3ヶ月程度ですから
そうならないためにも常に自分の姉か妹にプレゼントでも常備しておくのがいいですよ
652名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:11:03 ID:IxkENcWL
キモ姉・キモウトの二つの性質を取り入れた妹と言うのが頭に浮かんだ。
・第一人格…姉 凄く家庭的で弟思いだが、凶暴で残忍。
・第二人格…妹 お兄ちゃん大好きっ子で兄に対しストーカーを働いたりする。
・第三人格…妹(真) お兄様のためなら何でもします的な献身的な面があるが、嫉妬深く、計画的に…
現実の姉は三年前に死去している。
普段は第二人格だが、あるキーで人格チェンジが起こる。
653名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:12:32 ID:tC9H6m1O
まだ幼い弟が無邪気に「ぼく大きくなったらお姉ちゃんとけっこんする」と言ったら、
指きりの後に血判状に指押させて大事に大事に将来まで保管する姉



という、電波を受信したお
654名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:21:22 ID:/tkC1+Kk
>>652を見て思ったんだが、
兄―妹―弟の3人きょうだいで真ん中の娘が兄&弟を一人で独占ってのはアリ?
複数の男を愛するなんてヤンデレなら問題外のビッチだが、
血を分けた兄妹・姉弟愛ならいいんじゃないかと思えるんだ。
655名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:22:52 ID:s/E9Fn1o
なんかただの馴れ合い雑談スレになってるな
656名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:25:27 ID:+p0CPZG1
投下がないから仕方ない。保守代わりにはなる
657名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:30:46 ID:FaYH1HH/
>>654
血の分けた兄弟・姉弟でもダメだろうよ・・・
仮に新しく妹ができたりしたら、兄弟がそっちにも走ってもいいって事かね?



あと、これは非常に個人的意見だが、
キモ姉キモウトってのは対象が兄弟だから愛するのではなく、
兄弟だという事を気にせずに一組の男女として愛を貫くからいいんだと思う。
658名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:37:27 ID:UnF8butj
物心つく前に分かれて10何年ぶりに再開したキモ実姉と、
ずっと一緒に生活して実の姉弟のように育てられたキモ従姉。
生真面目で倫理観の高い弟が選ぶとしたらどっちなんだろう
659名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:11:08 ID:z1ni0Je/
>>653
指を切るのはやり過ぎ

弟の躰を傷つけるなんて
660名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:26:41 ID:2ytJbeqg
いやいやいやwww指きり違うwwww
661名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:34:58 ID:xtgiM1eb
このような極端な思考に陥るのもキモ姉にはよくあること
662名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:28:15 ID:D7QBQABl
古文の単語帳の『妹』の欄を指差して迫ってくるキモウト
663名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:32:17 ID:FITl7s2O
世界史本のプトレマイオス2世の渾名を指差して迫ってくるキモ姉
664名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:33:57 ID:scnYRSrp
広辞苑の妹の欄で反論するも無駄としる兄
665名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:12:32 ID:IxkENcWL
六法全書片手に民法の欄を音読し、理解させようと頑張る検察官志望の長男。
全く効いてない様子の長女次女。
666名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:45:35 ID:9Xy8ONyr
>>665
民法には結婚できないとは書いてあるが、恋愛できないとは書いていない。
667名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:49:25 ID:cMzfBrff
>>666
それ長男確実に自爆してんじゃんw
668名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:13:14 ID:V3LIeueV
「だからなあ! 三親等以内の親族とは……」
熱弁を振るう兄だが

「結婚できないんでしょ? でも……」
「恋愛やセックスを禁じる条文は、無いよねー」
「うん、ママの持ってる古い六法全書で読んだけど、結婚以外禁止項目無かったよ。
そういえば、その関係の734条のところ、赤鉛筆で線が引いてあったね」
まったく意に介していない妹たち

頭を抱える兄
「オヤジ……おふくろ……だからなぜ近親姦に走ったんだ!」
669名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:19:33 ID:bmc2Su+/
ヤンデレ家族か
670名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:02:19 ID:VNbEU2mQ
>>668
「お兄ちゃん、古代エジプトではね、近親姦は王族だけにゆるされたのよ」
「待て、ここは日本だろ」
 もう一人の妹が言う。
「そもそもね、日本にも通じるミクロネシア系母系社会では、近親姦は禁忌じゃなかったの。
 大陸の遊牧系社会で、一族の娘が安全保障と交易拡大につながるから、近親婚を禁じて、一族の娘を他の部族と交換して、
……そして婚姻政略を進める原動力としたの。でも、今はそんな時代でもないでしょ」
「だ、だからといって!」
「従兄弟婚ですら近親姦として禁ずる国もあるの。でもその基準にはなんら合理性は無いわ」
「しかし!」
「じゃあ、ロリコンと近親姦とどっちが罪深い?」
「同性愛と近親姦、どっちがセーフティセックス?」
「そういう問題じゃ……」
「重婚には罰則があって、近親婚に罰則がないのはなぜ?」
「あらゆる背徳がなされたソドムの町が神によって焼き払われたのに、父と娘の近親婚を犯したロト一族が罰せられなかったのはなぜ?」

 妹たちは笑い、俺は答えられなかった。
 凍り付いたように立ちつくす俺に、妹たちの手が絡まって、引き倒された。
「「本当にお兄ちゃんを愛するのは私達だから」」
 スラックスがトランクスごと引きはがされて、隅に放り投げられた。
 二人の妹の顔が、俺の股間に寄せられる。
 ぬるりと生暖かい刺激が二つ、股間を這いずった。
 俺の意志に逆らって、股間が熱を持ち、すぐに起ち上がる。
「「ほら、お兄ちゃんの口より、おちんちんのほうが正直だよ」
「だ、ダメだ」
 だが、二人は笑うばかりで、肉棒から肛門のすぼまりまで、好き勝手に舌を這わせ、俺を嬲った。
「ホント、おにいちゃんのお口は綺麗事ばかり。ちょっとお仕置きがいるよね」
 そういうと妹の一人が股間から離れると、服を脱ぎ捨て、俺の頭をまたいだ。
「よせ! よく考えろ!」
「ちゃんと考えてるよ。泥棒猫にとられないようにね」
 そういうと毛の薄い女の股間が迫り、視界が真っ暗になった。
 そして口元に毛と、滴ってくる舌を刺す酸味の液体の感触があった。
 手が取られ、柔らかい肉に押しつけられる。
「お兄ちゃん、お口で私を気持ちよくさせてくれたら、どいてあげるよ」
「あれ? じゃあ、おちんちん私が先にもらっちゃうよ?」
「いいよ。私は、お兄ちゃんが適当に出して長持ちするようになってから楽しむから」
「先に私がお兄ちゃんの子供孕んでも文句言わないでよね」
「あんたが妊娠中にお兄ちゃんを独占できるから、早く孕んで、不細工にお腹をふくらませなさい」
「ふっふーん。お兄ちゃんの熱いのをお腹にぶっかけてもらえないからってひがまないでよね」
 そんな言葉と共に、股間が熱い肉に包まれ、痺れるような快感が頭にまで響いた。
 やめろと叫んだつもりだったが、上に乗った妹の股間でその言葉は消えた。
「あん、お兄ちゃん、もっと舐めて」
「たまんない! おにいちゃんのおちんちん! ああああ! お腹にぃぃぃ、中でぇぇぇ、いっぱい出してぇぇぇ」
 陰茎の中を精液がせり上がり、抗う術もなく、俺は妹の中に放った。
「うわぁぁぁぁぁぁ」
「「これでお兄ちゃんも、近親姦に堕ちて、穢れちゃったね」」
「でも私はそんなお兄ちゃんの精液でも受け止めてあげるから」
「私はそんなお兄ちゃんでも、愛してあげるから」
「「ゆっくりしていってね」」
671名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:04:51 ID:yxRtGfYS

 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
672名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:06:38 ID:pzVnHZW7
ひどすぎるw
673名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 02:26:12 ID:UxL5d6Aq
最後の一文が言いたかっただけだろww
674名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 02:55:36 ID:N/gQJNTx
最悪だww
675名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:52:32 ID:RJxjfdog
>>671の仕事が速過ぎるwww sageてればなおよかったがな
>>670乙、何か色々と吹っ飛んだわwwwww スレ的には何だけど久々にワロタw GJ!
676名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:49:24 ID:xX8vRdm8
これはひどいwww
というよりはよく50分位で考えたなw
677名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 05:18:45 ID:wB/3WOE7
双子の妹の一方のみを可愛がって、もう一方はほったらかし。
んでほったらかしの妹が病んでいく…

そんな話が読みたい
678名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 05:29:30 ID:icqcMCRQ
大好きな兄が実は血のつながりがなかったと知った途端無関心になる
今まで無関心だった下級生が実は生き別れの弟だと知った途端大好きになる
今まで兄を共有していた姉が実は本当の姉妹じゃなかったと知った途端に、
兄を狙う泥棒猫として敵視し始めるようになる


そんな『血縁に踊らされている』だけの関係はキモウト、キモ姉として正しいのだろうか
少なくともヤンデレとしては間違っているが、キモ姉妹としてはどうなのだろうか・・・
679名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 05:53:17 ID:rnzanQMC
ぶっちゃけ、頑張れば結婚できなくもないんだけどな
近親婚は民法で禁じられてるけど罰則があるわけじゃないし
実の兄弟なら戸籍でばれないように、どちらかが養子に出る必要が
あるだろうし、発覚すればもちろん取り消されるけど、過去に「夫婦」
だったって言う事実はきちんと残る

実際にそう言う判例もあったはず
680名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 06:42:02 ID:nm1UrVI7
>>678
ぶっちゃけレベルが低すぎる
実兄に、実弟に会えば匂いで無意識のうちに分かる!それが真のキモウト・キモ姉よ
まぁ、それまでツンデレだったのが一気にデレデレになるくらいはあるかもね
681名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:04:17 ID:xX8vRdm8
いや、その前に血の繋がりだけで見捨てるのはおかしくね?逆に「血の繋がりがないからこそ兄(弟)とできる」と考えそうだし。
保管庫にもあったよ
682名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:48:16 ID:icqcMCRQ
>>681
ま、俺が言いたい事としては、
血のつながりや兄妹姉弟という面だけしか見ないと
最終的にはこういう事になるってことなんだよな
兄弟『だから』好きっていうのは本当に正しいのかな?
俺達が認めるキモ姉妹ってのは本当にこれでいいのかな・・・?

後、>>680への返答としては3〜4行目をもう一度見てもらいたい
683名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:52:14 ID:nm1UrVI7
>>682
そもそも俺は姉妹で共有とかダメなんでノーコメントで。
姉弟、兄妹間が特別なんだよ。
684名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 09:17:11 ID:+pB+wmDK
血のつながりがあるから好きになる、というのはなんかアレだよな
どっかのNiceBoat.の設定を思い出すな

好きになっちゃったから、たとえ兄弟でも想いを貫く
これがキモ姉妹の黄金律なんだろうな

問題は好きになる過程とその愛し方だ
685名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 10:06:01 ID:D0mNfI1Z
それをここで議論することに意味はあるの?
686名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 11:05:24 ID:MRGbOa4y
投下までの保守がわりにはなる
687名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 12:25:20 ID:dfLZANMC
おい、椿ちゃんの作者来てるのか?
とても面白かった、徹夜で読んで今日会社寝坊したくらい面白かった
ただそれだけ言いたかったの…
688名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 17:18:42 ID:WWuO+zjT
そして会社から書き込んできるんですね わかります
689名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 17:44:53 ID:dzup9CBe
母子家庭でなぜか父のことは語ってくれないお母さんがいる姉弟
実はお母さんはちょっとだけヤンデレ気味で
愛する男と結ばれなかったので、勝手に彼と自分のクローンを作らせ
姉弟として育てながら二人に愛をはぐくませるという代償行動に走っていたのだった・・・
それを知った弟は・・・というネタを考え付いたんだが、読みたいってやつがいれば挑戦してみる
690名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 17:53:57 ID:zI1htXwH
>>689
イイヨーイイヨー
691名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 18:03:42 ID:5hqpUVdX
>>689
よし、こいっ!
692名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 18:06:21 ID:14yUcuYH
>>689
さぁ、早くSSを書く作業に戻るんだ。
693名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 18:10:02 ID:dzup9CBe
わかった。じゃぁちょっくら書いてくる。
投下はいつか未定。
694名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 18:13:02 ID:dBwn8cva
しかし、>>689は作品を投下する事は無かった・・・
695名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:05:07 ID:D38MUFYU
その途中で母親も日に日に彼に似ていく息子に我慢できずに娘と争うんですねわかります
696名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:16:33 ID:eyg480bg
>>681
そのパターンというか「兄妹だから自制してたのが、血縁がないと知って暴走開始」というネタを
少し前のスレに上梓させていただいたことがあります。評価は…今ひとつのようです。
作中人物の心理以前に、読者の心理というか需要が血縁萌えなのかなぁ。単純に私の筆力では、
このスレのレベルに通用しないということなのかもしれませんが。
697名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:24:27 ID:zI1htXwH
>>696
血縁がなくなっちゃったら姉妹じゃなくなるじゃん
698名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:39:28 ID:0Ig53rnL
>>693
せめてSS書いてから需要があるかどうか聞いてくれ
本人が誘い受けする気がなくてもそう捉える者もいる

プロシュート兄貴の名言から引用

「オレたちチームはな! そこら辺のナンパ道路や、仲よしクラブで、
「ブッ殺す」「ブッ殺す」って、大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような
負け犬どもとはわけが違うんだからな。
「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!
その時スデに行動は終わっているんだッ!」

つまり「ヤルって言ったときには、すでにその行動は終わっている」だ
プロシュート兄貴にマンモーニ呼ばわりされたくなかったら気をつけることだな
699名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:40:36 ID:xWv7A+2u
血縁至上主義にしてスレの幅を狭くする必要あるの?
700名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:20:48 ID:P3luWrw+
なにをいまさら
701名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:35:34 ID:1KYs4xaI
義妹の利点て結婚できる事、割と堂々と付き合える事だからな。
ライトな話なら義妹の方が向いてるけど、
キモウトとしてみると実妹に優越する点がない。
強いていうならハッピーエンドにしやすいくらいか。
702名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:00:19 ID:icqcMCRQ
一応養子縁組をして完全に同じ籍になってしまったら、
義兄弟姉妹でも結婚はできないんだけどね


ま、「兄弟『だから』好き」ではなく「兄弟『だけど』好き」だとしても、
壁が厚くなる分義理より血縁関係はあった方がいいわな
ま、血縁のあるなしで恋愛感情が決まるのは簡便だけど
703名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:43:40 ID:oBdhxvoj
できるぞ。民法734条1項
「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
 但し、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない」
義姉・義妹は"養方の傍系血族"。義理でも親子の場合はムリだが。
704名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:58:52 ID:LmIL6oTG
>>689
お前は俺か。非常に似たプロットを書いたことがある。
クローンで血縁がこんがらがるやつ。
705名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:16:41 ID:Xou8mpOc
そういや某アニメで姉が死んでしまった弟愛しさに折り紙という名のクローン造ってたっけな
蘇生させたのはいいが締めが甘く結局は結ばれなかったけど良い姉だった
706名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:35:33 ID:icqcMCRQ
>>703
とりあえずこういうページがあった
ttp://homepage2.nifty.com/osiete/s505.htm
707名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:42:35 ID:oBdhxvoj
>>706
それ間違ってるな。法律の専門家が答えてるわけじゃないだろ?
仮に義姉・義妹と結婚できないなら"婿養子"は何なのさ。
708名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:12:38 ID:ZRn3VTbY
一応、言っておく。ここはエロパロスレだ
709名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:17:39 ID:ai4NyV1u
こんなこと言うのはルール違反なんだろうけどさ
暇なら書き進まない俺に励ましの言葉くれよ
710名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:21:15 ID:pV19U3Ap
>>709
待とう。全裸で
711名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:45:04 ID:YK5yVuvl
>>709
待ちましょう。裸ネクタイで。靴下も履きますか?
712名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:00:32 ID:eUpdyjDX
このスレの住人の優しさを垣間見た瞬間だった
713名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:30:17 ID:FK32P/YQ
>>709 頑張れ。俺はとりあえず戦闘待機。 
714名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:47:14 ID:Ng+ilz7R
>>709
書き上げるまでオナニー禁止!
書き上げて投下したらチンコもげるまで抜いていいぞ
だから頑張れ!!
715名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:47:55 ID:P+Vsno5F
>>709
書き終わるまでキモ姉に捕まらないようにな!
716名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:49:18 ID:4DG02cQR
>>715
いや、ここは一つ「書いた内容を忠実に再現するキモ姉」とかはどうだ
717 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 00:59:22 ID:iZzcEZoR
>>431の続き。
前半書き直し終えたら、今度は後半が消えてなくなってて、これだとラチあかないんで、一旦投下させて下さい。
718『花言葉デンドロビウム』その三:2008/06/17(火) 01:00:48 ID:iZzcEZoR
 チャイムが鳴り、三時間目の授業が終わる。
これでやっと半分。残り時間は昼を挟んで三時間。
次の体育が終わったら、また机に突っ伏す。一番後ろの、一番窓側の席で。
隣の席から話し掛けて来る妹をずっと無視して、机に突っ伏して目をつむる。
だからここだけ……体育の時間だけ乗り切れば良い。
大丈夫だ。俺は変態じゃない。黙ってヤラレてるだけじゃないんだ。
妹だって学校じゃ何も出来ないさ。
俺達は普通の双子。普通の兄妹。
だから兄で有る俺は、硝子を普通の妹として扱えば良い。学校が終わるまでは。
普通に、普通に、普通に。
「ふぅぅっ、はぁぁっ……」
一つ深呼吸して決意。
頭を上げ、席を立ち、鞄から水着一式を取り出す。
隣に硝子の姿は無い。もう着替えに行ったか?
俺も早く着替えないと……

教室を出て、階段を下り、室内プールへとひた走る。
この高校は全生徒数が千五百を超える街屈指のマンモス校。
特徴は巨大な室内プールで、夏場には市民に一般開放される。それまでに水泳が盛んで何人も競泳選手を排出している学校。
故に前期九月までの半分は体育授業の殆どが水泳で、今日は二年になってから初めての水泳授業。
年中温室の内部は、中央位置に10レーンも有る五十メートルプールに高い飛び込み台。その横には通常の二十五メートルプールと深さ五十センチ程の子供用プールが囲むように存在し、サウナルームやシャワールーム、だだっ広い更衣室まで完備されている。
俺はそこでも一番奥。ロッカーを開けて着替え用のタオルを腰に巻き、制服から今年初の海パン姿に。
体育は三クラス合同で行われ、男女合わせて百二十の大人数。
これなら大丈夫。
この時間は大丈夫。
安心して過ごせる。
硝子は隣に居ないし、居たとしても何もできやしない。
こんなに沢山の人前で……できる筈が無い。
今朝だって何かの弾みだ。
だからリラックス。午後に備えて息を抜こう。楽に、楽に……
719『花言葉デンドロビウム』その二 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 01:02:21 ID:iZzcEZoR
   『花言葉デンドロビウム』




1
 最初の水泳授業は楽。プールに慣れるだけ。早い話しが自由行動。
五十メートルプールを途中で何度も立ち止まりながら泳ぎ、妹の場所を怪しまれぬ様に確認する。
妹は……
硝子は……
子供用のプールサイドに腰掛け、
膝から下を水に漬けて、
数人の男と数人の女に囲まれて笑う。
その中には、俺の親友『加藤 綱(かとう つな)』も居た。
「上手く口説き落とせよ加藤……」
加藤は俺と正反対。硝子と似てる。
勉強も出来て、運動も出来て、社交的で、誰にでも優しい。軽い口調なのに人が心から傷付く事は決して言わないし、ファッション雑誌に乗っててもおかしくない顔と体型。
そんな奴。
そんな奴だから俺は加藤を親友にした。
コイツなら、硝子の全てを引っくるめて幸せにしてくれると感じたから。
俺は……
加藤に俺を印象付ける為に話し掛け続け、
仲良くなる為に会話の内容を合わせ、
妹へ興味が沸く様に硝子と三人で何度も遊び、
硝子に対する質問には出来る限り答えた。
好きなテレビ番組、好きな料理、好きなブランド。
その結果。ほぼ間違いなく加藤は硝子に惚れてる。
俺が、加藤を、妹に、惚れさせたんだ。
妹から逃れる為に、加藤を『犠牲』にしたんだ。
このままだと、妹が不幸になるから……
ゴメンな加藤。俺が家を出て、妹から離れて、お前に妹の気持ち悪い姿を見せてしまったら、俺は毎日謝るよ。
お前は良い奴だから「気にするな」って言うだろうけど、幸せを装って笑いかけて来るだろうけど、本当にお前が笑うまで、俺は毎日謝る。
それが俺の義務。妹から逃げ出し、お前になすり付けた俺の義務。
だから……
どれだけでも謝るから。
お前の優しさ。お前のトークスキル。お前のプレゼントセンス。最高のデートコース。俺からの情報。それらを有効に使って、必死になって、硝子を落とせ。惚れさせろ。この人なら私の全てを見せれると思わせろ!
「頼むぞ、本当にさ……」
俺は全てを加藤に託してプールから上がり、妹から見付からぬ様に、誰も居ないサウナルームの中へと隠れ入った。
720『花言葉デンドロビウム』その二 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 01:03:38 ID:iZzcEZoR
2
 サウナルーム。室内プール入口から奥の左隅に存在。
その中は二面ずつに分かれ、奥面と左面は岩壁、右面とドアの有る前面は磨り(すり)ガラスになっている。
床は木目タイルの上に全面簀の子(すのこ)が敷かれて、蒸気は天井と岩壁の隙間から絶え間無く噴き出す。そんな場所。
確かに夏に一般開放されればココも賑わうが、まだ四月……それも水泳授業の初っ端から入る奴なんて居ない。
百の人数を超して、これだけ賑わっていても、ココに入ろうとする奴なんて、せいぜい一人か二人。
「俺だけ、だよな?」
その一人もココに入ったんだから、これ以上入って来る筈は無い。
俺は一人。サウナルームの中。磨りガラスを透す人影も目立たなくする為、奥を向いて俯せに寝転ぶ。
これで完璧……後は授業の終わりを待つだけ。30分も待つだけ。
自分の腕に額を着けて目を閉じながら、まだ温まり始めたばかりのサウナで俯せになりながら、次のチャイムが鳴るまで息を殺す。
「ふぅっ……」
一気に脱力。溜まっていた気疲れが、一気に身体へ降り落ちる。一気に、眠気を誘う。
視界も思考もまどろみ、瞼の重力も強くなる。
もう、いいや。寝て、しまおう。授業終わりの見回りで起こして貰えるだろうし、このくらいの小休止なら良い、よな?
そんなハチミツより甘い考えで、ハチミツよりドロドロに溶ける。
そんなだから、
ドアの開閉する音に気付けなかった。
回りに配るべき気を怠慢した。
そんなだから……

背中に柔らかな感触と負荷が掛かり、

水泳キャップを剥ぎ取られ、

顔を上げた目の前で、『ソレが二つに増えて』置かれてる。
ソレにはそれぞれにイニシャル。Y・SとG・S。
Y・Sは俺。よりみつ しんどう。
じゃあG・Sは? 頭文字Gの名前はそう居ない。俺が知っているのは一人だけ。その一人は……
「ッ!?」
溶けていたまどろみが解ける。
意識が急速に覚醒し、巻き起きた非常事態に身体が対応し切れず、ドクンと心臓の動きだけが大きく躍動。
ああ、まちがいない。
まちがいなく、俺の背中に座っているのは、
「オ、ハ、ナ、シ……しましょうよ頼光」
百を越える生徒に紛れていた筈の妹。
妹が、背を跨いで座り、百を越える羊に紛れた双子の兄を、追い詰める。
721『花言葉デンドロビウム』その二 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 01:04:37 ID:iZzcEZoR
3
 磨りガラスの部屋は熱気が篭り、壁を水滴が伝うまでに温度が上昇。
身体を這うモノが、水か汗かも判別できない。

「ココへ、何しに来た……んだよ硝子?」
脅えきってる声で解りきってる事を聴き、
「頼光と話しがしたいって言ってるじゃない。だって今日、ずっとシカトされてるし……さみしいわ」
脅えきってる頭で解りきってる答えを合わせる。

こんな、はずじゃ、なかった。

肩甲骨を両手で強く押さえ付けられているから身動きも難しい。
「別に……学校でまで話すネタは無いだろ」
だけど、難しいけど、無理じゃない。
ココで硝子と会話する事なんてないんだ。無視して、落ち着く事だけ考えよう。
そうすりゃ動ける。力は俺のが有るんだから。
取り敢えず、この位置関係だけは解消しないと。俺が俯せで下、妹が馬乗りで上。この位置関係はマズイ。体内ブザーも鳴り捲くってる。
「へぇっ……会話もしたくないんだ? そんなに、私が嫌いなんだ? くっ……ムカつくわ頼光」
押さえ付けた掌から伝わる、妹の震えと不快感。
引いちゃイケない。引いちゃいつもと同じ。
ターニングポイント。例え泣かれても引かんぞ!
「ムカついてもいいから、さっさと退け硝子」
憮然と、視線は前に向けたまま。重なる水泳キャップのイニシャルを眺めたまま。顔も見ようとせずに妹を煽る。
怒って背中から立ち上がりますように。
怒って部屋から出て行きますように。
そんな微かな願いを込めて。
「嫌ッ! イヤよ……頼光が私を蔑 (ないがし)ろにするなら、背中の上でオシッコ……してやるわ!」
次の言葉で打ち砕かれる。
はっ? 授業中だぞ? プールだぞ? 何の冗談……じゃ、ない、か。こんな冗談を言わないって、俺が一番知ってる筈だ。
「ヤケになるな硝子! 今夜、キチンと言うから。その時に、話しを聞くから。それじゃ駄目か?」
ちく、しょう。いっつも、いっつもいっつもいっも! 何で上手く行かないんだよ畜生ッ!!
結局、最後には下手。気付けば少しずつ妥協して、硝子の意見を聞き入れてる。
722『花言葉デンドロビウム』その4:2008/06/17(火) 01:07:16 ID:iZzcEZoR
4
 「だめ……ふぅっ、おしっこ……する、から。頼光の、んんっ……せな、かに……おもらし、するからぁっ!」
俯せになる俺の背の上で唸る、硝子の呻き声がサウナルームに響く。
それは熱を帯びて部屋中に絡み付き、相乗効果で一層に体温を引き上げようとする。
「ヤメ、ろっ! するならトイレに行け! 本当に変態になりたいのか!?」
暑くて掻いた汗も、
この状況で掻いた冷や汗も、
混じって纏まり身体に滲む。
何を考えてんだよ!? 俺は妥協したろ? 双子のお前には伝わってるだろ? なら退けよ! さっさとトイレに行けよ!!
「意地悪、するから。頼光のせいで私は、人の上でおもらしする変態になったのよ? それに尿道まできちゃってるし、もう止められないわ。ふふっ。でるっ、から、ね……責任とって、ふぅっ……トイレに、なりなさい頼光っ!」
独特の低音。くぐもった声。荒い吐息。
硝子は興奮してるって、顔を見なくても想像は簡単。
きっと頬は朱く染まり、口は開きっぱなしで舌をダラリと垂らしてる。
「ぐぅぅっ、くそっ!」
何とか起き上がろうと試みるも、硝子の指が背中のツボに爪ごと食い込んで力が入らない。激痛が反動するだけ。
「んっ、ふあぁぁっ……でてっ、るよぉ。頼光トイレにオシッコでてるよぉっ♪♪」

 ぷしゅ、ぢょろぢょろちょろちょろちょろ……
小さな破裂音に僅かな間が続き、低い声が甲高く。
そして、
「ぐっ……マジで、してるのかよ!?」
妹は俺の身体をトイレに。
熱い液体が背中で弾け、幾つにも別れたシブキを浴び、水筋が肩上を流れて落ちる。
「気持ち、いいよ頼光……背中の窪みに、私のオシッコ溜まってる。んっ……こんなに、オシッコが気持ちいいなんて、知らなかったわ♪」
どんなに抵抗しても、俺の意志は通らない。
妹の声が潤って行く度、俺の瞳も潤いボヤける。
悲しくて、悔しくて、情けなくて、涙が浮かぶ。
妹の放尿が終わるまで待つしかないって解答を出した心と、
オシッコをかけられてるのに性的興奮を感じてる身体が、
悲しくて、悔しくて。情けなくて……
723『花言葉デンドロビウム』その二 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 01:09:24 ID:iZzcEZoR
5
 「私は水着のままオシッコして興奮する変態だけど、双子の貴方も負けてないわ♪」
高温で広まる微かなアンモニアの匂い。
それだけ。意思とは無関係にドクドクと血液がペニスに集まり、硬度を増して上を向こうとする。
するだけ。床を相手に無駄な押し合いをするだけ。背中の痛みも消える程の痛みがペニスの先端に跳ね返り続ける。
痛い。痛いのに収まらない。
「早くどいてくれ! 早く! 頼むからっ!! はやくっ!!」
余裕も無い。なりふりも構ってられない。背上の妹に訴えるだけ。
せめて仰向けにさせて貰えれば。
「やっぱり、双子って良いわ。なんで頼光が必死になってるか分かるんだもん♪ チンポ……痛いんだよね?」
硝子が興奮する事は俺だって興奮するし、俺が興奮する事は硝子も興奮する。
「ああっ、そうだよ畜生ッ!!」
どうせ見透かされてると高を括り、俺の上から硝子が退くまでの道程を急ぐ。
返答も考えずに短く、単純に。
「いいわよ。私の『お願い』を一つ聞いてくれるならね」

このやり取りで終わり。
どんな無茶な願いでも、俺は硝子の満足する答えを返すだけ。
何故なら……反故にするから。どうせ無茶な願いなんだ。悪いけど、脅迫を聞いてやる気は更々無い。
だから簡単に嘘を……
「今の俺に出来る事なら、何でもしてやるから! 早く退いてくれよ!」
そう言った途端、背中を押さえていた圧力は無くなり、腰の上も軽くなる。
硝子が立ち上がった。それを感じると、すぐに身体を回して仰向けに。
大きく、大きく。震える息で深呼吸。改めて視線を妹にやれば、体型にしてはキツ目のスクール水着姿。その中でクロッチ部分だけが僅かに変色していて、膨らんだ淫突起の形がくっきりと浮き出ていた。
硝子は俺の身体を跨いだまま。仰向けになった俺のフトモモに場所を移して座り直す。

そして表情は真剣に。
「それじゃあ約束。私と……セックスして」
嘘や冗談は言ってない。
硝子の赤い瞳は、驚いて揺れる俺の瞳を捕らえてる。
「がら、す……オカシイぞ!?」
なんだよ急に!? ココで、俺に、そんな事を言うなんてオカシイだろ?
サウナルームの中。汗も掻き、湿気も十分なのに、唇が乾く。泣き出しそうな硝子の瞳に見詰められて。
「私もね、好きな人に振り向いて貰おうと必死なのよ。ねぇ……頼光? どうしたらオチてくれるの? どうしたら、愛してくれるのよっ!!」
724 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/17(火) 01:11:51 ID:iZzcEZoR
今回はここまでです。
半端な所でスミマセン。

それとタイトルの最後は、その二で統一です。
725名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 01:14:34 ID:DWh/oYgY
>>724
これは・・・実にいい
全裸で待っていた甲斐があったものだ
726名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 01:15:26 ID:qy9Z5I6y
リアルタイムGJ!!

後半を楽しみに待ってます。
727名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 07:42:38 ID:LFirKZ3k
>>724
GJ
そういえば義理はマナー違反で実はルール違反だって、
とある魔術の禁書■録で主人公が叫んでたな・・・。
728名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 14:09:33 ID:7xToGNGY
>どうしたら、愛してくれるのよっ!!

全キモ姉妹にとって魂の叫びだよな。GJ!
729名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 17:37:32 ID:hgo1g1O6
どうすれば愛せるのか。外見、能力、人格…多くのキモ姉妹は恵まれている
となると、愛せない条件はただ一つ、兄妹だということだけか。
しかし、兄妹であることをやめるのは…普通無理だよなぁ。
730名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:31:57 ID:ec1k3M96
そして、その苛立ちを泥棒猫にぶつけるんですね、わかります。
731名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:50:29 ID:PGvkYnKv
社会的に結ばれないから、怖いだけじゃなくて切なさがあるんだよな
732名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 18:56:54 ID:PCx09w+V
>どうしたら、愛してくれるのよっ!!

作者……いや主人公は、キミが大活躍する機会を与えてくれているんだよ。
733名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:46:26 ID:5eGiOw9Q
妹をやめるぞー!
ってか
734名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:11:58 ID:3mEZRUBv
妹を止める方法

案1
自分は死んだと偽装して、他人の戸籍を乗っ取り容姿を整形して、全くの他人になりすまして兄に近づく
案2
兄を洗脳して自分を妹以外の人物とだと思いこませる。あるいは近親タブーなんか気にしないように人格改変する
案3
自分たちは血がつながっていないと騙す…この手は誰かが使ってたな

735名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:14:53 ID:lgmNuAV8
血縁とか関係なく愛しているってキモ姉妹なら人間をやめてもおかしくないな
736名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:20:38 ID:3mEZRUBv
「なにを言ってるんだ。人間であろうが無かろうが、お前は俺の妹だ!」

と空気を読ますに感動的?なセリフを吐くお兄ちゃんでありました…
737名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:54:50 ID:Z0pkUW7T
>やっぱり、双子って良いわ。

『やっぱり』って常日頃から想っているというのかーーーっ!
738名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:08:05 ID:lFKtFllZ
そういえばヤンデレものでもキモウトものでもないけど、
記憶喪失になった男の下へ自称彼女が訪れて、
なすがままにセクースしたら実は妹だったってエロ漫画見たことあるよ
739名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:11:24 ID:xk2LBnn+
「兄妹同士で愛し合う? 実の妹がメイドだなんて、俺的にはストライクゾーンだよ。
 世間がどうかじゃない。俺は俺のやり方で生きる……好きな女を愛してやるっ!」

主人公はこれくらいの事を言える兄であってほしいものです。
740名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:27:13 ID:2O3CdNp/
>>739
ええと…お金持ちの御曹司が家のメイドに手を出そうとしたら、その娘は
親父が昔メイドに手を付けて産ませた子供だったのですね
741名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:03:26 ID:Lx5bxtVO
>>740
メイドが御曹司を想ってないとただのパワハラだよねソレ……。
742名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:20:58 ID:1fGjvE62
キモ姉妹スレなんだし、ここは逆に
「若様を誘惑するメイド。よくある玉の輿狙いかと思ったら、実はそのメイドは異母妹で…」
という流れの方が良いのかな。メイドが自分の出自を知った上で誘惑しているのか否か
若様が何時血縁に気付くかで展開が大きく変わりそうだけど。
743名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 00:29:59 ID:j/lp7sbL
お嬢様で、妾の子で下男扱いのお兄様を…ってもうあるな
744名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:35:16 ID:rYUeg11A
ある日、大学の新入生歓迎会で酔い潰れた男はホームのベンチでゴロ寝していた。
気づいた時、そこはどこかの部屋だった。
そこに居た女性はなんと…腹違いの姉だった。
聞けば、異母姉弟だという。そうして、男と姉の共同生活が始まった。
   …な話を考えたが発展させられなかった。続きは勝手にジャンジャン作ってくれ。  
745名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:45:16 ID:dDiufxiZ
>>743
ファルネーゼか。
セルピコの波風を立てないようにする生き方のおかげで、見事キモウトは切れました。
二人とも非常にこのスレ向きだったのだが、
しかし現在のファルネーゼはガッツとロデリック、どちらにしようか迷うただのビッチになりました。
まあベルセルクはガッツとグリフィスの愛憎物語だから仕方ないけど。
746名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 04:56:42 ID:NX8xacrN
というか俺的にはキモウトキモ姉スレなんだから
むしろ妹やめるとかありえないんだが
血縁関係があることをむしろ利用するくらいのキモ姉とか
血縁関係に悩みながら兄を自分のものにしようとするキモウトがいいな
747名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 06:28:11 ID:XHdZdtpT
そうだよな!
夫婦はやめられるけどきょうだいは一生きょうだいなんだぜ
たとえ恋愛関係が成立しなくたって、ずっと一緒だよ

……って、あれ? どうしたんだよ姉貴。うわリスカはやめ(ry
748名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 12:21:10 ID:IGzwcgH1
双子の姉弟は前世で結ばれなかった男女が次こそはいっしょになろうとして産まれてきたものという考え方があるとか(Wikipedia参照)
ただ裏を取ろうと思って色々調べてるんだがWikipedia以外のソースがない
これはどこかのキモ姉が捏造したとみていいんだろうか
749名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:56:28 ID:UP2S1hIR
愛し合うも結ばれなかった二人が〜ってのはダメだな、オレは
それだと前世がメインで姉・妹という設定が延長・付属的にしかならん
前世で好きになって〜ではなく姉・妹だけど好きになった、姉・妹だから好きになったってのがイイ

寿命を迎えるごとに兄・弟の来世の下に転生して永遠に一緒とかなら最高
750名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:31:46 ID:7SE0K8wW
>>749
ダメだって? おいおい、どうかしてるんじゃないのか
「前世の男女」も姉弟兄妹だったから「結ばれなかった」ってことだろJK
751名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:49:54 ID:wKYO0NhZ
>>748
弟がやらせてくれないから捏造したのはJK
752名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:56:20 ID:6JpcmsE1
12人の妹で有名な千影も、近親相姦→罰として非業の死を遂げる→来世でまた兄妹に→近親相姦→……の繰り返しだったはず
753 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/18(水) 19:08:36 ID:LE8LZX1S
次から投下。
>>723の続きの、残り半分です。
6
 ウサギの様に、ルビーの様に、暗闇でも栄える天然の赤い瞳。
それが不安気に潤み、俺を見下ろして答えを催促する。
だけど俺は、
「愛、してるさ。たった一人の家族として……半身として、妹として、な」
この台詞が精一杯。
硝子は瞳を潤めたままで、泣き出しそうになるのを下唇を噛む事で堪えてる。
納得なんて、してくれるはずもない。

「女として……は? 言っとくけど、私ぐらい尽くしてくれる女も居ないわよ? 毎日好きな物を食べさせてあげるし、掃除だって綺麗にするし、
それに……ガマンできなくなったら、いつでもシテ良いのよ? 私の頭を乱暴に掴んで、無理やりイマラチオさせて良いんだよ!? そしたら頼光の好きなノド穴で……いつだって処理してあげるんだからっ!!」
一息で言い切られる告白。
最初から最後まで全て本音だろう。どこまでも尽くしてくれると。
確かにこれから先、硝子以上の女性に巡り逢えないかも知れない。だけど硝子は違う。俺以上の男なんて沢山いる。
俺が『夜の硝子』と一緒に居られるのは双子だから。家族だから! そうでなきゃ、夜の硝子は受け入れられない。昼間とのギャップに驚き、脅えて、暴言を吐いて、間違いなく逃げ出す。
そんな人間じゃイケナイんだ。そんな屑を、番い(つがい)に選ぶなよ。
「ゴメンな硝子。俺は、応えられないよ」
ずっと後ろ指を刺されながら過ごす生き方を選ぶな。
本当は今夜にしようとしてたけど、ここで決着を付けてしまうか?
俺も赤い瞳を見上げ、一時も逸らさない。
それから三度も呼吸をした頃、硝子の口元がフッと緩む。
「断られると、思った……ふふっ、安心して。私ね、さっき加藤君の彼女になったのよ」
硝子の告白は続く。
でもそれは、俺を追い詰めるモノから解放するモノへと変わっていた。
「えっ、そうなのか?」
やったな加藤……
俺は込み上がる嬉しさを表情に出さないようにしながら、淡々とした言葉を硝子に返す。
今度こそ終わり! 後は硝子と加藤が上手く行く為に、見守り、祝福するだけ。
終わりだ! こんな脅える生活も。これで終わ……
「うん。だから、ね……最後に思い出をちょうだい。セックスしたいの……それも、ダメかなぁ?」
りじゃないのか?
7
 双子の妹が双子の兄に言うだろう最後の懇願。
妹の願いは何でも叶えて来たつもりだけど、それだけはできない。恐くて、できない。せっかく着いた踏ん切りが揺らいでしまいそうで。
「駄目、だ……それに初めてだろ硝子? 彼氏に操を立ててやれよ」
逃げる。
諭しに掛かる。
最もらしい言葉で。
サウナルームは既にきちんと作用していて、促進された汗が硝子の頬を零れ、身体を流れ、俺を伝って床に落ちる。
磨りガラスも更に曇り、ぼやけた人影すらも見えない。完璧に遮断された二人の空間。

「あはははははっ♪ 私……処女じゃないのよ? それに、ね」
そこで硝子は笑う。心底おかしそうに、知らないの? と。
高々に笑い、笑い終わりに、硝子は右手で俺のペニスに触れた。
水着の上から勃起した先端部分に親指の爪を立て、そのまま線を引く様に裏スジを爪でなぞり下げる。
それだけ。それだけであっさり。
「ッ!? なんで!!?」
あっさり、『水着が裂けた』。
水着の股間部。そこだけがナイフで切れ込みを入れられたみたいに裂けて穴が開き、遮る布を失ったペニスはその全てを外に晒して主張する。
「昨日のうちに細工してたのよ。これで……逃げられないね? 水泳帽を内側から入れて切れ目を隠せば、更衣室まではごまかせそうだけど……オチンチンを固くしてたら無理よねぇ♪」
妹はデキが良い。俺がやっとの思いで出した答えも想定範囲。
それより一歩も二歩も先を読み、対策を立てている。
「はは、はっ」
渇いた喉から、渇いた唇から、渇いた声しか出ない。
今朝と同じだ。馬鹿な俺は、同じ鉄を何度も踏む。
もう、どうしようもないよ。
「ねぇ『おにいちゃん』、コウビしよ♪ ガラスね、おにいちゃんとコウビしたいな♪ いいでしょおにいちゃん? 交尾してもいいよね?」
舌をダラリと垂らし、
トロトロと唾液を垂らし、
ペニスに纏わせながら愉しそうに竿部分を扱く。
 にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ、にっちゅ……
夜しか使わなかった淫語を使い、精神と肉体の両方から俺を追い込む。
ちく、しょう!
「うぐっ……するなら、バレないうちに早く、してくれ!」
情けない、情けないよ!
こんな簡単に降参。お手上げ。
情けない、情けないのに……俺は、今までに無いくらい興奮してた。
妹と初体験を迎えられるって考えるだけで。
どうせ加藤と付き合うんだと最低な言い訳で。
8
 硝子は赤い瞳を細めて微笑み、ゆっくりと腰を上げて立つ。
そして唾液に塗れた右手を自らの喉元に添え、ツーと身体の正中線上を下ろして行く。胸上、胸下、鳩尾、ヘソ、恥骨、肉突起、水着に形が浮かんでいる秘部。
そこまで手を滑らせると、小指を引っ掛けて水着を横にズラした。
すると見えて来る。淫毛すら生えて無いナデらかな丘に、透明な粘液を零す年齢よりも幼いワレメが。
絶え間無く垂れる液はトロットロに糸を引き、俺のペニスへと落ちてヌルヌルと包み込む。
「うん嬉しいよ、おにいちゃん」
硝子は微笑んだまま、より頬を上気させ、両手を使って幼い秘肉を左右に拡げる。
ぐちぃぃっ……とイヤラシイ音が鳴り、ピンク色の柔肉を覗かせながら、ゆっくりと腰を下ろして行く。
「はぁっ、はぁぁっ……」
渇いた喉じゃ呼吸も困難。ツバも飲め無い。
可愛らしく膨れたクリトリスに、ヒクヒク動く尿道に、ヨダレを垂らして口を拡げる欲張りな肉洞に、思考も封じられてされるがまま。
 ぐちゅっ……
硝子はペニスの先端に拡げた肉穴をくっつけると、
「コウビ……んっ、するね?」
乱れた息使いで、
一方的に確認して、
最奥へと一気にペニスを呑み込む。
 ズブゥゥゥゥゥッ!!
「ぐうっ……」
喘ぎ声を殺すしかできない。
硝子の中は蜜が満たされてるようにヌメり、ヒダ肉がカリから根元までミッチリと絡み付いてくる。
手とは比べ物にならない。少しでも気を緩めたら、すぐにでも果ててしまいそう。
「んんっ! わたし、加藤君の、んっ……彼女なの、にぃ、『頼光』に……あんっ♪ チンポ挿れられちゃったぁ♪ 寝取られちゃったぁっ♪♪」
硝子は声の音量を上げ、
彼氏を裏切る好意に歓喜し、
俺に身体を預けて倒れ、
頭の後ろへと両手を回してくる。
 ずぢゅ、ずぢゅ、ずぢゅっ、ずぢゅっ、ずぢゅっ……
本当に交尾。上半身は抱き合って固定したまま、互いに腰だけを激しく上下させて快楽を貪り合う。
「がら、す……黙れ」
余計な事を言わせぬよう、目の前に有る妹の唇に吸い付き、舌を差し入れて台詞を潰す。
「んむっ……ちゅっ、はぁっ……頼光も、気持ち良いよね? 懐かしいよね? 十年振りのセックスだものねっ?」
9
 「なに、を……ふぅっ! 言って、るんだ硝子?」
舌同士を結ぶ唾液の橋を作りながら、硝子は俺の知らない何かを語る。
恐らく十年前……共に七歳だった頃の事。
「くうぅぅぅんっ!? あっ、あっ、あっ、あんっ♪ やっぱり……あぁんっ♪♪ 覚えてっ、ないんだぁ? 私ね……頼光がぁ、んふっ♪ 寝てる時にぃ、襲っちゃったの♪」
イクまではしなかったから起きなかったけどね。と、ヨガりながら続けて。
つまり、俺達双子は、変態兄妹は、とっくの昔に、人道を外れてたんだ。くっだらねぇ。
 ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ……
「もう、どうでもいい……イクッ、からっ……そろそろ、抜いてくれっ!」
気持ち良くて、限界はすぐに訪れる。グツグツ昇り詰める射精感。
硝子の膣内はペニスから精液を搾り取るかのように蠢き、キュウキュウと絞め付けて竿全体を擦り上げて来る。
「嫌よっ! 私は交尾してるんだからっ、子作りしてるんだからぁっ! 子宮がザーメンで満たされるまでっ! 膣出しして貰うのぉっ♪♪」
戻っていた血の気が再び引く。
熱くなっていた感情も冷め、打ち付け合っていた腰の動きも止める。
「お願い、だからっ……これ以上、俺を困らせるなよ硝子」
水音と摩擦音の混ざり合った音は消えた。
吐き出す声質の変化に気付き、硝子の動きも繋がったまま止まる。
そして一瞬で、話す口調はいつも通りに。
「私ね、いつも思うのよ。本当は頼光に与えられる筈だった才能や能力まで、私が貰って産まれたんじゃないかって」
静かに語られる硝子の本音。俺も思っていた事。
だけどっ!
「劣等感なんて持ってない。硝子は、自慢の……妹だ」
それを不幸に感じた事は無い。
俺は輝いてる硝子を見てるのが好きだ。硝子が幸せになる事が俺の幸せ。
不幸は俺が一人で背負い込み、幸福は二人で分かち合う。
それが俺の夢、幸せ。俺の才能が全て硝子に行ってたとしても俺は……

「ふっ、違うわ頼光。まだまだ貰い足りないのよ。もっと、もっと頼光が欲しいの! 頼光のキスが欲しい。頼光のザーメンが欲しい。頼光の……赤ちゃんが欲しいのっ!!」
俺の言葉は、俺の想いは、何も届いてない。
硝子の言葉は、硝子の想いは、俺よりも貪欲。
758名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:19:47 ID:IGzwcgH1
しえん
10

 ズブゥッ、ズヂュゥゥゥッ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュッ……
柔らかな肉壁の穴が、再び活動を開始する。
まるで俺のペニスの為に存在してるのかと勘違いするほど、みっちりと隙間無くフィットして離さない。
今朝出したにも関わらず、即座に高められる射精感。
「ぐおぉおおぉぉぉぉぉっ!!」
余りの快感に堪らず吠える。
そして硝子の背中に腕を回し、打ち付けられる官能的な尻肉をガッチリと掴んで捕えた。
これだけは越えちゃならない一線。
加藤の為にも、硝子の為にも、これだけは。
俺は何とか硝子の腰を持ち上げ、ペニスを肉穴から引き抜こうとする。
「ウソ、よ。はぁん♪ 加藤君の、彼女になったって、言ったでしょ? それにぃ……んんっ♪ 大丈夫な日、だからぁっ。気に、しないで頼光。挿してっ! ナカにだしてぇっ!!」

 ズブゥゥゥゥゥゥッッ!!!
汗で手が滑り、『大丈夫な日』って単語に誘惑されて滑り、先端まで抜けていたペニスが、コリコリとした行き止まりまで深々と突き刺さる。
「畜生ッ! ちくしょう!!」
俺の考えなんて、所詮はこんなもん。
今、この時、この瞬間だけの快楽に勝てない。
唯々……妹の膣を求め、ヒダの一つ一つを擦り上げてピストンを繰り返す。
 ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュ、ズヂュッ……
「ナカがぁ、あぁん♪ カリカリ、カリカリ引っ掻かれてぇ、気持ちいいのぉっ♪♪ あうっ、あっ、あっ、あんっ! イクッ、イクッ、イクからぁっ! 頼光のっ、ザーメンでっ、お腹のっ、卵をっ、溺れさせてぇっ!!」
硝子は喘ぎ声で訴え叫び、瞳をキュッと閉じて眉を潜めた。
ペニスを絞め付ける肉洞も痙攣を始め、一層に絞め付けを強める。
 ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズッ、ズヂュゥゥゥゥゥッッ!!

もう今更、こんな気持ちいい場所からペニスを引き抜くなんて考えれない。
どんな罪悪感も、たった一回の性交に負ける。
雄と雌になってまぐわう、たった一回の絶頂に。
「があぁぁああぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
ここが何処だとか、どうだっていい。獣になって哭き吠える。
溜まっている精液を、全て肉穴へ注ぎ込めるように……
 ビュビュゥゥゥッ!! ビュルビュルビュルビュルビュルッ!! ドクドクドクドクドクンッ!!!

「あああああああああッ!! あっ、あつい、あうっ、ああっ……こんなにっ、子宮にいっぱい、入らないわよぉっ♪」
11
 残ってるのは後悔だけ。
昼休み。学食に加藤を呼び出し、一番目立たない端奥の席に向かい合って昼飯を食べる。
嬉しそうに笑顔で喋る加藤。
良かった。本当に加藤は硝子に告白して、硝子はそれに答えたらしい。
俺と硝子のセックスがバレなかったのも加藤のおかげ。
硝子が加藤に、「兄に報告してくるから二人切りにさせて」とサウナルームから少し離れた所で、誰も入り込まないように見張らせてたらしい。
微塵も疑ってない。本当に良い奴だ。
コイツなら硝子を任せられる。
だからこそ言わなくちゃいけない。俺と硝子がした事を。謝罪を。
間を空けて、一つ深呼吸。
「あのさ加藤……」
話そうとして、

「綱君、少し良いかしら?」
俺の後ろに立って居るだろう硝子が遮る。
いつの間にか、立っていた、妹が。
嫌な予感が頭を刺す。
加藤は相変わらず笑顔。俺に「空気を読んでどっか行け」と目配せして来る始末。
考え過ぎ……だよな? 硝子も加藤を名前で読んでるし。
椅子を引き、立ち上がろうとして、肩に手を乗せられて、押さえ付けられる。

「私、考えたんだけどね……別れましょ?」

俺と加藤、両方の身体が金縛り。動けない。

「それじゃあ行きましょうか頼光? ふふっ、バイバイ……加藤、君♪」

残酷に言い終わり、別れを告げ、俺の腕を引いて静まる学食の中を歩き出す。

最低。最低だ!
俺達、双子の、変態兄妹は、授業中にセックスする為だけに、加藤の想いを利用した。共通の親友を、踏みにじった……
761 ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/18(水) 19:25:24 ID:LE8LZX1S
今回はここまで。
次の投下ので終わりです。
762名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:29:16 ID:Q4AM4F1C
おちゅ
763名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:42:10 ID:qcgy0hsj
>>760

>「ねぇ『おにいちゃん』、コウビしよ♪ ガラスね、おにいちゃんとコウビしたいな♪ いいでしょおにいちゃん? 交尾してもいいよね?」
とても興奮しました
764名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:50:12 ID:j/lp7sbL
>>760
乙!!!!
>>763
俺もそこでかなりキた いきなり淫乱ロリ口調化……(*´Д`)
765名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:57:25 ID:XHdZdtpT
やべえええええ
おにいちゃんコウビしよ♪が頭から離れない……GJ!
766名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 21:19:52 ID:8ojc7ak0
硝子マジ外道ww
淫語は俺もツボだった
767名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 21:59:08 ID:SB+uW/AH
硝子は鬼畜系キモウトの鏡だなw
まじでキモくて可愛いよ
768名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:39:46 ID:MRoV6Gkg
これは双子の片方死ぬか、親友だったのが死ぬか・・・
769名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:58:48 ID:21wztuLW
硝子やばいくらい可愛いが、加藤カワイソス
つかこの分だと安全日だっつーのも怪しいだろw

超GJでした
770名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:10:48 ID:2s6DVCBj
加藤のために全米が泣いた!
771名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:33:17 ID:vgCOyxvk
こうして加藤さんは秋葉連続殺傷事件に走るわけですね、オソロシス
772名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:49:37 ID:uqwfs/KS
GJ!まさに策士、欲に溺れる。
773名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:11:19 ID:W41BLQMI
どう考えても危険日です。本当にありがとうございました。
774名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 07:31:56 ID:D8RV7ksg
これはマジでキモいな…だがそれがいい
775名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 07:45:19 ID:BFAciopZ
GJすぎる
776名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:10:51 ID:HKl3lsRb
みんな、GJもいいが、もう一つ言ったほうがいいんじゃないか?


連 載 し て く だ さ い !
777名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:06:26 ID:4HXFp5Jx
>>776
ゴメンね。もしエピソードを書くにしても、次で一旦終わらせてください。

お詫びに、硝子イメージ
http://imepita.jp/20080619/683300
778名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:27:24 ID:aykfgzJQ
>>777
なんもないけど?
779名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:05:48 ID:HVLF0kQX
>>777
あんた…絵までうまいのか……
780名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:54:29 ID:onmYG2Rr
連邦のMAは化物か!
GJ
781名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:18:04 ID:N0Tw2FlQ
>>777
おい、消えてるぞ
782名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:59:29 ID:4HXFp5Jx
イメージ壊れた!
って言われるのが怖くなって……
一応もう一回。イメージ変えたくない人はスルーして下さい。
http://imepita.jp/20080619/771990
783名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:02:31 ID:+DarYoxY
>>782
また見れないぜ
どんだけ生殺しにすれば気が済むと…
784名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:04:34 ID:kAHtsGMM
>>782
ふつくしい……。
こんな娘が背中の上で××とか、電車の中で××とかしてくれんのか。
いいなー、頼光いいなー。
785名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:04:36 ID:4czBOBcl
携帯だと普通に見られるけど

ってこれ自作絵なん?
上手いなぁ
786名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:07:37 ID:U5fP06Lf
>>782
普通に見られるけど設定がまずいんちゃうの?
787名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:07:59 ID:3iTwGyk5
>>782
うめえええええええええええええ
788名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:15:29 ID:dMNw97wZ
>>782
神レベル
789名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:24:37 ID:DiHUUEIN
>>782
UMEEEEEEE!

ところで俺wiki管理人じゃないんだがこの絵も保管していいのか
790名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:31:33 ID:4HXFp5Jx
次で完結する時まで、頭の中に残ってて貰えたら、それで良いです。
後はゆっくりと忘れ去っていって下さい。
それじゃあ後はID変わるまで引っ込んでます。
791名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:31:32 ID:dMNw97wZ
初音様に似てる
792名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:34:40 ID:Xni+Gsd+
こんなキモウトにぴったり密着されて眠りたいものです
793名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:49:48 ID:k0RCDXzm
>>792
そんなシチュで眠れる君を尊敬する
794名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:05:10 ID:X6YcCKeA
>>782
またタイミング逃した…
795名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:09:04 ID:ZO6Eccwp
イメぴた画像消えるの早すぎだろw
796名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:13:14 ID:8cubQ4LO
自作絵かどうかわからん
797名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:18:59 ID:priwtC0H
見れなかった件
他のろだで頼む
798名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:19:48 ID:C7QxoD4l
消すの早すぎだろorz
799名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 06:34:21 ID:sDgqPzIl
キモ姉の惚れた弟がホモだったら
800名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 06:36:13 ID:dDDTlOv3
女装癖のある男の娘ですね、わかります。
801名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 08:26:29 ID:pf3IFN25
>>797
髪が長かった。
>>799
よし、はやく書いて萌えさせるんだ!
802名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 10:19:17 ID:AYFZZgLi
ある意味キモウトだなそれw
803名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 13:06:21 ID:LIw75Cik
キモオト自重w
804名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 16:51:16 ID:+QxQJ/t8
>>799
「ボク……おにいちゃんのこと、好きだよ……!」
「駄目だ、明(あきら)! 俺たちは血の繋がった兄弟なんだぞ!」
「おにいちゃんがどうしても嫌なら、もう好きになってって言わない。
 ボクのこと、好きにしてくれるだけでいいから……!」
明の真剣な目に押され、俺はじりじりと壁際まで追い詰められていく。
そのとき、

「あんた……男でしょうがッ!!!」
怒声が扉越しに浴びせかけられる。
と、同時に蹴破られたと言ってもいいくらいの勢いでドアが開かれた。

「明! あなたは男の子なのよ。ちゃんと男の子らしくしなさい!
 そしてお姉ちゃんを襲いなさい!」
部屋に飛び込み凄い剣幕で明に詰め寄ったのは我が妹、佳奈。

……そう。明は俺の弟である。
佳奈は1つ年下の明を溺愛しているのだが、
明の方は、何を間違えたのか、この俺に惚れてしまったのだ。
男の子というよりは男の娘というべき容姿の明に好かれて悪い気はしないが、
毎日毎日修羅場が起こるせいで俺の胃は悲鳴を上げている。

「お姉ちゃん、買い物に行ってたんじゃなかったの?」
明は軽く舌打して佳奈の方を振り返った。
「話を聞いて戻ってきたに決まってるでしょ。盗聴は姉の嗜みよ!」
初耳である。
そもそもこの部屋には鍵がかかってたはずだが……
いや、言うまい。我が妹に常識は通じない。

「ふふっ。お姉ちゃんは相変わらず怖いことしてるね。
 おにいちゃんもあんな怖い妹よりボクの方がいいよね?
 ボクがおにいちゃんの本当の妹になってあげる。 だから……しよ?」
「なんなのよ、ほんとに!
 私はなんのために毎日 明を可愛がってきたのよ。
 なんのために明に泥棒猫を……他の女を近づけないようにしてきたのよ。
 それは全部、こうなるためだったっての!?」

日課の嘆きを終えた佳奈はギロリとこちらを睨む。明の方は相も変わらずうっとりした目でこちらを見つめている。
頼む、これ以上俺を巻き込まないでくれ。

「お兄ちゃん! 明を返しなさいよッ!!」

「おにいちゃん! ボクの初めて、もらって♪」



ははっ!! 何この状況
笑うしかない
805名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:25:25 ID:xTjelzG6
やべえ!「ちょっといいかも…」って流されかけた自分ガイル!
806名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:30:50 ID:W+lUdO8X
ロリショタってジャンルはあるし、それはそれで需要もあるようだが
さすがにこれ以上やるなら専用でスレ立ててほしい
807名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:47:02 ID:pf3IFN25
>>804これはこれで良いww
確かにスレは違うけどなwww

それとさっき保管庫を初めて見たら、一日1000Hit越えてるんだな…すげぇ。
808名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 21:46:03 ID:QUscrAzg
                                          ○________
                                 |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                あのキモウトを  |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
    |     ',         {     |]]]>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、   ∠ -――-  ..____ノ   /
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>

                          タコ殴りにしなさい!!!!!!!
809名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:46:34 ID:14lk2mRW
>>804
これはいい!!
810名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 13:57:21 ID:PwQbCUms
腐女子いい加減にしろ
そんなにホモがいいならスレ立ててそこでやれ
811名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:09:57 ID:IuaO4SMY
腐女子なんていないだろさすがに
812名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:12:41 ID:XKgm+CtD
813名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:16:14 ID:p/JvaAZ3
腐女子だろうがなんだろうがキモウトが好きなら同志だろ
814名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:22:39 ID:lOBVPkXN
>>804は妹より弟メインに見えるけど…
さすがにこれはスレ違いじゃね?
815名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:27:37 ID:c61lSOpe
本当は姉のセリフもっとあったけど、出かける時間になったのでやむをえず大幅に削除しましたw
単なる一発ネタなんで大目に見てください
816名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:54:54 ID:9NpPcyMA
一発ネタに過剰反応しすぎ
腐女子も嫌腐女子厨もホモに過剰反応する点で同レベル
817名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:55:29 ID:8Jda65HZ
そうそう、あんまりショタ話を引きずると男装
818名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:39:18 ID:QLaN68O+
思ったんだ、109を801に変えたらどうだろう?
・・・・・・・そう、意味もなければこのスレに関係もない。
819名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 17:09:06 ID:iZ9oOrro
巣に帰れ
820名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 19:43:22 ID:PwQbCUms
禿同
821名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:03:39 ID:x/iTNqzj
なあ、この場合ホモな弟の視点から見れば、姉は立派なキモ姉だよな?
822名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:38:23 ID:B5oBJMLd
兄と幼馴染が結ばれてて、その状態で妹が結ばれるには
某ラノベの手順を踏めばおk
@妹、フレイムヘイズに→この時点で妹の事を覚えてるものはいない
Aフレイムヘイズとなった妹が幼馴染をトーチに変えてその存在に割り込む
(妹´,_ゝ`)クックック・・・(妹´∀`)フハハハハ・・・(妹 ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!
823名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:39:54 ID:Zf3KhK76
>>822
そして妹が軽く兄を抱きしめると兄は物理的に潰れてしまうわけですね?
824名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:29:03 ID:H2v2gzXS
>>822
妹はずっと他の女の名で呼ばれ続ける事になるわけだが、それでもいいのか?
つーか、普通に憑依して乗っ取ればいいようなw
825名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:32:29 ID:x/iTNqzj
>>824
良いんじゃないか? 結ばれさえすれば、名も体も命も不要
それこそキモ姉妹の王道かと
826名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:38:34 ID:H2v2gzXS
それも一つの考え方でもあるが…俺としてはキモ姉妹には志を高く持って欲しい
相手に自分の全てを受け入れさせる完全勝利を目指してほしいんだぜ
827名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:16:50 ID:7wHNF+aZ
この時間帯に、二日続けて賢者タイム発動。
このスレ作品のだと、終わった後の罪悪感がすげーわw
828名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:28:15 ID:Ho4uqQU3
何か頭に浮かんだネタ〜逃避行タクシー〜 
俺「ヤベッ、このままじゃ遅れる!」
男は姉に送ってもらおうと考えた。
俺「姉貴、俺を高校まで乗っけてくれないか?後でケーキ買って帰るから!」
姉貴「良いよ。この子の助手席初めての男がアンタとわね〜」
姉は新車のフィットに男を乗せた。
姉貴「このままお姉ちゃんと愛の逃避行に出ない?」
俺「何、言ってんだ…って高速乗ってるし!」
そう言ってる間に車は本線に乗っていた。
俺「学校遅れた…生徒指導のハゲゴリラにお説教か…」
姉貴「私が先に欠席の連絡入れてるから安心よ。て、事で安心してデートするわよ。」
俺「なら安心だ〜って!なんだって〜!!手回し良いな…じゃなくて…」
姉貴「アナタはお姉ちゃんとデートするのがイヤだったのね…私はただのタクシー代わりだったのね。」
泣き始める姉、焦る弟。車は西へと向かう。
…四国の何処か。
姉貴「何処で泊まる?アンタになら助手席の処女も私の…」
俺「生々しい表現すんな!つーか何で、四国に入ってんだよ!」
男とその姉はビジネスホテルに入ったが…男の貞操がどうなったかは定かでない。     
829名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:53:32 ID:RKtJORxD
何故に四国wwwwwwwwwww

・・はっ!?
四国→しこく→ちこく→恥国→ア〜ン♪
   ↑
遅刻→
830名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:29:24 ID:JtpLQqU1
829さんの回転の良さにわらったw
831名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:20:09 ID:uPGLJJZV
>>828 GJ
キモ姉との逃避行、駆け落ちものって
ありそうでないよな
832名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:25:56 ID:ogcd2PXk
一方的に連れ去るのは駆け落ちとは言わねえww
833名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:48:58 ID:nVbQ85aD
そもそも駆け落ちは純愛だ。
兄弟と想いが通じ合い、誰も知らないところへ行こうなんて言う時点でキモ姉妹とは言い難い。
834名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:56:21 ID:/I4JUbSq
自称駆け落ち、客観的には拉致か
835名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:09:04 ID:a/FDmJqV
キモ姉妹にならば北の国に連れて行かれてもいい
それがこのスレのジャスティス
836名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:34:02 ID:U4CvM8gy
黙って逃げてきたのに、ナチュラルに合い鍵で夕食を作っているキモウトが欲しい
837名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 16:10:53 ID:vAYp4Dy4
ペニバンで弟を犯す姉はこのスレ的にどうよ?
838名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 16:34:40 ID:yzn4x9b0
>>837
キモければおk
839名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 16:44:53 ID:BwFDzfOc
ぺニバンはM男のロマン♪
擬似姉妹続編と淫獣の群れマダー
840名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 19:35:10 ID:THHtw3WW
父「今日も可愛いうちの兄弟姉妹はどこかね?母よ」
母「双方部屋ですよ貴方」
父「ほぉほぉ」
今日も嬉しそうに部屋を覗く夫ですが、数秒で戸を閉めてしまう。
父「兄妹は子孫を残せそうだが、姉弟はまずいな」
母「毎日毎日ギシギシアンアン…と逆sexをいつまでもやられてはね」
そう、弟妹が中学生に上がると性的行為を起したわけですが。
父「だが、兄妹もまた問題がな…奇形児が生まれてしまったのが痛いのう」
母「さらに妹が二人の間に邪魔だと気付いて殺ってしまうのは予想外でしたね」
何事も後始末は大変です。
父「はぁ…」
母「養子でも貰いましょうか?」
父「ならん!その前にまず姉弟をまともな合体をさせるべきだ」
母「まとも…ですか。今更ですね、ハハハ」
一体どこで私は常識から非常識になったのでしょうか?

後にこの家系が滅びたのは言うまでもない
841名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 20:19:55 ID:mfq89nVP
すまない
なかなかに解読不能だw
とりあえずキモいということはわかった
842名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 20:52:42 ID:9CmAuxuc
>>841

>逆sex

アッー!

>奇形児が生まれてしまったのが痛いのう
>さらに妹が二人の間に邪魔だと気付いて殺ってしまうのは予想外でしたね

子「消し」


残酷都市伝説
843名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 20:56:01 ID:U4CvM8gy
逆sexって何だぁ?
844名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 21:43:15 ID:/TaPTp1Y
男が女に挿入するんじゃなく、女が男に挿入するってこったろw>逆sex

しかしキモウトが兄との愛の証たる子供を、とは考えたくないなー
845名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:39:15 ID:pXgBDXga
>>844
そらお前、自分の娘に寝取られる危険性に気付いたんじゃね?
846マトモ妹とベット下の姉:2008/06/23(月) 00:35:32 ID:mhUanM9Q
頭に浮かんだネタ。
妹「兄ちゃん、お母さんが呼んでたで。」
俺「何や、ま、ええわ。」
台所に降りていく男、部屋には二人の女が居た。
妹「姉ちゃん、ベットの下から出てきてもええで。」
姉「あちゃ〜気付かれとったか。いつ気付いたん?」
妹「そんなん、姉ちゃんが外泊なんて有り得へんやんか。」
姉「最初からかいな。」
妹「姉ちゃん、いい加減弟離れしたらどうなん?」
姉「何ゆうとんの!あの子に悪い虫が付いたらどうすんの!」
妹「いや、ベットの下から監視しても意味無いと思うで。」
階下から足音が。またベットの下に入り、ダミーの段ボールを置く姉。
妹「姉ちゃん、ヤバなったらメールしてや。兄ちゃん連れ出したるから。」
俺「なあ、俺、オバチャンとこに行くけど、一緒に行かんか?」
妹「ほな、下で待っとって。もうすぐ姉ちゃん帰って来るから。」
男が下に降りて行った後、姉は窓から庭に降りて玄関から入る。
姉「ただいま〜アンタ今からどっか行くんか?」

…男は知らない。今朝の朝勃ちで姉が◎◎◎していた事など。
847名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:08:29 ID:SNM2+xT7
まぁ人それぞれだが、キモ姉妹以前に俺は方便が嫌いであります。
848名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:14:50 ID:ZiQlfqsr
ネタにもならないセリフSSはVIPでやってりゃいいじゃない
849名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:15:51 ID:SK9jtTGm
方言は基本いいんだけど、関西弁だけはどうも・・・・・・・・
850名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:17:01 ID:7J1q2+2l
俺は大好物なんだが…
851名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:45:48 ID:DdrUf2DW
方言とかは個人の好みの問題だろうに
台本形式は文章量が減らせるという利点があるから
小ネタや埋めネタ程度ならいいんじゃない?
ただ、その文体じゃ書き手は成長しないけどね
852名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 09:37:06 ID:iJk6gqnm
お前らの愚痴なんざどーてもいい
853名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 11:40:19 ID:vOK4CNz0
関西弁も女言葉で色っぽい感じのがあるんだけどな
854名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:47:49 ID:+oIXHMS8
>>849
大阪恐怖症か・・・。俺と一緒だな
855名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 13:09:07 ID:gFSDoOp+
ちゃうねん
856名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 15:51:40 ID:qzy1om5e
大阪型キモウトと申されたか
857名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 16:03:30 ID:JB7JyTaH
「お兄やんの二つ有るタコ焼き……一つ、あむあむしてもええかぁ?」
858名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:36:02 ID:/58kdC6l
俺は方言云々よりヤクザぽく感じると言うことかな
やーさん言葉ってやつ?
859名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:38:28 ID:vOK4CNz0
京都弁なんかはイイ感じだがなぁ 舞妓さん風とか ヤンデレにも合いそう
860名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:42:45 ID:kNtPMLLn
>>854
× 大阪恐怖症
○ 大阪嫌悪症
861名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:45:14 ID:nG+0Y/lv
>>858
それは日活のせいです
大阪出身の女の子が東京の男の子にヤクザっぽいと言われて日活に殴り込むんですね
862名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:53:37 ID:nG+0Y/lv
いかんここはキモ姉キモウトスレだった
大阪出身の妹になんで東京出身の兄がいるんだよバカ
しかもヤクザ映画といえばむしろ東映だしorz
863名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 18:03:17 ID:nMFUNvOY
>>862 もっと妄想を広げるんだ
東京出身の父と関西出身の母を持つ仲のいい兄妹がいたのだが
夫婦げんかにより離婚し母親は妹をつれて大阪の実家に帰ってしまう

で数年後父親は東京出身の女性と結婚し、その人には兄より年下の少女がいて
義兄妹として仲良くやってるのだがあるとき思いを募らせた
キモウトが兄の家に襲撃しに来るんだよ!
864名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 18:07:07 ID:3TtlEOLm
津軽弁のキモウトとか一度読んでみたいな。
誰か青森県民の人いたらちょっとお願いします。
865名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 19:45:59 ID:nFmq3rYg
ヤクザと言えば広島を連想する俺は大阪だと山○組を思い浮かべてしまう。

ヤクザの家に生まれた主人公とキモ姉の話ってのはどうだろう?
『極道の妻』よろしく『極道の(キモ)姉』とか『実録・広島キモウト戦争』とかね。

ものすごい男前なキモ姉で
「弟の部屋にカチコミじゃあぁぁッ!!」
とかクラスメートの女友達が来る度に叫ぶキモ姐(姉)さん。
または何かにつけて「戦争じゃあぁぁッッ!!」って叫ぶキモウト。

設定とすればキモ姉と弟の家(本家)に事情があって分家に預けられた腹違いのキモウトがやってくる。
キモ姉は腹違いの妹の存在を知っていたが弟はキモウトのことを知らない。しかしキモウトは
腹違いの兄の存在を知っていて一緒に暮らしたい。
キモ姉とキモウトはお互いの気持ちを知っている。
一緒に暮らす事になり、姉妹の仁義なき戦いが始まる…。
って話はどうだろう?

もしくはキモ姉・キモウトVS敵対勢力だった組の娘ってのもありだな。
主人公と休戦協定(和解)した相手の組の娘が家(組)の事情で結婚する事になって…ってな話か
主人公と相手の組の娘は恋人(または友達か恋人未満)で、それを邪魔しようとする姉妹の話とかね。

スンマセン。妄想たれ流しました。
866名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:10:54 ID:vOK4CNz0
>>365
それ美少女文庫にあるぞw
867名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:15:29 ID:GgoP5rBx
>>866
さあ詳細を教えてもらおうか
868関西弁キモウト ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/23(月) 21:25:01 ID:JB7JyTaH
※グロ注意。
関西弁キモウト。





 深夜零時。大学へ現役合格する為にする猛勉強。
開始から二時間を越えた所で一息しようと腰を引き、キャスター付きの椅子をクルリと回転させて勉強机に背を向ける。
すると目の前には、いつの間にか部屋に入り込んでいた中学生の妹。
「なぁ兄やん? うちなぁ、お胸の奥がなぁ、カユイねんかぁ〜」
妹は恥ずかしそうに頬を染め、上半身は裸、下はパジャマ代わりのスパッツを穿いて三桁に届きそうな胸を揺らす。
その先端からは妊娠しているわけでも無いのに母乳が滲み出て、白い軌跡を作りながら裸体を流れ落ちる。
顔や体型は幼く、胸だけがアンバランスにでかい。
そんな妹が、こんな時間に、俺の部屋に来る理由は一つだけ。
「ほんでぁ兄やん」
妹は視線だけを横にズラし、両手の人差し指で自らの左乳首を弄る。
ヌルヌルのミルクを指に纏わせながら、グリグリと乳首を押し潰すように馴らして行く。
「チカのお胸になぁ……兄やんの通天閣、挿してくれへんかなぁ?」
そして次の瞬間。チカの指はズブズブと乳首の中、乳腺を拡げて沈み込む。
小さな破裂音を鳴らして許容量を超えた母乳は、フローリングの床へと飛び散って溜まりを作る。
「いぎっ♪ ぎっ……お股もぉっ、グチュグチュでなぁ、ぎぃっ……寝られ、へんねん……チンポで掻き回してくれんとぉ〜、寝られへんのぉっ!!」
869関西弁キモウト ◆uC4PiS7dQ6 :2008/06/23(月) 21:26:33 ID:JB7JyTaH
 妹は泣きそうに叫んで瞳を潤ませながら、ヨダレを口元から垂らして歯を食い縛る。
にゅちぃっ……とエロい音を立てて開口するチカの胸。
挿入された人差し指で左右に引っ張られ、乳首の先、乳腺の穴が、五百円玉ほどの大きさに拡張される。
「ええやろ兄やん? なっ? なっ?」
その中は糸を引く蜜で満たされた肉壷。
淫乳はシモフリの様にピンク色の柔肉に絡み付き、
囲む肉壁はヒクヒクと蠢いて、それぞれが違う生物の様に擦れ合う。
妹が人並を外れる、兄妹が人道を外れる、ニプルファック。
乳首を拡げながらオネダリする妹に、俺のペニスは痛いくらいに反応する。
その姿が普通の人から見てどんなに気持ち悪く写ったとしても、俺だけは興奮してペニスを勃起させる。
「嬉しいよ……きてぇな」
チカは膝立ちに。乳首から指を抜き、巨大な乳房を包み持ち、先端を上に向けて挿入口を晒す。
俺は立ち上がり。ズボンと一緒に下着を脱いでベッドに投げ捨て、手をチカの肩に乗せ、角度を整えてペニスを乳首に押し当てる。
ハァハァと部屋中に響く、二人分の荒い声。
「いいよ兄やん……チカのお胸……おっきなオチンチンで、たくさんレイプして♪」
その言葉がトリガー。

 じゅぶり、じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ……
カリまでを一気に挿し入れ、そこからはゆっくりと感触を味わって乳肉を掻き分ける。
「っ!? ぁあああぁぁぁぁぁっ!!? 気持ちいいよぉ兄やん!! お胸にチンポ刺さってるよぉっ♪♪」
女性器なんて目じゃない。
この穴はペニス全体を柔らかく絞め付け、





( ′・ω・')ってな関西弁風のキモウト。
以上、小ネタでしたwww
870名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:27:54 ID:JB7JyTaH
小ネタに酉つけるんじゃなかったわ……ゴメンね。
871名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:48:26 ID:3TtlEOLm
投下乙。だけどすまないが

>兄やんの通天閣、挿してくれへんかなぁ

ここがギャグにしか聞こえねえええええwwwwww
872名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:53:47 ID:osyeMPfl
ニプルファックとはまたマニアックな

GJ!!
873名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:55:43 ID:vOK4CNz0
>>867
フランス書院美少女文庫の「ごくあね♥」っての
極道系姉と不良な弟と委員長な幼馴染みの話 あとは自分で調べて
>>870
ニプルファック乙
874名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:10:04 ID:XW03WJbM
これはエロいw
と思ったけど嫌いな人にとっちゃグロになるのか
とにかくGJ!
875名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:32:22 ID:nFmq3rYg
美少女文庫なんて初めて知った…普通の本屋に置いてあるの?
てかありきたりな妄想ネタだったかもな。できれば作者名前とタイトルを教えてほすぃ
876名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:37:31 ID:nFmq3rYg
ってちゃんと文庫名とタイトルが書いてあった!誤爆スマソorz
877名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:55:07 ID:SK9jtTGm
『花言葉ステイメン』マダー?
878名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:39:56 ID:na41NLGY
>>877
ウラキ少尉乙
879名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:45:06 ID:0u8BAT67
ニプルファック。現実には無理だろうが、そこがまたエロく感じた。乙です。
880名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:47:04 ID:GkD5L7iS
姉+工作員 で話を作ろうとしているが、どう投下したら良いのか分からない。
最低限、押さえるポイントとか有りますか?
   
881名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:48:50 ID:OHk9uE2W
工作員と聞くと北朝鮮しか思いつかない 内閣調査府とか公安とかで
882名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 04:37:53 ID:GkD5L7iS
“赤坂”や特務機関の工作員ならどうだろうか?

“赤坂”…在日CIA・米軍 
883名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 04:59:52 ID:ERLstXY4
>>875
正直美少女文庫の姉モノは微妙。
買う度に(´・ω・`)ってなる。
でも姉モノが出たらまた買ってしまう。
884名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 05:21:38 ID:Q7AB4oyk
俺は一応姉の立場にいるから慰めてやるよ
885名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 06:53:47 ID:eYyHxIL1
時代をさかのぼって明石機関とか
ロシアを擬人化してキモウトに見立てて欧州ロシア満州と大陸を股にかけた大謀略戦を繰り広げて欲しい
886名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 07:53:58 ID:mBLIpN2j
汚い姉だなぁ
887名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 08:29:06 ID:ilolyTPW
>>877
勝手に分離させんなw
888名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 08:46:51 ID:ekr5y/Ys
>>880
自分の元から可愛い弟を引きはがそうとする幼馴染み、従姉妹、クラスメイトという名の工作員(泥棒猫とも言う)に負けじと
必死に自分に振り向いてもらおうとアレコレ奮闘するダメキモ姉の姿しか浮かばない。
889名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 09:33:43 ID:ADpHPRcG
主人公に近く泥棒猫(工作員)と心理戦を繰り広げるキモウト…


(°∀°)イイ!!
890名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 11:26:44 ID:k+mq1Hl+
主人公は政府の要人(の息子)で
表向きは生き別れになったキモ姉妹は裏組織の工作員。
組織を影で操り、主人公を次期総理に・・・いや、守ろうとする。
しかし、対抗組織の泥棒猫に邪魔され・・・

って感じかね。
891名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 12:31:07 ID:pK7mfkzn
>>890 それいいね。ぜひ続きを。
892名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 13:25:29 ID:fr5WkMZu
未知の生命体に狙われている弟を守る為に
変身して戦う特撮ヒーローもののキモ姉が夢に出てきた・・・




もう末期だな俺は
893名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 13:27:45 ID:rkZWK78X
弟に化け物呼ばわりされて発狂ですか
894名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 13:33:59 ID:ilolyTPW
そしたら、
お姉ちゃん触手(必殺技)で、弟のオチンチンを扱く訳ですね?
895名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 14:08:37 ID:PLhnwv7/
なぜか
「連邦の白いヤツは化け物か!?」というのを思い出した
896名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 15:06:06 ID:fL7lAVmP
キモウトってあれだよな…毎朝自分の歯ブラシと兄の歯ブラシのブラシの部分をくっつけたり、兄の歯ブラシを使ったりする妹の事を言うんだよな。
897名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:59:48 ID:iaaRMxJY
>>896
お前にキモウトの基本を教えてやる
1・生活用品は兄が使ったものを使う
2・風呂・トイレは兄が入った後に使う
3・兄の洗濯物は洗う前に使用する
4・兄のゴミ箱をチェックしたり捨てたりする
5・兄の携帯はこまめにチェックする
6・兄が食べるものはキモウトが作り、
その料理の中に自分の体の一部(爪・皮膚・血液・唾・愛液など)を混入する
7・兄の部屋に監視カメラ・盗聴器などを仕込む
8・敵が現れた場合速やかに排除できる道具は常備
9・部屋の合鍵・カメラ・手錠などの小物は必須
10・キモ過ぎるくらいの愛情は絶対条件

ざっとこんなもんかな。足りない部分はあるかもしれんが基本はこんなかんじだ
また、これはキモ姉でも基本的な部分は同じだ
あとはSとかMとか属性や性癖や性格が付け加えられる
さあ、分かったらSSを書くなり投下を全裸待機するなり好きにするがいい
898名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:07:52 ID:A2t1M9nK
>>897の姉がな に か 言 い た そ う な 目で>>897を見ている
899名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:18:25 ID:X3YkX7m0
また弟君はお姉ちゃんに構って欲しくてそんな事言って、お姉ちゃんはお見通しだぞ♪
……でも分かってても少し嫉妬しちゃった。だってあんな女の事なんか少しでも考えて欲しくないもん!!
だから弟君がそんな事言い出さないように今日からはず〜と一緒に居てあげる、トイレもお風呂も寝る時も一緒だからねっ♪
900名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:59:35 ID:mBLIpN2j
両親に『私たち結婚しました』と葉書を送るんですね、わかります。
901名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:55:37 ID:fNSD7jfW
>>897
> 1・生活用品は兄が使ったものを使う

> 1・生理用品は兄が使ったものを使う
と見間違えて焦った
902名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:09:30 ID:OHk9uE2W
兄が生理用品マニアだったらそれもよし!!
903名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:31:17 ID:COZam/pQ
実は、お兄ちゃんはおねぇちゃんだったんだよぉ!
と衝撃告白を喰らったキモウトの運命やいかに
904名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:50:21 ID:/Wimdy4H
お兄ちゃんを帰して、と姉をフルボッコにして
性転換手術を受けさせるんですねわかります。
905名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:56:55 ID:DDXqwz0K
ううんそれでもいい、お兄ちゃんの体を好きになったわけじゃない
お兄ちゃんだからすきになったんだよ、体が女の子でも私にとってはお兄ちゃんだよ
906名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:20:39 ID:R1GRDM51
>>905
最後の切り札を出して危険な関係を清算しようとした
お姉(兄)さん、さらに危険な関係への崖っぷちで大ピンチと
907名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:03:59 ID:yxMLczm7
>>905
おねにーさまを思い出した
908名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:59:29 ID:FugUqKex
>>897

>6・兄が食べるものはキモウトが作り、
その料理の中に自分の体の一部(爪・皮膚・血液・唾・愛液など)を混入する

体毛が抜けているぞ!これは非常に重要な部分だ
909名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:05:12 ID:OHk9uE2W
体毛は編み物に使うんだよ
910名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:16:27 ID:MRKPk7BE
体毛で傷口を縫うんですね
911名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:51:24 ID:6zYCusVi
>>905
お姉さんがGIDなのか、TS系スレとかけ持ちのキャラなのか知らないが、
あくまでもお兄ちゃんとして扱うキモウトにはあっさりと落ちそうだ。
912名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:15:28 ID:GkD5L7iS
>>897 黒いマフラー(所々触感が違う。)と塩味?の微妙なおにぎりを受け取ったんだが…そう言うヤツ?
913名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:39:01 ID:DAwekO2B
俺は姉に「あたしのパンツ使う?」って言われた。ブリーフぽかったけど。マジだからな?
914名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:51:26 ID:EKtfhdvV
>2・風呂・トイレは兄が入った後に使う
これは逆に自分が入った後の風呂に兄を入れることでってのもありだと思う
ていうか毎日どちらにするか苦悶の日々を送ってると思う
915名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:55:38 ID:n6Mg5EO2
一緒に入れよ、ってのは禁句なのだろうか
916名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:58:04 ID:PLhnwv7/
つまり冗談好きの兄が兄の前に入るか後に入るか迷ってるキモウトに対して
「そんなに迷うんだったら一緒に入るか?」
とか言っちゃってまじめに受け取ったキモウトの反応に兄の方がとまうんどうんですねわかります
917名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:40:17 ID:XBW3mZx5
対泥棒猫用にダガーナイフ八本とボウガン二丁、アルミ・チタン矢70本を備蓄している妹。
妹は常に目を光らせていて、射殺すか刺し殺して兄を守ります。 
そのくせ、普段は兄に対して素っ気無い態度を取っています。
918名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:42:03 ID:Dyy3z2bt
このスレもう駄目だな。馴れ合い厨しかいない
919名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:45:25 ID:l42qgCJU
>>918
そうやって皆をだましておいて、後でお兄ちゃんを独り占めする気なんですね?
920名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:47:24 ID:Dyy3z2bt
>>919
この流れで何十レス消費してるんだお前らは
921名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:56:29 ID:JFOBNldw
スレが埋まればまた建てればいい
なんなら君が投下してくれてもいい
もうすぐ次スレの季節なので埋めネタなんかどうかね
922名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:58:05 ID:Bsqya2L4
>>920
だって投下がないんだもの。
それとも貴方がなにか気のきいたSSを書いてくれるの?
こんなスレに常駐してわたしを見向きもしない弟くんの心を癒してくれるようなキモ姉妹を投下してくれるの!?
そうだと言うなら投下して……。
そうじゃないと言うなら…… 黙 っ て な さ い 。





調子こき過ぎた。寝るわノシ
923名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:22:23 ID:U72huXmU
>>920
スレが伸びたら環境破壊でも起こるの?
924名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:59:15 ID:Nw5GZCT5
嵐へのスルー力高いなwww
925名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:09:13 ID:Dyy3z2bt
>>922のような無駄な長文、馴れ合いレスがスレを汚していったのは確定的に明らか
926名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:16:07 ID:qegtSjN7
馴れ合いの中からネタを拾っていくもんだろうが小僧……おにいちゃん♪
927名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:25:09 ID:U72huXmU
馴れ合いレスが付くとお前の周りで誰か死ぬの?
馴れ合いレスで伸びたらお前の収入が減るの?
928名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:44:34 ID:Dyy3z2bt
>>926
「雑談」ではなく「馴れ合い」から拾ってくる作者がいるのか。名前挙げてみてくれ
929名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:00:12 ID:U72huXmU
>>928
この前ヤンデレスレで同じこと言ってた人ですか?

馴れ合いの雑談からのネタなら
保管庫短編SS 12スレ563氏 「補給線の姉」
        11スレ248氏 「妄想のごった煮」

などありますよ。シンプルなSSになるようなネタは確実に生まれてますね。

ひらめきはSS作成の過程の一部ですよね
ひらめきって雑談みたいな些細なことから得られたりするものです。
とくにこのスレの雑談や馴れ合いなんか話題の方向性はバッチリなんで
アイデアが生まれやすい土壌になってますよ。
現に上の例がありますから明らかな事実です。

過程とその土壌になりうるものを否定して
結果だけ求めるよう働きかける。
そんなあなたの態度がとても不愉快です。
下品極まりない。
930名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:31:48 ID:Nw5GZCT5
みんな待て。
こいつを口調の悪い姉と妄想しながら対処するんだ
↓、お姉ちゃんに一言頼む
931名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:33:59 ID:Dyy3z2bt
→↑
>>929
>この前ヤンデレスレで同じこと言ってた人ですか?
違う。というか誰だ

>SSについて
前者は作者本人が「頭に浮かんだ」と言ってるし前後にSSの内容に関係したらしきワードは無かった
後者は雑談。というかネタ振りであり馴れ合いではない

>ひらめきはSS作成の過程の一部ですよね
>ひらめきって雑談みたいな些細なことから得られたりするものです。

ここには同意

>とくにこのスレの雑談や馴れ合いなんか話題の方向性はバッチリなんで
>アイデアが生まれやすい土壌になってますよ。

「寝るわノシ」「何で俺には姉(or妹)がいなかったんだorz」等の 馴れ合い を見てネタが思いつくの?

>過程とその土壌になりうるものを否定して
>結果だけ求めるよう働きかける。

俺は馴れ合いは土壌にはなれないと思う
932名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:48:13 ID:AkU+Vfqc
「こんな感じのキモ姉妹がいい」という雑談があまりにも多いと
自分の投下したやつは好みを外していたのかと少し様子見に入るのは事実
スレに投下された作品についての雑談も少しはあった方が書く側としてはやりやすいかも
933名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 05:09:53 ID:zAHMDgXR
実際、書き手としては雑談と投下で空気が切り替わる今の状況は有り難い
馴れ合いのちょっとした一言に対するネタから生まれるSSもあると思うし、何より投下しやすいよ

とか言うなら投下しろ?
もうちっと待ってください、スレ的な意味で
934名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 05:30:39 ID:GO3slaXP
誰か!誰か>>933のために次スレを!!!
935名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 09:54:00 ID:efZl2NVv
まだ余裕あるから次スレはもう少し経ってからでいんじゃね?
まだ慌てるような時間じゃない(仙道的な意味で)

さて、投下されるまで風邪引いて寝こんでる姉の看病でもしてますか
風呂上がりにずっと裸でいるから風邪引くんだっつーの
936名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 12:17:34 ID:+VjIhBGr
>>935くん。
体が弱くなってる時ほど、生殖本能がさかんに働くんだって。
この意味、…わかるよね……。
937名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 18:39:36 ID:XZT6AK7z
>>936姉さん、もちろんわかるさ!
自分の子孫を残そうと必死になるやつでしょ?
‥‥それがどうしたって?
938現実→理想の姉のいる日常:2008/06/25(水) 19:37:58 ID:XBW3mZx5
ここに一人の男が居た。男はある掲示板に“何で俺には姉が居なかったんだ”と書き込み続けた。
そして、5度目のセリフを終え、“じゃ、俺寝るわノシ”と書き込み、男はPCの電源を切った。
その晩…男は不意に目が覚めた。すると…窓枠の上に、黒髪に白い肌の女の子が立っていた。
「お前だれよ?女子高生部屋に招いた記憶は…」男は最後まで言えなかった。
「汝の欲する者、与えよう…」神々しい氣を放っている少女はこう言って光と化した。
次に男が目覚めた時、男は高校生になっていた。そして二つの記憶を持っていた。
「朝だよ、起きて。」下から声が聞こえて来たが、若かった。
「お袋の声…にしては若すぎるな。ウッ…」頭痛と共にもう一つの記憶が浮かび上がった。
名氏亜音(あね)…名氏浩志の姉。一歳年上。家事をこなし、出張中の母の代わりに家を任される。
「姉さん、おはよう。今日の弁当のおかずは何?」記憶通りに振る舞う男…浩志。
「豚のショウガ焼きとミートボールよ。あと、麦茶入れておいたから。」
…高校2年6組での授業が終わり、昼休み。屋上に出た浩志。早速弁当を見た。
丁寧に“ヒロ君大好き”と海苔で描かれたご飯が現れた。
939現実→理想の姉の居る日常:2008/06/25(水) 19:53:47 ID:XBW3mZx5
浩志はミートボールに箸を付けた。血の香りがしたような気がしたがここの記憶が“普通”と認識していた為、食べた。
そして、妙な味の麦茶を飲んだ気がした。
浩志にとっては懐かしい級友達と久々に授業を受けた。
浩志は何も考えず、初恋の人だった委員長を口説いてみた。
結果は大成功だった。もし、このスレの内容が頭の片隅にでも残っていたらこんな事はしなかっただろう。
その後帰宅し亜音の居る世界を満喫した、浩志。
しかし、あの頃出来なかったバラ色学園生活は二週間で幕を閉じた。
そう、委員長が何者かに殺されたのだ。
このスレの事を思い出した浩志は亜音を問いただす事にした。
出されたココアを飲んだ浩志が最後に見たのは狂喜の色に染まった亜音の顔だった。


        完

   
940現実→:2008/06/25(水) 20:22:44 ID:XBW3mZx5
作者喋りすぎ、ウゼー!・文で語れ!て方はスルーして下さい。
雑談・馴れ合いを無理矢理ネタにしようとしました。
…謎の少女ですが、いきなり姉が現れるのも不自然かな?と思い作りました。
もう一つの理由は逆行ネタ+お弁当異物混入ネタがやりたかっただけなので、正体は考えていません。
 
941名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:12:04 ID:2wck6rYO
馴れ合いからSSが生まれる事を証明したな
942名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:04:08 ID:oQB6mQ1D
SSじゃなくて落書きですがな
943名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:49:36 ID:7U8aQOFS
どこでその2つを区別するんだよw
944(´・ω・`)ホァァァー!:2008/06/26(木) 01:15:35 ID:uflTTZ4W
保守がてらに書き込みますね。
945(´・ω・`)ホァァァー!:2008/06/26(木) 01:16:38 ID:uflTTZ4W
朝、まだ覚醒しきれていない頭に連続した快感の信号。
「あっ…おにいちゃ…んっ…おは…んっんっ…よう」
こんもりと盛り上がったシーツのその足の間、俺の陰茎を咥え
規則正しく頭を上下に振る妹。
「んんっ…!」
びゅっびゅるる
何の予告も無しにその咥内に射精する。
目を白黒させて必死に精液を飲み込んでいく、いつものことだ。
やがて咥えきれなくなり陰茎が空気に晒される。
射精はいまだ続いており、白く太い線が妹の口の周りに撃ち出された。
最後の一滴を舌の上で擦り付けるように拭う。
妹は依然大きく口を開けたままだ。
「飲むなよ」
「ひゃい…」
射精を終えてから1分間、最後の精液を舌の上で味あわせる。
陶酔しているわけでもない、微かな怯えを隠しただ目を閉じている。
くちゅくちゅくちゅくちゅ
下品な音を立てて汚液で口を濯がせる。
咥内を見て全て飲み込んだことを確認する、顔にこびり付いた
残滓を拭う事は許さない。
「風呂だ」
「い、今準備するから」
口元を覆い、周りの精液を隠すようにして俺の部屋を出て行く妹。
俺は枕元のティッシュで性器を拭い、無造作に投げ捨てる。
それは粘液質な音を立ててゴミ箱の脇に落下した。
どうせ後で妹が始末するだろう、そう思い準備が出来ているだろう浴室に向かった。

「じゅ、準備できた…よ」
Tシャツとトランクスを籠に入れて浴室に入る。
そこには俺と同じく何も身に付けていない妹が、浴槽のヘリに手をかけ
尻をこちらに向けて突き出していた。
習慣になっているくせにいつまで経っても羞恥心は抜けないのか、顔はこちらに
向けようとはしない、俯いたままだ。
「開けよ」
「あ…あの」
「開けよ」
自らの指で性器を広げるよう指示する。
「あ、あのっ今日はその」
「なんだ?危険日かよ」
理解して抑えてくれると思ったのか、妹は壊れた機械のように
コクコクと顔を上下させた。
俺は隅に置いてあるコンディショナーを手に取り、濡れても居ない妹の
性器に塗りたくる。
「えっ…あのっおにい」
「開け」
「あの…っ」
「開けよ」
「…う…うぅっ、うっ」
堪えきれなくなったのか嗚咽を漏らし、ぽろぽろと涙を流す。
浴槽に溜まったお湯と交じり合い、小さな波紋だけを残して
何事も無かったかのように消えた。
946(´・ω・`)ホァァァー!:2008/06/26(木) 01:17:01 ID:uflTTZ4W
泣きながらも二本の指で性器を広げる妹。
広げきったのを確認して、一気に根本まで突き挿した。
「ぎい…っ!いだっおに”…ちゃい”だいっ…!」
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん
声を無視し、ただ作業のように性器を撃ち付ける。
濡れた肉と肉がぶつかり合う音が浴室中に響いた。
「いだっいだっいだひぃ…ぃぎぃっ」
「そりゃ痛いだろ」
妹は相変らず涙をこぼし、体中をピンクに染めて強張り
ブルブルと体を震えさせる。
初めの頃は2/3程度しか入らなかった穴も、連日犯し、使ってやったお陰で
小さい穴一杯に全てを飲み込めるまでになっていた。
「くひぃっ」
「やめるか」
「ひぃ…え?」
何を言っているのか半分理解していないだろう、急に痛みから醒めて
呆然とする妹に再度言い放つ。
「痛いならやめるそ?つまらん」
「あっああっ!ごめんなさいごめんなさいっごめんなさいっ!」
髪に見捨てられた宗教者の如く、慈悲にすがろうと慌てふためく。
「じゃあ膣に出すからな」
「…それはっ」
「膣 出 し だ」
「う、うぅ、ぅうっ…うぅ〜〜」
ふつかり、鬩ぎ合う心のジレンマに、妹は堰を切ったように泣き出した。
それでも俺の腰は止まらない、そしてこいつも精液がこびり付いた顔で
泣き腫らしながらもその腰は止まっていなかった。
「やめろよ」
「うぅ〜〜」
「嫌ならやめろ!」
「うぅっ、ぅっ」
泣くほど嫌ならやめればいいのだ、そうしたら直ぐ止めてやる。
やめて欲しくない、自分から望んでいるくせに、嵐が過ぎるのを
座して待つかのようなその態度が、その被害者面に嫌悪感を催すのだ。
「なんでだよ」
「…だっ、て…」
「あ?」
「だっ…でっ…!」

「だ、てっわだしっおにい”ちゃっす、きだかっら”!!!」

二人の体が止まる。
叫ぶように、事実それは絶叫だったが、連日強姦されてその心境に至れる
妹が理解出来ない。
「気持ちわりい」
俺の呟きは聴こえてる筈なのに
途切れ途切れ嗚咽を漏らしながら、妹はまた腰を振り始めた。
947(´・ω・`)ホァァァー!:2008/06/26(木) 01:20:11 ID:uflTTZ4W
以上、兄主観的キモウト掌編ですた。
見方によっては普通にもキモにも見える宝石のよう…ということにしてください(´ω`)
948(´・ω・`)ホァァァー!:2008/06/26(木) 01:28:10 ID:uflTTZ4W
神が髪になってた。
(´・ω・`)ショボーン
(´・ω・,';,';,',
(´・ω,';,';,',
(´,';,';,',
(,';,';,
';,,('
949名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:02:39 ID:zocFqHmy
これ色んな意味でOKなのか?
950名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:03:59 ID:0GrsMwLI
これはむしろいもうとスレに欲しかったな
あっちは過疎ってるし
951名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:39:09 ID:wrFl7tVA
スミマセン。こっちの都合で、半端に途中ですが一旦投下させてください。
952名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:40:33 ID:wrFl7tVA
 雪が降った。寒くて、寒くて、凍えそうな冬の日に。
外は昼間でも薄暗い。部屋の中は明かりも無くて更に暗い。
違う。部屋とも呼べない。真新しい二階建ての新居。その庭の隅に立てられた八畳ほどのプレハブ小屋。不要品を押し込める荷物置き場。
その中で、その隅で、二枚の畳(たたみ)の上で、弾力の無い布団の上で、二人の子供が抱き合って幼い身を震わせる。寒さに、虐待に、両親の暴力に脅えながら。
二枚の汚れた毛布で、それぞれ背を覆って抱き合い、白く色付いた息を吐いて励まし合う。
いつか助かる。
誰か助けてくれる。
もしかしたら両親が優しくなるかも。
神の存在を信じていた双子の兄妹に、いつか。誰か。もしかしたら。そんなモノは最後まで来なかった。
兄の身体は生傷が絶えなく、新しい傷が出来る度に妹はソレを舐めて癒す。
土が残っていようが、埃が付着していようが、綺麗に汚れが落ちるまで、小さな舌で一生懸命に舐め続けた。
兄が二人分の傷を受け、妹が二人分の傷を癒す。その循環。
食事は一日に一度だけ。出来合いのおにぎりと、パックのジュースが二つずつ。それを二人でゆっくりと、時間を掛けて、噛み締めて、胃に納めて行く。後は抱き合って将来の夢を語らい合う。毎日がその繰り返し。同じ事を何度も、何度も。
神様、かみさま。カミサマ……呟きながら。

両親が虐待を始めたきっかけは恐らく妹。妹は兄の側を離れず、両親にはいつまでも懐かなかった。いつまでも無表情で。
それが面白くなくて妹は手を上げられた。それでも無表情。
見ていられなくて兄は妹を庇った。代わりに殴られ続けた。そこで漸く(ようやく)。妹が泣いた。わんわんと大声で泣いた。虫の息で倒れる兄に覆い被さって、その小さな身体を、もっと小さな身体で抱いて泣き崩れた。
兄が暴力を振るわれ、妹が泣き、親は笑い転げる。
家にも入れて貰えない。
朝早くに起きて、荷物の中に有った洗面用具を使って、庭の水道で顔を洗い、歯を磨き、プレハブ小屋に戻る。
一日一度の食事と、週に一度の暴力。
頬に傷ができれば頬を舐め。舌を切れば舌を舐め。目が腫れれば目を舐めた。ぴちゃぴちゃと音を立てて眼球を舐めて舌を這わせる。
逃げ出そうなんて思いもしない。
神様、かみさま。カミサマ……
そんな生活が半年。半年経ち、双子の兄妹に仕事が与えられる。

兄は母に連れられて見通しの悪い通学路へ。
綺麗な洋服を着せられ、
美容室で髪型を整え、
新品のランドセルを背負って、
スピードの出てない、
軽自動車を狙って、
突き飛ばされた。
子供を使うアタリ屋。身体は吹き飛んで、痛くて泣いて、母も嘘泣きで兄を抱きしめて、高額な治療費を請求して笑う。
それが月に一度。兄は病院には連れて行かれず、痛みが引くまでプレハブの中。横になって唸り続ける。
953名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:41:21 ID:wrFl7tVA
 妹は濡れタオルを兄の額に乗せ、頻繁に取り替えて熱を冷まし、傷の一つ一つを丹念に舐めた。
月に一度の仕事。兄は死に際の詐欺を強要される。
その間、妹は、父と二人。
風呂で背中を流させられ、キスをされ、舌を入れられ、胸を揉まれ、尻を撫でられ、男性器をしゃぶらせられた。
死にたくなる様な嫌悪感。これが兄のモノならどれだけ良かったろうと、これは兄のモノと言い聞かせてやっと堪えれる。
兄は肉体的に死の淵を歩き、妹は精神的に死の淵を歩く。
神様、かみさま。カミサマ……兄は妹の変化に戸惑い、一層に願う。一年中願う。毎日、毎日。
願い続けて、仕事の日が来た。
兄は母に連れられてレストランへ。美味しい物をたくさん食べさせられた。なんて事はない、最期の晩餐。
食べ終わったら駅に。人込み溢れるホームで、最前列に立たされる。
兄はそこで殺されると気付き、トイレへ行くと言って小窓からそっと逃げ出した。
神様、どうか神様。助けてください……ずっと願って、今まで願っていたけど、神様は救ってくれない。
泣いていた。走って逃げながら泣いていた。
妹にいつか神様が助けてくれると嘘を言い続けていた事を後悔して。
神様はいない。神様なんて者は存在しない。
走って、走って、家に着く。プレハブへ向かう。兄は一刻も早く謝りたかった。

小屋の眼前に立ち、戸に手を掛けて、妹の悲鳴を聞く。父の怒声よりも遥かに大きな声で兄の名を連呼し、助けを求めてひた叫ぶ。
初めて。兄はここに来て初めて分かった。妹は神様なんか信じちゃいない。居ると信じていたのは兄だけ。
妹が助けてくれると信じていたのは、神様ではなく兄だったのだと。
全てわかり、戸を思い切り開け、驚愕を浮かべる父に体当たりし、押し倒されそうになっていた妹の手を引いて家からも逃げ出した。
兄は裸足で、妹は兄の靴を履いて、雪の降る冬の道を、幼い手を繋いで走る。
すぐに捕まるだろうと思いながらも、兄は妹を助けたい一心で走った。
だけれども子供の体力。やがて力尽き、辿り着いたのは、半分以上が取り壊されて屋根も無い古びた教会。
キリスト像の前、最前列のベンチに座り、神の模型を見上げて、見下す。
もう信じてやるものかと、妹の身体を抱き包み丸くなる。
そして兄は、ずっと二人で居ようと約束し、寒さと眠気で目を閉じた。
そして妹は、神の前で兄の身体とまぐわう。兄を起こさぬように気を付けながら、信じていた者に救われた事を、操を捧げて感謝した。

朝を迎え、目を覚まし、捜索願いを受けていた警察に見付かる。ただし。出していたのは両親で無く親戚。
両親は二人で車に乗り、兄妹を追って雪道を飛ばし、信号機で止まれずにトラックにぶつかられ……

死んだ。
954名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:42:15 ID:wrFl7tVA
  『花言葉デンドロビウム』




1
 ずっと二人で……

幼い頃に交わした、俺と妹の約束。
だけどそんなモノは、俺が妹をその場凌ぎで騙す為に付いた嘘。
妹と一緒に生きて、妹と一生を過ごす。出来るわけがない! 冗談じゃないぞ! 死ぬ時まで一緒なんて絶対にゴメンだ!!

俺の半身。
俺の妹。
俺の大切な、真道硝子……
お前は生きろ。俺よりもずっと長く。不幸は全部引き受けるから。情なんて掛けずに、見限って、切り捨てろ。幸せになれ。
俺みたいな屑の世話をして嬉しそうに笑うなよ。
笑うのは最期だけで良い。お前の為に死んで、仰向けに倒れて。それを見て微笑んでくれるだけで良いんだ。馬鹿な男だねって、その瞬間だけで良いんだよ。
それだけで俺は幸せだから。
そこまでして初めて、俺は罪から解放される。自分を許せる。
幼かったから。
力が無かったから。
そんなクソみたいな言い訳はとっくに死んだ。殺した!
もう、あんな思いは絶対にさせない……

この家に来てからは俺以外にも笑うし、親戚夫婦とも仲良くやってた。学校にも行き始めて俺よりも先に友達を作り、クラスの中心にはいつも妹。
硝子は輝く。だから俺も、俺の役目も終わり。
俺が居なくても硝子は輝けるから。俺が居ると硝子は輝けないから。幸せになれないから。そう分かったから。
俺は妹の幸せだけを考えて行動して来た。故に交遊関係も狭い、たいした趣味も無い、魅力も無い、ツマラナイ男。
だから高校に入り、加藤と出会った時は嬉しかった。コイツなら硝子の全てを受け入れて幸せに出来る。一見で思わされたから。頑張っても兄でしか無い俺よりもずっと、ずっと……
嗚呼、ここまで。償いはここまで。これからは俺も自分の為に生きてみたい。良いよな硝子? 離れていても、俺達はずっと一緒だから。お前が必要としたらスグに駆け付けるから。
そう思って、決心して、昨日の夜、硝子に話した。
この家を出たいって。
離れて暮らそうって。
好きな男を作れって。
硝子は驚いていたけど、その時は首を縦に振ってくれた。
そのやりとりで俺も、分かってくれたのかって安心して……

したらこのザマ! 人前で犯されて、授業中にセックスを迫られて、最低の方法で加藤を裏切った!!
955『花言葉デンドロビウム』その三前半:2008/06/26(木) 15:45:44 ID:wrFl7tVA
何か、書いてた文章がどんどん消えてってるので、保存代わりに投下させて貰いました。
スミマセン。残りはまとめて後日投下します。
956名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 16:19:16 ID:wpAgBYc3
>>955
GJ!
オウケェ〜ィ・・・全裸待機しておくぜ
957名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 16:58:11 ID:BKYcGpYz
どちらの続きも早く読みたいな
958名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 17:31:52 ID:tdRJoEOR
哀れだ。哀れなキャラしかいない!
加藤も! 硝子も! 頼光も!
みんな哀れだ! 神ではなく、職人さんに祈ろう。
続き、楽しみにしてますと。
959名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:19:56 ID:0br6vHuN
GJ!!
いつまでも待ってるぜ!

あと、主人公の親がこれほど俺をウザがらせるとはな
960名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:58:13 ID:F+r04WxT
GJ!

とりあえず主人公の親は地獄に落ちろ
961名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:58:19 ID:n5ZfskC1
DQN親ざまあwwwwwwwwwww
962名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:48:52 ID:HJdGp3C8
俺は絶対にこんな親にならんぞ!!
963名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:49:46 ID:DCRODxQy
まず親になれるかどうか考えよう
964名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:41:58 ID:sKT9xFBu
いや、娘をキモウトにするためだったらやりかねないかも。
そして、キモウトと化した娘に殺されるんだ・・・

ごめん、妄想でもしちゃいけないな
965名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:42:35 ID:8u1AZpdx
キモウトをNTRする奴は死ねw
にしてもNTRは勘弁して欲しいな。
966名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:47:05 ID:PepgrO3w
渓谷はデフォだろ、じょうs(ry
ま、いっかー。
967名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:54:05 ID:PepgrO3w
警告だった、ミスった。
968名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 09:03:53 ID:5M2CrmfO
無乳のキモ姉とな
969名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:08:48 ID:l3YADKsL
別な生物に変身して、弟のデートにくっついていって邪魔する姉。とか……
970名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:11:27 ID:l3YADKsL
ってカキコしてて自分で激しく萌えたんで、書いてみるわ。
971名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 17:29:38 ID:CNUd1N7l
無乳な着ぐるみの中に無乳なキモ姉ですね、わかります
972名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 17:50:08 ID:t93t4JQ0
ハァハァしすぎて過呼吸になったり、嫉妬で頭に血が上りすぎて脱水になっちゃって倒れて
逆に看病されちゃう、と
973名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 19:56:26 ID:iGxy1r/w
>>955 GJ!!とりあえず屑親は死んでるみたいなのでよかったです。
お前らみたいな屑はどうあがいても地獄だよ。
974名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:00:04 ID:l3YADKsL
次から思い付きネタ投下
 空には真ん丸お月様。渡る灰雲は僅かも無く、気丈に輝き、優しく照らす。曲線美を見せるフルヌードは他の何よりも可憐。そう心から思わせる。
ただしそれは……
気温が三十を越え、湿度は六十を越え、最高な不快感の中。唾液を垂らし、汗を流し、愛液を溢れさせ、それでも尚更に栄えて映る、この少女を除けばの話し。
潤やかで長い黒髪に、妖艶な赤い瞳を持つ、『霧野 地香(きりの ちか)』を除けばの話しだ。

熱帯夜。ジメジメと体温を唐揚げて、雄と雌の匂いが充満する室内。
締め切った窓際に在るベッドの上には、全裸に剥かれ、手錠で手足とベッドの脚とを繋がれて、X字に張り付けられて泣き叫ぶ少年、『霧野 風斗(きりの ふうと)』。
その上に跨がって恍惚と笑うのは、風斗の姉の地香。
13歳の地香は、11歳の風斗を、『親の部屋』で、騎乗位で、逆レイプしていたのだ。

「ひぐっ……ううっ、やめろよヘンタイ! キチガイッ! レイプ魔! 拷姦まぁぁぁっ!! うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
影縫われた風斗の絶叫。幼い身体は弓型に反り、何度目かも分からない程の連続アクメを迎えた。
その表情はブザマにアヘ顔を晒し、涙を流しながら声だけで虚勢を張る。
ビュクビュクとペニスの先端から吐き出される精は、一滴残らず地香のヴァギナに吸い上げられ子宮口に嚥下されて行く。

「あぁん♪ ふぅタンのイキ顔カワユスなぁ♪ ギザ、カワユスなぁ♪」
地香は弟の童貞を奪い、
精通を無理矢理に促し、
純潔の証を風斗に捧げ、
子宮に産まれたての精子を泳がせて満足そうに口を広げた。
「チカ、お姉ちゃん……ぐすっ、ゴメンなさい……ゴメン、なさいぃぃぃっ! もうヤメてよっ! お父さんとお母さん帰って来ちゃうからぁぁぁっ!!」
だけれども、そんな思いも微かな間。
弟に「ヤメて」と言われる度、拒絶される度……
姉の身体に欲情がフツフツと再熱し、ペニスを咥え込む膣内は一層にヌルんで絞め付ける。
ソレの形は少女よりも幼女に近い。クリトリスの下に一本の薄い線。
しかしマヤカシ。外見とは正反対にその中は魔性。
無数のヒダが媚薬に似た淫液を纏わせてペニスに絡み、それぞれ意志を持っているかの様に蠢いてピッタリと吸い付く。
幾ら射精しても決して萎えず、いつまでも射精を強要される。
 「じゃあ言ってよ風斗! 摩耶(まや)ちゃんよりも、お姉ちゃんが好きだって! そしたら抜いてあげるわ♪ 早く言わないと、親が帰って来ちゃうわよん♪」
地香は跨いだまま手を自らの膝に乗せ、ゆっくりと腰を上げてゆっくりと内襞で風斗のペニスを擦り上げて行く。
 ずっぢゅぅぅぅぅぅっ……
裏返ると勘違いする程にキュウキュウと強く絞め付けながら、もはや人外の触ヒダで丁寧にカリ首を撫でる。
「うぐっ……ぼくはぁっ、マヤちゃ……んひっ!? よりぃっ、お姉ちゃんがしゅきだから! あなたがチュキだからぁっ!!」
もはや脅し。風斗は地香に、告白か射精の二択を迫られていた。
射精したくないなら私を選べと。
精液を搾り取られたくないなら私を選べと。
風斗は幼いながらに生命の危機を感じ、摩耶と言うクラスメイトに恋焦がれながらも必死で嘘を付く。
 じゅる、じゅる、じゅる……
ペニスを這い登る肉壁の入り口は既に先端近くまで来ており、少しでも腰を上げれば穴から抜ける位置で停滞していた。
地香は見下し、ジャッジする。
これは風斗が、この場から逃げたい為だけに付いた嘘ではないかと。
心から、本心から言っているのかと。
赤い瞳で見透かし、赤い唇で微笑む。ジャッジメント。

「うん、もう一回言ってよ風斗。そんな韓国人のモノマネされたって嬉しくないんだから……って、そっかぁ♪ ふうタンは射精し足りないのかなぁっ?
だからワ、ザ、と、変な答え方をしたんだよねぇ? ふふっ……ツンデレさんねぇ。そういうの、お姉ちゃん萌えるわん♪ たくさん、イカせてあげるからね♪ オチンチン、ぐじゅぐじゅにしてあげるからねっ♪♪」
結局は本心かどうかなんて分からなくて、あまり頭の良くない地香は、審判を保留に、先延ばしにした。
 風斗はそんな一方的に擲たれた(なげうたれた)決断に脅える。
これ以上ペニスを熱く蕩けるヒダ穴に挿入していたら、トロトロに溶けて無くなってしまうんじゃないのかと。
「ひっ!? 好きだ、からぁっ!! お姉ちゃんの事、大好き……」

 ズップゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!
釈明を遮り、地香は腰を一気に打ち下ろす。愛しい弟のペニスを、裏スジを、カリを、尿道を、ぐじゅぐじゅと愛情たっぷりに愛撫しながら飲み込んむ。
「っあぁぁああぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 びゅるびゅぅぅぅぅっ!! びゅくびゅく、びゅくん……
童貞を奪われたばかりの、精通を奪われたばかりの風斗では、まるで肉の歯に咀嚼されているかの様な感触に堪えれる筈も無く、包まれた瞬間に果て散らした。
パクパクと釣り上げられた魚の様に口を動かす風斗。とっくに11年分の精液を吐き出して限界を迎えている。
「あんっ!? ふぅぅっ……おねえっ、ちゃんもっ、気持ちいいよぉぉぉっ♪♪」
限界を迎えているのは風斗だけ。
ジュルジュルと尿道から精液を啜られ、その度に地香の腹部は妊婦の如く膨らむ。
それと同時に、ペニスの尿道孔を触ヒダで左右に開かれ、
その中に淫液の媚薬を流し込まれ、激しいエクスタシーを与えられてそのまま絶頂へ連行される。
「っ……ぁぁぁぁぁぁッ!!?」
 びゅびゅぅぅぅぅぅぅっ!! びゅくんびゅくん! ドクドクドクドク……
連続絶頂。連続アクメ。
風斗は声にならない声を上げ、終わらない快楽の波と、終わらない地香の求愛に白目を向いて恐怖した。




 ――そう、地香は人間ではない。

地香は蛇だったのだ。詳しく言うなれば蛇神様。

長い舌で獲物を捕える嫉妬深い愛欲の神、その化身。

昔々、五百年も昔。地香(ヘビ)がニョロニョロと這っていた時に突然オオカミの群れに襲われた。
そこを助けたのが風斗。
得意の七十五式改→真・オロチ凪ぎのコンボで、日本オオカミの群れ約百匹を一瞬で微塵の肉塊に変えたのだ。地香は風斗にフォーリンラブ。
そして寿命の少なかった地香は、その魔力を使って自分に呪いを掛けた。

次に輪廻転生を迎える時は、風斗の生まれ変わりの、一番近い存在に有れますようにと。
近親相姦がイケない事だと、さっぱり知らずに……
んで現代。愛欲とヘビの神様は風斗の姉として生まれ変わり、『二つの特殊能力』を使って、風斗を落とそうと必死になっている。
 アレから五年が経過し、風斗は高校一年に、地香は高校三年になった。
地香はより美しく、女らしい肉体に。
風斗はより可愛く、ショタらしい身体に。
二人は千を越える禁忌を犯したが、
千を越えるセックスでも子供は出来なかった。
それは地香の特殊能力に秘密が有る。
『搾取』と『変態』。搾取は精を吸い取り、変態は自らの一部を、または全身をヘビに変える能力。
その搾取を使用している間は、どれだけ中で出されても妊娠しない。
だから愛欲の神様だった地香は、ココゾとばかりにバンバンやりまくる。
家でも、学校でも、街中でも、風斗をお構いなしに喘がせまくって、アクメ調教を施した。
手で、胸で、膣で、尻で、尻尾で、ヘビの口で、巻き付きで。
徹底的に地香の身体を覚えさせた。
その結果どうなったか?

風斗にも地香のチカラが僅かに流れ込み、興奮時に特定の人種にだけ嗅ぎ取れるフェロモンを放つようになったのだ。
その人種とは……お姉さん系。
お姉さん系の人が匂いを嗅ぐと、風斗の身体を後ろから羽交い締めにして路地裏に引き擦り込み、無理矢理にペニスを扱き立て、子宮の中に精液を迎え入れたくなる衝動に駆られる。
それを防ぐ為、地香は風斗から毎日精液を搾り取り、ちょっとの事では勃起出来なくさせ、セックスさせないようにしているのだ。

しかしドロボウ猫達は、様々な手を使って風斗を狙って来るぞ!
頑張れ、霧野地香!
負けるな、ヘビお姉ちゃん!




 ででで〜 でで〜 でで〜 メイキャメイキャ♪

黒い ウロコ 身に纏い
地面を 這って ニョロニョロ
傷付く 事を  恐れたら
風斗は お姉ちゃんの手を 離れる

メイクアップ ザ・ヒロイン お姉ちゃん
ドロボウ猫とお姉ちゃんの果てしない バトル
メイクアップ ラブフォーエバー ふぅタン(*´д`)ハァハァ
愛(欲の穴)に勇気(の棒)を 与えてくれ

ヘビお姉ちゃん 黒い髪の毛
ヘビお姉ちゃん 真っ赤な目
ヘビお姉ちゃん(の長くて綺麗な髪の色は)ブラック あなるセックス!



   『ヘビお姉ちゃんブラックRX』

    〜 恐怖! 幼馴染みクラスメイト女 〜 

         後半に続く
979名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:13:56 ID:l3YADKsL
これも、次の投下で終わります。
980名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:18:06 ID:ex8ksZkg
主題歌なんて作ってんじゃねえwww
だがGJ
981名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:49:47 ID:NVrA1Kr3
>>979
新し過ぎるwwwwwwww
くそう、GJせざるを得ない。
982名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:13:16 ID:xNqD5gXv
>>979
「泥棒猫に生きる道は無いと知れ!」
コーヒーまみれになったモニターを弁償してください
983名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:17:44 ID:rOyNufx6
>>979
テラバカスwwwwwwwww

ウチのノートPCも弁償してくださいw
984名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:20:21 ID:kndFzIjE
思わずつべに本家のOPを見に行ってしまったぜw
985名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:00:16 ID:a+e5cGbE
てつを吹いたwwwww
986名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:08:11 ID:DSwCDgJj
>>979
GJwww
主題歌ワロッシュwww
987名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:16:33 ID:W9bCXr77
良く見たら風斗君草薙流の伝承者ですか。
若しやこれはキモ姉に暴力で対抗できる貴重な人材!
……まあどうせお姉ちゃんはピンチになると「その時、奇跡が起こった」で理不尽に勝利するのが目に見えてるけど
988名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:18:34 ID:b2YoPTW+
俺の吹いたツバ返してくれwwwwwwww
んでドロボウ猫には「ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」を連発するのかwwwwwwwwww
989名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:24:10 ID:DJ0R8ucF
てか次スレ立てたほうがいいだろ…常識的に考えて
990男たちの姉妹(前編):2008/06/28(土) 00:40:00 ID:aWFYsnvz
短編投下
俺、日向洋介と、長門彰、赤城慎吏の三人は体育の授業の時走り終えたので土手に座り、雑談をしていた。
「昨日、えげつ無い目に遭ったわ。」慎吏…シンが昨日の体験を口にした。
「俺がな…シテいた時にな、姉貴が入って来てその後な…分かるだろ?」
シンは引きつった表情で言って溜息を吐いた。
「大方『不潔よ〜!!さっさとしまって!』なんて言いながら投擲、格闘戦になったんだろ。」
彰はニヤけながら続けた。事実、エロネタなんて彼女の前でやったら物が飛んでくる。
シンの姉は潔癖症なのである。ウチの姉だったら襲われる事、間違い無しだ。
「ヨウの姉様良いな〜美人だし、ウチみたいに不潔です女じゃないし。」
シンがこっちを羨ましそうに見てくる。彰もこっちを見て「良いな〜、ウチの妹とトレードしたい。」
…裏側知らん奴は良いね、そう思わないかい?いか…ヤベ、何か悪寒感じた。
「何か、上から視線感じる気がするんでこの話はここまで!」校舎三階を見た後俺は話を切り上げて授業に戻った。

中編に続く…明日投下予定。
991名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:40:31 ID:LBGWm0QO
よし建ててくる
992名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:41:35 ID:LBGWm0QO
無理でした
↓の人おねがい
993名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:42:48 ID:hM1wTb36
新スレ誘導用

キモ姉&キモウト小説を書こう!Part13
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214584636/l50

これでおk?
994名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 09:47:58 ID:JL2Ta5Yp
>>990一レスずつだとあれだし、
数レスまで書いて纏めてから、最初から次スレに投下し直した方が良いんでない?
995埋め:2008/06/28(土) 09:55:02 ID:JL2Ta5Yp
超人番号0721

蛇鬼眼超人 ザ・お姉ちゃん
超人パワー 7500万

必殺技 お姉ちゃんリベンジャー 完成お姉ちゃんスパーク お姉ちゃんインフェルノ 肉欲のカーテン
996埋め:2008/06/28(土) 10:01:23 ID:JL2Ta5Yp
超人番号1919

腹黒超人の長 キモウト将軍
超人パワー 7800万
必殺技 キモウト超特急 キモウトメリーゴーランド キモウト断頭台 フェラチオンシュタイナー
997名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 15:32:04 ID:j3A4tLOE
うめようよ
998名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 16:16:17 ID:611nYBiH
せっせと梅
999名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 16:20:49 ID:JL2Ta5Yp
変身ッ!
1000名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 16:50:06 ID:lUYmjjSJ
とぉっ!
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