【みなみけ】桜場コハル Part7【今日の5の2】

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1名無しさん@ピンキー
桜場コハルの作品のエロパロを書いてみたり
ワクテカしたりしてマッタリするスレです。

前スレ
【みなみけ】桜場コハル Part6【今日の5の2】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207142971/

過去スレ
【みなみけ】桜場コハル Part5【今日の5の2】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203956860/

【みなみけ】桜場コハル Part4【今日の5の2】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200581137/

【みなみけ】桜場コハル Part3【今日の5の2】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196425709/

[みなみけ][今日の5の2]桜場コハル作品でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166541408/

みなみけでエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119754346/

保管庫 wiki
http://www40.atwiki.jp/sakuraba/
22:2008/05/17(土) 07:42:25 ID:jdKNstDO
>>1
乙!
3名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 07:45:19 ID:FKeTivbi
前スレの最後のこの野郎氏、GJ。
おしまいにせず、是非続いて欲しい。
4名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 08:00:10 ID:+FA06hBv
>>1
神の乙技!
5名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 10:12:57 ID:UfbFUGf/
>>1


6名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 12:15:05 ID:1MeMSCj4
リコ…長い髪が素敵です。
7名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 15:47:54 ID:eYAgoBtR
ところで電気あんまスレの保管庫にあった5の2ネタはこっちの保管庫に入れないのか?
8名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 16:26:57 ID:P7L3y2BO
前スレのこの野郎氏、GJ!!

リコかわいいよリコ。
>>3 作者は敢えて寸止めさせて、
読者を保坂レヴェルの妄想地獄に陥れようとしているのかも知れない。
(だが、それがいい。もっとやってください)
9名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 18:59:31 ID:RsNyLKpU
ところで、前スレのチアキ×マコトの続きマダー?
10名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:40:00 ID:UbtBdpuN
まーた糞スレか・・・
11名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:22:13 ID:aietEQTF
>>1

>>前スレこの野郎氏、GJ!
リコって結構妄想激しそうだなw
12名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:29:05 ID:+FA06hBv
>>9
おれなんてずっと全裸で待機してるぜ!
13名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 23:46:50 ID:UbtBdpuN
このスレは書き師も乞食もカス揃いでつね
14名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 00:21:32 ID:O+l4Pvvj
>>1
>>この野郎氏
両方とも乙
リコがメインの話は初かな
15名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:59:49 ID:CXsNHBtU
とりあえず前スレ削除依頼してきたが・・・
次スレ行ってたとは知らんかった。不覚。
16名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 01:52:18 ID:mBmLRLiU
前スレ残容量
約67?Z
まだまだ使えるねぇ
17名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 02:05:58 ID:MNnwCdnQ
>>16
とりあえずこっちは保守しといて、
前スレ埋まるまでは前スレ使いますか・・・。

多分この板のローカルルール的にはそれが正しいはず。
18うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
19うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
20うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
21うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
22うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
23うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
24名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 08:33:26 ID:lWoMuhOS
氏ね
25:2008/05/19(月) 13:52:57 ID:svRXaHDR
>>15
俺は次スレ立てるより先にそっちをやっておくべきだったな。
すまん、そしてありがとう。
26名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 17:09:25 ID:zblr30GT
みな豚厨きめぇええええええええええええええええええええええええええええええ
27名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 19:20:17 ID:YqJUJDuQ
>>25
いや、謝る事ないよ。でかしたよ
28名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:00:43 ID:zblr30GT
氏ね
29名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:29:58 ID:zblr30GT
最近このスレに荒らしが沸いてるな
30名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:58:06 ID:ysx9lcF3
>>29
IDの存在を知らないとはゆとりだねww


激しい自演乙
31名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:26:13 ID:zblr30GT
>>30
お母さんこの子見事に釣られたおwwwwwwwwwwwwwwwwwww
32名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:16:12 ID:zblr30GT
おうおう
33名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:16:33 ID:zblr30GT
だおだおだおだおだお





だお
34名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:52:24 ID:6Vg194yu
『吉野のラヴレター』

   マコト君へ

 突然こんな手紙で驚いた?でも、どうしてもマコト君に伝えたいことがあって…

 私、チアキの家で宿題やった日、すぐに、マコちゃんがマコト君だってこと気付いてたの。
なのに、あんないじわるな質問したり、学校でワザとマコちゃんの話したりして、マコト君にいやな思いさせちゃったかな。
本当にごめんなさい。
 これには、理由があるの。私の勝手な理由だけど…
 私は、マコト君がハルカちゃんのこと好きなことも、ハルカちゃんに会うためにマコちゃんに変装してるってこともずーっと知らなかったの。
それで、内田やトウマは知ってたのに、私はずっと知らなかったんだって、そう思ったら、すごくくやしくて…
それに、マコト君がハルカちゃんのこと本当に大好きなんだなってわかって、すごく悲しくて…
それで、マコト君に対していじわるなことしちゃったの。ごめんなさい。

 私、マコト君のこと、好きです。ずっと前から好きだった。
 もちろん、マコト君がハルカちゃんのこと一番好きだってこと知ってるよ。
でも、マコト君はハルカちゃんに好きな人ができたら、ハルカちゃんのこと好きじゃなくなる?私もおんなじ。
マコト君がハルカちゃんのことが好きでも、私はマコト君のことが大好き。
 今はまだ、ハルカちゃんにはかないそうにないけど…いつか、私が一番になれたらいいな。
 でも、私ハルカちゃんのことも好きだし、うまくハルカちゃんとやらないとね。
 じゃあね、マコト君。また、学校でマコト君に会えるのを楽しみにしてます。

 P.S. ちゃんと手紙の差出人の欄とかを確認してね。あなたはあわてんぼうだから、気付かないかもしれないから。
    私の言いたいこと伝わったかな?
35名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:06:07 ID:IXm5XTbv
>>34
吉野がマコちゃんを教室で陵辱する某同人思い出したわw
36名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:10:40 ID:aFkzgYZT
>>34
いいねいいね。俺的にツボだぜ

>>35
俺もだw
大好きなんだが、アレw
37名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:13:43 ID:BAAeHHRn
>>36
ダマされちゃいかん!メール欄をちゃんと見るんだw
チャント殺らないとね……だぞ!!

>>35
それは吉野にギャグボール咥えさせられて、大切な部分を踏まれてるあれですか?w
38名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:15:37 ID:IXm5XTbv
>>37
それそれw
この短時間にあの同人がわかる人がこんなに現れるとはw
39名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:17:32 ID:IGhiN+1O
例の本、前半は個人的に危険領域だが後半(マコちゃんと吉野)は割と見れる。
むしろああいうのは好きw
40名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 01:19:15 ID:xkokgtoY
ここまで俺の自演
41名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 11:09:36 ID:F8OduUqm
>>39
前半が好きな俺はどうしたら・・・
42名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 11:19:38 ID:MsT6p/Iu
>>39
じつは自分も前半が好きだ。
43名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:16:23 ID:wFzg7kXE
>>39
内田がエロかった。
44名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:49:10 ID:x72hvnRm
前半しかいらない
45名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:35:00 ID:CfRslPBV
今日、仕事中に変な電波を受信した。
涼宮ハルヒの消失ならぬ、「みなみけの消失」。


目が醒めると、そこは見慣れぬ世界が広がっていた。
確か私はここ(居間)で本を読みながらうたた寝をしていたハズ。
はて、ここは………居間のようだ。
でも、何か違和感がある。

一応『ここ』は誰かの家のようだ。少なくとも『私の』家ではない。
家には誰も居ないようだ。
あんなに晴れていた空は、なぜか陰鬱な鉛色に染まっていて、とても5月とは思えぬ寒さ。
「とりあえず……」
家の中を歩いてみる。
ここはマンションの一室で、広さはウチと変わらないようだ。
しかし、奇妙な間取りであり、我が家の方がずっと住みやすそうだ。

子供部屋とおぼしき部屋に入ってみる。
すると、私はあるものを見付けた。
「ふ……ふじおか?!」
それは、いつも私が大切にしている、クマの縫いぐるみだった。
名前は、この縫いぐるみをプレゼントしてくれたカナの友達にちなんで、『ふじおか』と名付けた。
そんなふじおかが、ベッドの枕元に静かに置かれていた。

一体ここは何処だ? 何故私はここに居るんだ?

「ただいま〜」
しばらくすると、聞き覚えのある声が耳に入った。
間違いない。ハルカ姉さまだ。
「は、ハルカ姉さま!!」
「あら、チアキ、帰ってたの? 真っ暗じゃない。カーテンを閉めて電気を点けなさい」
「あ、は、はい………って……」
えっ?!
「あの、ハルカ姉さま?」
「ん? なぁに?」
「あの、ここは一体何処なのでしょう?」
「何処って、ここは『私とチアキ』の家じゃない。もう、変なチアキ」
ハルカ姉さまはそう言うと、ニコリと笑った。
何だろう、この違和感。
とりあえず、ここは私の家……『ということになっている』ようだ。
「ほら、真っ暗でチアキの顔が見えないわ」
「あ、は、はい。ただいま」
私は慌てて居間の電気を点けて、カーテンを閉めた。
何だろう、この違和感


*****

長編の平行世界ネタはらき☆すたスレでやらかして挫折したので、続かない。
46名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:31:01 ID:xkokgtoY
なんかみなみけ登場人物とは別人に見える
ちゃんと原作・アニメ見たのか?
47名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:12:01 ID:0DI/+Ra2
童夢版みなみけの世界からおかわりの世界へ飛んだって話の方が面白いかも
4845:2008/05/21(水) 01:02:29 ID:5a4Q0QpH
>>46
あえて釣られてみる。
おかわり3話から入ったクチだが、原作は何度も読んでるし、無印版はDVDも持ってるよ。
受信したのが「変な電波」だから許して。

>>47
まさにそれなんだが。目が醒めたら「おかわり」の世界でした、と。
で、同じく飛ばされたカナと合流して元の世界へ……というありきたりな流れ。
49名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 01:54:19 ID:7G/JpFAJ
>>48
続かないみたいなんでホッとしたよ。

ネタも割れたし、やっぱり続けようかな、とならないといいな。
50名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 06:58:29 ID:1A+ay2vA
俺は続きが見たいわけだが
51名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 07:34:33 ID:PT6b4yUX
俺は見たくないわけだが
52名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 09:33:31 ID:OF2f6WzN
ハルヒ消失を読んだばかりの俺にとっては、タイムリー的にかなり大ありな電波。
しかし作者自身がこけそうと思うなら受信だけでとめておくべきなのかもしれない。
53名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 15:00:34 ID:jFb3mT6I
俺も見たくないわけだが
あまりに乱文すぎる
54名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:22:07 ID:/f/3MF+b
>>53
なら見なきゃいいじゃない
55名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 18:51:23 ID:5a4Q0QpH
続きはおまいらで妄想するんだ。

乱文なのはしょうがない。
受信した電波をそのまま書いただけなんだから。
56名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 19:12:21 ID:7U3zkbGo
とりあえず藤岡×千秋はまだか?
57名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 20:50:33 ID:jFb3mT6I
ここは
吉野×冬馬を希望してみる
58名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 20:56:17 ID:p+/Gd7kM
百合スレに依頼するのだ
59名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 18:27:45 ID:vv3vJyKB
千秋「こんなのハルカ姉さまじゃない・・・ハノレカさんだ!!」
とか言うんですね、わかります
60名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:30:42 ID:UP5T00MJ
>>57
おまいが希望したせいで、シチュエーションの持って行き方に難儀してもうたわ。
明日まで書けたら投下してみる。

過度な期待どころか、僅かな期待もしないでください。
61名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 07:41:19 ID:A/Y5ZBJI
>>60
わかっていそうだけど、念のため。投下は百合スレで頼む。
62名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 12:06:24 ID:mIHu57KF
なぁなぁ
今日の5の2のSS無くね?
63名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 05:18:54 ID:KCSESVSD
>>62
誘い受けせずにさっさと5の2SS投下するですぅ
待ってるですぅ


藤岡カナも待ってるお
64名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 10:52:04 ID:o590SVDZ
>61
そうか、ここは百合はタブーなのか。すまぬorz
65名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 11:36:30 ID:hfjBrYjQ
は?ここっていつから百合NGになったよ
天ぷらに何も書いて無いんだけどwww
一部の住民が勝手に決めたルールっぽいなwwww仕切りワロスwwwwwwうぇwww   ___





   


            ___
          /ノ^,  ^ヽ\
         / (・))  (・)) ヽ
        / ⌒(__人__)⌒::: l
   ⊂ ̄ヽ_|   |r┬-|    |
    <_ノ_ \   `ー'´    /
        ヽ  ̄V ̄ ̄ ⌒,
        /____,、ノ /
        /    (__/
       (  (   (
        ヽ__,\_,ヽ
        (_/(_/
66名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 12:05:04 ID:+IbbwL6o
いつから百合禁止になったんだw
67名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:10:44 ID:G/SxRir6
>>62
まとめWiki行けばいくつかはある。
68名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:46:20 ID:629anuzW
百合板にみなみけスレあるからそっちに投下してくれたら嬉しいって事じゃないの?
百合スレ最近投下なくて淋しいんだよ。
69名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 16:07:18 ID:arVeqUu6
書きたければ書けばいいじゃないか
70名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 18:42:15 ID:pFsrqG96
てかWikiの更新は再開しないのか



ところで速水ってやけに保坂と一緒に居る場面が多いよな
なんだかんだで速水先輩は保坂の事を…
71名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 19:35:31 ID:7CwTPEOC
ハルカにもらった弁当見せびらかしたり、後ろから跳び蹴り食らわしたりするのは
好きな子に意地悪して気を引きたいっていうアレなんですよね。わかります
72名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 20:55:05 ID:o590SVDZ
>>70
他のスレの保管庫みたいに、自分で投下するやつだったら更新出来るんだけどねぇ。

漏れ、@wikiのアカウント持ってるから手伝いましょうか? >管理人
73こぶ付きデート(1):2008/05/24(土) 23:39:22 ID:Nd2uHpIy
「いいのか? それで本当に」
「うん、別にいいけど…って行きたいって言ったのチアキの方だろ?」
「それはそうだが…」
 夕方、いつものように学校から帰ってきたカナの言葉を聞いて、チアキは思
わずそう言った。
 この姉はどこまで鈍いのか? ちょっとは気づいているのか? それとも何
かの当てつけなのか? とにかくチアキは自分が言い出した手前もあり、怒る
ことも謝ることもできない、変な状態におかれていた。

 昨日の夜、カナから藤岡にデートに誘われた話を聞いたのだ。場所は近場の
たなしえん。だが、デートと言ってもカナにはその自覚がないというか、藤岡
が「チケットを2枚もらちゃったから」という誘いの文句をそのまま文字通り
に受け止めてしまっているらしい。
「あまっているなら、誰かが行かないともったいないもんね」
 実に軽い受け止め方だ。

 
 昨日その遊園地行きの話を聞いたときには、チアキは姉のそんな浅い考え方
には気づいておらず、つい「面白そうだな、私も行きたいな」とつぶやいてし
まったのだ。
 (まさかカナが本気で私も行きたいと言っている、なんて藤岡に伝えるとは
思っていなかったよ…。)
「藤岡もチアキが一緒に行った方が楽しいって言ってたよ」カナが言う。
(そんなわけないじゃないか…こぶ付きデートだよ、まるで私が空気が読めな
い奴みたいだよ、それじゃ)
 いつものように藤岡が家に遊びに来るのなら、自分が一緒に話に加わったり
するのは別にいいだろうが、今回は誘われているのはカナだけだったのである。
いくらなんでも私を連れて行きたいと思っているわけがない。
74こぶ付きデート(2):2008/05/24(土) 23:40:04 ID:Nd2uHpIy
「ほら、これチケット」
 カナの手には藤岡から貰ったチケットの他に、「こども」と書かれたたなし
えんのチケットが握られている。
「え、も…もうチケットも買ったのか?」
「うん。学校の帰りに、コンビニで」
「あー、もう、仕方ないな」
「仕方ないって…ほんとに行きたいのか、チアキ?」
「いや、ありがとう、行きたいのは確かだよ。というか、悪かったよ。今回は
皮肉じゃなくて本心から。いたらない妹としてお前に謝るよ」
「はあ?」
 いぶかしげな表情をしているカナからチケットを受け取り、部屋に引っ込っ
こんだ。

 今日は金曜である。遊園地行きは日曜だからもう間に一日しかない。いった
いどういう顔をしていけばいいのだろうか。
(まずハルカ姉さまにことわっておかなけりゃいけないな…)
 これもなんだか気が進まなかった。ハルカ姉さまはカナとは違うから、当然
藤岡の意図に気づいているだろう。私が一緒に行きたいとカナに言った現場に
いたら、やんわりとそうはさせないようにするはずだ。
 といって、私が連れて行って欲しいと言い出したのではない、というのも嘘
になってしまうし、そんな卑怯なことはできない。このままじゃ、ハルカ姉さ
まにも鈍感な妹だと思われてしまう。
 やはりカナに正直に話して、ついていかないのが一番いいのだろうか?
 あれこれ考えていると、宿題もさっぱり進まない。
75こぶ付きデート(3):2008/05/24(土) 23:41:03 ID:Nd2uHpIy
 結局宿題は夕食後にやることにして、カナが夕飯を作るのを手伝うことにした。
「珍しいな、チアキから手伝ってくれるなんて言うなんて。どういう風の吹き
回しだ?」
「心配だからな。カレーしかまともに作れないお前の料理が」
「なに言ってんの? 今日のビーフシチューの成功で私の料理のバリエーショ
ンを大きく広げてみせるよ」
「大して広がらないよ、仮にうまくいったとしてもさ。あ、ジャガイモはもっ
と大きく切った方が食感が良くて好きだぞ。にんじんは入れなくていいって…
入れるならもっと細かくきざめ!」
「いちいちうるさい奴だなあ」
(やっぱり言い出すなら今しかない)
 まだ迷いがあったが、思い切って切り出した。
「なあ、カナ、せっかくチケットまで買ってもらっておいてなんだけど、やっ
ぱり私は行きたくないんだ」
「へ? 何でだよ。乗り物とか嫌いか?」
「まあ、ジェットコースターはそんなに好きじゃないけど、あそこにはそんな
に怖いのはないし…ってそうじゃなくてさ」
(なんだか上手く言えないな…)
「藤岡はきっとカナと二人で行きたいと思うんだ」
「は?」
「だってそうだろ、デートに誘うってそういうことだろ」
「うーん、そうなんだろうけどねえ」
カナは少し考え込むように言った。
(なんだ、分かってるじゃないか。なら私に気を使う必要なんてないのに…)
「どうもねえ、なんか間が持たない気がしてねえ。あいつと二人きりだとさ」
「え?」
「私もチアキの助けがちょっと欲しいんだな」
(ず、ずいぶん奥手だな…)。
「だからさ、今回はチアキも一緒に行ってくれよ。お願いだから」
「うん、まあ、そういうことなら」
 本心なのか、私を心配させまいとする嘘なのか? カナの本心は分からないけ
れど、なんかどっちも含まれているような気がした。

「それにさあ、藤岡はチアキも一緒の方が本当に楽しいと思ってるよ」
「なんで分かるんだよ?」
「別に…理由はないけど、私は藤岡の気持ちは分かるんだ」
「なんだよ、それは!」
 これはのろけ話って奴なのか?
「私もそっちの方が面白そうだし、行こうよ」
「うん」
心では楽しみでしょうがないことに気づきながらも、うわべは平静を装って
チアキは答えた。
ビーフシチューの良い香りがただよい始めた頃、ハルカがドアを開ける音が
聞こえてきた。

おわり
76名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:41:26 ID:Nd2uHpIy
いつも学校と家が舞台なので、たまには違う場所の話が読んでみたいなと考えて
みたものの、遊園地編に行くまでに力尽きて、結局また家の中だけで終わってし
まった。
需要がないことはわかっているがやってしまった。
後悔はしていない。
77名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:50:48 ID:pFsrqG96
>>76
藤岡×カナなのか?
藤岡×千秋なのか?

ともかくだ…需要はあるから頑張ってください!てかお願いします!!
78名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:56:16 ID:iz0Hfpdu
ここまでしておいて……オレのwktkをどうしてくれる!責任もって続き書きなさいよ! いや、書いてください。お願いします。
お化け屋敷にて本気でビックリして藤岡に抱きつくカナ。それを見て、こっそり驚いたふりをし、逆の腕に抱きつくチアキ……
最初はカナに気を使っていたチアキも、徐々にその気持ちを抑えきれなくな(ry
79名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:44:02 ID:VS04cEKI
>>78
精神病院行った方がいい
傍から見れば薬やってる奴と同程度に狂ってる。
はっきり言うと「キモイ」投下してる奴も「キモイ」
80名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:48:52 ID:h+ml5V5d
ちょwwこぶつきってwww
なにわともあれGJ!
もちろん続き期待していいんだろ?
81名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:54:44 ID:2IVokHR6
>>78
女同士の争い…







俺もその展開が見たい!!
82名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:27:59 ID:BT0Vctkd
6レスほどSS投下します
マコト×熊田先生
ノーマルなR18?
83名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:29:16 ID:BT0Vctkd
『マコトは大切なものを奪われました!』

―――――今のみなみけ時間から数年後

 ある日の放課後、チアキたちは、かつて通っていた小学校を訪れていた。
 職員室でかつての恩師である田中と挨拶を交わし、懐かしい校内をぶらぶらと散歩
したりしつつ、それぞれがそれぞれの思い出に耽っていた。

―――――その頃
「あれっ、みんないないぞ!?」
 マコトが生物室の金魚が泳いでいる水槽から視線を戻すと、そこにいるとばかり
思っていたチアキたちの姿はなかった。
「しょうがないやつらだなあ、いい歳して好き勝手に行動しないでもらいたいよ」
 ぷちぷちと文句を呟きつつ、マコトはチアキたちの探索を始めた。ぐるりと校内を
回ってみたものの、行き違いになっているのか、どういうわけか見つからない。
 いい加減、探すのに飽きてきたところで、ふと気付くと、そこは保健室の前であった。
 マコトの記憶が蘇る。小学生の頃、よく細かい怪我をしていたマコトは、よく熊田の
世話になったものだった。マコトの記憶の中の熊田は、『腹黒い』とは言われるけれ
ども、自分にはとても優しく、綺麗で、ハルカ程ではないにしろ憧れの対象である女性
であった。
 久しぶりに顔を見たいという欲求から、マコトは保健室のドアをノックした。

「失礼します!」
「はーい、ちょっと待ってねー・・・・・・・・・・・・どうぞー」
「失礼します!」
「はい、いらっしゃい。あらっ、随分大きな子ね」
 明るい声も姿も、まるで数年前から変わらない熊田がマコトを出迎えた。
「久しぶりです先生!オレ、マコトです!」
「マコトくん?あーっ!あのマコトくん!?うわー・・・しばらくみないうちにカッコよくなっちゃってー」
 実際、本人は気付いていないが、女の子の振りをし通せるだけあって、マコトはかなりの美男であった。
「えへへ・・・そうかなあ」
「さあさあ、ここに座って。マコトくんなら、隠す必要なかったわ。これ、お菓子食べる?」
 マコトはイスに座って、熊田と向き合った。熊田は上機嫌で、ニコニコとしている。
84名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:32:10 ID:BT0Vctkd
「わざわざ私に会いに来てくれたの?嬉しいなあ・・・」
「えっ?あ・・・あはは。先生にはお世話になったから」
「ふふふ。マコトくんにはよくお世話したわ。マコトくん、1人で来たの?」
「いや、チアキとかと来ました」
「チアキも来てるの?懐かしいなあ」
「多分、学校のどこかにいます。みんな勝手にどこかにはぐれちゃって・・・」
「そうなんだー・・・マコトくん、今でもチアキと仲いいんだね」
「いや、そういうわけでも・・・よく無視されるし・・・」
「そうなんだ。まあ、チアキは気難しいところがあるからね」
 そんな感じでマコトと熊田の雑談は始まった。そんなこんなで―――――
「あ、ところでマコトくんは、もしかして、もう彼女とかいるの?」
「いや、いないです」
「へえー、もったいないなー。マコトくんだったらモテそうだけどねー」
「ほんとですか!?」
「うん、ほんとほんと。みんな見る目ないのかなー。それとも、マコトくんの方が相手にしてないのかな?
誰か好きな人とかいるの?」
「好きな人・・・まぁ、いないことはないです!」
「へぇー!誰?誰?チアキ?」
「いや、チアキはただの友達です。よく無視されるけど・・・それよりはむしろ・・・」
「むしろ・・・内田?」
「内田はないです。不安な子だから心配はしてるんですけど」
「じゃあ、吉野?」
「ぶるぶるっ・・・吉野は、ちょっと怖いです」
「トウマ?」
「トウマって・・・だって、あいつは・・・あ、そうか!そういえば女でした!」
「カイヤ?」
「カイヤ、外人です」
「うーん、じゃあ誰?私の知らない人?せめて、どんなタイプの人か教えてよ」
「うーん、そうですねー、その人はオレより年上で・・・」
「うん」
「すごく優しくて包容力があって・・・」
「うんうん」
「優しくて綺麗でスタイルがよくて・・・」
「うんうんうん」
「よくオレにおいしいお菓子を出してくれたりするんです!」
85名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:33:00 ID:BT0Vctkd
 マコトが脳裏に浮かべるのはもちろん、数年来想い続けているあの人である。ところが、
熊田はマコトの言葉にうっとりとした表情を浮かべた。
「マコトくん・・・・・・嬉しいわ。マコトくんがこんな風に告白してくれるなんて・・・」
「えっ?」
「ふふっ、私ったら鈍感ね。マコトくんがそんなに私のことを想ってくれてて、わざわざ
来てくれたのに、全然気付かなくて・・・」
「ええっ?」
「私もマコトくんのこと好きよ」
「えええっ!?」
「でもね、うん。確かに、今、たまたま私は彼氏がいないわ。」
「あの・・・」
「でも、私とマコトくんとはまがりなりにもかつての先生と生徒という関係・・・『先生と二宮君』
を思い出して。そう簡単には世間は許さないわ・・・」
「先生?」
「でも、私にこうして会いに来てまで『好き』って言ってくれたマコトくんの想いを無下にはできないわ!」
「えっ!?そんなこと言いました!?」
「先生と生徒といっても所詮は女と男、恋する気持ちを抑えることなんてできないのよね」
「先生、話がよく・・・」
 熊田は自分の言葉に陶酔するかのように、言いたいことを言うと、すっと立ち上がり、おもむろに
保健室のドアの掛札を『ただいま不在です』に替え、さらにドアの鍵をかけた。
「せ、先生!?」
 そして、今度は保健室を横切り、部屋中のカーテンを閉め切った。
「先生ってば!!」
 熊田は、マコトの後ろに立つと、後ろからマコトの体を抱きしめた。
「ううん、もういいの。何も言わないで。これから起こることは私たち2人の秘密だよ・・・それだけは約束して」
 熊田はマコトの耳元そう言って、頬に頬をくっつけると、頬同士を滑らせるようにしてマコトの唇を奪った。
86名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:33:54 ID:BT0Vctkd
(あっ、先生の唇が柔らかくて気持ちいい・・・いやいやいや、いけないいけない!
誤解を解かなきゃ!こんなのダメだって!だって、オレには、母親譲りの一途さが―――――)
「は・・・ぁ・・・マコトくん・・・キス上手なんだ・・・」
(いけないいけない!父親譲りのサービス精神がでてしまったよ!)
「ね、マコトくん・・・こっち・・・」
 熊田はマコトの手を引いて、保健室の奥の方、ベッドのある方へ誘おうとした。
(これ以上はまずいよ!よしっ、ここは母親譲りの男気で・・・)
「えいっ!」
「きゃっ!」
 マコトは体を離そうと、少し力を入れて熊田の体を突き飛ばすと、熊田はつんのめるように
勢いよくベッドに飛ばされた。
 勢いが強すぎて、どこか痛めたのか、熊田はベッドの上にうずくまるように倒れたまま動かなかった。
「あっ、すみません!やりすぎましたっ!」
 マコトが焦って熊田のそばに駆け寄ると、熊田は急にマコトの方を向いて、ぐいっとマコトの手を引いた。
それにより、マコトは駆け寄った勢いのまま、熊田の上にのしかかる体勢になってしまった。
「マコトくん、しばらく見ないうちに男らしくなって・・・そういう強引なマコトくんも、ステキ・・・」
「えっ?ええっ?」
「マコトくん・・・」
「あっ―――――」
 そうして、熊田とマコトの体は重なってベッドに沈んだ・・・・・・


「ああ・・・マコトくんの体、すごく綺麗だわ・・・妬いちゃうぐらい・・・」
(ああっ、オレのハルカさん以外に見せない予定の逞しい胸板が―――――)
「んっ・・・マコトくん、そこ気持ちいいよ・・・」
(しまった!また父親譲りのサービス精神が!)
「んむ、マコトくんの男の人のにおいするね。これ、気持ちいい?」
(ああっ、オレの本来咥えるべきでないものが―――――)
「はあっ・・・・・・はあ・・・んっ・・・だめぇ、そこ弱いから、そんなにされたら・・・」
(しまった!母親譲りの負けん気が!)
「マコトくん、いくよ――――んっ・・・はぁ・・・ふふふっ、マコトくんの初めてもらっちゃったぁ・・・」
(ああ・・・オレの・・・父親譲りの・・・貞操が・・・・・・)
87名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:34:29 ID:BT0Vctkd
(や、やってしまいましたっ!)
 コトを終え、ベッドの上には、大の字になって唖然とした表情で天井を見上げるマコトと、
マコトに腕枕をされながらマコトにネコのようにすがり付く熊田の姿があった。
「・・・凄かった」
「えっ?」
「マコトくん、ひょっとして、こういうの慣れてる?」
「いやいやいや!そんなわけないですよ!」
「ほんとかなー?他に誰か相手いるんじゃないの?」
「ほんとにいないですよ」
「じゃあ・・・」
―――――
―――



「疲れた・・・もうチアキたち、帰っちゃったかな」
 少しヨレヨレになった服を着て保健室から出たマコト。すでに、保健室に入ってから
だいぶ時間が経ってしまった。
チアキたちを諦めて帰ろうと歩き出したところ、階段でばったりチアキたちに遭遇した。
「あっ、いた。バカ野郎」
「あっ!お前たち、まだ学校にいたのか?」
「それはこっちのセリフだバカ野郎!どこほっつき歩いてやがったバカ野郎」
「まあ、色々だよ。お前たちがはぐれるから探してたんだ!」
「それもこっちのセリフだ大バカ野郎!まったく・・・どうせバカなお前のことだ、バカみたく
校内を走り回ってたんだろ。なんか汗くさいぞ」
「えっ?汗くさい?」
「自分でわからないのかバカ野郎、なんか汗というか生ぐさいにおいがするぞ」
「あ、そう、そうなんだ!走り回ってたんだよ!」
 そこへ吉野が会話に割って入ってきた。
「マコトくん、走って転んだの?」
「えっ?転んでないよ。なんで?」
「ほら、ここ。首筋にアザができてるよ」
「アザ?・・・あっ!」
(そういえばさっき・・・)

『ほんとにいないですよ』
『じゃあ・・・つけちゃっていいよね』
『何を?あっ・・・そんなに吸い付いたら痛いです』
『うふっ』
88名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:35:13 ID:BT0Vctkd
(そうか!見えないけど、これが多分キスマークか!まずいぞ!何とかごまかさないと)
「そういえば転んでぶつけたんでした」
 そう言ったマコトにチアキはますます呆れたように吐き捨てた。
「まったく・・・いつまでたってもバカな子供だ。じゃあ帰るぞ」
(ふう、うまくごまかせたかな)

 玄関に向かって足並みをそろえるマコトたち。そんな中、吉野がそそっとマコトの
そばに寄ってきて心配そうに尋ねた。
「マコトくん、首大丈夫?痛くなかった?」
「大丈夫、そんなに痛くなかったよ」

「それとも・・・気持ちよかった?」
「えっ」
―――――ニヤリ


89名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:47:51 ID:MZerMm89
前スレといい新スレといい……今日は祭ですか?w
吉野のニヤリに、おもわずこっちまでニヤリとしたw
90名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 02:50:10 ID:VS04cEKI
>>89
精神病院行った方がいい
傍から見れば薬やってる奴と同程度に狂ってる。
はっきり言うと「キモイ」投下してる奴も「キモイ」
91名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 05:34:25 ID:VS04cEKI
ていうかスレ乱立させて無駄に鯖負担掛けてんじゃねぇよカス共
92名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 08:35:28 ID:2IVokHR6
>>88
うぉぉぉぉぉ!GJ!GJ!
まさか先生を使用するとは…感服です
93名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:41:06 ID:VS04cEKI
>>92
精神病院行った方がいい
傍から見れば薬やってる奴と同程度に狂ってる。
はっきり言うと「キモイ」投下してる奴も「キモイ」
94名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:41:55 ID:VS04cEKI
その歳になってアニメで萌え〜とかキモイって
95 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:24:45 ID:sRKviSyc
6レスほどSS投下させて頂きます。
ふじかな物ですが、以前投下した前スレ39〜41の続きのような感じで
藤岡とカナが、やることやってるラブラブ状態という設定となっております。
そういう独自設定が気にならない方はご覧下さい。

題:『ねこかな』前編
本番無しだがエロあり
96『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:26:20 ID:sRKviSyc
「なあ藤岡、bottom lineってどういう意味だ?」
「ちょっと待って。ええと……『本質』、『肝心かなめ』だね」
「そうすると、“And that's the bottom line,'cause Stone Cold said so”は
 『そしてストーンコールドがそう言ったからには、そこが肝心なところです』か。
 …ストーンコールドって誰だ?」
「いや、俺にもわかんないけど……」

なんか、恋人と自分の家で二人っきりの時にする会話にしては
全然ロマンチックじゃないけれど、明日の英語テストにそなえての
勉強会なんだから仕方ない。
んで、次は……

"The smackdown Hotel is located at the corner of know your role boulevard.
and Jabroni Drive.
The Rock says it's your time to check into the smackdown Hotel,you Jabroni. "

…………

えー、『スマックダウンホテルは、Jabroniドライブの、あなたの役を知るboulevardの
かどにlocatedされています。 ザ・ロックは、あなたがスマックダウンホテルに泊まる
時間ですと言います。Jabroni』?

だ、駄目だ。わけ分からん……。
The Rockって誰だ? smackdown Hotelってどんなホテルだよ! Jabroniって言葉、
辞書にも載ってないぞ!

「あー、もうやめだやめ!」
怒りの叫びとともにごろんと寝転がる。
「南、あしたテストなんだから最後までやっておかないと……」
「知るかー! 私、今からちょっと日本語主義者になる!」
「日本語主義者?」
「そう。日本語主義者だから、英語は読まないし書かないし喋らないんだ」
そうまくしたてると、さすがに呆れたのか言葉は返ってこない。
無言の藤岡を尻目に、私は疲れた脳を休めようと目を瞑った。
そのまま心地よいまどろみに落ちようかというその時――

「うわっ!?」
びっくりしたような藤岡の声があがった。
「? どーしたー藤岡?」
起き上がってみると、藤岡の膝の上にちょこんと黒猫が乗っかっている。
「おー、お前か」
「南、猫飼ってたの?」
「違う違う、こいつたまにうちに来るんだよ。思いがけない時に」
「へえ……」
そんなやり取りをしている間にも、黒猫は藤岡の膝の上で顔をこすったり
背を伸ばしたりしていたが、やがて、ころん、と丸まってしまった。
97『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:27:37 ID:sRKviSyc
うーむ、こいつといいチアキやトウマといい、何でそんなに藤岡の膝が好きなんだ?
もしかして膝から、物を引き寄せる磁力みたいなものが出てるのか?
そんな馬鹿なことを考えていると、最初は戸惑っていた藤岡も慣れてきたのか、
そっと黒猫の背中を撫で始めた。黒猫が、藤岡の手が動くたびに気持ち良さそうに目を細める。
そのうち背中の方だけでは物足りなくなったのか、くるん、と体を返してお腹を晒してきた。

「はは、ひとなつっこい猫だね」
藤岡が笑いながらお腹の方も撫でてやる。
お腹を撫でられるのがよっぽど嬉しいのか、黒猫は撫でられるたびに、ごろごろと
喉を鳴らして喜びを表していた。
そんな光景を眺めている内に、いつのまにか、もやもやした得体の知れない感情が
胸の中に生まれているのに気づく。
何だろう、この感じ……なんか藤岡が他の女子と話しているのを見たときみたいな……
これは……これは……

がちゃりというドアの開く音がして、もやもやの正体を明かそうとする思考は中断させられた。
突然の音に驚いたのか、黒猫が素早く身を翻してベランダに消える。
「ただいまー」
「おかえり、チアキ」
「こんにちは、チアキちゃん」
チアキが帰ってきてからは、黒猫が戻る事も無く、やがてハルカも帰ってきて
藤岡を交えて夕食を食べて――と、いつもどおりの時間が過ぎた。

*********************************************************

undertakerは葬儀屋、mankindは人類、show stopperは千両役者……と。
ふい〜、寝る前の単語チェック終わり!
しかし、こんな変な単語、習っても役に立つのかね?
文章問題の例文だってわけ分からなかったし。
そのまま電気のスイッチを消そうとした時、心に何かが引っかかった。
あれ? そういえば英語の勉強をしてた時、猫が来て……
藤岡になついて……それで私が……
あ〜、いいやもう。頭が疲れてて思い出すのも億劫だ。
私はあれこれ考えるのをやめて、電気のスイッチを消した。
98『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:29:07 ID:sRKviSyc
「ん……っ」
何だろう、いつのまにか枕が硬くなっているような気がする。
でも決して不快じゃない、何だか妙に安心できるような変な気持ちだ。
不思議に思って目を開けると、藤岡の顔が目に飛び込んできた。
えっ!? 藤岡? な、何で!?
いきなりの事に思考が追い付かない。
ぽかんとしていた私の体に柔らかい刺激が走る。
その時、私はようやく自分が藤岡に膝枕されて体を撫でられているのに気づいた。

「な…んひゃっ!」
何してんだよお前、と叫ぼうとしたのに、急に喉のところをすっと撫でられて
変な声をあげてしまう。
そんな私にお構いなしに、藤岡の手が柔らかく体じゅうを撫でていく。
髪を、首筋を、胸を、腹を、背中を、足を――。
「ん…はぁ…やめろ…よ……くすぐっ……たい…」
ただ撫でられているだけなのに、いつしか体の芯からじわじわと欲望が湧き出してきた。
大好きな人と一つになる喜びを知ってしまった体が、期待で疼き出す。
でも藤岡はにこにこと笑いながら体を撫で続けるだけで、気持ちいい、けれど
単調でもどかしい刺激しか与えてくれない。
私の体は次のステップに進んで欲しいのに……。

バカ野郎……なんで他の事をしないんだよ。
いつもは耳元で「好きだ」って囁きながら耳をいじくったり、首筋を舐めたり、
髪に顔を埋めて匂いをかいだり、やりたい放題するくせに……。
このままじゃ私……おかしくなっちゃうよぉ……。
駄目だ……もう我慢出来ない……。
私は口を開け、恥ずかしいおねだりの言葉を放つ。
「にゃあ!」

……へ?
に、にゃあ?
な、何言ってんだ私、猫じゃあるまいし――。
思わず口に手を当てて、今度はそのぷにぷにした感触に驚く。
慌てて手を見てみれば、それは柔らかな肉球のついた猫の手になっていた。
呆然としていると、頭の上で何かがぴこぴこ動いている感じがする。
恐る恐る触ってみると、それは柔らかい毛に覆われて三角形の形をしていた。
こ、これって……ネコミミ?

「あれ? どうかしたの?」
完全に固まってしまった私に藤岡が尋ねてきたけど、ショックで応えられるわけが無い。
藤岡はそんな私を不思議そうに見ていたが、急に分かったという顔で笑った。
「ああごめん、尻尾を触られるの嫌だった?」
その言葉にのろのろと視線を動かす。
尻尾。
尻尾だ。
私のお尻から伸びた黒い尻尾が藤岡の手に握られていて――
99『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:30:24 ID:sRKviSyc
「うわあああっっ!」
悲鳴とともに、私はベッドから飛び起きた。
暗闇の中で荒い息をつくうちに、おぼろげながら今のが夢だったと分かってくる。
大きな溜息をついて、額に浮かんだ汗を拭った。
はあ〜、なんて夢だよ。猫になるなんて……。
ん……?
まてよ、猫……猫……そういえば……。

「あっ……」
突然、脳裏に鮮明な記憶が蘇えった。
楽しそうに目を細めて黒猫を撫でる藤岡と、撫でられて嬉しそうに喉を鳴らしている黒猫。
そして、それを見ているうちに湧いてきた得体の知れない感情。
あの時はよく分からなかったけど、あんな夢を見た後の今は分かる。
私は――嫉妬していたんだ。
私が黒猫と代わりたかった。
藤岡の膝の上で甘えたかった。
藤岡に優しく体を撫でられたかった。
ぐるぐると感情が渦巻く内に、忘れかけていた欲望に再び火がつく。
ほんの一瞬ためらった後、私は手をショーツの中に入れた。

「んく…っ」
夢の中の欲望の名残ですでに湿っていたそこは、いとも簡単に指を受け入れてしまう。
熱い粘膜の感触を味わっていると、体の奥からとろとろと恥ずかしい液が溢れてきた。
濡れた指で、膨らんできたクリトリスをそっとさすってやる。
「つぁ……んぅ…ふぅっ」
ほんの軽いタッチなのに、ぴりぴりと電流を流されたような刺激が体を走る。
そのうち下半身の刺激だけでは物足りなくなり、片手で乳房をつかんだ。
これは私の指じゃない……これは藤岡の指……藤岡の指なんだ……。
心の中で呪文のように唱えながら膣内をかきまわし、尖った乳首をひねり上げる。
そう、あの夢の中でもこうしてほしかった……。
一刻も早くイキたいという気持ちと、この快楽をできるだけ長い間むさぼっていたいという気持ち、
二つの気持ちが私の中で振り子のように揺れ動く。
でもそんな葛藤もすぐに快楽という渦に全て飲み込まれてしまった。

「はあっ……んん、んっ…んあっ」
もう何も考えられない。
体中の血が全部、甘くてどろどろの蜜に変わってしまったような気持ち。
そんな中でも、否応無しに肉体の限界は迫っていた。
「だ……だめ……もう……」
体の芯からひゅるひゅると打ち上げ花火が上がっていくような感覚。
私は、それにあわせて乳首とクリトリスをきつくつまんだ。
「〜〜っ!」
声にならない叫びとともに、打ち上げ花火が炸裂する。
その時、夜空を彩る花火のように私の頭に浮かんだのは
尻尾とネコミミを生やした私が、藤岡にじゃれつく光景だった――。
100『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:31:40 ID:sRKviSyc
「はあ……はああ……はあっ…」
一瞬の緊張の後、脱力感と開放感が体を包み込む。
うん、これですっきりと眠れるはずだ。
寝間着の乱れを直し、私は目を閉じた。

――数十分後。
「何でだよ、もう……」
私は未だに眠れなかった。
まだ体の芯に火がくすぶっているような、満たされない感じがする。
今までは一回だけすればそれで済んでたのに。
「ああもう……もう一度だけ、もう一度だけだぞ」
言い訳のようにつぶやいて、私は再び手を下ろしていった。

****************************************************

「おはよ〜ケイコ……」
「カナ、おは……」
あいさつを返そうとしたケイコが絶句した。
あ〜、こんな目の下にくまをつくった、どよ〜んとした顔をしてたら引くよなそりゃ。
「ど、どうしたの? すっごく体調が悪そうだけど……」
「はは……ちょっと寝不足でね」
「寝不足って……一夜漬けでもしてたの?」
「いや、それならまだよかったんだけどね……」
まさか明け方近くまで、猫な自分を妄想して何度も
ひとりでおかしな事してたなんて言えないよ……。

そんな事を考えていると、藤岡が教室に入ってきた。
ふと目が合った瞬間、藤岡がにっこりと笑みを返す。
その笑顔が、昨日の夢の中の藤岡の笑顔とだぶった。
かっと顔面に血が上る。
無性に恥ずかしくなって顔を伏せようとした私は、勢い余って机に
思いっきり額をぶつけてしまった。
ゴン、と派手な音が響く。
「ええっ!? み、南!」
「だ、大丈夫、カナ!?」
慌てる藤岡とケイコに顔を伏せたまま答える。
「もうね、あと一時間ぐらい机から顔上げられる気がしないよ」

なお、こんな調子で昨日の勉強の成果が発揮されるはずも無く、
英語のテストは散々な出来だった事は言うまでも無い。
101『ねこかな』前編 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:33:05 ID:sRKviSyc
「はあ〜」
ばしゃばしゃと冷水で顔を洗った後、私は溜息をついた。
結局、恥ずかしさから、学校にいる間じゅう藤岡とはずっと気まずいままで、
帰ってきてからもどうにも気が晴れない。
あんな変な夢を見たうえ、一度だけじゃなく何度も何度もなんて……。
もしかして知らない間に欲求が溜まってたのか?
いつのまにか普通のおかしな事では満足できなくなってしまったというのか、私の体は!?
あー、どうしたらいいんだろう……。

「あはは、面白い。何ですか、この格好?」
「ああ、これは『不思議の国のアリス』のハートの女王だね。
 ほらほら、こっちには白ウサギがいるよ」
居間に戻ってみると、テーブルの上では話に花が咲いていた。
ああ、そういえば速水が来ているんだった。楽しそうだけど何を見てんだろう。

「なあ、なんか楽しそうだけど何見てんだ?」
話に割ってはいると、ハルカが私にアルバムを差し出してきた。
「速水先輩のクラスが一年の時の文化祭でやった仮装喫茶の写真だって。
 色んな仮装があって面白いの」
見てみると、黒ずくめのMIB、とんがり帽子の魔女、時代劇の茶店にいそうな
町娘、鉄兜を被ったドイツ兵など、統一感も何も無いメンツが給仕をしていた。
シュール……っていうのか? こういうのは。
うわ、なんだこの月桂樹の冠をかぶって半裸でポージング決めている男は?
きもちわるい……。

「へえ〜、色々あって面白いね。お…?」
私の目はある写真に釘付けになった。
メイド服っぽい衣装に黒いネコミミカチューシャと尻尾をつけた速水が給仕をしている。
それを見たとき、私の頭に何かが閃いた。
「な、なあ、このネコミミと尻尾ってまだあるのか?」
「ん〜? 記念に衣装込みでまだとってあるけど、どうして?」
「よ、良かったらちょっと貸してくれないか?」
「ちょっとカナ、急に何言ってるの?」
驚くハルカを尻目に、手を合わせて頼み込む。
「ちょっとの間だけでいいんだ、頼む!」
「まあ別にいいけど。しまっておくだけっていうのも何だしね」
「本当か!? ありがとう!」
喜ぶ私に速水がいつもの悪戯っぽい笑みを向けてくる。
あー、何のためか薄々感づいているのかもな。
でもまあいいや、今の私にはその人を食った笑みが
導きを示してくれる天使の笑みに見えた。

(続く)
102 ◆KURT3fTko2 :2008/05/25(日) 11:34:27 ID:sRKviSyc
以上。
後編は今しばしお待ちを。
103名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:21:38 ID:2IVokHR6
>>102
期待して待ってます

それにしてもこの土日の投下ラッシュはすさまじいなw
良い流れだ
104名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:02:03 ID:5Qa53nZN
GJ!
ふじかなイイヨイイヨー
105名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:56:12 ID:fU41lBQC
ストーンコールドスタナー
106名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 01:35:50 ID:9M4uyJpy
ストンコにテイカーにミックにロック様にHBK…


brother of destructionが居ない…


カナが藤岡にスタナーかますSSが見たくなってしまった
107名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:19:29 ID:NcFupv7D
原作で千秋が酒に酔って藤岡を襲う…てな展開になればいいのに
108名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 00:17:35 ID:kCbdG7+W
109ヨコハマ 1/2:2008/05/27(火) 00:43:58 ID:J/ZhvEWM
急に横浜に行きたくなったので小ネタを。
三姉妹が静岡県沼津市民なのは仕様です。

*****

「チアキ〜!! 大変じゃぁああ〜!!」
「何じゃ騒々しい。どうした。また番長と勝負でもするのか?」
「さらっと言うなよ。
 聞いて驚くな。な、なななな何と、カナちゃんデートに誘われちゃいました〜!!」
「……………」

「ああそうかい。それは良かったねぇ」
「な、何だよ。いいだろ〜羨ましいだろ〜」
「浮かれ過ぎだ。あと炬燵テーブルから降りろ。そして一回顔を洗った方が良い。
 いい加減目を覚ませ、バカ野郎」
「な、何だと! い、いいじゃないか。
 まぁ、相手は藤岡なんだけどな。旨いケーキが食べられるなら、あたしゃ何処までも行くよ」
「(哀れな藤岡……。)で、何処へ行くつもりなんだ?」
「聞いて驚くな〜。横浜だよ、ヨ・コ・ハ・マ♪」
「(くそ、よりにもよって有名なデートスポットじゃないか)
 で、横浜の何処に行くんだ?」
「知らないよ。私も藤岡も行った事がないんだから。
 ん? チアキ、さてはお前、私と藤岡がおかしな事をやらかすとか、
 まさかそんな変な事、考えていたりしないよな?」
「しねーよ。ていうか、おかしなことって何さ?
 (私も行きたいのに何浮かれてんだ。ほら、お前は次に言うべき事があるだろ!!)」
「あ、ちゃんとお土産にシュウマイ買ってきてあげるから、楽しみにしてな」
「(そこは『お前も行くか?』だろ、この大バカ野郎!!
 ほら、言え!! 早く言えよ!! アイツはお前みたいなバカには勿体ないんだよ!!
 おのれ藤岡、カナを一体どんな餌で釣ったんだ?
 きっと美味しいアレとかアレとかアレとか……色んなもので釣ったに違いない。
 ああ、でも、やっぱり藤岡と行きたい。ぐぬぅ、どうすれば、どうすれば……)」

「ん? どうしたチアキ? 一人で変な顔をしてさ?」
「うるさい!!
 べ、別にお前が藤岡と横浜に行く事が羨ましいとか、全然思っていないんだからな!!」
「何だよ〜、行きたいならハッキリ言えよ」
「い、いいんだよ別に。
 お前が帰りに紀陽軒のシュウマイを買うことを忘れなければそれでいいよ」
「シュウマイ? 紀陽軒のシュウマイならイーラdeの静鉄ストアで売ってるだろ?」
「違うよ!! ちゃんと横浜で買ってきなさいよっ!」
「分かったよ。今電話してみるからそこで待ってなよ」
110ヨコハマ 2/2:2008/05/27(火) 00:45:07 ID:J/ZhvEWM
当日。キラメッセぬまづにて。
「藤岡、これは一体どういう事だ」
「え? だから言ったじゃないか。横浜『物産展』に行こうって」
「そうじゃない。何で地元(沼津)で横浜を満喫せにゃならんのだ!! 連れて行け!!
 よし、今から行くぞ!!」
「そりゃ無茶だよ。今から行ったら夕方になっちゃうよ」
「カナ、その豚まん要らないんなら私が貰うぞ」
「だめ。これは私が食う。ていうかアレだ。お前はこれで良いのか?」
「いいじゃないか。折角の横浜物産展だ。
 遠方に住む私達のために横浜市が用意してくれたイベントだ。心ゆくまで満喫しようじゃないか」
「お前がそう言うなら、まぁ、いいか。…………ん?
 藤岡!! 何かあんな所にジュースみたいのが売ってるぞ!!」
「え? どこどこ?」
「ほら、あそこ!! よし、行くぞ」
「(コロコロ変わる奴だな…………って!!)
 おい、それは……」

「藤岡〜、もっと飲めよ〜ヒック」
「あははははは、藤岡面白〜い」
「頼むから服を脱がそうとしないで。ていうか、誰か助けて〜!!」

***
受信した電波をそのまま文字に変換しただけ。全く反省はしていない。
経験値上昇してからマトモなSSにしてみますノシ
111名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 10:21:22 ID:8NeqsbfH
静岡県沼津市民ってwwえらい細かい設定だなw

原作やアニメと違う、もう一つの南家って感じで、オレは好きだ!好きです!
大阪府民だけど続きをwktkして待ってるよ。
112名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:37:35 ID:/riszlcU
ちょっとカナとか喋り言葉がらしくない感じがする。
唐突なオチはいいとして。
113名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 15:01:07 ID:XkUrCXwU
現在沼津市散策中の俺が通りますよ、っと。
昔はあったキラメッセの案内が見当たらないんだよなぁ…駅に。
どうしたんだろ?
114名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:08:32 ID:3H6r2Evk
前スレのこの野郎氏GJ!!
冬馬かわいいよ冬馬w

この野郎氏はキャラや作品をきちんと理解してくれてて、
愛もある上に文章力もあるんだなぁ。すげえや。
115名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:00:51 ID:2Xe9hEmY
同意。
この野郎氏は突出している。
他はイラネ。
116名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:34:31 ID:8NeqsbfH
ヨコハマと、秘かにこぶつきデートの続編も期待しているオレが通りますよ
アニメが終わってからも、新規の職人さんが多くてホクホクしてます
117名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:37:58 ID:xthNjTuo
前スレに飛んで見てきた。
この野郎氏GJ
みなみけの雰囲気をそのままに書けているのはやはり凄い
また、マコちゃん書いてくれると嬉しいなあ
118名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 01:44:52 ID:4zrEvP6E
>>115
他もいいと思うけど。
前スレのチアキ×マコト書いてくれた人とか
119名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 02:08:17 ID:0j3T+0Jo
構うなバカ野郎
120名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 05:28:13 ID:B6GiIZXt
この種の女性キャラメインの作品だと藤岡みたいなポジションの野郎キャラはいらない子扱いとか氏ね呼ばわりが
普通なのに、藤岡はむしろ割と好かれてるよな。チアキに懐かれても藤岡氏ねとかあんまり言われないし。なんでだろう。

>前スレ
この野郎氏実にGJ。トウマやっとキタコレ
トウマかわいいよトウマ。

出来ればチアキルートとトウマルートだけでも完結させて欲しいッ……
121名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:08:05 ID:8caNkWSh
>>120
それはきっと藤岡が一途なのに報われない所に秘密があるんだと思うw
せめてSSの中だけでも幸せに――――とか
仮にも藤岡がアキラみたいな「誰でもOK」な感じだったら、少なからずアンチはいたと思う
122名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:28:25 ID:vc5LQezd
俺は思ったんだ。

もしかしたら、この野郎氏はコハルなんじゃないかって・・・

ははは、まさかねーw
123名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 12:57:30 ID:jS0l5Bn2
>>118
住民からスルーされまくってるし、ダメでしょあれは
>>122
この野郎氏は、レパートリーも豊富だしな
良く原作壊さずにあそこまで書けると感心するよ
124名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 15:48:13 ID:QgDJ3ZgH
甘甘なふじかなが読みたいわけだが。
ねこかな作者を待つ。
125名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:41:05 ID:906o5RgU
この野郎氏以外認めないやつってなんなの?
この野郎氏はたしかに素晴らしいけど、
他の職人さんが書いてくれたのだっていいのいっぱいあるよ。
大体、無償で書いてくれてるSSに文句つけるとか・・・

と釣られてみる。

ハルカ×ナツキとか見てみたいな。
少ないし。
トウマ×ナツキやチアキ×マコトもまた見たいです><
126名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:09:21 ID:JTzuQaee
>>123
> 住民からスルーされまくってるし、ダメでしょあれは
これどれのこと?
127名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:52:18 ID:RxJMmHdp
>>126
スルーしなさい

とりあえずお前らは
千秋×藤岡
藤岡×千秋
藤岡×ふじおか
どれに興味が引かれるよ?
128名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:03:54 ID:0x5bAHmp
藤カナにきまってるだろーが!
129名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:09:15 ID:M9oyxzUz
>>127
その中ではチアキ×藤岡だが、一番好きなのはトウマ×藤岡
130名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:38:28 ID:8caNkWSh
オレの頭の中ではすでに、遊びに行った帰りに大雨で電車が無くなり、
上手い事監視をかいくぐって藤岡とチアキは今ラブホテルに入ってる。
131名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:08:18 ID:wfuL9s5B
>>130
今すぐ投下するんだ
132名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:11:01 ID:j7HSQ+vy
保坂×娘たち
133 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:21:28 ID:NsyQHjCd
SS投下
『空気』と『流れ』的にまったく需要のないアキラ×カナ
登場回数的にも、このスレ的にも不遇なアキラにいい思いをさせてみる
R15くらいか
134 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:23:53 ID:NsyQHjCd
「ん―――――あれっ?」

 アキラが目が覚めると、そこは見知らぬ部屋であった。
 暗闇に慣れた目で周囲を見回すと、乱雑に本やら服やらが散らかっている。
掛け布団がグチャグチャになったベッドも見える。自分は床に敷かれた布団の上にいる。
 そして、はっきりと聞こえないが壁越しに聞こえてくる話声。

 そこで、ようやくアキラはところどころ欠けたピースはあるものの現状を認識した。
(そうだ、カナさんの家でご飯をご馳走になろうとしたら、いろんな人が来て、番長さんも来てて・・・
で、速水とかいう人になんか飲まされて気分悪くなって・・・どうやってこの部屋に来たのかは覚えてないけど)

 アキラは酔いの残る頭を2、3度振って、ぐるりと首をひと回しした。

(この散らかり方は、まあ、カナさんの部屋なんだろうね。それにしても・・・)
 女の子の部屋じゃないとアキラは思った。身内と親戚以外で女の子の部屋に入ったことなんて、
数えるぐらいしかない。ましてや、女の子の部屋で寝るなんて初めてのことだったが、
アキラの女の子幻想とは遥かにかけ離れたもので、多少の失望を伴った。

(こんなんでも彼らは羨ましがるのかなあ?)

 カナと知り合いになってからは、カナの教室を訪れて、会話を交わすことが日課とはいわないまでも、
日常的なことになっていた。クラスメートからは、羨ましがられたり、からかわれたりもするのだが、
決まってアキラは「そんなんじゃないよ」と答えるのだった。

 事実、アキラにとっては、カナは楽しくもちょっと困ったことをする先輩であり、心許せる友人ではあったものの、
異性としての存在ではなかった。クラスメート達がカナの容姿について「かわいい」だの「美人」だの「スタイルがいい」だのと
高い評価を下すことについて、多少の優越感を感じたりしたし、確かに客観的に見て、それらの評価が間違いだとは思わない.
だが、アキラ自身としては、「カナさんのビジュアルが番長さんの彼女さんだったり、ハルカさんだったら・・・」
というのが誰にも言わない本心であった。
135 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:25:56 ID:NsyQHjCd
(頭痛い・・・)
 不快感は峠を超えたとはいえ、未だハッキリとしない頭。鮮明に残っているのは、自分を睨みつける藤岡の視線。藤岡と同席する以上、予想通りのことであった。そして、恐怖心から逃れたい一心で、速水の差し出す飲み物を急ピッチで消化することになったのだ。
 藤岡のことを考えると、モヤモヤとして暗い冷たいものが胸を覆う。そんな胸中に、幾筋かの光が照らす暖かい部分が確かにあった。

(―――――カナさん)

 藤岡の注意を自分から逸らしてくれるカナ
 もてなしをしようと立ち回ってるカナ
 意外と面倒見のいいカナ
 誰とでも楽しそうに話しているカナ

 ろくでもないことを考えている表情
 心底楽しそうな表情
 不満気な表情
 ふと見せる優しげな表情

 アキラにとっては今まで見たことのあるカナ、見たことのないカナ、色々なカナが途切れ途切れにフラッシュバックして、消えていった。

(いけないいけない、どうかしてるよオレ・・・)
 アキラは自分の額を軽くぺしぺしと叩いた。何に対する誓いかは知れないが、
アキラにとってはカナは『女』として見てはいけない女の子であった。それはおそらく、
トウマを『女』として見てはいけない気持ちに近かったかもしれない。

(今何時だろ、面倒だけど帰んないと兄貴たちがうるさいや・・・)
 アキラが体を起こそうとしたそのとき、不意に部屋のドアが開き、
カチッという音とともに部屋中が白い明かりで照らされた。

「あれ、アキラ起きてたのかい。大丈夫か?」
「あ―――――」

 声のする方を振り返り、その主の名を発しようとして、それを果たせずアキラは息を呑んだ。
確かに聴覚が捕らえたのは、南夏奈の声だった。だが、そこにいたのは、グラスの載ったお盆を持った、
アキラが見たことがない少女であった。
 洗い立てで湿り気を帯びた艶のある長い黒髪。ほのかに漂うシャンプーの香り。
 酔いとは別の熱がアキラの体の奥から頭の先まで満ちていく。
 だが、愛嬌のある大きな目も、鼻も口も輪郭も、スレンダーな体型もアキラの記憶にある少女と一致する。

「カナ?・・・さん?」
「ん?どうした、まだ辛いのか?ほら、水でも飲めよ。」

 どぎまぎの混じったアキラの拍子抜けした声。カナはその本当の原因に気付かないまま、水を与えようと、
お盆をアキラの枕元に置いて、膝を崩して座る。
 アキラは言われるままにグラスに口をつけ、半分ほど飲んで、グラスを置いた。すると、カナは

「私もちょっともらうよ。私もちょっと飲まされちゃってね」

 といって、そのグラスに口をつけ、中身を全て飲み干した。

 同じグラスを使ったということだけでも照れくさい上に、顎を上げたことであらわになったカナの首筋と、
コクリと動いた薄く朱の差した喉に、『女』を感じてしまい、アキラの戸惑いは加速した。
136 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:28:21 ID:NsyQHjCd
「なんだお前、顔真っ赤じゃないか。無理しないで早く寝なさいよ」

 アキラはつばを飲み込むと、無理やり我を取り戻し、正常を装いふるまった。

「はい。いや、マズいでしょう。オレ帰りますよ」
「帰るって、もう12時過ぎてるぞ。お前んちには電話しといたから大丈夫だよ」
「ああ、そうですか。ありがとうございます・・・いや、そうじゃなくて、それもそうなんですけど、男女2人同じ部屋って・・・」
「なんだよ、おかしなことでもするつもりかよ」
「お菓子な???・・・・おかしな??・・・・・・・・!!」

 アキラは『カナ』といえば『お菓子』という連想をして、一瞬、不可解な表情をしたが、その正しい意味を理解した瞬間、
頭に癲癇(てんかん)のような衝撃が走った。

「いいえ、決してそういうわけじゃないですけど!!」
「もうみんなあちこちで寝ちゃって、動かせないんだ。我慢しなよ。まあ、お前なら私も安心だよ。私には興味ないだろうからね」

―――――はい

 と普段のアキラであれば即答できたはずである。しかし、今のアキラは沈黙で応えることしかできなかった。

「嘘でも否定しなさいよ」
「・・・・・・」
「おい、アキラ?」
「いや、カナさんは十分魅力的です」

 アキラの押し出すような返答に、ようやく自分の冗談が完結して、カナはニコッと微笑んだ。

「当たり前でしょーう?今頃気付いたのか?あはっ」
「今頃気付きました・・・ほんとに魅力的です・・・ほんとに・・・」

 少し俯いて、思いつめたように語るアキラ。想定していたのと違ったリアクションに、
ようやくカナはアキラの様子が酔っているにしても普通じゃないことに気がついた。

「おい・・・お、お前なんか変だぞ?」
「カナさん・・・オレ、なんか変なんです・・・だって、カナさんが髪下ろしてて、そんな・・・」
「髪?ああ―――――」

 カナの方を向いて訴えかけるアキラの悩ましい表情に戸惑いつつ、カナはアキラがいつか言ったことを思い出した。
137 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:30:30 ID:NsyQHjCd
.
―――――あの長い髪はいいですね。強いて言えばオレは黒髪が好きかも・・・

「ま、まさか、お前、私を・・・」

 その原因に思い当たったとたん、アキラの自分を見つめる視線が、妙に生暖かいような気がして、
恋愛経験値が上昇する機会がなかったカナはあからさまに狼狽し、頭の中はグルグルと目まぐるしく回転しだした。

(これって――私を好き?――「隙だらけ」――違う――でも――「カナさん以外なら誰でも」――長い黒髪――――
 私――私は…――わかんない――どうすれば――逃げたい――逃げよう!!)

「ちょっと、チアキ様に相談を!」

 カナはチアキの部屋に逃げようと、飛び上がるように立ち上がりかけた。

そのとき―――

「あっ、待って」

 アキラはカナの腕を掴むとグイッと引っ張った。

「あっ、こら!」

どっしん―――――

「ご・・・めんよ」
「・・・ごめんなさい」

 ちょうど立ち上がろうとして体勢が不安定になったところを引っ張られ、カナの体はアキラの上に覆いかぶさるように倒れていた。

「カナさん・・・」

 重なる胸と胸、触れあう頬と頬、アキラの耳を撫でるカナのしなやかな髪。
 カナとアキラは互いの熱い体温と、自分の強すぎる鼓動を感じていた。
 カナが体を起こそうとすると、背中から抵抗を受ける。カナはいつの間にか背中にアキラの手が添えられていることを初めて知った。

「カナさん」

 カナに対する要求が控えめに込められた、耳元をくすぐる熱い吐息。その決して不快ではない感触に、カナはアキラに対して好意寄りの気持ちを抱いている自分、このまま流れに委ねてもいいと思っている自分に気付いた。

「カナさ・・・ん」

(きっと、速水の飲み物のせいだ・・・アキラも・・・私も)

 抱きしめるように、そっと、カナの両手がアキラの両肩に回された。
138 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:33:56 ID:NsyQHjCd
「はあ・・・」
「んっ」

 アキラの服をキュッと掴んだカナと、カナの体を触れるアキラ。
 おそるおそる動き回るアキラの手。くすぐったさの混じった快感が走る度に、カナは小さな喘ぎ声をあげる。
数センチしか離れていない2人の顔は思い出したように距離を狭め、お互いの唇、頬、耳の感触を確かめる。
 自然と潤んだカナの大きな瞳は光を湛え、アキラは間近に見るカナの綺麗さに驚きと感動を覚えるほどだった。

 アキラの手がカナのパジャマのボタンの合わせ目に向かうと、カナは体を硬くして、肘を引くようにして侵入を拒んだ。
アキラはしばらく他の部分を触れて、唇でカナの顔に触れたりしながら、頃合を見計らって、再び侵入を試みる。
それに対して、カナはやはり拒絶する。そんなことを繰り返しているうちに、次第にカナの守りは弱々しくなり、
アキラが何度目かの侵入を試みると、形だけの抵抗を残して、カナは侵入を許した。

「くぅ・・・ん」

 肩や背中を触れられるのとは桁外れの恥ずかしさに、思わず、カナは声をあげてしまう。
 初めて触れる感触と、初めて触れられる感触。互いに小さな驚きと感動が走る。
男に自分の乳房を撫でられる感触に、カナは快感と悪寒の混じったゾワゾワとしたものが背中を駆け上がるのを感じた。
次第にアキラの手の動きは大胆になり、カナへの刺激が強いものになる。

 "π=2h"

 アキラは本で得た知識に妄想をブレンドした我流の手つきでカナの胸を弄んだ。
 だが、慣れていない行為はカナに過剰な刺激を与えてしまった。

「いっ!ちょっといたいよぅ」
「あ、ごめんなさい」

 カナの小さな抗議にアキラは、少し我にかえり、自分の知ったかぶりをカナに謝るように、
優しく包むようにカナの胸に手を置く。
139 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:39:19 ID:NsyQHjCd
 今度はアキラの手はカナのパジャマから外に出て、カナの背中から徐々に反応を窺うように、
下肢の方向に向けて動き出した。
 手が下の方に動くにつれ、カナの体は強張り、アキラの背中に回された手にグッと力が入る。
だが、それが拒絶ではないと判断したアキラはそのまま動きを止めず、とうとうカナの形のいい臀部を捕らえた。

「んっ・・・んんっ・・・」

 カナの恥ずかしげに堪えるような声。とはいえ、嫌がっている声ではない。
 徐々にアキラは自分の行為に自身を持ち、動きに大胆さが加わりつつあった。
 アキラは先ほどから溜まりに溜まっている若いリビドーに任せて、一気にカナのパジャマのパンツの中に手を入れた。

「ちょっ・・・・・・そこは、やん!」

 アキラはカナの最後の砦であるショーツの感触とショーツ越しの臀部の体温を感じ、
興奮で意識が朦朧とする思いだった。だが、これには流石にカナの方は少し我に返って、
とっさに、体を「く」の字にして、太腿をぴったりと閉じて太腿と下腹部で自分の手を挟みこんで、
女の子の最も大切な部分を守る体制をとった。

「や・・・これはだめだって・・・」

 そういうカナの表情は明らかに、拒絶の意思を含んでいるのがアキラにはわかった。
 ショーツの腰の部分に侵入し素肌に触れると、カナはビクリと震え、じわりとカナの下腹部の方へ手を動かすと、
カナの体はますます硬く拒む。そこで、アキラはカナの注意を逸らすべく、空いた手でカナの上半身、
特に先ほど痛い思いをさせてしまった、乳房の最も敏感な部分を攻め、同時にカナの耳を啄ばんだ。

「んーっ!・・・ずるいぞ」

 くすぐったさで身をよじるちょっとした隙に乗じて、アキラの手は徐々に目的への距離を狭める。
そしてとうとうアキラの指先に、カナの下腹部にある柔らかい毛が触れた。
140 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:42:56 ID:NsyQHjCd
―――――バタン―――タッ、タッ、タッ

 そのとき、どこかの部屋の戸が開いて、誰かがこちらに向かって歩く音が聞こえた。
 とっさにアキラはカナのショーツから手を引き抜いてしまい、その隙にカナはアキラの手を払うと、
精一杯の力を込めてアキラの胸を突き飛ばし、飛びのいた。

―――――タッ、タッ、タッ、カチャ―――パタン

「はぁ、はぁ・・・」
「はぁ、はぁ・・・」

 我に返り、荒い息をつきながら体は硬直するカナとアキラ。次第に足音はカナの部屋から遠ざかり、
おそらくトイレへと消えていったことを確認すると、どちらともなく深い安堵のため息を吐いた。
 カナはパジャマの乱れを直しながら、先ほどまで熱に浮かされていたのが嘘のように、
食って掛かるように、アキラに向き直った。

「お前!このことは絶対に内緒だからな!誰にも言うなよ!」
「は、はい!」

 カナはそう言うと、電気を消し、「絶対変なことすんなよ!」ときつくアキラに言い聞かせて自分のベッドへと飛び込んでいった。


 電気を消してから、もはや2時間は経っている。だが、大きすぎる心音と、熱すぎる体温が2人の眠りを妨げていた。

「アキラ、起きてるか」
「はい、起きてます」
「なあ、朝になって私が普段どおりの髪型に戻ってたら、どうするの?」
「え―――――」
「いや、やっぱいいや。お前もさっきのことは忘れて、な。また、明日からいつも通りよろしく頼むよ。さあ、寝るぞ!」
「・・・・」

 その夜、2人が言葉を交わしたのはここまでで、それからは2人とも押し黙ったまま、先ほどの行為を思い出しつつ、
忘れようとしつつ、時間が刻々と経過していった。
141 ◆RfIh436EBw :2008/05/29(木) 02:44:14 ID:NsyQHjCd
 結局、アキラが眠りについたのは窓の外が明るくなってからであった。
数時間後にはリビング・台所方面から慌しい音が聞こえ始め、アキラは僅かな間に覚醒を強いられることになった。
半醒半眠でいるところに、部屋のドアが開く音が聞こえ、アキラは目を開けた。

「おはようアキラ」
「おはようございますカナさん」

 平静を装おいながらも、見つめ合いつつ目を逸らしつつ、ぎこちない挨拶。カナの髪はいつも通りにツインテールに纏められていた。

「カナさん、あの・・・」
「さ、さぁー朝飯だぞう」

 アキラから逃げるように、くるりと背中を向けるカナにアキラは、さらに言葉を投げかけた。

「普段どおりの髪型に戻ってても、オレは、カナさんのことが好きです。好きになりました」

 ピタリとカナの足が止まった。

「20点だ」
「は?」
「私は別にお前の気持ちを聞いたわけじゃないんだよ!なにかおもしろい回答を期待して聞いてみたんだ!」

 背中を向けたまま喚いたカナ。昨日の酒が抜けたにもかかわらず、カナの白い首筋は再びピンク色に染まっていた。




投下終わり
142名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 03:31:14 ID:ZLGLV+Fr
>>127
> スルーしなさい

お前はやたら仕切るのが好きだな。
不愉快。
143名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 06:51:54 ID:tpfsBuny
>>142>>123をスルーしろって意味なんじゃないか?
144名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 09:08:37 ID:IIMO4NM3
うわ・・・鳥付けてるよこの人・・・
145名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 09:17:09 ID:F0NobCH4
スルーしたけりゃ、黙って自分だけスルーしろってことだろ
仕切り屋ウザいは同意だが、SS投下直後雑談には不同意だ
>>141 乙
アキラ×カナは自分の中ではありなんだけど、あんまり見ないな
146名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:09:17 ID:zMDSBIz0
>>141
GJ!
でも、アキラを見てると某誠きゅんを思い出すw
147名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 16:49:04 ID:0RdXBvx8
>>141
乙!
アキラってストライクゾーン広い(ロングヘアならOK)で少々惚れっぽいだけで
この人!って決めた人が出来たらその人一筋の純情なヤツだと勝手に思ってるんだ俺は。
だから乙なんだよこの野郎!
148名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 19:17:07 ID:dzO7kCWr
>>141
GJ
カナってなんだかんだで場の空気に流されそうだよねw
149名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:03:50 ID:vX9leZ1J
>>144
NGしやすくていいじゃない。
150名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 01:55:22 ID:lKTA3QM7
ヤバいなおいGJ過ぎだろ。
文の雰囲気が良すぎる。
確かにR15くらいだけど、それでもすっきりするね。
151名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 02:03:26 ID:g6M9lvrA
>>141

相手が誰であれ、カナがふいんきに押し流されて戸惑ってる姿に激しい胸の高鳴りを感じるんだぜ

「カナしーみの〜向こうーへと〜♪」みたいにならないことを祈る
152名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 07:40:44 ID:CiNgFoOR
くぁwせdrftgyふじこlp@
153名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:10:03 ID:Db6hy2jc
さて、週末の投下ラッシュに備えてそろそろ全裸になるか
154名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:52:13 ID:wls9A0qw
藤岡×千秋が来るか!
はたまた千秋×藤岡が来るのかァッ!?
155うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
156名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:18:44 ID:IBP3D01N
>>154
ココはあえて藤×カナで戦ってみようかと思う



でも藤岡×千秋も捨てがたい!

藤岡に酒を飲ませて酔わせ、終始藤岡攻めと言うのも(ry


157久留里:2008/05/31(土) 00:44:18 ID:drO9va90
おばんです。「カナふぇち」たるモノを思いついたので勢いで書いてみました。

・勢いだけで書いたので11レス消費
・これでも原作版準拠
・カナ×いろんな人、カナ視点
・文があちこちおかしいのは、カナがパニックになっているからです。
・キャラ壊れすぎ注意
・微妙なエロあり
・過度な期待はしないで下さい。


誰も居なければ投下します。
158かなふぇち〜沼津市民は仕様です〜 01/11:2008/05/31(土) 00:45:10 ID:drO9va90
最近、私は朝、時間通りに起きられるようになった。
ハルカに怒られた訳じゃない。
私の身に何が起きたかって? まぁ、見てなさいって。

で、

「チアキ、もう起きたから。そんな目で私の事、じーっと見ないでいいから」
「私はお前の様子を見に来ただけだ。安心してさっさと着替えろ、このバカ野郎」
そう、時計の短い針はまだ六と七の間にあるというのに、
チアキは私の部屋に入ってはこうしてじーっと私の事を見ている。
最初は入口付近だったんだけど、今じゃ目と鼻の先だ。
明日には上に乗っているのかも知れない。
「何か疲れてるみたいだな。風邪でも引いたのか?」
お前のせいだよ。お前の。
「風邪なんか引いてないよ。
 ってか、いくらチアキでも着替えてる時にじーっと見られるのはちょっと恥ずかしいよ」
「何言ってんだい。私達は女同士、しかも、姉妹じゃないか。
 それに、お前の貧相な裸を見ても喜ぶ訳は無いのだから安心しろ」
貧相で悪かったな。
チアキだって中学入ってもペッタンコのままかも知れないじゃないか!!
「ひょっとして、今の発言、私に喧嘩売ってる?」
「いいから着替えろ、バカ野郎」

朝からこんな調子だ。今日も大変な一日になりそうだよ。
159かなふぇち - 02/11:2008/05/31(土) 00:45:47 ID:drO9va90
今日は休日なので、学校へ行く必要はない。
今までの私ならごろーんと漫画読みながら昼寝をして、
リビングで生意気に勉強している妹にちょっかいを出していたのだろう。
しかし、今そんな事をしようものなら、チアキが磁石の様にくっついて離れなくなってしまう。

「よし、私は今から遊びにいくぞ!!」

私はハルカにそう宣言すると、チアキがトイレに行ってる間にさっさと家を出た。
行き先は駅の繁華街……ではない。最寄りの御殿場線大岡駅に繁華街などという大層なモノは存在しない。
一応ハルカにおつかいを頼まれたので、取り敢えず沼津駅まで行く事にした。
電車に乗っていくのも良いけれど、お金が勿体無いので(我が家には小遣い制度が無い)歩いて行くとしよう。
ここからなら歩いても30分で着ける。ちょうどいい散歩にもなる。いいじゃないか。

「あら、カナじゃない」
「おわっ、ケイコ!! リコまで!! お前ら、何しに来た?!」
まさかこんな所でケイコに遇うとは思わなかったよ。
「偶然ね、これから何処行くの?」
偶然じゃねーだろ。ケイコは自由ケ丘(注1)、リコは緑ケ丘だからこっちとは間逆だろーが。
「どうしたの? カナ。そんな恐い顔しちゃって。大丈夫よ、今日は何もしないから」
今日『は』ってコトは、明後日の月曜日にはまた私をいじり倒すつもりだろ?
「あら、何で分かったの? それともカナ、またやっちゃう?」
「カナのあの声聞いちゃうと、こっちもウズウズしちゃうのよね〜」
言っておくが、二人は昼ドラに出てくるようないじめっ子ではない。
少なくともケイコは私の友達であり、本来は一種の愛情表現だととらえるべきなんだろうか。
「やっちゃう? じゃないよ………って、うひゃっ」
リコが後から抱きつく。その手で『いつもみたいに』私のムネをモミモミしはじめた。
「あらあら、カナって結構あるのね」
何を今更言ってんのさ! 昨日も私が暴れるのをやめるまで揉み続けてたじゃないか。
てか、ケイコも触るなよっ、お前十分大きいじゃんか! むしろ寄越せ!
「や………やめっ…………ひゃっ………くすぐったいって…………うひゃ……」
「カナ、嬉しそうよ」「じゃあ、今日もいじり倒しちゃおっか」
「え、ちょ、ちょっと、待て!! アッーーーー!!」






注1: ここでは沼津市大岡字自由ケ丘のこと
160かなふぇち - 03/11:2008/05/31(土) 00:46:29 ID:drO9va90
「あ、待ってよ、カナ」
「まだ揉み足りないよ」
「はぁ、はぁ、はぁ。アンタたち、覚えてなさいよっ。笑い死にの刑じゃ済まされないんだからね」
「ご、ごめん!!」「ホントにごめん!!」
「いーや、今日という今日は許さん」
「これあげるから許して!」
と言って二人が差し出したのは、何やら怪しげな箱。
って、それは大岡のあの美味しい店のやつじゃないか!!
「まぁ、今回だけは許してやろう。でも、仕返しはするからな!」
そう言って私は二人からケーキの箱を受け取った。
フタを開けてみると……。

『I LOVE KANA』

…………………。

「まだあるからね♪」
気が付けば、ケイコの真後ろにタワーの様なやたらとデカい『モノ』がででんと置かれている。
リコが上に掛かっていた白い布を下ろすと、私は絶句してしまった。
「じゃあ、さっそく入刀を」
「ちょっとケイコ、私が先よ」
「何言ってるのよ。このケーキを用意したのは私よ。私が先だわ」
「じゃあ一緒にやればいいじゃない」
「ああ、そうだったわ。ほら、カナ、こっちにおいで」


「き、今日はケーキは要らないよぉぉぉおおおおお!!!!!!!」

二人が恐くなってしまった私は、住宅街を右に左に曲がりながら、猛ダッシュして逃げた。
161かなふぇち - 04/11:2008/05/31(土) 00:48:13 ID:drO9va90
「はぁ、はぁ、はぁ。ここまで逃げれば大丈夫だ」
もし私があの場に居続ければ、『こんどはカナを食べちゃいましょう』と言って
最悪『おかしなこと』をされたのかも知れない。一回ケイコの家でやられてるからな〜。

私は何とか沼津駅まで辿り着いた。
時間は10時をまわった所で、ちょうどまわりの商店が開店の合図を指し示すかの様に、シャッターをいっせいに開けた所だ。
「さって、ハルカの頼まれモノでも買うとするか」
そうひとりごちた私は、早速駅前の大きなスーパーへ向かった。

その時だった。

「あ、ハルカちゃんだ」
声がした方を向くと、そこにはチアキのクラスメイトが居た。
「おう、内田と吉野か。24時間ぶり!!」
「まだ10時だよ? ところで昨日テレビでやってたふんどし障害物競走、面白かったね!」
「最後のトコロ、凄いことになってたよね」
「で、カナちゃんは何してるの? こんな時間からおつかい?」
「え? う、うん、まぁ、そんなとこだね」
「口に何か付いてるよ?」
「?」
内田に指摘された私は、人差し指を口にあて、ぐるっと楕円を描く。
「何にも付いてないぞ?」
「カナちゃん、ちょっとしゃがんでもらっていいかな?」
吉野に言われるまましゃがむ私。つかの間、吉野の顔が急接近した。
「んむ?! むぅ…………………」
唇が触れあった…………って、こここここここここれは、キス?!!
いきなり焦る私。うつろな眼差しでそれを見る吉野。
しばらく唇を重ね合わせ……られていると、やがて吉野はそっと顔を離す。
そして、今度は頬をぺろり、と一舐めした。
「ひゃあっ! な、何すんだよ!?」
「カナちゃんって、凄く『甘い』ね」
吉野がそう言って、ニヤリと嗤った。おもむろに自分の短い舌を出す。
その先っぽにのっているのは……溶けかかった生クリーム………。
ああ、そうだ。
私はあの時、結局、二人から『最初にくれた方の』ケーキを逃げながら頬張っていたんだった。
慌てて食べていたから、頬っぺたに生クリームが付いちゃったんだ。

「内田も舐めてみたら? 甘い甘い生クリームの味がするよ?」
ちょっと待て。吉野、い、今、何て言った?
「いいの? カナちゃん食べちゃって」
「うん、いいよ」
お前が許可するな!
「じゃあ、カナちゃん」
お、お前も本気になるなよっ!
「いただきまーす」
「ちょ、ちょっと待て。こ、こら、う、うううう内田………」


アッーーーー!!
162かなふぇち - 05/11:2008/05/31(土) 00:48:53 ID:drO9va90
「まさか内田と吉野に食べられるとは、思ってもみなかったよ」
顔を洗い終えてトイレを出る。まったくエラい目に遭ったもんだ。

私は危うく裏路地まで連行されて、『この前』みたいにおかしな事をされるトコロだった。
全く、油断もスキもあったもんじゃないよ。
何でみんな、私を追い回したりいじり倒そうとしたりするんだろうねっ。
別に吉野や内田が嫌いなわけじゃない。
むしろ好きだし、二人も私の事を好いていてくれている。
ただ、『好き』のベクトルが、ちょっとズレてるような気がするんだよ、私は。


さて、ハルカに頼まれたモノも買い終えたことだし、やっぱり『外』は色んな意味で危ないから家に帰るとしよう。
私、元々外をひとりでほっつき歩くガラじゃないしね。

どんっ

誰かとぶつかった。ぶつかったのは見覚えのある小学生だった。
「痛ーっ」
「あいったー…………って、カナじゃん!」
「何だ、マコト………いや、マコちゃんか。何してんだよ、こんな所で」
しかも何でこんな所で女装なんかしてるんだ?
「ちょうど良かった、ちょっと来てよ……って、あいたたたたた」
「あぁ、ごめん。って、お前がぶつかって来たんだろ?」
ていうか、人の話を聞け。私もあんまり聞かないけど。
「カナの頭、何で出来てんだよ……痛っ」
「あーごめんごめん、ちょっと手が滑っちゃった」
「ひどいなっ。あ、それよりちょっと来いよ。こっちだ!」
マコちゃんもといマコトはそう言うと、私の手を引いて大手町の方へと歩き出した。
────何か、嫌な予感がする。
163かなふぇち - 06/11:2008/05/31(土) 00:49:23 ID:drO9va90
「何処まで行くつもりなんだよ」
「着いたぞ」
行き着いた場所は、駅から三十分ほど離れた場所にある、沼津港。
言うまでも無いよね。我が家の海の幸は、みなここで水揚げされたモノばかりだ。
で、こんな所で一体、私をどうするつもりだ?
回転寿司をご馳走してくれるのか? マコトがそんな事する訳が無い。
じゃあ…………まさか。
「あっちに行こうぜ」
マコちゃんは私の腕を掴んで倉庫へと走り出した。
ちょ、待て。私を冷凍鮪にするつもりか?!
ひょ、ひょっとして、ひょっとすると…………???

「お前、私をどうするつもりだ?!」
「どうするって、オレがカナ『で』遊ぶに決まってんじゃん」
私『と』じゃなくて、私『で』遊ぶのか。って、本気かよ?!
空っぽの廃倉庫で、私『で』遊ぶ。
こいつ、わたしと『おかしなこと』をする気だな。
マコちゃんは確かにそこらの女の子よりも可愛いかも知れない。
だが、あいつは男だ。おかしなことでもされたらシャレにならない。

よし、逃げるか。

「どうしたんだよ、カナ」
「ふっ、バカめ。お子さまのお前にこのカナさまをいじり倒せるとでも思っているのか?」
「えっ?」
って今、お前、『お前にバカって言われたくねーよ』って顔しただろ?
「残念だが、お前に『これ』はやれん。残念だったな。さらばだっ!!」
マコトにそう告げると、私は持ち前の体力を活かしてダッシュで逃げる。

「あ、ちょ、ちょっと待て。待てってば!!」
「待てと言って待つバカがどこに居るかー!!」
「………ったく。折角渡したいものがあったのに。この冷凍鮪、どうすりゃいいんだよ」
164かなふぇち - 07/11:2008/05/31(土) 00:49:55 ID:drO9va90
再び沼津駅に戻った。
マコトの奴、今度うちに来てもぜぇぇええったいにお菓子はやらんぞ。
さて、また誰かに追いかけられない様にさっさと帰ろう。
沼津駅の北口に出て、BiViの中にあるコンビニでチアキの大好きなサイダーを1本買ってやる。
建物を出ようとした矢先、今度はマキちゃんと──隣に居るのは誰だったっけ?──に遇った。

「カナちゃんじゃん。どうしたの? 一人で珍しいね」
「おーっ、マキちゃん。ちょっとハルカにお使い頼まれちゃってね」
本当はチアキに襲われる前に外に出たかっただけだ。
もう家に帰るけどね。
どうせいじり倒されるなら、チアキの方がまだマシだ。
今のところ『正常』なハルカも居てくれてるし。
「どうしたのー? 何か難しそうな顔しちゃってるけど」
「マキちゃんはいいよなー。悩み無さそうで」
「わ、私だって悩みのひとつ位はあるよ! ね、アツコ」
「え?! あ、うん、そう、そうだね」
「ちょっと、アツコまで疑う気ぃ?」
思い出した。マキちゃんの隣にいるのはアツコだ。、たまに黒猫に変身するんだよね。
「だ、だから私は「私だって悩みはあるもん。よーし、こうなったら……。
 カナちゃん、悩みがあるんならお姉さんが話を聞いてあげるヨ?」
「……その…だから…「本当か? ちょっと色々と深刻なんだよねぇ」
本当に深刻なんだから困る。
「わ、私の話を…「うーん、その代わり、ちゃんとお代は貰うわよ♪」
「……だから…「お代って…、私、お金持ってないよ。これはハルカから預かってる分だし」
「聞いて…よ……「お金じゃなくていいよ。私がカナちゃんを貰っちゃえばいいんだからっ」

「………という事は?」
「そう、そういうこと」
「『そういうこと』ですか」
「うん、『そういうこと』」
「うん、分かった。逃げよう」
「え?! ちょ、ちょっと待ってよ!」
「じゃねー、マキちゃん」
「あ、逃げるな、こら、待てー!!」

「………だから、私の話を、聞いてよ。みんな」
165かなふぇち - 08/11:2008/05/31(土) 00:50:24 ID:drO9va90
どこから話がズレたのかはこの際どうでもいい。
今、私にとって深刻なのは、マキちゃんもまた私を狙っていることだ。
このままではマキちゃんにいじり倒されてしまう。
「ぬぉゎああああ!!」
「待てぇぇえええぃ!!」
裏道を利用して逃げまくった。逃げて逃げて逃げまくった。
ただ、相手は高校生でしかも運動部。マキちゃん、結構足速いんだよねぇ。
「つーかまーえた♪」
だから、遂に捕まってしまった。ヨーカ堂から市民体育館の裏口へ抜けようとした時だった。
腕をがっちり握られているので逃げられない。
「もう、カナちゃんったら。大丈夫だって。お姉さんが話を聞いてあげるって言ってんでしょ?」
マキちゃん、顔は笑ってるけど、目が恐いよ。目が。
「さーて、どうやって遊ぼうっかなぁ。ふーん、あれ? カナちゃんの方が少し大きくない?」
ふと、私の胸元にオヤジ目線がグサリと突き刺さる。結構太いぞ。
その目線を送ったのは、完全オヤジモードに切り替わったマキちゃんだった。
正月に高級ジュースで一番ぶっ壊れた速見先輩の事を思い出す。
あの時は朝まで『あれこれ』されちゃったからなぁ。全身痛くて大変だったんだよなぁ。
「なぁーにブツブツ言ってるの? ちょっと触らせなさいよ」
そう言うや否や、マキちゃんがいきなり私に飛びかかってきた。
「ぬぉあ?!」
ぷちゅ
マキちゃんと初めてのキス。その感触は思ったよりも柔らかい。
でも、チアキの方がもっと柔らかい様な気がする。
あ、チアキの感触が分かるのは、私が毎日キスを迫られているからだ。
多分、この後私が帰れば、いきなり私にダイヴしてくるに違いない。
「あ、いっけない。私、こんな所でキスしちゃった!」
周りに人が居なくて良かったよ。ホントに。
「こういう事は『ちゃんとした場所』でやらないとね♪」
「そーゆー問題かよ!!」
思わずツッコミを入れる。
「じゃあ、決まりだね。今から行こう!!」
「って何処にだよ!!」
「決まってんじゃん。カナちゃんで堂々と遊べるト・コ・ロ」
はい、嫌な予感が的中しました。やはりここでも逃げるしかない。

「あ、しまった。ハルカのお使いがまだあったんだ」
「えぇ? もう終わったんじゃないの? ちょっとだけだから付き合ってよ〜」
猫の様に私にすがりついても無駄だ。あと、猫はアツコのポジションだよ。
しつこく迫ってくるマキちゃんを無理矢理突き放して、
私は「ごめんね」と一言謝ってまたまた猛ダッシュでその場を離れた。
166かなふぇち - 09/11:2008/05/31(土) 00:50:58 ID:drO9va90
「はぁ、はぁ、はぁ。もう、大丈夫、だよ……な」
今日は一体何キロ走ったんだろう。
チアキに冗談でキスしようとして追いかけ回した時の百倍くらいは走ったんじゃなかろうか。
固いアスファルトの上を薄っぺらのスニーカで走り回ったので、そろそろ足が痛くなってきた。

「よし、あと少しだ」
コクイチ(国道一号線)まで遠回りして、我が家を目指す。
この界隈は知っている奴が居ないので、狙われる心配も無い。
流石に私もヘトヘトなので、次に誰かに狙われたら今度こそエラい目に遭いそうだ。

「やぁ、南!!」
「あれ? 藤岡じゃん」
「どうしたの? 珍しいね。南がここに居るなんて」
すっかり忘れてた。藤岡はこの界隈に住んでいて、そこから学区外通学しているんだった。
でも、今のところ藤岡は『正常』なので、安心して話をする事が出来る。
「ははは、そりゃ災難だったね」
「笑い事じゃないよ。こっちは街中走り回ってたんだから!」
「クラスでも大変だからね」
「そうなんだよ。リコまで最近絡んでくるからね。別の意味で。
 一緒に遊ぶんならあたしゃ一向に構わないんだけど」
「で、これからどうするの?」
「外は危険過ぎるから、今日と明日の休日は家でゆっくりしてるよ。
 まぁ、チアキも凄いことになっちゃったんだけどねぇ」
多分、おかしくなっちゃった人の中で今一番マトモなのは、チアキくらいしかいない。
「いいじゃないか。みんなに愛されてる証拠だよ」
「『愛』の形がだいぶ違うと思うぞ。お前、何とかしろ」
「えぇ?! おれが?」
「男だろ。そうだ。今から家に来い。そしてチアキの相手をしてくれ。
 その間に私はとっておきのプリンを食べるから」
我ながら良い作戦だと思う。
藤岡には悪いけど、夕方までチアキの相手をしてくれれば、私の負担はぐぐっと減る。
藤岡はしばらく考えて、そして、私にこう答えた。
「うん、いいよ。チアキちゃん、待ってるんでしょ?」
「まぁ、そんなトコロだ」
何だか妙に嬉しそうな藤岡。何で私を見てニヤニヤしてんだ。お前の給食、食っちまうぞ。
167かなふぇち - 10/11:2008/05/31(土) 00:51:32 ID:drO9va90
私が藤岡と話しながら家に向かっていると、今度はトウマに出会った。
途端、私の頭の中で赤ランプが点滅し、けたたましい警告音が鳴り響く。
つまり、非常事態発生なワケだ。
「お、カナと藤岡じゃん。そんな所で何してんだよ」
トウマをじろりと睨んで警戒する。
「な、なんだよ。オレ、何かしたか?」
「どうしたの? 南。トウマが何かしたのか?」
ちなみに向こうも『南』だから、私の事は『カナちゃん』と呼びなさい。
この際『カナ』でも許すけど……ってそんな場合じゃない。
「それはそうと、カナ、今からお前ん家行くけど、構わないよな?」
いつもは大歓迎だけど、今日は嫌な予感がするので心を鬼にして拒否権を行使する。
「謹んでお断り申し上げます」
「何でだよ! 別にいいじゃないか!」
「今日だけは無理だ。悪いなトウマ。私は今、お前を家に上げる気は皆目無いのだよ」
私だって悪気は無い。ただ、今の私のカラダは非常事態宣言を絶賛発令中なんだよ。
「ていうか、だ。お前が『正常』だとしても、藤岡とお前が一緒に居ると、色々とややこしいんだよ」
ちょっと言い方がキツかったかも知れない。トウマは突然怒り出したものの、すぐに表情を変えた。
隣に藤岡が居たせいではない。このチョー怪しい『笑顔』は…………。
「訳分かんねぇ奴だな。よーし、こうしてやるっ」
そう言って、トウマは私にいきなり飛びついてきた。
「ひょわぁぁぁぁぁああああああ!!!! 藤岡っ!! 助けろー!!」
住宅街の路地で私の上に馬乗りになったトウマは、
いきなり私のTシャツの中に両手を突っ込んで私の胸を揉み始めた。
「や、や、やめろー! そこ、弱いんだよ………ひゃぁ」
「へぇ、カナの弱点は『ここ』なんだ。カナもやっぱ女なんだな」
しまった。自分で墓穴を掘っちまった。てか、お前も女だろ。一応。
「よし、もっといじくりまわしてやる」
「うわぁあああ、ふ、ふ、藤岡ぁ!」
「やめるんだ、トウマ!!」
「うるさい、今忙しいんだよ!!」
トウマは私の乳を揉みながら、器用に右脚だけ上げて藤岡のスネ目掛けて蹴りを入れた。
ヒトの急所たる弁慶の打ち所。藤岡はモロにヒットしてそこでコロコロと転がりながら藻掻き苦しむ。
見るからに痛そう。
そして、私から味方が居なくなってしまった。万事休す。もはや逃げ場は無い。
168かなふぇち - 11a/11:2008/05/31(土) 00:53:46 ID:drO9va90
結局トウマに三十分ほどいじくり倒された私は、心身共にボロボロのまま帰宅した。
「ただいまぁ〜」
まだ昼の一時前だけど、それまでの時間がものすごく長く感じた。
ハルカから頼まれたモノは何とか死守したが、何度かつぶれかけたので少し心配だ。
「おかえり、カナ。凄い汗掻いてるわ。シャワー浴びちゃいなさい」
「うん、そうする」
私はとぼとぼと自分の部屋に向かい、着替えを持って風呂場へ向かう。


いやぁね、この後でとんでもない目に遭うとは予想もしていなかったよ。


「お前ら、そこで何やってるんだ?」
服を脱いで風呂場の扉を開けると、そこは異様な熱気に包まれていた。
そこに居たのは……、

「おかえり〜、カナちゃん☆」と言ってアヒルちゃんで遊ぶ内田、
「また逢ったね、カナちゃん♪」と、表向きは可愛く笑う吉野、
「カナ、何でさっき逃げちゃったの?」と、何故か鏡に向かって話しかけるケイコ、
「そうよ、せっかくカナで遊ぼうと思ったのに」と、何故かケイコにすがりついているリコ、
「今度こそお姉さんが乙女の悩みを聞いてあげるよ!!」と、妙に元気なマキちゃん。
「よし、さっきの続きをやるぞ」と、どうやったか分からんが私よりも先に家に居たトウマ、

そして……、
「遅いぞ、バカカナ。私をあまり退屈させるなよ」
不機嫌オーラ全開のチアキがそこに居た。

そこに居る『全員』が私に凄まじい視線を送り、気持ち悪いくらいに満面の笑みで私を出迎えてくれた。
ていうか、風呂場の人口密度が高すぎて、換気扇全開なのに息苦しい。

がちゃり。

チアキが扉の鍵を閉めて、そこに立った。つまり、私の逃げ道は断たれてしまった。
「さーて」「カナちゃんを」「どうやって」「いじろうっかな?」
待て待て。お前ら、本当に正気か?
「何を言っている。私らは正気に決まってるだろうが。これは私らの愛情表現だ。
 バカはバカらしく、私達の『愛』を有り難く受け取れ。このバカ野郎」
「お前が一番おかしいよ!! チアキ」
「カナ〜」「ほらほら」「まずは背中から〜」「流してあげる」
ひょぇぇぇええええええ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
「そ、そそそそそそそそんな、だ、大丈夫だって、わ、私一人でやるから、い、いいって」
「あらあら」「遠慮なんてしなくていいよ」「そうだよ」「はい、ばっしゃーん」
六人から一度に大量のお湯をぶっかけられた。
「はーい、マッサージしましょうね〜」
って、またお前ら揉む気かよ!!
マキとケイコとリコが、交代交代で私の胸を揉み始める。やめろ、そこは弱いんだよっ。
「あ、だ…………だめ、………そ、そこ……あ、………んっ」
「やだー」「カナちゃんのエッチ」「こっちもやったら喜ぶんじゃない」「さんせーい」
内田と吉野が興味深そうに私の局部を見て、そして、そっと腕を伸ばす。
「い、いやいや、私は大反対だッ!!」
「頭はガキのくせに、こんなに生やしやがって」
そりゃ中学生だもん。生えるもんは生えるさっ
「どれ、本当に『大人』になったか確かめてやろう」
「ば、ばかっ、チアキ、やめ………あ、………いや………その…………」

アアアアアァァッッッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
169かなふぇち - 11b/11:2008/05/31(土) 00:55:40 ID:drO9va90
沼津市内の閑静な住宅街。
真っ昼間に壮絶な断末魔の叫びが、とあるマンションの風呂場の窓から鳴り響いた。
翌日、この界隈で変な噂が流れてしまったのは言うまでもない。

***

「ハルカぁ、もういいだろ?」
「何言ってるのよ。まだもうちょっとだけ。ね?」
「ね? じゃねーでしょ。『こういうこと』はチアキでいいじゃんかよ」
「チアキにはまだ早いでしょ? ほら、こんなに出ちゃってるわ」
「は、恥ずかしい台詞禁止っ」
「さ、もっと気持ちよくなりましょ? 後がつかえてるわ」
「え、い、いや、ま、待って、そ、その………アッーー!!」



こんな状態が一体いつまで続くのやら。考えれば考える程、気が重くなる。
やがて私は、ハルカに一発カマされて、ベッドの上で果てた。


*********

以上です。いや、もはや異常ですなorz

我ながらトンデモない黒歴史を作ってしまったと深く反省している。
ちょっと「経験値上昇中☆」のピアノアレンジしてくる。
170名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:12:13 ID:IBP3D01N
はうぁっ!早速週末一番手のSSが!

よし、これはGJを8個進呈させてもらおう。
根気のない自分が、10レス以上のSSを久しぶりに一気読みしたよバカ野郎!

お前の給食、食っちまうぞ。 とか、所々でカナの言う捨て台詞が面白かったw
いったいカナの身に何が起きたのか……

乙GJです!
171うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
172名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:58:46 ID:kyvnPOSr
あんまり投下待ちをしつこく言われると、返って投下しづらくなるので、ほどほどにして欲しい。
173名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 02:15:05 ID:cXYfKSno
>>169
GJ!
カナは惚れられ薬を飲んだんですね。分かります。

保坂が感染していなかったのが、良かった様な残念な様なwww
174名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 07:21:11 ID:Cr3CCepE
ちょっと催促されたからって気悪くするような書き手ならこのスレに不要
そんな奴は二度と投下しなくてもいいよ。誰も困らないから
175名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 09:31:23 ID:LCjC2teU
>>172
それだけみんなSSを期待してるって事だ
勘弁してくれ

あと>>174はスルーな
176名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 10:42:27 ID:AztmJbuP
>>169
GJ。タイトルがいいなw
てゆーか、某幸運星アニメの「こな☆ふぇち」のアレンジじゃまいか?w
177名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 11:47:52 ID:iPcplKDC
雨雲さん×チアキ希望
178名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:59:39 ID:KyHlZ+Ly
>>174
同意
それとこのスレは頭のイかれた奴がVIP並に多い
179名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:59:42 ID:Ix+0M+68
>>178
さっさと死ねキチガイ
180名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:16:25 ID:KyHlZ+Ly
>>179
暴言吐くとか低脳だな
まともにレスも付けられんのかこのスレw
181名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:31:39 ID:AAg/9aog
>>180
お前が言うなよw

つーか、投下待ちの身分の割には偉そうな奴が多いな
182名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 15:43:00 ID:Svqkr78d
>>181
違うんだよ、今日は何曜日だ? そう、土曜日だ
要するに・・・・・ゆとりがイパーイ
>>174
>>180
がいい例え
183名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:38:25 ID:Cr3CCepE
>>172
こういう仕切りたがり屋をスルーで俺をゆとり呼ばわり。俺はそんなにおかしな事言ってるか?
184名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:46:40 ID:IBP3D01N
>>177
雨雲さんって新キャラかと思ったら……ww
185名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:18:09 ID:KyHlZ+Ly
俺もゆとりですかそうですか
暴言吐いてるやつはスルーかいな
レッテル貼りたがる奴ほどゆとりに見える
186名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:30:13 ID:LCjC2teU
今思ったんだが速水センパイを使ったSSって今の所無いのか?
187名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:49:10 ID:IBP3D01N
>>186
1スレ目に一つあると思ふよ。レッツ保管庫だ!
でも確かに出番は少ない
速水先輩って掴みどころが無いからSSに使うのも難しいのかな?
188名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:50:15 ID:423QcpXG
>>186
前スレに保坂×速水の秀逸なSSがあった気がする
189名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:51:00 ID:423QcpXG
リロードしてなかった…スマソorz
190名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:41:35 ID:Ix+0M+68
いいから早く死ねよキチガイw
お前が暴言吐くゆとりであることは分かったからw
191名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:43:50 ID:Svqkr78d
>>190のマイブームは「死ね、キチガイ」お前もゆとりと変わらんぞ
192名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:38:56 ID:KyHlZ+Ly
179 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/31(土) 13:59:42 ID:Ix+0M+68
>>178
さっさと死ねキチガイ

190 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/31(土) 19:41:35 ID:Ix+0M+68
いいから早く死ねよキチガイw
お前が暴言吐くゆとりであることは分かったからw

どうみてもこいつキチガイだろ
193名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:06:34 ID:Ix+0M+68
>>192
分かったからさっさと死ねって池沼。
お前がキチガイってことは皆知ってる。自慢しなくていいW
194名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:09:50 ID:IBP3D01N
自演乙
195名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:27:44 ID:KyHlZ+Ly
NGですっきり
196名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:43:53 ID:UAAhKB/h
お前のことだよ。いいから失せろ。バカ野郎。

171 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:12:53 ID:KyHlZ+Ly
【女子高生コンクリート詰め事件の内容】

178 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:59:39 ID:KyHlZ+Ly
それとこのスレは頭のイかれた奴がVIP並に多い

180 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 14:16:25 ID:KyHlZ+Ly
>>179
暴言吐くとか低脳だな

185 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:18:09 ID:KyHlZ+Ly
俺もゆとりですかそうですか

192 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:38:56 ID:KyHlZ+Ly

195 :名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:27:44 ID:KyHlZ+Ly
NGですっきり
197名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:47:06 ID:KyHlZ+Ly
はいはい
抽出厨乙
198名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:59:15 ID:dLLnbX2E
嵐の上に粘着厨のくせに、なんとか猛々しいとはこのことだな。
199名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:04:40 ID:yrrHPe3D
200名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:22:50 ID:C3jx+wxZ
チアキとトウマの関係いいなぁ
トウマが男だったら絶対あの二人は付き合ってるだろうね
201久留里:2008/06/01(日) 00:43:30 ID:LSF4pu8/
沼津市民化に続いて、今度はみなみけを茅ケ崎市民にしてみた。
***

「カナ、ちょっと『たまや』までお使い行ってきて」
「よーし、行くぞチアキ」
「おう、行くぞ、バカ野郎」
「ハルカー、チアキが人参スティック食べたいって」
「いいから早く行ってらっしゃい」
「はーい」

マンションを飛び出した二人は、自転車で地元のスーパー『たまや』へと向かう。
茅ケ崎という町は道が狭いので、多くの人は自転車を使う。
朝の通勤・通学風景は、まるで社会科の資料集に載っている『北京の通勤風景』そのものだ。
「しっかし狭い道だよな。平塚や藤沢が羨ましいよ」
「贅沢言うなよ。バスが通れるだけマシだろ」
茅ケ崎にとって、バスが通ればそこは『広い道』である。
たとえ、そこがすれ違い不可能な隘路だとしても。
勿論、幹線道路はちゃんとあるし、国道もある。
ほどなくして二人はたまやに到着した。
色違いのアメリカ製ビーチクルーザが駐輪場に肩を並べる。

「えっと、これと、これと、これと………これだな」
「おい、買ってにお菓子も追加するな、バカ野郎」
「えー、そろそろストックも尽きることだし、ついでに買っちまおうぜ」
「だからやめとけって」
「くそ……、また今度にするか」
「後は……『アレ』だな」
「うん、『アレ』だね」
「今日はあるかな?」
「今日はあるといいね」

「お、あるじゃないか。運が良いな」
「よし、一番良いやつを選ぶんだ。早くしないと他の人に取られるぞ」
「よーし、じゃあ、これ」
「バカ、こっちの方が良いだろ」
「じゃあ、こっちだ」
「いや、こっちだ」
「なら両方入れちまえ」
「交渉成立だな。ほら、さっさと籠に入れろ」

「ただいま〜」
「おかえり、『アレ』、売ってた」
「おう、売ってたぞ。今朝はちゃんと獲れたみたいだな」
「良かった。準備出来てるから早く用意しましょ」

いつもよりちょっと多めにご飯を盛り、その上に好みの野菜とうずらの卵、
そして主役の『アレ』を入れる。
「それじゃあ、頂きましょうか」
「おう」
「いただきます」「「いっただっきまーす!!」

茅ケ崎と言えば生シラス丼。生シラス自体が湘南以外では食べられないので、
お越しの際は一度ご賞味あれ。

***
自分の住んでる街だとローカルネタが多くなりそうだな……。
いっそのこと「ご当地みなみけ」でもやらかすか。
202名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:50:20 ID:1qoa7Yjp
>>201
なぜかご当地キティみたいなおみやげストラップを想像してしまった
203名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:50:53 ID:yrrHPe3D
はいはいワロスワロス
204名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:57:37 ID:fvqUuOoj
本日のNGワード ID:yrrHPe3D
205名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:08:55 ID:MvFSumnW
今凄い開き直りを見た
206名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:50:35 ID:yrrHPe3D
>>204
ゆとり乙www専ブラ入れてないお前には分からんよなwww
ぶはwwwwww糞スレに糞SSワロスwwwwも
こういう奴らが監禁殺害とかするんだろうなww
犯罪者どもm9(^▽^)プギャプギャプギャー
207名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:06:21 ID:lliEMF9u
かまうな
208名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 02:48:04 ID:yrrHPe3D
>>207
言っとくけど俺をあまりナメないほうがいいよ
vipでコテハンやってるしこのスレ潰すくらいの影響力は持ってるから
くだらないことで刺激して後悔しないようにね
209名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 03:20:11 ID:ZfNUfpDp
>>201
うはw大阪府民の俺涙目ww
シラスって寿司屋にある透明のちっこい魚だっけ?
210うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
211名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 03:51:19 ID:BbIFXZOZ
>>209
よう俺w
シラスは確かそんなんで合ってると思う

しかし「茅ヶ崎」やら「湘南」やら聞くと、どうしても最近活動休止した某バンドを思い出すのは‥‥俺だけ?
212名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 04:03:48 ID:ZfNUfpDp
大阪府民は府民らしく、みなみけ関西弁バージョンを書けばいいんですね
カナとかは結構似合う気がするんだ
213うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
214名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 05:10:22 ID:Hiae2On7
兵庫県民な私ですが、宝塚か神戸で書くのは難しそう…

かなふぇちGJです
215名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 07:26:01 ID:yrrHPe3D
aaaa
216名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:38:41 ID:T5z2hg3K
 三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  何でこんなになるまで放って置いたんだ
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←ID:yrrHPe3D
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
217名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:04:43 ID:6/bhPoU4
お前ら静かにしろよ
218名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:49:59 ID:1qoa7Yjp
速水×保坂とか期待してる俺は異端なんだろうか
219名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:19:36 ID:gq5IHigR
>>218
俺もいるぜ!
220名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:25:41 ID:ZfNUfpDp
保坂の扱いにくさは異常ww
221名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:04:10 ID:SiD97qUo
それでも過去にやってのけた偉人もいるんだぜ?
222名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:41:14 ID:hTPLlzwS
>>221
私の記憶が確かなら
保坂×内田(非エロ)しか思いだせない。
223名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:01:28 ID:lCn+eUJV
最近あったじゃん。
あれは面白かったよ。
224名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:10:28 ID:LGfVPkZ1
保管庫見て速水とマキとアツコは発見したけど
他に保坂物のSSってある?
225名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 06:41:14 ID:kHaPlzqC
前スレにもあるぜ? 良かったら、探してみろ
226名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:40:11 ID:5VTLalQb
>>212
> 大阪府民は府民らしく、みなみけ関西弁バージョンを書けばいいんですね
関西弁って響きが汚くて下品だから大嫌い。
それだけはみなみけのイメージが壊れるから勘弁して欲しい。

227名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 08:14:45 ID:7bXGRyJe
ご当地ネタの時点で完全にイメージは崩壊してるけどな
何なんだこの流れは
228名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 12:42:37 ID:GyHIYbfB
速水×藤岡希望

てか速水さんが年下をいぢめるSSが読みたいです先生
229名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 13:46:10 ID:K7yy+TV1
藤岡をからかってたらいつの間にか押し倒されちゃうマキの妄想ならしたけど
230名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:21:28 ID:lUa5dMfn
>>226
少なくともこのスレの中で2人は関西弁使ってるわけだし、そういう物言いはどうかと
方言なんてのは、その土地の文化の一つなわけだし‥‥

関西弁は嫌いじゃないが、確かにみなみけには合わないかも
231この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/02(月) 14:56:33 ID:IcAem+/I
>>228 速水×藤岡

今日も南家では、家へ招いた藤岡を交え平穏な日常を送っていた。
そう……彼女が現れるまでは――――

「お〜い、ハルカちゃーん♪ 遊びに来たよー」
インターフォンも鳴らさずに玄関を開けた彼女の正体、それは頬を赤く染めた速水だった。
「あれ? 速水先輩? どうしたんですか?」
「だ・か・ら! 遊びに来たんだってば♪ はい、これお土産ね」

ハルカにお土産と言って外国の高級ジュースを渡し、勝手に家の中へ入って行く速水。
カナとチアキに熱い抱擁で挨拶を済ませると、視線は自然と藤岡へ向けられた。
「あれ? 見ない子が居るわねぇ……カナちゃんの彼氏?」
「そ……そんなんじゃないです!!」
カナよりも藤岡よりも、真っ先に否定したのは千秋だった。

それを聞いた速水は藤岡へ歩み寄ると、細めていた目を開いて藤岡の顔を覗き込む。
「へぇ〜、良く見ると可愛いし……イケメンじゃない♪ ……キミ、名前は?」
「ふ……藤岡ですけど……あの、この匂い……もしかしてお酒――――」
「アハハッ、なぁ〜に言ってんの! 私は高校生、飲酒なんてするわけ無いでしょ?」
速水は笑いながら藤岡の隣に座り、藤岡の頭をグシグシと乱暴に撫でまわした。

「ふぅ〜ん。藤岡が可愛くてイケメンねぇ……私には理解できないよ」
カナは速水の言った事に納得できない様子でそう言い残し、御土産をチェックするためにキッチンへ向うと、
藤岡は明らかに落胆の色を見せて引き攣った顔で笑い、
それを見た速水はある事に気づき、藤岡へ耳打ちをする。
「キミ、カナちゃんの事好きなんでしょ?」

ビクッと体を反応させ振り向く藤岡。それを見た速水はニヤッと悪い笑みを浮かべ、
「カナちゃ〜ん、ちょーっとお話があるんだけど〜♪」
と、カナに声をかけた。
「なんだ? よんだかー?」
キッチンからヒョッコリと顔を出すカナを速水は手招きして呼びよせ、
そのまま藤岡の目の前でカナの服の中に手を入れ、胸を両手で揉み始めた。

「ちょ……ッ、速水?! なんのつもりだよ! おい、こら……離せ〜!」
「まぁまぁ、良いではないか良いではないか……ってね♪」
「あぁん♪ お止めになって、お代官様〜……じゃなくて、ホントに止めろ! まったく!」
速水の手を振り切ると、カナは衣服の乱れを直しキッチンへ戻ってしまった。
一方の速水はと言うと、さっきまで胸を掴んでいた手を藤岡に見せ、再びニヤッと頬笑みかける。

「えーっと……藤山くんだっけ?」
「藤岡です! ……なんですかその笑顔は?」
「そうそう! 藤岡君、私と握手しようか。初めての出会いを祝して……このカナちゃんの胸を揉んだ手で握手を……」

それは悪魔の囁き。そんな事をすれば、弱みに付け込まれて一生速水の言いなりは必至。
初対面の藤岡にも何となく分かっていた。なのに……
別にやましい気持ちがあった訳じゃない。ただそれは男子中学生として必然の行為。
藤岡は無意識に手を伸ばし、速水の温かい手を握り……そして交わしてしまう。悪魔との契約を。
232この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/02(月) 14:57:05 ID:IcAem+/I
「うわっ、なに手つないでんだ? 気持ち悪いなぁ……」
部屋に戻ったカナが二人を見てそう言うと、速水は早速カナに状況説明を始めた。
「あのねぇ、彼がカナちゃんの胸を揉んだ私の手と握――――」
「わああぁぁぁ――――!! わ――! わ――――!」

速水の会話を遮る様に大声を上げる藤岡。
「ど、どうした? なんだなんだ?」
「あっ、いや……何でも無いから! うん」
「? 変な奴だなぁ……ますます気持ち悪いよ」
そう言いながらも何も気づいていない様子で自分の席に座るカナを見て、
藤岡はホッとため息をつき、速水に耳打ちをする。

「どういうつもりですか?!」
「う〜ん……本当の事を言おうとしただけなんだけど?」
自分に落ち度がある為、藤岡が強く言い返せないでいると、今度は速水が藤岡へ耳打ちをする。
「黙ってて欲しいの?」
「そりゃそうですよ……お願いします……」

完全に下手に出た藤岡は、もはや速水の言いなり。
「それじゃあお姉さんの言う事、ちゃんと聞けるわよね……何でも♪」
「言う事……って、なんですか?」
「良いから良いから♪ ちょーっと気持ち良い事するだけ♪」

そう言うと、速水は藤岡の手を掴んで立ち上がり、
「ちょっと彼借りて行くから!」
と言って藤岡を南家から連れだした。

「あの、家から出て何をするんですか?」
「何って……例えば、こぉーんな事とか? ……んっ――――」

藤岡の鼻を摘み、口が開いた所へ舌をねじ込む速水。
アルコールの匂いが混じった唾液を藤岡の口内へ注いでいく……
そして濃厚なキスが終わると、突然の事に藤岡は顔を真っ赤にして硬直してしまっていた。

「フフッ……唾液に混じったお酒で酔っちゃった? それとも……私のキスに酔った?」
依然として何も言わずに固まったままの藤岡。
速水はその手を掴んで玄関から帰りのエレベーターへと向かう。



「藤岡君、二人でもっと良い所へ行こう……ZE!!!!!」




――――了
233この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/02(月) 14:59:12 ID:IcAem+/I
そのまま藤岡は速水先輩にお持ち帰りされました。
234名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:12:13 ID:GyHIYbfB
>>233
わぁぁぁぁぁぁ!?GJ!GJ!GJ!
先生、これだけでも充分満足ですが本番も欲しいですッ!
235名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:32:37 ID:G3HAmsOo
>>233


あ な た は 神 か ?

236名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:43:58 ID:GdiSTBtQ
今、俺は、神を垣間見た

気がする
ニヤニヤが止まりませぬ
237名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:14:20 ID:kHaPlzqC
>>233
それをやってのけるとは…。 流石だw
238名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:32:39 ID:znTt8iQl
この野郎氏、GJ!
ほぼ面会したことさえないような人たちでSSを書いてのけるなんて・・・
これはもう結婚してください!


さて、そろそろふじかなが読みたくなってきた
藤岡×内田とかも読みたいな
239名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:36:01 ID:onSB78JZ
234 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16:12:13 ID:GyHIYbfB
>>233
わぁぁぁぁぁぁ!?GJ!GJ!GJ!

235 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/06/02(月) 16:32:37 ID:G3HAmsOo
>>233


あ な た は 神 か ?


236 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 16:43:58 ID:GdiSTBtQ
今、俺は、神を垣間見た

238 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 20:32:39 ID:znTt8iQl
これはもう結婚してください!


これって俗に言う基地外?
240名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:59:06 ID:onSB78JZ
あ、俺荒らしじゃないから
単純にこれは「言いすぎ」だろって思っただけで
このスレ自体は嫌いじゃない
一部の信者っぽいのが不快なだけ
241名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:05:14 ID:lNMRvEXX
スルー
242名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:07:23 ID:uYJv2DrF
>>231
激しくGJ!!
本番は……ああ、アナタは寸止め攻撃が得意でしたね。
(もっとやって下さい、頼んます)

***

>>212,226,230
大阪と京都の人に「関西弁」というと双方に怒られるぞ(特に京都の人に)
あと、ATOKの設定を「話し言葉関西」にしている漏れにも。

それはさておき、急にお好み焼きが食べたくなったので、
原作1話を大阪風にしてみようと思って書き始めた。

………やっぱりこのスレに居てるネイティブの人に書いて貰おう。
上方語云々以前に、大阪の一般家庭のノリが、湘南人の漏れにはいまいち分からん。

***

さて、このスレを台無しにしてくれる役一名をただNG登録にするのもおもろないので、
ネタにしてやるか。上手く出来るかな? かな?
243名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:11:20 ID:LGfVPkZ1
男は黙ってスルー!
244名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:14:53 ID:onSB78JZ
俺荒らし?
何を根拠に荒らし扱いするのか教えてくんね?
自分の嫌いなレスが付くとスルー宣言とか沸いてるな
245名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:23:32 ID:onSB78JZ
なんだよ腐ったな
未成年はこの板きちゃいけないこと知ってる?
246名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:31:29 ID:GyHIYbfB
>>242
あまり関係ないけど今日同僚からビリケン饅頭貰ったの思い出した


自分で速水×藤岡希望と言っておいてアレだけど、藤岡ってよく使われるな
バンブースレのユージみたいに使い勝手がいいのかね



藤岡大好きだから別にいいけどな!
247名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:43:00 ID:uYJv2DrF
>>245
個人的には「『精 神 年 齢』21歳未満もご退場願います」なんだがな。


千秋「いいから放っておけ。バカが移るだけだ」
夏奈「おお、チアキが私以外にバカと言っている」
千秋「お前みたいなバカは弄れば弄るほど面白いがな。
 奴はただ腹が立つだけだ。こうしているだけでも時間が勿体ない。宿題をしよう」
夏奈「えぇー!! 遊ぼうよ〜」
千秋「五月蠅いよ、バカ野郎」
夏奈「この炭酸の命が惜しければ、今すぐ遊び相手をしろ」
千秋「そ、それは限定品でハルカ姉さまが特別に買って下さったものだ!! 返せ!!」
夏奈「へぇ、そうなんだ〜。そういや静鉄ストアでしか売ってなかったな〜」
千秋「いいから返せ、バカ野郎」
夏奈「いっただっきまーす」

 くりっ、くるくるくる。

 プシャァァァアアアアア!!

夏奈「のゎぁぁあああああああ!!!!! た、炭酸が噴きだした〜!!」
千秋「お前がブンブン振り回すからだ。どうしてくれる」
夏奈「責任とってこれは私が処分します。胃袋に」
千秋「飲ませろー!!」
夏奈「コップ」
千秋「お前には飲ませんと言ってるだろーが!!」
夏奈「いいからコップ!!」
千秋「ちっ…しょうがないなぁ。ほれ」

 こと。

夏奈「ほれ、飲みなよ」
千秋「ば、バカ野郎……」
 ごくっごくっごくっごくっ
夏奈「後で買いに行ってくるよ。ごめんよ」
千秋「次やったらお前のアイス、没収だからな」
248名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:11:35 ID:vTuZYR7+
>>233
GJ
速水先輩がいい味だしてるね
この二人って接点ないんだな。
5巻読み直したら、藤岡とマキには接点あることに今更気づいた
>>247
乙かれw
249名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:15:13 ID:uYJv2DrF
>>248
アホネタですまんw

そこで、藤岡×マキという事になる訳だ。
事の発端は南家で起きるわけだ。
そして、「マキふぇち」が思いつく訳だ。
パーフェクトな訳だ。

ちょっと黒歴史作ってくる。
250名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:32:12 ID:onSB78JZ
>>247
うむ俺もだ
ここは精神年齢が低い奴が多すぎる
なんでもかんでもスルーすりゃいいってもんじゃない

え?俺のこと?シラネ
251名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:44:54 ID:lNMRvEXX
スルー
252名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:49:07 ID:onSB78JZ
241 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 22:05:14 ID:lNMRvEXX
スルー

251 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/06/02(月) 23:44:54 ID:lNMRvEXX
スルー

自治厨必死だな(笑)
253名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:51:59 ID:6qUbWH7w
「批判や叩きレスは全部黒吉野だと思えばおkなのでござる」の巻
254名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:09:27 ID:PL3h41jY
「この野郎氏はリクがあってから書いてるのか、すでにストックがあるのかが疑問でござる」のマキ
255名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:10:48 ID:DI7L1ZuU
この野郎とか数だけが売りのカスだしイラネ
黒いふじおかシリーズ書いてた人だけでいい
256名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:32:56 ID:5LU/ox3b
>>242
正直他の地方からみれば京都だろうが、大阪だろうが、変なアクセントの
方言で一緒くたで充分なんだよ。お前は微妙な差異が大事なんだろうが。

というか、なんでお前は偉そうに仕切るわけ? 一番荒らしているのお前じゃ
ねえの?
257名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:34:06 ID:a6AXZz+U
>>253
み な ぎ っ て き た
258名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:49:47 ID:xjGeWri0
>>255
そう思うなら黙ってNGかければいいじゃん
259名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:56:28 ID:DI7L1ZuU
>>258
俺専ブラじゃ無いの
この野郎とかマジ害虫だ
260名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:17:13 ID:exsL/YUv
>>253
黒吉野のSSはありそうでないよね
>>34みたいに、やはり犠牲者はマコト君がお似合いなのかw
261名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:41:30 ID:OhpuvLux
久々に来たら、なんか雰囲気悪くなってるな‥‥これはどういうことだ、バカ野郎
262名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:38:16 ID:sjfwKGz2
すずりさん
私が思うにですね

何か嫌な事でもあったんじゃないすか?
263名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:42:45 ID:LCeEGB7P
違うよ文鎮さん

単なる社会不適合者がネット弁慶しているだけだよ
264名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:47:01 ID:a6AXZz+U
「マコちゃんはどうしてそんなに汗をかいてるの?」
「それは夏の太陽が俺を攻め立てるからですぅ」
「マコちゃんは中学生なのにどうして敬語なの?」
「それは俺が取るに足らない人間だからですぅ」

「じゃあ…マコちゃんはどうして女の子なのにおちんちんが付いてるの?」
「それは俺が実は男の子だからですぅ……」
265名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 06:41:57 ID:P3y/xdrx
>>259
専ブラ導入しろよ、害虫
266名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 06:47:48 ID:QmPTf8rq
しかし速水先輩は藤岡をお持ち帰りした後どうするのだろうか…
いやヤる事は決まってるだろうけどさ


本番中に攻守逆転したりw
267名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 14:02:42 ID:DI7L1ZuU
>>265
お前は導入してんのかハゲ
268名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:15:18 ID:V6MfsJbP
誰がハゲだコラ
269名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:24:00 ID:a6AXZz+U
だ、だだだ、誰がハゲだとコラ!
270名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:30:36 ID:sdaO599P
ハ……ハ、ハゲてへんわコラ
271名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 16:52:54 ID:P3y/xdrx
>>267
してるけど

読みたい作品は読めばいいし、読みたくない作品はNGでもすればいい
何もしないで文句ばっか言うんじゃないぞ、ハゲ
272名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:16:45 ID:DI7L1ZuU
>>271
黙りやがれ

この野郎も嫌いだがこの野郎の発狂信者もキモイ
どうやってNGすんのか教えろや
273名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:36:04 ID:QWz5Lu/b
俺はスルースキルを持たない住人が嫌い。この場合俺もスルーできてないって事になるのかな
274名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:38:11 ID:V6MfsJbP
>>272
知るかハゲ
275名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:43:40 ID:QmPTf8rq
まぁ落ち着けよ

ところでハルカの友人に地味で大人しい子が一人居るよな?
もしさ、その子が藤岡を襲ったりしたら…








276名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:10:59 ID:KSmNuHiJ
>>272
        ,.-─ ─-、─-、
      , イ)ィ -─ ──- 、ミヽ
      ノ /,.-‐'"´ `ヾj ii /  Λ
    ,イ// ^ヽj(二フ'"´ ̄`ヾ、ノイ{
   ノ/,/ミ三ニヲ´        ゙、ノi!
  {V /ミ三二,イ , -─        Yソ
  レ'/三二彡イ  .:ィこラ   ;:こラ  j{
  V;;;::. ;ヲヾ!V    ー '′ i ー ' ソ
   Vニミ( 入 、      r  j  ,′
   ヾミ、`ゝ  ` ー--‐'ゞニ<‐-イ
     ヽ ヽ     -''ニニ‐  /
        |  `、     ⌒  ,/
       |    > ---- r‐'´
      ヽ_         |
         ヽ _ _ 」

     ググレカス [ gugurecus ]
   (西暦一世紀前半〜没年不明)
277名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:19:46 ID:YFNmbXN+
>>275
さすがに接点皆無(だよな?)のキャラとの妄想はできんわw
278名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:19:10 ID:P3y/xdrx
>>272
ゆとりはここに来るなよ、
279名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:57:56 ID:DI7L1ZuU
ゆとりとか言うやつまだこのスレに居んのかよ
突き詰めた話30年以上前からゆとり教育始まってんだが
ゆとりじゃねぇのはハゲてるやつだけだってこった

ID:P3y/xdrxは無知白痴の真性池沼
まともに会話もできん
280名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:15:36 ID:0GTlGG6a
ゆとりとか言うやつまだこのスレに居んのかよ
突き詰めた話30年以上前からゆとり教育始まってんだが
ゆとりじゃねぇのはハゲてるやつだけだってこった

ID:DI7L1ZuUは無知白痴の真性包茎w
まともにSEXもできんw
281名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:57:25 ID:DI7L1ZuU
ID:0GTlGG6aはこの文章面白いと思って打ったんだろうな
可哀想に
282名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:03:40 ID:0GTlGG6a
やあ兄弟。
仲良くしようじゃないか。
283名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:40:17 ID:P3y/xdrx
>>279
何のコピペ?

それともゆとりの意味を知らない真性馬鹿なのかな?
284この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/03(火) 22:44:24 ID:sdaO599P
>>275 ちょっと遅れたけど藤岡×アツコ 出会いのきっかけはこんな感じで……



いつもに増して賑やかな南家。部屋の中には所狭しと人が溢れている。
チアキはトウマと喧嘩をし、いつも通り巻き込まれる内田……そしてそれを楽しそうに眺める吉野。
速水の持ってきた外国の高級ジュースを飲んで様子がおかしくなっている速水、ハルカ、マキ。
宿題を教えに来たはずが、いつの間にか汚れた100点がどうこうと、カナに説教をされるケイコ。
そんな賑やかな部屋において、皆のノリについて行けず少し浮いてしまっている者が部屋の隅に2人。藤岡とアツコである。

「みんな元気ですね……」
「うん、そうだね……」

初対面な上、普段自分から話すことの少ない二人は、ただその光景をしばらく黙って眺めていた。
しかし、その空気に耐えきれなくなったアツコは、何とか話を切り出そうと思いきって藤岡へ声をかける。
「あの、藤岡君……だったよね?」
「はい?」
「その……藤岡君は、カナちゃんの事が好きなの?」

この突然の問いかけに、思わずギョッとする藤岡。
一方のアツコは、『何か変な事聞いたかな?』と言いたげに首をかしげている。
「ど、どうしてそんな事思ったんですか?」
「えーっと……ほら、中学生になって男女で遊んだりってあんまりしないから、そうなのかなぁー……って」

普段ならこんな問いかけには、『そんな事無いですよ』なんて、笑って誤魔化す所なのだが、
アツコのおっとりした優しそうな雰囲気と、なにより年上の頼りになりそうなお姉さん……と言うその印象が、
心の中で『この人なら相談する価値はあるかもしれない』と言う思いを生ませ、
藤岡は思い切ってアツコに相談を持ちかける事にした。

「実はそうなんです。……でも、南が何を考えてるのかいまいち良く分からなくて」
「あっ……それ、なんとなく分かるよ。私も好きな人がいるんだけど、まったく何を考えてるか分からないの……」
アツコはそう言ってため息をつくと、今度はカナの方を見て話しを始めた。

「カナちゃんは多分……藤岡君の事気にはなってるんだと思うよ。少なくとも男の子の中では一番……」
「ホントですか?!」
少し興奮気味に、身を乗り出してアツコに詰め寄る藤岡。
それでもアツコはマイペースでゆっくりと話を続ける。

「私、昔からハルカと友達で良く遊びにきてたけど……カナちゃんが男の子を連れて来たのって殆ど見たこと無いから」
それを聞くと、藤岡は小さくガッツポーズをして喜びを露わにし、
隣ではアツコまで嬉しそうにして、その様子を微笑みながら眺めている。

「ありがとうございます、相談してみて良かったです! えっと…………」
「あ、そっか、自己紹介まだだったね。私はアツコ。よろしくね」
「はい、こちらこそ! それで、役に立てるかは分からないけど……
 俺も話しを聞くくらいなら出来るんで、何でも言ってください!」

自分が相談したことによって気持ちがスッとした藤岡は、
今度はお礼に、自分がアツコの相談に乗りたいと言いだしたのだった。
285この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/03(火) 22:45:02 ID:sdaO599P
「うーん……私の場合はちょっと複雑と言うか……その人には好きな人がいるの。
 私なんかが敵わないくらい勉強ができて、お料理も出来て、優しくて――――彼はいつもその人の事を考えてる」
淡々と話すアツコの視線の先には、ハルカの姿が……
藤岡は何となく状況を理解し、アツコの話を真剣に聞き続けた。

「藤岡君はカナちゃんのどんな所が好きなの?」
「好きな所……ですか? えっと……、活発で元気な所……とかですね」
その答えを聞くとアツコは膝を抱えてあごを乗せ、少し暗い表情を見せると、
「やっぱり男の子って、そう言う女の子が好きなのかなぁ……」
と呟いた。

それを聞いた藤岡は、何とかアツコを励まそうと声をかける。
「あの、皆が皆そうじゃないですよ! アツコ先輩みたいに知的な人が好きな奴だって沢山いるし、
 それにアツコ先輩は美人だしスタイルも良いし……絶対その人だって放っときませんよ!
 俺が保証します。きっとその人と上手くいくって……だから元気出して下さい!」

いったい何を根拠に、また、何を保証するのか……
自分でも訳が分からないが、藤岡は藤岡なりにアツコを元気づけようと必死だった。
すると、その気持ちが伝わったのかアツコは、
「ありがとう。藤岡君は優しいね」
と言って、にっこりと笑みを浮かべて藤岡にお礼を言って、少し暗かった表情を明るくした。

「それにしても、こんな風に女の人と話すのって、南以外で初めてですよ」
「うん、私もそうだよ。皆いつも私の話聞いてくれないんだもん。なんだか似た者同士、良い友達になれる気がするね」
お互いの悩みを打ち明けた二人は、話しをする前の重い雰囲気など何所かへ吹き飛び、
いつしか周りと同く、賑やかに話をする程に仲良くなっていた。

そして別れ際、アツコはポケットから携帯電話を取り出して藤岡に差し出し、
「もし良かったらこれからも相談に乗ってくれる? 男の子の意見って貴重だから……」
と告げると、藤岡も携帯電話を取り出し、
「はい、俺も女性の意見はもっと聞きたいし、こちらこそお願いします」

こうして二人はお互いの悩みを相談する仲になった。





――――そう、最初はそれだけの仲…………二人ともそのつもりだった。





286この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/03(火) 22:46:02 ID:sdaO599P
 
気がついたらお互い好きになってたってパターンですぬ。

287名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:48:38 ID:BeU8JyDD
まさかアツコよ…お前の好きな人ってのは気持ち悪い人じゃないだろうな?w
288名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 22:49:19 ID:DI7L1ZuU
この野郎がきやがった
今日も発狂儲の糞レス合戦かよ
289名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:10:45 ID:QmPTf8rq
>>286
GJです
自分が流れを変えようと書き込んだシチュがSSにされるとはw

しかしアツコの好きな人とは…まさかハル(ry
290名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:43:03 ID:LCeEGB7P
>>288
はいはい勃起勃起
291名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:47:53 ID:exsL/YUv
>>286
GJ
藤岡って本当に万能キャラだなw
292名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:57:30 ID:WwrQ4J7f
「この野郎氏、相変わらず仕事が速いでござるな」の巻

「平日の昼夜を問わず常駐できる288がうらやましいでござる」の巻
293名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:26:35 ID:EJtOHCAV
「最近番号がよく飛んでいる」の巻。
「このスレだけかと思いきや、
 荒れてないのは埼玉が舞台の某漫画スレくらいだということが分かった」の巻。

それと、この野郎氏、激しくGJです。
294名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:27:20 ID:Io/Qv+WG
>>286
ま た 寸 止 め か
しかしアレだ、愛のある寸止めだぬ

やべぇ、「寸止め」でゲシュタルト崩壊してきたwww
295名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:29:24 ID:/R7y8zmX
>>286
GJ
最近はこの野郎氏のだけ読んでる。
ハズレがないよね。
296名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:42:01 ID:8nU5XLpi
>>295
いや、他の人のも読めよwハズレなんてめったにないから
297名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:49:02 ID:6eXLLT9c
キモオタの妄想文でオナるお前らキモイよ
298名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:49:29 ID:FUaECqGA
ヨコハマとか、かなふぇちもかなりの良作だから見てないならオススメだ

数少ないハズレをあげるとすれば、それは真澄系SS
299名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:52:08 ID:f5yLF34N
この野郎氏は、ハル×マコではまりました。
続編があれば見たいです〜
300名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:43:53 ID:O6rweO0k
ハズレがないといえば鉄アレイが出てくる奴だろ。
あのシリーズが読みたい。
301名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 06:59:09 ID:L9KubmeH
>>300
ねーよwwww
302名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 07:33:16 ID:U0UXeYYH
>>286
流石この野郎氏! 俺にできないことを平気でやってのける!
そこに痺れる憧れるぅ!
303名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 07:57:12 ID:TFU1dhxP
とりあえずたまには寸止めナシで最後まで書いてください
お願いします
304名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:57:37 ID:A30Eg0Sx
ちょっと3レスいただきます
305この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/04(水) 16:58:10 ID:A30Eg0Sx
ハル×マコ


「今日はアツコの家で勉強会するから、夕飯の準備お願いね」
「はい。家の事は私に任せて、ハルカ姉さまはゆっくり勉学に勤しんできて下さい」

今日は祝日で学校はお休み。
ハルカはチアキに『勉強会』と言って家を後にした。

しかし手には教材を一切持たず、向かった先もアツコの家とは真逆の方向。
そんなハルカが到着したのはココ、駅前だった。
辺りをキョロキョロと見渡し、誰かを探している様子のハルカ。
「ハルカさーん! ココ、ココです!!」
人ごみの中で必死に手を上げてハルカを呼ぶ少年……もとい少女。マコちゃん。

「ごめんね、待った?」
「いいえ、オレも今来たところです!」
もちろん30分は前に来ていたマコちゃんがそう答えると、ハルカはホッとした表情を浮かべ、
二人で電車に乗り込み二つ向こうの駅へと向かう。
何故わざわざ電車で遠くまで行くのかと言うと、
デートをしている現場をチアキ、またはそれを見た友人の口からチアキの耳に入った場合、
マコトはおろかマコちゃんまで南家へ出入り禁止にされかねないからである。

目的の駅に到着すると、もうチアキ達の目を気にする事は無く、
マコちゃんはハルカの腕に抱きつくように、ベッタリとくっついて街を歩き始めた。
「今日は何所に行こっか? またデパートでお買い物する?」
「う〜ん……っと、一度あっちの方に行ってみませんか?」
マコちゃんが指差したのは、街の賑わいから外れた何も無さそうな方向。
「あっちは何も無いんじゃない?」
「でも……何か新しい発見があるかもしれないし、探検するつもりで……それに人の多い所はちょっと……」

そう言って辺りを見渡すマコちゃん。傍から見れば美人の姉と、可愛い妹。
あきらかに街を歩いていても浮いている二人は、周りからは主に男の人からの熱い視線を集めていた。
それがハルカへ向けられる物なのか、マコちゃんへ向けられる物なのかは分からない。
ただ、二人でこうして歩いていると常にその視線が付きまとい、
昔からそう言う目で見られる事に慣れているハルカはともかく、
普段、男のマコちゃんは落ち着かなかったのだ。

「それじゃあ……向こう行ってみよっか♪」
「はい!」

ハルカの了承を得て、何も無い方向へ歩き出す二人。
予想はしていたものの、本当に何も無い。
それでも周りの視線から解放されたマコちゃんは、楽しそうにハルカと歩いていた。
306この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/04(水) 16:58:41 ID:A30Eg0Sx
「ハルカさん、楽しいですね!」
「そう? フフッ、まだ何もしてないのに……へんなマコ」
「いえ、ハルカさんとこうして歩いてるだけでも、オレは幸せで――――」

――――ぎゅるるるるー…………

話しの途中でお腹が鳴り、顔を赤くしてお腹を押さえるマコちゃん。
それを見たハルカが、
「お腹すいたし、何か食べにいく?」
と言うと、マコちゃんはコクリと頷き、それらしいお店を探す為に辺りを見渡す。

何も無い……本当に何も無い。コンビニ一つ無い……と、その時、
マコちゃんは何かを見つけてそちらを指差した。
「ハルカさん、あれ何でしょう? なんかお城みたいな建物が……」
「ん? ……ホントだ、なんだろうね? ……よし、言ってみよっか」

二人はその建物を目指して歩き出す。
そして到着すると、入口の所にはこんな看板が……

『休憩3時間3000円  PM10時より、宿泊5800円〜』

それを見たハルカは、すぐにソレがラブホテルである事に気づいたが、
マコちゃんはその看板とは違う方の看板を、文字通り指を咥えて見ていた。

『PM2時までに入室の方に限り、ウェルカムドリンク付き、食事無料!(一部を除く)』

「ハルカさん、ここ食事無料って書いてますよ!」
「あ、あのね、ここは入場料がいるのよ。……ほら、休憩3000円って書いてるでしょ?」
それを聞いて、しょんぼりしてしまうマコちゃん。もちろんハルカだって興味が無い訳じゃない、入りたい。
お金は問題ない。……ただ問題なのは、マコちゃんが入れるかどうかと言う事。

もし監視カメラで見られたら、子供なんて確実に止められてしまうだろう。
それでも料理の写真の付いた看板をジッと見ているマコちゃんを見て、ハルカは思う。
(止められたらその時よね…………よし!)

「マコ、入ってみよっか?」
その言葉を聞いて、マコちゃんは一気に表情を明るくしてハルカに抱きつく。
一方のハルカは、入れるかどうかで頭がいっぱいだった。
「じゃあ……行くよ」
「はい♪」

何も知らないマコちゃんを連れ、ハルカはついにホテルへ足を踏み入れた。
307この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/04(水) 16:59:18 ID:A30Eg0Sx
――――ウィーン……

『いらっしゃいませ。 お部屋番号をお選びください』

その声に一瞬ビクッとしたハルカだったが、人は居ない。どうやら自動音声らしい。
「ハルカさん、どこの部屋にしますか?」
「え? あっ……っと、ココにしましょ!」

――――ポチッ

マコちゃんが部屋の写真が付いたパネルを指差しハルカに尋ねると、
ハルカは一刻も早く部屋にはいる為に適当にボタンを押し、矢印に沿って部屋へ向かった。

部屋に到着すると、靴を脱ぎ捨てて部屋に走って行くマコちゃんをよそに、
ハルカは玄関でホッと安堵のため息をついていた。
(――――よかった……料金の精算は機械なんだ……)

「見てくださいハルカさん! こんなにおっきなベッドがありますよ! うわっ! テレビもおっきい!」
「マコ、そんなに走りまわったら危ないわよ?」

ハルカにそう言われ、ようやく大人しくなったマコちゃんは、枕もとに置かれているある物を発見。
「ハルカさん、これ何ですか?」
マコちゃんの手に持たれていたのは明らかに避妊具。(2個)
それを見たハルカはマコちゃんに歩み寄り、頬に優しく手を当て、ソレが何なのか教えてあげるのだった……

「それはね、これから私とマコがエッチする時に使う『コンドーム』っていう避妊具だよ」
その言葉を聞いて、顔を真っ赤にするマコちゃん。
「エ……エッチするんですか?」
「うん、ここは好きな人と来てエッチする所だからね♪ ……マコは嫌なの? 私とエッチしたくない?」

その問いかけに、マコちゃんは顔を大きく横に振り、
「そんな事無いです……! ちょっとビックリしただけで、ハルカさんとならオレはいつだって……ッ!」
「それじゃあ先にご飯食べて……早く一緒に気持ち良くなろうね♪ ……と、その前にお風呂準備しなくちゃ」

そう言い残し、ベッドの上で緊張するマコちゃんを残しお風呂場へ向かうハルカ。
マコちゃんは机の上でメニュー表を広げ、そして探すのだった。

早くハルカとえっちをする為に、その中で一番早く出来そうな料理を――――

308この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/04(水) 17:02:32 ID:A30Eg0Sx
寸止めでゲシュタルト崩壊されても困るんで、久々にダラダラと書いてみますw
べ、……べつに>>299に言われたから書いた訳じゃないんだからねッ!!



調子こいてすいませんでした。
夕飯の支度しなくちゃので……ノシ
309名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:48:17 ID:TFU1dhxP
>>308
期待して続き待ってます

ハル×マコが終わったらぜひ速水×藤岡か藤岡×アツコの続きを…!
310名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:32:40 ID:C5JCU6Jr
やはり流れが落ち着いてから
別の物語を書いたほうが良いわけだ?
311名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:34:44 ID:giVYfMkG
まあまあ、この野郎氏のSSが面白いのは確かだが、あまりせっつくのはやめようじゃないか。
それに他の書き手さんが萎縮してもつまんないしな
312名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:44:43 ID:C5JCU6Jr
Aさん→Aさん→Aさん(何回かに分けるとき)

で書くのがいいのか

Aさん(1)→Bさん(○)→Aさん(1の続き)→Bさん(○の続き)

というふうに混ざってもボッコボコに叩かれないですか?

313名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:01:10 ID:qzpBULdL
>>312
とりあえず投下一連なり分は待つべき
なんなら投下予告して混ざらないようにしておくとよい
314名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:22:55 ID:C5JCU6Jr
>>313
やっぱり混ざると見にくいですもんね。

とりあえず
速水先輩×マコト(ばれる)×ハルカ

とか

ハルカ×千秋とかを考えてます。
315名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:23:08 ID:A30Eg0Sx
微妙に投下してスマンです
これからは全部話しをまとめて投下しまし


だから>>312は心おきなく投下してけれ
316久留里:2008/06/04(水) 22:14:24 ID:EJtOHCAV
おばんです。
かなふぇち に続きまして、マキをマッキマキにしてみました。

『まきふぇち』
・一応無印版ベース
・マキ×いろいろな人たち
・無駄に7レス消費
・中途半端なエロあり
・現実の静岡県沼津市とは多少異なる場合があります。諦めて下さい。


あと、受け付けない人はお隣の三島から新幹線をご利用下さい。
では行きます。
317まき☆ふぇち -1/7-:2008/06/04(水) 22:15:00 ID:EJtOHCAV
「礼!!」
「「「有り難う御座いましたぁ!!」」」
最後の挨拶が終わり、これにて今日のバレー部の練習は終了。
私は早々と部室へ向かった。

「そんなに急がなくたっていいじゃない。マキ」
「そうだよ。今から『たのしいこと』をするんでしょ? 逃げちゃだめだよ」
アツコと速見先輩が私の元へと走ってきた。
それが嫌だから私はさっさと帰り支度をしている訳で……。
「んぁ……ちょっと……く、くすぐったいってば…………」
「あらー? また小さくなっちゃった? マキの胸」
元から小さいです。てか、先輩がそんなことするから萎んじゃうんですよ!!
「アツコもほら、やってごらん。この際だから昇天させちゃおうよ」
先輩、今日は私をどうするつもりですか? ………ってアツコ、揉まないでよ。
むしろアンタのを寄越しなさいよ!!
全く。どうして乳のデカい人って私のを揉みたくなるんだろうね。
確かに私のは平均より小さいけどさ、それでも周りが大きすぎるのよ!!
「という事は、ウチの高校の女子は平均よりも胸が大きいという事ね」
「あ、そうか。そうですね、先輩。マキ、良かったね」
良かったねじゃないよ!! てか、アツコ、微妙にキャラ変わってない?

なんとか二人をやり過ごした私は、早足で学校を抜けて沼津駅を目指す。
私の家は千本浜公園と聖隷沼津病院に挟まれた所にある。
学校から家までは歩いて40分以上かかる。自転車通学もOKなんだけど、
結局私は徒歩通学を続けている。たまにバスを使うけどね。
さて、もたもたしているとあの二人に追いつかれる。
私は最短ルートで、彼女らから逃げるようにして駅へと向かった。

******

途中から国道に変わる大通りを進んで、JRの線路の下をくぐる。
沼津駅には反対側へ行く通路が無いので、電車に乗らない人は、この地下道を通る必要がある。
学校の行き帰りはともかく、学校から南口のお店に行くにはちょっと遠回りになるんだよね。
今年出来たばかりのイーラdeから外堀通りに入る。イーラdeは今年(2008年)に出来たお店だけど、
大したお店は無かった。静鉄ストアとお寿司屋さんくらいかな?
「いてっ」
「あ、ごめんなさい」
イーラdeのお寿司屋さんの事を考えていたら、人にぶつかってしまった。
「い、いや、別にいい………って、あ、マキ先輩じゃないスか」
おっと? 相手の顔を見ると、先日保坂先輩にスカウトされたばかりの南ナツキだった。
「あれ? ナツキ、こっちの方面だったっけ?」
「い、いや、えっと、その……」
彼は中学の頃は結構やんちゃだったそうだ、確かに顔はちょっと恐いけど、
でもよーく見ると結構可愛かったりするんだよなー。
あ、そっちの気は全然無いよ? 今のとこ好きな人なんて居ないし。
「どうしたの? もじもじしちゃって。たまには部活来いよ〜」
とん、と私が彼の背中を軽く叩いてやる。
「す、すんません。メシ作んなきゃいけないんで」
そっか、それじゃしょうがないね。
「んじゃ、オレ、そろそろ行きますんで」
「そっか。うん、じゃねー」
「ウス」
んもう、相変わらず可愛いなー、ナツキは。

………ん?
ふと、私の背後で気配を感じた。一体誰?!
318まき☆ふぇち -2/7-:2008/06/04(水) 22:15:29 ID:EJtOHCAV
「「マーキーちゃん!!」」
「うぉわぁっ!!」
とん、と2本の指が私の背中を突いた。振り向くと、どこかで見覚えのある小学生が笑っていた。
あー、思い出した。
「えっと、確かハルカの妹のチアキちゃんの……」
「えっと、内田です」「吉野です」
「そだったねー。えっと、こっちが内…」
「内田はこっちだよ」
早速相手を間違えてしまった。吉野ちゃん(下の名前は覚えづらいので苗字で呼んでいる)にツッコまれてしまったよ。
そう、この2人は以前、ハルカの家でカナちゃんと一緒に「非力アピール」をしたんだよね。
結局上手く演技出来たのはアツコだったけど。
「あの後は大変だったねぇ」
「そうだねー」
「あ、そう言えばアツコちゃんで思い出したけど、何か、マキちゃんの事、探してたよ。
 上級生っぽい人と一緒に」
突如、吉野ちゃんが重大発表をした。
「へ?! うそうそ?!! ホントに?!」
「ホントだよ」「私達も声、掛けられたよね」
「そ、そそそそれって、何処?」
「駅の南側」「私達はイーラdeで会ったよ?」
イーラdeって……。思い出したように私は背後の建物を見る。
うん。間違いない。後にあるのは確かにイーラdeだ………って、
「うっそーーーーー??!!!! そ、そういう事は早くいいなさいよっ」
「マキちゃんだって一緒に話してたじゃない」「変なマキちゃん」
「あ、そうだ、わ、私急いでたんだった、じゃあね!!」
私は早々とその場を離れ、家へ向かうべく、大手町の交差点を渡る。
………渡るつもりだった。
「げっ、なんであんなトコにいやがる!!」
横断歩道の向こうに見える人影。そこに立っていたのは誰がどう見てもアツコと速見先輩だった。
まずい、これは緊急事態だ。
「あれ?」「マキちゃん、どこ行くのー?」
「ちょっと買い物ー!!」
と言いつつ、私はイーラdeをパスして沼津駅へと向かった。

改良工事をすると予告しつつも一向にする気配が感ぜられない沼津駅。
私は急いで切符を買って自動改札を通る。
アツコと速見先輩は電車組で、2人の最寄り駅は隣の片浜駅。
私は結局2人にバレて追いかけられたが、富士急百貨店の手前で裏道に入り、
そこから中央公園の方へ向かって逃げ………たように見せかけた。
作戦は大成功で、2人は大通りを海の方へ向かって行ってしまった。
まさか私が電車に乗るとは予想もしていないだろう。
319まき☆ふぇち -3/7-:2008/06/04(水) 22:16:00 ID:EJtOHCAV
『大岡、大岡です。整理券をお取り下さい。整理券をお取り下さい』
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
たった一区間だったけど、その一区間がとても長く感じられた。
まさか車内に2人が居たとは思わなかったよ。いったいどうやって瞬間移動したんだろう?
発車まで5分もあったのに、逃げる余地はまったく無かった。
そりゃそうだ。両腕を掴まれてトイレに強制連行されちゃったんだから逃げ場なんてないよ!
ああー、もうこれじゃお嫁に行けないよー。
でも、大岡駅に着く直前で解放してくれて良かった。

ところであの2人、あのまま何処へ行ってしまったんだろう。明らかに逆方向なんだけど。
ま、いっか。

さて、乱れた制服を整えて、私は大岡駅を後にする。
住宅街に入ってしばらく歩くと、ハルカの住む5階建てのマンションが現れた。
5階建てとはいえ、周りは戸建てばかりなのでこの時間帯でも一発で分かる。
「こんちゃーっす……」
「おう、マキちゃんじゃないか。どうしたの? ハルカなら今、チアキと一緒に買い物だよ?」
って事はカナちゃん1人だけだね?
「ま、そうだね」
「そっか。悪いけど、カナちゃん、しばらくここに居させてくれる?」
「どうしたの? 顔色悪いけど。恐いおじさんにでも追いかけられてるの?」
まぁ、それに近いけどね。ある意味やーさんよりもおっかない人達だよ。
「そりゃ大変だ。しょうがない。まぁ上がってくだされ。ハルカもそろそろ帰ってくるだろうから。」
「ごめんねー。おじゃましまーす」
「どうぞどうぞ。私が『最っ高のもてなし』をしてやろう。ふっふっふ」

………何故だろう。一番安心出来るハルカの家に来たハズなのに、ゾクっと背中に寒気が走る。

******

「汗凄いな。風呂沸いてるから入っちゃいなよ」
「えー、悪いよー」
「私の最っ高のもてなしを受けないつもりか!」
「わ、分かったよ。じゃあ、お風呂貰うね」
もう、相変わらず強引だな。
でも、カナちゃんがお風呂沸かしてくれてたのは意外だったかも。

服を脱いで早速お風呂場へ。お湯を頂くのはちょっと申し訳ないのでシャワーで済ませよう。
シャワーのお湯が、部活と帰り道でかいた汗を適度な圧力で流していく。
うーん、ウチのシャワーよりもずっと気持ちいいなー。
ウチのはたまに詰まって出なかったりするからねー。
頭を洗うため、シャンプーに手を延ばす。その時だった。
320まき☆ふぇち -4/7-:2008/06/04(水) 22:16:39 ID:EJtOHCAV
 がらがらがら。

「お客様、お背中流しましょう」
「!?」
誰だと思って扉の方を振り向くと、そこにはカナちゃんが居た。しかも素っ裸。
───中学時代の私よりも『ある』わね。
「ん? どーした? 私の顔に何か付いてる?」
「い、いいいいや、べ、別に」
「顔赤いぞー………お、さては私のナイスバデーに惚れたな?」
それはまず無い。中学2年の時の私よりもおっぱいがあるなぁ、とは思ったけど。
「まーいっか。ささ、お客様、お背中流しましょう」
そう言ってカナちゃんは私の後にくっついた。妙に楽しそうだ。
「うわっ」
「何だー、マキちゃんけっこうあるじゃん。無い無いって言っておきながらさー」
カナちゃんの中学生にしては程よく育っている胸が、私の背中に密着する。
そして、両手を私の前にまわして、胸を撫でる。妙に慣れてるわね。
「おまっ……ちょっ……待てっ……くすぐったいよ………!!」
「いいじゃん。減るもんじゃないし!」
「減るよ! ただでさえ無いんだから!」
ハルカから貰えばいいじゃん。ハルカだったら多少減っても問題無いでしょ?
「ハルカのはチアキが予約済みだからダーメ。
 てか、ハルカがOKでも私はマキちゃんのがいいのっ」
幾ら何でも無茶苦茶過ぎる。このまま吸い取られたらまな板になっちゃうよー。
「お客様ー、マッサージのお加減いかがでしょう?」
「もう堪忍してー!!」
「何をー!! こうなったら仕方がない。ハイパーもてなしアターック!!」
何か今日のカナちゃんおかしいよ!! いつも変だけど。何かあったのかなぁ。
カナちゃんのセクハラ攻撃がどんどんエスカレートしていく。
最初はただくすぐったかっただけの『マッサージ』が、段々気持ちよく感じられるようになってしまった。
「まだまだ行くぞー」
すんごく楽しそうなカナちゃん。
「あっ、だめ……それ以上やったら………私………私…!! んぁあっ!!」

 がらがらがら。

「おい、そこで何やってんだ。この大バカ野郎」
扉がもう一度開いて、そこからカナちゃんとは違う声が聞こえた。
チアキちゃんだ。助けてくれー!! 今エラい目に遭ってるんだよー……って見れば分かるか。
「おぅ、おかえりーチアキ。今マキちゃんに最っ高のもてなしをしているトコだ。
 チアキもやるか?」
「可哀相だから離してやれ」
「何だよー、せっかく私がもてなしているというのに」
「新発売のアジ煎餅、ちゃぶ台の上にあるぞ」
「おー、そうなのかー。ヨーシ、試食試食〜♪」
カナちゃんはお菓子に釣られたのか、揉んでいた手をあっけなく離して裸のままお風呂から上がってしまった。
「お前一人で食べるんじゃないぞー」
「分かってるよー」

とにかく助かったー。
「有り難う、チアキちゃん」
「どういたしまして。ところで、どうしてこんな所に居るんだ?」
「あー、これはかくかくしかじかー……」
「……ふーん、まぁいい。これで邪魔者は居なくなった」
カナちゃんは今頃、アジ煎餅をむしゃむしゃ食べてるのかしらねー………って、ん??
「マキはこの私が最後まで気持ちよくさせてやろう」
あのー、チアキちゃん? 言っている事の意味が分からないんですけれども。
チアキちゃんは服を脱ぐと、お風呂の中に入ってきた。
321まき☆ふぇち -5/7-:2008/06/04(水) 22:17:05 ID:EJtOHCAV
「そこに突っ立ってたら寒いだろう。中入りなよ」
チアキちゃんは湯船を指さしながら、ぶっきらぼうに言う。
「じゃあ、お言葉に甘えまして」
私は言われるがまま湯船に脚を入れて、お湯に浸かる。
ハルカの家のお風呂はいいなー。ウチのお風呂は足が伸ばせないんだよねー。
戸建てなのに何でマンションよりもお風呂が狭いんだろう……。
私がチアキちゃんに話しかけながら南家の温(ぬく)いお湯に浸かっていると、
身体を洗い終えたチアキちゃんがこっちへ来た。あ、交代ね。
「いや、そのまま入ってていい」
え? いくら広くても私が居たら狭いでしょう?
「こうすればいい」
そう言ってチアキちゃんは、私が居るにも拘わらず、何と私の上に重なるようにしてお湯に浸かってしまった。
あー、これを藤岡君が見たらショックで泣き出すぞー。あ、あの子はカナちゃんが本命なんだっけ。
「あー、気持ちいい」
「う……うん、そうだね」
チアキちゃんの華奢な身体が私に密着する。うん、確かにお湯が温くて気持ちいいね。
「いや、マキの身体が気持ちいい」
「へ?!」
「お礼に気持ちよくしてやろう」
「ちょっと待て。もう大丈夫だから。うん、もう大丈夫。ね?」
慌てて起きあがろうにも、チアキちゃんが上に乗っているので思うように動けない。
「大丈夫だよ。おかしなことはしないよ。気持ちいいことをするんだよ」
『おかしなこと』ってもしかしてアレかよ! カナちゃん要らんこと教えないでよ!!
「さ、遠慮無く」
本当に遠慮無く、チアキちゃんは右手を私の股間の方へと伸ばす。
勿論股を閉じてブロック。いくら女の子でも私の大事な部分はあげられない。
ていうか、そんな事、どこで覚えたの?! ちょっとおマセが過ぎるんじゃないかしら。
「ほら、脚を開かないと私の指が入らないだろ?」
「入らなくていいよ!」
カナちゃんの時以上に大ピンチ!! どうしよう? どうやって逃げよう?
その時だった。

 がらがらがらがら。

「チアキ、マキをいじめちゃダメよ?」
間一髪の所でチアキちゃんからの攻撃を免れた。
現れたのはハルカだった。助かったよー、ハルカ。
「大丈夫? マキ。ごめんね。チアキ、マキで遊ぶのはいいけど、独り占めはダメよ?」
あの、アナタも言っている事がイミフなんですが……。
322まき☆ふぇち -6/7-:2008/06/04(水) 22:17:29 ID:EJtOHCAV
私がここにいる理由をハルカに話すと、ハルカは快く承諾してくれた。
電話を借りて母親に連絡を入れると、私はハルカと一緒に夕食を手伝うことにした。
お客様とはいえ、突然泊まることになったのだから、これくらいはやらないとね。
でも、結局台所を追い出されてしまった。私って、そんなにダメな子なのかなぁ……。
代わりにチアキちゃんが台所に立つ。

南家で美味しいご飯を食べ終えて、一緒にテレビドラマを観る。
先生と二ノ宮くんは私も毎週観てるけど、南家でも人気があるようだ。
いやぁ、「駿テレ」こと駿東テレビは面白いドラマばかりやってくれるからあたしゃ好きだよ。
この時間帯だけはね。

さて、楽しい団欒もお開きになって、最初にチアキちゃんが、続いてカナちゃんが部屋へ向かう。
「ごめんね、パジャマ借りちゃって」
「いいよ、別に。さって、私達もそろそろ寝ましょう」
私はリビングで構わないと言ったんだけど、何故かハルカに頼まれてハルカの部屋で寝ることになった。
うほ……ハルカと一緒か。

「あれ? 私の布団は?」
「布団は無いけど寝るところならあるじゃない」
「へ? 何処?」
ハルカはニコリと笑ってベッドを指さした。
「じゃ、じゃあ、ハルカは何処で?」
ハルカはもう一度ニコリと笑ってベッドを指さ………って、
「ぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!????」
気は確かか? 南ハルカ。
「さあって、楽しい一時を過ごしましょう」
たまに意味不明な事を言うハルカだが、今の発言がまさにその典型だ。
って、ちょっと、何するのさっ?!
「え、いや、ちょっと……ハ……ハルカ………何か顔が恐いよ……」
「大丈夫、優しくしてあ・げ・る・か・ら♪」
そう言って私を豪快に押し倒して私の上に馬乗りになった。
口に出したら消されるかもしれないけれど、ハルカ、重いよ………きっと胸がいかい(大きい)せいだね。

結局私がどうなったかはみなさんのご想像にお任せしよう。
私の大事な所は、ハルカの魔の手によってあっけなく襲われてしまった。

******

明くる朝、ぐっすり眠ったにも拘わらずグッタリとしていた私は、ヘロヘロの状態でベッドを出た。
ハルカはさっさと起きてしまったようで、既に台所に立って朝ごはんの準備をしていた。


朝ごはんを頂いて、三人に『宿泊料金』と称されて散々弄られてボロボロになった私は、
その状態でお暇(いとま)することにした。
長居するのは申し訳ないという気持ちもあったけど、それよりも自分の身に強い危険を感じたからだ。
「残念、もうちょっと居れば良かったのに」
「また来いよ。いつでももてなしてやるから」
「気をつけて帰れよー」

「あぁ、うん。有り難う、色々と。どうもお邪魔しました」
フラフラと歩きながら私は南家を後にした。
323まき☆ふぇち -7/7-:2008/06/04(水) 22:18:35 ID:EJtOHCAV
まだ昼にもなっていないのに身体がフラフラする。
そりゃそうだ。夕べはハルカに散々『おかしなこと』をされた上、さっきも三人に散々弄られたのだから。
南家に避難するのは失敗だった。まさか三人そろって襲いかかってくるとは思わなんだ。
「ああ、もう、いいや。お母さん心配してるから早く帰ろう……」
覚束無い足取りで大岡駅に着く。一応駅員は居るけれども、待合室はまるで無人駅の様に静かだ。

「大丈夫か?」
男の人の声で私は目を覚ました。どうやら私は待合室でうたた寝をしてしまったようだ。
顔を上げて、私は驚いた。
「どうした? 身体の具合でも悪いのか? マキ」
保坂先輩だった。先輩は確か、速見先輩と同じ片浜でしたよね?
「どうして……ここに……」
ただでさえ気分が悪いというのに、なおきもちわるい人に遇うとは………。
昨日も今日も、私、ツイてないよぉ……。早く家に帰りたい。
「安心しろ。オレが付いている。
 お前は今、体調が悪いようだ。適度に休む必要がある。そうだ、丁度良い場所がある」
ぽん、と手を打つ先輩。何かを閃いたようだ。でも、何かきもちわるい企みを感じる。
『気持ち悪い』でも『キモい』でも『きしょい』でもない。『きもちわるい』。
そんな私の事はお構いなしに、先輩は私の腕を掴んで待合室を出た。
心配してくれるのは嬉しいんだけど、やっぱりきもちわるいから好きになれない。

腕を引っ張られたまま旧国道まで連れて行かれて、そのまま黄瀬川の方へと向かう。
一体私を何処へ連れて行くつもりなんだろう。
「ほら、あったぞ。あそこだ!!」
保坂先輩がある建物を指さして叫んだ。目的地が見付かって嬉しいのか、顔がにやけている。
きもちわるい。
「………って先輩! そこって……アレじゃないですか!!」
「何を言っているんだ。ほら、良く見ろ。『ご休憩』って書いてあるじゃないか。
 つまり、このホテルは泊まるだけではなく、少しだけ休む事も出来るんだ。
 よし、早速入って休ませてあげようじゃないか。心配無用だ。安心してオレに付いてこい」
この人、絶対『ご休憩』の意味が分かっていない。
建物がピンク色な時点で普通のホテルとは違うこと位、私にだって分かるよ!!
「どうした、マキ。固まってるぞ。あともう少しだ。そうだ、オレが背負ってやろう」
「い、いや、だから、違っ………わ、私は、もう、だ、大丈夫だから、ね、ねえ、先輩!
 ………って、きゃあっ!」
半ば強引に先輩の背中に身を預けられてしまった。
マズい。このままではきもちわるい先輩に『きもちわるいこと』をされてしまう。
今度こそ乙女の大ピンチ!!
でも、非情な事に、周りには私を助けてくれそうな人が居ない。通行人がゼロだった。


「だ、誰か助けて〜〜〜!!」


「マキちゃん、今頃どうしてるのかな?」
「ふふふ、きっと今頃、『きもちいいこと』をしているよ。
 ねえ内田、今からお迎えに行こうよ。速見さんたちも待ってることだし」
「そうだね、行こうっ!」
324まき☆ふぇち by 久留里:2008/06/04(水) 22:19:52 ID:EJtOHCAV
以上でございます。
思いついたネタとはいえ、ヨコハマの本編が読みたい人が居なはるようですので、
次回はその本編をお送りしましょう。


ただ、横浜は片道2時間も掛かるので、場所を変えるかも知れません。
325名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:41:49 ID:A30Eg0Sx
GJふぇ!
テンポよく話が進んでいくので毎回楽しみにしてます
次はヨコハマと言う事で、紳士的に全裸で待ってます'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
326名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:22:39 ID:6eXLLT9c
すごく臭いスレだな
327名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:23:59 ID:6eXLLT9c
キモオタのオナニーSSきめぇwwww
そんなに想像力豊かなら仕事につかえよニートどもwww
無職童貞真性包茎くやしいのおwwくやしいのおww
お前らみたいなのを社会の癌っていうんだぜ^^
328名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:24:20 ID:6eXLLT9c
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329名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:24:40 ID:6eXLLT9c
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330うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
331名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:26:00 ID:EJtOHCAV
>>326「臭いな」

千秋「うん、確かに臭いな。お前、何かしてただろ?」
夏奈「なっ……べ、別に部屋で『おかしなこと』とかしてねー……はッ?!」
千秋「お前もか……」
夏奈「『も』という事は?」
千秋「お前は誰でした?」
夏奈「…………ハルカ」
千秋「…………私もだ」

夏奈・千秋「同士よ!」
332名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:36:12 ID:TFU1dhxP
>>324
GJ
最近は作品投下多くて家に帰ってからじゃなく、ケータイでも覗いてしまうほどになったじゃないかオイ
こんだけ良い流れだと嫉妬する人が出るのも至極当然だな
333名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:58:04 ID:1Dz7DRay
荒らしてないで鉄アレイ続編でも書けばいいのに。
334名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:15:07 ID:j6FI0V+P
こいつ人間的にきにいらねぇ
死ねばいいのに
335名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:19:41 ID:dBZqSn9H
あれ?
カナは速水先輩のことなんて呼ぶんだろ…

意気投合してたところとカナの勢いから「速水ちゃん」かな?
それとも「アヤコちゃん」?
336名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:44:10 ID:6kroKhQr
カナは速水と呼び捨て(三巻128P参照)もしくは先輩(大晦日参照)です
337名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:50:44 ID:dBZqSn9H
うぅむ…

アニメ版はどちらかで呼びました?
338名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:13:08 ID:I6YbAxwL
>>335
アヤコ?


そういや原作の藤岡も、夏奈の事を何度か「カナ」って呼んでたりするねぇ。
339名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:17:21 ID:dBZqSn9H
>>338
アニメでは保坂先輩が速水先輩の事を一回だけだが下の名で呼んだよ。
俺の耳には「アヤコ」と聞こえた
340名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:05:11 ID:in6bpTxG
>>333
死ねゴミ。本気で俺も荒らすよ?
341名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:14:32 ID:in6bpTxG
静観決め込むつもりだったけどもうウンザリだ
>>333からの謝罪が無かった場合俺も荒らしに加わらせてもらいます
不愉快になるような含みを持たせた謝罪だった場合、あるいは完全スルーされた場合も同じです
342名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:25:11 ID:in6bpTxG
書き忘れた。IDが変わる前にね
343名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 07:48:37 ID:PA9Duav3
何興奮してるの?
344名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:00:37 ID:146q58dT
>>339
たしか「アヤコ」だったハズ

今更だけど藤岡×内田って無くね?
345名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:05:47 ID:in6bpTxG
>>343
そりゃ興奮もするさ。鉄アレイネタで揶揄されるわ、擁護レスがつけば自演だとか言われるわ
しまいにゃ荒らしてるのが俺だとか言う奴まで
346名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 08:20:15 ID:smfghkkp
>>344
えらい前にあったはず。多分保管庫にもある
347名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 09:02:37 ID:PA9Duav3
>>345
まあ、何はともあれ荒らすのは良くないよね。
鉄アレイの話も俺は悪くなかったと思う。
気が向いたらまた投下してみて。
348名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 10:05:34 ID:du+TIKdo
>>345
だからって荒らして何が解決する?
スレを潰して、それで本当に満たされる??

‥‥と言うより、昨日は6eXLLT9cしか荒らしっぽいことしてる奴はいなかったと思うけど‥‥何を荒らし行為と勘違いされた訳?
>>333のレスは間違いなく6eXLLT9cに宛てたモノだと思うぞ。
勘違いじゃないのか?
349名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:55:58 ID:in6bpTxG
>>348
ごめん意味が良くわからない
6eXLLT9c=鉄アレイ書いた奴(つまり俺) だと>>333は思ってるんだろ?
350名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:55:05 ID:146q58dT
>>349
とりあえず匿名掲示板である以上謝罪求めても無理だと思うぞ?
それにただ一言で過敏に反応するのもどうかと

たった一人の発言で荒らしされて困るのはここを見る全員なんだ
理性と年相応のモラルを持ってるのなら少し落ち着いてくれ




さぁて話題を変えてみなみけで一番好きなカップリングでも語ろうか!
351名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:13:11 ID:in6bpTxG
自分から荒らすとか言ってる人間に知性やモラルを求めないでくれ。>>347の見え透いた御世辞も逆に気分悪いわ
自分で読み返してみてもあれは酷いと思うもん。だからあの駄文を叩かれるのは我慢出切るけど
叩かれた腹いせに荒らしてるとか思われるのだけは勘弁





カナ×チアキ
352名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:50:32 ID:Ita0Vm7S
>>339
そのシーン見つかんないだけど何話?
353名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:23:44 ID:t1SuOgcX
今週のヤンマガのみなみけに書いてた近日重大発表って……期待していいのか!
354名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:26:50 ID:eqKI4d4r
>>353
順番的には映画化かゲーム化だろうな
355名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:32:49 ID:du+TIKdo
>>349
なるほど。つまり鉄アレイ=お前さんなんだな
あと少しさかのぼってみたんだが、>>240とかがお前さんのレスか?
356名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:34:45 ID:eqKI4d4r
>>355
ほっといてやれ
357名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:50:19 ID:in6bpTxG
>>355
違います。>>333の謝罪はまだですか?
358名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:53:28 ID:146q58dT
>>357
とりあえず叩かれた腹いせに荒らしとかヤメロ
そんな考えしか思いつかないから叩かれてると自覚するんだ

以下、ID:in6bpTxGはスルーかNGで
359名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 15:59:33 ID:t1SuOgcX
荒らすならトリップ付けてくれ
毎日NGするのめんどくさいんだよ
360名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:00:09 ID:du+TIKdo
>>356
だな

ここ最近こういう流れで殺伐としてる上に、元々匿名掲示板だから誰が誰かもわからない
話をきいてやろうとしても「意味がわからない」「違う」と謝罪を求めるだけで自分から正体を明かそうとしない

自分に本当に落ち度がないか見直してみるといいよ
361名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:01:07 ID:in6bpTxG
>>358
だから叩かれたからじゃねえ。俺=>>240とか6eXLLT9cだと思われるのが不快なんだよ。頭悪いねお前
362名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:18:56 ID:in6bpTxG
>>360
落ち度がありましたすみません。俺は前スレの68を投下した者です
68は非常に評判が悪く、アンチと擁護が言い争い、その後頭の悪い荒らしが沸き
擁護してた奴が論破された腹いせに荒らしてるんじゃないかなどと憶測が飛び交い
最終的に 擁護=荒らし=68 の図式が出来上がってしまいまして
自分としてはそれが非常に不愉快でして、次スレに移っても>>301-302のような揶揄を書き込まれ
それでも静観の構えでいようと思っていた矢先に>>333のような書き込みをされてしまい
顔真っ赤にして今このような荒らし行為をしている次第にございます。死ね



363名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:19:55 ID:in6bpTxG
>>300-301の間違い
364名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:32:18 ID:146q58dT
>>353
みなみけ実写化!



………ひぐらしと同じ結果になりそうだ
365名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:38:57 ID:t1SuOgcX
>>364
無理せずアニメ2期でお願いします
366名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:41:56 ID:in6bpTxG
必死に流れを変えようとする姿が涙ぐましいねw
367名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:54:17 ID:146q58dT
>>365
おかわr…いや、何でも無い
368名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:57:29 ID:XIq/ge31
>>366
とりあえずお前が荒らしたにしろ荒らしてないにしろ頭が悪いことは分かった

ここは21歳未満は来ちゃダメだよ、分かったかいゆとり君
369名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:04:40 ID:F9OtqUYb
嵐に構うと「会話が成立している」と判断されて、削除依頼もなにも通らなくなります。
嵐に構うのも嵐、とはそういう意味です。お願いだからスルーしてください。
370名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:35:33 ID:PA9Duav3
こういう場所では投下されたものに対してあからさまに批判をするのはマナー違反と
思っているから、68に対する書き込みはやりすぎだろうと思っていたが、当人にゴミという
自覚があるなら、遠慮する必要はなさそうだな。
気を使って損したよ。
371名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:56:16 ID:in6bpTxG
>>370
気使ってくれてたのか。ありがとうな豚野郎wwww
372名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:57:16 ID:in6bpTxG
>>369さんが言っていることが本当なら荒らし放題だねこのスレwwwwwwwwww
373名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:59:10 ID:in6bpTxG
>>370
見てるか豚?お前のせいで俺は書き込み自由だってよ
374名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:01:34 ID:in6bpTxG
あ〜あどっかのKYのせいで…
375339:2008/06/05(木) 19:04:16 ID:BLRYpGZK
>>352
無印の4話の後半

速水「なんとかバレー部にいれたいんだけど、
   なかなかいい返事もらえないのよね〜」
保坂「・・・・・・まかせろ、アヤコ。この保坂がっ
   命に代えても南ハルカをバレー部にいれてみせる!!!」
速水「わーい」(ぱちぱち)
376名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:27:42 ID:0GoVBbhZ
鉄アレイが暴れてるけど、何かあったのか?
また前スレの68のような汚物でも撒き散らしたか?
377名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:30:51 ID:t1SuOgcX
前からいる粘着が相手してもらってはしゃいでるだけだよ
378名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:33:10 ID:Ita0Vm7S
>>375
大音量にして聞いてみたけど確実に速水って言ってたぞw
俺はアヤコでも一向にかまわんが
379名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:39:29 ID:in6bpTxG
>>376
またお見苦しいものをサーセンwwwww
380名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:40:19 ID:in6bpTxG
>>377
残念その粘着とは別人なんだな〜。まあネットで確かめようも無いことだけど
381名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:41:29 ID:in6bpTxG
さあ全レスしちゃうぞ〜。どんとこいっ
382名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:43:54 ID:in6bpTxG
>>333の馬鹿はまだですか〜?
383375:2008/06/05(木) 20:31:08 ID:BLRYpGZK
>>378
あ!
確認しました

凡ミスした…
スマソ
384名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:46:51 ID:dtgfEwiY
>>381
さて、ゆとりがなにやら騒いでいるがどうでもいいんだけどな
勉強でもしてスカスカの頭に何か入れとけ

追記 このレス後、アボーンするので返答が見れない・・・・非常に残念だ
    うwwはっwww俺wwww勝wwwwwちwwwwwww逃wwwwwwwwげwwwwww
385名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:00:01 ID:in6bpTxG
しかし本当にスルースキルのない子でいっぱいだねこのスレ。そりゃ粘着も居心地良いだろうよw
386名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:36:53 ID:hCc/TkBh
自分の書いたSSが不評だったくらいでスレを荒らすとか、小学生並だな
ほんとうにここ18歳以下立ち入り禁止のPINKチャンネルなのか?

>>ID:in6bpTxG
今からお前をNGにするから俺にレスしないでね
387名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:07:19 ID:in6bpTxG
>>386
把握した。しかし18歳以下立ち入り禁止のPINKチャンネルにも関わらずスルーできない奴が多くて困るよねぇ














ところで君NGにしたんじゃなかったの?
388名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:10:06 ID:in6bpTxG
とりあえず今日のところはこの辺にしといてやんよ。明日また来るからよろしく
389名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:26:01 ID:du+TIKdo
>>362
一通り見てきた。しかし何とも言えんな‥‥

「腹いせに荒らしてる」と「憶測された」だけであって、誰しもがそう思ってた訳じゃないだろ
現に俺は例の粘着荒らしとお前さんは全くの別の人だと思ってたし

スルースキルがない奴らばっかり、って言ってるけどそれはお前さんも一緒だと思う(もちろん俺もだけど
一部の人に誤解されてたとしても、今までにもこれからも弁解するような機会はあったはず
例えば粘着荒らしがいた日に「前回鉄アレイを書いたものです」と前置きして、2〜3レス分でもいいから短編でも投下すれば、IDの違いから、粘着荒らしはお前さんや論破された奴が腹いせにやってるんじゃないってわかるしな

正直お前さんの被害妄想が入ってると思う
多少勘違いされたってスルーしておけば普通に流れたはず。弁解も出来たはず
それを今回みたいに「勘違いしてる奴がムカつくから荒らしに参加する」じゃあまりに強引すぎる

荒らしの目的はスレの雰囲気を悪くしたり、潰したりすること
粘着荒らしの手のひらで踊らされて、こんな何万とあるようなスレの端でひっそりとやってる小さなスレを荒らして、それでお前さんは満足なのか??


まぁ俺はめんどくさいしNGとかはしないんだが、このままお前さんがただの荒らしになってしまうのはあまりに忍びないんだぜ
390名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:30:41 ID:smfghkkp
>>369
だったら、いっそのこと関わった奴のレスも削除するなり、
アクセス規制にでもすれば良いんだがなぁ。

ID:du+TIKdoやID:PA9Duav3、ID:146q58dTみたいに
わざわざアンカーまで付けてる奴は特に。
391名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:42:38 ID:dtgfEwiY
ってか誘導

エロパロでエロネタ書いて叩かれた
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211193709/

ここで批評してもらったら?
392名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:15:15 ID:146q58dT
とりあえず藤岡×速水先輩の続きはまだか!
393299:2008/06/05(木) 23:34:35 ID:wDkiaEGJ
この野郎氏のツンデレっぷりに萌えた!!
ありがとうございます!!続きも楽しみにしてます
394名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:15:12 ID:qwXJjSn2
つまんないことでもめるならバレー部でミスばかりでチームの足を引っ張るアツコに対し、速水
が鉄アレイを使った拡張プレイでおしおきというハードな内容のSS投下しちゃうよ
395久留里:2008/06/06(金) 08:32:59 ID:Gb4lv0L0
『ヨコハマ』何とかクライマックスまで書けた。


でも、そろそろ家でないと会社遅刻するので帰ってから書いて投下します。
>>394 よし、宣言した以上今すぐ投下するのだ。
396名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 13:00:34 ID:zLQi3iSe
よし、今日は寄り道しないでまっすぐ帰ってくるんだぞ!
397名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 14:47:38 ID:VhleyVzO
荒らしの巣窟になっててワロタwww
もうこのスレいらねぇだろ
398名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 14:54:24 ID:Tjaeb+F5
>>395
全裸で待ってる
399名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 15:03:46 ID:f+0M/KZv
全裸なんて下品だぞ!

オレはネクタイ締めて半裸で待ってる
400名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 15:29:26 ID:QL+Jm0zH
じゃあ俺は頭にウンコ乗っけて全裸待機しとk(ry
401名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:06:46 ID:aNVCPBeY
鉄アレイで体きたえて待ってる
402名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:13:48 ID:RN5HL/eP
>>401
鍛えるのはいいよね、うん



ところでオナネタの提供はまだですか〜?読んでやるから早く投下しろよグズが
403名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:30:01 ID:f+0M/KZv
お前らwww
とりあえず風邪ひくなよw
404名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:54:27 ID:tT2BqAyN
            /⌒ ヽ              /\  /ヽ
             / ^ ω ^ ヽ        ヽ、 lヽ'  ` ´   \/l
          ,ノ      ヽ、_,,,      ヽ `'          /
       /´`''" '"´``Y'""``'j   ヽ     |  ヽ /   V   l
      { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l     .l    V    I   |
      '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ      l   ┬    ・   |
       ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/     ヽ.   │    ・   .|
        `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'       |.   ┴    ・    レ
          ,ノ  ヾ  ,, ''";l         |   r―、      l
         ./        ;ヽ       .|.   |― '      l
        .l   ヽ,,  ,/   ;;;l       |   r―、      |
        |    ,ヽ,, /    ;;;|      .|.   |― '       |
        |   ,' ;;;l l ;;'i,   ;|      |.   ┌―      |
        li   /  / l `'ヽ, 、;|      /    |―       l
       l jヾノ ,ノ  ヽ  l  ,i|     /    └─      ヽ
       l`'''" ヽ    `l: `''"`i     `l    | ̄)      l
       .l ,. i,'  }     li '、 ;;' |       |   | ̄\     ヽ
        l ; j / _, -― ' ̄ ̄`ー‐-、_   |           /´
 , .--、,,__,,-' ̄;;"`´ ;; __  __, -―- 、;; ̄`l ┌┐┌┐     |
 ;;  ,__   ;;'    r ' ´;;; ヽ_ゝ_;;|    lヽ, / .| | .| |     |
;, Y´| l  __  /`'| |   |  l  l;|     l ヽ l .└┘└┘    /
  | |.;;l_,-'l | V | |.l .|   .|    l  i i   | ;lヽ| ○  〇    l
 |.| ''.|/ l  |;;;| | | | ;|  |   | ;l l| i ;;;; l | l     _/ヽ │
;; i /   .il /| |.| |  |   i  |   | l i  '`i l /  ̄\/    ヽノ
405名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:59:51 ID:kZHEXqYF
FBIから来ました
406名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:04:24 ID:AWnLcXgl
『ラウンコからきますた

っていえって
407名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:08:43 ID:tT2BqAyN
http://ex25.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1212749077/


『ラウンコからきますた』
408名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 20:57:17 ID:zLQi3iSe
えぇぇい!! ヨコハマはまだかあぁぁーー!!
409久留里:2008/06/06(金) 22:17:34 ID:Gb4lv0L0
おばんです。何とか出来ましたので投下します。


『ハマコイ-K-』
・カナ×藤岡,カナ視点
・非エロ
・無駄に 12 レス消費
・現実の沼津市とは多少異なる場合があります。

・このSSはみなみけの平凡な日常をたんたんと書いてしまったものです。
 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、画面から30センチくらい離れて読みやがって下さい。

・それと、受け入れられない方はお隣の三島駅から新幹線名古屋方面をご利用下さい。
・更に… チアキ「いいからさっさとしろ、バカ野郎」
410ハマコイ -01/12-:2008/06/06(金) 22:18:11 ID:Gb4lv0L0
『横浜ー横浜ー、です。ご乗車、有り難う御座います』
『京急線、東急線、相鉄線、みなとみらい線、ブルーラインはお乗り換えです────』

「いっやぁー着いたー!!」
「えっと、きた改札は………出口が多くて迷うな…」
隣の三島駅から特急「踊り子」号に乗り、それに文字通り揺られること1時間半。
私と藤岡は生まれて初めて神奈川の中心地・横浜駅のホームへと舞い降りた。



          〜〜〜〜〜 ハ マ コ イ 〜〜〜〜〜



事の発端は先週のある昼休みの事だった。
私がケイコと話している時に藤岡が私を呼び出して、「横浜に行かない?」と誘ったのだ。
私が以前『東京方面に行ったことが無く、いつか遊びに言ってみたい』と、
藤岡が家に来た時に話した事を覚えていた様で、まさか本当に連れて行ってくれるとはこの時は思ってもみなかった。
藤岡はどうも、私が好きなこと、やりたいことを理解しなはってるご様子で、
ここ最近は私が勝負をふっかけても負けてばかり。この前も駅前の美味しいプリンを持って来たしな。
流石は三代目番長。まぁいいか。私はコイツと喧嘩をしたいんじゃなくて、仲良くなりたいだけなんだから。

「南?」
「南口なら反対側だろ?」
「そっちの『南』じゃないよ」
「私のことはカナちゃんと呼べと言ったはずだ。……カナでもいいけど」
ただ、コイツの気に入らない点を一つ挙げるとすれば、私だけを苗字で呼ぶことだ。
ハルカもチアキもトウマもアキラもナツキも南じゃないかっ!!

私達はホームの端にある階段を見付けると、そこから降りて改札を出た。
横浜駅は「きた」「中央」「みなみ」の3箇所に改札があって、さらに「東口」と「西口」がそれぞれにある。
流石は大都会の中心駅。出口が地元(沼津駅)の3倍ある。最寄りの大岡駅だと6倍もある。
……っていうか、どうして「きた」と「みなみ」は漢字じゃなくて平仮名なんだ? ま、いいか。
「南」
「…………」
カナと呼ぶまでは返事してやらん。
「……カ、カナ?」
でも、実際に呼ばれるとちょっと照れる。普段から名前で呼ばれてるハズなのに、何でだろう。
「………何だよ」
「ひょっとして、怒ってる」
「怒ってはいないさ。……別に、何でもないよ」
「ごめん、ちょっと道が分からなくて……あ、あったよ。あっちがみなとみらい線の横浜駅だ」
何で謝るんだよ。お前は悪いことしていないだろ? あと、番長なんだからもっとしっかりしろよ。
411名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:18:15 ID:skHnVB1L
NGワード増やしすぎてスレが20分の1ぐらいに圧縮されてしまったぞ。
412ハマコイ -02/12-:2008/06/06(金) 22:18:38 ID:Gb4lv0L0
藤岡と私は「きた東口」寄りにある地下への階段を降りて、東急とみなとみらい線の横浜駅に着いた。
流石は都会の駅。まさかあんなに階段やエスカレータで降りるとは思わなかったよ。
自動券売機の操作は藤岡に任せるとして、私はコンコースを見学する。
「うーん、やっぱりデカいなぁ」
ホームの数なら沼津の方が多いけれど、駅そのものはやっぱり横浜の方が大きい。
そりゃそうだ。横浜が沼津よりしょぼかったら、私は都会になんか憧れたりはしない。
まぁ、何だかんだ言って私は沼津に住み続けるだろうけどね。藤岡がいる限りは。
って、こら、藤岡! 私の頭の中にまで出てくるな!!
「南……いや、カナ?」
「うわぁああああああ!!!」
「?? どうしたの? カナ?」
「お前、頭の中にまで出てくるなぁ!!」
「????」
そう藤岡に怒鳴るが、彼は頭のまわりに「?」マークを浮かべるだけで首を傾げるだけ。
おのれ番長め。シラを切るつもりだな。
「と、とにかく、行こうよ。はい、これ、きっぷ」
「あ………」
ありがと。
藤岡から乗り放題の切符を受け取ると一緒に自動改札機を通る。
そういや携帯電話でタッチして改札を通っている人を見掛けたが、どういうカラクリなのだろうか。
因みにみなとみらい線はTOICAが使えない。地元の人は注意されたしっ。

エスカレータで更に深い深い所まで降りると、やっとホームが見える。
大規模な改札口とは打って変わって乗り場はたったの2つ。これは意外だった。
電光掲示板には発車する電車が順番に表示されている。
流石は都会。電車が2分おきだ。こっちでは想像が付かない。

『まもなく、1番線に、特急、元町・中華街行きがまいります』

「おい藤岡。今度のやつは特急だけど、大丈夫なのか?」
「え?」
「ほら、『特急』と言うからには『踊り子』みたいに別に切符が要るんじゃないのか?」
「そんな様子は無さそうだけど……」
で、結局私達は2本後の各駅停車に乗り、終点の元町・中華街駅まで向かった。
後で、みなとみらい線の電車はどれも特別料金は要らないことを駅員さんに教わって、2人揃って赤面。
田舎丸出しだね。私ら。

終点の「元町・中華街」駅はとにかく凄かった。私の中での地下鉄のイメージが大きく変わった。
地下鉄の駅って、もっと天井が低くて圧迫感がありそうな雰囲気で、横浜駅は実際に窮屈な印象だった。
ところが、この駅はどうだ。
上にもう一本線路が敷けそうなほど天井は高く、そこには色々な写真の様な壁画が描かれているではないか!!
この前駿テレで観たSF映画に出てくる、近未来の街の公園といった趣だ。
そう言えば途中で通り過ぎたみなとみらい駅も凄かったな。
(あと、降りた瞬間、2人同時に『すげー』って叫んじゃったのは、ここだけの話にしておいてくれ)
413ハマコイ -03/12-:2008/06/06(金) 22:19:07 ID:Gb4lv0L0
中華街の中華料理屋さんは中学生の私らには高すぎて入れなかったので、
水族館の入り口にあるカフェでお昼を食べることにした。
そして、中華街のど真ん中にある「おもしろ水族館」へいよいよ入館……それにしてもカップルが多いな。
はぐれないように藤岡の手を……繋ぐのはちょっと恥ずかしいのでショルダーバッグのベルトを掴んで一緒に館内を見て回る。
流石は吉本興業の水族館。入った途端からギャグ全開で、『カレーライス』にはやられた。
藤岡は元々こういうのが好きみたいで、興味津々。
藤岡も近くの田んぼでザリガニとか釣ったのかなぁ。私も男子に混じってやってたけどさ。
「あははっ、何だよコレ! 変なのー!!」
「あははは、そうだねっ!」
私がバカ笑いをしていると、藤岡も一緒に笑ってくれる。
ここまで付き合ってくれる『友達』、男子の中ではコイツが初めてだな。

「いやぁ、面白かった」
「そうだね。ただ可笑しかっただけじゃなくて、本当に面白かった」
「そりゃ『おもしろ水族館』が面白くなかったらただの『水族館』だろ」
「あ、そっか。ははは」
漫才みたいなやりとりをして水族館を後にする。
途中、藤岡の奢りでいかい(大きい)豚まんを食べながら、歩いて山下公園へと向かう。
ハタから見ていると、私と藤岡はどんな風に見えるんだろうか。
まぁ、誰がどう見たって『仲の良い中学生』にしか見えないだろう。
って、藤岡、何赤くなってんだ!! こっちの方が恥ずかしくなるだろーが!!
……って、あれ? 私…………いや、そんな事はない。私に『そういう意味での』好きな奴は今のところ居ない。

ガイドマップを便りに山下公園に着いた。
途中に「山下町公園」という紛らわしい公園があって、私はついつい「着いたー」と叫んでしまった。
ちょっとはしゃぎ過ぎかな……。でも、楽しめる時に楽しめないと。
せっかく大岡中の番長様が私を連れて行ってくれているのだから。
「へぇ、これが氷川丸か」
「みたいだよ。今は博物館になっているけど、それまではビアガーデンになっていて、
 大人のカップルに人気だったみたいだよ」
ちょっと照れくさそうに言う藤岡。ってお前、いちいち解説すんなよ。
「中、入ってみる?」
って、人の話を聞けよ。何か、今日はいつも以上に空回りしているような気がしないでもない。
藤岡(というか、藤岡が持っているガイドブック)の説明によると、
前の管理会社が南京割れして船も解体されそうになったらしいけど、日本ゆーせん(優先? 有線?)が引き取って改修したらしい。
私には美術センスも何も無いけれど、取り敢えずこの船は「凄い」って事が分かった。
当時はすんごい豪華客船だったらしく、戦争中も敵に襲われなかった奇蹟の船らしい。
そして番長はまたしても興味津々。お前、本当に番長か?
番長は博物館で目を輝かせたりとかしないんだぞ。それにそんな洒落た服なんか着ないんだぞ。
(私も今日の日のためにヨーカドーで服を買って貰ったんだけどさ)
「まったく、男子はお子様だなー」
「カナには言われたくないよ」
「お前にも言われたくないよっ!」
私と藤岡が展望室で言い合っていると、周囲から生暖かい視線がグサグサと差し込んでくる。
「ほら、お前のせいで私が恥ずかしい思いをしただろーが!」
「えぇ? オレのせいなの?」
「あのアイス食べたい。あれご馳走してくれたら許す」
「わ…分かったよ。強引だなぁ」
「何か言ったか?」
「い、いや、べ、別に」
おい、そこでお前が折れるなよ。番長なんだから喧嘩しないと。
ちょっと藤岡のことが心配になってきた。コイツはしばらく私が側に居て、根性をたたき直すしか無さそうだ。
414ハマコイ -04/12-:2008/06/06(金) 22:20:15 ID:Gb4lv0L0
ドタバタ騒動を起こした氷川丸を後にし、「臨港プロムナード」を歩いてみなとみらい方面へ。
藤岡は何を企んでいるのか知らんが、さっきから私にわれやこれやと説明してくる。
最初はちょっと鬱陶しかったけど、「大さん橋」や改修工事中のマリンタワー、
横浜税関に神奈川県庁と片っ端から話を聞いていると、これらの建物に次第に興味を持ち始める。
お前、もう横浜に住め。そしたら私が毎週遊びに行ってやるから。

大さん橋を横目に見て新港橋を渡り、非常に怪しいテントが見えた辺りから遊歩道へと折れる。
次に向かった先は、そう、テレビや漫画でもよく出てくる「赤レンガ倉庫」だ。
文字通りの赤レンガ倉庫は3階建てで、大きい方は中に色々なお店が入っていて、
小さい方(十分いかいけど)は文化ホールとなっているようだ。
そして、その建物の迫力は想像以上! 今にもあの大食い探偵が出てきそうだ。
「中で何かやってるみたいだよ。行こう!」
そう言うと、藤岡は私の手を引いて2号館の中へ。
手を繋がれていることに気付いたのはちょっと後の事だった……。

色々なところを廻ったのでちょっと疲れてきた。
そんな私の様子を察知したのか、藤岡は海に面した芝生で休もうと提案してきた。
「飲み物買ってくるから、そこで休んでて」
そう言って彼は走って行ってしまう。そんなに走らなくたって大丈夫だよ。

はぁ。
「今頃ハルカとチアキはどうしてるかなぁ」
2人には今日の事を既に話している。というか、藤岡が誘った当日に全てを話している。
藤岡と私の2人だけでは色々と不安なので、チアキに同伴を求めたが、何故かハルカに却下された。
あの時のやりとりが脳裏によみがえる。
『お前と番長のデートに私が居たら不自然だろう?』
『で、デートなんかじゃないよ! 私は藤岡と「ただ出掛ける」だけだよ!』
『くやしいが、藤岡はお前を選んだ。いっそのこと奴のハートを奪って倒してこい』
『なんだよ。なぁ、ハルカでもいいから頼むよ』
『2人の恋に私が邪魔しちゃ、ダメでしょ?』
全く。2人して何アホな事言ってんだ。私と藤岡は「ただの友達」であって、別に恋仲には無い。
そりゃ、確かにアイツには2度も告白されたけど、私はその気は無いし、
そもそも『そういう気持ち』が私にはまだ分からない。
「そうだ! アイツとは『友達』であって、別に好きとかそういうのとは違うんだーー!!」
自分でも訳が分からずに海へ向かって叫んでしまった。
だが、この時一番恥ずかしかったのは………、
「ど、どうしたの? カナ……」
……これを藤岡に見られたことだった。
「何でもない」
私は知らんぷりをして藤岡から炭酸飲料を奪い取ると、そのまま一気に飲み干した。
「た、炭酸をそんな一気に飲んだら、……」
「げほっげほっげほっ。何だコレは。ちょっと炭酸が強すぎやしないか?!」
「一気に飲むからだよ」
「五月蠅いなぁっ、あー、もうけったくそってゃー!!」
「どうしたの? カナ。さっきから苛々してるみたいだけど」
「苛々なんかしてないっ!!」
「あ、それ、オレの分……」
ごめん、藤岡。何か知らないけれど、あんたの顔見た途端、ちょっと………。

何だろうね、この気持ち。ちょっとどきどきする。
415ハマコイ -05/12-:2008/06/06(金) 22:21:29 ID:Gb4lv0L0
赤レンガパークでの騒動で私達はちょっと気まずくなってしまっていた。
悪いのは私なんだけど、口から出るのは思ってもいない事ばかり。
藤岡は喧嘩になるのを避けるためか、さっきから宥めたり聞き流したりしている。
いつもそうだけど、いつもよりも空回りしている様な気がする。私が。
今手元に鏡があれば、私は一体、どんな顔をしているのだろう。
藤岡にはどういう風に見られているんだろう。
このまま、「ごめんね」も言えないまま沼津に帰る事になるのかな。
せっかくの旅行なのに。
「カナ」
「…………なに?」
藤岡も藤岡だ。こんな私、ガツンと怒鳴って置いていってしまえばいいんだよ。
お前、バカだよ。私と同じくらいバカだよ。怒れよ。
「………何を考え………ランドマークタワー、登ってみよう」
「……………」
「今日は晴れているから、展望室まで行けば、きっとカナの曇り空も、きっと晴れるよ」
お前、本当にバカだよ。こんちくしょう。



開港の道を一緒に歩き、日本丸の前でちょっと立ち止まる。
藤岡は精一杯の笑顔を私に見せて、そして、「行こう」という。
私はその間、ずっと彼の背中を見ていた。藤岡って、結構体格いいんだよな……。
桜木町駅から続いていたらしい長い通路に合流して、ランドマークプラザに入る。
色んなお店が向こうに見えるけど、途中で曲がってランドマークタワーの入口へ。
行ったんエスカレータを降りてから入場券を買って列に並ぶ。
休日の昼間だというのにそれほど混雑はしていなかった。
藤岡は──多分敢えてそうしているのだろう──いつもの調子でガイドブック片手にあれこれ説明してくれている。
彼の説明によれば、ランドマークタワーの高さは296m。商業ビルの中では一番高いビルらしい。
展望室は東京タワーよりも高い位置にあるそうで、そこへは「日本最速のエレベータ」で一気に上がるという。
私達をぎっしり詰め込んだエレベータは扉を閉じ、いよいよ60階展望室へ。
416ハマコイ -06/12-:2008/06/06(金) 22:21:52 ID:Gb4lv0L0
「69階、展望台フロア『スカイガーデン』でございます」
あまりにも速過ぎて、あっけなく展望室に着いてしまった。
地上69階。イマイチ実感の湧かない高さだ。
うちのマンションの14倍の高さ。イーラdeでさえこの高さには敵わない。
まさに文字通りのランドマークタワーだ。

「ほら、眺めが綺麗だよ」
藤岡がそっと、私の背中に手を延ばし、軽く、一歩前へと進ませる。
「──────!!」
そこに広がるのは、先ほど歩いてきた道、山下公園、大さん橋、赤レンガ倉庫……色々な建物が、
いや、それだけではない。そこからは横浜の『街』が一望出来る。
向こうに見えるのは伊豆……いや、三浦半島か。これは凄い。
まるで自分が鳥の様になったかのようだ。
でも、何だろう。小さな胸の中にある大きなモヤモヤがあるせいか、素直に喜べない。
もしかして、隣に藤岡が居るからかだろうか。私、どうしてコイツの事が気になるんだろう。
藤岡がちょっと不安げな顔で、私に問いかける。
「どうか…な?」
問いかけられて、返す言葉を選ぶ。私、頭単純だからベタな答えしか返せないや。
「…………うん、きれい」
だから、そう答えた。藤岡が笑った。
「そっか。良かった」
その笑顔は、まるで小さな子供のように純粋だ。
何処かあどけない藤岡。結構可愛いじゃないか。
「? オレの顔に何か付いてる?」
「……い、いや、別に」
どうやら彼をじーっと見つめてしまっていたようだ。

「そっか」
少し間をおいて、彼は短くそう答えた。

スカイガーデンは4面全てが展望スペースになっていて、それぞれに「西」や「南」の様に方角を示すプレートが貼られていた。
そこにはカップルや家族連れが居て、みんな思い思いに景色を楽しんだり、写真を撮っていたりする。
中には1人で登ってきたらしい人も何人か居た。三脚といかいカメラを持ってたから、多分プロの人だろう。
4面のうち1面はカフェになっているようで、お酒も置いてある。
夜は大人の社交場にもなっているようだ─────ん?
あのお酒、以前速見先輩が持ってきた『高級ジュース』と良く似ているのだが、気のせいだろうか。
ふと右を向くと、藤岡が何やら言いたそうな顔をしている。
私、変な顔、してた?
417ハマコイ -07/12-:2008/06/06(金) 22:22:56 ID:Gb4lv0L0
「南!」
だからカナと呼べと言ったろうが! でも、ツッコむ気力が無かった。
疲れていた訳ではない。多分、胸の中のモヤモヤが悪戯しているのだろう。
「ほら、ここ、南……カナの特等席だよ!」
私が考え事をしている時に何言ってんだと一瞬思ったが、藤岡が指さす方を向くと、
そこにはプレートが貼られており、そこには「南 South」と書かれていた。
「…………寒かった、かな」
刹那、時間が止まったような気がした。
何処からか聞こえるBGMも、周りの人の話し声も、何もかもが静まり返った……様な気がした。
そして、私に異変が起こった。急に顔の筋肉が動き出したような気がして、口から声が出そうになる。
「ぷふっ」
間抜けな音が漏れた。藤岡はそんな私を見て肩を落としている。
急に笑いたくなった。だから笑ってやった。
「ぷはっ、あっはははははははは!!」
精一杯笑ってやった。周囲がざわめいたような気がしたが、そんなのどうでもいい。
胸の中のモヤモヤを押し出す様に、私は笑った。
「っはははははは、お前、どうせ駄洒落を言うならもっとヒネってから言えよ!
 あはははははははは!!」
多分、藤岡はともかくとして、周りはただのバカとしか思っていないだろう。
でも、いいよ。スカッとしたから。
笑い転げて息が詰まりそうだ。藤岡がちょっと引いている。可哀相なのでそこでストップした。

「ごめん」
「え?」
「さっきは、ごめん。ちょっと、考え事してて…………」
「…………どんな考え事?」
心配そうに私の顔を覗き込む藤岡。そんな目で見るなよ。お前の事だよ!!
「何か、スッキリしちゃった」
「……ああ、まぁね。あれだけ笑えばね」
「ごめん、ちょっと吃驚したでしょ?」
「うん、ちょっとね。でも、いつものカナに戻ったような気がして良かった」
「お前、それどういうつもりだよ! 何? 私がいつもバカ笑いしてると思ってるのか?」
「ち、違うよ。ただ……その、元気なカナが一番だからさ」
「…………ばか」
「え?」
「………何でもない。ほら、あれ、何だっけ? ベイブリッジだっけ?
 えらいいかい船が橋の下、通ってるぞ!!」
藤岡に察せられない様に、私はわざと話をそらせた。
大きな豪華客船がベイブリッジの下を通過しようとしていた。
「おわっ、凄い、豪華客船だ!! あれ、確か『あすか』じゃなかったっけ?」
「船の名前なんて分からないよ」
「昨日、テレビの特集でやってたの、観てなかった?」
「ああ、アレか。観た観た! いつか乗ってみてーなー」
「今のオレ達じゃちょっと無理かな?」
「今じゃなくていいよ。『いつかそのうち』乗ってみたいなーって」
「そっか。っははははは」
「ふふ、あははははは」
そして、2人で笑い合った。
結局、この時は私の藤岡に対する気持ちには気付かなかったけど、
少なくとも、私はコイツが気になっている、って事は分かったかな。
何か分からないけれども、藤岡と一緒にいると、何か楽しいんだよな。

存分に「空の散歩」を楽しんだ私達は、お土産を買ってエレベータへ。
日本最速のエレベータは「まだそこに居たい」という気持ちを吹き飛ばすかの様に、一気に降りていった。
418ハマコイ -08/12-:2008/06/06(金) 22:23:43 ID:Gb4lv0L0
その後で、派手な色彩のクィーンズスクエアを歩いて、色々なお店を廻って、
でもお金が無いから何も買わないで、2人で存分に楽しんだ。
藤岡と撮ったプリクラは、今でもキーホルダに大事に入れられている。2人の思い出だからね。

地下1階の「サブウェイ」というサンドイッチ屋(沼津には無い)でサンドイッチを食べて、
それからみなとみらい線で今度は日本大通り(にほんだいどおり、ではない)駅へ。
日が延びてきたとはいえ、流石にこの時間になると辺りは暗くなる。
陽が沈んでしまう前に次の場所へ行かなくては。
「キング」と呼ばれる神奈川県庁の前を過ぎ、大きな交差点を渡る。
昼間に通った臨港プロムナードの下をくぐって、手を繋ぎながら(いや、繋がれながら)着いたのは大さん橋。
屋上の展望スペースは一面ヨコハマの海が臨め、大小様々な船が見られる。
足もとは全面板張りで、さん橋全体が船のような形をしているので、平らな所が無くちょっと歩きづらい。
向かって左手にはちょうど豪華客船が停まっており、下では荷物の積み込みを行っているようだ。
「凄いぞー! こんないかい船、沼津じゃ見ないよ!!」
沼津にあるのは漁船とレジャーボートばかり。こんな大きな船とはスケールが違いすぎる。
藤岡がガイドブックにはさんだメモを見ながら、言った。
「この船はこの後、神戸へ向けて出航するみたいだよ」
「へぇ、神戸か。どんなトコなんだろうな」
「横浜みたいに景色が綺麗な所らしいよ? 『東の横浜・西の神戸』といった所かな?」
「へぇ、お前、何でも知ってんだな。流石は番長だ」
「ここで番長はやめてよ」
「何だよ、いいじゃないか。お前は大岡中の番長なんだから」
初代の妹が言ってやってんだから有り難く思いたまえ!!
「えいっ」
軽く彼の背中をつついてやった。
「おわっ?!」
バランスを崩して少しよろける藤岡。
「このーっ!」「うわっ、何をする?!」「お返しだ!!」「何をー! 藤岡のくせにー!!」
結局周囲の熱い視線を受けながら、大さん橋の上で私達は小さな子供のようにはしゃいだ。
今日の出来事は、例え頭を打ってパーになっても、きっと覚えているだろう。

そろそろ帰りの電車の時間が迫ってきた。
沼津へは遅くとも10時までには着かなくてはならない。時間はあと少しだけ。
「最後に観覧車、乗ろうか?」
「そんな金、もう無いだろ?」
あちこち廻った上、色んなものを食べたりしたので財布の中は帰りの電車代しか残っていない。
ちょっと食べ過ぎたか。特に私が。
「じゃあ、横浜駅まで散歩しよう」「えー、遠いから嫌だ」
「しょうがないなぁ。じゃあ電車で行こうか」「みなとみらい駅までなら歩く」
「分かったよ。ほら、行こう」「おう!」
ちょっとワガママになって、藤岡に甘えて見せる。ちょっとは女の子らしくなったかな。
藤岡は笑っているけど、流石に疲れが見え隠れしている。私、ちょっと騒ぎすぎたかな?
いや、藤岡は番長だ。ちょっとやそっとじゃヘタれないに違いない!!

大道芸を横目に見て階段を上り、2階の通路からクィーンズスクエアに入る。
藤岡曰く、このド派手な色彩は、とあるデザイナーの意匠によるらしい。
その人は九州の特急列車のデザインも担当したらしく、斬新で独特なデザインが評判らしい。
あまり興味は無い話題だったけど、ちょっと知識が増えた。
419ハマコイ -09/12-:2008/06/06(金) 22:24:28 ID:Gb4lv0L0
クィーンズスクエアの2階から一気に地下3階まで降りる長いエスカレータに乗る。
徐々に移っていく光景を見ながら、私は遂に藤岡に対する気持ちに気付いた。
気付いてしまった。
それがちょっと、恐かった。

私は、藤岡の事が好きだったんだ。
今の今まで気が付かなかったけど、今、やっと気が付いた。
友達として好きなんじゃない。『そういう意味で』好きなんだ。
もしかしたら間違っているのかも知れない。
それでも、少なくとも、『今』の私は、『彼』の側に居たい。ずっと居たい。
そういう気持ちで一杯だった。

地下2階を通り過ぎる。
前に立っている藤岡の背中に、そっと手を添える。
藤岡は何も反応しない。こいつ、わざと気が付かないフリをしているな?

フリーきっぷを自動改札機に通して、ホームへと降りる。
さっきとは反対側、つまり、横浜駅側で電車を待つ。
エスカレータにはあんなに人が乗っていたのに、駅のホームはがらんとしている。
皆、一体何処へ行ってしまったのだろう。
ホームから地上3階が見える中華街側とは異なり、こちら側は天井が低くて人も居ない。

(気持ちを伝えるなら、今がチャンスかな?)
彼は初めて私に告白してから今日まで、ずっと返事を待っているに違いない。
私は彼を散々待たせた。これ以上彼を待たせる訳にはいかない。
意を決して、彼に今の気持ちを伝えることにした。


『まもなく、2番線に、特急、渋谷行きが、10両編成で入ります』


「あのさ、藤岡」


何処からか風の音が聞こえる。自分との闘いが始まった。


「………なに?」
藤岡が私に振り向いた。ちょっと緊張している様だ。


『2番線ご注意下さい。渋谷行き特急電車の到着です。黄色い線の内側まで下がってお待ち下さい』


風の音が強まっていく。早く言わなきゃ!


「今、分かったよ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………、
地下トンネルに電車の走行音が響き渡る。強い風と共に電車がやって来た。


「私も!! あんたの事!! 藤岡の事!!」


ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ…………。プシューッ。
420ハマコイ -10/12-:2008/06/06(金) 22:26:09 ID:Gb4lv0L0





「好きだぁああああっっっ!!!!」





『みなとみらい、みなとみらい。2番線の電車は、特急、渋谷行きです』

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
言ってやった。
思っくそ言ってやった。
半ば勢いに任せて、今の気持ちを、精一杯込めて、藤岡に、言った。
振り向けば、運転士が何事かと目を丸くしている。
しかし、もっと驚いているのは藤岡本人だ。

「最初はただの球蹴り番長としか思っていなかったけど、今、分かった!!」
「カナ………」

『♪〜〜〜〜〜。
 2番線から、特急、渋谷行きが、発車いたします。閉まるドアにご注意下さい』

「お前が何でこんな私のこと、大事にしてくれるのか、今、分かった!!」

♪ポン、ピン。……………ガタン。

「お前……藤岡、お前、バカだよ!! もっと可愛い子が沢山居るじゃないか!!
 もっと私より頭の良い子が沢山居るじゃないか!! 何でだよ!! 何で私なんだよ!!」
「それは、オレが……」

キ──────────ン…………、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴ…………、

「お前のせいだよ!! お前が優しくしてくれるから!!
 私がお前のこと、好きになっちまったじゃないか!!
 『こんな』私が、お前の事、好きになっちまったじゃないか!!」
「だから、それは………」

カタン、カタン、

電車は何事もなかったかのように行ってしまった。鉄色の冷たい風を残して。
421ハマコイ -11/12-:2008/06/06(金) 22:26:40 ID:Gb4lv0L0
その直後だった。
「『こんな』って言うなよ!!」
藤岡が怒鳴り返した。
「『こんな』って言うなよ!! みな……カナ、カナはオレには持ってない良い所、沢山持ってるよ!!」
「オレがどんなに落ち込んでても、いつも側で元気付けてくれるのはカナなんだよ!!」
「この前サッカーの試合で負けた時もそうだ!! カナは笑いながら言ったじゃないか!!」
………何て言ったんだっけ?
「『次頑張ればいいら』って!! カナは自分で気付いてないかも知れないけれども、
 そうやってオレを……いや、みんなを元気付けてくれるんだよ!!
 だから負けても次頑張ろうって気になれるんだよ!!」
………そ、そんなんでいいのかよ。そんなんでいいのかよ。
「いいんだよ。むしろそうしてくれ!!」
「………するよ。じゃあそうするよ。後悔すんなよ!!」
「後悔なんか、する訳ないじゃないか」
「そう。じゃあ、お前の彼女になってやってもいい」
「………何だよ。相変わらずだな」
「…………何がさ?」
藤岡は私に何の問いには答えず、
「カナ」
とだけ言って私に近付いた。
私が怯んだ隙を狙ってか、そのまま、半ば勢いで顔を近づける。
「……………んむぅ」
藤岡の唇が、私の唇に触れた。チアキとは違う、男の子の唇。
そう言えば、男の子とのキスは、これが初めてだ。
意外と柔らかい。
私もやり返してやる。
「ん…………んむっ…………ん…………」
「………んっ………んんぅ…………」
結構な時間、私と藤岡は口づけをしていた様な気がした。実際にはほんの数分だけど。
手作りの苺チョコレートの様な、甘い甘い、キス。
私にはそう感ぜられた。

「カナ」
「な、何だよ」
「オレと、付き合って下さい」
「……………私より先に言うな。番長のくせに」
「………。カナらしいな」
「からかうな」
422ハマコイ -12/12-:2008/06/06(金) 22:27:50 ID:Gb4lv0L0
横浜駅に到着し、駅じゅう走り回ってやっと見付けた公衆電話から家に電話をする。
今、帰ります、と。

行きは特急列車だったけど、帰りは列車のダイヤの都合とお財布の都合で普通列車で帰ることになった。

『まもなく、4番線に、普通、沼津行きが、参ります。危ないですから、黄色い線まで、お下がり下さい』





「本当に、いいね」
「うん、いい」

横浜からの帰り道、晴れて恋人同士となった私と藤岡は、一緒に普通列車の1号車に乗車した。
急遽予定を変更して、ここから2時間、私と藤岡は禁断の領域へ通ずる階段へと足を伸ばした。

Fin.
423ハマコイ by 久留里:2008/06/06(金) 22:28:50 ID:Gb4lv0L0
何もかもが甘すぎる。
物語の味付けも、カナの心理描写も、そして自分自身も、何もかもが甘い。



だから今後も書きまくって経験値上昇していきます。
では。
424名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:51:10 ID:skHnVB1L
>>423
良作ありがとう。
恋のある青春っていいよなあ!おい!
425名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 22:52:46 ID:VhleyVzO
良作× オナニー文○ 
426名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:00:23 ID:VhleyVzO
糞スレ晒しage
427名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:02:17 ID:VhleyVzO
あんたらも自身の妄想公表して恥ずかしくねーの?w
これをお前らの親父さんが見たら
恥ずかしくて死ぬだろうよw
むしろ劣化遺伝しか残さん親は死んだ方がマシだがw
428名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:11:58 ID:2OzSwCl3
 
429久留里:2008/06/06(金) 23:13:20 ID:Gb4lv0L0
最後にこれを書きたかったんだ↓


カナが恋をしたっていいじゃない。
だって女の子なんだもの。



横浜は近所なのでちょくちょく行っています。
デートにもうってつけですな。玉砕したけどorz
430名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:33:30 ID:aNVCPBeY
なかなか面白かったが、他の奴が競ってご当地モノとか書かないようにはして欲しい。
こういうのは一番目だから良い。
431名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:34:04 ID:sjJINiWN
>>423
GJ!
甘い雰囲気が素晴らしいね
432名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:08:00 ID:Tjaeb+F5
>>429
GJ!
帰宅早々パソ付けて良かったよ

しかしカナはSSに使い勝手がいいな
433名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 00:25:50 ID:PY1gVXY7
>>423
おかえりGJ!! 好きだ! 好きです!!
まってました。まさか12レスもあるなんて……ずいぶんとホッコリしました。

>だから今後も書きまくって経験値上昇していきます。
次回作、半裸で期待して待ってます。
434名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 05:55:31 ID:pJG3uuX/
>>423
日本郵船やら飛鳥2やらが出てくるとは。なんかリアルだった。
日本の二大客船港たる横浜を思い出しながら読めました。
カナ萌え〜GJです
435名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:20:36 ID:zFk4jbNX
NGワードに指定したとかよく見かけるけどさ、いちいち宣言したりしたら構ってるのと同じだよね。馬鹿?w
あと本当に昨日の荒らし全部NGにした奴いたらそいつそうとうの暇人だなwwwwww
436名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:37:39 ID:gTcGMzmg
ヨコハマキテター!GJ!
なんかヨコハマに行った事ないけど、藤岡のガイドのおかげでこっちまで行った気になれたよw
437名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:56:41 ID:NWBp04Hy
やはりカナには藤岡だな

だが藤岡には千秋やトウマも似合うという矛盾…
438名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 14:05:40 ID:DTZiIvKT
>>437
なんという汎用性の高さ!
藤岡はみんなのおもちゃだ( ゚∀゚)
439久留里:2008/06/07(土) 15:48:30 ID:o/ypY0Qj
おまけ。

***
カナとチアキが横浜に居る頃………。

「ハルカ姉さま」
「ん? なに?」
「今日は家の中がとても静かです」
「あら、たまにはいいじゃない。ちょっと寂しいけど」
ムードメーカにしてトラブルメーカのカナが居ない為、南家はひっそりと静まりかえっていた。
普段は毎日のように来るトウマ達もおらず、2人は退屈しているのだった。
リビングのコタツテーブルで向かい合う2人。その足もとには読み終えた本が高く積まれていた。

「ハルカ姉さま」
「どうしたの? チアキ。もしかして、カナが居なくて寂しいの?」
「ち、ち、違いますっ!! あんなバカ、居なくてむしろせいせいしています」
「そんなこと言わないの。あ、もしかして、藤岡君かしら?」
「そ………それは…………。」
「ふふ、チアキったら可愛いわね。2人とも、今、どうしているのかしら? ふふっ」
「ハルカ姉さま、何か嬉しそうですね」
「あら、チアキは嬉しくないの?」
チアキはご機嫌斜めのご様子だ。理由は……言うまでもない。

「ハルカ姉さま」
「なあに?」
「何か悔しいです」
「何が?」
「カナが藤岡に……、いや、藤岡がカナに……、えーと、
 と、と、とにかく、2人が仲良くしているのが悔しいです」
(チアキ、カナも藤岡君も好きだから、ちょっと焼き餅妬いているのかな?)
「ハルカ姉さま」
「チアキ」
「は……はい」
「ごはんにしよっか。出掛ける支度をしましょう」
「え?」
「ふふ、今日は特別よ。カナには言っちゃダメよ?」
「は………はい!!」

fin.
440名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 17:21:35 ID:NoS7VhcE
カナと藤岡の間違いか?
441名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:50:56 ID:Cx3lHxRH
なにが?
442名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:43:33 ID:3N/k1oSo
冒頭の、
>おまけ。

***
カナとチアキが横浜に居る頃………。


って所じゃない?
443名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 18:13:59 ID:5p1dGJAs
>>441
読解力の無い屑だな
444名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 18:26:38 ID:Cx3lHxRH
>>442
サンクス
>>443
は?うぜーよ死ね!
445名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:18:43 ID:5p1dGJAs
おまけに文章力も無いと来たか。やっぱゆとりだなw
446名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:20:03 ID:ZJSU2ArI
マキ×藤岡とか…凄く良いと思うんだ
447名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:43:37 ID:3N/k1oSo
藤岡は速水やアツコともいけたんだ
原作で関わりのあったマキくらい余裕でいただいちゃうだろ
むしろ頂かれちゃうだろ
448久留里:2008/06/09(月) 00:01:08 ID:+8cxgQGO
>>440,442
今開いた時に気付いた。
>>440が正しいです。すまぬ。

さて、
続編で帰りのシーンを描いた『ハマコイ〜おかわり〜』に手を出そうか、
それとも藤岡サイドを描いた『ハマコイ-F-』を書こうか考え中。
449名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:10:52 ID:hbgpOVLA
『ハマコイ〜おかわり〜』に一票!
ただし、サブタイトルだけは変更を求む!!
450名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:16:06 ID:Tfa17jbd
ハル×マコの続きが読みたくてずっと全裸待機なんですが、そろそろ風邪ひきそうです・・・
451名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 07:28:17 ID:+TZ0axjn
>>445
文章力云々でてめーにとやかく言われる筋合いはねーよカス
452名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:15:50 ID:Ej1f6pG5
読解力と文章力の無い屑が図星をつかれて暴れてるな。
453名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 10:47:47 ID:lknKWLSm
>>450
無茶しやがって…
454名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 12:07:37 ID:+TZ0axjn
>>452
カスって言われて否定しなかったねwwwwカス乙wwwww
455名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 12:41:39 ID:Ej1f6pG5
なんとまあ貧困な頭。
他に使える言葉がこれだけとは、お子ちゃまだなぁ。
456名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 13:35:59 ID:2S/tjzNN
喧嘩なら余所でやんなさい
457名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:51:57 ID:+TZ0axjn
>>455
貧困な頭だって。それを言うなら貧相だろ。なんて貧困な頭の奴だwwww
458名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:05:03 ID:Ej1f6pG5
貧相な頭って、荒らしてる奴はハゲだったんだ。
459名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:52:06 ID:+TZ0axjn
またまたwwwwwひwwwwんwwwwこwwwwんwwwwなレスをwwwwwお前はアフリカの恵まれない子供達かwwww
460名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:20:58 ID:Ej1f6pG5
w多すぎ。
読みづらいよハゲ。
461名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 19:35:16 ID:+TZ0axjn
それは君の頭が貧困(笑)だからでは?wwwwwwww
462名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:26:57 ID:Ej1f6pG5
君の頭が貧相なのは知ってるよ。
463名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:29:32 ID:+TZ0axjn
会話になってねえwww馬鹿だこいつwwww
464名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:11:14 ID:Ej1f6pG5
悔しいだろうなぁ。
まともに構ってもらえず、頭と同じく寂しいだろう。
465名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:18:53 ID:EUxsfK0M
>>456
なんて大人なんだ・・・456にだったら抱かれてもかまわない!!
466名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 22:42:11 ID:NDfcXH/2
お前ら速水×藤岡と藤岡×速水どっち読みたい?
467久留里:2008/06/09(月) 23:07:02 ID:+8cxgQGO
話の流れ、ぶった切っても良さそうですね。

おばんです。
『ハマコイ』の続きを考えていたら、何故かトンデモないモノが出来てしまった。
記念に投下しておきます。

『定点観測』
・カナ×藤岡(×リコ)・リコ視点
・中途半端にエロ
・無駄に 9 レス消費
・沼津市立大岡中学校とは一切関係ございません。
・このSSはみなみけの平凡からちょっと外れた日常をたんたんと書いてしまったものです。
 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は隣の三島駅から名古屋にでも大阪にでも行きやがって下さい。
468定点観測 -1/9-:2008/06/09(月) 23:07:40 ID:+8cxgQGO
カナの様子が何かおかしい。いや、おかしいのは元々なんだけど……。
そう言えば、藤岡君もちょっとだけ雰囲気が変わったような気がする。
カナは前よりも騒がしくなった様に見えるし、藤岡君もどこか動きがぎこちない。
────2人の間に何かあったわね?

私はリコ。藤岡君の事は、中学の入学式の日以来、想いを抱き続けている。
何度か話しかけた事はあるし、理科の実験でも同じ班になったこともある。
格好良くて、スポーツ万能で、とても優しい藤岡君。
学校で彼と会う度に、私の想いはどんどん強まっていった。

他のクラスメイトに「告白しちゃえば?」とは言われたものの、一つ問題があった。
彼は何を思ったか、同じクラスメイトのカナ──南夏奈──を好いていた。
カナの性格を考えると、彼がどうしてカナを選んだのかは到底理解出来ない。
別に私はカナが嫌いな訳ではない。でも、彼女に大して許せない事が一つある。
そう、カナは藤岡君に気がある訳でもなく、以前も話していたけど、
「そういう意味での好きな人は居ない」という。
藤岡君に対しても、実際、『友達』として接していると彼女は言うけれど、本当かしら?
469定点観測 -2/9-:2008/06/09(月) 23:08:14 ID:+8cxgQGO
翌日─────。

田舎というのは噂が広まるのが早い。
今回はどんな噂が広まったかと言うと、カナと藤岡君の事だった。

「おはよう」
おっと、噂をすれば誰とやら。朝練を終えた藤岡君が、教室の中へ入ってきた。
「おはよう、藤岡く…「よう、旦那!! 奥さんはどうしたんだい!?」
私が挨拶しようとしたら、他の男子の大声で掻き消してしまった。
折角藤岡君に挨拶しようとしているのに、何てことするのよ!!
「え? お、奥さんって、おれ、結婚なんかしてないよ?」
「何言ってんだよ、お、さては早速夫婦喧嘩ですか?」
「藤岡も隅に置けんやっちゃなー」
「えっと、式は幾日だっけ?」
入って早々男子にからかわれる藤岡君。ちょっと照れている彼も格好良いけれども、
照れている相手が誰だか分かっている私は、彼のその様子を直視出来なかった。
「おいおい、からかうなよ。おれには、別に………その…………あ!!」

藤岡君の咄嗟の声に、クラスメイト全員が教室の前の扉に注目する。

 がらがらがら。

扉を開けて入ってきたのは、私達2年5組のムードメーカにしてトラブルメーカ、
そして、騒音メーカの南夏奈だった。
「お早う、南」
「お早う」
しかし、カナは短く挨拶を返しただけで、それから特に何も言わずに席に着いた。
藤岡君も特に気にしていない様子。

「何だ何だ? お前のカミさん、愛想悪いな」
「やっぱり喧嘩か? 南、怒るとおっかねゃーかんな」
「だから違うよ!」
明らかに2人の様子がおかしい。
私は丁度教室に入ってきたケイコのスカートを掴み、早速訊いてみた。
「カナと藤岡君、様子が変だけど、どうしたの?」
すると、ケイコは驚いた様子で私を見る。え? わ、私、何か悪い事言ったかしら?
「え?! 知らないの? リコが知らないんなら知らないでいいんだけど」
「一体何があったのよ?! もしかして、カナが藤岡君を虐めたとか?」
「うーん、それは無いと思うよ」
「じゃあ、何よ?」
「リコなら多分分かると思うよ?」
少し取り乱していたせいか、気が付けば私は、半ば脅迫するような姿勢でケイコに迫っていた。
「…………ご、ごめん」
ケイコのどこか遠回しな言い方で、2人の間に何があったか、ようやっと気付いた。
いや、昨日の時点で大体想像はしていたけれども、2人はどうやら付き合い出したのだ。

私にとって、『それ』は最悪の事態だった。
470定点観測 -3/9-:2008/06/09(月) 23:08:49 ID:+8cxgQGO
ケイコをトイレに強制連行し、彼女から話を伺う。
すると、2人は先日、何と横浜でデートをしてきたらしい。
塾帰りの男子がカナと藤岡君を目撃したとのことだった。
そして、何があったかは知らないけれど、2人はどういう訳か『汗だくだった』という。
「電車の中、そんなに暑かったのかしら?」
「さぁ、乗換の時に走った、とか?」
結局、何故2人が汗だくだったのかは誰も分からなかった。
ただ、2人が『とても仲良くしている様に見える』ことは、彼らの目には明らかだったという。

…………そして、この話が全校へと流れた。
田舎の恐ろしさを実感する。東京じゃこんな風にはならないらしいわね。想像だけど。

しかし、それにしては2人の朝のやりとりには違和感を覚える。
カナの事を考えると苛々してくるけれども、どうせ付き合ってるのなら、
朝から抱きついちゃうとかしちゃうんじゃないのかしら?
ほら、こうやって、さ。
「リ……リコ……頼むから、もう離して……息…出来ないよぉ」
あ、ごめん。つい取り乱してて。

付き合い始めて早々、2人に何かあったに違いない。
場合によっては私に藤岡君奪回のチャンスが訪れるかも知れない。
そうすれば、私はモーレツハッピーになれる!!
よし、2人におかしな様子が無いか、今日は一日中、2人を観察しよう。

***

私はカナと藤岡君の様子をずっと観察していた。
カナは私と同じ一番後ろの列なので、窓側を向けばその様子は分かる。
でも、お互いに隅っこ同士なので、間にいる6人が邪魔でしょうがない。
「そこ、ちゃんと黒板見なさい」
あっちゃー、先生に注意されちゃったわ。

午前中は、2人の間に特に変わった様子は無く、定刻通りに給食の時間を迎える。
相変わらずカナはケイコの分を横取りしようとしているし、
藤岡君も変わらず、班の皆と仲良く食べている。

午後は体育と理科。
体育は男女別だから、藤岡君の様子は分からなかった。
カナはいつも以上にケイコを振り回していただけで、特におかしな様子は無かった。
6時間目の理科も同じ。今日は理科室で実験だったけど、2人に変わった様子は無かった。

「はーぁ。結局何も起きなかったわね。何か決定的な事が起きないかしら?」
「私に訊かれても困るわ…」
「え? 私何か言ってた?」
「………………。分からなかったのならそれでいいわ」
どちらかと言えば、今日一日観察していて一番変だったのは、ケイコの様な気がした。
「変わってるのはリコの方よ?」
わ、私は普通よ、普通。何を基準に『普通』とするのか訊かれると、ちょっと困るけど。
471定点観測 -4/9-:2008/06/09(月) 23:10:14 ID:+8cxgQGO
「起立! 礼!」
「「「さようなら」」」
「はい、さようなら。気をつけて帰って下さい」

ホームルームが終わり、生徒達がどっと教室を飛び出す。
今日は午後練は休みなのか、藤岡君はいつもの様に外へ飛び出したりはせず、
せっせと教科書やノートを鞄に仕舞っている。
あれ? そう言えば、カナは?
カナはいつの間にか教室から姿を消していた。
彼女は、帰る時は必ず後の扉───そこには私の席がある───から出るので、必ず私の前なり後なりを通るハズ。
ところが、彼女の存在感たっぷりの気配は感ぜられなかった。
「カナったら、私に気付かれないように前から出てったわね?」
まぁ、でもいいわ。これで私は藤岡君が見放題なんだから。

「あれ? おれに何か用?」
私の視線に気付いたのか、藤岡君が私に振り向いた。ああ、何て素敵なんでしょう。
「い、いや、べ、べべべべ別に、な、ななななな何でもないです、はい」
焦ったあまりに私はどもってしまった。藤岡君の前ではラッパーになれそうだ。
「あ、そう。それならいいんだけど。じゃあ、おれはここで。また明日」
そう言って、彼は私に手を振って、教室を後にした。
あの笑顔はちゃんと画像データとして保存して、バックアップも1000回ほどしておいたわよ。

***

教室を後にして、昇降口へと向かう。私が最後だったので、戸締まりもちゃんと確認しておいた。
「あ、いけない。今日が期限日なんだった」
階段を降りている途中で図書室から借りていた本を返さなければいけない事に気付き、私は降りた階段を再び登る。
図書室は4階建ての校舎の4階、しかも今登っている階段からは一番遠い所にあるので、
行くだけで結構しんどい。
国語や社会科でもたまに使うんだから、もうちょっと近い場所に造ってくれたって良いと思う。
でも、今更文句を言ったって図書室が移転したりする訳が無いので、さっさと階段を登って廊下を真っ直ぐ突き進んだ。

「リコちゃん、最近凄いわね。結構借りてるじゃない。熱心ね、感心するわ」
図書室の先生が、私の図書カードを見て驚く。
そりゃそうよ。藤岡君が薦めてくれた本を全部読むために、私は片端から借りているんだから。
そう言えばとあるアニメ映画で、主人公の中学生の女の子が図書カードに書かれた男の人の名前が気になって、
その人が借りた後に本を借りる、というやつがあったわね。
あれは結局、2人でラブラブになってお仕舞いってやつだったけど。
確か、彼の方はヴァイオリン職人になるためにイタリアへ行っちゃったのよね。
「ああ、藤岡君もサッカー選手になるために、そのうち海外へ行っちゃうのかしら」
「その藤岡君って子、サッカーが上手なの?」
「ひぇ?! えっ? いや、えっと、あの、そのー…………」
も、もしかして、私、また思っていた事を声に出してたのかしら?
472定点観測 -5/9-:2008/06/09(月) 23:10:41 ID:+8cxgQGO
恥ずかしくなって図書室を飛び出した。
ああ、藤岡君の事を考えていると、ついつい変な方へ走ってしまうわ。
今日はさっさと帰りましょっと。

近道をするために、図書室の前にある階段を降りる。
途中でトイレに行きたくなったので、私は3階にある女子トイレへ向かった。
用を済まして、トイレを後にする。その時の事だった─────。

『んぁあああんっ………んっ……んっ……んっ……んっ……んっ………』

微かにだけど、少女の喘ぎ声が何処からか聞こえる。

『ああああんっ………あんっ…あんっ…あんっ…あんっ…』
『───? ─────?』
『んっ……んっ……、───────』

何か喋っている様な気がするけれど、この位置からだと何を言っているのかまでは分からない。
気付かれないように、声のする方へ忍び足で近付く。
こんな恰好を先生に見られれば、私はただの間抜けな女子生徒だと思われるだろう。
段々声が近付く。その声が一番良く聞こえる所で立ち止まった。そこは今日の授業でも使った理科室だった。
厳密に言えば、そこは『理科準備室』。
人体模型とかホルマリン漬けの鮒が置かれている、怪談映画にもってこいの場所だ。
こっそりと理科室に侵入し、壁に耳を押し当てる。この角度なら見回りの先生も気付かないだろう。

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ…………、
ラップ音(手を叩くような音)が、メトロノームの様に規則正しく4ビートを刻む。
手拍子でも打っているのだろうか?
『はあぁん…んっ…あんっ…あんっ…んっ…んっ…ああんっ…あんっ…あんっ…あんっ』
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………、』
んなワケ無いわね。
鈍いラップ音と男女の喘ぎ声から考えるに、壁1枚隔てた向こうでしているのは、ただひとつ。

2人は『おかしなこと』としている────。
そこでは2人の(多分生徒だろう)男女が、互いに身体を交わらせ、しきりに求め合っていたのだった。

ああ、私、明らかに部外者よね? 知らんぷりしてさっさと帰るべきよね?
そう、そうよ、彼らにとって、私は異物の様なもの。せっかくお取り込み中なのに、邪魔しちゃ悪いわよね。
そう思った私は、こっそりと教室を出ようとした。ところが………、

『ああんっ…あんっ…あんっ…、き、気持ちいいよ、気持ちいいよ、藤岡!! あんっ…あんっ…』
『お、おれも、はぁ、はぁ、おれも、だよ。はぁ、はぁ、カナ!!』
473定点観測 -6/9-:2008/06/09(月) 23:11:09 ID:+8cxgQGO
────────────────っ!!!!!!!!!!

私の顔が超シリアス調に変わったのは言うまでもない。
何と、そこに居たのはカナと藤岡君だった!! いや、待って、まだ確定したワケじゃないわ。
この学校には「藤岡」という苗字の生徒は何人か居るだろうし、
「カナ」という名前も私の知っている限りでは校内に5人は居る。

『こ、こんどは、これで、どうかな?』
『う…後からは、ちょ、ちょっと恐い…』
『大丈夫、おれを信じて』
『う、うん、信じる』
一体どんなやりとりをしているのだろう?
いつもの私なら、その場でショックを受けて倒れるか、泣いて逃げ出すに違いないのだが、
妙な事に、私は自分でも意外と思うくらい、冷静だった。ちょっとドキドキしてるけど。
2人のやりとりが気になってしまっているのだ。
(全てが終わってから、こっそり帰るとしよう)
そう思った私は、壁にぴったりと耳を押し当て、時折、誰か入ってこないか、出口付近を警戒する。

『……じゃあ、入れるよ』
『うん……ぁあ、痛ッ!!』
『ご、ごめん』
『ゆ、ゆっくり入れろよ。まだ慣れてないんだから』
『ご、ごめん。ゆっくり、だったね』
『いいから早く、でもゆっくり入れて!!』
早くして欲しいのか、ゆっくりして欲しいのか、どっちよ!!
この声で確信した。間違いない。あの向こうに居るのは南夏奈と藤岡君ね。
『はい』
『はぁあああん!! っぁあ、ぁあ』
………藤岡君のアレが、入っちゃった瞬間だった。その様子が頭に思い浮かんでしまう。
「?!」
ふと、私自身の異変に気付いた。そっと、元々短いスカートの下からショーツに指を触れる。

くちゅ。

嫌らしい音が返ってきた。向こうには気付かれていない様だ。
私のショーツは少し濡れていた。か、感じちゃってるのかしら?
『いくよ』
『う、うん……あっ、あっ、ぁああん、あふっ、あふぅっ、ぁんっ、あんっ、んっ、あんっ』
藤岡君がゆっくり腰を動かしているのが頭に思い浮かぶ。
その動きは加速する蒸気機関車のロッドの様に、ずん、ずん、と力強くテンポを速めていく。
私は壁にもたれかかり、そのリズムに合わせてショーツの上に当てた指を動かしてみる。
────何て気持ち良いのだろう。
相手がカナだというのはとても悔しいけれど、どうだろう。
えっちの相手をカナから私に置き換えてイメージしてみれば、
そう、私と藤岡君が文字通り『繋がって』しまうのだ。
474定点観測 -7/9-:2008/06/09(月) 23:12:13 ID:+8cxgQGO
『あっ、あっ、あっ、あっ、あっあっあっあっあっあっあっあっ、ぁあああああん………!!!!!』
カナの喘ぎ声が隣から響く。カナのバカ、そんな大声出したら先生に見付かっちゃうじゃない。
私だって今、結構ヤバいんだからっ!!
私も段々ムラムラしてきて、遂に座ったままショーツを下ろし、指を、私の『中』に直接入れる。
馬鹿な妄想のせいで水浸しになった『中』は、なおもトロトロとやらしい液体を垂らし続ける。
感じている証拠だ。
でも、一度入れてしまった指はもはや制止不能。
余っていた手も遊ばせておくのは何か忍びないので、絶賛成長中の胸へと動かした。
「んっ…んっ…んっ…んっ…んあっ………んっ………んっ……んっ…………ぁあん」
声が廊下や隣の部屋へ聞こえない様に、必死に声を殺す。息が詰まりそうでとても苦しい。
『ぁああああん、あんっ、あんっ、ああん、あんっ、あんっ………あふっ、っぁふうっ、あふっ……』
「んんっ…んっ……んっ……んっ……んっ…、んっ…、んっ…、んっ…、んっ………」
胸と秘部。双方を刺激することによって、強い心地よさを感じる。
そう、私と藤岡君は繋がっている。そう、この指は藤岡君の………アレ。
2本入れればよりリアルに感じるのだろうが、今は1本が限界。これ以上入れるのはちょっとキツそうだ。
でも、カナは現に、藤岡君のを入れている。藤岡君のは、こんな人差し指1本よりもずっと太いハズ。
そっか、そうなのね。やっぱり本当に『する』のって、痛いのね。
だからカナ、大きな声、出しちゃうのね。

藤岡君の前後運動が激しくなったのか、2人の息がだいぶ荒くなってきた。
私もちゃっかり同じ状態に陥っている。
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、おれ、もう、イきそうだよ!!』
『わ、私も………そろそろ…………げんか…い……、はぁああああんんんんっっっ!!!』
「んっんっんっんっんっんっんっんっんっ、わ、私も、も、もう、そろそろ……!!』
つん、と立った乳首を左手で、既に決壊寸前の状態になった秘部を右手で更に刺激する。
────もう、限界だ。このままイってしまおう!!

『ぁあああああああ!!! カナ、カナ、カナ、カナぁああああ!!!』
『ふぁああああああ、ふ、ふじっ、ふじっ、ふじっ、ふじっ、藤岡ぁあああああ!!!』
「うん、んっ、はんっ、んっ、藤岡君、藤岡君、藤岡くぅぅぅうううん!!!!」

『も、も、もうダメだっ、もう、イクね、イッちゃうねっ、このままイクよ、おれ!!!!』
『わ、私も、イク、イクよ、いいよ、このままイっって、一緒にイこう!!!!』
「わ、私も、一緒に、一緒にイカせてぇぇええええ!!!!!!』





『『「ぁぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」』』





それからどのくらい時が経ったのだろう。
既に傾いていた夕日は殆どが西の彼方へ沈んでおり、空は既に紫から紺色の美しいグラデーションで染まっていた。
私は理科室のペーパータオルで後始末をして、理科室を後にした。
部屋を出る前に、理科準備室の様子を伺った。そこには誰も居なかった……。

あの2人は、既に帰ったのだろう。という事は、私のこの情けない姿を見られたのかも知れない。
475定点観測 -8/9-:2008/06/09(月) 23:12:45 ID:+8cxgQGO
ここからはカナと藤岡の会話──────。

「何か、下がヒリヒリする。お前、激しすぎなんだよっ!!」
「だ、だって、カナが『もっと!』って言うから」
「何だとー!! 藤岡のくせに逆らうのかー!!」
「べ、別にそういう訳じゃ。ほら、あの時…横浜行った帰りの時は失敗しちゃったからさ」
「ああ、あれね。お前、私の乳揉んでるだけだったじゃん。
 お前がおっぱい星人だって事がよーっく分かったよ。何なら今からハルカに乗り換えるか?
 リコやケイコの方がデカいぞ」
「そんなにすねなくたっていいじゃないか」
「う、うるさい。どうせ私は貧乳ですよ。こりゃ、多分、2年後にチアキに抜かれるね」
「………………(何と答えれば良いのだろう)」
「まぁ、まさか私がお前とこういうことになるとは、夢にも思わなかったな」
「うん、まぁ、そうだね。おれも、まさかカナと付き合えるなんて、思ってもみなかったから。
 最初は嫌われたんじゃないかと思って……」
「ったく。お前が果たし状なんか送るから私が勘違いするんだよ」
「えぇ、おれのせいなの?」
「そういうことにしておいてあげる」
「もう、相変わらずだなぁ」
「どーゆー意味だよ!!」
「よしよし。それにしても、今日のはちょっとマズかったね」
「な、撫でるなー/////////
 うん、確かに『誰かは分からなかったけど』、私達の事、バレちゃったっぽいしね」
「やっぱり、もっと別の所にしよう。学校は流石にマズいよ」
「って言ってもさ、ウチはハルカとチアキが居るからまず無理だろ?
 部屋でやったら家中に聞こえちゃうよ」
「あの、ホテルとかは?」
「中学生が堂々と行ける所じゃないだろ? バカだろ、お前」
「カナに言われたくないよ。あ、じゃあ………あそこはどうかな?」
「あそことは……おお、そうか!!」
「漁港の倉…」「お前ん家だ!!」
「そう、おれの家……って、ちょっと、それはっ!!」
「家に誰も居ない時を狙えばいいじゃないか。私、そういうのは得意だぞ」
「いつも家で何やってるんだよ」
「何をって、ナニを……って言わせるな!!」
「言ってるのはカナじゃん。てか、何でもヤればいいってもんじゃないよ。
 『それ』だけの為におれ達は付き合ってるワケじゃないんだからさ」
「わ、分かってるよ。ばか」
「それでさ、今度の土曜日、おれの家来ない? 部活、午前までだから午後は開いてるよ」
「い、いいのか?!」
「うん、ごはん、何食べる?」
「うーん、そうだなぁ、アレとコレとソレと……アレもいいなぁ……」
「カナ」
「ん?」
「欲張りすぎ」
「何だよ、いいじゃないか。ハルカに特製料理付くって貰って持って行ってやってもいいぞ」
「うーん、どうせなら……」
「どうせなら?」
「カナの手料理がいいな」
「デザートは?」
「…………恥ずかしい台詞禁止」
「なっ、ばっ、ちょっ、そういう意味じゃないよっ!! 何考えてんだ、このエロ番長!!」
「そ……それだけは堪忍」

fin.
476定点観測 by 久留里:2008/06/09(月) 23:13:30 ID:+8cxgQGO
あ、8レスで住みましたね。


チアキ「お前、リコと一緒に病院行ってこい」


行ってきます。では。
477名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:32:03 ID:vXdoZZbL
乙でした。
最近ハイペースでありがたいですね。
478名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:38:39 ID:hbgpOVLA
GJGJ!!
質も量も投下ペースも大満足です
リコが報われなさ過ぎて可哀そうだったw

>「あの、ホテルとかは?」
>「中学生が堂々と行ける所じゃないだろ? バカだろ、お前」
マコちゃんは既にデビュー済で(ry
479名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 02:58:11 ID:p0JsmLDo
>466
藤岡×速水!
480名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 03:21:47 ID:32//GJha
>>476
リコカワイソスww
それにしても藤岡は性欲を持て余しすぎw

>>466
期待させたからにはもちろん書いてくれるんだよな?w
481名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 04:58:02 ID:1gZrazXp
>>464
頭の貧困なお前さんが構ってくれているじゃないか。それだけで十分さ
482名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 04:59:34 ID:1gZrazXp
それにしてもたいした作品でもないのによいしょしすぎだろ。この野郎氏はまだか
483名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 05:57:45 ID:NV9qdDsg
>>476
リコのカワイソスっぷりに脳内が涙の洪水ですがGJ
くるり氏のカナ、可愛いです。また期待してます
484名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:35:19 ID:8NxlA6nI
>>476
GJ!
リコ哀れ…しかし、それがいい!

>>482
知能遅れの荒らしは消えろ、ハゲ
485名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 11:25:03 ID:ekvm/VuR
>>482
いいから死ねよ、貧相な頭のキチガイ(笑)
486名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:24:41 ID:1gZrazXp
>>484
我慢できなかったんだね。いいんだよいくらでも罵ってくれてwwwww
>>485
.>>485
いいから死ねよ、貧困な頭のキチガイ(笑)
487名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:32:34 ID:mC+4Uvnt
また鉄アレイか・・・
488名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:51:58 ID:1gZrazXp
>>487
バレたならしかたない。鉄アレイの恨みは怖いよwwww
489名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 13:58:15 ID:vCnKqwZr
こぶつきデートの続編マダー?
490名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:50:37 ID:8NxlA6nI
何だ鉄アレイだったのか。それなら作品と同じで貧相でつまらんから止めた。
491名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:57:22 ID:+hmlnoL2
鉄アレイ×マコちゃんの続編まだぁ?
492名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:59:53 ID:1gZrazXp
>>490
止めたとかwww俺じゃなきゃ構っちゃう気だったんすか?www嵐に構うのは嵐と同列だよゴミカスwwwwww
493名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 16:03:25 ID:YfuJSWOV
意外と保坂×ハルカって無いんだな
494名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 17:58:14 ID:32//GJha
保坂は…ハルカの前では臆病になるからねぇ
495名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:32:21 ID:qtk1B2u/
妄想オチがあるじゃないか
496名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 19:09:42 ID:jqvA7ZI8
ヒント:スルー
以下、荒らしや挑発っぽい言葉は全スルーで
職人もこの雰囲気じゃ投下しづらいだろう
497名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 19:44:52 ID:RbEFr1OT
そろそろ王道マダー?
498名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:16:19 ID:1gZrazXp
>>496
それが出来りゃ苦労しねーよwwww
ヒント:ここのスレ住人は学習しない
499名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:23:26 ID:32//GJha
>>497
王道といえば藤岡×トウマですね。わかります
500名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:43:39 ID:BHF1087E
作品を投稿してもよろしいですか?
流れ的にまずいかもしれませんが…
501名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:51:57 ID:N6Gbudbo
どんどん変えてくり
502名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:55:12 ID:BHF1087E
では、投下します。
503名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:56:05 ID:vCnKqwZr
wktk
504名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:59:56 ID:BHF1087E
「いい加減にしろこのバカ野郎!」

居間にゴッと鈍い音が鳴り響く。続いてどさっと何かが床に倒れる音

「お前が…悪いんだからな…」

そう呟く少女の手には5kgと表記された鉄アレイが握られている
これは正当防衛だ。実の姉妹だからというふざけた理由で何度も唇を奪われてたまるか
そう自分に言い聞かせ、目の前でうつ伏せに倒れているツインテールの少女を見やる
鈍器を使ったのは少しやり過ぎだっただろうか。足先で頭を小突いてみる。反応がない
いつもならこの辺で飛び起き、家庭内暴力反対etcとわめき散らしながら襲い掛かってくる筈なのに
片膝を着き倒れている姉の体を仰向けにする。呼吸をしていない。必死に体を揺さぶるがぴくりとも動かない

「嘘…だろ…」

不安と焦燥感が千秋を襲う。そこにあるのは姉の形をした死体だった

「おいカナ…起きろ…ねえ…起き…て…」

カナの上半身を抱きかかえる。僅かに残った体温が急速に失われていく
こんな筈じゃなかった。カナの存在を煩わしいと感じることはあっても消えて欲しいだなんて冗談でも願った事は無かった
誰よりも近くに居て誰よりも自分を構ってくれた存在。そのカナは死んだ。私が殺してしまったんだ

「うぁ…ひぃ…ぐすっ…うぇぇん…カナ…カナぁ…」

後悔の念が涙の奔流となって頬を伝っていく。と、その時

『その死体はフェイクだ!』

顔を上げると死んだはずのカナが腕を組み自分を見下ろしていた。え?じゃあ今自分が抱きかかえているのは…

「チアキ、私くらいその道を修めた人間ならば質量を持った残像くらい簡単に作れるもんさ」

そう言ってカナが空を指差す。正確には先程まで死体が横たわっていた場所をだ。死体は跡形も無く消え去っていた

「よ、よく分からんがカナ、お前生きてるんだな?幽霊じゃないんだな?」
「南さんちのカナちゃんはその不死身さ故にご近所でも評判だ…ってチアキ、いい加減泣き止め。五年生にもなってみっともないぞ?」
「うるさいよ!うるさいよ!私を騙しやがってコノヤロー!コノヤロー!」

カナに抱きつく。今日だけは特別だ。キスだってしてやるよ。絶対に離さない。もうあんな悪い夢はこりごりだから
カナの胸の中はなんだか消毒液の匂いがした


「先生、チアキは…」
「精神にひどいダメージを受けています。千秋さん次第ではありますが、回復の見込みは今の所なんとも」
「そうですか…」
「今日も千秋さんに面会をしてはいかれないのですか?」
「すみません。まだ心の準備が…」
「わかりました。ですが千秋さんには今この瞬間にもご家族の方が必要なんです。お気が変わりましたらいつでもご連絡下さい」
「はい。ありがとうございます…」

カーテンの締め切られた薄暗い部屋でテーブルに突っ伏しながら何をするでもなくただ無為な時間を過ごす
床にはカップメンやスナック菓子のゴミが散乱している。気を張る相手が居ないと自分はどこまでも怠けだす。あの子がそう言っていたのを思い出す
ふふ…本当にそのとおりね。でももういいの。この家には私しか居ないから。チアキはきっともう元には戻らない
戻らなければいいと思っている自分がいる。ひどい話よね。でもあなたを殺してしまったチアキを許してあげられる自信がないの
もう疲れたわ。もう眠りたいの。現実の続きはもうたくさん。二度と目覚めることの無い、深い深い眠りについて、そしたらあなたに会えるのかしら?

そして春香は眠りにつく。右手には大量の錠剤が入ったケースが握られている
505名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:00:39 ID:BHF1087E
以上です。
ありがとうございました。
506名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:19:49 ID:vCnKqwZr
続きwktk!!
507小ネタ-ほさかなくわえたどらぬこ -1/3-:2008/06/10(火) 23:28:44 ID:87XnCLvd
>>504
何という重量物。鉄アレイなだけに重い……これはGJせざるを得ないじゃないか。

せっかくの雰囲気を壊してしまって恐縮だが、こんなのが思いついた。
小ネタ「ホサカナくわえたどら猫」

*****

「─────オレはそこで1時間早く来て、彼女を待つワケだ。
 いや、もしかしたら彼女も1時間早く来て、オレを待っているかも知れない。
 そこで、オレは更に1時間来て、彼女を待つ。
 そして待つこと1時間。公園の向こうから彼女はオレに気付く。
 そして、駿河湾から吹き付ける海風に髪をなびかせてオレの元へと駆けよる訳だ。
 すると、彼女はこう言う『お待たせして、すみません』
 実際、オレは2時間も待っていた訳だが、それほど待っていなかったように装い、こう言う。
 『いや、オレも今来たところだ』
 しかし、ここは遮る場所が何一つ無い広場。それにこの季節、この天気。
 そう、オレは2時間待っただけの汗を掻いている。
 だから、彼女は当然、この様に言う。
 『でも、凄い汗を掻いているじゃないですか』
 そこで、オレは敢えて嘘を言う。
 『ふっ、君に会いたいばかりに、つい、走って来てしまったんだ』
 するとどうだ。南春香はハンドバッグからタオルを取り出し、
 『と、とにかく、すぐに拭かないと風邪を引いてしまいますわ』
 ふふ、ふははは、パーフェクトな訳だ」
オレが南春香との最高のデートをシミュレートしながら街を歩いてた。
我ながら今回のシチュエーションは中々良かったと思う。後は実戦あるのみだ。
…………ん? 待てよ?
「…………ああ、オレは何と罪深い男なのだ。
 彼女に気を遣わせないあまり、嘘をついてしまったではないか。
 いかん。これではいかん。
 オレがこんな穢れた心を持っていれば、南春香のあの純粋な心まで泥に穢されてしまう。
 何か、何か良い手は……………ん? あれは何だ?」

ふと前方を見ると、中学生らしき少女が素行の悪そうな男達に囲まれている。
あれは厄介な連中だ。この辺一体を仕切っているドンではないか。
このままではあの子が危険だ。助け出さなければ。

「このまま大人しく付いて来(き)いや、コラ」
「女かて、大人しゅうせんかったらしばくぞ」
「は、離せ、離せよ!! 私なんか食っても上手くねーぞ!!」
男達が抵抗する彼女の髪を乱暴に掴んで脅している。もう1人は今にも手を出しそうだ。
これが南春香だったら……いや、今は彼女の事を考えるべきではない。
今、オレはあの子を助け出すのが最優先事項だ。

「オラ、立たんかいなワレ」
「だ、だから離せー!!」

「その子から手を離したまえ」
508小ネタ-ほさかなくわえたどらぬこ -2/3-:2008/06/10(火) 23:29:43 ID:87XnCLvd
「じ、自分誰や?」
「ふっ、名乗る程の者ではない。聞いていたであろう。早くその子の身柄を解放するのだ。
 さもなくば、お前らに明日は無いッ!!」
不毛な争いは避けたいので、彼女を救出した後は警察に任せるとしよう。
「兄ちゃん、ワシら取り込み中や。後にしたって」
「ふぅ、聞く耳持たずか。ならば実力行使に出るまでだ」
「上等じゃボケぇ!!いてこまして海に沈めたるわコラァ!!」
「覚悟せい、ワレぇ!!」
男達がオレに襲いかかる。オレは日々の練習で鍛えた肉体で彼らの攻撃をひらりと交わす。
おっと、まだ1人居たか。
「そこをどけ!!」
体当たりで3人目を倒すと、オレはすぐさま少女を抱きかかえて裏道を通り、
雑居ビルに身を隠してほとぼりがさめるのを待つことにした。

「怪我は無いか?」
「だ、大丈夫です」
今時珍しい、美しい黒色のツインテールが月夜に照らされていた。
彼女の顔からはようやく恐怖の色がとれ、安堵の笑みをこぼした。
「よし、また襲われては大変だ。オレが君の家まで送ろう。家は何処だね」
「だ、大丈夫です。こ、ここからなら歩いて帰れ……痛ッ?!」
「ど、どうした?」
「あ、足が……」
どうやら彼女は足を傷めていたようだ。あの男達に襲われた時に足をくじいてしまったようだ。
「よし、オレの背中に乗れ」
「え……で、でも………」
「このままでは君は家に帰ることが出来ない。ならばこれはどうだ?」
「いや、その………って、うゎっ?!」
また奴らに狙われては大変だ。オレはその場をすぐに離れるべく、彼女を抱きかかえて繁華街を出た。

御殿場線沿いの農道を歩き、住宅街へと入る。
その間、彼女はオレから目を離しながら、恥ずかしそうに頬を赤らめている。
良く見れば、彼女は南春香にそっくりではないか。髪色や雰囲気は違うが、目が南春香とよく似ている。
何とも可愛らしい子だ。

住宅街に入り、この界隈で一番大きい(それでも5階建てなのだが)マンションへと入る。
「あ、後は1人で帰れます。有り難う御座いました」
何と丁寧な子なのだろう。この子は将来、良き夫の良き妻となるであろう。
そう、南春香の様な、美しい女性になって──。
「挨拶を、させてくれないか?」
「えっ?! あ、ああ、まぁ、いいですけど……」
彼女に先導されてエレベータで2階へと上がり、通路を進む。彼女の家は角にあった。
足を引きずっているが、大丈夫だろうか。
「ただいまー」
「おかえりー……ちょっと、カナ、どうしたの? 脚、怪我しているじゃない!」
「んー、まぁね。ツバ付けとけば治るよ」
「バカな事言ってないでさっさと上がれ。今手当してやるから」
「だ、大丈夫だよ!」
「あら? カナ、後に居るのは………あっ?!」
「……なっ!!!!」
509小ネタ-ほさかなくわえたどらぬこ -3/3-:2008/06/10(火) 23:30:52 ID:87XnCLvd
何と言うことだろう。
何とそこには南春香が居た!! という事は、あの子は南春香の娘という訳か。
………それにしては些か身体が大きいような気がするが、それはまぁ、良しとしよう。
さて、問題はこの後だ。オレは今日のような日のために常にイメージトレーニングをしているというのに、
いざ本人の前に立てば頭の中が真っ白になってしまう。ああ、オレは何という軟弱な男なのだろう。
これでは汗を拭いて貰えないではないか。いや、汗はこの際どうでもいい。
考えろ。冷静に考えろ。冷静に考えるんだ。オレ。
「カナ、一体何があったの?」
「実は……………」
「…………保坂先輩が、カナを? ほ、保坂先輩、妹がご迷惑をお掛けしました」
「えっ?! あ、い、いや………その…………、」
ごほん。
「別に構う事はない。オレは困っていた人を見たら助けずには居られないんでね。
 そ、それではまた、学校で逢おう。さらばだ」

「あ、あの、先輩?」
「礼は不要だ!!」

「……………良かったら、夕飯一緒にって……行っちゃったわ」
「はーぁ。何か色々あって疲れた。あの人、ハルカの知り合いだったのか」
「うーん、厳密に言うとマキやアツコの先輩かな? それよりも、今度会ったらちゃんとお礼を言いなさい」
「はーい」

***

「しかし、あの子も中々可愛らしかったな…………」
「保坂〜、ハルカちゃんに相手にされないからって妹に手ぇ出しちゃダメだよ〜?」
「ば、バカを言うなっ!! お、オレは、だな……」
「あー、はいはい。そろそろ授業始まるよー」

*****

以上です。
ていうか、最近、妙に怪電波が入りまくるから困る。
吉野がアレとか、カナがアレとか、保坂がアレとか………。
510名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:42:46 ID:1gZrazXp
シリアスがダメというんじゃなくて、そこが書き手のセンスなんだろうね。
ここの常連でもシチュに関係なくすごくセンスのいいSSをアップしてくれる人もいるし。
失礼ながら>>504はご勘弁をと率直に思ってしまう。




この書き込みされたとき凹んだなぁ
511名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:43:03 ID:32//GJha
>>505
GJ
これって噂の鉄アレイ?それとも続編か何か?
シリアスだけど個人的にはありだづたな。
カナの復活キボンw



>>507
GJ!
保坂キモカッコイイ!w
はたしてカナに「今度会う日」が来るのかどうか……

吉野のアレに期待w
512名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:53:09 ID:1gZrazXp
>>504
そうそう粗大ゴミとまで評された俺の会心の作品。俺はこれの私怨で荒らしてるわけ。明日も来るよ。おやす〜
513名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:55:45 ID:87XnCLvd
>>510
その書き込みを翻訳すると、「GJ!! もっともっと面白くしてくれ」になるのだが。
続きを激しく期待してますよ。

あ、注意書きは流石に書いた方が良いかと。
駄作ばかり書いてる漏れが言えたクチではないが。ほんとすまぬ。

>>511
おk。おら頑張ってみる。多分違うものが出来ると思うので、過度な期待は(ry
514513:2008/06/10(火) 23:57:32 ID:87XnCLvd
安価間違えた。よりによって……。

510ではなく>>504ですよ。ほな。
515名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:00:25 ID:b/iWthhD
生ぬるいでしょ。
ハルカに睡眠薬飲ませるんじゃなくて、ヘロイン中毒のヤク漬にして、一生セックス依存症、
保坂だろうが藤岡だろうがナツキだろうが構わず股を広げまくるぐらいの展開にしなきゃ。

ていうのは冗談にしても、このスレ、久し振りに来たけどまだ荒れてたんだ……。
516名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:10:34 ID:uijluBWf
>>351で「自分で読み返してみてもあれは酷いと思う」って書いといて、
>>512では「改心の出来」かw

話がコロコロ変わる辺り、ただ荒らしたいだけのバ(ry
517名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:11:39 ID:UeGztF0w
鉄アレイは殿堂入りすべきだなw
518名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:20:27 ID:h0OYzUla
取り敢えず、みんな落ち着くんだ。
多忙生活を送って居るであろうこの野郎氏の帰還を待とうではないか。

多分寸止めエロ攻撃が来るだろうから、今のうちに鉄アレイで鍛えようではないか。
519名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:24:45 ID:50z6jEHa
あれ?この野郎氏って無職じゃなかったっけ?
520名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:27:37 ID:74LQhCgL
>>516
会心の作品ってのは皮肉で言ってみただけなんだけどな。.察しなさいよ
てか話がころころ変わるって、おまいさんは荒らしに良識やモラルを求めてるのかい?頭沸いてるの?w
今度は『寝たんじゃなかったの?』とかくるのかな?w
521名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:40:01 ID:9WkoIfOf
寝たんじゃなかったの?
522名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:42:23 ID:uH0x1zEG
内田×俺のSS希望
それがだめならチアキ×マコトで
523名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:46:03 ID:74LQhCgL
>>521
起きてました。すみません。今度こそ寝るかもしれないし徹夜でスレに張り付いてるかもです。ニートなもんでw
524名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:59:07 ID:pi7egts2
結局、ひとりの職人だけが神格化されるスレって、よくも悪くも凝り固まっちゃうから長続きしないんだよな。

勿論他の職人が情けないのも一因なんだけど。
525名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:59:51 ID:pi7egts2
結局、ひとりの職人だけが神格化されるスレって、よくも悪くも凝り固まっちゃうから長続きしないんだよな。

勿論他の職人が情けないのも一因なんだけど。
526名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 01:09:15 ID:uijluBWf
大事な事なので2回言いました
527名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 01:09:50 ID:uijluBWf
大事な事なので2回言いました
528名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 04:18:18 ID:uvgvPY8q
というか
>>504って前スレの68のまんまコピペじゃないかい
なのに新しく作られた感じになっているのは
なんだかなぁ
529名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:15:23 ID:8g6+HHJd
せめて鉄アレイの続編書いてくれればいいのに。
鉄アレイ、保管庫には入っているのかな、と思ったけど、全体的にストップ
しちゃってるのね・・・。
530名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:39:29 ID:74LQhCgL
鉄アレイの続編投下→バッシングの嵐→俺涙目




お前は真性のSかw
531名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:09:00 ID:50z6jEHa
鉄アレイ君頑張れ!!
532名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:02:09 ID:h0OYzUla
いっそのこと、おまいらが二次創作したれ>鉄アレイ


漏れ? 今は別のやつ書いてるから無理。
533この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:15:51 ID:OYuRp2H2
ハル×マコが長くなりそうなので挫折しつつ、藤岡×速水を5レス程投下します。
結論から言うと寸止め出来なかった。
久しぶりに電車に乗ってテンション上がり過ぎたせいかもしれない。
534この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:16:18 ID:OYuRp2H2
 
後に藤岡は語る。頭がポーっとし、気がついたら自分はラブホテルで半裸になっていて、
更にその後の記憶が全く無く、再び気がつくと南家のリビングで寝ていました――――と。


藤岡×速水


さぁて、なんとかホテルまで来たものの……キスをしてから彼、ずっとポーっとしてるけど大丈夫かしら?
「おーい、藤岡くーん?」
「………………」
だめだ、返事どころか反応もしない。どこか遠くの世界にでも旅立ったの?
まっ、とりあえず彼はベッドに置いといて、
私はお風呂でシャワーでも浴びて準備しとこうかなーっと♪

――――サアァァァァ……

それにしても中学生かぁ……フフッ、保坂やナツキと違って、若い子って可愛がりがいがあるのよねぇ。
確か前に食べた子は……石川君だっけ? カナちゃんの中学で一番もてるって聞いたけど、
どうもイマイチって言うか、童貞じゃなかったのが気にくわなかったのよね。
それに比べて彼は違う。キスであんな風になっちゃうなんて、間違いなく童貞……
まさに熟れてない成長途中の青い果実って感じ。 ハアァ……そそるわぁ……♪
と言う訳で、さっさとお風呂を出ていただいちゃおう! その青い果実を!

「おまたせー……って、あら? まだ固まってたの?」
「………………」
むぅ、このバスタオル一枚巻いただけのナイスバディを目の前にして、一歩も動じないとは……
まぁ良いわ。そのうち嫌でも気付かせてあげるから。
って事で、もういただいちゃっても良いのかな? 良いよね? 

ベルトを外して、ジィーっとチャックを降ろして…………はい、ごたいめ〜ん♪
「ふむふむ……これはなかなか……」
可愛い顔してる割には、結構なモノをお持ちで……
まだ勃起してないからハッキリとは分からないけど、保坂まではいかなくてもナツキくらいはあるんじゃないかしら?
まぁそれも勃起させちゃえばすぐに分かる事なんだけどね。
それではいただきま――――

「んっ……あれ、ここは……? ……って! なな、何してるんですか?!」

まさにそれを手にとって口を開いた時、彼は正気を取り戻したのか慌てて私から離れ、
私は大きな口を開けたままその場で茫然としてしまっていた。
535この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:16:42 ID:OYuRp2H2
「ちょっと、どう言うつもりよ!」
「それはこっちのセリフですよ!! どう言うつもりですか?!」
むむっ……確かに彼の言う通りか。まいったわね……。後一歩だったのに。
すると彼はいそいそとズボンを上げ、私がいただこうとしたソレを隠してしまった……

「ちょっと、隠すなんてひどいじゃない! ここまでしておいて……!
 あー……っと、ほら、ここまでしちゃったんだしついでに最後まで――――」

「何言ってるんですか! それより先輩も早く服を着てください!」
「うぅ……酷いわ。寸止めなんて…………酷過ぎるわ……」

なんとか打開策を考えないと。…………って!
「ちょ、ちょっと! 待ちなさい! どこへ行くのよ?」
「ドコって……南の家へ帰るに決まってるじゃないですか」
まずいまずい、これは何とか引き留めないと。
何か良い考え……何か良い考え…………あっ、あった!

「藤沢君! せめてワンドリンクだけでも飲んで行こうじゃない。ほら、一杯無料なのよ♪」
「藤岡です……。いいですよ、のど乾いてませんから」
「そんな事言わないでさぁ〜。これ飲んだら帰る! 今日あった事も全部忘れるから!」

その言葉を聞いてようやく歩みを止めた彼。
「本当ですか……? 握手の事も、その……キスも、ここに来た事も?」
「うんうん! 約束する、すべて忘れるわ!」
「じゃあ……一杯だけですよ」

ようやく私の条件を飲んだ彼を再びベッドへ座らせ、私はメニュー表を片手に、
「オレンジジュースでいいかな?」
と聞くと彼は頷き、私はすぐに注文をする。

「すみません、カシスオレンジ2つお願いしまーす」

届いたカシスオレンジがお酒とも知らず、彼はグラスを手に取り、口をつける。
「ほらほら、ググーっと一気に飲んじゃって早く帰ろっか♪」
なんて言うと、言われた通りにグラスの中身を一気飲み。
さてさて、これで何か変化が起きてくれればいいんだけど……

「う……あれ……、頭がフラフラして……目がまわる…………ん、」

――――パタンッ……
536この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:17:09 ID:OYuRp2H2
うーん……カシスオレンジとは言え、さすがに一気飲みはまずかったかしら……?
と思いつつも、倒れた彼のチャックを開けて再びご対……面…………
「なっ、何これ?!」
ナツキくらい……? とんでもない、これは……保坂以上! ヘビー級だわ!
なんだかんだ言いながらも、私のこの格好見て興奮してたのね。
フフッ、本当にウブなんだから♪ それじゃあ今度こそいただきま――――……

――――バサッ!!

「……っと、うわぁっ! なになに?!」
突然起き上がって私の上に覆いかぶさった彼は、私のバスタオルをはぎ取り裸にすると、
虚ろな目で私を見つめて顔を近づけてくる。
「な……なに? あ、あれれ〜? どうしたの急に?」
少しおどけて見せてもその勢いは変わらず、そして……

「あの、近っ……んっ、……んんーっ! プハァッ、ちょ……ちょっと、本当にどうしたってのよ?」
突然唇を奪われ慌てる私に対し、彼は冷静に淡々とした口調で、
「コレは御返しのほんの一部ですよ。……これからが本番……覚悟してくださいね」
「御返しって……あれ? 私キスしかしてないよね? ちょ……あっ、こら! 何して……んっ!」

キスを終えると、今度は胸に手を当ててゆっくりと揉み始める彼。
まずい、目がすわってる……お酒を飲むと暴走するタイプだったみたい。
とうしよう。とりあえず斜め45度からのチョップで動きを止める?
あれ? でも良く考えれば、こうしたくて来たんじゃなかったっけ?
……と、とにかくなんとかしなくちゃ――――……
「きゃっ、あっ、ああっ、ん……や……ッ、……んっ!」

……え? 何、今の声? 誰?
「ダ……メッ、そんなにしちゃ……んっ、……ぁっ」
「先輩、エッチの時は可愛い声で鳴いてくれるんですね……」
私? ……あぁ、私の声か?! って、そんな、こんな声――――
でも確かに自分以外に誰もいないし……
そうか、私攻めるばっかりで『受け』ってした事無いから態勢がついてなぃ――――

「んあっ、こ……こらっ! 乳首ばっかり……んっ、舐め……る……なぁ…………」
や……やばいわ! これは非常にまずい、予想外の状況。
この私が中学生ごときに翻弄されているなんて、あってはならない事だわ!
高校生のプライドに掛けて、絶対に!
……ん? 何、この感じ……? 
なんだか股のあたりに違和感が――――……え? えぇぇ?!
537この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:17:33 ID:OYuRp2H2
「ちょ、ちょっと! そんなっ、いきなりなんて無理よ! 濡れても無いのに入るわけ無いでしょ?!」
違和感の正体は彼のソレ。入口を探す様に先っぽをツンツンと当てられ、私は慌てて体を起こそうとした。
しかし彼は私を片手で抑え、もう片方の手を私の秘所へと運んでゆく。
何、この力? どっからこんな力が出てくるのよ! あー、もう!!

「先輩、もう準備はできてるじゃないですか」
「へ? 何言って……んっ、あ、きゃ……ぅ、……そんな……うそ……ッ」
彼は割れ目を指で軽く撫で、その手を私の目の前へ。
確かに濡れてる……それも、軽く撫でただけでこんなにビショビショに……
もしかして私は……攻められて感じてるの?

「こら……そんなの見せなくていいってば……」
おかしい……こんなの私じゃない。 私じゃ無いけど……でも、嫌な気はしない。
「それじゃあ、分かっていただいた所でそろそろ」
「えっ? ……ちょっ…………ッッ!! んんっ、あッ……こんな、……大き過ぎ……」

まるで入口をこじ開ける様に差し込まれたソレは、今までエッチした誰よりも私の膣内を広げ、
どんどんと奥へ突き進んでゆく。
――――グチュッ……グチュッ……と彼が腰を振る度に下の口は苦しそうな音を出し、
それとは対照的に上の口からは、自分でも信じられない卑猥な喘ぎ声が止まらない。

「いいっ、すっごい……奥に当たって……あっ、んんっ! もっと、もっと……っ!」
膣の中が大きいので擦られて……焼ける様に熱い。
体中が痺れるみたいに……こんなの初めて。
「先輩……おれ、もう――――ッ!」
「ちょ、ちょっと待って! ダメ、ゴムしてないんだから外に出しなさい! こらッ! 抜きなさ――――あ……ッ!」

言う事を聞かず、彼は抜くどころか一番奥まで差し込んで射精をしてしまった。
まるで私を妊娠させる為と言わんばかりに、一番奥の子宮めがけての発射。
今日は危険日なのに……早くかき出さなきゃ………………って!
「な……なにしてるの? 早く抜いて…………ぇ? そんな、無理、無理だって!」

何を思ったか彼は、射精が終わったと言うのに抜く事もせずそのまま再び腰を振り始めた。
童貞は一回イっただけじゃ治まらないって聞くけど……いくらなんでもこんな事って……

「こんなに突かれたら……さっき出たのが奥に入って赤ちゃん出来ちゃうって……。
 ほ……ほら、キミもその年でお父さんとかまずいでしょ? ね?」
「ク…………イクッ……!」
「うそっ、……もう?! ダメだって、これ以上は本当に……ぃ…………キャ……ッ、んっ、あぁぁぁぁ!!!」
538この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/06/11(水) 23:18:03 ID:OYuRp2H2
二度目の射精を終え、ようやく落ち着いたのか、
彼は電池が切れてしまったかのように、その場にパタリと倒れてしまった。
情けない事に私の方も、体にまったく力が入らない。
早く精子を膣内から出して綺麗に洗わないとまずいのに……
なんとか膣に力を入れると、中からは大量の精子がゴポッと音を立てて溢れだす。

「まったく…………まぁ、何とかなるか……それよりも今は……」
もう少し余韻に浸っていたい。そう思いながら私はそっと瞳を閉じた。


「ん……? あっ、寝てたのか……」
時計を見るともう30分近くたっている。
相変わらず彼は顔を真っ赤にしたまま眠っているけど。
私はサッとシャワーを浴びてホテルを出る準備を済ますし、
彼にもズボンを穿かせて、起きないので背負ってホテルを後にした。

「おーい、戻ったよ〜♪」
「おー、遅かったなぁ……って、藤岡?! どうしたんだ?」
「いやぁー、なんだか途中で寝ちゃったみたいでさ。私は帰るから後よろしくー♪」

カナちゃんに彼を引き渡し、私は家へ向かう。
夕飯に誘われたけど断った。……もういろんな意味でお腹はいっぱいだから。
お風呂で綺麗に洗ったはずなのに、歩いてるうちに奥に溜まっていた精子が溢れて、下着を汚してゆく……。


それから数か月、彼と会う事も何回かあったけど、あの時の事は何も覚えていないらしい。
お酒が入ると意識を失って暴走……まったく恐ろしい子だよ。
……はぁ、それにしてもまいったな。なんてい言えばいいんだろ? ……う〜ん。

「速水先輩、助けて下さい! 保坂先輩がまたきもちわるい事を!!」
「どうしたの、マキ? 保坂がきもちわるいのはいつもの事でしょ?」
「それが、今度は『オレの事はPAPAと呼べ』とか言い出したんですよ!」
「PAPA? 何それ? ……ん、いや待てよ…………」

そうだ、こう言うのって形から入るのが大切なのかもしれないわね。うん、そうに違いないわ。
「マキ、私の事は今日から速水先輩と呼んではダメよ!」
「はい……? じゃあなんて呼べば……」
「いい? 今日から私の事は、MAMAと呼びなさい!!」

私はそう言って、唖然とするマキを置いて部活に戻った。


ほんの少しだけ大きくなったお腹を撫でながら――――




おしまい
539名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:24:49 ID:OYuRp2H2
 
もう、速水×藤岡・ハルカ×マコに続き、藤岡×千秋もホテルに放り込んでやろうかと思ってる。
540名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:22:06 ID:3DRs3SCs
>>539
GJ! この展開は想像出来なんだ。

藤チアに激しく期待。
漏れが大好きな吉野もそのうち放り込まれるのだろうか。
それだけは許さん。むしろ漏れが送ってやうわなにをするやめあqwせdrftgyふじこlp;@:「
541名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:38:47 ID:wXs8o460
>>539
GJ!!!!速水可愛いよ速水!
542名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 05:31:25 ID:LNir2FW4
カナ可愛いよカナ
543名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:05:02 ID:ASNWwFE8
>>539
おいおい、流石にマコとチアキは無理だろww





と言いつつ、どうやるか期待。
あと、速水に保坂成分が入ったのには笑ったw
544名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:45:27 ID:iJ2u2v2y
やっぱ鉄アレイがないと今ひとつ締まらないな。
545名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:15:54 ID:cLp2xibv
速水いいなぁ
欲を言えばもうちょっとおっぱい描写が欲しかった
546名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:16:45 ID:akku/BtL
総受け速水かわいいよ速水
547久留里:2008/06/13(金) 00:02:19 ID:5YgtegAO
吉野が可愛すぎて困るので、ちょっと悪い子にしてみました。

『吉野警報発令中』
・吉野×いろいろな人達、吉野視点
・微妙にエロあり?
・多分 5 レスほど使用。
・何となく沼津くさいのは気のせいです。
・このSSはみなみけの平凡から大夫掛け離れた日常をたんたんと書いてしまったものです。
 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は隣の三島駅から新幹線でスルーしやがって下さい。

【 ! 注意】吉野が真っ黒です。
548吉野警報発令中 -1/5-:2008/06/13(金) 00:03:01 ID:5YgtegAO
昨日の事だった。
私は内田とチアキ達で、シュウイチ君の家に遊びに行っていた。
本当は一緒に宿題をやるのが目的なんだけど、こうして大勢集まると遊ぶことが多い。
宿題をさっさと片付けて、ゲームをしたりして楽しんだ。
その帰りの時の事だった。

帰りはチアキと一緒だった。
内田は用があると言ってさっさと帰っちゃったけど、一体何があったのかな。
「────結局、おかしなことは起こらなかった。
 起こっていたとしても、何が『おかしなこと』か、分からなかった」
そっか、分からなかったんだ。ふぅん───。
「私が知っている範囲だったら、教えてあげよっか?」
「おう、知ってるなら教えてくれ。
 カナのバカが妙な事を言いやがったせいで気になって仕方がないんだ」
ダメだよ、カナちゃん。チアキに変な事教えたら。
私の楽しみが減っちゃうよ。
「チアキ、ちょっと耳貸して」
チアキが私の方へ耳を向けると、私はそこに手を当てて、簡単に説明してあげた。
チアキの顔色がどんどん変わっていく。ちょっと面白い。
「─────そ、それはカナが言っている『おかしなこと』とは違う様な気がする」
ほぅ。カナちゃん、ダメだよ。中途半端に話したら。
「そだね。どちらかと言えば『きもちいいこと』かな?」
「てか、お前、そんな事するのか」
「うん、ここだけの話だけどね」
「いつ頃からだ? その、『きもちいいこと』とやらを始めたのは」
「うーん、そーだな。お風呂入ってる時にちょっと指を入れたら気持ちよくなっちゃって……」
「!!」
そんなに驚かなくたっていいじゃない。チアキちゃんも試してみたら? でも、誰もいない所でやろうね。
「そうするよ。聞いてて恥ずかしくなった」

「あ、私はここで。じゃあ、また明日ね」
「おう、じゃなー」

明日、楽しみに待ってるからね。ふふふふふ……。
549吉野警報発令中 -2/5-:2008/06/13(金) 00:03:28 ID:5YgtegAO
一週間後────。
私は内田の家へ遊びに行っていた。
美味しいお菓子を食べて、本を読んだり、学校の事を話したりして楽しんでいた。
「───でさ、私も気になったんだけど、『おかしなこと』って、何?」
内田が訊きたがっているのは、先週、チアキが突然言ったあの一言。
あの現場に居合わせていて想像付かなかったってコトは、内田も結構『純』なんだね。
「『おかしなこと』は私も分からないけれど、『きもちいいこと』なら教えられるよ?」
『おかしなこと』については、どんなコトをするのかは知ってたりするけれど、
具体的にどうするかは流石に知らない。小学生で知ってるのもどうかと思うけどね。
「きもちいいこと?」
「そう、『きもちいいこと』。知りたい?」
そこで「はい」と答えるのが、スジってものだよね?
「う、うん……知りたい」
はい、良くできました。じゃあ、教えてあげるね。

「じゃあ、そこのベッドの上に座ろうか」
私は彼女の部屋の一角を占める、壁にぴったりくっついたベッドの方を指さした。
ふかふかのあったかそうなベッド。枕元のぬいぐるみが可愛いね。
私はベッドの上で内田と隣り合わせに座って、壁にもたれかかる。
自分はたまにやっているくせに、人に教えるのって何だか恥ずかしい。

そして───。

「んんっ───!!!!!」
「ぁあっ───!!!!!」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
おしっことは違うトロトロとした液体が、私と内田の大事なところから溢れ出る。
ベッドの上は大惨事。予め切り開いたゴミ袋を下に敷いていたのは正解だった。

「───気持ちよかった?」
「な……なんか、変な感じ」
「ふーん、じゃあ、今度は私が内田を気持ちよくさせてあげるよ☆」
「へっ?」
「大丈夫。優しくしてあげるから」
「ちょ、ちょっと待って、え? ゎわっ、ひ、ひぃぃいいい!!」

私が内田の大事な所に指を入れる。そう言えば他の人のに入れるのは初めてだね。
内田をいじるのは面白い。彼女はあっという間に気持ちよくなってしまった。

「あまり大きな声は出さないほうがいいよ? ふふっ」
「ぁあ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、も、もうダメ、で、で、出ちゃう!!」
「じゃあ出しちゃえば?」
「ち、違うの!! さ、さっきのとは、ち、ちっ、違うの!!」
「?」
「さっきのと、いっ、一緒に……、お、おしっこも、で、出そうなの!!」
私はこの時、内田の言っている意味が分からなかった。
気持ちよくなる時に出てくるのは……アレであって、おしっこではない。
「へぇ〜」
むしろ気になるのでもっともっと刺激を与えてあげた。いっちゃえ〜!!
「だ、だから、もう、と、止めて、あ、あん、あんっ、もう、ダメ、ダメ! で、出ちゃう!!」
最後に私が見たのは、クジラの潮吹きの様に噴き出す、内田のアレだった。
ちょっと色が付いているのって………まさか、ね。
私も人にされると、ああなっちゃうのかなぁ。

「じゃあ、またね」
「う、うん。明日……学校でね……」
夕方、私は電池切れの内田と別れて家路に就いた。
550吉野警報発令中 -3/5-:2008/06/13(金) 00:03:54 ID:5YgtegAO
少し時間を戻すね。
チアキに「きもちいいこと」を教えてあげた次の日のことだった。

「おはよ〜、チアキ」
「おう、お早う」
「どうしたの? 朝から疲れてるみたいだけど」
「どうもこうも、お前のせいだバカ野郎!!」
チアキが私に「バカ野郎」と言う程怒るのは珍しい。私、チアキに何かしたっけ?
「あぁ、やったんだ。きもちいいこと」
「う、うるさいよっ! あの後、カナが乱入して大変だったんだぞ」
へぇ、それは私も見たかったな。
「カナちゃんも一緒にしたの?」
「ち、違う。風呂場でやってたらあのバカがいきなり入ってきたんだよ」
それって、私はちっとも悪くないじゃん。
てか、何でチアキは顔を真っ赤にしてるんだろう。まぁいっか。
「それで? それで?」
「結局夜中までいじくり倒された。だからあまり寝てなくて眠……ふぁ〜あ」
ハルカちゃん、チアキ達がこんなことやってたのに気が付かなかったのかな。

「ねぇ、今日、チアキの家に行ってもいい?」
「いいけどお前、カナに殺されるぞ」
カナちゃんはそんな酷いことする人じゃないよ? 私じゃないんだから。
「ん? 今何か言ったか?」
「ううん、別に。ねぇ、行ってもいい?」
「う、うん。いいよ」
何か『嫌な予感がする』って顔してるね。大丈夫だよ。悪いことはしないから。
私はチアキやカナちゃんと一緒に『きもちよく』なりたいだけなんだから。

***

放課後。
私は内田達と別れた後、チアキと一緒にチアキの家へ向かった。
チアキの家は私とは正反対。住宅街の中でひときわ目立つマンションに住んでいる。
向かっている途中で急に雨が降ってきた。しかも大降りだ。
予報では夜から降るとは行ってたけど、今は3時前。雨雲さん、ちょっとせっかちじゃない?
そうだ! 今日は折り畳み傘持って行くの忘れたんだった。チアキも持っていなかったみたいだ。
「急げ!!」
と、チアキは私と一緒に走るものの、私の方が足が速い。
結局私がチアキの腕を引っ張る形で、チアキの家へと向かった。

ザァァアアアアアアアア!!!!!!!

「ただいまー」「お邪魔しまーす」
川の様になった道をひたすら走り、国道と御殿場線を渡ってやっと家に到着した。
雨の止む気配は全くない。それよりも、私もチアキもびっしょりと濡れていた。
下着が透けていてちょっと恥ずかしい。チアキは何も着てなかったみたいでもっと大変な事になっている。
「誰も居ないね」
「何だ。カナは居ないのか」
へっくち。
「このままでは風邪を引く。吉野、先にシャワーを浴びれ」
「え、そしたらチアキ、風邪引いちゃうよ」
「いいから先入れ。客人に風邪引かせる訳にはいかん」
「じゃあさ、一緒に浴びようよ」
「おう、そうか。その手があったか。そうしよう」

私は、今日ばかりは雨雲さんに感謝した。
お陰でチアキちゃんと一緒に『たのしく』お風呂に入れたのだから。
私もきもちよくなれて良かったよ。本当に。
551吉野警報発令中 -4/5-:2008/06/13(金) 00:04:42 ID:5YgtegAO
別の日。内田の家の前のヨーカドーで。
私がおつかいのついでで衣料品売り場へ行くと、そこにはマコちゃんが居た。
何故か内田もそこに居て、明らかに小学生にはまだ早いモノを見て何か話しているようだ。
そう言えばマコちゃん、中学生なのにペッタンコだ。私のもちゃんと育つか心配になってきた。

売り場をぐるりと廻ってから元の場所へ戻ると、ちょうどマコちゃんと内田が別れる所だった。
その後、1人になったマコちゃんはトイレの方へと向かう。
「…………えっ?」
マコちゃん、そっちは男子トイレだよ? 一応個室はあるけれど………。
(男子トイレへは学校のトイレ掃除の時に入ったことがあるので、中の様子は知っている)
私は出口で待ち伏せしてマコちゃんを捕まえることにした。

「マーコちゃん☆」
「ひゃぁあ!!!」
「驚いたのはこっちだよ。マコちゃん、そっちは男子トイレだよ」
「えっ?! う、うそ………あ、ほ、ほほほホントだ。嫌だなぁ、オレってば間違えちゃった。
 あは、あは、あはははははははは………」
嘘付いてるの、バレバレだよ。前から色々と引っ掛かってたんだよね。
単刀直入に『彼女』へ訊いてみた。
「ねぇ、あなた、マコトくんでしょう?」
「へっ?」
声が裏返った。可愛い。
「な、何を言ってるのかな? オ……オレはマコちゃんで、マコトじゃないよ?」
普通、自分の名前に「ちゃん」は付けないよね?
「………ふーん。ちょっと私に付き合って」
そう言って、『彼』が答える前に、私は『彼』の腕を引っ張って、目の前の車椅子用トイレに入る。

「ねぇ、マコちゃんが女の子だってトコ、見せてくれる?」
私はマコちゃんを睨んで、その後でにっこりと笑ってあげる。
彼の挙動はどうみてもチアキにからかわれた時のマコトくんだ。汗、凄いよ。
「ど、どうしよう………。このままだとバレる」
声に出しちゃダメじゃん。
私は彼の腕をとって、自分の胸に押し当てた。
「うわっ!! よ、よ、よよよよよよよよよ吉…野??」
もしマコちゃんが本当に『女の子』だったら、ここまで慌てる事はない。
「どうしても白状しないんなら、そのスカート、中まで下ろしてあげる」
マコトくんは遂に観念したのか、その場に泣き崩れた。大丈夫。私、酷いことはしないから。
「ふふっ、マコトくん、可愛い」
これは本当のこと。だって、マコトくん、可愛いんだもん。女の子が嫉妬しちゃうくらいに。
「い………何時から気付いた?」
マコトくんは顔を上げると、私を見てこう言った。
「うーん、ついさっき」「うそだ!!」「うん、うそ」「何時から?」「この前」
マコトくんは私を見て怯えている。多分彼には、私やチアキを女の子だと偽った罪悪感と、
この後、私がクラスじゅうに彼の事を話すんじゃないかという恐怖感でいっぱいなのだろう。
「大丈夫。この事は言わないから」
「えっ、ほ、本当に?」
「うん。本当。約束するよ」
私は本人が知られたくないような事を言いふらしたりなどは絶対にしない。
私も色々人に言えない事があるからね。特に家の事がバレると、私自身も色々とマズいからね。
でも、マコちゃんの正体を暴いて、手ぶらで帰る私ではない。
「ほ、本当だな。有り難う!!」
「うん。でも、条件があるの。聞いてくれる?」
「う、うん。何でも言うこと聞く」
あ、そう。ふふふ。

「じゃあ、今日だけ女の子になって」
「へっ?」
この後、私はトイレの中でマコちゃんを『きもちよく』させてあげた。
男の子のアレって初めてみたけど、面白いね。
552吉野警報発令中 -5/5-:2008/06/13(金) 00:06:34 ID:5YgtegAO
衣替えも終えて、梅雨に入ったある日。
「チアキ、明日、チアキの家に遊びに行ってもいい?」
「丁度良かった。カナがお前に会いたがってたぞ?」
「カナちゃんが?」
「ああ。それと、すまんが明日、私はハルカ姉さまとサントムーンに行く予定だからお前とは遊べない」
サントムーンとは、隣の清水町にあるショッピングモールのことだ。
チアキとは遊べないのは残念。でもカナちゃんが会いたがってるのか。
「分かった。カナちゃんに明日行くって伝えてくれる?」
「はいよ。お前、絶対に変なことするなよ? 最近、内田よりもお前の方が心配だ」
変なことはしないよ。『きもちいいこと』はするけど。
あ、でも相手は中学生のカナちゃんだから、私が逆にされちゃうかも………。

翌日、私はチアキの家へと向かった。
「形勢逆転」という言葉を覚えたのは、この日のことだった。

fin.

*****

以上でございます。
次回はPart 2をお送りしましょう。
553吉野警報発令中 おまけ。:2008/06/13(金) 00:21:55 ID:5YgtegAO
おまけ。

「ふと思ったのだが、吉野って、あまり家の事話さないよな」
「何回か話題振ったことあるけれど、すぐに誤魔化されちゃうんだよね〜」
「どうした? 内田、南」
「あ、マコトくんだ」
「丁度良い。お前、吉野の家の事、知ってるか?」
「うーん、吉野かぁ。あいつのお父さんがどっかの会社の社長さんらしいぞ?」
「それだけか?」
「それだけだ」
「そうか」
「そうだ」
「うーん、でも、どんな会社の社長さんなんだろう」
「間違ってもそこには王子様は居ない。だから安心しろ」
「そ、そんなこと思ってないよ!! チアキだってサンタ信じてるじゃん!!」
「そりゃあ信じるに決まってるだろ。実際に毎年来ている訳だし」
「それって藤岡くんじゃん!!」
「いいか、内田。藤岡とサンタクロースはイコールだ。つまり、藤岡はサンタクロースだ。いいな?」
「ところで、吉野の家の話はどうなったんだ」
「あ、そうだ。その話をしていたんだった」
「結局本人に訊いた方が早いんじゃないの?」
「そうだね。訊いてみよう」

***

市街地から少し離れた場所に、とても大きな家があった。
地元では結構有名な家であり、特に不動産業界と金融業界が最も恐れている所でもあった。

「ただいま〜」
「おかえりゃぁさっせ。お嬢!」
「学校はどうでしたか? お嬢」
「うん、楽しかったよ?」
「茶の間にお菓子の用意が出来てやす。ささ、どうぞ」
「うん、有り難う」
「そう言えば、お嬢のご友人から電話がありました。明日、遊びに行きたいとのことです」
「………ちょっとそれはマズいかな?」
「安心して下せぇ。あっしらがお嬢のご友人を盛大にもてなして差し上げやしょう」
「分かった(何だか不安だなぁ)。後で私から電話するね」
「「「へぇ!!」」」
554名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:09:59 ID:7ywP6M64
GGGGGJ!!
吉野可愛すぎだろ・・・
まさに俺の嫁だな
555名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:10:24 ID:iOlvjbr6
超GJ!!
マコちゃんがどんな辱めを受けたのかが気になる
556名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:16:53 ID:Xf4qJAkJ
うん、いい発想だ。
面白かったぞぉ!!
557名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:32:26 ID:rfK8R7uE
吉野キテター!! GJ!
リクエストした甲斐があったよ。
Part 2もあるみたいなので、半裸で待ってます。
558名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 06:05:51 ID:Av0hKylg
久々に覗いたら両作品ともGJ!
吉野続編期待して待ってます


>>この野郎氏
攻められる速水もいいなぁ…藤岡に子供が出来た事を話す後日談とか欲しいかもw
いっそ藤岡×アツコもラブホにぶち込(ry
559名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 19:21:32 ID:ws9cPN8R
たまに思う。春香ってみなみけで一番純情じゃないかって
だからね、藤岡相手でも可愛く翻弄されるんじゃないかなーとwww
560名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 20:56:30 ID:5YgtegAO
>>559
ヨーシ、今からハルカ姉さまの恋物語を書く作業に着手するんだ。
561名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:52:11 ID:gO3X5s8b
ケイコがメインの話ってほとんど無いのか?
ないなら書いてみるかな
562名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:47:50 ID:lykEIXbp
>>561
頼んだ!
563名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:02:38 ID:OuloyT5f
つまんなそうだしな。>ケイコメイン
564名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:18:32 ID:QVkD8jah
カナだったら面白く書けるに違いない。

そろそろ容量が危ないかと思ったら、余裕すぎワロタ。
他に書き手はおらんのかー!!
565名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:34:30 ID:nJG4gsoR
トウマが四つん這いでお尻をツンと突き出して、
「オ……オレだってこんな格好恥ずかしいんだから…………ほ、ほら! 早くしろってば……ッ!」
なんて、藤岡に言ったりする電波を受信した。
566名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:13:54 ID:kYbpmhJS
酔った勢いで千秋を襲ってしまう藤岡
そのまんまギシギシアンアンしてしまう藤岡
翌朝記憶を無くすが千秋に「責任…取れよな(///」と言われ、焦る藤岡
567名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 23:30:45 ID:/dBzs3BH
トウマはオレん中じゃ藤岡よりマコトの方が似合ってると思う・・・
藤岡は断然夏奈なんだけどね
だがマコトは内田とのからみが一番好きな俺ガイル
568名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:30:10 ID:0YRPgMKQ
ケイコがカナのパンツ脱がすとこまでSS書いた
明日までに完成させたいけど

もう寝る
569久留里:2008/06/15(日) 02:04:55 ID:SNDA9UXI
夕飯食べてすぐに寝てしまったせいか、こんな時間に目が醒めた。
でも、吉野が可愛すぎて萌え死ぬ寸前なので、これを投下します。

『吉野警報解除』
・『吉野警報発令中』の続き。
・吉野 / 夏奈×吉野、吉野視点
・中途半端にエロあり
・多分 5 レスほど使用。
・何となく沼津くさいのは気のせいです。
・このSSはみなみけの平凡から(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は隣の三島駅から新幹線にでも乗ってさっさとスルーしやがって下さい。
570吉野警報解除 1/5:2008/06/15(日) 02:05:22 ID:SNDA9UXI
自分で『きもちいいこと』を見付けた私は、色んな友達にそれを教えてあげた。
自分でするのもきもちいいけど、自分でしてあげるのもきもちいいことが良く分かった。
そんなある日の土曜日、私はチアキからカナちゃんが待ってると聞いて、チアキの家に行くことになった。
あ、うちの学校は私立だけど、第2と第4は休みなんだ。

カナちゃんはチアキのお姉さんで、とても面白い人だ。
ちょっとズレてる所があるけれど、私もあまり人のことは言えない。
私の家からチアキの家までは距離があるので、自転車で行くことにした。

♪ピンポーン

『はい』
「吉野です」
『おう、鍵開いてるから上がれ〜』
チアキの家は、基本的に鍵を掛ける習慣が無い。
意外と治安が良いので、誰か居る時は開けたままにしても問題無いとのこと。
ウチの場合は門までしっかりと鍵を……あ、家の事はみんなに知られたらマズいんだった。
「お邪魔しまーす」
「よう、待ってたぞー。まぁ、そこに座りな。今飲み物用意してやるから」
「有り難う」

私も何度か南家にお邪魔しているけれども、カナちゃんと2人っきりというのは非常に珍しい。
普段ならそこにチアキがいて、内田が居るのだから。
初めはお互いの学校とか、日常生活の話題から始まったんだけど、
今日はチアキやハルカちゃんが居ないので、気付けば2人に言えないディープな話題に突入してしまっていた。
571吉野警報解除 2/5:2008/06/15(日) 02:06:12 ID:SNDA9UXI
「それで、私がこっそり風呂場へ入ってみたらさー、それはそれは凄いものを見てしまったわけだ!!」
カナちゃんが妙にハイテンションだ。何か引っ掛かる。でも、その表情からは全く予測が付かない。
「そこにはチアキが居て、それで、それで、そ・れ・で!!」
これは先日、チアキが自分で話していたことだ。
『やり方』を教えたのは私なので、この時の話は良く憶えている。
「チアキが1人で『おかしなこと』をしていた訳だ!! いやぁ、私ゃ驚いたね。
 私は一言も吹き込んでいないのにあんなことやってたんだからさ。だから、続きは私がしてやったよ」
カナちゃんは、私がチアキに『きもちいいこと』を教えた張本人だとは気付いていない………ようだ。
「へぇ」
やっぱり当時の様子を見たかったな。チアキ、どんな感じで気持ちよくなったんだろう。
「だが、もっと驚いた事があった」
「な、なぁに?」
私は続きが聞きたくて、早く早く〜とカナちゃんを急かした。
しかし、まさかこの行為が墓穴を掘るハメになるとは思いもしなかった。

「それはだな、お・ま・えがチアキにおかしなことを吹き込んだって事だよ!!
 一体どういうことだい? お前にチアキをいじっていいと許可した覚えは無いッ」
私も許可された覚えは無いよ。てか、カナちゃん、怒ってる?
「お前なぁ、物事には順序ってモノがあるのだよ。
 まずは、だ。お前は自分で覚えた『ひとりおかしなこと』の手順が正しいかどうか、ちゃんと見て貰ったのか?」
「へっ?!」
『チアキに変なことをするな』と怒られるかと思ったら、カナちゃんは妙な事を言い出した。
チアキが言ってた『殺される』おそれは無さそうだけど………。
「そうか。誰も見ていなかったのか」
「そりゃそうだよ。他の人に見られるのは……その、恥ずかしいし」
「そーだよなー。だから、私が特別に見てやろう」
「え?」
「だから、私が特別に、お前が覚えた『ひとりおかしなこと』が正しいかどうかを、私が検査するんだ」
何だか話が凄いことになってきた。
兎に角、カナちゃんが言うには私が覚えた『きもちいいこと』(カナちゃん風に言えば『ひとりおかしなこと』)
がちゃんと出来ているかどうかを『実戦』で評価するとのこと。
防犯教室の時のカナちゃんとは違い、今日のカナちゃんは気合いの入り方が違う。

「なぁに。そんなに身構える必要はない。お前はいつも通りにひとりで『おかしなこと』をすればいいんだ。
 それが出来たら、今度は私を相手に実戦して、私を気持ちよくすれば合格としよう」
「合格すると、何か貰えるの?」
「そうだな。吉野、お前に『おかしなこと師』の資格を与えよう。履歴書に書くと就職が有利だぞ?」
な、なんなの、それ………。てか、私、小学生だからリレキショを書く機会なんてまだ無いよ。

「ヨーシ。説明はこれで終わった。まずは第一次試験から。まずは身体洗ってこい」
「え? な、何で?」
「はい、減点。お前はトイレとかで汚れた『そこ』を、汚い手で触るつもりか?」
カナちゃんにギロリと睨まれる。チアキも内田も居ない私は、初めてカナちゃんの恐ろしさを知った。
いつものペースを保てず、私は1人であたふたする。何て弱いんだろう。
572吉野警報解除 3/5:2008/06/15(日) 02:06:36 ID:SNDA9UXI
シャワーを浴びて、再び同じ服を着る。下着もそんなに汚れていないはずなので、そのまま使うことにした。
「さて、早速だが見せて貰うとしよう」
「えぇっ? こ、ここで?」
カナが指さしたのは、リビングに面した、今は閉ざされている襖。
そう、チアキの部屋だ。
「嫌ならハルカの部屋でもいいぞ」
「カナちゃんの部屋はダメなの?」
「バカもん! 教官の部屋でする資格など、お前には無い!!」
何で私、カナちゃんに怒られてるんだろう。
「じゃ、じゃぁ…………ここで、いいかな」
私はカナちゃんの無駄に高い気迫に圧倒されながらも、リビングのコタツテーブルを指さした。
「ふむ。良かろう。まぁ、リビングの方が掃除しやすいしね」
そういう理由なの?!

「………………カナちゃん」
「どうした? 初めて良いぞ?」
「すんごく恥ずかしいよぉ」
「お前、チアキを散々弄っておいて何を言うか! はい、5点減点」
「そ、そんなぁ」
「しょーがねーな」
そう言うと、カナちゃんはいつもチアキちゃんが座っている位置に座って胡座をかいた。
女の子なのに大胆だなぁ……。
「吉野、ここに座れ」
「でも、それって……」
カナちゃんの座っている様を見て、藤岡くんの上に座ってるチアキが思い浮かぶ。
「いいから座れ。減点するぞ?」
「わ、分かったよぉ」
半ば脅された私は、大人しくカナちゃんの上に座ってカナちゃんの身体に身を預ける。
カナちゃんの身体は思った以上に柔らかくて、ほのかに甘い香りがする。カナちゃんもまた、女の子なのだ。
藤岡くんがカナちゃんを好くのも分かるような気がする。
そして、カナちゃん自身は「ペッタンコだ」というけど、その膨らみは背中でもちゃんと確認出来た。
573吉野警報解除 4/5:2008/06/15(日) 02:07:06 ID:SNDA9UXI
カナちゃんは何も手出しをするつもりはないという。
本当かどうかは怪しいけれど、ここはカナちゃんの言うことを信じることにした。
「───────」
すっと、目を閉じる。
まずはイメージ。私が『きもちよくなった』時のイメージ。
紺青色の空に舞う、不思議な生き物たち。そのなかに居るのが、私。
ただ、ひたすらと、空を舞う私。
今の私は、カナちゃんにはどんな風に見えているのだろうか。
以前、「お前の空気の流れが全く読めない」と言われたことを思い出す。
うーん。もしかしたら、私、ちょっとヘンな子なのかも知れない。
……いや、『おかしなこと』に関しては十分ヘンだ。うん。これだけは認める。

胸の先端と、大事なトコロに意識を集中する。すると、自然にそれらの感度がぐんと高まる。
指は自然とショーツの上を這い回り、やがて、小さな溝を上下に行き交う。
わざとじゃないよ。無意識に動いちゃうんだよ。
「……………んっ…………んあっ」
カナちゃんはずっと黙ったまま、私の様子を観察しているようで、呼吸はとても静かだ。
それに対し、私は胸がだんだんドキドキしてきて、呼吸も次第に荒くなっていく。
「ぅあっ……、ぅん……、んっ……、んんっ………」
声を抑えようにも抑えられない。えっちな声が次々と漏れてしまう。
ああ、そろそろだ。そろそろだ。
私は薄手のTシャツの中にもう片方の手を入れて、下着の上からそっと、胸を撫でる。
身体はカナちゃんがしっかりとホールドしてくれているので、両手が塞がっても体勢はキープ出来る。
「はぁあん、うん、んっ……、んっ……、んっ……、あっ…」
身体が段々熱くなってきた。『きもちよく』なっている証拠だ。
撫でれば撫でるほど、おっぱいとアソコは「もっと、もっと」と気持ち良さを求める。
「くぅぅうううん、んっ、んっ、ふぁああん、んっ………もう、我慢出来ない………」
そして、ショーツの中に片方の指を入れ、直接アソコを刺激する。
もう片方も下着の中に手を入れて、こっちは、今度は乳首を刺激する。
5年生になって成長の兆しが見えてきた私の胸。
先端だけ少し膨らんでいることに気付いたのは、5月に入ってからのことだった。
自分の身体が少しずつ『大人』になっていくことを日に日に感じる………かと思いきや、
成長自体はすんごく遅いので、毎日お風呂場で観察していても良く分からない。
「ぁああああん、あんっ、んんっ、ぅんんっ、うんっ、んっ、んんんっ、んぁあぁああっ!」
でも、その中で一つ、発見したことがあった。
あることをすれば、私の胸は、ほんの少しだけ大きくなることを。
それは、そう。自分で自分の乳首を刺激してあげればいい。
そうすると、中途半端に出かかっている私の乳首は"つん"と大きくなって、そして、固くなる。
それをアソコと一緒にこうして刺激していくと……………。

「ふぁああああああああああぁっっっっっ!!!!!!」

静かに、静かに、私は『きもちよく』なった。
この時にだけでる、おしっこではない液体が、静かに、トロリと溢れ出る。
カナちゃんは結局最後まで、私のことを静観していた。
実は、今の今まで、ここまで静かなカナちゃんの事が恐くて恐くて仕方がなかった。
574吉野警報解除 5/5:2008/06/15(日) 02:08:03 ID:SNDA9UXI
「おーい、大丈夫かー?」
「ん? あれぇ? 私、さっきまで………」

カナちゃんに声を掛けられて、やっと意識を取り戻す。
どうやらそのまま寝てしまったようだ。
私はリビングの窓側で眠っていたようだ。
頭の上には何処からか持ってきたクッション、身体には肌掛けが掛けられていた。
私のえっちな液で汚れた床は、来た時よりも綺麗になっていた。
きっとカナちゃんが掃除してくれたのだろう。

「メシ、食べようぜ?」
「う、うん」
カナちゃんと2人きりの昼ご飯。そう言えば2人っきりでご飯を食べるのは初めてだ。
お昼ご飯は炒飯だった。
朝ごはんのついでに作ってくれた様で、私の分まで用意されていた。
カナちゃんは2人分の炒飯を電子レンジで温めて、冷蔵庫から出したサラダを食卓へと運ぶ。
私も手伝おうとしたんだけど、
「客人は座ってな。私が吉野を盛大にもてなしてやろう」
と言って丁寧に断った。
チアキの話では、カナちゃんはお手伝いを全然してくれないという。
でも、そんな事はなかった。カナちゃんも何だかんだ言ってお姉さんなんだな。
ちょっと変わっているけど、面白いし、明るいし、それに、何よりもチアキやハルカちゃんを大事にしている。
チアキの愚痴を毎日聞いているけれど、チアキも何だかんだ言ってカナちゃんの事を認めているみたい。
「ん? どうした? 私の顔に何か付いてるのか?」
「へ? い、いや、別に………何でもないよ」
そう言って、私はニコリと笑顔で返した。カナちゃんは気付いていないようだ。
「いっただきまーす」「いただきます」
ハルカちゃんが作ってくれた美味しそうな炒飯。スプーンですくってそれを口へと運ぶ。
「─────!!!???」
私の身体に異変が起きた!
「─っ! か、カナちゃん、何か入れたでしょ?!」
「ほ、ほら、美味しいものと美味しいものを混ぜれば、もっと美味しくなるって言うじゃないか」
「い、いや、そ、その────」
世の中には『限度』というものがある。
「ぐふっ!?」
カナちゃんまで顔真っ青だよ! 自分でやってどうするの?!
「と、取り敢えず……み、水を………」
「ま、待ってろ吉野………い、今すぐ………み、みず…………」

ぱたん。

それからしばらく、私達は夢を見た。
そこは一面お花畑で間に大きな川があり、その向こうのには去年亡くなったハズのお婆ちゃんが手を振っていた。
カナちゃんも、天国にいるハズのお父さんに声を掛けられたという。

***

そして、いよいよ第二次試験が始まる─────。
575吉野警報解除 by 久留里:2008/06/15(日) 02:12:15 ID:SNDA9UXI
以上です。
中途半端に終わったのは、まだ続きがあるからですよ。



続きを書いている途中で
「吉野が藤岡に片思いする」という電波を受信してしまった。
漏れの藤カナ設定をどうしてくれる。
576名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 02:39:22 ID:LfwLGvns
>575
妄想は自由だ!
577名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:39:04 ID:JrJV8yva
>>575
GJ!
カナが何もしないのはこの後の伏線ですね。わかります
578ぬしかさ:2008/06/15(日) 21:59:39 ID:awqe7qM9
  [特別授業]


「ケイコ、おかしなこととはなんだ」
「・・・え?」
「おかしなことだよ、おかしなこと」
「おかしなこと?」
「そう、おかしなことっ」
「はあ・・・」

いつも通りなカナのおかしな発言に
いつも通りにケイコはため息をついた。

「ねえカナ、何のことについて質問してるの?」
「え、いやだからおかしなことだって」
「おかしなことって言われても、おかしなことってたくさんあるでしょ。もっと具体的なことを言ってくれないとさ」
「えーっ、鈍いなケイコ。おかしなことと言ったらあれだよ、『男と女が一緒に居ると起こるおかしなこと』!」
「男と女が・・・」

ケイコはやっとカナの聞きたいことが理解できた。
要するにカナは不純異性交流のことが知りたいらしい。

「あのねカナ、そういうことはこんな所で――」
「だけどさ、おかしなことってのは男と女の場合の他にもいろいろあるらしいんだ」
「ちょっとカナ――」
「男同士や女同士が一緒に居ると起こるおかしなこととか、一人で居るときにするおかしなこととかってね」
「カナ――」
「でもマキちゃん説明してる途中でハルカに連れて行かれちゃってさー」
「カ――」
「ケイコならもっとよく知ってるんじゃないか!?」
「・・・・・・はぁ」

どうやらカナは男女の場合のほかにも『おかしなこと』があることを知って
それはどういうものなのだーっと興味津々になってしまっているようだ。

(それにしても、おかしなことって・・・)

いくらなんでも、おかしなことについて具体的に説明するのは気が引ける。
どう話を逸らそうかとケイコは悩んでいた。

「ケイコ?もしかしておかしなことを知らないのか?」

ケイコが悩んでいることを露知らずか、カナはがっかりした仕草をする。

「まあケイコは電卓ではあるけど百科辞典じゃないもんな」
「そこまで言わなくても・・・」
「しょうがない、またマキちゃんに聞いてみるよ」
「そう・・・」
「うん、そしたらケイコにも手取り足取り説明してあげるからっ」
「何様さっ!」
「おっと、授業がはじまっちゃうよっ」

言いたいことを言って早々と退散するカナ。

「・・・そんなに知りたいなら・・・」

カナの後ろ姿を半眼で見つめながら、ケイコはポツリとつぶやくのだった。

579ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:00:37 ID:awqe7qM9

―――放課後―――

「やったーーー!終わったーーー!」

夕礼終了とほぼ同時に教室を抜け、廊下を全力疾走するカナ。
下足置き場に一番乗りでやってきた。

「今日の夕飯なんだろなー。ん?」

下駄箱に手を掛けたとき、扉の隙間になにやら紙が挟まっているのに気がついた。

「なんだこれは、手紙か?」

二つ折りになった手紙を引き抜き、開いて読んでみる。

  『教えたいことがあります 誰も居なくなった教室で待っていてください』

手紙にはたったこれだけしか書かれていてなかった。

「これは・・・藤岡からの果たし状!?」

いや、藤岡とは平和的に決着をつけたから違うか?

「教えたいこと・・・もしやヒロコちゃんが新たなハルカ伝説を見つけたとか!?」

でもこのあいだ何か面白い事はないかなーって暇してたみたいだったし・・・
手紙の言葉が何を意味しているのかあれこれ考えてはみるが、さっぱり分からない

「まあいっか。とにかく教室に行ってみよう」




「来てやったぞー!」

勢いよく扉を開けてカナは教室へと入った。
だが教室には誰も居ない。

「呼び出しておきながら遅刻か。来たらいやというくらい文句言ってやろうか・・・」
「カナ」
「おおう!?」

突然後ろから声をかけられ、咄嗟にカナはファイティングポーズをとる。

「来たなこのヤロー・・・ってケイコ?」

後ろにいたのは藤岡でもヒロコでもなく、ケイコであった。

580ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:01:38 ID:awqe7qM9
「まったく、ビックリさせるなよ。寿命が千年は縮まったじゃないかっ」
「縮まない縮まない」
「だいたいケイコはここでなにしてたんだ?ちなみに私は手紙で呼び出されて・・・」
「あ、ちゃんと手紙読んでくれたんだ」
「え?じゃああれはケイコが書いたものなのか?」
「うん」
「なんでわざわざ呼び出ししたの?」
「知りたがってたじゃない」

カナの問いに答えながら、ケイコはゆっくりとカナとの距離を縮め始める。

「知りたがってた・・・あーー、何だっけ?」
「おかしなこと」
「あーそういえば」
「だからね、手取り足取り教えてあげる」
「え、え?ケイコ?」

いつもと違うケイコの雰囲気にカナはたじろぐ。

「ほらさっ、早く帰らないとハルカとチアキが心配しちゃうからさっ」
「いいじゃない。少しくらい遅くなったて」

歩み寄るケイコと、後ずさりするカナ。

「でもさっ、暗くなるとあやしいおじさんとかが現れたり・・・あ!」

とうとう教室の窓際まで追い詰められてしまった。

「逃げちゃだめだよ、カナ」

 ギュッ

逃げ場を失ったカナにケイコが抱きついた。

「じゃあ今日は、一人で居るときにするおかしなことからね」

カナの耳元でケイコがささやく。
後ろに回された手がカナの体のラインをなぞりながら、背中から腰、腰から尻へと移動していく。

「えっ、あのっ、ケイコっ?」

 スルッ

「ひゃっ!」

尻までいった手が、今度はスカートの中へと侵入していく。

581ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:02:54 ID:awqe7qM9
「なにっ、なにすんの!?」
「まずはほら、脱がないとね」

スルスルスルッ

パンツに手をかけ、ずり下ろす。

「わっ・・・あっ・・・」
「ほらカナ、足を上げて」

勢いに気圧され、カナはケイコのされるがままとなっていた。

「なんで・・・なんでっ?」
「きっとカナは膣液いっぱい出しちゃうだろうから。染み付いたパンツをハルカさんに見られたら恥ずかしいでしょ?」

パンツを脱がせ終わると、今度はスカートに手をかける。
ホックを外すと、スカートはパサリと床に落ちた。

「あーーっ、やだっ、ちょっとケイコ!」

下半身が完全に露出してしまう。
カナは隠そうと必死に上着を下に伸ばしていた。

「さてと・・・じゃあ始めようか」

近くの机にパンツとスカートを置いて、ケイコはカナに向き合った。

「やっ、やっぱりいいよケイコ!また後日ってことでさ・・・」
「今日やれることを明日にまわすなんて勿体無いよ。それに・・・」

「恥ずかしがってるカナがすごく可愛いからもっと見ていたいの」
「なんか怖いよっ!笑顔でそんな発言しないでよっ!」
「じゃあいくね」

ケイコの指がカナ陰部に触れる。

「ひぁっ!」
「まずは大陰唇を軽く撫でてあげて・・・」

陰部に手を押し当てて撫でていく。
手の平と陰部が擦れあうたび、カナの体は小さく震えた。

582ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:03:50 ID:awqe7qM9
「次は小陰唇ね」

ケイコは人差し指を、割れ目に沿ってなぞっていく。

「んっ・・・んんっ」


なぞられるたびに、カナの口から声が漏れそうになる。

「うん?こうしたほうがいいかな」

今度はくすぐるように指を動かし刺激してみる。

「んあっ、あぁっ」

我慢できず、声が漏れ始める。

「どお、陰唇辺りが気持ちいい?それとも・・・」

陰核に親指を当て、グリグリと回す。

「あぁっん!」
「クリトリスのほうが感度がいいみたいっだね」
「あうっ、やっ、やぁっ」
「ならここをメインに・・・」

親指と人差し指で陰核をつまみ、他の指で陰唇をマッサージする。

「うああぁっ、もぅっ、いぁっ!」

 クチャ・・・

「あ、ほら見てカナ」

ケイコが陰部を弄る手をカナに見せる。
その指先には液体が付着しており、夕日を反射していた。

「濡れ始めたよ」

583ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:04:44 ID:awqe7qM9
「えっ!?あ・・・」

クチュ・・・

「わ・・・あぁ・・・・・・」

カナも自分の手で確かめてた。
陰部に手をあててみると、確かに濡れている。

「うわぁ・・・こんな・・・」

カナの顔が夕日に負けないくらいに真っ赤に染まる。
自分のあそこから、こんなものが出るなんてと、いまだに信じられないといった感じである。

「ケイコ、これって・・・」
「準備が整ったって意味だよ」
「じゅん・・・び?」
「男性器を受け入れるための準備がね」

「ええっ!」

男性器と聞いてドキッとするカナ。

「受け入れるって、え、まさか、あれを・・・」
「ああ、怖がらなくていいよカナ。今日は男の子は呼んでないし、コケシなんかも用意してないから」
「そ、そう・・・いやそうじゃなくてっ」
「でもさ・・・」

 トンッ

「わあっ!」

ケイコが軽く体を押してだけで、カナは尻餅をついてしまう。
さっきまでの前戯のせいで、足に力が入らなくなっていた。

「カナって押しが強いけど、押されるとすぐに弱くなっちゃうよね」
「え、え、えっ、ケケケケケイコっ!!」

立ち上がれないカナに覆いかぶさって、完全に押し倒してしまう。

「相手の思うがままにされて、やられたい放題って悔しいでしょ」
「いやあのっ・・・」
「だからしっかり予習をしようね」

584ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:05:38 ID:awqe7qM9
再びケイコの右手がカナの陰部へと伸びる。

 クチャクチャッ

「いやぁっ!!」

濡れて潤滑のよくなった陰唇は、ケイコの人差し指と中指を容易に受け入れた。
膣の中を二本の指が激しく掻き乱していく。

 クチャクチャッ ピチャッ

「はあぁ!!あっ・・・んっ!!」

荒い息遣いと卑猥な喘ぎ声が教室に響き渡る。

「カナ、男の人のはこんなものじゃないんだから、これきらいで音を上げてちゃ駄目だよ」

 プチャッ ズブズブ・・・

「ああんっ!いあっ、あっあぁっ!!」

指がカナのさらに奥へと入り込んでいく。

「ああっ、うあっ!ひぐっ!」
「もっといくよ、カナ」

ケイコはさらに左手の指も挿入していく。

 ズブ・・・ズブズブッ クチャッ
        キュチャッ グチュグチュッ

「ひああぁあぁっっっ!!」

両手でカナの性器を弄り犯す。

 クチャッ ズブッ
         クチャッ ズブブッ

「ひぃっ!あっ!あっ!んんっ!」

さらに抜き入れを何度も行っていく。
入れられるたび、抜かれるたびに、カナわ悶えてビクッビクッと体を震わす。

585ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:06:11 ID:awqe7qM9
「ひっ!いっ!あっ!あっ!!」

クチュッ ズズッ ズブッ

「いあああぁっ!!んん・・・・・・・・・・・・」

そしてカナは絶頂へと達し、そのまま気絶してしまった。

「カナ、カナ?」
「ん・・・・・・・・・・・・・・・」
「そっか、果てちゃったんだね」

カナの頬を滴る汗をケイコが優しく拭う。

「お疲れ様、カナ」

カナの出したものを掃除するため、覆いかぶさるのを止める。

「う・・・・・・ん・・・・・・」

見下ろすと、どことなく満足そうなカナの寝顔が見える。

「今日はこれでお終い。じゃあ・・・」

100点を取ったいい子の頭を撫でてあげるかのように、カナの乱れた髪を撫で上げて・・・

「明日は実践しよっか」

最後にケイコはそう口にした。

586ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:08:37 ID:awqe7qM9

―――翌日―――

「あ、カナ。おはよう」

「おはよー・・・う」

 ドサリッ

カナは登校して早々、机に突伏した。
昨日はよく眠れなかったためだ。

「うーん・・・」

昨日あったことを思い出す。

(昨日は、放課後にケイコ呼び出されて・・・)

だが呼び出された後のことがしっかりと思いだせない。
気がついたら机に突伏して眠っていた。

(それでケイコが起こしてくれたんだよな)

あの時何かあったのかとケイコに聞いたが、
覚えていないならそれでいいよと笑顔ではぐらかされた。

(それで家に帰ってもう一度よく思い出そうとしたら・・・)

思い出そうとした時、急にあそこが熱を帯びたような感じになってしまい、
悶々となって一晩中寝付けなかったのだった。

587ぬしかさ:2008/06/15(日) 22:09:38 ID:awqe7qM9
「はあ、もお思い出すのやめよう・・・」
「ねえカナ」
「えっ」

ケイコの声に、一瞬ドキッとした。

「え、あ、なあにケイコ?」
「今日の放課後、予定はないよね」
「え?う・・・うん」
「じゃあ教室で待っててくれるかな」
「それって――」

 ガラガラッ

「おはよう、南」
「え、ああ、藤岡おはよう」
「また後でね」
「あっ、ケイコ・・・」

タイミングよく藤岡が挨拶してきたため、カナはケイコに聞きそびれてしまった。


「今日の一時間目は国語だから・・・ん?」

藤岡は机から教科書を取り出そうとした時、なにやら紙が挟入っているのに気がついた。

「なんだろう、手紙?」

二つ折りになった手紙を取り出し、開いて読んでみる。

  『放課後 誰も居なくなった教室で待っています』

 


588名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:18:31 ID:JrJV8yva
連投支援
589久留里:2008/06/15(日) 22:53:37 ID:SNDA9UXI
>>587
すみません、そろそろGJしたいんですけど投下終了でおkですか?


こっちも書けましたので、投下しても良ければ投下します。

『夏奈高気圧接近中』
・『吉野警報解除』の続き。
・夏奈×吉野、吉野視点
・中途半端にエロあり
・多分 5 レスほど使用。
・何となく沼津くさいのは気のせいです。
・このSSはみなみけの平凡から(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は隣の三島駅から新幹線にでも乗ってさっさとスルーしやがって下さい。



その前に風呂入ってきますノシ
590名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:58:06 ID:YXufWvAn
とりあえずID:awqe7qM9さんGJ!
俺の中でのK子像とぴったりだった。
俺もK子にこんなふうにいじられたいぜ。
591久留里:2008/06/15(日) 23:10:26 ID:SNDA9UXI
同感だ。こっちの夏奈は可愛くていいなぁ。


では、そろそろ行きます。
592夏奈高気圧接近中 1/10:2008/06/15(日) 23:11:29 ID:SNDA9UXI
「ヨーシ、じゃあ第二次試験、行ってみよー!!」
何とか生き返った私達は、カナちゃんの部屋に移動した。
相変わらず凄い部屋だね……。
でも、部屋のところどころに女の子らしさが垣間見えるのが、カナちゃんらしくて面白い。
チアキ、いいなぁ。私もカナちゃんみたいなお姉さん、欲しいよ。ハルカちゃんでもいいけど。
第2回戦といいつつも、始まったのは『おかしなこと』ではなく、
ただ、ベッドの上に座って、他愛もない話をするだけだった。

本当ならば、チアキのことでカナちゃんが私を怒って、
その後で私がカナちゃんを『きもちよく』してあげるつもりだった。お詫びの印として。
でも、今はこの有様。カナちゃんは物事を面白い方向へ持って行くのが上手な人だ。
私も行きしなの下らない考えは捨てて、今はすっかりカナちゃんと楽しんでいる。
実際、この方が楽しいしね。やっぱり私もお姉ちゃんが欲しかったなぁ。

「吉野、お前結構可愛いやつじゃないか。気に入ったぞ」
「へへへ、有り難う」
「へへへじゃないよ! ったく、こうしてやる」
「きゃー!!」
私とカナちゃんのじゃれ合いが(特にカナちゃんの方が)エスカレートしていく。
「とりゃー!!」
とうとう私はベッドの上に押し倒されてしまった。
「あはは、いやらしいおじさんが居るよー」
「えっちなお嬢様には言われたくないよ。ほれっ」
「ひゃー☆」
初めはただはしゃいでいただけだったのに、知らぬ間に『おかしな』方向へと進んでいた。

  ぷちゅ。

いきなり唇を塞がれた。カナちゃんの唇によって。
つまりこれは、私の初めてのキスだった。
「んっ…………」
アメリカの映画にあるような挨拶代わりのキスではない。
『先生と二ノ宮くん』の様な、好きな人同士がするような、キス。
カナちゃんの甘い香りを、何故か口の中で感じた。
何だろう、この感じ。
「んっ……、んっ………、…………!!!」
にゅるり、と何かが入ってきた。カナちゃんの舌だ。
カナちゃんの舌が、私の口を割って入ってきた。もしかして、私を求めているの?
  ぺろり、ぺろり、ぺろり、ぺろり、
やっぱり……だ。
私も真似して、舌を前に出してみた。すると────、

  くちゅ。

変な音が確かに聞こえた。
カナちゃんの舌と私の舌が絡み合う音。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ…………、
いやらしい音が静かに、静かに響く。
さっきの大騒ぎは何処へやら。耳に入るのは、私とカナちゃんとのいやらしいキスの音────。
593夏奈高気圧接近中 2/10:2008/06/15(日) 23:12:00 ID:SNDA9UXI
私達は、どのくらい続けていたのだろう。
やがて、カナちゃんがそっと顔を離すと、口と口の間からつーっと銀色の糸が光った。
私の涎とカナちゃんの涎が混じったもの。冷製に考えれば汚いモノなんだけど、何故だろう。
頭がぼうっとしてきた。

「───服、脱ごっか?」
「う………、うん」
カナちゃんに言われて、服を脱ぐ。
私は重ね着風のTシャツを、カナちゃんは「I AM BOSS」と書かれた黒いTシャツを脱ぐ。
お互い下着姿になって向かい合う。女の子同士で、お風呂とかで裸も見ているのに、何だか恥ずかしい。
「吉野、結構あるな。てか、何だその下着は。まるで水着みたいじゃないか」
「そ、そんなに無いよ」
膨らみ始めたのに気付いたのは、5年生になってからなんだから。
私は今日、初めてブラジャーというものを身につけていた。大人の人がする、そう、あれ。
お母さんがこの前買ってきてくれたんだけど、窮屈そうだったから、付けるのにずっと躊躇していた。
ブラといっても私のは小学生用で、カナちゃんが付けてるものとは形も違うし、付け方も違う。
「どれどれ、絶賛成長中の吉野のおムネでも拝見いたしましょう。ウヒヒッ」
「やだー☆ カナちゃん、変なおじさんみたーい」
カナちゃんは妙に嬉しそうにニコニコしながら、私のブラをたくし上げる。
成長が始まったばかりの微かな膨らみが、カナちゃんの前に晒される。
「……と思ったら、なんだ。流石にまだか」
そんなこと言われたってしょうがないじゃん。小学生なんだから。
悔しいので私もカナちゃんのブラに手を触れる。ホックは前の方にあったけど、上手く外れない。
結局カナちゃんが自分で外してしまった。
「そんなにジロジロ見るなよ。見るほど無いだろ?」
それでもカナちゃんは、ふん、とわざとらしく身体を反らせる。
その反動でカナちゃんの胸が少しだけ揺れた。
「無い無いって言うけど、カナちゃんは揺れるだけの大きさが、あ、あるじゃん!」
小さく見えるのは、ハルカちゃんのがすごく大きいからだよ、きっと。
「何だお前、私の胸が羨ましいのか?」
「いや、そういう訳じゃぁ……」
「安心しな。お前は将来有望だ。私は中学あがるまでペッタンコだった。
 そのうちチアキどころか、私まで追い抜くよ、きっと………くそぅ」
今、最後に何か言った?
「えへ、何か嬉しいなぁ」
「何照れてんだよ。ツッコめよ!」
あれ? 逆にツッコまれちゃった。てへ。
「てへ、じゃないよ! ヨーシ、お前の分を吸い取ってやる。それ!」
「へ……ちょ……ふわぁああっ!」
カナちゃんが胸に飛びつくと、突然片方を舐め始めた。
もう片方は手で軽く撫でる。円を描くように。
手つきが違う。カナちゃんもまた、やり慣れているのだろうか。
もしかして、カナちゃんも1人で『きもちいいこと』をするのだろうか。
────中学生って、よく分からないや。
594夏奈高気圧接近中 3/10:2008/06/15(日) 23:12:33 ID:SNDA9UXI
 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ…………、

「んああぁぁ…………」
段々カナちゃんの舐め方がいやらしくなってきた。
わざと音を立てて乳首を舐める。もう片方は軽く揉んだまま。
カナちゃんが舐めれば舐める程、私の乳首はどんどん固くなっていく。
「うっ………んんうっ………うっく………き、きもちいい」
時折、同じリズムで揉む側と舐める側が入れ替わる。
「っん、…………んっく、………ん、………んんっ」
きもちよくなっているせいかな。無意識のうちにえっちな声が漏れてしまう。
自分が人にされるって、こうも気持ちが良いとは思わなかった。

ずっとおっぱいを舐められていたせいで、だんだん下の方が熱くなってきた。
「ふぅぁああああっ」
「ふぅーん。結構やらしいんだな。吉野も」
「か、カナちゃんだって………その、……えっちじゃん」
特に舐め方が。
「…………バレた?」
うん。バレバレ。
「…………。よし」
「?」
カナちゃんが何かを決意したようで、余っている方の手をそっとお腹の方へとのばす。
「────ッ!!??」
案の定、今度は私の下……アソコに指を入れてきた。
「ああっ、だめ、そ、そこは……」
とろり。
「ぉお〜お〜、感じてる感じてる」
ブラと同じデザインのショーツが、びっしょりと濡れたのを感じた。
カナちゃんの指がショーツに現れた『筋』を上下に動く。
その度に身体がびくん、びくんと動く。
「くっ、ふぁあああああ…!!」
カナちゃんの指は、はじめはショーツの上を行ったり来たり──さっき私が1人でした時の様に──
している。
その度に私が反応してしまうものだから、カナちゃんは半分面白がってその行為を続ける。
本当はもっときもちよくなる所があって、カナちゃんも知っていると思うんだけど、
一向に攻める気配は無い。それはそれで有り難いんだけど……。
「カ……カナちゃん…………」
「ん? どうした?」
意を決して訊いてみる。
「………な、何で、……んっ、せ、攻めない……の……んんっ!!」
くちゅり、くちゅりとアソコがどんどん濡れていく。
カナちゃん、もしかして焦らしてる?
同じ行為がしばらく続いてから、指の動きに変化が現れた。
カナちゃんがショーツの横から指を入れようする。
「だ、ダメ。……ま、まだ………こ、心の………じゅ、準備が…………」
私は開きかかっていた脚をすぐに閉じた。それでも、カナちゃんの攻撃は収まらない。
「何だよ。自分でする時は平気なくせに、人にされる時は抵抗するのかよ」
耳を甘く噛みながらカナちゃんが私に抗議する。私は恐かった。
595夏奈高気圧接近中 4/10:2008/06/15(日) 23:12:57 ID:SNDA9UXI
今まで内田やチアキだけじゃなく、男の子のマコトくんにまで手を出したことを思い出す。
人に『きもちいいこと』をしてあげることに、強い快感を覚えていた。無論、ひとりでする時も。
ところが、今はどうだろう。私はカナちゃんに『きもちよく』されることによって、
自分が壊れてしまうのではないかと怯えている。
内田は2回目の波が来た時に、失神してしまった。息はしていたのでそっとベッドの上で寝かせたけど、
彼女は2回目の事は全く覚えていないという。内田は壊れる寸前だった。
今、カナちゃんは私の『中』に入り込もうとしている。
嫌、嫌だ。入れないで。カナちゃんでもそれはダメ!!
カナちゃんは諦めずに何度も何度も突破を試みる。
攻められているのはアソコだけじゃない。さっきから胸や脇の下、首筋、耳、鎖骨や鳩尾(みぞおち)、
色んな所を舐められている。
「………んふぅ、……んふぅ、………んんっ……んんんっ!!」
『下』の方の指も、遂に『もっときもちよくなる所』をショーツの上から突かれる。
「ふぁあぁああ、ぁあああっ、ぁああぁんっ、ぅぁあぁああぁんっっ」
ダメだ………。身体がカナちゃんの攻撃を許してしまう。
あちこちを舐められる度に、私は興奮してしまい、全身から段々力が抜けていってしまう。
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、
「あ、ダメ……、ダメ……、ダメ…、ダメぇ!!」
脚の力が抜けていく。突破されるのも時間の問題だ! 私は朧気な意識を脚に集中させて、力を振り絞った。
ところが………。
 くちゅ。
「?」
突然、カナちゃんの抵抗が止んだ。
カナちゃんは左の乳首を一舐めしてから身を起こして、私から離れる。
アソコはまだヒクヒクしている。
「──────うすうす気付いていたんだが、私が一方的に攻めるのは不公平だと思うんだ」
突然何を言い出すの?!
「だから」
「だから?」
「お前も私を攻めるべきだ。まずは私の乳を揉め」
「えっ………」
私はカナちゃんの言ったことに驚いた。
カナちゃんは私を最後まできもちよくするつもりじゃなかったの?
「どうした。チアキにした様にやってみろ」
これは罠だ。私にきもちよくさせようとして、逆に私をきもちよくさせるつもりなんだ。
「早く掛かって来なさいよッ!」
「ひゃっ!!」
私が躊躇していたら、カナちゃんは片手で私の頭を押さえて、無理矢理自分の胸へと引きつける。
顔じゅうでカナちゃんの汗の臭いの混じった甘い香りと、柔らかな感触を感じ取る。
「わ、分かったよ………」
胸への圧迫を逃れた私は、息を大きく吸った。
一体何を企んでいるのだろう。ロクなことを考えていないのは確かだ。
596夏奈高気圧接近中 5/10:2008/06/15(日) 23:13:37 ID:SNDA9UXI
アヒル足で座って、私とカナちゃんは向かい合った。
「じゃ、じゃあ、行くよ」
カナちゃんのおっぱいに触れる。

 むにゅ。

程よく膨らんでいるカナちゃんのおっぱいは、
私のとは比べ物にならない(比べること自体、無意味だけど…)ほど柔らかく、感触もずっと大きい。
『揉んでる』っていうのが良く分かる。
「どうだ?」
カナちゃんは今のところ平気みたい。揉み慣れているのだろうか。
「うん、カナちゃん、女の子じゃないね」
「なッ!? お、おま、お前、いくら小さいからって言って良いことと悪いことがあるんだぞ?!」
「か、勘違いだよ!」
さっき自分で小さいって言ってくせに。
「じゃあどういう意味だよ!」
「お、女の子じゃなくて、お姉さんだなって………」
「お、お姉さんって言われたの………初めて……かな……」
カナちゃんは少し顔を赤らめた。照れているのかな?
カナちゃんが油断している隙に、私はカナちゃんがさっきしていた様に、
片手で片方の乳首をつまみ、もう片方の乳首は舌で突っついてみる。
「─────ッ!!」
カナちゃんの目が虚ろになる。感じ始めたんだ。
片方は乳首をつまむ力を加減してみたり、つまんだままぐりぐり回してみたりして、
もう片方は舐めたり、赤ちゃんの様に吸ってみたりする。
内田やチアキのとは違って、カナちゃんのおっぱいは大人の人のそれと同じで、先端部は円錐形だ。
先端が円錐形の場合、まだまだ成長する証しだという。これからも大きくなっていくのだろう。
カナちゃんは高校生になったら、やっぱりハルカちゃんみたいになるのだろうか。

 しゅちゅ、くちゅ、ぴちゅ、んちゅ………………、
 じゅるるるるるるるっ…………、っはぁ、
 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、────、

あまり使われて居なさそうな机から、置き時計の時を刻む音が聞こえる。

 くちゅり。

再び私のアソコから、えっちな汁が出始めた。
ショーツを失ったアソコからはどんどんえっちな汁が出てきて、ベッドの掛け布団を汚していく。
「……んっ、……んっ、…………んっ、……んっ、………んっ、……………んっ」
「何してんだよ」
「!?」
カナちゃんが真顔で問いかけられて、私ははっとした。
私はカナちゃんのおっぱいを揉んだりつまんだりしながら、残った手の中指をアソコに入れていた。
「自分で入れてんじゃないよ」
と言いつつも、カナちゃんはそれを止めようとはしない。
「私もそうさせて……貰うから」
そう言って、カナちゃんはショーツの中に手を入れて、自分のアソコを刺激しはじめた。
「カナちゃんも、ちゃっかり感じてるみたいだね」
カナちゃんのショーツも、すっかり濡れていた。
597夏奈高気圧接近中 6/10:2008/06/15(日) 23:14:20 ID:SNDA9UXI
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、………………、
「んっ……、んっ……、んっ……、んっ……、…………んんっ、んっ……、」
くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、…………、
「んっ……、んっ……、んっ……、んっ……、…………んんっ、んっ……、」

お互いに自分のアソコを刺激していく。
でも、私のは既に限界に達していた。散々カナちゃんに弄られた後だったので。
このままだと、カナちゃんよりも先にきもちよくなっちゃう。
「んはぁあああ!!」
ダメ、きもちよくなっちゃうよ!!!
 がぶ。
「痛ァアアアアア!!!!!!」
 どん!!
『きもちよく』なる直前で、私は突然カナちゃんに勢いよく突き飛ばされた。
コンクリートの壁に頭を打って、危うく気を失う所だった。
「いたたたたたたたた…………」
「痛いのはこっちだよ!! 噛むなよッ!!」
凄い剣幕で怒られた。カナちゃんは私がさっき声を上げた時に、思い切り乳首を噛んだと言う。
「ご、ごめん」
「もう怒った。こうしてやるっ!!」
言うやいなや、カナちゃんは私を強く押し倒す。本気で怒っているカナちゃんはめずらし……恐い!!
でも、悪いのは私だ。大事な所を噛んじゃったんだから。
カナちゃんは破けそうな勢いでショーツを引き脱がす。ずっと隠し続けていたアソコが外気に触れ、肌寒さを感じる。
「ふふん、随分生意気なオチョコじゃねーか」
何処のどの辺りが生意気なのか分からないけれども、
突き刺すように私を睨みながら笑うカナちゃんには、流石の私も訊こうとは思わなかった。
「こんなにパックリ開いてたら、まるで『今すぐ入れて下さい』と言ってるみたいじゃないか」
「そ、そんなにハッキリ言わないでよ!!」
「うるさい!!」
 ずぷっ!!
「──────────ぁあッッ!!!!!!!!!!」
今までに経験したことのない激しい痛みが、私を襲った。

 くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ…………………、

激しい勢いで、カナちゃんの指が私のアソコの中を引っかき回す。
「いゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
それも、いきなり3本。
598夏奈高気圧接近中 7/10:2008/06/15(日) 23:14:53 ID:SNDA9UXI
 くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ、

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ぁあああああっ!!!!」
「良いこと教えてあげるよ。男のアレって、これより太いんだぜ?」
「あっ、あっ、あっ、あっ、お、男の、あっ、ひとの、あ、アレ、って、あっ、ぁああ!!」
男の人のアレとはアレのことだ。確かカナちゃん、『おかしなこと』この前したんだっけ?
「まだ喋る元気があるみたいだな」

 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…………、

「あっあっあっあっあっあっ、ぁあああああああああああんんんんんッッッッ!!!!!!!」
だ、ダメ、ダメ、ダメ、も、もうダメ、もう、来ちゃうよ、来ちゃうよォ!!!!
「ぁああああああ、も、も、も、もう、だ、ダメぇぇぇぇええええ!!!!!!
 …もち…く……ちゃう、……ち……なっちゃう、きもちよくなっちゃうよぉ!!!!」
「このままイけぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!!!!」


「ひゃぁぁあああああああああああああああんんんんんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」


大きな津波が、身体の中を駆ける。私のアソコからは、おびただしい量のアレが溢れ出した。
その量は、自分でした時のよりもずっと多くて、身体から水分が抜けきったような感じ。
もう、身体の何処にも、力が入らない……………。

っはぁ、はぁ、はぁ、はぁ………、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…………、
乱れた息を何とか押さえようと深呼吸しようとする。が、それが出来ない。
くるしい。
心臓がドクドクと激しい脈を打つ。今にも爆発しそう。
そんな悲惨な状況の中でも、私の中には『やり遂げた!』という達成感があった。

「カ、カナちゃん」
「どうだ参ったか」
「き、気持ちよかった」
「イった時の感想は聞いていない」
「いく?」
「お前が言う、『気持ちよくなった』時の事を『イく』って言うんだよ」
「ま、参りました〜」
「ヨーシ、じゃあ、次、行こうか」
「え、ぇえ?!」
「ぇえ? じゃないよ。まだ私がイってないじゃないか」
「で、でも……………」
そんな体力、もう、無いよ………。
「何を甘えてる! 気合いが足りん!! 不合格にするぞ!!」
試験って、まだ続いてたんだ。
「今度は私が気持ちよくなりたいから、一緒に『する』ぞっ!!」
「一緒に……する?」
「そうだ。一緒にだ」
「ど、どうやって?」
「まずは、こうしてだなぁ……」
と言って、カナちゃんはベッドの上に座ったままショーツを完全に下ろした。
年相応に生えそろった『毛』が、大人を感じさせる。カナちゃんは女の子ではない。『女』だ。
カナちゃんのアソコは、毛を含めてびっしょりと濡れていた。
599夏奈高気圧接近中 8/10:2008/06/15(日) 23:15:58 ID:SNDA9UXI
カナちゃんは、私を寝かせたまま右脚だけを上げる。カナちゃんがその脚に絡みつく様に上に乗る。
身体と身体が密着して、アソコとアソコが密着した。
私のアソコがじんじんする。まだ収まりきっていない胸の鼓動が、少しずつ加速する。
「じゃあ、行くぞ」
カナちゃんが真顔でゴーサインを送る。
「う、うん」
拒否なんて、出来るわけがない。この体勢では逃げようにも逃げられない。
カナちゃんが、ゆっくりと、腰を動かす。

 くちゅ。

「んんっ」
「んぁあっ!!」
私とカナちゃんのアソコとアソコが擦れる。私のえっちな汁とカナちゃんのえっちな汁で濡れているせいか、
くちゅ、といういやらしい音がした。
 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、
カナちゃんが腰を動かせば動かす程、私とカナちゃんの『とてもきもちよくなる所』が触れ合う。
どっちも固くなっているみたいで、擦れる度に当たっているのが良く分かる。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、

「ぁあああああん」
「ぁああ、ぁああ、ぁああ、」

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、

腰の動きが少しずつ、少しずつ加速する。私を求めるように。カナちゃん、本当にきもちよくなりたいんだ。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、

「ぁあああああん、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、」
カナちゃんの出す声は、どことなく色っぽくて、大胆だ。
これがきもちよくなってる時の『女』なんだ。カナちゃんは、やっぱり女の子ではない。『女』だ。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、…………、

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、ぁああああんっ!!!!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ぅぁああああっ!!!」
カナちゃんの腰の動きが加速する。が、突然、速度が落ちる。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ、…………、

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ぁああんっ!」
あれ? 良く見ると、カナちゃんの動きが停まっている。
私は、何と、知らぬ間に自分でも腰を動かしていた。しかも、全然止まらない!!
身体が、私の身体が、私の身体がカナちゃんを求めてる!!
全然意識していなかった。
カナちゃんが、カナちゃんが好きだから?
そして、再びカナちゃんが動き始めた。今度は上下だけじゃなくて、左右にも動く。
複雑に擦れ合うアソコからは、ひっきりなしにいやらしい音が聞こえる。
600夏奈高気圧接近中 9/10:2008/06/15(日) 23:16:22 ID:SNDA9UXI
 くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ
 くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ……………………………

いやらしい音が部屋中に響く。
「ぁあああん、ああんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、」
「あっ、あっ、あっ、あっ、ご、ごめん、い、い、イきそう…………ぁああっ、」
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、も、もう少し、が、が、我慢しろっ!」
「ふぁああああっ、あっ、あっ、あっ、ぅぁああああっ!!!」
さっき気持ちよく……イったばかりなのに、また津波が迫ってくる。
ダメ、ダメだよ私!! か、カナちゃんが、カナちゃんが、待ってるんだから!!
頑張れ、頑張れ私!! ま、まだ、き、気持ちよく……、い、イっちゃ、ダメぇぇええええ!!!!

 くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ………

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あ、あと少し、あと少しだッ!!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、う、うん、も、も少し、が、頑張るッ!!」
でも、でも、もうそろそろ限界………。

 くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ………

「じゃあ、行くよ、行くよ!!」
カナちゃんがラストスパートをかけることを宣言する。
私はそれに答える。
「う、うんっ!!」
すると、カナちゃんの動きが一気に速くなった。私はそれを相殺しない様に、横へ激しく動かす。

 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…………

「あっあっあっあっあっあっあっあっあっイくっ、イくっ、イくっ、イっちゃう!!」
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ、わ、わ、わたしもっ!!」
 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…………
「ぁああああああんっ、ぁあああああああああんっ、い、一緒に、一緒にイこう!!」
「くっぅうううん、くぅぅうううああああんっ、う、う、うん、うん、イこう、一緒にイこう!!」

 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…………

2人のゴールが目前に迫る。私達は全力で身体を、腰を、動かす。
溢れんばかりのえっちな液が、更に更にいやらしい音を大きくしていく。

「イくっ、イくっ、イくぅ、イくぅ、イっちゃうぅぅ!!」
「あっあっあっあっあっあっあんっあんっあんっわ、私もぉぉおお!!!」



「「ふぅぁああああああああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!」」



601夏奈高気圧接近中 10a/10:2008/06/15(日) 23:17:18 ID:SNDA9UXI
その後からの記憶は一切無い。カナちゃんも同じだった。
どうやら私もカナちゃんも、気持ちよくなった……イった時と同時に失神してしまったようで、
そのままベッドの上に倒れてしまったようだった。
ベランダからは梅雨のオレンジの夕日が差し込む。
「そろそろハルカ達が帰ってくる」
「え?! じゃ、じゃあ、急がないとっ」
2人で気持ちよくなった後の余韻に浸っている場合ではなかった。
てか、意識が飛んじゃったので、浸れる余韻すら無い。
すぐさま撤収作業に入り、カナちゃんはびっしょり濡れた布団カバーを剥ぎ取って、洗濯機へ放り込んだ。
どうして買えたのかは知らないけれど、南家の洗濯機は乾燥も出来るドラム式。
布団カバー一式とネットに入れた下着を放り込んでスイッチを入れる。すぐに乾燥するから心配無いとのこと。
洗濯機を回している間、私はカナちゃんと一緒にお風呂場へ。
ここだと裸になってもちっとも恥ずかしく無い……無いハズだったんだけど、
『下』を見た途端、顔が赤くなってしまった。
カナちゃんも、少し赤い。
「カナちゃん、途中で色々あったけど、気持ちよかったよ」
「あ、うん。私も気持ちよかった。でも次は噛むなよ? 死ぬかと思ったんだぞ?」
「えへへ、今度から気をつけるね…………って、」
『次は』?!
「………ま、また、試験してやるから。こ、今度も、頑張れよ」
カナちゃんが言いたいことがすぐに分かった。成る程。そう言うことか。
「は、はい! お願いします、カナ師匠!!」
「分かればよろしい」
「うふ、うふふふふ!!」
「ふふっ、ふふふふ、ふはははは!!」
「「あはははははは、はははははは!!」」
何だかおかしくなってしまって、私もカナちゃんも、一緒に笑ってしまった。
たまには、こういう時も、いい………のかな?

とにかく、これが私の初めての『おかしなこと』だった。

602夏奈高気圧接近中 10b/10:2008/06/15(日) 23:17:44 ID:SNDA9UXI
「おい、カナ。じゃなかった、バカ野郎」
「何でそこで間違った方へ訂正するんだよ!」
「バカにバカと言って何が悪いんだ。このバカ野郎」
「だから何だよ! ハルカー、チアキが明日、ピーマンの肉詰めと人参飯食べたいってさ」
「2人ともやめなさい。お客さんも居るんだから」
「「………はーい」」
「えへへ。なんか、チアキの家って、いつも賑やかでいいね」
「ていうか、そもそもお前がここに居ることが不思議だ」
「そう言えば、最近よく来るようになったわね」
「すみません。カナちゃん……えっと、チアキが会いたくてしょうがないって言うから……うわっ?!」
チアキに頬っぺたを引っ張られる。
「お前に毎日夕飯を食べに来いとは言っていない。
 ハルカ姉さまが良いって言ってるから別に構わんが」
「何だよチアキ。お前、最近私が吉野と一緒だから妬いてるのか?」
「う、うるさいっ。ただ、お前のバカが移らないかどうか不安なだけだっ」
「てへ。大丈夫だよ。チアキが居るから勉強の方は大丈夫だよ」
「勉強以外の方でバカになりそうだから、私は心配しているんだっ」
「チアキ、落ち着きなさい。カナもチアキをあんまり構わないの。
 ほら、食べましょ? 折角持ってきてくれたんだから。今日は有り難う」
「いえ、お構いなく」
「でも、お前、いいのか? 家の人、寂しがってないのか?」
「うん、大丈夫。こっちで食べる時はちゃんとお手伝いさんに伝えてあるから」
「「「お、お手伝い?」」」
「うん」
「………は、ハルカ姉さま、何ですか? その、お手伝いさんとは?」
「えっとね、お家の中をお手伝いする人のことよ?」
「さっぱり意味が分かりません」
「くそう、このブルジョアめ」
「そういや吉野の家って何やってるんだっけ?」
「おい、バカ、それは私が訊こうとした質問だ」
「お父さんはどんなお仕事しているの?」
「えっと、その……………白い粉を作ってます」

しばしの沈黙。

「し、ししししししし白い粉って……………」
「ま、まさか、あ、アレの、こ、こと?」
「ハルカ姉さま、アレって何ですか?」
「チアキ、それはだなー。元気の出ない人が突然元気になるそれはそれ……ふごっ?!」
「カナ。変な風に教えないで?」
「あれ? みんなどうしちゃったの?」
603夏奈高気圧接近中 by 久留里:2008/06/15(日) 23:19:32 ID:SNDA9UXI
以上でございます。予告の時に使用レス数間違えた上、1レスオーバーしたorz
ご迷惑様でした。


小学生向けのブラってどういうのがあるのか気になったので、
某大手下着メーカのサイトで調べてみた。奥が深すぎワロタ。
604おじさま:2008/06/15(日) 23:22:04 ID:bXYO1koi
相変わらずいい仕事をしているね
605名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:38:29 ID:sBwHgYmN
>>604
おじさま!
606名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:57:13 ID:46UH1I2L
>>587
GJ!
ケイコ可愛いよケイコ。そして黒いよw
続き期待して待ってます

>>603
GJ!
吉野の総攻めになると思いきや、カナの攻めだったんですぬぇ。
白い粉を作ってる……って、小麦粉ですね。わかります
607名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 02:15:47 ID:02nMCCCG
久留里さんGJ!!
攻められる吉野と攻める夏奈に激しく萌えた

さて、そろそろ男女がみたいわけだ。
高校生ぐらいになった千秋とマコトが見てみたいな。普通に付き合ってそうだし。
608名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 02:54:19 ID:InWqHrH0
最近投下が多くてホクホクさせてもらってます。
本当にありがとうござ(ry
609名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 14:48:06 ID:umbcX64b
ヒトミ再登場記念SSを希望と言ってみるテスト
610名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 15:19:03 ID:7XQYGb2Y
高校生になったトウマが社会人になった藤岡と付き合う






…という電波が届いた
611名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 17:22:31 ID:P+qXK5qO
てことは藤岡は良くて高卒だな、3学年差だし
612名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:01:15 ID:1NcUn9Lq
個人的に、夏奈とアキラとのラヴラヴなHが見たいZE!
613久留里:2008/06/16(月) 22:12:37 ID:eWOd6Ka5
初めてのエロSSだったので、臨場感がイマイチorz
でも、みなさんおおきにです。

>>606
小ネタ『よしの組』
******

この日、吉野は風邪をひいて学校を休んでいた。
学校で配られたプリントを届けにチアキと内田、それにマコトの3人は吉野の家へ向かっていた。
「おいマコト、本当にこの道で合ってるんだろうな?」
「うーん、番地はここだと思うんだけど」
3人が歩いていた一本道は、住宅街が途切れると車幅が一気に狭まった。
向かって右側は林、左側は大きな垣根が延々と続いている。
担任から貰った住所が書かれたメモを便りに周辺を探しているのだが、彼女の家とは中々見付からない。
「どこかで道、間違えたんじゃないの?」
「いや、ここで合ってるハズだ! この地区に行くにはここしか無いんだから」
「お前のは説得力が足りないから不安だ」
林が途切れたところで、内田が声を上げた。
「あ?!」
「い、いきなり叫ぶな。バカ野郎」
「ごめん。ほら、あれ、見て」
内田が指さす方へと、チアキとマコトが振り向く。
そこには沼津城の様な大きくて立派な門があり、左上には「吉野」という表札もあった。
………が、
「お、おい、こ、ここって………やばいんじゃないのか?」
「何処がどうやばいんだ。説明しろ」
「ほ、ほほほほ、ほら、チアキ、ドラマとかで良くあるじゃん」
「お前達の言っている事はさっぱり分からん」
この大きな屋敷には、大きな門はあるものの何故か門扉が無い。
つまり、門の向こうも見渡せる。
純和風の前庭の向こうには、どっしりとした純日本家屋があった。
脇のガレージには黒塗りの高級車がズラリと並ぶ。

3人が屋敷の入り口で呆然としていると、中から人が現れた。2人いる。
1人は坊主頭で派手な柄のシャツを着た、がっちりとした体格の男。
もう1人はパンチパーマでサングラスを掛け、金色のネックレスをした男だった。
「坊主達、何のご用でい?」
声を掛けられた3人は、驚いて姿勢を正す。
「み、南……」
「恐いよぉ」
「マコト、こういう時はお前の番だろ。何とかしろ、バカ野郎」
「何とかしろって、どうすりゃいいんだよ! オレ達、さらわれちゃうぞ、きっと」
「なっ…………」
ふと気が付くと、さっきの男達が3人の目の前に立っていた。
「その制服は………」
「ひょっとして、お嬢のご友人かい?」
614久留里:2008/06/16(月) 22:13:09 ID:eWOd6Ka5
(つづき)
***

「ははは、何だ、そういう事か」
内田が差し出されたジュースを飲みながら、からからと笑った。
「驚かせちゃってごめんね。あの人達、ウチのお手伝いさんなの。
 見た目は恐そうだけど、とっても優しい人だよ」
パジャマに袢纏を羽織った吉野は、学校のプリントとノートを受け取りながら笑って返した。
「経緯はどうであれ、お前のお父さんは本当に社長さんだったのか」
チアキが納得した表情を見せる。
「な? 思ってた通りだろ? 吉野の家が恐いおじさんの家な訳が無いじゃないか!」
「真っ先に疑ったのはマコトくんでしょう?」
「そうだ。吉野に謝れ」
「大丈夫。よく間違われてるから。お父さん、ちょっと変わってるからね」

そう、彼女の父親は製粉工場の社長であり、
静岡県内のスーパーで売られている小麦粉などの粉製品は、その殆どが吉野製粉で作られている。
しかし、この家がしばしば「そのスジの家」と誤解されているのは、別の理由にある。
話すと長くなるので割愛するが、取り敢えず、
周りが思っているような事はしていないのでご安心して頂きたい。

「今日は来てくれて有り難う。明日はちゃんと学校行くね」
「う……うん。またね」
「おう、今度はあのバカを連れて来てやるよ」
バカとはチアキの下の姉であるカナの事だ。
「よーし、今度はオレがお詫びにプリンを持ってこよう!」
「ふふふ、楽しみにしているね」

***

「それでチアキ、私にお土産は無いのか?」
「無いに決まってるだろ。私は吉野にプリントを届けに行っただけだ」
「でも、誤解が解けて良かったわ。私もてっきり、あちらの方かと思っちゃって。
 いつか謝らないとね」
「さて、そろそろ焼けて来たな〜」
「じゃあ、頂きましょうか」

「「「いただきます」」」

fin.
615名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:28:40 ID:tKUmJoqC
>>613-614
なんか某5才児が出てくる漫画にも似たような話があった気がする
何はともあれGJ
616名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:31:39 ID:46UH1I2L
やっぱり小麦粉だったんですね。
そりゃもうオレは吉野の事1%も疑って無かったですよ、えぇ本当に。
GJ
617名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:29:43 ID:q+JuPkBx
吉野の家がヤの頭文字の、主として暴力を生業とする商売のおうちだったなんて、
漏れはつゆほども思っていませんですたが、勘違いした香具師反省汁!
618久留里:2008/06/17(火) 01:26:37 ID:lE3FCSCI
>>617
ごめんなさい。

吉野「一番謎なのは、チアキの家だよね〜。お金無かったらあんな大きなマンションに(ry」
619名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:39:21 ID:0XpFHUVO
>>610
なんか想像して萌えた


しかしトウマ高校生だと千秋と藤岡を取り合いしそうだよな…
620ぬしかさ:2008/06/17(火) 22:47:57 ID:2Z6wukkw
ケイコSS考えてる時、小ネタ系をいくつか思いつきました
そのうちの一つが書き終わったので投下します


  [誤解]
・たぶん微エロ
・ベースは原作第51話
・およそ3スレほど
621ぬしかさ:2008/06/17(火) 22:56:26 ID:2Z6wukkw
     [誤解]


アキラ「はあ〜、今回のテスト散々ですよ。特に国語が」
カナ 「ほー国語がか。何点だった?」
アキラ「62点です。漢字の書き間違いが多くて・・・」
カナ 「そうかそうか。ちなみに私は65点だ。どうだ、人間らしいだろう」
アキラ「なんだ、たった3点の差じゃないですか」
カナ 「なにを言うっ、一年生と二年生では1点の差は五倍あるんだぞ!」
アキラ「ええっ、じゃあ15点差ですか!キツイなー」


藤岡 (またあの男・・・南と活発な意見交換を!!)
    (何を話しているんだ?この距離じゃよく聞こえない・・・)


アキラ「だいたいひらがなとカタカナがあれば十分なんですよ。それだけで人間生きていけるんですよ」
    「難しい漢字をいちいち覚えていったって日常生活じゃそんなに使うことないでしょう?」
カナ 「いや、それなりに使ってるよ」
アキラ「あ、でも漢字じゃないと変な誤解を招くこともあるからな〜」
カナ 「例えば?」
アキラ「例えばカタカナでですけど、100万個って言葉を・・・・・・」


藤岡 「・・・・・・カナ・・・・・・・・・まんこ・・・・・・を・・・。なっ、マンコ!!」


リコ 「っ!!」
   (今藤岡君が『マンコ』って言った!藤岡君が『マンコ』って言ったのを聞いちゃった!!)
   (きゃーーーっ、藤岡君のレア台詞!!)
ケイコ「リコ、なんかご機嫌だね。いいことでもあったの?」


藤岡 (あの男、南のマンコをどうするっていうんだ!!)

622ぬしかさ:2008/06/17(火) 22:57:40 ID:2Z6wukkw

カナ 「あー、いや待て。下ネタは言わなくて結構だよ」
アキラ「下ネタって、そんなことカナの前じゃ恐れ多くて言えませんよ」
カナ 「やれやれ、赤点ギリギリなのにちゃんと勉強せずにそんなこと考えてるお前に、一生彼女が出来ることなんてないぞ」


藤岡 (あ・・・いや・・・・・・ねた・・・・・・よ)
    (・・・・・・そんな・・・かな・・・おそ・・・い・・・・・・)
    (や・・・や・・・あか・・・・・・ちゃん・・・・・・・・・おまえ・・・でき・・・なんて・・・)


藤岡 (これはもしかして・・・)

      『あっ、いやっ!お前なんかと寝たくないよ!!』
      『へっへっへ、そんなカナちゃんだからこそ襲いたくなるぜ!』
      『やだっ、やだぁ、赤ちゃん出来ちゃう!!お前の赤ちゃんが出来るのなんてやだよう!!』


             /´〉,、     | ̄|rヘ
       l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
        二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
       /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
       '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                     `ー-、__,|     ''


アキラ(あれ番長さんが睨んでる?すごく睨んでる!!なんかゴゴゴゴゴって音がする!?)

  ガタン ガタン ガタンッ

アキラ(まっすぐこっちに来る!!)

  ガシッ

藤岡 「君の言葉、しっかりと俺の所まで届いたよ」
    「つまり、宣戦布告ってことだね」
アキラ「ええ!?」
藤岡 「さあ、勝負をしようじゃないか」
アキラ「いやっ、そんなっ、オレは何も!?」
カナ 「勝負するのか?勝負するなら体育館の裏に空きがあるけど?」
藤岡 「さあ、体育館の裏に行こうじゃないか」
アキラ「いやっ、そんなっ、助けてーーーーー!!」


ケイコ「藤岡君が誰かを引きずって出て行ったけど?」
カナ 「しかしなんだ、番長とは勝負したがるものなんだな」
ケイコ「番長だから勝負したがるってのはどうだろう」


                                              おしまい
623名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:27:53 ID:0XpFHUVO
>>622
あるあr…ねーよw
624おじさま:2008/06/17(火) 23:48:54 ID:X/HBclex
やあ 書き手ちゃん 
相変らず良い妄想をしているね
625名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 00:06:43 ID:iFvxf23u
これは何というアホGJww
リコのセリフに思わず吹いたwww

ケイコSSも期待して待ってるよ
626名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 00:43:46 ID:V60UUv5+
GJなんだが、アキラはカナのこと「カナさん」って呼んでた気がする
627名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:41:56 ID:tcpICze+
>575

>続きを書いている途中で
>「吉野が藤岡に片思いする」という電波を受信してしまった。
>漏れの藤カナ設定をどうしてくれる。



次はこれが来ると思って裸で待機してたのに!
628名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:00:46 ID:YdpDRo5F
保管庫管理人は更新する気が無いなら素直にそういえよ屑
629名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:08:20 ID:YdpDRo5F
 >現在管理人が多忙につき保管作業を行う時間がない。
 >一応スレのログは定期的に取っているので、まとまった時間が取れ次第再開する。



しかもなんでこいつこんなに偉そうなの?ろくに仕事もしないくせに管理人名乗ってんじゃねーよカス
こういうゴミはwiki管理人降板したほうがいい。スレ住人もそれを望んでいる。こいつ管理人の才能ゼロだな
630名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 18:14:40 ID:3dC/yUN5
YOUアカウント取得して編集しちゃいなよ


ってか勝手にスレの総意にすんな
631名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:42:41 ID:sOv69mkK
何やってんだ鉄アレイ。
632名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:36:37 ID:WaGAavIh
鉄アレイって何?
新参者だからよくわかんない
633名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:49:25 ID:9sDXPSkX
>>628
安心しろ
お前は人間の屑だから
634久留里:2008/06/18(水) 21:37:40 ID:PaoC4hC6
>>627
シコって……いや仕込んでるから待ってて。



この野郎氏の「メルト」を保管庫で読んだのだが、
チアキが可愛すぎて糖尿病になりかけたぞこの野郎。

よーし、小学生らしく甘〜い展開で行くとしよう。
吉野が恋をしたっていいじゃない。
635名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:12:35 ID:YdpDRo5F
>>633
俺だけかな。いつも思うんだけどこの人の日本語ってなんか不自由だよね
脈絡がないっていうか、意味が通じないというか。俺がいえたことじゃないですがね
636名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:29:42 ID:PaoC4hC6
コウジ「お子さまの喧嘩は放っておいて……」
ツバサ「……大人の僕らはさっさと着替えますか」


夏奈「待てー、お菓子返せー!!」
637名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:33:28 ID:iFvxf23u
>>634
コレはwktkせざる得ないww
638名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:38:42 ID:sK5hBuoY
ハルマコまだぁ?
639名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 03:09:17 ID:FeNJ/LfE
ここにきて思ったこと(気付いたこと)


内田は潮吹き体質。
それはもう激しい。
640名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 19:35:26 ID:V2G9C19m
明日から休みだから吉野SS書くよ
641名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 01:30:37 ID:JH+vFzpG
小ネタ『怒らせてはいけない』

***

マコト「なぁ、南。吉野が本気で怒ると、どれくらい恐いんだ?」
内 田「結構恐いよ。普段怒らない分」
チアキ「滅多に怒らない奴ほど恐いっていうからな」
マコト「何が恐いって、吉野が普段、何考えているかさっぱり分からないんだよな」
吉 野「何の話?」
内・チ「「あ…………。」」

***

吉 野「マコトくん、ちょっとおいで」
マコト「何だ? 吉野の頼みなら何でも聞くぞ?」
吉 野「あ、それは話が早くていいね。ふふふ」

***

内 田「チアキおはよー。マコトくん、しばらく学校休むみたいだよ」
チアキ「何だ? バカなのに風邪でもひいたのか?」
吉 野「ふぅーん。マコトくん、早く良くなるといいね。多分無理だけど」
内・チ「「今、何て言った? 特に最後」」
吉 野「別に〜? 何でも無いよ〜?」
642名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 01:32:25 ID:isGjym/Q
>>285の続きを全裸で待ち続けたらついに風邪を引きました
責任取って続きを投下してくれっ!
643ぬしかさ:2008/06/21(土) 02:56:31 ID:lG6i7vLm
SS書き終わったー

 [黒い子]
・エロ無し
・小学生メイン
・ベースは原作第69話

それでは投下します
644ぬしかさ:2008/06/21(土) 02:59:42 ID:lG6i7vLm
     [黒い子]


内田 「おじゃましまーす」
トウマ「こんにちはー」
チアキ「おーいらっしゃい」

今日はたくさん出された宿題を、力を合わせて終わらせようということで
トウマ、内田、吉野が南家にお邪魔することになっていた。

チアキ「ん、吉野はどうしたんだ?」
内田 「用事があるから少し遅れて来るって言ってたよ」
チアキ「そうか。まあとりあえず上がれよ」
トウマ「あれ、チアキ一人だけか?」
チアキ「ああ。ハルカ姉様はおでかけ中だ」
    「カナのやつは暇だ暇だとうるさかったからみんなの分のおやつを買いに行かせたよ」
トウマ「じゃあさっさと宿題終わらせておやつを待とうぜ」
チアキ「いや、吉野を待つのが先だろう」

というわけで吉野が来るまで待つ三人。


   10分後


チアキ「・・・遅いな」
内田 「だね。何の用事なんだろう?」
トウマ「それよりおやつまだ?」

そんなに待たずして、暇を持て余し始める三人。

 コンコンッ

トウマ「ん?」

 コンコンッ

チアキ「なんだ?」

そんな時、ベランダの窓のほうから、ガラスをたたく音がしだした。

内田 「なになにっ、泥棒!?」
トウマ「泥棒がノックするか?」
チアキ「とりあえず見てこいよトウマ」
トウマ「オレがかよ、まったく・・・」

渋々ながらトウマが音の正体を確認しにいった。
645ぬしかさ:2008/06/21(土) 03:01:44 ID:lG6i7vLm

 ガラガラガラッ

トウマ「んん?外には誰も居ない・・・うわ!」
チアキ「どうした?やっぱり泥棒か?」
トウマ「いやさ・・・これ・・・」

トウマが自分の足元を指差す。

 「カァ」

そこには一羽のカラスがいた。

内田 「あー、カラスだ。チアキカラス飼ってたんだ」
チアキ「いや、飼った憶えも拾った憶えもないぞ」

 ヒョコヒョコッ

カラスは警戒することなく、堂々と南家へとおじゃましてきた。

トウマ「ずいぶん人に慣れてるなこのカラス」
チアキ「・・・いや、こいつ吉野なんじゃないのか?」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

トウマ「・・・それは・・・思いがけなかったな」
内田 「え、え?なんで?」
チアキ「実は用事というのはカラスに変身することだったんだよ」
内田 「ええっ、そうだったの吉野?!」
 「カァ」
チアキ「ほら、吉野もその通りと言っている」
トウマ(チアキ、待つのに飽きて変な暇つぶしをしだしたな)

というわけで、新たな来客も加わり、リビングは三人と一羽で賑やかとなった。

内田 「へー吉野カラスになれたんだー。おいでおいでー」
 「カァ」

 ヒョコヒョコッ
     ヒョコヒョコッ

内田 「あれ?」

内田はカラスを呼んだが、カラスは内田をスルーしてチアキのほうへ歩いていった。
646ぬしかさ:2008/06/21(土) 03:02:56 ID:lG6i7vLm

チアキ「ん、なんだ」
 「・・・・・・(ジーーー)」
チアキ「んん?」

カラスはチアキをただ見つめる。

チアキ「だからどうしたんだ――」
 「カァッ」
チアキ「うわっ」

チアキがカラスに手を伸ばそうとした時、突如カラスが飛び上がった。

 バサッ バサッ

 「ガァッ、ガァッ」
チアキ「うわっ、うわあ!!」

カラスは飛びながら、チアキの頭部のホイップを突きだした。

トウマ「おいおい、どうしたんだよっ?」
 「カァッ」

チアキのホイップを突き飽きたのか、飛ぶのを止めておとなしくなるカラス。

トウマ「大丈夫かチアキ、頭ボサボサだぞ」
チアキ「うー・・・なにするんだよいきなり!」
内田 「チアキの髪がホイップクリームに見えて食べようとしたんじゃない?」
チアキ「いい迷惑だよこの野郎!!」

 ガチャッ

カナ 「ただいまー」

カナが帰ってきた。

カナ 「どうしたチアキ?いつも以上に不機嫌そうだけど」
チアキ「うるさいよ!それよりさっさとおやつ出せよ!」
カナ 「わかったよわかったよ。ほら、おやつだぞー」

カナは買い物袋から大きめな箱を取り出した。

トウマ「なんだこれ?」
カナ 「ケーキ。1ホール丸々一個」
内田 「ええっ、そんなに!」
カナ 「ケーキが大安売りだったんだよ」

箱からホイップクリームたっぷりのケーキを取り出す。
647ぬしかさ:2008/06/21(土) 03:03:52 ID:lG6i7vLm

カナ 「じゃあ切り分けるぞー」
トウマ「オレとカナとチアキと内田と吉野で五等分だろ。切るの難しくないか?」
カナ 「いいよ四等分で。私はいらないから」
チアキ「めずらしいな、変な物でも口にしたか?」
カナ 「私はもう食べたから。シュークリーム五個」
内田 「五個!」
カナ 「シュークリームも大安売りだったんだよ」

綺麗に四等分に切り分け、それぞれの皿へと運ぶ。

内田 「一人四分の一って結構多いね」
チアキ「あれ、炭酸がないぞ」
カナ 「炭酸なら冷蔵庫にあるよ」
チアキ「取ってこいよ」
カナ 「やだよ。シュークリーム五個で腹が重いんだもん」
チアキ「やれやれ・・・」

チアキが炭酸を取りに台所へ行った。

 「カァ」

チアキの姿が見えなくなった途端、さっきまでじっとしていたカラスが動き出した。

カナ 「おお、なんだ?カラス?」
トウマ「そいつ吉野なんだってさ」
カナ 「吉野?・・・ああ、そういう遊びか」

 ヒョコヒョコッ バサッ

カラスは食卓に飛び乗った。

カナ 「なかなか礼儀正しいやつじゃないか」
トウマ「そうか?」
 「カァッ」

 ガツッ ガツッ

食卓に上ったカラスは、そばにあったケーキをついばみ始めた。

カナ 「こいつケーキも食べるのか。贅沢なやつだな」
内田 「っていうよりそれ、チアキの分じゃ・・・」
チアキ「あーーーーーーー!!」

炭酸を取って戻ったチアキが叫ぶ。

 「ガァッ」

 バサバサッ バサッ バサッ

チアキの声に驚いたのか、カラスはベランダの開いた窓から大空へと飛び去っていった。
648ぬしかさ:2008/06/21(土) 03:04:44 ID:lG6i7vLm

チアキ「待てっ、吉野ーーーーー!!」

急いで後を追うも、相手は空の彼方。

内田 「ケーキ、ほとんど全部食べられちゃったね」
チアキ「うわーーーーーん!」

 ガチャッ

吉野 「おじゃましまーす」

チアキが泣き叫んでいたとき、吉野がやってきた。

吉野 「あれ、チアキどうしたの?」
カナ 「実はな・・・」

  かくかくしかじか

吉野 「そうなんだ。じゃあ私の分のケーキをあげるよ」
チアキ「・・・・・・ありがとう」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

チアキ「ていうかお前が盗ったんだろ!」
吉野 「なんで?」
チアキ「口元に白いのが付いてるんだよ!」
吉野 「え?あ、ホントだ」

吉野は口元のクリームを拭って恥ずかしそうに笑った。

吉野 「実は用事っていうのがお母さんに頼まれたお買い物だったんだ」
    「それでお買い物済ませて戻ったらおやつのケーキが用意してあってさ。家でおやつ済ませちゃったんだ」
チアキ「それで口元にクリームが付いてたのか」
吉野 「うん」
チアキ「じゃあなんで私の髪を突いていじめようとしたんだ?」
吉野 「いじめる?そんな、私チアキをいじめたりしないよ」
    「だってチアキのこと大好きなんだもん」
チアキ「その言葉、どこまでが本当なんだ・・・」
吉野 「信じられないかな?」
チアキ「・・・いや、もういい。全部水に流そう。さっさと宿題を終わらせるぞ」
吉野 「そうだね」

こうして平凡な日常に起こった事件は、静かに幕を閉じたのだった。


内田 「でもなんであのカラス、チアキだけいじめたんだろ?」
カナ 「あれだろ。ついつい好きな子にはちょっかいを出しちゃうっていうあれ」
トウマ「まっさかー」

                                              おしまい

649名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 06:29:34 ID:WREALlnS
乙J!
でも、部屋にカラスを入れるのは危険過ぎるww
千秋のホイップがむしり取られなくて安心したw
650名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:17:57 ID:2UMUrb0s
吉野SSまだぁ?
651名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:28:56 ID:TH2SpwGs
超GJ!
吉チアいいよ吉チア
652名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:29:52 ID:SKa/nuJN
アニメ見て藤岡嫌いになった……演技って大事だな
653名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:22:18 ID:O7yYg7mF
それはアンチスレで言えよ
654名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:41:00 ID:oBWLt1xy
藤岡いいとおもったけど??

もれはだれかっていうとアキラが最初違和感あったけど
655名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:48:07 ID:CYdux6RL
チアキが可愛い。それだけで満足です。はい
656久留里:2008/06/22(日) 01:22:03 ID:C7M7mPF+
おばんです。メルトの影響を受けたので、無駄に長編になってしまいそうです。

『ライラック 第一幕』
・アニメ無印版ベース
・吉野×藤岡、吉野視点
・エロなし
・多分 5 レスほど使用。
・沼津のかほりがするのは、多分気のせいです。
・このSSはみなみけの(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は新幹線にでも乗ってスルーしやがって下さい。

******

0.

北海道から持ってきたというライラック花が、ウチの庭で咲き乱れている。
うす紫色の花は、とても可愛らしい。

花言葉は『初恋』。
私の中にも、いつかそのうち芽生えるのだろうか。
657ライラック 1. -1/4-:2008/06/22(日) 01:23:08 ID:C7M7mPF+
1.

「王子様は絶対に居るって!!」
「それは外国での話だろ?」
「違う! そっちの王子様じゃないの! 王子様はね、絶対居るんだから!
 王子様はいつか白馬に乗って、私の家までお迎えに来てくれるの。
 それで、お城の舞踏会に連れて行ってくれるんだよ」
「分かった分かった。沼津城にでも行けばいるんじゃねーの?」
「何よ! チアキだってサンタ信じてるじゃん!」
「実際に居るんだから信じるしか無いだろ」
「だったら私にも信じる自由を!」
「いいか、内田。外国に行けば王子はいくらでもいるが、『王子様』は絵本の中での話だ」

昼休み。チアキと内田が教壇の前で激しく言い合う。
パッと見だと口げんかにも見えるけど、これは一種の漫才のようなもので、5年2組の『日常』だ。
だから、私も他のクラスメイトも2人を止めようとはしない。
もし、本当に喧嘩になりかけたら、私が止めてあげればいい。
因みに、沼津城は明治時代に無くなって、今は中央公園になっている。

「チアキの言ってるサンタって、藤岡くんのことじゃん!」
藤岡くん?
私はその単語に思わず反応した。
「何度言えば分かるんだ。藤岡とサンタはイコールだ」
「違うよ! 藤岡くんはサンタじゃないよ! チアキのためにサンタに変装したんだよ!」
何か、いつの間にか話題が変わっている様な気が……。まぁいいや。見ていて面白いから。
藤岡くんは、チアキの2番目のお姉さん──カナちゃん──のクラスメイトで、
しょっちゅうチアキの家にお邪魔しているらしい。
658ライラック 1. -2/4-:2008/06/22(日) 01:23:33 ID:C7M7mPF+
「ん? どうした吉野」
「えっ?!」
チアキに声を掛けられて、私はハッとした。
いつの間にかサンタの話は終わっていて、2人はどうやらぼーっとしていたらしい私を不思議そうに見つめている。
私を見たって良いこと無いよ?
「何だ? お前も藤岡が気になるのか?」
「うーん……」
ちょっとだけ。
「何々? もしかして、藤岡くんのこと、好きなの?」
「ち、違うよ! どうしてそうなるの!?」
内田にからかわれるとは思わなかった。
「えー、だって私とチアキが藤岡サンタの話をしてる時、ぼーっとしてたじゃん」
あ、本当にぼーっとしてたんだ。私らしくないや。
てか、2人の会話はサンタの話で終わったのかと思ったよ。知らない間に藤岡くんの話もしてたんだ。

「言っておくけど、藤岡くん、競争率高いらしいよ? 中学校だと女の子に人気があるみたいだし、
 それに、チアキも気に入ってるみたいだし」
「なっ、そ、それは違う! お前と一緒にするな!!」
「じゃあ、内田こそどう思ってるの? 藤岡くんのこと」
「もっちろん、素敵な王子様に決まってるじゃない」
「いいや、藤岡はサンタだ。そんなに王子が好きなら製紙工場にでも行けば良い」
………あ、近所にある王子製紙の工場のことか。
というか、2人の会話がまたややこしくなってきた。
「王子様なの!!」
「サンタだ!!」
「王子様!!」
「サンタだ!!」
「「ぬぅ〜〜〜〜っ!!」」
2人が教壇を挟んで向かい合い、火花を散らす。マズい。そろそろ止めないと。
てか、どうして私は巻き込まれたんだろうか。
「と、取り敢えず、私は藤岡くんは王子様じゃないと思ってるよ。藤岡くんは藤岡くんだよ」
「サンタかどうかについてはどうなんだ?」
これも答えないといけない、か。
「チアキがサンタさんだって言うから、多分サンタさんだよ」
「なっ、ひ、ひっどーい!! 何でチアキの肩を持つ訳?」
「吉野はお前のバカさ加減に呆れてるだけだ。諦めろ。バカ野郎」
そ、そこまで思ってないよ……。
「もういいもん! 王子様は居るんだもん! 藤岡くんは王子様なんだもん」
内田は何故か泣きながら、さっさと教室を出て行ってしまった。
いつもの事だから、私もチアキも気にしない。5分もすれば元に戻るからだ。


内田をいじるのは結構楽しい。
659ライラック 1. -3/4-:2008/06/22(日) 01:24:17 ID:C7M7mPF+
「じゃあね」
「うん、また明日」
本当にわずか5分で立ち直った内田と別れた私は、市街地を北に進んでコクイチ(国道1号線)のバイパスを渡る。
私の家は住宅街の外れにある、地元では「地主階級」と呼ばれる人が住む地区にあって、結構歩く。
うーん、沼津駅からチアキの家に行くくらいはあるかなぁ。
結構歩くけど、今は体力も付いて来たので、この長い道のりもそれほど苦にはならない。

市道に入ってマルトモの前を通りがかった時だった。
「あれ、おかしいな………」
詰め襟を着た男子中学生っぽい人が、下を向きながらスーパーのまわりをぐるぐると歩き回っている。
何か探し物をしているようだ。
────はて、この人、何処かで見覚えのある様な。
「何か、お探しですか?」
「あ、うん。財布を落としちゃったみたいでね。それを探しているん────ああっ!!」
目が合って、彼が誰なのかがすぐに思い出せた。そう、彼は藤岡くんだった。
藤岡くんが何でこんな所に居るのか知らないけれども、
取り敢えず、彼が探しているとおぼしきモノが目に入った私は、それを指摘してみる。
「………で、そのお尻のポケットに入っているのは、何ですか?」
藤岡くんは「えっ?」と言いながらズボンのお尻のポケットに手を延ばす。
それに手が触れると、彼はそれを取り出した。
「ああ、本当だ。有り難う。えっと…………」
「吉野です。あの、チアキの友達の…」
「ああ、やっぱりそうだ。吉野…さん、でいいかな?」
「うん」
私の下の名前は覚えづらいからね。チアキに名前を忘れられた内田の二の舞にはなりたくない。
660ライラック 1. -4/4-:2008/06/22(日) 01:25:07 ID:C7M7mPF+
「本当に有り難う。助かったよ。こっちの方面だったんだね」
「藤岡くんもこっちだったんだね。あれ? でも、そしたら学校は門(かど)中じゃないの?」
門中とは、沼津市立門池中学校のことだ。
「あはは、おれ、学区外通学なんだ。小学校は門(かど)小だけど。色々あってね」
その『色々』で何があったかとても気になるけれども、詮索するのはやめておこう。
知っても幸せにはなれなさそうだから。
「へぇ。私がもし門池小だったら、私は藤岡くんの後輩だったんだね」
「あ、ま、まぁ、そういうことになるね」

狭い県道を歩いていくと、国道とぶつかる交差点に出る。
「じゃあ、私はここで」
「うん、気をつけてね」
彼に手を振られて、私は歩道橋の階段を上がる。
上がり掛けたところで、私は藤岡くんに呼び止められた。
「あ、待って」
「?」
「こんど、お礼させて」
「え、別にいいよ。大したことしてないし」
本当に大したことしてないし……。
「ううん。おれに何かさせてくれないかな?」
「うーん…。じゃあ、次会った時に考えさせて」
「分かった」
彼にそう答えると、彼は笑顔で手を振った。
よく考えると、彼もずいぶんと遠距離通学だ。
中学だと自転車が使えるらしいけど、使わないのかな?

…………あれ??

「次会った、時?」
私は確かに、彼にそう言った。
無意識のうちに、そう言ってしまった。
何故だろう。何故なんだろうか。

「ああ、そうか」
私は多分、どこかで偶然会うだろうと思っているんだ。多分そうなんだ。きっとそうなんだ。
「さって、お父さんが心配するから帰ろっと」
私はやや早歩きで歩道橋の階段を下り、住宅街の外れの道へと進んだ。

***

ライラックの芽が、いつの間にか私の中に植えられていた。
この事に気付いたのは、ずっと、ずっと後の事だ。
661ライラック 1. by久留里:2008/06/22(日) 01:27:07 ID:C7M7mPF+
以上です。
まだまだ始まったばかりなので、何が一体どうなるのかさっぱり分かりませんねぇ。


続きはまたこんど。でも、過度な期待はしないで下さい。
662名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:40:06 ID:kTvOgWqs
GJ!

ライラックと聞くと弟切草を思い出す
663名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:03:40 ID:UW4tTK44
最近またゴミ職人が増えたね。この野郎氏の作品投下されるまでの繋ぎとして一応読んでやってるけど
ゴミ職人と言えばぶち切れ氏最近見かけないね。身の程をわきまえたのかな?
664名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:17:27 ID:sa8GuVmu
>>661
GJ!続き投下されるまで半裸で待機してる
665名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 14:25:08 ID:raNZnqDX
>>661
吉野の話なのに内田が気になって仕方無かったwww
続きwktkしながら待ってる
666名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 21:12:28 ID:R/LQpaim
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667名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 21:37:53 ID:R/LQpaim
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668名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 16:46:34 ID:afUhp/yE


吉野続きまだぁー?
669久留里:2008/06/23(月) 23:11:51 ID:E/u8Lsvh
おばんです。吉野が毎晩夢に出てきて萌え死にそうなので、続きを投下します。

『ライラック 2.』
・アニメ無印版基準(but シリアス展開)
・吉野×藤岡、吉野視点
・エロなし
・多分 6 レスほど使用。
・現実の沼津市立大岡中学校とは一切関係ありません。
・このSSはみなみけの(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、受け付けられない人は新幹線にでも乗ってスルーしやがって下さい。
670ライラック 2. -1/6-:2008/06/23(月) 23:12:53 ID:E/u8Lsvh
2.

それからというものの、私は何となくだけど、藤岡くんの事が気になるようになった。
本当に何となくで、別に好きとか嫌いとかいう考えは無いし、
そもそも『そういう意味での好き』は、まだ私には分からない。
例えば、マコトくんやシュウイチくんは確かに好きだけど、多分、『そういう意味での好き』とは違うと思う。
ただ、マコトくんやシュウイチくんのとは違い、藤岡くんは私の中でちょっと気になる…程度だった。

4月も終わりに差し掛かる。
あの一件以来、私は藤岡くんとはめっきり会わなくなった。
チアキの話によると、藤岡くんはサッカー部に入っていて、朝早く出て、夕方遅くに帰る生活をしているという。
学校から家までの距離を考えれば、朝は私よりもずっと早く出ているだろうし、
夕方は私が家に帰ったずっと後に帰宅しているのだろう。
それにしても………。
「どうしてチアキが藤岡くんのこと、知ってるの?」
ずっと気になっていたことを、訊いてみる。
「ああ、あいつたまに来るんだよ。去年の秋くらいかな?
 カナが果たし状を受け取って以来、何故かうちによく来るようになった」
「果たし状?」
「ああ。ラブレターに見せかけてカナに決闘を申し込んだんだ」
ラブレター? 申し込んだ?
私の中では次々と「?」マークが浮かび上がる。
「女に不自由しない藤岡のことだ。あんなバカに用があるとしたらあいつを黙らせるくらいしか考えられない」
藤岡くん、やっぱりモテるんだ。確かにモテそうな感じがするよね。

「───という訳で、藤岡がたまにうちに来るようになった」
「へぇ〜」
藤岡くんはちょっと複雑な経緯でカナちゃんと友達になったんだ。
いいなぁ。
「ん? 何か言ったか?」
チアキがいつも以上に顔をしかめて私に訊く。
「ううん、何でもない」
ほんと、何でもないよ。
671ライラック 2. -2/6-:2008/06/23(月) 23:13:16 ID:E/u8Lsvh
土曜日の放課後────。

「じゃなー、内田」
「明日、一緒に遊ぼうね」
「うん、2人とも、じゃあね」
内田と別れた私は、チアキと一緒に自由ケ丘団地を通り抜ける。
「本当に大丈夫なの?」
「ああ。カナの話だと、サッカー部は土曜日は昼までしか練習しないらしい」
藤岡くんやカナちゃんが通う中学校は市立(いちりつ)なので、土曜日は授業がない。
でも、その代わり部活動の練習があるので、一部の生徒は土日も学校に行くという。
「まぁ、お前がどうして藤岡に会いたいのかは知らんが、悪い奴じゃないからそんなに緊張するな。
 ほら、着いたぞ」
チアキがそう言って指さしたのは、大岡中学校の校門。
グラウンドではちょうど、サッカー部が練習を終えたところらしかった。
チアキはハルカちゃんと買い物に行くからと言って、先に帰ることになった。
「じゃなー」
チアキは手を振ってその場を後にした。が、少し離れてから思い出したように私に振り返る。
「あ、カナには気をつけろよ?
 あいつ、お前のことを知ったら、また妙なことをやらかすに違いないから」
『悪気は無いんだけど』と付け加えて、チアキは私に忠告した。
どうしてチアキはこうも、カナちゃんのことを警戒するのだろうか。
「カナちゃんのこと、そんなに嫌いなの?」
「い、いや、違う。あいつは本当にしょうもないバカだから、周りに迷惑掛けないか心配なんだ。
 お前のことだから大丈夫だろうけど、一応、な」
「う、うん。分かった」
そして、改めてチアキは手を振り、帰途に就いた。

私がほっと一息つくと、後から突然声がした。
「誰がしょうもないバカだって?」
振り向くと、何とそこにはカナちゃんが居た。私服姿なので、おそらく学校には用は無いのだろう。
「か、カナちゃん、どうしたの?」
突然だったので、私は驚きの表情のままカナちゃんに尋ねてしまった。
「どうもこうもないよ。私はただ、コンビニで買い物をしていただけだよ」
そう言って、手に提げたビニール袋をガシャガシャと振る。
中には特大サイズのプリンが3個入っていた。みなみけのみんなは本当にプリンが大好きだ。
「チアキのやつ、またバカって言ったな。
 吉野、安心しな。私は吉野と藤岡の仲を邪魔するつもりはない。むしろ応援してやるぞ。
 泥船に乗ったつもりでいておくれ」
「泥船じゃ尚更心配だよ」
それに、私が藤岡くんと2人っきりで会ったのはあの時だけだし。
「ヨーシ。チアキは罰としてプリン没収の刑だ。吉野、ほれ。食べな」
「え? 悪いよ…。チアキ、多分スネちゃうよ?」
「いいよいいよ。私にバカと言ったのが悪いんだから。ほれ、持ってけ」
そう言って、袋から取り出したプリンとスプーンを半ば強引に突きだした。
私はどう答えていいか分からないまま、言われるがままにプリンを受け取る。
ホント、カナちゃんには敵わないよ。
「じゃ、そゆことで。あ、そうだ」
帰ろうとしたカナちゃんは、もう一度私に向き直る。
「藤岡は普段は間抜けな顔してるけど、仮にも番長だからな? 蹴られないように気をつけろよ?」
「カナちゃんじゃないから大丈夫だよ」
「そっか。それもそうだな…………ん? 何か吉野に非道いこと言われたような……」
「気のせいだよ。ほら、早く帰らないとプリン溶けちゃうよ?」
「お、それもそうだな。うん。じゃなー」
「じゃあね」
手を振ってカナちゃんを見送る。カナちゃんは手を少しだけ振って、鼻歌を歌いながら去ってしまった。
672ライラック 2. -3/6-:2008/06/23(月) 23:13:41 ID:E/u8Lsvh
その直後だった。
「あれ? どうしたの?」
カナちゃんが線路の向こうへと消えたのと同時に、藤岡くんが姿を現した。
今日は授業が無いからだろう。藤岡くんはジャージ姿にスポーツバッグを肩から掛けていた。
今の今まで練習に励んでいたのだろう。ちょっと汗臭い。
「ちょ、ちょっと、カナちゃんと話してたから……」
ここに来た理由を素直に話せないまま、中途半端な言い訳を藤岡くんにする。
「南が? 休みの日にここを通るなんて、珍しいね」
「え?! そうなの?」
「うん。南が外に出る時は買い物に行く時か、友達の家に行く時くらいで、
 普段はあっちの線路沿いを歩いて沼津まで行っちゃうんだよ」
そう言って、藤岡くんは御殿場線の単線のレールを指さす。ちょうど、2両編成の御殿場方面行き列車が通過した。
「それで、吉野さんはどうしてここに?」
「あ、あの……実は……」
藤岡くんが気になるあまりに、チアキに無理言って中学校まで案内してもらったなんて、言おうにも言えなかった。
「あ、言いにくかったら別にいいよ」
そう言って、藤岡くんは私に笑顔で言った。
673ライラック 2. -4/6-:2008/06/23(月) 23:14:14 ID:E/u8Lsvh
「あはは、そういうことだったんだ」
私はやっとの思いで、私が中学校まで行った理由(わけ)を話した。
「おれもいつかお礼をしようと思っててね」
「あ、べ、別にいいよ。うん、大丈夫だから」
お礼のこと、覚えてたんだね。
「それにしても、私立は土曜日も授業かぁ。おれだったら土曜日は授業があってもサッカーをしてたかもね」
昔は市立も土曜日は授業があったらしい。それが、会社みたいに土日が休みになったそうだ。
「授業があるって言っても第二と第四はお休みだよ。それに、授業があるって言っても3時間だけだし、
 3時間目は学活(学級活動)の時間だから、大したことはやらないよ」
「そっか」
それから藤岡くんは、小学校時代の話をしてくれた。
話を聞いていると、同じ小学校でも私立と市立はずいぶんと違うものなんだな、と感じた。
藤岡くんのイメージだと、私が通ってる学校は何だか窮屈なイメージがあるのだという。
「でも、吉野さんのこと見てると、そうでもなさそうだね」
「なんで?」
「何か、楽しそうだから」
「うん、楽しいよ」
「何だ。おれも私立に行けば良かったなぁ。
 まぁ、うちは貧乏だから行くお金なんて無いし、そもそもおれがバカだから、受験しても落ちただろうね」
藤岡くんは半ば自虐的に言いながら、笑った。
「藤岡くんは、バカじゃないよ」
「どうして?」
わざと意地悪く訊かれる。
「うーん、根拠は無いけど……、藤岡くんは優しいし、しっかりしているから、それと……」
「それと?」
「えー……っと………」
「?」
藤岡くんはその場で立ち止まり、しゃがんで私に目線を合わせる。
興味深そうに私を見つめて、そして、頬笑む。
何か、恥ずかしくなって来ちゃった。胸も少しだけドキドキし始めた。

「有り難う」
「へ?」
少しだけ気まずい空気が流れた後、何故か私は彼にお礼を言われた。
間抜けな声でそれに答えた私は、恥ずかしさのあまり、思わず下を向く。
「そう言われると嬉しいよ。あと、自分で言うのもなんだけれど、サッカーだけは唯一取り柄があると思うんだ。
 あまり上手じゃないけれど、もっと練習してみんなと一緒に県大会まで出場したいね」
「そっか。うん。私、応援するね」
「うん、有り難う」

話が途中で変わってしまったけれども、何とか上手くやれた。うん。私、頑張った。
674ライラック 2. -5/6-:2008/06/23(月) 23:15:54 ID:E/u8Lsvh
途中、コンビニに寄ってアイスを奢って貰った。
私と藤岡くんは、ソフトクリームを食べながら2人で新幹線の下をくぐる。
猛スピードで風を切り裂く新幹線は、両方向からひっきりなしにやってくる。
ヒュンヒュンヒュンヒュンという鋭い音が住宅街に響き渡る。その音は、私の家の中に居てもよく聞こえる。
「そう言えば、お礼のこと……」
「だから気にしなくていいよ」
藤岡くん、律儀で嬉しいんだけど意外としつこいかも知れない。
「じゃあ、こうしよう。お願い! おれにお礼をさせて下さい!」
ぱんっ、と手を合わせて私の前で頭を下げる。
下げられた私は呆気にとられて目を丸くする。
「そ、そこまで言うなら………」
「君がしたいこと、行きたいとこ、何でもいいよ。何なりと申してください」
絵本の召使いの様にわざとらしく手を前に添え、深々と頭を下げる。
ちょっとおかしくて、笑ってしまった。
「え、おれ、そんなにヘンだったかなぁ」
頭を掻きながら苦笑い。藤岡くんはよく笑う人なんだなぁ。
「うん、ヘンだった」
からかうつもりで、ストレートに答えてあげた。
すると、藤岡くんは「そっか」と言ってまた笑う。笑顔が絶えない人だ。
私が一番好きなタイプの人かも知れない。
675ライラック 2. -6/6-:2008/06/23(月) 23:16:42 ID:E/u8Lsvh
そうだ、藤岡くんの『お礼』、何にしようかな?
「うーん、だったら………」
少しだけ考えること数分。ちょっとだけ無理を言ってみる。

「魚が見たいなぁ」
当然、魚市場の方ではない。
「魚かぁ。うーん…………」
西伊豆にある、あの大きな水族館に行きたいな。
「ちょっと、遠いかな」
藤岡くんは、ややためらいがちに断った。
「藤岡くんの方だよ? 何でも願いを叶えるって言ったのは」
「うーん、おれたち、直接接点がある訳じゃないし、まだ会ったばかりだから、ちょっと……」
藤岡くんの様子を見るに、直接の関わりがない私と一緒に、
少し離れた水族館まで行くのは何かと気まずいらしい。
うーん、確かに。私と藤岡くんは、チアキとカナちゃんが居なければまず顔を合わせなかっただろうし、
いきなり遠い所へ行くのは、やはり気が引けるのかも知れない。
うん、そうだよね。歳が離れている上に、私はまだ小学生。だから、やっぱり難しいんだよね。

「うーん、それじゃあ千本浜公園に行きたいな」
千本浜公園とは、沼津駅から1kmほど離れた所にある砂浜に面した公園だ。
海水浴場もあるので、夏は毎年、内田やチアキ達と一緒に行くこともある。
「うん。それだったらいいよ」
「じゃあ、何時にしようか?」
「連休の最初の土曜日───つまり、来週の土曜なら空いてるよ。一緒に行こう」
「分かった。約束だよ」

こうして、私は藤岡くんの『お礼』をされることになった。
でも、これって、よく考えると……………、……………!!!

「で、で、デート??!!」

ぽっと、顔が赤くなったような気がした。

「ど、どうしたの? 顔、赤いよ?」
「え? う、うん……えっと、その……うん、な、ななな何でも無いよ? うん、何でもない!!」
私は必死に平静を装おうとした。でも、何かドキドキしてしまって仕方がない。
違うの! 私は藤岡くんのこと、そんな風には思ってないの! うん、そうだよ!
この時、何でこんなに必死だったのかは分からない。でも、何か、ドキドキしてしまった。


「じゃ、じゃあ、ま、ま、ま、また今度、また今度ねっ! バイバイ!!」


私はダッシュで歩道橋を渡り、住宅街を外れる一本道へと走って行った。
藤岡くんは、こんな私を見て、どんな風に思ったのだろうか。



ライラックの芽が顔を覗かせた。
芽は瞬く間に成長したけど、私はそれには全く気が付かなかった。
676ライラック 2. by 久留里:2008/06/23(月) 23:18:59 ID:E/u8Lsvh
以上です。
何やら少女漫画的展開でデートフラグが立った模様です。

次回はただでさえ可愛い吉野が更に可愛くなる予定ですが、
その前に今度の土曜日にリアルで沼津行ってきますノシ
自転車持って行こうかな?
677名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:19:28 ID:QDxjD9iU
いいね。
SSで白い吉野って珍しいからよけいにね。
678名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:27:11 ID:sLkgn2Ty
>>676

っ旦~
679名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:40:49 ID:1+qmxJFo
それからというものの、私は何となくだけど、藤岡くんの事が気になるようになった。
本当に何となくで、別に好きとか嫌いとかいう考えは無いし、
そもそも『そういう意味での好き』は、まだ私には分からない。
例えば、マコトくんやシュウイチくんは確かに好きだけど、多分、『そういう意味での好き』とは違うと思う。
ただ、マコトくんやシュウイチくんのとは違い、藤岡くんは私の中でちょっと気になる…程度だった。

4月も終わりに差し掛かる。
あの一件以来、私は藤岡くんとはめっきり会わなくなった。
チアキの話によると、藤岡くんはサッカー部に入っていて、朝早く出て、夕方遅くに帰る生活をしているという。
学校から家までの距離を考えれば、朝は私よりもずっと早く出ているだろうし、
夕方は私が家に帰ったずっと後に帰宅しているのだろう。
それにしても………。
「どうしてチアキが藤岡くんのこと、知ってるの?」
ずっと気になっていたことを、訊いてみる。
「ああ、あいつたまに来るんだよ。去年の秋くらいかな?
 カナが果たし状を受け取って以来、何故かうちによく来るようになった」
「果たし状?」
「ああ。ラブレターに見せかけてカナに決闘を申し込んだんだ」
ラブレター? 申し込んだ?
私の中では次々と「?」マークが浮かび上がる。
「女に不自由しない藤岡のことだ。あんなバカに用があるとしたらあいつを黙らせるくらいしか考えられない」
藤岡くん、やっぱりモテるんだ。確かにモテそうな感じがするよね。

「───という訳で、藤岡がたまにうちに来るようになった」
「へぇ〜」
藤岡くんはちょっと複雑な経緯でカナちゃんと友達になったんだ。
いいなぁ。
「ん? 何か言ったか?」
チアキがいつも以上に顔をしかめて私に訊く。
「ううん、何でもない」
ほんと、何でもないよ。

680名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:41:10 ID:1+qmxJFo
そうだ、藤岡くんの『お礼』、何にしようかな?
「うーん、だったら………」
少しだけ考えること数分。ちょっとだけ無理を言ってみる。

「魚が見たいなぁ」
当然、魚市場の方ではない。
「魚かぁ。うーん…………」
西伊豆にある、あの大きな水族館に行きたいな。
「ちょっと、遠いかな」
藤岡くんは、ややためらいがちに断った。
「藤岡くんの方だよ? 何でも願いを叶えるって言ったのは」
「うーん、おれたち、直接接点がある訳じゃないし、まだ会ったばかりだから、ちょっと……」
藤岡くんの様子を見るに、直接の関わりがない私と一緒に、
少し離れた水族館まで行くのは何かと気まずいらしい。
うーん、確かに。私と藤岡くんは、チアキとカナちゃんが居なければまず顔を合わせなかっただろうし、
いきなり遠い所へ行くのは、やはり気が引けるのかも知れない。
うん、そうだよね。歳が離れている上に、私はまだ小学生。だから、やっぱり難しいんだよね。

「うーん、それじゃあ千本浜公園に行きたいな」
千本浜公園とは、沼津駅から1kmほど離れた所にある砂浜に面した公園だ。
海水浴場もあるので、夏は毎年、内田やチアキ達と一緒に行くこともある。
「うん。それだったらいいよ」
「じゃあ、何時にしようか?」
「連休の最初の土曜日───つまり、来週の土曜なら空いてるよ。一緒に行こう」
「分かった。約束だよ」

こうして、私は藤岡くんの『お礼』をされることになった。
でも、これって、よく考えると……………、……………!!!

「で、で、デート??!!」

ぽっと、顔が赤くなったような気がした。

「ど、どうしたの? 顔、赤いよ?」
「え? う、うん……えっと、その……うん、な、ななな何でも無いよ? うん、何でもない!!」
私は必死に平静を装おうとした。でも、何かドキドキしてしまって仕方がない。
違うの! 私は藤岡くんのこと、そんな風には思ってないの! うん、そうだよ!
この時、何でこんなに必死だったのかは分からない。でも、何か、ドキドキしてしまった。


「じゃ、じゃあ、ま、ま、ま、また今度、また今度ねっ! バイバイ!!」


私はダッシュで歩道橋を渡り、住宅街を外れる一本道へと走って行った。
藤岡くんは、こんな私を見て、どんな風に思ったのだろうか。



ライラックの芽が顔を覗かせた。
芽は瞬く間に成長したけど、私はそれには全く気が付かなかった。
681名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:41:31 ID:1+qmxJFo
途中、コンビニに寄ってアイスを奢って貰った。
私と藤岡くんは、ソフトクリームを食べながら2人で新幹線の下をくぐる。
猛スピードで風を切り裂く新幹線は、両方向からひっきりなしにやってくる。
ヒュンヒュンヒュンヒュンという鋭い音が住宅街に響き渡る。その音は、私の家の中に居てもよく聞こえる。
「そう言えば、お礼のこと……」
「だから気にしなくていいよ」
藤岡くん、律儀で嬉しいんだけど意外としつこいかも知れない。
「じゃあ、こうしよう。お願い! おれにお礼をさせて下さい!」
ぱんっ、と手を合わせて私の前で頭を下げる。
下げられた私は呆気にとられて目を丸くする。
「そ、そこまで言うなら………」
「君がしたいこと、行きたいとこ、何でもいいよ。何なりと申してください」
絵本の召使いの様にわざとらしく手を前に添え、深々と頭を下げる。
ちょっとおかしくて、笑ってしまった。
「え、おれ、そんなにヘンだったかなぁ」
頭を掻きながら苦笑い。藤岡くんはよく笑う人なんだなぁ。
「うん、ヘンだった」
からかうつもりで、ストレートに答えてあげた。
すると、藤岡くんは「そっか」と言ってまた笑う。笑顔が絶えない人だ。
私が一番好きなタイプの人かも知れない。
682ライラック 2:2008/06/23(月) 23:41:56 ID:1+qmxJFo
途中、コンビニに寄ってアイスを奢って貰った。
私と藤岡くんは、ソフトクリームを食べながら2人で新幹線の下をくぐる。
猛スピードで風を切り裂く新幹線は、両方向からひっきりなしにやってくる。
ヒュンヒュンヒュンヒュンという鋭い音が住宅街に響き渡る。その音は、私の家の中に居てもよく聞こえる。
「そう言えば、お礼のこと……」
「だから気にしなくていいよ」
藤岡くん、律儀で嬉しいんだけど意外としつこいかも知れない。
「じゃあ、こうしよう。お願い! おれにお礼をさせて下さい!」
ぱんっ、と手を合わせて私の前で頭を下げる。
下げられた私は呆気にとられて目を丸くする。
「そ、そこまで言うなら………」
「君がしたいこと、行きたいとこ、何でもいいよ。何なりと申してください」
絵本の召使いの様にわざとらしく手を前に添え、深々と頭を下げる。
ちょっとおかしくて、笑ってしまった。
「え、おれ、そんなにヘンだったかなぁ」
頭を掻きながら苦笑い。藤岡くんはよく笑う人なんだなぁ。
「うん、ヘンだった」
からかうつもりで、ストレートに答えてあげた。
すると、藤岡くんは「そっか」と言ってまた笑う。笑顔が絶えない人だ。
私が一番好きなタイプの人かも知れない。
683ライラック 2:2008/06/23(月) 23:42:16 ID:1+qmxJFo
「あはは、そういうことだったんだ」
私はやっとの思いで、私が中学校まで行った理由(わけ)を話した。
「おれもいつかお礼をしようと思っててね」
「あ、べ、別にいいよ。うん、大丈夫だから」
お礼のこと、覚えてたんだね。
「それにしても、私立は土曜日も授業かぁ。おれだったら土曜日は授業があってもサッカーをしてたかもね」
昔は市立も土曜日は授業があったらしい。それが、会社みたいに土日が休みになったそうだ。
「授業があるって言っても第二と第四はお休みだよ。それに、授業があるって言っても3時間だけだし、
 3時間目は学活(学級活動)の時間だから、大したことはやらないよ」
「そっか」
それから藤岡くんは、小学校時代の話をしてくれた。
話を聞いていると、同じ小学校でも私立と市立はずいぶんと違うものなんだな、と感じた。
藤岡くんのイメージだと、私が通ってる学校は何だか窮屈なイメージがあるのだという。
「でも、吉野さんのこと見てると、そうでもなさそうだね」
「なんで?」
「何か、楽しそうだから」
「うん、楽しいよ」
「何だ。おれも私立に行けば良かったなぁ。
 まぁ、うちは貧乏だから行くお金なんて無いし、そもそもおれがバカだから、受験しても落ちただろうね」
藤岡くんは半ば自虐的に言いながら、笑った。
「藤岡くんは、バカじゃないよ」
「どうして?」
わざと意地悪く訊かれる。
「うーん、根拠は無いけど……、藤岡くんは優しいし、しっかりしているから、それと……」
「それと?」
「えー……っと………」
「?」
藤岡くんはその場で立ち止まり、しゃがんで私に目線を合わせる。
興味深そうに私を見つめて、そして、頬笑む。
何か、恥ずかしくなって来ちゃった。胸も少しだけドキドキし始めた。

「有り難う」
「へ?」
少しだけ気まずい空気が流れた後、何故か私は彼にお礼を言われた。
間抜けな声でそれに答えた私は、恥ずかしさのあまり、思わず下を向く。
「そう言われると嬉しいよ。あと、自分で言うのもなんだけれど、サッカーだけは唯一取り柄があると思うんだ。
 あまり上手じゃないけれど、もっと練習してみんなと一緒に県大会まで出場したいね」
「そっか。うん。私、応援するね」
「うん、有り難う」

話が途中で変わってしまったけれども、何とか上手くやれた。うん。私、頑張った。
684名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:49:29 ID:TZJOvYYk
よいか?他の作品でもいえる事だけどなんか無理して褒めてるようにしか思えない
社交辞令もいいけど、ほどほどにしないと本人のためにもならないような気がするね
685名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:27:38 ID:UVyycGQS
>>676
吉野キテタァァ――――!! GJ!
黒くない吉野もかわいいよ吉野。
前作の吉野が黒かったから、そのギャップに萌えますw
つづきもwktkして待ってるよ
686名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:35:00 ID:zg0S0WVk
まあ野暮なこといいなさんな
社交辞令だってそれで作品が投下しやすい環境になるなら
大歓迎だな。個人的には。
実際、楽しく読ませてもらってるし

684がどれほどの高いレベルをたかがエロパロスレに望んでるのか知らないが
本人のためを思うと、このスレを見るのはやめてプロの官能小説
でも読んだほうがいいんじゃないの?まじめな話、時間とかもったいないだろう?
687久留里:2008/06/24(火) 01:21:35 ID:+6Ugcu8x
>>685ほか
まいどおおきに。

自分で書いておいてアレだが、吉野は下手に動かすとキャラが壊れるから、
結構神経使う。(これでも結構気を遣ってるつもり)

それと、『みなみけ』の小学生サイドと『今日の5の2』の子達を混ぜると、色々な意味で面白くなる様な希ガス。
688名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:25:40 ID:PIhx0YoQ
>それと、『みなみけ』の小学生サイドと『今日の5の2』の子達を混ぜると、色々な意味で面白くなる様な希ガス。

なぜ俺の考えてることがわかった!?さては貴様エスパーだな!
689名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 19:19:44 ID:+xJPPSdP
藤岡×マコマダー?
690名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:04:09 ID:1jCCN3TS
>>689
そんな事言ったら本当に実行する者がいるから気をつけろと(ry
691名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:35:42 ID:iC7zvjzq
吉野パラダイスだな
ロリコンの俺は大いに結構。
692名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:41:15 ID:caBdWMqA
吉野ー!! えぇぃ! 吉野はまだかーー!!!
693名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:40:30 ID:p0KHzTX9

>>689-690
え……? そ……それは書けと言う自分へのキラーパスですか?!
俺のマコちゃんは108話まであるぞ!







嘘です自重します。。。

694ぬしかさ:2008/06/26(木) 07:22:10 ID:oLrsTiK3
吉野SS希望かいい?
あいにくハルカSS執筆中なんだよ

また今度ね
695名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 11:53:15 ID:8mER9/oZ
ハルカ!ハルカ!

ところでチアキ分が足りなくなってきたんだが・・・
696名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:08:24 ID:9e+9a0Gs
>>695
初心に戻って千秋×藤岡が見たいと申すか
697名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:18:07 ID:hryVUAPW
それはまた素敵な話だ
698久留里:2008/06/26(木) 20:55:50 ID:dMWggcTA
>>692
私の方は『取材』してから書きますよ。

昨日第二次性徴について真面目に調べていたせいか、またネタが降ってきた。
寝る前に書けたら投下する。

>>693
つ【言い出しっぺ実行の法則】
699名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:14:23 ID:ig0ole4X
>>698
寝る前に投下があると信じて、目をしょぼしょぼさせながら待ってますww
700名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:47:11 ID:y9Qe8up1
>>696
千秋×冬馬とかよくね?
701名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:10:45 ID:ig0ole4X
「おい、カナ。本当にちゃんと呼んだんだろうな?」
「お前は本当に姉を信用しないやつだな。さっきから何度もそう言ってるだろ?」
カナが学校から帰ってきてから、この質問はこれで5度目だろうか?
チアキはしきりに同じ事を繰り返し訪ね続け、その度にカナはめんどくさそうに同じ事を答えていた。
「ほらほら、二人ともケンカしないで。チアキもたまにはカナを信用してあげなさい。ね?」
「おい、ハルカ! 『たまには』ってなんだ! 『たまには』って!!」

――――ピンポーン
「こんにちわ」
チアキの期待を一身に受け、南家の玄関に現れたのは藤岡。
チャイムの音を聞いた瞬間にチアキは走り出し、藤岡の体に飛びついた。
「会いたかったぞ、バカ野郎……」
小声でそう言う千秋。すると奥の部屋からカナが現れ、藤岡に事情を説明し始める。
「わるいな藤岡。チアキのやつがさ、『昨日藤岡が遠くへ引っ越す夢を見たからすぐに呼べ!』……ってうるさかったんだよ」
「あぁ、そう言う事……うん、オレは全然平気だから。どうせ暇だったし気にしないでよ」
「え? あっ、そう?」

あっさりと事情を飲み込んだ藤岡を見て、カナは不思議そうに首をかしげながら部屋へ戻って行く。
玄関で二人きりになったチアキと藤岡。藤岡はチアキのホイップに手を乗せ、頭を撫で始めた。
「これで少しは安心したかな?」
「わ、私は、お前が遠くに引っ越す夢を…………ほ、本当だぞ! 別に会いたいから嘘付いたとか、そんなんじゃ……」
何も言われていないのに必死に言い訳をするチアキ。
その顔は真っ赤で、嘘を付いているのは誰の目にも明らかだった。
「あははっ、声が裏返って顔が真っ赤だよ? 本当に嘘をつけない子だね。チアキは……」
「だから嘘じゃない……って! こら! 家では呼び捨てにするなとあれ程……ッ!!」

二人が玄関先でそんなやり取りをしているうちに、キッチンから玄関へ夕食のいい匂いが漂う。
中からエプロンをしたハルカが現れ、
「藤岡君、せっかくだし夕飯食べていくわよね?」
と聞くと、
「藤岡は夕飯を食べていきます」
と、藤岡よりも早くチアキが答えた。

その後もいつも以上に藤岡にべったりのチアキ。
藤岡にギュッと抱きついてみたり、体に頬ずりをしてみたり。
「カナ、今日はチアキがこんなだから、たまには洗い物するの手伝って」
「だ・か・ら!! 『たまには』ってなんだよ! 『たまには』って!! これじゃあまるで私が、普段は手伝いをしていないみた――――」
文句を言いながらもハルカと共にキッチンへ消えていくカナを見送り、チアキは藤岡の体を上って肩に手をかける。

「藤岡、今なら誰も見て無いから……」
「見て無いから……何?」
「察しなさいよ…………バカ……野郎。…………ちゅッ……」
チアキは肩に掛けていた手を首に移し、藤岡の唇へ自分の唇を押し付ける。
藤岡は二人が戻ってこないかキッチンに目を向けながらも、チアキのキスに答え続けた。

「おーい、お前ら! 食後のデザートはいかがする?」
キッチンから聞こえてくるカナの声に驚き、慌てて藤岡から離れるチアキ。
「い、……いるに決まってんだろ! このバカ野郎!!」
そう答えると、チアキは再び藤岡の体にしっかりと抱きつく。
そんな姿を見て、藤岡はある事を疑問に思っていた。

「ねぇ、チアキ……ちゃん。オレ達の事、一応二人には内緒にしてるんでしょ?」
「ん? あぁ、カナにバレるとめんどくさそうだしな」
「じゃあさ、さすがにこんなにひっついてちゃ不味いんじゃないの?」
確かに二人は今日、あまりにも不自然な程くっついていた。それもカナとハルカ、二人の目の前で。
それでもチアキは余裕の表情で答えた。

「大丈夫だ。この日の為に、『カナがいなくなる夢を見た』って前にも同じ様にしといたから……多分何も疑われてないよ」
この日、策士チアキは藤岡とべったりな一日を堪能したという……
702名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:12:20 ID:ig0ole4X
うへ……間違って先に投稿してしまった。
投下待ちの間に暇だったので、チアキ×藤岡(メルト)の続きをば1レスだけ書きました。

吉野はまだかーー!!
703ぬしかさ:2008/06/27(金) 04:21:57 ID:ztfuvsWh
      「いけないこと 前編 」

速水 「やっほーーー」
ハルカ「速水先輩、いらっしゃい。マキとアツコは一緒じゃないんですか?」
速水 「とある先輩に捕まってたから、けっこう遅れてくるかもね」

ビニール袋を片手に、速水がやってくる。
今日はバレー部の面々が南家に集まろうということになっていた。

ハルカ「先輩、その袋は?」
速水 「これ?高級ジュース。もう飲んじゃおっか」
ハルカ「じゃあ私が・・・」
速水 「いいのいいのっ、私が注ぎ分けるからさ」

高級ジュースのラベルをハルカから見られないよう袋から取り出し、台所へと向かった。

 ガサ・・・

放り出された袋には、まだ何か入っているようだった。

ハルカ「他にも何か持ってきてるんですか?」
速水 「ああそれ、読んでていいよ」

袋から取り出したそれは、なにやら雑誌のようだった。

ハルカ「『イチャイチャハーレム 女子高生乱舞の巻』?変わった名前ですね」

変な名前ながらも、興味が湧いたのでパラパラとめくってみた。

ハルカ「・・・え?」

ハルカの目に、女子高生のあられもない姿の写真が飛び込んできた。

ハルカ「先輩っ、これ・・・これ!?」
速水 「んー?」
ハルカ「なんですかこれは!!」
速水 「なになにー?あーそれね」

高級ジュースを注いだコップをもって速水が戻ってきた。

速水 「エロ本だけど」
ハルカ「だけどじゃありません!なんでこんなものを買ってるんですか!」
速水 「おもしろいよ」
ハルカ「おもしろくありません!こんなっ・・・その・・・あの・・・」
速水 「性交で乱交で卑猥なもの?」
ハルカ「そうです!ああっ、そうじゃなくて!いえ、そうですけど・・・」

おかしなものを見てしまったせいで、すっかり混乱してしまったハルカ。

速水 「まあまあ落ち着いて。さあ、これをグイッっといっちゃって落ち着こう」
ハルカ「はあ・・・もう、いただきますっ」

冷静さを失ってしまったハルカは、渡された高級ジュースがどんなものかを確認せずに飲んでしまった。
704ぬしかさ:2008/06/27(金) 04:22:28 ID:ztfuvsWh

ハルカ「ん・・・ぷはぁっ」
速水 「お、いけるじゃない」
ハルカ「それよりも、こんなものをウチに持ち込まないでくださいっ」
速水 「いやー、ハルカちゃんは興味があるんじゃないかと思って」
ハルカ「ありませんっ」
速水 「えーホントに?例えばさ、これとか・・・」
ハルカ「きゃあっ、もう!見せないでくださいっ」
速水 「これは騎乗位って言うんだって。プロレスみたいで面白いでしょ」
ハルカ「おもしろくないからっ!だいたいこんなの私たちにはまだ・・・」
速水 「あ、この上に乗ってる子中学三年生なんだって」
ハルカ「早いっ、早すぎる!」

高級ジュースの成分が回ってきたのか、ハルカの挙動がおかしくなり始めた。

ハルカ「もっと・・・こう、健全に・・・」
速水 「恋愛もエロも自由だからねー」
ハルカ「でもこんな、いやら・・・しいものなんて」
速水 「気持ちよければそれで良し、なんじゃない」
ハルカ「そんなの・・・ああ・・・」

 フラ・・・ フラフラ・・・

ハルカ「やだぁ・・・・・・」

 ドサッ

完全に酔いが回り、ハルカは倒れてしまった。

速水 「あら、ハルカちゃーん?」
ハルカ「う〜ん・・・・・・」
速水 「こんなところで寝ちゃうと、お姉ちゃんがいけないことをしちゃうよー」
ハルカ「すぅ・・・」
速水 「ホントに寝ちゃったわ」

ハルカは速水の前で、無防備な寝顔と可愛らしい寝息をさらけ出してしまっていた。

速水 「んっふっふ〜♪」

速水の目が怪しく見開かれた。

705ぬしかさ:2008/06/27(金) 04:23:27 ID:ztfuvsWh

速水は酔いつぶれたハルカを、ハルカの部屋へと抱えていった。
そしてハルカをベッドに寝かせる。
ここまでだったら、面倒見のいい優しい先輩だといえるのだが・・・

速水 「これはもう、どうぞご自由にーってことよね〜」

これではもはやエッチなお姉さんとしかいえない。

実は速水、南家に来る前に高級ジュースを2本ほど煽っていた。
理性のリミッターはすでに完全解除されている。

速水 「じゃあまずは体を改めさせてもらおっか」

速水はハルカの服を手際よく脱がせていく。

速水 「ほほう、真っ白ですか。そそるわね〜」

少しもしない間に、ハルカは白のブラとパンツのみの下着姿となった。

速水 「綺麗な体ね〜、無垢な子供のようだわ」

まずは胸を鷲掴みする。

ハルカ「んっ・・・・・・」
速水 「これはっ!私といい勝負ね・・・」

大きさ、形、柔らかさ、揉みごたえをしつこく確認する。

ハルカ「んっ・・・うんっ・・・・・・」

揉むたびに、ハルカの唇から声が漏れ出てくる。

速水 「さてさて」

ブラに手をかけてめくりあげた。
ふくよかな乳房とピンク色んの乳首が露になる。

速水 「いっただっきまーすっ」

 カプッ

速水はハルカの胸を甘噛みする。
そして舌先で乳首を転がす。

ハルカ「あっ・・・・・・あんっ・・・・・・」

ハルカの寝息が、卑猥な喘ぎへと変貌する。
706ぬしかさ:2008/06/27(金) 04:23:55 ID:ztfuvsWh

速水 「ハルカちゃんってば、ホント可愛いわね」

速水は両手を胸から腰へと、撫でるように移動させる。
ハルカの引き締まったウエストをなぞるように撫で下ろしていく手が、パンツの両サイドに掛かる。

速水 「本日のメインディッシュー♪」

そのままスルスルとパンツがずり下ろされ、ハルカの陰部が露出した。

速水 「もしかして、ハルカちゃんにここまでしたのは私が初めてだったりする?」
ハルカ「んん・・・・・・」

寝ているので返事はなし。

速水 「まいっか。それじゃ、ハルカちゃんの処女もーらい♪」

速水はハルカの陰部に顔を突っ込む

 ピンポーンッ

まさにその直前、インターホンが鳴った。

『ハルカー、おじゃまするよー』
『あれ、居ないのかな?』

玄関から聞き覚えのある声。

速水 「あちゃ、残念。もー来たか」

速水はハルカの下着を元に戻し、そのまま布団を掛ける。

 ガチャッ

マキ 「ハルカー?」

布団を掛け終えた時、部屋のドアが開き、そこからマキが顔を覗かせた。

マキ 「あれ、速水先輩?来てたんですか」
速水 「うん、ちょっと前にね」
アツコ「ハルカ、寝てるんですか?」
速水 「私が来た時にはリビングでうつ伏せしちゃってたからねー」
マキ 「なら起こすのもなんですし、向こうで騒ぎましょうか」
速水 「よーし、行こ行こー」

マキ、アツコ、速水がハルカの部屋から出ていく。

速水 「ふむ・・・」

速水がドアを閉める前に、ハルカのほうを振り返る。
さっきまでの喘ぎ声は止み、小さな寝息のみが聞こえる。

速水 「やれはて、ハルカちゃんのバージンは誰が奪っちゃうのかしらね」

そして速水は音を立てないよう、ゆっくりとドアを閉めた。

                                       つづく
707名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 12:39:18 ID:GzL958fr
GJ!
速水先輩大好き&百合大好きな俺歓喜www
そのうち冬馬も速水神への生贄になればいいのに。
708名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 18:00:02 ID:r5a0DhgL
GJだけど他の人が投稿した直後に間隔をあけずに投稿するのはどうなのかな
709名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 18:37:13 ID:UAV/zbMv
ならばあえて>>701にGJと言おうじゃないか!

そして>>706にもGJと言おうじゃないか!
710名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 19:42:42 ID:q+ly1Ezz
>>708
自分が投下しようか迷いがあって、誰か投下するのをみて投下する気になるのはいいが、
間髪なく投下して感想とか書きづらいしちゃう無神経な奴多いよな。
711名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 19:51:52 ID:SQvQT94m
何か直前の番号が飛んでるけど、構わず>>701,706に最大限のGJを送ろう!!
メルトは大のお気に入りなんですぜ、兄貴。
712名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:32:21 ID:n1oEgjha
>>706

内容そのものは悪くないけれど、投下宣言や、注意書きを書く等、
それから台本形式なところは直した方が良いと思います。

>>708
>>710
間と言うだけなら、二時間は空いてる訳だけどな。
713名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:10:29 ID:qh3iYJs2
この野郎氏はここを離れてスクライドスレに住み替えたのか…
せめて藤岡×アツコ完結させとほしかったぜ
714名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:20:28 ID:iRl/xgt7
>>708
>>710
>>712

ごめん 配慮が足りなかった
これからはちゃんと投下OKか確認するように努めるよ
715名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 03:05:46 ID:hhObO8/f
>>714
中途半端に1レスだけ投下してすまなんだです……小ネタだったし、全然気にしないで下さい。
そしてGJ。無抵抗なハルカいいなぁ……わっふるわっふる! 何気にケイコの続きも期待してます。

>>713
漏れは今もこのスレに寄生しているよ!!
716名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 12:12:11 ID:/9qIB7DB
何気に
佐藤×相原を見てみたくなったww
717名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 15:20:20 ID:IAm21cpb
佐藤・マコト×チカ・千秋というのも(ry
718名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 03:17:20 ID:GX/wUr/7
チカちゃんは可愛いよ、と
何気に今日の5の2の方が好きだったりするのは俺だけだな‥‥多分
719名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 05:01:42 ID:RlWMN3jC
やっぱりチカxカズミかな
そして返り討ち
720名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 08:25:59 ID:+IMjdqI3
>>718
まさか同志を発見できるとは思わなかった。みなみけも好きだけど。
721名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 12:13:20 ID:y0KoEpGK
これは、みなみけ×今日の5の2でクロスSS書いても良い流れなのか!!?
722名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:40:58 ID:N6eGJPID
>>721
神がそれを聞くか?
神のお望みのままにお書きくだされ
723名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:57:53 ID:hCs1gJug
マキ×藤岡って今まであったっけ?


なかったら見てみたい…あの二人面識なさそうだが
724名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:31:54 ID:p1knmSwO
シュウイチの一人称って「オレ」「僕」のどっちだかわかるヤツいる??
>>717っぽいものを書いてるんだが、援護射撃とかしてくれるとうれしいかもしんない
725名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:07:07 ID:F1HQhGHd
>>724
シュウイチが一人称を話してるシーンはないみたいだから、
好きにしちゃっていいんじゃないかな
726名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:14:56 ID:p1knmSwO
>>725
サンクス。じゃあ適当に「オレ」ってことにしときます
727名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:09:37 ID:9pCmhY2G
真っ先に相原×マコが思い浮かんだのは自分だけなのか?!
728名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 14:26:52 ID:p1knmSwO
>>717っぽいものが出来たので投下します。

*このSSは「みなみけ」と「今日の5の2」のクロスオーバーです。片方しか知らない方、ゴメンナサイorz
*エロもなければチラもなし、オチすらありません。過度な期待はしないでください。
*チカちゃんを嫁にしたいです。
729みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:27:39 ID:p1knmSwO

「必殺っ!チョーク手裏剣!!!」
「こらっ、やめろよマコト───」


些細なことから始まった追いかけっこ。
距離が開いていたための最終手段としてマコトが取った行動だった。もはや『掃除の時間』などという単語は既に彼の頭の中からは消え去っているだろう。

だが、そこへ一人の少女が通りかかる。
箒を片手にせっせと教室のごみをかき集めているその頭には、そう・・・あえて形容するならば、泡立てたホイップクリームのようなトンガリが一つ。
標的となったシュウイチとチョークを投げたマコトの直線状を、ちょうどさえぎるようにして少女は立っていた。

「あっ!チアキ危なっ・・・・あれ?」
「‥‥ん?何だ、マコト」
「い、いやぁなんでも・・・」

チアキの質問に苦笑いで答えつつも、視線はキョロキョロと床をさ迷っている。
ハテナ顔で去っていくチアキを冷や汗ながらに見送って、本当ならば今頃チョーク手裏剣の直撃を喰っていたであろうシュウイチと合流した。

「おい、投げたチョークはどこに行ったんだ??」
「お、俺もいま目つぶってたから・・・」

二人して辺りを見渡す。
あれほどピカピカで、使った形跡すら皆無だった赤いチョークは欠片すらも見当たらない。

「まさかシュウイチ、お前・・・給食のコッペパンじゃ食い足らず、チョークにまで手を出したんじゃねーだろうなっ!!」
「誰があんなもん食うかっ!!そもそもチョークなんて食べられるわけ───」

自分が知る限りの世間一般的常識をマコトに叩き込もうとした、その時。
饒舌にまくし立てるシュウイチの口が誰かの手で覆われた。
730みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:28:06 ID:p1knmSwO

ツンツン頭の小さな少年・・・佐藤リョータ。

「ふっふっふ・・・キミタチ、チョークは実は美味しいという事実を知らんのかね・・・?」
「「はぁ??」」

面白いように揃って首をかしげる二人の目の前に、先ほどなくしたはずの赤いチョークが差し出された。

「なんだよリョータ、いきなり見えすいたウソを言いやがって・・・」
「分かってないねぇ。最近のチョークは安全性を踏まえて、小さい子供が間違って食べてもダイジョーブなように・・・」

怪訝な目を向ける二人に向かって、さも美味な食べ物だと言わんばかりにずいずいっとチョークを突き出すリョータ。

「甘くて美味しくて、しかも女性に優しいカロリーオフなのだよ!!」
「ほ、本当かっ!!?」

目をきらきらと輝かせ、いち早くその手からチョークを奪い取ったのはマコトだった。
未知の『食べ物』を前にして、ごくっと唾を飲み込む。
一呼吸おいて、いざかぶりつこうとめいっぱい口を開けた。

「コラーっ!リョーターっ!!」
「あてっ!」

歯とチョークが触れる数ミリ手前の時に横から聞こえたのは、スパーンという小気味いい音。
遠くから投げられた上履きが見事にクリーンヒットし、頭から倒れこむリョータ。
731みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:28:52 ID:p1knmSwO

踵に書いてある上履きの主の名前。そこには“小泉チカ”と記されていた。

「何ヘンなこと教え込んでるのよ!チョークなんて食べられるわけないじゃない!!」
「何だよ!だいたい最初にチョーク食べられるなんてウソついたのお前だろ!?」

自分が投げた上履きをしっかり履きなおしてから、寝そべったままの幼なじみに仁王立ち。
お互い知った仲だからなのか、遠慮の欠片もないすごい剣幕で言い争いを始めた。

「アレは引っかかるリョータが悪いのよっ!大体あんなの少し考えたら分かることでしょ?!」
「じゃあ今のだって騙されたマコトが悪いってことになるだろっ!!」
「自分が騙されたからってそれを人にやっちゃいけないの!」
「じゃあお前はオレがどうなってもいいっていうのかよっ??!」
「いいもーん!!リョータなんか、こうしてやるっ!」
「ちょっと待っ、ぐあっ!」

うつ伏せのまま反論し続けていた幼なじみにヒップドロップをかましてそのまま馬乗りになる。
他人が入り込む余地など、ここにはありはしなかった。
周りが口々に「また痴話ゲンカがはじまったよ・・・」と呟く。



しかし、その流れを断ち切らんかのごとく、大きく踏み出した一歩の地響きが教室に響いた。

「・・・おい、そこのバカ野郎ども」

ゆらり。
まさにそんな言葉がふさわしい。何やら不気味なオーラに包まれながら、今までおとなしく掃除をしていたはずのチアキが渦中に飛び込んできた。

「誰がバカ野郎だ!誰がっ!」
「たとえば・・・お前だよ。そこの女の尻に敷かれたハリネズミ」
「オレかよ!!」

普段は一見おとなしく、何を考えているか分からないミステリアスな雰囲気を纏ったチアキは、リョータにとってカズミと並んで苦手な存在だった。
それ故にあまり話したこともなく自分が話を振られることはない・・・と、たかをくくっていたのだが。

「お前、さっきのチョーク‥‥いったいどこから取ってきた?」
「え・・・それは、その」
732みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:29:36 ID:p1knmSwO

リョータは急に気まずそうな顔をする。
それもそのはず。もしかしたら本人の所有物かも知れないものを、その場のノリで勝手に奪い取ったのだから・・・。

「ゴメンナサイっ!南の頭に刺さってたヤツを抜き取りましたっ!!」
「・・・そうか」

呟きながら、チアキは自分の頭にあるホイップの部分に手をやる。
そこには確かに、指が一本入りそうな‥‥チョークがさっきまで刺さっていたような形跡があった。

「なぁ、南・・・ひとつ聞いていいか」
「何だ」
「その・・・頭にチョークを刺して髪飾り代わりにするのも、お前のファッションのひとつだったのか‥‥??」
「そんなファッションがどこの世界にあるんだこのバカ野郎ッ!!」

リョータのまるで珍獣を相手にするような、たどたどしい問いかけに呆れつつも答える。
チアキは大きなため息を一つついて、くるりと回れ右。
そこには、チョークを野に放って今回の騒動となる元凶を作り出した張本人がいた。

チアキの眼力がもう既に言葉を発していた。
『またお前か』・・・と。



「‥‥イヤっ、何でそこでいきなりオレになるんだよチアキっ!!」
「ここまでバカなことをするヤツを、私は二人しか知らない」

グーになったままの右手を出すと、その人差し指と中指でたった二つのカウントを開始する。

「一人は私の愚姉であるカナ・・・だがカナは中学生だ。当然、小学校(ここ)にいるはずもない。となると・・・」

チョキの指を、そのまま目の前の人間‥‥マコトに突き出した。

「お前以外に誰がいるんだよ、このバカ野郎!」
「だから勘違いだって言ってんだろ!!オレはシュウイチにチョークをぶつけようとしただけで・・・・あ」

隣にいたシュウイチが小さく「バカ‥‥」と呟いて顔を伏せた。

733みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:30:19 ID:p1knmSwO

「・・・ポリバケツを持ってこい。今すぐだ」
「イヤソレ無理むりっ!いくら何でも腕が───」
「うるさいよっ!バカでどうしようもないバカ野郎はバカみたいに大きなポリバケツでも持ってればいいんだよこのバカ野郎ーっ!!」
「う・・・うあああぁあああぁああぁぁぁあぁんっ!!!ハルカさぁあーんっ!!」

泣き叫びながら、廊下へと走り去っていくマコト。

「‥‥アイツ、今ハルカ姉さまの名前を口にしたな・・・せっかく空のポリバケツで我慢しといてやろうと思ったんだが、やっぱりいつも通り水も追加しておくか」
「あ、あははは・・・」

遠ざかっていく叫び声を苦笑いで見送る一同。
ふと、聞こえてくるチャイム。

‥‥それは授業開始、5分前を告げる予鈴のチャイムだった。


「‥‥ありゃ?」
「このバカ野郎ども・・・今が、いったい何の時間だったか言ってみろっ・・・!」

チアキの獲物は箒。だが他の面々の手には・・・何もない。
戦いで言うならば、戦意喪失。ぶっちゃけ掃除する気なんかありませんよー、という何よりも明確な意思表示でもあった。

「よ、よーし!みんなっ、頑張って掃除をするぞーっ!!」
「「「おーっ!!」」」

いち早くチアキの怒りを察したチカが号令をかけると、まるで蜘蛛の子でも散らすようにそれぞれの持ち場へと離れていった。
チアキの「まったく・・・」という呟きは、みんなの耳に入ったのか入っていないのか。




「チアキちゃん、ごめんね・・・うちのリョータが」
「‥‥いえ、こちらこそうちのマコトが迷惑をかけまして」
734みなみけ×今日の5の2:2008/07/01(火) 14:30:44 ID:p1knmSwO

向かい合ってお辞儀する二人。
一致団結した時の力は小学生といえどもすごいもので、予鈴がなるまでほとんど手付かずだった掃除を瞬く間に終わらせてしまう。
やるべきことをやり終えて一息ついてるチアキの横には、同じく先ほどまで掃き掃除をしてたチカがいた。

「アイツ、昔っからあぁなのよね・・・普段はただのバカなのに、遊びや食べ物のことになると途端に悪知恵を働かせるよーなヤツで」
「マコトなんて何があっても常にバカだぞ」
「あはは・・・でもいいじゃん、分かりやすくて」
「どうだろうな。私の明晰な頭脳にはあのバカは合わないらしい」
「ふふ、どうだろうね‥‥」

意味ありげな笑みを浮かべながら、またいつもの二人とバカ笑いをしているリョータを一瞥する。

「でもあんなバカなやつだけど、たまに私じゃ思いもつかないようなことをやってたり‥‥なんかアイツといると、飽きないのよね」
「そうか・・・チカは大人だな」
「そうかな?慣れてるだけだと思うよ」

5の2の教室に本鈴のチャイムが鳴り響いた。
それに伴い、各々教科書やノートなどの勉強道具を準備し始める。

「私も行かなきゃ。じゃ、また後でね!」

軽く右手を上げて自分の席へと走り去っていくチカ。通りすがりにリョータの頭をこつんと小突く姿が見えた。
チアキも席へと歩を進める。マコトはというと、いまだに教室の端で律儀にポリバケツを抱えている。

自分とは全く思考回路が異なる人間。
でもそれゆえに、自分じゃ考えもつかないことを思いついてしまう人間。

「まぁ、そういう考え方もあるか・・・」

授業が始まる。
5年2組は今日も平和だ。


735名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 14:32:26 ID:p1knmSwO
以上です。チアキが鬼畜キャラになってしまって少し後悔。
プレーンヨーグルト?何それ美味しいよね!!

最後のチカとの絡みでさり気なくチアキ→マコトな描写をしようかとも思いましたが、これ以上チアキのクセが強くなってもアレなのでやめときました。
736名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 18:16:03 ID:Lpfc9rfo
3年後もみなみけ17話から見れないんだけどこれって
737名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 19:23:06 ID:hoWj6Kfy
マキ×藤岡マダー?
738名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:38:44 ID:9pCmhY2G
>>735
乙J
ちょっと5の2を見返してみたら、チカちゃん可愛いよチカちゃん



739名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:44:51 ID:Wb+zKk1B
>>735
神ktkrwww
みなみけと5の2の設定が両方生きてるな。上手いわ
740名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 01:28:08 ID:/vMXv6ZP
>>735
激しくGJ!!!!

ところで、ここに出てくる小学校は私立? 公立?
チアキの学校の制服来たチカちゃん達を見てみたい。

どうでもいいけど、沼津市実際に行ってきた。
みなみけ沼津化計画は可能と判断した。
741名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 03:34:10 ID:yQ13lnsn
5の2はメグミが好きです。


ところで黒ケイコ続きマダ?
742名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 06:34:13 ID:Fknn3IYR
まだ待って
743名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 11:40:08 ID:T1Be7oQl
ハル×マコまだ?
744名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 12:54:06 ID:soOZA9I3
ここはクレクレ厨ばっかりですか
745この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:31:06 ID:S0USGzo/
みなみけ×5の2のクロスSSな流れと言う事で、
相原(5の2)×マコト(みなみけ)を4レス程。
微エロ
746この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:31:40 ID:S0USGzo/
 
――――バキンッ……バキッ…………ガリッ……

給食を終え昼休憩の時間、
チアキは一人、椅子に座ったまま教室で考え事をしていた。
(なんだ、このラップ音の様なものは……?)
確かに、教室に響く奇妙な音。チアキはその正体が気になってずっと考えていたのだ。
と、その時、大慌てで内田が千秋に駆け寄ってくる。

「チ、チアキ!! 大変だよ、大変!!」
「うるさい。私は今考え事をしてるんだ。後にしてくれ」
「うぅ……っ」
いつも通りの少し冷たい目でチアキにそう言われ、思わず後ずさりする内田。
しかし今日は内田にも引けない事情があった。
思い切って一歩前に踏み出し、チアキの耳元で囁く。
「あのね……相原さんの方、見て……」
「なんだ? 相原? 相原がどうかしたの……――――あっ……」

――――バキッ! ガジガジッ、ボキッ!!

チアキの目に映ったのは、チアキより不機嫌な様子でシャーペンや鉛筆、果ては消しゴムまでかじる相原の姿。
それを見たチアキと内田の二人は、顔を見合せてプルプルと震えだす。
「おい、相原が変な物をかじってる時って……」
「うん。多分、乳歯が抜けそうなんだと思う……」

チアキの頭に、鮮明に残る苦い思い出ならぬ痛い思いで。
約3ヵ月程前、同じ様な光景を目にした千秋は、
「おい、相原。いくらお腹が空いてるからって、そんな物食べたらお腹こわしちゃうぞ?」
と、鉛筆を取り上げ助言したことがあった。

……しかしその時、相原は何も言わず千秋の手を掴み、そのまま指を――――ガブッ!
チアキが驚いて小さな悲鳴を上げると、相原は
「ごめん、間違えちゃった……」
そう謝って、その後も鉛筆をかじり続けた。
後にチアキは、その行動は乳歯の生え変わりの時に行われるものだと知ったのだ。

その事を思い出したチアキは、思わず眉をひそめてかじられた人差し指を隠し、
内田も同様に耳たぶを隠した。
747この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:32:04 ID:S0USGzo/
「リョータは……リョータのバカ野郎はどうした!」
「それが……今日は風邪ひいて学校お休みなんだって……」
「何?! バカが風邪ひいてどうする! あいつがいないと誰が生贄になるんだ!」

二人の会話に出てくるリョータと言う少年。
どうやら相原の口には彼の指が一番落ち着くらしく、
歯が抜けそうになる度に、リョータの指を咥えたりかじったりしていた。
そうして今まで『5の2』の平和は保たれていた……
しかし、今日はその生贄リョータが不在。相原はいつ誰に襲いかかってもおかしくないと言う危険な状態。

「……あっ、筆箱の中身……全部無くなっちゃった……」
「な゙っ!!」
「ひぃっ!!」
相原の一言に己の身の危険を感じた二人は、慌てて代わりの生贄を探す。
一番どうでも良くて……上手い事話しに乗せる事が出来そうなバカな子供を……
「マコトだ!!」
「マコト君!!」
二人は声を合わせてそう叫び、窓の外を眺めながらハルカの事を考えていたマコトを呼び寄せた。

「なんだなんだ? 南から俺に声をかけるなんて珍しいじゃないか!」
「いいか、良く聞けマコト。お前を男と見込んで頼みたい事がある」
「俺を……男と見込んで?!」
チアキからの予期せぬ一言にマコトのテンションは一気にMAX。
「よ、よし! この男気あふれる俺に任せとけ!!」
と、頼みごとの内容を聞く前にOKをしてしまった。

「そうかぁー、俺は男と見込まれてしまったのか……あははっ、いやぁー、まいったなぁ」
顔をニヤつかせて浮かれるマコトをよそに、
チアキと内田は、それはそれは不気味な笑みを浮かべた。
そしてチアキからマコトに出された命は一つ。

『――――相原の前に指をさし出してこい。バカ野郎』

「相原に? ……って、南! 今バカ野郎って言わなかったか?」
「いいから行ってこい。お前、男だろ?」
最後の『バカ野郎』の一言と、命令の意味がよく分からない事に首をかしげながらも、
男と見込まれたと思っているマコトは、言われた通り相原の方へと向かったのだった。
748この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:32:49 ID:S0USGzo/
「おーい、相原。ほらっ!」
「何? これ……?」
マコトは相原の一つ前の席に座り、言われた通りに人差し指を差し出した。
「んー、俺も良く分からないんだけどさ、南がこうしろって」
「チアキが……?」

相原がチアキの方を見ると、チアキは何も言わず歯をガジガジさせ、コクリと頷く。
それを見た相原は、何かに気づいたように頷き返し、マコトの手を握った。
「そう言う事だったの……それじゃあ遠慮なく……」
「え? あっ、あぁ! なんてったって、俺は男と見込まれてるからな! 遠慮なく……って、えぇ?!」
「あむっ……ちゅぱっ、んっ……」

突然指を咥えられ慌てるマコト。
そして、何かを確かめるかのようにその指を咥え、丹念に舐めまわす相原。
マコトの指を相原の柔らかい唇の感触と、ヌルヌルした舌の感触が襲う。

「あ……相原、どどど、どうしたってんだよ、急に!?」
「んっ、んんー……ちゅぷっ…………んー、やっぱり佐藤くんの方が太くて大きいかな……」
もちろん指的な意味で言ったのだが、この一言がマコトの心に引っかかる。
「なっ! お、おい、相原! 何だか良く分からないけど、今の言葉は俺の男気的にNOだぞ!!」
思わず興奮して立ち上がったマコト。すると、相原の視線は大きく膨らんだマコトの股間へ注がれた。

「マコト君……それ……」
「え? あっ、うわぁ! ちっ、ちがうぞ相原! これは、その、唇が……えっと……」
「指より太くて大きそう……それならしっくりくるかも……」
そう言って相原が股間へ手を伸ばすと、マコトは慌てて飛んで逃げる。

「お、落ち着け相原! こんな人前でそんな事……」
「そっか……人前じゃ恥ずかしいもんね。トイレ……いこっか……」
逃げようとするマコトを、ネコの様な持前の瞬発力で背後に回り込み首根っこを掴むと、
相原はそのまま教室を後にしたのだった。

「あ、相原。俺、男だから一緒にトイレは無理だぞ? だから、な?」
「大丈夫。マコト君女の子みたいな顔してるから……平気……」
「いや、でも俺にはあふれ出るワイルドさが……あっ、ちょ、ちょっと? ねぇってば! 俺の話しをきいてー……!」


――――バタンッ

相原、マコトをトイレに連行完了。
749この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:33:22 ID:S0USGzo/
「相原、やっぱまずいって……こんな事……」
「大丈夫……ちょっと試してみるだけだから……」
抵抗空しくマコトは結局ズボンをおろされ、ついに最後の砦トランクスまでもおろされてしまった。
「すごい……思ってたよりずっとおっきくて太い……」
喜んでいるのか、相原は少し頬を赤らめてそう言うと、
マコトの前でしゃがみ込み、ゆっくりとソコへ向けて口を近づけてゆく。

「これ……汗のにおい……?」
近くまで寄ると、その独特のにおいに一瞬ピタッと動きを止めた相原。
しかし、すぐに動きを再開すると、今度は怯むことなくマコトのソレを口の中へ頬張った。
「んっ、んー……ちゅぱっ、んっ、……ちゅっ……」
「ふぁっ、あっ、……相原、そんな……だめ……だって」

相原はさっき教室でしたように、唇と舌を使い同じ事を繰り返す。
しかし、マコトは違う。さっきは指先だけに感じた快感が、
今度はソレを通じて体全体を強烈な快感が襲っていた。
「ちゅぷっ……んっ、ぷはぁっ、……すごい、コレだった。しっくりくる……太さも、硬さも……」
「はぁっ、ハァッ……そう、ハァッ…………ふあぁっ!」
息を荒くして顔を真っ赤にしているのは、相原と言うよりもマコトの方だった。
まるで余韻に浸る様に、行為が終わった後も体をブルッと震わせて喘ぎ声を上げている。

「ねぇ、マコト君。次は本番……してみて良いよね?」
「本番って……な、なに?」
「んー……さっきは舐めただけだから、今度はもっと激しく……本番」
いまいち理解できないマコトだったが、この『本番』と言う言葉に何故かものすごい魅力を感じてしまい、
本能のおもむくままに、思わず首を縦に振ってしまう。

「それじゃあ……本番。いくね…………あむっ……んっ……ちゅぷっ……」
「うっ……ぁ、そんな奥まで……き、気持ちいぃ……」
「……………………ガブッ……」
「……え? ガ、ガブッ? あの……ま、まさか噛ん……」
「ガブガブ……ガジガジ……」

『――――い、いやあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』


この時のマコトの悲鳴は、約30m離れたチアキの耳にまで届いたという……。
そして後にマコトは語る。
「あの時、本当に女の子になりそうになった……」
……と。





おしまい
750この野郎 ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/02(水) 15:38:47 ID:S0USGzo/
もうハルカ×マコと、藤岡×チアキが長すぎて完成する気がしない
誰かスタイリッシュにSSを短く納める方法を教えてくれ!
751名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 17:46:11 ID:sS+bQViE
まだ続いてるSSはいくつあるの?
752名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 19:46:41 ID:oIe4/dEn
>>750
GJ!

ならば触りだけ書いたアツコ×藤岡や速水×藤岡を先に完結させるか、新天地としてマキ×藤岡を書く作業に取り掛かるんだ!
753プレーンヨーグル:2008/07/02(水) 21:34:56 ID:wCu2uuQK
みなさんお久しぶりです。ちょいと忙しかったのでカナ×藤岡の裏側で繰り広げられている小学生組恋愛を急ピッチで書いてます

当初はチアキ×シュウイチにしようかと思ってたら、他の小学生組も絡ませて誰と誰を結ばせるか思考しながら書いてる所存です
754久留里:2008/07/02(水) 22:04:02 ID:/vMXv6ZP
容量は………まだまだ余裕ですね。
>>753 先に投下しますよ?

『ライラック 3.』
・アニメ無印版基準(but シリアス展開)
・吉野×藤岡、吉野視点
・エロなし
・多分 5 レスほど使用。
・現実の沼津市とは一切関係ありません。
・このSSはみなみけの(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、本物の『イーラde』は噂の通り本当にショボかったです。
755ライラック 3. -1/5-:2008/07/02(水) 22:05:20 ID:/vMXv6ZP
3.

ゴールデンウィーク最初の土曜日────。

「夕方には帰るから。お父さんにも伝えておいて」
「へぇ、分かりやした」
「気をつけて行ってらして下せぇ、お嬢」
家のお手伝いさんにそう伝えて、私は家を出る。
今日は待ちに待った藤岡くんとのデー……お出掛けの日。
私と藤岡くんは同じ地区に住んでいるけど、待ち合わせ場所は敢えて沼津駅にした。
近くのバス停に着くと、ちょうどバスがやって来た。
最寄りのバス停は、1日5本しか走っていないので乗り遅れたら大変。間に合って良かった。

オンボロのバスに揺られながら、見慣れた景色を眺める。
天気は生憎の曇り空で、初夏とはいえ山風が吹くので少し冷える。
でも、私の胸の中はわくわくしていた。いや、前日からずっとわくわくしていた。
何故だか分からないけれど、藤岡くんと出掛けること自体がずっと楽しみだったのだ。
一人っ子でお姉さんやお兄さんに憧れているからかも知れない。
カナちゃんが理想のお姉さんだとしたら、藤岡くんは理想のお兄さんだ。
ちょっと頼り無いところがあるけれど、優しくて、格好良くて、サッカーも上手……らしくて、
とにかく凄いなぁ、って思う。
はぅ〜、何だか緊張してきたよ。

「何か、凄く楽しそうだね」
突然後から声がした。
「ひゃっ?!」
びっくりして後を向くと、そこにはいつの間にか藤岡くんが居た!!
このバスは前から乗って前から降りるタイプ。
私は前よりの座席だったので、彼が途中のバス停から乗ればすぐに気付くハズ。
一体、いつ乗ったのだろう。
「おはよう。ごめんね、驚かせちゃった?」
「う、うん。すごく驚いたよ!」
わざと頬っぺたを膨らませて彼を少しだけ睨む。
藤岡くんは申し訳なさそうに笑いながら、頭を下げる。
「ごめんごめん。ずっと気が付かなかった?」
「うん………」
藤岡くんの家(場所はまだ分からない)は、私の最寄りのバス停よりも更に手前にあるらしく、
私がバスに乗った時には、彼は既に車中に居たという。
「おれは気付いたんだけど、全然気付いていないみたいで……」
「私こそごめんね。ちょっと慌ててたから」
本当はただ緊張してただけなんだけど。いや、今も何だかドキドキする。
「どうしたの? 顔、赤いよ?」
「なっ………ちょ、ちょっと驚いただけだよ。ホ、ホントだよ?」
「ははは、ごめんね」
「そんなに謝らないでよ」
「あ……ごめん」
あ、また謝った。もう、藤岡くんったら。
756ライラック 3. -2/5-:2008/07/02(水) 22:05:59 ID:/vMXv6ZP
バスは自由ケ丘から私が通っている私立校の前を通り、学園通りに出る。
2車線の道路だけど、両側にはさらに家の前の県道が2本余裕で入りそうな歩道まである。
沼津の大通りは本当に道幅が広い。でも、内田の家の近くを通るリコー通りはもっと広い。
ハルカちゃんが通ってる、真新しい校舎の市立高校の前を通り過ぎると、いよいよ市街地へ。
車内もだんだん混雑してきた。くるま社会の沼津とはいえ、バスの利用者は意外と多い。

「さ、着いたよ」
運賃箱に整理券とお金を入れて、私は藤岡くんと一緒にバスを降りる。
北口は後から開発されたせいか、とてもさっぱりしている。
バスターミナルは数年前に整備されたばかりで立派なんだけど、肝心な駅舎はある意味シンプルだ。
北口は基本的に電車に乗る人のためにあるようなものなので、
私達の様に南口へ行くには一旦駅を外れて地下道を通らねばならない。
橋のひとつでも造ってくれるとすごく便利なんだけどなぁ。

「あまねガード」で東海道線の下をくぐると、真新しい通路が左手に別れる。
時々突っ込んでくる自転車に注意しながらゆるい坂を登ると、南口のターミナルに着いた。
ここからはバスを使う予定だったんだけど、残念、ちょうど出て行ってしまった。
途中まで行って歩くのも良いけど、散歩がてら私達は歩いて行くことにした。
私も藤岡くんも、毎日2キロの遠距離通学をしているので、歩くことには慣れている。
それに、歩くと時間が掛かる分、私はそれだけ藤岡くんと一緒に居られる。
「結構距離あるけど、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
私を気遣ってくれる藤岡くんは、まさに憧れのお兄さんだった。
内田は王子様に憧れているけれど、私も人のこと言えないや。

『ねぇねぇ、あれ、見て』
『なになに?』
『ほら、あの子。いいなぁ、お兄さんとお出掛けかぁ』
交差点で信号を待っている途中、女の子達の声が耳に入った。
ちらりと横目で見ると、同学年っぽい子が2人いた。
手には青いレジ袋を提げていることから、アニメイトにでも行っていたのだろう。
どうやら私と藤岡くんは兄妹だと思われているらしい。
尤も、藤岡くんは彼女達にはまったく気付いていないらしく、ただ信号機の「のこり何分」のグラフを眺めている。
私達がまさに『お出掛け中』なのが分かったのは、多分、私達の服装を見てのことだろう。
私も藤岡くんも、余所行きの服を着ている。私においてはこの日のためにわざわざ買ってもらったものだ。
そう言えば制服以外で会うのは、今日が初めてだなぁ。

『いいなぁ、お兄さんとお出掛けかぁ』
『何言ってるの、チカちゃん。チカちゃんには佐藤君が居るでしょ?』
『な、何言ってるの?! あ、あいつはた、た、ただの幼馴染みで……その……あの…………』

信号が青になって、『富士山』のメロディが流れる。一緒に交差点を渡って永代橋通りに入る。
ずっと歩いている間、私と藤岡くんは色んな事を話した。
学校のこと、家のこと、友達のこと、などなど。
藤岡くんはサッカー部に入っていて普段は土日も練習をしているという。
今日はたまたまお休みだったから、今こうして私の一緒に居るんだけど。
2年生になったばかりだけど、既に準レギュラーなんだという。凄いや。

あれこれ話しているうちに住宅が途切れて松林が現れる。これが今日の目的地・千本浜公園だ。
757ライラック 3. -3/5-:2008/07/02(水) 22:06:20 ID:/vMXv6ZP
千本浜公園は東西1km近くある大きな公園だ。
公園と言うだけあって遊具もあるけれど、敷地の殆どは松林。
その名の通り、松の木が本当に1000本近く生えている。いや、それ以上あるのかも知れない。
市街地を歩いていた時は潮風が結構吹いていたけれども、公園の中は市街地ほど風を感じない。
たくさんの松の木が防砂林の役目をしているのだろう。ただ、今日はちょっと肌寒い。
市街地の喧噪はまるで嘘のよう。園内はとても静かで、聞こえるのは潮風になびく松の木と、鳥の声、
それに、遠くから微かにだけど、波の音が聞こえる。
地面は土で、潮風で運ばれた砂も少しだけ積もっている。
しっかりと踏み固められているけれど、アスファルトほど固くはないので、足に負担が掛からなくて良い。
スニーカーがちょっと汚れちゃったけど。
「だいぶ歩いたね。ちょっと一休みしようか」
「うん。たくさん歩いたから疲れちゃった」
ベンチに腰掛けて、備え付けのテーブルの上にバッグを置く。
少し大きなバッグの中にはお弁当も入っている。これは後で一緒に食べるんだ。
藤岡くんもトートバッグをテーブルの上に置いて、何かを取り出そうとしている。
出てきたのは小さな水筒。ふたを開けると、中からコップがもう一つ出てきた。
藤岡くんは中から出てきた方のコップに麦茶を注いで、私に差し出す。
「はい、どうぞ」
藤岡くんの何気ない気遣いに、何故か躊躇ってしまう私。
「いいの?」
「喉、乾いてるでしょ? あ、ジュースの方が良かったかな?」
「ううん。お茶、好きだよ。有り難う」
藤岡くんもふたをコップ代わりにして麦茶を注ぐ。
受け取った麦茶を口へと運ぶ。
 ごく……、ごく……、ごく……、
ちょっと濃いけど、適度に冷えている麦茶が喉を潤す。とっても美味しい。
「?」
ふと、藤岡くんの視線に気付く。藤岡くんが私の様子を眺めていた様だ。
ちょっと、恥ずかしいよ……。
「ごめん、すごく美味しそうに飲んでたから、つい……」
「もう……////」
なんか、顔が火照ってきちゃったよ。麦茶は冷たいけど、顔が熱い。
「あ、大丈夫? 何だか顔赤いよ?」
「もう、ふ、藤岡くんのせいだよ!!」
藤岡くんはさっきみたいな気遣いは出来るのに、どうしてこういう気遣いは出来ないんだろう。
藤岡くんは思ったよりも不器用みたい。
あ、だから、そういう目で見られると恥ずかしいんだってば!!
「あ、謝るよ。ごめん」
「藤岡くんなんて、し、し、知らないっ!!」
「ま、待ってよ。ごめんよ」
別に私は彼に怒ってる訳じゃない。自分でもどうしたらいいか分からなくなってしまったからだ。
ぱたぱたと走ってブランコの方へ。
「待ってよ。ホントにごめん」
「知ーらない♪」
困った顔で私を追いかける藤岡くんが面白くて、私はわざと意地悪して松林の中を走り回った。
こんな風に走り回るのは久し振りかな? 普段はこんなにはしゃいだりしないからね。
758ライラック 3. -4/5-:2008/07/02(水) 22:07:45 ID:/vMXv6ZP
「はぁ、はぁ、はぁ」
松林を抜けて護岸の階段を一気に駆け上る。その先は千本浜と駿河湾。
ちょうど空も晴れてきた。遠くには伊豆半島が見える。
護岸自体はサイクリングロードになっていて、今日も速そうな自転車に乗っている人から犬と散歩を楽しむおじいさんまで、色んな人が居た。
遅れて藤岡くんもやって来た。あ、私のバッグ。そう言えばテーブルに置きっぱなしだったんだ。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……、い、意外と速いね、足……はぁ……」
松林の中を散々走ったのだろう。体力には自信があるという藤岡くんは、汗だくになってその場に崩れ落ちてしまった。
ちょっと意地悪しすぎたかな。
放り出した私のバッグを拾い、彼のトートバッグから勝手に水筒を取り出す。
コップにお茶を注いで電池切れ状態の藤岡くんの口元へ。
「はい、どうぞ。それとも海で身体を冷やす?」
「………………」
へんじがない。ただのしかばねのようだ。
(ってシーンがこの前チアキがやってたゲームの場面にあったなぁ)
「ほ、ホントに大丈夫?」
「……………」
本当に彼が心配になってきた。
「ねぇ、藤岡くん、大丈夫? ねぇ、ねぇ、大丈夫?」
荒れた息をしているものの、藤岡くんはピクリとも動かない。
「ご、ごめんね。ちょ、ちょちょちょちょっと意地悪しただけゃーさ」
かなり焦っているせいか、舌が回らない。
すると、顔が少しだけ上がった。心配になって顔を覗き込む─────。
「わぁっ!!!!」
「きゃっ!?」
心臓が止まりそうになった。いや、コンマ数秒だけ止まったような気がした。
藤岡くんがお腹を抱えて笑っている。ひ、酷いなぁ。
「あはは、今のはお返し」
「ほ、ホントに驚いたんだから!!」
「でも、おれも走りすぎて疲れちゃったよ」
「なっ─────。うん……」
私は何かを言おうとしたんだけど、言いかけて何を言おうとしたのか忘れてしまった。
「汗かいたずら? はい」
「ってこれ、おれのだよ」
藤岡くんはちょっと意地悪く言って、私からコップを受け取って麦茶を飲み干す。
それから、水筒の内ぶたを開けて、直接ゴクゴクと一気に飲んでしまう。
小さな水筒はこれで空っぽになってしまった。
759ライラック 3. -5/5-:2008/07/02(水) 22:08:07 ID:/vMXv6ZP
それから、また一緒にサイクリングロードを歩いて港の方へと向かう。
私達地元の人は釣り以外ではあまり行かない所だけど、今日は特別。
会話が無いのは喧嘩をした訳じゃない。ただ、2人で海を眺めながら歩いていたからだ。

千本浜が埋め立て地の壁でプッツリと途切れると、海側は殺風景な景色が広がる。
大きな倉庫にレジャーボート。スクラップの山の前を走るのは大型ダンプカー。
そんな中をクーラーボックスと釣り竿を持った親子が、自転車で通り抜ける。
海の反対側は延々と防砂林が続いている。ゴミが落ちていたりして見栄えが悪い。
ホームレスのおじさんが住んでいそうなテントの側を通って下水処理場が見えると、
サイクリングロードはちょっとキツいスロープでお仕舞い。

トラックがたまに出入りする道路を渡ると、また公園が現れる。
港口公園という、名前の通り沼津港の入口にある公園だ。
「あ、ネコだ!」
そこには内田が追っかけ回しそうなネコが2匹居て、こちらの様子を見ていた。
私達が近付いても逃げる様子は無く、むしろ近付いてきた。
「ちょっと痩せてるけど、可愛いネコだね」
藤岡くんが葉桜の木の下で立ち止まってしゃがんで手を延ばす。
2匹のネコが寄り添うと、藤岡くんは2匹の頭と喉を軽く撫でる。
ネコは警戒する様子も無く、ゴロゴロと喉を鳴らす。気持ちよさそう。
「ほら、撫でてごらん。可愛いよ」
「うん」
藤岡くんが立ち上がると、ネコはちょっと驚いたのか少し後ずさる。
代わりに私がしゃがんで手を延ばす。ところが、ネコは鳥居の方へと逃げ出してしまった。
軽くショックを受ける私に藤岡くんもどうフォローしようか迷っている様子。
「ちょ、ちょっと驚かせちゃったみたいだね。あはは、ほら、む、向こうにも居るから行ってみようよ」
「う………うん」
私、ネコに嫌われる体質なのかなぁ。

ランダムに生えている松の木を縫うように、遊歩道はぐねぐねと続いている。
松の木の下にはライトの様なものがあった。夜はライトアップされるのだろうか。
公衆トイレが見えると遊歩道はそこで途切れ、ブロックが敷き詰められた広場に出る。
広場に出たけど辺りは薄暗い。実は、この真ん前に大きな建物があるせいだ。
もしかして、もしかすると………??

「あれ、登ってみようか」
藤岡くんが指さしたのは、その建物だった。
760ライラック 3.5 -1/1-:2008/07/02(水) 22:08:35 ID:/vMXv6ZP
「こちらカナ。応答してください、どうぞ」
ザッ
「はい、こちらユカです。何でしょうか、どうぞ」
ザッ
「ユカって誰ですか、どうぞ」
ザッ
「ひっどーい!! ユカって、私の事です。私は内田ユカですっ!! どうぞ!!」
ザッ
「了解。そういうことにしておく。そちらの状況はどうですか、どうぞ」
ザッ
「はい、今、2人は『びゅうお』の中へ入っていきました………って!」
ザッ
「どうした内田? 応答してください、どうぞ」
「いつまでやってるのよ!!」
内田は手に持っていた無線機を投げ出して、『となり』に居たカナに文句を言った。
この赤い無線機はカナが家から持ってきたものである。
珍しく部屋の片づけをしていた所、自分の部屋のクロゼットから見付け出したものだ。
もちろん、おもちゃなので免許は要らない。でも、数メートルならちゃんと交信が出来るスグレモノだ。
カナは内田が投げた無線機を拾い上げ、彼女に顔を近づけて言った。
「内田、見たか」
「うん、見た」
「あれは本当に吉野か?」
「実は本当だよ」
「本当に本当か? 人違いじゃないよな?」
「隣に居たのが明らかに藤岡くんだから間違いないよ」
相手が藤岡だからといって、隣に居るショートヘアの少女が吉野であるとは限らない。
「本当に本当に本当に本当だな?」
「うん、本当に本当に本当に本当だよ」
「そうか。本当に本当………うーん」
カナは危うく無限ループになりそうなやりとりを中段して、今日のこれまでの彼女の様子を振り返る。
そう、カナと内田は吉野と藤岡の後をコッソリと尾行していたのだった。

「うーん、一体どっちが本当の吉野か分からんな」
「私もあんな風にはしゃいでるの、初めて見たよ」
「まるで吉野が子供みたいにはしゃいでるじゃないか。あれは絶対おかしいぞ」
「子供みたいって…、私達だって子供じゃん」
「これはアレだ。藤岡が吉野に妙なマネをしたに違いない。一体どんな魔法を掛けたんだ?」
「そ、それは…………あ。も、もしかして……」
「もしかして?」
「もしかすると………」
「お、お、お………おかしなこと!?」「違うよ!!」
即座にツッコまれるカナ。
「そ、そうか。いや、しかし、これはつまりアレだ。今日の2人、凄く面白いぞ。
 ヨーシ内田、寿司ご馳走してやるから私に付いてこい」
「あれ? そんなにお金持ってたっけ?」
因みにみなみけには小遣い制度は無い。
「まぁまかせろ。今日は激レア吉野祭りだ。存分に楽しもうではないか」
「あ、あまり2人の仲を邪魔しない方が……」
「邪魔なんてしないよ! 私は吉野の味方だ。むしろ後からコッソリ応援してやるんだ!
 ほら、寿司が呼んでるから行くぞ」
「う、うん」
カナと内田は、吉野と藤岡が『びゅうお』のエレベータに乗ったことを確認してから港をぐるりと廻って反対側へと急ぐ。
「ま、待ってよぉ、カナちゃん、何でそんなに足速いのぉ?!」
761ライラック 3 by 久留里:2008/07/02(水) 22:10:19 ID:/vMXv6ZP
異常……いや、以上………ええい、どっちでもええわ。
異常でございます。


吉野が白すぎてモハや別人になっておりますが、
まぁ、恋の病に掛かってもうたというコトで堪忍したって下さい。
762名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:17:54 ID:/MRsXcZ0
>>751
多分他スレ全部で7つ程+このスレで書いてるいくつか……かな。
とりあえず今は地道に一つづつ追わらせてます。

>>752
マキの誘い受けですね、わかります
763名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:28:42 ID:Hn6ry3sK
くるりが丸一日スレストしてたかw
764名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:05:59 ID:Zm9rkGFu
>>761
GJ!

しかし藤岡って万能キャラだよな…年上相手でも年下相手でも活躍できるし
765名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:40:50 ID:LgODE6WG
みなみけは知ってるけど、今日の5の2は知らないって人は結構いるのだろうか?
766名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 01:20:56 ID:UOeFoI51
>>761
いいよいいよー。
わかりやすく黒くしないで、そこまで動かせるのはすごいよ。
767名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 01:29:01 ID:Gv12ZUTC
>>761
GJ!!
本物の市立高の前を通るバスに乗る者としていいたかった
768名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 21:44:30 ID:zyFulF6C
SSを投下しようかと思っているのだが、Yahoo! BBが規制喰らって連投出来ないorz
保管庫の管理人さん、セルフ投下の許可を!
769名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 22:13:27 ID:DDBgTZDH
セルフ投下なるものが何かはしらないけど、
保管庫の管理人はいないよ。絶賛行方不明中…
そろそろ諦めて新しい保管庫作ったほうがいいのかな…?
作り方しらんけど…
770768=久留里:2008/07/04(金) 22:24:09 ID:zyFulF6C
お、アニキャラ個別スレ以外は書き込み出来るようだ。ヨカタヨw

>>769
「二次保管庫」という形で私が作りましょうか。
今の保管庫は「atWiki」というWikiを使ってるけど、実はアカウントを持っていて、
サイトを構築することなら出来ます。

てか、みんながおkなら私がwiki作りますよ。
ただ、私は生憎6スレ目から来た人だから、保管は6スレ目以降になります。
過去ログの提供があれば1〜5スレも保管出来るんですけどねぇ……orz
771名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 22:47:32 ID:DDBgTZDH
>>770
3月以上更新が止まって音信不通なので、管理人さんにはわるいですが個人的にはそうしてくれると激しくありがたいです。

ただ、一人で決める訳にもいかないので…
他の方はどうでしょうか?
772名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 23:43:25 ID:UOeFoI51
やって頂けるのは大賛成ですよ。
保管庫が動いてれば、作品も把握しやすいし。

自分も過去ログはあまり持ってないんだけど
ttp://www.geocities.jp/mirrorhenkan/
この辺で読めますね。
773名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 00:41:57 ID:lGrNMqW0
作ってくれるなら大歓迎です!
多分自分が散らかした未完なSSが山ほどあると思うので、
無知な自分でも手伝えることがあれば喜んで馬車馬の如く手伝わせてください


そして何気に出来たと言うSSの投下を待ってたりする自分……
774久留里:2008/07/05(土) 01:07:57 ID:tkF1oyx4
>>771-773
了解です。早速準備に取り掛かります。
下地が出来たらアナウンスしますよ。

ところで、喧嘩するほど仲が良いって言いますよねぇ。
ハルカとチアキも時には喧嘩することもあるでしょう。
という訳で勢いで書いてしまったものをそのまま投下します。

『けんか』
・アニメ無印版基準
・エロなし
・多分 4 レスほど使用。
・このSSはみなみけの(ry 間違っても過度な期待はしないで下さい。
・あと、加藤学園暁秀初等学校(沼津の私立小)の校章は可愛過ぎです。
775けんか -1/4-:2008/07/05(土) 01:08:53 ID:tkF1oyx4
「チアキぃ、どうしたの?」
「吉野。悪いが今はひとりにさせてくれ」
本当に済まない。今、真面目な考え事をしているんだ。
『どうしたんだろう、チアキ。酷く落ち込んでるよ?』
『うーん、私も心当たりは無いなぁ。マコトくん、何か知ってる?』
『さぁ、オレもよく分からない』
親友の、私を心配する声が向こうから聞こえる。
『喧嘩でもしたのかなぁ』
『でも、カナちゃんと喧嘩っていつものことじゃない』
『あ、もしかしてハルカさんとかも知れない』
『ハルカちゃんと?』
『まさかぁ。チアキがハルカちゃんと喧嘩なんて、有り得ないよ』
マコトの分際でハルカ姉さまの名前を出すな。このバカ野郎。
それに、私に聞こえないように向こうで話しているのだろうが、お前らの話は全部丸聞こえだよ。
そして、吉野と内田が察する通り、私の機嫌が悪いのは今朝の喧嘩が原因にある。
「はぁ。私は一体、どうすればいいんだ」
元はといえば私が悪い。でも、ハルカ姉さまもあそこまで怒ることはない。

『よし、オレが確かめてくる』
『それはやめなよ』
『チアキが可哀相だよ』
『ここは私達に任せて』
『何でだよ。こういう時こそオレが"男"としてだなぁ…』
『マコトくん、男だったの?』
『何の話? 内田』
『こら、内田!』
『な、な、何でもないよぉ、ほ、ホント、な、何でも無い!!』
一体何の話をしているんだ?
てか、マコト、今私に余計なことしたら、問答無用で廊下に立たせるからな!
776けんか -2/4-:2008/07/05(土) 01:09:46 ID:tkF1oyx4
「おーい、チアキ〜、どうかしたのか〜」
ああ、もう五月蠅いなぁ。
私の隣の席には、無駄に元気な大バカ野郎ことマコトが居る。
こいつは私に構ってもらいたいのか、毎日のように余計なことをしてくる。
悪いが私はお前にその気なんて無い。
特にハルカ姉さまの件はまだ許していないんだから─────、
「─────ハルカ姉さま、かぁ」

私にとって、ハルカ姉さまはお母さんの様な存在であり、世界で一番尊敬する人だ。
優しくて、頭が良くて、スタイルも良くて、何でも出来る、そんな素晴らしい姉さまだ。
一応、私にはもう1人姉が居るが、あいつは救いようのないバカだから困る。
まぁ、アレはアレで私は別の意味で尊敬はしているのだが……。
(初対面の人でも直ぐに仲良くなれる性格は、正直羨ましい)

ハルカ姉さまと喧嘩をしたのは本当に久し振りだ。
そりゃ私だってハルカ姉さまと喧嘩するさ。姉妹だもの。
でも、あの時、私はとても酷い事を言ってしまった。
『もう、ハルカ姉さまなんて、大嫌い!!』
そう言って、今朝、私は家を飛び出したのだ。
いくらなんでもあれは言い過ぎた。本当のバカ野郎は私ではないか。

「チアキ〜、ハルカさんがどうかしたのか」
「さっきから1人にしてくれと言ってるのが分かんねぇのか? このバカ野郎」
ハルカ姉さまへの怒りはとっくに消えていた。
代わりに、隣のバカに対して怒りがこみ上げる。でも、今はコイツを怒鳴る気など、全くない。
「ほ、本当にすみませんでした! チアキ様!!」
「…………もういいよ」
「え? あれ? チアキ? お、怒ってないのか?」
「お前があまりにもバカ過ぎて、怒る気すら失せたんだよ」
「え………えっと…………それは…………」
私は必死に謝るマコトを素直に許してあげれば良いものの、結果的に当たってしまった。
「掃除の時間までには戻ってくる。じゃあな」
それだけ言い残して私はひとり、図書室へと向かった。

***

「どうしたんだ? マコト」
「オレ、チアキに怒られないで済んだはずなのに、何でだろう。複雑な気持ちだ」
777けんか -3/4-:2008/07/05(土) 01:10:08 ID:tkF1oyx4
放課後、私は2人(無論、内田と吉野のことだ)の誘いを断って、1人で学校を出た。
トウマが追いかけてきて『家に行ってもいいか?』と訊いてきたけど、今日は無理だと言った。

自由ケ丘のバス停を過ぎて、大きな工場沿いの道を歩く。
途中から小道に入る。右手は工場、左手は中学校に挟まれた道で、国道に通じているのでクルマも多い。
因みにこの大岡中学校はカナが通ってる中学だ。
私は私立受験を希望しているけれど、結局私は、この中学に通うことになるのだろう。
その時はカナの(元はと言えばハルカ姉さまの)制服を着ることになるのか。
小道はどん突きで左に直角に折れる。少し歩けば四ツ辻が現れる。
四ツ辻を右に曲がれば国道へ、左に曲がれば中学の正門だ。
「よう、チアキ」
四ツ辻を曲がりかけた所で声を掛けられた。
それは10年間耳にしている、本当のしょうもない程のバカで、何だかんだ言って尊敬している私の下の姉だった。
「ちょうど帰りか。たまには寄り道しようぜ」
「寄り道って、何処へ行くつもりだ」
この界隈にはガソリンスタンドと駐車場が無駄に広いコンビニがあるが、レストランもファストフードも小洒落た喫茶店も無い。
「ちょっと遠回りしようって事だよ。私にツッコむ余裕を与えるとは珍しいな。
 どうした? いつものチアキじゃないぞ?」
「どうもこうも無いだろ。お前、朝のこと、忘れたのか?」
「忘れるわけねーだろ? だからこの賢いカナお姉ちゃんが話を聞いてやろうってんだ」
お前が賢くなるのは悪戯をする時だけだろ? チーズレモンカスタード……何だっけ、あれだって……まぁいいや。

私はカナに今の気持ちを全て話した。
カナはこういう時だけは姉ヅラをする調子の良い奴だが、
どんな時でも話相手になってくれるというのはとても心強い。今もしっかりと話を聴いてくれている。
カナは本当に本当に本当に本当に本当にしょうもないバカだけど、嫌いにはなれない。
おっと、ちょうど蹴りやすそうな石を見付けた。何となく『山田』に似ている。
「どうしたー? チアキ。その石がどうかしたかー?」
「よーし、お前は今日から『畠山』だ」
名前の由来は、この石が『畠山工業』という建物の前にあったからだ。
「はたけやま?」
「そうだ。この石は今日から畠山だ」
「変な奴」
「お前より変な奴を、私は見たことがないぞ」
「ほぅ? 朝、ちゃんと鏡見たか?」
このしょうもないバカは、私がこんな時でも『日課』を遂行したい様だ。
778けんか -4/4-:2008/07/05(土) 01:10:33 ID:tkF1oyx4
 カツーン。
414号線の横断歩道を、畠山を蹴りながらカナと一緒に渡る。
次の難関は御殿場線の踏切だ。線路の周りは砂利が敷いてあるから、畠山が行方不明になりかねない。
「カナ。夕飯のおかずは無いと思え。野菜以外は」
「何だよ、どうせ取るなら野菜も取れよ」
「いいよ。むしろやるよ、野菜」
「ハルカが悲しむぞー」
「そ、それは…………」
 カツーン。
「ひっひっひ。お前は本当にしょうがない奴だな。いいか、チアキ。
 ハルカはお前の事を嫌いになんかなってないぞ。私が保証しよう」
「お前の保証なんか、信用出来るか。バカ野郎」
「だからお前なぁ、もう少し素直になれって。
 チアキが100%悪いって訳でも無いんだぞ? そうだな。半分はハルカも悪い」
「そ、そうなのか?」
「だからさっきから言ってるだろう? だから元気出せよ。それから、家帰ったらちゃんと謝ろうぜ?」
「で、でも………でも、だ。私は家を出る時、あんな事言ってしまったんだぞ?」
「分かんねー奴だな。だから、ハルカは大丈夫だって。いい加減私を信じろよ!」
何か、今日は私とカナの立場が逆転しているようだ。ここまでコイツに押されるのも今日くらいだろう。
 カツーン。
私達は御殿場線の踏切に差し掛かった。
畠山は山田と違って跳び方にクセがあり、コントロールするのが難しい。
 カツーン。
「………そうか」
勢いよく足を片足を振る。畠山は辛うじて踏切をクリアした。
 カン、カン、カン、カン………。
「何ぼさっとしてんだよ。電車来るぞ?」
「お、おう、そうか」
踏切の真ん中で立ち止まってしまった私の腕を、カナが強く引っ張る。
「カナ」
「何だ?」
「信じるよ。お前のこと」
何だかんだ言って、お前も世界で二番目に尊敬している姉だからな。バカだけど。
「そっか」
カナの返事は素っ気ない。しかしこれは、カナ流の照れ隠しだ。
「でも、カナ」
「何だ?」
「私は一人で謝る。お前にこれ以上心配掛けられるのも癪だしな」
本当は、これ以上カナに迷惑を掛けたくないだけだ。
「ちぇー、何だよ。折角私が話を聴いてやったってのに」
「五月蠅い奴だな。ほら、赤信号だぞ。お前こそ挽肉になりたいのか?」
「おわっと、危ない危ない」
「ったく、世話の焼ける奴だ」
「お前だって世話の焼ける奴じゃないか」
「何だとー?!! お前と比べたらマシだ!!」
「いーや、お前の方が焼ける!!」
「ふーん、いい度胸だな。お前、さっきの事をもう忘れたのか? この恩知らずめ」
「うるさい! それとこれとは話が別だっ!!」
「やるかー!!」
「上等だ、バカ野郎!!」
「何してるの、2人とも」
私とカナの闘いのゴングが今鳴ったところで、後から声が掛かる。
振り返ると、そこには─────。
779けんか -5/4-:2008/07/05(土) 01:11:03 ID:tkF1oyx4
「あ………」「ハルカ姉さま……」
ハルカ姉さまが居た。とても心配そうな顔をしている。
「もう、カナもチアキも、こんな所で喧嘩しちゃダメよ? それとチアキ、」
「は、はい……」
思わず息を呑む。
「今朝は……ごめんね。私も大人気なかったわ」
「わ、私こそ…、本当にごめんなさい」
「もう怒ってなんかいないわよ。ちょっとショックだったけど、でも、カナのお陰よ?」
「えっ……」
「確かにチアキにあんなこと言われたのはショックだったけど、チアキが出て行った直後にカナに怒られちゃったのよ」
「カナが…ですか?」
「そう。『さっきのはお前も悪い』ってね」
思わずカナの方に目をやる。カナはわざとらしく夕暮れの空を眺めている。
「チアキ、また喧嘩しちゃうかも知れないけど、私はチアキのこと嫌いにならないから、
 これからも宜しくね」
「は………はい、ハルカ姉さま」
「ほら、泣かないの。はい、ハンカチ」
何て心温かいお言葉。私は嬉しくて涙が止まらなくなってしまった。
その様子を見て、カナはぱんぱんと手を叩く。
「さーて。仲直りした所で家に帰ろうぜ? ハルカ、今日はカレーが食べたい!」
「ぐすっ…、ハンバーグだ、バカ野郎」
「そうね。それじゃあ今夜はハンバーグカレーにしよっか」
「賛成っ」「賛成です!」

こうして、私は無事にハルカ姉さまと和解する事が出来た。
その裏で私とハルカ姉さまを仲直りさせようとしてくれたカナにも、今日だけは頭を下げてやろう。
え? 今朝は何が原因で喧嘩したのかって? それは……恥ずかしくて言えないよ。バカ野郎。

「ところでチアキ、畠山は何処へやったんだ?」
「はたけやま?」
「あっ……………」
780けんか by 久留里:2008/07/05(土) 01:13:04 ID:tkF1oyx4
以上でございます。
勢いで書いたけど全く反省はしていない。

*** おまけ ***

数日後─────。
「カナの分からず屋!!」
「ハルカのバカ!!」
「「もう知らないっ!!」」
「ハルカ姉さま、落ち着いて下さい。か、カナ、お前もだ」
「お前は黙ってろ!!」
「チアキ、悪いけどこれは私とカナとの問題なの」
「何言ってんだ、私は全然悪くないっ」
「言ってくれるわね。カナがそれやったんでしょ?」
「だからやってねーって言ってんだろ?」
「いや、だから、その………」
「もういいわよ。好きにしたら?!!」
「おう、好きにしてやるさ。このバカハルカ!」
「バカで結構」
「お、おい、何処へ行くんだ? カナ。は、ハルカ姉さまも………」

バタン!!

玄関の扉が勢いよく閉まる。
私は2人の喧嘩を止めようと懸命に勤めたが、その努力も虚しく2人は家を出て行ってしまった。
『喧嘩するほど仲がよい』とは良く聞くけど、ハルカ姉さまとカナとの喧嘩は一度勃発すると中々収まらない。
仲が良すぎるからだろうか。はぁ、空気が重くなる前に窓を開けて換気しておくか……。
781久留里:2008/07/05(土) 18:24:00 ID:tkF1oyx4
漏れが投下した瞬間、スレが止まることに気まずさを覚える今日この頃……orz

新しい保管庫の件ですが、取り敢えず試運転開始してみましたよ。
7スレ目だけ保管してあります。
http://www37.atwiki.jp/coharu/

予想通り大変だった。
余所の保管庫の様に、作者が自分で保管するシステムを考えても良いかと思う。
(今は管理者と登録メンバー以外は編集出来なくしています)
782名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:32:23 ID:pq3QJlK5
GJ!!
久留里さん大好きだお
規制しねお
チアキは俺の嫁だお
783名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:51:28 ID:lGrNMqW0
SS乙J! 倉庫G乙!!


>>782
一行目、二行目は認めよう。
だが四行目は却下だ。バカ野郎
784名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 02:18:05 ID:Z43MrrFZ
カナ?あぁ、今俺の隣で寝てるぜ
今日も可愛い寝顔だな畜生w
785名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 14:03:15 ID:ed7WahRm
>>784
それタケルだよ
786名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:10:39 ID:MZJjeQ/p
アクセス規制やらなんやらでけっこう間が空いたけど
前のSSの続きを投下できるようになったよ


    「いけないこと 中編 」
・エロ有り
・速水×マキ
・速水がヒドイ人になってしまった・・・
・レス4〜5回分ほどの長さ

しばらくしたら投下始めます
787名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:11:32 ID:1flW3gcq
はやみん!はやみん!
788名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:56:27 ID:mvxJDXla
      「いけないこと 中編 」

マキ 「じゃ、帰ろっか」
速水 「はーい待ったーっ」
マキ 「うわっ、頭を掴まないでください!」
 帰ろうとするマキたちを、速水が呼び止めた。
速水 「せっかく来たんだし、騒ごうじゃないのっ」
アツコ「でも・・・」
 騒ごうといっても、ハルカは寝てしまっている。
 それにカナやチアキもまだ帰ってきていない。
アツコ「私たちだけで、ハルカの家で騒ぐのは・・・」
速水 「いいじゃないいいじゃない。どこで騒ごうと同じだし〜」
アツコ「はあ・・・」
速水 「じゃああんた達の分もジュース注いでくるわ〜」
 そう言って、気分よさげに鼻歌を口ずさみながら台所へと消えていった。
マキ 「先輩・・・なんか変ね」
 いつも以上に陽気な速水に、少し警戒心を抱く。
 程なくして、速水はマキ達のジュースを持って戻ってきた。
速水 「はい。じゃあグイッといこうかグイッと!」
マキ 「はあ、まあ・・・」
 二人はコップを口に近づける。
 すると、ジュースとは違う刺激のある匂いが鼻をついた。
マキ 「うっ!速水先輩これ・・・」
速水 「あらま、バレたか」
マキ 「やっぱりっ、これお酒ですね!」
 ずばりっ、と高級ジュースをお酒と見抜いたマキ。
 てへっ、っとわざとらしくバレたかの仕草をする速水。
マキ 「まさかハルカにも盛ったんじゃ・・・」
速水 「今日は冴えてるわねー」
マキ 「おじゃましましたっ」
速水 「はい待ったっ」
 アツコを置いて帰ろうとするマキの頭を、速水は両手で掴んだ。
速水 「ほらほらー、たまには先輩の楽しみに付き合いなさーいっ」
マキ 「イヤです!うわ、もうなんかお酒臭いっ」
速水 「えー、飲まないのー?」
マキ 「飲みません!」
速水 「そっかー。じゃあ保坂呼ぼーっと」
マキ 「なっ!」
 そんな手を使うとはと、マキは思った。
 速水先輩に付き合わされたくない。 
 でも保坂先輩がここに来たらハルカの身が危ない。
速水 「保坂をこの家に呼んで酒に付き合ってもらおーっと」
マキ 「・・・お付き合いいたします」
 結局、マキは速水の脅しに屈してしまった。
速水 「えらい!では一気にいっちゃおうっ」
マキ 「わかりました・・・ほら、アツコも」
アツコ「私も?」
マキ 「これもハルカを守るためだから!」
アツコ(なんでお酒を飲むことがハルカを守ることに繋がるんだろう・・・)
 いまいち意図が掴み取れていないアツコであったが、付き合わされるはめとなった。
789名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:57:30 ID:mvxJDXla

速水 「カンパーイ!」
マキ 「かんぱーい・・・」
 三人同時に、高級ジュースを煽る。
マキ 「・・・んあっ、なんか熱いわ」
速水 「その調子その調子♪はい次〜」
 マキとアツコが飲み終わると、空のコップに新たな高級ジュースが注ぎ足されていく。
マキ 「・・・ぷはっ」
アツコ「んん・・・」
速水 「はいもういっちょ〜」
 何度も、何度も、何度も・・・
 マキの記憶が途切れるまで、飲まされ続けられていった。


マキ 「・・・・・・ん・・・んん・・・?」
 いつの間にか眠っていたらしい。
 妙な気分だ。全身が熱っぽい。
 それに少しクラクラする。
マキ 「あれ・・・速水・・・先輩?」
 マキは目をこすって体を起こした。
マキ 「・・・・・・え?」
 そしてマキは見てしまった。
 酔いつぶれて寝ているアツコのスカートを、今にも捲りあげようとしている速水の姿を・・・。
マキ 「なに・・・やってるんですか・・・」
速水 「あっ、もう起きたか。やっとアツコを落としたのになー」
マキ 「落とすって・・・え?」
 頭がクラクラするせいか、速水言ってることがよく分らないマキ。
速水 「じゃ、まずはマキからでいっか」
マキ 「からで・・・え、え?」
 マキは両脇を抱えられ、ズルズルと引きずられていった。

 引きずられていった先は、ハルカの部屋であった。
速水 「ほれっ」
マキ 「うわぁっ」
 ハルカの寝ているベッドに、マキは放り投げられた。
マキ 「もうっ、いきなり何するんですか!ハルカがこっちに寝てるのに・・・」
 すぐ隣のハルカに目をやる。
 するとマキは、おかしなところに気づいた。
マキ 「あれ・・・なんでハルカ下着姿?」
速水 「まったく、アンタたちが来るのがもっと遅かったら、まずはハルカちゃんを頂けたのに」
マキ 「頂くって・・・まさか!?」
 やっと速水の考えていることに気づいたマキ。
 しかし、もう遅かった。
 さんざん酒を飲まされたためか、体に力がはいらない。
速水 「さあ脱ぐのよマキ!」
マキ 「イヤです!」
速水 「なら脱がせてあげる!」
 ニヤリと笑い、速水はマキの上に馬乗りになった。
790名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:58:26 ID:mvxJDXla

マキ 「おおっ、重い・・・っ」
速水 「食ってる量が違うからね!」
 速水はマキの制服のネクタイを解き、シャツのボタンを外し始める。
マキ 「やぁーっ、やだっ、止めてー!!」
速水 「あーもう、やり辛いわねー」
 抵抗するマキ。そのせいでうまくボタンを外せない。
 速水は強引に外そうと力を入れた。

 プツッ ブチブチブチッ

 だが力を入れすぎ、制服のボタンをすべて引きちぎってしまった。
速水 「あらま」
マキ 「きゃああっ」
 マキは怯んだ速水を押しのけ逃げ出す。
 だが、出口とは反対方向の部屋の隅に行ってしまい、完全に逃げ場を失ってしまった。
速水 「ごめんごめん。後でハルカちゃんに直してもらいましょ」
マキ 「なんでこんなことするんですかっ!?いけないことだって分ってますよねっ!!」
速水 「だって楽しいんだもーん」
 ブラが丸見えになった胸元を必死に隠し、涙を滲ませながら小さくなって震えるマキ。
 そんなマキを尻目に、一歩一歩ゆっくりと距離を縮めていく速水。
速水 「しっかし、マキってホントちっちゃいわねー」
マキ 「文句があるんだったらこれ以上近づかないでくださいっ」 
速水 「でもそこが可愛いし、今その格好がエロいから文句なしね」
マキ 「いやっ、いや!来ないで!!」
速水 「さあ、いきます・・・ぜ!!」
 速水は左手でマキの左足を掴み、右足の膝でマキの右足を床に押さえつける。
マキ 「きゃあっ、何を・・・!?」
速水 「まずは恒例、下着チェック!」
 マキの左足が持ち上げられる。
 過去にマキ自身が短いと評していた制服のスカートは簡単にずり下がり、パンツがあらわとなった。
速水 「水色か。可愛いわね〜」
マキ 「やぁっ、足開かないでっ!見ないでっ!」
 顔を真っ赤にして、なんとかしようと体を揺り動かすマキ。
 だがその行動も空しく、ただ呼吸を荒くなり、全身が汗ばむだけであった。
速水 「ところでマキ」
 マキの汗ばむパンツと必死の抵抗を、じっくり観賞していた速水が口を開く。
速水 「この前カナちゃん達に昼の部と夜の部のことを教えようとしてたそうねー」
マキ 「なっ、なんで?!」
速水 「酔ったアツコからいろいろ聞き出したのよ」
マキ 「アツコォー!」
速水 「彼氏いない暦が年齢と同じで未経験でチビなくせに、なに大人ぶってんだかねー」
マキ 「うううっ・・・」
速水 「そんなに夜の部のこと教えて回りたかったら、私がレクチャーしてあげるわっ」
 速水はフリーの右手を背中に回し、棒のような物を取り出した。
マキ 「えっ・・・何?!」
速水 「すりこぎよすりこぎ。台所から拝借してきたわ」
 ほどよい太さのすりこぎを見せつけると、先のほうをマキの陰部に当てた。
マキ 「ひぁっ?!」
速水 「男のモノはだいたいこのくらいの大きさね」
 グリグリとすりこぎを押し付け、陰部を刺激していく。
マキ 「あっ、あっ・・・」
 刺激がマキに喘ぎを促す。
 程なくして、パンツから汗とは別の体液がにじみ出てきた。
 体液はすりこぎの先を濡らしながら、足を伝って床へと流れ落ちていく。
791名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:59:16 ID:mvxJDXla

速水 「いい感度いい感度♪」
マキ 「んぁっ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
速水 「これで体の準備はオッケーね」
 速水はパンツのクロッチに指をかけ、横へとずらした。
 程よく濡れた割れ目と菊門の二つの穴が、速水の眼前に露出させられる。
マキ 「いやぁー!!こんなっ・・・なんで!?」
速水 「男を知って『女』になる・・・その特訓よっ。それじゃあ――」

 グググ・・・

 すりこぎが穴へと押し付けられる。
 徐々に穴は広がっていき、すりこぎを受け入れ始めた。

マキ 「ああっ・・・やっ・・・あっ・・・」
速水 「マキのヴァージン、ゲットだぜ!!」

 ズブッ ズブズブッ

マキ 「あああぁぁぁっ!!?」
 マキの穴が、完全にすりこぎを受け入れた。
速水 「・・・といっても、こんな棒で大事な処女奪っちゃうのはなんだしね」
 先輩としての優しさか、はたまた単なる気まぐれか。
 速水が奪ったのは、アナルヴァージンのほうであった。

 ズブズブッ

マキ 「痛いっ!痛いぃっ!!」
 泣き叫び、悶え苦しむマキ。
 だが速水は構いもせずに、ピストン運動を繰り返していく。
マキ 「いいぃっ!抜いっ・・・てぇっ!ぬいてええぇっ!!」
速水 「こんなんで根を上げないっ。本番ではこれ以上の痛みと快感を与えられるうえ、白いものまで吐き出されるのよ!」
 速水は手を緩めず、すりこぎをグルグルと回して直腸をかき回した。
マキ 「いやああああああああぁっっっ!!」
 苦痛と快楽の交じり合った悲鳴が、部屋全体に響き渡っていった。



 ・・・声が聞こえる・・・
 ・・・聞きなれた声色の悲鳴が・・・

 ハルカはうっすらと目を開いた。
 自分の近くで、誰かが騒いでいるのを感じて。
ハルカ(・・・誰・・・・・・?)
 今にも閉じてしまいそうな瞳で、声のする方へと目を向ける。
ハルカ(先輩・・・・・・マキ・・・?)
 速水先輩が楽しそうに笑っている。
 マキは大きな声を出しながら泣いている。
 でも、その声は、苦痛とは違う別の感覚によって出ているような気がする。
ハルカ(・・・気持ち・・・いいのかな・・・・・・)
 だんだんと意識が遠のき始める。
ハルカ(私も・・・・・・あんな・・・・・・・・・・・・・・・)

 そしてハルカは、再び深い眠りへと誘われていった。

                                       つづく

792名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 23:06:50 ID:1flW3gcq
>>791
・・・ふぅ。

俺の速水先輩を悪い人に描くんじゃない!
この外道!
793名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:02:40 ID:/1T+OY3X
>>791
まったくもって>>792の言う通りだ!
速水先輩をこんなに酷いキャラにGするなんてJゆるせん!






……ふぅ
794名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:20:09 ID:6ECO/D5U
妄想垂れ流しでリョータとチカのSSを書いてみました。
我ながら流れがおかしいけど、許してください。

放課後みんなでサッカーをした。
俺だけが先生に捕まり片付けをなぜか一人でやらされることになってしまったが、
まあこんな日もあるだろう。

ここは最後まで見張っていた先生に免じて、大きな心で皆を許してやろう。
片付けを終え、教室に戻ると誰もいない。まあ当たり前だろう。
だがよく見るとチカのカバンが残っている。
チカは何処に行ったのだろう?

見てみると口が開いている。見えるのはブルマだ。
ブルマと言えば、こないだメグミのブルマが無くなったといって、
なぜか男子のカバンを調べて回ることになってしまい、せっかくの給食のプリンが皆に見つかり、
ツバサたちにもとられてしまった。

まったく意味が分からない、男がブルマをとってどうするのだろう?
不思議に思い、チカのブルマを手に取ってみる。

やはりただのブルマだ、男は履かないが要するに半ズボンだ。
裏などもよく見てみる、やはりなぜ男が盗るなどという話になるのか分からない。
顔を近づけてみるとチカの汗のにおいがする、6時間目が体育だったしまだ乾いていないようだ。

ガラッ
ドアが開く音がする。
「アーーーー!?何してんの?」
チカが帰ってきたようだ。
「何って、ブルマ見てた」
正直に答える。
「見るな!!」
チカはブルマを奪うと叫んだ。
なんか怒っている、俺には分かる、これはマジ切れ中のマジ切れだ。
カバンから勝手に出しただけでここまで怒るとは意外だ。
「馬鹿、エッチ、変態」
ひどい言われようである、
「エッチとか変態ってのはなんだよ」
「人のブルマじろじろ見ておいてエッチじゃなきゃなんなのよ」
「なんででだよ」
「うるさい馬鹿」
殴りかかってくるが間合いが近すぎてバランスを崩したチカがよろける。
危ないので支えようとするが、こっちまでバランスを崩してしまう。
795名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:21:08 ID:6ECO/D5U
ドタ。
支えようとしたが、結局失敗。逆にチカをクッションにしてしまった。
「大丈夫か?チカ」
「あいたたた馬鹿リョータのせいよ」

顔が近い、さっきと同じにおいがする。
気付くとチカをさわっている。腕から始まって肩から胸を触るとチカが暴れ出す。
「コラ、いい加減にしなさい」
昔と違う昔は俺と同じような状態だったが、男とは違いちょっと柔らかい。

「チカ頼みがあるんだが」
「何よ?」
「チカのおっぱいが飲みたい」
「ばっ馬鹿じゃないの、出るわけ無いでしょ」
「分かっているけど、チカのおっぱいが飲みたい」
「馬鹿、変態エッチ赤んぼ」
「悪かったな、赤んぼで」
「まず手を離してそこ退く、こんな所で服脱げないでしょ」
確かに学校でおっぱい飲んでいるなんて、人に見られると恥ずかしい。
と言うことで家に帰る。チカも一緒だ。

チカは部屋にはいると早速服を脱ぎだした。
上半身裸になるとベットに座り込んだ。
「おいで赤ちゃん」
床に膝建ちになり、胸に顔を近づける。
乳首を口に含んでちょっと吸う、当然なにもでないが、なんだか止められない気分になる。

しばらく続けているとチカが
「リョータ、キスして」チカがねだってきた。
チカの口にキスをする。
キスするのはバレンタイン以来だ、
口を離す時チカが聞いてきた
「リョータ、こういう事がしたいと思ってブルマ見ていたの?」
「いや?なんで?ブルマは下に履くだろ?」
「だからおっぱいがどうじゃなくてもっと広い意味でエッチな事よ」
「言ってる意味が分からんブルマがなんでエッチなんだ?」
「まったくもう、あのね」そういうといきなり人のち○ち○に手を伸ばす。
796名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:22:01 ID:6ECO/D5U
「ホラ、やっぱりリョータだってここかたくなっちゃってるじゃない」
「だからなんだよ」
「あのね男の子のこれが堅くなるのは一番大切なエッチなことをするためなの」
チカはそういうと服を全部脱ぎ、ベットに寝転がる。そして足を広げ俺に服を脱ぎ足の間にすわるように言う。

「リョータのそれをあたしのここに入れるの、で、入れたり出したりするの」チカはそういうと足の付け根にある割れ目を広げた。
チカの言うとおりにやってみる。なんだかすごく熱い、そして何か出てしまいそうな気がする。
「チ、チカなんか出そう」そういって抜こうとしたら、
「中に一番深いところで出すのよ」となんか痛そうな感じのチカが言う、
大丈夫なのかという気もしたが、体がチカの言うことをきき一番奥まで差し込んで、思いっきり「何か」を出す。

「これがセックスよリョータだって名前くらいは知ってるでしょ、噂には聞いていたけど、本当に痛いんだ」
チカはそういうとキスをしてきた。

「えーとチカも初めてなのか?」聞いた瞬間にグーが飛んできた。
「当たり前でしょうが」
「だってあんな偉そうに解説しておきながら」
「これは本当に大切な人としかしちゃいけないの、とにかくリョータはあたしの大切な人にふさわしいいい男になるの、約束の先渡しした

んだからね、絶対なるのよ」
「分かったよ、所でセックスってあれだろ赤ちゃん作るやつだろ」
「そうよ、一度で出来る訳じゃないけど、時々しかさせてあげないからね」
「そうだな、赤ちゃん出来るのは困るな」
「リョータにしてはきちんと理解しているのね」
「チカのおっぱいは俺の物だ、他のやつには渡さない」
「・・・馬鹿」
終業式はもう来週だ、後一月もしたら6年生になる。


チカが「子供を作ったらおっぱい出るよ」と言いかけて、やばそうだから止めたというのを聞いたのはこの後10数年後プロポーズした晩

だった。
797名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:24:43 ID:6ECO/D5U
以上です、最初はリョータが本能のまま教室で襲う予定だったんだけど、なぜかチカ主導でしかもリョータがおっぱい星人になってしまった。
5の2は要らん?
そんなことはウイグル獄長に言ってください。
798名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:35:33 ID:T0f0wR06
>>791
>>797
お主ら、何て事をしてくれるんだGJ!!
もっとやりなさいよGJ!!

>5の2は要らん?
むしろ必要ですよ。


ウチの地元に「かなちゃん号」というバスが走っている件。
夏奈可愛いよ夏奈。夏奈なだけに夏奈川…いや、神奈川ネタでも書いてみようかしらん。
799名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 10:10:52 ID:DFzZ/kpm
>>797
チカちゃんのおっぱおちゅぱちゅぱしてええええ
むしろ5の2は必要事項であります!
800名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 16:44:22 ID:/1T+OY3X
そろそろ次スレの季節かな?
2月弱でスレを使いきれるなんて、大量大量。…ホッコリ
801名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 08:22:42 ID:r6gNCzXH
短い上にエロもありませんが、投下します。
802名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 08:23:40 ID:r6gNCzXH
この夏の目標・お姫様抱っこ

プールで溺れかけたチアキが藤岡にお姫様抱っこをしてもらったのを見て、
羨ましく思った内田は自分もしてもらおうと思い、この目標を掲げだした。
友達の吉野のアドバイスから溺れたフリをしてお姫様抱っこをしてもらうという作戦を思いついたのだが、
本当に溺れないように溺れたフリをするにはどうしたらいいかを真剣に悩んでいた。
「チアキに感想を聞いた方が手っ取り早いんじゃない?」
「でも、やっぱりしてもらいたいよぉ」
そんな内田に呆れて、どうにか妥協させようとする吉野だが、内田は諦めが悪く、どうも上手くいかない。
この友人を良き方向に導くことを中々達成できそうになく、思っていたよりも難しそうだ。
「う〜ん、こうやるのはちょっとわざとらしいかも。でも、ちゃんとやれば、もしかしたら…。
けど、やりすぎると本当に溺れちゃいそうでやだなぁ…」
そのやる気を他のことに回せばいいのにとため息をついている吉野に見守られ、
内田は実際に身体を動かし、どういうふうに溺れたフリをするかを色々試している。
しかし、単に手を大げさに動かしているようにしか見えなく、とても溺れているようには見えない。
「だけど、やっぱ手だけじゃダメかな? 足もバタつかせて…」
そう言って足を水中で動かしてみるが、急に足を動かしたのがいけなかった。
「いたっ!」
足が吊ってしまい、バランスを崩し、そのまま水中へと引きずり込まれてしまった。
ロクに動かせない足の代わりに手だけでどうにかしようとしても無駄なことであり、
むしろ深く沈んでいってしまい、状況は悪化するだけだった。
呼吸ができず、口から泡を吐き出し、頭の中がパニックになっている。
「ちょ、ちょっと!? 大丈夫!?」
どう見ても演技とは見えない溺れ方に吉野は珍しく慌ててしまい、内田に駆け寄る。
しかし、それよりも早く内田に駆け寄り、水の中に潜った男がいた。

「大丈夫?」
自分に気をかける声を聞いて、内田は自分が水中から助けられたのを理解できた。
酸素を存分に取り入れつつ、自分を助けてくれた人物の顔に視線を送る。
「ふ、藤岡君…」
背中と膝の裏に腕が回され、自分の身体をサッカーで鍛えられた肉体に引き寄せ、受け止めてくれている。
自分を助けてくれたのはありがたいが、お互いの顔が近い状態なため、嬉しさよりも照れくささが出てくる。
自分を助けたのは誰かを確認すると、内田は顔を赤くして俯いてしまった。
「遊んでいた所をたまたま見ていたから良かったけど、急に溺れるからビックリしたよ。どうしたの?」
「……………」
何か言わなければならないが、あまりの恥ずかしさで唇をまごまご動かす程度しかできなかった。
おまけに顔を合わすこともしないので、当然のことながら相手には全く何も伝わらない。
「う〜ん、ひょっとして気を失っちゃったのかな?」
「えっと…、どうだろ?」
俯いたまま何も答えないからか、内田が気絶したと勘違いした藤岡に対し、吉野は曖昧な返事しかしなかった。
「とりあえず、休める所に行った方がいいんじゃない?」
「うん、そうだね。そうしようか」
勝手に気絶したことにされたようだが、内田は話の流れに逆らえず、目を瞑り気絶したフリに徹することにした。
しかし、これは内田にとっては都合が良かった。藤岡と直接視線が合うことはないので、
さっきよりも随分恥ずかしくなくなり、その上、自分が待ち焦がれていたお姫様抱っこを堪能できるというものだ。
最初は恥ずかしく思ったお姫様抱っこだが、慣れてくるとそれも薄れてきた。
むしろ、しっかり自分を抱きかかえてくれていることに安心感を覚える。また、肌と肌が密着しているため、
藤岡の体温が伝わってくるが、それも温かくて心地よく、つい藤岡の胸に頭を預けてしまう。
その時マズイと思ったが、バレないですんだので、しばらくこの体験を味わっておこうと思った。
803名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 08:24:53 ID:r6gNCzXH
「この辺りでいいかな?」
「そうだね、日当たりもいいし」
プールサイドの日に当たった部分に身体を優しく置かれ、心地よい一時が終わりを告げた。
確かにこれはこれで温かくて冷えた身体には気持ちいいのだが、藤岡の体温の方がずっと心地よかった。
「う〜ん、まだ目を覚まさないみたいだね。誰か呼んで来た方がいいのかも」
「あ、じゃあ私が人を呼んでくるよ」
未だに気絶したと勘違いをされているため、大事になりかねない流れになっている。
実際は最初から意識なんて失っていなかったのに、大騒ぎになってしまうのではと心の中で焦り始めた。
「でも、それで手遅れになっちゃったら、元も子もないよね。
 …そうだ! 私が呼びに行ってる間、藤岡君は人工呼吸を…」
「人工呼吸!?」
「うわ!?」
人工呼吸という言葉に反応して、内田は驚きの声を上げて、思わずガバッと起き上がってしまった。
「あ、目が覚めたんだ? よかった」
突然起き上がった内田にビックリしている藤岡とは違い、吉野は驚くこともなく、笑顔でそんなことを言う。
もしかしたら気絶したフリに気づいていたのではないかと思うぐらい落ち着いている。
2人の様子を見て、自分が墓穴を掘ってしまったことに気づき、内田は気まずくなってしまう。
「あぅ…」
悪意はないとはいえ、2人を騙す結果になり、申し訳ない気持ちになり、黙り込んでしまった。
謝ろうと思っても、2人が怒っていたらどうしようと不安な気持ちで中々口を開くことができない。
「良かった、それだけ元気なら大丈夫だよね?」
罪悪感で無言の内田に対し、藤岡は笑顔でそう答えてくれた。その笑顔に皮肉はなく、
本当に内田の無事を喜んでいるのがわかる。吉野も藤岡と同じらしく、笑顔を絶やさない。
「うん、ごめんなさい…」
2人が怒っていないとわかると、内田も少しは気が軽くなったのか、謝ることができた。

それから、2人に自分が溺れたのは足を吊ってしまったからだと教えておいた。
思い返してみると、チアキにプールに突き落とされてから、準備運動をするのを忘れていた。
ちなみに何故気絶のフリをしたかについては話していない。また、2人も何も聞いてこなかった。
「ふぅ…」
今は藤岡は側にはおらず、心なしかうんざりしているように見える吉野についていてもらっている。
さすがに藤岡にそこまでしてもらうのは気が引けてしまうからというのもあるが、他にも理由があった。
「はぁ…」
藤岡と別れてから、内田はずっとこのような調子でため息をついている。
しかし、その表情は憂鬱というわけではなく、恍惚といった表情だ。
これはお姫様抱っこをしてもらっている時の安心感や心地よさ、
そして自分を許してくれた時の笑みを何度も思い出してはニヤけるという繰り返しの結果である。
藤岡にしてもらったことは内田の脳内ではどれも、特に許してくれた時の笑顔が輝いて再生されていた。
あの時はそんな精神的な余裕はなかったが、考えてみれば、藤岡は見た目も様になっている。
そんな男に優しさに満ちた微笑みを向けられたのを思い出しただけで、顔が緩んでしまう。
ただでさえこんな調子なのに藤岡が側にいたら、頭が壊れてしまうかもしれない。
「王子様っているもんなんだねぇ…」
終いには頬を染め、うっとりとしながら、そんなことを言い出す始末である。
吉野はこの友人を良い方向に導くことの難しさを改めて痛感し、
内田とは違った意味でため息をつくことしかできなかった。
804名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 08:27:57 ID:r6gNCzXH
終わりです。それにしても、書くのって難しいですね。
805名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:24:54 ID:FLWvOSJU
>>804
お、お前さんはワシを萌え殺す気か……。
危うく藤岡のことでニヤけてる内田で萌え死ぬところだったぜ。

つまり、GJ!!

***

ところで、みなみけ三姉妹が青春18きっぷを持って北海道じゅうを普通列車で旅行する…………という電波を受信した。

SS化したい所だが、明日朝イチでみどりの窓口行かなあかんからもう寝ます。
806名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:27:58 ID:SjBUWBr8
保管庫の更新乙であります!
807名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 02:16:21 ID:2aNLxMIF
>>804
いいよー報われる内田かわいいよ内田
この後、チアキがお姫様抱っこを振り解いたのを後悔する展開も見たいw
808名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 06:46:45 ID:TdLkg388
GJ!

不思議な事に読んでいると千秋×藤岡も読みたくなってきたぜw
809ぬしかさ:2008/07/09(水) 11:53:20 ID:isht7plw
できた とうとう最後まで書き終えたぜ


   「いけないこと 後編 」

・完全にエロもの
・ハルカ×藤岡
・レス5〜6回分ほどの量

じゃあもう投下しちゃいます
810ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:47:54 ID:isht7plw
      「いけないこと 後編 」


 高校はいつも通りにぎやかであった。
 昨日のテレビドラマのことや、明日提出のレポートのこと。
 どうやって昼休みまで居眠りせずにいるか、部活の変な先輩のことなど。
ハルカ「・・・・・・・・・」
 そんな話題が飛び交う教室で、一人取り残されたかのように机に寝そべっているハルカ。
ハルカ「はぁ・・・だるい・・・」
 ハルカは朝からずっとこんな状態であった。
 朝ごはんを食べている時は妹達が心配そうに見ていた。
 登校した時は担任に風邪でも引いたかと尋ねられた。
アツコ「ハルカ、大丈夫?」
 そして、友人にも心配を掛けさせてしまった。
ハルカ「うん・・・少しね」
アツコ「元気がないよ。マキもなんだか上の空だったし」
ハルカ「そうなんだ・・・」
アツコ「もしかして昨日から具合悪い?」
ハルカ「・・・・・・・・・」
 昨日・・・
 確か昨日は速水先輩が家に来て・・・
 おかしな本を見せられて・・・
 でもそこから先が覚えてなくて・・・
 そして気がついたら自分の部屋で眠っていた。
 そのあとなんで服着てないんだとカナに突っ込まれたっけ。
アツコ「保健室に行く?付き添うよ」
ハルカ「ううん、いいよ。・・・大丈夫だから」
アツコ「そう?じゃあまた後でね」
 まもなく授業が始まるため、アツコは自分の席へと戻った。
ハルカ「・・・はあ、どうしちゃったんだろ・・・」
 ため息をつきながら、授業の準備をするハルカ。

 ハルカのため息と憂鬱は、放課後まで続くのであった。


 放課後・・・
 ホームルームも終わり、生徒達は部活あるいは帰り支度をし始める。
ハルカ「早く帰ろう・・・」
 ハルカは早々に教室から退散した。
 結局放課後になっても体調は回復しなかった。
 こんな日は早めに寝てしまったほうかよい。
ハルカ「夕飯はどうしよう・・・」
 妹達にどう説明しようかと考えながら、階段を下りている時だった。
ナツキ「あ、ハルカ先輩」
 階段を上がってきていたナツキと鉢合わせとなった。
811ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:48:39 ID:isht7plw
ハルカ「ああ、ナツキ君・・・。どうかしたの?」
ナツキ「今から部長に部活を休むって言いにいくんスけど」
ハルカ「そう・・・」
ナツキ「先輩?」
ハルカ「・・・・・・」
 ハルカはぼうっとナツキを見つめる。
 ナツキ君も健全な男の子・・・
 もちろんああいうことにも興味はあるよね・・・
ハルカ「ねえ・・・あなた・・・」
ナツキ「はい?」
ハルカ「・・・あっ!?」
 無意識のうちにとんでもないことを言おうとして、おもわず口を塞いだ。
ナツキ「なんスか?」
ハルカ「っ!!何でもないっ、何でもないから!!」
 ナツキから顔を背けて走り出す。
 なんであんなことを考えたりしたんだろう・・・
 なんであんなことを言おうとしたんだろう・・・
ハルカ「私・・・どうなっちゃったんだろう・・・」
 なりふり構わず、ハルカは家まで走って帰った。


ハルカ「はぁ・・・はぁ・・・」
 玄関前で呼吸を整えるハルカ。
 ここまでずっと走りっぱなしだったため、全身汗だくであった。
ハルカ「はぁ・・・はぁ・・・・・・んん」
 しかし呼吸を整えても、心臓だけは激しく脈打ち続けていた。
 全身が熱い・・・
 モヤモヤする気持ちが治まらない・・・
ハルカ「もう寝ちゃおう・・・」
 玄関のドアノブに手をかける。
 だが開かない。どうやらハルカが一番に帰ってきたようだ。
 カバンの中から鍵を取り出す。
「ハルカさん、こんにちは」
 自分の名を呼ばれて、思わずドキッとした。
 振り返ると、カナのクラスメイトの藤岡が立っていた。
藤岡 「今帰ってきたんですか?」
ハルカ「あっ・・・え、ええ」
 鍵を落としそうになり、慌てて握り直した。
藤岡 「あ、南はまだ帰ってきてないんですか?なら俺は・・・」
ハルカ「ああっ、じゃあ中で待つ?」
 玄関を開錠してドアを開く。
藤岡 「ありがとうございます。それじゃあお邪魔します」
 藤岡を先に入れて、その後にハルカが入る。
ハルカ「・・・・・・」
 靴を脱いでいる藤岡の背中を見つめるハルカ。

 ドクッ ドクッ

 心臓の鼓動が速まる。
藤岡 「ハルカさん?上がらないんですか?」
 藤岡がこちらを振り返る。

 ドクッ ドクッ ドクッ

 心臓の鼓動がさらに速まる。
ハルカ「え・・・ああ、うん」

812ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:50:11 ID:isht7plw

 藤岡の後についてリビングへと移動する。
 その間もずっと藤岡の後ろ姿を見つめる。
ハルカ「・・・・・・・・・」
 あふれ出てくる感情がもう抑えられない・・・
 本能のままに行動しちゃいそう・・・
 でも藤岡君はカナの・・・
 そんなことことを考えていて、前が見えていなかったためなのか。

 ガタンッ

ハルカ「きゃっ!?」
 リビングの扉に肩をぶつけてしまい、体勢を崩してしまう。
藤岡 「ハルカさん!」
 倒れそうになるハルカを藤岡が支えた。
 藤岡の顔が間近に迫る。
藤岡 「大丈夫ですか?」
ハルカ「あ・・・」
 その時ハルカの中で、理性をつなぎ止める最後の楔が外れた。


藤岡 「っ!?」
 唇と唇が重なる感覚。
 ハルカの熱が伝わってくる。
ハルカ「んっ・・・」
藤岡 「んん!?・・・ぷは!!」
 なんとか唇を離して、ハルカを押しのける。
藤岡 「ななっ、なにするんですか!!」
ハルカ「ハァ・・・ハァ・・・」
 藤岡の問いに答えず、荒い息でうつむいたままのハルカ。
藤岡 「いきなりあんな、キ・・・キキ、キスするなんてっ」
 感触を思い出して、徐々に頬を赤らめていく藤岡。
ハルカ「・・・我慢できない、もう・・・もうっ」
 
 ガバッ

藤岡 「うわっ」
 ハルカが藤岡に勢いよく抱きついた。
 そしてその勢いのまま藤岡とハルカは倒れこむ。
藤岡 「いったぁ・・・」
ハルカ「ハァッ・・・ハァッ・・・、んんっ」
 ハルカが藤岡の腰の上に馬乗りになった。
藤岡 「ハルカさんっ、なんでこんな?!」
 抜け出そうとするが、抜け出せず。
 中学生の体の上に、高校生が乗っているからだろうか。
ハルカ「お願い・・・藤岡君・・・」
 ハルカは制服のボタンを下から順番に外していく。
ハルカ「・・・受け止めて、全部・・・」
 最後に、ネクタイを解いた。
 白いブラで覆われた胸が制服から開放される。
藤岡 「あっ・・・うあ・・・」
 その光景に思わず見入ってしまう藤岡。
 望んでいなくても、その妖艶な仕草から目が離せなくなってしまう。
813ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:50:52 ID:isht7plw

ハルカ「ん・・・んん」
 そして、ブラのフロントホックに手をかける。

 パチンッ
 
 ホックの外れる音。
 その音の直後、カップからこぼれ落ちる乳房。
藤岡「あ・・・・・・」
 目の前で、豊満な乳房とピンク色の乳首が揺れる。
ハルカ「ふう・・・」
 胸を完全に露出して、息苦しさから開放されるハルカ。
藤岡 「・・・・・・あ、あああっ」
 我に返った藤岡。
藤岡 「ああっ、うわあっ!ハルカさん胸っ、胸がっ!」
 顔を背けて、胸を隠すよう促す。
 だがハルカは上の空だった。
 次は何をしたらいいか思っているかのように、ぼんやりと虚空を見つめていた。
ハルカ「・・・・・・あ」
 そしてハルカは気づいた。
 自分の股間の下で、何かが固くなって押しあがろうとする感触に。
ハルカ「そっか・・・藤岡君も年頃の男の子だもんね」
 藤岡のズボンのファスナーを下ろす。
藤岡 「ああっ、待って!待ってっ!!」
 制止も聞かず、ハルカはズボンの中へと手を入れた。
ハルカ「・・・あ・・・あった」
 ハルカは、藤岡のソレを取り出した。
 ハルカの両手が、ソレを包み込む。
ハルカ「へえ・・・こうなってるんだ」
 初めて見るソレを、ハルカはじっくりと観察する。
 細い手でソレを握りこんでみたり、親指で先端を押したりしてみる。
藤岡 「あうっ、ああっ!」
 弄れば弄る分、藤岡は真っ赤な顔で悶える。
ハルカ「これが・・・」
 片手でソレをいじりながら、スカートを外す。
 スカートを外したのち、今度はパンツを脱ぎだす。
藤岡 「んんっ・・・んっ?・・・えっ!?」
 上に乗ったハルカの重みが和らいだのに気づき、顔を上げた。
 その目に映ったのは、腰を浮かせ、パンツを脱いでいくハルカの姿。
藤岡 「ちょっとっ!そんなっ!」
 逃げようにも、ハルカの片手が藤岡のモノを握り締めたままで逃げられない。
 そうしてもたついている間に、ハルカはパンツを脱ぎ捨ててしまった。
 上着を肩に通してあるのみで、他は裸のハルカ。
 その姿が、藤岡のソレの膨張をさらに助長してしまう。
ハルカ「大きいね・・・。これがここに・・・」
 藤岡のソレを自らの割れ目に添えるハルカ。
 そして、恐る恐る、ゆっくりと腰を下ろし始める。
藤岡 「ハルカさんっ、お願いだからっ!これ以上っ・・・」
 今ならまだ、未遂で終われる。
 俺とハルカさんが、一つになるなんて間違ってる。
 それにあんなことになったら、俺はカナに合わせる顔が無い。
814ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:51:46 ID:isht7plw

藤岡 「これ以上は止めてくださいっ!」
 さまざまな思いのこもった必死の説得。
 その言葉は、本能に従い行動するハルカに届くことはなかった。
藤岡 「ハルカさ・・・んっ!!」
ハルカ「んっ・・・」
 お互い、言葉が途切れる。
 藤岡のソレと、ハルカの割れ目が接触した感覚に襲われて。

 クチュ・・・

 ハルカの陰部はもう濡れていた。
 おそらく朝からこの瞬間まで、ゆっくりと時間をかけて・・・。

 クチュッ クチュッ

ハルカ「ん・・・んんっ」
藤岡 「あっ・・・」

 腰を下ろすほどに、ハルカは藤岡を受け入れていく。

 グチュッ グチュッ

ハルカ「ハァ・・・ハァ・・・・・・スゥ・・・」
 大きく深呼吸をして、息を止める。
 そして・・・
ハルカ「・・・ん!!」
 一気に腰を下ろして、藤岡のソレを根元まで押し込んだ。
ハルカ「あぁっ・・・!」
藤岡 「いぁっ!?」
 痛みと、圧迫感と、快感。
 さまざまな感覚が一気に押し寄せてきた。
ハルカ「ああ・・・んあっ」

 ズブズブッ

 腰を持ち上げて、藤岡のモノをある程度引き抜く。
 ハルカと藤岡の接点から鮮血が滲み出し、モノを赤く染めていた。
ハルカ「ハァッ・・・ハァッ・・・んんっ!」
 再び腰を下ろして、モノを押し込む。
 そして引き抜く。
 また押し込む。

 グチュッ グチュッ グチュッ グチュッ

ハルカ「はあっ、ああっ、あんっ!」
藤岡 「いっ、んっ、んんっ!」
 動けば動くほどに溢れ出す快楽。
 何もかもを忘れさせてくれる快感。
 もっと得ようと、もっと感じようと、抜いて入れるを繰り返す。
815ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:52:41 ID:isht7plw

ハルカ「はあっ、はあっ、はあっ、ああっ!」
藤岡 「やっ、あっ、ああっ、あっ!」
 ハルカの体が、だんだんと速く、大きく動いていく。
 漏れ出す喘ぎ声。 甘い吐息。
 乱れ舞う長い髪。 鼻を擽る香り。
 滴り落ちる汗。 感じる互いの温もり。
 揺れ動く豊満な乳房。 上下する発起した乳首。
 五感のすべてを使って、今この時を感じ合う。
 無意識のうちに、互いが求め合う。
藤岡 「あっ、ああっ・・・んんっ!!」
 藤岡の中の精が暴れだす。
 溢れ出そうとしている。
藤岡 「だめっ!んあっ、これじゃっ・・・」
 出そうとする欲求が、押さえようとする理性をどんどん侵食していく。
 抜き挿しする快感と、魅力的なハルカの容姿と、妖艶な喘ぎ声が理性を削っていく。
藤岡 「もうっ・・・」
 我慢が限界を迎えようとしている。
藤岡 「ハルカ・・・さんっ、もうっ、もうっ!」
ハルカ「うんっ、んんっ、んんっ!」
藤岡 「だっ、あ――」
 我慢が限界を迎えた。
 蓄積しきった精が、ハルカの中へと突き進んでいく。
ハルカ「ああっ、あっ・・・ああああっ!!」
 熱いものが流れ込んでくる。
 ハルカの中に満ちていく。
ハルカ「ああああああああぁっ!!・・・あぁ」
 一際大きく体をそり返した。
 そして藤岡の放った精をその身に受け入れる。
藤岡 「あっ、あっ、ああ・・・」
 すべてを出し切った。ハルカのその身に・・・。
ハルカ「ああっ・・・あぁ」
 力を使い果たしたかのように、藤岡の胸の中へ倒れこむハルカ。
 ハルカの乱れ髪が藤岡の顔に掛かる。
藤岡 「ハァ・・・ハァ・・・」
ハルカ「ハァッ・・・ハァッ・・・」
 ハルカの顔が目の前にある。
 互いの息の熱が、直に感じられる。
藤岡 「ハルカ・・・さん・・・」
 赤みを帯びて、潤んだ目をしたハルカの表情がかすみ始める。
藤岡 「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・・・・」
 疲労感と虚無感が押し寄せてくる。
 そして、意識が途切れ、眠りにつく。


816ぬしかさ:2008/07/09(水) 12:53:10 ID:isht7plw

藤岡 「ん・・・・・・」
 目が覚める。
 少しの間、眠っていたようだ。
藤岡 「んん・・・ん・・・?」
 目を横に向けると、綺麗な長い髪が見えた。
 顔も横に向け、よく確認する。
 その正体は、ハルカの後ろ姿であった。
ハルカ「ん・・・ん・・・」
 一心不乱に何かをしている。
 彼女の周りには、丸まったティッシュペーパーがいくつも転がっていた。
藤岡 「・・・ハルカさん?」
 名前を呼ばれると、彼女はビクッと体を震わす。
 そして恐る恐る、彼女はこちらに振り返った。
ハルカ「藤岡君・・・」
藤岡「んん・・・」
 藤岡は体を起こし、ハルカの方を見る。
 ハルカは、上はボタンを掛けて隠してあるが、下はまだ裸であった。
 その手にはティッシュが握られている。
 藤岡の精子を拭い取っている最中だったらしい。
ハルカ「ごめん・・・」
 ハルカの瞳から涙が溢れ出す。
ハルカ「ごめん・・・ごめんなさい・・・」
 雫が頬を伝い、いくつも落ちていく。
ハルカ「ごめんなさい・・・藤岡君・・・。私が・・・私はいけないことを・・・」
 泣きじゃくりながらも、懸命に誤り続けるハルカ。
 とあることで生まれ、どうしようもなくなってしまった性欲を、藤岡にぶつけてしまったことを後悔していた。
ハルカ「ごめん・・・ごめんね・・・。あなたはカナのことが好きなのに・・・私は・・・」
藤岡 「・・・いいんですよ」
 震えるハルカの手に、藤岡は優しく手を添える。
藤岡 「俺の方こそ、ハルカさんの中に・・・あっ」
 ハルカの陰部から目をそらし、藤岡も謝った。
ハルカ「あっ・・・」
 ハルカも気づき、両手で陰部を覆い隠した。
ハルカ「だ、大丈夫だから。今日は確か・・・安全日・・・だったし」
 お互い顔が真っ赤に染まっていた。
ハルカ「でも・・・」
 再びハルカは涙ぐむ。
ハルカ「藤岡君はカナのことを思ってるって知ってたのに、無理やり・・・」
藤岡 「そんなっ、気にしないでください!それこそ俺だって・・・形はどうであれ、ハルカさんの処女を奪っちゃって・・・」
 お互い謝り合い、しばらく沈黙する。
藤岡 「・・・でも、やっぱりカナには正直に言わないと」
ハルカ「え・・・?」
藤岡 「いけないことをしてしまったってことを」
ハルカ「待ってっ、そんなことしたら・・・」
藤岡 「いいんです。隠し事をするのは好きじゃありませんし」
ハルカ「そう・・・、わかったわ。私も一緒に話すから」
藤岡 「ありがとうございます、ハルカさん」
 カナならわかってくれるよね・・・
 でも、やっぱり嫌われちゃうかな・・・
 そんな思いを孕ませながらも、ありのまま起こったこと、それでもカナへの思いは変わらないことを打ち明けようと決意する二人だった。


817ぬしかさ


 後始末を終わらせたころに、カナが帰ってきた。
 ハルカと藤岡はカナをリビングに呼び、全てを嘘偽りなく説明した。

カナ 「・・・・・・・・・」
 いきなりさっきまでここであったことを聞かされたためか、カナは驚きの表情のまま黙り込んでしまった。
藤岡 (やっぱり・・・嫌われちゃったのかな)
ハルカ(カナ・・・)
 カナの沈黙に、二人は不安と最悪の事態を思い浮かべてしまう。
カナ 「・・・あ、えーっと、その」
 カナが沈黙を破った。
 どう答えるのか・・・と、藤岡とハルカは緊張する。
カナ 「それってつまり・・・藤岡が私の義理の兄か弟になるってこと・・・だよ・・・ね?」

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

藤岡 「・・・あれ、最後に話した、君を好きな気持ちは変わらないって所、聞いて・・・ない?」
カナ 「ん、何?あー、いやさ、藤岡の誕生日いつなんだろうなって気になって」
藤岡 「聞いてないんだ・・・うう・・・」
 藤岡はテーブルに突っ伏し、心の中で泣いた。
ハルカ「ちょっとカナ!それだけっ?本当にそれだけ!?」
カナ 「ああ、藤岡が婿入りするのか、それとも藤岡春香になるのかっていうのも・・・」
ハルカ「はあ・・・、カナ・・・」
 ハルカもテーブルに突っ伏し、心の中で呆れ果てた。
カナ 「あれ、あれ?」
 なぜ二人が突っ伏しているか分からず、あたふたとするカナ。

チアキ「藤岡が兄になる・・・でもハルカ姉さまの婿になる・・・」
 そしてそっとリビングの様子を覗き見ていて、嬉しいのか悔しいのか、かなり複雑な気分になるチアキであった。


                                       おしまい