調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart23
以上、テンプレです。
最後のSS投下で前スレのスレ容量を全て食ってしまい申し訳ありませんでした。
ところで、前スレのSSは最初から貼りなおすか途中から貼るか、どちらがよろしいでしょうか。
申し訳ありません、スレ立て重複してしまいました。あちらを削除依頼に出します。
前スレのSSは、もう一度貼りなおした方がいいかな?
保管庫の編集にも優しいし、これから見る人も見やすいかと。
>>6 わかりました。では改めて最初から貼りなおします。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ティオが吸血鬼兄妹によって攫われてから一夜がたち…
ニースは来たくもない教会を訪れ、眠り続けるリムと一緒にいる両親に事の顛末を話した。
「それでは…、結局吸血鬼は倒せなかったのですか」
リムの両親が顔にあからさまに失望の色を浮かべて呟いた。娘を狙う吸血鬼に、これからも怯えなければならないという暗鬱とした
気持ちと、何故吸血鬼を倒してくれなかったのかとニースに対する不満が心の中に渦巻いている。
「………」
その内心を察して、ニースは心底から目の前の二人を憎々しいと思った。
(何よその目は…
自分たちで自分の娘すら守れないクズの癖に、私たちを非難する資格なんてあると思っているの?!
だいたい、お前達のせいでティオちゃんは攫われたっていうのに、それに対する謝罪もない訳?!ムカツク!)
願わくば、今すぐにでもこの家族をズタズタに切り裂いて豚の餌にでもしてしまいたい。
血を一滴残らず吸い尽くす、という選択肢すら拒否するほど今のニースはこの一家に対する憎悪を募らせていた。
しかし、ティオの命が抵当に取られている以上、少なくともリムを今殺すわけにはいかない。
(でも…、ティオちゃんを危険な目にあわせた代償は、必ず払って貰うわよ…)
「それだから、悪いけれどリムを今晩連れ出すわ。もしこのまま隠し続けると奴ら、きっと町中を灰燼に帰しても探し続けるよ」
多分にはったりを含んでいるが、こうでも言わないと絶対このクズ共は娘を差出しはしないだろう。と、ニースは考えていた。
(もしそれでもリムを寄越さないなら、ガキ達に代わって私がこの町をメチャメチャにしてやる!)
なにしろ、リムを持ってこないとティオが危害を被る事になってしまうのだ。
ニースの優先基準からすれば、この町の住人全員の命よりティオ一人の命の方が断然重い。太陽さえ暮れてしまえば、ニース一人ででも
恐らく2時間ちょっともあればこの町の住民全員を殺し尽くすことは可能だ。
ニースはじーっと凍て付くような視線で両親を睨みつけ、無言の圧力を加え続けた。
手っ取り早く言う事を聞かせるために魔眼を使うという手もあったのだが、あえてニースはその選択肢を外した。
この同意は、あくまでもこいつらの意思でされなければならない。
そうでないと、この後に起こる事態にこいつらの責任が問えないからだ。
「で、ですが…、娘を夜に連れ出すというのは…」
それでも、リムの両親はまだ躊躇っていた。
そりゃ吸血鬼狩りのプロ二人掛かりでも倒しきれず、片割れを連れ去ってしまうほどの強大な吸血鬼だ。
一人だけになったニースが勝てるか?と考えれば、その可能性は皆無に等しい。
そんなニースに大事な一人娘を預けたら、吸血鬼にどうぞ私たちの娘を連れ去ってください、と言っているのと同じと考えても無理はない。
「とりあえず、一晩様子を見て…」
「まずは、確実に吸血鬼を殺すために誰か応援を…」
なんとかリムをこの場に留めようと、両親はあれこれと理屈を捏ねてニースに納得させようとしてきた。
ニースの相方が攫われたのには同情するが、所詮両親にとっては他人であり、肉親のリムの身の安全の確保の方が優先されるのは当然だ。
が、それはニースにとっても同様である。
耳障りな言い訳を暫く聞き続けたあと、ニースは突然バン!と手元の机を手ではたいた。
その勢いたるや、机の脚がミシリと嫌な音を立てたのみならず、面が多少ひび割れるほどの衝撃であった。
ギョッとした両親は騒いでいた口をぴたっと閉じ、恐る恐るニースの顔を覗いてみた。
「言っておくけれどね、あんた達に選択権はないの」
空気が凍りつくほどに冷たい声を放ったニースの表情は、昨日ティオと一緒にいたときに見せていた無邪気な笑顔とは一変した
禍々しさ溢れるものだった。
8 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:20:38 ID:v5I/bmxU
「あんた達が娘を大事にしているのと同様、私もティオちゃんのことがとっても大事なの。
ティオちゃんを取り戻すためだったら、私はどんなことでもするわ。あくまでもあんた達がこの子を貸さないっていうんだったら、
私はあんた達を殺してでも連れて行く。これは本気よ」
髪の間から覗くニースの瞳が異様にぎらついて見える。声の調子からも表情の真剣さからも、ニースが本気なのは見て取れる。
「っ………?!」
リムの両親はニースの発する雰囲気にぞっと背筋を震わせた。
もしあくまでも娘を渡すのを拒めば、ニースはなんの躊躇いもなく自分たちを殺すだろう。
このまま娘を渡したら、娘が吸血鬼に殺される可能性は高い。だが、そうしなかったら自分たちは確実に目の前のニースに殺される。
そして、結局娘はニースに連れ去られてしまう。
「………、分かりました。娘をあなたにお預けします」
さらに多少の逡巡の後、両親はとうとうリムをニースに預ける決意をした。結果が変わらないならば、ニースに全てを賭けてみるのも
悪い選択肢ではない。
「ですが……、必ず、必ず娘を狙う吸血鬼を滅ぼしてください、お願いします……。っ!」
こうなったらと腹をくくり、ニースに頭を下げた父親の目に入ったもの。
それは、憎悪と殺意と怨嗟で染まり、歪みきったニースの真っ赤な瞳だった。
「当たり前よ…。ティオちゃんを私から奪った連中…。絶対に許すものか。
どんな手を使ってもいい。あいつらの顔を絶望と後悔で化粧し、手足をもいで動けなくしたところで全身の血を抜いていやる…
見てらっしゃいよ、あのガキ共が……」
ギリギリと歯軋りする口元から妙に長い犬歯が見えるような気がする。
(まさか…、この人…)
父親はその形相から、もしかしてこの女性も吸血鬼なのではないか?と一瞬心の中で思ってしまった。
それは正鵠を射たものではあったが、父親自身吸血鬼を一度も見たことがないのと、日中に教会の中に入ってくるニースを考えたら
まさか彼女が吸血鬼のはずがないと勝手に結論付けてしまった。
ある意味、命拾いしたともいえる。
もし、ニースに吸血鬼ではないのかと少しでも話し掛けでもしたら、さすがに有無を言わさずに殺されていたであろう。
「とはいえ…、どうしたものかしら」
眠らせたままのリムを自宅へと戻させ、ニースもまたリムの家へとさっさと引き上げてきたが、先への展望が開けたわけではない。
「奴らの意表をつく手段は既に考えてあるけれど…、絶対的に人手不足なのよね」
なにしろ敵は少なくとも二人いるのに、こちらにはニースただ一人。
心の中では、アレクサウスとアルマナウスにいかなる恥辱を与えて地獄に落すかのアイデアがあれこれと浮かんでくるものの、
現実にそれが出来るか?と問われれば相当に困難と言わざるを得ない。なにしろティオと二人がかりでも手玉に取られたのだから。
少し頭を冷やして考えたら、あの二人が相当に強いことは分かる。爵位こそ名乗ってはいなかったが、間違いなく高位貴族に匹敵する
齢と魔力をもっているだろう。一対二で勝てる相手ではない。
「となると、こっちも複数で当たらなければいけないだろうけれど…」
まさか、町の人間に助けを借りるわけにもいかない。ニースが吸血鬼だってことがばれると逆に攻撃されかねないし、
そもそも多少腕に自信がある人間風情が相手に出来るものじゃない。絶対に足手まといになってしまう。
「そうなると、頼れるのは…、これしかないかな…」
ニースは、遮光用の装身具である降闇を撒くりあげ、裏に縫い付けられた大量の小瓶をじっと眺めた。
この小瓶の一つ一つには、かつてティオと一緒に狩り魔力と血を奪い尽くした吸血鬼の灰が詰められている。
通常、この程度の量の灰では普通に血を与えても復活することは出来ないが、魔力がふんだんに込められたニースの血ならば
僅かばかりの血でも灰の状態からニースの忠実なしもべとして蘇らせることが出来る。
9 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:21:38 ID:v5I/bmxU
だが、
この灰になっている吸血鬼は前述の通りニースが魔力を奪い尽くした絞りカスなので、人間相手には充分すぎるものの高位の吸血鬼を
相手にすると『いないよりはマシ』程度の代物にしかならない。実際、カスを10人ほど蘇らせたとしてもアレクサウスほどの力を持った
吸血鬼なら、一体倒すのに3分はかかるまい。それでは時間稼ぎにもならない。
「せめて、この中でも少しでもマシな奴を……って、ちょっとまった!」
まじまじと小瓶を見ていたニースだったが、そのときふと『あること』を思い出した。
「いるじゃない!私のしもべで、かつ力を奪っていない奴が!!」
嬉々とした笑顔を浮かべたニースの視線の先には、つい先日灰を詰めたばっかりの二本の小瓶があった。
ニースはブチリと小瓶を縫い付けてある糸を引きちぎると、蓋を投げ捨ててから自らの親指をその鋭い牙で噛み破った。どす黒い吸血鬼
の血がぷくーっと親指の腹に膨らんでくる。
その血をニースは数滴づつ、小瓶の中へと垂らしこんだ。
すると、瞬きする間もなく小瓶から白い煙がしゅうしゅうと立ち昇り始め…、ブワッと白煙が広がったかと思うと徐々に収縮して
人の形を取り始めた。
やがて、人型となった煙は色を為して実体を採り、ニースの前に若い男女の吸血鬼が顕現した。
男は幼い背格好で童顔。長く伸ばした髪を肩口辺りで結わいている。
女は長身短髪、猫科の肉食獣のような四肢と鋭利な容貌を備えている。
「おはよう。リオン、アンナ」
リオン、アンナと呼ばれた吸血鬼は、ニースの声に固く閉じられていた瞳をカッと開いた。血よりも紅い虹彩がゆっくりと動き、
自分たちの主の姿を捉える。
「「おはようございます、ニース様」」
かつてニースやティオと同じ『狩人』に所属していたが、ふとしたことから吸血鬼と化し灰になってニースの懐にしまわれていた
リオンとアンナはニースの姿を認めると恭しく傅き礼をとった。二人の体に流れる血が、瞬間的に目の前のニースが
自分たちの主であることを知らせ忠誠の礼をとらせたのである。
「ニース様、また私たちに命をくださり有難うございます」
アンナが嬉しそうに自分たちを復活させてくれたニースへ感謝の言葉を述べた。
とは言っても、彼女らを灰へと帰したのはそのニースであるのだが、もとよりアンナはニースによって吸血鬼へとされており
親吸血鬼であるニースは絶対的な存在となっている。アンナにとってニースは主人であり持ち主であって、道具である自分がどう
扱われようが文句を言える立場ではないのである。
そしてそれは、アンナによって吸血鬼となったリオンにも同じことが当てはまる。アンナがニースの支配下にある以上、
そのアンナが親吸血鬼であるリオンとっても、ニースはアンナ程ではないが忠誠を誓う存在である。
「これでようやく、人間の血を啜ることが出来るんですよね…」
リオンが、もの欲しそうに唇の周りを舌でなぞった。リオンの血を吸うことが出来たアンナと違い、リオンは吸血鬼に
なって早々ニースによって灰にされてしまったため、人間の血の味をまだ知らないでいる。
「ああ…、我慢できない…。血が、血が欲しい……。あっ…」
一刻も早く血を味わいたいのか、うわ言のように呟くリオンが、ニースの後ろで寝ているリムを目ざとく発見した。
「なんだぁ…、人間がすぐそこにいるじゃないですか。
ニース様、その人間の血、少しでいいんですから吸わせてもらえませんかぁ…?」
リオンは欲望に目をぎらつかせてニースに頼み込んできた。
見ると、アンナも舌なめずりをしながらリムのことを眺めている。二人にとってリムは極上の御馳走に見えるのだろう。
「うふふ、この子にも私たちの牙で天国を見せてあげないとね」
「そうですよね、アンナ様ぁ。
ああ、あの真っ白な肌…。そして、その下に流れる赤い血……、たまらないよぉ…」
リオンもアンナも、顔に笑みを張り付かせたままじわりじわりとリムへと向けて近づいていっている。ニースの返事を聞く前に
今にもリムへ向けて喰らいつきそうだ。
10 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:22:38 ID:v5I/bmxU
「………、ダメよ」
しかし、勿論それを許すニースではない。左手をリムとアンナたちの前にかざし、二人がそれ以上進むのを阻止した。
「えっ…?なんでですかニース様。せっかく餌が目の前にあるのに……」
初めて血を吸う機会を奪われたリオンが、あからさまな不満を顔に浮かべた。アンナの方はニースがダメと言ったのだから
しかたがないと思っているが、アンナ程ニースへの支配力がないリオンはそう易々とは納得はしない。
「この人間の血は吸ってはダメ。大事な取引材料なんだから」
「取引材料…、ですか?」
アンナがニースの言った言葉をおうむ返しに返した。何の、取引材料なのか。
「この人間のせいで、ティオちゃんが吸血鬼に攫われたわ。そして、今晩こいつと引き換えにその吸血鬼がやってくる」
そう言われて、初めて二人はこの場にティオがいないことに気が付いた。
「そう言えば…、先輩の姿が見えない…」
「………」
リオンは周囲を改めてきょろきょろと見回し、アンナはティオという言葉を聞いて少し複雑な表情を浮かべた。
「どうしたのアンナ?まさかあなたまだティオちゃんのことを…」
殺す気じゃないでしょうね?と、ニースはアンナへ向けて鋭い視線を送った。
「いえ、ニース様が大事にされている先輩を殺める気などもう少しもありません。
第一、私は自らの手でリオンを自分のものにしたのです。今更先輩を狙う理由もありませんし」
そう言ってはみたものの、アンナの表情はやはりちょっと曇ったままだった。以前、殺したいほど憎みきっていた相手だけに
ニースの支配力に心が呪縛されていても、そうそうその想いは消せないのだろう。
「そんな…、あの先輩が攫われるなんて…」
リオンは少なからずショックを受けたのか呆然としている。こっちも吸血鬼になってもティオを慕う心はあまり変わらないようだ。
「じゃあ一刻も早く先輩を助けなければいけないじゃないですか!
このままじゃ先輩の血が、その吸血鬼どもに奪われてしまいますよ!
そんなことになったら、僕が先輩の血を味わえないじゃないですか!!」
もとい、やっぱり心は吸血鬼側にぶれているようだ。
「ニース様、今すぐにでも…」
「落ち着きなさいリオン!」
焦りまくるリオンに、ニースはぎろりと睨みつけながら一喝した。
「今は真昼間よ。降闇がある私はともかく、あんたたちなんか一瞬にして燃え尽きてしまうわ。
それに、あいつらティオちゃんの気配を完全に消して私に感知されなくしているの。どこにいるかも分からないティオちゃんを
どうやって探すっていうの?!」
ニースの声には苛立ちが隠せないでいる。リムと取引すると言っている以上、アレクサウスがティオの血を吸うという可能性は低いと
思っているが、絶対にないとは言い切れないところが歯がゆい。
それ故、ニースも内心気が気ではなかった。
「あなたたちは私に力を奪い取られないまま私のしもべになっているわ。だからこそ、今回ティオちゃんをさらった吸血鬼に
対抗するために蘇らせたの。
あなたたちは吸血鬼としての力はまだまだ弱いけれど、狩人じこみの体術があるわ。吸血鬼の体になったあなたたちは、人間の時より
はるかに身体能力が増しているからそれなりの吸血鬼にも太刀打ちできるはずよ」
ニースの言葉に、アンナはこっくりと頷いた。
が、リオンは少し浮かない顔をしていた。
「ですがニース様…。僕たちがその吸血鬼を相手にするとしても、先輩はどうするんですか?
そんなことをしたら向こうが先輩を無事にしておくとはとても思えないんですが…」
リオンの懸念はもっともだ。が、ニースはリオンに向けてニタリと微笑んだ。
「そのへんは考えてあるわ。向こうがティオちゃんとあの女を交換する時…、仕掛けを施しておくのよ。
向こうがそれに気を取られている隙に、ティオちゃんを保護しつつあいつらを攻撃するわ。大丈夫、絶対にうまくいくわ。あと…」
そこまで言って、ニースは突然リオンの喉首を掴み上げた。みしみしと鈍い音が鳴り、爪が食い込んだところから血がツゥーっと流れている。
11 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:23:38 ID:v5I/bmxU
「ぐはっ!ニ、ニースさまぁ…、なにを……」
「あなた、さっきティオちゃんの血を味わうとかいったわね…。ふざけるんじゃないわよ。
ティオちゃんの血は私だけのものよ。お前如きが口にしていいものだと思っているの?!」
ニースの目には不遜なリオンに対する怒りがメラメラと浮かび上がっている。このままでは本当にリオンの喉を握りつぶしかねない。
「も、申し訳ありませんニース様ぁ……!もう金輪際、先輩の血が欲しいなんていったりしませぇん!!」
リオンは喉を圧迫され発生もままならぬ仲、必死に声を張り上げ自信の不逞をニースに謝罪した。
「それでいいのよ。ちょっとは自重しなさい!」
リオンの謝罪の言葉に満足したのか、ニースはリオンを握り締めていた手の力を緩め、リオンはその場にどさっと崩れ落ちた。
げほげほとえづくリオンにアンナが泡を食ったかのように近寄り、心配そうに背中を摩っている。
「まったく…、血なんて後でいくらでも飲ませてあげるんだから。
馬鹿なこと考えなければ痛い目を見ずに、吸血鬼の悦楽にたっぷりと身を浸すことが出来たってのに」
「「えっ?!」」
あきれた顔をしながらぼそっと呟いたニースの言葉に、リオンとアンナはパッと反応し驚いた顔をニースへと向けた。
「そ、それはどういうことですか?ニース様」
「うふふ、それはねぇ……」
アンナの問いにニースが向けた顔は、吸血気の毒に染まりきった笑みだった。
12 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:24:38 ID:v5I/bmxU
一方、アルマナウスの人形にされて連れ去られてしまったティオは…
「………ハッ?!」
今まで体の奥底に沈殿していた自らの意識が急速に覚醒していくのをティオは感じ、目を覚ましたティオはパッと首を上げた。
ティオの視界に入ってきたもの。それは薄明かりに照らされこじんまりと整えられた一室と、自分を見つめる二人の子ども…
いや、自分に敵対する存在である二体の吸血鬼、アレクサウスにアルマナウスだった。
「あ、兄様。ティオさんが目を覚ましましたわ」
「おはようございます、ティオさん。ちょっと不自由かもしれませんが勘弁してくださいね」
アレクサウスの言葉にティオは自分の状態をちらっと確かめてみた。
なるほど、両手首は枷で縛り付けられ天井から鎖で吊り下げられている。両足も床から伸びる鎖で繋がれており文字通り手も足も出ない。
「なるほど、これはちょっと勘弁しかねるわ…って、ちょっと待った」
このとき、ティオの心にある疑問が生じた。なんで、この二人は自分の名前を知っているのだろうか?
「あなたたち…、なんで私の名前を知っているの?」
このティオの問いかけに、アレクサウスとアルマナウスは何かを思い出したのか、クスクスと微笑みながら答えてきた。
「それは…、貴方の主人が貴方の名前を連呼していたからですわ。それはもうもう滑稽で滑稽で…
ティオちゃん、ティオちゃんって泣き叫びながら、届かぬ手を必死に伸ばして…
貴方はよっぽど主人に愛されているのですね…。クスクス」
「し、主人……?!」
ティオは最初、アルマナウスが言う『主人』が誰を指すのか思い浮かばなかった。
が、自分のことを『ティオちゃん』と呼ぶものはただ一人しかいないことにすぐに気が付いた。
「…何言ってるのよ。ニースは私の主人なんかじゃない。仲間よ」
「そうなのかい?吸血鬼と人間が一緒にいるからてっきりそうだとばっかり思っていたけれど…
でも、君からは僅かばかりだがニース…だっけ?の気配が感じられるな。彼女に血は捧げているんだろ?」
アレクサウスの問いかけに、ティオはしかめっ面をしながらもこくりと頷いた。
「…ええ。でも牙を立てられたりはしていないわ。あくまでも傷口から血を与えているだけよ」
血は与えているが自分は吸血の虜にはなってはいない。ティオはそう主張していた。
「ふぅん…」
ティオの言い分にアレクサウスは内心失笑を禁じえなかった。
そんな子供だましな事をしても吸血の呪縛からは逃れられはしない。例え傷口越しからでも吸血鬼から血を吸われ続けることにより
ティオの魂は僅かづつではあるが吸血鬼の力に汚されていく。
そして、それが一定の割合を超えれば身も心も隷属し、吸血鬼に全身の血を吸われることを望むようになる。
所詮、その状態になるのが速いか遅いかの差でしかないのだ。
が、どうやらニースはそれを承知の上であえてティオにそのこと言わず傷口からの吸血を続けているようだ。
(僕も彼女のことは言えないけれど…、いい趣味をしているよ。
じわじわと時間をかけて、この人間をすこしづつ吸血鬼に堕していくなんて、ね)
アレクサウスはニースの意図をほぼ正確に見抜いたが、それを口にすることはなかった。
したところで意味はないし、その意図もこれから無駄なことになるからだ。
「じゃあ君は、まだ本当の吸血の快感を知らないんだね…」
ニッと笑ったアレクサウスの瞳に、それまでなかった欲望の色がはっきりと浮かんできている。
13 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:25:38 ID:v5I/bmxU
「………!!」
それを感じ取り、ティオの顔面からさあっと血の色が引いていった。
ひた、ひたとアレクサウスが足音もなくティオに向って歩いてくる。薄ら笑いを浮かべたアレクサウスの視線の先にあるものは
四肢を縛られたティオ、の首。
「あ、あ…、いやぁ……」
ティオは反射的に後方へと逃れようと体を捩ったが、手も足も縛られているので体だけ『く』の字に曲がるばかりで一歩もその場を動けない。
「やめて、やめて!こないで!!」
ティオだって、吸血鬼に血を吸われることで与えられる快感を知らないわけではない。
何しろ、定期的にニースに自ら血を与えている時に感じる魂をも汚してしまいそうな快感を味わっているのだから。
でも、それすら直接牙を挿しこまれて与えられた快感ではない。
過去に、幾度もニースに直接牙で吸って貰いたい衝動に駆られた事があったが、それで与えられる快感を知ってしまったら
恐らく二度と後に引き返せない。
この身全ての血が吸い尽くされるまで吸血の快感を求め続け、果ては自分が吸血する側へと堕ちてしまうことになるだろうと
ティオは本能的に感じていた。
だからこそ、ここでアレクサウスに吸血されることで自分の身も心もアレクサウスに従属させられることになってしまうことが
たまらない恐怖だった。
「ふふふ…、さっきまでの勇ましい君はどこへ行ってしまったんだい?そんなに牙を立てられることが恐いのかい?」
アレクサウスはふわりとティオと同じ目線まで浮き上がり、恐怖で顔を引きつらせるティオの顔をまじまじと眺めた。
ティオは言葉も発することが出来ず、小刻みに顔をかくかくと縦に振り続けていた。否、それしか出来なかった。
「可哀相に…、そんなに怯えてしまって。でも、もう恐がることはないんだよ…」
アレクサウスは震えるティオに歳相応の少年に相応しい天使の様な笑みを浮かべた。そして、そのまま顔をティオの喉下まで下げ…
チュッ
ティオの首筋に、軽いキスをした。
「ひぁっ!!」
噛まれた!というショックと首筋に感じた燃えるような熱さに、ティオは体をビクッと反らせ大きな悲鳴を上げた。
「あははは…。その反応、初々しいね」
ティオの反応が面白かったのか、アレクサウスは二度、三度とティオの首筋にキスを繰り返した。
「ひぃっ、いやぁっ!!」
その度に、ティオは目に涙を浮かべながら大声を上げていた。
「……、どうやらこんな子供だましのキスはお気に召さないようだね」
恐怖と立て続けの悲鳴でハァハァと息を切らしているティオから、アレクサウスはスッと顔を離した。
「んっ…」
そしてそのまま涙目になっているティオの唇へ自分の唇を重ねた。
「んうぅっ!!」
ティオの心に、さっき魂を奪われたアルマナウスのキスが否応なしに思い起こされた。
が、今度のアレクサウスのキスはそういった儀式めいた物ではなく、単純にティオの口腔を蹂躙していくものだった。
(な、なにこれぇ……)
ぬらりぬらりとアレクサウスの熱い舌がティオの舌を絡め獲り、ティオの思考力を一舐めごとに奪っていく。
下唇にちくちくと当たるアレクサウスの牙が心地良い刺激となってティオの体を燃え上がらせていく。
ちゅるっ、ちゅるっ、と唾液が跳ねる音が、いままでまともなキスすらしたことがないティオの心を興奮させていく。
「んっ…ふぐっ、んんっ……!」
ニースが見たら怒り狂いそうな濃厚なディープキスはかれこれ五分以上続いた。
「ふふ…、どうだい?本気のキスの味は」
アレクサウスが満足そうに口を離したとき、ティオの顔は興奮で真っ赤に染まり、腰はガクガクに腰砕けになり吊るされている鎖で
かろうじて立っているような状態だった。
14 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:26:38 ID:v5I/bmxU
「あ…、あふぅ……」
さっきとは別の意味で、ティオは言葉を発することが出来なかった。
頭の中がピンク色の霞で完全に覆われており、紡ぐべき言葉を思い浮かべることが出来ない。
その代わりの意思表示なのか、自分から離れていった唇を惜しむかのようにティオの舌が半開きになった口から伸び、
アレクサウスの唇を求めゆらゆらと蠢いていた。
「あら兄様、この方一回のキスだけでもう蕩けてしまいましたわ。何か施術でも致しましたの?」
「別に。普通のキスをしただけだよ。
どうやら彼女は着ている服装の通り、今まで禁欲の生活をしてきたようだね」
ティオはアレクサウス達との戦闘に備えて『狩人』の正装の法衣を纏っている。教会の関係者である以上、肉欲とは無縁の生活を
送っていたことは容易に想像できる。
だからこそ、アレクサウスのちょっとしたディープキスでも簡単に跳んでしまったのだろう。
時折弱々しくビクビクと体を震わせているだけのティオを、アルマナウスはとても楽しそうに眺めた。
「貴方って本当に面白いわ。私の人形を倒すくらいの強い力を持っているかと想ったら、兄様のキスだけで崩れる脆さも持っている」
「う、あ……」
ティオは熱に浮かされたような顔で自分に近づいてくるアルマナウスに視線を向けた。そこには抵抗の意思は、最早ない。
(あ……)
自分が一目置くほどの強さを見せた人間が、今目の前で触れたら壊れそうな弱さを見せている。
そう思った時にアルマナウスの嗜虐心がゾクッと刺激され、アルマナウスは思わず両手で両腕を抱え体を一震わせした。
「そんな…顔を見せられては……、私も、ジッとしていられませんわ……」
アルマナウスはティオの唇に軽く触れるようなキスをすると、ティオの両胸に服越しに手を這わせた。
「ひっ……」
服の上からでも胸を擦られる刺激に官能に燃え上がりきった体はすぐに反応し、ティオの脳髄に震えるような快感をもたらした。
「あら…、背のわりに胸は大きくないのですね。それでも私のよりは大きいのですけれど…
まあ、肉が引き締まった肉食獣というイメージで悪くはないですわ」
むにっ、むにっとアルマナウスは大きさを確かめながら双乳をやんわりと揉みしだいている。
その都度、ティオの体に感電したような痺れが走る。
「ああっ、いやぁっ!!こんなの、こんなの変よ!変だわ!!」
自分の感覚がコントロールできない。こんなことは今まで感じたことがなかった。際限なく暴走していく官能が恐ろしくもあり、
また楽しみでもある。そんな相反した感情がティオの中で膨らみ続け、ティオはパニックに陥っていた。
「やめて!もうやめて!!このままじゃ私変になる。狂っちゃう!!」
「…うるさいわね」
わんわん泣き喚くティオが耳障りだったのか、アルマナウスはさっきのアレクサウスのようにキスで口を封じてしまった。
「むぐーっ!!」
再びティオの口腔を吸血鬼の舌が蹂躙する。
が、さっきと違うのは口からの悦楽のみならず胸からも官能の波が送られてくることだ。
「んん…ちゅぅ…」
もぎゅ もぎゅ もぎゅ
「んーっ!んーっ!!」
あまりに激しい快感に支配され、ティオは気絶することも出来ず注がれ続ける快楽に翻弄されていた。さらに、
「アルマナウス、僕も参加させてもらうよ」
妹とティオの情事を後ろで眺め続けていたアレクサウスがいつの間にかティオの後ろに周りこみ、
ティオの首の頚動脈沿いに舌をぞわりと這わせた。
「!!んぐぐーっ!!」
不意打ちのように訪れた首への刺激に、ティオの塞がれた口からはくぐもった悲鳴とともにアルマナウスとの接合部から涎が
滝のように溢れ出てきた。
アレクサウスは時折牙で甘噛みしたり、耳の裏を舐めしゃぶったりとティオが体験したこともないような刺激を
飽きさせることなくティオの肉体へと送り込んでくる。
15 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:27:38 ID:v5I/bmxU
(ああっ!わ、私は何をされているの?!なんで私はこんなことされているの?!
もう、もうわからない!わからないよぉっ!!)
法衣の裏は噴き出てきた汗でべったりだ。いや、汗以外の体液も血液以外は全て流れ出ている気すらしてくる。
「うん、ん、んんんぅぅ〜〜〜〜っ!!」
脳の容量の限界をはるかに超えた快感をあまりにも長く与えられ続けたティオはとうとうそれに抗しきれなくなり、
息が続く限りの嬌声をあげたあと、フッと気を失ってしまった。
「おやおや…、やっぱ耐え切れなかったみたいだね」
「でも兄様、やっぱりこの方は素敵ですわ。こんなに良い声で鳴いてくれる方は久しく会った事がございませんから」
気を失いながらぜぇぜぇと息を切るティオを見て、吸血鬼兄妹はとても面白い玩具を手に入れた子どものようにはしゃいでいた。
「さて、と……」
アレクサウスは気を失っているティオの顎をくいっと持ち上げ。ティオの意識へ言霊を放った。
「さあティオ、『起きるんだ』」
アレクサウスの声にピクッと反応したティオは、意識を覚醒させたのか弱々しく瞳を開いた。
「あぅ……、はぁふ……」
ティオの泳いだ瞳は目の前のアレクサウスへと向けられたが、特に何かをするでもなくただせわしなくため息をつき続けていた。
「ふふ、すっかり大人しくなってしまって…、可愛いものだね」
ティオを睨むアレクサウスの瞳がキラリと赤光を発し、ティオの瞳へと吸い込まれていく。
普段のティオならニースとの絡みで培われた耐性や魔眼に対する警戒により逃れることも出来ただろう。
が、これまで受けた陵辱で抵抗力を喪失していたティオは、まともにアレクサウスの魔眼を喰らってしまった。
「あぅ……」
とろんとしたティオの瞳がボゥッと紅く光り、心が赤い鎖で呪縛されていく。
ティオの心の中にあるアレクサウスに対する警戒心や敵愾心が紅い光で消し去られていき、
その代わりにアレクサウス達への敬慕と隷属の意識が心に上書きされていく。
(ああ…、この人、なんて素敵なの…。こんなにそばで見ているのに、全然気がつかなかった……)
その青白い肌。その紅い瞳。その猛々しい牙。全てが愛しく思えてくる。
(なんで私はこの方をあんなに恐れ、憎んでいたの…?ふふ、バカみたい……)
ティオの目に入るアレクサウスの姿がだんだんと愛しいものへ変わっていくのを、ティオは何の疑問もなく受け入れていった。
それに反比例して、ティオの心からニースという存在は小さくなっていき…、やがて完全に消えてなくなった。
「あ、あぁ……アレク、サウスさまぁ…」
ティオのアレクサウスを見る目が、先程とはまるで違い媚と悦びの色を帯びたものへと変わっている。
(ふふ…)
ティオが完全に魔眼の影響下に堕ちたことを確信したアレクサウスは、ティオの耳もとで優しく囁いた。
「どうだいティオ?今よりもっと気持ちよくなりたいかい?」
「今より……もっと…、きもち、よく……?」
瞳を紅く光らせたまま、ティオはおうむ返しにアレクサウスが発した言葉を紡いだ。
きもちよく きもちよくなる きもちよくなれる きもちよくしてくれる
『気持ちよく』と言う言葉がティオの心の中でどんどん膨らんでいく。
いつ、どこで、だれにされたのかは思い出せないが、自分の血を吸い取られている時、他に得難い快感を与えられたのを
肉欲に爛れた心が思い出した。
16 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:28:41 ID:v5I/bmxU
「……な、なり……」
ティオの顔が緩くにやけ、薄笑いを浮かべた口元からは一筋の涎が糸を引いて零れ落ちている。
その蕩けきったティオの顔は、普段のティオを知ってる人間からは想像も出来ないものだった。
「なりたい、のぉ…。もう、体が熱くて、熱くてたまらないの…。
お願い、この熱さを静めてぇ……。血を、吸ってもいいからぁ……」
ニースが聞いたら屈辱で卒倒しただろう。ニースがティオに言わせたい言わせたいと思っている『ティオ自身から吸血を求める』と
いうことを、魔眼仕込みとはいえアレクサウスに先に言わされてしまったのだから。
「なりたぁい、なりたぁい……。アレクサウス様ぁ……、私をもっと、気持ちよくしてくださぁい……
その雄々しい牙でガブッて噛み付いて、私の血を全部吸い取ってくださぁい……」
もうティオはアレクサウスに様付けをするのがごく当たり前なことと捉えるようになっていた。
彼は自分の主人であり、自分の一番愛しい人であり、自分の一番大切な存在だ、と。
「吸ってぇ、吸ってください……。吸って、気持ちよくしてくださぁい……」
ティオは縛られた格好のまま体を左右に艶かしくくねらせ、アレクサウスに吸血のおねだりをし続けた。ニースのことは記憶から消えた
ものの、過去に感じた一番の快感はやはり吸血の快感だからだろうか。
「ふふふ…、こんなふうにかい…?」
アレクサウスはそんなティオの喉首に顔を近づけ、かぷっと口で甘噛みをした後、牙をつんつんとティオの頚動脈の上に這わせた。
「ああぁっ!そう、それがいいの!!
挿して!アレクサウス様、アレクサウス様の牙を私の喉に挿れてくださぁい!!」
ちくちくと肌に牙が触れる感触に、ティオは嬉し涙まで流して歓喜に打ち震えた。
(あと少しアレクサウス様が口に力をこめるだけで、私の血の全てがアレクサウス様の中へと吸い取られていく!)
そう想像しただけでティオの心は悦びで満たされ、その際に与えられる想像を絶する快感を想い浮かべティオはぞくぞくと背中を振るわせた。
法衣の股下の辺りが明らかに汗以外のもので濡れている。
それは今でもドプドプと湧き出しており、法衣がそれで真っ黒に濡れているのが外から分かるくらいだ。
「ふふ…」
喉に突きつけられた牙の圧力がグッと増してくる。もう僅かでも力が入れば皮膚の張力が耐え切れずに裂け、
アレクサウスがティオの中を蹂躙するだろう。
(き、来た!来たぁ!来た来た来た来た来たぁぁ!!!)
ティオは待ちに待った瞬間が来たことに興奮を抑えきれず、軽く達してしまいそうになってしまった。
(ダメ!気を失ったりしたら、あの気持ちよさを味わえない!!)
ティオは一瞬遠くなりかけた意識を必死で繋ぎとめ、来るべき瞬間を味わおうと心躍らせた。
しかし
「なんて、ね」
アレクサウスは今まさにティオの喉を噛み破ろうとする瞬間、口をティオの喉から離してしまった。
「え……」
何が起こったがティオは一瞬理解できず、呆然とした顔をアレクサウスに向けた。
「アレクサウス、さま……?」
「ティオ、君の血は吸わないよ。これでも僕は花嫁を待っている身なんでね。今は花嫁以外の血は吸う気は無いんだ。
それに君は花嫁との取引相手だ。傷物にする訳にはいかないじゃないか」
なんとも白々しくアレクサウスは至極真っ当なことを言った。
魔眼まで使ってティオの魂すら蹂躙したというのに、いまさら傷物も何もない。が、言っていることは正論だ。
しかし、今のティオにとってはそれは恐ろしい言葉だった。
(自分がアレクサウス様の花嫁の取引に使われるということは、自分はアレクサウス様に捨てられてしまう!)
今のティオにとって、アレクサウスとアルマナウスは何物にも替え難い唯一無二の存在である。その存在に捨てられるということは
自分の全てを捨てられるに等しい行為である。
17 :
猟血の狩人:2008/05/02(金) 22:29:38 ID:v5I/bmxU
「……いや……」
ティオの瞳に、官能とは違う涙が零れ落ちてくる。
「いや…、いやです。アレクサウス様、私を捨てないでください!!
私にとって、アレクサウス様たちは私の全てなんです!アレクサウス様がいない世界なんて想像も出来ません!
どんなことでも、どんな身分でもよろしいですから傍においてください!お願いしますぅ!!」
捨てられる恐怖からわんわん泣き始めたティオを、アレクサウスは最初は面白い見世物を見ているような愉しげな目で眺め
暫くしてから子どもをあやす様に優しく囁いた。
「わかったわかった。そこまで言うならティオを捨てるような真似はしないよ。いじわるして悪かったね」
アレクサウスの言葉に、涙でぐじゃぐじゃになっていたティオの顔は一瞬にしてパッと輝いた。
「ほ、本当ですか?!本当ですね!ウソって言ったら嫌ですよ?!」
「うん。花嫁を取り返すときに、一緒にティオも連れ帰ってあげるよ。ただ…」
アレクサウスの後ろからアルマナウスがけむくじゃらのぬいぐるみを持って近づいてくる。
「そのために、ティオの体をちょっといじらせてもらうよ」
「は、はい!はい!!何でもいいです。アレクサウス様のお傍にいられるならなんでも!!」
アレクサウスの言葉にティオは一も二もなく頷いた。
アレクサウス様たちと一緒にいられるなら、例えこの体がどうなっても構わない。
はたして自分はどんなことをされるのか。
アレクサウス様に、どんなことをされてしまうのか。
そう考えるだけで胸がキュッと詰まり、カーッと血が頭に上ってくる。
ティオが早鐘のように心臓を鳴らして期待する前で、アルマナウスが持っていた人形をスッとかざした。
第五回終
18 :
178:2008/05/02(金) 22:32:49 ID:v5I/bmxU
以上です。
前スレで次スレ誘導も出来ないような状態にしてしまって申し訳ございませんでした。
第六回目もほぼ全て書き終えていますので、なるべく早い機会に出したいと思います。
最後に、本当に申し訳ございませんでした。
これは大変に乙でした。
直でニースの眷属にするのかと思いきや。
魔眼をかけられる/かけられたティオ想像してムァッハァーしました。
この後の展開楽しみですね。
特に一手間加えられた取引後のリオとティオの、ね。
ごちそうさまでした。
500kb超過はまぁ、仕方ないんじゃないでしょか。
次にテンプレに入れましょ。
それと。例によって例のスレにupられてた奴をサルベージして例の場所にあげときます。
これは大変に乙でした。
直でニースの眷属にするのかと思いきや。
魔眼をかけられる/かけられたティオ想像してムァッハァーしました。
この後の展開楽しみですね。
特に一手間加えられた取引後のリオとティオの、ね。
ごちそうさまでした。
500kb超過はまぁ、仕方ないんじゃないでしょか。
次にテンプレに入れましょ。
それと。例によって例のスレにupられてた奴をサルベージして例の場所にあげときます。
ぉぉぉ。
ダブった。
吊ってくる。
イ`
だれか、ビックリマンのヘラがワンダーマリアに
再び洗脳されて悪魔にされるSSを書いてください。
なんだこのクレクレ
前スレはSS投稿ラッシュだったから900もいかないで容量オーバーしたのね。
スレが活発でいいことだ。
猟血の狩人の続きまだかなぁと思ってたら来た
178氏これからもがんばってくだせいorz
容量オーバーとかもうね……。
だから長文が多すぎるって言ったのに……。
某所の巫女さん悪堕ち本、委託はじまったな
あとさ、あんまり長い文章だとやっぱ一つにまとめたほうが見やすくないかな?
おいおい前スレから長文叩きしてるやつはなんなんだい?
>>25も言ってるが、スレが1000に行かないうちにオーバーするのは、
SSが活発している証拠、栄光あることなんだよ。
容量オーバーの最大の原因は、投下者がスレ容量に不注意だから。
次スレのテンプレに注意書きを入れれば解決できるもの。
それを長文のせいにするとか、頭悪いじゃないの?
短文がいっぱい投下したところで、容量オーバーするものはする。
ていうか10レスを越えた程度で長文扱いするなんて、どんだけ読書が苦手なんだよ。
他のすれに行けば、もっと長いやついくらでもあるんだから。
もし本気でそれを言ってるんなら、エロパロ板をやめたほうがいいぞ。
良い事すりゃなんでも許されるってもんじゃあないと思うけどな。
と、言うか良い悪い、長文に慣れてる、慣れてないというより配慮だと思うんだ。
相手に読みやすいものを提供するってのは物書き側が心がけないとダメだろ。
別に独りでスレ潰したってわけじゃないし。偶々SS投稿中にリミットが来たってだけでしょ。
そもそも1000までいく必要全然ないわけだし。
512kb超えたのを知ってちゃんとスレ立てて投稿しなおしてくれてるんだし、それについて
どうこういうようなことではないと思うが。
>>18 乙でした!今回も続きが気になるところで終わってしまった。楽しみにしてます
長文は危険だと言う方の気持ちもよくわかるのですが
これを切欠にシリーズ中止とかはしないで欲しいです…このスレのSS大好きなんで。
巫女さんの悪墜ち本を買った人いたら詳細kwsk
虎の店頭で売ってるなら明日にでも買ってくるが・・・
以前、txt上げって形にしてる人もいたが難しいわな
それだと容量も場所もとらんがスレに残らんから消えたらそれまでだし
>>36 あーあれは残念だったな・・・
あの時さ、読む時間が無かったからtxtをDLだけしてたんだよ
んで後日読んだら、txtの最後に「続きは別うpです」て・・・・・全俺が泣いたわ
これからはスレ容量にももっと注意しながら投下をしていきたいと考えている178です
では、前夜の続きです
そして、真円鮮やかな満月の夜。
ニースは前夜アレクサウス達が現れた小高い丘の上にリムと一緒に立っていた。
勿論リムには魔眼で意識を飛ばし、アレクサウスが現れても勝手な行動をとらないようにしている。
が、それ以外にもリムは外見上奇異なことがあった。
リムは短剣を両手で握り締め、その切っ先は自身の喉笛へと向けられている。魔眼の影響か握る腕は微動だにしていないが
ちょっとでも力をこめればリムの喉に赤い花が咲くことだろう。
(さあ、早く来なさいガキ共、目に物を見せてやるわ……)
ニースは日中にリオンたちと交わした作戦を思い出し、含み笑いを浮かべた。
「それを言う前に…、まずはあなた達の役割を話すわ」
ニースは、練りに練った吸血鬼兄妹打倒の策を二人に話し始めた。
「あいつらはリムとティオちゃんを交換するつもりだから、まずティオちゃんに手を出すことはないわ。
もしティオちゃんに何かあったら、こっちもリムをどうするかぐらい向こうだって知っているもの」
ニースには確信があった。ニースがティオに執着しているのと同様、アレクサウスがリムに執着しているのは
昨日のやり取りを見ていても明らかだからだ。
「でも、言い換えれば向こうはティオちゃんになにもすることは出来ない。せいぜい魔眼で暗示をかけて催眠状態にすることぐらいよ。
そうなれば、こっちに付け入れる隙が生まれる」
「例えば、どんなですか?」
リオンの問いかけに、ニースはニタリと邪悪な笑みを浮かべた。
「つまり、目の前で何が起ころうがティオちゃんは何も知ることは出来ない。私達が何をしてもティオちゃんに知られることはないのよ。
そうなれば、どんな手でも打つことが出来るわ…」
その笑顔に、リオンもアンナも流石に戦慄を覚えざるを得なかった。それほど今のニースの笑顔は黒々としたものだからだ。
「まずは、ガキの気を逸らせるためにリムを殺すわ。
あいつらの目の前で、リム自らに自分を殺させるのよ。そうすれば、さすがにガキ共もそれに目を奪われるはずよ。
なにしろ、手に入れようとした女が目の前で死ぬんだから。
その隙を突いて、あなた達はメスガキのほうを始末しなさい。二人がかりで隙をつけば大丈夫でしょう?
その間に、私は魔眼でティオちゃんを眠らすわ。そして、残ったガキをゆっくりたっぷりと…、ククク」
ニースはアレクサウスが血塗れで自分に助けを求める姿を想像し、ゾクゾクと体をふるわせた。
しかし、それを聞いた二人は困惑気味だった。
「で、ですがニース様…、この人間を殺してしまっては後々厄介なんではありませんか?
いくらなんでも吸血鬼のせいには出来ませんよ。町の人間だって黙ってはいませんし…」
「ああ、その心配は無用よ」
リオンの心配そうな声を、ニースはあっさりと否定した。
「だって、町の人間は皆殺しにするんだから」
その声を聞いたとき、リオンとアンナは一瞬固まってしまった。
「み、皆殺し……?!」
「そうよ。ティオちゃんが攫われたのにその心配を全然せず、私達が吸血鬼を討ち漏らしたことを責める連中よ。
そんな人間、生きている価値なんてないわ。私達の腹に納まるのが相応しい末路よ。
私達でこの町の人間を殺し尽くし、その暖かい血を存分に堪能するのよ!」
「「!!」」
ニースの言葉に、リオンとアンナの眼がギラリと輝いた。
「そ、そうだ…、先輩の安否を省みない人間なんか、死んで当然だ…。僕が、吸い殺してやるんだ…」
「こ、この町……、この町全員の人間の血が飲める……、す、凄いぃ……」
早くも血塗れの自分達を想像したのか、リオンもアンナもたちまち呼吸がハァハァと乱れ始め、ぎらつく瞳が紅く輝き
開いた口元からはとめどなく涎が零れ落ちている。
39 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:21:30 ID:U0Vj+di8
「やりましょうニース様!先輩を攫った吸血鬼を滅ぼし、その後たっぷりと血の海に浸りましょう!!」
「ああっ、待ちきれないっ!早く、早く飲みたい!啜りたい!吸い尽くしたい!!」
「待ってらっしゃい…、私からティオちゃんを奪おうとするものはどんな奴でも絶対に殺す。
ティオちゃんを大事にしない奴は、誰だろうと許さないんだから…アハハハハ!!」
元は人間を守り吸血鬼を狩る立場だった三体の吸血鬼は、今や完全に人間を狩る存在と成り果て
アレクサウス達をくびり殺した後いかに効率よく住民を殺すかという一点に妄想をめぐらし、嬌声を上げ続けていた。
まさか、アレクサウスがそれ以上の搦め手でくるとは知らずに。
「やあ、ちょっと待たせたかな?」
ニースの頭上から声がする。ニースがフッと顔を上げると、昨夜ティオを連れ去っていった時間を巻き戻すかのように
吸血鬼兄妹がティオを抱えて降りてきた。
(来たわね…)
案の定、ティオは暗示をかけられているのか虚ろな紅い目をして立ちすくんでいる。読みどおりだ。
リオンとアンナは丘の横に立っている粗末な廃屋の中に忍ばせている。ここなら上空からも姿が見えることはない。
「女を待たせるのは男として失礼なんじゃないかしら?って、別にそんなことを言うために来たんじゃないわ。
アレクサウス、ティオちゃんは無事なの?」
「当たり前じゃないか。こうしてここにピンピンしているよ。
…僕としては、花嫁が持っている物騒な物のほうがよっぽど気になるんだけれど」
確かに、抜き身の短刀を喉にあてがった姿というのは穏やかなものではない。
「これはお前達がティオちゃんに変なことをしていないかの保険よ。
もし変なそぶりを少しでも見せたら、リムに命令してこの剣を喉に突き刺させるわ」
ニースの脅しに、アレクサウスは困ったような苦笑いを浮かべた。
「ん?君は花嫁の両親に頼まれて花嫁を僕たちから助けるんじゃなかったのかい?殺していいものじゃないと思うんだけどな」
「…私も吸血鬼よ。なんで人間のいうことを聞いてより大事な物を捨てなきゃいけないの?
私にとってティオちゃんこそ全てに優先するもの。それ以外なんて塵芥と同じだわ」
これはニースにとって真理であろう。
でなければ、ティオを連れ去られた怒りで町の人間を腹いせのように皆殺しにするなど考え付くはずがない。
「なるほど…、よっぽど彼女に愛されているんだね、君は」
アレクサウスは、彫像のように立っているティオの頬を愛しげにするっと撫で回した。
「ティオちゃんに触るな!!」
それを見たニースは烈火の如く怒り、アレクサウスに敵意を込めまくった視線を向けた。
「とっととティオちゃんを返せ!さもないとリムを殺すわよ!」
リムの剣を持つ腕に僅かに力がこめられる。ほんの少しだが、切っ先が皮膚の下へと潜り込み赤い血が首を伝っていく。
「ああ、もったいない………
わかったよ。では双方の持ち物を互いに向けて歩かせよう。そしてその後に…」
「殺し合いということね。いいわ」
ニースはくいっと顎を動かし、リムへ向こうへ行くように命令した。
同時にアレクサウスもティオに促し、双方は同じような速さでふらふらと歩みだした。
(ククク…、馬鹿な連中。まんまと思惑にはまったわ)
ニースは内心笑い転げたくて仕方がなかった。こうも思い描いたとおりに物事が進むとは思わなかったからだ。
(あとは互いが通り過ぎた瞬間にリムを殺し、即座にティオちゃんを眠らせてしまえばOK。
長い年月を生きてきたって言っても、所詮はガキよね)
やがて、リムとティオの体が交差する瞬間がやってくる。あと二歩、後一歩!
(今だ!)
40 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:22:30 ID:U0Vj+di8
「リ…」
ニースがリムに自殺命令を発しようとした、正にその瞬間!
「ティオ、やれ!」
アレクサウスが一歩先んじて発した声があたり一面に響き、その声に反応したティオの瞳がカッと金色に輝いたかと思うと
目にもとまらぬ速さで身を翻してリムの手にあった短刀を手刀で叩き落した。
「えっ?!」
何が起こったのか一瞬分からなかったニースの前で、ティオはリムの頸部をパシッと叩いて失神させると、
両手で恭しく担ぎながらアレクサウス達の元へ一足飛びに戻っていった。
「ティオちゃん、なにを……。っ!
アレクサウスゥ!!おまえ、ティオちゃんに何をしたぁ!!!!」
ティオの動きを見れば、アレクサウスが何かしたに違いない。
そう確信したニースはアレクサウスを睨み殺しかねないほどの勢いで睨みつけ怒鳴り上げた。
「それを君が言える性分だと思っているのかい?
最初から、僕の花嫁を生かして渡す気なんかなかったくせに」
ニースの怒気を受け流すアレクサウスの顔はあくまでも飄々としている。まるで、全てをお見通しだと言わんばかりに。
「第一、僕がこの場に来たのは花嫁を連れ帰るためだ。君の人形と交換するなんて言った覚えは、一言もないんだけれどね」
「な、に…」
そう言われ、ニースは昨夜のアレクサウスの言葉を思い浮かべた。
『今宵は満月まで後一日。明日になったら正式に花嫁を迎えに来る。その時まで、君の人形は預からせて貰うよ』
『明日ちゃんと僕の花嫁を用意しておくんだよ。そうしないと、君の人形がどうなるか…』
確かに、ティオを返すとは一言も言っていない。
アレクサウスはティオを返す気は、最初から全然なかったのだ。
「彼女は人間にしてはとても筋がいい。昼間は活動が制限される僕たち吸血鬼にとって、昼間に襲撃を退けることが出来る
護衛の存在はとても重宝するんだよ。君だって彼女がいることで十分助かっただろう?」
確かに、太陽の光を浴びただけで致命傷になりかねない吸血鬼にとって、日の光とともに襲ってくる敵を退ける存在は不可欠だ。
ニースだって、降闇を羽織っているとはいえ日中の動きはかなり不自由だ。
そういう意味ではティオの存在は想像以上に大きかったといっていい。
「それに、妹が彼女のことをいたく気に入ってしまってね。
ほら、可愛い妹の願いを聞いてやるのは兄として当然のことじゃないか」
アレクサウスがニヤニヤと笑ってアルマナウスのことを軽く指差す。
「人を指差すなんて失礼ですわよ兄様。
でも、私が彼女のことを気に入ったのは本当ですわ。強さと脆さを併せ持ち、相手にしていて全然飽きが来ませんもの。
大事に、大事に愛でて差し上げますわよ」
アルマナウスは微笑みながらティオの体にふわりと抱きついた。
「あ…」
アルマナウスが体に触れたことで、ティオの顔に少しだけだが恍惚の笑みが浮かんできていた。
「ティオ、ちゃん…」
それがまた、ニースにはたまらなく腹立たしい。
「だから、彼女は僕たちが貰い受けるよ。より僕たちを守るに相応しい存在になってね。
さあティオ、僕たちが与えた新しい体を彼女に見せてあげるんだ」
「…わかりました、主様」
瞳を金色に輝かせているティオはアレクサウスの命令にこくりと頷くと、抱いているリムをアレクサウスに渡すと
身に纏っている法衣をその場でシュルシュルと脱ぎ始めた。
一糸纏わぬ姿になったティオはその場でスッと瞳を閉じ、何かに集中し始めた。
41 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:23:30 ID:U0Vj+di8
「ふうぅぅぅ………」
ティオが深い吐息を放った瞬間、ティオの体に変化が訪れた。
小麦の穂のような金色の短く刈り揃えられた頭髪がざわざわと伸び始めて腰の辺りまで届き、色も冷たい銀色に変化していく。
いや、銀髪は頭髪だけでなく腕周り、胸、腰、脛の辺りからも伸び、体に纏わり付いてきている。
「ふうぅ…、ふおぉぉ……」
左右の頭頂部の髪がまくれ始め、下から何かが伸びてきている。
細かい産毛に守られて出てきたのは、紛れもなく獣の耳だ。
「うおおおおおおっ!」
そして出てきたのは耳だけではない。
腰からふさふさした毛を纏い伸びてきたのは、身間違えようもない獣の尻尾。
「…っはあぁぁっ!!」
最後に、内に溜まった気を全て吐き出すかのように雄叫びを上げた口には肉を噛み千切る犬歯が伸び、
グワッと開いた瞳の瞳孔は、縦に大きく裂けていた。
「…ふぅう、ふうぅ……、ウウ…」
完全に変化しきったティオの姿は、銀髪の狼と人間を融合させたものだった。
冷たく光る月明かりに照らされ、夜風に銀色の体毛が煌いている姿はある種の神々しささえ漂って見える。
「ワァォーーーーーーーーーン!!」
静まり返った夜空に、鈴の音のように澄んだティオの遠吠えがこだました。
「な、な……、ティオ、ちゃ……」
「………」
あまりのことに呆然とするニースを、ティオは金色の瞳で異物でも見るかのように見下していた。
「ア、ア、アレクサウス………
き、貴様ぁ、ティオちゃんを人狼にしたなぁ!!なんてことをするんだぁ!!」
ニースが激高するのも無理はない。
人狼とは、他には狼憑きともいわれる亜人種の変種である。
変種と言われるのは、人狼は独立した種ではなく一種の呪いと言っていい存在で、彼らは個体で繁殖することは出来ず
人狼が深手を負わせた人間が数日の潜伏期間を経て新たな人狼となり仲間を増やしていくのだ。
伝聞によれば、人狼は過去に魔導士が作り出した魔法生物に近いもので、食欲、繁殖欲、性欲といった生物の根源的な
欲求を持たず、破壊衝動のみに特化した生物であるとも言われている。
初期治療さえしっかりしておけば深手を負っても人狼になる前に回復することが出来るので吸血鬼ほど脅威ではないが、
一旦人狼に変化してしまったら元に戻すことは難しいとされている。
ニースにとってなによりも大事なティオを勝手に人狼に変えられてしまったのだ。怒らないほうがどうかしている。
が、アレクサウスは自身に責任はないとばかりに取り澄ました顔で答えてきた。
「なんてこともなにも、これは彼女が望んだことだよ。
彼女は僕たちに仕える事を望み、自ら進んでこの姿になったんだ。なあ?ティオ」
「ええ。私は主様のもとに仕えることに無上の悦びを知り、よりお傍でお役に立てるようこの肉体を賜ったわ。
以前の脆弱な人の体ではない。主様達に近づくどのような輩も切り裂き、引き裂くことができる素晴らしい体をね……」
ティオは人狼となった自分の姿をニースに見せびらかすかのように誇らしげに誇示して見せた。
「ああ、だから彼女は同族にはしていないんだよ。確かに吸血鬼で人狼になったら相当な強さになると思うけれど
それじゃあ昼に満足な活動が出来ないからね。
でも…、花嫁を同族に迎え入れた後はその血を味わってみると言うのも、悪くはないかな。同族にしない程度に、ね…」
「悪いわね。せっかく貴方の自慢の人形だったのに私達が取ってしまったみたいで。
でも安心しなさい。貴方の大事な人形は、私達の大切なおもちゃとして末永く使ってあげるわ」
アルマナウスがティオのふさふさの尻尾に手を添えて持ち上げ、すりすりと愛しげにほお擦りをした。
「ふわぁっ……、ああ…アルマナウス様ぁぁ……」
アルマナウスに触れられたことがよほど嬉しいのか、ティオは尻尾をピクピクと震わせながら歓喜の笑みを浮かべていた。
その様を、ニースは信じられないといった顔で見つめ続けていた。
42 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:24:39 ID:U0Vj+di8
私のティオちゃんが、人狼になってしまった…
私のティオちゃんが、私以外の吸血鬼に尻尾を振っている。
私のティオちゃんが、私のことを眼中にも入れていない!
私のティオちゃんが、私以外の相手に媚を売っている!!
私のティオちゃんが、私以外の相手にあんな蕩けた顔を浮かべている!!!
ニースの心に激しい嫉妬の炎が燃え上がり始めている。ティオをいいようにされていることがどうにも辛抱できない。
「汚い…汚いぞアレクサウス!魔眼でティオちゃんの心を操ったな!
操って、ティオちゃんが自分から人狼になるよう仕向けたんだ!そうだな!!」
ニースの指摘に、アレクサウスはさも当然といった顔をして頷いた。
「そうだよ。僕たちは吸血鬼だ。吸血鬼が魔眼を使って人間の心を操って何が悪いんだい?
その人間の元の意思なんか関係ない。君だってやってきたんだろう?」
「ぐっ…」
その言葉に、ニースは言葉が詰まってしまった。確かに、自分がやって相手はだめだと言うのは説得力がない。
「でも、僕たちは君には感謝しているんだよ。本当に」
何も言い返せないニースに対し、アレクサウスは顔ににこやかな笑みを浮かべ大仰に手を広げてニースにお辞儀をした。
「………?」
「花嫁はちゃんと連れてきてくれたし、僕たちにはこんな良い駒を用意してくれた。お礼をいくら言っても言い足りないぐらいだよ
だから、その感謝の返礼として……」
そこまで言った時、子どものように爽やかな笑みを浮かべていたアレクサウスの顔が、一瞬にして吸血鬼にふさわしい
邪悪な悦びに満ちた嘲笑に変わった。
「君の下にいた人形の手で、君の事を殺してあげよう!!
ティオ、あの吸血鬼を殺すんだ!」
「はっ!」
アレクサウスの命令に、人狼ティオはその顔に狩猟者の笑みを張り付かせ、その場から軽く5mは跳躍し、
一瞬のうちにニースを捉える間合いに入った。
「フフフ……」
ティオがその両手に生えた鋭い爪を真っ赤な舌でぺろりと舐めた。鋭利に研ぎ澄まされたそれは、ニースが
使う爪に勝るとも劣らない代物だ。
「さあ……、一瞬で突き殺してあげようかしら。それとも、ゆっくりゆっくりなます切りにしてあげましょうか…」
ティオの瞳には今までニースが見たことのないような、破壊を愉しむ暴力的な色が輝いている。
明らかにティオは、本気でニースを殺しにきている。
「や、やめて……。ティオちゃん、私よ、ニースよ!!」
ニースは何とかティオに自分のことを思い出してもらおうと必死に呼びかけている。が、ティオの表情は微動にもしない。
「わからないのティオちゃん!私達、ずっと一緒だったじゃない!いつでも、どこでも!!」
「私はお前なんか知らない。私にお前なんか必要ない。
私は、主様のために動く。主様はお前の命をご所望している。だから、
死 ね 」
ティオは右の腕を大きく後ろに引き、ニースの心臓目掛けて一直線に突き出してきた。
(やだ……。ティオちゃんが私を殺そうとしている……。こんなのウソ、信じない……)
目の前で起こっている現実が受け入れらないニースは、思考停止を起こし一歩も動くことが出来ない。
このままではニースの命は確実にティオに狩られてしまう、というまさにその瞬間
43 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:25:39 ID:U0Vj+di8
「「ニース様ーーーっ!!」」
ニースの横から飛び出てきた黒い影が一瞬早くニースの体を押し倒し、ティオの手刀はニースが立っていた空間を空しく素通りしていった。
「ニース様、何ボーっとしているんですか!!」
虚ろなニースの瞳に飛び込んできたのはリオンとアンナだった。
いつまでもお呼びがかからない二人は隠れていた廃屋から様子を見に飛び出し、突然の主の危機に考える暇もなく飛び出してきたのだ。
「人狼如きにあっさりと間合いを詰められて……、えええぇっ?!
ティ、ティオ先輩?!」
目の前に立っている人狼の顔を見てリオンはちょっと間抜けな悲鳴を上げた。
そこにいたのは紛れもない慕っていたティオだったからだ。
「なんで…先輩が…」
アンナも驚きを隠せないでいる。
かつてのティオ憎しの気持ちはかなり薄まってはいるのだが、こんな予想外かつ突然の再会には少なからず心が動揺してしまう。
「ふぅん…、一人で来るはずはないと思っていたけれど、そんなところにお仲間がいたのか……
まあいいや。ティオ、三人とも始末するんだ」
「はい!」
アレクサウスの命令を聞き、ティオは猛然と三体の吸血鬼に襲い掛かってきた。
「ニ、ニース様!これって?!」
「逃げなさい!あのティオちゃんにはまともにいったらあなた達では叶わない!!早く!!」
ニースは二人に撤退を促した。が、勿論黙って逃がすティオではない。
ティオが最初にロックしたのは、三人の中で一番ひ弱そうな吸血鬼だった。
「ひっ、せ、先輩?!」
獣のような素早い動きで自分に向ってくるティオを、リオンは右手に持った大剣を構えることも出来ずただ呆然と眺めていた。
「うおおぉっ!!」
「わぁっ!」
リオンは自分目掛けて放たれた右手の上段からの爪撃にようやっと体が反応し、慌てて後方へと飛びのいた。
が、その結果リオンの体制は酷く不安定な物になる。
正にそれを狙っていたティオは、顔に禍々しい笑みを浮かべると、返しの左腕をリオンの胸目掛けて横になぎ払った。
「!!」
リオンはとっさにティオの意図を理解し、右腕で自らの胸部を庇った。その結果、致命傷を免れることは出来たが
ザシュ!!
「うわぁぁぁっ!!」
リオンの右腕は肘の部分から綺麗に切断され、大剣ごと宙を舞った後に青い炎をあげ燃え尽きた。
長い年月を経た吸血鬼ならば腕の一本ぐらい再生することなどわけないのだが、あいにくリオンとアンナは吸血鬼となって
まだ数週間しか経っていない。
再生を行うにも物凄いエネルギーが必要となり、もちろん今の状態で回復できるようなものではない。
「あ、熱い!手が……ぐはぁっ!」
ドンッ!
苦痛に顔を顰めるリオンの鳩尾に、間髪いれず放たれたティオの蹴りが吸い込まれていった。ただの蹴りならまだどうということは
ないのだが、同時にティオは足の爪をリオンの腹へと食い込ませていたので、ずぐり、という感触とともに爪が腹の肉を引き裂き、
リオンは後方に吹っ飛ぶと同時に腹から血を周囲に撒き散らした。
体を『く』の字に折り曲げながら優に3mは吹っ飛んだリオンは、そのまま地面に叩きつけられ勢い余ってごろごろと転がってった。
「げほっ、げほっ……!」
リオンは残った左手で腹を押さえ、立ち上がることも出来ず血混じりの咳を吐いていた。
その後ろで、月光に爪と瞳を光らせたティオが走りながら近づいてくる。
44 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:26:40 ID:U0Vj+di8
「死になさい」
動けないリオンに止めを刺そうと、ティオは大きく手を振り上げた。
「リオン!!」
その時、リオンを助けるためアンナが横から幾本もの小刀を構えながらティオに突っ込んできた。
「リオンを滅ぼさせはしない!ましてや先輩の手でなんて!!」
アンナの手から、自慢の投剣が気合とともに放たれた。
アンナが投げた小刀は寸分違わずティオの急所目掛けて飛んでいった。どれかを避けても確実に何本かは急所に刺さる。
致命傷にはならずとも、多少なりともダメージを負わせることが出来ればその隙にリオンを助け出せるかもしれない。
そこにアンナは淡い期待を抱いていた。
そして、実際にティオは大部分の小刀はやり過ごせたが残ったうち一本がティオの眉間目掛け吸い込まれていった。しかし、
カィン
小刀は鈍い音を立てて弾かれ、地面に空しく落ちてしまった。
「えっ?なんで……、ハッ!」
その時アンナの瞳に、ティオの後方に煌々と輝いてる満月が飛び込んできた。
満月の時、人狼の力は最高の物になり、この時はいかなる武具をもってしても人狼を傷つけることは出来ない。
アンナの持つ小刀はおろかどれほど祝福された聖剣をもってしても、今のティオにはかすり傷一つつけることは出来ないだろう。
「………、貴様が先か!」
小刀が当たったところを指でこりこりと撫でたティオは、アンナを一睨みすると横たわるリオンを無視しアンナに襲い掛かっていった。
「くそっ!」
今のティオにダメージを与える手段はない。出来ることといえば逃げることしかない。
アンナは逃げ場所を探そうと一瞬だけ側面へと視界を移し、再びティオへと向きなおしたところ…
「ハアァァッ!!」
「えっ……?!」
アンナの目と鼻の先に、ティオの顔があった。
物凄い勢いでアンナの懐に飛び込んできたティオは、そのまま顔と肩をがっちりと掴んでから鋭い牙が生え揃った口をぐわっと開き
ガシュ!!
「あがぁっ!!」
アンナの喉笛にガブリ!と喰らいついた。
とはいっても、別にティオは吸血鬼ではないので血を吸う意図はない。
「ガウウウウゥッ!!」
そのままティオはアンナの肉に牙をがっちり喰らいこませると、バキバキと顎に力を篭める。
みちみちと肉繊維がちぎれる耳障りな音が、アンナの耳のすぐ下から聞こえてきている。
「や、やめ!痛、あああーーっ!!」
「ガルルゥーッ!」
アンナが上げる悲鳴に構わずそのままティオはブン!と上体を振りきった。
その勢いで、ブチブチと肉と血管が引き裂かれる音とともにアンナの喉笛がティオの牙で食いちぎられた。
「ぁ………」
呆然とティオの口に収まる抉り取られた自分の肉を見ていたアンナの視界が一瞬にして血に染まる。
噴水のように喉から噴き出てくる自分の血に塗れ、アンナはその場にどさりと崩れ落ちた。
「リオン、アンナ!」
自分の見ている前で、一瞬のうちに二体のしもべが逃げる間もなくティオによって打ち倒された。
ティオが見せた人外の強さは、ニースの予想をはるかに上回る物だった。
「……残るは、お前だけ」
ニースの声にぴくりと反応したティオが、ニースの方へとゆっくりと向き直る。
全身をリオンとアンナの血で濡らし、殺戮の悦びに瞳を金色に爛々と輝かせるティオの姿は恐ろしくもあるが、また美しくもある。
純粋な破壊衝動の塊である人狼に相応しい姿だともいえるのだが、勿論ニースはそんなティオを肯定することをできはしない。
「もう、もうやめてティオちゃん!ティオちゃんのそんな姿、私見たくないよ!!」
45 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:27:40 ID:U0Vj+di8
ニースが夢見ていたのは、自分と同じ吸血鬼になって永遠に同じ時を歩むティオの姿だ。
こんな獣となって殺戮を繰り返すティオなど悪夢以外の何物でもない。
「やめて、やめてよぉティオちゃん…。あのちょっと単純だけどやさしいティオちゃんに戻ってよぉ…」
ニースの瞳からは、自分でも知らないうちに涙が零れ落ちていた。
吸血鬼になってからというものの、演技で流した偽りの涙はいくらでもあるが、本心から流した熱い涙は始めてのものだった。
自分の中にまだそんな熱い心が残っていた。などと思い起こす心の余裕は今のニースにはなかったが。
「なによあなた…、いきなり涙なんか流して。今さら命が惜しくなった……、グッ!」
いきなり目の前で泣き出したニースに多少の戸惑いを覚えたティオに、異変が生じた。
ティオは突然顔を顰めたと思ったら片手で顔を抑えてその場に蹲った。ひどく頭が痛むのか、額からは脂汗が浮き出ている。
「あぐ……っ、ニ、ニース…」
それはまったくの突然だった。擦れ声だったがニースの耳に、はっきりとティオの声で自分の名前が呼ばれたのだ。
「!!」
(もしかして、私を思い出したの?)
ニースは苦しげにしているティオに急いで近づき、その肩に手を掛けた。
「ティオちゃん、ティオちゃん!私を思い出してくれたの?!ねえ………」
切羽詰った声をあげ、ゆさゆさとティオの肩を揺するニースに、俯いていたティオがゆっくりと顔を上げた。
「ティオちゃ……、っ!!」
その顔を見て、ニースの体に戦慄が走った。
「甘いわね、あなた」
ニースを見つめるティオの顔に浮かんでいた表情は
両唇の端を頬まで裂けるくらいに釣り上げ、長い牙を剥き出しにしながら
獲物がまんまと目の前に飛び込んできたことに、この上ない悦びを感じた肉食獣の微笑みだった。
(まさか、罠だったの?!)
背筋を襲うぞっとした悪寒に、ニースは慌ててティオから遠ざかろうとしたが、
時すでに遅くティオの左手がニースの右腕を素早く捕らえていた。
「そっちから近づいてきてくれるなんて、手間が省けたわよ!」
ニースの視界に、自分に迫ってくるティオの長い爪が飛び込んでくる。
「ティ…!」
「さよなら」
ドンッ!
そのままティオが突き刺した右腕は、ニースの腹から胎内に入り、背中を真っ直ぐ突き抜けていた。
「うぁ………!」
けふっと咳き込んだニースの口から、どぼどぼと血が溢れ流れてくる。
「あ…、や。ティオちゃん……」
ニースの口からは血が、その瞳からは涙が止め処なく溢れ落ちてきている。
吹き出る血は冷たいのに、流れる涙は何でこんなに熱いのだろう。
「ふふふ…、お前の内臓、冷たいけれどいい感触よ」
ティオはずるりとニースの体内から血塗れの手を引き抜くと、体毛の上で濡れ光るニースの血をぺろぺろと舐め落した。
「てぃ お ちゃ 」
それだけ言うと、ニースはがくりとその場にうつ伏せに倒れた。
その姿をティオは夜風に全身の体毛をなびかせながら一瞥した後、来たときと同じよう跳躍して主の下へと去っていった。
46 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:28:40 ID:U0Vj+di8
「さすがはティオ。いい仕事っぷりだったよ」
意気揚揚と戻ってきたティオにアレクサウスは満面の笑みを浮かべて迎え入れた。
アレクサウスの笑顔を見て、ティオの心に例えようのない優越感が湧き出てきていた。
(ああ、主様が今の瞬間だけ私のみのことを見ていてくださる!主様の笑顔が私だけに向いていてくれる!)
この笑顔のためなら、ティオはなんだってやってやろうという気になってくる。
例え先程のような吸血鬼が100体襲ってこようとも、負ける気すら起きない。
(にしても…、さっきの吸血鬼はおかしな奴だったわ。全然抵抗せずに私の名前ばっかり連呼して…)
ズキン
「っ!」
あの自分の名前を呼んでいた吸血鬼のことを思い浮かべた時、ティオの頭に刺すような痛みが走った。
不意をついた痛みに、ティオは体のバランスを崩しほんの少しだけ体をよろめかせた。
「どうしましたの?ティオ」
よろけたティオを見たアルマナウスが、心配そうにティオの顔を覗き込んでくる。
「いえ…、ちょっと頭痛がしただけです」
頭を抑えたまま、ティオはアルマナウスに心配をかけまいと笑顔を浮かべて答えた。
「あら…、それは大変。
兄様、もう目的は達しましたし帰りましょう。ティオも慣れない体に負担をかけすぎたみたいですし」
「そうだね。じゃあ早く僕たちの城に戻ろうか。そこでさっそく花嫁と祝言を挙げるんだ。
あ、その後でティオもたっぷりと可愛がってあげるよ。今日頑張ってくれたごほうびだ」
この言葉に、ティオの耳がピクッと反応した。
(主様が、私のことをかわいがってくれる?!)
「あ、主様!ありがとうございます!」
ティオは主の望外の温情に尻尾をパタパタと振りながら全身で悦びを表した。
また、アルマナウスはアルマナウスで労苦をねぎらう意図かティオの喉をごろごろと撫で上げた。
「可愛いティオ……、後で私も兄様と一緒に可愛がってあげますわ」
「!!きゅぅ〜〜ん…」
アルマナウスの意図せぬ褒美に、ティオはくたっと全身の力を抜いて鼻を鳴らし、喉から発せられるむず痒さを伴う快感に酔った。
「じゃあ、行こうか」
アレクサウスはリム、アルマナウスはティオを抱え昨夜と同じように夜の空へと浮かび上がった。
空に浮くティオが意図せずに下を見下ろした時、地面に横たわる腹に大穴を明けた吸血鬼が視界に入ってきた。
「……っ」
その姿見たときに、またティオの頭に軽い頭痛が走った。
(なんなのよ、あいつは…)
ティオは説明できない苛立ちを心の中に感じていた。
あの吸血鬼のことを、自分は何か知っている気がする。
だが、それを考えようとすると頭の中で誰かが『考えるな』と釘を刺してくる。
なら、考えない方がいいのだろう。主様もそう思っているに違いない。
あの吸血鬼のことを知っていて何か得をするというのか。自分には主様たちだけあればいい。それが今の私のすべてだから。
ティオはそれ以上、ニースのことを考えるのを止めた。
これから城の中で素晴らしいご褒美が待っているのだ。そっちのほうが今のティオにはより重要なことだった。
47 :
猟血の狩人:2008/05/03(土) 23:29:40 ID:U0Vj+di8
「う……、ニース様、アンナ様……」
アレクサウス達が飛び去って暫くした時、丘の上でふらふらと蠢くものがあった。
先ほどニースに片腕を飛ばされたリオンが、意識を取り戻したのかゆっくりと立ち上がった。
「ニース様、アンナ様ぁ、どこで………!!」
霞む目で周りの状況を見たリオンは、目の前の惨事に絶句した。
自分の左横には、喉笛を食いちぎられ小刻みに痙攣を続けるアンナ。
自分の正面奥には胸板にぽっかり穴を開け、ピクリとも動かないニース。
「ニ、ニース様、アンナさまぁ!!」
自分の右腕と腹部の痛みさえ忘れ、リオンは二人の主に慌てて近づいていった。
第六回終
48 :
178:2008/05/03(土) 23:33:57 ID:U0Vj+di8
以上です。
巫女さん本はここの住民なら絶対満足の行く出来ですよ。必見です。
それではまた…
一番槍GJ!!
つか・・・・みんながいってる巫女さん本ってなんだ?
GJつーかティオ人狼化とか予想外の展開すぎて驚いたw
なんだか話の展開そのものがふつーに楽しみになってきたよ
長いと見にくいんだ。
時々ふらーっと出るくらいならまだしも、一気にくると胸焼けがする。
3レスくらいでムッハーできるSSがいいなぁ。
長いと見にくいんだ。
時々ふらーっと出るくらいならまだしも、一気にくると胸焼けがする。
3行くらいでムッハーできるSSがいいなぁ。
>>48 GJ!
毎回面白いシチュエーションを混ぜてくれるので楽しみw
SSの長さは説明台詞が長いとかじゃなきゃ別に気にならないんだけどな。
こればっかりは個人によるだろうけど
>>47 GJ!長くて全然いい。むしろ長いほうがいい
ここはエロパロ板だし。
>>53 久々に本気でイラッときた
56 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 00:44:43 ID:V+AqwuI1
しつこい粘着だな
スルーしようぜ
ID:mF5BD6Ji0
ID:Y+v24mrv
ID:SVSnhBId
ID:Bqvy0/3w
ID:HO9s6O/k
こいつチョンで馬鹿真性厨房でニートでゲハ住民じゃないの?
58 :
>>57:2008/05/04(日) 00:58:31 ID:V+AqwuI1
しまった誤爆した
吸血鬼化したい・・・
ティオの人狼化は予想の斜め上をいって驚いたけど
なぜか悲しい気持ちになった。
余談だけど仮に敵を倒してティオの洗脳解いても人狼化は残ってそうだよな
問題はそれからな気がする
人狼ティオの運命が気になる(正気に戻った後の意味で)けど
良かったぜ GJ!
まぁ
>>53みたいな嵐が沸いてるみたいだから、あながち誤爆ではない
>>59 正気に戻った後はお決まりの台詞
「ごめんね…わたし、こんな体になっちゃったよぉ…」
でさらにハァハァできるじゃないか
>>61 いや、その台詞の後でニースはどうするのかが気になる
吸血鬼にはできなさそうだし
かといってニースがティオの人狼の能力を有効に使うとは思えないし
せっかくの能力も宝の持ち腐れになりかねん
てか、最後は伯爵殺すのか?
ニースはかなり強い吸血鬼だろうけど、最強じゃないってトコがいいな。
今までダークヒーロー的な魅力のあったニースがここまで苦戦を強いられる所に更に愛着が沸く。
続き期待してます。
>>52はともかく
>>53はネタで言ってるんだろ。
3行で興奮できるSSとかそんなもん書ける奴がいたらいっそ尊敬するわw
そういやティオちゃんぱんつはいてないのね
いや大したことじゃないけど
文句言うならみなけりゃいいだろ、シリーズものなんだから専ブラ入れればあぼーんできるだろうに
>>48 乙でした!敵さん邪悪すぎてムァッハーした。
ニースはやっぱり、ティオ相手に抵抗すらできないのね。
無防備なニースってのもギャップ強すぎて。
ここでティオの、ニースの眷属としての覚醒に期待。
しかし人狼化したティオ…見てみたいなぁ。
人狼というとあのサイトさんあたり、のりだしてくれませんかねw
てーんーしーのよーうなー あーくーまーのーえーがおー
>>64!これ以上私の心をかき回さないで…
やっ…やだぁ…忘れたくないのに、
>>53の事が頭の中から消えて行っちゃうよぅっ…
あぁ…もう
>>64様しか見えなくなる…
>>64様ぁ…
三行だとこの程度が限度・・・(´・ω・`)
巫女のやつ見て思い出したんだが・・・
某所で淫魔にアナルに尻尾いれられて、
淫魔化しちゃう巫女の絵を見たことあるんだが、それだけでどんな作品かわかる猛者はいる?よければ教えて欲しい
たしか、だんだんと肌が青色になっていってカラーで張られてたと思ったんだが
>>71 しかし良くできたコラだ…
某所で見たことあるけどコラとは思ってなかった
ファイルバンクにふたばのログ上がっとる!誰だか知らないけど乙
暇潰しにとらいすたーずを買ってみようかな
悪堕ちあるかなぁ
久々に来た。相変わらずみんな元気そうでなによりだ
>>71>>73 初めて見たけどコラ元は買ったことあるわそれw
>>76 堕ちは無さそうな空気だが…ヒロイン3人もいたら1人くらいはあるかもな
しかしあってもあの絵じゃ堕ちきらないと思ふ。
78 :
献血の紅:2008/05/04(日) 18:44:25 ID:+3c08pY9
こんばんは献血です。
前スレで『酒による悪堕ち』をコンセプトにした作品をもう一回作りたいと言ってましたが
ようやく(一部が)完成しましたので投下させていただきます。
79 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:45:08 ID:+3c08pY9
絶海に浮かぶ孤島 『鬼牙島』の鬼共の本拠地、
そこで私 『伯(ハク)』は鬼の策略にはまり、現在鬼に捕まっています。
(不覚です……)
80 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:45:35 ID:+3c08pY9
話は一ヶ月前にさかのぼります。
私は生まれつき狗の血を持つ故に、髪と同じ白色の犬の耳と尻尾が生えていて、それが原因で人間に迫害され、私は人里離れた場所での暮らしを余儀なくされていました。
そんなある日、私は人間の『彼女』と出会いました。
その時は敵意をむき出しにしたのですが、怪我をしていたため倒れてしまいました。
しかし、彼女は馬鹿にするわけでもなく、
それどころか私の住処を聞くと、住処まで私を抱えて怪我の看病をしてくれました。
しばらく彼女は私を看病してくれました。
看病をした後、私は「あなたの名前を教えてほしい」と言いました。
81 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:46:09 ID:+3c08pY9
すると彼女は答えてくれました。 彼女の名は『小桃』というそうです。
彼女は悪事を行う鬼の本拠地『鬼牙島』へ乗り込むために、家来を探していたそうです。
私は怪我の看病のご恩で彼女の仲間になることに決めました。
人間は大嫌いだけど、彼女…いや、小桃様のためなら頑張れるから… 多分それは彼女のことが好きになったからでしょう。
そして私は小桃様の家来となりました。
そして彼女は名もなき私に『伯』という名前を与えてくれました。
それから、私は小桃様と家来探しの旅が始まりました。
そして、私達は猿の尻尾がある『猿飛(エンヒ)』さん(忍者らしい)、背中に黒い翼を持った緑の髪をした『空(クウ)』さん(クーデレ)と出会っていきました。
そして私達は鬼牙島に着いたのですが、鬼たちの罠にはまってバラバラにされてしまいました。
そう、孤立してしまったのです。
82 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:46:32 ID:+3c08pY9
そして現在至るというわけです。
ちなみに私は今腕に縄をかけられ、自由が聞かない状態です。
「邪魔だと言うなら早く殺せばいいじゃないですか!」
私はこの島のボスに向かって叫びました。
しかし、そのボスはいまだに余裕の表情です。
「生憎だが、この俺、王鬼様は貴様らを殺すつまりはない、安心しろ」
そのボスの名は『王鬼』と呼ぶようです。
「オイ! お前達、アレをもってこい!」 「はっ!!」
王鬼は部下の鬼に何かを持ってくるように命令しています。
「一体何を持ってくるつもりですか!?」
「ふふふ…、お前を…いや、お前達を同胞にするための物だ」
その言葉を聞いて、私は不安になりました。
そして、しばらくして来たものは大きなつぼのようなもの。 というか壺です。本当にありがとうございました(でもデカイ)
壺をもって来た鬼の数は出て行く前は2人でしたが今は10人になっていました。 よほど重かったのでしょう。
「よし、この酒壺にこの娘を入れろ」 「はっ!」
すると鬼達は私の衣服と私を縛っていた縄を引き千切ってきたのです。
「い、いやっ!」 私は戦慄しながらも抵抗しましたが、鬼の力はあまりにも強すぎたため無力でした。
そして私は抵抗空しく衣服を脱がされ、酒壺に放り込まれました。
83 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:46:55 ID:+3c08pY9
く、苦しい… このままじゃ死んじゃう……
小桃様…た…すけ…てぇ……
…う、嘘… 苦しくない…… 何で…ここには空気なんてないのに…
でも空気ができる…しかも……なんだかちょっとふしぎなきぶん………
(伯が入っている坂壺を眺めながら王鬼はにやりと笑う)
「ふふふ、この坂壺に入っている酒はな、『鬼変酒(おにへんしゅ)』といってな、
人間を鬼にする成分が入ってるんだよ。」
(また、肺の中に満たすことにより直接の酸素呼吸が可能である。)
84 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:48:10 ID:+3c08pY9
ふあぁ…なんだかからだがほてってきた……
きもちいいよぉ……なんだかすっごくからだをさわりたいきぶん…
あ、さわるときもちいいなあ…… ついでにあそこもさわっちゃえ…
んふぁ…、すごいぃ……もっとさわりたいよぉ………
「気持ちがいいだろう? その酒はな、飲んだ人間の体を気持ちよくさせる媚薬と同じ効果もあるんだ」
85 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:48:33 ID:+3c08pY9
はっ、ああっ…ここさわるときもちいい、きもちよすぎてきちゃうぅぅ………
んんっ、あああっ!! イ、イクウウウウウウウウッ!!
はぁ…はぁ……なんだか体がムズムズする………
あ、なんだかふしぎなかんじ……まるでちからがわいてくる…
からだがあおにかわってく…………
それに、けんしがのびてく………
おでこからなんだかごつごつしたのがはえてくる……
………ああ、これがつのなんだぁ……………
あはははは……おにってこんなにきもちいいんだぁ……
86 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:48:57 ID:+3c08pY9
「そろそろいいだろう、おまえらアイツを出してやれ」 「はっ」
ん、眩しい……
それから私は彼の部下によってロープで助けられ(?)、私は鬼となった姿を見せた。
「いい姿だ、さすがは鬼変酒だ」
私は頭がグルグルしているので、彼の言葉が良く解からない。
でも、それは一瞬だけ………。
頭の中の酔いはどんどん引いていく…
そして私の思考もどんどん変わっていく……
87 :
狗と壺:2008/05/04(日) 18:49:20 ID:+3c08pY9
そんな時、一人の小柄な少女が現れた。
「お前は小桃!?」 「見つけたよ! 大鬼!」
ああ、あの姿は…
「まさかここが気づかれるとは思ってなかったが、それよりもお前の家来を見てみろ!」 「!?」
「青い髪と体、灰色の二本の角、以前にあった耳と尻尾はまだ残っているが、その姿はまさに鬼だろう!」 「そ、そんな……」
その人は私を見て、ショックを受けている。
「あなた!伯ちゃんに何をしたの!?」 「ふん、そんなこと、貴様が知るつもりはない!」
なんだか頭がクルクルする…。
「さあ、できたての我がしもべよ! その娘を主である俺の眷属にするのだ!!」
そのコトバを聞いた私は『完全に』目覚めた。
88 :
献血の紅:2008/05/04(日) 18:51:40 ID:+3c08pY9
ここからはマルチエンド形式を使ってます。
今回はAパターンを投下します
主? ああ、そうだ……私はこの人の傀儡、つまり下僕なんだっけ…
「はい、御主人様…仰せのままに……」 私は彼にそう答えた。
私は御主人様の言うとおりに、目の前の少女を捕まえるために近づいた。
「伯ちゃん! やめて!!」
そして、少してこずってしまったけど、ようやくこの子を捕まえた。
剣で攻撃してきたものの、その剣撃自体が生ぬるかったので払うのは割と簡単だった。
「良くやった我がしもべよ! 眷属にする前に、まず手始めにそいつの衣服を破ってしまえ!」
「はい、仰せのままに」 私は彼女の綺麗な衣服を破り捨てた。
「あ!ああっ!!」 彼女は頬に涙を流していた。
何で泣くんだろ? たかだか服なのに……
「おい、女! 貴様のために酒壺に縄梯子を付けてやった!
これで貴様は放り込まれる心配はない! さあ、安心して鬼となれ!!」
「イヤ! 鬼にだけはなりたくない!」 彼女は御主人様の前でみっともなく抵抗する、そんな彼女を私は哀れに思った。
「ふん、まあいい… どうせ貴様は鬼となる運命、かつての家来によって鬼となるがいい!!
しもべよ! その人間の女と共に酒壺に入れ!!」
私はその命に感動した。 哀れな人間の少女が鬼になるところを直で見ることができるのだから。
「光栄です! この命、私が成します!」 私の心は歓喜している。 こんなに嬉しいことはない…
「伯ちゃん…」 でも、彼女は涙を流している。
だから言ってあげる 「大丈夫…私があなたを変えてあげる…」 と……
そして私は彼女を背負って、酒壺に入っていった……。
それからは簡単なこと……
彼女を抱きしめて、口付けを交わして、可愛い体を愛撫して、彼女を悦ばせる……。
最初は嫌がっていた彼女の顔もしだいに恍惚の表情を帯びていく。
そして彼女の股から潮が噴出したとき、変化が訪れた。
彼女の長い髪は、黒から桃色に変わっていった。 私はその髪を愛おしく撫でた。
彼女の人の耳は、次第に尖り始め、ヒトならざる形へと変わっていった。 私は後ろに回って、その長い耳を甘く噛んだ。
彼女の可愛らしい四肢の色は、肌色から苺のような赤へと変色した。 私はその四肢を青い手で撫でた。
幸せそうに開く彼女の口にある四つの犬歯は、次第に伸びていき、無力で愚かなな者共に力を示す牙となった。 私はその牙を舌で舐めた。
そして、彼女の額からは一本の角が音を立ててゆっくりと伸びていった。 その角の色は、灰色の私と違う黄色。
彼女の顔からは鬼となった喜びの表情が浮かんでいる。
それは私も同じ、私も鬼に生まれ変わったことを喜んでいる。
そして、私と彼女は祝福の深い口付けを交し合った。
そして、私達は壺から上がった。
「お待たせいたしました御主人様、彼女を我らの同胞にして参りました」 「ふむ、ご苦労 さて、桃色の鬼とやら気分はどうだ?」
すると彼女は快楽を兼ねた悦びの表情で答えた。
「はい、私は今、鬼となってとても幸せです!」
御主人様は微笑んだ。
「そうか、そうであれば俺は嬉しいぞ
では、お前達に命令する! 残りの侵入者二名を鬼に変えるため、捕まえてくるのだ!」
そんな……残りの二人も鬼にできるなんて
「「ハイ! 仰せのままに!!」」
私達はその命を喜んで受けた。
例の二人を捕らえるべく、私達は行動を開始した。 その途中、
「ねえ、ちょっとだけいいかな?」
彼女は何かをねだる様に話しかけた。
「何です?」
「さっきの続きがしたいけど、いい?」
ああ、そんなこと……
「口付けのことですか、いいですよ でも、他のところも触ってくださいね」 「うん」
そして、私達は少しだけ体を交わり合わせることにした。
だって、まだ時間はあるのだから……
終
95 :
献血の紅:2008/05/04(日) 18:58:03 ID:+3c08pY9
以上で投下終了します
>>88で言ったとおり、今回はマルチエンディング仕様なので
もう一つのエンディングがあります
そっちはもうすぐ完成予定です
GJ!
いつもいつもアンタの作品を楽しみにしてるぜ!
ただもうちょっと1レスに文章を詰めてほしかったが・・・・まぁ、そんなのは俺の勝手だよな
もう一つのやつも待ってます!
GJ!
職業クーデレに思わず笑っちまったぜ。
別エンディングも楽しみにしてるよ。
Bugbugの記事に黒化した舞夢がのってたけど
なんかブラック聖闘士っぽいな
すでに前回からして聖衣っぽかったしな。
鳳翼天翔を思い出したのは俺だけk
舞方氏のところに洗脳来てたな。
AnonIBのヒプノスレが新スレになってたから見たんだが
キリスト教圏だと蛇の目ににらまれて催眠術にかけられるシチュって、
悪魔に誘惑されて悪堕ちと同義なんだな
このへん文化圏の違いが如実にでてる感じでオモロイ
悪堕ちってさ、もちろん書き手にもよるけど堕ちるヒロインの一人称だと
通常の三倍で萌えないか?
同意せざるをえない
一人称と三人称には、それぞれの良さがあると思うんだ。
俺が感じる三人称の良さをあげると、今まで(読み手の)味方だった者が敵になって、
やりきれないような切なさがいいのだ。
寝取られた悔しさみたいな。
アニメで悪堕ちを見かけた時は、こんな感じになる。
一人称視点は、とにかくヒロインの心理変化が楽しめるね。
一人称の良い?所はとかく書くのが楽な点、悪堕ちに限ってはだが
それは投下を期待してもいいってことだな?
MC・悪堕ちとハーレムが重なった場合、
ここに投下するべきか、ハーレム小説に投下するべきか
MCスレという手もありますぜ
filebankの例の場所誰か教えてプリーズ
お気に入り登録してたけどPCの不都合で消しちゃったからわからなくなっちゃったんだ…
過去ログ読めばすぐ分かる
PCを洗脳して聞き出せばいいよ
>>112 前スレまでは読み返したけど情報なし
それ以前は読めないからわからないよ
>>113 記憶喪失(フォーマット)させて、新しい人格(OS)入れたから
洗脳してもわからないって言うから無理
って書こうと思ったら保管庫あったこと思い出した俺涙目OTL
二人ともありがと
Firefoxのオンラインブックマークを登録しておけば
PCがクラッシュしてもブックマークは生き残るからお勧めさ。
ま、sennouakuotiなんだけどね。
みんなは二次とか同人誌でどれぐらい悪堕ちの作品知ってる?
俺はジャンヌとかしか知らないんだが
聖剣のリースとかもあるーだよな?
>>116 ルキンフォーの同人誌はいろんな意味で良い
サクラ大戦の桜が悪堕ちする同人誌もあるな
俺もFBのアドレス忘れたから
>>115たよりにやってたら
悪堕ちと洗脳逆だったorz
悪落ち作品のDBでも作ろうか?
>>119 Happy Go Luckyの5かな
最終的には魔族化してた
124 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:14:26 ID:Ywqi8xfR
>>119,124
詳細は122氏が仰る通り。
黒ノ巣会の羅刹に犯されて魔族化して、内部リークで
華激団本部を強襲して終わりって話だった。
自分のお奨めははYokohama junkyの『廃棄』
モリガンがナコルルを陵辱の後に吸精鬼にしてしまう内容
最後でナコがレラ(ふた)を搾り尽くして吸精鬼化する
>>123 wikiか良いね
自分で立てたことは無いけどやってみようかな?
128 :
献血の紅:2008/05/06(火) 00:31:29 ID:yfbSoWVB
こんばんは献血です。
ようやく狗と壺の別エンドができたので投下します。
ある意味真のエンディングですよ
私は自分の事を主と呼ぶ男の方へ顔を向けた。 そして、
「何をやっている? 捕まえるのはあの娘…」
その後の言葉は続かなかった。
何故なら、私がその男の喉笛を自慢の鋭く尖った爪で突き刺したのだから。
「ブフェッ…ゲハァ……」 そして男は息絶えた。 それが王鬼(オウキ)という男のあっけない最後だった。
そして、私は既に亡骸となった男の言う『娘』の周りにいる鬼共を犬の速さと鬼の腕力で蹴散らした。
鬼達は私を殺そうと集まってきたが、一瞬でにらみつけたらすぐに黙った。 鬼とて命がほしいのだろう、私も無駄な殺生など「必要としていない」
「伯ちゃん……」 喜びの涙を流す彼女。 いや、『小桃様』
きっと彼女は私が鬼となっても、かつての心を持っていたことへの喜びだろう。
しかし、私は鬼共に声高く宣言した。
「聞け! 鬼達よ!!
私は確かに王鬼を殺した! しかし、それはこの島を崩壊させるために殺したのではない!」
突然の事に驚く鬼と御主人様 そして、王鬼の死体から金色の一本角を一気に引っ張って肉体から抜き取った。
「あのような男がこの鬼牙島を統べる者であること自体が愚かだからだ!
だからこそ私はこの方こそが島を統べるに相応しいと思ったからだ!!」
言い終えた時には既に私の人差し指は御主人様へと向けられていた。
「え… 私?」 彼女が戸惑うのも無理はないと思うが、それでも私は続ける
「王鬼を殺した責任として、私が彼女を二代目王鬼とする!
貴様ら、依存はないな!?」 すると鬼達から反対の雰囲気が消えうせた。 そして御主人様はショックを受けた。
「伯ちゃん…な、なんで……
なんでそんなこというの!?」
なぜ? まあ、突然だから解からないのだろう……
「私を助けるために王鬼と鬼をやっつけて、私を助けたんでしょ!?」
彼女は何もわかっていない……
「確かに私は王鬼を殺しましたが、それ以外の鬼は殺していません
更に言うと、私はあなたを助けたわけじゃありません」
「ウソ! 伯ちゃんは私を助け……」 涙目で私の言葉を否定しようとする彼女はハッとした。
そう、彼女を縛っていた縄は外していなかった。
さらに、「……グッ…何なんだよぉ…一体…」 私が蹴散らした鬼達は次々と目を覚ましていく。
そう、確かに鬼は『蹴散らした』が、『殺して』はいなかった。
そう、私は元からかつての心など無かったのだ。
「ここからは私一人で十分、私と二代目候補以外はこの部屋を出よ!!」
そして、鬼達は一人残らず部屋を出て行き、私と小桃様だけが残った。
私は、彼女を縛っていた縄を引き裂く、そしてその縄は、縛るものも、力をも失い落ちていった。
「やっと、二人きりでお話ができますね」 私は以前のように微笑む。
しかし、彼女は落ち込んでばかり。
「鬼に…されるんだね……私………」 「小桃様…」
自分の運命に悲しむ彼女に私は、私と同じ大きさの体を抱きしめ、そして小さな唇を重ね合わせた。
「ん…んんっ!……」「ふ、むぅ……くちゅっ…」
キスは深い深いディープキスへと堕ちていく…
無論、彼女は抵抗した。 しかし、私が与える快楽に堕ちていった。
そして、唇と唇、舌と舌が離れ、そこから糸が引かれた。
でも、口を離しても、抱擁は未だにつづく
「泣かないで下さい…私はただ、あなたが欲しいだけだから…」
その言葉には嘘も偽りも無かった。
「伯ちゃん……」
「私はあなたと出会うまで、人間に迫害されて生きていきました
その中で私は全ての人間を憎みました
でも、あなたと出会って私はあなただけを信じることにしたんです
だけど、あなたの目的の『鬼退治』が終われば私とあなたは離れ離れになる」
語れば語るほど私の胸は苦しくなって、悲しくなって涙を流す。
「だったら、私と一緒になりたいなら私と一緒にいようよ
いちゃいけないなんていわないよ」
いつも…いや、島に向かう前はムードメーカーだった優しい彼女も今は彼女と一緒にいたいという願いでいっぱいだろう
その証拠に涙を流している。
でも彼女は故郷に帰れば沢山の優しい仲間たちがいるだろう。
でも、私にとっては彼女だけだ。
「私が欲しいのは、あなただけです……
あなたには私だけ見て欲しい!私だけを愛して欲しい!
私は欲しい、あなたの全てを全部!」 「伯ちゃん…」
あの時、彼女と初めて出会った時、恨んでいた耳と尻尾を「優しくて可愛い」と言ってくれた小桃様、
その後に名も無き私に『伯(ハク)』という名を与えた小桃様、
数え切れないほどに、うわべだけの敬語しか言えない荒んだ私にない暖かな優しさをくれる小桃様
あの優しさのために私は彼女を助けた。 そこから私は誇りを持つことができた。
でも、猿飛(エンヒ)さんや空(クウ)さんが家来に加わった時から不安になってきた。
私はいつかは彼女と分かれてしまうのではないか?
またあの時に戻ってしまうのではないのか?…と
それから私はあせり始めた。
それが原因だろう… あの時罠にはまったのは…きっと…
気がつけば私は、自分の胸の内を彼女に、愛しの小桃様に曝け出していた。
「違うよ…」 彼女は泣いている
「違う…よ…
伯ちゃんはなんにも…悪くな…い…よぉ……」 泣かせてしまった そんなつもりは無かったのに…
こんなことをしても彼女は許してくれる。 こんな私でも一緒に暮らしたいと願っている。
でも、私は鬼となってしまった。 ただでさえ犬の耳と尻尾を持つ私が鬼となれば、余計に迫害されるのは目に見えている。
そして、私が完全に目覚めた時点で彼女への欲望はもはや自分でも止められなくなっていたのだ。
もはや私は思考も心も何もかもが、もうめちゃくちゃになってしまった。
私は、王鬼の角を手に小桃様を抱え、歩く。 その方向はあの鬼変酒が入った酒壺。 その壺には縄梯子が吊るされていた。
「ごめんなさい…小桃様
私にはこの道しか残ってないのです!」
そして、そのまま縄梯子を上り、
私は愛する主と共に落ちていった。
小桃様の肺はしばらくして、酒で満ちていった。
だけど彼女の顔はさっきの事を思い出しているのか、ひどく暗い。
壺の中に刺す光は少ない、でも私は鬼、鬼の目は暗い場所でもものを見ることができる。
そんな彼女を私は、ただ抱きしめる。
そして私は、手にしていた金色の角の根の部分を彼女の額に突き刺すように当てた。
「(ひっ! イタイ!いたいよぉ!)」 角は彼女の額に引っ付いていく。
額から生じる激痛に苦しむ彼女を、私はぎゅっと強く抱きしめる、
彼女を苦しめる罪悪感よりも、彼女が鬼に変わる恍惚感が支配していく。
それからの私はただ、「鬼になって欲しい、私と同じになって欲しい、鬼になったら私を使っていいから…」と考えるようになっていった。
鬼のような欲望は心のありとあらゆる部分を蝕んでいった。
私は欲望に忠実になっていった。 いや、欲望は更に強くなっていった。
その私の欲望は、小桃様を更に強く抱きしめる。
そして、私の願いは遂に叶うことになる、
彼女に付いている角の神経と彼女の額の神経が完全に一つになった時、彼女 小桃様の変化は始まった。
美しく、そして長い黒髪は、鮮血を浴びたかのような真紅に染まる。
程よく揃った爪は、攻撃的に鋭く伸びていく。
突然大きく開いた口は、犬歯が伸びて牙となるところを堂々と魅せる。
少しだけ発達している小さな胸は、ムクムクと大きくなって、着ていた衣服を突き破っていく。
耳は突き刺すように鋭く、一直線に広がるように長く伸びていく。
そして、皮膚の色は、真紅の髪と比べると少し薄い感じの赤色へと変色していく。
真紅の髪、攻撃的な爪、鋭く尖った牙、人外であることを示すように尖っている長い耳、赤い肌、
そして、額には最強を謳うかのような大きさを誇る、金色の一本の角
その姿はまさに鬼、いや、『大いなる鬼の王』だった。
私は、生まれ変わった彼女を抱えて壺から抜けて、そして、彼女を横にする。
今、彼女…いや、御主人様は生まれ変わるために相当な体力を使ったのだから。
しかし、御主人様は目を覚ました。
「は…く……ちゃ…ん……」 鬼となった私に、鬼となった彼女はかつての名前で呼びかける
「御主人様…」 御主人様は疲れきっているというのに、私を呼んでいる
「いっしょ…に……いて…」 御主人様の手が、私の手を求めている。 そんなことは一瞬で解かってしまった。
「はい、仰せのままに」 私は御主人様の心を安らげるために微笑み、手を重ねた。
きっと…いや、この笑顔は絶対に御主人様以外には向けないだろう……。
「ひとつだけ…いい?……」 「なんですか…」
「いまからは…わたしのこと……なまえでよんで…」 「名前で…」
「うん、はくちゃん…」 「わかりました、こもも…」
私にとって、それは約束された祝福。
そして、その後の鬼牙島、
「吉備村へはどうするつもりで…」 下っ端の鬼が、玉座に座っている二代目王鬼 小桃の前で質問をする。
小桃は不機嫌な表情をしている。この男が邪魔で仕方がないのであろう…。 玉座の隣にいるからそれがすぐ分かる。
というより、私もこの男が邪魔に思えるからだ。
「ふう、いつもの通り、飯や酒などの使えるものを根こそぎとった後に村を焼くのよ! 解かったらさっさと出て行きなさい!鬱陶しいから!!」
「は、はいっ!」 下っ端の鬼は慌てて部屋を出て行った。
「小桃、疲れたでしょう」 私はピリピリしている小桃に柔らかく話しかけた。
「まったくだよ… あの下っ端、いつまでも私と伯ちゃんの部屋にいつまでも座って、質問ばっか」
紅い長髪を指で掻き毟りながら小桃は愚痴をこぼす。
「たはは…」 私はつい、苦笑いを浮かべた。
あれから彼女は私以外の者に名を呼ばれる事が嫌いになっていた。
私も、小桃以外に『伯』という名前を呼ばれるのが大嫌いだ。
140 :
献血:2008/05/06(火) 05:59:41 ID:yfbSoWVB
アクセス規制食らいましたorz
寸止めだと…じょ、冗談じゃ…
143 :
献血:2008/05/06(火) 07:49:36 ID:yfbSoWVB
俺の不注意でこんなことになってしまい誠に申し訳ありません。
SSの最後の部分投下させていただきます。
>>140 心配かけてごめん…
144 :
献血:2008/05/06(火) 07:49:59 ID:yfbSoWVB
「あ、ごめんね…」 別にいいのに小桃は誤る。
「いいんですよ、私はそれを含めてあなたのことが大好きなんですから」 私の大好きと言う言葉と微笑みに小桃は頬を赤くする。
「私も好きだよ、伯ちゃん」 小桃も、私に負けじと微笑んだ。
「そうだ、伯ちゃんがいじめられた村、猿飛ちゃんと空ちゃんを使って滅ぼしたよ
これから全ての人間は一人残らず皆殺しにするから待っててね」
小桃は嬉しそうに告げる。
「ありがとう、小桃…」 と私は感謝の意を示した。
私は幸福だ。 何故なら、小桃の笑顔も、心も、体も、全て私のものになったのだから…。
それだけで満たされるのに、彼女は私のためにいろんな事をしてくれる。
そして彼女もまた、私が彼女を求めているように、私を求めている。
「伯ちゃん、今夜も一緒にアレしよう!」 小桃はねだる。
鬼になって始めて私と交わりあった彼女は、夜が好きになっていた。
それは私も同じ事、愛おしい小桃の事をたくさん求めれるのだから………
だから私は答える、「そうですね、今夜は一緒に求め合いましょう」と。
「やったあ!」 わぁいと喜ぶ彼女の姿を見ると私も嬉しくなっていく。
私は願う、この幸せがずっと続きますように、と。
小桃が鬼となり、私の心が彼女で満たされるまで願い事なんてしなかった私の、小さな願い……。
【終】
145 :
献血:2008/05/06(火) 07:53:53 ID:yfbSoWVB
以上で終了です。
今回は自分的に挑戦的な所がやれてちょっと良かった気がします。
俺の考える『酒による悪堕ち』というのは お酒に『悪堕ち成分』があって、その酒を飲んだ人間は悪に堕ちる というものでした。
でも、今回は飲みすぎでしょーが!www (皆さん絶対真似しちゃダメですよー)
てか、猿飛と空は名前だけじゃねーか!!ww
(この前言い忘れてましたがこの作品は桃太郎がネタだったりします まあ解かってたかな?…
それと、小桃と伯の年齢は同じだったりします まあ、17くらいかな)
余談ながら鬼エンドと欲望エンドについて
ちょっとだけジブリール3のブラックアリエスをヒントにしてるかもしれません
鬼エンドは王道(?)的な悪堕ち、欲望エンドは変化球的(でもハッピーエンド)な感じかな?。
鬼という悪に堕ちるか、己の欲望という悪に堕ちるか、って感じで。
ちなみに欲EDで、小桃のデコに角を付ける発想は、昔読んだ『いやいやえん』の影響を受けてます。
それと『伯』という名前には、実は意味があったりします。
最後に心配してくれた皆さん、大変申し訳ありませんでした
読み返して思った。
初代王鬼って結構良い人じゃね?
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 13:48:24 ID:J3PRR/uW
>>145 いやいやえん…あれか、あの幼稚園か小学校だったか忘れたけど多分その該当の話を読んでおっきした記憶のある
なんだかすごい年代が近い人のような気がしてきた
ううっ、すみませんageてしまいましたorz
150 :
121:2008/05/06(火) 14:03:52 ID:OImag73k
悪堕ち作品情報まとめWiki作ってみたー
ttp://wiki.livedoor.jp/akuoti/d/FrontPage とりあえず形だけ作って少し作品情報を登録してみたけど
こうしたほうが便利 等の改善点があったら
言って貰えると助かります
>>122 >>124 >>126 さっそく作品情報を登録させて貰いました
>>123 ぜひ編集協力お願いします
一人だと知ってる作品数も限界があるんで
みんなの情報を共有・補完できれば良いなぁ
あと登録したい作品情報があるけどWikiの更新が分からない場合は
スレに該当作品の情報書いてくれるとWikiに転載します
あらすじを書き過ぎるとネタバレになってマズイかなぁ・・・( ̄∩ ̄)むぅ
151 :
121:2008/05/06(火) 15:28:44 ID:OImag73k
あと簡単に作品情報の登録方法を書いておきます
1.作品情報の登録
Wikiタイトルの下にある【新規ページ作成】を押下して、
1作品に対して1ページで情報を登録します
・ひな形を選択する … どんな情報を入力すればいいか面倒がないように
【テンプレ ゲーム 商業作品】等のひな形を作っておきました
ひな形とするページを選択して【読込】します。
・ページ名 … 作品のタイトルをページ名にします
・よみがな … ページ名のよみがなを入力します
・内容 … ここに作品の情報を書きます
・タグ … 魔法少女、悪コス、二次創作なら元の作品名等を入力します
2.カテゴリへの登録
新規ページを登録したら左のメニューバーAから作品のカテゴリ(ゲーム商業作品 等)を選択して
新規に登録したページへのリンクを記述します
リンクの書き方は既存のリンク部分を参考にしてもらえば分かるかと・・・
>>129>>147 古同人ショップでしか手に入らないと思います
ただ、魔狩十織氏の商業デビュー前の作品で(確か)店売りもしなかったので
数はそれほど出回っていないかも
エロパロ版のSS、過去スレからしか読めないな
2chエロパロ板SS保管庫のようにわけてほしい
久しぶりにこのスレに来たので
>>1のSS保管庫を見たら
悪墜ちしたヒロインに逆レイプ(及びレズ)といふ作品があって
読んでみると非常に素晴らしい内容ですた
ここを通して作者様に熱くお礼を申し上げます
ありがとうございました。ご馳走様でした
古い作品が言及されるってあまりないよな。
それはそうと、
ねんがんの いのいのしのほんを てにいれたぞ!
>>157 な なにをするきさまー!
いっのいのにしてやんよ!
いのいの氏の本だったら昨日池袋のとら行った時まだ大量に積まれてたぞ
>159 よう!俺w
地方在住だから通販で頼んだ
後悔はしていない
てか通販の方が注文不可になってる
>>154 「もうちょっと細かくわけてくれや」という意味なんだろう
酷い自演を見た
ああ、なんてことだ
ID:LmNYrglKはもう自分の名前もわからないんだね
でなきゃ誰かの偽装とか
誰もまとめWikiに言及しないのは何故?
今日、休みなんでMC保管庫の作品を一気読みしてきたんだが
178氏の書く 堕落ヒロインの、想い人に対する妄執は並々ならぬものがあるな。
拘束された身体で、滅茶苦茶に暴れまわりながら
「『アレ』は私のモノだぁぁっ!」と絶叫する堕落ヒロイン。
実に良い。ヤンデレ。心躍る。
>>169 作られたばっかりだし
まだ語れることも少ないんだと思う。>まとめwikiに言及しない
これからに期待していると良いと思うぞ。
wiki使わんでも保管庫とかあるしねぇ。
よく考えたら178氏はいろんな作品書いてるんだな
洗脳とかのシチュ必ず入れてそれでいて作品ごとに書き分けるってすげぇな
俺にとっての、悪堕ちとのファーストコンタクトは
小学生の時に読んだ、藤子・F・不二雄のSF短編の一つ。
ラストで主人公が、吸血鬼となってしまったヒロインに、血を吸われて、吸血鬼にされてしまうんだが
吸血鬼になった後、「なんであんなに怖がっていたのかわからない」とか
「夜がこんなに素晴らしい物とは知らなかった」とかの悪堕ちワードを言うのよ。
その作品では、別に吸血鬼=邪悪ではないんだが、今から思えば
あの作品が、俺にとっての悪堕ち嗜好の目覚め。
>>172 献血氏の作品もかなり好きだけどな。
なんというか、献血作品を一言で表すなら
『 共 に 堕 ち る 悦 び 』 ?
>>174 わかってるさブラザー
俺も献血氏の作品は好きだぜ
>>173 藤子・F・不二雄は何年も前にマンガで俺らの先を行ってたのか…
最近のマンガやアニメ作品での悪堕ち展開だと
「神無月の巫女」あたりが好きだな。
あの作品や178氏、献血氏などのSSを見てると
悪堕ちと、百合とヤンデレって相性が良いよなとか思う。
俺が悪堕ちキャラで初めてときめいたのは弓塚さんちのさつきちゃん
リメイクでやっとルートが出来そうな日陰ヒロインか
血を吸わずに陽光の下を歩く吸血鬼が多い中、ちゃんとその辺に突っ込んでて良かったなぁ
最近の吸血鬼は平気でシャワー浴びたりしていかんね
堕ちた女が男を襲うのよりも、
堕ちた女が新たな女を仲間にするために襲うほうが、ぐっとこないか?
こっちの方が俺的にはぐっとくるな。
堕ちた女が、次の女性を堕とすんだよ!
そして原犯者(男)は後ろで堕ちた女たちを見ながらほくそ笑むんだよ!
これ、俺的最高!
原犯者は男じゃなくていい
やはり逆に男が襲われるのがイイッ!
>悪堕ちと、百合とヤンデレって相性が良いよな
同性同士の恋愛ってのが、世間一般ではタブーだからな。
禁忌だからこそ、その想いを秘めて生きていかなければならず
それゆえに暗い情念の炎が燃え上がる。
ゆえにヒロインを愛するヒロインはヤンデレと化し
悪への誘惑に簡単に堕ちる事となる、と。
確かに相性がいいわ。理にかなった悪堕ちだ。
>>178 > リメイクでやっとルートが出来そうな日陰ヒロインか
リメイクはフルボイスになってほしい
声優はもちろんメルブラの声優で
ニケか
>原犯者は男じゃなくていい
男でも女でもいいが、「この御方こそ悪の華ッ!」ってのがいいな。
その点で言うと、FFのゴルベーザや、神羅万象のアスタロトは素晴らしい。
DIO様に比べれば雑魚ばかり
>>187 第3部のDIO様は、「まさしくこの御方こそ邪悪!」だったよな。
第1部の、単に吐き気を催すぐらいの悪から
よくぞあそこまでご立派に成長あそばせたものだ。
年月は人も、人を辞めたものをも変えていくのか。
花京院が女(承太郎の恋人なら尚可)なら肉の芽のシーンでチンポ擦り切れるくらい抜ける
悪堕ちと吸血鬼も相性が良いなホント。
相思相愛かと思うぐらいに馴染んでいる。
「フハハハハッ 馴染む、実に馴染むぞぉぉぉぉ!」
吸血されて腰砕けになって顔を紅くしてハァハァ言ってるおにゃのこの姿を
想像すると俺はもう前屈みになる。
久しぶりにドラえもん見たらドラミが吸血鬼化してて吹いた
>>189 …世の中には…ジョジョ第三部のやおい本というものもあってなぁ…
>>192 ロボットが血を吸ってどうするんだwww
潤滑油?
195 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:21:35 ID:NtEueR2R
少林サッカーの拳法饅頭娘。
メイクしたら自信つけて店長のオバンに反抗してたけど
悪堕ちとはちょっと違うかな?
>>194 チラ見しただけだからようわからんが
なんかウイルスを植えつけてロボットすべてを操ろうて感じらしい
22世紀のロボは全部感染しているらしく、最期に残ったドラえもんを襲ってた
>>196前の映画といい、ドラは堕ちたなw
世も末。
そして、私たちの時代が・・・
とりあえず漏れが萌えるのは
悪堕ちヒロインと女の子の百合だッッ!
犯された女の子の吸血鬼化は良い、淫魔化は更に良いッッッ!!
最近の吸血鬼ものって
メイクが怪物系だったり(黒目が大きくなるのも個人的にきつい)
噛まれてもそのまま死んじゃったりで
このスレ的にはあまりよろしくないのが多い気がする
今日のドラえもんでのびた達が観てたやつのように
ストレートなのが増えてほしいな
悪堕to百合に一票!!
>>199 最近のは、よろしくないというよりか
「ヘルシング」から「彼岸島」。ちょいと古いのになれば
「僕の血を吸わないで」と、単に千差万別なだけな気がする。
ところでふと思ったんだが
吸血鬼に血を吸われた女性が、極度の性的快感を感じるといった描写が
様々な吸血鬼作品で見受けられるんだが、あれってどういう理屈なんだろうか?
吸血鬼の犬歯から、麻薬物質か何かが分泌されて
咬傷の痛みを緩和&性的快楽でも与えたりでもしているのだろうか。
吸血行為が性交の隠喩だから
というはさておき作品によって理屈は異なるな
普通に苦しみまくるパターンもあるし
貧血になると脳に酸素がいかなくなるわけで、
窒息のときと同じで脳内麻薬でイケると思う。
>>203 貧血で意識を失ったことがあるが、全身が重くて崩れ落ちるだけだったよ!
ヤンデレは悪堕ちと相性がいいと言うよりは、ある意味において形を変えた悪堕ちだと思うんだよなぁ。
堕ちる対象が“世の悪”か、それとも“(愛ゆえの)独占欲という名の悪”かの違いだけだと思う。
……こんな事を言ってるとこのスレ方々からもヤンデレ愛好者からも怒られそうだなぁw
>>198が俺の悪堕ちの萌えと全く同じで嬉しくなりました
正義のヒロインの悪堕ちは大抵幹部クラス待遇である
たまには戦闘員以下の性奴隷扱いとかあってもいいんじゃね?
それにしても某カオティックな所のゲームは完成するのかなあ…
>たまには戦闘員以下の性奴隷扱いとかあってもいいんじゃね?
これはいくらでもあるだろう
ただの戦闘員扱いはあんま無いかもしれないけど
性奴隷扱いだと、別に洗脳する必然性はないからなぁ。普通に拘束・監禁のパターンになる。
で、正義のヒロインって大抵が、一騎当千のツワモノ達だから、[ 悪堕ち ⇒ 即幹部待遇 ] ってのは頷ける。
ただの戦闘員扱いだと、洗脳された正義のヒロインの親友 or クラスメイト一同でそれなりに見る。
正義のヒロインが悪堕ちしたら、
やっぱ一般人をやらないと!(殺の方でも犯の方でも!)
犯の方なら、戦闘員増員工作としてだし、
殺の方なら純粋に悪の手下としてだよなぁ…
ゲームでも小説でも、今のところ出てないが、
・最初の内に軽く悪堕ち → 悪の手下として働かせる段階で正義の力を失わせる
・性的調教は正義への戻しを抑えるだけで、完全に堕ちるまではいかない
(正義側へ戻る可能性は、どれだけ調教しているかによって左右される)
・完堕ちするまでは正義側に戻る可能性があるが、働かせないと完全には悪堕ちしない
というのはどうだろうか?
たとえば「汚染度」と「調教深度」があり、「汚染度」によって「調教深度」の限界が決まる。
「汚染度」は悪の手下として働かせることで進むが、その都度、正義側の仲間に連れて行かれる
可能性がある(正義側に戻る可能性がある)
※正義側の仲間はシナリオが進むにつれて増えていくので、全員悪堕ちということは無い
シナリオが進むにつれ、調教と作戦のバランスがシビアになっていく辺り、ゲームとして面白い気がするが…
>>209 大抵、ヒロインを性奴隷化する場合、モンスタープラント化されることが多いな。
悪の組織としても、単なる性人形を養う余裕は無いってことだ。
ただの戦闘員扱いにするには力がありすぎるしな。
>>205 自分を取り巻く世界が、自分の愛を認めないというのなら
そんな世界など壊れてしまえ、っていうのがヤンデレの論理だからな。
でも、ヤンデレから悪堕ちしたヒロインって
自分が愛する主人公(orヒロイン)の説得に基本弱いな。
>犯された女の子の吸血鬼化は良い、淫魔化は更に良いッッッ!!
俺も 同じ夢を願う者の一人だ同志。
悪堕ち前、悪堕ち後で女の子の外観が変わると なお良い。
悪堕ち前:白や明るい色調を主体としたコスチューム。ほんの少しのお色気はあるが基本的に清楚。
瞳は希望といったもので輝き、凛々しい笑顔を浮かべている。
悪堕ち中:徐々に衣服や肌の色が、暗い色調に変わっていく。
段階的に角や翼が生えてくる。変貌していく己の姿に、ヒロインは嫌悪・恐怖し、激しく泣き叫ぶ。
悪堕ち後:黒や冷たい色調を主体としたコスチューム。露出度が悪堕ち前より上がり、色々な意味でキワどい。
瞳は虚ろ、もしくは蛇のような虹彩ができており酷薄な笑みを浮かべている。
そういえば、何で悪堕ちヒロインはことごとく露出度が上がるんだろう?
主への貢献度第一になったら、見た目を度外視して真っ黒な全身鎧とか身に付けてもおかしくないと思うんだが。
>>215 まだ狭い世界しか知らないんだな
そういう悪堕ちも沢山あるよ
ただここはエロパロ板だからエロ特化が目立つだけで
|┃三 /! _ ト、
|┃ ≡ ,r‐ '/l[[!ト、!:::\
|┃ ___ !l::::::!:.!:l,!:::!::::::::l _
|┃≡ /____ l !!:::::l:.l:::!::::!::::::::!| ,二二、 <真っ黒な全身鎧と聞いて飛んできました!
|┃ヽ___//::::::!| 'l|ト、ヽ:::::/:::::::;' ! !:::::::::::::
____.|ミニニヽ:::::::::::l ,' )ヽニVニイ!r'´! !::::::::::::::::::
|┃:::::::::::ヽヽ:::::::! !ィr(:::ヽ::::::! !:::ノ:ヾ!:::! !::::::::::::::::::::
|┃:.:.:.:.:.:::::!|::〈/:.ヽミト、r‐'┴―‐く:∧ l:::::::::::::::::::: ガラッ
|┃:.:.:.:.:.:.:.:l|::/:ヽ:.:.:.:.:フ::::::::::ll___/:.:.:ヽ ヽ::::::::::::
俺は敵キャラと仲良くなる(敵意が無くなる)キャッキャウフフが1番好きなんだぁ〜
だから記憶操作とか喪失とか大好き
飛べイサミの漫画版7巻とか、同性だけど電童とか
良いんだ、どうせマイナーさ…
まぁ奴隷とか洗脳がこのスレのメインだから微妙にスレ違いでごめんなさい
もちろんそっちも好きですよ
219 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 19:10:54 ID:7DTIq7w6
あなたの愛で強くなる!!ってまちどおすいいなあ。
>>218 北斗がヒロインだったら間違いなく電童はカオスなことになっていただろうな
さらにスバルも…現実が甘くないことは百も承知の上だけど
>>217 / ̄ ̄\ |┃┃
/ _ノ \ 三 |┃┃
| ━┓━┓ . |┃┃て
. | (__人__) |┃┃ て
| ` ⌒´ノ ...|┃┃(
. | } 三 |┃┃
. ヽ } .|┃┃ピシャッ!
ヽ ノ三 .|┃┃
/ く \ .|┃┃
| \ 三....|┃┃
| |ヽ、二⌒) .|┃┃
>>220 スバルは最初少女だったけれど、嫁の意向でわぁいにされた
という噂があるね
某ソウルキャリバー悪堕ち絵のっけてるサイトのSS挿絵が素晴らしすぎる
kwsk
>>222 デマじゃなかったか?
何故かその話がどこかから出始めたのが種放送以後というあたり胡散臭さプンプンだ
>>217 民家から出てくんな&お前じゃねぇ 座ってろ
>226
嘘は言ってないんだよ、>222の書き方ならば
スバルに少女案があったことも実際に少女としてのデザインが起こされたのも事実だし
脚本として参加していた嫁が男にしようと意見を出したのもそう
でもそれがただの我侭ではなく監督以下納得ずくだというだけで
ちなみに現行の少年スバルのデザインの発展して舞乙に出てくるインドさんになった
小さい頃、絵本で読んだ、怠惰な生活を送ってる主人公がだんだん化け物になっちゃう話。
普通なら教訓とする話なんだろうけど、俺は逆に化け物になりたいと思った。
なんだろ、悪落ちとは違うな、チラ裏でごめん。
>>227 氏家から出てくんなに見えた漏れはDQN地名のさくら市民
>小さい頃、絵本で読んだ、怠惰な生活を送ってる主人公がだんだん化け物になっちゃう話。
>普通なら教訓とする話なんだろうけど、俺は逆に化け物になりたいと思った。
あぁ。別に大した理由も無いのに、ふとした切っ掛けで
人間やめたいなとか、別の存在になりたいとか思うことあるよな。
破滅の白い粉とか、石仮面の人とか。
>>224 thx
通常のギャラリーにも悪堕ち色が多数点在してるね
追伸:SSの作者名に敬称つけてググると他ジャンルの悪堕ちSSやイラストが出てくるお
アレを絵本にする出版社は流石にない気がする
>>229 中島敦の山月記もテーマだけ取れば似たような話だな
話は変わるが「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」の原作小説って映画と違って
クラリス捜査官がレクターに洗脳されて彼のパートナーに成り下がるバッドエンドなのな
小説自体はエロくないが作者のエロさは伝わってきた
バッドか?
互いの傷を癒しあって幸せそうなんでハッピーエンドだと思ってたが
あぁ、もう駄目かもしれない、色々と
思ったより直接的な描写がなかったのが残念>ハンニバル
あれでは抜けない
>>229 「めんどくさいサイの子になっちゃいなさい」 か?
歯磨きいやだとか頭洗いたくないとかで、トロルの家やら渡り歩いて
人間やめてなんになるぅ〜
ボィ〜ン
流れぶった切ってあれだが、世にはツンデレかるた等という物があるそうだ
だが定型句の充実ぶりなら悪堕ちだって負けちゃいねえと思うんだなあ
あ 貴方はもう私のモノよ…
い いつまで強情を張っていられるか、楽しみね
う 生まれ変わった気分はどうかしら
え えっ、どうしてあなたが奴らと一緒に?
お 仰せのままに、ご主人様…
ううむ、「え」がスマートさに欠ける
>>230 なんだ、近所じゃないか。
洗脳してもここら辺で暴れさせるなよ、迷惑だから。
栃木県民ハケーンw
それはそうと、たまたま朝見たはたらキッズマイハム組とか言うアニメで擬似洗脳が合った件
悪堕ちブーム…
ラノベやギャルゲもこぞって悪堕ち
悪堕ち演技が人気の声優さんが誕生
今男に人気な女は悪堕ちとか女性週刊誌に間違った解説が載る
来たらいいのになあ
>>238 >ハンニバル
前作の映画でクラリス捜査官を演じたジョディ・フォスターにほれ込んだ原作者が、あの続編をああいう結末で書いたけど
役者にはキモがられて逃げられ、映画スタッフにも首を傾げられて変更されたという、いわくつきの話だな。
>山月記
山月記というか、原典の人虎伝の方がかな。
山月記は、一応生活に困窮してたし、傲慢な(以下略)やらがあるから、怠惰というのとはちょっと違う気がする。
実は「ねないこだれだ?」も、悪い子が怪物にされる話だなw
しかし、どちらかというと、洗脳話というより、変身憚か、これらは。
248 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:26:33 ID:+9+sBkhv
>>243 え 永遠の忠誠を、マスターに…
でどうかな?
sage忘れてしまいました…申し訳ありません、何なりとお仕置下さい
>>238 俺は映画は知らないが原作は知ってるんで、あの原作で映画化するのは怖いと思ってたが、ラスト違うのか。
酷い雑談の流れになったもんだ('A`)
流れが拡散してるのは確かだが、まあ住所晒して馴れ合うとかでもない限り好きにやったらいいんでないかい
脱線するのもここの伝統だし
まぁ大目に見るが吉
ハンニバルライジングはレクターが妹の復讐で反転して、その真実を知って更に反転するという二重悪堕ちだぜ
二重悪堕ちな小説とか読んでみたいな
255 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 12:36:51 ID:ofOYWfaB
自分のキモ馴れ合いを伝統とか抜かす屑は誌ね、カス
二重悪墜ちとは珍しい。
もっとkwsk。
いいからいい情報あるならwikiにかけ
MACXE'Sさんちの新作同人誌手に入れてみた。
良くも悪くもベタだった。
ヒロイン編が楽しみだ。
クレクレと教えてクンがうざいな
なんか今一空気が悪いな
まさかゴルゴムの仕業か?
オマエモナ
>>261-262 「え」と来て「お」か、美しい流れだ。
か、か、
か 彼女自身が望んだのよ…
>>260 手のひらくらいの大きさのバッタがフォッグの仕業とか言ってるけど
グランショッカーの仕業じゃないのか?
こうなったらこの私がこのスレを支配するしかあるまい・・・!!
さあ、我が強力洗脳光線を浴びて私の下僕となるのだ!
そしてこのスレの繁栄の為に働くがいい!!
DLsiteで今2位になってる船隊洗脳モノの漫画の話はスルーしてるのか?
ものすごい売れてるけどあれは戦隊属性か洗脳属性どっちが多いんだろうか…
話はいいんだが絵ががっかりすぎなのに売れ過ぎだろw
このジャンル好きな人多いんだろ
海外のフォーラムでも紹介されてて吹いた
>>271 買ったけど値段地雷だった希ガス
絶望的に悪くはないんだが・・・半額だったら納得かなあ
好みによる
自分は結構気に入ったんだが
あそこの値段はみんなそんなもんじゃね?
2位のやつ買ったらきゃろんのプリキュア5が出たからそれまで買っちまったよ・・・
まぁ結果はどっちも満足だったんでいいけど
MACXE'Sにはイラスト、投稿小説どちらもお世話になってるからね
お布施の意味も込めて買いましたよ
明日発売のマガジンでフェアリーテイルに該当あり。
妖怪のお医者さん の方も以前 吸血鬼にかまれてた二口女の話だが
こちらは微妙な感じ
今週号のマガジンのフェアリーテイル
過程は悪くないけど結果が‥
>>276 今後の展開は売上しだいと言ってたからおれも布施で買ったよ
まずまず売れてるみたいだし早くヒロインのほうを堕としてほしいもんだ
アレを地雷と言ったらもっと酷いのがあるなw
誰も書き込まないけど、12日発売のコミックアンリアル「儀典・魔王受精」が該当
まぁ、悪コスは最後の1ページのみで絵もちょっと…って感じだけど
内容としては、清純な姫→淫らに→魔王
全く知らないな
kwsk
全20ページのうち、悪堕ちはほんと最後のページだけなんで
あんまり期待しないほうがいいかも…魔生物入れられて、魔王になっただけだし
一応KTCのHPで少しサンプルは見れるので絵柄等はそれを参照してください
自分としては、これよりも同じアンリアルの「僕と悪魔ちゃん」「Princess Force」
が今月で悪堕ちを少し匂わる終わり方なので次号期待したいところ
まぁ、この会社は二次元〜の本も出しているので安心できないけど…
>>275 きゃうんの絵は相変わらずか?
あの絵さえもうちょっとあれなら、喜んで購入できるのだがなあ。
内容的には悪くないが確かに絵が微妙・・・
吸血鬼堕ちサイコー
魔王になる、っていいよな。
ところで今週のFAIRY TAIL(マガジン)に操りアリ。
コスも変わってる。
>>284 十数年前から知ってるが、当時から全く進歩して無いからなぁ
あれだけ描いてるのに
ある意味スゴイ
・・・そしてネタも当時から全然かわってない
ここは評価できる
アンリアルってコンビニでは売ってないんだな・・・orz
この――快感が、私を変えていくのだろうか。
指先から肩が熱く茹ったように火照る。見れば、薄らと斑の文様が浮かび上がってきていた。
これは、悪魔たる証を証明する骸骨のシグナル。
なぜ、こんなものが――。
しかし、思考とは裏腹に、文様の侵食は広がっていく。肩へ。乳房へ。腹へ。
「ひ、ぐっ」
ついには尻まで悪魔の印が刻まれようとした時だろうか。
ずぼおっ。
擬音が部屋の中に生まれた。
「し、尻尾……?」
手探りで後ろの割れ目を触る。すると切れ目の始まるちょうど上――尾骨から黒く細長いものが確認できた。
恐る恐るそれを顔の前まで持ってきて両手で握った。
どくん、どくん。
さながら動悸のように、まがまがしくもはっきりと動いている。
これ、私の尻尾……?
状況が把握できず、ただ混乱する頭。
「――いっ!! あっ、ああっ」
けれど更に、考える脳を邪魔するかのように、文様の侵食が再開された。
弓のようにしなる肉体。
腕がぴんと張り、付随して指先もこれでもかというほどに広げられた。
どさっ、とベッドに倒れこむ。
いつもは太陽の匂いを多分に含んだ柔らかいシーツも、今は体温を上げる一つの要因になっていて、それすら彼女を恐怖させた。
意味が、わからない。
思考が止まる。
快感がせりあがって来て、体の中を乱反射する。
ぱり、ぱり。ぱり、ぱり。
「いやぁ!!」
刹那に体を丸めた。
そうしなければ、背中から生まれるものが皮膚を突き破り、血が爛れることを本能的に理解したからだ。
しかし、それを許したくはない。でも。
「いや、何なの! 何なのよ!! これは!!」
ばりっ、ばりっ、ばりっ。
「あ――ああっ」
浮き上がってきた。水中に沈んだものが顔を出すように、ゆっくりと。
そして、生まれた。
人間であることを否定する、黒曜の翼が。
わ、私――。
神の投下はまだなのか……と、思っていたら、こんな電波が受信されました。
職人様、投下待ってます。
293 :
献血の紅:2008/05/15(木) 19:50:29 ID:614o9vhG
どうもこんばんは、献血です。
今回はアクエリアンエイジオルタナティブの悪堕ちSSを投下します
投下成功できるかなぁ…
294 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:51:08 ID:614o9vhG
都内某所…
そこで一人の少女と、侵略宇宙人集団『イレイザー』の天使達が対峙していた…
「くっ…アイツら、私を捕獲するつもりね…」
狐色の長髪をした少しだけ冷たそうな少女が一人、名を『新堂 天音』という。
彼女は今、三人の天使に囲まれてしまい絶体絶命だった。
「怪我をしたくなければ投降してください」
彼女を囲む天使達の後ろで投降を求める天使がいた。
その天使はブルーとホワイトを基調とした戦闘的なスーツで、
蒼いショートヘアーには総参謀長を示す帽子を被っている。
彼女の名は『メタトロン』という。
少女に投降を要求する彼女の表情は真剣そのもの、しかし攻撃の意思は無い。
「ちっ…」
天音は舌打ちをする
(よくある初心者狩りって奴? こっちには仲間は一人しかいないってのに…)
そう、天音は駆け出しのMB(マインドブレイカー)だった。
以前はMBとしての力は前からあったものの、その力に無自覚だったが、
五日前に起こった『ある事件』がきっかけでMBとして『戦い』に介入したのだ。
しかし、できた仲間はたった一人、オルタレーションは一枚も無いという有様だった。
(でも、まだ仲間はいるんだ…) そう、彼女には一人だけだが仲間がいる、彼女はそれに賭けた。
「投降なんて…しない!……」 天音は抵抗の意思を示す、しかしなんとか平常心を保つ、
「三日前からしつこく追い回すような奴なんかに…」 天音はポケットから一枚の白いカードを取り出した!
「誰が!投降するもんかぁー!!」 そして、白いカードを力一杯に飛ばした!!
そのカードはメタトロンの方向、しかし、カードはメタトロンの顔面を逸らして飛んでいく。
そして、メタトロンの後ろに飛んで行った白いカードから彼女の仲間『和泉はるか』がブレイクされ、
メタトロンの背後に強烈な一撃が飛ぶ はずだった……
メタトロンは左手から黒いカードを『召喚』し、 「ブレイク…エンジェル・リング!!」 そのカードを『発動』させた。
エンジェル・リングとは敵のE.G.Oのエナジーを全て消す効果を持つオルタレーションである。
そのオルタレーションによって天音の全エナジーが消えてなくなってしまった。
そして、天音の全エナジーがなくなった今、白いカードははるかをブレイクする役目を果たせずに地面にふわりと落ちていった。
「そ…んな…」 エナジーを失った天音は突如倒れてしまった。
「!?」 メタトロンは突如のハプニングに衝撃する。
しかし、メタトロンは冷静に味方の天使に指示する、
「ここにいる天使達に告ぎます!『新堂天音』を捕獲し、至急本拠地に撤収してください! 緊急用ワープを使います!」
「「「了解」」」 メタトロンの命令を受けた三人の天使達は天音を抱えて、ワープ準備を整える、
それを確認したメタトロンはワープを発動させる 「ワープ目標、コードE−J−Z8 カウント、3、2、1、ゼロ!」
「ワープ!!」 その声でメタトロンと三人の天使、そして天音はどこかへ消えていった。
295 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:51:40 ID:614o9vhG
どこかにあるイレイザー地球攻撃部隊アジト、その参謀室でメタトロンは総司令官と通信で会話していた。
「そうか、では彼女にはE.G.Oのエナジーにだいぶ侵食されていたという訳か」 メタトロンの報告を聞いた総司令『ラユュー』は推測する
「はい、おそらくは…でも、すぐにあの子を天使にします これで貴方との交渉は成立して、私は本当に貴方達の味方になりますよ」
通信機越しに総司令と会話するメタトロン、しかしその喋り方は地上のときとは違い、どこか子供らしさを残している。
「わかった、例の機材は既にそちらに発送済みだから好きにするといい 私はこれから知り合いとお茶をするつもりだ、
なるべく早めに終わらせてこちらに戻る、 まだ契約は完了していないのにすまんな」
ラユューは頭を掻きながらメタトロンに謝罪する
「いえ、この任務は私から受けたんですから誤る必要なんて無いです
そんなことよりもその知り合いの方とゆっくりしていってください。 お友達は大事にしなくちゃいけませんよ」
謝罪を気にせずにメタトロンは微笑んだ。
「了解した、では通信を切るぞ」 プツン! かくして参謀と指令の通信会話は終了した。
「さて、待っててね天音…」 参謀室を背伸びしながら出たメタトロンはある部屋に向かった。
天音は天涯孤独だった。 母親が彼女を産んですぐに他界、天音が小学生になった時父は失踪し、彼女は天涯孤独となった。
だが、一人だった彼女を救ったのは一人の同い年の明るくて優しい女の子だった。
その少女の名は『恵乃 久美(えの くみ)』、下半身不随で車椅子生活を余儀なくされている少女。
母の他界後、父親に虐待されていた天音にとって久美の優しさは新鮮なものだった。
久美が与えてくれる優しさを貰い、天音は久美に自分の中の優しさを与えていった。
事件が起こったのはそれから天音が17となった頃、突如久美が失踪したのである。 彼女が失踪した場所には大きな光が点ったという。
その日彼女はMBに覚醒した。
MBとして覚醒した彼女は久美をさらったのはイレイザーと知る。 そして、あの時の光はイレイザーのUFO(に近いモノ)だったのだ。
久美を見つけるために、彼女は戦う決意を決めた。
そして最初の仲間ができた翌日、天音はメタトロンに追われることになるのだった。
だが、目的が果たされること無く天音はイレイザーの手に落ちたのだった。
296 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:52:00 ID:614o9vhG
そして現在、イレイザー地球攻撃部隊アジトの人体実験室、
その薄暗い部屋には人間一人が入る位のカプセルがいくつもある、黄色い特殊な液に満たされたそのカプセルの一つに天音は生まれたままの状態でいた。
天音の両腕にはそれぞれチューブが付けられていて、そのチューブはカプセルの底に続いていた。
実験室のドアが開く、続けて実験室に光がつく、「ん…あ…」 その光につられて天音の目が覚めた。
黄色い液に満ちたカプセルの中覚醒した天音の目に映ったのは 「天音…」
白いワンピースとダークブルーのスカートを着ている黒いショートヘアーの少女だった。
(久美ちゃん!?) 錯覚!?と天音は衝撃を受けた。
そんなことなどお構い無しに久美は天音が入っているカプセルを頬ずりする。
「天音…ようやく久しぶりに『会えた』ね…」 カプセルを頬で撫でる久美は小さな呟きを漏らした。
しかし、天音にはその意味が解からない、(会えた!? どういう意味なの? そもそもなんでこんなことになってるの?)
『再開』の悦びで頬を真っ赤に染める久美はカプセルを見上げた。 久美の瞳には戸惑いの表情を浮かべる天音がいた。
「あ、もう喋っていいよ その液体は体に悪い影響なしでお話できるからね」 久美はつい慌てて説明した。
「あ、ホントだ… で、でも久美ちゃん…なんであなたがここに? それに『会えた』って…」
カプセル内で喋れることを確認した天音は久美に質問を飛ばす。
「ゴメンね天音… それは今から話すけど、一つだけ言わせて、私があなたに『会えた』のは三日前からだったんだよ…」
(三日前って… 私がメタトロンに追われ始めた日…なんで…)
久美の意味深な言葉に天音は更に困惑する…。
「やっぱり解からないよね… でも、今から教えてあげる…」 久美は過去を述べるために目を閉じた。
私には予知能力があった。 少しだけ『今のその先』がわかる力、イレイザーはそれに目を付けて私を『連れさらった』の。
イレイザーのラフューさんは私を天使に改造するって言っていた。 でも、そんな事、わかってたんだ…
でも、私を改造した後は地球を攻撃すると聞いて私は天音の事を思い出した。
あなたを傷つけたくない だから私はラフューさんと取引をしたの。
私を天使にする替わりに、私の大事な人も天使にして欲しいってね。
ラフューさん、驚いてた。 でも、その要求を呑んでくれたの。
そして『改造』が始まった。 天音を傷つけたくないっていう思いは本当だった。
でも、改造されていくうちに体が心地よい気分になったの。 そして思った、天音にもこの感覚をあげたいって。
そして私は天使に生まれ変わった。 背中に翼が生えた上に、病で動けなくなった足も自由に動けるようになったの。
すごく嬉しかった。 人間じゃ決して味わえなかった喜びだった。
私は天音を私の同胞、天使にするためにあなたを探した。
でも、改造時の副作用で地上、いや、イレイザーの施設以外では『恵乃久美』の人格が出せなくなっていた。
それで、その副作用で生まれたもう一つの人格に頼らざるを得なかった。
「まさか…その人格って…」 「そう、その人格が天音を追っていた『メタトロン』なの」 「!?」
天音は戦慄した。 (そんな…私をしつこく追いまわしたメタトロンが久美だったなんて…)
297 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:52:30 ID:614o9vhG
回想と告白を終えた久美は突如呼吸を整える、
久美の背中から鳥のように繊細な白い翼が生えた。
そして黒い髪はヨーグルトとブルーベリーのソースが混ざったような美しい薄紫色に染まっていく。
そして、白のワンピースと暗い青のスカートは天音にとって見覚えのある戦闘服に変貌した。
その姿こそ天音が対峙していた総参謀長『メタトロン』だった。
「ごめんね、でもああするしかなかったの 要求もあなたを追っていたのも
だって、イレイザーが地球を侵略したらあなたにも危害が及ぶ、さっきも言ってたように私はあなたを傷つけたくなかった
だから選んだの 天音を天使にするって…」 メタトロンの姿から先程の『人間』の姿に『擬態』した久美は、天音に向かってそう謝罪した。
久美の言葉には罪悪感があったが、その裏には欲望が見え隠れしている。
「でも、私は…」 全てを知った天音の心は葛藤と悲しみに満ちている。
(やっぱり天音の精神はE.G.Oによって汚染されてる……)
久美にとってそれはまずいことだった。
先程天使の検査でわかった事だが、天音が使っていたはるかのカードは、
使っていくたびに使用者の精神がE.G.Oのエナジーに侵食され、最後にはE.G.Oの人形にされてしまうのである。
(そんなことさせない! 天音をあいつらに渡すわけには行かない!)
久美は覚悟を決めた。
「天音…あなたは何がしたかったのかな…」 「!?」
言ってしまった…、久美はそう思った。
これは賭けである。 勝手にいなくなってこんなことを言うのは余りにも短絡であろう、
だが、そんなことは久美自身が判っている。 そんなことをいう資格がないことも…
その言葉の罪悪感に久美は嘘の無い涙を一粒流した。
久美の涙をガラス越しで見たとき、天音は自分の目的を思い出した。
(そうだ、私の目的は久美ちゃんを見つけること… 私には久美ちゃんしかいないんだ…)
そして天音は口を開いた。
「久美ちゃん…ごめんね…私何を考えてたんだろ…いつの間にか天使が憎くなってたよ…ごめんね……」
「あまね…」
「でも、私はあなたがいないとダメなんだよ…私が天使になったら久美ちゃんと一緒にいられるよね?」
父親に生まれたことを否定され、虐待され続け捨てられて、心を閉ざした私に久美ちゃんは私にいろんなものをくれた。
あれから何年経ったんだろう… 私は久美ちゃんに何も返していない、まだ私は久美ちゃんに何もあげてない……
いや、久美ちゃんの全てが欲しい、そして久美ちゃんに私の全てをあげたい!
だから私はどんなことをしても、久美ちゃんを探すと決めたんだ。
私には久美ちゃんしかいないから……
298 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:53:00 ID:614o9vhG
「私、なるよ…あなたみたいに……」 その言葉を放った瞬間、天音は涙が流れるような感覚に襲われた。
「天音…ごめんね…ごめん…うああっ!!」 天音の決意を決めた言葉を聞いたとき、久美は泣き出した。
泣き叫ぶ久美の頬に優しく手を伸ばそうとする
「泣かないでよ久美ちゃん、それに謝らなくて、いいんだよ…」
だが、カプセルは無常にもその手を遮る、しかし、優しい言葉は久美の耳に届いていた。
「ごめんね…」 「だから言わなくていいって」 天音は嬉しそうに苦笑した。
「あ、ありがとう…」 「大丈夫だよ、私には何の未練もないから」
その言葉に久美は少しだけ、だけど天音に知られないように安堵感を漏らした。
(よかった、これで天音と私はずっと一緒にいられるんだ……
私も何の未練なんて残ってないよ天音…)
そして手術室、そこにはメタトロンの姿になった久美とカプセルに入ったままの天音がいた。
「じゃあ、いい? 今からあなたを私と同じように変えてあげるね」
そして、新堂天音の改造が始まる、ラフューが言っていた『機材』を天音が入っているカプセルに装着することで準備は終了するのである。
その機材はカプセルの底に取り付けるような物である。 いわゆる『ゲタ』形式だ。
ただ、機材のほうは戦車みたいな形で久美の身長とほぼ同じ大きさのため、
天音の入っているカプセルを見るには上を見なければならない。
ちなみにこの機材を運んだのは言うまでも無く他の天使である。
まあ、それはさておいて…
「うん、いいよ」 天音の顔は、『世界が救われた光景を見た英雄』が浮かべるような笑顔だった。
「わかった、じゃあ改造開始!」 久美は機材の機動スイッチを押した。
グイイイイン! 天音が入っているカプセルの底のハッチが開き、そこから青白い液体とアームとチューブが出てきた。
アームは天音が落ちないように体を支え、
チューブは天音の肉体を内側から変えるために先端を注射のように変えて、彼女の腕に『浸入』した。
「うっ…」 かすかな痛みが天音の体によぎった。
しかし、そんなことなどお構い無しに、チューブはナノマシンが入った液体を天音の体内に注ぎ込んだ。
それは彼女を内側から作り変えるということである。
眠っているように目を瞑っている天音は、ナノマシンが自分の遺伝子を書き変えている事を快感で知らされる、
痛かったのは一瞬だけ、それからは心地よい感覚が休むことなく伝わってくる。
(なんだか…あったかい……今までこんな感覚にあうことなんてなかった…)
その温もりはまるで母親に包まれるようなもの、しかし、天音自身は母親に甘えることすらできなかったためそれが何なのかはわからなかった。
(かわいそうな天音…生まれた途端にお母さんが亡くなってわからないんだよね…)
久美自身も母親を生まれてすぐに亡くしたのでその気持ちはわかっている、だから彼女を受け入れることができたのだ。
(でも、大丈夫だから……私があなたのお母さんになるから、だから天音は私のお母さんになってね……)
久美の願いが届いたかのように、天音の内側の改造が終了した。
299 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:53:21 ID:614o9vhG
改造が成功した後、天音と久美は参謀室にいた。
改造の後なので天音の体は、病院で入院患者が着るような服に着替えられて、参謀長用のベッドで寝かされ、眠っている。
「んん…」 心地よく眠っている天音は、背中にむず痒い快感を覚えた。
ググゥ… むず痒いところからプルプルと白い突起が生えてきた。
そう、それこそ天使の翼である。 翼は天音の意思とは裏腹に、生まれたばかりの子供のようにバサバサと動いている。
「んはぁ……ん…」 そして、天音は目を覚ました。
しかし、その瞳の色は黒ではなく、ビー玉のように澄んだスカイブルー。
気持ちいい夢を見たのか、天音の目覚めは健やかだった。
「久美ちゃんおはよ…」 寝ぼけているのか本気なのかはわからないが、天音は目を擦りながら挨拶した。
背中の翼もおはようと言うかのようにバサッと動いた。
「あまね…天音ェ!!」 久美は勢い良く力一杯抱きしめた。
「痛いよ…でも、久美ちゃんの体あったかいや…」 抱きしめながら泣く久美を怒ることなく天音は久美の後ろ髪を優しく撫でた。
二人は本当の再会を果たしたのだった。
300 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:53:58 ID:614o9vhG
それから二人は五日間の空白を取り戻すかのようにいろんな事を話したり、愛し合った。
そしてそれから二時間後、
「ねえ、久美ちゃん…私が持ってた白いカードあるかな?」 天音の口から発された言葉、その言葉に久美はピクリとなる。
「そんなに警戒しなくていいよ、あの子には『最高のお礼』をしたいからね」 天音が久美に見せた笑顔の裏には復讐心が見え隠れしていた。
久美はそれを知って白いカードを渡した。 「ありがと、でも見なくていいよ…」 天音は今から起こることを見せたくなかった。
しかし、久美は反対した。「いや、私もその子にお礼がしたいからね」と……
「ブレイク…和泉はるか」
右手に掲げられた白いカードから光が放たれ、無垢な蒼色のメイド服を着た一人の少女が現れた。
「こ、ここは一体…」 はるかは見たこともない場所に戸惑う。
「ここはイレイザー地球攻撃部隊アジトよ、はるか…」 「!?」
主の声を聞いたはるかはその声の方を振り向いた。しかし、その主は天使となっていたのだ。驚かないほうがどうかしている。
「探していた親友が教えてくれたの、あなたが私にマインドコントロールしてた事をね!」 はるかの主、天音の顔は怒りに満ちていた。
「そんなこと知りま…うあっ!!」 言葉は続かなかった。
「知らない、なんて言わせないよ… 言い訳なんて言わせない」
天音はカードを持つ右手を握り締める、裏切られた怒りが彼女を支配する
はるかはもう一人の天使、久美に向かって叫んだ。
「ううっ! あなたが…ご主人様を…天使なんかに変えたんですね…?」 しかし、その言葉は『ご主人様』の怒りに油を注ぐ結果となった。
ギギィッ!! バチィッ! 「あっ、ああああっっ!!」 はるかはまるで体を縄で縛られるかのように身動きが取れなくなった。
「私にマインドコントロールするような奴にそんな事いう資格あるの?
ある訳無いよ! それ以上久美ちゃんを侮辱するならホントにゆるさないよ!」
天音の怒りは、はるかの体にどす黒い憎しみの電流を走らせた。
「あっ!あぐあぁぁぁっ!!」
「久美ちゃん見てて、こんなヤツ奴隷にしてやるから! イレイザーの奴隷にね!!」
天音は親友に宣言する、その宣言ははるかにとっては死刑宣告と同じようなものだった。
「あの時言ったよね?私の目的は親友を見つける事だって、そしてその目的は果たされたよ、ありがと」
しかし、その優しいお礼とは裏腹に天音は、はるかに侮蔑の憎しみの視線を放つ、
その視線と共に白いカードを通してどす黒い電撃がはるかを襲った。
「だからもうアンタはいらないの、私と久美ちゃんを殺し合わせようと仕組むようなアンタなんかイレイザーの奴隷がお似合いよ!!」
天音は白いカードをはるかの方向に向けてかざした。
すると、はるかの首に鎖の付いた鉄の首輪がはるかの首に付いた。
「名前を棄てて生まれ変わりなさい!」 天音がかざした白いカードにはるかを苦しめた黒い電流が集まり始める。
「ああああああああああああああああああああ!!」 はるかの口に苦悦の咆哮が走る。
はるかの全身から膨大な量の電撃が走ったのだ。 はるかは人生の中で最大の苦痛を味わった。
内臓が破裂しそうになる、喉が焼けそうになる、筋肉が張り裂けそうになる、
目が飛び出しそうになる、脳が焼けそうになる、心が砕けそうになる、そして死にそうになる…
しかし、意識は既に死んでいて、はるか自身死んでいるのか生きているのかの区別をつけられない。
バリイイイイイイイイイイイイイイイイイィィィィ!! はるかの体内に走った黒い電流が最大パワーで爆発した。
「あ、あがあああああああああ! がっ!!」 そして、『和泉はるか』は『果てた』。
しかし、黒い電撃ははるかの体内に『何かを起こした』が、彼女の皮膚や衣服には何の影響はなかった…。
突如はるかは生き返るかのように目覚めた。 しかし、その瞳は死んだような黒で、人形のように虚ろだった。
そして、変化は始まる、
澄んだ空のような水色のメイド服とスカートは突如、虚ろな黒に変色した、
人々に安らぎを与える長い黒髪は絶望の黒に染まる、
そして決定的に背中から白い翼が生える、しかし、その翼はメタトロン達よりも一回り小さい。
天使の翼、どす黒い長髪、黒い虚ろな瞳、そして、深く黒いメイド服に白いストライプが肩にかけられ、
メイド服と同じように黒いスカートも真っ白なフリルが入った。
その姿こそ正に奴隷である。 姿の変わった彼女の記憶は失われ、彼女自身自分の名前すら忘れてしまっていた。
彼女の記憶には、もうE.G.Oの記憶も天音に『かかっていた』精神侵食の事も既にない……。
301 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:54:42 ID:614o9vhG
「見て、久美ちゃん…これが天使になったMBの私が手に入れた力だよ」
天音は相手の精神どころか肉体までも『ブレイク』ができるようになっていた。
天音がはるかに行った行為は、はるかの精神と肉体を『書き換え』て、奴隷の心を持ったメイド天使に変えたのである。
「素敵だね、とっても素敵だよ天音…」 「ありがとう、まあ力といっても天使にしか変えられないけどね」
その会話は以前と同じようなささやかな会話。 違うと言えばその横に虚ろな目をして座っているメイド服の天使がいるだけ。
ピーッ!ピーッ! 壁にかけられた通信端末から参謀長を呼ぶコール音が鳴り響く。
「総参謀、総司令が帰ってきました 至急、司令室に来てください
後、例のマインドブレイカーも同伴せよとの事です」
コール音の後、天使からの通信。 その通信を聞いた久美は、メタトロンの姿に『変わった』。
「了解しました 少しだけ準備したら司令室に向かいます」
久美の先程の明るくて優しい声から、今まで戦ったことのある女性の声に変わった。 メタトロンだ。
「天音さん、総司令からの命令なので私に付いていてください」
「あ、うん!」 天音はメタトロンの声に懐かしい感覚を覚えた。
ただ、以前のように苛立ちは沸かなかった。 寧ろ今は自分と久美の娘のようにさえ思える。
「わかったよ、でもね『さん』はいらないよ」 天音は以前の敵の手をギュッと繋いだ。
それから久美と天音は晴れてイレイザー地球攻撃部隊に入隊することになった。
久美は総司令官から『クミ』という新しい名前をもらい、彼女の中にいる総参謀長メタトロンの補佐を勤めることになった。
彼女の肩書きは『参謀長補佐官』 そのまんまである……。
一方、天音はMBであることと天使になって得た能力を買われ、『地球攻撃部隊前線隊長』に任命された。
また、彼女の能力を生かすために地球攻撃部隊とは別の部隊が組まれることになる、
天使転生部隊 通称『天生隊』。 MBや他惑星のヒトを捕獲、天使に変える部隊。 彼女は天生隊の隊長に任命された。
ただ、機材と人材が地球のイレイザーのアジトに送られるのには少々時間がかかるそうだ。
どちらにしろ天音は忙しい日々が待っているだろう。 しかし、彼女にとっては嬉しいことである。
そして、天音も総司令官に新しい名前を授かった。 今の彼女は『アマネ』……。
302 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:55:30 ID:614o9vhG
新しい名前を頂いた私は、ある町でメタトロン(姿はクミだが…)とレストランで食事をしていた。
ここは地球、私たちは背中の翼をしまってオーダーを待っていた。
といっても私はジュース、彼女にはパフェ。 中も外も地球人がワイワイ騒いでいる。
「メタトロン、遠慮しないで食べて!」 メタトロンはなかなかスプーンを掴まないでもじもじしている。
「あ、あの…」 かわいい、あの時のままではこんな顔はしなかっただろう。
「いいのいいの! オゴッたげるから」 ニィ! 私は笑顔で勧めた。 「じゃあ、お言葉に甘えて…」 メタトロンは赤面してスプーンを掴んだ。
昨日、クミの人格部分の手術があった。 クミの中の二つの人格が時と場所関係なく切り替えられるための手術…
手術は成功して、もうイレイザーの施設にいなくてもクミはいろんな世界を見ることができるようになった。
簡単に言うと、クミの人格とメタトロンの人格が自由にどこでも切り替えることができるようになった、という事
私はそれが嬉しいのでクミに頼んで、メタトロンに今まで傷つけた謝罪を含めて、お祝いのデートをすることにした。
クミも賛成して一日だけメタトロンの人格を前に出してくれた。
夜、公園のベンチで私とメタトロンは話しをしている。
「今日はありがとうございました とても楽しかったです」 メタトロンは頬を真っ赤に染めて恥ずかしげに感謝する
(かわいいなぁ…)私は彼女の頭をなでる そんな私にメタトロンは質問言をボソリと呟く。
「アマネ、何故敵だった私にこんなことをしてくれるんですか?」 私は複雑な気持ちのメタトロンに優しく答えた。
「確かにあなたと私は敵だった でも、それって昔の話でしょ? それにクミちゃんの一部を憎むなんてできないよ」
「私はクミ補佐官の体の一部だから優しく…するんですか?」
私はちょっと言い方を間違えたかな? と一瞬だけ思った。
「私ね思うんだ、メタトロンって私とクミちゃんの子供みたいに思えるんだ
私も彼女も生まれてまもなくお母さんを亡くしたの だからたくさん優しくしたい…」
勝手だと思うけどそれは本当の気持ちだよ。
「最近さ、アマネ変わったよね?」 突然メタトロンの喋り方が変わった。 これは明らかにクミの喋り方、そうか、『交代』したんだ…
「天使になる前はこんなに明るく喋ることも笑うこともしなかったのに
今では私みたいに優しいよね」
言われてみればそうかもしれない
考えてみれば、なんだか身も心も軽い感じがする。
「それって多分、天使になったときに全部吹っ切れたのかも…」
私はクミちゃんに感謝の意を込めて微笑んだ。
「さてと、そろそろ任務の時間だね、行こっか?クミちゃん、メタトロン!」
今日は任務の日でもあったりする。 人間を減らすのも案外悪くないかもしれない…。
303 :
再開は既に:2008/05/15(木) 19:57:38 ID:614o9vhG
翌日、某所で一人の少女の遺体が見つかった。
その少女は、黒いメイド服を着ており、首に鎖の付いた鉄製の首輪が掛けられていたという。
そして、背中には白い翼が生えていたという。
死因は過労である。 後に指紋検査等でずっと行方不明になっていた『和泉はるか』だった事が判明する。
そしてもう一つ、その遺体が見つかった所で高校生の少女が失踪する事件が起きた。
この失踪事件は『恵乃久美』と『新堂天音』に続いて三人目である。
この二つの事件は関係性を調べられる事になる。
だが、一部除いた人類はこれが『宇宙の存在』によって起こされたとは思っても見なかった。
終
304 :
献血の紅:2008/05/15(木) 19:58:20 ID:614o9vhG
以上で投下終了です。
このSSを書く前に、自分の持ってるAAAのカードを見てたらメタトロンの設定が面白そうだったのでちょっとだけメタトロンの設定を変えました。
天音と久美はオリキャラです。
天音はなのはでいう所のフェイト、久美はなのは見たいな感じで書きました。
天音に関しては普通の天使にしようとしましたが天使の力を得たMBになりました。 MB堕としたらオイシイ事になるしねぇ…
後、精神侵食に関してはあえて曖昧にしました。 はるか奴隷化の口実が欲しかっただけの設定なんですあれ…
そういえば最近AAAしてない…orz
305 :
献血の紅:2008/05/15(木) 20:01:22 ID:614o9vhG
余談ですが、なんでオルタナティブなのかというと
実は俺、アクエリはオルタナティブしかしてないんです…
本家はやってないです…
>>305 自分はアクエリはやったが、オルタはやってないなぁ。
地元に設置店舗が無いもので。
SSの感想としては、ヒロインとヒロインの関係や設定が、良く練られていたと思う。GJ。
少し「悪堕ち」感が薄いような気がしたけど、元々のゲームがああだし仕方ないか。
しかし、今から思えば、洗脳・調教の宝庫だなアクエリ。
敵の戦士を、洗脳マシーンにかけて、人材を『現地調達』するイレイザーとか
ギアスで捕虜を洗脳コントロールして、駒にするEGOにマインドブレイカー。
幼馴染や親友を同族にして、己の『花嫁』にしようとするダークロアとか
いくらでも悪堕ちネタが浮かんでくる。
>>305 乙
アクエリはもうちょっと評価されてもいいと思う
アクエリと聞いて、創世のアクエリオンを思い浮かべた俺参上
>>305 預言者エノク ⇒ 『 恵乃久美 』 か。
またメタトロンの洗脳ボイス聞きに、ゲーセン行こうかねぇ。
>>305 惜しいなあ……これで、奴隷となったはるかのセリフが聞ければ完璧だったのに。
>>291 無駄におっきさせて俺をもてあそぶなんて…
お前が…お前が291…。
>>305 乙でした
言われてみればアクエリは悪堕ちネタとして工夫すれば
使えそうなのがあったなぁと気づかされました
>>291 その文章力・・・・作品にしてみる気はないかね?
>>291 PCの前で全裸正座して待ってる俺は、報われるよね?
>>291 おまえが新たなる神、いや魔神となるのだ!
1レスだけでこれほど反応してもらえる
>>291の人気に嫉妬
おまいら、今ドラえもんでドラミちゃんが吸血鬼にされてたよ!
うp!!
そういや先週から引っ張ってたんだっけな、そのうちこのスレにそういう話が来るかなーと思ってたがようやくか
>1レスだけでこれほど反応してもらえる
>>291の人気に嫉妬
何か、ヒントを得た
今から291と317をメインにした悪堕ちSSの作成に取り掛かる
ヒントというより、文章自体がうまいから反応したんじゃないのか?
まぁ、それはさておき、SS待ってるぜ
絵もうpしてクレヨン
エノクといったらライト&ダーク
そして・・・唐突に本編は始まる。
___________________________________________________________________________________
「
>>317ちゃん、その姿は・・・・・・」
「ふふふっ 生まれ変わった私の姿はどう?
>>291」
そう言って、豊かな胸を誇らしげに逸らせながら、317は蟲惑的に首を傾げ、291を睥睨した。
「良いでしょう?この綺麗な光沢の翼と尻尾。「」様につけていただいたのよ?」
蛇の様にしなり、先端から透明な毒の雫を垂らす漆黒の尾。
宵闇のマントを思わせる、異形の鳥の羽をひるがえしながら
317が尊称を込めて言ったその名を、しかし、291は聞き取ることができない。
否、正確には認識することができなかったと言うべきか。
なぜならその名は、一般の人間には発音不可能にして
その精神の在り様を理解することなど到底不可能な、忌まれし者達の総称だったからだ。
「それにこの尻尾・・・とても便利なのよぉ? ・・・こんな風にねえっ!」
ビュンッ!
「あっ!?」
風切り音をあげてしなる、鞭のような尻尾の先端が掠り、291が短い悲鳴を上げた。
痛みに顔をしかめる391の内腿に、うっすらと赤い線が走り、ほどなくして、赤い血がつぅっと滲み出る。
317に生えた爬虫類を思わせる尾は、その先端が鋭利な刃物のように尖り
槍の穂先よりも鋭い切れ味を持っていた。
「や、やめて317ちゃんっ!? どうして私と貴女が戦わなければならないのっ!」
「この期におよんでも、イイ娘ちゃんぶった態度は変わらないのねぇ219
でも・・・私の尻尾に傷つけられて、いつまでソレが続くかしら?」
「それはどうい・・・・・・うっ?!」
その疑問の言葉を、しかし291は最後まで言い終える事はできなかった。
疑問を言葉にする前に、己の内側から唐突に、灼熱の如く熱くネッとりとした
情動の溶岩(マグマ)が、291の全身の血管を凄まじい勢いで駆け巡るかのように吹き上がったからだ。
「ううっ、うあっ、うあああああああアああああっ!」
ガクガクと膝を震わせてうずくまる291の内腿を、赤い血に混じって、透明な液体がしとどに濡らしていく。
それはスカートの奥に秘められた亀裂から、泉のように溢れ出し
パンティの布地さえも抑えきれぬ量を持って、溢れ出してきた彼女自身の愛液だ。
「本当に便利だわぁ。この尻尾」
男性器を思わせるような、ハート型に尖った己の尾。その先端からしたたる透明な雫を
蛇のような舌使いでチロチロと舐めながら291を見下ろす317。
その顔にニヤニヤとした、嘲笑の笑みを張り付けたまま、彼女は勝ち誇る者 特有の余裕を見せ付ける。
「器用に物を掴むことができるし、気に入らない相手の心臓を串刺しにしてやる事だってできる。
男のモノみたいに女を犯して、何日でも可愛がって、綺麗な悲鳴を奏でる事もできるの」
無邪気な子供のようにクスクスと笑いながら、にこやかに邪悪な言動を紡ぎあげていく317。
そこには、かつて291が慕った、実の姉さえも思わせる優しさ、慈愛。その面影は、微塵さえも残っていない。
「そして・・・この先から出る淫毒は、どんな聖女だろうと、はしたない嬌声を上げてよがり狂う雌犬に変
えちゃう、物凄ぉい ビ・ヤ・ク♪」
「はぁ・・・はぁっ、317ちゃん・・・なん、で・・・?」
苦しげな息と共に吐かれる291の、ただの純粋な疑問から出たその言葉。
ピクリッ
「・・・『何で』・・・? ・・・ねぇ? 今、『何で』って言ったかしら291?」
その何気ない一言に、317は、思いがけぬ反応を示すのであった。
「何でだなんて・・・決まっているわっ!貴女が憎いからよ 291っ!たったの1レスのSSで
何人もの人間に絶大な賞賛を送られたアンタがっ!」
「さ、317ちゃ・・・っ」
蒼白な面で目を見開く291に、圧し掛からんばかりの勢いと熱気を孕ませて 317がにじりよる。
二人の距離は10cmと離れておらず。双眼を激情の炎に燃えあがらせ仁王立つ
317の鬼気迫る様に、291の肌は、チリチリと焼け付かんばかりの戦慄を覚える。
「私がっ、今まで何度も何度も推敲を重ね、書き上げたSS達、けどその評価は、幾ばく
もない、明日を生きられるかどうかぐらいしかない、ほんの僅かなモノだった!
でも、貴女はたったの1レスで、多くの人間の心を掴んでいった・・・何故っ!?」
「そ、それは・・・、たまたま掲示板の雰囲気がそんな空気で・・・」
「そんな貴女を、私はとてもに羨ましく、恨めしく思ったわ・・・。そして何よりも・・・」
317はつかつかと291に歩みよると、汗ばんだ服越しに219のつつましい、だが可憐に膨らんだ
双丘の一つを乱暴に鷲掴み、その先端を捻りあげる。
「くひいいいいぃっ!?」
「そして、何よりも一番やるせないのは・・・」
291の耳たぶに、熱い吐息と共にしゃぶりつき、その胸を荒々しく揉みしだきながら
「私が心奪われ! 愛してしまった人間が! どうして同じ女なのかという事よ!」
そう叫んだ317は、己の欲情のおもむくままに291のスカートを捲くりあげ
ぐちょぐちょに濡れそぼった割れ目の合間に、荒々しく指を突っ込んだ。
「ふぐううゔうウうぅうんっ!?」
「同じ女の子よ? 好きだって言える訳がないじゃない・・・」
思い詰めた表情で317は呟く。妄執と強迫観念に囚われたその表情は
青白く変色した肌と相まって、幽鬼のそれを思わせる。
「きっと気持ち悪がられてっ、遠ざかっていって・・・っ、たった独りになって私はっ
それでもこの想いに悶々として生きていかなければならなくなるに決まっている・・・っ!」
「ふ、ふあァ・・・317ちゃ・・・や、め・・・んぐっ!」
水音を立てながら掻き回される自分の半身の感触を、291は近くの様に、遠くの様に感じていた。
淫毒によってもたらされるこの多幸・浮遊感は、まるで酩酊しているかのような感覚を覚える。
「そして、その一方で貴女は、掲示板で知り合った、ちょっとオタクだけど、心優しくて
平凡な男と結婚して、子供を生んで、幸せな家庭を作って、幸せに老いていくの・・・。
それも私の知らないところで・・・・・・そんなの絶対に許せないっ!耐えられない!」
徐々に頭の中が白く霞んでいく中。それでも大切な 『 友 達 』 を説得しようと
言葉を紡ごうとする291の唇をしかし、317の唇が貪りつくように重なり吸い、強引に塞いでしまう。
「むぐぅっ!んぐっ・・・うぅぅうぅ〜・・・っ!」
「はぁっ、はぁっ・・・そんな事を次の日も、その次の日も。ベッドの上で一晩中。考えて考えて考えて考えて・・・・・・」
うわ言とも、独り言ともつかぬ口調で喋り続ける317。しかし、その指は獰猛な肉食魚の群れのように
291の肉体を貪ることを止めず、休む間もなく求め、責め続ける。
「考えて考えて・・・そして、疲れちゃった・・・。SSを書くこと、同性への愛で悩むこと、その全てに・・・」
330 :
391:2008/05/17(土) 01:14:41 ID:3hU4/g3q
ここまで一息に書いてみたが、結末をどうするか考え中。
とりあえず一度寝て、出直すことにするわ。
鬼才現る!!
GJ!!!
GJ!
とりあえずこう言っておこう。
「317の人気に嫉妬」
言っちゃ悪いが、投下に何時間掛ける気だ。
『言っちゃ悪いが』って言葉ほど、無意味なものはないなw
悪いと思うなら言わない。
これ世界の常識?
ワッフルワッフル
だが書き終えてから投下の方が良いのも事実だ
スレの流れが常に遅いとは限らんしな
コレだけは言える
SS職人サイコーーーと・・・
FBに画像一枚あげたんだが、誰か詳細知ってたら教えてくれ。
>>336 まぁ2chの常識だな。
すっかり忘れていたぜ。
341 :
291:2008/05/17(土) 07:23:48 ID:n7h4LO8L
まさか、自分がSSになるとは……覗いてみてよかった、GJ!
>>322 うれしいけど止めてくれ。別にうまくもなんともない
>>340 闘姫陵辱4に載ってた
秋葉わたるの銀河特警エリナだな
wikiにも追加しといた
スムーズな投下>時間のかかる投下、であり
時間のかかる投下>>>(越えられない壁)>>>投下なし、なんだよな。
感謝の気持ちは表しつつ指摘すべきはちゃんと指摘する、でいいんじゃなかろうか
正義の変身ヒロインでは無いけど
女トレジャーハンター陵辱調教も面白そうな気がする
罠と言う罠を突破し全ての謎を解読し後はお宝と御対面だが実はお宝の正体は女性がハメたら淫乱化する呪いアイテムで
仲間の裏切りで女トレジャーハンターに呪いアイテムが付けられ心は拒否しても呪い効果で身体は快楽を求め始め
更に徹底的に犯され時間が立つ程に徐々に逆らう心までも侵食され・・・・
って感じに
そして次々とミイラ取りをミイラに変えていくわけですね、分かります。
わかります厨うぜえ
おもしろくねえよ
リラックスリラックス。
それはさておき、仲間のトレジャーハンターは真面目で女と信頼しあっていて、
呪物の装着は女の過失。淫乱化する女にうろたえ、気をしっかりするよう訴える周囲。
信頼に応えようと頑張るけれど我慢できずに泣きながらセックスを求める女。
そしてセックスするうちに男たちが呪いか欲望かでニヤニヤと獰猛になっていき、
男たちの様子に困惑する女を乱暴に犯して調教して奴隷にしていく……
みたいなのでもアリだと思うんだ。
あ、悪の奴隷になってないからダメか。
>>330 GJ
もう悪落ちSSなら、何でもアリな気がしてきた。
コレクターユイの同人誌で篠崎愛が操れれて悪コスでユイをやっちゃう同人新があったと思うんだが。
タイトル知らないか?続編はあるのか?
コレクターユイとか懐かしいな
というかここエロパロだぜ
ユイ+同人誌=みずよーかん
が浮かんだ。アソコはプリキュアとかもやってるね。
352 :
340:2008/05/17(土) 21:08:42 ID:0YQRqSXh
>>342 thx。
闘姫4か。随分と古いブツだな。
こんばんわ。前スレであった『白魔法が使えなくなったリディア』をネタにしたものを
投下します。猟血でなくて申し訳ありません。
ちなみに、ローザSSの『すれちがい』とは関連性はありません。
『Soul Eater』
「………」
とある広場で、一人の緑色の髪の少女が炎の塊の前でじっと身を固めて精神を集中している。
額から汗をだらだらと流し、瞳をキュッと閉じ何かを唱えるその姿は、まだ十にも満たない年齢の少女とは思えない鬼気迫るものがあった。
しかし、
「きゃっ!」
目の前で炎がボンッ!と弾けたかと思うと、少女はその衝撃で後方へ吹き飛んでしまい、ゴロン!と地面を一回転した。
「だめだなぁリディア。そんな未熟な精神じゃまだまだ俺を使役することは出来ないよ」
メラメラと燃える炎の化身イフリートは、リディアと呼んだ少女にダメだしをするとくるっと振り返ってその場から去っていった。
「俺を使いこなすにはもうちょっと精神力を鍛えないとな。あばよ」
リディアはほっぺをぷぅ、と膨らませながらイフリートの去り際の台詞を聞いていた。
「イフリートの、いじわる」
リディアの自慢の髪の毛が所々でチリチリと焦げている。
(絶対にわざとやったんだ。私が未熟だからバカにされたんだ)
だからと言って、リディアはイフリートを責める気にはならなかった。
全ては自分に力がないから。イフリートを御するだけの力を持っていないからしっぺ返しをくらったんだ。
(もっと…、自分に力をつけなきゃ)
誰もいなくなった広場でリディアは一人、精神集中の修行を始めていた。
リディアはいわゆる『召還士』である。
召還士とは異世界に存在する生物=幻獣を呼び寄せ、自分の手足として使役する力を持った人間の事を指す。
リディアはその召還士を多数輩出したミストの村の出身だが、とあることで村を焼き払われ自身の母親をも失ってしまった。
その原因を作った人間、バロンの暗黒騎士セシルに命を助けられたリディアは、最初はセシルのことを怨んでいたものの
自分に親身になって接してくるセシルにいつしか心を開き、彼の旅の手助けをするようになった。
しかしファブールからミシディアへ向う船旅の途中、セシル一行は海上で幻獣リバイアサンと遭遇し、あわれ船は真っ二つになり沈没。
その際リディアは偶然リバイアサンの体に引っかかり、そのままリバイアサンの故郷=幻獣界へと来てしまったのだ。
幻獣界の住民は何百年ぶりにやってきた人間=リディアに最初は奇異の目を向けていたものの、屈託のない彼女の性格と並外れた
召還士としての素質を感じ、すぐに打ち解けていった。
リディアとしては、すぐにでも人間界に戻ってセシルたちの手助けをしたいと思っていたが、ファブールでの戦いで己の非力さを
痛感し、幻獣界の王でもあったリバイアサンにしばしの逗留と修行の許可を申し出ていた。
リバイアサンも自分の不注意でリディアを幻獣界に連れてきた負い目があるので、快くその件を承諾してくれた。
そして現在、リディアは自身の魔力をより高め、より多くの魔法を習得し、より多くの幻獣を召還できるよう修行を続けていたのだ。
魔法のほうは、元々の素質の高さと幻獣たちが親身になって教えてくれたおかげで、白魔法、黒魔法ともに中級ぐらいの魔法を習得する
ことができた。
本来、黒魔法と白魔法は相反するものであり、これを両方とも高いレベルで習得することが出来る自体、リディアの素質の非凡さを
表しているものだった。
が、召還魔法となるとただ魔力が高いだけではいけない。
幻獣を制御するには、幻獣の強大な力に心が当てられてもそれに飲み込まれない精神力が不可欠である。
それが出来ないと、さっきのイフリートのように幻獣は勝手に行動してしまう。
のみならず、最悪の時は未熟な召還で暴走した幻獣に命を奪われることさえあるのだ。
だからこそ、召還士は魔力以上に己の精神力を鍛えることを重要視する。リディアも同年代の人間に比べれば図抜けた精神力を
もってはいたが、『その程度』の精神力ではチョコボ程度しか召還できないのもまた事実であった。
自己の精神を平静に保ち、集中して増幅させようと気を落ち着けていたリディアの下半身に、突然何かが触れる感触がした。
「ひゃあっ!」
閉じていた瞳をぱっと開き、リディアは感じた違和感の下に視線を移した。そこには
「へっへー。まだまだ修行が足らないな、リディア」
リディアの肩ぐらいしか身長のない幻獣の子どもが、リディアのお尻を触った手をひらひらさせながらケラケラと笑っていた。
もちろん、子どもといっても年齢はリディアよりはるかに高い。
「〜〜〜〜〜〜っ!なにするのよ!」
サッとお尻を両手で抑え、恥ずかしさからリディアは顔を真っ赤にして幻獣の子どもを睨みつけた。
「ワハハ、怒った怒った〜〜〜」
いたずら好きそうな幻獣の子どもは怒るリディアを尻目にしばらくはしゃいでいたが、突然顔をキッと引き締めると
リディアへ向けて忠告をしてきた。
「リディア、根を詰めるのもいいけれど少しは休んだ方がいいと思うぜ。
リディアはまだまだ子どもなんだから、あんまり無茶すると倒れちゃうよ」
「それは…、わかっている。けれど…」
こうしている間にも、セシルたちがどんな苦労をしているのか。
そう考えるだけでリディアは胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚に苛まれ、今すぐにでもセシルたちの下へ赴きたい気持ちに
駆られてしまう。
が、今の自分が一緒になったとしても足手まといにしかならない。とにかく一日でも早く数々の魔法、召還術を身につけて
充分に手助けが出来るようにならなければならない。
「あ〜ぁ、私の体がもっと大きかったらな…」
まだまだ幼いリディアは、どんなに魔力及び精神力を鍛えたとしてもおのずから限界が発生してしまう。
せめて今より10歳ほど年齢が高ければ、内に込められる魔力も精神力も今の倍以上になるだろうが、こればかりは後10年経たないと
どうにもならない。
「仕方がないじゃないか。人間はいきなり歳をとることなんて出来ないんだから。気長にいこうよ、気長に」
幻獣の子どもはあくまでも気楽そうに話し掛けてくる。時間の概念も寿命も人間とは異なる幻獣だから、一体何年単位での
話を振っているのかは想像が出来ないが。
「なあリディア、俺が大きくなったら俺もリディアの力になってやるよ。それまでに俺を使えるくらいの精神力を身につけろよ」
「なに生意気言ってるのよ。あんたなんかすぐにでも使役できるようになってあげるわよ」
「期待しないで待っているよ。じゃあな」
「…はぁ」
リバイアサンから借りている自室に戻った時、リディアは軽いため息をついた。
「なんで、私の体は小さいんだろ」
あの子の前ではつい強がってしまったが、今の自分にはあの子をきちんと使役できるかどうかも分からない。
「はやく…、大人になりたいな」
大人になれば精神力も上がり、より多くの魔法や召還術を実につけることが出来るようになるだろう。
そうすれば、あのローザを攫っていったゴルベーザとだって戦えるようになるはずだ。
ただ問題は、リディアが大人になるまで待っているほど世の時の流れは甘くないということだ。
早くセシルたちのもとに赴かないと力になることは出来ない。しかし、早く赴くと自分が力になることが出来ない。
いっそ体が小さいままでもいい。今すぐにでも強大な幻獣が扱えるくらいの強い精神力が欲しい。
「そんな方法、ないのかな……」
もちろんそんなものあるはずがない。精神力は自己鍛錬によってのみ高まるもので、それ以外の方法で伸ばす術はない。
リディアもそれは承知しており、半ば妄想に近いレベルの願望だった。
が、その時、
『力が、欲しいか』
部屋のどこかから、聞いたことのない声が響いてきた。
「?!誰?」
ギョッとしたリディアは薄暗い部屋の中をキョロキョロと視線を移した。
すると、部屋の片隅にゆらゆらと揺れる影のようなものが立っていた。
それは、全体が赤紫に光る煙のような存在で、かろうじて一部が人間の上半身のような形状をしている。
薄ぼんやりと光る体は、どことなくこの世のものではない存在を感じさせた。
「あなたは…、誰?」
リディアはその超然とした姿に多少の恐れは抱きながらも、侵入者へ声をかけた。
『我が名はゼムスマインド。精神力が存在の力を持ち具現化した存在だ』
発光体=ゼムスマインドは、体を揺らめかせながらリディアの頭の中へ直接声を届けてきた。
『私は精神を司る存在。もし私を使役することが出来れば、お前の精神力は比類なき高みに昇ることが出来るだろう』
「精神を…司る…?」
大抵の幻獣は何かしらの力が具現化した存在である。氷を司るシヴァ、炎を司るイフリート、大地を司るタイタンといった按配だ。
たまに高次の存在が幻獣として位置付けられるのもあるが、そんなものは本当に極稀である。
だが、精神を司る幻獣などとは聞いたことがない。そもそも、その精神とは何の精神を指すのであろうか。
あるいは、誰の精神を意味するのであろうか。
だが、まだ幼いリディアにはその辺を疑問に思うほどの思考力は持っていなかった。
リディアが思ったのは、ゼムスマインドという存在が自分にもたらす益の部分に関することだった。
(精神を高めることが出来る幻獣がいるなんて…。
じゃあもし、この幻獣を使役できることができたらイフリートたちもできるようになるのかしら…?)
『然り。しかも、イフリートどころではない。
お前がその気になれば幻獣王、いや幻獣神ですら従わせることの出来るところまで高めることが出来るようになる』
「えええぇっ?!」
ゼムスマインドの声に、リディアは大きい目をさらに大きく開けて驚いた。
幻獣王と言えば、自分を幻獣界に連れてきたリバイアサンだ。
それのみならず、見たこともない幻獣の神すら自分の召還獣にすることができる!
(そうすれば…、セシルに充分に恩返しすることが出来る!)
まだ見ぬ幻獣神を召還し、ゴルベーザが空の彼方に吹き飛んでいく姿を想像してリディアは目をキラキラと輝かせた。
『どうだ?私を使役して見ぬか?』
ゼムスマインドが暗く光る瞳をリディアへ向け、自分との契約を持ちかけてきた。
リディアとしては断る理由がない。
「もち……!」
喜び勇んで契約を結ぼうとしたリディアだが、いざその時というところでピタッと口を閉じてしまった。
「………」
リディアの顔が、見る見るうちに暗く沈んでいく。
『?
どうしたのだ』
ゼムスマインドはリディアの突然の変化に体を光らせながら怪訝な表情(?)をを浮かべた。
「契約したいけど…、私、多分あなたを使役しきれない…」
それはそうだ。リディアが幻獣を使役しきれないのは、元々ある精神力がまだまだ未熟なためだからなのだ。
精神力を高めるゼムスマインドと契約したいのは山々だが、ゼムスマインドを使役できるほどの精神力を現在の
リディアが持っているとは到底考えられない。
「まだチョコボしか召還できない私が、あなたを使いこなせるはずないもの…」
涙声になりそうなリディアだったが、それをなだめるかのようにゼムスマインドは話し掛けてきた。
『心配はいらぬ。お前の未熟な精神力を高めるために私の存在がある。
私と契約したその瞬間に、私の力をお前に与えよう。そうすれば、お前は私と契約が完了するころには
私を使えるだけの精神力をその内に有することとなるだろう』
「えっ?!」
ゼムスマインドの言葉は、リディアにとって闇に光明が射すようなものだった。
ゼムスマインドと契約するだけで、自らの未熟な精神力と関係無しにこの幻獣を扱いきれるだけの精神力を手に入れることが出来る。
そして、そうすれば他の幻獣を御する精神力もこの体に持つことが出来るようになるのだ。
「本当?ほんとに?!」
『然り』
このあまりにうますぎる話に、リディアも疑問を持つべきだった。
何の努力もせず、ただ契約するだけで強大な力が手に入る。そんなことはありはしないというのに。
だが、今のリディアには叶わぬ夢をかなえてくれる存在が目の前に現れたことに対する喜びしかなかった。
もう小さいからってバカにされることもなくなる。きっと幻獣達も大きくなった自分の精神力に舌を巻くことだろう。
(これで、今すぐにセシルたちの力になることが出来る!)
『さあ、私を受け入れるか否か』
ゼムスマインドの問いに対するリディアの答えは一つしかなかった。
「する!私、あなたと契約する!あなたの力を、私に貸して!!」
リディアは満面の笑みを浮かべてゼムスマインドの提案を受け入れた。
『心、得た』
リディアの答えを聞いたゼムスマインドの顔に当たる部分が、一瞬酷く歪んだ気がした。
その直後、ゆらゆらとリディアの前でゆらめいていたゼムスマインドが突然ブワッとリディアを包み込むように広がり
リディアへと覆い被さってきた。
「きゃっ!」
あまりに突然のことで全く体を動かすことが出来なかったリディアは、たちまちのうちにゼムスマインドに全身を包まれてしまった。
「ゼ、ゼムスマインドさん!なにをするの?!」
『私は、お前に力を貸すという契約を履行する。そのため、私をお前の中へ注ぎ込む』
ゼムスマインドの体が、リディアの体の穴という穴から中に潜り込まんと試みている。
『私の精神とお前の精神が融合すれば、お前は比類なき精神力をその手にすることが出来る』
「せ、精神を融合……?!」
この言葉にリディアはぞっとした。他者の精神と自分の精神がごちゃまぜになったら、はたして残る精神は一体誰の物なのだろうか。
「やめて!ゼムスマインドさんやめて!恐い、私恐いよ!!」
『恐れることはない。あくまでも人格はリディア、お前のものだ。私はお前の力を手助けする存在に過ぎない』
ゼムスマインドは、リディアの恐怖心を和らげるかのように優しい声で諭してきている。
だからといって、それでリディアの恐れがなくなるわけではない。
「でも、でも……」
『…まあいい。もうすぐそんな気持ちもなくなる』
怯えるリディアに業を煮やしたのか、ゼムスマインドはその体をリディアの中へと埋め始めた。
ずぶずぶと、まるでリディアの中に吸い込まれていくかのようにゼムスマインドの体が次第に収縮していく。
「や、やめっムグゥッ!!」
悲鳴を上げるリディアの口へも、それを塞ぐかのようにゼムスマインドの体が強引に潜り込んでいく。
耳をずるずる這いずる感触。鼻腔を押し広げるような感触。喉が咽るほど飲み込んでいく感触。
未発達の乳腺が強引に広がる感触。全身の汗腺が弄られる感触。
まだ自分すら触れたことのない下腹部に異物が潜り込む感触。本来出て行くものしかないはずの臀部から何かが入り込む感触。
「むぐーっ、むぐーーっ!!!」
今まで体験したこともないおぞましい感触が全身いたるところで発生し、リディアは目をいっぱいに開いてくぐもった
悲鳴をあげつづけた。
(ち、ちがう!これって絶対幻獣との契約じゃない!!)
ゼムスマインドが体の中に入り込むにつれ、全身の痛覚や触覚といったものが麻痺し、頭の中がボーっと霞んできている。
今まで幻獣との契約を行おうとしたときは、自分の精神力では抑え切れない幻獣の精神力がリディアに襲い掛かり
それによって自分の心が弾かれたような感覚が残っていたものだ。
が、このゼムスマインドはまるで自分の精神力を包み込み、心ごと覆い潰そうとしているような感覚を受ける。
このまま続けていったら、自分が本当にどうにかなってしまいそうな恐れを感じさせてしまう。
だが、もう後に引くことは出来ない。
すでにゼムスマインドの体のほとんどはリディアの胎内へと収まり、残った残滓のようなものがリディアの周りを包み込んでいる。
そして、その最後の残りがちゅるっという音を立ててリディアの口から中へと飲み込まれていった。
「あふっ……」
ゼムスマインドの全てを受け入れたリディアは、軽く喉を鳴らした後、かくんと首を折ってベッドに突っ伏した。
時折ビクッ、ビクッと体を振るわせるが完全に意識は失っており、光が消えた瞳は何もない天井をずっと見つめていた。
白々と夜が明け始め、窓から差し込む朝日が目に入ったのかリディアはぱちりと目を開いた。
「………?」
(あれ?何で着替えもしないでベッドに入っているんだっけ?)
頭の奥がボーっとして昨日起こったことがよく思い出せない。なにか、とても恐ろしいことが起こったような気がするのだが…
「まあいいや。朝ごはん食べよ」
とりあえず、思い出せないならたいしたことはないのだろうとリディアは部屋の扉を開けて階段を下へと下りていった。
……………
その時、朝日に照らされたリディアの影が一瞬だけだが赤紫に点滅しながらゆらぁりと揺れた。
「………」
朝ごはんを食べてから、いつものように修行のため外に出たリディアだが、何か言い様のない違和感が体の中を走っていた。
「…なんか、たりない……」
リディアの心は今、猛烈な飢餓感に襲われていた。
いや、お腹の中は満杯だ。もうこれ以上は食べられない。
だが、たりない。
体の中の何かが足りない。それを満たしたい。満たされたい。満ち足りたい…
しかし、それがなんなのかがリディアには分からず、それが苛立ちとなって体の中を蝕んでいる。
苛立ちは焦りに繋がり、集中力も途切れがちになってしまう。当然、修行など出来やしない。
「ああもう!なんなの一体!」
自分でも原因がわからない苛立ちに、ついついリディアは大声を上げてしまった。
「あらあら、どうしたのリディアったら大声を上げちゃって」
リディアの後ろから透き通るような声が響いてきた。
くるっと振り返ったリディアの後ろにいたのは、冷気を操る幻獣のシヴァだ。
「シヴァ……」
「そんなに気持ちを苛立たせては何も出来ないわよ。私のように常に気分を落ち着けて……」
つらつらと説教を垂れるシヴァの声が途中で止まった。いや、言葉を失ってしまった。
「………」
リディアのシヴァを見る目が尋常でない輝きを放っている。
シヴァの体から放たれる幻獣としての力、それを感じたリディアの心にありえない考えが浮かんでいた。
(なんで…?私、シヴァの力が分かる。いままで、こんなこと感じたこともなかったのに)
これが、精神力が上回ったという感じなのだろうか。今のリディアになら、シヴァの全てを取り込み、蹂躙できる。
そんな気すらしてきた。
そういえば昨日、誰かが自分に力を貸してくれるとか言った気がしてきた。それが誰かは思い出せないが。
(どうしよう…。私、シヴァが欲しい。シヴァの全てを取り込みたい!シヴァを私の物にしたい!)
リディアの息が次第に興奮から荒くなっていき、顔が真っ赤に紅潮しだしている。
「リ、リディア……?」
様子がおかしいリディアに恐怖を感じたのか、シヴァはじりっとリディアとの間合いを離そうとした。
だが、それよりも早くリディアの手がシヴァの右腕をがっちりと掴んだ。
「ちょ、リディ…」
「シヴァ…、私、シヴァと契約したいの。シヴァを、私の物にしたいの」
シヴァを掴むリディアの手が赤紫色の輝きを放ち始める。その光は、シヴァの腕へと伝播していき、腕から全身に広がっていった。
「ああああああっ!!リ、リディア!!」
「ああっ!シヴァの、シヴァの力が私に入ってくる!す、すごいよぉ!!」
リディアの腕を伝って、シヴァの幻獣としての存在の力がリディアに吸い取られていく。シヴァの『意思』そのものが、
リディアの心へ飲み込まれ、混ざり、塗りこめられようとしていた。
「リ リディ …ア ァ…」
やがて、シヴァは全身を赤紫に輝かせると、かくんと意識を失った。
「あぁ…、私の中にシヴァの全てを感じる…。これが幻獣との契約なのね」
もちろん、こんなものが契約なわけがない。召還術は召還士と幻獣、双方の合意の下に行われるものであり
一方通行の、ましてや幻獣の精神を奪い取っての使役など絶対にありえない。
が、リディアの体の中に渦巻く『なにか』が『これが正式な契約だ』とリディアに訴えかけ、納得させていた。
「これであなたは私のもの。私の意のままに従う召還獣になったのよ。ね、シヴァ」
リディアの声に、シヴァは一言も発せずただこくんと首を振った。
「やったぁ!私、ついにチョコボ以外の召還獣を手に入れた……。あれ?」
その時、リディアはさっきより自分の目線が高くなっていることに気がついた。
「…?」
それで、改めてよく自分を見てみると、僅かではあるが自分の体が大きくなっていることに気がついた。
背はほんの少し伸び、胸もちょっとだけ大きくなっている。
「これって…、私大きくなっている?!」
シヴァの精神を取り込んだからだろうか。リディアは明らかに成長をしていた。
おそらく大きくなった精神力に、体があわせるように大きくなったのだろう。
「……すごい!」
このことに、リディアは違和感を感じるどころか体全体に喜びを表していた。
これなら、もっともっと多くの幻獣の精神を取り込んだらさらに凄い幻獣を呼び出すことが出来るし、体もどんどん大きくなる。
もう小さいからってお味噌扱いされずにすむし、セシルも自分のことを保護する対象ではなく女として見てくれるかもしれない。
「こうなったら、もっともっとたくさんの幻獣を手に入れなきゃ!」
そして、幻獣が持つ強大な力をどんどん吸い取って、私のものにしていくの。そして、私は生まれ変わるの。
そうすることで、きっとあの人も喜んでくれるはず…
「シヴァ、イフリートを呼んできてちょうだい」
昨日、散々自分のことを小馬鹿にしたイフリート。
でも、昨日までの私とは違うわ。シヴァを手足のように使役している私を見て、きっとイフリートは驚くに違いない。
そして、その驚きの中でイフリートも吸い尽くしてやるんだ。
イフリートの力を吸い取れば、私の精神と体はもっともっと大きくなれる。
リディアの命令にシヴァは軽く首を動かすと、たちまちのうちにその体を細雪と化して消え去った。
「すげえなリディア、あのシヴァを召還獣にするなんて」
その時、リディアの後ろで聞いたことのある声が聞こえた。
シヴァを使役しているところを見られたのか、昨日会った幻獣の子どもがリディアを感心したといった風情で眺めていた。
「昨日までとはまるで違うじゃないか。いや人間って凄いもんだよ。ちょっと見直したよ」
「………」
ぺらぺらと、まるで自分が褒められたかのように明るい声で騒ぐ幻獣の子どもを、リディアは何も言わずじっと見ていた。
「こうなったら、俺ももっともっと力を蓄えて、早くリディアの力になれるようにならないと」
「………」
(力?力になりたい?私の力になりたいの?)
その言葉に、リディアの瞳が妖しく輝いた。
「ねえ、そんなに『私の力』になりたいの?」
「あったりまえだろ?」
リディアの言葉に、幻獣の子どもはさも当然という風に頷いた。リディアがどういう意味で『私の力』と言ったかの語彙も確かめずに。
「そう……」
それを聞いてリディアはクスリと微笑むと、その手を幻獣の子どもの前に突き出した。
「そんなに『私の力』になりたいなら…、今すぐにしてあげる」
「えっ…?」
リディアが何を言っているのか理解できず、あっけにとられている幻獣の子どもの額に、リディアの掌がピタリと添えられた。
「ふふふ…」
その瞬間、リディアの腕が不気味な赤紫の光を灯す。
「えっ、あ………!
ああああああああっ!!!!!」
リディアの腕の光は、たちまちのうちに幻獣の子どもの額を通じて全身に行き渡っていき、それが広がるにつれ子どもの悲鳴も
大きくなっていた。
「リ、リディアァァ…、なに、をぉ……」
「あなた、『私の力』になりたいんでしょ。だから、私の力にしてあげるの。
その体も、心も、命も一滴の残らず私の力に変えてあげる」
全身が赤紫の光に覆われた幻獣の子どもの体は、次第に輪郭を無くし光そのものになってきている。
「リ、ディ、アァ……」
そして最後にリディアの名前を叫んだ後、その体は完全にリディアの中へ吸収されてしまった。
「うふふ。ちっぽけな力だけれどないよりはマシよね」
リディアに、幻獣の子どもの存在すら吸収してしまったことに対する後ろめたさはない。
今はただ、より多くの力を得たい。吸いたい。奪いたい。
ありとあらゆるものを取り込んで、一刻も早く捧げたい。
セシルの邪魔をする悪者を退治するため、セシルの役に立てる力をこの体に宿す。
あの方の邪魔になる存在を喰らいつくし、あの方の役に立てる力をこの体に宿す…
そのために必要な能力を、この手に入れることが出来た。
そのために必要な身体を、この手に入れることが出来た…
「うふふ…、待ちきれないな」
リディアは歳相応の無邪気な微笑みを浮かべながら、シヴァとイフリートの到着を待ち続けた。
その瞳を、赤黒く不気味に光り輝かせながら。
「それでは幻獣王様、王妃様。いつまでもお元気で…」
幻獣王の部屋で、リディアは幻獣王リバイアサンと王妃アスラに恭しく頭を下げた。
幻獣王の前に現れたリディアは、もう数日前の子ども子どもしたリディアではなかった。
その身の丈は大人の女性のものとなり、扇情的な衣服を身に着けた全身からは匂い立つような色香を放っている。
人間がこれほど短期間にこんなにも成長することはありえず、いくら人間の世事に疎い幻獣王たちでも疑問を抱かずに入られなかった。
だが、それを口にする前にリディアの体から放たれた赤紫色の光が頭を刺し貫き、その瞬間そのことに関する疑問は
頭の中からさっぱりと消えてなくなっていた。
「幻獣界も少し寂しくなってしまうが…、それがお前の意思ならば止むを得んじゃろう」
「しっかりと頑張りなさい、リディア」
幻獣王も王妃も、どこか呆けた顔で席を立つリディアに激励の言葉を贈りつけていた。
幻獣王の部屋から出たあと、リディアはクスリと微笑んだ。
「フフッ、幻獣王様も王妃様もあっけないものね」
リディアの体の周りにゆらゆらと赤紫色に光るガス状のものが蠢いている。
「さすがに二人いっぺんに吸い尽くすことは出来ないけれど…、ちょっと心を吸うくらいなら同時に出来るわね」
リディアは王と王妃の『自分を見て疑問に思う心』をガス状の『手』で吸い取り、
二人に今の自分の姿が当たり前だと思うように操作していた。
本来なら、時間をかけてでも王も王妃も吸い尽くしたかったのだが、下僕の召還獣が地下世界にいるセシルを見つけたと
報告してきたので状況が変わった。
とにかく早くセシルに会いたい。あって、すっかり女に成長した自分の姿を見てもらうのだ。
(きっと、セシルも私の姿に見惚れるに違いないわ。その時に…)
この『手』でセシルの全てを吸い尽くしてやるんだ。
セシルが持つローザへの想いも、何もかも吸い尽くし私だけのセシルにするの。
王と王妃は、あとでセシルたちと一緒にゆっくり吸ってやればいい。
そうするだけの『力』が、私にはある。
リディアは、自分の周りをたゆたう『手』を愛しげにスリスリと擦った。
このリディアの意のままに動く『手』は、触れたものの精神を蝕み吸収することが出来る。
幻獣の精神を吸い取り続けたリディアが、より効率よく他者の精神を吸い取るために作り出したものだ。
何故こんなことが出来るのか、最初はよくわからなかった。
ただ、『こんなことができる』と心の中で何かが訴えかけていた。
リディアはその心の声に従い、多数の幻獣の精神を吸い続けてきた。
吸えば吸うほどその体に宿す力は大きくなり、心の中の声を聞かずとも、様々なことが出来るようになっていった。
いや、聞かないというよりも心の中の『何か』とリディアの心が一つになっていったというほうが正しいか。
そして、その結果リディアの体はセシルたちと同じくらいまで成長を果たし、多くの幻獣を下僕とすることができた。
ただ、他者の精神を喰らい続けた代償なのか、いつしか白魔法を扱うことができないようになっていた。が、
「そんなの関係ないわ」
他者を癒す。他者を労る。そんな白魔法など使えなくてもいい。
燃やし尽くし、焦がし尽くし、冷やし尽くす。そんな黒魔法が自分にはあっているし、なにより体に馴染む。
「あぁ…、早くセシルと一緒になりたい。セシルを、私のものにしたい…。そうすれば…」
そうすれば…
「ゼムス様もたいそうお喜びになるに違いないわ」
その時リディアの口から飛び出た言葉は、リディアが今まで口にしたこともない名前だった。
が、リディアはそのことに何の疑念も抱いていなかった。
確かに以前のリディアはゼムスという存在は知らない。
しかし、ゼムスの思念体であるゼムスマインドがリディアの意思に潜り込み、溶け合い、混ざり合った時に
リディアの心にゼムスという絶対存在が焼き付けられてしまった。
今のリディアはリディアであると同時にゼムスマインドでもある。ただの意思の塊でしかなかったゼムスマインドは
リディアという肉体を得たことで直接的に他者に干渉できる能力を手に入れていた。
「セシルも、ローザも、ヤンも、みんなみんな取り込んで下僕にしてあげる。ゼムス様が青い星を奪い取るための尖兵として
使役される悦びをその体に染み渡らせてあげるわ…」
リディアは周囲に赤黒く光る『手』を纏わり憑かせながら、表面だけは以前と変わらない笑顔を浮かべて
幻界から人間界へと抜ける道をコツコツと一人歩いていった。
「待っててね、私のセシル…」
終
以上です。本当はもう少し早くできるはずでしたが、流り風邪に罹ってしまい
体調がえらいことになってなってました。
猟血はこれから取り掛かりますので、しばしお待ちください。
では、体調には気をつけて…
ペルソナで かなる堕ち(というか、今までが……系)キター!
乙!
月刊少年ガンガンのソウルイーターの悪堕ち物かと思ったのは秘密だ!
とくめー氏、此処見ていたら手間を掛けるが
魔女のチェスと黄昏消してほしい
纏めサイトが出来てて
昔書いた作品が転載されてるとは思わなんだよ
>>365 もしかして628 ◆SdGwI6J9.gさん?
コメントが無いな
偽者?ならば洗脳してやる!
GJ
リディア堕ちのシチュエーションがツボった
リディア悪堕ちktkr!
ゼムスマインドが進入してリディアが変貌するシチュ良いわ〜
(意思、力、能力的な物を)奪い取って成長するシチュエーション大好物です!
さて、無理を承知で絵師降臨に期待してみるw
FF知らないけどGJもんでねーか!!
まるでデビルガンダムみたいだじぇー!!
GJ!
>>362 GJです!幻獣連鎖落ちとはいい意味で意表を突かれたぜw
>>374 すでに絵掲にうpされてるんだが早すぎだよな…?
絵師2人以上降臨を期待してさらにwktkな俺
>>375GJ!
FFはいいなぁ…俺はFF5のレナで悪落ちに目覚めたw
ゾンビー!とかメリュジーヌとかさ
>>353-362 乙。GJ過ぎる。
白魔法が使えなくなったリディアからここまで持ってくるとは。
お大事に。
378 :
369:2008/05/18(日) 18:37:03 ID:0o9gI9V/
>>372 仕事はええ!wwww
何で爆睡して起きたら俺のモニターの前に悪堕ちリディアがいるんだwww
と驚いてたリクの人です。
本当に仕事速すぎですw
リクっぽいレス書いて九時間後に掲示板に上がっているってどういう早さですか??
ぜひあなたのファン…いえ、下僕にしてください……
あなた様の絵は私の心を掴んで離しません…美しい…
379 :
献血の紅:2008/05/18(日) 18:49:47 ID:svNdQCSn
どうもこんばんは献血です。 なかなかの大物が来ていますね、
早速俺も便乗させていただきます。
今回は以前投下した『再開は既に』の補完エピソードSSを投下します。
このSSを読む前にまず、>>294-
>>303の『再開〜』を読んだほうがいいかと…。
アマネが地球攻撃部隊前線隊長に任命された後、廊下
「これからもよろしくね!アマネ」 参謀補佐であるクミの明るい声がアマネを微笑ませる。
「うん、これからもね…」 前線隊長のアマネもまた、もう一度一緒になれる事を喜ぶ。
アマネが着ているスーツはメタトロンと同じものだった。 しかし、これはイレイザーの手抜きではない、
アマネが着る予定の隊長服は翌日に送られるのである。
それはさておき、五日ぶりの再開を果たした二人は翼をパタパタさせながら幸せそうに話し合う。
しかし、そんな微笑ましい会話もクミの何気ない一言で終わりを告げた。
「そうだ、アマネが転生させたあの子、これからどうするの?」
あの子、アマネは反応する。 しかし、それはいい反応ではない…
しかしアマネはその反応を取り消すかのように焦って笑った。
「司令にはまだ言ってないから、ちょっとだけ司令と話し合って私の管理下に置いていろいろとしてもらうつもり」
「へぇ…じゃあ、さっき言ってた『奴隷にする』って話はないんだ?」
「まあ、その辺については考えてるけどね… 基本的には私のお手伝いをさせるつもりだけど、いずれは天生隊の一員に加えてもらうように掛け合ってみる」
そんな会話をしながら歩いている内に二人は参謀室についていた
「へえ、優しいんだね… じゃあ、また後で…」 クミは参謀室に帰っていった。
しかし、その時クミはアマネの言葉の真意に気づくことはなかった。
(そうかも知れないね、でもあんなヤツに優しくするつもりはないよ…)
『アイツ』の事を思い出したアマネの瞳は憎悪に燃える。
親友を助けたい心を利用し、挙句の果てには人形のようにして久美と戦わせようとした事、
アマネにとってこれは『裏切り』以外のなんでもなかった。
(私を裏切った報いを受けさせてやるわ! ボロ雑巾のようにこき使ってね!!)
アマネはいつの間にか右手が拳を作っていることにも気づかず、そのまま自分のために新しく設けられた隊長室へと向かって行った。
隊長室、アマネは一枚のかつては白かった黒いカードをポイと放り投げた。
「ブレイク!」 その掛け声と共に黒いカードは光を放って消滅し、そこから黒いメイド服の少女が現れた。
その少女の長い髪と虚ろな瞳もメイド服と同じように いや、メイド服よりも黒い…。
そして首にはその純粋無垢な外観とは不似合いの鎖つきの黒い首輪が首にかけられている。
さらに背中でユサユサ動く鳥のような白い翼は彼女は人間ではない事を証明させる。
彼女の名前は『和泉はるか』だった。 今は名前を消され、その名すら覚えていない『名も無き少女』である…。
「お呼びですか?… 御主人様…」 少女は口から生気なき声を発した。
その瞬間、頬を張り飛ばされた。
「呼んだわよ? アンタ、わざわざそんな事を私に聞くの?」
アマネが彼女に接する態度は、クミやメタトロン達に接する時とは違う。
アマネは少女の首に付いている首輪の鎖を持ち上げて、黒い虚ろな瞳に軽蔑の視線を向ける。
「ご、ごめんなさい!」 少女は涙を流した。
「フン! まあいいわ…」 すぐに泣く少女に呆れたアマネは掴んだ鎖をパッと離す。
それと同時に、すとん!と少女はしりもちをついた。
(どうやら記憶を忘れているようね…) 転生した後何一つも喋っていなかったのでアマネは彼女の記憶が無くなっていたことを知らなかった。
(でもそんなこと私には関係ないわ… たっぷりとこき使ってやるから!)
「いい? 今からアナタは私の奴隷よ! わかったわね?」 「は、はい! 何なりと申し上げください!」
かくしてアマネと名も無い『奴隷メイド』の生活が始まった。
それから翌日アマネは総司令ラユューに少女(奴隷メイド)を自分の保護下に置いてもらえるように交渉し、総司令の方も快く引き受けてくれたのだった。
天使になってから無意識のうちに同胞に優しくなっていたアマネだったが、奴隷メイドの前にだけはその優しさを与えなかった。
それどころか、アマネの奴隷メイドに対する態度は極めて悪く、自分に気に入らないことがあると必ずといっていいほど暴力を振るっていた。
しかもアマネは、奴隷メイドを隊長室から出さずに自室の掃除などを彼女一人に全て任せているという有様である。
勿論アマネにも隊長としてのデスクワーク(主に書類関係)があるが、それに関してのストレスで虐待はしていない。
しかし、奴隷メイドが多少の失敗をすれば、アマネはビンタや踏みつけ等を行うのである。
奴隷メイドの食事はパン二枚と水一杯、それだけをエネルギーにして彼女は休み無しで一日中働かされるのである。 これを奴隷といわず何というか?
こんな奴隷生活を強いてもアマネの気は済まなかった。
アマネ(人間だった頃は天音)がクミ(その頃は久美)に拾われる前、彼女自身父親から虐待を受けていた。
理由は「お前が生まれたせいで妻は死んだ」からである。 あまりにも勝手すぎる理由で彼女はたくさんの暴行を加えられていた。
親から虐待され続ければ心が歪むのは当然のこと、彼女の心から次第に憎しみや悲しみ、破壊的衝動や殺意などが芽生えていったが父を殺すことはできなかった。
更に父親に捨てられた後に天音の心の中に生まれたどす黒い魔獣は、天音を拾った久美にも牙を向けられていた。 天音は荒んだ心を久美にぶつける事もあった。
しかし、それでも久美はその『獣』を否定するわけでもなく、「辛かったんだね…もう、大丈夫だよ…一緒にいてあげるからね」と天音を抱きしめて受け入れた。
久美自身、母親を生まれた頃に亡くしていた。 そこから生まれた寂しさを感じて、心が荒んでいた彼女を包んだのだろう。
天音は久美のその優しさで心の獣を抑えることができていた(といっても、天使になる前までは久美以外の友達は作らなかったが…)。
久美以外は友達を作らなかった天音がはるかと手を組んだのは、言うまでも無く久美を救うためだった。
しかし、メタトロンに追われていた間、天音とはるかには密かな友情が形成されていたのも事実である。
友達になっていたからこそ彼女に天使を憎むように深層的な精神侵食をされていたと知った時、天音のはるかに対する友情は憎しみに変わった。
その時、今まで抑えていた天音の中の『獣』は、自分を裏切ったはるかに対する憎しみによって目覚めてしまったのである。
はるかの記憶を含めた内なる全てを消し去り、『奴隷』に変えたのは天音の中に眠る憎しみや悲しみ、破壊衝動や殺意といったどす黒い魔獣であった。
その獣が永遠の眠りにつくためにはどうしても『奴隷』がいなくなるしかない…。 アマネは自分の内なる獣を自分を裏切った『奴隷』と共に永遠に捨てたいと思っていた。
その獣という名の己の『歪み』を…
主天音の理不尽な扱いは『奴隷』にとって『過去の贖罪』だった。
ある日、奴隷のある言葉が原因で、主は自分の過去をいやいやながらも話した。
その過去というのは「大事な人を捜していた私をあなたは騙して利用しようとした」事である。
『騙す』というのは例の『精神侵食』の事だ、しかし、奴隷はそれのことすら知らずにその言葉を鵜呑みにしてしてしまった。
それからである、奴隷が思考を停めて理不尽な扱いを完全に受け入れたのは。 勿論、彼女自身「どうしてこんな扱いをされるのだろうか」と考えたことがあった
しかし、自分の過去を知った時(しかしわかった過去は「騙して利用しようとした」事だけ)、『奴隷』は主が振るう暴力は全て『贖罪』と捉えてしまった。
無論『はるか』は侵食の事など知らなかった。 しかし、『奴隷』となった彼女はその真実を知ることは無かった。
やがていつかは自分の罪が消えたとき、主は自分に優しくなることを信じて、奴隷は寝る間も無く働き続けた。 『隊長室』という名の牢獄で…
奴隷は知ることは無い、その主は彼女に死しか望んでいないことを…。
アマネの執拗な奴隷虐待は日に日に、いや、時が進むごとにエスカレートしていった。
クミが手術を受けてから奴隷は、隊長室だけでなく参謀室までも掃除することになった。 それはただでさえ厳しい仕事が更に増えるということである。
奴隷はそんな酷な仕事でも、『いつか罪を償ったときに主が見せる笑顔』のために働き続けた。
長く続いた疲労が原因で奴隷は参謀室にある物を落としてしまった。 物は幸い落ちても壊れなかったが、主のアマネはそれを許さなかった。
「ごめんなさい! この駄目な奴隷である私めに罰を!」 アマネの前で過剰とも言える謝罪をする奴隷、
アマネはそれを受けたかのようにこの前届けられた隊長服のポケットから鞭を取り出した。
「卑しい女、気に入らない…」 その言葉と共にアマネはその鞭を奴隷に振るった。
奴隷の白い腕や脚は打撲や擦り傷で真っ赤になっていた。 いや、あの日から既に傷は負っていた。
そんなことなどお構い無しに、アマネは鞭を振るう。 奴隷はただ「ごめんなさい! ごめんなさい!」と誤り続けるのみ。
彼女が誤り続けるたびに黒いメイド服や真っ白な翼にまで傷がついていく… それでも彼女は謝り続ける。
(悪いのは全て私のせい、全部私が悪いんだ 全部私が悪いんだ…だからこれは全部償いなんだ…)
奴隷の思考は既に虐待される側の自虐的なマイナスパターンに陥っていた。 全て自分が悪いと思い込んで彼女は耐えた。
しかし、『それ』は終わることは無いだろう、ある一つを除いて…。
クミの手術が終わって奴隷の仕事の量は元に戻った。 しかし、奴隷が負った傷は癒えることはなく、疲労もただ蓄積されたままだった。
足並みも度々悪くなっていき、意識もどこかに飛んでいきそうなこともあった。 しかし、奴隷はこれも贖罪だと思って働き続けた。
ある日、アマネがメタトロン(クミ)と外出することになった。
しかし、奴隷は二人が留守の間に二人の部屋を掃除しなければならなくなった。
奴隷はいつものとおりに過去の贖罪と思って掃除に励む、
だが、彼女は知らなかった。 その夜に行われる『天生隊』の初任務に自分がチームに入っていたことを…。
午後九時のある公園、そこで一人の少女と、侵略宇宙人集団『イレイザー』の天使達が対峙していた…
いや、厳密に言えば少女には頼もしい味方がいた。 騎士甲冑を身に纏った、翠色の長髪をしたワータイガー『ジル・リンクス』である。
彼女はダークロアだが、少女に『協力』している。 少女もまた、マインドブレイカー(通称『MB』)である。
先程まではジル以外にも味方はいたものの、天使達と相討ちとなりジルを除いて全滅してしまった。
「ジル…ごめん、私が迂闊だったばかりにこんなことになって…」
黒い長髪をポニーテールにしている凛々しくて優しそうな少女が一人、名を『天道 使恩(てんどう しおん)』という。
彼女はEGOの民間協力者である。 MBは基本的にどの組織にも属しない人間なのでこういった者はあまり多くは無い。
「大丈夫! まだ終わってないよ!」 落ち込む使恩をジルは励ました。
(でも、ちょいとマズイかも…) しかし、そんなジルも敗北の危機を察していた。
しかし、ジルはそんな不安を振り切った。 (イケナイ! 私はシオンのパートナーなんだから…私がしっかりしなきゃ!!)
「そろそろ投降したら? こっちはあなたたちを殺すことはしないよ」
逃げ場無しの状態の使恩とジルの前に、優しい言葉で投降を求める天使の姿があった。
彼女は、蒼い瞳と同じ色をしたイレイザーの隊長服を着ていて狐色の長髪をしている。
彼女の名は『アマネ』 地球攻撃部隊前線隊長である。
(まさか、行方不明者が天使に、しかも隊長になってたなんて…)
使恩は髪の色と声と、先程隊長自身が名乗っていた名前で前線隊長の正体に気づいた。 彼女の正体(?)は『新堂天音』だ。
彼女の任務は少女失踪事件の調査だったのだが、まさかこんな形で発見するとは思っていなかった。
戸惑いと焦燥感に苛まれる使恩の前に白銀の甲冑が見えた。
「シオン、お願い! 何とか切り抜ける方法を教えて! 私はまだやれるから!」 ジルは使恩の盾になるように使恩の前に出たのだ。
普段のジルはひょうきんな娘だが、今は崖っぷちの状況、真剣にならざるを得ない状況だった。 先程の戦いで斧と盾は使い物にならなくなっていた。
(私が使えるのは剣だけ…、でも『アイツ』みたいに困っている人の役に立つんだ!)
「やれやれ、私たちイレイザーの『資材収集』を調査する人間を捕獲するっていう任務なのに、ここまで手こずるとは思って無かったわ…」
この状況を切り抜けるために抗おうとする二人を、アマネは痛々しく感じるような目で呟いた。
「へへ〜ん! アンタらなんかに負けないよ!」 ジルはひょうきんに意地を張り、己を鼓舞した。
「しゃあない、アイツでもブレイクするか…」 呆れたアマネはかきむしるように頭を撫でながらメタトロンの事を思い出す。
「メタトロンも私を守るためにやられてしまったし…」 アマネは隊長服のポケットから黒いカードを取り出した。
「少しだけいたぶってあげる!!」 そして、あまりやる気が無いかのようにカードを二人に向かって放り投げた。
しかし、あまりに勢いが無かったのか、カードは二人とアマネの間にストンと地に着いた。
「ブレイク」 アマネの一声で黒いカードは光を放った。
(嘘、まだ隠し玉があったなんて…) まだ残っていた仲間がいたことに衝撃を受けた。
カードから放たれる光が消えていくごとにカードも消えていき、その代わりに一人の天使の少女が現れた。
傷だらけでボロボロな白い翼、その翼よりもボロボロになっている黒を主体としたメイド服、黒くて虚ろな瞳、傷だらけの体、そして首に掛かっている奴隷を象徴させる首輪。
死に掛けの状態であるその姿はお世辞でも切り札とは言えない。
(なんだ…あの子には悪いけど大したことはなさそう…)使恩は心の中で胸を撫で下ろした。
「は…はるか!?」 しかし、その天使を見たジルは衝撃を受けた。
乱暴に引っ張られた事が判るように無惨な黒い長髪、何度も張り倒された痕がある無垢だった無表情の顔、そう、彼女は『和泉はるか』だった。
「そういえば、以前ははるかって呼ばれてたような気がするわね… 今は私の奴隷だけど」 アマネは挑発的に嗤う。
「アンタ…はるかに一体何をしたんだ!?」 ジルは激昂する。
実はジルとはるかは一ヶ月前に親友になっていた。 出会ったときはそれほど仲は良くなかったが、数々の困難を乗り越えて友情を深めていったのである。
「何を? この奴隷は私に酷いことをしたの だからこの子にはちゃんと罪を償わせているの」 「うるさい! 口からでまかせを言うな!!」
ジルは手にした剣を構え、攻撃態勢に入る。 目標は言うまでも無くアマネだ。
「ジル!ダメだよ!落ち着いて!!」 「うああああああああああああああああああ!!!!!」 ジルは使恩の静止を無視してアマネの前に突っ込んだ。
「私は一旦後退するからそいつらを足止めしなさい 殺さずに生け捕りにしてもいいわよ」 「はい…わかりました御主人様…」
後退するアマネとは裏腹に、『はるか』はジルの前に迫る。 しかし、蓄積された疲労のせいでよたよたと前進している有様である。
「!?」 しかし、はるかがどんな速度で迫ろうがジルにとっては関係なかった。 「御主人様の命令ですので足止めさせていただきます」 ボロボロの翼がジルを襲った。
「新堂さん! 逃げるつもりですか!?」使恩は後退するアマネに向かって叫ぶ。 「逃げる?誰が?」 アマネはもう一枚黒いカードを出した。
「ブレイク! ステルス・システム!!」
その瞬間、黒いカードから光が放たれ、アマネの姿は消えていった。
「くっ…」 アマネに逃げられた使恩は拳を握り締めた。 しかし、アマネがブレイクした少女だけは何故か姿が消えていなかった。
(そんな!?何で…)
「はるか お願い!やめて!」 ただでさえボロボロな姿のはるかを、仕方がないとは言え攻撃することにジルは痛みを感じていた。
しかし、記憶を失った『はるか』にはジルの心の痛みも悲痛な叫びも届かない。 「私には名前はありません、私は御主人様の『奴隷』です!」
『奴隷』の白く傷んだ翼がジルにダメージを与える。 その攻撃は実態的にはひ弱だがジルの精神には異常なダメージを与える。
「はるかぁ! 私を忘れたの? あなたの事も、私の事も!」 いつの間にかジルの目から涙がこぼれる。
「私があなたと会ったのは初めてです… そんなことよりも私は御主人様に対する罪を償うためにご命令を全うしなければなりません!」
『はるか』の虚ろな眼には何故か信念がこもっていた。 これを行えば主は微笑むだろうと『はるか』は愚直にも思っている。
「ジル! なんで攻撃をしないの!?」 使恩の声がジルの獣耳に届いた。
(攻撃する? アイツを? 天使にされて、奴隷って呼ばれて、ボロボロなはるかを?) 使恩の言葉はジルの心を激しく突き刺した。
「ボロボロの友達を攻撃するなんて…できないよぉ!!」 突如ジルの心の壁は砕かれ泣き出した。
「御主人様のために、あなたには少しだけ寝かせてもらいます」 止めと言わんばかりに『奴隷』は残り少ない体力を全て使うつもりでジルに飛び掛った。
(やめてぇ! こないでぇ! これ以上やったらあなたがしんじゃうよぉ!!) そう思った瞬間、ジルの思考は停まった。
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そして、ジルは無事だった。 いや、はるかの攻撃が突然止まったのだ。
「……?」 ジルの思考は再起動した。 視界に前のめりに倒れた『親友』の姿があった。
「はるか? はるか!?」 ジルは『はるか』を抱える。
しかし、『はるか』の口から放たれる言葉は、ジルにとって残酷のものだった。
「御主人様…笑ってくれたら…いいな…」
『御主人様』が微笑む所を想像して、はるかは名前を知らない人虎の腕で息を引き取った。 過労死である。
「…………はる…か…?」 長い沈黙からジルは我に戻る、目の前には冷たくなった『はるか』が映る。
そして、ジルは立ち上がった。 怒りと憎しみを糧として…
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 御主人様とやら出て来い! ぶん殴ってやる! はるかに謝れぇ! ガアッ!ガアアッ!」
最後は言葉になっていない言葉を喚き散らして、ジルは怒り狂いながら剣を闇雲に振り回す。
使恩は怒り狂うジルを静止させようと抑える。 「ジル!やめて! お願い!!」
雄たけびを上げるジルを静止させながら使恩は自分の無力さを呪った。
(「いたぶってあげる」っていうのはこういうことだったんだ…) 使恩は敵となった行方不明者の言葉の真意を知る。 いたぶるのは心のことだったのだ。
「デロォ!デテコイ!ガルアァ!!」 使恩の事など見えてないというかのようにジルは獣のように暴れた。 「ジルゥ!」
「そんなに出ろって言うんだったら、出てやるわ 今すぐね!!」
行方不明者の声が結束の千切れた二人の耳に届いた。 しかし、二人はその声の場所を見つけられなかった。
なぜならその声がした途端、一つの閃光が二人を襲ったのだから……。
この二人はなんて脆いのだろうとアマネは思った。
『奴隷』を出した途端、ワータイガーの方が戦意を失ったのが不思議でならない。
アマネは本来優しそうな使恩に対して精神攻撃のつもりで死に掛けの『奴隷』をブレイクしたのである。
だが、予想は180度に傾いた。 (まあ、結果オーライと言ったとこかな?)
アマネが『奴隷』以外の味方の姿と気配を消すように改造した『ステルス・システム』で姿を消した後、
ジルと『奴隷』が戦っている際にエナジーをチャージし、味方が復活するよう待機していた。
そして、『奴隷』の死でワータイガーが狂い始めた際に 力の強い味方を再ブレイク、そしてシューティングセンスで止めを刺したのであった。
その際、メタトロンは再ブレイクしなかった。 彼女の力はあまりにも弱かったからである。(まあ、それ以外にもあるが…)
呼び出した味方の天使は『奴隷』を除いて全員送還した。
(まったく…デートの後に派手なドンパチとは参ったなぁ…) 狐色の頭を掻きながらアマネは、まるで死んだかのように横たわっている使恩とやらのポケットを弄る。
ポケットには、四枚の白いカードと一枚の緑のカードがあった。 他にもオルタレーションがあったが、イレイザーのアマネにとっては不要なものでしかない。
(あった、あった! 忌々しいEGOのカードは『後』で『任せる』として、ワータイガーの方は…)
そこまで考えると、アマネは白いカードをポケットにしまい、緑のカードを別のポケットにしまった。
突然ジルは何かに呼ばれたかのように目を覚す、彼女の目に見えたのは自分が黒い電流に捕まっているように縛られていた自分。
そして、骸の様に横たわっているパートナー、既に死んでいるかつての親友…。
「おはよう」 「!?」
ジルの耳に『御主人様』とやらの忌々しい声が聞こえた。 しかし、その声は先程の挑発的なものではなく、『天使のように』とても優しい声。
ジルは キッ! と睨む、しかし、『御主人様』はたじろぎ一つしない。
それどころか、「怖いなぁ、別に殺そうだなんて思ってないよ」と敵意を向けるジルに諭すように語りかける。 しかし、そんな言葉がジルに通じるはずが無い。
「私の親友にあんなことしたアンタなんか信用しない!」 とジルは抵抗する。
(あんなにメイドとは思えないくらい綺麗だったはるかを、あんなボロボロの天使に変えた奴を信用できるか!)
ジルは『はるか』の言う『御主人様』に何が何でも抵抗しよう、そう思っている。
「親友? ああ、あの奴隷の事?」
アマネは『奴隷』の事を今頃思い出すかのように微笑む。 ジルにとってその態度は親友の侮辱にしか聞こえない。
ジルは骸となった親友を思い出し、拳をきつく握り締める。
「アンタはアイツに笑ったことがあったの?… アンタは私が倒れている間にアイツに笑ってくれた?」
アマネはジルの問いに答える、
「それは笑ったわよ あの程度の言葉で勝手に許してくれるって思いこんだ、あの馬鹿な奴隷をね!!」
(馬鹿にした態度で、笑ったって言うの!?…)戦士であるジルにとって、それは死者を侮辱する行為の一つである。
その血も涙も無い残忍な返答にジルの怒りは爆発した。
「ふざけるな! はるかはアンタの笑顔が見たくて、あんなボロッちぃ体で戦ったんだ! そんなはるかを褒めもしないで笑ったってのか!
このクズ! 外道! アンタには血も涙も通ってないのか!」 ジルにはその天使の翼も偽りに見えてしまう。 アレは悪魔だと思う。
しかしアマネは、ジルの口から発せられる罵詈雑言を『大人』のように受け流した。
「やっぱり、あれだけ見たら私が悪者だよね…いいわ! 教えてあげる、あの奴隷は私にひどいことをしたの!」
ジルはその言葉を真っ先に否定した。
「そんな!? アイツが何をしたっていうの?!」
ありえない、ジルの思考はこれに尽きる。
しかし、ジルの返事など聞かないというかのようにアマネは続ける。 しかし、
「あの奴隷はね大事な親友を探していた私の心を利用して、自分の人形にしようとしたの…」
そこまで言うと、アマネの声は怒りと憎悪で満ちる。
「だから私はアイツを奴隷天使にした! 死ぬまで私に尽くすようにね!!」
そして、アマネは先程取り出した緑のカードを取り出した。
「そ、それはシオンの…」 「あなたたちが倒れている間に使えるカードは全部貰っておいたわ」
そして緑のカードに黒い電流が纏わり付いた。
「うっ!」 ジルは突然体が火照るのを感じた。 体にまでカードに走っているのと同じ電流が纏わり付いていた。
「でも、探していた親友にようやく再会できて、私は優しくなった アイツの時は例外だったけどね…
あなたは優しいから天使にしてあげる… 私の子供にね!」
アマネがそういった途端、ジルに走る電流の威力は強まる。
「いやだぁ… アンタなんかの子になんかぁ… ううっ!」
「安心して、あの『奴隷』みたいにはしないから… 私の優しさ、いっぱい上げる!」
アマネは手に持っているカードに送っている電流の威力を最大にした。
そしてジルの意識が吹き飛んだ。
ジルは夢を見ていた。
―あれ? わたしどうしたんだろ?
そう思った途端、ジルはまるで日向ぼっこをしているような暖かい感覚を覚えた。
―ふにゃあ、すっごいあったかぁい… おひさまのにおいだぁ…
しかし、その暖かい感覚はジルの体に纏わり付いていた。 ジルは次第にそのことに気づく。
―あったかくて、すっごいきもちいい… なんだかねむいよぉ…
そのぬくもりは次第に太陽の恵みからジルが大好きだった母親の香りのするゆりかごのようなものに変わっていった。
―すごいここちいい、なんだかママのこもりうたがきこえる…
子守唄は幻聴である。 しかし、そんな幻聴が聞こえるくらいに、ジルは心地よい感覚に浸っていた。
―はあ、ママにいっぱいあまえたいよぉ…
突然まぶたが重くなるのを感じた。
―ふあぁ…ねむいなあ、ん〜…おやすみなさぁい…
そして、ジルは心地よい夢の中で眠っていった。
そして現世、
意識を失い倒れていたジルに異変が起きた。
「ふ、ふにゃぁ〜」 可愛くていやらしい鳴き声を上げて、ジルは覚醒する。
「はっ!はにゃぁ〜ん!」
バサァ!!
恍惚の表情で鳴き声を上げるジル背中から鳥のような赤白い翼が勢いよく飛び出した。
「ふにゃあっ!、にゃあ!」 完全に目覚めたジルは眠い目をごしごし擦る。
銀色の甲冑、薔薇の紋様の付いた衣服、翠色の長髪、そしてネコ科とは思えない形をしたこげ茶色の獣耳と猫らしい長い尻尾はそのままだったが、
背中には少しだけ緋色の混ざった白い翼が生えており、以前まで緋色だった瞳はアクアブルーに変わっていた。
その姿はどこぞの熾天使に少しだけ似ている。
天使になったジルは何を思ったのか突然、きょろきょろと辺りを見回す。
アマネは疑問を感じた。 (まるで猫みたい… さっきまでの覇気も消えてるけど…)
ジルの水色の瞳に、ジルの豹変振りに戸惑うアマネが映った。
「にゃ!」 そしてジルはアマネの方に甘えるように飛び込んだ。 「わっ!」 その衝撃で、アマネは後ろに倒れた。
「ママぁ…あったかぁい…」 ジルは自分の顔をアマネの胸にうずくまり、すりすりと両方の頬で擦り付ける。
突然の豹変にアマネは戸惑う。 まさかこうなるとは思っても見なかったのだから。
(『奴隷』にやらなかった優しさも入れたから、何らかの副作用で幼時退行したのね)
自分に甘えるジルを可愛く思ったアマネはジルの後頭部を優しく撫でた。
それからしばらく、
「ジル、そろそろママの家に帰えろうか?」 アマネは母親のように優しい声でジルに呼びかける。
「うん! かえるー」 ジルは『母』であるアマネと『たくさん』遊んだせいか、綺麗なロングヘアーが少しだけくしゃくしゃになっていた。
『家に帰る』という名の撤収を試みようとする前に、ジルは一つの亡骸を見つけた。 黒いボロボロのメイド服を着た天使である。
「ママー、このひとだれ?」 ジルはその天使を指差した。 それがかつての親友だったということを彼女は覚えてはいない。
アマネは心の裏で「ザマを見ろ」と言っているような表情を秘めて、ジルに優しく微笑む、
「その人はね、ママにひどいことをした人なんだよ」 と答えて…。
ひどいこと、ジルにはその『ひどいこと』の具体的なことは分からなかったが、直感的に酷い事をされたのだと理解する。
すると、ジルはメイド服の天使に向かって歩みだした。 しかし、その後の行動は残酷なものだった。
「えいっ!えいっ!」 ジルはそのメイド服の少女を何回も踏みつけたのだ。 子供はある意味残酷である。
その光景を見たアマネは何かが満たされたのか、ジルを呼んだ。
「ジルー! 帰ろう!」 ジルを明るい声で呼ぶアマネの腕は、捕獲対象の使恩を抱えている。 呼ばれたジルはメイド服の天使を踏むのをやめた。
そして、アマネ、ジル、使恩は『ここ』から『消え』た。 『和泉はるか』という名前があった黒いメイド服の少女とアマネの中にあった黒い獣を置き去りにして…。
イレイザー地球攻撃部隊アジト、人類改造室(元人体実験室)、
そこで一人の天使が『生まれた』。 アマネが天使になったときと同じ方法で。
「気分はどう? 使恩」 アマネは新たなる同胞を温かく迎えた。
「とてもいい気分です、天使になってすごく気分がいい… 胸の中のものがすっきりした感じです」
嬉しそうに答える使恩の背中には、左右に一つずつ白い翼が生えていた。 人間の頃は黒だった彼女の瞳の色はルビーのような赤だった。
「それは良かったわね、あなたのカードを渡すわ」 アマネは四枚の白いカードを渡す、
「ありがとうございます 早速、彼女達を天使にしますね」 「わかったわ、それが終わったらあなたには向かって欲しい惑星があるから早めにね」
そして、アマネは改造室を後にした。
「ママ〜っ!」
隊長室に入るや否や、アマネはジルに手厚い歓迎を受けた。
ジルは黒い隊長服越しにアマネの胸を頬で擦る。
「ジル、いい子にしてた?」 「うん!」
アマネは翠の髪をやさしく撫でた。 その姿はまさに『親子』だろう。
アマネのジルに対する態度は『奴隷』がいた時とはまったく違っていた。 そう、それはいつものアマネである。
「そろそろママはクミちゃんの部屋に行くから、ジルはついていく?」 「うん!」
ジルは元気に答えると、アマネの背中にくるりと回った。
「じゃあ、行こう!」 「うん!」 そして二人は総参謀室に向かっていった。
アマネは幸せだった。 大事な親友がいて、自分と親友の間の子供がいて、一人娘がいる、
あの時の『奴隷』みたいに裏切るような者はいない 大事な人がいる幸福をかみ締める。
しかし、『奴隷』と共に置き捨てたはずの彼女の中の黒い『獣』は、実はまだ生き残っており、アマネの心の中に小さく眠っていた。
その『獣』が目覚めるのはアマネの心の中の平穏が破られたときかもしれない…。
【終】
以上で投下終了です。
なんだか大分重い話になってしまいました。
この作品、実は書く予定は無かったのですが、そういやはるかのセリフがなかったなと思い、
マッハで書き上げました。 金曜日から…
アマネの黒い部分とメタトロンの心情、ジルの堕ちをメインにしたため、クミとメタトロンの出番は減らしました。
シオンの心理描写と堕ち過程無し、四名の使恩の仲間は出番なしについては…勘弁してください。
余談ですけど使恩の名前はちょっとだけネタがあります。
それと、何でジルを落としたのかって? それはジルが俺の好きなカードの一枚だからです。
でもジルの堕ち前のキャラが全然オルタのキャラと違うなあ、凛々しいイラストだったせいか…
せめて堕ち後だけはオルタに似せたつもりだけど…
393 :
献血の紅:2008/05/18(日) 22:22:43 ID:svNdQCSn
>>379でアクエリアンエイジオルタナティブが抜けてましたorz
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
|______|_____|
| 三| _ _ |三 !
| 三| 三シ ヾ三 |三 |
| 三′ .._ _,,.. i三 |
ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.|
', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ
i,ヽリ ,' : !. |f ノ
ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ
| _ _ イ l エロなしSSとな?
l ,ィチ‐-‐ヽ i /、
゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\
| \ ー一 / / _,ン'゙\
,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
_, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
|______|_____|
| 三| _ _ |三 !
| 三| 三シ ヾ三 |三 |
| 三′ .._ _,,.. i三 |
ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.|
', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ
i,ヽリ ,' : !. |f ノ
ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ
| _ _ イ l エロなしSSとな?
l ,ィチ‐-‐ヽ i /、
゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\
| \ ー一 / / _,ン'゙\
,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__
_, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
俺は悪堕ちならエロは無くても良い派だな
>>396に同意やなあ
エロスの背徳感と悪堕ちの背徳感がイコールで結ばれるような
別にあっても無くてもいいとは思うけど
板的に無いと文句言う奴が出てもしょうがないぞ
とゆうワケで献血の紅氏GJだったという事
GJ!!
流れを切っちゃうんだが
悪堕ちはね・・・王道がいいと思うんだ
淫魔化、洗脳による悪魔化、いいよね。
FFなんかの二次創作だとキャラがわかってるから、尚更いい。リディアはすごくGJだった。
ただ・・・・・・・・な。
ここだけは、同志がいることを願ってるんだが、洗脳による悪魔化や淫魔化するときは
そこの描写をこと細かに記述して、悪コスの状態なんかも細かに書いてもらえたら、
ぶっちゃけエロなんかなくていい。
いや、その描写が俺にとってのエロなんだ・・・。
♪BGM 「私だけの十字架」 /歌:F.チリアーノ
リディアがセシルに横恋慕してるっていう解釈は、昔からたまに見かけるけど、最近、同人誌でも多く見かける気がする。
DS版で、そういう描写があったのかな?
有ったはず。たしか追加されたメニューでの独り言会話だったかな。
「やっぱりセシルはローザの事を…」とかそんな感じの台詞がちらほら。
>>400 激しく同意。
淫ではなくシチュに萌える派だな
マンガとかアニメとかでこの悪堕ちはダメってのある?
俺はコロコロでやってたボクラの太陽のアルニカがダメだと思った
だって元々は吸血鬼だったんだぜアイツ…
駄目出しは荒れるもとだと思うんだな
409 :
407:2008/05/19(月) 21:38:07 ID:B24kHg36
とりあえずエロ悪堕ちもので二次元オチはNGってことで
あまりにも強引で理不尽で笑えるならアリかもしれない
基本的には頑張ってる悪役には報われて欲しいけど
>>400 こんな美しい詩のような書き込み
初めて見た。
SかMかで結構変わってきそうな気がする
Sはあくまで自分(主人公)が女性を支配したい、もちろん寝取られはNG
Mは女性の悪堕ちによるギャップを第一に考え、寝取られにもわりと寛容みたいな感じで
だったら俺がMということになるな。
>>404 さんくす。なるほどね〜。
まあ、カインと違って、幼少時代に和解したし、その後、守ってもらったりしてたから、幼女心に、そういうのもありだったんだろうね。
>>413 MだとMCされてるキャラに感情移入してる、支配されたい系の人もいるんだぜ
>>416 もちろんMCされた女性キャラに連鎖でMCされたいってのもあるよな?
みんなに聞きたいけど
好きな悪堕ちキャラって誰?
俺はジブリール3のブラックアリエスが好き
>>421 エロゲならジャスティスのスワン
一般ならヴィルガスト
ルシーズ(1の方ね)
プリンセスクラウンのエリエル姫
ルシーズもいいよなぁ
ルシーズかぁ・・・
ここの住人はみんな好きだよな。
既出かも知れんが電脳遊戯でググると幸せになれるかも・・・
自分も
>>416に呼ばれた気がする
悪堕ちではないが、スト2Vのチュンリーだな
作画がアレだったのが残念だ…
あとはZMANのアジャンタもいいよ
まあつまり人形化万歳ってことです
427 :
献血の紅:2008/05/20(火) 21:44:56 ID:86b43XlJ
どうもこんばんは…献血です…
とくめーさん、申し訳ないのですが
昨日保管庫に上げられた狗と壺の欲望ルートのラストが途切れています。
最後の部分は
>>144に投下済みなので
狗と壺の欲ルートの最後のところに
>>144の部分を入れてください。
>>144の名前の欄に献血とだけ入れてしまったために
こんなことになってしまい申し訳ありません
>>140 >>143 >>144 >>145に献血と書いているのは全部俺ですので…
長文すみません…
>>421 難しいな。
これが一番てのは決められないけど
エビルハルナ、ジェノサイドエンジェル久遠、ブレイブストーリーのオンバ憑依カオリ
あたりかなぁ。
フェニックス一輝みたいだ
ダーキュリーとジャスティスブレイドのフェニックス
あとアニメのチュンリーもかな
>428
悪堕ちはないな…快楽で性奴隷に、ってかんじだ。
>>425 展が抜けとる
ケータイサイトだから絵がちっちゃいんだよなー
色んなキャラにルシーズの鎧を着せるアイデアはいいと思うんだが
・・・ていうかやはり美智子からはじまる連鎖堕ち?
ピクシィミサ
初代式神の城の敵はある意味みんな悪堕ち、男も女も「あしきゆめ」に憑かれてる状態なので
ラスボスはプレイヤーキャラの一人の恋人だし
だが七夜月幻想曲だけ非アーケードなのでプレイしてないからわかんね
なるほどなるほど。
シューティングだからなあ・・・・。難しそうだ
シチュ好きの俺は、保管庫にある堕天の冥星が最高すぎて、
毎日一回は読んでいます
七夜月は基本的にはアドベンチャーらしいんだけどな。
むしろその動画のおかげでシューティングパートがあることを今知ったよ。
つか、wikipediaによれば
>またコンティニューする度にライフやボム数が増える、敵が弱体化するというシステムになっている。
だそうだ。
……もっとも、式神の城それ自体を悪堕ち目的で手を出すのはあんまりお薦めしないんだが。
>>439
式神の城まったく知らないんだが、なんか笑っちまった
微妙に会話かみあってねえとか、なんでシリアスなシーンで「たん」付け?とか、疑問がどんどん湧き上がって来るぜ
俄然、興味がわいた
>>443 あ、期待しちゃ駄目なんか・・・(´・ω・`)
二作目、三作目ともにラストは主人公の身内が敵に回るが、たしかに悪堕ちって感じではないな
漫画、小説もあるので興味があればどうぞ、裏設定気にしなければそれなりに楽しめる
447 :
330:2008/05/21(水) 21:28:53 ID:GM/mPMjg
随分と遅くなった。
もはや忘れている住人の方がほとんどだろうが
>>329からの続きを投下する。
317の尻尾の先端が、めりめりと内側から音を立てて捲れ上がっていき、
中から湯気を立てながら、男性器のグロテスクで、醜悪なパロディが現れる。
「ひ・・・っ!」
血管を浮き立たせながら、ビクビクと打ち震えるソレに、297が恐怖の声を漏らす。
317の意のままに動くソレは、291の目の前で軽くおじぎをして見せたかと思うと
鎌首をもたげる蛇のように、尾は297の下腹部にするすると近づき、布地越しに割れ目をこすりつける。
「・・・傷口から少し入っただけでそんなになってしまうのに、中に思いっきり注がれたら、どうなると思う?」
297の耳元でそう囁く317。これからちょっとした悪戯をするよ?といった、軽い調子の言葉。
だが、尾の魔薬の効果を身をもって味わった297にとって、その言葉は、死刑宣告にも等しい。
「い、いやぁっ。いやぁぁっ、やめてぇぇっ!」
子供のように泣きじゃくりながら、297は嫌々と首を振るが、本当はわかっていた。
哀願も懇願も一切聞き入れられることがないのは、分かりきっていたことだった。
そして・・・・・・
ずぶっ ずぶずぶぬぶっ・・・・ビゅるルるる゙るる゙っ!
「ひっ あ、あああア、あああ゙あアーっ!?」
たった数度の往復で、尾は絶頂に達し、収縮した先端から、劇薬にも等しい淫液が297の中にぶちまけられる。
焼き串を突っ込まれたかのような凶悪な絶頂とともに、297の胎内が激しく収縮する。
「うあああっ 297の狭っ・・・また出・・・んぐうううっ!w(びゅくる゙るるっ!)」
「駄目え゙ええっ、やめてえエえっ、やめて317ちゃ・・・んひぃあああアああ゙ァあっ!?」
欲望の赴くままに腰を動かし、297の中に己の分身を何度も突き入れる317。
それはまるで、残忍な飢えた肉食獣が、極上に美味な獲物を生きながらに引き裂き
血の一滴も残さずに啜り喰らうにも似た、淫糜にして凄惨な光景だった。
夕暮れから、夜が深まりいくまでの時が流れた。
317によって、有らん限りの悲鳴と嬌声を奏でさせられた297の姿は悲惨だった。
前後の花を散らされた上に、本の上でしか297の知りえなかった事、そしてソレ以上の事さえ何度も強要された。
317の言葉の一言一言が、297の精神を毒し、その心はヤスリに掛けられるように丁寧に、徹底的に削られていった。
もはやヒューヒューと口笛のような呼吸音を漏らし横たわる、壊れかけの肉人形。それが今の297の姿だった。
「・・・そろそろ頃合ね」
297の肉体を隅から隅まで味わいつくしていた317の唇が、いよいよメインディッシュだと呟く。
その周囲をいつしか、独りでに蠢く血を思わせるような有機的で、禍々しい文様の群れが、床と空間のいたるところを取り巻き、覆い尽くしている。
「この紋呪は、相手の心が萎え衰えきっていなければ効果を及ぼさない・・・本当は、貴女の心をここまで追い詰めたくはなかった・・・」
幾ばくかの悔恨を表情に込め、横たわる297を見やる317。
人間の身体に、遺伝子レベルでの呪印を刻み込み、その肉体を魔物へと再構成する儀式装置。
それが、この有機的に蠢き、暗黒色の輝きを放つ魔法陣の正体だ。
魔方陣の一部の文様が、邪悪な百足の蟲のように297の身体に這い上がり、291の身体に絡み付く。
変貌は劇的に訪れた。
めきっ、めりめりっ、ぱきっ
「う・・・あっ、ぁぁぁ・・・っ?」
側頭部で、黒い硬質の突起物が、297の皮膚の下から隆起し始める。
肩甲骨の、側頭部の皮膚が腫れ上がるかのように膨らんだかと思うと、そこから317と同様の・・・
だが、生まれたばかりの雛を思わせるような、控え目の翼と尾が、皮膚を突き破り生えてくる。
蛹の皮を突き破る成虫の動画を、早送りで見ているかのような光景だった。
ただし、もしソレが完全に生まれ落ちたならば、毒々しくも美しい羽を持つ、極彩色の毒蛾となることだろう。
「さあ、一緒に堕ちましょう297?。心の殻と、人間の殻を壊して、貴女は生まれ変わるの・・・それはきっと、最高の気分よ?」
呪いによって身体の構造を書き換えられていく297を嬉しそうに抱きしめ、317は生まれ変わろうとする297を祝福する。
まるで母親が子供にするように優しく愛撫し、向こう側へと誘惑する317の暖かい手。瞳。唇。
その誘いに、もはや瞳のハイライトの消えかかった297は・・・
ニア 【誘惑に屈する】
【懸命に抗う】
>>421 3発売したのかと思っちゃったじゃないかヽ(`Д´)ノ
【誘惑に屈する】
ニア 【懸命に抗う】 ぴっ
「だ・・・駄目・・・っ 駄目ええええええええええっ!」
イ ャ ボ オ オ オ オ ン ! !
魔への書き換えが完了されようとする寸前。ギリギリの瀬戸際で、僅かな正気を掻き集めた297は
自分の中に残る、有らん限りの力を振り絞り、317を呪いごと突き飛ばした。
「!? アッー!」
その衝撃はすさまじく、呪いを構成する紋はバラバラになって砕け散り、油断して無防備な317の身体を
壁ごと吹き飛ばし、木材の柱と、アバラの骨を何本もへし折らせた末にようやく止まる。
「か、はっ・・・! ・・・291っ、まだこれだけの力を・・・っ!?」
最後の最後に及んで、自分を拒まれた事と、291の未知数の力に驚愕を隠し切れない317。
あちこちを激しく打撲した身体をなんとか抑えながらも、ふらふらと立ち上がるが、認めざるをえなかった。
たったの数瞬で、己の身体が満身創痍にまで追い込まれたということを。
「・・・くっ! 297! 絶対に・・・絶対に手に入れる!その肉体も、その心も全部私のっ!私のものおおおぉおおっ!」
あらん限りの情念と妄執を込めて317はそう叫び、漆黒の羽を広げて闇の向こうへと飛び去った。
「・・・317・・・ちゃん・・・」
疲労と倦怠に心も体も浸かりかけながら、力なく317の名前を呼ぶ297。
(ああ・・・まぶたを開けているのも・・・瞳の焦点を合わせるのも、今こうして考えていることも・・・皆億劫だなぁ・・・)
そして、海底の奥底に沈みいく難破船のように、297の意識は、闇の中へと沈み込んでいった・・・。
それから・・・唐突に3ヶ月の時が流れた・・・。
『317?ああ、あのツマんねーSSを書く職人だっけ?』
『知らネ(゚A゚)。相手にされないんで別の掲示板にでもいったんだろ(pgr』
あれから291は、317の姿を追い求めて、幾度となくググり、詳細キボンヌし、あらゆる掲示板を探し回ったが
317の行方も、彼女のものと思しきSSも、見つかることは決して無かった。
『それよりもお前さん風呂上りだって?写真とメルアドうpキボンn』
「氏ねよ下半身直結厨(カタカタ)、と・・・・・・はぁっ」
確認ついでの書き込みで、やはり無駄だということを「確認」する。そんな繰り返しのネットサーフィンの日々。
PCを消し、凝り固まった肩と目を揉み解していた297は、ふと姿見の前に向き直る。
「・・・・・・」
そうして、鏡に映った自分の裸体を、297はなんとも言えぬ表情で見やる。
そこには、風呂上りで火照った自分の姿があり
そして、その四肢と胴には、血行が促進されたことによって浮き上がった。禍々しい蟲の群れの如き文様があった・・・。
呪いは、完全に無効化されたわけではなかった。一度その身に食い込んだ変貌の呪い。
それは、297の身体に刺青のように食い込み、ゆっくりと・・・だが確実に侵食を続けている。
気の緩んだ瞬間、眠りにつき、意識の薄れゆく最中にそいつらはざわめき、297の意識に囁くのだ。
求めろ 求めろ 求めろ ただひたすらに・・・と
抗い続けるのは容易な事ではない。
気がつけば、己の内股を、透明な雫の筋が伝い落ち、呼吸が荒くなっている。
真夜中のベッドの上で、求める人の名前を呼びながら、ひたすらに自慰をしている自分がいる。
この囁きに自分が屈する日がくるのは、そう遠いことではないだろう・・・・・・。
「・・・317ちゃん・・・」
ぽつりと呟く297。鏡の向こうの自分の瞳は、月の光を反射して煌めく湖のように揺らめいていた。
「・・・・・・?」
ふと、背後から風の吹く気配を297は感じた。
鏡越しに背後を見やると、吹き込まれた風に煽られて、カーテンがふんわりと揺らめいている。
何 故 ?
297は、ただそう思う。
窓は閉めきっていたはずなのだ。
「・・・・・・」
高鳴る胸に手を当て、おそるおそる297は、ゆっくりと背後に視線をみやる。
「・・・・・・あっ・・・」
その姿を目に認めた297が浮かべたその表情は、僅かな怯えと、ほんの少しの諦観。
・・・そして・・・紛れもない歓喜であった・・・・・・。
THE END
イ ャ ボ オ オ オ オ ン ! !
で腹筋崩壊した
>【誘惑に屈する】
>
>ニア【懸命に抗う】 ッぴっ
ちょ 正解ルートっぽいのを選んでるのに結局BAD END
>>457 必要なフラグが立ってなかったんだろ
あるいは親密度が足りなかったか
最後どうなったかよくわからんのだが
317が夜這いかけにきたってことでいいのか?
>>457 BADENDじゃないこれは立派なTRUEENDだ
もちろん上の選択肢を選べばHAPPYEND
きっと上を選んだら二次元エンドだったんだと思う。
きっと「二人の思い出の場所イベント」を発生させてなかったに違いない。
戦いから数日後に主人公がそこにいくと、悪堕ちヒロインがいて
「やっぱりここに来てくれると思ってた」とか言いながら最終決戦の流れになる。
ところで、二次元エンドってなんだ?
>>462 どう見ても堕ちきってるのにご都合主義で逆転するエンド
初期の二次元ドリーム系に多いのでこう呼ばれる
類義語にイヤボーン
>>463 サンクス。
自分もググって調べてみた。
色んな意味でヒデェ。全国1千万の悪堕ちファンに対し何たる仕打ち。
>普通の少年少女が危機に陥った際、「いやーっ!!」と叫んだ時に秘められた超能力が発揮され、
>敵が「ボーン!!」と撃破される展開のこと。
の後
> イ ャ ボ オ オ オ オ ン ! !
を再確認して吹いたwwww
>467
全力で支援
>ちょ 正解ルートっぽいのを選んでるのに結局BAD END
悪堕ち END =BAD END。そう思っていた時期も自分にはありました。
・・・今の自分?
「生まれ変わったような気分ですわ」
ちなみに
>>467は虹裏の悪堕ちスレ。
弾幕薄いよ なにやってんの
471 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:29:54 ID:mTQanMJM
はらへた
472 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:30:15 ID:mTQanMJM
お腹が空きました
473 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:30:37 ID:mTQanMJM
ままーお腹がすいたよー
474 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:31:00 ID:mTQanMJM
食事の時間はまだですか
475 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:31:35 ID:mTQanMJM
お腹がなっていますので食事の準備を
476 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:32:12 ID:mTQanMJM
何とか言うか客人を空腹で待たせる物ではないな
477 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:32:37 ID:mTQanMJM
そんな訳で食事を持ってきたまえ
478 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:33:33 ID:mTQanMJM
こんな物が喰えるか!
これだから私は人に食事に誘われるのは嫌なんだ
人を誘っておいてゴミを進める
479 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:35:02 ID:mTQanMJM
それと犯罪者と犯罪行為の恩恵受けて馴れ合ってる屑は氏ね
犯罪行為の恩恵受けて私堕ちちゃうのぉ・・・らめぇ!
まで読んだ
>480
荒らし厨にふれちゃだめ!
こっちまで荒らし堕ちになっちゃうから
>>467にはってある画像みてておもったんだが
プリマヴェールとアイサイガーの悪堕ちっていい?
プリマは青の子の悪堕ちはかなり良いぞ。
でも赤の子の方は期待ハズレにも程がある。
アイサイガーの悪堕ちはオマケ程度。
最新作の悪堕ちは期待できそうだけどな
時間も時間だし・・・誰かがまとめを上げてくれる事を夢見つつ寝ます
プリマは青がよくて赤がいまいち
アイサイガーはおまけ程度で月末発売は期待大ね
ありがとさんー
パートに出た人妻が悪の組織の女戦闘員になってしまうっての悪くないね。
ヒロインとは言えないかも知れんけど。
>パートに出た人妻が悪の組織の女戦闘員になってしまうのって悪くないね。
良いかどうかは年にもよるがな・・・ 『 4 0 代 後 半 』 とかなあっ!
パンチパーマの戦闘員のおばちゃん「最近腹がたるんできてねぇ」
サンダル履いた戦闘員のおばちゃん「あらやだ。この服コルセットが見えちゃうわ」
怪人より迫力ある戦闘員のおばちゃん「ちょっと!戦隊の人!もっと優しく叩きなさいよ!」
俺が言ったのは舞方氏の作品のことだったんだが、それは確かにいやだなぁ。
悪のオヤジ幹部「覚悟することだトシアキ戦闘員・・・どんな美人の女戦闘員も
時が経てばいずれはババァ戦闘員n(ゴガッ!)ブベラッ!?」
悪のオバサン戦闘員「ちょっとアぁタ!?何ヒトの悪口を言ってんのよ!?
これ買い物リストのメモだから早くいっといで!」
悪のトシアキ戦闘員(俺の悪堕ちヒロインの夢が、音を立てて崩れていく・・・)
「どうして10年前に悪に寝返った義母さんがあの頃の姿のままなの!?」
「悪のアンチエイジング技術を舐めるんじゃないよっ!!
悪の脂肪吸引に悪のボツリヌス菌注射! 悪のDHC化粧品! まだまだあるよ!!
今ならお試し無料お試し期間もあるわけだが、試してみる気はないかい!?
組織の調査で夫と夜の生活が御無沙汰だとはわかっているしねぇ!!」
「くっ……!! 精神攻撃とは卑怯な!! (屈しちゃダメ……ここで流されたら思うツボだわ!!)」
>>484、
>>485 最新作のアイサイガーが期待できるってことかな?
アイサイガーのCGをみたらなんか機械みたいなので悪に洗脳されてるみたいなのはよかった
あら、アイサイガーの超ネタバレのとこ見たら
いつの間にか悪コスが出てたんだね
テーマが家畜化でヒロインたち含めた全人類家畜化ってのが敵の目的で
ピアスをつけた相手を家畜化したり焼印を押した相手を家畜化したりとそそられる単語が多い
吸血鬼もいるってのもいい
家畜化した人間も使える奴なら怪人に改造するらしいし
ヒロインも二人ほぼ悪堕ち確定だしなかなか期待できる
確かに期待できそうな感じだよな
これで地雷だったら俺プリマヴェール以外
いい悪堕ちゲームしらないぞ
これって前作にも悪堕ち要素ある?
俺はやってないけど某MC系サイトのレビュー見るとアイサイ2作目が結構良さげっぽい
とりあえず設定とCGが気になったので3作目は買うつもりだ
プリマは悪堕ち以外でも純粋にゲームとして面白かったな
フレアの調教がたるかったけど
なんでみんな赤の悪堕ちは不評なんだ?
>>502 青は堕ちた後に手駒として使える
赤は堕ちたら終了
だからでない?
おぬし、プレイしておらんな?
>堕ちたら終了
ならまだ良かったんだよ、まだ。
赤のガッカリ感はそんな次元じゃないんだ。
つまりだな・・・
堕ちない。
なん・・・・だと・・・・
あ、教えてくれてありがとう
>>504 悪堕ちしない正義のヒロインなど
進化しないポケモンも同然よ!
・・・いやまあ、進化させない方が可愛いけどさぁ
エロゲだとくのいち咲夜のマルチエンドが結構いい感じのものがある
悪堕ち的には同社のヴァルキリーよりこっちの方が嵌まってる
ふたばにいた80歳の猿がFBにいるそうです。
寝ぼけて不思議なこと書いた。
例のふたばのスレでサルベージした奴を例によってFBに挙げといた。
別にヴァルキリーは悪堕ちじゃなくないか
>>510 1は悪堕ちないな2は・・・ビッチ堕ち?
脳内保管でなんとかした
フタナリ化で悪堕ちは二人同時に捕まえた場合のみ有効だよね。
片方が気丈で強情でなかなか、心を折れない場合に仲間に犯させるってシチュは精神をボロボロにして追い込むには絶好の手駒になるし
>フタナリ化で悪堕ちは二人同時に捕まえた場合のみ有効だよね。
いやいや、後から捕らえられた仲間の前に
先に捕らえられていた、フタナリ改造&調教済みの仲間達を引っ立ててきて
フタ化の凄まじさと、これからの自分の運命を暗示させるというのもヨイ。
「あみゃぁぁぁぁっ もっとぉ、もっとちんこゴシゴシひゅるのおおおぉぉ〜っ」
「んひぃぃ゙ぃぃっ ちんぽ白濁汁吹いちゃ(ぶびゅる゙びびゅ゙っ)きゃへええぇえ゙え〜っ!?」
「そ、そんなっ、あれほど身も心も強かった仲間が、こうも容易くっ!?」
節子それフタ化やない、みさくら化や
517 :
献血の紅:2008/05/24(土) 18:15:20 ID:ZlTioCa5
どうもこんばんは献血です。
アニメ版DVDBOX発売記念と自分の息抜きに
デビルチルドレンの要未来の悪堕ち短編を投下します。
といっても今は亡きコミックボンボン版(あれは良い物だ…)の方ですが……。
KC3巻の最後の所からKC4巻の1話の間の話です
518 :
喪失の果て:2008/05/24(土) 18:15:59 ID:ZlTioCa5
ファイアーランド 突如として現れた天使軍によって、占領されてしまってしまった都市。
そしてその中にあるマモン城のある部屋…
「ぐっ!」
突如として起こったファイアーランドの異変でマモン城に飛ばされた要未来は
現在、二人の天使兵によって羽交い絞めにされ、地面に押さえつけられていた。 その光景はまるで犯人逮捕劇のワンシーンのようだ。
「大したおもてなしね…」
未来は自分を羽交い絞めにする兵に向かって舌打ちした。
しかし、兵士のパワーはそんなことなどお構いなく、未来の腕を締める手を緩めない。
そんな未来に背の高い男が現れた。 天使長ラファエルである。
「ようこそ、天使軍のアジトへ」
ラファエルの神経を逆なでさせる声が未来の耳に届いた。
「ふぅん、アンタが悪の親玉ってとこね…」
未来は負けじと意地を張る。
その言葉に『カチンと来た』のか、ラファエルは地面に突っ伏す未来の顔に自分の顔を近づけこう言い放った。
「てめぇ 自分の立場わかってんのか?」
この男、相当キテいる。 彼にはユーモアなどというものが分からないのだろう…。
グラサン越しのラファエルの目は子供など泣かせるほどだろう。
しかし、それよりも恐ろしく残酷な後景を目にした未来にとっては軽いものだろう。
519 :
喪失の果て:2008/05/24(土) 18:16:18 ID:ZlTioCa5
何とか理性を取り戻し、ラファエルはずれたグラサンを整えながらこう言った。
「まあいい おまえには色々とやって欲しいことが山ほどあるからな」
「はぁ?、私があんた達の言うこと聞くと思ってんの?」
嫌味の含んだ答えがラファエルの癪にさわった。
「ふっ、そんなことを言ってられるのも今の内なのだよ!」
しかし、ラファエルはなるべく冷静を保ってそう言った。
そして、彼は白衣のポケットから何かの小瓶を取り出した。
「何よそれ!?」
「この薬は人間の中の悪魔の血を天使の血に変える効果がある 簡単に言うと貴様を俺達 いや、『アレ』と同じにする薬だ」
「何ですって!!」
「なあに、これを打った後は自由にしてやるよ お前達、注射を打てるようにしろ!」
ラファエルの命令を聞いたパワーは未来の右腕の袖を捲くった。
未来は抵抗して大声で叫ぶ。
「クソゥ! 離せ!話なさいよぉ!!」
しかし、未来の叫びを彼らは聞かないふりをした。
「少々うるさいがすぐに終わる」
そして
「うっ!!」
薬の入った注射の針が未来の腕に突き刺さった。
520 :
喪失の果て:2008/05/24(土) 18:16:45 ID:ZlTioCa5
ラファエルと兵士が部屋から出て行き、その部屋には未来だけが残った。
「ぐっ…がっ!」 未来の口からうめき声が上がる。
未来は体が燃えるような感覚を覚えた。 そう、体温が異常なほどに上がっているのだ。
さらにそんな体から激痛まで走り始めた。
「がああああああっ!!」
未来は体から発する熱さと血が変えられる激痛に耐えられず叫び声を上げた。
そして、「う、うああああっ!!」 未来は頭を抱え始めた。
『それ』は未来の記憶にまで侵食を始めたのだ。
「いやぁ…、やめてぇ… これ以上忘れたくないよぉ…」
未来は自分の記憶が消される恐怖に涙を流す、しかし、『それ』はそんなことなどお構い無しに侵食してゆく…。
自分の事、死んだ母の事、パートナーの事、仲魔の事、ナガヒサの事、高城の事、そして刹那の事が『それ』によって消されていく。
かつての重いでも、己の使命も、何もかもが彼女の記憶から掻き消されていった。
背中の紋様も次第に消えていく。
そして、要未来はは全てを喪った。
521 :
喪失の果て:2008/05/24(土) 18:17:25 ID:ZlTioCa5
「調子はどうだ?」
それからしばらくして、ラファエルがこの部屋に戻っていた。
彼の言葉に未来の出した言葉は
「はい、順調です」 それだけだった。
その声色は氷のように冷たく、機会のように無機質。
表情は喪失の果てを見せる虚ろなもの。 そして瞳も虚ろである。
ラファエルは気づいた。 薬の副作用で感情が消え去っていることに
(ちっ、デビルチルドレンといってもあの薬の力に耐えられなかったか…)
そんな事を考えていたラファエルに未来はこう言った。
「ラファエル様 私に命令をください」
その心に関心したラファエルは考えた。
(この女感情だけでなく、記憶も消えたのか まあいい、『あの方』のように利用するまでだ)
そして彼は未来に命令する、
「わかった ではお前はここから来るだろう侵入者に備えて見張りをしておけ!」 「了解しました」
天使長の命令をを聞いた未来はこの部屋を出て行った。
そして、部屋にはラファエルだけが残る。
「フフフ…せいぜい足掻くがいいさ…」
そしてその部屋にはラファエルの笑い声が響いた。 まるで勝利を確信したかのように彼は笑い続けた。
一人の少年がこの城に一人で来るのは後の話である。
END
522 :
献血の紅:2008/05/24(土) 18:17:55 ID:ZlTioCa5
以上で投下終了です。
実の事を言うと女神転生はデビチルシリーズしかしたことがありません。 シリーズの中では白の書が好きでした。
ボンボン版はすごい思い入れのある作品なので、キャラのセリフはなるべく似せるよう努力しました。 まあ、微妙なのは自分でもわかってますが…
それとボンボン休刊はショックとしか言いようが無かったです。 俺も毎月買っていたもので……
余談 洗脳レナの服着せようと思ったけど、ナガヒサの事考えてやめちゃいました。
>>522 おお、デビチルの悪堕ちキタ
藤異秀明版デビチルはマジ面白かった
UMA大戦も読んでたのに・・・うっ(;ω;)
>>504 赤の恋人のウザさは異常
俺の中ではこいつのせいでプリマはかなりのマイナス
>>525 報告GJ
今後ともこのようなスレが立ったら是非報告お願いしたい
527 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:53:20 ID:mdQPx1M7
>>527 横からd
いまから光速でDL買ってくる!
悪魔と交渉して仲魔になってもらうわけだが
ネコマタとスライムを悪魔合体させる時、妙に興奮したりとか
サキュバスに、むしろ自分を仲魔にして下さいぐらいの勢いだったりとか
色々とエロい妄想ができるゲームだった。
交渉に失敗すると、逆に仲魔が寝返ったりしたら
このスレ的には面白いだろうな(ゲーム的にはアレだろうが)
オチはついてないが、これが本当の悪(魔)オチ・・・げふんげふん
>>531 ./ ./=/―-ミ ._|~`メ .| .| | ヽ
..ト / /乙r ´ ̄` '' 、|ミノ | .| | ヽ
. l:ヽ. l .r-‐-、.レヽヽ .| ィ ./ | l
l::::ヽ l { ◎ ) .ヽ v /! / | l
ヽ::::::ヽ. .l::::::: .乂 ノ 〉ヘノ / ノ .l l
ヽ ヽ、:::::ヽ!:::::::::::ミ、  ̄ ./彡 / ハ / .l
`~ 〈 ミ ゙ヽ、___ .,-、~.{ メ ./ l イ .l
__彡{ .ヽ,.> .ィ / .| ./lヽ l
, '''''ニニニ ‐ 、 ( !.l .ヽ ヽノ ./ | | / l ヽ .l
/゙v´~::::::::::::::`''´ヽ.i V \ ヽ/ / l | / .l l /
./:::r ::::::::::::::::::::::::::::::i.l ヽ l / /7ヽ 〈 レ l l /
i:::::/ .`''''´ `ヽ i .l /..- ´ l l / .l ./
迅 .〉! ! .f ~ ` ! / / l/
ゝ、゙ _ _ノノノ ィ´ / / /
ー-ニ二ニニ-彡 / / イ /
- .. _..ャ // ./ .| ./
` ‐ _,.. - ´ l .〈 /|./l ./ |./
|ヽヘ .ヽ レ ´ レ
|´ ̄ヽ .ヽ―---、ン´ ̄ ̄`ヽ
| ヽ <// ヽ
. V ヽ <
今回もzipでまとめが上がることに期待するしかない。
なんかさっきまでゲームの話だったけど、
ソルディバンは悪堕ち的にどうなんだろ?
悪くは無いぞ、メットが邪魔だが・・・
黒くしただけの悪コスがイマイチではあるな。
戦闘時はあれでも良いけど、普段は幹部用コス着用とかにして欲しかった。
司令は個人的にヒットだったな、悪コスもあったし
それとMAIKAのわりに絵が良かった気もする
あとは
>>536,537の言う通りかな
ペルソナドライバーとは違って、主人公が突然帝王になった小市民なのが良かった。
やっぱりただ悪いだけの奴より、こういう主人公の方が共感が持てる。
堕とされるヒロイン視点の悪堕ちエロゲが出て欲しい俺は
このスレでもかなりのマイノリティだろうな…
みんなthk
反応早いな
>>540 魔法少女沙枝というエロゲがあってだな
>>542 あれって面白い? 原作小説は大好物だったんだけど、
原作小説読んだからゲームはいいやって思ってやってないんだ。
ゲームはゲームで面白いならやってみようかな。
>>543 紗枝2はかなりいい。
悪堕ちの中でも陵辱での堕落落ちだが、あれはその悪落ちエンドのためだけに勝ってもいい。いや、買え
>540
まさにエンシェルレナ
ふたばの121146505453って
元ネタなんでしょうか?
そんな聞かれ方されても121146505453がなんだか解らんがな
>>539 だな。ジャスティスブレイドの大首領も同じ理由で好きだった。
突っ込むし、マニアだし、それなりに理想はあるし。
そういう本来なら不相応な小市民に気高いヒロインが落とされてベタぼれに
なるのも好きな展開だ。
美形キャラより普通以下や爺さんや怪物に堕とされた方が燃える。
>本来なら不相応な小市民に
>気高いヒロインが落とされてベタぼれに なるのも好きな展開だ。
何か悪堕ちというか、母性愛に目覚めてないかソレ?大好きだ!
>>549 超昴閃忍ハルカの絵に見えるが、確かあのキャラ片腕だったような・・・?
>>551 いや、それであってる
ってか>549は何でここで聞いたんだろな…
そういえばスレチだよな
554 :
549:2008/05/25(日) 23:12:14 ID:MjjR16IV
>>552 いえ、ふたばの方で聞こうとする度に落ちてしまったので(汗
>>551 ありがとうございました。
小学生はここに来ちゃダメだよ
そうだよ。せめて中学生からにしなさい。
駄目だ、すっかり洗脳されてる
でもホントにいそうだよ…<小・中学生
ゾッとする
小中からこんなスレ見てるって
どんな悪堕ちエリートだよw
>超昴閃忍ハルカの絵に見えるが、確かあのキャラ片腕だったような・・・?
ヒロインの一人の、スバルの事を言ってるんなら、隻腕であってる。
無くなった右腕のあった部分に、擬態型の触手を寄生させられた上
洗脳されて、主人公達の前に立ち塞がるルートがあるらしい。
悪堕ちさえあればエロくなくていいからと小中学生がいるやもしれん
だけど悪堕ちそのものがエロなので子供はきちゃダメだよ
でも、俺だってブラックレディや不二子でおにんにんおっきしてた
あるあるあるあるあ(ry
それにしてもおまえらよく双葉で該当スレなんかみつけられるよな・・・
あるかどうかもわからず全ページなんてだるくてみれないぜ
無駄にチンパン総理とか貼られてるし
>>564 無駄に長く入り浸っていると、少しずつ法則性が見えてくる。
jun鯖だとエロ関係のスレが多いとか
悪堕ちスレのサムネは、大抵青肌の女体の画像とかそんな感じで。
・・・俺も大概だなホント
>>559 いやそうは言うがな
俺は小学2年のときビックリマンで既に悪堕チズムを植え込まれて今に至るんだぜ?
小2で覚醒とかどんだけ遅いんだよw
俺は幼稚園で既に目覚めてたぜ!
生まれる前から好きでした!
コロコロよりボンボンに心を惹かれた少年時代。
>>566 いや、問題の焦点は、ココが18歳未満立ち入り禁止の掲示板なのだが
どうも
>>546が、発言内容からして小・中学生なのではないか?
という疑いが持たれてることで。
ビックリマンが放映されてる頃は、ネットなんて無かったし
小・中学生が安易かつ手軽にエロ画像を手に入れられる現状ってどうよ?ってことかと。
しかし、ビックリマンで悪堕チズムに覚醒とは、多分俺と
>>566は同年代だろうか。
とりあえず、そろそろスレ違い・長文&夜も深まったので沈黙する。
昔は男の悪堕ちでもドキドキしてこなかったか。
「洗脳」という言葉そのものにドキドキする
昔ボンボンのバトルドッジボールUの漫画で
洗脳されたロアが出てて消防ながら超ドキドキした
最後は戻っちゃうんだけど
ちゃーんと部下が居たりした記憶がある
>昔は男の悪堕ちでもドキドキしてこなかったか。
>「洗脳」という言葉そのものにドキドキする
自分はヒロインが大事なものを得るor守るために、仕方なく悪の軍門に下るってのがドキドキする
生活や肉親を養う為、僅かな報酬目当てにスパイ活動をやってるとか
事故で欠けた手足を元に戻してやると言われて、悪魔的な取引を持ち掛けられたりとか
その過程で、純粋だった心が悪に染まっていったり
「そんな約束知らんなぁ!」と約束を反齬にされるとなお良い
>男の悪堕ち
悪堕ちとは言えないかもしれないが、犬夜叉が妖怪化した時はゾクゾクした
男の悪堕ちなんてありふれてるだろ
洗脳→裏切りなんて手垢つきまくりの使い古された展開
578 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 07:44:57 ID:8Q9KV3mg
昔の作品だと「ミルキータルトの大冒険」だったかな?
小学2年生の雑誌で当時やってたけど
あれで目覚めた
洗脳モノでいうと、山文京伝の漫画がすごくツボだった記憶がある。
拘束された女兵士(?)が、延々と敵側の経典というか演説というか、をヘッドホンで聴かされ、
気がついたら口ずさむようになっていて、性快楽も与えられ、次第に……みたいな内容だった。
ぞくぞくしたなーアレ。
581 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 08:47:47 ID:8rX+R2ue
>>580 「id〜イド」ですね。山文京伝ものは、内容的にはツボのものが多いです。
絵がちょっと・・・ですけど。
>>573 俺も友達の家で読んでて
息子が痛いくらいに大きくなった
あれは幼稚園の頃だっただろうか・・・
シャドームーンがね、もうね
つーかこれ書き込むの四回目くらいだなw
話題ってループするね
皆洗脳されているからな
どうしてみんなループするの!もう止めてよ!!
むかしの皆に戻って!!!
>>587 ○ィオ「そこでちょいとよろけましょう
そうすると相手が前に出てくるから って私は何を…」
ダークエミィって何
エミィがダーク化したやつ
Bugってハニーのメガロム舞4622で目覚めた俺は少数派
>シャドームーンがね、もうね
俺もシャドームーン見てから「悪のライダー格好いーっ!悪って格好イーッ!」
って思うように・・・・・・あ、れ・・・?これ、ってひょっとし、て洗・・・の、う・・・?
・・・あ、あた・・・ま、が・・・・・・。
悪堕チッテ サイコー
>>586 そのタイトルの漫画?は知らないが、
>>578の言ってる漫画は実際にある。
というか未だに当時品が残ってたりする……
ジェットマンのマリアにときめいてました
実はですね、昔、天テレという某教育テレビの番組中の妖怪退治もののドラマで、先生が百足の妖怪に憑依されて、生徒の首に爪を刺して下僕にして、その生徒がまた他の生徒を・・・
ヒロインも堕ちた。
天才てれびくんは案外がんばってた
最近の特撮は悪堕ちが天然記念物になってるから困る
>>595 それずっと探してるけど未だに見つからん
598 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:32:21 ID:OA63Lus7
>>595 妖怪すくらんぶるの大百足ですね。わかります。
もう一度みたい。
あったなぁ・・・・
何故か先生と生徒が輪になってぐーるぐーる回って
大きなムカデになったシーンしか覚えてないが
>>595 アレはよかったな。悪堕ちといっても目にクマができるくらいだったけど
NHK教育に限らず、連鎖堕ちなんて今のTVじゃ期待できないし
俺は悪夢の王も見たいな
あの辺まとめてDVD化されないかな……
昔は特撮でも洗脳とか悪堕ちが毎週のようにあったからなぁ…。
操られるのは一般人だが、たまに主人公格がやられるんだよな。
とりあえず「シュシュトリアン」と「ナイルなトトメス」は覚えてるが、
他なんかあったっけ。
やっぱ悪堕ちものを集めていくと良いなと思うのは昔のやつばかりだな
あのわかりやすくて安っぽいメイクが逆に良かった
最近のでもデモンバスタークラブとかは良かったけど
ライブアライブで目覚めた俺としてはメイクとかの前に言動を気にするな
おしとやかな王女が下品な言葉を喋り裏切る姿など最高だ
俺は小学生の頃、仮面ノリダーを悪堕ちが楽しみで見ていた
>>571 正直、洗脳ネタなら男女問わず好きなので、女性キャラ限定で興味がもたれ
ている現状は残念。
異性や同性の問題じゃない、洗脳があるのがいいんだ。
幼稚園に小学何年生だか忘れたがそういう雑誌があってそれに載ってたドクターマリオの漫画で覚墜しました
クッパの投げたバッヂ?みたいなのでナースピーチとかが悪魔スーツになって
マリオを妨害…もう何ていうか暫く起き上がれなかったな!
>>607 俺もあれはツボだったな。
なつかしい…。
>>606 子供の頃は確かに男の洗脳もいけたなぁ。
シバラク先生とか。
>>609 シバラク先生はショックだったなあ〜ショックすぎてワタル2見るのやめた
虎王は平気なんだけどな
>>595 それ俺も探してる
1回ニコで妖怪すくらんぶるウプられてたけど、途中までで
その回ウプられずに削除されてたな
>>607-608 ボンボンのマリオだと、
ルイージが子クッパにへんなキノコ食わされて裏切るってのもあったな
あれなんか、頭が馬鹿になってとか変な説明あったな。
洗脳ルイージ。
>614
後、六つの金貨編の悪デイジーとかワリオランドのオリジナル展開とか…お世話になりました
>>612 先生堕ちのきっかけを作ったマーダレスはいまだに好きなキャラだな
その後もワタルを堕とそうと執拗に狙ってきたし、最後も健気だったし
ただ、最終回で唐突に生き返ったのは思いっきり吹いたが
小2のときFF4でラミアに誘惑されて裏切った(?)リディアがつぼに入った
あとドラゴンクエストアベルのなんとか
>>595 天てれは時々連鎖墜ちとか操りネタ使うよね
04年の黒ジョーキ編では
心の中の悪の部分を増幅させて下僕にして、その下僕がまた次の獲物を…
06年の夏のイベントでは子供の心をコントロールするチップを使って
操られた戦士に他の戦士を羽交い絞めにさせてまたチップを…
06年の教育フェアでも敵にあやつられた3人の戦士とバトル、、、
スタッフにそいうの好きな人がいるのかな
小説版のゴッドマジンガーの悪墜ちは素晴らしいぜ
一国の姫が敵に捕らわれて洗脳調教うけて妖魔になって
主人公の前に立ちはだかるんだが、その洗脳課程の心理描写が最高にいい。
623 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 14:52:04 ID:nhFYXW6S
最近は何だか悪堕ち絵も豊富になって来た感じだなぁ
>>607 実家にある。懐かしいな
コロコロのマリオくんでもたまに操りあったな
萌えにはつながらないが
>>595 男子便所で首にグサッてのは覚えてるなw
悪夢の王の芋虫はいまだにトラウマものだと思う
初期の頃に人間がテレゾンビ(の下僕?)にされるみたいな設定もあった気がする
なぜかカトちゃんケンちゃんゴキゲンテレビのスイカマンを思い出した。
>>625 >コロコロのマリオくん
俺が最初に集めた漫画だw
スーパーマリオくんか…。
握り拳の描き方が独特なんだよなあの漫画。
コロコロの漫画ってさ
月刊誌なだけあって連載アホみたいに長いよな
俺が消防の頃に始まったピッピの漫画なんてまだ続いてるし
ボンボンのビストロレシピの悪堕ちに小学生ながら興奮したのを覚えてる
ボンボンといえば超戦士ガンダム野郎のマインドコントロールネタ好きだったわ
洗脳マスク
ロボトライだったかな?呪文みたいなの唱えて技使うボンボンのロボットもの
ヒロインの子が洗脳されて攻撃的になってたのに萌えた記憶がある
名前とか格好とかシチュ覚えてないけどどんなんだったっけ?
あとバトンQとかも憑依あったよな
>>626 俺も芋虫は強烈に印象に残ってるよ・・・まさにトラウマ
ボンボンで大魔神のパロディみたいな漫画で、ヒロインの女の子が
強制的に大魔神に変身されられていたのには萌えた
あの漫画また読みたいわ
>>626そう、そうなんだよ。首だよ、首に爪。紫の爪。揉んで、揉んで、ぷすっ。あれは脳内補完ですげー使える。未だに。
639 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 03:37:04 ID:mNzhcqXO
紫の爪ってだけでもう・・・あっ・・
ごめんあげちゃって・・
話を聞いているだけでも凄そうなな。
一度も見なかったことが悔やまれる。
まあでも、妄想ばかりが膨らんじゃうと、いざヤァァァト実物手に入たときに
実物見てorzってことがよくあるよね。
なまじっか古いから思い出補正もされてるだろうしね
647 :
646:2008/05/28(水) 20:33:56 ID:vpO+gpqy
そういえば以前ロックマンゼクスの悪堕ちSSがあったな
この絵を元にして続き書いてくんないかな
パンドラの悪堕ち(Σ側堕ち)も見てみたい
ロックマンも萌えゲーになったんだなあ。
ま、だがそれがいいんだけどね
650 :
646:2008/05/28(水) 20:50:38 ID:vpO+gpqy
聞いてくれ!
保管庫の画像版におかずが落ちてたんだ。
それは、とてもとてもおいしゅうございました
そういや、ここに投下されるSSって大体力に魅入られたとか洗脳系の悪堕ちだよな。
俺としては二次ノベを筆頭にしたエロによる堕落落ちのが好みなんだが、俺みたいなのは少数派なのか?
一作に割く文量とエロの個数の関係上、つい前者に寄りがちになってしまう
別にエロシーン一個で即堕ちもいいんだが、書いてる内につい謎パワー入れたくなっちゃうのよ
楽だから、そして書いてて楽しいからw
SSってほとんどが短編だから、限りある描写のなかで
書き手が堕ちに説得力を持たせようとすると洗脳系になりやすいのではないかと
逆に大作作ろうとした場合、メインのエロに入る前に作者が力尽きるなんてのもよく見かけるし
行数ないと堕ちる前と堕ちた後を表現しにくいから辛いだろうな
>>654 おまえ、なぜ俺の今の状況を知っている!
うん、初めてかいててわかったがエロ落ちやろうとするとなんでもかんでも混ぜたくなるな。俺にはできそうにない。無念
変化にエロスを感じてください
って、それじゃダメだよな…
それは読み手にキツイ要求かもしれん…
>>654 なんか途中で書かなきゃいけないんだけど書きにくい場所とかに
ぶち当たると物凄く停滞しちゃうんだよね……。はあ。
>>654 なんとかエロにたどり着いたけど
振り返ってみたら… というのもあるな
トホホ…
エロ堕ちはビッチ臭くていやだ・・・・
ラングリッサーの続きを待ち望んでるのだが
作者さん停滞中かな・・・。
>>646 SSの続きもあればそれ系統の絵もかなりの量があったりする
吸血鬼キャラ好きだから吸血鬼系の悪堕ちならエロなくても全然いけるな。
元々人間だったのが人外の力を得て人を捕食する側に回るのって素敵。
そういう描写だけでもゾクゾクする。
___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
. /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/ ,!
. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i 断 だ ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i る が ,!
. /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ ,!
. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
. /;:::::/ ::. ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
/i!:::::iヾ-'、::.. '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.` .: ,;:' ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ ..: ,;:'' ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
``ヽ.、_ ¨` ,:' (_r:,!
``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
``ヽ,!
>>664 あらら
大変だとは思いますが、
無理せずマイペースに頑張ってください。
気長にお待ちしてますね〜。
個人的にはエロはあっても無くてもどっちでも良いな
どうしてもエロがほしかったらこのスレ以外にいくらでもあるし
>>687様、お、お願いです!
なんでもします、しますからっ、詳細をくださいぃ!
おかしくなっちゃうよぅ!
>>669 悪堕ちは俺の中ではれっきとしてエロ要素。間接的にエロスを感じることは当然として、直接的にエロが盛り込まれていると尚美味しい!
>>670 俺と一緒に落ち着こうか
ディープキスだけで悪堕ちっていいのかな。
思いついたから、初めてエロ小説を書いてみようと思うんだけど。
674 :
673:2008/05/29(木) 01:06:18 ID:4mmhq7Oo
間違いました!!
>>627ではなくって672さんです。
住民はすでに洗脳済みのようね
>>638 それで常に首もと、掻いてるんだよな操られた奴
>>663 ちょ、中途半端で止めるなw
これからが本番っぽいのにw
数あるシチュエーションの中で、悪堕ちSSは特に書きにくいSSだと思う。
堕ちる前後のギャップをしっかり描写しないといけないし、
外見・心理的な変化も想像力豊かにならないといけない。
これがエロシーンと直結していればまだしも、両者を関連付けるためには作者の発想が必要となるし。
>>642 不意打ち的なボーナス感は狙って手に入れた作品では絶対に得られん物だしね
682 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 16:46:25 ID:JaUTGIr6
パンシャーヌってMCネタあったんですか?
あるっちゃあるな
娘が操られる丘ダイバーの話とか
でもまぁ、あれはあぁいうシュールな番組だから・・・
今日出たDSの無限のフロンティア買った人いる?
スパロボ系ってほぼ毎回洗脳あるから、今回もあるのかな?
あるなら買おうかな
いつもよりかなりシリアス分薄めっぽいから洗脳は期待薄かな
ムゲフロと言えばこないだナムカプやったんだが結構良かった
ユーリ、ユーニとかアマゾーナとか
>>686 三人とも最初から最後まで洗脳されてるから元が分からないのが難点だけどね
立ち絵は虚ろ目だし台詞も操られてる感じなんで脳内補完すれば結構良い
ナムカプ俺も持ってたけど売っちゃったな、売ったことを今更ながら後悔してるよ、また見つけたら中古でも買うかな。
無限のフロンティア欲しいけどDS持ってねぇよ、何でDSなんだよ、PS2で出せよバンナム。
スレ違いなレススマンm(_ _)m、ムゲフロがPS2に移植されるのを願いつつカキコ。
>>684 えっとね、そのね、うーんとね、守天が楔石に操られてるって言うか影響受けてた
守天を知らない人へ
守天は上半身ほぼ素っ裸でおぱいを鎖で隠したキャラだよ
最近 読んだ悪堕ちモノの エロ小説で
「イレイザー凛音」ってのが面白かった。
・・・いや、悪堕ちっていうのかアレは・・・?
確かにヒロインが敵の方に寝返って、敵の子供を生んだりとかはするが
どっちかというと、ヒロインの所属していた組織の方がよっぽど●●●だし・・・う〜ん?
けど 面白かったんだよ本当に。
ちなみにイラストは「呉マサヒロ」氏。
「姫∽神2/1」とかのキャラ描いてた人。
勝手に4倍しちゃダメだろ
>>684 一瞬何のことか分からんかったが
自分のヤラかした事に気づいてしまったジーザス。
誤 : 「姫∽神2/1」
正 : 「姫∽神1/2」
確かに4倍だなガッデム。
ここでさらに、
>>694にレスするはずを
ミスって
>>684にアンカした事に気づき 悶絶する俺。
なんだ 今日の俺は、悪の組織に
「自爆装置」でも取り付けられたのか?
洗脳済みってことさ
でも野郎はいらないから
さっさと正義の味方にやられちゃえばいいさ!
正義の味方に『ヤられる』だと!?
ならば大歓g・・・ちょ この正義の味方 ガチホm
・・・アッー・・・
おまえらwww
>>698が体験したのは、洗脳ではなく覚醒であった。
後の
後の阿部高和である
ヒロインをヒーローに置き換えるとこうなるわけだ。
連鎖堕ちを考えると恐ろしいなおい。
一瞬801な板にも似たようなスレがあるのかなー、と想像してしまった。
>>704 あったけどDAT堕ちした
ちなみに俺、801板にあった悪堕ちスレのスレ名知らないんだ
706 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:53:24 ID:QUHAPyK+
>>489 戦闘員化には、二十代〜三十代半ば位が理想かと。
旦那が単身赴任中に悪の組織に狙いを定められて、拉致、洗脳という流れですね。
ヴァンプみたいになるんだな。
そういやアイサイガー出たね
709 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:04:09 ID:nzRB0ohJ
ビックリマンのヘラ→ダークヘラの悪落ちは
かなり抜けるんだが、洗脳前のヘラの作画が
71話と73話とじゃ、まるで別人かと思うほど似ていない・・・・ww
さっき、夢の中で大原さやかと田中理恵の声で
親友同士が、敵対組織に洗脳⇒悪堕ちして、
殺しあうというドラマが展開されたわけだが…。
田中理恵声はむしろ洗脳する側だろ常考
これは洗脳でもされてなきゃ抜けない
ふぅ
だが、過去の物品の脳内補完力は侮ってはならん…
最近、久しぶりにアマゾアムルを見てガッカリしたあの感じだな。
オマイら・・・・昭和アニメの洗脳の破壊力を知らんのか?
て言うか、73話じゃワンダーマリアはヘラにバッドガードタスクを
付けずに、ませいなんちゃらビームとかだけで洗脳しようとしたけど
何でだろ、もうバッドガードタスクの予備が無かったのかなww
71話でバッドガードタスク付けた時は「そのバッドガードタスクがお前の
悪の心を呼び起こすのだ!」って言ってたけど、あれは単に洗脳しやすく
するためだけかと思ったら、その後、タスクで気絶させられたりと
かなり、万能なアイテムに利用されてて萌えた。
あ、スマソ。洗脳アイテムフェチなんでな。
他に有名どころの洗脳アイテムって何があるだろうか・・・
平成悪堕ちの先駆者はダークフィービーでいいよね
>>718 ファンタジーゾーンのオパオパ父の体内に入ってた謎の生物
ヴィルガストのかぶと?
カーラのサークレット
デビル細胞
実際はあまり使われてないが
でかいカプセル(サイヤ人治療するやつみたいなの)
と
電極やらコードやらついたヘルメット(視界隠れるやつ)
FF6の操りの輪
追加報告
無限のおっぱいのおっぱい人魚のおっぱいも石ころにおっぱい操られおっぱい
洗脳チップ
とりあえずSDガンダムで多いと思う>洗脳アイテム
あともし騎士アレックスが女の子でだったらと思うと洗脳シチュないけどエロくなる…
スレ違いだったねゴメン。
SDガンダムね
ルナガンダムが兄じゃなく姉だったらと思うと残念でなりません
マイナーなとこでピアス
騎士ガンダムGP02が女だったら
エルガイヤー除いた機甲神が女だったら
エルガイムの主人公妹も洗脳されてたな
>>734 それ二次元ドリームちゃうわ
小説でエンドが複数あるってのはどうなんだろうな?
ゲームならオッケーなんだけど小説だとなんか違和感が…
>>735 本当だ。竹書房って書いてある。
道理で、出版社がキルタイムコミニケーションと説明して注文した時
店員が迷ってた訳だ。悪いことをした。
まさきみどりか
二次創作の時から知ってるのでなんとなく買っちゃう人だなw
ソウルキャリバーの聖女姉妹がイヴィル化するSSと絵を置いてるサイトを知ってる方はいませんか?
PCを再インスコする際にバックアップをするのを忘れてた…
>>740 過去ログ読め。そんでもってバックアップとっとけや
イヴィルキャリバーでググレ。トップに出るはず
>742
ソウルキャリバーかエッジかを選んでストーリー分岐するとか?
3のストーリー分岐の話を聞いてそういうのを期待してたんだけどなぁ
せっかくだから俺はこの赤い剣を選ぶぜ!
持つと焼死
アイサイよかった
味方二人敵化はメインルート強制で改造シーンが結構いい感じ
BADENDで全員同じ感じで改造されてってのもあった
その他各キャラBADもそこそこ
絵と設定がOKならかなりいいかと
連鎖堕ちが欲しかったんだがアイサイガー同士とか無くって残念
チェリーのバッドエンドルートは徐々に吸血されていきバンパイア化する展開で
個人的にはこの部分がいちばん良かった
>>アイサイガー
今日買ってきて今プレイ中
初めてこのシリーズやるが面白いね
特撮ヒーローのノリがベタで燃える
戦闘でカード使うのはもろ龍騎だな
まだ途中だから悪堕ちまでいってないが先が楽しみ
うーむ良さそうだな、注文して正解だったか
アイサイ本当に期待以上だった
仲間同士の連鎖堕ちはないが改造シチュは詳しくてかなりよかった
エロ堕ち好きにはもう最高過ぎてびっくりした
間違いなく自分の中でのナンバーワン作品になったぜ
くそう、みんな金持ちだな……。
低価格エロゲにしか手を出せないぜ……。
神はいないのか
神はいないけどガンダムならいるよ
>>752 何を期待してるのかわかるけど、やめようぜ
エロゲといえばバイブルブラックはどうなんだ?あれは悪落ちに入るのかな
あれも調教で悪落ちだから入ると思うよ
>>755 ごめん、結末の人格転移の方。単に2重人格になってるだけなんだけど…
エロアニメ版の最後とかグッときたなあ
悪堕ちでおすすめの小説とかなんかないかな?
とりあえず菊池秀行とか吸血鬼ものとか適当に漁ってみてはいるんだが
中々良いのがなくて
>>758 菊池秀行なら転校生(微妙にウロ覚え)がお勧め。
女生徒から女生徒に性器添いに転移する妖女が出てくる。
英雄伝説Y空の軌跡SCやってるんだけど
主人公(女の子)が敵の組織に誘われてて(断るんだけど)
どうせならそのままそっちに入っちまいなYO!!と思ってしまった
昔のラノベで富士見ファンタジアの
ダンシングウィスパーズに良い悪堕ちがあったような…無かったような…
>>761 ちょい人形化入っているけどあれはなかなかのもの
ただ、ここ10年近く新刊が出ていない。これからがいいところだったのに
なんとかしてくれ庄司卓
レイプや陵辱による調教や開発は洗脳が完了した後も続けるのが普通だよね?
万が一、洗脳が解けて離反しても身体は後戻り出来ない所まで堕ちさせれば
仕込まれた快感と長きに渡り化け物と蹂躙された結果、人間では満足できない身体になって
満足出来ない日々は少しずつジワジワと心と身体を狂わせ正気を保てなくなり
徐々に淫乱化が進行し最後には・・・・・って感じになるし
結局、無限のフロンティアで女キャラの洗脳はないって事でおk?
本当なら自分で買って調べようと思ってたが地元の店3件全部売り切れだったお
>>759 ふたなりだったら乾くるみの「Jの神話」だな
鎌田敏夫の新里見八犬伝
>>761 庄司卓自身は割と頻繁に新刊出してる。
(直近だと今年4月に「トゥインクル☆クロニクル」(ファミ通文庫)を出版)
ただ、ヤマモトヨーコを含めて富士見での動きが全くないんで、
(確認した限りで2001年12月のヨーコ最新刊が最後)
あそこと一悶着あった可能性が。
>>766 浜路は良かヒロインですたい
時代劇なら 六道慧の「くノ一元禄帖」シリーズ特にはごろも天女とか好きだ
ヤマモトヨーコ最新刊待ってたら高校と大学卒業してました
HPじゃ書いててそのうち出る出る言ってるのに全然デネー
そもそもあの人話し完結させたことあんの?
あかほりより酷い気さえするよ
ネット上だと洗脳モノと比べると調教悪堕ち小説やSSは若干見つかりづらい気がするので
それなら自分で書いてみよう!→
>>654みたいな状況
になるので商業誌や小説にはお世話になる
脳内補正って大切だなって思った
FBX氏のSSまだー
寄生スレに行くんだ。
やっぱ住人被ってるんだなw
俺も一回SS向こうに乗せ間違えた事が・・・
猟血、お待ちしておりまする・・・<(_ _)>
>>770 一応、あるよ。
ウィスパーズの元になったデビルスの方は一応完結
ただ、あっちはゲーム用に考えたのがボツになったので…。
という使いまわしなので、完結できて当然 とも言えるが。
ウィスパーズの方は、その時の思い付きを良く練らないで
書き続けちゃった…という所謂、風呂敷広げたけど畳めない
新人の良くやる失敗であぼーん。
まぁ、広げた風呂敷を畳むのが苦手なのは今も同じっぽいが
>>760 あのパターンで入ったら微妙に違う気もするが、何となく見てみたい気もする。
精液繭もう少し詳しくやってほしかったなー
>嗜好
>悪堕ち 女王様化 エロコス
>ボンデージ調の光沢 ケバい化粧
>本編でやって欲しかった変身シーン
作者HPから転載
紙媒体で欲しいけどもう無理っぽいな…
BOMEのフィギュアみてるみたいだ・・・
酷い等身バランスで萎える
ヤマモトヨーコと言えば小説は読んでないがTVアニメは観てた。
確か後半に綾乃がオールドタイマーとかいうのに覚醒して、
微妙に暗いデンパになった上にヨーコの敵に回ったよね?
最後の最後にはデコ娘も。
舞乙HiMEのオトメみたいな犯して中に出したら能力を奪えるタイプのヒロインって
能力を奪わずに屈服させて堕落させ悪堕ちさせるのは難しいよね
>>785 TVアニメ版ってそんな話なのか
小説版と全然違うなぁ
>>786 しかしこのスレの住人ならエロなどなくてもOKなはず
処女のまま悪堕ち、これだ!
・・・ていうか、男性の精液が体内に入りさえしなけりゃ、犯してもオケーだぜ、舞-乙
精液を出さないスレイブとかサイボーグ体とかに犯される分には問題ない
逆にいうと、精液が体内に入っちゃうと、アナルだろうが口だろうがアウト
機械姦の出番ですねわかります!
もちろん精液の変わりに媚薬
この絶対洗脳媚薬をくらえ!
>>787 舞乙シリーズは見たこと無いんだけど、文字通り処女じゃなくなると
無能力者になっちゃう、という事?
ランブルローズは一応全キャラにヒールverがあるから非常に良かったんだけど、
商品展開のまずさのせいで続編絶望的なんだよなあ…
>>790 膜は全く関係無い
力の源のナノマシンが精液に触れると死滅するだけ
ついでに一度でも体内に精液を取り込むと二度と変身できないだけ
>>791 成る程。…でもどっちにしろキスとおさわり以外の性的行為をしたらアウトじゃんwww
中古嫌いな人的には嬉しい設定なんじゃないかなあ。
いや、中出ししなきゃ大丈夫だよ
男性の精液に触れると体内のナノマシンが死んで変身したりできなくなるだけだから
>>788>>789みたいなのは全然オケー
百合カップルとか普通にいるしな
ニコニコにこのスレ系のアニメのシーン集めたのがあったけど
作ったのお前らか
ほんとおまえらはw
とりあえずOP抜いてはどうかな
part1のコメントが酷過ぎる…
ジョーク抜きで…
OPいらないだろどう考えても
所詮はマイノリティーですから
退かぬ、媚びぬ、省みぬの精神で悪堕ち街道を邁進すればいいと思うよ
うp主はここを見てるかどうか分からんが、超感謝するぜ
ジャンプのぬらりひょんの孫に期待
とりあえず日本語不自由なのをどうにかしてほしいわ>ニコニコの動画
GJと書きつつドン引きしてる俺ガイル
しかしなぜか見てしまう…!くやしいっ
一ヶ月ぶりの投下になります。猟血の7回目です。人狼ティオの秘密とかなんとか…
『猟血の狩人』第七回
満月の青い光が照らす小高い丘の上に広がる惨劇。
一人は、千切れた片腕の先と裂けた腹から血を滴らせながら、よろよろと今にも倒れそうな体をなんとか支えている。
一人は、喉笛をぱっくりと噛み破られ、つい今までぽっかり空いた喉から派手に吹き出していた血の海に横たわっている。
一人は、胸板に大穴を穿たれうつ伏せに横たわり、光を失った目を呆然と草の陰に埋めている。
誰を見ても、最早助かる術が見つからない致命傷を負っていた。
ただし、人間だったらの話である。
「ニース様ぁ…、アンナ様ぁっ!」
吸血鬼でも痛みを感じるということを実感しながら、リオンは親吸血鬼であるニースとアンナに足を縺れさせながら近づいていった。
「アンナ様、アンナ様!!」
リオンは比較的近くにいたアンナの頭を恭しく抱えると、その耳元で主人の名前を懸命に叫んだ。
「………」
が、アンナは虚ろな目をしたまま何の反応もない。
「しっかりしてください。アンナ様、アンナ様!!」
(自分を残してアンナ様が死ぬはずがない!死ぬはずがないんだ!!)
リオンはただそれだけを信じて、人形のように無反応なアンナをなんとかして呼び覚まそうと半ば涙声になって呼び続けた。
すると、
「………、ぅ ぁ…」
リオンの願いが届いたのか、アンナの瞳に微かに光が戻り消えそうなほど擦れた声が口元から漏れた。
「ア、アンナ様!!」
「ぁ ぁ…、リ オ…」
アンナが意識を取り戻したことの嬉しさにパッを顔を輝かせたリオンに、アンナは自分の顔を支えているリオンの腕を弱々しく握り締めた。
「リ オ … く、る……」
喉がぱっくり開いているからか、アンナはうまく喋れることが出来ず時々傷口からひゅーひゅーと空気が洩れる音がしている。
はっきり言って非常に痛々しい姿なのだが、それでもリオンは自分の主人が生きていたということだけで嬉しかった。
「よ、よかった、アンナ様…。アンナ様が生きていて本当に…」
「リ、リオン…」
その時、アンナとはまた違う方向から声が聞こえてきた。
「!!」
ハッとしたリオンが声がした方向へと振り向くと、今までピクリとも動いていなかったニースが必死の形相で顔をあげ
リオンを睨みつけていた。
「ニース様!ニース様も死んでいなかったんですね!」
「し、死んで、いなかったとは…、ご挨拶ね。ゴホッ、ゲホッ!!」
ニースはリオンへ苦笑を浮かべながら、血が混じった咳を地面へと吐いた。
だが…、リオンがそんな言葉を吐いたのも無理はない。
吸血鬼は、よほど力が弱っていない限り通常の傷ですぐに致命傷になることはない。
腕が吹き飛んだり腹が切り裂かれるぐらいはじっと安静にしていれば治るレベルだし
喉笛を食い千切られても速やかに処置をすればなんとか命は助かる。
807 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:26:44 ID:Bxw5ujDW
だが、心臓を貫かれた場合は別だ。
心臓は吸血鬼の最大の弱点で、ここを壊されたら吸血鬼は有無を言わさず死を迎える。
言い替えたら、心臓を壊されない限り吸血鬼は活動を停止することはないのだ。
(まあ、例え心臓を破壊され灰になったとしても血を捧げれば復活する可能性があるから『真の死』を吸血鬼が迎えるのは本当に稀だが)
そして、胸板のど真ん中を貫かれたニースはどう考えても心臓を破壊されたとしか思えなかった。
実際ニース自身もティオに貫かれた時は死を確信していたし、アレクサウスも死んだと思ったからこそ帰っていったのだろう。
だが、ニースは死んでいなかった。
ティオが打ち込んだ手刀はニースの心臓のギリギリ下を通過し、胃袋から背中へと抜けていった。
だからこそニースは胃を破って出てきた血で派手に吐血したのだが、心臓をやられてはいないので即死することは無かったのだ。
が、体の血の大部分を流してしまったので起き上がることはもちろん声を出すのもひどく億劫になっていたが。
「ハァ、ハァ…。リ、リオン…」
「な、なんでしょうか?ニース様!」
ニースは今にも消えそうな声でリオンに語りかけてきた。リオンも耳を澄ませ、必死に聞き取ろうとする。
「だ、誰でもいい…。いいから、一刻も早く人間を捕らえてくるのよ…
血、血が足りないの。早く血を飲まないと、私も、アンナも……」
そう、ニースの傷もアンナの傷も致命傷ではないが、そこからだくだくと流れ落ちる血と共に二人の生命力もどんどん枯渇していっていた。
このままでは二人の生命力は完全に涸れはて、死を迎えることになってしまう。
「早く…、私たちの中でまともに動けるのはあなただけなんだから……」
「!」
言われて、リオンは事の深刻さが理解できた。
動くこともままならないニースとアンナは、このままだと人間を襲って血を吸うことも出来ず、体の血を流し尽くして干からびてしまう。
(た、た、大変だ!)
「わ、わかりました!!で、でも!でも!!」
「でも……っ、って何が…!」
もう返事をする力すら勿体無いというのに、その場で慌てまくるリオンについニースは苛立った声を上げてしまった。
「でも!町の人間には『出るな』って言ってますから外には一匹の人間もいやしませんし
僕たちは招かれないと人家には入れないんですよ!どうやったら……」
確かに、昨日から町の人間には邪魔になるから夜は外に出るなと町長を通じて言ってある。
その結果、外にいる人間は絶無だし、家に入れろって言っても吸血鬼がうろついている可能性がある以上、入れてくれる人間などいるまい。
そして、吸血鬼には『初めての人家は中から招かれない限り入ることは出来ない』という決まりがある。
「どうしよう…、どうしよう……」
もはや泣き顔になってまごまごしているリオンに、ニースは口元を血で濡らしながら叫んだ。
「落ち着きなさい!あなたは一軒だけ中に入れる家があるでしょうが!」
「入れる家……?あっ!!」
ニースに言われリオンは思い出した。この町でただ一軒だけ、一度入った事があるために自由に出入りできる家があることを。
「わかったら……、さっさと 行ってきなさい…!」
「は、はい!」
リオンは慌てて頷くと、目標の家目掛けて足早に駆けていった。
とは言っても、リオンも相当の深手を負っているのでかなりゆっくりめではあるが。
「ふう……。相変わらずいまいち使えない子ね……」
リオンが去って再びあたりが静寂に包まれ、ニースは右腕を額に下ろして一息をついた。
「アンナ……、まだ暫く持つ?」
わずかに首を動かしてアンナを見ると、アンナは青い顔をさらに青ざめてはいたが、精一杯の笑顔を浮かべてこっくりと頷いた。
「そう…、リオンが人間を持ってくるまで辛抱してね。
そうすれば、たっぷり血を飲んで傷も直せるから……」
ニースの言葉に、声が出せないアンナは笑みを浮かべながらこくこくと首を動かしていた。
(…あまり長い時間はもたなそうね…)
ニースから見ても、アンナが相当無理をしているのは明らかだ。ただ、自分が見ている手前弱い姿は見せられないのだろう。
(ティオちゃん…)
808 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:27:44 ID:Bxw5ujDW
ニースは、自分達を一瞬でこんな目に合わせたティオの姿を思い浮かべた。
金色に瞳を輝かせ、銀色の体毛を月光に光らせ鋭い爪と牙を振りかざしながら暴力と殺戮に酔った笑みを浮かべ襲い掛かってくるティオ。
(あんなの……、ティオちゃんじゃない!)
ニースは認めたくなかった。いつも自分の近くにいて、時には血を分け与え、時には自分を守ってくれ、
いつかは自分と同じ吸血鬼になるはずだったティオが人狼となって自分を殺そうとしたことを。
だが、胸に開けられた大穴と目の前で死にかけているアンナを目の当たりにすると、それが現実だということを嫌でも思い知らされてしまう。
そして、突きつけられた悪い夢のような現実は、その原因となった吸血鬼に対する憎しみへと転換されていく。
「許さない…。許すものか…、アレクサウスめ……」
あの小生意気な金髪の少年吸血鬼の顔を思い出すたびに、ニースの心にどす黒い殺意がこんこんと湧いてくる。
今にも折れそうなニースの体と心を支えている一端は、間違いなくアレクサウスへの強烈な殺意だった。
「よくも、よくもティオちゃんを人狼に……、人狼に……?」
この時、殺意に包まれたニースの心に一片の疑問がわいて出た。
「人狼に?たった一晩で人狼にした……の?」
考えてみれば、ティオが攫われたのは昨日の夜。そしてティオは人狼になって戻ってきた。
人狼は吸血鬼と違い一晩で人狼に変わることは出来ない。前にも言ったが伝染病みたいなもので数日の潜伏期間があるのだ。
つまり、一晩で人間が人狼になることなど『ありえない』。
「どういうこと……」
ニースの猛りきった心が急激に冷静さを取り戻してくる。
よく考えてみれば、リオンとアンナに止めを指さなかった点も疑問だ。破壊衝動の塊である人狼が対象を破壊し尽くさないで
残すという点だけでも充分におかしい。
そして、確実に死んだと思った自分への一撃。
あれも、心臓を狙った一撃が寸毛ほどの差だが逸れて、結果自分は生き延びている。
さらに、自分の名前を呼んでおびき寄せた行動。
あんな回りくどいことは、人狼は絶対にしない。そんなことに頭が回らない。
ただ目の前のものを壊し、殺し、蹂躙する。それが人狼だからだ。
(もしかしたら…、ティオちゃんは純粋な人狼じゃないかもしれない……)
そのため完全に人狼に変わりきらず、僅かだが人間としてのティオが残っているのかもしれない。
だからニースの姿を見て僅かだが心の奥が逡巡し、心臓を狙った手刀がちょっとだけ狙いが逸れたのかもしれない。
これは推測でしかない。ただの希望的観測かもしれない。
だが、希望は出てきた。限りなく低い可能性だが、ティオを自分の手に取り戻せるかもしれない希望が。
「だとしたら……、ますます死ぬわけにはいかなくなった、わ……」
胸を襲う激しい痛みも、今となっては生きている証だ。絶望に光を失っていた紅い瞳に、僅かだが光が戻ってきている。
「リオン…、早く戻ってきなさい。
私は…、いつまでもこんなところでジッと しているわけにはいかな いの…」
ニースの瞳に、真上に昇った真ん丸の月が入ってくる。今夜はまだまだ長く続きそうだ…
809 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:28:45 ID:Bxw5ujDW
小さいながらも、人二人は優々と横になることが出来るベッドが置かれた個室。
開け放たれた窓からは、中天に差し掛かった満月の光が注ぎ込んできていた。
そして、その光にあてられながらそわそわする心を落ち着けるかのように窓枠に手を置いてじっと外を眺めている姿が一つ。
「遅いな…」
古城の主である少年吸血鬼、南天のアレクサウスは空を眺めながら花嫁の晴れ姿を今か今かと待ち続けていた。
とりあえず、田舎っぽい普段着ではこれからの祝言には相応しくない。
そのため、メイド達に花嫁のおめかしを頼んだのだが、小一時間経っても何の音沙汰もない。
だからと言って、いまさらこちらから花嫁の下へ赴くのは野暮というものであろう。
そんなお預けも出来ないようなガキの時代など、400年以上前に通り過ぎているし、アルマナウスに知られたらなんと言われるかわからない。
「こうやって待つのも…、愉しみのうちさ」
永い永い生涯、こうやって胸を高鳴らせる時間もそう多くはない。大概の時間は無味乾燥な現状の通過でしかないのだ。
そう考えると、昨日から自分に突っかかってくる若輩の吸血鬼との戯れはなかなか愉しかった。
あそこまであからさまに自分に感情をぶつけてくる相手にはここ数百年会ったことはなかった。
実を言うと、ああもあっさり殺してしまったのが少し勿体無く思えてきたりしている。
「もう少し、じゃれあってもよかったかな…」
向こうも不老不死の吸血鬼。あのまま生かしておいたらこれからの数十年〜数百年は時折刺激的な日々を味わえていたのかもしれない。
でも、過ぎてしまったことは仕方がない。
「ニース…だったかな。君が残してくれた人形を使って、君の代わりにこれからの生を愉しませて貰うよ」
吸血鬼の人生は永い。毎日とは言わないまでも人生にある程度のメリハリが無いと、心が磨耗して擦り切れてしまう。
花嫁を漁るのも自分に適度な刺激を与えるのが目的だし、今度はティオという格好の玩具も手に入った。
彼女の戦闘能力は過去に作った同種の人狼と比べても際立っている。これを使わない手は無い。
「そうだな…、手始めに花嫁達と一緒にあの町の人間全員を皆殺しにしてみようかな。一体何時間で片がつくんだろう…」
期せずして、アレクサウスはニースと同じ事を頭の中で思い浮かべていた。本当に不幸な町である。
そして、アレクサウスがいかに効率よく人間を殺すかの算段を立てているとき、ドアをこんこんとノックする音が聞こえてきた。
「アレクサウス様、花嫁様の用意が整いましてございます」
メイドの声に、アレクサウスの顔がパッと輝く。
「あっ!! よし、入れ!」
色々な考えに心奪われていて、図らずも今日の本命を失念していた。
アレクサウスの声にドアが軽い軋んだ音を立てて開かれ、三人のメイド、メイ、クゥ、ミミに連れられて花嫁装束を
施したリムが部屋の中に入ってきた。
「主様、これでよろしいでしょうか?」
三人メイドのリーダー格であるメイが、リムの手を取ってアレクサウスの下へと導いてくる。
リムは長い髪を後ろで束ねて黒のレースで形を整え、黒を基調としたウェディングドレスを全身に纏っている。
手には紅いバラの花束を一抱えし、金製のアクセサリーを所々に散りばめている。
散々待たせただけあって、その姿は正に吸血鬼の花嫁にふさわしいものだった。
「……、素晴らしい」
その出来にいたく満足したアレクサウスは、リムの手をそっと握るとその手の甲に軽く口付けを交わした。
「あっ…」
アレクサウスの唇が肌に触れた感触に、リムは幸せそうに顔を赤らめた。
「よし、お前達は下がっていい。これからは、僕と花嫁の二人だけになりたいからな」
アレクサウスの言葉に、三人のメイドは深々と頭を下げると音も無く部屋の外へと出て行った。
薄暗い部屋の中に残ったのはアレクサウスとリムの二人だけ。
「………」
アレクサウスをじっと見るリムの虚ろな瞳が艶っぽさを増していっている。
一旦吸血の快感を骨の髄まで染み込ませられ、今またあの時の快感を味わうことが出来るという歪んだ期待が
心の中でどんどん大きく膨らみ、弾けそうになっている。
「ああ…、主様。この時をどれほど待ち焦がれたことか……」
「僕もだよ。こうして、君の血をゆっくりと堪能する時を待っていたんだ」
810 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:29:44 ID:Bxw5ujDW
自分より背が小さいアレクサウスに、リムは腰が抜けたかのようにくたっと全身の体重を預けもたれかかっている。
込み上げてくる期待とアレクサウスの甘い言葉に、すでに腰が震え上がり体を支えることが出来なくなっていた。
「君は僕の110人目の花嫁に選ばれるという栄誉を手に入れた。その体も、心も、血も、全て僕のものになるんだ」
「はい…。私の体も、心も、血も、全て主様の所有物です…」
アレクサウスのものになるということは、リム自身が吸血鬼になることだ。もちろんリムはそのことは理解している。
主様に全てを捧げ、主様と同じ存在になり、主様のために生きる。
なんて素晴らしいことだろうか。
リムに吸血鬼になることへの恐怖、嫌悪はもはや無い。むしろ、一刻も早くなりたかった。
アレクサウスと同じ存在になり、同じ世界を生きたい。同じ世界を見たい。同じ嗜好を味わいたい。
「主様…、早く、早く私にその牙をください。私の血の全てを、啜り取ってください…!」
興奮で荒い息を吐くリムは、今すぐにも吸血をしてもらいたく頭を捩ってアレクサウスの噛み跡が黒々と残る首筋を
アレクサウスの前に曝け出している。
「はやく…、はやく、してください…。もう、私我慢できません……っ」
吸血を求めるリムの顔は完全に紅潮し、汗と涙と涎でぐしゃぐしゃに濡れている。
(これはこれで見ていて面白いけれど…、さすがにこれ以上待たせたら可哀相かな)
リムがこのまま壊れる様も見てみたいような気もしたが、アレクサウス自身もそろそろ血の渇望に辛抱がたまらなくなってきていた所だ。
アレクサウスは目の前でビクビクと震えているリムの真っ白な首筋につぅっと舌を這わすと、ドクドクと脈打つ
頚動脈の辺りに二本の牙をちくんと触れさせた。
「ああっ!」
牙が肌を食い破る期待にリムは感極まった嬌声を上げたが、牙は肌をちくちくと刺激するだけで刺しこんで来る気配は全く無い。
「ど、どうし…」
愉悦とも嗚咽とも取れない顔をしたリムが不満の声を漏らした瞬間、
ズズッ!
「ふわあぁぁっ!!」
アレクサウスの牙がずぶずぶとリムの首筋に沈み込んでいった。
突然の不意打ちに、心の緊張の糸を緩めていたリムは首から流れ込んでくる魔悦を加減することなく心で受けてしまい
一瞬目の前が頭で弾けたフラッシュで真っ白になってしまうほどの衝撃を受けた。
「ひあ、ひぁぅ!うわあぁぁっ!!」
アレクサウスの喉がごくり、ごくりと鳴るたびにリムの喉から歓喜の悲鳴が洩れ出てきている。
(ふふ…、焦らしたかいがあって血も命もいい具合の味わいになっているね)
人間の気持ちの持ちようで血の味が変わるのがわかるのか、アレクサウスは久しぶりに味わう『いい味』の血を
口いっぱいに堪能していた。
『とてもいい味をしているよ。僕の、僕の………』
ここで初めて、アレクサウスはこの目の前の花嫁の名前を知らないことに気がついた。
別に花嫁と言ったって惚れた腫れたのものではない。適当に、器量のよさそうな若い人間を選んで血を吸って虜にしただけのこと。
『花嫁』で個人識別は容易だし、特に名前に拘泥する言われもない。
が、花嫁の名前を知らないというのもやはりあまり勝手はよろしくない。
『花嫁…、君の名前ってなんていうんだい?』
「ああっ……、リム。リムですぅぅ〜〜〜っ!!」
吸血による沸きあがるような快感に蕩けまくったリムは、感極まったかのような上ずった声で自分の名前を叫んだ。
『リムか……』
自分の花嫁の名前を確認したアレクサウスは、つぷっと牙をリムの首から抜くと、そのままリムをベッドの上にそっと乗せた。
「ふわぁ…っ。主様ぁ、もっと、もっと吸ってくださぃ…
私の血を、命を、全てを吸い尽くしてくださぁい……」
吸血の悦楽に完全に酔ったリムは、ベッドの上で芋虫のように体をくねらせながらアレクサウスに喉首を晒し続けている。
そこに、上着を脱いでシャツのボタンを外し、チラリと素肌を晒したアレクサウスが覆い被さってきた。
「ああ、吸ってあげるよ。この上でリムの体を、存分に嬲りぬきながらね…」
アレクサウスの手がリムの体のあちこちを弄りながら、その牙が再びリムの体内へと埋められていく。
「あぅーーーっ!!」
アレクサウスによるリムへの吸血鬼なりの婚姻行為は、まだまだ入り口に入ったばかりだ。
811 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:30:44 ID:Bxw5ujDW
「………」
メイド達によって掃き清められ、与えられた自室でティオの顔は真っ赤に染まっていた。
アレクサウスの使っている部屋はここから50メートル以上離れているはずなのだが、人狼になって相当に鋭敏になった
ティオの聴覚は、アレクサウスとリムが発する衣擦れの音をはっきりと捕らえてしまう。
最初の方こそ、主の営みを盗み聞くのは趣味が悪いと枕を頭から覆い被せベッドの中に突っ伏していたが、耳に入ってきた
妄想を刺激し過ぎる音は、静まり返った空間の中でティオの心に悶々とした思いを膨らませていった。
ぐちり、ぐちりとリムの血がアレクサウスの口と擦れあう音。
血を吸われる気持ちよさに上げる獣のような咆哮。
体が触れ合うたびにギシギシと古いベッドのばねが軋む音。
後で『嬉しいご褒美』が待っているティオにとって、それらの音はあまりにも蠱惑的だった。
姿が見えず音だけという状態が、ティオの脳内で自分がアレクサウスに睦みごとを行われているような妄想を浮かび上がらせる。
(あ、主様があんな感じで私の体を求められたら……)
ドキドキと胸が高鳴るティオは、いつの間にか包まっていたベッドから顔を出し、人間ではありえない距離の盗み聞き
のために全神経を耳へと集中させていた。
(……ああっ、アンッ!アウゥッ!!)
そのうち、向こうでは行為も本番に入ってきたようでリムの声もベッドの軋み音も激しさを増していっている。
「……… あぅ…、主様ぁ……」
それらの声や音を仔細漏らさず聞き入っているティオの顔はまるでのぼせたようにポーッとなり、金色の瞳の
焦点は遠くを見ているかのようにずれている。
もじもじと太腿を擦りあわせている下半身は、いままで感じたことも無いほど熱もっており、触れて欲しい
触れて欲しいとティオに訴えかけてきている。
「うぅ…」
自らの心の声に従い、ティオは恐る恐る右手の先を自分の太腿の間へと伸ばしていく。
そこはいつの間にか指先で感じる熱でも分かるくらいに熱く潤んでいた。
「あ、主様……」
本当は、この熱く滾りきったところに主様のモノを深く埋めてもらいたい。
下のモノで貫かれ注ぎ込まれるのもいいし、上のモノで刺されて吸われるのもいい。
「主様ぁ、主様ぁ」
ティオの右手の指が、こんこんと泉が湧き続けるところへと埋められていく。
ぐちゅぐちゅと泡が潰れるような音が狭い部屋の中に鳴り響いていく。
(今この指は主様のモノだ。今私の中をかき回しているのは主様なんだ!)
「主様、主様ぁ!」
次に左手の指先が、弄りまわしている右手のほうへと伸びていく。
鋭く伸びた指先の爪が、ぽってりと赤く充血した入り口に触れ、ズブリと深く刺し込まれた。
つぅっと赤い血が爪先から流れ、シーツに赤い染みをぽたぽたと作っていっている。
「あひいぃっ!!」
(こ、この爪は主様の牙!私は今、主様に血を吸われているんだ!)
痛みすら、今のティオには妄想を揺さぶる材料である。
「ああっ、主様、主様、主様ぁっ!!」
下半身から発せられる痛みと快感が非常に心地よい。ティオは蕩けた笑みを顔に浮かべ、時には右手を深く差し込み
時には左指を刺しなおし、血と愛液を撒き散らしながら自らの行為に酔った。
「気持ちいぃ、気持ちいいです主様!もっと、もっとティオをいじめてくださいぃ!!」
もうアレクサウスたちの嬌声も耳に入っていない。ティオは自慰に完全にのめりこみ、没頭していた。
だから、がちゃりと大きな音を上げて部屋に入ってきた存在にも、全く気づくことが無かった。
812 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:31:44 ID:Bxw5ujDW
「あら、随分とまたはしたない格好をしてなさいますのね」
「いっ!!」
思わぬところから思わぬ声が聞こえてきて、ギョッとしたティオはうつ伏せになって両手を股座に添えている格好のまま
その場でピョインと軽く飛び跳ねた。
神速の速さで振り返った先には、両手で狼の人形を抱えたゴスロリ姿の少女が一人、ニコニコと笑いながらティオを眺めていた。
「ア、アア、アルマナウス様!!」
「ノックをしても全然返事が無かったから、何事かと思って入ってみれば…、随分お楽しみでしたのね」
「〜〜〜〜〜〜〜!!」
自分の主人が入ってきたのに全然気づかず、あられもない姿を一部始終見られていた。
その事にティオは恥ずかしさと情けなさから、顔はおろか銀色の毛で覆われた耳の先まで真っ赤に染まり、とてもアルマナウス
の顔を正視できないとばかりに深く俯いてしまった。
「も、申し訳ございません!アルマナウス様に全然気がつかないばかりか、あ、あ、あんな情けない姿を晒してしまって…」
ティオの目の前は頭に血が昇ったからか真っ赤になり、異様なまでに体感温度が上昇し始めている。
ティオの脳内に、快楽に身を委ねてしまったことへの後悔がグルグルと渦巻いている。
こんな醜態を晒してしまった以上、叱責どころか制裁を受けても文句は言えない。
しかし、アルマナウスはそのことを咎めるわけでもなく笑ったままティオのもとへと近づいてきた。
「何をしょげているのかしら?私は今のティオの行為を責める気なんて全くございませんのよ」
「えっ……?」
意外な言葉に、ティオは不可解な表情を浮かべた顔をアルマナウスへと向けた。確かに、アルマナウスはティオに対し
怒るどころかティオの態度が見ていて微笑ましいといった感じの笑みを向けている。
「だって……」
が、次にアルマナウスがティオに向けた笑みはそれとは異質の、獲物を嬲る狩猟者の笑みだった。
「だって、ティオがそんないやらしい娘だというのはもうわかりきっていること、なんですから!」
その場からふわっと跳んだアルマナウスは、あっけにとられその場で動くことすら出来なかったティオの背後に簡単に廻り込むと
左腕をティオの胸下に回してティオの動きを封じ込め、右手はティオの臀部へさすっと添えた。
「ひゃあっ!ア、アルマナウス様?!」
「ほら、前の方のみならず後ろの方も溢れかえっているじゃないの。本当にいやらしい体なんだから」
アルマナウスが指摘したとおり、ティオの下半身は前から溢れた液だけではなく、後ろの方から溢れ出した腸液もあわさって
べったりと濡れ輝いていた。
「『あの時』に、お尻の方で感じさせてあげましたものね。今でも、前より後ろを弄ってもらったほうがよろしいのではなくて?」
アルマナウスはそのまま人差し指と中指をぐいぐいとティオの尻の中にいれ、ぐりぐりとかき回している。
「ひああぁっ!!ア、アルマナゥ…さまぁ……、ひゃめぇ…」
その瞬間、ティオの表情が先程の自慰とは比べ物にならないほど緩く蕩け始めた。
刺激の瞬間が自覚できる自慰と違い予想外の刺激が得られる他人の指の方が受ける快感が大きいというのは分かる。
が、ティオの顔はそれだけでは説明しきれないほど肛姦の悦楽に爛れきっていた。
(だ、だめぇ!この感じ…、気持ちよすぎる!!お尻、気持ちいい!!)
ティオは腰から湧き上がる快感に自然と腰が上がり、顔と腕をベッドに這わせ自然四つん這いの格好になってしまった。
高く突き上げた腰の先の尻尾を銀の体毛を震わせながらブンブンと左右に振り、アルマナウスの指をより深く感じようと
指の動きにあわせて緩く小刻みに動かしている。
「ああっ、アルマナウス様!!もっと、もっと奥までぇ!深く抉ってぇ〜〜っ!!」
「ふふっ、四つん這いになって尻穴を抉られながら恍惚の喘ぎを漏らし続ける…
まるで、ティオがこの姿になった時のようですわね」
四つん這いになりながら大声ではしたなくおねだりを繰り返すティオを見て、アルマナウスは『あの時』のことを思い出していた。
813 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:32:44 ID:Bxw5ujDW
それは、昨晩のこと。
ティオはアレクサウスの魔眼に取り込まれ、すっかりアレクサウスの虜になっていた。
そして、ティオとリムの人質交換を示唆するアレクサウスに対し、ティオは自分も傍においてくれと泣き叫んで懇願した。
アレクサウスはその様を見世物を見るかのように愉しんだ後、ティオに一緒にいてあげると優しい声であやした。が、
「そのために、ティオの体をちょっといじらせてもらうよ」
アレクサウスは少しばかり物騒なことを言ってきた。体をいじるとは一体どういうことを意味しているのか。
「は、はい!はい!!何でもいいです。アレクサウス様のお傍にいられるならなんでも!!」
しかし、アレクサウスの言葉にティオは一も二もなく頷いた。
アレクサウス様たちと一緒にいられるなら、例えこの体がどうなっても構わない。
はたして自分はどんなことをされるのか。アレクサウス様に、どんなことをされてしまうのか。
そう考えるだけで胸がキュッと詰まり、カーッと血が頭に上ってくる。
ティオが早鐘のように心臓を鳴らして期待する前で、アルマナウスが持っていた人形をスッとティオの前にかざした。
銀色の体毛と尻尾を持つその人形は、多分にデフォルメされているが狼をかたどった人形だった。
「……?」
一体なんなのだろうと訝しるティオの目先で、狼の人形のガラスの瞳が不意にギラリと金色に輝いた。
「えっ?!」
アルマナウスの手からパッと離たれた人形は床にすとりと二本足で着地するとその場でみるみると大きさを増していく。
4頭身ぐらいのかわいかったおもちゃの狼はたちまちのうちに、樫の幹のような逞しい腕、ぱんと張った大胸筋、
獰猛にぎらつかせた金色の瞳を持つ猛々しい人狼へと変貌してしまった。
「グルルルル…」
人狼は唸り声を上げながら、眼下に縛られているティオをギロッと睨みつけた。
「…ひっ!」
そのあまりの威圧感に、ティオは喉の奥から軽い悲鳴を上げてしまった。
「このヴォルフは、人狼の魂と力を宿した私の自信作ですのよ。このヴォルフの持つ魂と力をちょっと削ってティオに注ぎ込めば
あなたは時を待たずに立派な人狼へと生まれ変わりますわ。
ああ、ご安心なさいな。ヴォルフは見た目よりずっと紳士ですの。私の命も聞かずにいきなり襲うなんて真似は致しませんわ」
アルマナウスはクスクスと笑いながらティオに語りかけてきた。そしてそのままティオへと近づいてきて…
ティオを縛っている鎖をするりと外してしまった。
「あっ…」
吊るされていた腕が自由になったのはいいが、それまでに受けていた責めで完全に腰砕けになっていたティオは自分の体重を
支えきれず、その場にぺたりと尻餅をついてしまった。
通常なら、戒めが解かれた時点でアレクサウス達に刃を向けるかこの場から逃げ出すのだろうが、アレクサウスに
魅入られているティオにはそんな発想は全く浮かんでこない。
(一体…、アレクサウス様は何をなさろうとしているのだろう…?)
むしろ、これから自分が受ける処遇にばかり頭が向き、いらぬ期待で心は高揚していた。
「メイ、クゥ、ミミ。ティオの野暮ったい服を脱がして差し上げるんだ」
アレクサウスの後ろに控えていた三人の吸血鬼メイドが命令と共にティオに纏わりつき、短剣を仕込んだ法衣も体を締めて
全身の動きを円滑にしているコルセットも全て剥かれていき、たちまちのうちにティオは一糸纏わぬ姿にされてしまった。
メイド達は脱がした衣服を丁寧に畳むと再びアレクサウスの後ろへと音も無く戻り、再びティオの周りには人狼ヴォルフと
アルマナウスだけしかいなくなった。
「さて、これで準備は完了ですわ」
一体何の準備だろうか。いわなくてもなんとなく分かる気はするのだが。
「ずっとお預けを食らってよく辛抱したわねヴォルフ。もう我慢しなくていいのよ」
アルマナウスの声がどこか遠いところから聞こえてきている感じがする。
「ア、アルマナウス様……」
814 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:33:44 ID:Bxw5ujDW
私の心に、ある可能性がよぎる。
アレクサウス様もアルマナウス様も、それが目の前で起こることへの期待に瞳を輝かせているのが分かる。
いや、この人狼が現れた時にそうなる予感はしていた。
こに人狼に『力を注ぎ込まれる』という時点で、どのような事をされるのかという確信は得ていた。
私 が 、 こ の 人 狼 に 犯 さ れ る と い う こ と を
「さあヴォルフ、ティオをたっぷりと可愛がってあげるのよ!」
「ガウウウゥッ!」
アルマナウスの『よし』の命令に歓喜の声を上げた人狼=ヴォルフは、ぺたりと尻餅をついているティオに勢いよく覆い被さってくる。
「ああぁっ!!」
そうなる予感と覚悟はしていたが、実際にケダモノが自分に襲い掛かってくるとやはり恐怖が体を支配してしまう。
「やっ、いやっ…」
本能的にティオは動かない足を引きずってその場から逃げようとするが、当然間に合うはずも無く体の側面から勢いよく
ヴォルフに組み伏せられてしまった。
「ガウッ!ガウウウウゥッ!!」
ヴォルフは右手でティオの頭部を押さえつけて動きを封じ、残った左手でティオの左脇を掴み、強引にティオをうつ伏せの
状態にしてしまった。
「ああぁっ!ア、アレクサウス様!恐い!私、恐いです!!」
ティオの顔は恐ろしさから真っ青に染まり、見開いた目は奥で身じろぎもしないアレクサウスへと向けられていた。
ティオはちょっと前まで聖職に付いていたので当然のことながら純潔である。
交合についての知識はあるものの、まさか人狼に純潔を奪われる事態などというものは想定していない。
最初に捧げる相手は意中の人…、この場合はアレクサウスだろうか。そのような乙女チックな思いを抱いていたことも否定できない。
それだけに、主人=アレクサウスの意図とはいえこんな化物に純潔を奪われることへの恐怖がティオの心を駆け巡っていた。
そんなティオの恐怖心を読み取ったのか、アルマナウスがティオの顔下にしゃがみこみあやすような声で囁いた。
「心配することはありませんわティオ。あなたの純潔は兄様のために取っておいてあげますのよ。
いくらヴォルフが可愛いといっても、あなたの純潔を上げるわけにはいきませんわ」
「ほ、本当、ですか……」
アルマナウスの声にティオは多少だが安堵の笑みを浮かべた。少なくともこの狼に、自分の一番大事なものは奪われないようだ。
だが、ちょっと待ってほしい。
じゃあ他にどんな方法でヴォルフはティオに力を注ぎ込むというのか…
その答えは、残忍そうに口元を釣り上げたアルマナウスから発せられた。
「女の下半身には、二ヶ所入れる穴がありますわ。
ティオ、後ろの穴からたっぷりとヴォルフの力を注ぎ込まれなさい!!」
「!!ひっ!」
ティオの尻の窄まりに、なにやら異常に熱い棒のようなものが突きつけられる感触がする。顔をヴォルフの右腕で押さえつけ
られているためにどのような様子なのかは見て取れないが、何をされようとしているのかは容易に想像がつく。
「や、やぁっ!私、初めてなのに、初めてなのに!!」
初めての交合で不浄の穴を刺し貫かれる。
そのあまりのおぞましさにティオは何とかしてこの場を逃れようと自由にならない体を懸命に揺すった。
その様を、吸血鬼兄妹はとても面白そうに眺めていた。
「あら、初めてが後ろなんて滅多に無いことですわよ。ああ、ティオはなんて運がよいのかしら!!」
「そんなに恐がることは無いよ、ティオ。後ろの方も慣れれば病み付きになるものさ」
本人達はティオを安心させようとしているのかもしれないが、その発言内容は無責任極まりない。
「やめて!やめ うぁーっ!!」
815 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:34:44 ID:Bxw5ujDW
ティオの、本来なら中のものが外へ出て行く部分の入り口にぴたりと細長いものが添えられる。本来ならそれは体熱で
熱く滾っているはずなのだが、ヴォルフはもとが人形だからなのかまるで陶器のようなつるりとした触り心地と
冷たさをティオに与えていた。
が、それがめりめりと音を立ててティオの中へ入ってくれば、熱いも冷たいも関係ない。
「あぐぅっ!!は、入ってくるぅぅ!!」
まるで体を二つに裂かれるような強烈な痛み、ぶちぶちという嫌な音の後に熱いとしか形容できない衝撃と共に
太腿をつぅーっと赤い液体が流れ落ち、床に真っ赤な水玉を形作っていく。
「や、やだぁ。こんなの…。アレクサウス様、やめ させてぇ…」
ティオは疼痛と屈辱と悲観とがごちゃ混ぜになったような顔をアレクサウスへと向けた。いくらこれの行く着く先に
アレクサウスが求めるものがあったとしても、こんな屈辱的な姿を愛しき主人に見られるのはたまったものではない。
例えアレクサウスに逆らうことになるとしても、ティオはこの陵辱劇を止めてもらいたかった。
頭では、そんな事があるわけが無いと分かっていながら。
そして、その考えは無情にも正しかった。
「だめだ。今からティオはヴォルフの力を受け入れなければならないんだからね。
人狼は、犠牲者に爪を立て牙を入れることで新たな人狼を作り出す。ティオもヴォルフに徹底的に引き裂かれ、貫かれることで
初めてヴォルフの力と魂をその身に刻み込むことが出来るんだから」
「さあヴォルフ、徹底的に嬲り尽くしてあげなさい。ティオが恥辱も屈辱も忘れてのめりこむくらいにね」
アレクサウスもアルマナウスも、目の前のショーを取りやめる気など全くもってなかった。
「ああぅ、アレクサウスさまぁ…… がっ?!」
希望の扉がばたんと閉じられ、目の前が真っ暗になったような感覚を受けたティオの下半身にビリッと電気が走ったような違和感が生じた。
ヴォルフがズッ、ズッと腰を動かし始め、それに伴いティオに刺さったものも前進と後退を繰り返し始めていた。
先程までアレクサウスに身体を弄られていた時に溢れ出てきた腸液と、今ヴォルフに貫かれた時につけられた傷から流れ出す
血によって滑りは思ったより円滑だったが、一突きごとに生じる痛みは最初の方はその都度気が遠くなるほどのものだった。
「ぎ、ぎぃっ!!痛、いたぁっ……っ!」
が、ヴォルフに一突きを入れられるたびに、痛みと共にじんわりとした甘いものがティオの心に染みとおってきていた。
最初は痛みの方が大きすぎてそれに気づくことは無かった。
が、痛みに次第に慣れある一点を超えた時、ティオはその甘いものに気がついてしまった。
「…え……?」
最初はほんのりとした違和感。頭の中を金槌でガンガン叩かれるような強烈な痛みの中に、ちょっとだけ走る別の感覚。
「なに、これ…」
まるで、さっきアレクサウスに首筋を甘噛みされていた時のような、心地よい痛み。
まずい。これは自覚してはいけない
『気持ちいい痛み』。明らかに相反する感覚なのだが、これを否定することはティオには出来ない。
なぜなら、ついさっきその感覚を味わってしまったかから。
「や、やぁっ…。違う、こんなのちがう……」
ヴォルフに一突きされる度、その痛みを心地よいものに捉えはじめてくる自分の心。
「ちがう、違うのにぃ……」
もはや、口でいくら否定しようと自分の心を曲げることは出来ない。
いつの間にか、ティオの腰はヴォルフの突きに合わせるようにくいくいと動かし、ヴォルフをより奥まで受け入れようとしている。
『違う違う』とオウムのように呟く口は、与えられる悦楽で悦びに歪みきっている。
泣きはらして真っ赤になった瞳は、熱く潤み歓喜の涙を流し続けている。
「ちがうのにぃ……。ちが…ぁ!」
ズン!とまたヴォルフがティオのはらわたを蹂躙する。口だけがついている嘘を戒めるかのように、ティオの全身に
張るような痛みとそれに倍する悦楽を注ぎ込んでくる。
「ぁ……、あぁああああっ!!」
816 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:36:03 ID:Bxw5ujDW
そしてついに、ティオの心の奥でティオを縛り付けていた最後の一糸が音を立てて切れた。
「き き…、気持ちいい!気持ちいいのぉ!!」
それまで僅かに瞳に宿っていた理性の光が、獣欲によって完全に消し去られ、一匹の獣が生まれ出でていた。
「ヴォ、ヴォルフ!もっと突いてぇ!わ、私の全てを気持ちよくしてぇ!お願いよぉぉっ!!」
もう痛みを苦痛なんて思いはしない。いや、そもそも痛みを苦痛とイコールで繋げたりもしていない。
ヴォルフから与えられるものは全て快楽。メスがオスに惹かれ、その全てを受け入れたいという、原始的な欲求。
今となっては、ティオはヴォルフより激しく体を動かし快楽を貪り始めていた。
その様を、吸血鬼兄妹は淡々と眺め続けていた。
「やれやれ、ようやっと理性が吹っ飛んでくれたか」
「思ったより貞操観念が強かったみたいですわね。でも、これでヴォルフを受け入れることが出来るようになりましたわ。
純粋でまっさらになった心へ、ヴォルフの色が染み渡っていってますのよ」
見ると、ティオの体の動きが激しさを増していくのと反比例してヴォルフの方はその動きを鈍らせていっている。
最初の方は猛々しい人狼そのものだった姿が、次第に瑞々しい生命力を減じてゆき、元の人形へと還ろうかとしている。
まるで、ティオがヴォルフの全てを吸い取っているような錯覚を受けてしまう光景だ。
いや、実際そうなのかもしれない。
快楽に喘ぐティオの瞳は元の深緑色から禍々しい金色の輝きを放ち始め、短く刈り揃えられた金髪は冷たい銀色の長髪へと
変わりはじめている。
さらさらとたなびく髪の間からはむくむくと獣の耳が顔を覗かせ、尾てい骨の周辺からふさふさの尻尾が伸びてきている。
「あふっ、あふっ!わうううぅっ!!」
だが、ティオ自身はそんな変化に構う余裕も無く、ただただ尻から得られる愉悦に身を委ね続けていた。
「ふふふ、四つん這いになって尻尾を振りながら腰を打ち付けあう…。どう見ても盛った犬の交尾ですわね」
「そう言うなよアルマナウス。彼女はこれから僕たちの犬になってくれるんだ。とってもお似合いの構図じゃないか」
兄妹は率直な感想を述べ合っている。まあ、妥当なものと言えなくはない。
そして、ついにクライマックスがやってきた。
「わふぅっ!私、私くる!くるぅぅ!わぁぉーーーんっ!!」
もはや完全に人狼の外見となったティオは、肉を引き裂く牙が生え揃った口を一際大きく広げてから感極まった遠吠えを上げると
背筋と尻尾をピーン!と伸ばしてからその場にぐったりと崩れ落ちた。
そしてそれと同時に、ティオと後ろで繋がっていたヴォルフは元の人形へと戻り、ティオとの接合部からずるりと離れ
床にぽすんと乾いた音を立てて落ちた。
「はあっ、はぁっ……。あ、あはは……」
事が終わり、ぐったりと床に横たわり切れ切れに息を吐き続けているティオへ、アレクサウスとアルマナウスがするすると近寄ってきた。
「よく頑張ったねティオ。偉かったよ」
アレクサウスが突っ伏しているティオの頭をご褒美とばかりにさわさわと撫で回した。
「これで、私たちに仕えるのに相応しい姿になりましたわよ」
アルマナウスはティオの足元に落ちているヴォルフを拾い上げ、にこやかな笑みを贈った。
「………」
二人の吸血鬼へ、ティオは疲れからか少し焦点があってない瞳を向けている。
人狼になった時点で、アレクサウスがティオへかけた魔眼の効果は消失していた。
が、そもそも最早魔眼などは必要なかった。
ティオの肉体と心に溶け合い混ざり合った人狼ヴォルフの力が、目の前に佇む二人の吸血鬼を自らが仕える主として認識させていた。
「ふわぁ…、ありがとうございますぅ……。アルマナウス様、主様ぁ……」
自分のことを褒められたと解釈したティオは、二人にふわりとした笑顔を返すと、そのまま力尽きたかのように眠り込んでしまった。
「くぅ…、すぅ…」
子犬のような寝息を立てて寝ているティオを、アレクサウスとアルマナウスは満足した目で見ていた。
「どうやら、ヴォルフの力は完全に行き渡ったようだね」
「ええ。兄様を主と呼んだのが何よりの証拠ですわ。今の彼女はティオであり人狼ヴォルフでもある」
817 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:37:14 ID:Bxw5ujDW
アルマナウスは手に抱えた狼のぬいぐるみ=ヴォルフをちらりと見た。
「このヴォルフには、300年もの長きに渡って数々の人間を取り込み続けていますわ。そして、力ある人間をヴォルフに
与えるたび、ヴォルフはその力を増していく。
たとえ器となる人間が敗れたとしても、このヴォルフが破壊されない限りヴォルフもまた不滅」
「実に都合のいいボディーガードだよ。そして、今夜の宴の主役にも相応しい。
彼女の主人はどんな顔をするだろうね。自分の人形が文字通り、牙を剥いて襲い掛かってくるんだから」
アレクサウスはその時の光景を想像し、思わず含み笑いを零した。
それに対し、アルマナウスは多少不満めいた顔をアレクサウスへ向けている。
「本当ならこんなすぐに動かしたくは無いのですけれどね。僅か一日では肉体も魂も定着しきれませんのよ。
せめて三日は待たないと、どんな不都合が出るかわからないのですから…」
ティオの変化は通常の人狼が誕生する過程と違い、アルマナウスがヴォルフに吹き込んだ魔力によって行われている。
そのため変化そのものは短時間で行われるが、肉体や魂への負担も大きく人狼に完全に変化しきるのには通常より
長い時間がかかるようだ。
「心配性だな、アルマナウスは。あの浅はかな吸血鬼に何の抵抗が出来るというんだい?
よしんば何か策があるとしても明日は満月だ。満月に人狼を倒せる者なんていないよ」
「そう…、ですけど……」
アルマナウスは再び足元のティオへと視線を移した。
相変わらずティオは周りの物音や兄妹の声などお構いなしにぐっすりと眠り続けている。それだけ体への負担も重かったのだろう。
そしてその姿を目にした時、アルマナウスの心の中で、何かドクンとざわめくものがあった。
それがなんなのかを、知覚することは無かったが。
「………」
ティオの尻をぐじぐじと責め続けるにつれ、あの時のティオの安らかな笑顔が頭に浮かんでくる。
いや、それを見たことでさらに過去の、もう殆ど記憶の片隅で消滅しかけているものがおぼろげながら再構成されてきている。
「くぅ〜〜ん!くふうぅ〜〜ん!!」
尻尾をぶんぶん振りながら鼻にかかった悦びの鳴き声が耳に入る毎に、脳内で別のものが再生されてきている。
いずれも、完全に再現されるわけではない。『ああ、そんなものがあったか』と記憶の中で激しいノイズ混じりと共に
再現されているに過ぎない。
(ああ…、そんなこともありましたわね…)
指を動かし続けながらその事に行き着いたアルマナウスの表情は、部屋に入ってきた時のにやついたものと打って変わって
憂いを含んだ感傷的めいたものに変わっていた。
「わふぅっ!アルマナウス様、私、もうダメです!!お、奥に。奥にぃ!!」
長時間にわたるアルマナウスの指姦にいよいよ限界に達し始めたティオは、だらしなく舌を口から伸ばしたまま
アルマナウスに最後の一押しを求めてきた。
「………わかりましたわ、ティオ。存分に果てなさいませ!!」
その声を聞き届けたアルマナウスは、人差し指と中指をグッ!と根元までティオの中へと埋めこんだ。
「あっ!!あうぅ〜〜〜っ!!」
その衝撃で一気に上り詰めたティオは、尻尾を垂直にピンと立たせて全身を硬直させ、その直後にぐったりと全身を弛緩させ
ながら床に倒れ伏した。
818 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:38:15 ID:Bxw5ujDW
「はぁぁ…。アルマナウス様ぁ、ありがとうございますぅぅ……」
主人の思わぬ奉仕に満足した笑みを浮かべているティオだったが、それ故次のアルマナウスの行動は予想できなかった。
「…お礼は、まだ結構ですわよ」
人前であまり見せない真面目な顔をしたアルマナウスはぺタリと床に付いているティオのわき腹をクッと掴むと、
そのまま力をこめてティオの体をひっくり返してしまった。
「えっ?」
何をされているのかわからず反応が遅れたティオの両腿の間にアルマナウスは素早く潜り込んできて、両手でティオの
太腿を押し広げてきた。
アルマナウスの眼前には、先程ティオが自ら傷をつけ未だに赤い血が流れ落ちてきている二つの傷口がある。
「ア、アルマナウス様?!一体何を!!」
「ティオ、私は女の血は吸わないの。女の下僕なんて作りたくもないし、男に比べて血の味も薄いし」
そう言いながらも、アルマナウスの視線はティオの赤い血へと向けられている。
「でもあなたは特別。これから永い刻、私たちの身辺を守ってくれる存在ですもの。
光栄に思いなさい。女の身で私の口付けを受けるのは、500年に渡る私の生涯であなたが最初なのよ」
アルマナウスの首がゆっくりと動き、すぅっと開かれた小さな口がティオの傷口へと伸びてゆく。
「んっ…」
そのままアルマナウスは、牙を立てることなくティオの傷口へぷちゅりと音を立てて吸い付いてきた。
「ひゃあっ!!」
ちくちくと痛む傷口と興奮で充血した粘膜に、アルマナウスの熱く柔らかい唇の感触を感じた途端、ティオはその心地よさに
頤(おとがい)を仰け反らせて悲鳴を上げた。
「あ、ああっ!なにこれっ!気持ちいい!!」
自分の下半身からアルマナウスの舌がチュプチュプと音を立ててティオから流れる血を舐め取っている。
その舌がぞわりぞわりと滑るたびに、腰が抜けそうな快感が走ってくる。
「いいっ!アルマナウス様、もっと、もっと吸ってくださいぃ!!」
いつの間にか、ティオは両足をぎゅっと閉じると共にアルマナウスの頭を両手で抑え、自分の下腹部へグイグイと押し付けていた。
気持ちよさから、血よりも後ろの穴から溢れ出す愛液のほうが多くアルマナウスの口に流れ込んできている。だが、アルマナウスは
委細構わずティオから零れ出てくるものを余すところ無く口に含んでいった。
ただ、吸っても吸っても後から後から溢れてくるため、さすがにアルマナウスも顎がだるくなってきていた。
「吸って、もっと吸ってくださいアルマナウス様〜〜!!」
一方ティオはもっともっと吸血の快楽を感じていたいのか、一向にアルマナウスを抑える力を緩めようとはしない。
(…ここいら辺りで終わらせましょうかね)
一旦終了させようと思ったアルマナウスは、自らの牙をティオの傷口にちくり、と軽く刺した。
「!!〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
突然襲ってきた牙の悦楽に、ティオは体をブルブル震わせるとぐてっと糸が切れた操り人形のように上半身をアルマナウスの
頭の上に覆い被せてきた。
手と太腿の圧力が無くなったアルマナウスは、これに乗じてティオの体からようやっと脱出した。
アルマナウスは顎をぬらぬらと濡らす血と愛液を指で拭ってからペロリと舐め清め、くてっと腰を曲げるティオの体を掴むと
そのままベッドへと優しく寝かしつけ、自らもティオの横へぱふっと倒れこんだ。
「はあっ……はあぁ……」
「………」
アルマナウスの目の前に、荒い息を吐きながら悦びに満ち足りた笑みを浮かべるティオの顔がいっぱいに広がっている。
「確かあの子も…、こんな顔をしていたのですわよね」
いつもの冷笑と違う、穏やかな笑みを浮かべたアルマナウスの手がティオの頬へと添えられている。
「ティオ、あなたのおかげでちょっとだけ思い出しましたわ。
あれはまだ私と兄様が人間だったころ…、私たちの屋敷には一匹の犬がいましたのよ。もう、どんな名前だったか
どんな色だったか、オスかメスか、そんなことは悠久の時間の闇に食べられて思い出せませんけれど…」
アルマナウスの掌がティオの頬をすりすりと擦っている。
「くぅん…」
その掌が動くたび、ティオは目を細めて主の手の感触を味わっていた。
「でも少しだけ思いだしましたわ。あの子は私が撫でてあげると、いつも幸せそうな顔を浮かべて私に身を預けましたの。
そう、今のティオのようにね」
819 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:39:14 ID:Bxw5ujDW
アルマナウスはお留守になっていた左手の人差し指を牙で軽く噛み、指先にぷっくりとした血玉を形作った。
そして、それをそのままティオの口元へと運んでいく。
「あの子は私たちが吸血鬼としての生を得た時にはもういなくなっていましたわ。どうしていなくなったのか、そんな
ことは思い出せませんけど…
ですからティオ、あなたは私に断り無くいなくなることは許しませんよ。あなたは私たちを守り続ける使命がありますが
私もあなたのことをこの身の限り守ってあげますわ…」
アルマナウスの指先がティオの唇にちゅっと触れ、くっと喉が動いてアルマナウスの血を嚥下していく。ほんの一瞬だけ
ティオの金の瞳が紅く輝き、アルマナウスとの血の交換が行われたことを指し示していた。
「………」
アルマナウスの瞳に、ぽーっとした表情のティオが入り込んでくる。
最初は単に使いやすい人間だという認識でしかなかった。
人狼にしたのも、そのほうが扱いやすいといった思惑しかない。
でも、本当にそれだけだったのだろうか。
最初から自分は、この人間に記憶から消えかけている『あの子』のイメージを捉えていたのではないか。
それを繋ぎとめるため彼女を虜にし、より近い存在として人狼へと変えたのではなかろうか。
数百年を生きる吸血鬼の自分に、そんなセンチな人間っぽい感情が残っていたのだろうか…
「まあ、そんなことを考えていても仕方ありませんわね。あの子はあの子、ティオはティオなのだから」
アルマナウスは今度は両手をティオの頬に添え、抱え込むようにしてからティオへ語りかけてきた。
「わかったわねティオ。これであなたは私のもの。兄様のものであると同時に私のものでもあるわ。
私たちはあなたが守る。そしてあなたは私が守る。いいわね」
この誓いにはティオを道具として使い潰すという認識はもうない。ペットとして愛でるというものともちょっと異なる。
主従の枠を超えた、家族に近い感情がそれには篭っていた。
家族というものを500年前に失ったアルマナウスにとって、直系の肉親は兄のアレクサウスしかいない。兄ということで
甘えることはできるのだろうが、それほど歳が離れてはいないのであまりべたべたと甘えるのも無理がある。
ティオへ向ける穏やかな感情が、家族愛への餓えの裏返しだということに、まだアルマナウスは気がついてはいなかった。
アルマナウスはそのままティオをグッと引き寄せ、体いっぱいでティオを受け止めた。ティオのほうもそれに応じてか
両腕をアルマナウスの背中で絡め、アルマナウスをキュッと抱きしめた。
二人はその後特に何かをするわけでもなく、ただ互いを全身で感じ続けたくじっと動かないまま時間を過ごした。
「ずっと、ずっと一緒よティオ…」
「はい、アルマナウス様…」
ゴンゴン
その静寂を破ったのは、扉を叩くノックの音だった。
「…兄様ですか?」
ゆったりとした一時を邪魔され、ちょっとムッとなったアルマナウスは多少の刺を言葉に込めて返した。
「おや、先にお楽しみだったのか。これはちょっと失礼したかな」
申し訳ないと頭を掻いてアレクサウスが部屋へと入ってくる。
「まあ、僕の花嫁のお披露目でもあるんだ。勘弁してくれたまえ」
アレクサウスが指差した先には、いつの間に入ってきたのか先程の花嫁衣裳を着なおしたリムが薄笑いを浮かべたまま立っていた。
もちろん、その口元からは生えたての牙を覗かせて。
「さあ、今度は僕たちも参加させてもらうよ。ティオにもたっぷりとご褒美を上げる約束だったからね…」
820 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:40:14 ID:Bxw5ujDW
月が煌々と照らす小高い丘の上。
リオンは両手に獲物の人間を抱えたまま呆然と立ち尽くしていた。
「ど、どうしよう……」
リオンはどうにか『この町で唯一自由に入れる家』から獲物攫ってくることは出来たが、待っているはずの
ニースとアンナの様を見て絶句してしまった。
リオン自身は人間を捕らえてくる際に先に少し血を拝借しているので腕と腹の傷は見た目では大丈夫なくらいに回復している。
が、二人ともリオンが帰ってきたことにまったく反応せず、今にも途絶えそうな弱々しい呼吸をしている。
これでは、例え獲物を目の前に持っていったとしても何も出来ないだろう。
(このままでは、アンナ様もニース様も死んでしまう!!)
何とかして二人に血を飲ませないといけない。でも、一体どうしたら……
「!」
そのとき、リオンに『とある方法』が思い浮かんだ。この方法なら、二人に血を飲ませることが出来る。しかし
「こ、こんな畏れ多いことをしていいのかな……」
リオンは少しの間逡巡した。が、他に方法は無いしこのままでは間違いなく死んでしまうのだ。
「………。よし!」
意を決したリオンは捕らえてきた女の首筋に噛み付くと、口一杯に血を吸い上げた。
そして、それを口に含んだままアンナの元へと進み…、ちょっと躊躇った後にアンナと唇を重ね合わせ、口移しに血を
アンナの中へと注いでいった。
『アンナ様……、お願いです。気がついてください!』
「…… … …、」
血を注いでいくにつれ、虚ろだったアンナの瞳に紅い光が戻り始め、アンナは僅かに瞳を動かしリオンの方へ視線を向けた。
「……り、お ん…」
まだたどたどしい声だったが、アンナは確かにリオンへと声をかけた。
「アンナ様!よ、よかったぁ!!神様、ありがとうございます!!
それに気がついたとき、リオンは自分の立場も忘れて神に感謝していた。
リオンはさっき自分が吸った女をアンナのすぐ横まで引っ張ってきてから、アンナの体をゆっくりと起こし細心の注意を払って
アンナの顎を女の首へと導いた。
「アンナ様、ゆっくり、ゆっくりでいいですから血を飲んでくださいね。この人間一匹、まだまだたっぷり血は持っていますから!」
「う ん…」
まだ声も体も十分に機能していないアンナは、ゆっくりと口を開けるとその牙を女の首に立て、渾身の力をこめて何とか
皮膚を食い破り血を口に入れることが出来た。
「ん……、んぅ……」
最初の二口、三口で喉の傷はみるみるうちに再生し、新しい肉と皮が傷口を覆い隠していっている。が、まだ体の回復には
程遠く、アンナはリオンの言葉どおりゆっくりゆっくりと血を飲み続けていった。
「…遅かったわね。もう少しで逝ってしまうところだったのよ…」
アンナの時と同様、血を口移しでニースに与えたリオンの耳に入ってきたのは、にこやかな笑顔を浮かべたニースの悪態だった。
が、もちろんニースに悪意は無い。『よくやってくれた』という意味の意趣返しだろう。
(ちなみにニースではなくアンナを先に蘇生したのは、リオンの直接の親吸血鬼がアンナだからに他ならない)
「さ、もっと血を寄越すのよ…。早くこの体を、元に戻さないといけないのだから…」
血を飲んで意識を繋ぎとめたとはいえ、アンナと同様ニースも受けた傷の深さから身動きをすることが出来ない。
リオンは慌ててもう一人の獲物をニースの前へと持ってきて、アンナと同じようにニースの顔を男の首筋へと添えた。
今となってはティオとの誓いを考えている状態ではない。
血を吸って肉体を回復させなくてはこっちの身が持たないのだから。
(ティオちゃんとの約束を守って、ティオちゃんを取り戻せず死ぬわけにはいかないのよ…)
ニースは躊躇無く男の首にむしゃぶりつき、吹き出てくる血を余すところ無く飲み込んでいった。
821 :
猟血の狩人:2008/06/03(火) 00:41:14 ID:Bxw5ujDW
ニースもアンナも、血を味わうこともなくも吸血の快楽に浸る余裕も無く、ただ一心不乱にその喉へ
溢れ出る血を流し込んでいる。
まず傷を治すことが第一。乾ききった体に血を潤すのがなによりも優先されるべきことだった。
既にニースもアンナも体を自由に動かせるくらいまで回復はしている。が、吸血鬼の貪欲な本能が目の前の獲物の
血を一滴残らず吸い尽くさんと求め訴えていた。
「………、ふっ!」
突然ニースが先程寄り付けたままだった口を男の首筋から離した。その噛み口からは一滴も血がが零れてくることは無い。
文字通り吸い尽くしてしまったのだ。もちろん男は恍惚の表情を浮かべたまま事切れている。
「アンナ、そっちも吸い尽くしてしまった?」
ニースの声にアンナは振り向き、口から血を滴らせたままこくりと頷いた。
「よし…、じゃあ行きますか」
「行くって…、どこへですか?」
ちょっと考えればわかる答えなのだが、思わずリオンは口にしてしまった。
「決まっているじゃない。ティオちゃんを取り戻しによ」
さも当たり前のようにニースは二人に答えた。が、もちろんリオンとアンナはその答えにギョッとした。
「せ、先輩のところに行く気ですか?!本気で?!」
「ニース様、せっかく命を拾えたのに捨てる気なんですか?」
二人の懸念は当然である。人狼になって以前の記憶をなくし、実際にたった今殺されかけた相手に再び赴こうと言うのである。
リオンはまだしも、直接の子であるアンナも思わずニースの決定に息を飲んでしまうのも無理からない。
「で、でも先輩の居場所ってわかるんですか?前は、居場所はわからないって…」
「今は分かるわ。あいつら、私が死んだと思ってティオちゃんの気配を消すのをやめているみたい」
確かに、ニースが死んでいるならばわざわざティオの気配を隠す必要もないだろう。
「ティオちゃんはまだ完全に人狼になりきってない。これは確信をもって言えるわ。今ならまだ、ティオちゃんを
私の手に取り戻すことが出来る可能性がある。
逆にいえば、今行かなかったらティオちゃんは永遠に私の手から離れてしまう。そんなこと、私には耐えられない。
ティオちゃんがいない人生なんて、何の意味も無い」
「そ、それって…、じゃあもし先輩が人狼になりきってて躊躇無く僕たちを殺しに来たら、どうするんですか?」
「そのときは、ティオちゃんを殺して私たちも死ぬ。ティオちゃんがあの吸血鬼どもの下僕でいることなんて我慢できないから」
「「ええ〜〜っ!!」」
リオンとアンナは一瞬ニースが乱心したかと思ってしまった。自分の命まで躊躇無く捨てると言うのはどう考えても普通じゃない。
が、二人の目に映るニースの表情は今までに見たことが無いほど鋭利で冷たく、不退転の決意に満ち満ちていた。
吸血鬼になってからのニースは、どちらかと言えば感情を爆発させることが多く喜怒哀楽がはっきりしていた。
が、元々人間の時のニースは明るい表面上の性格の内に非常に冷徹で黒い感情を秘めていたのだ。言ってみれば、この
凍えそうなほど冷たいニースこそ本来のニースと言ってもいいのかもしれない。
ニースは、己の決意に恐れおののく二人を見てからくるっと後ろを振り返った。そこには、先程ティオが脱ぎ捨てていった
法衣がくしゃくしゃになって落ちていた。
「ティオちゃん…」
ニースは短剣が縫い篭められていてずっしりと重い法衣をその手に取った。
はっきり言ってこの事態は回避できた。こうなってしまったのは明らかに自分の油断だ。
アレクサウス達を子どもと侮り、余裕を慢心に変えてしまってティオを攫われ、万全に見えて穴だらけだった策に溺れ
リムも奪われティオを人狼にされてしまった。
いかなる相手も油断するな。狩人だった時のニースが常日頃心がけてきた金言だ。
もう油断はしない。私たちが相手にしている吸血鬼は、間違いなく恐るべき力を持った強敵だ。
「待っててね、ティオちゃん。絶対に取り返してあげるから…」
手に持ったティオの法衣を、ニースはぎゅっと握り締めた。
そこには己の力に酔った吸血鬼ではなく、狩人でも名の知られた強力な吸血鬼ハンターであるニースの姿があった。
第七回終
822 :
178:2008/06/03(火) 00:45:16 ID:Bxw5ujDW
以上です。長文失礼しました。
各人の思惑が絡みあい、いよいよ決戦へと持ち込まれていきます。
これまでは猟血→他SS→猟血→他SSときましたが、次はこのまま猟血でいきたいと思ってます。
それではまた…
二次元エンドは簡便な
まぁどっちのエンドにしろティオちゃんはもう人間に戻れませんがね
あ、言い忘れてましたが
>>822の178さん乙でした
この兄妹といいニースの兄といい、強敵…多いなぁ
>>778 >広げた風呂敷を畳むのが苦手
黒岩よしひろ先生に学ぶんだっ!!
GJ
色々とわかってなぜかホッとしたよ
しかし、どのくらい続くかね?
ニースが情け容赦なく負けてエロエロ展開になることを期待
冬を待て
無限のフロンティアでジャイアントマーメードが操られんだなw
しかし主人公側が最初から悪に染まってて染まりようがねーなw
悪堕ち的には現在の状況は歓迎すべきなんだが、ニースが好きすぎて素直に抜けない俺ガイル
まるで好きな女をオカズにできない中学生のようだ
>>832 それがティオだったら俺だ
人狼になる前は普通だったのに今じゃ立派にお尻で感じるようになっちゃって。
この変化がこのスレの醍醐味だというのに変わりっぷりにしり込みしちゃうぜ
最近猫派から犬派に変わりつつある俺は、今のティオが可愛くてしゃあない。
ビーフジャーキーで釣れたりはしないだろうか。
モフモフしてそうでいいなぁ…。
でも犬臭かったら嫌だわ。
何とか元に戻れたティオちゃん。
しかし犬耳と尻尾だけは何故か残ったままなのであった。
犬耳+尻尾+吸血鬼
新ジャンルですね。解ります。
わっちが賢犬ティオじゃ
ニースさっさと死なないかなぁ
このスレは最高なんだが、職人が少ないのが淋しいところだよな
これだけの頻度で投下されてりゃ十分だと思うんだがなぁ
このスレに足りないのは絵師だと思うんだ。
ニースを兄妹がもう一度堕とせばいいんじゃね?
844 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 14:38:25 ID:rEKN421U
キモ乞食は虹板逝ってろ
魔ヲ受胎セシ処女ノ苦悦って、
バッドエンドだとヒロインが最後に凄い異形化して皆殺しにするみたいだけど
実際ヒロインはどういう存在になってしまうの?
魔王?
どのルートでも異形化するけど。
>>834 心臓をゴールドクラッシュされないように気をつけろよ
人狼ティオ「怒りの!ごぉ〜るど、くら〜っしゅ!!」
848 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:49:16 ID:6DavdMQM
「やああ!!」
少女は腰にさした鞘から短刀を抜くと同時に数匹の妖怪めがけて突っ込んでいく。
「うがぁ」
『ぎゃあぁぁぁー』
「うっ」
少女が駆け抜けた場所から次々と妖怪達の悲鳴や断末魔が響きそして辺りに壊された
武器や切り落とされた妖怪の腕や肉片が落ちていた。
「まだやる気?!」
再び短刀を構え直し、地面に這いつくばった妖怪達に殺気をこめた言葉を投げかける。
「く、くそ」
「覚えてやがれー」
「退却だー」
その殺気に圧されたのか妖怪達は一目散に退散を始めた。
「大丈夫だった?」
少女は刀を鞘に収める妖怪達に囲まれていたボロボロの着物を纏地面に這いつくばり怯えている少年に
向かい歩き始める。
少年は危機が去ったことを察したのか恐る恐る顔を上にあげ声の主を見ようとした。
「うん!?どうしたの」
顔を上げた少年は驚いて固まってしまった。
先ほど自分を追い詰め殺そうとした妖怪達をあっさりと追い払ってしまった人物が自分とさほど
年齢のかわらない少女だという信じられない事実に。
「だ、大丈夫です・・・・・・。た、たすけてくれてありがとうございました」
差し出された手に手を伸ばしなんとか立ち上がる少年。
目の前にいるのはやや紫がかった美しい髪を後ろでポニーテールのようにまとめた髪、
幼さを残した愛らしい顔立ちとは裏腹に忍者衣装風に改造されたスカートの丈の
短い赤い着物の上からでも激しく自己主張する巨乳に健康的で引き締まった
太股はこの少女が滅多にいない美少女だということを少年に認識させた。
「ところで、どうしてこんなところにいるの?」
「え!?」
少女の問いに少年は一瞬固まってしまう。
「ここって、妖怪や魔物が頻繁に出現する場所で今じゃほとんど人も通らないって聞いたんだけど・・・?」
そう言い終えた瞬間少年の顔に悲しみの感情が満ちていくのを察した。」
「!!」
次の瞬間、駆け出そうとした少年の腕を掴んだ。
「離して、離してよー!早く、早く行かないとみんなが・・・みんなが・・・・・・妖怪に殺されちゃうよー」
少年の悲痛な叫びが辺りに響いた。
849 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:50:57 ID:6DavdMQM
「・・・そうなんだ」
話を終えた少年に持っていた水筒を差し出しながら少女は悲しそうな声で一言つぶやいた。
少年の話によると少年の住んでいた村は、つい最近現れた三匹の妖怪が率いる盗賊団に襲われ壊滅した。
妖怪達によって、何人もの人々は殺され 村にあった食料や宝は根こそぎ奪われ
てしまったのだった。
「あげくにあいつら、生き残った俺の友達をみんな連れていっちまったんだ」
その光景を思い出したのか水筒を握った手がフルフルと震えている。
「ねえ、そいつらの住処ってわかる?」
何を思ったのか少女は、少年に言う。
「え!?」
「あんた、どうせどっかの街の役人に助けでも呼びに行くつもりだったんでしょ。大丈夫よ、そんな妖怪達あたしがやっつけてやるから」
少女が自信満々にその大きな胸をそらし宣言する。
その態度に少年は、一瞬喜ぶがすぐに落胆の表情を浮かべる。
「でも、あいつらスゴイ強いし・・・それに人数だって」
「大丈夫!あたしは鬼退治で有名な桃ちゃんなんだから」
「え、それって・・・」
「都でも鬼退治の桃姫って有名なんだからね」
握りこぶしで胸をポンと叩く桃姫を見つめる少年・・・そしてもうひとつの視線がそんな二人を遠くからみつめていた。
つづきマダー
みんなは悪堕ちで、これは俺の中で最高のシチュ!、ってのある?
俺はふたなりで仲間を悪堕ちさせるのが最高なんだが
洗脳じゃなくて人体改造で悪の戦士に変えられるのが好きだな
恒例の好き好き披露会ね。とりあえず俺は最高だと思った要素を並べてみた。
どれもそれぞれの良いところがあって、捨てがたい。
堕ちたヒロインが仲間を堕とす、連鎖堕ちが好き。
堕ちた後は外見的に、黒コスなどの変化があると好き。
堕ちる際敵に忠実を誓う、自分の新しい身分を名乗るのが好き。
優しいお姉さんが高笑いする女幹部になるのが好き。
清純なシスターがビッチ淫魔になるのが好き。
スカトロじゃない獣化、寄生系が好き。
ヒロインが繭・卵・カプセルに入れられる系が好き。
悪い魔法にかけられるのが好き。
妖しいアイテムを装備して堕ちるのが好き。
……あと、TS悪堕ちも好きだ。このスレでは投下されないだろうけど
ギャップは大事だがやりすぎると画一化するんだよなぁ
堕ちた後が誰でも同じなら、その人物である意味が無いというか
没個性化萌えというのもあるんだろうけど
TS悪堕ちってわからん属性じゃないが
商業でも同人でもほとんど見かけなくないか
どんな代表作あったっけか
856 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 14:36:06 ID:DXhmRXU+
TS悪堕ちとなると、個人的にはサムライトルーパーのカユラかな
最初は敵として出て来るけど、心を封印されて妖邪になっていた事が、後に判明
正義の心が戻った際に主人公達との戦いを拒否した為、敵の男性幹部に憑依されて戦うってやつ
エロが全く無いから、同人誌でそういう展開になるものが無いか当時探したけど、無かったなぁ
ただ、敵側についていた時にスッポンポンになるシーンは有ったけど
>>854 勇ましい性格だったヒロインが堕ちたら弱々しいオドオドした性格になるとか?
…差別化を図ろうとしたけどコレも有りがちかな
正義感に満ちていたコが邪悪なモノに取り憑かれる。
その影響で体の一部が変形し、コスもどす黒い血のような色に変化する。
心も体も憑衣されて悪に染まり、以前と同じように無邪気に微笑みながら殺戮。
焦点の定まらない目、青白い肌…そんなところか。
TSって性転換のTSのこと?
シャィニングティアーズで居なかった?
作画崩壊でホモアニメでツッコミ所ばっかで
ボス倒すのに3分かからなかったアニメがどうかしたか?
原作ゲームの方では、ティアーズだとラザラス(♂のごっつい龍人)が一度死んで、復帰した時に属性が陽→陰
少し凶暴な印象になるが、悪落ちと言うかは微妙。
あとは闇の仮面なるモノにとり憑かれた主人公の母親と戦うとか、そんな所か。
続編のウィンドでは敵陣営幹部一同何らかの悪墜ち的要素アリ。
しかし、上記の龍人以外は作中で墜ちるんじゃなく、シナリオの始まる前からってパターンだな。
アニメ?知らんな、そんな黒歴史は…
>>865 これ途中で止まっちゃってるんだよね……
俺もこの作品すげー好きだけどまったく更新されないよな
>>853 どんだけおまえは俺なんだよ…
特に連鎖落ちとカプセルは禿同。カプセルの人体改造系があっただけで俺の中では無条件に良作になる。
実写映画版バイオハザードのアリスみたいに
遠隔操作可能な処置や装置を埋め込まれて操られるヒロインってのも個人的にはツボ。
やっと幸せになれると思った時に限って操られて誰かを傷付けてしまい居場所を失うを繰り返して徐々に他人に心を開かなくなるヒロイン
そんなヒロインの心の隙と闇に付け入る卑劣な敵組織
俺はMCの中でも、肉体変化が着くのが好きだ
あ、TSってわけじゃなくて、悪魔化とか獣化とか、ただし人のフォルムは残してな
ここのSSは結構そういうの多くて嬉しい。スレ違いかもしれんが、改造系のスレやサイトも覗いてる
>>871 よう、兄弟
俺は肉体変化で絶望したとこに、さらにMCが好きなんだがなぁ
SKY STORY PAGEの日記のとこにおとぎ銃士赤ずきんのふたなり連鎖悪堕ちSS来てたんで報告
>>871 TFスキーか
海外のサイトで検索するとよく超ロボット生命体が引っかかって困るよなw
>TFスキー
Skyのところだと、これに関してはあまりなさそうなんだよなぁ
同人誌やエロゲも一見じゃ判別がしづらくって、情報を捜してもMCについてはわかっても、この属性はどうもわかりにくいんよ…
>>871 獣化しても人としての形を残してるってSSは意外と少ないと思うんだ。
「悪の組織に改造されて〜」ってシチュのだと多く見つかるけど、それとはまた別腹と言うか何というか
>>874 超ロボット生命体は何気に洗脳ネタ多いぞ。
ビーストウォーズのライノックスなんて悪側、悪ボディのまま戦死しちゃうしな。
あれがごつくてダナダナ言ってる♂ロボでなければ・・・(´・ω・`)
よし、女性アンドロイドに置き換えて、シチュをなぞってみる
結構いいな……
>>867-868 文章が下手だ、勉強し直せと散々叩かれていたからな。
向こうのスレは属性持ちが少なかったらしく、未練もなかったらしい。
ボンボンに連載されていたTFでは
コンボイが悪堕ちしてて好きだった
>>880 メタルスか
あれはタイガトロンも洗脳されてたね
作者はあいつとエアラザーが気にいってたのかQロボの漫画でも主演してた
俺としてはネオが作品的に
新武者ガンダム(神田先生のシリーズ)と同じくらい好きだったけどね
ビッグコンボイの死は泣いた 「ありがとう」
>>881 >あいつとエアラザーが気にいってたのかQロボの漫画でも主演してた
スマン 「Qロボの漫画でもタイガトロンとエアラザーが主演してた」だった
ちなみにQロボってのは『Qロボトランスフォーマー』というマンガで
マイクロン伝説の頃ボンボンで連載していたヤツ
KCではトランスフォーマーギャグコロシアムというタイトルになってる
ふたなり注意
無限のフロンティア昨日クリアした
いちおう仲間にはならないキャラが「催眠術のようなもの」で操られたり
プレイヤーキャラのコピーが敵として出てきたりするのだが
虚ろ目も悪堕ちっぽい衣装もなかった
>>885 これの3枚目と4枚目の詳細キボンヌ
4枚目はほかでも見たんだが、元が分からなかったんだ
ルクシオンだな
>>888 ヒロインあやつりでは定評のある黒岩うちきり先生が作画
まさか子供向けのベイブレードでもやってくれるとは思わなかった
ただ黒岩先生は、シチュ考案はいいのだが漫画力が絶望的に低すぎる…
無限のフロンティアは味方の方が悪の組織と言えなくも無いから
メカが仲間になる時(特に2回目)を脳内補正して見ると凄くエロイ。
ハッキングをかけて強引にコントロールを得てたからな。
>>891 ルクシオンは
>>889の言ってるとおりだと思えばいい
シチュはいいけど何か興奮したりはあまりしなかった
俺はシチュだけで十分だったから別によかったけど
諸君 私は悪堕ちが好きだ
諸君 私はヒロインの悪堕ちが大好きだ
淫魔堕ちが好きだ
魔物堕ちが好きだ
奴隷堕ちが好きだ
快楽堕ちが好きだ
悪魔堕ちが好きだ
人外堕ちが好きだ
妖怪堕ちが好きだ
魔女堕ちが好きだ
吸血鬼堕ちが好きだ
城で 廃墟で
部屋で 暗い森で
肉壁で 都会で
敵の本拠地で 教会で
魔界で 街中で
色々な設定で行われるありとあらゆる女の子の悪堕ちが大好きだ
邪悪な吸血鬼がヒロインの血を吸うと共に忠誠を誓わせるのが好きだ
清楚なシスターが淫魔に転生した時など心がおどる
…ごめん疲れた。
いい年こいてヘルシングとかやめとけ
>>893も言ってるけど、
悪堕ちなのになぜかそんなにいいと思わないことって俺もある
好きなシチュじゃないだけだろ?と言われたら、そうなのかもしれんが
ヘルシングももう少し順調に連載してくれればなぁ
戦隊系ヒロイン陵辱調教なら
敵を建物の内部に追い込んだように見えたが、それは敵が仕掛けた卑劣な罠の始まりで
巧妙に洋館に偽装された建造物タイプの魔獣の体内に奥深くに知らず知らずの内に誘い込まれて
辺り一面に充満するガスの意味と淫猥にして淫らな企みに気付いた時には既に手遅れで
閉じ込められ分散され倒しても倒しても無尽蔵に敵の増援と触手の大群が現れ媚薬ガスの効果もあり疲労により一人、また一人と毒牙にかかり散っていき・・・・・
ってみたいな敵の策で全滅系が好き
バイオハザードのエロ版ですか
闇の声シリーズ×戦隊みたいなゲームやりてえなあ
闇の声のシステムって悪堕ち的には完成形の一つだと思う
>>901 でも、逆に言えば完成しすぎていてあれ以上発展のしようがないんだよな・・・
初代が一番良くてだんだん劣化していっているような気がする。
最新作のZEROも原点回帰を狙ったんだろうが、どうもイマイチだったし。
MDBが闇声の発展系だと思うけどね
闇声はシナリオがあっさりしすぎなのがダメかな
904 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 18:21:22 ID:2/QYoM9b
<<898 戦隊シリーズと聞いて、飛んできた漏れが遊びにきますたよ。
>>906 どういう話なんだこれ?
妄想のネタとしてはイイ
ヒロインが変な世界にトリップ
その世界では光と闇が戦っていた
闇に捕まったヒロインは誘惑に負け闇に染まり闇の女王の下で安楽を得る
みたいな
ルパン16世の部屋ってサイトいつ完成するん?
>906 ヒロインの堕ち方(堕とし方)がレジェンドと同じでわろたw
さぁ、オマイら・・・・
悪事を働く時間ですよ!!
フッフッフ・・・・
アームドハイスクールで抜いてきた
>>913 懐かしいので検索したら…
…作者のHP、閉鎖してるのな…。
乞食乙
>>915 知的なこと言いやがってwww
それ完成間際で崩れるってことじゃねーかwww
結界師にどうやら寄生虫みたいなので人を操る能力者が登場したようだが
…ヒロインに使用しなければなんの意味も無いんじゃい
あの漫画はおにゃのこが可愛くないからどうでもいい。
悪コスも虚ろ目もないんだけどさ、「G線上の魔王」ってここ的にどうかな?
人を疑う事、怒る事を知らない少女が、"魔王"の言葉によって憎しみとか、妬みとかに目覚めていく…というシーンが。
なんだかゾクゾクくるようなシチュエーションだったから報告しておく
>>922 あー、でもそんだけのシーンだけでお勧め出来るゲームじゃないんだよな・・・
似たようなやつならペルソナドライバーがいいかな
926 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 13:25:23 ID:LjcnODZy
板違いの乞食は視ねよ
規制食らって書き込みできないから携帯ですまん
作家さん達いつも読ませていただいてありがとうございます。
無理せず自分のペースで書いてください。
そいえば今月発売のテイルズオブシンフォニアラタトスクの騎士のヒロインはこのスレ的にどうよ?
私的に来そうなんだが
発売されてないしどんな話かも知らないのにどうよとか言われてもな
とりあえずヒロインの声が釘宮って時点でゲンナリだわ。
心優しいおにゃのこが悪魔に煽られて「ううう・・憎い・・」
とか言って眉間にしわを寄せるようなそういうのが最高だ
>>929 > とりあえずヒロインの声が釘宮って時点でゲンナリだわ。
おまえの好みなど知ったこっちゃないわ。
言ったからって声優変わるわけでもないしな
>>929 釘宮のなにがいけないのか小一時間。
ツンデレとか言い出したらただじゃおかねえ。釘宮の魅力はそんなとこにゃない。
声優争いなんていうスレチなことはやめろ
そんなことで争うくらいならラタトスクの騎士に出てくる女が悪落ちしたとしたらどんな風に落ちるのがいいかで議論しろ
>>933 全くだ
サモンナイト全作品の悪堕ちについて語りたい今日このごろ
ポムニットさんがダントツ
あのひと悪堕ちするの?
肌が青くなって魔族化する
魔王アヤとナツミのイラストがホスィ…
一瞬、魔王アヤとナツミってトコが
魔王アヤナミに見えた。
フタナリ化して屈服したヒロインの仲間の女の子が
ヒロインに好意を抱いていた場合は
仲間の女の子にヒロインを犯させるのも一興だよね。
正気に戻って!とか仲間の女の子に問い掛けながら犯されるヒロイン。
>>939 血を吸われたと言うより首そのものを吸い取られた様に見(r
やっぱ人間時に首が長いのが気になるなw
レッサーヴァンパイアになった後の「イきなさい!」とか、ゲームオーバー時に罵って貰えるのが凄い好きww
コスのことで、ちょっと思ったんだが・・・・
清楚な服から黒のボンテージ、しかも露出多めの服になる
というのは結構いいっていう人が多いけど、もともと露出が大きいキャラがそうなっても、あまりなんとも思わなくないか?
アイサイガーやってて思っただけなんだけどね
ただ単に肌を出すのが露出じゃない。
網タイツやシースルー生地を採用してみたり、
身体の線を強調するタイトなコスだって露出だ。
のようなことを過去スレで誰かが言っていた気がするが、あまり自信はない。
逆に重装備化、ただし全身悪堕ちシンボルだらけ&チラリズムあり
というのはどうか
↑神
>>937 魔王じゃないが悪魔化ナツミだったらクロ氏のところにあるぞ
アヤはこれからだが
>>939は、金色に変わった瞳や翼、解いた髪もいいけど
悪堕ち前コルセットで内に締め上げてた乳房が外に開いているのと、
背筋を伸ばしているような姿勢から、力を抜いたような姿勢になっているのがいーね。
ニヤリ笑いじゃないのは、なんか悪というより死者の側に属したみたいな冷たさがあるな。
>>945 激しく同意
重装備化+黒化とかいいよね
とか言ったら漆黒が来そうだ
そういやサンドラの冒険ってゲーム
ゲームオーバーすると堕ちるよな
あれも何かドキドキしたなぁ小学生ながら
今金曜ロードショーを見てたら、血?を飲まされて悪の奴隷になってた。
>>951 見れないorz
ろだにはその画像より前の時間のも残ってるのに…
武器持った女の子の絵
>>953 インディとあの王子様みたいなのが、女性考古学者と王女だと脳内変換すれば
御飯二杯はイケル。
未開の地で神の代行者を名乗る奴に、怪しげな液体を飲まされ、いいようにされる……
>>951はイヴィルキャリバーの人の絵。HPに行けば見れる
わかるわかるw
でもいかんせんサンドラだからなあ
さっき遊戯王DMの再放送やってたけど
このアニメって女性キャラのMC展開ないよね?
バクラクオリティで女性キャラやってくれんかな・・
舞?
オレイカルコスの時の舞ってどうだったんだっけ?
オレイカルコスの舞は、力を追い求めるために取り込まれたみたいな感じだね。
でも、ギャップとかそういうのじゃないからな。
MCっぽいといえば、マリクに操られた杏子かな。
>>959は色を変えただけの単なる「差分」なのがなぁ…
装備や表情の変化があれば…
俺は堕ちたら露出もあげて、内面の変貌が解るくらい表情も変わって欲しい
>>939は堕ち感がテラエロス
そういえば再来週でジブリール3が出るな
一つだけ聞きたいけどジブ2でジブリールが操られるか洗脳されたってホント?
>>968 うん。
洗脳されて襲いかかってくるよ。
でも声がゆかり嬢なせいか俺はあまりツボにはまらんかった。
サモンナイトクラフトソード物語2のモノシフトってなんか悪堕ち臭くね?
てかクラ2で洗脳あったか
某ラバーフェチサイトの、次の同人が割と良さそうだなー
第一弾はちとバタ臭くて合いそうになかったが、次は買ってしまうかもしれん
>>978 絵、上手くなったなああの人。
うう、SSの堕ちシーン書き終わった途端にモチベーションが。
これから元の仲間に堕ちた主人公のお披露目シーンだというのに。
悪堕ち披露宴ですね
堕ちシーンが一番書きたかったところでしょうからねぇ。
そこを過ぎちゃうとモチが下がるってのはわかるよ。
>>979 敵の召喚獣が催眠電波で
村人が主人公を疑わせるように洗脳した
あと義弟が洗脳されて戦う
それと詳しいことは忘れたけど何かの気に当てられすぎると鬼になるとか何とかいってた
まあゲームの方をやったほうがわかる
そろそろ埋めないか?
埋め
ないか
梅
毒
電
台湾が悪堕ちしました
はい不謹慎ですね、すいません
楳竪
染め
洗っ
そういや最近保管庫更新されないなあ
うめ
梅
スレの残りを悪の心で埋めようぞ
1000なら俺が悪の親玉
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。