バッカーノ!■成田良悟作品エロパロ2■デュんぷ橋

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1名無しさん@ピンキー
ここは成田良悟作品のエロパロスレッドです。
実在する企業、団体や組織、馬鹿騒ぎには関係ありません。

投下は自由です。また、基本的に801は禁止です。
目欄にタイトル、または(○○×△△)のように表記するとわかりやすくなります。
投下作品、画像は保管庫に収納されます。公開停止希望の方は予め言っておいて下さい。

≫成田良悟の主な作品
・バッカーノ!シリーズ
・ヴぁんぷ! ドロドロ血みどろシリーズ
・デュラララ!! 首無しヒロインの池袋ラブロマンスシリーズ
・越佐大橋シリーズ
・針山さんシリーズ

≫前スレ
■成田良悟作品・エロパロスレ■
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125130208/

≫保管庫
ttp://green.ribbon.to/~naritass/
2名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:10:01 ID:TRk2HMax
2
3名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 02:32:38 ID:1Uj3dGjK
>>1乙乙乙ttttt!
4名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 05:48:11 ID:K3w7Nmyk
>>1
セラード「ふははははっ!! マイザー、私は人間をやめるぞぉ!!」
5名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 06:04:31 ID:fPN5qu4c
マフィアじゃない、>>1乙だ

>>4
フィーロ「お前が泣くまで、食べるのを止めない!」
6名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 11:35:14 ID:E0qbUm9N
>>1ヒャッハァ!!
7名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 20:23:30 ID:LVRA1q48
即死はさせない
8名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 12:42:23 ID:bJK9+7ZQ
>>1乙だな!
9名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 21:11:48 ID:Vkkq/B84
>>2さんが>>1乙しました――
>>3さんが>>1乙しました――
>>4さんが>>1乙しました――
>>5さんが>>1乙しました――
>>6さんが>>1乙しました――

――現在 新スレは乙の嵐です――
10名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:39:35 ID:V0grUBqs
即死しませんように
11名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 03:01:54 ID:HhtKgvRQ
>>1乙は心の中にある!
12名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 08:01:17 ID:OZCWwzal
イマイチ伸びが悪いな
ネタが無いのか?

エニスと会う直前にダラス達に輪姦されるミリアとか

セラードに色々と調教されるエニスとか

FPF号で人目を盗んでヤりあうジャグジーとニースとか
13名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 08:17:16 ID:pcqXV3u4
個人的には
リカルドにセクハラするクリスとか
愛のない市長×閑音とか見たいな
14名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 16:00:36 ID:SdaYbztq
すっげ疑問なんだけど
クレアってさ、シャーネと会うまでは付き合った女の子いなかったんだろ?
じゃあシャーネが初めてなのかね?それともボビーみたく娼婦とやってた?
15名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 16:15:48 ID:Dfy+eRK3
いや、クレアは俺なら初めてでも出来る!と信じ続けて今まで来てそう。
シャーネが初めてじゃね?
16名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 16:19:00 ID:SdaYbztq
じゃあクレアは魔法使い一歩手前だったわけだな…
17名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 16:22:40 ID:6Zpm60uD
誰か前スレの画像をまとめてあげてくれ……
クレア×シャーネ取り逃してたorz
18名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 17:55:33 ID:7C4YqnbF
俺はシックルだけ取り逃したorz
19名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 18:21:40 ID:vK627Ccd
不死者がえってぃなことしたら精液ってどうなるの?

エニス「ごくごく」
フィーロ「オレのおいしい?」
エニス こくこく
フィーロ////
エニス「ぐぷ!?」
フィーロ「?・・・!オレの精液が息子にただいましている・・・・・!」
20名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 18:49:42 ID:qD+0TMud
そこらへんは適当に都合よくなるんじゃね?
前スレが>>1000行ったな、というわけであらためて>>1
保管庫の人も乙
21名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 20:22:52 ID:OZCWwzal
その理屈で言ったら不死者って子供を作れない体なんだな
22名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 20:29:36 ID:RFKmaGq9
代謝や排泄は普通にするんだけど出血は戻るんだよな
難しいな
23名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 20:37:50 ID:2cEmkXTa
>>19
もしうまく子供が出来たとしても自分の血肉なわけだし、
子宮にただいましちゃうんじゃと想像して俺は考えるのをやめた
24名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 21:38:52 ID:uWb0Gp8I
>>17-18
とりあえず管理人氏にあげられた絵は送っておいた。
絵描きの人、もし不都合があるようでしたらどうぞ
25名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:42:48 ID:SdaYbztq
ルネとヒューイがこどもを正攻法?で作ってるなら、精液はリバースしないはず

排泄がもとに戻らず出血が戻るなら
血尿は?
26名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:55:33 ID:G5PgNjUq
えっ排便できるのか
27名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 00:33:12 ID:NwTsOK9C
>>25
あれは正攻法じゃない匂いがぷんぷんするw
娘2人の年齢とか考えても
28名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:24:44 ID:hdjhztBl
27
年齢は関係ないんじゃ…
二人とも不死者だし
29名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 10:02:36 ID:NwTsOK9C
不死者になってから二百年以上たってからルネと正攻法で子供作るかな?と
あとはまぁ、あの2人だから正攻法より外道な方法使ってるほうがしっくりくるwのと
娘2人とも母親のことちっとも気にしてないのと、
正攻法やってたらモニカがなんだかカワイソスってのと…
30名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:40:14 ID:hdjhztBl
試験管ベビー的な
31名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 16:01:56 ID:MbG+m9OP
ほら、不死者の右手で不死者を吸い込めるように、
不死者のアソコは不死者の精液を吸い込めるようにできてるんだよ。
32名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 18:47:00 ID:Sg785uyE
俺の嫁はシャーネ以外に考えられない
33名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 21:03:50 ID:al9EKl1R
>>32
無茶しやがって…

話の流れとは関係ないがDVD6巻のブックレットの声優インタビューの組み合わせにニヤニヤした
34名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:28:52 ID:+dYtTZ+M
>>31
それ普通のセックルと何が違うんだよw
35今更ですが878:2008/03/28(金) 23:41:39 ID:eT7ThGWp
絵補完しましたよ。あと過去ログ置いたり見やすくしたり。
これであとは作品が投下されれば。
36名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:16:35 ID:KlpeU/jt
>>35
最後の一行に全俺が涙
37名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 01:56:33 ID:PL61+uCt
>>35
赤い人!赤い人がー!
38名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 12:14:14 ID:q/s+NUEV
>>35
俺、赤い人ってレイルトレーサーと見せかけて子爵かもしれないと根拠無く疑ってた
ちょっと棺桶に入って日光浴びつつ爆薬入り白木の杭を撃ちこまれて来ますね
39名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 16:25:31 ID:TfLlSZmu
>>12
ミリアは明るい性格すぎて、逆にエロを妄想できない

だって今だに子作りの方法知らなさそうだもの
40名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:35:24 ID:VydxLTj3
さぁよく口絵を読むんだ
41名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 17:50:37 ID:ZiOf9IMP
コウノトリだねっ!
42名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 18:00:38 ID:fCrEyrK2
いいえ、キャベツです
43名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:17:49 ID:PphCh6OL
>>41
コウノトリがキャベツ畑から拾ってくるのさっ!
44名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:54:19 ID:D7Mvp6s9
ミリアって処女かな?
アイザックとヤってるってイメージ無いんだが・・・
45名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:23:20 ID:LdN/xz6t
「ねーアイザックー、処女って何ー?」
「それはだなミリア、汚れてない女ってことさ!」
「じゃあ強盗してる私は処女じゃないねっ!」
「そうさ、ミリアは悪い子なのさ!」

こんな感じか
46名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:09:44 ID:R3Pg3T6Q
>>45
その理屈で言えば、バッカーノ!の処女ってイブとキャロルぐらいしか・・・
47名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 11:37:38 ID:cvZqiTii
リアとかセーナさんとかは?
48名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 17:04:53 ID:XOWw88Nm
闇酒場で働いてるから>>45の理屈だとアウトだな
49名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 19:37:15 ID:ClMmwN6o
処女の不死者って、処女膜が破れても元に戻るん?
50名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:33:48 ID:cvZqiTii
>>49の話は本スレでもたまに出るな
毎回よくわからないで次の話題になる
51名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:41:20 ID:823cfMIs
>>49
同じ不死者の手によって破られた場合は戻らないが、
そうでない場合は戻る、というのが俺説。
52名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:54:19 ID:YYfm0xr6
「長い間不死者をやってるとある程度融通がきくようになる」ってエルマーが言ってたから
「再生するな」と願えばおkなんじゃね?
53名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:36:54 ID:R3Pg3T6Q
>>49
>処女の不死者

誰だ?ミリアか?シルヴィか?
54名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:38:32 ID:f66usrFF
例えばの話じゃねーの
55名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:02:48 ID:SVMJyLcF
>>53
シルヴィはグレットと・・・

いや、ヤる前に喰われた可能性もあるな
56名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 16:43:36 ID:jo02xKWd
前スレからミリアのエロは想像できないと言われ続けてるから、ちょっと試してみたぜ!
というわけでアイザックとミリアを投下


「ねーアイザック、私達に子供が出来ないのってどうしてかなぁ?」
「んー? なんだい、ミリア?」

 ぷわわわわわわ。
 勢い良く飛び出した小さなシャボン玉の群れは湯気が作る上昇気流で天井まで駆け上り、
音もなくぷつぷつと割れていく。連射機能付属の複雑な形をしたシャボン玉のためだけのストローを
バスタブの中に沈めて、アイザックは自分に背を預けているミリアを見下ろした。長い髪はタオルの
中に纏められて、嵩張ったそれが二人の密着を僅かに邪魔している。
 とは言えその隙間は僅かなものだ。ミリアはアイザックの胸に背を凭れさせ、アイザックは脚の間に
ミリアの身体を置いている。そうしてぴったりと重なりながら、二人はバスタブの中で脚を伸ばしていた。

 通常欧米では浴槽にお湯を溜める習慣はあまり浸透しておらず、シャワーブースとバスルームの
使用頻度は前者に大きく偏るものなのだが、アイザックとミリアのカップルが根城にしているアパート
ではそれが逆だった。ジャポニズムに奇妙な憧憬を持つアイザックは風呂という文化をいたく気に入り、
バスタブを可能な限りに有効活用する。ミリアもそれに追従するので水道代やガス代は嵩むのだが、
二人はこのバスタイムをいたく気に入っていた。ぴったりと吸い付くように相性の良い二人は、
ぴったりとくっ付いている空間もこよなく愛する。

 もこもことした泡を浴槽から零しながら、アイザックは少し首を伸ばした。そうして、ミリアの顔を
覗き込む。普段は髪に隠れて見えないうなじまでの肌が見えて、それが単純に綺麗だと感じ、
アイザックは自然に頬を緩ませた。
 ミリアはアイザックの手からストローを受取り、やはりぷわわわわっとシャボン玉を天井まで飛ばす。
時間は真昼、採光用の窓から降り注ぐ柔らかな陽光が虹色をきらきらと弾かせた。アイザックは
やはり単純に、綺麗だ、と思う。

「愛し合っている二人には、自然に赤ちゃんが出来るって言うじゃない? でもでも私達のところには
全然出来ないの、これってどうしてかなぁ?」
「あー、そう言えばそうだな……俺も日曜学校の先生にはそう教わった気がするぞ」
「私達、本当に愛し合ってないってことなのかなぁ……」

 ふっと沈むミリアの声に、アイザックはざばりとお湯の中から腕を出して振り上げる。

「いやミリア、そんなはずはないぞ! 俺達はいつだって百パーセントに愛し合ってる! 愛して愛されてぐるぐるスパイラルだっ!」
「アイザックが好きなミリアまで愛しちゃう勢いだねっ! それからミリアの好きなアイザックをもう一回好きになっちゃうんだねっ!」
「そうさ、ずっとずっと続いて行く永久機関みたいんもんだ! その気になったら地球だって回せるぞ!」
「すっごーいアイザックぅ! 宇宙規模だね、ビッグバンだね!」
「でもなぁミリア……俺達のそんな深い深い深い愛のスパイラルの中には、実は足りないものがあるんだ……」
「えええええっ!? ぶ、ブラックホールだね!?」
「ああそうだ、こればっかりは埋められない『黒い穴』<ブラックホール>だ」
「そ、それってそれって、なぁに……?」
57名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 16:44:56 ID:jo02xKWd
 アイザックはほろりと涙を零す。
 ミリアは十字架を握りしめるシスターのように、ストローを握りしめた。

「俺達には……」
「私達には……?」
「俺達の愛の中には、神様がいないんだ!」

 ざばああああ、感極まって立ちあがったアイザックは天を見上げて号泣した。

「神父様は言ってただろ、愛し合う男女のところには神様が赤ちゃんを送り届けてくれるんだ。
でも俺達はあんまり教会に行ったりしないし、聖書も持ってないし、神様をそんなにたくさん
愛してもないっ! だからきっと神様は拗ねちまって、俺達に赤ちゃんを送り届けてくれないんだぁぁあ!!」
「そ、そんなぁあああ!! あ、アイザックぅぅぅぅぅ!!」
「ミリアぁぁああああ!!」

 ざばああああ。
 同じように感極まって立ち上がったミリアを、アイザックはたくましい腕で抱き締める。
ミリアも腕を広げてそれに応えた。がしっと音が鳴るほどにしっかりと互いの背を抱きあい、
二人はさめざめと涙を流す。真っ赤になった鼻をぐずぐずと鳴らし、身体中泡まみれのまま。
 浴槽では子供と連なったアヒルの玩具がぷかぷかと泳いでいる。

「それに俺達泥棒してるから、きっと神様の心証が悪いんだ! 神父の格好して逃げたりしたことも
あるから怒ってるんだ! ああなんてこった、ミリアぁぁぁぁ!!」
「アイザックぅぅぅぅ!! 私もシスターの格好して逃げたりしたことあるし、泥棒もしちゃってるよ!!
 二人分合わせて四倍だよ! 人より四倍神様を愛さなくちゃ、赤ちゃんが貰えないよぅ!!」
「だ、大丈夫だミリア、世の中には神様なんてたくさんいるさ! きっと泥棒の神様だっているに
違いない、二人でその神様にお願いすれば、きっと半分ぐらいになるさ!!」
「毎日お祈りだね、お供えだねっ! そしたらきっと赤ちゃんが貰えるねっ!」
「ああもちろんさ! そうと決まったら、出掛けるぞミリア!!」
「出掛けるってどこに? アイザック」
「泥棒の神様を愛するためには、泥棒するのを休んじゃダメだ! よーし、今日はベビー服を盗む!」
「なるほどだねっ! でもどうしてベビー服なの?」
「ふっふっふ……良いかいミリア、赤ちゃんはすぐに大きくなっちゃうから、服だってすぐに入らなく
なっちゃうんだ。そこに目を付けた奴らが、ベビー服の値段をどんどん吊り上げている!」
「悪徳商法だねっ! ベビーブームだねっ!」
「このままだといつかベビー服一着を買うために両親は子供の世話も出来ないぐらいあくせく
働かなくちゃならなくなるのさ! そうして買ったベビー服もすぐに入らなくなって、
また次の一着のために両親は子供と離れ離れになって、子供はその間一人悲しく過ごすことになる!」
「そんなぁ! それじゃあ赤ちゃんが可哀想だよぅ……」
「そう、だからそんなことにならないために、俺達がガツンと鉄槌を下すのさ! そうすれば泥棒の
神様にも胸を張れる! それに、そのベビー服は俺達の赤ちゃん用にとっておける! 一石三鳥、
いーや救われる世界中の子どもや親のことを考えたら、一石六十億鳥だな!」
「すっごーいアイザックぅ! じゃあ、すぐに着替えて準備しなくちゃ!」
「ああそうさミリア! さあ行くぞ、赤ちゃんのために!」
「楽しみだねっ!」

 二人はくるくると踊るようにお互いの身体をバスタオルで拭きあい、てきぱきと着替えて
あっと言う間に部屋を出て行った。
 バスルームにはアヒルの親子だけが残され、落ちる水滴に額を叩かれている。
 天井に貼り付いていた小さなシャボン玉が、呆れるようにぱちりと爆ぜた。

 後日、大量のベビー服を抱えた二人の姿を見たマルティージョ・ファミリーの面々が、『お前らはまだか』と言う眼差しで最年少の幹部を追い詰めた……とは、また別の話。


終わり。
やっぱり無理だった
58名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:00:26 ID:zB31Pug6
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
59名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:05:39 ID:Z8+F7vX4
いや、それっぽいそれっぽい、スゲェそれっぽい。
と、言うかこの二人じゃこれが限界だろ。
60名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:11:33 ID:+pdV+eQW
素で納得したw

そしてとばっちり受けたフィーロワロスwww
なんか間違って「エニス……あの、その、だな……子作り、しない?」とか言い出しそう。
61名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 21:55:23 ID:F4NGNJ3r
いや、フィーロの奴は「愛してる」と言うのにさえ抵抗があるからな(2002B参照)
62名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:19:44 ID:fchpdNXI
じゃあ、俺も>>56大先輩に勝手に続きますぜ



それは『蜂の巣』でのある昼下がりの事だった。

「なー、フィーロ」
「え?何ですか?」
「『子作り』ってどうするの?」

いつものように能天気なアイザックとミリアの口から、思いも寄らぬ単語が飛び出したので、
フィーロは飲みかけのアルコールを思い切り吹き出してしまった。
たまたま正面にいたラックが、ハンカチで自分の顔を拭きながらジロリとフィーロを睨みつける。
対してフィーロは、顔を真っ赤にしながら二人に向き直った。

「な・・・ななな何を言い出すんですか!?いきなり!?」
「え〜、だってさっき言われたんだよ?」

誰だ、とフィーロは頭の中で考える。
ランディかペッチョという可能性が最も高い。
まさかマイザーやロニーが、そんな話をするとは思えなかった。
エニスでは無い事は確かだ。
セーナかリア辺りがお節介で言ったという事も考えられる。
よもやモルサ・マルティージョではないだろうが・・・。
フィーロは頭の中での犯人探しを断念し、二人に深く聞いてみる事にした。

「ちなみに・・・何を言われ・・・」
「『もうヤったのか?』って」
「『まだ処女かい?』って」

フィーロはテーブルに頭を強く打ち付けた。
確かにその人の言いたい事は分かる。
童顔だが、スタイルはいいミリア。
四六時中一緒に居る、恋人兼相棒のアイザック。
二人の間に『何か』が・・・いわゆる『心と体の触れ合い』があるかどうか期待したり、
実際に聞きたくなったりするのは分からなくはない。
しかし、よりによって自分に聞いてくる事もなかろうに・・・とフィーロは心中で嘆く。
6362:2008/04/03(木) 00:20:58 ID:fchpdNXI
「あの・・・」
「ねぇ、『処女』って何?」
「『ヤる』って何がだ?」
「・・・・・・・・・・」

答えられない。
というか、他人に説明できるほど知識に詳しいなら、とっくにエニスとやっている。
周りの仲間達が自分を見てクスクス笑っているのが、何故か憎たらしい。

「フィーロお兄ちゃんの代わりに僕が教えましょうか?」
「黙ってろチェス」

横から出てきたチェスを、フィーロが制した。
口調も穏やかで、口元には引きつった笑みが浮かんでいたが、チェスにはすぐ分かった。
目が笑っていない。

「あ〜・・・、とにかくここで話すような話題でもないので・・・」

フィーロが二人を立たせて、別室へと連れて行こうとする。
と、懲りないチェスがフィーロにそっと耳打ちした。

「・・・まさか別室で、文字通り『手取り足取り実演で』教えるわけじゃないよね?
 『サンピー』ってやつ・・・」

その時のフィーロは、幼馴染みのラックですら冷や汗を垂らすほどチェスを睨みつけていたという。
後にチェスワフ・メイエルは語る。

『冗談で言っただけなのに、まさかあんなに怖い顔するとは思わなかった』
6462:2008/04/03(木) 00:22:23 ID:fchpdNXI
しばらくして、フィーロ達三人が別室から出てきた。
顔を真っ赤にしているフィーロとは裏腹に、アイザックとミリアは顔を輝かせている。

「ありがとうなフィーロ!!」
「フィーロって詳しいんだね!!」
「つまりこの『儀式』をこなせば、子供が出来るって言うんだろ?」
「これでコウノトリが来るんだね!!」
「ああ、そうさ!!これで俺達にも子供が出来るんだ!!」
「やったねアイザック!!」

二人は晴れ晴れとした顔で手を振りながら出口に向かう。
どっと疲れが出たらしく、フィーロは手を振り返す気力も無い。
そのまま椅子に座り込むと、大きな溜め息を吐いた。

「要するに、ミリアの×××を濡らせばいいんだろ?」
「それからアイザックのお××××を、私の×××に入れればいいんだよね!!」

今度はマルティージョ・ファミリーの全員が、飲みかけのアルコールを吹き出した。



糸冬 わ り

オチ無しだ、お目汚しスマヌ
65名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:24:00 ID:wJks+Lqz
ワロタw
まっことありそうな風景でなんともかんともw
66名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:27:32 ID:W1hGQ73m
あるあ……あるあるw
67名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:47:14 ID:M26T7xWf
ちゃんと教えたのか!フィーロ真面目だなあ。
56も62もgj!
68名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:53:24 ID:duqqTcDI
両方GJだヒャッハァ!!
一晩で職人が二人も降臨なさるとは・・・
ありがたやありがたや
69今更ですが878:2008/04/03(木) 11:53:36 ID:DjLtAXG9
(´・ω・`)やあ。
70名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:13:03 ID:fchpdNXI
まとめ人キタ―――(゚∀゚)―――!!
71名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:45:50 ID:XKVsIjWV
両お方GJ!
実際ありそうすぎてワロタww
72名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:53:08 ID:BhiOjlnx
>>56>>62有り得すぎて困るwww
>>69まとめの人キター!
7362:2008/04/07(月) 00:40:57 ID:zq3jpLuw
調子に乗った俺が、>>12氏のアイディアで投下させてもらいます。

※この話はダラス・ジェノアードの『夢オチ』です。
  実際のバッカーノ!内の人物、出来事とは一切関係が有りません。
  また、一部にグロテスク表現があるかもしれません、ご了承下さい。
74ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 1:2008/04/07(月) 00:42:24 ID:zq3jpLuw
ニューヨークのビル街に、銃声が響き渡った。
といっても、時は禁酒法時代。
銃声など、空を飛ぶ鳥の鳴き声にも等しい音になりつつある。
民衆は誰も気にも留めなかった。

「ぐっ・・・あ・・・・・」

古ぼけたビルの裏、ガンドール三兄弟の末弟、ラック・ガンドールが崩れ落ちる。
その押さえた胸からは、夥しい量の血が流れ出る。

「けっ、俺に逆らうとこうなるんだよ!!」
「・・・ダ・・・ラスぅ・・・・・」

恨めしげに自分を撃った男に手を伸ばすが、とうとうラックは力尽きた。
ダラスはラックの死体に唾を吐きかけると、仲間と一緒にその場を後にした。

「とうとう殺ったぜ、次は何をしようかな」
「すげえぜダラス!!」
「あのラック・ガンドールを殺っちまうなんて!!」

ダラスは未だかつて無いぐらい気分が良かった。
狭い裏路地で変な爺さんが抱えていた箱を奪って、中に入っていた酒を飲んだのも、
気に食わなかったガンドールの人間を殺したのも、仲間達が褒め称えるのも、全てが心地よかった。
今思えば、あの酒を飲んでからというもの、やる事なす事全てが絶好調である。

「あ〜、気分が良い!!俺の人生がようやく輝き始めたぜ」
「これで後は、先月お前の実家の屋敷の金を奪った強盗を見つけりゃ万々歳だな」
「ああ、もしそいつさえ見つけりゃ・・・」

ダラスが醜く顔を歪めながら路地裏を歩くと、若い男女の話し声が聞こえてくる。
そのまま聞き流せばそれまでだったのだが、その男女の会話の中に聞き捨てならない言葉があった。

「・・・・・・・・・・大金持ちの遺産を盗んだ事だ!!」
「これで遺産争いは起きないね!!」

ダラスの耳には、確かにそう聞こえた。
振り返ると、タキシードとドレスを着た若い男女がはしゃいでいた。
思わず笑いがこみ上げてくる。
まさか、こんな所で犯人にお目にかかれるとは。
今日は本当に良い日だ。
75ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 2:2008/04/07(月) 00:43:38 ID:zq3jpLuw
「きっと今頃、俺達に感謝してるさ!!」
「おい、てめえら」

若い男女が振り返る。
ダラスが不敵な笑みを浮かべて二人に近づく。

「何だよ、何か用かい?」
「お前ら、今何て言った?」
「え?」

男女が顔を見合わせる。

「何か俺達、気に障る事言ったかな?」
「何も言ってないよね?」
「きっと人違いだな」
「きっとそうだね」

ダラスの額に青筋が浮かぶ。
こいつらは人を小馬鹿にしたような事を、本人の目の前で言いやがる。
気が付いた時にはダラスは怒鳴っていた。
そもそも、それほど気の長い性格ではない。

「ふざけた事言ってねえで、質問に答えろ!!・・・金持ちの財産盗んだってのは本当か?」
「ああ、本当だ!!」
「すっごい人助けだったね!!」

ダラスは自信満々に胸を張る目の前の男を、すぐさま撃ち殺してやりたい衝動に駆られたが、
そこはまだ我慢した。
殺気を抑えた声で、なおも問いかける。

「・・・その金持ちの家の名は?」
「え〜と・・・何だったっけ・・・?」
「確か・・・え〜と・・・」

ダラスは拳銃に手を伸ばす。
少なくとも―たとえ犯人でなくとも―この二人は撃ち殺す事に決めた。
そしてダラスの殺気は、次の二人の言葉を聞いた瞬間、爆発した。

「ああ思い出した!!アイザック、イブだよイブ!!」
「ああそうだったなミリア!!兄思いのイブ・ジェノアードだ!!」

次の瞬間、ビル街にニ発目の銃声が鳴り響いた。
タキシードの男が地面に仰向けで倒れる。
腹には、じわりと赤い染みが広がる。
そして銃口を倒れた男の頭に向け、ダラスは言った。

「そのイブってのはな・・・俺の妹だよ!!」
76ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 3:2008/04/07(月) 00:44:50 ID:zq3jpLuw
ニ発目の発砲。
そして横の女が悲鳴を上げた。

「アイザック!!」

慌てて駆け寄ろうとする彼女を、ダラスの仲間が押さえつける。
仲間達はダラスに口々に言った。

「おいダラス!!何も殺しちまう事は・・・!!」
「こいつ殺したら、お前の財産の隠し場所が分かんねえだろ!!」
「なあに、心配はいらねえよ」

仲間に押さえつけられている女を見て、ダラスは言う。

「この女はこいつの相棒らしい、だったらこの女から吐かせればいい」

ダラスが片割れの女に拳銃を向ける。
すると、下卑た笑いを浮かべながら仲間の一人が言った。

「なあ・・・ダラスよ」
「何だ?」
「どうせなら、こいつの体に聞いた方が早くねえか?」
「体に聞く・・・ねえ・・・」

少々顔は幼いが、ドレスから見える綺麗な足。
おまけにドレスに隠れてはいるが、なかなかのスタイルと見た。
ダラスの口元に嫌な笑みが浮かんだ。
今日は本当に良い日になりそうだ。
ダラスは、仲間に命じて女を地面に押し倒す。

「しっかり押さえてろよ」
「ああ」
「いやー!!離して!!やだー!!」

女が細い足をバタバタと動かした。
ダラスが無言で拳銃を女の目の前に突きつける。
そして耳元で、冷たい声でそっと囁く。

「おい、死にたくねえなら黙ってろ」
「・・・うっ・・・」

暴れるのは収まったが、今度は目に涙が浮かぶ。
ダラスは舌打ちした。
まるでガキと変わらない。
頭だけ残して、そのまま体だけ成長させたような女だ。

「だったら、早く『大人の女』にしてやらねえとなぁ・・・」
77ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 4:2008/04/07(月) 00:47:11 ID:zq3jpLuw
ドレスの胸元に手をかけ、思いっきり引き裂く。
なかなかに豊満な胸が露わになる。
ダラスは、その胸を乱暴に揉みしだく。

「やだー!!止めてー!!」
「黙れって言ってるだろ」

今度はダラスは下着に手をかけ、一気に剥ぎ取った。
仲間二人が、色欲にぎらついた目で女の下半身を凝視する。
髪と同じ色の恥毛が、うっすらと割れ目を隠していた。

「おいおい、ここもガキのままかよ」

ダラスは自分のものを取り出すと、それを女の膣にあてがった。
そしてゆっくりと沈めていく。
たまらず、女が涙を流しながら悲鳴を上げた。

「い、痛い!!」
「やっぱりこいつ処女かよ」
「ちっくしょう、いいなあダラス・・・」
「助けてー!!アイザックー!!」

思わずダラスと仲間が振り向く。
そして全員どっと笑い出した。

「何だ、まだあいつとヤってなかったのかよ!!」
「ははは!!残念だったな、初めての相手がダラスで!!」
「お気の毒だな!!あいつはとっくに死んでるよ」
「ま、そういう事だ・・・あきらめなっ!!」

ダラスがにやにやと笑いながら、女の膣に一気に突き刺す。
何かが千切れるような嫌な音、女の顔が瞬時に歪む。
純潔が散らされた証拠である血が流れる。
涙を溢れさせながら女が叫ぶ。

「痛い!!痛いよ!!止めてぇー!!いやぁぁぁー!!」
「あーあ、本当にやっちまったよ」
「ダラス、まだ早かったんじゃねえか?ほとんど濡れてねえぞ」
「早く代わってくれよ、俺達も・・・」
「うるせえな、それくらい自分で考えろよ」

仲間三人が目配せし合って、女の周りに集まる。

「じゃあ、俺は口で・・・」
「え!?むぐ・・・!!」

一人は女の口に自分のものを突っ込む。

「歯ぁ立てたら殺すぞ」
「んん・・・!!」

何度も何度も動かし、女の口を犯す。
78ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 4:2008/04/07(月) 00:48:01 ID:zq3jpLuw
ダラスと口を犯している男が、女を持ち上げ仲間の一人が後ろに回る。

「へへ・・・、じゃあ俺はこっちでいいや」

そう言うと、女の後ろの穴に容赦無く突き刺す。

「ーっ!!」

声にならない悲鳴が女の口から漏れる。

「おいこら!!もう少しゆっくり入れてやれよ!!危うく噛み付かれる所だったじゃねえか!!」

口に入れている男が不満を漏らす。

「なあダラス、早く代われよ。この女フェラが下手糞すぎて・・・」
「さっきまで処女だった女に何文句言ってんだよ」
「あ、俺もうイきそう・・・!!」
「早いなお前、じゃあ俺も・・・」
「おいおいダラス、通りすがりの処女孕ます気か?」
「あ?関係ねえよ、こんな女」

顔を歪めながら、ダラスはピストン運動を激しくする。
その両手は、女の大きな胸を揉みしだいていた。
激しく動かしている結合部から、卑猥な水音が聞こえる。

「遺産の隠し場所吐かせちまえば、それで終わりだ」
「それもそうだな」
「あ〜、俺もイきそうだわ・・・!!」
「うっ!!」

ダラスは女の膣内で射精した。
ほぼ同時に、仲間二人も肛門や口に精液をぶちまける。

「〜〜〜っ!!」

女が目を見開く。
三人がそれぞれ、自分の性器を引き抜くと、膣や、肛門からどろりとした白濁液が流れ出る。
ようやく陵辱から解放された女は、涙を浮かべながら、ごほごほと精液を吐き出す。

「げほっ・・・ごほっ・・・ごほっ・・・!!」
「なあダラス、次は俺が前でいいよな?」
「ああ好きにしな、そのかわり今度は俺が後ろだ」
「待てよ、いい加減俺に代われよ!!」
「じゃあ今度は俺が待つのかよ!?」
「慌てんなって、順番だ順番」

ダラスが女を無理矢理立たせる。

「さあ、選手交代で続きといこうか?」
「ひっ・・・!!」

女の顔が恐怖に歪む。
79ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 6:2008/04/07(月) 00:48:51 ID:zq3jpLuw
それからも陵辱は続いた。
何度も交代し、何度も女を犯しまくる。
そして、ようやく五回目の陵辱が終わろうとした時、背後で人の声がした。

「まずい、警察か!?」
「やたら数が多いみたいだぜ」
「じゃあ俺が見てくるわ、お前らは続きを楽しんでな」

暇を持て余していたダラスが、路地を出ようとした。
しかし路地を出ようとした瞬間、突如現れた男達がダラスを取り囲む。
その自分を取り囲んだ男達の真ん中の人物に、見覚えがあった。
ダラスは、わざとおどけた調子で声をかける。

「よう、ベルガ・ガンドールさんじゃねえか。こんな所で油を売ってるなんて、
 ガンドール・ファミリーはよっぽど暇なのか?」
「ふん、別にお前に用なんかねえよ」

殺気をみなぎらせたベルガが、ダラスに拳銃を向けた。

「ラックをどうした!?」
「ああ、あいつね・・・死んじまったよ」
「デタラメ言うんじゃねえ!!」
「本当だぜ、何ならそこの路地をしばらく歩きゃいい。弟の死体が転がってるぜ」

するとベルガは不敵な笑みを浮かべて言った。

「大した男だよお前は・・・」

ダラスに向けていた拳銃をゆっくりと下げる。
ここでダラスは初めて、目の前のベルガに違和感を覚えた。
短気で、物事をあまり考えないベルガ・ガンドールとは思えない。
普通なら、とっくに撃ち殺されてもおかしくはない。
ベルガは続ける。

「本当にお前は大した奴だぜ、俺の弟を殺し、仲睦まじい二人を引き裂き、
 挙句の果てに実の妹まで犯しやがって・・・」
「はぁ?何言ってんだよ?そこで犯られてんのは、俺の屋敷に入った強盗・・・」

何気なく振り向くと、ダラスは我が目を疑った。
仲間三人に犯されているのは、自分の最愛の妹イブであった。
80ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 7:2008/04/07(月) 00:49:58 ID:zq3jpLuw
ダラスは血相を変えて、仲間に駆け寄る。

「お前ら!!何をしてやがる!!」
「え?だって、お前が好きにしろって・・・」
「てめえら・・・ぶっ殺す!!」

即座に、ダラスは拳銃で仲間を三人とも撃ち殺す。
そして男の精液でどろどろに汚れた妹を抱きかかえた。

「イブ!!しっかりしろイブ!!」

兄の呼びかけに、妹が眼を開く。
どんよりと濁った、虚ろな目だった。
口元がわずかに動く。

「・・・お・・・兄・・・さ・・・」

ごぷっ、という異様な音がした。
その小さな口から、膣から、欲望の残骸である白濁液が溢れ落ちた・・・。

       *

「・・・・・ス、・・・ラス!!・・・ダラス!!起きろダラス!!」

誰かの呼び声に、ダラスが目を覚ます。

「っ!?おい!!ここはどこだ!?」

慌てて飛び起きたダラスが、目の前の男に掴みかかった。

「な、何興奮してんだよ・・・!?」
81ダラス・ジェノアードは白昼夢を見る 8:2008/04/07(月) 00:50:59 ID:zq3jpLuw
ダラスは汗ビッショリだった。
喉はカラカラに乾き、心臓はまるでロックンロールのドラムのようだ。

「(ゆ・・・夢か・・・!?何て夢だちくしょう・・・)」

恐らく、自分が今まで見た夢の中で最悪の悪夢だった。
最後のインパクトが強烈過ぎて、夢の内容をほとんど覚えていない。
深呼吸し、落ち着いて辺りを見渡す。
ここは見覚えがある場所だった。

「おいダラス、大丈夫か?」
「あ、ああ・・・何ともねえ・・・」

仲間達と薄汚い路地裏を歩きながら、ダラスは思った。

「(ま、所詮夢は夢だよな・・・)」

ちなみにダラスはこの日、変な爺さんに絡めばフィーロとかいうガキに邪魔されるわ、
ガンドール・ファミリーには取り付く島も無く追い返されるわ、
変な二人組にちょっかいを出せば黒いスーツの女にやられるわで、
夢とまるで正反対の展開になったのは言うまでもない・・・。



糸冬
8262:2008/04/07(月) 00:53:43 ID:zq3jpLuw
以上で投下終了です
真夜中に駄文投下スマヌ

追伸・>>78のタイトル間違えました・・・『4』じゃなくて『5』です
83名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:12:07 ID:YQpHa0kr
gj!すげーよ!
ただの夢落ちミリア強姦で終わらせないところがイイ!
84名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:22:21 ID:kdFz2Src
GJ!!
さすがアホンダラスwwwww『人間の屑』と言われるだけのことはあるwwwww
85名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:30:09 ID:H90ghle8
なんというアホンダラス=ジェノアード…
こいつは間違いなく人間の屑ww
86今更ですが878:2008/04/07(月) 20:45:01 ID:NpqTqnGY
壁|・`)チラリ

壁|ω・`) 実はヴぁんぷだけ持ってないんだよね……

壁|彡 サッ

>>62
アホンダラス…だと…?
87名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 21:16:09 ID:wApW5DFp
今日はダラスを犯したぜ
明日はセラード掘ってやる
88名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 01:54:09 ID:quycKNjR
アホンダラスGJ!

>>ほかんこの人
俺なんてバッカーノ以外読んだことないぜ
89名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:18:28 ID:IRuHdGrv
GJ!
ミリアってスタイル良いよね…!
後味悪すぎない(人間の屑にとって以外は)のがありがたく思った


…バッカーノから針山さんまで舐めるように読んでいる自分が
サマーちゃんなら調教洗脳しやすいよなあと呟いてみる
90告知にしか来ない今更ですが878 ◆6dBM9bH3Os :2008/04/09(水) 22:11:40 ID:gL+4qi1J
壁|・`)チラリ

壁|ω・`) ヴぁんぷ・針山・大橋入手したんだぜ

壁|ω・`) これでSS量産……無理か

壁|ω・`) あ、ほかんこ更新したんだぜ

壁|彡 サッ
9162 ◆jXimdT9as2 :2008/04/09(水) 23:25:58 ID:31eBZCVh
>>90
>今更ですが878さん

いつも乙です〜www
たまには書いてみましょうよwwwww
92名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 13:38:49 ID:SzUm+RyF
今回のデュラで

股間に生やした刀で愛するだけで相手をいいなりに出来るフタナリ杏里

という望まない電波を受信してしまったのだが誰が発信源だ
巨乳メガネエロイよ巨乳メガネ
93名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 15:05:02 ID:/r3RDjN2
想像してみたら果てしなくエロいな、それ
問題は相手が誰だってことだ
94名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 21:50:06 ID:/AOhZgP6
帝人が相手なら「アー!」だな。

相手は杏里に絡んだことのある『セルティ』『張間美香』『狩沢絵理華』ぐらいが適当か?
あとは名前忘れたけど、駄目教師に捨てられた女。
95名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:46:33 ID:Yg+jDDuE
>>94
贄川春奈、だっけ
捨てられたというより迫り過ぎてドン引きされた痛い系
挿絵では結構胸があったりしていい感じだったのでちょっと妄想を滾らせてくる
9662 ◆jXimdT9as2 :2008/04/10(木) 23:06:22 ID:kvTEMuxB
>>95
その妄想をSSに変えて執筆される日をお待ちしていますぜ!!

空気読まずに作品投下
バッカーノ!でクレア×シャーネものです

※『ある人物』がゲスト出演してますが、あくまでもパロディです。
  あまり深く突っ込まないようにお願いしますm(_ _)m
97笑顔は葡萄酒に感染する 1:2008/04/10(木) 23:09:08 ID:kvTEMuxB
NYの蜂蜜専門店・・・といっても、実はマルティージョ・ファミリーなるカモッラのアジトの一つである。
その奥にあるレストラン『蜂の巣』で、五人の男がテーブルを囲んでいた。
男達の手には、トランプが握られている。
ガンドール三兄弟と、マルティージョの幹部・フィーロ、
そして『葡萄酒(ヴィーノ)』クレアことフェリックス・ウォーケン。

ほんの数時間前、たまたまガンドール・ファミリーが『葡萄酒』に仕事を依頼し、
それが片付いたので折角だからとフィーロの下に来たわけである。

「・・・僕は降りるよ」
「何だよ、ノリ悪いな!!俺は勝負だ!!」

ラックはフォルドしたが、ベルガは鼻息を荒らげて勝負に出る。

「・・・俺もパス」
「いや、俺はこのまま行ける!!」

フィーロも降りたが、クレアは続けるらしい。
ベルガが手札を見せると『2』から『6』までのストレートである。
クレアの役は、『9』が三枚のスリーカード。
ちなみに、フィーロは『役無し(ブタ)』、ラックは『J』のワンペアだった。

「・・・・・・・・・・」

キースが黙って手札を見せる。
『Q』が三枚、『4』が二枚のフルハウス。

「ちっくしょう!!また兄貴の勝ちかよ!!」
「キー兄、まさかイカサマしてないよね?」
「いや、してないよ」

フィーロが溜め息をつくと、トランプを切りはじめた。
だが、フィーロはクレアの様子がいつもと何となく違う事に気づいた。
どことなく表情が暗い。
カードを配り終えると、思い切って聞いてみた。

「・・・クレア、何かあったの?」
「え?いやあ・・・別に・・・」
「話せよ、クレア」

ベルガがカードを三枚交換すると、クレアに詰め寄った。
98笑顔は葡萄酒に感染する 2:2008/04/10(木) 23:09:58 ID:kvTEMuxB
事の始まりは、最愛の恋人シャーネ・ラフォレットの事であった。
実はつい最近、とうとうクレアは彼女と一夜を共にした。
・・・と言っても、別に肌を重ねたという意味ではない。
ジャグジー一味が寝静まった時、こっそり忍び込んで一つのベッドに並んで寝たという意味である。
クレアは夜這いをかけたい衝動を必死で押さえ、何とか朝を迎えたのだが・・・。
横で寝ている美少女の白いうなじ、わずかに見える胸元、そして極めつけは寝返りをうった瞬間の、
寝巻きの隙間から覗く綺麗な足と純白の下着。
襲ってしまった・・・いや、正確には未遂で終わった。
偶然ドアを開けたニースが、シャーネの上に乗ったクレアを変質者と間違えて・・・。

「・・・ひどかったぜ、爆弾は飛んでくる、怒鳴り声は聞こえる。
 挙句の果てに『警察呼ぶか!?』なんて声まで聞こえて来る有り様だ。
 シャーネは動揺してて、真っ赤になりながら涙目でナイフを振り回すし・・・」
「それはクレアが悪い」

フィーロがカードを二枚、交換した。
ベルガとラックも口々に言う。

「って言うか、実際変質者じゃねえか。
 いくら恋人とはいえ勝手にベッドの中に潜り込むなんざ」
「まあ、夜這いをかけなかった根性は認めますよ。
 そのまま朝になっても襲わなかったら、褒めてやりたかったぐらいです」
「だいたい、勝手に家の中に入った時点で充分変質者だよ」

最後のフィーロの言葉はさすがに効いたのか、クレアは肩を落とす。

「へ、変質者って・・・俺が?」
「『葡萄酒(ヴィーノ)』『線路の影をなぞるもの(レイルトレーサー)』に続いて、
 3つ目の呼び名でも考えたらどうですか?」

ラックが皮肉混じりに笑いながら、カードを三枚交換した。

「強姦未遂で終わったからなあ・・・さしずめ『強姦の影をなぞるもの(レイプトレーサー)』だな」

ベルガの下手な洒落に、思わず吹き出すフィーロとラック。
一方、当のクレアは完全に顔が引きつっている。
キースだけしか気付いていないが、額には少し青筋が浮かんでいた。
99笑顔は葡萄酒に感染する 3:2008/04/10(木) 23:10:43 ID:kvTEMuxB
「とにかく仲直りをする事が先決だよ」
「ええ、出来るだけ早い内にね」

フィーロとラックが言うと、クレアが溜め息をつく。

「とりあえず、何て言って切り出せばいい?」
「あ〜・・・、例えばだな・・・」

ベルガが言葉に詰まる。
元々、それほど頭が回る人間ではない。

「・・・・・自分で考えろ・・・・・」

キースが呟くと、クレアがまた肩を落とした。

「せめてアドバイスぐらいしてくれよ」
「知るか」
「あいにく、他人の恋愛沙汰に首を突っ込みたくはないので」

ベルガとラックが冷たく突き放す。

「そんな事言わずに・・・」
「さあ、勝負だ!!」
「僕も勝負」
「俺も行ける、クレアは?」

もはやフィーロまで無視する始末。
クレアは半ばヤケになりながらも叫んだ。

「ええい、俺も勝負だ!!」

クレアの声を合図に、五人全員が手札を見せる。

ベルガ、『スペード』のフラッシュ。
ラック、『5』から『9』までのストレート。
フィーロ、『10』のスリーカード。
クレア、『3』が三枚、『J』が二枚のフルハウス。
キース、『A』が四枚のフォアカード。

結局、この日はキースの一人勝ちだった。
100笑顔は葡萄酒に感染する 4:2008/04/10(木) 23:11:32 ID:kvTEMuxB
時を同じくして、『表向きの顔』である蜂蜜専門店に一人の男がひょっこり現れた。

「いらっしゃい」

セーナが客に声をかける。

「いい店だよな」

客の男が店の中を見渡して言った感想が、それであった。
男は、蜂蜜の瓶を手に取るとセーナに手渡す。

「これ下さい」

代金を支払うと、男は瓶を受け取って店を出た。
その顔は、入店した時からずっと笑顔だった。

       *

シャーネは公園のベンチに座っていた。
つい先日の、クレアの行為に思いを馳せながら。

目が覚めると、彼は自分の上に乗っていた。
自分の鎖骨の辺りに口付けをし、それから彼の手が自分の寝巻きの中に入って来て自分の胸に触れ、
もう片方の手は自分の下着の方へ・・・。

そこまで思い出して、シャーネは自分の頬が熱くなった。
何でクレアはあんな事をしたんだろう・・・。

「どうしたのかな?」

シャーネは突然声を掛けられて、驚いて顔を上げた。
目の前には、蜂蜜の瓶を小脇に抱えた、ニコニコと笑っている男が立っていた。

「恋人と喧嘩でもしたのかな?」

当たらずとも遠からず。
喧嘩はしていないが、彼と当分顔を合わせたくないというのも事実である。
101笑顔は葡萄酒に感染する 5:2008/04/10(木) 23:12:30 ID:kvTEMuxB
顔を伏せたシャーネを見て、男は悲しそうに眉をひそめた。

「それは悲しいね、すぐに仲直りしなきゃ」
「・・・・・・・・・・?」

はい、と男に手渡されたのは蜂蜜の瓶。
黄金色の液体が、瓶一杯に詰まっていた。

「甘い物で仲直り、きっと上手くいくよ」

男はそう言って、ニッコリと笑う。
自然と、シャーネの顔にも笑みが浮かぶ。

「(・・・変な人)」
「そう、その顔!!」
「?」

男が急に大声を上げた。
シャーネの顔を指差して、またニッコリと笑った。

「その顔だよ、いつも笑顔が一番。
 笑って笑って」

男は大きく手を振りながら、公園の出口へと向かう。

「人生笑って生きなきゃ、笑顔笑顔」

そんな事を言いながら、男はNYの町並みへと消えていった。

「(・・・結局、何だったのだろう・・・?)」

シャーネの頭に疑問符が浮かぶ。
現れてから消えるまで、終始笑っていた男だった。
酒か麻薬で頭のネジが外れたのだろうか?
それともあの顔は笑った顔だけの仮面?
しかし、その考えは唐突に遮られた。
突然目の前が真っ暗になり、温かい手が自分の目を覆う。
そして、あの人の子供の様な声。
102笑顔は葡萄酒に感染する 6:2008/04/10(木) 23:13:25 ID:kvTEMuxB
「だーれだ?」
「・・・・・・・・・・っ」

シャーネが振り向くと、そこにはクレアが立っていた。

「・・・・・!!」
「よう」

クレアは、バツの悪そうな顔で頭を掻いた。

「この間はゴメン!!本当に悪かった!!」

そう言いながら、シャーネに向かって頭を下げる。
シャーネはというと、目を丸くしながらクレアを見つめる。

「・・・・・・・・・・」
「えっ?」

クレアは耳を疑った。

もう怒ってないから・・・。

顔を上げると、シャーネの笑顔が見えた。
その可愛い笑顔に、クレアは思わずシャーネを抱きしめる。
彼女を抱きしめながら、彼は思った。

「(・・・ああ、やっぱりシャーネを好きになって良かった!!)」

       *

シャーネはクレアの自分の部屋へと誘った。
幸いジャグジー達は留守のようだ。
ベッドの上で、二人は唇を重ねる。
複雑に舌を絡めあいながら、シャーネをそのまま寝かせる。
口を離すと、唾液の糸が引いた。

「今日は邪魔も入らないだろ?」

器用に服を脱がせると、シャーネの胸にそっと口づけする。

「・・・・・!!」

彼女の体がビクンと震えた。
舌先で胸の突起をチロチロと攻める。
その度に、声にならない声がシャーネの口から漏れるのだ。
103笑顔は葡萄酒に感染する 7:2008/04/10(木) 23:14:16 ID:kvTEMuxB
「シャーネ・・・、結構敏感だな」
「・・・・・?」

息を荒くしながら、またもシャーネの頭に疑問符が浮かぶ。

「(・・・敏感?何が?・・・でも何か恥ずかしい・・・)」

クレアは下着を脱がすと、シャーネの内腿を大事な所に触れないように、何度も舌で往復する。

「・・・・・っ!!」

恥ずかしさとくすぐったさで、シャーネは何度も身を硬くする。
そんな彼女の、薄い茂みにクレアは舌を落とした。

「!!」

思わずクレアの頭を引き剥がす。
しかし彼は、そのまま執拗にシャーネの大事な所を舌で愛撫する。

「シャーネ、すごく綺麗だ」

クレアの舌がそこを舐める度に、体の奥から熱い何かがこみ上げて来る。
すでに熱い液体がクレアの舌に絡み付いてくる。
彼は少しの悪戯心で、彼女の敏感な突起を思いっきり吸い上げた。

「ーーーっ!!」

まるで魚のように、シャーネの体がビクンと跳ね上がる。
同時に、彼女の体に痙攣が走る。

「(・・・イったか)」

彼女の顔を見ると、涙と汗と唾液でびっしょりだった。
はあはあと喘ぐ彼女の唇に、そっと優しいキスをする。

「大丈夫か?」
「・・・・・・・・・・」

頬を染めながら、シャーネはコクリと頷いた。
その顔に、またクレアの理性が飛びかける。
しかしクレアは冷静に仰向けになると、シャーネを自分の上へと乗せた。
104笑顔は葡萄酒に感染する 8:2008/04/10(木) 23:15:04 ID:kvTEMuxB
「いいかシャーネ、そのまま腰を動かすんだ」
「・・・・・・・・・・」

またコクリと頷く。
そしてシャーネが腰を振った瞬間、彼女の口からまた声にならない声が漏れた。
自分の割れ目を、クレアの性器に擦りつけながら前後に動く。
正直、まだクレアは彼女と交わる事にわずかながら罪悪感を感じていた。
だからこそ、せめてこれならばと素股を選んだわけである。
彼女の愛液が潤滑油となって、クレアの性器を擦り上げる。
その度に、クレアもシャーネも喘ぎ声を漏らす。

「・・・・・!!」
「シャーネ、どうだ・・・?」

頭が真っ白になる、何も考えられない。
ただ、自分の下にいる男の事しか考えられない。

「(・・・ん・・・?)」

その時、クレアは妙な気配を感じ、視線をドアへと移動させた。
完全に閉まっていたはずのドアが半開きになっており、そこに誰かいる。
普通の人間なら絶対に気付かないはずだが、何故かクレアには人影がはっきりと見えた。
先日の一件で爆弾を投げつけてきた、火傷を負った眼帯の女だ。
それにしても、いくら行為の最中とはいえ、ドアの向こうの人間に気付かないとは。

「(・・・やれやれ、殺し屋失格だな・・・)」
「・・・・・っ!!」

シャーネの動きが早くなる。
同時に、クレアにも限界が近づく。

「シャーネ・・・っ!!もう・・・!!」
「〜〜〜〜〜っ!!」

クレアの性器から、白濁液が吐き出される。
シャーネの割れ目からも、透明な液体が噴き出す。
そして、ドアの向こうのニースも体を震わせた。
105笑顔は葡萄酒に感染する 9:2008/04/10(木) 23:15:49 ID:kvTEMuxB
二人は汗びっしょりになりながら、ベッドに並んで横たわる。
クレアが横のシャーネに言った。

「・・・また今度、続きしような」
「・・・・・・・・・・」

シャーネの頬が赤く染まると、クレアが彼女を抱き寄せる。
クレアに抱かれながら、シャーネは思い出した。

「(・・・・・そうだ、あの男!!)」

公園で会ったあの笑顔の男。
やっと思い出した。
あの男は・・・。

       *

ニースは廊下で、座り込んでいた。
荒い息遣い、左手は自分の胸へ、右手は自分の下着の中へ・・・。

「(・・・ジャグジーに、あんな風にされたら・・・)」

すでにグッショリと濡れた下着から、自分の愛液で濡れた指を引き抜きながら、
ニースはボンヤリとそんな事を思った。

「(・・・今夜当たり、ジャグジーを誘ってみようかな・・・?)」

       *

「・・・クレアの奴、どうなったかな?」
「さあね」
「今頃、お楽しみ中だったりしてな」

ベルガ、大正解。
幼馴染みの恋の行方に思いを馳せつつ、四人はポーカーに興じていた。

「次はお前の番だぞ、フィーロ」
「な、何が!?」

ベルガがニヤニヤしながら、フィーロに詰め寄った。

「お前、もうヤったのか?」
「え、エニスとはまだだよ!!」
「誰も名前は出してないよ」

ラックが笑いを噛み殺しながら、カードを三枚交換した。
106笑顔は葡萄酒に感染する 10:2008/04/10(木) 23:16:41 ID:kvTEMuxB
「そういうラックは!?恋人は!?」
「まだ探し中」
「フィーロ、そろそろ腹括れよ」
「うるさいなあ、もう!!勝負だ!!」

四人が手札を見せ合った。

フィーロ、『J』が二枚、『7』が二枚のツーペア。
ラック、『ダイヤ』のフラッシュ。
ベルガ、『K』が二枚のワンペア。
キース、『8』のスリーカード。

結局、この日は一度もキースに勝てなかった。

       *

モルサが、また胡椒を切らしてしまいそうなのでロニーとマイザーが二人で買いに出かけた。
マルティージョのボスは、とにかく胡椒の消費量が激しいのだ。

「何であんなに胡椒に執着するのか・・・」
「さあな」

胡椒の袋を抱えた二人が、道を歩いていた。
その時、マイザーの目に驚きの色が浮かぶ。
人混みの中に、一瞬だけ見えた男の顔。
しかし、その男の顔は人混みに紛れてすぐに消えた。

「・・・どうした?」
「いえ、古い知り合いによく似た顔を見たので・・・」
「・・・まあいい」

二人はマルティージョの『蜂の巣』へと帰ろうとした。
マイザーは最後に、もう一度だけ振り向いたが、当然男の姿など見えない。

「(・・・人違いか・・・?それともまさか・・・)」

       *

男は人混みの中を歩いていた。
そして立ち止まり、虚空に向かって笑みを浮かべると呟いた。

「・・・恋も人生も、やっぱり『ハッピーエンド』が一番だよな」

笑いに飢えた、笑顔の中毒者はそのままNYの町の中へと消えていった・・・。



糸冬
10762 ◆jXimdT9as2 :2008/04/10(木) 23:19:38 ID:kvTEMuxB
以上で投下終わりです
駄文投下スマヌ
流れを切って申し訳ありませんでした

追伸・私も『ハッピーエンド』が大好きなんです
    そういう意味では、私も『笑顔中毒者』です
108名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 01:17:18 ID:CRmDP5sz
神キター!シャーネかわいいよシャーネ
109名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 10:54:24 ID:RjXchd+A
GJ!!
ベルガwwwレイプトレーサーwwwww
誰が上手い事を言えとwww
110今更”管理”人878 ◆mBD7zfhWnc :2008/04/11(金) 17:00:51 ID:SBhD1U6S
壁|ω・`)b 補完しましたGJ!!!
111名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:10:06 ID:reCUnpsY
作者も保管庫の人もGJ!
レイプトレーさんwww
112名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:17:43 ID:JGWYHJ/s
GJすぎるwww
職人さん管理人さんありがとう!
11392経由の電波受信 1:2008/04/12(土) 04:12:22 ID:Iuhhzdvo
原作2巻306Pより

「どうしても辻斬りの人たちを止めてくれないなら……これから貴女に少し酷いことをします。
だから――これで、貸し借りは無しですよ」
「え……?」
 自分で斬られておいてなんという言い草だろうか。しかし春奈は頭ではそう思うものの、心で
はこれから何をされるかという恐怖に震えていた。


* こ こ で 電 波 受 信 *


 そして――彼女の心の予想を遥かに越えた展開が、目の前で起こり始めた。
 杏里は罪歌を己の手のひらに突き立てるように、その身体の中に沈み込ませていく。
 微かな呻き声を上げながら、頬をやや紅潮させ。
 その刀身が杏里の身体の中へ消えていくのと同時に、今度は別の場所がゆっくりと隆起していく
様子を春奈は震えながら見つめていた。
「ちょ……え、そ、それ、何!? 何なのよそれ!?」
 杏里のスカートを押し上げる突起物の存在に、疑問と恐怖と抗議が入り混じった叫び声を上げる。
「長いものとか刃物とか暴力的なものとか、そういうのって男性器の象徴としてイメージされます
よね? 日本刀がそうであったとしても問題ないでしょう?」
 心底不思議そうに小首を傾げる杏里に、春奈はぶんぶんぶんぶんと首を振って必死に否定しよう
とする。
 が、スカートの裾が捲り上げられ現れた、地味な白にワンポイントフリルのショーツから
勢いよくそそり勃つものが、その否定を一蹴する。
「罪歌の子が本体から産み落とされるのでなく、他人に宿すようにして増えるのに疑問は
持ちませんでしたか?」
 理解が追いつかず、ただ首を振って目の前の存在から逃避しようとする春奈を、杏里は
覆い被さるように床に押し倒した。
「少しだけ貴女の心を、罪歌に乗っ取らせてもらいます。大丈夫です……死ぬような事は
無いと思いますし……本当に子を宿す事も無いはずですから」
 杏里の唇が春奈の頬にそっと触れる。
 吐息が頬を撫で、春奈の乱れた長い髪を解き梳いていくように指先が踊る。
「あ……ああぁ……」
「……謝りませんよ。ここでまで謝ったら、私の生き方を否定する事になりますから」
 春奈の制服のボタンがゆっくりと外されブラウスにも手が掛かるが、春奈は全く抵抗する様子はない。
 最初は恐怖と混乱だけであった思考が、徐々に別のものへと侵食されていく。
「……はい、私はずるいんだと思います……貴女に酷いことをして、自分の平穏を守ろうと
してるんだすから……でも、仕方がないんですよ」
 自虐的に微笑む眼鏡の少女は春奈の唇に己の唇を重ね、ゆっくりと食むように吸い上げながら
舌を潜り込ませていく。
「んっ……や……」
 身をよじり逃れようとする春奈を抱き寄せるように捕らえ、髪を退けるように撫で上げた首筋
からうなじへと舌先を躍らせる。
「すぐ済ませればいいのにって思いますよね。長引くのは怖いですよね……でも、罪歌が
こういうのが好きなんです。せっかくの『愛する』機会を愉しみたいって」
 制服をはだけ露わになった春奈の豊かな胸に、杏里の細く白い指が沈み込む。
「ふぁっ、んっ! 胸……やめっ……」
「胸……弱いんですか?」
 杏里の声の調子は全く変わらない、ただの質問でしかない口調。
 だがその指先は、それを確かめるように弱いところを探るように蠢き、撫で、揉み、滑り、摘み、弄ぶ。
「ダメっ……や、あっ……んっ、うぅっ……」
 那須島のそれとは違う、異様に歪んでいるとはいえ愛に満ち溢れたその行為は、愛を押し付ける
ことはあっても与えられるという行為に不慣れな春奈の防壁を瓦解させるのには充分であった。
 着崩れた制服から零れ落ちた双丘が揺れ歪む度に、春奈の口から切なげな声が上がる。
 その声の変化を待っていたかのように、仰向けに転がされた春奈の上に馬乗りになる杏里。
 両手で揉みしだかれる自分の胸の向こうに、脈打ちながらそそり勃つ『罪歌』の姿を見て春奈の
全身がぞくりと震える。
11492経由の電波受信 2:2008/04/12(土) 04:13:15 ID:Iuhhzdvo
「こういうのは、どうですか?」
 杏里の両手できゅっと寄せ上げられた春奈の胸の間に、熱い感触が潜り込んでくる。
 しっとりと汗ばんだ春奈の肌に吸い付くように押し込まれ、押し潰された胸の谷間から先端が
顔を覗かせる度に、杏里もまたゆっくりと息を荒げてくる。
 春奈を嬲る行為を愉しんでいるのは罪歌であって、その触れ合いによる興奮も刺激も罪歌が
満喫している。
 杏里はそれをいつものように一歩退いたところから、額縁の向こうを見るようにただ見ている
だけだったのだが。
 それがまるで他人の性行為を覗き見しているようで。
 罪歌がそれを見せ付けているかのように感じて。
 歪んだ背徳的な興奮が、じわじわと杏里の身体を侵しつつあった。
「贄川先輩……胸、気持ちいいですか? 罪歌に胸を嬲られて感じてるんですか?」
 興奮と羞恥で顔を真っ赤にする春奈を弄ぶように、薄い笑みを浮かべながらその胸を嬲り
続ける杏里。
 そして――
「ひぅっ!? やっ、あつ……ぅぁ……」
「……っ! はっ、あぁ……っ……」
 勢いよく放たれた白濁液が、春奈の顔や髪を汚し胸元に垂れ落ちる。
 びくびくと脈打ちながら春奈を汚していく感覚に杏里もまた荒い息を吐きながら、ぐったりと
した春奈を見下ろしていた。
「も……許し……」
「何を言ってるんですか、贄川先輩。言ったじゃないですか……ひどい事をしますって」
 まだ春奈の胸に未練があるような感じさえする『罪歌』を引き離し、杏里は体勢を整えると
乱れたスカートの裾から覗く太股に手を這わせ、熱のこもった湿り気のある奥へと指を運ぶ。
 杏里がそこに触れると、既にショーツから溢れスカートにまで達しているほどに蕩けているのが
すぐに判るほどであった。
 濡れそぼったショーツの上で焦らすように踊る指先の感触に、春奈は涙を零して哀願する。
「だ、だめ……これ以上されたら……本当におかしくなっ――」
 言葉は声にならない声によってかき消され、春奈はただ口をぱくぱくとさせることしかできなかった。
 ショーツに差し込まれた手に添えられたものが、理性とは裏腹に期待に溢れていたそこへと
一気に捻じ込まれた。
 大きく、硬く、熱く、そして何より純粋に『愛してくれる』その存在に、春奈の頭の中は
一瞬で真っ白になっていた。
「罪歌は――」
 淫靡に絡み合う下半身を罪歌に任せるかのように、杏里は春奈の唇や首筋、耳を攻め続け
それに紛れ込ませるように言葉を滑り込ませる。
 快感と共に、愛と共に、その身体に擦り込み染み付かせるように。
「――とっても寂しがりやなんです。だから、押さえ込んだとか、利用したとか、そんな寂しい事を
言わないで下さい」
 制服の布地が、ボタンが、ファスナーが、肉が、汗が、愛液が擦れ合う音と共に、春奈の中に
杏里の言葉が擦り込まれていく。
「私達から見たら、やり方は間違っているかもしれないけど……罪歌は私達人間の事が本当に
本当に好きなんです……」
 己の身体を愛してくれる罪歌と、それを説く杏里の言葉と。
「だから……愛してあげて下さい。贄川先輩も――罪歌の事を……愛してあげて下さい」
 切っ先を突き立てられた時のように、突き上げられる度に溢れてくる愛の言葉と。
「先輩は、私と違って……人を愛する事ができるんですから……」
 奥へ、奥へと突き上げ突き進み、放たれた膨大な愛の呪いに。
 春奈はその身も心も委ね、堕ちていった。
11592経由の電波受信 3(終):2008/04/12(土) 04:18:34 ID:Iuhhzdvo
 それからしばらく。
 今回の騒ぎが落ち着いたある日、学校から帰ってきた杏里を自宅の前で待っている少女の姿が
あった。
「きちゃった♪」
「きちゃった、じゃないです……贄川先輩」
「やぁね、春奈って呼んでって何度も言ってるのに」
 どうも何やら、罪歌の愛に侵食された結果、罪歌を宿している杏里に妙に懐いてくるようになった春奈。
 罪歌によるコントロールであっさりと追っ払う事もできるのだが、害意も敵意もなく純粋に
好意を寄せて接してくるその姿に、どうも邪険に扱えず。
 それどころか、無差別に誰彼構わず手を出せない分、身近に置いておける春奈の事を罪歌が
気に入ったのか。
 杏里がそれに感化されつつあるのか罪歌が自己主張しているのか、スカートの下は準備を
整えようとしてのっぴきならない状態になりつつあった。
「……とりあえず部屋に入って下さい。するかどうかは別ですからね?」
 溜息混じりの息を吐き、春奈を部屋に招き入れる杏里。
 その様子を感じながら、罪歌は愛の言葉の濁流の中でこっそりと囁いた。
【愛するというのはとても素敵な事。自分が愛する事ができないなんて言わないで、愛し愛される事に
慣れていかなくちゃ、ね?】

======================================

前スレ以来久々の書き込みとなったわけで
駄文ではありますが電波を受信した>>92氏へ捧げさせていただきます
116今更878 ◆mBD7zfhWnc :2008/04/12(土) 09:28:26 ID:OPTCGEvl
壁|ω・`) b
117名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 11:31:41 ID:JGWYHJ/s
GJしちゃった♪
118名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:59:36 ID:Npbi5Q8E
本編に沿いつつエロい
実にGJ
119名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 21:51:35 ID:kZPuEVr8
ちょ、すげえ、GJ!
120名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:26:45 ID:p/21dAnM
急に神が降臨しだしてるな。どの作品もGJ!!
この勢いに乗ってヒューイ×モニカが読みたいと言ってみるテスト
121名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 02:51:15 ID:Sp54PAbF
だが俺は小物×道化を書きたい

道化の本名ってピリエで良いんだよな?
122名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 03:04:39 ID:ZhfvmeaZ
むしろクリリカ妄想が浮かんで困る
クリスえろいよクリス

ところで保管庫の人、トップ絵とはなんぞや
まだ未うp?

>>120
この二人はどう絡むか予想できなくて妄想しづらいw
123名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 06:46:15 ID:TZXh0sbu
ラッドとルーアが見たい俺は異端ですかそうですか
124名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 20:25:29 ID:cP6XqvQ0
【アスキーアート】

         ∧_∧   ┌────────────
       ◯( ´∀` )◯ < 僕は、チック×マリア!
        \    /  └────────────
       _/ __ \_
      (_/   \_)
           lll





ところで、管理人さんのSSは完成予定はいつですか?
125名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:37:24 ID:zdMKPefM
そうそうピリエピリエ、ピリエ=ミストウォーカー
道化ちゃんのヴォッド様ラブっぷりはときめかざるを得ないんだぜ…ッ!
126名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:14:05 ID:31neCWZP
ゲーム版やっててヒゲデブがニースを凌辱するネタを思いついた
127名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:57:35 ID:CPVc0jXr
さぁそれを投下するんだ
128名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:38:59 ID:j/NVttH8
いいのか?
ネタ元の馬鹿さ加減のわりには陰惨で救い様が無い代物になると思うが
129名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:56:42 ID:a+E8vRRy
構わない、やれ

ところでヒゲデブとニースって接点あったっけw
130名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 09:01:58 ID:tlN8nQNx
ゲームでならあるよ
131名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 10:24:11 ID:MQqQSV6U
名前あったな髭豚

確かターナーだっけ?
レイチェルの親父の会社の幹部だったっけか
132名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 15:12:27 ID:sq/CIDM2
ゲーム書き下ろしの死亡勇戯編のストーリーが、髭豚がニースをさらって
「このような娘が好みなのだよ君ぃゲヴァヴァヴァ」と言うので
ジャグジーが最凶コックに秘孔を包丁でつかれパワーアップし
チャイナ娘やサムライやカウボーイ達刺客と戦ったりせずに
ヨウンや背後霊と共にニースを助けに行くというもの。
133名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:53:02 ID:5myNN6i/
なにそのカオス
134今更878 ◆mBD7zfhWnc :2008/04/14(月) 23:21:53 ID:OzaqF5t9
>>124
……何故その2人で書いてるのがばれた
まさかお前は……俺?
135名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 23:39:36 ID:NSUj8mgp
帝人×フタナリ杏里

とかいう電波を受信してくれる猛者はいないのだろうか?
内容は杏里がフタナリであることを帝人に告白するが、帝人は引きつった笑みを浮かべてしまう。
杏里は告白が失敗したことを悟り、そのまま池袋の60階通りから去ろうとする。
しかし、杏里が気付いたときには周りを見知らぬ者達や少しだけ見知った者達に囲まれていた。
そして、杏里を囲んでいる者達の携帯にはあるメールが届いていた。

『今、携帯のメールを見ていない奴らが標的だ。攻撃をせずに、ただ、レイプしろ』





駄目駄目でカオスな脳内妄想、っと。
136名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 11:44:16 ID:SWDc5qpI
>>135
そういう時は下手でもいいから、文にしてみるんだぜっ!
137名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 17:30:29 ID:+q/sagkr
>>134も≫135もとりあえず書けばいいのさ。
138名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:09:54 ID:/69K9UPf
期待しながら待ってるぜ
139名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:21:21 ID:G8mzNHiD
全裸で正座して待ってる
140名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 11:41:30 ID:u1u/le2B
じゃあ俺は酒に蜂蜜混ぜながら待ってる
141名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 12:37:34 ID:wAToEYS8
じゃあ俺はアデルの乳に挟まれながら待ってる
142名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:32:58 ID:dn3bq4UU
じゃあ俺はヴァル君をおやつ的な意味で食べながら待ってる
143名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:15:30 ID:ZYc/jCMc
じゃあ俺はエニスを押し倒しながら待ってる
144名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:22:40 ID:u1u/le2B
>>143
無茶しやがって・・・(´・ω・`)
145名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:37:12 ID:ZYc/jCMc
じゃあ俺はシャーkfrjふぉしrふぉ
146名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 00:38:46 ID:JWJdiAKQ
>>145
へんじがない、ただのシャーネのようだ。
147名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 06:55:09 ID:Cu3V3XZv
しゃーねぇなぁ(シャーレです)
148名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 07:43:40 ID:YheoUva6
あっ・・・、うん。
149名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:24:07 ID:Cu3V3XZv
(>_<)ぐすん
150名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 23:07:33 ID:UpqJmPg6
ここで空気を読まずに静雄×杏里を読みたいと言ってみる。
151名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 14:17:21 ID:LMF49tYO
>>150
何で俺がいるんだ?
152名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:29:15 ID:4TBOicAD
じゃあオレはクズ×ケリーを読みたいと言ってみる。


ワゴン車の中でニャンニャンする葛原とケリー
しかし、行為の激しさから放送機材の『スイッチ』が入ってしまう
そのことに気付かず愛し続ける二匹の獣
男の愛の言葉
女の喘ぎ声
「ギシギシ」という行為の激しさを物語る音
「ヌチャヌチャ」という淫らな妄想を強制させられる音
それらはスピーカーを通じて越佐大橋中に放送される
そして、それらは『スイッチ』をいれる切っ掛けとなる
橋中の♂と♀が理性という『リミッター』を外し、性欲という『スイッチ』を入れる切っ掛けに・・・・


にゃんにゃん!━━━━━Rutting Animals' Night

153名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 09:47:29 ID:ZJ5NEaim
>>152
速く書くんだ!! さもなくば書くぞ!!!
154名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 13:37:21 ID:bgnd4flC
>>153
『一万円出すのでアナタが書いて下さい!』と返すチキンな私
いや、本気で書いてください
絶賛受験生中なんですよ。私
155名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 14:53:27 ID:E1O/irEE
そして美咲×潤が見たい
156名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 23:13:54 ID:+JUHxduj
さっき気付いたんだが、セルティが新羅とにゃんにゃんする時って
当たり前だがセルティ声出せないよな。

声を出さないあらあらうふふなコトって凄くエロい!
ビクビクした体で全てを表現するわけですね!


つか、こんな時間になにやってんだ俺……
157名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 01:36:56 ID:gTwBLgUb
成田スレ向けのSSを書いたのですが、2ch長期規制中でして、
私本人の投下がままならない状態です。
(このレス自体も某所より代行してもらってます)
そこで、成田SS保管庫への直投稿か、あるいは
どこかのアプロダや掲示板にいったん掲載させていただいて、
それを2ch pinkへ書き込み可能な有志の方に
エロパロのほうへ転載していただく……ってのはアリでしょうか?
それと、SSが結構長くなっちゃった(2ch換算で15レス程度)ので、
実際に投下代行やっていただくとなると、かなり手間かもしれません。

なお、このレスとほぼ同様の内容を、
成田SS保管庫掲示板にも書かせていただきましたが、
よく考えればあそこは人通りがなさそうでしたので、こちらに直接お邪魔しました。
お騒がせして失礼しました>管理人878氏

>>156
君とはきっといい酒が飲める。
今書いてるのが「デュラんぷ!」のセルティ視点での焼き直し兼、エロシーン追加だから。
……が、新羅の「常用ではない四字熟語を多用する」っつー設定に苦戦気味。
でも『夢魔×ゆまっち』部分は何とか書けたよ!
158今更878 ◆mBD7zfhWnc :2008/04/23(水) 18:19:11 ID:fgiCPydT
壁|ω・`) メール下されば転載でも直接でもお助けしますよ……

壁|ω;`) どうせ暇人ですから

壁|彡サッ
159名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 02:15:55 ID:m+59WfUz
>>158
さすが頼りになるぜ…!
160名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 08:42:30 ID:7k6xsW8U
>>158
いつも壁に隠れてる謙虚で親切な管理人さんに萌えたwww
161名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 11:17:52 ID:pIwJiQQk
……と……の過去話(オリジナル)とかあかんのかな
エロ有りだよ
162なつのおわりのよるのゆめ【前編】(0/21):2008/04/24(木) 16:37:58 ID:7gpV/0UH
管理人氏の手を借りて、代わりに投下していただくことになりました。

上でも書きましたが、本文は電撃hのみに掲載された
「デュラんぷ!」のセルティ視点による焼き直しになります。
未読の方にはネタバレになりますのでご注意を。

とりあえず本日は前編のみの投下です。
前編のエロカップリングは「遊馬崎×夢魔」になります。
エロシチュそのものは8レス目ぐらいから始まりますので、
「デュラんぷ!」既読の方で『俺はエロだけ読みたいんだよ!』と言う方は
その辺りから読み始めるといいかも知れません。

後編は「新羅×セルティ」を予定してます。
規制が解ける5月半ばごろには書きあがってる……と、いいなあ。
163なつのおわりのよるのゆめ【前編】(1/21):2008/04/24(木) 16:40:04 ID:7gpV/0UH

 ―――ふむ。カニ玉でも作ってやるか。
 
ラベルに『Супер краб』というロシア語とビミョーにデッサンの狂った
カニの絵が描かれてた缶詰を見ながら、私は胸の中でひとりごつ。
 
このカニ缶はさっき仕事の帰りがけに、静雄に半ば押し付けられるようにしてもらった物だ。
話を聞いてみれば、静雄は静雄で"サイモンに山ほど押し付けられた"との事で、
どうにも処分に困っていたらしい。
ありがたく頂戴しておいたのだが、残念ながら私自身はこれを味わう事など出来はしない。
 
だって私―――セルティ・ストゥルルソンは『首なし』なのだから。
 
 
              ♂♀
 
 
切り落とした自らの首を小脇に抱え、
人々に死期を告げてまわる妖精デュラハン……の、『首から下だけ』それが私だ。
失った首を求めて彷徨い歩き、とうとうこんな極東の島国にまでやってきてしまった。
 
とりあえず今は、こんな私みたいな『首なし女』を生涯の伴侶として決め付けていやがる
少々変質的な闇医者―――岸谷新羅のマンションに居候して雨露をしのいでいる。
 
そして、半年ほど前の話になる。
『首探し』のごたごたを経て、私と新羅は少々……
……いや、かなり歪んだ形ではあったけど、互いの気持ちを真っ向からぶつけ合った。
結果、新羅の奴の気持ちはどうしようもないぐらいマジである事が分かったし、
私の方もなんだかんだいって新羅のことを異性として意識はしつつあったから、
多少なし崩しではあったけど、あの夜以降、
私たちの関係は『家主と居候』から『恋人同士』へと変化した。
 
だからって、普段の生活が何か変わったわけではなく、
せいぜい新羅の奴のセクハラが、いままで以上に露骨になり、
それをおさえる私の暴力が少々度をこえたものになった程度のものだった。
 
まあでも、そういう関係も実のところは別に嫌いじゃなかった。
新羅が何かと言うと私の体に触れてくるのは、
『首無し』の私を容姿も含めて好いてくれていると言う何よりの証明だったし、
最近では私もまた新羅に抱きすくめられたりすると、ある種の安心感を覚えるようになっていた。
 
 
              ♂♀
164なつのおわりのよるのゆめ【前編】(2/21):2008/04/24(木) 16:41:19 ID:2BSPUUuO
―――ま、自分で食べらんないなら、新羅に食べさせてやるしかないよな。
 
私は居候の身であるからして、家主の新羅にメシの一つも作ってやるべきなのだろうが、
どうにも『料理』という奴だけは、なかなか上達できずにいる。
口も舌も無いもので味見が出来ず、塩と砂糖を間違えるなんて事もたびたびだ。
おかげで新羅が口に入れるまでは、調理の出来不出来はサッパリ分からず、
料理にチャレンジしては"……セルティのドジっ子としての新たな魅力発見だよ"
などと、新羅に妙な慰められ方をする毎日だ。
 
それでも、訓練のかいあって、かに玉とかスクランブルエッグなどの玉子料理だけは、
最近では新羅の好みの味に作れるようになってきた。
指先にまとった『影』を短い『刃』の形に整形し、缶詰のふちに押し当てると、
『刃』をぐるりと一周させていく。
銀色の円盤をとりはずし、中に覗くは、ほんのり海の香りの漂う白い肉。
露西亜寿司で使ってるらしい"開けたての缶詰"と、言うのはこれの事だろうか。
 
青ネギと、あらかじめ水につけて柔らかくしといた干しシイタケを
『影』の刃物で切り刻み、細切りにする。玉子はわって溶きほぐし、塩コショウで味付けする。
白身と黄身が均一になったら、カニ缶やらシイタケやらをほおりこんで更に混ぜ合わせていく。
コンロを強火にして炒め鍋を充分に熱し、油をなじませたあと
玉子とカニの混合物を一気にぶち込んで、混ぜる、混ぜる、混ぜる!
半熟になったら、手首のスナップを利かせて玉子をひっくり返す。
オッケイ。ここさえ上手くいけば後は簡単、ネギを散らしてふたをして、後は弱火で蒸し焼きだ。
器にもって、餡をかければ完成! おお、我ながらなかなかいい出来じゃないか。少なくとも見た目は。
165なつのおわりのよるのゆめ【前編】(3/21):2008/04/24(木) 16:42:09 ID:2BSPUUuO
さて、あったかいうちに新羅の奴に食わせてやろう。
リビングに向かい、一声かけようかと思ったら、新羅はテレビを見ながらなにやら怪しい動きをしている。
 
テレビに夢中の新羅の肩をつんと突付き、文字を入力済みのPDAを差し出す。
『新羅。ごはんできたから、キッチンへ』
 
新羅は呆けたような顔をして振り返り、
「え? あ、ああ。ありがとうセルティ……」と、これまた気の抜けた返事を返して来る。
こりゃよっぽど画面に集中していたらしいな。
 
『なんのテレビを見ていたんだ? NHK教育か? このチャンネルは』
「初めて赤ちゃんを産む母親向けのテレビなんだ。
ほら、僕とセルティもいつかはお父さんとお母さんになるだろう?」
 
……おいおい、赤ちゃんって。そりゃいくらなんでも先走りすぎだろう、新羅。
確かにヒトと人外の間に子供が出来る、なんて伝説は枚挙に暇が無いけれど、
私たちはまだ……キスさえしてない仲じゃないか。
いや、キスにしたって私たちの場合は物理的に不可能なんだけどね……私に口が無いから。
もっとも『子作り』そのものは出来るかも……って、私も何を考えてんだ……
 
『新羅、おまえ……』
「見て、これがラマーズ法。赤ちゃんを産むときの呼吸方だよ? 
セルティも試しにやってごらん? ほら、ひっひっふー。ひっひっふー」
 
マヌケだなー、とは思いつつも、新羅の真剣な様子についついつられてしまう。
『あ、ええと……。ひ……ひっひっふー。ひっひっふー……』
 
「やだなぁセルティ、PDAに打ち込んでもしょうが……ああ! セルティ! 
なんだこれ! なんか天から降り注いできた! 熱い! カニ玉あつい!」
 
うっかりイラっと来てしまって、気づけば私は出来立てほやほやの
カニ玉を新羅の頭上に盛大にぶちまけていた。
ああ、畜生。せっかくの自信作だったのに……!
 
 
              ♂♀
166なつのおわりのよるのゆめ【前編】(4/21):2008/04/24(木) 16:43:14 ID:7gpV/0UH
「あーあ、セルティのおかげでカニ玉塗れだよ」
『黙れ』
 
頭から半熟状の黄色い物体を滴らせる新羅に向かって、私は冷たく言葉を返す。
 
「ふふふ、九腸寸断の思いだけどあえて僕は君のことを許そうじゃないか。
少しふざけた事を言った僕にも責任はあるわけだしね」
『もう何も言うな』
 
まったくコイツは……なにやっても堪えないからどうしようもないな。
私は気分を変えようと思って、残暑の熱気の残る
夕日の差し込む窓に近づき―――いつもと違う町の様子に気がついた。
 
―――あれ?
 
「どうしたの、セルティ」
新羅の奴は、私の感情の変化には敏感だ。表情も声も持ち合わせない私の感情を、だ。
そう言うのは新羅と深く通じてあっているようでちょっと嬉しい……が、今はそんな場合じゃない。
 
私は窓の外に意識を向けながら、新羅に向かってPDA上に文字を打ち出していく。
『なにか、いる』
「なにかって?」
『強く感じる。私以外に、人間ではない存在を。私と同じような存在を感じる』
「……まさか。君と同じデュラハンが?」
『いや、違う。この気配は……もっとドロドロとしてて……
ああ、覚えがある、似たような気配は昔いくつか感じた事がある』

頭部ではなく、体自体に残っている感覚をたどりながら、私は一つの存在を思い出していた。

『この気配は』

一瞬の間をおいて、私はためらいながらも続けてキーを打ち――
――それを見た新羅は実に複雑な表情をして見せた。
 
 
              ♂♀
167なつのおわりのよるのゆめ【前編】(5/21):2008/04/24(木) 16:44:20 ID:2BSPUUuO
―――十数分後、私は気配の主をあっさり補足していた。
 
そいつは、なかなかに愛らしい……と、いうか、
かなりの美少女と呼んでも良い位の顔かたちをしてはいたけれど、
背中から生えた一対の翼が、人間以外の存在である事を主張していた。
さらに、濃緑のワンピースにフリルの付いた白いエプロンドレスをあわせたその姿は、
強いて言うなら『緑色のメイドさん』とでも言う風情で、現実離れした雰囲気を醸し出している。
気配の質が遠い遠い過去に感じたものと似ていたので、ある程度、正体の予測はついていたのだが、
近づいてみて確信を持つ。
 
そいつは『夢魔』の一種だった。
 
よほどの田舎から出てきたのだろう。
見るもの全てが珍しいと言った風情で、そびえ立つビルの群れを見ては驚き、
溢れる雑踏を見て歓声をあげながら、池袋の町を徘徊していた。
 
周りの人間が何の反応も示さないところを見ると夢魔は姿を消しているつもりだったのだろうが、
あいにくと『影』でモノを見、『影』で音を聞く私にはあんまり関係の無い話で、
奴が『見ていろ! この街の連中から精気を搾り取って力をつけ、
私を小間使い扱いしたあの子爵を見返してくれるわー、クハハハハハハ!!』などと、
一人で気炎をあげている姿まで丸見えの丸聞こえだった。
 
どうやら元々は『子爵』と呼ばれる、より上位の化け物に仕える使い魔的な奴だったのだろう。
あるじである『子爵』とやらの所を飛び出して、都会で一旗揚げよう、という心胆だったのだろうが、
しかし、そんなメイド服を着込んでいては、どう考えても小間使いそのものにしか見えないぞ。
 
この時点で、ものすごい小物臭がしていたので『こんなんだったら放置しといても大丈夫かなー』
などとも思ったのだが、多少、気にはなったので、私はこっそり後をつけることにした。
街の――池袋の人間を気遣ったのではない。
この、愛らしくも少々間の抜けた感じの『夢魔』が心配になったのだ。
何しろ池袋にはヘタなバケモノよりは、よっぽど濃いメンツがそろっているのだから。
168なつのおわりのよるのゆめ【前編】(6/21):2008/04/24(木) 16:45:39 ID:2BSPUUuO
案の定と言うか『街』に慣れていない夢魔は行く先々で酷い目にあっていた。
精気を絞りとるどころか、無駄に魔術を使って力をどんどん浪費し、
しまいにゃ、この池袋で一番手ェ出しちゃいけない奴にまでちょっかい出し始めた。
……もちろん静雄の事だ。
よりにもよって臨也の姿に『変化』して近づいたもんだから、
そりゃもうかわいそうな位にボコにされ、サイモンが止めてなかったら、
たとえバケモノとは言え結構ヤバかっただろう。
 
ボロボロにされた夢魔があまりに哀れだったので、
"悪い事言わないからそろそろ故郷に帰んなさい"などと、
ここらで私が一声かけようかと思ったとき……別の奴に機先を制された。
 
遊馬崎ウォーカー。
趣味、二次元。特技、オタク。
 
どこに出しても恥ずかしくない立派な人間失格者であるこの男が、
路駐してあったバンに夢魔を半ば強引に引きずり込んだのだ。
夢魔は臨也の姿に『化けた』ままの上、ボロボロのフラフラだったから、
遊馬崎の奴はバンの中で傷の手当ての一つもしてやろうと思ったのだろう。
しかしまあ、遊馬崎なんぞに関わりを持たれてしまうとは、この夢魔もよくよく運が無い。
ある意味に置いて臨也や静雄よりもタチの悪い野郎なのだから。
遊馬崎も普段は基本的に面倒見のいい奴ではあるんだけどねえ……
 
本気で心配になってきたので、私は『視線』をバンに向け、何かあったときのために観察し始める。
また、ヒトとは違う私の聴覚は、少し離れた位置からでも、バンの中の会話を苦も無く聞き取る事が出来た。
 
静雄にやられた夢魔は半死半生と言った風情だったから、
目の前の遊馬崎からどうにかして精気を搾り取ろうとしたのだろう、
気づけばバンの中でどこぞのグラビアアイドルに変身して遊馬崎を誘惑していたが……
……相手はあの遊馬崎である。三次元の女になど見向きもしなかった。
 
そこで夢魔はプライドを傷つけられたのか、
「このままでは私の夢魔としての沽券に関わる! 
おまえの望む姿ならなんにでも変化してやるから精気を吸い取らせてもらうぞ!」
などと、あっさり正体をバラし、遊馬崎のほうも
「待ってた……待ってたっすよ……! いつかこんな日が来るんじゃないかって!」と、
夢魔が3次元世界に実在すると言う現実を、いともあっさりと受け入れていた。
……いや、ちょっとは疑問を持つとかしろよ。
169なつのおわりのよるのゆめ【前編】(7/21):2008/04/24(木) 16:46:19 ID:2BSPUUuO
そして、そこからはもう、ずっと遊馬崎のターンだった。
 
十叶詠子に渾名で呼ばれたいだの、峰島由宇に首をひねられたいだの、マロい彼女がほしいだの
ドクロちゃんにエスカリボルグでしばかれたいだの、ミラに看護されたいだの、
わっちと旅がしたいだの、皇女さまに剣を指南したいだの、
イタチさんに血を吸われたいだの……と、まあ、3次元との接点が一ミリも存在しない欲求を、
遊馬崎は次々と夢魔へとぶつけていった。
 
そりゃもうかわいそうなのは夢魔のほうだ。
田舎から出てきて、急にこれだけ現実ばなれした欲望を向けられても、戸惑うばかりだろう。
 
なんとか遊馬崎の頭の中を読み取って、精気を吸い取ろうとしていたようだが、
流石に不気味なものを感じ取ったらしく、
「え、ええい、付き合ってられるか!」と、逃げ出そうとしたところを
「逃がしはせん、逃がしはせんっすよーっ!」と、遊馬崎に背後からガッチリと羽交い絞めにされてしまった。
 
「せっかく手に入れた夢魔なんすから、せいぜいこき使わせてもらうっすよ!」
「ふざけるな! 二次元のものを三次元に変換などできるか!」
「ニッポンのトゥーンレンダリング技術に不可能はないっすよぉーーっ!」
 
夢魔は何とか遊馬崎から逃れようとしてるが、そこで文字通り精も根も尽きたのだろう、
とうとう完全に『変身』もとけてしまい、もとの姿である少女の形に戻ってしまった。
 
「こっ……これはーーーっ?!」
その夢魔の姿を見、驚愕の声で叫んだ遊馬崎の欲望が、
ありえないほどにむくむくと膨れ上がっていくのを、夢魔のような『本職』ではない私でさえ感じ取れる。
……なんだ? ヤバくないか、コレ?
 
 
              ♂♀
170なつのおわりのよるのゆめ【前編】(8/21):2008/04/24(木) 16:47:30 ID:2BSPUUuO
「メイドさん? メイドさんが突然俺の目の前にっ?!」
「私も、す……好きで着てる服装じゃない。『子爵』の奴の趣味で、こんな、小間使いの格好を……」
 
……ヤなシュミしてんなー、『子爵』とかいう奴は。
 
「なるほどなるほどなるほど……それが『真の姿』という訳っすね?」
「まあ……、一応、そう言うことになるが……」
 
遊馬崎。お前はこの異常事態に何でそんなに理解が早いんだ。
 
「素晴らしいっ! ディ・モールト素晴らしいっすよ!!」
感動のあまりか、遊馬崎は夢魔の肩を掴んでがくがくとゆすぶる。
「え? ……ええっ?!」
むしろ、夢魔の方が事態をつかめていないらしく、おろおろとしており、
そう言う仕草は外見どおりの少女っぽくてなかなかに愛らしい。
 
「喋り方はこんなだし、声も中性的だから、てっきり野郎だと思ってたっすけど……
まさか、こんな、金髪碧眼の、マンガのキャラみたいなおねーさんで―――
―――なおかつ、緑色のメイドさんだとは!!」
 
野郎と思いこんだ上で欲望をぶつけてたのかよ……流石は遊馬崎というか。
更に、相手が女だとわかったせいか、更に遊馬崎の言動に遠慮がなくなってきた。
 
「俺は本来、フィギュア以外の三次元は認めないつもりっすけど……
……今のアンタなら二次元と同等として認めることに依存は無いっすよお!」
「それは褒めてるのか?! 馬鹿にしてるのか?!」
「褒めてるんすよ! 少女から大人へと移り変わるその一瞬だけを捕らえたかのようなその顔の造形!
そして妖艶絶無氏が原型を切ったかのよーな、メイド服の上からでも分かる
地味に鍛えこまれたその体のラインがたまんねーっす! 特に腹筋と鎖骨が!」
「わからん……さっぱりわからん」
 
まったく、遊馬崎にかかったら夢魔もフィギュアと同等か……
……って、まだ面と向かって話をしたことはないけど、
私がデュラハンだと知ったらさぞかし五月蝿いだろうなあ、コイツは。
171なつのおわりのよるのゆめ【前編】(9/21):2008/04/24(木) 16:48:47 ID:7gpV/0UH
「……で、夢魔というからには、吸い取るつもりなんっすよね、俺の精気?」
「え……? そりゃ、まあ、そのつもりだが……」
「お相手がメイドさんだってんなら、俺もぜんぜんオッケーッすよ! 
そんで、『吸い取る方法』は夢魔のとりうる一般的な奴で良いんすよね?」
「そのイメージであってるが、お前なんでそんな詳しいんだ……」
「禁則事項っす♪」
 
……まて、それは色々とヤバくないか?
どうしよ。助けてやるべきか……ってか、この場合どっちを?
ヒトがバケモノに襲われてるんじゃなくて、バケモノがヒトに襲われそうな場合は……
……と、言うか、何かあっても最初にいらんちょっかい出した夢魔の自業自得だよなあ。
でも、このままじゃ遊馬崎も精気を吸い取られちゃうわけで、タダじゃすまないだろうし。
 
「ウフフフフフフフフ、んじゃ、さっそく行っちゃっても?」
「お前も人間だったらちょっとは躊躇うとかだな……まあ、こっちも依存は無い、んん…っ、んあああむっ」
 
合意と見るや、遊馬崎はいきなり夢魔の唇を奪った。
ほどなくしてぐち、ぐち、ぐち、と舌と舌が絡まりあう、粘性の音が暗い空間にこもって溢れ出す。
おいおい……ホントにこんな所でやらかす気か?
確かにここは人通りも少ないとは言え、道一本向こうは大通りだってのに。
……まいったな、止めるにしてもタイミングを失っちゃったぞ。
 
「んぅ……あぁ…コラ……そんないきなりがっつく奴があるか……」
「んん〜? がっついてんのはそっちのほうじゃ無いんすかぁ? あんな積極的に舌ァ絡めてきちゃって」
「そんなこと……ない」
 
……あー、本格的におっぱじめやがったなあ。
まあ、私もヒトの情交を見るのは別に初めてというわけでも無い……けど。
故郷のアイルランドの森にいた頃は、春先になるとサカリのついた男女が樹木に体を預けてまぐわっていたりした。
池袋に来てからも、追い込みをかけたヤクザが情婦とよろしくやってる現場に踏み込んだ事もあるし、
一度などは、バイク便の届け先でアダルトビデオの撮影真っ最中だったって事もあった。
 
『こういうの』が、ヒトの生活活動の一環である事は理解してるし、
今までは特に何らかの感慨を抱く事も無かった……はず、なのに。
でも……なんで、こんな、今……私は、この光景から『視線』を逸らせないんだろう……
 
172なつのおわりのよるのゆめ【前編】(10/21):2008/04/24(木) 16:49:28 ID:7gpV/0UH
さっきのキスでは物足りなかったのか、今度は夢魔の方から遊馬崎へと唇を寄せていく。
 
「あ、うぅん……はぁ…最初っか…ら、んぅ…変に悩…まず、あぁ…こうしてれば……よかっ……」
「んっ……こりゃ、ぷは……イケナイ…メイドさんっすねえ……」
 
唇が離れても、舌先と舌先だけは名残惜しそうに絡み合い、
そしてついには、ねっとりと糸を引きつつほぐれて行った。
しかし『夢魔』と言うわりには、コイツはさっきから遊馬崎に翻弄されっぱなしで、
あんまり男扱いに慣れてなさそうだな……よっぽどの田舎で純朴な人間ばかり相手にしてたんだろうか。
 
「ンックックックッ……いやいや、ご馳走様っす」
「三次元に……興味がないと、言う……わりには、結構…上手いじゃないか」
「そりゃ、ちょっと前では三次元でもアリアリだったっすから」
 
遊馬崎のほうはいたって元気なものだが、夢魔は息も絶え絶えといった感じだ。
そして、夢魔は今のキスですっかり火がついてしまったのだろう、
さきほどまで少々強気な光のともっていたその目は、今はとろりと蕩けて蠱惑的な魅力を放っている。
……なんか、はたで見ている私の方が惹き付けられそうだ。
 
「さァて……そろそろ、いけないメイドさんに本格的なご奉仕お願いしちゃおうっすかねえ」
「あんまり小間使いあつかいするな……嫌なんだ。怒るぞ」
「そー言われてもっすねえ『夢魔』じゃ呼びにくいし。……あ、そうだ、名前はなんていうんすか?」
「……レルードだ」
「おーけい。じゃ、レルード、ご主人様に夜のご奉仕してくれないっすか?」
「いつからお前が私の主人になった……と、言うか結局立場関係変わってないだろうが……」
 
そう言いつつも、よっぽど『餓えて』いるのか、レルードと名乗った夢魔は遊馬崎へと体を摺り寄せていき、
服の上からでも分かるほどに存在を主張し始めた遊馬崎の『男性自身』へと手を伸ばし、撫でさする。
 
「夢魔っつーワリには、随分おとなしい責めっすねえ……初々しくってそれはそれでOKっすけど!」
「五月蝿い、馬鹿にするな……ってコレ、お前、まだ、どんどん膨れてっ……ちょ、どれだけ……」
「ん〜、ボチボチ服きたまんまじゃ窮屈っすね……とりあえず、チンコだけ取り出してもらえるっすか?」
 
言われるままにレルードは遊馬崎のジッパーを下ろし、中身のものを取り出すと、息を呑んだ。
「……嘘。こんな、大きい、のが」
 
暗闇でも昼間とさほど変わらずモノをみる事が出来る私の視覚がうらめしい……
見比べた事があるわけじゃないが、確かに……遊馬崎のは…でかい。
あんなのが、その……女の体の中に…………入るのか? 
新羅のもあんなんだったらどうしよう……って、何を考えてるんだ、私は……
173なつのおわりのよるのゆめ【前編】(11/21):2008/04/24(木) 16:50:29 ID:7gpV/0UH
「んで、レルード。続きはどーゆーご奉仕をしてくれるんすか」
「えと……あの……」
「決めかねてるなら、二択でどうっす? 手で? お口で?」
「う……あ……」
「ほらほら、早く決めないと、ご主人様のが萎えちゃうっすよ?」
「じゃ……その、口で奉仕、して、やろう」
 
遊馬崎の一物のあまりの大きさに気おされたのだろうが、
レルードはおずおずといった風情で、天突くほどに強張った遊馬崎の怒張に手を伸ばし……
……そして、意を決してそのこわばりに舌を絡めて行く。
そっか……口でするのというのもあるのか。私には無理だけど……
 
「ん……んちゅ……はぁ…んん……、どうだ……?」
「まあ……なかなかっすかね? あ、そうそうカリんとこ、カリんとこ」
「さっきから……ちゅんぅ…人間の分際で……あ、はぁ……さんざん馬鹿にしてくれやがって……
覚悟…ぁあ…しておけ…ちゅむ…一滴残らず……お前の欲望を、ちゅ…ちゅ…搾り取ってやるからな……」
「ご主人様へのご奉仕の最中は、しゃべるかしゃぶるかどっちかに集中しないとオシオキっすよ?」
「あっ…はぁ……だから、誰がご主人さ……あぁ?! あぁぁあああああっ?!」
 
いつのまにかレルードのスカートの中にもぐりこんでいた遊馬崎の手がぐりぐりと動いている。
 
「ウフフフフフフ、やらしいメイドさんっすねえ……ぱんつはいてないとは思わなかったっすけど」
「うぅあぁぁ……馬鹿者、いっ、いきなりさわるな……あ、ダメ……ダメ、やぁぁああああああ!」
「こらこら、上のお口がお留守っすよ。もっと気合入れてご奉仕してくれないとっす」
「殺す…殺してやる…貴様の命を……あっ、あっあっ……吸い―――――ん―――んんうぅううう」
「んー、聞き分けの無いメイドさんにはお口にフタをしてあげないといけないっすよねえ?」
 
遊馬崎はレルードの頭をがしりと掴んだかと思うと、そのガチガチに膨らんだ男性自身を、
レルードの可憐な唇の中に無理矢理ねじ込んで、いて……
……どうしよう、もう、こんなのこれ以上見たくないのに『視線』を切れない。
 
「噛み付いちゃダメっすよ〜? お…、おお……? やれば出来る子じゃないっすか……レルード」
「んうぅっ……んううーっ……!」
「ちゃ〜んと最後までしたら、今度は下のお口にご褒美くれてやるっすからね」
「うぅ、んぅう、はぁ、ああぁ……ぁあ……ああああぁぁぁぁああ……」

口唇での奉仕を強要させつつも、遊馬崎はスカートの中の手の動きも止めない。
……きっと、とても感じてるんだろう。レルードの声もまた、甘くとろけて口から零れ出す。
その艶やかな嬌声に深く魂を揺すぶられてようやく気づいた。
さっきからこの二人から『視線』を離せないのは『夢魔』が生来持つ『魅惑』の力だと。
……困った。気づかぬうちに私までもがすっかりやられてしまっていたらしい。
174なつのおわりのよるのゆめ【前編】(12/21):2008/04/24(木) 16:51:40 ID:7gpV/0UH
「……さて、ちょっと聞いとくっすけど、精気の吸収ってのは口からでもイケるんすか?」
「ふぇ……? あぁ…うん、うぅん」
男のモノを咥えたままでは返事もままならないだろうが、レルードはどうにか首肯する。
 
「んじゃ、こっからは激しく行くっすよ……!」
 
そして、レルードの頭を握り締めたままの遊馬崎の手が、より強引さを増し、激しく上下に動かし始める。
レルードの頬が内側から突かれ、怒張の形さえも分かるほどに浮き上がる。
その……こういうのは、男性自身の『限界』が近いんだよな?
 
「さ、全部飲むんすよ……ご主人様の精気を!!」
「んんんっ!!! んんぅ〜〜っ!!!」
 
遊馬崎の腰ががくがくと震え一層強く突っ込んだと思うと、レルードの咽奥を深く、深く犯していく、
そして、レルードも咽を震わせて、何かを飲み下していく。
うぁ……出てるんだな。男の、欲望、そのものが……
 
やがて、欲望を吐き出し終わったのか、遊馬崎がレルードの口の中にねじ込んでいた怒張を引き抜いた。
すべては飲みきれなかったのだろう……逸物の引き抜かれたレルードの口元からは、
こぽりと白濁液が溢れ出し、綺麗なその顔を汚していった。
 
「うぅ、は……なんか…スゲェ、確かに、普通に出すのとは、ぜんっぜん違うっすね……」
「ああぁ、ぅん…濃い…すごい……おいしい……」
男の『精』にすっかりアテられたのか、ひどく陵辱されたはずのレルードがなんだか満足げだ。
口内に残った精を、上質のワインを味わうかのようにくちゅくちゅと転がして味わい、さらに飲み込んでいく。
やっぱりその……なんだかんだいってもコイツは『夢魔』なんだなあ……
 
「ウフフフフフフ、お口でご奉仕しただけなのに、ぽーっとしちゃって可愛いっすねえ、レルードは」
「……うぅ、糞……夢魔を甘く…見るな…不意をつかれた…から…あぁ……はぁ…、油断した…だけだ……」
 
情欲に流されすぎて、トんでいた理性が若干帰ってきたのだろう、
レルードの目にほんのわずかだが光が戻り、遊馬崎を睨みつける。

「こーゆーのも広義のツンデレに入るんすかねえ? 
ケフィア的なもので口元汚したまま言う強がりがむしろ萌えっす!」
「うう…はぁ……と、言うか…はぁ、お前……
今、本気で精を吸い取ってやったのに………なんで、なんで普通に動けるんだ!」
「んー、言われてみればちょっとダルいかなー、とは思うっすけど」
「バケモノかお前……!」
 
バケモノがそれを言っちゃ世話無いなあ……私も人のこと言えた義理じゃないけど。
 
175なつのおわりのよるのゆめ【前編】(13/21):2008/04/24(木) 16:52:37 ID:7gpV/0UH
「と・こ・ろ・で・っすね?」
「ひゃっ!? あ……ああぁあぁぁっ?!」
 
遊馬崎はまだまだ呆けているレルードを押し倒すと、下半身に手を伸ばしスカートの中身をいじり始めた。
キスや口唇愛撫とはまた違う、くちゅくちゅという粘性の音が溢れ出す。
もう、夢魔があれだけ人間に好き放題やられちゃったら……プライドズタボロだろうな。
 
「あーあー、もう、下のお口は本気汁でとろっとろっすよ?」
「うぁ…あぁああん…い…いきなり触るなって、うぅん…さっき…言った……のにぃぃっ!」
「でもさっき『ご褒美』あげるって言ったっすから」
 
遊馬崎は陰部をまさぐる手を引き抜くと、今度はレルードのスカートの中に丸ごと頭を突っ込んだ。
LEDの白ライトか何かで中を照らしてるのだろう、
布をすかしてほんのりと光が見える……もうむちゃくちゃだな、コイツは。
 
「おお、こんな綺麗なおまんこは二次元でもなかなかないっすよ!」
「馬鹿馬鹿馬鹿! そんなじっくり見るな!!」
「恥丘は毛の一本も無くつるっつる、割れ目はこんなキッチリ左右対称で、肉もはみ出してないっすし、
クリちゃんも大きすぎず小さすぎずそれでいて自己主張だけは忘れずぷっくりと膨れて、
それにナカを開くと……ほぉら」
「や、や、やぁぁぁぁぁぁっ、開くな! 照らすな! ナカとか見るんじゃない!」
「ウフフフフフフ、薄い肉色が充血した感じのサーモンピンクで、
たっぷりとまとわりついた愛液がテラテラ光ってスゲェエロいっす!」
「あ、あぁ、や…あ、あ、あぁ……、ダメだってぇ…、指、いれるなぁ……」
「だからって、おツユも汁ゲーみたいに
大げさに出てるわけじゃないっすし……うん、味もサイコーっす」
「う、う、うぁぁああああ……いきなり舐めるな、ばかぁ……」
「んー、さっき俺のん舐めてくれたっしょ、お礼っす、お礼」
 
単純な腕力でいうなら、5秒で遊馬崎を八つ裂きに出来るであろう『夢魔』が、
『たかが人間』にすっかり翻弄されている姿を見てると……
……なんだか私と新羅の関係を思い出してしまって、体がカッと熱くなる。
176なつのおわりのよるのゆめ【前編】(14/21):2008/04/24(木) 16:54:11 ID:7gpV/0UH
「んんっ…あぁ…やめろ……本当に止めろ……殺すぞ、人間……」
「……ふ〜ん、あっ、そーっすか、殺されちゃかなわないっすし、ヤメっす。ヤメ」
「え……?」
 
今まで何を言われようと、引き下がらなかった遊馬崎が
あっさりと行為を中断し、スカートから顔を引きぬいた。
そして『止めろ』とさんざん主張していたレルードがむしろ戸惑っている。
 
「本当に……やめる、のか?」
「ヤメなきゃ俺の事、殺すんっすよね?」
「そう……だが」
「じゃあ、そこまでして一発やりたいって程、俺も餓えてないっすし?」
 
こういう経験が無いに等しい私にだってわかる……どう見ても、
火照った体をもてあましてるのはレルードの方だ。
 
「あの……だな、お前がどうしてもヤりたいというなら……続きをしても……」
「べっつにぃ〜、3次元でわざわざ妥協しなくても、
二次元には俺の事を待ってくれている彼女たちがたぁっぷりいるんすよねぇ〜」
「う、うううう……おかしいだろ! お前! 二次元の女とどうやって……!」
「―――無論。脳内っす! 今月は手乗りタイガー犯したぜ! 来月は片倉優樹掘ってやる!
レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプっすよ!
ダブルブリッド四年半ぶりの復活にして最終巻発刊、万歳! 万歳! パンツァ〜イっすよ!!」
 
……真性だ。
本物でマジモンで真性のキチガイだ。コイツは。
もう、レルードはすっかり毒気を抜かれてしまって、ぽかんと遊馬崎を眺めるばかりだ。
 
「……でもね、レルードがどーしてもヤりたいっつーなら、俺も続けるのにやぶさかではないっすよ?」
「わ……私は別にお前みたいなヘンタイとなんか……」
「ふぅん、じゃ、さっきのフェラのときの精気でちょっとだけでも回復したんすよね? 
もう出ていってくれても良いっすよ。夢魔ってワリにイマイチ使えなかったっすし」
「馬鹿にするな! 私が本気を出したら、お前なんか……お前なんか……!」
「別に本気なんて出してくれなくって良いっすよ、さ、帰った帰った」
「ま……待った、ちょっと待った!」
 
バンから追い出されそうになったレルードが、遊馬崎の袖に取りすがって、なにやら懇願しはじめた。
ああ、もう……完全に遊馬崎のペースになっちゃってるな、コレ。
177なつのおわりのよるのゆめ【前編】(15/21):2008/04/24(木) 16:55:18 ID:7gpV/0UH
「ん? 何を……待つんすか?」
「何って……その……」
 
遊馬崎、お前こそ、今のいかにも『 計 画 通 り 』って笑みは何だ。
 
「ウフフフフフ、したい、んすよね? レルードは。したくてしたくて我慢できないんすよね?」
「……え、ぁ……………………そうだ」
「じゃ、自分からちゃぁんとおねだり出きるっすか?」
「……う、ううううううううう………………身体が疼くんだ、して、くれ」
「レルード。ご主人様には敬語を使うべきじゃないんすか?」
 
遊馬崎はもう、すっかりご主人様気取りだな……おい。
 
「ご、ごご……ご主人様、して、くれ……じゃなくて……して、ください……」
「ウーフフーフーフー、やっと自分に正直になれたみたいっすねえ、レルード。
ま、メイドとしてはまだまだっすけど、
そーゆー不出来なメイドをキッチリ仕込んでやるのもあるじの務めっすよねえ」
 
レルードは疼く体をようやくどうにか出来そうなのが待ち遠しいのだろう、
「……どうする? 脱ぐか?」
などといいつつ、うずうずしながら、既に自分の服に手をかけている。
 
しかしそのセリフを聞いた遊馬崎は、一瞬いつもの軽いノリが表情からも消えて、
十数秒ほど黙り込んだと思うと……怒涛のごとく口を開いてレルードを罵倒し始めた。

「馬っっっっっ鹿じゃないんすか?! 馬鹿じゃないんすか?! 馬鹿じゃないんすかぁぁぁっ?!」
「……え? え?」
「アンタ仮にも夢魔なんでしょう?! ヒトの欲望に惹かれて現れるんでしょう? 
それがどーして、こんな簡単な事もわからないんすか!」
「簡単な……って、何か、私が、お前を不愉快にさせた……のか?」
「不愉快も不愉快、大不愉快っす! メイドさんがっすよ……いいっすか、メイドさんがっすよ、
メイド服を脱いだら、それはもーメイドさんじゃないっす、もっとおぞましい何かっす!!」
「す、すまん……以後気をつける……」
「敬語。レルード、敬語っす。ご主人様に対する敬語を忘れたメイドさんもメイドさん失格っす」
「き、気をつけます……ご主人…様」
 
178なつのおわりのよるのゆめ【前編】(16/21):2008/04/24(木) 16:56:08 ID:7gpV/0UH
遊馬崎は従順に従い始めたレルードの姿を見てニタリと笑うと、その体を後ろから抱きすくめ、
「まあ、だ・け・ど、脱がせるのはナシにしても、胸元開いておっぱいを
ポロンとこぼれ出させるぐらいはアリのアリアリ、アリーヴェデルチっすよねぇ〜♪」
などと言いつつワンピースの胸元のボタンだけを器用に外して割り開き、
レルードの二つの綺麗な双丘を外気に触れさせる。
そのまま遊馬崎はこぼれ出した乳房を思うがままに揉みしだき、時には指先でとがった乳首を攻め立てる。
 
……胸か。
胸だったら私もあんな風に、新羅とでも……

「や……止めろ……止めてください…なんか、裸より恥ずかしいっ!」
「恥ずかしくて当たり前っす。辱めてるんだから……ん〜、良い揉み心地っすねえ」
「や、あ、あ、あ、あんっ!」
 
再び火の入り始めたレルードの放つ嬌声が、
更に深く私の魂を揺さぶり、二人の痴態から目を逸らす事を許さない……
……ってか、夢魔の本気の嬌声を一番間近で聞いてるくせに、
まるっきり自分のペースを崩さずにいられる遊馬崎は何者なんだ。お前はホントに人間か。
 
「う……あぁ、あんっ、ご……ご主人様、その……あの……」
「……ん〜? なんすか、レルード?」
 
遊馬崎は分かっている。
分かった上であえて聞き返し、黙ってゆるやかな愛撫を続けている。
レルードもそれ以上は言葉を返す事が出来ず、しばらくの間、この二人の間を沈黙が支配した。
遊馬崎も日英ハーフのその顔はそれなりに整っていて、黙っていれば結構な美男子だ。黙っていれば……な。
そんな遊馬崎の目に見つめられて、耐え切れなくなったのかレルードがとうとう口を開く。
 
「私……私、もう、ガマン……できません」
「何を、ガマン、出来ないんすか?」
「ア、アソコが、アソコが疼いて……もう、許してください……」
「アソコってどこっすかぁ? それとレルードは外国の夢魔だから日本語わからないんすかねえ?」
「こ……ここです」
とうとう、恥も外聞もないといった風で、レルードは自分の胸を触り続けていた遊馬崎の手をとると、
嫌というほどに濡れそぼっているであろう自分のスカートの中へと導いた。
遊馬崎の指が、そのまま、ナカを愛撫し始めたのだろう、レルードの表情がうっとりと緩み始める。
179なつのおわりのよるのゆめ【前編】(17/21):2008/04/24(木) 16:57:17 ID:7gpV/0UH
「あ……は、うぅ…は……はぁ……やっと! やっと!」
「ココはね、日本語ではおまんこって言うんす……はい、りぴーとあふたーみー」
「はい……ご主人様…お、お……お…まんこが……疼くんです……いじってほしいんですぅ」
「そこまで言えって言ってないのに、レルードはいやらしいメイドさんっすねえ」
「んぅっ…あぁ……申し訳ありません、こん…な、いやらしいメイドで申し訳ありませんっ……」
「で……レルードは俺が触ってるだけで満足なんすか?」
「あ…その、挿れて、欲しいです……」
「何を…っすか?」
そこで、一瞬の逡巡の後……もう、たまらなくなってたんだろう、
レルードはバンの外にも響くぐらいの大声でこう叫んだ。
 
「おちんちん! 私のはしたないおまんこに、ご主人様のおちんちんを挿れてくださいませ!」
 
まてまて、ヘタすりゃ人がくるぞ、今の大声は。
―――と、言うか私も動けないからかなりヤバイって!
 
しかし、遊馬崎はそんな危険をまったく気にした風もなく、
「ウッフッフッフ、教えてもいないのに、男のモノの名前はちゃんと知ってるじゃないっすか」
「知ってます……んんっ、田舎を出るとき…あぁ…知識を『吸い取って』来ましたからぁ……」
「じゃ……ちゃんといえたご褒美に、レルードのスケベおまんこにチンコぶち込んであげるっすよぉ」
「ありがとう御座いますご主人さ……あ?! あぁぁぁぁぁああっ?!」
 
遊馬崎は後ろから抱きしめた姿勢のまま、スカートをたくし上げると、一気に腰を突き動かしていた。
レルードの端正な顔が歪む。おそらく、苦痛ではなく、悦びで。
こっからじゃ見えないけど、遊馬崎のあんな、おっきいのが…はいっちゃうんだ……
180なつのおわりのよるのゆめ【前編】(18/21):2008/04/24(木) 16:58:57 ID:7gpV/0UH
―――って、カラダがなんか変な感じがするけど、コレ、まさか。
 
そこで私は、自分も胎の奥底が、熱く、熱く疼いてるのをようやく自覚した。
と、いうか……『影』で作り、ぴったりと身にまとったライダースーツの内側が……濡れている。
人の世のものと違う素材で作られたそれは、一滴の水分も外に逃すことなく、その内側だけを濡らしていた。
そっか…私も、濡れるんだ……
 
私が自分の体に起こった変化に驚いている間にも、もちろん二人の痴態は止まる事など無く、
「あ……うぁ、あ、や、あ、ああああぁぁ……」
「……く、は……コレはちょっとレルードに謝らないといけないっすねえ」
「ふぇ……なにを…んぅ…あやまる…ですか……ごしゅじんさまぁ……」
「いや…きゅうきゅう締まって…スゲェ気持ちいーおまんこっす…ちょっと夢魔を馬鹿にしすぎてたっす」
「ククク、やっと、夢魔の凄さを思い知ったか人間め……え?! あ、や、あ、あぁぁぁぁっ!」
「……ちょーしに乗りすぎたら今みたいに、ハメながらクリ攻めいくっすよ?」
「あ、あぁ、う……申し訳、ありませぇん……」
 
だけど、もはや私の『眼』には二人の情交など届かず、自らの体の感覚に全神経を集中していた。
濡れそぼっているだろう股の上から軽く手を添えて動かすと、ぴり、と電気を流されたような感覚がし、
私はしばし、うっとりとした。
 
ふ、ふふふふふ。そうか。そうかそうかそうか。
私も濡れるのか。私も性的に欲情できるのか。……そうか、私も、新羅と愛しあえるのか。
 
「ずいぶん濡れるタチなんすねえ、レルードは。
……もう、繋がってるトコぐっちゃぐっちゃいってるっすよ」
「そんな……私……あァ…ご主人様がわざと…音、だしてるんじゃ、あ……ん、ふぅ……」
 
ふふふふふ。ははははは。
おかしい。おかしくてたまらない。奇妙で、滑稽で、そして痛快だ。
私にちゃんとした口や声帯があったら大笑いしているところだろう。
いや、事実、胸から上を全力で震わせ、私はクツクツと声無き哄笑を振り絞っていた。
 
「ああ……焦らしたかいがあったっすよ……こんな、奥の奥までヌルヌルで……」
「や……っ! ひっ……ぐ……う……うううう、あ、ああっ!!」
 
こんな道端で、こんな風になってしまった事は恥ずかしいことだという自覚ぐらいはある、
……だけど、ちょっとした嬉しさも、また感じている。
正直なところ……今までも少し不安はあった。
首すら持たないヒトとは違う自分の体が、ヒトである新羅をちゃんと愛する事ができるのか、と。
私もガキじゃない。
『心のつながりさえあればいい』なんてのは結局のところお題目に過ぎない。
新羅がいくら深く私を愛してくれると言っても……やっぱり繋がったという『証』は欲しいんだ。
私もまた、ヒトと同様その『証』を手に入れることができるかもしれない、というのがたまらなく嬉しい。
 
―――うん、決めた。
今夜は新羅とはじめて愛し合おう。
この二人にアテられてしまったってのはシャクだけど……私がこういう気分になる事も滅多に無いんだ。
今夜ヤらなくって、いつヤるってんだ。
181なつのおわりのよるのゆめ【前編】(19/21):2008/04/24(木) 17:00:14 ID:7gpV/0UH
「く、くぁ……、きっつー。こっちゃぼちぼちイきそうってところっすけど……
……レルードはナカにほしいんすよね? おまんこに射精して欲しいんすよね?」
「あ、はぁい……ちょうだい……ナカにちょうだぁい」
 
……ふと、気づけば、呪縛されていた体が自由に動く。
偶然とは言え『眼』を逸らしていたからか、あるいはさっきの大笑いで意識が晴れたからか。
いや……違うか、マンションで待ちぼうけてるだろう新羅のことで心がいっぱいだからだ。
 
「違うっす! メイドだったら『ナカにちょうだい』じゃなくて『ご主人様、お情けをくださいませ』っす!」
「うぁ…ああんっ…分かりましたぁ……ご…しゅじんさまぁ、おなさけをくださいま……あ、ああああっ!」
 
そして、結構長くまぐわったままだったであろう、二人の情交も終りが近いようだった。
……コイツら最後までこのノリだったんだなあ。
 
「出すっすよ……レルードのナカに全部の全部出すっすよ!!」
「ヤ……っ、はっ…あ、私……イっちゃいます…! ナカに出されてイっちゃいますっ!」
 
遊馬崎は、最後の最後まで遊馬崎だったけど、
レルードのほうはこの短時間ですっかり調教され尽くされていたらしい。
すっかり従順になって、恥ずかしいセリフを思いつくがままに言い散らかしていた。
この二人、ヒトとバケモノとは言え、体の相性『だけ』は抜群に良かったらしい。
私と新羅もこのぐらい上手く良きゃいいけど……
 
そして、遊馬崎はレルードの体に、一段と深く腰を打ちつけたかと思うと、ビクビクと体を震わせはじめた。
……あ、アレ、射精してるんだな。すご…レルードも、遊馬崎も、とっても気持ちよさそうで……
 
「うっわ……スッゲ…、腰が抜けそうっつか……射精とまんねえっす……」
「お……おもいしったか、んんっ…あ……や、やぁん……夢魔の……本気を……」
「ああ……吸いとられ…そーっす……レルードのおまんこ、こんな、滅茶苦茶に締まって…」
「さんざん…んあっ…オモチャにして、くれやがって……一滴残らず、
うぅん…搾り取って、ころして…やぁ、あぁ、やるぅ」
 
流石に直接の交わりでは人間である遊馬崎に分が悪いんだろうか……?
ひぃひぃ言わされながらもレルードは全身で遊馬崎に絡みつき、貪欲に精を搾り取っていく。
まったく……この夢魔も、ちょっと立場が逆転すると、すぐに強気になるんだなあ。
ま、今までの感じからすると、多少吸い取られたぐらいじゃ遊馬崎だったら多分大丈夫だと思うけど……
182なつのおわりのよるのゆめ【前編】(20/21):2008/04/24(木) 17:02:03 ID:2BSPUUuO
「……え? ええっ?! ひあぁぁっ?!」
 
しかし、一層カン高い嬌声をレルードがあげたかと思うと、
遊馬崎は射精しつつも腰の動きを再開し、より強く夢魔を攻め立てていく。
 
「ちょ……お前…だ、出しすぎだろ……あ…! 
や、溢れる、溢れちゃう……奥で、いっぱい溜まって……
もう、入らないって! これ以上入んないから!」
 
「クックックッ……人間を舐めるんじゃぁ無いっすよ、バケモノ! 
……あ、このセリフ実生活で一回使ってみたかったんす。今夜はまたひとつ夢が叶ったっすよ!」
 
遊馬崎……おまえはそのセリフをそのシチュで言うか。
お前はそのセリフに謝れ。平野耕太とかその辺にも謝れ。全身全霊で謝れ。
 
「そういやさっき……なんか言いかけてたっすよねえ?」
「あ……、あっああぁ……ああぁあっぁぁぁあ、いや、いやぁ、まだ、出てるぅ……」
「一滴残らず搾り取って殺してやるとか何とか……」
「も、もう、そんな事言わないから……ダメ…やめてお願いもう出さないで……」
「搾り取って殺せるもんなら……殺してもらおうじゃないっすか!」
「無理……ごめんなさい、私じゃ無理、だから……」
「……俺はね、死んだ後、二次元という名の天国に行きたいんす」
「ふぇ……?」
「夢魔と一戦やらかして、絞り尽くされた挙句の死去。
これ以上の二次元的死因があるっしょーか? いや……ないっす!
二次元に近い位置で死ねば、より二次元に近づけるはず……
……ならば、本日この場での腹上死も上等! ブシドーはhageることとみつけたりっすよぉーっ!」
「……いや、いやぁぁぁああああっ! 壊れちゃう! 壊れちゃうよおっ!」
 
いーや……遊馬崎、なんであろうとお前が天国になんかいけるわけないだろ。ぜったい地獄行きだ。
183なつのおわりのよるのゆめ【前編】(21/21):2008/04/24(木) 17:03:01 ID:2BSPUUuO
仕方ない、同じ女としてコレだけいじめられてると流石にかわいそうだし、いいかげん助けてやるか。
多少なし崩しとは言え、この夢魔は、私が自分の気持ちに気づくきっかけをくれた訳だし……ね。
 
私は『影』を細く、そして長く伸ばし、バンのドアの隙間から侵入させていき、
いまだ激しく夢魔を犯し続ける遊馬崎の首筋に『影』を巻きつけていく。
頚動脈を死なない程度にシメてやれば、妙に丈夫なこいつでも流石にオチるだろ。
 
「……なんか、意識が、遠く…らめっ、らめぇぇぇぇえぇっ!
逝く逝く逝っちゃうぅぅ?! 連れてって! 俺をヘブン状態へ!!」
今の心の底からキモいセリフは断末魔だったんだろうか……? 
ともかくその言葉を最後に、遊馬崎はピクリとも動かなくなった。
 
そして、遊馬崎が動かなくなった事でようやく我に帰ったのだろう、
レルードは身を起こして……いまだ射精を続けていたらしい逸物をようやく引き抜いた。
胎に注ぎ込まれた大量の精が逆流してるのだろう、スカートの裾からボトボトと白濁液が零れ落ちていた。
 
「あ……どうした、コイツ、急に動かなくなって……ざ、ざまを見ろ人間風情が! 
夢魔の一族を馬鹿にするからこういう事になるんだ、思い知ったか!」
 
……レルードは小物だなあ。すっごい小物だなあ。
 
「むにゃ……俺は…夢魔の力で二次元を手に入れて…新世界の神に……」
「ひぃいぃっ!?」
 
どんな寝言だよ……
ってか、シメてやったばっかりなのに勝手に蘇生したか……元気だなー、遊馬崎。
 
ともかくも、まだ遊馬崎が生きてる事に気づいたレルードは飛び上がらんばかりに驚くと、
「きょ、今日のところはこのぐらいで勘弁してやる! 覚えてろ!」
と、もうベッタベッタの捨て台詞を残して、バンから転がるように逃げ出していった。
 
さて……アレ追っかけて、今夜の馬鹿騒ぎをそろそろ終りにしようか。
終りにして、落ち着いたら、そして、私は、今夜、新羅と……
184なつのおわりのよるのゆめ【前編】(21/21)+:2008/04/24(木) 17:05:18 ID:7gpV/0UH


                                              『前編』 終
185”管理”人878 ◆4jYN1UwiYM :2008/04/24(木) 17:13:54 ID:7gpV/0UH
壁|・`) コソコソ

壁|ω;`) janeがコテハン記憶してくれません…チェック入ってるのに…

壁|ω・`) というわけで代理投下でした。

壁|ω・`) 規制かかってる人がいたら言ってくれればいくらでも…

壁|ω;`) The 暇人万歳!!

壁|彡サッ
186名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 21:13:55 ID:2TKYBabv
一番槍GJ!!
187名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 23:07:34 ID:9A3hI7GT
作者さんもまとめの人も超GJ!!
ゆまっちがすごくゆまっちで笑ったw
後編も待ってます!
188名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:53:22 ID:VoPrZUkK
後編を楽しみにしながら保守
189名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:13:28 ID:YuhAiQsw
GJ!と言いつつ、後編を楽しみにしつつ、保守
190名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:48:03 ID:r/j5p3hu
GJ!保守
191名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:33:51 ID:BxlctdBT
ヴぁんぷ!Vに出てくる居候'sが居る挿絵の中に女性(ピリエじゃないよ)が一名居るようなのだが…
あれ居候'sの中の一人は女性という認識でいいんでせうか?
192名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 06:31:02 ID:v4Mhp8kY
ほしゅ。

>>191
俺はそう認識してるよ。
193名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 10:34:12 ID:/4eoqJjG
今だに未練がましく管理人さんのSSを待っている俺がいる

>>192
俺もだ
194名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:42:21 ID:6Ew5ZxZt
そうか、答えてくれて有難う
今晩のおかずはこの娘にするよ
195名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:23:15 ID:zBO8sv/s
海賊本に出ていた美少女達のハーレムネタはまだか!?と思う自分がいるわけだが|д゚)
196名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 16:29:59 ID:78j1oSP0
校長先生との個人授業とか、
日照り神との暑苦しいまでのいちゃいちゃとか、
サトリが帝人の思考を読んでは悶々としたりとか、
そんなのを望んでいるのかね?
197名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 02:47:07 ID:R7yeTSF0
YESと言わざるをえない
198名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 04:10:37 ID:QaxUctnm
成田が以前参加してた電撃hpの企画小説が
連続刊行らしいですよ
199名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 08:35:52 ID:q0N7XX0d
保守っと。
200なつのおわりのよるのゆめ【中編】(0/13):2008/05/18(日) 21:38:02 ID:ZMDbqVne
投下行きます。>>163-183の続きになります。
エロカップリングは「新羅×セルティ」
諸注意などは>>162に。

申し訳ありませんが、当初の想定以上に長くなったので、
今回は『中編』と言うことで、投下をさらに二回に分けます。
『後編』部分もほとんど目鼻は出来上がってますので、近日中に。
201なつのおわりのよるのゆめ【中編】(1/13):2008/05/18(日) 21:39:33 ID:ZMDbqVne
あれだけ酷い目にあってたから、ほっときゃ故郷に帰るかも……
なんて、淡い期待も抱いてたけど、甘かった。
なんだかんだでさっきの遊馬崎との情交で随分と力を補給できたらしく、
またもや『夢魔』は姿を消して、次なるエモノを物色していた。
……学習能力ない奴だよなあ。
欲望の強い人間ほど中身は化け物ってのにいいかげん気づけばいいのに。
ま、あの行動力とバイタリティだけは見習うべきところもあるかもしれないけれど。
 
夢魔の視線の先を見れば、私も見知ったふたりの男女が言い争っている。
門田と狩沢。
ダラーズの『細胞』を成すチームの面々で、さっき遊馬崎が一戦やらかしたバンも彼らの持ち物だ。
 
「E.G.ファイナルまだーーーーっ!?」
「……ったく、せっかく遊馬崎を隔離したってのに、狩沢、てめえが発作起こしてどうすんだ」
「発作…そう、瑞っ子なら誰もが罹患する病なのかもしれない……」
「年中病気みたいなもんだろうが、お前らは」
「だって……だって、きいてよドタチン! 秋山ってば酷いんだよ!」
「……今度はどこの漫画のキャラだ? 秋山が誰だか知らんが二次元の会話を俺に求めるな」
「違うよ! 秋山は三次元人だよ! EGもミナミノミナミノも終わらせてないのに、
今度は龍盤七朝だなんて完結する気配ゼロの新シリーズ初めてどうするつもり!?」
「作家かよ……続きが読みたきゃ、道で叫んだりせずソイツに手紙でも出すんだな……」
「手紙なんてもうとっくにダース単位で出したに決まってんじゃん! 
お、オマケに、オマケにっ……古橋もシェアワールドで龍盤七朝に参加するらしいんだけど、
ブラックロッド東方編で使うつもりだったネタを龍盤七朝に使うとか言い出してて……
書く気なくなっちゃったの?! 東方編を! 私、もう何年も待ってんだよ!」
「いいかげんうるせえ! てめえもバンで頭冷やして来い!」
「ふぇええええ〜〜ん、ドタチンが睨むぅ〜」
 
ハタから覗き込むだけなら、二人の姿は痴話喧嘩にでも見えたかもしれないだろうけど、
実際には理不尽に喚き騒ぐ女を、保護者である男が言い宥めているに過ぎない。
それに『相方』である遊馬崎がいないのでは、狩沢の語りも空回りするだけだ。
 
……が、どうやら『痴話喧嘩』だと思った奴が一人いた。
 
レルードが狩沢をガン見している。
きっと狩沢の欲望に惹かれてしまったのだろう。
だけど『好きなライトノベルの新作が読みたい』なんて欲求を夢魔がかなえてやれるはずもなかろうし、
次もまた……レルードは酷い目にあうに違いない。
狩沢も遊馬崎と同じく頭のネジが2,3本トんでる人間だし、ヘタすりゃ新刊不足の欲求不満の吐け口として
尋問の時のノリで拷問じみたプレイをはじめかねない。
それこそ作品が作品だけに『空き缶と鉛筆』とか……かもな。うわ怖い。
嫌だぞ。私はそんなハードSM見たくない。
 
―――仕方ない。止めるか。力ずくで。
 
夢魔の呼吸を読み、バイクを無音で転がして緩やかに接近し、背後に立つ。
仮にも相手は『羽つき』だ。空に逃れられてしまっては私では止めようがない。
そうなる前に一発で決めなきゃならない。
門田から捨てられた(ように見える)狩沢が、トボトボとバンを停めてある路地に向かって歩き出す。
その狩沢に接触しようとした夢魔が一歩を踏み出した瞬間を狙って、
私は『影』で鎌を作り、漆黒の刃を伸ばして夢魔の首筋にひたりとあてがった。
 
              ♂♀
 
202なつのおわりのよるのゆめ【中編】(2/13):2008/05/18(日) 21:42:04 ID:ZMDbqVne
殺気を飛ばし、夢魔を威嚇する。
突然の事に夢魔も状況が理解できておらず、ただおびえた顔をして静かに私のほうを振り返った。
ドゥルン。
私は『愛馬』のエンジンを一声嘶かせると、ヘルメットの内側から目のない『視線』で睨みつける。
 
「……なんだ? 君から感じる気配は……吸血鬼ではなさそうだが……
いや、待て、この気配、どこかで……」
 
記憶を探って何らかの知識を掘り出しているようだったが、
やがて私の正体に見当がついたのだろう、恐怖に打ち震えた声で一声叫んだ。
 
「デュ……デュラハン?!」
 
知っているなら話が早い。せいぜい怖がってもらうことにしよう。
基本的に、レルードのような力を求めるタイプの小物は格上と分かった存在には絶対逆らわない。
私は『影』を広げて黒霧を成し、ただでさえ薄暗い路地を、漆黒の闇に染めていく。
効果は抜群。夢魔の顔はより一層の恐怖にゆがめられていった。
 
「馬鹿な! 馬鹿な馬鹿な馬鹿な! 死を呼ぶ天使が、漆黒の戦乙女が、
人間はおろか、妖魔や吸血鬼からでさえも
魂を自在に引き剥がす事のできる『弔問者』が、どうしてこんなところに?!」
 
―――へー、デュラハンってそんな芸当が出来たんだ。
 
私にまともに機能する舌と声帯があったなら、思わずそう口走ってしまっていたにちがいない。
残念ながら私には『魂を引き剥がす』なんて真似は出来ない……できるのかもしれないが、
生憎とその辺の知識と技術は『首』の方が持っているのだと思う。
 
なんにせよ、これだけビビらせる事が出来たなら十分だろう。
私はゆっくりと夢魔の首から鎌を剥がすと、
胸元からいつものPDAを取り出し、文字列を打ち込んで差しだした。
 
『驚かせてすまない。私はセルティ。この街に住むデュラハンだ』
 
夢魔は私が口を使って喋らない事を不審がっていたが、
やがて一つの結論に達したのか、恐る恐る尋ねてきた。
「貴女は……もしかして首を……?」
正解。理解が早くて助かる。ま、自慢できた話じゃないけれど……。
『恥ずかしながら』

幾分か緊張が薄らいだ夢魔に向かって私はPDAになおも文を打ち込んでいく。
『さっきから観察させてもらっていたが、君は私の仲間をたぶらかして、
精気を吸おうとしていたな。命を奪おうとしていたな』
 
“さっきの情交を出刃亀してました”と言ったも同然だったが、
夢魔はそこに気づいた風は無く、単に自らの疑問を口にした。
「仲間? 何を言って……私はデュラハンの精気を吸おうとした事など一度も――
待った、貴女の魂が……そんな、信じられない!! 
繋がってる……この街の人間と魂で『縁』が繋がってる! 一体、どういう……」
 
『縁』か……
確かに私は最近ではこの池袋を第二の故郷のように思い始めている。
私はいまや、この街に、そして新羅との生活にすっかり染まってしまっていた。
……そうだ、せっかく面白い芸のできる奴が目の前にいるんだ。
新羅との『縁』を深める為にちょっとだけ手を貸してもらうことにしよう。
203なつのおわりのよるのゆめ【中編】(3/13):2008/05/18(日) 21:44:07 ID:ZMDbqVne
最大限に威圧しながら、入力済みのPDAを夢魔の眼前にずいと突き出す。

『失敗続きとはいえ、お前は私の仲間に、私のすむ街に手を出した
―――責任は、取ってもらうぞ』
「せ、責任っ?!」
 
殺されるとでも思ったのだろうか。夢魔の顔がますます青ざめていく。
脅かしすぎるのもどうかと思うが、私はほんの少し協力して欲しいだけだ。

『見逃す代わりに、私の欲望を叶えろ』
「それは……どういう……」
『夢魔は人の心が見えるんだろう、欲望を叶える事ができるんだろう? 
それとも妖精が相手では能力が使えないとでもいうのか?』
「不可能ではないと思いますが、やってみた事がないもので……」
 
いつの間にか夢魔の口調があるじに仕える下僕のそれになっている。
ちょっと脅かしすぎちゃったかもしれない。

『かまわない。やるだけやってみてくれ』
「けれど私は今、傷を負って力を失ってる状態でして……」
 
おや、力を出し渋るつもりかな。嘘はいけないぞ、今はそれなりに満たされてるだろうに。
私だって、そっちがそう出るなら痛めつける以外にもやりようはあるんだぞ。
 
『ふーん、さっきはあんなにお楽しみだったのに、まだ物足りないのか、レルード』
「……何で、私の名前、その、あの、え……えええぇぇぇええっ!?」
 
PDAの文字を追っていたレルードの目に徐々に理解の光がともったかと思うと
羞恥のせいか叫びだし、恐怖に青ざめていた顔が、今度はさっと朱に染まる。
 
「み、み、見てたんですかぁっ?!」
『だから、ずっと観察してたって言っただろうに』
「見てたんだったら、止めてくださったらよかったのにっ……」
『止めたし。助けたさ。でなきゃ、お前はまだあの男に犯され続けてるところだ』
「あ……」
 
遊馬崎が急に動かなくなった一件を思い出したのだろう。レルードは急にしおらしくなった。
204なつのおわりのよるのゆめ【中編】(4/13):2008/05/18(日) 21:46:00 ID:ZMDbqVne
「……ありがとうございます」
『別に恩に着せるつもりはないけど、もうちょっと考えて行動しようよ。
ついでに言うと、さっきお前が見てた女は、あの男の相方で同類だ……また酷い目にあいたかった?』
「いえ、まさか……申し訳ありません」
 
重症の二次元嗜好者に弄ばれる恐怖と理不尽さを思い出したのか、レルードはぞくりと体を震わせた。
それにしても流石は『夢魔』だ、こういう物憂い顔はキッチリ絵になる……と、いうか実に嗜虐心をそそる。
私はちょっとだけ意地悪な気分になった。
 
『それにしてもさっきは随分可愛かったよ、レルード。あんなに甘い声あげちゃったりして』
「ち……違うんです! あれは夢魔としての職能っていうか……」
『後、すっごい恥ずかしいおねだりもしてたよね、確か“私のはしたない   』
「わー! わー! ダメです! それ以上言わないで……いや書かないで!」
 
顔を真っ赤にして、レルードは書きかけのPDAを取り上げようとしてくる。
ふふ、壊されちゃかなわないし、いじめるのはこの辺りまでにしといてやろう。
 
『……で、あれだけ満足させられた後で、力が足りないって事もないと思うけど、協力してくれるね?』
「う……うぅ、はい、わかりました……」
『お前の出方次第では私の“欲望”を食わせてやってもいいし』
「それならまあ、かまいませんけど……あの、あんまりヘンなシュミとかないですよね?」
『私自身は多分ノーマルだと思う……けど、相方のほうがなあ……』
「……相方? まあ、心を見せてもらえばわかります、行きますよ?」
『オーケー』
 
そしてレルードは集中したかと思うと私の心を覗き込んで行く。
やがて目を見開いた彼女の顔は驚きに彩られていた。
 
「……まさかとはおもいましたが。お相手は、人間、ですか」
『言っとくけど、相方に手ェ出したら殺す。普通に殺す。食べていいのは私の“欲望”だけだ』
「わ、わかってますって……」
『それで……この件、やれそう?』
「いくつか用意していただくものが必要ですが、可能かと」
『そっか』
 
なら、後は私の覚悟次第と言うところか。
新羅のシュミを考えたら、こんなのは正直嫌われてしまう可能性もある。
けれど、子供じみた願いとはわかっていたが、どうしても、新羅との間にかなえておきたい望みがあった。
そうして物思いに耽っていると、レルードがなにやらいいたそうにこっちを見ている。
 
「あの……私からも一つお願いが」
『なんだ?』
「仮にも夢魔がヒトにいいように弄ばれてしまったと言う件……その、どうか、御内密に」
 
これからの結果如何では、私は“ヒトにいいように弄ばれて”しまうかもしれない
……いやむしろ、そう言うのを望んでる自分に気づき、内心くすりと笑った。
 
『わかったよ、そんなの言いふらしたりなんかしない。……じゃ、はじめようか』
 
              ♂♀
 
205なつのおわりのよるのゆめ【中編】(5/13):2008/05/18(日) 21:48:36 ID:ZMDbqVne
いつものマンション。いつものドアだ。だって言うのに、ドアノブを握る手がどうしようもなく震える。
果たして新羅は『この姿』の私を受け入れてくれるんだろうか、それとも拒否するだろうか?
さっきからそのことばかりを考えて、ぐるぐると思考が渦巻いている。
結局、ドアを押し開け中に入る勇気がでたのは、五分ほどそうやって悩んだ後になった。
 
「あ、お帰りセルティ。どうだった、夢魔とやらは見つかっ……」
帰って来た私の姿を見て、新羅は静かに息を呑み込んだ。
新羅の目には普段どおりの黒いスーツを着込んだ私がみえているはずだ。
しかし、ただ一点、夢魔の力が正しく発動していれば、いつもと違う箇所がある。
「セルティ、お前……」
新羅は私の『顔』をみて夢見るようにそうつぶやき、二人の目と『目』はみつめあう。
「新羅」
透き通った『声』として恋人の名が部屋の中に響き渡る。
ああ、そうだ、実に久しい。これが私の『声』だった。
 
だが、新羅はこの状況を簡単に信じはしないだろう。
そして、新羅の目に理解の色が浮かび、一つの結論を口にする。
「セルティ、これは……もしかして夢魔の……」
「何も言うな、新羅」
私は静かに『首』を振り、そのまま新羅に向かって一歩踏み出す。
―――怖い。
これを聞くのは本当に怖い。だけど聞かなきゃならない。
『表情』のコントロールなんて慣れてないから、私は今、きっと心情そのままに怯えた顔をしてるのだろう。
 
「……首のある私は、嫌いか?」
 
そう。今、新羅の目には『首』の付いた私が写っているはずで、
私自身にもまた『首』から上が存在している実感がある。
少なからず『首無し女フェチ』の気がある新羅が今の私を見てどう思うのか、
それはどうしても知っておきたい事柄の一つだった。
そして新羅はいつもと変わらぬ優しい微笑みを浮かべると、自分の思いを口にした。
「馬鹿だな……言ったろ? お前に首があってもなくても関係ないってさ」
―――よかった。
私はほっと息をつき、胸をなでおろす。そういえば、息つく感触と言うのも実に久しい。
けれど新羅は、椅子に座ったままで、一つだけ納得がいかないと言った表情で言葉を続けた。
「……そんな事を聞くためだけに、俺に幻を見せているのか?」
もちろん違うさ、こうしている事の本題は別にあるよ、新羅。
私は前に身を倒し、テーブルの上に寄りかかるようにして手を置いた。
そして、座る新羅の顔に自分の『顔』を近づけて、ささやくようにこう呟く。
 
「借りを、返そうと思ってな」
「借り?」
「前に新羅は、私を殴って――キスの代わりだと言っただろう?」
「あれは、借りでもなんでもないだろ?」
 
私は静かに首を振りながら、さらに『顔』を寄せる。
互いの息が届く距離。幻覚だってのは解るけど、私は新羅の息遣いを確かに肌で感じていた。 
「私の、夢だったんだ」
「え?」
ああ、こいつと来たら、頬が真っ赤でまるで思春期の少年だ。
そういえば、帰ってきてから四字熟語を一つも口にしてないし、
一人称も『俺』だ。よっぽど緊張して余裕がないんだろう。
ふふ……可愛いやつめ。
 
「私は――もう、この街に染まったんだ。心はこの街の人間と同じだと言っていい。
いや、そう望んでいる。そんな私が『夢魔』に望んだ事は――わかるだろ?」
 
「――お前とキスがしたい。それが、今の私の欲望だ」
 
              ♂♀
206なつのおわりのよるのゆめ【中編】(6/13):2008/05/18(日) 21:51:07 ID:ZMDbqVne
こうして、私たちは唇を寄せ合った。
柔らかい。そして暖かい。それが第一印象。
ただ唇を合わせるだけのキス。
それだけでも恋人と触れ合ってるのだと言う実感がわいて、心を喜びが満たしていった。
やがて、どちらからともなく重ねた顔が離れていき、先ほどまであわせていた新羅の唇が言葉を発する。
 
「夢みたいだ……セルティ」
「力を借りてるのが夢魔だけに、実際夢かもな」
「酷いな……でも、震天駭地の出来事としか思えないし、夢だと言うなら僕の好きにさせてもらうよ」
 
新羅は私の手をとり、テーブル越しの私の体を椅子の方へと引き寄せる。
私も抵抗はしない。引かれるままに、テーブルを乗り越え新羅に近づき、
そのままどさりと体を預けて新羅の膝上へと座り込む。
 
「……重いか?」
「羽化登仙の気持ちだけに、重さなんて感じないよ」
「ばーか……それでうまいこと言ったつもりか」
「こんどは僕から……な?」
「わかった……」
 
そして新羅は私に再び口付ける。
新羅は私の唇を舌でなぞり、唾液を絡めてくる。
さっきとは違う、深いキスを求めてるのだと気づいて、私は唇を開いてそれを受け入れる。
 
「……んっ」
「うぁ……んんぅ……」
 
新羅の舌が私の歯列や頬裏を撫で回す。
実在しないはずの箇所を刺激されているにもかかわらず、私は確かにくすぐったさにも似た快感を覚えていた。
だけど責められてばかりと言うのも性に合わない。私もまた『舌』を伸ばして、新羅の口腔へと進入させていく。
これまた私には存在しないはずの器官であるのに、リアルな感触をともない新羅の粘膜と触れ合っていた。
 
「く……うぁ……」
「……ん…んぅ……んんっ?!」
 
そして驚くべきことに、私は舌先に失った知覚のはずである『味覚』を感じていた。
……これは塩、の味か? いや違う。違うがどこか覚えがある。
なじみの薄い感覚だけによくわからない……けど、
愛しい男から感じるものだと思うと、それは例えようもなく心地よかった。
ええと、好ましい味覚のことを言うんだっけ……そうだ『おいしい』だ。
新羅はとてもおいしいな。
 
「ぷは…はぁ……はぁ……」
「んぅ……ぁ…」
 
私たちはどれほどキスを続けていたんだろうか。
相当に長い時間であったことは間違いなく、流石に人間である新羅には
呼吸が辛くなってきたようで、未練を残しながら唇は離れていった。
 
「驚いた……妖精の唾液ってのは甘いんだね。まるで果物みたいだったよ」
「うっ……そ、そうか」
 
いやゴメン、新羅。その『甘さ』は、妖精とか関係ないんだ……
まあ、明日、この幻術が解けたときにでもちゃんと説明しよう。
話題を逸らしたくて私は新羅に矛先を向ける。
 
「新羅の方こそ、結構おいしかったぞ」
「……なんだいそりゃ?」
「え、いや、なんでもない……」
207なつのおわりのよるのゆめ【中編】(7/13):2008/05/18(日) 21:52:20 ID:ZMDbqVne
……まいった、失言かもしれない。
化け物である私がそんなこと言ったら、『人喰い』の類だと思われても仕方ないじゃないか……
自分自身が『魔の物』の一種であることに引け目も負い目も無いけれど、
それでもやはり、人間とは違う存在ということだけは忘れないようにしないと。
 
「セルティ。また余計なこと考えてない?」
「……あ」
 
新羅がそっと、私を抱きしめてくる。
確かに物事を悪い方に考えてしまうのは私の悪いクセだが、
それを察してこうしてくれる、新羅の優しさが今は嬉しい。
 
「さっきも言ったろ、君が何であろうと僕の愛は変わらないって」
「うん……ありがとな」
 
……ああ、こうやって腕の中に納められていると、なんだかとっても幸せだ。
私は体から力を抜き、新羅の胸にしなだれかかる。
伝わってくる新羅の体温と鼓動を感じると、より一層の安心を覚える。
 
「あれ……これって……」
「どしたの、セルティ?」
 
しかし、そこで髪と服から漂うにおいから、
先ほどから新羅に感じていた『味』の当たりが付いてしまった。
これは、さっき出るときにひっかぶせて行った―――
 
「新羅……お前、カニ玉のにおいと味がする……」
「ああ、アレね。美味しかったよ」
「……あんなの食べたのか!?」
「君の愛がこもってたからね。捨てるわけなんてないさ」
「なら、せめて風呂ぐらい入っておけ、馬鹿!」
「じゃあさ、セルティ……」
 
そこで新羅は珍しく言いづらそうにためらいを見せた。
 
「……いっしょに入らない?」
 
―――ふざけるな、調子に乗るな、馬鹿。
そう言おうとした。間違いなくそう伝えるつもりだった。断固拒否の構えだった。
 
「……うん」
 
けれど……私の『首』は恥ずかしげにうなずいていたんだ……
 
              ♂♀
 
208なつのおわりのよるのゆめ【中編】(8/13):2008/05/18(日) 21:54:38 ID:ZMDbqVne
「……のぼせないの、セルティ?」
「―――大丈夫、この程度の事で私はのぼせ上がったりなんかしないぞ……子供じゃないんだから。
そう、私は大人だ。私はクールだ。ラジカセで喋りだすぐらいにはクールだ」
「相当のぼせてるね、コレは……」
 
結局、勢いで一緒に浴室に入ってみたものの、裸身を晒す勇気が出ず、
新羅にシャワーを浴びさせたまま、私は湯船に浸かりっぱなしだったりする。
いや、別に裸を見せなきゃいけないわけじゃないんだけどさ……
 
「ところでさ、セルティ……聞いていい?」
「……何を」
「今夜のこれってどこまで現実なんだい」
 
確かに夢魔が絡んでるという事が分かるだけに、新羅が不安がる気持ちもよく分かる。
だけど……どこまで話せばいいものか。あんま話すと興醒めする部分もあるしさ。
 
「九割方、そうだと思ってくれて大丈夫だと思うけど……」
「それにしちゃ随分と、僕にとって都合が良すぎる展開が続きすぎててさ……」
「違う、お前だけじゃない」
「……え?」
「言ったろ。私の欲望はお前とキスがしたい事だと。
だったら、こういうのもまた私の望みでもあるんだ……恥ずかしいけどさ」
「セルティ……」
「それでも信じられないってんなら、頬でもつねってやろうか?」
「是非とも!」
「……この、変態」
 
よぉし、望みというならやってやろうじゃないか。
とりあえず浴槽の中から『影』を伸ばして『指』を作り、新羅の頬を嫌というほどねじり上げてやる。

「い、いひゃい、いひゃいいいいいよ、せるふぃ! いひゃたたったたたた!!」
「……ふん。これで満足か?」
「ほっぺたに穴があくかと思ったよ……まあ、目が覚めたというか、夢じゃなさそうだ」

いつものケンカ。いつもの雰囲気。ふふ、おかげでちょっとだけリラックスできた。
―――よし、ここで、勇気出さないと。こーゆーのは年上がリードしてやるべき、だよな?
 
「新羅。背中……流してやろうか?」
「えっ、えええええっ? ちょッ……そんな、いつもだったら俺としては哀訴嘆願っていうか
こっちからお願いしたいぐらいだけど、急に言われても吃驚仰天な訳で僕も心の準備が、いやそのあのッ!」
「日本語をしゃべれ。日本語を。あと一つのセリフのなかで『僕』と『俺』をいっぺんに使うな。
……と、言うかもう、待ってられない。勝手にする」

意を決して立ち上がり、湯船から出る。しぶきが上がり、攪拌された湯から白い湯気が立ち上った。
 
「セルティ! そんな、急に出たら、見えちゃう! 
いや見たくないわけじゃないんだけど……って、なんだ」
「何だとは何だ。不服か?」
「いや、それはそれで。すっごく似合ってるよ」
「ん……ありがと……」
 
流石にいきなり全裸を見せる程の勇気は出なかったので、『影』を『水着』の形成し身に纏ってごまかした。
見られる羞恥心になれるために、自分なりにギリギリ限界にまで露出度は上げといたつもりだけど……
209なつのおわりのよるのゆめ【中編】(9/13):2008/05/18(日) 21:57:14 ID:ZMDbqVne
「じろじろ見るな。恥ずかしい……」
「水着は見せる為の服だよ、セルティ。だったら見てあげないと」
「うるさい! ごちゃごちゃ言わないでとっとと背中出せ!」
 
新羅を浴室の椅子に腰掛けさせた後、ハンドタオルにボディソープをたらして泡立て、
今度はそれを新羅の肌に延ばし、塗り広げ、こすって汚れを落としてやる。
そうこうするうちに、私の脳裏に過去の記憶がよみがえりはじめていた。
 
「そういやさ、こうやって背中を流してやるのも随分久しぶりだよな」
「ざっと18年ぶりぐらい?」
「あー、そんなになるか。ちっちゃかったよなあ。と、言うか今と違って可愛かった」
「今は可愛くなくて悪かったね……」
 
20年以上は前の話になる。
新羅の父親である森巌に言われるままに、日本でのねぐらをこの部屋に定め、私は池袋に住み着いた。
ところが、森巌の奴と来たら、家にサッパリ寄り付かないもんだから、
まだまだ小さかった新羅の世話を私が見ることになってしまっていた。
 
「いまだから言うとさ。あの頃の俺、セルティと一緒にお風呂はいりたくてゴネてたこともあったんだよね」
「……ったく、このエロガキ」
「ガキは無いよ……僕ももういい大人なんだから」
「私の五分の一も生きていないような奴は、ガキで充分だ!」
「……だけど、子供は、こんなことしないよ」
 
新羅は首だけ振り向くと、私の顔を引き寄せ口付ける。
不意を撃たれてなすがままにされてしまったが、けっこう無理な体勢だったせいか唇はすぐに離れていった。
「……ね?」
「ばか……」
ああ、畜生。今ぜったいに顔赤い。
『首』がなかったらそう言うのとも無縁なのに……こんなのも悪くはないけどさ。
けれど、私ばかりが恥ずかしがってるってのもシャクだし。
――いじめかえしてやる。
 
「ふん、ガキじゃないってんなら、こーゆーのも余裕で受け流してくれるわけだよな?」
「……え、何するの、セルティィィィィィイイイイ!! って、当たってる! 当たってるって!」
「あててんだよ!!」
 
私は新羅を後ろから抱きしめると、その背中に自分の胸をぎゅうと押し付けてやっていた。
もう……湯あたりしてどうにかなったのか、自分がこんな大胆なことしてるだなんて信じられない。
 
「ヤバイってセルティ、ほんとヤバイから!」
「何がヤバイって? この程度でうろたえるとか、ホントお子様だな、お前は」
「その……もう手遅れなんだけど、股間がお子様ではありえない形状にだね……」
「!!」
 
言葉に思わず目が行った。
遊馬崎みたいな馬鹿でかいのじゃないけど……想像してたのよりは、その……ずっと。
「……ここだけ随分とオトナじゃないか」
いやいやいや、何を言ってるんだ私は……だけど、童顔の新羅のイメージよりも、ここは、もっと凶悪で……
「あの……セルティ、あんまり凝視されると僕もう……」
「お前だってさっき、私の水着姿じろじろ見てただろ……おあいこだ」
「あ、あんまりイーブンな条件には思えないんだけどっ!?」
「……ならさ、そんな風にした責任、とってやろうか?」
「え?」
 
ああ、私はどうにかなってしまったに違いない。……こんな事を言うつもりだなんて。
 
「それ、苦しいんだよな? 楽にしてやるよ」
 
              ♂♀
210なつのおわりのよるのゆめ【中編】(10/13):2008/05/18(日) 21:58:52 ID:ZMDbqVne
『影』ではなく、自前の指を眼前の肉茎に伸ばし、つんと突いてみる。
それだけで、新羅のその部分のみならず、体全体がびくりと震える。
 
「つっ…セルティ……」
「……ん、痛いのか?」
「いや、別に痛くはないというか、むしろ気持ち良いというか
……ホントにこのまま続けてもらっちゃっていいの?」
「何を今更……スキンシップとか言いながら、私に触ってくるときの度胸はどこ行ったんだ」
「こんな時いつもは暴力がセットでくるから……なんか、逆に安心できなくって」
「……痛いのが望みだってんなら、そうするぞ」
「できれば、柔和温順な感じでお願いしたいんだけど……」
「だったら最初からおとなしくしてろ!!」
 
私は内心の羞恥をごまかす為に一声怒鳴ると、今度はペニスの幹の部分に一本一本指を絡めて行く。
硬い。そして熱い。血管が張り詰めて、脈打つ鼓動まで伝わってきそうだ。
 
「新羅の…あったかい……」
「セルティの手も暖かいよ……」
「なんか、びくびくしてる……」
「セルティも、震えてる……怖い?」
「べっ、別に怖くなんか……ちょっと驚いただけで」
 
なさけない話だけど、新羅の言うとおり、確かに手の震えが止まらない。
そんな私の緊張をほぐすように、新羅は優しく肩に手を置いてくる。……こっちもあったかい。
 
「えと……動かせばいいんだよな?」
「セルティの好きなようにしてくれたら……あ、でもあんまり痛いのは、勘弁」
「わかってる、痛くなんかしないさ。だから、安心して、その……気持ちよくなって」
「うん……」
 
ペニスに絡ませた指をゆっくりと上下させていく。
動かすほどに新羅の口から熱い吐息が漏れ出すのが聞こえる。
何度か扱きあげるうちに、新羅の感じるポイントがわかってきて、
時に優しく、時に激しく、その部分を責め立てる。
 
「気持ち良いか……新羅?」
「ああ……すっごい気持ち良いよ……」
「よかった……こんなの、触るの、初めてだから……」
 
刺激を続けるうちに、ペニスの先端に粘性の水滴が溜まっている事に気がついた。
これ、アレだよな。先走り……とかいう奴。
その粘液を指先ですくいとり、ペニス全体に絡めてやると、それが潤滑油がわりとなって、
一層スムーズに新羅の弱点を可愛がってあげる事が出来るようになった。
 
「セ、セルティ……ちょっと、刺激、強すぎ……」
「……ああ、うん」
 
新羅がなんか抗議してるが耳に入らない。
聞こえてはいるが、意味を持った言葉として理解できていない。
私自身もまた、この行為にいつのまにかそれほどまでに興奮してしまっていた。
211なつのおわりのよるのゆめ【中編】(11/13):2008/05/18(日) 22:01:20 ID:ZMDbqVne
先走りはますます溢れ出し、私の指と新羅のペニスを汚していく。
なんだか、いとおしい。新羅の分身であるこの器官が例えようもなくいとおしい。
 
ちゅ。
 
「って、セルティっ!?」
 
―――気づけば、新羅のペニスに私は口付けしていた。
 
「新羅の…ヘンな味がする……」
 
『味覚』自体、慣れない知覚ではあるけど、それを差し引いても随分変わった味だ。
苦味と酸味が入り混じり、独特の臭気まで感じられる。
普通の感覚だったら『まずい』と断言できるタイプの味だろう。
だけど……私はそんな奇妙な味を、もっと感じたいと望んでいた。
 
「……んぅ…ちゅ、でも、おいしい、かも」
 
そうだ。『おいしい』だ。心地よい味覚は『おいしい』だ。たぶん、新羅のだからおいしいんだ。
更に深くその味覚を知りたくなって、私はとうとう新羅のペニスにむしゃぶりついてしまっていた。
舌を伸ばして根元から先端まで舐めあげて味わい、先端に吸い付いて一番濃い味を楽しむ。
 
「くぁ…セルティっ……止めっ、そんな、舐めたりしたら……っ!」
「…ん、はぁ……止めて…いいのか……? 口でしてやれるのなんて、たぶん、これが最初で最後だぞ?」
「……う、やっぱり、止めないでくれると、その、僕としては嬉しい」
「あは、男ってホントにこういうのが好きなんだな……」
 
新羅が感じれば感じるほど、そのペニスはおいしくなってくる。
私はそれに気づいて、今度は亀頭部分をくわえ込み、口腔全体を使って愛してあげた。
『舌』を伸ばして鈴口をつついてやり、『唇』をすぼめて先走りを吸い上げる。
どちらも私は本来もたないはずの器官なのに、新羅は実際に感じてくれている。
ひょっとして私はなかば無意識のうちに『影』を絡ませて、新羅のを愛撫しているのかもしれない。
 
「……ま、なんだっていいか。新羅が感じてくれるなら」
「な……何の事だい、セルティ?」
「ふふ、こっちの話。……それよりどうだ、気持ちいい?」
「そりゃもう……んんっ…とろけそうなくらいに」
「男のクセに気持ち悪い声を出すなよな……」
 
本当は、声を出すぐらい新羅が感じてくれているというのがとても嬉しい。
もっと新羅のこういう声を聞きたくなって、私は手と口の動きを加速していく。
 
「うあ……ああっ……セルティ…ヤバいって、そんな、それ以上されたらっ……!」
「……されたら、どうなっちゃうんだ、新羅?」
もちろん、聞かずとも、このままだったらどうなるかぐらいは知ってる。
けれども少し意地悪な気分になってたので、新羅の口から直接言わせてみたくなっていた。 
「くぁ……で、出ちゃうってば……」
「いいよ……新羅だったら。このまま、最後までイっちゃえよ……!」
 
そう告げて、私は新羅のペニスを喉奥まで飲みこめるだけ飲みこみ、強く吸い上げてやると、
新羅の吐息と喘ぎがますます激しくなってくる。
存在しないはずの私の耳を刺激するその音が、今はとても心地良い。
 
「ダメ…俺、もう…げんか……いっ!」
「ん、んんっ……!」
 
吸い込みがトドメになったのか、新羅の叫びとほぼ同時にペニスが破裂したんじゃないかと思うぐらい、
大きくはじけ、中に詰まっていた濃厚な精液がたっぷりと私の口内に浴びせかけられていた。
新羅、射精してるんだ。私の口で、新羅、ちゃんと気持ちよくなってくれたんだ。
ああ、なんだか嬉しいな……
212なつのおわりのよるのゆめ【中編】(12/13):2008/05/18(日) 22:03:03 ID:ZMDbqVne
 
「ごめん……セルティ、ホントごめん……」
 
なかば反射的な行動なんだろうが、謝りながらも新羅は腰を深く突き出し、私の喉奥を一層深く犯してくる。
別に謝らなくってもいいのに……。
そして、気づけば私は、口腔で受け止めた大量の精液をそのまま飲み下していた。
そうするのが当然のことのように思えたし、一滴だってこぼしたくはなかった。
もちろん、『モノを飲みくだす』なんて、私にはできるはずもないんだけれど、
喉奥を粘り気のある液体が流れ落ちていく感触までリアルに感じ取れた。
 
―――そして、私は自分が『魔の物』の一種だという事を思い知らされる事になる。
 
「あぁ、ああ……美味しい。新羅の…美味しいよ……」
 
そう、初めて味わった男の『精』はそれはそれは美味だった。
『愛しい男のものだから』なんて、言い訳が白々しく聞こえるぐらいの強烈な味覚体験で、
その『味』は、頭を灼き、魂を貫き、妖精としての本能がもっともっと欲しいと唸りをあげていた。
口内に出された分だけでは物足りず、ペニスをしごいて
尿道に残った分までを搾り取り、夢中になって一滴残らず舐め取る。

「新羅の……すっごく美味しい。もっと欲しいよ、もっと飲みたい……ね、出してよ」
「セルティ……そんな、無茶、言わないで……」
「だって、美味しいんだもん……いや、あれ……私、何で、こんな……」

しばし『精』の味に陶然とした後……自分が余りにも浅ましい姿を晒してる事に気づいて愕然となった。
それだけではない、胃の腑に落ちた『精』は熱く疼き、
それを糧にして体の奥底からほの暗い力が沸き立つのを感じていた。
……なんてこった、これじゃ……私も『夢魔』の類となんら変わりない。

「う、うう……」
「……新羅?! しっかりして! 新羅?!」

新羅の上体がぐらりと揺れて、浴室の床に倒れこみそうになり、
私はあわてて新羅の体を抱きかかえた。
見れば、新羅の顔は青白く、呼吸も乱れている。
夢魔が約束をたがえて新羅に手をつけたのかとも思ったが、違う。奴の気配はあたりに無い。
……ああ、それに私のこの身体に満ち満ちる、溢れんばかりの『力』はどうだ。
バス一台を3分で鉄屑の山に変えてしまう事さえ出来そうな、この『力』。
 
―――間違いない。私が、新羅を『喰って』しまったんだ。
213なつのおわりのよるのゆめ【中編】(13/13):2008/05/18(日) 22:05:14 ID:ZMDbqVne
「ごめん、新羅、私が……私のせいで……」
 
崩れ落ちた新羅を抱きかかえながら呼びかけると、新羅は私の頭をそっと撫でてくる。
 
「君のせいじゃない。仮に責任があるとすれば、分不相応にも君に懸想してしまったこの俺の方さ。
それに……君と愛し合う事でこんな風になるかもしれないって事は可能性としては考慮してたし、
覚悟だってとっくの昔に決まってる」
「だって……だって……」
「泣かないで、セルティ……」
「新羅ぁ……」
「……君、結構泣き虫だよね。後、怖がりだし」
「誰が泣き虫の怖がりだ……いや、ごめん、そうかもしれない」
 
私と愛し合う事で、新羅は命を失ってしまうかもしれない。そして私は新羅を失う。
それはとても恐ろしい想像だった。
 
「新羅が死んじゃうかもって思ったら、なんか、目の前が暗くなって……ああ、やっぱり私は化け物なんだ」
「セルティ、自分をそんな卑下しないで」
「……でも、新羅」
「じゃあ、この際、人間代表として、化け物であるところの君に言おう」
すると新羅は私の目をまっすぐに見つめて、深く静かに、しかし確実な意思を込めてこう宣言した。
 
「人間を舐めるんじゃないぞ、化け物」
 
鋭い言葉が矢となって私の心を貫く。けれどなぜか、貫かれたその痛みが今は心地いい。
 
「人間を舐めるんじゃない。知恵と知識、そして勇気。持てる力をつくして戦う。それが人間だ。
言っただろう、最大限の努力をして、君との運命のゲームで勝利を掴むって。
何度だって言うぞ。俺は決して君を離しはしない。
そのためなら他人の愛も、死も、俺自身も、君の思いさえも利用しつくしてみせる。
――そして、君の愛という最高のカードを得た今、俺がこの程度の事で死んだりなんかするものか」
 
まだ顔色は優れないものの、新羅はどうにか身を起こし、浴室の椅子に座りなおして私に向き合った。
余りにもまっすぐな、新羅の目と言葉が気恥ずかしくて、ついつい私は顔を逸らしてしまう。
……でも、ずいぶん気は楽になった。新羅はいつだって化け物である私を、そのままの形で愛してくれる。
 
「……素っ裸で言うセリフじゃなきゃ、最高にカッコよかったのにな」
「もう、セルティ、茶化さないでよ……俺は真面目なのに」
「ごめんごめん。それに……格好は私も言えた義理じゃなかったな、ふふふ」
「それに、万が一があったとしても、君に命を吸われて死ぬなら本望さ。
なんなら……俺が全然そんなの恐れてないって事、これから証明してあげようか?」
「新羅、それって……」
 
続く言葉を予見して、想いはさまざまに渦巻いた。高まる想いを押さえつけ、新羅の言葉をただ待った。
 
「セルティ、君を抱きたい。今夜この後すぐにでも」
 
 
              ♂♀
 
 
214名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:09:02 ID:ZMDbqVne
投下終了です。

>>156氏には申し訳ないけど。
今回「デュラんぷ!」準拠なので、よく考えたら『首あり』のセルティでした。
いやマジごめん。

ただまあ、ごくごくごく一部のマニアの為(私とか)の
『首なしver』の別の話も平行して書いてるんで、こちらもそのうちUPできるかもしれません。
215名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:29:11 ID:9kXhiWID
GJjjjjjjjjjjjjjjjjjjjjj!

俺はヘッドレスヒロインの方が好きだが
新羅は首ありでも首なしでもセルティにラブアンドラブ!
ラブ!アンド ラブ!
妬けるぜ畜生!
216名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 12:01:35 ID:VwuEz6ce
あえて言おう、GJだ
217名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:07:17 ID:mv84IkhE
いやっほおおおおおおおおおおおおう!
218名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:24:45 ID:ihAPaSrS
月並みの事しか言えないがまあいい
GJだ!
219名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 02:07:16 ID:pGHHkURY
GJGJ!!!!最高だー
220名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 11:06:04 ID:dUScf2h8
GJ!!!!貴方が神か!
そして一レス目ですでに吹いたw一緒に続刊待とうぜ…
221名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:23:05 ID:0YNUL5Xt
GJ!!!
小ネタと純愛とエロエロと一口で三度美味しい作品をありがとう!w
222名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:47:40 ID:yycm6Fyq
バッカーノがたまらなく好きでカップルも皆好きだがエロが難しいな…

妄想はたくさんしてるんだがw
223名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 15:09:02 ID:BJrrKoj6
夏は海水浴というイベントがあってだな……
女→男で女キャラ(例:モニカ)が男キャラ(例:ヒューイ)のハートを射止めようと貝ビキニに挑戦するんだよ。
すると、膨らんだ胸の先端が固い貝に当たりいやんあはんみたいなそんな電波を受信した。誰か……
224名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 17:56:06 ID:LVe9q2hB
>>223
しかしヒューイはスルー&ボロニアル伯爵乱入
225名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 02:15:03 ID:Du8Ur0Fo
>>224
それ見てエルマーが爆笑して終わりそうだなw

俺はそのシチュなら、ルネの水着姿に翻弄される田九郎とかマイザーとか見てみたいw
226名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:54:35 ID:iN0ZfPwK
電撃エイプリルフールになTバックのセルティが
227名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 15:49:19 ID:mJMG7Cgm
>>224
モニカ大好きだけど現状じゃそんな感じしか考えられないよなぁw
はやくデレてくれ若ヒューイ
228名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 14:07:49 ID:le0mE2aL
>>225
ネブラ社の研究員達に押されてルネがハイレグ水着姿を披露とな!?
229名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:38:56 ID:pzoXAEkH
なんか本スレってときどき自治厨っぽいの出てくるの名
230名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:09:21 ID:pzoXAEkH
と思ったが、自治厨より酷いのもいるっぽいか
231名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:08:04 ID:Bim9h8uV
よお旦那、不死の酒飲むと処女膜とかも再生するのかい?*
232名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 16:16:36 ID:AAkszu+k
ふむ、それはバッカーノを性的観点で見る際避けては通れない永遠の議題だな

俺は再生しないに一票
233名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:01:33 ID:DmTKqNT4
膜というより弁だからな。所詮血が出るのは単なる裂傷だし、
ループ議論になるのを承知で治らないのに一票。
……そういえば毎回不老不死の少女がヒロインの処女が楽しめるというエロゲがありましてな(ry
234名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 17:46:42 ID:Bim9h8uV
俺は自分の卑猥な野望の為に再生するに一票っ!
235名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 19:47:50 ID:qgJbCiqQ
「簡単な問題だ。成田先生に聞けばいい。と、いうわけでちょっとhpまで行って……」
「俺に聞けばすぐに分かるんだがな……まあいい」

その後、>>235を見た者はいなかった。
236名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:31:49 ID:rUn89esX
>>235
無茶しやがって…
237名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:57:37 ID:TKloYAtH
イカン。
いまさら今年のエイプリルフールネタ読んでたら
静雄VSサーヴァントなんてどーしょーもない光景が頭から浮かんで離れん。
238名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:15:57 ID:Ug/VIj4B
サーヴァントの攻撃を筋肉で止め路上駐車の軽をぶん投げて
相手のマスターが「あれはどこのサーヴァントだ!?」とパニックを起こすんですね、わかります。
239名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 12:35:33 ID:I3lJrxYx
>>231
膜は再生しないんじゃないか
2002B sideでフェルメートの後ろ髪が大分短くなったとのこと
髪型が変えられるなら膜もそうなんじゃ
240名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 10:30:04 ID:HVayVy6N
上院議員婦人はエロいよな!!!
ああいう、満たされない人妻の情交を想像するだけで
もう辛抱タマランチン元会長ですよ
241名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 19:17:29 ID:4W5GbQx9
くれあたんはあはあ
242名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 08:56:41 ID:NsAahJPy
えにすたんはぁはぁ
243名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 10:04:29 ID:+7O2GBgZ
しゃーねたんはぁはぁ
244名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:46:32 ID:VrJmbfwM
やそじまはぁはぁ
245名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:06:11 ID:suoEj0kK
やぐるまさんはぁはぁ
246名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:28:50 ID:ZxS6bTy4
誰かーレイチェルとクレアで頼むよー
247なつのおわりのよるのゆめ【後編】(0/22):2008/06/15(日) 22:20:34 ID:Xr8Ooa1H
はぁはぁの流れをぶった切ってなんですが、投下行きます。
>>201-213の続きになります。
エロカップリングは「新羅×セルティ」
諸注意などは>>162に。
 
のっけから謝罪というのもなんですが、
前回、近日中といいながら、今日までかかってしまって待ってた方には申し訳ない。
もう一つ、このSSの下敷きになった『デュラんぷ!』とはラストに相違がでてしまったのもごめんなさい。
248なつのおわりのよるのゆめ【後編】(1/22) :2008/06/15(日) 22:21:43 ID:Xr8Ooa1H
「じゃ、どうぞ、新羅……」
「……うん、お邪魔します」
軽く部屋を片付け、ちょっとした身支度を整えてから、私は新羅を自室に招き入れた。
 
――数分前の浴室での自分の返事を思い出す。
 “だったら、続きは私のベッドで……な?”
数瞬、見つめあい、受諾と誘いの言葉がするりと私の口から出ていた。
自分の部屋の方がいくらか安心できるし……それに、新羅の部屋は色々とヒくので。
 
新羅はバスタオルを巻きつけただけの簡素な姿で、
私もまた同じような格好なもんだから、これから『する』んだって事を
否応無しに意識させられてしまい、新羅の姿をどうにも直視できない。
「久しぶりに入ったけど……相変わらずだね、この部屋は」
新羅もまた、私のほうも見ないで落ち着き無さげにきょろきょろとしてそんな事を言う。
たぶん、私と同じで不安なんだろう。
 
「あんまり人の部屋を覗きまわるような真似をするなよ……だいたい私だってこれでも」
“一応女なんだぞ”と、言おうとして言葉に詰まる。
ココがあまりにも一般的な『女性の部屋』から、かけ離れているからだ。
部屋に入ってまず目に入るのが、馬鹿でかいビデオラック。
20年間取り貯めた『鑑定団』だの『ふしぎ発見』だののビデオが山ほど詰まってる。
他にもマンガ本だのゲームソフトだのがぎっちり納められた本棚が
ずらりと並んでいて、まるで頭のわるい文系男子学生の部屋のようだ。 
「……セルティはじゅうぶん女の子らしいと思うよ」
「ひ、人のセリフを先読みするなよ、ばかぁ……」
長年の付き合いから、新羅はどうも私の考えている事が大体わかってしまうらしい。
私のことを深く理解してくれてると言うのが嬉しい反面……
隠し事が出来なくてちょっと困ったりもする。
 
その書架の群れを眺めていた新羅が一冊の本を引っ張り出して手にとる。
「あ、この本、セルティ、まだ持っててくれたんだ」
「捨てるわけ無いだろ……だって、これはお前がはじめて……」
 
“アイルランドのむかしばなし”
 
池袋に住み着き始めてすぐの頃、日本語がまだまだ不自由だった私の為に
新羅が『教科書』として買ってくれたのがこの本だった。
「ぼろぼろだね」
「そりゃもう随分読み込んだからな」
私の故郷の知識にある伝説伝承が下敷きになっていた為、
すぐにその本は読み下せるようになっていった。
部屋に溢れるビデオや漫画の類もこの手の『教材』として集めるうちに、
集めて楽しむ事そのものが趣味になってしまった感がある。
「正直、あの時の子供とこんな風に……なるとはなあ」
「俺の方はあの頃から、君とこうなることだけをずっと夢見て来てたんだけどね」
「……まったく、ませた子供だったよ、お前は」
そして私にとって最も身近な『日本語教師』が――新羅だった。
そうやって、言葉を学び、言葉を交わすたびに、
私もまた利発で聡明だったあの少年に徐々に惹かれていったんだと思う。
249なつのおわりのよるのゆめ【後編】(2/22) :2008/06/15(日) 22:23:55 ID:Xr8Ooa1H
……って、私ってばいわゆるショタコンだったりするんだろうか? 
いやでも、今は普通に大人の新羅のことが……

「セルティ?」
「わ、わわっ!」

ガキの時分の新羅に思いをはせていると『大人の新羅』の顔が間近にあって思わず取り乱す。
格好が格好だけに肌が近いと恥ずかしい。

「いきなり近づくな馬鹿……心臓が止まるかと思っただろ」
「セルティ無いだろ。心臓」
「お前はそーゆーのもハッキリ言うよなあ……」

新羅は私のことを堂々と人外扱いする。
でもそっちのほうが逆に嬉しい。人間じゃない私を受け入れてくれる、
好きでいてくれる存在がいると言うのはとても幸せな事だと思う。
 
「そして今夜、この本に新たな一ページが付け加えられるわけだよ、セルティ」
「ん?」
……いきなり何を言い出すつもりだ、コイツは?
新羅は大仰に本を手に掲げ、手を広げると芝居がかった口調で朗々と謳い上げた。
 
「池袋に降臨せしアイルランドの妖精、セルティ! 首無し騎士の妖精――
デュラハンの一人であるセルティは、盗まれた自分の首と記憶を求めて池袋に乗り込んだ! 
だが、そこで彼女は新羅と言う青年と恋に落ち、自らの首を捜すと称して
今日も人間との愛欲の日々へと溺れるのであった……ってのはどう?」
 
「……誘ってるのか、それは?」
「あー、うん、一応……そのつもりなんだけど」
「そんなんでノって来る人間がいるってんなら、いっぺんお目にかかりたいもんだな……」
 
その誘いに乗ってやれる『人間』じゃなくて『デュラハン』なら、ココに約一名いるけどな。
 
「……ま、いっか。来てよ新羅。溺れさせてくれるんだろう? 愛欲に……」
250なつのおわりのよるのゆめ【後編】(3/22) :2008/06/15(日) 22:24:47 ID:Xr8Ooa1H
ベッドに並んで腰掛けあい、互いの体に手を回し、抱きしめあった。
 
「ん……んぁっ、くふ…うぅん……」
 
そして、どちらからとも無く、応じあうようにして唇を重ねた。
今日何度目のキスになるんだろうか。
ともかくも、一番激しいものだったに違いない。
互いの舌を互いの唇に差し入れ、互いの口内をたっぷりと味わう。
漏れ出す吐息と唾液を互いの唇で感じあい、互いの舌先でたっぷりと混ぜ合わせて一つにした。
貪りあうたびに、新羅のメガネがコツコツ当る感触すら心地いい。
ふと、見やれば、新羅の顔が随分と上気している。
私の顔も朱色に染まってるんだろうな、と思うと、あたまの奥がじぃんと痺れた。
 
「ゃ…ぁ、コラぁっ……!」
 
いつの間にか新羅の手が私の胸にのびて、タオルの上から添えられていた
条件反射で思わずゲンコツを飛ばしそうになるが、意志の力でどうにかガマンする。
新羅も一瞬、殴られる覚悟はしたんだろう、
ぎゅっとつぶっていた目を開けると、ややおびえた表情でこう続けた。
 
「ご、ごめん……ダメだった?」
「ダメじゃない……けど、ひとこと先に断われよ……」
「その……じゃ、さわるよ……?」
「勝手にしろ……」
 
そのままゆるゆると新羅の手は私の胸を撫ではじめたが、
何らかの違和感を感じ取ったのだろう、すぐにその動きが止まった。
「セルティ、これって……」
……あ、そっか。今、私のバスタオルの中は。
「タオル……とっていいぞ」
新羅はひとくち息を呑むと、胸に触れてた指でそのままタオルを摘み、
腫れ物の湿布を引き剥がすように、ゆっくりゆっくりと取り外す。
ああもう、男だったら一気にやってくれ。そんな、丁寧にされたら、かえって恥ずかしいのに……
そして、厚い一枚布の下から現れたのは私の裸身……ではなく、下着姿。
ピンク地に手の込んだ黒レースをあしらった物で、いかにも『ザ・勝負下着』って感じの一品だ。
 
「俺が贈ったのを着てくれたんだ……」
 
感慨深げに新羅がつぶやく。
新羅から服は山ほどプレゼントされていたけど、メイド服だのセーラー服だの
『プレイ用』としか思えないのばっかりで、中でも下着はきわどいのしか贈って来ないから、
今夜みたいな時だけしか使いどころが無い。
こんなのどこで買ったんだとか、どうして私のサイズを知ってるんだとか、
何でお前の趣味はこんなマニアックなんだとか色々と突っ込みどころはあるけど、
そこをグッと我慢した上で新羅に問いかける。
 
「……新羅は私が、いきなり、裸だった方がよかった?」
「いや、想像以上に綺麗で……驚いた。それに、下着着てると脱がす楽しみが増えるよね」
「そのセリフは予測できてたけど……ホントに言われると“この助平野郎”とか思っちゃうよな」
 
なんだか可笑しくなって、抱き合ったまま二人でくすくすと笑いあう。
 
「さぁて、助平野郎としては、どんどんセルティのえっちなお願いに応えていかないとね」
「わ、私はえっちなお願いなんかしてないだろ!」
「……ふぅん、そうかなー、セルティ? それ、乳首、浮いてるよ」
「え、ええええっ?!」
251なつのおわりのよるのゆめ【後編】(4/22) :2008/06/15(日) 22:26:01 ID:Xr8Ooa1H
言われて見やれば、確かに胸の先端が布地を中から突き上げていてっ……!
「違っ…………! これ……そのっ……!」
自分で言っててなんだが、違うもへったくれもない。
それは間違いなく私が興奮し始めているしるしなワケで……
「そんな風になっちゃってたら、触ってあげない方がかえって可哀想だと思うんだけど?」
「……うー」
気づいてしまったがゆえに意識する。
尖った乳首が下着に押さえつけられている感触が、なんだか……切なくて。
 
「……と言うわけで、審念熟慮した結果、僕としては
君の肉体の欲求を満たしてあげたいなーとか思うわけだ」
新羅の一人称が『僕』になってるし、会話に格言が混ざり始めてる。
私はどんどんいっぱいいっぱいになってきたのに、コイツ、ちょっと余裕がでてきやがったな。
むー、新羅のクセに生意気だ。
「そんな事言って……新羅だってもう、そんなじゃないか……」
反撃とばかりに、新羅の腰の辺りを指差す。
そこはもうバスタオルを突き破らんばかりに、新羅のモノが自己主張している。
 
「いや、これはセルティがあんまりにも可愛いからさ」
「可愛い?!」
「もっともっと可愛くなってよ、セルティ」
「も、もっと可愛くって……」
「早い話が……下着も、脱がしていい?」
 
まずい、仕返しのつもりが完全に裏目だ。そこで“可愛い”は反則だってば……
「……お前が先に脱げ」
せめてもの抵抗。恥ずかしいものはちょっとでも先送りにしたい。
「いいけど、いいの?」
「何がだ……?」
「こっちゃタオルの下、何もはいてないよ」
「うっ……お、お前の裸なんてさっき見飽きるほど見たんだから、イチイチ気にするか!」
言われて新羅はあっさりとタオルを外す。
あんまり鍛えていない細い体とは対照的に、恥骨のあたりのモノは雄雄しく勃って、いて……
「元気だな……」
横目でチラチラ見つつ、それだけ言うのが精一杯だ。
さっきはいたずら心や好奇心も半分あって、見たり触ったり……舐めたり出来たけど、
あんなのが、これから自分の体の中に入ってくるとなったら話が違う。
 
「さて、セルティ。今度は俺に脱がす楽しみを堪能させてくれないかい?」
新羅の手がゆっくりと近づいてくる。
そこで私はもう、相当にテンパっていたのだろう。むしりとるかのように
ブラを自分の体から引き剥がすと、新羅の顔に向かって思いっきり投げつけていた。
 
「ふん、ばーか! 何が脱がす楽しみだ! 
お前の思い通りになんかなってたまるか私が先に自分で脱いでやったぞざまあみろ!」
 
“見るなら見ろ”と言わんばかりに胸を突き出すと、外気に触れた乳房がふるりと揺れ、
「……ぁ、やっぱダメ……無理、こんなの無理……」
そこで恥ずかしさが臨界点に達して、結局、晒していた胸を手で覆い隠してしまった。
ああもう、カッコ悪いなあ、私……。
「セルティ」
新羅は顔に絡まったブラジャーを外すと、肩に手を回して私の体を引き寄せてくる。
「あ……」
一糸纏わぬ肌と肌が触れ合う。少し汗の浮いた皮膚がぴっとりとくっついてくる。
新羅の鼓動を感じる。あたたかい。それだけでもう……結構きもちいい。
 
「硬くなる気持ちもわかるけど、安心して。俺は君に酷い事なんてしないから」
「……ごめん、さっきは何か、カーッとなっちゃって」
「俺の方こそ。意地悪言っちゃって、ごめんね」
252なつのおわりのよるのゆめ【後編】(5/22) :2008/06/15(日) 22:27:58 ID:Xr8Ooa1H
私が目を細めてそれとなくキスを促すと、新羅の指が私の顎先を軽く捕らえて唇をあわせてくる。
ついばむような口付けを交し合い、頬に、耳に、首筋に、ふたりがキスの雨を降らせあう。
「……ん」
背中に回した手を軸に新羅が軽く体重をかけてきて、
いつのまにか私はベッドの上に仰向けにころんと転がされていた。
……あ、私、新羅に押し倒されちゃったんだ。
どきどきする。
私に脈打つ心臓はないけれど、この気持ちはもう、そうとしか言い表せない。

「じゃ、セルティ。そろそろ本格的にはじめようか」
「……新羅、その」
しかし、その高揚も打ち消すほどの大きな不安が胸に沸き起こる。
「何?」
「さっきみたいになっちゃったらどうしよう……」
 
情交の果てに新羅の『精』を、また本能のままに貪ってしまうかもしれない。
その懸念はどうしても心を離れなかった。
しかし新羅はそんな私を安心させるかのように軽く抱きしめてくる。
 
「心配しないでセルティ。策はあるよ」
「……策?」
「医心方って知ってる?」
首を横に振る。知らない単語だった。
「平安に記された本邦初の医学書でね、親父にいわれて読まされたんだけど、こんな所で役に立つとはね」
「森巌の奴の入れ知恵って時点でかなり怪しいんだけど……で、その医心方がどうしたって?」
「二十八巻がいわゆる房中術に関わる書なんだけど」
「……ぼーちゅーじゅつと来たか。それって“接して漏らさず”とか、
交合中の“気”を循環させてどーのこーのとか、滅茶苦茶インチキ臭い奴だろう?」
「池袋で二番目にインチキ臭い生き物がそれを言うかな……まあ、ともかく
その二十八巻にこういう記述がある“黄帝、素女ニ問フ、曰ク、吾、気衰ヘテ和セズ心内楽シカラズ、
身ハ常ニ恐危ル将ニ如之何セントス、素女曰ク凡ソ人ノ衰微フル所以……”」
「分かった分かった、もういいからとっとと要点を言え……!」

新羅はこーゆートコ鈍いから困る。そんなご立派なご高説最後まで賜ってたら
せっかくその気になってるのに醒めちゃうじゃないか……。
 
すると新羅はいたずらっ子のように微笑んで、
「要するに今からセルティは恥ずかしがらずに、いっぱい気持ちよくなってくれればいいってこと」
なかなかシャレにならないことを言う。どこのエロゲーの設定だ、それは。
 
「い、いっぱい…気持ちよくなれって……そんな」
「平たく言えば僕が“精”を与えるばかりじゃなくて、君からも貰えば帳尻が合うわけでさ。
だったら君がきもちよくなっちゃうのが一番な訳でね。
どの道、今から君と愛し合うってのには代わりないんだし、
セルティだって痛いよりは気持ちいい方が良いだろ?」
「それはそうなんだけど……」
「まー、ぶっつけ本番になっちゃうからちょっと不安はあるけれど、
セルティは難しい事考えないで素直に感じてくれればいい」
 
なんか、無理矢理丸め込まれてる気がする。
253なつのおわりのよるのゆめ【後編】(6/22):2008/06/15(日) 22:29:12 ID:Xr8Ooa1H
「じゃ、せめて……やさしくして。はじめて、のはず……だから」
 
『首』をなくす前の記憶は茫洋として定かじゃないけど、少なくとも過去に
新羅以外の男と寝たというような思い出はない。……だから、今夜が私のはじめてだ。
 
「努力はするよ。もっとも……かく言う俺もはじめてなんだけどね」
「まったくお互い……いい年こいてはじめて同士とかなあ……」
「いいじゃない。俺のはじめてをセルティにあげるから、セルティのはじめてを俺がもらうって事で」
「恥ずかしい奴……」
 
本当は新羅とはじめて同士を交換できてすっごく嬉しい。
そんな小娘みたいな事言ったら新羅が調子に乗るから言わないけど。
 
「じゃ、いくよ?」
「任せる……」
新羅じゃないけど“まな板の上の鯉”ってのはまさに今の気持ちか。
「手、どかしていい?」
胸を隠したままの私の腕に、新羅は指を絡めてきてゆっくり引き剥がす。
見られることへの羞恥はまだある。けれど今はこれから起こることへの期待も大きい。
「セルティの……きれいな桜色だね」
「どこ見て言ってんだよ、ばかぁ……」
……だから新羅、そんな恥ずかしさを煽らないで。せっかく我慢してんだからさ。
 
「んっ……」
そのままいきなり胸を触られるかと思ったが、新羅はまず私のヘソのあたりに掌を置いて撫で回す。
頭に“闇”がつくとはいえ、流石は医者だ。“触診”の手つきや態度が堂に入ってる。
正直、私の体が開発されて無いせいか、くすぐったいけど……
「痛かったら言ってね」
「うん……」
手は、臍から脇腹へ、脇腹から季肋へ、そしてまた臍に戻る。乳房には触れそうでなかなか触れない。
皮膚をなで、時には押し込んで筋肉の弾力を調べ、骨や内臓を肉の上から指がなぞり、かたどる。
何かを確かめるかのような、触診とも愛撫ともつかない行為が、
いつのまにか単なるくすぐったさだけではなく、私の体にかすかな性感を呼び起こし始めていた。
「何でそんなところばっかり触るんだよぉ……」
「君の体が人間のそれと同じとは限らないけど、子宮、というか“胎”の具合を診ておこうと思って」
「いいよそんなの……」
「何言ってんだい。女の子の一番大事なところだよ。それに今から使うんだから」
 
“胎を使う”などと言われて、どきりとし、自分の性別を今更のように自覚する。
だけど新羅に愛してもらえる女という性でよかったと、本当に思う。
首さえ取り戻せれば、自分が男だろうと女だろうとどうでも良いだなんて思ってたあの頃が嘘みたいだ。
 
「うん、たぶん異常はないね。……じゃ、次はセルティもお待ちかねの胸に行こうか」
「誰がお待ちかねだよ……」
「さっきから自分の乳首を物欲しげにちらちら見てたじゃない」
「アレは……な、なんか気になっただけで……もう、好きにしろ!」
 
押し倒されたこの姿勢から新羅を見てると、嫌でも自分の胸が目に入るんだから仕方ない。
仕方ないったら仕方ない。私がいやらしい訳じゃない。うん。
……だけど、触って欲しくないといったら嘘になる。
胸の疼きを自覚してから随分とじらされたし、けっこう我慢の限界かもしれない。
大きさは並……だと思うけど、形はけっこう悪くないと自分でも思ってる。
人様と見比べた事があるわけじゃないけどさ。
254なつのおわりのよるのゆめ【後編】(7/22) :2008/06/15(日) 22:30:45 ID:Xr8Ooa1H
そして“胎”を診終えた新羅の手が、じわじわと上昇してきてとうとう乳房にたどり着く。
 
「……あ」
 
思わず、吐息交じりの喘ぎが口から漏れる。
新羅の手のひらが私の乳房全体を包み込むように覆いかぶさり、ゆっくりと揉みしだきはじめた。
くすぐったさも性感も、臍や脇腹とは比較にならない。
声がでるのが恥ずかしすぎて、唇を引き結んで歯を食いしばり、こらえる。
新羅をとり殺したりしない為に“いっぱいきもちよくなる”のが大事なのは分かるんだけど……
「セルティ、声……聞かせて」
だけど新羅はそんな私を許さない。
新羅の唇が私の唇に合わせられ、舌が唇をなぞって優しくこじ開けようとしてくる。
私の体はすっかりキスの味を覚えていて、素直に新羅の舌を受け入れてようとしてしまう。
「や、あ、あぁぁ……」
唇が開いてしまうともう我慢ができず、嬌声がこぼれでた。
ずるい。卑怯だ。私はこんなに恥ずかしいのに。
「ダメ……新羅、こんなのダメぇ……」
「ダメなんかじゃないよ、セルティ。こんなに可愛いのに」
声がでればでるほど、くすぐったさともむず痒さとも判別つかなかった感触が明確に“きもちいい”になって来た。
声が快感を増幅し、高まった快感が声のトーンを高める。終わり無き連鎖にどんどん私は翻弄されていった。
 
「ひゃっ……!」
尖った痛みの混じった刺激に、思わず鋭い声がでた。けれど不快ではない。
いつの間にか新羅の責めは面から点へ。
乳房全体を揉んでいた新羅の手が、今は先端の突起をつまんでいた。
「……ん、乳首コリコリしてきた。ほら、こんなに勃って」
「んぅ…そんなんイチイチ報告しなくっていいって……!」
とは言え、指摘されてしまえば、当然意識する。
確かに、見慣れた自分の乳首はいつもに倍するほどに膨れ上がって自己主張していた。
心なしか、乳房自体も普段より大きくなってる気さえする。
 
「あっ…、だめ……やっ、あああっ!」
その膨れ上がった性感帯に新羅が唇を寄せていく。敏感になった肌に感じる吐息。次いで舐められる感触。
「うん、おいしい」
「おいしいわけないだろ、そんなのっ……」
「えー、だって、セルティもさっき風呂場で俺のをおいしい、おいしいって」
「言うな……! わかったからもう、言うなぁっ!!」
確かにさっき浴室で見た風景。だけど立場は逆。愛してくれてるのが新羅で、きもちいいのが私。
「だめ……だめだってば……ひっ、ああっ!」
だめと言いつつ、胸を新羅に突き出して、より強い快感を求め始めている自分の身体に軽く愕然とする。
ああ、これが『体は正直』って奴か……
 
「やぁっ……あ、あああぁぁぁぁぁっ!!」
強い刺激を欲しがる私に気づいたか、新羅は唇全体で乳首に食らいつき、吸い上げる。
胸からの刺激に耐え切れず、開ききった唇からあふれだす声はもはや悲鳴だ。
「セルティ、痛かった?」
今の“悲鳴”を気づかってか、新羅の唇が乳首から離れ、短い問いをつむぎだす。
刺激の途絶えた胸の先端がじんじんする。もの足りない。さみしい。
―――だから
 
「もっとして……」
 
喉の奥から続きを求める応えがするりと出て、思わず理性は困惑する。
255なつのおわりのよるのゆめ【後編】(8/22):2008/06/15(日) 22:31:58 ID:Xr8Ooa1H
「……ぇ、いや、今の違うっ……新羅、その」
「ふふ、ちょっと本音が出ちゃったんだね。可愛いよ」
「だから違うんだって……ひぁっ、あ、や、ああぁ……」
 
まだ言い訳を続ける私の言など関係ないとばかりに、新羅の責めが再開される。
さっきまで新羅に食らいつかれていた右の乳首は唾液で濡れて、愛撫してくる手指の動きもなめらかだ。
反面、乾いたままの左の乳首はまだ完全には出来上がっておらず、触られる事で軽い痛みすら覚える。
 
「ああ、そっか、こっちも濡らしてあげないと、かわいそうだよね」
「そんなヘンな気づかいはしなくっていい…の、にいっ……!」
私の視線に気づいたか、新羅は胸に顔をうずめると、左の乳房に口付ける。
今度はいきなり乳首をなめるような真似はせず、乳輪やその周辺に
舌を軟体動物のように這わせて、唾液で乳房を汚していく。
新羅の体液でてらりと光った自分の乳房が、視覚的にも私を興奮させる。
直接的な快感には乏しいものの口付けられた肌は熱く火照り、
疼きを生みだして“胎”へと送り込んでいった。
「は、はふぁ……」
たまらず大きな吐息が漏れる。柔い刺激では疼きはちっとも揮発せず、もどかしくって。
疼く乳首に私自身の指がおもわず伸びそうになるが、微かに残った恥じらいがそれをおしとどめた。
 
―――私、もっとしてほしいんだ。
 
そこまで高められて、今更のように自覚する。
触りたい。いや、触ってほしい。
自分の手指などではなく、愛しい恋人の手と舌で。
敏感な胸の先端を、すっていじってなぶってほしい。
「新羅ぁ……」
疼きに耐え切れず、恋人を呼びかける私の声は、自分のものとは思えないほど甘くとろけていた。
けれど新羅は“何?”と目線だけで答え、乳房への口付けを続行する。
「そこじゃなくて……もっと……」
きもちいいところ。
だけど羞恥と理性がその言葉を言わせてくれない。
「もっと、何?」
新羅は一言だけ口を開くと“今、喋る機能に口を使うのはもったいない”
とばかりに、唇と舌での責めを休めない。
それでいて目だけはにやりとした笑いを浮かべたまま、私の顔から外さずにいた。
……うー、私から言うまでこの疼きから解放するつもりは無いって事か。いじわる。
「して。ちくび……」
かすれて消え入りそうな声。緊張の余り息は声帯を通らず、ほとんど唇の動きだけで新羅に伝えた。
「ん、セルティえらいえらい。じゃあ、きちんと言えたご褒美あげなきゃね」
「……なにがごほうび…やっ、あぁ、いあぁああああっ!!」
 
いきなり吸われた。
 
焦らしに焦らされた乳首から生み出される快感が、眼前が白くなるほど意識を焼き焦がしていく。
身体はびくびくと痙攣して動作は乱れ、指の一本でさえも思うがままには動かせない。
「ばかぁ……心の準備ぐらいさせろよぉ……」
新羅に抗議の視線を向け、息つきながらも文句をいう。
「ごめんね。セルティがあんまり可愛いから、つい意地悪しちゃった」
「……いつか、いじめかえしてやるから覚えてろ」
「怖い怖い。じゃあ、次はいじめるんじゃなくて可愛がってあげないとね」
この場合“いじめる”も“可愛がる”も意味はおんなじだろうなどとは思ったけれど、
新羅の舌の動きは今度はゆるやかで、ついでに反対側も指でもかすめる程度にこすってくる。
「ん……あぁ……」
強烈な刺激を癒すかのような優しい愛撫に、とろけそうになる。
「きもちいい、セルティ?」
「うん……きもちいいよ、新羅」
変に意地を張ったりせず“きもちいい”と、ハッキリ言えた。
好きな男に身体をかわいがってもらってると言う実感が今はただただ嬉しい。
256なつのおわりのよるのゆめ【後編】(9/22):2008/06/15(日) 22:35:04 ID:Xr8Ooa1H
けれど、体と言うのは欲張りで、柔く優しい愛され方ではだんだんともの足りなくなってくる。
そんな私の意を汲んだのか、新羅の責めが徐々に大胆になってきた。
「やだって……そんな引っ張ったりしちゃいやぁ……」
新羅の指が物欲しげに震えていた私の乳首を摘み、きゅうと引っ張り、伸ばす。
「そんな嬉しそうな顔して『嫌』って言われても」
「はぁっ……う、嬉しそうな顔なんかしてない…ん、んぅ……!」
そんなにエロティカルな顔をしてるんだろうか……ってか、エロティカルなんて単語あったっけ?
「あっ、やぁ、くぅん……!」
激しさを増した性感が、単語の存在有無に悩む私を現実へと引き戻す。
私の乳房はいまやすっかり蹂躙されていた。
唾液に濡れ、揉まれ抓まれ押しつぶされる様は、見てるだけでもどうにかなってしまいそうだ。
「新羅……お前、手つきエロい……」
「そりゃもう、誰がどう見たっていやらしいことしてんだから、お上品になんて出来ないよ」
新羅は苦笑しながらも、それはそれは下品にずずっと音を立てて乳首を吸いたて、
「やぁああああっ、あぁぁ、もうダメ……だめぇ……」
たまらず、私の口からは泣き言がこぼれ出す。
 
……ああ、だけど、どうしよう、刺激はずいぶん強くなったのに、これでもなんだか物足ない。
乳房やその周辺から生み出された性感は体全体を駆け巡ったあと“胎”へと至って蓄積され、
早い話がおなかの中がむずむずして、すっごく熱い。
“胎”の熱と疼きに耐えかねて太腿をもじもじとこすり合わせると
 
くちゅ
 
―――濡れていた。
 
「―――濡れてるね」
 
新羅の声で追認する。
たぶん、それに気付いたのは同時だった。
濡れた下着と肌が擦れ合う音と、私の動きから察知したのだろう、
新羅の視線が既に私のショーツに向けられていた。
ヤバイまずい新羅見ないでお願い恥ずかしくって死んじゃいそう。

「ヒトと違って濡れないとかだったらローション使おうとか思ってたからよかったよ」 
「ぁ……ゃ……」
 
……なんて事言いやがる。まさに恥辱の極みだった。
胸のうちに様々と湧き上がる想いはあるのに、緊張しすぎて一言もまともな言葉にならない。
 
「……ま、セルティがちゃんと感じてくれてるようで何より」
「違うぅ……」
ようやくの思いで搾り出せた自分の声は、なぜか否定の言葉。
「ううん、違わないよ、だって、ほら……」
「えぇ、や、や、やぁっ……やぁぁぁあああああああぁっ!!」
 
濡れた股間を撫でられたのだ、と気付いたのは、嬌声をすっかり吐き出し終わった後の事。
喘ぎと共に粘液のひとかたまりが、こぽりと胎からおりてきて、ますます下着を汚していくのを感じた。
「ね? こんなに……」
新羅が私の股座から手を引き抜き、すくい取った愛液をねっとりと指にからめて見せ付ける。
……指であれなら“源泉”はもっとすごい事になってるに違いない。
 
「だって……だって新羅が…新羅のせいだからな……こんな風になっちゃったのは」
「そうだとしたら身に余る光栄だね」
「え?」
「俺以外の男だったら“こんな風”にならないってことだろ? 嬉しいよ、セルティ」
「……新羅」
257なつのおわりのよるのゆめ【後編】(10/22):2008/06/15(日) 22:36:39 ID:Xr8Ooa1H
―――そうだ、いい加減に覚悟決めろよ、セルティ・ストゥルルソン。
 惚れた男といっぱいキスして、体中いじくり回されて、こんなにびちょびちょに濡れさせられて。
だったらもう、後は抱いてもらうしかないじゃないか。
ふと、私たちは見つめあう。
 
「しようか、セルティ」「……うん、しよっか」
 
思い、通じ合った。繋がりたい、一つになりたい。
私はそんな気持ちでいっぱいで、新羅のほうも同じ気持ちなんだろうと確信できた。
 
「最後の一枚、脱がすよ?」
恥ずかしすぎて、声で返事なんて出来ない。
ほんの少しだけこっくりと首を傾かせて肯定の意思を表すと、
新羅はショーツに手をかけゆっくりと引き下ろしてくる。
はじめのうちこそ見ていたが、粘液で肌と布が密着した“源泉”部分を
引き剥がす段になると、つうっと濡れた金糸が引き、羞恥で思わず目を逸らした。
新羅が息と唾液を飲み込むごくりと言う音を耳がとらえる。
……ああ、見てる。新羅に見られちゃってる。
もう何一つ着ていない私のその姿を、そして“胎”の入口であり出口でもあるその部分を。
「これで本当に一糸纏わぬ……というか、まさに仙姿玉質、明眸皓歯とはこのことか……
天香国色のたえなる香りが僕の鼻腔をくすぐって、炉火純青の思いに達してしまいそうだよ。
いやしかし、セルティ、君の妖姿媚態のその姿に、僕はすっかり―――」
 
興奮のあまりか、新羅は語彙の限りをつくして私の体への賛辞をずらずらと並びたてていく。
……でも今は、そんな風に褒められても、なんだか空虚でせつなくて。
「新羅、落ち着け」
「ああ、ごめん……綺麗だ。本当に綺麗だよ、セルティ」
「……ま、ありがとな」
うん、どんな美辞麗句よりも、新羅の魂からそのまま湧き出た単純なその言葉の方が千倍嬉しい。
 
「さてセルティ……ちょっと足広げて」
この先の事を覚悟してるとはいえ、そんな事を言われて流石に緊張する。
キスも、フェラチオも、夢魔の力を借りてこそできる事だったけど……ここから先は、全部自前の体でやる事だ。
「その…今から挿れるのか……?」
「はじめてだし、“きもちよくなって”もらわないといけないから指でいじる事になるけど……嫌?」
「……と、ゆーかさ、新羅。お前もはじめてのわりに、さっきからずいぶん手馴れてないか?」
ふとした疑念が頭をよぎる。
つまらないことだと感じたが、思いついた以上は聞かずにはいられなかった。
「え? 待ってセルティ」
「まさか、じ、自分も初めてとか言っといて……私の知らないところで、どっか他の、女と……」
くだらない思いつきが更なる妄念を呼び起こしてしまい、見も知らぬどこぞの女に嫉妬心が沸き起こる。
「誤解だよ! 間違いなく俺はセルティ一筋だって!」
「じゃあ、なんでっ……!」
 
すると新羅は、悪戯を母親に見咎められた少年のような顔をして、少々バツが悪そうにこう応えた。
「俺は……君とこんな風になることだけを20年間望み続けてきた男だよ?
君がベッドの上でどう感じ、どう応え、どう求めるか、そして僕がどう返せばいいか、
幾百通り、幾千通りもの愛のシミュレーションを既に脳内で完了している。
例えばさっき乳首回りだけを責めてあげたら焦れて自分からおねだりしちゃったのも、想定のうちさ」
 
もってまわった新羅の言い分を頭の中で噛み砕き、自分なりに解釈できたのがその5秒後。
 
「……要するに、毎晩私のことをズリネタにしてました、って事だよな?」
「セルティ……そんな下品な言葉どこで覚えたんだい?」
「10年程前にお前が貸してくれた漫画かなんかだ文句あるか。……それより、最初の質問に答えろ」
「それはもう、精通が始まる前後からは、ずっと……」
「……変態」
 
一言で言ってそれに尽きる。
まあでも、見方によっちゃ、そこまで深く思われてる私も結構な果報者だったりするのかもしれない。
258なつのおわりのよるのゆめ【後編】(11/22):2008/06/15(日) 22:38:18 ID:Xr8Ooa1H
「……でもごめん、新羅、疑っちゃったりして」
今日まで思い込みの激しい焼き餅妬きの女なんて最低だと思ってたけど、
まさか自分もそのクチだったとは……『恋は盲目』って本当なんだなあ……
「いいよ、気にしないでセルティ」
気にしないでと言われても、立場が逆なら私は許さないだろう。
そんな思いが、私にとんでもない事を口走らせてしまっていた。
 
「お詫びにさ…お前のやらしー妄想……一個だけ何でもかなえてやろうか?」
 
口にした後、物凄くロクでも無いことを頼まれる予感がしたが、時既に遅し。
「……なんでもって、本当になんでも?」
新羅。目ぇ怖い。目が。
「出来れば、一般常識の範囲内だと助かる……それと一個だけだぞ」
「だいじょぶだいじょぶ。人間だったらみんなやってる事しか頼まないから」
「それならまあいいけど……」
ほんの一息分だけ安堵した時、
「じゃあ俺、セルティが自分の指でいじって気持ちよくなってるのが見たいな♪」
「……はい?」
やっぱり自分の予感が正しかった事を確信した。
 
「あ、ごめん、分かりにくかった? 平たく言うとセルティがオナニーしてるとこが見たい」
「平たく言わんでいいっ!」
「実に普通の行為だよ。男性でほぼ100%女性でも88%以上が定期的に行ってると言うデータがだね……」
「だからって、フツー他人に見せるもんじゃないだろ!」
「他人じゃないよ、恋人だし」
「……恋人と来たか」
 
その恋人に、そんな事をお願いするというのはどうなんだ。
……ああ、畜生、私は何でこんな奴の事がこんなにも好きなんだろう。
 
「でも……私やり方わかんないし」
「自分で触ったこと無いんだ」
「……少なくとも今日までは、な」
 
嘘はついてない。
2時間ほど前に他人の情交うっかり見ちゃって、軽く撫でちゃったりしたけどアレだって“今日”だ。
 
「まあ、セルティがわかんないなら仕方ないかな……」
軽くガッカリしてる新羅を見てると
“これでやらずにすむ”という安心感と“約束なんだから一応守らなきゃ”と言う気持ちが拮抗して、
「うぅ…やってやるよ、やりゃぁいいんだろっ……!」
かなりの僅差で後者が勝利した。
「……え、ホントに? セルティ」
「言っとくけどお前がやれっつったからでやるんであって私はそんないやらしいこと
全然したくないけど約束は約束だから一応守ってやろうと思ってるだけだし
体がすっごいうずうずしてるのにお前がヘンに焦らしてばっかりだから
自分で触らないともうどうにかなっちゃいそうなんてことも無いしでも見られながら
したりしたら興奮できもちよくなれちゃうかもなんて期待も全然して無いったら無いんだからなっ!」
 
……一気にまくし立てたが、もう自分でも何言ってんだかサッパリわからない。
 
「ああ、うん……俺が悪い。俺が悪いんだよね」
 
言いつつ、新羅は私の足を割り開き、その間にうつぶせになって寝っ転がり、
いまや下着を脱いで露出した私の性器の真ん前に、顔面を置いて目を据えた。
 
「特等席」
「……変態」
 
一言で言ってそれに尽きた。
259なつのおわりのよるのゆめ【後編】(12/22):2008/06/15(日) 22:39:17 ID:Xr8Ooa1H
 
              ♂♀
 
こんな間近で見られちゃってる。
まだ何もしていないってのに、もうそれだけでホント文字通り
“視線が突き刺さってる”んじゃないかってぐらい刺激を感じる。
 
「……すごい、あふれてきたよ、セルティ」
「だからそーゆーのをイチイチ報告すんなよぉ……」
 
さっきまで下着に吸収されていた愛液は、今や私のあそこから直にたっぷりと零れているらしい。
確かに割れ目のあたりやその下の尻のあたりを、粘性のしずくが這い伝う感触がし、むずがゆい。
 
「でさ……こっからどうやったら良いんだ?」
こんな事聞くだなんて、カマトトぶってるみたいでヤだけど、わかんないものはわかんない。
「じゃあまずは自分の局部を触る事そのものに、慣れていこうか」
「……うん」
「手の平全体を使う感じであそこに手を置いて、軽く撫でてみて」
「えと、こんな感じか…んっ……んんっ」
ぬかるんでる。
まだ手は添えただけで動かしてないのに、触ってる箇所全体からぴりりと電気が流れたような感じがする。
手の平は愛液でべっとりと汚れ、私がしっかり欲情している事を教えてくれた。
「ぁ……はぁ…すっごい……ぬるぬるしてる、ん、んぅ……」
動かし始めると、手とあそこが触れ合って、いやらしい水音がする。
「そうそう、そのまま、局部全体を揉みほぐすような感じでくちゅくちゅしてごらん」
「わかった……うぁ…、く、 あぁ 」
 
腹が据わったせいか、至近で見られてるというのに手が止まる事は無かった。
もちろん、恥ずかしくないわけじゃない。
―――むしろ“もっと恥ずかしくなってみたい”と言う気持ちさえあって、
もはや私にとって羞恥でさえも行為の原動力になりつつあった。
「慣れてきた、セルティ?」
「……かも」
最初のうちは手が刺激を送り込むたびに怖くて文字通り“腰が引けて”いたけれど、
徐々に身体は刺激を受け入れ、電撃じみた感覚を“快感”として享受し始めていた。
 
「じゃ、次は割れ目にいこっか。指先つかって、下から上へなぞる感じで」
「ゃ… ぁあ… 、こ、こんな感じ……だよな」 
刺激のタイプは面から線へ。
ぬかるみに指をうずめ、蜜の源泉から愛液をすくい取って、クレバス全体へ縦方向へ塗り広げていく。
いじくるほどに、あふれる。あふれるほどに、指のうごきはなめらかに。
新羅に見られている事も半ば忘れて、いつのまにか私は行為に没頭していった。
 
「や、やぁっ、ん、んんっ!!」
 
クレバスの上のほうを触っていたとき、
突然、思いもしなかった程の強い刺激があり、思わず大きく叫んでしまう。
「あ、クリトリス擦っちゃったんだね。いきなり触ると痛いかもだけど、もうそろそろ大丈夫かな?」
「……くり…とりす」
知識としては知ってた。女の子の外側で一番きもちいいところ。さっきのが、そうか。
―――触ってみたい。
 
「あ! あぁああっ! やばッ、 あ、あ、ああぁ……」
気付けば指は勝手に伸びて、女の芯をこりこりといじり、新たな快感を味わっていた。
「どんどんえっちになってきちゃったね、セルティ。まだ『触って』って言ってないのに」
「だって……だってぇ…やっ、  あぁっ!」
「大丈夫だよ。俺、えっちなセルティ大好きだし。
それに“きもちよくなった”方がこのあと具合もいいしね」
260なつのおわりのよるのゆめ【後編】(13/22):2008/06/15(日) 22:40:28 ID:Xr8Ooa1H
大好きとか言われてしまった……新羅はえっちな私が好きなんだ……
それと、新羅と一つになる為に、私自身がいっぱいきもちよくなる必要もある。
もっと新羅に好きになって欲しくて、もっと自分も気持ちよくなりたくて、指の動きを早め、強める。
線の刺激が点の刺激へ。硬く勃起しているクリトリスを、指先だけで撫で、つまみ、押し込む。
「新羅…しんらぁ…やぁっ…、 あ、 ぁぁああっ……あぁあっ!」
動かすほどに高圧の電流が流れるかのような感覚がし、
最初は腰が、ついで身体全体が、びくびくと跳ねた。
「どう? クリトリスのお味は」
「しびれそう…スタンガンぶち込まれた時よりキく……」
「あー、うん……セルティらしい回答である意味安心したよ」
流石に色気のなさ過ぎる返事だったかもとちょっと反省。
 
「……さて、そろそろメインに行こうか、膣口ってわかる?」
「一応……」
芯をいじっていた指をつつっと下へと動かし、いまだ蜜を吐き出し続ける孔へ向け、あてがう。
その孔はひくひくと震えていて、今や私はすっかり欲情してしまってることを理解した。
「……ここだよな?」
「うん、何するところかは知ってる?」
……聞くなよ。知ってるって知ってるくせに。
だけど、口に出して確認しておきたい気持ちもあった。
 
「繋がるところ。私と新羅が」
 
自分でいっておきながら、その言葉にどきりとする。
行為に夢中になりすぎて今やってるのが“本番前の準備運動”だって事を忘れかけていた。
「そうだ。そこが充分ほぐれたら……挿れるからね?」
……そうだよな、私、もうじき新羅に挿れられちゃうんだ。
そう自覚すると興奮は高まり、あふれた蜜がそのまま孔をおさえる指を濡らした。
「その指。入れてごらん」
たぶん、身体はその指示を待ち焦がれていて、言われると同時に指は潜り込んだ。
「うぅ、 あ、 指ぃ……はいっちゃった、 よぉ……ん、んぅ……」
いきなり全部入れるのは怖くて、指の第一関節ぐらいまでを差し込んだだけなのに、
もう濡れた肉壁がきゅうきゅうと指を締め上げてきた。
指一本でもこんなにしんどいのに……本当に、新羅のなんて挿れられるのかな……?
「キツい……よぉ……」
「いきなり全部はしなくていいから、入り口のところ慣らそうか。入れたり出したりしてごらん」
言われるままに浅く出し入れすると、潤滑液が掻き出されるぐち、ぐち、とやらしい音がする。
「やっ、あっ、 はっ……、 い、いりぐち、こすれて……」
「きもちいい?」
「わかんない……ぴりぴりする…んっ、 でも、嫌じゃない……から」
続けたい。続けて、そして、最後には――
261なつのおわりのよるのゆめ【後編】(14/22):2008/06/15(日) 22:42:19 ID:Xr8Ooa1H
「そろそろ一本は慣れたかな。じゃ、二本目入れよっか。手伝うよ」
「……え! やだ、ダメぇ! 新羅、そんなのダメ…んぅ、 んんっ……!!」
 
いつのまにか新羅も私の孔に手を伸ばしていて、その細い指を差し込んできた。
新羅の指と私の指。
ふたりの指が私の濡れた孔の中でこすれあい、孔そのものもふたりの指でほぐされちゃう。
すっごく恥ずかしいのに、私の指はもう止まらなくて。腰もびくびく跳ねちゃって。
 
「ふたりの共同作業だね」
「ばか……ばかぁ…、新羅のへんたい……」
 
その変態に女の一番大事なところをかき回されて、
その変態のモノを受け入れる準備が整っていくのを感じる。

「新羅ぁ……」
性感はヤバイ位に与えられてるのに、器の底が抜けてしまったかのように満たされない。
「指、もう、いや……」
どうしてもらえば満たされるのかは本能的にすぐわかった。
新羅のモノを孔に差し込んでもらって、ナカをいっぱいこすって欲しい。
おなかの一番奥――胎に新羅のモノで突付いて直接刺激を与えて欲しい。
「……ん? 我慢できなくなっちゃった?」
「うん……もう、もう……私のあそこ……こんなぐちゃぐちゃになっちゃって……」
 
指を孔から引き抜くと新羅も同じく指を抜き、
完全に出来上がった“孔”だけが新羅の目の前に晒された。
触らずともそこが、興奮にひくつき、あふれんばかりにやらしい体液を流しているのを感じた。
 
「うん、ぐちゃぐちゃだ。セルティの下のお口、こんなに真っ赤になって、
よだれもいっぱいこぼして、おちんちん食べたい食べたいって言ってる」
「……うん、新羅のがいい……新羅の挿れて欲しい」
欲望がダイレクトに口から出た。……なんかもう、理性がマトモに働いてないっぽい。
「……俺も、もう限界。セルティに挿れたい」
新羅は膝で立った後、私の腰を支えて軽く浮かす。
ねっころがったこの姿勢から見れば、新羅のモノは怖いぐらいに膨れ上がって、
鈴口周辺には、たっぷりと先走りの液がこびりついていた。
その鈴口が、私の“孔”へと徐々に近づき、そしてあてがわれる。
「ん……」
熱い。
ほんの少しの接触なのに、そう感じるのは体の一番弱いところだからか。
さらに新羅は空いた手で私の性器を割り開き、愛液と先走りをたっぷり混ぜ合わせると、
ふたりのいやらしい混合液をペニスの先端に絡めつけた。
これで準備は整った。あとは。
 
「いいね?」「いいよ」
 
最後の合意は速やかに終わった。そして―――
 
              ♂♀
262なつのおわりのよるのゆめ【後編】(15/22):2008/06/15(日) 22:43:34 ID:Xr8Ooa1H
  
―――はいってきた。
 
私の孔が新羅のペニスに押し広げられ、ゆっくりと押し込まれていく。
肉と肉とがこすれ合う、ぎちぎちとした感触に私の心は囚われる。
「あ……、ああ、 う、 ううッ……」
粘膜同士の触れ合いにわずかばかりの性感は覚えるものの、快感と呼ぶにはまだ程遠い。
「痛ッ……ああぁっ! いた、痛いっ……!」
ペニスが入り口をくぐりぬけ、中ほどにまで挿れられたとき、明確なまでの痛覚が私を襲った。
ここまで痛いのは森厳の奴に生体解剖された時以来だ。
新羅の動きは既に止まり、こっちを覗き込むその顔も軽く動揺している。
「……あ、あ、セルティ?!」
「ごめん新羅……ちょっとだけ待っ……て、ごめん……」
ヤバい。声も手もすっごい震えてる。
視界がぼやけ、歪む。一瞬意味がわからない。
『首』があったら“視覚”のシステムまでもがいつもと違うのか。
……そうか、わかった。泣いちゃってるのか、私は。
「こっちこそごめん…痛くしちゃって……大丈夫、セルティ?」
「全然大丈夫じゃないけど……ココで止めたりしたら一生許さない」
「……了解。ま、ともかくゆっくりやろうよ」
 
新羅が私に覆いかぶさり背に手を回して抱きしめてくる。あったかい。
あと、ついでに重い。だけど今は幸せの重みだ。
「キスして……」
ねだると、新羅は情熱的に口付けてくる。上と下とで繋がって身体はじいんと熱くなる。
キスするうちに身体も慣れたか、痛みも若干やわらいできた。
「新羅、そろそろ全部挿れちゃっていいよ……」
「……痛かったら言ってね?」
「だいじょうぶ、平気」
気づかうようにじっくり、じっくりとペニスは突き進み、
「……んっ、 やぁ…ん、はいって、来てる……よぉ……」
そして、新羅のモノが私のナカを完全に満たした。
 
―――繋がった。新羅と一つになったんだ。
 
すごく痛くて少しきもちよくてちょっぴり物悲しくてあふれるほどに嬉しくて。
そんな様々な感情と感覚が繚乱となった混沌のスープから、ただ一滴の純粋な言葉が零れ落ちる。
 
「すき」
 
言えた。
今夜、喋れる口のあるうちに、液晶画面の無機質なデジタル文字ではなく、
体温を孕んだ声として伝えておきたかった短く鋭いその言葉。
「俺も。好きだよセルティ」
「新羅ぁ…すき…すきぃ……」
「愛してるよ」
「うん、あいしてる…すき、だいすき……」
止まらない。声に出すほどに新羅のことが好きになっていく。
 
愛の言葉を確かめ合ったせいか、緊張でキツキツになっていた私の孔はほころびていって、
痛みと恐れで乾きかけていたのが、再びじっとりと潤み始めた。
263なつのおわりのよるのゆめ【後編】(16/22):2008/06/15(日) 22:44:41 ID:Xr8Ooa1H
「……動いていいよ、新羅」
「じゃ、お言葉に甘えて」
 
新羅の腰が引かれ、ペニスは来た道を引き返して抜けそうにまでなって、
「うぁ…ん、 ぅん……」
そして今度はずん、と突きこまれる。
「んぅっ!」
正直、まだ痛い。
だけど今なら痛みの中に散らばった性感を拾い集める事が出来そうな気がした。
そう、私も最後の最後に気持ちよくなってないと、また、新羅を“喰って”しまうかもしれない。
そうならない為にも、今は情交を味わい尽くす必要があった。
 
「や、ぁんっ、んっ、んっ、んっ、んっ、んんっ!」
 
やがて新羅のモノの出入りの動きは一定のリズムを保ちはじめ、
新羅が腰を動かすほどに、私はいつのまにか艶っぽくなってきた吐息を規則的に漏らし、
繋がった部分からじゅぷじゅぷ恥ずかしい水音がしていた。
 
「……んんっ、ねぇ…新羅、きもちいい?」
「うん……セルティがえっちすぎて気ィ抜くとすぐ出ちゃいそうなぐらい」
「や……あんっ、わ、私がえっちなせいにするなぁ……お前が助平のクセにぃ……」
「ふぅん? じゃあ、さっきココを一生懸命触ってたのはどこのえっちな子だったかなぁ?」
「あぁんっ! ダメぇっ…そこダメぇ、や……ああぁぁあああんっ!」
 
新羅のいじわる。挿入しながらクリトリス触ってくるなんて反則だ。
 
「ダメなんだ、じゃあ止める」
「やめちゃだめっ!」
 
言ってからしまったと思うが、もう遅い。
新羅は腰の動きも止めて、私のうろたえる様を観察してきやがる。新羅のクセに生意気な。
 
「ぁ、違う……違うんだ……、ちがうのがちがうっていうか……あれ? とにかく違うのぉ……」
「ふふ、どっちなのかなー? セルティのしたいようにしてあげるけど?」
目の前のド助平が、優しい目をして私を官能へと誘惑してくる。
これは勝ち負けで言うならもう……私の負けだった。
「さわって……そこ、好き……」
「ふふん、やっぱりセルティはえっちな子だ」
「……う、うぅー」
「でもほら、これで二人できもちよくなれるよ、ほぉら、ね?」
「あ、あ、やあぁぁあっ! 新羅、新羅ぁっ!」
 
腰が動き抽迭が再開され、つづけて私の陰核が新羅の指に刺激されていく。
……あ、今のでどっかスイッチ入っちゃったかも。
快感が他の感覚を圧倒して、痛みもまた駆逐されはじめてる。
今まで痛みしかもたらさなかった、ペニスが肉壁の内側をこする動きも、
徐々に不快感が薄れてせて快感へと変換されていく。
264なつのおわりのよるのゆめ【後編】(17/22):2008/06/15(日) 22:45:57 ID:Xr8Ooa1H
「新羅ぁ…あぁんっ、なんかヘン、や、あぁ…あそこがヘン……だよおっ!」
 
でもこの感じ、単に“きもちいい”っていうより、どっか覚えのある感覚のような―――
―――ああ、コレは『おいしい』だ。私は今、新羅のペニスを美味と感じてしまっている。
 
「あのね……新羅、おいしいの……新羅のおちんちんすっごくおいしいよぉ……」
「……っく、は、セルティのあそこは食いしん坊なんだね」
「うん……もっとたべさせてぇ……」
「で…うぅ、悪いんだけどさ“食べさせる”んじゃなくて“飲ませる”になっちゃいそうだけど良い?」
「……んぅ?」
「早い話が……ぅう…っ、もう、そろそろ限界、出ちゃいそう」
 
それを聞いた時、私の体の奥の奥、
新羅のペニスに突かれるその先の臓器がずぐりと疼き蠢いた気がした。
人間だったら子宮に相当するその器官が、子を成す機能を持ってるかどうかはわからない。
だけど牝としての本能も、妖精としての本性も、その“使い方”だけはよく知っていた。
すなわち『眼前の愛しい雄の“精”を、たっぷりと“胎”に注ぎ込んで欲しい!』と。
 
「あ、ぁ、あ、新羅、出ちゃいそうなんだ、せーし、でちゃうんだ」
「っ……ごめん、ホントもう、そろそろ…っ、我慢できない……!」
「だして……っ! 私のおなかに新羅のせーしだしてっ!」
 
心の片隅にほんのわずかだけ残った理性が
“馬鹿! 子供できちゃったり、風呂場のときみたいに『喰って』しまったりしたらどーすんだ”と、
自分自身のその声に突っ込んだが、残念ながら理性にはもう、身体を動かすほどの主導権は無かった。
……そして“新羅の子供だったら生んであげてもいいかも”と、考えてる自分をも発見して驚いた。
「ほんとうに……っ、ナカで…いいんだね? ナカでだすよ! セルティ……!」
「ナカがいいの! 新羅の、ナカに欲しいのっ!」
もはや私の身体は“決して逃すまい”とばかりに、新羅の身体を強く抱きしめ、
新羅もまた外に漏らすまいと最奥にまでペニスを突きこみ鈴口と子宮口を口付けさせてきて――
―――そして大きく弾け、震えた。
 
「セルティっ……受けとめてっ!!」
「ひぁっ……あぁぁぁあああっ! でてるうっ! 新羅の熱いのでてるっ!」
 
強烈だった。
私の開発されてない未熟な粘膜で受け止める男の“精”は劇薬も同然で。
その刺激のあまりの強さに、心と体は不連続となり、私の身体はただただ膣や胎を収縮させて
男の“精”を飲み込み搾り取ろうとするだけの哀れな道具に成り果てていた。
 
「セルティっ、セルティっ……!」
「新羅っ、新羅ぁ……!」
 
新羅が呼びかける私の名も、私自身が新羅を呼ぶ声も、全てが遠く感じる。
視界や意識は急速に白く染まっていき、あと数秒で果ててしまうだろうと気がついた。
 
―――夢が終わる。終わってしまう。
 
だから。果てる前に。意思の限りを振り絞って。
 
 
ちゅ
 
 
新羅と唇だけをもう一度あわせあった。
それがたぶん、今宵今夜の最後の記憶―――
265なつのおわりのよるのゆめ【後編】(18/22):2008/06/15(日) 22:47:21 ID:Xr8Ooa1H

              ♂♀
 
こんこん
 
 
―――なんか、ノックみたいな音がする。
 
音を感じて目を覚まし、ベッドから身を起こすと、
カーテンの隙間からでも分かるほどの強烈な日差しがそこにあった。
気温も高い。もう朝というより昼に近い時間なんだろう。
まいった、すっかり寝過ごしちゃったかもしれない。
いい加減にメシを作ってやらないと新羅がかわいそうだな、などと思っていたとき、
「うぅん、セルティ……」
「!!」
その愛しい恋人が裸で傍らに寝転がっていて、私は飛び上がらんばかりに驚いた。
そればかりかシーツは乱れに乱れ、なんだかよくわからない液体でぐっしょりと濡れていて、
オマケに辺りには下着だのバスタオルだのが散らかされている。
 
そうだった、思い出した。私は、とうとう、新羅と……
 
新羅は見た感じでは呼吸は正常だし、脈拍にも乱れは感じない。
……どうにか私は新羅のことを、とり殺したりしないですんだらしい。
まあ、昨晩は二人でずいぶんとがんばったから疲れて寝こけているのだろう…………って
 
「―――――――――!!」
 
途端に、昨晩の自分の痴態といやらしいセリフの数々をうっかり思い出してしまい、転げ回る。
そして恥ずかしさのあまり自分の『頭』を抱え込みそうになり――
――既にそれが“存在していない”事に気が付いた。
 
終わってしまえばまさに一夜の夢。
 
私はベッドの周りに『視線』を飛ばし、ベッドの脇に転がった一つのスイカを見つけ出した。
無惨にもばっくりと割れ、赤い中身をさらけ出したソレが昨晩、私の“頭の代わりだったモノ”だ。
『触覚』というのは夢魔の力をもってしても、ごまかしにくいものらしく、
キスをするためには幻覚の『核』として何らかの『実体』を必要とした。
そこで私は近所の八百屋で小ぶりのスイカを買って、切込みを入れて適当に目鼻をつけた後、
首の上に乗っけて、頭の代わりにしたというわけだ。いつものヘルムじゃデカすぎるしね。
 
……ああ、それにしても食べ物をずいぶん粗末に扱ってしまった。
ベッドから落ちた衝撃で崩れてしまってるし……そもそも、いろんな体液で中身を汚してしまってるはずだ。
八百屋さんとかお百姓さんとか、なんだかごめんなさい。本当にごめんなさい。
 
 
こんこん
 
 
私が見知らぬ農家の方々に届かぬ謝罪を捧げていると、またもやノック音。
この部屋のドアでもないし、玄関の方向でもない……これ、方向は、テラス?
 
体がベタベタして気持ち悪いが、とりあえず『影』を身にまとっていつものライダースーツを形成し、
自室から出てテラスの方を見やれば――羽のはえた異形がガラスの向こうから手をふっていた。
緑色のメイド服に身を包んだその姿は、朝チュンのスズメにしちゃあデカすぎる。
昨晩の騒ぎの元凶にして、ある意味で新羅と私にとっては恩人である存在。
夢魔の、レルードだった。
 
266なつのおわりのよるのゆめ【後編】(19/22):2008/06/15(日) 22:49:25 ID:Xr8Ooa1H
               ♂♀
「おはようございます。……首尾は、いかがでした?」
挨拶と共にレルードはうやうやしく一礼し、こちらへと微笑みかけた。
私もテラスに歩み寄り、自室から持ち出したPDAをガラス越しに差し出した。
『礼を言う。お前のおかげで私の望みは充分に叶えられた』
「それはなによりで」
『……で、わざわざ家にまで来たって事は“喰い”に来たわけか? 私の“欲望”を』
「いいえ、助けていただいた義理もございますし今回は結構です、それに……」
レルードの口元に浮かんだ清楚な笑みが、いたずらっぽい笑いへと移り変わり、
 
「……昨晩は別の意味で『ごちそうさま』でしたし」
 
とんでもない事を口にした。
 
意味が一瞬わからなかったが、言葉をゆっくりと噛み砕いて、一つの結論に至る。
『―――まままままままままっ、まてっ! おおおお前ええ、まっさああああか』
怒りか。羞恥か。指先が震えて上手くPDAのキーを叩けない。
『……みみみててたのか? 見てたのかっ?!』
羽のついてる奴だけに窓の外から見てた可能性も……いや、カーテンは閉めてた、間違いないっ!
レルードの笑みが若干勝ち誇りの色を帯び始める。
「……くす。私は貴女と違ってそんな出刃亀みたいな真似はいたしませんけど」
『じゃあなんでっ?!』
「あら、申しておきませんでしたっけ? 口を持たない貴女の代わりに
私が“幻覚”を通じて頭の中の声を貴女の恋人に“通訳”して差し上げます、と」
『そんなん言ってなかっただろっ!!』
 
……ちょっと待て。と、言う事は、
 
『……全部“聞いて”いたのか?』
「ええ、一部始終を」
くらくらして、手元のPDAを思わず取り落としてしまう。
「不可抗力です。不可抗力。説明不足もあったかもしれませんけど」
眼前の“夢魔”はニヤリと笑ってそんなことを言いやがる。
コイツ、絶対わかってやってんな、畜生……
「うふふふ。おかげさまで、デュラハンが人間の手によって褥で処女を散らすシーンだなんて
非常に珍しいのに立ち会うことが出来ました。ええ、本当に“ごちそうさま”でした」
「………………」
羞恥よりも先に怒りがふつふつと込み上げてきて、PDAを拾い上げて何か言おうと言う気にすらならない。
「初めてのわりには随分とおねだりもお上手でしたこと。大変に甘やかで可愛らしくて。
ええと、“しんらの、おいしいよぉ、もっとたべさせてぇ……エグムガ…ムガッ……ガガガッ!!」
 
―――黙れ。
 
沸き立っていたのは怒りだけじゃない。昨夜、新羅と愛し合った時に手に入れた『力』と『影』と。
かつて無いほどのスピードでガラス戸の隙間から『影』を染み込ませ、
帯状に形成したそれを素早くあやつり、一瞬のうちに硝子の向こうの“夢魔”を十重に二十重に緊縛する。
「……んーっー! んんーっ!!」
口を『影』で塞がれ、身動き一つ取れない“夢魔”に向かって殺気全開。
たちまちのうちに“夢魔”の端正な顔は青ざめ、目は後悔の涙に潤み始める。
殺気の余波で、そこいらの電柱なんかに止まっていたハトやらスズメまでもがバタバタと逃げ出す。
ガラス戸をあけて、テラスから室内に引きずり込み『影』の無数の刃をつきつける。
そして密かに立ち上げておいたリビングのノートパソコンに
特大のフォントで、ただ5文字だけをつづる。
『死 に た い ?』
返事を聞くために“夢魔”の口の拘束だけを外してやると、
「すっすみませんでしたちょっと調子に乗りすぎてましたもうさからいませんし脅したりしませんから
どうか命ばかりは助けてくださいお願いしますお願いしますお願いします……」
途端に機関銃のように謝罪の言葉があふれ出る。
 
……うんうん。これでこそ小物。実にコントロールしやすくて助かる。
267なつのおわりのよるのゆめ【後編】(20/22):2008/06/15(日) 22:53:21 ID:Xr8Ooa1H
「ひどいです……ほんの冗談でしたのに」
『アレが冗談で済むか、馬鹿』
「あは……その、ごめんなさい。……ところで、ですね」
 
緊縛をといてやったのに逃げ出さないところを見ると、まだ何か私に用事があるらしい。
……と、言うか、話の流れからいってコイツの言いたい事は大体わかる。
とりあえず、ノートPCに予測を書き込み指し示す。
『要するに、お前は“私の恥ずかしい姿を黙っておいてやるから、
私もお前の恥ずかしい姿をベラベラ喋るな”と、言う形に最終的に持ってきたかったんだろ?』
「あ、お察しの通りで。でも不可抗力ってのは本当ですよ。
“キスがしたい”って望みだったのに、あんなおクチで……とか、思ってもみませんでしたから」
『……うるさいだまれ』
 
さっきの爆発で怒りはすっかり揮発し、今は純度の高い羞恥だけが残されてる。
私は今はもうない『顔』に、かあっと血が登るかのような錯覚を覚えた。
 
「……それと、まだお話があるんですが」
『何だ?』
「コレは嘲りや挑発のつもりで言うんじゃないんですが……」
『妙に勿体つけるな。どうしたんだ』
「男の“精”に“味”を感じたんですか?」
「……」
どーゆー目的の質問だ、コレは? 少し悩んでから、文字を打ち込む。
『まあ、おいしかったよ……』
「やっぱり……」
何がやっぱりなんだ。
レルードは、ふむふむ、とか、ああそうか、とか自分ひとりで納得して一向に要領を得ない。
そうかと思うと突然口を開いた。
 
「スイカです」
『……は?』
 
何が、スイカなんだ?
 
「結論から言いますと、昨晩、貴女の頭に載せたスイカは
貴女の肉体の一部……いえ、それ以上のものとなって一体化していました」
『どういう意味だ……?』
「実在しないはずの部分で、味を感じたでしょう? 色々と気持ちよかったでしょう?」
『アレはお前の力じゃなかったのか?』
「私の力だけではあそこまで五感を再現できません。
ですが、残りは貴女自身の力と、スイカの持つ霊性ゆえに、です」
私自身の力でもある……だと?
「こんな話を聞いた事はありませんか“スイカは吸血鬼に転じやすい植物だ”と。
まあ、私の身内にもスイカ吸血鬼がひとり……というか一体いるんですけど」
 
―――あ!
 
『知ってる。なるほど。私とお前、つまり、夢魔とデュラハン二体分の力を受けた
スイカがある種の魔物になっていた、と……こういう話か』
「そうですね、貴女に寄生し、貴女の行動の一部を支配していた可能性すらあります。
もう、割れちゃってるみたいですから、検証はできませんけど」
『はぁ……そう言うことか、そうだよな、私、自分からねだるようなやらしい女じゃないもんな……』
「……まあ、言いたいこともなくもないですが、黙っておきます」

失礼な奴だ。
268なつのおわりのよるのゆめ【後編】(21/22):2008/06/15(日) 22:55:41 ID:Xr8Ooa1H
「いっときますけど、コレも不可抗力です。
私もこういう事例は初めてですし、そもそも『核』にスイカを選んだのは貴女ですから」
『わかってるって……』
「まあ、事故みたいなモンですんで、今後の貴女の性生活で精気を際限なく吸っちゃうようなことは起きないかと」
『……性生活とか言うな』
 
……恥ずかしいけど、コレはコレでちょっと一安心。
新羅とああいうことをする度に、房中術だの何だのと持ち出されちゃ困るし。
 
「まあ、どっちにしても男の“精”って、妖魔の類にとっては“ごちそう”なんで、
飲んだり膣内に出してもらったりしたら、程度の差こそあれ、それなりに元気になれるんですけど」
『あーもー、うるさい、私をお前ら夢魔とかと一緒にするな』
「ブリテンの騎士王様だってやってることなんですから、
アイルランドの妖精騎士がやってたっておかしくは無いと思いますけどねー」
『何の話だよ、それ……』
 
レルードは、すっきりした風情で立ち上がると、うやうやしく一礼する。
「さて、お世話になりましたし、お世話もしました。昨晩の件、これでチャラってことでよろしいですね?」
『ま、色々助かったのは確かだし。礼は言っとく。……それと、もうこの辺で悪さすんなよ』
「……色々と思い知りました。もー、大きな街には来ません。こりごりです。“島”に帰ります」
 
“島”って言うのがどこなのか分からないけど、さっきの話し振りからすると
化け物の身内がいるみたいだし、そう言うのと一緒に暮らすのがベストだろうと思う。
 
「では、私はそろそろ失礼しますが、昨晩の件……もし、口外なさったら……」
『お前の方こそそんなことしたら地の果てまでも追い詰めてひどい目にあわせてやるから覚悟しろ』
「う……、肝に銘じておきます。ああ、それと、最後にもう一つ」
 
……まだあるのか。話の長い奴だ。
 
「……幸せに、ね」
 
それだけ言い残して小さく笑うと、レルードは大きく羽を広げ、テラスから飛び去っていった。
……まさか、祝福されてしまうとは。
私は呆然と、夢魔が飛んでいく方向を見送った。
 
そして軽い放心状態にある私の背後から、愛しい男の声がする。
 
「おはようセルティ」
269なつのおわりのよるのゆめ【後編】(22/22):2008/06/15(日) 22:58:47 ID:Xr8Ooa1H
「おはようセルティ」
『もう、とっくに昼だぞ』
 
後ろは向かず“視線”だけを回して新羅を確認し、入力済みのPDAをみせる。
流石に昨日の今日だから、面と向かい合うのは恥ずかしい。
「……さっきのが?」
新羅はテラスの方を指差し、そう言う。
『なんだ、見てたのか……うん、あれが“夢魔”だ』
「いやはや彼女は僕たちの中を取り持ってくれたも同然だし感恩戴徳の念を禁じえないね。
まさに昨晩、あの夢魔が池袋にやってきたのは天理人道とでも呼ぶべき運命の導きを
感じてしまいそうだよ。と、言うわけでだね……その運命の絆を無駄にしない為に、
セルティ、これからもう一回……ちょっ、セルティ、刃物はヤバイ、刃物はっ!」
 
そんなことを言いつつ、いきなり抱き寄せようとして来たので『影』で牽制しておく。
……ったく、男ってのは、コレだから。もうちょっと雰囲気とか誘い方が……あるだろ。
『一回や二回、ちょっとした勢いで寝ちまったくらいのことで調子のんな!』
だいたいお前、思いっきり遠慮なくナカでだしてくれやがって!』
「ちょッ……セルティ、あの時は君だって中に出し……げふあっ!」
 
とりあえず、腹にパンチ入れて黙らせる。うん、まあ私が悪いんだけどな。
あの時“嫌”って言ったら多分新羅は気づかってナカには出さなかったろうし。
『新羅のクセに口答えすんな! こういうときリスクあんのは女のほうなんだからな!
男の方がもっと気ィつけるべきだろ! 子供とか出来たらどーするつもりだ!』
自分でも無茶苦茶言ってると思う。思うけど、こういう場合は押し切ったほうが勝ちだし。
 
だけど、そんな新羅の返答は、ある意味予想外、ある意味すごくコイツらしいモノだった。
 
「どうするって、もちろん責任は取るけど……っていうか、
俺はあの時、子供を授かるぐらいのつもりで、君を抱いたけど?」
迷い無くそんなことを言う。
『なっ……!』
ハナッから子供を作るつもりだったといわれれば、流石に動揺する。
私もあの時一瞬“新羅だったらいいか”なんて思ったりもしたけど、さすがに覚悟の質と量が違う。
ヒトとデュラハンの間に、どのぐらいの確立で子供ができるかなんてわからないけど、
作るつもりだったら、一回一回が全力投球というわけか……
「そもそも、セルティさえよければ、いつだって俺の子を産んでもらうつもりだし、
セルティだってできれば、NHK教育の『すくすく子育て』とか見て赤ちゃんについて勉強して欲しいな」
あー、昨日のラマーズ法とかのあの番組か。
次からは絶対避妊させよう……本気すぎてちょっと怖い。
……と、言うか私は、昨晩『した』ばっかりなのに、さっそく『次』のことなんて考えてるんだ!
――あああ、もうっ!! 新羅がヘンな事いうから意識してきちゃったじゃないか!
 
『五月蝿い五月蝿い五月蝿ーーいっ!!』
うっかりキレかけて、振りかぶったゲンコツとノートPCのビープ音で新羅を黙らせる。
『とにかく風呂はいるぞ、風呂。いろんな汁でベタベタにしてくれやがって。気持ち悪い』
「……ああ、うん、それはごめん」
『お前が私を汚したんだからな、責任とってお前が私を洗え』
「……え、セルティ、今なんて?」
『読み返せ。ログ残ってんだろ』
「えーと、つまり……今からセルティと一緒にお風呂に入って、セルティの身体を洗え、と?」
『勘違いすんなよな! あくまでも洗うだけだぞ洗うだけ! 
私のヘンなところ触って、ヘンな気持ちになって、ヘンな事してきたりしたら承知しないからな!』
「……あー、うん、洗うだけだね。わかったわかった、はいはい」
 
そして私たちは浴室に向かった。
もちろん、えっちの味を覚えたばかりの健康な男女二人が、
そんな状況で我慢が利くはずもなく、私たち二人は、互いの体を多いに楽しみあった。
今度こそ、何の力も借りず、誰にも邪魔をされず。ただただ二人で、二人きりで。

<了>
270名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:00:53 ID:Xr8Ooa1H
投下終了です。
まさかトータルで130k超えるとか思ってませんでしたが、
ここまでおつきあいいただいた方々、ありがとうございました。
271名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:55:29 ID:ZxS6bTy4
GJな予感!!!1
272名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:49:17 ID:zqdikIlI
風呂場でするなんて!
この変態!!

GJ!!!
273名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 10:04:38 ID:xbUQfTGo
エロいわニヤニヤするわ超乙そして超GJ
274名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:32:01 ID:Oc+T4oBm
俺は…この日を待っていた……GJ!
275名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 01:15:58 ID:R1nHT/6j
というか萌え殺す気かコノヤロウ
ともあれGJ!
276名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:33:51 ID:Vbv4lVeR
この約2ヶ月はこの時の為にあった……GJ!!
277名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:40:39 ID:xSCf3zf4
ようやく読んだー!GJ!超GJ!
278名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:05:39 ID:GYPwwJMH
久しぶりに来たら…来てたー!!
GJGJ!! 堪能したぜ…
279名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:58:18 ID:H/QcdP0h
なぜか唐突に麗鳳×シャーロットが読みたくなった
5656に期待をかけるしかないのか
280名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 14:10:13 ID:IiPgABkL
>>279
俺もだ。
保管庫にあったやつはやばかった…寸止めだったけど。
281名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:35:45 ID:2BF1Ya6A
5656と言えば戌猫の絡みもあるしな
リーレイの昼寝日記も楽しみだ
282名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:31:20 ID:EddQONEw
今なら言える…
レイチェルは俺の嫁
283名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 01:43:42 ID:3xDYFx9i
DSゲーを買った理由の5割がクレア×レイチェル期待だった俺としては
許可しないィィィィィーーーッ
284名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 16:31:38 ID:Y4wIt7M7
第16幕見たんだが、クレアとレイチェルって友達感覚で付き合ってそうだなと思った

主にクレアの惚気話に呆れ顔で付き合うレイチェル
みたいな
285名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 20:01:10 ID:rBRT76cy
>>284
クレア「…でさ〜、今日シャーネが…w」
レイチェル「…ウザ(♯-_-)」
286名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:24:17 ID:qku/uKTS
DS版は

ラッド×クレア

だろ

あのED絵のボーイズラブ振りは本物よりホンモノっぽかったぜ……
287名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:09:27 ID:NQXRFswi
ボーイ…ズ?

それよりグースがベリアム夫人をレイーポする話マダー?
あれは良い年増。
288名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 03:53:37 ID:3YwPL8uB
メリーをレイーポする話でも私は一向に構わんッッ!

つーかDSだと和姦も成立してたよな、ベリアム夫人w

>>284
レイチェルはクレアの世界を斜め上をいった、ある意味珍しいキャラだけど
あれって車掌としてのクレアだったからで、ヴィーノとしてはレイチェルなんて完全に興味の対象外のような……
DVD買ってないから分からないけど、二人の会話でもあるの?
289名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 04:01:51 ID:buUIX009
>>288
クレアがレイチェルを食事に誘って恋愛相談してた。
一人で喋りまくるテンション高いクレアにレイチェルが呆れながらもアドバイス
290名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:32:27 ID:8dEoU1cL
読みたすぐる。
しかしクレアはシャーネ馬鹿(誉め言葉)だし、レイチェルとエロするにはどうしたら良いのか。
291名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 03:14:08 ID:MqdKDJJy
レイチェルがリハーサルという大義名分で強引に押し倒s
292名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 13:32:11 ID:LT206G54
>>290
DSのifルートを突き詰めるしか
293名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 02:56:02 ID:HF5wLYmS
DS貯金をする仕事がはじまるお。
DVDも買いたいというのに!
294名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 17:59:44 ID:ym1kYW0u
両方買えばええねん
295名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 20:29:10 ID:FvrBO9kX
それでええねん
296名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 21:46:39 ID:sFXkFLgC
1933 ハドソン河沿い 廃工場
大きな工業機械の上に若いカップルが肩を寄せている。
男が呟く
「うん。いい眺めだ。対岸の明かりが反射して…綺麗だな」
女は何も言わない。
いや、「言えない」のだが、男の言葉は先へ進む。
「そうだろ?だけどさ…」
もしも第三者がいたのなら「そうだろって何がだ?」と突っ込むところだが、生憎第三者はいなかった。
男の声だけが静かな廃工場に響く…
「シャーネのが綺麗だよ」
寒気がするほどクサい台詞を真面目な目で女に告げる。
297名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 21:47:08 ID:sFXkFLgC
人が人なら冗談や軽口ととるのだろうが、シャーネと呼ばれた女は顔を赤らめて俯く。
男が本気なのを知っているからだ。
女は赤い顔で男を睨む。恥ずかしいと非難するように
「いやいやいや。本気だって!シャーネのが何万ばぃ…
言い終わる前に男の胸に女が頭をドスっと当てる。
上目遣いでシャーネは男を見つめる。
男は右手でシャーネの前髪を逸し、そのまま首の後ろに…
左手で腰を抱き…
真っ赤な顔で見上げる女の目を見つめ…
唇を…
298名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 21:47:51 ID:sFXkFLgC
唇を…



「わあ、マリアちゃん落ち着いてー」

工場にのんびりとした声が響く。
シャーネは投げナイフを手に立ち上がった…
クレアはハドソン河に溜め息をついた…
299名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:05:57 ID:UOpsaJOD

GJ!!久々にきてみたらクレシャが!!
邪魔が入らなかった二人の熱い愛の時間もみてみたい

300壁|ω・`):2008/07/15(火) 06:59:16 ID:E3mHPb35
GJ!
つまりこれに絡めてチック×マリアを書けばいいんですね、わかります
301名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 10:06:34 ID:UF60XLB6
いや〜…1933のクレアの「なんだよ〜シャーネと愛し合ってたのに」的発言が気になって
302オードブルが長い店の葡萄酒:2008/07/15(火) 11:49:45 ID:UF60XLB6
1933 とある繁華街

大きな建物とそれを飾るネオンが行き交う人々を照らしている。
週末の夜というだけあって貧乏人から金持ちまで、レストランや飲み屋、劇場やダンスホールに足を運ぶ。

そんな中をクレアとシャーネは歩く。
クレアは赤いYシャツに上品な黒のスーツ。シャーネは黒の縁取りの赤いドレス。
どちらが合わせたかわからないが、赤と黒で統一された服装だ。
傍目から見てもいい男といい女のカップルだったのだが…

後ろを歩く男は前を歩くカップルに困惑していた。
「さて、そろそろディナーかな…まだ早いかな? シャーネは何が食べたい?」
ここはまぁわかる。
「そう言うなよ〜 どうすっかな」

おっと?

「じゃああっさり目の肉料理でいくか?前仕事で来た時にいい店を見つけたんだ」

あ???

「え?なんで食べたい物がわかったかって…そりゃあ…愛してるから」

おいおいおい
いや…わかるんだ。恐らく女が言ったのは「何でもいいわ」「貴方の好きなもので」あたりだろう。

だが、一切、女の声が聞こえない。
「その前に、軽く運動するか?」
「その店の階下がダンスホールで…ん?あぁ大丈夫だよ。見よう見まねでさ」

だめだ…聞こえない…
303オードブルが長い店の葡萄酒:2008/07/15(火) 11:51:17 ID:UF60XLB6
男の困惑など知りもしないカップルは建物に入っていく。
店内は落ち着いたタンゴが流れており、暗い部屋をスポットライトで明るくしているような明かり加減だ。
中央の広場では若い、あるいは中年の上品なカップルが、奥で演奏している音楽に合わせて踊っている。
シャーネから見て、それはとても楽しそうに見えた…が。
困ったような目をクレアに向ける。
「んー…そっか。じゃあ次の曲で合わせよう。それまで見学ってことで」
シャーネは頷き、踊る男女を眺める。
肩を抱かれて赤くなりながら…

そして曲が終わる。
クレアに手を取られ広間へ…
シャーネはダンスなどしたことがない。
見たことはあるのだが、実際に踊ることはなかった。
だが既に音楽は始まり、クレアと手を繋いでいる。
意を決したシャーネが体を寄せ、クレアが手を伸ばしシャーネも伸ばす。
軽く腰を抱かれ左右にステップを踏む。
クレアのステップに合わせて半ば反射神経頼りで合わせていく。
が、シャーネも並の人間ではない。
驚くべき学習能力で足運びをマスターし、クレアと見つめ合う…
クレアは笑いながら手と腰を押す。
踊りやすい。あぁ、リードされてるのか…

楽しい…

そう思った。
304オードブルが長い店の葡萄酒:2008/07/15(火) 11:53:54 ID:UF60XLB6
少し頬を染めながら見つめ合いステップを踏む。
時が経つにつれ曲が激しく、熱くなっていく…

前後左右に動き腕を伸ばす。
クレアは元より、常人離れした運動能力はシャーネも同じだ。
先程の見学でターンを見ていたシャーネはクレアのリードもあり、一発で回転を成功させる。
赤いドレスが翻り、再びクレアの胸に抱かれる。
あぁ…楽しい…
声に出したい。この気持ちをこの人に伝えたい。

「…わかってるよ。」

しっかり伝わってたようだ。
楽しい…

試しに…目を見つめ頬を染め…こう考える。

愛してます。

「おいおいおい!えへへへへ。こんな人前で…。参ったなもう…」

しっかり伝わったようだ。
呆れるばかりだ。
これはもはや「目を読む」ではなく読心術ではなかろうか。
赤くなってそんなことを考えているとクレアが言う。
「愛してるからさ」
…?
「当然だろ?」
…。
「ああ。ずっとな。」

「ずっと一緒にいるさ。大丈夫!心配するな!」

「俺が世界の中心だからな!」

気がついたら曲は終わり、シャーネはクレアの胸の中…
305オードブルが長い店の葡萄酒:2008/07/15(火) 11:58:50 ID:UF60XLB6
ダンスホールがある建物の最上階。

繁華街の夜景が一望できるそのレストランにクレアとシャーネはいた。

「乾杯」

バジルや香辛料で彩られた鶏肉をオカズに葡萄酒を飲む。
外の夜景もハドソン河に負けない程見事なものだったが、
「うん。やっぱりだな」



なにが?という視線をクレアに投げる。
頬杖をつき優しい笑顔でこちらを見つめるクレアは恥ずかしげも無く言葉を紡ぐ。

「シャーネのが綺麗だよ」

「ぼっ」という音が聞こえそうなほど顔を朱に染める。
だめだ。
照れる。

2回目だが照れる。
この人は本気で言っている…
真っ赤になりながら恥ずかしいと抗議する目を笑って受け流し、クレアも鶏肉を摘み…
葡萄酒を飲んだ。



ほてった体で店を出る。
こんなに飲んだのは初めてだ。
シャーネはクレアの腕を抱き肩を寄せる。
クレアは涼しげな顔で歩く。
温かい。
とても楽しかった…

「…俺もだよ」

あぁ…この人はもう…

どうにもふらふらする。
平衡感覚がおかしい…

「大丈夫か?」
わからない…
「昔使ってた寝床があるんだが…泊まってくか?」
寝床?
「あっちこっち飛び回ってた時に借りた部屋がそのままあるんだ…どうする?」
306名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 12:43:49 ID:UF60XLB6
その部屋はかなりまともだった。
「昔の寝床」だのと言うものだからボロを想像していたのだが…
考えながらシャーネはゴロリと体を回す。
シャワー室からお湯の流れる音が響く。
クレアだ。
彼はどう思っているんだろうか…
いままではキス止まりだったが…
今夜は、部屋で二人きり…
ほてった体が更に熱くなる。
体で愛し合うのも構わない。私も彼を愛しているから。

だが彼は具合が悪そうに見える自分を襲いはしないだろう…
私は今酒に酔っている。
そう、葡萄酒に酔っている。
ならば…

シャーネはドレスを脱いだ。
白い、透き通るような肌にドレスに合わせた黒い下着が栄える。
その下着さえ脱ぎ捨て、そこには男ならグッとくる全裸の美女が現れた。
形のいい乳房と控え目な茂みを露にシャワー室へ向かう。
扉を開けるとクレアが目を丸くして振り返った。
「あ。え。どうした?」
本気で驚いているようだ。
目を合わせまったく下を見ないクレアにシャーネは溜め息をつき…ぎゅっと抱き締める。
温かい…
鼓動が胸に伝わってくる。
シャワーを浴びながら上目遣いで見つめていたが、シャーネの方から目を閉じると腰に回された手に力が入り顎に手が添えられる。
ん…
307名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 14:15:25 ID:UF60XLB6
俺童貞だから続き頼むわノシ
308名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 15:40:13 ID:EnbUpNfe
ちょw
309壁|ω・`) ◆4jYN1UwiYM :2008/07/15(火) 19:56:45 ID:eg9hRvBX
チックとマリアの後にクレシャも書けば良いんですね、わかります
310オードブルが長い店の葡萄酒:2008/07/15(火) 21:17:40 ID:UF60XLB6

唇が重なる。
シャーネは入ってきた舌を受け止めた。
シャワーを浴びながら二人はしばし舌を絡ませ合う…

お姫様抱っこでベッドに運ばれたシャーネは赤い顔でクレアを見つめる。
クレアはもう一度軽く口づけするとシャーネの胸に手を伸ばした。
強く揉みしだかれ声にならない声をあげるシャーネ。
はっ…と荒い息遣いだけが漏れる。
「可愛いよシャーネ…」
耳元で囁かれ顔が赤くなる。
気付くとクレアの手が太股の付根へと伸びていた。
赤い顔をしてクレアを見つめていたシャーネだったが、茂みを撫ぜられ割目を開かれついに目を逸らす。
クレアは首筋に舌を這わせつつ秘所を指で弄りだした。
…はっ…
下半身から送られてくる刺激に勝手に息が吐きだされる。
しばらく愛撫され愛液でびちょびちょになったシャーネの膣にクレアの指が侵入する。
内側から撫でられいままで感じたことの無い快感が体を包みこむ。
は…はぁ…ふ…
勝手に息が漏れてしまう。
ふと気付くとクレアが嬉しそうな目で見つめていた。
軽く涙目で目を逸らしたシャーネの頬にクレアがキスをする…
311名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:24:48 ID:ysJY0ZO2
リアルでここまでしかヤって無いから終了。
・シャーネは声出して喘げない
・普通なセクロス(後ろや鬼畜っぽくしないで)
・中出し
これを踏まえて誰か頼む!
312”管理”人878 ◆4jYN1UwiYM :2008/07/19(土) 21:58:16 ID:Yxth9jvQ
壁|ω・`) こんばんは。
313管 理人878 ◆4jYN1UwiYM :2008/07/19(土) 22:05:00 ID:PGR+nwYJ
壁|ω・`) >>302 の続き、書いたのをうpしました。
壁|ω・`) まあそれはさておき。

壁|ω・`) マリアとチックが問題です。彼らどこまでやっちゃうんでしょうか。
壁|ω・`) とりあえず1932・1933を幾度となく読み返してますが……
壁|ω・`) ……どうしましょう。
壁|彡サッ!
314名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 03:20:30 ID:8pYICSUr
管理人サン毎回毎回乙カレデス
315オードブルが〜:2008/07/20(日) 04:06:38 ID:HBegZYlB
GJ!
316名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 05:20:05 ID:/lrlvI8K
マリアの騎乗位がみたいです。
317名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:29:54 ID:YvdEPAaP
とりあえず壁から出ろwwwwwww
318名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 07:55:51 ID:xkRVNk+8
>>316
「あはっ…すっごいよアミーゴ!」
って腰を振るマリアが即座に再生された
319名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 07:49:14 ID:5zsNKZI9
>>318
当然マリア攻め・チック受けなんですね?わかります
320名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:18:24 ID:SR1AkQc+
リーレイによるラッツ一気喰いはまだですか?
321名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:02:14 ID:HVuETdzf
(不死者を除いた)人類滅亡後のフィーロとエニスたんの人類復活子作り編マダー?
322名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:19:13 ID:l6iECkfP
ところで、チックはヤる時ハサミプレイとか変態チックなことしないよな…?
323名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:24:45 ID:jzPkE0do
>>322
>ハサミプレイ

どんなプレイ!?
324名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:31:14 ID:ucnYDnXu
ハサミ挿入著木著木w
325名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 13:33:41 ID:+iuLwRxQ
ばちん
326名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:58:04 ID:AabzJ5JN
おまいら、ハサミばっかり食い付きやがって…(´・ω・)
変態チックはヌルーか…(´;ω;)
327名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 02:18:38 ID:v8DGFSOH
マリアのドレスを少しずつ切りながら事に及ぶという想像をした俺が変なんだろうか
328名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 15:04:13 ID:iaDZyFEc
美咲×潤の不運のストレス晴らし百合プレイも見たいんだぜ
329名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 15:42:57 ID:lirvyyl7
マリアはアミーゴに向ってヤバいよとか平気でほざく糞ビッチ
330名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 02:18:38 ID:lq5vYS2z
イミフ
331名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 09:26:00 ID:XNx3ErNv
イブ・ガンドールまだかなと言ってみる
332名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02:42:27 ID:wPI6Es9D
輪姦希望
333名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 09:04:01 ID:K9FwmQXS
イブはレイプが似合う
334名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 09:52:54 ID:aHW87Z91
アニメでルノラータだかに連れられていかなかったっけ、最後
あれ絶対やべーって当時思った覚えがある
335名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:28:36 ID:3aTIlNoX
悲しいときはシックルに足コキされて
楽しいときはシックルをレンチ責めするグラハム
336名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:37:45 ID:quSp95eI
クリストファー×シックル

クリストファー×リカルド


誰か頼む
337名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 23:48:38 ID:SM4JikUh
子爵って、もしもフェレットが一人前のレディになって、それを知った時どんな反応するんだろうな

俺的には表面上だけ冷静っぽく見えるけど怒り狂うに一票

あ、けどW巻で交際認めたからな〜
338名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 16:43:00 ID:W7nGyD24
カルジミールがエロパロ的においしすぎる件。
傍らには忠実な秘書ジグムントをはべらせロシア人美少女を妹に持ち
ラティーシャには弄られ女版ギャルドには踏まれ…あれ?

339名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 21:00:23 ID:q6NCx4ev
ギャルドの能力をエロ方向に活用したら凄いことになりそうだ
340名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 02:12:49 ID:d3eWrjtx
ギャルド「漲れ」或いは「感じろ」
ですね分かります
341名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 08:51:48 ID:toxyjGY+
ベタに『動くな』という手もありますぜ旦那
342名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 00:34:10 ID:i3HL1V8t
「挿れないのかな。もう挿れないのかな。 もうしないって事、
もう唾液ダラダラ溢しながら腰を打ち付けて必死に中に出したりしないって事?
困ったぞ。俺まだ満足には程遠いのに困ったぞ。……勃て」
343878 ◆4jYN1UwiYM :2008/08/14(木) 10:52:07 ID:VH+GnQ86
影|ω・´) ……みんな考えることはいっしょなんですね。
影|ω・´) ネットに繋がらなかった鬱憤がエロへと昇華中……
影|ω・´) カルジミールにでも犠牲になってもらって……
影|ω・´) しかしキャラ増えましたねえ、ヴァんぷ。
影|ω・´) 全員エロにもっていけたらどんなに良いことか……
344名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 00:18:21 ID:WiJ2m/T/
「飽きたの? もしかして、この顔に飽きたの? どんな女がいい? 金髪がいい?
赤毛がいい? ……やっぱ金髪かな、金髪かなやっぱ。やっぱ――」
 にやりと顔を蘯けさせ、いたぶるように紡ぐ。
「お前の妹かな?」
「貴様…ッ!」
 飛び起きかけた男の視界が回る。姿勢を入れかえられたのだと悟ったのは、
床に打ち付けられた背骨の痛みと襟首を掴む長い指に気付いたあとだった。
「冗談。ね? 超冗談。元気出た? 今ので元気出た?」
 ぎりぎりと襟首を絞めあげる怪力のその向こう、こちらを覗き込むその笑み
の中、淫蘯な嗜虐の光の奥に、アンバランスな稚気が覗く。ぞくりと背筋に走った
ものは、はたして恐怖か、それとも情欲だったろうか――
 低められた声が、命ずる。
「……『続けろ』」

345名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:17:00 ID:WiJ2m/T/
|{…
|{…ギャルドはふたなりでもいいと思う
|{女版ふたなりのギャルドとラティーシャの足コキにサンドイッチされてもいいと思う
|{…
|彡ピャッ
346名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 02:54:57 ID:fd8e+2Wi
>>345
ワザと痛くされそうな悪寒
347名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:38:22 ID:/ozIb3Mi
>>346
二次元限定でドMな俺としては
「それはそれで! いや、むしろそれで!」
という気もしなくもない…が、自重しておく

ふたなり×子爵に敵意を抱いてたころのドロシーで
「嫌なの? 男が相手だと浮気みたいで嫌なの?」
「…冗談でしょう?」
とかどうよ
348名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 02:58:31 ID:OCD2Fm+Y
このスレのアミーゴ達のせいで俺の股間のムラサーミャがカッチコチーテ
349名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 10:05:49 ID:8gpgfDlp
わぁー!>>348ちゃん両刀使いなんだねぇー!
350名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 23:54:50 ID:7jMz3R25
なんとなくセットンさんがフェラをすると大変猟奇的な絵面になってしまう気がする
351名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 00:35:21 ID:XAGbAVW2
書込み無い、保守、アゲ
352名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 14:45:27 ID:tllr4QbV
なんかね、エロなしのSSができる専用板が新しくできたらしいのね
バッカーノってエロじゃないほうがSS書きやすいと思うんだけど

エロパロじゃないSSスレ立てて見るとかどう思う?
353名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 18:25:01 ID:XAGbAVW2
>>352
どんな板なのかURL貼ってみてくれ

行くと思うから
354名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 18:39:38 ID:yXNBP6LC
ここだろ?

昨日だか一昨日だかにできた新板

創作発表板
http://namidame.2ch.net/mitemite/
355名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:35:43 ID:1KwKP6cJ
あっちはまだ各作品個別スレ立ってる状態じゃないからしばらくの間は様子見の方が良いんじゃないかな……
無駄に分けても人減るだろうしね。
356名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:56:41 ID:KWuo/4zq
いままさに少しずつ立とうとしてるところなのかな?
エルドランスレは見た
357名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 14:11:18 ID:rHv+ovK5
俺はちょっとほしいなエロなしのスレ
358名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:50:03 ID:uMQtV4jp
スレタイだけ見ると、二次創作じゃなく一次創作っぽくない?
359名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 22:43:55 ID:FJCwCQyU
二次もあるよ
すでにバトロワとかクロスのスレはたってる
360名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 02:25:16 ID:NpH+IPV2
立ててもいいとは思うけど人集まるか不安
361名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 15:22:27 ID:cij4ml1Q
現状を見るとこのスレだけで賄えると思うので
不用意に分化するのはよろしくないかと。

書き込み頻度の多いスレならともかく、
流れの遅い部類に入る我々のスレは
もうすこし様子見すべきではないかな
362名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 00:42:06 ID:sRLt/esF
つまり此所がもっと活気に満ち溢れれば良い訳だ
363名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 01:40:12 ID:1bC6WEU+
「なんかよくわからんが騒げばいいんだな?」
「狂喜乱舞だね!」
364名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 20:24:05 ID:U8CyZMFD
「ああ、酒池肉林だ!」
「騒音公害だね!」
365名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 02:10:47 ID:wjpvjLZw
「害にしてどうすんだよ…」
366名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 12:26:43 ID:vAqucZSF
「おまえらじゃどう足掻いても微エロだがな…」


「まぁいい」
367名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 20:23:40 ID:e76HSZAf
「なんかロニーさんがまたぶつぶつ言ってますよ…」
「独り言も、もはや彼の特徴の一つですよ」


(それより気になるのは、悪魔にも性欲はあるんでしょうか…?)
368名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:53:35 ID:mJdF5emJ
「性別があれば、それが外装として造られているのでない限り悪魔でも性欲はあるのでは?既に飽きている可能性はありますが」
『おい!なんか哲学的なことをry』
「ひゃっはぁ!////」
『ヒャッハァ!』
369名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 03:45:24 ID:vXl6ktnd
「せせせせ、性欲に飽きるだなんて…そんなぁ〜!?;」
370名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:37:38 ID:/cq3u18/
ロゼッタだっけ、漫画のジャッカローゼの彼女の悪魔(?)の子は
ヤッてるっぽいけどな
371名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:19:01 ID:frzHfUr+
性欲があるかないかよりも
ロニーには相手がいないのが一番の問題だろw

つまりマイザーは早く女の子の小悪魔を召喚すべき ロニーの為に
372名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 21:37:11 ID:3S6ZwfkL
紅魔館の図書館の子ですね。わかりまry
373名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 02:58:24 ID:4mRY86al
むしろロニーさんが女小悪魔になってしまえば…!
374名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 11:56:40 ID:CdiXiB1c
ロニーたん

…まあいい
375名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 10:05:16 ID:pLTTALMX
エニスたんは俺の嫁!

…まあいい
376名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 13:13:22 ID:LtXSdPap
よかないよ
377名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 14:22:44 ID:33+wYIts
エニスはフィーロの嫁
378名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 15:46:32 ID:Bpi0v/YL
>>377
お前いいやつだな…
ではキャァロルゥは俺の嫁ってことで
379名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 22:53:08 ID:o/I+hdWl
「ふ、ふ、ふ、副社長ー!!ロ、ロリコンです!ロリコンさんが出ましたよ!!!」
380名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:39:14 ID:tg9jhxAq
「キャロル、彼がロリコンであるという確証はどこにもないのだ。
8歳から46歳まで手広くカバーできる視野の持ち主、かもしれないだろう?」
381名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 16:27:36 ID:l4DYFtVd
幼女から熟女まで・・・!

クリリカが激しく見たい。
クリスは公式で変態だからいいと思うけどな
382名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:00:08 ID:wuiw9Fi/
対象が不死者の場合、だいぶ足らんけどな
383名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 03:06:58 ID:/fq8Hppl
>>381
クリスはリカルドを自分好みのマフィアに育ててくれるよ
もちろん性的な意味で

最初はこんな丸くなったクリスなんて……と思っていたのに
いつのまにかクリリカ萌えしてるから不思議だ。
384名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 19:06:44 ID:QyU0YclC
リカルドは年齢が確定しきってないから如何せん出づらいな
まあ12〜14歳ぐらいなんだろうけど、この年頃でその幅は生えているかいないか、妊娠出来るか出来ないかという大きな違いが
385名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:19:21 ID:HqZxJMJ6
11歳ってどこかに書いてなかったっけ
386名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 01:08:52 ID:qnxu9ItX
マジでか
一年以上ずっと悩んでたのに恥ずかしすぎるな俺…
ということで>>384はスルーしてやってくれ
387名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 10:11:39 ID:Cy8LsCal
11歳のリカルドが強がってクリスに騎乗位…から対面座位に変えて痛がるリカルドを優しく揺すってやるクリス


ふぅ…

誰か書けよはやく
388名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:42:55 ID:75wk5//d
潤かわいいなあ・・・
389名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 16:20:48 ID:cL6Vx1Sb
坊ちゃんが、幹部達の会話を盗み聞いて性別を知った下っ端の組員に襲われる話マダー?
390名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 11:05:30 ID:ArVCTjrN
デュラララ4で舞流がイジメ主犯をトイレに連れ込んでやったことをみんなで想像しようぜ!
391名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 15:35:49 ID:cJcbERuh
>>390
ハイ!僕はハードSMだと思います!
392名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 20:40:56 ID:9pmugNk5
縛ってバイブ突っ込んで放置。
しかも男子トイレにw
393名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:06:16 ID:ArVCTjrN
縛って猿轡して男子トイレに固定で肉便器…と思ったらその後早退してるんだよな…
394名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 18:59:53 ID:gTqO0nMQ
浣腸だな
395名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 02:54:23 ID:YOQbbamm
リカルド可愛いよリカルド
396名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 16:27:33 ID:H703QFgc
リカルドの年齢は384で合ってるんじゃないかな
1933の時点で「小学校の高学年か中学校に入りたて」らしいから(娑婆P81)
397名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 21:22:33 ID:MUN/RNVg
384歳なんて、いつの間にリカルドは不死者になったのかと思った
398名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 00:45:15 ID:Ebo+THnQ
リカルド「プラチドはワシが育てた」
399名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 01:49:51 ID:R+I/5Z7e
戦前のアメリカの小学校は八年制だぞ
400名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 12:01:47 ID:S84LDyvF
まとめサイトのオードブルのタイトルを見て何か降りてきた。
バカップルが注文の多い料理店みたいなことにったら、お互い味見しそうだよな。

『ミリアはどんな味付けになったんだ?』
『私はねー!イタリアンみたいだよ!』
『おお!旨そうだな!』
『えへへ!アイザックは〜?』
『俺は和風だ!』
『すごーい!わびさびだね!無の極地だね!』
『なあミリア、どんな味かお互い食べ合いっこしてみないか?』
『素敵!』
『俺がミリアを食べて、ミリアを食べた俺をミリアが食べるんだ!』
『食物連鎖だね!弱肉強食だね!』

…エロは難しいな…小ネタでした…
401名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 17:37:41 ID:Ebo+THnQ
>>400
GJなんだぜ

つーかほんとバカップルのエロなんて想像できんよな
キスの想像すら違和感感じるぜ
402名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 00:05:58 ID:WFHw2N09
もしかしてレイルって不感症なの?
403名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 02:52:43 ID:3kw3ILuY
無痛症と不感症はちがう
404名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 20:42:27 ID:uXaF/1o/
そういやシャムって同時に二人以上の女とセックスできるよな
405名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 21:13:18 ID:0GgJVQFD
ヒルトンとフィルもだな

サマーちゃんが公園でクリムゾンか何かを拾っちゃって
影響されかけた所に赤ニットと遭遇→エロ
を書こうとして挫折した。
406名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:22:36 ID:p9QhLEsS
やっぱりシャムとリカルドでやるのが一番気持ちいいのかな
407名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 00:31:04 ID:+a+ovnzd
>>406
それはセックスというよりほとんど自慰に近いんじゃないか
408名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 19:45:39 ID:J+Jylatj
リカルドのまんまんが気持ち良くなる
     ↓
シャムに快感が伝わり、なおかつまんまんがしまってダブル快感
     ↓
シャムの快感がリカルドに伝わり、さらにシャムに突かれて(ry
     ↓
以下無限ループ




・・・精神崩壊起こすんじゃね
409名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 04:43:25 ID:zalbIvFC
リカルド相手だと狭すぎてそこまで気持ち良くなさそうだぞ
…と思ったが、シャムもその年頃の個体を用意すればいいんだな
410名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:00:24 ID:KZ9LOBag
越佐新刊発売したらしいが近所に売ってなくて涙目
デュラ新刊も売ってなくてさらに涙目
馬鹿は何故か二巻三巻だけ置いて無くて号泣
411名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:10:32 ID:f+zJmSo9
5656は来月だよ
412名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 15:45:03 ID:zVyHjfnq
なんだ来月か
でもやっぱりデュラ新刊も馬鹿二巻三巻も置いてなくて涙目
413名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 21:01:12 ID:ZwuZYgcL
通販すれば?
古本屋まで探せば、大概あると思うけど。
414名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 06:25:31 ID:Rdjzm5SK
エロ…パロ…?
415名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 18:42:55 ID:Oep3Z38f
YES!
ERO PARO!
416878 ◆4jYN1UwiYM :2008/10/15(水) 21:24:13 ID:naQPYIsd
壁|ω・`) 苦節1年……
壁|ω・`) 3ヶ月連続含め
壁|ω;`) 成田全単行本…こんぷりーと

壁|ω・`) 掲示板にて言われましたが、この前書いた奴の告知を忘れてました
壁|ω・`) ギャルドの奴です
壁|ω・`) 投稿しなかったのは単に忘れてただけです
壁|彡
417名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:37:38 ID:iMExmAz4
>>416
コンプおめ!

で、ギャルドのやつってのがスゲー読みたいんだけど、どこにありますか?(・∀・)wktk
418名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 22:36:58 ID:CaBi9apa
麗凰×シャル好きとして5656楽しみだぜ
419名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 16:29:53 ID:Tm2eM9NG
5656はきっと各カップリングがベッドとかでゴロゴロする話なんだ!
とかトチ狂ってみるテスト
420名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:40:29 ID:hqd4DZYy
戌井×潤×美咲ですねわかります
421名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:37:16 ID:fqdVCWIR
雨霧×ナズナ+シャル+名前忘れたけど鉄パイプの子+バネ足
422名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 18:42:00 ID:/UciGaTg
>>421
バネ足だと……!?

ああ、言葉責めか
423名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 00:08:44 ID:3x7CnxGK
いや、電波ジャックして公開羞恥プレイ
424名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 08:12:52 ID:rTi8vrgA
しかしいろんなキャラの初夜を妄想してみるもののクズとケリーだけがさっぱり思いつかん……
425名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 15:04:22 ID:Hdq61V3a
>>424
クズがあの口調さえ無視して素直に口説けばいいような気が。

「ヒハハハハ! 葛原、もしかして私にヨクジョーしちまったのか?」
「……ああ、その通りだ」
「ヒハ?」
「ケリー……」
「いや違うだろ? ここはいつもみてーに『そんな口調の女相手にその気になるか』とか言うとこだろ?」
「その気になった」
「なにマジ顔で冗談こいてんだよ! ちょ、おま、んんっ!?」

そして翌日、ぶるぶる電波でその一部始終を放送され、真っ赤になってワゴンを探しに疾走する葛原の姿が。

426名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 22:51:21 ID:rTi8vrgA
>>425
やばいすごく萌えたGJGJGJ!!
自分の頭の中ではクズがちょっと朴念仁すぎたようだ
これで安心して夜を過ごせるよ!ありがとう!
427名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 16:19:25 ID:WCsDD8yQ
>>425
久方振りにクるものがあったぜ……
遅いが>>417、保管庫のヴぁんぷのとこを見るといい
428名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:03:03 ID:Zq0duEP7
管理人さんが更新なされたぞー!
429名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:59:20 ID:qjSDOkdN
そういや最初のスレにクズ×ケリーのtxt投下したの……3年前……だと
うろ覚えだけど覚えてる人も保存してる人もいなさそうだし書き直してみるかな
430878 ◆4jYN1UwiYM :2008/11/10(月) 23:00:18 ID:XZRi4//s
壁|ω・`) どうも。

壁|ω・`) >>425が素晴らしすぎますね。
壁|ω・`) インスピレーションを刺激されました。
壁|ω・`) ってなわけで書いてしまいました(半分)。
壁|ω・`) ってなわけで更新しておきました(今日)。
壁|ω・`) 次回はレスの行数とか考えて書いてこっちに投下できれば……

壁|ω・`) ではまた。
431名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:13:18 ID:igvr1DUX
>>430
管理人氏超GJ!!!
子ども達やケリーの口調がすげー成田っぽくて感動した!
クズ×ケリー好きだから嬉しい
エロ展開も期待して待ってるぜ!!



432名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 23:18:11 ID:j5DpdIcE
>>430
俺たちにできない事を平然とやってのける
そこにしびれる!あこがれるゥ!

ところでとある橋に可愛らしいチャイナ服の女の子が居たので裸のお付き合いをしようとアプローチしたら長くて硬いので鳴かされた件
433名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 02:03:10 ID:Q3/s9elF
>>430
乙!!!!!!!

成田作品で百合を考えると潤×美咲か美咲×潤の掛け算しか出てこねー
だがしかし原作だと二人の絡みってあんま無いから残念なんだぜ・・・・・・
434名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 02:26:49 ID:IJ4uqDJr
>>433
まさか折原姉妹を忘れたとは言わせんぞ
公式でディープキスをかましたあの二人を!!!
435名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:56:25 ID:xFcOmmMR
リーレイ×シャルとか
436名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:40:35 ID:6EJqW8sJ
新刊発売したのに過疎だな…

新刊のケリーの発言にエロパロの希望を見ていたんだが
437名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 04:58:49 ID:PHmepLvK
ものすごく今更なんだがさ、やっとバッカーノのDS買ったわ。
レイチェルとクレアの新婚は思いのほかうまくいきそうに思った。
罰ゲーム扱いしてたレイチェルを、クレアが天然でたらし込むかと思うともうね!
438名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 08:30:15 ID:qtPDcTAK
流れをぶった切ってちょっと実験。
閑音と吸血鬼なんだが、スレチだと思ったら遠慮なくスレチだよ豚野郎って言ってくれ





 うそだ。
 うそだ。こんなことはありえない。
「逃げられると思った? 残念ね、あなたは私の晩御飯って決まってるの。だって――
こんなにおいしい」
 霧化した私の残滓をなめとって、艶めく唇で彼女は言葉を紡ぐ。
「――ほら、つかまえた」
 あ、ああ、ああああああ――
「ふふ、活きがいいわね――じゃあ、いただきます」
 そして私は私に彼女の白い歯が食い込むのを感じ電流のような感覚とともに
食いちぎられた私の端を彼女の舌がくすぐってあたたかなやわらかなぞろりとした
感触は私のかけらを解かし溶かし融かし彼女は私を味わうために頬の内側で私を
転がしてかきまぜて熱い粘膜に包まれぐちゃぐちゃになった私はふいに圧迫され
きつくきつく絞り出されるように彼女の喉に喉へその先のほの暗い小部屋へと
すべりこみ――
「あ……あぁああああぁぁ――――――!!」

439名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 20:30:47 ID:6Wf0s6id
>>436
毛布の中で殺すつもりが返り討ちにあうケリーですね、わかります!
440名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 21:05:03 ID:woF+syfd
>>438
成る程…食われるって確かになんかエロいな…!!!
新発見だGJ
441名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:55:27 ID:OQICGVEr
GJ、エニスは俺の嫁だ
442名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:21:46 ID:0TqQpzVk
>438
GJ!!!!!
閑音エロいよ閑音
443名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:19:16 ID:avwAuFlN
やることないし男キャラ別に攻略対象でも書いて行こうぜ!

新羅→セルティ
444名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 03:48:33 ID:uMG4c1Yl
マイザーさん→…?
445名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 12:36:10 ID:T9vpLcyK
シャル→八雲→ナズナ
446名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:05:29 ID:s7VOJ/gP
>>444
エロパロでのお相手としてはマイザーさんなら
→シルヴィ(グレッドの面影を追って…とか)、
→エニス(二人をくっつけるために教育?)じゃね?

447名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 16:49:20 ID:XBLLeXrd
クリス→リカルド
448名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 17:55:06 ID:RewUnnVw
>>445
是非そこに麗鳳→シャルを追加してくれ
449名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:21:05 ID:gx49/Um2
臨也→静…

ぎにゃー!
450名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:28:40 ID:xw/+aVq1
>>449は肉体的にも社会的にも抹殺されました
451名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:31:26 ID:8cIbfOPb
静雄と臨也の両方を敵に回したらそりゃ死ぬわw

インテリジェント竹槍→罪歌
452名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 00:07:43 ID:JTSXxQuI
×イチガスマスク→若妻
453名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 19:28:14 ID:AAh7Ak5o
静→セルティ
いや、だってほら、「喋らない」か「自衛できるくらい強い」か
どちらかの条件を満たさなくちゃいけないわけで…
454名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 21:21:34 ID:IRhGInLw
おい。白衣の眼鏡がそっちにいったぞ。

九瑠璃×杏里×舞流

プリー………


455名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 22:47:43 ID:6vQiMU9X
>>453
>>454

無茶しやがって( ;∀;)
456名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 01:00:35 ID:jXiTYbvy
ティム→アデル

情緒不安定なアデルをリーダーが宥めたりしているといいとか思ったり
457名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 02:26:53 ID:zpAWf5/K
リーザ(ヒルトンs)→フィーロ

リーザってあの年にして、あらゆる人生経験積んでそうだよな〜
フィーロなんて簡単に手玉に取れちゃうんジャマイカ?www
458名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:08:04 ID:8vq0KjvH
>>456
(・∀・)イイ!!
459名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 18:18:23 ID:GPFQIMoa
アデルー!!俺d(ry
460名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 00:58:26 ID:XGPXkZwW
フィーロ→エニス

攻略するのは不可能に近いな。いろんな意味で
461名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 19:28:19 ID:lHIonAeg
エニス→フィーロ
これなら
462名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 17:12:10 ID:AXeY9CvL
アイザック→←ミリア
463名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 19:06:58 ID:tPi227Mi
>>462

激突してるように見えたのは俺だけでいいw
464名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:23:17 ID:QTo+iz5e
激突しそうだけどなw
打ちどころ悪くても再生するし
465名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 04:40:37 ID:mHqcJDTm
メリークリスマス!
466名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:21:31 ID:F7lYfNyf
メリークリスマス!
八雲→ナズナ
467名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:08:40 ID:/CZde6Pw
クズ→ケリー
468名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 21:54:12 ID:UkM85OyW
潤→探偵(弟)
冷静に何とかしようとするも美味しくいただかれる

エルザ→↓ ←ミヒャエル
469名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 22:27:53 ID:k+CiwPFP
戌井→潤←美咲
470名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 02:32:00 ID:AS9aZQmq
  戌井
  ↑
張→潤←ギータルリン
  ↑
  美咲
471名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 02:34:12 ID:AS9aZQmq
なんかズレた……まぁ、いいか!
472名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 11:25:37 ID:H+3riPTK
これはひどい十字架w
473名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 12:14:49 ID:ybI0crS5
リカルド→クリス

>>457がアリなら、ほかのシャムとつながってるリカルドはものすっごい耳年魔なんではないかと…
474名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:28:40 ID:WkQQj3kN
耳年増どころじゃないかも
475名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 19:10:45 ID:aeIs1Wi3
耳っつうか、触覚嗅覚エトセトラも自分の経験がごとくにあるのか…?
476名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 03:33:43 ID:OZN3SkF7
耳年増な処女っていいなあ
477名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 10:44:49 ID:uvrylA1b
来年も成田作品がドシドシ出ますように
478878 ◆4jYN1UwiYM :2008/12/31(水) 20:08:11 ID:afDhfuIQ
壁|ω・`) 来年こそ書き始めた短編が書き終わりますように……
479名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 02:48:36 ID:JLR8GbLH
HAPPY NEW ヒャッハァ!
480名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 04:28:05 ID:IkukAPLV
新年だねアイザック!
481 【大吉】 【798円】 :2009/01/01(木) 07:32:42 ID:IXc580MW
今年も成田作品がたくさん出ますように
482名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 18:43:29 ID:cRaOWjw3
1月10日にBACCANO!新刊出るな
483名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 09:29:08 ID:ExwbiW3Y
もちろん買うさ!
484名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:28:14 ID:s5ON4FeS
管理人殿おお!GJ!
485名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 14:03:36 ID:+Rsz1Uyj
管理人さん相変わらず文章うまいですね!!!
面白かったGJ!

486名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:03:17 ID:n1u+XRIK
保管庫更新されてたのか! ちょっと見てくる
487名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 17:30:45 ID:4LyWTinB
新刊チラ見したところ、ルーアがなんつーかこう、人間味溢れてたわ。
これからじっくり読むぜ。
488名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 19:14:48 ID:bCPzt8yP
>>487
じっくり読むといいwww

保管庫の人もGJ それっぽくてイイヨイイヨー


そして今回一番の驚愕の事実は
不死者も妊娠できるということだと思うがどうか
489名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:01:16 ID:TxC76oqV
髪型変えたり(たぶん切ったり)、食べたあと排泄されたり、あれ??なこともあるみたいだしなー
そのへんは臨機応変に、じゃないか?
490名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 00:56:16 ID:EdxaFjJH
シャーネとルーアを書き間違えたなんてバレたら、ラッドの兄貴に惨たらしく殺されるわ…

それにしてもクレシャネには孫までいるのに、フィーロってやつは。
でもその頃にはラッドもルーアも、たぶんもう死んでていないんだろうな。
長生きしそうにないしw
491878 ◆4jYN1UwiYM :2009/01/14(水) 13:43:43 ID:CgzWSPR2
壁|ω・`) クズ×ケリー(後半)を書きました(この前の続き)。
壁|ω・`) エロ分は足りませんけども。
壁|ω・`) それにしても今回シャーネとエニスの絵可愛いですよねえ……。
壁|ω・`) 次デュラ出るまでにシャーネの話を書きたいなあ……。
壁|彡サッ!
492名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 17:58:07 ID:H/lTNmBO
>>491
管理人殿期待しております

…シャイな方なのですね
493名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 21:15:18 ID:suDyCSY8
新刊のせいで猛烈にヒューイ×モニカが読みたくなった。
神よ…!!
494名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 00:21:29 ID:t5X8G9n7
>>493
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ

でも2人の幸せ短かったんだろうなと思うと・゚・(つД`)・゚・
495名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 03:14:26 ID:M0ais38w
>>493
同じく!!!妻発言に激しく萌えた

しかし切ないな…でもそこもいい
496名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 09:27:37 ID:LR6VcJXF
美咲×潤で書いてたのにPCの電源落ちて\(^o^)/
497名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 23:41:31 ID:Xln0YPU/
新刊出たな〜めでたいな〜と期待して上げ
498名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:30:40 ID:122j3kDR
エニスは頂いた
499名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:33:27 ID:4Kvzwl0B
なら俺はリカルドを貰っていくわ
50062 ◆jXimdT9as2 :2009/01/18(日) 00:54:11 ID:gAC3aLdT
>>498
ではエニスネタを投下させてもらいます

※この話はフィーロ・プロシェンツォの『夢オチ』です。
  実際のバッカーノ!内の人物、出来事とは一切関係が有りません。
501フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 1:2009/01/18(日) 00:56:16 ID:gAC3aLdT

「……うっ……!!」

フィーロがベッドから起きる。
時計を見ると、針は夜中の2時30分を指している。

「はぁ……、またやっちまった……」

フィーロがベッドからそっと降りた。
横で寝ているエニスを起こさないように……。

       *

不死者になっても、フィーロは男の生理現象に悩んでいた。
『夢精』である。
夢精は、自慰行為をしない思春期の男性によく起きる生理現象だが、
何故かフィーロは思春期を過ぎても時々夢精が起きる。
特にエニスと一緒になってから、彼女が夢の中で淫らな姿で迫ってくる夢を多々見るようになった。
夢の中のエニスは、とても優しく、とても美しく、そしてとてもいやらしかった。
無論、フィーロはエニスと一回も交わった事が無い。
だからその反動なのか、妄想の中ではエニスと激しく求め合ってしまうのだ。

「(……まだ俺はガキって事かよ……)」

下着を穿き替え、ベットリと精液で濡れてしまった下着を洗って洗濯カゴの中に放り込む。
原因は不明だが、最近特に夢精の回数が多い。
しかしフィーロは、誰にも相談しなかった。
兄のように慕っているマイザーには、とてもじゃないが恥ずかしくて話せない。
チェスにも言えない。
いくら年上とはいえ、あんな子供には知られたくない。
フィーロにだってプライドはある。
かと言ってエニスには口が裂けても絶対に言えない。
もし彼女に『エニスが出てくるエッチな夢で夢精してる』なんて知れたら、誰かに喰われてもいい。
そんな事すら考えていた。
502フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 2:2009/01/18(日) 00:57:08 ID:gAC3aLdT
フィーロはベッドにそっと潜り込むと、目を閉じて眠ろうとする。
しかし眠れない。
夢の中に、またエニスの顔をしたサキュバスが現れるのではないか。
そして自分の性器を舐め上げ、また精を吸い取ろうとするのではないか?
はたまた大鎌を持った首の無い少女?それとも全身が血で構成された吸血鬼?
いいや、また下着を汚して惨めな思いをするぐらいなら、いっそ怖い夢でうなされた方がマシだ。
でも、自分と交わっている夢の中のエニスはとても艶かしかった。
あのエニスを見れるのなら、もう一回ぐらいは・・・。
と、眠りに落ちるフィーロの頭の中では天国と地獄が入り乱れていった・・・。

       *

「……最近寝不足だったりする?」
「ブッ!!」

フィーロが飲みかけのコーヒーを吹き出す。
翌朝、フィーロが朝食を食べているとチェスがやって来て、隣に座るなり言い出したのだ。
幸運な事に、他の誰もフィーロを気にしていないようだ。
顔を赤くしたフィーロが、小声でチェスに囁く。

「……何の話だよ?」
「昨日の夜中さ、一人でごそごそ何やってたの?」

悪戯を仕掛けた子供のような、無邪気かつ意地悪な顔でクスクスと笑う。
フィーロの赤い顔が一気に白くなる。
見られてた?しかもチェスに?
フィーロが口を開こうとすると、チェスが言った。

「ひょっとしてまだ、エニスお姉ちゃんと……」
「……まだ子供には早い」
「これでも200年以上生きてるんだけど?」
「でも子供じゃないか」
「フィーロお兄ちゃんよりは年上だよ」
「……じゃあ聞くけど、チェスは経験有るのか?」

今度はフィーロが意地悪な顔をする。
503フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 3:2009/01/18(日) 00:58:00 ID:gAC3aLdT
「そりゃあ経験は無いけど、フィーロお兄ちゃんよりは女の子を喜ばせる手段を知ってるつもりさ」
「……例えば?」
「教えない」

目の前のマセガキの頭を、一発殴ってやりたかったが、そこはぐっと堪えた。

「エニスお姉ちゃんに、寝る前に夢精しないように頼んどけばいいのに」
「頼む?」
「うん、ちゃんとエニスお姉ちゃんに話して、寝る前に『対策』を立てれば大丈夫だと思うよ」
「……もういい」

それが出来れば苦労は無い。
エニスに『寝る前に抱かせてくれ』なんて頼めたら、こんなに悩んだりはしない。
フィーロは溜め息をつくと、冷めかけたコーヒーを飲み干した。

       *

その夜、ベッドに入ったフィーロにエニスが声をかけた。

「最近、お疲れ気味ですか?」
「え?いや……別に……」

気まずい……。
無理もない、今朝チェスとあんな話をしたから……。
いっそ全部正直に……。
いや、まさかエニスにそんな事をさせるわけには……。
ああでも、また今夜も下着を汚すかもしれない……。
そんな葛藤を頭の中で延々と繰り返しつつ、フィーロは無理に笑顔を作る。

「何ともないよ」
「本当に?」
「うん、心配しないで」

布団の中に入り込むと、そのままフィーロは目を閉じる。
それで良いんですよ。
どうせ長い人生、いくらでもチャンスはあります。
さあ、眠りなさい。
だがエニスが心配しているぞ?
エニスはお前の言う事なら何でも聞いてくれるのだぞ?
さあ、エニスを襲うのだ。
脳内でマイザーの顔をした天使と、セラードの顔をした悪魔が口論する。
そんな二人の姿を思いながら、フィーロは夢の中へと落ちていった……。
504フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 4:2009/01/18(日) 00:58:47 ID:gAC3aLdT
見慣れない部屋だった。
まずベッドは、いつものベッドよりかなり柔らかい。
フカフカの布団に、部屋の隅には立派な椅子とテーブル。

「……どこだ?ここ……」
「あ、お目覚めですか?」

横を見ると、一気にフィーロの全身がかっと熱くなった。
そこには体にシーツを巻きつけただけの、半裸のエニスが横たわっていたのだ。
おそるおそる自分の姿を確認すると、案の定自分も何も身に付けていなかった。
顔を葡萄酒のように真っ赤にしながら、フィーロが口を開く。

「こ、これは……」
「え?フィーロさん覚えてないんですか?」
「な、なな、な、何…が……?」
「昨夜フィーロさんが、旅に出たマイザーさんの代わりに出納係になったお祝いに…その……」

さすがのエニスも昨夜の情事(無論フィーロの身に覚えは無いが)を思い出したのか、顔をポッと赤らめる。

「このホテルに泊まってセッ…」
「分かった!!分かったからもういい!!」

慌ててフィーロが制止する。
身に覚えが無いのに、いやに恥ずかしい。
すると、フィーロの手を押さえエニスが体を近づける。
彼女の体からシーツが落ち、エニスは完全に全裸になった。
何かを言いかけたフィーロの口を、エニスが唇で塞ぐ。
数秒後、フィーロとの長いキスが終わると、エニスはトロンとした目で言った。

「覚えてないなら……、もう一回しませんか?」
505フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 5:2009/01/18(日) 00:59:41 ID:gAC3aLdT
いや待ておかしいってこれ絶対夢だからいやでもエニスとこんな事するなんて滅多に無いっていうか
二度と無いし俺はもう一度ヤっちゃってるわけででも覚えは無いしだいたいこの展開虫が良すぎるし
これ絶対ドッキリだろアイザックかミリアがカメラ持ってどこかで待ち構えてるに決まってるって
……とフィーロの頭が熱暴走を起こしたが、再びエニスが唇を合わした事でその混乱も吹き飛んだ。
エニスの暖かい舌が、フィーロの口内でフィーロの舌と絡み合う。
しばらくして唇を離すと、二人の顔の間で唾液が糸を引いた。

「フィーロさん、もう大きくなってる……」
「えっ!?ああ……」

エニスの白魚のような手がフィーロの股間を撫でる。

「うっ……」

フィーロが思わず呻き声を漏らすと、エニスはそのままフィーロの性器を口に咥えた。
軽く吸い上げながら、ゆっくりと顔を前後に動かす。
口の中でフィーロの陰茎に舌を絡めながら、エニスは上目遣いにフィーロを見た。

「エニス……、もう…出る……!!」
「ぷはっ…、…もうですか?」

早いですね、と遠回しに言われたようで少し心が傷ついたが、そんな事を気にする余裕も無かった。
彼女の絶妙な攻めで、射精感が込み上げてくる。
エニスはクスッと笑みを漏らすと、小さく呟いてまた口に咥えた。

「いいですよ、出しても」
「うぁっ……!!でっ、出るっ……!!」

フィーロの性器がエニスの口内で熱い精液をぶちまける。
そして快感のあまり、フィーロの意識は薄れていった……。
506フィーロ・プロシェンツォの夜の悩み 6:2009/01/18(日) 01:00:40 ID:gAC3aLdT
「……………」

気が付くとフィーロは、自分の部屋のベッドの中に居た。
もちろん下着の中はベトベトである。

「……俺、本当にどうしよう……」

チラリと横目でエニスを見ると、フィーロはベッドから降りた。
情けない気持ちでいっぱいになりながら、フィーロはいつものごとく脱衣所に向かう。

その様子を扉の影から見守る、小さな影に気付かずに……。



糸冬
50762 ◆jXimdT9as2 :2009/01/18(日) 01:03:42 ID:gAC3aLdT
以上で投下終わりです。
真夜中にエロシーン少なめの駄文投下スマヌ

追伸・私が一番『バッカーノ!』で好きなキャラはロニー・スキアートだったりする。
    彼に彼女候補キャラが出たら、絶対書きたいです。
    …でも出るかな?
508名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 01:29:48 ID:gCWl4AtU
>>507
おつおつ!超乙!
509名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 01:30:52 ID:gCWl4AtU
のわぁ〜sage忘れすまん…
510名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 04:00:03 ID:122j3kDR
>>507
感動した!笑いながらも感動した!あんた最高だ!

>さすがのエニスも昨夜の情事(無論フィーロの身に覚えは無いが)を思い出したのか、顔をポッと赤らめる。

ここで何故か腹がよじれそうになったw
さすがにこれ読んだら、エニスはフィーロに返す気になったぜ…
2002から100年以内にフィーロが脱童貞できるよう祈ってるわw
511名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 20:12:15 ID:nRv0KGZ/
公式設定でまだやってないっぽいから書きにくいよなぁ
まあ二次だしそこらへんは少し改変してもいける・・・のか


どうでもいいけどチック×マリア書こうと思ったらチックの口調で困った
まさかセックル中にあんなのほほんな口調で喋らせるわけには・・・
512878 ◆4jYN1UwiYM :2009/01/18(日) 21:27:53 ID:gWPz4PjZ
壁|ω・´) 乙です。さっそく保管。
壁|ω・´) >>507は偉大な功績を残しました
壁|ω・´) フィーロ×エニスを……
壁|ω・´) 私は数年間待っていました

壁|ω・´) >>511、まさにそれがチック×マリアが進まない理由
壁|ω・´) あの二人がやってる最中にどういう態度になるかなんて想像が……

壁|ω・´) 他のカップルも、どういう感じなんでしょうかねえ
513名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 01:42:34 ID:nU2IKe3o
いやいや、拷問中みたいに普通の口調なのかもよ?
あーでもそれだと鬼畜っぽくてチックとしては駄目かなあ。
はじめ優勢だったのに段々チックに押されていくマリアが読みたいです先生
…ところで、人に痛みを与えるプロってことは逆もまた(ry

514名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 16:55:21 ID:dOQlEAqM
なるほど、痛みを与えられるのも得意ってことか
チックはSもMも自由自在だな
515名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 16:57:48 ID:CBfrU3S3
>>507GJGJ!おもしかったよ!
516名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 20:07:25 ID:nIBcpGh8
>>507
最高でした!
リアルにフィーロがエニスとできるのはいつなのやらw
ロニーは相手が難しいけど、もう誰でもいいんじゃ(ry
517名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 21:52:09 ID:6t4QPTEy
「嘘だよねアミーゴ?そんなの入らないよ!?」
「大丈夫ですよ〜。それにマリアちゃんは僕のノービオでしょ〜なら我慢できるよね」
「ヒィッ!?イヤッ!うあ!!?やああ!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!」プシャー
「マリアちゃん綺麗……」
「ア…ア…」

拷問プレイということでスンマセン^^
518名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 00:11:30 ID:sszrINvX
正直俺のアミーゴが大きくなった死にたい
519名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 01:53:20 ID:luLbjoMk
>>518
IDがssサイズだって言ってる
520名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 05:49:19 ID:QTl8E870
>>507
GJ!
面白かった
521名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 12:11:09 ID:6kFf6R+3
>>519
GJ!
面白かった
522名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:13:14 ID:T0sFONHa
ふと気になったんだけどさ

もしシャーネがえっちがしたいけど、でもクレアに言うのは恥ずかしくて悶々としてる場合、クレアはシャーネの目を見たらそれ全部わかっちゃうのかな?
523名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 01:50:04 ID:/cODoMtU
>>522
わかっちゃうだろうな
そんな小説を書いてください
524名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:54:40 ID:7zmrVdb7
クレアならわかっちゃうだろうなw
525名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 05:40:52 ID:iDqiSLOM
シャーネがむらむらしてからクレアの顔を見た時には
既に押し倒された後なんだろうな

>>507
GJ!面白かったw
フィーロとエニスでガチエロが投下されるのにリアルに30年くらいかかりそうだな
526名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:20:56 ID:THazzUN+
フィーロ×夢の中のエニスGJ!!!
あーフィーロのエロは笑いがあって楽しいなw

あと、チック×マリア(もしくはマリア×チック)を
本気の全裸で待ってる
この二人すごく好きなんだ
527名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:11:45 ID:PqvAeYLP
今気付いたんだが、>>502

>はたまた大鎌を持った首の無い少女?それとも全身が血で構成された吸血鬼?

これって・・・まさか・・・
528名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 01:53:03 ID:cRR7pFcj
そらそうよ
52962 ◆jXimdT9as2 :2009/02/08(日) 22:59:38 ID:OOWyBhHS
皆さんが待ち望んでいるという事なので、チック×マリアネタで一つ投下させて頂きます

※この話は未遂という形で終わっています
 かなり尻切れトンボになってしましましたが、ご了承頂けた方のみ閲覧下さい
 なお、実際のバッカーノ!内の人物、出来事とは一切関係が有りません。



願わくば、この投下によって他の職人さんが降臨される事を…
530刀で切って、ハサミで斬って 序:2009/02/08(日) 23:00:28 ID:OOWyBhHS
―三男、ラック・ガンドールは語る。

「まず、フィーロに感謝ですね……不死者じゃなかったら確実に死んでましたから」

―次男、ベルガ・ガンドールは語る。

「どこかの組と抗争でもあったかと思ったぜ……実際構成員のほとんどは半殺しだったしな」

―長男、キース・ガンドールは語る。

「………惨かったな………」
531刀で切って、ハサミで斬って 1:2009/02/08(日) 23:01:00 ID:OOWyBhHS
「……さて、マリアさん?今日私が何を言いたいのか分かりますね?」
「だって」
「だってじゃありません」

いつものごとく、ガンドール・ファミリーではマリアがラックに説教されていた。
しかし、さすがに今日はマリアも頬を膨らませている。

「ねえアミーゴ、言い訳も聞いてくれないの?」
「いいえ、聞かなくても事情は分かってますから」

マリアはその日、いつものごとくカジノの踊り子兼用心棒として働いていた。
それが昨日、酒に酔った男二人がなんとマリアに手を出したのだ。

「いきなりお尻撫でられたり、胸触られたり、びっくりしたよアミーゴ」
「そこで二人を斬らなかった事だけは評価します」

その時は他の人間が必死に止めたおかげで、何とか大事には至らなかった。
しかし、その二人は数十分後にイカサマをしていた所を見つけられ、
結局マリアにやられる羽目になったのだが……。

「追い詰められて切羽詰まった二人が、懲りずにマリアさんを人質にしようとして、
 どさくさにまた胸を触った…と、事情はしっかり把握していますよ」
「ひどいと思わない!?もう私お嫁に行けないよアミーゴ!!」
「同情はしますよ、スロット二台とビリヤード台一基、それからバカラ台も一基、
 それにカジノの扉と壁の一部とシャンデリアをバラバラにしていなければの話ですが」

幸いその二人はガンドールのシマでイカサマを働く常習犯だったので一応大手柄ではあったのだが、
それを抜きにしても、いくら何でも被害が大きすぎる。

「カジノの被害総額が一体いくらになると思っているんですか?」
「そんなに怒らないでよアミーゴ、私これでも傷ついてるんだよ?」
「その後であれだけ暴れれば少しは気も晴れたでしょう!!」

ラックがテーブルを叩く。
日常茶飯事の光景に、思わず周りの人間達もクスクスと笑い出す。

「何ならカジノの損害はあなたの刀で支払ってもらいましょうか?」
「それはダメだよアミーゴ!!このムラサーミァはとっても大事なんだから!!」
「なら次からもう少し自重して下さい」
「う〜……」
「返事は!?」

どうやらさすがのラックも、今日ばかりは堪忍袋の緒が切れたらしい。
532刀で切って、ハサミで斬って 2:2009/02/08(日) 23:02:01 ID:OOWyBhHS
「へぇー、大変だったね」
「もう最悪だよ!!腹立つと思わない?チック」
「僕は結構頭に来てるけどねー」
「そう見えなーい」

呑気な会話を交わしてはいるが、今二人はチックの『拷問部屋』に居た。
といっても、今の所拷問は行なっていないため、意外に部屋は綺麗だった。
……壁や椅子に染み付いている赤黒い染みを無視すればの話だが……。
ちなみにチックは現在、お気に入りのハサミでイーディスから貰った花を適当に切っている最中であった。
銀色のハサミが心地良い音を立て、色鮮やかな花の茎を切断していく。
それを見ながら、マリアが思い出したように言った。

「そういえばさ、チック」
「何ー?」
「チックってセックスした事ある?」

チックのハサミが止まった。
手元が狂ったのか、赤い花の頭がぽろりと落ちる。
その花が机に落ちたと同時に、チックの顔が花と同じ色に染まった。

「無いけど…マリアちゃんは?」
「私も無いよ、でも今回の事件で少し汚されちゃった気分」
「ふーん……」

珍しく、チックの顔から笑みが消えた。
その顔を覗き込みながら、マリアが悪戯っぽく笑う。

「しない?」
「え?」
「ここでセックスしない?」

チックが何かを言おうと顔を上げた瞬間、唇に柔らかいものが触れた。
それが彼女の唇だと気付いた時には、チックは驚きの余り椅子から転げ落ちていた。
マリアがその上に乗っかった、必然的にマリアがチックを押し倒した体勢になる。
ようやくチックが口を開く。
533刀で切って、ハサミで斬って 3:2009/02/08(日) 23:02:53 ID:OOWyBhHS
「……マリアちゃん?」
「チック、大好きだよ」

マリアが、もう一度唇を重ねる。
しかも今度は舌を絡めてきた。
チックの口の中で二人の舌が絡み合い、首に回したマリアの腕にも力が篭もる。
そのまましばらくして、二人が顔を離すと二人共うっとりとした表情を浮かべていた。
           ノービオ
「問題無いよね?恋人だもん」
「うん」
「じゃあ服脱いで」

チックが服を脱ごうとすると、口元に微かに笑みを浮かべた。

「マリアちゃん、そのドレス切っちゃダメ?」
「ダメ!!このドレスお気に入りなんだから!!」

しぶしぶチックが、いつの間にか手にしたハサミを机に置く。
そんなチックを尻目に、マリアがドレスに手をかける。
後ろから聞こえてくる衣擦れの音に、思わずチックとマリアが同時に振り向いた。
そして肩越しに目が合った。
お互い背中を向けているため『前』は見えないが、二人共全裸である。
普段の踊りで鍛えられているのか、彼女には無駄な肉が全く無い。
滑らかな褐色の肌に、引き締まった腰、胸とお尻は少し小振りだが、それがかえって発育途中の少女のような印象を与え、
肌の色と相まって妙な色気を発している。
一方のチックも、マリアのように外で動くことは少ないが、それでも年相応の体付きをしている。
適度に付いた筋肉に白い肌、こちらも青年と少年の中間といった印象だ。
チックが眼を逸らすと、マリアも照れ臭そうに笑う。

「恥ずかしいね」
「うん、初めてだから」
「じゃあ来て、チック」

二人で床に寝転がる。
木の板がひんやりと冷たいが、何しろ拷問部屋にベッドやシーツがある筈も無く、仕方が無い。
今度はチックが上になり、もう一度口付けを交わす。
しっかりと口付けを交わしながら、チックの手がマリアの胸に伸びた。
534刀で切って、ハサミで斬って 4:2009/02/08(日) 23:03:27 ID:OOWyBhHS
「んっ……」

マリアの体がびくっと反応する。
チックが手を引くと、マリアが言った。

「続けて、チック」
「大丈夫?」
「うん、平気だよ」

チックの手が再びマリアの胸に触れる。
柔らかいが、弾力もある。
不思議な感触に、次第に手つきも慣れてきたのか、今度は先端を優しく指で摘んだ。

「あっ……!!」

マリアが一際大きな声を上げる。
今の声を誰かに聞かれたのではないかと、チックは内心ヒヤヒヤしたが、すぐにそんな事は頭から消した。
摘んだ先端を、優しくねじるように動かす。

「んっ…あ…、ひゃ…ぅ…!!」

マリアの目がうっすらと潤んでいる。
当然下も潤んではいるのだが……。
そんな彼女の綺麗な首筋に、チックは舌を這わす。
鎖骨の辺りも優しく舐めると、マリアの一層声が高くなった。

「はぅ…!!チック…くすぐったい……!!」
「とても綺麗だよ、マリアちゃん」

チックの手が、マリアの下腹部へと伸びる。
うっすらと生えた茂みの奥は、すでに熱い液体でトロトロになっていた。
少し悪戯心が芽生え、チックがわざと耳元で言う。

「濡れてるよー?」
「うぅ…恥ずかしいよ、チックぅ…」

マリアは、いつもの明るくノリが良い性格とはうって変わって、随分としおらしい性格になっていた。
そんないつもと違う彼女を見て、チックの興奮も昂る。

「マリアちゃん、行くよ?」
「うん、私の初めてあげるよチック」
「わかった、じゃあ僕の初めても貰って?」
535刀で切って、ハサミで斬って 5:2009/02/08(日) 23:04:03 ID:OOWyBhHS
扉の向こうでは、ガンドール・ファミリーの構成員達が聞き耳を立てて部屋の中の情事を盗み聞きしていた。

「……おいおい、マジでヤるのか?」
「ちくしょう、俺も混ざりてぇ」
「俺はパス、チックのハサミの錆になりたかねぇ」
「いやマリアを抱けるんなら、俺はあのサムライブレードで斬り殺されても悔いは無ぇよ」
「おい押すなよ、バレちまうだろ」
「我慢しやがれ、よく聞こえねぇんだ」

若干前屈みになってる構成員達の背後のドアが、突如大きな音を立てて開かれた。

「……何遊んでるんですか?」
「ラ、ラックさん……!!」
「な、何か用ですかい?」
「いえ、チックさんに仕事を頼みたいと思いましてね」

構成員達がギクリと体を震わせる。

「チックさんは、部屋の中ですか?」
「ああいや……」
「(……おい、お前言えよ)」
「(馬鹿野郎、言えるかよ!!俺にハサミの錆になれってか!?)」
「(でも今日のラックさん、機嫌悪そうだぜ)」
「(選べよ、ラックさんに撃ち殺されるか、二人に嬲り殺されるか)」
「何をこそこそ話してるんですか!?どきなさい!!」

ラックがつかつかと部屋に歩み寄り、部屋のドアを勢い良く開けた。

「チックさん!!仕事を……」
「「あ……」」

部屋の中は、今まさにチックがマリアに挿入しようとした寸前で時が止まっていた。
チックの反り返ったものが、マリアの秘所に押し当てられている。
ラックの目が丸くなり、思考が停止した。

「…あ…いや……、…そういう事なら別に後ででも……!!」

何事も無かったかのようにドアを閉めようとするラックだが、二人はすでに脱いだ衣服で体を隠しながら、自分の愛用の武器を手に取る。
銀色に光り輝く、日本刀とハサミ。
しかもそれが両手に握られ、ゆっくりとラック達に近づいて来る。

「……ラックさぁーん?」
「部屋に入る時は、ノックぐらいしなよアミーゴ……」
「ふ、二人共…落ち着いて下さい……!!」
「私、もう本当にお嫁に行けないよアミーゴ……!!」
「僕だって、このファミリーでこんな大恥かかされたのは初めてですよー……!!」
「いや…だから…、待っ……!!」

その日、ガンドール・ファミリーの地下アジトで流血事件があった事は、ごく一部だけの秘密であった。



糸冬
53662 ◆jXimdT9as2 :2009/02/08(日) 23:06:23 ID:OOWyBhHS
以上で投下終わりです。
エロシーンが少なくてスマヌ

追伸・自分の作品を見直してみたら、思いのほかエロシーンが少ない…。
    もっとスキルを上げねば…と思っていたりする。
537名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 02:06:38 ID:7iLT4wOm
GJJJJ!
そしてラック乙w
538名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 02:27:02 ID:xE0MP5MC
GJwww

チック可哀想だがラックも可哀想
539名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 11:35:16 ID:fB08wfIN
乙!
ラックさんwww
540名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:28:57 ID:2gQgFg7q
GJ!!

待ちに待ったネタが投下されて大満足だぜヒャッハァ!!
541名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 04:19:50 ID:71NOfJTB
GGGGGGJJJJJJJ
萌え過ぎて死んだこれ…。
542名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 04:53:32 ID:wCxh+gRz
>「うん、私の初めてあげるよチック」
「わかった、じゃあ僕の初めても貰って?」

この会話萌えた
543名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 19:06:03 ID:JiX9VuTy
その日のラックさんのラックはラックしてたんですね。
544名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 13:27:42 ID:Rmk19hl5
まず服を切っていいかどうか聞くところが変態チックでいいね!
545名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 00:37:55 ID:FOozD4Mo
最近ようやく近所の本屋がバッカーノも仕入れるようになって今完結編読んでるんだけど俺の中でクリリカがヤバい
546名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 11:57:03 ID:vzXnwgml
>>545
さあ、そのヤバさを形にするんだ!
547名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:35:54 ID:Gg7MEYR1
>>496
今からでも遅くない!書いたのを見せてくれ
そして俺をハァハァ言わせてくれ

でも個人的には潤の陵辱とかntrとかってのも読んでみたい気g(バルルルrrr
548名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 07:54:30 ID:TXX40mWS
ウワアアアア>>547が挽き肉に!
549496:2009/02/23(月) 21:40:43 ID:EiLWEt/0
頑張ってみる

陵辱かー読みたいな
だれか書いてくれガガガガガggggg...
550名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 04:08:07 ID:fF87F/x3
さて、そろそろ表紙の杏里さんの胸がけしからん事態になった理由でも考えようか。
551SAGE:2009/03/06(金) 15:39:37 ID:1/pi8+/g
表紙……胸の下に絡みつくネクタイがなんとも………ゴクリ
552名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 03:06:14 ID:c1HO/Cv9
非処女になったから
553名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 03:25:58 ID:sn7/jxuL
>>552
でも帝人からは童貞臭がするよ?
杏里いったい誰と…
554名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 12:19:33 ID:iQ5P6B75
帝人君の童貞臭さはきっと演技
555名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 02:12:00 ID:91StyJN5
帝人「昨日は杏里犯したぜ! 明日は正臣掘ってやる!」
556名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 08:02:40 ID:K0zb40H6
>>555
あのキャラ達に囲まれたらクラウザーなんてバンピーw
557名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 00:45:29 ID:fIQBetO+
アカネちゃんがいけないことされてる小説が読みたいです><
558名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 16:37:38 ID:jUoJe9yN
本スレで臨也と波江でイザナミっつた奴、責任とってこのときめきをどうにかしろ
559名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 17:24:41 ID:uvQ+jt5L
>>558
俺だわwときめかせてごめんなさい><
560名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 03:37:37 ID:769vt5P8
>>556
馬っ鹿、クラウザーさんが池袋に来れば本気出して世界破滅しちゃうだろ?
561名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 03:33:20 ID:uhsKyAaz
以下成田作品のキャラでファッキンガム宮殿使いこなせそうな奴議論
562名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 13:34:42 ID:T1415C9y
まさかの詩人
563名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 14:43:21 ID:TnNAZDwx
DS版買おうかと思ったが…
クレア×レイチェルとか、まさかのクレア×ラッド要素があるらしいじゃないか
クレア×シャーネが目当ての俺はどうすれば…
564名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 16:33:12 ID:GceDvRCl
あれは例外だろう、きっと
565名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 04:08:26 ID:RJQK3DgZ
まさかの要素はギャグで入れてるようなもんだ。
基本はちゃんとクレシャネだ。

と、クレア×レイチェル見たさにDS版買った俺が泣きながら通るぜ…
566名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 14:02:56 ID:gBzQauDg
>>564-565
そりゃそうか!トンクス!
あと、クレア×レイチェル好きに幸あれ!

と言うことで今度見つけたら買うわ
567名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 21:39:54 ID:MfdsJ/bJ
>クレア×ラッド要素があるらしいじゃないか
下手なボーイズラブよりよっぽどそれっぽいラストシーンだった
恐ろしい
568名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 12:49:29 ID:qCa17lli
>クレア×ラッド
あれは妙に自然な流れで吹いた。結婚してくれ!
これ以外にもDS版は成田が書いてないにもかかわらず
成田っぽい文章で成田愛されてるなあ…
569名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 03:32:35 ID:Cr9oFTJJ
特Q編には惜しみない拍手を捧げたい。すげえよあれ…

ところでカルジミールを女性化したらエロゲのツン年増ヒロインになりそうな気がする、とか
そんな話はここですればいいんだろうか
570名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 03:54:29 ID:fDWRByRC
いいと思う
571名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 21:26:26 ID:6K7ZtOib
成田キャラが闊歩するスレが落ちてたぜヒャッハァ!

ちなみに俺の脳内ではカルジミールは既に僕っ子で確定
572名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 06:28:52 ID:xOlHuNvD
げ、俺が規制されてる間に!

カルジミールは何がエロゲって「1対1ならそれなりに強いが大勢には弱い」設定
女性化向きだよな
573名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 23:51:12 ID:/eRXeuoK
管理人さん、最近全然音沙汰無いお・・・(・ω・`)
574名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 21:38:52 ID:a7ur6Fnw
針山さんのNo.37564X絹鎌さんつーのをふと考えた。

・・・奴は性の面でも無敵存在なんだろうか?それが問題だ
575名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 01:19:58 ID:8YB4a2uo
普段は駄目駄目だが命の危機がかかわれば一気に絶倫に…!
576名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 12:01:26 ID:PmVSt3fb
DS版バカ終わった
うわさのクレア×ラッドのED絵にビビッたが
ラッド×ルーアのキスEDに萌えた
何で絵が無いんだよ・・・
577名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 00:31:09 ID:XJh29gMt
臨時急行読み終えた

可愛いよシャーネ可愛いよ
578名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 23:59:58 ID:1d+xlGEP
>クレア×ラッド
あれは妙に成田っぽい文章とテンションで思わず噴いた。
DSスタッフはいろいろと心得てらっしゃる。

アニメもゲームも漫画も
成田の作品を心から好きな人が作ってて
成田は本当にスタッフに恵まれてるよ。
579名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 00:39:34 ID:ZdksKaV8
ゲームを安く手に入れたいわけだが・・・・どうすればいい?
580名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 01:09:27 ID:k8s/oWuF
ブックオフとかに普通にありそうだが
581名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 18:36:23 ID:inhfOPTk
ヤフオクにも大量に出てる
582名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 21:53:35 ID:LEghi8ZG
越佐読破した
潤がかわいくて仕方ないのだがどうしたらいいだろうか
583名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 23:21:48 ID:XQ9eqovT
>>582
ここに何か投下すればいいんじゃないかな
584名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 13:10:11 ID:KN9dkHA7
ほしゅる
585名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 23:05:01 ID:iC5pYls6
ほすあげ
586名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 23:53:37 ID:6xKHAx/p
誰か…話題を下さい…
587名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 03:17:48 ID:c8yu/F60
「ああ!悲しい!悲しい話をしようじゃないっスか!」
「止めろ、助手席くんな暑苦しい。バン広いんだから」
「ヨユーっスよ。PSPの無線LAN舐めたらバチが当たるっスよ?つか今集会所にいないし」
「無線LANの範囲なんか知らねーよ」
「見てくださいよこの双剣!チェーンソー二本とかマジ潤ちゃんはいってんじゃないスか!」
「聞けよ。ていうか誰だよ潤て」
「だのに!俺最初黒人アフロなブラザーで始めちゃったから潤ちゃんプレイできないんスよ!せっかく目隠れな髪型もあるってのに!」
「それ、皆でやるゲームじゃねーのか?」
「今更始めて他の猛者と渡り合えるわきゃないんスよ。これはトライに備えてるんス」
「わけ分からん」
「あ。新しい拷問思い付いたっス。鶏小屋にぶちこんで戦わせるんスよ、名付けて怪鳥大発生」
「拷問ネタは小説からじゃなくていいのか?」
「ん、そっスね……じゃあドルイドさんネタと言うことで。もしくは、法政創作ゼミネタで」
「創作ゼミ?」
「古橋、秋山と遅筆作家を量産しているゼミなんス。定額給付金の書類を奪って書かせない!っていう拷問なんスけど」
「みみっちいな」
「うおおお!カブレライトGETっスよ!」
「……もう、黙ってゲームやってろ」
588名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 10:08:22 ID:9Gr+3pKV
こんなネタは既出かなぁ

リカルド坊ちゃんには
アハンウフンな情報も入ってくるから耳年増で
普段は気にしないんだけど
なんかこうクリスには見栄はっちゃうとか
そんなリカルドわいいなとか思いつつ
あれってことは僕らのコレはシャムに筒抜け?まぁいっか

みたいな
589名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 22:11:22 ID:+CoHhjHz
>>588
さあ、早速それを書いて投稿するんだ
というかぜひお願いします

クリス×リカルドは2作保管庫に投稿されてるから見てみれば

590名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 15:45:18 ID:Gau7DhAc
うおおデュラ6にむけて5を読み返してたら激しいヴァローナ萌えが来たぞ!
ヴァローナかわいいよヴァローナ
本の知識があるからエロ用語やエロ画像には
眉ひとつ動かさないだろうヴァローナかわいいよ
無表情で淫語を口に出すことはできても
実践したことはないであろうヴァローナかわいいよ
最初は無機質な片言日本語でリードしようとするのに
初めての感覚に動揺してロシア語の少女口調で泣きじゃくったりするとかわいいよ
591名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 23:03:36 ID:ZGjySEKb
デュラ新巻表紙がかなりキた件
592名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 23:58:20 ID:NAZQyVWL
デュラ五巻が待てども待てども全く近所に入荷らない
だから六巻が入荷しても読めない
593名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:11:37 ID:56k4B7/w
つ通販生活
594名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 01:28:36 ID:Q415nt8H
デュラアニメ化ひゃっはあ!
595名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 10:57:21 ID:sCXPrh4N
デュラ5で静雄とトムさんの彼女ができるとかできないとかの会話のあとに茜ちゃんが出てきたからもしかしてこれはフラグ?と思ってしまった
普通に考えてないよな
596名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 13:06:35 ID:nQ5O4EEw
>>595
静雄の怪力×ロリだと文字通りぶっ壊れそうで怖い
…ハッ、これはもしや押しかけロリによる逆レイプフラグ…!
597名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 21:42:47 ID:E6vA6Vjj
静雄の相手出来るのサイモンしかいないだろ
598名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 01:50:03 ID:Sz1wBfrT
茜ちゃんが静雄並みに丈夫だったら平気じゃね?
その前に歳の差的にないか
599名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 02:40:37 ID:gEXinX6a
静雄意外とまともだしなぁ…

>>597
アッー!
600名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 11:02:40 ID:X1O1pbv2
解禁!

静雄てめえ両手に花かよ顔貸せいやごめんなさい貸してください――!
601名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 15:23:57 ID:I6v9GCB9
それにしても相手が相手だし静雄がその気になるんだろうか
ヴァローナも茜ちゃんも良いキャラなんだけどな
602名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 13:08:30 ID:zMJ/M/r5
なに、ヴァローナが襲うに決まっている
603名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 01:50:57 ID:T8434qgc
そして返り討ちに
604名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 02:30:53 ID:/FuBtBd+
静雄が相手だと戦闘的な意味に聞こえるwwww
605名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 15:05:49 ID:T5xHyHl+
「大きくなったら静雄お兄ちゃんのお嫁さんになるの!」的なことになって欲しいけど
茜ちゃんはもう、そんなこと言う歳でもないか…
606名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 00:31:35 ID:FwrP9yzB
保守
607名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 21:08:53 ID:Ra/7iJ2t
あれ、ていうか俺の中だと、グラハム×シックルは結構王道だったんだが、
やっぱ俺がおかしいのか?
608名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 22:08:16 ID:EjDEysKD
グラハム×シックルは大好きだが
グラハムが何かしようとする前に長ゼリフたれて
シックルに蹴りを入れられる図しか思い浮かばない・・・
609名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 12:55:17 ID:6VGU4Pf3
別に嫌いじゃないけど>>608みたいな所しか浮かばないし
シックルなら詩人との組み合わせの方が好きだ
610名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 13:17:46 ID:l1re6Sd0
詩人とグラハムのコンビが好きだ、いや×じゃなくてね
611名無しさん@ピンキー:2009/07/22(水) 13:24:06 ID:+WA4f7+P
グラハムとシックルか 興味深いな
612名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 07:24:28 ID:/g42qIbk
グラハムとシックルは結構メジャーだと思う


とスパイク×ナタリーが好きな俺がぼやいてみる
613名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 14:01:35 ID:JU4YYMk9
>>609
いろいろな意味で相手と目を合わせられない詩人と男前なシックルの
いい年して何やってんだ的なほのぼのラブコメだと…?
614名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 21:48:46 ID:i9ck8zZ7
すごく見たいが詩人が蹴られる所しか思い浮かばないw

詩人、グラハム、フィーロ、クリスあたりは
女が積極的にならないと始まらない気がする
615名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 00:36:46 ID:JP9JAvX7
積極的なエニス……ゴクリ……

あと>>613すごくいいとおもいますもう読んだだけで胸がきゅうううんってなったよ!
616名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 03:51:50 ID:o4oBazbb
グラハムやクリスは適当に女遊びしてるんじゃね?
617名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 10:24:47 ID:VgqK7A+p
クリスには超耳年増なリカルドがいるから大丈夫だろ
618名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 14:30:22 ID:jiracHZM
積極的なエニスにカッとして一晩でやってしまった。今は反省している。
肝心なとこ書いてないので、そのへん了承して読んでください。



「フィーロ、久しぶりに飲みませんか?」

 妻のそんな声が聞こえて、フィーロは書類から目を離した。キッチンとの間
の壁から、エニスが顔だけ覗かせている。
 久しぶりにバカップルがやって来ているので、昼間仕事に集中できない。そ
れで家に持ち帰っているというわけだ。まだ終わりが見えるには遠かったが、
急ぐ必要があるわけでもない、フィーロはうなずいた。

「ああ、いいな。家で飲むのは久しぶりだ」
「用意しますね」

 エニスはそう言ってキッチンに顔を引っ込めた。子どもじみたそのしぐさが
なんだかおかしくて、こっそり笑った。
 仕事部屋と変貌していたリビングを適当に片付ける。といっても面倒なので、
書類を重ねて隅に寄せ、ソファにおいていた荷物を床に落とすだけだ。酒瓶と
グラスとチーズを持ってきたエニスが文句を言いたそうに顔をしかめたが、気
にしないことにする。

「それ、うちにあったやつじゃないよな」

 エニスの注意をそらそうと、フィーロは酒瓶を指して言った。自宅でストッ
クしていたものではなかったから、単純に興味がわいたためでもある。

「アイザックさんとミリアさんからもらったんです。また、どこかで無茶な方
法で手に入れてきた物みたいですけど」

 バカップルの数々の伝説――チョコレート泥棒、時計泥棒、携帯電話泥棒な
ど――思い出し、フィーロは笑った。

「詳しくは聞かないことにしよう」
「…………その方がいいんでしょうね」

 大体の出来事があの二人に関わって、あの二人が発端となって起こるのだ。
さすがのエニスも苦笑して息をついた。

「開けますね」
「俺がやるよ」

 エニスの手から瓶を奪って栓を抜き、その瞬間の芳醇な香りを楽しむ。童顔
で酒を断られることもあるが、それでも百年を生きてきた不死者で、長い時間
で数多くの酒を楽しんだ。その経験が、これはいい酒だと訴える。フィーロは
瓶をくるりと回してラベルを確認した。銘は大したことない、安酒だ。

「? なんかおかしいな」
「二人が盗ってきたものですよ」

 だからなんでもあり得ると、続く言葉は言わないで、エニスは氷の入ったグ
ラスを並べた。フィーロはそれもそうかと納得し、グラスに琥珀色の液体を注いだ。

619名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 14:31:42 ID:jiracHZM
「じゃ、乾杯」
「今日もお疲れさまでした」

 軽くグラスのふちをぶつけ合って、一口含む。その途端、むせそうになった。
思っていたより、ずっと濃い。度数はいくつだ、と飲み込みながら考えた。だが。

「うまいな」
「……ですね」

 エニスも驚いたのか目を丸くさせながら、ほう、と湿った吐息をついた。も
う一口飲んでから、フィーロは続ける。

「うん、やっぱりうまい。あいつらの無意識でいいもの掴んで来る才能には、
誰も勝てないな」

 エニスはうなずき、グラスをあおる。ごくりと喉が上下するのをなんとなく
眺めながら、フィーロは独り言のように呟いた。

「……あいつらが持ってきた酒っていうと、百年前を思い出すな」

 すべての始まりとなる事件が起こった百年前、1931年。出会った時の妻を思
い出し、フィーロは懐かしく目を細めた。
「…………そうですか?」

 こつん、と音がして、見れば現在の妻が飲み終えたグラスをテーブルに戻し
た音だった。

「ペース早いな……エニス」

 もう一杯注ごうと手を伸ばすと、その腕をエニスが掴んだ。常にない出来事
に驚いて、フィーロはまじまじと妻を見る。少し、目の焦点が合っていなかった。

「……エニース?」
「お酒っていうと、やっぱり私、五十年前を思い出します」
「五十年?」
「……教会でお酒を飲んだのは、初めてでした」

 あれか、とフィーロは思い出して顔をしかめた。一世一代のプロポーズと結
婚式、乱入者にめちゃくちゃにされる式、悪ノリする構成員や友人たち、血ま
みれになった教会と、二次会と称してふるまわれた酒。

「なんであんなことを……」

 忘れたいのに、と思いながら呟くと、ふと、エニスはやわらかい笑みを見せ
た。それはまるで、あの日の夜見せてくれたような笑顔で、胸が締め付けられた。

「あの時、フィーロは、みんなの前でこうしてくれましたから」
「え? どう……」

 腕を掴んだまま、エニスはぐっと身を寄せて来て、フィーロは思わず身体を
後方へのけ反らせる。無理な体勢は長く持たず、すぐにあおむけに倒れた。そ
れに覆いかぶさるようにエニスは更に身を寄せて、フィーロのもう片方の手も
掴んでしまうと唇にキスをした。
 あまりのことにフィーロは動けない。目を瞬かせながら、目の前にある形の
良い額と長いまつげを見るしかなかった。
 それは結婚式でしたような軽いキスだったが、時間はずっと長かった。どち
らかのグラスの氷がからんと音を立てて溶けて、その時ほんの少しだけ唇が唇
から離れた。
620名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 14:32:30 ID:jiracHZM
「エニス……」

 瞬間を逃さずにフィーロは妻の名を呼んだが、何と続ければ良いか分からず、
刹那迷って、挙句こう言った。

「……酔ってる?」

 焦点の合わない瞳に、ほんの少しだが上気した頬、喉が熱くなる上等な酒。
エニスは熱い息を吐いて、ほほ笑みながら答えた。

「そうかも……知れません」

 そしてまた唇を寄せる。それは深いキスだった。恐る恐る舌が侵入ってくる。
同じ酒を飲んでいて、互いの口の中は同じ味だ。どこからどこまでが自分のそ
れなのか分からない。唇の端から思わず息がこぼれる。それでも唇は重なり合
わせたまま放さない。舌が重なった時、エニスの肩がひゅっとすくんで、
フィーロを拘束する力が緩んだ。
 その瞬間に、フィーロは逆に妻の細い手首をつかんで、妻をソファの背に沿
わせるように体を反転させた。二人の上下が逆転し、エニスは驚いて目を丸く
している。

「エニス、酔ってるのか?」

 もう一度同じことを、先程とは逆に妻を見下ろしながら尋ねた。エニスは
フィーロの視線から逃れるように顔をそむけて、こくりと小さくうなずく。

「…………そうです……」

 唇ではなく、額を重ねた。ごつんと固い音がして、エニスは思わず痛いとぼ
やいて夫を見る。フィーロはおかしそうに笑っていた。

「嘘だ」
「……どうして」
「俺の知ってる百年のエニスは、あれぐらいじゃ酔わない」

 百年の重みが、すとんとエニスの胸の中に落ちてきた。頬を膨らませようと
したが、笑ってしまうのを止められなかった。

「ごめんなさい」

 笑いながら嘘をついたことを謝ると、フィーロは首を横に振った。それから、
迷っているように首をかしげながら、エニスの額に優しいキスを落とした。つ
いばむような、一瞬で離れて行くキスだった。
 それでも彼が自分からそうしたのに驚いて、エニスはまじまじと夫を見上げ
る。赤い顔は、酔っているのではないと知っていた。

「あなたは……」

 ぼんやりつぶやく。

「あなたは、百年一緒にいても、まだ違う顔を見せてくれるのですね……」
621名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 14:34:28 ID:jiracHZM
 不死者の、ホムンクルスの、終わりのない長い長い生で。こんなに何度も
違う顔を見せてくれる。

「エニスこそ」

 と、フィーロは笑った。

「エニスが嘘をつくなんて思わなかった」

 エニスは少し迷ってから答えた。

「あなたに……したくて」
「へ?」

 口ごもったのはよく聞かれたくなかったからなのに、聞き返してくるのは無
神経だと少し思う。主に対してそんな感情を持っている自分が、人間のようで
少し可笑しい。おかしさついでに、はっきりと口にした。

「あなたに、キスしたくて」

 驚いた顔丸出しの夫が、またおかしい。そうだ、こんな風におかしいから、
楽しいから、だからこの人と結婚したのだ。主だからではなく、好きだから。
 上半身を持ち上げて、キスをした。目を瞬かせているこの人へ、この気持ち
を伝えたくて。

「フィーロ」

 夫の名前を呼んでみる。驚きの冷めやらぬ夫へ、テーブルの上のグラスを指さし。

「今度は、あなたが酔う番ですよ」

 だから、どうぞとささやいて。エニスは柔らかくほほ笑んだ。

 それはまさに、結婚式の夜に見たあの笑顔で。
 ああ、俺はもうずっとエニスに酔ってるんだと、そんなことを考えながら、
フィーロは深く身体を沈めて、妻と寄り添った。





 後日、そのやり取りをこっそり聞いていたチェスによってマルティージョの
面々に知れ渡り、地下でこっそり卒業おめでとうパーティーが開かれたことを、
エニスだけが知らなかった。
622名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 14:35:02 ID:jiracHZM
ごめんね。エロがなくてごめんね。
書こうとしたけど最中はかけなかったよごめんね。
書いてくれる人いたら書いてね。
百年百年言ってるけど02以降30年かかるってわけじゃなく、なんとなく区切りがいいからだよ。
まあ30年かかってもいいと思うけど。
623名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 16:54:50 ID:ENF4XIln
>>622
うわあああありがとう!!!
エニス可愛すぎて鼻血吹いた!
624名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 01:32:05 ID:JBDT1byy
>>622
GJ!!
いいもん読ませてもらった。
625名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 02:30:09 ID:WQmKHAw6
おお、久々に職人が!
ありがとうです、GJ!
626622:2009/07/27(月) 19:01:08 ID:IjDIKFxf
冷静になってエロの部分(エニスがフィーロの服脱がすとか)書いてみたんだけど、
明日試験だから書き上げられないよ。ごめんねごめんね。そのうちね。
627名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:18:17 ID:/GzmSP7S
せっかく臨也という「お代は体で」って超ベタができる奴がいるのに相手がいない
628名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:28:06 ID:JvH/3Nfe
>>626
待ってるよ。試験がんばって。
629名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 01:26:07 ID:Xevusi2J
>>627
浪江さんがいるじゃないか!

そして>>622GJ!
続きも超期待してる!!
630名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 20:29:39 ID:YIhMIZNQ
やっぱ臨也×波江だろ…。6巻の最後の絵をみてもよ
631名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 02:49:34 ID:Dsy4Z+2k
デュラといえば……

まえにあったふたなり罪歌の如く帝人が掘られたりするんだろうか?
632名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 00:43:32 ID:fMV2gScQ
>>626
GJ
待ってるぞ。試験頑張れ!!

夫婦って…いいもんだな…
633名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 19:25:43 ID:6oilzm3A
夫婦と言えばデュラ6巻スタッフロールの絵を見ると挿された蚊帳の外と奈倉さんは何となく倦怠期突入した夫婦っぽい

アレきっと死んでなきゃ看病して貰うんだろうなあ良いなあ俺も刺されたいなあ
634名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 00:37:46 ID:Pq4gRpdX
保守
635名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 01:32:15 ID:0yC0ta80
636名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 00:54:14 ID:L0PfzoiV
デュラ六巻読んでなんとなく思ったんだけど、静雄って非童貞なんだろうか。
637名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 08:47:57 ID:fPvNKduj
サイモンくらいじゃないと相手出来ないだろ
638名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 22:22:08 ID:NUacDg8E
静雄を相手にしてなんとかなりそうなのって、セルティぐらいじゃないか?


……おや、誰か来たようd
639名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 04:03:03 ID:pTb9Xk6S
「喋らない」か「自衛できるくらい強い」かのどちらかなわけだから、
セルティ以外ならたとえばシャーネとか

ああ、でもデュラの時代には残念ながらバbくぁwせdrftgyふじこlp;
640名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 21:01:49 ID:QHh/7SCg
静雄×シャーネ…だと…?
641名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 22:42:56 ID:Ft96W70J
クレア大激怒じゃねーか
642名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 07:18:17 ID:Q1q7o1aP
クレアと静雄の戦いに巻き込まれて街一つ壊滅必至だな
643名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 18:41:01 ID:Y9oqM8dT
>>642
街一つで済めばいい

万が一決着が付かずに、三角関係が続けば
二人の知り合いも『とばっちり』『八つ当たり』という被害が・・・
644名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 22:28:26 ID:OTFw2veQ
お前等、その前にサイモンとセルティが阻止するのを忘れるな。
あと、某住所不定無職さんが高みの見物で高笑いするぞその展開。
645名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 09:53:54 ID:I2ZX5Kg/
ちょっと面白そうに思えてきたじゃないか
646名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 15:01:13 ID:LVswEPUg
静雄は茜ちゃんとフラグ立ってるっぽいけどどうなるんだろうか
647名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 15:29:56 ID:3BgTcYrW
ぜひそうなって欲しい
クリスとリカルドといい、歳の差カプ萌え過ぎる
648名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 22:40:02 ID:/7FSmzg+
成田作品のカップルってだいたい付け入る隙が無い気が
アイザックとミリアはいつ子作りするんだろうなあ……数世紀先?
649名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 22:49:31 ID:ubrg91i5
静雄はヴァローナともフラグ立ってるよな。
茜ちゃんもヴァローナも好きだから次巻が楽しみ過ぎる。

ところで個人的にシューターって萌えるんだが、
男女どっちなんだろう。というか、性別あるんだろうか?
調べたけど分からなかった……
650名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 00:03:13 ID:3OQM7m9j
性別バイクで良いよ
651名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 00:46:13 ID:OIwOcOhH
あんなかわいい子が人間のはずが…
652名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 17:03:01 ID:KC3OzjFa
それ以前にうm

ん? なんだこの足音。ひづめみたいd
653名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 15:08:51 ID:foqGDr0h
あ、ああ、あ
654名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 23:00:57 ID:9jefSKVe
誰か白バイ警官隊の人呼んでー!
655名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 04:25:58 ID:W5x10Yw2
デュラハンが女って設定が多いから馬もメスだと思い込んでいた


静雄と茜ちゃんに萌えたから何か書こうと思ったけど
静雄が常識人だから何もできない
656名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 12:10:26 ID:LavyHwGO
静雄×茜ちゃんか…
6巻出たばかりの頃にたぎって仕方なかったから
16歳になった茜ちゃんとの初めて物語妄想したことならあるけど
それもちょっとアウトかなぁ
657名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 16:48:16 ID:EB6yrVk0
茜ちゃんが16になる頃は静雄三十路だな
想像できない
658名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 01:22:59 ID:SrPXrcnn
アルコールとか摂酒させれば常識人が常識人じゃなくなる位の超展開でも許されるよ!
659名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 02:08:01 ID:VSuFvPn/
常識がぶっ飛ぶほど酒飲んだ静雄が茜ちゃんと一緒に居るってどんな状況だ…
駄目だ、自分の妄想力が足りない。
でもヒントをありがとう>>658
660名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 09:37:26 ID:W+vQzhFG
でも静雄の常識が吹っ飛ぶだけ飲ませたら腕力のリミッターもカッとされて
結局元の木阿弥じゃ……(つご都合主義)
661名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 17:35:20 ID:LtPux+38
成田作品全部読み終わった。

スーパー成田大戦とかあったら楽しそうだなあ…。
レリック最強すぎるけど、クレアとか静雄ならなんとかしそうだし。
662名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 20:24:28 ID:uGg1Xrsc
>>661
はいはい、どうせ無限成長のNo.37564のせいでゲーム化とか無理ですよ。
663名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 03:05:57 ID:CYVozkBE
だが格ゲーならどうだろう、37564は死なないけど命にかかわらなければ負ける可能性がある!…かもしれない。
664名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 06:02:43 ID:wEaeaefP
ブラックホールさんがアップを始めました
665名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:51:54 ID:T7uyIrz4
何スレw
666名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:25:34 ID:wEaeaefP
ブラックホールさんは成田がインフレ防止のために造りだした最強キャラだからな
667名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 09:00:42 ID:7xuJ71m9
>静雄×茜
茜ちゃんが積極的になれば…!

変態さんにいたずらされる茜
それをシズちゃんが助けて送り届けようとするものの
さっきまでの感触と恐怖でまだ帰りたくないと言う
仕方なしにカラオケとか行って時がすぎるのを待つがそこに茜が
「お兄ちゃんに触られてる方がずっといい」だの「上書きして」だの言い出して
シズちゃんもまあそれで落ち着くんならと流され
最終的には指でいかされる

ぐらいまで妄想したけど何このキャラ崩壊
しかし静雄×茜ちゃんは読みたい
655頑張ってくれー!
668名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 11:17:20 ID:Jse9bqZC
ちょっと弄るだけで殺しかねないから処女に腰振らせるシズちゃん
669名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 22:06:47 ID:K0PFbKQ9
んなこといったらクレアだってシャーネ殺してしまうんじゃないか?
670名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 22:34:39 ID:LdNEGRny
>>669
クレアはまだ、手加減というものを知っている。
静雄はやっと出来てきた? そんな感じ。
671名無しさん@ピンキー
37564とシルクの絡みはまだか。
つーかヤってるよね、あの二人。