【作品を投下される職人さんへ】
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新規ページの作り方
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編集の仕方(SS本文の修正も同様)
E:各SSリストを開き、そこで「編集」から「このページを編集」をクリック
F:下に出てくる文章の適当な箇所に
-[[作品タイトル(ページ名)]] と入れる。
G:プレビューを見て問題なければ「投稿」して終了
何か失敗するかどうしても無理そうなら、そのときに言ってくれれば誰かしら対処しますのでご安心を。
乙です!
スレッドが立ちましたので、こちらに投稿させて貰います。
【注意事項】
・圭×詩 モノです。
・性交シーンまで非常に長いです。
・全体でも性交の描写は多めではありません。
以上。
初めは些細な好奇心だったと思う。
そりゃあ俺だって年頃の男子なわけで。
同じ年代の女の子が――ここでレナたちは対象外とする――どんな生活をしてるか気になるのだ。
別にいつご飯食べてーとか、いつ風呂入ってーとか、そんなんじゃなくて。
あぁ、もうだから。彼氏とか作って、恋愛に身を注いだりするのかなって話だ。
興宮の学校に行っている詩音なら。男女の壁を越えて友達の輪が出来てしまう、雛見沢に住んでいない詩音なら。
そんな思いに駆られて、詩音に俺は「詩音って彼氏いるの?」って質問をしていた。
俺にとっちゃ、別に詩音に彼氏がいようがいまいが、関係ないことであった。
沙都子の面倒を見る良き姉のような存在。その為に毎日うちの学校まで来るのだから、俺は彼女を仲間と疑わない。
それでもどうも、興宮は雛見沢よりもはるかに進んでいるイメージがある俺には、俺のような歳でも恋愛をするのか疑問に思っていたのだ。
詩音は少しの間俺の顔を見つめて、そっと視線を下に落とす。
ちょっとだけ考える仕草をしたのだが、「イエス」か「ノー」しかないはずの質問に、なんで考えるのだろうと、俺は疑問に思った。
「好きな人――――はいますよ」
少しだけドキリとする笑顔を見せて詩音は言う。
きっとこれって『片想い』ってやつなんだろうなぁって感想を持ちつつ、俺は更に深追いを敢行した。
「どんな奴なんだよ、サッカー部の部長とかか?」
それ圭ちゃん、マンガの読み過ぎーって突っ込みを入れられて、詩音はまた無言で目線を俺から外し、何もない正面の空間を見つめる。
いつの間にか表情が、笑みと言うよりかは、哀愁のこもった顔となっていた。
「サッカーじゃなくて野球やってましたけど……」
咄嗟に浮かんだ、某超究極甘党のニキビ坊主の顔を頭の中で消しつつ、詩音の続きを待つ。
「圭ちゃん……、悟史くんって知りませんか?」
「悟史……。あぁ……」
確か魅音が部活で使う推理ゲームのカードに、『悟史』と書かれているのを俺は思い出した。
まだ部活に入って数日のこと……。
綿流しも終わった今となっては、かなり懐かしい気もする。
だって綿流しの日は俺の人生で、最も濃密な一日だったのだから。
思えば、あの日を境に俺を取り巻く環境――――、いや、魅音を中心として何かが変わった気がする。
最近どうも魅音が俺を避けるようになったと言うか……。
対照的にレナたちが急に、俺と魅音を残して帰ってしまったりだとか。
驚いたのは園崎本家から直々に、俺へあのばかでかい屋敷に招待されて夕食を馳走になったことだ。
あの時の茜さんとお魎ばあさんは上機嫌だったな……。
まさか未だに、委員長の話の勘違いから始まった、俺と魅音が結婚するとかなんとかの話を引きずってるのだろうか。
「悟史って、沙都子の兄ちゃんだよな。転校しちゃったとか聞いてるけど、へぇ……じゃあ遠距離恋愛ってやつかぁ」
「遠ければまだ……、救われるんですけどね……」
え?、と俺が聞き返しても、詩音はそれ以上口を開かなかった。
どうやらあまり聞かれて欲しくない想いだったらしい。口は災いの元。これ以上聞くのは危険なのだろう。
口先の魔術師はこれ以上の詮索をやめて、詩音と共に彼女のマンションへと無言で歩き出した。
圭ちゃんに送られてマンションへ戻った私は、ひどく不機嫌となっていた。
理由は……分かるんだけど、何で不機嫌になるか、その過程が分からなかった。
最近流行のブラックボックスってやつなのかなぁ、と思考を巡らせる。
AがBになるのは分かるんだけど、どうBになるかが分からない。
「ハウなんだよね、ハウ」
と、傍目には分からない独白をして、私は枕に顔を埋めた。
遠ければ救われる、と私は圭ちゃんの前でぼやいた。
それは『諦める』とか『どうしようもない』と言う気持ちが生まれるからだ。
会いたいと思っても、私とそのカレとの距離という問題が、私の中で決定打となる。
手紙を書けばいいだろうし、電話だってかけられる。
――――だが、私は別に会えない訳じゃない。
訳じゃない、なんて困難さがあるんじゃない。雛見沢に行けばすぐに会える。
だけど手紙を書こうが、電話をかけようが、悟史くんはなにも返事をしてくれない。
私は話しかけることすら許されておらず、ガラス越しに眠る悟史くんを見つめるだけ。
見つめるだけ。と言うのがどれほど苦しい感情なのか、他の人はご存じなのだろうか。
一日何も飲んでいない人の目の前に、コップ一杯の水があるとしよう。
あなたは卓袱台の前で正座し、そのコップを眺めて乾きを潤す想像しか許されない。
これならば無い方がまだ意識しないで済むのに。
しかし一度存在が目の前にあることを知覚してしまったら、目をつぶってもコップは消えてくれないのだ。
「圭ちゃんのバカぁ……」
傷を掘り返されて、かさぶたさえ出来かけていた私の気持ちは、再び落ち込んでしまった。
こんな時の対処法を…………、私は既に学んだ。
私は自分の居間の扉を開き、玄関の所で靴を履く。
鍵は持たない。そんな時に行く場所と言えば、私にとって一つしかない。
玄関を出てたったの数メートル。私の付き添いを任されている、葛西が住んでいる部屋のチャイムを鳴らす。
「葛西―、詩音―、開けなさーい」
静かな物音が鳴ったと思うと、葛西は躊躇もなく扉を開けて私を見据える。
疑うことを知らないのかこいつは。と思っていた時期もあったが、疑われても葛西との交流が面倒になるので大いに結構。
むしろ既に夜の十時を越えているのに、普段来ているダークスーツを未だ纏っていることを、私は結構としてはいけない気がする。
「詩音さん……、何のご用ですか」
低く芯の通った声は相変わらず。
最近こうやって部屋を訪問するのはなかったので、サングラス越しで少し戸惑っている目をしているのに違いない。
…………そう言えば、こいつはもしかして部屋にいるときもサングラスをしているのか?
「んーちょっと相談がね。聞いてもらいたいことがあってさ」
承諾の返事も聞かないまま、私は葛西を押しのけて靴を脱ぐ。
ある意味暴挙ともいえる行動にも葛西は無言で私を通す。
不満さえ覚えるはずだろうに、彼は本当に私に尽くしてくれている。
やはりかあさんの面影を、私に抱いているのだろうか。
それはショットガンを使いこなす裏の顔の、更に深いところにある葛西の顔のような気がした。
「それで詩音さん、相談とは」
部屋の主であるはずの葛西が立ち、半ば不法侵入の私はフローリングが剥き出しの居間に座る。
私がソファに手を差し伸べると、葛西は一礼してから腰を落とした。
「葛西に正解を言ってもらいたいんじゃないんだけどね」
そう、最初に前置きしてから、私は今日の圭ちゃんとの会話。そして自分の心の不甲斐なさを語る。
感情的にならないよう冷静に、あくまでも淡泊に私は言葉を続ける。
葛西は殆ど圭ちゃんのことを知らないに等しい。だから私は本当に解答が欲しいのではない。
この問題は1やエックスからなる数学の問題ではなく、多種多様の返答がある道徳なのだから。
時間にしては数分程度のことだったと思う。
それでも私は、一時間以上もやもやとして頭にくる原因が、すっきりとした感覚を覚えた。
ストレスは溜めるからこそ不快の根元となる。発散さえすれば、何も恐れることはないのだ。
その発散の仕方が、私はただ平和的なだけ。学んだ、とはそう言うことだ。
葛西は一度も私に相槌をせずに、じっと私の方へと顔を向けていた。
頷きもせず、顔をしかめたりもせず、至って中立の立場で私の話を聞いているようであった。
私が話し終わって、カーテンも閉まっていない窓の奥を見始めても、葛西の口が動くことはない。
数分は経ったと思う。
葛西は詠うように喋り出した。
「私はどんなことがあっても、詩音さんが選んだ道を支持します」
それは姫に仕える騎士のような忠誠心。
「間違った道であるなら諭しはしますが、それでも詩音さんが選ぶなら私は従います」
それは主人に仕える執事のような冷静さ。
「詩音さんは考えすぎな面もあります。でも今のあなたには一人で考えるのを許さない友人がいるのでは」
それは村を見守る神のような荘厳さで、葛西は口元を弧の字に和らげるのだった。
あなたが話す相手はもう私ではない。この興宮にあなたが居る意味などない。
重厚な葛西の声が耳を通して脳に行き渡り、凛と響く意が私の心を満たしていく。
壁に掛かっている時計を見る。
短針は10、長針は4を指していたが、私は雛見沢に出発する準備をするため立ち上がった。
「葛西、今から車を出せる?」
「承知」
向かう先は…………園崎家に居る園崎魅音のもと。
お風呂から出て上がり気味の体温を、初夏の夜が優しく包み込む。
未だ残るすねの擦り傷をさすりながら、私は三日月の月光を庭先で浴びていた。
家事手伝いの佐智子さんが置いていったスイカには手をつけず、ただただ眠気が来るのを待つ。
最近はこうやって呆然と風景を眺めるのが多くなっていた。
受験生であるのだから、実を言うとうかうかしていられないのだが、やはり私に勉学は向いていないらしい。
やる気を起こそうとしない、ってのは本当受験生失格な態度だと思う。
「圭ちゃんに教えてもらった方がいいのかなぁ……」
どうなんだろう。それは充分圭ちゃんとぎくしゃくした――――否、ぎくしゃくさせた関係を修復する手段になるだろうか。
最近の私はとにかく変だ。
部活中でも圭ちゃんと目が合うと、体温が上がってしまう。
圭ちゃんが私の弁当に箸を伸ばすことも気になって。
そして圭ちゃんがレナや沙都子と世間話するのさえ、圭ちゃんを許し難い気持ちになる。
だから私が何かしらの行動をすればいいのに、私が一方的に避けてしまって圭ちゃんも最近は自分から話しかけなくなった気がした。
別に明日から劇的な変化を望んでいる訳ではないのだ。
ただ、綿流しの前のように普段通り接せればいいだけ。なのに私は踏み出すことを躊躇ってしまう。
「本っ当、私は不器用だわぁ……」
神にでも報告するように独り言を呟いてみるのだけど、だからって慰めてくれる何かが居るわけではない。
「そうですね、お姉は正真正銘の不器用な女ですよ」
「え? へ? 嘘」
おいおい待て待て。たかが地方の村レベルで広い家に遊びに来るほど、神様って気軽な存在なのか。
いや、むしろ私をお姉って……。あぁ、そうだ。混乱するな園崎魅音。
私はこの声を誰よりも知っているではないか。
「あんった、そこでなにしてるの!?」
婆っちゃに聞こえない程度の怒鳴り声で私は侵入者に声をかける。
詩音は庭の奥の草むら、もとい幼い頃から使っている抜け道から姿を現した。
「はろろーん、お姉、なにたそがれてたんですかぁ?」
「あんたこんな時間に何で来るのよ……、もうちょい早かったら婆っちゃと鉢合わせてたよ」
お風呂に入るまで私は、そこの縁側で婆っちゃと座ってたのだから、もしそこで草むらから我が妹が登場したら……。
修羅場で済んだらラッキーって感じだろう。
「ありゃ、そうだったんですか。これからは気をつけますね」
これからって、こんな時間にいつも来られたら、それはそれで危なっかしいんだけど。
そんな不満を喉の辺りでもみ消して、私はため息をついた。
婆っちゃはこの時間なら寝てるだろうし、興宮から来たのだろうから葛西もいる。
別にすぐに追い返しても得となることは無いに違いない。
「それで…………どうしたの?」
「んー、なんですか? 姉妹って理由もなしに会ってしゃべっちゃいけないとでも言うんです?」
「茶化さないで。少なくともあんたはそうでしょ」
皮肉たっぷりの笑みを、私は詩音にプレゼントしてやる。
詩音はと言えば、私の更に上を行くシニカルな笑みで返してきた。
元が同じなんだから、私もあんな笑みが出来る筈なんだけど……。
多分詩音とは、顔の筋肉の使い方が違うに違いない。
「ほら、ここ座って。スイカもあるから、塩でもふって食べたら?」
婆っちゃがそのままにしていった座布団に私は視線を送る。
詩音も跳ねるように縁側に向かって、サンダルを脱いであぐらをかく。
うむ、やはり詩音の中で何かがあったらしい。
気づきにくいことだとは思うのだが、いつもと微妙に振る舞いが明るすぎる感じがする。
それは血が最も近い私だからこそ分かる、第六感のようなものだと思う。
自分を強く見せようとする、と言うのは、私も詩音もきっと似通った点なんだろう。
沈黙が流れるのを私は別に戸惑わなかった。
彼女がわざわざ本家にまで足を運ぶ事態だ。まず沙都子のカボチャ嫌いレベルの話ではない。
電話を使わないことをとっても、結構な長丁場になるのも覚悟が出来ている。
だからこそこちらから話しかけるのは、彼女の気持ちを何も考えていないことだと思う。
私も相談したいときは、まず自分の中で整理をしてから切り出したいだろうから。
私が沈黙の間あれこれと相談内容を想像していて数分。詩音の口から出てきたのは、意外な人物の名前だった。
「なんかねぇ、圭ちゃんのことがよく分からなくなっちゃって……」
Kちゃん……?なんだ、Kって。葛西にはさすがにちゃん付けしないだろうし。
興宮でと言ったら、タイタンズの投手が確か亀田とか言ったような……って。私は一体全体何を理由に現実逃避しているんだ。
『ここまで来て相談する理由』に圭ちゃんの名前が出てくるのは意外だった。
詩音は昼休みになったら雛見沢に来るから、当然圭ちゃんとも面識があるし、そこそこに付き合いもある。
部活メンバーほどではないにしろ、裏を返せば部活メンバーの次くらいに圭ちゃんと親しい存在だろう。
だけどあまり圭ちゃんと詩音と言う組み合わせは正確ではなく、あくまでも複数人数のグループの中に二人がいると言うことだ。
私が知らない以上に、圭ちゃんと詩音に関わりがあったかと思うと、面食らってしまった。
…………と言うかぶっちゃけ、頭に来た。
「ほら、圭ちゃんって結構エンジェルモートに遊びに来るじゃないですか。
その流れで家まで送ってもらったりしてるんですけど……」
口の中にあふれてきた苦汁を堪えつつ、私は聞くことに徹する。
「悪意があるはずもないんですけど、圭ちゃんが悟史くんのこと聞いてきたもんで……」
悟史くん……か。まだ彼の生存を知って私は久しくない。
私自身は数を数えれるほどでしか見舞いに行っていないが、詩音は一日も欠かさずに悟史の元へ出向く。
いつ起きても良いように。彼が一人で薄気味悪い研究室で目を開けないように。
その悟史くんのことを、圭ちゃんは図らずも傷つける発言をしてしまったのだろう。
でも、それで圭ちゃんを責めるのは酷だと思う。
私たちと圭ちゃんとの一番大きな違いは、悟史くんと会っているかいないかだ。
第二者との関係まで持った私たちとは違い、あくまでも人を介してでしか情報を得られない圭ちゃんはあまりに無知すぎる。
どれほど詩音が悟史くんを愛しているかも、知りうるはずがない。
「違うの……、そうじゃない」
独り言のように呟いた私への否定。心を見透かされたことに私は少し肩を竦める。
「怒りたかった。『何も分からないくせに』って思いたかった。憎みたかった。なのに……なのに……」
詩音の続きが分からない。私は彼女を止めてあげることができない。
この先を言うのは、多分詩音にとってとても辛いだろうに。
でも私自身の意地汚い興味が、彼女を更に窮地へ追い込むことをよしとする。
「なんで、私…………【悲しい】って思っちゃったんだろう……」
詩音は泣いていた。
普段あれほど強気に振る舞う彼女が、私の前で大粒の涙を流している。
頬を伝って股の上に置いていた拳に、ぽたっ、ぽたっ、と落ちる。
「詩音…………」
彼女にかける言葉どころか、なぜ彼女が泣くのかも私は分からない。
だって悲しいって思うことが、泣くほどおかしい理由とは思えない。
と、考えてはだめなのだ。
今までの私は、そうやって出来ない、分からないことはすべて後回しだった。
後に回して後に気づいて、絶対に後悔してしまうんだ。
悔しい思いをするのに後も先もないけれど、「あの時あぁすれば……」って思うのは二度とご免だ。
だから私は彼女の言葉をもう一度思い返す。私の記憶を掘りさげて、あらん限り考える。
違うの……、そうじゃない
怒りたかった。『何も分からないくせに』って思いたかった。憎みたかった。なのに……なのに……
なんで、私…………【悲しい】って思っちゃったんだろう……
詩音がどれほど悟史を愛しているのか。あくまでも他の人よりは私は知っているのだろう。
だが、彼女の愛を表現することなど私には出来ない。
彼女自身の抱く悟史くんの像を、私は同じように抱くことが出来ない。
それほどまでに一途な愛を抱いていたはずの詩音を、私はどう思案しても結果は求められなかった。
一途な愛を抱いていたはずの詩音…………。
あれ……、ならば今はどうなんだ?
私は自分の頭の中で起こったバグを洗い流す。
私は確かに、詩音が悟史へ全きの愛を持っていることを知っている。
なのに、私は確かに『抱いていたはず』と表現していた。
いつもなら決して犯さない思考のミス。詩音が泣きついてきた今、その許されない矛盾が起こっている。
「ひっく……っく……っ……、お姉…………、なんでお姉まで泣いてるんですか?」
「え…………?」
慌てて頬を指でなぞると、そこには確かに液体の感覚があった。
泣くことでひきつった詩音の顔。無様とでも形容すべき垂れた鼻水。
全く同じ顔を私は今しているのだろうか。ぬぐってもぬぐっても目からは涙がこぼれる。
なんで、なんで、なんでよ……!
私が泣く理由なんてどこにもないじゃないか!
違うんだよなぁ、と妙に達観したワタシが心で呟いた。
どう心で否定したって、体はいつも正直な反応をする。
第六感の正体が、知覚できない様々な細かい情報の集合による答えであるように。
私の中で犯されてはいけない壁を作る心を、容易く脳は突き破る。
泣く理由なんて最初っから知ってたんだ。
詩音の大原則である『悟史くんとその他』って言う分類を打破した以上、圭ちゃんの存在が明らかに詩音の中で変わっている。
親でも祖母でも姉でも妹でも友でも付き人にも起こし得なかった業を、圭ちゃんは図らずもしでかした。
悟史と同等の、詩音にとってかけがえのない存在。
仲間としてではない。レナにも梨花ちゃんにもあの沙都子でも実践不可能な存在。
体を心を人を支える……、私にはなれない大事なヒト。
それを一番必要としたのは私だったのに。
それが圭ちゃんでいて欲しかったのは私だったのに。
それに自分の意味さえも捧げる覚悟だったのに。
それがなんで……詩音なの?
神サマが居るなら教えてよ。私は一人の人を愛することも許されない畜生なの?
別に恥ずかしくなって少し距離を置いたぐらいで、諦めたって誤解しないでよ。
赤い糸をまだ離した覚えはない。元々なかったなら初めから紡ぎ出すから。
お願いだから…………、こんな現実はいらないよ。
自覚出来るぐらいに私は泣いた。号泣したんだと思う。
詩音に負けないぐらい。圭ちゃんへの想いを代弁するかのように、私は泣き崩れた。
全く同じ悩みを共有するからこそ、私は抱き合って慰め合えない。
自分が一番知る痛みだから、何も差し伸べない。
二人の園崎の泣き声は、雛見沢の虚空へと響いていき、やがて闇に包み込まれていった。
昼休みを知らせるベルが鳴る頃には、俺たちは既に机をくっつけていた。
知恵先生は今日の昼食は間違いなくカレーである。野菜、ミルク、シーフードと来たから、今日は恐らく週一に訪れるご褒美の日。つまり粉からカレーを作る特製の日だ。ゆえに最後のトッピングをする、とか言って四時間目が大体チャイム前に切り上げられるのだ。
だからチャイムが鳴った今でも、詩音の姿が見られなかったのは俺にとって意外だった。
いつもなら先生と入れ替わりで入ってくるのだが、チャイムが鳴ってもカボチャ弁当持参で現れないのは恐らく初めてである。
「詩音さん、どうされたんですかねぇ」
いつもいいように振り回されている沙都子も、さすがに心配になってるようだ。
今となっては詩音のカボチャ料理は、レナも認めるほどの旨さを誇っているので、沙都子は着実に克服しつつあった。
「『明日は基本に戻って煮物ですよ、沙都子』って言われてましたのに、期待して損でしたわ」
袈裟にも見えるため息を一つついて、梨花ちゃんとのお揃いの弁当箱を沙都子は開けた。
毎日つまいでる俺は分かってるが、沙都子の料理も確実に上達している。
レナや魅音はそっちの腕は今更で、部活が料理対決となっては、いよいよ敗色濃厚になったわけだ。
「魅音、その炒め物もらおっかな」
「え? あ、うん」
詩音が居ないことに姉も上の空だったのだろう。俺の呼びかけに慌てて魅音は応えた。
箸でつまんだ炒め物をそのまま口に放り込み、しばし舌から感じられる幸福を堪能する。
絶妙な炒め加減と、濃すぎず薄すぎずの調味料、何より雛見沢の新鮮な野菜が俺の味覚を刺激した。
「んー、極楽。いつもと味が違うじゃん、なんか料理法みたいなの変えたのか?」
魅音の味を知り尽くしたわけではないが、伊達にほぼ毎日つまんでいるわけではない。
一見同じに思える味も、普段と微妙な違いがあることを俺は察知した。
「んーとね……、実は今日母さんに作ってもらったんだ……」
「え?」
「道理で」と納得する一方、今までにない魅音の切り返しに、俺は声を漏らした。
いかに時間がないときでも、夕食の残り物や買ってきた惣菜で準備してきた魅音が、なぜ今日は……。
まだ綿流しの一件からそう長い時間が経った訳じゃない。
詩音が来ないと言う狂いからも考えて、厭が応にもひとつの不安が頭をよぎる。
「魅音……、詩音となんかあったのか?」
魅音の箸、いやレナや沙都子、梨花ちゃんの箸も同時に止まる。
俺はごく自然に問いかけたつもりだ。会話の中で生まれるひとつの話題でしかない、そんな軽さで俺は尋ねた。
だがレナ達にも、俺と同じ予感があったんだろう。俺の質問を合図に昼食は中断してしまった。
「どうしたの、圭ちゃん。圭ちゃんこそ昨日はエンジェルモートまでわざわざ詩音に会いに行ったみたいだけど」
うっ……、詩音のやつ、もう魅音に話してるのか。
「まぁ詩音が誘ってくれたからさ。俺とて甘い物を食えるって褒美を出されたら付いていくしかないだろ?」
一応ちょっと笑みを浮かべつつ魅音を見るが、魅音は俺と目を合わせようともしない。
レナ達も俺の笑いにつられることなく、ただ五人の間での静寂が起こった。
いつもは感じない教室の中の喧騒だけが、やけに俺の耳をつんざく。
「魅音。俺とお前は仲間だろ? なんか困ったことがあったら話してくれよ」
その言葉が合図だった。
魅音が急に立ち上がり、隣に居た俺を椅子ごと突き飛ばしたのだ。
椅子が派手な音を立てて転がり、俺も無人となっていた後ろの机に衝突する。
頭を打って嗚咽を漏らした俺を尻目に、魅音は駆け足で教室から出て行った。
「魅いちゃん!」
レナが魅音の後を追うように席を立つ。
俺の対面に座っていたレナは、俺の前を通らずに教室の扉へ行ったが、半開きの扉に手をかけた所で止まり、俺の方へ振り返った。
いつか見たことがある、レナの冷徹な目。固く締まった表情に、突き抜けるような闇を持った瞳。
無言で俺を見据えて、レナは俺に何か喋ろうとした。
「俺は……【また】失敗しちゃったのかな」
レナの言葉の前に俺はレナへと呟いた。レナの表情が緩み、瞳の中に生気が宿る。
「そうだね、でも圭一くんが気付いただけでも、圭一くんは大人になったと思うよ」
何が何だか分からないままレナに冷視された記憶が頭をよぎる。
「魅いちゃんは私に任せて。絶対戻ってくるまで探しちゃだめだよ」
扉を開けて閉じて……、レナは俺の前から消えていった。
すっかり静まりかえってしまった教室の面々に、俺はいくつかの言葉をかけて謝罪する。
転がったままの椅子と、俺が激突した机を直して、再び元の席に座り直した。
「魅音さん、心配ですわね……」
沙都子もきっと理由は分からずとも、魅音が何かの問題を背負っていることを察知したんだろう。
魅音の弁当箱である重箱の蓋を閉じ、自らも箸を置いて食事を中断させた。
さすがに俺も食欲は失せてしまい、同じように弁当を閉じて椅子の背もたれに寄りかかった。
ふぅ……、とため息にも似た吐息。天井を仰いで俺は腕を組む。
「俺は本当成長してないみたいだな」
同じ過ちを繰り返して、また仲間を傷つける。あんなに大きな困難を一緒に乗り越えた仲間なのに……、傷つける。
「圭一、圭一は間違ったことは言ってないのです。ただタイミングが悪かっただけなのです」
「タイミング?」
梨花ちゃんの方に顔を向けながら俺は繰り返す。
「タイミングってなんだよ、梨花ちゃん」
「慰めが疎ましく思える時があります。差し出す手が凶器に見える時があります。ただそれだけのことなのです」
きっとそれを何度も見た梨花ちゃんだからこそ……、俺に言える説教。
「僕はもうこの先のことは分かりませんけど、きっと圭一なら大丈夫だと信じてます。ふぁいと、おーなのですよ」
満面の笑みで梨花ちゃんは最後を締めくくった。
どうなるかが分からないけど俺なら大丈夫。
そうさ、俺たちは政府を相手に梨花ちゃんを助けた最高の部活メンバーだ。
俺が蒔いた種なんだから、俺が責任を持って始末しないといけない。
レナが魅音を連れて戻るのを信じて、俺は再び開くはずの教室の扉を見続ける……。
やってしまった。最悪のことをやってしまった。
私を心配してくれた圭ちゃんを、私が大好きな圭ちゃんを、この手で突き飛ばして拒否してしまった。
せっかく、圭ちゃんは私のことを考えてくれたのに。
圭ちゃんが私のためにしてくれたことなのに。
「うぅ……、うわぁぁぁん」
体育用具が入っている倉庫の隅で私は泣いた。
どうせならもっと遠くに逃げれば良かったのに、たかが校舎から数十メートル離れただけで私は満足している。
きっと誰かに助けてほしいんだ。誰かに慰めて欲しいんだ。
自分で壊した物を誰かに修理して欲しい。自分が犯した罪を誰かに押しつけたい。
なんて我が儘。なんて外道。こんな私に圭ちゃんを愛する資格なんてない。
詩音を憎む道理など、私の前にあるもんか。
「うぁぁぁぁぁん」
幼児が親に泣きつくような泣き声を漏らしながら私は涙を流す。
自分に嫌悪しながら、倉庫の暗闇の中私は泣き続けた。
暗闇に光が差したのはすぐだった。多分私が着いて数分とも経ってない。
オレンジ色の髪に細い手足。私の次に背が高いよく知っている子。
「やっぱりここだったね、魅いちゃん」
「レ……レナぁ!」
私は近づいてきた竜宮レナを抱きしめた。
私よりも一つ歳が下なのに、容姿や年齢以上の包容力を持つ彼女。
きっと父親との二人暮らしの中で身に付いた強さ。
その温かさを私は今求めていたから、迷うことなくレナの胸に抱きついた。
「私……私……、もうっ」
嗚咽まみれの声を漏らしつつ、私はしてしまったことを懺悔しようとする。
それをレナは優しく遮った。
「無理しないで魅いちゃん。圭ちゃんもちゃんと反省してるよ?」
「圭ちゃんが悪いわけじゃ……!」
「じゃあなんで魅いちゃんは押し倒しちゃったのかな……かな?」
いつもの口癖なのに、この時は妙な重厚さが伴っている。私は返す言葉が見つからず、ただ自分の行動を悔やんだ。
「魅いちゃん、落ち着いたら私だけにでも話してね。一人で抱え込むのは絶対に解決策にはなんないよ」
圭ちゃんも言ったその台詞が、今は私の心を温かく包み込む。
涙を堪えようと賢明に目を閉じて息を止める。
昨日の夜、気付かず眠るまでは出来なかったことが、レナと居るだけで止めることが出来る。
鼻水をすすり、涙をぬぐい、息を整える。よし、多分これで大丈夫……。
「レナにも何度か相談したけどさ……、圭ちゃんと最近あまり仲良くできないんだ」
レナは私の前で足を横に流し、じっと顔を見据えて聞いている。
「恥ずかしいって気持ちがあったんだと思う。綿流しの日から圭ちゃんが妙に……なんか……こう」
「うん、格好良くなったよね」
レナがど真ん中ストレートの強烈なフォローをしてくれた。
自分よりも他人に言ってもらって、安心した私は無言で頷く。
「だからさ、それで上手く圭ちゃんの前にいれなくてさ……。
変に意識しちゃうって言うか……。だからあまり圭ちゃんと話さなかったんだよね」
思い返す必要以上の圭ちゃんへの拒否反応。
部活も予定がないのに嘘を付いて休んだり、出たとしても集中できずに最近は罰ゲームが多かった。
「それで……いつの間にか圭ちゃん、詩音と仲良くなってたみたいで……。
詩音から話は聞いてたんだけど、悟史くんのことがあるからあまり考えなかったの……」
なのに……と言う声を出そうとしても、また目頭が熱くなってきて私は話を中断させてしまう。
必死に目をこすってみるものの、逆効果なのかぼろぼろと再び悲しみがあふれ出してきた。
レナがまた私の後頭部に触れて軽く抱きしめ、嗚咽を漏らす私を慰めてくれる。
きっとレナのことだ。私が続きを喋らなくても、ずば抜けた推理力で私の心中を察してくれてるのだろう。
それでもレナは私が涙を再び押しとどめるまで、決して口を開かなかった。
数分泣きじゃくった私は、制服の袖で涙をぬぐいレナから離れた。
レナの顔を見ると、私が相談相手になってもらっている時の真面目な顔。実際の歳よりも数段大人びた顔をしていた。
私が視線を合わしたのを見計らってか、顔を上げるとすぐにレナは口を開いた。
「やっぱり魅いちゃんは優しいね」
レナが真面目な顔を崩して微笑む。
「良い意味でも悪い意味でも。
詩いちゃんのことを考えられる魅いちゃんは凄いよ?
多分こう言う時って自分のことしか考えられなくなると思うもの。
だけど自分自身にも優しいのは、ただの甘えだと思うな」
微笑んだ顔が、いつの間にかさっきの真面目な顔……。
いや、少し怒っているかもしれない。この時のレナには絶対冗談だとかは通用しない。
「詩いちゃんが圭ちゃんを好きになるのは、何もおかしくないないと思うよ。
私だって圭ちゃんが好き。きっと沙都子ちゃんも梨花ちゃんもそうだよ。
みんな圭ちゃんが好き。愛してる。自分のモノにしたいと思ってる。
別に魅いちゃんに譲ってる訳じゃない。
私は圭ちゃんを宝探しに誘うし、沙都子ちゃんも圭ちゃんのために料理を勉強している。
梨花ちゃんもよく神社で遊ぼうって圭ちゃんに言うんだよ?
それは魅いちゃんも知ってるよね? だけど詩いちゃんの時みたく魅いちゃんは傷ついてるのかな?」
もし、そうじゃないとしたら、魅いちゃんは詩いちゃんだけに偏見を持ってるんだよ。
そう言って、唐突にレナは私の頬を張った。
決して破壊力のある平手ではなかったと思うのだが、妙に頬が痛む。
「悟史くんの事も考えて、詩いちゃんは圭ちゃんを好きになったんだと思う。
もし、魅いちゃんがこのままうじうじしてるんだったら」
その先はレナには似合わない、あまりにも残酷な言葉。
魅いちゃんはただの*****だよ。
「そうだよね……、そうだよね……、っ……うう……」
昨日の夜のように私は天を仰いで悲しみを爆発させた。
レナは私の前から立ち去ろうとせず、両手で顔を覆っている。
もしかしたらレナも泣いているのかもしれない。
それを確かめようにも私の視界は涙でぐちゃぐちゃだし、自分の泣く声しか耳には届かない。
今は誰の声も……私には届かない。
レナと魅音は結局帰ってこなかった。
知恵先生には梨花ちゃんが適当に話を繕い、午後の授業が開始。
当然半ば自習状態の学習に身が入るはずもなく、俺は窓の外と教室の扉を交互に目を配らせた。
小一時間首が百八十度の運動をし続けたので、若干首の根本に違和感がある。
「圭一、今日は一人で帰るのです」
終業のベルが鳴ってしまい、どうしたものかとうろたえていると、梨花ちゃんの助け船がやってきた。
探すな、とレナに言われていることもあり、俺は大人しく家路に着くことにする。
沙都子は少しだけ悲しい顔をしながら俺の顔を見据えたが、俺が頭をぐしゃぐしゃに撫でてやると顔を和らげた。
俺がずっと押し黙って、レナも魅音も居ないわけだから、沙都子には今日はつまらない日だったのだろう。
最低限俺は大丈夫だ、と言うことを、俺は頭を撫でてやることで表現した。
「圭一さん、明日は魅音さんを泣かせてはいけませんことよ」
年下から説教を喰らってしまい俺は苦笑してしまったが、梨花ちゃんが真剣な眼差しで俺を直視していたので、敬礼の合図で応える。
それを良しとした所で、梨花ちゃんと沙都子は夏真っ盛りの太陽の方向へと走り出していった。
俺もそんな二人を視界に入れながら歩き出す。
校門……とは呼ばれてないが、道と敷地とを隔てる場所まで来て、一度校舎の方に体を返した。
緑色の髪をした委員長が、置いてきぼりを喰らったことに腹を立てながら走ってくるじゃないかと。
ちょっとした希望めいたものに体が反応して、俺は魅音の姿を一通り探してみた。
だが俺の視界には元気よく走り回る男の子たちの姿しか確認できない。
謝るのは明日になりそうだな、とぼやきつつ、俺は再度自宅へと足を踏み出した。
「やっぱり遭遇率が異常に高いと思うんだ、俺は」
「ふっふー、神様の赤い糸が圭ちゃんには見えませんかー?」
勘弁してくれ、とばかりに俺は両手で降参のポーズをする。
目の前には明らかに雛見沢では異端の黒塗り、しかも恐らくは外国製の高級車だ。
今日の問題の原因とも言うべき詩音が、俺が帰りだして約三分の所で会う羽目になったのは、もはや偶然とは言わないだろう。
「昼休み来なかっただろ……、沙都子心配してたぜ」
病気でわざわざこっちの診療所まで来たのか、と直感が走ったが、顔色を見る限りそうでもなさそうである。
体調を崩したわけでもないのに、しかも俺の前で元気そうな振る舞いをすることが、逆に不安を募らせる。
こいつはきっと……、また無理をしている。
根拠はないけど、その根拠のなさだからこそ信じれるものがある。
第六感だから見抜けるモノがある。
もちろんそれだけじゃ生きていけないんだけど、逆に理屈だけじゃ俺らは【進めなかったんだ】。
この初夏を最高の仲間で迎えられたのは、絶対に社会の大人の頭では出来ないこと。
全員の意志が結晶して打ち破った輪廻からの脱出。
梨花ちゃんの言っていた言葉が思い出される。
「今日うちの学校期末試験だったんです。さすがに留年はまずいんで、今日は行けませんでした」
苦笑しながら詩音が俺に応える。
不自然じゃない。筋が通る理由だ。魅音と違っていつもの表情と全く同じ顔である。
だからこそ、その不自然の無さが不安を駆り立てる。
「それで詩音、今日はどうしてこんな時間に来たんだ?」
思い当たる節はあるものの、俺はあえて詩音に理由をしゃべらせた。
こちらで勝手に選択肢を設けてしまっては、詩音の胸の内が読みにくくなると考えたからだ。
「診療所です」
一度俺の中で否定された可能性。それを詩音は口にした。
俺は詩音に、具合が悪いのかと問うたが、詩音は即答せずに俺の目を見続けた。
まるで何か値踏みしているような、疑り深い瞳で俺の顔をえぐる。
「圭ちゃんは……私をどう見ていますか?」
「へ?」
素っ頓狂な声を出してもおかしくない詩音の質問だ。
確かに数秒前までは、詩音が雛見沢が来た理由の会話だったはずなのだが。
ここで突然のボディーブローに、しばらくパニックになる。
「に……濁すなよ、詩音」
「濁してるのは圭ちゃんです。大事な質問なんです。応えてください」
更に鋭く切り返してきたことで、俺は完全に面食らった。
まさかこんな状況で告白タイムを作って、俺の恥を増やすわけでもあるまい。
何よりも詩音の表情が真剣で、今日幾重の起きたことが重なって、今が大きな分岐点であることを想起させる。
意図は読めない。考えたくはないが、本当に詩音が俺を茶化してるだけなのかもしれない。
しかし、もし【そうじゃなかったら】の比重を考えれば、俺は真面目に応えるしかないだろう。
俺は顎に手を置いて、自分が今考えているのを詩音にアピールした。
詩音も俺に追い打ちはかけず、俺が口を開くのを待つ。
「詩音は俺にとって最高の仲間だよ」
いつも俺が、部活のメンバーについて聞かれた時に言う定型句。
だがそれは同時にいつも思っていること。
いつも思っているから確信を込められる。
いつも実感しているから本人にも言える。
それが最善の言葉なのかは分からないが、唯一の自分に正直な答。
俺が口を閉じた後に、詩音が悲しそうな表情に変わったのは、気のせいではないように思えた。
やはり、が的中してしまった。
少しだけ希望をかけてしまった自分を悔やむ。
反対にただ本人の口から聞いて確定してしまっただけ。
私は圭ちゃんにとって仲間以上の存在ではないんだって。
テストの出来が悪いなー、と思って返ってきたテストが赤点だったのに似てる。
ただそのテストの内容が【私自身】なだけ。
それも圭ちゃんは私に赤点を与えたわけではない。
最高の仲間……。きっとテストでは、合格点どころか八十や九十を超えるベストの成績だ。
クラスや学年でも数人にしか与えられない、誇るべき数字。
でも私が欲しかったのは百点だった。
私はお姉たちのように常に生活を共にしているわけでもない。
贅沢な悩みであることが、今の比喩で分かるというのに。
それなのに私は圭ちゃんに言って欲しかったんだ。
お前は俺にとって一番大事な奴だ
呪われた私にはあまりにも高望みのその言葉。
自分で気付くことも出来ず、お姉の前で吐露して初めて気付いた感情だと言うのに。
私には資格と言えるものが一つも揃っていないのに。
何で私は求めてしまうんだろう。
人一倍賢い気でいた数年前の私はどこに行ったんだろう。
いつから一人すら愛する資格がないくせに、違う人を愛するまで欲張りとなったんだろう。
努力しなきゃ、百点なんて取れるはずがないのに。
「葛西、ごめん出して」
今圭ちゃんの前に居ることが耐えられなくなって、私は逃げようと葛西に告げた。
葛西は無言で私に頷き、ハンドルに手をかける。
このままここに居ては、必ず無様な姿を見せてしまうことになる。
それは会話を有耶無耶にして逃げることに比べれば、遙かに私にとって許し難いことだった。
「お……おい、詩音、待て!」
開いていた窓から縁を掴んで、圭ちゃんは静止を促した。
瞬間、止めようかと口を開きかけたが、ここで止めても自分の首を絞めるだけなので、私は口を結んだ。
速度はどんどん上がっていき、エンジンの轟音が車内に響くようになる。
「詩音さん、前原さんが……」
葛西が言うものだから後ろを振り向いたが、ぞっとした。
既にこの車は相当のスピードが出ているのにも関わらず、窓の所には未だ圭ちゃんの手がかかっていたのだ。
こちらを見つめながら、何かを告げるように口を開いている。
いくら対向から車が来ないとは言え、この道は舗装などされていない。
足を取られて転倒しては、これだけの速度だ。下手をすれば骨の保障だって出来ない。
今走っている最中でさえ、車輪に足を巻き込まれたらミンチになってしまうだろう。
「け……圭ちゃん! 葛西、止めて!」
半ば急ブレーキの停止に、圭ちゃんは勢いが余って地べたに転がり込んでしまった。
ブレーキがたてた砂埃に咳き込みながら、私はドアを開けて圭ちゃんに近づいた。
擦りむけた膝から、次第に朱色の血がにじみ出してくる。
「ザマぁねえな、こりゃ」
汚れてしまった短パンやTシャツを払いながら、圭ちゃんは私に笑ってみせる。
圭ちゃんにこうなった責任は欠片すらないのに、無垢な表情を私へと向ける。
あまりにも今の私には痛々しいはずの笑顔。自らの罪悪感が掻き立てられる天使の悪戯。
それなのに圭ちゃんの笑顔が温め、癒し、染み渡る。
無知の子供が浮かべるとは正反対のもの。すべてを背負い、抱き、許す女神に相応しいものじゃないか。
「け……けぃちゃぁん…………」
発音もままならなく圭ちゃんの胸に私は沈む。
圭ちゃんのことでもう泣くことはしないと決めた。だが一度堰を切った涙が止まるはずがない。
寄りかかるように圭ちゃんの胸に自分の身を預け、道のど真ん中で私は園崎として許されない姿をさらけ出した。
ただの詩音と言う少女が、一人の男の子の胸で涙を流す。
「お……おい、どうしちゃったんだよ……」
会話を中断させ、車を発進させ、あまつさえ泣き出した私に、圭ちゃんは戸惑っているようだ。
別に圭ちゃんは分かる必要はない。
居るだけで私を引っ張ってくれるヒト。
だから……もう少しだけワガママさせてください。
圭ちゃんの手が肩に置かれる。二三の言葉を掛けられたがよく聞こえない。ここで一度私の記憶は分断された。
気付いたらそこは……、って幼稚な小説じゃあるまいし。と私は自虐した。
笑えないのが『幼稚な』と言う修飾が、雛見沢と言う『一人が聞いたら千人知る』村のど真ん中で泣きわめいた私に当てはまることだ。
畜生、二度とあんなことしてたまるもんか。
意味も分からずムカついたので圭ちゃんに鋭い視線を送る。
びくっと体を竦めた圭ちゃんが可愛らしい。
『この人を頼りにしてます!』って誰かに言ったら、絶対笑われる。
場所は私のマンション。どこかの医療機関ではない。
多分葛西に道を引き返してもらって、小一時間をかけ部屋に戻ったのだろう。
その葛西は「私はこれから所用がありますので部屋を明日の朝まで離れます。どうぞ、ごゆっくり」と、【三時間】を強調し消えてしまった。
これが頭に来たり、エロオヤジと株が暴落することはないのは、日頃の行動の賜物だろう。
どこぞの茜とか言う三十路まっさかりの鬼が言ったら、私自身何しでかすか分からない。
並んで座っているベッドが軋む。
私はかなり心の中で葛藤してるからよく気付かなかったが、圭ちゃんも黙っている為無機質な音ばかりが部屋に響く。
こうなると私は切り出すのが難しくなる。妙に苦手なのだ、こう言う空気が。
しかし誘ったのは私なのだし、用があるのも私だ。
いつまでも口を開かないわけにもいかないだろう。
「大丈夫ですか、膝……」
絆創膏が二枚貼られた圭ちゃんの膝。傷を洗った時に見た限り浅くはなかった。
消毒し終わったとは言え、痛むはずの私が傷つけた膝。
「んー? 男にはこんなの当たり前だぜ。勲章ってやつさ」
肌の白さ、華奢とも表現すべき線の細さから推測する辺り、こっちに来る前はかなりインドアだったと思うのだが。
たったの一、二ヶ月でこんなにも意識改革するのだから、本当に雛見沢は恐ろしい。
「んで、いつまで世間話すればいいんだ、俺は?」
胸が大きく鼓動した。
不意打ち反則と突っ込みたいぐらい、圭ちゃんは会話の中で核心に触れてきた。
そりゃあ、こんな不自然なシチュエーションもないか……と後悔する。
「敵いませんねぇ、圭ちゃんには」
茶化す私の更に奥を見る圭ちゃん。
じっと動かない視線は、どこか竜宮レナを連想させる。オンオフの激しい辺りも、共通項だろう。
「悟史くんことで、ちょっと話がありましてね」
「悟史……、あぁ詩音のカレシか?」
デリカシーねぇなおめえは、圭一。
せめて沙都子の兄と表現して欲しかった。
「入江診療所がただの医療機関じゃないことは、圭ちゃん分かりましたよね」
「ん……、あぁ。鷹野さんの……その……隠れ蓑みたいなもんだったんだろ」
一種のタヴーを私は犯している。先の一件に触れるのは、憐憫と後悔しか生まない。
結果だけ見ればまだ成功したのだろう。
だが確かにあの事件と関連して、人が既に死んでいたり、傷を負った人もいる。
身体的にも精神的にも蝕まれたのだ。
だから私たちは未来だけに目を向けることにした。
過去は既に自分の中で消化し、糧としてしたはずだった。
だから圭ちゃんの返答がおぼつかないのも納得が出来る。
「隠れ蓑……と言うのはちょっと違います。監督はあの病気に真剣に取り組んでましたから」
そう、隠れ蓑は正鵠を射てはいない。鷹野三四があくまでも利用しただけ。
監督の過去数年間は、確かに雛見沢症候群の治療に注がれていた。
その【治療】と言う単語が……、今重要なことだ。
「悟史くんは……、そこに居ます」
圭ちゃんの表情が凍った。きっとそれはカレシの悟史としてではなく、兄としての悟史、つまり沙都子を意識してのものだ。
今すぐにでも教えようと高ぶった気持ちに相反し、恐らく圭ちゃんは冷静に分析している。
私は沙都子の前で良き姉として振る舞い、事実私自身もそのつもりで生活している。
その私が沙都子に教えていないのなら……確かに理由が存在する。
レナほどではないにしても、圭ちゃんは意外と勘もさることながら推理力がある。
きっと私が再び口を開かない限り、圭ちゃんは稚拙な行動をとらないだろう。
「今、悟史くんは病気なんです。沙都子にも教えることができな」
「雛見沢症候群だな」
私が口を開いている途中で、圭ちゃんが介入するのは珍しいことだ。
それに【雛見沢症候群】と言う名称を知っていたことにも、幾ばくか驚かせざるをえない。
「……そうです。だから今は、沙都子に会わせてあげることは出来ません」
被害妄想が幾度も幾度も累乗されていく、精神疾患の特異型。
すべてが。自分も含めたすべてが信じられなくなる、無色無味無臭の敵を作り出す病気。
どんなに敵を追い払おうとしても、存在すらしてないモノをどう殺せるのだ。
結局矛先は身近な人に伸び、殺戮が発生する。
記憶ではなく記録が、そう私に忠告している。
「詩音はなんで知ってるんだ?」
「え?」
確かに、私が知っているべき理由などどこにも存在しない。
「それは本当偶然ですよ。葛西たちとドンパチした時に、監督から教えられただけです」
実際は、それこそ私が雛見沢症候群を発症したように監督に食い付いたのだが、あの場面は監督に完全に圧倒されて事なきを得た。
監督なら悟史くんを任せられる確信が持てた。だから今も私は監督との約束を守っている。
私自身触れたい欲求を抑え、沙都子に報告したい衝動も制していた。
「遠けりゃ救われる……ってのはこのことか……」
独り言のように呟いた圭ちゃんの顔を私は捉える。
覚えていた……。圭ちゃんにとっては、ただの日常の一こまでしかない会話を、圭ちゃんは覚えていてくれた。
否……、否。それこそ例の病気の逆だ。短絡に考えすぎている。
不自然なも会話ほど記憶はしやすいものだ。時間的に考えても充分記憶が残っていてもおかしくはない。
ただ……それが分かっていても、【私】が記憶されていたことが嬉しい。
「辛いだろうな……」
一転、私の心に不安が染み込んでくる。あくまでも私と悟史くんとの関係を意識しての憐れみ。
あぁ、その先はきっと聞いてはいけないこと。
それを耳にしては、私の再び芽吹いた感情が摘まれてしまう。
「……なぜですか?」
だけど私は応じる。
どんな結果、十の内八九は望まない終わりになるだろうけど、ケリはつけるって決めたんだから。
結末がないと納得できないし、終わらないと始めることも出来ないだろう?
「詩音、悟史のこと好きなんだろ?」
当然、八九が当たった。私自身がそう言ったのだ。
好きな人が居る。それは悟史。遠ければ救われるほど、すぐそこにいる想い人。
圭ちゃんには言わなかったものの、私が悟史くんのために払った代償は大きい。
自身が負った爪の痛み。葛西や叔父さんにも迷惑を掛けた責任。
園崎家としての意志に反し、存在を認めてもらえただけでも喜ぶべき隷属民のような私。
求めちゃいけない……、卑下されて当然のモノ。
ねぇ……、でもやっぱりね。
私じゃ駄目かな。人並みに愛を欲しいって思っちゃ、叱られるかな。
この歳でこんなことを言うのも、ちょっと大人ぶってるように見えるだけだけど。
私は……圭ちゃんのことが何よりも大好きです。
「違います」
小さくもはっきりとした発音は、俺の耳にしっかりと届いていた。
あれ、確か詩音は悟史のことが大好きで、ずっと帰りを待っている、と聞かされていたのだが。
恥ずかしくて誤魔化している状況でもない。
断定と強い意志を持ち、詩音は俺の質問を否定する。
詩音を見ると、まず手が震えているのが目に入った。
首筋には微かな汗が浮かび、唇を噛み締めているのが続いて確認できた。
明らかに正常ではない。体がはっきりと異常のサインを、外部へと表している。
「詩音……、お前大丈夫か。具合良くないんじゃないの?」
「私はっ…………!」
詩音の顔が、俺の方へと正対する。
目尻に浮かぶ恐らく涙が、唇を噛んでいる理由を示していた。
「圭ちゃんが……っ」
え?
「圭ちゃ……、圭ちゃんが好きなんです!」
時が止まった。ってあるわけないんだけど。
まるで俺と詩音を包む空間だけが停止したように、俺たちはフリーズした。
まず修復すべきは脳の回路だ。一度に大量の情報が行き交いすぎて、パンクしちまっている。
整理だ。まず落ち着いて整理するんだ、前原圭一。
詩音は、悟史が好きって言うことを否定して、かつ『圭ちゃんが好き』と加えた。
文脈を見てどうだ?
本当に悟史が好きってこと自体を否定したのか?
…………いや、確かにそうだ。それ以外は考えられない。
ならば、その俺のことが好きってのが、冗句と言うのはどうだ。
恥ずかしくて逸らしていた詩音の顔を再び視界に映す。
俺が顔を背けていても、詩音は俺の横顔をずっと見つめていたようだ。
俺に宣言した時と同じ顔。
真剣で、感情を抑え、なにか不安を抱えている、冗句など入り込める場所がないような顔。
いくら茶化すのが得意な詩音とは言え、この顔は嘘と言えるはずがなかった。
……じゃあ、やはり俺を好き……って言うのは本当なのか?
鈍感鈍感と冷やかされつつも、また俺は気付くことができなかったのか。
いや、さすがに今回は明らかに俺の鈍感さとは無関係だ。
考えてもみろ。よく遊んでいた友達の妹に告白される、なんてどこぞの妄想ストーリーだ。
一応妄想…………、御都合的自主作成脳内再生にはそれなりのこだわりがある俺でも、まだまだ未知の領域だ。
くそぅ、動揺してるなぁ。動揺している。
これが迫真の演技で騙しているとしたら、もう完全勝利だぜ、詩音。
そんな一縷の可能性さえ打ち消すかのように、か細い声で詩音が俺に語りかける。
「大好きです……」
詩音の躰が俺に向かってきた。
腰に腕が回り、胸に詩音の頭の感触。足は横に流し、俺の胸から腹の辺りにうずめる形で、俺と詩音は接触している。
反則だ。こんな温もりを直に感じて、ときめかない少年が居ないとでも言うのか。
手の平から自然に浮かんだ汗を、一度ズボンの側面で拭いてから、詩音の首に俺も手を回す。
髪の上から回した為、柔らかい質感が手の平中に伝わった。
詩音の後頭部に手を添える形で、再び静止してしまった俺。
なにゆえ未経験の為、この先どうすればいいか全く持って分からない。
詩音……なんで俺なんだ?
と、俺は聞こうとした。しかしすぐにそれを噛み締める。
こんな覚悟めいた表情で言う人に対して、かける台詞などではない。
詩音は俺の事が好き。
実際今でも信じられない。どう言う過程で俺の事を好いたのか、ジョセイではない俺には理解できない。
だが、それを理由に彼女の覚悟を卑下していいものか。
「詩音、顔を上げてくれるか」
俺は詩音から手を離し、話し合えるような状況を作る。
首だけ上げて、男性が好むであろう三大ポーズの一角を担うこの悩殺ポーズを、どうにか噛み殺す。
「俺はさ、詩音にとって、多分一番の答は……言えないと思う」
無言の応答が詩音から放たれる。
「この場でお前を好きって言えれば良いけど。やっぱり詩音は【仲間】なんだよ」
背けることのない詩音の視線。俺も決して詩音から目を離そうとはしない。
「詩音が俺をそう思ってくれる事は、素直に嬉しい。だけど、もう少し待ってくれないかな」
肩に一度手を置いてから、今度は抱きしめる格好で俺は腕を回す。
俺が決してその場逃れの為についた戯言ではない証拠。信頼ほしさに俺の胸に、詩音を寄らせた。
詩音は抵抗する事もなく、ただ俺にされるがままになっている。
数分そのままで俺たちは動くことはなかった。
カチコチと鳴る時計の音も気にならなかったし、興宮では珍しくない自動車の音も一種のBGMだ。
詩音が吐息する度に温くなる俺の胸から、柔らかな感触が消える。
再び無言で見つめ合う格好となって、何度も繰り返した重い空気がただただ沈滞する。
「お腹空きましたよね」
打破した言葉は、あまりにも軽い調子で放たれた。
まるでこの十数分が、空間の狭間に引きずり込まれた如く、詩音の表情は明るかった。
意図は読めない。詩音がこうも感情を押し殺し、俺に笑顔を見せる理由が。
分からないと言う事が分かっても、俺は何もするべき行動が見当たらない。
彼女の精神力は、俺の頭脳では到底理解まで達し得ない。
悔やむ。ただ俺の意志を突きつけ、更なる我慢を強いる俺の弱さが、ただただ憎たらしい。
包丁で指の皮を切るのも、横っ腹に刺し通すのも、どちらも傷を付ける事に変わりないのに。
俺は腹を自らの手で刺すのが嫌だから、長らく蓄積する疼きを選択したのだ。
自分の手を汚さない俺は良いかもしれない。だけど彼女が苦しむのは変わりないと言うのに……!
歯が軋む。強く握りすぎた手が痛い。頭へと血流が激しくなる。
こんなもの、こんなもの、こんなもの、こんなもの、こんなもの……!
全てを抱えてあげれない俺を呪う。潔癖を是が非でも獲得しようとする思念を、ただただ俺は圧殺しようとした。
流し台に数枚の皿が置かれ、詩音が水道水で軽く汚れを流す。
ある程度流すと水を止め、再びソファへと戻ってきた。
二人は食事中は全くの無言。お互いに話を切り出せる規格外の強さがあるはずもなく、ただただ箸を動かした。
食事が終わり再び数十分前の状態に戻っても、この空気が変わるはずがない。
圭一の心中では、今この場をどう切り抜けるか、について頭がいっぱいだった。
自然な感じで、本当にこの部屋を離れて良いのだろうか、と疑心する。
第三者的な目。感情をシャットアウトし、あくまでも状況のみで判断するならば、これ以上詩音のマンションに居る理由など無い。
だが席を立つことが、同時に詩音との二重の意味での別れを意味するように思え、足が竦む。
生き地獄とはまさにこの事だった。
「じゃあ、俺雛見沢に戻るな……」
意を決して切り出したのは、何分いや何十分後だったのだろう。
時間の感覚すら狂うほど、無言の密室は人間にとって害だ。
今まで吸った、濁った空気をすべて吐き出すように圭一は告げる。
隣に座る少女の顔は見ない。見たら、絶対また躊躇ってしまう。
「こんな暗いのにですか……?」
その声で窓に目をやると、確かに外は暗い。
いや、雛見沢に比べ電光の明るさを加算してのこの暗さであるから、相当な時刻となっているに違いない。
案の定、時計の針は口元の髭のように時を示している。
つまり七時二十分。雛見沢に戻れる交通手段は、夕方のバスのみなので帰宅手段は徒歩しかない。
「タクシーでこっからどれくらい?」
「圭ちゃんのお財布で無理なことは分かりますね」
詩音のシニカルな笑い声に、思わず圭一は苦笑してしまった。
油断と言うか、全くもって帰る時間を計画せずに食事を馳走になっていたのだ。
こう言う行き当たりばったりが、自分を罰ゲームの常連から抜けられない要因なんだろうな、と落胆する。
「どうしますか……本当に。圭ちゃんのご両親って、門限にはうるさい方でしたっけ」
「まぁこの歳だし、多少夜になっても大丈夫だけどよ」
そうは言いつつも、朝帰りが許されるほど圭一の両親は無責任ではない。
少なくとも今、電話の一本を寄こすのが礼儀だろうが、どう説明しようか見当が付かなかった。
「あ……」
詩音が何かに気付いたような素振りを見せたが慌てて隠す。
だがお互い発する言葉もない状況。その静寂で起きた声だったため、詩音の呟きは圭一の脳へとしっかり伝達されていた。
「あれ、詩音どーしたよ」
続きがなかなか出てこないのを見て、圭一のトドメの一言が入る。誤魔化すわけにもいかず、詩音は諦めて口を開く。
「このまま泊まっちゃったりー、とかどーなんでしょうね」
軽い笑い声のような口調。口元に人差し指を当てて、苦笑しながら喋る姿はよく詩音がとるモーションであった。
一方の圭一は、鼻腔から迫り来る何やら赤い液体を堪えつつ、苦笑を返すしかなかった。
友達の家に泊まる。本来学生にとっては当たり前のこと。
数人で各々が食料や娯楽物を持ち寄り、布団は敷くものの結局不眠で朝を迎える、そんな楽しい一時。
圭一自身は小学時代は親が許さない、中学時代はノートと参考書が友達なこともあり経験はなかったが、至極『お泊まり』が普通の行為であることは分かる。
まず一対一。ここにも突っ込みを入れたい所だがとりあえず自重。まぁ仲が余程良ければするのかもしれない。
続いて保護者の不在。これに関しても夜更かしを大っぴらに行える、など子供特有の期待感が増長される。この問題もとりあえずスルーだ。
最後に泊まる相手が異性であること。問題だ。問題すぎる。
いつぞやの芸人が出てた、中国語だったかの映画タイトルを使うわけにはいかない。
さすがに圭一でも、自分が中学生となり『性』を意識しているのを自覚している。
いつの間にか自分で欲を処理することも覚えた。固有の嗜好に関しても、ノート一冊が埋まるほど極めた。
そんな圭一に同世代の女子と、一夜を過ごすのは考えちゃいけない妄想の域ですらある。
気付けば、先刻スルーしていた問題が『相手が異性』と言う条件下で、絶大なる影響力を生んでいる。
「ま……まずいよ、そりゃ。……ん……まずいよ」
反復する辺りに自身の狼狽を感じつつ、圭一は顔を背けた。
まったくもって下がらない体温を気にしつつも、圭一は他の解決策を思考する。
「泊まるのはなぁ……、ぐぅ……」
唸ってみてもアイディアが突沸するはずもなく、着実な時の経過だけが部屋に流れた。
とりあえず電話だけはしよう、詩音の提案を圭一は飲み、ソファの横に設置されていた受話器を取る。
既に慣れた六桁の電話番号をプッシュし、無機質なコール音に耳を傾ける。
六回、七回、八回。出ない。父はアトリエに篭もりっぱなしなので当然だが、母親までもが出ないことに圭一は違和感を覚えた。
この時間の外出があるはずもない。もう一度かけ直しても、前原家の居間にただただ音が響くだけだろう。
「ビンゴーってやつなんだろうな」
自嘲通り越して呆れに達した独白が、虚しく詩音のマンションに響く。
偶然が重なったとしか言いようがない。多重事故も良い所だ。どの道圭一は前原家に入ることが出来なかったのだった。
圭一が電話機に向けてた体を、詩音の方へと戻す。自然目が合う形になり、視線での会話が展開された。
どうします?
どうするって……
真面目に困った感……じゃないですか
やっぱ……ここに泊まるしか……なぁ……
意識は当然してないだろうが、互いに詩音の提案を呑む他、圭一が暖かい部屋と布団で寝られる可能性は低そうであった。
八方も塞がったら、その場に居座る以外どうすればいいのだ。圭一は自棄になって、無人のソファへと寝転がった。
期待した言えば嘘になる。
あからさまに圭一は詩音の部屋の宿泊を拒んだとは言え、いざ二人っきりとなれば風呂の時などに下着姿でも拝ませてもらえるのでは、などと煩悩が働いた。
この助平衛が、と突っ込んだものの、実際詩音が風呂に入る時は、詩音の部屋へと軟禁されたのでイベントはなし。
加えて、部屋の物の位置がずれている箇所を発見されれば、手に穴が空くとの事だったので、圭一は数十分のフリーズを強制された。
別にくつろいでいる以上のことをしなければ結構なのだが『穴が空く』と言うのが妙にリアルで、圭一は萎縮していた。
何故リアルに感じたかは、生涯圭一は気付かないに違いない。世の中知らない方が仏を見る小話もある。
立ち替わるように圭一が風呂に入り、真っ白なバスタオルで体を拭く。
園崎家の管理するホテルから流れた物、と詩音は圭一に説明しており、とにかく生理用品を中心に事困ることはないらしい。
本家、魅音の住むあの豪邸を想像すれば、別に生理用品だけに限らず、資金で困ることはなさそうだが、と圭一は考える。
特別な事情を知らない圭一にとっては、当然の疑問であったが、詩音なりのプライドと片づけてドライヤーのスイッチを切った。
下着は多少不衛生だが風呂を浴びる前と同じ物。
圭一はTシャツなども同様に自分の物であるのを要求したが、土埃の汚い服で寝ることは許されないと却下された。
そして目の前に用意された桃色のTシャツと、チェックの入った同じく桃色のパジャマのアンダー。
これはしばらくはネタにされるな、とため息をついて、女物の服装でも袖を通せてしまう自分の貧弱な体にもう一度息を吐いた。
詩音からファンシーな姿と化した己を良いだけ笑われた圭一は、さっさと就寝することを提案した。
「カメラでも用意しておけば良かったですねぇ」と微笑む詩音を半ばスルーして、自分の寝る場所を見回す。
十数分レディーの寝る場所と美容との関係について熱く語られた圭一は、ソファで一夜を過ごすことを承諾した。
十一時を少し過ぎた辺り。興宮のマンションのとある一室から、光が消えた。
図太い神経を持っていれば、もう少し楽に寝れたと思う。
慣れない寝場所のことではなく、お気に入りの枕がないことでもなく、やはり先ほどの告白が引っかかっていた。
成り行きで泊まることにはなったが、正直ここから逃げ出してしまいたい気持ちがある。
俺が全く考えていなかったこと。知らぬ間に、また俺は人を勝手に不幸とさせていたのだろうか。
考えていなかった、と言うのは語弊が生じている。考えようとしなかった、が適切だろう。
友達だから、とすぐに俺は彼女の苦悩を思案することに、終止符を打っていた。
全く変化がなかったことは無いはずだ。俺への対応に詩音がいつも通りを振る舞えるほど、彼女は強くない。
硝子細工のように透き通った心を持ち、繊細な装飾がなされ、かつ割れてしまいやすい。
それを俺はなんて無下に扱ってしまったのだろう。やはり俺には、彼女の告白に肯定する資格は有していない。
逃げ出したい、と問題から逃避しようとする愚か者に、彼女の想いを背負えるものか。
圭ちゃんの笑顔が、妙に心へダメージを与えた。
私へ少しでも傷を付けないようとする、圭ちゃんの優しさに胸が痛んだ。
恋がこんなに人を酔わせるもので、愛がこんなに絶望を与えることを私は想像できたはずだ。
前例。一度経験した【終わり】を、私は何故また実感しようとしたのだろう。
圭ちゃんのことは少なからず私も理解していたはずだ。
園崎魅音のあれほど分かりやすい恋慕から来る仕草さえ見逃す彼に、幸福な結末を望むことは私の責任である。
友達でいることで充分喜びを提供する彼を占有するのは、あまりにも儘が過ぎるのか。
カチン、と音が鳴った気がする。
そこでお前は終止符を打つのか、と誰かが語りかけた気がする。
硝子細工のように純真な彼を、誰にも染色されない意志を持つ彼を、無鉄砲で危なっかしい彼を。
諦めるのか? 終わりにするのか? 逃げ出してしまうのか?
「嫌だ」
失うのは嫌だ。遠慮をしてしまうのは嫌だ。泣くのは嫌だ。独りは嫌だ。寒いのは嫌だ。眺めるのは嫌だ。離れるのは嫌だ。痛むのは嫌だ。放っておかれるのは嫌だ。壊れるのは嫌だ。
嫌いに なル の が 嫌ダ。
ザーッとノイズのような音が脳内に響いた。
頭の中で様々な何かが、現れ、消えて、創られ、爆ぜた。
…………………………
「こんなに好きなのになぁ」
頬を伝っていた涙をシーツでぬぐい、私は身を起こした。
ベッドから離れて冷めていく体。部屋の扉を開けて、カーテンから漏れる薄い光。ソファの上で横たわる一人の少年。
私は終止符を打つことはしなかった。
扉が無機質に立てた音で、圭一は微睡みから解放されて意識を戻した。
考える意味もなく、音の犯人は詩音であることを知覚。そして疑う間もなく再び瞳を閉じた。
そこで気付く。気配が自分の後ろにぴたりと止まった。そして膝をたたむ布きれのこすれる微かな音。
圭一の体にかかっていた毛布を詩音が静かにとり、居間の僅かな冷気が圭一の背中に伝わる。
すぐに詩音の手が横となっていた圭一の背を這い、シャツ越しから体温が伝播した。
「ストップ、ストップ、詩音!」
焦りがそのまま音声となって圭一の口から発せられる。だが詩音は応えずにそのまま抱擁した。
胸の前で組まれた詩音のか細い手を視認し、一層圭一の顔が紅潮した。
「まずいって……、ちょっと……」
詩音に直接言ったわけではない、独白のような圭一の声。
その声を合図にしたかは定かではないが、詩音の額が圭一の肩甲骨の辺りに触れた。
詩音は自分もソファの上に乗り、圭一の後ろに密着するように横になった。
確かに自覚できる上昇する体温。圭一はどうしようか困り果てた。果ててはいけないのだが、この先の行動の選択肢が現れない。
詩音の息づかいが聞こえることであったり、密着する体であったり、香る女子特有のにおいであったり、圭一にとってはひとつひとつが酷く官能的だった。
「圭ちゃん、人を好きになるって難しいんですかね」
詩音から出たのは、また恋文のような甘い言葉。
「もうそれはナシだよ」
諭すような圭一の声。それでも詩音は半ば無視を含んで、恋文を書き連ねた。
好きになったら、何が何だか分からなくなって難しいって言いますよね
まぁ……、俺はあまり経験ないけど。
凄いんですよ、小説とか見ると一人の子好くのに、何百ページも描写かかっているんですよ?
へぇ、見るんだな、詩音も。そーいうの。
それは偏見ですか? ふふ。お姉もですけど、結構好きですよ。そー、い、う、の、は。
魅音もか。あいつは絵が入ってないとてんで駄目って感じだと思ったけど。
偏見の塊ですね、圭ちゃんは。もうちょっと女の子を意識したらどうですか?
このジョーキョーは嫌が応にも……って場面じゃないか?
嬉しいですね。やっと私の偏見が取れましたか?
笑えないよ、それ……。
笑わないでください、真剣な話ですから。
さっきも言いましたけど私は圭ちゃんが好きです。
事実は小説よりー、って言いますけどあれ本当ですよ。色々悩まさせてもらいました。
……。
結果論ですけど、結局それは私の勝手ですよね。だって恋愛はイエスとノーしかないわけじゃないでしょう?
数学は長い証明の先に仮定が結果になりますけど、それを私と圭ちゃんに当て嵌めるのは誤答に決まってますから。
仮定が結果と違うからって証明に修正を施そうとする問題じゃない。
詩音……、お前なにをい
そもそもこれは問題ですらない。
……。
大好きです、圭ちゃん。
恥ずかしいと思いません。
こうやってくっつく時間をもっと欲しく思っています。
圭ちゃんの温かさを嬉しく思ってます。
あなたが……、欲しいです。
理性を糸に例える描写を圭一は知っていた。そして本当に切れたら音がするのだ、と実感した。
体勢を背を向けていた格好から、向き合う形へと移す。
暗闇の中で大きな瞳、端正な顔立ち、深緑に映る長髪が視界に入った。
詩音は未だ圭一を抱く状態。圭一も詩音の肩に手を置き、一層鼓動が大きくなる。
本当に良いんだな、など確認の言葉をかけるのも圭一は考えた。
だがすぐに本能が優先され、目の前にいる少女との行為が脳に上書きされる。
背に回した手で、詩音をより自分へと近づける。
正対しての密着。初体験の感覚に、圭一は血流の加速を悟った。
足を動かして圭一に絡むように詩音は動く。素足と素足が触れ合い、腿と腿が摩擦する。
上半身を少し起こし、再び圭一は視界に詩音を捉えた。
少し乱れた髪と息に喉を鳴らし、自ら唇を触れさせる。
上唇、下唇それぞれ味わうように吸い、顔を傾けて唇だけの接吻を行った。
最後に舌で唇全体を舐めてから、口を離した。
詩音は笑っていた。意中の男性とキスが出来たと言うのは、やはり彼女にとって悦びを感じる経験なのだろう。
お互いに無言のまま体を起こし、ソファ本来の使い方である着座の姿となった。
圭一から詩音の手に自分の手を添え、詩音も下から強く握り返してきた。
同時に立ち上がる二人。詩音の口から漏れた小さな笑い声に、圭一も少しだけ微笑ましい気持ちになる。
何となく当たりをつけた部屋が丁度詩音の寝室で、『ふいんき』を壊さずに済んだ。
「脱いだ方がいいのかな」
詩音の甘い囁き。最初から裸で行為をしている大人の本とは違う。
リアル。確かに今自分が、視覚、聴覚だけでなく、体との触覚も密着する時の嗅覚も接吻の際の味覚も体感している。
お都合で進む話じゃない。ステップを一回一回踏んでやる必要を圭一は再認識した。
「上だけ……脱ぐかな」
ピンキーでファンシーなパジャマに目を落として圭一は言う。
第二ボタンに手を掛けた所で詩音が呟いた。
「私がしますよ」
圭一の手を払って詩音の指がボタンに触れた。
意外と他人のボタンを外す、と言うのは慣れない行為で手こずるのだが、詩音は器用に片手で開ける。
男子としては些か頼りない胸板。皮の下から浮かぶ肋(あばら)。締まった腹筋。
ボタンを一つ外すことに、男としての前原圭一が露わになる。
「シャツ……渡しませんでした?」
「うぅ……、着れなかったんだよ」
どうだろう。と詩音は笑いながら考えた。
詩音は自分の体にある程度の自負があった。
姉の魅音同様太りにくい体質以上に、二人が常に入れ替わりを行うには体型も重要なポイントであった。
あの転婆姉貴が部活で体を動かして、勝手に不要物が落ちていくのに対し、詩音は自ら体をシェイプさせる必要がある。
数少ない生活資金を切りつめて、園崎情報網をフル活用し効果的な健康グッズも購入したものだ。
だからと言って、圭ちゃんの体も自分のものと大差はないように感じる。
骨格の違いから肩幅は当然違う。
抱きしめた時、どこか男子を感じたのは恐らくそのせいだ。
だが筋肉隆々の野球部よりも、裁縫をする女子の方がよっぽど圭ちゃんぽかった。
ならば何故嘘を付いてまで着ることを拒んだのか。
「くくく……」
「……なんだよ」
「ウブだなって」
ボンと効果音がするような圭一の反応。顔だけが見事に赤く染まり、詩音のウブという表現を改めて体現した。
「確かに女の子の鉛筆とか借りるのも恥ずかしがる人も居ますけどねぇ。圭ちゃんはそんな感じですか」
完全に優劣の立場が明確になってしまった二人。ベッドの上で話す甘い囁きでもなく、ごく普通の日常会話が繰り広げられる。
「……でも、今からそれ以上のことするんだろ?」
圭一が急に動く。
唇を重ね、自らの体重を完全に詩音に預けてそのまま押し倒した。
挨拶程度でも外国ではするようなキスではなく、自ら舌を押し込み詩音の中をかき回す。
詩音は抵抗もできないまま、混乱状態で圭一を受ける他なかった。
いつもは嘗められぱなっしであったものの、さすがにこの時ばかりは圭一がリードする。
胸のふくらみに手をかけ、手の平で覆うように力を入れる。
「っ」
詩音の呻きも唾液が絡まる音に消え、圭一は詩音の胸を堪能した。
左手だけで行っていた行為を、右手も加えて詩音をより追いつめる。
右手は依然詩音の胸に刺激を与えつつ、左手は次のステップを踏んだ。
手探りで詩音の着衣を繋ぐ部分に手を掛ける。
詩音の時とは違いスムーズに開けられない圭一は、若干強引にボタンを開け、いや剥いだ。
外気にあてられ詩音の躰が萎縮する。
右手を一度離し、パジャマの下ブラジャの上に手を添え、再び数秒前の行為を続けた。
ブラの生地はざらっとしていたが、より詩音の乳房を感じることが出来る。
半分忘れかけていたディープキスに意識を戻す。何分不慣れなため、息が上手く吸えず苦しさがあった。
舌を抜き、唇も遠ざける。詩音も息が乱れている。熱い官能的な吐息が、圭一の顔にかかる。
詩音が息を吸うのとは違う、なにか喋るために口を開ける。
圭一は反射的にそれを再び己の唇で塞ぎ、二人の唾液が絡み合った舌をまた差し入れた。
数分同じ行為を続けた所で、詩音にも変化が表れた。
圭一の腕を掴んでいた手を、圭一の後頭部に移動させ、より激しい接吻を求める。
顔を動かし、また違った角度の舌を味わう。
圭一もただ揉んでいただけの両手を、くびれや腰、背中を撫でることも追加する。
軽く汗ばんだ詩音の躰を圭一は舐めるように撫でた。
圭一の本能が、今度はブラを外すことを指示する。
どこかの知識で、ブラを外す時にはそれなりのテクがいるとかなんとか聞いていたが、ボタンとは違い簡単にブラは胸から落ちた。
未だキスのため圭一の視界は塞がれているので、生の乳房を見ることは出来ない。
見るよりも先に、右手の親指が桃色の突起にかかった。
びくん、と明らかに今までと違う反応が詩音に起こった。
それを面白く感じた圭一は、親指で何度も乳首を弾く。
詩音の躰がよじれ、何か逃げるように動き出す。
「はぁっはぁっ」
ここで圭一は完全に顔を詩音から離した。視界に飛び込んできた生の上半身。
月光だけの乏しい明かりに映る詩音の乳房。
鼓動がまた一つ大きく鳴る。血流がまた一つある箇所に集まる。
「なかなか……激しいですね」
息が絶え絶えになっているのを落ち着けつつ、詩音が呟いた。
乳を弄られたことより、大人のキスの方が詩音にとってはセックスを感じていた。
「ガマン出来そうにねぇな、俺」
酸素の欠乏とは違う理由で、圭一は激しい呼吸をしている。
既に圭一の一部分は剛直と化していた。
「ガマンしなくていいですよ。滅茶苦茶に私を愉しんでください」
すっと閉じる詩音の瞼。自分のモノと疑似する詩音の態度に、圭一は雄となった。
まず自分を邪魔する衣服を取り払う。悪魔が与えた恥辱を隠す布を外し、アダムとなった。
青い血管が浮き出、他の箇所の肌よりも少し黒ずんだ皮、そして赤々と膨らんだ亀頭。
思春期の中学生に、前戯は十分な勃起の栄養だったらしく、ぴくぴくと震えて準備万端となっていた。
乱暴に掴んだのは詩音の下のパジャマ。ヒップのラインに沿いはだけるズボンを、片手で足から引き抜いた。
純白のパンティを直視し、円形のシミが出来ていることを中指で確認した。
指でそのシミを弄る圭一。いよいよ声を抑えにくい箇所に刺激が起き、力を入れる詩音。
時折起こるぐちょ、と言う音がより大胆に圭一を動かす。
パンティ越しに溝をゆっくり下から上、上から下となぞる。詩音の手が声を漏らさないため口へと動いた。
それより早く圭一の指が詩音の口腔に入る。
これは知識として存在していた作業で、圭一自身どう意味をなすのかが分からなかった。
とりあえず中指に次いで人差し指も口へ入れ、舌をぐにぐにと弄った。
すると詩音は手首の当たりを両手で掴み、固定し、口腔内の圭一の指をしゃぶり始めた。
自分の意志ではない舌が、こんなに快感を生み出すのかと圭一は思う。
指先に性感帯など無いのだが、ぞくぞくとする小さな刺激に圭一はより鼻息を荒げる。
「んっ……ん……」
懸命に指をしゃぶる詩音を見ながら圭一はパンティにも手を掛けた。腿まで下げて圭一はパンティを下げるのを中断する。
もう邪魔するものなど何もない詩音の恥部。これ以上待つ理由など圭一にはなかったからだ。
左手の指が詩音の指に触れる。溝に沿って再び擦り始める。大陰唇を親指でこする。
途中クリトリスを発見し、乳首にしたように軽く弾いた。
一番大きな声が圭一の指の間から漏れた。
弾く。声が漏れる。弾く。声が漏れる。
指をしゃぶることなど忘れ、詩音はされるがままに声を押し殺す。
その必死に耐える表情をする顔に、圭一は数センチの所まで自らを近づけた。
「可愛いよ、詩音。ガマンすんなよ」
銃のジェスチャのような形の人差し指と中指を、圭一は詩音のナカに挿れた。
ぐっと詩音が硬直する。怯えるような表情に変わった顔。
紅潮した頬を一度舐めてから、圭一は三度目のディープキスをする。
今までで一番激しさのこもったキス。詩音は逃れるように、紛らわすように舌を貪る。
ナカにある人差し指と中指を交互に暴れさせる。
ぐちゅっ。びちゃ。淫らな音。キスで漏れる音と同様、圭一の一つのガマンが崩れかける。
早く挿れてしまいたい。果てたい。
だが思い留まり、二本の指に加え親指が陰核を遊ぶ。
後頭部に再び回っていた詩音の手に力が入る。キスの度合いがまた一つヒートアップする。
三本の指が疲労を感じ始めていた。手の筋肉など本当に些細なモノ。数分続ける慣れない運動にも限界が来る。
しかし圭一は詩音がイきそうなのを感じ取っていた。詩音から舌が動かなくなり、されるがままの状態になっているからだ。
もうちょい……、もうちょい。
「へひちゃ、……ひちゃ、ああ、ああ、ああああああっ!」
弓のように詩音がしなる。異常が起こり、圭一の後頭部をあらん限りの力で締める形となった。
イったのか……。妙な達成感と、詩音に対する征服感が起こり、圭一は唇を乳房へ移動させた。
「待って……圭ちゃん……っ。きゅーけぃ……」
「待ってられっかよ……」
乳首をくわえ、挿れたままの指を再び始動させる。
転がすように丹念に乳首を舐め回し、指はナカの横ではなく上の方に立てる。
小さなグラインドで擦り始めると、先ほどより大きな刺激が詩音に伝わった。
「はっ、はっ、いやぁ……圭ちゃん……」
圭一は第二関節までしか挿れていなかった指を、根本まで沈める。
詩音がまた一つ鳴き、圭一は指の出し入れする距離を一層長くした。
数分している内に、一部分を通過する時だけ、詩音が必ず声を漏らすことを圭一は知った。
Gスポットであったのだが、圭一はそんな知識を知ることもなく、ただ面白半分にそこを重点的に責める。
「うああっ、そこ……だめぇっ」
聞き入れるはずもなく、むしろ弄る指を更に激しくこすり上げる。
詩音の躰が左右に揺れ、圭一は右手を背に回して、詩音を固定した。
「よし……」
圭一はある程度見切りをつけ、口から指を離す。
詩音は荒い息を抑えるのに必死で、天井を見つめながら呼吸している。
圭一は視線を詩音から離し、自らの剛直へと向ける。
先走り液は既に亀頭全体を濡らし、今にもフライングしそうなほど万端のようであった。
「いいな……詩音」
詩音にまたがり、ペニスの先端を入り口にあてがいながら圭一は尋ねた。
ここで拒絶されても、圭一は抑制しきれないだろうが、彼の最低限のマナーであった。
無言で頷いた詩音をしっかり確認し、圭一は腰に力を入れた。
「ゆっくりだと逆に痛いって言うからさ」
「……はい」
緊張が走る。どのタイミングでやろうとも結果は同じだろうが、太股を持つ手が汗ばむのを感じた。
「力抜いてな……いくぞ」
亀頭がナカへと侵入する。そこで一度躊躇に似た停止があった後、宣言通り一気に挿し込んだ。
破瓜を迎えた詩音に初めて痛みが伝播する。自らの処女が失われた瞬間。さすがにこればかりは愛情でガマンできるものではない。
圭一は動かずに詩音の表情が緩むのを待った。
息を整えようとしているが、やはり痛みは相当らしく眉間の皺が走っている。
一方圭一は詩音へと入り、今までで一番の快楽を得ていた。
前戯は女性へのある意味での奉仕であり、直接圭一が快感を覚えるモノではない。
初めて圭一は自慰とは違う、女性の膣を感じ取っていた。
詩音が大きく息を吐く。表情も未だ口元が歪んでいたが、さっきよりは収まった。
半分ほどまで入ったペニスを更に奥へと挿れる。また詩音の息が漏れる。小さな悲鳴があがる。
ここで圭一の理性が完全に切れた。
「詩音っ!」
太股を持ち上げていた両手を、詩音の腰へ持ちかえる。しっかりと詩音を固定させ、一層ペニスを詩音の奥へと挿し入れた。
「いやああああぁぁっ、痛い……」
躊躇ってしまいそうな詩音の嘆きにも、圭一は腰を止めなかった。
亀頭の先端がなにかに当たる。詩音の子宮口へと到達したのだ。だがそれでも根本まで入ってはいない。
ぐっと更に圭一の持つ手に力が入る。あと数センチ。根本まで挿れることに、圭一は妙な執着心を抱いていた。
「無理……圭ちゃん、もう入らないよ……っ!」
「あと少し……後少しだからガマン……してっ!」
語尾を言い終えると同時に圭一は根本まで自らを沈めた。
詩音が嬌声をあげ、ベットのシーツを握りながら痛みに耐える。
根本まで入りきった所で、圭一はピストンを始めた。
狭い膣の壁を圭一のカリ首が引っ掻き、苦痛なのか悦楽なのか分からないモノが詩音を襲う。
「けいちゃ……、もうちょっとゆっくり……」
「ごめん、乱暴すぎたか?」
腰の動きをよりスローモーションに変える。それでも詩音の顔から苦悶の表情は剥がれない。
いきなり巨大な異物を飲み込んだ詩音の膣は悲鳴を上げ、両者が快感を覚えれるセックスとは一線を画していた。
経験の無さや、性器同士の相性もある。今は何とか圭一への愛情で保っている状態だ。
破瓜の際流れ出た血液が、より乏しい知識のセックスが危険であることを物語る。
尚、圭一はピストンを止めることはしなかった。
性欲に負け自我に支配されているわけではない。知識として痛みを和らげるには、ピストンを続けるしかない、と知っていたからだ。
堪える声が、痛みではなく悦びを抑えるものになるまで、この速度で続けることを決心していた。
やろうと思えば、犯してしまうこともできる。
詩音を道具が何かのように、性欲のはけ口として壊すことも出来る。
だが詩音の喘ぎが、僅かであるが圭一の理性を取り戻した。
自分を好いてくれ、躰を差し出したこの女性を、壊すことなど圭一には意識の片隅にもなかった。
「うっ……うぅん……」
表情が崩れないまま、また幾重の時を重ねた。だが確実に詩音の反応が、痛みから離脱しかけているのが分かる。
ぐちゅ、とピストンする度に鳴る音も大きくなってきた。愛液の量が増えている証拠だ。
シーツを握っていた力が段々入らなくなり、浮揚でもするような感覚が起き始める。
コンスタントで一定のリズムのピストンを、圭一は次第に変え始めた。
出すかと思えばまた少し突き、逆に奥深くまで突かず大きく出す。
ペニスが膣から抜けるのだけは注意しつつ、不定期の刺激を送り続ける。
漏れる声が内緒で観たビデオのものと似てくる。
だがどの女優よりも遙かに綺麗で、心地よく、嬉しい声が目の前で起こっている。
自分のペニスで悦びを感じてくれることに、圭一は病みつきになった。
詩音が異変を感じたのは、掴まれていた腰から感触が消えた時だった。
次いで太股から間接の裏あたりの触覚が反応し、足が圭一の脇の下で挟まれる感覚。
その一連の動作で膣の壁が大きくペニスを擦る。詩音の躰が横になり、俗の交差位の体位。
ただでさえ大きかった摩擦が、躰が横になったことで更なる刺激となる。
セックスを思い浮かべると正上位が一番に来る詩音には、まるで犯されているような感覚さえある。
だが繋がっている相手は圭一であり、彼が夢中になっているような錯覚がより詩音を酔わせる。
乳房に手がかかる。挟んである脚に負荷がかかり少し痛い。圭一の顔は到底可愛らしいものではなかった。
それでもどんな負の状況が出来ていても、詩音は起こっている快感で全てかき消すことが出来た。
実際しないと分からない感覚。睡魔に似た抑制の出来ない虜の世界。
そして確実に近づく終わり。オーガズムと言う名称の頂が、詩音の奥からこみ上げてくる。
圭一は気付いていない。必死にただ腰を動かしているだけのように見える。
果てそうなことを伝えたい。しかし響く悦楽が、発する快感が、伝う快感がそれを妨げる。
確実に終わりは近いのに、ただ漏れるのは喘ぐ鳴き声。
言葉にならない、平仮名でもアルファベットでも表現できない音だけが口をつく。
「ううっ……!?」
波。駆け上がるなにか、いや分かっている。
これが絶頂前の筋肉の弛緩。
恐怖感にも似た冷たさと快感の塊がこみ上げる。
来る来る来る来る……!
「っつああああああぁぁ!」
圭一は詩音の反応に目を丸くする。
頭の先から足の指まで伸びきって、口をだらしなく開け、数秒間硬直した。
同時にナカが急激に締まり、堪えていた射精感にまた刺激が加わる。
痙攣したように横たわる詩音を見て、やっと圭一は彼女がイったことを理解した。
「イったのか……? 詩音」
一応聞いてみるものの、大きく呼吸する詩音からは何も返ってこない。
かちん、と子供らしい感情を圭一は抱く。
幼稚園児なら親が勝手にデパートへ行き、自分は知らず友達の家に居たら怒りを覚えるだろう。
そんなガキくさい、セックスとは対象年齢の違う気持ちで、圭一は腰を大きく動かす。
「っ。圭ちゃん!?」
絶頂を迎えて間もない詩音には、余りにも慈悲のない刺激。
容赦なく擦りつけられる膣壁は、水音で悲鳴をあげていた。
声を出そうにもピストン運動が強すぎる。
グラインドする量も、速度も、方向も乱暴で耐え難い感覚だ。
肌と肌を打ち合う音が、またスピードアップする。
愉しむためではなく射精するための運動。ペニスは最高の環境で脳からの指令を待っている。
「ぐ……うっ」
「ぃちゃん、ナカはやばひっ……!」
圭一は耐えに耐えた液体を撃ち放つ。
一度情け程度の放出の後、二度目三度目の大きな流出。
自慰ではなかなか起きない四度目五度目六度目。雄の象徴が詩音のナカで大きく爆ぜた。
射精で起こった寂寥感に包まれながらペニスを抜く。
生殖としての役目を終えた圭一の陰茎は、だらしなく垂れ限界をアピールしていた。
疲労がどっと全身に押し寄せ、詩音の横に倒れ込む。
目の前には緑色の髪をした少女。
「めっちゃ良かった……」
「……最後のなければ、私は最高だったんですけどね」
こうやって一々毒づくのが好きな、だけど暖かい女の子。
どうしよう。俺はこの娘(こ)が好きなのだろうか。
それよりも今は眠い。大変なことは……明日……考えよう。
圭一は瞳を閉じて眠りに入った。
その様子を詩音は微笑みながら見つめる。
腹の中にある温かい液体の感触。圭一の象徴。
今日は一応安全日だから大丈夫だろうか。
いやいや明日学校に私が投稿する確率よりは高いはずだ。
まぁ、その時はその時だ。
その時が来るまで……、今は私も眠らせて貰おう。
瞼が支えを失って落ちる。全身から力が抜ける。脱力と言う妙な心地よさ。
圭一の額に口づけをし、詩音も深い闇の中へと巻かれ始めた。
『ひとまず』これで終わりです。
呼んで頂いた方が鬼隠しに遭わないことをお祈り致します(*_ _)
gj
これは魅音がいたたまれない。それがと゛う展開していくか期待してます。
萌えたんだが…
おじさんの事を思うとなんか胸が…痛いぜ…
これは・・・ある種の寝取りッ!?
堪らんのうw
GJ!!
れなぱん!の続きが完成したので投下します。
wikiにupして下さった方ありがとうございます!毎回助かっています。
感想を下さった方ありがとうございます!神と呼んでくれて嬉しいです。
前回カプを書き忘れて申し訳無いです。
次のカプの時には忘れず書きますので勘弁してやってください。
では次レスから投下しますので、良かったら読んでやってください。
[れなぱん!(2)]
私は夢を見ていた。見ているでは無くて『いた』だ。
何でかって?
答えは目が覚めてしまったから・・・。
私は目を閉じたまま、まどろむ。
夢の内容は圭一君と私が、ちょっぴりHな事をしちゃう夢。
恥ずかしいから、どんな事をしたかまでは言えないけど、最後は一緒にお昼寝して終り。
良い夢だったな。
と、呟いて
今度はどんな夢が見れるかな?
って想いを馳せて、もう一眠りしようとか考えたり・・・。
でも、その前に扇風機の風が強過ぎるから弱めよう。
女の子はお腹を冷やしたら駄目なんだよ?
私はゆっくり目を開いていった。
「あ・・・」
ちりん・・・。
窓枠に取付けられた風鈴の奏でる音色と共に微風が身体を撫でる。
夢だと思っていた。
そう。さっきの夢の続きを見ているのかと思ってしまった程だ。
圭一君が寝ていて、私がその横で腕枕をして貰っているのだから。
そして、それが現実であると理解した瞬間、身体がカーッと熱くなっていくのが分かる。
だって目の前10センチ足らずの場所に圭一君の顔が有るのだから。
昨日までなら、妄想の中でしか有り得なかった夢の様な光景。
やっぱり、まだ夢を見ているのでは無いかと思って、頬を軽く引っ張ってみる。
痛い・・・。
私の経験則から導き出した答えは、これは間違なく現実である。
という事だった。
「あ、あはは・・・」
寝起きのカラカラに渇いた喉で小さく笑い声を出してみる。
幸せな自分の状況が信じられなくて。
そして、段々目の奥がチクチクしてくる。
思わず弛んでしまいそうになる涙腺を、何とか堪えて落ち着かせる。
それでも目尻に少しだけ出てしまった涙を指で拭いて、ずっとこのままで居たいと願ってしまう私がいる。
でも、ずっとこのままでは居られない。
どのくらい寝てたのか分からないけど、魅ぃちゃん達がお見舞いに来ると言っていた。
目だけを動かして時計を探す。身体を起こせば良いのに、未練たらしく私はギリギリまで圭一君の温もりを感じていたかった。
今思えば、ずっと寂しかったのかもしれない。両親が離婚して甘えたい時に甘え足らなかったから。
そしてようやく時計を見つけて時間を見ると二時半。
あと二時間位は皆、来ないだろう。確かでは無いけど、私の勘がそう言っている。
ずっと圭一君の顔を見ているのも悪く無いけど、私は圭一君に今しか出来ない事をしたい。
こういう機会はめったに無い。下手したら、この先無いかも知れないのだ。
やらずに後悔するより、やって後悔した方が良い。ちなみに変な意味では無い。
そう。私の想いを、ちゃんと告げたいのだ。
一夏の淡い思い出になるかも知れない。
それでも、今の私が圭一君に抱いている想いは色褪せたりなんかしない。
私は圭一君の身体を軽く揺さぶってみた。
すると一瞬だけ目を開けて私の方に寝返りをうって、また寝入る。
「ねぇ。圭一君起きて?」
「ん・・・あと一時間」
「だぁ〜め!そんなにお昼寝しちゃったら夜寝れなくなっちゃうんだよ。だよ」
「良いよ・・・寝れなくても良いから・・・って。あ・・・」
何とか目を覚ました圭一君とバッチリ目が合う。
「おはよう・・・圭一君。寝坊助さんなんだよ。だよ・・・」
「お、おはっ・・・よう・・・」
圭一君も顔を真っ赤にしながら挨拶してくれる。
「はぅ・・・圭一君お顔が真っ赤なんだよ?どうしたのかな。かな?」
「なっ!そ、そういうレナだって!」
「だって・・・夢みたいなんだもん」
私は、ゆっくり圭一君の身体の上と乗りながら続ける。
「さっきも言ったよね?レナは圭一君の事、大好きだって」
上から覆い被さり、子供に言い聞かせる様に口を開く。
「男の子として圭一君の事好きなの・・・圭一君はレナの事・・・どう想っているのかな。かな?」
「あ・・・その、俺はレナの事が好・・・」
私は人差し指をそっと圭一君の唇に当てる。
「その先は、ゆっくり考えて答えて欲しいな・・・」
一呼吸置いて、私は続ける。
「もしかしたら、一時の気の迷いで圭一君はレナを好きになったと思い込んでるのかも知れないよ?」
「何日掛かっても良いよ。だから、その時に返事して・・・ねっ?」
「う、うん」
熱に浮かされた様な顔で圭一君が頷く。
「レナは・・・こんな形でも圭一君の身体に触れれて、想いを告げれただけで嬉しいんだよ。だよ」
「だから夢みたいなの。圭一君はこんな事嫌かもだけど、ゴメンね?」
「・・・嬉しいさ。ちゃんと考えて返事を絶対するから、待っててくれよ?」
「うん!」
私は、いそいそと身体を圭一君の横に戻す。
何か卑怯だな、私って。
女の武器を使って誘惑したも同然だ。
それでも自分の気持ちに嘘は付きたくなかった。ああやって覆い被さったのは圭一君の顔をしっかり見たかったから。
言い訳だと思うなら、好きに言わせておけば良い。
私は圭一君に抱き付く。
「お、おい。レナ?」
「皆が来るまで、こうしてちゃ駄目かな?」
「お、俺で良ければ!」
二人で抱き合って、何も喋らずにドキドキしながらジッとしていた。
しばらくして、圭一君の手が私の脇腹に触れる。
「け、圭一君?」
「あ、いや!わ、悪い!」
偶然。そう偶然なのだ。
そして数分後、今度はお尻に触れられる。
これで確信した。わざと触っていると。
まあ、圭一君も男の子だから仕方無い。こういう事は好きじゃないけど、今日は特別だ。
それに圭一君をオカズにしていた私と何が違うというのか、本質は一緒である。ちょっとした罪滅ぼしのつもり。
だから私は圭一君の身体にピッタリ引っ付いてあげる。抱き枕にしていた様に足を絡ませアソコを股間に押し付けて。
「圭一君は悪い子なんだよ。だよ」
そして圭一君の顔を見ながら甘えた声で聞いてみる。
「女の子の身体って柔らかいよね。お母さんとは違う、女の子の身体なんだよ。レナの身体・・・柔らかくて気持ち良いかな。かな?」
「・・・凄く柔らかくて、良い匂いがする・・・」
圭一君が私の首筋に顔を埋めて鼻を鳴らす。
「はぅ・・・そんなにスンスンさせたらくすぐったいよ。まるでワンちゃんみたいなんだよ。だよ」
そう言うと調子に乗ったのか、今度は舌を這わせてくる。
「あ・・・あう・・・だ、駄目。いっぱい汗かいてるから汚いよ・・・んぅ」
ピクピクと身体を震わせて、そう言うが圭一君が私に甘えてくれてると思うと突き放す事が出来ない。
もし圭一君に尻尾があったらフリフリと嬉しそうに振っている事だろう。
圭一君に尻尾・・・かぁぃぃよう。
部活の罰ゲームで紙に書いて箱に入れておこうかな?
でも、出来れば私だけに見せて欲しい。皆には見せて欲しくないな。
「汗かいてるのは御互い様だろ。それより、もっとレナの身体、触って良いか?」
「うん・・・私も圭一君に触って貰いたい・・・かな」
蝉の鳴き声も外の音も耳に入らなくなる。圭一君の言う事だけに耳を傾けて、二人だけの世界に逃避する。
「んん・・・」
お尻に置かれていた手が恐る恐るという感じで動き始める。
「・・・柔らけぇ」
初めは触るだけだったけど、段々と揉みしだかれる様になった。
「んぁ・・・ん・・・あ」
圭一君に触られている。
それだけで私の身体は切なくなってしまう。
「は・・・圭一・・・君。ちょっと待って・・・」
私は身体を起こして足先にある、タオルケットを取り二人の身体を包み込んだ。
「暑いかもしれないけど、恥ずかしいから・・・」
そう言って私は再び圭一君の身体に密着する。
「でも汗だくになっちまうぞ?」
「良いよ・・・二人で汗だくになっちゃお?」
圭一君の手を取って私のお尻まで誘導して続ける。
「だから続き・・・して?」
「おう・・・」
お尻に圭一君の手の感触が伝わる。私にとっては痒い所に手が届かない、もどかしい気持ち良さだけど胸の中が温くなる。
「んうっ・・・んん」
身体がピクピクと震えて嬉しがっている。慣れない手付きで一生懸命、私の身体の事を知ろうとしている圭一君が可愛いくて仕方無い。
「あ・・・ん。圭一君もオットセイも一生懸命なんだよ」
圭一君が私の太股にオットセイを押し付けてくる。
短パン越しでも分かる位硬い。オットセイが痛いから強く擦り付けられなくて、もどかしそうな顔をしている。
「ごめん。勝手に腰が動いちまうんだよ」
私に欲情してくれているんだ。嬉しい・・・。
だけど、これ以上はしてあげられないし、させてあげられない。
だって告白の返事待ちなのだ。これより先は、お付き合いしてから。
でも、ここまでなら大丈夫。友達以上恋人未満のギリギリラインだから・・・。
結局その後も圭一君も私のお尻を揉む以上の事はしてこなかった。圭一君も私と同じ事を考えているのだろう、と勝手に解釈しておく。
「は・・・あ・・・圭一君。ん。もう魅ぃちゃん達来ちゃうよ・・・」
時間も良い頃合だ。私は圭一にそろそろ止める様に遠回しに伝える。
「ん・・・もう、そんな時間か・・・」
圭一君が名残惜しそうに私のお尻から手を離す。
私はお尻に食い込んだ下着を直して身体を起こす。そして扇風機の前に座っ涼む。
「ほら、汗拭けよ」
圭一がタオルを渡してくれ、私は顔の汗を拭き取る。身体は・・・ベタベタして気持ち悪いけど圭一君の前だし・・・ね? 家に帰るまで我慢しよう。
「それにしても暑いな・・・麦茶でも持って来るよ」
「うん!」
圭一君が部屋から出て行くのを見届けて、私は下着に触れてみる。
「はぅ・・・」
そこは水でも被ったのかという位濡れていた。汗だけでは、こうはならない。
圭一君に悪戯されて嬉しくて身体が過剰に反応したのだろう。
「お家に帰るまで我慢できるかな・・・?」
と、私は下着から手を離してポツリと呟いた。
まだ胸がドキドキしている。それに身体は疼いて仕方無い、時間にして二時間近く悪戯されていたから仕方無いよね?
むしろ、大好きな圭一君に身体を触られ続けた後も、平然を装えている自分を褒めてやりたいくらいだ。
こんな感じで、圭一に想いを伝える事も出来たし、身体に触れ合う事も出来て私は浮かれている。
今日は帰ったら自分の身体に御褒美を沢山あげよう。
今日位は良いよね?
明日から元通りの『いつものレナ』になりさえすれば良いのだ。
今日だけは『女のレナ』で居たい。
そういう気分なのだ。
私は足を崩して、畳にペタンとお尻を付けて座った。いわゆる女の子座りというやつだ。
やがて圭一君が麦茶を持って戻って来た。
「ほらよ」
そう言って圭一君がコップを渡してくれる。「ありがとう」
私はお礼を言って麦茶を一気に飲み干す。ちょっとはしたないけど、数時間ぶりに摂る水分の魅力には勝てない。
「おおレナ!良い飲みっぷりだな!」
「・・・ぷはっ!だって喉が渇いてたんだもの」
私はコップを置いて制服のリボンを手で触りながら続ける。
「それに・・・圭一君のお手々が気持ち良くてドキドキして身体が熱くなってるの、だから冷やさないと・・・レナおかしくなっちゃうんだよ。だよ」
「あ〜・・・。嫌だったか?」
「ううん。嬉しかったよ。圭一君がレナの事を可愛いがってくれたから・・・」
ピンポーン♪
全部言いきらない内に、チャイムが鳴った。
「っと。皆が来たんじゃねぇか?」
私は立ち上がって、窓から外を見た。魅ぃちゃんと梨花ちゃんに羽入ちゃん・・・。沙都子ちゃんと詩ぃちゃんは居ない。
圭一君が横に来て皆に向かって口を開く。
「お〜い!玄関の鍵は開いてるから上がって来いよ!」
ちょっと残念。まだ圭一君と二人で居たかった、もっと話したかった。
「あれぇ?圭ちゃん元気そうじゃん!あ、コレ良かったら食べてよ」
「サンキュー魅音。そういや沙都子と詩音は?」
圭一君が魅ぃちゃんから重箱を受け取って、来ていない二人の事を聞いた。
「みぃ。沙都子と詩ぃは悟史の所に行ったのです」
「だから僕達だけで来たのですよ〜!」
圭一君の質問を梨花ちゃんと羽入ちゃんが答える。
「圭一が居ないから沙都子が寂しそうだったのですよ。だから明日のトラップは激しい物になると思うのです。あぅあぅ!」
「げっ!マジかよ?明日学校に行きたく無くなって来たぜ・・・」
「圭ちゃん〜!本当に明日、来なかったら知恵先生に今日の事話しちゃうよ。良いのかな〜?」
三人がワイワイと楽しそうに冗談を言い合うのを私は横目で見た。
何となく、あの輪の中には入れない。さっきまでの浮かれていた気分が一気に冷めてしまった。
皆と居るのは楽しいけど、圭一君と一緒に居る楽しさとはベクトルが違うからだ。
圭一君と二人で居たら、つまらない事でもワクワクして楽しくて、時が経つのが早く感じる。
ここまで考えて私は気付く。
皆が来て、圭一君との甘い時間が終わった事にイラついているんだと。
私は馬鹿か?皆は圭一君の事を心配して来てくれたのだ、それを私は邪魔だと思ってしまった。
なんて自分勝手なのだろう。
こんな事を考えてしまった私を許して欲しい。皆ゴメンね。
「みぃ・・・レナ。レナ・・・」
私の制服の袖がクイクイと引っ張られる。
考え事をしている間に梨花ちゃんが私の横に来ていた。
「レナは皆とお話ししないのですか?それに何だか辛そうな顔をしているのですよ?」
私はそんな顔をしていたのか・・・すぐに笑顔を作って梨花ちゃんに言った。
「梨花ちゃん心配してくれているのかな。大丈夫、レナは何とも無いよ。ちょっと考え事しているだけなんだよ。だよ」
すると、私の頭を梨花ちゃんが撫で始める。「みぃ・・・レナは可哀相なのです、圭一とネコさん達みたいにミィーミィーニャンニャン出来なくなって可哀相なのですよ」
「あ、あはは!!何の事かな。かな!?レナはサッパリ分からないよ!」
図星だが、梨花ちゃんが言った事を私は慌てて否定する。
『ミィーミィーニャンニャン』という言葉は、恐らくHな事を意味している筈だと私は解釈した。
梨花ちゃん位の年ならソレを知ってても不思議では無いから、そう考えてしまったのだ。
「くすくすくす・・・分かりやすい反応。そう。圭一と学校をサボって、そういう事してたのね?」
急に大人びた口調で梨花ちゃんが面白そうな顔をして話し始めた。たまに梨花ちゃんは、こんな話し方になる。
初めは驚いたけど、今では慣れた。と、同時にカマを掛けられていたのだと気付く。
「はぅ・・・梨花ちゃんは意地悪なんだよ。だよ」
下手に否定し続けたら、皆に脚色して言いかねない。こう見えても結構、狸な所があるのだ梨花ちゃんは。
だから肯定とも取れる様な曖昧な返事を返しておく。事実上の肯定という事だ。
「意地悪?違うわ。まあ年頃の男と女が一緒に居たら、そうなってしまうのも無理は無いわよ。特に貴女と圭一ならね」
と梨花ちゃんが言ってニヤリと笑う。
「安心しなさいな、皆には言わないから」
「・・・絶対なんだよ。だよ?」
「・・・にぱ〜☆世の中に絶対なんて事は無いのですよ。だから無理なのです♪」
と言って梨花ちゃんが私から離れて羽入ちゃんの横に行ってしまった。大丈夫だろうか?
ううん。梨花ちゃんなら大丈夫。そんな気がするから信じよう。
何だか梨花ちゃんと話して心が楽になった。
そして私も皆の所に行き会話に参加した。
.
私は今、家路を急いでいる。あの後、皆で圭一君の夕飯を作り家を出た。
そろそろ帰って我が家の夕飯を作らないと、お父さんが帰って来てしまう。と言ってもオカズは圭一君の家で、ついでに作ったからご飯を炊くだけ。
家の前まで着くと、お父さんと鉢合わせした。
「おかえり。お父さん」
「ああ、ただいま礼奈。ちょっと悪いんだけど、お父さん夕飯は要らないからね」
「え?どうしてかな。かな?」
「会社の人が、お父さんの歓迎会を開いてくれるんだ。っと・・・早く着替えないと迎えが来ちゃうな」
と言って、お父さんは慌だしく家の中に入っていった。
と言う事は、今晩は私一人だけか・・・。
私は家の中に入り、冷蔵庫の中にオカズを入れる。明日の朝食で食べよう。
一人だけなら適当に何か食べれば良い。
たらこスパでも作って・・・いや、ナポリタンも良いな。
ナポリタンにしよう。簡単かつ手っ取り早いし。
私はテーブルの上に置いてあったエプロンを付けて調理を始めた。
さて、二十分もするとナポリタンが出来た。椅子に座って黙々と一人寂しく夕飯を食べた後、お風呂を沸かす事にした。
浴槽を洗って水を張りボイラーを点火する。あとは待つだけ。
私は自室に入り、着替えもせずベッドに寝転がる。
お父さんも出掛けたし、これと言ってする事は・・・有った。
そう。自分への御褒美・・・どうせ汗をかくならお風呂に入る前にした方が良いだろう。
いや、むしろお風呂で・・・。以前魅ぃちゃんが言ってた事を試してみようか?
そんな事を考えてたら、また身体の奥が疼いてくる。圭一君に中途半端に身体を悪戯されて欲求不満気味になっていた。
流石に、あれから何時間も経っているから濡れては無いけど・・・。
「だ、駄目。せめて、お風呂が沸くまで我慢だよ。だよ」
自分の下腹部を撫でて、自分に言い聞かせる様に呟く。
何かして気を紛らわせよう。
私は本棚から適当に漫画本を取り出してパラパラと斜め読みしてみる。
・・・駄目だ。ソワソワして集中できない。
仕方無い。まだ温いだろうけど、お風呂に入ろう。身体と髪を洗ってたら丁度良い湯加減になっていると思うし。
私はタンスから下着と寝間着を取り出し部屋を出て風呂場に向かう、制服と下着を脱ぎ脱衣籠の中に放り込んで、浴室の中に入った。
「ふう・・・」
シャワーを浴びて、私はタオルに石鹸を付けて身体を洗う。
魅ぃちゃんや詩ぃちゃんに比べたら貧相な身体だけど、全体的なバランスは悪く無いと思う。
あの二人は規格外なのだ。むしろ私が年相応の平均的な身体付きなのだから、比べるのは無駄だと分かってはいる。
急にこんな事を考え出したのには理由が有る。
圭一君は今日ずっとお尻だけ触っていた。男の子だったら真っ先に胸に伸びるのが普通では無いか、私の偏見かも知れないけど・・・。
もし今日、私と魅ぃちゃんの立場が逆で圭一君が同じ状況だったら胸を触っている筈。
劣等感を持っている訳では無いけど複雑な気持ちになってくるのだ。
私の胸に魅力が無いと言われている様な気がしたり・・・。
けど、あれが私達の過剰なスキンシップのギリギリラインだと思う。圭一君なりに気を使って、胸を触らなかったのかも知れないし。
これ以上考えても堂々巡りになる。考えても無意味だ。
それよりも身体の疼きをどうにかしたい。
私は石鹸を洗い流して髪を洗う。
続いてリンスで髪をトリートメントし、洗顔をしてサッパリとする。
待ちに待った時が来た。
私は床に腰を降ろして胸に手を伸ばす、初めは優しく撫でるだけ。最初から激しくしたら身体がビックリしちゃうから。
それでも気持ち良い。段々と手の平で転がす様な動きになる。
「んぅ・・・ん」
手の平に乳首が当たって、その度に身体がピクピクと少し震える。
「ふぁ・・・あ・・・んくっ・・・」
親指で乳首をクリクリと転がす頃には、私はすっかり出来上がっていた。
ふと視界の端にリンスのボトルが現われる。
そう言えば圭一君が私の首を舐めた時、気持ち良かった・・・あれを乳首にされたら、もっと気持ち良いのだろうか?
そう思った時には、既にリンスのボトルに手が伸びていた、適量を手の平に出して胸に塗り付ける。
「あっ・・・あう・・・」
そして先程と同じ様に手を動かすが、ヌルヌルと滑って捕らえどころが無い。でも、いつもより、ちょっとだけ気持ち良いかも・・・。
「はあ・・・んっ!」
そして胸をドキドキさせながら、親指の腹で乳首を弾いてみると凄く気持ち良くて、思わず前屈みになってしまう。
舌の感触とは違うけど、そんな事はどうだって良い。
新しい玩具を買って貰った子供みたいに、色々試してみる。
と言っても、いつもとやる事は同じだけど、どれも気持ち良くて・・・。
「はあ・・・っはあ・・・」
そろそろ一番気持ちの良い事を・・・私は手を下腹部に持って行こうとして思い出す。
そうだった、魅ぃちゃんが言ってたやり方してみなくちゃ・・・。
ちなみに女の子だって下ネタで盛り上がる事はある。あれは先週だったか、魅ぃちゃんの部屋で話してて、そういう話題になった時だった。
詳しい内容は省くが、その時にオットセイの汚れの話しと、私が今からする事について話していた訳だ。
ついでに言うなら、件のHな少女漫画も、その時に借りた・・・いや、半ば強引に貸付けられた。
『レナ読んだら感想聞かせてね〜!』
『ですよね〜♪』
とか、姉妹揃ってニヤニヤしながら言っていたが、からかわれたのだろう。
まあ、家に帰って何だかんだ言いながら最後まで読んでしまった私も私だが。
ともかく私は、ソレを試す事にしたのである。手を伸ばしてシャワーのホースを掴んで、上手い事シャワーのノズルを壁のステーから外す。
ホースを手繰り寄せてノズルを持って蛇口を捻り水圧を強めに・・・そしてゆっくり自分の秘部へとあてがってみる。
「っん!」
気持ち良い・・・事には気持ち良いのだが微妙だ。
魅ぃちゃんは
『アレは病み付きになるよ〜。おじさん、もう堪んなくてさぁ・・・くっくっく!』
と言ってたのに・・・。
「んうっ・・・!ふっ・・・!」
これじゃあ生殺しだ、私はクリトリスに指を近付けていく。
「っ!?っああ!」
クリトリスを愛撫しやすい様に、薬指と人差し指で割れ目を広げた瞬間シャワーの湯がクリトリスに当たる。
思わず、ノズルを取り落としてしまう。秘部が強い刺激にヒクヒクと痙攣するのを感じつつ、私は理解した。
『魅ぃちゃんが言ってたのはこういう事か・・・』
と。
シャワーの蛇口を絞り、勢いを弱める。勢いを調整して再度、挑戦してみる。
「ふあ・・・あ・・・あっ!」
今度は丁度良い位の刺激、確かにこれは病み付きになるかも・・・。手でするのとは違う気持ち良さ、私はシャワーのノズルを更に秘部に近付けて当ててみる。
「あっ!こ、これ凄い・・・あんっ!」
強い刺激に手が震わせて私は快感の虜になる。
「あふっ!ふぁ!!」
指で秘部を広げるよりも足を開いてシャワーを当てた方が楽だと気付き、浴槽の縁に背を預けて開脚する。
「は・・・あっ!んぁっ!!あっ!!あっ!!」
強い刺激を与え続けてたら限界なんて、すぐに来てしまう。私は身体を弓なりに逸して絶頂に達した。
全身の筋肉が硬直して徐々に弛緩していくのを感じつつ、夢見心地な気分で呼吸を整える。
「っはあ・・・はあはあ」
凄かった・・・。
まだ男の身体も知らないのに、こんなに気持ち良い事を覚えてしまっても良いのだろうか?
しかし女の悲しい性か、身体はまだ満足して無いみたいだ。アソコをヒクつかせて、おねだりしている。
「っんく・・・あ、あと一回だけ・・・一回だけなんだよ。だよ・・・」
生唾を飲み込んで言い訳がましく、あと一回だけなら・・・と口に出して自分を納得させる。
「あうっ!!あっ!ふぁ!!」
絶頂を迎えたばかりで敏感になった秘部にシャワーを再びあてがう。あまりの快感に、駄々をこねる子供の様に首を左右に振って身を捩る。
「んうっ!!んっ!んあっっ!!」
二度目の絶頂を迎え、間を置かずに三度目・・・気が狂いそうになる。
「ああっっ!!」
これ以上は頭も身体も馬鹿になってしまう。
私はノズルを手放して、その場に寝転がり何度も大きく深呼吸する。
「はあはあっ・・・!」
シャワーの水音と私の吐息が浴室に木霊する。ボーッとする頭で湯を出し続けるシャワーを見て呟く。
「魅ぃちゃん・・・これはやり過ぎだよ」
腰が抜けて起き上がれ無いし、刺激が強過ぎて肝心な本番の時に感じれなくなるでは無いか。
何とか身体を起こして、愛用のファンシーな絵柄な洗面器で浴槽から湯を掬って身体に掛けてシャワーを止める。
いつもと違い何故か自己嫌悪は襲って来ない。
圭一君に話してしまって開き直ったのだろうか?
そして私はある事に気付いた。そう。換気窓が開き放しな事に・・・。
「・・・」
あんな大声を出して外に丸聞こえなのは明らか、しかも艶声。
恥ずかしさで顔が熱くなり、一瞬で血の気が引いていくのが手に取る様に分かる。
例えば明日、近所の人と井戸端会議したとして・・・
『あのね・・・レナちゃん。その・・・ああいう事は隠れてやるべきだと、おばさんは思うのよね・・・レナちゃんは若いから持て余すのは分かるんだけど・・・ね』
とか言われたりして。
「あ・・・あわわ・・・」
私は頭がパニックになり洗面器を抱き締めてうろたえる。
身体に力が入らないから立ち上がる事も出来ないのに、無理して動いたため、足を滑らせて浴槽の縁に頭を軽くぶつけてしまった。
ドジっ子ではあるまいし、私は何をしているんだ。心を落ち着かせる為に何とかして湯船に移動した。
ボイラーを止めて熱い湯に浸かって私は悶える。
.
.
その後、特に言うべき事は無い。
しいて言うなら近所の人から生暖かい視線を送られる様になった位で・・・。
それより夏休み前で学校が忙しくて大変だった。
そして夏休み直前に圭一から返事が貰えて、私達は付き合い始めた。
どんな返事だったかは私と圭一君だけの秘密、誰にも教えない。
でも、しっかり想いを伝えてくれて嬉しかった事だけは教えてあげる。
頑張って考えて返事してくれた圭一君は、かぁぃぃくてお持ち帰りしたい位だった。
私達が付き合い始めた事を知って、魅ぃちゃんは泣いてたけど最後には祝福してくれた。
ゴメンね魅ぃちゃん。そしてありがとう。
続く
以上です。
今回はエロ分少なめですが、次回は多くなるんで良かったら待っててやってください。
続きが完成したら、また来ます。
では
ノシ
2作品ともgjなんだが作品の前後であまりにも「中の人」が見えてしまうのは苦いな…
自重できなくてすまん。もう保管庫に篭っておくよ。
別に後者の作者さんはそれほどでもないだろ
両者とも乙かれー
前者の作品もまだ続くんだよな?
二人とも待ってるぜ!
細かい事なんだけど、両者の作品、レナの圭一の呼び方は、「圭ちゃん」じゃないのと、
「圭一君」よりは「圭一くん」の方がいいかな。
語りすぎる書き手もアレだが、過敏すぎる読み手もまずいよな。すまん。
両者共に乙
>>50 魅音哀れ過ぎ……
失恋したのはしょうがないが、何もレナが魅音を叩くことはないのでは……
読者が作者にこんなこと言うのは失礼なのかもしれないが、どうしても理不尽に思えて黙ってられなかったんだぜ
ここ最近の良作ラッシュはすごいな。
保管庫への入庫作業が間に合わないぜ。
>>78 うひょおおお、GJ
こういうの読めて俺は幸せだ
お二人とも
gjです。
中の人が見えるのは仕方ないことだと思う。作品の感想とか反響を
常に求めているからねss書きの職人は。
確かに無口な作者ほど好感が持てるのだけどもね。
なんか触発されてきたなあ
環境落ち着いたら新作をまた書こう。
前スレの埋め立て姉妹丼にこっちでGJ
すごく良かった
ちょっと前に過疎ってたのがウソみたいだ
89 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:51:11 ID:hXBrlZGb
なんかリアルうみねこな事件が。怖え・・
前スレの悟詩魅の作者さんGJでした!
すんごい楽しめたよ!
圭一の知恵先生への初恋ネタを使わせてもらおう
あ〜^あ次々とネタが浮かんでくるんじゃ〜^
前スレの姉妹丼に鼻血吹いた。やべえ…双子良すぎるだろ…
夜の特訓とやらも是非ハァハァ
保管庫で圭羽更新してるね。
エロ神羽入GJ!!!
前スレの悟史魅音詩音なんぞこれw
GJすぐるww
続編も書いて欲しいくらいだ
>>78GJ
圭レナでレナ視点ってあまりなかったから
新鮮でよかったよ 続きが楽しみです
連休も明け平日だというのに抜かざるを得ないんな うおおおおおおお
前スレヤンデレナも続き欲しいなぁ
激甘圭レ分も園崎分も補充されて、さらに知恵先生のも補充された。
あとは沙都子分だな
さとこですか。
なかなか良いキャラしてると思う。
ということで悟史との禁断の愛、圭一との逃避行
詩音とレナに大人の体を教えられる話をきぼんぬ
圭一との逃避行は暗い話になると思う。現に保管庫にひとつあるし。
禁断の愛はもっと救いのないものになるだろうな。
こうなったら詩音や梨花あたりを発症させて襲わせるか。
梨花分もちょっと足りないな
圭一との逃避行はなんかレナじゃなきゃ駄目な感じだなー。次点で梨花ちゃん。
なんかダークな雰囲気で圭一と一生一緒にいるってのがあのメンバーだとレナ以外あまり想像できないよね
魅音なんか純愛でもすぐ破局するのは目に見えてるし
やっぱ圭沙は純愛にかぎる。もしくはてっぺい☆×沙都子とかw
>>103 レナの株下げるのやめてくれよ…
だから圭レナ派は厨ばかりって嫌われるんだ
他キャラけなして持ち上げられたって
嬉しくもなんともない
別にキャラを持ち上げたつもりも貶したつもりもないんだが
そういう風に感じてしまったなら謝るよ。ごめんな
>105
>魅音なんか純愛でもすぐ破局するのは目に見えてるし
>>105 どう見ても貶してるようにしか見えなかったし、
もし本当に自覚がないなら、普段無意識のうちに他人を傷つけてそう
そこで俺は羽×沙を提唱するぜ。
沙都子の身体に羽入がシュークリームの中身を塗りたくって・・・なんて電波を受信した。
>>107 >もし本当に自覚がないなら、普段無意識のうちに他人を傷つけてそう
K1じゃねぇかw
さてここに一体のお人形が(ry
確かにエロシーンの状況は簡単に夢想できるが
いかにしてそこまでに持って行くのが最大の難関。
例えるなら羽入がどう、さとこにクリームを塗る口実と雰囲気を作るのか。
1 菓子作り中にクリームをぶちまけて及ぶ
2 罰ゲームで拘束する
3 すでにレズカップルとして成立していた二人はクリームプレーを提案する。
あっ以外といける。
俺が悪かった。ごめんなさい
圭一は案外誰とでも長続きしそうだと思うが…
大人梨花様に萌えた俺は異端なのか?
ちょっと考えてみた。
沙都子が変なことに興味を持ち始めた。
「あん。梨花そこくすぐったいですわ」
年に似合わず膨らんだ胸がか細い身体を前面に押し出している。
そんな沙都子の体は私からすれば、十分に女だと誇って言えるものだと思った。
少し複雑な気持ちで数分に渡り胸を揉んだあと私は脇から腰へと手を這わせていた。
くすぐったいとは言っているが顔は全く嫌がっていない。喜んでいる。
「お返しですわ〜」
八重歯をむき出しにして同じように私の体を触ってくる。
私たちは裸だった。触りっこと言えばまぁそうなのだけれど、
最終的にはそんな可愛いものにはならない気がする。
もともとは小さな好奇心だったものが、いつの間にか恥ずかしがり屋の沙都子をして
二人裸で向き合っても、何の抵抗もなくさせている。
果たしてとどまることを知るのか、この好奇心。
胸の突起を沙都子の指に蹂躙されながら、そんなことを思った。
きっかけはクラスの女の子たちだった。
そういう遊びが知らぬうちに流行っていたのだ。
触ってみたら気持ちいいんだよ、触られても気持ちいいんだよ。
なんだか面白いね。私たちもやってみようか。沙都子ちゃんもしてみる?
梨花ちゃんは? と簡単ではあるがそんなやりとりがあったのだけれど……。
男女のあれやこれやについて知識だけは持っていた私にとって、それは
色々と危ない妄想をさせるものであった。
何言ってるの? この子たち。そう感想を抱いた。
けれどクラスの子たちは単なる遊びの一つとして認識していたのであって、
私は軽く落ち込んだ。沙都子は、なんですのなんですのそれはと慌てふためいていた。
そのピュアな心が何となく胸に突き刺さったのだ。
しかしそれから暫くしてそのピュアさこそ厄介なものであると知る。
知識を持っていた私はそれらの行為に関して一定の距離を置くことができる。
そこに至ってしまうような状況になってしまえば歯止めと自制がきくのだ。
沙都子はそうじゃなかった。好奇心の赴くままに未知のものを手にしようとする。
当然といえば当然だけれど。
「あ…ああん……」
と艶かしい声を出し始めたのだ。
そう、くすぐったいのが気持ちいい、熱いのが気持ちいい。
そんな風に感じるようになってしまったのだ。
私は沙都子のとろんとした目に抗うことができず、今では
抱き合ったり、舐めあったり、擦り合わせたりと色々してしまっていた。
ちなみにキスはしていない。断固として。沙都子もそこは求めてこなかった。
しかし止まらない。
しばらくして私との色事にも満足し得なくなってしまったのかこんなことを言い出した。
「圭一さんとこんなことしたらどんな感じになるのですかしら……」
「!?」
↓沙都子が圭一をそういう目で見始める。
↓梨花がさすがにやばいと思ってレナ、魅音に相談。
↓まあうちらにもそんな時代がなかったわけじゃないよーと魅音誤爆。
↓好きって伝えてからだよとレナ(伝えてたとしても早いとも言う)
↓沙都子、自分が圭一を好きであるかどうか悩む
↓さらに悩む
↓好き。告白。
↓圭一応える。キス。
↓性に覚醒していた沙都子戻ってくる。触りっこ終了。
↓ep:梨花としていたことを思い返し、恥ずかしくて悶絶。
……あれ? 結局純愛モードじゃねーか。エロシーン零に等しい……。
沙都子手強えええええええええええええええええ。
まぁ鬼畜ものにすればいいんだろうけど、全俺がそれを否定する。
誰か職人さん頑張って><
あ、鬼畜系の投下を否定するわけじゃないよ。
書こうとしたら無理だって話で。まぁ純愛だとしても無理なんだけどさ…。
安心しろ、みんな今あっちで抜いているだけだ。まあ俺もだけどな。
また圭魅厨が湧いていたのか。神経質だな
ネトラレナがすごすぎる…色んな意味で今日は眠れない
99 :名無しさん@ピンキー :2008/02/12(火) 00:55:43 ID:6+vbEici
>>78 GJ!!続編期待シテマス!!
118 :名無しさん@ピンキー :2008/02/12(火) 21:46:58 ID:6+vbEici
また圭魅厨が湧いていたのか。神経質だな
はいはいシュークリームシュークリーム
人間というのは不思議な生き物でな。カレーうどんの匂いを嗅ぐとカレーうどんを食いたくなるんだよ。
あとは…解るな?
さすがにスカトロは引くわ
ひぐらしでスカトロっつったら魅音だよなあ
魅音は生クリームを使った擬似母乳プレイだろ
母乳っつったら羽入じゃね
>>111 いや今考えてるのは
・夜中に羽入が寝ている沙都子を縛る。
↓
・沙都子目を覚まして驚く
↓
・発情期な羽入が媚薬入りシュークリームを沙都子に食わせる(口移しで)
↓
百合
な感じ。
今おじさんは書いてるSSが有るし、どうにも幼女物は書けないのさ。
だから他の職人さん用アイディアって所。
このネタを使いたい職人さんが居たら使ってやってくだされ。
×百合
〇媚薬入りシュークリームを身体に塗りたくって百合
な。
乞食の戯言だから嫌な人はスルーしたってくだされ。
>>128 そこまでシュークリームに拘る必要あるのか?www
>>127 ついでに目を覚ました梨花ちゃんが羽入と一緒に行為に加わる展開キボン
いや別にチョコレートでも良い。
ガラナチョコを沙都子に口移しで食べさせた後
「沙都子と僕の体温でチョコを溶かして圭一にあげるチョコを作るのです!」
とかでも良い。
バレンタインの時期なだけに。
そろそろ自重しとくw
変態羽入が部活メンバーを一人一人手籠めにしていくシリーズものを希望
-‐ ‐‐-
-‐ ‐‐- あぅあぅ
_, U∠
こんばんは。
お待たせしました。この前の圭一×知恵の続きです。
ではどうぞ↓
我汝らに告ぐ、求めよ、さらば与えられん。
尋ねよ、さらば見出されん。門を叩け、さらば開かれん。
『旧約聖書』「ルカ伝 第11章9節」より
蔽(おお)われたるものに露(あら)われぬはなく、
隠れたるものに知られぬはなし。
『旧約聖書』「ルカ伝 第12章2節」より
悪魔でも聖書を引用することができる、身勝手な目的にな。
シェイクスピア『ヴェニスの商人』第一幕第三場より
「いい反応だったぞ、知恵。…くっくっく」
霞む視界の向こうに前原くんがいた。私は声を絞り出そうとするけれど、上手く出来ない。
私は力が抜けたまま。前原くんの腕の中で息を整えていたが、彼は私を抱き寄せて、ソファーに座る。
ちょうど、私が彼の膝の上に両足を乗せる形になった。
――彼の顔が目の前にあった。
「だがこれくらいで満足されては困るな。まだまだ俺は楽しみたい。お前との交わりを――」
唇を奪われ、舌を入れられる。
「…んん…ぷぁ…はぁふ」
彼の唇が何度か離れても、温い吐息が吹きかけられ、それが私の思考を鈍らせていく。
それに、彼の舌と私の舌が絡まる感触で、身体の芯が蕩けそうになる。
乳首は服の上から盛り上がり、彼の華奢ながら贅肉の無い胸郭が押し付けられる度――いや、私から押し付けている――じんじんと熱を感じる。
…さっきまでの彼とはうってかわって、激しくなく、まだるっこしいほどの絡み合い。
彼は時々、唇から私の首筋へ舌を這わせる。
「…はぁ…っあぁ…んん…は」
顎を中空に突き出しながら喘ぐ。さらに肌は熱を帯び、手の先まで痺れそう。
――気付けば、いつのまにか私は、前原くんの頭を掻き抱いていた。首筋に這う彼の舌を、さらに押し付けようとするかのごとく。
さらに、彼を離すまいと、両足を彼の身体に巻き付けていた。
そして――私の下腹部に、異常なまでの盛り上がりを見せる彼の『何か』が突き当たっていた。
「…あ…あぁ…」
私はこの時、ようやく我に返ったのです。
「わ…私…」
「くっくっく…どうした?せっかく調子が上ってきたのに、ここで止めるのか?」
唇を吊り上げ、鋭く流し目を送る前原くんがいました。私の羞恥心が戻ってきたのを見透かしたうえで、あえてそれを煽っている――。
「今のお前は、いい表情をしている。羞恥心という欺瞞で覆い隠したはずの、淫乱な本性――それが暴かれる寸前。
『蔽われたるものに露われぬはなく、隠れたるものに知られぬはなし』――」
「私が…この、私が…淫乱なはず、など…」
それは、良識の最後の抵抗でした。でも、私の精神と肉体は、既に彼の手の内であることを、既に分かっていたのです。
「ならば、これはなんだ?蛇のように巻き付き、俺を捉えて離さないこの手足は。俺の股間にすりつける、ヒクヒクとした柔肉は?
――さあ、告解の時間だ。己の欲望のままに言葉を紡ぎ、肉体を開く時――」
彼はいよいよ、私を追い詰めました。
「言っただろ?これは『契約』だと。これ以上の快楽を求めるならば、自らの力で扉を開け――
『我汝らに告ぐ、求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出されん。門を叩け、さらば開かれん』――」
耳に囁くその言葉は、神の子を装う悪魔の言葉――ただの人間である私に、逆らえるはずがありませんでした。
私は右手で、彼のズボンの盛り上がりに触れました。布越しにも分かるその巨大さに圧倒されつつも、もう後には引けません。
そして左手で私の性器をおそるおそる開きます。既に大量の液体を流していたそこから「ぬちゃり」とした音が聞こえ――涙を浮かべながら、意を決して彼に言いました。
「…ま、前原くんの『これ』で…私の『ここ』を…貫いて、くださ…い」
――そう、私は、正直になったのです。
自らの果てなき欲望を肯定する――それは『人』としては恥ずべき態度、無垢な子供たちを教え導く『教師』としてはあるまじき行為。
しかし、この時から、私は『女』であることを自覚したのです。
そして――人倫を超え、束縛を解放することで、それまでの自分を変えていく。
――彼が目指す『理想』がそこにあったことを知るのは、もう少し先の未来のことです。
× × ×
(メフィストーフェレス)
どんな紙きれだっていいんですよ。
ちょっと一たらしの血でご署名をねがいます。(中略)
血というやつは、全く特別の液体だからなあ。
ゲーテ『ファウスト』「第一部 書斎」より
言葉はもともと魔術でした。
言葉は、今日でもむかしの魔力を充分に保存しています。
われわれは、言葉の力によって他人をよろこばせることもできれば、
また、絶望におとしいれることもできるのです。
ジークムント・フロイト『精神分析入門』序論より
前原くんはその言葉を聞き、ニタリと笑いました――完全に自分が優位に立ったということを確信した顔です。
片手でベルトを外し、ジッパーを下げると、下着から巨大なそれが目に入りました。
赤黒く充血し、ビキビキと血管が走る怒張。
天を衝くようにそびえ立つその巨大さに、ただただ唖然とするばかりでした。
――こんなに大きいものが、私に入るのか?
驚愕に目を見開く私の表情を見て取ったのか、彼は「ふっ」と笑いました。
「…びっくりしたか?まぁ、誰でも俺のを見れば驚く。
――最初は痛みを覚えるだろう。それを我慢してくれれば、あとは…くくく、ここから先は『体感』してもらうのが一番か」
そこで彼は自らの性器を握り、私の性器の入り口に当てました。肉と肉が触れあった瞬間に、ぴくりと私は震えました。
心臓が飛び出しそうなくらいに鼓動し、額には汗まで浮いています。
私は来るべきその『痛み』を懸命にこらえようと力を込めていましたが、彼が、すっ、と私の頬を撫で――
「――力を抜いて下さい、先生。余計な力はかえって痛みを増すばかりです。大丈夫、俺を信じて――身を任せて下さい」
――柔らかい笑顔で言いました。
こんな時に、年相応の少年であることを思い出させる顔が出来るのか――そう思って緊張がゆるんだ瞬間。
ずぶ、と、『彼』が『私』に入ってきた。
「…んあああぁッ!!」
前原くんの肩を力いっぱい掴む。彼の肩に指を食い込ませ、痛みを伝える。
不思議な感覚だった。私の中に何かが入ってくる――腰の下の異物感で、何も考えられない。ただ、信じられないほどの熱を、股間に感じた。
彼はなおも私の中に押し入ってきた。ずず、と上に向かって腰を浮かしてくる。私は逃げたい気持ちにかられたが、彼が左手で私の足の付け根を掴んで離さない。
「…んぐうぅぅぅ…ッ!!」
涙がポタポタと彼のズボンに落ちる。痛い。股間がじんじんとする。歯を食いしばって耐えるが、彼がなおも私の中を抉ってくる。
そして私の膣中の最奥に、彼の性器が届いた。これ以上は入らないというところで、彼もピッタリと動きを止める。――女の身体を知り尽くしているからこそ、出来る芸当なのか。
「…くく」
彼は小さく笑っていた。『少年』の前原くんではなく、『男』の彼がいた。
「…どうだ、知恵?お前は今、純潔を失った。見てみろ」
目を閉じていた私は、彼と繋がっているところを見ると――赤い血が一筋流れていた。
「悪魔との契約に必要なのは、血――しかも、ご丁寧に処女の血を提供してくれたというわけだ。
…ははははは、あっはっはっはっはっはっはっは!!!」
前原くんの洪笑が部屋に響いた。
――だが、その笑いに対して、私は屈辱感を覚えるどころか、焦りがあった。
なおも笑う彼に、私は自らの望みを口にした。
「…ま、前原、くん」
「はっはっはっはっは…んん?何だ、知恵…?」
「…その…もったいぶらないで…早く…」
「なぁに〜〜聞こえんな〜〜?『早く』どうしろと?」
「は…早く動いて、私を気持ち良くして下さいッ!!…このままでは、私…生殺しですぅ…!!」
――彼に抱きついて、はしたなく懇願する。
ここまで私は恥を捨てたのか…と頭で思ったが、それも肉体の前では無意味だった。
…私の耳元で、前原くんは言った。
「――それでいい。俺も喜んでお前に応えよう。ともに貪ろう――そして感じろ、新たなる生を。
『絶頂の瞬間に見るもの』を忘れるなよ――それを知った時、お前は『再び生きるんだ』――」
彼は一気に腰を引くと、私の膣内にそれを打ち付けた。
「ふあぁぁぁんんッ!!」
一回、二回、三回、四回、五回、六かい、七かい、はちかい、きゅうかい、じゅっか、い、じゅう、いっか…いい、いいの、これ…すごい、いいの…!
途中まで数えていたが、それ以上先は続かなかった。
痛みなどどこかに消えてしまい、彼の肉棒を出し入れされるたびに、私は喘ぐ。
「あんッ!んんッ!んあぅ!ひゃん!あっ!…」
「…ははッ!どうだ、知恵ッ?気持ちいいのか…なぁッ!?」
「うぁッ!あぁッ!んんあぁッ!!…いいのぉ、コレ!…膣中(なか)で、動く度に…あぁんッ!!」
「膣内(なか)!?オマンコの中かッ!?そうなのか、オマンコの中なのか、えぇッ!!?」
「ひぁうッ!!…そうなのぉ、オマンコの中でぇ、あぁうッ!!…前原くんのが…あぁんんッ!!」
「前原くんのなんだってッ!!?…オチンポだろッ!!事物と時制は正確に表現しようぜ、なぁ、先生ッ!!?」
「あぁんんッ!!ひゃああんッ!!…はい、オチンポですぅッ!!
前原くんのオチンポがっ…あんッ!!…私のオマンコにジュプジュプ入る度に…あぁんッ…気持ちいいんですぅ!!!」
彼は私を突きながら、唇を押し付ける。私も彼の唇を逃さないよう、彼の頬を両手で包んで固定し、唾液を送り込むようにキスを繰り返す。
その間も彼は私を貫き、膣内で彼のオチンポがこすれる。
オマンコから止めどなく汁が流れ、胸を上下に揺らし、汗を飛ばしながら、彼の腰に両足を絡める。
――快楽が分かってきた。
こうやって男と女が二人、肌を重ねること。互いを求め、絡み合うこと。
思考や理性を吹き飛ばし、獣性を露にして、本能で肉体を支配する。
退屈な日常。変化の乏しい生活。刺激の無い世界――それらが消えてゆく。
溶け合う感覚が肉体を包み――精神も混ざり合うのだ。
「んんぅ…ぷはぁ…あぁ…前原くんの唾液…あぁんッ!!…美味しいです…」
「くっくっく…お前はそれでいいのか?口の端から涎をだらだらと流して…恥ずかしくないのか、教師たるお前がッ!生徒に抱かれて淫らに腰を振ってッ!!」
「あぁんッ!!…は、恥ずかしく、ないですッ!…んぁあッ!!…ま、前原くんに気持ち良くして、もらえて、ふぁあッ!!…先生は、知恵は…幸せですッ!」
「ククク…じゃあこれからも、俺が抱いてやると言ったらどうだッ!?…周期はどうしようか、一週間に一回か、三日に一回か…それとも、毎日かッ!!」
「はいッ!…抱いて下さいッ!…んあぁッ!…できれば、ま、毎日、あぁんッ!!」
「毎日だとッ!?お前はとんでもなく淫乱だなッ!…毎日ヤったら、いつか誰かにバレちまうかもな、そうしたらどうするんだ、えぇッ!!?」
「んあぁッッ!!…か、構いません…ッ!!バレたら、バレたで、前原くんと…ふぁあッッ!!」
「おいおい、バレたら大問題だろうがッ!!…まぁ、そうだなぁ、バレたら開き直るかッ!!…堂々と、みんなの前でハメてやるよッ!!
『みんなが慕ってた知恵先生は、生徒のオチンポであんあん喘ぐ淫乱な牝狗だったんです』ってはっきりさせようじゃねぇかッ!」
――その光景を思い浮かべた瞬間、私はビクンと大きく仰け反った。
一際高い嬌声を上げ、前原くんのオチンポをオマンコで締め上げた。
「…ん?なんだぁ、急にオマンコの締まりが凄くなったじゃねぇかッ!!…ははぁ、お前、俺に罵倒されて悦んでんのかッ!!どうなんだ!?この『牝狗』ッ!!」
「うぁあッ!!…はい、そうですッ!!…知恵は、前原くんに罵られて感じる…んんんッ!!…牝狗ですッッ!!」
「その解答じゃあ95点だな、知恵ッ!!…満点取るには、まだ足りないぞッ!!
――認めてしまえ、『自分は変態だ』とッ!!…前原圭一のオチンポ奴隷になると、ここで宣言しろッ!!」
…この時こそ、私が真に悪魔に魂を売り渡した瞬間です。
――口から涎を垂らしながら。嬉々として、前原くんに誓ったのです。
「はいッ!!…知恵留美子は、前原くんのオチンポ大好きな、淫乱教師の、牝狗で、…へ、変態ですッ!!
――前原くんの、オチンポ奴隷になれて、幸せなんですッッ!!!」
――知恵留美子は変態です。
それを口にした瞬間。頭の中であらゆる束縛、タブーが消え失せた。
それまで感じていた空虚な気持ちも霧散し、私は完全に『変わった』。
そして透明な自分が――前原くんの色に、私が染まっていく。
それが堪らないほどの――快感。
「…はは、はははは、あははははははははは!!!
…素晴らしい、上出来だ、知恵ッ!!百点満点だッ!!!…じゃあ牝狗にご褒美をくれてやるッ!!」
彼はそう言うと、今までで一番激しく腰を打ち付けました。
ソファーからずり落ちないよう、彼の身体にしっかりと両足を巻き付けて、その動きに合わせます。
「ふぁあッ!!んんあッ!!ああんッ!!…すごい、オチンポいっぱいなのぉッ!!…ひゃあんんッ!!!
…あぁん、また、また来ちゃうの…オ、オチンポで…ふぁうッ!!…イ、イクぅ!!」
「くっくっく…はははは、そろそろイかせてやるよ、存分に喘ぐがいい、叫ぶがいいッ!!
…俺も、そろそろイクぞ…!!…俺のオチンポ汁、欲しいかッ!!」
「あぁんッ!!はぁうッ!!…はい、欲しいですぅ!!…オチンポ汁、いっぱい下さいッ!!」
「どこにだッ!?…奴隷に選ばせてやる、ありがたく思えッ!!」
「はぁんッ!!…オ、オマンコに…ッ!!オマンコの中に、いっぱいオチンポ汁を注いで下さいッ!!…このまま、膣内でッ!!」
「いいぞッ!!さすがは俺の見込んだ忠実な牝狗だッ!!…よし、存分にイカせてやる、そらぁッ!!」
「あぁッ!!…イク…ッ!!…んんん、あああああああああッッ!!!!」
――彼が動きを止め、私の膣内に全てを放出し。
その瞬間、私の目の前が光に包まれ――意識を失いました。
しかし、意識を失う瞬間。
刹那の中の、さらに短い間――涅槃寂静(ねはんじゃくせい)というべき時の中で。
――究極の快楽をもって、霊肉の一致が完成した時を知りました。
彼が私で、私が彼になる。
私は、この交わりを通し――生きながらにして『神』という存在に気付かされたのです。
彼こそは、私の世界を変える存在。
私は仕えるべき存在を見出した――私は、彼の御使いでありたい。
――この時、知恵留美子は一度『死んだ』のです。
新たな生を、前原くんに――『神』に与えられ――新たな世界を知ったのです。
× × ×
以上です。続きはまた今週末をめどに投下します。
保管庫で『国語』の引用入れた方、ありがとうございます。あと、今回のルカ伝からの引用は『旧約』じゃなくて『新約』ですね、保管庫で直します。
明日は鬼畜王シリーズとは別の、読み切りを投下します。また日付けが変わる前にお会いしましょう。(´・ω・`)ノシ
>>141 すんばらしかったですっ!
楽しみにしてます。
何だこのエロ神(褒め言葉)ラッシュは…
余裕で死ねる…
激甘から鬼畜まで様々な神作品の連続に僕のオットセイも限界です><
145 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:23:00 ID:iFgBK9qv
な、何をするんですの、圭一さん! そこはおしっこする所ですわー!
沙都子が止めるのも聞かず、俺は便器を舐め続けた。
ぴちゃ。
ぴちゃ。
ぴちゃ。
…舌舐めずりがまたひとつ余計に…。
>>145 元ネタに沿うならそこは
悟史がやるべきなんだが
やっぱ圭一の方が似合ってるww
「ちょっ……圭ちゃん……!そんな…んん!汚いところ……駄目なのに」
詩音の制止も聞かずに俺は詩音の制服のスカートの中に頭を突っ込んだ。
「んんんん!あっ……」
詩音の肢体が弓なりに反っていく。
ぴちゃりぴちゃりぴちゃりぴちゃり
また水音が余計に……
鬼畜王の作者さんマジ乙
凄まじいクオリティと生産力に一応職人の俺涙目ww
次の読み切りも全裸で待ってる
官能シーンって、やはり量こなすしか上達の道はないのだろうか。
作者によって台詞重視や地の文重視、或いは擬音重視もあるけど、なかなかそこが優れているって言われる作者が居ないと思う。
小説書く回数が多い人は、当然ストーリーの構築とかが上手いだろうし
『新ジャンル』関係で揉まれた人は、台詞だけで情景を描くのに優れている。
どちらを差し引いても、単なる実用性重視以上の作品にするなら完成しないだろうし、
そういう観点から作者を見る人はいないだろうか。
別に批判をしたいわけではなく、一意見として受け取って頂けたらありがたい。
>>151は読み手なの?書き手なの?あるいはどっちも?
意見は作者さんに対して?それとも読み手に対して?
控え室スレの誤爆?
かもな。
>>150 誘い受けうざ
職人アピールしたきゃコテでも付ければ?ついでにNG出来てありがたい
今更だけど前スレの埋めレベルたけえっ
ヤンデレレナ エロシーンとホラーでこれぞひぐらしエロパロ
悟史魅詩 双子かわええ
続きあったらまた描いてほしい
埋めネタにするにはもったいなさ過ぎるわ
誘い受け?
ただ同じ職人として尊敬する、頑張ってくれと伝えたかっただけなんだが。あんなレスで何を誘えと?
過剰反応乙と言わざるを得ない
なんで人の作品を褒めるのにわざわざ自分をアピールするのか…
どっちもどっちだと思います><
中には、
>>150をアピールと捉える人もいるってことだな。
俺は気にならなかったけど。
職人ってのは『SSと共に現れてこそ』だと思う。
言いたいことがあるなら作品にぶつければいいだろうて。
まあ両者の気持ちは分かるんだけどね。
てか俺には、どこからが誘い受けなのか線引きが分からんぜよ
こんばんは。
今回は読み切りで、羽入×圭一です。
ちょいと短編にしては長いかもですが、どうぞ↓
一方は誘惑したがり、もう一方は誘惑されたがっているのだから、
これで話がまとまらなかったら、そのほうがよほど妙だ。
井上靖『モッキンポット師の後始末』より
新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである。
ブリア・サヴァラン『美味礼賛』上巻より
寝返りをうったら、何かにぶつかった。
「ん…圭一って、意外と筋肉が締まっているのですね」
なんだろう、身体がスースーする。少し寒気を覚えていた。ただ、近くに温かそうなものがある。
抱きつくのに丁度いいサイズに思われたので、とりあえず抱え込むことにした。
「あっ…。い、いきなり抱いてくるなんて、圭一らしくないのです。ボクは抱き枕代わりじゃないのですよ?」
ふかふかして気持ちいいんだが、なんか腕に刺さるモノがある。なんだよこれ、まるでツノみたいな…
「気安く触れるな下郎」
「…て、ぐ、苦じい…ノ、ノドが締め上げ…ぐわぁッ!!?」
そう、布団の中に潜り込んでいたのは…
「げぇっ、羽入!」
そう、古手神社の巫女服姿の、彼女がいた。
「あぅあぅ、見目麗しい女の子に向かって『げぇっ』は失礼なのです!これだからデリカシーが無いと言われるのですよ、圭一?」
ニコニコと笑っているが、これはおかしいぞ。俺はカルバンクラインのボクサーブリーフしか身に着けていない。
乱暴に投げ捨てられた上下のパジャマが布団の脇にあった。
「デリカシーが無いのはお前だッ!俺の寝床に入るなんて、しかもパジャマを脱がしやがるとは、なんの悪戯だ?」
「男が女の寝床に忍び込むのは犯罪ですが、女が男の寝床に忍び込んでも問題は無いのですよ。日本のフェミニズムって便利なのです、あぅ☆」
「糞フェミUZEEEEE…はともかく。そもそも俺ん家にどうやって入った」
「それは秘密なのです。神様だからとしか言えないのです」
「神(笑)っすか。で、こんな真夜中に何の用だ」
「ふっふっふ…」
それを待っていましたと言わんばかりの笑顔で、俺の目の前まで顔を近付けた。
「圭一、今日は何日か分かりますですか?」
「は?…えぇと、昭和58年2月13日だろ?」
「ちっちっち。正確には現在23時57、58、59…ポーン!たった今、日本標準時で昭和58年2月14日午前零時になったところなのです!」
「やけに細かいな…」
「ボクのこのツノで、時刻を知らせる標準電波が受信出来るのですよ」
「いや、周波数合ってる時点でおかしいから。っていうか本当になんなんだ、そのツノ…
ぐあぁぁ、首を絞めるな、片手で絞めるな、ノドが握りつぶされる〜!!」
「だから気安く触るなと言っただろうが、ゴミめ」
「はーっ、はーっ…ぐふぉ。…そ、それで、今日が…2月14日がどうかしたのか」
「…分からないのですか?2月14日、バレンタインデーなのです!」
…まぁ、俺だってアホじゃない。年中行事くらい分かる。
明日の学校では、それにまつわる部活になるんだろ?女が多い部活だからな、プレゼント交換くらいはするだろう。
「…部活のバレンタインデーも楽しむのは当然なのですが…ボクの話はそれとは別なのです」
羽入が、ずいっと俺の上にのしかかる。
いつのまにかマウントポジションを取られ、俺の腰から下をがっちり固めていやがる。
「…な、なんのつもりだよ」
「圭一、バレンタインデーのプレゼントをあげるのです」
「…そ、そ、そうなのか…で、チョコはどこにしまってあるんだ?」
羽入は袖の中から、銀紙に包まれたものを取り出す。
「おっ、手作りなのか?しかも生チョコっぽいな。美味そうじゃん…って、お前が食うのかよ!」
羽入はパクッとチョコを口に含んでしまった。おいおい、目の前で食べるためにここまで来やがったのか…と思った瞬間。
彼女は両の手で俺の頬を包み、そのまま唇を重ねて来た。
「〜〜〜〜んんんッ!?…んぐっ」
羽入の口から、小さくなったチョコが押し出され、俺はそれを飲み下してしまった。
なおもそのままで、舌を絡めてくる。カカオの匂いに混じって、少しだけブランデーの味がした。
「…んん…ぷちゅ…る…じゅ…んは…」
「むぐ…ちゅう…んんんう…っぷは!…っは…は…」
息が詰まりそうになったところで、ようやく解放された。羽入はなおも俺の頬に手を当て、間近で見つめていた。
その瞳はトロンとしていて、夢心地のように、だらしなく口を開いたまま。唾液の糸が暗闇の中にあり、白い軌跡を残していた。
「…な、なんのつもりだ、羽入…」
「…口移しで食べてもらったのですよ。ボクの手作りチョコ…美味しかったですか…?」
「…お、美味しい…な。うん、味は文句ない…が。どうしてこんな形で食べさせるんだ」
「イヤなのですか?…ボクの唇は…そんなに美味しくなかったのですか?」
「いやいやいや、イヤじゃない!むしろプルップルで舌も滑らか…って、そうじゃなくて」
「ボクは圭一にプレゼントしたいのですよ。チョコの他にも…。受け取ってくれますですか?」
「んん〜?何のことかなフフフ…うん、まぁ、『来るもの拒まず』ですから、当方はいつでもウェルカム、
薮からスティックなウィッシュでもドンウォーリィ…」
俺はもう頭がのぼせ上がりきっていた。
羽入の潤んだ瞳と生暖かい吐息、それに女の子特有のいい匂いだけでノックアウトされそうだ…。
そう思っていたら、羽入は俺の手を取って、着ている白衣の襟を掴ませた。
そして俺の手を使って、ゆっくりと白衣を下にするすると脱がせる。
彼女は白衣の下に、何にも着ていなかった。
幼さの割に発育が良い胸が露になる。もともと細身の羽入なので、なおさらその存在感が増して、目を奪われずにはいられない。
その美しい形を保っている乳房は重力による垂れ下がりも無く、つんと少し上を向いている乳首は綺麗な撫子色をしている。
きめこまやかな肌はほんのり紅潮し、双丘が彼女の呼吸に合わせてわずかに上下運動を繰り返していた。
「…な…お、おい…羽入…」
「…本当のプレゼントは…ボク自身なのですよ」
彼女はもう一度俺の両手を取り、自らの乳房に押し付ける。
ふにゅっとした感触が手の平全体から感じられ、全神経はその柔らかな乳房へ向かう。
「…圭一にボクをプレゼントするのです。チョコだと思って、ボクをまるごと飲み込んで欲しいのですよ。さぁ、圭一の好きなように…」
赤い袴まで脱ぎ捨てた羽入は、白い足袋以外はもはや何も身に付けていない。
淡い肌色の痩身。その下腹部には、幼い彼女の性器があった。毛は生え揃っていないので、その縦のラインがはっきりと分かる。
「…は…羽入…」
「緊張しますですか、圭一…?大丈夫、『今日は』ボクがリードしてあげるのですよ」
そう言って、彼女はもう一度俺に口付けた。
触れるだけのキスだが、わざと「チュッ」と音を立てる――年下の少年を可愛がるお姉さんなら、こうするだろうという風に。
「でも…今日はバレンタインデー。一年に一度の機会なのです。せっかくだから…」
羽入は脱ぎ捨てた白衣の袖をガサゴソと漁り、今度はプラスチックで出来ている小さめの容器を出した。
ケチャップとかマスタードをホットドッグに掛ける時に使うような、透明の容器だ。どうもその中身は…
「…チョコレートシロップか?」
「正解なのです。梨花たちと一緒にチョコを作った時に、余り物を入れてきたのですよ」
「で…そいつが今、なんで必要なんだ」
――羽入はその時、今までに無いほどの妖艶な表情を見せた。
くすり、と微笑むや、チョコレートシロップを少量手に取って左手の指先に絡めると――
「んん…あはぁ…」
――わざと声を出すように、自らの乳首にゆっくりと塗りたくった。
呆気に取られる俺に構わず、眉根を寄せながら、俺の上に跨がりながら、彼女はさらに乳首を刺激する。
「あぅ…ん…あう…」
乳首の先は特に浮かび上がり、乳輪にもまんべんなく塗っていく。
その度に彼女は甘ったるい声を出す――まるで自慰行為のようだ。
――胸をカンバスにして、油彩絵の具をタッチを加えていくように思えた。
両方の乳首にシロップを塗り終わったらしく手を離すと、左の乳房を少し持ち上げながら、俺に囁いた。
「…さぁ、圭一。準備は出来たのです――バレンタインデーだけの『羽入チョコ』、先っぽから食べてほしいのです…」
おいおいおいおいッ!!!なんだそのプレイはッ!!
これがあれか、バレンタインデーにのみ許されるという、伝説の「チョコレートプレイ」かッ!!!
一年に一度しか出来ぬというレアなプレイ、しかもチョコなだけにそのシチュのラブラブ甘々度は、
並のカップルが迂闊に手を出すと白けて大変だということから、ワーグナーの歌劇級のイケイケっぷりが要求されるというッ!!
そんな究極のメニューを羽入が俺にお願いするとはッ!!いつどこで知った、先生怒らないから正直に言いなさいッ!!
あああ、そんなことはどうでもいい、今はとにかく…ッ!!
「圭一…はやくぅ…。ボクの体温で、チョコが溶けちゃうのですよ…さぁ、早く食べちゃうのです…」
――食わねばなるまい、至高のチョコとやらをッ!!
がばっと起き上がった俺は、羽入の上半身を左手で抱きかかえつつ、右手で彼女の乳房を掴んだ。
むにゅんとした感触は、マシュマロを思わせる。
「あぁんッ!…いきなりがっつかなくても、まだまだゆっくり食べられるのですよ…あぁう…」
少しだけその胸の形を変えて遊び、いよいよ乳首に唇をつける。
口の中に広がるチョコレートの味。羽入の肌のいい意味で乳臭い匂いが、カカオの濃厚な味と混ざり合って、鼻孔から脳へ伝わる。
――こんな極上の味を覚えてしまえば、ただのチョコじゃ満足出来なくなる。
なおも俺は乳首を吸い上げ、舌を使って余さず舐めとる。
「あぁッ…いいのです、けいい、ち…ふぁあッ!…乳首の先も、残さずに…んん…」
彼女の言葉に従い、丹念に乳首を吸い、舐め、舌で拭き取る。
ようやく食べ終わり、ちゅぽんと音を立てて唇を離す。
「ん…とっても気持ちよかったのです。じゃあ…今度は、反対側も食べてみるといいのです」
羽入は左の乳房を突き出して、俺に勧める。無論、断るわけがない。
「ふあぁ…あぅ…あ…もっと…もっと、舌を使ってほしいのです……」
彼女は俺の頭を両手で抱え、さらに乳房を押し付ける。
更なる刺激が欲しいようなので、言われるままに舌をレロレロと動かす。
「あぁッ!…そう、そういう感じで…ひぁッ!…こ、今度は吸うように…ふぁああッ!!…う、上手いのです圭一…!
もっと、赤ちゃんみたいになっていいのですよ…!あぅあぅ…」
甘えているのか、俺を甘やかしているのか分からないが、羽入は乳首を責められるのが弱いらしい。
俺の舌が彼女の乳首を転がす度、喘ぐ声が高く、大きいものになっていくのだ。
「ふぁ…ん、圭一…一度離していいですか…?」
羽入は俺を遠ざけると、またもチョコレートシロップを乳首に塗る。
今度は少し多めだ。乳首がぬるぬるとしたシロップに覆われ、早くしないと俺の布団に垂れてしまう。
「あぅあぅ、早く舐めるのです、でないと垂れてしまうのですよ…ふふ…」
――わざとらしいが、これも羽入の意図したところか。俺はその乳首を再び激しく吸い上げ、交互に舐めとっては、彼女を悦ばせた。
そうして何回か羽入の乳首チョコを食べた後、彼女が俺のズボンに手を伸ばす。
俺を再び寝かせて、彼女は布団の中の方へと移動する。
そしてパジャマの中でパンパンに張りつめた我が息子を、羽入はすりすりと撫でた。
「…うぉ…っ」
「ふふ…。ボクもそろそろ、『圭一チョコ』を食べたくなったのです」
俺のチョコって何だ?…って思っていたら、いつのまにか下着までずるんと脱がされ、俺のオベリスクが全速前進DA☆とばかりにその威容を誇っている。
「おぉう…圭一のオットセイ☆、意外に立派なのですね…」
「…『意外』で悪かったな」
「はっ!…あぅあぅ、その、悪い意味に取らないでほしいのです!
むしろ大きくて助かったというか、とにかくボクとしては大歓迎なのです!」
「『助かる』って、どういう意味で?…女の子って、男のこれにビックリするとか、そういう人もいるって思ってたけど」
「…中には面食らう人もいるでしょうが、ボクは全然平気なのですよ?だって、圭一のオットセイ☆ですよ。
本体同様、いっぱいいっぱいかぁいいかぁいいしてあげるのですよ〜☆」
「…『本体』って…」
俺がため息をついてると、羽入はまたもチョコレートシロップの容器を手に取った。
おいおい、それを今度はどこに…ありゃ、今度は手の平にシロップを乗せるのか?それで…って、うおおぉぉぉいいい!!?
「…ん…ふふ…ほぉら、圭一…。こうやって…オットセイ☆にシロップを塗って…。
圭一のオットセイ☆で、羽入特製『チョコバナナ』の出来上がりなのです☆」
天才だ…こいつは…天才だ!
俺のオットセイ☆を、ここまでエロく飾り付けやがったッ!!
文字どおり皮剥き済のチョコバナナっすか、誰が上手いこと言えと!!
羽入…恐ろしい子!!
羽入の見事な盛り付けで、俺のオットセイ☆は黒光りするチョコバナナ☆に早変わりした。
彼女はそれを見てゴクリと喉を鳴らした。シロップの匂いを嗅ぎながら、彼女は俺のチョコバナナ☆に顔を近付ける。
「…は…ぁう…。これは…お、美味しそうなのです…。じゃあ、いただきますのです…」
羽入は舌を出して、まず俺のチョコバナナ☆の先端を、ちろっ、と舐める。
「…うっ…」
俺の背中に電流が走る。今までに感じたことの無い、女の子の舌による刺激。
彼女はそのまま舌で、亀頭の先端を何回も舐める。まるでソフトクリームを舐めているように。
その度に俺が小さく声を漏らす度に、羽入は上目遣いにその反応を楽しんでいた。
更にいろんなところをピンポイントにつつき、舐める。
それと合わせて、亀頭の全体を舌でぬら〜っと舐め回す。チョコを舐めとりつつ、羽入は俺をやんわりと責め上げていた。
「れろ〜っ…んん…ぴちゃ…ちゅぅ…んふふ…」
緩慢に舐めるのと、つんつんと先端をつつく動作を、上手に織りまぜてくる。
亀頭に沿って舌がなぞられ、竿の部分と亀頭の間にあるシロップもちゃんと残さず食べる。
チョコバナナ☆をしゃぶり尽くす羽入の紅潮した顔を見るだけで、昇天してしまいそうなほど、それは淫らな表情だった。
「ぴちゃ…ぺろ…れる…っはぁ…。気持ちいいですか、圭一…?」
「くっ…あ、あぁ…我慢しなきゃ、すぐにイキそうな…くらいだぜ…」
「うふふ…それは何よりなのです…ボクも、圭一のチョコバナナ☆、とっても美味しいのですよ」
羽入は、俺のバナナチョコ☆の先端から出始めていた我慢汁も、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げる。
「…じゃあ、今度はバナナ☆の本体を、銜えたりしてもいいですか…?」
彼女が瞳をうるうるさせながらの哀願に、誰が逆らえようか?いや、逆らえない。むしろ逆らう奴はアホだ、俺が教育的指導を加えてやりたいくらいだッ!!
男なら、美少女のお願いにサワヤカな顔で了承しろッ!!
「――ああ。むしろ嬉しいよ。好きにするといい…」
俺は羽入の頭を撫でながら言った。これ以上無いくらいの0円スマイルで。
――当然、ツノには触れないように気をつけて。
「ありがとうなのです。じゃあ…圭一も、もっともっと気持ち良くなるといいのですよ、あぅ☆」
その言葉と同時に、羽入がパクリ、と俺のチョコバナナ☆を頭から飲み込んだ。
存分に唾を溜めたらしく、彼女の口の中はぬるぬるとした粘膜を思わせた。
一気に俺のチョコバナナ☆を根元まで頬張り、そのままじゅる〜っという音を立てて亀頭まで引き戻す。
「うぅおぉぉぉ…ッ!!」
このストロークだけでも、俺の我慢が挫けそうだ。
しかし、羽入はそれをゆっくり繰り返してから、少しずつスピードを上げてストロークの間隔を狭くする。
「んッ…じゅぼ…じゅぶッ…んぶッ…ちゅぶ!」
足の付け根に手を置いて、頭を何度も打ち付けるようにして、俺のチョコバナナ☆を貪る。
時々、銜えながら舌を出すことで、ぬめりで更なる加速をつける。
しかも、俺の竿部分に残るチョコレートシロップも舐めて、ごくごく味わってんだから、器用なものだ。
「ぐっ!くっ…うぅッ!!…は、羽入ッ…そ、そろそろ、俺…!」
「じゅる!んんぶ!ぶほ!っちゅぶ!…はぁ…はぁ…あぅ、圭一ぃ…。そろそろ、イキそう…なのですか?」
羽入は一度口を離して、俺の顔を見た。
それでも彼女は人さし指と親指で輪っかを作り、チョコバナナ☆を上下に擦り上げるのを忘れない。
いわゆるこの手コキってやつだけでも、破壊力が有り余っているほどだ。
「あぁッ!…駄目だ、そろそろイカせてくれ…ッ」
「…んふふふ…じゃあ選んで欲しいのです。このままボクの顔に出しますか?そのまま、ボクのお口の中に出したいですか?」
「…じゃ、じゃあ口の中でッ!!…やっぱチョコバナナ☆ですからッ!!」
「ですよね〜☆なのです、あぅ☆…ボクも圭一のをいっぱい飲みたいのです。沢山らひてくだひゃいね…んむぁふ…」
「ぐわぁぁッ…!銜えつつ喋るとはッ!!…くっ…うぅ…」
いよいよ駄目っぽい…。もはや羽入の口撃と手コキの援護で、俺のチョコバナナ☆がフットーしそうだよおっっ!!
「ぐぁ…い、イクぞ、イクぞ、羽入うううぅぅうぅぅぅッ!!」
「じゅぼ!じゅぷ!ぶじゅ!ちゅぶ!…んん、んぶううぅぅぅぅぅッ!!!」
…ドク、ドク、ドクと、三度の奔流が羽入の口内で暴れ回る。
一回だけでも普段より多いと思えたほどの量だったのに、それがさらに二回続けて。
――自分でも、ここまでの気持ち良さは初めてだった。
俺は口をだらしなく開けて、天を仰ぎながら、シーツを掴んで全てを出し切る。
羽入はその奔流を、なんとか受け止めようとしていた――が、さすがに三度目の発射の時、口を離した。
そのまま彼女の顔に、どろりとした白濁液が掛かる。
「はぁ…はぁ…ッ!!…う、あぁあ…」
「…んんん…くぅ…むぐ…ごきゅ…」
羽入は俺のを掴んだまま、口の中に溜まった精液を、全て飲んでしまった。
「お、おい…大丈夫か、羽入…」
「ぐきゅ…っん…ぷぁ…はぁ。…はぁ…へ、平気なのですよ…あぅ」
そう言ってニッコリと笑うが、羽入の顔にはまだ残りの精液が掛かったまま。
あと、唇から俺のチョコバナナ☆まで、精液の糸がテラテラと繋がっている。
「あ…まだ、顔についたままでしたね。じゃあ、こっちもいただきますなのです…あぁむ」
羽入は手に取って、自分の指ごと舐めとった。
ちゅばちゅば、じゅぼじゅぼと、音を立てて指に吸い付く様子も、限りなくエロティックだった。
まるでさっきまで俺のを銜えていた時のように、熱心に自分の指を舐め上げて、「ん…まだちょっと残ってるけど、これで良し、なのです」と言った。
それでも羽入は、仕上げに俺のチョコバナナ☆の先端に付着した精液を、ちゅっちゅっ、と吸い取る。
「…うふふ、もったいないのです…まだ中に、残っているのです。…残り物には福が有るのですよ、あぅ…んちゅ」
そして、それさえも綺麗に片付け、本当に見事に俺のチョコバナナ☆はオットセイ☆に戻った。
チョコレートシロップも精液も、全部羽入が『ごっくん』したのだ。
彼女は『ごっくん』とノドを鳴らした後、とびっきりの笑顔で言った。
「…ごちそうさまでした、なのです☆
…圭一のチョコバナナ☆と、圭一自慢の『ホワイトチョコレート』も、美味しかったのですよ、あぅあぅ☆」
こんんんのエロ神さまがああぁぁぁぁ!!!!
そんなエロエロな顔でエロエロなセリフをエロエロに言われたら、これからの俺はどうしてくれるッ!!?
干涸びるまで何回抜いても何回抜いても羽入で抜いちまうだろうッ!!!
っつーか作者ッ!!テメー、この『ホワイトチョコレート』ネタがやりたくてコレ書いたんだろ、そうだろッ!!?
「だがそれがいい」
「…圭一、そんなに爽やかな笑顔で、誰に向かって話しかけてるのですか?
メタ発言をエロパロでやるのは諸刃の剣なのですよ」
「う…うるさいうるさいうるさいッ!」
「ほーぉ、ボクの前で釘宮病を発症しやがるとはいい度胸なのです」
「ま…待てッ!!これ以上、ネタを引っぱる気はない、とりあえず落ち着けッ!!…で、ですね。羽入さん」
「はい、改まってなんなのですか?」
「…俺はいっぱい気持ち良くなって、さぁこれからが本当の戦いだっ!!というテンションなんですが」
俺は羽入のつるつるのスジに目を遣る。
すると羽入はクスリと笑った…おぉ、これは、まさかまさかの…ッ!!
「――駄ぁ目、なのです。今日は、圭一にヤらせてあげないのです☆」
なんですと!!!?
「てんめぇぇ羽入ッ!!ここまで引っぱっておきながら、本番無しかよぉぉぉぉ!!」
「落ち着くのです、落ち着くのです圭一ッ!!…だから、『今日は』駄目だけど、『次は』おkなのですよ!」
「嘘じゃ、余は信じぬ、信じたくない、オオオオオオ…」
「大耳野郎の真似をしても、駄目なものは駄目なのです」
「むむむ」
「何が『むむむ』なのですか?…話は最後まで聞いて欲しいのです」
羽入はコホン、と咳払いをして、俺の前に正座した。
「…圭一に、協力して欲しいことがあるのです」
「やけに真剣だな…何があるんだ?」
「今日はバレンタインデーなのです。…今日の部活も、おそらくそれに関連するような、特別な部活になるのです」
「…うん。まぁ、イベントならな。…魅音なら、何かやるんじゃないかと思ってはいるけどな」
そこで羽入が、ギラリと目を光らせた。
「…正直に答えてほしいのです。…なにがあると思っていましたか?バレンタインデーの部活に」
「んんー、まぁ、魅音のことだから…イベントに絡めるだろうな。『チョコ争奪戦』とか言いそうだな…」
「それなのですッ!!!」
羽入がいきなり俺を押し倒してきた。座ったり襲ったり忙しい奴だな、おい。
「のわぁッ!!…なんだよ、薮からスティックだな」
「シングルナイフを直入に言うのです。――圭一、耳を貸して下さいなのです。かくかくしかじか…」
ごにょごにょヒソヒソと羽入が耳打ちすると、俺は飛び上がった。
「なッ!!…おいおい、正気かよッ!!」
「『えらくマジです』なのです。…協力して欲しいのです、圭一!ボクのため、いや、あなたのためにもッ!!」
「し…しかし、だな。いくらなんでも、これがバレると、後々恐ろしいっていうか…」
「何を言ってるのですかッ!これはボクたち二人、運命を共にすることが不可欠なのですよッ!!
共に頑張るのです、そうすれば、そうすれば…ッ!…んふふ…」
突然、羽入は俺の手を取って、股間の前にまで持っていく――が、俺の手が羽入の『そこ』に届かないギリギリで寸止めされる。
わざとだらしなく股を開きつつ、羽入は妖しく微笑んだ。
「…さっきの続きをさせてあげるのです。…ボクの『ここ』も、好きにしてくれていいのですよ…?」
――き、切れた…ぼくの体の中でなにかが切れた…決定的ななにかが…!
「――神の仰せの通りに」
俺は胸に手を置いて、羽入に誓った。
「よお〜〜〜〜〜〜〜〜しよしよしよしよしよし!とってもとってもとってもとってもとってもきゃわィィイイねェェェェェ圭一!よく出来たッ!」
俺たちはがっちりと握手を交わす。
「じゃあ、明日は頼むのです…ボクも自然を装い、何も知らぬふりをするのです」
「はい、俺は神に従うのみ――全ては神の召すままに」
「あぅあぅ…全てはボクの計画通りなのです…!ボクの第六感が、もう成功することを告げているのです…」
「へぇ…それってやっぱりこのツノが…うごごごご、だからノドは、ノドは締めないで、け、頸動脈に…は、入った…ら…んら…ん…るー…」
「何度言ったら理解するのだカスめが」
――という感じで、俺たちは夜を明かした。
× × ×
約束を守る最上の手段は決して約束をしないことである。
『ナポレオン言行録』より
カエサル「賽を投げろ」(「賽は投げられた」の原語)
プルタルコス『ポンペイウス伝』より
あの後、ボクは圭一のお家から、梨花たちにバレないように神社に戻ったのです。
何もなかったように目を覚まし、登校し、そして今――放課後の部活を迎えたのです。
…今日はバレンタインデー。そして、圭一にチョコをあげようとしているのが、ボクを含めて――六人。
レナ、魅音、詩音、沙都子、梨花、そしてボクなのです。
みんな愛しの圭一に手作りのチョコをあげようとしているのは、女であれば分かってしまうことなのです。当然、ボクも。
でも、そこはボクたち部活メンバー。どんなことでも過酷な「部活」になるのです。
「じゃあ今日は、バレンタインデー特別記念の部活にしよう!そ・こ・で…圭ちゃん!今日のゲームはあんたが主役だよッ!!」
「おお、マジかよッ!!なんだってまた、今日は俺がッ!?」
魅音に名指しされて戸惑う圭一…ふっふっふ。
「今日はバレンタインデーなんだよ、だよ!みんな圭一くんにチョコを持ってきたんだから、それをあげちゃうんだよ、はぅ〜!」
「をーっほっほっほ!私も含めて、みなさんそれぞれのチョコを圭一さんに差し上げてもよろしいわけですけど、全員が本め…じゃなくてじゃなくて、
義理チョコじゃ面白くないですわ!」
レナと沙都子もこのゲームに乗り気のようなのです。
「なので、圭ちゃんが一つだけ選んで下さい。それが『特別なチョコ』ってことで、それを作った人に一日デート権までつけちゃいます!
あ、あと私から、エンジェルモートのデザふぇ一日タダ券もあげちゃいます!」
詩音も今日は圭一のためにチョコを持ってきている…悟史はどうしたのですか?
あぁ、圭一はいわゆる「キープ君」にするんですか、そうですか。
どうでもいいけどその牛みてーな乳を圭一の腕に絡めるんじゃねーよなのです。はいはい爆乳爆乳。
「というわけで、ここにみんなのチョコが並べてあるのです。
圭一はサイコロを振って、その出た目のチョコをもらうのです。
そしてそれを作った人と二人きりで一日『にゃーにゃー』して構わないのです、にぱ〜☆」
「ふ、二人っきりで『にゃーにゃー』はちょっとマズイんじゃないかな、かなぁ!あはははははははははははは
…でも、圭一くんなら…『レナのを』当ててくれるよね… よ ね ?」
「レ、レナの目がマジだよ、おじさん怖いってばぁ〜!!」
「…なるほど、そういうゲームか…よし、乗ったぜ!」
クックック… 計 画 通 り なのです。
今日はおそらく、こういうゲームになると予想していたのです。
サイコロの目で決める、一発勝負。
間違えないよう念のために、魅音にそれとなくサイコロゲームをさっき薦めたのですが――彼女は既に決めていたので安心したのです。
既に目の前にはみんなのチョコが並んでいます。
梨花が『一』、レナが『二』、魅音が『三』、沙都子が『四』、詩音が『五』、ボクが『六』の番号を割り振られています。
そして圭一が「運命の主宰者」となり、サイコロを振る。
――このサイコロっていうのがやっかいなのです。ごまかしがなかなか効かないもの。
ですが、これで決めてしまえば、『六』の目を出してしまえば――文句無しの勝者になれる。
――そこで、ボクと圭一は昨日、約束したのです。
「いいですか、圭一…自前のサイコロを。あなたが目を操れるサイコロ…たしか、大石にもらったはずなのです」
「ああ、あるぜ…これはどんなに振っても『六』の目しか出ないように作られた、イカサマ用のサイコロだ」
「明日、ボクはあらかじめ魅音にサイコロゲームを提案するのです。そしてボクのチョコの目は『六』にして、圭一がそれを振れば…」
「…羽入のチョコを貰える上に、さらに羽入と一日デートまで…」
「そしてそのデートの夜こそ…ボクから本当のプレゼントをあげるのです…。
欲しいでしょう?ならば、圭一…イカサマするのです…ふふっ」
「くけけけ…全ては神のために…」
――ふふふ、みんな楽しそうなのです。
ですがこれは既に、ボクの手の内に有るゲーム…みんなが負けてボクが勝つ。
文字どおり…ボクは今、『神』なのです!
「…で、提案があるんだけどさ」
圭一がポケットに手を伸ばして、サイコロを取り出したのです。
「ちょうど今日、持ってきちゃったこれがあったから、このサイコロでいいだろ?これを振るだけだしな」
それでいいのです、圭一…偶然持っていたという風を装うのです。
「…うん、いいんじゃない?おじさんは賛成」
「なんだかタイミングが良過ぎじゃございませんこと?まぁ私は構いませんわ」
「そうですね、それでいいんじゃないですか?どうせサイコロに変わりないですし」
よし、この三人は予想通り鈍感だから騙せたのです。問題は…。
「…ねぇ圭一くん。そのサイコロ、ちょっと貸してくれないかな…かな」
「…そうね、私も見てみたいわね…」
くっ…やはりレナと梨花は疑り深いのです。
「…あぁ、いいぜ。どこも変なところは無いからな。俺を信じろよ」
圭一は気さくにそれを渡したのです。レナと梨花はしばらくそれを手に取って探っていましたが…頷いて圭一に返しました。
「…うん、大丈夫だね。…圭一くんならしないだろうから信じるけど…」
「お…俺が何をするっていうんだよ、レナ…」
「 イ カ サ マ 」
レナの目がマジなのです…これはバレたら恐ろしいことになりそうなのです。
でも気になるのは…梨花なのです。ずっとボクとサイコロを見比べています。こっち見んななのです。
「…まぁ、どんな目が出ようと、私はそれに従うわ…くすくす」
嫌な感じなのです。未だにベルンカステル気取りの癖が抜けないから、いつまでもナイチチなのです、バーカバーカw
圭一はボクにも了承を求めました。
「…羽入もいいよな、コレで」
「…はい、ボクは全然構わないのですよ」
「よし、じゃあ…決まりだな…くっくっく」
お互いに言わずとも分かっているのです…全てはボクの思い通りなのですから!
「さぁ、いくぞッ!!」
――圭一がサイコロを振る構えを見せたのです。
「――全ては神の仰せの通りに」
ニンマリと笑う圭一…馬鹿…あまりこっち見んななのです…バレたらどうするのです…
いや、もう勝つと分かってのことですか…それでいいのです。
それにボクも…なんだか顔が、自然とニヤけてしまうのです。
だ…駄目なのです…こらえるのです…し…しかしwww
梨花たちは未だに自分こそが勝つと思い込んでいる…サイコロが落ちる前に勝利を宣言してもマズイ…
いや…サイコロが止まる寸前…『六』の目が出る寸前に勝ちを宣言するのです…!
――そして、賽は投げられたのです。
サイコロは宙を舞い、机の上でコロコロと回り…もうそろそろ回転が収まりそうな瞬間。
ボクは梨花を見て言ったのです。
――勝利を確信した、最高の笑みで。
「梨花。…ボクの勝ちなのです」
言ってやったのです言ってやったのですッ!!!どうですか、梨花ッ!!
ボクと圭一で一日『にゃーにゃー』なのです!ボクと圭一がズッコンバッコンやってる間に、
梨花は自宅でペチャパイで一人オナってればいいのです洗濯板涙目なのですwwwwww
――ですが、梨花は動じず――むしろボクを笑い飛ばしたのです。
「――くすくす。勝ちですって?――それはこっちのセリフだわ」
…な、なんということ…。
ボクの目の前に、『一』の目が出たサイコロがあるのです。
何故、何故、なぜッ!!おかしいのです、圭一のサイコロは必ず『六』の目が出るはずなのに…ッ!!
「な…なぜ、『一』が…」
圭一も茫然と立ち尽くしていました。
「か…神…。お、俺は仰せの通りに…」
馬鹿!だからこっちを見ながら言うんじゃないのです!みんなジロジロと怪んでいるでしょうがッ!!
「――魅音、詩音。圭一を確保しなさい」
なっ…梨花の指示で、圭一が二人に捕えられたのです。身動き出来ない圭一はただ「か、神…」とうめくばかり。
梨花はサイコロを拾って、圭一の前に見せました。
「『一』の目だから、私が圭一と一日『にゃーにゃー』なのですよ、にぱ〜☆
…というつもりだったけど、イカサマした罰が先ね。
羽入と組んだ代償は…そうねぇ、二人に罰ゲームってことで。それでいい、みんな?」
みんながギラリと目を光らせるのです…うぅ、イカサマがバレた時の罰ゲームなんて、格別上等にヤバイに違いないのです!
でも…なぜ、なぜ…?
「――なんでバレた、って顔してるわね。いいわ、教えてあげる。
…羽入。あんたが家に帰って来た時、ほっぺたにチョコレートシロップと『圭一のホワイトチョコレート』がついたまんまだったわよ」
「――ッ!!!」
し、しまったあぁぁぁなのですうぅぅぅぅぅ!!!
あの後、疲れてしまって、お風呂も入らずフラフラと自分の布団で寝てしまったのですッ!
そして起きた時には綺麗に顔が『拭かれていた』…ということはッ!!
「――そう、私があらかじめタオルであんたの顔を寝ている間に拭いてやったの。
そして知らぬふりで通し、羽入以外のみんなで計画を練った」
「圭一くんと羽入ちゃんで、夜中の内に何かを画策しているんじゃないかな?ってレナは思ったの。
おそらくバレンタインデーの部活について、目的は当然、羽入ちゃんに便宜を図るため…」
「…そこで、おじさんが思い出した。『イカサマする道具を、この前大石さんからもらっていたはず。確かサイコロだった』てね」
「ならば、そのサイコロを使うゲームをするように仕向けて、みんなの前で暴けば宜しいのですわ。それが証拠になりますもの」
「…そして、さっき私が圭ちゃんの腕に絡んでいたでしょう?…ただ単に、この爆乳を押し付けていたんじゃないですよ。
あの時、羽入さんにも気付かれないよう、圭ちゃんのポケットからサイコロを奪って、お姉のサイコロとすりかえたんです」
「…当然、それは普通のサイコロ。圭一はそれを知らずに意気揚々と振ったというわけなのですよ。
…まぁ、まさか上手い具合に『一』を引き当てるとは思わなかったけど。――どこかにいるかもしれない、幸運の『神』に感謝するべきかもね…くすくす」
みんながご丁寧に教えてくれたのです――ニヤニヤしながら。
さ、最初からバレていたのですか…このゲーム自体が、イカサマだったなんて…!
ていうかみんな、推理力がおかしいのです!そこまで飛躍して考えて、しかも全部当たってるのは卑怯なのです!
「バーローなのですよ、にぱ〜☆…くすくす。
だけど、現にここにイカサマのサイコロがあるんじゃ、言い訳出来ないわよ?」
梨花が詩音から受け取ったサイコロは…確かに圭一のサイコロ。
それが既にイカサマ目的なら…言い逃れは出来ないのです。
こ、こうなったらッ!
「…圭一」
「か…神…」
「逃げるのですッ!!!!!」
「御意ッ!!…すまん、みんなッ!!」
圭一は二人を振払って、ボクと一緒に逃げ出したのです!
ボクも教室から駆け出して、なんとか校庭で圭一と合流できたのです!
「圭一ッ!!…なんとか生き延びるのです、捕まったらアウトなのです、人生の終わり的な意味でッ!!」
「分かっております、神ッ!!…うおおぉぉぉ、お許しください、みんな〜〜〜ッ!!!」
× × ×
…教室に取り残された六人は、彼らが走り去った後を見て、全員がゲラゲラと笑った。
「…はぅ〜☆あの二人、愛の逃避行なんだよ、だよ!」
「それにしては、焦り過ぎもいいところですけどね。
――二人で逃げ出さねばならないくらいの秘密があるわけですね。おそらく『昨日の夜』の――」
「そ、それは…まさか、不潔でございますわぁッ!!!」
「くすくす…そうとは限らないわよ?――まぁ、帰ってきた時の様子じゃ、確実だろうけど。
それは二人に直接聞いてからのお楽しみなのですよ、にぱ〜☆」
「…さぁて部員諸君。今日の部活は…あの二人と、鬼ごっこだぁッ!!!
あの二人を捕まえて、『昨日の夜』についてあらいざらい聞き出した人がチョコをもらえるってことでッ!!
いくよッ!!よーい…スタートッ!!!」
魅音の掛け声を合図に、みんなは一斉に走り出した。
――誰一人として、あの二人を逃すつもりはない。
ただし、それは嫉妬ではなく、むしろあの二人をとことんいじり抜いて遊びたいという気持ちで、彼らを追いかける。
――もちろん。逃げている二人は、こんな温かい彼らの思いに気付かず、ただただ逃げることしか考えていなかったが。
――めでたしめでたし、めでたくもなし?
以上です。
鬼畜王シリーズに羽入が出てくるのはもっと先なので、
これからはこういう別の短編をイベントごとに書いて活躍させるかもしれません。
では今週末、またお会いしましょう(´・ω・`)ノシ
初リアルタイム投下遭遇キトゥアー!
生きてて良かった…
GJ!!!
鬼畜王シリーズも好きだけど、こういうコメディ満載のエロも書けるんですな。
素晴らしいです。これからも頑張ってー
グッジョブ!!!(´,_ゝ`)b
変態(圭一)と変態(羽入)がくっつくとそりゃあ変態的なプレイになりますよねーw
ちゃり……ちゃり、と暁に絡まった執拗な鎖が揺れる。
暁の上では上気した顔の夏美の小さな肢体が揺れる。
ぎし……ぎしッ…
暁「なつ…夏美ッ……今日の…太…ぁ…っく」
夏美「どうしたの、あきらくん?あきらくんソーセージきらいだった?
きょうのはね、おせいぼでおくられてきた高級品なんだよ?」
暁「っく……もう入らな…痛いいたいいたいッ、夏美もう……」
夏美「でもあきらくんのソーセージもこんなにおっきくなってうれしそう…
やっぱりあきらくんてば嘘つきなんだものv」
暁「ぃ……うぁ……ああああああッ?……ぁ……あッ…ぅぁあぁ…」
夏美「もっと?もっとなの?あきらくん?ねぇ、へんじしてよ、へんじして?」
(省略されました。続きはありません。)
夏美さんはスーパーSの素質がお有りのようで………
想像ランク
詩音≧夏美>レナ≧知恵≧さとし>羽入≧梨花>赤坂≧入江≧鷹野>さとこ>富竹>圭一>魅音
レナが高すぎる。梨花と鷹野が低すぎる
むしろ鷹野は高い
なんという無意味な議論
【ひぐらし】園崎魅音スレ16【詩音のバカー】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1201871132/251 251 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/14(木) 20:30:09 ID:JeD/JgWV
>>250 しっかりした原作あってのパロディっすから
原作者の方に認めてもらうと嬉しいッス
…そういえば詩音スレにも投下したらしいじゃないッスか?
なんか他のキャラスレの方々が一言言いたいらしいッスよ
鷹野「詩音ちゃんのスレに投下したってことは
別に相手は圭一くんじゃなきゃいけないって縛りはないのよね
…だったらなんで私のスレには投下しないのかしらねクスクス」
魅音「た、鷹野さん目が笑ってないよ
お、おじさんなんて、おじさんなんて投下されないからバレンタインなのに変なのが変なのが湧いちゃったんだよクスンクスン」
梨花「みー、魅ぃのスレはかわいいイラストを描くネコさん達と素敵な住人がいるから我慢するです。
にぱー☆」
梨花「…問題は私よね
他のキャラと違って圭梨、赤梨の両方に対応する雛見沢のアイドル兼真・主人公の私を後回しにするなんていい度胸ね
まさかとは思うけど投下してる順番が好きなキャラの順ってことはないでしょう?
……?なによその目!もちろん投下する気なんて‘なかった’なんていわせないわよ」
羽入「あぅあぅ僕は別にいいのですが、
>>250さん鷹野と梨花は結構根に持つタイプなので注意するです。あぅあぅ」
レナは通常M、怒ったらドSが俺のジャスティス
夏美は本編と番外でキャラががらりと変わるからなぁ。
あと瑞穂は間違いなくM
瑞穂は絶対に性的イタズラをされているのが俺のジャスティス
ある日、知恵が魅音とレナを職員室に呼び出す。 そして二人を叱り付ける。
あなたたちは日頃から前原君に無防備すぎます。 女の子として、あまり年頃の男の子を刺激するのはやめなさい、と。
そしたら魅音とレナ逆切れ。 二人で知恵に逆ギレ百合レイプ。
そんな話が見てみたいわけで。
盲腸で入院した圭一が34さんに剃毛され手コキ寸止めを食らう話をきぼんぬ
なら俺は性的な意味で魅音にケジメを取らされる圭一を夢想。
ヤンデレレナ
日付はとっくに跨いでいるはずだった。ここには日などまだまだ息づかない。誰もが家の
中で休んでいる。そして雛見沢はひっそりと目を伏せ、全てが動き出す朝を待っている。
俺たちは、いや、レナは一体なにをしているのだろうか。どれだけこうしているのか分か
らない。暗闇に慣れた視界一杯にレナの顔がある。掻き乱れた髪の毛が頬を突き、大粒の汗
がまばらに落ちていた。また口がふさがれる。指先でちょいと押さえるようにレナの舌が唇
の端から端までを行き来する。それが終わると上唇を押し上げて唾液のたっぷり乗った舌を
勢いよく挿入してくる。得体の知れない何かにズブズブと飲み込まれていくような柔らかさ
だった。あっという間に、言葉と意思とが奪われていく感覚に陥った。俺はレナの機械人形
だった。頭の中で早く解放されたい、してくれとまだ思えたのは、口内を蹂躙する舌が異様
に冷えていると感じたかもしれない。
顔を一時も離さないまま、レナは腰を激しく振っている。幾度も風船が破裂したかのよう
な音が響き渡り、六畳の部屋を覆いつくす。最初は、獣としか思えない欲望の匂いが充満す
るのに耐え切れないものがあった。今は麻痺しているのだろう、そんなことは欠片も思わな
かった。俺の発した白濁液は、それを遥かにしのぐ大量のレナの愛液によって存在を奪われ
ている。ちゃんとして、在るとすればおそらくレナの子宮内だけだろう。しかしそれすらも
また、俺の自由を奪っていく楔に他ならなかった。
始めのうちは愛されているのだと思った。ただただ俺を喜ばせたいと思っている様子がひ
しと感じられたからだ。赤ん坊をあやすような声で何度も俺に気持ちいいかと聞いては、満
足そうな笑みを絶やさなかった。たとえ俺が答えていなかったとしてもだ。もっと気持ちよ
くしてあげるねと言ったレナの腰は上下に動くだけでは留まらなかった。陰茎の先を子宮口
でぐりぐりとこねくり回し、根元からをぎゅっと絞り上げた。あらゆる角度に陰茎の行き先
を作ってはそこに導いていった。俺が射精するのなんてあっという間だった。それで終わり
だと思った。しかし違った。だらしなく崩れた表情を見てレナもイッたのだと思ったが、そ
れでも腰を振るレナの気色はおかしかった。ここから、嬌声も奇声となって聞こえ始めた。
しばらくして、何度も何度も絶頂を迎えているのだと悟った。掻き抱かれる肩が何度傷つい
ただろうか。しかも無意識じゃない。なぜなら途中で、幾度も血のついた爪を舐めていたか
らだ。俺は恐怖から全てをなすがなされるがままになった。
その行為が終わったのは階下からコール音が聞こえたときだった。レナがそこではっとし
た顔で悦楽を手放し、俺から離れたのだ。間違いか悪戯か、どちらにしても掛けてきてくれ
た影も知らない誰かに心から感謝をした。また、このとき部屋が暗くてよかったとも思った
。電話に向けられたレナの据わった眼を、まともに見ることができなかったからだった。
俺が意識的にとった距離に気づいたのか、表情と声色を誰もが知るレナのものに戻して言
った。中出しされちゃった、と俺でない者が見たならば無邪気としか思えない微笑で。そし
て安全日だから赤ちゃんはできないかな、とも言った。至極残念そうに。俺はその言葉に引
っかかるものを感じた。いや、気にならないほうがおかしい。レナは性行為に移る前になん
と言った? そう、赤ちゃんが欲しい、と。俺は当然、今日が一番子どものできやすい日な
のだと信じて疑わなかった。そう考えて諦めた。しかし違った。本人がそう言うのだから本
当なのだろう。様子を見ると嘘だとも思えない。そもそも偽る意味などない。……つまり、
一連のレナの行動は、計画的ではなかったということだ。直情的あるいは突発的に家までや
ってきた。そもそも俺が鍵を落としたのだって偶然だったじゃないか。昨日まではレナも普
通だった。俺が頭を撫でるのに大仰に照れたり怒ったりもしていた。ならば、まだレナを元
に戻せる可能性はあるということだ。このレナはいつものレナじゃない。それははっきりと
言える。何か……何かあったのだ。俺と別れてここに来るまでの間に。……いや、何もなか
ったのかもしれない。しかしそう思うと俺は戦慄を抑えきれなくなる。この状況に対する突
破口でも何でもない。ただの逃げ道だ。だがそれも、本当に子どもができていたとしたなら
意味がない。安全日とはいえ百パーセント受精しないというわけではない。そうなってしま
えば、もうレナと元の関係に戻れる自信はない。俺はレナと気兼ねなく笑い合える関係が好
きだった。こんなこと……望んでいない。
その後、レナは帰ると言った。俺は深夜だからといって特に引きとめもしなかった。足腰
が立たなかったから、レナを見送ることもしなかった。それに反してレナは来たときと同じ
ようにきびきびと歩いて下りていった。レナに何かあった、そう思うことで平静を保つこと
ができた俺だったが、玄関のドアが施錠される音を聞いて、大きく鳴り止まぬ鼓動に冷や汗
を垂らした。
次の日は気だるさを隠して登校した。そうしてしまえば普段と全く変わらない風景だった
。それは勿論レナも。俺たちは普通に会話し、弁当を食べ、部活をした。訝る気持ちがなか
ったわけではない。だがいつもの待ち合わせ場所で元気よく手を振っていた姿を見て無駄だ
と分かっただけだ。何を聞いたところで軽くいなされるだろう、そう判断した。しかし魅音
たちは俺の体調が悪そうなことに気づいた。それはそうだ。毎日飽きるほど一緒に遊んでい
るのだから。
『圭ちゃん、調子悪い?』
その言葉がありがたく、真実を言ってしまおうかと一瞬だけ思った。結局、それはレナの
声が割り込んできたことによって叶わなかったのだ。
『夜更かしでもしたんだよ』
そう決め付けた笑顔を俺は憮然とした表情で見返し、そうだと答えておいた。レナのおか
しさに気づきながらどうして反抗する風に言ってしまったのか。後先を考えない行動だった
と言っていい。けれど後悔はしなかった。仲間としての魅音の厚意を踏みにじった行為を、
俺は受け入れることができなかったからだ。そう態度を示すと、それまで秘密を共有してい
ることに嬉しさを感じているようだったレナは、一変して何も映さない目をじっと向けてき
た。ああ、これは絶望だ。そう思った。こんな簡単に、人は希望を無くした目をするのだろ
うか。まだ甘かったのだ、俺は。俺が異常だと思っていたレナは、馬鹿な大人が明日の生を
疑わないのと同じくらい、自然だったのだ。
SSマダー?
チョコバナナ☆
>>187 相手にもよるだろう
レナは圭一に対しては受け、魅音に対しては攻めかと
霧江さんはS、夏妃さんはほんのりMだろうが
絵羽さんと楼座さまどうなんだろうね、きひひひひあ痛っ
鬼才あらわる
EP2までの印象
ベアト>霧江≧絵羽>楼座>紗音>夏妃≧朱志香
煩いタイプのベアト、絵羽はMにも転びそうだ
あと紗音は意外とやり手
真里亞?きひひひひ
>>202 魅音に攻められるレナとか凄い萌えないか?
レナに攻められる魅音も捨てがたいが
>>155 今更で悪いんですが、作者はコテってつけるべきなんでしょうか。
>>155の意見を見ると、コテはアピールの手段ともとれますし、何かとコテをつけるつけないって言い合いになってるのが多いので……。
人による
本人確認とNG登録のし易さから
使用を喜ぶ人もいれば
自己主張とみなす人もいるみたい
>>206 時と場合による。
“投下する際に”コテ付けてくれたら、読むほうとしては楽。
自分が興味ない(読みたくない)職人だったら、スルーできるからな。
まあコテ付けなくても、
名前欄に作品名書いてくれるだけでおkだが。
職人が、他者のssに感想を書く時は、
名無しで書いたほうが、荒れずに済むってのはあるな。
……感想書く際に、いちいち職人が名乗る必要はないと思うし。
読み手はssが読みたいだけで、
職人の一人語りや職人同士の馴れ合いには興味ないわけで。
>>205 部活モードなら魅音にも攻められそうだが本気モードだと魅音は負けそうなw
相手は詩音もビビるレナ様だぜ。可愛い顔してやり手なレナ様が俺は俺は…
>>206 投下の時にだけ付ける形なら俺は平気。コテよりもカップリングとタイプを明記して貰える方が嬉しいが
自己主張と言われるのは作品以外の語りが多い場合に思える
>>208 >>210 ありがとうございます。
つけないほうが無難そうですね。お早い返信に感謝します(*_ _)
固定ハンドルの有無は気にはしないけど付けたまま談話されると少し嫌悪してしまうなあ。
>>198続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
相変わらず文章うまいしエロい
待ってた甲斐があったよ
怖いなあエロいなあヤンデレ。
その気になればヤンデレ圭一とかもいけるのか……ただの犯罪者だな。
レナは俺のものな圭一
…………駄目だwレナが喜んで受け入れそうだから駄目だ
ヤンデレ圭一…
出題編の傾向考えると
相手は沙都子っぽいかも
レナは俺のもの→レナが喜んで受け入れそうだからNG
魅音は俺のもの→拒否られて、もしくは失望されて惨劇になりそう
沙都子は俺のもの→悟史に依存してるから無理っぽい
梨花ちゃんは俺のもの→受け入れそう?
詩音は俺のもの→返り討ち
羽入→セックル中毒だからおk
児童ポルノなんたらって悪法が通ったら、沙都子の18禁SSが読めなくなる。
おまいら断固反対せよ
ヤンデレレナktkr
この先の展開が気になる
>>217 1番目からしてどういう根拠で
成り立ってるんだ?
ひぐらしキャラでヤンデレ談義かい
今日も俺の脳内ではヤンデレ梨花ちゃまやヤンデレ羽入がドス黒いことを繰り広げてるZE☆
多分圭一だからヤンデレは破綻するんだよ。
悟史なら雰囲気的にいけるし女性陣も受け入れるはずだ。
一瞬悟史がヤンデレなのかと思った
黒悟史ならわかるがヤンデレ悟史はちょっと想像出来んな
まあ沙都子をも超える悟史の被害者ポジションから
悟史が迫ったら部活メンバーは皆受け入れそうだな(圭一除く)
圭一が雛見沢に存在しているならレナ魅音は拒否しそう
惨劇回避前なら梨花ちゃんも拒否しそうだ
羽入は悟史とは話したこともないしなぁ
……悟史はいつもの悟史がイチバンいい男さ( ´ー`)
れなぱんの続きが完成したので投下します。
前回wikiにupして下さった方、感想や意見を下さった方ありがとうございます。
では、次レスから投下します。よろしかったら読んでやってください。
[れなぱん!(3)]
「は・・・んっ・・・圭・・・一くぅん・・・んんっ!」
真夏の西日の差し込む、自室のベッドの上で私は身を捩らせている。
「だ、駄目・・・外に聞こえちゃうよ・・・はぁんっ!」
私の甘い艶声と微かに聞こえて来る水音に、ベッドが軋む音・・・。嫌でも自分が何をされているのか分かる。
「あっ!あっ!あくっ!!」
私のアソコを悪戯しているソレを両手で引き剥がそうとすると、それに気付いたのか手を布団の上に押さえ込まれてしまう。
「あうっ!・・・ふぁっ!やぁ・・・」
最後の抵抗とばかりに私は太股でソレを挟んで、それ以上悪さをさせない様にしてみる。
だが予想に反して、結果的にはソレを太股で抱き寄せて、アソコに押し付けてしまう形になってしまう。
「あんっ!!イ、イッちゃい・・・そう・・・だよ。だよ・・・」
私の身体に力が入り、あと少しで絶頂を迎えれると思っていた。
けど、直前になってソレが動くのを止めてしまう。
「はあはあ・・・っ?圭一くん?」
太股を両手で持って左右に開かれ、圭一くんが私の下腹部から顔を離して言った。
「悪いなレナ。舌が疲れちまってさ・・・ちょっと休憩だ、休憩」
ニヤリと笑って圭一くんが私の横に座る。
嘘だ。私の事を焦らして反応を楽しもうとしているに違いない。
『あと少しだけ頑張ってイカせて』
なんて恥ずかしくて言えない。お預けを食らった私は静かな怒りを込めて圭一くんの手をギュッと握って口を開く。
「意地悪・・・」
.
夏休みになって、そろそろ八月に入ろうかという今日、私達は前述の通り過剰なスキンシップに精を出していた。
正確には『今日も』である。男女の進展状況をアルファベットで例える某ABCで言うならC以外。つまりキスとか、口や手で気持ち良くし合っているのだ。
夏休みの宿題をする為という大義名分を経て、ほぼ毎日、私達は互いの家で暇さえ有れば愛し合っている。
付き合い始めて一週間弱、事前にそういう事を経験してしまったので抵抗は無い。
いや、思春期真っ盛りな私達なら、遅かれ早かれこうなってしまうのは仕方の無い事だろう。
とはいえ、勉強を疎かにすれば後が怖い。
だから今日も朝早くから、二人の時間を作るため一緒に課題をサッサとやって今に到る。
.
「レナがオットセイをペロペロする時は最後まで頑張ってるのに・・・圭一くんは頑張ってしてくれないのかな。かな?」
私は身体を起こして、圭一くんの肩に頭を乗せて聞いてみる。
これは付き合ってから覚えた圭一くんへの甘え方。
本来、私はあまり人に甘える事はしない。だけど、圭一くんの前では甘えん坊になってしまう。
そんな私を照れながらも優しく甘やかしてくれる圭一くんが好きで、ついついやってしまう。又、その逆もしかりだ。
圭一くんが自分の頬を指で何度か掻いて、私の頭を撫でてくれる。
「う・・・ちょっと意地悪しすぎたなゴメン。」
「うん。いいよ。だから・・・続きして欲しいな」
「あ〜。ついでに・・・してみたい事あるんだけど、試してみて良いか?」
「してみたい事?はぅ・・・何だろう」
圭一くんが私の耳に口を当てて、ある事を言った。私はそれを聞いてドキドキしてしまう。
「そ、それ凄くHな感じだから恥ずかしいよ」
「でも俺とレナしか居ないんだぜ、誰かに見られる訳じゃないんだからさ。だろ?」
「う、うん・・・じゃあ・・・してみよっか」
私は横向きに寝転がる。
そして圭一くんも同じ様に横に寝転がる、ただし頭は私の足の方にある。
「レナ。俺のも頼むぜ」
私は圭一くんのズボンのチャックを下げ、下着のボタンを外してオットセイを出してあげる。
「はぅ・・・こんにちわ。なんだよ。だよ」
「俺もレナのかぁぃぃ所に挨拶しないとなぁ」
圭一くんが私の片足を少し持ち上げて、顔をアソコに近付けていくのが、息が当たる事で分かる。
やっぱり何回されても恥ずかしくて慣れない。
「ただいま〜」
圭一くんの吐息が当たって身体がピクッと一瞬震える、そしてアソコの奥の方がキュンと切なくなって堪らなくなってくる。
それは圭一くんも同じだろう、大きくなったオットセイが私と遊びたいのか、ピクピクしている。先っちょからHなお汁を出して泣いていて、かぁぃぃ。
私は舌でオットセイの先を舐めてHなお汁を拭ってあげる。
「ん。ちゅ・・・ぴちゃ・・・んんっ」
同時に圭一くんも私のアソコを舐めてくれ、二人の出す水音と私の吐息以外聞こえなくなった。
「んぁ・・・は・・・ちゅる」
オットセイの至る所にキスをする、それが終わったら舌先に力を入れて這わせて焦らす。
先程のお返しだ。
「ぴちゃ・・・んんっ・・・はあ・・・あっ!」
秘部を舐めながら、圭一くんがクリトリスを指で摘む。 そして、そのまま包皮を剥いて吸い付いてくる。
「ふぁあっ!はぅっ!!あ・・・あんっ!」
「おいレナ。口がお留守だぜ?ちゃんとしてくれないと止めちまうぞ」
凄く気持ち良くてオットセイを愛撫出来なくなった私に、圭一君が口を離して言った。私が愛撫を再開するまで、気持ち良い事はしてくれそうに無い。
「はあっ・・・あむ・・・ううん・・・ふぅ」
だから私はオットセイを口に含んで、しゃぶり回す。
ここ数日で圭一くんの気持ち良い場所は解っているから、そこを重点的に刺激する。
「うあ・・・レナッ・・・!それ良い・・・!」
オットセイの頭の下の周り、ここを舌を尖らせてクリクリと舐めてもらうのが、お気に入りらしい。
ここは私が初めてオットセイを舐めてあげた所。
ゆっくり丁寧に舌を這わせながら、圭一くんの顔にアソコを押し付ける。今度は圭一くんの方がお留守だから、おねだりだ。
「んっ!ちゅぷ・・・ふぅん・・・!はふっ!」
圭一くんが私の秘部に指を入れて小刻みに動かし、クリトリスを吸いながら舐めてくれる。
「んうっ!ふぅっ!ちゅぽ!ちゅぽ!」
私も唇にオットセイの頭を引っ掛けつつ卑猥な音を出して吸ってあげる。
「っぷは・・・!はぅっ!!け、圭一くん・・・もっと吸ってぇ・・・は・・・ああっ!」
オットセイから口を離し根元を扱きながら私は要望を伝える。
すると圭一くんが要望通りにしてくれた。
私は再びオットセイを咥えて愛撫を再開する。
「んぐっんぐ!くぅ・・・!うっ!んんう!」
気持ち良過ぎて舌が上手く動かない。それでも一生懸命ねぶり、強く吸いながら顔を上下させて一心不乱に奉仕する。
平日の真っ昼間からお互いの下腹部に顔を埋めて愛撫し合う。
そんな恋人同士でしか出来ない事、それでいて背徳感たっぷりな行為に私は興奮していた。
だから、いつもより激しくし過ぎて圭一くんの限界にも気付けなかった。
「んむっ!?っう!んんっ」
いきなり口内に射精され、私は慌てて咥えたまま舌の上で受け止めた。
全部出しきるまで舌をウネウネと動かして刺激を与える。
「あ・・・は・・・ああ・・・」
出し終わったら、そのまま頬を窄ませ尿道内に残った精液を吸い出す。腰をガクガクさせて女の子みたいな声を出して圭一くんが悶えているのを見ながら、口の中で綺麗にしてあげた。
しつこいくらい口内で蹂躙した後、口を離しティッシュを二、三枚引き出して口の中の精液を捨てる。
「・・・ゴメンね。圭一くんのミルクまだ全部飲めないんだよ。だよ」
涎と精液でドロドロになった口元も拭いて、私は身体を起こす。
「ん・・・ああ。無理はしなくても良いぞ」
圭一くんが蕩けた顔をして言った。
「あ、あのね・・・ん。レナまだ・・・」
私は身体をモジモジさせて遠回しにイカせて欲しいと言ってみる。
「先にイッちまってゴメンな。ほら来いよ」
圭一くんも起き上がって、自分の膝の上をポンポンと叩いている。
私は圭一くんの膝の上に移動して背を預け、後ろから抱きしめて貰い満足感に浸る。
「レナってこの格好好きだよな。まあ俺も腕の中にレナがスッポリ収まる感じで好きだけどさ」
私のワンピースの下から手を差し入れて脱がせながら、圭一くんが続けて言う。
「レナってウブだと思ってたのに全然違うよな?本当は凄くいやらしい子だったもんな」
ワンピースを脱がされブラのホックを外される。私が身に着けているのはオーバーニーソックスだけになった。
「はぅ。そ、そんな事言わないで・・・」
私は恥ずかしさに身体を震わせ、圭一くんの言葉に酔わされていく。
「始めてすぐにおしゃぶりが上手になっちまうし」
両足を足首に添えられ大きく開脚させられ、目の前の鏡に私の恥ずかしい姿が写る。
同時に圭一くんの顔も見える訳で、上気した顔で何処か余裕無さ気。必死。それでも私の事を言葉や手を使って可愛がってくれているんだな。と分かる。
『俺は余裕が有るから、もっと楽になれよ』
って私を安心させようとしてくれているのかな?圭一くんも男の子だから格好付けてみせたいのだろう。
「皆には見せないスケベで、かぁぃぃレナが沢山見れて俺は幸せ者だよ」
両手で胸を優しく揉みほぐしながら、圭一くんが私の頬に顔を寄せる。
「・・・圭一くんより、レナの方が幸せ者かな。かな?」
私は身体を捻って唇を重ねる、鳥が啄む様に圭一くんのかぁぃぃ唇に何度もキスする。
「ふぁぁ・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・・ふぅ・・・ん」
コリコリになった乳首を指でいっぱい転がされ気持ち良くて、私は小さな声で喘ぐ。次第に口の中に舌が入ってきたので私はおずおずと舌を絡める。
「ぴちゃ・・・あむ・・・っんう?」
薄目を開けて圭一くんを見ると目が合った。私は左手を後頭部に回して引き寄せる。
空いている右手で圭一くんのオットセイを探る。私だけ気持ち良くしてもらうのは悪いから。
「ふぅ・・・ふぅ・・・はふ・・・」
オットセイを逆手で、触れるか触れないかぐらいの力で扱いてあげる、すると私の手の中でオットセイが元気になってきた。
「は・・・レナ指入れるぞ」
唇を離して圭一くんの手が秘部に移動する。私は身体の力を抜いて身を委ねて肯定を表す。
「あ・・・あっ!」
指が私の一本膣内に侵入して蠢く。自分では指を入れた事が無いので、圭一くんがしてくれるコレが私の唯一知っている『挿入』
近い内に捧げるだろう『初めて』の時までで一番圭一くんを感じれる行為。
最初の頃はぎこちなく探る様にしか動かしてくれなかったけど、今では私の性感帯を次々に見つけて愛してくれている。
「け、圭っ!一くぅ・・・んっ!そ、そこ駄目ぇっっ!!」
膀胱の裏辺りの膣壁とその反対側。交互に指を当てる様に掻き回される。私のアソコはクチュクチュとはしたない水音をさせて、圭一くんの指を咥えて込んで離さない。
「嘘が嫌いな癖に嘘はついたら駄目だろ。レナのアソコが、もう俺の指を離したく無いって言ってるみたいだぜ。おっ持ち帰りぃ〜♪てか?
レナは欲張りだなぁ」
「はぁ・・・う・・・レ、レナ嘘ついちゃってるの?ひゃっ!」
遊んでいた片手で何度も秘部全体をなぞられる。指を絶えず動かしてクリトリスやビラビラに女の喜びを教え込まれる。
「ついてる、ついてる。ほら鏡見てみろよ、美味しそうに指をおしゃぶりしてるだろ?」
私は目の前の鏡を見る、圭一くんの言う通りヒクヒクとさせながら指を食べていた。いや、おしゃぶりか。
「う、うん!はぅ!あっ!ほ、本当だ!あんっ!レナのアソコが喜んでいるよぉ!!」
段々自分が何を言ってるのか分からなくなってきた。
言葉で興奮させられ、愛撫で蕩かされる。
何より圭一くんに気持ち良くしてもらって頭も心の中もいっぱいいっぱいだった。
それでもオットセイを扱く手は止まらない。お尻に先っちょを押し付けて円を描く様に動かしながら扱く。
『欲張り』
確かにその通りだろう。
「も、もう駄目・・・!イッちゃう!イッちゃう!はあぁ!はうっ!!んあっ!!ああっ!!」
身体が跳ねて絶頂に到る。頭の中で白い光がスパークしている、ストロボの様に・・・。「っ・・・はあっはあっ・・・」
息をする度に身体がヒクつく、圭一くんは何事も飲み込みが早いのか私を昇天させる方法をすぐに覚えていっている。
「愛液で少しシーツ汚れちまったな。てかレナ大丈夫か?」
「う、うん・・・大丈夫だよ。それより圭一くんは何処でこんな事覚えてくるんだろ。だろ?」
確かに何度もしていればコツは覚えるだろう、だが女の気持ち良い所をピンポイントで押さえて愛撫してくるのは不思議に思う。圭一くんはまだ・・・した事無いのに、何で知ってるんだろう?
そんな考えから私は聞いてみたのだ。
「・・・エロ本と豊かな感性?」
まあ、模範回答と言うか当たり前か。
この年でそういうお店に行ったりとかは無いだろうし、他の女の子とどうこうってのも無いだろうから。
「そっか・・・あ!圭一くん、そろそろ花火買いに行かなきゃ!」
「ん?ああ、もうこんな時間かよ。じゃあ行くか」
「うん!」
今日は皆で花火をする約束が有るのだ。各々花火を持って来る様にと魅ぃちゃんに言われている。
だから私達は興宮に花火を買いに行かないといけないのだ、デートにもなるし丁度良い。
私は脱がされた下着と服を身に着けて髪を簡単に直す、最後に帽子を被って準備完了。
「ほら!圭一くん早く!」
ノロノロと服を着ている圭一くんを急かして家を出る。汚れたシーツは明日洗濯機に掛けよう。だって今夜は・・・。
.
「はうぅ〜♪かぁぃぃ花火がいっぱいあるんだよ。だよ!」
「へぇ・・・結構花火って種類あるんだな。おっ!これなんて面白そうだぞ!」
私達は今、玩具屋に居る。魅ぃちゃんの親戚のお店は今日お休みなので別の店。ここは近頃では珍しい、花火を単品売りしているのだ。
皆でするのだから質より量だが、スーパーに行って詰め合わせを買うってのも芸が無い。
だから単品で楽しそうな花火を買って行こう。という事になった。もちろん、詰め合わせも買う予定だけど。
「こ、これかぁぃぃよう〜!圭一くん!買っても良いかな。かな?」
私は興奮気味に線香花火に頬擦りしながら聞いてみる。
「やっぱりレナのかぁぃぃ物の基準が分からねぇ・・・あ〜カゴに入れとけよ」
圭一くんが『名人16連射』と書かれた花火を見ながらカゴを指差す。
「ねぇ圭一くん、沙都子ちゃん達も居るんだから、その花火は危ないんじゃないかな」
「そうか?う〜ん・・・だったらこれか?」
そう言ってロケット花火を手に取る。
「だ、駄目だよ〜!さっきより危なさがアップしてるんだよ。だよ!」
私の脳内では魅ぃちゃんと圭一くんと沙都子ちゃん。
三人がロケット花火を投げ合ってる姿が思い浮かぶ。
「これなんかが限界なんだよ。だよ!」
手の平サイズの打ち上げ花火を圭一くんに突き付ける。何より、この小ささがかぁぃぃ。
「いや待て!せめてコイツをボーダーラインにしてくれ!」
ネズミ花火を手に取って圭一くんが懇願する。
「うん。これなら大丈夫かな。ネズミさんの尻尾みたいでかぁぃぃし・・・」
「かぁぃぃって・・・まあ良いや。あとこれ辺りが・・・」
こんな感じで一緒に花火を選んでカゴ一杯買う。
これだけ有れば詰め合わせは要らないかも・・・。うん。あまり買い過ぎても余りそうだし充分だろう。
私達は夕飯代わりに喫茶店で軽食を食べた後、花火でパンパンになったビニール袋を持って雛見沢に戻る。
ちなみに夕方六時に古手神社の石段前に集合だそうだ。そこから河原に移動らしい。
「そういや、河原って祭の時に綿を流した所だろ?玉砂利が有って危なく無いか?」
「ううん。あの河原の下流の方だよ。地面が土の場所が有るから、そこだと思うな」
自転車を石段の前に停めて、私は圭一くんに説明する。まだ誰も来てないので、石段に腰掛けて待つ事にした。
楽しいお話しの時間。デートの予定を考えたり、くだらない事で笑い合ったりしていたが、段々Hな話しになってくる。
「それにしても、今日のレナは凄かったなぁ・・・凄い吸い付かれて腰が抜けるかと思ったぜ」
「け、圭一くん!お外でそんな事言ったら駄目なんだよ!誰かに聞かれたら・・・」
すると私の太股に圭一くんの手が置かれる。
「大丈夫だって・・・誰かが来たら止めれば済む話しだしさ」
太股を触っていた手が段々内側に移動し始めた。私は足を閉じて阻止して諫める。
「・・・レナ怒っちゃうよ?」
「じゃあさ、コレを何とかしてくれたら止めるよ」
と言って私の手を取ってズボン越しにオットセイを触らせられる。
「どうにかって・・・こんな所じゃ無理だよ」
もうすぐで六時とはいえ辺りはまだ明るい、そもそも道端でそんな事できる訳無い。
「あそこなら人も来ないし・・・なあ良いだろ?レナにして貰いたいんだよ」
ここから70メートル程離れた林を指差して、圭一くんがおねだりしてくる。
「流石にこんな状態で皆に会う訳にはいかないだろ。だから・・・さ?」
目をウルウルさせて圭一くんに催促される。そんな目で見られたら・・・してあげたくなる。でも、やっぱり私は躊躇してしまう。
「魅音にこんな姿見られたら・・・服をひん剥かれてしまうかも・・・俺の身体をレナ以外に見せたくないから・・・」
いや、魅ぃちゃんもそこまでしないだろう。
それより『俺の身体を[レナ以外]に見せたくないから』と言ったのに胸がキュンとしてしまった。
「はう・・・だったら皆が来る前に・・・行こう?」
結局は私の方が折れて、圭一くんの手を取って林に向けて歩きだす。
道からは死角になって見えない木陰に身を隠し、私は圭一くんの後ろに立って、ズボンの中からオットセイを出してあげる。
「圭一くんのオットセイいつもより大きくなってるんだよ。だよ」
「レナの柔らかい太股触ってたら、こんな風になってさ。ここまで歩くのも大変だったぜ」
右手でオットセイをゆっくり優しく扱いて、左手で圭一くんの胸をまさぐる。
「はぅ・・・まるで圭一くんに悪戯しているみたいなんだよ。ちょっぴり楽しいかも」
タンクトップの上から乳首を探し当てて指で転がすとオットセイが更に大きくなった。
「レナ・・・もう少し速く手を動かしてくれよ」
私は言われた通りにしてやる。
「ふ・・・う・・・」
段々圭一くんの口から吐息が漏れ始める。
「ねぇ圭一くん。良い事してあげよっか?」
調子に乗って来た私は圭一くんに、ある事を聞いてみることにした。
「は・・・良い事?」
「うん・・・気持ち良い事・・・圭一くんが腰をちょっぴり屈めてくれたら、してあげれるんだよ。だよ」
ゴミ山で見た、とある雑誌に載っていた気持ち良い事。本当かどうか分からないけど、してあげたくなってきたのである。
「あは♪良い子なんだよ。だよ」
素直に腰を屈めた圭一くんの乳首をよしよしして、私は耳元に唇を近付けていく・・・
柔らかそうな耳たぶを唇で甘く咥えて味わう様に動かす。
「う・・・くすぐってぇ・・・」
身体をピクピクさせて圭一くんが言った。
「あむっ・・・ん・・・んう・・・ふふ♪」
なら、これはどうだろう?耳たぶを口に含んで舌で舐め回す。他の二ヶ所への愛撫も忘れずにシコシコ、クリクリしてあげる。
「うあっ!レナっ!や、やめっ!おあっ!?」
三ヶ所責めの気持ち良さに圭一くんが堪らず逃げようとするのを、私は乳首をイジメていた手をお腹に回して動けない様にする。
「ん・・・圭一くんかぁぃぃんだよ。そんなにお耳気持ち良いの?」
「あ・・・あうっ!」
「それともオットセイ?おっぱい?分からないから全部してあげるね」
再び耳たぶを含んで、オットセイを舐める時と同じ様に舌を蠢かせる。
「ちゅっ・・・ちゅっ。ちゅぱ・・・ふぅん・・・」
何回も吸いながら、舌先で耳の中を刺激する。
指先をオットセイの頭に絡ませながらリズム良く扱き、乳首に手を戻して指で挟んで揉みほぐす。
私も同じ事をされたら蕩けきってしまうだろう。まあオットセイを扱かれる気持ち良さは分からないけど、きっと背中がゾクゾクするくらい気持ち良いのだろう。
「レ、レナ!レナァ!あうっ!」
かぁぃぃ・・・可愛いすぎる・・・身体を震わせて私の名前を呼ぶ姿なんて女の子みたいで・・・
自分が女の子としちゃっている様な錯覚すら覚える、ちょっと男の子の気持ちが解ったかもしれない。
「ふう・・・お外でオットセイをシコシコされて感じちゃってる圭一くんは変態さんなんだよ」
耳から口を離し、首筋に吸い付いてキスマークを付けた後、続けて耳元で呟く。
「でも・・・こんな事してて興奮しちゃってるレナも変態さんかな。かな?」
「あっ!・・・ううっ!レナァ・・・もう俺・・・俺っ!」
私の問い掛けに答える余裕も無いのだろう。圭一くんも限界みたいだからラストスパートに入る。
オットセイから出て来たHなお汁を先っちょに塗りたくり、逆手でオットセイの頭を持って扱きあげる。
いっぱいお汁が出てるから滑りが良い。だから少しだけ強めにオットセイの一番気持ち良い部分を攻め立てる。
「圭一くんイッちゃうの?オットセイがミルクをピュッピュッするところ、レナに見せて・・・。ねっ?」
幼児に言い聞かせている母親の様に、優しく耳元で呟きながら私はオットセイを責める手を休めない。
それどころか乳首からタマタマに手を動かし揉んで、さらに気持ち良くしてあげた。
「イ、イクッ!レナっ!レナっ!あっ!ああっ!」
腰をガクガクさせながら圭一くんがオットセイから勢い良く精液を吐き出す。両手でオットセイを扱いて手助けしてあげると吐息を漏らす。
「は、あ・・・ああ・・・うっ・・・!」
「あは♪凄い凄い!圭一くんのミルクいっぱい出ちゃってるよ?遠くまで飛んでちゃったんだよ。だよ!」
ヒクついているオットセイから手を離し口元まで持っていく、少しだけ手に付いちゃったから舌で舐めて綺麗にする。
口の中に圭一くんの味が広がる。青臭くて苦いミルク・・・圭一くんが出したと思うと苦にならない。
「はあはあ・・・んっ。レナって・・・もしかしてSっ気あるのか?」
「あはは♪女の子には秘密がいっぱいあるんだよ。だよ♪」
「何だそれ?けど凄く良かった・・・何つ〜か堪らなかったぜ」
私はポケットティッシュでオットセイを拭きながら言った。
「イジメられて気持ち良かったの?実はね、レナも堪らなかったんだよ。圭一くんをイジメて興奮しちゃった」
ティッシュを丸めてポケットに突っ込んで続ける。
「でも・・・レナは圭一くんにイジメられるのが好きかな。かな?ううん。両方好きだよ。圭一くんとだったら、どっちも楽しいし気持ち良いんだよ・・・だよ」
「う・・・俺もレナとだったら両方好き・・・だな」
「はぅ・・・」
二人して顔を真っ赤にしてうつむく。私は圭一くんと同じ想いを共有できた事が嬉しくて、それだけでも『悪いネコさんなレナ』を見せて良かったと思ったり・・・。
梨花ちゃんみたいな事を言ったが、あながち間違っては無い。私達は『悪いネコさん達』なのだ。
お家で戯れ合った後、皆と遊ぶ前にHな事をして、何喰わぬ顔で皆の前に姿を現すのだから。
けど私達の仲が良くなら私は『悪いネコさん』でも良いかな。
.
私達は林から出て来た事を追求された時のアリバイ用に樹の幹に居たカブトムシを捕らえて、待ち合わせ場所に戻った。
雌のカブトムシ・・・小さくてかぁぃぃよう。小さくてかぁぃぃのは罪だ。
手の平の上のカブトムシを指でつつきながら私は口を開く。
「はうぅ〜!圭一くん!カブトムシさん、かぁぃぃよう!お持ち帰りして良いかな。かなっ!?」
「止めとけって、そのカブトムシも自然の中で生きていたいだろうし。後で放してやろうぜ」
「はぅ。なら諦めるんだよ。でも見るだけなら良いよね。よね?」
「ああ。存分に見てやれ。おっ!もう皆来てるぞ!レナ急ごうぜ!」
「うん!」
圭一くんが私の手を取って走りだす。圭一くんの手は暖くて力強かった・・・
「圭一さ〜ん!レナさ〜ん!早く来なさいまし〜!もう皆さん待ってらしてよ〜!!」
私達の姿を見つけた沙都子ちゃんが手を口に当てて叫ぶ。
「っはあ・・・!悪いカブトムシ探しててさ」
「ふう・・・すっごくかぁぃぃんだよ!ほら!」
私達は呼吸を整えながら、カブトムシを見せる。
「カブトムシねぇ〜。まあ良いや、これで全員揃ったね」
「じゃあ皆さん行きましょうか。時間が惜しいですし」
「みぃ〜。楽しみなのですよ」
「あぅあぅ!レナもカブトムシと遊んでないで急ぐのです!」
私はカブトムシを放して、圭一くんと一緒に皆の後を追いかける。
河原に着いた私達はさっそく持ち寄った花火を見せ合い始める。
「おい魅音。何だこりゃ?」
「へ?何って・・・花火だよ。圭ちゃんこそ何言ってんのさ」
ロケット花火、連射花火、爆竹にクラッカー・・・まだ色んな種類が有るけど、言い出したらキリが無い。
魅ぃちゃんは戦争ごっこでもするつもりなのだろうか?
「お姉は本当、空気読めませんねぇ。普通花火って言ったらコレですよ」
そう詩ぃちゃんが言ってビニール袋をひっくり返し、大量の打ち上げ花火を地面にぶちまける。
「はう・・・二人とも何かが間違っているんだよ。だよ」
残りの皆は無難に手持ち花火を買ってきている。この二人・・・特に魅ぃちゃんは何を思って、こんな花火ばかりを買って来たのだろうか?
「にぱ〜☆魅ぃも詩ぃも、かわいそかわいそなのですよ」
梨花ちゃんが満面の笑みを浮かべ背伸びして二人の頭を撫でている。
沙都子ちゃんと羽入ちゃんは、そんな私達とは離れて周囲の石を集めて点火用の蝋燭の囲いを作っていた。
早く花火がしたくて、ソワソワしているのだろう。
ニコニコ笑いながら仲良く準備をしている二人を見ていると、思わず笑みがこぼれてしまう。
「う〜ん。おじさんのチョイスは間違って無い筈なんだけどねぇ・・・」
ブツブツ言ってる魅ぃちゃんを詩ぃちゃんが引っ張って行き、梨花ちゃんが後ろを付いて行く。
「圭一くん。レナ達も行こう?」
「おう」
さあ、楽しい夜の始まりだ。
.
「あ〜!くそっ!まだ片付かねぇのかよ!」
「あはは・・・まだまだだね。圭一くん頑張ろ」
楽しい時間も終り、私達は周囲に散らばったゴミの掃除をしていた。
部活ついでに後片付けを賭け、皆でロケット花火を川に投げて飛距離を競ったのだ。
意外な事に圭一くんがビリで、投げるタイミングを誤って飛距離が伸びなかった私は6位・・・勝者の5人は
『後は若い二人に任せて・・・』
とか言いながら帰ってしまった。
私はロケット花火は危ないから止めようと言ったが、一回ポッキリの勝負だから。と言われてしてしまった。
その結果が今に到るのだ。
「まさか真上に飛んで行くとは思わなかったぜ」
そう。圭一くんの投げたロケット花火は放物線を描くどころか、天高く舞い上がって上空で炸裂した。
これでは計測不能で無効と言いたいが、やっぱり判定は負けな訳で。
何とか片付けも終わり、水と花火の残骸の詰まったバケツを地面に置いて圭一くんに話し掛ける。
「圭一くん。帰る前にコレやっていかない?」
ポケットから線香花火を取り出して、圭一くんに見せる。
「おお。それって一緒に店で買った奴だよな?まだしてなかったのかよ」
「うん。コレは圭一くんと一緒にするために残してたんだよ。ねぇ、しようよ」
「良いぜ、ちょっと待ってろ」
そう言ってゴミ袋の中から蝋燭を取り出して、ライターで火を灯す。続いて蝋を小石の上に垂らして、その上に蝋燭を固定した。
「はい」
私は線香花火を一本渡して、自分も袋から取り出す。
「この線香花火、持つ所が藁なんだな。初めて見たよ」
「紙をこよったのより、こっちの方が綺麗で火種も長持ちするんだよ。だよ」
私は腰を屈めて蝋燭の火で花火を点火しながら説明した。
同じく腰を屈めて、花火に点火した圭一くんが呟く。
「本当だ。普通のより綺麗かもな」
「レナね、線香花火が好きなの。儚くて綺麗だから・・・」
「最後の一瞬まで輝いて散っていく・・・物哀しいけど素敵・・・」
微かに火花を散らしながら輝く火種を見た後、私は圭一くんを見つめる。
「レナも、この線香花火みたいに最後の燃え尽きる瞬間まで輝いていれる人生を送りたいな・・・
って思うんだよ。だよ」
「悔いの残らない、満足できる人生って奴か・・・」
「うん。でも実際には挫折したり後悔もするんだろうけど、それでも良い一生だったな。って想えたら素敵なんだよ」
「俺もそう思うよ。あ・・・」
圭一くんの線香花火の火種が地面に落ち徐々に光を失っていく。
続いて私の線香花火も同じ様に火種が落ちてしまった。
私は蝋燭の火を消して立ち上がり口を開く。ある事を言うために。
「・・・圭一くん。今日レナのお父さん、出張に行っててお家に居ないの・・・」
「突然どうしたんだよ?まさか俺にレナの家に泊まれとか・・・なんてな!ははは!」
「・・・そのまさかなんだよ。だよ」
「え?・・・けどさ・・・」
「レナ知ってるんだよ?今夜圭一くんも一人で御留守番だって・・・圭一くんのお母さんが昨日そう言ってたの・・・」
「一人ぼっちは寂しいんだよ。だよ。・・・だから
レナと一緒に寝て欲しいな・・・」
続く。
今回は以上です。
続きが完成したら、また来ます。
では
ノシ
純愛圭レなんてありきたりだから萌えないと思ってた時期が俺にもありました
GJです!
超純愛ものをいただきました。ありがとうございます。
>>255 GJ!!
純愛エロもいいが線香花火についてが何か良かったよ
レナは確かに好きそう
ニヤニヤしながら読み終えた俺きめえw
GJでした
保管庫の新作が…新作がああああぁぁぁw
あの作者さん最高w
きひひひひひひひひひひ
保管庫の羽入の露出の超GJす(*´Д`)
変態オナニストのKはマジで腹抱えてわろたwwwwwwwww
発表会すげえなw
笑いすぎたww
K1終わってるなwww
死ねよwwwww
純愛圭レ見て思いついた
前原家に居候してる竜宮家もしくはレナ
圭一とレナは付き合ってる
そこに沙都子(+梨花)が養子に来て
沙都子視点のうんざりするようなバカップル的なSSが見たい。
いや、やっぱり梨花沙都が見たい
罰ゲームて便利だな
どんなシチュエーションも叶えてくれる魔法の手段。
それ以上に
kの両親が度々家を留守にする。
ってのも使いやすい流れ
圭一…両親が度々留守にする
レナ…ごみ山、隠れ家あり。実質親いないも同然。圭一の両親に留守時の世話を頼まれることも
魅音…家広いのに二人暮らし。実質親いないも同然。罰ゲームや部活内容がある程度自由に決めれる
沙都梨花…家に誰もいない。ロリ
沙都梨花にはロリしかないのかw
ロリは宇宙の真理
ロリレズはこの世の理
圭一 正義感あふれるイケメン。モテる
レナ 家庭的 分別のある性格 モテる
魅音 男勝り 純情だがヤクザの娘、同性にモテそう
さとこ ツンツン 意地悪とみなされモテない
梨花 高嶺の花 のらりくらりかわすためモテない
詩音 冷めてる 一途 スタンガン、ヤクザの娘 モテない
羽入 温和 大人しい エロ モテる
魅音14歳
レナ13歳
梨花沙都子10歳前後
キャラの年齢を書き出してみると
すごい微妙な気分になるな
>>268 圭一は設定だけならエロゲの主人公でもなんらおかしくないよな
>>272 残念ながら三次元の女は魅音嫌いが多いらしい
>>272 梨花 女王様 男を競わせて逆ハーレムを築く。同性には嫌われる。
三次元ではレナ、詩音、梨花は同性から人気があるような。
レナは男女共に人気あって沙都子は誰からも好かれている気もする
魅音好きな女性もいるけど
三次元→三次元、三次元→二次元、二次元→二次元は混ぜるな危険
立体グロの話しすんな
こんばんは。鬼畜王K1外典の続きを、保管庫にうpしました。
今回はエロ無しで宗教談義(?)なので、エロパロスレには向かないかもと思って直接投下は避けました。
それでも良ければ読んでみて下さい。
次は土日までかかるかもしれません、それまで(´・ω・`)ノシ
けがの治癒を施してくれたエロナース鷹野に初恋を抱く圭一の話をきぼんぬ
もしくは、似た境遇を持った悟史とレナが恋に落ちる話を希望
>>281 魅音アンチスレか喪女のひぐらしスレみてみ
>>284 見る前から危険な香りがプンプンするぜ…
魅音好きの女の人は百合好きに多い気がする
ノーマル至上主義みたいな女性には嫌われているのかも
そういう話題は荒れるからやめろ貸す
喪女スレは酷かったよ
アンチスレでもないのにひどい叩きよう
発表会の続きキボンヌゥゥゥ
最近激甘圭レ多いね。クララ☆の人も執筆中みたいだし
鞍替えしてしまいそうな俺に梨花沙都分を補充してください
喪女のひぐらしスレなんか去年の8月から200しか進んでないじゃないか
あんなん女プレイヤーの総意として参考にするなよ、魅音は元々信者もアンチも多いんだし
このスレはノーマルも百合も時にはホモまでも容認されてて器が大きいよなあ
作者が多彩なんだよ
ほのぼの、シリアス、ダーク、鬼畜、コメディ、逃避、なんでも出るよ。
∩( ・3・)∩
次期頭首様もお喜びのようで………恐悦。
このように次期頭首様をお喜びさせるために皆ドンドン投下しようなんだぜ
そう言えば昨年のこの時期
バレンタイン当日に投下すると予告があったんだが
結局投下は来なかったんだよな…
確か「飴渡し編」だったな、保管庫に前フリだけあったし
というわけで悟史×詩音希望
詩音襲い受けの魅詩希望
付き合わされてすっかり詩音仕様にされた姉とやる気のない姉にイライラする妹
この流れに便乗して、正月ネタクリスマスネタは投下されなかったなあ
個人的には2、3スレ前に風邪引いて休筆してた作者の知恵×圭一を待っている……
あのとき風邪引いてた作者さん見てますか?いつまでも待っているぜ!
そろそろうみねこも見たいな……ep2もでたし
魅音×羽入って組み合わせを見てみたい。
>>300 ババ抜きをせずにジジ抜きを選んだ部長と
自分をジョーカーと称したオヤシロ様…
これは良カプの予感
前回、キャベツと薔薇をお読みいただき、ありがとうございました。
今回は前作と同じ世界の1〜2ヶ月前の話です。
ダークな鉄平夫婦×悟史(3P)で、
タイトルは、雛のなく頃に ―贄始め― です。
よろしければご覧ください。
目が覚めた。時刻は、草木も眠る丑三つ時。田舎特有の漆黒の
闇が周囲に満ち、物音一つしなかった。
ふと、喉の渇きを覚える。このまま朝まで我慢しようかとも思ったが、
一度自覚してしまった渇きは情け容赦なく攻め立て、刻一刻と欲求の
度合いを増してくる。何度か寝返りを打ち、しばらく水への渇望と
戦っていたが諦めた。
ゆっくりと立ち上がり、襖にそっと手を掛けた。立て付けが悪いので、
なるだけ音を立てないよう慎重に動かす。
きしきしと軋む階段を静かに、爪先立って降りていく。
台所へ向かう途中の廊下で、何か聞こえた。こんな時間に何事か。
泥棒かとも思ったが、この雛見沢で盗みを働く人も、わざわざ雛見沢へ
盗みに来る者もいるわけがなく、すぐに打ち消した。
音を辿って家の中をしばらく彷徨う。源は叔父夫婦の寝室だった。
変に声を掛けて起こしても、烈火のごとく怒られるだけだ。
下手をすれば暴力へと発展する。
引き返そうかと決めかけた時、襖が細く開いているのに気付いた。
別に大したことは無いだろうと思いつつ、そっと覗く。そこで――。
叔父夫婦が居た。眠ってはいなかった。
裸の二人は繋がっていた。犬のように四つん這いになった叔母の尻を掴み、
腰を叩きつけるようにして振っている叔父の背中が見えた。
互いに言葉を交わすことも無く、ただ自分たちの行動に没頭している。
快楽を貪り尽そうとする、理性を無くした二匹の鬼の姿だった。
予想だにしなかった光景に、息を呑む。
慌てて踵を返そうとした時、片手が襖に当たり大きな音をたてた。
「誰ね!?」
叔父が動きを止め、振り返る。いい所で邪魔をされた為か、只ならぬ形相だ。
このまま自室へ逃げ帰ろうかとも思ったが、恐怖に足が竦んで動かない。
「誰ね言うとるがね!?」
重ねて問われて観念した。
「…ぼ、僕です。悟史です……」
「なんね、悟史ね。」
叔父は叔母の身体から離れた。叔母が一声呻いた。
「…喉が、そう喉が渇いちゃって、それで…水を……」
乾燥した為か、声帯がへばり付いて開かない。声が掠れる。
「起こしてごめんなさい、もう寝ます。」
自分は何も見ていない。そういう事にして逃げようとした、が。
「まあ、ちょっと待ちぃね。」
そう言いながら叔父が大股で歩み寄って来る。大事な部分を隠すこともしない。
電灯に照らされぬめぬめと光る男根は、とぐろを巻いた蛇のような威圧感を放つ。
襖が大きくガラッと開かれた。
「ひっ!!!」
「そないに驚かんでもええがね。」
叔父は悟史の反応を面白そうに眺めながら、ニヤニヤ笑っている。
「ちょっと来い。」
悟史の二の腕を鷲掴みにし、有無を言わさず部屋に引き込む。
「あんた、どしたん?」
叔母が髪の乱れを直しながら問う。こちらは上掛けで裸体を隠している。
「いやな、こいつももうええ歳なんやし、ちょいと『お勉強』をさせてやろうかと思ぉてな。」
布団に向かって、乱暴に転された。
「勉強って、あんたまさか?」
「そうや、社会勉強やね。大人んなってから、こいつが困らんようにしてやらんとね。」
叔父のニヤニヤ笑いが一層広がる。
「子供の将来を考えんのも、親の大事な役目やし。」
親のつもりなんか、これっぽっちもないくせに。放り出され、布団に両手をついた
姿勢のまま悟史は思う。
叔父と叔母が何について話しているのかは、さっぱりだった。でも分かる。
どうせロクなことじゃない。
「悟史、何しよんね。早ぅ脱がんね。」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。脱ぐって何を?
ぽかんとした表情で、叔父を見上げる。
「何を呆けた顔しとんな。服じゃ、服を脱がんね。」
「えっ?」
何でそうなるのかが分からない。
相変わらず動こうとしない悟史の様子に叔父は焦れ、パジャマのボタンに手を掛けた。
荒々しく外されていくボタンをただ呆然としながら見守る。
だが流石に上衣を脱がされ、ズボンに手が掛かった所で悟史が暴れ始めた。
舌打ちの音がしたと思ったら、左の頬に衝撃が来た。叔父の平手打ちで部屋の隅まで飛ばされた。
「ったく、手ぇの掛かるこっちゃ。」
打撃の衝撃に意識が遠のく。荒々しい仕草で、下着ごとズボンが下ろされる。
煌々と灯された電灯の下に、悟史の細い肢体が晒された。
「ほぅ。顔に似合わず、なかなかえぇもん持ってるん。」
布団の上まで引き摺って来られ、大の字にさせられた。
蛍光灯の光が眩しくて、目を開けていられない。
「ちょっと、あんた。」
咎めるような口調ながらも、叔母も興味津々に覗き込んでくる。
「どぉや、大したもんやんな?」
自分が苦心して釣り上げた大物を自慢するような口振りだった。
「じゃけど折角の持ちもんが縮こまってもうて、台無しやんね。お前、ちょいと舐めてやれや。」
「そんな。こんな子供のなんて。」
叔母は躊躇う様子を見せるが、右手は悟史の股間へと伸びていく。
「ええから、早よぅやれ。」
叔父に強要されて仕方なく、そんな言い訳を自分なりに見つけたようだ。
痛みと恐怖で、負け犬の尻尾のように縮んでしまった悟史自身を、やんわりと握り込む。
「ひっ!」
それまで浮遊していた悟史の意識が戻る。
反射的に半身を起こし、手を振り払おうとしたが駄目だった。
いつの間にか悟史の頭の上に移動していた叔父が、両手を掴み押さえ付ける。
痛くない程度に体重をかけられ、床に縫い付けられたように動かせない。
「心配せぇでも、なーんも、痛いことは無いがね。気持ち良ぉて止められんぐらいやんな。」
叔父の下卑た笑いが顔に降り注ぐ。獣臭い息がかかる。発作的に暴れたら、頬を張られた。
口の中が切れ、鉄の味が広がる。
「ったく、このダラズがっ!!」
その間も叔母の手は止まらず、泣いた赤子を宥めるような優しさで悟史の股間を刺激していた。
袋にも手を添え、やわやわと揉んでいる。
萎縮していた器官が、徐々に緩んで戻ってくる。さらには元より大きくなり始める。
「いやだ、やめて。」
痛さと恥ずかしさと悔しさとに、涙が溢れるのを止められない。
「おい。」
叔父からの指示に、叔母が動いた。悟史自身に舌を這わせる。丁寧に舐めながら、
唾液をたっぷり塗り付ける。ゆっくりと先端を口に含み、舌を絡めて吸い上げる。
「もうやめてください。お願いします。」
抑え切れない涙が零れ、こめかみを伝って敷布に染み込む。
「どうね。わしが仕込んだだけあって、なかなかのもんやろ。」
窄めた口の粘膜で刺激を与える。叔母の頭が上下する度、えもいわれぬ快感が背骨を駆け上がる。
くちゃくちゃと湿った音が室内に響き、より一層猥雑な雰囲気を盛り上げる。
初めての感覚を耐え忍ぶのに精一杯で、悟史にはもう抵抗する意志も無い。
叔父は悟史の手を放し、悟史の乳首を摘んだ。指で挟み、摺り合わせる。爪で軽く引っ掻き、弾く。
「あっ…はぁ……いやだ…やめて…んっ……くださ…い……お願い…で…すから……」
甘い嗚咽を堪えながらの嘆願は、叔父の情欲を燃やしこそすれ、冷ます事はできなかった。
少女のような顔で頬を紅潮し、変声前の可憐な声で哀願する様は、叔父にとっては媚びているのと
かわりは無い。股間の怒張の張りが増す。
「もうえぇやろ。」
それを合図に、叔母の動きが加速する。
「…いや…だ……やめてっ……あぅ……もう…もう……出る…出…るっ!!」
悟史の身体がバネのように伸び上がる。全身が痙攣する。
叔母の喉が鳴った。悟史が放出したものを嚥下している。最後の一滴まで逃すまいとするように
吸い付き、啜り上げる。
叔父は、幼児に用を足させるような姿勢で抱え上げた叔母を、悟史の顔の前に据えた。
よく見えるようにと、手で陰毛を掻き分け秘部を割る。
初めて見るソレは、何だか別種の生き物のようで、人体の一部とは思えなかった。
「えぇか、ここが女陰ね。」
叔父は人差し指を出し入れし始める。既にたっぷりと蜜を溢れ出していて、簡単に指の付け根までを銜え込む。
中指が加わり、愛液を掻き出すように捏ね繰りまわす。叔母が声を上げ、身を捩る。
「ここが、ク○ト○ス。女が一番悦ぶ所なんね。」
そう言いながら、今度は小さな突起を親指で刺激し始めた。叔母の腰が動き、内腿がひくついている。
「ほれ、お前も触ってみんね。」
未だ射精の余韻に呆然としていた悟史の手を叔父は取り、叔母の秘部へと導いた。
言われるがまま、指で刺激し、手を動かす。叔母の動きが大きくなる。
「あんた、早く……。」
叔母が口の端からよだれを垂らしながら、哀願している。
「なんね、もうかいね。まあ、先刻が途中までやったからな。」
叔父は叔母の前に回り、両足を掬い上げた。自分自身に手を沿えた。
「ええか、悟史。よぉう見とれよ。」
ゆっくりと腰を沈める。悟史の目の前で、男根がずぶずぶと沈んでいく。叔母が応えるように嬌声を上げる。
「これが本番や。」
腰を前後に動かし、出し入れを繰り返す。時々円を描くような動作も加わる。叔母の腰も、叔父の動きに
合わせるように蠢いている。あまりの近さに滴が顔に飛んでくる気がした。
その内、二人は悟史の存在を忘れたかの如く、自分たちの動きに集中し始めた。叔父が叔母の唇を吸い
唾液を注ぎ込めば、叔母は叔父の肩に噛み付き歯形を付ける。
「あ、あんた…もう、もう、いくー……」
「ええぞ、ほれ、いてまえ。」
叔父の動きが加速し、湿っぽい音が大きくなる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ。」
叔母の両脚が、叔父の腰を逃がすまいとするように絡み付き、締め上げる。
二匹の鬼は、頂点を目指し突っ走る。誰にも邪魔されず、唯、走る。
そして――。
事が終わると、それまで互いに求め合っていた事が嘘のようにあっけなく、二人は離れた。
別々に自分の後始末をしていた時、叔父が気付いた。
「ほう、お前もしたいんね?」
初めは、自分に言われている言葉だとは気付かなかった。
叔父に呼ばれて叔母も来ると、ほう、と溜め息を吐いた。
「特等席であんだけ見せ付けられっちゃ、仕方ないんね。」
叔父に掴まれ気付いた。悟史は勃起していた。自分ではそんなつもりは無かったのに…。
「このままじゃ可愛そうやんね。おい。」
顎で指図され、叔母は悟史に跨った。悟史自身が叔母に飲み込まれていく。
「ひっ!!!」
叔母に喰われる、そう思った。鬼と化した叔母に大事な所からバリバリと。
内はどろどろと熱かった。溶鉱炉を連想した。甘い快楽に脳髄が痺れた。ウツボカズラを思い出した。
鉄をも熔かす高熱と、捕らえた虫を喰う消化液で溶かされると思った。だが、熔解したのは理性だった。
こんな事をしてはいけない、抵抗しなければいけないと頭では理解しているのに、身体は動かなかった。
叔母が上下運動を始めると、余計に考えられなくなる。
悲しかった。悔しかった。でも気持ち良かった。
一刻も早く止めて欲しいと思いながら、もっと長く感じていたいと思う自分もいた。
初めての悟史が直ぐに達しそうになると、叔母は察知し動きを止める。少し静まると、
また駆り立てようと動き出す。その繰り返し。
「…もう…もう、許して……お願い……」
何をどう許して欲しいのか自分でもわからぬまま、そう口にしていた。
とにかく現状を何とかして欲しかった。
「まあ、もうちょいと待ちぃね。」
欲情に染まった叔父の声が嘲笑う。
悟史は新しい抵抗を感じた。叔母の中が狭くなったようで、肉一枚隔てて何だか硬い物が当たる気がする。
飛びそうな意識に霞む目で見ると、叔母のすぐ後ろに叔父の姿があった。叔母の背中にぴったりと貼り付く
ようにし、叔母の腰を抱きかかえ二人の動きに同調するように揺らしている。叔母の快楽も増したようだ。
このまま逝けば自分まで鬼の眷属にへと堕ちてしまう。背筋の凍る恐怖に駆られながらも、それもイイとも
思ってしまう。肉の悦楽に浸り続けられるなら、何処までも堕ちていきたい。そう願ってしまう。
三人三様の悦びの声を上げ、ともに鬼国へと疾駆する。各々がそれぞれの頂を目指し、駆け上る。
三匹の鬼は歓喜の雄叫びを上げた。
チュンチュンと雀が呑気に歌い、遊んでいる。カーテンの隙間から陽光が差し込む。
朝が来た。全ての罪を白日の下に曝そうする、日が昇った。
闇の眷属たる鬼を追い払おうと眩い光を放しつつ。
白光から逃れるように布団の中に潜り込む。まだもう少しこのままで……。
願いも空しく目覚ましが鳴る。反射的にけたたましく鳴り響くアラームを止める。
ココカラデタクナイ。ズットココニイタイ。
息を潜め、じっと外の様子を伺う。己に害を成す存在がいない事を確認する。
そろそろと布団から這い出し、恐る恐るカーテンを引き開ける。
朝日が目に入り、視神経を焼かれる。熱い。焼け爛れた全身から煙が立ち昇る。
熱い。熱い。熱い。
現実に起こるはずのない現象を体感していた。
昨夜、鬼へと変わり果てた自身が審判を下され、火焙りに処せられる。
昨夜見た夢とも、目覚めた後の現の事とも判別のつかぬまま、焼かれ、焦げ、熔けていく。
落ち着け、落ち着くんだ。COOLになるんだ、北条悟史。
僕は昨日の自分と何も変わっていない。鬼になんかなっていない。
だから、日に焼かれる事なんて起こるわけがない。しっかりしろ、悟史。
自分で自身を抱くようにし、何とか気持ちを落ち着けようとする。
全身に冷や汗が浮かび、震えが止まらない。
気持ちをしっかり持て。こんな状態じゃ、いつかはバレルぞ。バレル? 誰に? 何を?
――昨日の事に決まっているじゃないか。
もう一人の自分が唇の両端を吊り上げながら、囁く。
――昨夜の痴態が皆にバレてもいいのか? 叔父と叔母にいいように弄ばれて、
悦び乱れた事をバレてもいいのか?
イヤダ。アンナコト、ダレニモシラレタクナイ。……デモ、ミンナッテ、ダレ?……
――皆は皆。魅音やレナや梨花ちゃん、学校の皆。
ダメダ、ダメダ。シラレチャダメダ。
――それに。
ソレニ?
――それに沙都子。
サトコ?
一瞬、誰の名前か分からなかった。どうしても思い出せなかった。否、思い出したくなかった。
――お前の妹の沙都子だよ。
サトコ…サトコ?…サトコ!!!
――そう、あの沙都子。どう思うだろうな、昨夜、お前が何をしたかを知ったら?
ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ、ダメダ……
――なら、どうする?
……ナカッタ。ナニモナカッタ。ユウベナンテ、ナカッタ。キノウナンテ、ナカッタ。
――あれだけ感じて喜んでいたクセに。
カンジテナンテナイ! ヨロコンデナンテナイ!
ウルサイ、キエロ!! キエロ!! キエロ!!!
くすくす嫌味な哂いを浮かべながら、もう一人の悟史は消えていった。
そうだ。誰にも知られてはいけない。特に沙都子には……。
だから、無かった事にする。僕は何も知らない。何も覚えていない。
自己暗示をかけるように繰り返す。呪文のように口の中で唱える。
ナニモシラナイ。ナニモオボエテイナイ。
昨夜は何も無かった。なら、どうする?
いつも通りに行動しなければ。そう、昨日と同じように学校へ行かなければいけない。
慌てて時計を見る。あれだけ長い時間、悩んで苦しんだはずなのに、目覚めてから
5分と経っていなかった。ほっと溜め息を吐きながら、決意を込めて立ち上がる。
僕は守らなくてはならない。昨日までと同じ毎日を。
何も変わってなんかない。昨日と同じ、今日も同じ、明日も同じ。
布団をあげる。パジャマを脱ぐ。制服を着る。時間割を合わせ、教科書、ノート、その他を
鞄に詰め込む。
鞄を玄関に置き、洗面所へ向かう。やればできる。いつも通りの日常を送れる。
少し自信が出てきた時、汚れ物を抱えた叔母と鉢合わせした。心臓が飛び跳ねる。
反動で口から飛び出しそうだ。
「…お、おはようございます。」
いつもの挨拶。でも、目は逸らしたまま。
「おはよう。」
叔母もいつもと同じに応えた。ほっと胸を撫で下ろし、入れ違いに洗面所へ入ろうとした。
擦れ違い様、
「昨日は良かったわよ。今晩もいらっしゃい。」
熱い息と一緒に、そう耳元に吹き掛けて行った。
空間が凍る。
イマ、ナンテ、イッタ? キノウハ、ヨカッタ? ソノアトハ?
コンバンモ? コンバンッテ!?
少しずつ積み上げていった日常が、一瞬で崩れ去る。
コンバンモ!?!?!?
世界が回る。視界がどんどん狭まり、暗くなる。
ダメダ。ダメダ。ダメダ。シッカリシロ。キヲ、ツヨク、モテ。
壁に手をつき、倒れかかった身体を支える。こんな事じゃ駄目だ。
これ位で気を失いかけるなんて情けない。
自分を叱咤激励する為に、冷水で顔を洗う。まだ桜も咲かない早春の水は冷たく、清く、
厳しく、自分の内の汚れも、迷いも、弱さも、全て洗い流してくれるようだった。
指先も鼻も頬も冷たさで感覚が無くなるまで顔を洗った後、昨夜の垢を削ぎ落とす様に
手荒くタオルで顔を拭いていた時だった。
背後に人の気配を感じた。
「…にぃにぃ……」
沙都子の微かな呼び掛けに、肩が大きくぶれる。
ナニモシラナイ。ナニモオボエテイナイ。
静かに息を吸い、吐く。出来るだけのんびりとして見えるように、ゆっくり振り返る。
微笑え。いつも通り、微笑うんだ。強張る頬をどうにか笑いの形に歪める。
「おはよう、沙都子。」
どうにか普段通りの声で言えた。
「おはようございます、にぃにぃ。」
沙都子も力なく微笑う。その目が、頭を撫でてくれと求めている。
何気なく、手を伸ばした悟史だったが、触れる直前で止まる。
昨日、この手は何をした? この手で叔母に何をした?
――こんな汚れた手で、大事な妹の頭に触れてもいいのか?
いつの間にか、もう一人の自分が戻って来ていた。
――そんなふしだらな手で触ると、妹も穢れるんじゃないのか?
「……にぃにぃ?」
なかなか撫でて貰えず、不安になった沙都子が問いかける。
大丈夫だ。先刻、あれだけ洗った。一所懸命、洗った。石鹸もちゃんと使った。
沙都子が汚れる事なんてない。
沙都子の頭にそっと手を乗せ、宥める様にゆっくり撫でた。
「さぁ、沙都子も早く顔を洗って。」
嬉しそうな沙都子を急き立て、位置を換わる。素直に洗顔を始める沙都子を見て、
安心する。大丈夫、バレてない。
珍しく朝食が用意されている食卓を見て、沙都子が怪訝な表情をした時には危なかったが、
何とか誤魔化せた。
このまま家に居続けると何時かボロが出そうで怖い。少し時刻は早かったが家を出た。
どろどろした家の空気を肺から全て吐き出す。冷え切った外気を胸一杯に吸い込む。
それだけでも身体の内側から洗われる気がする。
「何をしてますの? にぃにぃ、早く行きましょう。」
「今、行くよ。」
先に行きかけていた沙都子が振り返り、呼び掛ける。家から一歩外に出ただけで、
沙都子にも力が湧いて来るようだ。
大丈夫。この雛見沢の清澄な空気がある限り、いつでも僕はきれいになれる。汚れや穢れを祓ってくれる。
いつもの僕に戻って、がんばれる。そう、がんばらなくちゃ……。
―END―
グッジョブでした
おっさんに攻められる女キャラというのは割とよくあるが
おっさんおばさんに攻められるのが似合う男キャラなんて俺の知る限り悟史しかいねぇww
鬱なssありがとうございます。
こんなのくらったらそりゃ発症するわなさとし
乙です
これって性的虐待だよなぁw 悟史カワイソス
>>317 他にも
紗×朱(カノンに手を出すな的な)
夏×真(まとめスレが途中だった)
戦×朱or真(最初ふざけてた)
ベルン×ベアト(×ラムダ)
とか
譲×紗と朱×嘉は同人で読んでお腹一杯です
319 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 18:26:48 ID:pjhD2p8h
ヤンデレレナ
日付はとっくに跨いでいるはずだった。ここには日などまだまだ息づかない。誰もが家の
中で休んでいる。そして雛見沢はひっそりと目を伏せ、全てが動き出す朝を待っている。
俺たちは、いや、レナは一体なにをしているのだろうか。どれだけこうしているのか分か
らない。暗闇に慣れた視界一杯にレナの顔がある。掻き乱れた髪の毛が頬を突き、大粒の汗
がまばらに落ちていた。また口がふさがれる。指先でちょいと押さえるようにレナの舌が唇
の端から端までを行き来する。それが終わると上唇を押し上げて唾液のたっぷり乗った舌を
勢いよく挿入してくる。得体の知れない何かにズブズブと飲み込まれていくような柔らかさ
だった。あっという間に、言葉と意思とが奪われていく感覚に陥った。俺はレナの機械人形
だった。頭の中で早く解放されたい、してくれとまだ思えたのは、口内を蹂躙する舌が異様
に冷えていると感じたかもしれない。
顔を一時も離さないまま、レナは腰を激しく振っている。幾度も風船が破裂したかのよう
な音が響き渡り、六畳の部屋を覆いつくす。最初は、獣としか思えない欲望の匂いが充満す
るのに耐え切れないものがあった。今は麻痺しているのだろう、そんなことは欠片も思わな
かった。俺の発した白濁液は、それを遥かにしのぐ大量のレナの愛液によって存在を奪われ
ている。ちゃんとして、在るとすればおそらくレナの子宮内だけだろう。しかしそれすらも
また、俺の自由を奪っていく楔に他ならなかった。
始めのうちは愛されているのだと思った。ただただ俺を喜ばせたいと思っている様子がひ
しと感じられたからだ。赤ん坊をあやすような声で何度も俺に気持ちいいかと聞いては、満
足そうな笑みを絶やさなかった。たとえ俺が答えていなかったとしてもだ。もっと気持ちよ
くしてあげるねと言ったレナの腰は上下に動くだけでは留まらなかった。陰茎の先を子宮口
でぐりぐりとこねくり回し、根元からをぎゅっと絞り上げた。あらゆる角度に陰茎の行き先
を作ってはそこに導いていった。俺が射精するのなんてあっという間だった。それで終わり
だと思った。しかし違った。だらしなく崩れた表情を見てレナもイッたのだと思ったが、そ
れでも腰を振るレナの気色はおかしかった。ここから、嬌声も奇声となって聞こえ始めた。
しばらくして、何度も何度も絶頂を迎えているのだと悟った。掻き抱かれる肩が何度傷つい
ただろうか。しかも無意識じゃない。なぜなら途中で、幾度も血のついた爪を舐めていたか
らだ。俺は恐怖から全てをなすがなされるがままになった。
199 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 12:09:35 ID:VVEjfQvT
その行為が終わったのは階下からコール音が聞こえたときだった。レナがそこではっとし
た顔で悦楽を手放し、俺から離れたのだ。間違いか悪戯か、どちらにしても掛けてきてくれ
た影も知らない誰かに心から感謝をした。また、このとき部屋が暗くてよかったとも思った
。電話に向けられたレナの据わった眼を、まともに見ることができなかったからだった。
俺が意識的にとった距離に気づいたのか、表情と声色を誰もが知るレナのものに戻して言
った。中出しされちゃった、と俺でない者が見たならば無邪気としか思えない微笑で。そし
て安全日だから赤ちゃんはできないかな、とも言った。至極残念そうに。俺はその言葉に引
っかかるものを感じた。いや、気にならないほうがおかしい。レナは性行為に移る前になん
と言った? そう、赤ちゃんが欲しい、と。俺は当然、今日が一番子どものできやすい日な
のだと信じて疑わなかった。そう考えて諦めた。しかし違った。本人がそう言うのだから本
当なのだろう。様子を見ると嘘だとも思えない。そもそも偽る意味などない。……つまり、
一連のレナの行動は、計画的ではなかったということだ。直情的あるいは突発的に家までや
ってきた。そもそも俺が鍵を落としたのだって偶然だったじゃないか。昨日まではレナも普
通だった。俺が頭を撫でるのに大仰に照れたり怒ったりもしていた。
>>316 むしろこれが性的虐待でなくてなにが性的虐待か?
EP1の時はイジりキャラかと思ったがEP2を見てジェシは空回り→涙目のよく似合うイジられキャラだと確信した
家具2人に完全にナメられまくってて萌えた
>譲×紗と朱×嘉は同人で読んでお腹一杯です
そんなにあるか?あんまみたことないぞ?
机の下に圭一スタンバイ
部活メンバーがいすに座る
圭一がスカートに顔突っ込んでクンニ開始
恥じらいと快感を隠す女性部活メンバー
的なssを誰ぞ頼む。
>>322 書き方が悪くてごめん。一度見たから他のを見たいなって感じ
>>318 Epi1から考える
ヒデヨシ×エバ/ローザ→ルドルフ/バトラ→ナツヒ
Epi2から考える
ラムダデルタン→ベルンカステル/バトラ×ベルン/甘クラウス×ナツヒ
ヤギさん×ジェシカ/ローザ×シャノン/きんぞー☆中二病×シャノン
く、蔵臼兄さんのお嫁さんなんて性格悪いに決まってる><
↓ ←を個人的には読みたい
夏妃姉さん…!ヽ(*´∀`*)ノ[茶葉]
忘れてた、
絵羽×夏妃/楼座×夏妃/楼座×ヤギさん(SM)/ベアト×戦人/俊朗×夏妃
非エロになるだろうけど、嘉音×真里亞/真里亞×戦人もいいね
戦人×嘉音SS希望。
ジェシカにとっては寝取られを
発表会の続き見たさに
五分毎くらいに保管庫確認してる俺きめぇ
>>330 まあ落ち着くんだ
発表会の続きの予想でもしようじゃないか
まず誰が最初に我慢出来ずにしゃぶりつくと思うかね?
俺だって秘密(悟史×双子)の続き見たくて
投下された日以来ずっとこのスレに居着いてるんだぞ
…誰も続き書くなんて言ってないんだけどさ
>>332まずレナ。んで魅音がしょうがないなーって感じで。
そのあと梨花ちゃんが沙都子唆して一緒にって展開に1000ペリカ
>>332 しゃぶりつくとしたら
本命・羽入 対抗・レナ
あと意外と梨花かな
嫌がってるのに無理やりってのが好きなんで
反応が好みなのは魅音と沙都子だが
>>333 双子の入れ替わりプレイというか真○音プレイは一生の夢
逆の格好させて…なんてハァハァハァハァハァハァ
ヤンデレレナ
「お夕飯作りにきたよ。圭一くん」
花開くような笑顔で、レナは現れた。陽は山の向こうに沈み始めている。その山はレナの真後
ろにあった。逆光で翳る肢体。レナの心の裏を見せ付けられているような気がして、俺は早くド
アを閉めたかった。
「悪いけどさ。間に合ってんだ。最近自炊を覚えた俺は偉いと思うだろ?」
「うん、えらいと思うな。でもね、やっぱりレナの方がお料理上手だと思うんだよ?」
「そりゃあそうだろう。長年の経験がものをいうからな。料理ってやつは」
「本当だ。圭一くんお料理のこと分かってきてるね。何だか複雑だな」
「だろ? そのうちレナに、美味いっつって転げまわるようなやつご馳走してやるぜ」
「本当にっ?」
「ああ。でもそれまでは我慢してくれ。じゃな」
「うん、楽しみにしてるよ。頑張ってね、圭一くん」
ドアを閉める。もう世界は闇に包まれていた。少し切り上げるのが遅かった。なぜだか俺は、
光の残るうちに外との隔絶した空間を作りたかったのだ。玄関で空間をつなぎたくはなかった。
こわごわと息を吐く。レナが扉越しにこちらを見ている気配を感じたがすぐに踵を返したようだ。
佇んでいた時間に不自然さはない。俺は部屋へ戻ろうとした。そのとき。
『きゃっ』
外からそんな声が聞こえた。明らかにレナの声で、俺は咄嗟に振り向いてしまった。
『痛いよぅ』
扉の隙間を通り抜けてくる囁き。四辺が切り取られたような錯覚に陥る。下手に壁を無視する
声よりもよほどたちが悪かった。正体の知れない繭の中に居るレナ。紡ぎだされる糸はこうして
俺の手足を絡めとる。このままいけば、いずれレナの全てが露になるときもくるのかもしれない。
本人はそれを理解しているのだろうか。
俺はドアノブを回した。
「レナ?」
「はぅ。圭一くん」
ほっとした顔を見せる。しかしその右顔面を真っ赤な血が伝っていた。
「――ッ」
手足が痺れるほどに大きな鼓動が、二度三度脈を走り抜けた。血。赤。もっとも暴力的に瞳を
焼くそいつは、誰もが体内に飼っているものだ。一度あふれ出せば、見るものは怯え身を縮ませ
る。自分の中で、呼応するように粟立つそいつを抑えるため必死なのだ。俺も、無意識にシャツ
を強く握り締めていた。
「どうした、んだよ」
「帰ろうとしたらつまづいちゃって……。落ちてた石で頭を打っちゃった」
傷口に手を添えブーツを履いた両脚はこちらに、蹲った姿勢のまま首だけを動かして俺に笑い
かけるレナ。すぐ横に血のついた拳大の石が転がっていた。じわじわ垂れていた血は土の覆った
箇所に到達しようとしたところで乾ききってしまったようだ。ちょうど時間が止まったようにも感じた。
「手当て、するからさ。入れよ」
「うんっ、ありがとう」
嬉しそうに立ち上がったレナの白いスカート、まばらに血痕の灯った裾のばさりと翻った向こ
うに踵がすっぽり収まるくらいの凹みが目に入った。
「あいたたた……」
ガーゼを傷口に固定する間、レナは大人しく俺に従っていた。会話がないのも変なので色々と
話しかけていたら、結局レナが夕食を作ることになってしまった。手当てのお礼だと言われれば、
始めこそ渋ったものの断ることはできなかった。レナにとっては譲る必要のない大義名分ができ
たということになる。
「圭一くん優しいね」
「普通だろ。怪我したら誰だって手当ては受けるもんさ」
「そうかな?」
「そうだ。それとも、レナの怪我は普通じゃないっていうのか?」
「……」
傷口を綺麗にするため、何度かガーゼを使って血をふき取っていた。不思議なことに血痕は一
センチほどの間をとって二箇所にあり、吸い込んだ量もそれぞれに違った。転んだときに傷つい
たことを前提に考えるなら、傷口の大小とずれは少し不自然だ。まさか二度転んだわけでもない
だろう。そもそもにして……レナは受身をとることさえしなかったのか? 右前頭部を打つなん
てこと、普通に意識がある状態で倒れてそうそうあることじゃない。
「お夕飯作るね!」
「……」
何の邪気も感じられないことが、ますます俺の疑心を煽る。脳裏に浮かんだのは昼間見たよう
な虚ろな目で歩みを進めるレナ。つまづいて、重心が崩れることを気にもせず頭を打つ。わずか
に滲む血。そこに埋まっていた石を手にとり、自ら……。
頭を振ってその想像を追い出す。ぱたぱたとキッチンに駆けていくレナの後姿からも視線を切
り、ソファーに腰を下ろした。少しするとレナが鼻歌交じりにあちこち動き回る様子を目で追っ
ていた。カーテンを閉めない窓にそれがはっきりと映る。テレビも脇の新聞も、俺は全く気にし
ていなかった。そのうちまな板を軽快に叩く音が聞こえたかと思うと。
「痛いっ!」
「レナ?」
「はぅ。指切っちゃったよ〜。圭一くん、助けて」
半泣きになって血に染められた人差し指を差し出してくる。俺は二度目の手当てをしなければ
ならなくなった。次々に零れる赤い液体に嫌悪感だけが募り、ティッシュを二枚渡す。
「しばらく押さえてろ」
「うん」
泣き笑いの表情は俺に縋っているようにも感じられる。たったそれだけの傷で。
俺は引き出しから絆創膏を探す。
「やっぱり優しい。怪我をしたからかな?」
「……」
その考え方は……危険だ。
人は多かれ少なかれ誰かにかまってもらいたいと思う。悪戯をして怒られたり、怪我をして心
配されたり……。程度の差こそあれ、どちらも自分を気にかけてくれていると確認するために有
効になりうる手段であり、特定の誰かの自分に対する愛情の欠如を原因として表に出てくるもの
だ。それは人の弱さを容易に露呈する。レナの場合も、つまりはそういうことなのだろうか。し
かし……。
レナの手の中で、そうそうと血染めのティッシュが出来上がっていくのを見る。
……痛みを凌駕する感情はどれだけあるものだろうか。相手の気持ちを確かめたいとする欲求、
それはとりもなおさず相手を試すことであるが、その行為に対して痛む良心を押さえつけること
はさほど難しいことでもない。むしろ押さえつける必要もないくらいだ。自分の欲求がはるかに
勝るだろうから。翻って、痛み……。……正直想像もつかない。
さっきからずっと、絆創膏を持つ背中に突き刺さる視線。
俺はレナを正さなければならないのだろう。そのために何か言葉をかける必要がある。沈黙は
肯定の意に他ならない。早く、早く。そう思っても、全ての動作は無言で行われた。『違う、怪
我をすれば誰でも心配する』そんな普通のことを言えばいいだけなのに。それがなぜなのか、一
挙手一投足に遅れる思考の中で、俺は理解していた。このやり取りに儀式めいたものを感じたか
らだ。きっとレナは、頭を手当てしたときの会話を心に留めている。そしてそれが本人の納得し
た形で終わっていないことも。
「レナもたまに失敗しちゃうんだよ。えへへ」
否定をすればおそらく、『そうだよね、普通だよね』という答えが返ってくる。そうすること
で一度目のやり取りに上書きをする。ミスで、自分の意志ではない過失で指を切ったときと同じ
ように、頭の怪我もなんら不自然なことはない。俺の指摘したことは間違っている、と遠まわし
に言うつもりなのだ。しかしレナの言葉にかかわらず、俺は指の切り傷を故意だとする認識を拭
い去ることができない。結局、肯定も否定もしようがなかった。ゆえに、沈黙。しかしここまで
考えて、黙する即肯定、ということにはならないことに気づいた。いうなればレナにとっては、
俺から何の言葉もないことが一番のプレッシャーなのではないだろうか。肯定も否定もおそらく
レナの悪いようにはならない。
絆創膏を渡すとき、俺はまっすぐにレナを見た。
レナは無言で受け取ってから。
「ありがとう」
そう返した。血が止まったのを確認して再びキッチンへと戻っていく。
「指……料理しづらいんなら、無理しなくていいぞ」
「ううん、大丈夫だよ……」
肩にのしかかるようだった空気をふっ、と下ろす。怪我にかこつけて帰りを促すこともできた。
さすがにその通りにはならなかったがこれで、今まで迫ってくるだけだったレナを押し留め、一
定の距離をとれるようになった。俺はレナの思い通りにはならない。小さな達成感をもって、調
理を再開したレナに頭の中で語りかけた。しかしその自信は一瞬で粉々になる。
『トゥルルルル――』
空気が、変わった。
苦しい。体の全てが締め付けられていくように、四方八方から強い圧力がかかっている。空気
の質は昨日の夜と同じだ。より禍々しく感じるのは、レナが包丁を手にしたまま動きを止めてい
るからだろうか。どこまでも鋭い視線を廊下に向けている。昨日感じたことだ。光をもたない瞳
なのに、暗闇の中で体の何よりもその存在感を放つ。昼間のレナを思い出した。深い深い絶望は
ただレナ自身のみに向けられていた。だから、絶望と呼べたのかもしれない。今は、その逆だ。
全て外に向かっている。もっと限定するなら鳴り響くコール音に。
「圭一くん、お風呂入ってきたらどうかな?」
「なっ……?」
声だけが俺を捉えている。そのときの俺は電話に出ようなどとは欠片も考えなかった。
お風呂……? 確かにもうそんな時間だがなぜ今それを言うのか。そう思ってまごついている
と、深海に沈む水より暗いと思わせるレナの黒目が、ゆっくりとじわりと、こちらに……――ッ。
足から頭まで全てが震える。まるで自分の体でないかのように。吐き出した息はなぜか血の匂い
がした。まだ鳴り止まない電話のけたたましさがやけに遠い。胸の奥でとぐろを巻くように反響
している。レナの中に広がる闇を垣間見た気がした。
「お風呂」
「わ、わかった」
気がつけば俺から視線が外れていた。風呂場へ向かおうとしたとき電話も静かになった。ほっ
とすると同時、怒りもわいた。電話機を睨みつつ横を通り過ぎる。しかし風呂場の扉に手をかけ
た瞬間、再びそれは空気を凍りつかせた。三コールほど鳴ってから、レナが角から姿を現す。手
には包丁が握られている。
廊下はリビングより暗い。一番奥まで行けば、電気をつけないと足元もはっきりしないほどだ。
一方たった今まで俺がいた場所は明るすぎるほど明るい。だから、だろうか。レナの異様さがよ
り際立つ。確信する。やはりおかしい。もしかしたら、と考えたこともあった。異常なのは俺の
ほうでレナはいつも通りなのではないかと。だが違う。狂気がひしひしと皮膚に感じられる。
レナの視点は電話機のみに定まっている。その間に俺は、風呂場に身を入れた。レナは受話器
をとったようだ。何かをぼそぼそと言い始める。一体誰なのだろうか。低い声が廊下を這うその
様子から、もしかしたらレナの知っている相手ではないのかもしれない。おふくろや魅音たちで
あったなら普段のように振舞うだろう。……そう思いたい。ふと、静かになった。聞こえやすい
ようにと作った隙間から、今度は足音が響いてくる。レナだ。電話機があるところからそのまま
俺の方に向かってきている。そのとき、頭に鈍い閃光が走った。包丁は? 持ったまま近づいて
くるのか? どうして。
俺は完全に扉を閉めた。背でおさえるようにして立ち尽くす。混乱してどうするべきなのかも
分からずにいたが、防衛本能だけは確実に働いている。己の身のために研ぎ澄まされた感覚が、
壁一枚隔てたレナの姿を、影まではっきりと浮かび上がらせる。
『圭一くん』
「な、なんだ?」
『電話、間違いだったんだけど一応知らせておくね』
「間違い?」
『うん。誰か、知らない女の人』
「そ、そうか」
風呂場と廊下との間には小さくない段差がある。勿論俺の居るほうが高くて、レナは低い位置
から話しかけているのだがそう感じさせない。肩口から発せられる声は妙な威圧感を持っており、
扉を押さえる手がかすかに震え始めた。
『やっぱり、お湯張ったほうがいいかな?』
「いや、いいよ。シャワー、浴びるから……」
『そう。シャワーだとすぐ上がっちゃうかな。それまでにお夕飯できたらいいけど』
「ならなるべくゆっくり入るよ。出来上がる頃に上がる」
もともと長く居るつもりだった。何も考えなくて済むから。
『うん、そうして。でないとレナ、困るから』
曖昧な言い方だった。だから俺も漠然とその意味を考えた。
――包丁が、置けないから。俺がその思考に至ったのを理解したかのように、足音がさっと遠ざかっていった。
続く(後二回くらい)
ちょっと怖かったww
だがK、漢なら風呂に一緒にはいるべきであろう
ヤンデレ好きの俺にはたまらんな
続き期待してます
GJ!それにしてもヤンデレナと純愛レナが同じスレ内で見れるとは・・・素晴らしい。
よし、この調子で部活メンバー総ヤンデレ化計画だっ!
…色々想像してみたケド魅音と沙都子は思い付かない(゚∀。)
沙都子は簡単じゃないか?
「妹」「村中から疎外されてて主人公に助けられる」ってそれだけでヤンデレ化してもおかしくない要素だ
魅音も簡単だろ
きっかけは圭一レナが親密だから嫉妬とかでいい
>>346 あ、なる程 にーにーへの依存度を危ない方向へマックスにする感じだな?
俺が考えても圭一の靴を隠したり玄関にトラップを仕掛けたりして自分から離れさせない可愛いヤンデレ(?)みたいなヤンデレの出来損ないになってたわw 流石プロ住人の目の付け所はスゴいな
>>347 魅音がそこまでレナたちを疑うかぁ?
一番心が安定しててそこまで疑心暗鬼を生みそうな感じがしないんだが…(´・ω・)個人的な認識の違いかな?
>>346 ぶっちゃけ、ヤンデレ化した沙都子はにぃにぃと四六時中体がつながってないとダメできない体に(ry
想像してみた
詩音 悟史にちょっと声かけたクラスの女子を睨みつけたり恫喝、仕舞いには組の若い衆を呼ぶ
梨花 赤坂の奥さんに猫の死体や離婚届を送りつける ベビーシッターをかってでて
抱いてるうちにだんだん憎悪が・・・
やっぱり魅音と羽入は考えれられん ちなみにキャラアンチではありません
想像つかん、だがそこがいいと思ってる
魅音と羽入最愛の俺
ヤンデレ化したあとの行動なら色々妄想出来るんだけどなぁ…
詩音と比べて内気な魅音はヤンデレになっても攻めまくることが出来ない(;・3・) そこで圭一に料理を作るときは必ず麻薬を忍ばせて料理にチラチラ☆ だんだん圭一は魅音の料理なしには生きていけなくなって…
羽入はもうなんでもアリだよな。
圭一が一人のときの行動を「全部見てた」から一挙手一投足を知っててビビらせたり。エロ本の隠し場所も昨晩のオカズ(性的な意味で)も体のホクロの位置も全部把握済み。
しまいにゃ気味悪がって家に沢山、厳重に鍵を掛けて部屋に閉じ籠もっても後ろに人の気配を感じて振り向くとニコニコした羽入がいたり。「バケモノ」呼ばわりしたら鬼狩柳桜もって押し掛け来t
…ひょっとしたら賽殺し編の要領で二人だけの世界にぶっ飛ばしたりも出来たりするかもしれない(((;゚Д゚))
354 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:39:47 ID:PnVgUeH9
>>353 >部屋に閉じ籠もっても後ろに人の気配を感じて振り向くとニコニコした羽入がいたり
羽入怖ええええぇぇwwww
そういや下郎!の時の顔はヤンデレの顔そのものだったよなw 案外ヤンデレ向きかもしれん
でも羽入はその気になればフワラズの勾玉で篭絡も出来るんじゃね? これなら圭一も怖がらないからL5発症せずに楽ちん最短攻略だろ?
ageてしまった・・・スマン・・・orz
>>354 ところがどっこい、L5に近づくほど羽入を知覚しやすくなるのを忘れないで欲しい!
羽入を恐れて疑心暗鬼になればなるほど羽入を強く感じる… まさに悪循環\(^o^)/
それにフワラズの勾玉は流石に卑怯すぎるような… お茶にでも混ぜて時間内に羽入が解呪しなければ効果は永遠な訳だしあくまで最後の手段じゃねw
ヤンデレと言えばひぐらしの中では詩音のイメージだが、結構、梨花もそれっぽくなりそうな気もするなあ
みおんは精神的にショックでリスカとかしても相手に攻撃できなそうなイメージだ
ヤンデレだからといって必ずしも他のヒロインに対して攻撃的ということはないよ。
あすせかの青葉のようなエロ方面特化の依存系キャラにするという手もある。
愛してる愛してるヒーッヒッヒヒってヤンデレ?
魅音がヤンデレ化すると攻撃性より元々の依存気味で自信のない性質が溢れ出て
なんとか留めておこう留めておこうと媚び媚び奉仕型になりそうだ
あと夏美はヤンデレ期待新星
鬼曝し編の人か。
夏美は暁との日常を守るために、家族全員を殺したからな
もしかしたらひぐらしの中では、一番ヤンデレに当てはまるかもしれん。恋愛体質的な意味で
漫画二冊だけにとどめておくには惜しい逸材だよ、本当に
祭やひデブでは水橋かおりが声優に付いたことだし、三期でアニメ化したらなかなかウケると思うんだが。
夏美と暁はまた出番あるそうだぞ。今回は暁にも声優付いて
せっかくなんだし今後も活用して欲しいよな
保管庫に発表会の続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
レナと梨花ちゃんがかぁいいwwwww
でも羽ぁちゃんって何。原作やひデブじゃ羽入ちゃんじゃなかったか
やべえ梨花wwwww
途中からの( ・3・)がムカつくwwwこれは素晴らしい
お触り会腹抱えてワロタwww
おお、ヤンデレ続編が来てるではないかw
あの職人さんずっと前の前の梨詩の人かな?ああもう今回も最高すぐるww
羽入エロスw梨花カワイソスww
続き楽しみにしてますんね!!
オットセイ奉納演舞wwwwww 腹筋が綿流しされる程わろたwwwwwwwww
もうGJすぎwwwwww
流れを読まず
投下
「ダイヤモンドダスト」
圭一×沙都子
携帯からです
エロは無いです
雪が深々と降っているとあの頃を思い出す。
今もまだ、忘れられないあの冬に見たダイヤモンドダストの景色と約束
「ごめんな…沙都子約束守れなくて…」
俺と沙都子が付き合ったのは、五年前だった。お互い社会人になっていた。
昔から、お互いの事を好きでいたのに一歩踏み込めないでいた。
沙都子は、悟史が帰ってくるまで恋愛しない
強くなった私の姿をにぃにぃに見せるまで安心させるまで、恋愛しませんわ
俺はそんな沙都子の想いを尊重したかった。
悟史が帰るまで、友達でいた…
何年過ぎた冬の季節
監督から、嬉しい報告が部活メンバーの元に届いた…
「みなさん…やっと目覚めましたよ!悟史君が…早く病院に来てください」
みんなが、喜びを爆発させた…
詩音と沙都子は、泣きながら駆け寄った。
俺は「はじめまして」って言った。
「はじめまして…様子を見ると新たな仲間だね…前原君だっけ?よろしく」
握手をして仲間が増えた事に嬉しさが募った。
一年後の冬沙都子を呼び出した。
想いを伝える為に……
思い起こせば一年の間色々あった。悟史と詩音が結婚したり結婚式の二次会の時だった。
「圭一…僕が寝ている間沙都子を守ってくれてありがとう…この一年間やっと兄妹の時間を過ごせたよ。次は、沙都子が幸せになる番だ。沙都子を幸せにしてあげて…」
「知っていたのか?俺が沙都子を好きだって…」「圭一態度で分かるよ。沙都子も圭一の事好きなはずだよ…苦労ばかりかけていて、恋愛すらしてこなかった…だから沙都子を幸せにしてあげて」「ありがとう…必ず沙都子を幸せにしてやるよ。前原圭一が言うなら絶対だ!」
誓ったんだ…沙都子を幸せにするって
思い出しながら、沙都子を待っている。
SS書くの初めてかい?ちと読みづらい。
病んでレナ怖ええええ
狂った感じがよう出とるのう……
病んでレナと病み詩音の共演のssを誰ぞ頼む
ヤンデレナと詩音が組んで圭一と悟史の貞操を奪う
凄くわくわくするな
叔母夫婦にいじめられ
村八分にされて
また追い詰められる
悟史テラカワイソス
>>378 ゾー(((;・3・)))(((`ヮ´;)))ーッ
おさわりが良い意味で頭悪すぎて吹いた
飲み物があったらPC破壊されてたよ馬鹿wwwww
「鷹野さん、何で抵抗しないんですか? 俺に押し倒されてるんですよ?」
「…そうねぇ……くすっ。驚いたけど、たまにはいいんじゃないかしら? くすくす」
「それは鷹野さんのことですか、それとも俺のことを言っているんですか?」
「どちらもよ。可愛い子たちに囲まれていて、持て余すものがあるんでしょう?」
「……」
「私は……ジロウさんとなかなか会えないし……」
「じゃあ、して、いいんですか?」
「ここまでしておいてそれを言うの?」
「違います。もし富竹さんに知られたら……」
「違うわよ。ここまであそこを固くしておいて…っていう意味よ。それに……ジロウさんに知られたら? くすくす。
知られたとして…あなたみたいなお子様が入れる隙間なんて……あるわけないでしょう? くすくすくす」
「――っ!」
っていうのキボン。
おさわり会がいつの間にか
表主人公と裏主人公の戦いになってるw
微妙に行き当たりばったりなKに吹いたが
ギャグから一転して鬼畜全開で凄いよ最高。
魅音がなんかキモい。セリフが棒読みみたいに取れる
止まらない止まらない。 死ぬ! で早くも腹筋が壊れたwwwwww
>>384 え…?
「んんっ!」
「――」
「ん……っはぁ…。まさか…本当にするなんてね…くす。胸まで触って。どう? 女の人の胸なんて、触ったの初めてでしょう?」
「……柔らかいですね。ただ、俺はキスのほうが気持ちよかったです」
「…ふぅん?」
「鷹野さんの体で一番エロいのは口だと思ってるんで」
「いつもそんな目で見られていたのかしら?」
「さぁ…どうでしょう。……ところで、監督はいないんですか?」
「……何を言うかと思えば。居ないのを確認して、わざわざこんな夜に診療所を訪ねてきたんでしょう? ……今夜は私一人よ。くすくす」
「誰もいないのに、ナース服なんですか?」
「当たり前じゃない、ここは病院よ?」
「……それもそうですね」
「くす…どうしたの? そんな舐めるように見て。一息に脱がすのはもったいない?」
「……いえ」
「くすくすくす。暗いから、前原くんの目がいやらしく光ってるのが、よく分かるわぁ」
「いやらしいのは鷹野さんのほうでしょう」
「そうかしら? くすくすくす」
全然関係ないけどまとめwikiのSSの最後にある数字、今までなんだろうと思ってたんだけど
アクセスカウンタだったんだな、知らなかった 気づいてなかったの多分俺だけ(´・ω・`)
>>383 「……くす」
「……鷹野さん…? んむ!」
「ぁん……んっ…ふぁ……ちゅ…ぴちゅ……」
「…ぷはっ! ……はっ…鷹野、さん?」
「あらぁ? どぉして逃げるの?」
「い、いえ……」
「ディープキスだと刺激が強かったかしら? ……それでも、誘ってきたのはあなたでしょう?」
「誘ったというより俺は鷹野さんを押し倒して……」
「くすくすくす、泣きそうな顔して押し倒されてもねぇ」
「っ!?」
「ねぇ、前原くん?」
「は……ふぶっ!?」
「こういうのもいいかもしれないわねぇ」
「ちょっ、た、鷹野さんっ、胸っ……」
「気持ちよくない? 真っ赤な顔して、かわいいわぁ、ふふっ」
「く、苦しいですよ……」
「弟みたいねぇ」
「……話、聞いてください……」
「ねぇ前原くん? お姉さんが、色々と、教えてあげましょうか?」
圭一が受けになってしまった。
つかごめん。これ以上は無理。
>>390 お前のレス見て初めて気づいた。
>>391 惜しいな〜
立派なSSの可能性を秘めてるんだぜ!
それだけで勃ったぜ
なにはともあれGJ!!
>>383,388,391
台詞を借りて地の文だけ書いてみた。どうにもムラムラしてしまってw
文章書き慣れてない上推敲も校正もしてない。
勝手にスマン
>>391 圭鷹圭で勝手にコラボ逝きます。3レスくらい。
深夜、非常口と玄関先のライトだけが暗闇を侵して佇む入江診療所。
人気のない上部区画の一室。病院特有である薬品臭の漂う診察室。
寄せられたカーテンが、細く開けられた窓からさらりと吹き込んだ風に揺らされる。
診察台に覆いかぶさるように身を伏せた少年が、震えの滲んだ声で呟いた。
「鷹野さん、何で抵抗しないんですか? 俺に押し倒されてるんですよ?」
「…そうねぇ……くすっ。驚いたけど、たまにはいいんじゃないかしら? くすくす」
少年の下から、妙齢の女性の声が応えた。大人の色気と余裕が感じられる声。
実際、その女性―鷹野三四―は妖しく微笑んだまま、少年の表情を楽しげに観察している。
少年―前原圭一―は余裕を崩さない鷹野に怖気づかないよう、ゆっくりと問いかける。
「それは鷹野さんのことですか、それとも俺のことを言っているんですか?」
「どちらもよ。可愛い子たちに囲まれていて、持て余すものがあるんでしょう?」
「……」
圭一の眉間に少し皺が寄る。苛立ちとは別種の感情が、彼の脳裏を走った。
――違う、違う。そうじゃない。俺は、鷹野さんだから…
さらさらの髪が綺麗だと思った。妖艶な声に背筋が震えた。妖しく微笑む唇に、どうしようもない官能を感じた。
しかし、圭一の真意が口に出される事はなかった。
次の瞬間、彼の思考を塗りつぶすような激情に全てを支配されて。
「私は……ジロウさんとなかなか会えないし……」
富竹ジロウ。鷹野の恋人だ。
圭一とも面識があり、大らかで人当たりのいい典型的な「良い人」だ。
この行為は富竹に対する裏切りだと、圭一は十分理解している。
しかし、どうにもならなかった。
鷹野への思いを封印し、思い出にするには、圭一はあまりに若すぎたのだ。
「じゃあ、して、いいんですか?」
「ここまでしておいてそれを言うの?」
「違います。もし富竹さんに知られたら……」
――このまま鷹野さんをを奪い去りたい。寝取りなんて褒められたもんじゃないけど、それでも…
最早自分の思いを叶えるにはこの方法しかない。彼はそう決意してここへ来た。
しかし鷹野は冷然と答える。余裕に満ちた侮蔑交じりの笑みで、圭一をあしらうかの様に。
「違うわよ。ここまであそこを固くしておいて…っていう意味よ。それに……ジロウさんに知られたら? くすくす。
知られたとして…あなたみたいなお子様が入れる隙間なんて……あるわけないでしょう? くすくすくす」
「――っ!」
次の瞬間、目の前でフラッシュを焚かれたように頭の中が真っ白になった。
「んんっ!」
「――」
勢いに任せ、焦がれた人の唇を乱暴に奪う。
――柔らかい。温かい。気持ちいい。キスって、こんなに気持ちいいのかよ?
食らいつくように、吸い付くように啄ばむだけのキスを繰り返す。
驚きと快感にはやる気に急かされ、手荒く胸元をまさぐった。
ナース服の合わせに手を突っ込み揉みしだくと、ブラウスとブラジャー越しでも柔らかな弾力が圭一の指で形を変えていく。
ボタンを引きちぎりそうになるのを必死で押さえ、もどかしい思いで外し、直に触れると人肌の温もりが掌に広がった。
滑らかな肌に掌を這わせ、指先に触れる突起を乳房にくっと押し込んで、それからそれから…。
いつしか鷹野のニーストッキングを穿いた肉感的な脚に、股間の膨らみを押し付けてしまっていた圭一だが、
鷹野の甘く扇情的なため息を聞いて、一瞬我に返った。
「ん……っはぁ…。まさか…本当にするなんてね…くす。胸まで触って。どう? 女の人の胸なんて、触ったの初めてでしょう?」
「……柔らかいですね。ただ、俺はキスのほうが気持ちよかったです」
「…ふぅん?」
――落ち着け、圭一。クールになれ。焦りでペースを奪われるな…!
本当ならすぐにでもその唇に、乳房にむしゃぶりつきたいのを堪える。
自分の性知識では鷹野を篭絡できないと自覚した圭一は、自身の最大の武器である口先で対抗しようと考えたのだ。
脳裏に並べられる言葉の羅列を、出来るだけ余裕のある言葉に直してゆっくりと吐き出す。
「鷹野さんの体で一番エロいのは口だと思ってるんで」
「いつもそんな目で見られていたのかしら?」
「さぁ…どうでしょう。……ところで、監督はいないんですか?」
「……何を言うかと思えば。居ないのを確認して、わざわざこんな夜に診療所を訪ねてきたんでしょう? ……今夜は私一人よ。くすくす」
「誰もいないのに、ナース服なんですか?」
「当たり前じゃない、ここは病院よ?」
「……それもそうですね」
「くす…どうしたの? そんな舐めるように見て。一息に脱がすのはもったいない?」
「……いえ」
「くすくすくす。暗いから、前原くんの目がいやらしく光ってるのが、よく分かるわぁ」
「いやらしいのは鷹野さんのほうでしょう」
「そうかしら? くすくすくす」
「……くす」
圭一の影になって月明かりは届かないというのに、鷹野の瞳が妖しく光った。
「……鷹野さん…? んむ!」
圭一がそれに気付いた時には、すでに遅かった。
鷹野の腕が圭一の首に絡みつき、少し頭を上げて圭一の唇を塞ぐ。
驚きで軽く開かれた唇と鷹野のそれとはぴったりと隙間なく重なり、そのまま圭一の口腔内にぬろりとした舌が滑り込む。
鷹野の舌が圭一の歯列をなぞり、上あごを舐め上げ、舌を絡ませる。
あふれ出した唾液がくちゅくちゅといやらしく圭一の頭の中に響いた。
「ぁん……んっ…ふぁ……ちゅ…ぴちゅ……」
とろりと唇の端から溢れた二人分の唾液が鷹野の頬を伝っていく。
完全に思考が飛んでしまった圭一は、ただ翻弄されるがまま。
肉と粘液が擦れ合ういやらしさと官能が否応なしに下半身に血液を集束させていた。
――いや、ちょ、コレ…コレはヤバい!気持ちよすぎる!ああ畜生クールになれぇ!!
「…ぷはっ! ……はっ…鷹野、さん?」
「あらぁ? どぉして逃げるの?」
「い、いえ……」
してやられた。正にシテ犯られた。
鷹野の策に嵌った時点で主導権も余裕もあったものではない。
圭一が必死に繕ってきた仮面は今やボロボロと剥がれ落ち、欠片が僅かにくっ付いているといった程度。
鷹野は下になっているにも関わらず、唇の端をくっと持ち上げて妖艶に微笑んだ。
「ディープキスだと刺激が強かったかしら? ……それでも、誘ってきたのはあなたでしょう?」
「誘ったというより俺は鷹野さんを押し倒して……」
――犯してしまおうと思っていたのに…
「くすくすくす、泣きそうな顔して押し倒されてもねぇ」
「っ!?」
――俺、そんな顔してたのか!?
もう圭一の表情に激情は微塵も見られず、ただ思わぬヘマに驚き悔やむ少年の顔になっている。
羞恥と困惑と焦りが入り混じり、紅潮した頬が小さな子供を連想させてしまう有様だ。
「ねぇ、前原くん?」
「は……ふぶっ!?」
「こういうのもいいかもしれないわねぇ」
鷹野が圭一の頭を抱えて、豊満な胸に押し付けていた。
頬にも鼻にも瞼にも、ナース服の布地と胸の柔らかさに包まれる。
楽しげな声の半分は鷹野自身への独り言でもあった。
「ちょっ、た、鷹野さんっ、胸っ……」
「気持ちよくない? 真っ赤な顔して、かわいいわぁ、ふふっ」
「く、苦しいですよ……」
「弟みたいねぇ」
胸に埋まったままの圭一の顔面を、悔しさと苦々しさと寂しさと悲しさと、最後にほんの一瞬だけ、諦めの表情が駆け抜けた。
「……話、聞いてください……」
そもそも圭一は鷹野を犯そうと診療所まで来たのだ。
こんな雰囲気では暴力的な衝動など起こるはずもなく、鷹野にいなされた結果だがせめて想いだけでも伝えておきたい。
ぐっと目を瞑り、身体を起こして鷹野へ真剣な目を向ける。
そんな圭一の視線を、鷹野は微笑んで受け止め―そのまま流した。
「ねぇ前原くん? お姉さんが、色々と、教えてあげましょうか?」
少し悪戯っぽさの混じる微笑を向けられた圭一は、完全に見とれていた自分自身の未熟さを思い知った。
――くそ、絶対、絶対エロカッコいい大人になってやる…!
おわり
改行規制テラキビシス
ROM専だったがついカッとなってやった反省は(ry
改めて
>>391ありがとう
少しでも楽しんでもらえたら幸いだ
鷹野エロいぜ!
巨乳、ミニスカナース、ニースト、垂れ目、人殺し、多彩だぜ!
GJ
鷹野物を久々に吸収させていただきました。
>>391でつ。
>>400 まさか本当に使ってくれる人が…。
GJ!&こっちこそサンクスだぜ!
それと最後の圭一に吹いたw
土曜のお昼にこんにちは。
注意事項
・次回の投稿が大量になるのを防ぐため、つなぎのみ投稿。よってエロなし。
・この作品を知らない人は、このスレッドの初めにあります。
圭一が学校をサボるのは初めてだった気がする。
事前に東京に戻るとかなんとか言ってた時とは違い、前置きなしに欠席したのは記憶にない。
鷹野の一件――ひとつの件(くだり)か……。幾度もコンテニューしてひとつと言えるのか――で、どうしても私は変化に機敏となっている。
羽入に相談したら『当たり前なのですよ、あう!』とか言いそうなぐらい私は苦労したのだから、順応しただけかもしれない。
これから始まる新しい出来事に一つ一つ不安がっては、もはや永遠の潤いを持っていない肌に皺が寄りそうだ。
だが、さすがに昨日あれだけのドンパチがあったわけで、仲間の輪に不協和音が起こった今、心配するのが『仲間』ってものだ。
「不快だけど……楽しくないわけじゃないわね」
くすっと口から息が漏れる。老練とも表現すべき達観した物事の見方。
辛いモノに弱かったどこぞの神よりも、ある意味でヒトとしての感情を失っている。
「園崎魅音は来ている。竜宮レナにもおかしい所はない。北条沙都子は私とずっと一緒だから論外ね」
真っ先に浮かぶヴィジョンは魅音と一悶着があったことなのだが、弱い彼女が元気はないにしても絶望はしていない。
顔に出にくさで言えばレナが断トツなのだが、圭一と繋がる意味が見えてこない。
私は未だ何故圭一と魅音が喧嘩をしているか知らない。
だが思春期特有の、恋愛だの肉欲だのそんな痴話に決まっている。
不器用の二乗が二人いて、その二人が揉めているのだから面倒極まりないことだった。
ならば発端はどこか。これが一番の問題で一番の推理の壁だ。
私の豊富な経験則から言えば圭一の可能性が一番高い。魅音との関係では特に、喜劇も悲劇も彼の無頓着さが招く場合が多かったからだ。
ここで決断まで至れないのは魅音が教室を飛び出した際『また間違えた』と反省の念があったことだ。
どこかに自覚がある。鷹野の一件で確実に成長している。当たり前だ。今はもう六月ではなく七月なんだから。
成長にほくそ笑むなんて、こんな幼児の躰で味わう感傷じゃないんだが。
じゃあ圭一の可能性を否定し、他の起こりうる事例を想像するならば……?
浮かぶ緑色の髪をした少女。当事者の園崎魅音ではなく、精神異常を起こしやすい園崎詩音であった。
「『アレ』が一枚噛んでるとしたら……、私がどうのこうのする問題じゃないわね」
別に単純な問題だからといって介入しようとは思ってなかったが、確かに詩音まで登場するとこれは厄介なんてレヴェルではない。
園崎姉妹と圭一の三角関係と仮定するならば……、それはそれは血みどろの泥仕合になりそうだ。
「出遅れたみたいね」
魅音はまだしもその妹まで関わっているなら、しばらくは圭一と深い関わりを持たない方が良さそうだ。
まぁ、まだ機会はある。隙が出来ればいつだって奪えるだろう。
「まずは『コレ』の成長ね。さすがに『コレ』じゃあ、誘惑もへったくれもないわ……ふふ」
眼下の矮躯を見て笑い声が漏れる。少なくともあと三、四年は待たないと、彼を堕とすことは出来なさそうである。
それまで、彼女らが圭一を壊さないようにだけ気をつけよう。もうリセットボタンはなくなっているんだから。
Maybe…, I overlooked something fatal for me.
「ふふふ……それはないか、にぱぁ☆」
あらん限りの怪しさで、私は仮の姿の、道化の口癖を吐く。
何度も何十度も何百度も言ってみれば、意外と愛着は湧くもんだ。
私は……、魔女は静かに始まりのベルを待つ。
事後。あぁ、なんて今にぴったりの単語だろう。
ベッドの上で目が覚めた時には、まだ圭ちゃんは眠っていた。
まぁ、あれだけ暴れれば、細身の彼じゃあ体力が持たないと思う。
辺りを見渡し、一糸纏わないこの状況を打破する布を探す。
ベッドの下に落っこちていたパジャマを発見し、トイレに向かいながら上を羽織った。
下腹部の違和感。いつもと違って躰が重い……。
「あ……」
用を足そうと座って気が緩んだ瞬間、どろりとしたモノが排出された。
思わず腰を浮かせてそれを確認してしまう。白と透明が半々の、固体と液体が半々のものが付着している。
昨日圭ちゃんと性交をした証拠。私は愛してくれた証拠がここにある。
「……まさか受精なんてしてないわよね」
安全日とは言え、百パーセントしない訳じゃないことは知っていたので、今更不安が頭をよぎる。
これからはコンドームなるものがあった方が良いわけだけど、どちらが用意すれば良いのだろうか……。
女性の尊厳から言えば、圭ちゃんにしてもらいたいわけだが、圭ちゃん自身が乗り気でないのは分かっている。
誘った方のマナーとして、やはり部屋に備えているべきかもしれない。
する事を済ませてトイレを出た私は、朝食を作ろうと冷蔵庫を開けた。
適当に卵やらハムやらを取って、台所に並べる。
時刻は十二時半。訂正しよう。昼食のために私は冷蔵庫を開けたんだ。
油で熱せられたフライパンに、卵の水分が弾かれる。ばちばちと大きな音が耳をつんざく。
「……おはよう。詩音」
乱れた髪をいじくりながら圭ちゃんが台所を覗く。まだまだ睡眠が欲しいのか瞼が重そうだった。
「おはようございます、圭ちゃん。昨日はお疲れ様でした」
フライ返しを掲げてウィンクしてみせる。あー、なんかマンガに影響されやすいお姉みたいじゃないか。
「うっ……、そう言われると恥ずかしいじゃねえかよ」
本当からかい甲斐のある人だ。一番血が通いにくい耳たぶまで真っ赤になっている。
「ふふ。昨日の圭ちゃんはまさに獣でしたからね。あんなこっぱずかしいセリフまで言っちゃってー」
フライ返しを握ったままくるくる回して圭ちゃんを挑発する。
どうも目を合わすことも恥ずかしいらしく、視線が床へと落ちている。
「昨日のこと考えたらまた濡れてきちゃいましたよー、圭ちゃん」
「嘘をつけ」
そこは冷静なのか、と心でツッコミを入れる。
「まぁ嘘ですし」
痴女と思われるのは嫌だったので、私もあっさり認める。
こんな所で圭ちゃんをからかえるとは思わなかったので、自然気持ちが高ぶる。
鼻歌も歌いながら体をキッチンへと戻した。
瞬間、目に入る。異臭を放つ真っ黒い異物がフライパンにこびりついていた。
「……」
しばらく静止した私に、圭ちゃんがなにか私へ言葉を投げかける。
だが、何を言ってるかまでは識別できない。依然プスプス焦げ続ける異物を見つめるだけだ。
とりあえず火を消す。青い炎が消えても余熱で異物は未だ焦げるのをやめてくれない。
水をぶちこんでやると白い水蒸気がぼわっと発生し、視界が軽く塞がれる。
また圭ちゃんの声が後ろで起こった気がするが気にしない。
フライ返しで何度か削ってやるとその異物は剥がれた。あぁ忌々しい。さっさと流し台にでも押し込んでおこう。
「詩音、俺あんま腹減ってねぇから……、な?」
……それは慰めと言うより、終止符ってやつだろう……。
このフライパンを振り回したい気分だが、それをぐっと堪えてため息を漏らした。
しばらくは圭ちゃんの中に、料理下手のイメージが定着するのかなぁ……と思いながら。
いや、昨日の夕食で多少評価は高いと思うから……って、あの時は味なんて考えられる状況じゃないか、と勝手に焦っていると部屋のチャイムが鳴った。
園崎の黒い奴らが住むこんなマンションにわざわざ足を運ぶと言えば一人しか居ない。
「詩音、誰だ?」
「黒いのの親分ですよ」
はぁ?、と聞き返す声を流しながら、私は玄関戸の小さな窓を覗いた。
大柄のサングラス髭オヤジが、最近の小学生に見せてやりたいほどの『気を付け』をしている。
とりあえず他の園崎関係の奴じゃないことだけ確認して、私は扉を開けた。
「お迎えに参りました、詩音さん」
開口一番ドスの効いた低い声が唸る。
明日の朝まで離れる、と言った割にはえらい遅く来たもんだなと思う。
空気が読める、と言うかヤクザらしくない、執事のような一面がある。
執事よりも格段にボディガードの名称が似合う彼の顔を見てると、ふと余計なことを気付いた。
あんまり空気読めてるから気付きにくかったが、私を学校行かせるなら当然早朝に来るはずだ。
てめぇ、絶対私が登校しないことを前提に行動してるだろう。
残念なのは、その前提を私が確実に消化してしまっているので、これからも葛西は私の不登校癖を踏まえて関わるのだろう。
絶対いつか見返してやろう、と切りをつけて私は圭ちゃんを呼んだ。
ピンクの寝間着で登場し、葛西を見つけてかすぐに引っ込む。
そりゃぁ、罰ゲームとは違う恥ずかしさがあるから、コントのような一連の流れも至極納得できた。
「妙に可愛らしい格好でしたね」
口元を緩めて葛西が言う。幾らこの葛西と言えども、圭一の一挙一足は面白みを感じるらしい。
「私のチョイスですからね、なかなか似合ってるでしょう」
「ええ」
小さく頷きながら、またサングラスで若干隠されている表情が明るくなる。
事実、もうちょっと男の子向けのモノもあったが、そこは家の主の権限として圭ちゃんに無理をしてもらった。
お陰で一時期の目の保養と、しばらくのからかうネタが出来たので、大成功と言えるだろう。
引っ込んでからなかなか反応がなかったと思うと、自分の服を着込んで圭ちゃんが再登場した。
葛西にちらりと目線を配る。葛西がわざとらしく視線を避ける。圭ちゃんの目が一瞬絶望を映した気がした。
「圭一さんも雛見沢にお戻りになりますよね?」
顔を背けたまま葛西が言う。意外としつこくいたぶるモノだ。
「あ、はい」
力のない声で圭ちゃんが答える。肩が下がり、視線も下方修正されて見るからに面白い。
この反応が一層楽しませているのを気付くのは、一体どれほど先なのだろう。
「行きましょう、圭ちゃん」
自然明るくなった声で私は扉を開ける。
右手で握った圭ちゃんの温かさを感じて、私は小走り気味に駆けだした。
数十分車に揺られて、自然の度合いが増すごとに記憶にある道になっていく。
別に幾多の道に分かれている訳ではないが、周りが木で囲われている分、どうしてもすべてが似通った風景となり覚えるのが難しい。
それでありながら記憶にある道とはどういう事だろう。
こんな遠くまで遊びに来たことはないはずだ。
だが既視感のような感覚がある。ふわふわとして少し気持ちが悪い。
「既視感か……」
ならばこれは梨花ちゃんの言う別の世界で体験したことなのだろうか。
どれも同じに見える木々を、俺が『一度見た』と特別にするのはそんな理由なのか。
視線を窓から前方の助手席に座る詩音へと移す。
詩音も俺のような感覚を沙都子の時に感じたようだ。
恐らくは俺のように種明かしはされていない。
いや、たとえされていたとしても、俺でさえ半信半疑なのだから、詩音だったら冗句と片づけるかもしれない。
だが確かに感じる既視感――おかしな表現だとは自分でも思う――で、詩音は何かしら行動を修正している。
本人が語る沙都子の件だけかもしれない。
しかしもし俺を好いているのもその既視感の影響があるなら……。
やはり俺は心から詩音に愛を与えられない。
そんなあやふやで人の気持ちは背負えない。
無駄に頑固だと、冗長に理想論だと分かっているけど、やはり俺は俺に逆らえなかった。
既視感の霧の記憶から、確固な実体を持つ記憶になっていく。
この道を進めば、すぐ通学路に出るはずだ。
時間はさすがに帰宅時間と重なってはいなかった。
教室の掃除を終えて、そこらを駆けながら帰ってもずいぶんお釣りが来る頃合いだ。
魅音と待ち合わせをする水車小屋が見えてきた。
ここを通り過ぎれば後少し……と、車は減速し、葛西さんはハンドルを左に切る。
この道の先には一つしか建物はない。
「園崎家に寄るんですか?」
魅音の家とは言わず、あえて他人事のように言う自分に驚いた。
「私がちょっと……。圭ちゃんも付いてきてもらえますか?」
「ん。お、おう」
魅音と喧嘩別れして丸一日が経っている。本当なら朝仲直りしておきたかったのだが、それが叶わなかったのである意味機会となるかもしれない。
詩音の用が気になる所だが、あまり魅音と関係ないことなのだったら、俺は彼女の部屋に行き解決するのも一つの案か。
どちらにしろ腹はある程度括った方が良いだろう。
詩音の後ろを付いていくと詩音が茂みの中へと入っていく。
玄関とは方向が反対だったのだが、恐らく別の入り口があるのだろう。
青々と色づいた茂みを払いながら、俺は奥へと進んで行く。
所々が朽ちている木製の戸を開く。
手入れがされていない茂みがまた現れ、二人は身をかがめて進んでいった。
軽快に進んでいく詩音に対し、圭一は肌が露出している部分を中心に傷を負いながら付いていく。
枝の先やらで引っかかれた皮膚が痛い。
慣れている詩音には造作ないことだったが、圭一は悪戦苦闘を強いられたのだった。
「ストップ、圭ちゃん」
前を歩いていた詩音が止まる。差し込む光の量から出口が近いことを直感した。
目を凝らして誰かが居ないかを確認する。
次いで顔を出して最終確認してから茂みの外へと出た。
何もない縁側の所で靴を脱ぎ、その下へと靴を隠す。
「見つかったら面倒なんで、慎重にお願いしますよ」
圭一へ釘を刺しておいて、詩音は再び歩き出した。
広い園崎家で居るのはお魎、魅音、使用人は今日居ないはずなのでその二人である。
半分は当たりであるし見つかる可能性はごく僅かだが、あの人は勘が恐ろしく鋭いので油断をしないのが当然だろう。
圭一はと言えば場違いにもただ広い家に口を開けて眺めているだけだった。
この先起こる修羅場など想像せず、一応足音だけ気を付けながら付いていく。
「ここです」
旅館のようにひたすら続くふすまのパレードの中、詩音は一つのふすまの前で圭一へと振り返る。表情は落ち着いていていて、むしろ精悍ともとれた。
「詩音です、入ります」
礼儀正しく詩音が正座をしてふすまを開く。圭一は中から死角となる位置から、状況を見守る。
ふすまの先には一式の布団があった。
圭一の言ったことのある魅音の部屋とは比べる必要もないほど広い。
宴会さえも楽に出来るような部屋だった。
その空間に生活をするための物としてあるのはその布団だけ。
中で上体を起こして存在する人物。白髪に覆われているものの、目が彼女を園崎の者であることを証明する。
その側で和服姿の凛とした女性が座っていた。彼女もまた園崎の人物であるのが一目で分かる。
「どうしたんだいアンタ、こんな所に来て」
絹肌の顔の中で、園崎の目、紅に塗られた唇が動く。
圭一は一度この女性を見たことがあった。
思いを馳せる。梨花ちゃんの件で雄弁を振るったあの時。あぁ、もしかしたらその時と同じ部屋かもしれない。
梨花ちゃんが山狗の元から抜け出し沙都子の救出を嘆願した際、あの梨花ちゃん臆することなく説教し、かつ魅音へと日本刀を振るった暴力団側の人。
魅音との会話から、彼女が魅音、詩音の母親であることがあの時分かった。
つまりこの場に園崎の三世代が集結したわけだ。
普段あれほど大きくーー畏怖ともとれるーー見える詩音がいかに小さく見るか。
雰囲気よりも一つ上の、オーラともとれるものが二人にはあった。
「お隣は……、ふふ、雛見沢のヒーローかい」
急に話を振られて、圭一は一歩足を退いた。
表情は微笑そのものなのに、なぜ自分はこれほどびびっているのだろう。
威圧、を初めて感じる圭一。我夢舎羅だった時ではなく、理性が繋がっているとこの人はこんなに怖いのか。
「なーにしにきたんね」
一喝。冷めていた空気が一層凍る。
雛見沢で一番の発言権を持ち――――否、雛見沢の発言権を掌握している者の声。
口調が『感情』を表し、視線が『対象』を表しているのだろう。
詩音――もちろんその先には圭一も含まれているのだが――に対する感情が隠されることなく伝わってくる。
「話しておきたい人がいるので」
そう言い、詩音は圭一へと顔を向ける。慌てて圭一が姿勢を正して正座した。
「……っと、前原圭一と言います」
辞儀をして、ちらりと視線をお魎へと移す。視線は既にこちらにはなかったが、代わりに茜の目が圭一をえぐっていた。
そして再び圭一は頭を下げる。
「圭ちゃんには私が雛見沢に来た時いつも可愛がってもらっています。過去、北条悟史についての一件がありますので、こちらから来させて頂きました」
過去愛した男と、現在(いま)愛する男の名を詩音は出す。
「勘当されているとは言え私も園崎の者です。母さんの時と似通った道だと思いますが、こう言った『関係』は報告した方が良いかと思いました」
「必要ないね」
声は予想に反し後方からした。
詩音は畳を見続けたまま。圭一は声の主へ振り返る。
青に近いパンツと黄色のシャツ。肩からモデルガンを入れるホールダーを羽織っている。
一蹴するような声は、詩音も含めて一番若く聞こえた。だが詩音には無い雰囲気を彼女は纏っていた。
「お姉、なかなか良いタイミングで来ましたね」
視線は畳へと一点に注がれる。魅音と目を合わせようとは毛頭もないらしい。
「ずっと傍観してたからね。暴走しそうだったから止めさせてもらったよ」
と言う姉。
「気付きませんでしたね、じゃあ庭から入った所からお見通しですか」
と問う妹。
「部屋にいたらそれぐらいは分かるよ、物騒だからね今は」
と答えた姉。
まるで姉妹の会話とは思えない憎悪めいたものがぶつかる。
圭一がすぐに魅音を特定できなかったのは、声色ではなくやはり目だった。
他の雛見沢の住人を見ても分かる。自分が住んでいた都会と、雛見沢とでは一番目が違う。
普段なら気にならないことでも、状況が変調すると途端視線に力がこもる。
当然それらを束ねる彼女らの眼力は、圭一からすればただ恐怖の一言だった。
「姉妹喧嘩なら余所でやってくれるかい。私たちの前でするような話じゃないだろう?」
母親が娘たちを叱る一般的な光景。圭一はそれさえにも身震いをする。
しかし状況だけ考えるなら茜の一言は助け船だった。
私たちの前から消えろ、と言うのだから少なくともこの二人からは離れることが出来る。
精神力が消える前に、少しでも消耗を減らした方が圭一のためになっているに決まっている。
「圭ちゃん、行こう」
声を掛けたのは連れてきた詩音ではなく魅音だった。
詩音は動かない。未だ正座で上体を下ろしたまま硬直している。
反論もなにも詩音から出ないのを見計らい、圭一が腰を上げる。
「じゃあ詩音。またな」
一声掛けてから、既に先を行った魅音の後を追う。ここで初めて自身が汗を吹き出していたのを圭一は知った。
「あれが新しい恋人かい?」
二人が去り部屋にはお魎と茜、詩音が在った。表情は崩れ、一家族の何ら変わらない会話である。
「新しい……とはやめてください」
悟史を少しでも否定するのを許さない詩音は言う。
だが『恋人』の箇所は否定しなかった。
「予定……ですけどね」
正座の脚を崩して詩音が続けた。
その表情はコミカルで、金魚を逃した後のような少女の顔だった。
「ふふっ、魅音の奴も入れ込んでるようだし……。前原の坊っちゃんもご苦労なこったね」
「あんのボンズのどこが良いと言うんじゃ」
お魎が唸るも声はどこか軽い。茜のように状況を楽しんでいるだけかもしれない。
「詩音が恋する男だ。そりゃあとんでもない大物に決まってるさ」
表情が笑顔となる。お魎も「くっ」と笑いを吹き出した。
「お願いだから魅音とポン刀で斬り合う真似だけはよしてくれよ? これ以上この刀に血を吸わせたくないからね」
魅音が頭首としての覚悟を見せた場面が茜の頭に浮かぶ。
だが当の場に居なかった詩音は、抗争で母さんが使ったのだろうと誤った方向に考えた。
「保証できませんね、圭ちゃんの為ならそれぐらいはするかもしれません」
豪快に詩音が茜の意見を吹き飛ばした。お魎の笑い声がまた漏れる。
「血じゃろぅか」
ひとつ鼻で笑い、同じく園崎家を勘当された茜を移す。お互いに名に鬼は入っていない。
だが血にはやはり『園崎』が脈々と流れているようだ。
「私と違って、圭一くんはカタギだよ? さすがに母さんも認めてあげんなきゃあね」
「分―かっとるわ、じゃかぁしぃ……。あの小僧を相手にする元気は残っとらんわ」
「圭ちゃんばかりは何をするか分かりませんからね。だけど敵に回さなければからかい甲斐のある人ですよ」
三者三様に圭一の評価を下す三人。
秘密の組織なぞ言う少年漫画よろしくの展開を、迷うことなく信念を貫き通し救った中学生。
他が見えなくなるぐらい人情に熱い男を、園崎は好む傾向があるらしい。
「母親としてはどっちも応援したいけどね。私としては魅音と繋がって欲しいものだよ」
怒り混じりに出て行った少女の名前を出し、茜が呟く。
自分が応援されないことに詩音は肩を竦めて応えた。
「アンタは悟史くんのことがあったけど、あの娘が積極的になったのは圭一くんが初めてだからね。初恋ってのは本当実って欲しいわ」
これ以上自分に挫折をさせたいのか、と異議を唱えたいのを堪えつつ、詩音は生返事で会話を終わらせた。
お姉こと園崎魅音には様々な面でハンデを抱えていることを詩音は自覚していた。
確かに魅音は性別を意識させないような仕方で圭一と接してきたが、友好が恋愛に転するのは本当に小さなきっかけだ。
いつ圭一が魅音を女と意識し始めるかによるが、そこまで達すればあとは一気に魅音へと傾いてしまう。
築き上げたものが違う。なぜなら魅音は詩音よりもはるか前に自身の恋慕に気付き、鈍感な圭一へとアピールしてたのだから。
「それで諦める園崎詩音じゃないんですよ」
シニカルな笑いに確固たる信念が宿る。
笑い話であっても、詩音は冗談を一度もこの場で発していない。
それぐらい圭一が好き。例え姉――――、いや妹であっても取られたくは――――ない。
「葛西を待たせているので帰りますね。次会う時は、またさっきと同じ人連れてきますよ」
「じゃかぁしぃわ」
最後にお魎が笑い飛ばし、詩音はふすまの外に出た。
ひぐらしの声が少しだけ強くなった気がする。蝉の声も混じるようになってきた。
初夏の陽を浴びながら、今度は堂々と正門へと向かう。圭一が魅音と何をしているのか、考えようとはしなかった。
以上です。
とにかく圭一には園崎家が畏怖の存在のままであってほしい。
ツンデレお魎とは仲良くなんないでほしい、と言う戯言でした。
名前欄にカプ書いて淡々と投下するだけでいいのに
>>399 終わらせるのは勿体ない。
「あら帰っちゃうの?」
と、目の前の女性は言った。
俺が数刻前まで犯してしまおうと考えていたジョセイ。今となっては痴情の暴走としか考えようがない。
「出来たら……レナや魅音たちには言わないでくれますか」
こんな情けない姿を、部活のメンバーに知って欲しくはなかった。
自分で済ますことが出来ず、欲望のまま突っ走った雄の顔を見せたくはない。
「ふふ、確かにこんな前原くんを見るのは、あの子たちからしてはショックかもしれないわね」
頭をくしゃくしゃに撫でただけで恥ずかしがる彼女らとは違う。
一応形式上は強引に唇を奪ったとしても、表情はいつもの鷹野さんと何ら変わりない。
悔しいが場数と言うものが違うのだろう。
未だ高鳴っている心臓を抑えることに必死な俺とは、比べ者にならない。
「お願いです、何でもします」
勢いよかった割には最後に頭まで下げるなんて。
情けないのを通り越して、自分自身が憎くなるぐらい自分の所業が馬鹿らしくなった。
鷹野さんが席を立ち影が俺に近づいてくる。無音の診療所内でヒールの音だけが鳴る。
「じゃあ早速聞いてもらいましょうか?」
は? と顔を上げた時、俺の頬は両の手で挟まれていた。
本日二度目。俺の情けない情けない口腔が舌で犯される。
さっきの絡ませるだけのキス――充分俺には刺激的だったが――とは、また異なる接吻だった。
搾り取るかのような鷹野さんのキスに俺は身をよじらせる。
鷹野さんの肩を押して引き離そうとするが、情けない情けない体に力が入らない。
顔の角度を何度も変えて鷹野さんが俺を犯す。俺がしたかった、俺がしようしてしていた行為そのものが己に降りかかっている。
舌を口内から抜いたと思えばまた挿れ、慣れてきたと思えばまた違う刺激が伝わる。
完全に手玉に取られているのに、そう分かっていても鷹野さんの手の上から逃げ出せない。
鷹野さんの左手が首に回った。
手の平は俺の後頭部に当てられ、片手で顔の自由が制限されてしまう。
鷹野さんは不要となった右手を俺の頬から離し、Tシャツへと滑らせた。
え、いや、ちょっと。それはやばいって!
シャツの中へと手を入れた鷹野さんは、俺の脇腹を流すようになぞる。
触れているのか触れていないのかあやふやな感触が俺の横っ腹を通り、体が一段と硬直する。
抵抗しようとしても反論しようとしても、舌一つで俺は塞がれてしまった。
舌が離れた。唇も離れる。視界に鷹野さんの瞳が映る。
何故か今までの時間よりも、鷹野さんが『近い』と思ってしまう。
「どういうことですか、これ……」
唇の端から流れた唾液を鷹野さんに指でなぞられながら俺は問う。
鷹野さんはなぞった指をくわえてから俺に答える。
「だから、何でもするんでしょう? くすくす。自分で言ったことも思い出せない?」
体が強い力で引っ張られる。鷹野さんがまた俺を寄せてきたのだ。
再び口内へと侵入されるのを防ぐため、口を一文字にし、目をつぶって防御態勢へと入る。
だが刺激は違う場所へと来た。無防備で、しかも目をつぶっていた為不意に、首筋へと温かい粘膜が貼りつく。
噛み締めていたはずの口が開き、吐息がその口から漏れた。
「アナタみたい子をね、青い果実って言うのよ。私からしては好物なのよね」
官能的な含み笑いの後、再び首筋を俺は舐められる。
執拗に同じ場所を何度も何度も、ゆっくり鷹野さんは舐め上げる。
未だシャツの中にあった右手が再び動き出し、脇を擦り胸へと移動し乳首をなぞる。
親指で何度か転がされて、人差し指と中指でつままれたり、俺の上半身は大変なことになっていた。
「やめてください……やめて……」
犯しに入った男から漏れた台詞はこんな嘆願だった。
希望通りの筈なのに、俺はこの場から逃げようとしている。
「そうね、そろそろ止めてあげないと」
首にかかった吐息を感じ、その吐息が離れたので鷹野さんが俺から離れたと思った。
目を開けると視界には確かにいない。だが全くいないとはどういう事だ。
「こっちを楽にさせてあげて、終いにしましょう」
声は俺の下からした。
しゃがんだ鷹野さんは俺のズボンのチャックを下ろして、今にも竿を露わにしようとしている所だった。
よく見たら――そう、よく見てしまった――鷹野さんはいつの間にか、いくつかボタンを外していて胸を少し露出させていた。
反射的に視界を外している内に、俺の息子は外界へと飛び出して冷気を感じていた。
見事なことに息子は性欲を吐き出そうとパンパンになっている。
鷹野さんは俺のモノを取り出した所で立ち上がり、俺の背の方へと回った。
胸から腹の辺りで俺を抱きしめ、自然鷹野さんの膨らみが俺の背へと当たる。
鷹野さんが耳元で囁く。甘い誘い。最高のご褒美。俺は無言で頷いた。
俺のペニスを握る鷹野さん。自分でする時と同じ握り方なのに、かかる圧力の違いからか全く違う刺激となる。
ゆっくりと根本から亀頭へと手を動かす。
冷たく柔らかい指が、俺の竿を擦り上げている。
うなじから耳の後ろへと舌が滑った。初めて受けた感触に、また俺のペニスが硬直する。
普段自分でしている時とは明らかに膨張の度合いが違った。
パンパンと固くなった竿。今にも放出しそうな亀頭。付け根の後ろ側さえ強張っているのが確認できた。
左手で乳首を転がされ、舌で耳の中を犯されて、右手は絶頂へと確実に導いていく。
「まだイかないのね、意外と粘るじゃない」
鷹野さんが右手を俺から離した。俺はその瞬間息を大きく吐き出し、呼吸を整える。
すぐに俺のペニスは鷹野さんに握られてしまったが、今度はさっきと感触が違った。
どろりとしたモノが俺にまとわりついている。鷹野さんの手がどろどろしたモノを俺の竿に塗りつけている。
唾……?
予想が立った瞬間、俺の頭は一瞬スパークした。
亀頭にそのどろどろが多量に塗られ、竿を無視して先端のみを鷹野さんはこすりだす。
手の平で先端の形状に沿ってこね回し、皮との境目、亀頭の裏側を爪で掻く。
今までで最大の刺激、最高の快楽が俺の体中を走った。
そんな俺の反応が面白いのか、鷹野さんはしつこく俺の亀頭の裏を掻きだした。
「うああぁぁっ、つっ……、やめてっ」
堪えようにも刺激が強すぎる。ガマンしていた放出物がこみ上げるのを感じた。
「やめ……っ、う……ぁ……あああっ」
勢いよく俺の鈴口から精液が放出される。二度目三度目の波でかなりの飛距離を記録して飛んでいく。
まだ収まらない。鷹野さんの手の中で、俺のペニスが暴れ回る。
出し切った所で体の力が一気に抜けた。鷹野さんはそんな俺を支えようとせず、俺は両膝をつく。
ズボンに垂れた精液が付いてしまったかもしれない。だが今はそんなことはどうでもいい。
今はただ……、こみ上げる疲労感に身を任せる……だけ……。
発表会〜おさわり会って
派手に食い散らかすとこまで続くんだろうかwktk
そんなことになったら
またしても保管庫が気になって夜も眠れないw
鷹野の方、みおつくしの方gjです。
心躍らされました。
病み詩音と病みレナのレズプレイを夢想したがなかなか難しいな。
病みを受ける対象がいなきゃ厳しい。
お互いに依存しあえばいいじゃないか。
よくあるのはどっちかに魅音がヤラレちゃうパターンだけど、
詩音とレナ二人からってのは見たこと無いな
関係ないけど悟史と沙都子ってあんまりみないな
あんだけ二人ともシスコンでブラコンなのに
近親ものはちょっとな・・・
Miwotsukushi の人GJ!
こういうエロだけじゃなく長編ものが好きだ
そこで詩音による北条兄妹丼ですよ。
>>422 近親ものは痛々しい(だがそれがいい)が、
その二人の場合、痛々しいを通り越して救いようのない激痛という感じがする。
>>423 あれだけ鬼畜やらなにやら色々あるんのに
近親程度なにを今更
俺も近親とNTRは拒否反応でる
レイプスカトロはいけるんだけどね
我儘だなあ
思うのは自由だが、書き込むのはどうなんだろうな。
創作意欲がそがれる神がいたらどうする。
純愛やら激甘好きな俺にとっちゃ、鬼畜物とか近親系は刺激が強過ぎるぜ。
だが
そ れ が い い 。
我儘、か…
「うっ…、なぁおい羽入、このカレー砂糖入れすぎだろ… 甘くて食えたもんじゃないぞ…」
「あぅ? いいじゃないですか。甘い方が美味しいのです」
「いや、でもこれはあまりにも…」
「あぅっ!圭一は我が儘なのです! せーっかく甘くて美味しいカレーなのに文句を言うなんて我が儘すぎるのです!! 僕は我が儘な男の人は嫌いなのです!! ふんっ!」
「…嫌い、かぁ」
「そうなのです、大嫌いなのですよっ!!」
「そうだよなぁ…、俺って我が儘だよなぁ… 昔からそうなんだよ。
我ながら好きな女の子のタイプが優しくて可愛くて料理上手で家事全般出来て胸が大きくて変わった巫女服を愛用しててすぐにあぅあぅする母性的で角の生えたちょっとドジな年下の女の子だなんて気付いたときは…さすがに思わず自分の我が儘さに呆れ返っちまったぜ」
「あぅ… スパイス足してくるのです(///)」
この後余ったカレーでカレープレイをする二人を誰か書……
, -‐―――‐-、
/ ___ 〉
|/_/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
∨/ / /ル‐、ヽ、 } } l
| i l // \ , ソ リノノ
| l l l<( )> <()>レノ 書けるかッ!!!
| ト八 ┌┐ ノハ
リ八 .ゝ、.└┘イルノ
(_/⌒ヽフ、/⌒ヽ
| 人ノし'ゝ人ノし'
人_ノ、 \ノ
432 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:06:19 ID:VWsrPrbq
じゃあ書きましたよ
投稿はおろか小説(?)を書くのも初めてなんで色々と大目に見てね
あ、エロはないよ、題名は誰かつけてやってください
「ふう…」
悟史は疲れによるものではない溜息をつきながら畳に座り込んだ。
背中から壁によりかかり読み途中だった本を開く。
「ええと、」
どこまで読んだっけ、と心の中で呟いてペラペラと適当にページを捲ると
「栞は持ってないんですの?」
それまで無言で近づいてきた沙都子が
悟史に寄り添って体重を預けたところでようやく口を開いた。
「うーん、前に持っていたのが見当たらないんだ」
沙都子はその返答に特にコメントはないらしく
「そうなんですの」と表情だけで意思表示をしてみせた。
ぺらり、また新しいページを捲る。
こうしている時が一番落ち着く自分がいることに気付く。
(部活も野球も好きだけどやっぱりこういうのがあってるのかな)
他にも好きなことは沢山ある。
それらの多くが大切な妹や仲間達と過ごせるもので
かつてからは考えられなかった今の幸福がとても、とても嬉しかった。
433 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:07:19 ID:VWsrPrbq
ふと気が付いて、隣にいる妹に目をやると眠ってるのか
すうすうと静かな呼吸音と共に体を揺らしている。
「………」
悟史は沙都子の頭に手を乗せて優しげに撫でた。
すると、沙都子はぱちりと目を開けて兄の顔を見上げた。
どうやら眠ってはいなかったようだ。
沙都子は少し微笑むように目を細めると、
こてん、と首を傾けて胸の辺り頭を乗せた。
「にぃにぃ…」
愛おしむように様に兄のことを呼ぶが彼からの返事はない
それでも沙都子には全く気にした様子がない。同様に悟史も解っていた。
この発言に応える必要はないと、ただ慕ってくれるこの妹の頭を撫でれば満足なのだと。
(そろそろ…)
頭を撫でていたことによって一端中止していた読書を再開しようかと考えた時だった。
沙都子はなにか意を決したようで体の位置を悟史の正面に移動した。
「にーにー」
今度はさっきとは明確に違う何かを感じさせる口調でもう一度兄を呼ぶ。
「なんだい、沙都子」
対照的に悟史は少しもいつもと変わらない様子で妹に応える。
お互いにこの世で最も気心の知れた仲であるから、
多少いつもと違う挙動にでてもその意図を思索、推測するなんてことはありえなかった。
434 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:08:14 ID:VWsrPrbq
沙都子は一度うつむくような動きを見せた後すぐに顔を上げたが
その時には再び瞼は閉じられていた。
それから、少し顎を出すかのように顔を悟史の方へ近づけていく。
が、10p程近づけた頃になにか気付いて、眉を僅かに動かした。
そして片目だけをちらっと開けて悟史の顔のー正確には唇の位置を確認した後、
先程とは比較にならない早さで悟史の唇に自分のそれを押し当てた。
こう、がばっと、覆い被さる要領で
「!?」
それまでなんとなく、いつもの、魅音曰くぽやーんとした状態に拍車がかかった
和みモードだった悟史はこのー彼にとってはだがー突然の妹の行為に驚きを隠せなかった。
というよりなにが起こっているか完全に頭が置いてきぼりでただ硬直していた。
ーーーーちゅぱっ
悟史が無抵抗なのをいいことになるべく長く行為を、キスを続けていた沙都子は
色々な理由で自らが耐えられなくなり唇をようやく離した。
意図せずして鳴った名残の音で我にかえった悟史は
「え、沙と、え?その、ええ?」ーやはり動揺することしか出来なかった。
435 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:09:39 ID:VWsrPrbq
あんまり悟史が動揺するものだから
沙都子はかえって冷静になる自分に気付いた。
「ーただの愛情表現ですわ」
しかしそれは冷静というより只の開き直りなことに本人は気付いていないらしい。
故に、頬の上気も瞳の潤みも声の震えも隠すことは出来ていなかった。
「愛情表現って…これはその、そういうことなんだけど…」
悟史が言葉に詰まっていると沙都子は再びがばっと
ただし今度は顔の位置をずらして、抱擁に留まったが
ぎゅうっと兄の体にしがみついた。
「にーにー…駄目ですの?」
なにを、とは訊けなかった。沙都子の体全体から自分を想う気持ちが伝わってくるから。
同時に悟史の頭によく自分たち兄妹が言われる言葉がよぎる。
「本当に仲がいいね、兄妹ってより恋人みたい」
そうか、そうだったのだ。
沙都子はーいつからかは知らないけれどー自分に、僕に、
家族としてじゃない好意を抱いていたのだ。
436 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:10:53 ID:VWsrPrbq
「ー駄目、ですの?」
もう一度沙都子が訊く。
確認は出来ないが確信は出来る。
沙都子の瞳は先程よりも潤んで揺れて、頬は真っ赤であることが。
何故ならその声は短い言葉でさえ聞き取りづらいほど震えていて、
密着した胸からは早鐘の様な動悸が伝わってくるから。
「………っ」
悟史はずっとまともな言葉を言えない自分に苛立ちを感じた。
もう事態は把握した。だがそんなに早く答えを出せるはずがない。
かつてこれほど重大な問答があっただろうかーーいや、ない。
一つ言えるのは自分は絶対にこの娘を拒めないということだ。
かつて拒んでしまいそうになったこの妹を、
自分に認められようと己に厳しくしていたこの妹を、
拒むだなんて、それだけは絶対有り得ない。
「にーにー大好きですわ」
未だに悟史の返答を得られないから不安になったのか
沙都子はもうわかりきってるその胸の内の真意を明かす。
今度こそ自分のターンを終えたとばかりにほう、と息を漏らした。
437 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:11:59 ID:VWsrPrbq
自分が眠っていた間、その永い時間をずっと待っていてくれた妹を
再び待たすことも悟史には出来ずに、言葉を漏らし始めた。
「僕も沙都子は好きだよ…でも、それは家族としてなんだ」
「…………」
「それに仮に僕が沙都子を、その…女の子として好きになっても…諦めるしかないんだ」
僕達は兄妹だから、とは言わなかった。
悟史は陳腐なことしか、当たり前のことしか言えない自分が情けなくなった。
でもこれが誤魔化しなんて一切ない自分の正直な気持ちなんだ。自分にはこれしか言えない。
「…わかってますのよにーにー」
沙都子はそう言うと体を離して悟史と向き合った。
「…え?」
悟史は沙都子が何を言わんとしてるかが解らずに間の抜けた声を出した。
「私達は兄妹で…それは絶対に変えられないこと。でも…
どうしても気持ちを伝えられずにはいられなかったんですの。
妹としてじゃなくてにーにーに触れたかったんですの。」
沙都子は一呼吸置いて
「それが…今回の、この、これの理由ですわ。
ごめんなさいにーにー。私の軽挙で混乱させてしまって………。
…今回のこれは忘れてくださいまし。」
今度は三呼吸置いて
「さ、さあ!今からもう元通りに兄妹ですわ!
今夜の夕飯はにーにーの好きな鶏の唐揚げですわよ!」
パチっと自分の両頬を叩いて立ち上がり、誰もが空元気だと解る様な声を上げながら
沙都子は振り向いて台所へ向かおうとした。
438 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:12:45 ID:VWsrPrbq
だが、悟史はそれを許さず沙都子の腕をつかんで自分のもとへと引っ張った。
「あっ…!」
どさっと音を立てながら悟史の腕の仲にすっぽりと収まった。
この予想できなかった兄の行動に沙都子は体は強張らせる。
「に、にーにー?」
「沙都子…さっきから聞いてればちょっと勝手がすぎるんじゃないか…」
やや低い声での兄の言葉に身を縮こまらせながら
「ご、ごめんさいにぃにぃ…」
泣きたくなってきた。自分でつくったドツボに自分ではまっている。
言訳も出来ない。全て自分が悪いのだから。
しかし悟史の次の言葉は沙都子の予想の裏をいくものだった。
「じゃあ僕の我儘も聞いてくれるかな…?」
「へ…あ、な、なんですの…?」
「僕と付き合って欲しいんだ」
全世界が停止したかのように思われた。
しばらくした後悟史が「むぅ…なんとかい言ってくれないかい?」
と言うまで沙都子はあんぐりと口を開けていた。
身をよじって悟史の顔を見上げる形にして、動揺を隠せないまま沙都子は
「予想外でしたのでなんと言ったらいいか…と、というよりどういうことですの!?」
「あ、いつまでもってことじゃなくて…
僕達にいつかそれぞれそういう人が出来るまでなんだけど…駄目かな?」
沙都子は言葉足らず気味な兄の言いたいことを読みとるのは慣れたもので
すぐに悟史の言わんとしていることを具体化した。
「それは…つまり代理人、というより疑似恋人ということですの?」
「あ、うんそういうことだよ」
439 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:14:10 ID:VWsrPrbq
なんというか、沙都子は呆れてしまった。
一見ひどくふしだらなこの関係を、この兄は実の妹に提案したのだ。
しかしこれまた迅速に妹は、兄がそういう不埒な意味を含まずに
純粋に「兄妹以上、恋人未満な程に仲良くやっていこう」と
言っているのが解ってしまった。
沙都子の表情が驚きから呆れに変わるところを見ながら
悟史は「むう…駄目かな?」とズレた心配をしている。
沙都子はなんだか、この純粋天然記念物な兄とならそんな関係もいいのかも思えてきた。
それに、ずっと願っていたことが曲がりなりにも叶いそうなのだ。
自分のモラルを除いて、もともと沙都子に断る理由はない。
「そう…ですわね、にーにーこそいいんですの?」
「なにがだい?」
「私のことを考えての妥協案なら、無理しなくていいんですのよ?」
「む…違うよ沙都子僕は本当に…」
また、唇が重なった
「むぅ、なんだか沙都子とってもませちゃったね」
「女は日々成長するんですのよ。それよりにーにー」
沙都子の手は、悟史の肩に
「その件、謹んで受けさせて貰いますわ。不束者ですがよろしくお願い致しますわ。」
「こちらこそよろしくね…ん」
三度目、だが今度は悟史の方から唇が寄せられた。
440 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:14:45 ID:VWsrPrbq
「な、な…!」
自分からしようと思っていたのに、悟史の予想だにしない行動に沙都子は
顔から湯気を出した。今日のこの兄妹はお互いに驚かされっぱなしだった。
「ただの愛情表現、じゃないのかい?なにか問題でも?」
にこりと屈託なく笑う悟史がなんだか意地悪に見えたのは気のせいか、
「にーにー意外と根に持ちますのね…」
「?なにがだい?」…やっぱり悟史は天然のようだ。
ふっと沙都子は笑みをこぼした。
441 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:15:31 ID:VWsrPrbq
「それにしてもファーストキスもセカンドもサードも相手がにーにーだなんて…」
「むぅ、僕も沙都子が初めてだよ」
「あら、ご不満でも?」
「沙都子こそ」
「あら、私は身に余る光栄ですわって言おうとしたんですのよ」
「あはは、じゃあ僕もそれで」
「…にーに、改めてですが、よろしくお願いします。」
「うんこっちこそ…いつまでかはわからないけどそれまでは沙都子を泣かさないように頑張るよ」
「それはこっちの台詞ですわ!」
「じゃあそれもよろしくね、僕も頑張るから…」
「………はい!」
ーーーーーーーーーーーーー終われーーーーーーーーーーーーーーーーー
442 :
サブロー:2008/02/24(日) 04:18:34 ID:VWsrPrbq
まさかキスだけでこんなにかかるとは…orz
ってか眠くて推敲とかはほぼ全くしてないんでどうか誤字脱字誤文法はご容赦を
あー感想あったらボロクソ言ってやって下さい。
句読点の少なさと名前から、お、イチローさんのご兄弟の方ですか?って思ったのは絶対俺だけじゃない。
別に卑下するほどのことでもない、よかったよGJ。
あんまり自分で自分の作品悪く言うのもよくないよ。 いい訳に聞こえるし何よりもったいないしな。
作者はなるべく喋るな、ってのがこのスレッドの決まりらしいですし。
このスレというかこの板+2ちゃん全体的にだな
どのスレ行っても似たようなやり取りしてる
別に作者がしゃべっていかんわけじゃないだろ
コテをつけたままで雑談するのが嫌なだけ
久々にさとこモノが落とされたんじゃないかgj
まあなんにせよ過剰反応気味だよね
そんな別にいいじゃないか、作者がなんか語ろうとコテ付きで談義しようとも
とりあえず
>>442GJ
ほんの少しコテが過激な発言するだけで
最悪板に隔離スレたてられてもおかしくないのが2ch
俺もひどい目にあったもんさ
ともあれ
>>442GJ
>>430 なんだそのデレ圭一はw
カレーといえばやはり知恵先生だろう。
「知恵先生、カレーを作ったのでよかったら食べてもらえませんか」
「勿論です」
「美味しいですか?」
「カレーに『美味しくない』などということはありえませんよ、前原くん」
「そ、そうですか」(じゃあ特訓した意味は…?)
「んく、どうしたんですか?」
「い、いえ…それより、何か変わった味がするとかはありませんか?」
「そういえば……これまで食べたことのないような……」
「そうでしょう! 究極にして最も基本的に味付けに必要なもの…」
「ぱくぱく」
「それをたっぷり含んで知恵先生にだけ食べてもらっているんです。何だと思いますか?」
「そんなことは簡単です。……ずばり、カレーへの愛情でしょう」
「え……?」
「さすが前原くんですね。カレーのことをよく分かっています。先生嬉しいですよ」
「い、いや…知恵先生への……」
「だからこれほどまでに美味しいカレーを作ることができたのですね」
「ど、どうも。って、いや、その…カレーへの愛情じゃなくてですね……」
「はい?」
「百パーセントカレーへの愛情でございます!」(こ、こえぇ)
「当然です」
「はぁ……」
「どうですか前原くん、お礼に、今度は私の作ったカレーをご馳走しましょうか?」
てな感じで圭一の想いが空回りしていく展開キボン。
変化球で伝えようとしても伝わらないから直球で告白したら、
「わ、私たちは教師と生徒ですよっ!?」って真っ赤になる知恵先生とか。
……なにこのエロゲ。
451 :
サブロー:2008/02/24(日) 14:37:59 ID:VWsrPrbq
皆さんお褒めの言葉とご忠告ありがとうございます
今見直したら反省点は腐るほどあったので今後の糧にしたいと思います
あ、投下以外にコテつきで書き込むのはコレで最後にしますので許してね
っていうかおかしいな…
人生初の投下は悟史×詩音にしようとしてたのについノリで…
あ、因みにこのHNは最初はイチローにしようとしてたんだけど(一浪決定したから)
既にイチローさんはいたんで、ジローにしようとしたらそれ富竹じゃんってことで
サブローにしました。
あと考えた結果、題名は「ほうじょうけ」にしました。
うん、まあこれで最後っつーならいいんだけどさ…
やっぱ作者さんは作者としてはあんまり喋んない方が好ましいかも
なんかワガママ言ってるみたいで悪いけどさ
ああ、やっぱり近親ものは最高だ。不謹慎だが。
一浪なのか……
頑張れよ
「先生が大好きなんです!」
私の教え子はそう言って私を抱きしめた。
普段意識することの無かった彼の体を、私の体そのもので感じる。
高鳴る鼓動。熱くなった体温。荒くなっている呼吸。
歳が十年以上も離れた少年の、乱暴な興奮を実感している。
「わ、私たちは教師と生徒ですよっ!?」
禁じられた関係。名前だけ聞けばただのカンフル剤とでも言えるが、事実決して犯されるべきでない良心なのだ。
生徒と教師は壁があるからこそ初めて成立する立場。
その境目が曖昧になれば、不公平が必ず生まれる。
不公平は疑惑を、疑惑は亀裂を、亀裂は崩壊を招く。
崩壊しては当事者の二人だけの問題ではない。無関係だったすべてを巻き込んで堕落してしまう。
私だけが裁かれるなら良いだろう。私はもう大人だ。社会的立場を有し、それを承知で禁忌に至った。
だが彼は違う。まだ社会を知らず、これからやっと出て行く立場。社会に適合されずに人生を終えるとはなんと悲劇なのか。
こみ上げる自身の高鳴りを無理矢理にでも抑え、私は彼を突き放さなければいけない。
「いけません、前原くん。離れなさいっ」
両手で引きはがそうとするが、性の違いはどうやら年齢でどうにかできるものじゃないらしい。
彼は一層私を抱く力を強めるだけで、状況は一向に改善しない。
「先生……」
呟いた彼を視界に入れた時は、数ミリ先に彼の瞳があった。
唇と唇が重なり、体温が共有される。
体験したことのあった快楽を貪るような接吻ではなく、この生徒のキスは包み込むような優しいものだった。
強く接しようとせず、自らの本気を伝える手段として行っているキス。
動物的な悦楽でなく、人間だからこそ味わえる甘みがここにある。
唇が離れた。結局舌を交わらせることのないまま、私は彼とキスを終える。
しかし今までのどの接吻よりも甘く、興奮させ、酔わせる接吻。
私の抵抗しようとする心が崩れていく。
「保健室に行きませんか……?」
彼の誘いが耳につく。
その誘いに乗れば私は教師としての最低の行為をしてしまうだろう。
止めるなら今の内。抵抗できるのはここまで。あとは流されるままに終末へ向かってしまう。
それが分かっていながら体が動く。彼を戒める為ではない。彼に預けるため体が動く。
ごめんなさい、みんな。私はもうガマンできないみたいだわ……。
「えぇ、行きましょう……。前原くん」
>>457 いかんなぁ
実にけしからん
もっとやれ
…アッー!
>>455 うはw妄想具現化ktkrwww
GJとしかいいようがないぜ!
これからデレデレな知恵先生が見られるわけですなw
「や、やっぱり、その…いけません……こういうことは、許されません…」
「許されますb」
「は、え……はい……」
「先生は俺に体を預けてくれればいいです」
「……なんですか、その自信は…。まるで経験がありそうな……」
「勿論」
「えっ」
「毎日脳内で知恵先生とのあれこれを妄想していましたからb」
「な……! や、やめてくださいっ」
「知恵先生……?」(顔真っ赤だ)
「……こんなことでは……明日からの授業をきちんとやれる自信がありません……」
てな感じで。
いやごめん、調子にのった。
なんつーかおまいらのノリが大好きだわww
>>462 残念だが今日じゃ書く元気はないよ(´・ω・`)
月曜がやってくる…(´;ω;`)
いや、書いてくれってわけじゃないから気にしないでほしい。
>>462読んだらそう取られても仕方ないけども。
流石は前原君。
鬼畜から純情まで何でもこなせるぜ。
冬のこたつの中で圭一の足に犯されてしおらしくなっていく詩音のssをきぼんぬ
皆は詩音系のSSを書くのが上手い職人って誰だと思うよ?
468 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 12:27:10 ID:1XykdRNB
469 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 15:11:00 ID:NnSBmFCn
戦人×嘉音だれかください
661 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage] :2008/02/24(日) 08:28:52 ID:130B8L2i
こんな創作説を思いついた
ある日の高校の教室にて
ベアト「おい戦人ぁ」
戦人「ん?」
ベアト「戦人んちの実家を舞台にした殺人事件を書いてみたんだけど解く気はないか?」
戦人「なんでそんなこと…」
ベアト「これを人間とトリックで説明できたら妾の乳を揉ませてやってもよいぞ」
戦人「この右代宮戦人逃げも隠れもしないぜ!!」
多分ベアトの本名は阿部智子とかそんなん
799 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage] :2008/02/25(月) 09:39:03 ID:nbF/nJII
>>661の続き 年に一度の親族会議の日もベアトの書いたやつを解いている戦人
真里亞「うー?戦人何読んでる?」
戦人「ああ、これはこの島で起きた事件を魔女の仕業でなく人間…」
真里亞「うー!魔女はいるのー!」サラサラ
戦人「こら!真里亞勝手に話の中に魔女を登場させるな!」
譲治「何を読んでいるんだい戦人くん、ふむふむなかなか面白そうだね。
でもいきなりプロポーズして婚約指輪じゃ説得力がないね。
話に厚みを持たせるために僕がプロローグをかいてあげるよ」サラサラ
戦人「ちょっ、兄貴なに自分の馴れ初め書いてるんだよ」
朱志香「そーだぜ戦人プロローグは大事だぜ」サラサラ
楼座「あらみんな楽しそうね、何してるのかしら」
真里亞「うー!ママー、戦人が魔女のお話持ってきたー」
楼座「へえ、ママにも貸して…何これ?私がさっさと死んで夏妃さんが大活躍ですって!
ちょっと真里亞ペン貸して、最初に兄さん姉さん達は全員死亡よ。
そして私が大活躍!!」サラサラ
真里亞「うー!魔女はいるー!うー!」サラサラ
楼座「そうね、魔女はいるわねー」サラサラ
戦人「おばさんもう全然違う話じゃないですか。真里亞もそれ以上魔女を出すな!」
811 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage] :2008/02/25(月) 13:32:43 ID:T1CqLN70
戦人「しかし俺が活躍しないまま終わるなんてな」
戦人「よし、書き換えてやれ。俺はベアトに屈服し裸になりキスをする…」サラサラ
戦人「…」
戦人「祖父さまが焼かれ死ぬのも印象薄いよな。やっぱりここは山羊頭の怪物を登場させよう」サラサラ
戦人「うん、俺も食べられることにしちまおうか……バトラソウウケヤギゼメ………」サラサラ
tes
472 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:37:36 ID:vkt89d6Z
今更だが、保管庫の「発表会」にふいたw
今まで俺に「梨花萌え」という言葉は存在しなかったんだが
あれみてたら梨花が好きになってきた。
奉納演舞で爆笑www
そういや、圭一ってホントなんでもいけるよな。
ドMに鬼畜、女装に真面目なのまで・・・。
男がほとんどいないひぐらしでここまでSSが書けるのは圭一あってこそだと思う
俺も女の子にオットセイ奉納演舞を見せつけたい。
>>186 今更だが、鬼曝し好きとしては
短くても希少な神降臨だった
毎日自慰してそうなランキング
羽入
人妻のさが
圭一
オカズに囲まれている
知恵
隠れ淫乱そう
>>472 ひぐらしキャラのオールマイティーっぷりは圭一に限ったことじゃないだろ
勿論圭一がNo.1ってことは疑いようもないけどさ
つーかそもそも症候群やら部活やらがあるからシチュに事欠かないんだな
>>472 女装で思い出したけど「私のほうが」の続きが見たい。
作者さん見てたら保管庫でもいいから上げて欲しいな…
「おいこら詩音。どういうことか説明してもらおうか」
「ままま。そうカリカリせず、圭ちゃんもおこたで温まってくださいな」
「言われなくてもそうするけどよ……」
「あ、上着脱ぐのはいいですけど水滴落とさないでくださいね」
「てめ……。この雪の中呼び出しといてそれか……」
「愛しの彼女に会えてよかったじゃないですか」
「その彼女が飯作って待ってるっていうから来たんだけどな」
「zzz」
「寝たフリすんな」
「いや、そのことなんですけどね。電話をしたときは張り切ってたんですよ。圭ちゃんにお
手製料理をご馳走してやりますかーって感じで」
「ああ、それはなんとなくわかった」
「ところが、ですよ。いざ冷蔵庫を空けてみると……」
「……」
「……」
「……」
「い、いやですねー。何か言ってくださいよー!」
「腹なら鳴るぞ? もう夕飯どきだったからな」
「そうですかそうですか。それではただいまお湯をお入れいたしますねー」
「ってカップラーメンかよ……」
「なんなら蜜柑もおつけしますよー。あぁ、私ってなんて甲斐甲斐しい女なんでしょう!
「……はー。で? 冷蔵庫には何が入ってたって?」
「外の寒さに負けないほどの冷気が入っていました」
「なんだそりゃ」
「雪降ってるんですよー! 風強いんですよー! 私寒いの嫌いなんですー! ……ええそ
うです、お察しの通り食材は何もありませんでした。買いにいこうと思いましたよ、最初は、
そう最初はね。ですがドアを開けたところで挫折しました。なぜだと思います? 身も凍る
ほどに冷たい水滴が首に落ちてきたからです……」
「……」
「それからはもうおこたさいこーって感じですよ」
「その色気のないどてらもかよ……」
「ええ。おこた以外に暖房器具はありませんので……。どてらさいこーって感じですよ」
「……言い分は分かったけどな。それじゃあ、このお前が嫌う寒さの中一時間かけてやってきた俺はなんなんだ、と言いたい問い詰めたい」
「さながらさらわれた姫を救いにきた勇者のようですね」
「いや、俺は空腹を救われにきたんだが」
「幾たびもの困難があったと思います。寒さとか寒さとか寒さとか。そんな中来てくれた圭
ちゃんに、私も乙女心を動かされないわけにはいきません。体、冷えてますよね? 温めて
あげましょうか? 人肌で。あ、冷たいの嫌ですけど☆」
「……」
「なんならこの前みたいにエンジェルモート服でもいいですよ。あ、寒いの嫌ですけど☆」
「……三分経ったから食うか」
「あん、圭ちゃんの照れ屋さん☆」
で
>>466のシチュにつなげてくれ。
>>476 うんなるほど
例に悟史を挙げるならばドMに鬼畜、女装に真面目
確かに同じくなんでもいけそうだ
まあ変態プレイ(攻める方)は難しいだろうけど
「言ったな、こんにゃろ」
こたつの中で組んでいた足を解き、詩音へと蹴りを入れてやる。
ぬ、てっきり脚を伸ばしていると思ったが、横にでも流してるのか?
思いの外蹴りを入れる予定だった詩音の脚が近くになくて、そのまま俺のキックは加速する。
感触。ちなみにだが俺の靴下は、この大雪により掃除後の雑巾バリに濡れているので、現在素足である。
脚っていうのは骨の上に皮があるぐらいだと思うのだが、俺の脚に伝わる感触は柔らかい。
こいつ豚足みたいな脚してたか? と思いつつ蹴りを何度も繰り返す。
ぶにぶにぶにぶにぶに。ふむ、かかと当たりは柔らかいが、足の指先に伝わるのは確かに骨。
俺は一体全体どこを蹴ってるんだ?
そして目の前のこいつは、なにを耐えるように悶えているのだろう。
まさか弁慶でも蹴ってしまったか。だが足底で数度踏むようにしただけで、顔が赤らむほど痛いもんだろうか。
俺はこたつをめくって顔を突っ込む。
こたつの中はヒーターから出るオレンジ色の光で、ちかちかするような空間になっていた。
顔ごと突っ込んでるため、当然むあっとした暖気が俺の顔に直射する。
さてと、詩音はと。
と俺はここで気付いた。何を思って俺はここに顔を突っ込んだのだろう。
忘れかけていたが目の前に居るのはジョセイであり、こいつの今日の部屋着はスカートである。よって……。
視界の先には純白のパラダイス。
男にとって日常から気にする、チラリズムの対象。
よって『萌え』の原点とも言え、学生のみに許されるユートピア……。
「だが下着と言うのはあからさまに見せられると萎えるのが男心……とかそうじゃねぇっ!」
マンガよろしく、俺はこたつの中で自らの頭をヒーターの部分にぶち当てた。
後頭部を押さえて悶絶したい所だったが、とにかくこの空間から俺は抜け出すことを選択した。
「俺は詩音の股間を蹴っちまったのかあぁぁっ!?」
「声が大きいっ、圭ちゃん!」
赤面したまま詩音が答える。
俺が見た時は刺激を堪えるかのように『箇所』を抑えていたので、よっぽど痛いにちがいない。
考えてみろ。サッカーボールが下腹部に当たっただけで、あのどうしようもない衝撃が襲うのだ。
それを直接、それも数度同じ場所に喰らえば……。あぁ、俺はなんて恐ろしいことをしてしまったんだ。
「す、すまんっ詩音! 俺はなんて非道なことを、人間にとって最大級の痛みを俺としたことが与えてしまって!」
「いや……、痛みって言うかさ……」
と言葉を選ぶように一瞬迷い……。
「その……男の人と違って女子はデリケートなんですよね……。んーと……」
圭一はそれで分かった。悶絶の意味。赤面の意味。決してすぐに怒らない詩音の態度。
「つまり気持ちが良いと言うことですね、お嬢様」
「みなまで言わないでくださいっ!」
恥ずかしさを堪えて詩音が叫ぶ。まだ余韻が残っているらしく、詩音の手はこたつの中に入ったままだ。
はぁん。そうか。詩音もそう言う所あるんだな。
「いつまで立ってるんですか、圭ちゃん……」
こりゃあ、ひとつ日頃の恨みでも晴らさせて貰おう。
「いや、人をこんな吹雪の中暇つぶしに呼ぶお嬢様にはお仕置きが必要かな、と」
俺の目が怪しく光る。その様に詩音は表情が怯えきっていた。
まさか、するはずがない。
そんな微かの希望を握っている顔。だが。
こたつの中に俺は鋭く入り込む。自らも吃驚する素早さで俺は詩音の両足を掴んだ。
「いやああぁっ、やめてえ、圭ちゃん!」
「積年の恨み、今晴らさずいつ晴らすっ」
俺は数年来ごぶさだだった『電気アンマ』と言う攻撃のスタイルを取る。
喚く詩音を抑え込み、俺は
(省略されました(´・ω・`))
省略するなぁぁぁぁぁ!!
483 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 16:30:19 ID:LfEu8MkW
省略するなぁぁぁぁぁぁぁ!!!
おどりゃあ!さっさと省略された内容を書かんか!
どうしてこんな事になったのか解りません。
来世にご期待ください。
生殺し・・・
なんで悟史より圭一のが童貞っぽいの?
悟史は沙都子とやってるからな
近親相姦なんてありませんよ。メルヘンやファンタジーじゃないんですから。
HAHAHA、メルヘンやファンタジーを満たすために
このスレがあるんじゃないか。
悟史と圭一のはどっちが巨大なのかねぇ
どっちも大した事ないだろ
きわどい女装しても誤魔化せる程度なんだし
悟史は女装したことないけどな
圭一は毎晩測ってそうだ
あれ?なかったか
部活=罰ゲームで女装のイメージだったわ、スマン
>>492 誤魔化せないのを見て楽しむためだとしたら
何というSっ娘の集まり…
間違いなく天国
497 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 03:10:50 ID:ozhsmJg/
M自重しろww
498 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 03:40:53 ID:VTTiTvgs
我慢強いから
499 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 16:32:45 ID:IVix6AjI
保管庫の「私のほうが」が更新されてるな。
作者に期待しまくりだww
ところで俺が勝手に保管庫からこっちに来れるように
保管庫にアドレス張ったんだがもしかして不都合なこととかあったりする?
不都合なことがなにかあるならすぐに消しますけど。
圭悟より悟圭だよな?な?
戦嘉より嘉戦だよな?
後者はまあどっちでもいいかも知れんが、前者はそれしかあり得ない。
「私のほうが」マジでキテタ――――(゚∀゚)――――!!!
待ってたかいが待ってたかいがあったあった!!オヒョー!!!(;゚∀゚)≡3
続きも期待してますよ!!!
>480
続きを読みたいです。
>494
作中にそのような描写がないだけで、罰ゲームでやらされているのは間違いないと思われる。
悟「覚えたよ!これがブロッコリーだ!!」
詩「それはセロリです」
悟「むぅ」
沙「これはレタスですわ」
悟「違うよキャベツだよ」
詩「白菜です」
悟沙「な、なんだってー」
鷹「じゃぁ、これは?」
沙「肉まんに決まってますわ」
悟「苺大福じゃないかな」
詩「………」
鷹「あらあら、ヒントなしじゃ難しい?詩音ちゃんがいつも持ち歩いてるものよ」
沙「詩音さんはいつも肉まんを持ち歩いてますの?」
悟「あはは。食いしん坊だなぁ」
詩「……………」
わろたww
家畜を扱われるように足コキを食らう圭一
詩音からさとしを奪うために誘惑するレナ
女装圭一に犯される魅音
神パワーを使って弱みに付け込み部活メンバーを手込めにする羽入
エロ羽入に角コキを強要する圭一
少しずつロリ組を一人一人食べていくレナ
が僕のきぼんぬリストです。
角コキってのが斬新すぎて俺のハートに徹甲弾だぜ
シスコン詩魅にハァハァしたいです><
あの角は実はオナホールでな
目明し編の葛西に絶望した
詩音を命をかえて守るみたいなセリフを吐いといて
ここぞという時に距離を置く葛西に絶望した!
>>505 角コキねぇ…
「い、嫌なのです!つつつ角コキだなんてっ!!」
「そこを何とか… ひょっとしたらすげぇ気持ちいいかも」
「け、圭一はそうかもしれませんが僕は気持ちよくなんかないのです! 僕は口でしたいのですっ!! だいたい角でしたら僕が飲めないじゃないですか!」
「う… じゃあ今度穀倉の最高級シュークリーム食べさせてやるから、な? あの780円のやつ 」
「……何個ですか?」
「え、一個…」
「……。」
「二個……?」
「……………。」
「三個… 甘いの三個欲しいのか!? …いやしんぼめっ!!」
「あぅあぅ☆…じゃあ…して上げてもいいのですよ… あの、シュー三個で一回だけなのですよ? 後でちゃんと口でさせて貰うのです…」
「ああわかった。二回目は口に出してやるから。 じゃ、頭出してくれよ。…角掴んでもいいか?」
「はい……(うぅ…や、やっぱり恥ずかしいのです…あうぅ……ゝ///ν」
あーダメだほのぼのになってしまう 俺意外で誰か頼むぜ
角コキは無理だろう…。
>>499 問題ないと思うぜ。
まさか俺以外に角コキに思いを馳せる同志がいようとはな
まずはあの角が可動式かどうかだな
魅音 パイズリ
詩音 パイズリ
レナ 尻コキ
さとこ タイツ足コキ
羽入 角コキ
梨花 髪コキ
という素晴らしいローテーションが組めます
圭魅、悟レ厨うぜえ
自重しろ
>>514 タイツ足コキはタイツ履いただけのただの足コキか?
タイツに突っ込んで太ももとタイツの感触が楽しめるやつか?
どっちだ?
むしろオットセイにタイツを被せて足コキ
詩音は私服のノースリーブを活かして脇コキやな
横乳の交わりが楽しめます
カレー先生のスカトロ物ってないの?
鉈コキはオットセイが飛ぶ→使えなくなる
モップコキは汚い。→性病になりオットセイが使えなくなる
一回だけの諸刃の剣だな
>>520 腋コキと言えば羽入を忘れないでくれよ!
角・口・手・足・胸・腋・柳桜・髪… ホント羽入は搾精マシンだぜフゥーハハァー
羽入の気持ちの悪い天然パーマで髪コキとか絶対無理
>>518 悟史きゅんたら見かけによらず変態さんなんですね
羽入天パだったのかwww
×天然パーマ
◎天然でパー
天パ = 天才パーフェクト
つまり羽入は高性能オナホって事ですね。
, - ァべー-- 、
/ i - 、 \
.,ィ / ! \ ト、
/::i | | i _ ! ! !::\
/:::::| 孑!T'「 | i |了¬! ハ |:::::::ヽ
!::::::i ヽiィr=ヽ! ト!≠ヽ / j::::::::::} あぅ〜
|::::∧. !i ト- 1ヽ }ト- 1〉 / /1ヽ:::::,
ヽ::! ヽト!ゞ- ' 、´ ゞ- 7イ / | }::/
ヽ |_公"_ c-っ "_彡イ-、 ! /'
ノ「! ! ヽ  ̄ /j ! ハ ヽ
/ | Y’ヘ \// / / ! ト
/ rfi / ヽ / / 「 _,|〉、 |
/ F弌 y / F‐' ! |
' / 〉 ヽ i ! _ノ { i
! イ { ! }三圭羽ヲ三{ ヘ !
|! ヽソ fニ イ / | ヽ | ! |
羽入108式
知恵先生のお尻で射精
を執筆中
誘い受けウザい
まーたそうすぐ反応する
「これ書くよー」と宣言しておくのことの何が悪いんだよ
>>535 スマン・・・仕事が忙しくてムシャクシャしてやった。
反省する。
仕事がんばれ
貴重な知恵物だと!?あなたが神か!全裸でwktkして待ってる
とでも言って欲しいとしか
そもそもここに投下すると宣言した訳でもない
ネタ被りそうだからこれ書くよーってんならまだしも
だから一番良いのは、全員がスルーすることだと思いますよ。
それが出来たら苦労しないのよー
まさかちょっと一行予告カキコしただけで
こんな大騒ぎになるとは思いませんでした
これは、皆さんがいかに魂の熱い人たちかの証明に他なりません
熱い反応に応えるためにも傑作に仕上げようと思います
チンコマンコ(特に意味無し)
レナってCぐらいかな?胸…
ジャストフィット
昭和58年の中学生はすごい
レナはBカップ、双子はFカップぐらいが理想
双子にFは小さいか?
沙都子 A
魅&詩 E
レナ C
羽入 D
漏れの梨花ちゃまは?
魅音詩音E
レナC
沙都子羽入B
梨花AAA
じゃあ三四ちゃんや私の知恵先生はどうなるのですか?
両者とも双子並の大きさです
俺の夏美や瑞穂は?
胸の大きさって各媒体で結構差があるよなぁ
梨花ちゃんの乳だけは必ず"無い"けど
ちょっと待って下さい
立派な乳ってことで書いてるのに…
それって公式ですか?
うぜー
>>554 そんな…おいらの知恵先生像が…
お願いだ!嘘だと言ってくれよ
立ち絵は普通に胸あるじゃん
知恵留美子 身長:165cm 体重:52kg 3サイズ:85-56-88
立ち絵が沙都子と同じかそれ以下だろ
原作の話だろ?だよな?
原作立ち絵の知恵先生は貧乳だから良いのに
貞淑な感じで
レナ:ミロのヴィーナスが逃げ出すプロポーション
魅音:たゆんたゆんWメロン
沙都子:将来有望
梨花:青い果実
鷹野さん:巨乳禁止法違反
知恵先生:豊満ボディ
竜ちゃん書き下ろし羞晒し編より
知恵先生のお尻にシャセイ
その日は、テストの採点やら、3年生の内申の準備やらで、特に遅くなってしまい
ました。
学校の戸締まりを終えて外に出たときには、ほとんど真っ暗になっていました。
ふと気付くと、街頭に照らされ、校庭に少年4人の影が浮かんでいます。
2人の少年は地面に座りこんでタバコをふかし、ほかの2人はあらぬ方向を向いて
立っていました。
なにをしているんだろうと不審に思って、私は歩度をゆるめ薄明かりに目をこらし
てみました。
すると、立っている2人は、オシッコをしていたんです。それも、1人は砂場に向
かって、もう1人はベンチに、ジャージャーとひっかけているではありませんか。
教師として、これを見すごすわけにはいきませんでした。私の生徒達が、休み時間
に、よく腰かけているところなのですから。
私は、彼らの方に近づいていって、向き合いました。
彼らの顔には見覚えがあります。村の中でも興宮に近い場所に住んでいて、そちら
の中学に通っている子たちです。
そのくせ、夜は分校にたむろして遊んでいるのでしょう。私は、最近校庭にスケボ
ーで荒らされた痕や、吸い殻が散乱していることを思い出し、激しく叱ってやりまし
ところが、オシッコをしている2人は意に介するふうもなく、ニキビ面と、青白い
メガネの顔だけを、私のほうに向け、ニヤニヤしたままやめようとしませんでした。
私はカッとなって、ふたたび激しい叱責の言葉を浴びせていました。
「センセイも立ちションしてみなよ。気持ちいいぜ?」
ふいに、後ろから声をかけられて振り返ると、タバコを吸っていた少年2人が立っ
ていました。しもぶくれの顔をした少年と、眼光の鋭い少年です。
しもぶくれ顔の少年は、私の顔にタバコの煙りを吹きかけてきました。中学生くら
いとタカをくくっていたんですが、並んで立たれると、背は私をしのいでいます。そ
う気づいたとたんに後悔する気持ちも生まれていました。
後ろで下卑た笑い声がするんで、また振り返ってみると、オシッコを終えた2人が
私のほうに近づいてきました。2人は股間のジッパーをはだけたままで、オチンチン
をダラリと出したままなんです。
4人に取り囲まれて、私は彼らの餌食にされるかもしれない恐怖にかられました。
すると、オチンチンを垂らした2人は、ほとんど同時に、それをニョキニョキと膨
らませはじめました。勃起していく2本のそれは、もう包皮から剥き出ていて、オチ
ンチンというよりは、1人前のペニスというのに十分でした。
2人のあけすけな行為に、私は動揺し身を堅くしました。そして、この場から逃げ
ようと思って、走り出そうとしたんです。
ところが、後ろから強い力で抱きすくめられてしまいました。しもぶくれ顔の少年
の仕業のようでした。私の身体はズルズルと引きずられていき、3人はその周りを、
ニヤニヤしながらついてきます。
私は大きな声をあげることも、身体を振りほどくこともしませんでした。いえ、で
きなかったというほうが正確です。声は喉に絡みつくようで、身体も金縛りにあった
ようになっていました。
4人の少年は表情にあどけなさを残しながら、目だけは凶暴さを帯びていました。
そのアンバランスさが、私を恐怖させていたのです。彼らは1度キレたら、なにをす
るかわからない怖さを秘めています。
私の身体は校舎の裏手に、ズルズルと引きずりこまれていました。そして、地面に
引き倒されて、仰向けに押さえつけられてしまったのです。
「よく見ると、センセイ、ポッチャリとしたかわいい顔してんじゃん。それに、形の
いいケツをプリンプリンさせて、オレ、こういうケツ好きなんだよ」
眼光の銃い少年が、月明かりを受けた私の顔を覗きこんだり、肢体をねめまわしな
がら言いました。どうやら、彼がリーダー格のようでした。
彼は、他の3人に、私の身体を押さえつけさせて、私の股間の前に膝を折りました。
そして、スカートに手をかけると、それを乱暴にめくりあげショーツのウエスト部分
にも手を差しこんで、スルスルと下げおろして、パンプスといっしょに両脚から抜き
去ってしまいました。
「いや、やめて、なにするの! 離して! やめなさーい!」
ようやく、声の出せるようになった私は、脚をバタバタさせて抵抗しました。
でも、1人に胸のあたりに馬乗りになられ、あとの2人に両脚を押さえこまれてい
ては、抵抗というほどの抵抗もできず、いとも簡単に下半身が剥き出しにされてしま
ったのです。
「オ、オマンコだぜ」
1人が上ずった声で言って、ゴクリと生唾を飲みこむ音が聞こえました。
両側から脚がグイと引っ張られて、大股開きにされてしまいます。
「ああん、やッ、いやーっ、バカなことするんじゃないの!やめなさい!」
恥ずかしさで、身体がカッと熱くなりました。
リーダーの少年がライターの火をつけて、そこに近づけてきます。
「これが、オマンコか……」
だれかが感じ入ったような声を出しました。
悪ぶってはいても、しょせんは中学生です。女性のヴァギナを目の当たりにしたの
は、全員初めてのようでした。しばらくは、女体の神秘に見入るばかりです。
「ああ、いや!もう…お願いだから、許して!」
4人の熱い視線にたまらずに、私は腰をにじり動かしていました。
すると、それをきっかけのようにして、4人の手が股間にくじ入ってきました。
ヘアを絡めて引っ張る指。大陰唇の膨らみを腹で確認するように押す指。小陰唇を
摘まんで拡げる指。
まさに、生まれて初めて触れる女陰を検分するように
「柔らかい」
「なんだぁ、このビラビラは…」
「オマンコって、こんな色をしてるんだ」
と口々に感想を言っています。
そのうちに、1本の指がヌプリとヴァギナに突き入りました。
「おおッ…チンポの入る穴は、ここなんだ!」
そこが、乱暴にこねまわされました。
それに誘われるように、少年たちの指が代わるがわる突き入ってきました。ただや
みくもに突いたり、恥肉をグリグリと掻きあげたり、入口を拡げたりと、どれも荒っ
ぽい指遣いでした。
「あったかくて、ヌルヌルしてるな」
「指を締めつけてくるぜ」
「チンポを突っこんだら、気持ちいいだろうな」
「女って、みんなこんなふうになってるのか…」
羞恥と屈辱と苦痛に、私は懸命になって身体を振りほどこうとしましたが、かえっ
て少年たちの圧力を強めるだけでした。
「おい。女はどこからションベンが出るんだ」
さっきから、勃起したペニスをい剥き出しにしたままの、ニキビ面をした少年が、
みんなに訊きました。
4人は腕や脚で私の身体を押さえながら、股間のところにヒタイを集めて、検分を
はじめました。クリトリスの包皮を剥いたり、小陰唇を拡げたり、また熱心に会陰の
あたりを探ったりしています。でも確認できないようでした。
「なぁセンセイ、ションベンはどこから出るんだ?してみせてくれよ」
リーダーの少年が、私の顔を覗きこみました。
「いやッ…離して、お願い、もう許して…」
私は頭を左右に振って哀願しました。
すると、大股開きにされている体が持ち上げられて、お尻の谷間が割り拡げられた
のです。彼らの興味は尿道から、アナルに移ったようでした。
「ここだ。ここからクソをひり出すんだ」
「これだけでっけえケツだと、クソもぶっといんだろうな」
その言葉に、4人のあいだに卑しい笑いが起こりました。
「あ、ダメッ。そんなところを見ないで。お願い、やめて」
お尻をうねらせながら訴えました。
私には、日頃から、生殖器官の隣に排泄器官を配置した、造化の神を呪う気持ちが
ありました。男性と交わるとき、生殖器官を見られるのはともかく、なぜ排池器官ま
で晒さなくてはならないんでしょう。そこを見られたり、イタズラされるのは、私に
とってはもっとも嫌悪し、恥ずかしいことだったのです…。
でも、私のそんな思いにはおかまいなく、少年の1人は、そこに指を突き入れよう
としてきます。私は必死でそこをすぼめて、指の侵入を阻んでいました。
なかには、そこに鼻先を近づけてクンクンさせ、
「クッ、きれいな女でも、ウンコの匂いは、オレたちと同じだぜ」
と報告している子もいます。
「そ…そんなの、そんなの嗅いじゃ、いやっ…」
私が羞恥に身をうねらせればうねらせるほど、アナルは彼らの興味を駆りたてるよ
うでした。さらに強く指をくじ入れようとしたり、お尻の穴のまわりに指をなすりつ
けて、それを鼻先に持っていって嗅いだりしていました。
「おい。もう、我慢できねえよ。そんなことより、オマンコのほうを先にしようぜ」
青白いメガネの少年が立ち上がって言いました。剥き出しになったペニスを両手で
握り締めています。
すると、みんながベルトをガチャガチャさせながら、もどかしげにズボンを下げて、
下半身を剥き出しにしました。どのペニスも反り返って、お腹を叩かんばかりになっ
ています。まだ新品のピチピチのペニスでした。
私はレイプされようとしているのに、さんざん弄ばれたアナルの蹂躙から解放され
て、かえってホッとするような不思議な気分でした。
リーダーの少年が、みんなを制して、まず私の両脚の間に身体を割り入れてきまし
た。私は、もう放心状態で、なんでもいいから早く終えて安全に解放してくれること
だけを望んでいました。
両側についたメガネとニキビの少年が、左右の脚を抱えるとグイッと押し拡げられ
ました。あまりの開脚に、股間の関節がはずれるかと思うほどで、軋むような痛みが
走ります。
リーダーの少年は、その中心にペニスの先端をあてがうと、腰を一気に押し出して
きました。濡れてもいないヴァギナが、少年のペニスに挿し貫かれました。まるで、
硬い青竹に決られるようです。
「あうっ…」
しもぶくれに押さえつけられていた胸がせり上がり、身体がうねりました。
ガツガツとしたペニスの抜き挿しがはじまりました。童貞の、力任せの突き込みに
擦られた膣肉に赤剥けるような痛みが走ります。
思わず身体がうねりました。それは苦痛の反応です。それがかえって、少年たちの
劣情を煽っているようでした。
「すっげえ…オマンコのビラビラが捲れ返ってるぜ。すげえ、すげえ…」
私の身体を押さえつけている少年が、声に出して言いました。初めて見る男女の営
みに、官能を昂ぶらせているようです。
「くぅー、チンポが蕩けそう。気持ちいい、最高に気持ちいい…」
リーダーの少年は更に抜き挿しを速めていきました。
そして、クライマックスはすぐに訪れました。
「ううッ、で、出るうっ!」
その声とともに、私の中でペニスが弾けました。
「あぁーっ…」
ヴァギナに夥しい量のザーメンが打ちつけられた時、かぶりを振って叫んでしまい
ました。
ニキビ面の少年が、リーダーの身体を押し出すようにして位置を替わり、せわしげ
にペニスを突き入れてきました。そして、前の少年と同じような、ガツガツとした腰
遣いをして、あっけないくらい早くに射精していました。
メガネの少年も、しもぶくれの少年も同様であっという間の射精でした。どの少年
もが、発情した獣のように男の本性を剥き出しにして、セックスと呼ぶには拙くあっ
けないものでした。
少年たちにペニスで挿し貫かれて、身体を揺すり上げられながら、私はしだいに感
覚や感情を失っていくようでした。不思議なことに、レイプされながら、それを醒め
た目で見ている別な自分がいるようでもありました。
最後の少年が私の中で弾けて、ヴァギナからズルリとペニスが抜け落ちると、思っ
たほどひどいことにならなかったと安堵する気分でした。
私は近くに放られていた靴をたぐり寄せて、ノロノロと身体を起こしました。
しかし、私の安堵はつかの間のものでした。少年の獣じみた性欲は、底なしだとい
う事を判っていなかったのです。
「センセイのオマンコは気持ちよかったぜ。だけど、ケツの穴にチンポをつっこむほ
うが、もっと気持ちいいっていうじゃない。こんどは、ケツ穴でやらせてくれよ」
リーダーの少年が、私の前に仁王立ちになって言いました。放出を遂げたばかりの
ペニスが、股間でまた硬くなっています。
「そっ…そんな…!そんなの、いやッ」
私は身体を返して四つん這いになると、そこから這って逃げ出そうとしました。下
半身のカが抜けていて、とても立ち上がれなかったのです。
2、3歩もしないうちに、3人の少年にその恰好のまま絡め取られていました。
リーダーの少年が、私の後ろに膝をついて、両手でお腎の谷間を割り拡げました。
「いやッ、お尻はかんにんして。もう許して!」
私は身体を震わせて訴えました。
でも、彼らは耳も貸しません。他の3人はさらに強く四肢を押さえこんで、息を詰
めてことの成り行きを見守っています。
リーダーは怒張したペニスの先端で、尻の谷間を繰り返しなぞってから、それをア
ナルにあてがいました。そこは発射された精液が伝い落ちて濡れています。そして、
ペニスを押し入れようと、グイと腰を突き出してきました。
「ダメーっ…」
私が腰を揺り動かして逃れようとしたために、ペニスはお尻の谷間を滑りました。
「ちッ…」
リーダーは小さく舌打ちをすると、片膝立ちになりました。そして、私の下腹に腕
を巻きつけてきました。その体勢で、またペニスをアナルにあてがってきます。
ガッチリ抱えこまれて、もう私はお腎をにじり動かすこともできませんでした。
メリッという音が聞こえたような気がしました。同時にアナルが張り裂けるような
痛みに襲われました。亀頭の一部がめリこんだのです。
「やぁーっ…」
アナルを見舞う激痛に、全身をかなぐり振っていました。
私の身体を押さえつけていた3人がもんどり打って、転がりました。自分でも信じ
られないほどのカで、振りほどいていたようです。アナルを襲っていたペニスも抜け
落ちていました。
私の激しい抵抗が、逆に彼らの獣じみた欲情の火に油を注いでしまったようです。
空を掻くようにして、逃げようとしていた私に、4人が殺到してきました。
こんどは手ばかりか、脚まで使って、絡め取られてしまったのです。だれかの脚で首
を挟まれ、剥き出しのお尻だけを高く突き出して突っ伏した哀れな恰好にされてしま
いました。
また、リーダーの少年が片膝立ちになって、アナルにペニスをあてがうと、腰を押
し出してきました。こんどは、容赦なくメリメリと埋めこんできます。
「ぐおっ、う、ぐぐぅ…」
くぐもった声が洩れ出ました。でも、もうガッチリ押さえこまれていて、身じろぎ
もできません。
まだなにものも受け入れたことのないアナルを、棍棒のようなペニスで抉られる、
その張り裂けるような痛みは、かつて経験したことのない激しいものでした。あとで
わかったのですが、アナルの粘膜は本当に裂けていました。
「おおッ、くぅ、くくッ…」
ところが、リーダーのほうも悲痛な声をあげていました。
「チ、チンポが、チンポの根元が食いちぎられそうだ。くっ、出し入れもできねえ。
い、いてッ。痛え…」
全身を硬直させて、抜きも挿しもならない状態に陥っているようでした。
肛門括約筋がペニスをギュッと絞めあげているのは、自分でもわかりました。それ
が、収縮するたびにズキンズキンと激しい激痛が走ります。
リーダーの少年は身体を小刻みに震わせはじめました。どんな方法にしても、射精
してペニスを萎えさせないことには、アナルから抜き出せなかったのです。
射精までに長い時間がかかりました。その間、身体を震わされつづけ、ズキンズキ
ンとした痛みに加えて、張り裂けたところにシクシクとした刺すような痛みも走りま
した。私はひたすらこらえるしかありませんでした。額に玉の汗が浮かびます。
「おお、おお……おおッ、いぐーっ…!」
リーダーの少年が、ようやくにして果てました。
私にも直腸の奧に熱いものが迸るのが感じられました。
少年は萎えしぼんだペニスを抜き去ると、ゼイゼイと激しく肩で息をしていました。
「チンポが、センセイのクソで汚れて、匂うぜ」
彼は、私のもっとも怖れていたことを口にしました。私は伏せさせられた顔をいや
いやと振って、恥ずかしさと屈辱を紛らわせるしかありませんでした。
「おい、早く代われよ」
だれかが、リーダーを促していました。彼の痛苦に満ちた交わりを見ていたのに、
他の3人は交わるのをあきらめていないようでした。それどころかペニスがどんなに
締めつけられるものか、新たな興奮に掻きたてられてしまったようなのです。
さっきの、ヴァギナを犯した順に、3人のペニスでアナルが貫かれました。
アナルを襲うズキンズキンとする痛みと、シクシクする痛みは、やわらぐどころか
さらに激しさを増していきます。
ところが、2本目、3本目とペニスに貫かれているうちに、激しい痛みの向こうに、
かすかに女を痺かせるものが湧き起こってきたようでした。でも、それも身を揉むよ
うな痛苦に、すぐにかき消されていました。
そして、最後にしもぶくれの少年が身体を反らせて、
「ううッ、出るぅ、出るよぉーっ…」
と直腸の奥深くにザーメンを放ち、凌辱から解放されました。
欲望を遂げ終えた少年たちは、一様に上気した顔をしていました。
女のヴァギナとアナルを同時に犯した初めての体験で、いつまでも興奮が鎮まらない
ようでした。やがて、だれとはなしに黙ったまま、その場を立ち去っていきました。
残された私は、なおしばらく起き上がれずにいました。アナルの入口がだらしなく
開ききったまま、裂けた傷口からの出血と、少年たちのザーメンが戻り流れてきて、
ジクジクと気味悪くぬかるんでいました。ズキズキと痺くような痛みも、いつまでも
治まりませんでした。
レイプ事件があってから、私はそのことを努めて忘れようとしました。
(あれは、偶発的な事故だったんだ)
そう自分に言いきかせるようにしたんです。
家に帰るときも、なるべく早く帰るようにもしていました。
ところが、事件から2週間ほどした夜のことでした。どうしても仕事か終わらずに
遅くなって校舎を出たところで、バラバラと黒い人影が飛び出してきて取り囲まれて
しまいました。
あの4人の少年たちでした。
「よう、センセイ。ずいぶんかかっちゃったな。また、このあいだのように、みんな
で愉しもうと思ってさ」
そう言って、行く手を立ちふさいだのは、眼光の鋭いリーダーの少年でした。
とっさに、私は踵を返して校舎に逃げこもうと思いました。ところが、彼は、
「オレたち、センセイの家もつきとめたよ。マワされて、ケツの穴まで掘られたなん
て、近所と生徒に言い触らされたくないだろう?」
と追い打ちをかけるように言うのです。
中学生とは思えない狡猾さです。もう命令に従うより仕方ありませんでした。
また、この前と同じ裏手に連れこまれていました。私は自分からスカートと下着を
取って、下半身を剥き出しにするほかありませんでした。少年たちもズボンとパンツ
を脱ぎ捨てて、怒張したペニスをあらわにしていました。
「AVで見たんだけどさあ。人間サンドイッチってのが、すごい面白そうだったから
やってみようぜ」
リーダーの少年は、そう言いましたが、私にはなんのことかわかりませんでした。
少年たちはすでに相談して、役割分担をきめてあったようです。ニキビ面の少年が
地面に仰向けに寝ると、しもぶくれとメガネの2人に両腕を取られ、仰向けになった
少年の身体を跨がされました。
天を衝いて怒張しているペニスを跨がされ、怒張したものをヴァギナにあてがわれ
ると、ゆっくりと腰を沈めさせられました。
膣壁を押し割るようにして、ペニスが昇ってきます。この前とはちがって、ヴァギ
ナは思っていたよりもスムーズに受け入れていきます。
腰をいっばいに沈めこむと、2人の少年に背中を押され身体を前に倒されました。
ニキビの少年と着衣のままの胸を合わせ、頼を寄せ合う恰好にされたのです。私の身
体はニキビの少年にガッチリと抱きかかえられ、さらに両側から2人の少年が背中を
押さえつけてきました。
リーダーの少年がしゃがみこんで、お尻を覆っていたブラウスの裾を捻り上げたと
き、私はなにをされようとしているのか、ようやく理解しました。
「いやッ…そんなの、無理ですッ、そんな恥ずかしいことできない!しないで、
かんにんして、いや−っ」
身体を揺するようにして叫んでいました。でも、私の抵抗を予期していたように、
3人はさらに力を込めて動きを封じてきます。
リーダーがペニスの先で、お尻の谷間をなぞってから、アナルにあてがいました。
そして、ヌブリと亀頭を押し入れてきました。
「ああん、や−っ!痛ッ、痛ぁいー!」
この前以上の衝撃に、アナルは灼けるような痛みに襲われました。しかし、私が泣
き叫ぼうとも、ペニスはかまわずに突き進んできます。ペニスを根元まで突き入れる
と、リーダーは身体を重ねてきました。
「グフッ、人間サンドイッチだ…」
押さえこんでいた1人が、下卑た笑いを洩らしながら言いました。
2本のペニスに貫かれたあさましい姿を晒すことになって、恥ずかしさで身体がわ
ななくようでした。
やがて、リーダーが腰をギシギシと動かしはじめました。私のアナルは多少の抜き
挿しができるくらいに拡がっていたようです。それでも、彼が腰を動かすたぴに、ア
ナルの入口が軋んで痛みました。
そして、直腸のほうは、ペニスの張り出したエラに壁が決られるようでした。それ
に、いちばん奥まで突き入れられると、薄い皮膜越しにヴァギナに埋めこまれている
ペニスとぶつかり合っていきます。
痛苦のなかで、それが奇妙な感触になって広がっていくのでした。
突然、子宮が、キュンッ…と収縮するのがわかりました。
「あ、やん」
思わず声を洩らしてしまいました。
レイプをされているというのに、感じてしまいそうでした。必死に気どられないよ
うにこらえます。でも、そうすればするほど、股間を震わす快感は大きくなってしま
うのです。
少年たちは自分の欲望を遂げるのに精いっぱいで、私の変化には気づいていないよ
うでした。そして、ペニスの限界はすぐにやってきました。2本のペニスはつづけざ
まに、前と後ろで弾けていました。
その後、しもぶくれとメガネの2人にもサンドイッチで挿し貫かれました。アナル
を襲ったメガネが腰を遣いはじめると、やはり軋む痛みの向こうに、奇妙な感触を感
じました。
いえ、先に受け入れたザーメンが潤滑剤のようにぬめり、ヌルヌルとスムーズに抜き
挿しが行われ、粘膜がくすぐられるような心地よさが生じていました。
股間が震え、私は下唇を噛んでこらえました。この2人もすぐに限界に達しました。
「うおっ出るーっ」
膣と肛門に、ほんの数秒差で熱いスペルマが注ぎ込まれました。
欲望を満たした4人は、便で汚れたペニスを私のワンピースで拭うと、また、なに
も言わずに闇のなかに消えていきました。
白いワンピースの裾に、ペニス4本分の茶色い汚れが残っています。
呆然となって、体から力が抜けるとともに、肛門がブピュッとはしたない音を立てて
ザーメンを吐きだしました。
白濁液が、茶色く色づいて、なんともいえない匂いを放っています。
1人取り残された私は、快感を覚えはじめてしまったアナルに戸惑いを感じていま
した。
彼らはまた関係を強要してくるにきまっています。こんど揉欄されたら、喜悦の声
を洩らしてしまいそうで怖くもありました。
なんだか、女の芯のほうがザワザワとしていつまでも立ち上がれませんでした…。
−了−
GJ!
1番乗り
最初に輪姦物ってことぐらい書けよ。気分悪い
つーか、肛門に突っ込んだのは2人なのに
ペニス4本分の茶色い汚れとか書いちゃってるじゃん
バカジャネーノ俺
帰れ
以前書いた愛欲罪滅し編と淫辱皆殺し編は
評価が良かったのですが
これは評価が悪いようですね
やっぱり男の方もひぐらしキャラにしないと
ダメなのかもしれませんね
次は知恵先生×圭一で
知恵先生のお手々でシャセイ
というのを書いてみようと思います
富田岡村とその友達達じゃねえのか
どっちにしろ題材が気持ち悪い
苦情言うにしてももう少し言葉選べ
ボクはマゾなんで
煽られるとビンビンになります
気にしないで結構
死ね
少しだけ言葉選ぼうぜ
あんたが書いた純愛モノとか読んでみたいぜ
圭レナとか圭魅とか
>>586 GJ。鬼畜もの好きなんで良かった。
ただ最初に輪姦やアナルプレイとか
注意書きつけてくれるとありがたい
>>586 作品としては批判されるようなものではないと思う。
多分一部の人が作者の作品以外の発言を認めたくないんじゃないか。
私は今まででこう言うのを書きました、を書く必要はないと思うし、聞かれているわけでないのに次回を予告する必要もない。
あくまでも上記したのは一意見だけど、別に少数の意見ではないと思うからこれから注意した方が良いと思うよ。
マゾってのが、嘘だッ!!ってのはわかる。 プライド守るための発言だろう。
余計なこと言わなきゃSSそのものは割りと良いと思うのになぁ……w
書き手は常に意見や激励が欲しいんだよな。
時間かけて書いた奴だから過去の作品も気になって仕方ない。
保管庫の作品のアクセスカウンターを逐一チェックしたりもすることもある。
いろんな人に読んでgjしてもらいたいという気持ちが作者の語りになって現れてしまうんだろう。
ssは書かないが書き手のその気持ちは分かる気はする。
>マゾってのが、嘘だッ!!ってのはわかる。 プライド守るための発言だろう。
そんなもん、フツーに考えりゃウソに決まってるでしょうが
そこまで判ってるなら、なんでスバラシイ!GJ!と書き込まずに
プライドを守るためだとか冷静にツッコミを入れてるんですか
あなたのイヂワルさを感じます
ところでSSってのがわからんのですが、作品のことでしょうか?
全然関係ないけど、今まで投稿作品を掲載してくれてたエロ小説誌から
8回くらいの連載をしてみないかと話がありました
本決まりになったら報告します
ほらね、見事にひっかかった。
>>598 別に報告しなくていいから。
このスレに関係のないことだし。
オナニーは一人でやるもんですよ。勘違いしないでね。
マジで消えて欲しい
もういいよ…
おいらの知恵先生は汚れっちまった悲しみにだよ
さぁ死を夢むか
夢む?
「死を儚む」もなんかおかしくね?
「世を儚んで死ぬ」っては聞いたことあるけど。
ふと思いついたのですが
ベッドに固定されてる悟史を介護してる詩音が
悟史がときどき夢精してるのに気付き、恥じらいつつも
手コキで射精させてあげるという話はどうでしょうか
障害者向けの、いわゆるセックスボランティアから発想したのですが
ID変えてこい。まともに話したいなら
607 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:21:14 ID:kPxkfMLr
>>605 誘い受けうざすぎ
お前もう書かなくていいから失せろや
ageで書かれたレスは反対の意味を持つと聞きました
さっそく執筆にかかります
あのさ…取りあえず空気読んで?釣りや荒らしじゃないならこれ以上異常な行動はやめてくれ
ほんとはわかってる。 でも、そう言わずにはいられない。
もったいない。 何も言わず小説だけ書いてなさい。
そうすればもっといいもん書けるようになるよ。
>>608 気持ち悪い
マジでこれ以上書き込むなよクズ
ここも堕ちたもんだ
ID:3+fTi+Lkみたいなカスが居つくようじゃ終わりだよ
釣りにマジレスすんなよ
おれはこのスレが大好きなんだ。最近スレの勢いが良くて
とてもうれしいんだ。
だからこれ以上このスレに来ないでくれ荒らさないでくれ頼む。
「みぃ。圭一のオットセイさんが苦しそうなのです。ボクが楽にしてあげますです☆」
あー、おかしい。何なんだこの状況は。
どうして梨花ちゃんが俺の股間をまさぐってるんだ?
夢か? 夢だと思うってことは夢じゃないのか?
混乱する俺をよそに梨花ちゃんはやや手慣れた様子でオットセイを取り出すと、
いきなりその小さな口で咥えた。
「ふふ。どう? 圭一、気持ちいい?」
梨花ちゃんがそう問いかけてくる。……その、正直気持ちいい。
こんな異常な状況の中でも俺のオットセイは素直に快楽を享受しているようだった。
梨花ちゃんはとても○学生とは思えないほどに巧みな愛撫で射精を迫る。
「さあ、圭一、出しちゃいなさい」
そう言って咥えなおすと、梨花ちゃんはスパートをかけてきた。
その刺激に、経験のない我が息子はたえられようもなく、
白濁した液体を勢いよく吐き出した。
梨花ちゃんはそれを全て飲み込もうとしたようだが、
少しだけ、口から垂れていた。それがまた淫猥な光景で、
いまさっき射精したばかりの息子はあっという間にその元気を取り戻した。
「あらあら、まだ足りないのね。どう? 私の下の口でしてみない?」
思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。ああ、そのとき俺は完全に理性を失っていたのだ。
なぜ梨花ちゃんがこんなことをしているのか、なぜ俺がこんなことをされているのか、
もうどうでもよくなっていた。俺は本能のままに梨花ちゃんを押し倒すと、
さっき以上に硬く大きくなった息子を梨花ちゃんの濡れ濡れの花弁へと...
(・3・)<省略したよー
619 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 19:20:47 ID:b3AuLUO3
またかw
この前の詩音のssといい、なぜ省略するんだぁぁぁぁぁ!
>>618久しぶりの梨花ちゃまSSktkr(*´Д`*)ハァハァ
圭一の胸にすっぽり収まる梨花ちゃま(*´Д`*)ハァハァ
上目遣いだけど不敵な笑みな梨花ちゃま(*´Д`*)ハァハァ
後背位だと両脚が浮いてしまう梨花ちゃま(*´Д`*)ハァハァ
つーかお前らが過剰反応するから3+fTi+Lkも騒ぎだしたんだよ
職人に投下だけしてろと言うが
俺ら読者はGJGJ言ってりゃいいんだよ
ヤツはただの荒らしだけどね
省略するなぁぁぁぁ!!!!
なんと言う低年齢の巣窟
羽入レイプしたい
諸手を挙げて喜んで受け入れてくれるよ羽入の神様は。
エロ神さま
やっぱり羽入は凄いテクニックとか持ってるんだろうな。
童貞だったら瞬殺できる位の技とか術とか・・・。
あと角とかな
羽入ってきっと古手の跡取りに見初められてからはレイープされる毎日だったんだろうな…
まず羽入(13歳)が村の男に強姦される。その事を村長ほか村の有力者が知って、
それは流石にまずいってことで、羽入を蔵に閉じ込める。
羽入はそこで仕方なく暮らしていくが、
毎日食事を持ってくる男(A)とまた関係を持ってしまい、それが村の若い男達に知られる。
この男(A)は、羽入の前では善人ぶっていたが、実は悪党。「羽入が簡単にやらせてくれる」という噂を流した張本人。
そして、日替わりで村の若い男が羽入のいる蔵を訪れるようになる。
羽入は最初こそ拒んでいたが、人間の罪深さに絶望して、その穢れを払うべく、
自ら身体を男達の好きなようにさせる(ここから輪姦生活が始まる)。
毎日せっくすしまくる羽入。
月日は流れ、羽入(17歳)……村に新しくやって来た男(B)が、羽入のことを知り、蔵へ行く。
そこで、(見た目はまだ幼い)羽入を見て可哀相に思った男(B)が、羽入を蔵から連れ出す。
そして、2人は村から逃げようとするが、
それに気付いた村の男達が男(B)と羽入を捕まえ、拷問する。
男(B)は死に、羽入は「自分のせいだ・・・」と自分を責める。
その後、村人の言うことに従うようになる羽入。
羽入はいつの間にか身篭っていたので、娘(=桜花)を生む。
一人で桜花を育てる羽入(19歳)。
その間も、ときどき、村人に犯される羽入。
しばらく経って……桜花が10歳を過ぎた頃。 羽入(29歳)。
村の男達は桜花にも手を出そうとする。
というか、羽入が気付いたときには、桜花は押し倒されていた。
目の前で男に弄ばれる娘。
羽入は助けようとするが、男達に阻まれる。
半年ほど経ったある日。
羽入は娘と意を決して村を出て行こうとする。奇しくもそれは祭の日。
祭の最中、大きな火事を起こし、村人が混乱している間に出て行こうとする。
しかし、桜花は直前になって、「お母様、私は逃げません」と拒む。
呆然となる羽入。
どうやら、村の男の中に桜花の好きな人がいるらしい。
桜花は「ごめんなさい」と言い、その場を去る。
そして残された羽入は村を出て行けず、火事の犯人として、捕まる。
羽入は暗い気持ちを残したまま、牢で死んでいく……。
その後、羽入は古手神社を代々見守るオヤシロさまとして、
梨花がその存在に気付くまで、ただ村で起こる全てを見守っていた。
生前、羽入が蔵に閉じ込められていた頃――
いつものように、村人が飯を持ってきた。
「はい、今日の餌だよ。羽入ちゃん。ん? なにその顔。不満なの?
羽入ちゃん、お米貰えるだけ有難いと思わないと」
「あぅ……」
「んー、でもまあ……考えてやらないこともないかな。へへ」
村人の笑みを見て、羽入は身体を強張らせた。
「おじさんといいことしてくれたら、人参持ってきてあげるけど……どうする?」
「あぅ……」
「決まりだね。とりあえずおっぱい触らせてくれよ」
「……」
「なに? 拒否すんの? 一度痛い目合ったほうがいいかな?」
「あぅ!?」
「そうそう、最初から素直に脱げばいいんだよ羽入ちゃん」
「……あぅ。これでいいのですか」
「うほっ。相変わらず大きいね羽入ちゃん。舐めていいかい?」
「あぅ……」
「なに感じてんだよ全く。エロいなー羽入ちゃんは。ぺろぺろぺろ」
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ いわゆる黒歴史なのです…あぅ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;|
{;;;;| { _ ∠ノ |;;;/
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ.
ノ、_l/ノ ! />、│/ |
/ ,イ i// _イ / |
, -―‐-、
/` , .`ヽ、
/ ./ ,/ ヽ, 、 、ヽ
| イ ハ/ヽ/Vヽ、l | |
i/i l − ― l ノノ |
v{ _, .}ルノ おい羽入、俺にも揉ませろYO
.ゝ、 _ ,イ
., -'ヘ_,ヘ/`--、
/ i Y / l
〈ヘ| .| 〈ヘ 」
/ | .| | |
羽入脳筋なのにね
羽入×レナ 羽入×魅音 羽入×沙都子
色々指導するもよし
単純に食ってしまうのもよし
ちょっと前にこのスレには書き込まずに
保管庫にかなりハイペースで良作を投下してくれた職人さん
はもういないのかな?発表会とかレナシオとか好きで
今でも保管庫をチェックしてしまう
\クソスレ ワッショイ!!/
∬∬ ∬∬
人 人
(_) (_)
(__) (__)
( __ ) ( __ )
( ´∀`∩( ´∀`)
(つ ノ(つ つ
ヽ ( ノ ) ) )
(_)し" (_)_)
糞スレは・・
∧_∧ ∧_∧
_(´∀`) (´∀`)
三(⌒)_ ノ⊃(
>>1 )
 ̄/ /) ) | | |
〈_)\) (__(_)
立てんなって
∧_∧ ∧_∧
( ´∀) (´∀`)
≡≡三 三ニ⌒)
>>1 )
/ /) ) ̄| | |
`〈__)_) (__(_)
言ったろうが
∧_∧ _∧_∧
( ´)ノ );)∀`)
/  ̄_ノ"
>>1 )
C /~ / / /
/ / 〉 (_(_/
\_)\)
ヴォケがーー! ヽl//
∧_∧(⌒) ―★――
( ) /‖ /|ヽ
(/ ノ 川 | ヽ
(O ノ 彡 |
/ / 〉
\_)_)
プギャー ____
(⊂ニニ⊃)
__/ ̄ ̄ ̄\_
`/ Y ノノハヽ 丶丶
/ //|イ斗/ レトハ Ni|
レイ/レイ |⌒ 、⌒ レ|ハ|
V‖レハ、丶フ 人ハ|‖
‖‖(~ヽニ/)-<_ ‖‖
‖‖ \(mつ||i ‖
‖ |  ̄ )| ‖
‖ |ー_ーイ |
/ (三ニ二ノ
人生オワタ\(^o^)/
オ、オ、 オワターオワオワオワター♪
\ オオオワターオワオオワオワタ/
♪\(^o^) ♪
キュッキュ __) >_
/◎。◎。/|
\(^o^)ノ「 ̄ ̄ ̄ ̄| |
) ) | |/
(( > ̄> )) \(^o^)ノ
ノ ノ
\(^o^)ノ ((< ̄< ))
) )
((( < ̄<)))
梨花嬢に蝋を垂らされる圭一君をきぼんぬ
お胸の先っぽがいいのですか?
それともこのみっともなくヨダレを垂らしてる、お行儀の悪いオットセイさんがいいのですか?
さっさと答えなさいよこのブタ野郎。
Sな梨花ちゃま乙。
ε ⌒ヘ⌒ヽフ
( ( ・ω・) ブヒ
しー し─J
糞スレは・・
∧_∧ ∧_∧
_(´∀`) (´∀`)
三(⌒)_ ノ⊃(
>>1 )
 ̄/ /) ) | | |
〈_)\) (__(_)
立てんなって
∧_∧ ∧_∧
( ´∀) (´∀`)
≡≡三 三ニ⌒)
>>1 )
/ /) ) ̄| | |
`〈__)_) (__(_)
言ったろうが
∧_∧ _∧_∧
( ´)ノ );)∀`)
/  ̄_ノ"
>>1 )
C /~ / / /
/ / 〉 (_(_/
\_)\)
ヴォケがーー! ヽl//
∧_∧(⌒) ―★――
( ) /‖ /|ヽ
(/ ノ 川 | ヽ
(O ノ 彡 |
/ / 〉
\_)_)
茨城でレナが男子3人に輪姦されるお話を執筆中
そういうことは投下してから言え、な?
執筆報告はかまってちゃんの痛い中二病にしか見えん
昨日のアホやろ
いえ、ここに書き込むことにより
自分を追いこんでいるのです
俺も執筆報告は好きじゃねえが、お前ら言い方考えような。
>>650 お前罪と祟投稿したスレでも空気読めてなかったよな
お前の作品なんか誰も読まねーよ
雰囲気キモいしうざいしスレの流れおかしくなるし消えてくれ
祟なんて投稿してませんが
ID:wtpYE0aL
>>654 皆だったか
どうでもいいから消えろ。どことなくジャジー臭がするし
>>654 こいつってだいぶ前に『とまとむいた』とかいうコテハンで場をかき乱していた馬鹿だろ
帰ってきやがったのかよ
鉄平の帰宅並みに望まれてなかったのに
鉄平が帰宅したときの梨花の絶望の気持ちがよくわかるわ今
そーゆー人は尻ません
別人でしょう
チンコマンコ(特に意味無し)
>>660 もう二度と来ないでね。お前なんかの駄作もいらないから
(・3・)だが断る
ID:wtpYE0aL NG登録・スルー推奨
投下しても誰も読まないssを書かせとけばいいよ
こいつ馬鹿だからスルーするしかないって
664 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:31:15 ID:x4BPbWMQ
たった30時間足らずでここまでダメな小説家になっちゃうかい。
2ちゃんって怖いなぁ……。
いやいや、もともとそういう奴なんだろう
馬鹿は放っておいて、そろそろ羽入がアナル処女かどうか真剣に議論すべき
開発済みだと思うが
答えは君の心の中に
669 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 20:02:51 ID:x4BPbWMQ
こんばんわ。ssを投下します。
カップリングはレナ×沙都子です。
ダーク系、百合なので注意してください。
k
「あっはは、今度は梨花が鬼の番でしてよ! 」
「みー。本当に角の生えた鬼さんに捕まってしまったのです」
「あうあう……ボクは鬼なんかでは無いのです!! 」
かわいい……どうしてなのだろうか。あのような小さな女の子は
純真で無垢なんだろうか。汚れなんて何も無い天使のような存在。いや、天使よりも
至上の何か。神様が与えてくれた奇跡とでも言えばいいのだろうか。
無邪気に走り回る小さな女の子たちを見るとぽうと体の下半身の芯が熱くなって……
『元気だねえ沙都子たちは』
また空気が読めない胸のでかい女が私の心に土足で入り込んできた。いつもいつも
いつも邪魔ばかりする、汚い大人への発育の始まっている女。私もその過程にいることは
もちろん自覚している。心も体も汚れを浴びる大人への階段。避けることのできない
悲しい道。そんな中に自分もいるのが侘しい。
せめてあの子達はそんな汚れを浴びて欲しくは無い。見たくない。汚されたくは無い。
……違う。心の表はあの子達を心配している。底は違う。汚れを知らないあの子達の純真
を骨まで食べたい。知ってしまう前に食い尽くしてあげたい。
沙都子ちゃんのあのタイツに包まれた足と気丈を振るいながらも本当は弱々しい
心のうちを締め上げたい。
羽入ちゃんの二本のそそり立った角を舐りまわしたい。
梨花ちゃんのあの黒髪の中の顔をうずめて毛髪を吸い取ってあげたい。
気にも掛けずに話し込んでくる魅ぃちゃんの戯言を流しながら私は再びあの無垢な
三人を視姦し始めた。
私がこんな性癖を持ったのはなぜだろうか。気が付いたら小さな、しかも自分と同じ
女の子に興味を持ち始めていた。子供のときに見た大人、母親と父親の汚い大人の内を
知ってしまったからだろうか。それとも、雛見沢には魅力的な同い年の
男子がほとんどいないことが起因したのか。わからない。もしかしたら誰も、
獣すら持っていない狂った異常な性癖を授かって私は生まれ出でたのかもしれない。
「んはぁ……すごい……かぁいいよう……んくぅ」
家のベッドに潜るといつも始まる私の慰み。俗に言うおかずはあの小さな三人の写真。
毎日、ローテーションを組んであの子達を犯し、犯されるのだ。羽入ちゃんの角が私の
秘裂に食い込んでくる。私の垂れ流した淫液で濡れた角が怪しく光る。
「羽入ちゃん駄目……んああ! 大きいのが……いっぱいだから……ね」
自分の指を引き抜いていく。自分の出したよだれにまみれた指先を舐め回す。
さらなる刺激を求めて、私はおかずを変えた。それは一昔前の写真だ。昔と
言っても片手で数えられるぐらい年数。写っていたのはショートカットの似合う
笑顔の眩しいかぁいい子……
「もっとレナを見て、ん! もっと頂戴……ねっ……」
よつんばいになった私は写真の少女を凝視し両手の指で秘裂をかき回す。
「あっ……」
真っ赤に腫らした突起に触れた瞬間に私は絶頂を迎えた。
「ハア……はあぁ……良かったよ……礼奈ちゃん……」
私が最後におかずにしたのは紛れも無い、幼い頃の私の写真だった。汚れをまだ
知らない綺麗なころの私自身を私は犯したのだ。
今日の部活は鬼ごっこだ。鬼は圭一君。いっせいに皆散っていく。
───わざと捕まってやろう……まずは
圭一君に気付かれないように速度を落として私は捕まった。
「はぅぅ、レナが鬼になっちゃった……」
「レナさーん! こちらでしてよ! 」
少しだけ掠れて艶めかしい声が私を呼ぶ。沙都子ちゃんだ。
───ふふ。すぐに捕まえて、お持ち帰ってあげるね。
狙いを定めて一気に距離を詰めた。やはり小さな女の子の足じゃあ到底私には及ばない。
弱々しさの見える沙都子ちゃんのその非力さに私は劣情を感じた。
「捕まえたよ。沙都子ちゃん! 」
激しい息切れを起こす沙都子ちゃんを抱き留めるように捕獲した。
「はあ、はあ……レナさんには適いませんわね……」
生温かい息と肌からにじみ出る沙都子ちゃんの汗を目一杯堪能する。その汗と息を舌の
上に乗せたいという衝動が巻き起こるがここは自重しておく。その代わりに黄金の
輝きを引き放つ髪の毛に自分の頬を擦り付けてあげる。
「はっ、はうぅぅ。気持ちいいよう……」
「もう、レナさん。くすぐったいですわ」
でも今日の沙都子ちゃん……何か変だった。いつもの調子を出せてない……
そんな感覚。いつもでも見ているから私には分かる。特に運動した後には必ずと
言っていいほどに顔を紅潮させて……
「あの、レナさん……」
体育の授業のあったその日の放課後に小声で沙都子ちゃんに相談を持ちかけられた。
帰宅しようとした矢先の思いがけない出来事に気持ちが上昇していくのが分かる。
「どうしたの……沙都子ちゃん? 」
ゆっくりと諭すように天使に話しかける。しかしながら俯いたままで顔を朱に
染めているだけだった。とてもいい顔。
「大丈夫だよ、沙都子ちゃん。誰にも話したりはしないから」
「…………」
上目遣いでこちらを見てくる沙都子ちゃんに気が遠くなるのを覚えてしまう。これだ。
沙都子ちゃんの時折見せるこの弱々しさ。気丈さとのギャップに私は魅入られて
深みに落ちていってしまう。いつものこと。
意を決したように沙都子ちゃんは口を開いた。
「私、最近胸の辺りが……こう、なんていうか熱くなってしまう……と言いますの?
特に運動した後は衣擦れみたいになって、じんじんと……」
「疼いてしまうんですの」
疼くという卑猥な言葉が出てくるなんて……沙都子ちゃん……
「そ、そうなんだ。沙都子ちゃんもそういう時期になっちゃったんだね……」
冷静を努めて説明を行う。
「経験がお有りなんですの? 」
「大人になるときはどうしても敏感になる時期か来てしまうものなの。レナや魅ぃちゃん
はもう済んだかな……」
沙都子ちゃんが苦しんでいるのは一種の成長痛だろう。疼いてしまうという表現も
決して彼女は卑猥を以って話したのではない。でもこれは無二の好機だ。
私の頭の中であらゆる算段が繰り返される。冴えた頭が照らし出したのは……
───本当に持ち帰ってしまおう
「……ねえ、沙都子ちゃん。レナの家に来ない? その痛みについて色々と対処の
仕方を教えてあげるから……」
「本当……ですの? 」
「大事な仲間のためだからね……おいでよ」
圭一君が普段連呼している仲間という言葉を餌にして返事を待つ。
「ありがとうございますわ、レナさん。話をしてよかった……」
「ふふふ、じゃあ行こう。すぐに楽になるから……ね」
疼痛に悩む純真な沙都子ちゃんが釣れた。欲望が現実になるのはもう、時間の問題だけ。
これで九分九里、未発達の青い女の子をこねくり回すことができるはず。
だってもう釣れてしまったんだから。陸に揚がってしまうのだから。
私の頭の中には二重、三重に性欲プランが構築されている。トラップの達人でさえ
回避はできない。欲情にまみれた笑顔を貼り付けて私は沙都子ちゃんの手を取った。
自宅に招きいれた私は自室に招き、性の講義を始めた。沙都子ちゃんは疼痛を
防ぐために。私は沙都子ちゃんを料理するために。
「良い、沙都子ちゃん? 今あなたを悩ませている疼痛……胸の疼きはね、成長痛って
呼ばれているものなの」
「成長痛……」
まっすぐに私を見据えている沙都子ちゃんの視線をジンジンと感じながら、私は
言葉を続けた。
「そう。人が大人の階段を登り始める時期に必ず訪れてくるものなの」
「大人の……では私は大人になり始めているんですの? 」
沙都子ちゃんの表情が少しだけきらめきを放ったような気がした。
「……沙都子ちゃんは大人になりたい……? 」
答えを聞きたくない質問を私は投げかけた。
「……ええ。早く大人になりたいですわ」
心の底がゾッと急激に冷え込んでしまうのを覚えた。
「早く大人になって、にーにーやレナさんのような立派な強い人間になって生きて
いきたいんですの……」
「でも、大人になることは辛いことだと思うよ。いろんな汚いものを体と心に
刻み込まれる……それはとても……」
「いいんですの」
私の言葉は中途で遮られた。
「そのようなものを全て受け入れて、立派な人になれるのだと私は思っていますわ」
「沙都子ちゃん……」
くぱぁ〜☆
そんな……嘘だ嘘だ。あんな汚らわしい存在に夢を見ているなんて……腐りきった
大人に早くなりたいなんて……じゃあその無垢な笑顔は何? 澄み切った瞳とあなたの
弱々しい心は何だったの? 買うことのできないその純真さをあなたは捨てようと
しているの? 私が毎日どんなに沙都子ちゃんを想ってきたか……
駄目だ、沙都子ちゃん。腐り切って、賞味期限が過ぎる前に何とかして……
食べなきゃあなたを。
いいよ、沙都子ちゃん。あなたがその気なら。あなたの思いを尊重してあげる。
でもそれは体裁だけ、外側だけ。食べるための口実のために利用する。
「話が逸れましたわね。本題をお願いしますわ」
「まず、沙都子ちゃん。運動をした後に特に痛くなっちゃうこと多くない? 」
「ええ、おっしゃるとおり……今日の体育の後なんかすごくて……」
今も疼きがあるのだろうか。胸の辺りを押さえながら沙都子ちゃんはつぶやいた。
「衣服との擦れ合いによってそれは起こってしまうことが多いの。それを防ぐにはね
胸の突起……つまり、うん、沙都子ちゃんの乳首を保護してあげれば軽減するの」
乳首という言葉にぴくりと体を震わせたのは気のせいじゃあない。
「じゃ、じゃあどうやって保護すれば……」
「適当なシールみたいなのを貼ってあげるの……」
「シールを貼ればいいんですの……」
ふふふ、本当なら適当なブラを当ててあげれば擦れあいは防げる。でも、
この子は無知。だから少しばかり恥ずかしいことを吹き込んであげる。小さな子供に
いたずらを掛けるロリコン魔の気持ちが少しだけ理解できた。
「シールって言われましても具体的にどのような……」
小首をかしげた沙都子ちゃんにさらなる嘘を吹き込んであげた。
「一般には絆創膏がいいんだよ、沙都子ちゃん……」
「そう、絆創膏を貼るんですの……」
「貼り方も教えてあげなくちゃね……沙都子ちゃん、お洋服脱いでくれるかな」
沙都子ちゃんの目がくっと見開いた。わずかな赤みを帯びている瞳が揺れ動く。
「ぬ、脱ぐんですの? 」
少し軽率だったかな。でも……
「沙都子ちゃん、よく聞いて。これはあなたのために、あなたが大人になるために
やっていることなの。恥ずかしいことかもしれないけれど、沙都子ちゃんの成長の
ためにレナはね、言うの。あなたが立派な大人の人になって欲しいから。ね、だから……」
自分に妹がいたらこうやって諭していくのだろうか。考えを張り巡らせて、私は
言葉を選んでいった。そうしていけば目の前にいる幼女は……
「ごめんなさい、レナさん……レナさんがこんなに親身になってくれるなんて……
ありがとう」
ほら、大人という言葉を出せば沙都子ちゃんは簡単に折れてくれる……
一見はわがままそうな感じだが押しにはとことん弱い女の子……
「レナさんが……私のねーねーみたいに……」
そして筋金入りの甘えん坊さん……
「ふふ、じゃあねーねーの言うこと聞いてくれる? 」
「はい、分かりましたわ……」
そうして沙都子ちゃんは自分の上着を脱ぎ始めた。
「これでよろしいんですの? ……やっぱり……恥ずかしいですわね」
上半身をさらけ出した沙都子ちゃんが目の前にいる。紅潮した顔を携えて、胸の
辺りを両腕で隠している。その困惑した顔とみずみずしい素肌が私の唾液の
分泌を促す。溢れる生唾を飲みながらじっくりと舐めるように見た。
「じゃあ、腕をどかしてみようか、沙都子ちゃん……」
「……わかりましたわ」
ゆっくりと両腕を下に降ろしていく。
「んっ……」
突起が空気にさらされて、くぐもった厭らしい声を沙都子ちゃんは吐いた。
毎晩オナニーで夢想していた幼女の乳首が今、目の前にある。夢みたいな光景に
私の胸の突起も勃起してきた。
「はうぅ、沙都子ちゃん、少し赤くなっちゃてるね……」
沙都子ちゃんは二つの突起は真っ赤に腫らしていた。歳にしては大きめの膨らみに
付いた沙都ちゃんを疼かせる神経の集まり。
「はい、これが……たまらなく……疼いて仕方がないんですの……」
少し涙を浮かべている沙都子ちゃんにくらくらになりながらも、私は冷静を呼び戻す。
「うん、じゃあ、絆創膏の貼り方を教えるね。とりあえず、今はレナの指が絆創膏だと
思ってね」
沙都子ちゃんの後ろに回りこみ、抱き込むようにして両手を沙都子ちゃんの体の
前面に回した。
「……ひぅ! 」
両の人差し指の腹でそっと突起を抑えてあげる。待ちに待った幼女の突起に触れた。
───幼女の……甘えんぼ幼女の乳首が私の指に……
コリコリしてあげたいけれどここはまだ我慢。
「こうやってね、突起を包み込むようにしてあげるの……こうして動かしても、あまり
痛みを感じてしまうことはないはずだよ……」
指の腹を押し付けたまま左右に揺すってやると……
「んん、レナさん……そ、そんなに、動かしちゃあ……」
こうやって艶めかしく鳴いてくれる。そんな鳴き声されると……もう……
「あ、あっあっ! レナさん……指が……」
「ほら……こんなに動かしても大丈夫……鬼ごっこしても缶蹴りしても大丈夫だね……」
ごめんね、沙都子ちゃん、でも大人になるためには必要なんだよ?
私の愛撫に耐えられなくなったのか、私にのしかかるようにして体重を預けてきた。
心地よい重みが私を支配する。
「レナさん……何か、痒くて……んぁぅ、あ、熱いのが……」
ふふ、きちゃってる、きちゃってる……
「これで絆創膏の貼り方分かったよね……」
目をつむって大きく息を吸っている沙都子ちゃんを見下ろす。ゆっくりと頷いた
沙都子ちゃんに対して私は再び言葉を紡いだ。
「じゃあ次は、今まで溜まってた凝りと張りを解消させるマッサージ教えるね」
「はい……それを行えば、さっきの……痒いのと熱いのが……取れるんですの……? 」
私の膝の上に乗っている沙都子ちゃんは大きな瞳を潤ませながら問いかけてきた。
「お願いしますの、レナさん。私……もう何か、おかしく……なって」
さっきのがよほど効いたのだろう。私の手を握り締めて必死に哀願してきている。
「でも、ここじゃ駄目。沙都子ちゃん、ここじゃ風邪引いちゃうから。ね?
お風呂場に行こう? 」
「お風呂……はい、行きますわ……お風呂……」
「まず背中と髪を洗ってあげるね沙都子ちゃん」
こくりとうなずく沙都子ちゃんの背後に回ると、泡を立てたスポンジを体に当てて
あげた。でも……
「……んん、やぁ、レナさん、スポンジが……」
スポンジの刺激に敏感な肌が耐えられないのだろうか。あてがうごとに吐息を
漏らしていく。このままごしごしと直接乳首を擦ってあげたい衝動に駆られるのだが
ここも抑える。内心はバクバクなのだけど。
そこで私はスポンジから泡だけを取り、素手で体の隅々まで洗ってあげることにする。
洗い終えた私は、沙都子ちゃんのふんわりとした髪の毛を洗いにかける。
「痛くない? 沙都子ちゃん? 」
「はい……とても優しくて気持ちいいですわ……」
まだ青々しいにおいを放つ沙都子ちゃんの髪を指先に憶えつけるように触姦する。
「んん、気持ち……いい……なんだか本当のねーねーに洗われているみたい……」
……そう。私は今この子、姉になってあげているのだ。いきなり獣になって
この子を襲ったらねーねー失格になっちゃうから……まだまだ泳がせないと。
「それじゃあ、次はマッサージですわねレナさん」
体を清めた私たちはついにマッサージの準備に取り掛かる。沙都子ちゃんはこの
胸の疼きを止め様として躍起になってる。もうすぐだよ沙都子ちゃん。いっぱい
ほぐしてあげるからね。
「そのマッサージは……あの……痛いのですの? 」
「ううん。全然そんなことない。むしろ、疲れや凝りが取れて気持ちいいの」
だって……性感……マッサージだもの……
純情さをひしひしと見せ付けてくる沙都子ちゃんに少しの罪悪感を感じる。駄目な
ねーねーでごめんね。
お風呂場の床にバスタオルを敷き詰めて直に座っても痛くないようにする。
沙都子ちゃんに座るように指示し私はローションを手に取った。
「これ? これは肌の滑りをよくするためのものだよ。これを塗っておけば痛みを
抑えてマッサージできるの」
「この……ローション? をレナさんはどうして今も持っていますの? レナさんも
時折マッサージをしていますの? 」
微妙なところを突いてきた沙都子ちゃんに対して注意して答えた。
「う、うん。レナも時折やるの。……気持ちいいし美貌にも良いんだよ? だよ? 」
まぁ、マッサージといってももっぱら下半身のマッサージだが……もちろんこの
ローションも自分のオナニーのために使ってたものを転用したものだ。これを使って
何度も沙都子ちゃんを夢想したことか……
「それでは、お願い致しますわ」
妄想中にいきなり振られた私は急な鼓動の高鳴りを抑えながら、その幼幼しい肌に、
まずは肩口から液を流し込んでいく。重力に従って下半身に垂れていくその感触を
沙都子ちゃんはどう感じているのか……
「な……にか……ぬるんぬるんしたのが、いっぱい……来ていますわ」
両の肩口からたくさんのローションを垂らしてやる。かぁいい、かぁいい幼女の
ために奮発して使用する。
「じゃあいくよ……」
私の指が沙都子ちゃんの肩口に触れるとびくりと体を震わせた。最初は方から首に
かけて本当のマッサージのように解きほぐしてやる。
「あっ……いい」
柔らかな肌に触れることがついにできた。内心の緊張が私の指を震わせる。
「すごい、良いですわレナさん……でも」
「あの……お胸のほうにも……していただかないと……駄目なのでは……」
───ふふ、お部屋でやった前戯が効いちゃったのかな……
胸のほうへと両手を滑り込ませて沙都子ちゃんの膨らみに引っかかるようにしていた
ローションの塊を円心状に押し広げてやった。
「くぅうん!! ぬるぬるが……何か……私、獣に体を舐められてるみたいですわ」
鋭いんだね沙都子ちゃん。獣はあなたのすぐ近くにいるよ。近くにいて息荒げて
ごちそうの下ごしらえをしてるんだよ。
液によって艶めかしく光っている沙都子ちゃんは本当に全身を舐め尽されたみたいに
なっていた。
そのまま自分の両の手で膨らみを押しあげて本格的に揉みしだいていく。
「んん……はぁ……レナさん……」
吐息がさらに大きくなっていくのを実感した私は核心の迫る。
「突起のところもやっちゃわないとね……」
満足ができなくなった私、沙都子ちゃんもかな……ついに乳首に刺激を与える。
「はぁぁぁ! そこですの! そこがたまらなく……あ」
人差し指と中指でこりこりと朱に腫らした突起をこねてやる。
「あ、あっあ! じんじんして……おかしくなって……」
目を瞑って見知らぬ快感に酔い痴れている沙都子ちゃん。その頬は桃色に紅潮していた。
ときおりびくんと体を震わせていくのがとめどない情欲を誘う。
「こうやって解していくの。どんどんどんどん楽になっていくからね……」
手に力を込めて摘み取るようにして刺激を与える。ぬるりとしたローションにまみれて
いるから痛みではなく快感に転じているはずだ。
「やぁ……なんか……ん、熱いのが……お胸だけだったのに、足の間にもきゅっと
何かが来てて……」
いけない子……ただのマッサージなのにイきそうになってるなんて……
「もうすぐだよ……もう少ししたら楽になるから」
かなり脱力を見せている沙都子ちゃんを抱き留めてやる、そして意を決してもらう。
「!? レ、レナさん! そこは……」
脚の間にあるもう一つの突起に指を差し入れた。ここを弄べばすぐにころっと
達してしまうだろう。
「ここを刺激をしてやれば、もっともっとすぐに楽になるからね……」
「……恐い……恐いですわレナさん。私……何か……恐いのが来てしまいそうで……」
思ったとおりの反応。ここまで予測どおりだと何か微笑みが漏れてしまう。
「じゃあ、やめる? 恐いなら……ねーねーの言うこと聞けないなら……
やめてもいいんだよ」
ねーねーの言う事を聞けない悪い妹には鞭が必要だ。ぱっと指の動きを止めた。
「どうするの……一生、疼いたまま暮らしていく? 」
くっと目を見開いた沙都子ちゃんは首を懸命に振りながら哀願してきた。
「い、嫌ですわ、ねーねー、私疼いて疼いて仕方がありませんの……」
「……だから? 」
「お願い……続けてくださいませ! 私を早く早く……楽に」
哀願幼女に心と下半身を打たれた私は思わず性欲に素直な妹を抱きしめてやる。
「ごめんね沙都子ちゃん……レナ少し言い過ぎちゃったね……でも大事な妹を思って
言ってしまったの……許してね……」
「はい、ねーねー。私もごめんなさいですわ。ねーねーの気持ちを蔑ろにして
しまって……だから、ねーねーの思うように……続けてぇ……」
スイッチが入っちゃった沙都子ちゃん。イかせてあげるからね……たっぷり。
再び私は上半身の突起と下半身の突起に手を添わした。もう両方とも真っ赤に
充血していた。
「ほら、こっちのほうも撫でてあげるといいんだよ? 」
「あぅ……ああ! やぁ、壊れて……しまいそう! 」
結構強めにクリトリスを刺激してあげるのだが、なかなか粘っている。触った瞬間
イってしまうと思ったのだが……
「はうぅ……レナ少し疲れちゃった……」
少し指を休ませようと動きを留めた瞬間だった。ぐっと私の手が掴まれた。
「いや! やめないで下さいませ! ねーねー、もっとコリコリしてぇ!! 」
もはや私の指の動きではなくて、沙都子ちゃんの力だけで愛撫が持続された。
「あ、ああっ! ねーねー! レナねーねーぇ!!!! 」
一段と体を振るわせた私の淫乱妹は自分の意思と力で絶頂に達した。
私の指に絡みついた愛液を、渇望していたそれを一滴も残さずに私は口に入れた。
「ふふ……いけない子……」
「年上の方とお風呂に入るのはにーにー以来ですわね……」
情事を終えた私たちは一緒に湯船に浸かっていた。ちょうど私が沙都子ちゃんを
後ろから抱くような形をして湯を浴びている。
「悟史くんとはよくこうやって一緒に入ってたんだ……」
「ええ、懐かしいですわ……でも」
沙都子ちゃんが振り返り私のことを見つめた。
「今は……優しくて綺麗なねーねーがいますから……寂しくなんかありませんわ」
「沙都子ちゃん……」
私は目の前にいる妹をぎゅっと抱きしめてあげた。
お風呂からあがった私は沙都子ちゃんの体を丁寧にふき取り、例の絆創膏を手に取った。
二つの絆創膏を二つの突起に貼り付けていく。
「これで、疼痛を防げるはずだよ……沙都子ちゃん」
「ありがとうございます。これで鬼ごっこもへっちゃらですわね」
何も知らない沙都子ちゃん。これで私だけの絆創膏幼女の完成だ。これからは毎日
下着の下に絆創膏を貼って登校し、授業を受け、ご飯を食べ、部活に勤しみ、罰ゲームを
受けちゃうのだ。その姿を想像したら、沸々と性欲が溢れてきた。
「ねーねー、今日は本当に感謝していますわ」
家の玄関で帰り支度をしている沙都子ちゃんを見送る。家に来たときとは違い
嬉々とした表情の笑顔を見せてくれる。
「沙都子ちゃん、私の家に泊まっていっても良かったのに……」
「お気持ちはうれしいですわ……でも梨花と羽入さんを待たせてしまって
いますから……」
玄関を開けると夕暮れのオレンジが差し込んでくる。
「……ねーねー……あの」
表情が弱々しくなった。愛撫しているときに見たあの哀願するような瞳。
「また……体が疼き始めたら……あのマッサージ……もう一度お願いしても……」
もちろん私はそれを快諾する。かぁいいかぁいい、妹のためだから……
「もちろん……またおいで……」
沙都子ちゃんがいなくなった後、私は一人ベッドに潜り込む。刻み付けた
沙都子ちゃんの味や感触を自分のものにするためだ。沙都子ちゃんは私のことを
ねーねーと呼んでいたが……
ふふふふふ、それはあの子の賞味期限が過ぎる前までの話。ただの形骸。これから
あの子は私の愛撫を求めてくるだろう、優しい優しいねーねーの気持ちいいマッサージを。
その日が来るまであの子を骨の髄まで味わってやろう。少しでも拒絶を見せたらまた
鞭を振るえばいい。あの子はとても従順そうな幼女だから。
三人の幼女のうち一人は陥落した。残りは古手羽入ちゃんと古手梨花ちゃん。
次はどちらを噛んでやろうか。気の弱そうな羽入ちゃんのあの角を味わってみたい。
少し斜に構えたところのある梨花ちゃんのぺたぺたの胸をさらけ出してあげたい。
……決めた。羽入ちゃんにモーションをかけよう。梨花ちゃんの胸も魅力的だが、
あの角の方が引かれる。というかあれはいったい何なのだろうか。硬さは? においは?
味は? そして、あの子は意外と……エロい。圭一君が話していた猥談に目を輝かせて
参加していたのを知っている。陥れるのには絶好の獲物だ。あの角で貫いてもらうのも
良いし、角を舐めながら羽入ちゃんの秘所を責め立てるのもまた一興。エロ幼女の
本性を暴いてやろう……
次なる獲物の夢を見ながら、私は沙都子ちゃんのにおいの付いた指先を自分の
秘所に突き入れた。
continue
この流れで投下してくれるなんてありがたいな
エロい作品をどうもありがとう。美味しくいただきました。
そして続きに期待。
以上です。
ID:wtpYE0aL氏、同じ書き手としてルールは守ろう。
みんな迷惑してるから。
そんな罵声の中で投下しても誰からも読んではもらえんて。
せっかく投下するならみんなから賞賛をもらったほうがうれしいはず。
だから静かにしてよう。
(・3・)だが断る
そんなDQNに相手してる暇があったら、続きを…続きを!はひぃいレナさまぁ
なあいつもこういうの見るたび思うんだけどお前らって童貞じゃないの?
, --――--- 、
/;/;◇_|_;;;;;;;;;ヽ
}。。。。。。\;;;;;;;;}
∠二二二二ヽ____l
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;|
{;;;;| { _, ∠ノ |;;;/ セイセイセイ! あぅあぅあぅ!
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ あぅあぅ〜あぅあぅ〜!
ノイ/< ! ,/,ゝヽ / | フォー!!
/ ,/l:l/|\l;;:l l/ |
お久しぶりです。これから投下します。
圭魅の鬼畜で、続き物です。まだエロは入ってません。
学校でのいじめシーンとか入ってるので、そういうのが苦手な方は注意してください。
691 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:52:32 ID:XMD5NNWD
一体どこでどう間違ってしまったのか。
たとえばあの世界では梨花が奴隷にされたように。
その世界ではレナが奴隷にされたように。
沙都子が奴隷にされたように。詩音が奴隷にされたように。
みんなが奴隷にされたように。
そんなふうにして魅音が奴隷にされた。
これは無数に存在する世界のうちのひとつ。
たとえるならば、見慣れた悪夢のようなカケラ。
692 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:52:55 ID:XMD5NNWD
最初に異変を感じたのは、体育でクラス全員でゾンビ鬼をやったあとのことだった。
一時間走り回ったせいで相当息が上がっていた。正直着替えるのが億劫なぐらいだったが、体操着のままで授業を受けようものなら、たちまち知恵のチョークが飛んでくる。だから急いで着替えた。
更衣室から出て教室に戻ってくると、そこには体操着のまま机に座る圭一がいた。もちろん他の男子たちは皆着替えている。
「圭ちゃん何やってんのー?早く着替えないと知恵先生に怒られるよ」
魅音が笑いながらそう言うと、圭一は少し驚いたように目を見開いて魅音を見た。
「魅音、お前……分かるのか?」
「は?何言ってんの圭ちゃん」
そう返した瞬間、教室に知恵が入ってきた。子どもたちは慌ただしく自分の席に座る。魅音はからかうように声をかけた。
「あーあ、先生来ちゃった。怒られるよぉ圭ちゃん」
「……」
圭一はゆっくりと魅音から視線を外して前を向いた。ふてくされたのかと思い、魅音も自分の席に着く。
日直が授業の号令をかける。全員が音を立てて立ち上がり、知恵はそれをゆったりと見渡し、そしてただひとり体操着姿の圭一に目を止めた。
「あら?前原君」
ほら、来た。
魅音は自分が声をかけられたわけでもないのに、なぜか肩をすくめてその様子を見守る。
「着替えてないんですか?体育の後、休み時間は十分にあったはずですが……」
「体育で疲れて着替えるのが面倒だったので」
知恵のその言葉に圭一は涼しい顔であっさりと言った。魅音は目を丸くして圭一を見る。
何を言っているのか。ごまかすのならもっと他に言いようがあるだろうに。そんな馬鹿正直に理由を話したら、大目玉を食らうこと間違いなしだ。
しかし、次に知恵が発した言葉に魅音はさらに驚愕することになる。
「そうですか。それでは仕方ありませんね」
知恵は微笑みさえ浮かべながら、涼やかにそう言ったのだ。
魅音はぽかんと口を開けて知恵を見つめた。あの厳しい知恵先生が、こんなわがままを許すなんて。普段なら絶対にありえないことだった。
思わず同意を求めたくなって、隣のレナの顔を窺う。しかしレナは普段と特に変わらない穏やかな表情でそのやりとりを見ていた。
レナだけではない。沙都子も梨花ちゃんも、クラス全員がまるで当たり前のような顔をして、そのやり取りを受け容れている。
この空気は一体何?
魅音は穏やかな、しかし明らかに異常なその光景に、ひとり背中が寒くなるのを感じていた。
童貞がSS見たり書いたりできるわけないだろ
それにここは21禁だぜ?
694 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:53:36 ID:XMD5NNWD
そしてその日を境に、圭一を取り巻く異常は濃度を増すようになった。
まずお昼のお弁当の時間が変わった。部活メンバーで机を寄せ合っていたのはそのままだが、おかずの取り合いは行われなくなった。
レナも沙都子も梨花も、お弁当を開けるとそれを自分の机の上に置く。そこまではいい。異常なのはそれからだ。
「しかも監督ってば、メイド服を取り出して、今すぐ着てください〜なんておっしゃるんですのよ!」
「それでどうしたのですか?」
「もちろんトラップをお見舞いしてやりましたわ!あの診療所にはありとあらゆるトラップが張り巡らされているのですもの。私がほんの指を鳴らしただけで、あちこちからタライや槍や水が標的めがけて襲いかかる仕掛けですのよ!」
「入江は沙都子にけちょんけちょんにされてかわいそかわいそなのです」
「はう〜、患者さんたちに迷惑がかからないといいかな、かな……」
「全くだぜ沙都子!お前はちょっと限度と言うものを知らなさ過ぎる!あ、レナこれもらうぜ」
「圭一さんにはおっしゃられたくありませんのことよ!ちゃんと飴と鞭は使い分けてますし、ご心配はいりませんわっ」
「沙都子ちゃん、ちょっと言葉の使い方違う〜……」
会話だけでは分からないだろう。おかしいのはその動きだ。
皆がお弁当を開けると、圭一だけが箸を伸ばしてひょいひょいと自分の好きなおかずを取っていく。まるでバイキングでもしているかのように。
そして皆、和やかな雑談をしながら、当然のようにそれを受け容れている。自分のお弁当をつつきながら、けれど圭一が箸を伸ばしてきたら、圭一が取りやすいようにお弁当を傾けてやったりしながら、お昼の時間は流れていく。
圭一がひとりのお弁当を気に入ってそれに箸を集中させることもある。そうなるとそのお弁当の持ち主が食べる分は無くなる。そういう時も、彼女たちは文句一つ言わないのだ。
もちろん圭一もお弁当を持って来ている。けれど圭一はそれを、お昼が始まる前の授業中や休み時間に完食してしまう。
695 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:55:07 ID:XMD5NNWD
そう、授業での圭一の自分勝手な行動も段々とエスカレートしていた。
授業中の居眠りは当たり前。時には机をふたつ寄せて、その上に堂々と寝転がったりする。
靴を脱いで両足を机に乗せて、ふんぞり返って漫画を読んでいる時もあった。
早弁はもちろん、レナに「腹減ったからレナの弁当もくれ」と言って奪い取り、授業中にガツガツとレナの可愛いおかずを食い荒らしていた時は、本当にぶん殴ってやりたくなった。
だから、とうとう我慢が出来なくなった魅音は、爆発した。
授業中、がたんと椅子を蹴って。圭一の前に仁王立ちになって、わなわなと身体を怒りで震わせながら、怒鳴った。
「いい加減にしなよ、圭ちゃんっ!!」
圭一は頬にレナのお弁当のご飯粒を付けた顔で、魅音を見上げた。
教室の空気が強張る。禁句を口にした魅音を、クラス中が息を殺して見つめる。知恵さえも、口をつぐんで魅音を見た。その張り詰めた緊張を痛いほどに肌に感じながら、それでも魅音は渾身の力を込めて圭一をキッと睨み付けた。
「いい加減にって、何が?」
圭一は悪びれた様子はまるでなく、口元に薄ら笑いさえ浮かべながらそう言う。
「決まってんでしょ!ここんとこずっと、自分勝手に横暴ばっかり通して!誰の弱味を握ってクラス全員言いなりにしてるのか知らないけど、いくらなんでもやっていいことと悪いことが…」
「自分勝手?横暴?誰が?」
「圭ちゃんだよ!今だってレナのお弁当を無理やり取って勝手に食べて…」
「なあレナ!俺は横暴だと思うか?正直に言ってみろ!」
不意に話を振られて、今までその様子を呆然と見つめていたレナがびくっと肩を震わせる。
「俺はレナのお弁当を無理やり取ったか?勝手に食べたか?なあ?」
圭一の下卑た声が矛先となってレナに向かう。
「え……あ……えっと……」
かつてのあの勇ましいレナとは思えないほどに、今のレナはひどく弱々しかった。
青い顔でうつむきがちに、口をもごもごと動かす。
「なあどうなんだよ。お前も魅音と同じ意見か?言ってみろよ、ほら!」
「ちょっと圭ちゃん、やめなよ!今あんたに話しかけてんのは私でしょ!」
魅音がたまらずにそう言うと、圭一は底意地悪く笑う。
「止めるなよ。お前が言ったことを辿れば、俺がレナに横暴を働いたって話になる。それなら当事者のレナに聞いてみるのは当たり前じゃないか。俺が本当にレナの弁当を無理やり奪ったのか、どうか」
そう言われては手も足も出ない。圭一はレナに向かってまっすぐ歩いていく。レナは怯えた目でそれを見つめる。
圭一はレナに手が触れるほど近くまで来るやいなや、手を強く振り下ろした。レナを含めた皆がはっと息を呑む。
ガシャン、という音と共に、レナの机が横倒しになった。
レナの教科書やノートやペンケースが床に落ちて散らばる。目の前から自分の机が消えたレナは、椅子に座ったままカタカタと小さく震え出した。そんなレナを圭一は冷え切った瞳で見下ろす。
やがてゆっくりと手を伸ばし、レナの細い肩をがしっと掴んだ。
「ほら、言ってみろよ……俺はお前に意地悪だったか?」
腕に力を込めながら、レナの耳元に声をこすり付けるようにして問う。
「なあ、黙ってないで言えよ。言えってば……声を出せ、竜宮レナっ!!」
圭一の怒号に恐怖で硬直しそうになりながらも、レナはぶんぶんと頭を横に振った。
「ち……ちがうよ……圭一くんは、レナに、意地悪なんか……してないよ……」
か細い声でそう言うレナに、圭一はにっこり笑った。
「そうだよなあ?俺、意地悪なんかしてないよな?」
レナはこくんと頷く。
「レナの弁当を無理やり奪ったりしてないよな?」
こくん。
「レナが自ら自分のお弁当を、食べてくださいって、俺に差し出したんだよなあ?」
……こくん。
「俺はレナのために、レナのお弁当をわざわざ食べてやったんだもんなあ?」
……こくん。
「だからぜーんぶ、思い込みの激しい魅音の勘違いなんだよな?」
…………こくん。
まるで操り人形のようになってしまったレナから手を離すと、圭一はゆっくりと魅音の方に振り向いた。
魅音は絶望的な気分でそれを見た。
696 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:55:47 ID:XMD5NNWD
誰も咎めない。当の被害者のレナさえも。この学校の教師である知恵さえも。クラス全体が圭一の横暴を容認している。クラス全体が狂気に包まれている。
いや、違う。その圭一の横暴が許せない、教室の容認の空気に馴染めない魅音こそが、異端なのだ。
この教室では圭一が正義だった。圭一が法律だった。いつの間にかそうなっていた。
だからこの教室の法律である圭一に逆らう魅音こそが、あってはならない存在だった。
魅音はそれに、今ようやく気付いた。
けれどもう遅い。
「なあ魅音」
圭一の腕が、魅音にゆっくりと伸びる。
「いくら魅音が委員長だって言ってもさ、やっぱりこうやって罪の無い生徒をいじめの犯人扱いするのは、いけないことだと思うんだ」
圭一の手が、魅音の肩をシャツ越しに撫でる。まるで自分の手に付いているものを、魅音の肌に染み込ませようとするかのように、執拗に。
「前から魅音の態度は、目に余ると思ってたところだし」
圭一の唇が、魅音の耳元に近付く。
「いい機会だから、これからじっくり躾けてやるよ」
「ぐっ……!!」
そう圭一が猫撫で声で囁いた瞬間、頭皮に鋭い痛みを感じる。髪を引っ張られたのだ。
圭一は容赦無く、魅音のつやつやとしたポニーテールを鷲掴んで、ぐいっと引き上げる。
「こう見えて俺、結構厳しいんだよ。泣きたくなるかもしれないけど我慢しないと駄目だぞ」
「うあっ……くっ……!」
ぎりぎりと髪を引っ張られ、むちゃくちゃな方向に頭を動かされ、強い痛みに襲われながらも、魅音は気丈に圭一を睨み続ける。
圭一はそんな魅音に向かって、まるでカモシカを目の前に舌なめずりをするハイエナのように暴力的な笑顔で、言葉を続けた。
「泣いても絶対にやめないからさ」
697 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:56:26 ID:XMD5NNWD
翌日。魅音が登校すると、教室から自分の席が消えていた。
確かに昨日はレナの席の隣にあったはずの魅音の机と椅子が、今日はどこにもない。
圭一が片付けてしまったのだろうか。魅音は注意深く辺りを見回す。
そこで魅音は、生徒たちが魅音と目を合わさないようにしていることに気付いた。皆いつものように仲のいい友だちと喋ったりはしゃいだりしているが、その表情はいずれもどこかぎこちない。
朝の教室の穏やかな空気の内側で、どこか緊迫した空気が薄い膜を張っている。魅音は悲しみに胸が痛むのを感じながら、下唇を噛んで教室を出た。
机と椅子を探さなくては。とりあえず知恵先生を当たってみようと思い、職員室までの短い道のりを踏みしめるように歩く。
今までのことを反芻してみる。
突然性格が変わった圭一。それを当然のように許容しているクラスメイトたちや先生。ありえない状況。
一体皆どうしてしまったんだろう。あんな横暴を見過ごすなんて、ちっとも我が部活メンバーらしくない。いや、それよりも。
圭一だ。魅音はぎゅっと右手を握り締める。強く力を込めすぎたせいで、爪が掌に食い込んで痛い。
「圭ちゃん、どうして……」
自然と唇から苦しげな言葉が漏れる。
どうして圭一は、あんなにも変わってしまったのだろう。
前はあんなひどい人間ではなかった。明るくてお調子者で、たまに無神経だけど、それでも根本的な優しさや誠実さは持ち続けている人だった。
それとも、あの優しい姿は全て圭一の演技だったのだろうか。ずっと猫を被って周囲を油断させていたのだろうか。今の非人道的な姿こそが、圭一の本性なのだろうか。
魅音は深く息を吐き、苦く笑った。
だとしたら圭一は役者になれる。あの演技で全世界を魅了することだって不可能ではない。
なぜならその演技は、この自分を本気で惚れさせたほどの出来だったのだから。
698 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:57:10 ID:XMD5NNWD
職員室には校長はおらず、知恵だけがいた。
魅音は知恵に事情を説明した。
「机と椅子ですか?」
「はい。多分圭ちゃんが隠したんだと思うんですけど、あれじゃ授業が受けられないので……」
「そうですか。しょうがないですね……」
それじゃあ倉庫にしまってある予備の机と椅子を使いなさい。魅音は知恵がそう言うと思っていた。
しかし違った。知恵はひとつ息を吐いて、
「それじゃあ今日は園崎さんは立って授業を受けてください」
と、にこやかに言い放ったのだ。
「……はあ!?」
魅音は困惑した。思わず知恵に詰め寄る。
「どういう意味ですか!?」
「言葉通りです。園崎さんは今日一日……いいえ、前原くんが席に座っていいと許可するまで、ずっと教室に立って授業を受けてください。足腰にいい運動になりますよ、きっと」
知恵の表情には迷いがまるでない。魅音は圭一に嫌がらせを受けたというのに、知恵は圭一を叱るどころか、圭一の行為を全面的に肯定している。
いつもとまるで変わりのない爽やかな知恵の笑顔。それが普段通りであればあるほど、魅音は異常性を感じ取った。背中がひやりと冷たくなる。
心なしか昨日より悪化している気がした。昨日はまだ、圭一の行動に逆らうことは出来なくても、少なくとも圭一の行動に怯えたり憤ったりする正常な感情はしっかり持っているように見えた。
けれど今日は違う。本来ならば抱くはずの感情が完全に抜け落ちている。圭一の行動に対して盲目になっている。
一体この状況は何なのだろう。日に日に異常性が高まり、人々が圭一に服従してゆく、この世界は一体……
699 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:57:51 ID:XMD5NNWD
なおも知恵に抗議しようとしたその時、職員室のドアがガラッと開いた。
そこには圭一が立っていた。普段と何の変わりもない笑みを浮かべている。
「くっ……!」
魅音はその涼しい顔をした男を憎々しげに睨み付けた。
圭一はそんな魅音の視線を気にする様子もなく、平然と知恵に声をかける。
「先生、もう授業が始まる時間ですよね?生徒はもうみんな席に座って待ってますよ」
「あら……ごめんなさい。それじゃあ早く行かなくちゃね」
知恵が慌てて出席簿を手にして立ち上がる。魅音はとっさに知恵を呼び止めた。
「待ってください先生!まだ話は終わっていません」
「早くしないと授業に遅れますよ園崎さん。そんな話はどうでもいいから、さっさと教室に行きなさい」
「どうでも……いい……?」
目を見開く。知恵の冷酷な言葉に、魅音は胸を抉られるような思いをした。
「どうでもいいって……何でですかっ!?どうでもいいわけないでしょっ!!」
魅音は知恵に向かって手を伸ばす。知恵の腕に触れる寸前、それは知恵の手によって強く振り払われた。
「……早く前原くんに謝った方がいいですよ。立ったままじゃ授業に集中するのは難しいでしょう。ただでさえあなたは成績が悪いんですから」
知恵の冷たい横顔にはっきりと浮かぶ拒絶が、魅音の心を痛めつける。知恵から自分の足元に視線を落として、魅音は行き場の無くなった手を下ろした。
知恵はもう魅音が何か言う気が無いのを知ると、静かに職員室を出て行った。廊下の向こう、教室に向かってに歩いてゆく知恵の背中を見ながら、魅音は下唇を強く噛む。
700 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 21:59:16 ID:XMD5NNWD
「無様だなあ、魅音」
圭一が嗤う。全ての諸悪の根源である男が、気持ち良さそうに魅音を嘲笑っている。
魅音はゆっくりと圭一を見た。圭一に向かって一歩踏み出す。
そして力を込めてこぶしを振り上げる。
圭一の顔に向かって振り下ろそう。この悪魔のような男をぶん殴ってやろう。
そう思って実行しようとした瞬間、それは起こった。
「え……?」
身体が動かない。
まるで石化したかのように、腕が硬直してぴくりとも動かない。
圭一を殴る、たったそれだけのことが出来ないのだ。
「何で……」
圭一が自分の身体に何かしたのだろうか。
いや、というよりもこれは……
まるで自分の身体が圭一に危害を加えることを拒否しているかのような……
「魅音」
圭一はゆったりと微笑んで魅音に優しい声音で言った。
「早く教室に行くぞ。授業遅れちゃまずいだろ?」
圭一は魅音の腰にスッと手を回す。そして腰骨の下、太腿の辺りをいやらしく撫でさすりながら、魅音の耳に口を寄せた。
魅音は顔から血の気が引くのを感じた。
「やだ!離してっ!」
当然、そう叫んで抵抗しようとした。
しかし出来ない。身体が言うことを聞かない。
圭一は相変わらず魅音の太腿をスリスリと撫でている。ひどく楽しそうに。
「魅音は結構むちむちした身体つきしてるよなあ。さっすが園崎家頭首サマ。お家はもちろん、コッチもとってもご立派ってか〜?」
「や……やだ……」
身体の自由が利かないことで、魅音は途端に気弱になる自分を感じた。
どうしてかは分からないが自分は圭一に抵抗出来ない。圭一は自分を好きなように扱えるのだ。
たとえば圭一がこの職員室のど真ん中で魅音を犯したって、誰も圭一を咎めないだろう。圭一に逆らえる人間は、この学校のどこにもいないのだから……
701 :
見慣れた悪夢:2008/03/03(月) 22:00:10 ID:XMD5NNWD
「圭ちゃん、やめて……」
「おお?どうした、突然声が弱っちくなってるぜえ?もしかして俺に惚れちゃったかあ?」
圭一は腰から手を離すと、魅音の後ろにサッと回って、今度はピンクのスカートの覆われたお尻を片手でぐにぐにと揉み出した。
「ここもなかなかプリンプリンだぜえ〜?ほんっといい身体してんなあお前」
もう片方の手も加えて今度は両手で、左右両方のお尻を一斉に掴んで、ぐいっと外側に開くようにする。魅音は「ヒッ」と小さく悲鳴を上げた。
「どうだ?今、魅音のケツの穴は広がってるか?ウンコする時みたいに、ちゃんとおっきく広がってますかあ〜?」
圭一は魅音の耳元に声を擦りつけるようにして、下卑た言葉を吐く。
「あ……ううっ……」
魅音はいやいやをするように首を振る。涙が滲む。嫌だ。こんなのは嫌だ……!!
圭一は満足そうに笑いながら、魅音の目元の涙をべろりと舐めた。
魅音は信じられないものを見る目で圭一を見る。
「しょっぺえ」
そう言いながら圭一は顔をしかめて舌を出し、ゆっくりとお尻から手を離す。
圭一が自分から離れたことで、魅音はへなへなとその場に座り込んだ。
このまま、犯されるかと思った。
安堵のあまり身体中から力が抜ける。
「本当はもっとプリンプリンなところ、他にもあるんだけどな」
その言葉に、魅音は圭一を見上げた。
圭一は魅音を見下ろしている。その視線が自分の胸元に注がれていることに気付いて、魅音は身体を強張らせた。
「授業行こうぜ。みんな待ってるんだからさ」
普段通りの圭一の明るい声。けれどその言葉の裏に恐ろしい真意が含まれていることを魅音は知っていた。
待っているはずがない。圭一に逆らった魅音を心待ちにする人間が、教室にいるはずがない。
「ほら、立てよ魅音」
それでも圭一は笑う。笑って魅音に教室に行くことを促す。
本当は今すぐ帰りたい。今すぐ自分の家に走って帰りたい。
けれど魅音に圭一に逆らう気力は、既に無かった。
「まだ一時間目だぜ。これからもっともっと楽しいこと、いっぱいしてやるからな」
圭一は魅音に手を差し伸べる。
魅音は絶望しながら、その手を取った。
続く
とりあえずここまで。
近いうちにまた続きを投下しに来ます。それでは。
割り込んでた。ごめん。
_____
_,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
/. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
/. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
//. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
/;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
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|;;;;;;;;;ゝ、. .ゝ、ゝ、ヽ,. .!レ_!./|. .| . |;;;;;;;;;;;;|
|;;;;;;∧. . T. ,,r= ソ '" ̄`ン. /. /ヘ ;;;; |
ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ´/// ///イ/./..!. .};;;;/
ヾゝ へ._._.> __, ∠イ. . ..| /イ
|. ..ヽ、 `ー′ イ |.!. . . l. . .|
/. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
/. . r ''"¨/ /! / / `丶、. .!
/. . .r| l i/ / , -=、ヘ\ _,ノ
/. . .イ゙〉' / / イ /}.|.ヽ
>>702 やべえ、エロ無しでも続きがめちゃくちゃ気になる
投下予告なんかすんなカス!
貴様も叩かれたいのか!
あかん、今日から暇さえあればスレを確認してしまいそうだ
ペドなレナ様も鬼畜な圭一も最高
鬼畜圭魅やダークレ沙のあとは激甘圭レで口直し
そろそろれなぱんの人のが読みたいなぁ
確かにれなぱんは楽しみだが…
こんな状況で投下してくれた職人に対して
口直しって失礼すぎだろ、常考…
口直しって悪い意味なのか?!
職人さんごめんなさい。悪い意味でいったんじゃないです。
くち‐なおし〔‐なほし〕【口直し】
1 まずいものや苦い薬などを口にしたあとで、その味を消すために別のものを飲食
すること。また、その飲食物。「お茶で―する」
2 嫌な目にあったときなど、何かほかのことをして気分を変えること。「―に一杯
やろう」
まあ、ただの嫌味だな
714 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:57:23 ID:YPNBPDOJ
ディナーの後とかに言わないか?
ただの勘違いだったわ。ごめん。
振舞う側が謙遜で言ってたら定着して別の意味で根付いちゃったってやつじゃないか?
テレビなんかでも良い意味として使ってるの見るな真面目日本語は弱いからよくわからんが
つまり言いたいことはあれだろ、うまい焼肉を食べると上等な白飯が欲しくなるみたいなやつだろ
>>714 明鏡によれば慣用的表現として
「新たに出した食事をすすめるときの挨拶に用いる」そうだ。
謙遜で使う分には正しいが、動作の為手が使うと皮肉か侮蔑になるな。
でも意味は通じる。
村内の大人たちのスペルマを、いつもお口で受けとめてあげてる梨花ちゃんが
羽入に「おっさんの精液はにがいのです、あう〜」と言われて
口直しに同級生のを吸い取ってあげる作品を執筆中
ペドレナさんが腕力に負けて圭一に犯される夢を見ました。
じゃあ俺は鷹野三四が魔女と化したことによりスタンド能力に目覚めた古手家の巫女・梨花が接近パワー型スタンドの「ハニュー・ザ・シュークリーム」とともに雛見沢の仲間たちを救う熱血ロマンス冒険ストーリーを書くぜ
整備士資格の試験近い俺にとって、このスレは唯一のオアシス
でもここはピンクチャンネルだから
エロ要素入れないと板違いになるぜ
そこんとこ注意して書いてくれ
じゃあ俺は性別反転した世界で男魅音と男詩音と男レナに(性的に)いじめられる圭子ちゃんを書くぜ!!!!
整合性を持たせるために名前やら口調やらいじって妄想してみたけどこれじゃまるっきり別作品だな
エロ抜いて他持って行った方がいいよな
>>714 アペリティフ(食前酒)/ディジェスティフ(食後酒)じゃね?
エロは寸止めでいいから、ベルン×バトラ読みたい
>>724 うみねこって結構やってる人いるのかな。
俺プレイしてないんだけど。
>>725 同じく、てかひぐらしの方が今のところ好き
>>670 GJ! レナ様すげぇ、沙都子可愛ええぇ!
次はレナ×羽入とは…もう何か色々とありがとうございます。
>>690 魅音がこれから泣くまで虐められて酷い目にあう(性的な意味で)のを
ものすごいwktkしてる俺終わってるw
正座して続き待ってます。
次回予告がもはやネタになっているな、これは。
729 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:34:40 ID:TKx0Fe0g
良い流れだなw次回予告をもはや荒らしと見ていない。
>>719が凄く気になるぜw
スルーしてるだけだよ。
なにが良い流れだなw、だ。アホか。
「スルーしてる」ってレスは
「落書きするな」って落書きと一緒だな
いいさ、何だかんだあったけど、このスレも後少しで容量オーバーだし
いい感じにGDGDになってまいりました
岡村君富田君を誘惑して食ってしまう淫乱部長の魅音さんをきぼんぬ
735 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 13:48:08 ID:lw78fc09
そういや富田くんと岡村くんのでてるSSってあんまないよな
あれ?どっちが沙都子萌えでどっちが梨花萌えだっけ?
富田が眼鏡で岡村がデブ
解説役その1が富田でその2が岡村
(・3・)おじさんと圭ちゃんの熱いラヴロマンス書いてヌェー
今日は けいちつ だな。
そんなことよりひぐらしの幼女って完璧じゃないか?
沙都子は無垢、梨花は耳年増、羽入はエロ
見事な人材だ…
梨花 さとことレズ
さとこ 兄と近親
羽入 非処女
なんだぁこれは……
たまげたなあ
雛見沢の少女達は実にけしからんな。
おじさん辛抱堪りません。
いつの間にか保管庫に新作がキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
これだから保管庫行くのが日課になってしまう
心して読んでくる
そろそろ…年長組女子達の百合分を補給したい…プルプル
魅音攻めレナ受けが激しく見たい
百合ではどうしてもなりがちな攻め=主導権を握り強気にガンガン、S
ではなくMでヘタレな攻めを一度見てみたい
棒が無いとヘタレ攻めって難しいかな
魅音とレナで魅音攻めはむずかしそうだな…
冗談でレナにセクハラまがいのことしてても、
本気になってきたら途中で攻守逆転しそうだw
>>747 調子乗る→それっぽくなって焦る魅音にレナがそのまま続けさせれば
頭はレナ魅、体は魅レナの完成だぜ!
いつもだと魅音強気レナ控えめだからそんな雰囲気を保った感じのえちぃのが見たい
やっぱり魅音はおねーさんだし
つまりお互いに受けになったり攻めになったりしてるとな
ファンは魅音受けが好きみたいだけど俺は姉御肌魅音が好きなんだ
頼りになる魅音が大好きなんだ
>>751 ならその熱い思いを形にしてはくれないだろうか
いつもの調子のままエチーに持ち込もうとしても
魅音が途中でへたれる可能性大だなw
設定は
圭一をレナに取られた魅音が百合に目覚めて、理想はレナだって結論に至る
んで、練習だって建前でレナを圭一から寝取る
最近投下がないな…。
保管庫更新されてる
作者GJ! 続き待ってます
投下したくても残り容量の問題で次スレに持ち越す事にした職人もおるやもしれん
>>758 GJ!今日の夜中に投下すっから楽しみにしといてくれ!
母親が恋しくなった北条兄妹に左右のおっぱいを吸われる詩音を激しく希望
>>760 凄い速度で股間が反応したんだが…どう責任取ってくれるんだ?
>>760 詩音なら前代未聞の兄妹丼をやり遂げられると信じてるよ
詩音より魅音のほうが何とかなるんじゃない
詩音との方で見たいな。魅音はたまには圭一や悟史以外の人で見てみたい
魅音沙都子とか
どM受け体質同士で話進まない悪寒
幼少組にまで食われる魅音…いいかもしれない。
いや流石に頑張って攻めに回るか。
あとそういえば圭一で双子丼って意外と無いんだな
保管庫に圭一詩音魅音のカテゴリはあるが一人ずつだし
色々言ったけど俺は書けないただの乞食なんで
何でも投下して貰えるだけで有り難いけどな。
えっとエロパロ書いてみたので、投下させて頂きに来たんですが、ここって携帯からでも大丈夫でしょうか?
容量は6300バイトぐらいでまだ途中なんですけど…
投下は完成後が吉
どうぞ投下されてください
えっと、すいません、手元にあったらいつまでも完成しそうにないので投下させてもらいます。
よろしくお願いします。
「はぁ…はぁ、はっ…、け、圭ちゃん…ごめんなさい…もう少しでいいですから…、はぁ…我慢して下さい…、お願い、お願いします」
身体が異常に火照っていた。
俺は、汗まみれの身体をやっぱり汗まみれの詩音の背中に擦り付けてしまいそうになりながら、必死で身体を支えた。
頭がクラクラする、それはきっと汗と詩音の身体から発せられている獣みたいな匂いのせいだと思った、いつもはとてもいい匂いがする詩音の身体が、今は動物みたいに野性的で官能的とも言える香りを発している。
背中がとても熱い、それはきっとこんなに可愛い女の子と、こんなにくっついてしまっているからで、それはきっと…
ここが、こたつの、中、だからだ。
始まりは、冬の雛見沢だった。
雛見沢での初めての冬に、俺は悲しいまで惨敗を喫していた…。
身体が、まだまるで寒さに慣れなくて、家でも部活でも登下校中でも俺はただひたすらにがたがた震えているだけだった。
そんな俺を見かねた魅音は、俺にこういってくれたのだった。
うちにもう誰も使ってないこたつがあるから、よかったらもってく?、と。
俺は歓喜した、何故なら俺の部屋には暖房器具というものが無かったから。
しかし、折り悪くその日、魅音は用事が出来てしまって家を夜まで空けなくてはいけないらしい。
でも取りに来てくれるのは構わないよというので、雪がゴウゴウと降る中、俺は少し首をかしげながら魅音の家の物置に向かったら、そこにいたのは、こたつで蜜柑を食べながら、はろろーんと悪戯そうに頬笑む魅音の双子の妹だった。
そこからの事はあまりよくは憶えていない。
二人でいつも通りにじゃれあっていたと思っていたら、魅音の婆さんの声が聞こえてきて血相を変えた詩音に、こたつの中に引きずり込まれたのだった。
そして俺達は閉じ込められてしまったんだ、この、こたつに。
閉じ込められたというのは、どうも物置の中に置いてあった色んなものが、こたつの上や回りに雪崩の様に落ちてきたからの様だった。
というのは、俺達はこたつの中に埋もれきってしまってるから、外の様子がまるで分からないからで、俺は仰向けになった詩音の上に四つんばいを崩したような体勢で、もうずっと動けないでいる。
魅音の婆さんは、ひとしきり魅音を探すと諦めたのか、また何処かに行ってしまった。
それから二人で何とかここから抜け出そうとしてみたもののこたつは、まるでぴくりとも動きもせずに、布も何かに押さえつけられてるのか、全く動きそうも無かった。
問題はいくつもあった。
まずいくら冬とはいえ、こたつの中というのは、相当に熱くて俺達はお互い汗をだらだらだらだらとかきながら、半ば意識朦朧となりかけていた。
…そして、もう一つの問題は互い違いの体勢のせいで、俺は詩音の露になっている太腿と汗にまみれて透けそうになっている薄い緑色の下着を目の前にしている事だ。
それまで一度もそんな風にして見た事のないその場所は酷く肉感的だった。
俺が無理に四つんばいの体勢になっているのも、このせいだ、何もしないでいたら俺は詩音の大事な場所に顔を密着させてしまうのだから。
…俺だって年頃の男なんだから、本当はそうしてしまいたい、詩音の白い太腿に顔を埋めて、まるで変態みたいに大切な所に顔を近付けてみたい。
でも俺は男だから、そして詩音を何だかんだと言っても本当に大切な仲間だと思っていたから、逆にそんな事は絶対出来ないと思ったのだ。
詩音が言うには、魅音が帰ってくるのは夜の8時を回るらしい。
それまでまだまだ時間はあるのに、俺は無理な体勢がたたってフラフラとするぐらい、意識が朦朧とし始めていた。
幸い空気は、僅かな冷気と共に隙間から入ってきて、そのおかげで俺は、もうボロボロだけれど、何とか体勢を保てていた。
異変に気付いた、いや、気付かれてしまったのは詩音の方にだった。
「…圭ちゃん、もしかして……」
詩音の手の動きに気付けなかったのは、意識が朦朧としていたからとは言っても、やはり最悪のミスだった。
「圭ちゃん、あんた…いつからこんな…何でこんな無理してるんですかっ!」
詩音の手が俺の腰を触ると、俺は酷くヒリヒリした痛みと共に腰をびくんと震わせてしまった。
無理に四つんばいになっていたせいで、俺の腰と背中はこたつの発熱する部分にずっと当たってしまって、少しだけ火傷に近い状態になってしまっていたのだ。
詩音の指が、俺の腰をはい回る度に俺の身体はびくんびくんと震えてしまう。
「や、やめてくれ、詩音、大丈夫だから、本当に大丈夫だから、頼む、やめてくれよ…頼む」
…その時、俺は酷く哀れっぽい声を出していたと思う。
だってこのままでは気付かれてしまうと思ったから。
「…熱っ、ズボンの金具が…圭ちゃん、そんな事言ってる場合じゃないんです、自分で分かるでしょう…?」
そんなのは最初から分かってるんだよっ、と言いたくなるのを必死でこらえた。
でもそれよりも怖い事があるから…だからこうやって頼んでるんじゃねぇか…詩音…。
詩音が、俺のズボンに手をかけたのが分かった。
俺は必死に暴れた、今、そんな事されたら…俺はっ!
「やめろ、やめてくれっ、詩音っ、頼むから…」
「暴れないで下さいっ、暴れるなっ!前原圭一っ!…いいじゃないですか、どうせさっきから私のは見てるんですからお互い様です…、そういう事なんでしょう?」
そうだっ、そうなんだけど違う…、違うんだよ、詩音…
詩音は、中々外せない金具にイライラしている様だった。
ふいに詩音の手がズボンから離れた。
そして腰の後ろに回される。
ズボンに吐きかけられる詩音の吐息が少しだけ強まった気がした。
「やめろ…何して、詩音、何する、うっ…」
ジッパーが、少しだけ、開いた。
詩音の熱い息が、強くなった気がした。
く、口で、開けてる…?
俺は身をよじって、必死に拒絶しようとした。
なのに詩音は信じられないぐらい強い力で腰を抑えつけると、更にジッパーを開いていく。
「あ…あ…あ…あああ…」
もう間に合わない…。
身体から力が抜けていく。
気付かれてしまう、これだけは、隠しておきたかったのに…。
そして俺は、自分のこれ以上ないぐらい勃起してしまったものが、戒めを解かれて、柔らかい何かに触れたのを感じた、感じてしまった。
これ、詩音の…顔だ…。
それを考えてしまった瞬間、俺のソレはびくんと震えて、背中にぞくぞくするような快感が奔った。
俺はもう何も言えなかった。
自分を最低だと思った。
仲間だの何だの言いながら、下着を見ただけでこんなになってしまった、こんな状況で。
それだけならまだしも今、こうして詩音の顔に自分の汚いモノを擦り付けたと思っただけでこんなに気持ちいいと思ってしまっている。
…本当に、最低だ。
詩音が、何ていうのかが怖かった。
何となじられても仕方のない事をしているのに、やっぱりそれは怖かった。
怒られて、口を聞いてももらえなくなるんだろうか…、それとも気まずくなって段々と疎遠になってしまうんだろうか…
とても、怖い。
ふいに背中に手を回されるのを感じた。
擦られるように優しく背中を撫でてくれている。
「…詩音?」
俺の声は少し震えていたと思う。
「…大丈夫ですよ、圭ちゃん、私は気にしません、だから圭ちゃんもそんなに気に咎めないで下さい」
その詩音の声は今まで聞いた事なかったぐらい、優しくてあたたかくて、俺は汗とも涙とも分からないものをぼろぼろと流した。
以上です、続きは出来上がり次第また投下させてもらいに来ます。
スレを利用させて頂きありがとうございました。
GJ
これは・・エロ過ぎる!
続き早く
こたつプレーという季節ネタをいただきました。よそよそ詩音もいい感じで
だれかK1×おりょうきぼんぬ
今圭詩流行ってるんだな
ところで赤坂×白梨花のごついエロ誰か書いてくれ
なかなか見当たらなくて悲しいんだぜ
赤坂の既婚者&愛妻家ってキャラがハードル上げてる気がすんだよな、その組み合わせは。
じゃあ赤坂に設定を付け加えたらどうだろうか
泥酔するとロリコンレイプ魔化して(お胸がぺったんこな)梨花ちゃまを延々と陵辱するとか…
(お胸がぺったんこな)梨花ちゃんの中身は勿論(お胸がぺったんこな)白梨花で
>>781 なんて素晴らしい設定
その設定だけで俺のオットセイ☆は準備万端
さあキーボードを叩くんだ
783 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:35:53 ID:wdVXN7fr
>>782 お前叩くのはキーだけだろ!
キーボード叩いたら壊れたぞ!!どーしてくれるんだ(#`Д´)弁償汁!
うわああぁageてしまったスマン…orz
クソワロタwwwwwwwwww
「さあ、吸いなさい。……吸えっつってんだろ!」
叔母さんはそう叫ぶと沙都子を自らの胸に吸い付かせた。
「そうそう。もうちょっと強めに吸いなさい」
こんな事が日常的に行われていた。吸わされる沙都子の目には生気がない。
このままでは沙都子が壊されてしまう。僕が、沙都子を守らないと――。
すると、叔母さんは不意にこっちを向き、こう言った。
「悟史、あんたも吸いなさい」
遂に僕にまでさせようというのか――そう思ったが、このときの叔母に逆らえば
とても恐ろしいことになるということは既に経験済みであったため、従わざるを得なかった。
僕は叔母の醜い胸を見据え、覚悟を決めて吸い付いた。
「おうや、悟史。あんた上手いじゃないの。だーれかにしたことあるんじゃないの?」
叔母がなにやら言っているが、気にせず吸い続けた。……すごく不味い。
当然ミルクが出てくるわけじゃないが、とにかく酷い味だった。
「兄妹2人で胸に吸い付くなんて、とんだ変態ねえ? え?」
吸い付くことを強要してるお前の方が変態だと思った。口に出すわけにはいかないが。
数十分が経過し、叔母はようやく満足したようである。地獄の作業から僕たちは解放された。
それから僕はトイレへと行き、胃の内容物を全て吐き出した。
こんな辛い作業を沙都子はしていたのか――なんだか申し訳ない気がした。
それから数日後、僕は叔母を殺した。
>>781 赤坂が梨花を襲っている所をサトコが見ていた
↓
赤坂に気付かれて3Pの方向で
>>787 更に羽入に襲いかかる赤坂…
しかしそこは鬼神、なんとか変態の魔の手を避け友人の少年を呼び、男はあえなく御用となった。 捕まった男はなんと現役の警察官。 この男、実は以前にも同様の罪を犯したという。
発見者の少女「いやあ、あれには驚きましたのです。カラテカが梨花を襲っていたのですから…」
と、ここでネタばらし。 実はこの事件、駆けつけた少年Kも仕掛け人。 発見者の少女も彼に犯され、事件は無事幕を下ろしたのだった。
俺も赤坂×梨花のレイプが見てぇ…
梨花の抵抗なんて赤坂にとっちゃ興奮を煽るだけなんだろう…
ウヒョーーーーー!!
さすがにおっさんと小学生はまずいだろ
「さあ、吸ってください。……早く吸えっつってんだろうッ!!!」
詩音はそう叫ぶと沙都子を自らの胸に吸い付かせた。
「そうそう。もうちょっと強めに吸ってくださいねー☆」
こんな事が日常的に行われていた。吸わされる沙都子の目には炎が宿っている。
このままでは沙都子だけがいい思いをしまう。僕も、沙都子といっしょに――。
すると、詩音は不意にこっちを向き、こう言った。
「悟史くんも…吸って?」
遂に僕にまでさせようというのか――そう思ったが、このときの詩音に逆らえば
とても恐ろしいことになるということは既に経験済みであったため、従わざるを得なかった。
僕は詩音の艶やかな胸を見据え、覚悟を決めて吸い付いた。
「…っ、悟史くん。すごくうまいですよ……。だれかにしたこと、あったりします?」
詩音がなにやら言っているが、気にせず吸い続けた。……すごい、すごい、すごい……!
当然ミルクが出てくるわけじゃないが、とにかく言い表せないほどで、ずっとこのままでいたいような味だった。
「兄妹2人で胸に吸い付くなんて、とんだ変態さんですね?」
吸い付くことを強要してる詩音の方が変態だと思った。口に出すわけにはいかないが。
数十分が経過し、詩音はようやく満足したようである。至福の奉仕から僕たちは解放された。
それから僕はトイレへと行き、性の欲望を全て吐き出した。
こんな幸せなことを沙都子はしていたのか――なんだか羨ましい気がした。
それから数日後、僕は詩音を殺した。
埋めの作業に入っていいのかここ
何kbで書き込み不可だっけ?
「さあ、吸ってください。……早く吸えっつってんだろうッ!!!」
詩音はそう叫ぶと沙都子を自らの胸に吸い付かせた。
「そうそう。もうちょっと強めに吸ってくださいねー☆」
こんな事が日常的に行われていた。吸わされる沙都子の目には炎が宿っている。
このままでは沙都子だけがいい思いをしてしまう。僕も、沙都子といっしょに――。
すると、詩音は不意にこっちを向き、こう言った。
「悟史くんも…吸って?」
遂に僕にまでさせようというのか――そう思ったが、このときの詩音に逆らえば
とても恐ろしいことになるということは既に経験済みであったため、従わざるを得なかった。
僕は詩音の艶やかな胸を見据え、覚悟を決めて吸い付いた。
「…っ、悟史くん。すごくうまいですよ……。だれかにしたこと、あったりします?」
詩音がなにやら言っているが、気にせず吸い続けた。……すごい、すごい、すごい……!
当然ミルクが出てくるわけじゃないが、とにかく言い表せないほどで、ずっとこのままでいたいような味だった。
「兄妹2人で胸に吸い付くなんて、とんだ変態さんですね?」
吸い付くことを強要してる詩音の方が変態だと思った。口に出すわけにはいかないが。
数十分が経過し、詩音はようやく満足したようである。至福の奉仕から僕たちは解放された。
それから僕はトイレへと行き、性の欲望を全て吐き出した。
こんな幸せなことを沙都子はしていたのか――なんだか羨ましい気がした。
それから数日後、詩音は僕の子どもを孕んだ。
本当にミルクが出る日が今から楽しみで仕方ない。
こうですか?分かりません><
一瞬、沙都子が悟史と詩音を吸い付かせてるように見えた
>>791 むしろ沙都子を殺すべきw
詩音独り占め大作戦
すまん 普通に引いた
すまん、普通に惹かれた
そんな事は聞いてない。大事な事は貴殿の心にだけ秘めておけばよい。
>>801 沙都子を殺すことに惹かれたのか?
恐ろしいヤツだなお前は
レナ「魅ぃちゃんとちゅっちゅしたいよぅ」
(・3・)<ちゅっちゅ
ゝo^ω^ν=◯)`3゜)・;'
-‐ ‐‐-
-‐ ‐‐- あぅあぅ
_, "∠ 僕が強姦されるssまだ?
お前はする方だろ
「吸って。……早く吸えっつってんだろうッ!!!」
朱志香はそう叫ぶと戦人を自らの胸に吸い付かせた。
「そうそう…もうちょっと強く吸ってもいいんだぜ?」
こんな事が6年ぶりに行われていた。吸わされる戦人の目には生気がない。
このままでは戦人さまが壊されてしまう。僕が、戦人さまを守らないと――。
すると、朱志香は不意にこっちを向き、こう言った。
「嘉音くんも…吸ってくれよ」
遂に僕にまでさせようというのか――そう思ったが、このときのお嬢様に逆らえば
とても恐ろしいことになるということは既に経験済みであったため、従わざるを得なかった。
僕はお嬢様の慎ましやかな胸を見据え、覚悟を決めて吸い付いた。
「ぅ、ゎ……。…嘉音くん、うめーぜ……。だれかにしたこと、あったりすんのか?」
お嬢様がなにやら言っているが、気にせず吸い続けた。……すごく不味い。
当然ミルクが出てくるわけじゃないが、とにかく気味の悪い味だった。
「……へ、へへ………!2人とも胸に吸い付いて…赤ちゃんみてえだぜ」
吸い付くことを強要してるお嬢様の方が変態だと思った。口に出すわけにはいかないが。
数十分が経過し、お嬢様はようやく満足したようである。くだらない命令から僕たちは解放された。
それから僕はトイレへと行き、胃の内容物を全て吐き出した。
こんな辛い作業を戦人さまは6年前も――なんだか申し訳ない気がした。
それからしばらくして、お嬢様は僕の子どもを孕んだ。
僕はもう家具じゃない。だから、それが恩を仇で返すことになっても右代宮に傷をつけてやるんだ。
きめえ
>>797 わからないだと!?
わからないだと!?
またスレ埋め立てに来ました。
悟史×レナ×魅音の3Pです。あまり深く考えないで下さい。
前回の悟史×詩音×魅音と関連性はありません。
前作を保管庫に載せてくれた方、レスをくれた方、ありがとうございました。
「じゃ、じゃあ、お持ち帰りは諦めるね……?」
何故か残念そうな顔をしたレナが、悟史のズボンの前ボタンとジッパーを開く。
「ま、待ってよレナ。他の事も色々と諦めて欲しいんだけど……っ!?」
悟史のものに、レナの指が下着越しに触れ、びりっとした何かが脊椎を這い上がった。
一瞬もういいや彼女たちの好きにしてもらおうと流されそうになるが、悟史は持ち前の精神力で思いとどまる。
北条悟史、落ち着け。クールになれ。
悟史は少しでも冷静になるために深く息をつく。だが、残念ながらクールになった人間が目の前の問題にまともな対処が出来た試しはない。
「あ……あのね。魅音、レナ。君たちが僕のことで何かを気に病む必要はああぁぁああぁ!?」
温厚な彼にしては珍しい大きな叫びが口から迸る。
少女二人はいつの間にか制服の前をはだけていて、眩しいほどの綺麗な肌が露になっている。眩しすぎてくらくらした。
「悟史、おじさんたちは、伊達や酔狂でこんなことしてるわけじゃ……ないんだよ?」
静かに言い、立ち上がって後ろを向いた魅音の肩からブラウスとベスト、そしてキャミソールの紐が落ちる。
「……本気で、悟史に償いがしたいと思ってる」
白い背中。肩甲骨のかなり下、腰の括れた部分のやや上に、それがあった。
悟史とレナが無言で息を飲む。
頭に漆黒の角を持った、長い髪をした鬼の横顔。柔らかそうな肌に刻まれた図柄は装束をまとった肩のあたりで途切れ、杖か武器か、棒状の何か
を持った手が不自然に浮いている、それがまるで虚空から鬼が現れているような様を演出し、一種異様な雰囲気を醸し出す。
彫っている途中で中断したのだろう。幼い『魅音』の体力がもたなかったのか、あるいは何か別の要因があったのかは――定かではないが。それ
ほど大きなものではない、せいぜいレナの小さな掌で隠れる程度の物だが、それは確かに彼女の背中に存在して、今この時も彼女に傷をつけていた。
「あはは。あんまり褒められたもんじゃないんだ……途中でやめるのって、恥ずかしいことみたいでさ」
魅音が力なく笑う。
半端彫り。痛みに耐えられないか、全てを彫り切る資金がない、半端者の証として時には失笑の対象とされる。
「恥ずかしくない……ないよ。魅ぃちゃんのからだ、これ以上傷つかなくて、済んだんだから……」
レナの細い腕が魅音のお腹に回る。魅音は微笑んで、きゅうっと抱きしめてくる年下の親友の手にそっと手を重ねた。
「……そう言ってもらえると、助かるよ」
悟史は何とも言えない眼差しで二人を見つめた。
先ほどまで自分のモノに触れていたレナの手、魅音の背中についた鮮やかな傷跡。彼女たちは普通に考えて堪らなく恥ずかしい事をして、絶対に
見られたくないものを曝け出している。
……どうしてそこまで。
わからないことは沢山ある。けれどその熱意に、真剣さに、誘惑に――抗えるわけもなく。
悟史は二人に向けて、腕を伸ばした。
レナの小さな手が再び悟史のものを握る。
華奢な指先が這いずり回る。先っぽを突つき、頭の部分をこねくり回し、幹の部分を撫でさする。その指や掌が蠢く度に走る快楽に悟史が身体を
捩らせると、魅音のふんわりとした柔らかい体に抱きとめられて、頭が芯まで痺れていく。
「わ、悟史、くすぐったいよ」
悟史の色素の薄く柔らかい髪に胸元をくすぐられて、魅音がびくっと敏感に身体を震わせる。
「わ、あ、ああっ……! レ、レナ……レナぁっ!」
「あは……かぁいい、悟史くん、かぁいいよぅ……☆」
女の子のような慎ましい声を上げて、がくがくと身体を震わせる悟史に、レナは目を細める。刹那、垣間見えた獣のような雰囲気は――気のせい、
ではないと思う。いつも物腰穏やかで笑顔と思いやりを忘れない、ついでにかぁいいものに目が無いという奇癖を持ち合わせる彼女は、時折、非常
に鋭く攻撃的な一面を見せることがあった。
それはいいけど、男の僕にかぁいいって……嬉しくない……悟史はそんな事を考えながら、むぅ、と押し黙る――暇はない。レナの手は、そんな
余裕を与えてはくれない。
後ろでは魅音が、わー、わーと何かを呟きながら頬を紅潮させて悟史とレナの行いを見つめていた。
「はぅぅ……どんどんおっきく、固くなっちゃってるよぉ……」
ぼうっと熱に浮かされたような表情と眼をして、先端から滲み出る液体で指先を濡らしながら、レナは夢中で奉仕を続ける。両手できゅっと握り
締め、上下にゆっくりとしごき、段々とスピードを上げていく。にちゅっ、と先走りが掌の中で滑って音を立てる。ぬるぬると擦り上げられる感覚
が、悟史を追い詰める。
――自分は、頭が溶けそうになるほど気持ちいい。けれど、レナはどうなのだろう?
悟史はふと思う。そしてそれに思い当ったら、自分だけ気持ちよくなるのは何だか申し訳ない気がしてたまらなくなり、床の上で握り締めていた
両手をそっとレナの体へと伸ばす。
「はうっ……!?」
はだけたセーラー服から覗く形のいい胸に触れた時、一心に奉仕していたレナの手が初めて止まり、その小さな肩が、びくん、と大きく揺れる。
「あっ、嫌だった……?」
その反応に思わず悟史も、さっと手を引っ込めてしまう。
「う、ううん。ちょっと、びっくりしただけなの。なの。レナのこと……もっと触って?」
レナは微笑んで、再び一生懸命に悟史のものと向かい合う。悟史は少し躊躇った後、意を決して彼女の肌に触れる。
淡いピンクのチェック柄に飾られた下着に包まれた胸も、脚の上に乗った尻も、搗きたての餅みたいにむちっとして指に吸いついてくる。太腿の
間、更に下着の奥へ潜らせた指が、人間の身体の一部とは思えないほど柔らかいその部分に辿り着くと、ぬるりとした蜜が指にまとわりつく。
力を入れすぎないように、レナが痛みを感じないように、そっとそっと繊細な部分に触れる。
「ひゃうっ!」
レナが鳴いた。
互いに無我夢中に手で触れ合っている秘部から鳴り響く水音が重なる。その音が、呼吸が、感覚が、全てが現実離れしていた。それでいて頭の中
が焼けてしまうような快楽だけは、刻みつけられるような存在感を持って自分を狂わせる。
「や、くすぐったいよぉ、お腹が、お腹の中が……あぁ、はぁ……ぎゅっ、て……!」
レナの甘い声が耳を焦がす。いったい何が起きているんだろう――そんな当然の疑問さえ、虚空に溶けていく。
段々と、どこに触れればレナが反応するのかがわかってくる。胸を覆う下着を捲りあげて、固くなった蕾のような控えめな先端を指先で転がす。
もう一方の手で触れている秘所にもやはり小さな蕾があって、それに触れるとレナが大きく体を捩らせて、まるでスイッチの役割でも持っているか
のように、割れ目から透明な蜜が滲みだす。
恥ずかしそうに荒くなる息を潜める様子が可愛らしくて、悟史は妹や魅音にするように、レナの小さな頭に優しく触れた。
「あは。悟史くんがレナのこと撫でるの、初めてだね……だね」
そうだったかな? と悟史と魅音は顔を見合わせる。こそばゆそうな、はにかんだ笑顔を見せるレナ。綺麗に切り揃えられた髪を手で梳いて襟足
を撫でると、レナがいきなり肩を震わせた。
「はう!? うぅ……こ、腰のあたりがくすぐったいよお……」
「……むぅ。ご、ごめん……?」
その反応があまりにも予想外で、思わず悟史は謝ってしまう。謝んなくてもいいよ、とレナは笑う。
「じゃ、じゃあ……悟史くん、そろそろ……ね?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。後から染み入るようにその言葉の意味を把握して、悟史の全身が硬直した。
「ま、待って、本当に待って! ……レナ、魅音も! それは……駄目だよ!」
後戻りのできない場所へと移動しようとしている彼女ら――いや、自分たちを必死で制止する。苦しい息を呑みこんで、ガチガチに固まった己の
凶暴なものを意地でも鎮めようと歯を食いしばる。
だがそんな彼の努力も無視して、ゆっくりとレナが腰を沈めていく。
正確に言うなら――沈めようとした。十分に濡れているとはいえまだまだ小さくて頑なで、そして恐怖や痛みからくる躊躇いがどうしても邪魔を
して、頭の部分を呑みこんだところで止まってしまう。
「あ、う……うん、あっ、ん……」
不慣れな少女が自分から入れるなんて無茶である。まして経験がないとなればなおさらだ。
だがレナは頬を火がついたように真っ赤にして、はあはあと熱い吐息を繰り返しながら、悟史を呑みこもうと懸命に腰を動かす。今すぐに腰を掴
んで引き剥がすべきなのだ。悟史自身が誰よりもわかっている。だが彼女の真摯な痛々しさが、止めないでと無言であっても尚全身で語っている。
「れ、レナ……」
心配そうにレナを見つめる魅音。痛みを肩代わりすることは勿論、気の利いた言葉を思いつくこともできず、ただ無言で見守ることしかできない。
「あはっ……心配してくれるのかな、かな……? ありがと、魅ぃちゃん」
レナが魅音の柔らかい手に自分の手を伸ばし、握りしめた。
「お願い、魅ぃちゃん……お願い」
何をお願いされているのかわからず戸惑う魅音の手を自分の腰の両脇へと持っていくレナ。そしてようやく頼み事の内容を察し、魅音が息を呑む。
「でも……」
尚も戸惑い続ける魅音に、レナは答えない。ただ黙って彼女の眼を見つめている。
悟史もまた事情が呑み込めずに二人の様子を窺っていたが、ふと唐突に思い当り、慌てて口を開く。
「……わかった。いくよ」
「待って! 二人とも、それは!」
悟史の制止の声よりも一瞬早く、年下の親友の手が上に重ねられた魅音の手が、ぎゅっと下方へと押し込まれた。
レナの腰が――悟史のそれと、重なっていく。
くちゅ、と小さく何かが混ざり合う音がした。そのささやかな音とは正反対の衝撃が、レナと悟史の二人を襲う。
「は、ぅ――!!」
「……ッ!」
レナのそこは、とても小さくてきつかった。
まだ頑なな熱い秘肉が隙間なくみちみちと締めてくる、生まれてこの方感じた事のない刺激に包まれて、悟史の分身はびくびくと固く震えている。
震えによるかすかな動きさえレナに痛みを与えるようで、悟史は気持ちよさを感じるよりも苦しかった。強靭な理性が全身に命令を出して、震え
をも止めることができたなら。
「あ、ああぁ……はぅ、はあ……ぜんぶ、ぜんぶ、はいった……の?」
息も絶え絶えにレナは誰にともなく呟く。その潤んだ円らな眼が異様に艶っぽい。
「どうして」
悟史はからからに乾いた喉で、掠れた声で問いかける。
「何で――僕なんかのために、そんなに」
「は、はぁ……さ、悟史くんが、レナたちのこと……許してくれたから。はぅ、あ……いつもいつも、優しくしてくれるから……だから……」
レナの小さな手がそっと魅音の手を離れ、悟史の服の裾をきゅっと掴む。
「悟史くんに、もっと幸せになってほしいの……どんなことでも、悟史くんのために何かをしたいの。そう決めたの」
彼に今のところ出来るのは、なるべく痛みを与えないように、彼女たちの望みを叶えることだけだった。
……目覚めた悟史は彼女らを一度も責めなかった。最後には全てを憎んで疑って遠ざけたことを恥じてすらいた。
彼が再び彼女たちを仲間として受け入れたことで、彼女たちの罪は許されたのだ。
昭和57年の惨劇。救えなかった仲間、ただのオトモダチでしかなかったあの頃の自分たち。
もう二度と同じ悲しみは生み出すまいと願い、決意し、その果てに今、彼女たちはこの58年の夏の光を浴びているけれど。いつか遠い過去、隣り
合せの記憶の向こう。悟史を失ったことで手に入れた痛みさえ活かせずに、また過ちを犯してしまっていた気がする。それも繰り返し、繰り返し。
奇跡の名の下に、あったはずの罪から逃れた58年の主役達、奇跡の許容範囲に弾きだされ、何百という可能性を経ても尚救われぬその他大勢。
そのひとりであるはずの彼は、それでも言う。自分に謝ることなどない。気にすることなんて何もないと。
だから、彼女たちも応える。長く苦しかった日を耐え抜いた貴方に手を差し出したい、と。
悟史は弾力に富んだレナのお尻を恐る恐る両手で掴む。
くちゅ、くちゅっと小さな音を立てながら、激しくもなく拙い動作で小刻みに肉の襞と棒とを擦り合わせる。レナの華奢な体が震え、ふっくらと形の
整った胸が揺れる。肌理の細かい滑らかな肌から光る汗が舞う。
「はぅ、あ、ぁあ……! レナの、レナの中で……熱いのが……ぁ!」
ぎゅうぎゅうときつくまとわりつく襞が、頭から幹の部分までを余すところなく掻くように絡みついて、下肢も脊椎も脳髄までも、全て溶かされそう
な錯覚すら感じる。
「はぁ、あ……さ、悟史くん……? も、もっと……ひぅ、動かなくても……いい、の?」
もっと好きに動いてもいいのに、と暗に含んだレナの声に、悟史は静かに首を横に振った。
「っ……ありがと、レナ……十分だよ」
確かに、もっと激しく動いて掻き回して快楽の奥底まで溺れたい衝動は腹の奥底で黒く渦を巻いている。我ながら情けない、と悟史は内心溜め息を
吐く。そんな衝動に身を任せる気はないし、出来るわけがない。
レナのそこは溶けるように熱く握り潰してくるかのようにきつくて、十分以上に快感を与えてくれた。それ以上に全身全霊で自分とぶつかってくれ
た彼女の気持ちに、快楽以上の温かなものに満たされる。
緩やかながらもやがて限界が近づいて、悟史はレナの腰を持ち上げて、その白くて柔らかそうなお腹に全てを放出した。
今までにない量の白濁を吐き出し、悟史は眩暈がするような余韻に肩で息をする。ふらふらとその場に崩れ落ちそうなレナの小さな体を、魅音が優し
く抱きとめる。
悟史はレナに声をかけようとして、ひとしきり口を噤んで迷った後で、清々しい諦めを込めてかぶりを振った。
「レナ……ごめん。何て言っていいのか、わからない」
気持ちよかった、嬉しかった、苦しかった、愛しかった。どんな言葉もこの身体の奥からこみあげる思いを表わせない。形に出来ないその思いを乗せ
て、悟史は優しくレナの頭を撫でる。
「……レナ、あんた最高に可愛い。レナはやっぱり、凄いよ……」
代わりというわけでもないけれど、レナを抱きしめる魅音が彼女の耳元で囁いた。子供のようなところのある彼女らしい、直球の言葉で。そして、
意地っ張りな魅音のそんな態度を目にすることの出来る人物は、片手の指ほどもいない。それを知っているからレナは照れ、嬉しくて微笑みを零す。
「あは、やだな。魅ぃちゃん……レナ、恥ずかしいんだよ。だよ」
ぽやんとした笑顔を見せるレナではあるが、冷静な彼女は現状を見失わない。
「次は、魅ぃちゃんの番、だね」
その言葉に、悟史は思わず魅音の姿を見つめる。
「ささ、悟史が、嫌じゃ……なければ……ね」
唐突に話を振られて、不意打ちに魅音は明らかに動揺した。ぼっ、とあっという間に頬が赤くなる。私服も制服も厚着しているから、彼女の肌が露に
なるのは珍しい。厚着のせいもあって日に焼けていないのか、たおやかな曲線を描く豊かな胸や括れた胴体は、染みるように白かった。
「てっててて言うか……わ、私なんか見ても、つつつまんないよ?」
悟史の視線に耐えられなくなったらしい魅音が細い肩をすくめる。
案外打たれ弱い彼女は、あまりからかうと本気で凹んでしまいかねない。悟史はいつもの通り、妹にするように魅音の頭を撫でた。
魅音の身体はしなやかに締まっていて、ぴんと張りのある肌はやたらと柔らかくてふわふわしていた。強気なようで弱気な面もあると前々から漠然と
察してはいたが、男の子みたいな態度をとっていても女の子なんだなと改めて実感する。
「ん、うぅ……」
胸や秘所などの一般的に敏感な部分だけではなく、背中や首、手足に触れるだけで、魅音は小さく声を上げて身悶える。そっと秘部の内側に指を差し
入れると、そこはすでに濡れていた。親友たちの情事を目の当たりにして昂ぶっていた分を差し引いても、十分すぎるほど。
感じやすいと言うか、やらしいと言うか……正直にそんな事を言えば、魅音が速攻で臍を曲げるのは目に見えていたので黙っておくが。
再び立ち上がったものを魅音の体の中心にあてがい、悟史は自分の体が震えるのを感じた。自分から突き入れるのは初めてで、それが相手の女の子に
痛みを与えるものだと知っているから、なおさら躊躇する。
「あ……いいよ、そんなに気ぃ遣わなくても。一気にいっちゃって」
事も無げに魅音は言う。だがその目の奥に揺れる怯えの色を、悟史は見逃さない。
「……魅音」
「へーきへーき……おじさん、レナより頑丈だからね。ちょっとくらい激しくても壊れないからさ」
またそういうこと言う、と隣にいたレナが頬を膨らませて魅音の頬を優しくつねる。
むぅ、と言葉を詰まらせて俯いた悟史が、ふと何かに気が付いてすぐに顔を上げた。
「ええと……魅音の膝、がくがくしてるんだけど、僕の気のせい?」
「くっ?! こ、これは、そう、武者震いってやつ?」
「震え……ひょっとして、魅音、怖がっ」
「ち違う、違うよ! じゃあ、ちょっぴり体支えるの疲れちゃったんだよ、おじさん歳だから!」
「むぅ。じゃあ、って……それに魅音、僕と同い年」
「もー! 悟史の気のせいだってば!」
遠慮がちだがもっともな突っ込みを入れる悟史に、魅音はやけを起こしたように言い放ち、その直後にがっくりうなだれた。
――下手な言い訳を考えたりせずに、始めからこう言っていればよかったんじゃん。と顔に書いている。
相変わらず見事なまでのド壺っぷりに、ぶぷっ、と悟史が吹き出し、レナもくすくす笑いを零してしまう。
「何よー! 笑うなー!」
「あははは、あーははははは!」
「はう、魅ぃちゃんかぁいい! お持ち帰りしたいよぉ〜☆」
悟史は声を上げて笑いだし、レナはかぁいいモード。魅音は笑われているのが癪に触って更にムキになる。もう雰囲気も何もあったもんじゃない。
またやらかしちゃった? と我に返った魅音はあうあうと新しい仲間のようにうろたえる。
とりあえず笑いの治まった悟史は呼吸を整えて、こつんと魅音の額に自分の額を合わせた。
「いいよ魅音、君は君で。それでいいよ」
本人にその気がなくとも、いとも簡単に雰囲気をぶち壊す。時には望まぬ悲劇を生み出す一端になってしまったかもしれない。けれど今、悟史とレナに
笑顔を与えている。
そうしてまた三人で笑い合う。
悟史は深く息を吐いて、魅音の中に入っていく。
「ふ……あ、うぅ……ん、んん……」
声を押し殺して、魅音は必死に耐えた。ぴくぴくと痙攣して絡みついてくる肉の襞を擦り上げる。
ぬるぬると柔らかくて、レナの時ほど強い抵抗はなかった。ただ中で動いたり身体に触れたりと刺激を与える度に、埋め込んだモノを中に引き込むよう
に、絡みつく襞が激しく収縮と弛緩を繰り返す。その感覚に頭が変になりそうだ。
「み、魅音……もう、入ったよ。痛く……ない?」
見下ろした魅音は、ぎゅっと眉間に皺を寄せて苦しそうに息を殺している。
「……だ……大丈、夫……入口のとこ、ちょっと痛いけど……中の方が、あったかくて、か、硬いのが擦れて、あぁ、何か……」
「み……魅ぃちゃん。せ、説明は、しなくていいと思う……かな。かな」
目の焦点を定まらせないまま、うわ言のように恥ずかしい告白をする魅音をレナが赤面して遮る。さっきのレナも似たようなことを口走っていたが。
「……レナ、頑張ったんだね」
不意に魅音はぽつりと呟く。
今なら、もっとわかる。つい先ほど、どんなに痛くても、泣き言一つ零さずに悟史のために尽したレナがどんなに頑張ったのか。
その呟きを聞いていたのかいなかったのかはわからないが、レナは無言で魅音の身体を抱きしめた。柔らかそうな肌が触れ合って、ひとつになってしまい
そうだと、悟史はあるはずのない事を考えてしまう。
「悟史……我慢とか手加減とか考えないでね。どうか、悟史の好きにして欲しい」
それはレナと同じくらい自分も頑張らなきゃという決意かもしれないし、なかなか積極的になれない彼女なりの誠意でもあるのかもしれない。
ああ。どうしてこの子たちは、こんなにもいつも人のことばかり考えるんだろう。
悟史は愛おしそうに魅音の髪を撫でて、真っ赤に染まった魅音の頬に唇を寄せる。
「うん……手加減しない。我慢なんてしないから。だから、もう……君たちも、僕に気を遣うのはやめて欲しい。笑いたい時に笑って、怒りたい時に怒って
……一緒にいたい時に、一緒にいよう」
三人は、静かに、強く頷き合う。
そして宣言通り、悟史は躊躇いを全て捨てて魅音を責め立てた。
「ひぅ……あっ、あ、あぁ……」
衝動や快楽、欲求のままに身体を揺さぶる。押し広げられたばかりのそこを激しく掻き回されて、魅音が弱弱しく喘ぐ。円を描くように掻き回して、出し
入れを繰り返し内部を擦り上げる度に、ぐにぐにと絡めとって吸い込んで、逃がさないと言わんばかりに襞が絡みついてくる。
ぐんと反らされた魅音の傷ついた背中をレナが抱きとめた。
「うあぁっ! ああっ……! やぁ……んっ……ああ、あぁー……!」
頭の部分が見えてくるほど腰を引き、一気に容赦なく押し入れる。
魅音はただ懸命に悟史のものを受け入れ、レナは子を慈しむ母のような眼差しで二人を見守り、魅音の背中を抱いていた。
よく言えば一途、でもあまりに痛々しいその献身。
魅音は仲間外れを嫌い、周りのあらゆるものを受け入れることで、生まれてすぐに生を拒絶されかけた『詩音』を。レナは母性をもって他者と接すること
で、歪な形で母との離別を経験し、母の愛に飢えていた『礼奈』を。それぞれ慰めているのかもしれない。
悟史は知らない。二人の隠したい過去、けれど決して忘れてはいけない罪、悲しみ、心の隙間、そういったものを、悟史は知らない。彼だけではない、それ
は誰も知らない彼女たちの秘密。
悟史は、レナと魅音の心の奥の奥に隠されたそれを慮ることができるだけ。
人の心の機微を読むこと、心の動きを察すること。悟史の年齢で、彼ほどその術を把握している人間はいないだろう。それが、母が入れ替わり立ち替わり
連れてくる『父親』と馴染み、より早い段階で平穏を作り出す数少ない方法の一つだったから。
「悟史、また、おじさんたちに気を遣ってる? あはは、悟史らしいね……」
魅音が笑う。無理して笑わないって約束したばかりなのに。だいたいこんな時におじさんはないだろ、と思わなくもない。けれどそれは、表情を曇らせた
自分をちょっとでも和ませようとしてくれているのだと知っていた。
この子たちのために何が出来るのか悟史は考えて。考えて、それはおこがましい事なのかもしれないと思い当たる。今まで彼が舐めてきた辛酸を想像できる
人間はいないのだから、結局はそういうことになる。
でも、受け止めたかった。こんなにまで懸命に自分に尽くしてくれる魅音とレナの気持ちに応えたかった。
人に気を遣ってばかりの少女たちを、少しでも思い遣りたかった。
そんな悟史だから、二人も彼を救いたいと、彼の心の荷を少しでも取り除きたいと願い、そしていつしか惹かれていった。どうしようもないほど。
……狂おしいほどに。
やがて彼らは高みを越えて、絶頂に辿り着き。
「おじさんもうだめー……寝るぅー……」
「はぅ〜お父さんに連絡しなきゃ……むにゃ」
「……むぅ」
色々と力尽きた三人は無造作に床に転がっていた。
冷静になると、かなりとんでもない事をした気がする。
今すぐにでもこの場で正座をし、頭を足元に擦りつけて雛見沢の神の如く謝罪を繰り返したい衝動が湧きあがらなくもない。
でも後悔する気持ちは、込み上げなかった。
全力でぶつかろうと思って、それを実行し、全身で受け止めようと決めて、それをやり遂げた。ある意味、ひょっとしたら、これ以上なく幸せな時間だった
かもしれない。
三人で狭い布団の上に川の字になって。とりあえず今は、互いに無防備な寝顔を晒して眠りに就こう。
これからもこの平坦な日々の中で暮らしていこう。
一緒に過ごせる時間をかみしめよう。
レナが心を寄せ、魅音が守ろうとして、悟史がまた歩き始めようとしている、この村――三人の秘密を擁するこの雛見沢で。
(了)
― 秘密(仮) ―
長い眠りから目覚めた北条悟史を待っていたのは、友人たちと見慣れない一つ年下の少年、以前よりもはるかに生き生きと力強い眼をした妹の
姿、温かくなった住み慣れた村の空気だった。
色々あって、園崎家頭首がダム戦争の終わりを明言したらしい。
悟史の胸をよぎったのは、これで多くの重圧から解放されるという安心と、今更何を――という複雑な感情だった。諸手を挙げて喜ぶだけで
終われるほど無邪気ではなかった。
彼に味方なんていなかった。けれど、どっちもどっちだと彼は自嘲する。最後には色んな人を疑って遠ざけて傷つけた。そりゃ雛見沢にいると
いう神だって呆れるだろう、と。
彼はまた全ての感情を抑え込んで、他人よりも自分の内に害悪と責任を見出す。悟史とは、そういう人間だ。
だから、クラスメイトである二人の少女たち――園崎魅音と竜宮レナの、許しを乞うような眼差しが、痛かった。
――ごめんなさい。
「……どうして、二人が謝るの?」
きっかけは何であったか。
ある日、晴れて退院した悟史を見舞うため、差し入れのお弁当と果物を手に北条家までやってきて、ぽつりと謝罪の言葉を零した二人に、悟史
は静かに首を傾げてみせた。
「悟史くん、また無理してるよね……よね」
じっと自分を見つめてくるレナの真っ直ぐな瞳。
悟史が沙都子を守りたいと思っていたように、魅音は祖母を支えたいと思っていただろう。レナだって、転校してきたばかりで親交も浅かった
ことを考えると、ずいぶんと親身になってくれていた。
それは環境がある程度落ち着いた今だからこそ至れる考えであって、あの頃はとてもじゃないがここまで穏やかな考えではいられなかったとは
いえ、こうして改めて接していると、彼女たちがとても気を遣う性質を持っているのが以前よりももっと、よくわかった。
悟史が一人になりたいと思ったら、レナがそれとなく仲間たちに引き上げるよう促し、気分が滅入った時は。魅音が底抜けの明るさで場を盛り
上げてくれる。
そうして、去年の自分がいかに間違っていたかを思い知り――痛むのだ。
「やっぱり変わらないね、悟史は。いっつもいっつも、ぎりぎりまで無理して、人に気を遣うんだね」
魅音が悲しそうに呟く。いつも教室で少し離れたところから悟史と沙都子を見守っていた顔をして。
どうやら二人は悟史の心の中に渦を巻く葛藤を見抜いて、気遣ってくれているらしい。
それぞれ違った不器用さを持っているのか、レナと魅音、彼女たちの思い遣りは時にとてもわかりにくかったり、余計な疑いを増長させてしまっ
たりする。だが、有事の際に人が100パーセント正しい行動をとれるかと言えばそうではないし、重要なのはその気持ちなのだと悟史は思う。
二人が自分に謝ることなどないと。気にすることなんて、何もないのだと。悟史は二人にそう告げた。するとレナと魅音が同時に互いを見やり、
静かに、強く頷き合ったと思ったら――こうなっていた。
――いやあの、ちょっと待て。幾らなんでもこれはおかしくないか?
悟史は狼狽する。
「れ、レナ、魅音……こ、こんなのよくない、よ……」
クラスメイトの少女たちが頬を上気させて何とも艶やかな表情で自分を見つめてくる。
「悟史くん。レナたち、悟史くんが気持ち良くなるように、頑張るからね、ね……?」
レナのくりくりした可愛らしい目に浮かぶ、どこにそんな強さが眠っているのかと不思議になるほどの決意の色。
「悟史は……イヤ? 迷惑?」
魅音が恐る恐る訪ねてくる。いつもの、ともすればおじさん臭いほどの勝気な様子が嘘のような自信のなさそうな顔をして。
妹にプレゼントを渡すまではと雛見沢症候群L5の症状をも抑え込んだ鋼鉄の精神の持ち主といえども、やはり健全な青少年だ。美少女二人に囲ま
れて平静でいられるわけがない。
まだるっこしいので端的に言ってしまおう。
今、布団の上に座った悟史の脚の上にレナが乗っかり、背後では魅音が自らの体を背もたれにするように悟史の背中を支えている。
むっちりしたレナのお尻とふわふわした魅音の胸の感触が、頭がおかしくなりそうなほど心地よい。
レナの小さな可愛い手が悟史のズボンの前に触れ、既に固くなり始めていたそこを撫でる。いつものようにぽややんとした表情が、余計に異質な
感じを煽った。
「はぅ……かぁいい☆ お、お持ち」
「むぅ!? レナそれらめえぇ!?」
悟史は、慌てるあまり呂律の回らない口調でレナの言葉を遮った。どこから突っ込むべきなんだろう。そんなところ触っちゃ駄目とか、それ絶対
かぁいくないとか、お持ち帰りは断固出来ないとか。