らき☆すたの女の子でエロパロ30

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1名無しさん@ピンキー
アニメも好評のうちに終了し原作も大好評連載中、PS2版も08年1月発売予定の「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。

☆カップリングは自由
☆基本的に百合マンセー
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆投下した作品の保管を希望しない場合、前もってその旨を知らせること

※マナー等※
※割込みを防止するため、書き込みや投下の前等にリロードを。
※荒らしや煽り、気に入らない人・作品等はスルーで。
※グロやSM、鬱モノなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
※読者=主人公の作品(いわゆる俺キャラもの)についてはNGワード指定や断り文を確実に。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。

■みゆきさんの一言メモ
・投稿の際に、メール欄に半角英数でsageと入力すると、スレッドを上げずに書き込めます
 『sage』では有効になりませんので、全角・半角を確認してください
・スレッドの閲覧・書き込みは、絶対ではありませんが専用ブラウザの使用を推奨します
 これにより『人大杉』のエラーが回避できます
・SS投下は、一度メモ帳やワードパッドなどで書き上げてからまとめて投下してください
 投下間隔があくと、他の方がレスできなくなってしまいます

マターリはぁはぁしましょうか。

☆まとめサイト(管理人と職人に感謝!)(避難所の行方はここ参照)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html
☆派生サイト:てけてけかなたさん伺か化計画
ttp://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
☆前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ29
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198241946/l50
2名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:10:32 ID:JI7soC2k
>>1
乙だってヴぁ!
3名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:15:25 ID:7I1OgBON
さあ、>>1乙ざますよ!
4名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:20:12 ID:7pMilvpF
>>1乙でがんす?
5名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:32:05 ID:WblTFVfE
>>1 乙でウンガー
6名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:32:17 ID:zO5bPpUm
>>1乙ンガー!
7名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:39:05 ID:gvdVK/r/
まともに>>1乙りなさいよ!
8名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:46:44 ID:7MZGPMEN
>>1に乙ミコス〜


てか、何とか無事に動いている様だな。このスレ。
良かった良かった。
9名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:48:13 ID:7I1OgBON
すべてはゴッドかなたさんの加護の力
10名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:48:35 ID:9HPv+9rK
曖昧>>1
1143Hev0JB:2007/12/27(木) 02:06:26 ID:JhCUcPNr
>>1乙!あと>>10sage忘れてんぞ。
12とある神様:2007/12/27(木) 02:08:04 ID:Ffv9z6aE
「言ったじゃないですか、期待しておいでくださいって」
13名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:43:16 ID:tYQJQMi0
>>11 KY
14名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:43:21 ID:tYQJQMi0
>>11 KY
15名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:43:25 ID:tYQJQMi0
>>11 KY
16名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:45:37 ID:+3kigjt0
>>11 KY
17名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:52:53 ID:zwloDPF/
珊瑚
18前スレ19-24の人:2007/12/27(木) 03:01:27 ID:Yu1dyr6H
>>1
19名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:05:16 ID:tYQJQMi0
>>17
マイリマシタ
20名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:32:21 ID:BGZ7WXRI
>>1乙ー
前スレは1週間もたなかったのか・・・
21名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 04:38:01 ID:YIEjhn9d
>>1
皆非難所に行ってるのか?
ここでも全然使えると思うが…
22名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 04:55:22 ID:Ffv9z6aE
単に明け方だからじゃない?
避難所のほうは一時期人袖触の話題で盛り上がってたけど、今は沈静化してるし
ってゆーかもうこっちは完全に落ち着いたのかな?
投下したくても混乱してて出来なかったって人結構居ると思う
23名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 05:02:23 ID:pYKNHQ2Q
>>1>>22
まだ安心はできない。
24名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 05:11:39 ID:YIEjhn9d
>>22
時間考えてなかったwww
ヤンデレ祭りとは恐ろしい物だ…
25名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 06:07:06 ID:zAL9VEMa
>>1

>>24
もしかしなくても、パー速のやつですか?
26名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 07:34:26 ID:Yt5NtUcn
>>1
乙かれ
27名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 08:55:26 ID:Z+YPk4ck
一応前スレ埋めても大丈夫な状況ですかな、これは?
28名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 09:51:35 ID:uXnSCXu0
>>1 乙

そしていつの間にやらスレ番が30の大台(?)に突入しているという……
29名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 10:16:16 ID:24Z41gzf
遅れながら
>>1

夕べ板のbbs停止に一時なった後は落ち着いてるみたいですが
またスレ立て攻撃が始まったらage書き込み進行でOKですか?

それとエロパエロ板総合情報室より詳しい状況がわかるところを
教えていただけませんか



30名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 10:41:31 ID:M/RC0zx0
>>27
いいんじゃないかな?

>>29
昨夜、延々と「人大杉」が続く中、前582のゴッドかなたさんによるageは
専ブラのない俺に希望を与えてくれたのは確かだ(上10スレ内にいたから、最新10レスの
様子だけは確認できた的な意味で)
3143Hev0JB:2007/12/27(木) 12:02:16 ID:JhCUcPNr
はい、こんにちは43Hev0JBです。
起きたらKY言われまくりなんですがどうゆう事なのか教えてください。
質問ばっかですみません
32名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:07:45 ID:x4nnOh7z
>>31
その質問でまたKY言われるかもしれないのでこのまま流した方がいいですよ
33名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:08:47 ID:kY+V+gix
id見てみろよ。
こういうのを荒しっていうんだってヴぁ!
34名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:09:24 ID:+3kigjt0
>>33
kY(ID的な意味で)
35名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:09:45 ID:YIEjhn9d
>>25
あれはマジでリアルタイムで歴史の一ページに遭遇した気分だよなww
ヤンデレSSの創作意欲が湧いてきたよ
36名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:16:33 ID:Z3HfO6vf
>>35
あれは続くんだろうか
とても残りの人たちが気になるのだが
37名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 13:41:16 ID:YIEjhn9d
>>36
綺麗にスレバレしたとこで終わって欲しいけどな
ってかスレチだなROMってる
38名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 13:50:24 ID:2PyJybyX
別の作品スレを見てたら過去ログ倉庫というのがあったんで、
避難所ついでに試しにスレdat自体の保管庫を作ってみました。
ttp://www.sonokawa28.net/bbs/luckystar_log/
※ログ未取得のため1・2スレはありません。

あくまでもお試しなのでどうなるかは今後次第ということで。
39名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 13:58:45 ID:M/RC0zx0
さて、今からちょっと投下しても大丈夫かな?
4019‐646:2007/12/27(木) 14:11:47 ID:M/RC0zx0
返事がない。ただの(ry

ではいかせてもらいますね

・タイトル:みーみー戦隊 第3話
・……なんだけど、修羅場の後、致命的なまでに勢いが落ちた関係でなかなか進まず、帰省する前に
ちょっとでも投げとけ!ということで、第三話の「前半」のみorz
・この話はあくまで、小ネタの延長線上。
・話の性質上(?)キャラが大きく変わっていることがあります。そういうのを受け付けない方はスルー
するなりしてください。
・とりあえず、「戦いとかが嫌いな方」は注意
・ここにきてシリーズ初の「流血注意」
・エロは微々たる物だが。
・4+1レスほど使います。
41みーみー戦隊 第3話(1):2007/12/27(木) 14:14:51 ID:M/RC0zx0
「次は、あきはばら、あきはばら。お出口は、左側です。総武線各駅停車、地下鉄……」
 5人の降りる駅が次であることを自動放送が告げると、ほどなく電車は駅に停まった。5人は、他の客に
押し出されるように電車を降り、人の流れから少し離れて立ち止まった。
「本当に人の多いところね……」
 乗客を満載した11両編成の列車がたった今発車したばかりだというのに、3分後には次の列車が来ると
いう案内や、電車を待つ人でごったがえす反対方向行きのホームを見たみきが、小さくつぶやいた。

「みんな、ちょっとここで待ってて。すぐ戻るから」
 一階に下りたところで、みきは4人にそう言って、トイレの方へと向かおうとする。と、その時
「もしかして、トイレで変身してくるとか……?」
 正解。神社でのかがみ達との戦闘後、みきは一旦変身を解いていたため、このあとの戦闘の前に再度
変身しなければならないのだ。
 そこで、みきの変身を羨ましがっていたみさおによる、ジェラシー攻撃がみきに浴びせられる。
「同じ戦隊なのに、バイオレット一人だけが変身できるなんて、なんかずるいぜー!」
「みさおちゃん、もうちょっと声小さく! ―――しょうがないでしょ?みんなは学校の制服が『変身後』
みたいなものだけど、私の場合、それが巫女装束だから、そのまま移動するにはちょっと不便なのよ」
「うー、でもやっぱりずるいー」
 まだ納得いかない様子のみさおをみゆきたちがなだめている間に、みきはトイレに駆け込み、しばらく
後には変身して戻ってきた。
しかし、みきの姿は、かがみ達との戦闘の時とは少し違っていた。

「みんな、お待たせ。―――あら、どうかした?不思議そうな目で見て」
「いや、その……、さっきのときって、そんな髪型でしたっけ?」
 そう言われみきは、鏡(先の戦闘で使った、直径50cm以上ありそうなやつ)をどこからか取り出し、
自分の姿を見た。そして、仲間の覚えた「違和感」を自分でも理解した。
「あら本当ね。髪はいじってないはずなんだけど……」
 みきの髪型は、普段や先の戦闘のときと異なり、ちょうどかがみの髪型のような、所謂ツインテールに
なっていた。原因は不明。ただ、
「でも、まあ戦うのには影響ないでしょうから、行きましょうか」
みき本人がいいと判断したので、髪型の変化に関しては気にしない方針となった。

 改札を抜け、駅舎から出たところに、こなたとそうじろうの姿があった。
「ほう、あのかがみを倒してくるとは、みーみー戦隊も意外と弱くはないね」
 こなたが言い終わるや否や、みなみがこなたに強い口調で迫る。
「…ゆたかを、返して!」
 これを聞いた瞬間、こなたはみなみに寄って、急に顔をにやけさせた。
「おやぁー?みなみちゃん、こんなところでいきなり『ゆーちゃんは私の嫁』宣言?大胆でいいねー」
「…ち、ちがうっ! …とにかく、ゆたかはどこですか!」
「そんな顔赤くして言ったって、照れ隠しにしか聞kぐふぉ」
 ここでみなみ、こなたの首根っこをつかんで激しく前後に揺り動かす。
「アア゛ア゛ヲタ゛ス゛ケ゛――― ぷふぅ。……で、ゆーちゃんの居場所?それなんだけどねー、その、
今は教えられないんだよね、ってうぉ!」
 再びみなみに手を出されそうになったこなたは、咄嗟に身をかわした。
「いやその、私もボスじゃないから、言いたくても言えないことってのがあるわけで―――」
「ボス!? 泉さんより上に、ボスがいるんですか?それは一体……?」
「……禁則事項です。残念だけど今はまだ、ボスの正体とか、ボスの居場所とかは、私には答える権限が
ないのだよ。でもま、私たちを倒せばその辺の話が進むんだけどね。―――じゃ、そろそろ始めますか」

 『えねみーみー』のサインである赤く光る目を見せたこなたとそうじろうが、一旦5人との距離をとる
べく後ろに下がっている途中、みきが、少し待つよう二人に言った。
「ここで戦うの?人も多いし、場所を変えたほうがいいように思うんだけど……」
 自分たちしかいなかった神社の境内と違って周囲にかなりの人がいるここで戦うと、一般の人にも危害
が加わってしまうかもしれない。みきはそれを恐れたのだ。しかしこなたは、全く気にする様子はない。
「ま、大丈夫ですって。 ―――さあ、はじまるザマスよ」
 次の瞬間、周囲にいた多数の男性が全員、一斉に5人の方を向いた。
しかも全員、目が赤く光っている。―――このことが何を意味するかは、説明するまでもないだろう。

「ええぇっ!? ぜ、全員敵ーーーっ!?」
42みーみー戦隊 第3話(2):2007/12/27(木) 14:18:29 ID:M/RC0zx0
「ほら、場所を変えなくても大丈夫でしょ?」
 にやりとして、こなたが言う。
 確かに、みきが心配した「一般人への危害」的な意味での問題は減ったと言えるかもしれない。
 しかし、みーみー戦隊にとっては、むしろ厄介な状況だ。

「あーっもう、これじゃ敵が何人いるのかもわからねーよ!」
みゆきが『wikiフラッシュ』で敵情報を調べる間、みゆきを護る意味も含めて少しでも敵の数を減らそ
うとする4人だが、倒しても一向に減った気がしない敵の量に、みさおなどは苛立ちを隠せない。
 と、ここで、みゆきによる敵情報の解析結果が出たようだ。
「やはりメインは泉さんですね。攻撃の幅がとにかく広く、また、グリーンやブラウンに匹敵するほどの
すばやさも大きな脅威と言えます。また、泉さんのお父さんとの協力攻撃等を仕掛けてくる可能性もあり
特にホワイトは警戒しておいたほうがいいかと思われます。あと残りは、大した強さを持たないモブです
が、40人と数が多いので―――」
「ちょ、ちょっと待ってピンク!」
 ここで突然、みきが口を挟む。ちなみにこの直前、白石が「特にホワイトは要警戒」の意味を聞こうと
していたが、それには失敗していた。
「はい、なんでしょう?」
「見て。このモブ軍団、ざっと見ただけでも100人近くはいるはずよ?」
「えっ!? ―――本当ですね。でも、wikiフラッシュでは確かに 「立木フラッシュ!!」 きゃぁっ!」
 突然、モブ敵であるフリーのカメラマン……もとい、カメラ小僧によるフラッシュ攻撃の嵐がみゆきと
みきに浴びせられたことで、二人は、モブ軍団の人数の謎を考えている場合ではなくなった。

(ん、まてよ?あのちびっこさえ倒せば、あとはかなり楽になるんじゃね?)
 モブ敵との取っ組み合いをしながらみゆきによる敵分析を聞いたみさおは、あることを思いつき、
そしてそのまま、その考えを実行に移すことにした。
「みんな、後は頼むぜ!」
「えっ? ちょっと、ブラウン!? 一体何を!?」
 みゆきの呼び止めにも答えず、みさおはこなたに向かって一直線に走り出した。
「ちびっこ、覚悟ーーーっ!! 奥義・『あたしらさながら―――」 
 いくらこなたでも、気を緩めている状態からこの速さには対応できまい、とみさおは思っていた。
 しかしその時。こなたまで残り1m強というところで、みさおは、こなたがニヤリとするのを見た。
 みさおは本能的にヤバイと感じたが、危険を避けるには気づくのが遅すぎた。
「 昇 龍 拳 っ !!」
 みさおとこなたの距離が限りなく0に近づいた絶妙のタイミングで、こなたは技を放った。
 アッパーカットと膝蹴りがきれいに決まり、みさおは抵抗することもできずに飛ばされる。
 そしてみさおが飛ばされている間にこなたは一度地面に足をつき、そしてみさおが地面に落ちる前に
こなたはとどめの一撃を放った。
「 竜 巻 旋 風 脚 っ !!」

 必殺技豪華2本立てをくらったみさおは、そのまま地面に倒れた。
「ふっふっふ。一撃必殺で私を倒そうなんて、そんなに私と世の中を甘く見てもらっちゃ困るねぇ。峰岸
さんやサ○ーインとは違うのだよ、私は」
 その間に、みさおの治療(生命力回復)のため、みきがみさおに駆け寄る。
「おぉっと、こうしちゃいられないね。じゃ、私も本気でいかせてもらおうか」
 そう言ってこなたは、かぶっていた帽子に手をかけた。

 そ の と き 、 み ー み ー 戦 隊 が 見 た も の は !!
43みーみー戦隊 第3話(3):2007/12/27(木) 14:21:29 ID:M/RC0zx0
 こなたが帽子をとると、それまで帽子に押さえつけられていたこなたのトレードマーク・アホ毛と同時
に、なぜか装着されていたネコミミが、こなたの頭の上ではねあがった。

 一瞬、電気街に、沈黙が流れた。

 そして次の瞬間。
「い、泉さん……!ハァハァ」
「うぉわっ、ピンク!は、鼻血出てますって、鼻血!」
「あの可愛さ、もう反則ですね。これはもう私がもらっておくしか―――」
 鼻血が出ていることも全く気にせず、みゆきはふらふらとこなたのほうに近づいていった。
 普段のキャラとはあまりに違う現在のみゆきの言動を訝しがりながら白石が今度はみなみの方を見る
と、 みなみはただじっと、狙いを定めた猛禽類のような鋭い目つきで、こなたの方をじっと見ていた。
 一体何が起こっているのか理解できない白石は、今度はみきのほうを見て、思わず大声をあげる。
「バイオレット!早くブラウンの治療してあげてくださいよ!」
 みきは、目の前で倒れているみさおを放置したまま、こなたの方を見てうっとりしていた。
「こなたちゃんはかわいいわね。……うちにも一人欲しいわね」
 みきはそう言うと、みさおの治療をしないままそうじろうの所へ行き、何か交渉らしき事を始めた。
そうじろうから「双子と交換」という危なそうな発言が聞こえたような気がしないでもない。
 
(いったいなにが起こってるんだ!? これが泉の特殊能力?どんな能力だよ!)
 白石がこの状況を理解できないのも無理はない。これを理解できるのは、このスレの住人ぐらいのもの
だろう。とりあえず今の白石には、少しでもモブ敵を倒すことくらいしかできなかった。

「みゆきさん……」
鼻血を流しながらふらふらとこなたに近づくみゆきに、今度はこなたが自ら近づいていき、甘えモード
全開で、みゆきにすりすりし始めた。
「うにゅ〜〜、みゆきさんかぁいいよぉ萌えるよぉ〜〜、お持ち帰りしたいよぉ……」
「いいい泉さんわわわわたしでよければぜひともいくらでもお持ち帰りしてくださいはぁはぁ」
 さらにこなたにすりすりされ続けたみゆきは、ついに身体が限界を超えてしまったか、多量の鼻血を
流しながらもとても幸せそうな顔で、その場に倒れた。

「さて、……!?」
 みゆきをあっけなく倒したこなたは、今度は白石を見た。次は自分か、と思い白石はびくっとするが、
次の瞬間、こなたの表情から余裕の色が少し消えた。
「なぜだ……、かがみもみゆきさんもイチコロだった『この技』が、セバスチャンには効いていない?」

 『この技』……あえて名前は伏せさせてもらう。(許可とっていないし)―――とにかく、『この技』
には実は大きな欠点があったのだが、こなた自身もそのことまでは把握していなかった。
 そう。敵(女性)を自分にメロメロにさせることで敵の戦意を失わせる『この技』だが、男性には効果
がないのだ。みーみー戦隊の中で白石には効き目がなかったのは、白石が男性だからである。
 しかし白石は、『この技』の欠点どころか、まだ『この技』がどんなものかも理解していなかった。
44みーみー戦隊 第3話(4):2007/12/27(木) 14:24:35 ID:M/RC0zx0
「……あれが効かないというなら仕方ない。作戦を変更するしかないか」
 次なる攻撃対象を白石に定めたこなたは、じりじりと白石に迫り、そして白石を、学生服のズボンの
ベルトを掴んで、捕まえた。
「私としてもほんとはこんな手を使いたくはないんだけどね。ま、痛くはしないから」
「え!? うわ、ちょ、な、なにをする泉ー!」
 こなたはいきなり白石のズボンのチャックを開け、しゃがみこんでそこに顔を近づけた。

「さてセバスチャン。手と口、どっちがいい?」
「な、何がですか!」
「あるぇー、セバスチャン、顔赤いよー?一体何を期待しているのかな?私まだ何も言ってないけど」
「何も期待とかしてませんって!なんなんすか一体!」
「ほら早く答えて。手と口、どっちがいい?あ、なんなら足もあるよ?」
 嫌な―――というわけでもないが、何かよくない予感がしながらも、白石は渋々答える。
「……じゃあ口で」
「おおぅ、セバスチャンはなかなかいいシュミをしていらっしゃる」
 そういうとこなたは、さっき開けた白石の『社会の窓』に手を入れ、その中のものを布越しに触る。
すると、白石の『それ』は俄かに反応をはじめてしまった。
「い、泉やめろって、マジやばいって!」
「ん〜?でもその割に、『ここ』はずいぶん正直に反応しちゃってるじゃないかぁ〜」
「いやだってそれは、健全な男子には到底防御不可なことで―――って!泉、後ろ後ろーーっ!!」

 白石は見てしまった。こなたの背後、すなわち白石の前方に、さっきまでとまるで違う、殺気立った
こなたの父・そうじろうの姿があるのを。
 しかしこなたは、全く動じる様子がない。異常なまでに堂々としている。逆にここまで堂々とされると
白石には、もうこなたを止められなかった。―――男として、止めてはいけないような気がした。
(どうにでもなっちまえ、俺―――)

「さて、じゃそろそろご対面といかせてもらおうか」
布越しに揉まれてすっかり硬く大きくなってしまった白石の『もの』を、こなたは露出させようとする。
「セバスチャンは、こういうの初めて?」
「あ、当たり前じゃないっすか……」
「私も、初めてだよ。……じゃ、するね」
急に乙女チックになったこなたに白石が不覚にもドキッとしている間に、こなたはついに、それまで布
に隠されていた白石の『もの』を―――

 その時、白石の前を疾風が通り過ぎ、今までいたはずのこなたが消えた。
 しかしこれにより、白石の危険はむしろ増大することとなる。

「よぉぉぉくもぉぉぉ、娘にあんなことをぉぉぉぉぉ!!!」
 こなたがこの場にいなくなったことで、今、白石とそうじろうの間に障害物はない。
 そしてそうじろうからは、殺気と怒りに満ちた危険なオーラが出ている。その矛先は、白石。
 白石はこの場から逃げ出したい心境に駆られたが、同時に、一歩でも動くと殺される、という予感も
して、結局動くことができなかった。

 その時、均衡を破る者がそこに現れる。
「もしもし、警察のものですが。君ぃ、さっきこなたに何したのかなぁ?」
 白石はビクッとし、声のする方を見る。そこには、一人の女性警官がいた。
「いや違うんすよ!あれは泉のほうから―――」
「言い訳はみっともないよー? じゃ、とりあえず公然わいせつの罪で逮捕ーーっ!!」
 そう言うと、その女性警官の目が赤く光った。つまり、彼女も『えねみーみー』なのだ。
「おじさん、私も協力しますねー!」
「助かるよ、ゆいちゃん」

 次の瞬間、そうじろうとゆいの二人による、白石スーパーフルボッコタイムが始まった。
 反撃など一切できないうちに二人連携での38コンボを受けた白石は、あっという間に倒れた。

    (後半へ続く)
45みーみー戦隊  おまけ:2007/12/27(木) 14:28:04 ID:M/RC0zx0

「なんか、昨日はここ、大変だったらしーな」
「はい。ただ、私も詳しいことまでは把握していませんので……お恥ずかしながら」
「いや、詳しいこととかはいいんだけどさー。ちょっと怒ってることがあるんだ」
「荒らしの、犯人に対してですか?」
「いや、この話の作者(19‐646)に対して」
「えっと……、それはどういう意味で?」
「なんで、こういうリアルに「世界のピンチ!」とかいう時に私たちの出番を作らなかったんだ!
仮にもあたしら戦隊モノなんだから、展開的にぴったりじゃんか!」
「ブラウン、無理強いはよくないわ。作者にも事情ってものがあるのよ。きっと」
「いや、作者が怠けてるとか、筆が遅くてタイミングを逃すとかならまだいいんだって。でもこの
作者、事もあろうに「超臨時!」とか言いながら、柊とその妹使ったのを数十分でひとつ書いてんだ
ぜ(前スレ558)!やろうと思ったらできるのに、私らなんて1ヶ月以上放置だぜ!なんだこの差は!
そんなに作者は柊のことが好きなのか!」
「ブラウン、落ち着いてください!作者の言い訳によると、あの雰囲気に一番似合うのは、あの二人
だと感じたから、ということらしいです」
「う〜〜……、じゃあせめて、もっと早く続き書けないのか!これ(おまけパート)だって1時間弱で
仕上げてんじゃんか!私はいつになったら復活できるんだ!」
俺 「はいはい……善処しますよ(どうせ年末年始で帰省してる間は続き書けないが、的な意味で)」
「うー、あの作者、なんかムカつくな〜〜」
4619‐646:2007/12/27(木) 14:31:57 ID:M/RC0zx0
はい以上です。
てうわ!電車間に合わねぇ!
……ま、まあどうせ自由席だから、遅い便に変えてもいいんだけどね
47名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 14:35:12 ID:BeY8Kfsr
>>46
続ききたー!!GJ☆
リアルタイムで遭遇(´▽`)
続き待ってまーす!


そうか、こな☆フェ〇か!!


………すいませんすいませんすいません←39hits
48名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 15:17:27 ID:24Z41gzf
>>38
ありがとう
他の倉庫で拾えなかったスレもあったので感謝感謝
作品の発表された前後のリアルタイムの流れの雰囲気を味わえる
お疲れ様です
49名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 15:28:08 ID:tZgpvntH
白石のやられ方がすごく痛いwwだけどいいwww
50名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 16:50:34 ID:YIEjhn9d
Elope最後かがみ達の視点で書いて欲しいな
追跡終了まで
51名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 17:27:55 ID:Z0u+ekIi
>>50 読んでみたいけれど
(作品批判ではなくて)これ以上人間関係が
壊れていくのを見たくない気もする
52名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 17:41:26 ID:WRLpj29U
俺は保管庫でアレ読んで凄いゾクゾクしたけどなぁ…、続きがあれば是非読みたい
53名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:12:29 ID:F9ERJFOu
俺も>>50同様かがみ達の追跡終了まで見てみたいと思う。
こなたたちはああいう形でハッピーエンドっぽくなってるけど
かがみ達はほったらかしのまま終わってるって感じだし。
(批判するつもりじゃないし、むしろ好きな作品なんだけど)

強引に穏便に終わらせるなら「あきらめて撤退」でいいのでは?
54名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:17:46 ID:hAE+/GIo
作者本人が第8話で完結だと言っているので、続きは期待できそうにないだろうね。
「引き裂かれた恋人同士が、新しい場所での生活を手に入れるまで」が主眼のSSみたいだし。
かがみたちの視点の話は、ストーリー的には蛇足だと思う。
55名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:18:38 ID:pnvAu1pu
俺としてはゆたかが他の人物を一切省みず、
また他の人がどうしたかの描写も一切無いことで
キャラだけでなく読者を完全に突き放して「駆け落ち」が表現されて
いると思うから、続きはないほうが好み。
56名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:25:06 ID:6rsVT1Ud
うん。
俺は敢えて書かない事で表現しているんだと思った。
57名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:31:12 ID:YIEjhn9d
>>51
それがいいんじゃないか!
58名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:35:53 ID:FPmvWH9I
確かゆたかが最後に「海を見たい」と言っていた気がするんだが、なんとなくゆたか死亡フラグっぽく
感じたのはオイラだけだろうか?
59名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:36:38 ID:x1c07xdN
Shirrrrrrrrraishi Suuuuperrrrrrr Fullbokkkko Time.
Starts now!!
60名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:30:03 ID:pnvAu1pu
>>58
死神くんでそんなエピソードがあったなぁ
他にもそういう話があるかもしんないけど。
61名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:17:41 ID:K5bb3NtV
>>54が書いてる通り、書いてる本人自体が完結としている以上は続きは無いだろうと思う。
続きを見たい派と無いほうがいい派が真っ二つになってるようだけど、
続きを見たい人は自分なりに続きを考えて脳内補完してみるというのも手なんじゃないかな?

試しに自分なりの続きを考えてみたら…




…死人が出た orz
62名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:24:49 ID:RUpI7hQz
>>61
俺も続きを考えてみたら




こなたとゆたかが入水自殺・・・
63名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:35:07 ID:Ffv9z6aE
SSは全部納得するまで書く人も居れば、少ししか書かないで読み手に考えさせる人もいるわけで
どっちもどっちで面白いから、あれはあれでいいと思う
64名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:03:22 ID:7osmILnD
>>61-62
あえて続きを書かない理由はそれだったりして
65名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:23:14 ID:K5bb3NtV
>>64
それはあり得るでしょうね。何せ作者本人が前スレにて

>ぎりぎりHAPPY ENDにしたつもりですが、あのまま進んだら、
>恐ろしい結果になってしまっていたと思います。

って書いてますし。
66名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:29:18 ID:YIEjhn9d
>>64
いいじゃないか!
愛故にお互いの愛を貪り逢いながら終わりのない夢の中で愛し続ける…
最高過ぎる
しかしかがみ、みゆき、みなみは涙目になるがww
67名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:31:29 ID:mKsSMGRT
>>62
こなた「どうぞ〜〜 殺って〜〜〜!!!」
ゆたか「にゅ、入水願い!?」
68名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:41:10 ID:v4SkUL9t
「私とお姉ちゃんは、この街で生きていくことになるんだ。
だから過去はもういらないと思うの」

と言うセリフがあるから必ずしも、海=死のイメージとは思わないけれど
星に願いを を先に読んでいるせいかなあ

>>63のいってるとおりまあ作者さんもあえて含みを残して終えてるので
これも読み手の一人の勝手な思い込みだけれど
死亡エンドを考えるなら、一息ついたら
「夜が明けないうちに見たい景色があるんだけれど」
で結末をつけた方が書き手ははるかに楽じゃないか思うんだ
69名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:00:17 ID:a/hPPNxQ
俺の脳内だと、ゆたかこなたに抱かれながら海を眺める
海の美しさに感動し、それからちょくちょく二人で海を眺めに来るようになる
数週間後、全てを投げ打ってこなたを追い続けたかがみが海を眺めている二人を発見
ショックと今までの心労が重なり、ゆたか強い発作を起こす
強い信念を持つかがみにゆたかはこなたを託し、こなたに抱かれながら息を引き取る

・・・ごめん、やっぱ死人出るな
70名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:08:44 ID:kAEvf9ZY
>>69
それなんて大映テレビ作品?
71名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:11:29 ID:v4SkUL9t
話を変えて悪いけれど
結局、板の方は2chの規制システムを借りるとか某所にあった
それで昨晩の20時以降スレ立て攻撃が止んでこのまま一安心できるのかな
スレッド一覧見る限りもおかしな連続スレ立てはないみたいだしな
72名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:29:17 ID:YIEjhn9d
こなかがはもうお腹いっぱいだからこなゆたが食べたい…
何て贅沢な悩みなんだ…神よお許しを…
73名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:32:35 ID:0TL9hOzl
「同好の士とともに今後も萌え上がる事ができる、ありがたやありがたや」
「まぁ、自然消滅ならともかく荒らされて消えるなんてのは納得出来ないわよね」
「おやおや〜?かがみ、こういうオタクっぽいのに理解を示すとは、いよいよ染まってきましたかな?」
「う、うるさいわね。いいものはいいと認める柔軟さがあるのよ、私には」
「お姉ちゃんとこなちゃんが仲の良いお話を何回も何回も読んでたもんね〜。
昨日は『い、今のうちに保存しなくちゃ!』とか騒いでたけど、なにかあったの?」
「つ、つ、つかさ〜〜〜!?あんた、毎度毎度言わなくていいことばかり口滑らせて〜〜〜!!」
「ほうほう、なるほどねぇ……」
「ふえぇぇぇ!?ごめんなさい〜〜!」



「……ふぅ、対策は間に合いましたか。
ご苦労様です、遅くまで対処してくださった方には臨時ボーナスを出して置くようにお願いします。
……私達の憩いの場を、無粋な輩に好きにさせるわけには行きませんからね」
74名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:36:17 ID:6rsVT1Ud
俺はかがみとゆーちゃんがこなたを取り合うのが読みた
……と思ったけどそんなんなったらゆーちゃんが激しく病みそうな予感
75名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:52:54 ID:mKsSMGRT
そしてみなみが悲しみのあまり激しくヤンデレ化しそうな予感
76名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:56:57 ID:YIEjhn9d
>かがみとゆーちゃんがこなたを取り合う
あれ?俺k(ry
77名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:01:09 ID:BeY8Kfsr
    みゆき
     ↓
かがみ→こなた←ゆーちゃん←みなみ
     ↑
    つかさ
78名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:03:06 ID:Ffv9z6aE
結局いつもの話じゃねえかww
79名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:04:27 ID:mKsSMGRT
>>77
しかしこのこな☆フェチ

こなた←ゆーちゃん←みなみ

って構図が涙を誘うwwwww
80名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:06:30 ID:6rsVT1Ud
かがみ→どうしたものかと思い悩む
ゆたか→内向的に思い悩んでしまい、黒く病む
みやみ→ゆたか関係で病む





こなた「(あれー…皆どうしちゃったのかなー?まさか男関係…!?)」
81名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:09:17 ID:BeY8Kfsr
普通のこな☆フェチだな…

あやの→みさお→かがみ→こなた←ゆーちゃん←みなみ←みゆき

簡潔にしてみた
82名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:12:42 ID:mKsSMGRT
こうなったらこの関係図をもっと広めてみるか

      つかさ
       ↓
みゆき→こなた←ゆたか←みなみ(一触即発ヤンデレw)
(鼻血w)  ↑       ↑
      かがみ    ひより(あくまでこの2人を追う立場w)
       ↑       ↑
      みさお    パティ(実は虎視眈々w)
       ↑
      あやの(みさお嫉妬時のみ発作w)
83名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:14:40 ID:YIEjhn9d
>>78
そこにシリアス風味で味付けだ
みゆき「泉さんは…誰にも渡しません」
つかさ「どうあってもゆきちゃんとは闘わなきゃいけないみたいだね…」
ゆたか「お姉…ちゃん…わた…し……おね…ちゃんのいも…とで…良かった」
みなみ「ゆたか!?ゆたかああああああ!!!…………泉先輩…あなただけは…」
かがみ「あんた達勝手な事言ってんじゃないわよ……あたしは…あたしはああああ!!!」
こなた「ゆーちゃん…寝たふりしてスカートに手入れるの止めようね」

comingsoon(=ω=.)b
84名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:15:42 ID:Z+YPk4ck
>>77
携帯からだとみなみ←つかさに見えた件








……いや、ありか?
85名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:17:29 ID:+3kigjt0
>>94
どんなことになるか妄想してみよう









難しいわ…
86名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:18:07 ID:6rsVT1Ud
こな☆フェチは皆ぶっ飛んでるけど、
逆に誰も壊れないシリアス展開になったら
すごく大変な事になりそうだ。

みゆきさんの鼻血はぶっ飛んでるように見えてむしろ悲惨な展開にならない為の
平和的解決なのかも……ではないな、ありゃただの変態だ。
87名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:26:20 ID:BeY8Kfsr
>>85
よし>>94に激しく期待
88名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:27:40 ID:+3kigjt0
アンカミスってた…
>>84の間違いだった

そしてなんとなく俺も>>94に期待
89名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:28:24 ID:YIEjhn9d
誰も>>80の新キャラみやみには突っ込まないんだなwwww
90名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:31:13 ID:3wp3QyJZ
「らき☆ばと!」は、実はこなたとの結婚する権利を巡る戦いだったんだよ!
91名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:32:15 ID:mKsSMGRT
勝者が決まったころには、こなたは行方をくらましているのかw
92名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:33:16 ID:x1c07xdN
>>89
イギリスに留学してた、みなみの双子の妹だからな
93名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:36:44 ID:Ffv9z6aE
>>94
期待
94名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:36:56 ID:b8EZXd5I
ゴッドかなたさん「へっくち!」
かがみ「空気読め!」
95名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:40:15 ID:6rsVT1Ud
ゴッドかなたさんに絶望した!
>>89
オリキャラ作っちゃったぜ、ごめん
96名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:45:42 ID:v4SkUL9t
IEだとそろそろ人大杉が始まってるが
落ちたスレの住民が検索や復旧次スレ立てを始めたからか?
97名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:48:21 ID:BeY8Kfsr
>>94
はみがきふいたwww
98名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:51:10 ID:QpDl/nBH
日付で異なる誕生花なるもののリストが学校にあったんでらき☆すたキャラで調べてみた。誕生日が早い順。

ひかる(1/25)プリムラ(美の秘密、青春)
こう(2/3)ひいらぎ(あなたを守る)
ななこ(2/8)きんせんか(変わらぬ愛、誠実)
あきら(2/14)シネラリア(常に快活)
ゆかり(3/6)木立性ベゴニア(親切、丁寧)
パティ(4/16)スノーフレーク(純潔、美を好む)
ひより(5/24)ゆきのした(博愛、誠実な愛情)
こなた(5/28)みつばつつじ(節制、平和)
ひなた(6/15)くり(公平、豊かなよろこび)
かがみ&つかさ(7/7)アベリア(謙譲、親しみ)
みさお(7/20)トルコギキョウ(深い思いやり)
かなた(8/20)なでしこ(無邪気、純愛)
そうじろう(8/21)とけいそう(聖なる愛、聖なる力)
ひかげ(9/6)みそはぎ(慈悲、意思の固さ)
みなみ(9/12)こばんそう(興奮、金持ち)
ふゆき(9/17)ふうせんかずら(あなたと飛び立ちたい)
ゆい(10/7)みずひき(祝いごと、心づかい)
みゆき(10/25)ういきょう(賞賛に値する)
あやの(11/4)サフラン(節度ある態度)
やまと(11/26)シャコバサボテン(愛される喜び)
ゆたか(12/20)アイビー(永遠の友情
99名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:54:07 ID:EbMsFoG0
「みやみ」wくだらねぇけど吹いた

角煮の「ベティ」以来だわ
100名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:56:21 ID:iVQ5PSeo
>こう(2/3)ひいらぎ(あなたを守る)
101名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:01:21 ID:JhCUcPNr
ひよりんは矛盾してると思うんだ。
純愛かなぁ?そもそも純愛って?教えてみゆきさん。
102名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:03:45 ID:3wp3QyJZ
こなたの節制が一番矛盾しとるぞw
103名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:04:56 ID:6rsVT1Ud
>ゆたか(12/20)アイビー(永遠の友情

みなみ「……;」
104名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:05:03 ID:BeXHNf9l
>>98
あきら(2/14)シネラリア(常に快活)
かなた(8/20)なでしこ(無邪気、純愛)
みゆき(10/25)ういきょう(賞賛に値する)
あやの(11/4)サフラン(節度ある態度)
ゆたか(12/20)アイビー(永遠の友情)

この辺りは納得かな。
105名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:05:44 ID:OWYR+zB5
いや、あきらとつかさ以外全員ちぐはぐじゃまいか
106名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:05:50 ID:UF7+3Fpr
みゆき(10/25)ういきょう(賞賛に値する)

うん、あの鼻血と特盛は賞賛に値するw
107名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:06:57 ID:OWYR+zB5
あやの見落としてた
108名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:09:01 ID:jj7R7IsN
>>100
「何を仰るんですか。柊ジェミニをお守りするのはこの私だばだば」
109名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:11:14 ID:AQUHHVo9
>>104
>ゆたか(12/20)アイビー(永遠の友情)

「永遠の友情」は私の最強アイテムなんだぜ><
110名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:13:44 ID:6TJO5gIi
あなたと…飛び立ちたい…
111名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:15:09 ID:UF7+3Fpr
かなた(8/20)なでしこ(無邪気、純愛)
そうじろう(8/21)とけいそう(聖なる愛、聖なる力)

「うむ、さすがはかなた、我が嫁。まさにあってる、神がかり的に!」
「そう君が聖なる・・・?やり直しを要求するわ!全力で!」
「がなだあああああああ・゚・(ノД`)・゚・。 」
112名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:37:07 ID:rRRMvqUp
>>111
コーラ返せwwwwwwww
てか聖なるかどうかはいいとしてそうじろうは娘と嫁への愛は無限大だと思うw
113名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:40:23 ID:0uHsdU7S
>>94
そこは「へーちょ」だろ常考
114名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 01:44:12 ID:UF7+3Fpr
みなみ(9/12)こばんそう(興奮、金持ち)

「ゆたか・・・ゆたか・・・('`ァ(*´Д`) '`ァ)」

「最近、みなみちゃんの私を見る目が変です
 これはきっと田村さんが感染ったんじゃないかと思います」

「最近・・・ゆたかと触れ合わせてもらえない・・・ドッジボール・・・ぶつけ・・・」
「ちょ・・・みなみちゃん興奮しないで!どうどう・・・」



ひより(5/24)ゆきのした(博愛、誠実な愛情)
「何勘違いしている!私は確かに博愛!
 薔薇と百合に限りない博愛でもって!
 誠実なる愛情を、ペンで表現しているッ!
 文句があるか!?え?ちゃんと博愛!誠実愛ッスよっ!!」
「田村さんまだあんなこといってるよ」
「調教・・・ハンパで・・・放置・・・ダメ・・・」
「オウ!ワタシ貴方に純潔チカイマース!貴方は至高の美デース!」
「ちょwwwwwwwみんなこのパターンそろそろあのwwwww
 ドロー!百合カード!総受けソウル!wwwwwwアッーーーー!!!」
115即席:2007/12/28(金) 01:47:50 ID:5snOFbPh
こんなのを妄想。



付き合っている人のための料理を、つかさに教えて貰いにいくあやの。
柊家に通い、今まで知らなかったつかさの魅力に知らず惹かれていくあやの…

「…なに?この、気持ち…私にはお兄さんがいるのに…」
「これって…恋、なのかな…」

やがて想いを自覚する二人。つかさは覚悟を決めるが、あやのは想いに蓋をする。
それでも続く二人きりの料理教室。
そして、ある日――。

「…いつもありがとうね、妹ちゃん」
「…妹じゃないよ」
「え?」
「私は、つかさだよ!妹じゃなくて…!」
「……ごめんね。……つかさちゃん」
「…えへへっ、いいよ、あやちゃんっ!」

この日を境に二人の仲は急接近し……。


…みたいな。
…ごめん、吊ってくる
ってかあやの書きづれえ
116名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 01:57:48 ID:UF7+3Fpr
>>115
「ねえねえ、ひぃらぎっ!あやのもああなんだから、
 私と・・・ねぇ・・・その・・・」

「あ、こなただ。おっすこなた〜」
「はろぉかがみん、お昼一緒しよ」
「うん☆」

「VAVAVAヴぁすれ物〜〜〜T△T」





「ダバダバ☆、私の鼻血レーダーが、新たなる萌えを発見しています。
 あの体育会系の女の子・・・前々から目をつけていましたダバダバ
 あの嫉妬姿、見ているだけで体中のあらゆる箇所から
 体液が放出しそうです'`ァ(*´Д`) '`ァ」
117名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:00:23 ID:dCFVx7h6
あやのも料理は上手いらしいから、習いに行くというより料理関係の話で盛り上がって、
二人で会うことになって…という流れの方が自然な気がする。個人的には。


だが、2行目以降はおおむね同意w
というかあやのとつかさだと自然あやのの方が攻めに回りそうというか
でもつかさに攻められるあやのも良さそうなやばい妄想が止まらん
118名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:05:27 ID:5snOFbPh
…あら?
>>84があやの←つかさに見えて、即席とか言って書いちゃった…

なんだ?潜在的に望んでたのか…?

ごめん、もう寝た方がいいね…
119名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:10:08 ID:mcLZu3El
いや、吊るな。すごくいいから

つかさはメイン組以外でも
あやのと料理関係、ひよりと私の考えたネタ〜関係みたいに意外な所と絡んでるよな
かがみはメイン組とみさおあやのの同学年だけ、みゆきはメイン組とみなみくらいだから
何気にこなたの次に交友関係が広い感じ


てかここらで「まったく繋がりがない同士」でちょっとカップリング考えるのも面白いと思う
つかさ×みなみとか、あやの×ゆたかとか、みゆき×みさおとか
特にみさあや組と1年生ズの絡みは妄想してて面白いわ
120名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:25:06 ID:/YSvwAcT
冬なのに作品がこないのは雪崩の前触れなのか?
121名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:31:29 ID:BBQQIxc6
いや、また爆撃来たら怖いなぁーと思って自重してるんじゃない?
自分も投下しようか迷ってるところです
122名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:36:01 ID:9UposGQZ
>>116
それ何てエボラ出血n(ry
123名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 03:04:48 ID:/YSvwAcT
>>121
一応ひろゆき始め2chの方々のおかげで規制は戻ったらしい
それはそうとID見てたらみなみちゃん家でバーベキューしたくなった
124ぶーわ:2007/12/28(金) 03:22:22 ID:BBQQIxc6
>>123
説明あり。じゃあ投下させてもらいますね

『彼女は遷移状態で恋をする』の続き投下させてもらいいます
*TSもの注意! 今回はかがみが輪をかけて酷いです*
かがみ編4レス+こなた編4レス
↓計8レス拝借します
125彼女は遷移状態で恋をする(5)-かがみside-(1/4):2007/12/28(金) 03:24:35 ID:BBQQIxc6
「やぁ、こんにちわ。脳みそ甘露煮太郎君」
「……」
 昼休み。
 いつもの教室を訪れると、いつもの調子で変態メガネの皮肉が飛ぶ。
 でも今は、この皮肉も投げ返す元気もない。
 くぅ、この笑顔が憎らしい。
「……こなた、は?」
 いつも皆の集まる席に、あいつの姿はない。
 そいつの名前を出しただけで、俺の前に居た二人の顔が強張る。
 とくに、メガネのほう。ずれてもないのにメガネの位置を直しやがった。
「どの面下げて会う気でしょうか? 正気の沙汰ではありませんね」
「や、やめなよ……ゆき」
 つかさが俺と険悪なみゆきの間に入る。
 こなたと喧嘩したのは、昨日のことだ。
 あの後、一人になった俺の部屋に二人が戻ってきて……まぁ、フクロにされた。
「こなちゃんは今日は、違う友達と食べるって」
「……そっか」
 空虚な心のまま、席に座り弁当を置く。
 何を気にしてるんだろ、俺。
 喧嘩なんて、今までだってあっただろ?
 だから何でこんなにヘコんでるんだよ、俺。
「まったく、しょうがありませんね……」
 すると、みゆきが溜息をついて机をゴソゴソと漁りだす。
 皮肉が返ってこないのに不満なのか、ちょっと頬が膨れてら。
 んで、何だよ一体。
 何出されても生憎、皮肉の相手もする気はないぞ?
「これをどうぞ」
「? 何それ、ゆき」
 本当だよ、何だこの紙切れは。
「今日の新聞に折り込んでありまして」
 それは所謂チラシ……何々、花火大会?
 ああ、河川敷でやるあれな。
 今日ぐらい母さんが何か言ってた気がする。
「これがどうかしたのかよ」
「……はぁ」
 さらに溜息つかれた。
 んだよ、訳が分からんぞこんなの見せられても。
「あっ、これで仲直りってわけだね! さすがゆき!」
 どの辺がさすがなのか教えてくれ、弟よ。
 仲直り?
 一緒に騒いで、忘れろって事か?
126彼女は遷移状態で恋をする(5)-かがみside-(2/4):2007/12/28(金) 03:25:44 ID:BBQQIxc6
「仲直りもクソも、向こうが来るわけないだろ……俺が来るなんて言ったら」
 来るわけない。
 そうだ、だって……。
『大嫌いッッ!』
 ああくそ、また思い出しちまったよ。
 面と向かって言われると、結構きついもんがあるよな。
 多分ヘコんでる原因はそれだよ、それ。
 うん、そうに決まってる!
「まぁその辺りは、私に任せてくれれば」
 こ、こいつに任せるのか? 凄く……心配です。
 こういうのは結構難しい問題だから、少し時間を置いてだなぁ……。
「僕も、いいと思うな」
 ぬおっ、つかさまで!
 だから何で皆こんな皮肉メガネを信頼しまくってるんだ?
 俺はいつもろくな目にあっていないんだが……。
「丁度いい機会じゃないかな、いつまでも喧嘩は嫌でしょ?」
「機会……ねぇ」
 確かに、今回悪いのは俺だ。
 あの後だって思いっきり自己嫌悪した。
 それを謝ろうにも……携帯にも出てくれやしない。
 こうやって会いに来ても、避けられてるわけで。
 はぁ……仕方ないのか。
「では決まりですね、では早速泉さんの所に行ってきますね」
「じゃあ僕も。お兄ちゃんはまた何かしでかしそうだからいいよ」
「お、おい飯はどうすんだよ!」
 そそくさと席を立つ二人。
「なかなかどうして、辛気臭い顔を前だと食欲も進みませんので」
「ゆきに、同じ〜」
 何だよそりゃ! 人の顔に文句つけてんじゃねえよ!
 辛気臭い?
 ……ああくそ、そうだよ悪いかよ!
 とか怒鳴ったけど、とっとと教室から出て行きやがった。
 はぁ……俺も、自分の教室にでも戻るか。
 違うクラスで一人で飯食ってるって、どんだけ浮いてるんだよ!
 でも、こなた……か。
 どうせ来ないって言うにきまってる。 
 それなら男三人で花火大会か? むさ苦しいったらないね!
 もしそうなったら変態メガネと弟を置いて逃げるね、そりゃもう光速で。
「あれ、柊君一人なの?」
 ん?
 席に戻ったところで俺を呼ぶ声が聞こえた。
 聞き覚えのある声だ。
127彼女は遷移状態で恋をする(5)-かがみside-(3/4):2007/12/28(金) 03:28:21 ID:BBQQIxc6
「まぁな、追い出されちまってさ」
 隣の席の女子だ。
 峰岸あやの……隣りの席の、お節介な女子。
 美人だし成績もいいし、憧れるよなぁ。
 まぁ、俺なんぞ眼中にないんだろーなー……くすん。
 隣りの席の特権で、仲がいいのは俺の人徳さ。ふふんっ。
「なんだひぃーらぎぃ、とうとう友達にまで怖がられたかぁー?」
 その峰岸の席に椅子をつけ、弁当を食べている女子が俺を笑う。
 この無駄に元気な笑い声……お前まで居たのか。
 日下部みさお、無駄に元気なクラスメイト。峰岸とは幼馴染らしい。
 この二人は何故か、俺をあまり怖がらないんだよなぁ……うんうん、人徳人徳。
「良かったら柊君も一緒にどう? 一人じゃ寂しいでしょ」
「あはは、柊は寂しがりやだかんなぁー」
「誰がだ!」
「おっ? いいの? 折角の美女とのランチがパーだぜぇ〜?」
「……すいませんでした」
 ひっひっひ、と笑う日下部の隣りに席を設ける。
 そう、これだよこれ。
 あんなむさ苦しい男どもに囲まれるよりこうやって女子との青春を楽しみたいわけですよ。
 あんな弟とか変態メガネとか、あと……むぅ。
「そうそう。柊君は、土曜のお祭り行く?」
「ふぇ?」
 ぼーっとしてたら俺に話が飛んだ。
「お祭りだよ、お祭りー。ほら、今度の河川敷の花火大会」
「あ、ああ。お祭りなお祭り」
 そうそう、花火大会があるんだっけな。
 土曜日なのか、それは聞いてなかったぞ。
 そう何度もないだろうから、みゆきが言ってたやつと一緒だよな。
「それでね」
 すると峰岸が一度日下部を見てから、俺を見る。
 何だ? 今の間は。
「良かったら柊君、一緒に行かない?」
「へっ?」
 頭のネジが、一度飛んだ。
 ……。
 今、なんて?
「みさちゃんと一緒に行こうかと思ったんだけど、女の子二人じゃ危険かなって思って」
 ……まだ上手く、その言葉を租借できない。
 ええと、話を整理しよう。
 つまりなんだ。
 一緒にお祭り行かない?
 ……ってさ。
 それって、つまり……。
128彼女は遷移状態で恋をする(5)-かがみside-(4/4):2007/12/28(金) 03:29:40 ID:BBQQIxc6
「な、なな何言ってんだよあやの!!」
 そこで、日下部が奇声を上げる。
 いやいや、上げたいのはこっちだぞ?
 今俺は……で、ででデートに誘われたんだぜ? あの才色兼備峰岸様に。
 いやまぁ、今の口ぶりからだと日下部もおまけで付いてくるわけなんだが一向に構わん!
 良薬口に苦し!! うおおお顔が緩んでるううう!!!
「ね、どうかな?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
 い、いかん落ち着け俺。クールだぞ俺。
 こういう時は焦って返事をしたらいけない。
 がっついてると思われるからな……ふぅ、深呼吸深呼吸。
「ん。そ、そうだなぁ……暇と言えば暇だし、暇じゃないと言えばそうでもないような」
 うああ何だよそりゃ、余裕ぶってるつもりか! キモッ!
 いかん、テンパってる! 人! 人! 人!
「そ、そうだぜあやの〜。どうせならもっと愛想のいいやつにしたほうがいいんじゃねーの?」
「そう? 柊君なら素でガン飛ばしてるから皆怖がるかなって」
 笑顔で言う台詞じゃないが今は置いておこう。
 え、ええと。返事だよな返事。
 気取ってなく、仕方なくって感じで。
「ま、まぁそうだな……確かに女二人じゃ危険かもな」
「わっ、いいってさ。みさちゃん」
「どっどうせ、あやのとお近づきになりたいとか下心があるんだって!」
 ぐおお、図星!
 ってだから日下部はなんでそんなに慌ててるんだよ!
「じゃあ折角だから携帯の番号交換しよっか、メールアドレスも」
「あっ、ああ。仕方ないな」
 そう仕方ないよな。
 携帯がなければ待ち合わせも出来ないし、そうだよな!
 うおお、緩んでる顔よ強張れ!
 頑張れ俺! クールだぞ俺! 冷静だぞ俺ぇぇ!
「ほら、みさちゃんも」
「わ、分かってるって」
 日下部も携帯を取り出す。
 まぁ、お前も峰岸のついでにじゃあ。
 今日で一気に携帯に二人も女子が増えたー、わーいわーい。
 やばいぞ俺、今なら空も飛べるはず!
 ……。
 はて……なんだろう。
 浮かれてる所為かな?
 ものすごく。
 もの凄く何か……忘れてる気がする。

(続)
129彼女は遷移状態で恋をする(5)-こなたside-(1/4):2007/12/28(金) 03:31:26 ID:BBQQIxc6
『好き』
 ……その二文字が、頭に響く。
 それを口に出した所為で。
 それを租借するのが難しくて。
 それで昨日は……あんまり眠れなかった。
 眼を閉じたら見える。
 私に笑いかける、彼の笑顔が。
 そして蘇る。
 彼に言われた言葉が。
 彼に言った、言葉が。
 そのどちらもが同じ意味で。
 そのどちらもが……私を苛める。
 気がつかなければよかった、こんな気持ち。
 気がつかなければよかった、こんな想い。
 だって……。
 だって、それは……無駄なんだから。
「好きなわけ、ない……か」
 反芻する。租借する。
 ……苦くて、酸っぱくて、飲み込めない。
 大好きな学食のB定食もこれじゃあ進みが悪い。
 折角のご飯の時間なのに……一人じゃやっぱり、味気ない。
「泉さん」
「こなちゃん」
「?」
 声に気がつき、振り返る。
 そこには、二人。
 つかさとみゆき君。
「おやおや、友人さんはもう退席されたんでしょうか」
 そう言って私の向かいと隣りにそれぞれ座り自分のお弁当を置く。
 みゆき君の言葉に、慌てて取り繕う。
「う、うんっ。皆速いねー食べるの」
 ……。
 もちろん、嘘。
 誘ってすら……ないもん。
 いくら一人で美味しくなくても……誰かと食べたい気分じゃなかったから。
「お兄ちゃんは今日は、別だよ」
「今頃一人で寂しくお弁当を突付いているでしょう、いい気味です」
 聞いてもないのに、二人がかがみの事を付け加える。
 ……。
 そっか、かがみ……居ないんだ。
 あははっ、何寂しがってるんだろ。
 私が……避けてる癖に。
130彼女は遷移状態で恋をする(5)-こなたside-(2/4):2007/12/28(金) 03:34:22 ID:BBQQIxc6
「まぁ、喧嘩の原因は分かってます。あの甘露煮君でしょう」
「け、喧嘩って程じゃないよ。ちょっと、言い合いになっただけで」
 昨日はみゆき君の家から、抜け出した。
 かがみと喧嘩して、ってなるのかな。
 そっか、そうだよね。
 私たち今……喧嘩してるんだ。
 そうだよ、大嫌いって……言ったんだもん。
「お兄ちゃんも、凄く心配してたよ?」
「……かがみ、が?」
 その単語に反応して、心臓が跳ねる。
 うぅ……みっともないなぁ、相変わらず。
「ええ、いつもに輪をかけて辛気臭い顔してましたね」
「こなちゃんも、いつまでも喧嘩してるのは嫌なんじゃない?」
「そう……だけど」
 でも、と心が反対する。
 会って、どうするの?
 胸に芽生えた気持ちに気付いた今は……会うのが、怖い。
 だってきっとまた、みっともなく暴れるんだ。
 それで、みっともなく切り裂かれる。
 それが分かってるのに、心が叫ぶ。
 ……会いたい、って。
 あはは……馬鹿だな、私って。
「もうちょっと……時間置いてからじゃ、駄目かな」
「はい、そう思いまして」
 と、みゆき君がチラシを取り出す。
「仲直りがてらにこういうのはどうでしょう」
「花火大会?」
 チラシを手渡され、眼を通す。
 そっか、もうそんな時期かぁ……。
「今度の土曜日です。そこにぜひ皆さんで」
「……かがみ、も?」
「うん、お兄ちゃんも楽しみにしてるって」
 お祭り、かぁ。
 ……。
 浴衣なんか着たら……何て言うかな。
 あははっ、また変な事考えてる。
 どうせ、気にもしないよ。
 それに浴衣なんて、もう押入れの奥に締まっちゃってるし。
 着付けもお父さんに手伝ってもらわないと無理だし、動きにくいだけだし。
 でも……可愛いって、褒めてくれるかも。
131彼女は遷移状態で恋をする(5)-こなたside-(3/4):2007/12/28(金) 03:35:52 ID:BBQQIxc6
「どうでしょう、何か用事でもありますか?」
「ふぇ! あ、ええと。うん」
 呆けてたところでみゆき君が声をかけてきたので慌てる。
 土曜日。
 ……それまでならきっと、整理出来るかな。
 整理?
 それは……おかしいか。
 だってもう、答えが出てるのに。
 だから後は納得するだけ。
 想うだけ、無駄だって。
 それが出来たら……多分、大丈夫。
 顔をあわせてもきっと、笑えるよ。
「……そだね、予定空けとくよ」
 ほらね……笑えた。


 土曜日。
 少し陽も落ち始めた辺りに家を出る。
 服は……浴衣。
 お祭りに行くって言ったら、お父さんが出してくれた。
 別に良かったのにな……私服でも。
 だって着たらまた、期待してる自分に気付いちゃう。
 後ろで纏めた髪が不自然に気になる。
 視線がまるでそこに集まってる気分。
 変、とか言うかな。
 似合ってるって、言ってくれるかな。
 何も……言わないかな。
 ……。
 結局今週は、一度もかがみには会えなかった。
 ううん、会わなかった。
 昼休みのたびに、学食に逃げた。
 休み時間のたびに、教室から逃げた。
 結局心の整理は……つかないまま。
 待ち合わせの駅の鏡に自分が映るたびに、心が跳ねる。
 何度も確かめたはずの髪型を確かめる。
 帯が緩んでないか確かめる。
 服が乱れてないか確かめる。
 本当……みっともない。
「あっ、こなちゃん来たよっ」
 つかさの声が耳に届き、慌てる。
 だって、つかさが居る。
 そしたら……居る、よね。
132名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 03:41:50 ID:O1nvz4jz
 
133彼女は遷移状態で恋をする(5)-こなたside-(4/4):2007/12/28(金) 03:42:32 ID:BBQQIxc6
「こんにちわ泉さん、浴衣が良く似合っていますね」
「うん、本当。すっごい可愛い」
「あ、ありがとっ。二人とも」
 二人の声に体が強張っていく。
 まだ、視線が上げられない。
 上げたらそこに、居る。
 見なくても分かる……居る。
「ほらっ、お兄ちゃん」
「ん……ああ」
 声が耳から入り、体が痺れる。
 この声を聞くのも……何日ぶりだろう。
 そうだよね、そんな声だっけ。
「……よッス」
「あ……」
 声に反応して視線をあげる。
 視線が交わる。
 心臓が揺れる。
 胸の中が、彼で溢れる。
 ああ、やっぱりなんだな。
 やっぱり……好きなんだ。
 その胸に溢れる気持ちをかみ締めて。
 その想いを思い知らされて。
 その想いを噛み締めて……。
「……なんか久しぶりだねっ。かがみっ」
 自然と笑顔がこぼれた。
 いつもの無理な笑顔じゃない。
 自然と溢れた、彼への笑顔。
 認めてしまった。口に出してしまった。租借してしまった。
 それならもう……向き合うしかないのかな。
 ねぇ、かがみ。
 好きになっても……いい?
 好きのままで居ても……いい?
「ねぇ、かがみ」
「ん?」
 かがみの眼を見る。
 少し強張って、睨んだかもしれない。
「ゆ、ゆ……」
 心臓が暴れる。
 動悸が耳を劈く。
 体が震える。
『浴衣、似合ってる?』
 その一言だけ。
 それだけ、だから。
 それだけ……言う。
 ……言うっ!
「ぅおーい、柊ぃー!」
「ぬおっ!」
 その時だ。
 大きな声と共にかがみの体が、大きく揺れた。
 自然とこぼれた笑顔に……亀裂が入った気がした。

(続)
134ぶーわ:2007/12/28(金) 03:44:20 ID:BBQQIxc6
続きます。
そろそろかがみにも、痛い目にあってもらおうかと思ってます。
でも、この時期に花火大会ネタってどうかと 自分で思いました!
135名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 03:46:37 ID:O1nvz4jz
リアルタイムgj!
これでかがみにようやく試練が訪れるわけですな。
136名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 05:38:00 ID:Nhef2btA
GJ!

続きに期待
137名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 05:49:18 ID:BIThBy+y
>>134
GJ!
確かにこの状況ではかがみは痛い目に遭うしか選択肢はないな。
せっかく仲直りってことで場を設けてくれたのにすっかり忘れるなんて!
またフクロにでもされてしまえw
ということで続きに超期待
13818-19:2007/12/28(金) 06:18:44 ID:o6qCNb7x
遅筆に効く薬を常に探しています、どうも俺です。

バイト中にゆい姉さんの「今日は皆で飲みに行こーっ!」の声を思い出し、延々と妄想して、帰ってから書きなぐってたらこんな時間です。
前投下からそんなに時間が経ってなくて恐縮ですが死ぬ程眠いので投下してしまいたいと思います。


オリキャラ有り、というか俺。
苦手な人はスルーをお願いします。
でも絡みは客と店員としてのそれなので、大丈夫かな。

エロ無し
3レス使用
法に触れます。いやまだ触れませんけど。
13932卓のお客様:2007/12/28(金) 06:20:15 ID:o6qCNb7x
 居酒屋のバイトで一番楽しいのは、客との触れ合いだと思う。
 そりゃたまにはどうしようもないDQNもいるけど、この店に来るのは大概いい人だ。

「お待たせいたしました、こちらへどうぞー」
 お客様を空いている席へとご案内しながら、「新規5名様ご来店でーす!」と叫ぶ。
店のあちこちから返ってくる「いらっしゃいませー!」の声が心地いい。

「こちらのお席へどうぞ」
 6人掛けのボックス席にご案内。
 ちっちゃい子が物珍しそうにキョロキョロしてたのが印象的だ。居酒屋は来たことないのかな? 見た目小学生っぽいし。

 おしぼりを一人ひとりに手渡しながら、お客様を観察。
──店員って意外とそういうことしてますよ? おしぼりの受け取り方ひとつでサービスも変わってくるものなのさ。人間だもの。
 ツインテールの子が両手を差し出し、にこっと笑って受け取ってくれたのにぐっときた。
ツリ目でちょっとキツそうかな、と思ってたんだが。そのギャップがいいね。

「こちら伝票の代わりになりますので、お帰りの際にレジまでお願いいたします」
 そう言って伝票札をテーブルに置くと、リボンの子が「はーい」と言ってから手に取って、それをしげしげと眺める。
「お姉ちゃん、この数字なんだろ?」
 その札には三桁の数字が書かれてるんだけど、そこを気にした人は始めてだ。ちょっと抜けてんのか? そこが可愛いのか。
 ツインテールの子が困った顔をする。この子達は姉妹なのか。
「かがみんはわかんないかー、これだから社会貢献したことない人は」
 おどける口調で青いアホ毛の子が言う。ツインテールの子は「うるさいわよっ」と赤くなっている。
「この数字と卓番でオーダーの確認するんだよね、お兄さん」
「はい、そうですね」
 この子は飲食店のバイト経験あるみたいだ。ファミレスかなんかか?

「では、ご注文お伺いしてよろしいですか?」
 それを聞いて、眼鏡の女の人が「おー忘れてたー」と言いながらメニューを広げる。
14032卓のお客様:2007/12/28(金) 06:22:13 ID:o6qCNb7x

「わたしはとりあえず生かなー」
「ゆい姉さん、さすがに飲酒運転はまずいよ」
「冗談だって、えーとノンアルコールカクテルはっと……」

 膝をついて座ったまま待つのも結構辛いもんだ。左の爪先がすでに痛い。

「ゆーちゃん、オレンジジュース?」
「うーん、炭酸が飲みたいかなー」
「炭酸ね、コーラとジンジャーエールと……マリブコークにカシス、あ、サワー系いっぱいあるよ」
「ちょっとこなた、それお酒じゃない」

 普通なら「お決まりになりましたらボタンでお知らせください」と言うんだが、こういう場合はしない。
仕事の合間に目の保養だ。それに他のバイトにこのオーダーを代わってやりたくなんかないね。

「お姉ちゃん、何飲むの?」
「うーん、私はコーラでいいわ」
「えー、飲みなよかがみちゃん」
「え、でも私は」
「いいからいいから」
 メガネの人からメニューを押し付けられるツインテールの子。……目がメニューの上を滑ってんなー。あんまり詳しくないのか?

「すいません、飲みやすいカクテルってなにかあります?」
 そうきたか。
「そー…ですね、カシスオレンジやカルーアミルク、それから……」
 メニューのページを開いて、手で示す。
「こちらの、フローズンカクテルなどが飲みやすいですね」
「あ、これ美味しそう……じゃ、このバナナのやつお願いします」
 かしこまりました、えーっとフローズンバナナ、っと。

「お兄さん、ピーチミルクお願い!」
「姉さん、それアルコール入ってないよね?」
「もっちろん、ノンアルコールだよぉ。ゆたかは何にする?」
「うーん、……やっぱりオレンジジュースでいいや」
 はい、ピーチミルクにオレンジジュース。

「つかさは? 何飲むの?」
「うーん、よくわかんないなー…」
 メニューと格闘してたリボンの子が、俺に顔を向ける。
「お兄さんの好きなお酒ってなんですか?」
 ……突然聞かれても。いや、たまにあるんだけどね、これ。たまーにね。
「そうですね、スクリュードライバーですかね」
「じゃ、それで」
 と満面の笑み。こういうのちょっと嬉しいんだ、なんか通じあってる気がしてさ。
これを読んでる貴女、落としたい店員がいたら試してみるといい。
14132卓のお客様:2007/12/28(金) 06:24:00 ID:o6qCNb7x

「んじゃーあたしは梅酒のロックで」
 とアホ毛の子。はいはい梅酒……ってちょっと待て!
「失礼ですが、お歳はおいくつですか?」
 明らかに中学生、いや小学生か? 間違っても二十歳越えてるなんてことはないよな。
「えー、18だけどぉ?」
 って高校生かよ。……なにその「それがなにか?」みたいな顔?

「未成年の方にお酒の提供は、ちょっと……」
「お兄さんいくつなの?」
 話を聞いてください。
「19、ですけど」
「それでスクリュードライバーが好きぃ? あれれー?」
「ちょっとこなた、やめなさいよ。……すみません、ウーロン茶でも持ってきてください」
 とツインテールの子。いやいやいいんですよ、もっとひどいお客さんいますから。
泥酔したオヤジに比べれば可愛いもんです。

 ハンディを操作して注文を確認、うん、おっけー。
 「終了」のボタンを押してオーダーを飛ばす。
 ……おいアホ毛、ぶーたれないでください。ツインテールの子に絡まない。

「はい、ではお先にドリンクお持ちいたしますね」
 そう言って立ち上がる。あー、ちょっと足痺れてんなー。
 ……おいアホ毛、そんな目で俺を見るな。見ないでください。

「失礼いたしました」
 そう言って席を立ち、レジの方へ歩きながら「新規ドリンクオーダーいただきましたー!」と叫ぶ。
「ありがとうございまーす!」と返ってくる声を聞きながら、俺は思う。
今夜も楽しくなりそうだ、と。
14218-19:2007/12/28(金) 06:26:23 ID:o6qCNb7x
以上です。
バイト中にもし好きな作品キャラが客で来たら……ってみんな妄想するよね?
え、しない?俺だけ?

なんかただの妄想の垂れ流しになっちまいました。
あ、投下前に「ヤマなし、オチなし、イミなし」って書くの忘れてた。
ごめんね!

妄想としてはこの先もあるんだけど、とりあえずここまで。
好評いただけたら書くかも。いただいても書かないかも。
いやただ店内で(自主規制)はさすがにまずいよな、まずいよね!
143名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 06:42:00 ID:lg9QolGx
>>134
GJ!
こなかがにみさおが嫉妬する王道パターンを、あえて逆にする 新鮮だ!
144名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 08:31:38 ID:jRTRSn3p
>>142俺も今日バイトだから妄想してにやけそうだww
145名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 09:05:36 ID:232Y+EFd
>>134
GJ!!すれ違いの連続ですな…w
続きが気になる(´・ω・`)

>>142
飲み屋でバイト経験はないが、SSの光景がしっかりと思い浮かんだw
こなたがしっかり弾かれてるところがなんともwww
自分としては続きが気になる…!
14618-490:2007/12/28(金) 10:06:14 ID:Yni5Xuba
>>142
朝から梅酒ロック飲んでたオレは運命を感じまs(ry
妄想GJです。


さて、クリスマスから数日たちましたが…
前スレの「私と貴女とクリスマス(前編)」の続編投下します。

タイトル「私と貴女とクリスマス(後編)」
かが×こな
こなた視点
エロ有
4スレお借りします。
147私と貴女とクリスマス(後編):2007/12/28(金) 10:07:29 ID:Yni5Xuba

「まさか、これで終わりなんて思ってないわよね?」

かがみの左端の口角が上がったのを視界に捉えながら、かがみから発された言葉を頭の中で反芻させる。

『まさか、これで終わr(ry』
いやいや、かがみさん。
一応まだ昼なんだけど…

イってしまって動かすのが気怠い体をなんとか捩り、行き場を失っていた腕をかがみの背中に回した。


「かがみ…」

ドキドキと不定期に鳴るかがみの心臓が聞こえてきて、「さすがに昼間からはマズいでしょ、お父さんやゆーちゃんだっているし」という言葉は私の喉のあたりで押さえ付けられてしまった。
かがみの心臓の音が気持ち良くて、ぎゅっとかがみの背中に回した腕を強める。
トクン、トクン、トクン…
かがみの心拍を聞いていると、いつの間にか私の心臓も同じ周期で鼓動を刻んでいた。
うわぁ、すんごい落ち着く…

「こなた…」
熱を持ったかがみの声にピクッと反応してしまう。
ちょっ、かがみ。そんな潤んだ瞳で見つめないで。
さすがにこれ以上やるとヤバイ。
下にはお父さん、隣にはゆーちゃんがいる状況なわけで…
いくら私たちの関係を知ってる2人だって、身内にエッチの際の声を聞かれるなんて…恥ずかしすぎる。

そんなのは、今はまってるエロゲの中のことであって、3次元ではあってはいけない。

「かが…んくっ」
かがみ、私ケーキ作ったからさ。続きはそれ食べてからに…
と、昼間から求めてくるかがみをやんわりと回避しようと口を開いた瞬間。
かがみの唇によって私の声は押さえ込まれてしまった。
「んっ…」
かがみの柔らかい唇が不定期の間隔をかけて私の唇に触れる。
触れるだけのキスに物足りなさを感じたのか、かがみはちょっと舌を伸ばし、私の舌はいとも簡単に熱を持ったかがみの舌に捉えられた。
「ぁっ…んん」
やばい…この状況はひっじょーーーにやばい。
頭の中がクラクラして、視界もぼんやりとしてくる。
「…こなた」
もう、そんな切なそうな、でも少し嬉しそうな顔しないでよ。
そんな顔されたら…
「んはぁ、か、かがみ…」


ダメ、なんて言えなくなるじゃん。


148私と貴女とクリスマス(後編):2007/12/28(金) 10:09:40 ID:Yni5Xuba
とことんかがみには甘いなぁ、私は…なんて自嘲気味に笑ってみる。
でも、やっぱりこんなに私を求めてくれるかがみの気持ちが半端なく嬉しくて、私と同じくらいかがみも私のことを好きなんだなぁ、と他人事のように思ってしまう。

続きして…
なんて恥ずかしい言葉なんて言えるわけがないから、自分からちゅっと触れるだけのキスをする。
「…こなた、好き…」
たまらない、といったように小さく、だけどはっきりと私に囁くかがみを見て胸の奥がぐっと何かに掴まれたみたく苦しい。

トクン、トクン、トクン…

いつもの倍くらい早くなった自分の心臓の音を聞きながら、「私も、だよ」とかがみの耳元で囁いた。


「ひゃぁ…」
何かに耐えるようにプルプルと体を震えさせたかがみに耳を甘噛みされる。
どことなく焦点がはっきりしていないかがみの瞳を見て、かがみも興奮してるのかな、なんて考えていると…
かがみはつぅと自分でも分かるくらい濡れている秘所にそっと指を這わせた。
「あっ、ん…」
ゆるゆると上下に擦ってくるかがみの指が直に感じられて、思わずかがみの肩にしがみつく。
「…っ」
「あ、ごめ…」
思った以上に強くしがみついてしまったらしく、かがみが少し痛そうに顔を歪めたのが見えて、パッとしがみついていた手を離す。
「ん、大丈夫だから…これで、いい?」
私のアソコを弄っている手とは逆の手を私の手に絡ませて、ニコッと笑うかがみ。
手を繋ぐより恥ずかしいことをしているはずなのに、絡められた手を見て、かぁっと顔に熱が帯びる。

ふぇ、えっ…な、なんで…?!
自分の体の変化に脳がついていかない。
こんなんじゃ、これから先、どうなってしまうか分かったもんじゃない。
耳まで真っ赤になっているだろう顔をプィと背けると、理由を知ってか知らずか、かがみはクスッと笑って、止めていた愛撫を再開した。

「んぁ、くぅぁ…あんっ」
上下する指がごくたまに敏感な陰核に触れる度、ビクッと反応してしまう。
そろそろ次の刺激が欲しくて、かがみを見るため視線を下ろすと、おへそあたりで舌を這わせているかがみと目が合った。
149私と貴女とクリスマス(後編):2007/12/28(金) 10:11:04 ID:Yni5Xuba
ゾクッとお腹の下らへんから背中まで一気に電気が走ったように何かが駆け上がる。
いつも見ているはずのかがみの瞳が、いつも結んでるツインテールが、唇から覗かせている赤い舌が、かがみのすべてが視覚から直通で脳まで伝わっていく…
「ふぁ、かが…みぃ……」
ゾクゾクとした感覚に襲われながら、かがみの名前を呼ぶとふぁっと優しいキスをくれる。
「こなた…いい?」
そう囁きながらも私を弄るかがみの手は止まらない。
「あぁ、ひゃんっ…んっ、かが…」
もう何がなんだか分からなくて、でもかがみの声とか表情とかははっきり視界に捉えてて、ただただ首を上下に振ることしかできない。
ゆっくりと、くちゅくちゅと音をたてながら私の中に入ってくるかがみの指。
「んふぁ、あぅ…はぅぁ…」
普段からは想像もつかない色の付いた自分の声に疑問を抱く余裕もなくて、握っているかがみの手を強く握ると、かがみも優しく握り返してくれる。
こういう何気ない気遣いが、かがみらしいなぁ…

「ひゃ、ぁんっ…!!!」
挿れている指がある一点を突くと、またさっきの電流が流れた。
「ここ?」
確かめるようにソコに指を擦りつけるかがみ。
「あっ、かが…み、やめっ…んあっ」
ソコにかがみの指が触れる度、ジンジンと体の芯から何かが込み上げてくる感覚にガクガクと足の指先が震えてしまう。
切ないような、でも気持ちいい感覚に体全身がかがみを求めている。
「かが…あぅっ、…が、み」
出し入れする指のスピードが早まり、込み上げる何かがより一層私に拍車をかける。
「可愛いわよ、こなた…」
そう言って、主張している私の胸の先端を口に含むかがみ。
上からも下からも痛いほどの快感が与えられて、どっちに感じてるかなんて分からないくらい追い込まれる。
150私と貴女とクリスマス(後編):2007/12/28(金) 10:11:55 ID:Yni5Xuba
「あっ、んはぁ…んんっ、か…がみぃ…ぁぅ…も、イっ…」
ビリビリと全身を駆け回っていた電流がいつの間にか、私の中を突いているかがみの指と、胸を弄るかがみの舌に集っていた。
「かがみっ、んっ、もぉ…ああぁぁっ!」
ちゅぅと胸の先端を吸われたと同時に奥まで突かれた途端、目の前が真っ白になって私の意識はとぎれ―――――









…なかった。
いやぁ、途切れそうだったけどね。
はぁはぁと全速力で3キロくらい走ったみたいな脱力感と気怠さが私の体を包む。
昼間から2回もイかされるとは…
かがみはコスプレ好きだったんだね。(コスチュームプレー的な意味で)

「…かが、み?」
よくやく乱れてた息を整え終えると、目の前にいるかがみの名前を呼んだ。
「…こなた…」
ふぇ?ちょ、まっ…
かがみ、そんな色っぽい顔しないでよ。
「えーと…かがみさん?」
3ラウンドが始まる雰囲気の中、恐る恐るかがみから距離をとろうと後退りするも、ベッドの上じゃ意味がない。

「こなた…」
そんな私を完全無視して近付いてくるかがみの唇。

まぁ、今日はクリスマスイヴだしね。
まさか自分がプレゼントになるとは思ってなかったけど…
もう少しだけかがみを感じていたい…かも。

「かがみ、大好きだよ」

そう言って、再度ベッドに身を沈めた。





メリークリスマス、かがみ。





15118-490:2007/12/28(金) 10:13:48 ID:Yni5Xuba
以上です。
エロ書くの好きなんですが…エロって難しいっスねorz
そして時期が微妙に外れて申し訳ないです。

それでは、読んで下さったみなさん、ありがとうございましたっ!!!
152名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 10:41:26 ID:5snOFbPh
>>151
も、ダメだ…失血死しそうです(鼻血的な意味で)
こなたが可愛すぎる!!

えちぃの待ってたかいがありましたGJ!!
153名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 11:18:24 ID:U58W6I2l
これが本物の「メリークリ(ry」です。
154名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 11:56:13 ID:9DtUw5eC
きっとクリスマスになるまで続けているのでしょうな
エロエロなエピソードGJ
155名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 12:33:31 ID:+Wtl+AXs
>>151
ああもう、愛されてる感がぎゅんぎゅん伝わって来て時間が遡りそうですよ?
つーかもう、こなたの乱れる姿を想像するだに股間の紳士にチャーグル(古)。
お二人さん、お幸せに。ぐっじょぶ。


あ、あと重箱の隅として。アニメ版ファンブックによると、そうじろうの部屋は「上」になるみたい(こなゆたの部屋が1階にある)。
あくまでアニメ版の間取りだから、ヌルーしてくれても構わないのだけど。
156名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 12:50:32 ID:DIWVe+9x
「だめだよおじさん、何も聞こえない何も聞こえない」
「し、しかしだなあゆたかちゃん…」
「おばさん、みてるよ」
「わかった、わかったから仏前に報告しようとしないで…」
「(私も、みなみちゃんと…の時はおねえちゃんに色々
  フォローもらったしね☆)」
「うう…>>151GJ…」
「幸せそうなおねえちゃんを書いてくれた>>151さんGJ!」
157名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:03:44 ID:BIThBy+y
>>151
GJ!
こなた可愛いすぎるー
しかし昼間っから全開ですなかがみんや。
15819-256:2007/12/28(金) 13:11:51 ID:nh2tVLTw
ちょっくら思いつきネタを投下。
3レスくらいです。エロなし。一種のコメディです。
過度な期待はしないでください・・・。
159ウミガメのスープ:2007/12/28(金) 13:12:39 ID:nh2tVLTw
―――いつもの4人の、いつもの昼食。
他愛ない会話が続く中、こなたが突拍子のない発言をした。

「ねぇみんな、ウミガメのスープって知ってる?」

他の3人は一瞬呆気に取られた表情をしてこなたを見つめたが、すぐにいつもの様子に戻った。

「あんた・・・ご飯食べてるときにそういう話しないでよね。」
「ええっ!かがみ、知ってるの!?」
「ん、あー・・・昔どっかで聞いたのよ。どこだったかしら・・・。」
「みゆきさんは、聞いたことあったりする?」
「ええ、一応知っていますよ。有名なLTPの例・・・ですよね?」
「ぬぅ・・・流石はみゆきさんだ。」
「え・・・えるてぃーぴー??」

つかさは目をスイカの種のように丸め、頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。

「みゆきさん、よかったら説明してあげて。」
「あ、はい。LTPというのはですね、Lateral thinking puzzleの略でして、一種の推理ゲームみたいなものなんです。
 まず、出題者が問題を出します。それに対して参加者、つまり解答者たちが、答えを導くための質問をしていくんですよ。」
「しつもん?」
「あ、えっとですね、ここでいう『質問』は『YesかNoで答えられる質問』でなくてはならないんですよ。
 つまり、『この問題の答えは何?』などといった、具体的な解答を強いられるような質問はいけない、ということです。」

つかさがぶんぶん首を縦に振っている。必死に理解しようとする姿が愛らしい。

「つかさは知らないの?ウミガメのスープの話。」
「うん、ぜんぜんしらない。それってなあに?おいしいの?」

妹の天然ぶりに、横で話を聞いていたかがみも顔をしかめている。

「んじゃ、かわいいつかさのために話してあげようかねぇ。」
「いや、やめときなさいって・・・。」
「大丈夫だよお姉ちゃん!私だってクイズくらいできるんだから!」

額を押さえてため息を吐くかがみ。もう勝手にしなさい、とでも言いたそうな様子である。

「ほっほっほ、自信満々だねぇつかさ。ちなみに、コレに15分以内に答えられたら、FBIに入れるってくらいの難問だよ。」
「ええっ!そ、そんなに難しいの?」
「ん、まぁ難しいっちゃ難しいけどね〜。」

不安そうな表情をするつかさを指差し、こなた高らかに『もんだ〜い!』の掛け声を上げる。
160ウミガメのスープ:2007/12/28(金) 13:13:30 ID:nh2tVLTw
ある日、男がレストランでウミガメのスープを飲んだ。その夜、男は自殺してしまった。さて、何故、自殺したのだろう?」
「し、死んじゃったの!?スープ飲んだだけで!?」
「Yes」

すでにクイズは始まっているようだ。

「えっと、じゃあ、その人はどんな風に死んだの?」
「・・・」
「・・・つかささん、YesかNoで答えられる質問でなければダメなんです。」
「あ、そっか。じゃあ・・・あ、そのスープがすごくマズかったの?」
「No」
「うーん・・・レストランにいた人達が関係あるとか?」
「No」

つかさがうんうん唸って必死に考えを張り巡らす様子をこなたはニヤニヤしながら見つめている。
女子高生が昼休みに話すことじゃないわよね、と、かがみはみゆきに対してぼやいている。

「あ!スープに毒が入っていたとか?」
「No」
「じゃあスプーンに毒が塗ってあったんだよ!!」
「No」
「それならその人はウミガメアレルギー!!!」
「No」
「うー!!スープと死んじゃったこととは関係がない!!」
「No」
「実はウミガメのスープではなかった!!!」
「・・・No」
「こなちゃんは性別を超えてお姉ちゃんが大好き!」
「Ye・・・って、つかさ、大丈夫?」
161ウミガメのスープ:2007/12/28(金) 13:13:56 ID:nh2tVLTw
見るとつかさは頭から煙を上げて目をくるくる回している。
だいじょぶかー、とかがみがぺちぺち頭を叩くと、つかさはすぐに目を覚ました。

「普段から頭を使わないからよ、全く・・・。」
「もうわかんないよー。こなちゃん、もう答え教えてちょうだーい。」
「やれやれ・・・仕方ないなぁつかさは。」

ちょいちょいとつかさに向かって手招きをすると、こなたは耳打ちで答えを教える。

「ちょ、あんた、そんな答えこの子に教えたらマズ―――」

つかさが答えを聞いたその瞬間。
顔がみるみるうちに真っ青になっていき、表情には戦慄が走り、目には涙を浮かべ始め、
ぷるぷると仔犬のように震え始めた。

「ちょっとあんた!つかさのトラウマになったらどうしてくれんのよ!」
「ご、ごめんよー・・・。まさかここまで怖がるとは思ってなくて・・・。」

ガクガクと肩を揺さぶりつつ、必死にこなたに説教をかますかがみ。

「うぇっ・・・ひぐっ・・・ゆぎぢゃーん・・・。」
「あの、これは作り話ですから、ね、大丈夫です。大丈夫ですよ、つかささん。」

つかさを抱きしめ、子供をあやすかのようになだめるみゆき。

―――陵桜は、今日も平和。
162名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:15:09 ID:lg9QolGx
今朝のぶーわ氏を皮きりになんという神作ラッシュ!!!
三作品ともまとめてで悪いけどGJ
またいつものエロパロ板に戻ったようで何よりです
16319-256:2007/12/28(金) 13:16:54 ID:nh2tVLTw
以上でがんす。ふんがー。
「ウミガメのスープ」ですが、答えを知りたい人は
ググっていただければ普通に出てくると思います。つかさも真っ青な答えです。

結構一気に思いついて書いたので、誤字等あるかもしれませんが、そこはスイマセン・・・。
164名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:25:09 ID:BIThBy+y
>>163
ググってみた。
確かにこれは真っ青になる答え…
食事時にする問答ではないな。
165名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:25:49 ID:lg9QolGx
>>163
リアルタイムGJ!
そして割り込み失礼しました
ウミガメスープとはまた、懐かしいものをw
166名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:37:36 ID:+Wtl+AXs
>>163
さらりとこなかが(かがこな)のカミングアウトがされてたり、つかさも良いところまではいってたり、原作ノリとここのノリが
適度に混ざって楽しかったです。ぐっじょぶ。


つーかぐぐってみて、真相まで15分でたどり着ければその人はきっと金田一か何かだと思った。
167名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 14:25:53 ID:MqT5RLsO
「こなちゃんのスープ」っていう怪電波が舞い降りてきた。
168名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 14:30:56 ID:+z2TpFY9
「こなちゃんって、いつもお風呂入るよね?ひとりで入るの?」
「う、うん、そうだよ…?」
「あたしも一緒に入りにいって良い?そしたらこなちゃんから出たいろんなエキスが」
「そしたら泉さんのお宅にうかがって、お湯を全部もらいにいきましょ」

「待て、お父さんが入った後の湯だったらどうするのよ」

……ごめん
169名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 14:43:10 ID:XFNNCnWu
「待ってください。
お父様も泉家の血の本流の片割れ、むしろそのエキスは泉さん以上かもしれません」
「みゆき、あんた……」
「もちろん、お母様の血を濃く受け継いでいた場合、私の賭けは失敗してしまいますが……」
「危険すぎるよ、ゆきちゃん、止めた方が良いよ……」
「……私は、挑戦します。更なる桃源郷がそこにあると信じて」
「バカ……必ず帰ってきなさいよね……」
170名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 14:54:29 ID:pDmSsjW5
3時間後、泉家の浴槽は血で満たされていたという……
(鼻血的な意味で)
171名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 15:11:56 ID:m8se5kDs
「こなちゃんって、いつもお風呂入るよね?ひとりで入るの?」
「う、うん、そうだよ…?」

分岐

「そしたら泉さんのお宅にうかがって、泉さんのお味でスープを…」
「ゆきちゃん、鼻血──」
「でも今日はだめだよゆきちゃん、きっとお姉ちゃんの味もするから」
「「ちょ、つかさ!さっき見てたの!?」」
赤面するかがみとこなた
しかしみゆきは、その時こなたが同時に複雑な表情をしていたことにも
その意味にも気付いていた
172名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 15:15:07 ID:9DtUw5eC
そんなんだったら夏の旅行で一緒に風呂は行ったときなんか大変だろw

こなた「あの、なぜか水面が物凄い勢いで下がってるんですけど……」
173名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 15:23:31 ID:kZb3k1o0
 こなたが海から上がった後
「みゆきさん、海に潜ったっきり上がってこないね」
「それにしても、海の水位がだんだん下がっているような気がするのはどうしてかしら」
174名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 15:44:01 ID:mFjPpvVP
「ウーン、まんでゃむ(中略)セーブはこまめにねっ」
かさかさミッションコンプリート




つるつるつる
「泉さんったら、悪戯も無邪気で萌えますねだばだば」
「げげっ!なんでここまでこれるのっ!」
「見事なスパイラルシークエンスだったわみゆき…」
「お返しです。私の悪戯も受けてくださいだばだば」
「私も、こなたのケの処理気になるし…」
「こなちゃんもつるつるかなー」
「ていうかこの設定で夏の定番とか無理ありすぎアッーーー!!」
175名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 15:55:13 ID:m8se5kDs
>>174
保管庫の「ガラスの仮面」思い出してしまった。
絆創膏を貼って平気ということは?
176名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 16:06:23 ID:MqT5RLsO
ちょwww怪電波が皆に感染してるwwwwwwwwwwww

……しかしこのノリなら言える!
「フフフ…。セックス、セックス、みんな、セックスし続けろ! 激しく! もっと激しく!
(中略)
愛液にまみれながら…。
喉が乾けばそれをすすらせ、腹が減ったら互いの肉を咬みちぎらせる。そして延々続けさせてやる。
セックスを。フフフ、セックスだ。(以下は紅色の液体で塗り潰されている)」
177名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 16:34:22 ID:EpEQ1X9y
>>176
艦長…カ○ーユが…○ミーユが……!
178名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 17:05:43 ID:/YSvwAcT
作品一話だけ投下したいんですがよろしいでしょうか?
179名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 17:10:02 ID:/YSvwAcT
では投下開始
こなた&ゆたかで2〜3レス頂きます
初投下です
180snow drop:2007/12/28(金) 17:12:49 ID:/YSvwAcT


「snow drop」





冬休みに入ってクリスマスも超えてお正月も近付いて来た頃、
朝目覚めると外にはちらほらと雪が舞い降りていた。
朝といっても時計を見る限りは昼に近いのだけれども。
昨日も夜遅くまで毎年の恒例である積みゲ崩し冬の陣に励んでいたので
このくらいの時刻に起きる事は予想済である。
というかまだ眠いぐらいだ。
歯を磨き顔を洗いリビングへ向かうと、
ゆーちゃんがこたつに入ってテレビを見ながら蜜柑の白い線と格闘していた。
こういう何気ない誰も見ていない所でも可愛いんだから従姉妹ながら少し羨ましい。
「ゆーちゃんおはよ〜、朝からまた萌えるねぇ」
と朝っぱらからニヤニヤしながらゆーちゃんに挨拶すると
「あ、お姉ちゃんおはよう!えっと…萌えるってどういうこと?」
と期待通り少し赤面しつつ返してくれた。
「いやいや、ゆーちゃんが蜜柑の白い線を一本一本取ってたのが面白かったんだよ!」
「あ、ああ!!?暇だから全部とっちゃおっかなって思っただけだよ!」
ホントだよ〜!?と手をぶんぶん振ってるゆーちゃんを見て
また萌えを感じてしまう自分はつくづく姉失格だなぁ〜と思いつつトーストを一枚焼いた。
温かいミルクたっぷりのコーヒーを飲みつつトーストにかじりついていると、
お父さんの姿が見えない事に気付いた。
「ゆーちゃん、お父さんまだ寝てるの?」
「ううん、お姉ちゃんより先に起きてたけど、
なんだか『締切りがヤバい』とか言って朝ご飯食べてすぐにおじさんの部屋に行っちゃったみたい」
そういえば昨日徹夜するとか言ってたけどこたつで寝てたなぁ。
181snow drop:2007/12/28(金) 17:14:28 ID:/YSvwAcT
我が家のライフラインを担っているんだから
うたた寝して食い淵を潰すなどという事は止めて貰いたい。
コーヒーをすすりながら新聞のテレビ欄を見ても
こんな微妙な時間に面白そうな番組はなく、
お昼頃までまた積みゲに勤しもうと朝食を片付けて二階に上がろうとすると
「えっと、お姉ちゃん今から用事とかある?」
とゆーちゃんに声をかけられた。
今日はかがみ達と遊ぶ約束もしてないし、
天と地がひっくり返ろうとも宿題などやる気はないので、
用事といえばネトゲか積み木崩しぐらいしかないのだがそれは置いておく。
愛する従姉妹と天秤にかけられる程の価値は持っていない。
「別にわたしは暇だけど何カナ〜?」
宿題関連の用事ならば積み木の重さは2割増し程度にはなるだろう。
「じゃあ今日ね、なんだか宿題する気が起きないの。だから一緒に遊んで欲しいなって思って」
普段勤勉なゆーちゃんが宿題する気が起きないというのはそれはそれで驚きだが、
何故にこんなに改まっているのだろう?
「いいヨ〜。何して遊ぶ?」
まぁやる事といえば大方ゲームぐらいしかないのだが。
「えっとね、今雪降ってるでしょ」
なるほど元来思考が外に向くタイプではないので
雪なんか一自然現象程度にしか感じられなかったが、
ゆーちゃんにとっては初雪は嬉しい物なのだろう。
「だから雪だるま作ろうよ!」
「おーけーおーけー。そういうと思ったヨ。でもゆーちゃんは」
そう言い含めると彼女はナニ〜?と頭を傾げた。
「まだまだ子供っぽくて可愛いなって思ってね!」
「子供じゃないもん!」
そう言ってまたゆーちゃんは頬を膨らませぶんぶんと手を上下させた。
こういう事にも一々反応してくれるからゆーちゃんは面白い。
182snow drop :2007/12/28(金) 17:16:11 ID:/YSvwAcT
かがみだったら
『はいはい』の一言で済みそうなのに。
いや、逆にかがみはそういうのに反応してくれるかな。
と思考の罠にはまっているといつの間にかゆーちゃんが
わたしの分も一緒にマフラーと手袋と帽子をリビングから取ってきてくれていた。
「お!ゆーちゃんありがとう。そんなにはしゃいじゃってやっぱり雪が楽しみなのカナ〜?」
「もうお姉ちゃんのいじわる〜!!」
からかいがいがあるのは人間として愛される人種の人なんだろうな。
そんな事を思いつつ、すっかり防寒着に身を包んだわたしとゆーちゃんは真冬の雪空の中に飛び出した。
183snow drop:2007/12/28(金) 17:19:20 ID:/YSvwAcT
終了です
携帯からだったので改行とか字数とか色々変だったと思いますが、
次までに精進しときます
一応続きます
184名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 19:56:01 ID:Yni5Xuba
>>163
ぐぐりました。
今日始めて答えを知りましたが…あれじゃつかさは泣いちゃいますねwww
状況が目に見えるようです、GJ!!!


>>183
GJ!!!
こなゆた大好物なオレは全裸でみかん食いながら続編wktkしてます。
185名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:38:57 ID:g6UMflC0
こなたが(特に逃げるための機動力を)フルチューンされたドムトルーパー(種死より)で逃げる姿が・・・。
186名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:49:05 ID:pDmSsjW5
すまん、転載させてくれ。
ttp://moe2.homelinux.net/src/200712/20071228087305.jpg
187名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:11:22 ID:lg9QolGx
素でゴッドかなたさんとか思った
このスレの中毒性は異常だw
188名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:15:59 ID:UF7+3Fpr
いよいよ、禁断、タブーの領域
かな☆フェチ到来か(゚∀゚)

登場人物全員で降霊術祈祷を開始する姿が
目に浮かんできますwwwwwwwwww
189名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:20:57 ID:WBb0HwrV
>>196
これは…なんという愛に溢れた光景なのだろう……
無償の愛という物を形にしたようだ……
190名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:20:59 ID:lg9QolGx
皆がトラックに突っ込んでくのを想像してしまった

吊ってきます
191名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:21:45 ID:8VYsz2eL
>>186
良い絵だけどせつねぇ・・
192名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:21:52 ID:WBb0HwrV
あげた上にアンカーミスとは、我ながら情けないのう……
193かなた様:2007/12/28(金) 21:25:30 ID:UF7+3Fpr
>>196に期待しちゃうからね♪
194名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:33:08 ID:lg9QolGx
「またくしゃみなんかしたら・・・八つ裂く」
「怖っ!」
195名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:41:24 ID:+z2TpFY9
あきら「お母さんねぇ…」
みのる「あきら様もいつかお母さんになるんでしょうかね…でもかなたさんみたいな神にはなれないでしょうね」
あきら「…むかつく、じゃあんたがお母さんになりなさいよ」
みのる「無理ですよ、なに言ってるんですか!」
あきら「あんたの女体化SSあるでしょ!」
みのる「あ、あれは!ってあれ?胸が」
あきら「そっから母乳でもでも出るんじゃないの?」
みのる「ちょ、あきら様っ…ひぁ、はぅっ、な、なんか、出てるっ」
あきら「(゚Д゚)」

なんかハルヒぽくなってしまった
あきら様は神にしないほうが良いな
196名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:43:21 ID:BBQQIxc6
「はい天使、これあげる」
「? かがみ、なんですかこれ」
「あんただけこの前の花言葉の話、乗れなかったでしょ? これで我慢しなさいよ」
「わっ、本当ですか? これの花言葉はなんですか?」
「いっ意味なんかいいでしょ、似合ってると思っただけ」
「えー、教えてくださいよぅ。それにこれ何の花なんですか?」
「教えたら調べるでしょ! 絶対教えない!」
「これはルピナスですね、花言葉は『あなたは……むぐぁっ!」
「あんたは黙ってろ! っつか何でいるわけよみゆき!」
「天も次元も突破してきました、ええ気合で。これで新境地かな☆フェチに一歩近づきだばだばだ」
「ええと、ルピナスルピナス……」
「ググんな!」
「うぅ、かがみがぶった……じゃあかがみには、私からこれを」
「? 何よこれ」
「牛蒡の花(花言葉:いじめないで)です☆」
「ふんぬらばぁ!」
「ギャァー千切れたァー!」
197名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:57:18 ID:UF7+3Fpr
>>196
なんという愛・゚・(ノД`)・゚・。
198名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:03:39 ID:ZH0kJ6gk
>>196
似てるタイトルの4コマにもそんなネタがあったな・・・
199名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:06:26 ID:7Dgrj+R2
>>196
0から始めようキタ
200名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:16:06 ID:lg9QolGx
>>196
みゆきさんとうとう天元突破しちゃったか・・・最近の0始にはこのテンポのギャグがなくて寂しい
このままシリアスでラストまでいっちゃうのかな?
201名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:18:59 ID:yjAiGOUL
>>186を見てなぜかCLANNADを思い出してしまった…
俺もまだまだ修行が足りないな
202名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:23:00 ID:AQUHHVo9
別のSSを練り込んでいる状態だが、明日から千葉の実家に帰るので考える余裕が無い件。
明日は雨があがり次第、自転車で行くのでそろそろ寝なければ。


「という訳でうちの兄貴が埼玉から那須まで走りに行くんだぜ」
「へぇ〜、でもこの寒い中凄いわねぇ。あの距離を自転車で行くなんて……」
「うちの兄貴、会社の連中とよく行ってるからな。一日200kmなんてのもザラだったぜ」
「…………(ポカーン)」

「ん? どうした? あやの」
「だ………だから、なの……ね………、だから……なのね…………」
(うわっ、嫌な予感……)
(こりゃ久々に爆発するかもね……)

話を聞けば、兄貴はデートをすっぽかして連中と山に行ったらしい。
安心しろ、あやの。あの後半殺しにしておいたから。
ドサクサに紛れてあんなことやこんなこ………いやなんでもない。
でも兄貴のアレって意外と…………いやなんでもない。ワタシナニモヤテナイヨ。

「み〜さ〜ちゃ〜〜ん(はぁと)」
「ぎょわ〜〜〜助けてくれ〜〜〜〜!!」
203名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:24:34 ID:UF7+3Fpr
>>201

こなた、こなた、こなた、こなた
こなた、大家族
やんちゃな、焼きこなた
やさしい、あんこなた
みんな、みんな、あわせて、100人こなた
あかちゃんこなたは、いつも、しあわせのなかで
としよりこなたは、目を細めてる=ω=.
なかよしこなた手をつなぎ大きな丸い輪になるよ
アキバつくりこなた☆の上、みんなで、アハ☆し合うよ
うさぎ(かがみ)も空で手を振ってみてるでっかいかなた様
うれしいことかなしいことも、全部、あじゅじゅしたー
204名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:26:57 ID:KmVWM/gp
>>195>>196>>202>>203
腹筋痙攣させたり暖かい気持ちになったり……小ネタGJです。
というか、そういうのをぽんぽん作れる人たちの文才が羨ましすぎorz

……と、凄く前から書いてたSSが、何故かゆーちゃんの誕生日SSみたいに
なってきてしまって欝になっている自分が呟いてみました(笑)
205名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:30:58 ID:CWJzfLNU
>>204
さあ、今すぐこのスレに投下する作業に戻るんだ
206名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:33:54 ID:/YSvwAcT
投下するっす
こなた&ゆたかで3〜4レス使いますた
207snow drop2:2007/12/28(金) 23:35:55 ID:/YSvwAcT
 外は一面銀世界、というわけではないが、雪だるま程度なら作れそうな程は積もっていた。

 「お姉ちゃん見て!やっぱり積もってるよ!」

 それでも無邪気に喜んでくれる辺りゆーちゃんらしい。
ここでゆーちゃんでなければ雪玉のひとつでも作って宣戦布告するところなのだが、
そんな事をすると彼女の体は持たない事は分かっているので止めておく。

 「これなら雪だるまぐらいなら作れそうだね〜。それよりゆーちゃん寒くない?」

 今日は比較的暖かい方だけど風邪を引いてもらっては大変だ。

 「うん!大丈夫だよ!それより早く作ろう!」
「そだね、よいしょっと」

 家の外壁に積もっている大粒の雪をかき集めるとすぐに種が出来上がった。

 「よし!ゆーちゃん、どっちが大きいの作れるか競争だ!」
「ちょっと待ってよー!お姉ちゃんフライングだよ〜!」
「勝負の世界は厳しいんだよ!ゆーちゃん!」

 我ながら姉として情けないが勝負の世界は無情なのだ!



二人で黙々と雪玉を転がしていると段々とその差は歴然となっていった。
まぁその要因はフライングがどうこうではなくてゆーちゃんの

 「ああ!壊れちゃった!」
という再三にわたる悲鳴の方だろう。
 しかしこっちの方はそろそろ雪玉が下半身程度の大きさになってきたので、
これ以上大きくすると文字通りただの玉になってしまう恐れがある。
 程なく頭部の製作に取り掛かろうとすると、
ゆーちゃんがわたしのそれより4回り程小さい玉を携えて涙目でその様子を見ているのに気付いた。
ここは姉として空気を読むべきだろう。
208snow drop2:2007/12/28(金) 23:36:45 ID:/YSvwAcT


 「ごめんごめん、つい本気になっちゃったよ!」
「お姉ちゃん、凄いね…わたしなんか…」
 とゆーちゃんは自嘲気味に呟いていた。

 「えっと、じゃあこれ合体させようよ!
二人の合作って事でさ!この勝負は引き分けで手を打とう!」
 そう言うとゆーちゃんの顔は途端に明るくなった。

 「いいの!?ありがとうお姉ちゃん!」

 無邪気に喜ぶゆーちゃんを見て姉としてその扱いに少しの自尊心を持ったのは秘密だ。


 二つの雪玉をくっつけると顔と体の比率は合わなかったが、りっぱな雪だるまになった。

 「大きいの出来たね!ありがとう!お姉ちゃん!」
ゆーちゃんはまた満足そうな笑顔を見せてくれた。

 そこまで素直に喜ばれるとこっちまで嬉しくなる。
こういう所がこの娘の凄い所なのだろう。
思わずゆーちゃんをぎゅっと抱きしめた。

 「ちょと!?お、おおおお姉ちゃん!?」
ゆーちゃんは予想以上に顔を真っ赤にして慌てた。 「いや〜、ゆーちゃん寒そうだったから。こうしたらあったかいでしょ?」
そう言ってまたぎゅっとゆーちゃんを抱きよせた。

 ゆーちゃんがごにょごにょ言ってた気がするけどよく聞こえなかった。

 そうやって従姉妹愛を体感していると空気を読んでいるのかいないのか、ちらほらと雪が降り始めた。

 「さて、そろそろ寒くなってきたし、中入ろうか」
「うん…」

 体を離す時、ゆーちゃんからかすかに残念そうな吐息が聞こえた。

 「どしたの?ゆーちゃん?まだぎゅっとして欲しかった?」
209snow drop2:2007/12/28(金) 23:37:42 ID:/YSvwAcT
「え!?あ…えと…」
「もうゆーちゃんは甘えん坊さんだなぁ!」
そう言ってゆーちゃんの頭を撫でてあげるとまた顔を真っ赤にして反論してきた。

 「また子供扱いして〜!」

 ここでじゃれあっていてもしょうがないので、ゆーちゃんを宥めて家に入った。
でもさっきからゆーちゃんの顔が赤いみたいだけど…

 「ゆーちゃん、熱あるんじゃない!?ちょっとおでこ貸してごらん!」

風邪をひかせてしまったとあらば大変だ。

 でもゆーちゃんは
「い、いや!??熱何て無いよ!?ほらほら元気だよ!」

 そう言ってわたしの手を逃れてそのまま居間のこたつに滑り込んでいった。

 いや確かに元気そうだけど…
まぁ考えてもしょうがない。それよりもお昼を作らないといけない。

 お父さんの食べた形跡が無い所を見ると彼はよほど忙しいのだろう。
 簡単な冷凍食品を暖めてご飯を装ってゆーちゃんに出してあげた。
お父さんの部屋に持っていくと

「ドアの外に置いといてくれ」
という返事が帰ってきた。
よほど切羽詰まった状況らしい。

 居間に戻るとゆーちゃんはまだ食べ始めていなかった。
わたしが来るまで待っていてくれたんだろう。
二人で合掌したあと簡素な昼食を味わった。
ゆーちゃんは、
「これおいしいねー!」と昨日のあまりもののひじきをパクついていた。

 こんな手抜きな料理でもにこにこしながら食べてくれると作り甲斐もあるというものだ。
食べた後に食器を片付けてお父さんの部屋の前へ行くと、空の食器が鎮座してあった。

 居間に戻って3人分の食器を洗おうとするとゆーちゃんが
「お姉ちゃんは休んでていいよ。わたしがやっとくから」
と申し出てくれた。
210snow drop2:2007/12/28(金) 23:38:50 ID:/YSvwAcT
大した労働でもない旨を告げて軽く断るとゆーちゃんは不満そうにそのままこたつに戻っていった。

 食器を洗い終え、部屋に戻ろうとすると、
「お姉ちゃんちょっと待って!ここに寝転がって!」
と、またゆーちゃんの声がかかった。

「どしたのゆーちゃん」
言いながらぽんぽんとゆーちゃんが叩く所に寝転がると、
「お姉ちゃん今日遊んでくれたからマッサージしてあげるよ!」
そう言ってわたしの背中をぐいぐいと押し始めた。
「ちょ、別にそんなのいいってば」
「遠慮しないでいいよ〜。わたしゆいお姉ちゃんのマッサージしてあげてたから慣れてるんだ」

 なるほど、うまくツボを刺激してかなり気持ちいい。
「お姉ちゃんどう?気持ちいいでしょ?」
「極楽だよぉゆーちゃん、ん。ありがとぉ…」

 背中から伝わる快楽によって段々と睡魔が押し寄せて来るのが分かる。
意識が落ちる前にゆーちゃんが、
「ん、お姉ちゃん、いいにおい…」
とか言ってたような言ってなかったような…





 目覚めた時には何故かゆーちゃんを抱きしめていた。
211snow drop2:2007/12/28(金) 23:40:43 ID:/YSvwAcT
オワリ\(^o^)/
一応まだ続きます
次は多分ゆたか視点です
212名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:43:16 ID:XFNNCnWu
>>211
服は、服は無事か!?
GJ、ゆいねーさんだとなんだかんだでわかってるお姉ちゃんになるが、
こなただと手探りのお姉ちゃんって感じが良いねぇ
213名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:30:49 ID:27z69ito
>>211
乙です!!

みんなリミックスCD買った?
214名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:34:21 ID:si50Pzl4
>>213
まだ買ってないけどニコニコで聴いたよ
個人的にかなり気合いが入っていたと思う
215名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:35:05 ID:FNok02kQ
とりあえず買っといたけど、まだメイトの袋から出してすらいない……
でもオリコンで上位にランクインするような曲なのか? あれ
216名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:39:05 ID:CzgNriDn
JAMは正直勢いだけだったけど、リミックスは気合入ってた
全員のキャラソンのサビメドレーはちょっと感涙
217名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:46:48 ID:PfRGt7sf
エレクトロニカ系リミックスが二つも入っていたのが、個人的に良かった。
言っちゃ何だけど、前回はリミックス集じゃなくて殆どアレンジアルバムだったしなあ。
218名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:49:44 ID:27z69ito
最後の組曲が熱いよ
あと、個人的にかがみんの
「ごめんなさいっ!!」
が聞けただけで買う価値あったな、と。
スレチですまん
219名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:20:58 ID:rgpKIVp0
R4(リッジレーサー)風のもってけアレンジ聞いてたら、こなたwithテラジ・ワイルドファングを爆走させたくなった。
俺自重。
220名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:23:28 ID:bTly3H2d
>>219
俺はロンディーヌは走らせたくなった
221久留里:2007/12/29(土) 01:31:26 ID:3Gj3wbgW
>>211
GJ!!
ほのぼの系に弱い漏れはHPが一気に一桁に落ちたんだぜ。

結局まだ起きているので、
今の流れをぶった斬って今書こうとしているSSの『材料』をちょこっと書いてみる。

*****

……今、私は旅をしている。
厳密に言えば、私は旅を「させられている」。
何故だかは分からない。気付いたら私は特急列車の車内にいたのだ。

青森で散々寒い思いをさせられた私は、今度は日本海側を古びた特急列車
(この時代では最新型かな?)に揺られて能登半島を目指している。

理由は分からない。ただ、知らないうちに持っていた乗車券が
「青森→輪島 金沢経由」と書かれてあったから、取り敢えず行ってみるだけだ。
この好意に何か『意味』があるのかも知れない。

能登半島の輪島と言えば私の両親の出身地でもある。
輪島は私も知っている土地である(作者は行ったことが無いらしいが)。
お母さんのお墓参りのため、年に一度だけだけど、行ったことがある。

そう言えば、私は誰かを探していた様な気がする。
誰だったっけ? 家族ではない。
確か同じクラスで、私が高校で初めて出来た『友達』で、
いつもふんわりしていて、からかうとぷくっとむくれる所が可愛くて、
いっつも恐い双子のお姉ちゃんの側にいて……………。

あれ? おかしいな。
名前が………思い出せない。
私にとって、一番大切な『彼女』のことが、思い出せない。

昭和50年代、冬。
特急「白鳥」号は、未来から来た少女を乗せて日本海沿岸を駆けていく。
甲高いモータ音を響かせて……。
222久留里:2007/12/29(土) 01:32:44 ID:3Gj3wbgW
>>221の続き

つかさが姿を消した。
最初に乗った列車を降りた時までは一緒だった筈の、双子の妹。
私は、つかさと一緒に突然『昔の』東京へ飛ばされ、
元の時代に帰る手掛かりを得るために、大垣行きの夜行列車に乗っていた筈だった。

ギュウギュウ詰めの夜行普通列車。時間は午前2時。
通常の人はとっくに眠っている時間帯であるのだが、私と『さっきまで居た筈の』つかさは横になって眠る余裕など無かった。
毎朝通学で乗っている東武電車よりもずっと混んでいて、私はさっきから一歩も動くことが出来ない。
脚はずっと負荷が掛かった状態なので、すでにコチコチに固まっており、時折激痛も走る。痛い。

つかさの姿が見えないことに気が付いたのは、私の意識が一瞬途切れてハッとなった直後のことだった。
最初は寝ぼけていただけだと思っていた。しかし、つかさは居なかった。
そう、あたかも最初からそこに居なかったかのように。

つかさ、何処なの? 早く戻ってきて!!
そして、早く見つけ出そう。あいつの事……………あいつ?

『あいつ』って……誰?
あれ? おかしい、思い出せない。私は『彼女』を探している筈だったんだけど……。
あれ、おかしいな。私馬鹿になったのかしら? 思い出せない。
『彼女』の事が、思い出せない。

昭和50年代、冬。
大垣行きの夜行快速列車は、定員を遙かに超える旅行者を詰め込み、西の玄関口を目指す。
その中にただ一人、異なる時代から来た少女の姿があった……。
223久留里:2007/12/29(土) 01:33:15 ID:3Gj3wbgW
>>222の続き。

「早くこなちゃんを見つけないと………」

突然目の前が暗くなった。
目を開いても、その暗闇に光が差し込むことはない。
自分の姿さえ確認することが出来ない。それくらい真っ暗なのだ。

その直前の事は全く覚えていない。
でも何故か「こなちゃんを探す」ということだけは覚えている。
あ、そうだ。私は『今じゃない時代』に飛ばされたみたいで、
元の時代へ戻るためには、一緒に飛ばされた(らしい)こなちゃんを探さないといけないらしい。

でも、私は一人で探していた訳では無かった筈。
そう、『誰か』と一緒に居たんだ。
でも、その『誰か』が思い出せないでいる。

「顔を見れば分かるかな?」
そう思ったけど、多分無理だと思う。
『ここ』は自分の姿すら見られない真っ暗闇。どんなに顔を近づけても判断することが出来ないだろう。

私と一緒に居たハズの人は、私のもっとも身近な人だったような気がする。
なんか、こう……、なんだろう、変な言い方になるけれど「もっと近い存在」だったような気がする。

でも、それが誰なのかが思い出せない。

ハッキリ言って恐かった。いつもなら泣いてしまう所だけど、恐すぎて泣く気力も失せてしまった。

「早く、こなちゃんを見付けないと……」
私はアテも無い空間を、いつか必ず現れるであろう『出口』を目指して、歩き続ける。
224久留里:2007/12/29(土) 01:34:27 ID:3Gj3wbgW
受信した電波はここまで。
本編が何時公開されるかは未定。
225名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:37:11 ID:bTly3H2d
>>224
やべぇ!楽しみになってきた!けど、今は「GJ」は言わない。完成させてくれ!
俺も頑張る!でも、出オチだから予告できないんだぜ・・・・
あえてヒントを言うなら、あきら様主演のあるアイドル物のマンガとのコラボとしか言えん。
226ぶーわ:2007/12/29(土) 02:33:04 ID:CzgNriDn
ども、両手に連載あな忙しやぶーわです
>>224>>225お、俺なんか二つほど電波降りてきちゃったもんね>< 過労死!

「0から始めよう!」の続き投下させてもらいますね
・パラレル注意! オリキャラ(みさお兄)注意!
・9レス使用します
2270から始めよう! 21.外に出よう!(1/9):2007/12/29(土) 02:35:20 ID:CzgNriDn
「うん、可愛いんじゃない?」
「……」
 風呂場の鏡の前で、こなたが少し不機嫌そうに自分の姿を見つめる。
 いや、これは照れてるのか……分かりにくいな。
「いいよ、こんなの」
「駄目よっ、少しは女の子らしくしなさい」
「むぅ……かがみは五月蝿いなぁ」
 そう文句を言いながら、手の櫛で自分の髪を梳く。
 瑞々しく潤った髪は自然な流れを作り、綺麗に輝く。
 久々に入ったお風呂の所為か、肌も何処か艶々してる。
「やっぱ駄目、こっちこっち」
「あ、こらっ!」
 適当にスカートやらを脱ぎ散らかし、今度は服を一新。
 ……。
 ズボンて。
「なんか、男の子みたい」
「いいのっ、動きやすいからっ!」
 そう言って髪を後ろでまとめてから帽子を深く被る。
 ああ、こりゃもう高校生には見えないな。
 確実に中学生……小学生でもいけるか。
「じゃあお父さん、行ってくるね」
「……一人で大丈夫かい?」
「うんっ」
 こなたが笑顔を見せる。
 お父さんに、面と向かって。
 昨日、一緒にご飯を食べた。『一緒に』。
 凄く久しぶりだったって……後で話してた。
 とても嬉しそうに、ね。
 前に進むって、決めたんだね。
 だから、今度はその次。
「病院へはバスで一本だからな、ちゃんと帰りの時間も考えるんだぞ? 電話くれれば父さん迎えに行くからな?」
「あははっ、大丈夫だよっ」
「いやいや、それよりゆいちゃんに車で迎えに来てもらったほうが……いやむしろ、俺も一緒に」
 この親父……甘やかしすぎだろ。
「大丈夫だって、いってきまーっす」
 軽やかに父親を退け、玄関で靴を履く。
 本当に久々だったのか、靴紐を結ぶのに時間を食った。
 そしてようやく立ち上がり……玄関の扉に、手をかけた。
「……」
「こ、こなた?」
 心臓の音が加速する。
 前に進む。
 言葉では分かっていても、体は簡単には納得しない。
 それが汗となって、手に張り付く。
2280から始めよう! 21.外に出よう!(2/9):2007/12/29(土) 02:37:42 ID:CzgNriDn
「や、やっぱりまた来週にすれば? すぐに土曜日だしさ」
「……ううん、決めたの。今日……『出る』って」
 今日は休日。
 そこでこなたは、決めた。
 その決意まで、伝わってくる。
 彼女は出ようとしてるんだ……『外』に。
「きっと先延ばしにしたら、また繰り返し……またきっと、駄目になっちゃう」
 まずは、一歩ずつ。
 とにかく、外へ。
 病院……ゆたかちゃんの、お見舞いに。
 それが今日の目標、かな。
「だから見ててね、かがみ」
「……うん、分かった」
 彼女が扉に力を入れる。
 その扉からゆっくりと漏れた太陽が、眩しく私たちを照らしていた。


「……」
 少し、緊張した面持ちで道を歩く。
 休日の朝と言っても、人通りはないわけじゃない。
 犬の散歩をする人も居れば、休日出勤の人だって居るだろう。
「ほら、来たわよ」
「う、うん」
 向こう側から、犬を連れた老人が歩いてくる。
 それだけで、こなたの心臓がまた高鳴る。
 なかなか、対人恐怖症は克服出来てはいないらしい。
 おじさんにはもう平気になったんだけどねぇ……。
「大丈夫、勇気を出してっ」
「……」
 犬の荒い息が近づいてくる。
 まるでこなたの鼓動とシンクロするみたいに、荒く。
「お、おはっようございますっ」
「あら、おはよう」
 こなたの裏返った声に、そのお婆さんも笑顔を返してくれた。
 そのまま軽く会釈をして、こなたの横を過ぎていく。
 ……。
 やばい、過呼吸気味だ。
「だ、大丈夫?」
「……うんっ、平気」
 近くの壁に手をつき、息を整える。
 挨拶だけでこれ……まだまだ、先は長いなぁ。
「バスなんか、大丈夫なの?」
 あんな密閉の箱に人と一緒に押し込められたりしたら、発狂したりしないわよね?
2290から始めよう! 21.外に出よう!(3/9):2007/12/29(土) 02:39:46 ID:CzgNriDn
「大丈夫だよっ、あんなの券とってお金入れるだけじゃん」
 今の醜態が恥ずかしかったのか、頬を染めながら先に進んでいく。
 ……少し可愛いな、とか思ってしまった。何か変だなぁ、私。
「うげっ……」
 こなたから雑巾を絞ったような声が漏れる。
 見るとその先にはバス停……あらら、こりゃまた大判賑わいね。
 見るにユニフォーム姿の小学生が多数。
 ああ、試合でもあるのかしらね。
「……」
「ちょ、ちょっと! 何素通りしてるのよ! バス来るわよ、バス!」
「せ、折角早く出たんだから……のんびり行くよ」
 って歩いていく気かよ!
 まぁそりゃ、それほど遠くはないけどさ。
 はぁ……意気地なしなんだから。
「かがみのさ」
「うん?」
 バスで通るはずだった道を、ひたすら歩く。
 こなたみたく小さい体だと歩くだけでも大変よね。
 まぁ、私は浮いてるだけだけど。
「お母さんって……どんな人?」
「私の?」
 少し思い出すのに、時間がかかった。
 そっか、もう……結構会ってないな。
 今から行く病院には、私も居る。
 もしかしたら、会えるかもね。
「私そっくりよ、見た目はね」
「じゃあ、中身は違うんだ」
 んぐっ、鋭い。
 た、確かにお母さんみたく優しくはないけどさ。
 でも家族の中じゃ一番似てるって言われるんだから……容姿は。
「他は?」
「お父さんに、お姉ちゃんが二人……あと、」
「妹さん、だっけ」
 言い澱んだのを見抜かれたのか、向こうが先に答えを言う。
「ゆーちゃんは、その子がかがみを突き飛ばしたのを見たんだって?」
「……そう、みたい」
 ある程度はこなたには話した。
 まぁ、警察の話を盗み聞きしたぐらいの脚色はしたけどね。
 いくらなんでも天使だとかゆーちゃんも同じ状態だとかは、話せないしね。
 ……本当はすぐにでも、ゆたかちゃんに話を聞きに行きたい。
 それは、私がこの体だから出来ること。彼女と同じ、この虚ろな存在だから。
 でも今は、駄目。
 約束したんだ、こなたの傍で一緒に居て……見ててあげるって。
2300から始めよう! 21.外に出よう!(4/9):2007/12/29(土) 02:41:22 ID:CzgNriDn
「そんな証言したから、ゆたかちゃんも多分……つかさに」
「そこは、変だと思うなぁ。私は」
「変?」
「だってもし本当に妹さんだったらさ、そんなの『私を疑ってください』って言ってるようなもんじゃん」
 確かに、そう。
 ゆたかちゃんが死んで徳をする人間は、この段階でつかさしかいない。
 そこから逆に考えれば、つかさが犯人であるとは考えにくい。
 まぁ、犯人の心理状態なんてそうそう分からないものだけどね。
 もしかしたらそんなのを気にする余裕がないくらいに、焦ってたとか?
「だからこういう考えも出来るよ。その妹さんに罪をきせるために、このタイミングで事故にみせかけた」
 ……確かに、それなら偶然でなく処理が出来る。
 つかさはこの事件とはまったく無関係。
 それさえ分かれば……私の心は落ち着くのに。
「大丈夫、知り合いにそういうの詳しい人が居るんだ」
 と、胸を張るこなた。
 知り合い? 警察関係の人でも居るのかしらね。
「えっと、こっちのが近道だったっけ」
 そう言って公園に足を踏み入れるこなた。
 うん確かそう、この公園をつっきればすぐよね。
「とりあえずかがみとゆーちゃんの事故の関連性、二つの食い違った意見かな。論点としては」
 食い違った意見、か。
 どう考えても……つかさが不利になりそうな意見しかない。
 つかさ曰く、
『振り返ると、彼女が轢かれていた』
 ゆたかちゃん曰く、
『片方が片方を、横断歩道の直前で突き飛ばした』
「……『逆』、だよね」
「へっ?」
 二人の証言を思い返すと、こなたが神妙な顔つきで言葉を漏らす。
「二つの意見だと、『位置』が逆なんだよ。妹さんの」
 つかさは振り返った、と証言する。
 つまりこの時、私より『前』を歩いていたことになる。
 ゆたかちゃんはしかし、横断歩道の直前で突き飛ばしたと証言する。
 これは私より、『後』にいなければ不可能だ。
「でもそもそも、私はその二つの意見からしておかしいと思うな」
「何で?」
 どっちかが、本当。
 それなら……納得出来ないけど、するしかない。
「妹さん、だよね?」
「うん?」
「私はあんまり覚えがないけどさ……普通、一緒に下校って『横』じゃない?」
「横?」
2310から始めよう! 21.外に出よう!(5/9):2007/12/29(土) 02:43:03 ID:CzgNriDn
 頭の中で一度シミュレートしてみる。
 一緒につかさと帰る場合、私たちの位置はどうなる?
 ……。
 お姉ちゃん、帰ろう。と誘われる。
 うん、帰ろう。と承諾する。
 後は……。
「……そっか、一緒に帰るなら縦に並ぶのはおかしい……!」
「そっ、だからそこでまた可能性」
 ピッと指を私に向ける。
「『二人の意見が間違ってる』もしくは、『事故の時どうしても縦に並ぶ必要があった』」
「どうしても?」
 でも、縦になることくらいあるでしょ?
 こうやって、人が通った時とかさ。
 ……でも、横断歩道か。
『普通』なら並んで、馬鹿みたいなお喋りをして歩くはず。
 そう……横に並んで。
 それが、なかった。
『普通じゃない事』がその時、起きていた?
 ……ああ駄目だ、頭が爆発しそう。 
 私が思い出せれば、全部は解決するのに……それが出来ないのが悔しい。
「『位置』の不自然。多分ここに何か……」
「?」
 その時だ。
 こなたの上に、影。
 ああ、あと声も聞こえたかも。
「ぉーい! 危ないぞーっ!」
「ふぇ? ……んぎゃっ!
「んがぁっ!」
 なんか聞き覚えのある声だなぁ、とか思ってたのが遠い記憶だ。
 ゴンッ、と鈍い音が響き……頭部に激痛。
 くぅうう……今のは効いた。
 こなたが食らった所為で巻き添えだわ、畜生。
「だっ、大丈夫かいっ?」
 さっきのとは違う声が聞こえ、誰かが近寄ってくる。
 その声も聞き覚えがあったが……それよりも頭の激痛のが問題だ。
 ぶつかったのは多分ボール。
 空から降ってきたバスケットボールは、こなたの頭に直撃した。
 くああ……結構な重さがあるのよね、このボール。
「みさお、ほら謝りなっ」
「ご、ごめんなー? 無事かー?」
 ……。
 なんだろう、この沸々と湧き上がる憤りは。
 やり場のない怒りというか、理不尽というか。
 顔を上げるとそこには……居やがった。
2320から始めよう! 21.外に出よう!(6/9):2007/12/29(土) 02:46:01 ID:CzgNriDn
「立てるかー? ほら」
「……っ」
 特徴的な八重歯を光らせて、そこに居た日下部がこなたに手を差し伸べる。
 その隣りには学校で見たお兄さんも。
 まぁ、こなたのほうはまた過呼吸再発気味だけど。
 日下部の気まずそうな顔を見るからに、こいつが人の頭にボールを降らせたらしい。
「だ、い丈夫っ……平気」
 その日下部の手を借りることなく、立ち上がるこなた。
「具合が悪そうだけど、大丈夫?」
 それに駆け寄ってきたのは……峰岸か。
 何の因果か、日下部と峰岸。さらには日下部のお兄さんに囲まれるこなた。
 休日の朝から何してるんだこいつら……ってバスケか。バスケットボール持ってるしね。
 そういや日下部って運動神経いいからね、峰岸でも誘って朝から運動かな。
 ちなみにこなたさんは重度の対人恐怖症のため、危険な状態です。
 あ……倒れた。


「はい、どうぞ」
「……ども」
 峰岸から手渡されたペットボトルを飲み、ようやくこなたも落ち着く。
 ……と言っても、今は峰岸に膝枕されてる状態。
 顔に乗った冷たいタオルが、ひんやりとして気持ちいい。
 さっき貧血で倒れた所為もあってか、この三人に介抱された。
 ……と言ってもほとんど峰岸だったわけだけど。
 他二人は仲良く慌ててただけ。
「いやぁ、助かったよあやのちゃん。俺やみさおだけじゃ慌てて何も出来なかったよ」
 最年長の癖に役に立たなかったのが恥ずかしいのか、照れくさそうにするお兄さん。
 その彼に褒められ、峰岸の顔の熱が一気に上がる。
「えっ、いえ。私も一杯一杯でしたからっ」
 そして慌てて弁明する。
 ああ、そういやそうだったっけね。
 最近忙しくてすっかり忘れてたわ……ここの高得点も。
「もう落ち着いたんだろー? 続きしようぜ、アニキーっ」
 そして日下部がお兄さんの腕に飛びつき甘える。
 続き?
 ああ、さっきのボールか。
 朝っぱらからよくやるわね、あんたも。
「駄目だろみさお、バスケは一旦中止」
「ちぇっ、つまんないのー」
 と、一人でボールを弄りだす日下部。
 話から察するに、そのボールがこなたの頭に直撃したわけだ。
「あっ、いいですよ。私が見てますからみさちゃんの相手してあげてください」
「でも……」
「うんっ、そーだよな。ほら行こうぜアニキー!」
2330から始めよう! 21.外に出よう!(7/9):2007/12/29(土) 02:50:10 ID:CzgNriDn
 そのまま日下部がお兄さんの腕を引っ張って公園のバスケコートに引っ張っていく。
 まぁいいけどね、どうせあんま役に立たないし。
 人が多いとこなたも辛いし。
 一人ぐらいならまだ我慢できるでしょ。
 そして二人になったところで、峰岸がこなたの顔を覗き込む。
「ええと、お名前は何かな?」
「……泉」
 上からへりくだって話しかける峰岸。
 ……この扱いは、確実に子ども扱いしてるな。
 同い年ですよ、奥さん。
「ごめんね泉ちゃん、みさちゃん……あの子ったらいつも考えなしにボール投げちゃうから」
 じゃああれか、日下部の放った3Pシュートが見事にこなたにクリティカったわけね。
 あの馬鹿……いつかしめる。
「ん、もう大丈夫……ありがと」
 少ししてようやく峰岸の膝から顔をあげるこなた。
 ずっと介抱されて一緒に居た所為か、少しは話しても平気になったらしい。
 その様子に日下部兄妹も気がつき、こっちに手をふってくる。
 そのお兄さんと眼でもあったのか、顔を赤くして峰岸も手を振り返す。
「……」
「あ、やっ。あははっ」
 それをこなたに見られていたのに気がつき、照れくさそうに振った手を誤魔化す。
 そして珍しく『こなたから』、話しかけた。
 本当に初めてかも……ちゃんと、前に歩けてるじゃない。
「おねーさん、あのお兄さんのこと……好きなの?」
「ふぇ……へぇ!?」
 こなたに図星をつかれ、峰岸の顔に火がつく。
 いやだから、同い年だってあんたら。
「な、ななな。なぁっ!」
 面白いぐらいに顔から火を噴く峰岸。
 それを見てから、こなたが椅子から立つ。
「好きなら、伝えたほうがいいよ」
「えっ……」
 こなたの感情が伝わってくる。
 これは……悲哀も混じった、同情。
2340から始めよう! 21.外に出よう!(8/9):2007/12/29(土) 02:53:11 ID:CzgNriDn
「好きって言えるうちに伝えないと、きっと後悔する……それが伝えられなくなった時に、凄く」
 その言葉の意味が、私にはよく分かる。
 それはこなたから伝わってくるだけじゃない、私も……同じだから。
 こなたはもう、伝えられないんだ。
 大好きな母親に、もうこれ以上……好きって。
 そのまま私に「行こう」と視線で合図を送ると、そのまま歩きだす。
 峰岸は何処か考え込むようにこなたの言葉を租借しながら、こなたに手を振ってくれた。
 伝えられる間に伝えないと、後悔する……か。
 私にも……あるのかな、そういうの。
 ううん、「あった」のかな?
 ……。
 やっぱり、駄目だ。
 最後の日。
 私が事故にあったその日……私の記憶はすっぽり、抜けている。
 それを思い出そうとすると少し頭が痛くなる。
 残ってるのは、僅かな記憶。
 最後のその瞬間だけ、壊れたビデオみたいにこま切れにしか出てくる程度。
 その瞬間……やっぱり、『何か』が起きたんだろう。
 私が知らない何か。
 それが思い出せない。
 誰かが私を突き飛ばした……それは、確信。
 問題はそれが『誰』で、『どんな状況』だったのかってことか。
 目撃者はゆたかちゃん……一人?
 それともつかさも、『何か』を見た?
 誰かが嘘をついてる?
 つかさが? ゆたかちゃんが? どっちもが?
 ……。
「あんまり、考え込まないほうがいいよ」
「!」
 公園から出たところで、こなたが私に話しかける。
 あ、ああそっか。共有してるんだっけ、なんか恥ずかしいな。
「その妹さんに直接聞けばいいよ、かがみだって一緒の病院なんでしょ?」
「う、うん」
 公園を抜けると、もうそこからは病院が見える。
 私やゆたかちゃんが居る……正確には、私たちの体がある場所。
 今日は休日。
 だから、誰か居るとは思う。
 つかさが居る可能性だって……ある。
 あ、また……体が震えてきた。
2350から始めよう! 21.外に出よう!(9/9):2007/12/29(土) 02:55:15 ID:CzgNriDn
「大丈夫、ほら……行こっ」
 こなたが私に笑顔を見せて足を前に踏み出してくれる。
 私を気遣ったらしい……うう、自分のも伝わってるってなんかやりにくい。
 でもその笑顔で、少し震えが収まったのは事実。
 そうだ……信じるんだ。
 つかさじゃない。つかさのはずがない!
 それが事実ならあの事故の瞬間、『何か』があったんだ。
 多分、そう。
 いや……それしかない。
 その『何か』を、私は知りたい。
 天使は言う……真実は優しく、残酷だって。
 心折れぬように、か。
 大丈夫……こなたと一緒なら、きっと。
 あははっ、変だな。
 まだ出会って少ししか経ってないのに私、こなたの事こんなに信頼してる。
 あははっ、もしかして私こなたの事……。
 あ、だ、駄目駄目っ、変な事考えたら駄目だって!
 共有してるんだから伝わっちゃうって!
 ああ、変な事忘れろ忘れろおぉお!
「どったの、かがみ?」
「ぬああっ!」
 声をかけられ、慌てる。
 やっ、何でもないですうん何でも! ってテンパりすぎ私!
「ほらっ、病院入るよっ」
「うっうん、病室は分かってる?」
「大丈夫、ゆい姉さんから聞いてるから」
 病院の扉を押し開け、受付の場所まで入る。
 それと同時だった。
 声が、聞こえたのは。
「……泉さん?」
 その声は、私も知ってる声。
 それに気がつき、こなたも振り向く。
 そこで……出会った。
 一人の女性と。

(続)
236ぶーわ:2007/12/29(土) 02:58:31 ID:CzgNriDn
続きます。
もちろん最後の女性は……あの人なわけですよ。
電波が二つも入ってきたので そろそろ脱線するかも!!
237名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 03:02:59 ID:mbO5Jn8n
リアルタイムキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
GJでした。あの人とは予想が付きながらも、一体誰だろうと楽しみにしてます!
238名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 03:58:03 ID:uuS9FQbc
>>236
GJ!
あの人ktkr!

お前らこいつの小説を見てやってくれ
こいつをどう思う?
ttp://x59.peps.jp/luckystarsyeah/nbbs/?_su=c807taem2d&cn=125
239 ◆cj23Vc.0u. :2007/12/29(土) 04:13:05 ID:2BTkKvck
>>238
あっはっはっはっはっは。
あっはっはっはっはっはっorz
240名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 04:15:13 ID:bNO2B9pp
>>238
見た・・・・・・ひでーな。
盗作ってか無断転載かよ!!!!
最低だなヲヒ。
とりあえず氏んどけと言っといていい?


って今日から冬コミだ、チェックリストの印刷とハクキンカイロの燃料補給をせねば。
241名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 05:05:52 ID:uuS9FQbc
>>239
(´・ω・')カワイソウ…
さて選択は三つだな
1.スレの威信をかけた突を決行(vipにスレ立てるなりして田代orゲイツで落す^ ^)

2.ゴミはスルー

3.鯖管理サイドに通報
242名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 05:09:16 ID:R9Ch8Bux
>241
3でFA

しかし、盗作はマジでチネとしか言いようが無い罠。
243真・泉こなた:2007/12/29(土) 05:15:45 ID:LXeBKIOE
ふーっ、ようやく追いついたよ・・・
60時間耐久エロゲしてたら20時間近く寝てたんだもんなぁ・・・
おかげでレスや作品多くて見るの大変だったけど楽しかったよ。

クローンこなたやアンドロイドこなた、後栽培こなたや養殖こなたもいい具合に囮になってくれてるし、このまま隠れてよっと。
さて・・・核シェルターはどこカナカナ〜
244名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 05:23:45 ID:2BTkKvck
>>241
先ほど違反報告フォームを発見しましたので、そちらを介してサーバー管理会社に
本件のことを報告いたしました。当方の作品のみでなく、まとめwikiより無断転載された
作品に関しても記載してありますが、年末年始ということで対応は遅くなりそうですね。

ただ、このような事象に関しては管理会社のほうにお願いするのが現状では
一番良いと思いますので、返信があるまでは静観しておきたく思います。
245名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 05:44:56 ID:faudQMLo
>>236
こなたのことを苗字で、しかも「さん」付けで呼ぶ人といえば・・・あの人しか。
さて・・・真相はどこに?
少しずつ少しずつ前に進んでいくこなたの応援をしつつ、次回を待つのです。GJ!!

>>238
…え?無断?最悪だ…罪悪感ってものがないのか…いや、ないから出来るんだろうな

246名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 05:48:48 ID:UcbWtiqB
報告もしたんだしあとはいつものまたりとしたエロパロスレに戻ろうぜ
暴言は空気悪くなるだけだし

>>236
GJ!
そこで引っ張るとはやはり彼女が犯人? でもトリックがどうにもなぁ・・・
一緒に帰ってたのが本当につかさなのかも気になるところ
続きに期待してます!
247名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 06:36:44 ID:uuS9FQbc
>>244
乙!
こんな糞やろうにめげずに頑張って!!
248名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 07:16:37 ID:VGxM4qhs
>>236
きた!
続編がぽこぽこかけるあなたがうらやましいです…GJ

さて、ちょっと小ネタを投下します…

17-234
涙の跡
あきら&白石+かがみ&つかさ
エロなし1レス
24917-234 涙の跡 1/2:2007/12/29(土) 07:19:32 ID:VGxM4qhs

俺は前へ。
あきら様は右へ。
かがみさんは左へ。
つかささんは元来た方へ。
「んじゃね、また、ね。」
「まさか、こんな形になるとは思いませんでしたが…」
「でも楽しかったわ、ありがとうね、あきら様、セバスチャン。」
「うん、最初どうなるかと思ったけど〜、楽しかったよ〜?」

ラジオが終わった。
そしてみんな違う方向へ行く。

「短い間だったけど、」
「はい」
あきら様がにっこり笑う。
「いろいろ喧嘩もしたけど」
「はいっ…」
あきら様、泣かないで下さい。もらい泣き、しそうですから…
「なに泣いてんのよ、馬鹿…」
「そっちから、じゃないですか……」

はぁ、とかがみさんが溜め息をつく。
「泣かないでよ!またこれからも、会えるでしょ?」
「そう言いながら、お姉ちゃんも泣いてるじゃん〜…」
「つかさ!余計なこと言わないのっ!」

む、と頬を膨らますかがみさん。その頬は、涙で濡れている。

「じゃ、あたし、先に行きますね、二人で話すこともあるでしょ?ほら、つかさ、行くわよ!」
「う、うん!じゃまたね!」
「またね、おふたりさんっ!」

2人の姿が遠くなってく。
また会えるけど、あのスタジオじゃ会わないのだ。
寂しくて、また泣きたくなる。
25017-234 涙の跡 2/2:2007/12/29(土) 07:21:05 ID:VGxM4qhs
その空気を払うように、やはり彼女は明るく言った。


「いつまでも泣いてちゃしょうがないから、行くね!」
「そう、ですね」
あきら様が笑う。
無理してる。その顔が、俺には辛い。
涙を隠すように、頬を拭う。
この人も辛いんだ。俺だけじゃないんだ。

「白石、ちょっと、しゃがんで?」

片膝を立てて座る。
仕える身みたいだ。


「     」


彼女は、

耳元で囁いて。

俺の唇にそっとキスをして。

駆けて行った。


そうだ、また会える。
俺とあきら様は、ちゃんと繋がっている。
だから。

もう、涙の跡は、見せない。
さぁ、行こう。
25117-234 涙の跡 後書き:2007/12/29(土) 07:24:19 ID:VGxM4qhs
2レスになってしまった…
申し訳ありません…

なにが言いたいか?


なんでラジオ最終回になっちゃったのさ!!!(泣)

…まだ聞いてないんですけどね…うぅ…
最終回ときいて即興で書いてたら、寝てました、おかしいな…

リニューアルだと信じたい、17-234でした…はぁ…
252名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 07:44:01 ID:pOQO0hYk
朝から乙!

俺は最終回が嫌でまだ聞いてないんだが…
あなたの作品みたら聞く勇気が出たよ
いてきますノシ
253名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 08:02:04 ID:rgpKIVp0
今日も良作がどんどん投下されていく……
こちら、ただいまネタ枯渇中。orz
ネタの神様が降りてくるのを待ちますかね。

どうでもいいけど、>>219はワイルドボアーの間違いですね。逆三輪車の。
254名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 08:08:08 ID:UcbWtiqB
皆本当、どっからネタしぼりだしてるんだ?
特にそこの連載二本掛け盛ってる人!!!

ゴッドかなたさんの恩恵か?そうなのか?
俺にも電波くれ!
255名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 08:23:04 ID:0EBHR8jJ
>251
GJ!
とても切ないけれど、心がほんわかと温まるお話ですね。

さて、投下準備されている方がいなければ、投下いたします。
25623-251:2007/12/29(土) 08:26:09 ID:0EBHR8jJ
「夜のひととき」

こなた×ゆたか

・一話完結物
・非エロ
257夜のひととき 1/3:2007/12/29(土) 08:27:21 ID:0EBHR8jJ

 午前2時を回った頃。
 私は、パーティーを組んでいるメンバーとのチャットに夢中に
なっていた。
 案の上、というべきだろう。
 パーティーの一人である黒井先生に「いい加減に寝とき」と、
叱られてしまい、しぶしぶと退室せざるを得なかった。
 黒井先生は私の事を思って、注意をしてくれているということは、
頭の中では理解しているけれど、感情ではやっぱり少し反発してしまう。
 まだまだ大人になっていない、という証明なのかもしれない。

 メールのチェックを終えてから、PCの画面を閉じる。
 部屋の明かりを消して、ベッドに潜り込もうとした時、遠慮がちに
ドアを叩く音が鼓膜を叩いた。

「ゆーちゃん? 」
 扉を開くと、小柄な少女がおずおずとした様子で、私を見上げている。
「あの、こなたお姉ちゃん…… 」
 胸に枕を抱えてもじもじとしているけど、なかなか話を切り出せないようだ。
「ゆーちゃん。眠れないの? 」
「う、うん。高校生にもなって恥ずかしいけど」
 恥らいながら、頬を紅く染めて小さく頷く姿がとても可愛らしい。

 ゆーちゃんには、本当に『萌え』という単語がしっくりくる。
 そういえば、『萌え』ってどこから来たのだろう?
 ずっと昔、お父さんと一緒にみていた『恐竜惑星』というアニメにでてくる
ヒロインの名前が『萌』だったような気がする。
 ただし、『萌え』の起源については諸説入り乱れているので、
本当のところは分からない。
 しまった。肝心なゆーちゃんを置きっぱなしで、思考に耽ってしまった。
258夜のひととき 2/3:2007/12/29(土) 08:28:56 ID:0EBHR8jJ

 私は、枕を抱きながら俯き加減で返事を待っている従姉妹に微笑んでみせる。
「ゆーちゃん、一緒に寝よう」
「ありがとう。お姉ちゃん」
「うおっ」
 ゆーちゃんは、向日葵のような満面の笑顔をみせながら、
私の胸へ飛び込むようにして抱きついてきた。
 パジャマ越しに少し熱い体温と、柔らかい四肢の感触が伝わってくる。
「この態勢は、いろいろな意味でやばいよ…… ゆーちゃん」
 まるで、恋人同士が熱い抱擁を交わしているような感じだ。
「そ、そだね。ごめんね。おねえちゃん」
「ううん、気にしないで」
 かなり動揺してしまったけれど、ゆーちゃんと一緒に寝ることは大歓迎だ。

 ふたりで一人用のベッドに入ると、当然のことながら、太腿や腕が
密着してしまい、どうにも落ち着かない。
 自意識過剰なのだろうか?
「ねえ、ゆーちゃん」
「なあに? 」
「全く眠れる気がしないんだけど」
「私も…… ねむれないなあ 」
 鼓動の音が聴こえるくらいにドキドキして、眠気がやってこない。
 さすがに朝まで眠れない、ということはないだろうが、このままでは
明日の5時間目にある世界史の授業で、超特大のたんこぶを作って
しまいそうだ。

「お姉ちゃん。羊さんを数えたらねむくなるってホントかな? 」
 暫くしてから、ゆーちゃんが言った。
「えっ? 」
 私は、完全に意表をつかれた。
 ゆーちゃんの発想は、少し子供っぽいけれども、とても純粋だ。
 まだ小学校に入る前のことだけど、全く眠れない時にお父さんが羊を
数えてくれた記憶がある。
 でも私にはお母さんが…… いや、やめよう。
「どうしたの? お姉ちゃん」
 気がつくと、憂鬱そうな表情を浮かべていた私を、心配そうに
見つめている。
「ううん。なんでもないよ」
 そう、私は大丈夫だ。お父さんがいるし、すぐ傍にはゆーちゃんもいるから。
259夜のひととき 3/3:2007/12/29(土) 08:30:22 ID:0EBHR8jJ

「お姉ちゃん。羊さん、数えてあげるね? 」
「でも、肝心のゆーちゃんが眠れないよ」
「お姉ちゃんが寝たら、私も眠れるような気がするから」
 もしかして、気を遣ってくれたのだろうか? 

「じゃあ、お願いするよ」
「うん」
 ゆーちゃんは深く息を吸い込み、ゆっくりと数え始める。
「羊が一匹、羊が二匹…… 」
 私は、脳内で単語を変換する。
「ゆーちゃんがひとり、ゆーちゃんがふたり…… 」
 小柄なゆーちゃんが、高原の牧場にある木の柵をぴょんと飛び越える。
「羊が二十二匹、羊がにじゅう…… 」
 二十二人のゆーちゃんが柵を越えたとき、声が聞こえなくなった。
「ありゃ? 」
 顔を覗き込むと、ゆーちゃんは寝息をたてていた。
「先に寝ちゃったか」
 私は少しだけ苦笑して、ゆーちゃんの髪の先端にふれて、軽くいじる。
 さらさらした感触が心地良い。

 ゆーちゃんの穏やかな寝顔を眺めていると、仄かなぬくもりが伝わってきて、
ようやく眠気に誘われてくる。
「おやすみ。ゆーちゃん」
 私は、頬に軽くキスをして、瞼を閉じた。
 隣で眠っている少女の体温を感じながら、頭の中で更に数え続ける。
「ゆーちゃんが二十三人、ゆーちゃんが二十四人…… 」

 私は、何人までゆーちゃんを数えることができるのだろう?
26023-251:2007/12/29(土) 08:41:19 ID:0EBHR8jJ
以上です。
読んでいただいた方、ありがとうです。
ほのぼのとした話もいいかな、という感じで書きました。

>50
一応は完結した話としています。(話を終わらせることがとても苦手なので)
但し、続き、ないし関連した話を今後書くことについては、否定はしません。
261名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 10:12:00 ID:8pF1Inrh
可愛いゆたかが・・・GJ・・・
でも・・・泉先輩と・・・代わりたい・・・
262名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 11:25:57 ID:GIvf8Iws
GJっス
先輩もゆーちゃんも随分仲が良いみたいっスね。
それを見て嫉妬する岩崎さん・・。
ゆーちゃんを二人で眠れる様にハァハァ・・。
うわぁー!自重しろ!私!奴らがくるぞー!
ダンボール、 ダンボール・・
263名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 11:35:49 ID:uuS9FQbc
>>260
GJ!
やっぱこなゆたこなは至高だ!
そして空気を読まずに投下

こなた&ゆたかで5レス頂きますた
ゆたか視点<●><●>です
264snow drop:2007/12/29(土) 11:36:42 ID:uuS9FQbc
 わたし、小早川ゆたかは今大変な状況にあります…
何故か、こなたお姉ちゃんに抱きつかれちゃってます…



 冬休みに入ると部屋に籠って全く遊んでくれなくなったこなたお姉ちゃんを雪遊びに誘ったのは良かったんだけど…
なんでこうなっちゃったんだろう…
こなたお姉ちゃんはいきなり寒そうだとか言って抱きついてきました。

 いや、抱きしめられる事自体は何だか凄く嬉しいんだけど…
なんだか恥ずかしいというか…恥ずかしいというか恥ずかしいというか、
凄く恥ずかしいよう…

 お姉ちゃんは恥ずかしくないのかな?
別に恥ずかしい訳ないよね。わたしたちただの従姉妹だもんね。ある意味姉妹だもんね。

 じゃあなんでわたしは恥ずかしいんだろう?
分かんないや。
分かんないけどこの抱きしめられてる感じが凄く気持ち良くてどうでもいいや。

 なんだか体の感触が気持ち良い、とかじゃなくて、ゆいお姉ちゃんとかお母さんに抱きしめられてる時とは違う、
心があたたかい感じがするよ。

 こんなに寒くて雪まで降ってきた天気の中でも顔だけはどんどん熱くなってきちゃう。

 そうやってわたしがこなたお姉ちゃんに浸っていると、いきなりお姉ちゃんの体が離れた。

わたしはそんな事言ったつもりなんてないのに…
わたしの気持ちとは関係なく体は正直に
「あっ…」
という溜め息をもらしちゃった。

 あぅ…お姉ちゃんにからかわれる…

 思ったとおりお姉ちゃんは
「ゆーちゃんは甘えん坊さんだなぁ!」
とからかってきた!

 お姉ちゃんに子供扱いされるのは嫌いだ!
確かにわたしの方が2歳も年下だけど…それでもお姉ちゃんには子供扱いして欲しくない。
265snow drop:2007/12/29(土) 11:37:27 ID:uuS9FQbc

これも何でかは分からないけど…お姉ちゃんには対等に接して欲しいんだ!
だからわたしは反論しなくちゃいけない!
子供扱いしないでよ!って言わなくちゃいけないんだ!

 そうやってわたしがムキになるとお姉ちゃんは誰よりも優しくて、ちょっと困った顔でわたしを見てくる。
そんな顔で寒いから中入ろ?っとか言われたら怒る気もなくなっちゃうよ。

 お姉ちゃんについて家に入ろうとすると何故か抱きしめられた時のドキドキ感がまたやってきた。

 あああ!また顔が熱くなってきたよお!!!

 玄関のドアを閉めてから赤い顔に気付かれないようにさっさと居間に行こうとしたけど…
やっぱり気付かれちゃった。

 「ゆーちゃん、熱あるんじゃない!?ちょっとおでこ貸してごらん!」
そう言ってお姉ちゃんはわたしのおでこと自分のをくっつけようとした。

 そんな事されたらもっと熱くなっちゃうよ!
わたしは適当にお姉ちゃんに元気だって言う事をアピールしてそのままこたつに潜り込んだ。

 あぅ…絶対変に思われてるよ…何やってんだろ…

 冷えた体に染み渡る熱の中で顔だけが不自然に熱を帯びた。

 お姉ちゃんに変に思われたかなぁ…絶対変に思われてるよ…
嫌だなぁ…嫌われたりしたら絶対嫌だなぁ…

 悪い考えばかりが頭に浮かんでくる。
今日はわたしどうしちゃったんだろう?
さっきからお姉ちゃんの事ばっかりが気になってしょうがないよ。
 でもとりあえず名誉を挽回しなきゃ!お姉ちゃんを手伝ってあげよう!
そしたらお姉ちゃんもわたしの事好きになってくれる…は…ず?ってなんだろう?
わたしはお姉ちゃんに好きになってもらいたいのかな?

……………
266snow drop3:2007/12/29(土) 11:38:07 ID:uuS9FQbc



分かんないや。
とりあえずお姉ちゃんを手伝ってあげよう。

 こたつから抜け出すとお姉ちゃんはもう昼食を作り終えていて、
わたしの前に料理を置くとそのままお父さんの所に持っていってしまった。

 はぁ…お昼ご飯作るの手伝おうと思ったのに…
こたつの中で考え込みすぎちゃったみたいだ。

 よし!お姉ちゃんの料理を褒めてあげよう。
そう言う単純な事でお姉ちゃんは喜んでくれるって知ってるんだ。

 お姉ちゃんが帰ってきたので一緒に頂きますをして、二人とも食べ始めた。 昨日お姉ちゃんが作ったひじきを食べた。
うん、おいしい。
これはお姉ちゃんが喜ぶからとかじゃなくて、素直においしいと思う。
 だから言ってあげるんだ
「これおいしいねー!」って。

 そしたらほら、お姉ちゃんは、
「そう?昨日の残り物なんだけどネ〜」
って素っ気なさそうに言うけど、照れてるみたいに笑ってる。

 お姉ちゃんが喜んでるのが分かる。
お姉ちゃんが嬉しいとわたしまで嬉しくなってくる。なんでかな?
そんな事を思いながら食べてたら、お昼ご飯はあっという間になくなっちゃった。 よ〜し、皿洗いはわたしがやってあげよう!
と、思っていたらお姉ちゃんは席をたっておじさんの食器をとりにいった。

 帰ってきたお姉ちゃんに
「お皿はわたしが洗うよ!」
と言ってみたけど、お姉ちゃんに
「3人分だしわたしがやるって」
って軽く断られちゃった。

 む〜…このままだとお姉ちゃんはそのまま部屋に行っちゃう…
どうしようかな…?
そういえばゆいお姉ちゃんが疲れた時によくマッサージを頼まれてマッサージしてたなぁ。
マッサージならお姉ちゃんも喜んでくれるかも…
267snow drop3:2007/12/29(土) 11:39:51 ID:uuS9FQbc

うん!そうしよう!

……………
ってどうしたんだろ?わたし…
お姉ちゃんが喜んでくれるのが嬉しくてしょうがないや。
そりゃお姉ちゃんが喜んで嬉しくないわけなんてないけど…
なんていうか、お姉ちゃんにもっと喜んで欲しい…
まぁいいや………
いいんだ……



 お姉ちゃんは食器を洗い終えるとやっぱり二階に上がろうとしてた。

 「お姉ちゃんちょっと待って!ここに寝転がって!」
焦って強く言いすぎちゃったみたい…
お姉ちゃんがちょっとびっくりしてる…

 どしたの?と言いながらわたしの横に寝転がってくる。
お姉ちゃんの上に乗って、そのままマッサージをしてあげた。

 最初の方は遠慮気味だったお姉ちゃんがちょっとしたら何にも言わなくなったのは気持ち良く思っている証拠だ。
寝息も聞こえてきた。


 揉んでいるうちにわたしは無意識にお姉ちゃんに体を寄せていた。
お姉ちゃんの碧くて長い髪の毛が気持ちいい。
片方の手で髪を撫でてみるとすごくサラサラしてた。
気持ち良くて、もっと感触を味わいたくて、わたしはお姉ちゃんに抱きついた。 ああ…お姉ちゃん、いいにおい…
思わずそんな風に呟いちゃった。

 分かってるよ…この気持ちの意味ぐらいは…
こんな気持ちはいけない事で…普通じゃない事だっていうことも分かってる。



なのに、どうしてかな?
そんないけない事をしてる自分がね…




お姉ちゃんと同じくらい好きになってきちゃったんだ。

 お姉ちゃんの横に寝転がった。
お姉ちゃんの可愛い寝顔が目の前にある。
これ以上見つめちゃうとほんとうにいけない事をしちゃいそうだから…
わたしは目を閉じた。

 せめて、抱き付くぐらいなら許してくれるよね?
だってお姉ちゃんもいっつもやってるし。

 お姉ちゃんをこっちに向かせてぎゅっと抱きしめると、寝ているはずのお姉ちゃんが抱きしめ返してくれた。
そんな無意識のお姉ちゃんの反応にすごく安心できて、そのまま寝ちゃった…



これぐらいなら…いいよね?
268snow drop3:2007/12/29(土) 11:44:14 ID:uuS9FQbc
4レスでオワリ/(^o^)\
まだ続く、と思います
次は…そうじろう視点かな?
269名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 13:43:59 ID:rgpKIVp0
ムキになるゆーちゃんカワユスw
270妄想屋(仮名) ◆JUqojnT5.c :2007/12/29(土) 13:52:21 ID:rgpKIVp0
「ふぃー、買った買った(ゴソゴソ)」
「こなた、何買ってきたのよ? ……なになに、『曖昧5cm』?」
「んー、私たちのトレーディングフィギュアだよ」
「はぁ?」
「今日発売だったんだよねー。箱買いしちゃったヨ」
「私たちの、って……いつ私たちのこと取材したのかしら?」
「お姉ちゃん、もしかしたらあの時の……」
「!! そうか! あのカメラ小僧っ!!」
「いやー、人気者は辛いねぇ」
「……ったく、人に無断で……今度見かけたらとっちめてやるんだから!」
「わぁ、こんなにちっちゃいのに、ゆきちゃんがちゃんと眼鏡かけてる。すごいね〜」
「何気に凝ってるよね。このサイズでポーズ変え用の腕もついてるし。それにちゃんとスカートも外せr」
「 黙 れ 」
「うぐぅ。……ま、まあそれはさておき、ほら見てよ、お弁当持ったつかさの腕、細かいところの合いがぴったりだよ」
「このサイズじゃ、原型師さんも大変そうですね……あら?この穴は何でしょうか?」
「ああ、スタンドの差し込み穴だよ。本体に穴が開いてるってのはちょっと興ざめだけどね」
「ところでこなた、この穴ってさー」
「なに?」
「私たちは背中に穴が開いてるのに、あんただけ後頭部なのね(ニヤニヤ)」
「なんだよぅ、背が低いんだからしかたないじゃんか(ぶーっ)」
「いえいえ、別に悪いといってるわけでは(ニヤニヤ)」
「むー……こうなったら、『禁断のあの技』を使ってやるー!」
「『禁断のあの技』……ですか?」
「みゆきさんっ、胴体借りるよっ!(スポッ)」
「ふぇっ!?」
「……こうやって、みゆきさんの体に私の頭を乗せると……どうだっ!」
「どうだ、って言われても……SDからリアル頭身になっただけじゃない」
「女性らしいしぐさが可愛らしいですよ、泉さんのお人形だばだば」
「ちょ、みゆきさんっ!? まさかリアルで『こな☆フェチ』発症!?」
「えっ? ……このスレでは、語尾に『だばだば』とつけるのが礼儀なのではないんですか? だばだば」
「……あー、いや、まぁ、その」
「ねえねえこなちゃん、私にもやらせてー」
「んー?いいよー」
「こうやって、お姉ちゃんと私の頭をすげかえて…… うわー、なんか思ったよりイメージ変わったよ?」
「体格は変わらないのにね……ポーズの重要性ってのを思い知らされるわね。……つかさ、私にもちょっと貸して」
「うん、いいよ。……はいっ、お姉ちゃん」
「……えっと、黒井先生と私の頭をすげかえて…… 敏腕弁護士・柊かがみ!」
「おおー、結構ハマるねぇ。……んじゃ、私も黒井先生の体を借りて……っと。どうよ?」
「……『あふ☆いや』?」
「あはは、なんか無理くりー」
「むぅ、ちょっとぐらい夢見たっていいじゃん…………って、ふぉっ!?」
「どしたの、こなちゃん!?」
「……み、み、みゆきさん? そ、それはいったい……!?」
「あ、あの、余っていた頭と体がかわいそうでしたので、それぞれ合体させてみたのですが……」
「黒井先生のセーラー服姿がどうかしたの? 確かに、初々しい感じはするけど」
「そっちじゃないよ! ここ、これ見てこれ!!」
「……ちんまいみゆき(こなたボディ)……?」
「ふ、不意を突かれた……かぁいい……だばだば」
「わ――っ! こなた――っ!?」

------------------------------
以上、実話を元にした小ネタでした。
サンプル画像を見た時はちょっとアレだったけど、実物はけっこういい感じだなコレ。
271名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 15:35:27 ID:8pF1Inrh
そのうち4人が4人に萌え合い、
4人で鼻血の出し合い・・・?
272名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 15:40:56 ID:3Gj3wbgW
そして教室は血の海で染まる。
273名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 15:45:01 ID:O10RhHKI
ちょっとゲマズ行ってくる(だばだば)
274名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 15:49:06 ID:tWOm/lNk
買う気なかったけど欲しくなってきた
ちょっと買いに行ってくる
275名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 16:23:32 ID:rgpKIVp0
2ndシーズンも同じ仕様なら、さらにバリエーションは広がるかも。
ただ、腕に互換性がないのがちょっと残念。

ふと思ったんだけど、こなた頭+黒井体&アホ毛切断&ほくろ消しで泉かなた先生も作れるなあ。
もう1箱買おうかな……(そして泥沼へ)
276名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 16:47:42 ID:YNDMwH3a
買いに行ってくる前に
作品投下していきますかね
誰もいないようならいっちゃいますよ
277名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 16:49:18 ID:VijauOXz
>>276
誰もいないヨ(=ω=.)b
2786-748:2007/12/29(土) 16:51:06 ID:YNDMwH3a
・かがみ×こなた
・エロ有り
・5スレ拝借

いきます
279決する勝敗!第一回嫁決定戦・結(1/5):2007/12/29(土) 16:51:52 ID:YNDMwH3a
 プライド、意地、魂、全てを賭して私達は闘った。
 そして今全てが終結しようとしている。
 どちらかに嫁の冠位を与える事によって。





 決する勝敗!第一回嫁決定戦・結





 良く考えられているんだかgdgdになっているんだか。恐らくは後者だろう、この決闘も終了の時に近付きつつあった。
「さて、ラストを飾るのに相応しい種目は実技!」
 テンションが落ちない司会の田村さんの声が響く。下手すると選手の私達よりもハイテンションかもしれない。
「ルールはこの紙に書いといたッスから」
 そう言われたこなたは田村さんから紙切れを受け取っていた。どうやらもう撤収の時間らしい。最後の競技に合わせて二人きりにしてくれたのだろう。
「それじゃ、ごゆるりと〜」
 手を振り部屋を出て行く田村さんに続き他の人達も歩き出した。つかさが目で頑張ってねと言っている。任せなさい、きっとこなたを連れて帰るからね。パーティーの準備でもして待ってて頂戴。
 さて、お邪魔虫が散っていったところでこなたに向き直るとルールが記載された紙を手渡された。それを受け取って目を通す。
「先に達した方の負け……アバウトな説明ね」
 内容を確認するように呟いた。小さな紙切れにはそれと得られる点数の割り振りしか載っておらず、判断の全てが私達に委ねられたような感じすら受けた。
「勝った方に……百ポイントっ!?」
 出てきた数字に驚いた。まさに柊かがみの驚愕。
 テレビとかだと良くあるパターンだが、まさかここで使われるとは思いもしなかった。
「今までのはどうでもここで逆転出来るって設定だよね」
 こなたが薄ら笑いを作りながら話し掛けてきた。
「ホント、最後に相応しい舞台を用意してくれたよ」
「えらく余裕じゃないの」
 探りを入れる意味合いも兼ねてこなたに答える。
 はっきり言ってこれは自信がある。ちょっとやそっとの事では負ける気がしない。毎夜一人で鍛えてるしね。
「まぁね」
 ただそれはこなたも同じなのかもしれない。何か得体の知れぬ不気味な感覚を覚えてしまうほどの自信に満ち溢れたこなたの顔。
「私だって責められるばかりじゃないんだよ」
「どうかしら。今日も喘がしてあげるわよ」
 だが私とて負けるわけにはいかないのだ。
「ゆーちゃんとかお父さんが帰ってくる前にさっさと決着つけちゃおうよ」
 こなたはそう言って自分の部屋へと歩みを進め始めた。私もそれを追いかけるようにしてこなたの部屋へと向かう。
280決する勝敗!第一回嫁決定戦・結(2/5):2007/12/29(土) 16:52:46 ID:YNDMwH3a
 ベッドの上で目の前のこなたを見つめるとこなたも私をじっと見据えて動じなくなった。
 幾ら勝負事と言えどいきなりというのはあまりにもムードに欠ける。好きな相手と身体を重ねるという事には変わりないのだから、最初の形から入ろうと言う事になった。
「こなた……今日は手加減しないわよ」
「かがみも十分覚悟する事だね」
 最後に言葉を交わしてから私はこなたの唇を塞いだ。抱え込むように手をこなたの身体に回すとこなたが静かに目を閉じた。
 唇を触れ合わせるだけの軽いキス。僅かに漏れる息がとても扇情的で私の理性を壊し始める。
「んっ……」
 背中に回した手に少しだけ力を入れるとこなたが声を漏らし、私の胸に添えられた手が服を掴む。私は更に唇を押し付けた。
 額をくすぐる前髪の感触、立ち上がるこなたの匂い。唇の柔らかく熱い刺激と混じって私の頭の中をこなたでいっぱいにしていく。
 瑞々しい弾力をたっぷりと味わった後、舌で小さな唇を押し開いた。私を求めるように伸びてきたこなたの舌が嬉しくて、私はそれに自分の舌を絡めていく。
「かがみぃ……」
 興奮で荒くなる息を吐きながらこなたが囁いた。
「こなた……」
 それに応えて私はお互いを求め合うようなキスを続ける。
 抵抗する様子を殆ど見せずに私を受け入れたこなたの舌は何度も堪能してきたが決して飽く事はなかった。長い口付けで伝わる淫猥な感触や火傷しそうなほど熱いこなたの体温は私を支配してしまう。
「んはぁ……」
 接合部を離すと光を反射する透明な唾液の糸が見えた。うっとりと見つめているとゆっくりと形を変えながら引き伸び、重力に逆らえずシーツの上に落ちて染みを作った。
「こなた、脱がすわよ」
 それが合図になったかのように私はこなたの着ている服のボタンに手を掛ける。手際良く外していくと首周りがはだけ、こなたの鎖骨が露わになった。目の前に広がる妖艶な光景に反応しつつ、ボトムまで一気に脱がしていく。
 衣擦れの音と共にその姿を見せた下着はストラップレスのブラと純白のフリルをあしらったショーツ。それらを取るとこなたは一糸纏わぬ姿となった。
 凹凸は少ないこなたの裸体だが、胸部の柔らかなラインは女の子特有のそれで、丘の真ん中では早くも桜色の突起が上を向いて自己主張を始めていた。
「キスだけでこんなになってたんだ」
「ひゃっ!」
 そう呟いて私はこなたの上に被さった。乳首を指で挟むとこなたは身体を揺らし声を上げる。転がすように弄ぶと面白いように硬さを増していく。
「ふわっ!」
 こなたの高ぶる反応に気を取られていたからだろうか。私はこっそりと忍び寄っていたこなたの手の存在に自分の乳房を触られてから気付いた。こなたがにまーっと頬を緩ませ笑う。
「かがみって意外と胸あるよね」
「羨ましいか、このつるぺため」
 意地悪く笑って見せるとこなたが小さく唸る。
 初めて身体を交えた時はこなたを求めるのに必死だったけど、今では戯れるような感じになったのは慣れてきた証拠だろうか。この方がよりこなたを感じれる気がして、より深く愛せると思えた。
「さて」
 こなたが何の前触れもなしに身体を起こした。私はそれに驚きの色を隠せず引き下がってしまう。
「次はかがみんの脱衣ショーの時間だよ」
 私がツッコミを入れる間も与えず、こなたは私の赤いネクタイを外していった。次いで細いラインの入った長袖のカッターシャツが脱がされ、チェック模様のミニスカートが太腿の辺りまで下げられ靴下を左足の方だけ取られる。
「やっぱ半裸って良いよね」
「人の身体で遊ぶな!脱がすんなら……」
 とっさに緊急停止命令が出た。瞬く間に顔を赤くする私にこなたが問い掛ける。
「脱がすんなら何?ねぇ何?」
「は……早く脱がしなさいよっ」
「ツンエロなかがみんに萌え〜」
 私の言いよどむ様を見てこなたは満足げに呟くと、中途半端に隠された私の地肌を完全に露出させるべく先程の行為を再開した。
281決する勝敗!第一回嫁決定戦・結(3/5):2007/12/29(土) 16:53:18 ID:YNDMwH3a
 横たわったこなたの上に逆向きで覆い被さる。お互いの秘所が丸見えという、とても情欲を煽る体勢だ。
「準備は良い?かがみ」
「いつでも良いわよ」
 自分の下半身の方から人の声が聞こえてくるなんて変な感覚だなと思いながら答える。
 素晴らしく長い前振りだったが、これからいよいよ第五戦目が幕を開けようとしている。先に絶頂を迎えたほうが負ける時間無制限の真剣勝負。
「じゃ……いくよっ」
 こなたが言い終えた途端、電流が駆け抜けた。私もこなたの大切な部分に指を当てる。
 白い太腿の付け根、なだらかな盛り上がりの中心には一本の割れ目。開いて広げると鮮やかな桃色の秘裂が現れた。
 私は舌を伸ばし包皮にくるまれた肉芽を舐めた。
「あっ……!」
 こなたの足先がピンと伸びる。
 それとほぼ同時に甘美な痺れが私の身体を駆け抜けた。
「んっ……!」
 声を必死に押し殺してなるべく動きを休めないようにする。
 転がすように舐め回し、時には掻き分けて侵入し敏感な部分に直接触れる。何度も繰り返す内に溢れ出てくる愛液の量が増していった。
「ああっ……はぁ……」
「ん……んんっ……」
 聞こえてくるこなたの嬌声と私を襲う微弱な電気は交互に私を追い詰める。
「こなた、凄い濡れてる」
 その位置からだと見えないだろうと思い、私は事実を証明するかのようにわざと音を立ててこなたの裂け目を掻き回した。いやらしい水音がクチュクチュと響く。
「ふわっ……!分かってるよぉ……」
 快楽に呑まれぬよう自分を律しながら受け答えするこなた。表情は窺えないが反応から推測するにきっと艶やかな顔をしているに違いない。
「ん……それにかがみだってぇ……」
 こなたはまるで仕返しとでも言うように私の秘所を強く刺激した。
「あっ!」
 電光の如き衝撃が私を貫き高揚させる。
 私も反撃すべく、少しずつ着実に増えていく愛液を舐め取るように舌を動かす。
「あぅ……ひあっ!」
 こなたが身体をよじらせると私への快楽は次第と弱まる。快感に溺れぬようそちらに気を集中させる為だろう。
 これを利用しない手はない。単純極まりない戦法だがとにかく追撃の手を休めない事が勝利への近道だろう。
 私は自分を奮い立たせて淫唇からこなたの内部に舌を差し入れた。
「ふあぁ……ああっ!」
 嬌声が一段と大きくなり興奮も高まりを見せる。理性の制御も大分効かなくなってきた。
 私は夢中で舌を動かし、割れ目の一番上にある突起を探り当てた。
「ひゃうんっ!」
 大量の唾液を乗せて舐める度にこなたの下半身がベッドのスプリングの軋む音に合わせるかのように踊る。
「あぅ……あっ!」
 悶えながらも必死に指を動かすこなた。
「はぁ……はぁん!」
 上下左右縦横無尽に私の中を動き回る一本の指はまるで雷に打たれたかのような衝撃を生み出した。私がこなたの大事な部分を見ていると共に、私もこなたに見られているという事実に私の気持ちは高ぶるばかりだった。
 私も負けじと舌の移動を速める。
「ふぁ……んんっ!」
 指も加えてこなたの秘所を強く愛撫する。膣の開口部を刺激しながら小さな芽のような突起を舐め回すと、指はたちまち溢れ出た愛液でまみれてべたついた。
「はあぁ……!」
 こなたが悩ましく喘ぐが私は手を止めようとはしなかった。集中していないとこなたによってすぐにでも達してしまいそうだ。
 吸う、はじく、突く、転がす。考えられる手段を全て実行する私にこなたはいちいち反応する。
「うあはぁ……ああん!」
 こなたが腰を揺らせば揺らすほど私の全身を巡る電流は微小なものとなっていく。理性を保つだけで手一杯となってしまったのだろう。
 やがてこなたの手が止まったのを感じて、私は勝利を確信してしまった。
282決する勝敗!第一回嫁決定戦・結(4/5):2007/12/29(土) 16:54:16 ID:YNDMwH3a
「あ……ああっ……はぁん……」
 こなたの長く淫らな声が部屋に充満する。もう諦めたのかそれどころではないのか、何もしてこないこなたを私はひたすら責め続けていた。
 こなたの快楽の最高潮というこの戦いの終結の道を一心に走り抜ける。ゴールに見える明るい光が希望を示している。
 まさに私の勝ちに近付きつつある―――その時だった。
「ひあっ!」
 急に身体に迸った刺激に声を上げ仰け反る。こなたの闘志はまだ折れていなかったのかと考えるとこなたの反撃はそれっきりで終了する。
 苦し紛れの最後っ屁かと疑問に思う前に私は自分の変化に気付いた。
 後遺症みたいなものだろうか、少しだけしか触れていないはずなのにこなたが触れた部分が妙に気に掛かる。軽くずきずきと痛んで私の集中力を削いでいく。
「まだまだ、こっからだよ」
 初めて覚える感覚に戸惑う私を知ってかこなたが言った。私はその台詞に背筋が凍るような恐怖を抱いてしまう。
 こなたの指が再び私に侵入してきた。
「はぁっ……」
 そしてすぐに抜かれた。
 適当な感覚を置かれて抜き差しされる度に私は疼くような感覚に襲われる。
「これが陵辱系のエロゲで培った……焦らしプレイ!」
 こなたが自信満々にいけない事を宣言した。
「イかせてって言ったらすぐにイかせてあげるよ」
 私を心理的に追い詰める間にも巧妙な攻撃の手を休ませないで焦らさせる。
 確かに久しぶりに覚えるこなたからの快楽を途中で中断されるのは辛かった。身体は感情に正直だからもしかしたら耐え切れないかもしれない。
「じょ、冗談じゃないわよっ」
 しかし私はわざと大声で答えて気合を入れ直すと手と舌を動かし始めた。
 今までは私がアドバンテージを取っていたのだ。その間こなたも追い詰められたはず。強気な態度に出てそれを隠そうとしているのかもしれない。
 勝機がないわけではない。こなたに負けたくないという単純な動機だけだが私は決して諦めはしない。
「んあっ……」
 こなたの声に甘い響きが混ざり始めた。後もう一押しと私は身体の底から力を振り絞り指を沈めていった。
「……良いよ、そっちがその気なら」
 こなたは少し嬉しそうに呟くと舌を使い始めた。
 思えばこなたは今まで手しか使用していなかった。ここまで温存していたという事は焦らすのを止めて本気で私を迎え撃つという意志の表れだろう。
 小細工は一切不要、私達の意地と意地は正面からぶつかり合う。
「んんっ!んんー!」
 十分なほどに潤っていたこなたの秘所は難なく私の指を受け入れる。暫く中を掻き回した後に、私は指を出し入れするように愛撫の方法を変える。
「あんっ!ああんっ!」
 するとこなたの声は一段と高くなり湿り気のある淫靡な音が室内を満たす。
「ん……んんっ……!」
 自分に迫り来る今までとは比べ物にならないほど激しい衝撃に耐えながら、私は突撃命令を決行した。
 舌先を尖らせてねじり入れる。
「あっ、ふあぁっ!」
 敏感な反応とふっくらとした肉壁を存分に味わう。膣内はざわめきを見せ入り込んできた異物を排除しようと強く締め付けてくる。
「あうぅ!」
 こなたが襲いくる快感に身体を震わせ始めた。私は快楽の波に呑まれぬよう必死だった。
 そして、私の舌を圧迫する力が急に強まった途端―――
「やあぁ……あああああっ!!」
 受け切れないほどの愛液が泉のように湧き出し、私に勝利の証拠を与えた。
283決する勝敗!第一回嫁決定戦・結(5/5):2007/12/29(土) 16:54:48 ID:YNDMwH3a
「ふふーん、やっぱりこなたが私の嫁なのよねぇ」
 後始末を済ませ服を着た私は腰に手を当てでかい態度を取る。
 こなたが真っ向勝負を受けて立ってくれたのは正直助かった。そうなれば責められ続けていたこなたの方が不利になるからだ。
 あのままこなたが冷静に対処していたら負けていたかもしれない。私の作戦勝ちだ。
「あぅ……負けちゃったよぉ……」
 どうやら本気で悔しいらしい。ここまで落ち込まれては何だか後味が悪い。
「もう、こなたは可愛いんだから嫁で良いのよ。大事にしてあげるから、ね?」
 微笑みながら手を頭の上にポンと置いて慰める。顔を上げたこなたと目が合った。
「かがみぃ……ありがとー!」
 一瞬瞳が潤んだかと思うと次の瞬間には満天の笑顔となり私に抱きついてきた。
「私、立派なお嫁さんになるよ!」
「期待してるからね」
 私が笑うとこなたもつられて笑った。
「そだ。かがみ、ひよりんから聞いてると思うけどこの闘いの勝者は明日一日中敗者を自由にして良いんだよ」
 こなたが思い出したように私に伝えると、私も田村さんの話と暴走気味だった私を止めてくれたつかさを思い出した。
 そう、夢のような賞品の事を。
「かがみは私に何して欲しいの?」
 上目遣いでこなたが聞いてくる。それだけで私はくらりと意識を失い倒れてしまいそうだった。
「何でも良いの?」
「うん!私頑張るよ」
 こなたが両手を力強く握った。愛する人が自分の為に張り切ってくれる。それだけで私は世界一の果報者だと思えた。
「じゃあねぇ……」
 私は少し屈んでこなたに耳打ちで妄想の全てを打ち明ける。
 途端こなたは真っ赤になってしまったが、静かに頷いて了解してくれた。
 明日は素晴らしい一日となりそうだ、否、絶対なる。
2846-748:2007/12/29(土) 16:58:36 ID:YNDMwH3a
結構な遅筆の理由は書いている途中に
つい二人のシーンを脳内に描いてしまって
先走ってしまうからだと今更ながら気づいたorz
もうちょっと早く書きたいものです
だがその前にクオリティを何とかせねば……
285KY:2007/12/29(土) 17:27:41 ID:QgBRFWZ8
GJはさておき
あえて
おそらくPCの前で同じツッコミを入れたいと思ってる
全国77820人の読者を代表していわせてもらう

>>284のあとがき2行目
──つい二人のシーンを脳内に描いてしまって
に続く3行目のはじめの言葉
もちろん作品の作成手順の話以外の意味はないんだろうな……

28623-308 ◆LkanLwwtJA :2007/12/29(土) 18:10:17 ID:bTly3H2d
今、4作品同時進行中の23-308です。らっきー☆ちゃんねるの最終回聞いてこんな電波が・・・
書いてるSSの一つのネタを使った小ネタを・・・

らき☆すたもしもシリーズif No.001.005 〜もし、らっきー☆ちゃんねるが最終回じゃなかったら〜
白石「ここで、ひとつ重大なお知らせがあります。」
あきら「なによ、改まっちゃって・・・」
白石「まあ、いずれわかる事なんで今言ってもいいですよね?」
かがみ「もしかして、あの事?」
つかさ「へ?何?」
白石「まあ、年末ということでみんな忙しいんですよね?僕もココイチのバイトが大量に入ってますし」
かがみ「私やつかさも家の手伝いがあるしね」
つかさ「うん、毎年忙しいの」
あきら「あたしも休み使って海外行くしね」
白石「なので、このらっきー☆ちゃんねる 陵桜学園放課後の机は今回をもちまして最終回とさせていただきます!」
あきら「そんな事今言われてもね、これから最後までどんなノリで話して行けばいいの?!この番組らしくまったり話せっていうの?」
かがみ「でも・・・楽しかったわよ・・・ね?」
白石「今まで、約1年ですか?あきら様とラジオやったのは、柊姉妹とも3か月くらいになりますね」
あきら「大ゲンカもしましたし、色々ありましたよね〜」
つかさ「寂しくなるよね〜」
かがみ「ありがとね〜今までね」
白石「えと、ここからは業務連絡になるんですかね?僕たちの後番組の話になるんですけども・・・」
かがみ「まあね、この番組が終われば新しい番組も始まるからね」
白石「来週は準備期間って事ですかね?一回特番が入って、再来週の金曜日から始まるのが・・・・らっきー☆ちゃんねる 陵桜学園放課後の机です!」
かがみ、あきら「「普通に一回休みと言え―――!!!!!」」
つかさ「どんだけ〜!」

元ネタわかる人だけわかってくれればいいですw
28723-308 ◆LkanLwwtJA :2007/12/29(土) 18:14:42 ID:bTly3H2d
本当にこんなノリだったら良かったんですけどね・・・・
因みに、台本形式はわざとです。ラジオを表現するのにこれしか思いつかなかったんで・・・
288名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 19:53:10 ID:oSXuPTVw
確かに昨日はラジオ最終回だったなぁ。
289名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 21:25:01 ID:I1ianbh2
実際書くかどうかは別にしてコミケに行った感想を
SSにしようと考えているのは俺だけじゃないはず
290前スレ19-24の人:2007/12/29(土) 22:11:06 ID:Ck7AoEmo
冬コミキャラアニブースでこなた抱き枕カバー買って来た。
今日は予算の都合で1つだけだったが明日あたり予備を確保しようかと思案中。

もしこな☆フェチ症候群患者が現地に赴いてたらこうなってた………のか?

「ああ・・・・こなたさんの抱き枕がこんな価格で・・・・・すいませんこれ下さいだばだば」
「私もこれを・・・・・これで毎晩こなちゃんと一緒〜♪」
「こなたのためなら\6800なんてはした金よ……ってみゆき、あんた有り金全部このカバーに突っ込む気?」
「かがみさん、一応そのつもりですが何か?だばだば」

ワケワカなスレ汚しスマソ。

追記(独り言)
明日は京アニと八月どっちを先に攻撃すんべか・・・・・・
291名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 22:36:08 ID:p3NyQL4g
冬コミ……地方民には羨ましい限りで。・゚・(ノд`)・゚・。
292名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 22:41:03 ID:0EBHR8jJ
妙にひとがいないと思ったら、今日から冬コミか。
一度は、行ってみたいもんだが……
参加諸氏の健闘を祈る。
293名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:00:06 ID:0VobJ13+
コミケはいいものだ
だけど、らきすた百合に関してはこことかを見てれば実は結構事足りるw
いや良い本もあるんだけどさ、それだけこのスレすげーってこと
294名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:00:38 ID:NnjqRPFR
>>284
仕事中に読んでおっきしかけたぞどうしてくれる
イかせ愛って個人的に好きなシチュなんだよなー、GJ
295名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:14:38 ID:AOa3BMqf
最近某バーガーショップでバイトしている者です、、パンの事をバンズ。挟むものをパティと言
うのですが・・・・
「パティ取り出さんと」「今パティ焼いてまーす」「パティ揚がりまーす」「あぁ〜パティ落っことした!」
「この落としたパティ廃棄処分だな」「パティを保管せな〜」

・・・・・なんかいやらしく聞こえる/感じるのは自分だけですか
296パティ:2007/12/29(土) 23:17:53 ID:8pF1Inrh
>>295
萌えますか?萌えますか?ひよりん( ・∀・)ワクテカワクテカ












ひより「ゾクッ・・・今日はダンボール内で売り物準備か・・・(´・ω・`)」
297名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:19:21 ID:0VobJ13+
こなたやひよりんはよくダンボールに入ってるけどニオイでわかるんじゃあ・・・
298名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:24:42 ID:0EBHR8jJ
>295
パティえろっ  
昔、20分くらいで捨てていたような記憶が。

今回の規制解除騒ぎは大迷惑だったけど、結果として避難所で
過去ログを開示してもらえたのは、ある意味でラッキーかな。
最近来た者にとっては、スレの歴史を追うことができるのは嬉しい。
299こなた:2007/12/29(土) 23:25:53 ID:8pF1Inrh
>>297
私一応達人やってますんで、気配や匂いを消すことなど
造作もありませんのですハイ。
そんで、そゆことに関する技や知識もってないひよりんは・・・





「ちょwwwwwもう見つかったwwwww泉先輩みたいに
wwwできないwwwwちょっとヒキョスwwwwアッーーー!!」




とまあこうなるわけで(=ω=.)σ
300名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:28:17 ID:VijauOXz
>>295
「コンガリ焼けて美味しいデスYO!Eat me please♪」
「お〜!褐色のパティもイイねぇ(=ω=.)」
「め、メガマッ○っスね…(乳的な意味で)」

>>297
かがみ「くんかくんか」
つかさ「くんかくんか」
みゆき「何故かさっきから鉄の匂いが!」
かがみ「……」
301名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:52:42 ID:uuS9FQbc
エビフィレオは明日まで150円だお( ^ω^)
( ^ω^)「こなた、エビフィレオ奢ってやるお」
こなた「わたしマッ〇じゃなくてモ〇派なんだよね!サウザン野菜サンドヨロシク!」
(; ^ω^)「おお…」

新カプ内藤ホライズン×こなた!?
302名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:01:48 ID:88/0Sd4R
なんか草いのは冬休みだからかな?
303諸君、これは戦いである。:2007/12/30(日) 00:05:18 ID:d/5beuP8
「では、ミッションの説明をするわね」
「お姉ちゃん・・・こんな決められた日に、本当にこなちゃん来るのかな・・・」
「そうですよ。自分の居場所をわざわざ教えるようなことはさすがに・・・」
「甘いわね。いくら窮地にあるとはいえ、あのこなたが
 ヲタ臭満載のヲタクの楽園であるコミケ最終日に
 来ないなんて事は天地がひっくり返ってもありえないことよ。
 逆に言えば、狙うとしたら、今日、この最終日しかないの!
 ・・・いい?今回あの子は私たちには一切コンタクトが取れない。
 つまり、コミケの買出しは必然的にあの子1人でやることになるってことよ」
「それが、どういうことになるの?」
「コミケって場所はね、人気のサークル、
 ヲタに目をつけられているサークルは
 即座に売り切れてしまうという宿命があるの。
 その中には、ヘタすると二度と手に入らないような代物もあるのよ。
 つまり、コミケ開催時刻になったら、彼女は真っ先に
 そういったサークルにむかうことになる。
 それも、言うまでもなく普段私たちが立ち寄れないシマにね・・・」
「つまり、大人の嗜み・・・の場所ですね」
「そう・・・大体人気のサークルが捌ける午前中が勝負よ!
 それまでに、あのカオスの場でいかに早く彼女を見つけられるか
 そこがカギとなるわけ!」
「なるほど!さすがお姉ちゃん!」
「これで確実に、泉さんをモノに出来るわけですねだばだば」
「あの子が手をつけそうなサークルは全てチェックしたわ。
 壁サークルという壁サークルを、徹底的に廻るわよ!
 以上、作戦終わり。質問は!」
304名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:13:46 ID:vqM3ZpU3
>>303
「はい」
「何?」
「この通称『男波』の中をどうやって進めば……」
「……」
「……」
「……」
305名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:16:24 ID:QU8azqp7
>>303
伝説のグループktkr
306名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:26:08 ID:Qg286UpA
>>290 >>303
1年前の今頃(アニメ12話)と比べてみるとえらい違いだなw
それにしても、つかさはあのトラウマを克服できたのかw恐るべしこな☆フェチの力w

そして今さらの超亀だが(まだ24時間経ってないのに…)
>>233
>日下部の放った3Pシュートが見事にこなたに
???「3Pシュート……みさこなかが(感覚を共有してるので、的な意味で)……ハァハァ」
かがみ「またあんたか」
307名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:27:09 ID:Qg286UpA
sage忘れスマソorz
308名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:27:18 ID:cos5W9Y6
いや、つかさの事だからきっともう忘れてるんだよ
309名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:35:52 ID:i75aqfhV
先程保管庫で某長編を一気読みしたら滅茶苦茶体力消費した
内容自体はとても面白かったんだが、
如何せん長編読むには腰を据えて取り掛からんと…
やはり俺には短編の方が肌に合っているようだ


何が言いたいかっていうと、
SS書きの皆さん普段溜め込んでいる妄想、ネタがあったら、
どんどん文章にして投下しちゃって下さいというこった!
ネタ切れで投下なんぞ殆どしない俺が言うことではないが…
310名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:43:01 ID:s5NMO/Sr
>>309
長編といえばあれか、てけてけだよな!?
偶然俺も昨日再読破したぜ!
あれは何度読んでも泣ける

でも毎回コメントフォームに感想が書けないチキンな俺です
311名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:50:28 ID:hd9EA2CB
>>306
こな☆フェチのパワーは計り知れないからなぁ…
自分の視線の先にこなたがいるのなら
やつらはきっと地上74メートルの鉄骨だって全速力で走破するぜ…
312名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:12:02 ID:s5NMO/Sr
なんかまとめで投票フォームがあがってたからつい見たけど、てけてけは50以上も票集めてぶっちぎりなのな
その次がこなフェチかな?シリーズものはバラバラだからむずかしいや


そして自分の過去の作品に二票入っててテンションが上がったのは秘密だ
3134-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/12/30(日) 01:13:24 ID:1q8OXuwN
>>311
こんな電波が降りてきた(´・ω・)ノシ
http://www.geocities.jp/extream_noise/rakisutaep/img/071230.jpg
314名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:13:42 ID:CfBN78eQ
今日は移動日や帰省でPC環境下にない人が多いのかな
SS投下予告もなくまったりしてるから教えてもらいたいのですが
かなり前のレスが気になって
>>159-161のウミガメのスープを見たとき思ったんだけど
ナポリタンの話ならつかさを泣かさないですんだんじゃないかと
で、そのナポリタンのことだけれど
話がエンドレスだというオチ以外見聞きもググっても知らないんだけれど
ちがう説を知ってる方がいたら教えて(検索のヒントやURLでも)もらえないでしょうか
315名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:14:05 ID:abj4eM7g
>>310
おいおい、長編といったら人袖も忘れてもらっちゃ困るぜ。
と、ふと思い立ってこのスレの中〜長編(20レス以上作品)をピックアップしてみた。

・こな☆フェチ(7-896氏) ※連載中
・人として袖が触れている(ぶーわ氏)
・0から始めよう!(ぶーわ氏) ※連載中
・彼女は遷移状態で恋をする(ぶーわ氏) ※連載中
・てけてけかなたさん(◆cj23Vc.0u.氏)
・二人の足跡 −アキハバラ1988−(◆cj23Vc.0u.氏)
・プリンセス・ブレイブ!(◆cj23Vc.0u.氏)
・プリンセス・ブライド(◆cj23Vc.0u.氏)
・究極の選択シリーズ(1-808氏)
・報われない現実シリーズ(10-249氏)
・誰にも聞こえない声(10-249氏)
・逆転☆裁判(4-320氏)
・オタク少女は恋する乙女の夢を見るか(4-320氏) ※連載中
・あふ☆いや(妄想屋(仮名)氏)
・星に願いを(23-251氏)
・Elope(23-251氏)
・泉こなたの人生が変わる瞬間(9-794氏)
・隠し事(14-319氏)
・桜吹雪シリーズ(18-490氏)
・介抱と悪戯の境界線(17-234氏)
・ラブマイライフ〜すべては、ありのままで美しい〜(リク氏) 
・最後に、一度だけシリーズ(◆PlNKZcRIiA氏)
・想いの強さ(22-468氏)
・IFから始まるStory(22-468氏)
・『4seasons』(16-187氏) ※連載中
・こなたルート(4-601氏)
・37th lucky!(18-230氏) ※連載中
・残し物(2-390氏) ※連載中
・近くて遠いシリーズ(6-748氏)
・らき☆すた SEXCHANGE(書く人氏) ※連載中
・Loving Stars(Foolish Form氏)
・誰がために王冠は輝く?(11-618氏)
・バス停ひまわりシリーズ(23-49氏)
・らき☆すたクエスト(6-307氏) ※連載中
・さよなら魔法使い(12-512氏)
・ぼけぼけキューピッドシリーズ(10-54氏)
・5月28日、あんらっきーでい(ましまろ氏)
・Tiny☆Stars(20-612氏)
・ゆに☆すた 〜University☆Star〜(12-57氏) ※連載中
・こなかが長編(10-414氏) ※連載中
・七月の雪。(9-626氏)
・みなみべりー・ぱにっく!(21-260氏) ※連載中
・1st STAGEシリーズ(9-863氏) ※連載中

……ま、まあ、何だ。
全部まとめて文庫本にしたら何巻何頁になるかと考えると空恐ろしいな。
316名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:18:07 ID:CfBN78eQ
>>313リロードはしてみましたが被ってすみません
GJ
317名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:18:31 ID:ZlVhAXEK
>>311
渡りきったその先にあるのは…2000万の小切手ならぬそれ以上の価値を持つこなたというわけか…
318名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:20:23 ID:cos5W9Y6
あの日出逢った星空にも本来投下されてたならば結構レス数使っただろうなぁと思った
319名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:20:53 ID:XLIC2JEO
こな☆フェチといえば……

今作ってるたぶんシリアスものだと思うSS。
残りあと1、2レス分で完成という所で見事にどんづまり、ああだこうだと考えていたら、
いつの間にか登場人物が感染してキャラぶっ壊れて大変なことに(汗)

はっ、もしかしてこれは、SS中のキャラが感染したのではなくて、自分自身がこなふぇ
320名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:22:12 ID:vqM3ZpU3
>>314
ナポリタンの話は外国の話で、日本語訳にしちゃうとどこが面白いのかわからなくなる
とどこか(たしかガ板のナポリタンスレ?)で見たような
tanasinnとか白いウネウネみたいなものだと思えばいいのかな?

ってこれ完全にスレチだね
321名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:22:26 ID:hd9EA2CB
>>313
ちょwwニンジン吊り形式www
さすがにその発想は無かったわwwwwww
322名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:24:15 ID:Vqttctcd
長編で一番好きなのは10-249のかがこな長編かな。
なんというか、俺の好み直球ど真ん中ストライクだった。
…是非続編としてかがみとこなたのエロい本番が見た(ry
323名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:27:45 ID:s5NMO/Sr
>>315
まとめ乙!
そうか大量生産機のぶーわ氏を忘れてたぜ!
人袖と0始もやっぱ繋がってるってことなのかな、とか最近気になるところ
またなんかどんでん返しが待ってそうで怖いぜ!
324名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:34:04 ID:3VvovQIW
>>315
乙ですよ
自分が載っててびびったのさ

って…クリスマスプレゼントの話をまだ投下してないことに気付いた自分がいる…orz
325名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:37:08 ID:CfBN78eQ
>>314です すれ違いかも!まあマッタリ進行だからいいかなあと思って書き込んだらどっと書き込みがあったり
無粋な書き込みにレスを下さった>>320ありがとうございます

326名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:39:46 ID:d/5beuP8
>>313
2人に思わず萌えた。

で、それは横から掻っ攫おうとする、
スパイダーマンみゆきと、
神出鬼没アハハハうにょ〜んなつかさ。
327326:2007/12/30(日) 01:51:42 ID:d/5beuP8
2行目
「それは」じゃない「それを」だorz


かがみ「誰だお前は!」

血は人間の絆、愛の証、愛のために、(鼻)血を流す女、スパイダーマッ
あどけない泉さんのケツを愛でる女、スパイダーマッ
泉さんサーチ世界チャンピオン、スパイダーマッ
泉さん拉致を阻止する女、スパイダーマッ

かがみ「・・・いや、もう誰だか一発でわかるから・・・」
つかさ「おまえのせーでこなちゃんみそぶりうにょ〜ん」
328286:2007/12/30(日) 01:55:20 ID:9SOl1e2Z
かがみ「まあね、この番組が終われば新しい番組も始まるからね」

かがみ「まあね、この番組が終われば新しい番組も始まるわよね」

こっちの方がいいかもしんない・・・
つか、誰も拾ってくんないwwww
329名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:18:47 ID:mLxfDSwE
そろそろ年末って事で最近の作品をざっと見直していたんですが、
ここに投下されているものって「誰かの視点」で書かれる話の方が多いんですね。
20スレ目辺りからの作品だけですが、一通り目を通してみたら
全ての作品を第三者視点で書いているのは、3-283氏と12-512氏・25-176氏位でしたし。
やはり皆、誰かしらの視点で書く方法がやりやすいんですかね?
330名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:24:38 ID:s5NMO/Sr
>>329
書き手の好みもあるけど、作品によっては仕方ないのもあるよね
ミステリーや推理ものだと、主人公の主観のみのほうがミスリードしやすいからどんでん返ししやすいしね
331名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:29:42 ID:AUbz+Eqp
>>329
それは気にしたことなかった。
そこにあがってる作品を見て、参考にしてみよう。
332名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:29:44 ID:3VvovQIW
主人公視点のほうが感情移入しやすい気がするのは自分だけですか?
333名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:32:33 ID:3VvovQIW
>>332
書いてるうちに感情移入しやすいってことです。
第三者視点でなかなかかけないので…
334名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:37:22 ID:WFrwImLZ
よく言われる主観か三人称かというやつですね
特徴を挙げるとこんなかんじでしょうか?
・主観
 小説特有
 細かい描写をする必要がない(主人公が感じたままだけ書けばいい)
 視点切り替えが出来ないため、主人公の周りでしか物語が進められない。
 (その度に主観のキャラを返れば良いが、あまり好まれない)
 語り手へ感情移入しやすい。
 例:我輩は猫である、スレイヤーズ、ひぐらしのなく頃に
*読者の感情移入しやすい人物が悩み考えながら何かをする小説に向いている。

・三人称
 漫画やテレビ等に近い
 様々な視点から物語を進めることが出来る
 語り手のアクがほとんど出ないため、オールマイティに使える
 登場人物になりきって書けないため、慣れないと難しい形式
*オールマイティに使える。ただし細かい心理描写が出来ないため恋愛小説は少し不向き。


せっかく小説書くなら、特有の主観で書きたい人が多いんじゃないでしょうか?
自分はどっちも好きです
335名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:37:23 ID:NXIBUA9a
第三者の視点で書くのは難しいっていうのを聞いたことがあるけど、そのせいだろうか


ところで、こな☆フェチの話題が出てたので、改めて7-896氏の作品を読んできたのだが
初作『ギャグ☆すた』に壊れキャラの原点らしきものが見れて吹いたwww

思えばあの作品が始まりだったのかもしれない
336名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:42:21 ID:s5NMO/Sr
その点でいくとぶーわ氏の0から始めましょうは少し特殊だよな
かがみ主観だけど誰にも見えてないからこなたが動くときは三人称みたく感じる。
337名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:43:14 ID:Uw4ERut+
>>335
自分も「花」が氏の作品であることが最近分かって、なんか納得してしまった。
リアルタイムで読んでたときは何て作品を書く人なんだと思ってたけど…w
338名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:43:19 ID:AUbz+Eqp
やっぱ三人称は難しいよな。

感情移入うんぬんより、感情を直接表現しないと伝わらないかな?とか思ってしまう。
でも登場人物が、ここはこう考えてるんだろうな、とか思わせるものも面白いかも。読む人によって感じ方が違うような
339名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:00:53 ID:s5NMO/Sr
二次創作だし短編がおおいから、主観が多いのが当然だと思うよ
もっとファンタジーなスケールの大きい作品書きたいって人は三人称がいいだろうけど
らきすたじゃあスケールの広げようがないかw
340名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:02:23 ID:WFrwImLZ
あと主観だとギャグものがやりやすいよね 突っ込みとか
341名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:10:15 ID:3VvovQIW
主観のエロが難しい…
だいたい描くのが異性が主観だからよくわからんことがある。
たまに主観が同性のときは楽だけど…
あと切ない表現とか、心に刺さる表現だとか。

と思うと、このスレの人たちがすごく思えて来た…
342名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:22:43 ID:1q8OXuwN
>>316
小ネタを垂れ流させてもらってるだけなのでどうぞお気になさらずー

>>321
1コマに収めるにはなんとなくこの方が都合がいいという手抜きw

>>327
風呂入ってたら出遅れたorz
http://www.geocities.jp/extream_noise/rakisutaep/img/071230_2.jpg
343名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:37:00 ID:CfBN78eQ
>>342
鼻血がひげに見えて、子供を攫う網タイツを被った変質者に見えまるっス!
…目が腐ってるっッス

>>335普通、花は第三者視点でどんどん場面を変えて、最後のかがみ×こなたのみ
かがみ視点に切り替える作品ですし、少なくとも似た作品を自分が書くならそうします
言われてみればすごい作品です


344名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 03:54:37 ID:XaaCZZfg
>334
うーん。キャラ視点を変えまくりの話を既にあげてしまっている。
三人称は、感情表現が難しいんですよね……
345名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 04:06:42 ID:s5NMO/Sr
>>344
一つの話の中でコロコロキャラ視点が変わるのはよくないって聞くよね
ならいっそそれぞれ独立させて物語にしちゃえば?
だれかそんなのやってなかったっけ
346名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 05:30:51 ID:/ZsRGEfr
オレはSS書くときはとりあえずカップリング両方の視点Ver.考えますよ。
だから無駄に長くなっちゃうんですよねorz

最近、こな×ゆたSSの多数投下に触発されて自分でも書いてるんスが…
ゆたか視点だとゆーちゃんがどんどん黒くなっていってしまうというorzorzorz
347名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 05:34:49 ID:AUbz+Eqp
>>346
俺は黒ゆーちゃん大好きだけどな
348ぶーわ:2007/12/30(日) 06:00:04 ID:WFrwImLZ
ども、主観ばっかで長々と話ひっぱりすぎじゃね? でおなじみのぶーわです
電波降りてきたので、連載ほっぽって投下させてもらいますね
珍しく、1話完結です
・こう主観 こう×ひより→ゆたか
・珍しくエロあり(強姦)
・10レス使用
349褐色キューピッドは哲学する(1/10):2007/12/30(日) 06:01:24 ID:WFrwImLZ
 少女に出会った。
 普通の少女。
 不可思議な少女。
 それから、私の世界観が変わった気がした。
 尤も、この時点ではまだ感覚所与命題の域を出ない。
 では存在の意味を解明するためにあたってこの場合、この少女を存在一般に置き換えて普遍性を持たせよう。
 んが、その前に基礎存在論として唯一存在了解を持つ人間存在の解明が鍵となるわけで。
 ……上三行は飛ばしていいや。
 ひかるセンセが忘れていった哲学書から言葉を借りると、そんな感じになるらしい。
 意味は分かる? へぇ分かるんだ、優秀だねっ。
 ちなみに私は小五時間(正確には五分)向き合ったけど全然だったよ。
 じゃあそこで問題。
 その少女が『ここ』に「いる」のはどういうことでしょう?
 んー、ちょっち難しかったかな?
 まぁ私にも分かってないしね、
 じゃあ一緒に考えよっか。
 駄目だぞっ、思考をやめたら。
 思考を惜しむと馬鹿になっちゃうんだからねっ。
 ヒントはそうだなぁ……ああ、うん。
 『ここ』は何処でしょう?




「ふぅん……」
 狭い部室の中で、一人の少女と向かい合って座る。
 その私の手には原稿の束。
 そこに書かれているのはあられもない女体の裸体……いつか捕まるかな、こりゃ。
 でも学校でこんなものを読むのもなんか背徳感があっていいよね。
「ま、いいのじゃないの?」
「本当ッスか! こうちゃん先輩っ」
 その言葉に目の前の少女……というか後輩が跳ねて喜ぶ。
 そこまで喜ばれるとこっちも気分がいいなぁ。
「よっしじゃあ、早速ペン入れッス!」
 と、ドタバタと机の上を片付けてから原稿を広げる。
「おいおい、今から書くの?」
「もちろんッスよ! 一秒でも無駄には出来ませんからっ」
 後輩のペンを走らす音だけが、アニ研の部室に響く。
 彼女の他に部屋に居るのは私ぐらい。
 まぁ特に活動も決まってないお遊びクラブなんてそんなものかな。
350褐色キューピッドは哲学する(2/10):2007/12/30(日) 06:03:24 ID:WFrwImLZ
「にしてもまた百合かー、好きだねーひよりん」
「へっ? そうでしたっけ?」
 走らせていたペンが止まる。
 田村ひより、アニ研の後輩。
 エロ同人誌家、と高校一年生にしては大層な職業を背負ってる変わりもの。
 それを毎回添削する私も、十分変わり者か。
「ってかいつも同じ子がメインじゃないっけ? ほらこのツインテールの子……」
「ふぬぉおお!」
 んおっ、突然の奇声。
 なんか顔を真っ赤にしてるし。
「やっ、ち、違うッスよ? たまたま、っていうか何ていうか、そのっ!」
 ……。
 なんかえらい言い訳されてる。
 さて、この不可思議な状況は何だろう。
 ひかるセンセの哲学書読んだ所為かな、ちょっと使う単語が哲学的だねっ。
 ふむ、一人の女の子の話をしたら後輩が慌てだした……と。
 ふぅん、なるほどなるほど。
「ひ・よ・りぃ〜ん?」
「な、何スか先輩っ? 顔近いッスよ!?」
 後ろから首を羽交い絞めして、逃げ場を塞ぐ。
 いやいや、結構可愛い子だとは思ってたけどまさかねー。
 彼氏の一人も作らないのは腐ってる所為だけじゃなかったわけだ。
「確かこの子ってぇ、モデルが居るんだっけ?」
「ふんぬらばぁ!」
 ボキッとGペンが折れる音がした。
 おいおい、原稿インクだらけになってるって。
「ななな、なんでそれをぉっ!?」
「いや、カマかけてみただけ」
「……」
 あ、真っ赤になったまま硬直した。
 さて、じゃあもういっちょカマかけてみよう。
「なるほどなるほど、ひよりんはその子にお熱なわけかぁー」
「な、何言ってるんすか? こ、小早川さんはおおお女の子ッスよ!?」
「ほほぅ、小早川さんねぇ」
「んがぁっ……!」
 名前まで漏らすとはおいしいよね。
 ……んん? でもなんだろう。
 なーんか、おもしろくないなぁ。
「最近は緑髪の子とも絡まなくなったしねぇ、あれかな? 嫉妬とか?」
「むっ……」
 その言葉に、ひよりんが少し顔を強張らせる。
 なんかちょっと、棘のある言葉で言っちゃったかな? 私らしくもない。
351褐色キューピッドは哲学する(3/10):2007/12/30(日) 06:05:09 ID:WFrwImLZ
「せ、先輩には……関係、ないッスから」
 そのままふいっと顔を背ける。
 ……。
 今のは、カチンと来たなぁ。
 理由? そんなの知らないけどさ。
 なんか……スイッチ入っちゃった気分。
「そーいう言い方は、嫌いだなぁ」
「……? せ、先……輩?」
 首に回していた手を、彼女の両手に回す。
 右手には右手に、左手には左手に……彼女の後ろからそれぞれの手を強く握る。
「今回の百合本、大分鬼畜だったねー。しかもロリ責め」
 ツインテールの子が責めで、受けが確か……。
「ロングのメガネっ子が虐められてたっけ。あれってまさか……」
「な、べ、別に何も深い意味はないですからっ」
「顔真っ赤にしながらだと、説得力ないにゃー」
「!? せ、せんぱっ……!」
 ひよりんの制服からリボンを引き抜き、それで両腕を縛る。
 見覚えがあるのは、さっきの原稿で見たからかな?
 そうそう、ひよりんの原稿と同じシチュ。
「や、やめっ!」
「ほーら、暴れないの」
 そのまま地面に押し倒す。
 後ろ手を縛られ、マウントされる姿は淫靡だねー。
 うんうん、お姉さん興奮しちゃうなー。
 スイッチ連打してる気分だよ。
「最初はえっと……そうそう」
「せ、先輩。何を……んむぅっ!」
 両手で顔を掴み、その唇に舌を押し込む。
 最初は戸惑いと拒絶で暴れていたひよりんの舌も、今は私のそれで蹂躙されている。
 ふふ、可愛いなぁ。
 あ、そういや私ファーストキスだ。いやぁ、うっかり忘れてた。
「ぷはぁ……はぁ」
「えへへ、ひよりんの顔、やーらしぃ」
 唇から糸を引いて、唇が離れる。
 紅潮した頬と、呆けた顔が何処か妖艶だった。
 まぁいっか、始めてのキスぐらいひよりんにあげよっかな。
「まーだ、休んじゃ駄目だぞ?」
「ひぅっ!」
 服の下から手を這わせ、下着の中に侵食する。
 あれ、駄目だなぁひよりん。学校だからってこんな色気のないのつけてきたら。
352褐色キューピッドは哲学する(4/10):2007/12/30(日) 06:06:28 ID:WFrwImLZ
「おやおやぁ〜? 乳首立ってるね、もしかしてひよりんてM?」
「だっ……ふぁっ、やぁ……」
 指で突起を刺激すると、声が漏れた。
 それがまた可愛くて、虐めたくなる。
 もしかして私ってSなのかなぁ、興奮してきた。
「どれ、じゃあ」
「ひぅっ!」
 スカートの下に伸ばした手に気が付いたのか、ひよりんがまた暴れだす。
 仕方ないなぁ、と唇を唇で塞ぎ口の中と舌を虐める。
 大人しくなったその隙に、手は彼女の下着に触れる。
「む……ぅっ!」
 重なった唇からひよりんの喘ぎが漏れる。
 触れた下着に力を入れると、湿った感触が指先に纏わり付く。
 ほら、ひよりんだって濡れてるじゃん。
「こうやって小早川ちゃん? に虐められるのを想像してたわけだねー」
「ち、違……やぅっ!」
 片手で胸を弄る。
 余った左手が彼女の下着を強く押し付ける。
 その上から蕾を弄るたびにひよりんから涎と喘ぎが漏れて、私の被虐に火をつける。
 暴れるたびにキスで、彼女の自由を奪う。
 右の手で虐める。
 左の指で弄ぶ。
 あとはそれを繰り返すだけ。
 彼女が、果てるまで。
「ん、む……んんぅうっ!」
 私と重なった唇から、激しく喘ぐ声が漏れる。
 そんなに長い間でもなかった。
 責め始めてからすぐに、彼女の体がビクンッと大きく反応した。
 っと、先にイッちゃったか。
 私まだなんだけどな……ん?
「……ひっ、ぅ」
 耳に声が……届いた。
 そっからかな、血の気が引いたのは。
「ひ、ひよりん?」
「うっ、ぅ……ふぇぇぇ」
 聞こえたのは泣き声。
 それが嗚咽に変わっていく。
 ちょ、ちょっと待って。
 あ、あれ?
 血の気が引いて頭が冷静になっていく。
 な……何してんだろ、私。
 今の状況を考える。
 後輩を縛って、押し倒して……?
353褐色キューピッドは哲学する(5/10):2007/12/30(日) 06:08:03 ID:WFrwImLZ
「あ、ひっ、ひよりんっ。ちょ、」
 慌てて体を起こしてやり、両手の拘束を解く。
 涙で一杯の顔が、私を睨んだ。
「……っぱい、ひっく……の」
 涙で掠れた声が、耳に届く。
 な、泣いてるよ。
 私の所為で、ひよりんが……何か、痛い。
 何処が? ……心が。
「先輩の……馬鹿ァッ!」
 その涙のまま、ひよりんは部屋を走って出て行った。
 出て行く際にぶつかった机から原稿が舞って……私の周りに降り注ぐ。
 それは少し、不思議な光景。
 白と黒と、モザイクの世界が視界に埋まる。
 それで、かは分かんない。
 二進法の記号が脳みそに強制的にルシファーズハンマーしたのかも。
――人間とは、Da sein。
 その所為でそんな、哲学書の一文が頭を過ぎた。
 彼女がもし人間であるなら、彼女もそれと同じのはず。
 人間はDa sein。
 彼女も、Da sein。
 ……。
 Da seinって、何だっけ?
 後でひかるセンセの本、読み直そう。
 ……しかし、不明だ。
 自分でもよく分からない。
 とりあえず、一息つこう。
 火照ってた体もどこか、萎えちゃた。
 購買で買ってきた炭酸が脳に染み込んで気持ちいいや。
 ……もしかして、結構酷い事した?
 所謂あれか……強姦パウダー? パウダーって何さ!
「そりゃ、泣くわな」
 あははっ、と笑いながら床に散らばったひよりんの原稿を片付ける。
 もちろん自嘲。
 むなしい笑い声が、自己嫌悪になって自分の胸に突き刺さる。
 この原稿読んで、ムラムラした?
 うーん、そういうのは結構自制出来るほうなんだけどな。
 一人でやったりもするし……まぁ思春期の女子ならよくあるよくある。
 ムラムラというよりは何ていうんだろうなぁ……こう、表現しがたい感情なわけで。
 むむむむむ……。
 いやいや、今はそういう問題じゃないわけで。
 怒ったよなぁひよりん……謝るべきか。いや、そりゃ謝るべきだろう。
354褐色キューピッドは哲学する(6/10):2007/12/30(日) 06:10:25 ID:WFrwImLZ
 押し倒して両手縛って無理矢理……とは、ひよりんの同人誌まんまだなぁ。
 違いは責め手の違い、かな。
 えっと、小早川さんだっけ?
 うんうん、ああいうロリっ子が案外鬼畜責めだったりするギャップ萌えなわけだ。
 ひよりんめ……存外アブノーマルだなぁ、Mだし。
 いやいや、今回は全面的にこっちが悪いわけだから批判はやめとこう。
 っていうか普通するかなぁ、後輩を……なんて。
 ううん、やっぱり分かんない。
 頭の中ゴチャゴチャしてきた。
 はぁ……親愛なるハイデガー様、お助けください。




「ひよりん……田村って、まだ居るかな?」
 放課後、彼女の教室まで足を運ぶ。
 ホームルームが終わって急いだから、まだ帰ってはないはず。
 案の定まだクラスにはほとんど生徒が残ってる……その中の一人。
 これがまた偶然なんだけど、見覚えのあるツインテールに話しかける。
「田村さんですか?」
 ピョコンと動いたピンクのツインテールに感じるデジャビュは……あれか。
 よくひよりんの同人誌で見るのと、同じ。
 ってことは、噂のお姫様ってことかな。
 うんうん、可愛い子可愛い子。
「昼休み終わってからずっと、保健室に行ってます」
 んがくくっ。
 昼休み……『あれ』以来か。
 ……いや、そうだよなぁ。
 それしかないかぁ……はぅ。
「保健室、ね。オッケーあんがと」
「あ、私丁度荷物持って行くところだったんです」
 よく見ると鞄を二つ大層に抱えてる。
 可愛い癖に優しいときたか、そりゃひよりんもメロメロなわけだ。
「うん、じゃあ一緒に行くかー」
「はいっ。あ、みなみちゃんも行く?」
 すると奥に居たもう一人に声をかける。
 ふむ、この長身にも見覚えが……いつもお世話になってます。
「……うん」
「あー、駄目駄目。こっちの子だけでいいよっ」
「へっ?」
 と、夜のオカズ……じゃなかった緑髪の子を制す。
355褐色キューピッドは哲学する(7/10):2007/12/30(日) 06:12:18 ID:WFrwImLZ
「あ、ほら。あんまり一杯で乗り込んだら、ひよりんも困っちゃうしさー」
「……」
 無表情のままなんか睨まれた気がした。
 まーでも連れてったらひよりんが可哀想じゃん? 眼の前でいちゃいちゃさせられたらさ。
「さっほらほら行こー行こー」
 ツインテールの子の小さい肩を抱き、教室を出る。
 長身の子に睨まれてるのも怖いしねっ、逃げるが勝ちってやつさ。
「えっと、八坂先輩……ですよね」
「おっ、私も有名になったねー」
 これでも部長だよブチョー。
 ……アニ研だけど。
「こうちゃん先輩でいいよ、小早川ちゃんだっけ?」
「へっ?」
 名前を呼ばれたことに気がつき、目が点になる。
 うんうん、可愛い可愛い。
「ひよりんがいつも話してたよー、可愛い子が居るって」
「そ、そんな……可愛いだなんて」
 褒められなれてないのか、照れる。
 なんと初々しい事か、こりゃひよりんゾッコンなのも納得だね。
 お、ピンときた。
 しょうがないなぁ、ひよりんのために人肌脱いであげっかな。
「あのさ、ちょいと耳かしてっ」
「はい?」
 今丁度思いついた事を、彼女に吹き込む。
 まったくとんだキューピッド役だよね。
 とりあえず強姦パウダーのお礼ってことで。
 ……。
 しかしまたなんかモヤモヤしてるが……今はいいや!
「おーッスひよりーん、元気してるかぁー?」
 保健室の扉を騒がしく開ける。
 大声出してふゆきちゃんに怒られるかな? と思ったけど居ないや、うん好都合好都合。
 さてさて……うん、予定通り布団にもぐってら。
 声が届いたから隠れると思ったよ。
 これでこっちは見えてないわな、よしよし。
「よっと」
 そのベッドの隣りの椅子に腰掛ける。
 う……ちょっと緊張してるかも、私が。
 さすがにバツが悪いよね……襲った後じゃ。
「や、やっほー。こーちゃん先輩だぞー?」
 こっちに気がついてるみたいだけど、返事もしない。
 さすがに怒ってるか……はぁ。
356褐色キューピッドは哲学する(8/10):2007/12/30(日) 06:14:15 ID:WFrwImLZ
「それでえっと……とにかく、ゴメン」
 一度咳払いした後に、ポンッと丸くなった布団を撫でる。
 それに反応してビクッと、体が揺れる。
 やっぱ起きてるな、無視してるだけみたい。
「ちょっちやりすぎちゃった、本当ゴメンッ!」
「……」
 返事はやっぱり返ってこない。
 まぁ、予定通りなわけですが。
 さてここからが一世一代の大勝負。
 ひよりん相手なのにひよりんのためだってのが笑えるね! 笑えねぇ!
「……でもひよりんさー、いいの?」
 わざと焦らすように、質問する。
「……何が、ッスか?」
 そして布団の塊から、不機嫌そうな声が返ってくる。
 うんうん、堪えきれずそう返すと思ったよ。
「だってこのままじゃ『あの子』さー、あの緑髪の子にとられちゃうよ?」
「……っ」
 あの原稿から考察するに、最初は多分二人の仲で妄想ぐらいが関の山だったんだろうね。
 だけど二人が親密になるにつれ……絡みを描くのが辛くなった、ってとこかな?
 だから後は脳内保管で妄想マシーンって感じ?
「そんなの……分かってるッスよ」
 お、釣れた釣れた。私に釣られてみる?
「じゃあひよりんから仕掛ければ?」
「……」
 少し返事に時間がかかる。
 さて、やることはやったかな私は。
 あとはひよりん次第。
「駄目ッスよ、だって……いくら好きだからって、困らせるだけ、だし」
 語尾が下がっていく。
 うーん、どうかな?
 私が見る限りでは、なかなかどうしてお似合いだと……。
「いくら『小早川さん』の事好きだからって、そんなのっ!」
「へっ?」
 その時だ。
 保健室に間の抜けた声が響く。
 私の声じゃない。ひよりんの声じゃない。
 保健室に他に誰も居なくて良かったねひよりん、その後の奇声は聞かなかった事にするよ。
「なっ……えっ?」
 ゆっくりと、布団からひよりんが顔を出す。
 その眼には映ってるかな?
 私のニヤニヤ顔と、その隣りのピンクのツインテールが。
357褐色キューピッドは哲学する(9/10):2007/12/30(日) 06:15:31 ID:WFrwImLZ
「た、田村……さん?」
「えっ、なっ……なんっ、で」
 と、戸惑いの眼で私を見る。
 ふひひっ、私は一言も言ってないかんね? この子の名前なんて。
 いやしかし、思い通りに行くもんだ。
 まぁ何とかなったってのが本音かな?
 この子には「保健室に入ったら、黙っといて」としか言ってないしね。
 こういうのもなんか哲学書に乗ってたなー、世界はなんちゃら〜って。
 まぁそれも今度調べよっかな。
 さぁてじゃあ、お邪魔虫は退散だ。
「んじゃ、頑張れっひよりん」
「ちょ、せ、先輩!」
 顔を真っ赤にするひよりんを尻目に、席を立つ。
 もちろんその隣りの子の顔も、真っ赤。
 そのピンクな雰囲気を背に、静かに扉を閉めた。
 うんうん、青春だにぃー。
 ……。
 まぁまだ私の中は……変な感情で埋まってるわけだけど、ね。




「なぁーひよりーん」
「……なんスか? エロちゃん先輩」
「ぐはぁ!」
 放課後の部室に、二人。
 椅子を連結させて哲学書を枕にする私と、原稿に向かうひよりん。
 そんな彼女から、棘のある言葉が返ってくる。
 うう、まだ怒ってるのか。
 今のは効いたよボディーに。
「どうよそれでー、あの後どうなったん?」
「どうって、別に」
「キスぐらいしたー?」
「んなぁっ!」
 丸ペンが音を立てて原稿を引き裂く。
 ……分かりやすい。
「ゆ、ゆたかはそんなフシダラじゃ……」
「ほーぅほぅ、ゆたか。ねぇ」
「うっ……」
 呼び捨てときたもんだ。
 おうおう、耳まで真っ赤にしちゃって。
 でも進展はあったみたいだね、良かった良かった。
358褐色キューピッドは哲学する(10/10):2007/12/30(日) 06:18:38 ID:WFrwImLZ
 ……。
 でもなんだろうなー、またなんか妙な感情が沸いて来た気がする。
 なんかこう……モヤモヤ。モヤモヤ?
 ええと、そういう時は哲学書を思い出せ。
 頭の中を冷静にしないと……えっと。
 人間とはDa sein。彼女がもし人間であるなら、彼女もそれと同じのはず。
 ……Da seinって、何だっけ。ってまたそれかい!
 ひかるセンセの本はっと……あったあった。枕にしてたんだっけ。
 Da seinは……現存在? 現存在は、実存?
 実存。
 それは私。それは……ひよりん?
 ……。
 ガタン、と思わず椅子から落ちそうになった体を支える。
 ああ……そうか、分かった。
 どうやらこれは私の根本的なミスみたい。
 今分かりました……Lieber,Herr Heidegger。素直に謝罪いたしましょう。
 私が何でモヤモヤしてたのかも。何であんな事しちゃったのかも。
 何で彼女が……ひよりんが『ここ』に居るのかも。
 さぁ、最初の問題が解けたかな?
『ここ』は何処?
 あははっ、もう分かるよね。
 ここはそう、私の……中。
 そこにひよりんが『居る』理由……君には解けたかにゃ?
「ひーよりんっ」
「うわっ、な、なんスか先輩!」
 後ろからまたくっ付き、頬擦り。
 そっかぁ、そーだったんだ。あはは、分かってみれば簡単だね!
 私、ひよりんのこと……。
「お、犯されるぅー! ゆたかぁー!」
 って逃げられたよ。
 むぅ、しまったなぁ。
 もしかして私は、余計な事をしてしまったんでないかい?
 所謂あれ……敵に塩を送っちまったわけだ!

 ……。
 その後の事を、いちいち説明するのは面倒だしいいよね。
 ひよりんはあの子と上手くいったかな?
 ひよりんは私の気持ちに何て言うかな?
 あははっ、そんなの分かんないって。
 世界はどうなるかなんて分かんない。
 右にも行くし、左にも行く。
 右手で責めれば左手で責める……ん? 何か違うか。
 あははっいーのいーの、こういうのはノリが大事ってこと。
 ほら、この本にも載ってるよ。

 なんてったって世界は、不透明なんだからねっ。


(了)
参考:『空の食欲魔人/川原泉』
359ぶーわ:2007/12/30(日) 06:19:25 ID:WFrwImLZ
というわけでミッドサマーナイト以来の短編でした。
あれも一応人袖の番外編に入るので、「物語は往々にして〜」以来ですかね
にしてもレイプ好きだな自分、とか思いつつ。7-896氏の「花」とシチュかぶってね? とか思いつつ。
あとこうちゃん先輩の性格が掴めてないのに勢いで書いてすんません! みなみちゃんまじ涙目&空気ですんません!
人袖でもやったけど、ゆたか×ひよりが個人的に好きなんですよこれが。
人袖では最後は結局ゆたみなっぽく終わったから、個別でひよりんの書きたいなーとか思って書きました。
では連載のほうに戻りますね……でも粉雪電波も受信したのでだっせ(ry
360名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 08:03:06 ID:IA5iVFtH
ぶーわ氏の妄想能力は、ひよりに負けていない気がしてきた。
そうでないと、短期間にこんなに書けないもんねえ。

何はともあれ、GJです。
というか、久々にぶーわ氏のノンパラレルを読んだ気がする。
361高良みゆきはこう考えた:2007/12/30(日) 08:29:57 ID:g7RA0GQ2
……私たちの性欲異常亢進の対象である、泉さん(だばだば)と田村さん(だば)。
そして、唯一羅患していない泉さんのお父様(だば……あれ?)。
その共通点は……オタクさんである、ということですね。

かがみ
「ちょっと待て! じゃあこな×かがフェチはどうなるのよ!? 私もオタクかっ!?」

……もしかしたら、急性難治性性欲亢進症候群・通称『こな☆フェチ』は
感染症ではなく、特定の精神要素を持った人が羅患するものなのかもしれません。
つまり、発病しているのは私たちではなく……だばだば。

かがみ
「聞いてないなコイツ……」

……そう考えれば、パトリシアさんが対象になっていないのも説明がつきますし、
患者は泉さん(だばだば)と田村さん(だば)であって、彼女はまだ羅患していない……と。
……だとすると、この問題を解決するには、いくら私たちのほうを調べても無意味ですね。
かがみさんをひん剥いても、つかささんの愛液を採取しても、意味はなかったわけです。

かがみ
「ちょ、いつの間につかさとそんな関係にっ!?」

……やはり、泉さん(だばだば)と田村さん(だば)を捕ばえないと、問題は解決しだいようでつねだばだば。

かがみ
「また血の池できてるわよ。 まったくあんたは……」



……でも、別に治らなくても問題ありませんよね。きぼちいいですもんだばだば。

かがみ
「あー、それには同感」
362名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 08:30:52 ID:XaaCZZfg
>359
レイプものといいつつ、とても甘々な気がするのは何故でしょう?
八坂先輩、いい味出してます。ひよりん、すごく可愛らしいですね。
10レスの短編でもしっかりと話を作る、氏の構成力に学びたいと思います。

最後に…… みすずさんの握り飯さえあれば、安心して空を飛べそうですね。
363名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:09:08 ID:Vqttctcd
割りと亀だが、10-249氏のかがこな長編はかがみ視点とこなた視点を分けて書かれてる
364名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:35:59 ID:1AzZVYz1
>359
ほのぼのレイプ♪ってネタ、思い出してしまったw

あんなシーンがあるのに な ぜ か ほのぼのしちゃいました。
GJ!

こう先輩、原作ではまだそんなに出番のないキャラですけど
イメージが崩れている印象はないですね。


>362
カーラ教授のファンがここにもw
さて、シドニー・ハワードの「ミとソのスープ」でも聞きますかw
365名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:47:46 ID:Uw4ERut+
>>359
最近パティひよがマイブームだったのに、
「あれ?ゆたひよもよくね?むしろ、ひよりん総受けでよくね?」
とか思い始めちゃったじゃないっスか!どうしてくれるんだぁああああ!!

なにはともあれGJですd(=ω=.
366名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:15:15 ID:Qg286UpA
>>361
なるほど、そう考えれば「みーみー戦隊(>>43)」においてこなたが自らみゆき達を
発症させた、ということも納得できるというわけか
367名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:15:23 ID:XaaCZZfg
>364
「カレーの王子様」もいいよw

準備されている方がいなければ、投下いたします。
368名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:18:49 ID:XaaCZZfg
「ガラスの壁」

・こなた×ゆたか(つかさ、かがみ、みゆき)(つかさ視点)

※注意事項
・エロあり
・続きもの
・シリアス
36923-251:2007/12/30(日) 11:19:45 ID:XaaCZZfg
>368
名前欄入れていなかったorz
370ガラスの壁 1/11:2007/12/30(日) 11:20:43 ID:XaaCZZfg

 1.

 最初は、僅かな変化だった。
「こなちゃん。お昼食べようよ」
 12月に入った頃、いつものように、お昼休みにこなちゃんに声をかけた。
「あ、ごめん。今日はちょっとね」
「えっ!? 」
「じゃあね」
 こなちゃんは、お弁当を持ったまま、教室を去ってしまった。
「こなたさん。どうしたのでしょう」
「わからないわ」
 既に教室に来ていたお姉ちゃんはあっさりといって、コーヒー牛乳を
飲んでいるけど、苛立ちを隠しきれていない。
 こなちゃんがいないと、雰囲気は、炭酸が抜けたコーラみたいに
なってしまう。

 風邪でこなちゃんが学校を休んで、お昼を一緒にできなかった時は、
寂しい気持ちにはならなかったのに。
 つまり、こなちゃんが学校にいるのに、一緒にお弁当を食べられないって
いう事が、私達を不安に陥らせているんだ。
 もっとも、食事が進むにつれて、3人でも会話もそれなりに
弾んできた。
 こなちゃんと昼食を一緒に食べなかった事は、最初は、
気にしていなかったんだ。
371ガラスの壁 2/11:2007/12/30(日) 11:21:17 ID:XaaCZZfg

「えっ、今日も駄目なの? 」
 こなちゃんが、私たちと昼食を共にしなくなってから既に1週間が
経っている。
「こなたの奴、どこで食べているのかしら」
「分かりません…… ね」
 お姉ちゃんとゆきちゃんは顔を見合わせて、首をかしげた。
「みゆき、こなたとケンカでもした? 」
「いいえ。かがみさんはどうなんですか? 」
「していないわ。つかさは…… 聞くまでもないわね」
「う、うん」
 こなちゃんは、誰ともケンカも衝突もしていない。
 じゃあ、どうして?

「あのね。お姉ちゃん」
「何? つかさ」
 私は、昨日から考えていたことを言葉に出した。
「明日の昼休み、こなちゃんの後、つけてみようよ」
 こなちゃんがいないお昼休みに、私は耐えられなくなっていた。
「ええ。賛成です」
 ゆきちゃんがため息をついて、首を縦に振る。
「全く、こなたの奴は…… 」
 お姉ちゃんも、顔では怒っていたけど同意してくれた。
 やっぱり寂しいんだね。
372ガラスの壁 3/11:2007/12/30(日) 11:22:07 ID:XaaCZZfg
 4時間目が終わると早々に、こなちゃんはお弁当が入っていると
思われる紙袋を持って、教室をあとにする。
 私たちは目配せをして立ち上がり、こなちゃんを追うために
廊下に出た。
 こなちゃんは、早歩きで廊下を渡ってから階段を降りて、
昇降口から校庭に出る。

「外なの? 」
 お姉ちゃんは首を傾げた。
 師走という寒の入る季節なので、校庭でお弁当を食べる人は
ほとんどいない。 
 校舎を出たこなちゃんは、後ろを振り返ることなく歩き、
葉をすっかりと落としてしまった銀杏並木をくぐりぬけて、
校舎の端にある古ぼけた講堂に入った。
 講堂とはいっても老朽化が著しくて、特別な行事が無い限りは
使用されていない。かといって、取り壊しもされずに残されている。

 私とお姉ちゃん、ゆきちゃんの3人も、こなちゃんの後を
追って建物の中に入った。
 講堂は、大まかにいって観客席と舞台の二つに分かれている。
 こなちゃんは、観客席より高くなっている舞台の端に、ぽつんと
座っていて、私たちは舞台袖から彼女の様子を伺っている。

「泉さんは、誰かを待っているみたいですね」
 長いウェーブがかかった髪を揺らしながら、ゆきちゃんは
囁くように話す。
「私たちは、もう少し奥に移動した方がいいと思います」
「えっ? 」
「ここからだと、泉さんと『待ち合わせをしている人』が
来た時に、鉢合わせをしてしまいますから」
「分かったわ」
 お姉ちゃんは素直に頷いて、ゆきちゃんの後を追い、私も数歩
遅れて続く。
 舞台裏を通り抜けて、端にある小さな音響室の隣に身を潜めた。
 この場所なら、こなちゃんを詳しく観察することができる。
373ガラスの壁 4/11:2007/12/30(日) 11:22:43 ID:XaaCZZfg

 3分も待たないうちに、扉からもう一人の生徒が入ってきた。
 こなちゃんが待っている人だ。
 それまで無表情だったこなちゃんの顔が、ぱっと明るくなった。
「ゆーちゃん! 」
 1年生の小早川ゆたかちゃんだ。こなちゃんの従姉妹で、
私も何度か会っている。

 ゆたかちゃんは、髪を二つのリボンで結わえている。とても
可愛らしい顔だちをしていて、庇護欲を誘われそうな子だ。
「こなたお姉ちゃん」
 ゆたかちゃんも満面の笑みを浮かべて、こなちゃんの横に
寄り添うように座った。
「ごめんね。ちょっと遅れちゃった」
「ううん。いいよ」
 こなちゃんは、とても優しそうな眼差しを、ゆたかちゃんに
向けている。

「お弁当食べようか。ゆーちゃん」
「うん。お姉ちゃんっ」
「今日はゆーちゃんの当番だから、とても楽しみだよ」
「えへへ。ちょっと早起きしてがんばっちゃった」
 こなちゃんが、紙袋から取り出した弁当箱を開くと、玉子焼きに
プチトマト、きゅうりをハムでくるんで爪楊枝で刺したものと、
ミートボールが入っていた。
374ガラスの壁 5/11:2007/12/30(日) 11:23:30 ID:XaaCZZfg

「ゆたかさん。お料理が上手ですね」
 ゆきちゃんが、お姉ちゃんに囁く。
「そうね…… 」
 お姉ちゃんは半ば上の空だ。生返事をして、ただひたすら
仲睦まじい二人を見つめている。
 楽しそうに話をしながら、お弁当を食べている二人を見ていた
ゆきちゃんは、軽く吐息をついてから私たちに言った。

「かがみさん。つかささん。泉さんがお昼に来られない理由は
分かりましたから、教室に戻りましょう」
 ゆきちゃんの言うとおり、昼食のお相手が、小早川ゆたかちゃんで
あることが分かったから、これ以上は隠れて覗いている理由は
ないんだ。
 こなちゃんと一緒に昼食にとれないのは寂しいけれど…… 

「そうね」
 お姉ちゃんは、自分を納得させるように二度頷いてから、
私に声をかける。
「つかさ、帰るわよ」
「ううん。もう少し後でいくね」
 私はかぶりを振った。
「そう…… 」
 お姉ちゃんは小さく呟いたきり何も言わずに、ゆきちゃんと
一緒に講堂を去っていった。
 後から振り返れば、何か予感めいたものを感じていたのかも
しれない。
 でもね。本当のところは、単にゆたかちゃんが羨ましかった
だけなんだ。
375ガラスの壁 6/11:2007/12/30(日) 11:24:07 ID:XaaCZZfg

 お姉ちゃん達と別れてから10分ほど経った後に、こなちゃんと
ゆたかちゃんは、お弁当を食べ終わった。
 弁当箱を袋にしまった後、こなちゃんは立ち上がり、首を振って
周囲を見渡す。
 私は、こなちゃんの視線から逃れるためと、慌てて首を引っ込める。 
「誰もいないね…… 」
 こなちゃんの声が微かに聞こえる。
 私は、舞台袖で固まったまま動くことができない。

 こなちゃんは周囲に『人がいない』ことを確認すると、
寄り添って座っているゆたかちゃんの顔を見つめたまま、
優しく肩に手を回し、ゆっくりと顔を近づけて――

 キスをした。

「こ、こなちゃん!? 」
 叫びそうになった口を何とか塞ぐ。
 動揺したまま舞台の端から二人を覗くと、親しい恋人同士のような
熱い口付けが、視界に入ってくる。
「ん…… んっ」
 ゆたかちゃんが小さく喘ぎながら、こなちゃんに抱きついている。
「ゆーちゃんは甘えんぼだね」
 こなちゃんは苦笑しながら、ゆーちゃんをぎゅっと抱きしめる。
「あ…… こなちゃん…… 」
 舌まで入れるディープキスだ。二人の舌が絡みついて、唾液が
かき乱される音まで、はっきりと耳に届いてしまう。
376ガラスの壁 7/11:2007/12/30(日) 11:24:50 ID:XaaCZZfg

「んあっ…… 」
 ゆたかちゃんは、鈴の鳴るようなあえぎ声を漏らした。
 恋愛映画のワンシーンに出てくるような、熱い抱擁をまざまざと見せられて、
私も熱くなってしまう。
 とても長いキスが終わると、二人の間を繋いだ唾液が切れて床に落ちる。
「ゆーちゃん。いい? 」
 こなちゃんは確認するように言うと、ゆたかちゃんは恥ずかしそうに頷いた。
「恥らう、ゆーちゃんに萌えるねえ」
 満足そうに言うと、ゆたかちゃんの制服のスカーフを外して、するりと
脱がしてしまう。

「は、恥ずかしいよ…… 」
 下着姿になったゆたかちゃんの顔は真っ赤になっており、微かに膨らみを
帯びた胸を手で隠しながら縮こまっている。
「それじゃあ、私も」
 ゆたかちゃんとは対照的に、こなちゃんはあっさりと制服を脱いでしまう。
 もう少しゆっくり脱いで欲しいなって、私、何考えているんだろう?
 こなちゃんの素肌も、きめ細かくてとても綺麗だ。薄い桜色のブラの中に
しまわれている膨らみは、ゆたかちゃんよりほんの少しだけ大きい。

「お姉ちゃん。あったかい」
 
 甘えるように、ゆたかちゃんはぴたりとくっついている。
「ゆーちゃんもぬくいよ。うん」
 こなちゃんは、ゆたかちゃんの頭をなでながら満足げに頷いて、
 左手を使ってブラ越しにゆたかちゃんの胸を揉み始めた。
377ガラスの壁 8/11:2007/12/30(日) 11:25:23 ID:XaaCZZfg

 私は、こなちゃんとゆたかちゃんの、とてもエッチな行為に
目が離せないでいる。
「お、おねえちゃん。私の胸、大きくして欲しいんだ」
 とってもアブナイ発言が、ゆたかちゃんの口から飛び出した。
「ゆーちゃんは、小さいほうが似合うよ」
「でも、やっぱり大きいほうがいいよ」
 やっぱり、胸が小さい人は、コンプレックスをもっちゃうんだ。

「貧乳はステータスなのだよ。ゆーちゃん」
「何か…… お姉ちゃんに騙されているような気がするよ」
 ゆたかちゃんは頬をぷぅっと膨らましたけど、こなちゃんは
気にせずに揉み始める。
「はぅ…… ん、おねえ…… ちゃん」
 幼い肢体をくねらせながら、ゆたかちゃんが擦れた声で喘ぐ。
「ゆーちゃん可愛いよ。ゆーちゃん」
 こなちゃんは、下着越しにキスをしながら、下半身に手を伸ばす。
 ゆたかちゃんのスカートが捲りあがり、艶かしい太腿と、白い
下着が露になる。

「お、おねえちゃん…… はずかしいよ」
「ここまできて、何をいっているのかなあ」
 こなちゃんは、ゆたかちゃんの下着をなぞり、悪戯そうな瞳を
向けて囁く。
「ゆーちゃん。もう濡れてるよ」
「えっ…… ウソ? 嘘だよね? 」
 明らかに狼狽しているゆたかちゃんの表情の変化を愉しみながら、
こなちゃんは、含み笑いを浮かべて断言する。
「本当だよ」

 根元まで濡れた人差し指を、ゆたかちゃんの目の前にかざしてみせる。
「いやあっ」
 可愛らしい悲鳴をあげて、あどけない顔を歪めて視線を逸らす。
 こなちゃんは霞がかかった笑みを浮かべたまま、言葉を続ける。
378ガラスの壁 9/11:2007/12/30(日) 11:26:04 ID:XaaCZZfg

「私は、素直なゆーちゃんの方が好きなんだけどね」
「素直な私? 」
 ゆたかちゃんは、首をこくんと傾けた。
「女の子はえっちな気分になったら、アソコが濡れちゃうのは
自然な事なんだよ」

「自然なコト? 」
 ゆたかちゃんに生まれた心の隙を逃さずに、堕天使のようなこなちゃんが
巧みに誘導していく。
「だからね。キモチイイと感じたときは、素直に受け止めればいいの。
自分の心に嘘をつかなくてもいいんだよ」
「そう、そうだよね」
 ゆたかちゃんは頷き、こなちゃんの思いどおりの展開になってしまう。
「うん。だから、ゆーちゃん。おもいっきりイかしてあげるから」
 ゆたかちゃん…… こなちゃんの誘惑に乗ったら駄目だよ。
 心の奥から言葉が出かかるけど、必死で堪える。

「ありがとう。お姉ちゃんっ」
 私はずっこけそうになった。
(それは違うでしょう。ゆたかちゃん! )
 度々天然って、こなちゃんに言われる私でも、今の言葉に突っ込みを
いれたくなる。
 でもね。それ以上にゆたかちゃんの痴態をみてみたいという
とっても危険な誘惑に駆られたんだ。
「だから、余計な力は抜いてね…… 」
 こなちゃんは、ゆたかちゃんの大切な部分に伸ばした指をゆっくりと
こすっていく。
379ガラスの壁 10/11:2007/12/30(日) 11:26:43 ID:XaaCZZfg

「こ、こなたお姉ちゃん、変な気分だよ」
 こなちゃんは、反応を確かめながら、少しずつテンポを上げていく。
「はぅ、だめっ…… やあっ」
 ゆたかちゃんは、身体から汗が噴き出しながら喘ぎ、こなちゃんは、
アソコを引っかくように擦る。
「はぅ…… だめ、だめええええっ」
 強烈すぎる刺激にゆたかちゃんの身体が跳ねて、古い講堂に悲鳴が
こだまする。
「ゆーちゃん。もう、いきそうだね…… 」
 こなちゃんは凄く冷静だ。
 ゆたかちゃんが一番感じやすいところを探り当てて、むしろ荒々しく
揉んで擦って、愛撫を加えていく。
「あう、おねえちゃ…… もう、だめ、もう駄目なのっ! 」
 激しく腰を振ってよがりながら、ゆたかちゃんは、瞼からぽろぽろと
涙を流して、押し寄せる快楽の波に翻弄されている。
 わたしも、淫らなゆたかちゃんから視線を外せない。太腿を擦り合わせて
疼くアソコに堪える。

「ゆーちゃん。いっちゃえっ」
 こなちゃんは鋭く叫んで、ゆたかちゃんのアソコへの愛撫を更に
速めていく。
「だめっ、本当にイクの、いっちゃうよ…… 」
 甘美極まる快感が何度も押し寄せて、ゆたかちゃんの悲鳴が
甘い嬌声へと変化していく。
「んああ、イク、いっちゃう、やああああっ」
 アソコから大量の愛液を床に垂らしながら、ゆたかちゃんは、
ひときわ大きな悲鳴をあげて、絶頂に達した。
380ガラスの壁 11/11:2007/12/30(日) 11:27:47 ID:XaaCZZfg

 激しいえっちの余韻に浸るように、ゆたかちゃんは、こなちゃんの
膝の上に頭を乗せている。
 暫くしてから、のろのろと起き上がって…… 途端に泣き顔に
なってしまう。
「はうっ…… びしょびしょだよ」
 ゆたかちゃんの、ショーツがぐっしょりと濡れてしまっている。
「ゆーちゃん。心配ご無用だよ」
 言いながら、ゆたかちゃんに小さな袋を渡す。
 中を開くと替えの下着が入っている。
「あ、ありがとう、おねえちゃん」
 ゆたかちゃんは、嬉し涙を浮かべながら、こなちゃんに思いっきり
抱きついた。

 しばらく満足そうに抱きつかれていたこなちゃんだったけど、
壁に据え置かれている時計の針を見て、慌てて声をあげる。
「うおっ、ゆーちゃん。時間、時間」
 5時間目の授業まで、あと10分足らずになっている。
「ゆーちゃん。早く着替えて」
「う、うん」
 私も、急いでもどらなくっちゃ。
 二人から視線を外すと、舞台裏を通って扉から外に出る。
そこからは走って校舎に戻る。
 何とか教室に辿り着いた時は、授業開始の2分前になっている。

 ため息をつきながら椅子に座ろうとして、ぎゅーっと、
お腹が鳴ってしまった。
 お昼ご飯食べてないよ…… 
 自分の失敗に気がついたけど、今さら、どうしようもない。
 あきらめて教科書とノートを机に出した時、始業を知らせるベルが
鳴り響き、こなちゃんが教室に駆け込んでくる。
 こなちゃんと一瞬だけ視線が合ったけど、私は何もいうことが
できなかった。
38123-251:2007/12/30(日) 11:31:38 ID:XaaCZZfg
読んでくれた方、ありがとうございます。
オーソドックスな話になるのか、どうなのかは分かりませんが、
興味のある方は、今後ともよろしくお願いします。

年の瀬もおしつまってきましたが、よいお年を。
382名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:35:08 ID:7a1g0Yg9
おつっす

よいお年を
383名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:43:10 ID:cos5W9Y6
おつかれGJ!
これで続くんですかー。楽しみです
384名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 12:05:09 ID:vBch7Xlg
>>381
こなゆた来たー……って、シチュエーションからして、もしかしてElopeの前日談!?
また切なくてやるせないことになるのかなあ、と思いながら目が離せないのはさすが。ぐっじょぶです。
385名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 12:47:52 ID:ale9Ksa8
>>384
言われてみれば確かに。
ゆーちゃんとこなたで、二人が一緒にいる現場をみゆきさんが目撃してる。
しかも3人とお昼を食べなくなって1週間も経った状態だからみゆきさんなら察してる可能性が…。
386名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 14:04:21 ID:i9pHwBh+
続編っぽいのktkr
楽しみに待ってます
387GJ物語「ヲチャーの受難」:2007/12/30(日) 14:31:58 ID:d/5beuP8
最近、みなみちゃんの様子がおかしいッス。
沈黙気味なのは元々ッスけど、
輪をかけて暗く沈みがちのような気がするッス。
それに時々、うわごとのように「ゆたか・・・ゆたか・・・」
とか呟くようになったッス・・・
あ、またこっち見たッス。
うわ・・・何スかその抹殺すべき獲物を見るような鋭い眼光は。
あ、またアッチ向いたっす・・・ホッ・・・
そう、最近のもう一つのおかしなことは、これなんスよ。
私だけじゃないっす。少し前は、泉先輩を見るたびに
あんな目をしてたし。

休み時間になると、ゆうちゃんがそばによってきて
慰める時間が増えたような気がするッス
それはそれで、こちらとしては眼福タイムが増えてありがたいッスけど、
しかし気のせいッスかね、
みなみちゃんの涙目を見る回数が増えるのは。
あ、またこっち見た。
ヒイイイイだからその怖い目を今すぐやめてッス。
目に涙いっぱいたたえながら、こちらをにらむのはやめてッスゥ・・・
恐怖だけじゃなく、何か謂れのない罪悪感が
こみ上げてくるっす・・・;;

「つまり、ぶーわさん、23-251さん、ぐじょぉ!(=ω=.)b」
い・・・泉先輩いつの間に!?
388名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 14:54:35 ID:OtDCYlPi
>>381
乙ですお、
つかさ視点でこなゆたを見るとは思いませんでした。
でもこれがかがみ視点だったら大変だったかもしれない…。

15時から投下しようと思いますが
どなたかされる方いらっしゃいますか?
389名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 15:00:28 ID:d/5beuP8
よし、やっちまえ。
39017-234:2007/12/30(日) 15:04:15 ID:OtDCYlPi
お言葉に甘えてやって来ました17-234です。
今回投下するのは
「女王様の耳はねこの耳。 」
004〜006の3話、6レス、後書き1レスいただきます。
あきら&白石&オリキャラです。
オリキャラが要らないという方はスルーで。

ほいではいきます、
女王様の耳はねこの耳。
39117-234 女王様の耳はねこの耳。 004:2007/12/30(日) 15:05:45 ID:OtDCYlPi
〜004:食事〜

あきら様がまだご飯を食べていなかったので、普段着に着替えて、お茶漬けを作る。
具は梅干しで良いだろう。おかずは…俺じゃダメですかそうですか。
仕方ないので余っていた煮物をレンジでチンする。
ねこみみはいらないらしい。
…あれ?なんで俺があきら様のご飯作ってるんだ?

「ねこみみ、メイドさんだから、ご飯はねこみみが作るんじゃないのか?」
「……み?」

え?あたしですか?
みたいな顔しやがって…!
なんのためにここに来たんだよ一体全体…

「白石ぃ、まだこの子データ入ってないんだってば」
「レシピぐらいはいってるでしょレシピぐらい…家事炊事洗濯くらいできるんじゃないんですか?」
「み…みぃ…?」

はぁぁ…溜め息しか出ませんよこうなったら。
説明書読んで入力すれば大丈夫だろう。
その間、ずるずる、とお茶漬けをカッ食らうあきら様を眺める。
アイドルなのに、こんなに豪快に、しかも旨そうに食う人は、なかなかいない。

「ごっちそーさまー♪」
「はいおそまつさまー」

ご飯粒1粒残さず食べてくれるあきら様をみて、俺は見直した。
でも言ったら怒られるから、言わないことにした。

「あきら様のお口にあいましたか?大丈夫でした?」
「うん、美味しかったよ!ありがとう、白石♪」
「…い、いいえ…っ」

嬉しそうに、笑った…あきら様が。
無邪気に笑う彼女に、心臓が止まりそうになる。

…あきら様は、僕のこと、どう思ってるんですか?
いつもいじめられてばっかりだけど、確かに俺なんて似合わないけど。

好きだなんて、言えない。
言えるわけ、ないだろ?

言えない代わりに、
俺はあきら様のほっぺについているご飯つぶを
とって口に運んだ。

…あきら様が怒ったのは、なんでだろう?
39217-234 女王様の耳はねこの耳。 005 1/2:2007/12/30(日) 15:06:58 ID:OtDCYlPi
〜005:代替〜

「というわけで…白石、普段着ない?」
「…へ?」

男子高校生の一人暮らしの部屋に、女性もののなんてあるわけないでしょ…

「ありません」
「使えない〜!」
「あるわけないでしょ!逆に、あったらおかしいでしょ?」
「……そお?」

どうしてそういう常識がないのかな、この子は…。
ちなみに、普段着もなければ、下着とか生活必需品とかもありませんよ?

「…そっか。下着は買わなきゃだけど、普段着は白石のがあるから良いや」
「良くないですっ!!」
「…じろっ」
「……………すいませんすいませんすいません」

黒モードに入る前に速攻謝る。これ常識。
ということで、普段着を共有するハメになった。
なったのだが…その、デカくないか?

サイズをみるために、干してあった洗いたての長袖Tシャツを着てもらうことにした。
下は………

下?!
スカート持ってないよ?体操服のジャージくらいか。あーでも学校だ。どうしようどうしようどうしようどうし

「にゃー♪」
「どごっ」

部屋の中でプラスチックのバットを振り回すなよこの馬鹿ねこみみ!!

「あ、この子の着替えセットもあるんだよ!」
「…そうなんですか?」
「みぃ♪」

どん、とねこみみがどでかいスーツケースを叩く。どうやらその中に着替えがあるらしい。
…小神あきらVer.ならば、背格好が(ほぼ)一緒なんだから、
それを着れば良いんじゃなかろうか、俺頭良いな。

ねこみみがかちゃり、かちゃりと鍵を開ける。
しかし後悔先に立たずという言葉を、やはりこのときも痛感するのだった。
39317-234 女王様の耳はねこの耳。 005 2/2:2007/12/30(日) 15:08:14 ID:OtDCYlPi
「にゃーん♪」
「………」
「………」

三点リーダが3つ分の沈黙。
そりゃそうだろう、メイド服が山のように出てきたのだから。

赤白黄色のメイド服…どこのチューリップの歌なんだ。とにかく色とりどりだ。

今ねこみみが着ているものの色違いが6着。
形の違うメイド服が7着、
それに単体でふりふりエプロンが5枚。
何故か下着が14枚(しかも上下組)、
体操服(何故かブルマ)、
セーラー服3型、
ブレザー2型、
ニーソ14組、
ハイソ10組、
三つ折り靴下3組。

こ…これって…

「あきら様、どれか着ます?」
「お断りだわ」
「…ですよね…」

それはざんね…もごもご。
仕方ないので、さっきの長袖Tシャツと下着を持って、風呂に入った後で着替えてもらうことにした。
でも下着は使えるんじゃないでしょうか、ってブラは持って行かないんですか?
と聞いたら睨まれた。

「白石。それは、嫌味?」
「めっそうもな…あ」

そうか、胸が

うお、ころされそうだ。
見ないで見ないで見ないでみな

こわいよおおおおおおおおおおおおおお
39417-234 女王様の耳はねこの耳。 006 1/3:2007/12/30(日) 15:10:49 ID:OtDCYlPi
〜006:変身〜

あきら様着がお風呂に入っている間に、ねこみみに、ある機械を渡された。
電子辞書型取扱説明書らしい。
本がよかったのですが…
最初に、の欄を選択して読み進める。
そこでいくつか驚いたことがあるので紹介しよう。

このロボットは
─取説とUSBで繋ぐと、取説の内容を保管できる。
─取説は充電式
─MP3対応
─データ転送はロボットを取説に繋ぐことで可能

そうか、ということでUSBにつなぐ。
ねこみみをこっちに呼び寄せて、しっぽの先端をはずす。

なるほど、ロボットだから外れるわけね。
あぁでも猫のしっぽがたのUSB売ってたな…

取説を尻尾を、1本の線でつなぐ。
ぴ、と音がして、接続されたらしい。

接続している間にまた取説を眺める。
と、あきら様が帰ってきた。

「おまたせっ、どうっ?」
「ぐはっ」

150cmの身長には短すぎたか、Tシャツのすそが、下着をかろうじて隠している状態であった。
相変わらず、だるだる袖のままである。

「や、やっぱりスカート穿いてください」
「なによ、あたしに魅力がないってーの?」
「そ、そうじゃなくてそのあの、一応、僕、男の子ですよ?」
「で?」
「…なんでもありません」

たぶん体育座りとかしたらやばいんだろう
もろでパンチラだ
あーダメだ萌える
これはわかってやってるんだろうか、何かの挑戦状か?

そんな考えを取り払うために、再び取説に目を落とす。

そしてとんでもない一文を見つけてしまった。

─このロボットの本来の用途は性欲処理
39517-234 女王様の耳はねこの耳。 006 2/3:2007/12/30(日) 15:13:05 ID:OtDCYlPi
…は?

最後のおかしいだろJK
ちょっとまて、そういうロボットなのか?
聞いてないぞ?
これはあきら様には見せないでおこう。
て、インストール中止にできませんか?
掃除炊事洗濯の項目だけでいいよ、え、え?

ぴ、と再び音がする。

「インストールが、終了しました。」

今までにゃんにゃん言ってたやつが突然日本語をしゃべったので
俺もあきら様も2mくらい飛びのいた。

「な、なんだって?」
「申し送れました、ワタクシ、ご主人様とお嬢様のお世話をすることになりましたので、よろしくお願いいたします。」
「「は、はぁ…」」

2人してぼーぜんとする。
いや、それしかできなかった。
しかしこのインストールが、後に大変な事態になることを、
俺も、あきら様も、わかってはいなかった。

寝る時間になった。
って、どう寝ればいいんだ。

「あきら様は、僕のベッドで寝てください。」
「いいの?」
「僕はその下で寝てますから…ただ、落ちないでくださいね?」
「了解〜」

あきら様、なにニヤニヤしてるんですか?
「寝てるところ襲わないでね?」
「しませんっ…そんなことしたら殺されます」
「うそ、しようと思ってるくせに」

ぐる、と振り返るとねこみみが余計な一言を入れやがった。
そのせいであきら様から鳩尾に1発食らったのは言うまでもない。

くそ、ねこみみの癖に。
39617-234 女王様の耳はねこの耳。 006 3/3:2007/12/30(日) 15:14:36 ID:OtDCYlPi
ねこみみは適当にそこで寝る、と言い出したので俺は風呂に入る。
上がる前にあきら様は寝てしまったようで、電気がついた中でも寝ていた。
寝顔を拝見…て、起きた!

「やっと帰ってきたんだ」
「すみません、ただいま戻りました。」
「白石、ベッドから落ちたらごめんね?」
「大丈夫です、全力で受け止めます」
「いったね?」

何フラグかと。

まぁいいや、静かに寝てればいいんだし。
そう解釈して、何にもなく、寝た。

案の定、2時間後に伸ばしていた右手に、とんでもない衝撃が来た。
驚いて目を覚ますと、あきら様の頭があった。
どうやら公約どおり、落ちてきたらしかった。
しかし寝ている。
なんてこった、落ちてもなお寝られるなんて羨ましいわー…

仕方ないので、右腕をあきら様に貸したまま、
俺は再び眠りについた。

しかし真の衝撃は、この4時間後にやってきた。
原因は、インストール後の、ねこみみであった。


<007へ続く>
39717-234 女王様の耳はねこの耳。 後書き:2007/12/30(日) 15:17:05 ID:OtDCYlPi
終了ー

しかしこれはいつまで続くんでしょうか
書いている本人が一番不安でなりません。

では☆ばいにー☆
398名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 16:35:44 ID:VBoed8/+
>>397
オラワクワクしてきたぞ!
そしてネコミミちゃんに期待、嵐の予感がしますねこれは。
399名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 17:42:38 ID:Vqttctcd
>>358
遅まきながらGJ!
なんというほのぼのレイプ…そのうえひよゆた。イイ、実にイイィ!

あと、ここに川原泉知ってる同士がいたとは…。あれも「一応」少女漫画のカテゴリーなのに。
400名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 18:58:02 ID:WXhcK5L3
流れを切ってすまんが、ぶーわ氏の妄想力・・・もとい想像力には驚かされる
あんた天才だよ・・・

とりあえず、こなた以外男化の話の続き早く書いてくださいw

>>397
GJ !
どんどん続けてくださいw
40123-49:2007/12/30(日) 19:10:07 ID:yBxPx9lN
どうも、23-49です
あんまり間あいてなくて恐縮ですが、誰もいないようでしたら投下させてください

前スレの「ついんずランチ」の、さらに裏側
「ついんず」にて不自然な退場を果たしたみゆきさんのターンです

・みゆき&ひより
・エロ無し
・8レス使用
・学園の委員会、生徒会に関する独自設定あり
402四枚のレンズ 1/8:2007/12/30(日) 19:15:34 ID:yBxPx9lN

 こんにちは、高良みゆきです。
 埼玉県の私立陵桜学園に通う高校三年生、クラスはB組です。
 お恥ずかしながら、クラスの学級委員と全校の生徒会長を兼任させていただいております。
 本日は、公的な集まり等はなかったのですが、昼休みに入ったところで会計係の方に
 確認して欲しいことがあると呼び出され、先ほどまで生徒会室まで足を運んでおりました。
 そしてその用件も無事終わり、部屋の鍵を掛け、教室へと戻る途中、また声をかけられました。

「あ、高良先輩! ちょうどよかったっス」
「え……? あら、田村さん。こんにちわ」

 一年生の、田村ひよりさん。
 私もそうなのですが、メガネをかけていて、髪を長く伸ばした方です。
 家のお向かいの、小さなころから仲良くさせていただいている岩崎みなみさんのクラスメイトで、
 他にも私の友人である泉こなたさんの従妹でいらっしゃる小早川ゆたかさん、
 そしてアメリカからの交換留学生であるパトリシア=マーティンさんとも仲がよろしいらしく、
 四人でご一緒してらっしゃるところをよくお見かけします。
 夏休みには、これに私と泉さんの友人である柊かがみさんとつかささんの姉妹を加えた八人で、
 花火大会に出かけたりもました。
「ども、こんにちわっス。あの、今ちょっとお時間よろしいっスか?」
 ですが、こうして二人でお話をするのは、一番最初に自己紹介をしたとき以来で、
 つまりほぼ初めてです。
 だというのに、私などに何のご用事なのでしょう。
 ちょうど良い、とおっしゃいましたが。
「ええ。少しでしたら」
「ん、あー……できればちょっと長めにお時間頂きたいんスが……」
 私の言葉に、少し困ったような顔をした田村さんは、そう前置きしたあと、
 パンッ、と顔の前で両手を合わせながら、大きな声ではっきりと言いました。

「モデルになって欲しいっス!」

 ……。
 ……ええと。
 あ、少々お待ちください。
 小説やテレビドラマ等では目や耳にすることはあっても、日常の実生活を送る上においては
 まず向けられることも自分で使うこともない単語を受けて、処理に手間取っています。
 モデル。
 絵画や彫刻、写真等の元となる人物、すなわち被写体……の、ことですよね。
 ファッションモデルなど職業を指す場合や、「水分子のモデル」など自然科学の分野で
 使われることもある言葉ですが、この場合は関係ないでしょう。やはり被写体でしょう。
「ええと……モデル、ですか? 私が?」
「はいっス! ぜひともお願いしたいっス!」
 どうやら間違いないようです。
 私の聞き間違いでも、田村さんの言い間違いでもないようです。
 ですが、まだ少し、わかりません。
 情報が少なすぎます。
「ええと……田村さん? すみませんが、もう少し、詳しくお聞かせ願いますか?」
「あ、はいっス」
 私の質問に、田村さんは下げていた頭をようやく上げてくれました。
 学級や生徒の長という役職上、拝み倒されるという経験は何度もしていますが、
 やはり慣れないもので、ほっとします。
403四枚のレンズ 1/8:2007/12/30(日) 19:16:36 ID:yBxPx9lN
「泉先輩から聞いてるかも知れないっスけど、私、アニ研で漫画とか描いてるんスよ」
「はい。存じております」
 田村さんのおっしゃるとおり、泉さんや、他にもみなみさんからも聞いたことがあります。
 アニ研――アニメーション研究部のことですね。
 私個人の嗜好からは外れているものの、これも役職上、学内の各部、同好会の活動内容は
 ある程度把握して…………え?
 ちょっと待ってください。
 ということは、つまり、その。
「そうっスか。なら話は――」
「ちょ、ちょっと待ってください田村さん。それは、つまり、私が、その……」
 ああ、どうしましょう。
 田村さんの言葉を遮ってまで口を開いたというのに、舌が上手く回ってくれません。
 頭の中ではおぼろげながらも理解しているのですが、言葉にするのは妙な抵抗があります。
 頬が熱くなっていくのが分かります。
「え……あの先輩、ひょっとして……」
 そうこうしていると、田村さんの顔が、私とは逆に青ざめていくではありませんか。
 どうしましょう。ますます焦りがつのります。
「私の本、見たことあるっスか……?」
 声が震えていらっしゃいます。
 ですが、ここでウソを言うわけにはいきません。
「は、はい。チェックの必要がありますので、部誌の方は、欠かさず……」
 アニメーション研究部や文芸部のみなさんが学内で冊子などを発行、配布する際には、
 文化委員会と生徒会に許可願いを提出していただく決まりになっています。
 ですから、それに印を押すためには、当然中身の方も見なければならないわけでして。

 私は、お恥ずかしながら、漫画には詳しくありません。
 それでも分かります。
 田村さんの描く作品は、こう言ってはなんですが、学内発行物にはもったいないほどの
 高い完成度と娯楽性を有しています。
 私個人がそう思うだけでなく、巻末のアンケートでも人気を博していますし、
 田村さんが入部してからは部誌の発行数が倍以上になってもいるのです。
 そんなところに、私などが乱入していいとはとても思えません。
 それに、やはり、身勝手なことなのですが、単純に恥ずかしいという気持ちもそれ以上に……

「――へ?」

 田村さんが、意外そうな声を上げました。
 見ると、きょとん、としていらっしゃいます。
「え? あ、そ、そっちっスか?」
 そっち?
「他にも、あるのですか?」
 思わず、無礼にも質問に質問を返してしまいました。
 田村さんは慌てた様子で首と手を振ります。
「あっ、いえ、そのっ…………はい」
 そして何かに迷うような素振りを見せたあと、小さくうなずきました。
「ええとですね、私、アニ研の他にも学外のサークルに参加してて、そっちでも漫画描いてるんス」
 サークル。
 主に中学高校と区別する形で、大学における部活動の集まりを指す場合に使われる言葉ですが、
 そういった学校や企業などとは関係なく、純粋に同じ趣味を持った仲間同士での集まりも、
 このように呼ばれることがあります。
 音楽や演劇、俳句、詩吟、あるいはサッカーなどのスポーツ関係でそういったものがあるのは
 知っていましたが、漫画でもあるとは思いませんでした。
 どうやら私も、まだまだ世間知らずなようです。
404四枚のレンズ 3/8:2007/12/30(日) 19:17:39 ID:yBxPx9lN
「はいっス。で、まあ内容は…………部誌の方とあんまり変わらないのもあるんスけど、
なんていうか、その……………………若干、マニア向けってゆーか専門的ってゆーか。
ある程度の……そう、前知識がある人向けとなっておりまして」
「はぁ」
 おそらく、素人の私にも分かるようにと配慮してくださっているのでしょう。
 田村さんは一生懸命に言葉を選びながら説明を続けます。
「――で、まあそれは置いといて……実は今さっき部の方に原稿届けてきたところなんスけどね、
こーちゃん先輩――あ、二年の八坂部長っス。――に、言われたんスよ。最近マンネリだって」
「まあ、そうなのですか?」
「ええ、まあ。私自身も思ってたコトなんスけど」
 詳しくないとは言え、読んでいるこちらとしては、そのようなことはまるで気になりませんでしたが。
 生み出す側にしてみれば、より良いものを、より新しいものをと思いたくなるものなのでしょうね。
 私も――同列に扱うのは失礼かも知れませんが――生徒会の仕事をするに当たって、
 いくら他の方々に褒めていただいても、「まだまだだ」と思うことが多々ありますし。
「ちょっと思うトコとかありまして、今まで書いたことのないモノ書いてみたいと思ってたんス。
で、思いついたのが――」
 言いながら、ビシリ、と。
 田村さんは私を指差しました。
 突然のことに少々面食らいます。
「あ、っと……失礼しましたっス。つい」
 しかしすぐに指は下ろしてくださいました。
 恥ずかしそうに頭をかく田村さんです。
「いえ、お気になさらず。……ですが、つまり、やはり……私、を……?」

 確かに、私のような地味な人間は、私が知る限りでは田村さんの描く漫画には登場していません。
 絵画や音楽などでも、単純な構図や単調なリズムの方が、実は難しくやりがいがあるという話も
 耳にしたことがあります。
 ある書道の大家の方などは、様々な文字や文章を極めた末に、
 最終的には「一」の一文字のみに自らの持てるもの全てを注ぎ込むという境地に達したのだとか。
 文字通りの「一筆入魂」というわけですね。
 ……それは分かるのですが。
 さすがに私などを使ってしまうのは……

「あ、いえいえ。高良先輩をそのまま頂こうなんて大それたことは考えてないっス。
私が書いてみたいと思ってるのは、『生徒会長』っス」
「……はい?」
「ですから、モデルってゆーか、インタビューっスね。生徒会長の仕事とか、生徒会の活動内容とか、
あと選挙の段取りとか。そういうのをできるだけ詳しくお願いしたいっス。
ま、あんまり細かいコトは実際には描かないと思うんスけど、やっぱ知ってるのとそうでないのとじゃ、
リアリティーが違ってくるっスから」
「……」
 ……お恥ずかしい。
 謙遜するようなことを言い、思っているつもりが、十分に傲慢だったようです。
 てっきり「私という個人」が求められているものと思い込んでしまいました。
「……あ、あの。先輩?」
 突然うつむいてしまった不審な私に、生き生きとしてらっしゃった田村さんが不安を覗かせます。
 いけません。
 何を置いてもまずは返事をしなくては、いけません。
 顔を上げ、田村さんの目ををまっすぐ見つめます。
405四枚のレンズ 4/8:2007/12/30(日) 19:18:41 ID:yBxPx9lN
「お話は分かりました」
「あ、はい。どうもっス……」
「ですが……生徒会の内情を、一般生徒の方にお教えすることはできません」
「え……」
 田村さんの表情が曇ります。
 ですが事実は事実、規則は規則。これを言わぬわけにはいきません。
「みなさんの個人情報も、そう多くはありませんが、お預かりしていますし。
特に役員選挙に関することは、一部の方だけにお伝えするのはルール違反になってしまいます」
「そ、そんな。個人情報とかはアレっスけど、私は役員になるつもりは……」
「それでも、です。田村さんを信用しないわけではないのですが、決まりですから」
「……そっスか……」
 残念そうに、それでも笑顔を見せてくれる田村さん。
 少し、胸が痛みます。
「わかりました。無理言って申し訳ありませんでした」
 そしてそのままお辞儀をして、きびすを返そうとしたところを、呼び止めました。
「お待ちください」
「はい?」
 こほん、と軽く咳払い。
 ……なんだか勿体つけているようで、変な気分です。
「ですが――私の個人的な体験をお話しする、ということなら問題ないと思います。
それでもお話しできない部分も多々あるのですが……それでよろしければ、協力させてください」
 言うと、田村さんの表情がゆっくりと明るさを取り戻していきます。
 そして、ばさり、と長い黒髪をなびかせながら再び頭を下げて、大きな声で言いました。

「ありがとうございますっ!! 十分っス!!」

 本当に大きな声です。さすがに少し、慌てます。
 廊下を行きかう人たちにも注目されてしまいました。
「あ、あのっ、そんな、頭を上げてください。それに、その、意地の悪い言い方をしてしまって、
申し訳ありませんでした。必要な前置きだと思ったものですから……」
「いえっ! 一旦落として、持ち上げる――さすが人の上に立つ方は基本を押さえてるっス。
感服しましたっス。そういうところも参考にさせてもらうっス!」
 首だけを上向け、興奮した様子でなおもおっしゃる田村さん。
 人の上だなんて、私はそんな立派な人間ではありませんのに……

「そ、それで――ところで、田村さん」
 申し訳ありませんが、話題を変えさせていただきます。
「はい?」
「その、お時間はどれくらいかかるのでしょうか?」
「ああ、そうっスね……いや、それは高良先輩が体験を話すのにどのくらい必要かで決まると思うっス」
「……なるほど、そうですね」
 言われてみれば、それは確かにその通りです。
「なんか無責任ですみませんっスけど」
「いえいえ、そんなことはありませんよ」
 丁寧に謝ってくださる田村さんに、笑顔をお返ししつつ、考えます。
 そうですね。ほぼ、丸一年分ですから……田村さんに質問していただく時間も合わせて……
「では三十分ぐらいでどうでしょう?」
「OKっス。それじゃあ昼休みの間で行けますね……って、急すぎるっスか?」
「いえ。それで構いませんよ」
 ちらりと腕時計を確認します。はい、時間的余裕は十分です。
406四枚のレンズ 5/8:2007/12/30(日) 19:19:44 ID:yBxPx9lN
「あ、でも、食べながらになってしまいますね」
「おおっ、それはさらに願ってもないっス! お弁当の方もぜひ拝見させていただきたいっス!」
「そ、そうですか……」
 なんだかまた生き生きとしていらっしゃいます。
 以前、泉さんたちも興味深げに私のお弁当箱を覗き込んでこられたことがありますが、
 特に見るほどの価値があるとは…………あ。
 そうでした。
 どうしましょう。私としたことが、うっかりしていました。
「あの、田村さん」
「はいっス」
「実は、ですね……今日は教室の方で泉さんたちとお昼をご一緒させていただくことになっていまして。
ですから、一度お引き受けしておいて申し訳ないのですが、皆さんにお許しいただけたら、ということに
させていただいて、よろしいでしょうか……?」
 頭を下げつつ、田村さんにお願いします。
 まったく、なんてことでしょう。
 しかも今日はかがみさんがいらっしゃる日。
 彼女のクラスのお友だち――確か、日下部さんと峰岸さんとおっしゃいましたか。
 その方たちに頼まれたとかで、かがみさんが私たちのクラスに来る機会は減ってしまっているのです。
 彼女も私と同じ学級委員ですから、大方の事情はお察ししています。
 行事の多い二学期は、あまりクラスから離れるわけにもいかないのでしょう。
 それでも私たちのところに来てくださるかがみさんには、感謝しなければいけません。
「えっ? そうなんスか? だったら日を改めた方が……」
「そういうわけにはいきません。一度お引き受けしたのですから」
 田村さんはそうおっしゃってくださいますが、これ以上の不義理は働くまいと、きっぱり言い切ります。
 それに考えてみれば、逆に私はいない方がよいのかも知れません。
 私は学級委員同士で、かがみさんと顔を合わせる機会は以前と比べてそう変わっていませんし、
 その分、今日は泉さんとつかささんにお譲りすべきなのではないでしょうか。
 そういった事情をお話しすると、田村さんも納得してくださいました。

「いや……見てる分には四人揃ってるのが一番美しいと思うんスが……
基本のこなかがアンドつかゆき……双子巫女姉妹のかがつか……そして意外とおいしい粉雪……
ゆるゆるマターリなこなつかに、知的カップルのかがゆき……もちろん四人同時プレイもOK……
この菱形は黄金長方形にも勝るとも劣らない安定感を誇ってるっスよ……
てゆーか日下部先輩、上手くやったんスね……意外っス……」
「……田村さん?」
「あっ、いえっ! なんでもないっス! 自重するっス!」

「? ……それでは、場所はどうしましょう?」
「私はどこでもかまわないっスよ。高良先輩の話しやすいところを選んでください」
 ありがたい申し出です。
 少し考えて、生徒会室でと提案しました。
 今なら誰もいませんから、落ち着いてお話ができますし、田村さんもイメージが掴みやすいでしょう。
「え、でもそんなとこで食べていいんスか?」
「大丈夫ですよ。書類を扱うなどの場合は駄目ですが、お話をするだけなら」
 実際、文化祭の直前など忙しい時期には、昼食をとりながら会議をすることもあります。

「では、一旦戻りますね」
「はいっス。じゃ、私も教室戻ってお昼取ってくるっス」
「はい。それでは教室の方でお待ちください。もしみなさんにお許しいただけなかったとしても、
そうお伝えに参りますので」
「あ、いえ。生徒会室の前で待ってるっス。そっちの方が先輩の教室に近いっスから」
「そうですか? 分かりました。ありがとうございます」


     ☆
407四枚のレンズ 6/8:2007/12/30(日) 19:20:46 ID:yBxPx9lN
 そして、三年B組の教室に戻ったわけです、が……

「――仕事は終わったのですが……それとは別に、ちょっとした頼まれごとをしてしまいまして……」
「頼まれごと?」
「はい。それが……少し時間がかかるそうでして、その……せっかくかがみさんに来ていただいたのに
申し訳ないのですが、席を外させてもらってもよろしいでしょうか……?」

 またしても舌が上手く回ってくれません。
 個人的体験をという名目とは言え、守秘義務に抵触しかねない行為、
 またそのために生徒会室を私用に使うことへの後ろめたさ。
 そして何より、モデルやインタビューといった言葉を口にすることの気恥ずかしさ。
 それらのために、まるで要領を得ない、説明とも呼べない説明になってしまいました。
 それでもかがみさんは快く了承してくださって、本当にありがたく思います。
 ですが、つかささんが……
 ああ、そんな悲しそうな顔をしないでください……
 こんなにも惜しんでくださることには、正直、喜びを禁じえないのですが、それ以上に、胸が痛みます。

「いいでしょ、つかさ?」
「でも……」
「いいじゃない。みゆきのわがままなんて、めったに聞けるもんじゃないんだから」
 かがみさんは、冗談半分といった様子でおっしゃいましたが、確かにこれはわがままです。
 田村さんに頼まれたということもありますが、それを抜きにしても、
 私自身の中に「やってみたい」という気持ちが強くあるのです。
 常日頃から様々な本に、ひいてはそれらを書いた作家の方々にお世話になっている身ですから、
 わずかながらもその創作のお手伝いができるというのは、願ってもないことなのです。
 それなのに、不承々々といった様子ながらも最終的に、つかささんもうなずいてくださいました。
「……ごめんね、ゆきちゃん」
「いえっ、とんでもないです」
 彼女が謝ることなど何一つありません。
「こちらこそ申し訳ありません、つかささん、かがみさん」
「いいって。まあ、何かあったら呼んでよ。携帯、持ってるでしょ?」
 言いながら、かがみさんがスカートのポケットから携帯電話を取り出し、お弁当箱の脇に置きました。
 呼べばすぐに応えてくださるということでしょう。
 そのような事態にはならないと思いますが、お心遣いはありがたく思います。
 あとで何かお礼をしなければいけませんね。
「はい。それでは、失礼いたします。お手数ですが、泉さんにもよろしくお伝えください」
「うん。しっかりね」
「……? はい」

 なんでしょう?
 もちろん、田村さんの期待にはしっかりと応えるつもりですが、かがみさんの言い方には
 何か違和感を覚えました。
 そのまま教室を出て、少し歩いたところで聞こえてきたつかさんの叫び声も気になります。
 非常に気になります。
 しかしここで戻ればかがみさんの厚意を無にしてしまいますし、
 つかささんに対する侮辱にもなりかねません。
 それに田村さんもお待たせしてしまいます。
 心の中でお二人に、そしてもうすぐ戻ってくるでしょう泉さんにも頭を下げて、
 私は生徒会室へと足をいそがせました。


     ☆
408四枚のレンズ 7/8:2007/12/30(日) 19:21:50 ID:yBxPx9lN
 ――話を終え、田村さんからの質問にも一通りお答えして、壁にかけられた時計を振り返ると、
 予鈴のちょうど五分前でした。どうにか時間内に終えることができたようです。
「……すごいっスね。きっかり三十分」
 田村さんも時計を見上げながら、感心したようにおっしゃいます。
「しかも食べながら。やっぱりアレっスか。制限時間内でスピーチとか、そういうのの成果っスか」
「ああ……なるほど。そうかも知れません。やはり物語を作られている方は、鋭い観察眼を
お持ちなのですね」
「ぇええっ? そ、そう転がすっスか……」
「?」
 どうしたのでしょう? 田村さんが赤くなってしまいました。
 そしてまた何やらノートに書き始めましたが、私の視線に気付くと慌てたように手を止めます。
 ……邪魔をしてしまったのでしょうか。
「し、失礼しましたっス」
 そしてパタンとノートを閉じ、シャープペンシルとともに長机の上に置くと、
 深々と頭を下げてくださいます。
「今日はホント、ありがとうございました。参考になりました。感謝しますっス」
「いえいえ、私も楽しかったですよ。その上でお役に立てたのなら、何よりです」
 クラスの皆さんや先生方に勧められて、ただなんとなく始めたことが、
 このような形で役に立つとは思っていませんでした。
 やはり人との関わりというものは、本を読むだけでは得られないものを与えてくれるのですね。
 そういえば、みなみさんも、陵桜に入って彼女たちとお友だちになってから、よく笑うように……
「……」
「先輩?」
「――あ、いえ。なんでもありません。……いい漫画を描いてくださいね」
「そりゃあもう! 先輩にここまでしていただいて下手なモノ作ったらバチが当たるってモンっスよ!
不肖、田村ひより、全身全霊をかけてご厚意に応えさせていただくっス!
もちろん完成したら――いえ、ネーム……あ、下書きの下書きみたいなモンっス。
それができたら真っ先にお見せするっス。マズイところがあったら言ってください」
「あ、はい。それはお願いします。楽しみにしていますね」
「はいっス。決して期待は裏切りません!」
 真剣で、まっすぐな目です。
 私にもこんな目をして向き合えるものに出会える日が、いつか来るのでしょうか。

「ええと、それはまぁ当然の義務として……何かお礼できることってないっスかね」
「お礼、ですか?」
「はいっス。いや、それも当然って言えば当然なんスけど」
「そうおっしゃられましても……」
 私は別に、見返りを期待してやったわけではありませんし、そもそも思い出話をしただけです。
 礼を受けるほどのことはしていません。
「私としては、一番に読ませていただけるというだけで十分なのですけど……」
「それじゃ私の気がすまないっス。例えば……うーん、お手伝いできることとか、ないっスか?
私にでもできるようなこと。……大したことは、できませんスけど」
「そうですねぇ……」
 本当に、けっこうですのに。
 ですが納得してくださいそうにありませんね。
 何かあるでしょうか。田村さんにできること……田村さんにこそ任せられること……

「――では……」
 お言葉に、甘えさせていただきましょう。
「何かあるっスか?」
「はい。みなみさんのことで」
「岩崎さん、っスか?」
 意外そうな顔で、戸惑った声を出す田村さんに、私はゆっくりと口を開きました。
「ええ。彼女のことで、一つお願いがあります。……聞いてくださいますか?」
409四枚のレンズ 8/8:2007/12/30(日) 19:22:52 ID:yBxPx9lN
     ☆


「――ゆきちゃんっ!!」

 教室に戻り、扉を開けて中に入ると、同時につかささんに抱きつかれました。
 抱きつかれました!
「つっ、つかささん!?」
「ど、どうだったの? OKしたの!?」
「え、あの、何がです、か?」
「何がじゃないよっ! コクハクされたんでしょ?!」
 コクハク?
 ――告白?
 ……はい?

「はいぃぃぃぃいいっ!?!」

 自分のものとは思えないほど、まさに素っ頓狂と形容するにふさわしい声が飛び出しました。
 あれほど慌てていたつかささんも驚いた顔で動きを止めました。
 ぱちくりと、可愛らしくまばたきをしていらっしゃいます。
 そしてふと気がつくと、教室内にいるほとんど全ての方からも注目されてしまっていました。
 背後の廊下からも視線を感じます。
 おや、かがみさんと泉さんの姿が見当たりませんね。
 かがみさんは自分のクラスに戻ったのでしょうが、泉さんは、お手洗いか何かでしょうか。
 ……いえ、今はそれどころではありません。

「……申し訳ありません、つかささん。とりあえず、こちらへ」
 ひとまず後ろ手に扉を閉め、つかささんの手をとって窓際の隅まで移動します。
 みなさんの視線も同時についてきましたが、それでも先ほどよりいくらかはましになりました。
「ゆきちゃん?」
「はい、あの。ええと……なんだか分かりませんが、とにかく誤解です。告白などされていません」
「そうなの? でも、お姉ちゃんが……」
「かがみさん? ……が、そうおっしゃったのですか?」
「う、うん」
 なぜそのような……
 しかし――なるほど、あの時感じた違和感は、そういうことだったのですね。
「じゃあ、なんだったの? ゆきちゃん」
「あ、はい。それはですね――」

 その後、まだどこか不安げなご様子のつかささんに、田村さんから取材を受けた旨をお伝えし、
 どうにか納得と安心をしていただくことができました。
 それにしても、少し言葉を濁しただけでこんな誤解を招いてしまうなんて、思いもしませんでした。
 やはり言うべきことは言うべき相手に、きちんと言わなければ駄目だということですね。
 痛感しました。




41023-49:2007/12/30(日) 19:23:55 ID:yBxPx9lN
以上です
ありがとうございました


さて、こな・かが・ゆきと来たから次はつかさのターンか
相手は・・・・もうパティしか残ってないよなぁ・・・・・
ああ、教師陣と上姉ズもいるか・・・・・
まーなんとかなるだろう(ということにしておこう)


それでは
みなさん、良いお年を
411名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:09:38 ID:YndcY43n
>>410
投下乙でした。
自重できないひよりと自重しすぎなみゆきさんの掛け合いがとても楽しかったです。


あと

>抱きつかれました。
>抱きつかれました!

の描写が個人的にツボで
みゆきさんが一瞬で冷静さを失うさまを脳内で堪能させていだだきましたw

次回のつかさの話も楽しみに待ってます!
412名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:18:22 ID:d/5beuP8
パティ「(涙目)ワタシヲダシテクダサイワタシヲダシテクダサイ」
ひより「どうどう、おちついておちついて
     >>410さんGJっす。これはまた意外な組み合わせを
     持って来たッスね。それも、不自然のない形で。
     前後矛盾もないようにちゃんと物語りも組み立ててるッス。
     これは参考になるッスよ!
     それにしても、巨乳・・・生徒会長・・・しかも眼鏡っ子ッスか・・・
     確かに、王道にして、今まで私が手がけたことのないもの・・・
     そのネタいただきっ!!」
パティ「Oh!No!ひよりん!ワタシというものがアリナガラ!
     巨乳はここにいます。ココニイマス!」
みゆき「今の話本当ですかだばだば
     いつ書いていただけるのですかだばだば
     眼鏡日本風ストレートも非常に萌えますねだばだば」
ひより「パティおちつけー!ていうか高良先輩そのモードッスか!?
     ダブル巨乳サンドイッチ夢にまで見た酒池肉林アッーーー!!」
413名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:39:11 ID:SbR72M3l
>>410
まさかの眼鏡カップルですか。
新鮮で面白かったですw
つかさ編もwktkしてますね。

さて……どうも、変な7-896です。(何
あと少しで2007年も終わりですね。
そんなわけで、今年最後の壊れネタ行かせてもらいます。
なぜかこんな時期に学校に行っていますが、たぶんリアル時系列関係なしに冬休み前なんです。

『いずみ年』


「もうすぐ2007年も終わりだねぇ」
 昼休み。みなみちゃんにしまわれそうになるのをうまく避けつつ
 ゆたかちゃんの瞬間着替え術を掻い潜りながら、こなたが言う。こなたが12人ぐらいに見える。
「そうねぇ」
「本当にあっという間でしたね」
「みんなといっしょにいると、あっという間だよね。特にこなちゃんといると1年が1秒に感じることがあるよ」
 あるある♪
「そういえば来年の干支ってなんだっけ?」
 みなみちゃんとゆたかちゃん、そして更に後から加わった黒井先生のお持ち帰り攻撃を避けながら
 こなたが疑問を投げかけてきた。こなたが30人くらいに見える。
「来年は『いずみ年』ですね」
「ねずみじゃないの?」
「今年から干支は13匹になったんですよ、つかささん」
 それはいいわね。来年は1年中こなたを感じていられるわ。
 こなたにちなんだ年賀状とか発売されるのね。
 あ、涎と汗と涙が一緒に出ちゃう。
「干支っていえば、動物たちがレースをして順番決めたらしいよな。」
「そうらしいよねみさちゃん。私が知ってるのは、レースで1位だった牛の上に乗っていた鼠が
ゴール直前に牛から降りて1位になった、ってことくらいかしら」
「猫は鼠にだまされて、レースの日を間違えてしまったから干支に含まれてないっていうのも聞いたことあるかも」
「そんじゃあさ、どうしてちびっ子はビリなんだ?」
 それはなんでだろうか。
 開始直後に動物たちに食べられたとか?
 それとも私達に食べられたとか?
 まずはこなたの唇を奪っておく。
「こなちゃん猫っぽいし、ねこじゃらしとかで足止めされちゃったんじゃないのかな?」
 それはないだろうとこなたの方を向くと、みゆきが鼻血を噴きながら振り回すねこじゃらしを
 目をきらきらさせながら追い掛け回すこなたがいた。 
 近くにいた黒井先生とみなみちゃんとゆたかちゃんは色落ちしている。
 つかさは体を反りすぎて球体になってるし。峰岸はお菓子になってるし。
 日下部はなぜか無事みたいだった……よく見ると姿がぶれてるけど。

 ちなみに私は失明しそうになった。本気で危なかった。

「FOoOOOOOooooooooOOoOOOoooOOooOOOOOOO!?!?」
「こんにちは先輩たち、遊びに来たっス」
 入口付近でどこかに吹き飛んだパトリシアさんをスルーして、田村さんが手を上げながらこちらにやってきた。
 どうやら眼鏡を身代わりにしたため、田村さん自身には被害が及ばなかったみたいだ。
 地面に崩れ落ちた眼鏡が、鼠花火みたいにくるくるのた打ち回っている。
 そして、ポケットから新しい眼鏡を取り出す田村さん。
4147-896:2007/12/30(日) 20:41:38 ID:SbR72M3l
「何の話っスか?」
「梅干茶漬けについて熱く語っていたところです」
「みゆきうるさい」
「申し訳ありません」
 そんなことよりも……流石というか、回復速度が凄まじい。
「来年は鼠年だねぇ〜って話をしていたのだよひよりん」
 声のしたほうに顔を向けると、返り血を浴びたこなたがにこにこ顔で立っていた。
 すこぶる萌える。
 そしてこなたの唇を奪っておく。

「あ、泉さん、かわいいお顔が汚れてしまっていますよ。いったい誰がこんなことを」
 お前だ。
「舐め取ってあげますね」
「ぷぇ」
 徐々に近づいてくるみゆきの顔を両手でガードするこなたを微笑ましく見ていると
 3つ目の眼鏡をかけた田村さんが、思い出したように何かを取り出した。
「おっと、ネコジャラシ×先輩という淫乱な組み合わせ+妄想のせいで、ここに来た当初の目的を忘れていたっス。
柊先輩、これを見てほしいっス」
 どのへんが淫乱なのかとか、なんでネコジャラシが攻めなのか、という疑問(実際のところはその意味を理解している)
 を頭の隅っこに追いやって、差し出された布切れに目をやる。鼠のコスプレだ。
 これが現れた瞬間に動き出した変t……人間が2人いた。みゆきとゆたかちゃんだ。
 みゆきがすばやい動きでこなたを束縛して、ゆたかちゃんはその鼠のコスプレを強奪してこなたの方へと歩み寄る。
 一応こなたの唇を奪っておく。
「おー、流石小早川さん。なぜこの衣装をここに持ってきたのかちゃんとわかってるねぇ」
「もちろんだよ田村さん。……さぁお姉ちゃん、お着替えしましょうね♪」
「動いてはいけませんよ泉さん、この拘束の型は『動いたりしたら全裸になっちゃう型』なので」
「ふぉ!?」
 むしろ抵抗する余地すらなかったこなたは、あっという間に鼠にされてしまった。
 ねずみこなた、絶世すぎる。
 そしてなぜか密着していたみゆきまで鼠のコスプレを着させられていた。不覚にもかわいいとか思ってしまった。
 これを口に出しでもしたら、その日が私の命日だ。だが不思議に思ったことがある。1着しかなかったはずだ。
「おぉ〜!! 最高っス!! 凄まじいほどの破壊力を持つ自我破壊兵器っス!! もう持ちこたえられそうにないっスゥ!!」
 24個目の眼鏡を取り出したところで、眼鏡崩壊の速度についていけず、田村さんは真っ白になって倒れ伏した。
 隣にいたゆたかちゃんは「くはっ」という掛け声と共に弾けとんだ。
 あれか? 髪の毛がピンクの子は体が突然変異を起こすのか?
 ちなみにみゆきは半透明になりながらも、現世に留まろうと一生懸命がんばっている。

 そして私は死にすぎて蘇った。

「皆気絶しちゃったわね……もしかして今度は私のターン?」
「ねぇねぇかがみぃ〜、これ似合う?」
「ごふっ」
 不意打ちをくらった。
 あ、いけません、その姿で上目遣いは反則でございますこなたさん。
 手が勝手に動きますよ。足が勝手に進みますよ。
 記憶が勝手に飛b
「かがみさん」
「うひゃ!?」
 目の前にはドアップの鼠ゆきがいた。不覚にもかわいいとか思ってしまった2nd。
 というか今日は回復率が凄まじいな、みゆき。
 まぁおかげで記憶が飛ばずにすんだわ。
 なんとなくこなたの唇を奪っておく。
「ここで気を失ってはもったいないですよ」
 こなたを後ろから抱きしめて、鼻血を垂らしつつ言うみゆき。
 こなたが『ぬくぬくだねぇ』とか言うもんだから、私達は大変なことになりかけてるし、なってもいる。
 私は今、何語を話しているのだろうか……不思議だ。
「取り敢えずかがみさん、ねずみさんは私がもらっていきますね」
「なんということ」
4157-896:2007/12/30(日) 20:46:02 ID:SbR72M3l
「この『スイカの縦縞を横縞にする研究』で完成した横縞スイカで我慢してください」
 そう言いながら横向きに縞模様のはいったスイカを差し出してくるみゆき。
 すごくにこやかだ。
 とりあえず私はこなたの唇を奪っておく。
「完成したのか……というか超いらないわ」

「お姉ちゃん、今度はこのチーズに乗ってね」
 気がつくと、いつの間にかみゆきの腕の中から姿を消したこなたが、ゆたかちゃんたちにいろいろリクエストを受けていた。
 今は牛乳まみれになりながら、親指を咥えてチーズの上に乗っている。
 よく見ると、鼠の衣装も妙にセクシーなものへと変化している。
 何だこの光景は……
 そうか、これが桃源郷か。

「ふぇ、ちょっと寒い」
 こなたがそう言った途端、全員が次々にこなたに抱きついて牛乳を舐め取り始めた。
 ところがこなたが「きゅふ」とか擽ったそうな声をあげるもんだから、放射線状に飛んでいった。
 すかさず私はこなたに抱きついた。丁度いいので唇も奪っておく。
「あぅ、かがみ苦しいよ」
 返り討ちにあった。今日のこなたは妙にキラーだ。
「そうだ」
 あらゆる束縛を逃れたこなたが、何かを思いついたように呟く。
 私は吹き飛んだ衝撃でめり込んだ壁から抜け出しながら「ん?」と返事をした。
「今年は皆で年越ししたいんだけど……どうかな、31日の夜とか、みんなうちに来ない? お泊まり会みたいな感じで」
 その言葉に、倒れていた全員が不自然な起き上がりかたをする。
 みゆきとかは仰向けの状態から足首の力だけで立ち上がっていた。
「え!? そんな、31日は私1人でお姉ちゃんを着せ替え放題でハッピーニューイヤれると思ったのにぃ……プゥ」
「勿論行くよこなちゃん!! とっておきのバルサミコ酢を持って!!」
「先輩……私も、行きます……南京錠を持って……」
「私も行きます先輩!! 行くに決まってるじゃないっスか!! 」
「コナタのinvitationを断るはずないじゃないですカ!!」
「私も行くぞちびっ子!!」
「泉ちゃんのお家、久しぶりだから楽しみ♪」
「みゆきうるさい」
「まだ何も言ってませんが……それでは私は婚姻届をもっt」
「かがみは?」
 ちょっと不安そうにこちらを見上げるこなた。 気を抜いていたせいで死にそうになった。
 こなたの頭に手を置いて、撫でながら笑みを投げかける。
「心配しなくても、ちゃんと行くに決まってるでしょ」
「そっかぁ♪」
 あぁ、そんな嬉しそうな顔しないで。
 珍しく全員が鼻を押さえながらティッシュを探している。
 限界を超えそうだわ。もう既にヒビが入っているというのに……
 何にって?

 大切な何かによ。

「泉ちゃん、31日が楽しみね」
「うん!!」
 嬉しそうに頷くその顔に、その大切な何かが砕け散る。
 全力でねずみ服を引き千切り、こなたの唇を奪っておく。
 周囲から『コホー』という唸り声が聞こえた。皆が発狂したみたいだ。
 まぁそんなことはいいとして
 今から31日が楽しみでたまらない。

 そ の 前 に 唇 を 奪 っ て お く 。
4167-896:2007/12/30(日) 20:48:22 ID:SbR72M3l
異常です。今年最後なのにこんなSSですみません(´・ω・`)
31日にこなたがどんな目に合うのかは、それぞれご想像ください。

ではまた、2008年にお会いしましょう。
そして今更ながら、自分のSSが浮いてる気がします。
417名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:54:36 ID:d/5beuP8
《大晦日の予想図》
アッーーーー!!!!あおおおおおおおおーーーっ!!!



(=ω=.)「とまあこんなかんじのが一日中続くわけなんよ
     流石に体持たないから今はダンボール生活だけど
     みんな大好きだから、この日くらいは解禁にしてんのよさ
     わかる!?ひよりん!?私がどんな目に常にあってるか!!」
ひより「うう・・・先輩・・・・すごいっす!格が違いすぎるっす!!
     それでも解禁日を設けてくれる先輩は心が広いっす;;」
(=ω=.)「というわけで全ての元凶である>>416即ち7-896さんGJ!
     抱腹絶倒、そしてかがみの愛を、ひそかに感じました。
     これで心置きなく年を越せそうだよ。
     というわけで31日まで、体力を温存するとしますか・・・」
418名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:57:21 ID:2+GKGbqB
>>416
GJ!!
久々の本家壊れネタはやっぱりいいw
そしてかがみ自重しろw

>そして今更ながら、自分のSSが浮いてる気がします。
 だ が そ れ が い い 
419名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:20:20 ID:VBoed8/+
>>416
いやいやいやいや相変わらず面白いでございます。

特に落ちのかがみ、クールに言ってもやっぱりあんたも自重しない人ですから!!
420名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:30:18 ID:i9pHwBh+
本家(・∀・)キター!!

GJ!
こういうのもあるからいいと思うんで大丈夫かと
421名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:37:05 ID:vBch7Xlg
>>416
年末も休みなしで営業ですか、この怒HENTAI大往生ブラックレーベルどもは。
つーか日に日にかがみの自重しなさがレッドゾーンに近づいてきているような気もしつつ、ぐっじょぶ。
422名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:46:02 ID:OO/lpjgL
>>416
GJ、というか、なんだかラブクラフト的宇宙恐怖を感じたのは俺だけではないはずだ!
あとコメントの「異常です」は誤字だと思いつつもしっくり着ていて笑いました。
423カガミンディ=ジョーンズ:2007/12/30(日) 21:50:23 ID:d/5beuP8
だからこなたはアザトースではなく
失われたアークだと何度いわせれb
424名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:52:27 ID:3VvovQIW
「おーうひいらぎー、聞いてくれたまえ!」
「なによ日下部、こなたを離しなさいよ」
「あたしのキャラソンが出るらしいんだってヴぁ☆」
「ほんと?!みさきち、よかったね!」
「ちびっこぉぉ、あたしのちびっこぉぉぉぉぉぉ」
「痛い痛い痛い痛い痛い」
「ちょ、ばか、あたしのこなたを離しなさいよ!!」

「……みさちゃん、あとではなしあおうね^^」


ということで、みさおキャラソンが出るらしい。
(本スレ参照)
425名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:54:09 ID:XaaCZZfg
>416
なんつーものをw
いずみ年には盛大に吹きました。
ついに、壊れSSの最高峰をお極めになられるか。
かがみん。唇を奪っておきすぎw
426名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:12:51 ID:ExqV373J
>>416
GJ!
冷静ぶってるかがみが一番壊れてるのはお約束かwww
鼠こなた…また神々のどなたかが形にしてくださらないだろうか…

てか是非、是非大晦日編をぉぉぉぉぉぉ……!!
427名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:20:15 ID:d/5beuP8
ていうか、本スレってどこ?
情報源探そうとしたんだけど、アニメ板のは荒れまくってて話にならぬ
428名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:20:59 ID:OnQzRD0e
>>416-417
あれ?その日(てか明日なんだろうけどさ)ってコミケじゃあ・・・





こなた、あんたは恐ろしい策士だっ!
しかもあの提案で皆が騙されて・・・、
こなたはゆたかが熟睡した後に泊まりがけで並びに行くんだろうな・・・。


『しかも、そうじろうも共犯(もち裏で対価払ってる)じゃあ・・・・・・。(ここかなり重要)』


更にコミケ終わったら年越しでアニメイトの福袋を買って、初詣は秋葉神社で済ます気だ・・・絶対!
429名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:24:13 ID:3VvovQIW
>>427
本スレは
漫画・小説等→アニメ2→らき☆すた
で行けるはずです…
430名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:39:35 ID:d/5beuP8
>>429
2のほうかorz
スレ違い失礼しますたorz
しっかし、2も荒れてるなあ・・・

>>428
しかし、かがみはちゃんと見抜いていた。
理由は>>303wwww
出会うや!出会わざるや!
誰か大晦日編かいてくれーーーーwwww
431 ◆9YoxyCDQ/E :2007/12/30(日) 23:36:41 ID:vBch7Xlg
某サイトでコンプエースかなにかのキャプ見てディバ○ンバスター噴いた。



…………半年前拙作にこっそり忍ばせてた小ネタが、オフィシャルで実現するってなんでさ。
432名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 23:44:38 ID:1q8OXuwN
43343Hev0JB:2007/12/31(月) 00:13:18 ID:N4O5Onxv
さて、今年も残りわずか、職人さんやスレ住民の方々と今年最後を過ごしますか!
>>416
GJ!笑わせてもらいました。かがみ自重しろwwww
あと亀レススマソ OTZ
大晦日編も書きますか?答えは聞いてない!!
434名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:13:56 ID:o19gKCFQ
>>416,>>432
GJ!
今年はこな☆ふぇちウィルスが大流行したなぁ
>>428
壊れネタでこなたに関することに限りみゆきさんは視力が、つかさは聴力が凄いことになるから逃げ切れないと思うけど…
435名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:14:07 ID:5q7o4kbP
>>432
みゆき「お」
つかさ「も」
みさお「ち」
あやの「か」
ゆたか「え」
みなみ「り」
ひより「す」
パティ「る」
かがみ「→結論〜〜〜〜」

コナネズミ「アッーーー!!」
436名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:23:30 ID:5q7o4kbP
>>434
わすれちゃいないか?こなたも達人ですぞw
普段こなたはそれも及ばないほど気配を消している。
だから普段は見つからない。
そうでなきゃ、あんな人知を逸した連中を相手にして体力が持つ筈ないw
それに、常に身を晒していたら、みんなを萌え殺しちゃうしwww

では作中で書かれているこなたの受けっぷりは?
それはこなたが手加減している日だから。
理由?基本的にみんな大好きだからw
特別な日や性欲を持て余す日など(ゲフンゲフン)
気を緩めてみんなの相手を致すのです(=ω=.)


〜ダンボール内・・・
こなた「大晦日か・・・最終日・・・かがみんあたり気づくだろうな・・・
     たのむから手加減してよ・・・夜たっぷり相手したげるからさ・・・(TωT.)」
437名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 00:24:10 ID:J3KwdABw
>>416
本家が降臨なされたw
あーもうあんた最高だよ!!
やはり破壊力が違う。
またスイカが出てきて噴いたっすよww

それにしても、最近増えてきたかがみゆき漫才が好きすぎて好きすぎてたまりませぬwwwww
こんだけギャグかぶりしないってことは、やっぱりネタ帳とかあるのだろうか
438名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 02:41:31 ID:7CYHSdKb
このスレって突然止まるよね
439名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 02:46:18 ID:I1oGw1eq
(パロ板の中でも)イレギュラーなんだよ
速すぎたんだ、このスレはな…



俺もこの速度に慣れちまったけどなw
440名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 02:50:57 ID:G+R2ZiwT
またそろそろぶーわ氏のターンに違いない!
最近1日一回は新作見てる気がする
441名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 02:53:37 ID:1HEKugU1
>>416
かがみ唇奪いすぎww
こなたもなんか反応しろwwww
442名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 04:00:08 ID:MhE1PVSM
>>435
みゆき「お」
つかさ「も」
みゆき「ち」
つかさ「う」
みゆき「に」
つかさ「ょ」
みゆき「↓」
つかさ「ん」


かがみ「6番目と7番目どうやって発音した…」
443名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 04:16:00 ID:gOyGRW+7
大晦日だというのに数時間後にお仕事な私が来ましたよ←寝ろ

>>442
≡ω≡.<いつもツッコミは冷静なかがみん萌え
444名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 04:38:13 ID:7CYHSdKb
このスレってROM専or感想専より職人の方が多いんじゃない?
445名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 04:45:31 ID:HyRabXpD
すごくいいスレじゃないか。

なんというかキャラへの愛が伝わってきて
446名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 04:59:23 ID:7CYHSdKb
>>445
そうなると感想を書く多くの人が職人なんだから
その分下手な作品への冷遇は凄まじくなるけどな
447名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 05:03:48 ID:G+R2ZiwT
ここはそうでもないよね
マナーを守らない人は冷遇されるけど
448名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 05:09:43 ID:Rsv/KWXD
アニメイト店長×こなた。

ごめん、言ってみただけ。
449名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 05:20:11 ID:7CYHSdKb
>>447
まだ新参者だが、やはり作品によっては感想がつかなかったり
投下直後にスレが止まってたりすることもあるみたいだがな
まぁそれだけ淘汰されていった上で残るのは良職人ばかりなんだから
スレのクオリティは必然的に高くなるな
450名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 05:29:59 ID:BfKyRnGF
でも前に2つほど居着いてたが、ここのスレが一番。
カップリングがマイナーなだけで叩かれた時は本気で怒ったな。
いいじゃねぇかよ脇役好きで……。
本編でなかなか日の目を見ないキャラをメインで出せるのがいいんじゃないか……

要するにあやのが好きなんだよ…


ただあやの物はまだ投下したこと無いんだがナ
451ぶーわ:2007/12/31(月) 05:49:20 ID:9jk2pk7/
ども、大晦日ですね 投下させてもらってもよかですか?
連載……と見せかけてまた短編です! ひぃいごめんなさぃいいい
友人に、ハッピーエンドばっかりだね。と言われたのでついカッとなってやりました今は反省してます!!!

***warning***
・みなみ主観 みなみ×ゆたか
・過激に鬱です
・グロ・猟奇表現あり 苦手な人はスルーを
・大晦日にまったく相応しくありません まじ土下座!
・ほんわかまったりの年末を過ごしたい方は上のこな☆フェチとか他で楽しんでください!
・11レス使用
452鈍色プライオリティー(1/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:51:01 ID:9jk2pk7/
 罪悪感より先に、間の抜けた感想のほうが頭に先に浮かんだ。
 私の体を覆う皮。
 誰かの体を覆う皮。
 それって、こんなに脆いんだなって。
 だってほら見て。
 少しの力で刺したのに、こんなにもあっさりと貫けたよ?
 大丈夫だよ、ゆたか。
 そんな顔しないで。
 すぐに、出すから。
 私の突き刺した包丁から……腸(わた)を、全部。



・鈍色プライオリティー



「……ごめん、みなみちゃん」
 二人っきりの教室で、ゆたかの声が耳を劈く。
 それが胸の奥まで届いて、私の内部で暴れる。
 分かってた。
 知ってた。
 覚悟はしてた。
 なのに……なのに。
「そ……う」
 自分でも情けないくらいに震えた声が漏れた。
 あれ、変だな。
 自分でも想像以上に……ショックだった。
 分かってたのに。
 知ってたのに。
 覚悟してたのに。
「みなみちゃんの気持ちは、受け止められない……本当に、ごめん」
「……謝らなくて、いい」
 だってこれは、私の勝手だから。
 勝手に好きになって。
 勝手に……想いを伝えただけだから。
 断られるのなんて、分かってた。
 だって私もゆたかも……女の子なんだから。
「私、ね」
 そう、女の子……だから。
「他に……好きな人が、居るんだ」
 ドロリ
 絞ったような、濃密な汁が溢れる。
 真っ黒のその汁が、私の体の中に流れ込む。
 それはきっと……嫉妬という、醜い感情。
453鈍色プライオリティー(2/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:52:33 ID:9jk2pk7/
「……そ、う」
 気を抜けばきっと、泣いていた。
 でも泣けない。
 だって泣けば……彼女を困らせるだけだから。
 だから我慢しないといけない。
 だから。
「私、こなたお姉ちゃんのこと……好きなんだ」
 ダカ、ラ……。




 物事には何にでも、優先順位がある。
 例えば、明日提出の宿題と来週提出の宿題。
 どちらを先にやるかなんてのは、明白。
 人の中にだって、それがある。
 私の優先順位がゆたかであるように。
 ゆたかの優先順位が泉先輩であるように。
 その順位はもう……覆ることは、ない。




 告白の後も、ゆたかは私に普通に接してくれた。
 それが嬉しくもあり……寂しかった。
 だって、ゆたかの口から出てくるのが……泉先輩の事ばかりだと思い知らされたから。
 泉先輩への想いを私に告げたゆたかは、相談と言っては彼女の名前を出す。
 こなたお姉ちゃん。
 こなたおねえちゃん。
 コナタオネエチャン……。
 ねぇ、ゆたか。
 私の名前も……呼んで。
 ……。
 うん、分かってる。
 大丈夫だよ。
 もう、大丈夫だから。
 ごめん、変な事……考えたみたい。
 だけどこれだけは、許して。
 迷惑かけないから。
 もう貴方には伝えないから。
 我慢するから。
 泉先輩の、次でもいいからっ。
 その次でも、その次でもいいからっ!
454鈍色プライオリティー(3/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:53:51 ID:9jk2pk7/
 だから、お願い。
 好きで……いさせて。




「私……お姉ちゃんに、伝えてみようと思う」
 私の部屋に、ゆたかの声が響く。
 その聞き慣れたはずの声が、ズシリと胸に突き刺さる。
 いつかはそんな日が来るのは分かっていた。
 それが今日だっただけ。
 重ねていった想いは、いつか伝えるものだから。
 ……私が、そうだったように。
 なのに、分かってたはずの体が……抵抗した。
「み、みなみ……ちゃん?」
 彼女の手を掴む。
 強く……ただ強く。
「痛い、よ……みなみちゃん」
 ゆたかは私の想いも知ってる。
 だから、この行為の意味も……知ってる。
「!」
 手を引いた。
 唇を奪った。
 舌をそのまま、彼女の口の中に押し込む。
 ……だけど、激痛。
 鉄の味が口内に広がり、ゆたかの手に突き飛ばされる。
「あ……」
 噛まれた舌から漏れる血の味と、ゆたかの顔。
 私は多分その二つを……一生忘れない。
「ご、め……ん」
「……」
 馬鹿をやった自覚はある。
 でもそれよりも、今の行為に惚けてる自分が居た。
 それが惨めで……悔しかった。
「今日は……もう、帰るね」
 そのまま、ゆたかが立ち上がる。
 ゆたかは泣いていなかった。
 怒っても、いなかった。
 多分……呆れてたんだ。
 そうだよね?
 だって、私の優先順位なんて……そんなものだから。
 可笑しいね。
 変だよね。
 馬鹿……だよね。
455鈍色プライオリティー(4/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:55:00 ID:9jk2pk7/
 その夜だった。
 雨の降る……深夜。
 私の携帯に着信があった。
 ……ゆたかから。




「ごめんね、こんな遅くに……」
「……ううん、いい」
 雨風に濡れたゆたかの髪が艶っぽくて素敵だった。
 それを眺めるのが、幸福だった。
 そんな幸福も……すぐに歪むのに。
「私からもごめんねっ、みなみちゃん」
「……いえ」
 声が、震える。
 どうして視界が歪むの?
 聞いたはず、ゆたかに。
 言われたはず、ゆたかに。
「お姉ちゃんと一緒に」って。
 私の前には今、二人が居る。
 ゆたかと……泉、先輩。
 その二人の手がしっかりと……繋がっていた。
 ドロリ
「上がって……今日、誰も居ないから」
 それを、ゆたかも知っている。
 だから私に電話が来た。
 ……助けて、って。
「お風呂、どうぞ」
「あ……うん、ゆーちゃんじゃあ一緒入ろっか」
 泉先輩は、軽い気持ちで言ったんだと思う。
 ゆたかは特に体が弱いから、すぐ体を温めないとって。
 うん、そう。
 そうだって分かってるのに、また心の中で……ドロリ。
「ううん。お姉ちゃん、お先にどうぞ……私はちょっと」
「あ……うん」
 私を一度見てから、泉先輩が気まずそうに部屋を出て行く。
「改めて謝るね……ごめん」
「何が……あったの?」
 まだ私は何も聞いていない。
 深夜に鳴った携帯から漏れたのは、助けを求める声。
 それに応ずるまま、この二人をこの家に招きいれた。
「お姉ちゃんにね、伝えたんだ……好きだって」
 ……それは、伝わってきた。
 二人の間の確かな絆は、さっきの繋いだ手で十分……見せつけられたから。
 ドロリ
456鈍色プライオリティー(5/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:56:52 ID:9jk2pk7/
「お姉ちゃんも……受け入れてくれた。キス……してくれた」
 心臓が暴れる。
 キスなら、私もしたのに。
 だけどきっと、あんな野蛮のじゃない。
 きっと舌を絡めて、長く……息が続かないくらい長いキスだったんだ。
 そうだよね。
 大好きな……泉先輩と、だもんね。
「でも、突然だった。突然……ゆいお姉ちゃんが、来て……ぅっ」
 ゆたかの頬から涙が落ちる。
 そこから先は、聞かないでも分かる。
 きっと問いただされて……反対されて、引き裂かれそうになって。
 そのまま二人で、抜け出したんだ。
 ……私の家、に。
「ごめん……なさい、ごめんなさいごめんなさい……」
 ゆたかが謝罪の言葉を繰り返す。
 彼女はだって、知ってる。
 私の気持ちも……この行為が、私にどれだけ辛い事かも。
 だって、ゆたかは。
 私の知ってるゆたかは……優しい子だもん。
「だから」
「!」
 彼女の体が、私の胸元に押し付けられた。
 突然の行為に、体が固まる。
 濡れた髪が妖艶で……心が暴れるのが分かる。
「だから……昼間の続き、してもいいよ」
「えっ……」
 フワリと、彼女の体から衣服が落ちた。
 上着だけじゃない。
 可愛らしい下着から、スカートから……全てを投げ捨てていく。
「ゆた、か……」
 私の目の前には、全てがある。
 私の求める……全てが。
「私に出来るの……これくらい、だから」
 伸ばした手が、ゆたかの頬に触れる。それに反応して、ゆたかの体がビクンと反応する。
 雨に濡れた髪が手に纏わり付いて、私の体を淫靡に刺激する。
 手繰り寄せた体は、唇で繋がる。
 長い、キスをする。
 舌を絡め、息が続かなくなるぐらい……長く。
 その唇が繋がったまま、彼女をベッドに押し倒す。
 抵抗は、なかった。
 ……。
 声が、聞こえるまでは。
457鈍色プライオリティー(6/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 05:58:36 ID:9jk2pk7/
「ひっ……く」
 泣き声が、繋がった唇から漏れた。
 それが耳を劈き……欲情のままに動いていた体が、止まる。
「ごめ、ん。違う、違うから……」
 その涙を必死に止めようとするゆたか。
 でも、止まるわけない。
 だって彼女は今、身をささげるんだ。
 こんな好きでもない……優先順位の低い、私なんかに。
 どうして?
 ねぇ、どうして私じゃないの?
 私の一番は貴方なのに。
 私の全部は……貴方、なのに。
 どうすれば私は……貴方の一番に、なれるの?
「お姉ちゃん……お姉ちゃん、ぅうう」
 お姉ちゃん。
 こなたお姉ちゃん。
 コナタオネエチャン。
 ドロリ
「……ごめん」
 ゆたかの上から離れる。
 そうだ。
 分かった。
 思い知らされた。
 こんな事……意味は、ない。
 こんな事しても、彼女の一番には……なれない。
「みなみ……ちゃん?」
 涙で歪んだ顔が、私を見る。
「いい、から」
 声が震える。
 私の頬からも……涙が溢れていたから。
「……でも」
「いいから!」
 声で、ゆたかを制する。
「私は隣りの部屋で、寝るから……」
 ドロリと鈍い感情が溢れる音はもう、聞こえなかった。
 きっと私の中でその感情は……満たされてしまったんだ。




 バタン、と扉の閉まる音がする。
 きっと泉先輩がお風呂から上がったんだ。
 ゆたかの一番は……泉先輩。
 私じゃない。
 私じゃ……ない。
458鈍色プライオリティー(7/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 06:00:05 ID:9jk2pk7/
 ああ、そうだ。
 一番は、私なんかじゃない。
 イチバンハワタシナンカジャナイ。
 ギシギシと、嫌に聞きなれたスプリングの音がする。
 私の部屋の……私のベッド。
 壁一枚挟めばそれくらい、聞こえる。
 居間二人はきっと、体を重ねてるんだ。
 私の部屋で。
 私のものに囲まれて。
 ギシギシ
 耳を裂く音が私を苛める。
 体に満ちた鈍い色の感情が私の中で暴れていく。
 私の中に、静かに……ゆっくりと。
 ねぇ、ゆたか。
 どうして私は貴方の一番じゃないの?
 ドウシテワタシハイチバンジャナイノ?
 ドウシテ……
 ギシギシ
 アア、五月蝿イナ
 ギシギシ
 ウルサイ
 オネエチャンオネエチャン
 五月蝿い五月蝿イ
 ギシギシ
 オネエチャン
 ギシギシ
 オネエチャンオネエチャン
 ウルサイうるさいウルサイうるさいウルサイッッッ
 どうして?
 どうシテ私の家のはずなのに……居場所がないの?
 どウして?
 どうして私ハ、一番じャナいの?
 一番が……いい。
 彼女の一番ガイい。
 彼女の一番に、どうすればなれるの?
 ……。
 アア、ソウダ。
 簡単ナ方法ガ、アッタ。
 ソウシヨウ。アハハ、ナンデ思イツカナカッタンダアハハハハハッハハハハハハハハ
 ナロウ
 彼女ノ、一番ニ



 ゆっくりと扉を開ける。
 もう、部屋の中は暗い――ソウダヨネ、明カリナンテ邪魔ダヨネ?
 暗闇の中から聞こえてくる、ベッドを軋ませる音。
459鈍色プライオリティー(8/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 06:01:52 ID:9jk2pk7/
 そして、ゆたかの喘ぎ声。泉先輩の喘ぎ声。
 ――アハハッ、ユタカノ声、可愛イね。
 先輩のハ邪魔ダナ……まァ、いイヤ。
 パチン、と音を立てて部屋の蛍光灯に灯をともす。
 それと一緒に壁を引っかいた所為で爪が剥げた……まぁいいや。
 その光に反応して、スプリングの音が止んだ。
 二人の姿を、人口の光が照らす。
 みっともなく絡まった体。
 ――大丈夫ダヨユタカ、モウソンナノ気ニシナイカラ。
「み、みなみちゃ……ッ」
 ゆたかが声を失う。
 泉先輩も同じだ。
 私の手にあるものを見れば、誰でもそうかもしれない。
 それは、どこの家にだってあるもの。
 でもこんな所にはあるはずがない。
 そんな……鋭利に光った包丁だなんて。
 大丈夫ダヨ、怖がらなくていいかラ
 すぐ終わる……カラ
「ひっ……」
 私が一歩近づくと、二人の体が私から一歩離れる。
 一歩近づけば、また一歩。
 アレ? ドウシタノ?
 ドウシテ逃げるノ?
 ほラ、大丈夫ダヨ、怖くナいから痛くないからすぐだからはははははははハハハハハハハハハ
「や、やめなよっ。みなみちゃん!」
 私の前に、泉先輩が立ち上がる。
 ゆたかをまるで庇うように、私とゆたかの間に。
 アハハハハハ、そんな格好で凄んでも、滑稽デスネ
 体が震えてマスヨ?
 勇敢デスネ、かっこいいデスネ
 デモ……
「邪魔」
「……っ!」
 ちょっと蹴りが強かったカナ? 壁にぶつかって悶えてる。
 アハハ、先輩の体ッテ軽いんデスネ。打ち所が悪クテ死なないカナ。
 でも今ので少し、気が晴れタカモ……。
「お姉ちゃん!」 
 ……。
 オネエチャン。
 オネエチャンオネエチャン。
 あははははははははははははははははははは
 そうだよね。
 ユタカノイチバンハコノヒトダッタンダヨネ
 大丈夫ダヨ?
 モウ、私のコトしか考えラレなくしてあげるカラ
460鈍色プライオリティー(9/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 06:03:25 ID:9jk2pk7/
「ぁ……」
 ゆたかが間の抜けた声を上げる。
 私が包丁を高く振り上げたからかな?
 あれ、どうしたの? あはは、お漏らししてる可愛いネ
 イイヨどうせそんなの分かんなくなるからドウセ
 だって、ほら
 行くよ? ゆたか
 私だけを……見てネ


「え……あっ」
 ゆたかが、眼を見開く。
 罪悪感より先に、間の抜けた感想のほうが頭に先に浮かんだ。
 私の体を覆う皮。
 誰かの体を覆う皮。
 それって、こんなに脆いんだなって。
 だってほら見て。
 少しの力で刺したのに、こんなにもあっさりと貫けたよ?
 大丈夫だよ、ゆたか。
 そんな顔しないで。
 すぐに、出すから。
 私の突き刺した包丁から……腸(わた)を、全部。
「み、みなみ……ちゃん?」
 ゆたかが、私を見てる。
 私だけを。
 ほらね? 簡単だったでしょ?
「みなみちゃん……みなみちゃん!」
『ゆたか』が『私』に駆け寄ってくる。
 駄目ダヨゆたか、触ったら血が付いちゃうよ?
 折角綺麗な肌に綺麗な髪なんだから、綺麗ニシナキャ
「ほ、ら……ゆた、か」
 ゆたかに手を伸ばす。
 手に乗った『それ』を、見せなきゃ。
 でも、上手くいかない。
 ああ、今頃になって『上って』きた。
『私』の腹に突き刺さった包丁から伝わる……鈍痛が。
 もちろんそれは私が突き刺した、私の手にあった包丁。
 そこからドロリと、溢れた血が海を作る。
 アハは良カッたネ、これでお漏ラしシタノモばれないネ
 ベチャっと汚い音と一緒に、手に乗っていた私の腸が落ちる。
 じゃあ、しょうがないなぁ。
 また……出さなきゃ。
461鈍色プライオリティー(10/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 06:06:54 ID:9jk2pk7/
「みなみちゃん! や、やめてっ!」
「五月蝿い」
 腕に絡まって邪魔だなぁ、『これ』
 ちょっと押したら泉先輩の横に倒れた……あはは、なんだゆたかだ。
 邪魔ダヨ、ゆたか。
 私はイマ忙しイから……後ニシテネ?
 突き刺すのは簡単ダッタけど、中から出すのは難しいンダよこれ
「ゆたか、ほら……見える?」
「ひぅっ……」
 ゆたかの顔に向かって私の腹から取り出した『それ』を投げつける。
 ベチャ、と汚い音を立てて私の腸が、ゆたかにへばりつく。
 そのままベタリと血の線を頬に残す。
 赤い血はまるで化粧……アハハ、よく似合うネ、ユタカ
 ああ、泉先輩ニモジャア上げるね。
 ベチャ ベチャ グチャ
 ほらまだあるよ?
 包丁って便利ダよね、細切れニモ出来るんだから
 ほら、まだ。
 まだ。
 沢山沢山、投げつけてあげるね。
 分かる?
 この一つ一つがね、『私』なんだよ?
 あはっ、
 あはははははははははは……れ?
 ガクン、と膝をつく。
 ああ、もう駄目なのか。
 人間ってもろいなぁ。
 腹から漏れた血とかでもう、どれが何だか分かんないや。
 見て、私の部屋ガ、マッカダヨ?
 でもイイヨネ?
 これで忘れられないヨネ?
 ほら、ゆたか。
 これでワタシノコト、忘れられないヨネ?
 どんな時も、ワタシの事だけ考えられるようにしてあげたよ?
 これで、ゆたかの中での優先順位は……ワタシが一番だよね?
 あははっ。
 あは、
 アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ
462鈍色プライオリティー(11/11) *グロ注意:2007/12/31(月) 06:08:23 ID:9jk2pk7/
 ……。
 声が、聞こえる。
 誰の声だろう。
 遠い声。
 微かな声。
 ああ、覚えてるよ?
 分かるよ?
 この胸が温かくなる声。
 ゆたかだ。
 私の、一番。
 私の大切な、ゆたかの声。
 私の名前を必死に呼んでるのが、聞こえる。
 ほらゆたか。
 もう、ワタシのこと……忘れられないでしょ?
 ずっとずっと、一生……。
 それがどんなに鈍(にび)色な気持ちでも、いいんだ。
 だって、私の一番はゆたか。そして……。


 ユタカノイチバンハ ワタシナンダカラ


(了)
463ぶーわ:2007/12/31(月) 06:10:01 ID:9jk2pk7/
といわうわけで、短編でした
自分は毎回小説を書く時にはテーマみたいなのを考えます
人袖でいうと『絆』、物語は往々にして〜だと『被虐』、0始は『(ネタバレ)』 
今回は「結び目が〜」と同じく、『狂気』がテーマです。え、もう覚えてない? 処女作なのに!
上手くみなみちゃんの狂気が伝われば……と思ったけどやっぱ難しいですね
大晦日に本当、こんな内容でごめんなさい! 連載に戻ります! あ、でも粉雪電波がまだ(ry
11〜12時にはやっぱり、混雑しますかね? 正月SSに期待!
464名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 06:17:30 ID:BfKyRnGF
>>463
年末にご苦労様です。
残念ながらグロはスルーさせて頂きましたが、連載なども期待してますので頑張って下さい!
465名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 06:17:45 ID:7CYHSdKb
>>463
GJ!
甘々したのよりこういうのの方が好きだ!!
ていうかヤンデレは正義!!
おいしく頂きました!
466名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 06:32:19 ID:G+R2ZiwT
>>463
うおおこいつは凄い
狂気が滲み出てきてゾクゾクしましたGJ!
しかし小説にテーマなんか考えたこともなかった、なかなか進まないのはそのせいか!
しかし結び目が解けるまでが処女作とは・・・あれの最後のどんでん返しは強烈過ぎてまだ覚えてます
46721-260:2007/12/31(月) 07:48:41 ID:Hdc8ePoQ
>>463
猪突猛進な年から○ずみ年に変わるまであと大体16時間、
そろそろコピー本を刷り終えたひよりんが有明に特攻している時間だと思われる頃になって
なんというみな×ゆたが…………
というわけで、ぶーわ氏とは逆に執筆の遅さと予定締め切りの破り度では最上位ランクの私が、
空気破壊しまくりで便乗させていただきますっ




■さぁぁて前回までのあらすじわぁぁっ!?

犯した罪に打ちひしがれたみなみは、ゆたかとの別れを選択した。
しかし、駆けつけた田村=ヘブンズドア=ヒヨリンの手助けで『大切なもの』に気付いたみなみは、
もう一度ゆたかを迎えに行くべく、降りしきる雨の中、愛する人のもとへ急ぐ。
だが、傷ついたゆたかの隣には、伝説の少女・泉こなたの姿が――。
どんな時代、どんな世界でも、必ず巡り合い、惹かれ合う二人に訪れる運命の時。
その果てに待つものは夢見た未来か、それとも世界の黄昏か!?

みなみちゃんが物凄い勢いでぱにくるシーンを書こうと思っていた当初の予定はどこへやら、
長かった(正確には書くのが遅過ぎて待ち時間が長かった)SSもようやく終了。
例によってエロなし、みなみ&ゆたか中心で百合気味、一部ゆたみなふぇちな腐女子のターン。
更に他にも石破らぶらぶなカップルがあるように見えるのは目の錯覚です。
今まで読んで下さったり、暖かいレスを下さった方々に激しく感謝&某イラストを描いた何者かに
言葉にできない電波を捧げながら、
ゆたみなと……こなかがに、幸あれっ!!

↓以下11+1レスほど使用します。EDがヒドいことになってしまってますが、ええいやっちまえっ
468みなみべりー・ぱにっく! 1/8:2007/12/31(月) 07:51:19 ID:Hdc8ePoQ
「ひよりんから連絡があってね、溜まってたアニメも一段落したし、早いけど念のために待ってた
 とこだったんだけど……もしかしてずっと走ってきたの?」
 雨の音と、遠くの車の音を遮って、先輩が話しかけてくる。
 喉が灼けて、「はい」の一言も返せない。返事の代わりに、肩で息をしながら小さく頷く。
「よくこんなに早く着けたよね、手ぶらの私と変わんないよ」
 素直に感想を漏らす。けれど、その口調は重い。

「けど、ごめん……みなみちゃんには悪いけど、ゆーちゃんには会わせられない」
 最善じゃないと分かっている言葉を、仕方なく漏らしているような引っかかりを残しながら。
 きっぱりと、聞き間違いようのない言葉で、泉先輩は拒絶した。


       みなみべりー・ぱにっく! 〜ゆたみな迷路でつかまえて〜


 会わせられない――
 それが嘘だと信じたくて、地面に落としていた視線を、もう一度泉先輩の所まで持ち上げる。
 けれど、そこにあるのはさっきと同じ。普段のまったりしたそれからは信じられない、
 『ゆたかの姉』としての、真剣な瞳だった。

 無視して通ろうとしたら、きっと先程のひよりのように、全力で止めるだろう。
 こんなに疲れ切った身体で、こんなに真剣な泉先輩をかわすなんて、とても無理だ。
 奔り続けていた熱が落ち着き、火傷したような喉と鼓動の痛みがゆっくり収まってくるに連れて、
 ひよりに励まされる前の弱気に、逃げてしまいそうになる。
 やっぱり、駄目なのかな? だけど……。

「ゆたかに、伝えたいことがあるんです」

 今すぐ会えなくても仕方ない。でも、ゆたかと大事な話がしたいとだけは、伝えて帰ろう。
 ――そう、続けようとした。ところが。

「わかってる。みなみちゃんとゆーちゃんが話さないといけないことだしね」
 私が息を整えて、次の言葉を言う前に、先輩が先に話しかけてくる。
「けど、ゆーちゃんの代わりに、ちょっと聞いてもいい?」
 大人びているけど温和な、『ゆたかのお姉さん』としての口調。私は打ちひしがれた顔をやめて、
 先輩と視線を合わせた。



「ゆーちゃんに聞いたわけじゃないけど、みなみちゃんが何したか、何となく想像つくよ。
 私だって、ダテにかがみとかギャルゲーで経験積んでるわけじゃないしね」
 傘をくるっと弄びながら、軽くニマついてくる先輩。
 けれどきっと先輩は、こんなカマなんてかけなくても、私達のことを全部分かっていたんだろう。
 あのキスを思い出して、悲しく目を伏せてしまう私に、優しいトーンで言葉を続ける。

「でも、そういうのって、アニメとかだとよくあるシチュだけど、実際にされるとショックっていうか、
 混乱してわけわからなくなっちゃうんだよね。だから、凄い仲良し同士でも、よっぽど運が
 良くないと、お互い変に意識しちゃって、話もできなくなっちゃてさー。
 ……まあ、このテのイベントは、好感度稼いであれば、『もう一度××に会いたい!』みたいの
 選べば結構うまくいくけどね?」

 一瞬遠い視線で、ほろ苦い笑顔を浮かべる先輩。最後の方のちょっとおどけ気味の台詞にも、
 隠し切れない切なさが混じっている。
 でも、私が何をしたか、ゆたかが何をされたか知っている筈なのに、こうして怒らずに話しかけて
 くるのはどうしてだろう。
 もしかしたら、先輩も昔……。

 けれど、私がそれを考え始めるより速く、先輩はすぐに焦点を戻して、
「でもみなみちゃん、本当にそれでいいの?」
 単刀直入な言葉を投げかけてきた。
469みなみべりー・ぱにっく! 2/8:2007/12/31(月) 07:53:22 ID:Hdc8ePoQ
「私だって同じ百合のムジナだしね、ゆーちゃんとみなみちゃんのことは応援したいけど、
 女の子同士のカップルって、結構大変なんだよね。しょっちゅう冷やかされるし、変な噂とかも
 流されるし、先生とか親からも凄く嫌な目で見られるし……
 たぶん、どんなにうまくいっても、それまで感じなかった『壁』みたいの感じて、辛いと思うよ」

 かがみ先輩と共に、学校中の羨望を集める泉先輩。でも、陵桜一のカップルとして、今のように
 祝福されるようになるまで、どれほど茨の道を歩いたのだろう。
 同性を好きになったことを悩んで、大切な友人関係を壊すかも知れないことに怯えて、
 結ばれた後でさえ、周りからの偏見に苛まれて……。

「ゆーちゃんに告白したら、振られちゃうかもしれないよね。やっぱりこれってメジャーじゃないし。
 もしかしたら友達関係は続けてくれるかも知れないけど、気持ち悪がって二度と話してくれなく
 なるかも知れない。両想いになれても、もしかしたら振られる以上に大変だよ。
 ……それでも、ゆーちゃんに本当のこと話す?」

 見上げるミントグリーンの瞳が、私を射抜く。
 同性に恋をした先輩としての、ゆたかの姉としての、経験に裏打ちされた真摯な問いかけ。
 気圧されそうになりながらも、私は、

「……はい、もう一度会って、伝えたいです」

 酷く自然に、そう答えていた。
 すると、先輩は……
「うわー、完全に吹っ切れちゃってるよ……でも、これならもう教えることは何もないね♪」
「あ、あの……?」
 真面目な表情を解いて、私を包み込むような――深い笑顔を浮かべた。

「ゆーちゃん……今凄く悩んでる。みなみちゃんのこととか、自分のこととか、色々考えて
 『答え』出そうとしてる。だから、しばらく邪魔しないで、一人にしておこうって思ったんだよ。
 今みなみちゃんと話したら、ゆーちゃん、きっと流されちゃうから」
「……」
 不慣れなシチュエーションに少し戸惑いながらも、先輩は普段より少し大人びた笑顔で笑う。
 けれど、二階の方にちらっと視線を送るのを見ると、分かる。
 ああ、ゆたかの言う通り、本当にいいお姉さんなんだ。

「だから、ゆーちゃんが自分で決めるまで、みなみちゃんを会わせるわけにはいかんのだよ。
 雨の中走って来てもらって悪いけど、でもまあそこはゆーちゃんを襲った罰ってことで、
 水に流してくれたまえ」
「っ!!あ、あの時は本当に……」
「いいっていいって、この話はこれで終了。でも次にゆーちゃんを泣かせたら、
 今度こそ粉砕玉砕フルボッコだからNE?」

 あのキスのフラッシュバックで顔をくしゃくしゃにする私を、軽い口調でからかってくれる。
 それだけで、重くなりかけた心が軽くなって、少しだけ笑顔になれる。
 やっぱり、泉先輩は凄い。

「けど、今すぐには無理だけど、ゆーちゃんのことだから、もうすぐ気付くと思うよ。
 だから、もう少しだけ、待っててくれないかな?」
「――はい」

 恋人か、友達か、ゆたかがどんな答えを出すかは分からない。
 でも、例えどう転んだって、自分に嘘ばかりついたままで終わるよりは、絶対にまし。
 だから、私は。

「では、それまでの間……ゆたかのこと、よろしくお願いします」

 別れ際、今の自分の精一杯を込めて、頭を下げる。
 そんな私を先輩は、
「おっけー!それまでのゆーちゃんのサポートは、お姉さんに任せてくれたまえ♪」
 水溜まりを軽快に避けながら、最高のVサインを作って応えてくれた。
470みなみべりー・ぱにっく! 3/8:2007/12/31(月) 07:54:45 ID:Hdc8ePoQ
「ただいまーっ」
 私の見送る先から、先輩の声が上がった。
 更に一瞬遅れて、玄関から漏れ出す明かりと、傘の水滴を払うばさばさという音が続く。
 そして、ばたん、と扉が閉まったのを境に人気はなくなり、うらぶれた雨音だけの世界に変わる。

「……」
 これで用は済んだ。
 ゆたかのことはまだ心配だけど、先輩が居てくれるなら、きっと大丈夫だ。
「また、明日……駅前で、待ってるから……」
 だから、夕ご飯の前に帰ろう。早く制服を乾かして、身体を温めて明日に備えよう。
 それなのに。
 家に向かおうとした私の足は、10mも歩かないうちに、ゆたかの家の前まで引き返していた。

「ゆたか……」

 ざわざわと、紅葉し終えた木の葉を落としながら、雨混じりの夜風が吹き付けてくる。
 それは雨と汗で濡れた制服をはらませて、走った時に蓄えた熱を、私の本来の体温もろとも
 身体から奪っていく。
 持ち慣れた鞄が、雨を遮り切れない折り畳み傘が、酷く重たい。
 忘れていたようにのしかかる疲労に、背筋がぞわりと強張る、あの不快な感じ。
 頭も酷く重くて、立っているのも億劫だ。風邪のひき始めだろうか、明らかに体調がおかしい。

 ここで寝込んだりしたら、ゆたかやひよりに心配をかけてしまう。
 だから……試しにあと10分だけ待ってみて、会えなかったら家に戻ろう。
 うまく動かない指で携帯を開いて、親に『少し遅くなる』とメールを出しながら時間を潰す。
 でも、約束の10分が過ぎても、やっぱりゆたかが気になって、また同じメールを送って……。

 ……一体、それを何度繰り返しただろう。
 相変わらず止まない雨の中、湿ったノートの間から、また携帯を取り出そうとした時。

「みなみちゃんっ!」

 ずっと、聞きたかった声。
 振り返った時には、もう傘を取り落として、こちらに走り出していた。
「ゆたかっ」
 こんな所で濡れて、体調を崩したら大変……それなのに、ゆたかは雨も水溜りも気にせず
 駆けてくると、そのまま両手で私の手のひらを捕まえてきた。

「無理したら駄目、風邪……」
「みなみちゃんの方が無理したら駄目だよ。こんなに冷えちゃってるし……早く上がって」
 慌てて差しかける傘なんて気にせず、青褪めた手を取ってぐいぐいと引っ張る。
 普段はひんやりと感じる小さな手が、今は逆に暖かい。

「大丈夫、これくらい平気。それに、こんなにびしょ濡れだと、ゆたかの家の人にも……」
「だめだめ、こういう時は素直に甘えなきゃだめだよ?みなみちゃんだって、私がこんな風に
 してたら、抱っこしてでも連れていってくれるでしょ?」
「それは……っくしゅっ」
「ほら、みなみちゃんの方が風邪じゃない!もう嫌でも看病するよっ」
 むぅっ、と可愛くむくれられる。昼間のことや、迷惑をかけたくない気持ちもあったけれど、
 ずっと会いたかったひとに、こんな顔をされてしまうと断れない。やっぱり、ゆたかはずるい。

「ゆーちゃ……うおわっ!?」
「あ、お姉ちゃん」
「らじゃーっ、タオルとお風呂用意するから、みなみちゃんもすぐ上がって!」

 ゆたかの声を聞いて、傘も持たずに飛び出してきた泉先輩も、大急ぎで準備に戻っていく。
 そして私は、連れ込まれるように、ゆたかの家にお邪魔することになった。
471みなみべりー・ぱにっく! 4/8:2007/12/31(月) 07:55:59 ID:Hdc8ePoQ
「色々とご迷惑をかけて、すみません」
「いやいやそんな堅苦しくならないでいいよ。他ならぬゆーちゃんの嫁候補なんだし」
「よ……!?」
「おぉぉ〜、今の絵に描いたようなクーデレ……ひよりんならずとも、これは来るものが!」
「いえ、そんなこと……」

 冷え切った体を、先輩に言われるままにシャワーで温めさせられた後。前にゆいさんが置いて
 いったシャツとパジャマに着替えた私は、ゆたかのベッドに腰掛けていた。
 ゆたかはリビングの方で、乾燥中の制服の手入れをしたり、温かい飲み物を用意中。
 それまでの間、私は先輩と、今日二回目の話をしているのだけれど……。

「みなみちゃんさ、もうちょっと自信持ってもいいんじゃない?」
「自信……ですか?」
「そーだよ。頭良くて運動神経もグンバツ、ピアノも弾ける最上級のクーデレ使いで声も長門と
 瓜二つ、おまけに優しくてつるぺたでリリィでshoujo-aiなんて、コアな萌え要素満載じゃん?」
「…………」
 外で話した時と全然キャラが違う。それに、言葉の意味が、所々よく分からない。
 前にひよりが似たような単語を使っていたような気もするけど……。

「でも、こーやって見てみると、やっぱりゆーちゃんが惚れたのも分かるね」
 一瞬で真っ赤になった私を見ながら、うんうんと頷く。
「あの後雨の中ずーっと待ってるなんて、ギャルゲーのヒロインみたいじゃん?私だったらさっさと
 帰ってたかもしれないのに」
「いえ、何度か帰ろうと思……」
「それにさぁ、私の時はこんなマリみてストパニ展開なんて信じられなくて、何日もかがみから
 逃げてたのに、それをみなみちゃんは1日で……ぬ゛ぁああああぁっ、なんか負けた気がっ」
「そんな、勝ち負けなんて……それに、たぶん私は先輩達を見ていたから、その……」

 反応に詰まる私をよそに、頭を抱えていらいらし始める先輩。
 先輩に対して失礼だけど、こんな先輩は新鮮で、見ていてちょっと可愛いと思ってしまう。
 でも……。

「……おや、そろそろゆーちゃんが戻ってくる気配だね。私は色々することもあるし、そろそろ
 退散するよ」
「あ、わかりました……」
 階段の音を聞きつけてか、ぴょんっと立ち上がる先輩を見て、身体が強張る。
 あと少ししたら、ゆたかと話になるわけで……。
「ほらほら、本番前からそんなに緊張しなくても大丈夫だって。フラグだってバッチリだし、
 後はゆーちゃんを信じて……ね?」

 去り際にエールを残して、部屋を出て行く。
 訂正。さっきはキャラが違うように思ったけど、先輩はやっぱり先輩だ。
 おたくといえば、そうかも知れないけど、それ以上に凄くしっかりした、ゆたかのお姉さんだった。
 そして……

「みなみちゃん、入るよ」
 遠慮がちで、ちょっと危なっかしいノックの後に、お盆にミルクティとクッキーを乗せたゆたかが
 入ってきた。
472みなみべりー・ぱにっく! 5/8:2007/12/31(月) 07:57:10 ID:Hdc8ePoQ
「お姉ちゃんに、変なこと言われたりしなかった?」
「ううん、むしろ元気付けてくれた。ゆたかのことも、凄く心配してた」
「良かった。変にニヤニヤしてたから、ちょっと不安だったんだけど……」

 どうにか話題を作りながら、まだ甘い湯気が出ている紅茶を、ふーふーしながらいただく。
 ……おいしい。
 お昼から何も食べていなかった身体に、一口ごとにぬくもりが広がっていく。
 でも、紅茶で温めても、お茶菓子のクッキーをかじっても、心のほうは落ち着かない。

「みなみちゃん、どれくらい待っててくれたの?」
「別に、来てすぐの所だったから」
「そんなわけないよね。あんなに体が冷えてたし、制服だってあんなにびしょびしょだったし……
 多分、お姉ちゃんが帰ってきた頃から、ずっと待っててくれたんだよね?」
「それは、ゆたかが、心配……だったから……」

 紅茶を飲むふりをして、火照った顔を隠す。
 でも、カップの中身がもう半分くらいしかなくて、ちょっと飲むのが躊躇われてしまう。

「みなみちゃん……」
「…………」
 言葉が途切れて、部屋の中が静まり返る。
 こっそり顔を上げると、顔を紅葉のように赤くして、テーブルに視線を逃がすゆたかがいる。
 私も、同じ。
 二人きりの部屋で、どうしても落ち着かなくて、ゆたかをどう見つめたらいいのか分からない。

 本当に好きな人に告白するのは、凄く勇気がいる――
 ドラマとか小説とか、色々な所で聞く言葉だけど、それをまさに実感していた。
 あんなに覚悟していた筈なのに、いざ好きな人と二人きりになると、こんな風に固まってしまう。
 泉先輩みたいにかっこよくなれない、ひよりみたいに好きなものに貪欲になれない、
 ゆたかみたいに、素直になれない自分。
 ……だけど。

 『ゆーちゃんが自分で決めるまで、みなみちゃんを通すわけにはいかんのだよ』

 先輩の言葉を、思い出す。
 ゆたかは、自分から私を迎えに来てくれた。
 あんなに体が弱いのに、あんな冷たい雨の夜に家を飛び出して、私のことを見つけてくれた。
 だから、都合のいい解釈をしてしまうことにする。
 ゆたかは私が、大事な秘密を打ち明けるのを待っていてくれてるんだって。

「ゆたか」

 冷めてしまった紅茶を、テーブルの上に戻しながら、ゆたかと目を合わせる。
 昼間のことを話すのは怖い。
 思い出したくない記憶を掘り起こして、ゆたかに辛い想いをさせてしまう。
 でも、もう一度、あの時の話をしたい。話して、謝って……今度ははっきり、伝えたい。

「凄く、大事な話がしたい……ゆたかには、少し辛い話かもしれないけど、いい?」
 ベッドをぽんぽんと叩いて、ゆたかをすぐ隣に招く。
「……うん」
 のぼせたように真っ赤になりながら、頷いてくれるゆたか。
 そのまま、肩が触れ合いそうなほど近くに腰掛けて、私を見つめてきた。
 膝の上でぎゅっと握られた手や、強ばり気味の背筋を見れば、緊張しているのが一目瞭然
 なのに、それでも精一杯笑顔を作って、私を後押ししてくれている。

 可愛くて強くて、こんな時も私を励ましてくれるゆたかに、愛おしい気持ちが膨らんでいく。
 ありがとう、ゆたか。だから私も、思っていることを話すよ。
473みなみべりー・ぱにっく! 6/8:2007/12/31(月) 07:59:12 ID:Hdc8ePoQ
「昼間は……ごめん、ゆたかにあんなことして」

 ゆたかを求めた痛み、ゆたかが感じただろう痛み、ゆたかから逃げた痛み……
 本人をすぐ前にして、また色々な『嫌な感情』が溢れてくる。
 だけど、もう逃げたりしない。
 隠し続けていた気持ちは、あの時明かしてしまっているのだから。
 それに何より、それを伝えようとする私を、ゆたかが待ってくれているのだから。

「あの時は、ゆたかが優しかったから、甘えてしまって……だけど……」

 胸が、苦しい。
 顔だってますます赤く、熱くなっていくのが分かる。
 それは間違いなく、私の人生で一番どきどきしている時間で。

「私、無表情で、人付き合いとか苦手で、高校生になるまで、仲良しの友達なんていなかった。
 だからいつも一人で本を読んで過ごして、学校で誰かと話すことなんて、殆どなかった。
 でも、入試でゆたかに出逢って……採寸の時に再会してから、すごく変われた。
 ゆたかが笑ってくれて、ゆたかと話ができて、ゆたかのお陰で一緒に遊ぶ友達もできて……」

 真っ平らな胸の奥で、心臓が張り裂けそうで。

「それが、ゆたかと過ごすうちに、いつの間にか、友達以上になりたいって思うようになってた。
 泉先輩とかがみ先輩みたいに、もっと……あんな風にゆたかと一緒にいたいって。
 こんな気持ちは変だから、ゆたかに迷惑になると思って、ずっと秘密にしてきたんだけど、
 弱まるどころかどんどん酷くなって、それで……。
 あの時は、本当にごめん、ゆたかにあんな思いをさせて。だけど……」

 でも、恥ずかしさと緊張でよく分からなくなっていく自分を、思い出で支えて。

「もう、ああいうことはしない。ゆたかが嫌なことは、もう絶対にしないから……
 だからもう一度、昨日までみたいに、ゆたかと仲良しに戻りたい。
 そして、ゆたかがいいなら、私……」

 こわくて、不安で、目を逸らしたいのを我慢して。
 普段よりぎこちない声で、何度も途切れ途切れになりながら、ずっと好きだったひとに。


「ゆたかの、恋人になりたい」


 精一杯、勇気を振り絞った言葉。
 でも、それを声に出せたのが不思議なくらい、頭の中は真っ白だった。
 緊張が五感を振り切って、もう目の前のゆたかの顔を、見つめているのかも分からない。
 やっと伝えられたことを実感する余裕なんてなくて、ただ、ゆたかにまで聞こえそうな鼓動だけが
 全身に響いていて。

 何倍……いや、何十倍にも長く感じた、数秒間。
 これ以上続いたら、もう何が何だか分からなくなりそうな、言葉のない時間。
 切なくて、耐え切れなくて、もう目を閉じようとした時。
474みなみべりー・ぱにっく! 7/8:2007/12/31(月) 08:01:02 ID:Hdc8ePoQ
「みなみちゃん……私の方、見て」
「ゆ、た……!?」

 ゆたかの声が聞こえて、反射的にその名前を呼ぼうとして……
 でも、私が言葉にする前に、唇を塞がれていた。
 これって、ゆたかと……?
 頭がついて行かなくて、目を閉じるのも忘れてしまった私をぎゅうっと抱き寄せながら、
 ゆたかが舌を絡ませてくる。

「ふぅっ……ん、ぁ……」
 どうすればいいのか考えられなくて、ゆたかに流されるままの私。でも、甘いキスに酔わされる
 うちに、いつしかその心地よさに溺れていく。
 視界いっぱいのゆたかを見るのが恥ずかしくて目を閉じて、小さな背中を強く抱きしめる。
 絡め合う舌の感触に蕩けて、時折肌をくすぐる吐息に頬を染めて……。
「……っ、ふぁっ」
 息が苦しくなるまで求め合ってから、名残惜しむように舌を解く。
 恥ずかしげに目を開けた私とゆたかの間には、銀色の糸がきらきらと橋を渡していた。

「ありがとう、みなみちゃん」
 頬を桜色に上気させて、ゆたかが微笑む。
 背中に回した腕を、解かないままで。

「あの後家に帰ってから、ずっと落ち込んでたの。
 いきなりキスされた時はびっくりして、わけがわからなくて……でも、私が返事するのが遅かった
 から、みなみちゃんのこと、あんなに傷つけちゃって」
「そんなことない、あれは私がゆたかを……」
「違うよ。みなみちゃんにされた時、びっくりしたけど全然嫌じゃなかった。むしろ、嬉しいというか、
 すごくどきどきして……」
「え……?」

 ずっと自分を苛んできた記憶が、正反対に書き換えられていく。
 それって……それって……?

「それからは、ずっとみなみちゃんのこと考えてた。みなみちゃんと同じで、一度『そうなんだ』って
 気付いたら、後はずっと深まるばかりで。……だから、辛かった。
 あんなことがあったのに、会っていいのか凄く不安で、落ち込んで元気が出なくて……
 でも、色々考えたり、お姉ちゃんに励ましてもらって、やっぱり会いに行こうと思って、
 それでみなみちゃんの家に行こうとしたら、家の前で待っててくれて……」

 心の奥から、どんどん感情が溢れてくる。
 それが何かは分かっているのに、余りに幸せ過ぎて実感が沸かない、そんな嬉しい気持ち。

「さっき告白されて、凄く嬉しかった。私からは、怖くて言えなかったかも知れないから。
 でも、今なら言えるよ」

 一旦手を離すと、ぴょんっ、とベッドから立ち上がる。
 それを追うように立ち上がる私から、ちょっとだけ距離を取って背中を向ける。
 展開の分からない私が見守る中、ポケットから何かを取り出して……。

「みなみちゃんっ」
「ゆたか、それ……!?」
 私が今朝持ってきた、ブルーのハンカチを手に、くるっとこちらに向き直る。
 入試の日にゆたかにあげて、採寸の日に返してもらった、私とゆたかを繋いでくれたハンカチ。
 あのキスの時、保健室で失くした筈のそれを、いつかのように笑顔で差し出しながら。


「私も、もう一度、みなみちゃんと仲良しに戻りたい。
 ううん、みなみちゃんがいいなら、ただの仲良しじゃなくて、みなみちゃんと恋人になりたい。
 ……大好きだよ、みなみちゃんっ」
 
475みなみべりー・ぱにっく! 8/8:2007/12/31(月) 08:04:18 ID:Hdc8ePoQ
「ゆ、たか……」
 一瞬驚きに開いた瞳から涙が溢れて、目の前のゆたかの笑顔が、どんどん潤んでいく。
 きっと聞けないと諦めていた幸せな言葉を、最高のプレゼントと一緒に贈られて。

「ゆたかっ……!」
 幸せな涙を零しながら。
 嬉しくて、凄く嬉しくて、ハンカチを受け取るのも忘れて、ゆたかをぎゅっと抱きしめた。
 ゆたかもそれに応えて、私の男の子みたいな胸の中で、ほころぶような笑顔を浮かべている。
 ただそれだけのことでも、もう本当に、狂おしいほど幸せで。

「なんだか、本当に採寸の時みたいだよね。もう逢えないかもって思ってたみなみちゃんに
 また逢えた時、3年間よろしくって……みなみちゃん覚えてる?」
「うん、うんっ……」
「でも、今度は3年間じゃないよ、もっと先まで、みなみちゃんとずっと一緒だよ?」

 私が零す涙をハンカチで拭いながら、自分の涙は拭わずに微笑んでくる。
 やっぱり、ゆたかはずるい。
 片思いの時も、ずっと好きだった筈なのに、恋人同士になってから、殆ど時間が経って
 いない筈なのに。
 こんなに優しいから、可愛いから、両想いになれた後もどんどん『好き』が深まって、
 ますます嬉し泣きが止められなくなってしまう。

 だから、これ以上恥ずかしい泣き顔を見られないように。
「ありがとう、ゆたか。私も、ゆたかと……」
「みなみちゃん……」

 ゆたかに合わせて俯きながら、もつれ合うようにベッドに倒れこんだ。










 
476えぴろーぐ 1/3:2007/12/31(月) 08:05:59 ID:Hdc8ePoQ

        ――  Epilogue : Surprise Party Night ――


「さすが泉先輩……予想以上の戦果っスね」
「むっふっふっ、これぞ策士のワザだよ」
 泉先輩からの情報を受けて集まった私達は、寄り添って眠る二人の姿に、『GJ!』の
 ジェスチャーを交わし合う。

「でもこれ見ると思い出すねぇ。告白してから初めて過ごした夜のこと」
「ちょっ、こなた!?」
「夜中まで愛の欲望番外地してたらすっかりカラダが冷えちゃってさ、そしたらかがみが……」
「ストーップ、危ない発言禁……」
「しーっ、静かにしないと二人が起きちゃうヨ?」

 照れ隠しを中断されたかがみ先輩を、生暖かくニヤニヤする泉先輩ほか数名。
 けど、かがみ先輩もかがみ先輩で、真っ赤になって苛立っている割に、表情は心底幸せそうだ。
 それにしても、ゆた&みなに加えてこな&かが!
 陵桜女学院憧れの百合百合時空×2、究極&至高のツープラトン……
 いつの間にか『仕事用』のシャーペンを手にした左腕が、どこからか取り出した原稿用紙に
 悪魔めいた精度で投影を開始する。

「でもよかったよ。こんな幸せそうなゆーちゃん、私も見たことないよ」
「だよね、表情というか、雰囲気がすごく甘々で、なんか付き合い始めた頃のお姉ちゃんみたい」
「そうですね」
「んな……このメンバーの前で変なこと言うなっ!というかあんたたちいつの間に」
「だから声が大きいよかがみん、起こしたらニヤニヤタイム終了だよ?」
 同感っス、激しく同感っス!
 小早川さんの笑顔はただでさえ反則だけど、現在は両思い補正で通常の3倍!
 もうやめて!いややめないで!とっくに私の理性は以下略。

「ですが、小早川さんもそうですけど、みなみさんも……こんな可愛い顔は初めて見ました」
「こなたー、今帰ったぞー」
「私も驚いたよ。まさかこれほどのクーデレ使いだったとは……」
「そうよね。なんか今のみなみちゃん、この中の誰よりも可愛いし」
「おや、私を差し置いてその発言……もしかして浮気?このまま修羅場フラグ突入?」

 うんうん、ほんと恐ろし過ぎるクーデレ力。
 頬に残る涙の跡+無防備な寝顔+少女じゃいられないほど愛を呼ぶ糖分過多ぶり!!
 これはレバ剣以上のレアものっス!創作意欲を持て余すっス!

「ところで、つかさ達なんで上がって来たの?せっかく二人きりで料理してたのに」
「ああ、それは」
「うおおおっ、目の前に夢にまで見たシャングリラが!?すまんちょっと写真撮らはにゅぅっ」
「あのね、生地の準備ができたから、こなちゃんにデコレーション頼もうと思って」
「はい。それと、お二人用のお赤飯も炊けましたよ」

 ケーキにお赤飯なんて、ちょっとちぐはぐですけどね、と笑う高良先輩に、そんなの関係ねぇと
 胸を張る泉先輩。その横ではかがみ先輩がやれやれと優しいため息をついている。
 これだけの人数が、廊下〜部屋の入り口付近に固まって、何かをばきめきょにしながら二人の
 寝顔を見守っているのもカオスな光景だ。只今絶賛詰まり中のEDの参考になるかも知れない。
 というかその前に今一瞬つか&ゆきが見え……と、いかんいかん、自重するんだ私。
 ここは話題を変えて。

「でも泉先輩、つかゆき……じゃ、なくてっ、デコレーションしなくていいんスか?」
「いやまだ慌てるような時間じゃないと思うよ。あんだけ体力使ったんだし、あと30分は
 大丈夫じゃない?それにデコレーションって言っても、クリームとかは出来上がってるんだし、
 塗るだけだからそんなに時間取らないし」
 しれっと言い放つ泉先輩。うーむ、なんという計画通り。
 というよりむしろ泉先輩は何もかも予言していたんだよ&な、なんだってー!!
477えぴろーぐ 2/3:2007/12/31(月) 08:07:22 ID:Hdc8ePoQ
「あんたねー、ゆたかちゃんのお祝いくらい、先延ばししないで準備してあげなさいよ。
 予定より早く起きてきて、作ってるとこ見られたら微妙じゃない」
「そだね、かがみ様のご命令とあらば、そろそろ始めてもいいかもね。かがみ様も盛り付け……
 はつかさとみゆきさんに任せるから、テーブルの移動と、私の部屋の椅子リビングに上げて」
「おっけー……ってちょっと待て、なんで力仕事なのよ?」
 案の定、生き生きした瞳でツッコミを入れてくるかがみ先輩。
 やっぱりこの光景は何度見ても飽きないっスね。さすが陵桜のゴールデンペア……。

「ところで田村さん、さっきから何描いてるの?」
「ほえっ!?」
 それまで背景……もとい漫画の修羅と化していた所に突然話を振られて、ペンがブレかかる。
 慌てて原稿を隠そうとするも、時既に遅し。いつの間にかすぐ背後に接近していた泉先輩に、
 下敷き&画板代わりのノートごと奪いとられ……

「これ即興で描いてたんだよね、すご〜い!」
「いい仕事していますよね」
 不覚!!ゆた&みなの余りの可愛さに、周りのことを考えるのを忘れてたっ!!
 年齢制限モノの絵じゃなかったのが、せめてもの幸運だけど。

「むぅ、腕を上げたなひよりん!けどこの気合の入れようは、もしかして例の?」
「そうっス、先輩達の時にも作った『メモリアル本』の裏表紙……」
「ちょっ、また作ってたわけ!?」
「いいいいいやだってネームも半分終わってるし、泉先輩がみてる前で転びそうなゆーちゃんを
 以下略な表表紙も完成済みだし……」
「「「おぉぉぉおぉ〜〜〜っ!!」」」

 首まで羞恥に染めたかがみ先輩の背後で、生暖かい期待の声が沸きあがる。
「やっぱりまた作るんだ!おねーさんわくわくが止まらないよ♪」
「うん、あれすごく感動したよ。それにお姉ちゃんもこう言ってるけど、本当は毎日……」
「つかさぁぁぁっ!」
 天の彼方におわします神様、このプレッシャーは何の罰ゲームなんスか……?
 高良先輩があらあらうふふと顔を赤らめ、かがみ先輩が沸騰する中、一人引きつった笑いを
 浮かべ……って、ちょっとまて。アレは手元のマスターの他には、泉&かがみ先輩用の
 2冊しか存在しないハズ。つかさ先輩はともかく、何故高良先輩が存在を!?

「でも、今度は私達の分も欲しいな、『こぴーぼん』っていうのでもいいから」
「そうですね。泉さんにわざわざ貸して頂くのも悪いですし」
「へっ?」
 なんか今、お二方の口からとてつもなく不穏なセンテンスが……。
「いやーホント一万二千回GJだよ。お陰で私達のこと受け入れてくれる人がめがっさ増えたし。
 君は英雄だ、大変な功績だ♪」
「じーざすっ!」
「はい、お陰で一部の先生方も、お二人の味方になってくださいましたし」
「なにゃどやらっ!?」

 悶絶するかがみ先輩と、先輩ズの生暖かい視線を背景に、ぴきっと音を立てて石化する。
 さらば地球、真実はいつも残酷なテーゼっス。
 私の知らない所でアレが出回っていたなんて、もうお天道様の下を歩けないっス……。
「というわけであきらめて再販してくれたまえ。何度も貸し借りして本が傷むのも嫌だしネ?」

 もはやのがれることはできないっぽい……だが、百合を通して道理を蹴っ飛ばすのが腐レン団、
 これはもう突き抜けろ描きまくれ開き直って悔いはなしっ!
 脳内妄想マシーンをフル稼働、以後60日分の予定を再試算。
 ゆた&みな本、アニ研部誌原稿、及び今さっき思いついたナニカを並列作成。
 現在10月31日21時、締切まで推定26日、徹夜二桁日で完成確率80.1%以上、製作承認――

「よっしゃあこうなったら出血サービスっ!今度の冬コミで、ゆた&みな愛の奇跡のコピー本版を、
 こなかがつかゆきネタとセットで先着5名に……」
「ひより……?」
「ん、みなみちゃ……あれ?あれっ?」
478えぴろーぐ 3/3:2007/12/31(月) 08:10:15 ID:Hdc8ePoQ
 目を輝かせていた泉先輩に羞恥のかがみ先輩、期待のつかさ&高良先輩。
「Good evening ! コナた……」
 さらに、そんな凍りついた世界に、パーフェクトなタイミングで突入してきたパティ。
 その全員が、手を繋いだまま身を起こした二人に引き付けられ……

「「「「「「っわぁぁあぁあぁぁぁっ!?!?」」」」」」
 数瞬後、大霊界で妻に問い詰められていたこなた父の元にも届く絶叫が、泉家を揺るがした。
「ちょっとこなた、だから言ったじゃない!」
「いやでもかがみが叫んだりしなければ……というか、みなみちゃんが起きる確率を……っ」
「あっ、だめです皆さん落ち着いて……」
 なんか物凄い勢いでパニクる一同。でもそれに流されてはいけない。
 KOOLになれ私、そうだこれは千載一遇のシチュエーション、こんな時こそ観察モード、だ……

「あの、どうしてみんな……?それに先輩も…………!!」
 頬を最上級に茹だらせながら、慌ててゆたかから手を離すみなみちゃん。その後神速反射的に
 ずり落ちかけていた布団を拾い上げ、ゆーちゃんに巻きつける。
 ……が、それが致命的大失敗。いや、ギャラリー的には大成功なのか?
 体調不良&いきなり身体を起こしたせいか、みなみちゃんが絶妙の立ちくらみを起こして……

「あっ……」
「ゆた……!?」

 それから数秒間、二人の周りだけ、時の流れが緩やかになったように見えた。
 ふらっと倒れこんできたみなみちゃんと、慌てて支えようとしたゆーちゃん。
 そして私達が見つめる中、二人のくちびるが、まるで狙いすましたかのように……。



 ――ほんの少し前に上がった絶叫を、更にぶっちぎった歓声が迸った後。
 ゆーちゃんやこな&かがカップルさえ魅了する、卑怯すぎるはにかみ顔を見せつけている
 みなみちゃんを見ながら、私はノートに『本』のアイデアを描き殴っている。

「でもさっきのみなみちゃん、私よりずっと可愛かったよ?」
「そんな……それはゆたかの勘違い。だって、ゆたかの方が、私なんかより絶対……」
「ほら、『なんか』なんて言っちゃダメ。それに私だけじゃなくて、お姉ちゃん達も『可愛い』って
 言ってくれたでしょ?」
「そうなのかな……私、今までそんなこと一度も言われたことないから、信じられなくて……」

 ゆーちゃんや、周りのギャラリーに突っ込まれるたび、慣れない笑顔を浮かべるみなみちゃん。
 どうやら私はとんでもない爆撃機に給油してしまったのかも知れない。明日の教室が心配だ。
 ……でも、こんなの見せ付けられたら安心できる。
 あの二人なら、もう何があっても平気だって、頑張っていけるって。

「というわけで今度こそ、ゆーちゃんとみなみちゃんの幸せを願って、Party-Night、始めよっか!」
「そだね。じゃあケーキの飾りは二人にしてもらおう?」
「えっ、私達が……でも……」
「異議なしっ!じゃあ私は、そこで寝てるおじさんを何とかしてから、椅子持って合流するわ」

 全校生徒憧れの先輩達や、仲良しの友達が作る輪の中で、ありったけの祝福を受ける二人。
 最高の笑顔と、最高の照れ顔を浮かべる、幸運な星(エトワール)が紡いでいく
 幸せいっぱいの物語を夢想しながら。

「Hurry up ユタミナ♪主役が遅れちゃ駄目デスヨ?」
「うん、でもその前に……ひよりも」
「そうだよ、ひよりちゃんも一緒に行こう?遅くならないうちに、みんなでご飯にしよ?」
「おっけーっ。ちょうど一区切りついとこたし、修羅場の前にイロイロ吸収しとこうかな♪かなっ♪」

 手を繋いで私を誘ってくる、生まれたてのカリスマカップルに、負けずに笑顔を返しながら。
 私もいつになく軽い足取りで、披露宴の会場に上がっていった。
479というわけででかけてきます:2007/12/31(月) 08:12:32 ID:Hdc8ePoQ
い、いやそのなんだ、こんなちっぽけなSSでも俺の全文章力が篭もってるんだぜというか、
ついカッとなってやったED付近は猛省しているというか、なんといいますか……。

某最萌のかがみん支援がきっかけで切っていたらき☆すたを視聴、
ゆたみなやこなかがの可愛さに壊滅した後辿り着いたこのスレでみなりんに全裸待機され(汗)、
かつてないプレッシャーを受けながら頑張ってみたSSがやとおわた……。
しかし、こなたのキャラが怪しくなってたりらきすたの雰囲気壊しまくってたりの悪寒はありますが、
私がちゃんとSSを書き終わるなんて珍しいwww
しかも今まで500行くらいまでのしか書いたことなかったのに、これって合計何行だ……?

途中見事に文章に詰まったり、S級妖怪じみた書き手諸氏が次々神文章上げてくるのをみて
多分50回くらい自信なくしたりしつつも(このスレまじでクオリティ変杉!)逃げずに書き終われた
のは、これを読んで下さったり、暖かいレスをつけて下さった皆様のお陰です。
SS作りを強制してくれた全裸みなりん(これでまんぞくだろっ、もうゆるしてくれよウワァァァン)に
僅かばかりの恨みと達成感をありがとうなお礼を、こなフェチの作者にぱくって済みませんと
今更の謝罪を(神罰)、来る新年に『いい年であるように』といのりをささげつつ、

   皆 様 ま じ で 滅 茶 苦 茶 あ り が と う ご ざ い ま し た っ ! !


というわけで以上ながながしつれいしました、パトラッシュ、もうゴールするねっ
でも、ROM もどるまえに、さいごに何かをのこ なけ ば

                                                  ゆた みな
480名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 08:21:23 ID:G+R2ZiwT
>>479
リアルタイムGJ!
いやーとうとう完結ですかおつかれさまです
みなゆたが連続投下されて嬉しい限りですよ! 今後もみなゆた作品に期待しておきます!

あ、あとぶーわ氏と執筆の速さを比べるものじゃないw
あの人は確実にとんでるから良い意味で!
481GJ物語「ヲチャーの後日談」:2007/12/31(月) 09:31:16 ID:5q7o4kbP
あ、どもっす、毎度おなじみ、腐ってるオナゴっす。
みなみちゃんの様子がずっと変だと思っていたら、最近ついに、
貧血でも起こしたのか、フラッと倒れちゃって。
で、現在、保健室ではなく、自宅で療養中なんスよ。
それで、ゆうちゃんも「日頃の恩返し」ってことで同行看病中。
しっかし、みなみちゃん、大丈夫かな・・・って、あれ!?

みなみちゃん、しっかりいるし!?

何事もなかったように学校にいる・・・。
しかも何かあったのか、笑顔が3割ばかしUPしてる。
ゆうちゃんとともに微笑み合う姿は、
これはこれでこちらも幸せな気分に・・・って
待て待て待て!とりあえず待て。この変わりようは一体何ぞ!?
ぶっ倒れてガクガク震えて、うめき声すら聞こえて、
何か重病でもかかったのかと思ってたんだけど・・・。
私の勘違いっすか?

あ〜 でも2人ともすっごく幸せそうだから、いっか〜・・・
まあ何が言いたいかってえと、>>479GJッス・・・エヘ、エヘヘヘヘヘェ・・・


かがみってば、いきなり狂ったように泣き叫んで
私のところにしがみついてそのまま動かなくなってたんだよね
で、私が腕動かそうとしても、何か離してくれなくって・・・
ね、かがみどったの?なんかあったの?
え、何々?「ぶーわ氏GJだけど・・・だけど・・・」って?
やれやれ、頭撫でといてあげるかネ、
泣き震えるかがみんもカワユイねえ(=ω=.)
482名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 09:40:24 ID:vbdGPz9q
ゆたみな祭じゃ! 今日はゆたみな祭じゃ!
ヤンデレみなみに甘々なみなぱに最終章、真逆の良作の波状攻撃とは!
両氏ともぐっじょぶ。年末の買出しの原動力になりました。
483名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 11:41:18 ID:o5NE1z41
>>479
みなみちゃんとゆーちゃんの話に心が温まりました。
周囲のみんなのテンションの高さも面白かったです。

投下予定の方がいなければ、投下させていただきます。
48423-251:2007/12/31(月) 11:43:58 ID:o5NE1z41
「ガラスの壁」第2話

こなた×ゆたか(つかさ、かがみ)(つかさ視点)

注意事項

・続き物
・エロあり
・シリアス
485ガラスの壁 1/10:2007/12/31(月) 11:45:06 ID:o5NE1z41

 2.

 6時間目が過ぎて、今日の授業は全て終わる。
 教科書や文房具を鞄にしまっていると、こなちゃんが歩み寄ってくる。
「つかさ…… ちょっとゲマズ寄らない? 」
「えっ、わ、私? 」
 いつもは、隣の教室にいるお姉ちゃんを真っ先に誘う。
私が誘われることはあっても、その時はお姉ちゃんも一緒だ。

「あの、お姉ちゃんは一緒に行かないの? 」
 私は、首を傾げながら問いかけた。
「今日は、つかさと二人で行きたい気分だから」
 こなちゃんの言葉に、心臓が高鳴って…… 
お昼の出来事が脳裏をよぎって、顔が青ざめる。
 もしかして、私が覗いていたことがバレてる?

 反射的に周囲を見渡す。教室にはクラスメイトの多くは残っているが、
ゆきちゃんの姿はもう見えない。
 一方、目の前にいるこなちゃんは、いつもと変わらない表情をしている。
「うん。こなちゃん」
 断る理由を見つけ出せなくて、私はただ頷くしかなかった。

 駅前のゲーマーズで、こなちゃんは、予め買うと決めていた本と、
雑誌を棚から抜き出すと、さっさとレジに出してしまう。
 普段なら、こなちゃんは店内をあちこちと動き回り、吟味を重ねてから
ようやく買うのだけれど。

 店から出ると、冷たい風が吹き込んでくる。
 私は、首を竦めながら身体をぎゅっと抱きしめた。
 初冬の商店街のスピーカーからは、早くもクリスマスソングが
流れてくる。
 駅がはっきり見えるところまで歩いたところで、こなちゃんは話しかけた。
「つかさ、ちょっとお茶しようか」
「うん…… 」
 私は、こなちゃんの言われるまま、喫茶店の扉をくぐる。
 からん…… 心地よい音が耳朶をくすぐった。
486ガラスの壁 2/10:2007/12/31(月) 11:45:58 ID:o5NE1z41

 一番奥の座席に座ると、すぐに若い女性の店員さんが注文を取りに
歩いてくる。
 こなちゃんは、ブレンドコーヒー、私はカフェオーレを頼むと、
店員さんは、営業用の笑顔を振りまいて去っていった。

 暫く、沈黙が続いたあと―― 
 こなちゃんが、いきなり話を切り出した。
「今日の昼休み、つかさ、講堂にいたよね」
「ええっ、どうして知ってるの? 」
 背中に冷や汗を流しながら、慌てている私をみながら、
こなちゃんは苦笑した。
「やっぱり…… いたんだ」
「あっ」
 カマ、かけられちゃったんだ――
 私は自分の単純さが恥ずかしくなって、がくっとうなだれる。

「結局、つかさは一部始終を見たんだね」
 あっという間に、最高裁の判決を待つ、有罪確定寸前の
被告のように追い詰められてしまう。
 私はうなだれながら、頷くしかない。

「正直だから好きだよ。つかさ」
 こなちゃんの唇から放たれる、何気ない『好き』にひどく動揺する。
『好き』の意味がゆたかちゃんと全然違うことが分かっているのに、
ときめいてしまう。
 こなちゃんは罪な女の子だ。
「ご、ごめんなさい」
 羞恥で顔を赤くしながら謝ったところで、店員さんがコーヒーと
カフェオーレを運んできた。
487ガラスの壁 3/10:2007/12/31(月) 11:46:43 ID:o5NE1z41

 こなちゃんは、薄い湯気を立てている黒い液体を、一口だけ
含んでから、悪戯っぽい表情をみせて言った。
「純情なつかさには、ちょっと強烈だったかな」
「そ、それは、そのう…… 」
 しどろもどろになる私を、からかうようにみつめている。
「見てしまったものは、仕方がないから」
「あっ、うん…… 」
 こなちゃんは、安堵する私を観察しながら言葉を続ける。
「できれば、内緒にしておいてほしいんだけどね」
 こなちゃんが私を誘った目的は、ゆたかちゃんとの情事に対する
口止めだったんだ。

 私のココロに小さな落胆が生まれる。
「う、うん。いいけど」
「けど? 」
 こなちゃんの、吸い込まれそうな蒼い瞳が、私を絡めとって離さない。
 目に見えない圧力に押されながらも、何とか自分の正直な気持ちを
口にする。
「こなちゃんと、お昼ご飯を一緒に食べられないのは、とても寂しいよ」
 私の言葉に、こなちゃんは虚を突かれたように表情をとめて…… 
深いため息をついた。
「それに、お姉ちゃんも、ゆきちゃんも、こなちゃんと一緒に
過ごしたいんだよ」

 私たちは3年生だ。年が明けるといよいよ受験本番に突入する。
 まずはセンター試験、そして2次試験と続くわけで、あと何度
4人でお昼を一緒にすることができるか、分からない。
 そして、一部の後期試験が続く3月初めには、卒業してしまい、
それぞれ別の道を歩むことになる。
488ガラスの壁 4/10:2007/12/31(月) 11:47:28 ID:o5NE1z41

 こなちゃんは、少しだけ哀しそうな表情で呟いた。
「ごめんね。つかさ…… 」
「ううん」
 私は首を横に振ってから、思い切って尋ねてみる。
「ゆたかちゃんと付き合って、どれくらいになるの? 」
「両想いになれたのは、1ヶ月前かな」
 こなちゃんの表情が一瞬で幸せそうに変わってしまうことが、
たまらなく辛い。

「最初は家で会えるから、学校ではあまり顔を合わせなくても大丈夫かな…… 
なんて思っていたんだ。でも、だんだん我慢できなくなっちゃって」
 こなちゃんは、どこか自嘲めいた口調で言ってから、小さく舌を出した。
「あの講堂は穴場だとは思っていたけどね。誰も使っていないし。
でも、こんなに早くばれちゃうとは思わなかったよ」

「ごめんね。こなちゃん」
 私は、こなちゃんの恋人との大切な時間を、ぶち壊しにしてしまったんだ。
「ううん、気にしないでいいから」
 こなちゃんはパタパタと手を振った。
「それにね。つかさに見られてエッチをするのって、結構快感だったから」
 冗談めかして、こなちゃんは私のはしたない行為を許してくれる。
 本当は凄く怒ってもいいはずなのに…… こなちゃんは凄く優くて、
却って心苦しくなってしまうんだ。
「みんなと昼食は一緒にとれないけど、他は普段どおりだから」
「う、うん」
 私はこわばる頬を叩き、精一杯の微笑みをつくって頷いた。
489ガラスの壁 5/10:2007/12/31(月) 11:48:14 ID:o5NE1z41

 駅でこなちゃんと別れてから、家に帰る。
 家族と夕食を共にして、入浴を済ませてから、パジャマ姿で
ベッドに転がる。
 課された宿題にとりかかる気なんて、全く起きなかった。

「こなちゃん…… あんなコトしてたんだ」
 こなちゃんとゆたかちゃんとの『真昼の情事』が脳裏に鮮明に
浮かんでくる。
 こなちゃんは、とても嬉しそうに小早川ゆたかちゃんの
大事な場所をいじって、ゆたかちゃんは可愛い声で喘いで、華奢な身体を
びくびくと震わせていた。
「こなちゃん。私にも、シテくれないかな…… 」
 いやらしい妄想を浮かべてしまい、顔を赤らめる。

 そうだ。脳内でゆたかちゃんを私にしてしまおう。誰もみていないし。

『つかさ…… 』
 瞼を閉じて、こなちゃんの映像を再生する。
 こなちゃんが私の肩を抱いて、甘いキスをするんだ。
「ん…… 」
 空想上のこなちゃんの柔らかい唇が、私をなぞっていく。
 それから、パジャマのボタンを外して脱がしてもらおう。
『つかさの肌、すべすべだよ』
 口付けを交わしながら、おへその周辺をなぞって、ブラ越しに
乳房をいじる。
「んん…… 」
 私は小さく喘いだ。頭の中にいるこなちゃんは、少し頬を
膨らませている。
『つかさの方が大きいなんてずるいよ』
「そんなこといったって…… 」
 既に私の乳首は、硬く膨らんでいる。
 私は、背中に手を回してホックを外して、愛撫に邪魔となった
ブラを落とす。
490ガラスの壁 6/10:2007/12/31(月) 11:49:02 ID:o5NE1z41

 親指と人差し指を使って、露出した乳首を摘むようにいじっていると、
少しずつ気持ち良くなってくる。
 感情も昂ぶり、私は喘ぐように呟く。
「わたし、こなちゃんのこと好き」
 こなちゃんが一番好き。こなちゃん無しでは生きていられない程、
大好きなの。
 でも、たった一言がいえなくて、3年間が過ぎようとしている。
 それでもね。私の頭の中だったら、こなちゃんは想いに答えてくれるんだ。
『つかさ…… 綺麗だよ』
「ん…… こなちゃん」
 こなちゃんとのディープな口付けを想像しながら、下腹部に手を伸ばすと、
既に大事なところは湿り始めていた。

「んはっ」
 快感に震えながら、パジャマの下も脱いでしまう。
 ショーツを覗くと、クロッチの色が既に変わっている。
「こなちゃん」
 だけど、私の中にいる、こなちゃんは曖昧な笑みをうかべたまま
何も言わない。
「私のキモチ、ホントだよ」
 ゆたかちゃんと両想いなこなちゃんが、振り向いてくれることはない。
 だけど、私はこなちゃんのコトを諦め切れないんだ。

「んっ…… 」
 濡れたアソコを下着越しにゆっくりとなぞる。とても切ない感触が
じんわりと伝わって、私の弱い心を締め付ける。
「んあ、はうっ」
『つかさ…… 』
 空想上のこなちゃんが淡く、霞んでしまう。
「待ってよ。こなちゃん」
 陽炎のように揺らめくこなちゃんは、オナニーに『自分の身体』を
利用している私の痴態を、もの哀しげに見つめている。
 それなのに、私は昂ぶる気持ちを抑えられない。

「私、こなちゃん…… 本当に、好きなの」
 小さな嬌声をあげながら、何度もスキを連発する。

 こなちゃんは高校で一番最初に仲良くなった女の子なんだ。
 誤解で倒された外人さんはちょっと可哀想だったけど、あの時の
こなちゃんは凛々しくて、とても格好良かった。
 こなちゃんは、私とは趣味が違っていたけど、そんな些細なことは
気にならなかった。
 小さな身体から、はちきれそうなくらいに溢れるパワーと、底抜けの
明るさに、瞬く間に魅了されてしまったよ。
 もし、ゆたかちゃんが、高校に入学する前に告白したら、
こなちゃんは私の気持ちに応えてくれたかもしれないのに。
491ガラスの壁 7/10:2007/12/31(月) 11:49:43 ID:o5NE1z41

 私は、切ない思いを無理矢理閉じ込めて、快楽を得ることに集中する。
 右手で膨らみかけの胸を揉みながら、利き手となる左手で秘裂をいじくる。
「あ…… あぅ」
 ベッドの上で未成熟な裸体を晒しながら、喘ぎ声を漏らす。
「駄目、こなちゃん、だめっ…… 」
 私は、秘所を刺激していた指の動きを加速させていく。
「もう、いっちゃうよ。こなちゃん。イッっちゃうんだから」
 淫らな声をあげながら、ぬめりを帯びた指を激しく動かし、
アソコの膨らんだ突起と、膣口を同時にいじくり回す。
「あっ、ひゃあ、あうぅ…… こなちゃん。こなちゃん! 」
 激しくよがりながら、想い人の名前を連呼する。

 私の嬌声が部屋中に響く。
 こなちゃんの名前を呼べば振り向いてくれるなんて、
大きな勘違いだと分かっているよ。でも、やめられないの。
「こなちゃんがスキ! 私、こなちゃんのコト大好きなの! 」
 夢中になって、アソコを激しくいじくり回す。
 大事な場所から蜜が大量に溢れ出して、白いシーツを汚していく。
「だめ。んああ、こなちゃん、だめええええっ」
 もうすぐいっちゃう。でも、もう我慢できないよ。こなちゃん。
「んああっ、だめ、いく、いっちゃう、んんあああああっ! 」
 ひときわ大きな絶叫をあげて、私は峠を越えた。

 激しい自慰でイッたあと、荒い息をあげながら天井を見上げる。
 快楽の波が退いていくとともに、既におぼろげになっていた
想像上のこなちゃんは、陽が昇った後の霧のように完全に消えてしまい、
どうしようもない現実が戻ってきてしまう。

「こなちゃん…… どうして? 」
 どうして、ゆたかちゃんと付き合うの? 
 どうして私は、こなちゃんに好きといえなかったの? 
 自責と悔悟の念が次々に押し寄せてくる。
「いやだよ。こなちゃんと一緒にいたいよ…… 」
 私はシーツに顔を押し付けたまま泣いた。疲れて声が涸れるまで
涙を流し続けた。
492ガラスの壁 8/10:2007/12/31(月) 11:50:23 ID:o5NE1z41

 泣くだけ泣いた後、私はのろのろと起き上がり、汚れた下着を取替えて、
再びパジャマを着る。
「顔、洗わなくっちゃ」
 残った気力を振り絞り、廊下に出て洗面所で顔を涙で赤く腫れてしまった
顔を洗っている時に、お姉ちゃんが声をかけてきた。
「つかさ…… 」
「おねえちゃん? 」
 長いツインテールをリボンでくくった、お姉ちゃんは、私の顔が濡れている
のにも関わらず、ぎゅっと抱きしめてくる。
「ど、どうしたの? 」
「ごめん。つかさ。アンタが辛い思いをしてることに、全然気がつかなくて」
「あ、あの、もしかして? 」
「悪いけど聞こえちゃったから…… 」
 お姉ちゃんの言葉に、恥ずかしくて顔が赤くなる。

「本当に、こなたはどうしようもないやつね」
「でも、こなちゃんは大切な友達で、大好きだし…… 」
「それが罪作りだっていっているのよ! 」
 お姉ちゃんの口調はいつになく厳しかった。
 確かに、最近、朝から晩までこなちゃんのことばかり考えている。
 このままの心理状態で年を越したら、大変なコトになってしまうだろう。

「つかさ。私は今まで、こなたとゆたかちゃんのことは、言い方は悪いけど
他人事だと思っていた。もちろんこなたは大切な親友よ。こなたの恋は
応援してあげたいし、どんなに親しくても立ち入れない領域があるわ。
ここまでは分かるかしら? 」
「う、うん。なんとか」
 私は頷いた。『親しき仲にも礼儀あり』という言葉を、お姉ちゃんは
表現をかえて、説明してくれたのだろう。
493ガラスの壁 9/10:2007/12/31(月) 11:51:07 ID:o5NE1z41

「でもね。つかさを、こんなに泣かせると話は別だわ」
「えっ!? 」
 お姉ちゃん、こなちゃんに怒っているの?
「今、こなたとゆたかちゃんは、両手を繋いでしまっているの。
これはラノベの一節の受け売りだけどね」
 お姉ちゃんはライトノベルをよく読む。

「恋をすることはとても大切な事。でもね。だからと言って二人だけの世界に
閉じこもってはいけないの。こなたはゆたかちゃんと二人きりでいいと、
思っているけど。こなたの周りには私やつかさ、みゆきがいる。
 そして、ゆたかちゃんの周りには、田村さんや岩崎さん、パトリシア
さんがいるわ。彼女達を無視したまま、生活することなんてできやしないのよ」

 一気に捲くし立てたお姉ちゃんの、こなちゃん達への激しい非難に、
私は、ただ呆然と立ちつくすしかなかった。
 そして、お姉ちゃんの視線が、単に私とこなちゃんとの間だけではなくて、
こなちゃんとゆたかちゃんの周囲にいる親しい人達までを、しっかりと
見据えていることに気がついた。
 お姉ちゃんには、一生敵いそうにないことを改めて思わされる。
494ガラスの壁 10/10:2007/12/31(月) 11:54:29 ID:o5NE1z41

「つかさ」
「な、なに」
「こなたと、ゆたかちゃんの関係について教えてくれるかしら」
「どういう事? 」
「昨日、私とみゆきが講堂から去った後、つかさはまだ残っていたわね」
「うん…… 」
「あの後、何があったの? こなたとゆたかちゃんは何をしたの? 」
 お姉ちゃんに最も恐れていたことを聞かれた。でも、今の私には言えない。
こなちゃんに口止めされていることを、話せる訳ないよ。

 私は、瞼に涙をためながら首を横に振った。
「ごめんね。おねえちゃん」
「待ちなさい、つかさ! 」
 お姉ちゃんの声を振り切って、自分の部屋に駆け込み、鍵を閉める。
 後を追ったお姉ちゃんが、私の名前を叫びながら、何度かドアを叩いたけど、
私はベッドの中にうずくまり、ひたすら両耳を塞ぐ。
 しばらくして、お姉ちゃんはようやくあきらめたようで、物音はしなくなった。
 一時的には逃れることができたけど、お姉ちゃん相手にいつまで
黙っていられるか、正直言って自信が無い。

 考えること自体に酷く疲れてしまった私は、毛布にもぐりこんだまま
瞼を閉じて、夢の世界に逃避した。


※参考文献 今野緒雪著 「マリア様がみてる (いばらの森) (白き花びら)」
49523-251:2007/12/31(月) 12:03:11 ID:o5NE1z41
呼んでくれた方にまずはお礼を申し上げます。

今年最後のSS投下になります。
この話は、1話目の時点では確定していませんでしたが、
Elopeの関連作となります。よろしければお付き合いください。

11月10日に初めて参加しましたが、スレ住民の方々の
温かい感想を頂いて、投下を続けることができました。
これほど短い間隔でSSが投下されるスレは初めてで、
最初は戸惑いましたが、少しは慣れることができたと思います。

来年は皆様方にとってよき一年となりますように。
49623-251:2007/12/31(月) 12:05:25 ID:o5NE1z41
>495
1行目、「呼んで」→「読んで」 です。
訂正いたします。
うーん。最後に締まらないのが自分らしいですね。
497名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 13:23:46 ID:o19gKCFQ
>>495
GJ!
こなたとのゆたかかつかさのカップリングが大好きです
片思い系って切ない反面、どういう行動をするか分からないですね(修羅場スレかヤンデレスレの見過ぎか…)
まだ視点のないかがみとみゆきの思惑が気になります
498名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 13:25:36 ID:5q7o4kbP
あとみなみもねw
499名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 13:59:18 ID:ABJyzMCQ
最初はハッピーエンドしか受け付けなかった俺が、段々シリアスも良いと思い始め、
今は片想いの切なさに悶える程になった。
ここの職人達にすっかり開発されちゃったんだぜ。
500カップリングはカオスの予感:2007/12/31(月) 15:11:09 ID:5q7o4kbP
「くっ・・・ゆたかが、そんなんじゃ・・・
 私も・・・柊先輩の所に・・・いっちゃうんだから・・・;;」
「私だって・・・こなたがその気なら・・・;;」


「(む、この流れは・・・チャーンスだZE
  この流れに乗じて、ひぃらぎとの距離を縮めるんだZE♪
  今はまだ岩崎かもしんねーけど、その次あたり・・・)」


「柊ちゃん、みさちゃんだけはやめておいたほうがいいわよ^^」
「ん?峰岸、なんで?」
「だって、ほら、嫉妬で苦悶してる姿こそ、みさちゃんの王道だと思わない?^^」
「ん・・・まあ、言われてみればそうね・・・次あたり再びつかさで・・・
 いやここはみゆきで一発いこうかしら・・・」


「(ぬぐあっ!裏切ったな峰岸〜〜〜!、いくら次のキャラソンを
 独占されたからって、その仕打ちはないよえぅううぅぅう〜〜T△T)」
「みさきちっ!」
「んがっ!ちびっこなんでここに!?」
「嫉妬みさきち'`ァ(*´Д`) '`ァ、今宵はしっぽりいこうぜ!」
「ひっ!ちびっこの癖にフェチ発動かよ!って、妙に強え・・・
 やめ・・・・服脱がすな!こら1年ズ手伝うんじゃねえ!!
 ひぃらぎたすk・・・アッーーー!!」
501名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 15:19:44 ID:G+R2ZiwT
「み、みさこなハァハァ」
「悶えんな!つかマイナァー!!!」
502名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:01:27 ID:tMMGugWf
ここは年末だろうが年始だろうが関係なさそうですな。

年末なのに、別件の原稿に追われてひいひい言っています…
ひよりのパワーが欲しいなあorz
503名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:22:15 ID:XEz5SCoC
>495
最近、貴方の名前見るだけでわくわくする
GJ
504名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:24:14 ID:vbdGPz9q
>>495
やはりElopeの前日談でしたか……交錯していく片思いの連鎖が胸に刺さります。
イブの夜の逃避行へと続く道のり、楽しみにお待ちしております。
505名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:29:01 ID:1HEKugU1
>>495
うぅむ…ここまでなら特に駆け落ちに発展してしまうような何かはないわけで…
今後かぁ。楽しみにしてますよー
506名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 16:35:05 ID:M/uTl1Ua
>>495
GJ
続き期待してます、頑張って下さい

他に投下される方がいないようでしたら
投下します
5076-748:2007/12/31(月) 16:42:42 ID:M/uTl1Ua
ではいきます

・かがみ×こなた
・エロ有り
・「〜嫁決定戦」の続編

6レスお借りしますよっと
508お楽しみ日曜日(1/6):2007/12/31(月) 16:43:28 ID:M/uTl1Ua
 日曜日は学校も休みで友達と遊べたりするから嬉しい日だ。
 しかし明日から学校が始まると思うと少し億劫になるのは殆どの学生がそうだろう。
 そんな中、私はそれが気にならないぐらい楽しみな日曜日を過ごした。





 お楽しみ日曜日





「かがみー、朝だよー」
 眩しい日の光が窓から差し込む快晴の朝。
「うーん……」
 私はこなたの声によって起こされた。
 人に起こして貰うなんて久しぶりの事だ。その相手がこなたという事もあって目覚めはバッチリだった。
 私は先日の激しい死闘を終えた後、一旦家に帰り着替え等を持って再びこなたの家に宿泊目的でやってきた。こなたが私のを貸してあげると言ってくれたがそんな事をされては色んな意味でヤバい事態になっているだろう。
 それに送り迎えはおじさんがしてくれた。更に今日は出張で遠出するらしくゆたかちゃんも田村さんの家に泊まりに行っている。おじさんが私達の事を分かった上での気遣いかどうかは分からないが田村さんは完全に手配してくれたのだろう。
 それでもいつかは話さなければいけない事なのだ。勿論ゆたかちゃんにも。
「もう朝ご飯出来てるよ」
 いけない、こなたをほったらかしにしてしまっていた。私は急いで視線をこなたに合わせると、視界に映ったこなたの姿に頭の中をぐるぐると彷徨っていた重大な問題が跡形もなく弾け飛んだ。
 こなたの格好は素肌にエプロンを掛けただけという、まさに私が望んだ通りのそれだった。脳が一気に活性化、全身を巡る血液が暴走するように速くなる。
「似合ってる?」
「うん、とても」
 こなたの質問と私の回答の間、僅かコンマ三秒。
「本当?良かった」
 安堵の表情を浮かべるこなた。
「さ、早く食べよう?」
「うん」
 私はベッドから降りてドアに向かって歩く。
 すると、数歩先を歩いていたこなたを見て気付いた。
「パンツ、はいたままなの?」
 口に出して言ってしまうとこなたがピクンと反応してこちらを振り返った。
「いや、流石に全部は恥ずかしかったから……」
 こなたが顔を真っ赤にして下着を身に着けている理由を説明する。
「ぬ、脱がないとダメ、かな?」
 相変わらず破壊力抜群の上目遣い攻撃を仕掛けてくる。早くも私の理性は崩壊の道筋まっしぐら状態だ。
 こなたの照れる顔からして本当にそう思ったからなのだろうが、何故か私にはこなたがあえてショーツを着用しているようにも思えた。昨日、こなたが私の衣服を中途半端に脱がした時の台詞が脳内に自然と再生された。
 仰るとおりで御座いますねこなたさん。
「ん、いや、そのままでもオッケーよ」
 そっちの方が良いという本音は隠して着たままで良いという事だけ伝える。
「うん、分かった」
 こなたはまだ少し羞恥心が残っているようだったが、頷いて再び歩き出した。
 リビングに辿り着くまでこなたの水色の縞模様しか目に映らなかった。
509お楽しみ日曜日(2/6):2007/12/31(月) 16:44:08 ID:M/uTl1Ua
 テーブルの上にはハムトーストとスクランブルエッグが綺麗に盛り付けられているお皿と食器類が二人分ずつ乗っていた。
「いただきます」
「いただきまーす」
 私に続いてこなたが唱和して朝食の時間が始まった。程好い焦げ具合の食パンを齧ると仄かな温かさが口の中に広がった。
「美味しい?」
「うん、美味しい」
 こなたの期待を裏切らない為とかこなたの喜ぶ顔が見たいからという不純な理由は一切なく、心からそう思った。流石普段から家事をこなしているだけの事はある。
 フォークを手に取りスクランブルエッグを口に運ぶと、これまた出来立て特有の温かさを保っており冬の朝の寒さを一瞬で吹き飛ばしてくれた。
「流石こなたね、すっごく美味しいわ」
 素直に褒めるとこなたは満面の笑みを浮かべ、ようやく自分の分を食べ始めた。
「ねぇかがみ、昼からどうする?」
 他愛のない会話が弾む中、こなたが新たな話題を切り出した。
 私の妄想では昼間、自分は出掛けていてこなたが家の事をしたり私が恋しくなって一人でしたりするのだが流石にそれは無理があるだろう。私だけが外出する理由がない。
 折角の休日だし二人で遊びにでも行きたい。
「外に出ようか」
「うん、良いよ」
 曖昧な予定だがこなたは二つ返事で了承してくれた。楽しそうな笑顔からも伝わってくる通り私と同じ気持ちなのだろう。
 一緒にいられれば、何をしていても何処にいても楽しい。
 現に私はこうしてこなたと喋りながらご飯を食べているだけで幸せだった。
「ご馳走様」
「お粗末さまでした」
 私達は大体同じ頃に食べ終わった。こなたは料理を全て食された私と自分のお皿を持って台所へと向かっていった。
 私はずっと食器を洗うこなたの後姿を眺めていた。他にする事がなかったのも理由の一つだが、やはり一番の決め手は見ていたいからという純粋な欲求だった。
 腰の辺りまで伸びた蒼髪が、こなたが手や顔を動かす度に揺れて、その都度白地に縞模様の可愛らしいショーツが見え隠れする。
 もはや目を離す事は不可能かとも思えた。ある晴れた日に魔法以上の愉快が限りなく降り注いだとしても不可能な気がした。
 結局私はこなたが後片付けを終えるまでずっと熱烈な視線を送り続けていた。
510お楽しみ日曜日(3/6):2007/12/31(月) 16:45:05 ID:M/uTl1Ua
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていく。
「もう四時か」
 私は近くの壁掛け時計を見て現在時刻を確認するように呟いた。
「時間が経つのは早いねぇ」
 こなたがオレンジジュースを飲んでいた口をストローから離して言う。
 午後から私達は決めた通り街へと繰り出していた。余り遠出はせず近場で昼食を食べ、色んな店を回ったりゲーセンに行ってこなたに完敗したりと存分に楽しんだ後、喫茶店に足を運んで今現在に至る。
「あれだけ歩き回ると疲れるねぇ」
 こなたが再び飲み物を口に含んだ。
「普段から歩く事殆どないからね」
 私もそう言ってプラスチック製の細い管から液体を吸い上げた。ジュースの甘味と冷たさが乾いた口内を潤す。
 外は依然寒いままだが結構な距離を移動したから喉は潤いを求めていた。店内は暖房が効いているからか然程寒さは感じなくて丁度良い感じだ。
「どっちかっていうとインドア派だからね」
 笑うこなたにつられ私も笑う。
「でも楽しかった」
「うん、私も」
 素直な感想を言い合っていると、ふと買い物中に気になった事が私の心に蘇ってきた。
「そういやこなた、最後に行った店で何買ってたの?」
「おお、教える約束だったね」
 こなたも思い出したらしくポーチの中に手を入れ何かを探し始めた。
 最後に行ったのは主に小物を取り扱っている店だった。若い女の子を狙った売り物と内装で中高生に人気のお店だ。
 私が行きたいと言ってこなたが付き合ってくれた、という感じだったのに、いざ到着するとこなたは店内を物色する私よりも先に会計を済ませていた。
 その時も何を購入したのか問うてみたが、こなたは後で教えるの一点張りだった。
 アクセサリーやネックレスにこなたが興味を示すとは思っていなかったので気掛かりだったのだが、一体何を買い入れたのだろうか。
「ほら、これだよ」
 差し出されたこなたの両の手の平に乗っかっていたのは二つの小さな箱。丁寧に包装されていてまるで贈り物のようだった。
「一つはかがみの」
「私の?」
 自分を指差して聞くとこなたはこくんと頷いた。どうやら私に買ってくれたものらしい。
「ありがと、こなた」
 胸に込み上げる愛しさが爆発しないように理性に命令を出しながらお礼の言葉を投げ掛ける。こなたの小さな手に乗ったプレゼントボックスを受け取ると、もう片方の手にあった同じ外装の箱がこなたの手元に残った。
「開けて良い?」
「うん」
 こなたの返事を確認してから私は慎重に上包みを剥いでいく。
 箱の中には指輪が入っていた。
「えへへ……お揃いで買ったの。私とかがみが結ばれたのを形にして残そうと思ってさ」
 はにかみながらもう一つの箱を開けて同じ形の指輪を取り出すこなた。
 こなたの何もかもが愛しい。今すぐ抱きしめたい。
「……大事にするよ、これ」
 だが目頭が熱くなり始めていた私はそれだけ返すのが精一杯だった。
511お楽しみ日曜日(4/6):2007/12/31(月) 16:45:36 ID:M/uTl1Ua
「さて」
 場所は変わって再びこなたの家。
「き、着替えるの速いわね」
 帰るなり即行で衣服を脱ぎ、ショーツの上からエプロンを掛けたこなたが私の眼前に現れた。その行動力には思わず敬意を示してしまうほどだ。
 今から私の第二の野望が叶えられようとしている。
「かがみ……」
 静かな雰囲気の中、私の名前が呼ばれた。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも……私?」
 ふ、ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
 恥じらいながら言ってくれるところが素晴らしい!段々と小さくなっていく声が更にグッド!そして言い終わりそっぽを向くその仕草!どれをとっても完璧!
 流石は『こなたに言って欲しい念願の台詞ランキング』の上位に連ねるだけの事はあるわ!そこに萌える、萌えまくるううううう!!
「ちょ、かがみ!?何か出てるよ!」
「はっ!」
 どうやらまた魂が抜けかけていたらしい。頬を引っ張る、痛い。私は慌てて現世に戻ってくるとこれが夢ではない事を確認した。
「で、どうするの?」
 こなたの催促で私はこなたを待たせている事にようやく気付いた。まぁ迷う必要性は皆無だから良いのだけれど。
 勿論最後の―――っとちょっと待てよ。
 私はそれぞれを選択した直後のこなたの反応を一瞬にして頭に思い浮かべる。そしてその後どうなるかを瞬時に脳内シュミレーション。
 そして閃いた。
「お風呂にしようかしら」
「え?お風呂?」
 きたきた予想通りの反応だ。胸が躍ってくる。後は上手くこなたを誘導するだけ。
「何か不都合でもあるの?」
「いや、ないけど……」
 ここまで想定出来る自分の才能が恐ろしい。他の事には使えないだろうけど。
「あ〜、さては私がこなたを選ぶと思って期待してたんでしょ?」
「!!」
 思った通り図星らしい。こなたの赤かった顔が更に色合いを増す。
「こなたも私が欲しかったのねぇ」
「む、むむぅ……」
 目を潤ませながら唸るこなたを小動物っぽく思えてしまう。ここまできたら後一押しだ。
 落ち着け私。これが成功したらパラダイスが待ってるぞ。
 少し深呼吸で間を取る。そして言った。
「じゃあ……一緒に入る?」
 暫くしてこなたが俯きながらも頷いたのを見て、私は心の中で雄叫びを上げた。
512お楽しみ日曜日(5/6):2007/12/31(月) 16:46:07 ID:M/uTl1Ua
 こなたとお風呂に入るのは夏休み以来だろうか。その頃はまだ自分の気持ちに気付いていなかったし二人きりではなかったから何とも思わなかったが今は違う。
 少し前から聞こえているお湯を張る音。浴槽にお湯が流れ溜まっていく内に私の気持ちも高ぶっているのが分かる。
 今思えば格好つけずに普通に頼めば良かったのかもしれない。一足先に風呂場へ行ったこなたの態度からして断られる事もないだろう。
「お風呂準備出来たよー」
 こなたの声に私は顔を上げた。今更考えても仕方がない事よね。私は首を横に一振り、モヤモヤした何かを頭の中から消し去るとパジャマとバスタオルを持ってお風呂場へと歩き出した。
 脱衣所にあった洗濯籠を見るとこなたの下着とエプロンが入っていた。手を伸ばそうとしてこなたを待たせている事を思い出し踏み止まる。
 さっさと服を脱いで浴場へ続くドアを開けた。
「お、来た来た」
 そこには全裸姿で湯加減を調節しているこなたの姿があった。
「さ、入って入って」
 先に入浴してくれていても良かったのに、どうやら私を待っていてくれたらしい。ちょっとした嬉しさを感じながら、私は軽く掛け湯をして湯船に浸かる。
「むふふ〜……とうっ」
 すぐさまこなたが悪戯っぽい表情になり、私の両足の間に潜り込むように入ってきた。
「こういう風に入りたかったから待ってたってわけね」
「そうそう」
「こっちの方がくっついていられるもんねぇ?」
 私の言葉に、目を細めてまさに極楽を表しているようなこなたの顔が一気に紅潮していく。
「いや、別にそれだけってわけじゃ……」
 普段は攻撃的なのにこういう時はどうして自ら墓穴を掘るような事をするのかしらね。
「こなた……可愛い」
 それ以上問い詰めはせず、私はこなたの首筋に舌を這わせる。
「ひゃっ!」
 いきなりだったからか気持ちが良かったからか声を上げるこなた。
「も、もう……かがみの方がえっちだもん……ふあっ……」
「ふふ、そうかもね」
 軽くあしらうように答えてうなじをなぞるように舐めると、腕の中のこなたが身体を震わした。
 それを見て私は先日の闘いでこなたが使った戦法を思い出した。興味と好奇心が試してみようと私に囁きかける。
「よし、身体洗おうか」
 作戦決行、私はこなたのうなじから急に唇を離してそう告げた。
「へっ?あっ、うん」
 こなたは間の抜けた返事をして、私に体重をあずけていた身体を起こした。一人ずつしか洗えないから私は自然と浴槽に残る事になる。
「洗ってあげようか?」
「い、良いよっ。かがみはえっちだから変な所とか触ってきそうだもん」
 半ば当てられているような気がしたが、私は何も言わずに頷いて動かなかった。こなたはそれを確認してスポンジを手に取り身体を洗い始める。
「見てる、よね、かがみ」
 不意に手を止めてこなたが私の方を見た。
「まぁね」
 にやけながらそう答えると、こなたはより一層顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。
 意識してしまうと今まで気付かなかった視線も感じてしまうのだろう、再開されたこなたの手の動きはかなりギクシャクしていた。恥ずかしそうに俯いているのが前からでなくても判別出来る。
「んっ……」
 スポンジが胸部に差し掛かり乳房の先端を通過した時、こなたが僅かに声を発した。もうスイッチが入ったらしい。私はこなたの動作を見逃さぬよう凝視を続ける。
 胸からお腹、背中を洗って再び胸へとこなたの手が動く。
「あっ……」
 微かに漏れた甘い響きを含む声。乳首を擦る度揺れるこなたの小さな身体。
「下の方は洗わないの?」
「あ、洗うよっ……」
 聞いてみると、こなたは私の問い掛けに答えて身体を仰け反らせながら足を開いた。そして股間にスポンジを宛がう。
「あっ……か、かがみ……」
 洗おうとしているのか快楽を得ようとしているのか、区別がつかないほどになった頃。
「どうしたの?」
「私っ……かがみに、み、見られてると思うとっ……!」
 腰を上下させながら私に必死で想いを伝えるこなたの姿は、私をどんどん興奮させていった。
「もう、我慢出来なくて……あぅ」
 私ももう我慢の限界だった。湯船から上がりこなたの真正面に移動する。
「かがみ、お願い……イかせて」
513お楽しみ日曜日(6/6):2007/12/31(月) 16:46:44 ID:M/uTl1Ua
 こなたの懇願に私は喜んで応える。
 こなたの手を引き離し、代わりに自分の手をこなたの秘所に押し当てると、そこは石鹸とは違うもので濡れていた。
 中指をこなたの中に潜り込ませ、もう片方の手で胸に触れる。
「あっ……あんっ!」
 硬くなった桜の色をした突起を擦るとこなたは肩を震わせ嬌声を上げ、秘裂を弄ると愛液が溢れ出しいやらしい音が浴室に響く。
 込み上げてきた気持ちをどうする事も出来ない私は唇を重ね合わせ、より深くこなたを求めていった。
「ん、んんっ!」
 舌を絡ませるととろけるほど熱い情熱に支配されてしまいそうになる。私は気張って自我を保ちながら濃厚なキスを繰り返す。
 その間も愛撫の手は止めなかった。こなたが耐えるように私にしがみついてくる。
「あっ……かがみ、私、もうっ……」
 息を継ぐ為に唇を離すと、こなたが訴えるように切なげな表情で呟いた。
「気持ち良い……あふぅ!」
 自慰行為の影響もあるのだろう、こなたがもう達してしまいそうな状況だと理解した私は更に手の動きを激しくした。
 素早く指を抜き差しさせると、こなたが大きく身体を仰け反る。
「イっちゃって、こなた」
 そう耳元で囁いて思い切りこなたの内部を掻き回すと―――
「あっ、ああっ!あああああっ!」
 止め処なく愛液が湿った割れ目から湧き出した。
 私は目を細め感慨に耽るこなたをそっとタイルの上に横たえさせた。
「あーあ、もう一回洗わないとなぁ……」
 照れ隠しか本音か、こなたは太腿に付いた白濁色の液を指で取った。
「私が洗ってあげるわよ?」
「えー、第二ラウンドが始まっちゃいそう」
 こなたが笑いながら言った。
「普通に洗ってあげるって。第二ラウンドは……ベッドの上でね」
 その台詞にこなたは少し顔を赤くする。
「……じゃあ洗いっこしよっか」
 だが次の瞬間には楽しそうに明るく言った。
「お、良いわね」
「じゃ、私からね」
 私は快く承諾してこなたに背中を向けた。
 夜はまだまだ長い。
5146-748:2007/12/31(月) 16:48:39 ID:M/uTl1Ua
以上です
他の神作品に押されぬよう
来年も精一杯精進したいです
翌年に続きます

皆様良いお年を
515GJ物語「感化されました」:2007/12/31(月) 17:02:17 ID:5q7o4kbP
ゆたか「'`ァ(*´Д`) '`ァ、お二人をデバってたら興奮しちゃった、
     みなみちゃん、続きしよ・・・」
みなみ「はい・・・ご主人様・・・」
みゆき「今年の年越しはこれで決まりですねだばだば」
つかさ「ゆきちゃんはげしっ・・・おしたおさないdあqwせdrftgyふじk」
みさお「うゅ〜〜;;でも興奮して反応する体が憎いんだZE;;」
あやの「私がいるじゃない^^今夜は寝かせないわよ^^」
ひより「(奇声を発しながら、現在かが×こな原稿100枚目突破中)」
パティ「(ひよりんの腐オーラのため、襲いたくても近寄れない中)」

すなわち

ゆたか「>>514GJ!!」
みなみ「>>514GJ!!」
みゆき「>>514GJ!!」
つかさ「>>514GJ!!」
みさお「>>514GJ!!」
あやの「>>514GJ!!」
ひより「>>514GJ!!」
パティ「>>514GJ!!」

良いお年を。
516名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 17:05:49 ID:vbdGPz9q
>>514
うわ、甘っ! らぶっ! えろっ!
二人のあつあつっぷりに、俺の股間の紳士もLoad Cartridgeというものです。ぐっじょぶ!
517名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 17:44:34 ID:9BVqoWt2
>>479 >>495 >>514
みなさんGJした!!
518名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:03:58 ID:6bWo6bLT
>>514
エロい、萌える、GJ!!!
もう画面の向こうの紅白が紅紅歌合戦になっちまうくらい(鼻血的な意味で)

来年のいずみ年もいい年になりそうだ。
そして年内にSSが間に合わないオレ涙目orz
519名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:10:35 ID:cgF3OdSL
今年最後のSSを狙っている人は
今のうちに意思表明しておいたほうがいいんじゃないでしょうか、と念のため。
かぶると最悪ですし。
520名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:13:08 ID:wUHYDdOn
>>514
すーぱーGJ!!その砂糖ドンブリ山盛りぐらいの甘さが最高!
思わず部屋中をゴロゴロ転げ回ってしまっではないか!
521名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:32:16 ID:ZHmbm5oq
新年最初は外にいるから無理っぽいけど、2番3番あたりに投下したいと今頑張ってるオレがいます
522名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:38:11 ID:G+R2ZiwT
今年ももう終わりですか
今年一番活躍したキャラは誰だろう?

ノミネート
 やっぱり主人公だしねこなた
 主役は多いが噛ませ犬かがみ
 あれ活躍したっけバルサミコつかさ
 鼻血みゆき
 黒キャラ多かったぜゆたか
 まさかのヤンデレみなみ
 ひよフェチ発動ひより
 ハンバーグパティ
 来年は純粋なかがみさあるといいねみさお
 あや・・・の?
 活躍もほどほど白石
 白石ほどではないけどあきら
 ここでまさかのオリキャラゴッドかなたさん
 ETC...

やっぱ鼻血みゆきさんかな!
523名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:38:11 ID:o5NE1z41
ちょっと休憩したい気分ですな。
投下ペースに正直ついていけないw
524名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:41:15 ID:BE6zdhHE
みんな、そば食べて落ち着こうぜ!

ズルズル
       o
      ▼/)
     ̄ ̄|/■

12月31日の午後6時から翌1日の午前2時までの8時間は
1年間で最もそばを食べる人の多い「そばの8時間」です。

貴方の知り合いや友人ももれなくそばを食べています。
普段はあどけない顔して世間話してるあの娘もそばを食べています。
貴方が片想いしているあの綺麗な女性もそばを食べています。
貴方にもし年頃の娘さんや姉・妹がいて、いま家にいないのでしたら間違いなく外でそばを食べてます。
貴方と別れたあの娘も貴方がその娘と食べたそばを別の男と食べています。
貴方の将来の恋人や結婚する相手は、いま煮えたぎるそばをヒィヒィ言って食べています。
すべてを諦めましょう。そして、ともにそばを食べましょう
525名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:42:56 ID:5q7o4kbP
>>518

紅白萌合戦

| 紅 | 白 |
|こなた|かがみ|
|つかさ|みゆき|
|ゆたか|みなみ|
|みさお|あやの|
|パティ|ひより|

ひより「む、これはまた、ステータス的にも萌え種類的にも
     バランスの取れた配分ッスねっ!」
かがみ「むー・・・こなたと敵同士か・・・」
こなた「え?私はかがみと勝負できてうれしーけどねっ♪
     それともなに?ゲーム内でも一緒したいの?ね?ね?」
かがみ「・・・こいつむかつく・・・(///)」



ってのを考え付いてしまった。年が越せるまで勝負つけられるかな・・・w
526名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:52:02 ID:9jk2pk7/
「紅白萌合戦司会の神様でっす☆ 皆さん正々堂々と……」
「みなみちゃん……敵なんだ、くすくす。たっぷり利用させてもらおうかな」
「ユタカハワタシノモノユタカワワタシノモノ……」
「ってどっちも黒かよ!」
「いやー、ヤンデレも流行ったもんね〜」
「そう……純情という壁を通り越した人間は、ヤンデレと進化を遂げるッス!」
「oh……トーヨーのシンピデスネー」
「ちなみにヤンデレとは病む、闇などから来ているそうですよ」
「うぅ……ひぃらぎと別だぁ」
「あやあやみさちゃんもヤンデレ化? アグレッシブベースライナーのみさちゃんには似合わないよ?」
「猫駆除うにょ〜ん……私ってこれだけ?」

「……うぅ、誰も聞いてくれない」
527名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 20:57:34 ID:V7Ooo7ZR
そうじろう「俺の・・出番は・・・」ズルズル
528名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:01:28 ID:5q7o4kbP
>>527
ただお「おや、何かなこの『審査員』パネルは、ん・・・『泉』・・・?
     おーい、泉さん、忘れ物ですよ」






世界一危険な人物に、危険なアイテムが渡った!
529名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:18:55 ID:o5NE1z41
「ねえ。スパーアイドルスターの私が出ないってどーゆーことよ白石! 」
「し、知りませんよ。でもSSには出ていたじゃないですか。活躍していますって。あきら様」
「そ、そうね。今に見てなさい。来年は私が投下SSのトップを飾ってくれるわ」
「あ、それ無理です」
「なんだと! 」
「や、やめて、1トンハンマーを持ち出さないで、作品が違、アッー 」

「ふぅー」
「どうしたんですか、桜庭先生」
「ほとんど出番なかったな。ふゆき」
「まあ、仕方ありませんよ。教師と生徒の禁断の恋ってあまりないですからね」
「ふゆき、結婚してくれ」
「どさくさに紛れて何いっているんですか」

「お、ひなたお姉ちゃんのバカー」
「な、なによ。ひかげ」
「出番以前に、冬コミにお金つぎこみすぎて、年越しそばもかえないじゃない!」
「一杯の掛け蕎麦だな」
「そんなのイヤー」

「なー泉」
「なんでしょう。先生」
「やっぱ。年増は好かれんやろな…… 」
「ちょ、大晦日にダークにならないでくださいよ」
「そやな。今日はがっつりチャットやるで。泉つきあえー」
「先生とのチャットエッチ疲れるんですよ。執拗に愛撫してくるし」
「こまかいこといわんと、さっさとログインするで! 」







530名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:24:44 ID:9jk2pk7/
しかし1年で30スレとは凄かったな……ちょっとノスタルジるね
てけてけさんといいこなフェチといい、色んな伝説が生まれたね
531名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:33:15 ID:LpZyUoET
20スレあたりかな見始めた自分だけど10スレの間だけでも色々伝説がwwww
すばらしい日々の作者が最初の頃はすごく印象に残ったな
532名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:35:11 ID:5q7o4kbP
「と…とにかく最初は!コス・プレーイング・アスリートです!」
「各々コスプレをしてあらゆるスポーツ競技をしてもらいますっ!」

「むっ、スポォツなら私の十八番なんだZE!
 どっからでもかかってきなすぁい!」
「上等・・・この消えるドッジ・・・食らうが良い・・・」

ギュン!

「う・・・うは・・・・なにこのスピードありえねぇ・・・」
「にゅふふふ・・・」
「な・・・ちびっこ!?嘘・・・それを受けた!?」
「さっすがみなみん、愛するものの為、殺る気まんまんだねぇ」
「無論・・・」
「ということだよみさきち、チミも本気ださないと怪我するよ?www
 それともなに?チミのかがみんに対する愛って、そんなもの?(=ω=.)」
「な・・・ひぃらぎ・・・そうだ・・・私もひぃらぎのため!
 昔取った杵柄!ここに晒すんだZE!!」
「嘘・・・日下部さんに・・・炎のオーラが・・・」
「ねーこー、じゃなかった、げーこーくーじょーだZE!!」
「おーおー、さすがアグレッシヴベースライナー(=ω=.)」
「ひぃらぎ!これがあたしの愛だってVAAAAAAAAAA!!」

ギュオオオオオオン!

「凄い・・・球威・・・だめ・・・」
「つっ・・・流石・・・ですね・・・」
「高良先輩!」


おおっとお!序盤から激しい女の戦い!まさにトップアスリート同士の熾烈なる争い。
・・・ていうかこれ、萌えの競技じゃなかったっけ?
つかさ「私の出番はうにょーん」
533名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:38:43 ID:G+R2ZiwT
最後くらい思い出を語るのも一興ですな
自分は人袖触かな
最後の盛り上がりはすごかった
534名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:46:23 ID:o5NE1z41
スレ初参加は最近だったけど、何この進み具合って感じだった。
約1週間で1スレ消費ってどんだけー
投下速度の速いひとはどうやって書いているのか、びっくりだ。
535名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:49:50 ID:9jk2pk7/
「そ、そんな……私の新必殺音速火炎斬が、鼻血で!」
「だばだば、じゃなかったまだまだですね日下部さん……この程度のボール、私と泉さんの前では無に等しい」
「ってこんな真っ赤なボール使えるわけないでしょ!」
「大丈夫です……せぇい!」
 
 ギュォン

「ウニョー!」
「あぁ! つかさが逆流した鼻血に流された!」
「まだばです!」


 ヒュン


「き、軌道が曲がった!」
「ありえないってヴぁ! ボール戻ってきたし!」
「みなさん、私を……誰だと思っていやがります?」
536名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:52:50 ID:G+R2ZiwT
>>534
一人いるよな、まさに神速の人が
537名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:56:42 ID:P2/ffwOX
流れをぶった切るのがだいぶ得意な人がやってきました。
タイミングが悪いってだめですねwww

22時から投下する予定ですが大丈夫でしょうかー?
投下するかたいらっしゃいますか?
538名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 21:58:18 ID:J3KwdABw
>>533
自分は15スレ目のこなフェチの衝撃が未だに抜けきらない
本家はもちろんなんだけど、ぶーわ氏とか他の職人の作品にまで出てくるもんだからもう……
539名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:02:16 ID:G+R2ZiwT
>>538
さんざんな扱いしてたみゆきさんをまさかあんな使い方するとは思わなかったw
最後のみゆきさんオンステージは何度読んでも吹く
540名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:04:31 ID:P2/ffwOX
タイミングの悪すぎる17-234です。
「女王様の耳はねこの耳。 」
007〜009の3話、4レス、後書き1レスいただきます。
あきら&白石×オリキャラ
3話ともエロです。

オリキャラが要らないという方はスルーで。
54117-234 女王様の耳はねこの耳。 007:2007/12/31(月) 22:06:13 ID:P2/ffwOX
〜007:静止〜

午前6時。
いつもより2時間も早く起きてしまったことを、手元の携帯のディスプレイが知らせる。
右手は相変わらずピンクの頭が独占しているため、仕方なく左手を動かす。
……なんか朝勃ちが、酷い気がする。
でもここじゃさすがに出来ないだろう、
あきら様もいるし、ねこみみもいることだし。

「っ…やべ…っ」

寝ぼけ眼ではあるが、あきら様の顔が近くて、ぷっくりした唇が、俺を誘う。
無情にもそれに反応する俺の分身…さすがだ…。
しかしここは我慢だろう、なにがって、直ぐそこのティッシュを見ながらも我慢する。
朝の一発と言ったらこれなんだが、まぁ仕方ない…
ティッシュに伸ばしていた手をひっこめ、あきら様の頭を撫でる。
そっと、バレないように、あきら様のおでこに、唇をつける。
ん、という声がする。
おきてしまっただろうか、と思ったが、違うらしい。
好きな人が隣にいるこの状況でキスくらい…、許してくれ。

ん、でも触ってないのに、気持ち良い…
なんでだろう、俺の分身が反応する。

「……?」

俺の足元に、なにか、ある…
もぞっ、とその塊が動く。
毛布ががさ、と動いて、その塊が正体を表した。

ねこのみみが見えた。
こんな大きい猫がいただろうか…と考えて、

息を呑んだ。

まて、ということは、こいつしかいない。
猫の耳を持つやつなんて。
この部屋にいるやつなんて。

「どうかしました?気持ち良くて、目が醒めましたか?」
「………っ!!」

─ねこみみが、俺のを片手に持って、にやにやしていた。
 いつの間に…
54217-234 女王様の耳はねこの耳。 008:2007/12/31(月) 22:07:31 ID:P2/ffwOX
〜008:不順〜

「な、なに、して…」
「声出したら、そこの腕の子、起きちゃいますよ…?」

馬鹿か、ねこみみ、なにしてんだ。
俺が寝起きにそんなことを頼んだ覚えなんて、ないだろ?
俺の脚に跨って、俺を挑発的な目で見る。
舌なめずりして、静かに言った。

「だって、あれ、インストール、したでしょう?」
「…っ…?!」

そんなことプログラムされてたのかよあの取説!!
とりあえず、離れてくれ、そうじゃないと、こっちのあきら様に見られる!

「ふーん…こんな勃起してるのに?出さなくて良いんですか?」

それとこれとは話が違うだろ?
だから、そんな、扱くな…よ…

「んー、こんな先走り出しちゃって…本当は気持ち良いんですよね〜?あ、また出た」

ねこみみはやはり俺を見ながらにやにやしている。
…メイドなら俺の話を聞けっ!
しかしやはり自分の身体は正直なもので…。
あきら様と瓜二つな人にそんなことをされているからなのか、
しかも本人が横で寝てるのに、その寝息が頬にかかるたびに、
俺のは静まらなくなる。

あきら様本人への罪悪感が募る。
「本当に好きな人」じゃない人にやられるのが癪だ。
でも、背格好はあきら様なわけで。

背格好が同じってだけなのに、
お前にやられているままでいいのかな、俺。

ね、あきら様、これで、よくないなら、怒ってください…

「どうしますか?出して欲しいんでしょ?」
「…好きに、しろっ…」
「じゃ、私はご主人様のいってしまう顔を拝みたいので、射精させますね?」

嬉しそうに、当然それが自分の役目であるかのように。
ねこみみはその手を唾液でべちょべちょにする。
それを塗りつけるように、握りなおす。
すごく慣れた手つきで、俺を、おかしくさせる。

俺は、それを見ないことにした。
54317-234 女王様の耳はねこの耳。 009  1/2:2007/12/31(月) 22:09:27 ID:P2/ffwOX
〜009:懺悔〜

「はぁっ…やめ、っ…」
「好きにしろっていったのは、どこの誰でしたっけ?」

俺の耳元でねこみみが囁く。
片手で俺のを扱きながら、俺の首筋を舐める。

「っく・・・んっ」
「随分弱いんですね…男の人はそういう人、多いみたいですからね。」

さすがロボット、なんでも入ってるんだろうか。
これを設計したやつを恨んでやりたい。

「ねぇ、ご主人様。」

ねこみみは、また笑う。
悪意に満ちた、その笑い顔。
あきら様のほうが、数倍かわいいと思うし、
この顔には萌えない自信がある。
あきら様は、黒さがあるから萌えるんだと思う…違う?

「キス、してあげましょうか?」
「いらん。」
「それは残念…」

くす、と笑われる。
こんな格好晒して、俺はなんで断れないんだろう。
あきら様に軽蔑されるに違いない。

「ほら、隣、見てくださいよ。私と同じ顔の人が、寝てるんですよ?」
「知ってるっ…っ」
「こんな格好、見てもらいたいですね、情けない格好…。情けない人。」
54417-234 女王様の耳はねこの耳。 009  2/2:2007/12/31(月) 22:11:36 ID:P2/ffwOX
俺の返答が短いのは、自分に余裕がない証拠だ。
息が、荒くなる。
いきそうなのにゆっくりと焦らされて、首筋を舐め上げられる。
変になりそうだ、

ねぇあきら様。

こんな人、嫌いですか?

強い力で握られたとき、
俺が短く声を上げたとき。

あきら様が動いた。
何か言って、目をこする。

「起こしちゃいましたかね?こんな格好、見られちゃっていいんですか?」
「っ……お前、これが目的だったのか?」
「そんなことないですよ?」

ねこみみが俺のを咥える。
手が、今まで以上に上下する。
一気に激しくなって、喘ぎ声が勝手に口から漏れる。
耐久レースも、俺の負けを迎えようとしているようだ。

「し…白石?」
「……?!」

眠そうなあきら様と、目が合った。
終わりだと思った。
この状況だけは、見られてならない。

「どう…したの?息…上がってるよ?大丈夫…?」
「あ、あきら、さま、っ…!!」

何も事情を知らない彼女に知られたくなくて。

俺は、どうすればいいかわからなくて。

見られたくなくて。

「ごめんなさい、あきら様。」
「んえ…?」

強引に、彼女を抱きしめて。

唇を奪った。

自分の息を、殺すために。

射精した音を、聞かせないように。



010に続く
54517-234 女王様の耳はねこの耳。 後書き:2007/12/31(月) 22:14:35 ID:P2/ffwOX
009まででした。
ねこみみの名前をつけるのを忘れました。
今更つけられないのでねこみみで通しますw

最近になって投下を自重しようかとも考え始めました。
ここの職人のレベルに圧倒されてしまう自分がいて。

え?チラシの裏に書け?
サーセンw

それでは良いお年を☆
ばいにー☆
546名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:22:48 ID:G+R2ZiwT
やっぱ十二時になったらここも重くなるのかな?
547名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:51:27 ID:o5NE1z41
準備をされている方がいなければ、投下しますね。
548名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:55:29 ID:5qBejZSW
ちょっ、まじでペースはやっ
年末進行にようやく追いつた
まとめてで申し訳ないですが、みなさんGJです

>>545
ねこみみ一台くださいw

>>547
どうぞ〜


「さて、初詣客がもうそろそろ動き出すわね」
「お姉ちゃん、今年は今までより多くなりそうだね」
「そうだよね〜。町興しとはいえ公認になっちゃたしね」
「こなた、もう来たのかっ。いくらなんでも早すぎるだろっ」
「かがみさん、つかささん、こんばんは」
「あ〜ゆきちゃんも来てくれたんだ〜」
「ねえ、みなみちゃん。後でおみくじ引こうね」
「うん…。お参りしたらね…」
「みなさん、お揃いっすね」
「あれ、ひよりん。どうして巫女のコスプレしてるの?」
「いや、あっちで踊ってるパティに無理やり…。私は見るほうがよかったんすけどね」
「似合ってるよ、ひよりん。お父さんがいたら、写真撮り捲くってるよ」
「そういえば、こなた。今年はおじさん一緒じゃないの?」
「ん〜、あまりにも出番がなくて、落ち込んでるんだよねー」
「じゃあ、家に居るの?」
「いや、それが…… あまりに出番無いからって、カメラ持って晴れ着姿の人探し回ってる……」
「いや、どうしてそうなるんだか分からん」
「え〜と、こっちに居ても背景扱いされるから、自分のしたいことするんだって」
「背景、背景とは…… ちびっ子〜、私のことか〜」
「みさちゃんはまだいいわよ。CD出るみたいだし……」
「な〜泉〜、ウチの出番も作ってくれ〜」
「私はきよたかさんさえいてくれれば、出番なんて、出番なんて〜」
「ま、なんにしても、一年間色々あったわね」
「そだね、かがみん。本当にいろいろあったね〜」
「そうですね。私も色々と……」
「ゆきちゃんは、本当に大変だったよね」
「ま、色々あったけど楽しかったわよ」
「うん。職人だけじゃなく、ここを読んでくれた皆のおかげだよね」
「と言うわけで」
「「「一年間お疲れ様でした。良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願いします」」」


いや、書いてて分けわかんなくなった…orz
もう少しで新年です。
皆さん良いお年をお迎えください
549GJ物語「第一回戦決着」:2007/12/31(月) 22:56:21 ID:5q7o4kbP
「必殺!レッドブラッドボール!」
ギュン!ギュン!ギュン!
「何の必殺!アジュジュシタサイクロン!」
ギュルギュルギュル!
「ブリザード・・・スロー・・・」
ビュオオオオ!
「プロミネンスシュート☆DA☆ZEEEEEE!」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なにあれ・・・」
「もはや人間の戦いじゃないッス・・・」
「こうなったみなみちゃん・・・私でも・・・とめらんないよ・・・」


「第一回戦は、>>545のねこみみあきら様に決定しました!
 朝起きの一発ヌキ!う〜んたまりませんね!
 男のロマンですね!GJ!」
「うにゃ〜〜〜〜〜♪」
「ちょ・・・お父さんいきなり何決定してんのよさ!」
「忘れたのかい我が娘よ。今日の決戦は『萌え対決』だぞ!
 スポーツだけで雌雄を決しろって、誰がいつ言ったのかな?」
「う・・・!しまった!肝心なことを・・・」
「これは私としたことがだばだば」
「・・・・(怒り)・・・」
「納得・・・したけど・・・なんか納得いかねーんだってVA!」
「ぷりーんこってりー?うにょーん」
55023-251:2007/12/31(月) 22:56:35 ID:o5NE1z41
「明日へ」

こなた×ゆたか

・一話完結もの
(Elopeの後日談)
・シリアス
551明日へ 1/3:2007/12/31(月) 22:57:27 ID:o5NE1z41
「こなたお姉ちゃん。年越し蕎麦できたよ」
 エプロン姿のゆーちゃんが鍋から、お椀にそばを移している。
「ありがと」
 結局、私たちは、二人だけで大晦日を迎えた。
「さて、食べようか」
 テレビは、紅白歌合戦を放送している。
 どの歌手も、誇りをもって曲を歌っている。
 そして、映像に映っていない場所では、たくさんのスタッフが
表舞台に立つ歌手を支えているはずだ。

「お姉ちゃん。お味はどうですか? 」
 ゆーちゃんが、こくんと首をかしげて尋ねてくる。
「うん。おいしいよ」
 そばの腰がしっかりしていて、ダシも効いている。
「ゆーちゃん。本当に料理が上手くなったねえ」
 私の言葉に、ゆーちゃんは満面の笑顔を返した。
「こなたお姉ちゃんに教えてもらったから、少しは上達したんだ」
「ありがと」
 蕎麦をすすっていると、しみじみとした気分になってくる。

「今年はいろいろあったねえ」
 4月にゆーちゃんが家に来てから、本当にいろんな事があった。
「でも、まさか『嫁の家』で正月を迎えることになるとは
思わなかったよ」
「こなたお姉ちゃんの、『お嫁さん』に嫉妬しちゃうな」
 ゆーちゃんは、小さな口で少しずつお蕎麦を食べながら笑う。
純真で無垢な笑顔だ。

 ゆーちゃんの笑顔は、私にとっての無上の幸せだ。
 しかし、笑顔を取り戻す為に払った代償は凄惨の一言に尽きる。
 ゆーちゃんは、家族から勘当同然となったしまった。
 私は、大好きなお父さんと離れ離れになった。
 そして、私たちは高校生活を一緒におくった、大切な友人達の
ほぼ全てを、一挙に失ってしまった。
 いくら後悔しても、もはや、取り返しがつかない。
552明日へ 2/3:2007/12/31(月) 22:58:11 ID:o5NE1z41
 地下街を駆け回った翌日の朝、ゆーちゃんが『家』に戻った日のことだ。
 ゆーちゃんの「海を見たい」という、希望に応えるために、
私達は地元の私鉄で、知多半島の先にある『内海』という場所まで出かけた。
 夏場は海水浴客で賑わう場所だが、冬場はほとんど人がいない。
 濃紺色をした海上は、はるか遠くに行き交う船が小さく見えるだけだ。

 それでも、冬の波は予想よりも穏やかだったし、柔らかい日差しが
私たちを包んでくれている。
「ねえ、ゆーちゃん」
 砂浜に靴の跡を刻んでいる、小柄な少女に声をかける。
「なあに? おねえちゃん」
 傾き始めた日差しが、長い影法師をつくっている。
「海って消えてしまいそうな、イメージがないかな? 」

 ゆーちゃんは、不安げな顔を浮かべる私の前で、くるりと回ってみせる。
「お姉ちゃんは、私が消えると思っているの? 」
 海辺で軽やかに舞う少女は、翼が生えた天使のようで、本当にいなくなって
しまうようで。
 私は、締め付けるような不安で、心が押し潰されそうになってしまう。

「生きるよ。私」
「ゆーちゃん…… 」
 大きな瞳を、まっすぐ私に向けている。
「私はお姉ちゃんが思っている程、純粋でも、無垢でもないんだ」
 私は、ゆーちゃんの後ろに黒い影を見出して、1歩後ろに下がってしまう。
 
「お姉ちゃん、私の自由を得るために、私がわたしである為に、あらゆる
策略を駆使して、大切な友達を騙したの。だから死を選ぶことなんてできないんだ」
 全てを突き放したような口調で言うと、ゆーちゃんは岸辺で座った私に寄り添い、
耳元で囁いた。
「私は、お姉ちゃん以外の、誰も信じないよ」
553明日へ 3/3:2007/12/31(月) 22:59:25 ID:o5NE1z41

「ゆーちゃん…… 」
 私は、彼女の一途さを愛しいと思うとともに、危うさを伴っていることに
危惧を覚えざるを得ない。
 本当のゆーちゃんは、最初にあった頃のように、心が真っ直ぐで、
煌いていたはずなのに。

 だけど、過酷な状況に陥ったゆーちゃんは、純粋なままでは、
自分らしく生きることができないと理解してしまった。
 そして、本来持っている大切な人格の一部を、文字通り殺してしまった。
 私は、辛うじて保たれている平穏が破られた時、ゆーちゃんはどんな
行動をとるのか全く予測が出来ない。
 せいぜい、私ができることは、ゆーちゃんの心の均衡を崩さないよう、
出来る限り穏やかな生活ができるように、力を添えることだけだ。

「そろそろ、帰ろうか」
 いつの間にか、冬の太陽は後ろの山陰に隠れようとしている。
「うん」
 ゆーちゃんは笑顔で頷くと、コートの裾を翻して私に抱きついた。
「キスして…… おねえちゃん」
 浜辺の道を走る乗用車が一台だけ通った後、私は一人を除いて
誰もいない浜辺で、大切な想い人の唇を塞いだ。

(了)
55423-251:2007/12/31(月) 23:01:09 ID:o5NE1z41
今日のお昼のSSで今年最後といったのを撤回します。
忙しい時間帯に投下して申し訳ないです。
年越し蕎麦を食べて、紅白を聞いていたら急に浮かんできました。
それでは、よいお年を。
555名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:01:27 ID:2LB6dlb5
泣いて・・・いいですか・・・
556名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:13:46 ID:5q7o4kbP
先程まで、年末だーということで浮かれた小ネタやってた俺KYorz
と思えるほどの、悲劇小品GJっした・゚・(ノД`)・゚・。
まさに今のノリは、年末悲劇時代劇。
元々儚いのが似合う2人に相応しい物語っした。
557名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:17:12 ID:tMMGugWf
Elopeの後日談ですな。
心の変化はふとしたきっかけで起こるものです。
純な気持ちが消えていく事も、それに当たりますね。

この後日談を見ると、何となくこれからが大変な気がしますね。
ともあれ、お疲れ様でした。
558名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:18:30 ID:AIYwX7RX
>>545
ここまで書いておいて自重なんてさせないんだぜ?
つべこべ言ってないで続きを書いてください気になるじゃないですかGJ!

>>554
あんたもあんたでハイペースだな!GJ
海辺の情景がくっきりと浮かびました。





思い出話に便乗

てけてけ・こなふぇち・人袖は別格として、
個人的に好きなのは「誰がために王冠は輝く」と「みーみー戦隊」と「バス停ひまわり」シリーズ。
原作の設定を上手に使ってるのからキャラが生き生きしてて、楽しく読める。
ほかにもあるけど、今思いつくのはそれぐらいでスマン。
あと気になってるのは「誘惑〜問題編〜」
犯人わかんねえw 解決編まだかww
559名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:21:49 ID:5qBejZSW
>>554
なんと言っていいか、切ないっ。GJです

ゆーちゃんの覚悟とこなたの覚悟
でも、なんとなくこなたの覚悟がどこかで揺らぎそうな
そして、壊れるゆーちゃん
そんな想像をしてしまった


KYな俺、退場
560名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:30:25 ID:5q7o4kbP
それでもKYするぜ!だって年末だもん(´Д(○=(゜Д゜ )

第二回戦の決戦は、紅!

「ちょ・・・早・・・!」
「・・・・・・・・・!?」
「いきなりなぜですか納得いきませんだばだば」

理由はおーいおいおいたった今入ってきたこなたとゆたかちゃんのお話がね
おーいおいおい胸に来ちゃってね・・・ぅおーーーいおいおい。

「あ・・・あれぇ・・・あれ・・・ぇ・・・?」
「何か知らないけど勝っちゃったみたいだねお姉ちゃん・・・?」

「納得いかねえっ!」
「・・・・・・・」
「ウヒェエエエエエみなみさん、怒りで周囲の温度を氷点下にしないでくださいッス!」
「これは面白いことになってまいりましたねだばだば」
「出番はまだですか、どんだけー」
561名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:36:41 ID:7CYHSdKb
>>554
GJ!切ないですねえ!!今年最後に身悶えさせてもらいました!!
さて年内最後の投下をさせてもらいます
よいお年をm(_ _)m
http://www.gigigi.net/up/img/1230.jpg
562名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:37:50 ID:BE6zdhHE
>>561はHDDの中身を消すブラクラ
IEやIEコンポネ系のブラウザの人は踏まないように
563名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:38:02 ID:9jk2pk7/
「さて、第三回戦はお正月らしくかるたで勝負です」
「ってまたえらい地味なの来たわね」
「うんっ、ドッジとか紅じゃ活躍出来なかったけどこれなら……」
「では読みます。『こなフェチは 病気じゃないよ ケフィアです』」
 
 ヒュン

「ぬおっ、突風が!」
「いや、これは……」
「高良先輩ッス! 鼻血の粘着性で一気に全部持っていったッス! 『こ』の時点でもうなかったッス!」
『黒ゆたか 最近出番が 増えてます』

 ヒュゥゥン

「ふふ、また私が……なっ!」
「……それは……駄目」
「す、凄いみなみちゃん。高良先輩からとっちゃった」
「……ってあんたら仲間だろーが!」

『みさきちも たまにはみさかが 猫駆除』 ダッテヴァー!
『ツンデレも ヤンデレに最近 おされ気味』 って誰がよ!(ギャー
『みなみちゃん 虐められるの 実は好き』 ……。(ギャー
『みさお兄 人気が出たけど 何処いった?』 お兄さん……
『パトリシア エロにしにくい よね』 ゾワンギゾワンゴデス!
『こなフェチが 進化しました ひよフェチに』 ギャーダンボール何処ッスカー!
『みゆきさん 鼻血出すよ 世界も救うよ』 私をだばだば誰だどおぼってやが(ry

「うにょーん……私の札は?」
564名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:40:18 ID:qdTMtlz8
こんばんわ。いつも通り凄い伸びで読むのが追いつけません。
いまから大晦日とお正月のSSを投下してもよろしいでしょうか?
添付形式のtxtになります。
565名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:44:19 ID:5q7o4kbP
挟む気なら、今がいいでしょうw
どんとこいw
566名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:44:36 ID:qdTMtlz8
では、お言葉に甘えて。こんばんわ。風見鶏です。
前回、読んでくださった方、有難うございます。おかげさまで新しいのが生まれました。
ギリギリでありますが大晦日・お正月をテーマにこなかが完成しました。
なんとか今年中に投下したいので流れ読まずに発射させてください。
・かがみ視点のこなた&かがみ。エロなし。
・お正月もの。 二人が幸せである年になりますように!
・『あなたを 想うから』の続きになります。

『こなたを 待ちながら』
http://www4.ocn.ne.jp/~mikomoe/temp/ss04.txt
567名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:50:50 ID:S4a1L0QZ
【ブラクラ】HDDをフォーマットするWebサイト登場【ウイルス】 12
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1199090326/

ニコニコ動画とか斧等のロダ、2chのURLに偽装して貼られてるのもある。
本物のURLと数文字しか違わないので、ホイホイ踏むなよ。
なんかする前に、まず、スレをよく読めよ。

取り合えず、誤クリック等防ぐ為にも、↓をNGワードに登録
gigigi.net
zz.tc
他、短縮URLで貼られる可能性もあるので注意。

HDDをフォーマットするブラクラ まとめwiki
ttp://www13.atwiki.jp/burakura_hdd/

踏むとこうなります↓
ニコニコ動画(RC2)‐HDDをフォーマットするサイト登場(高画質)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1909241

お前ら気をつけろよ。
他スレにも、この警告文をコピペしてくれよ。
568名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:58:18 ID:5q7o4kbP
>>566
キタ━━(゚Д(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━!!!
まさに年越しを飾るに相応しい年越しこなかが!
2人に幸あれGJ
そして後2分カキコ(゚∀゚)9m
569名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:00:02 ID:5q7o4kbP
あけまして

お め で と 〜

(=ω=.)b
570ぶーわ:2008/01/01(火) 00:00:07 ID:9jk2pk7/
明けましたおめでとうございます
こんなものしかありませんがどうぞ
本当は上だけだったのに今日になってドタバタと無駄に横に長くなっちゃいました!
ttp://www.geocities.jp/je104049/akeome.PNG

あと、まとめwikiのコメントフォームで要望があったので
人袖触のタイトル元ネタ集も作りました
ttp://www.geocities.jp/je104049/motoneta.txt

うpろだに上げるのが面倒になってきたので今度からHPに上げることにします
そんな拙い物書きですが皆さん今年もどうぞよろしく
571名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:00:37 ID:rP/GdCUJ
あけおめです。今年もたのんます。
57243Hev0JB:2008/01/01(火) 00:00:46 ID:V7Ooo7ZR
おめでとうー!!
573名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:01:31 ID:+SMmgkHQ
あけまして

お め で と 〜

(=ω=.)b
574名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:01:52 ID:BspLCN+s
あけましておめでとうございます。
57523-251:2008/01/01(火) 00:02:33 ID:o5NE1z41
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

温かい感想くれた人ありがとう。
576名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:03:00 ID:9MavT7Ic
あけましておめでとうございます。
読み専ですが今年もよろしくお願いします。
577名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:04:31 ID:jeYAKO1r
「みなさん、明けましておめでとー」
「つかさ。スレのみんなに新年の挨拶もいいけど、お父さんが呼んでるわ。行くわよ」
578 【小吉】 丼 【1330円】 :2008/01/01(火) 00:05:21 ID:5zhOGqGA
新年、あけましておめでとうございます

来年から本気出す と言い続けてたのでそろそろ本気を出さねばw
579名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:07:03 ID:BCoUwLxt
あけましておめでとうございます
今年も皆さんで頑張り盛り上げましょう
580名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:07:20 ID:Kxsg8rZW
あけましておめでとうございます!さて、SSがんばって仕上げるぞ―――!!!
581名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:09:49 ID:aADAAZDG
あけましておめでとうございます
2008年、職人様達のさらなるご活躍を期待しております!
582名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:10:43 ID:YTiBJ4Tq
あけまして!
おめ☆らっきー!

今年もよろしくねっ☆

白石「語呂わるっ」
58319-541:2008/01/01(火) 00:12:52 ID:+m3LIWgM
新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
さて、続きを書かねば。
584名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:14:53 ID:aResQ3oe
あけましておめでとうございます。
職人さん方々、あまり無理をせず体調に気をつけてがんばってください
585 【大吉】 【1728円】 :2008/01/01(火) 00:15:40 ID:KoN5HJhN
あけましておめでとうございます。

さて、今年はいい文章を書けるかな〜?
絶対こなた&あやのを完成させる!!
586名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:16:07 ID:9cYf7OUL
あけましておめでとうございます

>>570
ちょっ、神様が干支にぱしりにされてるっwww
そして、元ネタみてぶーわ氏の知識の広さに改めて感服

頑張ろうぜ、俺w
587名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:18:46 ID:KoN5HJhN
おっ大吉か。がんばろ〜
588名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:18:51 ID:WZ83zGVu
あけましておめでとうございます。
今年も素晴らしいSSを期待しています。
589名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:25:18 ID:gBXBDO1K
職人の皆さま、住人の皆さま、明けましておめでとうございます。
今年もまったりしつつも栄えるスレでありますように。


さて、俺も放置しっぱなしの拙作を完成させなきゃorz
590名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:28:39 ID:LFGAidzf
あけおめ〜
今度ともよろしく
591名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:32:37 ID:jQH3npCJ
住民の皆様、あけましておめでとうございます。
昨年某SSを酷い(完成度的な意味で)EDにしてしまい、それを今も引きずって
えらくブルーですが……orz

今年はへたくそでいいから、全力出し切ったSS書いてみたいなどという意味不明な
目標を立ててみたりしつつ、
このスレに住まう四界の魔王や七英雄みたいな職人諸氏が、沢山の名作良作を
出して下さることをこっそり願います。
592名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:35:26 ID:Zt5tOnSV
>570
俺、平安あやのの絵がめっちゃツボ
前のも大好き
593名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:38:42 ID:i2ZJAPRh
そこでKYな俺がつい去年までのネタ引きずり・・・
付き合ってくださった職人神様兼
すばらしき年賀状を描いた神絵師の顔を立てる意味でも・・・(゚∀゚)9m


『うにょ〜んと バルサミコ酢を つかさ出し』
「あ・・・あれ?なんでもう札が手にあるの??」
「む、さすがつかさ、もはやバルサミコ酢は宿命なのか(=ω=.)」
「て、手強いですねだばだば」
「・・・強敵・・・・」
「・・・・何よ何よ!つかさのくせに・・・・」

「オヨヨヨヨ・・・・3人ともそんな肉食獣のような目をして・・・怖いよ・・・」

「だめだよみなみちゃん・・・これ以上は私が許さないよっ!」
「ハッ・・・シュン・・・」
「かがみんどうどう、ここは私に免じて一つ(=ω=.)b」
「む・・・あんたがそういうなら・・・むー・・・」
「うがあああ!私よりちびっこで止まるのかよひぃらぎぃT△T」
「あなたの嫉妬のおかげで暴走が止まりました見事にだばだば」
「鼻血とまってねえよ!ていうか顔ちけえって!」




そうじろう
「というわけで、白の圧倒的札奪取能力により、第3回戦は白の勝ち!
本来だとここで決着が付く筈だったのですが
1回戦目が異例の部外者勝利だったため、
急遽勝敗は4回戦目に持ち越されました!
・・・ていうか、これ、萌えの勝負だろ?('A`)」
594名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:39:52 ID:pcykKtIP
お、やりぃ。ぶーわ氏のホームページGETだぜ!
595名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:41:24 ID:nGDCDn9C
さぁ、新しい一年が始まるザマスよ
596名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:44:23 ID:WZ83zGVu
いくでがんす
597名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:50:01 ID:i2ZJAPRh
ふんがー
598名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:53:55 ID:CiZ0Fwbw
エロパロスレの皆様
明けましておめでとうございます。
今年はこなフェチ以外のSSもがんばりたいと思います。
ちなみにこなフェチのほうも、本気でキャラ壊してみたりがんばりたいと思います。
え?これ以上はいい?すみません(´・ω・`)

皆様の素晴らしいSSも全力で待機しようと思います。
今年はいったいどんな神作品が生まれるのか楽しみですw
自分もそんな伝説に干渉できるよう精進したいと思います!!

それでは最後に、今年もよろしくお願いします。




そして流れ的に
まじめに始めなさいよ!!
599名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:54:03 ID:9cYf7OUL
ちょっと、まじめに始めなさいよっ
600名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:54:20 ID:YTiBJ4Tq
まともに過ごしなさいよっ☆
601名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:57:10 ID:9cYf7OUL
ぐわっ、かぶった…orz
602前スレ19-24の人 【1243円】 :2008/01/01(火) 00:57:19 ID:41sl08+0
皆様あけおめ。

冬コミから帰宅後にハッスルとプロレスサミットをザッピングしてたら
見事に寝落ちかましちまって2345に目を覚ました俺参上。

昨年に引き続きマターリ盛り上がるスレでありまつように・・・・・・・

さ、俺も書きかけのSS完成させないと。
603名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:00:01 ID:YABVM8AF
KYな俺がらき☆すたのキャラ達のコメントを届けるよ!


『明けましておめでとう!!』

「いやぁ、大変な一年だったねぇ」
「最初のスレが建ってからもう1100以上の作品が投下されているのね」
「凄いよね〜!私も時々読むんだけど、ここの作品だけで雑誌ができそうだよね」
「そうですね。人に好意を寄せたがために心が病んでしまったり、私が鼻血を出していたり、時空も飛び越えたり……」
「何だかすげえよな!えっちくない作品もあって読み切れないぜ」
「ここの人達の創作意欲は計り知れないよね」
「ひよりんにも見習って欲しいくらいだね」
「マイナーなカップリングもあって凄いの一言に尽きるッス。いつかは私だって職人になるッス!」
「ひよりちゃん、頑張ってね!みなみちゃん、こなたお姉ちゃん、みんな大好きだよっ!」
「小説の中のゆたかは……表情が豊かだね。それでもゆたからしく描けてて凄い……」
「ワタシはカナタ教信者にナることにしマシタ!」
「これからも色々な作品が見れそうやな。最近はネトゲ以上に楽しみやなー」
「本当に……お姉さんびっくりだ!最近は職場でも読んでるよー」
「最近は紅茶を飲みながら読んでるのぉ」
「俺だって小説家だ。若い奴には負けられないな」
「同人誌即売会もいいけど、こういう創作の場もいいわぁ」
「最近はお姉ちゃんがよく見せてくれるんだけど……凄いなぁ。心が自然に惹かれていくんだ」
「最近はあきら様も読んでいるそうですよ」
「うっさいわねぇ(将来みのるとはSSみたいに結ばれるのかな……?)」
「皆さん、余り遅くまでいると体調壊しますよ」
「いいじゃないか、ふゆき。私はこのまま日の出までは起きるつもりだ」
「ひかるったら……。まぁ、みんな思い思い語ったと思いますし、無礼講といきましょう!」
『おー!!』



「うふふ……みんな楽しそう。皆さん、今年もよろしくお願いします。こっそり、楽しみに見守っていますよ」
60417-234:2008/01/01(火) 01:03:05 ID:YTiBJ4Tq
かぶりましたねorz

ということで皆様今年もよろしくお願い致します。
へっぽこすぎるSSに付き合ってくださる皆様に感謝します。

私は去年、やり残したものがあります。

クリスマスプレゼントSSが完成してませんでしたorz
今週中に完成させて保管庫に入れることを誓います…
605名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:06:25 ID:vbqAyC+5
明けましておめでとうございます。
そして読んでいただけた方、ありがとうございます。
これからもスレが繁栄しますように。
60620-612 kuji! dama!:2008/01/01(火) 01:10:27 ID:hr1YkX3M
皆様あけおめです。

冬コミに行ったものの、創作漫画しかゲットしてこなかった薄情者です。
いや、なんかまとめWikiの作品群があれば十分かなと思いまして。
それだけのクオリティはあると思いますよ、「みなさんの作品」には。

なお、昨年は拙作にGJをいただき、ありがとうございました。
遅筆なのであまり投下は出来ないかと思いますが、今年もよろしくお願いします。


荒れることのほとんどない素晴らしいスレが、100越えすることを祈ります。
607名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:12:22 ID:UtDeZyxz
明けましておめでとうございます。

数時間前に投下宣言しましたが完成しそうに無いのでせめて今日中に完成できるように頑張りたいと思っています
60820-612 【ぴょん吉】 【284円】 :2008/01/01(火) 01:12:42 ID:hr1YkX3M
おみくじのやり方まちがえてた……orz

今度はどうかな。
609名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:13:37 ID:n1DuTP+1
今年もらきすたとこのスレが賑わいますよーに。
職人の皆さん、ありがとうございました!
610名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:25:56 ID:oDmOaAj9
ちょいと小ネタ

 ぎりぎり入稿終わった新刊は結構売れたし
 狙ってた同人誌もあらかた手に入ったしで今年は順調だったっスね。
 やっぱりこのイベントが終わってこそ今年が終わったっていう感じがするっス。
 そんなわけで戦利品の同人誌を読みながらまったりと新年を待つっス。
 今年は百合ものを買いあさったっス。自分が最近百合ものばっかり書いてるせいか
どうも人の書いた百合ものも気になってしまうっス。百合ものを置いてる一角を
制覇するだけでもかなりのお金がかかったっスけど……自重しなきゃ。
 それはともかく今は戦利品の鑑賞っス。
「こういうアプローチもあるっスね……」
 今まであの二人をモデルにするときは岩崎さんを攻めにしていたけど、守られてる
立場の小早川さんが攻めになるようなシチュも十分作れる……いろんな人の百合本を
読んでてそう思ったっス。
 小早川さんにとって、成実さんや泉先輩のように助けてくれる人はたくさんいても、
その中で一番大切なのは岩崎さん……そんな感じでプロポーズして攻めに転じるとか
やり方はいろいろあるっスね。
 ゴーン、ゴーン……
「あ、除夜の鐘……」
 ワシの波動球は……じゃなくって、人間の百八の煩悩を除くってやつっスね。
 もし小早川さんと岩崎さんが一緒に鐘をつきに行っていたら……
『これ、重くって、一人じゃ引けないよぉ』
『大丈夫、私が一緒に……』
 そして二人は手を重ね合わせて……
 ゴーン……
 はっ! そうだ、今は煩悩を除く時。いくらなんでも自重するっス。
 落ち着いて落ち着いて……
『みなみちゃんの手、あったかい……』
『こうするともっとあったかくなる……』
 そして小早川さんの手を自分の着物の内側にそっと導いて……
 ゴーン……
 はっ! 危ない危ない。
 さあ、この鐘とともに煩悩を取り除いて……
『みなみちゃん、もっとあったかくなること、しよ……』
『ゆたか……こんなところで、あっ……』
 ゴーン……
 なんで一突きごとに煩悩が増えてるっスか!? 自重しろ、自重しろ私ー!
611名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:44:10 ID:DyxzB2mo
明けましておめでとうございます。
早速ですが、今年一作目の短編を投稿させていただきます。

●短編2レス投下させていただきます。
●ゆーちゃん視点で泉一家の非エロ話。
●お正月ネタです。
612名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:45:44 ID:pcykKtIP
>>570
やばい・・・ひよりがやばすぎる可愛すぎる!
ひよフェチ発症というかひよゆたフェチに目醒めそう
613いつも通りの、新しい日々 (1/2):2008/01/01(火) 01:45:49 ID:DyxzB2mo
 トントントンと、うっすらピンクに染まったかまぼこを切っていく。
「えっと、そしたらこれを並べていって」
 そのかまぼこを、さっき切っておいた白いかまぼこと交互にお重に並べていきます。
 あとは、昆布巻きと伊達巻きを入れて……よしっ、完成。
 お重の蓋を閉めたら、次は……あっ、お雑煮のお餅を焼かないと!
「お姉ちゃん、お餅いくつ焼くー?」
 そう言って居間の方を振り返ると、そこには――
「私は二つかなー」
 こたつでぐでーっとしてるお姉ちゃんと、
「おじさんはどうしますー?」
「俺は三つでー」
 こたつに突っ伏しているおじさんの姿。
「はーい」
 いつもだったらその立場の私は、一人でお正月のごはんの用意をしてました。

 大晦日といえば、大掃除も終わってほのぼののんびり過ごす日。少なくとも、ここに
来るまではずっとそう思ってました。
 でも……ここのお家は違ったんです。
『あっ、ゆーちゃん、大晦日はコミケに行ってくるからねー』
『俺も始発から行ってくるから、お留守番頼めるかな?』
 冬休みに入る前からそう言ってた二人の姿は、昨日私が起きた時にはどこにもありませんでした。
 確かにコミケの前に買い出しと大掃除をしたから、のんびりとした大晦日を過ごせた
けど……ちょっぴりさみしかったのは、私の心にしまっておいたほうがいいのかな。
 あとは、一人でお昼を食べて、ちょっとお出かけをして、夕ごはんの用意をして、
しばらくしたらお姉ちゃんとおじさんが帰ってきた。そこまではいいと思うんです。
『ただいまぁ〜……』
『今帰ったよぉ〜……』
『お、おかえりなさーい』
 玄関でお出迎えして、二人が今にもとろけそうな顔でふらふらになってたりしたら、
びっくりしてもおかしくないですよね?
 そんな二人をリビングまで何とか連れていって、それからは一人で夕ごはんのしたく。
食事をして一晩眠れば、二人と元気になるかなーと思っていたんですけど……
「すぴー……」
「くかー……」
「ちょっと、二人ともまた寝ちゃダメだよー?!」
「「ふぁーい……」」
 お昼になっても、二人の疲れはまだ取れてないみたいです。
 コミケって、それだけ疲れるのかなぁ……田村さんも、よくふらふらになってたし。
私には、絶対に行けそうにない場所かもしれません。

 お餅が入った箱を戸棚から取り出して、蓋を開ける。
 私とお姉ちゃんが二個ずつで、おじさんが三個。全部で七つを焼き網に置いて、
コンロの火をつけたら、あとはしばらく待って……と。
「ゆーちゃん、あんがとねー」
「いいってば、気にしないで大丈夫だよー」
 居間からのお姉ちゃんの声に、また顔だけ振り返りながら返事します。
 いつも二人のおかげで楽しく過ごせてるんだから、これくらいはちゃんとしないとね。
「でもさ、お父さん」
「おー?」
「こうやって夕ごはんを誰かに作ってもらうのって、ホントめったになかったよね」
「あー、そうだな。昔、ゆきたちが来たときぐらいか」
 あごをこたつの板に載せながら、顔を見合わせるお姉ちゃんとおじさん。その表情はぼーっとしてたけど……
「大晦日の夜にこうやって座ってるの、一体何年ぶりだろうな」
「私は小学生の頃以来だね」
「俺は十数年ぶりだな」
 言葉のやりとりは、どこかしみじみとしてて……二人がこの家で、どんな風に暮らしてきたのかがかいま見えます。
「まさか、あんなに小さかったゆーちゃんにごはんを作ってもらえるなんて」
「いやいやお父さん、ゆーちゃんはまだまだ十分ちっちゃいデスヨ」
「お、お姉ちゃんってば!」
「いーじゃんいーじゃん、需要は十分にあるヨー」
614名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:45:50 ID:Kxsg8rZW
やっと読み終えたぜ!ちょっと目を離すとすぐこれだからな・・・
新年になったことだし、職人さんもう少し自重してくれ!いや、むしろ自重すんな!もっとやれ!
615いつも通りの、新しい日々 (2/2):2008/01/01(火) 01:47:47 ID:DyxzB2mo
「うんうん、そういう属性は希少価値なんだからさー」
「そういう問題じゃありませんっ!」
 もうっ、しんみりしたと思ったらすぐにこうなんだから。まだまだ、私は育ち盛りだもんっ! ……たぶん。
「あははっ、冗談だって。冗談」
「もー」
 ちょっとほっぺたをふくらませたら、すぐに謝ってくれたお姉ちゃん。
「素質は十分なんだけどなぁ」
 おじさんは、反省してるんだかどうだか。
 のんびりとしたペースに、私まで巻き込まれちゃいそうです。
「それは冗談として……ゆーちゃん、やっぱりもう一個お餅追加で」
「お、おじさん、四個も食べるんですか?!」
 い、いくらなんでもそれは多すぎじゃあ……
 おじさんを止めようと、私が体を居間のほうに向けると、
「いや、違うよ」
 苦笑いしながら、おじさんは体を起こして居間の奥に目を向けました。
「あっ」
 視線の先には、少し大きめの仏壇。
「ああ、そっか」
 お姉ちゃんも、突っ伏していた顔を仏壇のほうへ向けます。
「せっかく、初めて四人で迎える正月なんだからさ。かなたとも、一緒に新年のお祝いをしないと」
 その中にあるのは、笑顔で私たちを見つめているかなたさんの遺影。
「そっか……そうですよね」
 おじさんの言葉を聞いて、私はもう一個お餅を網へ載っけました。
「かなたが好きだったんだよ。このお店のお餅は」
「だから、わざわざお煎餅屋のお餅を買うって言ってたんですか」
「そういうこと」
 満足そうにうなずくと、また仏壇に向き直るおじさん。
 お正月の用意を買い出しに行くとき「お餅は別に買う」って言ってた理由が、ようやくわかりました。
「ついてそんなに日にちが経ってないもんだから、ふくれてにょろーんってくっつくお餅に悪戦苦闘して、俺がフォローしたりな」
「……お父さん、絶対狙ってたでしょ」
「はっはっはっ、それは否定しない」
 また冗談めかして言うおじさんだけど、それだけおじさんはかなたさんとの時間を大事にしてたのかもしれません。
 だって、お姉ちゃんに向けたおじさんの笑顔は、とっても楽しそうだから。
「でも、いつの間にかこなたが手伝ってくれるようになって、今日はゆーちゃんがやって
くれて……ホント、時の流れってのは早いんだなぁ」
「まだまだ老け込むのは早いよ、お父さん」
「こらこら、誰が老け込んでるって? 俺はまだまだ現役だぞ、いろんな意味で」
「危なっかしいセリフ禁止!」
「えー?」
 ビシッと指をさすお姉ちゃんに、何故かあわてふためくおじさん。でも、なんで二人とも可愛らしく言うんだろう。
「まったく、お母さんがここにいたらきっと天罰モノの発言だよ」
「何を言う! かなたへの愛こそ現役バリバリだ!」
「はいはい、ごちそーさま」
 こたつに入ったまま、そんなやりとりをしてるお姉ちゃんとおじさん。
 相変わらず、いつも通りの二人だけど……私の前で普通にこういう話をしてくれるのが、
私もこの家の子なんだって思ってくれてるみたいに思えて。
「あははっ」
 それが嬉しくて、思わず私は笑ってしまいました。

 初めて、このお家で迎えるお正月。
 住み始めた時の不安が嘘みたいに、今はこの雰囲気が楽しくて……こうして私を頼りに
してくれるようになったのも、とっても嬉しくて。
 去年とは違った一年を、今年も楽しく過ごせそうです。
 だって、頼りになるお姉ちゃんとおじさんがいて、かなたさんだって見守ってくれてるんだもん。
 だから……

「はいっ、出来たよー!」

 お姉ちゃん、おじさん、かなたさん。
 今年も、よろしくお願いします。
616 ◆cj23Vc.0u. :2008/01/01(火) 01:50:54 ID:DyxzB2mo
というわけで「いつも通りの、新しい日々」をお送りしました。
ゆーちゃんにとって、初めて過ごす泉家での新年ということで。

お楽しみ頂けましたら、幸いです。


最近家族愛モノばかりなので、今年はまたこなかがとかを書ければいいなーと思ってたり。
617名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:51:53 ID:Kxsg8rZW
>>616
まだ読み終えてなかった――――――!!!
割り込みスイマセンっした!
618名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:55:18 ID:KoN5HJhN
>>616
GJ!今年も頑張って下さい!
619名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:56:44 ID:gBXBDO1K
>>616
おお、早速にぐっじょぶ初め!
端々でかなたさんの名前が出てるのが、てけてけを思い出して和みました。
620名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:03:32 ID:eIKqXH9p
>>616
GJ!
最初はゆーちゃんだ。
心が温まりました。
621名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:10:46 ID:pcykKtIP
GJ!
初和んだわぁ
今年もどうぞよろしく!





あ、あと流れるのがもったいないんで
>>570
ぶーわ氏からの年賀状とお年玉
相変わらずやってくれます
622名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:13:03 ID:i2ZJAPRh
>>610
叩くごとに煩悩を払うどころか、
叩くごとに煩悩を叩き込まれる
これこそ、ひよりんJOJO夜の鐘ッ!

YURYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!
薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇ッ!!
ザ・百合ワールドッ!!
ハァ・・・・これで本三冊分はいけるッス!
最高にハイって奴だぜェ!


>>616
新春一発目、泉家のほんわか描写GJ!
だからかなたさんを出すのは卑怯だとなんどいわせr・゚・(ノД`)・゚・。
何かもう今すぐその場に混ざっておこたにもぐりながら
平和にのぺーっと過ごしたくなる
そんな小品あじゅじゅしたー(=ω=.)b
623名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:13:25 ID:DE5E+vSh
>>616
うおおキタコレ! 初GJ!
新春一発目に相応しいナゴミだと思います!
久々に本物のかなたさんを感じました
62443Hev0JB:2008/01/01(火) 02:22:04 ID:qtUm24Wn
新年初GJ!
和ませて頂いたぜぇぇ!!ぐぅほぉぐぅほぉ!
625名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:33:39 ID:sBht5D5U
なんという眠らないスレ……年末年始でもこのペース&クオリティですか!!

>>616
新春そうそう和むSSを本当にありがとうございます。
626名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:40:15 ID:pcykKtIP
今年もらき☆すたは止まらない!!!
627名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:22:17 ID:QhwdvOq2
みゆきさんの鼻血も止まらない!!!
628名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:22:53 ID:+INJIHpR
おもちうにょーん
629名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:26:07 ID:i2ZJAPRh
かがみのツンデレも、止まらないんだからねっ!
630つかさ:2008/01/01(火) 03:41:46 ID:THhWUcN7
ふふっ、私のバルサミコ酢も止まらないよ☆
631名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:44:30 ID:i2ZJAPRh
ひぃらぎの、想いだって・・・止まんな・・・

おい、てめぇら、また「嫉妬萌え」とかつって襲いかかる準備してんじゃねえよ・・・
632名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:45:38 ID:nGDCDn9C
ねぇ、皆覚えてるー?
ゆたかのお姉ちゃんて、こなたじゃないんだよ……くすん
633名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 04:43:55 ID:DE5E+vSh
「な、なんなの? この集まり」
 私の部屋に皆が集まっている。
 右に左にクラスメイトから違うクラスの人に下級生まで。
 そして壁にいつのまにか置かれたホワイトボードに目をやると、文字
『つかさのキャラを今後どうすか考える会』
「私のキャラを?」
「いやあのさ……最近つかさ地味よね〜って話になってさ」
「うんうん、それでどうしたら目立つかな〜って話すうちに盛り上がっちゃって」
「あははっ何それ〜、それで会議の結果はどうなったの?」
 笑いながらベッドに座る。
 が、空気は神妙だ。
「ええ……現状から言って今後つかさが活躍することは絶望的ってことになったわね」
「ぜ……」
 ……。
 え?
 ぜ?
「それで今は、どうしたらつかさを目立たせることが出来るかって話になってるのよね」
「そうそう」
「大丈夫ですよつかささん、皆さんで考えればきっと目立つことが出来るはずですっ!」
「う……うん」
 ……なんだろう。
 自分のために皆が考えてくれているのにそれを哀しく感じるのはなんでだろう
 なんでだろう……
「め、目立つ目立たないって言ってるけどさ、皆はどう違うの?」
「私は大丈夫だよ、割とキャラ立ってるし」
「ええ!? こなちゃんと私、どう違うのか教えてよ」
「そうだね、まぁまず……特徴なら私のほうがあるし!」」
 そのアホ毛、2次元だから許されてるだけだって!
「あとキャラ付けが弱いってーの? 何か普通だよねつかさって」
「何何、キャラ付け? 何の話?」
「例えば私なら『オタク』、みゆきさんなら『成績優秀』、ゆーちゃんなら『病弱』。かがみなら……」
「私なら……?」
「『不幸』、とまぁ皆大体自分の特性を把握して行動してるわけだよ」
「ちょっと待て私はそんな特性を把握して行動していない!」
「そ、そういうのだったら私だってあるじゃん。ほらえっと、『バルサミコ酢〜』ってのが」
「……」
「? 何? どうかした?」
 無言で私を制すこなちゃん。
「……残念だけどそれにはもう答えは出ているんだよ」
「先程までの会議の結果、その『バルサミコ酢〜』はフェイクだという結論に至ったんです。
 ちょww 何勝手に人の嗜好捻じ曲げてるのさ!
「なら聞くけど……つかさぶっちゃけ、バルサミコ酢のこと好きなの?」
「えっ……」
「私もその『バルサミコ酢』って単語も久しぶりに聞いたわ私」
「なっ、なにそれどういう事!?」
「はっきり言ってつかさはもうバルサミコ酢の事好きじゃないんだよ!」
634名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 04:44:20 ID:DE5E+vSh
「なっ!」
 ギクリ
「もういいんだよつかさ、自分を偽らなくても……」
「ええ、もう皆気がついてるのよ」
「そうです……人の気持ちは必ずしも不変ではないのです」
「『バルサミコ酢』がなくなったら自分はさらに目立たなくなる……そんな不安感からつかさは自分でも知らないうちに嘘をついてたんだよ」
「そ……そんなっ、私っ」
「そ、そんなわけでっ。つかさを目立たせるためどうしようって話になったの!」
 お姉ちゃんが優しく肩を叩いてくれる。
「お姉ちゃん……皆……っ!」
「とりあえず今まで話し合った中でいくつか案が出てるから、つかさも一緒に考えようよ ね?」

『つかさは今後どうすればいいのか改革案発表』
・みさお
「なんかさー、モテモテキャラとかどうだ? 3,4人ぐらいの男子に惚れられてフラフラドキドキ、読み手をイライラさせるようなキャラになるんだよ!」
 そうだね……なれるもんならなりたいね
・こなた
「私はね。外見にインパクトがあったらいいと思うんだ。アホ毛とか生やしたらどうだろ」
 いやそれはキャラ被っちゃうし!
・みゆき
「私は口癖とかどうでしょうかと思います。ナ行をニャ行に変えたりすれば嫌でも目立つかと」
 いやもうそれは目立ったとしてもあまりいい目立ちかたじゃないよね?
・パティ
「私ハ、何か不思議な力が使えたら良いと思いマス。魔法とか使いマショウ!」
 うん……使えたら使わせていただきます
・ひより
「自分的には、今までにないキャラを狙うべきだと思うッス。何でも良いから犯罪おかして、獄中キャラとかどうッスか!?」
 そうだね、獄中って時点で出番ないだろうしね……そりゃいないよ
・かがみ
「私的にはそうね、何か一つでもインパクトがあれば……そう! 一発キャラがあればキャラが立つんじゃない?」
 なんかもう……熟れない芸人のような気分になってきた
・パティ
「ア! 分かりマシタ凄いキャラ思いつきマシタ! 半分妖怪だったどうでショウ!?」
 うわぁ……ほんとどうしようかなぁ
・あやの
「……」
 手招きしてる……!?
635名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 04:47:00 ID:DE5E+vSh
「はー、なかなかどうするか決まんないねー」
「案も出尽くしたって感じね」
「あれも駄目これも駄目じゃ一向に何も決まんないじゃん……つかさ本当にやる気ある?」
 その台詞……そっくりそのまま皆に返したいとか思ってもいいかなぁ
「うーん、結構新しくキャラ付けを考えるのって大変ね」
「ねぇ、ゆーちゃんも何かないの?」
「え? うーん、ちょっと今みなみちゃん虐めてて忙しいんだごめん」
 お前それはちょっと死ぬ気で謝れよ!
「うん、分かったみんな……結論出たよ、私がどうすればいいか!」
「え? でもつかさ、まだ何もまとまって……」
「ううんこなたお姉ちゃん、私たちが様々な提案をしたところで最終的に決めるのはつかささんなんだよ!」
「そ、そうだけど」
「じゃ、じゃあ今までの話し合いでつかさなりの答えが見つかったのね?」
「では私たち、つかささんのお手伝いが出来たんですね」
「そうです……後はつかささんが今後どうするか。つかささんの新しい旅立ちを見守ることのみ……」
 私はこのマンガに不要なキャラデスサヨウナ
「って見守れねぇええええええええええええ!!!!!!!」

「……普通が一番、だね」
「うん……」
 結論は、皆の中で出た。

注:ハ○グゥのまんまパクリ


ごめん、小ネタのつもりが三レスも使ってしまった
年賀状も終わってマターリマンガ読んでたらつい思いついたんで……つかさ好きの人ごめんなさい!
連載ほっぽらかしの ぶーわでした
636名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:45:02 ID:KoN5HJhN
>>635
ちょwww
連載ほっぽって何やってるんですか!
でも面白かったですよGJ
637名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:49:15 ID:SV1VDvKs
仕事→そのまま初詣で帰ってきたら100以上伸びてるとか。
さすが大晦日→元旦の流れ。それはさておき。

あけましておめでとうございます!
さっそくのぶーわ氏のお年玉で心ホクホク。
みんな楽しそうでいいものです。
今年もよろしくなのですよー
63818-490:2008/01/01(火) 07:51:42 ID:THhWUcN7
皆さん、萌えまして…じゃなくて、あけましておめでとうございます。
2008年もこのスレがゆるーりハァハァと過ごせることを心から願っております。

さて、オレの新年一発目、投下いきたいと思います。

タイトル『言霊』
こな×かが(+ゆたか)
エロなし
4レス

鬱展開予定なので、苦手な方はスルーで。
639言霊:2008/01/01(火) 07:53:25 ID:THhWUcN7

「ゆーちゃんは、好きな人とかいるの?」

いつものように特にすることもなく、のんびりとした時間がただ刻々と過ぎていた日曜のお昼。
珍しくリビングでゲームをしてたこなたお姉ちゃんが、目線はTVに向けたまま、TV画面をなんとなく見ていた私に尋ねてきた。

「ふぇっ?!」

何の前触れも脈絡もない質問に思わず驚きの声をあげてしまう。

「いやぁ、昨日某巨大動画サイトでアップされてたラブソングにちょっと影響されてね」
「…う、うん」
「んで…ゆーちゃんは恋してるのかなー、なんてね♪」
お姉ちゃんはそう言うとセーブボタンを押してゲームを終了させて私の方へ視線を向けた。
どうやら本腰を入れてこの話題をするみたい…。

―好きな人、かぁ。

持っていた湯飲みに視線を下ろして少し考えてみる。
そういえば好きってどんな感情なんだろ?
幼稚園、小学校、中学校って病気がちな私は一日一日学校に行くのが精一杯で…恋愛とか誰が好きとか、考えたこともなかったかも…
「…好き、って」
「ん?」
「好きってどういう感じ、なのかなぁ…」
感情表現の一つなんだろうけど、いまいちよく分からないなぁ。
ゆいお姉ちゃんとかみなみちゃんとかの好きとは違うんだよね、きっと。
「んー、難しい質問だねぇ」
むむむ、と顎に手をあてながら私の質問に考え込んでいるこなたお姉ちゃん。
そーいえば、お姉ちゃんはいないのかな…好きな人。
ふと生じた疑問を口にだそうとした瞬間、
「一緒にいたいーとか、誰にも渡したくないーとかじゃないかな、やっぱり」
顎にあてていた手を離して、ズズッ…とお茶を啜りながらお姉ちゃんが先に口を開いた。
「…一緒に、いたい?」
640言霊:2008/01/01(火) 07:59:22 ID:THhWUcN7
「うん。少なくても私はそう思ってるかな」
えっ、思ってるって…

《メールト、溶けてしまいそぉ〜♪》

喉まで出かかった言葉は今度はゲームの横に置いてあったお姉ちゃんの携帯の着信音で押し込まれる。

《好きだなーんて、絶対に言えな…プツッ》

机からジャンプして携帯を手に取るお姉ちゃん。
着地の際の反動で足がジーンてしてるらしく、目尻に涙を浮かべて着信ボタンを押した。
「もしもしー、あっ、かがみー?」
どうやらかがみ先輩からの電話みたい。
「うんうん、宿題?やだなーやるわけないじゃん。……うわっ、かがみ声でかっ!そんなに怒鳴んなくてもやるよー」
宿題の事で怒られてるらしいけど、どこか嬉しそうなお姉ちゃんを見て、モヤモヤとした始めて感じる感情が私の胸の奥らへんに漂っている。

なんか、面白くない。

………へ?なんで?
自分にハテナマークを浮かべる。
こなたお姉ちゃんがかがみ先輩と電話してるなんてしょっちゅうだし、別に面白くないって感じる理由なんてない、よね。
「えー。じゃあ、今からウチに来なよー」
と猫みないな口でのほほんと言うお姉ちゃん。

かがみ先輩…来るんだ。

って、だからなんで気持ちが沈むんだろう。
風邪でもひいたのかな…

ここにいると胸の奥のモヤモヤが消えないと思って、「部屋に戻るね」と電話しているお姉ちゃんにジェスチャーで伝え、自分の部屋へと戻った。



641言霊:2008/01/01(火) 08:02:29 ID:THhWUcN7




「……ぁっ、こ……た…っ。」
「か、…み……」

隣りのお姉ちゃんの部屋から聞こえる声で、私の浮遊していた意識が現実世界へと引き戻された。
いつの間にか寝てしまったらしい。
フルフルと覚醒しきっていない頭を振ると、まだ頭に血が上ってないせいかクラッと目眩がした。
「…かがみ」
「んんっ、こなっ…っはぁ」
あ、そっか。
かがみ先輩来てるんだっけ…。
隣りからときどき漏れるお姉ちゃんとかがみ先輩の声。
それにしても…何してんだろ?
じーと見えるわけもないのに隣りの部屋の方の壁を見てしまう。
「行って、みようかな…」

適当に置いてあった宿題を持ってお姉ちゃんの部屋へと向かった。
トントン…とノックすればきっといつもののほほんとした声で「どうぞー」と答えてくれる。
いつも通り、いつもは自然に出来ていることなのに…なんでこんなに緊張するんだろう。
よしっ、ノックしよう。
と、何故か自分にファイトを送って、腕を肩の位置まで上げる。

トントン…

それまでゴソゴソとドア一枚向こう側で聞こえていた物音がピタッと止まった。
……へ?
すぐにでもお姉ちゃんの「どうぞー」の声が聞こえると思っていたのに、代わりに広がったのは静寂だけ。
あれ、えっと…

「こなた、お姉ちゃん…?」
ちょっと声がうわずってしまう。
なんとか振り絞った声だったけど…聞こえなかったのかな?

「お姉ちゃん?」
今度はさっきより強い声が出た。
「あ、う、うん。ゆ、ゆーちゃんか…ちょっと、待ってね」
明らかに動揺してるお姉ちゃんの声。
どうかしたのかな、と心配しながらもお姉ちゃんの言葉通り、ドアの前で待っていると…
「ちょ、こなた…服、とりあえず服着なさいっ!」
「いやぁ、人のこと言えないよ、かがみん」
「なっ、こ、こっちみるなっ!」
「え、それ無理♪」
「朝倉はいいからっ!」

という声とバタバタという物音が聞こえてきた。
服?朝倉?
関連性が分からない私が首をかしげているとガチャとお姉ちゃんがドアを開けてくれた。
642言霊:2008/01/01(火) 08:03:08 ID:THhWUcN7

「ごめんね、ゆーちゃん。」
「いや、あの、私こそごめんね。」
「大丈夫、大丈夫」
そう言いながらも額に汗を浮かべながら話すお姉ちゃんは、いつもより顔が赤い。
チラッとお姉ちゃんの奥の部屋に目を向けると、かがみ先輩が私に背を向けるように座っていた。
それでも上下に動く肩の動きははっきりと分かって、お姉ちゃんとなんか運動でもしてたのかな?なんて考えていると、お姉ちゃんが潤んだ瞳を閉じて、
「んで、どうしたの?」
と聞いてきた。
そうだ、えっと…宿題を…
「…宿題?」
「う、うん」
そう言った瞬間、私はバツが悪そうにかがみ先輩の方をみるお姉ちゃんの瞳を見逃さなかった。
「…うん、いいよ。入って」


この時、私にもう少しお姉ちゃんの気持ちを考えてあげていれば…
もしくは、部屋に入らなければ…
あんなことになることはなかったのかな。
そんな事、起こってしまった後から考えても意味がないって分かっているのに…。



ともかくその時の私はドアを少し開けてくれたお姉ちゃんの行為に甘えて、部屋に入った。
普段とはなにか違う雰囲気を感じながらも…。





<<続く>>
64318-490:2008/01/01(火) 08:06:15 ID:THhWUcN7
以上です。
初売りの行列中になにやってんだ、オレ(笑)

最近ゆた×こなと三角関係に萌えるのでSSにしてみました。
続きます。
新年から読んで下さった皆さん、ありがとうございますっ。
このスレと素晴らしい職人さんと住人さんにとっていい年になるように祈っとります。
644名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 08:11:45 ID:SV1VDvKs
>>643
リアルタイムGJ!
うむむ・・・これはどうなってしまうのか・・・
欝展開っていうのは最終的に欝になるのか、
途中で欝展開になるのか。どっちなんだろう?
645名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 10:46:09 ID:oDmOaAj9
小ネタ

『みゆきさん、あけましておめでとう』
「泉さん、あけましておめでとうございます」
 新年明けて朝の挨拶と食事を済ませてゆっくりしている時間帯、
 泉さんからの電話が来ました。おそらくあちらも似たような状況なのでしょう。
『それで、聞きたいことがあるんだけどさ』
 簡単な挨拶を済ませると、泉さんが本題らしきことを切り出してきました。
 去年はポチ袋について訊ねてこられたような覚えがあります。
 泉さんはこういった知識面で私を頼ることがよくあります。私としては単なる
趣味で知識を身につけているだけなのですが、こうして泉さんとの接点ができる
のは嬉しい限りです。どんな質問が来るのかはわかりませんが、できるだけ
期待にお応えしたいところです。
『姫始めって、なんで姫始めって言うの?』
「い、いいいい、泉さん!?」
 顔が熱を帯びているのが自分でもわかります。
 それにしても泉さん、正月早々こんなことをお尋ねになるなんて……いえ、
正月ならではの質問なのかもしれませんが……。もしかして、お父様とそのような
会話をお交わしになったのでしょうか?
「ええとですね、確かな説はないのですが、有力な説としては一月二日の行事に
由来していて、正月におこわを食べるのに大して、二日からは姫飯(ひめいい)、
柔らかいご飯を食べる日であるとか……」
 回答としてはこれで十分なのですが、一般的にひめはじめと言えば、新年に……
することであって、泉さんが尋ねたいのはおそらくそういうことでしょう。
 回答者としては、質問者の意図を汲んで回答するべきところです。
「それで、ご夫婦が一年の最初に……ええと……あれをなさるという意味のひめはじめは
秘め事始めの略であると言われています」
『それって一月二日とは関係ないよね?』
「そうですね。私たちが今日は会わないように、昔の方は今日は控えていらっしゃった
のかもしれませんが……」
 説明しててとても恥ずかしいです……こんなところ誰かに見られたら……
「みーゆーき」
「きゃっ! お、お母さん!?」
 いつのまにか後ろにお母さんが! なにかすごくいい笑顔をしています!
「みゆきもそんな年頃なのね〜。お相手はその泉ちゃんかしら」
「泉さんは電話のお相手です! そんな関係ではありません!」
 言葉に詰まったのは一瞬想像してしまったからです。泉さんすみませんっ!
「いいのよ〜。みゆきが幸せならお母さんそれで嬉しいわ」
「違いますっ!」
『ええと……みゆきさん?』
 あっ、受話器を離してないので私の声も泉さんに聞こえているのでした。
「いえ、泉さんを嫌いなわけではないんです。泉さんのこと大切に思ってます。
誤解なさらないでくださいね」
「今度、ちゃんと挨拶させなさいね」
「ですからそういうことではないんです!」
『あのー……』
「いえ、泉さんにうちに来て欲しくないということではないんです。いらっしゃって
くださるなら歓迎です」
 もがけばもがくほど泥沼にはまっているような気がします。
 どうしたらいいのでしょうか……。
646名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 12:29:44 ID:i2ZJAPRh
「では今すぐ始めましょうか姫始めだばだば」
『・・・電話の向こうからでもはっきり聞こえるよ・・・発作が・・・
 とにかくありがとねみゆきさん。今年もよろし』
「待ってください、今からそちらにダイブしm」

ガチャリ、ツー、ツー

「フウ、つれませんねぇ泉さんだばだば
 それはそれとしまして、>>645GJですだばだば」
647 【121円】 :2008/01/01(火) 14:47:49 ID:LDZER6Mp
戦場の有明から帰ってきたらとんでもないことに!皆様GJ!!

それにしても、ぶーわさん学があるなぁ……
こういう時、ほかにろくに小説も読まなきゃアニメも見てない自分の引き出しの少なさに愕然とするわけで。
筆を折って氏ぬべきである>俺

というわけで、あけおめです。
648名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:04:48 ID:aResQ3oe
止まった…
649名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:05:56 ID:DE5E+vSh
一月一日だし皆忙しいんだよきっと
650名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:14:06 ID:aResQ3oe
まぁそりゃ仕方ないわな


とりあえずrom専の俺は黙って待つのみ
651名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:46:46 ID:F3CTQP5d
さすがのここも正月には止まるみたいで、なんかほっとしました。

そして上のURLのぶーわ氏のHPから、思いがけずmixiに飛んでしまって、
帰ってきて見てみたら足跡踏み返されててきゅんってなった。変な名前でごめんなさい。
652名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:01:48 ID:pcykKtIP
>>651
俺なんか酔った勢いでマイミク申請したら承認してくれたぜ! お酒って怖いね!
わざわざイラスト見るのにピクシブ登録したのにミクシィに全部あって俺涙目だぜ
まとめにない絵まであるが嬉しい
653名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:09:03 ID:pq6cKoYN
ぶーわさんのホムペってどこにあるんですか?
654名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:10:20 ID:pcykKtIP
570
655名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:35:33 ID:oDmOaAj9
また小ネタ

 はぁ……家の手伝いもやっと終わったわ。
 家の手伝いなんていうと軽く聞こえるけど、この家が神社で今が正月となると
それは実質バイトなわけで。もちろん本当のバイトもいるんだけど、私を含めて
つかさも姉さんたちも、娘は四人とも働くのが恒例になっている。
 とにかくそれも終わったっていうことで、みんな一息ついてるところだった。
「お雑煮の餅は何個がいいかしら?」
 さてどうしようかしら、去年は食べすぎちゃったから……なんて考えてると。
「私は一個で、あと一個雑煮に入れないで食べたいな」
 つかさが妙なことを言い出した。
「なんで雑煮なのに入れないで食べるのよ」
「あの、ゆきちゃんが言ってた『どこまでも噛み切れなくてうにょーん』っていうのを
やってみたいなーって思って……雑煮に入れないほうがやりやすいかなって」
「あはは。確かにそういうことってあるよね」
「狙ってできるものかしら?」
 姉さんたちがそれに食いついてきた。何がそんなに楽しいんだか。
「私もやってみよっかな。お母さん、もう一枚追加で」
「あ、私も。あともう一枚」
 わざわざやることないでしょうに。
「お待たせしました」
 お母さんが焼いた餅を持ってきた。でもその数は。
「お母さん、これじゃ一人二枚じゃない」
 お皿にはお餅が六枚乗ってた。これじゃ注文された数の倍だ。
「いえ、一人一枚よ」
 お餅は六枚。そして私たちは六人家族なわけで……。
「……って私も?」
「お父さんとお母さんもよ。せっかくだからやってみたくなったの」
「私はそんな……」
 まあ、私がああだこうだ言う前に『いただきます』を言うのが優先なわけで、みんなで
それを唱和した。
 で、私以外の全員が一口目に餅を選んで『うにょーん』を試みた。
 まあ、みんな大した長さまで伸びてないんだけどね。
「うまくいかないね」
「そうだな……もっと伸ばせそうな気がするんだが……」
「何かコツがあるのかな」
 みんなしてまたうにょーん。変なところで一致団結するわね、この一家は。
「何やってるんだか……」
「かがみはやらないの?」
 まつり姉さんが聞いてくる。むしろ私はなんでそんなに盛り上がれるのかを聞きたい。
「いいわよ、私は。そんな子供みたいなこと」
 私は普通に食べさせてもらうことにする。せっかくのお餅なんだから、ちゃんと味わうべきだ。
 それにしてもみんな悪戦苦闘してる。そんなに難しくなさそうなんだけど。
 例えば、こんなふうにわざと噛み切らないようにして……。
 お、伸びた伸びた。なんだ、たいしたことないじゃない。
「なんだかんだ言ってかがみも楽しそうじゃん」
 まつり姉さんがニヤニヤ笑いながら……って姉さん!
「かがみって優等生ぶったりするとこあるからねー」
「でもお姉ちゃんも私と同い年なんだよね」
 いや、つかさが子供っぽすぎるだけだ!
「しっかり者に育ってくれて嬉しいけど、そういうところもあるってわかると安心するわね」
 ちょっと、みんなして何言ってるのよ! 私はそんなんじゃないんだから!
 そう言ってやりたいんだけど、まだ餅が噛み切れなくて喋ることができない。
 家族みんなの視線に晒されながら、私は餅を相手に苦戦を続けていた。
656名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:36:13 ID:oDmOaAj9
みゆきが餅をうまく噛み切れなかったのは歯並びが悪いから
……なんて思いついたけど想像したくないからやめた。
657名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:37:53 ID:czVCSrYb
>>647
そんなこと言ったらな……、漢検2級なのに四字熟語を知らず、
高校時代は理系でもちゃんと受けていたハズの国語の成績が最下位だった漏れはどうなるんだ!?

>>649
現在帰省中で、自分のノーパソも持ってきたけど、
家族や親戚とやることが多い上、
母親のPCからLANケーブル借りて繋いでるから、
中々読む時間も無ければ書く時間も無いんだぜ。


そろそろケーブル返さないと…。
658名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:42:02 ID:5zhOGqGA
よく伸びるおもちは、もち米が冷めないうちにつきあげてある
逆に、ゆっくりついたおもちはあまり伸びない

って、所沢のシンガーソングライターの番組で言ってた
659 【だん吉】 【1393円】 :2008/01/01(火) 22:52:06 ID:SFcKo8K6
さて、おみくじとお年玉はと……。
660名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:16:33 ID:Gi0CiZO2
年も明けましたし次スレですな
661名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:17:39 ID:4rE03K4x
まだ50kはあるし大丈夫だろ
662名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:21:28 ID:wEeCTT4G
10スレぶりに700越えるかな
663名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:32:03 ID:9MavT7Ic
全レス内のss率の高さがよく分かるね。
664名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:35:22 ID:JPGV+Tpp
wikiなんですが、自分の投下ものを見栄えよくしたいので
編集させてもらいました
大丈夫ですよね?

続きも書きたいと思ってます
665名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:44:16 ID:KoN5HJhN
>>664
報告フォームにどこを修正したか書きましたか?
666名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:45:01 ID:JPGV+Tpp
>>665
今編集中なんで、終わったら報告でおkですか?
667名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:57:02 ID:UtDeZyxz
0時ちょうどあたりにssの投下OKですか?
66811-685:2008/01/02(水) 00:01:50 ID:UtDeZyxz
いいですね

どうも、この前ついに専ブラをインストールした11-685です。
ついでにトロイの木馬を拾ってしまい、さっきまでウイルススキャンをしていました。
2,3番目に投下したいといっていましたが間に合わず今頃投下開始いたします。
5レス使用予定

・こな×ゆた
・エロ有り
・こなた視点
669年明け早々(1):2008/01/02(水) 00:02:40 ID:UtDeZyxz
ゴォォーーーン

遠くのお寺から小さく鐘の音が聞こえてくる。
もういくつめの鐘なのか数えられないけど、今の時間が11時55分だから70回はいって

るんじゃないかなって思う。

今は居間のコタツに入ってゆーちゃんと年明け前のよく分らない番組を見ている。
「ぅ…んん…」
さすがにゆーちゃんにこの時間まで起きてというのはきつかったかな。頭をコクコクしなが

らも寝ないようにと頑張っているっぽい。時々、「あっ、ね、寝てないよお姉ちゃん」と顔

を赤くして慌ててる姿がなんとも可愛らしいんだよね。
まあ理由は私が『来年まで起きていたらいいことしてあげる』って言ったからね。
いいことっていうのはもちろん『えっち』なわけでつまり姫始だね。私たちは女の子同士だ

けどちゃんと付き合ってるしそれを周りの人も理解してくれている。改めて良い人達と付き

合っていたんだなと思うよ。

ちょっと説明が長くなっちゃったね。でもそろそろ時間だからいいかな。
テレビから新年へのカウントダウンが聞こえてくる

『5,4,3,2,1……ハッピィィニュゥゥウウイヤァァァアアアッッ!!!』

やたらテンションの高い司会者(?)の声で私達の新年が始まった。……なんかイヤだな。

とにかく、新年を向かえ年が明けたのでネタばらしをしよう。その前に……

「ゆーちゃん、ゆーちゃん」
もう寝てるという域に達しちゃってそうなゆーちゃんの肩を揺らして起こすのが先だね。
「ぅん、おねえ…ちゃん?」
「ゆーちゃん、いま何時だ」
この問いにハッと目が覚めたかのような感じでわたわたと焦る姿も可愛いね。
「明けましておめでとう、ゆーちゃん」
「あ、明けましておめでとうございます。ところでお姉ちゃん」
挨拶を言った後すぐゆーちゃんが心待ちにしていた疑問をぶつけて来るだろう。
「ちゃんと起きてたけど、いい事ってなに?」
ほら来た。
「それはね、ゆーちゃん……」
「うんっ」
期待に目をきらめかせるゆーちゃんを観つつ次の言葉を発するのを焦らす。

   それはね―――

「姫始めとしてさっそくゆーちゃんを食べちゃおうと思ってね」
「?お姉ちゃん、『ひめはじめ』ってなに」
あら、やっぱ知らないか。では身体で教えてあげようかね。
「姫始めって言うのはね……」
670年明け早々(2):2008/01/02(水) 00:03:17 ID:UtDeZyxz
バフッ!
「ひゃっ!」
ガッとゆーちゃんに覆い被さり唇を奪った。
「んっ……ぅ…」
そしてゆーちゃんの口に私の舌と唾を送り込む。ゆーちゃんの小さな舌が私に答えようと懸

命に動かそうとしているが私の舌に翻弄されるばかりで完全に受け側になっちゃっている。
「ぷはっ……私よりもお姉ちゃんに、いい事じゃん」
「まぁね〜……いいよね、ゆーちゃん」
目をキリッとさせて(いるつもりで)ゆーちゃんを見つめる。
ポッと紅潮させて、
「いいよ…お姉ちゃん…」

上目遣いで私を求めるゆーちゃんの顔に、私の理性は消滅、腕をゆーちゃんの首に回しても

う一度深い口付けをする。今度は私からだけでなく、ゆーちゃんのほうからも舌を絡ませて

きた。

上でキスをしている間に手をゆーちゃんのパジャマに潜り込みわきわきとさせながら胸に向

かって行った。
「んっ……」
パジャマだったから下着を着けてなかった。ブラの上からのやんわりとした焦らしプレイを

遂行する事はできなかったが、すぐ、直に触れてなんとも幸せだ。

――はっ、ちょっとばかしワープしてた。けどこの小ささがなんとも言えないのよね。
「んんッッ!!」
「ゆーちゃん、胸だけでイっちゃった?」

「はぁ、はぁ……もう、お姉ちゃんの……バカ…」
671年明け早々(3):2008/01/02(水) 00:03:48 ID:UtDeZyxz
――ぐわっはっ!
き、効いたよ。『バカ』という言葉でも言い方でこれほど違うとは。むむ…この仕返しをせ

ねば……。

私は右手をつぅーと下に降し、ズボンに入り込む――が、そのまま太ももまで下ろし、
「…えっ……」
スリスリとゆーちゃんの肌の感触を楽しんだ。
ゆーちゃんがの目が下を向いた後、出てきた言葉が――
「…いじわる……」
――だった。
「ん?どうしたのゆーちゃん?私なんかやったのかな?かな?」
とぼけてからかう。

「も、もう我慢できないから…だから……おねがい…」
「ん?ちゃんと言わないと分らないよ?」
ホントは分ってるんだよ。でも可愛いからいつも、ついからかってみたくなっちゃうんだよ



「わたしの……を、さわって…」
口にするのを躊躇っているようだけど、まだ許さないよ〜。

「どこをさわって欲しいのか言わないと、さわってあげないよ〜?」
あ、そろそろヤバイかな?もう少しで泣いちゃうかも

「わ、わたしの……お豆、さん……さわって…」
672年明け早々(4):2008/01/02(水) 00:04:19 ID:AoEP/bo6
顔を真っ赤にして求めてくる(求めさせたんだけど)ゆーちゃんはホントに可愛くて、もっ

と可愛い顔が見たくて私でさえこの焦らしに耐えられなくなるほどだった。

くにゅ…

「うひゃ、…んっ……あぁっ」
わずかに濡れかている突起に人差し指の腹で潰すように刺激を与えた。


放置をくらってる私のもそろそろ我慢できなくなってきた。
「ゆーちゃん…私のも…さわって」
ゆーちゃんの左手を入り口へ、親指を私のぷっくりと膨らんだクリトリスに導き、動きを教

えるように私の指を動かした。

「ぬぁ…ぁ…ぁあっ……」
手と手だと暖かいだけかもしれないけど触れている場所が場所だから、とてつもなく熱く感

じるんだよね。動きをつけているのは私だけど、でも実際に触っているのはゆーちゃんの手

だから自分で触っているときよりも格段に気持ちいいワケよ。
673年明け早々(5):2008/01/02(水) 00:04:57 ID:AoEP/bo6
ぐちゅ、くちゅ、ぷちゅ
私たちが弄り合って熱が上がってきたところから、ヤラシイ汁が出てきてその音がわたし達

の脳に届き、それがまた刺激となってどんどん溢れてくる。

「ひゃ、ふぁあぁ、おねぇ…ちゃぁぁん」
「い、いっしょに…イこうっ、ゆー……ちゃ、」

ラストスパークでさらに指のスピードを上げる。

「「あっ、あっ……ああああああぁぁぁぁっっっ」」

ぷしゃぁぁっ

わたし達の身体が震え、白濁とした汁が滝のように吹き出し、ついでにゆーちゃんはおしっこを漏らしちゃったみたいでちょろちょろと黄金の液体がわたしの手に叩きつけていた。

「………やりすぎちゃった」

ゆーちゃんは最後に気絶しちゃったらしくわたし一人でいろんなモノの後処理をやってました。

ひと段落してゆーちゃんをベットに寝かせて、これで後処理はOK。
「さすがに私も疲れたな」
隣ですやすやと寝息を立てている。
「おやすみ、……ゆーちゃん」

彼女の頬にキスをして、私は眠りに就いた。
67411-685:2008/01/02(水) 00:07:56 ID:AoEP/bo6
以上です。
長いこと書いていなかったので何を書こうかと考えたらちょうど年明け前だったので姫始め

をネタにしようかと思い書いてみました。
どうも宣言をすると完成が間に合わなくなってしまって、当初の予定から24時間遅れて投下しました。それから最後の方は文章が変かもしれませんが堪忍してください。

もっと精進して今年も頑張っていきたいと思います。
675名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:12:23 ID:giQVE3Vl
>>674
GJっす
楽しくやっていきたいですね
676名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:14:55 ID:mDJhFz0/
>>666
報告フォーム確認しました。okだと思います。続き期待してますね。

>>674
GJ!ひめはじめ、いいですね。

最近ゆたかモノが多くて嬉しいです。
677妄想屋(仮名) ◆JUqojnT5.c :2008/01/02(水) 01:08:40 ID:YOdjxqmk
うわああいいなああ
俺もマイミク申請したい……orz


今年もよろしくお願いします。
トレーディングフィギュアを小改造してたら出遅れましたがorz、
これから絵とSSに手をつけます。
678名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:15:26 ID:ftkB10OQ
>>677
you申請やっちゃいなよ!俺勢いで送ったけど普通にしてくるたぜ

これ内緒だけどらきすた以外の絵とかあったよ!
679名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:42:17 ID:Xzm866Ko
>>251
すごく亀だけど、ラジオ継続おめ
680名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 01:43:58 ID:9kF1yUfV
>>679
ソースは?
681名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 02:47:10 ID:mDJhFz0/
>>680
http://jocr.jp/m/guide/friday.html

24:30 新らっきー☆ちゃんねる
♪今野宏美・白石稔・福原香織
682名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 02:56:33 ID:9kF1yUfV
>>681
ちょwwwwww予想はしてたけど、>>286かすってるじゃねぇかw
683名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 03:32:46 ID:PFUvpvsY
>>616
亀ですがGJ
このスタイルはあなたの作品に違いないと確信しながら読み進めてしまいました
こなかがも久々に読んでみたいですね

>>674
萌えた。これであと18時間ぐらいは戦え、元へ闘えます
684名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 04:04:31 ID:4XJpjgPJ
ログが壊れるのはなんとかして欲しいぜ…
6854-243 ◆X9xLTlcDnY :2008/01/02(水) 05:13:14 ID:1J7QUuji
ことよろです(´・ω・)ノシ
http://www.geocities.jp/extream_noise/rakisutaep/img/2008nenga.jpg

ていうか年末からの作品が全然読み終わりませんタスケテー(嬉しい悲鳴的な意味で)
686名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 05:55:10 ID:HvMlwGeA
>>681
おお!マジだ。
しかしかがみの中の人は居なくなっちゃうのか?

>>685
最初の瞬間は左上だけ見て和んだけど視線をずらした瞬間ホットミルク噴いた、いいお年賀ありがとうございました!!!!1
687名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 10:05:16 ID:yZIPACs7
>685
年賀状ありがとん。

7レス程度の投下だが次スレの方がいいかな?
68823-251:2008/01/02(水) 10:42:53 ID:yZIPACs7
見たら462KBなので、当スレに投下します。

「ガラスの壁」 第3話

こなた×ゆたか(みなみ、パティ、ひより、ななこ、ふゆき)

注意事項
・名無しのモブキャラ有り
・シリアス
・続き物
・非エロ
689ガラスの壁 1/7:2008/01/02(水) 10:43:46 ID:yZIPACs7

 3.

 本日、4時間目は世界史であり、黒井先生が教鞭をとっている。
授業内容は中世ヨーロッパ史だ。

「小早川、ジャンヌ・ダルクを知っとるか? 」
「は、はい」
 斜め前の席に座っている、ゆたかが、少し慌てながら立ち上がって頷いた。
「ジャンヌ・ダルクは何をしたひとか、聞かせて欲しいんや」
「えっと、フランスの女の子で、オルアレンを開放した人です」
「正解や」
 黒井先生は頷いて、授業を進める。
「ジャンヌ・ダルクは、救世主として、フランスのみならず、世界的に
有名な女性や。1429年、神の遣いと称したジャンヌは、4月29日に
イングランド軍に包囲されたオルアレンに入城したんや。
ジャンヌは、包囲しているイングランド軍の砦を次々に陥落させて、
5月8日にオルアレンを開放したんや」
 黒井先生は、黒板に張った中世ヨーロッパの地図に書かれている、
オルアレンの街を、白い棒の先端で指し示して言った。

 1429年当時のフランスは、現在のフランスの北部、ドーヴァー
海峡に面したノルマンディ地方と、南西にあるビスケー湾に面している
アキテーヌ地方が、イングランド王国の占領下に置かれており、
貼られた地図では、灰色で塗りつぶされている。
 ちなみに、オルアレンはフランスのほぼ中央部にあり、戦争状態にある
英仏両王国の最前線となっていた。

 黒井先生の講義は続く。
「オルアレンから撤退したイングランド軍を、フランス軍は追撃して、
6月18日に起こった『パテーの戦い』で大勝する。勢いに乗った
フランス軍は一気に北上して、ランスの街で、王太子やったシャルルは、
戴冠式を行って、シャルル7世として即位したんや。ちなみに
ランスは、伝統的にフランス王の戴冠式を行っている都市やで」
 ここまで言った後、黒井先生は次の生徒を指名する。
690ガラスの壁 2/7:2008/01/02(水) 10:44:27 ID:yZIPACs7

「パトリシア」
「ハイ」
 少し離れた席に座っていた、留学生のパトリシアさんが、すっと立ち上がる。
「その後のジャンヌはどうなったか。話して欲しいんや」
「フランスで一番、『萌え』な少女ジャンヌは、戴冠式の後も健気に戦いマス。
シカシ、パリの包囲戦には失敗シマス。その後も、各地で戦いマスガ
ツイニ、イングランド軍の捕虜になってしまうのデス。捕らえられた
ジャンヌは悲しいコトに、異端者の汚名を着せられ、火アブリになったのデス」
 パトリシアさんは、胸の前で十字を切った。

 黒井先生は満足そうに頷いて、パトリシアさんを褒める。
「よう勉強しとるで、パティ。ジャンヌはイングランドに占領されていた、
ノルマンディ地方のルーアンで、1431年5月30日、異端犯罪人として
火刑になったんや。誤解されることが多いんやけど、当時は魔女という
概念はまだ確立されておらんかったから、魔女として断罪された訳ではないで」

 先生は、一息ついてから、話を続ける。
「ほんでもなあ。シャルルってやつは薄情やなあ。自分を王様に
してくれた女の子を助けてやらへんのか。ホンマ情けないやっちゃ」
 黒井先生は小さくため息をついた。
「まあ貴人は恩を知らへんちゅうからな。そやけど、ジャンヌのおかげか、
その後の戦局はフランスが優勢になって、1453年10月19日に、
イングランド最後の拠点、ボルドーが陥落。フランスの勝利で、百年戦争は
終結したんや」
 黒井先生が話し終えた時、終業を告げるベルが鳴った。

「ほんなら今日の授業はしまいや。みんな、しっかり勉強しているようやから
安心したで」
 八重歯のある、魅力的な笑みをみせて、黒井先生は教室から去っていった。
691ガラスの壁 3/7:2008/01/02(水) 10:45:08 ID:yZIPACs7

 4限が終わると昼食の時間だ。
 私の予想通り、ゆたかは何も言わずに、弁当袋を抱えながら教室を
出ようとする。
 既に私は、ゆたかの後を追うことに決めていた。

 事の起こりは、1週間程前に遡る。
 突然、ゆたかが、私たちと一緒にお昼ごはんを食べなくなってしまった。
 最初は、何か用事でもあるのかと思っていたが、翌日も、その次の日も、
昼食の時には、姿を消してしまう。
 ゆたかと、いつも食事を共にしていた、クラスメイトの田村さんも、
留学生のパトリシアさんも、何も理由を見出せず、ただ首を傾げるばかりだった。
 一昨日には思いきってゆたかに聞いてみたけど、はぐらかされてしまい、
答えを得ることができなかった。

 そして、昨日の夕方に、一人のクラスメイトが話しかけてきた事が
私にとっては、決定的な転機となった。
 彼女は話したことも数える程しかない、どちらかというと印象が薄い女の子だ。
 しかし、唇から放たれた言葉は、衝撃的というしかなかった。

「このままだとあなたのお姫様、泉先輩にとられちゃうわよ」
「ど、どういうこと? 」
 私は、動揺する心を必死で抑えて、擦れた声で何とか尋ねる。
「小早川さん。泉先輩と一緒に食事をしていたわ」
「本当に? 」
「ええ。今日のお昼、講堂に二人が入っていくところを、私は見たの」
 彼女はきっぱりと言った。そして、興味深そうな表情を浮かべて続ける。
「小早川さんと泉先輩の後を、高良先輩と、柊先輩の『3人』がつけていたわ」
「どういうこと? 」
 私は混乱する。何故、みなみ先輩達が、二人のあとをつけなくてはいけないの?
その前に何故……
「あなた、どうして先輩方の名前まで知っているの? 」
 私は、疑問に思ったことをそのまま口にする。
 しかし、彼女は世間知らずな人間に向けるような、冷ややかな口調で言った。
692ガラスの壁 4/7:2008/01/02(水) 10:45:40 ID:yZIPACs7

「岩崎さんは知らないかもしれないけど、あの方たちはかなりの有名人よ。
高良先輩と、柊先輩のお姉さんの方は学年トップ付近を争っているし、
妹さんの方はお料理が凄腕。泉先輩は、格闘技もできるし、スポーツは
多くの部から勧誘がかかる程に万能ね。何より皆さん綺麗な方ばかりだから」
 彼女は、まるで女子高みたいな調子で話している。

「そ…… そう」
 確かに私は無口で話し下手だから、ゆたかと、田村さん、パトリシア
さん以外の、クラスメイトとの会話は少ない。
 だから先輩達の評判については、疎かった訳だけど。
 しかし、彼女の話題に上がった先輩方を含めて、チアで協力してくれた
3年生は、魅力溢れる方々ばかりなのは、まぎれもない事実だった。

 それでも私は、泉先輩とゆたかが、恋人のような関係である、
ということを信じたくなくて、反論を試みる。
「でも、泉先輩と、ゆたかは従姉妹だし…… 」
「血縁関係なんて、恋の障害にはならないわ」
 あっさりとした口調で爆弾を落として、片目を瞑りながら言葉を続ける。
「あなたの傍に、小早川さんがいなくても平気なら構わないけれど」
 軽い挑発に乗った私が睨むと、彼女は両肩を竦めて、スカートを翻して
あっさりと去ってしまった。
693ガラスの壁 5/7:2008/01/02(水) 10:46:42 ID:yZIPACs7

「まさか…… 泉先輩が」
 皮肉めいた忠告か、単なる意地悪かは分からない。
 彼女の言葉を完全に信じきるほど単純でもないが、全てを否定できる
材料があるわけでもない。
 結局、私は、翌日にゆたかの後をつけるという、極めて安直な方法を
取らざるを得なかった。

 ゆたかとは、高校を受験した日に、初めて知り合った。
 洗面所で苦しそうに呻いていた彼女に、ハンカチを渡したことは
はっきりと覚えている。
 その時は受験生の妹かと勝手に思い込んでいたのだけど、制服採寸の時に
再び会うことで、学園生活を共にすることを知った。
 更に、同じクラスになったことにより、ゆたかとの距離は急速に
縮まっていった。
 ゆたかは、表情がころころ変わるところが、とても可愛らしい。特に、
純粋で無垢な笑顔が魅力的だ。
 私が成長するにつれて喪ってしまった、大切な宝物を未だに持っており、
ゆたかと話していると、心がとても温かくなる。

 彼女は身体が弱くて、保健室の住人となることも度々だったが、
私は、ゆたかを『保健委員』という立場で護ることに強い誇りと、
使命感を抱いていた。
 ゆたかは、私が絶対に護らなくてはいけない。

 夏休みには、一緒に行ったお祭りで、気分の悪くなったゆたかを膝に乗せて
二人だけで花火を見たことや、学園祭でゆたかと一緒にチアを演じたことは、
私にとって、忘れ得ない大切な想い出になっている。
 だから、今になってゆたかが、泉先輩と親密になっていると言われても、
戸惑うしかなかった。
694ガラスの壁 6/7:2008/01/02(水) 10:48:06 ID:yZIPACs7

 私は、前を行くゆたかに、気づかれないように追っていく。
 結わえたリボンを揺らしながら、ゆたかは昇降口から校舎を出る。
 追跡している私も外にでるが、予想外に風が強くて身体が震えてしまう。
 校庭を歩いたゆたかが入った建物は、昨日クラスメートが話した通り、
古い講堂だった。

 後を追っていた私が、そっと扉を開けて中に入ると、既にゆたかの
隣には、泉先輩が座っていた。
 私は舞台の裏に隠れながら近寄り、泉先輩とゆたかを隠れて覗くと、
二人は親しげな様子でお弁当を食べていた。

「ど…… どうして? 」
 強烈なショックで、目の前が暗くなっている。どうして、
ゆたかが、泉先輩と?
 二人が仲良く昼食を共にしているところなんか見たくはない。
 それなのに、視線は彼女達に釘付けとなってしまい、離す事ができない。

「はい。おねえちゃん。あーんして」
「仕方ないなあ、ゆーちゃんは」
 しかし、ゆたかが、苦笑を浮かべている先輩にクリームコロッケを
食べさせた時には、はっきりと認めざるを得なかった。

 ゆたかの一番であり、恋人は、間違いなく泉先輩なんだ。

 食事を終えたゆたかは、上目遣いで泉先輩に向けておねだりする。
「ねえ。おねえちゃん。キスして」
 キスという言葉に、私の肩はびくっと震える。
 しかし、泉先輩は、
「駄目だよ、ゆーちゃん。悪い大きなねずみさんが、私たちを覗いているからね」
と、首を横に振る。
「えっ!? 」
 ゆたかが慌てて周囲に首を巡らせている。

 悪い大きなねずみさん…… まぎれもなく私の事だ。

「いますぐ退散するなら、ゆーちゃんには黙ってあげてもいいんだけどな」
 泉先輩は、低い凄みのある声ではっきりと言った。
 私は、急に息が苦しくなり、小さく咳き込みながら、先輩の警告どおりに
舞台裏を通って外に出るしかなかった。
 講堂を出てから、教室に入るまでの事はほとんど覚えていない。
 我に返った時、座席で呆然と座っていた私に、パトリシアさんと田村さんが
心配そうに声をかけていた。
695ガラスの壁 7/7:2008/01/02(水) 10:48:58 ID:yZIPACs7

「ミナミ、どうしたのデスか? 」
「岩崎さん。顔が真っ青だよ」
「え…… 」
 私は、鞄から手鏡を取り出して自分を映す。
 これが自分なのかと衝撃を受ける程、顔色は青ざめていた。
「岩崎さん、保健室行った方がいいよ。先生には私から伝えるから」

「あ、ありがとう」
 私はショックから立ち直れないまま、ふらつきながら廊下を歩いて、
保健室の扉を開いた。
 部屋の中にある椅子に、擁護教諭の天原先生が座っている。
「失礼します…… 」
「岩崎さん。小早川さんのつきそい…… 」
 白衣姿の先生は言いかけたが、私の顔色を見た途端、心配そうな
顔つきに変わった。
「あなた、顔、真っ青ですよ」
 田村さんと同じ言葉だ。

「岩崎さん。あなた自身の調子が悪いのですね。とりあえずベッドで
休んでください」
「すみません」
 私は言われるまま、ベッドに横たわり、瞼を閉じた。

 しかし、脳裏に浮かんでくるのは、講堂の中にいる、ゆたかと泉先輩の
幸せそうな顔ばかりだ。
 ゆたかが泉先輩に甘えるようにねだった言葉が、リフレインする。
『キスして…… 』
 私は、いったいゆたかの何だったんだろう。結局のところ、単なる
友達の一人にすぎなかったのか。
 どうしようもないやるせなさと、絶望感に襲われて、瞼から涙が
零れ落ち、頬をつたう。
 どうして…… ゆたかは、泉先輩を選んでしまったの?

 私は、ひどく混乱したまま、ひとまずにしても眠るしかなかった。


※参考文献 佐藤賢一著 「英仏百年戦争」
69623-251:2008/01/02(水) 10:56:23 ID:yZIPACs7
読んでくれた方、ありがとうございます。

書き忘れていましたが、みなみ視点です。

無口なみなみ視点の一人称は、書きにくいかなと思っていましたが、
意外としっくりいった感じです。
最初2レスは趣味に走っていますが、学園ものとして、普通の授業風景を
書きたかったので入れています。

697名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 11:02:01 ID:xwxK8KdT
>>696
GJ!この後にみなみちゃんがみゆきさんに相談することになるのかな
そうだとしたらそこから…話が広がっていくことに?
698名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 11:06:48 ID:q2Y6Jt5i
>>696
乙です!!
こなた怖いよw

朝からバイト先でちまちま書いてるんですが、若干のうんこをもらしてしまいまして
人間の尊厳が非常に傷つきまして、意欲を失いかけていましたが
やる気出てきました、ありがとうございます
699名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:25:53 ID:kGD+Rdik
>>696
ZIPでGJ!(ID的な意味で)
いやー、やっぱりいいですねー
このあとの話の展開も気になりGJ!
700名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 17:14:36 ID:xmEGljrP
>>696
毎度毎度とても続きが楽しみです
乙でした
701妄想屋(仮名) ◆JUqojnT5.c :2008/01/02(水) 17:52:45 ID:YOdjxqmk
みなさんGJっす!
相変わらずコンスタントに良作神作が投稿さされるこのスレ。まとめてのGJで申し訳ないっす。
今までにこのスレに注ぎ込まれてきた想像&妄想の量を計測してみたら、スカウターがぶち壊れましたw

さて、そろそろ500KBも近いので、ネタものをひとつ。
……すいません。正月そうそう、絵も描かずSSも書かずにこんなことやってました……orz

つ【ttp://freedeai.com/up/src/up6011.jpg
つ【ttp://freedeai.com/up/src/up6012.jpg


……いちおう「鼻血みゆきさん」も作ってみたんだけど、なんかえれーグロくなったので自重orz
リペイントして石像バージョンになってもらおうかな……w
702名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 18:11:18 ID:xmEGljrP
>>701
おおおおおこれは凄い
鼻血みwikiも是非!
703名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 19:11:01 ID:uHtVwbOk
>>701
ミノフスキー粒子噴きました。戦闘濃度で。
というか色々手が込んでてなんともはや。GF(Good Figure)。
704前スレ19-24の人!omikuji:2008/01/02(水) 19:11:35 ID:sniA1O4P
新年早々爆弾投下された皆様GJ。
ますます自身の遅筆が呪わしく・・・・・・orz

>>701
俺は1Boxでコンプ出来たのでMGストライクノワールの足元に何気に並べてたり。
ねんどろこなかがの公式Ver'とキャラアニVer'も予約入れてるので何処に飾ろうか思案中。
705名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 19:19:14 ID:1J7QUuji
>>701
GJ&GF!
ちなみにウチは7個ランダムで買ったらこなた・つかさ・みゆき×各2個+ななこという結果に。

うぉー。3年B組ー!くろーいせーんせー!orz
706名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 19:26:28 ID:1J7QUuji
あ、亀レスですが、>>691に間違いを発見しました(´・ω・)>

誤) > みなみ先輩達が、
正) > みゆきさん達が、

もしくは

正) > 柊先輩達が
70723-251:2008/01/02(水) 19:43:37 ID:yZIPACs7
>706
あー まちがえた。
推敲で、2回直して結局…… orz

指摘ありがとうございます。
wikiで修正します。
708名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:53:02 ID:f551V3dp
GFというと、即座にGuitarFreaksしか出てこない自分。
久しぶりに700レス突破しましたねー
709名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:55:50 ID:yZIPACs7
GFというと連合艦隊…… なんでやねん。
みなさん。初詣、初売りや親戚まわりに出かけているみたいですねえ。
年末の混雑が嘘のようです。
710名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:57:24 ID:9kF1yUfV
GF・・・俺の場合、ガーディアンフォースかな?Ziに帰ります
711名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:07:57 ID:EXtSuo5m
>>710
グラシャラボラス「こちらバルダー(カンカンカン)」
712名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:09:01 ID:7cVoQ2Sg
GF……ギガンティック・フォーミュラ?
713711:2008/01/02(水) 21:12:35 ID:EXtSuo5m
…すまん、もう一つスレ見てて混同してた
ちょいROMる
714名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:17:22 ID:B+2Bpk/9
GF
グランフォレスト……
ってそれじゃウチのマンションか
715名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:24:36 ID:+eZ7D2Z6
GF?

ゴットフィンガーー!
716名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:30:55 ID:xUxbtVwS
>>715
うおおおおって違うから!

この一言がわかった人いたらすげぇ
717名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:40:59 ID:kNxzCFft
こなかがスレまとめWikiより甜菜
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org6613.png
718名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:41:55 ID:1J7QUuji
>>715
ゴッドさんの指がどうかしましたか?
「あの指が気持ちよくってなぁ〜」
「ちょ、お父さんストーップ!危ない発言禁止ーっ!」
719名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:52:29 ID:DV2JF5Ga
さあ、そろそろ次スレだな
72043Hev0JB:2008/01/02(水) 21:53:02 ID:+eZ7D2Z6
>>716
ああ、あれですか?ド○ン?
721名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:55:31 ID:YOdjxqmk
>>718

ちょwwwかなたさんテクニシャンっすかwwww
722名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:55:55 ID:xUxbtVwS
>>720
いや、某激奏での1コマですw
723名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:57:35 ID:mDJhFz0/
さて、480KBですが何か?
724名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:16:49 ID:ftkB10OQ
丁度今ぶーわ氏のページのトップがゴッドかなたさんだよ

背景の文字が気になる・・・伏線?
725名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:20:37 ID:IWbdPsgj
726名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:21:11 ID:MjrjS5PH
かなた「そんなに…私のゴッドフィンガー…受けたい?^^#」
そうじろう「や…やだなあかなた…ほんの冗談じゃないか…
       落ち着いて話をだな…」
かなた「ゴッドフィンガー!」





どすっ…

そうじろう「アッーーー!!」
727名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:29:25 ID:uHtVwbOk
ほかに立てられる方がおられなければ、10分後をめどにスレ立てを試みます。
728名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:41:00 ID:uHtVwbOk
こちら727、スレ立てに成功しました。
現スレッドの埋め立て、及び新スレッドへの移行をよろしくお願いします。

らき☆すたの女の子でエロパロ31
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199281170/l50
729名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:05:04 ID:yZIPACs7
埋めネタ。 ゆーちゃんの朝

「おはよー お姉ちゃん」
「おはよ。ゆーちゃん」
 ちゅっ
「な、なにするの? ゆーちゃん」
「朝のキスだよ」

「おはよー みなみちゃん」
「おはよう。ゆたか」
 んみゅ……
「…… (ぼん)」
「朝のディープキスだよ」

「おはよー 田村さん」
「岩崎さん、だ、ダメっす。私だめっス」
 アッー
「もうお嫁に行けない…… 」
「朝のえっちだよ♪ 」

730名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:06:58 ID:yZIPACs7
>729
って岩崎さんじゃなくって、小早川さんじゃん。
埋めネタまでミスるか。
今日はもう寝よう…… orz
731名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:33:07 ID:mMO3ZZRq
>707
GJ
まだ純粋なゆーちゃんが哀しい

以下誤植発見
>689
これ、オルレアンですよね?
で、>695は
×擁護 ○養護教諭と思われます
732名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:38:48 ID:yZIPACs7
>731
すみません。今回は誤字が多すぎ。
なんかもう、自分がどこかに消えたい気分です。はい。



733名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:42:28 ID:SW+CPqEZ
>>730
小早川って名字で出されるとどうしても東洋カ○プの選手のほうが……

ななこ
「ウチと一緒やな。まぁウチの場合はもろちんマリーンズの選手限定やけど」
こなた
「せんせー、さりげなくゲー○ストネタ混ぜるのやめてください」
734名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:45:21 ID:l7xSZ1r/
ここでゆーちゃんを右に!
(どんなシチュエーションだ)
735名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:48:58 ID:YOdjxqmk
そうじろう
「ああ、こなた、ぶじでよかった。
 つまに なれ、いままたおまえをうしなってしまったらわたしはいきていけない。」


こなた
「………………」


そうじろう
「ウォァー!(ダブルラリアット)」
736名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:50:59 ID:SW+CPqEZ
>>734
ゆーちゃん印度人化計画?
737名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:57:01 ID:yZIPACs7
>733
カ○プの小早川選手は、懐かしいなあ。

そういえば、ななこ先生の似非関西弁は、どこがオリジナルなんやろ。
京都、大阪、神戸の何処をとっても全然違うし。
738名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:07:05 ID:LgpZ3U3h
大阪弁でいいと思うよ。
ほら、泉州の誰かさん。

「人生色々や、よっしゃー!!」
「敢えて京アニネタで続けないんだね、先生」
739名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:15:40 ID:CY/tUvsg
>>738
カードキャプターこなt……いや、なんでもない。
740名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:23:58 ID:QF8/yBxV
ケロちゃんはななこ先生か……なこちゃん? ななついろみてえ!
とりあえずトモヨはみゆきさんだな
小狼は、かがみで!
741名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:24:52 ID:+HjNIW8x
やばい、「ともよ」って聞いたらあっちのキャラの方しか浮かばない…
742名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:31:42 ID:Y3ZFXNUT
>>726

かなた
「ゴぉぉぉぉッドフィンガぁぁぁ……あっ!? ……あ、ぁ、ぁ……あぁん!!♥♥♥」



………………


そうじろう
(テヘヘヘ……V!!)
743名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:33:20 ID:LgpZ3U3h
>>741
「わ、私は可愛くなんかないんだぞ……」

「って結局京アニネタですか!?」
744名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:37:51 ID:IyfB6kyM
>>741
野中ともよ?

いい趣味してやがるぜ
745名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:44:51 ID:8Fdlu/V3
さくら=こなたはともかく
小狼=かがみってのはすげえハマると思ってしまった


クロベロス「こら、関西弁ってだけでわいを小動物にすな」
746名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:52:03 ID:z0OtoKrc
>>745
そうすれば両親のカッチリはまるしなw
747名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:52:27 ID:z0OtoKrc
「の」じゃなくて「も」だ
748名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:56:27 ID:z0OtoKrc
こなたの事だ!
749746-747:2008/01/03(木) 01:04:42 ID:z0OtoKrc
さくら=こなただと両親の状況が合うではないかと言いたかった。スルーしてくれて構わない
750名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 01:59:01 ID:Q/ch98rF
これはもう埋まったのか
751名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:03:10 ID:pUv6RBqP
「ドロー!モンスターカード!」
「漫画が違う漫画が」
「汝のあるべき姿へ還れ、コナカード!」
「ちゃんとしってんじゃん!」

カードを 2まい ゲット
「ビネガーカード」
「ノーズブラッドカード」

「・・・あーもう、誰を封印したか一発で分かったわ・・・」
752名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:14:28 ID:8SzPmoy3
>>750
まだもうちょっとあるな
というところでちょっとした小ネタでも。まだ誰にも使われてないよな?これ。
(本文は次レスへ)
753名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:17:38 ID:8SzPmoy3
 北海道を思わせるような、どこまでも広がる花畑。
 あてもなくそこを進んでいた私は、人の声に気づいて足を止める。

「ゆたか…大好き…」
「みなみちゃん……。私も、みなみちゃんのことが大好き」
「ゆたか…、キス、していい?」
「うん、いいよ」

 こ、これは……!
 まだ二人の姿を発見したわけじゃないから確定ではないけど、岩崎さんと小早川さんの二人に
違いないッ!二人には悪いけど、描かせてもらうッス! ―――いやその前に、まずは二人を発見
しなくては。そのためにも今は前進あるのみッ!
 
 本能のままに花畑を駆けた先に、二人の姿があった。
 二人はすでに口付けを終えた後のようで、岩崎さんが小早川さんの服(なぜか学校の制服なん
だけど)を脱がせているところだった。……って、ここで続きするんスね!? 大胆ッスね!

「ゆたかの裸、きれい…。…もっと、見せて」
「……で、でも恥ずかしいよぉ。それに、今度は、みなみちゃんが脱ぐ番だよ?」
「…わかってる」
 そう言うと岩崎さんは、着ている服を脱ぎ始め―――

 ……おっと、見とれている場合じゃない。こんな素晴らしい光景を目の当たりにしておいて、
今描かずして、一体いつ描くというのか!ペンと紙……ペンと紙はどこだ? あ、あれ? ない!?
田村ひより一生の不覚!? まさか、そんなことがあってなるものか―――



 ―――ハッ!?

 ……ゆ、夢?

 自分のいる場所は、花畑なんかではなく、紛れもない自分の部屋。
 時計を見ると、1月2日 午前4時を過ぎたところ。当然、外はまだ真っ暗。
 ―――あれっ?てことはもしかして、今のが今年の初夢!?

 ……なんということ。普段なら喜んでネタに使うような内容だというのに、あれが初夢だって
考えると、なんか罪悪感のようなものが勝ってしまって、とてもネタにはできない気がする。
 新年早々、こんな腐った夢を見ちゃだめッス。自重しろ、私。

 でも見てしまったものは仕方ない。仕方ないから今のはノーカウントってことにして、もう一回
寝て次に見た夢を正式な初夢ってことに……。
 えっ?そんなの「初夢」じゃないって?いやいや、まあそんな細かいことは気にしない。
 それじゃ、もう一回おやすみなさーい

   (終?)
754名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:17:58 ID:rJ2trC3w
>>751
ノーズブラッドを最初ノーブラと間違えて読んで、それだと該当者が複数いるnうわっこrやm
755名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:20:43 ID:rJ2trC3w
>>750
あと12KB少々あるようだから、
情熱を持て余しているようであればぽっと出の埋めネタなどを

>>753
新年早々自重しない女、それがひよりんクオリティ
続きwktk
756名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:21:58 ID:FXH42292
埋めネタみたいの作ったはいいが、10k近くあるもよう……次回にまわしますっ
757名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:24:52 ID:rJ2trC3w
>>756
10KBならまだ逝けるZE☆
758名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:57:36 ID:FXH42292
>>757
では書き込みます。たぶんエロなし・ひより&パティ中心です。
大急ぎで作ったのと文章力不足のため、キャラが悪い意味で壊れているので注意。
759埋めネタ 1/4:2008/01/03(木) 02:59:56 ID:FXH42292
「(あは……はははは……ゆ○×み○原稿で徹夜しまくってたとはいえ、私としたことが……)」
 何の変哲もない日曜日。ごくごく普通の電車の片隅に、異質な空気が漂っていた。
 発生源は、窓を枕代わりにしてへたり込んでいる少女。
 求める本を手に入れるため某イベントに始発で突撃する予定が、不覚にも寝過ごしてブルーに
 なっていた、寝癖ぼさぼさ眼鏡薄曇の同人作家である。

「(その場所の名は即売会、どこかにあるユートピア……)」
 真っ白になって何かをぶつぶつ呟き続ける彼女からは、生命が感じられない。
 霊感の鋭い人ならば、パトラッシュと一緒に、アルプスのお花畑を漂う彼女が見えただろう。
 胡散臭い陰陽師や手術料五千万円の医者でも匙を投げそうな危篤状態……
 だが、『腐女子は滅びぬ、何度でも蘇る』とはよく言ったもの。
 電車が次の駅に着いた時……。

「はぐぁっ!?」
 『それ』が車内に足を踏み入れた瞬間、灰と化していた筈の彼女に火がついた。
 全身60兆の細胞がみるみる活性化。濁っていた眼鏡は眩い光を放ち、
 その奥の瞳はアルマゲドンよりも熱く萌え上がる。
 服装こそ普段と違う……というかむしろ恋人に会うため精一杯おめかししてみました的な
 可愛らしい衣装だが、これまで散々ハァハァしてきたあの二人を、歴戦の強者・田村ひよりが
 見間違えるはずはない。
 白基調の可愛らしい服装が似合う小さなコと、真っ赤になりながらそのコをエスコートする、
 すらりとしたボーイッシュな美人。
 それはどう見ても、デートイベント真っ最中のゆたかとみなみだった。



「こちらヒヨーク、ゆたみなのデート現場に潜入したっス」
 その目に止まってすぐ発症、秘奥義『動くこと雷霆の如し』で素早く隣車両に移動したひよりは、
 ドアの死角から『目標』を伺いつつ、同志パティに連絡を入れる。

『それはvery good situation!本は私に任せて、全力で追跡を続けて下サイ♪
 でもbe careful!相手は特殊部隊『○ーみー』に所属していた、一筋縄では行かない曲者ヨ?』
「了解っス……けどその『みー○ー』って何スか?」
『チョサークケンニカカワルカーラワカラナーイ』
「ちょっ、作者に許可取ってなかったんスか!?それはまずいっスよ……
 でもそんなの関係ねえ、任務に戻るっス」
『Good luck♪成功を祈りマス』

 なんか明らかに危険な会話は気にせず、迸るパトスを押さえつけながら眼鏡のズレを修正する。
 今やこな☆かがに続く百合厨の希望、陵桜の次期最萌カプ最右翼となったゆた☆みなだが、
 その『素』の姿を見る機会は意外に少ない。
 余りに初心で恥ずかしがりのため、自宅や保健室以外では、どうしても自重してしまうためだ。
 だが『人の目』という枷のない今なら、もしかしたら泉先輩すら知らない、ありのままいちゃつく
 二人が見られるかもしれない。というか今まさに10mくらい先で……

「のぎゃああああっ」
『What happen ヒヨーク!?』
「いいいい今ゆーちゃんが、目に埃が入ってハンカチで拭いたんだけど……
 そのハンカチがどう見ても、みなみちゃんが持ってた幸運の水色のハンカチだったっス!!」
『斯様なコトガっ!?』
「そうっス!あれこそは百合萌神拳二千年の歴史の中でも最も華麗なる奥義・アイテム交換!
 男女の恋愛ではまずお目にかかれない、百合厨殺しの反則シチュっス!!」

 車内のみんなが一瞬ひよりの方を振り返……もとい目を逸らすが、ひよりは気にしない。
 噴出しそうになる血液を拭いながら、その実況を更に迷走させて逝く。
760埋めネタ 2/4:2008/01/03(木) 03:04:05 ID:FXH42292
「それと大佐、二人が甘い会話を開始したみたいっス」
『イーデスネー♪ストロベリーなパニックトークはデートの基本デス。話の内容は分かりますカ?』
「了解っス、レンズを望遠に変換、目標・ゆたみなを補足……」

 尾行初心者やフリーのカメラマンと違い、田村ひよりにカメラやレコーダーなど不要。
 鍛え抜かれた同人作家にかかれば、らぶらぶする二人を心のフィルムに保存、
 帰宅後黄金の左腕で1/24秒単位で出力する程度わけない。
 さらに、研ぎ澄まされた観察力は、口の動きで会話を想定、脳内で再生することも可能にする。
 基本となる台詞を想定し、発話に至る心情に共感し、あらゆる妄想を凌駕し尽くし――
「大佐、これより解読と実況を開始するっス!自覚と覚悟はいいっスね?では……」

 “待ち合わせ、もう少し遅目の方がよかった?”
 “大丈夫だよ。それに、これくらいの時間じゃないと、帰りが遅くなっちゃうし”
 “よかった……昨日、少し遅かったって聞いたから”
 “えへへ、みなみちゃんとデー……お出かけって思ったら、ドキドキして眠れなくて……”
 “わ……私、も……”

 どこかのベルカの騎士っぽい声で再生される百合会話。
 自動的になっているひよりはともかく、免疫のない一般人は地球温暖化だ。
 実際ひよりが『再生』を始めた途端、近くのリーマンが隣車両を見に行ったり、子連れの母親が
 ダイエットと称して車内をそわそわ散歩し出したりしているような……
「……みなゆた……はぷしゅっ!」
 というか、我に帰ったひより本人も、鼻腔にダメージを受けた模様だ。
 だが、人生そんなに甘くない。天国は長くは続かなかった。

「大佐っ、予想外の事態っス!」
『何やってんのヒヨーク!折角イイ所だったノニ……』
「そりゃ私だってその先を見たかったっス!けど、さっきから視界に邪魔なギャラリーが挟まって
 きて、二人の表情ががががが……!」
『窓の反射とか、何か対策はないんデスカ!?』
「いや、みなみちゃんの対策っスかね、ちゃんと計算されてるんスよ……角度とか」
『…………』

 確かに、盗聴・盗撮対策と、ぱんつを見せずにミニスカを履きこなす体術は、
 今時の女子校生の必須技能。
 だがまさか乗客を使い死角を作り、果ては光の反射角や太陽の位置さえ応用するとは……。
 どうやら『みー○ー』なる部隊は、○ォックスハウンド部隊以上に厄介らしい。

 遠距離が厳しいとはいえ、そんな相手に迂闊に接近するのは危険だ。
 視界を遮る『壁』を始末するテもあるが、武器装備のない今、みなみちゃんに気付かれずに
 『仕事』するのはほぼ不可能。

『仕方ありまセンネ。こうなったら……ヒヨーク、『アレ』を使いナサイ!』
「『アレ』っスか!?でも……」
『今使わずにいつ使うんデスカ!!』
 ひよりが渋るのも無理はない。それは起動すれば、内部電源を300秒で消費し尽くす
 禁断の流法。だが、パティの言うように、今はリスクを恐れている場合ではない。
761埋めネタ 3/4:2008/01/03(木) 03:07:08 ID:FXH42292
「了解、妄想制御術式、第8号・第0号・第1号開放――状況A、観察モード発動による承認認識、
 眼前カプの完全沈黙までの間、
 腐 女 子 仕 様 、 限 定 解 除 っ ス ! 」

 ひよりの音声に伴い、起動したT研究所謹製のレンズに様々なCGやSSが奔る。
 邪気眼を持たぬ者には震えているようにしか見えない左手は空中に微細精緻な萌え絵を描き、
 行動心理における萌え要素を増強する。そして……。

「復元完了、第一段階再生するっス」

 “ゆたか、あり―― ピー ――私がイきたい――てくれて……”
 “ううん、みなみちゃんが―― ザザッ ――っていいよ。それに、私も見て――――もん”
 “――局―――赤ちゃん?”
 “そうそう―――ビデオで――Mに――たよね。きゅーって甘噛――おっぱい飲―― ザッ ――
  でもあと半年もし―― ザッ ――な大きくなっ――だっけ?”
 “――――から今が一番可愛い――”
 “そうだよね、楽し―― ピーガガー ――したら、私また気――――しちゃうかも。
  そしたらみなみちゃ……”
 “だ……だいじょ――私、ゆたか専用の―― ザザー ――だから……”

「これだけだと何を意味しているのか分からない……そこで各種フィルターを駆使してノイズを
 消去、解読不能部分を卓越した推理で再構築すると、」

 “ゆたか、ありがとう……私がイきたい時に苛めてくれて……”
 “ううん、みなみちゃんがいいなら、いくらでも感じていいよ。それに私も見てて興奮するもん”
 “結局……作るの?赤ちゃん?”
 “そうそう、この前撮ったビデオで凄くMに……

「ってちょっとま」
『ジャスタミニィィィッ!!!!』
 パティが珍しく声を荒げる……だが、それも必定。
 というか百戦錬磨のひよりさえ、全自重力を動員して辛うじて絶叫を避けた所だ。

『……デモそれは確かナノデスカ?ギャグで言ってるのではないデスヨネ?』
「そ、そりゃ私だって信じられないっス……」
『復元ミスというコトは?』
「それは……」

 ひよりは先程の会話をおもいだした。ふかくおもいだした。
「駄目っス、しかし何もかわらなかったっス!」
『ウソだッッッ!!』
 そりゃまあ確かに二人は恋人同士、そのような関係であってもおかしくないといえばそうである。
 しかし、最近人気急上昇中の『やんでれゆーちゃん』ならともかく、
 初心で純粋無垢な某4コマ準拠?な二人が、付き合い始めて早々に18禁展開なんて
 どう見ても大事件、異常事態である。

『と……とりあえずKOOLになるんだヒヨーク、あらゆる角度から可能性を考えマショウ!』
「そ、そうっスね……」
 真実にいくら抗った所で、やって来る結果は変わらない。
 今はあの会話を否定するのではなく、二人の(禁則事項)を押さえることが先決。
 二人の行動の先を読み、至高の百合を……いや、二人の純潔を守る最善の手段を講じる、
 それが友人としての最優先事項であるはずだ。
762埋めネタ 4/4
 ……ということで、あれから10分くらい相談したあと。
「考えられる線の中で、一番確率高そうなのがこの辺っスね」

 1:実は某同人作家の見ている夢
 2:小さな胸が気になるみなみちゃんが、ゆーちゃんに頼んで秘密のマッサージを……
 3:実は古代タカランティスの超科学で作った隠し子の面倒を見に行く途中
 4:黒化した二人が、いずみ家に『中に誰もいませんよ』を実践に行くとちウギャアアアー!!!
 5:泉先輩のエロゲをこっそりプレイして影響されたゆーちゃんがみなみちゃんを誘った
 6:泉先輩とかがみ先輩のゴニョゴニョを見てしまったゆーちゃんが性欲を持て余した
 7:泉先輩にパヤパヤなことを吹き込まれた二人がめくるめく世界へ
 8:へいわなせかいにあきあきしていたゴッドかなたさんのしくんだゲーム

 妄想マシーンにより65535通りの可能性から選別された最有力候補。
 次は提示されたこの可能性から真実を見つけ出して尾行、場合によっては全力を挙げて惨劇を
 阻止すればミッション成功である。

『湾岸を潜り抜けてきた私の勘と経験では、第一候補は1番デスネ。ヒヨークはどう思いますカ?』
「そうっスね、でも流れ次第では4の線も……ガクガクブルブル」
『6番デスト、やっぱり夜中物音に目を覚ましたユタカが、コナタの部屋の前を通りかかったら……
 というシチュですよネ?』
「そうそう、なんだか気になる声がするから、襖をそぉっと開けると……」
『ソコには普段とは全然違うコナタがいて、カガミとくんずほぐれつめくるめく泉さんだばだば』
「『ほらこなた、そんなに緊張しないで』『だって、ほら、かがみが……』」
『イイデスネイイデスネイイDEATHネ!性欲を持て余しマース』
「で、その後恥ずかしがる泉先輩の胸をな」
『Non Non ! その前に、まずはカガミがコナタの太股の間で深呼き』

 人類の危機に挑む大賢人のような顔で、激しい議論をぶつけ合う二人。だがそれも当然のこと。
 例え腐っていようとも、かけがえのない友のためなら子を思う親より熱心なのがヲタク道。
 それに二人のセブンセンシズは告げていた。
 百合の……いや、大切な朋友のため、今回の『任務』は、絶対こなさねばならないと。

『イイですか?これはユタミナファンとしては見逃せない……もとい、二人の一生に関わる
 重大任務デス!ヒヨーク、二人の蜜月を何が何でも見守ってクダサイ!
 二人の未来は、私達が護るのデース!!』
「了解っス!!」



 世のため百合のため、おはようからおやすみまで二人を見守り続ける田村ヒヨーク。
 果たして彼女は、二人のめくるめく瞬間を捉えることができるのか?
 そしてゆたか&みなみが交わした謎の言葉の真意とは!?

 次回、ひよりぎあ・そりっど2 〜へんじがない。ただのダンボールのようだ〜
 は、多分次スレの埋め立てに続かない。というか容量試算間違えましたごめんなさい