【作品を投下される職人さんへ】
現在スレが加速しているため、wikiへの収録が追いついていない状況にあります。
可能であれば、職人さんにセルフ保管していただけるよう、お願いいたします。
<作品ページを新規作成>
新規ページの作り方
@:「@wikiメニュー」から「新規ページ作成」をクリックしたら「新しいページ名を入力して下さい」と言ってくる
A:タイトルをフォーム打ち込んだら(チェックはWikiモードのままでOK)「新規ページ作成」のボタンをクリック
B:下に出てくる空白にSSをコピペして、ついでに修正
C:「プレビュー」を押してチェック
D:問題なければ「投稿」を押す
<各SSリストを開いて編集>
編集の仕方(SS本文の修正も同様)
E:各SSリストを開き、そこで「編集」から「このページを編集」をクリック
F:下に出てくる文章の適当な箇所に
-[[作品タイトル(ページ名)]] と入れる。
G:プレビューを見て問題なければ「投稿」して終了
何か失敗するかどうしても無理そうなら、そのときに言ってくれれば誰かしら対処しますのでご安心を。
3 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:21:43 ID:ChI/LPSb
ぬるぽ
4 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:22:43 ID:OUPzUEAY
ぬるぽ
5 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:23:25 ID:CWFWH0Bw
前まであったうみねこ保管庫はどこ行ったのかな…?
前スレの「さよならは冗長」GJ!
作者のレベルの高さを感じたよ
前スレ最後の作品を書かせて頂いたものです。多くのご感想とご意見に感謝です。
クロスオーバーなど、分かり辛いネタが多いと感じられた方には本当に申し訳ありません。
「さよならは冗長に」なのに、前半が冗長になってしまったですね・・・ore
意見にありました3Pとか悲劇ネタも時間があれば投下していきたいです。
最後に、分り辛かったネタの出展を明記しておきます。みな、良い作品と思いますので、一読して頂ければ幸いです。
原作での「〜には早すぎる」の意味だけは、未読の方へ最大のネタバレになりますので、こればかりは原作を読まれて下さい。
主題 『長いお別れ』以下順に
「八ッ墓村」
「シャーロック・ホームズ」
「名探偵コナン」
「レッド・ドラゴン」(レクター博士シリーズ)
「探偵・神宮寺三郎」
「新宿鮫」
「カサブランカ」
主題がハードボイルド小説の古典なので、探偵ネタが多くなってしまいました。
より良い作品を投下出来るよう精進していきますので、今後とも御指導のほど宜しくお願いします。
勉強熱心なのはいいことだけど
ここではそういうこと書かない方がというか
せめて前スレ埋めに書いた方が
良かったんじゃないかと思うんだ
ここ、公式の掲示板とかとは勝手の違う場所だし…
>>10 職人が語りだしたら終わりかなって思ってる
せっかく素晴らしい作品を投下してくれた職人に
そういう言い方はないと思うぞ
職人あってのこのスレなんだからもっと寛大になろう
>>10次回作期待しています
前スレで元ネタわからんと嘆いた者なので説明くれて嬉しい
だが職人コメントを嫌う人が多いようで…なんかスマン
あなたの作品好きなので良かったらまた読みたい
16 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 21:46:46 ID:0dV2bc2v
(・3・)不必要に語る職人は災いのもとだよ〜
>>10 感想もらえてありがたいと思うのも、
それに丁寧に返したくなるのも分かるけど、場が場だから
融通きかせたほうがいいと思うんだ
次回作期待してる
あと知恵=シエルをシリアスでやるのはソウルブラザーでシリアスやるようなもの。
人格が違いすぎるのでギャグ以外では違和感ありまくりなんだぜ。
せっかくいい文書くのに、クロスオーバーにこだわり過ぎるのは勿体無いと思う。
まあ、大抵の職人が一度は通る道だと思うけどな。
次から気を付けてくれればいい話だし。
なんでこんなにフルボッコにされてるんだ?レスくれて感謝……みたいな職人の書き込みは今までもあった。
>>10だってクロスオーバーとか元ネタの話しかしてないわけだし、要は聞かれたことしかこたえてないだろ?そんなに叩かれるようなことか?
なんや、公式と同じノリでやられちゃかなわんで〜
まぁ、この話しは終わりにしてさ、次にいこうか。
つーか鬼畜王消えたな・・・。
続きを待っている俺がいる。
>>20 今までも散々あったからこそ10氏はたまたま、住人の我慢の限界の時に被っただけ
おいたわしや
でもこの機会に言っちゃうとこういう所で職人の自分語り、個別レス、誘い受けはマジ勘弁
前々から何度も喋り過ぎる職人は敬遠されると言われてるのに
職人側もその辺そろそろ気つけないとな
この前みたいなシエルメインならともかく
今回のssは特に突っ込む程じゃないな
聞かれたことしか答えてないし、あんまりしつこい奴は無視しておk
まぁ
>>10には
>>16 次も期待してるよ
>>1 <(・3・)> うっ
\(・3・)/ ぽん!
前スレの圭一×知恵はまだか?!
wktkが止まらないのおおおおおお!!!!
誤爆スレに出現したK1は名乗り出ろwww
あれ真面目に吹いたんだが
>>27 本当に申し訳ない…
3分の2ぐらいは一応完成したんだが…
先日風邪をひいてしまって、熱は少し下がったが下痢が酷くてここ数日トイレを行ったり来たりなんだ
言い訳がましいけど許してくれ
比較的体調のいい時に少しずつ進めてるから、もう少し待っててほしい
待っててくれてありがとう。絶対に完成させるよ
おい大丈夫か?
あまり無理せず療養に努めとほうがいいんぜ。
[ありがとう。]第三部が完成したので投下します。
感想をくれた方、wikiにまとめて下さった方ありがとうございます!
今週は何かと忙しかったので、完成が遅れました。すいません。
次レスから投下します。よろしければ読んでやってください。
[ありがとう。]第三部『転校』
ミーン!ミーン!
「ん・・・」うるさい・・・。蝉の鳴声で私は目が覚めた。
・・・腰が痛い。いや全身だ。私は倦怠感のある身体を、ゆっくり起き上がらせる。
「・・・」そして部屋の中を見ると、凄い惨状だった。ベッドの上も周りも、使用済みのコンドームやティッシュが散らばっていて、自分の部屋とは思えない。それと、性交後特有の生臭い匂いが蒸暑い部屋の中に漂っている。
寝起きのあまり働かない頭で昨夜と言うか、今日の明け方までの記憶を引っ張り出す。確か・・・あの後、七回位したのは覚えている。
「ふあぁ〜。」私は大きい欠伸をする。倦怠感は有るが何故か清々しい感じがする。
ふと顔を横に向けると、私の横で圭ちゃんが俯せに寝ている。どこかミイラ風というか、グッタリしている。一応、呼吸はしている様だ。
次に壁に掛けてある時計を見ると昼の一時過ぎ。どうりで蒸暑い筈である。
私は圭ちゃんを揺すり起こす。
「圭ちゃん・・・。起きてください。もう一時ですよ?」
「う・・・んあ?」圭ちゃんが間抜けた声を出して、焦点の合ってない目で私を見て口を開く。
「・・・おはよう」
「おはようございます。」私も挨拶を返す。
圭ちゃんが気怠そうに身体を起こして、私の横に座り「まさか本当に、出なくなるまで搾り取られるとは思わなかったぜ・・・」と言った。
「ははは・・・。すいません・・・」私はノリノリで何回も圭ちゃんを求めた。調子に乗り過ぎた様だ。素直に謝っておく。
「気にするな。それよりシャワー貸してくれないか?汗やら何やらでベタベタするんだ。」と圭ちゃんが言う。そう言われたら私も似た様なものだ。段々気になってくる。
「くっくっく。なんなら、一緒に浴びるか?」と圭ちゃんがニヤニヤしながら聞いてくる。流石である。名案だ。時間の無駄も無い。
「名案です☆一緒にシャワーを浴びましょう♪」と私は笑ってそう答えた。
圭ちゃんは「え。冗談のつもりだったんだけどな・・・。まあ良いや。じゃあ行こうぜ?」と言ってベッドから降りて、私に促す。
「はい♪」
私もベッドから降りて、圭ちゃんの手を握って浴室に向かった。
.
シャワーを浴びてサッパリした後、昨日の残り物のカレーを二人で食べ、『そろそろ帰る』と言った圭ちゃんを見送った私は、部屋の掃除を開始する。
窓を開け、ゴミを袋に詰めて、ベッドからシーツを剥いで洗濯機に放り込む。
部屋の掃除が終わったので、ダイニングに行き昼食の後片付けをした。
ピンポーン♪
ん?誰だろう・・・葛西かな。私はタオルで手を拭いて玄関に向かう。
ガチャ
「は〜い!ってお姉とレナさんじゃないですか。どうしたんです?」もう夕方である。こんな時間に何の用なのだろうか。
「よっ!詩音!何か顔に生気が充ち満ちてるよ〜。圭ちゃんから生気を吸い取ったとか?くっくっく!」とお姉が開口一番そんな事を言う。まあ間違ってはいない。
スパーン!
「魅ぃちゃん!下品な事言わないの!詩ぃちゃん。こんにちは。」レナさんがお姉に『れなぱん』を繰り出した後、私に挨拶してくれた。
「こんにちは。まあ立話もなんですし。上がりますか?」と私は言って部屋の方を指差す。
「じゃあ御邪魔しちゃおうかな。ほら魅ぃちゃん起きて!」とレナさんがお姉を起こして三人で部屋の中に入った。
.
私は二人をダイニングへ通し冷たい麦茶を出した後、寝室に行き窓を締めてクーラーを作動させた。そして二人の元に戻って問い掛ける。
「ところで。二人してやって来て、何か御用事ですか?」と。
「いや〜たまたま通り掛かったからさ。ついでに昨日の感想でも聞こうかな〜って思ってね。」と左頬に真っ赤にしたお姉が言って、麦茶を豪快に飲み干す。
「詩ぃちゃん。昨日は、どうだったのかな?かな?」とレナさんが目を輝かせて聞いてくる。女の子はこういう色恋沙汰の話が大好きだ。
だが、乙女達に語ると夢をぶち壊すような生々しい内容の話だ。オブラートに包む様にして言っておく事にする。
「昼は普通にデートして、夜は一緒に寝て。そしてさっき圭ちゃんを見送った。って感じですよ。」うん。完璧だ。嘘は言って無い。 かつ手短に話せた。
「それじゃあ全然分かんないなぁ〜。おじさん達も協力したんだから、詳し〜く教えて欲しいんだけどなぁ?」とお姉が含み笑いを浮かべながら言う。
レナさんの方を見ると・・・期待に溢れた目で私の方を見ている。仕方無い、この二人には何かと世話になってる。
「分かりました・・・。じゃあ私の部屋に行きましょう。ここは暑いですし。」私達は部屋を移動した。
.
「・・・と、まあこんな感じで圭ちゃんにヒィヒィ言わされたり、言わしたりした訳です。」と私は締括って麦茶を飲む。
「「・・・」」二人は顔を真っ赤にして黙っている。そう、私は自棄っぱちになって包み隠さず全部話したのだ。
流石に刺激が強過ぎた様である。デートの話の時は面白そうに聞いていたが、夜の話になった途端二人してこのザマだ。
それより私は二人に言う事がある。もうすぐ夏休みが終わる。その前に言っておかねばならない事だ。
「話は変わりますが、お姉にレナさん。実は私・・・転校しようと思ってるんです。」
.
九月一日。今日から私は新しい学校に通う事になった。住む場所も変わった。
と言っても、他県に引越したとかでは無い。雛見沢分校に今日から通う事になったのである。
皆と一緒に学校に通いたかったし、圭ちゃんと一緒に居れる。さらに沙都子の偏食改善もしやすくなる。一石三鳥だ。
ああ。沙都子の偏食改善は悟史君にフラれたからと言って、途中止めにする訳にはいかないと思っている。あのままでは大人になってから困る。まあ私の自己満である。
ちなみに住む場所は本家だ。鬼婆に雛見沢分校に通う許可を貰いに行った時に、『本家から通えば良いんね。』と言われた。
こうして転校できたのも、お姉の尽力のおかげだ。
鬼婆に掛け合ってくれた様である。
そして私は今、教室の扉の前で知恵先生に呼ばれるのを待ってる。
「では園崎さん。どうぞ。」戸が開けられ、知恵先生が顔を出して、中に入る様に促す。私が教室に入るとお姉とレナさん以外の全員が驚いた顔で見ている。
言い忘れたが、圭ちゃんには内緒にしていた。私流のサプライズってヤツだ。
「興宮から転校して来た園崎詩音です☆よろしくお願いします♪」と挨拶しておく。
「では園崎さんの席は・・・北条君の隣りで良いですか?」と知恵先生が聞いてくる。
これは気まずい。悟史君の隣りとは・・・。かと言って他の席が開いている訳ではない。
「はい。」私は悟史君の隣りの席まで行き椅子に座り、チラッと悟史君の方を見ると、やはり気まずそうな顔をしている。
次に圭ちゃんの方を見て軽く手を振る。少し微笑んで、私に手を振り返してくれた。良かった。とりあえずサプライズは成功の様だ。
.
今日は始業日なので昼前に学校が終わった。私は今、圭ちゃんと一緒に学校から帰っている。
部活はお姉の用事とやらで中止になった。ちなみに私も入部させる気らしい。
そして、圭ちゃんは驚きつつも私が転校してきた事を喜んでくれた。さっきから嬉しそうに私に『一緒に居れて嬉しい』と言ってくれている。
「ところで、今日は暇か?」と圭ちゃんが言う。
「ええ♪引越しの片付けも終わりましたし♪」
「じゃあ、今から家に来ないか?」
「はは〜ん☆圭ちゃん。私にHな事する気でしょ?」私は肘で圭ちゃんの腕を軽く突いて言う。
すると「来てからの御楽しみだ!」と言われる。
何だろう?ああ。ついでに圭ちゃんの御両親に引越しの挨拶をしておこう。ちなみに圭ちゃんの家に行くのは初めてだ。いや外までなら何度かある。中に入るのは初めてと言った方が良いか。少しワクワクしてきた。
しばらく歩いて家の前に着く。
圭ちゃんが玄関を開けて「ただいま〜!」と言って中に入る。私もそれに続いて「御邪魔します。」と言って中に入った。
すると廊下の奥、恐らくリビングから圭ちゃんのお母さんが出て来る。
「おかえりなさい圭一。あら?その子は誰かしら?」と言って圭ちゃんのお母さんが私を見た。綺麗な人だな・・・。
「はじめまして。園崎詩音と言います。今日は引越しの御挨拶に来ました。よろしくお願いします。」と私は挨拶した。
すると「詩音は魅音の双子の妹なんだ。今日から同じ学校に通う事になったんだよ。」と私を紹介してくれる。
「そうなの?よろしくね詩音ちゃん。」と私に言って微笑みかけてくれた。
「じゃあ詩音。俺の部屋に行こうぜ。こっちだ。」私は圭ちゃんに促され階段を上がり、案内された部屋の中に入った。
「適当に座ってくれ。」と圭ちゃんが言って机の中を漁っている。
私は畳の上に腰を下ろした。
「詩音。これ良かったら家の鍵にでも付けてくれ。」と言って私に木彫のオットセイのキーホルダーを手渡す。少し歪な形をしているが、なかなか可愛い。
「先週彫ったんだ。ほら俺と御揃いだぜ。」ポケットから同じ様なキーホルダーの付いた鍵を取り出し、私に見せる。
「ありがとうございます☆凄い嬉しいです♪大事にしますね♪」圭ちゃんと御揃いで物を持てる事が嬉しい。しかも心の籠った手作り。私も冬に向けてマフラーでも編もうかな?御揃いのね♪
「詩音。」私がキーホルダを見ていると、圭ちゃんが私の横に座って、抱き付いてくる。
「二週間もしてないんだし。良いだろ?」と言ってキスをしようとする。
この二週間、私は転校の準備等で忙しくてデートする暇も無かった。
圭ちゃんも男の子だ。つまり『溜まってる』ってヤツだろう。
「駄目です。下にお母さんが居るんですよ?」と私は言って、圭ちゃんの唇に人差し指を当てる。
すると「・・・そうか。」と言って落ち込み始める。
「・・・そんなにHしたいんですか?」したいのは分かるが、試しに聞いてみる。
「凄くしたいです!」即答かよ。まあ二週間も相手出来なかったから仕方無いか・・・。あ、良い事思い付いた。
私は「じゃあ、家じゃなくて別の場所でしましょうか?あまり人の来ない場所を知ってるんですよ♪」と言って、頬を両手で撫でる。
すると「人の来ない場所か。つまり外でするって事か?」と圭ちゃんが口を開く。
「ん。行ってからの御楽しみです♪」と、私は圭ちゃんの真似をして言ってみる。
「じゃあ、軽く腹拵えしてから行ってみようぜ!ちょっと待ってろ!」と言って、圭ちゃんが立上がり部屋を出て行った。
そうだ。せっかく部屋に来たのだ。一応確認しておこう。
そう。エロ本が有るかどうか。私という者がありながら、エロ本の世話になっているとしたら腹が立つ。そんな物を読まずに私だけを見て欲しい。私は家捜しを開始した。
.
その後、昼食を御馳走になった。私は御礼を言って、圭ちゃんと一緒にある所に向かう。
「まだ着かないのかよ。もう一時間は歩いてるぞ?」と圭ちゃんが私に聞いてくる。
その問い掛けに私は「頑張って下さい。あと少しですから♪」と言って、山道を進む。
現在私達は、ある山の中を歩いている。御存じの通り、雛見沢の周りは山だらけである。そして山の森林を管理している営林署の資材小屋やら詰所が、いたる場所にある。
営林署の職員が、山の中の詰所を使うなんて年に一回有るかどうか。その割に中は綺麗にしてある。
つまり、誰も居ない詰所で致しちゃおう。という算段である。
確か、ここら辺に詰所が有った筈。・・・有った。私はドアノブを回してみた。鍵を閉め忘れたのか?開いている。
「これって営林署か何かの詰所か?」と圭ちゃんが目の前のプレハブ小屋を見て言った。
「正解です♪中は意外と綺麗ですし、こういう場所でHするのも楽しそうじゃないですか☆ところで・・・」とは言って鞄を開け、ある物を取り出す。実はさっき部屋でエロ本を発見した。私はエロ本を処分する為に持って来ていたのだ。
「これは何でしょうか?」と私は静かな声で聞いてみる。
「それは俺のビニ本じゃねぇか!なんで詩音が持ってるんだよ!?」と圭ちゃんが驚く。
「まあ気にしないで下さい☆それより私という可愛い彼女が居るのに、なんでエロ本が必要なのですか〜?」と笑って聞いてみる。
すると「男はすべからく変態なんだ!とりあえず返してくれ!」と答える。必死だな。
「私は別に圭ちゃんとだったら変態プレイしても構いませんよ♪だから、これはポイしちゃいましょう☆」と言って私はブツを遠くに投げ捨てた。ああスッキリした。ちなみにエロ本は読者投稿型のエグいヤツだ。中身は露出やらSM等の投稿写真ばかりである。
「ああ!?ひでぇ!買ったばかりなのに・・・」と圭ちゃんが叫ぶ。いや嘆く。
「気にしない!気にしない!じゃあ入りましょう☆」と言って私は圭ちゃんの手を引っ張って中に入った。
.
「俺のアッ〇ルが・・・」と圭ちゃんがブツブツ言っている。しつこい。
「エロ本より生身の詩音ちゃんの方が良いじゃないですか☆落ち込まないで下さいよ☆」と言って圭ちゃんに後ろから抱き付いた。
「そりゃそうだが、エロ本には夢が詰まっているんだよ。いや希望だな。はあ・・・」と圭ちゃんが言うので、ちょっと可哀相になってきた。
元気付けてやるか。私は圭ちゃんの背中に胸を押し付けて、手を股間に持って行き、ソフト・タッチで擦る。
「圭ちゃん現実を見て下さい。それにエロ本は、こんな事してくれませんよ?」さらに片手の親指でカッターシャツの上から乳首を刺激しながら、私は言った。
「圭ちゃんには私だけを見て欲しいんです。圭ちゃんの事が大好きですから。」段々オットセイが硬くなってくる。私は揉むようにして手を動かし、耳元に口を近付け吐息を軽く吹掛けてみる。
「お、俺も詩音の事が大好きだぜ!悪かったよ。今日から脇見はしないから許してくれないか?」と圭ちゃんが私に言ってくれる。こう言われたら嬉しい。
「嬉しいから許しちゃいます♪でも次見つけたら御仕置しちゃいますから・・・ねっ☆」と言った後、圭ちゃんの耳に舌をゆっくり這わせつつ、指でズボンのチャックを開ける。
初体験の時、私はM属性なのかと思ったがSもイケるらしい。と、この前分かった。今も圭ちゃんを愛撫しながら少し興奮している。
「うわぁ〜。もう、おちん〇んパンパンですね?なんか先っちょから、お汁が出ちゃってますよ。」私はトランクスのボタンを外して、亀頭の先を親指で刺激して言った。
「はあはあ・・・。詩音の手が気持ち良すぎるんだよ。」と圭ちゃんが顔を真っ赤にして言う。私はオットセイから手を離し、圭ちゃんの顔の前まで持って行き、親指と人差し指を合わせてゆっくり離す。すると我慢汁が糸を引く。
「ですよね〜♪ほら見て下さい。我慢汁が、いっぱい出てますよ?」私は、そう言って自分の指を咥える。青臭い味が口の中に広がる。
「ん・・・美味しい。じゃあ次はこうしちゃいましょう♪」口から指を離し、手の平に唾液を垂らしてオットセイに塗りたくる。そしてオットセイを上下にゆっくり擦る。
ぐちゅ・・・ぐちゅ。
「はっ!はあっ!!」と圭ちゃんが言って身悶えする。私は気持ち良さそうな圭ちゃんの顔を見て、さらに口を開く。
「私のお手々、気持ち良いですか?おちん〇んビクビクしちゃってますね♪イキたいんですか?」私は亀頭を中心に責め立て、乳首を摘んで転がしながら聞いてみる。
「っあ!はあはあはあ!イキたいっ!もっと激しくしてくれっ!」と圭ちゃんが懇願してくる。今日の私は少し意地悪だ。すんなりとイカせない。ネチネチしつこくイジメてみよう。エロ本なんか持ってた罰だ。御仕置では無い。そう。『罰』なのである。
許すとは言ったが、それなりの対価は必要だ。私は愛撫を止めて、スカートのポケットから結束バンドを取り出す。電気配線を束ねたりするアレだ。
そして圭ちゃんの両手を後ろに回して、両手の親指を結束バンドで血管を圧迫しない程度の力で締めた。
「へ?お、おい!詩音!何の真似だよ!?」と圭ちゃんが困惑した顔で聞いてくる。
「圭ちゃん。許すとは言いましたが、エロ本に、うつつを抜かした罰です。今日は簡単にはイカせてあげません。イキたいなら・・・ココ舐めて下さい。」
ドサッ!
私は圭ちゃんの身体を床に倒し、ショーツを脱いで顔の上に跨がる。ちなみに舐めて貰うのは初めてだ。期待で胸がドキドキしている。
「ほら。早く舐めてください。上手にペロペロ出来たら、御褒美にイカせてあげます。」
ぴちゃ・・・。
「んっ。」
圭ちゃんが私の秘部に舌を這わせ始める。ちょっとザラザラした舌が、ウネウネと蠢く。凄い気持ち良い。手でされるより気持ち良いかも知れない。
「はあっ。圭ちゃんの舌、気持ち良いですよ♪んうっ!」身体が震える。私が口でした時も圭ちゃんは、こんな感じだったのかな?
じゅっ!くちゅ!
「ふあっ!あっ!くうぅっ!!」
膣内に舌が侵入したと思えば、次はクリトリスを吸われる。その度に身体が敏感に反応する。スカートの中に隠れて顔は見えないが、息苦しいのだろうか。時たま、息継ぎをする様な音が聞こえる。
「ふぅ・・・。もう良いですよ☆」私は腰を上げて圭ちゃんの上から退く。この暑さで顔面を覆われたら苦しいだろう。流石に窒息されたら困る。鞄から、ポケットティッシュを取り出し顔を拭いてあげる。私の愛液と圭ちゃんの涎でグチャグチャになっている。
「っ・・・。はあ〜。なんか今日の詩音、女王様みたいな感じだな。」と圭ちゃんが深呼吸をした後、そんな事を言う。違います。これは一種の愛情表現です。と言いたいのを我慢して、黙々と顔を拭く。
続いて「あ〜・・・。ところで、そろそろ手を自由にしてくれないか?コレ結構キツいんだよ。」と圭ちゃんが苦笑いしながら言ってくる。
「駄目です♪罰なんですから、終わるまで我慢して下さい♪・・・よいしょっ!」私はニッコリ笑って言い切った。そして圭ちゃんの身体を起こして、私は寝転がり足を開く。
「御褒美です。頑張って入れちゃってください☆」顔がニヤつくのが自分でも分かる。これは半端無い意地悪だと思う。
手を使わずに入れるのは至難の技だ。まあ、圭ちゃんの反応が楽しそうだから、ワザとしている。
「いや無理だろ。常識で考えて。」とか言いながら、何とか私の股間の前に正座して何度か挿入しようと試みているが、掠りもしない。うわ〜焦ってる、焦ってる☆可愛いなあ。胸がキュンキュン☆する。震える子犬を見ているような気分だ。
「仕方無いですねぇ〜。」私はオットセイを持って膣まで誘導してあげる。
ちゅぷぷ・・・。
「ん。後は大丈夫ですよね・・・あうっ!」そう言うと同時に奥までオットセイを叩き込まれる。
パンパン!
「あっ!はうっ!あっ!あっ!」初めから飛ばし過ぎだ。そんなに我慢してたのか?
「あっ!あぐっ!け、圭ひゃん!もっと優しくしてくらはいっ!!ああっ!!ア、アソコが壊れちゃいまふ!!あっ!!」こんなにハイペースで動かれたら堪らない。一突き毎に子宮を抉られる様に刺激されるのだ、少し痛い。
「わ、悪い!二週間振りだから気持ち良くてさ!」と圭ちゃんが言って、緩慢な動きに変わる。
くちゅ・・・くちゅ。
「は・・・。ふあっ。あ・・・。」ゆっくり動かされるのは焦らされている様でゾクゾクする。
私の中にあるオットセイの形がハッキリ分かるし、押し広げられて出入りするのが気持ち良い。だが、これでは物足りない。
優しくしてくれ。と言ってみたり、物足りなく思ったりと我儘では有るが事実だ。
そして無意識の内に腰をくねらせていた。私は淫乱か?初体験から一月も経って無いのに、圭ちゃんに開発されてしまったのだろうか?と、ここで圭ちゃんが動くのを止める。
「っはあ・・・。圭ちゃんどうしたんですか?」
「はあはあ。腰が疲れちまったよ。はっ。少し休憩させてくれ」と圭ちゃんが言う。まあ手を拘束されて、腰だけで動いていたのだ。無理も無い。
「んうっ・・・。あ・・・。」私は身体を起こして、手を後ろについて、自分から腰を動かし始めた。"いや勝手に動く"に近い。この体勢で動かすのは辛いが、しないよりマシだ。身体が疼いて堪えられない。
「詩音・・・。なんか凄くやらしいぞ?」圭ちゃんが、そう言いつつも私の動きに身を委ねている。
私は「ん。圭ちゃんが、こんな身体にしたんですよ?あっ・・・。」と言いながら、自分の気持ち良い様に腰を動かす。膣壁の上の方にオットセイを押さえ込む様にして、擦り付ける。腰砕けになりそうな感覚。
ここを刺激される事は少ない。指でされた事ならあるが、オットセイでされるのは初めてだろう。新しい性感帯を発見したと言う訳だ。
「そ、それ気持ち良い。もっと速めにしてくれ。」と身体を震わせて圭ちゃんが言う。
ああ。そういえばバイト先の先輩から教えて貰ったが、私の膣は『カズノコ天井』という名器らしい。膣壁が少しザラザラしているんだとか。初体験の話を言わされて、そんな事を言っていた。まあ女子高生が何故そんな事を知っているのか分からないが。そういう事らしい。
私は、オットセイの先をその『ザラザラ』した部分で擦っている状態なのだろう。
「あ・・・。そんなに気持ち良いんですか。じゃあ、もっと動いてあげますね☆」
じゅっぷ!じゅっぷ!
腰を回す様に動かしたり、擦り付ける様に腰を前後させてみる。段々、頭がボーッとしてきた。
「あっ!あっ!ふぅ・・・!んっ!んあっ!!」私は夢中で腰を動かす。もう少しでイキそうだ。
「し、詩音!俺!イ、イキそうだ!は!!」圭ちゃんが身体をのけ反らせて言う。私はそれに答えず『あと少し・・・少しだから我慢して!』と心の中で叫びながら、腰を動かす。
「あっ!ああっ!はあはあっ!!んあっ!!?」
圭ちゃんが突然腰を動かしたので、思わぬ場所にオットセイが当たり私は絶頂に達する。
「う!そんなに締め付けたらっ!うあっ!!」と圭ちゃんが叫んで、身体を震わせながら膣内に射精する。
ドクッドクッ!
「「はあはあ・・・。」」二人で呼吸を整えつつ、精液が出終わるまで待つ。
ちゅぽんっ。
私が腰をずらすと、オットセイが抜けた。私はオットセイをティッシュで拭いた後、秘部を拭く。指で精液を掻き出すのだが、凄い量が出て来る。
「ふぅ・・・。凄い出ましたね♪ほら、まだ出て来ますよ?」私は秘部を広げて、圭ちゃんに見せながら言う。
「うわ・・・。確かに凄い量だな。二週間分なだけあるぜ。」と圭ちゃんが言う。ん?二週間分?
「へ?もしかして、前した時から抜いて無かったんですか?」私は圭ちゃんに聞いてみる。
すると「ああ。何か自分でするより、詩音に出して貰いたくてな。頑張ったんだぜ!」と誇らしげに言う、まあ思春期の男の子なら、生き地獄だったろう。
「ふふ♪良く頑張りました☆あっ!忘れてた!すいません!今、結束バンド切りますね。」鞄から小さなハサミを取り出して結束バンドを切る。
パチン。
「ふうっ〜。やっと手が自由になったぜ・・・。やれやれ。」と圭ちゃんが言って、指を擦る。
「でも・・・楽しかったでしょう?」私は笑って聞いてみる。ちなみに私は楽しかった。何か圭ちゃんを犯している様な感じで新鮮だった。
圭ちゃんが「結構楽しかったぜ。けど、もう懲り懲りだぜ!」と笑って言った。
「えぇ〜!これ楽しいし、また今度しましょうよ☆」わざと甘えた声で言ってみる。
「ん。気が向いたらな。そうだ。まだ今日はしてなかったよな。」圭ちゃんの口が私の唇に近付く・・・。
「ん・・・。んむ。」私は圭ちゃんの首に腕を回して、舌を絡ませ合う。
しばらくして、私は口を離す。
「ん。やっぱりキスって何度しても気持ち良いもんですね♪」唇を指で押さえながら、私は言う。なんか照れるな。
「違いない!・・・ん?もう夕方かよ。何だかんだで結構時間経ってたんだな。」と言うので、私は窓から外を見てみる。本当だ。そろそろ帰らないと危ないな。
「じゃあ暗くならない内に帰りますか♪」私は手早く後片付けをして、ショーツを履こうとして思い付く。・・・買ったばかりのエロ本捨てちゃったし、何か悪い事したな。
私は圭ちゃんのカッターシャツの胸ポケットにショーツをねじ込む。
「そ、その・・・エロ本捨てちゃいましたし、コレあげます。」ああ恥ずかしい。まあエロ本の対価ってヤツだ。
「あ、ああ。ありがとう。」
二人して真っ赤な顔で黙り込む。まあ、いつまでもこうしている訳にはいかない。
私は圭ちゃんの手を握って「さ、さあ!帰りましょう!夜の山は危険ですよ!」と言いながら、鞄を持つ。
「お、おう!帰るか!」圭ちゃんがショーツをズボンのポケットに入れて言う。
私達は詰所を後にした。
.
くだらない話を二人でしながら山道を進む。帰りのペースは速い。気が付くと、麓まで降りていた。
「良かった☆暗くなる前に帰ってこれましたね☆」と言っても、辺りは薄暗い。ここから三十分も歩けば家に着く。街灯がある訳も無いので気をつけて行こう。
「確かに良かったぜ。暗くなったら、こんな山だと遭難しそうだしな。」改めて見ると、でかい山だ。よく詰所の場所を覚えていたものだ。
「ですね♪じゃあサクサク歩いて帰りましょう☆」先程と同じ様に話をしながら、先を急ぐ。お腹が減った。それに疲れた。今日はグッスリ眠れるかな?
そして何故か途中、水車小屋の中に圭ちゃんに連れ込まれる。
「悪い。帰る前にもう一回・・・。」と圭ちゃんが私に手を合わせる。このスケベめ。
「えぇ〜。もう遅いですし・・・。じゃあ口で良ければ・・・。」流石に、長々としている時間の余裕は無い。
「ああ!是非お願いするよ!」と嬉しそうに言う。
まあ。そんな顔されたら彼女としては、抜いてあげたくなる。私は圭ちゃんの前に片膝をついて、ズボンのチャックを下げる。
ジーッ。
・・・もう大きくなってる。私はトランクスのボタンを外して、オットセイを出す。右手でオットセイの根本を持って、舌で裏筋をなぞる。
ちゅく。
ちょっと苦い。それに匂いがするし。まあ自分の愛液の匂いだから仕方無い。
ぴちゃぴちゃ。
ゆっくり右手で扱きながら、亀頭全体を舌でねぶる。オットセイがピクピクしてて可愛い。
ちゅっ!・・・ちゅぷぷ。
尿道の先にキスして、舌で軽くつつく。時間が無いから、少し早い気もするがオットセイを咥える。唇をすぼめて、軽く吸いながら、頭を前後に動かす。
じゅっぽ!じゅっぽ!ちゅく!
全体に舌を這わせながら、左手で陰嚢を優しく揉みしだく。
「んっ。ん。んむ。」オットセイが口の中でヒクヒクしている。上目遣いで圭ちゃんの顔を見てみるが暗くて分からない。
「はあっ。詩音・・・。上手いぞ。」と圭ちゃんが言って頭を撫でてくれる。私は嬉しくなって、強めに吸ってペースをあげる。
じゅっぱ!じゅっぽ!じゅっぽ!ぐちゅ!
入れれる限界までオットセイを咥え込んで舌で舐め回す。そして吸いつつ頭を後ろに引いて、また咥える。五分程続けていると、圭ちゃんが切なそうに言った。
「詩音!もう限界だ!イッてもいいか?」腰がガクガクしている。本当に限界が近いらしい。私は返事の代わりに強くオットセイを扱く。
「んうっ!んっ!」陰嚢を揉んでいた左手を圭ちゃんの腰に回して、ラストスパートに入る。
ちゅば!ちゅば!ちゅば!
「うっ!出る・・・!んう!」
ビュルッ!
圭ちゃんがそう言って口内に射精する。私は手で根本から先の方へ強めに搾り出す様に動かす。
「ん・・・。ちゅぱ。」私はオットセイから口を離し、精液を飲み込む。濃くて飲み込むのに苦労した。そして、またオットセイを咥え直して、舐め回す。
お掃除ってヤツだ。
二、三分お掃除をした後、口からオットセイを出して言った。
「はい☆おしまい♪気持ち良かったですか?」ってね。
「ああ!何回して貰っても最高だぜ!」圭ちゃんが満足そうに言いながら、オットセイをズボンの中にしまう。
私は立ち上がって、口元の涎をティッシュで拭きながら「詩音ちゃんは圭ちゃんとHする度に進化しているんですよ♪」と言った。
「ははは!かもな!」と言って頭を撫でてくれる。
「本当ですよ。その顔は信じて無い顔ですね?」と私は言ってジーッと圭ちゃんの顔を見た。
「信じてるって!詩音ありがとう!」と微笑んで言ってくれたので安心する。
「ん。ありがとうございます☆」
関係無いがショーツを履いて無いからスースーして寒い。帰ったらすぐに着替えよう。
「時間を取らせて悪かったな!行こうぜ!」と圭ちゃんが言って、戸を開ける。
「はい☆」私は圭ちゃんの腕に抱き付いて外に出た。
ふと上を見上げると、星が良く見えた。見慣れた物だが、恋人と見る星は綺麗だった。
明日も楽しみだ♪皆でお昼御飯食べたり、部活したり。ああ。勉強は二の次だ。
ともかく私の転校初日は終わりを迎えようとしている。
雛見沢分校に転校して良かった。私はそう思いながら、圭ちゃんと星を見ながら歩いた。
.
その後、家まで圭ちゃんに送って貰い、夕食と風呂を済ませた私は、お姉と話をしていた。
「そうそう!〇〇山の中に営林署の詰所有るの覚えてますか?」私はスナック菓子に手を伸ばしながら、お姉に聞いてみる。昔、お姉と一緒に行ったのを思い出したからだ。
「ああ〜。そういや、そんな物もあったねぇ〜!今は壊しちゃって無いけど、懐かしいな〜。」とお姉がしみじみした顔で言って、ジュースを飲む。
私は「へ?今日、圭ちゃんと一緒に行ったんですけど、普通に有りましたよ?」と言ってスナック菓子を口に放り込んだ。
「いやいや!あの山に有った詰所は、詩音が学園に行ってた頃に取り壊して、今は一つも無いんだよ!ありえないよ!」
「あ、あはは・・・!そんなまさか!冗談ですよね?」
「いや・・・マジで。」
「「・・・。」」
その夜。お姉と抱き合って寝た。世の中には不思議な事がいっぱいあるもんだ。
翌日。皆で部活を中止にして確認しに行ったが確かに無かった。
しばらくの間、〇〇山には『お化け屋敷』がある。と噂になったのは言うまでも無い。
続く。
Tips『ありがた迷惑』僕は今、祭具殿の中で身体を縄でグルグル巻きにされて、正座をしているのです。
何故か説明すると、圭一と詩音が付き合い始めたと分かった僕は、軽く姿を消して観察をしていたのです。ストーカーじゃ無いのですよ。
そして昨日・・・。詩音が圭一と〇〇山に行ったのです。詩音の考えを僕は術を使って知り、事前にプレハブ小屋を別の山から動かしたのですよ。もちろん、後で元の場所に戻しましたのです。あうあう。
これは二人の為にした偉い事なのですよ?よって僕は悪く無いのです!むしろ自分を褒めてやりたいのです!梨花!早く僕を解放するのですよ!あうあう。
「馬鹿!アンタのせいで皆が怖がってるじゃない!?あの山には、もう営林署の詰所は無いのよ!まったく!」と梨花が言って激辛キムチの瓶を取り出して・・・あうあう!!
梨花落ち着くのですよ!話せば解り合えますよ!!あうあう!僕が悪かったのです!キムチだけは!キムチだけは!!
っっっ〜〜〜!!??あうあうあうあう!!!!口が!胃が!燃えるっ!!辛いのですよ!!あうあう!!!!あうあうあうっ〜〜〜!!!
.Fin
以上です。
第四部が完成したら、また投下します。
また投下が遅れる可能性もありますので、御了承ください。
GJ!
夜更ししてよかった
詩音系はいい
圭一に一番合うのはやはり詩音
読み応えあったわ、続きも楽しみにしてる。
GJ!
圭詩好きとして俺も続きを楽しみにしている。
よみづらひ
圭詩好きとしてはGJなんだけど、台詞の後くらいは改行してほしいかなあ。
それだけで随分読みやすくなると思うんだけど。
>>58 GJ!詩音視点っていいなぁ。
しかし「〜。」が気になって仕方ない…。
原作も台詞の最後は。だよ
そこに準拠してるという事で後はスルー
圭詩好みとして言わせてもらえるなら、GJ。
ただ読者として見るなら、擬音が目立つ気がする。
正直擬音を使うと、どうしても幼稚なイメージが付きまとってしまうから、作品が良くてもマイナスになる。
その擬音が仕えない分を補うのが、万人に受け入れられる作品に至る入り口だと思う。
まぁ竜ちゃん自身の文章もあれだからなぁ。どっちでもいいんじゃね?
最初に竜ちゃんの「〜〜。」を見たときはスポーツ新聞かよ、と思ったし。
感動的な場面でRRを発動させたりするのもご愛嬌だ。
姉妹丼マダ〜?
姉妹丼を頼むのは素人
婆孫丼
>>73 ちょwwwお前www
じゃあ俺は……巫女巫女をキボン
俺は母娘丼が食いたいなぁ…
圭レか圭沙希望
77 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 15:33:45 ID:V7ZqoZfp
俺は大石×赤坂がいいな
すったらん、落ち着かんね。
だあほ。魅→圭レナ頼まんね
じゃあ悟史×詩音で
ここまで鷹野×知恵無し
婆茜! そういうのもあるのか。
孤独のひぐらし
そろそろ富鷹が食べたいです
暁夏が見たい今日この頃なのさ
じゃあ賽の圭真詩
赤坂家の父娘丼もみたい俺は異端?
>>73 「圭一のことが好きなんだってなぁ。すったらん、今のうちから練習さしたるわ」
「ふぇ? あ、ちょっと婆っちゃ?!」
こうですか?わかりません><
>>90 待て、それは色々とまずい
まずは順序よくいこうか
>>90 どっちかっつーと、その役は茜のほうじゃね?
まだ梨花祭は終わっていない!と思いたい・・・・orz
悟史絡みがもっと見たいな
悟レナ、悟魅希望
梨花ちゃまとの貧乳絡みがみたい
・
・
・
・
・
・
・
あれ?梨花ちゃまの相手がいn(ry
梨花沙都はまだか
>>93を見て思い出した
3,4スレくらい前に悟史×レナのレイプものがあったんだけど
何故か保管庫に置いてないんだなこれが。
かなりいい出来だったからまた読みたいんだけど
誰かなんとかならん?
>>96 探してみた。Part9の空っぽの部屋ってやつならwikiにあったぞ
ジャンルのレイプ・鬼畜にしかリンク貼ってなかったから総合にも追加しといた
違ったらわからん
カプも大事だが、保管庫の野球拳とか罰ゲームレナみたいな、シチュに萌える俺が通りますよと
>>94 ホントだw梨花ちゃんカワイソスw
だがそこに萌えるw
圭梨希望
鬼晒しの女学生3人組の乱交しかあるまい
魅音×乙部だろ……
乙部って誰だっけ・・・
宵越し編の主人公的存在で悟史似のヘタレ坊や
おばちゃんとなった魅音詩音と知り合う
レ詩だろ・・・・やっぱ
すったらん!!
がーがー騒ぎおってからに!ポン刀持ってき。
今この場で
>>103叩き切ったるわい!!
圭梨キボンヌ
高校生梨花ちゃんとKのSEXみてえ
ここで久々のうみねこ物希望
朱志香エロを更に希望
なら俺は真里亞キボンヌ
俺は圭梨花を見たい
このスレには鬼婆さまが住んでるのか!?
たまには悟詩が見たい。ドロドロしたやつ。
宵越し編の乙部×詩音とかもいいな。
じゃあパパは梨花のレイプもの頼んじゃうよぉ〜
おじさんは圭梨を所望するよ
正直レイプ物は吐き気がするからやめてほしい
純愛マターリエロが、気が付いたらハードプレイ、ってのは土下座してでも見たいがな俺は
レイプ調教だったはずが、気が付いたらベッタベタの純愛に、ってのでも全然おkだ!!
(そういやこのスレその手の傑作も多いよな)
ダーク系だろ・・・・ひぐらしは
だからこそ二次創作には違うものを求める、ということもある。
早い話がエロけりゃ無問題
いつだったか
鬼隠し圭一の見舞いにきたレナ魅音を勢いのまま犯して
レナとの純愛に発展した作品があったな
入江先生・・・レナ魅が見たいです…
うみねことひぐらしの越境がありなら
真里亞×沙都子×梨花がみたい
梨詩だろ・・・・組み合わせ的に・・・・
漫画版目明し一巻表紙裏の雰囲気で三四×悟史とか
なんというクレクレ厨の多さ……
ここはそういう場所
職人さんにしても需要が見えれば手持ちを投下しやすいだろ
職人が好きなもん書いて好きに投下すりゃいいと思うがなぁ
むしろクレクレするならシチュなんかもついでに書いておけば
職人さんもこれ良いとか思うのがあるかもしれんし
クレクレもただのクレクレで終わらないし良いんじゃないかと思う
実際、スレで適当に出された意見でこれいいなと思って書いたSSも幾つかあるしな
このスレはエロい連中でいっぱいだwwww
つか、クレクレでも他人のエロ妄想を見てると結構楽しいww
>>132 そうだな。
実際どんなシチュ、どんなカプでも文句は言わないのが暗黙のルールだし。
希望を言うだけは言うけど、何でも美味しくいただきますぜ?
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ.
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| あぅあぅあぅ
{;;;;| {"" _,"" ∠ノ |;;;/
(⌒)ゝ、 _ , イノ(⌒)
lヽ!rイ/ノ ! />、,!/ヽ
!:.:.:ヽイ l i// /{}.:.:.:.:.!
>>132 別に職人の投下を否定してないさ。乞食の多さは元からだって言いたいだけ
そして他人の趣味を否定しなきゃ>131で言ったようにプラス面もあるんだから、いちいちとがらんでもね
>>133 住人兼職人も多い気がするけどな
萌えシチュはあるけど、いずれ何かに使いたいからネタとして振れない
ネタといっしょに希望を言うのはかまわんが、
ただ単に「○○×△△希望」とだけ言うヤツはうっとうしいな
>>137 そうは言ってもだな。
実際にネタとかシチュとか詳しく書くと「そこまで考えたなら頑張って
君がそれを書け」と言われることも多い気がする。
……形に出来ないからみんな希望を言うんだと思うけどなあ?
てか現在、職人の数が少ないよね。
二、三人位かねぇ?
ちと寂しい。
シチュなんか恥ずかしくて言えるか
戦人「夏妃さんっ、廊下から鯖の化け物が追ってくるよ!ベアトリーチェなんて目じゃない怖さ!」
夏妃「それは大変ですね。でも貴方の後ろにはもう何も居ないみたいですよ?安心して下さい」
戦人「まだ安心できないよ!もう少し夏妃さんの胸の膨らみに甘えさせて!」
真里亜「うー。戦人はベアトリーチェを信じない上に鯖の方が上なんて設定まで作る。うー!魔女なめんとけよ!」
戦人「やかましいんだよ乳のサハラ砂漠が」
ゴツンコ
真里亜「あ痛!うー!呪われて死ね!うー!」
夏妃「戦人くん、幼女に対して大人げ無いですよ。乳枕は没収です」
戦人「そんな!あと10秒だけ、10秒だけの柔らか体験をお願いします!」
譲治「それより真里亜ちゃんの『あ痛』発言の可愛さはどう考えても異常だよ。僕の股間もRide on」
朱志香「みんないい加減事件のショックから立ち直って現実を見ろよ、いつ犯人が襲ってくるか分からないんだぜ!戦人、余裕で10秒経ってるからさっさと離れろよ!」
夏妃「仕方無いですね。発進」
戦人「乳から乳への大移動。戦人サーカスのチェス盤思考はとどまることを知らない」
夏妃の胸→→→→→→→→朱志香の胸
ヽ( '∀)ノ
( )
彡 / ノ
ぽふ
ごろごろごろごろ
朱志香「ちょ……やッ……めぇ……」
戦人「そんなマジな反応されると俺も困るんだけど……」
朱志香「あ、ごめ…」
夏妃「誰も紗音みたいな反応は求めていませんから」
朱志香「そ、そうだよな、あはは……」
戦人・夏妃「…………」
譲治「妙に生々しくて現実に戻らされたな。僕の股間に謝れよ」
真里亜「分っかんないかなぁ、こういうの」
朱志香「うぅ、分かんねーよ……うえええん!」
熊沢「うっほォ!こりゃおいたわしや!!」
142 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 03:04:57 ID:fOOykKe7
じょーじ噴いたwwwwwwwwwwwwwwwwww
>138
クレクレばっかでスレ埋まっていくのうざいんだよ
形に出来ないなら黙ってろ
ちょこちょこと、たまに作品を投下するものです。この前も別のスレですが
エロを投下しました。でも、やっぱり思うのはエロは普通のを書くより時間が
掛かるという事ですかねー。意外と難しいんですよ。ただ、突っ込んで『アンアン』
喘がせればいいというわけでないですからねー。
そんなわけで、まったりと待ってくださいね。また、投下しますから。
……でも、今のところ、いいシュチが思いつかないんだよなー。
何故かリナさんがいい人な世界で
家に遊びに来たKを冗談混じりに誘惑するのを見て、本気であたふたするレナがみたいです
>>141 何気に登場人物の台詞回しが神懸かっているな
>>143 お前さんのレスもスレ埋めになってるな…
>>139 作品を作るのに短編として成立させたいあまり、本番よりも至るまでに時間がかかる作者もいるのです。
>>139 公式参加でこっち系のネタに割く時間が減った人間もいるのです。
やはりキモいな
このスレ
スルーしてくれよ
書き込みにくくなるだろ
時々出てくるんだよね、
>>152のようにヲチスレから這い出てきた臭い乞食が。
肥溜めに引き篭もっていりゃいいのに。
つーかヲチスレのテンプレにもヲチ先への突撃は禁止って書いてあるだろ。
ふいんき(なぜか変換出来ない)悪いなおまいら
ここは大人しく圭一の固有結界を聞いてくるんだ
亀田の如く漢泣きするしかないだろう!?
「けええぇぇ〜い・・・!!」
160 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:40:30 ID:WN60PfKt
>>156 ふいんき× ふんいき○
よくある間違い
なんというスレ…
164 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 00:53:47 ID:M1zVmNuE
どうでも良いけど162は魅音
……SS欲しいよ
>>139 全盛期?は何人くらいいたのかな、かな?
誰だ、ワッフルしたやつwwww
あれ? あれれ?
何かおかしいな、おかしいな。
レナどうしちゃったのかな、かな?
「あんっ、あっ、け、圭ちゃんっ! 気持ち、いい、よっ!」
「俺もだっ! 魅音! くっ」
教室から変な声が聞こえてる。誰の声? 人間? 獣みたい。あはっ。
誰もいないはずなんだよ、だよ。だってもうほら、こんなにお外は暗いもの。
先生たちもいないから、本当はレナもいちゃいけなかったはずなんだよ。
でもしょうがなかったの。忘れ物しちゃったんだもん。だからしょうがないよね、よね。
「はっ、あっ、ふぅんっ」
ああ、頭が痛い。首が痒い。なんなんだろう、これ。手がぬっとりしてる。
今まで宝の山に居たから虫にでも刺されちゃったのかな、かな。
「み、魅音っ!」
痛いな痛いな。苦しいな苦しいな。
でも、気持ちいいな。気持ちいいな。
気持ちいいって?
ああ、何だか変な気持ち。何かが昇ってくる。股の間から、得体の知れない何かが。
目の前で刃先が揺れてる。暗闇の中で歪んでる。ああ、勝手に教室の中にいこうとしないで。
痛い、痛い。気持ちいい、気持ちいい。
「い、イクっ! 圭ちゃんっ」
「お、俺もだっ! 魅音っ」
あ、あ、手が震える。中が震える。わかる。
圭一くんと魅ぃちゃんの声に呼応するように、堪えきれない何かがレナの中で弾けた。
空気が足りない。肺が酸素を求めてる。荒々しい呼吸が真っ暗な廊下に響いている。
あれ? あれれ?
今、圭一くんって……、魅ぃちゃんって……、レナ言ったよね、よね?
どうしてかな、どうしてかな? 二人がこんなところにいるわけもないのに。
「魅音……」
「圭ちゃん……」
でも声は聞こえる。耳がずきずき痛む。胸がずきずき痛む。
レナの中心が、なぜか痛む。
なに、これ?
目の前にかざした鉈。柄の部分に血が付着していた。ぽたり、ぽたりと滴が落ちていく。
ショーツも同じ色で滲んでいた。透明な液が見えづらくても、その周りに飛び散っていた。
あ、レナ……どうし、て? 汚れちゃったのかな、かな……? でも、誰に?
「セックスってこんなに気持ちいいんだな……」
「うん、そうだね……」
え? 今なんて? セック……ス?
誰と誰が?
教室の中には声の主しかいないんだよ、だよ。
でもレナはここにいるよ。
あはは。つまりはそういうこと。
どういうこと?
……。
ドアの隙間から、二人が重なりあっているのが見える。結合したままの状態で。
冷たい月の光が、レナに見えるようにそこを照らして、同じように血が出ているのが見えた。レナと同じように。
ああ。なんだ、そうだったんだ。
レナの処女を奪ったのは圭一くんだよ、だよ。
だって私の大事なところからも血が出てるもの。
あれ? でもなんで魅ぃちゃんと……。
そっか、そっか。レナと魅ぃちゃんは一心同体だったんだよ、だよ。
そういえば前にそんなことを笑いながら言ってたような気がするかな、かな。
もう、魅ぃちゃん、駄目だよ、だよ。勝手に入れ替わるなんて。
急だったからレナ困っちゃったんだよ、だよ。後でお仕置きだね、だね。
あれ? でもそうやったら入れ替わるんだろう。
……漫画みたいに、頭をぶつけ合えばいいのかな、かな?
ああでも、痛いのはレナやだよ、嫌いだよ。
さっきとっても痛かったもの。どこが? どこだっけ? まぁいいや。
だったら今度は魅ぃちゃんの番かな、かな。
魅ぃちゃんが痛い思いすれば、入れ替われるよね、きっと。絶対。
峰ならそんなに痛くもないだろうし。
あれ? さっきより柄に血がたくさんついちゃってるよ?
手にもにじんでる。皮膚が裂けてる。何気なく手をやった首もぼろぼろだ。
まぁいいか。今はこの扉を開けることから始めよう。
レナは、真っ黒な扉に手をかけた。
勢いでやった。今は後悔している。
そうやったら×→どうやったら○ スマソorz
柄で破瓜とは・・・・
なかなかいいダークっすね・・・
参考にします。
発症レナと乙女モードの魅音って気持ち悪いな
好きになれない
>>171 なんつうダークな……GJです、いい感じ
あとは突っ込みを
>>160に
ああいうやつはわざと間違えテルヤツだからまじレスはやめとけ
そして俺も同類ヒャッホーイ!
(・3・)続きマダー?
この後の展開が気になっていくつか予想レス書きかけたけれど自重するぜ
続きまってます!
>>173 魅音がセックスしてるだけで乙女モードとか訳の分からん認識は何だw
それ言ったらエロパロの女キャラは皆乙女だぜ
>>171 ここからまさかの魅レ百合に発展希望
発症レナと乙女魅音を組み合わせるのは素人
はいはい釣り釣り
久々に近い内に投下しようと思います
温かい目で迎えてください
>>169-171 GJ!短くても読み応えあったぜ
一つだけ難があるんだが、ショーツって単語はおっさん臭がして萎える
下着で良いと思うんだ
ショーツという言葉を使うのは女性作家が多い
そう脳内補完だw
俺はぱんつがいいな
パンティだけは受け付けない
186 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 01:24:46 ID:eO+ZfilC
みんな紐パン標準装備で無問題
紐パン装備で(性的な意味で)甘え上手な梨花ちゃん
紐パン装備で恥ずかしそうにスカートをたくしあげておねだりする沙都子
ハァハァハァハァハ ア ハ ア
紐パンレナの私服スリットとな!?
梨花祭りシリーズ作者です。
偶々紐パンというネタが出たので、以前にTIPSとして書いていたSSを投下しようかと思います。
「初めて」の前なので、本番はございません。悪しからず。
興宮の公立高校から帰宅した圭一がドアを開けると、思いがけない人物に出迎えられた。
「お帰りなさい、圭一」
「うわっ…!ビックリしたぁ。来てたのか、梨花ちゃん」
もう外では日が暮れようとしている時間である。この時間に梨花が居ると言う事は、つまり。
「圭一、ハイこれ」
圭一が察するよりも早く、梨花はさっと一枚の紙を差し出す。
そこには、『お父さんの仕事で泊りがけになるから、帰りは明日の昼になる』という趣旨の、母からの連絡が書かれていた。
圭一と梨花が交際を始めて約2年、仕事で遠出をすることもしばしばな圭一の両親は、自分達が留守中の息子を梨花に託す事がすっかり定番となっている。
「なるほど、そういうことか」
「ちょっと圭一?随分そっけない反応ね」
状況を把握するや、もう慣れたのか、意外に無感動な圭一に梨花は少し不満げな様子だった。と同時に不安げなようでもある。もしかして飽きられたのかと。
「そうか!?来てくれて嬉しいぞ!今日は二人っきりで水入らずだヤッホー!!」
「わざとらしい」
「すまん、そう不貞腐れるなって。嬉しくないはずはないだろ?二人っきりってことは…その、な?」
「ふふっ、わかってる」
顔を逸らしていた圭一は、その時、梨花の瞳が一瞬ギラリと光った事を見逃していた。
「ごちそうさま…って言うのはまだ早いか。その…もう、…いいか?」
夕食の頃からどこか落ち着かずそわそわしていた圭一が、苦笑しながら何ごとかを促す。
彼の意思を十二分に察している梨花は、満面の笑みで返す。それは彼女の意思でもあったから。
「くすくす、まだメインディッシュって言うわけにはいかないけど、デザートくらいにはなるかしら」
そう言った梨花は立ち上がって、おもむろにスカートのホックを外す。ぱさりと落ちたスカートの下にあるものを見て、圭一は驚愕の表情を浮かべる。
「お、おいっ!!梨花ちゃんっ、な、な、な、なんだぁそれはぁ!?」
「にぱ〜☆圭一の今晩のオカズはこれなのです。ちょっと勇気を出して冒険してみたのですよ」
「ぼ、ぼ、冒険し過ぎだろっ!ひ、ひ、ひ、紐でしかもっ、縞パンなんて、梨花ちゃんには早すぎるっ!!」
微かに頬を染めて圭一に晒した梨花のパンツ…それは彼女の歳で着用するには、ちょっと刺激的かつ不釣合いなものだった。晒している方の梨花よりも、圭一の顔の方が真っ赤な茹蛸状態なのが滑稽である。
「今夜は圭一と水入らずなのです。だから未来の妻として、気合を入れなおしたかったのです」
「いや、その…な」
それって所謂「勝負パンツ」ってヤツじゃないか、と心の中で叫ぶ圭一だった。
「どうしたのですか。嬉しくないのですか、圭一?」
ナニを期待していたのか、梨花はそれを裏切られたように顔を曇らせる。
「いや、梨花ちゃんはむしろお色気なパンツよりも…可愛い系の方が良いな。動物のキャラクターとかがプリントされたお子様パンツの方が似合う、つーか萌えるぜ!元・萌えの伝道師Kこと、この俺が保証する!!」
因みに圭一…もといKは、彼女が出来た事が切っ掛けで、ソウルブラザーを引退している。
有り体に言えば、梨花によって自主的に引退に追い込まれた、という方が正しいだろうか。
トミー、クラウド、イリーから提供された珠玉のコレクションを梨花に発見されて、ちょっとした修羅場になったのだ。
そのコレクションで強調されていた、女性のとある身体的特徴が梨花の逆鱗に触れる形で。
もっとも、それ以来梨花は圭一の欲求不満が溜まらないように――余所見をしないように、こうして不定期に精一杯のサービスをしてくれている。だから圭一にとっては、出たサイコロの目はそれほど悪いものではなかったのだが。
しかし、梨花の根深いコンプレックスは、こうして偶に圭一の前で炸裂してしまうこともあるのだった。
「圭一っ!!まだボクをお子ちゃま扱いするのですかっ!折角気合入れたのに…あんまりなのですよ!!」
「ぐえっ、ま、待てっ、話せば分かるっ、ぐぐっぐるじい〜!!」
激昂した梨花に首を絞められた圭一はバタバタと手を振るが、せっかくのサービスを貶められたと感じた梨花の怒りは収まらない。
――どういうことよ、「これで圭ちゃんはメロメロでイチコロです☆」って言ってたじゃない。詩ぃめ、謀ったか!?
「何だかんだ言って、圭一はやっぱりまだ私を女としては見てくれていなかったのね。どうせ本当はボインボインが好きなんでしょっ!!酷いっ、この変態っ!!」
「……そ、それだっ!!」
苦悶に喘ぎながら、圭一はまるで頭上に電球がピカリと点いたような表情を浮かべる。
「なによっ!?」
「さっきの喋り方じゃ、そのパンツは似合わねぇぜ。『かぁいい梨花ちゃん』って感じがするからな。やっぱりこっちの『大人びた梨花ちゃん』じゃないと」
「あっ」
今や圭一の前では、主に演出としてだけ使うようになっていたあの口調が、ミスマッチをもたらしていた事に梨花は気付く。
「つい、別の本能もチラリ…いやもとい、梨花ちゃんがあまりにも積極的だったからこっちが恥ずかしくなっちまってつい紛らわしたくてあんなこと言っちまった。そっちの『梨花ちゃん』なら十分アリだぜ。滅茶苦茶興奮する」
「ほ、ホント?ちょっとは大人っぽく見えるかしら?女として見てくれる?」
それは、梨花にとっては未だ不安の種であった。いや圭一が高校に進学してからは、むしろ増大傾向にある。何故ならば――
「ああっ!?梨花ちゃんを女として見てない?そんなことは無いぞ。他の何処よりも俺のココは正直にかつ雄弁に物語ってるからな」
我慢できなくなってズボンを下ろした圭一は、はちきれんばかりにそそり立ったテントを晒す。
「ふふふ、もうこんなにカチカチじゃない。溜まってるのね」
パンツ姿で歩み寄った圭一に軽くキスをされて、コロリと機嫌を直した梨花は、トランクスの上から彼の分身を愛おしそうに撫でる。
「当たり前だ。この年頃でアレ禁止は結構キツイんだぞ」
「やっぱりそこまで無理することはないのに…」
案ずるように言う梨花だったが、その言葉に本心などカケラも無い事くらいは、今の圭一にもわかる。
トランクスを下ろされ、押し倒された圭一は苦笑しながら言い返す。
「バカ、嘘言うなって。俺が梨花ちゃん以外をオカズにして逝くのを絶対許せないくせに。あっ…いいっ」
分身を両手でしごかれ始めて、たちまち圭一は至福の表情と声を上げる。
「だって…圭一はもう…一緒の学校じゃないし。高校には私の知らない女子生徒もいっぱいいるかと思うと…。恋人のポジションに安住して、うかうかしてもいられないわ」
圭一にとってのちょっとした悩みの種がこれであった。
元々親を早くに亡くした生い立ちの関係もあって、梨花は愛情を人一倍渇望してやまない。
圭一を得てからは一切隠すことなく彼にそれを強く求め、自らも惜しげもなく彼にぶつけている。
平たく言えば、独占欲が滅茶苦茶に強くなっているのだ。
そんな梨花にとって、圭一の高校進学は決して心穏やかな事ではない。
以前は同じ学び舎で自分の眼の届く場所にあって問題なかったのだが。現状は梨花にしてみれば、圭一が自分の与り知らぬ高校でいつ魔が差してしまわないか、気が気ではなかったのだ。
そんな梨花が何時疑心暗鬼を抱いてしまわないか、圭一もいささか不安ではあった。
「心配すんなって。俺はモテないって事が高校に進学して証明されたからな。雛見沢分校時代は…まぁいい夢を見させてもらったぜ。あれは同年代の男子が悟史しか居なかったからだろうな。街の高校に行けば、俺は大したレベルじゃないさ」
「ふふっ。圭一の魅力に気付かないなんて、残念ね。それとも、私やかつてのレナや魅ぃたちの好みが変わってたのかしら。余計なライバルなんて居ないに越した事は無いけど」
そう言って梨花はニタリと妖艶な笑みを浮かべ、舌を出して圭一の分身の先端をチロチロと舐めだす。
「う、くはぁ、だ、だから、俺のココをこんな風に出来るのは梨花ちゃんだけだ。コレをしてもらえるのが不定期なのがちょっと辛いけどな」
「んっ、ちゅぱ、れろ、んっ…仕方ないじゃない。んっ、圭一の両親が居ない時にしか出来ないし。はむ、ん…」
「あ、梨花ちゃんっ。すまん、一つ頼んでも良いか?…今日は、その、一回目は手で思いっきり…で、梨花ちゃんの顔に…」
パクリと分身を咥えた梨花に、圭一はやや申し訳無さそうに懇願する。
「もう、顔にかけるのをご所望なんて悪趣味ね。ちょっと待って」
汚れないようにと、梨花は上着を全て脱ぎ捨てる。二年前に比べると、微かに膨らみを持ち始めた胸がそこにはあった。
今や彼女が身に纏うものは、目新しい紐の縞パンと、圭一の強い希望で脱がないのが定番になっている靴下だけだ。
「ほら、思いっきりイっちゃいなさい。圭一の熱いのを、一週間分溜まった濃いミルクを思いっきりぶちまけて!」
容赦なく右手で圭一の分身をしごきまくる梨花。びくんびくんと痙攣するが、今の彼女の手付きはそれを平然と押さえ込めるようになっていた。
「あっ、あはっ、イイッ、イクッ、が、我慢できねぇっ、出すぞ、梨花ちゃんっ、あっ、はっ、梨花ぁ!!」
ドクン。ビュッビュッ。ピチャピチャ。
圭一の分身から迸った欲望の白濁が、梨花の鼻先に、頬に、口元に、髪に、首元にべっとりと降りかかる。その光景を恍惚の中でぼんやりと見た圭一は、梨花を自分だけの色に染め上げた快感に昇天する。
「ひゃっ!あはっ。んっ…あぁ熱い…凄いわ、圭一…こんなにべっとり…圭一の匂いが」
口元の白濁に指を付けて、梨花はそれをぺろりと舐める。梨花もまた、圭一だけのものになった感覚を覚えて恍惚の笑みを浮かべた。
「はぁ、はぁ、…今度は俺の番だな。してもらってばかりじゃ申し訳ねぇし」
放出後の虚脱感に抗いながら、仰け反っていた圭一はむっくりと起き上がる。そして梨花のパンツを見てニヤリと笑った。
「でっかいシミが出来てるぜ。全くいけない娘だな、梨花ちゃんは」
「ふぁっ、け、けいいちっ」
生地の上から、乱暴に指を這わせる。その度にくちゅくちゅと淫靡な音が響く。
「んっ、あん、んっ」
「こんな色っぽいパンツを履くわ、それをこんなにぐちょぐちょにしやがるわ…早熟にも程があるぞ」
「だぁってぇ…ん、圭一のせい…よっ。圭一が私をこんなにめちゃくちゃにしたのよっ、じゃないと…んっ」
長い髪を振り乱し、遂には自らの胸を弄び始めて、足をじたばたさせる梨花から、不意に圭一は手を離す。
「ふぁっ、やめないで…こんなとこで…やめちゃいやぁっ、圭一っ!!」
胸を弄りながら、抗議の声を上げる梨花に、圭一は嗜虐的な笑みを浮かべて、彼女の腰元に手を伸ばす。
「紐パンのナニが良いって、こうしちゃえることだっ」
「あっ」
圭一は乱暴に片側の紐をぐいっと引っ張ると、ぺろっと布が捲れて梨花のまだ小さなヒップと蕾な秘所が片側半分だけ露になる。秘所の部分は蕾から漏れ出た蜜の湿り気でまとわりついたままだ。
「け、圭一…私、もうがまん…できないの…もっと、もっとしてぇっ!」
「喜んで」
そう言って圭一は、もう一方の紐も引っ張ってパンツを剥ぎ取ると、梨花を自らの膝の上へと抱き寄せる。付き合い始めて以来、行為の有無に関わらず、ここは梨花の一番のお気に入りの場所。
横向きに座らせると、股を開いて、秘所に指を挿し入れて、そこをこじ開ける。
「ふぁっ、やっぱり、ココがいいっ。あんっ、圭一の膝の上がいいのっ!ココは私だけの特等席!!」
瞳を潤ませて、快楽に溺れる梨花は必死に圭一にしがみ付く。左手で抱きかかえながら、あぁ、確実に成長しつつあるんだな、と梨花の柔らかさを満喫しながら、圭一は頭の隅で感慨に耽る。
「ひゃあ、あん、あん、んっ、ふぅん、そんなに弄っちゃダメッ、私っ、あっ、壊れっちゃうっ、ひゃんっ」
ぬちゅ、ぬちゅっといやらしい水音に、上気した圭一はすっかり梨花の身体にのめり込む。しがみ付いていた梨花を少し離すと、身体を抱えた左手の先で乳房の先をまさぐりだす。
「よかったじゃねぇか。膨らんできてるぞ、ココ。乳首もビンビンに立ってるぜ」
「んっ、ひゃっ、あん…言わないでぇ、もう…どうせ私は貧乳よっ…んむっ」
拗ねた声を上げる梨花の口を塞ぐと、圭一は更に左手の指先で転がすように乳首の先を弄る。
一方の右手の指で秘所を弄びながら、左手で硬く立った乳首をコリコリと弄る。そして口では舌を絡ませられて、三方面からの攻撃に梨花は崩れ落ちる寸前であった。
そしてトドメとばかりに、圭一の指が、蕾の中からぴょこんと跳ね上がった小さな豆のようなものを撫でる。
「け、けいいちっ、あ、あ、あっあ――っ!!」
快感の絶頂を迎えた梨花は弓のように仰け反り、憚ることなく女としての声を上げた。
見上げるとそこには圭一の顔。今や最愛の人となった、その顔を目の当たりにしながら、梨花は絶頂へと至ったその快感に浸る――
「…すごく、気持ちよかった。頭が真っ白に、弾け飛んじゃうくらいに…んぷっ」
反り返ったまま抱きすくめられた梨花は、圭一の顔をじっと見つめてとろんとした笑みを見せる。それに対して圭一は、覚えたての情熱的なキスで応えるのだった。
「本番がお預けなのがもどかしいぜ。でも、まぁいいか。楽しみは将来に取っておこう」
「あともうしばらくの辛抱よ。圭一が晴れて合格したら…高校を卒業するまで、浮気を一切しなかったら、その時こそ私は身も心も全て貴方に捧げるわ」
「おおっ、解ってるぜ。…ホントに梨花ちゃんはいつも俺を煽って火をつけるのがうまいなぁ。ご褒美が凄ければ凄いほどやる気になるってことを知ってやがるぜ、全く」
「くすくす、そうよ。だって私は赤い炎に火をつける火打ち石。…ほら、ここもまた元気になったみたいね」
腰の下で再び蠢動を開始した圭一の分身を感じながら、梨花はコロコロと笑う。
「うっ、すまん。二回戦頼むぜ。今度は…梨花ちゃんの口の中で逝きたいな」
「仰せのままに。でも、その前に…ちゅっちゅっ…」
「うわっ、なんだ、どうしたんだっ、おいっ!?」
突然、梨花は狂ったように圭一のあらゆる箇所に口付けを始めたのだ。頬に、額に、首筋に、胸に――ちゅーと強く吸い寄せて、赤い痕をあちこちに刻む。
「ふふふふ、刻印よ。圭一は私のモノである証。誰にも渡さないわ、絶対に。そこらの女子高生になんか負けないわよ。圭一が、余所見をしないように刻み付けるの」
「ったく、もう好きにしろっ」
(終)
ささやかですが、以上でございます。
作者は多くは語らぬべしとの教えなので、これで去ります。ノシ
リアルタイムでGJ!!最高でした!
独占欲の高い梨花に興奮した
テラGJ!
テラモエス
つまりうっかり元部活メンバーと仲良くしていて
誤解を受けるシーンをつくってしまったら梨花は敗北感とさびしさで・・・
なんて脆い子なんだ
原作で何度も諦めていた梨花を見るようなかよわさを感じました
GJ
>>199 ああぁあああぁぁぁぁあああ!
GJ!GJ!GJ!
可愛いよ梨花が
独占欲強いとか本当にイイ!!
>>198 素晴らしい圭梨でした
独占欲強い梨花ちゃんやべえよ
なんという王道・・・・
シュート掛かったストレートは皆さんの心を打ち抜かれたようです。
これGJすぎるだろ
圭梨スキーに目覚めそうだ・・・
>>198 GJ!!
2発、もとい2食分のオカズになりますたw
神降臨をただひたすたら待つ…。
梨花祭りが不滅たる事を祈るぜ。
TIPSに噴いたのは内緒だ。
梨花祭っつーかほぼ圭梨祭だけどな
圭梨も圭魅もいらんから圭レナをよこせ
>>214 俺も圭レナは読みたいけどそう言う言い方はやめてくれ
印象悪いし誰も書いてくれなくなりそうだ
欲しいカプを要求すんのはアリだけど
好きじゃないカプを否定すんのはマナー違反だと思うぜ
自分で言っといてナンだけど、マナー(笑)
圭レナなんて「なかった」
圭レナは公式に恵まれてるからいいじゃないか
真に辛いのは圭沙都スキーだorz
万能キャラ圭一と組ませればどんな組み合わせだって簡単に展開作れるよ。
レ詩 梨魅 沙魅 梨詩 レ梨とか相当厳しい。
全部レズじゃねーかw
>>219 レ詩「詩ぃちゃん、レナにはわかるよ詩ぃちゃんの寂しさが。……レナも同じだから」
梨魅「あなたの空気の読めなさは時折私を苛つかせたけど…乗り越えた今ならわかる、あなたの尊さが」
沙魅「私を強くしようと、私の居場所を作ろうと力になってくださった…今の私があるのは魅音さんのおかげでございますわ」
レ梨「梨花ちゃん、オヤシロさまはそこにいるんだよね…レナはオヤシロ様とも仲良くなりたいの。
梨花ちゃんとオヤシロさまとは感覚が繋がってるんだよね?だから……」
こんな感じか?みんな繋がりはあるからやろうと思えばできなくはないと思うぞ
あ、三番目間違えたw詩音か
梨詩「あなたは本当に拷問好きよね…でも今日は私がリードさせてもらうわよ。沙都子直伝のトラップワークで…くすくす」
後はレ沙?
>>219 圭一との組み合わせは面白くないってこと?
>>224 「沙都子ちゃん、その身体の疼きはね、とっても大切なものなの。少しずつ、慣れていこうね」
って感じ?
レ沙「沙都子ちゃん、レナは悟史くんを守れなかった。でも今度は間違えないよ。
レナのすべてを懸けて沙都子ちゃんを守ってみせる。……愛してみせるよ」
沙レ「レナさん、私…強くなりましたのよ。レナさんの弱さもわかるほどに。北条沙都子の強さを受け止めてご覧遊ばせ」
エロは書けないんでとっかかりだけ置いておく
なにかのきっかけになったら嬉しい
羽入! 羽入はどうよ!? 百合的に。
知恵「羽入さん・・・どうしてあなたはカレーを蔑ろにしたのですか・・・
放課後、応接室まで来なさい・・・・・・」
羽「ああ、レナ…僕のこと、ずっと気付いててくれたのですか?」
レ「うん、ずっとわかってた。羽入ちゃんが仲間に入りたがってたのも知ってたよ。レナも…ずっとこうやって触れたかった」
羽「数多の世界で、僕はあなたを救えなかった…」
詩「いいんです。私なんかを見守っててくれてありがとう。今だけ悟史くんって呼んでもいいですか?…あの時みたいに」
羽沙「僕は沙都子自身よりもずっと沙都子のことを知っているのですよ。ほら、ここをこうすると…」
羽魅「魅音はもっと強くなれるはずなのですよ…さあ、僕にすべてを開放して、身を委ねて」
羽「僕と梨花とは一心同体なのですよ…元々は1つの魂、1つの身体…ほら、僕が気持ちいいところは梨花も…」
梨「っ!……羽入…後で懲罰キムチだからね、覚えてなさ……あっ」
羽「くすくす、あと30分もすれば懲罰からご褒美のシュークリームに変わってるはずなのですよ?」
羽「あなたは神にはなれなかったかもしれない。だけど、神に一番近付いた女性なのですよ」
鷹「私を…認めてくれるの?殺さない?怖いことも痛いことも…ないの?」
いい加減ウザくなる前に一通り置いて去るノシ
g5
圭レ→公式
圭梨、圭詩→このスレ
あとは圭沙と圭魅だけだ
圭魅は圭梨以上に大量にストックがあるじゃないか
圭沙カモン
圭魅を希望。正直それ以外のSSは読みたくないな。
魅音はキモいからいらん。圭悟希望
だから嫌いなカプ否定すんな。後、男同士は801に行け。
レナと夏実の絡みがみたい。祭を見て思った。
これは酷い乞食スレ
つーか釣り多過ぎ…
投下が少ない上に、1ヶ月ほど魅音物と梨花物投下しかないからみんなイライラしてるんだよ
突然すまん。梨花ちゃまって風呂ってどうしてるんだっけ?
あの家の中にはないよな?
241 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 07:45:28 ID:tyPV/Wgv
>>236 確かに男のままじゃダメだから
悟史「圭一…僕、実は圭一のことが好きなんだ…」
圭一「ウホッ! おま、冗談はやめろよ…お前男じゃないか!(;゚Д゚)」
悟史「圭一は知らなかったよね…僕、ホントは女なんだよ?」
圭一「エーッ!?Σ(; Д ) ゚ ゚ 嘘だろッ!? なら何でみんなお前のこと"くん"づけにしたり"にーにー"呼ばわりするんだよ!?」
悟史「僕、昔性同一性障害って診断されちゃって、それでみんな気を使って男扱いしてくれてるんだ」
圭一「エエェェ(;。Д゚)ェェエエ 」
悟史「でも、僕は気付いちゃったんだ。 やっぱり僕は女で、圭一のことが好きなんだって…。 だから…」
圭一「DA☆KA☆RAって何だよ! 無理があるだろ!! だいたい何だ、それだと詩音がレズビアンになるぞ!」
悟史「詩音はそのことを知らないみたいなんだよ。 みんなも教えてないみたいだし… さ、もういいよね? 圭一… 僕と…」
圭一「お、おおお押し倒すな!! やめ!やっ脱がすなっ! おあああぁぁアッー!」
悟史「『アッー』じゃないでしょ…」
こんな感じで
悟史って人気あるわりにはキャラがつかみきれていないっていうか、いろいろな解釈の余地があるよね。
基本は受けで鈍感な感じもするし、実は腹黒いドSのようにも思えるし。
>>243 腹黒いドS悟史に詩音が調教される妄想が脳内を駆け巡った。
そしてこの場合の沙都子のポジションは、悟史と一緒に攻める側か
詩音とまとめて悟史に食われる側かで、一日悩む羽目となった。
>244
第三の選択として
【既に調教済み、詩音を攻めるご褒美ににーにーに攻められよがりくるう】
こんなドM沙都子はいかがですか
んでこの設定を踏まえ、沙都子襲い受けで梨沙や圭沙、沙都子誘い受けで入沙や鉄沙に発展とかハァハァ
怖いもの見たさで沙鉄見てみたいなw
調教済みという設定があるなら悟珠沙珠含めて色々できないか?
「私たちは叔父様と叔母様のご厄介になるのですもの、そのぶん身体でご奉仕いたしますですわ」
「僕は叔父さんより体力はない分回復も早いですから叔母さんも楽しめると思いますよ」
とか
あ、だが目明し編漫画で見る限り珠江はオバハンか…(´・ω・`)
確かに今脳内シュミレートしてみたら
悟史は受けでも攻めでも普通の純愛でもその他諸々
ほぼ全て違和感なくいけたな
詩沙は駄目なんだろうか。
一緒にお風呂入って沙都子の成長具合を確かめようとしたら
変な声を出して…みたいな
すごく・・・47臭いです
ここは沙都子攻め詩音受けにしてはどうだろうか
沙都子「毎日カボチャを食べさせられた恨みここで晴らさせて頂きますわ!」
詩音「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
って感じ?
あの貼り付けにされていた時から奇跡のLV5→4か3くらいまで戻って
かわりに沙都子が再発症→救い無き絶望の世界へ
このスレ的には発症がエロ方向でも問題ないな
ここはひとつ缶詰責めで
空気読めなくてごめんよ
>>215氏のレスにほれた
ベタベタだけど少しでも足しになれば嬉しいんだぜ
圭レナ投下する
六畳の部屋。夕飯はとっくに。風呂上り。
家には俺とレナの二人だけ。もっと限定するなら俺の部屋に二人だけ、という構図だが。
そんな中で、俺の考えることは一つしかなかった。
「レナ……」
「なに? 圭一くん?」
レナは、情感を込めた俺の呼びかけ、その裏に隠された思惑に気づくことなく無邪気に返事をした。
問5は……、と首をひねりながら呟いているのは俺たちが宿題に取り組んでいるからだった。ちなみに数学。解答欄よりも広いスペース
を使った過剰じゃないかと思えるその文章題を、眉をしかめ、口をへの字にして必死に理解しようとしている。その姿が可愛かった。一旦
読み終わると、困ったように溜息をつき、笑顔で俺を見てくる。
「何か、分からない問題でもあったのかな、かな?」
なんでそんなに可愛いんだ、と思ったことをそのままに聞けるはずもなく。
「あ、いや……な、なんでもないんだ……」
と、早鐘を打つ心臓からくる動揺をひた隠しにして解きかけの問題に戻る、ふりをする。
「変な圭一くん」
快活な声でそう言うと、顔を伏せた。二人分の沈黙が部屋に垂れ込める。
俺は横目で、今まで何度もそうしたように、またレナの様子を窺った。
風呂上りとパジャマ、という装いは普段には見られることがない。新鮮だった。ずっと手に馴染んだレナの髪の感触が、今は濡れている
という視覚情報からイメージと一致せず、ひどく触りたい、撫でたいという衝動に駆られる。下を向くためか、前から横にかけてピンセッ
トでまとめているのも見ていてドキドキした。
加えて、セーラー服にも私服にも見られないパジャマのゆったり感。白い鎖骨がかろうじて見えるほどだった。胸の膨らみは明確な形を
持っておらず、前面がふんわりとしているといった表現のほうがいい。視線をさらに下げると、女の子座りで投げ出された素足が目に入っ
て、その小ささが愛くるしかった。
「……えと……」
下を向いたまま、レナが何事か言う。それを聞いて、レナが顔を赤くしているのに今更ながら気づいた。
困ったような嬉しいようなそんな顔をして俺を一度見たあと、視線を戻し躊躇うような仕草があってから、またそのくりくりとした目に
俺を捉えた。あはは、と力なく笑って、
「そ、そんなに見られると、恥ずかしいかな、かな……」
と言うのを聞いた瞬間、俺は自分でも分かる以上に顔が熱くなるのを感じた。
「すすすすまん! じゃ、邪魔するつもりはないんだっ。ただ、その……」
レナがあまりに可愛くて見蕩れていた、と、言葉にはせず(できず)テレパシーで伝えようとする。大丈夫だ、レナと俺は硬い絆で結ば
れている。お互いの考えていることなんて、丸分かりのはずなんだ。自分に都合のよいSFチックな解釈でもって、顔を赤らめたまま不自然
に押し黙ってしまった今の状況をやり過ごそうとする。もう、圭一くんったら、なんて甘い声でレナが言ってくれれば……。
「ただ……なに、かな?」
テレパシーなんてありませんでした!
レナの顔が見られない。俺は黙って俯くしかなかった。そう、まるで授業において分からない質問に当てられて答えに窮したときのよう
な気まずい沈黙が、場を支配した。
ど、どうしよう……。
「圭一くん……?」
くっ……。頼むから、そんなに近くまで顔を寄せてこないでくれ。
俺はその視線を逃れようと、動かない首をだらだら流れる汗で稼動させる。そっぽを向くような形になってレナが少し離れる。はぅ……
という心細そうな声に胸が痛んだが、致し方ない。
「ねぇ圭一くん……、キス、してほしいな、な……」
「なっ!?」
首を勢いよく回しすぎたせいで、レナのはにかみ顔が視界の外に消えてしまった。戸惑いを隠せずに、首をさする。そのまま何も言葉を
出さないでレナの様子を目に入れた。赤い顔がさらに赤い。夕日の中でもここまで照れたレナを見ることはなかった気がする。恐らくレナ
の精一杯の勇気だったのだろう。その消え入りそうな表情を目の前にして、男として責任をとらなければ、という気持ちが湧いてきた。と
いうよりここまでレナに曝け出させておいて俺が何もしなかったらレナの立場がないだろう、というのが俺にその行為を決断させた事由だ
った。
「い、いいのか?」
それでも一応は確認する俺は情けない男なのだろうか?
「う、うん……」
肩を抱き、引き寄せる。クリーム色のパジャマが目に眩しい。しかしそれ以上にくらんだのは、目を開けていていいのか閉じるべきなの
か、もじもじと挙動不審なレナにだった。
レナの存在をただ感じようとだけ思って、俺は目を閉じた。唇を重ね合わせると同時、瞼を落とす気配があった。
「ん……」
触れ合うことで、こんなにも唇は熱を持っているのかということを認識する。レナのものだけでなく、俺自身の熱さが分かった。
今までに何度か、キスはしたことがあった。最初は恥ずかしくて仕方なかったが回数を重ねるうち、段々と、もっと奥まで感じたいとい
う衝動が芽生えてきていた。つまり舌を絡ませたい、と。思い切れなかった過去何度かのキスのことを考え今日こそはと思い、宿題をする
という本来の理由を隠れ蓑として、少しばかり邪な気持ちを悟られまいと気を遣いながらレナを家に招いたというわけだ。
蕩けたように柔らかかった。そうしよう、と意識しなくても自然と舌が吸い込まれていった。
「んっ」
レナの抵抗はほとんどなかった。身体が強張ることもなく、すんなり俺の舌を受け入れた。俺は全てを許されたような気持ちになり、も
う、最後までいこうとレナを感じながら思った、思えた。
そうして、俺の気持ちを楽にしてくれたのだろうか。レナは。俺がどうしたいのかを理解しながらみっともなさには目を瞑り、きっかけ
を与えてくれた。これまでのキスで、レナからというようなことはなかった。だからこそあんなに真っ赤になったのだろう。
完璧に見透かされている。そのことに、失笑が漏れそうになる。
「んむ……んんんっ!」
作法もなにもかも無視して(そもそも知らないが)、俺の舌先で控えめに動いていたレナの舌を根元付近まで絡めとった。たおやかなレ
ナの身体をきつく胸に抱き、反射的に逃げようとする腰と首に手を添える。
ほとんど俺だけが舌を動かしていて、深く深いキスをレナに強要していた。口内を蹂躙する。途中、目を開けなかったのはレナが涙を流
しているのが気配で分かったからだった。それを見てしまえば俺は、今この時無用だと思われる罪悪感に支配されて行為をやめてしまうか
もしれなかった。
見透かされているのなら応えればいい。ただし、レナの考える以上に。
「はっ、はっ、はぁっ……」
「……っ………っ…あ…」
焦点の合わない瞳が天井を向いている。何が起きたか分かっていないのかもしれない、との考えが頭を過ぎったところで、レナの表情が
とろんとした笑みをかたどっていくのが見て取れた。これまで何度癒されたとしれないいつもの笑顔と違って、それは理性の崩壊に拍車を
かける笑みだった。
「う、嬉しいな……レナ……こんなに、圭一くんに、求められて……」
「――っ!」
レナを押し倒した。座布団を下にして、レナの身体を上向けさせる。
「する、からな」
「いいよ……レナ、圭一くんのこと好きだもん」
『好き』。瓦解した理性が新たな形を持ったような気がした。戻るのではなく、引き締まり輪郭だけがはっきりしたような。絶対の境界
線。込められているのはレナへの想い。快楽だけを求めて、それを忘れては話しにならなかった。
初めてで恐らくレナは怯えているのだろう。怖がっているのだろう。
それでも俺を拒絶したくなくて自分に言い聞かせているのだ。レナは俺のことが好きである、と。だから平気だ、と。
そんな気持ちを無視できるわけがなかった。してはいけなかった。
「レナ」
今度は軽く、口先に触れるだけのキスをした。笑顔を向ける。レナが笑い返してくれた。
「ふっ、うぅん…、あんっ」
レナの乳房を布越しに揉みしだく。
風呂上りでなくてもそうだろうが、どこに鼻先をつけてもいい匂いしかしなかった。特に毛先が触れそうで触れていない場所、首筋付近
が口付けのしがいがあって、俺はそこばかり責めていた。幸いレナもそこは感じるようで、ずっと荒い息を吐いている。
「あっ、んぅぅ〜っ、んっ、はぅっ!?」
胸を触ることで、レナの首元にずれていたパジャマ。じかに空気に触れた白いお腹を撫でさすると一際大きな声を出した。
中に滑り込ませた手で硬い感触の下着ごとこねるようにしたが、すぐにそれが邪魔だと認識して剥ぎ取った。パジャマと順番が逆だな、
と一瞬思ったが、そんなことは同じく一瞬でどうでもよくなった。
「やっ、け、圭一くぅんっ!」
「なんだ?」
「ら、乱暴だよぉ……、ブラ壊れちゃう……」
眉を八の字にした困った表情で俺を見る。
「あ、悪い。つい、な」
「これ、お気に入りなんだからね」
と、戒めた。その言葉にとっかかりを感じた俺は顔をにやつかせて聞いた。
「なんだ、レナ。もしかして今日のために勝負下着だったのか?」
「は、はぅっ!? ち、ちち違うよ違うっ。レナそんなこと考えてなかったもんっ」
俺の下であたふたするレナを面白く思いながら観察していた。
「くっくっく。レナも俺に負けず劣らずスケベなんじゃねぇか?」
あまりの慌てように笑いをこらえきれなくて、冗談とともに吐き出す。
「け、圭一くんのほうがエッチだよ、だよぉ……」
「どうだかな」
にやりと笑ってまっすぐにレナの瞳を射止めた。
「い、いいからっ。早くパジャマ脱がしてよ〜っ」
「よしまかせろ」
あ、とレナは呆けた顔をしたがもう遅かった。
脱がしにかかったパジャマが顔を伏せていたところで、
「もう〜っ、圭一くんの意地悪〜!」
というくぐもった声で抗議したのを、俺は鼻歌を歌いながら無視した。
少しむくれた顔で電気を消してほしいというレナの頼みを聞き、部屋は、真っ暗とは言わないまでも今ここで二人でいるのに余計なもの
を感じさせないくらいの闇には包まれた。
「ひゃっ、はっ、ぁうっんっ……」
弾力と張力の絶妙なバランス(といってもレナ以外の女性の胸を知っているわけではないのだが)に俺の両手は喜び、まだ知らない物体
を子どもが興味津々で弄ぶように、ときには口に含むように、レナの乳房の感触を確かめていた。
先端のピンクの突起、豆粒ほどしかなかったそれは、一度二度吸うことで硬さと大きさを増した。
「け、圭一、くんっ……あっ、んぅっ」
「気持ちいいか?」
「うん……あのね……」
「?」
乳首を咥える俺をレナが見下ろしてくる。
「赤ちゃんみたいでかぁいいよ〜っ! 圭一くぅんっ!」
「なぁあっ!?」
どうやって起き上がったんだと思うぐらい予備動作もなしにレナが覆いかぶさってきた。なだらかな、レナの肢体をそのままに映した輪
郭線を持つ影が落ちる。重力に従っている胸が、さきほどより大きく感じられた。垂れる髪を一度耳の上にかき上げると、うっすら目を細
めて俺の身体を凝視してきた。
あれ? かぁいいモードってこんな感じだったっけ?
いつもなら即座にお持ち帰り〜とか、はぅ〜とかなるんじゃないっけ?
なんで、こんなに、妖しい雰囲気醸し出しているんだ?
「うふふ。圭一くんかぁいいなぁ。レナがどうにかしちゃいたいなぁ」
「!?」
……お持ち帰りじゃねぇ!?
何か変なスイッチ入っちまったのか!?
「圭一くぅん」
「――っ」
腰を浮かせた馬乗りの体勢からレナが顔を近づけてくる。
妖艶な表情と波打つような声に酔いそうになったのを必死で抑えて、たまたま触れる位置にきたレナのあそこを指で触った。
「ひゃあうっ!?」
もとの可愛い声で喘ぐ。それをいささか訝りながら、ねちゃねちゃと淫靡な音を立てる秘唇を指の腹で擦る。
「やっ…ぁんっ! け、圭一くんっ、いきなり、は駄目だよぉっひゃあぅっ」
「……」
指を這わせたまま、レナを俺の方を向かせて寝かせた。
薄い毛に覆われた恥丘の下で俺の手が見え隠れする。指先の感覚だけでレナの一番大事なところを探っていたから、意図せずしてレナの
中に入ってしまった。熱く滑った感触が人差し指にまとわりつく。きゅっと強く締めたままその先の侵入を許そうとしない。レナの身体が
ひどく強張っていた。
「う、動かさないでほしいかな、かな……レナ、おかしく……っ!?」
駄目だ。そんな弱々しい顔されたら。男ってそういうもんだぜ、レナ。
「んぅううんっ! はっぁああっ!」
左腕を強く握り締めるレナを見て、初めて快感だけに支配される、という気持ちのどうしようもなさを目の当たりにさせられた。
少しして脱力したレナの頭をぽんぽん、と軽く叩いた後、股を開かせる。
意気天を衝く、といった様子でそそり立つ俺のものは、レナの中で暴発することを望んでいる。
「はぅ…、圭一くんの、すごいよ、すごいよ……」
「ああ。レナを見てたらこうなっちまった。責任とってくれるよな」
「う、うん……」
「じゃ、開いて見せてくれ」
「えっ!?」
レナが驚きの表情で俺を見た。同時に、開いた股を少し閉じた。
「しょうがないじゃないか。お互い初めてだろう? 挿入れる場所が分からないんだ」
「うぅ……、で、でも恥ずかしいよ……」
「下手するとお尻にいくかもしれない」
さすがにそんなことはないけどな。こう意地悪しておけば、レナは言うとおりにしてくれるだろう。探れば膣口も簡単見つかるかもしれ
ないが、レナのエッチな姿をもう少し拝んでおきたかった。恋愛ごとには尽く初々しいレナには、今まで俺自身意識していなかったサディ
スティックな心持が発露させられる。
……さっきの豹変が少々気にかかるが。
「お、お尻……はぅ」
え? なにそのちょっと嬉しそうな顔。レナさん?
「レナー俺の息子が居場所を求めているんだがー」
見なかったことにして、開脚を催促した。
「あ、う、うん! はぅ、でもやっぱり恥ずかしいかな、かな……。こ、こう?」
レナの股間の花びらが開かれている。しとやかな指先が摘んでいるのは大陰唇。サーモンピンクの綺麗な性器が惜しげもなく露にされて
、俺は今日、一番の興奮を得ていた。レナはぶるぶると震えて、俺がレナの大事なところを凝視しているのを見ないようにしている。
膣口のてらてら光る液体に先端を馴染ませ、宛がった。
「レナ、行くぞ」
「うん……」
小さな膣口を亀頭で強引に押し広げ、道を作る。粘液たっぷりのレナの膣に沈み込むように俺のものは飲まれていった。
「あっ! んっ、んくぅぅううっ!」
レナが苦しそうな声を上げる。さすがに痛いのだろう。額にはりついた前髪が色っぽさよりも苦しさを強調しているように見える。大丈
夫かと声をかけようとしたとき、俺を見たレナの瞳がもうそれに答えていたので俺は腰を進めた。
一つ抵抗があったものを貫いた。
「んうぅっ!」
「はっ、あっ……」
奥まで達して俺は息を吐いた。あまりの気持ちよさにもう射精してしまいそうだ。
見下ろすと、結合部から溢れるものに赤いものが混じっていた。感慨深く、視界を広げていきレナとの繋がりを確認する。狭いはずの部
屋が何故か広く感じられる。
「レナ……」
「圭一くん……」
お互いに呼び合って見つめる。痛さに歪んだ顔にもレナは笑みを絶やさない。
「ゆっくり動くな」
「うん、ごめんね」
子宮口まで届いていたものをゆっくり引き抜いていく。
「あ、はっ、あぁっ」
破爪の血は竿に万遍なく絡み付いていた。なお禍々しく感じられたそれをレナが見たら、また怯えてしまうかもしれない。
俺は、再び奥へとレナの膣を埋めていきながら唇を求めた。
「ん」
ゆるやかに舐めあいながら下半身の熱さを口で伝え合う。
何度か単調なリズムで挿入を続けていたが、レナの腰が俺のものを求めるように何度か浮き始めたのでペースを速めた。間違いなく呼応
したのだろう、キスも激しいものなっていった。俺が主導だった先のものとは違って、レナも激しく舌をぶつけてくる。
「んぅっ! むんぅっ! んはぁっ!」
奥へぶつかるたびにレナの膣が締めてくる。
搾り取られるような錯覚に陥って初めて、限界まで射精を我慢していたことに気づいた。
「で、射精るっ! レナっ!」
「ぷはっ! 圭一くんっ!」
ぎりぎりの理性でレナの中から引き抜いた。その瞬間に白濁液が飛び出し竿は跳ね上がった。
「くっ! ああああっ!」
レナに向かって無造作に撒き散らす。お腹から顔にかけてそれは飛び、レナの綺麗な身体を俺の色に染めていった。
肉体的、精神的な快感が全て満たされ、征服欲も満足に得られた。
「は、はぁっはぁっ……」
レナもイったのだろう、ぼんやりとした目で俺を見つめていた。
畳みの目を引き裂いていた手を引いて起き上がらせた。ふらふらだった。
裸のままお互いにしな垂れかかる。
「圭一くん、気持ち、よかったよ……」
呂律がかすかに乱れつつもはっきりとした響きと感情を込めて伝えられた言葉だった。
女性としての純粋さを俺が奪ってしまったが、見上げる瞳には変わらず無垢な輝きがある。
「ああ、俺もだ」
そう答えて、キスをした。
レナの様子がおかしい。
風呂から上がって放りっぱなしだった宿題に再び取り掛かっているのだが……。
「……レナ?」
「はぅっ? 何かな、何かなっ?」
可笑しな動作が目立ち、妙にテンションも高かった。
疲れた俺は、むしろ欲求不満だった事前よりも冴えた頭で問題に向かっていた。
「何かなっ? 圭一くんっ?」
なんだそのきらきらした瞳は。何を期待しているんだ。
「……手、動いてないぞ」
「あ。そうだね、だね! ちゃんとしなきゃね!」
口元をうずうずさせながら、にこやか笑顔で鉛筆を走らせる。
少し怖い光景だった。
「……」
「……」
「……」
「……」
「はぅ〜っ! 圭一くんお持ち帰りぃ〜っ!!!」
「えええええっ!?」
終わり
乙
やべ、最後短くなっちまった。
読んでくれた人サンクス!
GJ!
甘いぜ甘いぜ甘くて死ぬぜ!!
GJ!!!
イチローです
久々に投下します
携帯からなので、読みづらいかもです
詩音×圭一
エロなし・
予定レス数5レス
題名【抱き合った月の夜】
夏の暑さも落ち着いたある日曜日
俺は散歩に出掛けた。秋の匂いが鼻をかすめる「本格的に秋になったら紅葉も綺麗だろうな」
独り言も言いたくなるような落ち着いた雰囲気だ。
梨花ちゃんの家の神社にでも行ってみようと歩き出す
「はろろ〜ん圭ちゃん
こんにちは」
「詩音どうした?一人なのか?」
「たまには、散歩も良いかなって思いまして」
「奇遇だな俺も散歩している途中でな梨花ちゃんの家の神社に行こうと思ったんだよ。一緒に行くか?」
「良いですね。お供しますよ」
他愛もない話しをしていて神社の階段を登っていくと声が聞こえた。
「ダメだよ・・・あん」
誰か居るのか気になって詩音と一緒にゆっくりと近付いたら・・・・・・
あ・・・あ・・・あれは・・・レナ…一緒に居るのは、悟史なのか?
「さ・・・さ・・・悟史・・・・・・君・・・うそ…ウソダヨ…ナンデ・・・レナさんと?いや〜〜〜〜〜〜」
「おい!詩音?ま・・・待てよ!」
まさかあいつらが…外でセックスしているとは思わなかった。
俺もショックだ
それ以上に詩音もショックだったんだよな…
詩音の奴悟史の事好きだったんだから
取り敢えず追いかけないと・・・・・・・・・・・・
とにかく走り回った。詩音の事気になったから
しばらく走り回ったら、学校の校庭の樹の下にいた
「はぁはぁ・・・詩音はぁはぁはぁみつ・・・見つけた。ったくいきなり走るなよ」
「えぐっ…圭ちゃんほっといてください。1人になりたいんです。ぐしゃぐしゃの顔見せたくないんですよ」
「分かったよ。教室の中で待ってる落ち着いたら教室に来いよ…待ってる」
「はい。有り難うです」
歩きながら色々考えたまさかレナと悟史が付き合っていたこと
そして外でセックスしていたこと
思ったよりショックは、大きくない。
寧ろ怒りがあった。
詩音を悲しませた事に
勿論勝手な怒りだ。
でも、好きな女が目の前で泣いていたんだ
俺は詩音が好きだった何より女の子らしくて可愛くて、いつしか恋をしていた。
詩音は悟史が好きだと言うことも知っていた。
俺は気持ちを伝える事が出来なかった。
2人はお似合いだと思ったし、両思いだと思っていた。
それは違った。
悟史はレナを選んだ
だから詩音は、あれだけ驚いてショックで泣いたんだ
夕暮れになりかけたときに詩音が来た
「圭ちゃん・・・さっきは有り難うございます。
追いかけてくれて嬉しかったです。
男の子の前では泣き顔見せたくなかったんです。…だから酷いこと言ってしまいました。ごめんなさい」
「別に謝らなくても良いよ…どうだ?落ち着いたか?いきなりあの場面はショック受けるよな」
「えぇ…いきなりだったんで驚きましたよ。でも、もう大丈夫ですよ。
思いっきり泣いたらスッキリしました」
「嘘だな!!詩音泣いているじゃないか!」
「泣いていませんよ!
ほら涙も出ていませんよ。目は赤いかも知れませんけど…」
「心が泣いてる。ずっと泣いているじゃないか。そんな詩音を見てるのが辛いよ」
「…け、圭ちゃん。どうして優しくするんです。慰めるんですか?好きな男の子が違う女とセックスしている所を見て哀れに思っているんですか
どうなんですか」
「哀れに思ってない。
好きな女が目の前で泣かれたら、優しくするのは当たり前だろ。」
「え?圭ちゃん今何て言いましたか?私が・・・好き?」
「・・・本当は言うつもりは無かった。やっぱり、好きな気持ちは隠せない詩音が好きだ!ずっと好きだった。信用出来る状況じゃないのは分かってる
だけど本当に好きなんだよ詩音!」
言ってしまった。悲しんでる詩音を心から救いたい好きだから側にいたい。段々溢れてくる・・・好きな気持ちが俺を満たす。
詩音は喋らない。
外は夜になり、満月が見える。どれくらい時間がたったんだろう?
・・・月の光が詩音を照らす・・・・・・息をすることさえ許してくれない程神々しく詩音は綺麗だった。そしてーー
「圭ちゃんありがとう
私も好きです。
私も惹かれていました。悟史君の事は、好きだったけど…逢えない時期が長かったから。それは、好きだった気持ちを捨てたくなかっただけでした。
圭ちゃんと出逢えて話して安心できる
私の側を離れない男性だとさっき気づきました。
私のために追いかけて来てくれました。
本当に嬉しかった・・・
ありがとうございます
私で良ければ是非お付き合い下さい」
「詩音ありがとう嬉しいよ。俺は側にいる
必ずだ前原圭一が言うんだから絶対だ!」
「はい・・・側にいてください・・・うぐっふぇぇん圭ちゃあぁああん」
髪を撫でながら抱きしめてキスをした・・・
詩音は満月の夜月の光を浴びながら笑った
その笑顔は美しかった
詩音の側を離れない決意をした夜だった。
END
初めてエロなしを書きました。
詩音が一番好きです
お面汚し失礼しました
ノシ
絶望した
絶望した!!イチローに絶望した!!!!!
>>263 甘ったるくてよろしい!
欲を言えばレナ責め部分も欲しかった
以前「ベルンカステルの背理」というエロパロを書いた者です。
今度は羽入ものを書いてみましたのでご笑納ください。
予定レス数11
題名「はにゅうのヤド」
―はにゅうのヤド―
「ねえ、圭一くん。羽入ちゃんの角って、どうなってるのかな、かな?」
ある日、放課後の教室で、レナがふとそんなことを言った。
「どうって……」
何とも答えようのない質問だったが、
「そうだなあ。やっぱり頭蓋骨から生えてるんじゃね?」
と、とりあえず答えておいた。
「じゃあ、レントゲン撮ると角も写るのかな? かな?」
「うーん……」
レナの言葉を受けて、俺は頭の中でその様を想像してみた。
角付き頭蓋骨。
羽入には申し訳ないが、なかなかにシュールな絵面で、俺は思わず軽く噴出してしまった。
「ウシみたいだな」
「ひどいよ、圭一くん」
と言いつつ、レナもクスクス笑っている。
「なあに二人して笑ってんの? おじさんも混ぜてよ」
魅音が俺とレナの笑い声を聞きつけてやってくる。
「いやあ、実はさ……」
俺が笑っていた訳を話すと、魅音もニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべる。
「くっくっ……。いやあ、実はあたしも羽入の角は気になってたんだよね」
「みぃちゃんも?」
「うん。だって、あのあどけない顔に角って……。本人はえらくコンプレックスを感じている
みたいだけど、なかなかどうして。お好きな人にはたまらないってやつかな。まあ、あざとい
と言うのか何と言うのか……」
「だよねだよね? 思わずお持ち帰りしたくなっちゃうよ」
レナはそう言うと目を輝かせた。……いつも俺は思うのだが、レナのこの言葉は、男が言った
のなら見事なまでに犯罪者のそれとなる。
「まあ確かに、気にはなるよな」
魅音の言う通り、どうも羽入は角があることにコンプレックスを抱いているらしく、そのことに触れら
れるのを嫌がっている節があるので、俺もあえてその話題を持ち出すことはしなかったのだが、確かに以
前から気にはなっていた。
――あの角はどうなっているのか。硬いものなのか、それとも柔らかいものなのか。普段のお手入れ
などはどうしているのか。そもそも何故そんなにコンプレックスを抱いているのか。正直に言えば、割と
興味はある。
「角……調べてみる?」
魅音が俺とレナの顔を見て言った。
「調べる? お持ち帰りして?」
レナが目を輝かせた。
「いやいや。羽入自ら来てもらおうよ……それが最高」
何が最高なのかはよく分からないが、そう魅音は言って、再び人の悪い笑みを浮かべた。
「圭ちゃん、明日ご両親は家にいる?」
「いや。ご都合主義的タイミングで二人とも出かける予定」
「そっか。それはいいね。じゃあ場所は前原邸で」
「しかし、どうやって来させるんだ? いきなり俺の家に来てくれってのも不自然だろう?」
「あのコは素直だからねぇ。普通に来いって言えば来ると思うけど……。まあ、シュークリーム
か何かを餌にして誘きだそうか。せめて釣られる瞬間くらい、いい目を見させてあげないとね」
くっくっ、と魅音が喉の奥で笑い、結構ひどいことを言う。
「羽入ちゃん、つれるかな、かな」
レナはワクワクしている様子である。俺も少しだけワクワクしていた――この時までは。
そして翌日。
「餌は撒いたよ」
俺の家にやって来た魅音は、開口一番そう告げた。既にレナは来ていて、居間のソファに座っていた。
「あとは罠にかかるのを待つだけ」
「羽入には何て言ったんだ?」
俺は魅音に訊いてみた。
「圭ちゃん家に行くと、シュークリームもらえるよって言った」
「……けっこう野放図な罠だな」
俺は漫画なんかでよく見る、スズメを捕まえる時の罠を思い出した――ザルにつっかえ棒をして、
その棒にヒモを結ぶ。そして、ザルの下に撒き餌をし、スズメが餌を啄ばんだ瞬間を狙ってヒモを
引っ張る。哀れスズメはザルの中に閉じ込められる――というアレだ。以前から思っていたことで
あるが、果たしてあんな罠で、実際にスズメを捕まえることなんて出来るのだろうか。
「大丈夫だって。あたしとレナも行くからって言ったら、あっさりオーケーしたよ」
「羽入ちゃん、早くこないかな、かな」
レナは俺の家に来た時から、それしか言わなくなってる――少しだけ、レナが怖い。
そうこうしている内に、呼び鈴が鳴った。俺はソファから立ち上がり、玄関へと向かった。ドアを
開けると、クリーム色のワンピースを着た羽入が立っていた。
「こんにちはです。お招きいただいて恐縮なのです」
羽入がにっこりと笑う――可愛い笑顔だと思いつつも、つい角に視線が行ってしまう。ここで俺はおや、
と思った。羽入の左の角に傷があるのを見つけたからだ。一体何の傷だろう、と気にはなったが、それを
今ここで訊く訳にもいかないので、
「……おう。さ、上がった上がった」
と俺は言って、羽入を居間へ通した。
「おーきたきた」
魅音がさわやかな笑顔で羽入を迎える。昨日の放課後、人の悪い笑みを浮かべていた人間と同一人物
とはとても思えない。流石に園崎魅音。役者だ。だが、視線はチラチラと羽入の角に注がれている。
「はうー羽入ちゃん、いらっしゃいだよ、だよぉ。羽入ちゃんはレナの隣に座るんだよ、だよ。さあ
座って今座ってスグ座って」
立て板に水、といった感じでレナがまくし立てる。こちらは本能剥き出しといった感じだ。魅音はま
た角を見ている。
「はい……です」
羽入が消え入りそうな声でそう言った。
「レナ、自重しろ。まるでケダモノみたいだぜ。羽入がおびえてるぞ」
「はうっ。ケダモノだなんて、ひどいよ圭一くん……」
一瞬、ほんの一瞬だけ、傷ついたような素振りを見せたレナだったが、無論、羽入の傍から離れるよ
うな殊勝さはない。すでに羽入の腕に自分の腕をがっちりと絡ませている。
「じゃあ、俺、お茶入れてくるわ」
「あたしも手伝うよ」
俺が立つと、魅音もソファから立ち上がる。
「魅音……お前、角見過ぎ」
台所に入ると、俺はそう魅音に言った。
「いやあ、気になって」
「まあ、確かに気にはなるが」
俺は食器棚からティーポットとカップを取り出しながら、羽入の角を思い起こした。今まではそうで
もなかったのだが、一旦意識し始めると、確かに気になって仕方がない。
羽入本人は、角に興味を示されることを快くは思っていないようであり、その上、角の存在を恥じている
ようなきらいすら見受けられるのだが、俺自身は別段変だとは思わない。それどころか、妖しい魅力すら感じる。
「圭ちゃん、お湯は?」
「その中に入ってる」
俺は顎をしゃくって、テーブルの上の魔法瓶を指し示す。魅音がティーポットに紅茶のティーバッグを
入れ、お湯を注ぐ。俺はその間に、箱に入れたまま冷蔵庫にしまっておいたシュークリームを取り出した。
「さ、居間に持ってこ」
トレイにティーポットとシュガーポット、それから人数分のカップを載せ終えた魅音が言う。魅音がト
レイを持ち、俺は餌……いや、シュークリームの入った箱を持って居間に移動する。
居間に戻ると、レナは相変わらず、羽入の腕にダッコちゃん人形のようにくっついたままだった。台所
から戻った俺を見て、羽入がどうにかして欲しそうな視線を送って寄越す。
「おい、レナ。それじゃ羽入が食べられないだろ」
「レナが食べさせてあげるから平気だよ、だよ」
まったく離れる気がないようだ。そんなレナの申し出を
「じ、自分で食べられるのです、あぅあぅ……」
と、羽入はたじろぎながら断った。
「遠慮しなくてもいいよー」
普段、驚くほど他人の感情の機微に聡いレナだが、今だけは別のようだ――あきらかに羽入は迷惑がっ
ているというのに。
「ホレ、離れた離れた」
手を振りながら俺が言うと、渋々といった態でレナが腕を放した。同時に、羽入がほっとしたような顔を
する。
「さあさあ、頂こうよ。羽入は紅茶に砂糖入れる?」
カップに紅茶を注ぎながら、魅音が訊ねる。
「はいです。お砂糖入れてほしいのです」
「何杯?」
「え、と。ご……二杯でいいのです」
羽入が伏目がちに答える。
「はいはい、五杯ね。変な遠慮はいらないよ」
「あ、ありがとうなのです。あぅあぅ……」
少しだけ羽入の頬が赤くなった。
「さて、食べようぜ」
俺はシュークリームの箱を開けた。その途端、羽入が目を輝かせた。皆でいただきますをして、シュークリームに手を伸ばした。
「おいしいのです……あぅあぅ」
羽入が目を潤ませながらシュークリームを頬張り、砂糖五杯入りのかなり甘いであろう紅茶を飲む。よくあんなに砂糖を入れて
飲めるものだと俺は思いながら、何故か目は羽入の角へ向けられていた。
それからしばらく、俺達は雑談をしながらお茶を楽しんだ。
「とっても、とってもおいしかったのです」
シュークリームを食べ終わると、羽入はとろけそうな表情をした。
「しあわせなのです。あぅあぅ」
「……ところで、さ。羽入にお願いがあるんだけど」
そう言いながら、羽入の対面のソファに座っていた魅音が立ち上がった。それと同時に、羽入の隣に座っていたレナが、再び
自分の腕を羽入の腕に絡ませる。
「あ、あの……ボ、ボクになのですか?」
羽入の小さな身体に、軽い緊張が走ったのが見て取れた。
「うん。羽入ちゃんにだよ、だよ」
レナが羽入の耳元で囁くように言う。その間に魅音が羽入を挟んでレナの反対隣に座り、やはりレナと同じように腕を絡ませた。
「お、お願いって……?」
「うん……ちょっと、角触ってみてもいい?」
今度は魅音が耳元で囁くように言った。
「えっ……。そ、それだけは駄目なのです!」
魅音の言葉を聞いた途端、羽入は声を上げ、逃げようともがく。しかし、両側からがっちりと腕を抑えられているので、逃げるに
逃げられなかった。そんな最中でも、俺は羽入の角を見ていた。
「駄目、駄目なのですっ……」
「大丈夫大丈夫。おじさん、痛くしたりしないから」
魅音は、至近距離から角をまじまじと眺めながらエロおやじのようなことを言い、ニヤリと笑う。
「駄目なのですっ。大変なことになるのですっ。圭一、二人を止め……はうっ」
助けを求める声が、急に艶っぽい響きを帯びたものに変わった。羽入は目を閉じ、頬を赤く染めていた。レナが空いている方の手で、
羽入の角を撫でたのだ。
「うわー。なんだか、ぷにぷにしてるー。気持ちいいよー」
「や、やめ……あうっ」
今度は魅音が羽入の角を撫でた。時折、爪で軽く掻いたりしている。
「本当だ。見た目より柔らかいね。何だか、クセになりそうな手触りだよ」
「あ、ああ……」
羽入は目を閉じたまま、身体を小刻みに震わせている。俺は、レナと魅音に撫で回される羽入の角を凝視していた。奇妙なことに角
から目が離せなくなっていた。
「うーん、なんだか不思議な匂いがするよ」
レナが鼻を近づけ、そのまま唇をつけた。羽入の身体がびくん、と大きくうねった。息も荒くなっているようだ。
「本当だ。何だか甘い匂いがするね。味はどうなのかな」
魅音が舌をちろっ、と這わせる。
「何か甘い味がする。美味しい……」
うっとりとしたように魅音が言った。その言葉を訊いて、レナも角を舐め始める。
「あう……駄目なのです……ああ、ああっ」
左右の角を攻められ、羽入が身も世もない声を上げる。
「ん……ほんとだあ、とっても甘いよぉ」
そう言うとレナは角を横咥えにした。魅音は角を舐めて続けている。触れてみたい、と俺は思いながら角を凝視していた。
「ああ……硬くなってきた。羽入の角、硬くなってる」
「硬いよお、羽入ちゃんの、硬いよう」
「駄目……駄目……あぅあぅ、ああ、も、もう……」
二人は羽入の角を手でしごきながら、一心不乱に舐め続ける。魅音もレナも目が白目をむいたようになっている。明らかに
二人の様子がおかしいとは思うのだが、俺は何故か座ったまま、二人を止めもせずに角を見続けている。
何だ。何なんだ、この状況は。
「あぅあぅあぅ……ああああああああっ」
羽入が白目をむき、口元から涎を垂らしながら大きく喘いだ。
その瞬間、不可思議なことが起きた。
両方の角の先端がぱっくりと四つに割れ、根元へと向かって捲れ始めたのだ。レナと魅音が驚いて顔を離した。角がみりみりと音を
立てながら根元まで捲くりあがり、中からクリーム色をしたバナナ状の突起物が現れた。突起物は男性性器を思わせる形状をしており、
湯気を立てていた。そして、おそらくその突起物から出ていると思われるのだが――異様に甘ったるい匂いが部屋を満たした。
いつの間にか魅音とレナは、羽入から腕を放していた。二人とも好色そうな眼差しで羽入を――いや、正確には突起物をうっとり
と見つめながら、股間に手を伸ばして一心不乱に動かしている。
羽入が立ち上がる。
「二人とも……服を脱ぎなさい」
妖しく微笑みながら、普段とはまったく違う口調で羽入が二人へ言った。魅音とレナはその言葉にあっさりと従い、いそいそと
服を脱いで全裸になった。
俺はソファから立ち上がることすら出来ず、それを呆然と見つめていた。
「床の上で、犬のように四つん這いになりなさい。お尻は私の方へ」
二人はとろんとした目で「はい」と返事をすると、羽入に言われた通り四つん這いになる。
「圭一、こちらへ来なさい」
羽入が俺に言う。普段と目つきがまったく違う。気のせいか、瞳孔が紅く見える。
「あ、ああ……」
拒否しようなどとは、まったく考えなかった。俺は頷くと、ソファから立ち上がり、羽入の隣へと移動した。眼下に、全裸で
レナと魅音が四つん這いになっているという、えらく刺激的な光景が広がっている。すでに二人とも秘所から透明な液体が滴り
落ちていた。時折、太腿をぴったりと閉じて、じれったそうにお尻を振る――明らかにレナも魅音も欲情していた。
「だから、駄目だと言ったのに」
羽入が右手で右の角を、左手で左の角をむんずと掴んだ。そしてそのまま下の方へ向けてゆっくりと引っ張った。
「くうっ……!」
軽いうめき声を、羽入が上げる。
「……!」
俺は目を見張った。羽入の手に引かれるままに、突起物が伸び始めたのだ。そしてあろうことか、まるで意思があるかのように
うねうねと動きだしたのだ。俺は悪夢を見ているかのような思いで、それを見つめていた。
お尻を向けるレナと魅音の後ろに、羽入が膝をついた。
「圭一、面白いものを見せてあげる」
顔だけこちらへ向けて羽入が言う。その表情は恐ろしい程、嗜虐さに富んでいた。
「ま、まさか、それをレナと魅音に……?」
俺は不気味に蠢く突起物へ目を向けたまま、訊いてみた。
羽入がゆっくりと頷いた。
やめろ、と言おうと思ったが、言葉が出てこなかった。
「壊れても、知らないから」
四つん這いになっている二人の背中へ向かって、羽入が告げた。
その言葉が、狂宴開始の合図だった。
「あああああきもちいいよぉ」
「ああ凄いっ凄いいいいいいっ」
激しく頭を振りながら、レナと魅音が叫ぶ。二人の秘所には、羽入の頭から伸びた突起物が挿入されている。突起物には血がついている。
じっくりと優しげに動くその突起物が、レナと魅音を狂わせてゆく。
――つい五分程前。
レナと魅音の破瓜の儀式が行われた。
俺の目の前で。
羽入の奇怪な角によって。
最初は、レナも魅音も多少の苦痛を感じていたようではあるが、すぐに歓喜の声を上げ始めた。
俺は、ただ見ていることしか出来なかった。最低なことに、かつてない程に俺のペニスは硬くなっていた。
仲間が仲間に犯されるという、救いようのない状況。
それなのに、俺は性的興奮を覚えている。
どうにもならない程、最低だった。
「魅音、仰向けになるのです」
「はい……羽入様」
羽入がそう命令すると、魅音は言われた通り仰向けになった。
「レナ、魅音の身体に重なりなさい」
「わかりました……羽入様」
レナも命令された通りに、魅音の上に覆いかぶさった。二人ともすっかり服従している。
「みぃちゃん……」
「レナ……」
二人の唇が出会い、舌と舌が絡まりあう。レナが魅音の豊かな乳房にむしゃぶりつく。魅音は左手の人差し指を噛んで、切なそう
な表情をしながら、女の子同士でなんて……変態あたし変態、おじさんお嫁にいけない、などと錯乱したことを言いつつ、頭を左右
に振る。
「ふふ……盛り上がってきましたね」
羽入が意地悪そうに言うと、突然、突起物の動きが速くなった。ぐしゅぐしゅと、二人の秘所が荒々しく攪拌される音で、部屋が満
たされる。その音に、二人の獣のような声が重なった。
正直に言えば、レナや魅音の悩ましい姿は、幾度か想像したことがある。だが、こんな風になるとは想像も出来なかった。頬を軽く
染め、額にうっすらと汗が滲み、あんあんと大人しい喘ぎ声を上げる程度だと思っていた。
それが、今の二人の様子はどうだ。
目は薬物中毒の患者のように空ろになり、口元からは、だらしなく涎すら垂れている。おまけに喘ぎ声は、ケダモノのようである。
そして、秘所には大鰻のような代物を迎え入れ、随喜の汁を大量に滴らせている。
女が本気で快感を貪ると、こうなるのか。
俺は女という存在に、軽い畏怖すら覚えていた。だが相変わらず最低なことに、俺のペニスは痛い程の硬度を保ったままだった。
「……圭一、近くへきて」
羽入が俺を呼ぶ。呼ばれるままに、俺は傍へ行った。
「圭一は、交合したことがありますか?」
悪戯っぽく羽入が言う。
「え……こう、ごう?」
「女を知っているか、という意味」
「い、いや……知らない……」
「清童なのですね……いいわ。あなたの童貞を切ってあげます」
羽入が自分の唇を舐め回した。その舌の動きを見た途端、俺のペニスがびくん、と波打つ。その拍子に、鈴口から生温かい液体が
出るのを感じた。射精の時の感覚ではないので、多分カウパーが漏れ出たのだろう。
「でも、その前にこの二人を黙らせてしまおう」
冷めた口調で羽入が言うと、角の動きが視覚では追えないくらいに速くなった。
「がぁぁぁぁー! いぐぅ、いぐよぉ!」
「おぉぉぉうぉぉっ! あぉぉぉがぉぉぉぉぉ!」
もう聞きたくないような声を上げ、レナと魅音が白目を剥く。だらりと舌が伸び、餌のお預けを食らった犬のように涎が溢れる。
やがて派手に身体を痙攣させ、ぱたりと二人は動かなくなった。ずるり、と角が秘所から引き抜かれた。角はそのままするすると
短くなってゆき、最初の長さ程まで戻った。但し、まだ角の殻は捲くれたままだった。
羽入が、花のような笑みを浮かべて――だが瞳孔は真紅のまま――俺を見た。
「さ、圭一。今度は貴方の番ですよ」
背筋を、悪寒と甘い疼きが同時に駆け抜けた。
羽入がワンピースの裾をたくし上げる。
苺のイラストがプリントされた下着が顔を出す。
妖艶な笑みを浮かべる今の羽入には、まったくもって似つかわしくない可愛らしい下着だった。
羽入は裾をたくし上げたまま、ソファへ腰を下ろして両足を開いた。
「下着……取って下さい」
「ああ……」
俺は羽入の前に膝立ちになり、下着に手をかけた。羽入が一旦足を閉じ、少し腰を浮かす。俺は下着を足首の方に向かって引き抜
いた。下着を取られた羽入は、再び足を大きく開いた。
その瞬間、甘酸っぱい香りが、俺の鼻腔を刺激する。
羽入の匂い――俺を駄目にしてしまうような匂いがする。
秘所へ目をやると、とくとくと愛液が漏れ出し、入口はひくひくと別の生命のように蠢いていた。そっと口付ける。舌を這わせる。
液を舌ですくい取り、陰核をなする。
「あうっ……」
少しだけ可愛らしい声を漏らし、羽入が小さく身体を震わせる。もう一度同じことをしてみると、今度は先刻よりも大きく身体を
震わせた。荒い息遣いが、頭上から聞こえてくる。羽入の喘ぎを耳にしながら、一心不乱に舌を動かし続けた。
しばらくの後、
「圭一のも、舐めてあげます」
という羽入の声が聞こえた。その言葉に、背筋がぞくぞくするのを感じた。俺は顔を離し、愛液にまみれた口元を拭いながらズボンを
脱ぎ、次いでトランクスも摺り下ろした。
衣服から開放された俺のペニスは天を仰ぎ、すでに先端は先走り汁で光っている。
羽入がソファから身を起こし、愛らしい手を伸ばしてきて、俺の屹立したものに触れる。何度か上下にしごいた後に、舌を触れさせた。
陰茎の裏側の根元辺りから始め、蝸牛が移動するようなじれったさで先端へと舐め上げてゆく。
「ううっ……」
俺はあまりの刺激に声を上げ、後ずさろうとした。だが羽入は、両腕で俺の尻を抱え込むようにして、動きを封じる。
「逃げては、駄目」
そう悪戯っぽく言うと、亀頭を咥え込んだ。じっと俺を見上げながら、羽入は顔を動かし始めた。じっくりと味わうかのように、深く
浅く――頬がへこみ、小鼻が軽く膨らむ。相変わらず上目遣いで、俺を見ている。
じゅぽ、という音が耳朶を打つ。
もう、限界だった。
「で、出そうだっ……」
そう告げると、羽入の動きがぴたりと止まった。
「どうして……?」
思わず非難めいた口調になってしまう。すると羽入は俺の股間から顔を離し、
「出すところが違います」
と言って、カーペットの上に身を横たえ、足を軽く開いた。
「ここですよ」
艶っぽい眼差しで俺を見ながら、右手の人差し指と中指で花芯を広げて見せた。
粘液にまみれたサーモンピンクの襞が顔を覗かせる。
俺は引き寄せられるかのように膝をついた。そして、痛いほどに勃起したペニスを羽入の秘所にあてがう。
だが所詮、俺はお童貞様――位置が上手く定まらない。
「もう少し下……ちがう、いき過ぎ……そう。そこ」
羽入のその言葉を受け、俺は一気に突き入れた。
「はうっ」
「くうっ」
俺も羽入も、短い呻きを漏らした。
温かくて、気持ちいい――などと思ったのも束の間だった。次の瞬間、羽入の中がぎゅっと締まり、気持ちいいなどという言葉
では表現しきれないような快感が、陰茎から全身へと広がった。
怒張したものが、大きく脈打つのを感じた。あっという間に、射精――ただの一擦りもせずに――してしまった。
「もう、いってしまった?」
羽入が下から言う。
「……ああ。すまん」
何故か俺は謝っていた。
「まだ、硬いですよ?――続けて……下さい」
俺は頷くと、ぎこちなく腰を動かし始めた。
>>261 GJ
エロパートもいいけどそれに至るまでがいい!
久しぶりの圭レナキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
続きがあるの? 期待してまってます!
もう何度、射精しただろう。
射精のし過ぎで、睾丸の付け根辺りが痛い。
いつの間にか、二人とも一糸纏わぬ格好になっていた。汗がひどく出ていた。二人の周りのカーペットは汗やら汁やらで湿っている。
湿度も高くなっているような気がする。少し離れた床の上では、レナと魅音がだらしなく足を開いて失神したままだった。
そんな爛れた部屋の中、俺はゼンマイ仕掛けの人形のように、ただひたすらに腰を動かし続けていた。
「う……」
俺は小さな呻きとともに、今日幾度目になるのか定かではない射精を迎えた。
「まだ……大丈夫でしょう?」
羽入が頬を紅潮させながら目を細める。
「いや、もう無理だ……」
俺は自分のペニスがうな垂れてゆくのを感じていた。それまでは精を放った後でも萎えることはなかったが、ここへ来てさすがに
限界にきたようだ。
すると羽入が下から両手を伸ばし、親指の腹で俺の両方の乳首を弄い始める――あっという間に乳首が立ち、次いで羽入の中に収めら
れたままだったペニスも硬さを取り戻した。
「嘘つき」
羽入は笑いながらそう言うと、ぐいぐいと下から腰を動かし始めた。
「羽入……もう勘弁してくれ……」
俺は懇願した。冗談抜きで、陰茎がもげてしまいそうな感覚が襲ってきている。身体もかつてないほどに疲労感を訴えている。身の危
険を感じてさえいる。
「駄目です。私の角を起したのは圭一達ですよ。責任をとってもらわなくては」
「責任……?」
「私をいかせること」
羽入が両足を俺の腰に絡め、更に激しく動く。もう、気持ちよくも何ともない。辛い。苦しい。痛い。
「ごめん……なさい」
俺は羽入に許しを乞うていた。
「謝っても、駄目です」
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……」
俺は謝りながら、滅茶苦茶に腰を振った――ただ、羽入の快楽地獄から逃れたい一心で。
「その調子で……す。ああ、い……きそう」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!」
針が飛んでしまったレコードのように、俺はごめんなさいを繰り返しつつ、石炭をくべ過ぎた蒸気機関車のピストンさながらに腰を動
かし続けた。
「あああああっ」
羽入が目を閉じながら大きく喘ぐ。口の端からよだれが出ていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!」
「ああああああああああああっ!!!!!」
俺のごめんなさいと羽入の喘ぎ声の二重奏が、部屋の中に響く。
羽入の身体が痙攣するように震えた。それと同時に、みりみりという音を立てながら、捲くれあがった角の殻が元に戻り始めた。
俺はそれを見ながら、快感のまったく伴わない射精を迎え、羽入の身体の上に倒れこんだ。
もう、意識を保っていられなかった。
誰かのすすり泣く声で、俺は目を覚ました。身体には毛布が掛けられていた。
すぐ傍らで、羽入が床に座り込んで泣いている。すでに裸ではなく、ワンピースを着ていた。
「羽入……」
俺は身を起こしながら、呼びかけてみた。びくっ、と羽入が身体を震わせる。
「圭一……」
涙を流しながら、怯えるような表情を羽入が向けてくる。その瞳孔からすでに紅い色は消えていた。
「いつもの羽入に、戻ったみたいだな……」
レナと魅音の方を見ると、やはり二人の身体にも毛布が掛けられていた。
「毛布……勝手に借りましたのです。すみませんです……」
「ああ、そんなのは別に……ありがとな」
俺はそう言いながら服を着始める。手足がだるい。股間が痛い。ふと亀頭をみると、皮が擦りむけて真っ赤になっていた。
「あ、あの圭一……」
「ん?」
「ごめんなさいです!」
羽入が頭を下げる。
「ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさい……うううっ」
次第に嗚咽が混じりになってゆく。胸が――痛くなる。
「いや、俺達のほうこそすまなかった……」
羽入が角のことを気にしているのを俺達は知っていた。それなのに悪戯をしてしまった。悪意はなかったが、それは言い訳
にはならない。俺達が悪い。謝るべきなのは、俺達の方なのだ。
やがて羽入のごめんなさいの言葉は聞こえなくなり、ただ泣きじゃくる声だけが部屋の中に響き渡った。
――羽入は二十分近く大声で泣きじゃくって、やっと落ち着いてくれた。俺はとりあえず羽入をソファへ座らせ、レナと魅音を
起こそうと身体を揺すってみた。しかし、かなり強く揺さぶっても、二人は目を覚まさない。息はしているので、最悪の事態には
なっていないようだが……。
「少しは落ち着いたか?」
俺は羽入の顔を覗き込んだ。ぐすぐすやりながらも羽入は頷いた。
「……本当に、ごめんな」
隣に座り、俺は改めて侘びを入れた。羽入が激しく左右に首を振る。
「僕は……ひどいことをしてしまったのです。レナと魅音、それから圭一のはじめてまで奪ってしまって……」
「俺のは別にかまわんが」
あえて軽く笑いながら俺は言ってみたが、羽入はやはり激しく左右に首を振った。
「本来なら、想いを寄せている人とするべきことなのに……ごめんなさい……」
羽入の顔が、深い悲しみに沈んだ。俺には、掛ける言葉が見当たらなかった。
「……圭一、僕の別名を知っていますか?」
不意に羽入がそんなことを言った。
「いや……」
「オヤシロさま……と呼ばれていました」
「えっ?」
俺は驚いて羽入の顔を見た。
「オヤシロさまって……あのオヤシロさまか?」
「そうです。この雛見沢で祭られているオヤシロさまのことです」
「羽入……お前、神さまだったのか!?」
「……そんな上等な代物ではないのです」
羽入は自嘲気味に小さく笑った。
「僕は……単なる性欲処理のお道具で、ケダモノでした……」
そして、遠くを見つめるような目で、羽入はとつとつと語り始めた。
――遠い遠い昔のある時。
羽入は、この地に暮らしていた一人の女性と親しくなった。その女性は若くして夫を失い、悲しみに暮れていた。
不憫に思った羽入が、その女性に何くれと世話を焼いていたのだが、ある日ふとしたきっかけで、羽入の角が目覚めてしまい、
レナと魅音にしたようにその未亡人を犯してしまった。
後日、羽入はその女性に泣きながら謝罪したのだが、女性の方は怒るどころか淫蕩な顔で、悪いと思っているのならまたして
欲しいと羽入に迫った。羽入は迫られるまま、何度か関係を持った。
しばらくすると、何人もの女たちが羽入のところへやってきた。みな未亡人で、男日照りを解消すべく、羽入の角の噂を聞き
つけてやってきたのだった。
羽入は拒否し抵抗もしたのだが、よってたかって後ろ手に縛り上げられ、無理矢理に角を目覚めさせられてしまった。
それからは、性に狂う日々だった。
自由はまったくなく、来る日も来る日も女たちの相手をさせられた。その中には、夫が存命の女も数多くいた。ある時などは
衆道の者までやってきて、その相手までもさせられた。更に、羽入の角に狂うあまり、鉈で彼女の角を切り落として持ち帰って
独占しようとする者まで出てしまった。角にある傷は、その時のものである。
羽入はやがて、宿代――ヤドシロ――などと呼ばれるようになった。宿とは、女が自分の夫を他人に言う際に使う俗称であり、
夫、つまり宿の代わりに交合する相手なのでヤドシロという訳だ。
女達は蔑称の意味合いを込め、羽入をヤドシロヤドシロと呼んだ。
だが、そのうちに変化が起きた。
爛れきった生活を送る内に、羽入も淫猥な行為に積極的に浸るようになっていった。その中でどこをどうすれば女達が狂うのか
を知っていった。羽入の性技は磨きぬかれ、いつしか女達との立場は逆転していた。最後には、女達を自由に従えさせる妙な力ま
で身についてしまっていた。
そして。
それまで蔑称の意を込め呼ばれていたヤドシロが、御と様の敬称をつけた御宿代様――オヤドシロさまに変化した。更にそれが転じ
「ド」の音がなくなり「オヤシロさま」になった。
やがてある時を境に、この乱交は終息したが、羽入に対するオヤシロさまの呼び名だけは、何故か残ってしまったのだった――。
「……ね? これがオヤシロさまの正体。神さまでも何でもないのです」
自分自身に嫌気が差しているような顔で、羽入は言った。
「僕は……オヤシロさまなんて名前、大嫌いなのです。こんな角なんかいらないのですっ。他人を穢してしまう自分がたまらなく嫌い
なのです……」
再び羽入は泣き始めた。
俺は、ここに至ってやっと、自分のしたことの残酷さを自覚した。
「羽入……」
泣きじゃくる羽入の肩に触れようとする。だが、羽入は身をかわして立ち上がった。
「ごめんなさい。僕はもう行きます……」
涙を流しながら、羽入が無理に微笑む。
「僕は、圭一達が大好きです……ずっとずっと、一緒に居たかったです」
「……何を言ってるんだ。これからもずっと一緒じゃないか……」
ふるふると羽入が顔を横に振る。
「僕は大切な仲間に、ひどいことをしてしまったのです。もう、一緒にいる資格はないのです」
「そんなこと言うな……」
俺の声は微かに震えていた。羽入が何処か手の届かない所へ行ってしまいそうで、怖かった。
「……さよなら、です」
羽入はそう言うと、素早く居間から出て行った。俺は後を追おうとしたが、身体の節々に痛みが走り、動けなかった。
「羽入!」
叫んだが返事はなく、玄関のドアが閉まる音だけが俺の耳に届いた。
それが、羽入を見た最後だった。
ある日、俺はシュークリームを持って祭具殿を訪れた。
オヤシロさまが祭られている場所。羽入自身はオヤシロさまとして祭られることを嫌がっていたが、彼女とのつながりが
ある場所の心あたりが、ここ以外にはなかった。
羽入がいなくなってから、すでに三ヶ月が過ぎていた。
あのことがあってからしばらくの後、俺は梨花ちゃんに羽入の行方を聞いてみたが、黙って首を横に振るだけだった。
梨花ちゃんは厳しい眼差しを俺に向け、何か言いたそうだったが、懸命に堪えているふうだった。きっと、羽入が俺を責
めないように釘を刺しておいたのだろう。
いっそのこと、梨花ちゃんに罵って欲しかった。そうすれば、俺は土下座でも何でもしただろう。だが、梨花ちゃんは
俺を罵るようなことは一切しなかった。俺にはそれがとても辛かった。
だが、羽入の苦しさは、俺の辛さなど比較にならないものだったに違いない。
ここにはいないことが分かりきっていながらも、俺は祭具殿へと語りかける。
――出て来いよ、羽入。お前の好きなシュークリームが、ここにあるぞ。
全部食っていいからさ。出てきてくれよ。
あぅあぅ言いながら、好きなだけ食ってくれよ。
足りなきゃ、いくらでも買ってくるからさ――
俺は、いつか羽入が帰ってくるのを祈りながら、祭具殿の前にシュークリームをお供えした。
―了―
途中何だかギャクっぽくなってしまったり、西村○行のようなテイストになって
しまったりもしましたが、以上で「はにゅうのヤド」終了です。
失礼しました〜。
あ、それから「ベルンカステルの背理」を保管庫に入れて下さった方、ありがとうございました。
>>263 GJ!!
>>215です。
甘くて初々しい二人に萌えたし、
その後のレナ責めを予期させる終わり方もすごくよかった。
まさか自分の書き込みで書いてくれる気になってくれる人がいるとは思わなかったよ。ありがとう!
>>290 GJ!羽入様エロいよ羽入様。
ベルンカステルの背理のときも思ったけど終わりの切なさが神すぎる。
やっぱり圭レは王道だな
凄く萌える
>>272 乙!俺も詩音が大好きだが、どうにも職人が少なくて詩音分欠乏症だっただけに萌えたw
羽入でここまですごい展開するとは!
いつか圭一のためにも戻ってきてほしいものですなぁ・・・
王道とか言うなよ
他カプに喧嘩売ってるように見えるぞ
過剰反応だな
王道以外は必然的に覇道か邪道になるからな
ハーレムが覇道って感じか
>>290 なんという濃厚な作品……。堪能させていただきました。
新作ができましたので投下します。
以前の作品の感想に、3Pと悲劇ものが読みたいというご意見がありましたので、今回はそちらに重点を置きました。
題して「陰獣の世界」です。
ダーク系が嫌いな方には失礼します。
陰獣の世界
「鉄ちゃんさぁ・・・。最近、元気無い?」
ワシに背を向けてブラジャーを着けながら、リナが呟いた。
煙草を銜えたままでのその動作は酷く緩慢で、気怠げだ。
「んぁ・・・?何言っとんね、おみゃあ。」
温くなった枕元のビールを呷って、ワシは不機嫌に返事した。
最近、リナの様子がおかしい。
ワシとこうしてセックスする時の反応が、変わってきたのだ。
女の事はよく分からないが、ワシも経験は豊富なクチで、女が満足しているか否かが分からないほど青くは無い。
だから、ワシの責めに対してリナがどのように感じているのかが、分かってしまうのだ。・・・つまり、本当にイッたのかそれとも演技をしているのか、と言うことだ。
最近のリナの反応は、明らかに後者だった。
どんなに突いても、別の場所に挿れても、手マンをしても。鈍い反応しかしてこない。
むしろ、明らかに演技と分かる素振りで、ワシにもっと強い刺激を与えろとせがんでくる。さっきも、イッたばかりのワシのチ○ポをくわえて、早く元に戻れと責め立ててきたのだ。
「・・・ふぅん。ま、いいけど。」
攣れない素振りでリナがワシを一瞥し、ブラジャーのホックに手を回す。
その態度が気に食わなくて、ワシはリナの髪をひっ掴み、無理矢理ベッドに引き倒した。
「やっ、ちょっと・・・!痛いから止めてよ!!」
リナがワシの手に爪を立てるが、お構いなしだ。ワシは毟り取るようにブラジャーを奪うと、リナの体を組み敷いた。
豊満とは言えないが、やや釣り鐘形の胸が目に飛び込む。腰に突いたハートの刺青と相俟って、豆電球の光に反射したそれは、酷く淫らに見えた。
「こんダラズがぁ・・・。何ね、そん態度は。」
「何ぁん?ムカツいてんの、鉄っちゃん。」
「・・・・・・!!ホンマ、こんダラズがぁッ!!」
一発、二発とリナの顔にビンタを喰らわせた。激しい音と共にリナの胸が揺れ、ベッドがギシギシと軋む。
ギロリとリナはワシを睨んだ。力では敵わないことを知っているためか、唇を噛んで、睨み続けている。
嗜虐心をそそる良い反応だ。ワシはチ*ポが硬くなっていくのを感じた。
「そおりやぁぁぁッ!!」
その硬くなったチ*ポをリナのマ*コに付き挿れる。不意を突かれてリナが叫び声を上げるがお構いなしだ。
何度も腰を振って、自分自身がイクためだけに、叩き付ける。ぴちぴちという肉同士がぶつかる音が、酷く耳障りだ。
「あぁんっ♪鉄ちゃん、激しいっ☆」
胸をたぷたぷと揺らして、リナが叫ぶ。
クソっ、クソっ、クソっ、クソッ・・・・・・!!
何だよ、その声は。まるで自分は気持ち良くないのに、早くイッてほしいとばかりの演技じみた声はよオォッ・・・!
もう、ワシは出すことしか考えていなかった。オ*ニーと同じ、自分が気持ちよくなるためだけの単純な動作。
「く、くおおおおお。うりゃぁぁぁ・・・・。」
しばらくして、精子を吐き出す。女がどういう状況であろうとも、一定の刺激があれば達してしまうことに、ワシは男の空しさを感じていた。
「ああんっ☆鉄ちゃん。イイよォ・・・。」
ニヤリと、醜悪な笑顔を浮かべて、リナが脱力する。まるで自分がイッていないことを告げるように、その声には感情が無かった。
やめろ、こんダラズが・・・。ワシに、そんな顔を、見せるな・・・。
「クソっ、ムカつくのぉ・・・。」
数日後、ワシは一人で興宮の商店街を歩いていた。
6月というのにまるで真夏のような日差しだ。アーケードの有線から流れる音楽も耳障りに聞こえる。
吐息のように抜ける高い歌声。危険地帯だったか停戦地帯だったか、最近流行りのバンドだそうだ。
しかし、今のワシにとっては只の騒音にしか聞こえない。とにかく苛立ちを押さえる為に街に出てきたはずなのに、さらに苛立ちが加速する。
腹立ち紛れに、目の前に路上駐車してあったバイクを蹴飛ばす。すると、ドミノ倒しのように隣のバイクもろとも派手な音を立てて倒れた。
「ああんっ!ナンじゃぃ、ワリャァァ!!」
同時に、バイクの側でウンコ座りをしていた学ラン姿の男達が立ちあがった。ツッパリの歌を歌っているなんたら銀蝿みたいな頭の、世間知らずそうなクソガキだ。
「ナンね!何か文句あんのかぃ、オドレらぁああ!!!」
生意気にもメンチを切って来たこのガキどもに、ワシはホンマのメンチというものを教えてやった。
一気に距離を詰めて、腹からの声をぶつける。怒声と言うものに慣れていない素人ならば、至近距離で鳴り響くドラ声にまず間違い無くビビる。
「え、あ、あっ、うぉ・・・。」
この馬鹿どもも例外ではないようだった。当たり前だ。自分よりも弱い奴にしか凄んでいない奴が、恐喝を本職としているワシのメンチに耐え切れるはずはない!
「おおぅ!?何なぁ、ソン目はァ!!ワシに文句があるんかィ、コラァ!!」
「い、いや、そんな、ことは。」
「じゃったらぁ、ナンねアン態度は!!オドレらよりもワシは年上けんねぇ、クチの聞き方知らんのかこんダラズどもがァァ!!!」
「ひ、ぃ・・・。す、すいません!すいません!!」
最初の威勢はどこにいってしまったのだろうか、ガキどもはすっかり震えあがっていた。ふん、もうこっちのものだ。
ワシはガキどもを見定めた。金は・・・持っていそうに無い。
それならばバイクでも売らせてオトシマエを付けさせるか、それとも女友達をワシに献上させるか、はたまた北○鮮産の白い粉でも買わせるか。
あれこれとこのガキどもから搾り取る算段を考えてながら、ワシは周りを見渡した。怒声によって多くの人間がこちらを遠巻きに見ているが、ワシと目が合えば誰もが視線を反らす。良い気分だ。
その中で、ワシと目が合っても反らさない奴が居た。いや、正確には二人。ワシを見て笑っている・・・?
見覚えのある顔だった。当然だ。ワシを見て笑っている人間の一人は、リナだったのだから。
(リ、リナッ!?)
思わず叫びそうになって、ワシは思いとどまる。リナの隣には男の姿が、仲が良さそうに腕を組んで笑っている男の姿があったからだ。
趣味の悪い白色のスーツに原色のワイシャツ、成金趣味のような金縁眼鏡に、指には見るからに高そうな宝石の指輪。
葉巻を吸い、ニヤけた目でこちらを見ているその様は、どこかの勘違いした田舎者が精一杯の自己主張をしているようにも思える。
この、ワシと同じチンピラの臭いのする男には見覚えがあった。
男の苗字は竜宮。女房に捨てられた、雛見沢に住んでいる甲斐性なしの男のはずだった。
リナが計画を持ちかけてきたのは、数ヶ月前のことだった。
「鉄ちゃん、聞いてよ〜。アタシね、また新しいカモ見つけちゃった〜☆」
丁度前の美人局でせしめた金も底を付きかけていた時だった。スナックに来た客の中に、良いカモを見つけたリナは、とても上機嫌にその男の事を話していた。
興宮に在る小さな服飾会社の二次会だったらしい。辛気臭い数人の男達が店にやってきた時にリナが接待した男が、その竜宮だった。
女に免疫が無いのか、竜宮は終始丁寧に女の子に接していたらしい。そういった男の心得方を十分に知っているリナは上手く振る舞い、わずかな時間で打ち解ける事が出来たそうだ。
その男はかなり酔っていて自分から身の上話を振って来たそうだった。
女房に男を作られて捨てられた事、娘と二人で逃げ帰るように故郷へ帰ってきた事、友人のツテで服飾会社に再就職した事・・・。
中でも、「秘密だよ」と言ってリナに打ち明けた話が、金になる話だった。
何でも、離婚の手切れ金として女房からかなりの額を貰っており、今は娘の進学資金等のために貯め込んでいるとのことらしい。
「それがねぇ、本当に結構な額なんだってぇ〜♪」
金の話になると、嫌になるくらいリナの顔は醜く歪む。だが、それはワシも同じ事だった。
「ね〜ぇ、鉄ちゃん。良いでしょ?」
美人局をするには、女が獲物とネンゴロになる事が必要だ。つまり、リナが他の男に抱かれるという事を意味する。
まぁ、自分の女が他の男に抱かれて良い気分をする奴は居ないが、ワシも夢見る童貞少年からは想像も付かないくらい汚れている。だから二つ返事でOKを出した。
「も〜ぅ、少しは悩んでよ。何ともないのぉ?」
「馬ぁ鹿、ワシ以外でリナを満足することの出来る奴なんておらんからよぉ・・・。」
リナはこちらも驚くくらいに貪欲である。並の男ならその「おねだり」に耐え切れず、リナを満足させてやることなど出来ない相談だった。
だが、目の前の竜宮と腕を組んでいるリナを見ると、まるで恋人同士が寄りそっているように見える。ワシにも見せたことのない、その、言葉に出来ない色気を隣の竜宮に振りまいているようで・・・。
「!!」
呆然とリナを見ていたワシは、そこで信じられない光景を見た。
リナが竜宮の唇に顔を近づけて、・・・キスをしたのだ。
キスをされた竜宮も竜宮で、恥ずかしがる事無くリナの頭に手を回し、ディープ・キスを楽しむ。まるで、このワシに見せ付けるかのようにッ・・・!!
「お、オンドりゃあぁぁぁ!!」
ワシは叫んだ。「ひっ!」とガキどもが悲鳴を上げて竦むが、お前等にじゃない。あそこにいる二人にだ。
「おお、こわ。」
声は聞こえないが、キスを終えてこちらを見ていたリナで口元がそう言っていた。同時に、隣の竜宮がリナの肩を抱き、ワシに背を向けてその場から足を踏み出していった。
「ま、待てぇ、ダラズがァァァ!!」
ガキどものことも忘れ、ワシは二人を追いかけるために後を追った。余程血走った目をしているのだろうか、まるで十戒のように人ごみがさっと二つに分かれる。
二人はすぐ脇の路地に入っていった。確かそのまま抜けるとセブンスマート近くの県道に抜ける道だ。
走って路地へ入ると、二人の背中が少しずつ近づく。歓楽街の路地には人気が無く、こいつらを問い詰めるのにはもってこいの場所だった。
美人局で獲物と恋人ごっこをする事は分かる。しかし、さっきのリナの態度は何だ・・・!
湧き上がる怒りにまかせ、ワシは何度も路地のわき道に入る二人を追いかけた。あと数歩で手が届く距離にまで追い詰めた気がする。
その時、不意に竜宮がワシへと振り向いた。
(笑っている!?)
嫌な予感がワシの脳裏を掠めた。瞬間、鈍くて強い衝撃が、ワシの頭を襲った。
視界が暗転し、急速に意識が失われる。まるで鉈で峰打ちされたように、頭が割れるような痛み。
「あは、あはははは。鉄平さん、お〜持ちかえりぃ〜☆」
リナとは別の女の、奇妙なほどに明るい声が聞こえた。
声の主は誰なのだろうか、考える前にワシの意識は、途切れた。
「んっ・・・。あふぅ・・・。」
頭が痛い。
まるでガキの頃にかかった熱で寝こんだ時のように、痛い。
「はぁ、はぁ、ああ、あああっ・・・。」
苦し気な声。やめてくれ、こちらまで苦しくなる。
「ひゃっ、ひっ、は、はぁぁぁぁぁっ。」
くそ、やめてくれ。いや止めろ、止めろと言っているだろう・・・!!
「だ、ダメっ、い、イッちゃううぅぅぅん!!」
一際大きな叫びに、ワシは目を覚ました。
同時に、手足に鈍い衝撃を覚える。
「な、なんねぇっ、こりゃぁ!!」
ワシの手足、そして腰に自由は無かった。荒縄で縛られて、ベッドの縁らしきものに縛り付けられていたためだ。
そして、ワシの全身は何も来ていない状態で、文字通りすっ裸となっていた。肉厚なワシの胸板の、腕の肌色が見える。
「く、クソっ!こ、こりゃあ、一体!?」
自分を襲った突然の事に、ワシは叫んだ。全身を動かすが、きつく縛られているためかベッドが軋む程度にしか動かない。
「よぉ、お目覚めかい・・・?」
誰かがワシに声を掛けてきた。しかし、縛られたワシからは木造の天井と蛍光灯の豆電球しか見えない。
「おい・・・。」
声の主が何事かを指示するのと同時に、ワシの髪が乱暴に掴まれ、首の下に太い枕らしきものが差しこまれた。自慢のパンチパーマが抜ける感触と同時に、頭への鈍痛が戻ってくる。
「なッ!!」
痛みに閉じていた目を開けた瞬間、ワシの目に信じがたい光景が写った。
目の前には肌色の塊があった。重なるように引っ付き、奇妙な前後運動を繰り返している。良く見ると、その塊は二つの同じような物体が重なりあい、そこから肉のぶつかり合う音が聞こえていた。
時折、悲鳴のような声が漏れる。まるで、それは。
「以外に遅かったな、先にイッてたぜ。」
塊がワシに声を掛けた。間違い無い、こいつは竜宮だ。では、もう一方は・・・。
「ほら、お前も挨拶してやれよ。」
「はう、あ、ふぁ、ひい・・・。」
繋がっていた部分を外して、竜宮がそれを、いやそいつの体制を入れ替える。
「リナっ!!」
濁った目をワシに向けたモノの正体は、リナだった。何も着けていない状態で、胸が、細い腰が、ハートの刺青が、丸見えになる。
「あ、鉄ちゃん、お久しぶ、りいぃぃぃっっ!!」
呂律の回らない声を出していたリナが、突然叫ぶ。それほど太いとは言えないが、黒光りする竜宮のチ○ポが、リナのマ○コを一気に突いたのだった。
「はふ、あぅぅ、パパぁ、酷いぃ・・・。」
「挨拶が長ぇよ、そら、お仕置きだ。」
見せ付けるように、竜宮が腰を振る。後ろからリナを抱きかかえる、いわゆる背面座位の形になっているため、繋がっている部分が丸見えになっていた。
「聞いたぜ。てめぇ、リナと組んで俺をハメようとしたんだってなぁ。」
上下運動を繰り返しながら、竜宮がワシに向かって話す。話しながらも指はリナの胸を鷲掴みにし、もう片方は内腿の部分をリズミカルに触っていた。
「美人局かぁ、テメェ上等抜かしてくれるじゃねぇか。なぁ、リナぁ。」
「ふぁ、ふぁぃ、パパァ・・・。」
「リナのマ○コで俺をハメるってか、ハハハ、確かにリナのマ○コにゃ、ハメられてるなぁ、気持ちイイからなぁっ!!」
「ひゃうああぁッ!!ダメぇ、クリちゃんいじっちゃダメええッ!!」
「残念だったな、テメェ。リナはテメェのチ○ポよりも、俺の方がイイってよ!ヒャハハハッ!!」
「う、うんっ、パパの、パパのチ○ポの方が大っきくて、太くて、ひもちイイのォォッ!!」
「あぁ〜。痒い、テメエのそのド外道な企みを考えると、首が痒くなるぜ・・・。」
時折、竜宮はリナから指を離すと、首筋をボリボリと掻いていた。
掻くというよりも、爪で掻き毟ると言った方が正しいか。首筋の皮が破れて赤い血が滴り落ちている。
「リナもダメな奴だなぁ・・・。こんな奴の言い成りになっちまって。」
「ご、ごめんなふぁぃ、だって、パパのこと知らなかったから、ひゃぅぅっ!!」
「だから教えてやってるんだよ、俺のことを、リナの身体中隅から隅までなぁっ!」
「あはああぁぁっ!!そんなに、奥にぃ・・・!」
「見てるか、テメェ。リナはもう俺のモンなんだよ。そら、リナ。お前からも言ってやれ。」
「は、はい、パパァ。り、リナはぁ、ぱ、パパのものです・・・。」
リナから告げられる残酷な言葉。自分が竜宮のモノであると何の澱みもなく告げたその目に、ワシの姿は写っていなかった。
「違うなぁ、リナ。こうだろ?『はしたないリナは、パパのオマ○コ奴隷です』だろ?」
「ひぁ、はぁ、ふぁ、ふぁぃ。はひたなひ、リナはぁ、パパのオマ○コどれひです・・・。」
「良く言えたなぁ、リナ。こいつはご褒美だッ!!」
「ひっ、ひはぁぁッ!!う、うれひぃっ!パパのオチ○ポが、いっぱいぃぃっ!!」
「オラオラ、そろそろイクぞ、全部ぶち込んでやるから受け止めろォッッッ!!」
「ふうあああっっっ!!パパのが、パパのがリナのオマ○コの中にぃぃぃッッッ!!」
一際大きいピストン運動の後で、リナの身体が痙攣し、果てた。しばらくして繋がった部分から大量の精子が零れる。
リナが、汚されてしまった。当の昔に失ったはずの感情が何故か甦り、ワシは無言のまま涙を流した。
「はぅぅ〜。パパぁ、リナさんだけ、ズルいよぉ・・・。」
その時、ワシの頭の上で声がした。
見ると、リナ達と同じく裸の少女が、物欲しげな目で二人の様子を見ていた。
「おお、ごめんな、礼奈。ほら、おいで。」
脱力したリナからチ○ポを引き抜いて横たえ、竜宮が手招きをする。赤茶色の髪をした少女は嬉しそうに駆け寄り、胡座をかいたその足の上に、ちょこんと座った。
「まずは、綺麗にしてくれないかな?」
「はぅ〜パパのオットセイ☆くん。頂きぃ〜。」
礼奈と呼ばれた少女は、あっという間に竜宮のチ○ポを口に咥えた。慣れているとしか思えない手付き、舌使いで、見ているだけでそそり立つようなテクニックをしている。
「随分、上手くなったな。最初の頃とは、段違いだぞ・・・。」
「んっ・・・。らって、リナひゃんが、おひえて、ぐっ・・・。くれたもん・・・。」
「おやおや、俺が知らない間に、リナとも仲良くやっているようだな〜。お父さん嬉しいぞ。」
な、なんじゃあ、そりゃぁ・・・?お父さんだって・・・?
ワシはこいつらの言動に目眩を覚えた。こいつらの言っていることが本当なら、こいつらのやっていることは!!
「最初は嫌がっていたもんなぁ、『お父さん、嫌だよッ!!こんなお父さんなんて嘘だッ!!』なんてなぁ・・・。」
「うん、らってレナはお父さんの娘だし、間違っへるほ、思っへはから・・・。」
「でも、やってみたら気持ちよかったろ?この気持ちよさに比べたら、モラルなんて薄っぺらいモンだからな。」
「そうだね・・・。段々とひもち良くなって。ん・・・。今じゃお父さんと繋がってひなひと、嫌だよ・・・。」
「俺もだ。どら、もうイイぞ礼奈。そこで横になりなさい。」
「はぅ・・・。お父さんのオットセイ☆くん。おっきくなってる・・・。」
十分に硬さを取り戻した竜宮のチ○ポを、礼奈と呼ばれた少女は名残惜しそうに口から離す。後を引く唾液と精液の雫が、妙にエロティックだ。
礼奈は竜宮の言いつけどおりに床に身を横たえる。リナ好みの高級な南国柄の絨毯の上だ。
年にしては育っている胸が仰向けになった瞬間に揺れる。髪の毛が床へと下がり、首筋が顕わになった。
竜宮と同じように、血で真っ赤に塗れている。こいつも痒いのだろうか、しきりに首筋に手をやっていた。
「おっ、もう十分に濡れているな。これなら挿れても大丈夫だな・・・。」
「はぅ〜。お父さん、指なんかじゃ、ダメだよ・・・。」
「わかっているさ、礼奈。そらあっ!」
「はっ、はううぅぅ〜ッ!!」
一気に竜宮が礼奈に腰を突き出した。ビクンと礼奈の体が跳ね、高い叫び声が聞こえる。
「はぅ、はぅっ、お父さんッ!うあぁぁ・・・。大きいよお・・・ッ!!」
「くぅっ、いい反応だッ。どんどん、イクぞぉ!」
竜宮は深く礼奈の膣内を抉るため、礼奈の片足を自分の肩にかけてピストン運動を開始した。いわゆる松葉崩しの体勢だ。
「ふああっ、ふああっ!凄いよ、お父さんの、お父さんのがレナの奥までえっ!!」
「おいおい、まだまだこんなもんじゃないぞ。おおおっ!」
「や、やだぁ、レナ壊れちゃう、壊れちゃうよぉ・・・!」
「そうだ、壊れてもいいんだぞ、礼奈・・・。いっそのこと、何も考えられなくなってしまえ!!」
「はぅぅっ、はぁぁうぅっ。レ、レナ、もう、もうっ・・・。」
「くううっ、そうだ、締め付けろ。俺をもっと、締め付けろおっ・・・。」
登りつめようとする親子は完全に男と女だった。いや、自分達が親子だということすらも、快感にしようとしている。
そうだ、裏ビデオで良くある近親相姦モノだ。ワシにそのケは無いが、ああいうジャンルがたまらないと言う奴は以外に多い。
こいつらも、そのクチなのか?いや、それ以上にこいつらは壊れているのか?ワシには全く理解出来なかった。
「あぁん、パパぁ、礼奈ぁ・・・。ワタシも、欲しいよぉ・・・。」
竜宮が娘とイこうとしているその時、床で放心していたリナが二人の元へ近づいていった。
だらしなく開いた口元、とろりと淫らに濡れた瞳。ワシにも見せない色気を持った間宮リナがそこには居た。
「おお、ほったらかしにして悪いな。礼奈、お前も良いか?」
「うん、レナも、リナさんと一緒が良いよ・・・。」
「嬉しい・・・。ありがとう、礼奈ちゃん。」
ああ、もうわけが分からなくなってきた。竜宮も、リナも、礼奈も、こいつらはもう人間じゃない、まるで昔読んだエログロな小説に出てくる陰獣のようだ・・・!
「はは、ははははははははっ!」
狂った獣達の世界で、竜宮が笑う。それはまるで映画の中の怪物の笑いのようで、酷く現実離れした笑いだった。
「リナも礼奈も仲良くなって、俺は嬉しいぞ・・・!礼奈、もうすぐ俺とリナは結婚するからな、新しいお母さんになるんだぞぉ!」
「お母さん?新しいお母さん・・・?」
「えぇ、そうよ、礼奈ちゃん。ワタシね、パパしかもう見えないの、礼奈ちゃんのパパが好きなの。・・・ワタシじゃダメかなぁ?」
「お母さん・・・。レナのこと、お父さんのこと捨てたりしないかな、かな・・・?」
「当たり前よ・・・。ワタシ、もうパパ以外の人じゃダメなの。もう、すっごくて、あなたのお母さんが捨てたことが信じられないッ・・・!」
「・・・そうなんだ、あは、あははははっ!それじゃあ、あのお母さんは嘘のお母さんだったんだ。これからは、リナさんが本当のお母さんになるんだ・・・ッ!」
「そうよ、パパと同じように、ワタシも礼奈ちゃんが好きよ。んんっ・・・。」
「はぅ・・・。礼奈も好き、好きになれるよ。んっ、お母さん・・・。」
リナと礼奈、女同士のキス。百合というのだろうか、その光景は現実離れしていて滑稽にも思えた。
それはそうだ、ここは陰獣の世界なんだ。だから何が起こっても不思議ではない。
「よし、じゃあリナはここ、礼奈の上になって、礼奈はここでリナを可愛がれ。」
竜宮がリナの体を礼奈の顔面の上に持っていく。丁度マ○コの部分が礼奈の口元にやってきて、舌で刺激が出来る状態だ。
「礼奈が潰れるから、腰は上げとけよ、リナ。じゃあ、続きだッ!!」
宣言と一緒に、竜宮が再びピストン運動を始める。同時に礼奈がくぐもった声を上げ、リナが刺激で顔を反らした。
「こりゃ、いいなあ・・・。礼奈の胸じゃ、まだまだ物足りないから、良いカンジだぜ。礼奈のキツマ○コとリナの胸、たまらねぇッ!」
腰はしっかりと礼奈を貫き、手は強くリナの胸を揉みしだく。竜宮に抱かれる二人も、懸命に動いて快感を貪っていた。
「むっ・・・。はぅ・・・。すご、いっ・・・!お父さんの、良くて、リナさんの、おいしいッッ!!」
「ひゃっ、ひゃぁぁ!パパァ、先っぽはダメ・・・。あうううっんんッ!!礼奈ちゃんの舌、そんなところにイッッッ!!」
「おおおっ、そろそろイクぞ・・・。まずは礼奈の膣内にだな。」
「あはぁっ、パパぁ、お願い。パパの濃ゆいのワタシにもちょうだい・・・。」
「ああ、この次にな。おらっ、出すぞ!!」
「はぅ、ふぅぅ〜。出すの?お父さんの、白いの、出すの?」
「そうだ。白いのを出してやるからな。たっぷりと、妊娠するまでなぁ!!」
「あ、あはは。お父さんと、レナの赤ちゃん・・・。」
「ああ。リナにも出してやる。リナと礼奈の赤ちゃんは可愛いだろうなぁ!」
「はぅ〜。赤ちゃん、かぁいぃよぉ・・・。」
その瞬間、竜宮の体が震えた。同時に、礼奈の体も痙攣し、上に乗ったリナが竜宮を抱きしめて、果てた。
本当に、娘に膣内出ししやがった・・・。
俺は悪夢を見ているのだろうか。この狂った陰獣の世界が夢ならば、覚めてしまうことを強く願った。
しかし、その願いは空しく、最悪な形で破られることになった。
「さて、と・・・。」
脱力した二人を尻目に、竜宮が立ち上がる。何度も出したにも関わらず、そのチ○ポが萎える雰囲気は一切無かった。
「よお、チンピラ野郎。」
いきり立ったチ○ポのまま、竜宮はこちらに振り向いて近づいてくる。
下卑た笑いを浮かべて、そう、まるで抵抗出来ない女を自分のモノにするようなヤクザ者のように・・・!!
「おやおや、こんなにしちまって。」
竜宮はワシの元に近づくと、さっきまでの光景を見て、不覚にも反応してしまったワシのチ○ポを眺めた。
「お、オンドれぇっ!さっさとほどかんかい!!」
精一杯の虚勢を込めて、ワシは叫んだ。
しかし、竜宮はそれを意に介することなく、ワシの、股の間に腰を沈めてきた。
「ひっ!!」
意図を察知して、今度は悲鳴を叫ぶ。
そう、ここは陰獣の世界。
何が起こっても不思議では、ない・・・。
「そろそろあいつらのマ○コもユルくなってきてなぁ。刺激が足りねぇんだよ・・・。」
「わ、わりゃぁ!何を考え、がっ!」
思い切り顔面を殴られて、ワシは仰け反った。一回り小さな竜宮の体とはいえ、抵抗できないこの体勢では、痛みが倍増する。
「一度ケツってモンを試してみたくてな。なぁに、リナだってヤッちまえばメロメロになったんだ。テメエもその内気持ちよくなるさ。」
竜宮がワシの膝を割り、硬いものがケツの穴に触れる感触があった。
「や、やめろ、やめてくれッ!それだけは!!」
竜宮からの返事は無かった。
聞こえてきたのは不快な笑い声だけ。
その笑い声が止んだ瞬間に襲ってきた痛みが、ワシが人間として残った最後の記憶となった。
おわり
以上で投下終了です。
L5の竜宮親子という設定でした。
感想で語り過ぎない方がよいとのご指摘がありましたので、これで失礼します。
ご意見ご感想を下さった方、前回の作品を保管庫に入れていただいた方、ありがとうございました。
あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ
このレナパパは駄目だ!なんかホントダメダメだ!
キチガイじゃ!キチガイがおるぞ!
スーパーレナパパだ!
悪に覚醒すれば惨劇を回避だ!
だけどこれもある意味惨劇というw
ダーク系も悲劇も嫌いじゃないんで楽しめたけど
できればオチの事も、もう一言注意が欲しかったかな?
なんというL5。なんというキチガイ。
俺にとってはクララ☆以来の衝撃だったぞ。
あーつまりアッー!ネタがあるよって事だよね
しかし良い感じの最悪のバッドエンド展開だな
部活仲間も手が出しようもないし、やっぱ鉄平は梨花にとって最悪の惨劇要員だな
これはすごい…こういうのは新鮮で非常に萌える
レナ父鬼畜でカッコいいな
ラストはアッー!だがこれはこれで面白いw
だがひとつだけすまん、リナの刺青はハートじゃなくて星なんだ
ハートの刺青?
>>311 保管庫に入れておきました。ジャンルは特殊系でいいよね?
それと鉄平はリナのことを『律子』と呼んでいるので、差出がましいこととは思ったけど
鉄平の台詞および地の文では律子に変更させていただきました。
>>320 心使い、痛み入ります。
ありがとうございました
これは素晴らしいダーク系ですね。
しかも今までにない斬新な組み合わせ。
>>290 ちょwレベル高ぇwww
羽入の涙がやりきれなくて泣いた
すげえ読みやすかったし面白かったよ、GJ!
レイプはかろうじて受け入れれるがやっぱ近親相姦は無理だわ……
だがGJ
俺的にはレナ親子の近親相姦はマジ最高だぜ。
最終的に孕ませだとなおイイ!!(・∀・)
>>276 終わりかたが切なすぎるよ(´;∀;)GJ
327 :
短編集 ◆cqYKE192rE :2007/12/07(金) 03:00:03 ID:QQbuy26P
雛見沢に転がっている日常、書き連ねよう。
その1 ある週末
土曜日
圭一 「明日は魅音とレナと沙都子と梨花ちゃんの四人とそれぞれデートか…。」
圭一 「一人三時間として…」
圭一 「よしレナを最後にして沙都子、梨花ちゃん、魅音、レナの順で決定だな。」
圭一 「それぞれに内緒にしてくれって言っといたし、明日はウハウハだなww く〜、ワクワクしてきたぜw」
日曜日
圭一 「お〜い、沙都子!待たせt…!?」
魅音 「おはよう、圭ちゃん。待ってたよ〜。」
レナ 「これはどういうことなのかな、かなぁ!?」
梨花 「四股はいけないのですー。」
羽入 「何で僕を誘ってくれないのですか、あうあうあう〜!」
沙都子 「圭一さん!これはどういうことなんですの!?」
圭一 「こ、これはその…、俺はただ…」
レナ 「ただ…、何かな?かな?」
魅音 「まぁそれなりの罰ゲームの覚悟はできてるんだよね??」
梨花 「…私を騙そうなんて二百年は早いのよ?わかってる圭一?」
沙都子 「トラップ地獄へ誘って差し上げますわー!!」
圭一 「…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
その2 レナのスカートの中身
レナ 「圭一君、レナのお腹なんて見て何かな、かなぁ?」
圭一 「な、なんでもないよ」
レナ 「ウソ。パンツ見てたくせに。」
圭一 「ウソなんてついてないよ…。俺がそんなことするわk…」
レナ 「嘘だっ!!!!!」
圭一 「…!!」
レナ 「スリットの間からチラチラ見えてるもんね。男の子だったら気になっちゃうよね?」
圭一 「お、俺は仲間に対してそんな目で見たりはしない!信じてくれ!!」
レナ 「へぇ、そうなんだ。でも知ってるんだよ?魅ぃちゃんの胸をジッと見てるでしょ?」
レナ 「梨花ちゃんがお花を見ようとしゃがんだ時に前に回り込んだり、沙都子ちゃんの襟のところから見える乳首を凝視してるでしょ?」
圭一 「な、何言ってるんだよ!俺はそんなことしちゃいない!」
レナ 「嘘だよっっ!!!」
圭一 「!!!?」
レナ 「さ、もう帰ろう?暗くなってきたよ?」
圭一 「ぁ、あぁ…」
レナ 「ちなみに今はいているのはブルマだからwww 残念でした〜〜〜w」
圭一 「そ、そんな…ちっくしょおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
レナ 「…やっぱり見てたんだ。」
ブルマなんて嘘だッ!
ああ、うん……昭和五十八年なら、まだブルマ全盛だよな
レナの私服の下にブルマなんて邪道
俺が指導し直してやる
なんという素晴らしい日常!
だが嘘だの威力は強烈だな
俺のかよわきオタの心には天敵だぜ
絶対他が見て情けないほど動揺する
俺、エロ同人板にあった同人ゲースレの嘘だッ!のAA見たからひぐらしに興味を持って買ったんだぜ
あの絵でこの表情?こりゃ無いわw
とか思って深夜2時ごろにやってプロローグでまさかこれ死体解体?って勘違いして陰鬱な気持ちになったのは俺だけで良い
奇遇だな。俺も嘘だッの元ネタ探したらひぐらしに出会ったんだ
新参きめぇ
古参ぶってるやつうぜぇ
>>332 >>333 みたいなヤツが沸いてきたせいで、本当気持ち悪いスレになったなここは…
もう終わりだな
思い出語るスレじゃないしな。
みんな落ちつけ、クールになるんだ。
惨劇は…回避出来るんだ!
ただし何度もループできる上に記憶継承可という条件付でだけどね
ループしてる内にこのスレはホモスレになりました
ウホッ
圭「俺…実は悟史と突き合ってるんだ」
レ「ウホだッッ!!!」
ですよねー
アッー!
私は冷静にならないといけなかった。
「沙都子〜。お風呂沸きましたのですよ〜」
貼ったお湯の熱さを手でちょいちょいと確認する。
夕食の準備を始めている沙都子に、先に入るよう言った。
「梨花が先に入るといいですわ。私、今は手が離せませんの」
「みぃ。まだ材料を並べているだけなのです」
じゃがいも、にんじん、たまねぎ、豚肉。
沙都子はむき出しの棚からまな板を手にとって、敷いた。
「一度始めたものを途中でやめるのは嫌ですわ。それに……」
頬をかすかに染めて、私の顔を見てくる。
「私が先に入ったら、梨花が何も言わないで入ってくるじゃありませんの」
「みぃ、沙都子。一緒に入ったほうが楽しいのですよ」
「それはそうでございますけど……恥ずかしくもありますわ」
「今までだって洗いっこしてきたのです。恥ずかしいことは何もないはずなのですよ、にぱー☆」
そう言ってもうぅん、と曖昧に唸るだけで、夕食の準備をやめようとしない。
「沙都子は、お胸が大きくて羨ましいのです」
じゃがいもを取りこぼしそうになって、私から見ればふくよかなその胸に抱きとめる。
「り、梨花がそう言って……、お風呂でぺたぺた触ってくるから恥ずかしいんじゃないですのー!」
「にぱー☆」
私は明るく意地悪く笑って、逃げた。
狭い室内で、ちゃぶ台を挟んだ攻防が終わってから、やれやれと最後の切り札を出す。
「二人で入ったほうが、お湯を節約できるのですよ」
「うっ……」
我が家計に関わる問題を突きつける。
「せ、先月は少し高かったですわ……」
がくり、と思い出したように項垂れた。
「にぱー☆」
「あーもうっ。わかりましたわよ! 梨花、早くお風呂に入りましょうですわっ」
「わーい、なのです♪」
やけになったかのように、顔を赤くして風呂場に向かう沙都子だった。
また、就寝時。
「沙都子、たまには同じお布団で寝ましょうなのです」
「もう。子どもじゃありませんのよ。私たち」
思いっきり子どもだけれど。
子ども同士だから、かしら。
「窓際は寒いのですー。沙都子がお布団に居てくれれば温かいのですー」
ごそごそと、タオルケットを擦る音をわざと鳴らして沙都子に近づいていく。
「なら場所を変えればいいだけではありませんの」
「みぃ。沙都子が冷たいのです。……もういいのです。冷たい沙都子とお布団に入ってもきっと温かくないのです」
転がってもとの位置に戻る。
沙都子に背を向けながらも、動きの気配を探る。
「り、梨花……。わ、分かりましたわよっ。一緒に寝ればいいのでございましょう?」
「にぱー☆」
沙都子が言い終わる前に、私は身を翻して沙都子の布団にもぐりこんだ。
おでこがくっつきそうな位置で、目を合わせる。
むすりとした瞳と頬で、私に相対した沙都子が何か言いたそうにしているのを言葉で遮った。
「優しい沙都子のお布団は温かくて気持ちいいのですよー、にぱー☆」
「梨花……もう」
諦めたような溜息をついて、薄く笑う。すでに眠気がきているのだろう。
「明日も、早いですわ。……おやすみなさいですわ」
「おやすみなのです」
一日が終わる。
そう、思い返してみても、これが普通だった。
普通のはずだった。うん、そうよね。沙都子は恥ずかしがりやで、強情で、でも優しくて……。
沙都子狙われてる
間違いなく狙われているよ!
「梨花〜。お風呂沸きましたわよ〜」
「はーい、なのですよ」
味噌汁をお玉で掬い、味見をする。うん、と納得して鍋の蓋を閉めた。
エプロンを外して浴室に向かうと、裸の沙都子がいた。
「遅いですわよ、梨花」
「……みぃ。ごめんなさいなのです」
ここ最近こういうことが続いている。
沙都子が一緒にお風呂に入りたいといって、私を待っているのだ。
そこまでなら、何も気にすることなどないのだけれど。
「洗いっこしましょうですわ、梨花」
湯船に浸かった沙都子が浴槽の縁にふにふにのほっぺを乗せて、提案してくる。
「……では、ボクが先に洗ってあげますですよ」
沙都子が瞳を輝かせて、私の前に背を向けて座った。
傷つけないようにもちもち肌の背中を擦る。以前なら、洗いっこはお互いの背中を洗うことで終わっていたけれど。
「梨花ぁ、前も……」
と、なまめかしい声で沙都子が懇願する。
途切れ途切れに漏れる荒い息を耳で、上下に忙しなく動く胸部を掌で確認した。
やがて、沙都子は同じように下半身への洗いも要求してくる。
「梨花ぁ……」
その際、沙都子はぴたりと閉じている陰唇を指で開くのだ。
沙都子が望むように、私の指はその場所へと誘われた。
じきに入れ替わると、沙都子が耳元で悪戯っぽく囁いてくる。
「梨花。私も全てさらけ出したのですから、梨花も私と同じようにしてほしいですわ」
「……みぃ」
両手を使って中を空気にさらしていた沙都子とは違って、私は右手の人差し指と中指だけで開く。
控えめにそうすると沙都子が満足そうに私に擦り寄ってきて、たどたどしく小さな手が股に差し込まれてくる。
背中を洗うよりも先に、沙都子は私のあそこを弄ぶのだった。
そして、就寝時。
「……どうしてお布団が一つしか敷かれていないのですか?」
ちなみに枕は二つ。
「勿論、一緒に寝るためですわよ」
邪気なく私に笑いかけると、布団の皺を伸ばす作業に戻る。
「さ、明日に備えて寝ましょうですわ」
「……みぃ」
電灯を切り同じ布団に入る。
私は天井を見上げていたけれど、沙都子はずっと私の方を見ている。
「梨花、温かいですわ」
肩に顔を預けられて、薄い胸がさわさわと撫でられる。
ついでに、脚が絡みついてきていた。
しかし寝つきのよさは相変わらずのようで、おやすみなさいですわ、と言うと沙都子は眠りに落ちた。
朝になり目を覚ますと、私は何も着ていなかった。
パジャマの上に下着が折り重なって布団の外に追い出されていた。
追い出した覚えはないのだけれど。
ふと横を見てみるとやはり、沙都子も裸だった。
「んっ――」
裸のまま、差し込む朝日に向かって伸びをする。
今日の朝食の担当は私だった。
安らかに眠る沙都子を起こさないようにと布団から這い出し、服を着た。
そのうちに、沙都子も目を覚ます。
「ん〜、梨花ぁ〜?」
目を擦って隣に私がいないことを確認すると、恐らく匂いを辿ってだろう、台所へと顔を向ける。
「おはようなのですよ、沙都子。もう朝ごはんもできるのです」
「んにゃ、んむ、わかりましたわー」
大口を開けてあくびをした沙都子は、茶碗を並べる私のそばまでやってくる。
「おはようですわ。梨花」
打って変わって明朗快活に、朝の挨拶を言った。
同時に、私のほっぺにキスをする。裸のままだった。
「……沙都子、服は着ないといけませんですよ」
「わかってますわ」
着替えたあと、沙都子はトイレに行った。
私は、ちゃぶ台に置いた味噌汁から立ち上る湯気をぼーっと眺めていた。
その向こうに座る羽入に焦点を合わせる。
「羽入……これって……」
「……」
「百年の奇跡?」
「梨花にやけすぎなのです」
以上です。また勢いですた…orz
張ってる途中にレスしてしまった;
まさかの沙都子の覚醒でおもしろかったです
いえ、ハァハァいたしました!
おお…ちょうど今猛烈に梨花沙都子が見たいと
思っていたところだったんだ、マジで
すげー嬉しい
, -―-、__
,イ / , ヽ `ヽ、
/ { { lヽ } i !_
/{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| 神と呼ばれて(ry
{;;;;| { _, U∠ノ |;;;/
ヾハ ゝ、 _ , イルノi.イ
脱ぐか帰るかくらいの選択肢はやる
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''" あうあう
,ゝ `く/ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _-
- ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐
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///////////////////////
>>351 久々の梨花沙都分、堪能させてもらった!
GJ!
語咄し編2の『お漏らしで泣く頃に』でハァハァしてしまう俺は負け組か?
沙都子にお漏らしを見つかって色々されちゃう梨花ちゃんとかいいと思うのだが。
ちょっと語咄し編2買ってくるわ
ごめん後半は俺の妄想
>>360 勘違いしちゃったならスマソ
ちなみにドラマCDになるらしい。
>>361 そうなのか。なら自分で書くまで……だな。
これは梨花さと祭を期待してもいいのかな?wktk
<(・3・)> うっ
\(・3・)/ ぽん!
いいえ沙都梨花祭です
沙都子攻めなのか・・・100年の魔女も形無しなくらいデレデレしてそうだなw
梨花祭りはまだ終わってないZE!
というわけで梨花沙都投下させていただきます。
初投下なので至らぬところも多々ありますが、どうか大目にみてくださいませ。
「はぁ、はぁ…」
夕暮れ時の部屋に梨花のあえぎ声がひびく。
窓からさしこむ、鮮やかなオレンジ色の光。その中に床に座り込み、自慰にふける少女の裸体が浮かび上がる。
仮にこの時、梨花の部屋をのぞいている者がいたとしたら、この光景を、淫靡というより美しいと感じてしまったことだろう。
もちろん、当の梨花本人は、そんなことを考えている余裕など無かった。息を荒げ、右手で自らのまだ無垢なピンクの乳首を、左手で自分の股間の割れ目をこねくり回す。
そして梨花の視線は、目の前の床に広げられた薄っぺらなマンガと、そのとなりに置かれた沙都子の写真に注がれていた。
頭の中で、マンガに描かれている裸体の少女と、沙都子を重ねる。
「あぐっ……。」
うめき声をあげると、恍惚としたような表情をうかべ、梨花は床の上にぐったりと倒れこんだ。自分の左手を窓の外の夕日にかざし、こびりついた愛液をながめる。
にちゃ、と音をたてながら糸をひいている粘液が、夕日を反射してキラキラと妖しく輝く。
……こんなことをするのはいけないことだ、そんな後ろめたい気持ちは梨花にもある。
しかも自慰の時に想像しているのは、親友の、しかも同姓の親友の裸体なのだ。後ろめたさは倍増といったところだろう。
だけど、やめられない。このところ、梨花は、羽入と沙都子が買い物にいくたびに、こんな自慰行為にふけっていた。沙都子のことを考えるたびに、体がうずいて仕方がないのだ。
「最低ね……私……」
梨花は、誰もいない部屋でひとりごちた。こんなことをした後はいつもこうだ。自己嫌悪の感情の波に襲われてしまう。
自慰を始める前、梨花秘蔵のマンガとお気に入りの沙都子の写真を、屋根裏のヒミツの隠し場所からだしてくるときは、これから自分が行おうとしていることへの背徳感でゾクゾクしているというのに、
いざ、行為が終わってしまえば今まで自分がしていたことへの罪悪感と空しさで息が詰まりそうになる。
ふと、時計に目をやる。あと十分もしたら沙都子が帰ってきてしまう。こんな姿を羽入や沙都子に見られたら、なんの言い訳もできない。
せっかく勝ち取った沙都子との友情まですべてぶち壊しになってしまうだろう。
梨花は大慌てで服を着て、秘密の段ボール箱(梨花はヒミツBOXとよんでいる)にマンガと沙都子の写真をつめ、屋根裏に押し込んだ。
外では、夏の名残を惜しむかのように、ひぐらしが鳴いていた。つい先日までは、まだ明るい時間帯だったのに、もう日が沈もうとしていた。
秋の始まりだった。
きっかけは、突然だった。
梨花が沙都子を恋愛対象として意識するようになったのは、夏休みのおわり、魅音の家へ、しょう油を分けてもらいに行ったときのことだ。
魅音がしょう油をビンにいれてくれている間、梨花は魅音の部屋でマンガを読みながら待っていることにした。彼女の部屋にはマンガもあるし、暇つぶしには事欠かない。
だが、あいにく、魅音の部屋にあるマンガで梨花の好みのものはたいてい読んでしまっている。なにか新しいマンガでもないか、と本棚を漁っているうちに、奇妙なことに気がついた。
魅音にはもったいないような馬鹿でかい百科事典。これが二冊もあったのだ。
いくら薗崎家が金持ちでも同じ事典を二冊も買うことなどありえない。訝しがりながら、そのうちの一冊を抜き出してみた。
…やけに軽かった。なんのことはない、片方はスリーブケース、もう片方は事典本体。魅音が事典を使ったあと、面倒くさがって、事典をケースにもどさなかっただけのことだ。
「ま、秘密の財宝のスイッチになっている、なんてことはないわよね…」
苦笑しながら、ケースをもどそうとしたその時、バサリ、と音がしてケースから何かが落ちた。
マンガだった。と、いっても普通のマンガではない。普通のマンガより大判で薄っぺらなマンガだった。
「なにかしら、これ。」
梨花が興味本位でそれをめくってみる。
…それは今まで梨花が見たことも無いような世界だった。金髪と黒髪の美少女が互いの股間を弄りあい、乳首を舐めあい、共に絶頂をむかえる、禁断の世界だった。
初めは魅音にこんな趣味があったことに驚いていた梨花だったが、その驚きはすぐに興奮へと変わり、ページをめくる手がとまらなくなっていた。
「梨花ちゃん、移し終わったよ〜」
という魅音の声で梨花は我に返った。そして、今読んでいたマンガを、とっさに自分のカバンにつっこんでしまった。
「今行くのですよ〜」
なるべく平静を装いながら、階下に行き、しょう油を受け取り、魅音に別れを告げ、家路についた。だが、家に帰る途中も、梨花はさっきのマンガの中身が気になってしかたがなかった。
家に帰れば、沙都子も羽入もいる。あんな破廉恥なマンガを、二人にかくれて読む隙などないだろう。と、なると…。
梨花は、この間、沙都子と一緒につくった、山の中の秘密基地にきていた。部活中に、たまたま見つけたほら穴をそのまま基地にしたものだ。
ドア代わりにしているのれんをかきあげて中にはいる。沙都子と運び込んでいた懐中電灯をまさぐり、スイッチをいれる。
秘密基地の中が、明るい光で満たされると、梨花は一瞬、ここに来たことを後悔した。
なにしろ、ここは部活メンバーみんなで作った秘密の場所なのだ。そんな思い出のつまった大切な場所で、自分はこれから何をしようとしているのだろうか、梨花は自分に問いかけずにはいられなかった。
やっぱり帰ろう、みんなとの楽しい思い出を自分の汚い欲望で汚したりしちゃいけない。
梨花はそう思い立ちあがろうとした。今すぐもどれば、沙都子や羽入に帰りが遅いと怪しまれることもないだろう。夕飯がまってる。マンガは今度、魅音にこっそりかえそう。いつもの生活にもどろう。
……そう、自分に言い聞かせながら、梨花は再びのれんをくぐり、外へでようとした。
『ほんとうに、いいの?』
誰かに、尋ねられたような気がした。
もちろん、ここには梨花の他の誰も居はしない。それは、梨花の中の隠れた欲望だった。
『ほんとうは、読みたいんでしょ?』
梨花はそんな考えを振り払おうとした。さっき、思い出を汚しちゃいけないって、決心したばかりじゃないか、ここは大切な場所なんだから、そんないやらしいことをしちゃいけないんだ、いえないんだ、いけないんだ、いけないんだ……
……いけない、のに……
「梨花!なにをしてらしたんですの!?魅音さんの家にいって帰ってくるだけでこんなに遅くなるなんて……」
「あぅあぅ…心配したのですよ、梨花……」
その夜、梨花は帰りが遅れたことを訝しがる二人に、苦しい言い訳をしなければならなかった。
あの後、結局、梨花はあの場所でマンガを読んだ。そして、マンガを読み終わったあとは、しばらくの間、熱に浮かされたようになって動けず、帰りが予想以上に遅くなってしまったのだ。
「みー、途中で自転車のチェーンが外れてしまったのです…」
「そうでしたの……、でも、なにごともなくてよかったですわ……」
そう言いながら心配そうに沙都子は梨花をみつめた。夏の一件を思い出したのだろうか、心配気な表情だった。
そんな沙都子を見つめているとき、ふと、梨花は自分の中に妙な感情の蠢きを感じた。
さっき読んだマンガのワンシーン、金髪の少女が、黒髪の少女に押し倒されるシーンが、梨花の脳裏をよぎる。
「ドクン」
梨花は自分の心臓がひときわ大きく波打つのを、確かに感じた。そして気づかされたのだ……、自分が無意識の内に、目の前にいる少女を、マンガの金髪の少女に重ねていたことに。
「……花、梨花!」
沙都子の呼びかけで、梨花はふっと我にかえった。
「梨花、さっきからおかしいですわ。ほっぺは真っ赤だし、急にポカーンとしちゃうし……、監督に診てもらったほうがいいんじゃなくて?」
「み、みー。心配いらないのです。でも、今日はちょっと具合が悪いので寝るのです。おやすみなさいです。」
これ以上、沙都子とむかいあっていたら、自分の心の中が全部見透かされてしまいそうで、梨花はにわかに怖くなった。こんな、いやらしいことを自分が考えているのを沙都子や羽入が知ったらどうなるだろう。
絶交されるかもしれない。もしかしたら、二人は優しいから友達ではいてくれるかもしれない…、だがそれは、今までの関係とは全く違うものになってしまうだろう。
その夜、梨花は布団を頭まですっぽりとかぶり、こころのなかで沙都子にわびた。そして、明日からは二度と、こんな妄想をしないと誓ったのだった。
だが、その次の日からも、梨花の妄想は止まることはなかった。魅音のマンガは、まだ梨花がもっていたし、そのマンガを読みながら、梨花は自分の体をまさぐるようになっていた。
先日の布団の中での誓いを忘れたわけではなかったが、初めて覚えた快感を、梨花の体が欲していたのだった。
そして、今の梨花にその体のうずきを止める術はなかった。
沙都子の写真とマンガを交互に見ながら、自分の体をいじくりまわす毎日。
梨花が、自分のしていることを自慰というのだと知ったのは、学校で保健体育の授業で教わった後だ。
そして、事が終わったあとは、いつも、梨花は激しい自己嫌悪におそわれるのだった。親友を自慰のネタに使っていることへの罪悪感は、いつも感じていた。
朝、起きるたびに、今日はやめよう、とこころに誓うのだが、夕方、梨花と羽入がいない日には、つい、秘密BOXを屋根裏から引っ張り出してしまう自分がいた。
「最低だな…私って……」
今日も梨花はそうつぶやいて、マンガと沙都子の写真を秘密BOXにしまった。よろよろと立ち上がり、屋根裏に箱を押し込む。
沙都子も羽入もこんなほこりっぽい場所を、好き好んで開けたりしないだろう、梨花はそう考えて、ここを自分の秘密の隠し場所にしたのだった。
もちろん、隠し場所としては、甘い。絶対に見つかってはいけないものなのだ。もっと厳重に隠しても良かった。……だが、梨花の心には「甘え」があった。
沙都子と羽入なら、親友の二人なら、自分の異常な性癖がばれても、笑って受け入れてくれるのではないか、それどころか、沙都子も自分を恋愛対象として意識してくれるようになるのではないか……そんな、都合のいい妄想、ご都合主義な、「甘え」。
妄想が深まるにつれて、そんな「甘え」が梨花の心のなかで、本人も気づかぬうちに、ゆっくりと、だが確実に大きくなっていたのだった。
いや、「甘え」というよりはむしろ、沙都子や羽入に気づいてもらいたかったのかもしれない。
自分の気持ちを理解してもらいたい、そんな感情が、梨花に無意識にこの場所を選ばせたのかもしれなかった。
梨花が、屋根裏の板を元にもどしたとき、外から、沙都子と羽入の足音が聞こえてきた。
そろそろ日が沈むのもはやくなってきた。窓の外にはもう、夜の帳がおりはじめていた。
十月も下旬に入り、そろそろ残暑の名残も消えた。夕方にもなると、長そででも少し肌寒い。
梨花は、学校へむかって自転車を飛ばしていた。もちろん、こんな時間から登校するわけではない。学校に忘れたノートをとりに行こうとしているのだ。
「ふう、私って、バカね…」
梨花は一人つぶやいて自転車のスピードをあげる。次の角を曲がれば学校に着く。
このところ、梨花は一人になるたび、沙都子のことばかり考えている。ひょっとして沙都子に自分の気持ちを打ち明けたら、沙都子は自分を受け入れてくれるのではないか、そうなったらどんなにすばらしいだろうか、梨花はそんなことを考えていた。
もちろん、同姓の人間を好きになる、ということが極めて異常だということはよくわかっている。だが、沙都子も自分のことを、恋愛対象として見てくれているのであれば、こんなにすばらしいこともない。
幸運なことに、学校にはまだ知恵が残っていた。教室の戸をあけてもらい、目当てのノートをカバンにいれる。その時、職員室の電話がなった。
「先生、ちょっと電話をとってきます。古手さんは先にかえってください。教室の戸は開けっ放しでいいですよ。」
「みー、わかったのです。」
そういうと、知恵は職員室へ走っていった。
「さて、帰るとしますか……」
と、かえる支度を始めた梨花の頭にとんでもない考えが浮かんできた。
今なら、沙都子の席で自慰ができる。
梨花は、自分がこんなことを考えているという事実を恥じた。ブンブンと頭をふって、その考えを打ち消そうとする。
だが、誘惑には勝てなかった。半ば熱に浮かされたようになりながら、梨花は沙都子の机にふらふらと歩みよった。
ぺたん、と沙都子の椅子に座り込む。次に梨花は自分のスカートをまくり上げて、パンツに手をかけた。
一瞬、そのままパンツを下ろすことを、ためらった。もちろん、沙都子の机でオナニーをすることへの罪悪感もあった。なにしろ、想像の中で沙都子を犯すだけではあきたらず、沙都子が実際に使っている物を汚そうとしているのだ。
それ以前に、ここは教室なのだ。そんな場所で、毎日みんなと一緒に通っている場所でこんないやらしいことをするなど考えただけで背徳感に胸がしめつけられそうになる。
だが、こんなチャンスはそうそう無い、ということも、また確かだった。梨花は、パンツにかけた両手に力をこめ、一気にずりおろした。
梨花の下半身があらわになる。普段は人であふれている場所で、自分の一番恥ずかしい部分を丸出しにする、その快感に梨花は身震いする。
ふらふらと沙都子の席に近寄り、椅子の座面、いつも沙都子のお尻を受け止めている部分に顔をうずめる。
昼間のぬくもりなど、とっくに消えているはずなのに、その椅子からは、沙都子の香りがし、沙都子のぬくもりがつたわってくる様に感じられた。
つ、と自分の指を割れ目に這わせる。そしていつも家でしているように自分の秘所を刺激しはじめる。
「あっ……っつ……。沙都子、くっ……。」
自慰にふけっている間も沙都子への罪悪感は常に梨花の中にあった。だが、沙都子と間接的にとはいえ、繋がっているという感覚が、梨花をただただ快感をむさぼる獣に変えていた。
割れ目を弄繰り回しながら、よろよろと立ち上がり、今度は沙都子の椅子に直接腰掛けた。沙都子が今日まですわり、恐らく明日からも座り続けるであろう椅子に、今、自分はパンツも履かないまま座り、いやらしい粘液をこすり付けている。
その感覚が、梨花の理性を吹き飛ばし、彼女を恍惚とさせた。
「ああ、沙都子っ、沙都子ぉっ!」
愛する人の名を叫びながら、梨花は、果てた。
「ごめんなさい、ひっく、ごめんなさい、ごめんなさ…」
家では沙都子が自分のために夕食を作ってくれているのだろう。自分が沙都子に歪んだ欲望をもっていることなど、沙都子は考えもしないのだろう。梨花はそんなことを考えながら、ここにいない沙都子に向かって、謝りつづけた。
親友を裏切っていることをわかりながらも、この歪んだ欲望をとめられない自分を呪い、梨花は、泣いた。
それからしばらく、教室で頭を冷やしたあと、梨花は家へもどった。自転車を停めながら、梨花は自分がさっきまで泣いていたことを、沙都子や羽入に悟られやしないかと、心配になった。入り口のガラスに映った自分の顔を確認してみる。みー。にぱー。
大丈夫。いつもどおり笑える。家に入ったら帰りが遅くなったことを二人にわびて、いつもどおり、食卓につけばいい。そういえば、今日の晩ごはんは肉じゃがだ、って沙都子がいってたっけ。
そこまで考えたとき、梨花のお腹がぐう〜と鳴り、梨花は自分がひどく空腹であることにはじめて気がついた。
はやくご飯が食べたいな。沙都子のつくった料理ならきっと、世界中のどんなコックが作った料理よりおいしいだろう。
そんなことを考えながら、梨花は家への階段を駆け上がった。
玄関の戸を開けた時、梨花はいつもと家の雰囲気が明らかに違うことに気づいた。もちろん、家具の配置とか、蛍光灯の明るさなんかが違うわけではない。……だが、「空気」がちがった。
例えるなら、自分が居ない間に、なにかとんでもないことが起こっていた…そんな時、第六感が感じる、「空気」。
いやな予感がした。最悪の想像が梨花の脳裏をよぎる。
もしかしたら、沙都子と羽入が、バットや鉈、あるいはスタンガンを持った誰かさんに殺されているかもしれない。
……これまで幾度も見てきたように。そんな想像に身震いした梨花は、階上に呼びかけてみた。
「沙都子、羽入!いるのですか!?いるなら返事をしてください!」
返事は……なかった。いよいよ不安になった梨花は階段をゆっくりとのぼっていった。二階に着く。引き戸に手をかける。梨花は、不安をふり払うように、一度ぎゅっと目を閉じた。
いち、にい、さん。ゆっくり三つ数え、心を落ち着けた後、その目を開け、一気に戸をひき開けた。
読んでくれた人どうもありがとう。
とりあえず今回は以上です。続きはまた後日……。
タイトル入れ忘れてたorz
タイトルは『You give love a bad name』でおねがいします。
<(・3・)> うっ
\(・3・)/ ぽん!
>>377 あれじゃない?EDでレナの帽子が飛んでいくやつ
私のssを保管庫に入れて戴き誠にありがとうございます
前ほど批判が無かったのは、神の皆様の作品が投下されたことに限ります
保管庫に入れてありがとうございます
>>375GJ
すばらしくエロいな!このレベルで初投下とはびっくりした
続き楽しみにしています
>>380 前より批判がないのは、作品に一応は上達のための努力が見られたからだと思うぜ。
次書くときには、もうちょっと話の展開をスムーズにして、心情描写を丁寧にすればいいんじゃないかな、かな?
K1×大石が読みたいです><
クラウド「うほっ」
K「やらないか?」
クラウド「アッー!」
こうですか?わかりません><
>>375 うおおお、続きが気になる!
こういうダークな梨花もいいな。この梨花が、祟殺し編で自分の死んだ後に圭一が
沙都子の裸を目にしていたと知ったら嫉妬のあまり発症しそうだな。
>>375 GJであります。
しかし梨花沙都ものはなぜかバッドエンドが多いから、明るい結末になってほしいなぁ…orz
やっぱり圭一はレナをおちんぽ奴隷にする妄想してるとレナにおまんこ奴隷にされてる方が似合うな、うん
389 :
ベッドヤクザ:2007/12/10(月) 04:38:30 ID:8UqAMuGr
「思い出してみて圭一くん、最近レナのこと考えて何も手がつかなくことあるよね?」
そ、そういえばさっきもレナの感触思い出して部活できなかった……
「ってことは……まさか、レナに調教されかかってるってことか!?」
「あはははっ……相変わらず鈍感だね……今頃気づいたんだ」
「うあああっ!!」
「圭一くんは、レナの足とか手とかみただけで……すぐに勃起するようになるんだよ
そうして、授業中でも外でも、レナに勃起チ●ポを押し付けてくるような変態さんになるの
あはははははは……そうなったら、もう二度とレナの助けなしに生活できなくなるよね」
「そ、そんなことっ、されてたまるかっ!」
「もう…レナに苛められたいくせに、素直じゃないかな、かなっ♪
レナがいないと射精できないくらいにしてあげるね……んっ……」
わっふるわっふる
その設定いいな!
rア【最初からはじめる】
その世界は、おかしな事で構成されていた。
まず、ファーストコンタクトから変だった。
いつもなら、布団の中で目を覚ます。羽入が見下ろしている。
…そんなお約束を打ち破って、今回の目覚めはあまりに唐突すぎた。
「梨花? そろそろ、圭一さんたちの授業がおわりますわよ?」
沙都子の声が、私の意識を覚醒させる。同時に、太陽のぬるい暖かさが全身を包んだ。
寝起きの、鈍い頭で考える。…圭一、と言った。つまり今は、昭和58年。
…気温からすれば、きっと綿流しまでそう日数もない頃なんだろう。
羽入が巻き戻す時間は、短くなってきているとはいえ、結構まちまちだ。今回は、特に短い。
…まあ、どうせダメなんだろうし。その分早く次の世界にいくのだから、逆に気楽かも知れない。
数年巻き戻って、何度も「連続する祟り」を眺めた挙句ダメ…と言うのは、繰り返すには結構辛いのだ。
…そういえば、前回の記憶が思い出せない…たいした手がかりはないだろうけど、どんな世界だったっけ…?
「みー、沙都子は早足なのです。僕を置いていかないで欲しいのですよ」
「梨花ってば、本当にのんびり屋ですのね…私は、待ち遠しくってとてもゆっくりとなんかしていられませんわ!」
いつの間にやら随分開いた距離を縮める間、沙都子は野うさぎのように跳ねて私を待つ。
…こんな沙都子を見るのは初めてじゃない。悔しいけれど、沙都子を決まってこんな表情にさせる奴がいる。
この沙都子が見れるって事は、今日のイベントは確か……。
「今日は部活の初日だし、ソフトなのから行こうかねぇ?」
想像通り、今日は圭一の入部イベントの日だったらしい。
多少バリエーションはあるもののお決まりルートをなぞり、圭一の入部と初黒星が決定する。
圭一の頭を撫でたところで、レナに捕捉される。…よせばいいかも知れないけれど、まあ、お約束。
けれど、魅音が出してきたものはいつものマジックペンではなかった。…数枚のカード。
僅かな差異に胸がときめいてしまうのは、諦めを覚えた後でも変わらない。
「圭ちゃん、この中から一枚引くんだよ?」
「うぅっ…じゃ…これだっ! …えっ?」
引いたカードを見て、圭一が硬直した。…そんなに落書きが怖いの? それとも、別な罰ゲーム?
「いつも」が崩れる予感に期待しつつ、私は右から、沙都子は左から圭一の引いたカードを覗き込んだ。
………
………………え? ナニコレ?
始め、ソレの意味が判らなかった。これって…、……え?
目の前の状況を、脳がゆっくりと咀嚼しはじめる。
理解できない。理解しようと精一杯の頑張りをこめて、私はカードの内容を舌に乗せた。
【梨花 沙都子 3P】
「あら♪ 圭一さんと3Pですわ!」
「け…圭一と、3P……なのです」
奇しくも、沙都子が同じ言葉を発言する。…間違いではない!?
自分の知識のほうが間違っているのかも知れない。淡い期待を込めて、仲間を振り返る。
…笑っていた。…自分が間違っていた事に、安心するところ…なのだろうか?
「洗礼だね…はぅ☆」
「早いこと慣れといた方がいいしねぇ、何せココ、冬は本当にやる事ないからねぇ〜♪」
…レナも魅音も、コレを普通に受け入れている。ごく自然に。当たり前に。
そ、そんなトンデモ部活初体験よ!? 止めてよ魅音もレナも! いいの!?
…縋るような瞳の私に気付いたのか、魅音が視線をこちらに向けて口元を歪めた。
「大丈夫だって! 初体験のヒヨッ子くらい、梨花ちゃんなら朝飯前だよ!」
「で、でも…できるだけ優しくしてあげてほしいな、はぅぅ…」
…えーと、つまり。…二人の会話から察するに、この世界の古手梨花は相当の手練?
冗談じゃないわ、身体はどうか知らないけど、精神的にはこっちも初めてで…、その…
ああもう、そういえば羽入はどこに行ったのよ!?
いくら変化を望んでも、こんなぶっ飛んだ世界はあんまりじゃないの!? ねえ、羽入!?
「梨花ぁ、手伝って下さいましな! 私一人で圭一さんをエスコートは荷が重くてよー!」
「な、なあオイ、冗談だろ?」
気付けば、沙都子が既に圭一の腕に絡み付いていた。咄嗟に駆け寄る。
…沙都子を引き剥がそうと思って伸びた手は、途中で止まった。
熱っぽく潤み、情欲の滲んだ視線。…初めて見た、…何度も夢想したその目が、私を凝固させる。
…沙都子に促されるまま、私は圭一の袖を掴んだ。
「や、やめ、嘘!? お、おい、なぁちょっと…」
「ごゆっくり〜♪」
「あとでしっかり感想レポートしてもらうからねー♪」
…レナと魅音の声も、圭一の往生際の悪い声も、どこか遠くで聞こえる。
圭一の腕にコバンザメになって、私はうっとりと、沙都子に腕を引かれる幻惑に酔っていた。
tips 前の世界
あううあうあうあう、梨花…本当に死んでしまったのですか!?
ねえ、ねえ起きて下さいよ梨花ってば…こんな、こんな何も判らないうちに死ぬなんて…!!
身体を揺さぶろうにも、僕は直接梨花には触れられない。
するり。するり。
肩に置いた手は、そのまま胸を経由して臍まで貫通してしまう。
暖かい靄に混ざる、血の匂い。裸の背中を真っ赤に染めて、古手梨花は絶命していた。
カラカラカラ…
乾いた音が響き、周囲の靄が少し引く。
冷たい外気を感じるより先に、大きな悲鳴が湿気っぽくて血生臭い空気を揺らした。
…可哀想に。娘を失った母の気持ちを思い、目を伏せる。
母親に抱き上げられる、幼い梨花の骸。砕けた後頭部から滴る血が、黒髪を細く纏め上げている。
…無力感と喪失感に、鼻の奥がツンと痛む。
折角、久し振りに数年の巻き戻しに成功したって言うのに…こんなのってない。
こんなのってないですよ、梨花…!!
梨花を殺す犯人を突き止めるどころか、親より先に死ぬなんて!
…しかも、お風呂で滑って転んで死ぬなんて!!
…嘆く母親を見たくなくて、ぎゅっと目を閉じる。
梨花は、また別のセカイに飛んだのだろう。早く探さなくては。
…目が覚めた時に僕が居ないと、梨花が可哀想なのです。
さてさて…急だったから、一体どこに飛んだやら。
膨大なカケラとセカイの中。…見つけ出すのは、結構骨が折れそうなのですよ。あうあう。
脳内変換と己の妄想フィルターを武器に「ひぐらし が なく頃に」を見た。
…3Pとか言いつつ、梨花と沙都子の絡みがないのは詐欺じゃね? あれじゃただの二輪車じゃね!?
そんな思いに駆られるも、とりあえずはここまで。多分、続きはないと思う。
…上手く「が」のトラック6〜9を自分の妄想フィルター通せたらまた来るよ。お目汚し失礼('A`)ノシ
ちょww何その斬新な世界の終りwww
ひぐらし「が」なく頃には文章に起こしたほうが萌えるw
これは斬新すぐるw
期待して続き待ってます
面白かった!続きよろ!
梨花沙都祭の人マダー?
マダー?
>>398 確かにアレに出てくるシチュエーションは全部萌えるな
まぁ園崎さんじゃなくて園山さんなんだけど
圭梨花まだー
圭一は詩音が気になるのかね?
礼奈と魅音は友情ってところだろう
圭レと圭沙マダー?
圭梨圭梨
話が進むにつれて友情化
フラグクラッシュした感じ
すまん誤爆
悟詩やりも葛詩の方が個人的には合ってると思うんだがなぁ。。
葛西の世話焼き女房とか激しく見たい。
「〜のカプの方がいい」談義は
荒れる一番の原因だやめなさい
鷹野×野村のカプの方がいいと言おうと思いましたが自重します
公由×お魎のカプの方がいいと言おうと思いましたが(ry
お魎は俺の嫁だよ!
どうして圭羽は少ないんだ?
…やっぱマイナーなのかorz
>>413 じゃあ俺も「そこは野村×鷹野だろ」と思ったことは口には出しません
>>416 書きたいけど暇がないのさ
俺の脳内ではあぅあぅ羽入どころかツンデレ羽入やヤンデレ羽入とK1がイチャついてるぜー(゚∀。)
成程。みなさんあくまで口を割らないつもりですか…んふっふっふ〜☆
ヤンデレ羽入・・・だと・・・
>>418 ツンデレ羽入にヤンデレ羽入だと!?
それはぜひとも文章で読みたいんだが。
大石はおもむろにネクタイをゆるめ、ワイシャツのボタンを外し胸をおおきく開けた
そう、大石はチョイ悪オヤジを気取ってみたのだ
しかしその姿、誰がどうみても「やらないか」
車に連れ込まれていた圭一はその姿を見て
去年かもっと前くらいに書いたものが発掘された
罪滅しの後って設定だったが、今見ると矛盾だらけだ
とりあえずうp
圭詩マダー?(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン
…それにしても、やっぱりひぐらし廃れていってるなぁ
今こそ立ち上がるときだぜ。
台本小説だろうがなんだろうが書いてみようぜ
人いないのは、ここ一週間ぐらいOCN民が書き込み規制食らってるからなぁ。
規制解ければ即投下できるのになあ。
圭梨キボンヌ
鷹野村キボンヌ
サトシオンプリーズ
それでは拙者は魅詩を所望する
「昨日は宝探し楽しかったね!はぅ〜」
「まぁなぁー。でも疲れたせいか、昨日は変な夢を見たぜ」
「え〜?どんなのかな、かな?」
「いやー、レナに刺される夢なんだけど、妙にリアルだったんだよこれが」
「・・・・・」
「俺の想像力も捨てたもんじゃないな!まるで昼ドラみたいだったぜ!ハハハ!!」
「・・・・・」
「・・・・・レナ?」
「へっ?!な、なにかな?」
「いや、急に真剣な顔してどーしたのかなぁって」
「う、ううん!な、なんでもないの!」
「そうか?」
「うん・・・・」
「・・・」
「・・・」
そう、なんでもない
ただ、思いついただけだ
この瞬間を永遠にする方法を
>>426がいいって言ったかr(ry
・・・うん、ごめんなさい
熊沢×源次でラブラブお願いします
>>432 GJ!
非エロならアニキャラ板のスレに投下してもいいね。
>>432 その文章に大まかでもいいから状況説明を入れれば
あら不思議、SSの完成!
もっと長くなれば立派な小説だ。
みんな謙遜してるけど、妄想力と筆記道具さえあれば意外と書けるもんなんだぜ。
鷹村お願い
しつこい
鷹村×一歩
赤梨花を誰か・・・頼む・・・
扉が開いて世界が壊れたような音。ひどく耳障り。でもそうしたかったからいいよね。
「れ、レナ……」
圭一くんが凄い顔してる。今まで見たこともない形相。可笑しい。
またレナの知らない圭一くんが知れたと思って嬉しかったから。ふふ。でも、なんでかな。
なんで、射抜くように避けるように窺うように疑うように恐れるように、視線を眼差しを瞳の奥をレナに向けてくるのかな。
なんで脚が震えているのかな後ずさろうとするのかな転んでしまいそうになるのかな。
「こんばんは。圭一くん、魅ぃちゃん」
レナこんな声だったかな? 頭の中でいつもより低く声が響いてる気がするよ。
「お…前、なんだ、その鉈、は……っ」
なにそのかすれ声。なんだかとても情けないよ。圭一くんってこんな人だったかな?
なんで鉈がそんなに気になるの? レナいつも鉈持ってたじゃない。今更驚く必要もないと思うのに。
あ。握った柄から血が垂れてる。……誰の血だっけ? 忘れちゃったな。
あ。そっか。圭一くん、これがレナの血だと思って心配してくれてるんだね。
ありがと、圭一くん。レナ嬉しいよ。レナ、一番の笑顔で応えるね。
「ひっ…!」
そうだよね、そうだよね。だからそんなにぶるぶる震えてるんだよね。
レナの血だったら大変だもんね。少ししか垂れてないけど、もしかしたら致命的なものかもしれないし。
だったら圭一くんが青白い顔でレナのことを気にかけてくれるのも納得だな。
でも、どうしてじりじり離れていくのかな? 本当に、レナが死にそうな怪我してたら怖いからかな。
うん、愛してる人が今にもこの世から消えるなんて知ったら、きっとすごく怖いよね。
優しい圭一くん。でもレナ大丈夫だよ。これが何の血かは分からないけど、レナはすっごく元気だよ。
だから、こうして、何のぎこちなさもなくて机に鉈を突き立てることもできるし。
圭一くん、安心して?
「み、魅音……!」
どうしてそこで魅ぃちゃんの名前が出るのかな。
「うわぁ!」
あ〜あ。ズボン刷り下げたままで走ろうとしたら、そうなっちゃうよね。
おまけに打ち所が悪かったみたい。受身もとってなかったしね、圭一くん。頭抱えてるけど、平気かな、かな?
介抱してあげないと。レナの圭一くんが傷つくところなんて見たくないもん。
よく見たら、額に血が滲んでる。これは止血したほうがいいよね。あ。どくどく流れ出した。結構深いのかもしれない。
でもどうしよう。一体何で止血したらいいんだろう。
見回しても、それっぽいものが見当たらない。暗いから電気をつけてみようかとも思ったけど、なんとなく嫌だった。
……机に座った魅ぃちゃんのシルエット。やっぱりいやらしい身体してるね、魅ぃちゃんは。
それ、制服かな。身体を隠してるんだろうけど、横から見たらおっぱいもおま○こも丸見えだよ。
でも綺麗だから許してあげる。すごく綺麗だから許してあげる。すごくすごく綺麗だから。
レナがお持ち帰りしたくなっちゃう。なっちゃうな。
「痛っ」
……? え? 掌がぐちゃぐちゃに裂けてる……?
うう、痛いな痛いよ。どうしてレナの手が怪我してるのかな、かな。レナ何もしていないのに。
鉈の柄にもひびが入ってるみたい。みしみし音を立ててる。血がさっきよりずっと多い。
気になったけど、今はレナより圭一くんのことのほうが心配したほうがいいよね。
ううぅん……。レナのお気に入りの服だけど、しょうがないかな、かな。圭一くんのためだもんね。
びりびりびり。
思ったより簡単に破けちゃったな。何だかバランス悪いから左の裾も破っちゃおう。
びりびりびり。
おかしいな、おかしいな。何でこんなに細くしか切れないんだろう。包帯よりもずっと細くなっちゃった。
これ、二本編んだら縄みたいになっちゃうかな、かな。あ、そんなことはどうでもいいんだった。
「圭一くんっ」
「……っ! うわぁあああっ!」
どうして逃げるの? レナ、圭一くんの怪我の応急処置しようと思ったんだよ、だよ?
少し短いから、額に巻くには力入れないといけないかもしれないけど、止血だからちょうどいいよね。
圭一くんがじっとしさえしていてくれれば、すぐに終わるよ。うん、きっとすぐに終わると思うよ。
だから、レナの近くにきてくれないかな、かな? 圭一くん?
「こっ、こっちに来るんじゃねぇっ!」
……うん。圭一くんがそういうなら、レナ近づかないよ。
だって、圭一くんがレナの方に来てくれるってことだもんね?
どれだけ待てばいいかな、かな。
「……」
「……」
もうレナ待てないよ。
圭一くんの傍に行きたいな。レナの傍にきてほしいな。
「っ! く、来るなよっ!」
大丈夫。少し悲しいけど圭一くんに近づかなければいいんだよね? レナ、ちゃんと約束は守れる女の子だよ?
よく見て、圭一くん?
レナが行こうとしているのは、圭一くんが背中にかばっている魅ぃちゃんのところだよ?
「ひっ、や、やめろっ……レナぁっ! な、鉈を、下ろせよぉおおおお!」
うん、下ろすよ。振り、下ろすよ。
がきぐがっ。
どすん。
「……」
圭一くん、どかないから。
どいてって思ったんだけど、うまく伝わらなかったみたいだね。
あれ? 鉈の方向がおかしいな。血がついてるのは峰のほうだよ?
いつの間にか、持ち替えていたのかな。知らないけど。
でもよかった。大好きな圭一くんが死ななくて。峰ぐらいなら何でもないよね? 圭一くん強いもん。
ひょっとして。
圭一くん、レナに教えてくれたのかな? 刃が逆に向いてるぞって。
レナがそれに気づいてなくて、教えようとしたんだね。そういえば、笑ってたような気がする。
ありがとう、圭一くん。レナ馬鹿だったね。鉈なんてずっと持ちなれていたはずなのに。
心の中で笑ってたよね、圭一くん。何やってんだよ、レナって。ふふ。
次は、間違わないよ。
「魅ぃちゃん」
「……」
さっきから一言も喋らないのはどうして?
ねぇ魅ぃちゃん。
「ふ、ふふ」
?
「ふふ、あは、あーっはっはははははははは!」
……なにがそんなにおかしいのかな、かな。
大口開けてみっともないったらないよ。魅ぃちゃんに似合わない。
レナが閉じさせてあげるね。
「あ、と。そこまでです」
ばちばちっ。
う……?
……夜なのに、なんで一瞬明るくなったの? ん……今度はさっきよりもずっと暗くなっちゃった。
あれ? 力が……入らない? あ、レナの鉈が……。
がちゃん。
膝が……? …う、机、手…え、支えられない……。
どすっ。
黒板……、天井に、なっちゃっ、た……?
どすん。
「今日は私だと分からなかったんですか? ふふ」
詩ぃ…ちゃん……?
ああ、また、視界が明るくなっていく……よ。
前の続きです…。非エロで申し訳ない。
詩音はレナ怖いんじゃなかったっけ
まあ魅音じゃ何もできなさそうだし
面白ければいいか
エロくないけど
これはこれで凄く続きが気になる
なんかこんなんばっかりだね
いいとは思うんだけど、圭一がレナに対してこんな態度なのがちょっと違和感かも。仲間思いなのに…
どうもお久しぶりです、眠れぬ夜にを書いている者です。
半年以上間が空いてしまいましたが、続きがある程度まとまりましたので
投下させてもらいます。
毎度の事ながらエロになるまでフリが非常に長いので、今回はエロ抜きになります。
また、生理描写がちらほらと出ますのでそういうのが苦手な方はすみません。
◇
「なななっ…なんですのー!?」
「……ん…どうしたの、ですか……?」
鳥のさえずりをかき消す勢いで耳に飛び込んできたのは沙都子の慌てふためく声。
まるで私たちのようにくっついて離れたがらない瞼をこじ開けると、眩い朝日が目に痛い。
沙都子の狼狽の理由を知るためにどことなく重い身体をゆっくりと起こすと、ツンと鼻の奥にくる刺激臭。
…これは血の匂いだ。
突然生臭い話で申し訳ないのだが私はこの鉄の匂いというものが好きだったりする。
古来から女性は何かと血液との付き合いは多く、月経もそうだが破瓜や出産の時も出血がある。
月経と呼ばれる女性特有の生理現象は、その名称の通り毎月訪れるのだから男性よりも血に対する抵抗は少ないと思う。
それに以前破瓜の際に沙都子の秘所から流れ出た血液を舐めてからというもの、一度それを覚えてしまってからは敏感に血の匂いに反応してしまうようになっていた。
「り、梨花ぁ〜……」
「…沙都子、これは……」
ぼやける視界から目を凝らして見つめると、今にも泣きそうな声をあげる沙都子の秘所から溢れるドス黒い…血。
辺りを見渡せば布団はまるで殺人事件が起こったかのような惨状で、呆然とこの光景を眺めていたけれど
我に返ればくっついて寝ていた私にも沙都子の血が身体のそこかしこにこびりついている。
…これはこれで非常に扇情的だと思うのは私の歪んだ性癖のせいではないだろう多分。
「ど、どうしましょう…!?」
「みー…どうしようもこうしようもないのです、沙都子準備はありますか?」
「じゅ、準備…?」
「はいなのです。誰かにきっとこういう事が来ると教えてもらったりはしていないのですか?」
「?? …何の事ですの?」
「…何も知らないのですか、沙都子?」
「え、ええ…」
きょとんと涙目で首をかしげる沙都子の様子からして、
どうやら男女の性行為HOW TOを教えてもらった割には初潮が来る、
という性行為よりも先に教えなくてはいけないだろう事柄は全く知らないようだった。
「みぃ…それは予想外だったのです」
「何がですの?」
「こっちの話なのですよ、にぱー☆」
――とは言え結果的に言えば私が全て教えてあげる事になるのだし問題は何一つないのだけど♪
予想もしなかったタナボタ状況に浸る私を訝しげに見つめる沙都子は、顔面蒼白でこれはこれで可愛らしい。
…う、うるさいわね! 沙都子は何をやっても可愛いんだから仕方ないでしょ。別に惚れた弱味とかなんかじゃないんだから!
「梨花…どうしましたの?」
「みー! まずこの血を洗い流さないといけないのです。昨日の残り湯がまだありますからそれで身体を洗ってくるのですよ」
「…でも、梨花はどうしますの?」
ちらりと私の身体に付いている血痕を見つめる。こんな自分の一大事の時なのにも私の事を心配してくれる沙都子…なんて優しい子なのかしら!
「ボ、ボクは先にお布団の方をどうにかしますです、血液はぬるま湯で洗うと落ちやすいのです」
ちなみに念のため言っておくけど私はまだ初潮なんてものは一度も経験した事がないため、
この予備知識は羽入からの受け売りだったりする。
「あら、それでしたら一緒にお風呂に向かった方が早いですわね」
「みー☆ 朝から沙都子は入浴シーンをボクに見られるなんてかわいそかわいそなのです♪」
「そう思うんでしたら見ないでくださいましー!」
「みーみーみー☆」
そんなこんなで鳥のさえずりなんて何のその、
スプラッタよろしくな血まみれの私たちはどたばたじゃれ合いながら浴室へ向かっていったのだった。
◇◇◇
――身体が重い。
今朝梨花に教えてもらって初めて知ったのだけど、これはどうやら「生理」というもので大人の身体になるために体内が準備をするという事らしい。
ここ数日なんとなく身体の調子がおかしく感じたのもひょっとしたらそれが原因なのかもしれないと、レナさんや魅音さんに教えてもらった。
初めての「生理」を初潮と呼ぶようで、それが訪れるのは人それぞれ個人差があるらしい。背の高い人や少しふっくらとした体型の人は
一般的に早くくると言われているそうで、私はどうやら同年代の子達よりも発育が早い方らしい。…確かに梨花と比べてみれば…その、まあ…少し胸とかは…その……あの…。
……体調が悪くなるのは人それぞれ千差万別で、今現在の私は腰とお腹に鈍痛が走り、頭もなんだかぼんやりと靄がかかっているようで、
あまり鮮明に物事を捉えられない事から私の状態は結構重い方になるらしい。話によると吐いたり貧血のあまり動けなかったりするくらい酷い人もいるらしく、
そう考えるとこうやって何とか授業を聞いてられる私は重い方とは言えまだマシな方なのかもと少し安堵した。
だからと言って体調が優れないという事実は拭い去る事が出来るわけではなく、身を案じて先生に保健室で休むように言われたのだが断固としてその申し出を断った。
授業に遅れを取りたくないなんて立派な事を言ったものの、実際のところ調子が悪い時は心細く休み時間になれば様子を見に来てくれる、
と分かってはいても授業時間であるほんの数十分ですら、梨花の傍から離れて一人でいるのがとても寂しかったから、なんて恥ずかしくて言えない。
そして保健室への誘いを断って教室にいる現在、正直授業の内容は頭に入ってくる気配はなく、
隣にいる梨花は終始不安げな表情で私を見つめているため、却って梨花を心配させる羽目になってしまった。
大丈夫ですわと上っ面だけの言葉を投げかけるしかない自分の判断ミスを、悔やむ気持ちと申し訳ない気持ちで自己嫌悪に陥っていた。
机に身体を突っ伏した時に流れた髪の透き間からちらりと梨花を覗き見る。細いラインで描かれる輪郭や日光に当たっていても透き通るような白い肌、
近づくとパサパサと音が聞こえるくらいの長い睫毛、漆黒の吸い込まれるような瞳、薄く色づく唇、何もかもが綺麗で、愛しい。
いつもなら緩やかに弧を描いて存在するはずの眉毛の頭は少し中心に寄っている。眉間に皺を寄せながら私の身を案じている、
そんな梨花を見ているとその表情が生まれる根源が私である事が嬉しい反面、あの日私を救ってくれたあの花のような笑顔が見れないのが少し寂しくもある。…なんて自分勝手なんだろうとは思うけれど。
伏せている上半身を起こして梨花を安心させようとするも下腹部には鈍痛が、腰には言葉に出来ないだるさが纏ってなかなかいうことをきいてくれない。ひょっとして腰がだるいのは
昨日我を忘れて梨花を求めてしまったからかもしれない、と昨夜の出来事を思い返して少し体温があがった気がした。
生理の期間というものもまた人それぞれ個人差があり、3日で終わる人もいれば1週間続く人もいるそうだ。私は今日が1日目、とするならば最悪一週間はこんなに辛い思いを我慢しなくてはいけないという事か、
ああ…考えるだけでも嫌気が差す。
この生理痛とやらを男の人が味合わうと痛みに耐えられないらしい。それなのに偉ぶる男の人なんて…思えば私のお母さんを泣かせたのも男の人が悪いんだ、
きっとお母さんをたぶらかす男の人がいなければ何も問題はなかったんだ、最初の「お父さん」がお母さんが泣かせたりしなければ、にーにーだってあんな事をせずに済んで、
いなくならなかったのではないだろうか。
どす黒い内なる思考が私を覆い始めた頃、頬が柔らかく包まれる。この優しさの持ち主は愛してやまない梨花のもの。
少し顔をあげて梨花を見ると相変わらず眉間には皺が寄りがちだけれど、励ますためにいつもの笑顔を振りまいてくれた。
あぁ……なんて馬鹿馬鹿しいことを考えていたんだろうか、もしそれが現実なのだとしたら今私は梨花の隣にいないかもしれない。
寧ろ梨花が私の隣にいてくれないかもしれない。好きな人に、梨花に想いが伝わってこんなに毎日が幸せなのに、それ以上を望むなんて
…なんて馬鹿げているんだろう。私の幸せは梨花が私の傍にいてくれる事、ただそれだけなのに。自分の浅はかで自分よがりな考えにうんざりする。
黒い思いを断ち切るかのようにブルブルと頭を振ると、遠くの席にいる圭一さんと目が合った。どうやらレナさんと魅音さんが取り組んでいる問題が終わるのを待っているようだった。
体調の悪さを気遣ってくれてはいても、冗談交じりに心配しておどけて来てくれるのが圭一さんらしくて、そんな不器用なところがにーにーを思い出させてくれる。
いつもはそれで元気な自分を取り戻せていたのだけれど、何でだろう? 今日はそんな圭一さんの気遣いにすらイラついてしまう。
そしてそれは圭一さんだけではなく、休み時間での富田や岡村の騒いでる声がいつもなら気にならないはずなのに、今日はやたらと癇に障る。
他のクラスメイトが後ろの方でドタバタやっている振動が、ただでさえ痛む下腹部と腰部に刺激を与えて苛つきは更に増す。今日は何もかもが私を不快にさせるためのもののように思えて面白くない。
気分もなんだか滅入ってる気がする。
もしこれも生理からくる現象であり、梨花の言う「大人になるための準備」なんだというのなら、私は大人になんてならなくてもいい。
どんなに自分を励まそうとしても心がざわついて落ち着かない。こんな時は誰の目も気にせず梨花と手を繋いで一緒にくっついていれば安心出来るのに―…。
◇◇◇
私より先に沙都子が初潮を迎える―それは過去の世界から判断して想定内の範囲だったから特に問題はなかった。
沙都子の生理痛が重い方だというのも何度目かの世界で知っていた事だったし、今私が存在している世界のように
沙都子とは「恋人関係」になっていなかった世界では、私はただそれを気遣うだけの関係だったから何も問題はなかったのだ。
それなのに私と沙都子が肉体関係をも築いている恋人関係であるこの世界は、前提時点で想定外であるためループの世界と全く同じ、
または相似しているところはあるけれど前提が前提なだけに過去の経験を生かす事はなかなか難しい。
それでもなお過去に縋って考えるとするなら迎える季節が少しずれていたというくらいが挙げられる。
あともう一つ、一番重要な事。それは――私の欲求不満が積もりに積もっているという事、それが一番の問題であった。
◇
リーリーと遠くで鈴虫の鳴く音をかき消すように衣擦れの音が聞こえた。音のする方を見れば沙都子が一間の布団に包まってすやすやと寝息を立てて寝ている。
今夜はお腹も出すほど暴れて寝てないので布団をかけ直す必要はない、そう分かっているのについお節介に似た世話を焼いてしまうのは、かけがえのない沙都子だから。
薄く口を開き息を漏らして眠っている沙都子の幸せそうな寝顔を見つめ、うっすらと雲がかっている月の光を浴びながら掛け布団の上に一つ、ほんの小さな溜息をつく。
初日の朝を除いて沙都子の精神状態は明らかに不安定だった。幾度となく見てきた沙都子の状態異常の中で今回のは特別酷く、少しでも思い通りに事が進まないと語尾が
刺々しくなったり物に当たったりと少し乱暴な節も見えた。かと思えば、ほんの些細な事に対して過敏に反応し大した事でもないのに怯えたりする。
それは月経の際に起こるホルモンバランスの崩れから寄るものらしく、そういう事もあるんだと以前羽入から聞いていたし、今回の件でレナや魅音が教えてくれたのもあってかさほど気にしてはいない。
けれどいくらどうしようもない事とは言え、沙都子がまるで雛見沢症候群発症に近い状態になっているのを間近で見ているのは正直辛かった。
よくよく数えてみれば沙都子が初潮を迎えてから今日で5日目、日数的にもそろそろ生理痛も落ち着いてきてもいい頃ではないのだろうか? …こういう時自分が経験していない事があると
私自身で判断を下せず少し歯痒い。ましてや他の何にも変えられない沙都子の事となれば尚更だった。
そして沙都子を思えば思うほど不謹慎だとは頭で分かっていても身体が疼いてしまうのもまた事実だった。
身体の調子が悪い沙都子の動きはいつもより淑やかで、生まれて初めての経験なので通常時とは違う
下着事情に今ひとつ慣れていないため、普段とはまた違う雰囲気を醸し出しそれがまた私の心を駆り立てる。
先日の乱れた沙都子に当てられてからというもの身体の疼きが奥底で燻っていて、
どうにかしなくてはと思ってはいても現状の沙都子に相手をしてもらうのは無理に近いというのは明確だった。
今日に至るまでは迫れば沙都子だって受け入れてくれたからそれに甘んじていたところもあったが、
女性特有の痛みにぐったりしながら毎日を過ごしている沙都子を見ればそんな事出来るはずもない。
…それに大体生理中ってそういう事をシてもいいのかすらわからない。経験した事ないし。
話によると生理期間は通常なら最長でも一週間そこららしい、だとしたらあと数日の辛抱だし我慢出来ない状態でもない。
昼間は学校に居るんだから意識が沙都子にだけ集中しないようにする事も出来るし、夜は夜でこれもまたホルモンのバランスというものが関係してか沙都子はいつもより早く寝てしまうので、
自分もそれに倣って寝て誤魔化すしかないだろう。
例えどんなに自分が性欲に苛まれようが沙都子の身体に無理をさせるのだけは嫌だから、私が堪える事で全てが丸く収まるのであればそれを望むより他はないのだ。
「…その代わり、元気になったら凄いんだからね…」
「ん…梨花…ぁ……?」
不意打ちで声をかけられ身体が反射的にびくっと跳ねる。――もしかして聞かれていた!?
「み、…みぃー…沙都子、どうしましたですか?」
「もぅ…まだ起きてるんですの? 早く眠った方が…よろし、い…ですわ……ょ」
「…みーごめんなのです、もう寝ることにしますです」
寝返りをうった際に少し覚醒しただけなのか、寝ぼけた声でニ、三言葉を交わすとまた規則正しい寝息が聞こえ始めた。
この様子なら何も聞こえてなかったようね…ちょっと声が上ずってしまったわ。
少し癖のあるもふもふとした沙都子の髪を一房手にして軽く口付ける。シャンプーの匂いと一緒に仄かに香る沙都子の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
カーテンの隙間から見えていた月がカーテンの奥に隠れてしまっている。もう夜も大分更けた。早く寝ないと明日の朝が辛いから寝る事にしよう。
起こしていた上半身を布団の中にするりと潜り込ませる。またあの日みたいな血の海に巻き込まれないように、
生理期間中は各自の布団で寝る事になったため潜り込んだ布団には私一人分だけの体温しかない。
ハタからしてみれば他愛もない小さな日常との違いが、沙都子に触れられない寂しさを益々増幅させて心に僅かながらの闇を作る。
その闇に囚われないように一生懸命目を瞑る。
――大丈夫、あと数日の辛抱だからそれまで私は耐えられる。と、何度も何度も繰り返し心の中で叫び続けては怯えてしまう。
その不安を紛らわせてくれるかのように、すっと隣から伸びてきたぬくぬくした小さな手を握り締めて眠りにつくのだった。
◇
からっと晴れた日曜日。部活メンバーで集まる話もなく平凡な休日なので宿題をしたり、溜まった洗濯物を片付けたり何があるか分からないでございましょう?
という沙都子の言葉で部屋の片づけを手伝わされる羽目になったりと、一人では気が進まずついつい先延ばしにしてしまう事も、私とは逆の性質持ちの沙都子と
一緒にこなしてそれなりに充実した時間を過ごしていた。
午後には最近沙都子の体調が悪かったせいもあり二人一緒に買い物に出かけていなかったため、天気もいいことだし久しぶりに手を繋いで買い物に出かけた。
二人で貰ったお駄賃の飴を頬張りながら行き同様に手を繋ぎながら家へ戻る途中、普段は自転車で通り過ぎていた横道を見つけた沙都子がぺかーっといい笑顔を向けて私に言う。
「少し寄り道していきません?」
キラキラと輝く大きな瞳に見つめられては断れるはずもなく、二つ返事で了承し未開拓であろう山道をざくざく進む。
買出しに出てこれなかった理由が、沙都子の体調不良だったため村の人たちがみな気を揉んで心配していたのもあり、
二人仲良く買い物している姿を見れば栄養をしっかりつけんと、とあれやこれやと手に持たされて気づけば通常の買い物の量よりも遥かに超える買い物量となってしまった。
自転車ではなく徒歩での行き帰りなので少なからず体力は消耗しているはず、
更にこの体格に合わないだろうと言わんばかりのぱんぱんに膨れた買い物袋なんて何のその、そんなものはお構いなしにと沙都子は先を急ぐ。
「いつ何時何があるか分かりませんわっ、どんなところにでもトラップを仕掛けるようにしておきませんと。それにはまず地形を知ることからしなくてはいけませんものね!」
あの時、山狗達にトラップを存分に仕掛けたのがよっぽど気持ちよかったのか、それともまた私が狙われた時救ってくれるよう備えているのか、
念入りにチェックをしながら進んで行く。女の子らしい線で描かれた沙都子の背中に頼りがいを垣間見ると、袋の重みが少し指に食い込んできていたとしても不思議と堪えきれると思える元気を与えてくれる気がした。
…そういえば沙都子のトラップワークって番犬にスカウトされていたんだっけ、どう考えてもM属性の沙都子が人をトラップに陥れて悦ぶっていうそのギャップがまたいいわよねぇ。
「んみゅぅ」
―そんな善からぬ事を考えたのを悟られたのかトン、という衝撃と共に鼻への刺激が不意に口からついた変な言葉と同時に生まれる。
「あらあらこれは…」
「ど…どうしたのですか沙都子…」
「梨花ぁ〜思いもよらないところに出てきてしまいましたわよ?」
「みぃ?」
ガサッと大きな音を立てて草木を掻き分け立ち止まる沙都子の肩越しから景色を覗き込めば、そこには見慣れた人影が3つに少し離れて1つ。
それらはというと圭一を中心に左右の腕を引っ張り取り合う薗崎姉妹、それを見守るレナという図式である。
圭一達もまさかこの獣道に迷い込んで? なんて考えは一瞬で吹き飛び、辺りを見れば見慣れた景色…ここはダム工事現場へと向かう道。
どうやら沙都子と一緒に歩いてきた獣道はここへ繋がる近道だった様子。100年とちょっとこの雛見沢で生活してるけどこれは新発見だわ…
この調子の沙都子なら他の近道でも探し出してしまいそうね。
「…こんなところで何やってるんですか、沙都子と梨花ちゃま」
「ボク達はたまたまこの道を進んだら詩ぃ達がいただけなのですよ」
「それに"こんなところ"にいるねーねー達は一体何をなさってるんですの?」
「はう…これからレナの宝探しに魅ぃちゃんや圭一くんが付き合ってくれる約束だったんだけど…」
訝しげに問いかける沙都子へのレナの返答を待たずして、まるで大岡裁きのような絵図で拮抗している魅音が声を荒げて言い放つ。
「この…っ詩音が突然どこからともなく現れてきたってわけー!!」
「もう、圭ちゃんもたまにはお姉やレナさんだけじゃなくて私にも付き合ってくださいよー」
「いでっでででで!! おいお前ら! オレが引きちぎれてもいいのかよッ!? ちょ、詩音も腕に胸とか…ああっレナそんな目でオレを見るなぁー!!!!」
―と、言う事で私たち部活メンバーは話の流れでダム工事現場でありゴミ山…改め、レナの隠れ家にいる。
とある世界で発症したレナに会うためにここへ来た事があったけれど、中に入った事はなく外見とは裏腹に
あまり広くない車内へこの度初めて入り込んだのだが、ところどころにレナが手直しした箇所があったり、
おそらく家から持ってきたものだろうものがあったりとこれはなかなか快適空間かもしれない。
レナが言うには扉を閉めれば大体の音は遮断できるそうで、何か考え事をしたい時はここに来るんだ、
なんて少し苦笑しながら私たちに伝える仕草は一瞬あの事件を思い出してしまった。
けれど今の世界はみんながみんなをちゃんと信頼している素晴らしい世界。そんなレナを見て必要以上に圭一と魅音、
そして詩音は騒ぎ立てる。…きっと大丈夫、そう信じてる。
そして沙都子はというと、レナの作った秘密基地がよっぽどお気に入りなのか「大好きな」圭一達が遊んでいても目もくれず、
車内を色々と詮索している。まるで犬が尻尾を振っておもちゃで遊んでいるようにも見えて可愛い。
「どうしたのですか、沙都子」
「え、あぁ…ちょっとにーにーの事を思い出したりしてまして…」
声をかけられ我に返ったのか、少し頬を赤らめて答える沙都子からなんとなく哀愁を感じる。
「悟史の事をですか?」
「えぇ…、よくにーにーと一緒に隠れ家のようなものを作って過ごした事がありまして」
「…そうなのですか?」
「あら梨花には言った事ありませんでしたっけ?」
自慢ではないが沙都子の事なら私に聞けと自負出来るくらいの沙都子マニア。
そんじょそこらの一般人では考えられないくらいの時間を(私一人だけど)共に過ごしているのだから、
知らない事を探す事の方が難しい。
…つまりこうも理屈ぶっている私が何を言いたいのかというと、そんなものが存在していたなんて初耳だと…"知らなかった"という事。
確かに悟史が沙都子の横にいる頃は私の知らない事があったって、不思議ではなく至極当たり前の事なんだから初めて聞くのは当然だ。
けれど伊達に100年とちょっとの期間沙都子の傍に一緒にいたわけではない、恋人という関係になれないものならば出来るだけ沙都子にとって
特別な存在でありたいと、さり気なく詮索をしたりもした。だから"普通に"沙都子の友達であり親友である状態なら知らない事も長い年月を
一緒に過ごして知ったものだってある。沙都子自身どうしてそんな事まで知っているんですの? と疑問を持たざるをえないくらいの情報、
例えばちょっと隠れたところにあるホクロの位置とかそういう類のものだって知っていたから、沙都子に関しては解らないものはないと
驕りがあったというのに――その驕りで掬われた私の足元はぐらぐらと不安定に歪み私を暗闇へと誘い始める。
「わ…、ぁ、ボ、ボクは沙都子と一緒に住む前の事はあまり分からないのですよ…」
「それもそうですわね、ごめんなさいですわ梨花」
私の言葉を受けてか、少し眉間に皺を寄せて申し訳なさそうにフッと笑顔を向ける沙都子の顔はなんだかとても儚く、
悟史の事を思い出して生まれただろう郷愁に近い感情が、陰り始めた日差しの影と重なってどこか寂しげだった。
その様子を俯いた顔を上げる事もなく、肩から流れ落ちた髪の隙間から受け止めるだけだった私の中で今日の買い物で消えかけていた心の闇がまた、
心の奥の奥の底の方でむっくりと頭をもたげ始めた気がした――その時だった。
「おーい、沙都子に梨花ちゃん! 雲行きが怪しくなってきたから解散するって話になってるんだけどどうするよー?」
コンコンと車体をノックしながら閉ざされた世界の外から少し篭った声が降ってくる、この声は圭一だ。
声の主の言葉通り車の窓から覗いて見れば、いつの間にやら空には雨雲が広がりつつあった。
「圭一の言う通りにして、そろそろ出ましょうなのです」
「そうですわね、買い物したものが濡れてしまっては困りますし」
身体を起こしてちょっと固いドアの取っ手を軽く握る。
圭一が今声をかけてくれなかったら、私はどうなっていたんだろう? もう過ぎ去ってしまったものに対してフツフツと湧き上がる黒い、嫉妬という醜い感情を沙都子にぶつけていた…
いやきっとそれ以前に重苦しい空気に包まれて、沙都子にいらん気を遣わせてしまう羽目になっていたかもしれない。
100年「生」を繰り返して、擦り切れて壊れそうだった私の希望であり、叶うわけないって見捨てていた捨てきれない感情。凍らせて眠らせていたソレは私が今存在し続けるこの世界で
思いも寄らない形で実ったものだから、感情をもてあます事が度々あり、どう処理したらいいものか解らない事が多かった。
言葉で言ったら私のこの性格の事だ、沙都子は全然悪くないのにきっと語気を荒げてぶつけてしまうに違いない。上手く言い逃れる言葉回しや大人たちに可愛がられる言葉回し、
そういうものはループの世界で幾度となく学んできたから素直に言葉に出来たとしても、自分の感情というものを相手にはっきりと口に出す機会に恵まれたのは本当にここ数ヶ月の間のため、
相手に上手く伝えられるかが微妙なところ。それに怯える私はいつからかその思いを、お互いがお互いの身体を求める行為中の攻めの手が代価として沙都子へぶつけるようになっていた。
行為中の沙都子は快感にのまれながら私のいう事を何でも聞いてくれる、恥ずかしながらだけどなんでも従順に従ってくれる、だからどんなに意地汚い醜い感情だって受け入れてくれる。
例え私以外の誰とも口を利くな、なんて無理難題を言ってのけたってきっと受け入れてくれると思う。身体全体で私を受け止めてくれる沙都子に私は身体全体を使って与える、
それが普通であり当たり前になっていたから沙都子の身体が本調子でないだろう今、ぶつけるものがなく自分の中でただ膨らむだけの黒い感情を言葉で伝えていたら、
通常よりもっとひどい事になっていたと思う。
正直魅音も相当な空気を読めない人間だと思うが、圭一も魅音ほどまでいかなくてもそれなりに空気を読めない男だと思う。
だが魅音にしろ圭一にしろその少し鈍感であっけらかんとしたところが、魅力でありそれに救われる人もいるのだから不思議なものだ。
今、こうしてその無神経さに助けられているのだから。
少し息を止め、力を篭めて開けたドアの先には雲間から見える霞んだ夕焼けを背に、大好きな仲間たちが勢ぞろいで私たちを迎えてくれた。
その表情はとても穏やかで私と沙都子の間に一瞬生まれた不穏な何かも、さらりと拭い去ってくれたような気がした。
圭一達の提案通りにまた明日、と口にして別れた私たちはいつも通りに手を繋ぎ歩いて家路と辿り着く。
広くない台所に二人入るのは窮屈なため日々のお礼にと、買い物したものを沙都子が冷蔵庫にしまってくれたのだが、
それを畳の上に寝転がりながら見守る私の身体はなんだかだるく感じられた。
久しぶりの買い物で拭い去れたと思っていた黒い感情はあの一瞬で私の心を覆ってしまい、未だぐるぐると渦を巻いている気がする。
私は一体何に怯えているのだろう? 私には沙都子がいて、仲間がいて毎日を鮮やかに彩ってくれる。それだけで充分じゃないか。
今日だって突然ではあったけれどみんなに会えて楽しかった。だから不安に駆られる事なんて一切ない。
今日の様子からみて沙都子の体調は快復傾向に向かっている、私がどれだけ寂しかったかを
沙都子の身体に直接与えられるようになるのも時間の問題だ。また私だけしか見れない沙都子の可愛らしい声や表情を存分に楽しめる。
そう自分を励ましてみても根拠のない不安がその言葉を無に変えてしまう。
今日は一体どうしたというのか。台所から聞こえる少し音程の外れた沙都子の鼻歌が遠くに聞こえる――。
◇
屋根を叩きつけるけたたましい雨音で目が覚めた。…いつの間に眠っていたんだろう? はらりと落ちるお腹にかけられたタオルケットと、二つの枕。
寝ぼけ眼でカーテンの隙間から外を見ればまるで私の心情を表すかのようにどんよりとした黒い雲が空一面に広がり、
バケツを引っくり返したように雨がざんざんと降り続いている。天候に好き嫌いはないけれど、
滅入っている時に雨天というのは暗い気持ちを増長させるような気がする。…こういうのは気持ちの問題なんだとは思うけど。
雨のせいで少し気温が下がっているためか、全身がぶるると震えた。どんな時だって隣にいて私に温もりを伝えてくれている沙都子は…いない。
「……沙都子?」
ぼそりと愛する人の名を呼んでもいつもの快活な返事はなく、代わりに降り続ける雨の音がザンザンと答えるだけ。
「沙都子…どこにいるのですか?」
きょろきょろと辺りを見回しても愛しい気配を感じる事が出来ない。防災倉庫に住居スペースを用いただけの小さな家、
どこに沙都子がいるか分かるはずなのに、この全ての音を遮断する程の勢いで降る雨が私の感覚を鈍らせている気がした。
――寂しい。激しい雨音に包まれているとまるでこの世界には私だけしか存在していないような錯覚が生まれる。
一人でいる事がこんなにも寂しかったなんて思いもしなかった…いや、きっと沙都子と一緒にいる事が当たり前で日常的過ぎたから、
一緒にいる前の当たり前が当たり前でなくなっただけの事。二人で分け合える温もりを覚えてしまってからはもう、
私は今の当たり前を離そうとはしない。決して何があっても自分から手放す事なんてしないだろう。
例え沙都子が私を手放そうとしても縋りついてだって柔らかな温もりを逃がさない。それが優しい沙都子から私への同情の意だったとしても。
布団から抜け出してもう一つの部屋へ行こうと起き上がるも、どことなく身体に倦怠感を感じる。これも雨のせいだろうか?
今日はいつもとどこか調子がおかしい気がする、…大体沙都子が私を置いてどこかに行くことなんて結ばれる以前は当然、
結ばれてからだって何度となくあったはずなのに何故今日に限ってこんなに心細くなっているんだろう? 私はこんなに弱い人間だったんだろうか?
「あら梨花、起きましたの?」
襖が開き外の豪雨とは打って変わってからりと晴れた笑顔を見せる沙都子が寄ってきた。戻ってきた様子を見る限りだと特に変わったところは見られない。
一体私を置いてどこに――
「どこに…いってたのですかっ!?」
「雨が降ってきたので慌てて洗濯物を取り込んできただけですわよ?」
ほらこれ、と両手に抱えたたくさんの洗濯物たちを見せてくれる。奥底にある闇から生まれた感情の波が決壊してしまわぬようにと、
喉の奥から遡って来る熱い塊を飲み込んでしまったのが悪いのか、無意識的に語尾が強まり詰問するように問いかけてしまう。
そんな私に少し訝しげに応える沙都子の表情は、ほんの些細なものだとしても心の隙間に冷たい風を運んでくる。
「ボクを……一人に、しないで…ほしいのです……」
「梨花?」
「一人は寂しいのです…っ」
やっぱりダメだ。言葉で伝えれば端的なものばかりをぶつけて、沙都子を困らせてしまうような事しか言えない自分が情けなくて悔しい。
想いを口に出した途端、それがきっかけとなったのかボロボロと両の目から涙が零れ落ちる。泣くほど悲しいものでもなければ、
沙都子の表情を曇らせてまで答えてもらうようなものでもないというのに何故こんな事に酷く敏感に、そして臆病になってしまっているのか。
「りっ梨花ぁ…!? なっ、ど…どうしたんですの?」
突然の出来事に驚き、慌てて私に寄り添ってくれる沙都子が空気と共に纏う甘い匂いが嗅覚を刺激して、それと同時に胸が切なくきゅんと鳴く。
以前よりもっともっと沙都子が好きで、好きになればなるほどそれに反比例するように弱くなっている事、沙都子がいないと何も出来なくなってしまっている事、
それがほんの一瞬で明らかになってしまった事、全てが涙として止め処なく溢れ出てくる。
雨が空から降り落ちて地面に消えていくように、私の涙がぽろぽろ零れる度に俯いた先にある手の甲や、皺だらけになった服の色を変えて消えていく。
「…ふ、ぅ…ッ…く…」
「…雨の音が怖かったんですの? 一人にしてごめんなさい、ですわ」
言葉無くして泣く私の頭を両手で抱えた沙都子は自身の胸に、優しくポフッ埋める。私より少し発育のいい胸の柔らかさ、雨の日なのにも香る太陽の匂いと
沙都子の匂いに包まれる。
与えられる優しさに甘えてみてもいいだろうか? 不安定な気持ちを落ち着かせてくれる温かさに涙を零す速さを増すのだけど、
一つ涙が瞳から零れる度にゆっくりとそして確実に私の心に巣食い捕らえていた心に生まれてしまった闇が晴れていくような気がした。
「梨花……」
頭を抱える沙都子が愛しむようにちゅ、ちゅと私の頭に口付けを落とす。少し癖のもふっとした色素の薄い髪が耳にさわさわ触れてなんだかくすぐったい。
やはり少しでも離れていたのが原因だったのか、沙都子に触れられていると言葉に出来ない不安が消えて、
さっきまではひんやりとしていた自分の身体も段々と熱く熱を帯び始める―……熱く…?
「…ぅ、ん…ッッ!?」
――ドクッ
一つ心臓が跳ねたと思ったら突然身体の血が燃えるように熱く滾り、息が出来ないくらいに心臓がドクドクと早鐘を打つ。
何事かと原因を思っても頭は上手く稼動してくれず、一心不乱に呼吸をしようとただただ息が洩れるだけ。
「…か、はぁ…はっ…?」
「梨花…?」
心配そうに覗き込む沙都子の顔が近づくと鼓動は更に速まり、身体は急激に体温を上げていく。
さっきまでは少し肌寒かったくらいなのに軽く汗が滲むほど熱く火照っている。いくら最近触れ合っていないからって、
ほんの少し沙都子に触れられただけでこんなに身体が熱く悶えるなんて、一体?
「大丈夫ですの梨花、顔色が少し悪いですわよ」
そっとおでこに這わす沙都子の手はいつだって柔らかな温かさを持っているというのに、
今はそれすらも少し冷たいと感じるくらいに身体が熱い。
手だけではよくわからないのか、自身のおでこを私のおでこにあててくる。
コツ、と小さな音を立てて真面目な顔で私を見つめる沙都子の瞳が私を捉えて離さない。
ただ見つめられているだけだというのに私の体温は益々上がっていくような感じがした。
それにどうだろう…沙都子が私に今触れている部分はまるで火傷をするかのように熱く感じる。
普段は私よりも沙都子の方が少し体温が高いため、私がいつも沙都子に触れると
「梨花の手は冷たくて気持ちいいですわ」なんて言われるくらいなのに。
「ど、どうですか沙都子…?」
沙都子の一挙一動に全ての意識が集中しないようにしどろもどろになりながら問いかける。
「うーん…? いつもの梨花より心なしかお熱があるように感じますわね…」
「お熱、ですか…」
「ひょっとしたら圭一さんたちと遊びまわって疲れてしまったのかもしれませんわね!」
触れ合っていたおでこをゆっくりと離すと乱れた前髪をさらさら撫でてくれる。
不安げな私を励ますように普段より一段と明るい声で言葉を返してくる沙都子は、
今降ってる豪雨をも晴れ渡らせてくれると思えるくらいの太陽のような笑顔をにこっと向け、
そしてすぐにそれを打ち消すような申し訳なさそうな顔を見せた。
「みぃ…? どうしたのですか沙都子」
「ごめんなさいね梨花…最近私の体調が悪いのを気遣って色々と梨花が世話を焼いてくれたおかげで、
私はとても嬉しかったのですけど梨花には少し疲れを溜めさせてしまってたのかもしれませんわ」
「沙都子…」
降り注ぐ雨の音とは別にどこからか規則的に水が滴る音が聞こえる。
雨が地面を叩きつけるのとは異なる少し高めの音は、
決して悪いわけではない自分を責めてしまっている沙都子に声をかけられずにいる私を責め立てているようにも感じた。
「―ですから、今日の梨花はゆっくりして下さって構いませんわよ!」
「え?」
「私の方は梨花の熱心な看病のおかげですっかり良くなりましたもの、今日は疲れていますでしょうしゆっくりしていてくださいませ」
「でも沙都子――」
「さあさ、そうと決まったらのんびりはしていられませんわね。今日は精力のつくものでも作りましょうかしら?
あ、確か監督が患者さんに頂いたなんて言っていた山芋がありましたわね、あれもいいですし…って
梨花ぁ〜何をぼーっとしてますの、少しでも体力回復ですわよ!」
「え、あ…ちょ、沙都―…」
私の返答を聞くより速く、押入れから敷き布団を出し改めて布団に寝かせ始める。
さっき昼寝をしたばかりで眠気というものはあまりないと抗議しても、
布団に入って目を瞑っていれば嫌でも眠気は襲ってきますわと言い含められてしまえばもう抗う余地はない。
「何かあったらすぐに言うんですのよ、私に遠慮は必要ありませんのですから」
「はい、なのです…」
そう告げるとそそくさと洗濯物をまとめ始め、取り込んだばかりの洗い立てのエプロンを首にかけると台所へと進んでいった。
私はというと、沙都子の為すがままというか為されるがまま布団に追いやられてしまい、生き生きとした背中の行方を見守るだけ。
沙都子の看病自体は辛いとも思わなかったし、自分の身体に負担をかけているだなんて感じた事もなかった。
けれど確かに言われてみれば疲れているのかもしれない、そうじゃなかったらさっきみたいな醜態を晒すなんて事はなかったと思うし、
それにこんなにも身体がだるいとも思わないだろう。
大した事をしていないと思ってはいても、実際沙都子の体調が悪いときは肉体的にというよりかは精神的に疲れが溜まっていたのかもしれない。
おかげで今、沙都子は元気になってくれているし久しぶりに手料理を披露してくれることとなっているんだし、結果的には問題はないだろう。
まだ残暑が厳しいとは言え夕方にもなれば風が冷たい。畳の上で寝ていても特に問題はなかったのだけれど、
折角沙都子が私のために敷いてくれた布団なんだし、夕食が出来るまでまた少し眠るとしよう。
そうしたらきっと身体の異変も少しは落ち着くだろうし、落ち着いたら一週間ぶりにまた沙都子の事を可愛がってあげたい。
今日には無理かもしれない、でも近いうちにはきっと前のような毎晩愛し合える日が戻ってくるのだから、
それまでには自分の体調不良をどうにかしなくてはいけない。沙都子に心配をかけさせないためにも眠るとしようではないか。
お米を研ぐ音、水の流れる音、お湯が煮だつ音、小気味よく聞こえる包丁の音、そのどれもが心地よく私を包み眠りに誘ってくれた。
◇
今思えば…それがいけなかったのだろうか?
カチコチと時を刻む音が響く深夜。何度も眠りに入ろうと努力するも自然に瞼が開いてしまう。
諦めて月明かりで時計を見ようとも月には薄っすらと雲がかかっていて、はっきりと明確な時刻を知る事が出来ない。
短針の場所がかろうじて見えた場所は位置的に3時くらいだろう。
隣から規則的に聞こえてくるのは沙都子の寝息。私の方を向いて寝ているからかかるその息が少しくすぐったく感じる。
「思ったより熟睡しちゃったからかしら…」
天井に向かって吐く溜息、聞こえるか聞こえないかの声で数時間前の自分の行動を振り返る。
羽入の力でだかなんだか忘れたけど大空をふらふらと頼りなく飛んでいる、という夢を見ていた時に満面の笑顔の沙都子に起こされた。
おぼつかないもののそれなりに気分よく眠っていた(飛んでいた)のに起こされたものだから、現実で何が起こってるのかイマイチ
理解するのに時間がかかったけれど、どうやら沙都子が腕によりをかけて作ってくれたもの…らしい。
そろそろガタが来始めた小さなテーブルの上には所狭しと並んだたくさんのお皿。それを彩るものは精力のつくものばかりだった。
入江からおすそわけしてもらった山芋、それに生卵や納豆やオクラなどのぬるぬるとしたもの、更には買い物に出たときに
村のみんなからもらった食物の中に入っていたウナギまで見事に食卓を飾った。
久しぶりに料理をした沙都子は「少し腕が鈍りましたわね」と少し苦笑気味だったが、一緒に暮らし始めた頃…
つまり一年前よりかは大分上達していると思える。それでも沙都子が言うにはウナギのタレがまだ少し煮詰まっていないから味が薄いだの、
少し焦がしてしまって似つかわしくない匂いがするだの、どこから沸いてくるんだろうかと思える勢いで言葉がマシンガンのように降り注ぐ。
言われなければ分からない程だし、もしそうだとしてもそれはそれとして美味しく頂けるとは思うけど、
こういうのは気にしてしまったらどうしようもないものだろう。沙都子もプライドは高い方だから
失敗には何かしらの言い訳をつけてしまう癖がある。それもまた沙都子らしくて可愛らしく思い、
留まる気配のない上ずった声で矢継ぎ早に紡がれる言い訳をBGMに愛情たっぷりの手料理を食した。
もしかして…それがいけなかったのだろうか?
「さっきも私同じ事思ったような気がするわね…?」
両腕を布団から抜き出して頭の後ろで組み敷いてみた。予想以外に沙都子との距離が近すぎて腕を回すだけというのに、
もそもそと動いてしまったためか沙都子が軽く身じろぎをする。
「うん…? 梨花…? 」
普段の聞く少しハスキーな沙都子の声よりもトーンが心なしか低い寝ぼけた声で話しかけられる。…起こしちゃったかな。
「…みー」
「暑かったら、言って…ください、まし…」
むにゃむにゃと形容しても問題はないと思われる言葉を吐き、また眠りにつく沙都子は少し私から身体を離した。
腕を回すのに少し不便なだけだった温もりが失われ、身体の半分がスースーする。
全く自分勝手なものだな、と軽く鼻を鳴らして笑う。
沙都子から与えられる温もりが失われ、私に熱を与えるものなんて何もないはずなのに身体が何だか熱く感じる。
「風邪…かしら?」
回した腕の片割れを額に当ててみるも特に熱があるようには感じない、けれど確かに私の身体の奥底から熱い何かがどくどくと脈打っている感じがある。
「久しぶりに豪勢な食事だったから、食べ過ぎてしまったのかしらね。沙都子が腕によりをかけて作ってくれた――」
そこまで口にしてはっと気づく。私が食べたものは何だったか。
入江から貰った山芋、産みたてを貰ったという生卵、買ったばかりの新鮮な納豆やオクラ、それに村の人から貰ったウナギ。
その他にも色々なものがあったけれど、全てそれに共通するものは…「精力剤として一般家庭で並ぶもの」。
「え、嘘でしょ…?」
ふと頭の奥で、胸の奥でそれが何かを訴えた。
この不思議な感じは忘れようもないくらいに、何度も何度も何年にも渡り私の身体にまとわりついていた覚えがある。
そして、この感じを与えてくれる対象はどの世界でも当然沙都子しかいない。しかしそれは報われない思いを抱いていた
今いる世界ではない頃の話。
身も心も満ち足りている今、何が悲しくてこんな真夜中に身体が性感を求め始めなきゃならないのか。…と自問自答するも、当然の事ながら答えはない。
「私にどうしろっていうのよ…!」
現状を受け入れられないうろたえる心とは裏腹に、身体はそれに気づいてしまってからというもの留まる事無く体温を上げて刺激を欲し始めていた。
心臓がばくばくと鳴り、普段よりも速く脈を打つと自然に息も上がる。はあはあと息も絶え絶えになっている私を客観的に考えると、これではまるで―
「この間の沙都子のようじゃないのよ…」
軽い酸欠でくらくらしながら思い返す。あの夜の沙都子は凄かった。「遊んであげる」と意気込んで沙都子を徹底的に攻め続けた。
もう何がなんだかよく分からない感じで、正直何回イッたのかすら数え切れない程。いつも以上に絡み付いてくる沙都子の中は
なんとも言えない心地よさがあった、と一週間前の事がリアルな感じで思い出せる自分が恐ろしい。
いつもイヤイヤと言いながら求めてくる沙都子も虐めがいがあって、とても好きなのだけれど
あの日のような自分で自分を慰めてしまうくらいの性欲が盛んな沙都子も風情があっていい。
…そう、自分で自分を慰めてしまうくらいの――。
「…あ」
どくどくと血液が流れる音が聞こえるくらい興奮している私に、天啓が閃いた。
「ここ何年と全くご無沙汰だったからすっかり忘れてたわ、…そうよ自家発電したらいいのよね」
何度も繰り返した日々の中で私を唯一満たしてくれていた瞬間、それは沙都子を想い自身に指を走らせていた時。
自らの手で与える刺激に自分の意志とは全く関係なく翻弄される身体は、何度も裏切られて擦り切れた心を持った私が「
希望の見えない世界」という海に投げ出されて波に揉まれているような感覚と重なって、報われない沙都子への恋心を消化するために
没頭してある種の現実逃避にもなっていた。
乱れ狂う沙都子を抱いたあの夜、不意に触れてしまった自分の秘部から生まれてきた快感を身体が思い出しブルルと震える。
考えてみれば私が沙都子に触れることはあっても、沙都子が私に触れたことなんてない。自慰だって沙都子がいない時にしかしていなかったし、
この世界になってからは自慰する必要もなかった。だって私の欲求を沙都子が全て受け止めてくれていたから。
心も身体も満ち足りている、だなんて嘘だったのだ。沙都子を攻めるだけで十分だと思っていた私の身体は
どうやら物足りていなかったらしい。…だって私の身体は今、こんなにも快感を求めているのだから。
今回は以上になります。
お待たせした割りにやたらめったら長く、エロなしですみません。
次回の投下時はエロを頑張っていこうと思います。
稚拙な文章でしたがお付き合いありがとうございました。
GJ!
この展開からするとエロパートは沙都子攻めが見られそうで、wktkせざるを得ない
乙ですなー
一人称梨花視点ということで、もろに沙都子への思いが伝わってくるなあ
沙都梨花! 沙都梨花なのか!
wktkで夜も眠れないッ
攻められると弱い梨花ちゃま
なんかひぐらし総合みたいになってるな。
戦人と真里亞の絡みとか、紗音と真里亞とか
ジェシカと真里亞とかみたいが
最近クレクレ多過ぎ。自分でネタ考えろよ
スタジオKIMIGABUCHIのひぐらし新刊でたお。
燃えるお。
タイトルとか詳しく
よそでやれよ
みおんのアナ○プレイキボンヌ。もう排泄穴でしか愛せない圭一をキボンヌ。
>>481そのネタ使わせて貰っていいですか?今書いてる作品が完成したら書きたい。
wktk
>>483 聞かなくても良いんだぜ
琴線に触れたらどんどん書いて欲しい
486 :
483:2007/12/17(月) 00:52:46 ID:VYccGn+8
ocn規制食らってますが投下します。
カップリングはレナ〔圭一〕×詩音です。
一応ダーク系注意です。
f
「わかりました・・・・・・私もレナさんたちと一緒に沙都子を救います」
あの日、綿流しの祭の数日前、私はあの二人と結託した。沙都子を救うためには、あの男、
北条鉄平を三人で殺害する。
夕暮れのゴミ山で、レナさんと圭ちゃんは私に鉄平の殺害計画を打ち明けた。村の大人たちは
沙都子を助けようとはしないらしい。村の筆頭頭首の代行である園崎魅音は
あからさまな諦念を携えている。頭首がその気になれば造作もないことであろうこと。しかしながら、
その力を使おうとはしない。北条家との確執やダム戦争の過去が関係しているからだ。
下手に動けば村の信頼を失墜させてしまう。そういう類の考えがお姉にそうさせているのだろう。
やはりあいつは自分の仲間より村の目を優先させる卑しい人間なのだ。
そんな中、レナさんと圭ちゃんの計画を聞かされた。八方塞りに陥ったレナさんと圭ちゃんは
恐らく最後の手段としてそれに行き着いたのだろう。その計画を頭の中で色々と算段した。
あらゆる可能性を脳内で分析していく。しばしの逡巡の後、私はレナさんたちの計画に同意した。
『詩音、以前、お前は悟史の妹の沙都子を気に留めているって言ってくれたよな。
それは俺とレナも同じことだ。だからお前にこのことを話した。色々沙都子を救うために
手を尽くしてきたけど、もうこれしかないんだ。詩音、俺たちと一緒に沙都子を救おう』
沙都子のために今まで奔走してきた圭ちゃんの目は悲壮な決意に満ちていたような気がする。
でも、その後ろでたたずんでいたレナさんは静かにじっと私を見つめていた。感情の読めない目で。
私は一旦、本家に戻った。色々と着替えや支度をするためだ。
その日の夜、私は前原屋敷に足を運んだ。聞くと、鉄平を殺すための計画を圭ちゃんの家で
練るらしい。
様々な意見と知恵を出し合う。そのほとんどが二人から出されたものだったのだが。
数時間後、私たちは計画の概要を練り終え見直しの作業に入った。
『よし、まず先立って鉄平の行動確認から入っていく。事前に・・・・・・』
私は圭ちゃんの部屋にあった時計を見る。そして圭ちゃんが説明を開始した時だった。
ジリリリリと電子音が階下から鳴り響いた。電話の着信だ。
『悪い、ちょっとでて来る。少し待っといてくれ』
話を中断した圭ちゃんが部屋を離れ、私はレナさんと二人きりになった。
少しの静寂の後にレナさんが口を開いた。
「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・圭一君、誰と話してるんだろうね・・・・・・」
「えっ・・・・・・誰って、今の電話ですか?」
いきなり電話のことを切り出されて私は困惑した。
「そう・・・・・・今の電話」
ただの電話のはずだ・・・・・・なのに何を?
「今の時間ですからね・・・・・・そうですね・・・・・・きっと外出してる圭ちゃんの親御さんから
じゃないですか。かわいい息子が一人で留守番してるんですから」
私は気にもかけずにそう答えた。
「そう・・・・・・だったらいいね・・・・・・」
レナさんはうつむき加減で答え、さらに付け加えた。
「レナはね、圭一君がね今誰かと繋がってこの計画を暴露しているんじゃないかって思ったの・・・・・・
もしかしたらとは思うけど、レナたちを裏切ろうとして・・・・・・」
そんなバカな・・・・・・裏切りだと?
一瞬心臓が大きく高鳴る。
「レナさんそんなの考えすぎですよ。いきなりかかってきた電話でそこまで飛躍した話にまで
発展しないですって」
とりあえず計画を立てた本人が裏切ることなどありえない話だ。それ以前に圭ちゃんは沙都子を
救おうために私たち以上に尽力していたではないか。
「でもね詩ぃちゃん、埋伏の毒って言葉があるんだよ・・・・・圭一君がそれを考えていたとしても・・・・・・
不思議じゃないんじゃないかな・・・・・・」
「でも・・・・・・」
胸の鼓動がさらに高鳴っていくのを私は感じた。
そのときだった。階下から足音が聞こえ部屋のドアが開いた。
「圭ちゃん・・・・・・」
圭ちゃんはすぐに戻ってきた。こんなにも短い時間の電話ならレナさんは圭ちゃんを疑うことは
無いはずだ。安堵感が私を包んだ。
圭ちゃんはそんなこと考える人じゃない・・・・・・
『詩音、魅音からだ。代わってくれだってさ』
・・・・・・お姉から・・・・・・
私は部屋を後にし、受話器を取った。
「・・・・・・もしもし、お姉?」
私のお姉からの電話の内容はこうだった。二人は何か隠し事をしてないか、圭ちゃんのうちで
こんな時間まで何をしているのか・・・・・・私たちの最近の動向を事細かに聞いてきた。
長々と話していると上にいる二人に怪しまれてしまうかもしれない。
適当な返事で姉をあしらった後に電話を切った。結構時間を食ってしまったようだ。
急ぎ足で二階へ上がった。
部屋のドアの前で立ち止まり、私は深く息を吸った後ドアを開いた。
「ごめんなさい、レナさんに圭ちゃん。お待たせしま・・・・・・」
部屋の空気が私の言葉を止めた。刺されるような空気が私を支配する。部屋を出るときに
感じていた雰囲気は跡形も無く消え去っていた。
「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・魅ぃちゃんから何の電話だったの?」
そんな不穏な空気の中、レナさんが私に問いかけてきた。
「べっ、別に大それたことじゃないですよ。私が今どこでほっつき歩いているのか、
聞いてきただけです。遅くなるんなら連絡ぐらいしろって」
私はかぶりを被った。まさかあいつからの電話程度でこの計画が滞るなんてことは無い。
そんな安易な考えが私にそうさせたのだろう。
「・・・・・・そう。ただの所在確認だったんだね・・・・・・」
レナさんは何か私を試すような口調で静かに言った。
「でも、どうして詩ぃちゃんが圭一君の家にいるなんてわかったのかな・・・・・・詩ぃちゃんめったに
圭一君の家になんか行かないのに」
私はレナさんから何か禍々しい物を突きつけられているような気がした。
それがただの杞憂であることを望みながら答えた。
「お姉はまず私のアパートに電話を掛けたんですよ。留守だと分かってそれから色々私が
いそうな場所を探っていったんですよ。まったくお節介なおね・・・・・・」
『嘘だろ』
圭ちゃんの抑揚の無い声が響いた。突然の圭ちゃんの発言に私は身をこわばらせた。
圭ちゃん、それは一体どういうこと・・・・・・?
『・・・・・・あのな、詩音。魅音はお前が俺の家にいることを一発で感付いていたぜ。
何でそれを魅音が知ってたかわからねえが・・・・・・さっき魅音から聞いたから間違いない。詩音・・・・・・なんでお前、
今嘘付いたんだよ・・・・・・』
墓穴を掘っていた。レナさんと圭ちゃんを心配させまいと思ってやった行為が裏目に出たのだ。
まさかあいつ・・・・・・圭ちゃんに既に私の行動を話していたのか?
出過ぎた真似をした自分の姉といまさらになって気がついた鈍い自分を恨む。
「ねえ詩ちゃん・・・・・・どうして嘘つくのかな・・・・・・もしかして、魅ぃちゃんと組んでレナ達を
裏切ろうとしてたの?」
キッとした鋭い表情が私を襲った。その時のレナさんの目は恐ろしかった。頭首の目、
あの鷹のような鋭い突くような目とは種類が根本的に違う・・・・・・レナさんのはそんな目じゃなかった。
冷凍庫でできた氷のようにくぐもった目。冷たくて、もっとおぞましい何かが取り憑いていた。
「・・・・・・っ!・・・・・・っは・・・・・・・・・・・・」
声など出なかった。レナさんの目に魅入られてしまったのだろうか、私の声帯は固まってしまっていた。
瞳を動かして圭ちゃんに助けを求める。でも無駄だった。
圭ちゃんも強い疑心暗鬼の目で私を見つめていたから。
「ねえ詩ぃちゃん、どうして答えないの? 質問は沈黙で返せって学校で
習っちゃったのかな?・・・・・・ねえ答えなよ。詩ぃちゃん・・・・・・」
「そ、そんな、違う・・・・・・私は・・・・・・ただ心配・・・・・・かけないように、レナ・・・・・・さんと
圭ちゃんに・・・・・・」
私は絞り出すように弁解した。裏切ろうだなんて気持ちを表に出したわけではない。
ただ理解してもらおうと必死になったが、私から出てきた言葉はそれだけだった。
「白々しいんだよ!! 園崎詩音!」
「・・・・・・!!!!」
激しい言葉を突きつけられて、頭を殴られたような感じを覚えた。初め、圭ちゃんから発せられた罵声だと思った。
違っていた。目の前にいる激昂したレナさんから発せられたものだった。
それに気づくのに少し時間がかかった。
恐い・・・・・・体の震えがさっきから止まらない。ここから逃げたい・・・・・・逃げないと私の身が・・・・・・
私は自然と後ずさりをしていた。蛇に睨まれた蛙はこんな心境なのだろうか。自分の本能が
逃げることを優先させている。
「・・・・・・え!?」
私の背中が何かにぶつかった。直後、私は自分の後ろにいる何かに拘束された。
背中にぬくもりを感じる。見ると私の両脇からぬっと筋骨の深い腕が出てきていた。圭ちゃんだ。
圭ちゃんが私を捕まえている・・・・・・?
「ちょ、ちょっと圭ちゃん?!な、何を? 離してください!!」
必死になって振りほどこうとしたが相手は男だ。羽交い絞めにされた私は圭ちゃんによって
完全に動きを封じられた。
『詩音どうして逃げるんだよ・・・・・・やっぱりお前、俺たちを売ろうとしてたのか?
レナの言うとおりに』
「そうだよ圭一君。その女はレナ達を謀って裏切ろうとしたんだよ。沙都子ちゃんなんて
どうでもいいんだよ・・・・・・村の汚い大人たちとおんなじ・・・・・・」
沙都子のことを引き合いに出され、私は必死になって答えを探した。
「そんな・・・・・・!違います!私は本気で沙都子を救おうと・・・・・・」
「詩ぃちゃん・・・・・・いまさらだよ、そんなの・・・・・・」
沙都子が心配なのは紛れも無い私の本心の一つ。
「沙都子を救えるなら命だって惜しくない!沙都子は私の大切な・・・・・・仲間だから!・・・・・・だから
私を信じてください。レナさんを裏切るなんて毛頭無い・・・・・・!」
沙都子の笑顔が脳裏に浮かんだ。体の震えが止まっていく。
そうだ。これは沙都子のためでもあるのだ・・・・・・
しばしの逡巡の後にレナさんは答えた。
「そう・・・・・・でも言葉だけじゃ何とでも言える」
レナさんはゆっくりと私に近づきながら続けた。
「だからね、詩ぃちゃん。あなたが本当にレナたちを裏切らないか・・・・・・」
目の前に来た。
「詩ぃちゃんを・・・・・・尋問させてもらうよ」
あのおぞましい目が私の数センチ前まで近づいていた。私はまたもやレナさんの目に魅入られた。
覚悟を決めて私はゆっくりとうなずいた。
「大丈夫・・・・・・痛くなんかしないから・・・・・圭一君。圭一君も手伝って・・・・・・」
痛くなんかしない・・・・・・
その言葉が脳裏にこびりついた。私の体の自由を奪ったまま圭ちゃんは言った。
『詩音、お前の疑いを晴らすための尋問だ・・・・・・悪く思うなよ』
えっ?何なの・・・・・・尋問?尋問て何を私に・・・・・・?
私の頭の中で様々な事が渦巻いていく・・・・・・でもみんなを救うためだ。どんな尋問でも
今、私にかけられた疑いの念を晴らす・・・・・・最初はそんな気持ちが私の中にあった。
いったん圭ちゃんが私から離れた。圭ちゃんは部屋に備え付けられた棚の中から何かを
探しているようだった。
ガチャガチャと棚を引っ掻き回す圭ちゃん。
『確かこの辺に・・・・・・あった』
圭ちゃんが取り出したものは二組のはちまきのような細長い布だった。
「圭ちゃん・・・・・・それで何を?」
圭ちゃんではなくて、レナさんが横から答えた。
「今から詩ぃちゃんに目隠しと両手の拘束をさせてもらう・・・・・・尋問をしやすくするためにね」
目隠し・・・・・・?拘束? そんなものが今から必要なのか? ・・・・・・私は今から何をされるのだ?
そう考えている間に私の視界は奪われた。直後に後ろ手を縛られていく。暗闇に晒されて、
私の息遣いや鼓動がはっきりと聞こえてくるようになった。視覚が奪われた分、
他の感覚が鋭利になったのだろう。
レナさんの声がふいに目の前から聞こえた。
「いい? じゃあ、始めるよ」
目の前にレナさんの気配。恐らく私と向かい合う形になったのだろう。
息を呑んでレナさんの言う『尋問』に備えた。
「まず、詩ぃちゃんは魅ぃちゃんと繫っているの?」
「・・・・・・いいえ。そんなことは絶対ありません」
視界を奪われつつも、レナさんの質問に私は潔白を持って素直に答えた。質問の内容の大半は
私が裏切り工作を行っていないかについてだった。しかしながら・・・・・・今までのレナさんからの
問いかけはただの質問だ。【尋問】と聞かされていたので私は少し拍子抜けしてしまっていた。
「そう・・・・・・詩ぃちゃん。レナたちを裏切ったりはしてないんだね」
「当たり前です。そんなバカげたことをするわけないじゃないですか」
良かった・・・・・・この調子なら身の潔白はすぐに証明できそう・・・・・・こんなのなら目隠しも
拘束も必要なかったのに・・・・・・
私が胸を撫で下ろした、その瞬間だった。
「んん!!? ちょっと・・・・・・レ、レナ・・・・・・さん! な、何を・・・・・・」
私の胸がいきなりぎゅうっと鷲摑みにされていた。視界を奪われていたので、完全に虚を突かれた。
レナさんに届いたのではないか思うほど心臓が高鳴った。まるで心臓を直に掴まれたのではないかと感じたぐらいだ。
「ねえ詩ぃちゃん・・・・・・詩ぃちゃんおっぱい大きいよね・・・・・・魅ぃちゃんとどっちが
おっぱい大きいの?」
「んくっ・・・・・・!レ、ナさん? ・・・・・・いきなり何を・・・・・・?」
レナさんの急な行為に思わずたじろぐ。自分の胸の形が変わるほど掴んでいるだろうレナさんの手を振りほどこうと
試みるが、両手が使えずただ弱々しく体を揺り動かすことしかできない。
「どっちがおっぱい大きいの?」
「うぅぅ・・・・・・そ、そんなのわかりっこないです・・・・・・は、離して・・・・・・」
掴む力を強めたレナさんに言う。掴まれた私の胸から痛痒いような感覚が全身に送られてきた。
『ちぇ、分からないのかよ。どっちがでかいか、知りたかったんだけどな・・・・・・』
私の側面の方向から圭ちゃんの声が聞こえた。
そんな・・・・・・圭ちゃんがそんなデリカシーのないことを言うなんて・・・・・・
確かに私は胸が他人よりも大きいという自負はあった。やはり私たち姉妹は巨乳であると
見られていたのか・・・・・・改めてそういう目で他人から見られていたことを私は認識した。
「ふーん、分かんないんだ・・・・・・二人の胸のサイズが分かれば、もし詩ぃちゃんと魅ぃちゃんが
入れ替わっても見抜けると思ったんだけどなあ・・・・・・」
入れ替わる・・・・・・まさか・・・・・・?
「詩ぃちゃんたち双子が入れ替わってレナたちに近づいて来たとしたら、
正直区別付かないしね・・・・・・詩ぃちゃんが魅ぃちゃんと組んでたら絶対入れ替わりを使って
レナたちに近づいてくるはずだもの」
まさか、レナさんは既に私が組んでいると考えているのか・・・・・・? 違う!
そんなこと考えるはずは無い!
私たち姉妹はそもそも、それほど仲は良くなかった。以前の私の言動からレナさんたちだってその事を知っているはずだ。
心の通じないような姉妹が入れ替わり起こそうなんて普通の人なら考えない。
「だからね詩ぃちゃん、もし詩ぃちゃんが入れ替わったとしてもそれが見抜けるようにする。
詩ぃちゃんの体を今から覚えさせてもらうからね・・・・・・」
目隠しを隔てた向こう側でレナさんが厭らしく笑ったような気がした。
「おっぱいのサイズは判らないって言ったから・・・・・・どうしようかなあ」
「・・・・・・んんぁ!!」
今度は逆のほうの胸を掴まれ思わず声が漏れる。視界を奪われているため、
レナさんの行動が全く予測できない。心臓が激しく脈打ち、とどまろうとしない。
「ふふっ、どうしたの・・・・・・?・・・・・・じゃあ、まず、においからいこうかな・・・・・・」
えっ・・・・・・今なんて・・・・・・?
「んっ?!な、何してるんですか!レナさん!?」
私の二の腕と体の間に何かバレーボール大の何かがぞわっと入り込んできた。さらさらっとした
髪の毛の感触とわずかな頭髪のにおいを覚え、それがレナさんの頭だとわかった。
「わからない?今から・・・・・・詩ぃちゃんのにおいを覚えるの・・・・・・詩ぃちゃんの腋のね」
嘘でしょ・・・・・・私の・・・・・・腋の?
信じられないレナさんの行動に思考が止まりそうになる。
「あれ・・・・・・詩ぃちゃん、セーターのところに染みが出来てるよ・・・・・・どうしたの・・・・・・
そんなに緊張しなくてもいいのに」
着ていたサマーセーターの裾にできた汗染みを指摘され、私の頬がみるみる上気していくのが
わかる。極度の緊張がそれを形作ったのだろう。
「レ、レナさん! ・・・・・・そんなところを・・・・・・やめてくださ、んんくぅっ!!」
「はぁ・・・・・・すごい、誌ぃちゃんの・・・・・・はあぁ・・・・・・においがする・・・・・・くぅぅん」
躊躇無くレナさんは私の・・・・・・腋を嗅ぎだした。何度もくんくんと鼻を鳴らすような声が
聞こえてくる。こんな姿をそばにいる圭ちゃんはどう思ってるんだろう。その行為に私の耳が
真っ赤になっていくのが分かる。
「んん!!・・・・・・レナさん、そんなの・・・・・・駄目だから・・・・・・ぅううん!!!」
信じられないことだったが、さらにレナさんはついに私の腋に顔を押し付けて直接嗅ぎ始めた。
同時にそこからじわっとした感じがあった。レナさんは私の汗染みのところを直接、
唇と舌で舐め取り始めていたからだ。まるで発情した犬のような荒い息遣いと
レナさんの生暖かい唾液が私の腋から感じられた。目隠しをされているためその息遣いがより鮮明に聞こえてくる。
「い、いやぁぁあ・・・・・・もう・・・・・・あう・・・止め・・・て・・・・・・っくうう!!」
自分の腋という部分が自分とそう年端の変わらない少女に責められている。非現実的で
インモラルな光景が私の脳裏で再生されていった。
『なんかすげえことになってんな・・・・・・どうだよレナ、詩音のにおいと味とやらは?』
事を静観していた圭ちゃんは私が知りたくも無い様なことをレナさんに聞いてきた・・・・・・
その言葉に触発されたのか、レナさんは私への責め苦をようやく止めて
圭ちゃんの問いかけに答えた。
「詩ぃちゃんのはね・・・・・・なんか少しだけ濃い気がする。私たちよりも。でも、ちょっとだけ
香水っぽい香りがした。・・・・・・そうだね・・・・・・これは多分、ウッディ系の香木の香り。
詩ぃちゃんは都会の興宮に住んでるからちょっと意識してるのかも」
当たりだった。このとき私は香水を付けていた。種類まで当てられるとは・・・・・・
このレナという少女はいったい何なのだ? 初めて出会った頃は純情そうな少女としか
認識していなかった。しかし時間が経つにつれ、ときおり見せる何者も圧倒するような冷たい瞳と
年下とは思えないほどの鋭い観察力は形容しがたいほどの強列な印象を刻み付けてくる。
やっと解放された私は鼓動を抑えようと深呼吸を繰り返す。
もう・・・・・・終わるのか・・・・・・?
「まだだよ。詩ぃちゃん」
私の考えを見透かしたようにレナさんの声が飛んできた。
「こんなんで終わるなんて虫が良すぎるよ、詩ぃちゃん。もっと覚えさせてもらうよ・・・・・・
詩ぃちゃんの体」
まだ足りないの? 次はどこを・・・・・・責められるの?
「つ、次は何を・・・・・・ひゃあん!?」
「あはは、どうしたの詩ぃちゃん? ちょっと詩ぃちゃんの膝を触っただけなのに・・・・・・」
今度は頬を触られた。目隠しをされているためどこを触られようとしているのか
まったくわからない。そのため急に体を触れられてしまうと、その度に体がぴくりと
反応してしまうのだ。さらに先の責めで敏感になった私の触覚がそれに拍車を掛けていた。
「すっごーい! 詩ぃちゃん触られただけでお魚さんみたいにビクンビクンしてるよ。
圭一君も触ってみてごらん」
『本当だ・・・・・・なんか全身性感帯て感じだな』
まるで新しいおもちゃに戯れるかのように二人は私の体をもてあそんだ。
「ちょっ、ちょっと、やだ! ふ、ふざけないでください」
着ている服から柔肌が露出した部分。太ももを肘を手の甲をうなじを唇を触られる。
目隠しというものはこうも体を敏感にしてしまうものなのか。触れられるたびに私は無様に体をくねらせた。
「ふふふ・・・・・・じゃあおふざけもこれくらいにしといて・・・・・・」
「・・・・・・!?駄目です!!そ、そこは・・・・・・!!」
ついにというか予想通りというか・・・・・・レナさんはスカートの中に探りを入れてきた。
「んんん!!そんなとこ・・・・・・触っちゃ・・・・・・だめ・・・・・・」
私は自由の利く両足に力を込めレナさんの侵入を防ごうとした。
「ちょっと詩ぃちゃん、力抜いて・・・・・・そう・・・・・・どうしても嫌なんだ・・・・・・圭一君!」
レナさんが圭ちゃんを呼んだ。
「詩ぃちゃんの足、開かせて」
『ああ、わかった』
圭ちゃんの気配が私の後ろに感じられた。回り込まれたようだ。
「!?圭ちゃん!!!嫌だ!離してください!!」
両足の膝のところに圭ちゃんの腕が回され、そのまま両足を担ぎ上げられた。もちろん
それに抗おうとしたが、所詮、男と女、そして私の両手は縛られている。敵うはずも無かった。
そのまま秘所を晒された。私の中で羞恥心が波となって押し寄せてきた。頭のてっぺんから
足の指先までジンジンするような熱い血の流れを感じる。無意識に私の体が熱く、
そして息も荒くなっていく。
「くすくす、いい格好だね、詩ぃちゃん。丸見えだよ・・・・・・緑色のパンツかあ、
ちょっと予想外だったな」
視界の無い私に教えるようにレナさんは私に言った。自分の下着の色まで暴露されるという恥辱が私の心を襲う。
後ろにいる圭ちゃんにも聞こえたはずだ。私の動きを封じている圭ちゃんから
少し荒くてぬるい吐息を感じる。首筋にわずかにかかりくすぐったい。
そしてまたレナさんの責めが始まった。
「ぅぅうん!!レ・・・・・・ナ、ん、んん!そんな・・・・・・汚い・・・・・・ところ」
「すううう・・・・・・はあぁ・・・・・・いいよ、詩ぃちゃん。一層においが濃くなって・・・・・・すううう」
私のパンツ越しに大きな温かい塊が押し付けられている。レナさんの顔だというのは
言うまでも無い。レナさんはさらに私のにおいを覚えようと秘所に顔をうずめているのだ。
レナさんの息と押し付けている鼻の感触が感じられてじわじわと下半身が熱く湿っていく。
「あれ・・・・・・詩ぃちゃん。なんかこっちも染みが出てきたよ・・・・・・これはなんなのかな?」
・・・・・嘘! 染みが出来るまで感じちゃっていたのか・・・・・・? こんな状況で?
「そんな・・・・・・じょ、冗談・・・・・・そ、れはレナ・・・・・・さんの、唾じゃあ・・・・・・?」
「違うよ。レナの唾じゃない。詩ぃちゃんから出てきたんだよ・・・・・・確かめてみる?」
確かめるという真意を読み取れずに困惑していた私に、さらなる辱めが襲う。
自分の腰にレナさんの両手がかかるとそのまま私のパンツを脱がしにかかったからだ。
「だ、だめ!!レ、レナさん・・・・・・!!」
抵抗しようとするも両手は縛られ、足の自由は利かない。するりとパンツを抜かれ
直接秘所を晒されてしまう。
さらなる責めが行われると予感し、目隠しをされているにも関わらずぎゅっと目をつむる。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
支援
しかし、誰の声もしなかった。ただ鼻で必死に何かをすんっと吸っているような音だけが
私の暗闇の中で聞こえていた。
何をしているのだろう・・・・・・?
「詩ぃちゃんのパンツ・・・・・・すごい、いいにおい・・・・・・特に染みの部分から強くにおってきて・・・・・・」
ま・・・・・・さか・・・・・・
「レ・・・・・・ナさん?何をいったい・・・・・・?」
「うふふ・・・・・・詩ぃちゃんの生パンのにおい嗅いでるんだよ・・・・・・はぁぁ・・・・・・いい・・・・・・」
「嘘、でしょ・・・・・・なんて・・・・・・・・・・・・」
自分の履いていたパンツを嗅がれるという変態的な行為を私の目の前でやられた。
しかも女の子に・・・・・・
「ほら・・・・・・これが詩ぃちゃんの出した染みだよ・・・・・・て言っても見えないか・・・・・・
圭一君見えるでしょ?」
「ああ。本当だな・・・・・・薄緑のパンツが染みの部分だけ濃くなってるぜ・・・・・・詩音」
・・・・・・私はこんな異常な下で感じてしまっていたのか・・・・・・?
「ほら詩ぃちゃん。これだけ近づければわかる? 見える? ・・・・・・ねえ詩ぃちゃん!」
そう言うとレナさんは私の顔に私の脱いだパンツを押し付けてきた。
「んんん! やだ! やめてください!!」
無理やり押し付けられる生暖かいそれに対して、私は顔を捻って遠ざけることしかできない。
レナさんは私の唇や鼻腔の中にそれを無理に押し込もうとする。私への行為に満足したのか、
レナさんが笑いながらつぶやいた。
「ふふふふ・・・・・・これで詩ぃちゃんにも分かってもらえたよね・・・・・・じゃあ今度は・・・・・・」
私の秘所にレナさんの指が触れた。慣れることができず、また体を震わせてしまう。
そんなことに構うことなくレナさんの指に力が入り、私の秘所をぐっと押し広げてきた。
「びしょびしょだよ・・・・・・詩ぃちゃん。ただ尋問してるだけなのに感じちゃったのかな・・・・・・」
レナさんの嘲笑めいた声が聞こえてきた。
「ここの味も確かめないとね・・・・・・最後に」
「はぁ・・・・・・はぁ、レナ・・・・・・さん・・・・・・やめ・・・・・・!!んはぁぁああぁん!!」
押し広げられた秘所にレナさんの下が躊躇無く進入してきた。生温く蠢くような舌使いに
私の秘所はアイスのようにとろけていく。
「んはぁ・・・・・・すごい・・・・・・もっと味が濃いのが出てきてる・・・・・・ん、ん、ん!」
「いや!! 止めて・・・・・・動かしちゃ・・・・・・ぁぁあん・・・・・・レナ・・・・・・さ・・・・・・!!」
私と変わらないぐらい息の荒いレナさんは首を上下させている。ピストン運動のようにして
舌を私の膣内に押し込んできた。まだ十代半ばの少女から受ける信じられないような激しい愛撫に
私の脳は霞掛かったように麻痺していく。
「もっと・・・・・・もっとだよ詩ぃちゃん・・・・・・!もっと詩ぃちゃんを・・・・・・覚えるから・・・・・・!」
私の様子など歯牙にも掛けずに私を犯していく。暗闇と拘束に縛られた世界でぬらぬらした
舌肉と膣内がこすれ合う音が濃密に耳を犯してくる。
・・・・・・あ、熱い。体の奥底から何もかも溶けてしまいそう・・・・・・
「・・・・・・ふう・・・・・・はぁ・・・・・・そうだ・・・・・・圭一君」
レナさんが圭ちゃんを呼んだ。悪魔がささやく様な声で。
何かされるんだ・・・・・・圭ちゃんからも・・・・・・
「この際、圭一君も・・・・・・何か詩ぃちゃんの体を覚えなよ・・・・・・」
一瞬、圭ちゃんが考え込んだ後、
『・・・・・・そうだな・・・・・・悪いが詩音、そうさせてもらうぜ・・・・・・お前のためだからな・・・・・・』
でも、これ以上何を・・・・・・もやのかかった頭でそう思ったときだった。
「はぁん!! 圭・・・・・・ちゃん・・・・・まで、そんな・・・・・・んんん!!」
圭ちゃんは私を後ろから拘束したまま・・・・・・私の後頭部に顔を押し付けてきた・・・・・・
私の耳から荒い圭ちゃんの呼吸音が聞こえる。
『すうん・・・・・・はああ・・・・・・詩音の・・・・・・髪の毛、いいにおいするんだな・・・・・・はあ、はぁ』
圭ちゃんまでにおいを・・・・・・しかも私の頭と髪の・・・・・・
私の出した汗と脂の入り混じった髪のにおいを必死になって圭ちゃんは貪っていた。
好意を持った異性からの異常な行為に晒さたのだ。私のうなじから背中にかけて
ぞわっと総毛立って行くのがわかる。
「んはぁぁぁああ!! 圭ちゃ・・・・・・くふぅぅうん!・・・・・・レ・・・・・・ナ、さん・・・・・・あぁあ!」
「すごい・・・・・・また詩ぃちゃんの味とにおいが濃くなったよ・・・・・・ん、ん、ん、ん!」
レナさんのピストン運動が一層激しさを増した。圭ちゃんの熱い息遣いが私にうなじ付近にかかる。
自分の仲間に陵辱され、私の中に凝り固まった快楽の奔流が飢えた獣のように一気に襲ってきた。
「いやぁああぁああぁ!! とめて!!!!もうだめぇえええぇえええぇぇ!!」
そのまま絶頂を向かえた私は、体を震わせながら横ばいに倒れていった・・・・・・
・・・・・・・・・・・・気を失っていたのか。
横になった体を起こそうとするがうまくいかない。まだ私の目隠しと手枷は
解かれていないようだ。そう遠くは無い距離で二人の話し声が聞こえてきた。
『レナ・・・・・・詩音は、お前の言ったとおり俺たちのことを・・・・・・
裏切っていると思うか・・・・・?』
「うん・・・・・・やっぱりその可能性は・・・・・・」
レナさんが口ごもったのがわかる。私の覚醒に気が付いたのだろうか。
「でもね・・・・・・圭一君、大丈夫だよ・・・・・・だって・・・・・・」
レナさんの言葉が私に向けられていくのがわかる。
「もう詩ぃちゃんの体全部覚えたから・・・・・・」
部屋の雰囲気がまたもや徐々に凍っていくのを肌で感じた。
「もし私たちを裏切ろうとしても無駄だからね」
氷のような冷たさを含んだレナさんの声は明らかに私に対して
放たれたものだった。
真っ暗な闇に包まれて虫たちのざわめきも聞こえなくなったその日の深夜、
ようやく園崎本家に帰って来た。
「それで・・・・・・どうでしたか・・・・・・お姉」
私の貸したサマーセーターとスカートに身を包んでいる、
私と瓜二つの存在に声を掛けた。
まるで私が二人になったような奇妙な感覚に陥る。
「・・・・・・やっぱり圭ちゃんたち本気だった・・・・・・詩音の言うとおり・・・・・・」
頭を垂れてうなだれたお姉がそこにはいた。私は前原屋敷であった一部始終を聞く。
計画の実行日、場所、方法、アリバイ工作、そしてお姉が受けた【尋問】とやら・・・・・・
「尋問ですか・・・・・・お姉だったってことはバレてませんよね・・・・・・」
「・・・・・・それは多分大丈夫だと、思う・・・・・・でも」
初夏だというのに、自分の肩を寒そうに抱きながらお姉は続けた。
「まさか、レナが・・・・・・あんな事を・・・・・・私に・・・・・・しかも入れ替わりのことを真っ先に
疑ってきたし・・・・・・」
どうやら、私が考える以上の辱めをお姉はレナさんから受けたのだろう。
それにしても、あのレナという少女・・・・・・さほど面識はなかったが初っ端からこれほどまで
疑ってくるとは・・・・・・
「でも、これであの二人の動きがはっきり判明しますね・・・・・・」
私は今日の夕方、あの二人の計画を聞かされ承諾した。その後、本家に帰りお姉に打ち明けた。
お姉は愕然として固まっていた。それもそうだろう、自分の仲間が殺人の計画を立てているなんて
想像も付かなかったのだろう。そして、私の思惑通り、お姉は私との入れ替わりを求めてきた。
「圭ちゃんとレナが本気なのか・・・・・・私が行って確かめてくる・・・・・・詩音はここで私の振りをして
待ってて。あと、今から○時間後に前原屋敷に電話を・・・・・・うん、私と連絡するために・・・・・・」
その後、私はお姉の私服を着込み魅音として本家で一時を過ごした。
それからお姉に指示された時間通りに圭ちゃんの家に電話をかけて・・・・・・
そう、私は既にレナさんが疑う前からお姉と入れ替わっていた。
お姉としては仲間が殺人者などになって欲しくない一心でこれからあの二人の計画を防ぎにかかるだろう。
私としては・・・・・・
・・・・・・ククク・・・・・・くけけけけけ
レナさんたちの計画通りに進めば、悟史君を追い詰めたあの腐り切った叔母の片割れを
レナさんたちが殺してくれる。私の手を汚すことなく・・・・・・
もし魅音が二人を止めたとしても、沙都子が鉄平に晒され苦しみ続けることになる・・・・・・
悟史君に寄生してボロボロにしたあの憎い沙都子が・・・・・・あんな愚かしい奴など救う気にもならない。
レナさんたちはどうして沙都子のために自ら捨て身になるような馬鹿な真似ができるのだろうか・・・・・・
あんな奴は一生苦しみ続ければいい。
そして、魅音だ。レナさんたちの計画を防ぐためあいつは動く。その過程で、
もしヘマを働けばたちまち二人から返り討ちに合うはずだ・・・・・・悟史君を救う力を持ちながら
それをしなかった魅音。その報いを・・・・・・自分の信じた仲間から受けることになる。
つまり、ことがどう転ぼうが私の良いようにしかならないということだ・・・・・・
「詩音・・・・・・?」
少し体を震わせていたお姉はちょっとばかり考え込んでいた私を不安げな目をして見つめている。
さっき受けた尋問とやらの余韻が残っているのか、お姉の頬は少しばかり紅潮していた。
私の術中にいることに気が付かない、私の姿をした愚かで可愛い可愛いお姉をにっこりと見つめ返す。
「心配しないで、お姉。私が一緒についてるから・・・・・・ね・・・・・・お姉・・・・・・」
-fin-
以上です。ネカフェからの投下で専ブラ使えなかったので書式が
変になっているところがありますが、お許しください。
あまり無いカップリングを目指して書きました。ありがとうございました。
騙された!GJ!!
適当にあしらった
その瞬間世界中が騙された。GJ!!
まぁ詩音があまりにMすぎて違和感を持ったのは俺だけでいい
ちょっと詩音らしくないなーと思ってたら真詩音だったのね…騙された、GJ!
GJ
ラストでびっくりした!
それ程長くない文章でこれだけ
詰め込んだのは凄い
GJ
507 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 16:41:16 ID:ImGeFEc4
GJ
圭詩前提の圭魅という酔狂な物を書いてみた。
というわけで純粋な圭魅じゃないんで、苦手な人はNG登録してくんさい。
それとHold me tightというSSの続き物なんで、読んでないと意味が通じない部分もあるのは許してくれ。
「み、魅音!? ち、違うんだっ!! これは……」
……私が、地面に広がる染みを見つめている。
足元には自分の見た光景に動揺し、落としてしまった紙コップ。
あはは……。
せっかく、綿流しの準備を手伝ってくれている圭ちゃんのために持ってきたのにね。
……タイミング悪いなぁ、本当に。
なんで……物陰でキスをしようとしている場面になんて出くわすかなぁ……。
「あらあら……ダメじゃないですか、お姉。しっかり持ってなくちゃ。……でも、わざわざ持ってきてくれたんですね。ありがとうございます」
「あ、いや……し、詩音のため持ってきたわけじゃ……」
「私の圭ちゃんのために持ってきてくれて」
ぐさりと。
詩音の言葉が私の心に突き刺さった。
……もういいよ、帰ろう?
こんなところに居たって、良いことなんてないから。
……知りたくも無いことを知ってしまうだけなんだから……。
「……わ、私の、って……。し、詩音と圭ちゃんは、別にそんな……」
「そんな関係ですよ? 私と圭ちゃんは」
もういいからさ……。
「だ、だって! 詩音と圭ちゃんが初めて会ったのは一昨日でしょ!? それなのに……」
「出会ったその日に好きになっちゃいけませんか? 雛見沢分校に通うことにしたのだって、圭ちゃんのためですし」
もう……いいから…………。
「で、でも……だって……」
「それに私の圭ちゃん、って表現はそんなにおかしくありませんよ? だって、私と圭ちゃんは…………」
「……………………ん」
チュンチュンと、スズメの鳴き声が聞こえる。
差し込んだ太陽光が新しい一日の訪れを告げていた。
……もう朝か。
「……なんでだろ……」
……なんで今更、あんな夢を見たんだろう。
せっかく忘れようとしていたのに。
意識しないようにして、上手くやれていたのに。
それなのに……。
「……圭ちゃん……」
……でも、本当は気づいてる。
私が忘れたとしたって、圭ちゃんと詩音がそういう行為に至ったという事実が覆ることはないってことくらい、気づいてる。
結局、忘れるなんて逃げでしかない。
だから、私が本当に圭ちゃんと恋人同士になりたいのなら。
圭ちゃんに、しっかりと自分の気持ちを告げるしかない。
……でも……。
「……それが出来たら、こんなに悩んでないって……」
……圭ちゃんは私を男友達のように思っている。
それは私が望んだことでもあるし、私もその関係が気に入っている。
だから、私の気持ちを伝えることで……圭ちゃんとの関係が崩れることは望ましくない。
……それに、詩音が本気で圭ちゃんを好きだってことくらい、分かってる。
だから……。
「……はぁ……」
……なんだか気分が優れない。
あんな夢を見たせいで、圭ちゃんや詩音の顔をまともに見れる自信もないし……。
今日は休んじゃおうかなぁ……。
「おはようございます、圭ちゃん!」
「おはよう、圭一くん!」
玄関のドアを開けると、詩音とレナが元気よく挨拶してくれた。
毎日毎日、俺を迎えに来てくれるのだから、本当に頭が下がる。
でもなぁ……。
「いま何時だと思ってるんだっ!! 少しは俺の迷惑を考えろッ!!」
俺に怒鳴られたふたりは、顔を見合わせ曖昧に笑いあう。
……現在の時刻は午前五時。
当然、登校するには早すぎる。
……詩音が登校時、俺を迎えに来てくれるようになったのは二学期に入ってからだ。
しかし、本来ならそれはレナの役目。
だからなのか、レナは詩音より早く迎えに来るようになり……。
結果、詩音もそれに張り合う形で、どんどんエスカレートしていった。
「とりあえず上がってくれ……。まだ登校するには早いからな。俺、着替えてくるから。……あとでみっちりと説教してやる」
「え〜、なんでかな、なんでかな? レナたちは何も悪いこと、してないよ?」
「そうですよ。私やレナさんは何も悪いことなんかしていません。悪いのはお寝坊さんな圭ちゃんです」
「……もういい。……とにかく上がってくれ」
「「お邪魔しま〜す!!」」
「……遅いな」
……魅音が待ち合わせ場所に現われない。
毎日、時間きっかりに来るのだが、今日は既に待ち合わせ時刻を五分も過ぎている。
いつもなら、「しおーーーん!! 圭ちゃんから離れろーーーッ!!」とか叫びながら走ってくるんだが……。
「圭一くん、どうする? もう先に行ってもいい時間だけど」
「どうするって言ったって……。来ないなら先に行くしかないだろ。俺たちまで遅刻するわけにも行かないし」
「そうですね。お姉に限って休むなんてことはないでしょうし。きっと夜更かしでもして寝坊したんだと思います」
……寝坊、か。
なんか魅音らしくないな。
……何かあったんだろうか?
「圭一くん、急ごう! 走らないと間に合わないよ!」
「え? ……あ、あぁ」
「ほら、ボサっとしてないで。急ぎますよ、圭ちゃん!」
「しっかし、珍しいこともあるもんだな」
俺たちはいつものように授業という名の自習にいそしんでいた。
さっきから話題になっている約一名を除いて、だが。
始業時刻を過ぎても現われないと思っていたら、風邪を引いて休むだなんて……。
昨日、あれだけ部活で大騒ぎしといて風邪を引いた、ってことはないと思うんだけどな。
「う〜ん……。季節の変わり目だからね。圭一くんも気をつけなきゃダメだよ?」
「へいへい。……でも、怪しいよなぁ? 風邪とかなんとか言っておいて、本当はズル休みなんじゃないか? なぁ、詩……」
……詩音に話掛けようとして、様子がおかしいことに気づいた。
詩音は難しい顔で教科書を見つめている。
「……どうした? 解らない所でもあるのか?」
「………………。…………えっ? なんですか、圭ちゃん?」
「いや、だから。解らない所でもあるのか、って……」
「ぁ……はい。この問題なんですけど、難しくて全然解けないんですよ」
「……詩音。それ、歴史の教科書なんだけどな」
「へっ?」
当然、歴史の教科書に解くような問題なんて載っているわけがない。
魅音が風邪を引くなんて珍しいと思っていたら、詩音までらしくない。
一体どうしたっていうんだ……?
「……詩ぃちゃん、どうかした? 悩みごとならレナが相談に乗るよ?」
「ぇ、いや……あはは! 今日はお姉が居ないから圭ちゃんを独り占めできるなー、って思ってただけです」
そう言って肩を寄せてくる詩音。
ま、毎日毎日、こいつは……。
「だーかーら! 授業中にくっつくのはやめろってのッ!!」
「前原くん! 授業中ですよ!!」
「ぐっ……!? す、すいません……」
……知恵先生に怒られてしまった。
あ、ふたりとも笑ってやがる。
くっそー、他人事だと思って……。
……そういや、詩音とレナって妙に仲がいいよな、最近。
…………。
お袋からレナを経由して、詩音に変な情報が伝わらないか心配だ……。
「ハァ……。やっと解放してくれたか……」
へろへろになった俺は机に突っ伏す。
詩音は俺というオモチャで遊び飽きたのか、今度は沙都子とじゃれ合っている。
カボチャがどうのと言い争っていたが、どうやら詩音は食べさせることを諦めてしまったようだ。
……あ、でも詩音が沙都子に食べさせているコロッケは……さっき俺が食べたのと同じカボチャコロッケだ。
俺と一緒に食べていた梨花ちゃんは沙都子の横でニコニコしている。
あとで沙都子の頭を撫でるつもりなんだろう……恐ろしい。
……それはさておき、久しぶりにゆっくりと弁当を堪能できるな。
「お、うまそうなミートボールだな。ひとつ貰うぜ、レナ」
「あ、ダメだよ! 圭一くんっ!!」
弁当箱からミートボールを取ろうとしたら、レナは弁当箱を引っ込めてしまった。
………………なんで?
「……レナ。俺って、なにかレナを怒らせるようなこと、したか……?」
「もぅ、そうじゃなくって! 私のお弁当なんて食べたら、詩ぃちゃんに怒られちゃうよ?」
「は? なんでだよ。だって、魅音の弁当なら毎日食べてる……っていうか、詩音が食べるように勧めることだってあるぞ?」
「魅ぃちゃんは詩ぃちゃんの妹なんだよ? だから、特別。私は他人なんだから、圭一くんがお弁当なんて食べたらダメなの!」
「なんだよ、それ……。……っていうか、レナ。お前、今おかしなこと言ったぞ?」
「え? 何のことかな?」
「魅音が詩音の妹って。逆だろ? 詩音が魅音の妹だ」
「……あれ? あれれ? レナ、そんなこと言ったかな……かな?」
「言った。確かに言った」
「あれれー……?」
レナは自分が何故そんなことを言ったのか理解できずに、首をかしげている。
……魅音が詩音の妹ねぇ。
「はぅ〜……。でもさ、圭一くん。詩ぃちゃんって、どことなくお姉ちゃんっぽいと思わないかな?」
「うーん? どうだろうな……」
詩音たちの方へ目線を移すと、梨花ちゃんがかわいそかわいそと言いながら沙都子の頭を撫でていた。
どうやら沙都子は、己が食していた物の正体を知ってしまったようだ。
「ふえぇぇぇん!! 酷いですわ、詩音さん! もうカボチャは食べさせないって、さっき言いましたのにーッ!!」
「酷くなんかありません! だって、沙都子はさっきまでおいしいおいしい、って言いながら食べていたじゃありませんか!」
「そ、それは……そうですけれど……」
「沙都子はカボチャが嫌いなんじゃないんです。カボチャが嫌いだと思い込んでいるだけなんです! さぁ、もうひとつ食べてみましょう。きっとおいしいはずですよ」
「……うぅ……。……わ、分かりましたですわ……」
沙都子は恐る恐るカボチャコロッケを食べようとしている。
うーん、姉っぽい……か?
「……仲良くなったよね。沙都子ちゃんと詩ぃちゃん」
「確かに。詩音が転校してきた頃に比べると、かなり打ち解けたよな」
最初の頃は、詩音が沙都子を嫌いなんじゃないか、ってくらい冷たくて。
それで、沙都子が仕掛けたトラップが原因で大喧嘩したんだよな。
その時の光景を思い出したのか、レナは楽しそうに笑う。
「凄かったよね〜。詩ぃちゃん、烈火の如く怒って。あんなに怒った詩ぃちゃん、初めて見たなぁ」
「……笑えないんだけどな。巻き添えを食らった身としては」
「あ、ごめん。そうだよね。……圭一くんが止めに入ってなかったら、もっと大変なことになってたかな、……かな?」
「あの椅子が沙都子に当たっていたら、笑い事では済まなかっただろうな。……それを考えるとよくここまで仲良くなったな、って思うよ」
……もしもあの時、教室の床を濡らした血が沙都子の物であったなら。
沙都子と詩音の関係だけではなく、俺と詩音の関係も悪化していた可能性は高い。
「でも、あの二人が仲良くなるのは当然だよ? だって詩ぃちゃんは悟史くんが好きで、沙都子ちゃんは悟史くんの妹なんだから」
「ああ、そうだな。………………結局見つからなかったな、悟史」
「あ、うん……。でも、きっと見つかるよ? 富竹さんも向こうで探してくれてるって、鷹野さんが言ってたし」
「だといいんだけどな……。あれだけ探し回って、手がかりすら無いとなると……」
「大丈夫なのですよ」
「「えっ?」」
俺とレナは声のした方へ振り向き……梨花ちゃんが俺たちの近くまで来ている事に気づいた。
どこから聞いていたのか、ニコニコと笑っている。
「悟史は帰ってくるのですよ。これはもう決まっていることなのです」
「そっか……。梨花ちゃんがそう言ってくれるなら、きっと帰ってくるんだろうな」
「圭一。きっと、ではないのです。絶対なのです」
「……それは予言ってヤツか? オヤシロさまの……生まれ変わりとしての」
「はいなのです。オヤシロさまに教えてもらったのですよ。にぱー☆」
梨花ちゃんはそれだけ言い残すと、詩音と沙都子のところへ戻……らずに教室を出て行った。
学校へ来ているらしい監督のところへでも行くつもりだろうか?
……最近、梨花ちゃんと監督って、真剣な表情で話してることが多いよな。
俺の知らない所で、沙都子のメイド化計画が進行しているのかもしれない……。
「……だってさ、圭一くん。梨花ちゃんも絶対だって言ってくれてるし。悟史くんは必ず帰ってくるよ」
「そうだな。……っていうか、帰ってきてもらわなきゃ困る。あいつらの為にも……」
普段はあまり口にしないが、沙都子や詩音が悟史に会いたくないはずはない。
沙都子は悟史にべったりと甘えていたそうだし、詩音だって……。
「……あれ?」
そこで気づいた。
俺は悟史と沙都子の関係についてはある程度知っている。
レナや魅音たちが教えてくれるからな。
でも悟史と詩音の関係ってのは、ほとんど……全くというほど知らない。
なぜ詩音が悟史を好きになったのか。
一年前にふたりの間で何があったのか。
俺は…………知らない。
「圭一くん? どうかしたの?」
「あ、いや。……大したことじゃない」
……俺の考えすぎだろう。
別に隠してるわけじゃなくて、俺が聞かないから話さないだけだと思う。
今度、機会があったら詩音に聞いてみるか。
そこで俺は再び詩音たちの方へ視線を移した。
……ん?
なんか詩音がおろおろと取り乱していて、沙都子は喉に何か詰まらせたのか、顔が青白く……。
「おわぁあぁああああ!!!?? さ、沙都子ぉ!! 大丈夫かッ!!?」
「沙都子!? 大丈夫ですか、沙都子!!? レナさん、お飲み物をください!」
「はい、詩ぃちゃん! 早く飲ませてあげて!」
沙都子はこくこくと麦茶を飲み、喉に詰まらせていたカボチャコロッケの残骸を洗い流した。
なんとか事なきを得たようだな……。
「……げほっ、げほっ……。……もうカボチャはこりごりですわー……」
「沙都子、ごめんなさい、沙都子……。私が無理に食べさせたばっかりに……」
「……顔色が良くないね。念のために監督に診てもらった方がいいかな?」
「そうだな。沙都子、おぶって保健室まで連れてってやるから、こっちへ来い」
「……お、大袈裟ですわよ……。……そこまでしていただかなくても結構ですわ……。……ひとりで歩けますから……」
「何を言ってんだッ! そんなにふらふらしてるくせに遠慮なんかすんな!! 第一、歩いて行かせる方が心配だ!」
「……も、申し訳ありませんですわね……。……それなら、お言葉に甘えさせていただきますですわ……」
……ったく、しっかりしてるのはいい事だが、ここは強がる場面じゃないだろう。
しかし悟史も大変だな。
せっかく帰ってきたとしても、こんな意地っ張りの面倒を見なきゃならないんだから。
「はぅ〜……。か、かぁいい、かぁいいよぉ……」
あの後、沙都子を監督に診てもらったが大したことはなかった。
ただ、明日の定期診察だか定期健診だかをついでにすることになったらしく。
梨花ちゃんも付き添って、監督に連れられて診療所へ行ってしまった。
それならレナは誰に対してかぁいいかぁいい、と言っているかというと……。
「起こすなよ、レナ。疲れてるみたいだから」
……詩音が眠いのは当然だ。
バイトだって大変だろうに、弁当を作ったうえにあれだけ早く迎えに来るんだからな。
「はぅ……。でもでも! スヤスヤ眠ってる詩ぃちゃん、こんなにかぁいいよ……?」
「いや、スヤスヤって感じではないと思うが……」
詩音は珍しくよだれを垂らしながら、いびきまで掻いて眠っている。
まぁ、確かに寝顔はかわいいかもしれないけど……。
「普段はもっと静かなんだけどな。いびきを掻くのなんて、初めて見るよ」
「ふ〜ん。……圭一くん?」
「ん? どうした?」
「なんで圭一くんは、詩ぃちゃんが普段はいびきを掻かない、なんて知っているのかな?」
「えっ?! い、いや、それは……。……し、詩音ってさ! 俺の家に遊びに来ると、よく昼寝するんだよ! バイトで疲れたとかなんとか言って……」
「ふーん、そうなんだ。ところでさ、これを見てくれるかな?」
レナはそう言うと、机に伏して眠っている詩音の首筋を指差す。
そこには少し大きめで、目立たないような肌色の絆創膏が貼られている。
「最近ね、よく貼ってるんだよ? おかしいよね。こんな所に絆創膏なんて、あまりしないと思うし」
「それは……きっとさ! 首を掻き毟りたくなる奇病でも流行ってて、そのせいなんじゃないか?!」
「レナはキスマークを隠しているんだと思うな」
「……………………」
……重苦しい空気が場を支配する。
校庭から聞こえる低学年の子供たちの声が、やけに遠く感じられた。
「…………ごめんね、圭一くん」
「……レナ……?」
「レナね、怒っているわけじゃないの。私たちくらいの歳だと、ちょっと早いかなって思うけど。好きな人同士がそういうことをするのって、自然なことだと思うし」
「…………」
「でもね。圭一くんと詩ぃちゃんがお付き合いしているのなら。なんで……レナたちに秘密にするのかな、って」
「いや、それは……」
「別にやましいことじゃないのに。なんで隠すのかなって、……思っちゃうよね」
「………………」
……どう説明すればいいのか。
……事情を話すべきだろうか……?
いや、でも……。
「圭一くんは詩ぃちゃんとお付き合いしてるんだよね?」
「…………レナ。悪いんだけどさ、今は……答えられない。でもさ! きっと、近いうちに話せるから……。だから……」
「……それまでは、みんなには内緒にしてほしい?」
レナの問いに、首を縦に振ることで答える。
「……そっか。それなら今の話は訊かなかったことにするね」
「……悪い……」
「ううん。気にしないで。……それとさ、圭一くん。もうひとつだけ、どうしても気になることがあるんだけど」
「なんだ……?」
「詩ぃちゃんと喧嘩でもした?」
「……喧嘩? なんで……そう思うんだ?」
「最近、ちょっと詩ぃちゃんに冷たいよね。邪険にしてるっていうか」
「なっ!!?」
…………なんで、……そんな事まで解るんだよ…………?
必死に隠そうとしていたことを……あっさりと見透かされた。
「少しだけね、心配になったから。聞いてみたんだけど」
「……別に喧嘩したわけじゃない。詩音が悪いわけでもないし。……悪いのは俺だと思う」
「……どうして?」
レナの哀れむような、それでいて優しい笑顔に……少しだけ心が落ち着いた。
もっと落ち着く為に、深呼吸をひとつ。
…………大丈夫。
レナは俺を追い詰めようとしているわけじゃない。
……だから……隠す必要なんか、ない。
「……バランスがさ、取れていないんだよ。俺の気持ちと……詩音の気持ちの」
「詩ぃちゃんに好きだ好きだ、って言われるのが恥かしい? それで、照れ隠しに冷たくしちゃう……?」
「別にそういうのが嫌だってわけじゃないんだぜ? ……解ってるだろうから隠さないけど、俺だって詩音が好きだからな」
「うん。知ってる……」
「たださ。ずっと一緒に居て、あれだけ真っ直ぐな好意をぶつけられ続けると、……少しだけ、つらいときがある」
「……詩ぃちゃんの気持ちが大きすぎて、圭一くんには支えきれない?」
……他人にはとても理解出来ないような俺の心情を、レナはすんなりと受け入れてくれた。
だからなのか……もう少しだけ、愚痴を吐きたくなった……。
「花……ってさ。水をやりすぎると枯れるだろ……? ……それに似てると思う」
「……でも、圭一くんはお花じゃない。人間だよ?」
「分かってる……。 ……結局さ、俺の感受性が幼いのが原因なんだと思う。詩音の気持ちを素直に受け止められないのは」
俺がもっと大人だったのなら。
……精神的に成熟していれば、詩音の気持ちに対して、こんなに戸惑うことはなかったんじゃないだろうか……?
「……だからさ。……悪いのは俺なんだ…………」
「…………圭一くんは悪くないよ」
「………………え?」
俺は自然と沈み込んでいた視線をレナに向ける。
レナは相変わらず……いや、さっきよりも、さらに和らいだ表情で微笑んでいる……。
「詩ぃちゃんの気持ちが重いのは当然なんだよ? だって、二人分なんだから」
「……二人分……?」
「うん。詩ぃちゃんが圭一くんを好きな分と……詩ぃちゃんが悟史くんを好きな分」
「あ……」
「だからね。重くて当然なの」
「そっ……か……。それなら、俺がしっかりと受け止めなきゃダメだよな……」
だって、詩音に悟史を好きでいても構わないと言ったのは俺なんだから。
それでも、俺を好きでいて欲しいと願ったのは俺なんだから。
だから、この程度で弱音を吐いちゃダメだったんだ……。
「魅ぃちゃんなら……」
「……?」
「魅ぃちゃんと一緒なら、支えられる? 魅ぃちゃんと一緒なら、詩ぃちゃんがどんなに大きな想いをぶつけてきても、受け止められる?」
「魅音と……?」
「気づいてなかったかな? 圭一くんはね、詩ぃちゃんと魅ぃちゃん。三人で居る時は、絶対につらい表情にはならないんだよ?」
「…………」
……確かにそうかもしれない。
事実、三人で居る時につらいと感じた事はない。
間に魅音が居ることで、詩音の気持ちを直接受けないで済むというか……。
それに、魅音は俺がもっとも心を許せる相手というか、親友……だと思う。
魅音がそばに居てくれるなら、俺は詩音と上手くやっていけるんじゃないだろうか……?
でも……それは……。
「でも、それは卑怯なことなのかもしれないね。だって魅ぃちゃんは……」
……いくら俺が鈍いといっても。
魅音が俺を好きなことくらい、気づいてる。
その魅音に、俺と詩音が上手くいく手助けをして欲しいってのは、酷く都合のいい考えではないだろうか……?
「本当に卑怯だよな……。魅音の気持ちを知ってて、それを利用しようっていうんだから……」
「でもね、圭一くん。それは仕方のないことなんじゃないかな?」
「レナ……?」
……そこで、レナの表情が曇っていることに気づく。
それはまるで、大切な物を傷つけられていることが許せないような……怒りを含んだ表情だった。
「たとえ、それが卑怯だとしても。圭一くんが詩ぃちゃんの気持ちに押しつぶされる、なんてことがあってはいけないの」
「……どうして?」
「悪意のない、純粋な気持ちが原因で誰かが傷つくのは……とても悲しいことだから。詩ぃちゃんだって、圭一くんを追い詰めたいなんて、絶対に思ってない」
「……それは……そうだろうけど……。でも……」
「……ごめん。ちょっと大袈裟な言い方になっちゃったね」
……レナは緊張を解き、さっきまでの優しい表情に戻った。
「要するに、圭一くんがなるべく魅ぃちゃんと一緒に居るようにすればいいだけだから。圭一くんと魅ぃちゃんは友達なんだから、おかしなことじゃないよね?」
「…………そうだな。そうさせてもらうよ。……悪いな、変なことを相談して」
「ううん、気にしないで。……これからも、何かつらいことがあったらレナに相談してね? 約束だよ?」
「ああ、そうする。約束だ」
「絶対だよ? レナなら……」
「レナなら……?」
「レナなら……えっと、なんだっけ? あれれ、忘れちゃったよ。はぅ〜……」
……かぁいいモードで誤魔化されてしまった。
でも、レナが言おうとしていたことはなんとなく解る気がする。
『他の誰にも理解してもらえなくても、レナだけは圭一くんのことを解ってあげられるから』
……そんな事なんじゃないかと、……俺は思った。
「はぅ〜……。……それにしても、眠ってる詩ぃちゃん、かぁいいねぇ〜」
「お? 話をそこまで戻すのか」
「眠ってる詩ぃちゃん、お持ち帰りしたいよぉ〜……」
「だからダメだって。疲れてるだろうから……」
「なんでなんで? 圭一くんがお持ち帰りするから? だからダメなのかな?」
「なっ?! ち、違うって! そうじゃなくて……」
「それなら、圭一くんもセットでお持ち帰り〜ぃ☆」
「うわ、バカバカ!? やめろって!! ちょ、それどこから持ってきた??! 縄跳びで縛るのはやめろーーーッ!!」
「……う……んん……?」
……レナと騒いでいたら、詩音が起きてしまった。
「あ、起こしたか……? ほらぁ、レナが騒ぐからだぞ」
「はぅー……。ごめんね、詩ぃちゃん……」
「あれ……。……もしかして、私って眠ってました……?」
「ああ。悪いな、起こしちまって」
「……いえ、いいんです。……その……」
「どうした?」
「実は……圭ちゃんにお話ししたいことがあります。良かったら、レナさんも聞いてください。とても……大切なお話です」
「あ〜、こんなことあったなぁ。懐かしい……」
結局、ズル休みすることにしたんだけど。
別に具合が悪いわけじゃないから、そうそう眠っていられるもんでもない。
あまりにも暇なので、押入れから子供の頃のアルバムを引っ張り出してきて見ているってわけだ。
「えっと、こっちが私で……こっちが詩音? 逆だったかな」
この頃の私たちは、当たり前のように入れ替わっていた。
私は詩音であり、魅音でもあった。
詩音は冷めてて怖いところもあったけど、本当に優しいお姉ちゃんで。
小さい頃は私がめそめそしていると、いつも慰めてくれたんだっけ。
……もっとも、そんな楽しかった日々も長くは続かなかったわけだけれど……。
「魅音を頑張れ、か……」
一年前に詩音から聞いた言葉を反芻する。
……本来、詩音に与えられるはずだった次期党首の座。
それを……不本意な形であったとはいえ、私は奪い取ってしまった。
だからなんだろうか。
だから……私は詩音に対して遠慮しているのだろうか。
圭ちゃんに気持ちを伝えられないのも、それが原因……?
…………違うでしょ。
そんなの言い訳でしかない。
……ダメだダメだ。
自分の思い切りの悪さを、詩音のせいにするなんて……。
「ああ、もぅ……。またマイナス思考に陥っているな……」
……焦る必要はないって。
だって、圭ちゃんも詩音も付き合っているわけじゃないって言ってたし。
……ふたりはたった一度、過ちを犯しただけ。
それ以上の関係になんて、そう簡単にはならないって。
今までどおりに過ごしていれば、いつかは絶好の機会が訪れるはずだから。
「……よし。明日からはまた自分らしく……魅音らしく頑張っていこう」
言葉を口にすることで、決意をより強固なものにする。
自らに暗示を掛けるように、何度も何度も口にする。
魅音らしく魅音らしくピンポンらしくピンポンピンポンピンポン……。
「……うるさい……」
しつこいくらいに呼び鈴を押す音が聞こえる。
……あー、そっか。
今日はお手伝いさんがひとりも居ないし、婆っちゃもお稽古に行っちゃってるんだっけ。
……面倒くさいが、私が出るしかないのか。
もそもそと布団から這い出て、玄関を目指し歩き出す。
……あれ、なんか天気悪いな?
こりゃあ、ちょっと本格的に降りそうな感じだ。
さっきまで晴れていたんだけどなぁ……。
なんて考えている間に玄関へ到着。
「はーい。どちら様ですかぁ?」
「あ、お姉ですか?! 私です! 早く開けてください!」
「あれ、詩音!?? 待ってて、すぐに開けるから!」
急いで施錠を外し、戸を開ける。
「やっほー、お姉! 体調はどうですか? 心配で心配でお見舞いに来ちゃいました!」
「あ……あはは! うん、だいぶいいよ。熱も下がったし。そうだ! せっかく来たんだから、上がっていきなよ。今日は婆っちゃも出掛けてるから、ゆっくりできるし」
……詩音が転校してきて以来、毎日のように顔を合わせているからだろうか。
たった半日会わなかっただけなのに、私は詩音に会えた事をとても喜んでいる。
……お互いの立場が入れ替わってしまったとしても、やっぱり彼女は、私にとって甘えたい相手なのだ。
「う〜ん、……せっかくのお誘いなのに申し訳ないんですけど、今日はパスってことで」
「え〜、なんでよ? いいじゃん。今日はバイトのシフト、入ってないはずでしょ?」
「そうなんですけど。……でも、明日はどうしても休めませんから。今日は早めに床について、しっかりと体調を整えておきたいんです」
「明日? あ、そっか。明日ってデザートフェスタだっけ」
「はい。明日、……デザートフェスタの場で返事をもらうんです」
詩音が……妙に引っ掛かる言い方をした。
「……返……事……? 誰から……? …………何の?」
「圭ちゃんから。付き合ってもらえるかどうかの」
「………………。………………え?」
詩音のあまりに唐突な発言に、思考が付いていけなかった。
付き合う……?
詩音が……圭ちゃんと……?
「お姉にも見せたかったなぁ。圭ちゃんの嬉しそうな顔。そばに居たレナさんも、顔を真っ赤にして照れてましたし」
「…………え? ………………え、……な、なんで……?」
「ん? 何がです?」
「……付き合うって、……な、なんで、急にそんな……」
「…………急に……? …………それ、本気で言ってるの? ……ねぇ、…………魅音?」
「……えぅ……?!」
詩音の、本来のお互いを強く意識した呼び方に、思わず狼狽してしまう……。
その声は、感情の昂りを抑えるように、低く……暗い声だった。
「私、あんたに何度もチャンスをあげたよね? 学校でだって、夏休みの時だってそう。何度も、あんたと圭ちゃんが二人きりになれるようにしてあげた」
「……え、あ、それは……」
「だというのに、あんたがしたことは何? ……他愛の無い世間話をしてただけだってね。知らないとでも思った? 私ね、ちゃんと圭ちゃんに確認してるんだよ?」
「……だ、だって……だって……!」
「……あんたは、圭ちゃんに想いを伝える百億の瞬間を見過ごした。それがあんたの罪。その罪が今日という日を招いた。……明日になれば、圭ちゃんは私と付き合うことになる。そうなれば、圭ちゃんはあんたの気持ちになんて、永遠に気づいてくれないよ?」
「そ、そんな……?! ま、待ってよ! ……そんなの…………そんなのやだよ……」
「どうする? まだ一晩の猶予があるけど。……でも、それも無駄かな。どうせあんたは、少しでも先延ばしにして、圭ちゃんから逃げ続けるだけ。…………それじゃお姉。私は帰りますね。葛西を待たせてますし。……まぁ、せいぜい頑張ってください」
……詩音は一方的にまくしたてると、小走りに去っていった。
私はしばらくの間、どんどん小さくなる詩音の後ろ姿を、ぼんやりと見つめ続けていた……。
「……………………ふぅ」
……お袋が作っておいてくれた夕飯を食べ終え、食器を洗いながら物思いにふけっている。
さっきから落ち着こうと何度も深呼吸しているが、これっぽっちも落ち着けない。
「……くそっ! やっぱり舞い上がっているな、俺。…………でも、しょうがないよな……?」
だって……やっとだぞ?!
明日になれば、やっと詩音と付き合える。
そりゃあ、何が変わるってわけじゃないだろうけど、……やっぱり気持ちの上では大切なことだ。
『……今日、ずっと考えていたんですけど。……いつも圭ちゃんが言っているように、私たちの関係は、もっとはっきりさせておくべきだと思います』
レナには一緒に居てつらいときがある、なんて言ったけど。
それでも、俺が詩音を好きなことに変わりはない。
『明日、返事をください。デザートフェスタに招待しますから、その場で』
わざわざ返事を明日にしてくれだなんて、詩音も人が悪い。
俺の答えなんて、とっくに分かっているだろうに。
「……落ち着けって。焦ったところで、時計の針が早く進むわけでもないんだし」
悶々としていてもしょうがない。
風呂にでも入って、さっさと寝ることにするか。
明日は日曜っていっても、寝過ごすわけにはいかないし。
拭きおえた食器を片付け、浴室へと向かう。
浴槽には既に水が張られているので、あとは沸かすだけだ。
「これでよし、っと。…………ん?」
なんか呼び鈴が聞こえた気がする。
……こんな土砂降りの夜に来るヤツなんて……ひとりだけいるな。
とはいえ、このタイミングで詩音が訪れるとは思えない。
いったい誰だ……?
「……って、何度も何度も鳴らすなよ! ちゃんと聴こえてるって」
ピンポンピンポンと子供が駄々をこねるように、その音が繰り返される。
急いで玄関に向かい、ドアノブを開け……我が目を疑った。
「はーい、どちらさま…………で……。…………なに……してんだよ……?」
「あ、っはは、はは……。……圭ちゃん、出てくるの遅いって……」
……全身ズブ濡れの魅音が、力無く笑っている。
傘は……持っていないようだ。
…………ちょっと待てよ。
風邪を引いたから学校を休んだんだろ……?
……馬鹿じゃないのか、こいつ……!?
「……あはは。結構、風が強いね。傘、飛んでいっちゃったよ。……え!? け、圭ちゃん……?!」
俺は無言で魅音の腕をつかみ、家の中へ引き入れた。
そのまま、つかんだ腕を放さずに洗面所まで歩き出す。
「……け、圭ちゃん、その……」
「話は後だ。洗面所にバスローブがあるから。タオルで身体を拭いて、それに着替えろ。そのままじゃ、風邪がこじれるぞ」
「……えっと、風邪は引いてないんだけどな……。……うん。ありがと。そうする」
「……俺はリビングに戻ってるから。着替えたら、魅音も来てくれ」
「……うん……」
「それで。こんな夜にわざわざ来るなんて、何があったんだ?」
俺は、向かい合って座っている魅音に話を切り出した。
……魅音はうつむいたまま、何も話そうとはしてくれない。
それどころか、せっかく出してやったココアにも手をつけないし。
「……甘いのって苦手だったか? ココアがダメなら、コーヒーを淹れるけど」
「あ、いや、そんなことはないよ?! ……いただきます」
……沈黙が重苦しい。
俺の方から言うことは何も無いので、魅音が口を開くのを待つしかないのだが……。
ここに来た理由は話しにくいようなので、別の話題を振ってみる。
「……お前、どうやって帰るつもりなんだよ? 服はしばらく乾きそうにないし。雨も降り止む気配すらないぞ」
「え、っと……。…………け、圭ちゃんの家に泊まるってのは…………ダメ……?」
「……別にいいけど。それなら客間を整えてくるから、ちょっと待ってろ」
俺は席を立ち、リビングから客間へ移った。
……まぁ、整えるって言っても、布団を敷くだけなんだが。
客間の扉を開け、普段は決して立ち入らない部屋の中に入る。
押入れから布団を取り出し、床に敷いていたら、……ふと背後に気配を感じた。
「魅音か……? わざわざ付いて来る必要は……なっ?!?!!」
言いながら振り返った瞬間、……胸にどさ、っという衝撃を受けた。
……魅音が、いきなり俺に抱きついてきたらしい。
俺は、魅音にしがみつかれた格好で座り込んでしまった。
「ちょ、……なにするんだッ!? どういうつも……り…………。……魅音……?」
とっさに引き離そうとして…………魅音が泣いていることに気づいた……。
「……どうした? なにか……あったのか……?」
「……うっ……く……、……うぅ……。…………やだ……」
「やだって……。……何が嫌なんだよ……?」
「…………詩音と…………付き合っちゃ……やだ……」
「………………」
そっか……。
詩音か、それかレナから昼間の話を聞いたんだな。
……俺の胸で嗚咽を漏らす魅音の肩を、そっと抱いてやる。
肩幅は狭く、やっぱり魅音は女の子なんだと、……あらためて思った。
「……なんでダメなんだよ?」
「……え……? ……な、なんでって……」
「俺と詩音が付き合うと、魅音は何か困ることでもあるのか?」
「…………」
……当然、俺は魅音の気持ちを知っている。
それでも、魅音の口からはっきりと言われなきゃ、その気持ちを受け入れることも……拒むことすらできやしない。
「俺と詩音が付き合うと困る、って言うのなら、理由を教えてくれよ。そうでなきゃ納得できない」
「……だって……だって! …………私も……………………圭ちゃんが好きだから…………」
消え入りそうなほどに小さな声だったが……確かに聞こえた。
俺を好きだと。
初めて…………魅音が自らの言葉で示してくれた。
「……そう……か…………」
「圭ちゃんは……圭ちゃんはどうなの?! ……圭ちゃんは詩音を…………どう思ってるの……?」
「……俺は…………。……俺は詩音が好きだ。…………だから……詩音と付き合いたいし、魅音に対してどうこうしてやるってのは……出来ない」
「…………。……そっか……。……やっぱり圭ちゃんは……詩音が好きだったんだ…………」
「………………」
「……ねぇ、圭ちゃん……。なんで詩音なの……? ……私と詩音って、どこが違うの……? 私だって詩音だよ?! …………私が……詩音なのに……」
……魅音は少し混乱しているようだった。
俺は気持ちを落ち着かせるために、魅音の背中を擦ってやる。
「落ち着けって。お前は魅音だろ……? 双子っていったって、詩音とは違う」
「………………。……そうだよね。…………ごめん」
「……なぁ、魅音。俺は魅音を……親友だと思ってる。一緒にいると楽しいし、他の誰よりも心を許せる相手だ」
「………………」
「それはレナや、……詩音にだって真似できない、特別な関係だと思う。それじゃ……ダメなのか……?」
「……うん。ありがとう。嬉しいよ。私も圭ちゃんを親友だと思ってる。……でもね、圭ちゃん。それでも……私は圭ちゃんが好き…………」
魅音が、またその言葉を口にした。
………………。
俺は……どうすればいいんだろうか……?
いままで、魅音が俺と詩音の仲を祝福してくれるのだと……ただ漠然と、そう思っていた。
魅音の気持ちを知っていたのに……魅音の気持ちなど、これっぽっちも考えていなかった。
……今日のことだってそうだ。
魅音が風邪で休んだってのに……お見舞いに行こうなんて、全然考えていなかった。
詩音に付き合ってほしいと言われて、ひとりで浮かれていた。
……なんなんだよ、俺は……。
馬鹿じゃないのかよ!!?
……誰かを好きになったくらいで、……たったそれだけで、周りが見えなくなるのかッ?!
…………俺は…………俺は……ッ!!
「ごめんね、圭ちゃん」
「…………魅音……?」
「わがままだよね。もう、圭ちゃんの気持ちは決まっているんだもの。……それなのに、こんなことを言っちゃダメだよね」
「…………」
「……ちょっとだけ……昔の話をしてもいいかな……?」
「…………ああ」
「昔ね。圭ちゃんが雛見沢に引っ越してくるよりも、ずっとずっと前。…………好きな人がいたんだ」
「……そっか……」
「……うん。……でもね、その人は好きになっちゃいけない相手だったの。だから、その人を好きだって気持ちを、忘れようとした……」
「…………」
「そしたらね、……忘れちゃったんだよ。好きだって気持ちだけじゃなくて、好きだったことまで……。……最近になって、ようやく思い出した……」
……それは、どんなに悲しいことなのだろう。
誰かを好きだった事実を忘れ去ってしまうってのは……。
それは……好きだった相手を殺してしまうのと、同じくらい残酷なことなんじゃないだろうか……?
「…………圭ちゃんが詩音と付き合うっていうのなら、仕方ないよ。諦める。……でも、圭ちゃんを好きだったことまでは……忘れたくない……。……だからね、私を……私と……」
「…………」
……魅音の言いたいことが、なんとなく解った。
それは以前、詩音が俺に哀願したのと同じこと。
俺との関係を台無しにするかもしれない、口にするには、とてもとても勇気のいる言葉。
だから俺は、魅音から必要の無い勇気を奪ってやった。
「……分かった」
「………………えっ!?」
「いいよ。……それで魅音の気が済むのなら。……でも、これっきりだからな?」
「え、あの……ホントにいいの……? ……っていうか、ちゃんと分かってる!? 私が言いたいのは……」
「抱いてほしいんだろ?」
「えぅ?! そ、その……。……そう……だけど…………」
魅音は顔を真っ赤にして、縮こまってしまった。
……うーん、こんなんで大丈夫なんだろうか……?
…………。
……ま、なるようにしかならないか。
「さ、始めるぞ。……ほら、こっち向けって」
俺は、うつむいている魅音のあごを片手で掴み、顔を俺の方へ向けさせた。
魅音の顔は相変わらず赤く、緊張した眼差しで俺を直視している。
……心なしか震えているようだ。
「おい、大丈夫か? ……もしかして、キスするのも初めてなのか?」
「……う、うう、うん。はは、初めてだけど、だだだ、だいじょぶ……」
……いくらなんでも緊張しすぎだろ。
……でも、俺の初めての時と大差ないから、人のことは言えないな……。
……しかし、この状態だと、舌を入れたら卒倒するんじゃないか……?
しょうがない……。
「ほら、魅音。恥かしいなら目をつぶれよ。悪いようにはしないから」
「え!? ……でで、でも……」
「……俺が信用できないのか?」
「そ、そんなことないよ!? …………こ、これでいい……? …………んんっ?!」
……それは、唇を重ねるだけの、小さな子供同士がするようなキス。
これから肌を重ねる者同士には、不釣合いなほどに幼い行為。
でもそれは……俺と魅音の関係を考えれば、もっとも適切な選択のように思う。
……魅音の表情を見ると、緊張が幾分かやわらいんだのが分かった。
……俺は、魅音のやわらかい唇を味わいながら、バスローブに手を掛ける……。
「…………ん……? ……ぁ、圭ちゃん!? 待ってッ!」
「…………どうした……?」
「その……せ、背中……。……聞いたことあるかもしれないけど、私の背中には……」
「…………」
……どこで、誰に聞いたのかは、よく覚えていない。
ただ、俺は確かに知っている。
魅音の背中には、園崎家頭首の証である鬼の刺青がある、と。
……好きな相手に、そんなものを喜んで見せるヤツなんて居ないだろう。
見せたくないのが常識的な考えだと思う。
……当然、魅音だって…………。
「……あのね……。……私の背中には、お、鬼の……」
「知らない」
「…………えっ?」
「魅音の背中に何があるかなんて、知らない。知りたくもない。……仮に何かあるとしても、俺には見えない」
「……圭……ちゃん…………」
「それでいいよな…………?」
俺は、頭に描きつつあった幻想をかき消した。
……そんなものがなんだっていうんだ……?
頭首の証だかなんだか知らないが、そんな下らない物が、俺と魅音の関係を変えるものであっていいはずがない。
そんなものがあったって、俺は魅音を見る目を変えたりなんかしない。
俺が俺でしかないように……魅音は魅音でしかないのだから。
「…………うん。ありがと。それでいいよ……」
「……よし。それじゃ、続け……る……ぞ…………?」
……俺は魅音のバスローブを掴み、胸元をはだけさせようとした。
そしたら、その……胸の先端が見えるか見えないかの辺りで、……魅音が固まってしまった。
……まだ緊張しているのか……?
このまま胸を愛撫しようかと思ったんだが……もう少し緊張をほぐしてやらないとダメだな。
「……はぁ……。魅音。ちょっとジッとしてろよ?」
「う……うん……?」
俺は魅音の首筋に、……やさしく口付けした。
「ひゃっ?! け、圭ちゃん……??!」
「大人しくしてろって。……ちょっとくすぐったいかもしれないけど、我慢してくれ」
魅音の首筋を丹念に愛撫する。
初めは感覚の鈍い場所から、徐々に感度の良い場所へ。
時には舌を使い、少しずつ緊張をほぐしてやる。
……昼間の教訓を活かし、キスマークを残すようなヘマはしない。
一通り愛撫し終えると、魅音の身体は雨によって奪われた体温を取り戻していた。
弱々しく熱い吐息を吐く魅音に、囁くように語り掛ける……。
「……魅音……。…………次はどうしてほしい?」
「ふぇ!? ぁ、……も、もういいよ……」
「………………本当にか……?」
「……え、っと。…………その……」
「……はぁ……」
俺は魅音の肩を掴み、その瞳を真っ直ぐに見据える。
「なぁ、魅音。俺とお前は親友だよな?」
「……う、うん……」
「お互いに遠慮なんか、一切しない関係だよな?」
「…………うん……」
「だったら、遠慮するなよ。……これが最初で最後なんだ。遠慮なんかしてたら、きっと後悔するぞ……?」
「…………」
「……もう一度聞く。次はどうしてほしい?」
「…………………………胸」
「……胸だな? 分かった。それじゃ、ちょっと失礼して、っと」
魅音の胸元に片手を忍び込ませ、乳房を下から持ち上げるように、やさしく掴んだ。
ずっしりと重量感のある乳房は柔らかく、それでいて程よい弾力がある。
手に少しだけ力を込めると、魅音の身体がピクリと動いた。
……まだ羞恥心が残っているようだが、それ以上に快楽への好奇心が強いのかもしれない……。
「……魅音。悪いんだけどさ。ちょっと横になってもらえるか? そっちの方がやりやすい」
「……う、うん。……分かった……」
魅音は、俺が敷いた布団に仰向けになった。
俺は魅音の太ももの辺りに腰を下ろす。
……そして、バスローブをはだけさせ、……魅音の胸を露わにした。
魅音の乳房は大きく、それ以上に整った形をしているのが素晴らしかった。
……魅音は顔を逸らし、布団のシーツを掴んでいる。
「……そんなに緊張するなよ。他には誰も見てないんだから……」
言いながら魅音の胸に口付けする。
そして、両の掌も使い、魅音の胸を弄ぶ。
……ただし魅音が、一番気持ち良くして欲しいであろう場所は避けて、だが。
魅音の胸が、俺の唾液まみれになる頃には、……その部分が、まるでおねだりするようにピンピンに立っていた。
「……魅音。気持ちいいか?」
「……うん……。……き、気持ちいいけど。……その、ち、ち……」
「こうか?」
「んぁ!?」
魅音が言い終わる前に、乳首を吸ってやる。
……俺が、ちゅうちゅうと魅音の乳首を吸っている間。
魅音は上半身を反らし、消え入るような喘ぎ声を上げ続けていた……。
行為を終え、魅音に視線を移すと、……その顔には恍惚の表情が張り付いていた。
……吸い終えたばかりの乳首を、親指と人差し指で弄びながら、……魅音の下腹部に手を添える。
そのまま恥部まで手を這わせたが、気恥ずかしさが無くなったのか、魅音は抵抗しようとはしなかった。
「……魅音。痛かったら言えよ……?」
うなずくのを確認してから、魅音の脚を開かせた。
……手探りで充血した突起を探り当てる。
経験が少なくとも充分な快楽を生み出す部位なので、必要以上に強い快感を与えないように……やさしく擦ってやる。
同時に魅音の中に指を滑り込ませ、内部の状態を確認した。
……もう充分に濡れていて、俺を迎え入れる準備は出来ているようだ。
俺は破瓜の痛みを少しでも減らしてやる為に、魅音の中を丹念に愛撫してやる。
…………ただ、その……。
魅音の艶やかな肌や、遠慮がちな喘ぎ声のせいで……俺の理性が限界に近付いてきた……。
「……み、魅音……。その……そろそろ、いいか……?」
「……んっ! ……はぁ……んんぅ……。……そ、そろそろって……?」
「…………」
……無言でジッパーを下ろし、ソレを取り出す。
それを見た魅音は、息を呑んで硬直してしまった。
……普段は冗談半分で見せてみろ、なんて言っているが、実際に見せてやるとこういう反応を示すのだから面白い。
「魅音の方は、もう大丈夫そうだし。俺だってこんな状態だ。……それとも、ここまで来てやめるのか……?」
「……その……。…………うん。……やっぱりさ、やめよ……?」
………………………………。
思考の死角を突かれ、頭の中が真っ白になってしまう。
否定させる為の否定の言葉を……こ、肯定されてしまった……。
……魅音は起き上がり、バスローブを整え、……俺から距離をとる。
「やっぱりさ! ……こんなの良くないよ。…………詩音に悪いし」
「い、…………いまさら何を言ってんだぁああぁあああ!!? お前はそれを承知で頼んだんだろうがぁッッ!??」
「そうなんだけどさ……。冷静になって考えたら、やっぱり良くないかな、って……」
「…………ふ、ふざけんなぁああぁああああッ!!!!!」
我を忘れ、魅音に掴みかかろうとしてしまう。
そして、魅音に触れる直前に……魅音のつぶやきが耳に届いた。
「圭ちゃん…………ごめん!」
……それは妙な感覚だった。
だって、魅音が逆さまに立っているように見える。
……いや、そうじゃない。
そうじゃなくて、……俺が宙に浮いているのか……。
「――――ぐぇッ!!?」
背中から地面に叩きつけられたのかな……。
……魅音が俺に何か話しているようだが…………。
意識が消え入ろうとしている俺には、どうでもいいことだった……。
「…………う……ん?」
えぇっと、なんで客間で寝ているんだっけ……。
……確か、魅音と……。
「そうだッ!! 魅音は……!?」
とっさに身を起こし、周囲を見渡す。
魅音は…………居ない。
……帰ってしまったんだろうか。
「……そりゃそうだよな。……あんな強姦まがいの事をしようとすれば、誰だって帰るよな……」
……気まずいな。
明日は顔を合わせなくてもいいだろうが、月曜になったら……。
「…………とりあえず謝らなきゃな。俺も取り乱していたとはいえ……」
「あ、起きた? 勝手にお風呂とバスタオル使わせてもらったよー」
…………。
声のした方を見ると、扉を開けた魅音がつっ立っている……。
「……み、魅音……。お前、帰ったんじゃないのか……?」
「へ、なんで? 帰られるわけないじゃん。服はまだ乾いてないし、雨も止んでないのに」
「…………そ、そうか……。……それもそうだな……」
……さっきの事は全然気にしていないようだ。
魅音は呆けている俺に近づいて来る……。
そして、心配そうに俺の顔を覗き込んできた。
「それよりさ。さっきの、大丈夫? 投げた時にうっかり手を離しちゃったからさ……」
「……あぁ、平気だ……」
「本当に? 首とか痛くない?」
「……平気だって」
「そっか。……あ、そうだ。お風呂、冷める前に入っちゃった方がいいよ? ほら、早く早く」
「…………分かった……」
……なんか完全に魅音のペースになってしまったな。
魅音の言うとおり、さっさと風呂に入って寝た方が良さそうだ……。
「……魅音。俺は自分の部屋に戻って寝るからな。…………魅音?」
入浴を終え、客間に居る魅音の様子をうかがいに来たのだが……。
……返事がない。
……眠ってしまったんだろうか……?
世間一般では深夜と言っても差し支えない時間帯なので、眠っていてもおかしくはないが……。
俺は横たわっている魅音に、そろりそろりと近づく。
「……おーい、起きてるか? みお……ん!!?」
……顔を覗き込もうとしたら、布団の中に引きずり込まれてしまった。
魅音は俺を抱きしめ、胸に顔をうずめている……。
「お、おい、どうしたんだ……?」
「…………寒い」
「は?」
……その言葉の意味するところが、よく分からない。
確かに魅音の身体は冷えているようだが……。
「だから寒いんだってば。……私、こんな格好だからさ。寒くて。……だから……」
「……だから?」
「……圭ちゃんに……身体で暖めて欲しいなぁ、って……」
「身体でって……。……あのなぁ…………」
「…………ダメ?」
……まぁ、バスローブしか用意できない俺も悪いといえば悪いか。
……仕方ない……。
「……分かった。いいよ。……ったく、人を抱き枕にするなんて。とんでもないヤツだな」
「えへへ……。ごめんねぇ……」
……布団を掛け直し、魅音の身体をしっかりと抱きしめてやる。
…………しかし、こんな状態で眠れるのか……?
明日は早起きしなくちゃいけないんだが……。
「……ねぇ、圭ちゃん」
「……なんだよ……?」
「……ちゃんと、朝まで抱きしめててね……。……それでさ。…………終わりに出来るから……」
「……終わり、って……」
「……圭ちゃんを忘れられるから。……圭ちゃんを好きだったことを、思い出にできるから……」
「…………」
「……だからね。今夜だけは、ちゃんと……」
「………………何を言ってるんだ……?」
「……えっ?」
……なんか、魅音があまりに馬鹿げたことを言っているので……考えがそのまま口に出てしまった。
「な、なんで……? ……これが最後のお願いなのに……。……それさえもダメなの……? …………迷惑なの……?」
「だからなんだよ、それ。最後って。……魅音が俺を好きだと迷惑だって、俺がいつ言ったんだよ?」
「え、でも……。……だって、圭ちゃんは詩音を……」
「……確かに俺は詩音が好きだけど。でも、だからって魅音が俺を好きだと迷惑だなんて、そんな事は全然思わない」
……今だって二人分の想いを受け止めているんだ。
それが三人分になったって、大した違いはないだろう。
「でもまぁ。魅音が俺を嫌いになったっていうのなら、それは仕方ないけど」
「そ、そそそ、そんな事はないよ?! ……ほ、本当にいいの……?」
「だからいいってば。……まぁ、こういう事をしてやれるのは、今夜が最後だろうけどな……」
「…………。……うん。ありがと。……それだけで充分だよ。………………大好き」
「……………………ん……?」
………………朝か。
……なんか頭がすっきりしない。
……昨晩は寝るの、遅かったっけ……?
「…………そもそも何時に寝たんだっけ……。……えっと……うぉっ!??」
な、……み、魅音!?
なんで俺は魅音と一緒の布団で寝ているんだ……?
……呼吸を整え、寝起きで鈍り過ぎている思考回路を活性化させる。
………………あぁ、そうだった。
魅音が寒いから暖めてくれとか言ったんだっけ。
……それで俺は魅音を抱きしめているわけか……。
「……それなら、もう抱きしめている必要はないな。魅音を起こ……せ…………ば……」
そこでふと……魅音の寝顔に見入ってしまった。
……いや、その。
双子だから当然なんだろうけど。
魅音の寝顔が、昨日の昼間に見た詩音の寝顔と、本当によく似ていて……。
普段はあまり異性として意識しないヤツが、自分の好きなヤツと同じ寝顔をしていると……。
なんというか、そのギャップがいいというか……。
………………。
……な、何を考えてるんだ、俺は……。
昨日、詩音が好きだから、魅音には何もしてやれないって言ったくせに。
……それなのに、魅音に劣情を抱くなんて…………どうかしてるだろ。
…………でも……。
こうして、抱きしめてやるくらいはいいよな……?
べ、別に下心があってやってるわけじゃないぞ!?
大切な親友が風邪を引かないように暖めているだけだ。
それに、これは魅音自身が頼んだことだし!
……だから、魅音が起きるまでは……いいよな……?
……魅音を、もう一度しっかりと抱きしめる。
「……う、…………う〜ん……」
「あ、あれ……?」
……魅音が寝ぼけまなこで俺を見つめている……。
も、もう起きたのか……?
「…………。…………おはよ」
「……お、おう。…………おはよう」
「ふぁ〜あ……。なんかあんまり寝た気がしないなぁ。……寝るのが遅かったからかな?」
……魅音は身体を起こし、大きく伸びをしている。
俺も釣られるように身体を起こした。
「……そ、それなら、もう少し寝ててもいいんだぞ……? まだ寝ててもおかしくない時間帯だし……」
「う〜ん、そうだねぇ……。でも、毎日決まった時間に起きてるからさ。この時間に起きないと気持ち悪いんだよね」
「……そ、そうなのか……」
魅音の言葉に、がっくりとうなだれてしまう……。
「あれ、どうしたの? ……具合悪いの?」
「……いや、別に……」
「あ、もしかして今になって首が痛くなってきたとか? 結構な勢いで叩きつけちゃったからなぁ……」
「大丈夫だって……」
「そんなこと言ったって、全然大丈夫じゃなさそうなんだけど……」
「………………」
……まぁ、しょうがないよな。
……あんな事をするのは、昨日で最後だって言ったんだから。
本来、俺と魅音は友人で、それ以上の関係ってわけじゃ……。
「早く、元気になぁれ☆」
ちゅ、っと。
頬っぺたに柔らかい感触。
……こ、この感触は……。
「えへへ。……どう? 元気出た?」
「な、……何すんだよぉおぉおおッッ!!? お、お、おま……ほ、ほっぺ……キ、キス……!」
「……何をそんなに驚いてんの? 昨日、あんなことをしておいて。キスくらいで恥かしいわけないでしょ?」
「そういう事を言ってるんじゃないッ! こういうのは昨日で最後だって……」
「それに昨日言ったじゃん。私が圭ちゃんを好きでも構わない、って」
「は? ……い、いや、確かに言ったけど……」
「それなら、これくらいはいいでしょ? スキンシップみたいな物なんだし」
「ス、スキン……。……はぁ……。……分かった。もういい……」
「よし! 元気も出たことだし、帰る前に朝ごはん作ってあげるよ。和食と洋食、どっちがいい?」
「…………和食」
その後も、魅音は俺に朝飯の献立について色々と質問してきた。
楽しそうに話し続ける魅音をぼんやりと見つめる……。
(……ま、確かに。元気が出たみたいでなによりだ。……泣いてなんかいるより、元気に笑ってる方が魅音らしいからな)
「…………うげぇ……。気持ちわりぃ……」
デザートフェスタの帰り道。
特製のジャンボパフェを喰わされたせいで、メチャクチャ気分が悪い……。
通常のパフェ数人分もあろうかという巨大なそれは、カップル専用の特別メニューだとか。
……まぁ、つまり。
俺と詩音はめでたくカップルとなったわけなのだが……。
やっぱり、何が変わるってわけでもない。
俺の腕に伝う詩音の胸の感触も、いつものままだ。
「あれくらいで根を上げてどうするんですか。私なんて全然平気ですよ?」
「お前は最初の一口しか食べてないだろうがッ!! 俺がほとんど全部食べたんだぞ!?」
「それでも、ひとりで食べられない量ではないと思います。……お腹一杯だとしたら別ですけど」
「え? ……いや、まぁ。朝飯をたらふく食っちまったからな」
「なんでまた。今日はデザートフェスタがある、って知っていたはずですよね?」
「ぁ……いや。ほら! 食欲の秋って言うだろ!? ご飯がうまい時期だしさ。それでつい食べ過ぎてしまって……」
「ふぅん。ま、いいですけどね。……あ、あれ見てください!」
詩音が指差した先には……例のおもちゃ屋があった。
色々と因縁のあるおもちゃ屋だが……そういや、あの部活の続きはいつやるんだろうな。
ショーウィンドウの前まで行くと、……例の人形と同じ物があった。
「圭ちゃんが私に買ってくれた人形ですね」
「ああ。お前が俺を騙して買わせた、あの人形だな」
「もう! そんな人聞きの悪い言い方はしないでください。ちゃんと大切にしてるんですから」
そうは言われてもなぁ。
あれは魅音に買ってやるつもりだったのに、詩音が横取りしたようなものだからな。
魅音と詩音、か……。
……あの時、初めて魅音と詩音が本当に双子なのだと知った。
そして、その直後に俺は詩音を好きになってしまうのだが……。
……当時の俺は詩音と、詩音のフリをした魅音の区別が、完全には出来ていなかったように思う。
だからあの時の俺の、詩音を好きだって気持ちの何割かは……魅音に対する物だったのではないだろうか……?
だからといって、俺の詩音に対する好意が偽物だなんてことは、絶対にありえないが……。
………………。
「…………なぁ、詩音。あの人形なんだけどさ……」
「はい? お人形が、なんですか?」
「あの人形……返してくれないか?」
「…………。…………え?」
「あの人形は、俺が魅音に買ってやるつもりだった物だ。だから、詩音が持っているのはおかしいと思う」
「で、でも! あの人形は詩音に買ってやる、って……」
「……確かにそう言った。でも、それは俺が魅音と詩音が同一人物だと思っていたからであって、……お前に買ってやろうと思ったわけじゃない」
「……え、と……えっと! 私、あの人形は大切に……」
「……大切にしてもらってるのは嬉しい。でも、やっぱりあれは魅音に持っていてもらいたい。……だから、無理を承知で頼む。あの人形を返して欲しい」
「あ……ぅ…………」
詩音は頬を膨らませ、あからさまに不機嫌な表情になる。
……心なしか、涙をにじませているように感じられた。
そして、俺から目を逸らし、黙り込んでしまう。
普段はあまりこういう表情を見せないから、かわいいなぁ、なんて思ってしまうのだが……。
……長いこと誤解させておくのもよろしくないので、早めにフォローを入れる。
「……買ってやるからさ」
「……えっ……?」
「詩音にも、同じ人形を買ってやるから。……魅音の為にじゃなくて。ちゃんと、詩音の為に」
「……わ、私の為に……?」
「ああ。詩音もそっちの方がいいだろ?」
「……圭ちゃん……!」
俺の提案に、詩音は表情を一変させる。
詩音は自分の感情を素直に表現するタイプだ。
だから、その笑顔を見ただけで、こっちまで嬉しくなってくる。
……ただなぁ。
喜んでもらえるのは嬉しいけど、人前で抱きつくのだけは、本当にやめてもらいたいんだが……。
「絶対ですよ、約束ですよ!? お姉と同じ人形ですよ……?」
「分かってるって。あれでいいんだろ? 店員さんを呼んで出してもらおうぜ」
すると、ちょうどいいタイミングで店員さんが出てきた。
「あ、ちょうどよかった。店員さん、この人形なんですけど……」
「………………」
……えーと。
そういや、今日はバイトだって言ってたな……。
「あの……魅音。これはだな……」
「……なに? 早速デート? いやぁ、羨ましいねぇ。こっちはバイト中だってのに」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
……魅音らしくない、やけにトゲのある言い方だ。
頭では納得しているが、まだ気持ちの整理が出来ていないのかもしれない。
「ちょうど良かった! お姉、あの人形です。あれを買いますから、ショーウィンドウから出してください」
「……お人形……?」
詩音が指差した人形を見て、魅音は表情をこわばらせる。
「なんで……? あれと同じ人形、持っているはずでしょ。わざわざ同じヤツを買うの?」
「同じじゃありません! 今度のお人形は、圭ちゃんが私の為に買ってくれるんです。前のとは全然違います!」
「……詩音の……為に…………」
……なんか魅音がぷるぷると震えているような気がする。
風邪がぶり返したのかな……?
きっとそうだろう。
別に怒ってるわけじゃないよな、うん。
「お姉。それじゃよろしくお願いします」
「………………ダメ」
「へっ? ダメって……なんでですか?」
「あのお人形ねぇ、売約済みなんだよ。だから詩音には渡せない」
「ば、売約済みって……。それなら売約済み、って書かれた札とか掛けてなきゃおかしいじゃないですか!?」
「あっはっは。それはしょうがないよ。……だって。たった今、予約が入ったんだから」
「……たった今って……。まさか……!?」
「うん、そう。私が買うことにしたの。……だから、詩音には渡せない」
「……どういうつもりですか、お姉……?」
「なに、そんなに欲しいの? ……だったら、力ずくで奪ってみれば?」
「力ずくで……? ……上等だぁ……ぶちまけられてえかああぁああぁッッ!!!」
「やかましいよ……。圭ちゃん放してとっとと失せなッ!!!」
「お、おい、落ち着けって! ……あと詩音。俺にしがみついたまま啖呵を切るのはやめろ」
本人に自覚はないのかもしれないが、はたから見ると非常にマヌケだ。
……しかし参ったな。
経験上断言できるが、このままだと一番酷い目に遭うのは俺になってしまう。
ふたりがガルル、と睨みあっている間に、何とか逃げ出したいところだ。
逃げ出したいが……詩音の腕による拘束がきつく、とても抜け出せそうにない。
となると、あれしかないか……。
う〜ん、こういう手はなるべく使いたくないんだが。
許せ、詩音……。
「あ、悟史」
「えッ!? どこですか?!! ……あ!? 圭ちゃん!!」
詩音の注意が逸れた一瞬で拘束を脱し、一目散に逃げ出す。
チラリと後方を確認すると、ふたりが言い争いながら追いかけてきている。
……ふたりの会話にケジメだとか爪を剥がすとかって単語が出てくるのが恐ろしい。
捕まったらミンチにされかねないので、必死に逃げる。
……エンジェルモートまで戻れば自転車がある……そこまで逃げれば……!
「って、おわぁ!?」
な、な、……なんだ?!
交差点を渡ろうとしたら、黒塗りの車が目の前に突っ込んできた……。
助手席のウィンドウが開き、中から見知らぬ人が顔を覗かせる。
「ねぇ、あんた。何したんだい? あの子らに追われるなんて、相当のことだよ?」
「え、えぇ? いや、あの……」
……この人は誰だ……?
誰かに似ている気もするが……。
「んー? ……葛西。この子で間違いないんだよねぇ?」
「はい。彼が前原さんで間違いありません」
「あ、あれ、葛西さん!? ……あ、ってことは、この人は……。もしかして魅音と詩音の……お姉さん、ですか……?」
「……お姉さん……」
「いえ、前原さん。この方は……」
「あっははは!! お姉さんかぁ。いいねぇ、気に入ったよ!!」
「え、あの……」
「やっと追いついたぁ!! ……って、あれ。お母さん、何してんの?」
もたもたしていたら、二人に追いつかれてしまった。
って、お母さん……?
「あんたたちが追いかけてるから、ちょっと気になってね。面白い子じゃないかい。気に入ったからさ。これからウチでやる宴会に連れて行こうと思ってね。あんたたちも来るかい?」
「もちろん行きます! 私と圭ちゃんはデート中だったんですから」
「私も行くよー。どうせ暇だしね」
「……暇って。お姉、バイトはいいんですか?」
「あー、いいのいいの。今日はお客さんが少ないから、もう帰っていいって言われてるし」
「………………」
……なんか勝手に話が進められているな。
でもま、詩音の実家ってのも興味あるし、付いて行ってみるかな。
「はい、どうぞ。お水と胃薬です」
……詩音からコップと錠剤を受け取る。
ベッドに腰掛けたまま、それを飲み干した。
「スマン。わざわざ持ってきてもらって……」
「別に構いませんけど。……それにしても、かなり気に入られたみたいですね」
「ああ。捕まえられて、延々と飲まされた。こっちは未成年だってのに……。いい人だとは思うけど、ちょっとな……」
「でも、お母さんと仲良くなっても損は無いと思いますよ?」
……あると思うけどなぁ。
今後、顔を合わせるたびにオモチャにされそうだし。
……とほほ……。
「それにしても、お前の部屋なのに随分と殺風景だな、ここ」
「必要な物は、ほとんど向こうに置いてありますからね。……あ、そうだ。圭ちゃんがお母さんに捕まってる間に、お姉と話してました。お人形の件、ちゃんと説明したら納得してくれましたよ」
「おー、そうかそうか。そりゃ良かった」
やっぱり話し合うことって大切だよな。
俺もレナにあの事を打ち明けて、だいぶ気が楽になった。
……俺と詩音の関係も、詩音が俺に相談したところから始まったわけだし。
「それと……聞きましたよ」
「ん? 何を?」
「昨日の事」
「…………き……のう、って……」
魅音から昨日の話を聞いたってことは、つまり……。
「……ぁ、いや、……違うんだ、詩音! 俺は決して不純な気持ちで魅音を抱こうとしたわけではなく、親友である魅音の頼みを断れなかっただけで、己の肉欲を満たそうなどとはこれっぽっちも……」
「あー、はいはい。ストップストップ。そんな必死に言い訳しなくても、全部聞きましたから」
「そ、そうなのか……? それならいいけど……」
「それはそうと。お姉の胸、どうでした? 私以外で揉んだのは圭ちゃんが初めてのはずですよ」
「はぁ!? ……い、いや、普通じゃないか……?」
「惜しかったですね〜。もう少しでお姉の処女を奪えたのに。最後の最後で拒否されるなんて……」
「しょ、しょ……!?」
「ま、圭ちゃんには園崎家の次期頭首様は高嶺の花だった、ってことで。その代わり……」
詩音はポン、っと俺の肩に手を乗せる。
「圭ちゃんには私がいますから」
「お……。…………はぁ……」
……なんか凄く疲れた。
目をつぶり、ベッドに仰向けになる。
っていうか、なんだよ、その言い方は。
まるで俺がフラれたような言い方じゃないか……。
「ちょっと待っててくださいねぇ〜。えーと、確かここに……。あ、あったあった」
「……? 何をしてるんだ……?」
詩音がガサゴソとやっているので、身体を起こし、視線を向ける。
そこには……。
「…………は?」
「どう? 完璧でしょ?」
……ああ、完璧は完璧だ。
どこからどう見ても…………魅音……だ。
「……詩音。一体なんのつもりだ……?」
「もう、間違えないでよ! 詩音じゃなくて、魅音だよ」
「な、なに言ってんだよ!? だって、お前は詩音だろッ?!」
「ねぇ、圭ちゃん……。なんでそんなイジワルするの……?」
詩音は、俺に覆い被さるように身体を寄せてくる……。
……アルコールのせいだろうか。
それとも、詩音の演技があまりに真に迫っているせいか。
なんか、詩音が本物の魅音のように思えてきて……。
「お願いだから、ちゃんと魅音って呼んで。……私の名前を呼んで……」
「ぁ……ああ、分かった。し、……魅……音? ……なぁ、魅音。分かったから、どいてくれよ……。これじゃ、まるで……」
「まるで……?」
「まるで…………そういう事をするみたいじゃないか……」
「あははー、そうだねー。若い男女がベッドの上で、こんな体勢だもんねー。……それじゃ、しよっか?」
「え? って、ちょ、おい!!」
魅音は、ますます身体を寄せて、……お互いの吐息が感じられるまで顔を近づけてきた……。
「……ま、待て、ダメだって!!」
「えー、なんでよ? 別にいいじゃん」
「だってほら! お、俺は……詩音と付き合ってるわけだしさ……」
「あ、そっか。詩音は嫉妬深いからねぇ〜。でもさ、バレなきゃいいわけでしょ?」
「なんでそうなるんだよッ!?」
「……それにさ。圭ちゃんだって、私としたいはずだよ?」
「そ、そんなわけないだろ……」
「へぇ〜。……それじゃ聞くけどさ。さっきからおじさんの太ももに当たってる、このかたぁ〜いモノは、一体なんなの?」
「へっ? あ、いや! 違うんだ。これは、えっと……」
「ほらぁ、圭ちゃん。素直になろ? 詩音には秘密にするからさ」
「……ううぅ……」
「それとも……圭ちゃんは私が嫌い……? ……魅音は男みたいだから、したくない……?」
「そんなことはない! 魅音にだって可愛いところはあると思ってるし、できれば……その…………したい……」
「……うん。そう言ってもらえると嬉しい……。……それじゃさ。キスするから、目を閉じて。それが合図になるから……」
……俺は魅音に促がされるままに、……ゆっくりと瞳を閉じた…………。
「あ、来た来た。遅いですよ、お姉」
……いつもの待ち合わせ場所に、ようやく魅音が現れる。
「おはよう、魅ぃちゃん! 待ちくたびれちゃったよ〜」
「いやぁ、ごめんごめん。昨日は深夜番組を見てて、夜更かししちゃってさー」
お前は毎日同じ時刻に起きているんだろ、とツッコミを入れたいが……できない。
いや、そもそも魅音の顔をまともに見る事すらできない……。
「圭ちゃんも見たんじゃない? あの番組、好きだったよね」
「……いや、見てない……」
「ありゃりゃ、残念。…………? ねぇ、圭ちゃん。なんで目を逸らすの? ……何かあった?」
魅音が、うつむいている俺の顔を覗きこんでくる。
目が合いそうになり、とっさに顔をそむける……。
「いや、……なんでもない」
……くっそ〜、…………情けない……。
泥酔していたとはいえ、俺はなんて失態を……。
「なんか怪しいなぁ……。詩音〜、なにか知らない?」
「さぁ? お姉と変なコトをする夢でも見たんじゃないですか?」
「ばっ……詩音ッ!!」
「へ、変なコトって……。…………」
「ち、違うんだ、魅音! 俺は別にそんな夢なんて……」
「変なコト?! 変なコトをする夢って、なにかな!? かな!!?」
「それはですねぇ。きっと何かと何かが合体する夢だと思います」
「何か!? 何かって、凸と凹かな!? 凸と凹が合体……。は、はぅ〜……。レナも魅ぃちゃんと合体したいよ〜ぅ!!」
「うぇ?! わぁ、バカバカッ!? やめなさいレナ!! できないから! そんな所を触ったって、合体なんてできないからーーーッ!!」
魅音はレナに背後を取られ、豪快に胸を揉みしだかれている。
必死に抵抗しているようだが……レナの魔手から逃れるのは簡単ではないだろう。
「凄いですね〜。……まるで昨日の圭ちゃんみたいです」
「ぶっ!?」
「はあ〜ぁ、それにしてもショックだなぁ。まさか、付き合い始めた初日に浮気されるなんて。考えもしませんでした」
「う、浮気って……。何を言ってるんだよ……? し、詩音が魅音のフリをするから、それに合わせてやっただけだって……」
「それじゃ、昨日のは全部演技ってことですか。私を後ろから攻めてる時に切なそうな声で魅音魅音〜、って言ってたのも演技だったんですね」
「……あ、当たり前だろ……?」
「ふぅん。……ま、そういう事にしておいてあげますか。どうせお姉に言い寄ったところで、また投げ飛ばされて終わりでしょうし」
「……うぐぐ……」
なんか話がおかしくなってないか……?
まるで俺が魅音を好きで好きでしょうがないような話の流れだ。
……いや、別に嫌いじゃないけどさ……。
……というか、好きか嫌いかで言えば…………好き……だけど……。
「それはそれとして。……頑張って、お姉を口説き落としてくださいね」
「…………。……ちょっと待て。今、なんて言った……?」
「お姉を口説き落としてください、って言ったんです」
「はぁ……!?」
たった今、浮気だなんだと咎めておいて、なんで口説き落とせなんて話になるんだよ?!
「だってお姉を落とせば、美人姉妹と3P、っていう圭ちゃんの夢が現実になるじゃありませんか」
「さ……さんぴ……!? おいっ! い、いつからそんなのが俺の夢になったんだよッ!?」
「想像してみてください……」
詩音は肩を寄せ、俺の耳元に口を近づける……。
「……そうなれば……お姉が圭ちゃんの×××××を××××している間に、私は××××してあげられるんですよ……?」
「な……?! ××××!? ××××ッ!!?」
「……お姉と私のふたりで×××××してあげることも出来ますし……」
「ふ、ふたりで×××××……」
「ね? これって凄いことだと思いません?」
「う……うわぁああぁあああッッ!!? 黙れ黙れ黙れ!!」
爆発寸前の妄想を掻き消し、とっさに詩音から離れる。
詩音の表情を確認すると……あ、やっぱりニヤニヤしてやがる!
……人の純情を弄びやがって……。
変わってない……こいつは出会った時から何も変わってない!
俺をからかって楽しんでいるだけだッ!!
俺は学校の方角を指差し、詩音に宣言する。
「もういい! 俺は学校へ行く! お前を置いて先に行くからなッ!!」
詩音は一瞬だけキョトンとした表情になったが、またすぐに笑みを浮かべる。
「お好きにどうぞ。どうせ圭ちゃんは待って、って言っても先に行っちゃうような人ですから」
「へっ! よく分かってるじゃねぇか!!」
「私は自分のペースで歩きます。それに……もう諦めてますから」
「諦めるって……何を?」
「どうせ……私が好きになった人は、私を置いてどこかへ行ってしまうんだって……諦めてますから」
「…………あっ……」
……詩音の発言に言葉を失ってしまう。
呆然と立ち尽くす俺に、詩音はゆっくりと歩み寄ってきた……。
「……どうしたんですか、圭ちゃん。……先に行っちゃうんじゃなかったんですか……?」
「い、いや。えっと、その……」
「それとも……私と一緒に歩いてくれるんですか……?」
悲しいのに無理やり笑ったような顔で、詩音はそう言った……。
「えっと……し、詩音がどうしても! っていうのなら。一緒に歩いてやっても…………いいけど……」
……そんな表情をされているのに、こんな言い方しか出来ないだから情けない。
本当は一緒に歩きたくて仕方が無いくせに。
でも、詩音も俺がこういう性格だって知っているから、いちいち腹を立てたりはしない。
「……んー、そうですね……。……せっかくお付き合いしているんですから、圭ちゃんと一緒に歩きたいです」
詩音は俺に右手を差し出してくる……。
俺はそれを、左手でひったくるように掴み取った。
「……しょ、しょうがないな……。どうしてもっていうのなら、一緒に歩いてやるよ……」
「はい。ありがとうございます……。……それじゃ、行きましょうか」
「………………」
「圭ちゃん……?」
「……どこにも行かないからな……」
「え……?」
「俺はどこにも行かないし、……悟史だって、絶対に帰ってくる。だから……」
「……はい。圭ちゃんが一緒に待っていてくれるのなら。私は、もう寂しくなんかありません……。……だって圭ちゃんは、私の……」
「ふたりとも、なにやってんのーーーッ!!?」
「「はっ?」」
詩音と二人で、声のした方向に視線を移す……。
すると、遥か先に魅音とレナが……。
「のんびりしすぎだってばーーーッ!!! 早く来ないと置いてくぞーーー!!?」
「ふたりとも、急いで急いで〜〜!!!」
あいつら……いつの間にあんな所まで?!
くそ、走らないと追いつけないぞ!?
「急ごうぜ、詩音! このままじゃ置いてかれちまう」
「えぇ!? ……私は自分のペースで歩くって言ったのに……。……結局走るんですね」
「なんだよ。そんなこと言ったって、走らないと遅刻しちまうぞ?」
「別に構いませんけど。……でも、この手だけは絶対に放さないでくださいね……?」
「あぁ! 頼まれたって放してやるもんかよッ!!」
「………………ま。……どうしても、っていうのなら……。…………もらってあげるけど……」
放課後。
詩音から返してもらった人形を渡すために、魅音を校舎裏に呼び出した。
……別にコソコソと隠れて渡す必要はないが、魅音に渡すのが難儀になるのを避けるためだ。
誰かに見られていては素直に受け取らないだろうからな。
実際、割りとすんなり受け取ってくれたので、この場所を選んだのは正解だったといえる。
……魅音は俺から受け取った人形をじっと見つめている。
「大切にしてくれよ。それには俺だけじゃなくて、詩音の想いも詰まっているんだからな」
「……えっ? ……あ、そっか。これは詩音が持っていた物だったね……」
「それと伝言。私も詩音を頑張るから、魅音を頑張れ、だってさ。……これ、どういう意味だ?」
「…………魅音を……。………………」
今度は人形を抱きしめて、目をつぶってしまった……。
……口元が動いているから、何か呟いているようだが……。
「なぁ、魅音。いったい……うぉわ!!?」
魅音は、いきなり俺の鼻先にズビシ、と人差し指を突きつけてきた。
表情は凛々しく、口元には笑みを浮かべている。
「な、な、なんだよっ!!?」
「私はまだ諦めたわけじゃないからね!! 絶っっっ対に惚れるさせてやるからッ!!! そんじゃね! バイバイ!! また明日!!」
「は、はぁ??! ちょ、おいッ!?」
魅音はそれだけ言い残し、あっという間に走り去ってしまった……。
「……ったく、なんなんだよ……。……惚れさせてやるって……」
そんな事を言われたって、…………もうとっくに惚れてるんだけどな……。
……いつか、詩音が言ったことを思い出す。
『だって、彼は双子の姉を好きになるから……』
……結局、詩音の予言は的中したことになる。
詩音と付き合い始めたばかりだってのに、なんでこうなるんだよ……。
詩音や魅音本人に言えば、絶対にややこしくなるだろうし……。
俺は……これからどうすればいいんだ……?
「ああ、もう! そんなこと考えたってしょうがねぇだろ!? ……なるようにしかならないって」
……今日はもう帰ろう。
やっと親父とお袋が帰ってくるし、久しぶりにお袋の温かい飯が食える。
……三日ぶり、かぁ……。
なんか怒涛のような三日間だった……。
明日から、一体どうなるんだろうなぁ……。
すげええ長編だ!!圭一うらやましすぎる
ながっ
アジカンの人GJ!ずっと続きを待ってたぜ!
姉妹カワユス、姉妹丼ウラヤマシス。
GJ! 寸止めとは流石みおんwww
…それにしても圭一この野郎…
復帰した悟史に姉妹二人とも
かっさらわれてしまえコンチクショー
understandなのかunder a standなのか
意味的に気になるところだが内に秘めておこう。
なっげええええええええええええええ
だがGJ!
魅音の寸止めぶり処女っぷりが萌え過ぎて困るwwww
姉妹丼とはなんというロマン…。どっちも素晴らしい
あーGJ!
>>541 圭一ウラヤマシスwwwww
次は是非、詩音が圭一に囁いたことを現実にしてくれwww
これは良い長編!w
癒されるー
やっぱアジカンだったのか
GJ
すげえ…ここは悟史が帰って来て底なしの泥沼になって欲しいかも
>>541 改めて読んだけど、登場人物の言動、行動に無理がなくていいなー。
あと魅音が可愛すぎて噴いた。お前のせいで魅音好きになりつつある。責任とって続きを書いてくたざい。
そういえば悟史で双子丼ってありそうで見た事ないな
圭一より悟史の方が適任だなw
魅詩とは幼なじみみたいなもんだろ
詩音は独占欲強そうだし難しいな
でも俺的には一番読みたいジャンルだな
詩音の独占欲が悟史と魅音の両方に向けばいいだけのこと
そこで
>>242ですよ。
魅音も詩音も悟史もみんなで仲良くK1をシェア
圭一とレナが結ばれちゃって嫉妬した魅音が発症して
腹いせに詩音と悟史襲う展開希望
なんか新しいなw
魅詩と聞いて飛んできました
確かに圭一とレナは王道って感じだし詩音と悟史は作中でフラグ立ててるようなもんだしな
ロリ組はおいといてみおんカワイソス
CSやってきなよ。
恋に疲れた圭一と悟史が一人身の魅音に
間違いなく迫って来るからNo problemと考えるんだ。
決して悪い状況では無い…!
宝探しに疲れた圭一と沙都子と詩音に疲れた悟史が付き合えばいい
そして捨てられたレナ魅音詩音で3P、
CSは単なるレナアンチゲーだからなんとも。
>>566 これこそ新しいw
レナ×魅音 梨花×羽入 詩音×沙都子 (逆も可)
これで超平和になるんじゃないかと
レナ×羽入、梨花×沙都子、詩音×魅音 (逆も可)
が俺の理想
何で部活メンバーで羽入だけが圭一とフラグが立ってないんだ!
羽入だけ仲間外れかよ…(´;ω;)
羽入だけ非処女だから…普段はあぅあぅ言ってるのにね
>>571 待ってくれ
心は経産婦でも体は新しいかもしれないじゃん?
つまり処女なのに最初から感じられるかもしれないじゃん?
経産婦だから母乳の出し方知ってるかもよ!?
>>571 それが理由で羽入だけがのけ者かよ…ッ!?
>>570 澪尽しで、ラストがあんなことにならなければ可能性はあったっぽいけどね
何故か、部活メンバーで圭一と梨花だけが羽入見えて触れられる状態だったし
仮に力が戻って復活、という超IF展開なら…
>>575 あー…確かに
でも祭だと羽入は宇宙人な超設定だし微妙だなぁ
祭囃しだと K「羽入最高!」の一言で妄想するしかないかねえ…
>>574 バッカその長文書いたの俺だよw
>>576 お前が書いたのかよwww この続きここで書けよとw
>>577 / ̄\
|/ ̄ ̄ ̄ ̄\
(ヽノ// //V\\ |/)
(((i )// (゜) (゜)| |( i))) やだよバーカ
/∠彡\| ( _●_)||_ゝ \
( ___、 |∪| ,__ )
| ヽノ /´
| /
, - ァべー-- 、
/ i - 、 \
.,ィ / ! \ ト、
/::i | | i _ ! ! !::\
/:::::| 孑!T'「 | i |了¬! ハ |:::::::ヽ
!::::::i ヽiィr=ヽ! ト!≠ヽ / j::::::::::} あぅ〜
|::::∧. !i ト- 1ヽ }ト- 1〉 / /1ヽ:::::,
ヽ::! ヽト!ゞ- ' 、´ ゞ- 7イ / | }::/
ヽ |_公"_ c-っ "_彡イ-、 ! /'
ノ「! ! ヽ  ̄ /j ! ハ ヽ
/ | Y’ヘ \// / / ! ト
/ rfi / ヽ / / 「 _,|〉、 |
/ F弌 y / F‐' ! |
' / 〉 ヽ i ! _ノ { i
! イ { ! }三圭羽ヲ三{ ヘ !
|! ヽソ fニ イ / | ヽ | ! |
私的には羽入はロリ巨乳で決着が付いてるんですがみなさんはどうですか?
ロリで巨乳なんぞに用はない。
梨花ちゃまを見習え。
羽入=おっぱい
おっぱい=知恵先生に決まってるだろう……
>>541 その場の熱と勢いに任せて付き合うとこうなり易いよなぁ…
魅音に萌えたけどKの心情が妙にリアルだぜ…GJ
梨花×魅音は未だに見た事が無い。
>>587 正直二人ともあまり仲良くなさそうだよな
ひぐらしの元になった雛見沢停留所では魅音×梨花なのにな
梨花の魅音に対する好感度は低そうだし、魅音も梨花に対して特にない気もするし寂しいな
御三家繋がりで、いろいろと話しあってもいいもんなのにな。
さとしおん・・・・・・・・・・・・・・
さとしおんをおおおおおおをおっををおお
なでなでするのを間違えて胸をなでてしまったとかどうだろう
何故か完治した悟史がドスケベになっていて詩音にセクハラしまくるとかどうだろう
梨花×魅音の可能性について考えてみる
こいつら御三家同士一番付き合い長いんだよな
ちび時代から一緒の割には互いに淡白というか…
詩音と沙都子を持ってきて何か出来んかな
寂しさの埋め合いとか
そういや悟詩ってないよな。詩悟はよくあるけど
そういや、悟詩はあんま見た事ないね。
悟史の描写自体難しいというのもあるけど。
黒悟史とドM詩音と申したか
エロパロ初心者でサトシオンしか出来ない無能だが
投下させて頂いてもよろしいんだろうか。
せ,拙者はそのような拘束詩音とは……
サトシオンでなんとかテラ悟詩ができないか模索中に
うっかりスレがそっちに流れ出してくれちゃったので試しに投下します。
「おいた」
(サトシオン?でおもらしおん)
あれ、私なにしてたんだっけ。
…そっか…。悟史くんのお見舞いに来てたんだっけ。
右手に暖かい感触。悟史くんの手を握ったまま寝てしまってたみたいだ。
…悟史くん…目が覚めるのは一体いつになるんだろ…。
腫れた目の微かな痛みは左手では取れそうにもない。
せめて少しでも彼の助けになれないかと通ってるのに、殆どお昼寝をしに来たみたいになってしまった。
空気がやたら冷えていることに気づく。トイレに行きたい。
立ち上がって病室と出ようとした瞬間に違和感。
一瞬で目が覚める。
悟史くんの手を握っていた右手が自分の体についてこない。
振り返る。悟史くんは眉一つ動かす気配もないのに、右手だけが離れない。
「悟史くん…?起きて…ます…?」勿論何の反応もしない。
少し強めに引っ張ってみる。悟史くんの手は引っ張り返してくる。
……ど……どうしよう。
いくらこんな状況とはいえ悟史くんの手を無理やり引っぺがすのはやはり気が引ける。
そもそも強く力を入れる事自体が最悪悟史くんを無理やり叩き起こす事になりかねない。
どうしよう…。待ってればそのうち診療所の職員の人か監督が見に来るんじゃないだろうか。
…そのうち…その…うち…。
…トイレ…いつまで我慢すればいいの…。
そんなことを考えてるうちにまた尿意が襲ってくる。
どうしよう…。どうしよう…。く、クールになるの園崎詩音!!ここは病院なんだからナースコールボタンとかあるはず…!
周りを見渡す。…ナースコールボタンはあった…。よりにもよって私の右方向に…。
元々普通の患者を置いておくことを想定してはいない部屋なんだろう。設置場所はベッドからあまり近くない。
私は右手で右手を繋いでいる。しかも悟史くんの右手はベルトに固定されていて全く動けない…。
うぅ…どうしよう…。よりにもよって悟史くんのすぐ横でもらすなんて…ありえない…絶対にありえないッ!!
体を捻ったり回ってみたりしてみたけどやっぱりボタンには届きそうもなかった。
私があれやこれやと考えてる間もタイムリミットは刻一刻と近づく。
「うっぅう…悟史くんっ…はなしてぇ…!おねがいだからぁ…」
懇願する声もむなしく悟史くんは相変わらず何も起こってないような顔で眠っているだけ。
どうしようどうしようどうしよう…。よし!しゃがめばちょっとは時間が稼げるっ…!
もうここまできたらせめて誰かが来てこの状況から開放さえしてもらえればあとはどうでもいい!
「悟史くん…起きてたらっ起きてたら離して下さい…お願い…」
足が小刻みに震えてくる…。こんなにトイレを我慢したことなんて本当にちっさいときでもたしかなかったはずだ。
下半身が妙に熱くなってくのを感じる。あ、あれれれ…な、なんか、むずむずしてるんですけど…。
どうしよう!我慢のし過ぎで頭が変になってきた…!
「んっひいぃぃぅぅぅぅ…!」
だめだめだめ!!落ち着け!落ち着け!何でトイレを我慢してるだけなのにひくひくしてるの!?
よりにもよって悟史くんの横でこれだけはっありえないッ!
「ひっはなしてぇ…!おねがいっさとしくんっ」
妙な衝動に駆られない様に空いている手をベッドの手すりに縛り付ける。
それでも下半身の急き立てる感覚だけは止められない。
「さっとしくっ…!ごめ、ごめんなさ…っ…ひゥうっ!」
一瞬の開放感とともに物凄く屈辱的な音が響いてくる。
最低だ…。こんな状況なのに妙な満足感を感じてしまう…。
…うぅっ…くさい…。
「ごめんねぇ詩音ちゃん。どうも今朝彼を看た人が麻酔のチェックを忘れてたみたいなの。ちゃんと掃除はしておいたから安心して」
良かった…。見回りに来たのが鷹野さんで…。
「本当吃驚したわよ?凄いにおいがするわ床はぬれてるわ詩音ちゃんは泣いてるわ、なのに仲良くおてて繋いでるわ」
苦笑いするしかない…。
「うふふ、でも詩音ちゃんにそういう趣味があったなんて…ちょっと意外だわ」
「………へ?」
「私てっきり責める方の趣味を持ってるものかと思ってたんだけど…人は見かけじゃないのねぇ♪」
…それって…やっぱり…そういう意味で言ってますか!?
「ち、ちち違いますから!私別にSでもMでもありませんし!!したくてしたわけじゃないですから!!」
当たり前といえば当たり前だが、怒鳴っても鷹野さんは意味深な笑い方をやめない。
「…絶対…誰にも言わないでくださいよ…」「あら勿論よ。私だって女ですもの。それぐらいの配慮はするわよ」
よかった。これで今日の出来事はめでたく封印された黒歴史にできる…。
「そして彼の目が覚めたときはこ〜っそり☆あなたの趣味のこと教えてあげればいいの・よ・ね♪」
ヒィーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
「だめ!だめ!絶対だめ!!」「あらぁ〜喜ぶかもしれないわよぉ?むしろ手を離さなかったの、わざとってこともありえなくないわねぇ」
えっ…そ、そんな…まさかあの悟史くんがそんなわけ…。いやいやだってあの悟史くんだしそんなまさか!
………。
…鷹野さんに見られたのは…もしかしたら最悪の事態だったのかもしれない…。
「くすくすくす」
end
(´・ω・`)投下して見ると案外短かくみえるんだね…。
改行って知ってますか?
梨花はレズ。それが俺のジャスティス
圭一レナ、悟史詩音
さみしい魅音を慰める梨花希望
269 :07/04/09 22:03:38 ID:Rv76TnpM
ふと思った
鬼編で圭一を看病→罰ゲームで元気に(ryのとき、
後ろで圭一を押さえるのが魅音で、レナがマジック持てばよかったんじゃね?
背中に魅音の豊かな胸の膨らみと息遣いを感じつつ しゃがんだレナのスリットからパンチラ、これ。
270 :07/04/09 22:04:51 ID:rTeg9QfD
>>269 それじゃバットでヤられちゃう運命は変わらないだろ
272 :07/04/09 22:07:39 ID:B2aEbgt1
>269 それ以前に レナがお惣菜持ってきた時に中に入れてやれば中に入れられたのに。
276 :07/04/09 22:13:15 ID:BkHWjPWY
>>272 どっちにしても痛い・・・痛いよ圭一くんとなるわけだ
>>607 ガチレズならとことん!そこは親密な詩沙に焦る2人ですよ
嫉妬と寂しさをエロで発散する梨魅ですよ
・・・と
>>594にインスパイヤされた夢を見た
ネタ提供にならないものか・・・!
魅音→圭ちゃんも悟史も駄目だったよ……
梨花→沙都子取られた……
レナ→圭一くんにお持ち帰りされちゃったよ〜
詩音→兄妹丼うめぇwwwww
梨魅のカプは梨花の仲間に対しても
冷笑的な性格のせいで和みそうにないなぁ
梨花って沙都子や赤坂以外には興味無さそうジャン。
仲間を守ろうとか大事にしようとかそういう意識が出題編からも伝わってこないし。
仲間との日々の為に100年ループしてたんだぜ?
仲間の誰かが狂えば投げやりにポイ捨てって感じが好きじゃない
圭一が転校しない世界と分かるとはなから諦めてるし。
それ位圭一に信頼、或いは期待が有ったって事という事でどうか一つ。
何度か経験してたことだったから投げやりだったんだろ
本編前にも百年以上、世界繰り返して同じ結末ばかりだったんだぜ
それ以前はずっと頑張ってたって本人も羽入もいってるしな
> 圭一が転校しない世界と分かるとはなから諦めてるし
これどっかの二次創作とまじってない?
>>604 GJ
悟史だからできることだよな
圭一とかだったら手をちょん切ってでも部屋を出るだろうからなwww
>>604 サトシオンでモラシオンとは…珍味頂いた。
最後の鷹野詩音に萌えてしまったのはナイショだぜ
>>616 というか、圭一が転校して来ない世界はレアケースで、皆で「一、二度」賽で「たまに」と言ってるが。
まぁ百年間飽きずに前原家を誘致してたのは評価してやってくれ。
圭一に興味なかったら、毎回わざわざオッサンの前で楽しそうに踊らんだろw
実は伊知郎が大好き
>>604 今来た。
ちょ、新しいなw
珍味すぎるw 今度は普通の悟詩挑戦してくれw
>>509 GJ!魅音可愛いよ魅音
だが思い出にして新しい恋に踏み出して欲しかった
上手く言いくるめられてキープされたようにしか見えなくて
嫉t…ゲフンモヤモヤするw
>>604 ちょ、お漏らしおん
それにしてもこの悟史無意識で羞恥プレイとはすごく…黒いです…
ていうかロリ組二人とそんなに仲良くないだろ……
魅音は……
魅音は梨花ちゃまのこと嫌ってるからなあ
仲いいよ。
本編であまり描写はなかったけど。
沙都子に罠の基礎仕込んだりしてたらしいし。
梨花とは一番付き合い長いし仲もいいだろ。
>625
そんな描写や記述あったっけ?
沙都子とは仲良いんだけど梨花とは普通な気がする
魅音は梨花ちゃんには一歩置いてる雰囲気がするし
スイカは良かった
てか沙都子とは普通に馬鹿やってね?
別に嫌ってる描写は無かったとオモ
この流れだと梨魅を否定してるみたいですまんかった
スイカは確かによかったな
梨花にとって魅音は馬鹿な子ほど可愛いみたいなのかもしれない
魅「梨花ちゃまって臭いよねー」
レ「はう〜」
沙「臭くないもん! 梨花は臭くないもん!」
北条家との確執があるから少しは後ろめたさがありそうだけどな
そういうのもssには活かせそうだな
それ詩音
レナと梨花もあまり・・・
>>634 後ろめたさは絶対残ってるだろうなぁ
ろくに力になれないうちに悟史は消えてしまったし
せめて沙都子だけは継続して部活でワイワイさせてやろう・・・とかな
つか、梨花は同居前は沙都子とも特別仲が良いわけじゃなかったって描写があったような。
梨花は結構、各キャラと親密度低めなのかな
こういうタイプは仲良くなるとぐっと新密度が高くなりそう
詩音も割りとそういう印象だな
部活メンバーって信頼し合っているように見えて
意外と新密度が低いのな
ある意味現実的だが…
需要は調べるものじゃない。作り上げるものって
エ*イ人は言うけどな
そういや部活以外に親交あるの
圭一レナと梨花沙都子だけだな
魅音は梨花ちゃんと御三家の会議とかあるけど親交ではないしなぁ
部活が親交のメインだしな
梨花と沙都子だってレナにお持ち帰られたりしてる
レナ魅音忘れるとかwwwww
ていうか、描写がないだけで親密度低いと決め付けるのも良くないな、
いくらでも妄想で補えるし。
仲良いのは確か
間違えた
皆仲良いのは確か
圭一が部活以外で親交あるのレナだけってのにびっくりした
梨花を呼ぶときは沙都子以外は〜ちゃん〜をつける
つまり少なからず畏怖の念があるのさ
梨花は誰だろうが呼び捨てだしな
竜ちゃんが名前二文字で年下はちゃん付けが〜とか言ってた気がする
>>650 圭一が魅音の家に漫画借りに行ってるらしいから、年長組はそれなりに交友がある
リカサトは…設定上、二人暮らしを知る事になるから家には祟り以降でないと行ってないだろうな
だからって学校以外では遊ばないって事にはならんと思う
ただ全員で集まる名目に部活の名を出すから、そういう意味では部活意外は年長組だけになっちまうかな
梨花って自分から友人を求めるってことはしないよな
部活を作って沙都子の居場所を作ってあげたのは魅音なわけだし、
沙都子が梨花に警戒心を解いてるのはただ単に棲んでるトコが同じってのがそもそもだろうしさ。
てっか、梨花って圭一、赤坂、羽入以外の部員に相談事なんてしないよな。
魅音のことは愚鈍で使えない、詩音やレナは手の早いキチガイとしか思ってなさそう。
だからかな、梨魅なんてカプに違和感があるのは。
梨レナも梨花がレナを調教するとかそんなんばっか。
そろそろやめようぜ
罪滅ぼしをやると梨花とレナの仲が実はそれほど良くないことが分かるね
梨花はレナに親切にされても惨劇首謀者の一人だから親愛の情は無いようだよ
俺は逆だな
梨花はレナのこと買ってると思う
罪のレナ告白場面や賽を読む限りね
一方皆での魅音詩音への感想はちと擁護しづらいものがあるな
ていうかキャラ否定してるのどうみても一人だろ
するーするー
梨花はフレデリカの詩でレナのことが必要で〜とかなかったっけ
ふひひ
梨花ちゃんは諸々のキャラと張り合わせたら面白そうな感じ
羽入「あぅあぅ、圭一ぃ〜♪ (圭一の腕にひっつく)」
圭一「おっ…おぉ!?(なんというふくよかな感触… これは間違いなくオヤシロおっぱい/(^o^)\)」
羽入「(ムッ…) 圭一はボクのおムネの方が好みだと思うのですよ。 にぱー☆(反対側の腕にくっつく)」
圭一「あおおーっ!!(おっぱいぺったんこ!!イェイ♪おっぱいぺったんこ!!イェイ♪\(^o^)/)」
素梨花「…羽入、圭一の腕からその暑苦しい胸を放しなさい… あまりの図々しさに圭一も嫌がっているわ。」
鬼神羽入「梨花こそその貧相な胸を圭一に擦り付けるのを止めるべきでしょう。 …他人の気持ちがわからない年齢でもないでしょうに…」
素梨花「貧相…!! な、何ですって!? この…鬼女!!」
鬼神羽入「!? 恥知らずな魔女めっ!!」
戦いは激しさを増して舞台は布団の中へともつれこむ!!
こういうのみると羽入の夫不憫だなって思う
むしろ圭一が余ればいいんじゃね
レナ×魅音と梨花&羽入×沙都子と悟史×詩音で
>>664 悟史もいらなくね?
レナ×魅音 梨花×羽入 沙都子×詩音で!
圭一と悟史は先生に慰めてもらうのか
入江先生、お呼びですよ
圭一と悟史は全員食い散らかす。
そして誰もいなくなった
最近ふと思いつく妄想世界では
圭一のいない世界で東京にいる圭一に会いたくてたまらない梨花ちゃんが
機関の監視付きで一時だけ遠くから見に行くはじめてのおつかい的物語が展開している
だが様々な矛盾と梨花ちゃんは基本的に死んでしまうのでかけませんでしたっ!サーセ・・・
普通に梨魅はありだろ
釣られすぎ
「っや、ぁ…!」
小さな悲鳴が石造りの室内に響く。
それと同調する女の微かな笑い声とぴちゃぴちゃ、という水音。
「くすくす。ねぇ夏妃姉さん…?兄さんとはどんなことをしていたのぉ?12年間も…」
「くっ…!貴女に答える義務などありません!何故このようなあぁっ…ふぁっ…!」
うみねこの少なさに泣きながら書いたけど俺にな無理でしたすみませんでした
はじめての綿流し展開世界のあと、魅音と詩音が入れ替わってたことに気付かず(羽入も梨花に教えず)
拷問死の恨みを醤油瓶プレイではらす梨花ちゃまとか
醤油瓶プレイって何だw
>>677 「みー☆お醤油もらいにきたのです」
「おお、梨花ちゃんじゃん。あがってあがって!」
「お邪魔しますなのですよ」
「うん、まだ結構あるね。入れてあげるから、醤油瓶貸して?」
「…ボクがもらいに来たのはそのお醤油じゃないのです」
「梨花……ちゃん……?」
「ふふ、魅ぃの『醤油』はどんな味がするのかしらね……?」
「あ……そんな……梨花ちゃん、やめ……(省略されまs
なんという隠語
>>675 過去スレからのコピペだが
418 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 00:22:03 ID:zxElLy3A
恥ずかしいから最初いまいち乗り気でない沙都子に
ノリノリな梨花が指示を出しながらも
最終的には二人で
いやいやと言い赤面しつつも感じていく魅音を
美味しく頂くとか
422 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 04:24:22 ID:IDVrSyN+
>>418 ある日、魅音が古手家に遊びに来た。しかし前日の夜更かしが祟り、軒先で眠りこけてしまった。
「あらあら、魅音さんたら。こんなところで寝ては風邪を引いてしまいますわよ! 起きてくださいまし!」
「……むにゃむにゃ、ごめぇん…ちょっとだけ寝かせてぇ……。ZZZZ……。」
「まったく、仕方ありませんわねぇ…。梨花、ちょっと手伝ってくださいまし。魅音さんを中へ運びましょうですわ。」
「……みー。」
二人は魅音を布団まで運んだ。
「しわになるといけませんし、上着は脱がしておきましょうですわ。 ……って、梨花ぁ?! ドコまで脱がしてるんですの?!」
「……だって、お胸が苦しそうなのですよ?」
「だからって、上を全部脱がさなくても……。 ……って、なに下も脱がそうとしてるんですの?!」
「……おなかも苦しそうなのですよ?」
「で、でも素っ裸にしなくたって……。うう、目のやり場に困りますわね……。」
「……もみもみもみ。とってもやわらかなのです。みぃ〜☆」
「っだーーー!! なななにをしてますの梨花!!!」
「……とてもやわらかいのですよ? 沙都子も触ってみるといいのです。」
「おやめなさいまし! 魅音さんに迷惑ですわよ!!」
「……すごいのです。こんなにしても全然起きないのです。もみもみもみ。」
「で、でも……。起きたらどう思われるか……。」
「……全然大丈夫なのですよ。もみもみ。」
「う…。そ、そうまで言うのでしたら…、少しだけ…。」
ぷにぷに。ぼよよん。
「……こ、これは…。」
「……ね? やわらかくて気持ちいいのですよ。」
「ま、まぁ、わたくしたちがいずれ大きくなったときの参考にはなりましたわね。」
「……参考にするのですか? なら、次は下も見ておくのです。」
「ええッ?! そそッ、それはさすがに、いいいけませんですわよ!」
「……ごかいちょーなのですよー。」
「ぶッ!!!」
「……みぃ。ボクのとは大違いなのです。ぬぎぬぎ。」
「なッ、何で梨花まで脱いでるんですの?!」
「……よく見比べてみるのです。さぁ、沙都子も脱いで……。」
…という電波を受信しましt
わっふるわっふる
ワッフルワッフル
わっふるわっふる
ワッフルワッフル
>>661 >オヤシロおっぱい/(^o^)\
わろたwwww
>>374の続きを投下します。
前回読んでくれた方、コメントくれた方、どうもありがとうございました。
沙都子と羽入は、いた。二人して床にかがみこみ、床に広げた「なにか」を食い入るように見つめていた。
良かった、二人とも無事だ。
梨花はほっと息をつき、辺りをみまわす。食卓の肉じゃがからは、まだ湯気が上がっている。まだ手がつけられていない。ご飯を食べるのも忘れるほど、おもしろいものに見入っているのだろうか。
「沙都子、羽入、遅くなってごめんなさい。ただいまなのです。」
だが、二人からの返事はない。
また、梨花の胸に不安がわきあがってくる。
「みー?二人とも何を見ているのですか?はやくご飯にし……」
そこまで言ったとき、羽入がすっと立ち上がり、くるりと振り返った。いつになく緊張した様子だった。羽入はしばらくたたずむと、やがて、ゆっくりと自分の足下を指差した。
その指の先にあるものがなにか、梨花には一瞬理解ができなかった。ここにあるはずのない物、あってはならないはずの物がそこに、沙都子の見つめる先にあったからだ。
秘密BOXが床に置かれていた。もちろん、フタは開けられて、中の物が、梨花の秘密の全てが、その場にぶちまけられていた。沙都子の写真が、例のマンガが床に無造作に散らばり、それを呆然とした沙都子がみつめていた。
次に、沙都子がどういう反応をするか。少なくともそれが、「あらあら、梨花ったら随分とおませさんですわね!」などと軽く流して、「早くご飯にしましょう。さめてしまいましてよ!」などと言ってくれるようなものではない、それだけは梨花にもわかった。
沙都子は今、怒りに打ち震えているのだ。親友、いや親友だと思っていた少女になぐさみものにされていたことに。
……なにか、言い訳を考えなければ。そうだ、魅音だ。魅音が勝手にマンガを置いていったことにしよう。うん、そうだ。それで私は、マンガを隠しておいたんだ。
実際にこのマンガは魅音のものだし、これでいい、後はこれを伝えればいい。沙都子のことだ、きっと信じてくれるだろう。
いつもの口調も忘れて、梨花は口をひらいた。自分でも驚くほどうわずった声が滑り出る。それを覆い隠そうと、梨花は早口でまくしたてる。
「ね…え?沙都子、あんた何か勘違いしてるわよ。そのマンガはね、魅音のなのよ。あんたや羽入に見つかったらやっかいなことになると思ったから、私は……」
そこまで言ったとき、うつむく沙都子の口がもごもごと動いた。
「ん、何か言った?」
「……たぃ。」
沙都子が、またもごもごと呟く。
「ごめん、沙都子、聞こえないよ。もう一回言って?」
一瞬の沈黙。決して広くはない部屋に、三人の荒い呼吸だけがやけに大きく聞こえた。
その空気に耐え切れなくなった梨花が、再び口を開く。
「……沙都子?」
パン、と乾いた音が響く。沙都子が梨花の頬を、平手で打った音だった。
「……たぃ、梨花の変態っ!!」
沙都子の金切り声が沈黙を引き裂いた。
梨花の「甘え」、自分勝手な「妄想」、それを打ち砕いたのは、他ならぬ沙都子自身だった。
冷静に考えてみれば当たり前のことだった。自分をいやらしい妄想に、しかも同性の友人の妄想に、使われてうれしい人間などいるわけが無い。
だが、梨花の「甘え」、そしてその「甘え」を生み出した沙都子への恋心は、そんな当たり前のことにも気づけないほど、梨花を盲目にしていたのだった。
そして、その「甘え」は今や無情にも打ち砕かれた。
そのことは、梨花にとって自分の全てを否定されたようなものだった。
梨花はその場にへたりこんだ。そして、目の前で涙を流しながら自分をののしる沙都子と、その沙都子をなだめようとして、あぅあぅ言っている羽入を感情の無い目でぼんやりと眺め続けた。
呆けたように、天井をみつめる、梨花。すっかり感情を失ってしまったような梨花の目から、一筋の涙がつたい落ちた。
それからのことを、梨花はよく覚えていない。自分をいやらしい妄想のネタにしていたことを、ひとしきり沙都子になじられたこと。羽入が沙都子をなだめていたこと。十時ごろ、羽入が止めるのも聞かずに、沙都子が家を飛び出していったこと。
目の前で起こっていたことのはずなのに、今の梨花にはそのどれもが、自分とは関係のない、お芝居か何かの中の出来事のように感じられた。
一時間程たったころ、沙都子を追いかけていった羽入が戻ってきて、
「あぅ……沙都子は、今日は詩音の家に泊まるそうなのです。今、興宮までおくってきたのです。」
と、言いながら梨花の前にぺたんと座り込んだ。また、しばしの沈黙。
「梨花、ごめんなさいなのです。」
突然、羽入が言った。沙都子が出て行ってからずっと、放心したように床に散乱したマンガや写真を見つめていた梨花は、ようやく顔をあげた。だが、梨花の死んだ魚のような目から、その感情を読み取ることは、誰よりも付き合いの長い羽入でさえ不可能だった。
「なんで……なんで、あんたが謝るのよ。全部、私が悪いんじゃない。私が全部台無しにしちゃった!これから沙都子とあんたと、ずっと楽しく暮らしていけたのに、あたしが変なこと考えたから……だから全部、滅茶苦茶になっちゃった!」
「ちがうのです!梨花!あの屋根裏を開けてしまったのは僕なのです!今日梨花がいない間に屋根裏をのぞいてみようって沙都子を誘ったのは僕なのです!」
「……え……なにそれ!ちょっとどういうことなのよ!」
がばっと起き上がり、羽入につかみかかる梨花。梨花に胸倉を掴みあげられ、苦しそうに羽入は続けた。
「あぅ……この間、沙都子から相談されたのです。」
「相談?なんの?」
「うう…梨花のことなのです……」
「わ、私のこと……?」
梨花は思わず羽入をつかんでいた手を離す。
「ゲホゲホ……そう、梨花のことなのです。ちょうど一月くらい前、沙都子がボクに相談してきたのです。なんて言ったと思いますか、梨花?」
「そんなこと、知るわけ無いじゃない……まさか、最近私の沙都子への視線がいやらしいとか?」
まさか、既に沙都子に気づかれていたのか?梨花は心配そうに聞き返す。
だが、羽入はゆっくりとかぶりをふった。
「その逆なのです。沙都子は、自分が梨花を好きになってしまったみたいだ、とボクに相談してきたのです。沙都子は、自分の気持ちに、とまどっていたのですよ。」
「え……それって、まさか……」
「そうなのです。沙都子も梨花のことが好きだったのですよ……」
梨花はへなへなと、空気の抜けたビーチボールのようにそこにへたりこんだ。
「嘘だ……だったら、なんで、沙都子はあんなこと言ったのよ……っつ、それにっ、そのことと私の秘密をばらしたことになんの関係があるのよっ!」
「あぅあぅ、ボクは梨花が隠しているのは沙都子の写真かなにかだと思っていたのです!だから沙都子に、梨花の気持ちを教えてやろうと思ったのです!それがまさか、あんなハードコアなエロ本が入っているなんて思いもしなかったのです。」
「……で、あんたが私と沙都子をくっつけようとして沙都子に屋根裏のことを話した、と?」
「そうなのです。ボクの計画では、今頃二人はラブラブでニャーニャーだったはずなのです。それに、ボクに感謝した梨花が、シュークリームパーティーを開いて、みんなニコニコだったはずなのですよ。
だけど、あんなものが見つかったせいで沙都子はびっくりしてしまったのです。沙都子はたぶん、梨花とのその……もっと「ぷらとにっく」な関係を望んでいたと思うのです。それが、いきなりぐちょぐちょした世界に触れて、ショックを受けてしまったのです。」
「な、なによそれ!こんなことになったのは私のせいだ、って言いたいわけ!?」
「そんなことは言ってないのです……。」
「うそ!シュークリームが食べられなくて残念なのです、全部梨花が悪いのですって顔に書いてあるわよ!」
「それはひどい言いがかりなのです!だいたい、あんなものどこで買ったのですか!興宮の駅の裏の怪しい本屋さんですか!?それとも、スーパーの近くにある専門店ですか!?……まさか、まさか雛見沢のはずれにある自動販売機がたくさん入ったプレハブ小屋なのですか!?
そんなところで買い物をするのは梨花にはまだ早いのですよ!
それにしても、そんなとこで平気で買い物をするなんて、梨花は大胆なのです。エロのためなら恥も外聞もかなぐりすてるヘンタイさんなのです、あぅあぅ!!」
「なっ……なんであんたが、そんなにエロ本情報に詳しいのよ……。
じゃなくて!私が言いたいのは、沙都子に私の気持ちを伝えてくれなんて言ってないってことなの!」
「……ううっ、だって最近、梨花も沙都子もつらそうだったのです。」
「それで?そんなのどうだっていいじゃない!」
「よくないのです!!友達が辛そうにしてる時、なんとかしてあげたい、そう思うのが友情ではないのですか!?百年間、つらい思いをしてきたのは、梨花だけではないのですよ!
ボクだって、あの夏を乗り越えた以上、梨花や沙都子と一緒に、楽しく暮らしたいのです。だから、だからボクはっ……」
そこまで言って、羽入は嗚咽をあげて泣き出した。
「ボクはっ、ボクはただ、梨花に幸せになって欲しかっただけなのです……それが、こんなことになるなんて、ぜんぜん、思ってもっ……えぐっ。」
自分がしたことの重大さに、改めて気づいたのだろう。羽入がしゃくり泣きをはじめた。
その横で梨花は、ふうっ、とため息をついて、天井でゆれている電灯を見上げた。
……何で羽入が泣いているんだろう。全部自分が悪いのに。自分が、羽入の幸せを、沙都子の幸せを壊してしまったのに。
そう、梨花は思った。
じゃあ、いま自分がすべきことはなんだろう。後悔?泣き喚く?それとも……。
そこまで考えて、梨花は羽入に視線をもどした。
「羽入……もういいよ。本当は全部、私が悪いのよ。私があんな妄想しなければ、今までの生活が壊れることもなかった。
だけど……もう、今までみたいに、時間をもどしてやりなおし、って訳にはいかないんでしょ?
だったら、自分のしたことを後悔して嘆くより先に、することがあるんじゃない?後悔なんかいつだってできるよ。……だけど、自分のしたことの責任をとるのは、今しか、できない。」
そう言って、梨花は自転車のカギをポケットに突っ込み、玄関へむかった。
「ちょっ…梨花、どこに行くのですか!」
「沙都子は、詩音のマンションにいるんでしょ?今から会ってくる。」
「そんな……今から行ってなにをするのですか!」
「沙都子に謝る。」
「……沙都子が、許してくれなかったら?」
「もっと謝る。」
「……沙都子が、会ってくれなかったら?」
「会ってくれるまで待ち続ける。」
「いつまでたっても、会ってくれなかったら?どうしても許してくれなかったら?梨花はどうするのですか!?」
「さあ……どうするのかしらね。明日の朝には、自分のお腹を自分で掻っ捌いてひっくり返ってる私の死体が、神社の境内で見つかるかも知れないわね……。」
その景色を想像したのだろうか。羽入の肩がびくっ、と震えた。それに構わず梨花が続ける。
「でもね、羽入。今、私が自分にできるだけのことをしなければ、私はそんな自分を、絶対に許せないと思うの。
もしかしたら、あんたに責任をかぶせて、これから死ぬまであんたを恨み続けなければいけないかも……私はそんなのはいや。……だから、私は今、自分にできるだけのことがしたい。」
そう言って梨花は羽入の顔を真っ直ぐに見つめた。その顔を羽入も真っ直ぐに見返す。
「梨花……それならボクも自分にできるだけのことがしたいのです。
ボクが沙都子に会いに行ってきます。」
「だって……。」
何かを言おうとする梨花の言葉を、羽入がさえぎる。
「梨花の気持ちはよーくわかったのです。でも、今梨花が会っても、お互い興奮して話がこじれるだけなのです。」
すう、と羽入が深呼吸する。もう、いつもの頼りない羽入の顔ではなかった。
「今度は、どうせダメ、なんて言わないのですよ。僕にまかせろ!なのです。」
と言って羽入は沙都子を説得するために飛び出していった。
羽入があんなに頼もしく見えたのは久しぶりだった。駆けていく羽入を、窓から眺め、思わず梨花は、涙が流れそうになった。
……10メートルも行かないうちに、足がもつれてひっくりかえった羽入の姿に一抹の不安はあったが、ここはひとまず、羽入に任せよう。そう、思った。
3時間ほどすぎた。時計の針は十二時をとっくに過ぎている。
そろそろ午前二時、草木も眠る丑三つ時だ。
普段から夜更かしはお手の物の梨花も、さすがにこの時間になると眠い。
それに、羽入も沙都子も、きょうは詩音の家に泊まるのだから、梨花が起きていても意味はないのだ。眠ければ寝ればいい。
と言っても、沙都子のことが心配で、布団に入ってぐっすり、という気分にもなれなかった。
とても素面ではいられない……。そう思った梨花は、キッチンのしたから例のワインを引っ張り出して、飲み始めた。
がぶりがぶりと、自分でも驚くようなペースでグラスを開けていく。いまだかつて、こんなハイペースで酒を飲んだことはない。普段なら、グラス一杯でほろ酔いかげんになってしまうからだ。だが、今日は不思議と酔いはしなかった。
それどころか、飲めば飲むほど、梨花の意識は冴え渡っていく気がした。
その時、梨花の耳に、ブルルルというエンジン音が聞こえてきた。この村では、この時間に車に乗るものなどいない。しかもこのエンジン音は、古手神社の下でとまったようだった。
詩音だ。詩音の原付だ。さすがに沙都子や羽入は詩音のマンションで寝ているのだろう。詩音が一人で、自分の様子を見に来たのだ。
そう気づいた梨花は、慌ててワインボトルを隠そうとした。
だが、緊張が一瞬ほどけた途端、梨花の足に力がはいらなくなった。今までの酔いが一気にまわってきたのだ。
千鳥足でキッチンまで行こうとするが、一度バランスを崩したひょうしに、へなへなと力尽き、身体に力が入らなくなってしまった。
「うう……。」
うめきながら立とうとするが、再び、べしゃりとその場にくず折れてしまう。
ああ、恥ずかしい姿を詩音には見られてしまうな、などと考えながら、酔いと睡魔の心地よい陶酔のなかで、梨花は近づいてくる詩音の足音を聞いていた。
がらがらと、家の戸が開く音。階段を登ってくる足音。そして……。
「梨花!?梨花、どうしたんですの!?」
ああ、沙都子の声だ。やっぱり沙都子の声は安心するなぁ……沙都子?
「梨花ぁ!起きてくださいまし!もうお昼ですわ!」
「ん、むにゃ……。」
梨花が起きたのは、次の日の昼下がりだった。最悪な目覚め。がんがんする頭を抱えながら、梨花は布団から這い出てきた。
時計に目をやると、午後一時を指していた。
今日は日曜だから学校はない。だからどれだけ寝坊してもいいのだが、せっかくの日曜を寝て過ごすのはもったいない。だから梨花は、なんだか損をしたような気がした。
「あ……沙都子、おはようなので……。」
梨花は自分の横で、洗濯物をたたんでいる沙都子に声をかけた。
「全然早くありませんでしてよ!早くおきてくださいまし!」
少しばつが悪くなり、梨花はぺろりと舌をだした。
平和な午後のひと時。いつもと変わらぬ光景。まだ頭痛はかなり残っていたが、それもガマンできないほどではない。
そして、目の前の食卓には、昨日食べ損なった肉じゃがが再び温められ、並べられていた。
それをみて、梨花は昨日の出来事を思い出す。
「あ……あの、沙都子?」
おそるおそる、といった感じの梨花の問いかけに、洗濯物をたたむ沙都子の手が止まる。
「なんでございますの?はやくご飯を食べないと冷めて……。」
「沙都子!ごめんなさい!」
梨花はその場に手をつき、土下座をした。それは、梨花の本心からの行動だった。こんなことで許してもらえるとはおもっていなかったが、それでも梨花は謝った。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。
もう自分でも何回「ごめんなさい」を繰り返したのかわからなかった。そんな、ただ一心に頭を畳にこすり付け続ける梨花を、沙都子は何も言わないでじっと見下ろしていた。
そんな状況が、十分ばかり続いたあと、沙都子はようやく口を開いた。
「もう、やめてくださいまし……梨花。」
びくり、と梨花の肩がはねる。
「梨花の気持ちはよくわかりましたわ。もう、ごめんなさいはいりませんわ。
……それで、梨花は私にどうしてほしいのですの?」
「……私は……、今までと同じように、沙都子と一緒に笑って暮らしたい。今までこんなこと散々あなたの心を踏みにじった私が、こんなことを願うのは許されないのかもしれない……、でも!」
梨花は顔をあげ、沙都子の目を真っ直ぐ見つめる。曇りのない、きれいな目だった。
「沙都子と、これからも友達でいたい!沙都子と一緒にご飯が食べたい!沙都子と一緒に部活がしたい!今年の冬には、沙都子と一緒に雪遊びがしたい!来年の夏には水遊びがしたい!一緒に夜更かししておしゃべりしたい!
……沙都子のことが、好きだから。あなたと一緒に生きるために、百年を耐えてきたのだから!
沙都子、あなたに、私のそばにいてほしい!
……それだけが、私の、願いです。」
窓の外から、秋の午後の穏やかな日差しが降り注ぐ。梨花の位置からは、沙都子はちょうど逆光の中にいたため、その表情をうかがい知ることはできなかった。
そのことが、梨花の恐怖を煽る。ひょっとしたら、勝手なことを言う梨花に対し、鬼のような表情をしているかもしれない。
あるいは、親友を独りよがりな妄想の中で、なぐさみものにしたあげく、また友達になってくれなどとのたまう梨花を、軽蔑のまなざしで見つめているかもしれない。
だが、梨花は一度として沙都子の顔から目を離さなかった。
確かに、梨花は沙都子のことを性の対象として見ていた。しかし、沙都子は同時に大切な親友でもあった。その気持ちは真実。
だから、それが伝わるように、例え沙都子に突き放されても、その自分の気持ちだけは伝わってくれるようにと、梨花は沙都子の顔から目をそらさなかった。
それは、死刑執行を明日に控えた囚人が神父にする、最後の懺悔に似ていた。
窓の外の太陽が、雲でさえぎられる。沙都子を包んでいた逆光が消え、彼女の表情が明らかになる。
沙都子は、笑っていた。天使みたいだ、と梨花は思った。
そんなことを考えている場面ではないにもかかわらず、梨花にそんな思いを抱かせるほど、沙都子の笑みは美しくそして優しかった。
だが、彼女の微笑みはどこかに寂しさをたたえていた。まるで、親友の願いを叶えてやりたいのに、それが自分にはできないと言っているような笑みだった。
「梨花……。ごめんなさい。私は、もう梨花ともとの関係にはもどれませんわ。梨花の、私への想いを知ってしまったから。」
ぎゅっ、と梨花は目を閉じた。覚悟していたとはいえ、やはり沙都子に直接現実を突きつけられると、悲しい。梨花の頬を一筋の涙がつたった。
「だから、これからは親友としてではなく、一人の女として私を見てくださいませ!」
そう言って沙都子は、今まで着ていたワンピースをするりと脱いだ。
沙都子の透き通るような白い肌が、梨花の目にまぶしく映る。
あまりに予想外な展開に、梨花は仰天し、目を白黒させた。ただでさえ大きい梨花の目が、動揺してぐるぐる動くのは、さぞ見ものだったろう。
なにしろ、眼前で大好きな想い人が、その裸身をいきなりさらけ出したのだ。梨花の慌てぶりは、梨花が経験してきた百年で一番のものだった。
金魚のように口をパクパクさせて慌てふためく梨花を見て、沙都子がくつくつと、鳩のように笑って、言った。
「梨花ったら、あうあう言っちゃって、まるで羽入さんみたいですわよ。」
「あ、あう。さっ、沙都子っ!」
顔を真っ赤にした梨花が、やっとそれだけの言葉をしぼりだした。
「はい?」
小首をかしげながら答える、沙都子。
「さ、沙都子は私をゆるしてくれるの?あんなひどい妄想に沙都子を使った私を!?」
「ええ。許しますわ。だって梨花は……。」
沙都子の言葉が一瞬途切れた。頬を赤らめ、梨花に顔を近づけ、その瞳をじっとみつめる。
ゴクリ、と梨花が唾を飲み込む音が響く。
「梨花は私の……大好きなひとですもの!」
そう言って沙都子は梨花の唇に、優しく、激しいキスをした。
一瞬、時が止まったような気がした。風にゆれるカーテンも、壁の時計の秒針も、テーブルの上のご飯から立ち昇る湯気も、全部。
いや、そればかりではない。雛見沢の全てが、世界の全てが、止まったように、梨花は感じた。
この時の止まった世界に、今は沙都子と二人だけ。梨花にはそう思えた。
ぺちゃ、ぺちゃと沙都子の舌が、梨花のそれにからまる。その淫靡な音が、二人だけの世界に響き渡った。
今回はここまでです。エロシーンなくてすみませんorz
多分次回で最後になると思います。読んでくれてる方、最後までお付き合いくださいませ……。
>>604さん、いやはや全く実際に投下してみると短く見えるもんですなw
おもらしおん、すごくエロいですねw
あと、前回のを保管庫に入れてくださった方、どうもありがとうございました。
言い忘れててすみませんでした。
ではこんどこそ名無しにもどりますね。
>>699gj
梨花に変態属性がつくとぞくぞくするなあ
梨花は長生きする間の精神を維持する術として
自堕落で刺激的な嗜好を持つようにしている節があるからな
酒に修羅場好きドS…もうなんでも有りだよ
圭一とあぅあぅのちょっとえっちな日常とか
何かピースが足りなくて早々に諦めざるをえなくなった梨花が
圭一と沙都子を相手(餌食ともいう)に愛欲の限りを尽くすSSマダー?
>>705 羽入はあぅあぅと鬼神モードで二度美味しい!!
895 名無したんはエロカワイイ sage 2007/09/06(木) 12:39:33 ID:MEqGyPBWO
>>891 >外ではあぅあぅ、家では鬼神
(部活終了後)
「羽入はこの後圭ちゃん家に行かなきゃいけないんでしょ?だったら今日はここでお別れだねぇ」
「はうぅ〜、羽入ちゃんの手料理が食べれるだなんて、レナ羨ましいよう〜!!」
「あぅあぅ、親の代わりに晩ご飯を作れ、だなんてなんだか面倒な罰ゲームを言われちゃいましたですけど、頑張って実行しますですよ。 さっ、圭一! おうちに行きましょうです!」
「ああ、腹も減ってきたしそうするか。 ほんじゃな、みんな!」
「さよならなのです〜!!」
「「じゃあね〜っ」」
「なあ…羽入」
「なんだ?」
「その、別にホントに作りに来なくてもいいんだぜ…? いちいち俺の家まで来て晩飯を作るなんて…結構大変だろ?」
「私は人のように約束を破る真似はしない。お前の指定した罰ゲームに従おう」
「…でも、なんか悪いしさ… ほら、正直晩飯くらいカップ麺やピザとったらなんとかなるし、な?」
「…ふん、この私が食事を作ってやるというのだ。 お前はつべこべ言わずに私の作った晩餐を私と一緒に食べればいいのだ。 それとも…私の作った物を食べるの… 嫌、か…?」
「そ、そんなことねぇよ!! ホント言うと、今日の晩飯すっげぇ楽しみだぜ!!? なんたって神様だからな! 羽入なら無茶苦茶上手いもんを喰わしてくれそうだぜ!!」
「そ、そうか… な、なら、早く帰ろう。今日は手の込んだ物を食べさせてやるぞっ…(///)」
圭レと圭沙まだー?
>>707 俺が思うに…
あぅあぅ羽入はSで
鬼神羽入は ド M
ssを投下します。
カップリングは知恵×カレー。
知恵先生の日常を書いてみました。
g
「先生、さよなら〜!!」
「はい、さようなら。みなさん帰り道には十分気を付けるんですよ」
からりと晴れ上がった初夏の土曜日。私の生徒たちと帰りの挨拶を終える。授業は昼で
終わるということもあり、子供たちは目をらんらんと輝かせて各々帰路について行く。
「ふふふ……昔を思い出すわね……」
授業が午前中で終わる土曜日に、何年か前の私も同じように目を光らせて過ごしていた
ことを思い出す。
平日の下校の雰囲気とは違うさんさんとした太陽を感じながら、お昼のカレーを自宅で
食べて友達のところに遊びに行く……
そんな良き土曜の一日の思い出が私の中で反芻されていった。
職員室に戻った私は残りの業務に励む。その途中、日直の子から日誌を受け取りそれに
判を押す。日直の子は早く帰路に着きたいのだろうかそわそわしながら
私の返事を待っていた。
「はい、確かに受け取りました。気をつけて帰ってくださいね」
元気の良い日直の子の挨拶を受けて、私の顔が思わず綻んでいく。
午前中で終わった土曜日も相まって、一時間も経たないうちに私は今日の全ての業務を
終えた。
「知恵先生。お疲れ様です」
「お疲れ様です。校長先生」
分校のもう一人の教師もある校長が私に声を掛けた。
「どうやら、業務は全て終えられたようですな。帰宅されてもよろしいですぞ。
学校に残っている生徒たちは私が見送りますからな」
「そうですか……じゃあお言葉に甘えさせてもらって……」
デスクの上の書類を片した後、教室の様子を伺いに戻る。『部活』に精を出していた
委員長たちに一声掛けて私は分校を後にする。私の中の土曜日もまた始まろうとしていた。
自宅のキッチンに足を運ぶ。芳しいカレーの匂いがほのかに香っていた。今日の朝、
私は早起きして既にカレーを作り上げていたのだ。もちろん、今日はいつもより早く帰る
ことができると見越していたから。久しぶりにカレーで自宅の昼を過ごすことができる。
幼少の頃の土曜のお昼が思い返されて、私の心がいやおうにも高揚していくのが分かる。
朝作り上げた時間から数えて数時間、熟成させていたカレーを弱火にかけて温めていく。
その間に私は炊き上がった私の米飯の様子を見に行く。もちろん、これも洗米を済ませて
私が帰ってくる時間に合わせてキッチンタイマーを仕掛けていたものだ。
「……うん、ご飯、いい感じに炊き上がってますね……」
ふっくらとやや硬めに炊き上がったそれを見て、次第に私の胸か高鳴っていくのを
感じた。炊飯器でできた米飯にしてはなかなかの出来に仕上げることができた。私が炊く
お米も吟味を重ねて選択したものだ。粘りが少なくお米同士のくっつくことの無い、
それでいてルーの染み込みやすいお米……長年の研鑽を重ねて発見した業とお米の集大成
が目の前で煌々とした湯気を放っている。
「んんん……はぁ……いい匂い……」
目を瞑り、私の米飯の匂いに酔う。十二分にそれを堪能した後にカレーの様子を
見に行くことにする。
「ごめんなさいね……すぐ戻ってくるから……」
名残惜しそうな私の米飯にしばしの別れを告げて炊飯器から離れた。
後ろ髪を引かれつつカレーの鍋を覗き込む。ふつふつと静かに煮立っているそれは、
私の特製のスパイスの香りを放っている。控えめにその匂いを主張していた
先ほどの米飯とは違い、私の煮立っているカレーはその存在をダイレクトに私の鼻腔と
視覚に訴えかけてくる。わずかに照りの乗っていてとろとろとしたルーの中に
ジャガイモの白色と人参の赤色が見え隠れしていた。そしてそれを取り巻くように
繊維ほどの細さになるほど煮込まれた鶏肉が周りに点在している。
「ふふふ……我ながら良い出来ですね……」
私の得意カレーの一つであるチキンカレーが出来上がった。この出来なら一流の
レストランのカレーにも遜色の無いものだと私は思う。しかし私の作ったカレーを
売るような真似だけは出来ない。心を込めて作った私のカレーをどうして売るような
ことが出来ようか……
私はお鍋にかかっていた火を止めた。そして、カレー皿を棚から取り、炊飯器の所へ
足を運ぶ。
「待たせてしまってごめんなさいね……」
私のことを待っていた私の米飯に声をかける。しゃもじを持ち余計な圧力を
かけないように注意を払いながら形良く米飯を皿に盛っていく。残りのご飯を米びつに
移した後、炊飯器のふたを閉める。そのままカレー鍋のもとに行き、お玉でルーをかける。
多すぎず少なすぎず……細心の注意を払いながらルーを落としていった。
この作業を怠ってしまうとルーとカレーのバランスが崩壊してしまう。
「ルーだけがいたずらに残るというような、致命の痛手は何としても避けないと……」
うまくいったようだ。バランス的に完璧なカレーライスを見て思わず自分の口角が
釣り上がってしまうのがわかる。
「もうすぐ……もうすぐですからね……」
テーブルの中心に私のカレーが鎮座している。そのちょうど右側にスプーン、
やや左上方にお冷を置く。後は食べるだけ。
「いたただきましょう。……!!」
スプーンで切ったご飯に断面にはルーが十二分染込んでおり、私の目が釘付けになる。
私のカレーを口に運んだ瞬間、芳しい香りと舌を突付くようなスパイシーな味が口内に
広がった。あまりの美味しさの衝撃に私の背中がぞわっと総毛立っていくのがわかる。
「はぁぁ……なんて美味しいの……」
私のカレーがもたらしてくれた何にも代えがたい喜びに体が震えていく。十分に一口目
を堪能した後に二口目を頬張る。今度はカレーのもたらしてくれる喉越しを楽しむ。
こくりと喉を震わせると、熱いカレーとご飯の塊が私の体の底に降り立っていく。
体の奥から感じる熱さに悶えながらスプーンを進めていく。
「はぁ……はぁ、ん、んく……か、カレー……私の……んん」
私はスプーンでルーとご飯をきれいに形作り、口に運び続けていく。かちゃりと
スプーンとお皿が立てる音にもまた小気味良さを感じてしまう。自分の口内と耳腔を
楽しませてくれる私のカレーに、何か言い表せない崇高さのようなものを覚える。
無意識に感じてしまうカレーへの想いに自分の心臓が高鳴っていく。
「はぁ……はぁ……はあ……んっん……熱いぃ」
息が続かなくなるほど夢中で貪り続けていたために自然と呼吸が荒くなっていく。私の
熱くなった口内に冷たい空気が入り込んでいく。心地よいその感触にしばらく身を晒す。
「ふう……まだいっぱい残ってますね……」
半分ほど残ったカレーを一瞥し、私はまだしばらく続くであろう享楽に身を委ねる。
その思いが私のお腹の奥をさらに刺激していく。
「さぁ、行きましょう。一緒に」
私はスプーンの動きを再開させご飯の一角に向かっていく。次はルーを多めに取り口に
入れた。中にいた小さな私のジャガイモの塊をころころと舌を使って転がしていく。
糸切り歯を使って半分に割り、その断面の感触を味わう。ジャガイモ特有の素材の甘味が
染み出て私の舌を染め上げていく。さらなる唾液の分泌が促されていくのがわかる。
「……やっぱり良いですね。私のジャガイモも…………んんっ!!」
私はジャガイモに気を取られすぎていた。並々にスプーンに盛られたルーから一滴が
こぼれてしまったのだ。私の胸元へとしずくが落ちていく。スローモーションのように
ゆっくりと落下する私のカレー。胸元に達する直前に空いていた方の手の平を
咄嗟に出した。
ぎりぎりのところで手に平に収まりほっと胸を撫で下ろす。
「はあ、はあ。危なかった……」
今着ている白のワンピースが汚れなかったというよりも貴重なカレーを犠牲にせずに
済んだという思いのほうが強かった。しかし、これからは着ている服にこぼさない様に
食べなければならないという邪念が取り巻いてくるだろう。カレーの時間を
邪魔されるのはなんとしても避けないと……
意を決した私は着ているワンピースを脱いだ。私としては他人より少し大きいほう
ではないかと思う、ブラに包まれた双丘が顔を出す。脱ぎ終えた白色のブラと
パンティだけを身に付けている状態になる。衣服に篭っていた体熱が開放されて
私の気分が爽快に一心された。もうこれで私とカレーの邪魔をするものはいない。
カレーを次々に口に運ぶ。ご飯多め、ルー多め、50:50、にんじん盛り、
ジャガイモ盛り、ダブル盛り……
スプーンという小さなステージを彩り、時には形を変え繊細さと大胆さを味わわせて
くる私のカレー。そのギャップに翻弄され、私はカレーを食べているのではなくて、
食べられているのではないかと錯覚する。
カレーから受けるその多彩な責めを受け、私のむき出しになったからだが汗ばんでいく。
「あぁぁ、駄目……私のお腹の底に……カレーが、染み込んで……」
「んん!駄目、スプーンが止まら……」
もはや、私のカレーはスプーンを止めてくれようとはしない。残ったカレーを
貪りつく様に食べていく。口の周りにルーがまとわり付こうが、カレーのしずくが
落ちようがカレーに魅入られた私にとっては、もはや関係がなかった。
気付いたときにはカレー皿は空になっていた。名残惜しくなった私はスプーンを使って
さらに残ったルーを掬い上げていく。そして唇に付いたわずかに付いたルーを舌を使って
舐め取る。その傍から見れば卑しい行為を終えた私はお冷を手に取る。内側から
火照っていた私の体がすっと冷やされていくのを感じた。
私の胸元に違和感を感じ視線を下ろす。先ほどこぼれてしまったカレーの一しずくが
私の双丘の間に吸い込まれつつあった。
「まだ……いたんですね……」
汗ばんだ谷間にいた最後のルーを指を差し入れ掬い取る。我慢できずに
そのままルーに包まれた指にしゃぶりついた。私の指から未だ火照りの取れない唇と
ぬらぬらとした舌の熱さが感じられる。最後のぬくもりを味わいきり、私はちゅぷりと
口から指を抜いた。
「ふふふ…………ご馳走様……」
fin
以上です。
あまり無い組み合わせを目指しました。ありがとうございました。
カップリングが出オチww
719 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 18:41:11 ID:Td/2TQsl
>>717 おまいのせいで今日の晩飯が決まってしまった。
>717
カレーにエロさを感じたのは初めてだwww
なんかもう始まりすぎて逆に終わってるな先生w
これ絶対宿直とかではっちゃけるタイプだろwww
>>717 エロいと感じる前に腹が減るwww
こんだけ幸せそうに食べればカレーも満足だろうよw
カレー美味そうすぐるwwwwwwwwww
腹減ったなぁ…
今から夜食にカレー食ってくる
727 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 23:40:10 ID:+IY+2wpU
途中まで祭囃し
↓
鷹野「さぁ、一矢報いさせてもらうわよ」
圭一「魅音!」
フカーイー ナケ゛ーキーノー モリー
(・3・) ヒュン
(・3・) ヒュン
(・3・) ヒュン
鷹野「バ・・・バカな」
川゜∀゜)「くすくすくす・・・現世への別れは済んだ?」
( ;ー;)「い、・・・・・・嫌です。圭一が死んでも駄目です。これが運命だというの?!
避けられない運命だと言うの?!」
(;`ワ´)「そんな・・・・・・圭一さぁぁぁん!!!」
(;・з・)「ここまで来て・・・圭ちゃんが・・・そんなのってないです・・・・・・!!」
(;´ω`)「圭一くん!なんとか体を捻ってかわせないの!?」
(;゜д゜)「へへ・・・銃弾が止まってるんだぜ。流石に無理みたいだ。
頼むぞみんな、梨花ちゃんを。みんな、生き延びろよ、絶対だ!!」
( ・3・)「でもおじさん達普通に会話してるし動こうと思えば動けるんじゃない?」
( ゜д゜)´ω`)`ワ´)・з・)「それもそう(だな(だね(ですわね(ですね」
フカーイーナケ゛ーキーノーモーリー
ヒュン(゜д゜) ヒュン(゜д゜)ヒュン (゜д゜)ヒュン
ヒュン(゜д゜) ヒュン(゜д゜)ヒュン (゜д゜)ヒュン
川;゜∀゜)「え?」
ヒク゛ラシノーナークーーー
ヒュン(゜д゜) ヒュン(・3・) ヒュン(´ω`) ヒュン(・з・) (`ワ´)ヒュン
(・з・)ヒュン ヒュン(゜д゜) ヒュン(・3・)
ヒュン(・3・) ヒュン(´ω`) ヒュン(゜д゜) (・з・)ヒュン (`ワ´)ヒュン
(`ワ´)ヒュン ヒュン(・3・) ヒュン(´ω`) ヒュン(゜д゜)
;;;;;、川;A(:;(⊂=⊂(・ε・ ) <鷹野?おじさんがボコボコにしてやんよw
(っΣ⊂≡⊂=≡ ι) ついでにその薄汚い手帳も破いてやんよw
./ )ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛( λ ヒ゛リヒ゛リ
( / ̄∪ ∪ ̄\)
(;・ー・)「私はこれを見るために百年も旅をしてきたわけ
>>710 Sなあぅあぅ
「羽入、もう完璧してくれ…頼む…」
「あぅあぅ、駄目なのです! 圭一は今日はずーっとその格好でいなきゃ駄目なのですよ!!」
「けど、こんなのって…」
「スク水エンジェルモート姿が嫌…? 嫌なのですか? こんな汚らわしいものをおっ立ててる癖に…?(大きくなった圭一の息子を足の裏で擦る羽入)」
「…ああぁっ!! は、羽入、やめっ…!」
「やめていいのですか? 本当に? 圭一は本気で僕に足コキされるのを止めて欲しいのですか?気持ちよくは無いのですか?」
「…うぅっ、…………………………です……」
「聞こえないのです。僕に聞こえるように言って欲しいのです、あぅあぅ」
「…気持ちいい、です…」
「あぅあぅ!圭一は本ッ当に変態さんなのです!!! ……いいですよ。このままイカせてあげますです。女装して勃起してるド変態な圭一を、このままイカせてあげますのですよッ!!(足で一物を擦る速度を早める羽入)ほらッ! ほらッ!!!」
「う……あ、ああぁ…ッッッッ!!!(勢いよく羽入の足に精液をぶちまける圭一)」
「…あぅあぅ… 僕の足が圭一ので汚されてしまったのです。 自分で舐めとって綺麗にして欲しいのです…」
「あ、ああ…う…(身を屈めて羽入の足ごと自分の出した精液を舐める)」
「ふふっ… 圭一は可愛いのです。とっても可愛いのですよ…」
>>710 ドMな鬼神
(はだけたメイド姿で股を広げた格好のまま、縄で縛られている羽入が圭一のベッドに横たわっている)
「……圭一、何故…この期に及んでま、交わって、くれぬ…のだ…?」
「…メイドは敬語で喋るもんだろ。」
「す、すまぬ…、ご、ご主人様… な、何故、でしょう…」
「…………ふん。
…なあ、前縛られて口開けながら気持ちよさそうにイッてたのは誰だったっけ?」
「…わ、私だ……私、です…ご、ご主人様…」
「…そうだろ?あれさ、結構疲れたって言ったよな? …今日は部活があったろ。走り回って俺は疲れてる。普通にセックスするのも億劫なくらいな。 それなのにお前がシたいって言ったから縛ってやった。わかるな…?
「あ、ああ…」
「…だからおねだりくらいして貰わなきゃさ、これ以上はこっちもやる気が出ないってもんだろ。」
「だ、だが…」
「…前やりかたは教えただろ?シて欲しくないのかよ?」
「!? し、シて欲しい…」
「なら、おねだりくらい出来るだろ…?」
「ぅ、…………わ、私は…どうしようもなく…み、淫らな、神…お、鬼神…です。 どうか…ご、ご主人様の…、お、おちんちんを… この…鬼神に… い、いれて…く、下さ…い……」
「…………。」
「…け、圭一、これで……? 」
「ああ。挿れてやるよ。…嬉しいか…?」
「ほ、本当か? う、嬉しい…嬉し、……あ、あぁあああッ!!!(圭一が羽入の上にのしかかり一物を挿れる)」
「ほらよッ! 五日分だッ!! 気持ちいいだろッ!?」
「あ、あぁ…ッ!! 良い、イいぞッ!!! け、圭一の…!!!」
「敬語で喋れって言ってるだろッ?」
「は、はい、き、気持ちいい…ですッ!!圭一の、ご主人様の…おちんちんッ!!!」
「ははッ、羽入はマゾだなッ! 神様のくせに…真性のマゾだなぁッ!!!」
「は…はい、マゾ、わ、私は、マゾの、神…ですッ! あ、ああぁぁあッ!!! 圭一…わた、私、もう…イッ…!!!」
「ああ、俺も……ッ!!だ、出してやるから、羽入の中に出してやるッ!!!」
「あ、ああ! 圭一の、中に、出し…出してくれ!!! あ…あああぁぁあああぁあアアァッッッ!!!!」
……小ネタ書いてたらこんな時間か… ありきたりなネタで簡単な小ネタ書こうかなと思ったけどもういいや途中だけど羽入のキャラも違いすぎるしもう寝るわあばびゃば( ´ω`)ZZZZzz...
先生!ツンデレ羽入も見たいです!
>>727 ちょっと待てwww
笑いが止まらんwww
>>727 ある意味ひぐらし随一の王道wwあんた最高www
>>729 なんという嫁にしたい神様ww
床上手だぜ!
ここってうみねこ、ひぐらし総合になってるけどうみねこって1つも無いよね。
>>730 (昼休み中)
「あ…しまった!! 弁当持ってくるのを忘れちまってたっ!!! まいったなぁ… せっかく母さんが作ってくれたのに…
腹がペコちゃんなのにこれじゃいつもみたいなおかずの交換も出来ないじゃないか……」
「あぅあぅ! 圭一はドジなのですよ。 そんなのだから最近部活で負けっぱなしなのです、あぅあぅ!!
……ま、まぁ…あんまり気乗りしませんですけど、どうしてもお腹が減るっていうなら僕のお弁当を少しくらい分けてあげなくもないのですよ…?」
「気乗りしないなら無理しなくていいぞ。大丈夫、レナが分けてくれるって言ってたからな。」
「うん、レナの分はいつもどうり自由に食べていいよ。」
「圭ちゃん、おじさんのも分けてあげるゆぉー(・3・)」
「みぃ、圭一はかわいそかわいそなのですよ。ボクのおべんとも食べていいのですよ。」
「圭一さん、私のカボチャは食べ放題ですわー!!!」
「いいえ、私が圭ちゃんにお裾分けするので沙都子はカボチャを食べて下さいね。」
「え…ええっ!? うぅ… せっかくカボチャを回避出来るとこでしたのにぃ…」
「「「ぷ…あっはっはっは!!!」」」
「…ぼ、僕は無視ですか……?あ、あぅあぅあうぅ……」
-K1にツンデレは無謀です-
まあ、ツンデレなら沙都子がいるからなあ…
>>736 ep2が発売されれば譲紗とかも来るだろうから
もうしばらく待て。
うみねこなら嘉紗が見てみたいなあ
戦朱の幼なじみエロ希望
なんで急にうみねこ関係のレスが多くなったんだと思ったらもうすぐ冬コミだもんな。
俺、この冬が終わったら嘉音総受けのSSを書くんだ・・・
ウホッ
そういえばベアトベルンって組み合わせの需要ないよな……。俺は異端か?
関係ないがベアトのep3での服装は葉っぱに違いない
キャラが固まりきってないからな
あと2、3作くらい出ないとキャラが固まらないからな〜
一作目は世界観の説明みたいな感じだったし
ベアトと聞いて鯖沢さんが真っ先に思い浮かんだ
ここは別にガチガチのハードプレイは許されてるんでしょ?
特殊プレイ(スカ等)、百合みたく嗜好が別れるもの、レイプ、及び猟奇・暴力描写などには、事前に注記を
ってのを守ってくれるなら、たぶんなんでもおk。
(ただ猟奇とスカは専用スレあるんで、そっちに投下した方が無難かも)
あ、ギャグやネタ以外のガチホモは板違いなんで、それだけはNGかな。
755 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 15:35:38 ID:MZfLcVwK
(・З・)
(・З ・)
(・З・ ・)
(・З・З・)
(・З・・3・)
(・З・ ・З・)
(・З・:: ::・З・)
(・З・ )( ・З・)
(・З・) (・З・)
>>754 え。猟奇ってあんの?
知らなかった…ヒントおくれ
>>758 この板を「猟奇」で検索すれば見つかるよ。
>>756 うお、そっちは知らんかった。フォローさんくす。
「ひぐらしのなく頃にでスカトロ」は無いのか
遅くなって申し訳無い。
『ありがとう』の第四部が完成したので次レスから投下します。
第三部の感想と意見を言って下さった方々ありがとうございます。
凄く参考になりました。
wikiにまとめて下さった方もありがとうございます。
毎度大変御世話になっています。
では今から投下しますので、よろしければ読んでやってください。
[ありがとう。]第四部『日常の中の幸せ』
「はろろ〜ん♪お待たせしました」
私はそう言って、圭ちゃんとテーブルを挟んだ向かいに座った。
「お疲れさん。そんなに待って無いから気にすんな」
「圭ちゃん。すいません。せっかくの記念日なのに・・・」
私は軽く頭を下げた、これには理由がある。
今日で私達が付き合い始めて三ヵ月目。二人でゆっくり過ごす予定だったのだが、急にバイトが入ったのだ。
色々と御世話になっている義郎叔父さんに
『どうしても出て欲しい!頼むよ!』
と頭を下げられたら断れない。
土曜日の夜という事もあり、客が多いから人手が足らなかったのだろう。そして今は午後八時過ぎ、あと二時間もすればバイトが終わる。
その前に、私はRに入り今に到る訳だ。ちなみに圭ちゃんは一時間程前に来店した。私のバイトが終わるまで待つつもりなのだろう。
「それは仕方無いぜ。ところで、あと何時間位でバイト終わるんだ?」
オレンジジュースを啜った後、圭ちゃんが私に、そう聞いてくる。
「あと二時間位ですね。だから先にマンションに行っててください」
私は部屋の鍵を圭ちゃんに手渡しながら言った。こんな所で二時間も待たせるのは心苦しい。
それに帰ったら圭ちゃんが出迎えてくれるってのも悪くない。
今日は久々に二人で『お泊り』だ。こういう時にマンションが役に立つ。誰にも邪魔されずイチャつけるから。
学校でイチャつく訳にはいかないし、お互いの家だと誰かに見付かった時に気まずい。
「分かった。風呂でも沸かして待っておくよ」
「お願いします♪そろそろ休憩終わるんで、行きますね」
「ああ。頑張れよ!」
私は立上がり、返事の代わりにヒラヒラと軽く手を降って答える。
さて、あと二時間か・・・。頑張ろう。
.
「♪」
予定より三十分早く終わらせて貰い、私は鼻歌を歌いながら御機嫌でマンションに向かっている。
手にはケーキの入った箱と、バイト前に買ったジュースやらお菓子の入ったビニール袋。
マンションに着き、部屋に入りリビングに直行する。
「ただいま〜!」
「おかえり!早かったな」
「早めに終わらせて貰ったんです☆あとケーキ買って来ちゃいました」
私はテーブルの上にビニール袋を置いて、ケーキの箱を見せる。
「お!サンキュー!さっそく食べようぜ」
私達はケーキを食べた後、風呂に入る事にした。シャワーを軽く浴びて、私は圭ちゃんを椅子に座らせる。
「身体洗ってあげますね。痒い所とかあったら言ってください」
手の平にボディーソープを付け泡立て、全身に塗りたくる。そして圭ちゃんの背中に胸を当てて身体を動かす。「これ気持ち良いな・・・。てか、何処でこんな事を知ったんだよ?」
と、圭ちゃんが聞いてきた。
「ん・・・。お姉に聞いたんですよ。こうすれば圭ちゃんが喜ぶって言ってたから・・・。駄目でしたか?」
「いや!最高だ!もっとしてくれ!」
圭ちゃんが親指を立てて弾んだ声で言った。喜んでくれている様で嬉しい。両手を圭ちゃんの胸に持っていって手の平で洗ってみる。
「圭ちゃん。乳首が硬くなってますよ。じゃあ、こんなのはどうですか?」
「はあっ・・・!ちょっ!し、詩音!くすぐったいって!」
親指と人差し指で乳首を軽く摘んで、指の腹で転がしてみると面白いくらい反応してくれる。圭ちゃんが私の胸を、暇さえあれば揉み続けている理由が少し分かったかもしれない。
まあ。この場合は乳首の愛撫だが、そう変わらないだろう。いつも私はこんな事ばかりされているのだから、お返しだ。
「くすぐったいのが快感に変わっていくんですよ☆それに毎日私の胸をイジメてるんですから、おあいこです」
そう。圭ちゃんは隙あらば学校でも色々としてくるのだ。たとえば何日か前は体育の時間に部活の一環として、隠れんぼをしたのだが私は校舎の裏に連れ込まれ、あと一歩でオットセイを挿入される所までされた。
だが運悪くレナさんに見付かり、圭ちゃん共々『れなぱん』を頂いた。こんな感じで学校、プライベート問わず『色々』とされている訳だ。おかげで胸が2カップ大きくなってしまった。当然ブラも買替えを余儀無くされ、ちょっと腹が立つ。
「痛っ!!詩音っ!痛いぞ!」
「あ!ごめんなさい!大丈夫ですか?」
考え事をしながら洗っていたら、力が入り過ぎていたらしい。正面の壁に取り付けられている鏡を見たら、圭ちゃんが少し涙目だ。
「ああ。何とかな。そろそろ前も洗ってくれよ。コイツが我慢出来ないらしい」
と言ってオットセイを指差す。お腹に付きそうな位、ガチガチにそそり立っている。
私はボディーソープの泡を自分の身体に付けた後、圭ちゃんの膝の上に対面する形で乗って、腕を首の後ろに回して身体を支え下腹部をオットセイに押し付ける。
「こういうのも新鮮で良いですね。私、楽しくなってきました☆」
圭ちゃんの胸板に胸を押し付けて、上下に身体を動かす。乳首が擦れて気持ち良い。ちなみにオットセイは最後に洗うつもりだ。焦らしに焦らしてやる。
「確かに楽しいな。こうやって受け身なのも悪く無いぜ。けど俺だけして貰うのは悪いから、詩音の身体も洗ってやるよ」
そう言って、私の身体から泡を少し取って背中を洗ってくれる。圭ちゃんの手が私の背中を縦横無尽に動き回る、気持ち良いけど物足りない。私は圭ちゃんの唇に舌を這わせてキスをねだる。
「ん。んう・・・。ふ・・・」
何だって数をこなせば上手になると言う事だろうか?圭ちゃんのキスは上手になったと思う。それこそキスだけでイカされてしまいそうになるくらい。
「んむっ!?んんっ!」私の舌の裏側を圭ちゃんの舌が這う。普段、刺激を与えていない場所への愛撫は私を蕩けさせる。私の弱い所ばかり攻めてこられると太刀打ちできない。
私も舌を絡ませようとするが、上手く動かせない、結局圭ちゃんに、されるがままだ。そして一通り私の口の中を蹂躙し終わり、圭ちゃんが口を離す。
「っ・・・!はあっはあっ・・・!」
「へへっ。キスだけで出来上がっちゃったのかよ。詩音はスケベだなあ?くっくっく!」
「い、意地悪な事言わないでください・・・。だって圭ちゃんのキスが上手だから・・・」
私は図星を突かれ反論できない。まあ反論できたとしても緩み切った顔で言っても説得力が無いだろう。
「あっ!んぅっ!」
急に、お尻の穴に指を入れられ思わず大きな声が出る。
「け、圭ちゃん!嫌っ!そんな所に指入れたら駄目ですっ!!汚いですよ・・・あふっ!」
指が円を描く様に動かされ、身体に力が入る。秘部を愛撫されるのとは違った背徳的な快感に身悶えしてしまう自分が悲しい。
「嫌な訳無いだろ?俺の指を凄い力で締め付けてるぞ。詩音は好き者だぜ」
圭ちゃんが、そう言って指を二本に増やした。そして指を根本まで挿入された後、腸壁を広げる様に二本の指で開かれ一気に引き抜かれる。
「あっ!はあっ!ん!・・・んんっ!」
「この前に比べたら、だいぶほぐれてるぜ。この調子なら今日は入れれるかもな?」
圭ちゃんは私のお尻に挿入するつもりなのだろう。二週間前から、ほぼ毎日指で拡張と言うか開発と言うのか、お尻の穴に悪戯してくるのだ。
いくら好きな圭ちゃんとは言え、こんなアブノーマルな事は流石に嫌だ。しかし拒否して圭ちゃんに嫌われたく無い。
ううん。圭ちゃんがそんな事で私を嫌う事は無いと、頭では理解している。言い訳は止めよう。
口では嫌だと言っていても、やっぱり心の奥底では期待しているのだ。『圭ちゃんに私の全てを奪われたい』と。
うん。少し恥ずかしいけど・・・私からも積極的に出てみよう。何事も経験だ。してみたい事もあるし。
私は圭ちゃんの膝の上から降りて、シャワーで自分と圭ちゃんの身体に付いた泡を洗い流す。
「あの・・・。圭ちゃん。その、もし良かったら・・・舐めっこしたいんですけど。良いですか?」
所謂『シックス・ナイン』ってヤツだ。これは一度もしたこと無い。前から興味は有ったが恥ずかしくて『してみたい』とは言えなかった。圭ちゃんがしても良いって言ってくれるかな・・・。
「ああ!俺も一度してみたいって思ってたんだ!じゃあ・・・詩音。俺の上に乗ってくれ」
圭ちゃんが嬉しそうに、そう言って寝転がる。そして私はドキドキしながら圭ちゃんの顔の上に跨がる。
転校して来た日に、営林署の詰所で圭ちゃんの顔の上に跨がって舐めて貰った時とは、また違ったドキドキ感である。私は身体を倒して、圭ちゃんの股間に顔を持っていった。
「ゴクッ・・・」
いつもより元気一杯なオットセイを見て、思わず生唾を飲んでしまう。
はしたない。圭ちゃんに聞かれてしまっただろうか?
「詩音〜。今、唾飲み込んだだろ?そんなに俺のが待ち遠しかったのかよ?」
聞こえていた。圭ちゃんが笑いを堪える様な言い方で私に問い掛けてくる。ここで恥ずかしがって否定をしようものなら、圭ちゃんは面白がって言葉責めを使った羞恥プレイに発展させかねない。
羞恥プレイも悪くないが、こういう時は下手に否定せず開き直るか、素直に認めた方が良いだろう。
「ええ♪そりゃもう待ち遠しかったですよ〜。バイト中も圭ちゃんのおちん〇んが欲しくて仕方無かったんですから・・・」
と、私はオットセイの裏筋を人差し指でなぞりながら言った。まあ嘘は言って無い。バイト中も久々のお泊りで色々と期待していたのは事実だ。
「くっくっく!今日はやけに素直じゃねぇかよ。いつもだったら否定するのになあ・・・おお〜!凄い濡れ方だぜ」
私の秘部を両手で広げて圭ちゃんが、そんな事を言う。私の羞恥心を煽るために言ってるのだろう。私は負けじと、オットセイの先を舌でつついた。そして舌を引くと唾とは違う分泌液が糸を引く。
「ふぅ。圭ちゃんも同じじゃないですか。おちん〇んガチガチにしてHなお汁を、たくさん出しちゃって・・・あっ」
全部言い切らない内に、圭ちゃんがクリトリスに舌を這わせてくる。私はこれが大好きだ。圭ちゃんもソレを分かっているのだろう、舐めてくれる時は主にクリトリスを攻めてくれる。
「んぅ!んむっ・・・んぐ!ん〜っ!」
オットセイをしゃぶろうとするが、咥えて吸い付くのが精一杯だ。私はオットセイから口を離して言った。
「ふあっ!ダメれす!圭ひゃんっ!おちん〇ん舐めれません!も、もう少し!ひぅっ!!優しく!ひあっ!あっ!んあっ!」
そう言うと、さらに激しく愛撫してくる。
ちゅぶ!ちゅっ!じゅるっ!
卑猥な水音と私の喘ぎ声が浴室に木霊する。私はオットセイを掴んで、ゴシゴシと扱き始める。しゃぶる余裕なんて無い。
「はあん!あっ!あっ!んっ!ふぅっ!!」
浴室の換気窓は開けっ放しだ。これでは外に声が聞こえてしまう。
私は必死になって喘ぎ声を抑えようと歯を食いしばる。
だが、押し寄せる快感の前に私の必死の抵抗は敵わず、どうしても声が出てしまう。
「ふっ!んんっ!・・・う?!ひあっああ!!」
そして追討ちを掛ける様に、圭ちゃんが私のお尻の穴に指を入れて素早く出し入れし始める。
オットセイを扱くのも忘れて、私は快感に身を任せる。
周りが見えなくなると言えば良いのか?全ての意識が愛撫されている下半身に向く感じ・・・。
絶頂を迎えるのに時間は掛からなかった。
「ひぃっ!も、もう!あうっ!ら、らめぇっ!!あっ!!んぐ!ああ〜〜っっ!!!」
一瞬全身の筋肉が硬直して、その後弛緩する。今までも絶頂を迎えた事は何度もある。今回のは、そんなのとは比べ物にならない位の気持ち良さだ。
身体を支えている左腕に力が入らない。私は圭ちゃんの身体に身を委ね、余韻に身体を震わせる。
「っはあはあ・・・!んっ・・・うぅ・・・」
身体がフワフワと飛んでいる様な感覚。目の焦点が合わないでボンヤリとしか見えない。圭ちゃんの息遣いも遠くから聞こえてくる様な不思議な感覚。
敏感になっている身体は、圭ちゃんの吐く吐息にすら反応してしまう。
「けほっ!し、詩音。ちょ・・・苦しい・・・」
そんな圭ちゃんの言葉で意識がハッキリする。
四つん這いで圭ちゃんの上に乗っていたのに、いつの間にか顔の上に股間を押し付ける形で余韻に浸っていたのだ。
私は、あまり力の入らない身体を動かして圭ちゃんの上から床へと移動して座った。
「凄いイキ方だったな・・・。まさかションベンで顔面シャワーされるとは思わなかったぜ」
「え?・・・っ!あ!あのっ!す、すみません!大丈夫ですか!?」
身体を起こした圭ちゃんに、そう言われて浴室内に漂うアンモニア臭に気付く。
全然気付かなかった。私は慌てて湯船から洗面器で湯を救って圭ちゃんに渡して謝罪する。それと同時に恥ずかしさと申し訳無さで泣いてしまいそうになる。
圭ちゃんの顔を見る事なんて出来ない。怒っているかも知れない。自分の顔の上に粗相なんてされたら誰だって怒る。
圭ちゃんが顔を洗う水音を聞きながら、頭を垂れる。
数分経ち、私は顔を上げて圭ちゃんに再度謝罪する。
「け、圭ちゃん・・・。ごめんなさい。そ、その・・・気持ち良くて・・・つい」
「別に気にして無いから・・・。泣くなよ?こういう事だってあるさ」
「ほ、本当にですか?こんな事した私を軽蔑したりしてません?」
「軽蔑なんかするかよ。生理現象だからな。もう、この話は終わりにしようぜ!そんな顔するなって!詩音は笑っている方が可愛いぞ!」
そう言って、私の頬を撫でた後キスしてくれた。
圭ちゃんは優しいな・・・惚れなおしてしまいそう。・・・大好き。
「ふふ♪ありがとうございます。惚れなおしちゃいそうですよ。ところで今日は本当にお尻に入れちゃうんですか?」
私は圭ちゃんの唇から口を離し聞いてみた。「無理にとは言わないけど、させてくれると嬉しいな〜」
と、圭ちゃんが期待に満ちた目で私を見ながら答える。こんな目をされたら断れないだろう。まあ断るつもりは無いが・・・。
「圭ちゃんがしたいなら良いですよ。でも、優しくしてくれなきゃ嫌ですからね」
「分かってるよ。優しくするからさ。じゃあ四つん這いになってくれるか?」
私は窓を閉めた後、四つん這いになって圭ちゃんの方にお尻を突き出す。
ふと、目の前の鏡で自分の顔を見ると、強張った顔をした私が映っていた。やっぱり初めての時は緊張する。
本来は性交に使わない場所でHするのだから当然だ。それ以上に圭ちゃんに無様な醜態を晒さないか?とか、後で取り越し苦労だったと笑い飛ばせる様な事が、いざ本番前になると気になって仕方無い。
まあ先程、あんな醜態を晒したばかりだから考えてしまうのも無理は無いと思う。
Koolになれ園崎詩音。これも愛の形なのだから心配するな。
圭ちゃんが両手でお尻を持って左右に広げ、オットセイをあてがい口を開いた。
「じゃあ入れるから、力を抜いとけよ?」
「・・・はい」
圭ちゃんに言われた通り身体の力を抜いて、私はオットセイが入ってくるのを待った。
ちゅぐ・・・。
お尻の穴をオットセイが押し広げて、ゆっくり入ってくるのが分かる。ほんの少し痛いけど、思ってたよりは大丈夫だ。むしろ痛みより気持ち良さの方が大きく安心する。圭ちゃんが拡張してくれたおかげだろうか?
「う・・・んんっ。はあ・・・」
「すげぇ。締め付けがキツくて、食いちぎられそうだぜ。詩音は痛くないか?」
「んぅ・・・大丈夫。気持ち良いですよ・・・」
太くて硬いオットセイの異物感が、形容する事ができない気持ち良さを腸内に与えてくれる。
下品な事になるから、詳しくは説明しないが、いつもとは逆な感じとだけ言っておく。
「!?ひぃっ!!あぐっ!んあっ!」
余裕たっぷりに考え事をしていたら、急に素早くオットセイを抜けるギリギリまで引き抜かれた後、少し強めに奥まで入れられた。これは予想外だ・・・気持ち良すぎる。腰が抜けそうな位良い。
「っ!はあはあ・・・。そ、そんな強くしたっ!らぁ!あんっ!気持ち良すぎてっ!ら、らめぇ!!ひぃ!」
「っはあ!そんな事聞いたらっ!ふ・・・う!止める訳にはいかないよなあ!ん!」
圭ちゃんも気持ち良いのだろう。息も絶え絶えに言って、リズミカルに腰を動かす。
「あっ!あはぁ!あっ!も、もうらめぇ!圭ちゃんっ!イッちゃいまふ!あっ!あん!!」
すると圭ちゃんに両腕を掴まれ!後ろに引かれる。
「駄目だ!入れたばかりなんだから、もう少し頑張れよ!そうだな・・・あと五分我慢してみようか?出来なかったら罰ゲームだからな!」
五分も我慢するなんて無理だ。圭ちゃんに開発されてイキやすい身体になっているのだ。かと言って耐えないと罰ゲームをされてしまう。
多分だが、やらしい内容の罰ゲームに違いない。
そりゃ、大好きな圭ちゃんになら何をされても良いと思ってはいるけど・・・。
とりあえず罰ゲームを回避するに越した事は無いだろう。
ボンヤリとする頭で、そこまで考えた後、私は圭ちゃんに対して口を開く。
「はあんっ!じ、じゃあ!私がっ!んんっ!五分耐えたら、け、圭ちゃん!が罰ゲームっ!受けて!くれますか!?」
「ああ!分かった!詩音が耐え切れるか見物だぜ!おらっ!」
「はうっ!!あっ!!あっ!!」
圭ちゃんが左手を私の胸に移動させ揉みしだきながら、腰を打ち付ける様に動かし始める。
「んっ!あっ!あっ!んん!はあっ!」
私は解放された左手を噛んで押し寄せる快感から気を逸そうと必死で我慢する。
けど、身体は正直だ。絶頂を迎えまいと抗ったところで、あと一歩で登り詰めてしまいそうな状態では無駄な努力だろう。
恐らく先程から二、三分程しか経っていない筈。悔しいけど限界だ。
「あっ!あっ!ああっっ!!!」
私は身体を大きく震わせて絶頂を迎えた。目の前がチカチカする。
「はあはあっ!っはあ!・・・何だ結局イッちまったのかよ。俺の勝ちだな!さて罰ゲームの前に詩音には、もう少し頑張ってもらうかな!」
「はあはあっ・・・え?」
圭ちゃんが腰を動かすのを止め私を抱き起こし、身体の向きを変えさせられる。対面座位と言うヤツ、圭ちゃんの身体を洗っていた時と同じ体位だ。
「ほら。さっきみたいに俺の首に腕を回せよ・・・」
床に腰を下ろした圭ちゃんが私を抱き寄せて耳元で、そう言った。
「ん」
私は圭ちゃんの首に腕を回した。
「じゃあ詩音が動いて俺をイカせてくれ」
「でも私イッたばかりだから、上手く動けるか分かりませんよ?」
「大丈夫。詩音が頑張ってくれたら、すぐにイケるからさ」
「分かりました。じゃあ動きますね・・・ん」
私は力の入らない身体で腰を引上げて、ゆっくり腰を沈める。やっぱり上手く動けないな。
でも、さっきより奥まで入って気持ち良い。
「あっ!あっ!あんっ!」
それに腰を上下する度にクリトリスが圭ちゃんのお腹に擦り付けられ乳首同士も擦れて、蕩けてしまいそうだ。
私は夢中になって身体を動かす。もっと気持ち良くなりたくて圭ちゃんにおねだりしてみる。
「あっ!んう!け、圭ひゃんも下から突いてくだひゃい!あはぁ!」
「エロい顔してんなあ。して欲しかったら、ちゃんとお願いしろよ」
「んうっ!圭ひゃんの!大きいおちん〇んでぇ!あん!もっと気持ち良くしてっ!くだひゃい!あっ!あっ!」
「仕方ねぇな、詩音の尻穴にも俺の味を覚えさせる為に一肌脱いでやるか!」
そう言って圭ちゃんが後ろ手を着いて、力強く突き上げた。
「ひゃうっ!!あっ!あっ!あっ!」
結局は言葉責めをされてしまったが、もうどうでも良い。
そんな事より脳天を揺さぶられる強烈な快感に酔い痴れ、私は恥も忘れて喜びの媚声をあげる。
「ひぃあっ!んう!んんっ!も、もっと!壊れちゃうくらい、突いてっ!あっ!ああっ!!」
「はあっ・・・!うおっ!ち、ちょ詩音激し過ぎ!!そんなに動いたら、イッちまいそ・・・!んっ!」
私は圭ちゃんの唇を口で塞いで舌で口内を貪る様に舐め回す。
「あむっ!ちゅっ!ううん!んうっ!んぶ・・・!」
それを圭ちゃんも舌を絡ませて返してくれて、興奮が強くなる。
「っぷは!んうっ!またイッちゃいそうれふ!!あんっ!圭ひゃん!大好きっ!あっ!ああっ!!んっ!んあっ!」
「あうっ!!俺っ!も!限界だ!!うっっ!!」
直腸内に勢い良く精液が吐き出され、その刺激で私も二度目の絶頂に達した。
「「っはあはあ・・・」」
圭ちゃんが床に寝転がり、私はその上に倒れ込み顔を胸に預ける。
お尻の中でオットセイがピクピク動いて、敏感になった私の身体を刺激してくれる。
「詩音・・・」
圭ちゃんが私の頭を優しく抱き締めてくれた。
幸せだ。身体を重ねる度に思う事だけど、今日はいつも以上に感じる。
付き合い始めて三ヵ月しか経って無いけど、日に日に私の中での圭ちゃんへの想いが大きくなっている。
もう圭ちゃん無しの生活なんて考えられない。
普段はおちゃらけて笑っている私だって弱い部分があるのだ。そんな弱い私を圭ちゃんは癒してくれ、又、受け止めてくれる。
だから、私は圭ちゃんの前だけなら素直になっても良いと想えるし、してあげれる事は何でもしてあげたい。
私は利害関係で動いてしまう所が多々有るけど、圭ちゃんだけは別だ。そんな風に考えれる様になったのも圭ちゃんのおかげかもしれない。
「圭ちゃん・・・。ギュッて抱き締めてください」
そう言うと圭ちゃんが背中に手を回して抱き締めてくれる。圭ちゃんの胸の鼓動を聞きながら、幸せな気持ちで目を閉じた。
いつまでも、この時間が続けと願いながら。
.
「よいしょっ」
しばらくして、私は起き上がってオットセイを引き抜いた。少しお尻がヒリヒリするけど、気にする程では無い。
圭ちゃんも起き上がって、ニヤニヤ笑いながら私を見て口を開いた。
「あんなに乱れた詩音を見れるなんて思わなかったぜ。すげぇそそられたよ」
私はシャワーで身体に付いた汗を流しながら圭ちゃんに言葉を返す。
「ふふ♪凄く気持ち良かったから、我を忘れてしまうくらい夢中になっちゃいました☆」
お尻から出て来た精液も洗い流して、手にボディー・ソープを付けてオットセイを洗う。「ん・・・普通に洗っている筈なのに手付きがエロく感じるのは気のせいか?」
気持ち良いのか、私の手の中でオットセイが大きくなってくる。
「気のせいですよ。何でもそっちの方に結び付けるなんて、圭ちゃんは本当にスケベですねぇ〜」
オットセイを一通り洗って泡を洗い流し、私は湯船に入ろうとして圭ちゃんに腕を掴まれた。
「おっと!湯船に入る前に罰ゲームをしなきゃな!」
ちっ!覚えてたか。
「そうだなぁ〜。じゃあアソコの毛でも剃ってツルツルにしてみようか?勿論、詩音が自分でするんだ。俺は湯船でヌクヌクしとくからさ」
「・・・本気ですか?凄く恥ずかしいんですけど」
「何で恥ずかしいんだよ。俺以外に見せる訳でも無いんだからやれよ。それに罰ゲームなんだから拒否権は無いぜ?」
と、圭ちゃんが楽しそうに言って湯船に浸かる。
「分かりました。でも・・・恥ずかしいから見ちゃ駄目ですからね」
「それだと罰ゲームの意味が無いじゃないかよ。ちゃんと俺に見せながら剃れって」
「くぅ・・・この借りはいつか絶対返しますからね!」
少し屈辱的だ。次の部活の罰ゲームに『敗者は陰毛を全部剃る』と書いて箱の中に入れておこう。上手く行けば、圭ちゃんの剃毛を拝めるかもしれないし。
私は無駄毛処理用の剃刀とシェービングクリームを壁の棚から取った後、床に座って圭ちゃんに向かって足を大きく広げる。そしてシェービングクリームを手に取って股間に塗って良く馴染ませ、剃刀を当てる。
ジョリ。ジョリ。
恥丘の辺りしか生えていない陰毛を、剃り残しの無い様に剃る。その後、手で触って綺麗になったか確認をしてから洗い流す。
「できましたよ。これで罰ゲームは終わりですね」
「ああ。寒かっただろ。ほら」
圭ちゃんが湯船の中に入る様、私に手招きした。
「ふう・・・」
私は圭ちゃんに背を向けて湯船に浸かる。すると圭ちゃんが後ろから抱き付いてきたので全身の力を抜いて身を委ねた。
「詩音は、なんか日に日に色っぽくなっていってるよな。堪らないぜ」
「圭ちゃんが毎日、私の身体を弄んでいるからじゃないですか・・・こんなスケベな身体にされてしまったんですから、責任は取ってくださいね」
「責任か。ちゃんと取るから安心しろよ」
「言葉だけなら何とでも言えます。行動で示してくれないと信じれません」
「おいおい、詩音怒ってるのかよ。言い方がトゲトゲしいぞ?」
「ふん。彼女にアソコの毛を剃らせる様な変態に可愛い態度なんか見せたら、何をされるか解りませんから」
別に私は怒ってなんかいない。ただ圭ちゃんを困らせてやりたくて嘘をついているだけだ。
「詩音悪かった。調子に乗り過ぎた。機嫌を治してくれよ」
ちょっと焦り気味な圭ちゃんの声を聞いて、これ以上、嘘をつくのは心苦しい。
私は圭ちゃんの方に振り向いて言った。
「じゃあ、キスしてくれたら許してあげます」
「詩音ごめんな」
圭ちゃんが私の頬に口付けしてくれた。期待してたのと違うけど、良しとしておこう。
「圭ちゃん大好き・・・」
.
私達は湯船で戯れあった後、身体を拭いて部屋に向かった。
私は本家から持って来た鞄の中からマフラーを取り出して圭ちゃんの首に掛けてあげる。
「三ヵ月記念のプレゼントです。私とペアなんで着けてくれなきゃ駄目ですよ♪」
圭ちゃんからオットセイのキーホルダーを貰った日からコツコツと暇な時間に編んだ、私の手作りだ。既製品に比べたら貧相な物だろうが、心を込めて編んだ自信作。
気に入ってくれたら嬉しい。
「ありがとう。大事にするよ。ああ、コレ俺からのプレゼントだ」
そう言って圭ちゃんが綺麗にラッピングされた紙袋を渡してくる。「わぁ☆可愛い♪」
中には手の平サイズの熊のぬいぐるみが二つ入っていた。ぬいぐるみの首にはチェーンの付いた小瓶が吊されている。
「ほら。詩音って香水を使ってるだろ。俺は詳しくは無いけど、悩んで選んだんだ。良かったら貰ってやってくれよ」
「ありがとうございます♪ところでコレ二つ有りますけど、どっちが私のですか?」
「ああ。好きなのを選んでくれ」
琴とタクティクスか・・・。
どっちも好きな匂いだから迷う。
「じゃあこっちにしますね」
私は琴の方を選んで、タクティクスを圭ちゃんに渡す。
しかし意外だ。圭ちゃんって香水を使うのだろうか?そんな疑問を圭ちゃんにぶつけてみた。
「いや。使った事は無いけど、気が向いたら使ってみようかって思ってるんだ。流石に学校には付けて来ないけどさ」
ああ。なるほどね。オシャレが気になる年頃に圭ちゃんもなったのだろう。
「分かりました。そうだ!明日服でも買いに行きましょう!私が買ってあげちゃいます」
「え?別に良いよ」
そう圭ちゃんが少し困った顔で言った。
「良いんです。私が買ってあげたいだけですから遠慮しないでください」
「ん〜・・・じゃあ欲しいのがあったらお願いしようかな」
「詩音ちゃんが圭ちゃんに似合う服を選んであげますから楽しみにしてて下さいね☆」
そう言って鞄の中にプレゼントを入れて、圭ちゃんの横に座って話を始めた。
と、ここで私の言った何気無い一言が、翌日に行動に響いてしまうのだった。
ああ。別に圭ちゃんを怒らせたとか、喧嘩してしまったとかじゃ無い。むしろ良い思い出になった。
そう。こんな事を言ったのだ。
「圭ちゃんはスク水って好きですか?」と。
続く
以上です。
整備士講習が忙しかったんで、一月もお待たせして申し訳無いです。
次の第五部でこのシリーズは終わる予定なので、もう少し御付き合いください。
では、第五部が完成したら来ます。
ノシ
GJ
詩音エロスハァハァ
そしてスク水に期待
gj
超甘いぜwww
スク水編も整備士講習もがんばってくれ!
すみません。今読み返したら、改行できてない箇所が多々有りました。
wikiにまとめて下さる方の判断で改行してやってくださると有り難いです。
自分のケツは 自分で拭け
おっしゃる通りですね。
wiki編集の仕方を調べて直してみます。
GJ
激しくエロいな
ラストの詩音のセリフもかわいいな
959 :07/12/25 12:01:00 ID:SKNBKkvC
いきなりすみません!
ひぐらしのなく頃に解と札の原作が欲しいのですが、
無料でダウンロードできるサイトってありますか?
963 :07/12/25 12:27:15 ID:5sED4fvV
漢字も読めないんだな…
966 :07/12/25 12:42:30 ID:JZP9jeSN
ネレじゃなかっただけマシ
987 :07/12/25 20:18:42 ID:7vwc/hOs
>>959 で思い出したけど、このスレで張られてた
ひぐらし関連を違法うpしてるサイトの掲示板も完全に消滅したみたいだね
保守
794 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:10:41 ID:M+useQKk BE:288540173-2BP(1000)
hssh
そういや何でプライムはメガトロン戦のときに抜刀しなかったんだろうな?
エナジーじゃないフレイルがあってもプライムのブレードなら素手より余程戦えただろうに… あの初代のダムの上での戦いを実写でも見たかったよ( ・ω・)
796 :
795:2007/12/27(木) 00:41:34 ID:AIyYvWYl
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : ::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: || ::::::::俺は… なんてとこに誤爆を… ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: :: : ||| ガツーン!! :::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i/ ̄\ |||| .' , .
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l ヽ \从// ・;`.∴ '
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ  ̄ \__) < ,:;・,‘
\ . ’ .' , ..
あと997回だよ
>>797 ( ;Д;)ああぁあ…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して下さいごめんなさい
あと992だよ
沙都子が死んじゃうよ?
( ;ヮ;)ああぁあ痛い痛いぃ…!!
へっ 沙都子なんて知るかよ!!┐( ´∀`)┌
ごめんなさいごめんなさい
あと990回だ!
(保守手段としてはこれもありか)
なんつう保守w
413:名無したんはエロカワイイ :2007/12/22(土) 23:59:28 ID:hsaNWEUX0 [sage]
知恵先生、あのクラスメート相手に性教育の授業してくれないかな。
教室の後ろの席で一人「はぅ・・・凸と凹がブツブツ・・・・」って机と椅子をガタガタさせてそうww
414:名無したんはエロカワイイ :2007/12/23(日) 05:00:07 ID:5hkLco9SO
魅音は真っ赤になりつつも興味津々
レナは圭一との妄想の世界へトリップ
415:名無したんはエロカワイイ :2007/12/23(日) 06:24:43 ID:8BaHRQ/b0 [sage]
「はぅ〜圭一君の凸が・・・レナの凹に・・・・」
424:名無したんはエロカワイイ :2007/12/27(木) 06:59:16 ID:Wv2EWT4pO [sage]
>>414 自らの経験談を語りだす真っ赤な知恵先生と聞き入る魅音
そしてひたすら妄想の世界に浸るレナを幻視した
これ誰かSSにしてくれ
806 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 09:23:44 ID:nNrOPwrq
あげ
クレクレだけじゃ何もできない〜
そろそろ次スレ立てた方がいいんじゃね?
809 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 14:53:28 ID:kmIXZFNA
そういや詩音って羽入をどう呼ぶのかね?
羽入さん?羽入?羽入ちゃん?羽入ちゃま?
>>805 「はう〜圭一君の凹にレナの凸が」
に見えた俺に責任とれよ。
口にクリトリスがってことさ
もうすぐ480kb
次スレ誰か頼むで
814 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 13:11:52 ID:xBbphcih
圭一 M
レナ S
魅音 M
詩音 S
沙都子 M
梨花 S
羽入 M
悟史 S
圭一とレナと羽入は両刀だろうが
>>815 羽入とかドM状態ととドS状態に極端な変化しそう
ドS羽生にねっちりたっぷりいぢめられた後
その時のコトをネタにドM羽生をねっちりたっぷりいぢめたい。
818 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 14:20:51 ID:xBbphcih
圭一 受け
レナ 攻め
魅音 ガン受け
詩音 ガン攻め
沙都子 受け専
梨花 攻め
悟史 自在
羽生 自在
詩音は悟史相手だと受け
レナも圭一相手だと大抵受けなのが俺のジャスティス
>>816 梨花も同様じゃない?
むしろ梨花はSを気取ったヘタレで、受け攻めは相手とシチュで変幻自在っぽい。
ジャスティスw
決め付けるなよ
俺のジャスティスの元ネタってなんなんだろうな。
仮面ライダーBLACKのOPか?
〜なのは俺だけでいい……ってのはアナザーアギトからきてると思ってるんだが。
圭一とレナは守備範囲広そうだなあ。
どんなプレーでも相手でもいけそう。
圭一はどんな相手でもいけそうだけど、レナはキャラ壊さないと無理
原作での交友関係が狭すぎる
>>826 狭いのは原作での交友関係じゃなくて君の解釈の幅の方じゃないだろうか
>>826 キャラ壊す程接点無くはないだろ
全員部活メンバーだしその他のキャラともそれなりに交流有るしな
個人的に魅音は受け攻め関係無しにドMだと嬉しいw
一度ドM攻めでドS受け詩音とでも絡んで欲しいもんだが難しいな
次スレ立ててくる
キャラソン発売記念に羽入SS書いたのですが、どっちに投下すればよいでしょうか?
残り19KBだから短編ならこっち
長編なら新スレで
長いので新スレで。日付変わる頃に投下するです。
ただ一つ言えることは魅音受け詩音攻めと沙都子受け梨花攻めのSSに飽きたということです
どうして逆のSSを書かないのかしら
詩音魅音レズならまだおk。
リカサトは固定職人さんがいるから文句言わんけど。
どちらにせよ新鮮なネタがほしいな。
ということで埋め。
134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/21(金) 17:37:33 ID:lCqQ0UIn
羽生が非処女ってマジ?
マジだったらkwsk
135 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2007/12/21(金) 20:25:38 ID:FDoS3HJj
>>134 原作未プレイか? マジだよ。
(以下、ネタバレ)
まず羽入(13歳)が村の男に強姦される。その事を村長ほか村の有力者が知って、
それは流石にまずいってことで、羽入を蔵に閉じ込める。
羽入はそこで仕方なく暮らしていくが、
毎日食事を持ってくる男(A)とまた関係を持ってしまい、それが村の若い男達に知られる。
この男(A)は、羽入の前では善人ぶっていたが、実は悪党。「羽入が簡単にやらせてくれる」という噂を流した張本人。
そして、日替わりで村の若い男が羽入のいる蔵を訪れるようになる。
羽入は最初こそ拒んでいたが、人間の罪深さに絶望して、その穢れを払うべく、
自ら身体を男達の好きなようにさせる(ここから輪姦生活が始まる)。
毎日せっくすしまくる羽入。
月日は流れ、羽入(17歳)……村に新しくやって来た男(B)が、羽入のことを知り、蔵へ行く。
そこで、(見た目はまだ幼い)羽入を見て可哀相に思った男(B)が、羽入を蔵から連れ出す。
そして、2人は村から逃げようとするが、
それに気付いた村の男達が男(B)と羽入を捕まえ、拷問する。
男(B)は死に、羽入は「自分のせいだ……」と自分を責める。
その後、村人の言うことに従うようになる羽入。
羽入はいつの間にか身篭っていたので、娘(=桜花)を生む。
一人で桜花を育てる羽入(19歳)。
その間も、ときどき、村人に犯される羽入。
しばらく経って……桜花が10歳を過ぎた頃。 羽入(29歳)。
村の男達は桜花にも手を出そうとする。
というか、羽入が気付いたときには、桜花は押し倒されていた。
目の前で男に弄ばれる娘。
羽入は助けようとするが、男達に阻まれる。
半年ほど経ったある日。
羽入は娘と意を決して村を出て行こうとする。奇しくもそれは祭の日。
祭の最中、大きな火事を起こし、村人が混乱している間に出て行こうとする。
しかし、桜花は直前になって、「お母様、私は逃げません」と拒む。
呆然となる羽入。
どうやら、村の男の中に桜花の好きな人がいるらしい。
桜花は「ごめんなさい」と言い、その場を去る。
そして残された羽入は村を出て行けず、火事の犯人として、捕まる。
羽入は暗い気持ちを残したまま、牢で死んでいく……。
その後、羽入は古手神社を代々見守るオヤシロさまとして、
梨花がその存在に気付くまで、ただ村で起こる全てを見守っていた。
新鮮なネタと言うと
真里亞×紗音
真里亞×ベルン
梨花×知恵
夏妃×絵羽×霧江×楼座
お魎×熊沢
とかか?
暁×夏美
とか
>>834 キャラの性格とかキャラの原作での関係とか書き手の好みとか色々ある
それら好きとしてはどんどん投下して欲しい
いや挑戦して貰っても構わないけども
840 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:28:28 ID:MvH5hwPy
覇道路線で書いていこう俺は。
>>834に追加して圭レも飽きた
梨花受けが読みてぇ
圭魅もうんざりだ。
沙都子攻めカモン
赤梨花たのむよ。ほんとに。
いくらクレクレでも書き方ってもんがあると思うんだが。
羽入が公由の爺さんに犯される話がいい
これはまたマニアックだな
落ちつけ喜一郎、クールになれ。
目の前に胸をはだけさせて寢とる羽入ちゃんがいる。
お爺ちゃんともあろう者がこんな小さな子に欲情するなんて……。
ああいかん。久々に勃ってきよった。
――あまりにも久し振りなもんでもう我慢出来んわ。
すまない、羽入ちゃん……。
848 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 03:51:35 ID:6Ucox7KA
魅音詩音は飽きた
梨花沙都レナ分補給したい
圭魅圭詩は飽きてきたなぁ
オヤシロ様を盲信する三四とレナを犯す羽入とか見てみたい
何でも飽きた飽きた言うんじゃないよ。希望するならせめてシチュエーション出すとか色々有るだろ
職人さんはクレクレは気にせず気軽に投下してくれな
冬休みだからガキがいっぱい入ってきたみたいだな。
ここは18歳未満は立ち入り禁止ですよ^^
21未満禁止だよアホ
圭羽希望。
シチュエーションがいるんならこんなんどうだ?
〈羽入が惚れ薬を作って圭一を手に入れようと
するがその効果が強過ぎて襲われてヤられる〉
文才があれば書くんだが…orz
>>852 いつの話だよw 今のBBSPINKは18禁だぞ。
そうだったのか。すまん。
>>853 圭一の晩御飯を作りに行った羽入が料理に古手秘伝の媚薬を入れて自分を襲わせて既成事実を作っちゃおう大作戦を展開するが、
ドジ鬼神羽入はうっかり自分が媚薬入り料理に箸をつけてしまい発情して圭一を襲う話なら俺の脳内で仕上がってる。
…書く時間は無いけどね('A`)
>>856 まったく羽入はどじっ娘だなぁ・・・たまらんっ
シチュエーションはいっぱい考えてるんだけど……
めんどいから書かない
>>841 圭梨でよければ攻めだろうと受けだろうと書く。
ただ羽入消失ルートの梨花だから、依存心と独占欲が強すぎてどうしても攻め傾向になる。
勘違いで嫉妬とか婚約指輪とか結婚前夜に羽入の霊(笑)降臨とか孕ませもとい子作りとか脳内設定は充実してるけど。
「梨花にエロ本を取り上げられた圭一に伽を指南したのは羽入」っていうのもあるけど
実体化すべきか、バレたら梨花は激怒するからどうオチを持ってったら良いか悩んでる。
…埋め体勢なので誘いうけっぽいのは見逃してくれ。
>>856 即興だけど。
「圭一〜。ご飯できたのですよ〜」
テレビの電源を切って圭一がテーブルにやってきた。
大げさにお腹の空いた素振りを見せながら、立ち上る匂いに緩んだ顔を見せている。
「もう腹ぺこぺこだぜー……。羽入にしてはえらい時間かかったんじゃねぇか?」
「気合入れましたですからっ」
夜に備えて、とは言わずに出ない力こぶを圭一に見せる。そうか、と笑って圭一は席についた。
ここまでは計画通り。圭一は料理はからっきしだしボクの腕も知っている。だから料理中は自由に動けた。
ポケットに忍ばせた媚薬も難なく混ぜることができた。
やや緊張したけれど見つかったら見つかったで、調味料なのですよと言えば圭一は納得しそうな気もする。
(ちょっと量を間違えたのですが……あぅあぅ☆)
「それじゃ、いただきますっ」
「あぅあぅ。いただきますなのですよー」
件の薬はお味噌汁の中。文献によると(忘れたのでわざわざ調べた)、効果はすぐに表れるらしい。
お味噌汁は最初に手をつける一品なので、圭一が媚薬に己を支配される時までもう幾ばくもない。
ボクはテーブル上の一挙一動に目を凝らす。
(あぅあぅ、どきどきしてきたのです。もう少しでボクは圭一に襲われてしまうのですね☆)
いよいよとなると動悸が早まり、自分の身体が気になり始める。シャワーも浴びたし、下着も一番かわいいものを選んだ。
圭一のことだから可笑しな要求があることも考えて、足元のバッグにはいくつかの過激な衣装も入っている。
(準備万端、いつでもかかって来いなのですッ!)
「んんっ! こりゃうめぇぞっ!」
「あぅ? あ、あれ?」
圭一が真っ先に手を出したのは大皿に盛った炒め物だった。余程空腹だったのか、ボクの分など気にせずがつがつ食べている。
お味噌汁が、そりゃないよ〜って言いたげに湯気を立ち上らせている。
「ん? 羽入、食べないのか?」
「あ、た、食べるのです。……ちょ、ちょっと圭一の食べっぷりに少し感心していたのですよ」
「ああ、腹減ってたからな。相変わらず、羽入の料理美味いしな」
褒めてくれるのは嬉しい。でも、でも、お味噌汁〜。
(圭一は日本人の心が分かっていないのです。最初はいつもお味噌汁でなければならないのですよ)
全く、とふてくされてお椀を手に持つ。
ここで食べないのも変だ。少々の狂いがあったとはいえ、そのうち必ず媚薬は圭一の口に入る。
慌てることなく、自分も今のうちに栄養を補給しておいた方がいい。
(あれ? ボクのお味噌汁、こんな味だったでしょうか?)
「――ッ」
「どうした?」
急に立ち上がったボクを、圭一がきょとんとして見ている。
「トイレか? 食事中はだめだぞ、ははっ」
冗談に構っていられなかった。身体が不自然に疼き始めていたボクは、まさかと思う。
「あ、あぅっ……」
あっという間に蜜が染み出してくる。間違いない。ボクが媚薬入りの味噌汁を飲んでしまったのだ。
(で、でもなんで……?)
ボクが飲んだ分だけ量の減ったお椀を見つめる。圭一のも見る。その間にも、疼きと呼吸が激しくなる。
圭一が入れ替えた? いや、そんなことはない。座る場所を間違えた? いや、それもない。
お椀を取り違えた、というのも考えられない。圭一の分はお鍋から掬ってすぐに配膳したのだから。
(……? ……あっ!)
お鍋を凝視する。
(そ、そうなのですっ。ボクは、ボクは、お椀じゃなくてお鍋に媚薬を入れてしまったのですよーっ!)
自分の愚かさに涙が出、そのまま崩れ落ちる。打ちひしがれたわけではなく、腰を支えきれなかったのだ。
(あぅぅ……ボクのドジっ……マヌケっ……なのです……ぅ)
「お、おい! 大丈夫か羽入!?」
「あ、あぅ…あぅ……圭一ぃ」
圭一がテーブルを迂回してボクに駆け寄ってくる。
肩に手が置かれ、火照る身体を支えられる。何でもない、と笑い返したが、全くごまかせなかった。
正直、圭一に触られただけで、感じていた。服越しなのに。そして、直に触れられるのを求める。
(あぅあぅ……圭一にえっちな子だと思われるのです……。でも、もう、我慢できないのですっ……)
圭一の手をあそこに導いていく。全てを掴めそうに逞しい手がボクの掌収まる。
はじめは心配そうな表情に怪訝さを交ぜただけだったが、やがて自分がどこに触っているのかを理解して圭一の顔が真っ赤になる。
「は、羽入!?」
「あぅ……」
(い、一度イってしまえば、少しはマシになるかもしれないのです……。その後に、ごまかしはいくらでもきく、はずなのです……)
「――んんっ! あぁっ――!」
下着越しに、勃起した陰核を圭一に摘ませた。それだけでボクの身体は内から狂ったように燃え上がった。
かすかな余韻の後、こんなものでは足りないことに気づく。
「あ、あぁ……、圭一、圭一ぃっ!」
「んんんっ!?」
圭一を押し倒し、唇を奪った。同時に服を脱いでいく。もう止まらなかった。
(中略)
「よ、ようやく収まったのです……」
「は、羽入……」
数えきれないほどイッたボクだったけれど、圭一の射精自体は数回だった。
身体があまりに感じやすくなっていたし、収まりのきかない性欲は自分の快楽を満たすための行為しか選ばなかった。
(あぅ……一体どう事情を説明すれば……?)
ボクの下で真っ裸になっている圭一の顔に非難の色が浮かんでいる。
起き上がろうとしたので、ボクは慌てて退いた。
「さて……どういうことか説明してもらおうか」
「あ、あぅ……ごめんなさいなのです」
「ったく。すっかり飯も冷えちまったじゃねぇか。味噌汁も」
圭一が、ずずっとボクの作ったお味噌汁を啜る。
それを見て、イきすぎで虚ろとしたボクの頭に閃光が走った。
「あ、あぅっ! そのお味噌汁はだめなのですぅっ!」
「ん? なんで? ――ぐぅっ!?」
「あぁ、圭一ぃ……」
「は、羽入……」
ボクを見る目がどす黒いものになっていく。見ると、下半身のイチモツが極大にまで達していた。
凶暴にも見えるそれがボクの方に向かってくる。未だ腰抜け状態のボクは圭一の欲望から逃れられなかった。
押し倒される。
(け、計画通りなのですかっ? この状況は!?)
「んむっ!」
(で、でもこれはこれで……めでたしめでたし?)
ループ\(^o^)/
やるじゃないか!
上手いじゃないかぁ!
864 :
856:2007/12/29(土) 13:48:09 ID:fSg3nrwk
乙じゃないかぁ!
正直俺の脳内の話よりもよく出来ててグッジョブの極みじゃないかぁ!
うまい…うまいなおい!
良いじゃないか!!
うかつだったな!はにゅうぅぅん!
やるじゃないか....
/ ̄ \
/ <> <> \
|ヽ (人) /|
\___/
_____
_,/. . . . . . . . .  ̄ヽ、
/. . /. . . . . ._._. . . . . . . ..\
/. . . . .|. . . . \ . .\ . . .\. . ハ
//. .| . .l . . . . . .ヽ . . ヽ. . . ヽ\!
/;;;;;;|、. ヽ. .ヽ . . . . . . }. . . .} . . ..',;;;;;\
/;;;;;;;;| .\.\. ヽ . . . li .|i .|. .|. .l. . l;;;;;;;;;ヘ 圭一は僕が頂くのです♪
|;;;;;;;;;ゝ、. .ゝ、ゝ、ヽ,. .!レ_!./|. .| . |;;;;;;;;;;;;| 僕は圭一の嫁なのです♪
|;;;;;;∧. . T. ,,r= ソ '" ̄`ン. /. /ヘ ;;;; |
ヘ;;;;{ .ヽ. .ヘ´/// ///イ/./..!. .};;;;/
ヾゝ へ._._.> __, ∠イ. . ..| /イ
|. ..ヽ、 `ー′ イ |.!. . . l. . .|
/. . . . . .≧ァ ' _,/ >, . .l. . .!
/. . r ''"¨/ /! / / `丶、. .!
/. . .r| l i/ / , -=、ヘ\ _,ノ
/. . .イ゙〉' / / イ /}.|.ヽ
/ \
/ / / | | l: | | ヽ 羽入、ちょっと太ったわね?
| l :|_l」Lノ┴┴-|zレ’ /⌒ヽ 妊娠したのかしら?
| T1:| '― ―{ |:| / >-ソ
| :|:| :|.'''' c‐ァ ''ノ |:| / / , -―-、__
| :|:| |_> <_l | |:|イ / ,イ / , ヽ `ヽ、
. | :|r| :|ーママ | ;| / / { { lヽ } i !_
,| | \| ||∨| イ | /{ i N\リーソヽ lハi;;;ヽ あぅあぅ!
|;ヽル-‐ ‐‐- ソ }l;;;;;| べ、別に圭一と何かあったわけじゃないのです!
{;;;;| { _, "∠ノ |;;;/ あぅあぅ! あぅあぅ!
(⌒)ゝ、 _ , イノ!(⌒)
l l,イl<。>´フヽl l
”。
, -‐―‐-、__ i ’、′‘ .・”
/ 、 `ヽ、|;; (′‘ ・. ’、
/ / / / ヽ丶 \/ 从 从,―-、_
l / _j___{___ム_>=/⌒ヽ⌒`、”・”\ ,ヽ`ヽ /
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>>868 嫁宣言してる神様ってどんだけ可愛いんだよ…(*´Д`)
871 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:21:28 ID:dsmNNwBo
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