【ひぐらし】07th総合part13【うみねこ】

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1名無しさん@ピンキー
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』の総合エロパロスレなのです。あぅ!

●過去スレ
【ひぐらし】07th総合【うみねこ】(実質12スレ目)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189232259/
【ひぐらしのなく頃に Part.11】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185869911/
【ひぐらしのなく頃に Part.10】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182621861/
【ひぐらしのなく頃に Part.9】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178927298/
【ひぐらしのなく頃に Part.8】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175338446/
【ひぐらしのなく頃に Part.7】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173891861/
【ひぐらしのなく頃に Part.6】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172307120/
【ひぐらしのなく頃に Part.5】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169552599/
【ひぐらしのなく頃に Part.4】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165148335/
【ひぐらしのなく頃に Part.3】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156953323/
【ひぐらしのなく頃に Part.2】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137410049/
【ひぐらしのなく頃に】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108430147/

●まとめサイト
【エロパロ板 ひぐらしのなく頃に 保管庫】(現保管庫。誰か更新お願いします)
ttp://www16.atwiki.jp/when_they_cry/
【エロパロ板「ひぐらしのなく頃に」保管庫】(旧保管庫)
ttp://custody.hp.infoseek.co.jp/when_they_cry.html

※保管に関する詳細は>>2-10
2名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 12:41:37 ID:MVo7DLws
【作品を投下される職人さんへ】
現在スレが加速しているため、wikiへの収録が追いついていない状況にあります。
可能であれば、職人さんにセルフ保管していただけるよう、お願いいたします。

<作品ページを新規作成>

 新規ページの作り方
 @:「@wikiメニュー」から「新規ページ作成」をクリックしたら「新しいページ名を入力して下さい」と言ってくる
 A:タイトルをフォーム打ち込んだら(チェックはWikiモードのままでOK)「新規ページ作成」のボタンをクリック
 B:下に出てくる空白にSSをコピペして、ついでに修正
 C:「プレビュー」を押してチェック
 D:問題なければ「投稿」を押す

<各SSリストを開いて編集>

 編集の仕方(SS本文の修正も同様)
 E:各SSリストを開き、そこで「編集」から「このページを編集」をクリック
 F:下に出てくる文章の適当な箇所に
    -[[作品タイトル(ページ名)]]  と入れる。
 G:プレビューを見て問題なければ「投稿」して終了

何か失敗するかどうしても無理そうなら、そのときに言ってくれれば誰かしら対処しますのでご安心を。
3名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 13:13:40 ID:NieYFWRg
ウッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
4名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 14:22:12 ID:sWByu9RE
ウッディ
5名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 15:14:49 ID:g/nhaWar
>>1乙
6名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 21:12:54 ID:g9A6Ln+5
ξ(`・3・)乙だぜ!
7名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 23:37:50 ID:eCxZgw1c
>>1の台詞が投下の少ない羽入というのが泣ける
8名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:16:44 ID:9l1uQQTA
あぅあぅあんなに可愛いのになんで投下少ないんだろうな・・・
ロリだけど元子持ちゆえベッドの上ではリードできるなんて最高じゃね?
「あぅ・・・どうですか圭一?・・・気持ち、いいですか?」とか言いながら
騎乗位で圭一を攻める羽入が読みたい
9名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 09:25:09 ID:enmGLnUR
>>8
羽入乙
10梨花ちゃんのターン:2007/10/28(日) 13:57:35 ID:oDgPLtxw
あら…?
もしやこっちに投下するべきだったか…?orz
11梨花ちゃんのターン(前スレからの続き):2007/10/28(日) 13:59:03 ID:oDgPLtxw


 目を閉じる。思い描くのは、圭一のペニスから飛び出た精液が私の子宮を隙間なく埋めている光景……。
奥にいけばいくほど気持ちいいのだから、最奥への中出しということになれば……。
「ひゃぁっ!?」
「わっ」
 急に頭が痺れるような感覚がきて私は嬌声を上げてしまった。
「けっ圭一っ! い、いきなり何するのよっ」
 見ると、圭一の指がクリトリスを摘んでいた。
「いや、ひくひく動いて触ってほしそうだったから、つい」
「なっ……! かっ勝手にそういうことしないでよっ」
「ははは。気持ちよかったか?」
「うぐ……んぶ?」
 挿入したままの状態で上半身だけを起こした圭一は、私の頭を撫でるようにして引き寄せた後、耳元で優しく囁いた。
「中出しのことなんだけどな、それはやめとこうな?」
 そう告げられて、不安になった。今になって拒まれることなんか何もないだろうと思っていたからだ。
「ど、どうして?」
 圭一は、そう聞き返す私の心もとない表情を読み取ったようで、軽いキスをしてくる。
 顔を離して木漏れ日のような優しい色を携えながら、
「梨花ちゃんとの子どもは欲しいんだけどな。俺たちはまだ学生だ」
 と言った。それだけで、圭一が私のことをよく考えてくれているのだということは分かった。けれど、
そんな圭一に私は何が返せるのだろうと考えて、ふと思いついたことを口にしてみる。
「子どもができたら高校を……いたっ」
「そう言うだろうと思ったけど。ちゃんと学校は卒業しないとだめだぞ」
 小突かれた額をさする。馬鹿なことを言うなと圭一の目が語っていた。
「友達たくさんいるんだろ。めいっぱい楽しい学校生活を送れよ。九月には文化祭もあるって言ってたよな。
その日は大学サボってでも帰ってくるからさ。一緒に回ろうぜ」
「……うん」
 高校は、楽しい。人も出来事も新しいことだらけで。沙都子とも同じクラスだから、二人で楽しいことばかりやってる。
「その代わり、卒業したら否応なしにもらっていくからな。まぁ梨花ちゃんが大学に進みたいっていうなら話は別だけどな」
「ううん。大学はいかない」
「そっか? でももしもやりたいことがあるなら遠慮せず言ってくれよ」
「ありがと。でも圭一と一緒にいたいのよ」
「そうか。……まぁそういうわけで、中出しはまだ早いと思うんだ」
「分かったわ。正式に夫婦になってからってことね」
 思わず言ってしまった単語に気後れして恥ずかしくなったが、圭一はそんなことはないようで、先を見据えた目をして満足そうに頷く。
「そうだな。でも、そんなこと言うならゴム持ってこいよって話なんだけどなーはは……」
 準備不足……。圭一はそう呟きながら再び倒れる。
「ゴム? そんなの嫌よ。圭一のことが直に感じられなくなるもの」
「……そうか」
「あんっ。……今のは、圭一のが大きくなったのよね……?」
「……間違いないです……」
 二人で笑い合った。
「ふぅ、それにしても。圭一ってばまだ余裕ありそうね」
「いやぁ、そうでもないぞ?」
「嬉しいことも言ってもらえたし、サービスしてあげるわ」
 そう言うと、足元に放り投げてあったワンピースを手にとった。そしてそれを上から被る。ブラジャーがないので、
胸の先端が分かりやすく浮き出た。なんともいえず、恥ずかしい気分になった。さらに、喉を鳴らし声色調整。
男ほどではないにしろ、女だって声変わりをするのだから、なるべく昔の声へと近づけていくようにする。ん……これだ。
百年間の幼女経験は伊達じゃないわよ。本当に。

12梨花ちゃんのターン(前スレからの続き):2007/10/28(日) 14:04:54 ID:oDgPLtxw


「ど、どうなのですか? 圭一?」
 少し照れつつ、口をあんぐり開けて呆けたままの圭一に言う。
「ぐはぁっ!」
 悶絶して後頭部を叩きつける圭一。効果は覿面のようだった。これで何の反応もないようだったら困ったのは私だけれど、
さすがにそんなことはないようだった。
「どうしたのですか? 圭一」
 分かっていながら聞く。また意地悪な気持ちになってきた。
 圭一の胸板に擦り合わせるようにして、身体を預ける。自然と、圭一を見るためには上目遣いにならねばならなかった。
さらに、ブラジャーを着けていない胸は、ワンピースの隙間から先端が見えるか見えないかといったところまで露になっているはずだった。
「――っ! りりり梨花ちゃんっ! た、タンマタンマ! やばいってっ! 可愛すぎるっ!」
「照れてしまうのですよ。に、にぱー☆」 
「でもその年でにぱー☆はないかもしれない!」
 もう何でもかんでも遠慮なく言う圭一だった。ちょっと恥ずかしかった。でもやっぱり、にぱー☆はないわよね。
 どれだけの間挿入したままだったのだろう。私は上半身を起こして、再び動き始める。
心なしか圭一のものがさっきより興奮しているように感じられた。
「はぁっ、はっ、はんぅっ」
「うううっ!」
 ワンピースの裾を持ち上げて、結合部が圭一に見えるようにする。
「ほら、圭一……。ボクたち繋がっているのですよ……」
「あああっ! エロすぎるっ梨花ちゃんっ。どこでそんな技を!」
 ワンピースの端を口に加えて腰の動きをより荒々しく激しいものに変えていく。
「んふ……ふっ、ふぅっ、ふぅんっ!」
 快感が頂点に達し始めていた。
「んむっ! んふっ! ふひぃっ!」
 子宮を突く刺激の波がだんだんと長いものになっていき、次の突進の刺激と重なり合っていく。悦楽が増幅されていく。じん、じぃん、じーんと
感じていく。慢性的に頭が痺れてしまったような感覚はオーガズムが近いことを教えてくれた。
「っくっ! そ、そろそろやばいっ! で、射精そうだっ!」
「んくっ、んぅううんっ! んぃいいっっくぅううっ!!」
「り、梨花ちゃんっ!」
「んぁぁああっ!」 
 最後の一突きで達した。圭一のものが抜かれて、ワンピースに精液が飛ばされる。
「ぐぁっ、あぁあっ!」
「はっ、はっ、はぁっ……」
 白濁液を全身に浴びせられながら、私はイキ続けていた。顔にも数滴飛んでくる。胸にも大量にかかっていて、乳首の形はもちろん、その色までもが
緑の布越しにはっきりと見えていた。やがて射精が終わると、そこで緊張の糸が切れてしまったかのように私の重心は後ろに倒れていった。
圭一の顔がぼんやりと目の前に映った。
 抱きとめられていた。
「はぁっ、梨花ちゃん……大丈夫か……」
 ほとんど無意識のうちに、震える顎を下に動かした。キスをしたいと思った。
 私の考えていることがわかったのか、圭一は唇を寄せてきた。
「ん……」
 短いキスが心地いい。顔を離して私は呟いた。
「気持ちよかった……」
「ああ、俺も気持ちよかった」
「また……しよ……」
「えっ、あ、ああ。梨花ちゃんがいいなら、な」
 照れながら笑う圭一。
「ねぇ圭一……。お風呂一緒に入らない……?」
 収まってきた絶頂の余韻の中で、気が付けば私はそんなことを口に出していた。
 圭一の丸く開かれた目は何だか笑えた。


<終わり>

13名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 14:07:37 ID:oDgPLtxw
前スレ>>647です

スレ跨いで申し訳ない

読んでくれた人ありがとう
14名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:17:37 ID:U/egIRS0
1番槍乙!
素晴らしかった。梨花ちゃまがめちゃくちゃエロい! 良いもの読ませてもらったよ。
ただ、スレの容量に気を付けて欲しい。今回みたいなことを2回されたら流石に
げんなりするから。
15名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:28:51 ID:ytVWLgNc
確かに高校生になって「にぱー」はないのがちゃんと考えられてていいね。
16名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:46:57 ID:+gnbp+f3
さあて風呂シーン書こうk(ry
17名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 00:20:21 ID:zg7Uqrmi
言いたいことを>>14>>15>>16に全部言われたけど、とにかくGJ!
18名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:06:42 ID:SK6yFegx
梨花大好きなのでとても嬉しかった
白梨花黒梨花の両方が楽しめてけしからん!GJ!
19名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:40:00 ID:xBXGneMf
畜生、畜生、>>13は俺を病殺する気なのか!
梨花ちゃまのターンが終わったと思ったらお風呂だと?

俺はいつ服を着たらいいんだ!全裸のままでいるしかないじゃないか。
20名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:42:36 ID:7YpgWK93
GJ
久々の圭梨花ありがと!
次回作期待してます

21名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:43:49 ID:c9dx1JJA
>>13
期待に応えてくれてGJ!!
ただ、最初からこのスレに投下して欲しかったとは思う。でも本文は楽しませてもらった。
できれば、このまま祝・初中出しな新婚編までk(ry
22名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:47:26 ID:liIT/MTl
梨花祭りじゃあ!!
最萌でも大躍進だし、今の梨花ちゃまのサイコロは6しか出ないのかッ!!
23名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 09:11:04 ID:nLnr34Yw
>>13
ここにまた新たな職人が誕生した!
梨花ちゃんエロすぎだろ。お風呂編まじで期待してます。
あ、それと次からはトリップをつけるといいと思うよ。
24名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 12:37:00 ID:F6stythy
むしろ女子高生になっても「にぱー☆」をしてくれた梨花ちゃんに萌え死んだオレは異端児?
あえてランドセルプレイとかに持ち込みたいぜ。そして変態と罵られたりしながらパヤパヤしたいぜ。
25名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 20:38:32 ID:1PNCgCzO
>>13です。
感想感謝。
スレ跨ぎは本当に申し訳ない。以後気をつける。
そうか、中出し書きたいと思ったら新婚までいかないといけないんだよな…

あ、保管庫入れてくれた人ありがとうw
はにうが見てたってことにしようと思ってたから違和感ないんだぜw
26名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 06:01:42 ID:dycw8gbl
>24
あれ…俺が居る
27名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 15:11:57 ID:55+vNT60
>>26
自分が二人…いる?
ああ、いえ私は信じますとも。
ところで…ここら辺でお茶にでもしませんか?




もしもし>>28さん?いまこのスレに山狗は何人いますか?
28名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 16:39:39 ID:h3Z0qkkM
10000000000000000000000000000000000000000000000000000000人くらい
29名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 04:10:17 ID:4imDkRHb
圭レの純愛物が激しく読みたい
30名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 04:51:39 ID:2Iu3MzgY
おじさんが良い所なのに天然で邪魔しちゃうのを含んでこそ圭レだよねw
31名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 09:34:12 ID:+HgNUaMH
気まぐれに入れ替わったまま致すマンネリ知らずの詩魅百合が見たい
いつもと違うシチュエーションにドキドキする筈さ!
32名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:48:35 ID:6+OVfMDS
圭梨の続きマダー?
33名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:17:20 ID:Hq+/JBJm
久々にイチロー新作を読みたい俺が居る
34名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 22:45:58 ID:4Ytj3Jdx
イチローの作品は読みたくないが、藍子×伊知郎なら読みたい
35名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 00:41:07 ID:zvBst/Mf
人いないなー(´・ω・`)
俺は圭羽ものが読みたい。
36名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 01:40:19 ID:MBqq0h+R
実は、罰ゲームババ抜きレナ編を待ってる俺がいる(´・ω・`)
もう、更新されないのかな。
37名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 06:36:42 ID:7eiD/S/6
投下します前半微エロ後半爽やか?
38ひぐらしのなく頃に・色罰し編:2007/11/03(土) 06:37:50 ID:7eiD/S/6
「ぴちゃ、ちゅぴ……ん、おいしいんだよ?だよ?」
(落ち着け……冷静に……クールになれ圭一……!)
「ぁ……はぅ……♪オットセイ☆さん……垂れちゃう……」
(ぐううっ?!俺はcoolなんだっ!Koolなんだっ!!)

どうみてもいかがわしい。俺の股間の辺りにレナがいる時点で。

「みぃ……うらやましいのです」
「にーにー!なんで見せてくれないんですのー!」
「むぅ……沙都子にはまだ早い……」

悟史が沙都子の目を覆っている。兄貴の鏡だよ、お前って奴は。じたばたしている沙都子の横では梨花ちゃんがじっとりこっちを見ている……嗚呼、どうせなら『圭一、やらしいのです。にぱー☆』くらいやってもらえる方がありがたいんだが……
39:2007/11/03(土) 06:41:13 ID:7eiD/S/6
レナは一連の動作を止めない。舐めて、啜って、頬張って……レナの下顎には白いモノが垂れている。

「くっくっく!いやいや圭ちゃんギリギリだねぇ!でもおじさんここまでやるとは思って無かったよ!」
「お姉も鬼畜ですよねー☆だから誰も振り向かないんですよ、あっはっは!」
「あぅ。魅音は変態さんなのです。でも圭一はもっと変態かもなのです。あぅあぅ!」
「ちょ、ひっどいなぁ!?……お?あと1分だよ、レナ?」
「はぅ?!急ぐんだよ?だよ!?」
じゅぴちゅぱくちゅ
(ぐぎゃああああああっ!!こっ、殺せっ!殺してくれええええっ!)

部活は最高だ。みんな大切な仲間だ。でも……こういう時は怨めしい。畜生め、後で必ず借りを返してやるっ……

「……ぁ」
(ん?)
「制服に垂れちゃったんだよ、はぅ……」
「ぐ……」
くううっ!!ある意味真骨頂な萌コメント!!
「あぅあぅ☆圭一喋ったのですよ」
「う!……しまったああああああっ!!」
「むぅ……圭一、どんまい」
40:2007/11/03(土) 06:42:33 ID:7eiD/S/6
「あっはっは!結局ダメだったかぁ……まぁ相当頑張ってたけど……」
「圭一、観念するのです。みぃ☆」
「だらしないですわー!こんなの普通に耐えれないなんて理解に苦しみましてよー!!」
「あぅあぅ。沙都子、これは圭一や悟史には辛いのですよ。あぅ」
「さぁ圭ちゃん、追加罰ゲームですよ!……ぐげげげげ!」
「うああっぁっあああっあああっああああああぁぁっ?!……」
41色罰し編・解:2007/11/03(土) 06:48:55 ID:7eiD/S/6
今日の罰ゲームは『誰と・何を・どんな状態で・どうする』というのをみんなで紙に沢山書いて、そこからくじ引き形式で内容を決めていくことになった。
ちなみに部長発案で『どんな状態で』という要素は『何を』『どうする』が決まるまで無制限に引くことになった。スリル倍増すごいよ魅音さん。
最初から嫌な予感はあった。案の定最下位は俺。そして結局受けることになったのは

『レナと・舐められる・縛られて・無言で・・10分間・股間で・アイスを』

「……はぅ?!ええええっ、えっちなんだよ、だよ?!」
「?えっちなんですの??」
「沙都子は知らなくても良いですよ、みぃ☆」
おいしい!目茶苦茶おいしいぞ前原圭一!罰ゲームでもなんでも無いじゃないか!!
「……この『無言で・10分間』を守れなかったら追加罰ゲームにしようか」
「え」
「これだけだと圭ちゃん得しちゃうから当然です☆」
42:2007/11/03(土) 06:55:10 ID:7eiD/S/6
追加罰ゲーム『縛られて・練り歩く・エンジェルモート制服で・雛見沢を』

「うぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」
一気に笑ってる場合じゃなくなってしまった!
「あっはっは!まーこれくらいは覚悟しなよ圭ちゃんw」
「はぅ!見たいな見たいな!圭一君の制服姿☆」
レナも乗るんじゃありません!……って周りの目が妙に生暖かくなってんじゃねえかああああああああああ?!

アイスは『オットセイ☆アイス 特濃ミルクのまろやか仕上げ』。どこで売ってんだこんな無駄に高そうなアイス。そしてこの形。卑猥だろ……常識的に考えて……
なお悪いことにレナはアイスでかぁいいモード覚醒、罰ゲーム開始から一心不乱に舐め始める……って、ぅお……予想以上ですレナさん。上目遣いとか、夢中な様子がこの上無くエっロい。これに10分間耐えろというのかッ……!?
「はむ☆制服姿の圭一君っ、ぴちゅ、んっ、おっ持ち帰りなんだよ、だよ!あむ☆」
あぁ……確実死んだな俺……でも不思議と悔いはないさ……俺の股で白いアイスを貪る少女……これも親父の遺伝、いや男の性ってやつか……
43:2007/11/03(土) 07:02:03 ID:7eiD/S/6
顔を真っ赤にしながらも予想外に耐え続ける俺。自分でもびっくりするくらい耐えたと思う。まぁ、魅音・詩音にはその姿がいたくツボだったらしく、終始笑いころげてやがったが。覚えてやがれ畜生……


あの後身ぐるみ剥がされた俺はエンジェルモート制服を強制着用。荒縄で中途半端に亀甲縛りにされた後、そのまま雛見沢行脚開始……っふ、また俺の武勇伝が増えちまうな……

「あー、またあのお兄ちゃんだー」
「石ぶつけようぜwwwww」
「ふわああああん!また来たよー!怖いよー!」


「圭一さんの印象最ッ悪ですわね……」
「圭一だから仕方ないのです☆にぱー」


俺は泣いた
44番外・圭鈍し編:2007/11/03(土) 07:07:04 ID:7eiD/S/6
雛見沢での前原家の評判を鬼ヶ淵よりも深く落とした後の帰り道。「腹筋がおかしくなった」とか何とか言いながらひーひーやってた魅音と別れて、レナと二人……どうすんだ俺。気まずい。
「あのさ……その……ごめんな、レナ」
一応謝っておこうか。さすがにあんな行為には抵抗あったんじゃなかろうか……まぁ俺自身得してたんだから、図々しいけど。
「なんでかな?私は圭一君のかぁいい姿が見れて良かったんだよ、はぅ☆」
「たはは……」
……ありがたいんだが、釈然としない……あんまり男扱いされてないのかもな、俺。
「……ただ」
「……ただ?」
少しレナの反応がいつもと違った気がした
45:2007/11/03(土) 07:16:21 ID:7eiD/S/6
「……ふふ、なんでもないんだよ、だよ!」
……なんだそりゃ。
「?なんだよレナ、教えてくれよ?」
「な・い・しょ☆」
スパパーン!!
「ぐげぇっ?!」


気付いたら2……いや4発食らってぶっ倒れてた圭一には知る由もない。スキップで去って行くレナの耳は真っ赤だったことも、明らかにレナが挙動不審だったことも。


(……今度は圭一君のオットセイ☆が欲しいな、なんて……言えないよね、よね?はぅ……)
レナは意外にも錯乱しているようです
「おっと、レナちゃ……」
「はう〜っ☆!!」
スパパーン!!
「時報はもう嫌だあああっ!!」

トミーの断末魔も、ひぐらしの鳴き声も、いつも通りに響いている。ただ、明日からはちょっぴり、レナも圭一も変わるのかもしれない。

『今日も雛見沢は平和なのですよ、あぅあぅあぅ☆』
46名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 07:19:56 ID:7eiD/S/6
何がしたかったんだ俺はwwwww
とりあえず取り乱すレナが書きたかったのか。やっぱり圭一とレナが一番だと思うんで。
さいならノシ
47名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 07:47:06 ID:fMYcg3zp
>>38
朝からニヤニヤさせてもらった(・∀・)
48名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 08:14:41 ID:iQLH0voo
>>38
はっはっは! 朝から笑わせてもらったぜ、GJ!
俺も、こんなテンポのいい小説書きたいな。
49名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 14:27:11 ID:zvBst/Mf
これはいいひぐらしだ、GJ!
50名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:36:02 ID:zFb51FMl
匂いフェチな魅音SSを書いてるんだが、完成したら投下して良い?
51名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 17:34:20 ID:d/A/skoV
だめ
52名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 17:35:23 ID:91Yet1pw
あるえー?
53名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 18:24:12 ID:8ZwXEUUp
>>50
匂いフェチwww
まあここはエロパロ板だし、自分で納得いく出来で投下前に一言ことわるなら投下してもいいんじゃね?
個人的にはすごい気になるwww
54名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 18:33:09 ID:ks5z/cop
この流れならいえる
55名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 18:56:27 ID:7eiD/S/6
おっ持ち帰URRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRY!!!!!!
56名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 19:04:25 ID:zFb51FMl
>>50ぉk。
完成したら、投下してみる。
57名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:42:49 ID:zFb51FMl
とりあえず前半が出来たので投下してみる。
58名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:45:36 ID:zFb51FMl
『それぞれの愛し方』前編


くちゅくちゅ・・・・・・ちゅぷ・・・。
すぅ〜はあぁぁ・・・。
「はぁはぁ・・・。圭ちゃんの匂いがするよぉ・・・。んっ・・・ンフッ。」
そう呟きながら、あの勝ち気な魅音が俺の席に座り俺の体操服のズボンの匂いを嗅ぎながら自慰行為をしている。

俺は扉一枚隔てた教室の中で行われている行為を、ただ呆然と見ている事しか出来なかった。

部活が終わりレナと帰っている途中で俺は体操服を教室に忘れた事に気付いた。

今日の体育は久々のゾンビ鬼だったので、全身汗だくになって楽しんだ。

それに明日から三連休なのだ。
大量の汗を吸いキツい匂いのする物を三日も放置しておく訳にはいかない。
考えてみてくれ。そんな状態の体操服を次の体育で着るのには抵抗がある。

レナに先に帰っておいてくれと言って、俺は急いで学校に戻って教室へと向かった。

59名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:47:06 ID:zFb51FMl
そして教室の戸を開こうとした時、「カタッ」中から微かに音が聞こえた。

(泥棒? いや・・・ネズミか? まさか幽霊!? 落ち着け!Koolになれ前原圭一!)
そんな事を考えながら恐る恐る戸の隙間から中を伺った・・・。
んで場面は冒頭に戻る訳だ。



「圭ちゃん・・・。
好きだょお・・・。
もっと、おじさんの大事な所いじめて・・・はぁはぁ。」

夕日の差し込む教室で、口の端からだらしなく涎を垂らし、鼻息荒く体育服を嗅ぎ普段とは違った甘えた声で鳴きながら自らを慰めている巨乳委員長。

これ何てエロゲ?
しかも俺の事が「好き」?
中を覗き込むのを止めて俺は考えた。

Why?
まあ好きと言われて嫌な訳が無い。
むしろ嬉しかったりする。
だが自分がオカズにされているのは複雑な気分である。

しかも男友達のように思っていた仲間にだ。
60名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:47:53 ID:zFb51FMl
そんな事を考えながら、俺はかつて無い程興奮していた。

「んっ!んあっ!ああっっ!!」
さっきより大きい喘ぎ声で我に戻り中を覗き込むと、魅音がスカートを捲りあげパンツを脱ぎ股間を右手の中指で擦りつつ、残った左手で体操服のズボンを顔に押し付けていた。

「んあ・・・」「クンクン」「くちゅくちゅくちゅ」
喘ぎ声と、やらしい水音が薄暗くなってきた教室の中に響く。

『もっと近くで見たい。聞きたい。』


プツッ。


俺のちっぽけな理性は崩れさり、無意識に手を動かし戸を開いていた。

「ガラッ!」
「っ!?だ、誰っ!!??」

「よう、魅音。お前何してんだ?ん?」
「け、けけけ圭ちゃんっ!?」

61名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:49:55 ID:zFb51FMl
「ところで、俺の席で何やってるんだよ?」
「あ、あう・・・。」

顔を真っ赤にして泣きそうな顔で俯く魅音

くっくっく。堪らねぇなあ。あの魅音の泣きそうな顔だぜ?
さて。どう料理してやろうか?
「あれ?それって俺の体操服だろ?何で魅音が持ってるんだよ?」
「あっ!」
魅音は状況がようやく理解できたのかサッと体操服を背中に隠し
「えとえと!あ、あああああの!な、何の事だかおじさん!わ、分からないなっ!!あ、あははは・・・。」

慌ててるのか捲りあげたスカートを下げるのも忘れている魅音を見ていると、笑いが込み上げそうになる。
それをグッと押さえ、ゆっくりと魅音の方へと歩き出した。

「そ、そうだ!!お、おじさん今日バイトなんだよね!いいい、急がないとっ!」

そんな事を言いながら素早く立ち上がり逃げようとする。
「おい。」

ガシッ。

そこで魅音の腕を掴み顔を近付け、低い声で凄む。

「何、逃げようとしてんだ?あぁ?」
ビクッと肩を震わせ、魅音が恐る恐る顔を上げながら言う。

「バ、バイトがあるかr」
62名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:52:00 ID:zFb51FMl
「ふざけんじゃねぇっ!!何抜かしてんだぁ?!」
「ご、ごめんなさい!」魅音は腰が抜けたのか、その場にへたりこむ。

Vシネで見たヤクザの真似が役に立つとはな。
ん?コイツん家ってヤクザじゃなかったか?
まあ、良いや。

俺は魅音の顔を見下した表情で睨み付ける。
「仲間と思ってたのになあ〜。ガッカリだぜ?まさか人の体操服でオナニーしてるとはな。」

「ご、ごめんなさい。 グスッ。許してください。」
泣きながら謝る魅音。
「何であんな事してたのか聞いて無いのに許せる訳無いだろ。」

「うっうっ・・・。ごめんなさい。」

同じ事を繰り返し言うので、イライラしてきた。
「いや『ごめんなさい』じゃなくて、『何であんな事してたのか』聞いてるんだぜ?」

63名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:54:03 ID:zFb51FMl
「グスッ・・・。皆が帰った後、おじさんのロッカーの整理しようと思ってたら・・・圭ちゃんの机に体育服入れが掛かっているの見つけて・・・」
俺は腰を下げ魅音と目を合わせながら問い掛ける。
「それで、その後どうしたんだよ?」

「さ、最初は圭ちゃんに届ようと思ってんだよ?・・・でも悪戯のつもりで中を見てみようって思っちゃったの・・・。」

「ふ〜ん。それで?」

「開けたら、汗臭くて・・・に、匂いを嗅いでみたんだよ。
そうしたら頭がボーッとしてきて、気持ち良くなってきて・・・気が付いたら、オ、オナニーして・・・ました。」

あははははは!!こいつ真性の変態だな!匂いで興奮?
ん?まさか、罰ゲームで俺に着せた衣装も・・・

「お前、まさか罰ゲームの衣装とかの匂いも・・・。」

「罰ゲームの衣装も匂いを嗅いでいました・・・。お、お願い圭ちゃん!皆には言わないで!何でもするから!」
リーチ♪匂いフェチ確定。
くっくっく。決めた。こいつを調教して俺の肉奴隷にしてやるよ。
「おいおい匂いフェチかよ?とんだ変態がいたもんだなあ?
見つかったのが、お前が大好きな俺で良かったなあ?」
「!?」
『何で圭ちゃんが好きなのが分かったの?』みたいな顔で見てくる魅音。
「オナニーしながら俺の事『好き』とか言ってたぜ?まあ皆には黙っておいてやるよ。」
「ホ、ホント?」
ああ本当だよ。両方な!
「だから泣くのやめろよ」
「・・・うん!」
魅音は泣き腫れた両目を手でゴシゴシこすってニッコリと笑う。
ヤバい可愛い・・・。胸がキュンとした。
思わず頭を撫でてしまいそうになる。
だが、その前にキッチリ調教してやらないとな。

「ああ、そう言えば何でもするんだったよな?・・・とりあえず」
ジジーッ。
ズボンのチャックを開け息子を取り出しながら言った。



「しゃぶれよ?」


64名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:54:58 ID:zFb51FMl
以上前編終了!

後編は、もう少し待ってくだされ。

ノシ
65名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:04:27 ID:zFb51FMl
×「ガラッ!」
〇ガラッ!

すまんのうwwww
66名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 22:22:49 ID:gvB2yAZn
GJ
続きまってるぜ!
67名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:20:06 ID:jLxvRYFk
しゃぶれよワロタwww
68名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:20:32 ID:HB8Nopz3
ガンバレ
69名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:43:02 ID:hp0WPWfk
完成したら載せていい?って聞いて「だめ」って言われたからって未完成を載せるなよ
70名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:51:22 ID:ORWKgp1G
最萌で梨花ちゃまが優勝したな
これから梨花祭りが来ないものかと勝手に期待して
パンツを下ろしてる訳だが、このままでおk?
71名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:15:11 ID:MfBHR8C/
>>70
え?マジで?
ちょっと急いで書き上げてくるわ(`・ω・´)ノ
72名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:19:04 ID:cNrbVkgT
>>70
梨花ちゃまつり開催決定!
俺も急いで書き上げる!
73名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:21:36 ID:ORWKgp1G
>>71>>72
流石オヤシロさま!!
話が分かってらっしゃるw
74名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:27:05 ID:7hFzPd1O
頑張ったレナのことも忘れないでー
圭一レナ希望
75名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:33:45 ID:ToHsR+VE
>>71>>72
期待して全裸で待機する
7658:2007/11/04(日) 02:16:54 ID:+bRxWjed
(・3・)『それぞれの愛し方』後編が完成したから、投下するよ〜。
7758:2007/11/04(日) 02:18:26 ID:+bRxWjed
>>63の続き
『それぞれの愛し方』後編


俺は立ち上がり息子を顔の前に持っていく。
「えっ?・・・じょ、冗談でしょ?」

魅音は目の前に突き付けられた息子を見て顔を赤くして目を逸らす。
「フェラ、尺八、口ま〇こ、色んな呼び方があるよな?やり方位は知ってるんだろ?」

「な、何でもするって言ったけど!これは酷いよ!こんなのって・・・。」

そう魅音は顔を強張らせて拒否した。

「別に無理にとは言わないぜ?お前が明日から『変態匂いフェチ女』か『発情乳牛』って呼ばれるだけだしなあ?」
そう言うと魅音は黙って何かを考え出した。
数分後、ノロノロと顔を上げ言った。
「・・・分かったよ。する・・・。」

7858:2007/11/04(日) 02:19:19 ID:+bRxWjed
そう言うと、おずおずと息子に手を伸ばし両手で優しく握った。
「・・・どうしたら良いの?」

「そうだな〜。まずは全体にツバを塗り込む様に舐めろ。」

そう言うと何回かチラチラと俺の顔と息子を見た後、決心した様に舌を突き出し舐め始めた。
「んっ・・・ピチャ・・・チュッ。」

「うっ・・・。」
ザラザラとヌメヌメを合わせた、くすぐったい様な初めての感触で思わず声が出る。
「こうで良いの?」

「ああ、良いぞ。次は先をチロチロって感じで舐めてくれ・・・うおっ!」

舌を尖らせてチロチロと亀頭の先を舐めさせたら、あまりの気持ち良さに腰が引けてしまった。
「ご、ごめん!痛かった?」
オロオロしながら魅音が聞いてくる。
7958:2007/11/04(日) 02:20:04 ID:+bRxWjed
「いや大丈夫だ。気持ち良いぜ。」
「そっか・・・。良かった。」
ホッとした表情で、そう言うと息子を再度舐めだした。

魅音は慣れてきたのかリズム良く、ぴちゃぴちゃと子犬の様に舐めていた。
こうして五分程舐めさせた後こう言った。
「次は口を開けて咥えれる所まで良いから咥えろ。歯ぁ当てるなよ?」
「ん・・・。ほふれひひほ?(こうで良いの?)」

口の中は暖かくてヌルヌルしていて気持ち良い、てか咥えながら喋るな。
そう思いながら次の指示を与える。

「唇を締めて吸いつつ頭を動かせ。あと咥えながらさっきみたいに舌で全体的にねぶれ。んで、これをランダムに繰り返してくれ。」

そう言うと、ぎこちなくだが頭を前後に動かしだした。
8058:2007/11/04(日) 02:20:42 ID:+bRxWjed
流石は部活メンバーなだけあって慣れるのが早いらしく、今まで味わった事の無い気持ち良さを俺に与えてくる。

「ん・・・ふぅ・・・。」
ジュポジュポと音を立てながらトロンとした目でしゃぶりつく魅音を見ていると意地悪をしたくなってきた。

「へへへ。体育で汗かきまくったから美味いだろ?お前匂いフェチだもんな?口の中で色んな匂いが味わえて良かったなあ?お預け食らってた犬みたいに嬉しそうにしゃぶりやがって、このドスケベが!」
そう言うと魅音は顔を真っ赤にして目に涙を溜めて首をフルフルと横に振る。
首を横に振る事によって亀頭が頬に当たって気持ち良い。
「はあっ・・・ん。嘘をつくなよ?その証拠に首を振る振りして頬に亀頭を擦り付けやがって・・・。」
8158:2007/11/04(日) 02:22:13 ID:+bRxWjed
言い過ぎた。本当に泣かせてしまった。
「酷いよ圭ちゃん・・・。おじさん変態じゃないよ?ただ圭ちゃんに気持ち良くなって欲しくて頑張ってたのに・・・。」
慰めたくなるが、ここで折れたら調教の意味が無くなってしまう。Koolになれ前原圭一!
「メソメソ泣く暇があったらさっさとやれよ?園崎家当主代行からドスケベ部長にジョブチェンジしたいのか?」
そう言うと泣きながらまたしゃぶりだした。

「ヒック・・・グスッジュポジュポ・・・ふぇ・・・。」
それから十分程経っただろうか、しゃぶりながら嗚咽を洩らすので、心地良い刺激を与え続けられ限界が近付く。

「魅音!そろそろイクぞ!全部飲めよ!」

「ちゅぱ、ちゅぽ・・・んっ!んぐっ!?」
ビュルッ!そんな音がするかのごとく魅音の口の中に欲望の塊を吐き出す。
「んっ!?んむっ!・・・ふぅ・・・ん・・・。」

「そのまま吸って一滴残らず吸い出せよ?」
「ぢゅ〜っ・・・ちゅぱっ・・・ゴックン。」精子を飲み込んだ事を確認すると、その場に俺はへたりこんでしまった。
8258:2007/11/04(日) 02:23:06 ID:+bRxWjed
「ふぅ〜。気持ち良かった、お前才能あるぜ?」
くっくっくと下卑た笑い声をあげながら言うと、魅音が俺の方を見ながら口を開いた。

「これで皆に黙っててくれるんだよね?」

「ああ・・・。約束だからな、まあ俺もやり過ぎたな。だからお詫びに・・・。」

まだ塾に通ってた頃、講師がこう言ってた気がする。『良いか!調教には飴と鞭が重要だ!忘れるなよ!』
うろ覚えだが、まあ良いか。ともかく一回射精すると落ち着くと言うのは本当らしい。
思考がクリアになり、これからの調教計画が頭の中で組み立てられていく。

8358:2007/11/04(日) 02:24:21 ID:+bRxWjed
そして素早く魅音の後ろに回り込み腰に手を回して抱き抱える。

「け、圭ちゃん?」

「・・・お詫びにお前もイカせてやるよ!」
そう言うと魅音の股間に手を伸ばし薄く生えている陰毛を掻き分け、割れ目に沿って擦る。
だが慌てふためきながらも魅音は抵抗する。
「嫌っ!止めてよ!さっきので許してくれたんじゃ無かったの!?」
「はあ?皆には黙っててやるとは言ったが、俺はまだ許して無いぞ?それに嫌だとか言いながら、すげぇ濡れてるじゃねぇか?まさかチ〇ポしゃぶりながら濡らしてたのか?」

わざと音を立てながら愛撫するとフルフル震えながら魅音は俯く。

「匂いフェチでマゾ気味な変態じゃねぇか?」

「ふぇっ・・・お願いだから、もう許してよ・・・。んっ!はぁん!」
ちゅぷっ!
中指を挿入すると甘い声を出して指を締め付ける。
「天下の部長様が聞いて呆れるぜ!こんな変態を野放しにする訳にはいかねぇな!」
8458:2007/11/04(日) 02:25:05 ID:+bRxWjed
強弱を付け、速くしたり遅くしたりしながら指を出し入れしつつ、親指でクリトリスをこねくり回す。
「あっ!んあっ!あんっ!んっんっ!」

「イキたかったら『私、園崎魅音は汗の匂いに欲情する変態マゾ雌です。どうか前原圭一様のペットにして可愛がってください』って言えよっ!!」

「んあっ!あんっ!わ、私ぃ、園崎!み、魅音は!はんっ!汗のに、匂いに欲情する変態マゾ雌ですっ!どっどうか!前原圭一様のペットにしてぇっんっ!可愛がってくださいぃぃぃ!!」

「その言葉絶対忘れるなよ!おらっ!イっちまえ!魅音!」

「ひあっ!イクッ!イっちゃう!ああっっ!!?」
中指を奥まで挿入し、親指と人差し指でクリトリスを摘み上げると身体を弓なりに逸らしながら魅音は絶頂を迎えた。
8558:2007/11/04(日) 02:26:36 ID:+bRxWjed
指を引き抜くと、まるで手の平に水が掛かったように愛液が滴り落ち床を濡らした。

「はあはあ・・・。」
時折痙攣しながら余韻にひたっている魅音を抱え起こすと耳元に顔を近付け、こう言った。

「良いか?魅音?お前は今日から俺の彼女兼肉奴隷だ。お前みたいな変態を放置しておくと村に迷惑がかかる。だから、俺直々に彼氏兼御主人様になってやる。分かったな?」

魅音は蕩けた顔で頷いた。



fin.
8658:2007/11/04(日) 02:28:23 ID:+bRxWjed
以上です。

自動車整備士講習の疲れからムシャクシャしてやった。

批判は誠心誠意受け止め反省するが、謝罪はしない。

87名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 08:53:57 ID:rE5blnR4
(・ω・)…



  _  ∩
( ゚∀゚)彡GJ!GJ!
 ⊂彡
88名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 09:48:56 ID:5mGyyWtf
>>13氏とは別ですが、梨花祭ということで勢いで書いた圭梨新婚編投下します。
89 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 09:55:48 ID:5mGyyWtf
顔を洗った後もまだ眠気の残る眼を擦りながら、梨花は朝食の用意を始めていた。
彼女が寝不足気味なのには理由があった。
やかんをコンロに載せようと手を伸ばした時、突然背後から、ガバッと抱きかかえられる。
これこそが寝不足の元凶であった。

「…圭一。いきなりは危ないわよ。今朝ごはんの準備してるんだから、邪魔しちゃだめ」

つい一ヶ月前に苗字を変えたばかりの夫の名を困ったような声で呼ぶ。
「朝ごはんならもうここにあるじゃねぇか」

ニヤニヤと笑いながら圭一は梨花の腰を軽くポンポンと叩く。

「もう…ふざけないで。昨夜さんざん食べたでしょ?」
「梨花は昨夜自分の好きなようにたっぷり楽しんだから満腹かもしれないがなぁ…俺はもう腹が減ったぜ」

二人には少し変った習慣がある。夜の営みの前に簡単なゲームをして、どちらが主導権を握って、どんな内容にするのかを決めるのだ。
無論決定権は勝者にある。因みに、昨夜の勝者は梨花であった。

「一晩中俺の上に乗っかって、降りようともせず、乱れまくってもんなぁ…。滅茶苦茶可愛かったぜ」
「バ、バカッ…そんなこと…」
「それはそれでいいんだが…やっぱ旦那としてはこのままってわけにもいかねぇ」
「こんな朝から節操無さ過ぎ、幾らなんでもがっつきすぎよ」
「旦那が嫁さんにがっついて何が悪い」

付き合い始めて以来、梨花の成長を遂げるまで随分と長い事我慢を強いられてきた反動からか、新婚生活における圭一はまるで堤防が氾濫してしまったかのような絶倫ぶりであった。
もっとも、何気にそれを平気で受け止めてしまっている梨花も大概ではあったが。
90 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 09:58:53 ID:5mGyyWtf
「悪くはないけど…ものには限度という…ひゃっあ!」

口を尖らせる梨花をあえて無視して、圭一は彼女のパジャマのズボンを引きおろしてしまう。
そのまま間髪入れずにショーツの中へと手を挿し入れて梨花の秘密の花園を荒らし始める。そう、かつては固い蕾だったそこも、今では花を咲かせていたのだ。

「んっ…あ…っくっあ…けーいちぃ、こんなところで…いやぁ」
「全然嫌じゃないだろ。場所なんて関係ないぜ。いやむしろ俺はこの方が燃えるっ!」

弄り始めて2分と経たないうちに、圭一の指は花園から溢れ出す蜜に塗れる。
梨花のショーツにたちまちシミが広がってゆく。―あぁもう…また一枚洗濯しないといけないじゃない。
右手で弄り続けながら、圭一は不意に腰に差していたあるものを左手で取り出して梨花の頭に乗せる。

「ちょっ…何よこれ?」
「やっぱ梨花にはコレだよなぁ、大人になってもよく似合うぜ」

彼が取り出したのは猫耳のカチューシャであった。
余談だが、昨夜は圭一が犬耳のカチューシャを付けさせられていたりする。

「昔みたいに、『みぃ〜』って言ってくれたらもっといいんだけどなぁ」
「嫌よ、お断りよ。変態」
「男は須らく変態だ」

悪びれもせず、いやワザと芝居がかった風に変態っぽく笑う圭一。
荒らされて開ききった花園の入り口をこじ開けて指を侵入させる。
その一方で梨花の胸にある二つのさくらんぼの片方を摘みながら弄ぶ。
かなり固くなったさくらんぼであった。
91 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 10:01:05 ID:5mGyyWtf
「滅茶苦茶感じてるじゃねぇか。不思議だよな〜梨花って」
「んはっ、な、なにがよっ!」
「昨夜みたいに俺を責めるのが大好きかと思えば、こうやって俺に責められるのも好きと見える。SとMどっちなんだ?」
「ふふっ、認めたくないけど、実はどっちも好きよ。責められるのも好きってのはちょっと不本意だけど…んっ…」
「梨花は本当に二つの顔があって楽しめるよなぁ。大人びた男勝りなとこと可愛い雌の仔猫みたいなとこ。付き合い始めた頃から、そんな所が堪らなかったぜ」
「んっ、あっはっ…圭一だって似たようなものでしょ?結局責めるのも責められるのもどっちも好きなくせに…そんなところもあるから飽きないけど」
「だな。つまり俺たちは相性が抜群に良いってこった!」

最早燃え上がった赤い炎を消すには一戦交えるしかないと観念した梨花は立ったまま目の前にうつ伏せになる。そして微かな声で「みぃ」と鳴いた。
頃合やよしと見た圭一は右手を梨花のショーツから引き抜くと、彼女の蜜を口で舐め取り、ズボンのポケットからコンドームを取り出した。
それを一旦口で咥えるとズボンとトランクスをセットで脱ぎ下ろし、初めてのときとは比べものにならないほど慣れた手つきでゴムを己が分身にかぶせる。

「さて、朝ごはんを食べるとするか。いただきます、梨花」

梨花のぐっしょりと濡れたショーツを下ろしながら、圭一は満面の笑みで囁く。
意図的に梨花の上着とエプロンは脱がさないまま。

「召し上がれ。でも朝ごはんなんだから、こってりし過ぎない程度にお願い」
92 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 10:02:50 ID:5mGyyWtf
「ん…くっ」

猫耳梨花の秘密の花園に己の分身を宛がった圭一は、そこを荒らすかのようにぐりぐりと侵入を開始する。

「ふぁ…あっ…んあぁあああっ!」

昨夜の逆襲の意図からか、圭一は容赦なく一気に貫いて突き上げる。
そして最初から一気にハイペースでピストンを開始した。
昨夜はずっと梨花のターンであり、彼女の成すがままでさほど動かさなかったので、圭一の腰は朝から絶好調であった。

「んっ、く、んふっ、んっ、あんっ」

圭一は激しく突きながら、腰から手を放すと、今度はエプロンと上着の上から梨花の胸を揉みしだく。

「ふぁあああ、そ、そこっ、あっ、いいっ」
「梨花は本当に胸を揉まれるのが好きだな」

付き合っていた頃から、圭一はよく梨花に胸を揉むようにせがまれたものである。
その甲斐あってか、十年前は絶望的といわれた梨花の胸は、巨乳には程遠いもののそこそこの美乳には育ったのだった。

「くっ、揉んだら急に締まったなっ、もう…くっ、イクっ、おっおおおっ!」

そのまま圭一は新妻の中で果てるのだった。
93 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 10:04:08 ID:5mGyyWtf
「ん…ふ…圭一、もういいでしょ?」

梨花は縋るように言うが、背後の圭一は一向に引き抜く様子が無い。

「…おかわり」
「ええっ?」

呆れた声を上げて振り返る梨花。

「やっぱ梨花の中は最高だぁ…胸揉んだ途端、すげえ締め付けだぜ。よし決めた。このまま朝食から食べ放題に変更!今日は日曜だし、いいだろ?」
「で、でも…今日は町会の集まりが…」
「今日くらいサボっちゃえ。先週まで綿流しの祭の準備に本番に後片付けに、古手家は大変だったんだからさ。今週は多めに見てもらおうぜ」
「そんな…あっ…」

圭一は分身を引き抜くと、ゴムを外して先端を軽く拭うと、新しいゴムをつける。
実に慣れた手つきであった。

「今日は確か園崎家が議長担当だったな。じゃあ連絡はしとこう」

そのまま梨花を電話台まで引っ張ると、ナニを思ったかその場で梨花の背後から挿入をし始める。
「あ、ん、け、圭一っ?」

面食らった梨花は振り返って抗議の声を上げるが、圭一は意に介さず受話器を取って肩に置くと、園崎家の電話番号をプッシュする。
梨花と一体になったまま、圭一は何事も無いかのように通話を始める。
94 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 10:06:17 ID:5mGyyWtf
「もしもし…古手です。くっ…そ、園崎さんは…おう、魅音か。今日の町会の議題ってなんだっけ?」

自分が『古手』と名乗った時、何故か圭一は梨花の膣がきゅっと締まるのを感じて軽く呻き声をあげる。
まだ新婚一ヶ月で、前原から古手に苗字が変わって間もない。
梨花は、圭一が『古手』と名乗った時、改めて彼の全てを手に入れたことを実感して感じてしまったのだった。
圭一は右手で受話器を持ち、左手は梨花の腰を抱えて放すまいとする。
下手に喘ぎ声を上げたら電話の向こうの魅音にも聞こえかねない。
梨花は歯を食いしばりながら、掌で口を覆う。

「あぁ、市主催の慰安旅行の打ち合わせと高速道路誘致問題か。じゃあ、古手家は園崎家に一任するわ、今日は園崎家が議長担当だろ?なので古手家は今日二人とも体調不良で欠席するんでよろしくっ…俺、どうも夏風邪ひいたらしいんだ。梨花も月一のアレで、な」

電話の向こうで魅音が何か言い返しているようだった。

「…え、何?頭首本人の委任と了承だぁ?…よし代わるぞ」

そう言って圭一は、受話器を目の前で必死に悦楽に耐えている梨花に差し出す。
梨花は恨めしそうに睨み返しながら、それを受け取るのだった。
圭一が頭首になるのは神事の修行が終えるの来年以降なので、現状ではまだ梨花が頭首である。

「……お、お電話代わりましたので…す。きょう…は、お月様で体調が…優れないので、欠席しますです。古手家頭首は、園崎家頭首の議案に賛成しますです」

後ろの夫と合体したまま、梨花は辛うじて用件を伝えた。

「…これで良いか?すまん、…先週までうちは綿流しの祭で立て込んでた上に、梨花がアレだったからな。この借りは返す、じゃあな」

電話を投げるように置いた圭一は、にんまりと笑う。そして再び突き上げ始める。

「これで、今日は一日フリーだな。古手家だけで一週間遅れの祭打ち上げだ、バンバンいくぜ!」
「あっ、あん、…んもうっ、みんなにどう思われてもしらないから!」
 
(終)
95 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/04(日) 10:11:23 ID:5mGyyWtf
以上です。
>>13氏には及ぶべくもありませんし、未熟者故、批判・意見は真摯に受け止めます。
でも圭梨好きとして勢いで書いて、後悔はしてません。ノシ
96名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 11:48:11 ID:g4FHsIYJ
>86
すごくよかった。やはり魅音はいじめるシチュがいいな。
今後、魅音が調教されていくさまが是非見たい。
続編キボンwww
97名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 12:00:25 ID:+bRxWjed
>>96ありがとうございます。
再来週まで忙しいから、待っててくれるならまた書いてみます。
98名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 12:56:41 ID:sqzN5kHA
おまいらに1つ質問したいのだが。

此処の版はオリキャラ×既存キャラのSSはOKか?
今、途中まで書いてるのがそういうのなのだが。
99名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 13:08:41 ID:/u8GjMGn
ただエロのためとか無駄にハイスペック俺キャラ、他のアニメキャラ丸出しキャラとかならアウト
ひぐらしという世界観を表した夏美みたいなのならセーフ
100名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 13:12:00 ID:sqzN5kHA
ふむ、ひぐらしという世界観を現したキャラか………
多分問題無い。ベースは圭一中心だから。
101名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 13:17:24 ID:ORWKgp1G
>>95
GGGGGGJJJJJJ!!!!!!!!
素晴らしすぐる


やっぱり梨花ちゃまの調理法は問わずって感じだな
攻めてよし、受けてよし、ょぅι゙ょでよし、育ってよしって感じだw
まずは梨花祭の一品目、ごちそうさまですた
10297:2007/11/04(日) 16:06:11 ID:+bRxWjed
皆さん、ちょっと質問なんですが。
『それぞれの愛し方』の続編で、
魅音視点の続編と、圭一視点の続編どっちが良いと思います??

皆さんの御意見を待っています。
103名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 16:08:11 ID:lY4ZoSV0
族編
104名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 16:11:01 ID:US11XT6q
保存庫で「夜犯し編〜圭一×魅音」読んでたんですけど
続きは無いんですか?
105名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 17:36:53 ID:g4FHsIYJ
>102
徐々に堕ちていく魅音の心理描写が見てみたいので
魅音視点に1票!
106名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 17:45:04 ID:SCay8a15
>>58-85
久しぶりの魅音分堪能させてもらった
エロゲシチュまんまなのにキャラがそのままでたまらんw
巨乳委員長って響きがエロイw

>>89-94
優勝したおかげでいい作品が読めたと思うと、
最萌も悪いことばかりじゃないなw
梨花おめ&圭一と幸せにw
健闘した圭レナも見れるといいな

>>104
俺なんて待ちすぎて風邪引いちまったよ
107名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:48:48 ID:06jADGIO
>>77 89GJ!
最萌えのおかげでいいモノ
みれたぁ!
108名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 20:13:16 ID:3+iGxXv5
圭レナはどこかな、かな?
10998:2007/11/04(日) 22:04:40 ID:sqzN5kHA
序盤、本当に序盤って感じだけど出来た。
一応レナがメイン、である。

注意事項としては圭一と梨花が登場しない。
昭和59年なので魅音は卒業している、という事だけを覚えておいてくれ。
110惑壊し編−プロローグ:2007/11/04(日) 22:05:48 ID:sqzN5kHA
 もうすぐ、5月が終わる。
 6月が近づく度に、私は少しだけ気持ちが重くなっていくのが解った。

 去年、昭和58年の6月。
 悟史くんがいなくなって1年後にやって来た圭一くんも、祟りで姿を消してしまった。
 その数日後には梨花ちゃんも……。

 この1年で変わった事は随分あった。
 魅ぃちゃんが卒業してしまった事。
 沙都子ちゃんがトラップを仕掛けなくなって、前みたいに笑わなくなってしまった事。

 そして、私の近所さんはまたもいなくなった事。

 前原屋敷の建物そのものはまだあるし、土地も一応前原家名義のままらしい。
 だけど、住んでいる人は誰もいない。
 圭一くんがいなくなって以来、前原のおじさんもおばさんも引っ越してしまった。

 仲間達の欠けた、教室。

「授業を始めます。委員長、号令」
 私が思考を現実に戻すと、知恵先生が私に声を掛けてきた。
 私は慌てて立ち上がる。
「きりーつ」

 仲間達が欠けて、何処かに穴が開いたまま、1年が、過ぎようとしていた。

111惑壊し編−プロローグ:2007/11/04(日) 22:06:46 ID:sqzN5kHA

 切っ掛けは、ほんの小さな事だった。
 兄貴と俺が4歳の頃だった。叔母さんはなかなか子供が出来にくい身体だと解った。
 叔父さんも叔母さんも子供が欲しかったので、双子だった俺と兄貴のどちらかに、養子にならないかという話が舞い込んできた。
 親父もお袋も、叔父さん叔母さんがどうせ近くで住んでいるからという理由で了承。俺と兄貴の関係は双子の兄弟から従兄弟になった……戸籍上は。
 それでもずっと、俺達は繋がっていた。同じ血を分けた、兄弟だったから。

 俺が7歳になった時、義妹が出来た。
 兄貴も俺も、随分可愛がったものだ。現に、義妹は可愛い。兄貴と同じぐらい、俺にとって大事な人だ。

 そして、忘れもしない。昭和58年、6月の下旬。
 その電話は、舞い込んできた。

 家に帰ってきた俺を迎えたのは、俺宛の小包みと真剣な顔をした叔父さん叔母さんだった。

 その時に告げられた。兄貴が、引っ越した先の雛見沢で失踪したと。

 同じ血を分けた兄弟が消えた。それは、俺にとって恐ろしい程悲しい事実だった。
 義妹には1年経った今でも、その事実を言いだす事が出来なかった。

 兄貴が失踪したと知った時に、火がついたこの計画に、義妹を巻き込みたくなかったから。

 祟りなんて有り得ない。アポロ11号が月に降り立つこの時代に、祟りで人は殺せない。
 だから、人が殺されるのも消えるのも、誰かが起こしている事。

 それを解き明かしたくて、俺はその地に行く事に決めた。
 同じ血を分けた兄弟を取り戻したくて。

112惑壊し編−プロローグ:2007/11/04(日) 22:07:38 ID:sqzN5kHA

 5時間目は自習。先生が下級生にかかりきりだからかも知れない。
 私が下級生達に数学を教えていると、営林署の玄関口で足音がした。
 珍しく校長先生が客を迎えている。誰だろう?

 私が下級生達そっちのけで顔を廊下に向けた。その時―――――。

「え……?」

 1年間、ずっといなかった人影がそこにあった。
「圭一、くん……?」
 思わず呟く。どうして、圭一くんが。
 だけど、すぐに彼が圭一くんじゃないと私には解った。

 纏った雰囲気が違うのだ。言葉で言い表すなら、そう、魅ぃちゃんと詩ぃちゃんの違い。
 彼は、圭一くんじゃない。だけど、とても似ている。
「トイレ行ってきます」
 私は知恵先生にそう告げて、教室を出た。

 すると、彼は校長先生と話していた。
 正確には、彼だけでなく彼の隣に小さな女の子もいた。
「おや、竜宮君」
「こんにちは、先生。あの、此方の……」
「今度、新しく転入してくる前原君達だよ」
 校長先生は普通に言ったが、その言葉は衝撃だった。
 彼と同じ、名字。

「始めまして、前原圭二です」

 そう言って彼は、そっと手を差し出した。

 そこから始まる、昭和59年の物語。
 私と彼の、奇妙な関係が始まろうとしていた。
11398:2007/11/04(日) 22:11:12 ID:sqzN5kHA
一応、これで投下終了。

次からはもうちょい力入れてみる……スマン、やはり浮いてるか、俺?
114名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:37:29 ID:IUguODSk
梨花ちゃまが居なくなってるのに滅菌作戦が行われてないのは何故なんだぜ?
・・・まあ、何と言えば良いのか分らん。
完全にオリキャラ中心じゃないかとか突っ込みだしたらキリが無い気がしてね。
115名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:40:28 ID:V17WEOiU
舞台設定がよう分からん
11697:2007/11/04(日) 22:44:34 ID:+bRxWjed
>>105ぉk把握した。
講習の予定表見たら暇な日があるから、とりあえず今週中に魅音視点で投下して、再来週位に圭一視点で魅音視点の続編書かせてもらいます。


>>113
GJ!寂しそうなレナに萌えた!
11798:2007/11/04(日) 22:46:34 ID:sqzN5kHA
>>114-115

なんつーかなぁ……イフが幾つもあるというか……。

基本は鬼隠し編 → 圭一がレナと魅音を殺さなかった。
滅菌作戦が発生してない理由 → 梨花ちゃんの死亡が確認されてない。

一応、その理由は本編で明かす。
それまで長い目で見てくれる事をヨロ。
11898:2007/11/04(日) 22:52:25 ID:sqzN5kHA
>>116
応援、サンクス!
貴方も頑張って下さいね!
119名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:52:48 ID:cVI7ZNZl
>>117
俺から言えるのは「雛物行け」
此処よりも向こう向き。
正直キャラの血縁捏造とかでオリキャラ物やるの勘弁してくれ。
12097:2007/11/04(日) 22:58:00 ID:+bRxWjed
>>118お互い頑張りましょう!

121名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:05:47 ID:V17WEOiU
>>117
そうか、まぁ設定で叩かれることのないよう頑張ってくれ
122名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:24:08 ID:U/sNgvce
悪い作品じゃあ、ないけど少し粗があるかな……
オリキャラってのは、下手打つと原作レイプになるからね。
気を付けて、書いた方がいいよ、ガンガレ
123名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:24:11 ID:kLMXHdDp
あえてキツイ言い方をするなら「失せろカス」
124名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:33:46 ID:g4FHsIYJ
>116
おお、めっちゃ楽しみだ…
パンツ被って待ってますね。
125名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:40:39 ID:eCm4oLMY
まだ全部あきらかになっていないが
今の時点ですでにその設定は完全アウトだと思うな

そこまでオリキャラになる時点でたしかに雛物行くべきだと思う
少なくとも、自分のためにも絶対ここで続きかかないほうがいい

出来云々関係なしに100%叩かれまくるから

オリキャラってのは基本的に本編のキャラの役割、少しでも喰った時点で
どこでもまずうけいれられないのぜ

個人ページとかだと嫌々擁護する人とかとりあえず馴れ合いでほめる人はいるが・・・
126 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/04(日) 23:45:06 ID:MfBHR8C/
>>71
ようやくできたわ…。もはやHPは0だ…。
最萌優勝がなかったらこんなに早くは無理だったな…。

圭梨お風呂編、投下する。
127圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/04(日) 23:49:59 ID:MfBHR8C/
 

 梨花ちゃんからお風呂のお誘いがあった。
 ……これだけを見ると俺の妄想に思えなくもない単語の連立だ。そう、これが我がおつむの見せた阿呆な夢想であるならば、
一度目を深く閉じ、呼吸した次の瞬間にはからからに乾いた現実が眼前に広がっているはずだった。
 果たしてどうだろうか。
「お湯……もう張ってあると思うから……」
 と俺の胸の中でしとやかに言う梨花ちゃんがいた。
 俺は確信する。これは夢ではないのだと。性交で達した余韻に浸る梨花ちゃん。そして上気した頬を震わせながら発せられた
言葉。俺は感涙するのであった。
「よし、じゃあいこうか」
 梨花ちゃんの気が変わらぬうちにと風呂場へ促す俺。きらりと白い歯を見せて微笑んだつもりだが、萎えた息子を素のままぶ
らさげた今の格好にはかなり相応しくなかった。というか情けないことこの上ない。少し鬱になり冷静さを取り戻した。
 そして梨花ちゃんの様子がおかしいことに気づく。
「梨花ちゃん?」
 俗に言う女座りをしていて、倒れそうな上半身を畳に両手をつくことで支えている。俯いたままだったので、俺は遠慮なく
ワンピースの隙間から覗く谷間と美脚を眺められていた。
 ふ、と梨花ちゃんが顔を上げる。
 申し訳なさそうに、また恥ずかしそうに笑って、
「あ、あはは…腰が抜けちゃって立てないわ……」
 と言ってきた。
「…………」
 絶句する俺。潤んだ瞳から投げかけられる、ある種自然科学などで表現しきれないような引力でも兼ね備えているのではと
愚考せずにはいられない視線が、俺の顔の辺りを彷徨っていた。梨花ちゃんはその間にも自分で立とうと、脚をもじもじと動かしていたのだが、
「あ……」
 再び倒れそうになる。そうなれば当然俺が梨花ちゃんの身体を支えるのも当然の行為であって。今度は背と膝裏にそれぞれ腕を通し、抱きかかえた。
「ありがと……圭一」
「軽いなー梨花ちゃん」
 そのまま風呂場に直行。と言っても狭い梨花ちゃんの家ではそれも数歩なのだが。
 脱衣所まで来て、もう大丈夫だと梨花ちゃんが言うのでそっと下ろす。まだ膝に上手く力が入らないようで、かすかに震えていたがよろめくほどではなかった。
 そんな梨花ちゃんを見て俺はある光景を思い出していた。
 冬の雪中。追いかけてくる梨花ちゃん。振り返りざまはじめて想いを告げられたこと。
「……いち? 圭一?」
 はっとして気づく。梨花ちゃんの顔がすぐ近くにあった。
「え…あ、な、何だ?」
「だから、先に入っててって言ったのよ」
「あ、おう、わかった」
 中に入ると確かに湯が沸いていた。いつ沸かしたのだろうと疑問が浮かんだ。エッチの前の行動を顧みて、そういえば梨花ちゃんがお風呂を入れた直後に押し
倒したんだっけと納得する。しかし、割と長い時間体を重ねあわせていたような気がするんだが……そんなに経っていなかったんだな。
 梨花ちゃんの家のお風呂は銀色の浴槽だ。お湯の色が透明そのものであり、これは隠せないなーと思わずにんまりしてしまう。床はタイル貼りだ。
小さな椅子が端に二つちょこんと置いてある。シャンプーとリンスが蛇口のすぐ真下、浴槽の縁に乗っていた。
 かけ湯を三回してから俺は浴槽に浸かった。
「はぁ〜……」
 溢れるお湯が波音のように聞こえて安らぐ。ふむ。たとえば俺が岬に立っていたとして同じような溜息が出せるだろうか。いやいや、出ないだろうな。
 時にこの狭さがいいんだ。立ち上る湯気が閉じ込められ、視界をどこか幻想的にして頭がぼーっとなる。それはお湯の熱さに包まれてますます促進され、
俺は今きっととても阿呆な面をしていることだろう。
「梨花ちゃーん……、気持ちいいぞー」
 エコーがかった声。ちょっと言ってみたかった。
「そう、よかったわ」

128圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/04(日) 23:55:39 ID:MfBHR8C/


 曇りガラスの向こうで梨花ちゃんが動く。ぼやける輪郭が身体の丸みをより強調しているように見える。
全裸を間近に見たはずなのにこのドキドキ感は一体なんだろうな。
「それじゃ、私も入るわね」
 心臓が一つ跳ねた。
 何の躊躇いもなく扉が開き、頭にタオルを巻いた梨花ちゃんが入ってきた。
「うーん、二人だと狭いかしら?」
 どこを隠すまでもなくすっぽんぽんだった。堂々としすぎではなかろうかと思うほど。
 少し距離を置いて、割りと冷静に眺めた梨花ちゃんの裸は性交時とはまた違った魅力をもって感じられる。
理性を失ったときには俺の性欲を掻き立てる妖艶さだけが目に付いたのだった。いや、全てが妖艶に見えたといったほうが正しい。
しかし今は、梨花ちゃんのスタイルが俺だけの芸術品のように映る。
 だが。須らく芸術というものは多数の人に認められることによって品となりうるのであり、今ここで俺、
前原圭一だけのと言うのは少しおかしい気がする。だが、その疑問に答えられるだけの言葉を俺は知っている。
それを、「愛」と……人は呼ぶのだ……。俺にとってのみ芸術たりえなければならない梨花ちゃんの裸……。
「ふ……」
「あんまりじろじろ見ないでよ」
「がぱむっ!?」
 梨花ちゃんを見つめたまま意味の分からない思考に耽っていた結果、洗面器を顔に被せられた。視覚を封じられた俺は
妄想へと走るしかなかった。といっても、単に梨花ちゃんの裸体が映像として頭から離れなかっただけだが。
 柔らかな曲線でもって、腰のくびれ、太もも、ふくらはぎの女らしさが強調されていた。撫でさすれば俺自身の
手の荒さが際立ちそうな肌のきめ細かさ。そう、何の汚れもない玉露だけが梨花ちゃんの体を伝うのに相応しい。
 胸部の膨らみは、おそらく未だ発展途上の梨花ちゃんの身体で一番母性を醸し出している部分。年齢と外見を考えた場合、
かすかに残るあどけなさが母なる大地(裸体のこと)とのギャップを生み出して、俺は悶々とさせられる。
 現実的なことを言うと、カップはCだ。本人はもう少し欲しいなんて言っていたが、それでも十分だった。
形は綺麗だし、触り心地も申し分ない。何より感度がいいのが俺には一番嬉しい。
 ちなみに先端の突起と身体の中心部分は湯気で隠れていた。最近の仕様だな。
 妄想中、ばしゃ、ばしゃと何回かお湯をかける音がしていた。梨花ちゃんがお湯の熱さを確かめるような溜息を吐いて、
「圭一、ちょっと詰めて」
 浴槽に身を入れてきた。俺は被っていた洗面器を放り投げ、成り行きに目を凝らした。二人分の容積が、
盛大に湯船からお湯を追い出していた。眼の前には滅多に見ることができないであろう梨花ちゃんのうなじ。
視野を広げると首の所々にキスマークがあるのが分かった。髪をかき分けて首筋を何度も攻めていたのを思い出す。
「ふふふ」
 目尻を下げて、満足そうに微笑みながら半身で俺の方に迫ってくる。思わず後ずさろうとしたのだが、
いかんせんここは風呂の中だった。
「たまには、こういうのもいいわね。離れようとしても叶わないし、お湯の中独特の身の軽
さとその逆の動きづらさが……ふふ……体を寄せるのは自然なことでしょ?」
「…………」
 俺はどきどきして反応の仕方が分からずにいた。頭にタオルを巻いた梨花ちゃんは新鮮だった。普段からトレードマークの
長い黒髪。それも梨花ちゃんを見る上で魅力の一つなのだが、今は顔だけがはっきりと目の前にあって、なおいっそうの
可愛さを感じずにはいられない。
「ん」
 そう考えているうち、無意識にキスをしていた。下唇、上唇と順番に触れ、軽く吸う。顔を離すと、梨花ちゃんには珍しく、
情熱的な視線を投げかけてくるので俺は恥ずかしくなった。だから、梨花ちゃんを前に向かせて後ろから両腕を回した。
耳元に口を寄せる格好になる。まだキスが足りないのか、振り向きざまに可愛い舌をぺろりと出してくる梨花ちゃん。
さらに、濡れて火照った手を俺の後頭部に回し髪を撫でる。そうして感じる頭皮へ早く指輪の固い感触を加えられたら、と改めて思った。

129圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:02:05 ID:MfBHR8C/

「梨花ちゃん……」
「ん……何?」
 呼んだだけなので普通に返されて少し困った。ああ、そうだ。
「梨花ちゃんって処女だったんだよな」
「当たり前じゃない」
「うん、にしては血出てなかったし痛がってなかったなーと思って。……あ、あのときは気
にする余裕がなくて、今更だけどごめんな」
 欲望のままに腰を振ってしまっていた。梨花ちゃんが処女だっていうことは自明の理だったはずなのに……。
「処女だからって血が出るわけじゃないらしいわよ。そもそも膜はセックス時に必ず破れる
ものでもないし。血は、膣が傷ついて出る場合もあるみたいよ」
「そうなのか」
「痛みは、なかったといえば嘘になるけど……」
 そこで少し顔を赤らめて、
「あのときは飛んでたから。すごく気持ちよくなっちゃって……って何言わせるのよっ。私
が感じてたのなんて圭一が一番よく知ってるはずでしょっ」
 と言いつつ顔にお湯をかけてきた。
「んー? いやーできれば梨花ちゃんに過去実況してもらいたいなー」
 にやにやしながら俺は言う。
「そ、そんなのできるわけないでしょ」
「二回目は淫語の連発で凄かったじゃねぇか。あ、思い出したらまた興奮してきた」
 二度の射精で元気をなくしていた息子が、むくりと勃ち始める。
「え? ひゃあ!」
 先端がお尻の辺りに触れて梨花ちゃんがびくりと震える。感じたというよりくすぐったさの方が勝ったような反応だった。
柔肌がくにくにと亀頭を刺激する。気持ちよくて、つい梨花ちゃんに押し付けるようにしてしまう。これも男の本能哉。
「け、圭一っ……あ、当たってるからっ……」
 体を捻り、腕の中から逃げようとする。湧き上がる湯気が、困ったような嬉しいような引きつった笑みの上に馴染んで、
いつもより赤みを帯びているように見える。
「これ……お尻に擦りつけるだけでイキそうだな……」
「え? だ、駄目よ、お風呂の中でなんて、絶対駄目!」
「わーかってるって。ほい」
 そう返して体を離した。途端、びきびきに反り立っていた息子が頭を垂れていく。
「い、いいの? しなくて?」
「ん? ああ。そうそう勃つたびに射精してたら体力がすぐに底をついちまうからな」
 朝なんて毎日のように屹立しているし。
「そう……」
「んん? あれ? もしかして梨花ちゃんしてほしかったか?」
 歯切れの悪い返事の理由を俺なりに推測した質問だった。というかこれしか思いつかない俺はそうであってほしいと
願っているに違いなかった。梨花ちゃんに比べれば圧倒的寡数のSの気が小人のごとくきゃーきゃー騒ぎ出す。
「なっ、そんなことあるわけないでしょ!」
「じゃあ、股の間に差し込まれたその左手は何なのかな〜?」
 ぴしっ……。
 梨花ちゃんが固まった。沈黙。
 外で蛙が呑気にげこげこ言っているのが聞こえた。
 額から冷や汗が流れ出る。空気も固まったような気がしたからだ。
「圭一……?」
「はははい!」
 水面に波紋が広がっていく。それは異常なほど早鐘を打つ鼓動が原因であり、まさに俺の動揺そのものを体現した
波跡だった。透き通るように白い梨花ちゃんの背中にたどり着くと、ふっと消えるか進路を変えるかしてその体(てい)を失う。
 背を向けているはずなのに、体のあらゆる箇所を捕捉されている感覚。これで電気でも消えたならまるっきりホラーだ……。
 油が跳ねたような音が数回して、天井を仰ぐと電気が明滅を始めていた。
 ってマジかよっ!
「け、い、い、ち?」
「ひぃっ!?」
 
130圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:05:58 ID:g4zKcZ8i


 ふっと光が落ち、外の闇と同化する風呂場。暗順応するにはまだ時間が足りず、視点をどこに定めればいいか混乱する。
その間にも目の前でゆらりと動く影があった。間断なく響く水滴の落ちる音と、それを打ち消すかのごとくタイルを激しく叩く水音がした。
 蛇口をひねったのか……?
 五感を研ぎ澄ませる勇気もないのに訝る思考だけはまともだった。
「――っ!?」
 突然ひやりとした感触が両頬を包んだ。氷のような水滴が首筋を伝い、胸にまで流れていく。お湯と溶け合う前の境目で、
その温度差による気持ち悪さが胸付近を漂った。
「圭一……。あまり調子に乗らないでね……」
「――」
 指先が顔を這う。触れるか触れないかといった感触。計算されたように産毛だけをさすられて、ぶるぶると震えた。やがて、
親指の腹が睫毛を撫で始め、ようやく暗闇に慣れてきた視界を塞いでしまった。いや、閉じられる前にかすかに見えた妖しく光る瞳。
あれは長く見るものではないのかもしれない。
「はぁ……」
 冷たい息が口元を弄んだ後、口内に侵入してきた。奪われたといったほうが適当なキス。
たった今凍えさせた唇を彼女自身の熱さで癒していく。俺は今、俺の体を覆う影の思うがままだった。
次第に、二人触れ合っている部分にはとろみがついていく。それは舐めとろうとしても叶うものではなく、
絡めとるだけの行為に終始してしまう。終わりのない循環。有機体に過ぎない自分には過ぎた行為だと思った。
永遠を連想して、時間感覚が限りなくゼロに近づいていった。
 口が離される。
「圭一のエロ本、藍子と伊知郎の目の前に出すわよ」
「!?」
 ぱっと電気が点いた。梨花ちゃんの顔と胸がかなり眩しく映った。
「な、なぜそれを!?」
「とぉ〜っても痛そうで、でも楽しそうなプレイがあったけど」
 邪悪に笑う梨花ちゃん。怖ぇ。
「あんなのがしたいの? 圭一?」
「いやっ、あれは、俺のじゃないんだよっ」
「ふぅーん?」
「本当だって!」
「まぁ、そういうことにしてあげるわ」
 そう言って梨花ちゃんは湯船から上がった。
「というか。私がいるのにエロ本なんて持ってんじゃないわよ」
 刃のように鋭い双眸を向けてくる。何で銀色に光るんだよ。
「申し訳ありません……」
「ったく。これからは欲求不満になったらすぐに私を呼びなさいよね」
「…………」

131圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:09:39 ID:g4zKcZ8i

 
 すごいことを言われた気がする。しかし梨花ちゃんは自分が言ったことの意味に気づいていないようだ。
「それより、さっきのキス興奮しなかった?」
 一転してきらきらした眼で尋ねてくる。
「俺は怖かったんだが」
「私は楽しかったわ」
 ……この会話に普段の俺たちの関係が凝縮されていると思うんだ。
 それから梨花ちゃんは体を洗い始めた。スポンジを泡立て、綺麗な肌をさらに綺麗にしようとしている。
繰り返すが、髪の毛は頭のタオルに収められているので、首から足先まではっきりと素肌が見える。
目が離せなくなるのも道理だとは思わないか兄弟。
「じっと見られていると照れるわね」
 こっちに気づいた梨花ちゃんが手を止めて俺の方を窺う。
「まぁいいじゃん。減るもんじゃないし」
「圭一にはそうかしらね」
 俺以外のやつには減るものなわけだ。
「そうそう。だから気にせず続けてくれ」
「気にするわよ……。じゃ、圭一が洗ってくれない?」
 何ですと?
「え? いいの?」
「そう言ってるじゃない」
 恥ずかしがる風もなく答える梨花ちゃん。別に照れる様子を期待していたわけではないが、あまりに
さばさばした様子に面食らってしまう。逆に遠慮したいような気にもなったが、男として情けないので、
テンション上げ上げでいこうと思った。
「……ふっ。分かった。そこまで言うなら、この前原圭一が手ずから梨花ちゃんの体を奥の奥まで綺麗にしてやるぜぇ!」
 意味深な発言になってしまったが気にしない。
「普通にスポンジ使ってちょうだい」
 ぽん、と渡された。
「ですよね」
 上がったテンションが泡と一緒に吸収されていくような気がした。

「人に洗ってもらうってのもいいものね。あっ」
「…………」
 もくもくと手を進める俺。そうそうからかわれてばかりもいられない。なぜなら梨花ちゃんの背後からあらゆる場所に
手を伸ばしても問題なしな今のこの状況……。主導権は俺にあるはずだったからだ。梨花ちゃんは人のペースを崩して
自分の方に持っていくのが上手い。どうやらエッチをするときにはその特殊能力も少し影を潜めるようだが、油断はできない。
「あっ、やん」
「…………」
 時折、本番のときよりいささか軽めの喘ぎ声が漏れた。
 そうして、たいして時間もかからずに一通り洗い終わった。
「よし、終わったぞ」
「……随分あっさりと終わるのね」
 残念そうな色を含んだ言葉に俺の目がきらーん、と光る。
 にんまりと笑う今の様子を梨花ちゃんに悟られてはいけない。くっくっく……。
 つー……。
「ひぃあぁあ!?」

132圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:13:30 ID:g4zKcZ8i


 まだ体についた泡を流していない状態で、梨花ちゃんの背筋を人差し指で撫でた。
雪景色の中にさらに白い道ができたようで、俺はおお、と感動の声をあげた。やばい、癖になりそうだ。
「あぁぁ…っあぁ」
 何度も何度も上から下へ行き来する人差し指。梨花ちゃんの反応は上々だった。ふと思いついて、
愛してるとでも書こうと思ったがそれはさすがに恥ずかしいのでやめておいた。
 ここで何となくの疑問が頭に浮かぶ。
「体の後ろって感じやすいのかな?」
「は?」
「後ろ、というか裏側な」
「……さぁ。自分じゃ見られないから前面よりは敏感っていうのはあるんじゃない?」
「よし! 確かめてみよう!」
「え? 確かめるって……きゃっ」
 がばちょと後ろから抱きついて耳の裏に舌を這わせる。
「ひぅっ」
「耳たぶ〜」
 ぱくりと咥えて咀嚼。梨花ちゃんが甲高い声を上げる。外に聞こえているだろうなと
考えつつも、空いた手を太ももの裏側へと持っていき、自分でもいやらしいなと思う手つきで撫で回した。
指の隙間を泡が埋めていく、それを掌に馴染ませ潤滑油のような働きを担わせる。胸ほどではないにしろ十分に柔らかい太ももだった。
「うぅ、んっ……やぁ、圭一ぃ……」
 両膝を突き合わせて隠そうとする中心部分。内太ももを撫でていた俺の手は、当然その動作に何らの妨害もされなかったわけで。
梨花ちゃんも感じながらそこをいじられるのを期待しているようだった。しかし、俺はあえて焦らす。
「あ……?」
 落胆した声。何でこんなに色っぽく聞こえるんだろうな。
「脇〜」
 右腕をどかしてそこだけ泡を落とした後、舐める。
「あ、あ、あはははー! ひっ、あはっ、や、やめてー、く、くすぐったい〜っ!」
 涙を浮かべて大笑いする梨花ちゃんの顔は無邪気なものだった。
 ついでにわき腹もさすってやることにする。肋骨の筋にそって斜めに辿る。ついでのついででお腹にまで手を回すと、
指がおへそに引っかかったのでそこもかき回した。
「ひあっ、はっあっはははー! ひぃっーやはっ、やぁめてぇ〜!」
 大泣き状態になっていた。脇のくぼみを隙間なく堪能した俺は次の旨そうな箇所を探す。
 ……何か変態みたいだ。
「ひっ、はぁ、あ、ははぁ…今更でしょー……」
 心を読まれた。梨花ちゃんはたまにこういうことがあるから困る。
「さーて次は、そうだな。脚いっとくか!」
「ひぇ? あ」
 上げたままにしていた梨花ちゃんの右腕を俺の首に回す。体操座りのようにして立てられた膝の下に手を通して
持ち上げた。ぐるっと俺側に反転させて下ろす。お姫様抱っこみたいな格好になった。俺の股の間に腰を下ろし、
左脚の方に梨花ちゃんの上半身が、右脚に下半身がそれぞれある。
「け、圭一……?」
 絶景だった。もう今日は、結構戸惑う梨花ちゃんを見た気がするのだが一向に飽きない。俺が見つめると
恥ずかしそうに顔を背ける。頭のタオルをとろうとしていたので、それを静止する。力が抜けていなかったから、
そのままうなじの辺りをマッサージするようにした。んぅ……、と気持ちよさそうな声を出した。
「ぅあんっ」
 梨花ちゃんの膝小僧をぺろぺろと舐める。膝はくすぐったくなるものだと思っていたが、意外や意外、結構感じているようだった。
「はっ、あはっ」
 上半身を反らして必死に耐えようとしている。柔らかくばかりあった梨花ちゃんの体のうちで、
硬い部分というのも俺の舌先には新鮮だった。かすかな凹凸の隙間を埋めるように丹念に舐め上げていく。

133圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:18:17 ID:g4zKcZ8i


 右手が手持ち無沙汰になったので、足の指の隙間を四本の指で埋める。足首がびくりと動いた。これは
くすぐったさの方が大きい反応だろう。さすがに舐めることはしない。だって人として、ひとりの男として
あまりに情けなくなりそうだったからだ。
 しかし……。
 梨花ちゃんが足を突き出して、舐めなさいと高飛車に命令している様が浮かんだ。
 ちょっとドキドキしてしまった。不覚…。
「はぁっ…ふっ……ぅんっ…ふぁっ、はぁん……」
 荒い息が空中に溶けていく。回された手に力が込められた。しかし、はっとしたように力が抜けたので、
俺はどうしたのかと梨花ちゃんを見る。
「ごめんなさい。この傷……」
 肩辺りを優しくなぞりなっがら申し訳なさそうにあやまる。
 何のことだろうと不思議に思ったが、すぐに、最初のエッチのときに梨花ちゃんの爪がえぐった跡のことかと気づいた。
「いいってこんなの。男の勲章みたいなもんだ」
「そうなの?」
「ああ、だから気にしないでいい。つばでもつけとけば治るさ」
「そう、ありがとう。……ふふ、でも自分じゃつばつけられないでしょ?」
「ん? うおっ」
 上半身を起こし、俺に抱きついてくる。吸血鬼みたいに首筋を舌でなぞってきた。ぞくぞくとした感覚が
背中を駆け巡り、一瞬意識が遠のいた。というか……、胸が、胸が……。胸に当たってドキがムネムネです……。
 次はどこを触ろうかと考える。これまであえて胸とアソコは避けてきたが、そろそろ解禁といくか。
 調査結果。梨花ちゃんは体のどこもかしこもかなり感じるようだ。しかし、それが梨花ちゃんにとって満足いくも
のではないことが、最中の物足りなさそうな表情からも分かっていた。
 結局は、あらゆる場所へのあらゆる刺激も最後にはここに行き着くのだ。
「ひゃあぅっ!」
 梨花ちゃんの秘所はもう随分と濡れていた。だから何のためらいもなく膣内へと指を入れることができた。
突然侵入してきた異物にこわごわ反応する膣内だったが、間もなくして自分から求めるようにうねって吸い付いてくる。
俺がかき回せば刺激が大きくなるのも必然のことだった。
「あぁんっ! はひっ――!? ひぃ――っふうぅん、あぁっ」
 もう絶頂が近いみたいだ。膣の締め付け具合がそれを教えてくれる。
 今は力の限り俺にしがみついている梨花ちゃんだったが、イってしまえばきっとまた脱力するだろう。
それに備えて左腕で梨花ちゃんの背中を支える。
「はっ――っあぁあああ!」
 潮が吹く。下半身がびくびくと震えていた。全身に女の子とは思えない力が入っているのが分かる。
伝わってくる。快感を逃さないようにと体を強張らせているみたいだった。

134圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:21:09 ID:g4zKcZ8i
 
 
 その姿はあまりにしおらしくて、愛しかった。
 だから、快感を吐き出しきる前に俺は梨花ちゃんの唇を唇でふさいだ。
喘ぎ声というのは体を駆け巡る快感に耐え切れずに吐き出しているものだと思う。
だから、そこを閉じて快感が中で暴れまわるようにする。さらに、イったばかりの膣に再び刺激を与える。
「――っ!?」
 梨花ちゃんの目が見開かれる。みるみるうちに充血していって、強く閉じた後
勢いよく涙が溢れ出した。俺の口内で叫んでいる。締め付けはさらによくなり、
震えもよりいっそう大きいものになっていた。
 俺を引き剥がそうとする梨花ちゃんだったが、俺はそれを許さずしばらく唇を合わせていた。
やがて観念したのか、抵抗することをやめた梨花ちゃんはすごく儚げで弱々しい表情になっていた。
涙の流れるスピードがゆっくりになった気がした。
 そのまま少し時間が経った。
「ぷは」
「…………」
 予想通りぐったりした状態の梨花ちゃんを見て、俺は満足した。薄く開かれた目が俺に非難の色
を向けていた。あまりにか弱くて俺はこれっぽっちも怯むことがなかった。にやりと笑って、梨花
ちゃんから溢れた蜜に濡れた手をかざす。
 バツが悪そうに顔を背ける様子が、かなり可愛かった。


「髪を洗うのも手伝うな。長いと大変そうだもんな」
 そう言って、タオルを頭からとった。シャンプーを手に取り髪の毛を優しく洗っていく。
「どうやって洗うのか分からないから、こうしてっていうのがあったら言ってくれな」
 梨花ちゃんはこくりと頷いた。
 そのままシャンプーを泡立てるだけの静かな時間が経過した。途中梨花ちゃんが何も言わないので(髪を固めて「アホ毛」
とかやってみても無反応だった)、少し心配になった俺は、こっそりと横から顔を覗き見た。
 とても気持ちよさそうにしていた。猫が顎の下を撫でられているかのような表情で、俺の手が右に力を入れれば左に、
逆であれば右にと首を縮める。
 当然、俺はそれを使命だと思い、梨花ちゃんの頭に猫耳を形作ったのだった。


<終>

135名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 00:24:46 ID:pZiv3BX+

かわええのうかわええのう
136圭梨お風呂編 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/05(月) 00:26:38 ID:g4zKcZ8i
以上です。

入れられなかったネタがいくつかあって無念…。

読んでくれた人に感謝。


>>95
圭梨新婚GJ!
やはり梨花ちゃん受けはいいw


137名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 00:31:33 ID:rqlVhFre
>>136
読み終わって満腹感があったのに、まだネタが残ってたとは…
恐ろしいほど、梨花ちゃまを料理しようという執念を感じたわw
エロあり、癒しありの梨花萌えをありがとう
GJだよGJ過ぎるぜ
138名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 07:17:48 ID:DwTFDKGM
>>136GJ 
お疲れ様でした
また投下してください
139名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 13:13:12 ID:vDajToAw
>>136素晴らしかった!!!次は作中に言ってた学際の話を見てみたいですぞ
140 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/05(月) 14:17:58 ID:GFiah6XO
>>136
いや〜お腹一杯、GJです!!HP回復したらまたいつか…

>>101>>106>>107、そして>>136の皆様ありがとうございます!
勘の鋭い方は解かるかもしれませんが、
以前キャラスレで書いたCSベース圭梨TRUE ENDの約10年後の話です。
まだ未熟故、18禁は上手く書けませんが前夜の梨花ちゃん攻め話はまたいつか…
141大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 19:53:41 ID:7LMXgqFI
スレをまたがってしまってすみません。
本当は結構前に出来ていたのですが、長いことアク禁に巻き込まれていました。

大逆転な皆殺し編の梨花パートとオチを投稿します。

予定消費レスは6です。
ギャグベースではありますが、陵辱ものです。

>>104
確か、あの状態からもうじき一年が経つと思う。
142大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 19:56:53 ID:7LMXgqFI
「こんな……こんなのって……あんまりなのです」
涙をぽろぽろと零しながら、梨花ちゃんが泣きじゃくる。
「さてと……梨花ちゃん。次は君の番だ」
そう言うと、梨花ちゃんはびくりと身を震わせた。
「ボ……ボクに何をしろというのですか?」
俺は薄く笑みを浮かべ、彼女に告げる。
「そうだなあ……まずはその服を脱いでいってもらおうか……」
「そんな……こと……」
「いいんだぜ? 別に今すぐ他の連中を犯してもよ?」
そう言い放つと、梨花ちゃんはきゅっと唇を噛んだ。
「わ……分かったのです。だから……お願いだから他のみんなには非道い事しないで下さいなのです」
ふっ……聞き分けがよくていいぜ。梨花ちゃん。
しゅる……しゅる……と、梨花ちゃんは俯きながら、服を脱いでいった。
肩ひもが外れ、音も無く梨花ちゃんのサマードレスが地面に落ちる。
「隠すな」
「……あっ……く……ぅ」
思わず梨花ちゃんが胸を隠そうとするが、俺はそれを止めさせた。
……ったく、ぺったんこのくせに何を恥ずかしがることがあるっていうんだか……。
まあ、そう来なくちゃ面白くないんだがな……。
「じゃあ、次はパンツだな……」
「………………はい…………なのです……」
数秒の沈黙の後、梨花ちゃんはそう返事をしてきた。
腰をかがめて、躊躇いがちに脱いでいくその姿がまたそそるものなあ。くっくっくっ。
そして……梨花ちゃんは靴を脱ぎ、靴下だけという格好になった。
「……いいぞ。そのまま手を後ろに組め」
「わ……分かったの…………です」
沙都子と同様に毛の生えてない秘部……それを露出した梨花ちゃんに、俺はゆっくりと近付いていく。
そして俺は彼女の前に立ち、頭の上に手を置いた。
艶やかな髪を撫でると、梨花ちゃんの頭は震えていた。怒りか……恥ずかしさか……まあ、両方だろうな。
俺は彼女の頭から手を離し、少し腰を屈め、薄い胸へと顔を近付けた。
ぺろっ とその小さな乳首を舌で舐めると梨花ちゃんの体は敏感に反応してきた。
丹念に舐め回すと、薄い胸でもその乳首は慎ましやかに……けれど確かに息づいてきた。
「なあ梨花ちゃん……君の乳首……今どうなっている?」
「そ……そんなの、圭一に関係無い……」
反抗的だな……なら、これならどうだ?
「みっ!? みぃ〜っ!? やあっ……そんな……」
乳首を強く吸うと、梨花ちゃんは小さく悲鳴を上げた。
「なら、説明するんだな。それも……丁寧に」
「は……はい……なのです」
143大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 19:58:07 ID:7LMXgqFI
俺の上で、梨花ちゃんの荒い息が聞こえる。
「ボ……ボクのち……乳首は…………固く、その……」
「ボクの小さな乳首は圭一の舌に敏感に反応して固く淫らに勃起しています……だろ?」
俺が指導してやると、梨花ちゃんの体は硬く縮こまる。
視線を上げて、眼を細めてその瞳を見詰めると……怯えながらも梨花ちゃんは頷いた。
「ボ……ボクの…………小さな……乳首は……ひゃあんっ!? 圭一っ!?」
「何だよ?」
俺は梨花ちゃんのロリ***に手を当てただけだぜ?
無論、乳首を吸い、そして弄びながらだ。
「……続けろよ?」
「は……はいなのです。……小さな、乳首は…………ひぅっ!? くっ……うんっ。圭一の……圭一の舌に、びっ……敏感に……あうぅんっ! 反応し……して……お、お願い圭一、そんなに激しく……しないで……」
もぞもぞと俺が梨花ちゃんの秘部をまさぐる度、梨花ちゃんはきゅっと太股で俺の手を締めてくる。
「なら……、さっさと言い終わるんだな。それまでずっと俺はこうしてるぜ?」
「うっ……くっ……ひっく。か、固く……淫らにぼっ…………」
「ぼっ? ……何だ?」
「ぼっ……ぼぼ……勃起…………して……いるのですっ!!」
最後はやけくそのように大声だった。
「……よく言えました」
俺は笑みを浮かべながら、梨花ちゃんの胸から顔を離した。ただし……手は秘部をまさぐったままだ。
「あ……はあっ……圭一。お願いですから……ボクのあそこから……手を放して下さい……なの……ですっ!」
「別にこっちは約束したわけじゃないしな?」
「そ……そんなっ!? あっ……そんなっ! 広げないで……指……指も中に入れないでっ!! あっ……はぁっ!」
執拗な責めに耐えきれなくなってきたのか、梨花ちゃんは俺の体を支えにするように、手を俺の両肩に置いてきた。
そんな彼女の耳元で囁く。
「なら、やめて欲しいなら。どうしてやめて欲しいのか説明してくれよ。……『丁寧に』な?」
「みっ!? みーっ! わ……分かったのです」
144大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 19:58:56 ID:7LMXgqFI
梨花ちゃんの秘部は既に粘り気のある液体が零れ、俺の手を濡らした。俺はそれを塗りたくるように彼女の秘部をまさぐり続ける。
「ボクの……小さな……」
「お***は?」
「お……お***は、圭一の手で……感じて…………熱くて……じんじんして……あふっ! ……くっ……んんっ! ハァ……ハァ……ひくひくと……開いていて……ダメぇっ! 辛いのです……あくっ!」
「ほら……どうした?」
体を震わせながら、息を整えてくる。
「ボクは……い、いやらしいお汁を……とろとろとしたお汁を流して……圭一の手を濡らしていて……。だ……ダメぇっ!! やっぱりダメっ!! もう我慢出来ないのですっ! お願いだからもう許してえええぇぇっ!!」
どうやらここが限界だったらしい。
梨花ちゃんは泣き喚いて懇願してきた。
「じゃあ仕方ないな……今、楽にしてやるよ」
「え? あ……う……?」
俺の声色に不穏なものを感じたのか、梨花ちゃんの表情が再び恐怖に染まる。
俺は秘部から手を放し、その直後にもう片方の手を梨花ちゃんの背後に回した。
「み、みーっ?」
逃げ出さないように梨花ちゃんの体を俺の体に押し付けながら、俺はさっきまで秘部をまさぐっていた手でジッパーを下ろしていく。
「や……やだ。嫌なのです。そんなのって……」
俺は固く膨れあがった怒張を取り出した。
じたばたと藻掻く梨花ちゃんを今度は両手で……腰を掴んで、絶対に逃げられないように固定する。
「いくぜ?」
「みっ!? みいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜っ!!」
梨花ちゃんの幼いロリ***に、俺は一気に怒張を突き刺した。
いいぜ……最高だ。きゅうきゅうと俺のものを締め上げてきやがる。
「痛い……痛いのです。痛いのです。痛いのです……」
泣き叫ぶ梨花ちゃんを眺めながら、俺は何度も彼女を貫いていった。
145大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 20:00:02 ID:7LMXgqFI


「――と、いう感じでどうだろう? 幼女ではあるが性に疎いわけでもないし、しかしそこまでスレているわけでもない。
ましてや色々と分かった気になっていて肉体的に責めても効果が薄そうなら、メンタル面から責めていってじわじわと堕とし、その過程を楽しむのだ」
『おおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!』
俺が説明を終えると、山狗達は歓声をあげた。
「よしっ!! どうやら分かったようだな。では実践に入る。これが俺からお前らに出す最初で最後の試験だっ!! 気合いを入れろっ!! 心してかかれっ!!」
『サー・イェッサーっ!!』
ビシッ と彼らは敬礼を俺に返してきた。
きりっとした緊張感が周囲を包む……ふっ……いい空気だ。思わず笑みがこぼれそうなぐらいにな……。
「よしっ!! では、これからお前達には俺が指定したヒロインを犯してもらう。我こそはと思う者は名乗りを上げろっ!!」
間髪入れずに彼らは全員手を挙げた。
さすがだ……さすがは俺の教え子達だ……。
俺は熱い熱気を放つ彼らを見ながら、その中の一人を指名する。
「よし……ではそこのお前、竜宮レナをファックしていいぞ」
「ありがとうございますっ!!」
勢いよく彼は返事をし、ガッツポーズをして笑みを浮かべた。
他の連中からは「ちぇっ、いいよなー」「次こそは俺が……」「羨ましい。俺と代われっ!」といった言葉が漏れる。
そんな彼らのやっかみを受けながら、イイ笑顔で俺が指名した男はレナへと近付いていく。
「ええっ!? あの? ……ちょっと……圭一くん。嘘だよね?」
冷や汗を流すレナ。
「へっへっへっ……無駄だぜ? 大人しく滅茶苦茶にされろやおらあああぁぁぁ〜〜っ!!」
「い……嫌あああぁぁぁぁ〜〜っ!!」
レナが悲鳴を上げ、男が覆い被さっていこうとして――

どかっ!! ばきっ!! ずがんっ!! どがががががががががっ!!

『ひ……雲雀13いいぃぃ〜〜んっ!!??』
俺が怒りの鉄拳を彼に叩き込むと、山狗達は叫び声を上げた。
「馬鹿者おおおぉぉぉっ!! 貴様っ!! レナに何をしようとしやがったあああぁぁぁっ!?」
「そ……そんな……。だって、教官がやれって言ったんじゃないですか……」
がすっ! べきっ!
「ぎゅむっ! ぐえっ!? ぷぴぃっ!?」
地面にへたり込んで抗弁してくる彼を俺はもう一度彼を殴っておく。
146大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 20:01:06 ID:7LMXgqFI
「馬鹿者っ!! 陵辱は萌える。確かに萌える。しかしそれは現実世界では絶対にやってはいけない大・犯・罪っ!! いいか、俺がやったのはあくまでも妄想だっ!! 直接やれなどとは一言も言っていないぞっ!?
そもそも、貴様は陵辱された女の子のことを考えたことがあるのかっ!? ましてやそれが初めてだったなら……その女の子は一生その傷を抱えて苦しむんだっ!!
その女の子が本当に心の底から好きな男が出来ても、ずっとそのことを悲しむんだぞ? 貴様の一時の快楽のせいでなああぁっ!? 貴様、それでも男か? 男とは女を大事に想うものだろうがっ! 貴様に男の誇りは無いのかこらああっ!?
そんなヤツは男の風上にも置けない外道だ、屑だ。ゴミ虫以下の最低野郎だっ! お前にも両親はいるだろう? 田舎の父さんと母さんは泣いてるぞ? そんな子にお前を育てた覚えはないはずだあああぁぁぁ〜〜っ!!」
そう言ってやると、男は目からぽたぽたと熱い涙を流した。
「お……俺が間違ってましたああああぁぁぁぁっ!! 俺は……俺は何てことを……そうだよ、俺は……屑だったんだ。母ちゃん……父ちゃん……ごめん。ごめんよ……俺、田舎に帰って畑を継ぐから許してくれえええぇぇっ!!」
『俺達も間違ってましたああぁぁぁぁぁ〜〜っ!!』
気が付けば山狗達は……男達は全員涙を流していた。俺も涙を止めることが出来なかった。
よかった……どうやら分かってくれたらしい。彼らがただの獣から、真の漢へと生まれ変わった瞬間だった。
「よしっ!! 分かったなら、これから俺達は真の陵辱萌えを……さらなる高みを目指して戦いを開始するっ!!」
『サー・イェッサーっ!!』
「目標は前原伊知郎のアトリエ。ここには俺の父さんが資料と称して収集した古今東西のありとあらゆる陵辱もののビデオ、小説、写真集、漫画などが収められている。いずれもいい仕事である超一級のお宝作品だ」
『サー・イェッサーっ!!』
「これから俺達はアトリエに突撃する。今夜は大射精大会だ〜っ!!」
『サー・イェッサーっ!!』
夜空に俺達の雄叫びが響き渡り、俺達はその場から俺の家へと向かおうと整列した。勿論、先頭は俺だ。
――と、俺の背後から鷹野さんがおずおずと口を開いてくる。
「あの……前原君? それにあなた達……何処に行こうっていうの?」
『うるさいっ!』
『空気読めっ!!』
『東京に帰れっ!』
『ぶちまけられてぇかああぁぁっ!!』
『ほんますったらんっ!!』
『だからお前は金魚が救えないんだっ!!』
俺達にぴしゃりと言い切られ、鷹野さんは石化した。
だが、俺達は構っていられない。
真っ直ぐに俺の家へと行進していく。
そう……俺達の戦いはこれからだっ!!


―END―
147大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 20:01:55 ID:7LMXgqFI

TIPS:残された女達

「えっと……私達、助かったんですかね?」
ぽつりと詩音が呟く。
「圭一君も山狗の人達もみんな行っちゃったし……そうなのかな? かな?」
「鷹野も呆然としてるのです。……取り敢えず、ふん縛っておきますですか?」
「そうですわね。そう致しますわ」
沙都子がポシェットからロープを取り出し、鷹野の腕と脚を縛っておく。石化した鷹野は何も抵抗しなかった。
「でも、取り敢えず……助かったのかも知れないけど、圭一君には明日ゆっくりと話を聞かせてもらわないと……だね」
すっとレナの目が細くなる。
「ですね。いくらなんでもあんな妄想……黙って見過ごすわけにはいきませんね」
詩音の目も険悪に吊り上がる。
「でもさ……一つ気になったんだけど……」
「何ですか? 魅ぃ?」
魅音が頷く。
「ひょっとして、富竹さんや大石さん達ってやっぱり救い無し?」
『空気読めっ!!』
魅音は「あるぇ〜??」と言いながら首を傾げた。
148大逆転!!―皆殺し編― ◆CRIUZyjmw6 :2007/11/05(月) 20:04:59 ID:7LMXgqFI
このシチュでの鷹野の料理法は思い付けませんでした。
もし期待された方、おられましたらごめんなさい。
用済みになって捨てられる直前、男達によってたかって壊れるまで……とか
なら、シチュとしてイケるのかなあとも思いますが……。
文章に出来るかどうかはともかくとして。

今晩は以上です。お目汚し失礼致しました。
149名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 20:13:01 ID:7PNPjnn7
>>148
お待ちしていました。
なーんといぅGJ!!!
シチュもさることながら、固有結界、ネタをからめた男達の台詞、ラストのTIPE。
お見事としかいいようがない!
スレを跨いで待った甲斐がありました!!
150名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 20:13:37 ID:+ZhZ09mF
>>148
リアルタイムktkr
全裸で直立不動になって待機していた甲斐があったぜ
151116:2007/11/05(月) 20:40:41 ID:pqoSJQHp
フヒヒwwwサーセンwwwww

勉強のし過ぎで頭が蕩けそうな俺が来ましたよ。

『それぞれの愛し方』の続編の前編が完成したので投下して良いですか?

圭「調教は飴と鞭!」という台詞の伏線を拾いつつ、やたらテンションのUP.DOWNの激しい魅音が主人公のSSな上に、長すぎて三回に分けて今日と明日投下する予定ですが・・・ぉk?
152名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 20:48:06 ID:rcLjCtCD
何だ何だ、梨花物が豊作ですな
>>136>>148
GJ!
>>151
待ってたぜ。全裸で
153116:2007/11/05(月) 20:51:02 ID:pqoSJQHp
>>152(・3・)全裸で放置プレイさせてすまんのうw
じゃあ次レスから投下するよ〜。
154116:2007/11/05(月) 20:51:47 ID:pqoSJQHp
『兎の様に』前編




「おい。魅音、大丈夫か?もう外は真っ暗だしさ、そろそろ帰ろうぜ?」

そう言う圭ちゃんの声が耳に微かに届く。
ボーッとする頭で、さっきまでの事を思い出す。

ああ、そうだ・・・私は圭ちゃんのペットになったんだよね?
いや彼女かな?
それとも両方だっけ?分かんないや・・・。
悲しい、悔しい、嬉しい、どれか分からない涙が一滴頬を流れた。

力の入らない手を支えにして、ゆっくりと身体を起こし、足首にかかっているショーツを履き、乱れた制服を直しながら口を開く。
「うん。そうだね・・・。早く帰らないと圭ちゃん怒られちゃうね。」
ちなみに婆っちゃは今日からお母さんとお父さんに連れられて北海道に旅行に行っている。
確か三泊して帰って来る予定だったはずだ。
だから遅く帰っても大丈夫だが、圭ちゃんの両親が心配するだろう。
「それは大丈夫だ。俺の両親は、昨日から一週間程東京に行ってるんだ。何か大きなイベントに作品を出品するらしいから、落ち着いた環境で仕上げたいんだとさ。」

なんだ。圭ちゃんも似た様な状況か。
そして深い意味も無く婆っちゃが旅行に行った旨を話した。


155116:2007/11/05(月) 20:52:23 ID:pqoSJQHp
「くっくっく!そうか、そうか!じゃあ明日は俺の家で泊まり込み調教だな!」

内心しまったと思った。
だが、それ以上に何か期待してしまう自分がいた。
たった数時間で、こんなに濃密な体験をしたのだ。
丸一日も一緒にいたら、どうなってしまうのだろう?

恐らく私に拒否権は無いだろうし、圭ちゃんと一緒に居たいという気持ちの方が強い。
「分かったよ。おじさんは明日の何時頃に行けば良いの?」

そして何か考えてた圭ちゃんが開口一番こう言った。
「そうだなあ、朝の九時に来てくれるか?」
「了解!んじゃ帰ろう?」

「おう!その前に済ましておく事が有るけどな!」

「へ?・・・っ!?」

私は急に抱き締められ、思考がフリーズする。
「魅音に俺の印を付けておいてやるよ。」

そう言い、私の首元に圭ちゃんが吸い付く。

くすぐったくて、少し痛い。でも全然嫌じゃない。

一分程、そうしていただろうか。
圭ちゃんが私の身体を解放した。

「これでよしっ!ああ、それとこの体操服洗っといてくれ。」

と言われ、体操服の入った袋を渡された。


156116:2007/11/05(月) 20:53:04 ID:pqoSJQHp
そこからの事は、よく覚えていない。

気が付いたら自分の部屋の布団の上で、以前圭ちゃんがくれた人形を抱き締めていた。

圭ちゃんと途中まで一緒に帰りながら、色々話した気がする。
そして帰ってきて、ボーッとしながら夕食を食べ風呂に入ったのだろう。
寝間着代わりにしている白い着物まで着ていた。

ふと横を見ると圭ちゃんの体操服の袋が目に入る。
「そうだ洗濯しなきゃ。明日の朝までに乾くかな?」
時間を見ると夜の九時を周った所だった。
今から洗って干せば朝には乾くはずだ。
袋を持って洗濯機のある脱衣所に向かう。

そして袋から体操服を取り出した時、汗臭い男の体臭が鼻をつき、無意識の内に体操服のシャツに顔を埋めていた。

「んっ・・・。」
濃厚な圭ちゃんの匂いに包まれ、私の『女』の部分が熱を帯びる。

ゴクッ。

生唾を飲み込み、自分に言い聞かすように口を開く。
「す、少しだけなら良いよね?・・・うん。ほんの少しだけ・・・。」

体操服を洗濯機の上に起き、私は恐る恐る胸に手を伸ばす。


157116:2007/11/05(月) 20:53:42 ID:pqoSJQHp
「んっ・・・はぁ・・・。」
胸元の隙間から手を差し入れ胸をまさぐる。
匂いを嗅いだだけで興奮したのだろうか?
手の平にコリコリとした感触があり、乳首が早くも硬くなっていた。

親指で転がす様に刺激すると甘い吐息が口から洩れる。

洗濯機の上に置いた体操服に顔を埋め、胸をまさぐる私は圭ちゃんの言う通り『匂いフェチの変態』そのものだ。

「はあはあ・・・圭ちゃん・・・。んっ・・・ひぅっ!」

私はショーツの上から指でクリトリスを擦った。
その瞬間ピリピリした刺激で腰が抜けそうになる。

そしてハッと我に帰った。

急に自分が情けなくなり涙が溢れ出すのを感じる。
「ふぇ・・・。グスッ圭ちゃんゴメンね・・・。私、変なのかな・・・?
うっうっ・・・ふわああああん!!!!!」


床にへたりこみ、激しく泣いた。




その後落ち着いた私は洗濯機で体操服を洗った後、外に干して布団に入った。
泣き付かれたのか、目を閉じるとすぐに意識が遠くなっていくのを感じた。


158116:2007/11/05(月) 20:54:29 ID:pqoSJQHp
ピピピピ!

「・・・・・・んん〜っ?」

目覚ましの電子音で目が覚め、重たい瞼を開いて目覚ましを止める。
時計を見ると朝の6時。
普通の休日なら二度寝タイムに突入する時間だが、今日は九時までに圭ちゃんの家に行かないといけない。

「ふわあ〜〜〜・・・。」
大きな欠伸をして布団から抜け出す。


圭ちゃんの家にお泊りするのだから、身体は綺麗な方が良いだろう。

それに調教と言いつつ、その・・・あの・・・。
あ、あああ愛してもらえるかもしれないのだ!

でも、その場合私の背中の鬼は見られてしまう・・・。


期待と不安と恐怖で混乱しそうになるのを堪え、替えの下着を持って風呂場へと向かった。






念入りに髪と身体を洗った後、風呂からあがった。もちろん歯磨きもした。

そして自分の部屋の鏡の前で悩みだした。

「軽めに御化粧した方が良いのかな?」

少し考えた後、リップだけ塗る事にした。

そして詩音から貰った香水を少し付け、服を着る。

時計を見ると八時半前だったので、着替えを適当に見繕い、財布やお泊りセット、乾いた体操服と一緒にトートバックに詰め込み、圭ちゃんの家へ向かった。

159116:2007/11/05(月) 20:55:08 ID:pqoSJQHp
圭ちゃんの家に向かいながら、私って単純なヤツだなと思った。

圭ちゃんに一喜一憂して喜んだり落ち込んだり・・・。

ポジティブな考え方をすれば『過程はどうあれ、結果は圭ちゃんと恋人になれた』

ネガティブに考えれば『玩具の様に弄ばれる』


そんな事を考えてるとダウナーな気持ちになってくる。

そういえば、レナにはどう説明すればいいのか?
レナも圭ちゃんの事が好きだと言っていた。
そんなレナに『圭ちゃんの体操服でオナニーしてたらバレちゃって、紆余曲折を経て彼女兼ペットになっちゃった☆てへ☆』と説明しろとでも?

・・・・・・駄目だ、馬鹿にしてると思って確実に怒るだろう。
私はアホの子じゃない、一般常識くらい分かる。
ましてやレナは私にとって親友だ。
相手を怒らせたり悲しませる様な真似はしたくない。






気が付いたら圭ちゃんの家の玄関先に着いていた。

私は深呼吸をして、気持ちを切り換える。
女は度胸!なるようになれ!!

そう自分に喝を入れてチャイムを鳴らした。


160116:2007/11/05(月) 20:56:14 ID:pqoSJQHp
ガチャ。

「お、おおおひゃようっ!!圭ちゃん!!」

恥ずかしい。噛んでしまった・・・。

圭ちゃんは気にして無いのか
「おはよう。まあ魅音、立ち話もなんだ。入ってくれ。」

と私を促し家の中に入っていった。


その後「部屋に行っててくれ」と言われたので、部屋の中で圭ちゃんを待ちつつ辺りを見回す。

ちなみに圭ちゃんの家に入るのは二度目である。
前回は皆と来たので気にして無かったが、今日は引きっ放しの布団がやけに生々しく感じる。

数分後、麦茶を持って来てくれたので美味しく頂く。

圭ちゃんは麦茶を啜った後、喋り始めた。

「今日は調教の前に興宮に行くぞ。ちょっと買い物したいんだが良いか?」

「別に良いけど、何買いに行くの?」

「まあ食材やら色々だ。魅音の手料理も食べたいしな。」

「ふぇ?て、て手料理!?む、無理だよ!」
「何で?」

「・・・失敗したら恥ずかしいよ・・・。」
私は俯きながら話す。
「大丈夫だ。俺はどうしても魅音の手料理が食べたいんだ。」

少し考えた後
「・・・作ったら全部食べてくれる?」
と私は聞いてみた。


161116:2007/11/05(月) 20:57:32 ID:pqoSJQHp
「当り前だ!むしろ残す訳無いだろ?」

「・・・ん。じゃあ、おじさん頑張って作るよ!」

素直に嬉しかった。
圭ちゃんの優しい言葉が私の胸を暖かくしてくれる。

「楽しみにしとくぜ!んじゃ行くか!」




荷物を部屋に置いて外にでて気付く。
「・・・あ!おじさん歩いて来ちゃったよ。興宮に行くなら自転車持って来ないと。」

「俺のMTBの後ろに立ち乗りで良いなら乗るか?」

「う、うん・・・。けど良いの?おじさん重いかもよ?」

「昨日抱え起こした魅音は軽かったぞ。大丈夫だから乗れよ?」
そう言われた私は、圭ちゃんの肩に手を乗せて、後輪のシャフトを固定している長いナットに足を乗せた。

「乗ったか?じゃあ行くぞ!」





一時間後、私達は興宮に到着した。
途中『あらあら?デートかしら?若いって言いわ〜♪』と生暖かい視線で何回も見られて照れてしまった。



「遅いな〜。何してるんだよ。」

ちなみに今、今日の買い物でアドバイスをくれる助っ人という人を待っている。

「ねえ、助っ人してくれる人て、どんな人?」
「ん?お前の良く知っているヤツだ。」

「?」

「お!来た!来た!」

私は顔を上げた後、ビックリした。

「し、詩音っ!?」


162116:2007/11/05(月) 20:58:42 ID:pqoSJQHp
助っ人とは私の双子の妹の詩音だったのだ。

「はろろ〜ん☆お姉に圭ちゃん☆お待たせしました♪」

「おう、おはy「な、なな何で詩音がここに来るのさ!!」

「お姉〜そんな酷い言い方ないじゃないですか?私は圭ちゃんに昨日、ある事を頼まれたから来ただけですよ?」

「・・・ある事って何よ?」

「内緒です☆じゃあ圭ちゃん行きましょうか?私、お昼からバイトなんでサクサク終わらせちゃいましょう♪」
「ああ。分かった。それとな魅音。このメモに書いてある物を買って来てくれ。終わったらここで待っててくれよ?」

そう言って、二つ折りのメモ用紙と一万円札を私に渡した後、二人は何処かへと行ってしまった。



圭ちゃんが詩音に頼む買い物って何だろう?
まあいいや。
それよりもメモの方が気になる。
私はメモを見てみた、そして固まった。

書いてある内容を理解した瞬間、その場に倒れてしまいそうになる。

ははは・・・。 これを買って来いと?

しかも親類の経営する店で?

うん。無理。


しかし買って来なければ恐ろしい事になりそうだ。


私は重い足取りで商店街へと向かった。



163116:2007/11/05(月) 20:59:46 ID:pqoSJQHp
私は今、親類の経営する薬局のレジで叔母さんと世間話をしている。
これはある話を切り出す隙を窺っているのだ。
そして、その時が訪れ私は叔母さんの耳元に口を近付け小さい声で話した。
「お、叔母さん。そ、そのコ、コココンドームとマ、マッサージ・ローションか、買いたいんだけど・・・。」
顔から火が出そうになる。恥ずかしすぎて逃げ出したくなる。

「フフフ♪魅音ちゃんにも、とうとう彼氏が出来ちゃったか〜☆両方一個づつで良いのかな〜??」
とニヤニヤしながら紙袋にブツを入れてくれる。

「あとこれはオマケだよ。頑張りなさい!」 と何か入れて渡してくれた。

私は代金を急いで払い、その場から逃げる様に早歩きで店を出て、待ち合わせ場所へ向かった。

ここまでに二時間近く掛かっている。

待ち合わせ場所では、圭ちゃんが既に待っていた。

「よう。ご苦労様。ちゃんと買って来たか?」

私は圭ちゃんに紙袋を押し付けながら言った。
「おじさん本当に恥ずかしかったんだから・・・。」

圭ちゃんは紙袋を開いて中身を確認した後、私の頭を撫でながら言った。


164116:2007/11/05(月) 21:01:57 ID:pqoSJQHp
以上前編終了!

中編は明日の昼頃、後編は夕方に講習の補習入ってるから夜の九時位を予定しちょります。

フヒヒwwwサーセンwwwww
165名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 21:52:27 ID:Tjl6VmMO
>>163
何たる羞恥プレイw
待ってた甲斐があったぜ!
続きwktk
166116:2007/11/05(月) 22:07:17 ID:pqoSJQHp
>>165感想ありがとうございます。

明日は夕方まで学校も講習も夕方まで無いから、徹夜で書き上げてるぜ!

不調気味な愛車の調子も良くなったし、テストの点も良かった。 これも魅音様のおかげだ!
みwなwぎwっwてwきwたwwww





ノシ
167名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:17:33 ID:GgWumPFM
最近のスレの流れが気持ち悪いのは俺だけ?
168名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:21:39 ID:pMzP/a0o
>>167
よう、俺
169名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:27:09 ID:fl3mS0D4
だんだん公式みたいになってきましたねw
170名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:29:12 ID:dQU+JHKF
きんもーっ☆
171名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:49:43 ID:DLShTQ/B
>>167
まあ、過疎や炎上に較べれば遙かにマシだと思うが……。

でも、人が増えるのは嬉しいけど、個別レスやオリキャラ書く人が出てきたり
とか、大荒れの前触れみたいな気がして恐くはあるな。

>>117
とりあえず、オリキャラは避けた方がいい。というかどんなのでも全力で避けてくれ。
ここはオリキャラを本気で嫌がる人が多くいるから。
勿論、読みたい人もいるだろうけど、スレ的には「スレから追い出されたSSを
投下するスレ」とかいうスレもあるから、そこに投下して報告してくれた方が
いいと思う。

>>165
やっぱり魅音は羞恥系がいいなあ☆
続き楽しみにしている。

……長文ごめん。orz
172名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:57:19 ID:YlL+Dgcb
>166
ゴム買う魅音かわいすぎw
173名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:02:13 ID:g4zKcZ8i
>>171
そうなのか。
じゃあちょっと考えてた羽入の昔話的なのもアウトだな。
174名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:13:35 ID:aM2Kydgg
>>173
アウト。誘い受けイクナイ
出来上がってから投稿前に注意書きすればよし
175名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:14:58 ID:qT2lvDfp
>>173
羽入スレに投下しておくれよ
176名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 23:45:05 ID:g4zKcZ8i
わかった。誘い受けスマソ、軽率だった。orz
177名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:02:24 ID:DLShTQ/B
>>175
エロありじゃ無理だろww

>>176
睦×羽入みたいのとか?
もしそうなら、際どいライン上にある気がする。
そういうのも別スレにやって報告か保管庫に直接投下して報告した方が無難じゃないか?
なんにしても、読みたくない人が知らずに読んでしまってショック受けることの無いような配慮だけは頼む。

というか、本当にこのスレでオリキャラの話題は危険なんだったよな。
俺ももう、この話題は自重する。ごめん。
178名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:21:45 ID:oqF2w7k3
なんという平成のソウルブラザーども
http://wannabe.fam.cx/service/2ch_01/read.cgi?news4vip/1180084860/153-155/
179名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:34:05 ID:uZMIevc7
睦って誰?
180名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:36:41 ID:VjSueouw
とりあえず鬼蓄王とか山狗ほどの長さでも無いのに、未完成で投稿する奴は死ねばいいと思う
181名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 01:55:13 ID:oqF2w7k3
>>179
陸の間違いなのですよ…っ
…あぅ!そんなに激しく突かな
182名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:17:59 ID:ocPfOxXl
本当気持ち悪くなったなー、このスレ

吐き気がする
183名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:19:43 ID:20BucecI
ほれゴミ袋つ□
184164:2007/11/06(火) 12:43:09 ID:3LBL7v+f
何かスレが荒れて来たので流れを変える為に投下しようと思います。

荒れた原因は俺にもあると思います。皆さんすいません。

とりあえずこの作品を完結させたら、しばらくROMに戻ります。

つまらないSSかも知れませんが、最後まで読んで頂けたら有り難いです。


では次レスから投下します。
185164:2007/11/06(火) 12:45:07 ID:3LBL7v+f
『兎の様に』中編


「くっくっく!よしよし、ちゃんと買って来た様だな。これも調教の一環だ。しかし御主人様を気遣って栄養ドリンクまで買ってくるとはな?早くも肉奴隷としての自覚が付いてきたのか?ん?」

圭ちゃんは、そう言いながら頭を撫でていた手をお尻に移動させ、やらしく撫でてきた。
「ひゃっ!し、知らない!お、おじさん栄養ドリンクなんて買って無いよ!ちょ・・・。こんな所でお尻触らないでよ!」

「可愛いヤツめ!そうそう詩音からの伝言だ『今度、感想聞かせてくださいね♪言わなかったら【腸】流しちゃいますから♪』だとよ?」
と言い終わると、お尻を撫でるのを止めて紙袋を、大きめなオレンジ色の袋の中に入れる。
さっきまで持っていなかった物だ。
ブティック店の名前が入っている。
「はあはあ・・・。ねぇ圭ちゃん?その袋が朝言ってた買い物ってヤツ?」

私は乱れた呼吸を整えつつ、そう問い掛けた。
「まあな。これは帰っての御楽しみって事で。そういや腹減ったな。俺朝飯食って無いんだよ。」
そういえば私も朝食は食べて無いので、お腹が空いた気がする。
圭ちゃんに預かったお金の釣り銭を渡して、近くの喫茶店に向かった。
186164:2007/11/06(火) 12:46:05 ID:3LBL7v+f
喫茶店で軽めだが昼食を食べて、帰りにセブンスマートに寄って買い物をした後、圭ちゃんの家に着いたのは昼の二時過ぎだった。
一休みした後、少し早いが夕食の準備をする。
メニューは和風ハンバーグとサラダ。
そう手間が掛かる訳では無いので下拵えして冷蔵庫に入れておく。
圭ちゃんは部屋の掃除と、お風呂の準備をしてくれている。

さて休憩しよう。リビングのソファーに座って、今宵行われるだろう痴態について考える。
調教なのだから普通にSEXして終わりな訳無い。
その証拠に避妊具はともかく、マッサージ・ローションは何に使うのか分からない。
名前のごとくマッサージでもさせられるのか?

ローションを使ったマッサージなんて性知識が人並みな私には想像がつかない。

あとはブティックの袋だ。
そのブティックは何度か買い物した事がある店なので、調教に関係するような物は無かったはずだ。

よって、これは考えから除外する。

一番の問題は、今夜は『恋人』としてなのか『主従関係』としてなのか。どちらの関係が強くなるか、だ。

187164:2007/11/06(火) 12:46:46 ID:3LBL7v+f
私だって女だ。初めては好きな人に捧げたい。
いや、それ以前にキスすらしていない。

決めた。キスすらしてくれずに何かしようとしてきたら、この関係をキッパリ清算しよう。
そのかわり、ちゃんとしてくれたらペットでも恋人でも何だってなってやる。
私の全てを捧げてやる。

これが私の覚悟である。

私は賭けに出たのだ。

その瞬間まで自然体でいよう。

そこまで考えたところで、圭ちゃんが顔を出す。

「部屋の掃除もしたし、風呂の準備も出来たぜ!晩飯にしようぜ!」

「あ、うん!じゃあ準備するね!」
私は料理を仕上げるため台所に走っていった。
.
.
.



夕食が終わり後片付けをしている。
約束通り圭ちゃんは残さず『美味しい』と言いながら食べてくれた。作った甲斐があったと思う。

そして件の圭ちゃんは今、お風呂に入っている。
そして後片付けが終わる頃、圭ちゃんはお風呂からあがった。
私にも入る様に促し、リビングでテレビを見始めた。

私は圭ちゃんに一言声をかけ、着替えとお泊りセットを持って風呂場へと向かった。

188164:2007/11/06(火) 12:47:22 ID:3LBL7v+f
熱いシャワーを浴びた後、備え付けの鏡で昨日圭ちゃんに付けられたキスマークを見つけ、手でそっと触れてみる。

この印が嘘じゃなかったら圭ちゃんは、きっと優しくキスしてくれる筈。
「大丈夫。圭ちゃんを信じろ園崎魅音。私は賭けに勝つんだ。」

そう呟いた後、私はボディーソープを手で泡立て両手を使って全身に優しく擦込む。

自分で言うのも変だがスタイルは悪くないと思う。

豊満な胸部、薄く陰毛の生えている陰部、程よい大きさの尻部。
私は女の武器たるこれらの部位を重点的に綺麗にする。
そして泡を洗い流し、自慢の長い髪を洗う。ここも身体と同じく優しく丁寧に洗ったあと、唇のリップを洗顔して落としてゆく。

その後、熱めのお湯がはってある湯船に身体を沈め、これから酷使されるだろう身体をほぐす。
三十分ほど湯船に浸かっただろうか、私は浴室を出てバスタオルで水気を拭き取り、下着を身に着け、白い着物に袖を通し帯を締める。
そしてお泊りセットの歯ブラシで歯磨きし、化粧水を肌に浸透させた。
準備は完璧だ。
あとは覚悟を決め圭ちゃんの所に向かうだけ。
だが覚悟は既についている。
私は圭ちゃんの所に向かった。
189164:2007/11/06(火) 12:48:26 ID:3LBL7v+f
「・・・あがったよ。圭ちゃん。」
リビングに行き圭ちゃんにそう語りかける。
「おう。とりあえず部屋に行くか。」
私は圭ちゃんに手を引かれ階段を登り、部屋の中に入る。

私は整えられた布団の上に座った。圭ちゃんは先程のブティックの袋を持って来て私の横に座る。
「なあ魅音。」
「うん?」
「もし良かったら、これ貰ってやってくれないか?」
そう言い袋を私に手渡す。
「中身、見てもいい?」
「ああ。」
中身を取り出し思わず口を押さえる。
薄いピンクのサマーセーターと、白いタイトスカートと、白いパンプスだった。
三点で揃えると、それなりの値段がする筈だ。
「本当は一緒に選びたかったんだけど、気恥ずかしくてさ。詩音に頼んでアドバイスしてもらったんだ。」

涙が零れそうになる。値段なんて関係無い、気持ちが大事なのだから。
「ありがとう。凄く嬉しいよ・・・。」

「魅音好きだ。俺に魅音の本当の姿を見せて欲しい。」

「おじs・・・ううん、私も好き。大好きだよ。でもその前に幾つか聞きたい事が有るんだ。聞いても良いかな?」

「ああ。」

賭けには勝ったも同然だが、念には念をいれておいた方が良いだろう。
190164:2007/11/06(火) 12:49:07 ID:3LBL7v+f
「圭ちゃんは私の本当の姿が見たいって言ったよね?それは恋人としての私?それとも主従関係として見た私?あと、知っていると思うけど私の背中には刺青がある・・・。傷物の身体だよ?それでも愛してくれるの?」
我ながら卑怯だと思う、私が賭けに課したルールはキスの有無のみ。
だが臆病な私は心の安定を図る保険として、これからの関係と自身に刻まれた鬼について圭ちゃんの考えを知りたかったのだ。

「俺は欲張りだから両方の魅音が見たい。それに刺青なんか関係無いな。むしろ園崎の誇りじゃないか、先祖代々受け継がれて来た伝統あるものだ。魅音は傷物なんかじゃねぇ、まっさらの新品だぜ。変な意味じゃなくて園崎魅音としての魂がな。これが質問に対する答えだ!」

「プッ・・・!あはははははは!!ご、ごめん圭ちゃん自分の心に正直すぎるよ!その癖言う事が臭すぎるよ!あはははははは!」

「なっ!おい魅音!俺は真面目に言ってるんだぞ!」

分かってるよ。こうやって笑っているのは、嬉しくて涙を隠す為だよ?圭ちゃんは絶対私を大切にしてくれる。もしかしたら村の色んな因習も変えてくれるかもしれない。


191164:2007/11/06(火) 12:49:56 ID:3LBL7v+f
私は圭ちゃんの胸に顔を埋めて言う。
「ん。80点て所かな? 良いよ。恋人としてでもペットとしてでも本当の私を見せてあげるよ。ただし100点満点じゃないと見せれないけどね。」

「100点満点かよ!あと20点は何だよ!?」

「さあね。それは教えれないな〜。頑張れ御主人様♪」

頭を抱えてKoolになれ前原圭一!と呟きながら悩む圭ちゃん。
数分して頭をあげて私を抱き寄せ顎を手で持ち上げキスしてくれた。
啄むような軽いキスだけど私は女としての喜びで身体が熱くなる。
何回かそんなキスをした後、圭ちゃんは私の口の中に舌を侵入させてきた。
私はそれを受け入れ自ら舌を絡める。圭ちゃんのペットとして服従の証しに・・・。
「ちゅっ・・・。ん。ちゅぱ・・・。」舌を絡め合う水音が聞こえる。
私の口内に圭ちゃんの唾液が送られてくる。私は喉を鳴らしながら飲み込む。御主人様からの御褒美だから。

私は圭ちゃんの口から唇を離し口の端から零れた唾液を指で掬い取って舐めながら言う。「合格。100点満点だよ。」私は賭けに勝ったのだ。

そしてゆっくり圭ちゃんの膝の上に頭を預け圭ちゃんのオットセイを手で優しく擦りながらお願いする。

192164:2007/11/06(火) 12:51:58 ID:3LBL7v+f
「御主人様・・・。淫らな雌兎の罪深い身体を、太くて硬いおちん〇んで御仕置してください・・・。」
そして圭ちゃんのズボンをパンツと一緒に脱がしオットセイを口に含む。
昨日教えてもらったように舌を亀頭に絡めながら、ゆっくりと顔を沈めてゆく。

「じゅぷ・・・ちゅくちゅく・・・ずずず。」顔をゆっくり上げつつ裏筋に舌を這わせながら吸い付いた後、口を離す。
「魅音良いぞ・・・。昨日少し教えただけで上手になったな。やっぱり生まれつきの変態だよお前は。」
圭ちゃんに、そんな事を言われ下腹部が熱くなり自然と言葉が発せられる。
「はい。魅音は御主人様の御指導のおかげで雌奴隷への第一歩を踏み出す事ができた果報者です。ありがとうございます。」
深々と頭を下げながら、自分の言葉で感じてしまう。

着物の上半分を脱ぎブラを外して胸でオットセイの先を挟む。
「お願いします。魅音のだらしない胸の感触を確認してください。」

「確認してやるから、その馬鹿みたいに大きい乳で俺を五分以内にイカせるんだ。ほらこれを使え。」
そう言ってマッサージローションを私の胸に少し垂らす。

193164:2007/11/06(火) 12:52:43 ID:3LBL7v+f
私はローションを胸に塗りたくり、胸を両側から手で押さえてオットセイに沈めてゆく。じゅぷぷ・・・。ぐちゅ。
上下に胸を動かし、たまに覗く亀頭を舌先でつつく。
それを繰り返していると、圭ちゃんが乳首を指で捻り上げる。
「ひうっ!」
「ヘタクソが!そんな悠長な事しててイク訳無いだろ頭に行く栄養が乳に行き過ぎてるんじゃねぇのか!?こうやるんだよ!」
そう怒鳴りながら乱暴に胸の中にオットセイを叩き込んで動かす。ぐちゅぐちゅ!
「あうっ!申し訳ございません!どうかお許しください!」
「うるせぇ!んな事言ってる暇があったら口使えよ!」
「あむっ!んぐっ!?んっん〜!」
オットセイを口の奥まで入れられ頭を持って強制的にフェラされる。
「ん〜っ!?んぐっんぐっ!」
苦しくて目から涙が零れる。

「おら!イクぞ!飲め!」

「んぶっ!ん〜!?・・・ふ・・・ん、ゴクンッ。」今までより更に早く頭を動かされ喉の奥に射精された。


194164:2007/11/06(火) 12:54:17 ID:3LBL7v+f
以上中編終了!

次で最後ですので、よろしければ御付き合いください。

夜にまた来ます。
195名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 16:24:43 ID:20BucecI
>>193
主従関係でも冷たさがなくて互いの相手への思いやりが感じられていいな
エロもどんどん濃くなってるしw完結に期待
196名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 16:41:57 ID:iMbZPCer
>>148
GJ!!
197164:2007/11/06(火) 20:43:56 ID:3LBL7v+f
『兎の様に』の後編を次レスから投下します。

198164:2007/11/06(火) 20:44:53 ID:3LBL7v+f
 『兎の様に』後編



「げほっ!ごほごほ!!」
オットセイから解放された私は酸素を求めて喘ぐが、激しい咳で息ができない。
それでも何とか落ち着いて呼吸しようと、ゆっくり息を吸って吐くを繰り返す。
「圭ちゃん・・・。これ慣れないとキツいよ。」
なんとか落ち着いた私は圭ちゃんにそう言いながら涙を拭く。

「ごめん。大丈夫か?魅音、今日はもう寝るか?」

そう優しく言われるが私は圭ちゃんに抱かれたい。

「ううん。最後までしよう?圭ちゃん・・・私を女にして?」

そう言い布団の中に私は入って掛布団を持ち上げて、圭ちゃんの手を掴み中に引っ張り入れた。

「魅音。お前何か積極的だな?」

「女の子だってHな気分になるの!それに女は度胸!だよ。それより・・・ねっ?」
首に腕を回して引き寄せおでこ同士を当てて、圭ちゃんの手を取って下腹部へと導く。

「さっき、おちん〇ん舐めてたらこんな風になっちゃった。」

圭ちゃんの手に自分の手を重ねて、ショーツの上から割れ目にそって上下に動かす
「んっ!ね?凄い濡れちゃってるでしょ?」

199164:2007/11/06(火) 20:45:42 ID:3LBL7v+f
自分でも驚くほど、やらしい事をしていると思う。
何か変なスイッチでも入った様な感じだ・・・。
もう昨日の夜から燻っていた気持ちを押さえきれない・・・。
「昨日の夜から我慢してるんだよ?お願い。早く楽にさせて?」

そう言うと唇に圭ちゃんが吸い付いてきた。
「んむ。ちゅる・・・ちゅっ・・・。」さっきより激しく舌で口内を犯してきた。
私も負けじと舌で反撃しつつ足を圭ちゃんの腰に絡み付かせる。
意識している訳では無く身体が勝手に動いた。

女の本能がそうさせるのか、それとも私自身の依存心が強いからなのか分からないが、そうする事で心が落ち着く。

息苦しくなったのか圭ちゃんが口を離し、体を下に動かして胸に顔を埋めた。
「ああっ!」
胸を手で揉みしだきながら乳首を吸って、口の中で転がされ初めての刺激に大きな声が出る。

近くに家は無いのだから、多少大きな声が出ても問題無いだろう。
おそらく今は夜の十時頃だろうか?

こんな時間に出歩く村人は滅多に居ない。

そう分かっていても、出そうになる喘ぎ声を布団を噛んで押し殺してしまう。
200164:2007/11/06(火) 20:46:53 ID:3LBL7v+f
「んっ!ふう!」

圭ちゃんは胸から口を離し指で乳首を転がしながら、顔を上げて言った。
「魅音の本当の姿を見せてくれるんだろ?声を押し殺すなよ?それと、これも邪魔だよな。」

掛布団を取って部屋の端へ投げた後、服を全て脱いだ。

年下でも身体は、やっぱり男の子だ。

年相応の締まった身体を見ていると我慢出来なくなる。

私は起き上がり、圭ちゃんの喉元に鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。
石鹸の良い香りで、心が落ち着く。

「くっくっく。本当、魅音は俺の匂いが好きなんだな。」

「そうだよ。ねえ圭ちゃん、私の身体を見て?」

私は立ち上がり部屋の電気を消し、着物の帯を解いて足下に着物を脱ぎ捨てる。

最後に残ったショーツに圭ちゃんの手を持っていってお願いする。「これ圭ちゃんが脱がして?」

そう言うと圭ちゃんは下着に手を掛けて下にずらした。

シュル・・・。

衣擦れの音がして、私は生まれたままの姿になる。

月光が身体を照らしている。
圭ちゃんの顔は逆光で良く見えない。

今私はどんな顔してるんだろう?

201164:2007/11/06(火) 20:48:29 ID:3LBL7v+f
多分、顔を真っ赤にして泣きそうな顔をしているんだと思う。

異性の前で裸を晒すのは初めてなのだから仕方無いと思う。

私はその場に寝転がり口を開く。

「電気消してごめんね?今日だけはお願い。我慢して?」

「ああ。別に良いぞ。」そう言って私に覆被さる。
「魅音綺麗だ・・・。」そんなに見られると照れるし恥ずかしい。

だが、見られているだけなのに身体が気持ちいい。

「なあ・・・魅音、そろそろ・・・。」

そう言ってオットセイを私のアソコに擦り付けてきた。

本当に自分に正直なんだね。

私は笑ってしまいそうになるのを堪えて言う。
「良いよ・・・。来て。」

それを聞くと圭ちゃんは今日買って来た避妊具をオットセイに四苦八苦しながら付け始め、何とか付け終えると私の足を持って横に開いた。
そして腰を割り込ませて陰部にオットセイをあてがいながら、口を開く。

「ごめん。入れる所が良く分かんない。教えてくれるか?」

「ん。もう少し下だよ。・・・ソコ。」

「じゃあ、入れるぞ?」
私は圭ちゃんの目を見て頷いた。
202164:2007/11/06(火) 20:49:34 ID:3LBL7v+f
ちゅく・・・。
ちゅぷぷ・・・プツ。「いっ!たたた・・・。」
オットセイの頭が半分も入って無い所で、私の純潔の印が裂け痛みで声が出る。

「そのまま・・・はあ・・・奥まで・・・あっ!」

ゆっくりと私の中にオットセイを根本まで沈めていく。
どうやら全部入った様だ。初めての異物感と鈍い痛みで良く分からないけど、多分そう思う。

「えへへ・・・。はいっちゃったね。」
「魅音。大丈夫か?」

「まだ少し痛いね。ちょっとだけで良いから、このまま動かないで?」

そう言うと圭ちゃんは優しくキスしてくれた。

私は幸せ者だ。こんな匂いフェチの変態マゾ女なのに圭ちゃんは、優しくしてくれている。

彼女兼ペットと言う言葉にも実感が沸いてきた、彼女として愛して貰いたいのはもちろん。
圭ちゃんと言う御主人様に、ペットとして可愛がって貰いたい。

朝に感じてた不安や恐怖が馬鹿らしく感じる。

五分ほどすると痛みも和らいできた。
それに、これ以上待たせると圭ちゃんが可哀相だ。

「ありがとう。もう大丈夫・・・。圭ちゃんの好きな様に動いて?」
203164:2007/11/06(火) 20:50:18 ID:3LBL7v+f
そう言うと圭ちゃんは腰をゆっくり引いた後、またゆっくりと入れる・・・。これをされるとゾクゾクしてしまう。
「んうっ・・・。ふあっ!」

その次は奥まで挿入して小刻みに腰を振る

「あっ!あっ!」
初めは少し痛みが残っていたが、いつの間にか無くなり私は初めての息が詰まりそうになるほどの快感に大きな声が出る。

「魅音初めてなのに、もう感じているのか?いやらしいヤツだな!」

「やぁ・・・!」
本当は嫌じゃない。事実私は初めてのSEXの快感に酔い痴れている。
そして圭ちゃんの意地悪な言葉が私の羞恥心を刺激して気持ちいいのだ。

「あっ!あんっ!い、意地悪言わないでぇ!」
もっとイジメて貰いたくて甘えた声で鳴く。
それが圭ちゃんの加虐心に火を付けさせてしまったらしい。

四つん這いにさせられ犬の様な格好で乱暴に突かれ始めた。

パンパンパン!

激しく肉同士がぶつかる音を聞きながら、次々に襲って来る気持ち良さに恥を忘れて声が出た。

「あっ!あっ!あっ!あん!!らめぇ!!私!ば、馬鹿になっちゃうっ!!」

「はあはあ!!もう馬鹿になってるじゃねぇか!?自分から腰振ってきやがって!!」
204164:2007/11/06(火) 20:51:22 ID:3LBL7v+f
「ひゃあっ!んあっ!あんっ!あん!圭ひゃん!!もっと激しくしてっ!!あうっ!圭ちゃん以外でイケなくなるように調教してぇっ!!」
そう叫ぶと圭ちゃんは先程より更に激しく乱暴に腰を打ち付け始めた。

バコバコバコバコ!

「あっ!あっ!あっ!あっ!!!」

私の中で何かが登り詰めてきて目の前が真っ白になる。
「圭ちゃん!!私!イッちゃう!犬みたいな格好でHしてイッちゃうよ!!!!」

「見ていてやるからイッちまえよ!!魅音!!」

「ひぃあっ!!あっ!!ああっ〜〜〜〜!!!!!!」
その言葉が引き金になって私は全身を大きく震わせて絶頂に達する。

だが圭ちゃんは腰を止めずに敏感になった私の身体に腰を叩き付ける。

「らめぇ!!動かないでぇっ!!イッたばかりで!身体がっ・・・あっ!うああっ〜〜〜〜!!!!」

「うっ!!俺もイクぞ!」

私はすぐに2度目の絶頂に達し、獣の様に叫ぶ。
私の身体が海老の様に反り返り目の前がチカチカした。
圭ちゃんも同時に私の膣内で果てた。
避妊具越しにオットセイがビクッビクッと射精しているのを感じながら、私は気を失った。

205164:2007/11/06(火) 20:52:11 ID:3LBL7v+f
.
.
.
.
気が付くと私は圭ちゃんの腕に抱かれて布団の中にいた。

「よう。気が付いたか?」

「う・・・。ごめん。気を失っちゃったみたいだね。私何分位寝てた?」

ふと疑問に思って聞いてみる。
「十分位だな。それより魅音さっきはごめん。乱暴にしちまったな?」

「あう・・・。」
先程の事を思い出して顔が熱くなる。

優しくされている時も気持ち良かったが、乱暴にされている時の方がもっと良かった。
やっぱり私はマゾ気味なのだろうか?
癖になりそうだ。

「ん。謝らなくても良いよ。私はペットなんだもん、どんなにされても良いんだから。」

「そうか。それにしても、さっきの魅音は可愛かったなあ〜。らめぇ〜イッちゃう〜て叫びながら二回もイッちまったんだからな。」
「っ!あれは圭ちゃんが・・・。」

「いや初めてでしかも、乱暴にされてイケるなんてな〜。本当に魅音はやらしいなあ?くっくっく!」

そんな事言われると、私はまた・・・。その・・・欲しくなってきた。

「そういや〜さっきは、自分の事を雌兎って言ってたよな?それ何て意味か知ってるか?」
206164:2007/11/06(火) 20:52:51 ID:3LBL7v+f
「兎ってなあ年中発情しているんだとよ。それこそ雄と雌を一緒にしておくと、血が出るまで交尾しているんだってな。くっくっく・・・。お前自分で淫乱だって言ってる様なもんだぜ?」

知ってるよ。バニーガールの衣装も、その話を基にして作られたんだから・・・。

でも私があえて兎と言ったのは圭ちゃんに、そう思わせる為じゃない。
「いい線行ってるんだけど惜しいな〜。じゃあ、これは知ってる?人に飼われた兎は一匹にしておくと寂しくて死んじゃうんだよ。私は圭ちゃんに飼われた兎。だから・・・一人にしたら寂しくて死んじゃうかも知れないよ?・・・私を一人にしないで??」

そう言うと圭ちゃんは私を抱き締めてくれた。
暖かくて涙が出る。

圭ちゃんに見えない様に涙を拭き、布団の近くにあった栄養ドリンクを二人で分け合って飲干した後、私は圭ちゃんの腰の上に跨がる。

淫らな私を見て欲しい。
私は圭ちゃんの前でなら『園崎家当主代行』でも『委員長』でも『部長』でも無い。
本当の園崎魅音になれる。私はこの人について行こう。
墜ちる所まで墜ちるかも知れない私を見てもらおう。

207164:2007/11/06(火) 20:53:31 ID:3LBL7v+f
私は兎なのだ。圭ちゃんに飼って貰わないと、昨日言われた様に寂しくて寂しくて、村に迷惑かけるかも知れない。
普段は気丈に振る舞っていても、本当の私は寂しがり屋で甘えん坊なのだ。

歪な関係から始まった私の恋はこれからも燃え続けるだろう。

時には喧嘩して泣いて仲直りして・・・そんな普通の恋愛をしつつ、愛し合う時は強引にでも自分の物にして欲しい。
色んな『しがらみ』を少しでも忘れさせて欲しい。

貪欲で止まる事の無い、この身体の欲求を埋めてほしい。



圭ちゃんのオットセイに陰部を擦りつけながら私は笑顔で言った。

「圭ちゃん。大好き。」


208164:2007/11/06(火) 20:54:16 ID:3LBL7v+f
〜〜おまけ〜〜



「で・・・。お姉〜!どうでしたか?」

翌日、辺りが暗くなる頃家に帰ると詩音が居て、私にそう聞いてくる。
私は帰る前に着た、昨日貰った服を見せながら「ん。・・・初めてだったけど優しくしてくれたから・・・気持ち良かったよ。」と小さな声で話した。

「へ?何の事です?あっ!まさかお姉〜〜♪」
ふえ?もしかして服の事を聞いてたのか?ヤバい!

「全部話さないと『腸』流しちゃいますからね☆」

ニヤニヤと笑いながら詩音が近付く・・・。
「あ、あああの!その!その!・・・ひいっ!?」

「くけけけけけけ!!大人しく話した方が良いですよ〜!」

両手をワキワキと動かしながら詩音が私を追い詰める。


ああ、今日は眠れないな・・・。


そう思いながら私は口を開く・・・。

「昨日の事なんだけど・・・








fin.
209164:2007/11/06(火) 20:56:39 ID:3LBL7v+f
以上で終わりです。
実はまだこの物語は折り返し地点に入った所です。

続編は、機会を見て書かせて頂きますのでよろしくお願いします。

ではROMに戻ります。
210名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 21:17:34 ID:Lb8FTewp
>>209
乙!ニヤニヤしながら読ませていただきました。
甘々な展開にシフトしてくれたので安心して読めたよ。
211名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 21:38:03 ID:PYbrlTxg
>>209
よい、実によい。GJ!
普通、調教モノは互いの主従関係がはっきりしていくもんだ
けど、『恋人兼ペット』の関係が程よく表現されていたと思う。
俺は圭魅は甘々が好きな方なんで、甘成分も十分補給させてもらったよ。
212名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:21:40 ID:20BucecI
>>208
GJ。一つの話としてちゃんとまとまってて読み応えがあった。
「しがらみを〜」とか、調教モノなのに切なげなモノローグになったのは魅音視点だからこそだな。
次もwktkしてる
213名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:27:35 ID:2g9tEGsK
エロ魅音が可愛かった。
魅音の心理描写が萌えたなあ。
ペットと甘々の両方を楽しめて、大満足でした。GJ。
214名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:29:35 ID:9+ZSwPXv
>209
どんどん淫乱になっていく魅音がたまらんかったw
愛のある調教物ってのはいいな。
続きも全裸で待ってるぜ!!
215名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 23:21:07 ID:hIymw2L6
L5寸前の悟史を梨花が体はって慰めようとするも
しょせんは耳年増。形勢逆転され貧しい乳を揉まれ
乳首をコリコリされ涙目…な話を読みたい
216名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01:00:38 ID:tc7fpHMI
>>215
珍しい組合せに俺のオットセイ☆も興奮と期待を隠せません><
217名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 03:00:43 ID:XAzcyjyU
>>215
その発想はなかったw
リードしようとして逆に攻められる梨花ちゃん最高
21837:2007/11/07(水) 03:18:38 ID:UXMh2nUq
さてさて流れをぶったギる圭レ投下ですよ

意外と長いかもしれない。あとギャグ?寄りだから嫌いな方スルー推奨
219ひぐらしのなく頃に 〜足攻し編〜:2007/11/07(水) 03:20:17 ID:UXMh2nUq
「分かったよ!『屋上』『薬物』『詩音』だよ!」
「分かったぜ!『地下室』『鈍器』『悟史』だ!」

我が部は神聖かつ不可侵なる部活動……もといゲームの真っ最中。今日は最早定番となりつつある推理カードで対戦だ。
ちなみに、色んな人と出会う度にいつの間にかカードが増えている。
「『駐車場』『拳銃』『大石刑事』なのです☆」
……そのまんま過ぎて逆に怖いな。
「『メイド喫茶』『鈍器』『入江監督』ですわね!」
「あぅ。違うのです。『鈍器』じゃなくて『刃物』なのですよ、沙都子」
「沙都子ちゃん脱落〜♪ペナルティでカボチャ尽くしの刑ですよ☆」
「ひぃやあああああああああああああああああっ?!」
どっちにしろ入江監督には最高の墓標だろうなぁ……あー詩音、沙都子本気で泡吹いてるぞ……
220:2007/11/07(水) 03:20:54 ID:UXMh2nUq
人数が多いので、今日は特別ルールで推理失敗=脱落方式だ。ペナルティもそれぞれ違う。
最初に脱落した悟史は、部活終了まで大量のブロッコリーとカリフラワーの選別。ひよこの雌雄判定みたいな状態だ。緑と白の野菜に埋もれてあいつの姿は見えないが、時折『むぅ』という声は聞こえてくる……南無。
沙都子は泡を吹いたまま気絶。そこまで野菜が嫌いか北条兄妹……

次は意外にも魅音が脱落した。「あるぇー?!」とか言ってるがペナルティはきっちりやってもらおう。

どさどさっ!
「……まじで?」
「魅ぃちゃん、1カ月も宿題ためちゃだめだよ、だよ?」
「いやいやおじさんはね?こういうことより大事な勉強が世の中にはもっと沢山……」
「お姉、文句言っちゃいけませんよ?」
「ぅへーぃ……ちぇっ……」

渋々たまった宿題にとりかかり始めた魅音を尻目にゲーム再開。

次は詩音が脱落する。ペナルティ『今日1日悟史に触れない』
「ひどい……うっく……うっうっ……ぐげげげげげげげげげげげげげげげげ……」
相当堪えるのか発狂しかけてる。まぁいつものことだ。
221:2007/11/07(水) 03:23:54 ID:UXMh2nUq
続いて梨花ちゃん。ペナルティ『今日1日羽入を苛めてはいけない』
「みぃ……ぼくはかわいそかわいそなのですよ……」
「あぅあぅ!助かるのです!平和万歳なのです!あぅ☆」
梨花ちゃんは一体普段羽入にどんな扱いをしてるんだ……

最後の脱落者は羽入。ペナルティ『ハ〇ネロ強制食べ放題』
「……」
……食べる前から気絶しやがった……梨花ちゃんは『にぱー☆』っと良い笑顔。……怖っ!
222:2007/11/07(水) 03:24:40 ID:UXMh2nUq
さて、ここで問題が一つ。そう、まだ俺とレナは残っている。もう『脱落者』は出ない……つまり、ここからは『勝者』か『敗者』を決めるのだ。ここから本番だ。
「おじさんはレナが勝つと思うなー」
「みぃ、圭一は圧倒的に不利なのです」
「むぅ、圭一どんまい」
分かってる。最近のレナはこのゲームに関しては最強だ。正に名探偵レナン。
「真実はいつも一つ、だよ!だよ!!」
だがここまで来たら俺だって負けらないっ!さしずめ俺はK田一少年だ!
「この勝負……勝つ!!ソウルブラザーの名に懸けて!!!!」


それは正に死闘……ベストバウトだった。互いを喰らうような、全力のぶつかりあい。手は見せ切った。いつの間にかみんなも固唾を飲んで俺達を見つめていた。
……そして、遂に……

「『路上』、『トミー』……『木材』だああああああああああああああああああああああああっ!!!」
「………………はぅ……負けちゃった……」
その時にわかに教室がどよめいた。大方の予想を覆した俺の大勝利。
「やりますわね……圭一さん」
「むぅ……圭一を見習わないとなぁ」
「くっくっく!次はぶちのめしてあげます☆」
223:2007/11/07(水) 03:28:01 ID:UXMh2nUq
やっぱり勝つのは気持ち良いなぁ!!……でも、この清々しい勝利はレナン……もといレナの存在も大きい。健闘を称えて握手を交わす……はにかみやがって可愛いぞ畜生!頭をわしわしと撫でてやる。「はぅ〜」とレナが恥ずかしそうな声を出すと、みんなが一斉に笑い出した。


「ところで圭ちゃん、レナの罰ゲームは?」

ふと場が静まる。まぁ今日の罰ゲームは最後に負けたレナが受けるべきなのかもしれないが……魅音……頼むからもうちょっと
「魅ぃ、空気を読むようにするのですよ……」
そうそう、空気を……って、梨花ちゃんが実際に注意し始めた。
「ぇ?何のことぉ(・3・)?」
……天然め……まぁ、それがなきゃ魅音っぽくないか、うん。みんなも分かっているのだろう、生暖かく苦笑している。
224:2007/11/07(水) 03:30:24 ID:UXMh2nUq
「はぅ……罰ゲーム……なんだろ、だろ?」
確かに罰ゲームは必要、か。
「そういえば罰ゲームをくじ引きで決めた時のがまだ残ってましたわ」
「俺も特に考えつかないしなぁ……それ使うか」
くじ引きの箱を引っ張りだす。おいしい罰ゲームだったなあれ……レナの疑似フェ……いかんいかん!オットセイ☆が暴れだしそうだ!

自主規制『朝まで大石さんと……』

……よし、オットセイ☆が通常よりも萎縮してきた。これ以上の規制は精神崩壊も有り得るから止めとこう……
おもむろに手を突っ込んで紙を引く。

『     をする』……はい?
225:2007/11/07(水) 03:32:28 ID:UXMh2nUq
……俺は思わず固まってしまった。みんなが不審そうにこっちを見る。
「どうしたんですの?何が書かれて……る……」
見せまいと隠そうと思った時には遅過ぎた。覗き込んだ沙都子も固まって、みるみる真っ赤になっていく。
「へ……変態いいいい!!変態ですわああああああああああああああああ!?」
「ちょっ!沙都子、俺が狙って引いたわけでも、書いたわけでもねーんだぞ?!」
「きいいいいいいい!!そんなの引く時点で鬼畜認定ですわー!!」
「結局どんな罰ゲームなんですか、圭ちゃん?」
「はいはい部長命令だよぉ!さっさと公開する!」
「おっ、おい待て!」
226:2007/11/07(水) 03:36:58 ID:UXMh2nUq
魅音が俺から紙をひったくって机の上に置く。覗き込んだみんなの時間が止まった……一人を除いて。詩音だ。『やらかしちゃった』と顔が語っている……やっぱり悟史狙いとかでお前が書いたんだな……


『電気あんまをする』


……つまりは、レナが俺からあんまをかけられるということ。俺と悟史、沙都子と魅音とかならまだ何とかなろう……でも男と女でしかもあのオットセイ☆アイスから日も浅い俺とレナだぞ!?こんなのやれるか馬鹿やろおおおおおっ?!
227:2007/11/07(水) 03:38:23 ID:UXMh2nUq
……でも、もし……万一実現したらこんな感じだろうか……

〜〜〜〜〜
「は……恥ずかしいんだよ……はぅ……」
そう言いつつ、俺の目の前で脚を開くレナ。均整のとれた美脚だ。太ももはブルマ着用だけにエロいっ!むっちりとしているのが見るだけで分かる。
「……あの、圭一君、その……早く」
「してもらいたいのかレナ……がっつくなよ?」
「!ちっ、違っ……」
ぺと
「ひゃっ?!」
立ったままブルマの真ん中に足を当てる。デリケートな部分だから過敏に反応するレナ。……かぁいいなぁおぃ!もっと弄ってやる!
最初は爪先でブルマと体の境目をなぞる。……まぁいきなり責め立てるなんて無粋なことはしないぜ。何事にも順序ってのがあるだろ?まずはレナの抵抗感から取り去ってやろう……ほれ……ほれ……!
「あはは……はは……くすぐったいんだよぅ」
22810:2007/11/07(水) 03:41:00 ID:UXMh2nUq
レナの顔は真っ赤だが……違うんだよなぁ……!くすぐったさや気恥ずかしさだけじゃまだ足りないよなぁ……!
「ふっふっふ……んじゃこれはどうだ……」
爪先を今度はブルマの中央に持ってくる。そしてあくまでも……あくまでも緩慢に足の指でなぞる。
「……ぁん……だめ……だよぉ、けい……いち君……」
おーけーおーけー首尾は上々だ……恥ずかしがりながらも、少しずつ顔が蕩けている……エロいぞレナ……おっと、俺のオットセイ☆も首をもたげはじめたぜ……

ここでアクセントを入れようかな。

「はぅうぅうん!?」

足の親指の付根でぐぐぐっ、とブルマの真ん中を押し込む。さっきまでのソフトさは捨てて、ハードに『一瞬だけ』攻める。この『一瞬だけ』がポイントだ。ここから雪崩方式にぐいぐい攻め立てる……とお思いだろうか?

しかしッ!それはこのシチュエーションにはそぐわないッ!今それをやってしまうような奴は、所詮は素人、一般ピープルに過ぎん!!そんな奴には再教育が必要だな!指導指導指導ッ!!あくまでこれはレナを策略にはめる布石に過ぎないっ!
22911:2007/11/07(水) 03:43:41 ID:UXMh2nUq
「ぁっ……」
俺が足を離すとレナが名残惜しそうな声を上げた……ハマった……!俺の『一瞬だけ』戦略が見事に炸裂!
ここで初めて腰を下ろして、レナと真正面に向き合う。そして俺は悪魔の微笑みでこう言うんだ……!

「もっと強くしてほしいのか?レナ……?」
随分と焦らされてきて相当不満が溜まっているレナは、例えどんなに恥ずかしかろうがこう言うだろう……

「……はぅう……圭一君のいじわる………………して……ほしいんだよ……だょぉ……」

目に涙を溜めて、お預けを食らった子犬の如く俺を必死に求めてくるレナ……相手の降参を巧みに誘う……これが王道!最強!シンプル・イズ・ベストの極みッ!!
……ただ女の子を弄んでも、それは俺を満たすだけだ。玄人中の玄人、達人集団のソウルブラザーにそんなことは許されないっ!!
「ふふふ……しょうがないなぁ……?レナ、覚悟しろよ……!」
23012:2007/11/07(水) 03:46:00 ID:UXMh2nUq
自分、そして何より相手を陥落せしめ、快楽を共有せずには真の変態プレイなど成り立たないのだッ!!

……いよいよ足を最もデリケートな部分があるであろう場所に照準する。両手はレナの両手をしっかり握って離さない……ふと顔を上げてレナを見る。
「………………ぁっ!」
……くっくっく!あっはっは!!その無言が!期待を抑え切れないレナの本音を如実に物語っていたじゃないかっ!そして俺の視線に気付いて、頬を紅潮させつつ顔を背けるその様子っ!また一興よのうっ!!

「いくぞ……!」

足を遠慮無くぐいぐい押し込む。正直偉そうに色々言って来たが、ここからはそれさえ無粋だ。ひたすら容赦無く攻め、情けなどかけず責め立て、レナを『墜とす』……!
「あっ!!あううっ!!けっ、圭一く……ひゃああん?!」
「ほらほらほらほらほらああっ!!!」
「だっ、め……!うぅっ!ひぁ……ぁっぁっあああっ?!」
23113:2007/11/07(水) 03:48:38 ID:UXMh2nUq
「気持ち良いだろ?気持ち良いんだろ!?」
「そっ……それ、わぁっ……違っ……ひぁ?!」
「嘘だ嘘だ嘘だッ!嘘付きにはもっとお仕置だあああっ!」
「ひぃゃああああああん!?あああっ?!くううんっ!」
俺の足が的確にレナを瓦解させていく……!俺の勘が正しければ……そろそろフィナーレだっ……!
「……!!?なっ……何……?!あっ……こ……怖いっ!圭一、くん!……はぁっ?!き……来ちゃう来ちゃう何か来ちゃうううっ!!」
「どんどん来いいくらでも来いっ!!ラストスパートだあっ!!」
足を絶妙な速度でレナに当て続ける。……ふふふ……!心なしか足の裏がじっとり湿って来た……!ブルマも既にびしょ濡れだ……!
「あんあっ……だめぇっ!くっ!あっ……ひゃううううううんっ!?だめだよだめだよおおっ!!」

ぴちゃ

……俺の完全勝利だ……果ててしまったレナは、呆然としてへたり込んで、自分の下半身を見つめている。……そこだけ土砂降りの雨に降られたように錯覚してしまうような、水溜まりが出来かけていた……
23214:2007/11/07(水) 03:52:11 ID:UXMh2nUq
〜〜〜〜〜

「うへへへへ」
「「「「「………………」」」」」
「へへへ…………あれ?」
現実に戻ってくると、妙に周りが冷た……い?!違う、冷たいなんてもんじゃない……それは刺すような、冷たく鋭利な非難と軽蔑の視線だった。
「圭ちゃん……(・3・)なおじさんでもさ……さすがに何をすべきか……分かっちゃったよ」
「くっくっく……変態は死ぬべきですよねぇ☆」
「むぅ……沙都子と梨花ちゃんには何も見せないようにね、詩音」
「にーにー、私にも加勢をさせてくださいませ!……こんなド変態は一度調教をして……!」
「ボクも調教したいのですよ☆……さぁ、圭一……楽しませて頂戴……フフフ……」

「うっ……まっ、まさかこれは……」

「あぅあぅ、圭一はとりあえずその考え方と、すぐその考えを自分で曝してしまう癖を何とかした方が良いのですよ。直せば確実に寿命が伸びるのです。あぅ☆」
「はっ、羽入……助け……」
「触るな下郎」
「キャラ違っ!?」
23315:2007/11/07(水) 03:54:10 ID:UXMh2nUq
既に各々臨戦体制に入っている……これは……助からないな……
「レ……レナ……は?」
「途中で真っ赤になってのびてしまったのです、みぃ☆」
はは……微妙に幸いかもな……でも……目の前の現実は……
「一斉攻撃ぃぃぃっ!!」


ひぎゃああああああああああああああああああああああっ!!!!


カナカナカナカナカナカナ…………
234TIPS:輿ノ宮警察報告署:2007/11/07(水) 03:56:26 ID:UXMh2nUq


 昭和58年 X月X日
 鹿骨市 雛見沢村にて 村内唯一の雛見沢分校の教室が大破
 余りの損壊の激しさから 怪我人や犠牲者が当初心配されたが 幸運にもその類の痕跡は発見されていない
 原因・犯人については今尚全く判明しておらず 迅速な追跡調査が求められている 差し当たって…………
235TIPS:ある少女の独白:2007/11/07(水) 03:59:16 ID:UXMh2nUq
……私が気付くと、既に教室は原形をとどめていなかった。いくつかの机はひしゃげて、天井には椅子が突き刺さっている。沙都子ちゃんの罠だろうか?大きな丸太が壁にめり込んでいる。

その丸太の下に、圭一君はいた。……うーん、あの時の圭一君を思い出すだけで恥ずかしいなぁ。はぅ。……圭一君は一見ぼろぼろだったけど、単に気絶しているだけみたいだ。

多分他のみんなで圭一君を攻撃したんだろう。まぁ結局みんな圭一君が好きだから、軽くレクリエーション的な趣向もあったと思う。
当の私は、さっきの圭一君のことを全然気にしていなかった。むしろ良かったと思う。必勝の自信があった(実際魅ぃちゃんでさえ私のブラフに引っ掛かって脱落した)あのゲームで負けちゃったのは悔しかったけれど、でも。
236:2007/11/07(水) 04:03:50 ID:UXMh2nUq
あの時、私じゃなくて魅ぃちゃんや、沙都子ちゃんで圭一君が妄想を展開していたら。……ふふふ。圭一君、もうこの世にいないよNE☆

「うぅ……」
一瞬圭一君が気付いたかと思ってびっくりしたが、呻き声を上げただけで、気絶したままだった。
……圭一君を他の人になんて渡したくない。多分圭一君は私を好いていてくれてるはずだし、その心配は杞憂に過ぎないかもしれないけど。ちゃんと介抱して、点数でも稼ごうかな、かな?


『はぅ。嘘はいけないんだよ、だよ』


……自分の奥底の声から注意された気がした。……はぁ、何を恥ずかしがっているんだろう。私は。
それはとても簡単で明確なことだ。好きだから。圭一君が大切だから。……だから助けたい。力になりたい。それでいいじゃないか。
圭一君はけっこう変態……変人さんだけど、私もかなりの捻くれ者なのかもしれない。
……ふふ、似た物カップルだよ、だよ?……
そう考えると、とっても嬉しかった。はぅ。


「はぅ〜っ☆圭一君おっ持ち帰りぃ!!」


……一陣の風が教室に吹いた。既にレナと圭一の姿は、無かった。
23737:2007/11/07(水) 04:11:04 ID:UXMh2nUq
時間かかったのは携帯からだからです申し訳ない。つか>>38のやつも今回のも誰か優しい人代理でwikiに保管してくれたらありがたい。……『保管価値なんて無ぇよ!』と言われたらお終いだけどな!
足コキ派にはすまんが、俺はあんま派です。南無(・3・)ノシ
238名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 07:01:01 ID:bx0cuLjA
GJ!
レナかぁいいよレナ
239名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 16:17:32 ID:p4YrfNHZ
>>237
待て、全力で保存した俺の立場はどうなる。
レナかぁいいよ、レナ。
240名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 17:02:53 ID:HJj9ZPJ6
>>237
なんか気持ち良いラストだったよ。GJ!
241OMAKE:ある少女の独白・裏:2007/11/07(水) 17:34:27 ID:UXMh2nUq
とりあえず圭一君を隠れ家に連れて来たけど……どうしようかな、かな?


「……聞いてんの前原圭一ッ!!」
ビクゥ
「……聞いてんの前原圭一ッ!!!」
ビビクゥ
「……聞いてんの前原圭一ッ!!!!」
ビビビクゥ!


「はぅ……ぴくぴくする圭一君♪……かぁいいなぁ★」



玩具圭一END?
242名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:07:46 ID:JWWIodqw
ピクピクK1www
243名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:10:43 ID:bx0cuLjA
隠れ家で本当に罰ゲーム執行するK希望
244名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:46:40 ID:eeCYGo6N
>>237
超GJ、こういうの大好き
245名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:49:00 ID:FS3JSfzI
圭詩が見たいなぁ。
『Hold me tight2』や『詩音×圭一』のように、ストレートに圭一に甘える詩音がすごく可愛い。
そこに魅音が加わって、3P突入もまた良し。
園崎姉妹好きの意見でした。
246名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 21:23:59 ID:kQUWt7mK
もうすぐで圭×知恵が完成しそうなんだが…
前スレで書くと宣言してだいぶ時間がかかってしまったorz
ところで質問なんだが
教職ってどれくらい時間が余るんだ?
それでいろいろ変えなきゃいけない所がでてくるから詳しい人頼む
247名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 21:32:05 ID:bx0cuLjA
雛見沢分校位のとこなら午後5時位には業務終了すると思われ
248名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 21:53:25 ID:CwGIO9Ab
甘め圭×詩良いなあ。
今書いてる圭×魅のシリーズ終わったら書いてみるかな。

249名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 22:20:22 ID:T0UIkJ2f
まだ私の中の梨花祭りは終わっちゃあいないんですよ
250名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:55:25 ID:/Zqaj+zf
あるある
251名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:33:48 ID:dRh4xbkU
>>237
圭一の妄想が実にエロ楽しかった。
こういうほのぼのギャグ大好きだ。GJ。
252名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:42:12 ID:FFqm3KnR
>>249
(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ俺!
後一つや二つは来てほしいと願ってるぜ
253名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:56:32 ID:OkKvL0Ca
>>237
ほのぼのGJだぜ。
たまにはこんなギャグチックなのもいいんだぜw
254名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 05:29:32 ID:RpF2GLlB
>>247
サンクス。5時か…
少し変えなきゃいけないかも…
いずれ書くけど凄い駄文だから期待しないでくれw
255 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:22:35 ID:cA7IOuCc
保管庫に入庫して下さった方サンクス!そして題名付け忘れていてスマソ!
まだまだ拙い出来で>>249>>252の期待に沿えるかは分かりませんが、
梨花祭り「初めての夜編」投下参ります。
256梨花祭り「初めての夜編」:2007/11/08(木) 11:26:28 ID:cA7IOuCc
東京のとある大学に合格した圭一の転居の前日、帰省した魅音と詩音の呼びかけで壮行会が神社集会所で開かれることになった。
同じく大学進学を決めて、雛見沢を離れることになったレナのそれを兼ねてもいるのは言うまでもない。
誰も口には出さないものの、かつての部活メンバーが一同に集うのは、これから先一段と難しくなるであろうことは誰もが感じ取っていた。
高校の時とは異なり、これからは進学した四人ともそれぞれバラバラの地域に散らばってしまうのだ。気軽に皆で会うことはこの先そうそうできないだろう。
だからこそ、貸しきった集会所に集った六人は、とにかくひたすらはしゃいだ。昔話に花を咲かせ、思いっきり笑いあった。
魅音が「今夜は細かい事言いっこなし!」と持ち込んだ乾杯用のビールも、あえて飲んでしまってまで。
そんな中、この日は何を思ったか巫女装束で臨んだ梨花は、終始圭一の傍らを離れようとはしなかった。
しかし、今更そのことに触れる者は誰も居ない。皆、明日から遠距離恋愛を強いられる梨花の心情は解りきっていたからだ。
「そうだ梨花ちゃん。例の写真、出来上がったぜ」
ビールでややほろ酔い気味の圭一は、何かを思い出したのか、宴会芸の小道具を持ち込むために持ってきていたリュックから紙袋を取り出した。
そこから二枚の写真を引き抜くと、紙袋を傍らの梨花に差し出す。
「圭一、これ…」
「まぁ大事にしてくれると嬉しい」
彼が引き抜いた写真――制服姿の圭一と今日と同じ巫女装束姿の梨花が二人で映っているものと、梨花一人で映っているもの。
それは、圭一が大学合格を決めた日、梨花と古手神社で撮影した記念写真であった。撮影したのは圭一の父である。
「俺はこれが気に入ったな。向こうの家で飾るか」
彼が掲げたのは、石段にて鳥居をバックに、二人でピースをして映った方の写真であった。二人とも、屈託のない笑顔を見せている。
「ええ…私も大切にするわ」
少しだけ寂しげな笑顔を浮かべ、言葉少なに梨花は応えた。
そして圭一から渡された紙袋を大切そうに抱えるのだった。
257 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:31:45 ID:cA7IOuCc
日付が変わる頃に壮行会はお開きとなり、各自が家路に着く。
圭一もまた自宅――明日からは「実家」になるが――に戻ろうとすると、不意にぎゅっと強く腕を引っ張られる。
「梨花?」
「…来て、圭一。今夜は…ずっと一緒にいたい」
何かを悟り、肩をすくめた圭一は無言で頷いた。
二人は、集会所の離れにある倉庫小屋に向かう。
二階に上がって部屋の灯りを点けると、そこには何故か既に布団が敷いてあった。
「…お、おい梨花ちゃん?」
決して思い当たる事が無いわけではないが、いやだからこそ、圭一は動揺し始める。
それに対して梨花は、彼の腕を抱えたまま布団の上で座り、しばし口をもごもごさせた後、意を決したように決然と言い放った。
「…お願い、圭一。今夜……私を抱いて。今夜こそ、その時だと思うの。二人で一つになりたい」
「梨花、ちゃん・・・」
粛然とした面持ちの圭一は声を詰まらせる。――来るべきものが、遂に来たかと。

二人がお互いに告白したのは、圭一が雛見沢分校を卒業した、まさにその日のことである。
それまで圭一は、女の子の誰とも付き合おうとはしなかった。
周囲の予想を見事に裏切り、その前年の受験勉強で親密に協力した魅音とも、結局交際に至る事は無かった。
丁度一年前に魅音が卒業の日に告白して断られたという話もあるが、真相は定かではない。
ともあれ、圭一は梨花を古手神社に連れて行き、その石段に立ってこう言った。
それは奇しくも、昭和58年6月のあの日の晩と逆に、彼の方から梨花に手を伸ばして――
「俺は…これからも梨花ちゃんの力になりたい。そして梨花ちゃんも…俺の力になってくれないか?」
「っ!!け、圭一っ?」
「好きだ。もし…梨花ちゃんも俺の事が…好きでいてくれたら、この手を掴んでくれ。そして一緒に歩こうぜ…これから。俺と付き合って欲しい」
「…本当にいいのですか?………………本当に。私で、いいの圭一?」
「愚問だな。じゃなかったらこんな真似はしないぜ?」
「……ありがとう。…これが、私の答えよ」
そう言って梨花は、手を伸ばし圭一の伸ばされた手を握った――
258 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:33:49 ID:cA7IOuCc
三年前に思いを馳せた圭一の追憶は、彼の心に打ち込むように話しかける梨花の言葉で遮られる。
「…覚悟は、もう出来てるつもりよ。明日から圭一が遠くへと行ってしまうことに耐えてみせる。でも…あと、もう一押しが欲しいの。だから…私を抱いて。私は身も心も圭一のもので、圭一の身も心も私のものだという、確かな証が欲しい」
左手で巫女装束の衿をぎゅっと握り締め、今にもそれを肌蹴んばかりの勢いで、圭一を見上げる。梨花のその瞳は、潤んでいた。様々な想いの込められた涙を滲ませて。
「お、おう。俺に異存なんかねぇぞ!梨花ちゃんが、それを望んでくれてるなら願ってもないことだぜ。本当に良いのか…なんて愚問だな?」
三年前のあの日と同じ言葉を、今度は立場を逆にして圭一は言った。
お互い煽ったり煽られたり、救ったり救われたり、手を伸ばしたり伸ばされたり。
つくづく俺たちはそういう関係なんだな、と内心で呟く。
「ええそうよ。これは運命…あぁ、貴方の前でこれは安易に言わない約束だったわね。なら百年の縁、かしら」
強張っていた表情を緩ませて、梨花はくすりと笑う。
「おっと、また聞こえてたか。…まぁそういうこったな!」
梨花の方を向き力強く言い放ってひとしきり笑った圭一は、やがてきりっと真剣な表情となる。
259 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:35:28 ID:cA7IOuCc
意を決した俺は梨花ちゃんの巫女装束――小袖の衿に手をかけると、今にも引き裂きたい衝動を抑えながら慎重にそっと左右に肌蹴させる。
首筋から肩、そして控えめながらもふっくらと膨らんだ胸元の乳房が露になる。
高校進学を機に梨花ちゃんはブラジャーを付け始めたらしいが、今日は付けていない。
まだ穢れを知らぬ、宝玉のようにつるつるとした肌が俺には眩しい。
こんな綺麗な肌を見せ付けられると――俄然ここに刻み付けたい欲求がこみ上げてくる。
これが全部俺のものだという証を。
その欲求の赴くままに、俺は首筋を皮切りに梨花ちゃんの肌をちゅ〜っと吸い上げるように唇を触れさせた。
そして微かに赤い痕をあちこちに刻んでいく
「きゃあっ、あは、…くすぐったい、んはっ」
俺は、肌を吸う度にびくんびくんと反応する梨花ちゃんの両腕をがっしりと掴んで押さえつける。
唇を離すと、、つうっと唾液と共に舌を這わせながら、また次の場所へ。
そしていよいよ、右の乳房のてっぺんの乳輪へと俺の口は辿り着く。
ぺろっと一舐めすると、乳輪を口に含んで、これまでで一番力一杯吸い上げる。
「ひゃっ、あ!んっ、んはぁあ!」
俺の口の中で、見る見るうちに梨花ちゃんの乳首がぴょこっと隆起するのがハッキリと感じられた。
傷つけないようにそっと歯をあてて、舌でコリコリと乳首を弄ぶ。
「あっ、あん…そんなに強く吸っちゃ…やぁ」
俺は梨花ちゃんの抗議を意図的に無視して、こちらは既にバッチリ立っている左の乳首へと口を移し、そこも夢中で弄る。
「んぅ…ふぁっ、あっ……いい、もっと…圭一ぃ」
遂に快楽に屈したのか、梨花ちゃんの声音が求める響きに変わった。
そこで俺は突然乳首から口を離してしまう。
「ふぁっ?圭一?やめちゃ…やぁ」
見上げると、上気した顔で梨花ちゃんは先程とは違う意味の抗議の声を出す。――焦れてる焦れてる。
260 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:37:50 ID:cA7IOuCc
「そろそろこっちも見せてくれ。な?」
俺は再び梨花ちゃんの抗議を意図的に無視して、今度は真紅の緋袴の前紐に手をかける。
梨花ちゃんはこくんと頷いてくれた。
それを合図に、しゅるしゅるっと、俺は紐を勢いよく解く。
今まで正座していた梨花ちゃんを促して、足を伸ばさせると、するすると緋袴を引く。
まだ成長途中ながらも、確実に丸みを帯びている腰、腹部、腿が露になってゆく。下半身も申し分の無いほどに美しい肌だった。
「おっ」
緋袴を脱がし終えると、男の性でつい真っ先に視線が向かってしまった梨花ちゃんのショーツを見て俺は歓声のような声を上げる。
その下部には大きな染みが形成されていた。
乳首を弄られて、興奮したのだろう。
それを目の当たりにした俺は、一気にボルテージが上がる。
躊躇することなく手先をショーツの染みの上に置くと、心持ち力を込めて生地の上からぐいぐいと手先で刺激を与えた。
「ひゃあ!!やっ、あふぁ、んっ、そんな…激しくぅ…しちゃぁだめぇ!」
気のせいか、手先で揉むに従って湿り気がどんどん増していくような感覚を覚えた。そしてふと、こりっとした突起のようなものを感じ取る。
「あはっ、ん、…あっ、やっ圭一っ?そんな…んはっ」
梨花ちゃんが震えるような声で言った。ショーツの脇から右手の先を侵入させたのだ。
ぐっしょりと濡れた感触と、割れ目のような部分があるのが指先に感じられる。
ここが梨花ちゃんの、秘密の花園か。どうやら初の開園の準備はもう大丈夫らしい。入り口が軽く開いている。
261 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:40:04 ID:cA7IOuCc
「今から、挿れるからな。痛いかも知れないが、大丈夫だな?」
濡れそぼった梨花ちゃんの秘唇――花園の中央にある入り口に、己が分身の亀頭を当てて最後の確認をする。
先端を当てた瞬間、ぬちゃっと水音と共に、粘り気に絡めとられる感触。
微かに開いた梨花ちゃんの秘唇が、ひくひくと痙攣しているが伝わってくる。
まぁ己が分身も似たようなものだが。
「平気よ。…痛くったって、耐えて見せるわ。私は、前の世界で腹を切り裂かれる痛みにも耐えたのよ」
布団の上に横たわり、俺を下から見上げる梨花ちゃんは頷くと、きりっとした表情で言った。
その言葉に俺はハッとなる。
約五年前のあの戦いで、突破口となった記憶。同時に彼女をずっと苦しめていた記憶。
「そう、だったな。でも今はそのことは忘れろ。あれとは違うんだ。最初はキツイかもしれんが、大丈夫だ。きっとな」
「ええ、圭一がそう言ってくれるんだから、私は全然平気よ。…私の処女膜なんて、金魚掬いの網よりも簡単に打ち破っちゃうんでしょ、くすくす」
梨花ちゃんは力強く、そして嬉しそうに笑ってくれた。
大丈夫だ、おどけて軽口を叩くまで余裕すらある。
そんな彼女が可愛いと思うと同時に、何処か健気で凛々しくも見えた。
「よしっ!さすがは梨花ちゃんだぜ。ふっ、一緒にあの運命を打ち破っただけのことはあるな!そんな梨花ちゃんが俺は好きだ!」
「私もよっ!大好き、私に希望を見せて与えてくれて、引っ張ってくれる圭一が好きっ!」
梨花ちゃんの声を聞いていると、何故かメラメラと燃えたぎって胸が熱くなる――よし、漲ってきたぜ。
「おうっ!じゃあいくぞ!!」
俺は梨花ちゃんの腰に添えた両手に力を込めると、渾身の勢いで一気に梨花ちゃんを貫いた。
「ぐっ!んんんんんんっ!!」
流石に痛いのか、梨花ちゃんはシーツを両手で布団から剥がさんばかりに握り締めていた。
しかし、その唇は固く閉ざされている。必死に耐えようとしているのが解かる。
「うっ、もう…少しだっ!耐えてくれっ!」
まだまだ小さくて狭い梨花ちゃんの膣内をぐりぐりと強引に突き進む己が分身。
何かを破るような感覚も――正直俺も無我夢中でよくわからなかったけど、あったかもしれない。
「んんんんんっ」
遂に己が分身は、全て梨花ちゃんの中に入った。秘密の花園にあるたった一つの花の蕾が、ついに開花した瞬間だった。
「ぐふぁああ、入った、入ったぞ梨花ちゃん!大丈夫かっ!?」
「くっ、あはははっ!痛くなんかないわっ!こんなの平気っ、なぁんて気持ちいいの!私は、今圭一と一つに繋がってるっ!痛いわけないじゃない!!」
涙を零し、笑って見せる梨花ちゃん。
本当に平気なのか、俺に知る術は無い。精一杯の虚勢なのか、それとも心からの歓喜なのか。
262 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:42:56 ID:cA7IOuCc
梨花ちゃんと身も心も一つになった俺は、左手で腰を持ち、背中に回した右手で掬うように彼女を抱きかかえながら、一緒に起き上がる。
そして正座し、挿入したまま梨花を抱き寄せて自らの膝の上に乗せ、向かい合う形になる。
感覚に慣れて来たのか、とろんとした恍惚の表情に変わりつつある梨花ちゃんを、俺はじっと見つめて言った。
「なぁ、梨花ちゃん。俺が何故あえて遠い東京の大学に進んだか、そして何処の大学のどの学部なのか、まだ話してなかったな」
これから一緒に悦楽に溺れるのかと思いきや、場違いな話を始める俺に梨花ちゃんはきょとんとした顔になる。
「えっ?どう…したの、急に?」
「俺が進んだのは…國學院大学―――神道の勉強をして、神職の資格を取れるところさ。実は、もう親父やお袋、公由の村長さんに話はしてある。卒業したら俺は神主になって…梨花ちゃんと一緒に、古手神社を継ぐ」
今まで梨花ちゃんには上手く誤魔化して秘密にしていた事を、遂に俺は言った。こんな時に。
「えええええええええっ!?」
梨花ちゃんは素っ頓狂な声を上げる。俺と合体したまま。
「つまりはそういうことだ。おっと、きちんとしたアレはあと四年ほど待ってくれよ。きちんと卒業して、資格を取ったら、改めてきちんとするから。今はこれだけを解ってくれればいい、俺は…本気だとな」
「け、圭一っ!!」
首に手を回して、ガクガクと震える梨花ちゃんは俺の名を叫びながらしがみ付く。あっ、今思いっきり膣内が締まったな。
「しばらく離れ離れになるけど、俺たちはいずれまた一緒になる。それからは…死ぬまでずっとだ」
「あ、あ、あ…圭一っ、圭一っ!!」
相当興奮したのか、梨花ちゃんは俺の顔に所構わず唇を何度も押し付ける。
涙を流しながら、キスの雨を降らせてくる梨花ちゃんに見惚れて、俺はしばし彼女の気がすむまで好きにさせる事にした。
「大好きよ圭一ぃ。だから約束して、必ず私の元に帰ってくると」
「俺も大好きだ、梨花ちゃん。だから帰って来ると約束する、絶対だ」
「なら圭一…。これからは私の事…“梨花”って呼んで。もう“ちゃん”は卒業よ。私はもうあなたに処女を捧げて、あなただけの女になったんだから、梨花って呼んで。お願い」
俺の胸に顔を埋めて、梨花は愛しげにすりすりと頬をこすりつけて言ってきた。
そういえばそうだった。
何故か俺は付き合い始めてからもずっと“梨花ちゃん”と呼んでたんだっけ。
263 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:44:34 ID:cA7IOuCc
「あぁ、喜んで。…愛してるぞ、梨花っ!」
うおっ、今また滅茶苦茶に強く締まったぞ。気持ちいい。
俺は梨花ちゃん…もとい梨花の身体を全力で抱きしめて、今度はこちらから唇を押し付けた。
すると驚いたことに、間髪入れずに梨花の舌が俺の口の中に差し込まれるのだった。
「んおっ」
梨花の髪を撫でながら、右手を側頭部に添える。
そして負けじとばかりに俺も舌を彼女の舌に絡める。
「「んんん、くふんんんん、んんんくっ」」
息苦しくなる限界まで、俺達はそのまま貪りあった。
「ぷはっ…はぁ、はぁ…でも、圭一。東京行っても、浮気…しないでね。絶対よ」
ちょっぴり不安げな顔で、梨花は口元の唾液を拭いながら言った。
だから、安心させるために頭を撫でながら、そんな梨花の耳元で囁く。
「勿論約束する。俺を信じろ、梨花。…あぁ梨花の方こそ、俺が居ない間に高校で浮気とかすんなよ?梨花は美人で人気ありそうだからなぁ、悪い虫が付かないか心配だぜ」
本気か冗談か、俺はむすっと口を尖らせて梨花の胸を揉みしだく。
「あんっ、あん…くすくす、何言ってるの?圭一は百年私を飽きさせずに、私がずっと雛見沢に呼び続けた人よ。そこいらの男なんて目じゃないわ」
ちゅっと、俺の頬に軽くキスをして、梨花はウインクする。
それ自体は可愛らしい仕草なのに、しかし口元は妖艶に笑みを湛えて、何故か色っぽくもある。
可愛くて妖艶。本当に梨花ちゃんの笑顔は良いもんだ。見ていると自然と頬が緩む。
「そいつぁ光栄だな」
「いつか言ったでしょ?あなたが来ない世界こそが最悪の目だったと。あの寂しさを思えば、これからだって平気よ。だって、圭一は今、私の元へ帰って来ると約束してくれた。私と一つになってくれたんだもの…あぁ、気持ちいいっ!」
ついにタガの外れた俺は梨花の小袖を剥ぎ取って押し倒し、腰の抜き差しを開始した。
滅茶苦茶キツく締まるし、それでいて実によく腰が動く。
もう長くは持ちそうに無いな。俺とて今日が、祝☆脱童貞だし。
「もう、我慢できない、梨花、梨花ぁ!」
「ああん、いいっ、あ、はぁあああああ―――」
今はまだ中出しはマズイという微かに頭の隅に残っていた理性で、俺は達する寸前に、己が分身を未来の嫁から引き抜く。
「出すぞぉおおお!」
堰を切ったように、分身から俺の白く濁った欲望の雫が迸る。
白濁は梨花の腹部に、胸に、そして顔にまで降り注いだ。
「ふぁ、熱いっ、熱いわ圭一っ!」
目の前で無防備にだらしなく横たわった梨花は、びくんびくんと身体を痙攣させていた。

梨花は誰にも渡さない。大好きだ。だから将来絶対に俺の嫁さんにしてやる。
264 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:46:03 ID:cA7IOuCc
四年後―――

「くすくす。圭一、今夜は私が『ご主人様』。そして語尾に必ず『ワン』とつけるのよ。じゃないと、このロウソクのロウを垂らしてお仕置きよ」
私は勝ち誇ったように嗜虐的な笑みを浮かべ、手首を縛られて布団に横たわった夫を見下ろした。
「わかりました…ワン」
圭一の頭には犬耳のカチューシャ、首には首輪。そして顔には犬の鼻をデフォルメに模したパーツを付けてある。
更に、その身に纏うはフリフリのメイド服にガーダーベルト。
足はだらしなく開かれ、スカートは捲れて、股間に突き立つ男根が丸見えだ。それはびくんびくんと私の中に入りたくてうずうずしているようだ。
食後のゲームの結果、今晩の閨は勝者たる私の思うがまま。
それが、私達夫婦のルールだ
そして今はもう無き雛見沢分校の四次元ロッカーから持ち出したパーツを付けて、より刺激的に弄びあう。
因みにコスプレ衣装は、魅音と詩音から結婚祝いと称して贈られたものだ。
「古手家再興のために、圭ちゃんにはこれから励んでもらわないといけませんからね〜。その助けになればと思いまして」なんて詩音は言ってたっけ。
「ふふふ、いい子ね。今夜はたっぷり可愛がってあげる。明日は日曜なんだし、お祭りも終わったからちょっと羽目はずしちゃおうかしら」
ますます笑みを深める私に、圭一は無様にこくんこくんと頷く。
「う、嬉しいですワン、梨花…熱っ!!」
すかさず圭一の上にロウを一滴垂らす。びくんと彼の身体が痙攣するのが解かる。
結婚前、付き合っていた頃には間違っても出来なかったプレイだ。こんな真似をしたら、嫌われて彼を失ってしまうかもしれないと恐れて。
でも、こうして全てを曝け出せるのも、圭一相手だからだろう。彼とはもう十年近く、別の世界を全部合わせれば百年を優に越える付き合いなのだ。圭一も幾つかの世界の事は覚えているし。
つまり私達はほやほやの新婚であると同時に、すっかり年季の入った夫婦でもあるのだ。
「ご、主、人、様よ。ダメな子ね」
「すみませんですワン。あぁでも…これはこれで気持ちいい、ご主人様ぁ…いいですワン」
じっとりと汗を流して苦悶の表情を浮かべつつ、しかし圭一はどこか喜んでいるようでもある。
結婚して、私の方からの過激なプレイも解禁してわかった。そう圭一は…責められるの「も」好きなのだ。
勿論自分がリードして私を責め立てるのも大好きだし、私もそれはそれで気に入っていて大いに望むところだ。初めての夜からずっと。
でも、こうして大好きな人を上から組み敷き跨いで、完全な支配下に置くのもまた、私は大好きなのだ。
「さぁ、今宵は私の犬たる圭一はどうして欲しいのかしら?言って御覧なさい」
「早く…ご主人様の中に挿れたいですワン」
なんだかんだで既にバッチリ濡れている秘唇を、私は圭一の男根の亀頭に擦り付ける。
「ふふっ、しょうのない子ね。じゃあいくわよ―――あっ。はっ、はぁん…いいわ、やっぱりあなたはいつも私を楽しませてくれるっ!まだまだ飽きそうにないわ、圭一っ!」
騎上位宜しく、私は最愛の夫の上で悦楽に溺れる。
自分でも信じられないくらいに腰がよく動く。解いた髪が揺れる。

ごめんなさい圭一。こんな酷いことしてるけど、大好きなのよ。私の大事な旦那様。
265 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 11:57:00 ID:cA7IOuCc
これで以上です。
ついでに>>89の前夜も少しだけ書いてみました。
私のライフはもうゼロです…ノシ
266名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 12:57:31 ID:3oQ0tXXh
>>265GJ!!!!!

萌えた!ありがとう!
267名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 13:06:26 ID:T00wsB+t
GJ!!
梨花様ドS(*´д`*)ハァハァ
これで古手家に分家が再興するわけですねww
きちんと資格取得を考える圭一が素敵だ。
268名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 13:07:43 ID:PXCzo6OI
>>265GJ!!!!!
圭一に甘える梨花ちゃんも
Sな梨花ちゃんもやはりよかった
269 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 15:50:49 ID:cA7IOuCc
今読み返したら一部欠落してました。申し訳ない。蛇足ですが最後にTIPSも追加で。

>>260>>261の間に挿入して読んで下さい。
「もう良いようだな。そろそろ…」
ショーツから手を引き抜くと、きょとんと恍惚とした顔で足を伸ばしたままの梨花ちゃんから一旦離れる。
梨花ちゃんの蜜に塗れた手は、粘り気を帯びて微かに糸を引いていた。
「へへっ、これが、梨花ちゃん特製の蜜の味か。うむ、美味なり」
「やぁっ、そんな…筈ないでしょ。圭一の舌はおかしいわ」
口元に手を当てて、梨花ちゃんはぶんぶんと首を振る。
確かに純粋な意味での「美味」とは少し違うけどな。
蜜を舐め取った後、その味に更に興奮した俺はそのまま自分の上着とズボンと靴下を手早く脱ぎ捨てた。
最後に、実は大分前から出番を求めて既に突き立っていた己が分身のせいで、若干手間取りながらトランクスを下ろす。
「ふぁっ、圭一っ、それ…」
先端がじっとりと滲んだ己が分身。
それを目の当たりにするのは今夜が初めての梨花ちゃんは、ぽっと頬を赤く染めた。
でも何気に目を逸らさないでじっと見つめていたりする。
俺は再びそんな梨花ちゃんの元へと歩み寄って覆いかぶさると、両手をショーツの腰部に置く。
「見せてもらうぜ、梨花ちゃんのここ」
先程よりやや控えめにこくんと頷くのを見た俺は、するするとショーツを引き下ろす。
梨花ちゃんの秘密の花園が、遂にそのベールを脱いだ瞬間だった。
270 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/08(木) 15:52:13 ID:cA7IOuCc
TIPS「古手家」
鬼ヶ淵村以来の旧家、雛見沢御三家の一つ。
本家筋は古手神社の神職を担う。
近代までは絶大な力を持っていたが、昭和に入って分家筋はことごとく絶え、勢力は減退の一途を辿る。
昭和末期には本家も幼い女の子の頭首一人を残して断絶寸前となっていた。
しかし平成に入ってすぐに状況は一変する。
同じ御三家の園崎家の尽力により、某県を通る高速道路から鹿骨市近辺に伸びる交通路が整備され、更に雛見沢の自然が評価されたことと温泉が発掘されたことで同地が一大観光地に躍進。
そしてこの頃頭首と結婚、古手家に迎えられた婿養子の発案により、古手神社が祀る「オヤシロさま」は恋が成就する「縁結びの神様」として大々的にアピールされた。
何故か角の生えた少女を意匠した絵を描いたお守りは、主に男性層に毎年かなりの売り上げを誇るという。
尚、そのご利益を一番に享受したのが他でもない古手家頭首夫妻であるとも喧伝されている。
二人は口を揃えて、「私たちが結ばれたのはオヤシロさまのお導き」と公言。
更に古手家頭首夫妻と長年の腐れ縁といわれる園崎家頭首も「ありゃオヤシロさまのご利益としか思えないわ。ご利益なかったら今頃圭ちゃん(頭首への愛称)は古手家頭首じゃなくてウチの婿だったのにさ」などと酒の席等で言っているという。
結婚以来十年以上経っても、二人は村有数のおしどり夫婦と評判で、これまでに二男三女を儲け、更に六人目も近いと噂されている。
このため、古手家は断絶どころか、平成の大合併後の首長公選制により衰退した公由家を凌いで、勢力を大きく回復するに至った。
将来は分祀を行って分家によってオヤシロさまを祀る新たな神社の建立も構想されているという。
十歳となる長女は今年、三十歳になって巫女を引退する母親に代わり、村最大の祭典、綿流し祭で初めての奉納演舞に挑む。
彼女は、何故か両親からは「私達よりオヤシロさまに似てる」と言われているという。

梨花祭り (了)
271名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 18:51:23 ID:AMQ5pG/T
GJ!
ああ…良い…癒される良い話だ
272名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 19:52:15 ID:pnCXOAGe
すげえいい文章っすね
参考にします。
273209:2007/11/08(木) 22:45:18 ID:3oQ0tXXh
『兎の様に』の続編が完成しましたので次レスから投下します。
前半は圭一視点。
後半から魅音視点。
と、いう感じで読み難いかも知れませんが、読んでやってください。

あと感想を下さった方や応援して下さった方、ありがとうございます!
個別レスをして荒れてしまったので、控えていました。
遅くなりましたが御礼を申し上げます。

あとwikiにまとめて下さった方、ありがとうございます!
自分は携帯厨なので、有り難かったです。

では誤字脱字等あるかも知れませんが読んでください。
274209:2007/11/08(木) 22:46:06 ID:3oQ0tXXh
『夢への掛け橋』




俺が魅音と付き合い始めて半年程経った。

この半年間色々な事があった。

鷹野さんが梨花ちゃんを殺した後、村を全滅させようと画策していたのを仲間や協力してくれた人達と一緒に阻止したり。
沙都子の兄貴が実は、入江診療所に入院していて年内には退院できる予定だったりとか。
まあ他にも村の中は様々な因習や迷信がはびこっていたが、ここ半年で良い部分は更に良くなり、悪い因習は全部とは言わないが以前より目立たなくなった。
と、いう事だ。

魅音曰く俺が引越して来たおかげらしい。


そして俺の中で一番印象深いのは、激しい勢いで勃発した魅音とレナの大喧嘩だ。

後で魅音に教えて貰ったのだが、レナは俺の事が好きだったらしい。
んで魅音はレナに俺と付き合っていると説明したのだ。

俺と付き合い始めたので親友であり、ライバルだったレナに筋を通しておくつもりだったらしい。

しかし告白すらさせずに自分から俺を奪ったとレナは怒り、魅音と壮絶なビンタ合戦を行った後、仲直りと一応丸く治まった様だ。

ちなみにレナと俺や魅音が疎遠になった訳では無く、皆と一緒に仲良くやっている。
275209:2007/11/08(木) 22:47:32 ID:3oQ0tXXh
ああ、魅音の調教は続いているぞ?
ただ、あいつを好きになればなるほど、罵ったり傷付ける様な事はしなくなった。
まあ今はノーマルプレイ+αを中心にラブラブしているって事だ。
とは言え、昼休みに校舎裏の死角でSEXしたり、学校帰りに通行人からギリギリ見えない所で放尿させたり、下着を着けさせず学校で過ごさせたりと、そっち方面の調教は継続中だ。
俺の可愛い兎ちゃんだからな。大事にしないとバチが当たる!しかも常に初々しい反応を返してくれるんだぜ?可愛いくて仕方が無い。


と、ここまで回想した所で意識は現実に引き戻される。


「ねぇ〜?圭ちゃん〜ここの最小公倍数を求めたら兆の単位になっちゃったよ〜。」
そう泣きそうな顔で問題の分からない所に質問してくる訳だが、魅音よ・・・何故に最小公倍数と最大公約数が理解出来ないんだよ・・・。
散々説明した筈だが?「・・・魅音。お前は良く頑張った。今日は勉強を中止しよう。俺は頭が痛くなってきた。」

「ふえ?どうしたの圭ちゃん!風邪でもひいたの!?」

「いいんだ・・・。分からなくても良いから。」

そう魅音は自分の部屋で高校の受験勉強をしているのだ。

276209:2007/11/08(木) 22:48:27 ID:3oQ0tXXh
俺と同じ学校に行って、ゆくゆくは上級生特権で俺に勉強を『教える』と言う事をしてみたいらしい。
その為だけに今まで必死に勉強して、数学以外は合格ラインを突破した。
そんな年の瀬も迫った十二月中旬。
魅音の部屋の炬燵の中で俺達は、ナンパに使うソアラを改造するツッパリ二人組よろしく、黙々と勉強していた訳だ。

「根詰めて勉強しても意味が無いぞ?たまには気晴らししないと良い結果は出ない。だから今日は休息日だ。」

「う〜ん。それなら仕方無いね。私、紅茶でも入れて来るよ!」
そう言って魅音は部屋を出て行った。

ちなみに、ここ一週間、魅音とは御無沙汰だ。
かと言って自慰すると怒るので、俺は欲求不満気味であった。

そうこうしている内に魅音は紅茶とシュークリームを持って戻って来た。
羽入が見たら喜びそうな特大シュークリームをパク付きながら談笑していると魅音が、俺の横に入って来て、遠慮がちに口を開く。

「ち、近頃Hしてないよね・・・。私・・・急にムラムラしてきちゃった。」
最後の方は消え入りそうな声で赤くなりながら話した。

「だから・・・圭ちゃんが良かったら、私を抱いて欲しいな・・・。」
277209:2007/11/08(木) 22:49:12 ID:3oQ0tXXh
か、可愛いすぎる。添え膳なんたら以前に、この状況でNoと言える男は居ないだろう。

「あ・・・。」
魅音をゆっくりと押し倒す。
そして優しくキスをすると、自分から舌を絡ませてきた。
「んむ・・・。ちゅる。ちゅぴ・・・。」

頭を撫でてやるとビクッと一瞬身体を震わせたが、身体の力を抜いて俺の首に腕を回してきた。

「ふぅ・・・。」
唇を離すと悩ましげな吐息を吐いて上目使いで俺を見ながら言う。「こ、炬燵の中でしちゃったら風邪ひいちゃうよね?」
そう言って炬燵から抜け出して、いそいそと布団を引き始める。

布団を引き終えると、俺の手を引いて布団まで連れて行き一緒に潜り込む。

「ねぇ。圭ちゃんアレして?アレ・・・。」
「くっくっく!本当に好き者だな〜。やってやるよ。」
アレとは乳首を甘噛みする事だ。
魅音が着ている黒い大きめのタートルネックを捲りあげてブラのホックを外し、乳首を指で弾く。
「ひうっ!」
身体をビクッと震わせて顔を横に背ける。
顔を真っ赤にしギュッと目を閉じプルプル震える魅音を見ると、他にも色々したくなるが、まずは魅音のリクエストに答えるのが一番だろう。
278209:2007/11/08(木) 22:49:47 ID:3oQ0tXXh
「はぷっ。ちゅ・・・。ちゅぱちゅぱ・・・。」
だが焦らした後に噛んでやる。ってのもオツなもんだろ?
御主人様としては色々な魅音の反応が見たい訳で。

「あふ・・・。んっ。圭ちゃん・・・意地悪しないで?カミカミしてよ・・・。」
普段、学校では絶対見せない可愛い言い方で、おねだりする魅音。所謂『女の子モード』だ。
しかし、そう言いながら腰に足を絡ませてくる姿は『女の子』では無く『女』である。

「仕方無いな。魅音は本当、おねだり上手だぜ?」

そう言って、乳首を歯でコリコリと甘めに噛みつつ舌を転がす。

「あっ!駄目!気持ち良すぎるよっ!」
それを聞いた俺は噛みながら乳首を強く吸い舌を小刻みに動かし、片手でもう一方の胸を軽めに掴み人差し指で乳首を早めに何度も強く弾く。
「らめぇ!らめぇ!オッパイが蕩けちゃう!あっ!んあっ!あっ!!!!」

と喘いだ後、魅音が腰に絡ませた足と頭に回した腕でギュッと強い力で抱き付いて来る。
どうやらイッたようだ。 顔に押付けられた柔らかい胸の感触を堪能するために頭をグリグリと動かして、胸の谷間に潜り込んだ。

279209:2007/11/08(木) 22:50:36 ID:3oQ0tXXh
「はあはあ、はあ・・・。け、圭ちゃん?どうしたの?今日は甘えん坊さんだね?よしよし☆」
頭を撫でられ、幼子の様にあやされる。
悪い気分じゃないが、息が苦しくなってきたので顔を上げて、魅音に聞いてみる。
「なあ、次は何して欲しい?」
そう言うと「・・・・・・お、おま〇こ舐め舐めしてくれる?」
顔を真っ赤にして口に手を当て目を逸らしながら、小さな声で言ってきた。

ちなみに近頃、俺は魅音に何をして欲しいか聞くのにハマっている。
回想時に初々しい反応を返してくれると言ったのはコレの事である。

俺は意地悪のつもりで「じゃあズボン脱いで、尻を俺の顔の方に向けて上に乗れよ。」
いわゆる69だ。魅音は69をするのを恥かしがって拒む。
オロオロする魅音が見たくてワザと言ったのだ。
俺は仰向けに寝て手招きする。
「ん・・・。分かった」
そう言いながら、ズボンと下着を脱ぎ俺の上に乗る。
予想外だ。
「こうで良い?」

「コレ、嫌だったんじゃなかったのか?」

「圭ちゃんがやってみたい。って前に言ってたから、恥ずかしいけど頑張るよ・・・。」
ここからだと顔は見えないが、かなり恥ずかしそうに身体を震わせている。
280209:2007/11/08(木) 22:51:27 ID:3oQ0tXXh
「魅音も口でしてくれよ?」

「うん・・・。」
カチャカチャ。ジジーッ。シュル。
ベルトを外されて、ズボンとパンツを一緒に脱がされ、魅音の冷たい手が息子に触れ、上下にゆっくり動かされた後、暖かい口の中に沈められていった。
魅音の大陰唇を指で開いて指を膣に二本入れてみる。
「んんっ!?」
「凄い濡れてるな。指二本が抵抗無く入ったぞ?」
指をゆっくり出し入れしながら言うと、抗議のつもりなのか、魅音の口の中で息子の尿道の先を舌でグリグリと強くこね繰り回される。
俺は挿入している指を一本のみにした後、クリトリスの皮を剥いて舌で舐め始める。
ぴちゃぴちゃ!
少し強めに舐めると魅音の身体がビクッビクッと跳ね、膣に挿入した指を強く締め付け、口の中では息子に吸い付く力が強くなる。

次は指で中を掻回しながらクリトリスに唇を付け、激しく吸い付きながら舌で舐めてみる
「っ〜〜〜!んむ!んぐっ!ん〜!?んっん〜!?んちゅ!ちゅばっ!」魅音が嫌々するように凄い音を立てながら、息子を激しく責め立て始めた。

うっ!そんなにされると速攻でイカされそうだ!
俺は陰部から口を離し「魅音、そろそろ良いか?」と聞いた。

281209:2007/11/08(木) 22:52:14 ID:3oQ0tXXh
魅音も息子から口を離し「ん・・・。私も、もう我慢出来ないよ・・・。」
そう言いながら机の引き出しからコンドームを取り出した。
「ん?それ初めて見るヤツだな?どうしたんだ?」
「・・・親戚の叔母さんから『新製品だから彼氏に使ってあげなさい!』って言われて買っちゃった・・・。」
と微笑みながら『うす☆うす』と書かれた包装を口で開け、唇で咥え息子に装着してくれた。

ちなみにこの技は魅音が始めた事だ。激しい調教をしなくなった頃に「ペットとして服従の証しに口で着けてみる」と言って以来、毎回してくれる様になった。
断じて言う。俺が教えた訳では無い。

装着後、魅音が俺の上に跨がり片膝を立てた格好で息子に手を添えて 「今日は私が頑張るね?いつも圭ちゃんにして貰ってばかりだから。いっぱい気持ち良くなってね?」と言って息子を挿入していく。
「うあっっ!」いつものコンドームと違い魅音の膣内の温さがハッキリと息子に伝わる。
「んっ・・・!こ、これ凄い・・・。圭ちゃんのおちん〇んの形がハッキリ分かるよ・・・じゃあ動くね・・・?」
魅音は腰を前後左右にグリグリと回した後、ゆっくりと腰を上下に振りだした。
282209:2007/11/08(木) 22:52:57 ID:3oQ0tXXh
パチュパチュ。

「あっ!あっ!」
俺の上で控え目に腰を振る魅音。
押し寄せる快感を必死で我慢しているのか、目をギュッと閉じている。
「んっ!あうっ!け・・・いちゃん・・・き、気持ち良いっ?」
息も絶え絶えに聞いてくる。
基本は受身の魅音が、たどたどしい腰使いだが俺を気持ち良くさせようと羞恥心を堪えて頑張っている。

そんな優しさや俺への愛の深さ・・・。
あの日、夜の帳が落ち始めた教室で魅音に酷い真似をしてしまった俺に・・・。あの夜必死に俺を悦ばせようと頑張っていた、まだ処女だった魅音の気持ちを踏躙る様な真似をした俺に・・・。
魅音は何故こんなにも尽してくれて大きな愛情を注いでくれるのだろう?
あれから半年も経って馬鹿な俺は気付いた。畜生!前原圭一!俺は最低な奴だ!
何で!そんな大事な事を今頃気付くんだよ!畜生!畜生!!!

俺は起き上がると魅音に抱き付き泣きながら許しを請う。
「魅音!ごめん!ごめんなさい!俺は何て酷い事をしてしまったんだ!ごめんなさい!許して・・・許してくださいっ!!!」

「け、圭ちゃんっ!?どうしたのさ!?・・・圭ちゃん?っ!圭ちゃん!!」
283名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:53:02 ID:hxDY+SP9
>>265
むぅ・・・。
これは設定をしっかりと練って作り込んだと見た。
自分は圭×魅をブログで書いてるんだけど、実に参考になったよ。
284209:2007/11/08(木) 22:56:29 ID:3oQ0tXXh
うわああああああっ!!!!
そう号泣しながら謝り続ける俺に魅音は
「大丈夫!大丈夫だから!私がいるから!圭ちゃん落ち着いて!」と優しく抱き締めて、背中を擦ってくれている。
どのくらい時が経ったのか分からない。五分なのか一時間なのか?
背中をポンポンと優しく叩いて
「もう大丈夫。私が圭ちゃんを守るから・・・。だから泣かないで?」
と優しく慰めてくれる魅音に俺は、ポツリポツリとさっき気付いた自分の過ちを話す。
すると
「確かに圭ちゃんの言う通りだよ?でも過ちに気付いた圭ちゃんは偉いよ?」
「それに圭ちゃんはそんな事を霞ませてくれる位、初めての夜からいっぱい幸せをくれているよ?私は過去より現在の方を大事にしたい・・・。」
「だから気にしなくて良いんだよ?私は圭ちゃんに愛して貰えてて幸せだよ?」
そう言いながら手で俺の涙を拭ってくれ、額に張り付いた髪を丁寧に直してくれた。
そして俺の顔を両手で挟み
「胸を張れ!前原圭一!私は貴方に愛されて幸せだよ!」
「過ちを後悔するなら、私をもっともっと幸せにして欲しい!泣いている圭ちゃんなんか見たくない!圭ちゃんにはずっと笑っていて欲しいから!」

285209:2007/11/08(木) 22:57:17 ID:3oQ0tXXh
「だから私は圭ちゃんを許すよ!」
「ううん!私も酷い事をした・・・。だからおあいこ!お互い差さえあっていこうよ!」
「魅音・・・。ありがとう・・・。ありがとう。」
なんて慈悲深いのだろう?俺は大好きな恋人に・・・魅音に二度目の恋をしてしまった。

「魅音・・・。」
「圭ちゃん・・・。」
どちらからか分からない。激しく口付けをし、互いの名前を呼び合う。
「ちゅ・・・。くちゅ・・・魅音・・・。」
「あむ・・・。ちゅぱ・・・んっ。圭ちゃん・・・。」

魅音が俺の肩に手を回し首筋に吸い付きながら腰を動かし始めた。
「あっ!あんっ!圭ちゃん!圭ちゃん!」
そう甘く鳴きながら、涙を流す魅音。

「はあはあ!魅音!愛してる!絶対離さないからな!」

俺は魅音の背中に手を回して、強く抱き締め首や胸に強くキスする。
「圭ちゃん!ん!はあっ!!うくっ!もう駄目!私イッちゃいそう!」

「お、俺も!!限界だ・・・!!」

「あっああっっ!!んあっ!!ああっっ〜〜〜〜っ!!!!」

「はあはあ!!!うあっっ!!」



286209:2007/11/08(木) 22:59:06 ID:3oQ0tXXh
魅音が激しく腰を動かし始め、お互いが限界に達する。

ほぼ同時にイッたんだと思う。
今までで一番長い射精だったろうか?
魅音を見ると大きく肩で息をしながら小刻みに震えていた。

繋がったまま軽いキスをした後、魅音は俺の息子からコンドームを外し、口で綺麗にしてくれた。
尿道に残った精液まで残らず吸い出した後、ティッシュで息子を丁寧に拭き終わると亀頭にキスした。

次は俺の番だ。
魅音の濡れそぼった陰部をティッシュで綺麗に拭いた。


そして布団の中に入り抱き合って色々な話をしていたが、魅音がウトウトし始めいつの間にか眠っていた。
俺はしばらく魅音の寝顔を見ていたが、強烈な睡魔に襲われ、いつしか夢の世界へと旅だった・・・。
287209:2007/11/08(木) 22:59:48 ID:3oQ0tXXh
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昭和59年 二月中旬



「はあ!はあ!」

私は雪の降る村の中を全速力で走っていた。
滑ってコケてしまいそうになるが、そこは慣れたものである。

上手くバランスを取りながら、翔けて行く兎の様に、ある場所へ向かっている。


今は朝の九時。しかし雪で辺りは薄暗く、走る私の顔に当たる空気は寒さを通り越して痛みへと変わっていたが、そんなの気にならない。

二か月前の、あの日の『出来事』以来、私達の関係は更に深くなった。
そうそう。その後も必死に勉強して苦手な数学も合格ラインを越えて、よほど下手を打たない限り、合格間違い無しと言うレベルまで到達した。

受験勉強を始めた九月の段階では、中堅クラスの高校の合格すら危うく興宮一の底辺校。
通称「ポン校」への進学以外有り得なかった私が、圭ちゃんや大切な仲間達。暖かく見守ってくれ、挫けそうになった時は叱咤激励してくれた知恵先生、校長先生。
多くの人のおかげで先週、興宮一の難関校を受験する事が出来た。

今年は例年に無い高倍率で、私は持てる力の全てを使って試験に臨んだ。
288209:2007/11/08(木) 23:00:32 ID:3oQ0tXXh
そして先生達の都合で臨時休校になった今日、朝起きると受験校からの合否の入った封筒が届いていたという訳だ。

震える手で封筒を開けて三つ折りにされた紙を開いて私は【合格】の文字を見つけ何度も読み返した。
【補欠合格】でも【不合格】でも無い、正真正銘の【合格】である事を確認した後、急いで服を着替え家を飛び出した。

この結果を一番初めに伝えたい人がいるからだ。

もう分かっているよね?
そう。圭ちゃんに早く伝えたくて私は走っているのだ。

雪さえ無ければ、もっと速く走れるのに・・・。一分一秒でも時間が惜しい。

あと少しで着くという所で、道端にある雪ダルマの前にしゃがんで、かぁいいモードになりかけているレナを見つけるが、走るペースを落とさずに圭ちゃんの家へ急ぐ。

圭ちゃんの家に到着し、焦りを抑えつつチャイムを鳴らす。

ガチャ。

「あら魅音ちゃん?おはよう♪今日も寒いわね?」

圭ちゃんのお母さんがドアを開け、そう言った。

「おはようございます!あの、小母様、圭ちゃん居ますか?」

私は元気に挨拶し、圭ちゃんが家に居るか聞いてみた。
289209:2007/11/08(木) 23:01:14 ID:3oQ0tXXh
「ごめんなさいね。まだ寝ているの。外は寒かったでしょ?御入りなさいな。お茶でも飲みながら、圭一が起きるまで話でもしない?」
そう言って私を家の中に招き入れてくれる。「御邪魔します。」
そう言って私は家の中に入り、リビングで紅茶を飲みながら、圭ちゃんのお母さんと話をし始めた。
「そういえば魅音ちゃん。圭一との中は、どこまで進展したの?」
「ふえ・・・?あう・・・。そ、その。あ、あははは。」

圭ちゃんのお母さんが、そうニヤニヤしながら聞いてきて、私は顔を真っ赤にして俯きながら口ごもる。
「ふふふ。可愛いわね☆けど、避妊だけはしっかりさせるのよ?」
流石は大人だ。私の言動で分かってしまったようだ。
「あら?もう十時過ぎじゃない?魅音ちゃん、悪いんだけど圭一を起こしてくれないかしら?魅音ちゃんが起こしてくれたら圭一喜ぶと思うわよ?」

「は、はい!分かりました!」

私はこの場から逃げ出す様にしてリビングを出て、圭ちゃんの部屋に向かった。

圭ちゃんの部屋の前に着き、控え目にノックして襖を開けて、小さな声で
「圭ちゃ〜ん。入るよ?」と言って部屋の中に入った。
290209:2007/11/08(木) 23:02:06 ID:3oQ0tXXh
カーテンを締めた暗い部屋の中で圭ちゃんは爆睡中だった。
私はちょっとした悪戯を思い付き、圭ちゃんの布団の中に潜り込んだ。
仰向けで寝ている圭ちゃんの横に横向きで寝転がり「くっくっく。圭ちゃんが爆睡してるから、いけないんだからね?」
と小さな声で呟き、私は圭ちゃんの首や胸に鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。鼻孔内に圭ちゃんの香りが広がる。
頭がボーッとしてきて、私は夢中になって匂いを嗅いでまわる。
なかなか起きないので次の段階に駒を進める。
私は圭ちゃんの寝間着のボタンを外し、胸元をはだけさせた後、乳首に舌を這わせた。
圭ちゃんは乳首が弱い。それこそ女の子の様な声で鳴くので可愛い。
「ぴちゃぴちゃ。ちゅっ。」
そんな音を立てながら私は舌で刺激を与え、たまに軽く吸ってみたり歯で噛んでみたりする。
「んっ?・・・あっ!うぅっ!」
圭ちゃんは寝ぼけているのか、両手で私の頭を抱き締めてきた。

可愛いなあ〜。乳首を愛撫されて感じているのだろう。時折小さな声で喘ぐ。
私は御褒美に左手を圭ちゃんのパンツの中に潜り込ませ、朝立ちして元気いっぱいのオットセイの頭を手の平で、なでなでしてあげた。
291209:2007/11/08(木) 23:02:47 ID:3oQ0tXXh
よしよし♪君は偉いなあ〜。君のお父さんは寝坊助だから、君と遊んであげようかな〜?
とか考えてると、圭ちゃんが目を覚ます。

「んあ〜っ??・・・うおっ!?み、魅音っ!?お前何してんだよっ!!てか!いつから居たんだ!」
「おはよう♪圭ちゃん☆何してるって?ナニしてるんだよ。圭ちゃんがなかなか起きないから、おちん〇んと遊んであげてたんだよ。もう十分位遊んであげてるかなあ〜?くっくっく。」
私は自分でも分かる位ニヤニヤしながら話す。
圭ちゃんのパンツの中から手を出して、手の平を見ると、我慢汁でテカテカしていた。
「うわ〜。圭ちゃんのおちん〇んよっぽど嬉しかったんだねぇ?涎で私の手の平がベタベタだよ〜?」
私は手に付いた我慢汁を綺麗に舐め取った後、この夜這いチックなプレイを今度からレパートリーに入れておこうと脳内メモに書き込んだ。
すると圭ちゃんは真っ赤な顔で「うっ・・・。ま、まあ、それより朝からどうしたんだ?何かあったのか?」

「んふふ〜☆じゃじゃ〜んっ!!なんと!高校から合格通知が届きました!」
と合格通知をジーンズのポケットから取り出して圭ちゃんの顔の前に突き付ける。


292209:2007/11/08(木) 23:04:53 ID:3oQ0tXXh
「おおっ!!やったじゃなぇか!よく頑張ったな!おめでとう!」
そう言って頭を撫でてくれた。
合格通知を封筒に入れ枕元に置いた後、私は全身の力を抜いて圭ちゃんからの御褒美を堪能する。

やがて頭から手を離し、私の耳元に手を添えて口を開く。
「ところでだ・・・。ウチのお袋は下に居るのか?」
「うん。居るけど、どうしたの?」

お腹でも空いたのか?・・・まさか。
「お前が、あんな事するから治まらねぇ・・・。」と私の手を自分の股間に持って行き握らせる。
「それに・・・。おお〜すげぇな?ドロッドロじゃねぇか?」
素早く私のジーンズのボタンとチャックを片手で器用に外し、微妙にずりさげた後、ショーツの中に手を入れて指を動かして陰部の濡れを確認した。

「んっ。だ、駄目だよ。下に圭ちゃんのお母さんが居るんだよ?もしかしたら小父様も居るかも知れないし・・・。」
小声で止めるが圭ちゃんは更に激しく手を動かしながら言う。
「大丈夫。大丈夫。魅音が声を出さなかったら下まで聞こえ無いって・・・。」
そう言って私を抱き上げて自分の上に私を乗せる。

293209:2007/11/08(木) 23:05:36 ID:3oQ0tXXh
「今日もアレ持ってるんだろ?」
「・・・うん。」
私は財布の中から今や愛用の品になった『うす☆うす』を取り出す。なんだかんだ言いながら私はノリノリである。
「こんだけ濡れてたら大丈夫だろ。魅音、今日は手で着けてくれ。」
私のジーンズを脱がして、自分の寝間着を膝まで下げながら言う。
「ん・・・。」
私は圭ちゃんの肩に頭を預けて口で包装を開け、指に避妊具を持つと、両手を股間の方へ持って行ってオットセイに装着してあげた。
「着けたよ・・・。」
私は両手を圭ちゃんの頭の横に置いて言う
「よし。入れるぞ。」
片手でオットセイを持って、反対の手で私のお尻を上から下に動かして挿入してくる。

「んうっ・・・。」
ズププ。 私の中にオットセイが入ってきた。
「ふうっ・・・。どうだ気持ち良いか?」
根本まで挿入されたオットセイで、私の子宮口をノックしながら圭ちゃんは意地悪そうに聞いてくる。
「・・・分かってるくせに。」

「声出すなよ?魅音、俺の首か肩にでも口を当てておけよ。」

そう言って両手でお尻を掴んで上下に揺さぶりだした。

「んう!ふっ!ふう!ふう!」
私は圭ちゃんの首や胸に口で吸い付きながら、声を押し殺す。

294209:2007/11/08(木) 23:06:11 ID:3oQ0tXXh
「おい、何かいつもより締めてくるなあ?興奮してるのか?」
私は図星を突かれ、羞恥心で顔が熱くなる。そんな姿を見て圭ちゃんは乱暴に突き上げ始めた。
「んっ!んっ!ふうっん!んあっ!!」

私は絶頂に達したが、圭ちゃんは、まだ大丈夫な様だ。
私は枕に顔を押し当てて声を抑える。

「んう〜〜〜っ!?んっんっんっ!!!!んあ〜っ!!」
私は何度も絶頂を迎え気が狂いそうになる。

パンパンパン!ちゅくちゅく!
そんな音が布団の中から聞こえてくる。

「み、魅音。もう無理だ。イクぞ。」

ビュルッ!ビュルッ!ドクドク・・・。
圭ちゃんの朝一番搾りな精液が大量に避妊具の中に吐き出され、二人とも肩で息をしながら、キスした。

「んむっ。ちゅく・・・。ん。」

二分程、口の中で舌を絡ませた後オットセイを引き抜こうと、掛布団を撥ね除けて圭ちゃんの上に跨がった状態の所で
ガラッ!!
と襖を開ける音がして部屋の中に光が差し込んだ。

「圭一!!何時まで寝て!る・・・の?」

圭ちゃんのお母さんが来たのだ。
そしてニヤッと笑った後、襖をスススと締め。
「二人とも、すぐに降りて来なさい。」
と言って下階へと戻っていった。
295209:2007/11/08(木) 23:07:02 ID:3oQ0tXXh
OK.落ち着け園崎魅音。
今の状況を把握しろ。襖のある場所から見える今の私達はどんな感じだ?
圭ちゃんが頭を襖の方に向けて寝ていて、下半身に何も着けて無い私がその上に乗っていて。
そして周りには脱いだジーンズとショーツがあって、枕の近くに避妊具の包装が開いて落ちている・・・。

うん。言い逃れは出来ないだろう。

とりあえず服を着よう。
女は度胸!だ。
なるようになるさ。
「・・・ねえ?圭ちゃん、とりあえず服着て、下に行こうか・・・。」

「・・・そうだな。」
二人で後片付けをして身なりを整えた後、一階のリビングへ降りて行きコーヒーを啜る圭ちゃんのお母さんの前に正座して座る。
そして圭ちゃんが「母上様、僕達に何か御用でしょうか?」
と引きつった笑顔でわざとらしく聞く。
すると「圭一、魅音ちゃん。私は何も言わないわ。恋人同士ですものね、ただ節度を持ちなさい。それに圭一。ちゃんと避妊はしてる?」
「はい。大丈夫です。」圭ちゃんがそう言うと「なら、良いわ。圭一、魅音ちゃんを大事にしてあげるのよ?」
とニッコリ笑って私の方を見た。
「ああ。大丈夫だ母さん分かってるよ。」

296209:2007/11/08(木) 23:07:39 ID:3oQ0tXXh
「あ、あの小母様。その・・・すいません。」
私は頭を深々と下げた。すると
「いえ、良いのよ☆魅音ちゃんみたいにシッカリした子なら大歓迎だわ♪そう言えば、さっき聞きそびれたけど高校受験の結果はどうだったの?」

「あ、はい!なんとか合格しました!」
「まあ、おめでとう!何か御祝いしなくちゃね♪」
と言って何処かへ走っていった。

「「ふう・・・。」」
二人同時に安堵の溜息が出た。

その後、御祝いだと言って圭ちゃんの家族と四人で興宮でご飯を食べた。

丁寧にお礼を言って別れた後、私は圭ちゃんと一緒に手を繋いで雪道を歩いていた。家まで送って貰っているところなのだ。
「いや、しかし焦ったぜ!次からは気をつけよう!」と圭ちゃんが笑いながら言う。

「・・・だから止めたのに。」
私は顔を真っ赤にして言うが、あの時はノリノリな気分でしていたので、正直そんな事を言う資格は無い。
「そうだ、魅音。四月からはどうやって学校に通うんだ?自転車だと大変だろ?」

「あ〜。16歳になったら原付の免許取って通学するよ。流石に学校まで一時間以上かかるのはアレだしね。」

297209:2007/11/08(木) 23:09:05 ID:3oQ0tXXh
「中免の方が良くないか?二人乗りできるし・・・。」

ああ、なるほどね。でもそう言う事なら私は圭ちゃんの後ろに乗りたいよ。

「ん〜。原付で良いよ。私は圭ちゃんが中免を取って欲しいな。それで色々な所に連れて行って欲しいかな?」
えへへ。と笑いながら言うと圭ちゃんが言った。
「よっしゃ!じゃあ俺が中免取るぜ!だったらバイトして金溜めておかないとな!」

フフフ♪頑張れ圭ちゃん。

「でも、その前に高校受験が待ってるよ?まあ私でも受かる位だから大丈夫だろうけどね。」

「いや分からないぞ?意外と難しくて落ちたりしてな!」

そんなの嫌だよ。冗談でも、そんな事言わないで・・・。
圭ちゃんと一緒の学校に行きたくて頑張ったのに離れ離れになるのは嫌だ。
私は泣いてしまいそうになる。

そんな私を見て圭ちゃんが笑いながら言う。
「冗談だよ。泣きそうな顔するなって!それに魅音が俺に勉強教えてくれるんだろ?だったら落ちる訳無いぜ!」
いつの日か私が話した事を覚えていてくれたんだね。
私なんか今まで忘れてたのに・・・。じゃあ今から一年間、私も頑張らないといけないね?

298209:2007/11/08(木) 23:10:54 ID:3oQ0tXXh
口から血の混じったツバをペッと床に吐いて、そうレナが言った。
私は本音を口に出した。
「私はレナとこんな事したく無かった!レナに祝福されたかった!」

「レナだって!魅ぃちゃんとは、こんな事したく無かった!祝福したいよ!でも私は我慢できなくて魅ぃちゃんに酷い事をしてしまったんだよ!」
レナが泣きながら言う。

私はレナを抱き締めて「ごめん!レナ!許して!私は目の前の幸せを逃したく無かったんだよ!」泣きながら話す。
「レナも告白位したかったよね・・・。事情はどうあれ私はレナの可能性の目を摘んじゃったんだ。ごめんなさい。」

「ううん。良いんだよ?だよ?レナもごめん。圭一君と幸せになってね。」
レナも泣きながら私を抱き返す。

そして二人で夜遅くまで泣き合った。

fin.
299209:2007/11/08(木) 23:14:23 ID:3oQ0tXXh
以上です。
SS書くのが楽しくなってきたので、一気に書き上げてしまいました。
この物語は次の作品で最後です。

あとお願いなのですが、自分の作品をwikiで上手くまとめてくれる優しい方はいませんか?
自分は携帯厨なので、まとめ方が良く分かりません。

どうかお願いします。
300名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:21:45 ID:fl0CZCKe
面白かった!……が、途中で何レス分か抜けてないか?
ラストが唐突な気が…
301283:2007/11/08(木) 23:23:31 ID:hxDY+SP9
>>209
ス、スマン、リロせずに途中で投稿しちまったorz
リアルタイムに読ませてもらった、魅音の可愛さに萌えたよ。

・・・ところで、最後おかしくない?
302名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:26:30 ID:RcEsG7RP
>>298
GJ!
自然な流れでエロとシリアスとほのぼのの起伏がいいね。
あれでも最後だけ唐突なような…いや百合も大好きですけどね?
完結が楽しみだ
303209:2007/11/08(木) 23:37:59 ID:3oQ0tXXh
すいません。
途中二つほど抜けてました。
今から投下するので、>>297>>298の間に入れといてください。



圭ちゃんが私にしてくれた様に、次は私が圭ちゃんを助ける番だ。
互いに支えあって、どちらかが困った時は手を差し延べられる関係まで行けたらできたら素敵だと思う。

圭ちゃんと幸せになりたい。
おはようのキスをしておやすみの抱擁をして抱き合って眠りたい。
そして・・・いつかは圭ちゃんの子供のお母さんになりたい。
そして死ぬまで一緒に仲良く暮らしていけたら・・・。
それが私の夢。

私は十二月のあの日。
大好きな恋人に・・・圭ちゃんに何度目かの恋を再びしてしまった。



fin.
304209:2007/11/08(木) 23:39:08 ID:3oQ0tXXh
おまけ『女の戦い』

「はあはあ・・・。」
私はレナの部屋で力尽きて倒れている。

「はあはあ・・・。」
レナも同じく床に膝を付いて肩で息をしている。
二人とも両頬が真っ赤に腫れている。鼻や口からは血が出ていたり。と御世辞にも美しい光景では無い。

私は圭ちゃんに女にして貰った日から数日を経た、ある平日の放課後レナの家に行った。
私は圭ちゃんと付き合い始めた。だからレナに・・・いやライバルには説明しておくべきだと思ったので家に行ったのだ。

スンナリと分かってくれるとは思わなかったが・・・まさか罵倒し合いながらビンタの張り合いをするとは想像すら出来なかった。あの温厚なレナが・・・。
もちろん私も引く訳にはいかなかった。
圭ちゃんへの想いを馬鹿にされたくない。
そして冒頭に戻る訳だ。

「レナ・・・。あんたの気持ちは痛い程分かる。けど、圭ちゃんへの想いを馬鹿にしないで・・・。」
私は起き上がり、口から出た血を腕で拭き取る。
「はっ!笑わないで欲しいかなっ!かなっ!魅ぃちゃんは卑怯だよ!正々堂々勝負しようってレナは言ったのに横から掠め取ったんだよ!」

305209:2007/11/08(木) 23:39:58 ID:3oQ0tXXh
本当にすいませんでした。

次の作品が出来たら、また来ます。
306209:2007/11/08(木) 23:46:05 ID:3oQ0tXXh
>>304

×「はっ!笑わないで欲しいかなっ!かなっ!魅ぃちゃんは卑怯だよ!正々堂々勝負しようってレナは言ったのに横から掠め取ったんだよ!」

〇「はっ!笑わせないで欲しいかなっ!かなっ!魅ぃちゃんは卑怯だよ!正々堂々勝負しようってレナは言ったのに横から掠め取ったんだよ!」


orz
307名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:46:21 ID:RcEsG7RP
>>303-304
乙。
横から掠め取ったというか、こっそり自慰してたのを見つかるというすごいハプニングだったわけだがw
308名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:10:44 ID:U7uKy54w
梨花祭り支援で梨花×レナ投下していいっすか?
309名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:21:46 ID:WEwJxTRL
バッチこーい!!
310名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:26:18 ID:LLcQ0sq0
大歓迎
後そろそろ純愛圭レナが見たい
311〜d'〜:2007/11/09(金) 00:28:24 ID:U7uKy54w
〜d'〜

オレンジ色の黄昏を過ぎ、夜の暗闇に包まれたゴミ廃棄所。
ゴミ山と呼ばれたこの地にぼんやりと浮かぶ一つの光源。
「みぃー・・・。レナ、ボクはもうおうちに帰らなくてはならないのですよ。」
「ダメダメ、ダメーっ!今日は、梨花ちゃんをずーっとお持ち帰り続けるって決
めたんだから!」
「・・・みぃー・・・。」
まるで駄々をこねる子供のようなレナの態度に梨花は辟易していた。


そう、ここはゴミ山にある一台の廃車の中。レナの秘密の隠れ家として使われて
いたこの車に、梨花は連れて行かれたのである。
「それにね梨花ちゃん、今日の部活はレナがトップで梨花ちゃんがビリだったんだよ?
勝者の言うことは絶対服従、じゃなかったのかな?」
この日の部活は、レナの1人勝ちであり、梨花はレナに持ち帰られるという罰ゲームを下されたのだ。
「それはそうなのですけど・・・もうこんな時間なのです。家で沙都子が待っているのです。
早く帰らないと、心配を掛けてしまうのですよ。」
梨花は独りで住んでいるのではないのは周知の事実。沙都子と梨花は2人で暮らしているため、
一人が帰ってこないと家にいるもう1人に多大な迷惑がかかってしまうのだ。
「大丈夫だよ梨花ちゃん!今日の炊事の当番は沙都子ちゃんなんでしょ? だったらもう少し
ぐらいはここにいてもいいでしょ?」
「みぃー・・・」
どうして今日の炊事の分担なんか知っているのだろう。梨花はもう少しここに拘束
されるだろうと悟り、心の中で沙都子に謝罪した。
「・・・分かりました。もう少しだけなのですよ。レナ。」
312〜d'〜:2007/11/09(金) 00:29:13 ID:U7uKy54w
「それじゃあ、次は何して遊ぼうかなぁ。」
「レナが決めてくださいです。もうこの際ボクはレナの従順な奴隷になるのです。」
「はうぅ〜もう梨花ちゃんはレナの奴隷さんなんだね。……じゃあ梨花ちゃんには
これを付けてもらうね。」
レナが取り出したのは黒色の猫耳のカチューシャだった。隠れ家と化したこの廃車の中には
どうやら学校にもないコスプレグッズが数多く存在しているようだった。
部活にも使うことないようなグッズをレナは大量に隠し持っていたのである。
「・・・よくもまぁ、こんなにも。フッ、少し呆れてしまうわね・・・」
「…えっ・・・り・・かちゃん?」
「・・・何でもないのですよ。・・にぱ〜。」
梨花の目にわずかに宿る漆黒をレナが感じ取ったのは定かではない。


「はうぅ〜。猫耳てのはちょっとオーソドックスだけど、やっぱり梨花ちゃんは何を付けても
かぁいいねぇ〜!!」
観念したかのように猫耳を梨花は付ける。その目にわずかな軽蔑の色を澱ませながら。
それに気が付かないレナは恍惚の表情で目の前の黒い子猫を見つめる。
その視線はまるで罠にかかった小動物を見るかのような欲情に溢れたものであった。
「・・・みぃー。そんな目で見ないでくださいです。もうボクは捨てられた可哀想な子猫さんなのです。
にゃ〜にゃ〜。」
「・・ん、はぁぁ・・・梨花ちゃんすごい・・・いいよ。」
厭らしい目つきで梨花の一挙手、一挙動をなまめかしく視姦するレナ。
「梨花ちゃんのこんな姿をこんな近くで見れるなんて・・・」
その姿に学校で見るような快活さはもはや無かった。
「やだ・・・レナ・・・もうこんなに・・・」
これまでの世界で見てきた健勝な青い炎は微塵も見られない。
「はぁ・・ん、り、かぁ・・・はぁ・・・ダメ・・もう耐え・・られ・・」
下半身に言い表せない程の熱い血潮の奔流を感じる。
じっとりとしたそれはレナの心身を徐々に蝕んでいく。
そこにあるのは剥き出しになった漆黒の濁った欲求だけだった。
313〜d'〜:2007/11/09(金) 00:30:14 ID:U7uKy54w
「・・・世界が一つ変わるだけでこんなにも変わってしまうのね‥。」
目の前にいる自らの欲望に支配された少女を冷徹な目で見つめ、つぶやく梨花
「ぇ・・・あっ、り、梨花ちゃん、ご、ごめんね。」
さすがに梨花の視線に気が付いたの平静さを取り戻すレナ。
「はうぅ〜・・梨花ちゃん・・・あの・・・機嫌損ねちゃったかな・・・ごめんね!
こんな遅くまで引き止めちゃって・・・もう家に帰らないとね・・・沙都子ちゃんが心配するもんね・・・」
梨花の目に宿った冷たい色、初めて見るそれに戸惑いを隠せないレナ。
早く帰りたい、そんな思いが梨花にそうさせたのだとレナは感じた。
梨花の真意など知るはずも無く。
「にぱ〜。大丈夫なのですよレナ。・・・……ボクはそんなこと少しも思ってないのですよ。」
子供を諭すような目で梨花は言った。
「さぁレナ。」
表情を変えるレナ。
「…早く続きをやりましょうです。」
レナの表情は再びあの漆黒の欲求に染まり始めていた。
314〜d'〜:2007/11/09(金) 00:31:01 ID:U7uKy54w
「それじゃあ、どうしようかなぁ・・・。・・・はぅ〜、いいこと思いついたよ梨花ちゃん。」
「何ですかレナ?」
「レナ、梨花ちゃんのお母さん役の猫さんになるね!」
黒い視線を投げか掛けるレナ。
「みぃー・・・」
席を立ち、廃車の奥から梨花の付けているものとは対照的な真っ白な猫耳持って来るレナ。
「んしょっと、どう梨花ちゃん、似合うかな?」
白い猫耳カチューシャを付け、梨花に見せびらかす。
「とってもとっても似合ってますのですよ。」
白猫から黒猫が果たして生まれてくるのであろうか。梨花の疑念は泡沫の様に浮かび、
そしてすぐに消えていった。
「…とってもとっても美人のお母さんを持ってボクはうれしいのです。にゃーにゃー。」
「は・・・うぅ、梨花ちゃん、…すごい・・・。・・・て、えっ!?」
レナは虚を突かれた。いきなり梨花がレナの胸元へ飛び付いてきたのである。
「にゃあん・・・大好きなのですよ・・・お母さん・・・」
「あぅ、・・・梨花ちゃん・・・あっ、はぁ・・・はぁぁ・・・」
目の前には黒の猫耳をつけた小さな少女。
自分の胸元にある小さな紅葉の様な手。
自分を呼ぶ甘い少女の声。
流水のような黒い艶のある黒髪。
学校帰りでまだ風呂に入っていない梨花から放たれる甘美な体臭。
触覚、視覚、聴覚、嗅覚。
味覚を除いたレナの五感は目の前にいる小さな子猫に奪われていた。
「・・・はぁ・・はぁはぁ、くぅぅぅ・・・んん・・・。り、梨花・・・ちゃん・・・」
潤んだ目で自分に抱きついている梨花を厭らしく視姦するレナ。
それと同時にレナの手は欲望に導かれるまま梨花のか細い首筋や小さな背中を撫で回す。
シュル、スッ、シュルル
梨花の制服のブラウスが衣ずれの音を放つ。艶めかしい音がレナの耳孔を犯していく。。
同時に顔を、梨花の髪の毛側頭部付近、耳の上側の比較的においが強いであろう部分にうずめ、
しきりにそのにおいを嗅ぐ。
梨花の、未成熟の青い果実のにおいをレナは焼き付けようとする。
その鼻腔に、その脳裏に。


「・・・にゃーにゃー、お母さん、ボクはお腹がすいたのです。にゃーにゃー。」
突然の梨花の問いかけに少なからず狼狽するレナ。
「・・・はぁはぁ・・・!?えっ、お腹、が・・・って。」
快楽に浸っていたレナを見つめながら梨花は問いかける。
「ボクは・・・お母さんのミルクが飲みたいのですよ。・・・・にゃあ・・・・にゃあ。」

315〜d'〜:2007/11/09(金) 00:31:41 ID:U7uKy54w
「・・・り、かちゃん。ミルクを飲みたいって、どういう・・・ことかな・・・」
自分の性癖が発覚したのではないかと感じたレナだったが、
そうではないことを悟り自分の欲求を抑えながら梨花の問いの真を求めた。。
「言ったとおりなのですよ。ボクはレナのミルクを飲みたいのです。」
一段と早まりつつある心臓の鼓動を抑えながら、レナは声を震わせながら言った。
これから起こるであろう甘美な光景を思い描きながら。
「・・・子猫ちゃんは・・・どうやって・・・ね・・・梨花ちゃん。お母さんの・・・ミルクを飲むのかな?」
「みぃー・・・そんなことも分からないのですか?・・・ダメな母猫なのです。」
梨花の言葉を一つも逃さないように聞き入るレナ。
やがてプルプルとした小さな唇から紡ぎ出されていく魅惑の言葉。
「小さな黒い子猫さんは」
頬を上気させ食い入るように梨花を見つめる。
「お母さんの・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・お、お母さんの・・・?」
「おっぱいからミルクを飲むのですよ。にゃーにゃー。」
にんまりとした笑顔を見せる梨花。
欲望にまみれた笑いを貼り付けるレナ。
「・・・そうだね、お母さん猫はちゃんと・・・・・
お腹のすいた、かぁいい娘におっぱいをあげなくちゃね・・・・」
レナは自らのセーラ−服たくし上げ、レモンイエローのブラを上方にずらしていった。
316〜d'〜:2007/11/09(金) 00:32:22 ID:U7uKy54w

あらわになる小ぶりだが形の整った白色の乳房。今から始まるであろう享楽のためであろうか
レナの荒い息遣いとともに二つのふくらみは大きく収縮している。
二つの丘にちょこんと付いたピンク色の突起は、すでに痛々しいほど隆起していた。
「・・・さあ梨花ちゃん、いっぱい、・・・ハア・・・ん、ハア・・・いっぱい吸っていいんだよ。」
自分の胸をさらけ出しながら、梨花を催促するレナ。その眼は既に艶やかに潤んでおり、
レナの肉欲にまみれた心情を鮮やかに映し出していた。
「・・・それじゃあ、遠慮なくいただきますのです。」
そう言うと梨花は即座にかつ直接、左の乳首に吸い付いた。
「・・・っはぁぁあ!・・・んん、くぅぅん・・・!」
躊躇のない梨花の行動に、体を震わせて喘ぐレナ。彼女を襲う強烈な快感は痺れとなって
全身を駆け巡って行った。
「とってもおいしいのですよ、お母さんのミルク。・・・・・・にゃあ、にゃあ。」
ちゅく、・・・ちゅっちゅうぅぅ、・・・ちゅぽちゅぷん・・・
授乳とは決して思えない卑猥な音を立てながら、レナの洋梨形の乳房にむしゃぶり付く。
「・・・んんん・・・ん・・・はあ、はあ。そう、でしょう。いっぱい、もっと・・・はぁん
・・・強く、吸ってもいいんだよ・・・」
「もっと強く吸ったら、ミルクいっぱい出てくるのですか?」
上目遣いにレナを見る梨花。黒い大きな瞳に見つめられてレナの快感はいっそう深いものになる。
「・・・はあ、はぁ。そうよ梨花。だからもっと・・・ね?」
我が子を呼ぶように梨花を呼び捨てにするレナ。更なる快楽を味わいたいと願うレナの精神が
無意識のうちにそうさせたのかもしれない。
「・・・・・・・・・」
しかし一瞬、梨花の目が冷酷な光を携えた。全てを見透かすような漆黒の光。
眼に漆黒を宿すとともに、再び梨花は目の前にある双丘の一つにむさぼった。
「ううっ、ん・・・!!、うふぅう!・・・んん、あっくぅはぁあああんっっっ!!!・・・」
先ほどとは段違いの快楽がレナを襲う。
ちゅうううう、ちゅるっ!ちゅぱぱ、ずちゅちゅ・・・ちゅぼぉぉう!
梨花は先ほどよりも強く吸い、レナの乳首をコロコロと舌で転がしていく。
乳頭の周りの乳房には目も暮れずただ乳首だけを重点に攻めていく。
・・・ちゅく、ちゅく
愛撫している乳房から漏れる水音とは別の場所からもう一つの淫靡な音が聞こえる。
見るとレナは内ももをこすり付けて、疼く下半身の快感を得ているようだった。


「フフフ・・・もう耐えられないのね、私の愛撫が・・・いいわ連れて行ってあげる・・・」
梨花がそうつぶやくと、乳房から口を離し、右手をレナのスカートの中にさっと潜り込ませる。
「んんん?!り、梨花ちゃん・・・?」
317〜d'〜:2007/11/09(金) 00:33:39 ID:U7uKy54w
「もういいでしょ・・・?レナ・・・。それにしても・・・あなたがこんな淫乱の変態女だったとは
・・・思いもしなかったわ。しかも、あきれちゃうぐらいのねぇ・・・」
豹変する梨花の態度に明らかに狼狽を見せるレナ。
「り、梨花ちゃん・・・いきなりどうしちゃ・・・・ひゃあん?!」
潜り込んだ梨花の手がレナの秘所をパンティ越しに蹂躙する。
「もう本性をさらけ出しなさいな・・・レナ、あなたのここが雄弁に語っているわよ・・・。
・・・フフ・・・もうこんなに漏らしちゃって。」
梨花の指はぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てている。
「んくぅ!!・・・はぁぁぁあ・・・ん梨花ちゃんそこはだめ・・・えぇ・・・」
冷たい目でレナを見据えたまま、今まで溜まっていた疑問を投げかける。無論、手を休めることなく。
「そのまま聞きなさい・・・レナ。あなたそうして私を執拗に追い回すの・・?
学校にいるときだってそう・・・授業中、私のことを舐め尽くすような目で視姦したり・・・
かわいいかわいい連呼して私の体にやらしく触って来て・・・そういえば沙都子にも同じようにしていたわね・・・」
「んん・・はあ・・・はぁ、そ、れは・・・」
ぐしゅ、ぐしゅり・・・
梨花はレナを激しく攻め続けた。言葉と指で。
「フン、気が付いていないと思っていたの?・・・で、まさかあなた、私や沙都子みたいな女の子に発情する
ロリコンだったの?」
「はっ・・・ふぁあ・・・り、梨花ちゃ・・も、もっと・・・。」
自分の性癖が発覚してしまった羞恥と容赦なく注がれる軽蔑が混在し、レナはあろうことか、
今までで最大の快感を覚えるようになった。
「・・・早く言いなさいよ、・・・この淫乱。」
冷徹かつ静かに梨花は貶した。同時にパンティ越しだった愛撫は布地の横から指を探りいれ
秘所に突き立てる愛撫へと変化していた。
「・・・あ、くううぅん!!!…レ、レナは…!」
「…レナは…何?」
レナを嘲笑しながら、いたづらっぽく問いかける。
「・・・はぁん!レナは・・梨花ちゃんみたいな…小さな・・・あっ、女の子にしか・・・・・興味の無い・・・
い、い、淫乱なのぉぉ!!」
「アハハ!…そう。恐ろしい子ね・・・同年齢の男子が聡史しかいなかったからって、私や沙都子みたいな小さな…
しかも自分と同じ女に興味を持つなんて…学校のみんなが知ったらどうなる事やら・・・。んふふふ・・・」
「・・・はぁ、はぁ。り、梨花ちゃんもっと・・・んくぅっ!・・・も、もっと罵って・・・ね?」
恍惚な表情を浮かべる梨花。その目に漆黒を携えながら・・・
黒い猫耳のカチューシャが妙にこの場に映えている。
もうレナには自らの快感貪ることしか頭に無い様子であった。
「欲張りな子…フフ・・・いいわ。正直に言ったご褒美ね・・・、イかしてあげる。」
「り、梨花ちゃん・・・」
梨花はレナのスカートをめくり上げるとびしょ濡れになった秘所に顔を近づける。
「すごい洪水ね、こんなの漫画や小説の世界の事だとしか思っていなかったわ。」
事実、レナのレモンイエローのパンティはすでに濃黄色へと自らの愛液によって
厭らしく変化していた。
愛撫していた指を引き抜き、レナの目の前に掲げる。指を擦り付けるようにし、そのまま指を開く。
ぬらぬらと光る粘液が梨花の指の中で怪しく糸を引く。
レナはもはや焦点の定まらない瞳でぼんやりと自分の垂れ流した愛液を見つめている。
梨花はレナのクリトリスに触れてしまうほど自分の顔を近づける。
「ここがあなたの・・・フフ・・・すごい充血してるわ・・・まるで今にもはちきれそうなぐらい
・・・やらしい…」
わずかに漏れる梨花の吐息がレナのクリトリスをくすぐる。
繊細となったレナのそれはわずかの刺激も逃そうとはしない。
318〜d'〜:2007/11/09(金) 00:34:24 ID:U7uKy54w
ピクリ、ピクリとレナの萌芽が震える。
「そんなにヒクつかないでもいいのよ・・・レナ。ちゃんとしてあげるから・・・。」
「梨花ちゃん・・・もう、もうレナ・・・・ん・・・く、が、我慢できないの。だから・・・」
レナは涙を浮かべながら懇願する。
梨花は動きを止めていた指を急激に動かし始める。これまでに無い激しいピストン運動がレナを襲う。
「!!ん、くはぁぁぁぁぁっ!ん!ん!あん!あぅ・・・くううううううんん!!」
「もっとしてあげるわ・・・レナ・・・!!」
充血したクリトリスに突然梨花は吸いついた。先、レナの乳房を吸ったよりも強くしなやかに。
「!?んああああああああ、いやああっ、もうだめええええ吸っちゃ駄目え!!!
レ、レナ、もう・・もう・・・!!」
レナの願いを無視し梨花は愛撫を行い続ける、執拗にかつ気味が悪いほど丁寧に。
「ん!ん!んんんん!!!!駄目っ来ちゃう!!梨花!!来ちゃううううう!!!」



「・・・・とっととイきなさいよ・・・このロリペドの変態レズ女・・・」
レナの耳元で鋭利で冷淡な最大限の罵りを投げ掛ける。

「やぁっぁあぁあっぁ!!イくぅう!イっちゃうううっぅうぅっぅう!!!!」
プシャアアアアアアアアアアアアアアア!!
大量の潮を吹き、腰を痙攣させながら横ばいに倒れていくレナ。
絶頂の瞬間に罵られ、その快感が何割にも増したのである。それがレナを失神たらしめた。
「失神するほど良かったのね・・・レナ・・・」
頬をわずかに上気させた梨花が倒れたレナを見下す。
梨花の指にたっぷりとついた付いた愛液を嘗め尽くす。
「ちゅ、ちゅぷ…フフフ・・・快楽に身を任せるのも面白いものね・・・また遊んであげるわ、
さよなら・・・この世界のレナ・・・」
319〜d'〜:2007/11/09(金) 00:35:17 ID:U7uKy54w
その深夜、梨花は窓枠の淵に座り真っ暗な闇を静かに見据えていた。
「薄々は気が付いていたけど、まさかレナがあんな風になるなんて・・・
さすがの私も思いもしなかったわ・・・前の世界ではあんなに鉈を振り回していたのに・・・・・・・」
性欲の奴隷と成り果てていた自分の仲間に思いを巡らす。
「・・・・・・でも・・・自分の欲情のままに身を曝け出すのも、フフ・・・案外悪いものではないわね・・・」
レナを陵辱した自分の両手のにおいを嗅ぎながら、自分の心が黒色に高揚していく
感覚を梨花は感じていた。
「・・・・・・梨花、そんなに自棄にならないでください。・・・もうこの世界は駄目なのかも
しれませんけれど・・・」
静かに羽入が梨花のそばに立ち諭すようにつぶやく。
この世界、何千回も転生を繰り返して辿り着いたこの雛見沢に圭一が
引っ越してくることは無かった。
運命を変える鍵となる圭一がいないこの世界は、梨花にとって何の味気の無いものに
なってしまっていたのである。
「圭一が来ないのは久しぶりだったけど、その中でもこの世界は最悪だった・・・でも・・・」
梨花の心が黒に染まっていく。真っ白な心という名のカンバスを濁った黒が蹂躙していく・・・
「フ、ウフフフ…自分の欲情に溺れるのが…アハハ…あんなにも…良いなんて…
あんなに快楽に浸れるのなら…同じ世界を繰り返して……それを貪り続けるのも悪くは無いわね…」
自分の理性の大半が大きく侵食されていくのを梨花は感じた。
「…梨花、悲観しないでください。必ず好機が訪れますから…!」
今まで見たことも無い表情の梨花を憂いて、羽入は必死に説得試みる。・・・だが・・・
「フフ、好機ねえ…そんなものがこの世界に…ハハ…本当にあるものかしら……快楽に塗り込められた…
この世界にねぇ。フフフフ…!アハハハッ……アッハハハハハハハハハハ…!!」
「…り…か…」
梨花の心が塗り潰される。


雲一つ無い雛見沢に浮かぶ新月。放たれる漆黒の光は惨劇の少女を色濃く照らし出していた。


fin
320名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:50:37 ID:MH5skFGd
これはいい
321名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:53:10 ID:LLcQ0sq0
GJ!!
圭一が来ないからやさぐれる梨花ちゃまも
レズに走るドMレナもイイ
322名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 01:25:45 ID:pbWXAfl8
畜生!K!俺と代われ!
323名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 03:20:39 ID://jIWf5t
圭レ分が足りないよぅ
324名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 03:56:05 ID:m0D6RDh/
GJ!
みんないい作品書くなぁ
圭×知恵なんてマイナーなやつを書いてる俺は何だろう…
全然完成しないし…
325名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 04:14:29 ID:VJzkD0lv
レナも梨花ちゃまも変態すぎwww
斬新な作品だなあ
326名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 04:48:43 ID:u3nMGwN3
>>283 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/11/08(木) 22:53:02 ID:hxDY+SP9
>>265
むぅ・・・。
これは設定をしっかりと練って作り込んだと見た。
自分は圭×魅をブログで書いてるんだけど、実に参考になったよ。


424 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 22:03:47 ID:/aOHQfl8
ここはレベル高い人多いなぁ!
自分もひぐらしのエロパロをブログで書いてるんだけど、勉強になると同時に
自分の未熟さを突きつけられるようでちと凹むw


営業乙w
327名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 06:56:47 ID:SlWqh96K
何かこれ新ジャンル?
すげーいいわ。
328名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 07:24:29 ID:MH5skFGd
GJ

沙都子母モノ希望
329名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 15:25:39 ID:wljWDe5V
大人レナ(サイカイ)×大人魅音(宵越し)というのはないですか?
330名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 15:33:32 ID:xF5lZHzC
前から言ってる大人レナ×普通圭一が無いんでもちろんありません
331名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:06:24 ID:JqYCtWxp
>>329
あれは〇音
332名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:12:18 ID:N4s4nE5Y
>>331
初音?
333名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:27:35 ID:7glHPICp
>>328
珍しいなw
大人悟史×大人沙都子なんてのも見てみたい

>>329
展開的に作ろうと思えば罪滅ぼしアナザーで作れるな
宵越しとは別にして
それも面白そうだ

>>330
あれ?大人レナ物保管庫になかったか?
それも(ry
334名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:22:24 ID:aC+nB0vj
>>326
営業・・・?
335名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:14:39 ID:imXX86/k
>>324マイナーな組み合わせほどそそられるものはないぞ
がんばれ
336名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:36:45 ID:2jT/3oEF
>>333
オヤシロマジックで大人になったレナが、紆余曲折を得て圭一とセクロスってコンセプトで妄想してました。
337名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:48:59 ID:xmqtZgPy
ええい、姉妹丼はまだか!
338名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:01:44 ID:LXhRtXZ7
圭レ純愛マダー?
339名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:04:27 ID:2jT/3oEF
姉妹丼っていうのは
野村と鷹野のお姉さまタイが曲がっていてよ丼か

ってか野村×鷹野マダー
340名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:16:44 ID:oDoARJf3
>>334
荒らしの一種だろ、するーするー
341名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:40:46 ID:8tz0wanh
ヤンデレ嫉妬レナを見たいなぁー
澪尽しのでさー、

「ふーん…いつ、魅ぃちゃんと婚約したのかな、かな?」
「お、おおおお、もち着けレナ!冷静になれ。koolになれ!mずはその繩を仕舞うんだ。な?」
「あははは♪冷静になるのは圭一くんだよ?誤字がたーくさん!そんな圭一くんに問題だよ。圭一くんは誰のものかなぁ〜?」
「えっと、お、俺は…」
「はい時間切れ。ふふふ………圭一くん、即答しなかったお仕置きだよ、だよ?」
「え、ちょ、早ッ!!つか、レナ。いや、レナさん!め、目が笑ってませんよ?」
「やだなぁ〜圭一くん♪……………私、笑ってるつもりないもの」



とかはどこですか?!
342名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 02:33:03 ID:LXhRtXZ7
祭はひぐらしとは認めない
343324:2007/11/10(土) 05:27:48 ID:MF6ZeIkZ
>>335
ありがとう。
応援してくれる人がいるとすげー嬉しい。
頑張って書くよ。
344名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 06:21:02 ID:rUyQML2R
>341 みおんつ゛くしへんなんてなかった
345名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 07:49:44 ID:uEhRjpna
野村×鷹野といえば、原作にもあったシチュ(週末への誘い)の
「…はぁ…はぁ…」
「具合がよくないみたいね。最寄の駅まで送ってくわ。」
「!、…ち、ちがっ…。」
「ん、聞こえないんだけど?くすくす。」
「……具合、悪くないです。」
がかなり好きだ(うろ覚えだが多分こんな感じ)
あのまま是非、貝合わせに事を運んでくれないもんかねぇ
346名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 12:00:04 ID:sb2W0QDR
終末じゃなくて週末への誘いだと楽しそうだな
347名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 12:25:17 ID:AiZQH68E
>>346
一気に34さんが変態に思えてきたw
348名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 13:06:43 ID:xhVjJ9AU
>>311
梨花×レナはなかなか斬新でいいなー。
349名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 14:38:20 ID:sb2W0QDR
前半のあぅあぅしてるなっちゃんかわい傑
ttp://rena07.com/Cgi/umi_cbbs/umicbbs.cgi?mode=red2&namber=1888&no=0
350名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 15:43:29 ID:sb2W0QDR
黒梨花(耳年増)×入江(童貞)
351名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:08:23 ID:lKGeY79r
牧野×婆っちゃ
352名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:16:07 ID:7qFzijqc
>>342
祭は致命的なまでにストーリーとテキストに切なさと不気味さとひたむきさが無かったな
353名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 19:54:11 ID:OrsKbvd2
空気投げと徹甲弾で祭囃しなんて"無かった"して、みおんw尽しはそもそも認めない俺ガイル
354名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 20:17:10 ID:79qQmvNq
実際は梨花尽くしだけどな
魅音はギャグパート
355名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 20:30:21 ID:sb2W0QDR
ギャグにしちゃしつこかった
356名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:23:23 ID:dfBKft+Y
>>354
でも現実問題、アフターの圭梨話書くのは澪ベースじゃないとしんどいなぁ
皆の圭一好感度がチャラで赤坂尽しな囃じゃハードル高すぎるよ
と、梨花祭りシリーズの作者が戯言をいってみます
357名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:38:49 ID:+EHH/dJA
圭×梨×羽
358名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:40:34 ID:7qFzijqc
>>356
貴方がそういうのなら澪尽し編は良いものだと思おう。
貴方は梨花祭りで私を萌えさせたのだから。
359名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:52:38 ID:hrmmNnqI
「踏まないで…」の後、失意の末認知症になった一二三を体で慰める三四さんという
シチュエーションを依頼したい。
360名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:58:53 ID:5GzNhZeh
「あ〜・・・、山狗隊長の小此木だ。雲雀各隊は、古手神社の境内にバナナの皮をセットしろ。
 いいか、見えないように死角に設置するんだ。」
「雲雀1了解。これより作戦を開始する。」

「次、白鷺各隊は三佐が古手神社に到着した際に、こちらの指定した場所に誘導しろ。
 これで違う場所に誘導すると、この作戦は失敗したも同然だ・・・・・・任せたぞ。」
「・・・・・・白鷺1了解。三佐が到着するまで待機する。」

「次、鶯各隊、お前達は富竹二尉が三佐にデートに誘われた時に、ファンファーレを鳴らせ。
 いいな?吹き間違えたりするんじゃないぞ?それじゃあ何のために一週間前から練習してたのかわからんからな。」
「・・・こちら鶯1、了解」


「・・・・・・これで、準備は全て完了だな。ではこれより、
 『鷹野三四のジロウさんを偶然を装って怪我をさせ、
  やさ〜しく治療をして惚れ直させた後、そのまま週末のデートに誘っちゃおう作戦』
 略して『週末作戦』を開始する!!」
「雲雀了解」「鶯了解」「白鷺了解」
361名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:32:19 ID:snjNQfwe
「ふふっ可哀想に…羽入…選ばせてあげる…
タバスコ、どっちの口にねじ込んで欲しいの?」
「やぁぁ! ... ら、らめぇ!」
味覚共有的な意味で
362名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 02:47:41 ID:fdzDXDDz
>>356
逆に考えるんだ
梨花だけ祭囃子では赤坂、澪では圭一と二人も選べると考えるんだ
363名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 06:15:43 ID:GalxqX1u
圭レ分が足りない
364名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 08:17:08 ID:l6sZibKd
365名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 08:19:55 ID:l6sZibKd
「ほら・・・こっちの口に入れてあげるわ。存分に味わいなさい!」

私はタバスコの瓶をひくひくと肉ビラがうごめいている淫穴へねじ込んだ。

じゅぶぶぶっ!

入れた瞬間一気にそこが濡れた事が分かった。感じているのだろうか?とんだ変態である。

「はぁうぁああ・・・!あっあっ、らめですぅ・・梨花ぁあ。やめてくださ、ひぎぃッッ!」

小うるさいので、瓶をもっと奥深くまで手でぐいっと押してやった。

「はあぁあああああ・・・・・・。あぁ、あ、り 梨花ぁ、きもちひぃですぅ・・・はああぁ」

顔が上気している。口からはあふれんばかりのよだれが

あそこはもう目茶苦茶な事になっていた。瓶が揺れる度に足がピクッピクッと反応する。

「はひぃ、あっ、たばしゅこ・・・がなかにはいってきて、

ああああああああッ!」

ぷしゃああああああああああ


勝手に潮吹きをして絶頂へ行く


「りかぁ、きもちいいの・・・ですぅ。もっといじめてくだしゃい、なのです・・・」





私は構わずもう一つの穴にタバスコを入れた。
366 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:40:41 ID:U35aHk9b
流れぶったぎってごめん。
圭梨SS投下する。前回までのとは関係なしです…。
タイトル、オニオロシで。ちょいと鬱入るかも…。

あ、前回フロ編に感想サンクスです。
保管庫に入れてくれた人も相変わらずGJでありがたいw
367オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:45:41 ID:U35aHk9b
 

 古手梨花は疲弊しきっていた。
 ぼんやりとしか灯らない瞳の光。それは、刷毛で粗雑に描かれたように境界線が判然としていなかった。常にゆらゆらと
動いているようにも見え、梨花がその瞳で何を捉えているのかも全く分からなかった。さらに、多種多様な色が混ざりすぎていて、
もう光と呼べるのかも疑わしかった。高く蒼い空を見上げれば日光により瞳から暗さが抜けたようにもなったが、感じ取れるのは
恨めしげな感情だけ。それもごくわずかだった。地面を見れば、より影を落とし、どうかすると空を見上げたときよりずっと遠くに
焦点を当てている風にも見えた。
 そして今、その瞳をじっと天井へと向けていた。
 歪に区切られた升目の一つ一つを、人差し指で辿っていきながら呟く。
 いち、いち、いち……。
 
 昭和五十八年六月、暦の上では夏至の日が近い。昼は、まだその日に至っていなかったのかと嘆息するような暑さだが、夜につい
ては全くの正反対で指折り数えてみてその少なさに少し驚くといった涼しさだった。
 暗闇の中で色を持たないカーテンが微風に波を立てる。梨花の隣で寝ている北条沙都子が掛け布団を首元へ手繰り寄せた。布地の
擦れる音、さらりとした部屋の空気に一瞬だけ摩擦を起こして、また冷え冷えと静かな空間に戻る。
 むくり、と梨花が起き上がった。窓に近づいていき、そっと閉める。そうして窓枠に手をかけたまましばらく立ち尽くしていた。
部屋に響く時計の針音が幾百かを刻んだ後、その正確な間隔が両脚に覚えこまされたかのように感じられる足取りでトイレへと向かった。
 明かりは点けずに中に入った。そこは、梨花と沙都子の寝る六畳の部屋より一段と暗かったが、梨花は一遍の躊躇もなく便座に座ると、
小さな窓から差し込む月明かりなどを頼りにするまでもなく白い腕を股の間に伸ばした。
 ズボンの皺が上へ下へと交互に寄っていく。中指が規則的に動いてパジャマとショーツに隠された梨花の秘部へと刺激を与え続けていた。
しかし梨花の表情に変化はなく、ただ自分の手の動きをまるで別の生き物を見るかのように凝視していた。いや、別の生き物を見るよりも
ずっと冷めた色をしていた。
 下半身を素のまま空気にさらした。
 ぴったりと重なり合って一筋の線をつくる性器からじわりと漏れる液。梨花の体に沿って跡を作り、一粒の水滴となって梨花の体を離れよう
としていた。小刻みに揺れたその粒を梨花の指先がそっと掬い取る。てらてらとした指先だけが、滑った表面に月の明かりを絡めとろうとしているようだった。
 その指先ですーっと性器をなぞり、潤わせる。中指を取り残した左右の指で性器を押し広げると、小さな膣口とそれよりもさらに小さな尿道があらわになった。
 無表情は変わらないが、梨花の息がかすかに荒れ始めた。
 
368オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:47:44 ID:U35aHk9b


 左右に寄って膨らみを増した肉の周囲を、中指でなぞる。指の可動域を考えても届か
ない箇所があり、梨花は空いた手を自慰行為の新たな手助けとした。
 清閑な雰囲気に溶け込もうとせず、広がりも見せず、梨花の中だけで少しずつ少しず
つ荒さを増していく行為。俯き、微動する黒髪に閉じ込められる吐息がひどく大きな音
となって聞こえた。
 やがて、ひくつき始めた膣へと指を入れる。第二関節までが飲み込まれ、それだけで
梨花の中は十分に満たされた。隙間は全くなかったが、身動きがとれないというわけで
はなく、回したり押したりして膣壁を擦っているようだ。ほぐれてきたのか、指の動き
が滑らかになっていく。
 そうしているうちに、体を縮こませてぶるぶると震え始めた。絶頂が近いことがわかる。
達するときには体をくの字型に折り曲げて、大きな音を出さないようにしていた。
 ふーふー、と荒めの息を吐きながらじっと体が落ち着くのを待っていた。
 少しして、梨花も含む全ての世界に静けさが戻った。
 再び床につく。
 午前零時を回ろうとする頃。梨花は世界に思いを馳せる。
 この世界で初めて、梨花が自慰行為をしたこの日。
 雛見沢分校で、圭一が金属バットを持ち歩き始めた日だった。

369オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:51:48 ID:U35aHk9b
 
 
 ひぐらしの声がそこここで盛んに鳴いており、吹きすさぶ風とともに梨花を包む。
 赤く染まる雛見沢。血のようにと表現するならば、東の空はもう血塊になりつつあるような空色だった。
剥がすのには痛みが伴い、時間もかかるだろう。それがどれだけなのか。
 梨花は圭一の家の前に立っていた。制服姿のままだったが、手には何も持っていない。見ると、十メート
ルほど離れた草むらの中に梨花のものらしき荷物が無造作に置いてあった。
 白い壁に、ドアへと向かう梨花の影が映し出される。
 まだ明るいのに家中カーテンが閉められていて、中でも梨花は二階の窓を虚ろな目で見ながら呼び鈴を鳴
らした。誰かの来訪を告げる音。軽快な印象を受けるが、いつもいつもそのベル音に見合った来客があるわけではないだろう。
 ドアが開く。隙間からじゃりと姿を出したチェーンが、夕日に禍々しく光る。
「梨花……ちゃん……?」
 梨花は緊張と警戒心で少し硬い表情が見え隠れする圭一を見上げる。
「何か……用?」
 圭一はチェーンを外そうとしなかった。梨花は何も答えない。
 影が位置を変え、ドアの隙間に入り込むまでの時間――実際には十分ほど――じっとしていた梨花は、
その間の圭一の質問に答えようとしなかった。
「用がないんならドア……閉めるからな……」
 呆れ顔にわずかの安堵を滲ませてドアをゆっくりと引く。
 同時に、梨花が制服を脱ぎ始めた。
 スカートを下ろすために肩にかかる紐をずらし、ファスナーを開ける。ぱさりと地面の上に落ちた。
白いショーツの下半分だけがはっきりと見えていた。
「なっ、何してんだよ梨花ちゃんっ」
 梨花の行動を理解できずうろたえる圭一。声を荒げるが、梨花はそれを意に介さない。
 一片も恥じらいの表情を浮かべることなく、淡々と衣服を脱ぎ捨てていく。下着姿になった。視線を
圭一の顔に固定している。
「そ、外だぞ……! 誰かに見られたらどうするんだよっ……」
 圭一は顔を背けて言う。わずかに非難の色が含まれていた。
 梨花はなおも止まらない。ついに下着にまで手をかける。
「おいっ…!」
 白い肌が、背中から橙色の光に飲み込まれる。発達の途上にも至っていない身体は圭一の方からは
逆光でいささか見えづらくもあったが、そもそも距離が近かった。
「……っ」
 焦燥の感を隠そうとするかのように、圭一はドアを閉める。
「なんなんだよっ……」
 ドアに寄りかかり、拳を軽く叩きつける。学校から帰ってきてまだ着替えもしていなかった圭一は、
ボタンも外さずカッターシャツを乱暴に脱ぐ。
 チェーンを外してドアを開けた。
 梨花は一糸も纏わぬ生まれたままの姿で、じっと立ち尽くしていた。表情は変わらずにいたが、夕方
になると風の冷たさを感じずにはいられない時節。かすかに開いた口を小刻みに震わせながら、完全に
開いたドアにほんの少しだけ安心したような表情になる。
 圭一が脱いだシャツをばさりと頭から被せた。
 そこからぷは、と顔を出した梨花を見下ろして、
「中……入れよ」
 落ちた服を持って、玄関へと足を踏み入れる。
「で……どうしたんだよ……梨花ちゃん」
 無残にひしゃげた靴箱を横目に見た梨花だったが、それに関しては何も言わない。
「ああ…それは、その、気にしないでくれ。こけたんだ……」
 圭一を見上げる梨花。
 次の動きに躊躇いはなかった。

370オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:56:49 ID:U35aHk9b


「梨花っ…ちゃん…っ?」
 圭一は梨花に抱きつかれていた。
 何をと思う間もなく、梨花がズボンのチャックを下ろしたので、圭一は慌てた。
「なっ! りっ……」
 トランクスから自分の性器が取り出されるのを見て圭一は赤くなった。戻そうと手をゴムの部分
にかけるが、その前に脳を突いた刺激によって目的は果たされなかった。
「ぐっ!?」
 梨花が、剥き出た亀頭に舌を這わせていたのだ。圭一に何も言わせず、口に含み、舌でべろりと
なぞり、息を吹きかける。次第に硬さと大きさを増していった圭一の性器は、最後に梨花の喉奥ま
で飲み込まれたことによって、反り返るほどの興奮を得た。
「梨花ちゃんっ、なんでっ……」
 押し寄せる快感の波に抵抗する気を削がれたのか、梨花の一連の動作を見つめるだけになっている。
腰が抜けて壁に背を預ける格好になったのは、避けようと後ろに引いたのを梨花が追い込んだからだった。
 卑猥な水音と圭一の悶える声だけが、家の廊下に響いていく。梨花の小さな口では全部を口に含めるはず
もなく、竿の余った部分を右手で包んで擦りながら、圭一の絶頂を誘おうとしていた。
 しごくスピードが上がっていく。
 梨花の頭を押さえて、声を荒げる圭一。
「あっ、くあぁっ!」
 一つ腰がびくついて、ぱんぱんに膨らんだ性器から白濁液が飛び出た。
 あまりの勢いに梨花の口から飛び出た性器は、それをところかまわず撒き散らす。圭一のカッターシャツ
を着た梨花の体に、脚に、顔に。ようやく吐き出し終わったときには、茫然自失とした表情の圭一と、
火照った顔に無表情を貼り付けた梨花の姿があった。梨花は体の至るところに付着した精液をふらりふらりと
見回す。袖と頬の分だけを指でとり、見つめ、舐めた。
 それを眺めていた圭一の頭がぐらつき、後頭部が壁に当たる。
 次の瞬間、梨花の体を押し倒した。白く小さな肢体が圭一の体で完全に隠れる。
「り、梨花ちゃんが……っ! 悪いんだからなっ!」
 シャツを捲り上げて首元に押しやると、膨らみのない胸の硬くなった乳首を舐める。舐め上げる。下げる。
梨花がふぅっと息を吐く。圭一の頭を触ろうとして、やめた。真上にある壁を押し上げるようにして、耐えている。
 不意に、梨花の体が浮いた。
 背の下に圭一の手が差し込まれ、抱えられたのだ。もう片方の腕でお尻を支えられ、抱っこのような格好になる。
その体勢のまま、圭一は梨花の胸に唇を当て続ける。さらに、圭一は梨花の両脚を肩の上に乗せ、壁に押し付けた。


 
371オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 08:59:39 ID:U35aHk9b


 ひんやりとした感触が背をじわりと漂い、熱い刺激が胸から脳へ駆け上がる。その差に
意識を奪われそうになりながらも、声は漏らさず、普段の倍以上に近くなった天井に視線を向けていた。
 そんな梨花がひとしお大きく反応した瞬間があった。
 圭一が、頭を股の間に無理やりねじ込んで、今度は梨花の秘部を舐めようとしたからだった。
しかし、相当きつい格好になっていたので、圭一の舌は陰核付近までしか届かず、もどかしいようだった。
それに気づいた梨花は、肩に乗せるのを膝裏ではなく足にする。圭一の顔がさらに梨花の性器に近づく。
圭一が行為をしやすいようにと考えたようだった。
 筋を舐められて、指で広げられる。あふれ出る蜜に圭一の舌が絡み、膣に入ってくる。膣の肉がざらざら
とした感触に犯され、熱が頭を昇る。胸も両手で揉みしだかれている。あまりの刺激に体が過剰に反応するが、
今の不安定な体勢ではバランスを崩しかねないので我慢しなければならなかった。
 ぶるぶると震える膝。
 断続的に吐き出された息は天井に届くのではと思うほど長く、荒かった。
 やがて、梨花の膣から潮が吹き出た。圭一の顔を濡らす。
 力が抜け、ずり落ちそうになったところを圭一が支えた。その目に梨花を気遣う色はなかった。ただただ猛り
狂った欲望をどうにかしたいという思いと惑い、不信。そういった感情があったからだろう。
 圭一はへたり込んだ梨花のお尻を持ち上げ、膣に自分の性器をあてがった。後背位の姿勢。一気に、貫いた。
 梨花の声にならない叫びが、仰け反る体に一本の線を通したような鋭さで発せられる。
 破爪の血が圭一の性器を恨めしそうに濡らしたが、行為は続く。むしろこれからが本番だとでもいうように腰の動きは激しさを増していった。

372オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:03:20 ID:U35aHk9b


「はっ、はっ、はっ! なんでだよっ…!」
 腰を打ち付けながら、自然に漏れたのか、誰に言うまでもない圭一の呟き。
「俺が、何かっ、したっていうのかよっ……!」
 腰を打ち付けられながら、痛みに耐えようと腕を噛んでいる梨花。
「ぐぁあっ! あっ、射精る……っ!」
 二度目とは思えない量を梨花の子宮へと注いだ。奥の奥まで。
 圭一の熱が、体の中の空洞を全て満たす。肉棒で、そこから出た精液で。その過程、結果
すべてを感じていた梨花。事後も感じている。
 圭一の性器は収まっていなかった。
 膣をゆっくりと行き来し始めた。
 再び激しくなっていき、あふれ出る精液があわ立つ。梨花の体がひねられ片足が上方に向く。
さらに強く子宮口を突かれて、ぱしん、と一瞬頭が真っ白になった。
「俺は、みんなの仲間じゃなかったのかっ……!」
 深い深い井戸に世界を遮られ、外のものに何一つ信用など置けないように。
「俺は、雛見沢に来ちゃいけなかったのかっ……!」
 何が悪いかを考えに考え抜いて、最期には自分を疑わなければならないように。
「どうしたらいいんだよぉおっ!」
 圭一の叫びが射精となって梨花の中へと再び流れ込んでいく。
 梨花は泣いた。顔をぐしゃぐしゃにして髪の毛を振り乱し、嗚咽も隠すことなく。
 圭一の性器が抜かれて支えを失い、倒れこむ。
 そのまま、体を抱え込んで目元を圭一のシャツで覆い隠しながら泣いた。
「……あ……り、か、ちゃん……」
 梨花の隣に疲れた体を横たえる圭一が初めて、いや、みんなが楽しんでいた頃のように名前を呼んだ。
仲間を誰よりも信頼し、心配し、熱くなる圭一の心。自分自身で傷つけてしまったと考えているだろう梨
花への罪悪感の強さは想像に難くない。
「ご、ごめん……俺……」
「ちがう、ちがうのです……圭一っ!」
「梨花ちゃん……?」
「ボクは、ボクは、ボクはっ、圭一のこと何も分かっていなくてっ…、うぅっあぁああ!」
 泣きじゃくる梨花に戸惑う圭一。
「け、圭一は、ひっ必死でっ…誰よりも、怖がってっえったっ助けを求めているのにっ…!
ぼ、ボクは何もしないで、諦めて、きょ、今日だってっ何も考えないでこ、ここに来たっ…!」
 次々に涙と嗚咽を流していく梨花に、圭一は控えめに手を伸ばす。
 頬に触れる。
「梨花ちゃんは……悪くない……。仲間だもんな……。うん……俺、きっともう大丈夫だよ……」
 その言葉で安らいだのか、徐々に悲しみが引いていくようだった。
「ごめんなさいなのです、圭一……」
「いや……悪いのは俺で……」
「違うのです……ボクが……」
 押し問答になりそうだった。梨花は涙を拭って、今更のように裸だった体を隠す。顔を赤らめて圭一を見た。
「あ、ご、ごめん、本当に……。シャワー浴びていいから……」
 こくりと頷いて起き上がる梨花。
 同じく体を起こした圭一に、
「明日、また学校でみんなで会いましょうなのです」
 と言った。
「……。……! ああ…ああ……! ありがとう……梨花ちゃん……」
 年甲斐もなくぼろぼろと涙を流す圭一と。
「にぱー☆」
 最高の笑顔と泣き顔がごちゃ混ぜになった梨花がいた。

373オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:06:51 ID:U35aHk9b


 翌日の雛見沢分校、放課後。
「圭ちゃん、今日も部活欠席するわけー……?」
 魅音が口を尖らせて不満を漏らした。
「ああ。今日まで、その、悪いな」
「え、明日からは大丈夫なの!?」
 嬉々として圭一に駆け寄る。そばで聞いていたレナと沙都子も同様だった。
「ああ、今まで悪かったな、つっても二日くらいじゃねぇか」
「何言ってんのー圭ちゃん! 我が部活を甘く見てもらっては困るなー。『男子三日会わざ
れば括目すべし』ってね! あ、これ圭ちゃんのことじゃないよ? 部活のことだからねー、しっ
しっし。明日にはどんなルールやゲームが追加されているかわかんないよー?」
 愉快そうに笑う魅音。
「はぅ。が、頑張らないとね、圭一くんっ。レナ応援するからねっ」
「応援だけかよ。あ、レナ。昨日夕飯ありがとな。助かったよ」
「気にしなくていいんだよ、だよ! いつでも言ってね」
「レナさん甘いですわよー! 職務怠慢とでもいうべき圭一さんの部活休み、万死に値しましてよー! 
明日が楽しみでございますわねー! をーほっほっほっ」
「職務ってなんだ」
「勿論、部活に負けて罰ゲームを受けることですわー!」
「てめえ沙都子っ!」
 教室中が圭一を取り囲んだ笑い声に包まれる。
 そんな光景を嬉しそうに、目端にじわりと浮かぶ涙をこらえて見つめる梨花。沙都子を追
いかける圭一と目が合って、思わず逸らしてしまった。
「梨花ちゃん、ちょっといいか」
 教室の外へと連れ出される。他の三人がきょとんとした顔で二人の背を見ていた。
「ど、どうしたのですか? 圭一」
「あ、その、な……これ」 
 差し出した手にぶら下がる紙袋を見て梨花が頭にハテナマークを浮かべる。
「昨日は本当にごめん、おわびってわけじゃないんだけど……」
 中にはたくさんのお菓子が入っていた。
「これ、みんなと食べてくれ」
「わー、ありがとうなのです。みんなもきっと喜ぶのですよ。にぱー☆」
 ふ、と優しく笑う圭一がいる。また、いる。
「それでな、昨日のことは……ちゃんと責任とるつもりだからさ……」
「え……あ……」
 かあっと真っ赤にした顔を見られまいと俯く。
「そ、それは、その、なんていっていいのかわかりませんですが、う、嬉しいのです……」
「あ、ああ」
 気まずい沈黙。破ろうとしたのは梨花だった。
「そそそれより今日はどうして部活に出られないのですかっ?」
「ああ。親父たちが今日の夜にでも帰ってくるからな。色々めちゃくちゃにしたところを直
さなきゃいけないんだよ。せめて言い訳できる程度には、さ。昨日少しやったんだけど、ま
だ完全じゃなくてな」
「そ、そうなのですか。それではしょうがないのです」
「ああ、また明日な」
「はいなのです」
「それじゃ、俺は帰るから」
 そういって、圭一は教室にいるみんなへと手を振った。
「圭ちゃん、明日覚悟しといてよー!」
「圭一くん、また明日ねー!」
「また明日ですわー!」
 各々が手を振り、ここ数日外れていた圭一が再び加わる明日を楽しみに待つ。
 梨花も。望んでいた日常へと足を踏み入れることができるのだと。
 グラウンド、笑顔で元気に手を振る圭一の姿を見て、そう確信していた。
 しかしそれが、梨花が生きている圭一を見た最期の時だった。雛見沢独特の、ひぐらしと
夕日の混合奏に後姿を紛れ込ませていく圭一。みんなが楽しくお菓子を食べている中、梨花は見え
なくなるまでその背を追いかけていた。

374オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:12:18 ID:U35aHk9b


 夢はいつも残酷だった。
 夢の内容自体よりも、その夢をいつも現実のものとする特徴のことだ。夢として教えてくれるなら、
覚醒したときにもっとはっきり覚えていてもいいものだろう。後に訪れる夢と同じ出来事を経験したと
きになって初めて、自分の愚かさに気づくのだから。、まら、自分の過ちばかり思い起こさせる夢は、残酷というほかはなかった。
「梨花っ、梨花っ!」
「……ん、みぃ?」
「お夕飯、できましてよ。どうしたんですの? 居眠りなんて。梨花には珍しいですわね」
「みぃ。ちょっと疲れていただけなのです」
「そうなんですの。少しうなされていたようでしたけど……」
「……え?」
 沙都子の言葉を聞いて夢の映像が頭を過ぎった。途切れ途切れに、端々が切れて、浮かんでくる。よくあることだ。知覚できる
情報だけを一つずつ、脳に固定させていく。
 汗がどっと流れた。背筋が凍り、歯がかちかちと鳴った。
「ぅあ…あ……あ……あ……!」
「ど、どうしたんですのっ? 顔が真っ青ですわよっ」
「さ、沙都子は先にご飯を食べていてなのですっ」
「え、ちょっ、ちょっと梨花ぁ!?」
 梨花は裸足で家を飛び出した。
 西の空にはまだぼんやりと明るい光が残っているけれど、辺りはすっかり暗い。土と水と草の匂い。息を吸い込むたびに鼻孔
を漂ってくる。時にどこかの家の夕飯のにおい。
「はぁっはぁっ。嘘よね、そうよね、圭一っ!」
 夢は、おそらく昨日梨花が圭一の家を訪れていなかったら至っていたであろう結末だった。血、血、血。映像のあちこちにそ
の色と、倒れる圭一の姿。電話ボックス。
 息を切らして走る、走る。これだけ吸い込んでも余りある空気に感謝した。まだまだ肺は元気で脚も動かせた。
 一直線に電話ボックスを目指した。
「はぁっはぁっはぁっ……」
 じゃりっ……。
 
375オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:12:53 ID:U35aHk9b


 歩み寄る。
 数メートル先に、冷めた電灯に照らされた圭一と血溜まりが見えた。粉々に砕かれた電話ボックスのガラス。定位置を確保し
たままの取っ手の一部分だけが凹んだ受話器。
「け、い、いち……」
 じわじわと広がりつつある赤。うつ伏せになっている圭一の首元が源泉のようだった。白いシャツと、手に硬く握られたバットを染めていた。
 梨花はがくがくと脚を震わせていた。信じられないものを見る目に涙が滲んでいく。
「どう、して?」
 ついに、膝をついた。わななく唇が不自然に笑顔を作っていく。
 四つんばいになって血の海に横たわる圭一に近づいていった。
 ぴちゃり……。
 梨花の手が呑みこまれる。手を上げればぽたぽたと流れ落ちる。
「また、明日って約束したのです……」
 血に埋もれる圭一の右手を取って、横顔に語りかける。
「魅音が、明日はジジ抜きだって言っていたのです……圭一の初めての部活……」
 手はまだ温かかったが、圭一のものではなかった。圭一はもっと誰をも焦がす熱さを持っている。これは、冷えていく過程。
梨花の心臓の鼓動を加速させた。
 それでも語りかける。涙の中に、昨日見せたこの世界で一番の笑顔を浮かべようとして。
「レナは、特製お弁当を作ってくるって言っていたのです……」
 肩に手をかけて体を仰向けさせようとする。
「沙都子は、とびっきりのトラップを作るって張り切っていたのです……」
 力を入れて。
「だから、圭一……。明日は……大変なのですよ? ボクの慰めがきっと必要なのです……。なのに、
いつまで、寝ているのですか? 睡眠はとりすぎても駄目なのですよ……?」
 ごろん。ぱっくり開いた首の傷口が空中に向けられる。
「あっ……あぁっ……!」
 完全に生気を失った圭一の顔が目の前に現れた。涙の跡が血に塗れていて、薄く開いた瞳からは何も読み取ることができなかった。
「圭一っ! 圭一ぃっ!」
 感情を溢れさせる梨花。圭一を抱きしめて何度も何度も理由を問う。
 ただ誰も答えることなく闇に溶けていくだけだった。
「お願いだからぁっ……!」
 かすかに鳴いているひぐらしに連れ去られていくように。
「圭一ぃっっっ!」
 梨花の、叫び。

376オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:14:51 ID:U35aHk9b


『事件報告』

 昭和五十八年六月某県鹿骨市の寒村雛見沢で、男子生徒死亡事件が発生した。
 遺体となって発見されたのは前原圭一さん(1X歳)。
 直前まで一緒にいたというクラスメート二名(竜宮礼奈・園崎魅音)から聴取
 したところによると、両名が帰宅途中道端で倒れている前原さんを発見。
 家まで運び、介抱していたという。
 目覚めた前原さんは両名を見て急に錯乱しだした。
 机に立てかけてあった金属バットを手にとり、意味もなく振り回していた。
 その際、両名を守るような旨の言葉を発していたという。
 このとき、部屋には前原さんとクラスメート二名の三名しかいなかったことから、
 幻覚症状があったのではないかと思われる。ただし、原因は不明。
 部屋は無残に破壊しつくされたが、両名に怪我はなかった。
 その後前原さんは金属バットを振り回しながら外へと出る。
 わざわざ裏口を使った真意は不明。
 前原さんが通ったと思われる廊下にはバットの跡が無数に残っていた。
 遺体発見現場では以下のような顛末だったと思われる。
 電話ボックスを金属バットで徹底的に破壊。
 それまでの運動量から酸欠を起こし、意識を失う。
 倒れる際に散らばるガラスの破片が喉元から頚動脈を切り出血。
 現場に落ちていた破片と傷口が一致した。
 発見時には意識不明の重体。二十四時間後に死亡した。
 当初事件性はないと考えられていたがいくつか不審な点があった。
 前原さんの腹部に何者かによる打撲痕があったこと。
 真意のわからない電話ボックスの破壊。
 何より事件性があると決定された根拠は前原さん死亡の数日後にあった
 古手梨花殺害事件である。その事件の被害者古手梨花が前原さんの遺体の
 第一発見者であることから、二つの事件には何らかの繋がりがあるものと
 見て捜査を継続している――。


<了>

377オニオロシ ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/11(日) 09:19:07 ID:U35aHk9b
以上です。
>>215氏のレスを見て何となく思いついた。
なんか鬱系になっちゃって申し訳ないけど次はほのぼのを書きたい…。
読んでくれた人サンクスです。

378名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 10:11:41 ID:kTAx0dFD
GJ
悲しい話だな
それでも二人を傷つけなかった
圭一に泣いた
379名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 12:57:50 ID:lDIegA7e
なるほど、過去の自分と戦ってたんだな
380名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:07:11 ID:TXN3hxsd
ダーク系が好きな自分にはすげえいい。
あとカッターシャツのくだりがいいすっね
参考にします。
381名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:09:34 ID:raIhE1c+
>>377
GJ、梨花と圭一の心情考えたら泣けた
ほのぼの話もwktkして待ってる

>>356
お前はひぐらしのSSとしての最重要部を忘れている!!

つカケラ紡ぎ

好きなカケラを組み合わせてしまいましょう
梨花祭り楽しませてもらった

最近は梨花物が多くて嬉しいかぎりだ
382名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 14:12:04 ID:Cbfd+C+E
>>379
なるほど!鬼隠しの自分をL5症状の中で幻視して暴走したって事か!
俺はてっきり隠れていた山狗発見して錯乱したのかと思ったよ
ふ、深いな〜作者さんGJ!
でも次はもっと梨花のセリフがエロシーンの中にあると良いかな〜
それではお疲れ様でした!
383305:2007/11/11(日) 15:59:49 ID:4LhpYUsj
お待たせしました。『夢への掛け橋』の続編が完成したので、用事が終わったら投下します。

あとwikiにまとめて下さった方、感想をくれた方ありがとうございます!

ではまた後で来ます。
ノシ
384305:2007/11/11(日) 23:08:18 ID:4LhpYUsj
遅れてすいません。
用事が終わったので、次レスから投下します。
作者のオナニー的な部分がありますが、スルーしてやってください。

このシリーズは今回で最後ですので、よろしければ御付き合いください。

では投下します。
385305:2007/11/11(日) 23:09:48 ID:4LhpYUsj
 『22才の別れ』

貴方は"伊勢正三"という人の『22才の別れ』という曲を知ってるだろうか?
優しい声と物哀しいメロディーで紡がれる、悲しい歌詞のフォーク・ソングである。
平成二年 五月某日 午後七時
私はカセットデッキで、この曲を聞きながら車でレナの家に向かっていた。
私は高校を卒業後、親類の経営する商社に事務員として就職した。
婆っちゃはまだ健在だ。だから私はまだ当主代行であり働かなくては自由になる金は無い。
働き始めて中古だが鬼ローンを組んで買った、赤い『セリカXX』のシャコタンが私の愛車である。

仕事が終わると、私は愛車を駆って雛見沢への道を急ぐ、レナの家の前に着くと、レナが待っていた。
「レナ!お待たせ!仕事終わりにごめんね〜!さあ乗って!行こうか!」

私はレナに相談事があってドライブに誘ったのだ。実は私は現在、人生の岐路に立っているのである。

そう。私は人生で数える程しか無いであろうと思われる、重大な決断をしなくてはならない立場になったのだ。

386305:2007/11/11(日) 23:11:34 ID:4LhpYUsj
〜一時間後〜
私はレナと談笑しながら、車を岐阜県の高山市方面に向けて走らせていた。
「はう・・・。やっぱり魅ぃちゃんの車は何度乗っても、お尻が痛くなっちゃうよ・・・。」
レナは高校卒業後、興宮の給食センターで働いている。
料理好きなレナにはピッタリな仕事だと思う。
「まあ私も22才だしね。もうシャコタンは卒業かな?」
途中から国道41号線に乗って高山市内を名古屋方面に向けて走り、目的地である『匠の森』と書かれた看板を見つけ交差点を曲がる。
緩やかな坂道を登り、頂上にある狭い砂利の駐車場に車を停めて、車外に二人で出た。
「うわ〜♪星が凄い綺麗だよ☆村でも見れるけど、ここも綺麗に見れるね☆」
ここは私と圭ちゃんのお気に入りの場所だ。
雛見沢から程よい距離の場所だし人も来ない。その気になればカーセックスだってできる。
「ところで魅ぃちゃん。相談って何かな?圭一君と喧嘩でもしたの?」
私はマイクロ・ミニのポケットから、クシャクシャになったセブンスターを取り出しZIPPOで火を付け一吸いした後、口を開く。
「昨日、圭ちゃんに・・・プロポーズされたよ。」
そう言い煙草を吸って紫煙を吐きだす。

387305:2007/11/11(日) 23:12:43 ID:4LhpYUsj
「おめでとう!魅ぃちゃん!良かったね♪でも何で、それが相談事なの?悩む必要なんて無いんじゃないかな?かな?」
自分の事の様に喜んでくれるレナを見て嬉しくなる。
そりゃ私だってプロポーズされて嬉しかった。すぐにOKしたかった。
でも・・・。
「私と結婚するって事は圭ちゃんには園崎家当主の旦那として、婿に来て貰うって事になるんだよ」
「そうすると前原家を継ぐ人が居ない。圭ちゃんの御両親はそれでも良いって言ってくれたけどね」
「でも、やっぱりそこが引っ掛かって、まだ返事して無いんだよね・・・。」
途中、煙草を吸いつつ、そう何回かに区切って話した。

「う〜ん・・・。別に悩む必要は無いと思うよ?同じ村の中で住むんだから、気を使わなくて良いんじゃないかな?」
レナは、ここに来る途中にコンビニで買ったコーヒーのプルタブを開けながら言う。
「昔みたいに家同士の繋がりの為に結婚する訳じゃ無いんだし、圭一君も気にしないと思うかな!かな!」
そう少し困った様な顔でレナは言った後、コーヒーを飲み始めた。

私はレナに話すと心の中が楽になった気がする。

388305:2007/11/11(日) 23:13:47 ID:4LhpYUsj
確かに冷静になって考えたら、レナの言う通りである。
私は何を思い詰めていたのだろうか?
体面を気にするより、心を大事にしようと昔圭ちゃんに身を持って教わったのに・・・。
大人になった私は古い固定概念に捕らわれ思考停止して、初心を忘れてた。馬鹿らしい・・・。
そう。結婚とは好き合った者同士がするものなのだ。家の為にする訳じゃない。
さっきまでの自分が恥ずかしくなった。
「レナの言う通りだわ。私、思考停止していたよ。馬鹿馬鹿しい。」
私は煙草の火を携帯灰皿で消して、照れ隠しに笑いながら言った。
するとレナが「でも、思考停止する程嬉しかった。て事じゃないかな?そして不安になって余計な事を考えちゃっただけだと思うんだよ?だよ?」と言ってくれた。
「あははは!違いない!レナごめんね?取り越し苦労だったよ!でも相談に乗ってくれてありがとう・・・。」
「ううん!親友の悩みを聞くのは当り前だよ。あ〜あ私も圭一君みたいな良い人と付き合いたいよ。魅ぃちゃんが羨ましいかな?かな?」
「いつかレナにも見つかるよ、『この人に一生ついて行こう!』って想える人がさ・・・。」

389305:2007/11/11(日) 23:14:44 ID:4LhpYUsj
「そうかな?私も出会えるかな?何か不安だよ・・・。」
「大丈夫だって!レナは綺麗だし、すぐに出会えるよ!それに女は度胸!だよ。良い人が居たら、自分から勇気を出してアプローチしてみなよ?」
「あはは☆考えておくよ。魅ぃちゃん帰ろう?明日も仕事でしょ?」
とレナが言う。
明日は土曜日。レナは土日は休みだが、私は土曜も仕事がある。
「だね。じゃあ帰ろうか!」
そう言って私達は車に乗込む。『レナありがとう。私頑張るよ。』そう心の中で呟きながらエンジンを始動して岐路に着いた。

レナを家に送った後、家に帰った私は遅い夕食を食べ、風呂に入った後、自分の部屋で写真を見ていた。
高校一年の時の綿流しのお祭で二人で一つの綿菓子を食べている写真。
高校二年の夏、圭ちゃんの運転するバイクに乗って行った海で撮った写真。
高校三年のクリスマス、圭ちゃんの頬にキスする私の写真。

働き出した私が車を買って二人で初ドライブに行った時の写真。

浴衣姿の20才の私に圭ちゃんが抱き付いている写真。
去年、圭ちゃんと旅行に行き撮った楽しげな顔の二人の写真。
アルバムに貼られた、そんな私達の歴史を見た後、決心した。
390305:2007/11/11(日) 23:15:29 ID:4LhpYUsj
『明日圭ちゃんにプロポーズの返事をしよう』
私は煙草を咥え火を付ける。
付き合い始めて七年が経った。
数えきれない位喧嘩もして、その数だけ仲直りした。休みのたびにデートを重ねて、その回数だけ私は抱かれた。
私は圭ちゃん以外の『男』を知らない。知りたくも無い。
この身体は圭ちゃんに調教された、圭ちゃん専用だ。他の男に見せるなんて考えた事すら無い。
圭ちゃんを悦ばせる為に私は色々なテクを覚えたし、恥ずかしかったけどお尻のセカンドバージンまで捧げた。
でも、それも無駄にはならなかったんだよね?
淫婦の様な身体に調教されても、私の想いは15才の頃と変わっていない。圭ちゃんに飼われた御主人様と幸せになりたい甘えん坊兎なのだ。
七年越しの夢が叶う時が来たのだ。
今までの『私』に別れを告げ、これからは圭ちゃんの妻としての『私』になるのだ。
どんな辛い事だって二人でなら半分にして乗り越えられる。そして喜びは倍にして感じれるのだ。
圭ちゃんは私の色々な『しがらみ』を忘れさせてくれた。村の因習を吹き飛ばしてくれた。
これからもそうなれば良いな・・・。
短くなった煙草を灰皿で消して私は眠りについた。
391305:2007/11/11(日) 23:16:08 ID:4LhpYUsj
.
翌日、仕事が終わった私は圭ちゃんを古手神社に電話で呼び出した。
圭ちゃんは現在、興宮でサラリーマンをしている。
てっきり大学に進学すると思っていたが「勉強はもうしたくない」と卒業後、就職したのだ。

私は境内にある集会所の前で梨花ちゃんと世間話をしながら圭ちゃんを待つ。
ちなみに、梨花ちゃんと沙都子は今年高校を卒業した。梨花ちゃんは正式に古手家当主になったし、沙都子は県内の短大に進学した。
「ねえ魅音。貴女、圭一にプロポーズされたそうね?レナに聞いたわ。」
と梨花ちゃんが聞いてくる。
昔からは想像も出来ない大人びた梨花ちゃんを見ていると『私も年を取る筈だわ』と思う。
「ん・・・。まだ返事はして無いけどね。まあ今からするんだけどさ」と私は教えた。
「魅音。圭一は村や私達の運命を変えた男。そんな彼に求婚されるなんて、貴女は幸せ者ね。」
と梨花ちゃんが言った後、拗ねた様な顔でさらに口を開く。
「レナ、沙都子、私、そして貴女。皆圭一の事が好きだった」「でも結局は貴女の一人勝ち。いや勝負にすら持込めなかった。嫉妬してしまうわ?」
そして私を見て「おめでとう!魅音!・・・圭一と御幸せにね?」
392305:2007/11/11(日) 23:17:12 ID:4LhpYUsj
そう微笑みながら言って梨花ちゃんは「さて、羽入相手に自棄酒でも飲もうかしら?フフフ♪」と何処かへ行ってしまった。
ああ。羽入は梨花ちゃんの補佐として巫女さんをしている。
さて、プロポーズの返事の為に場所を変えるか。
私は村を見渡せる高台まで行き、圭ちゃんを待つ。三十分程して急いで来たのか、汗だくになった圭ちゃんがやって来た。
「悪い。急いで仕事終わらせたんだが遅くなっちまった・・・。待ったか?」
私はハンカチを圭ちゃんに渡して言った。「ううん。大丈夫だよ。私も来てから五分位しか経って無いし。」
もちろん嘘だ。だが、こういう嘘なら付いても良いよね?
それはともかく私は圭ちゃんに語りかける。「圭ちゃん。プロポーズの返事についてなんだけど・・・。その前に話聞いて貰って良いかな?」
「・・・ああ。」
圭ちゃんが緊張した顔になる。
「私ね。この村が好き。圭ちゃんは雛見沢は好き?」
「好きだぜ。なんせ魅音と出会えたんだからな」
と圭ちゃんが言う。
「ありがとう。ねえ?雛見沢って何も無い村だよね?そんな雛見沢を発展させるのが、園崎家次期当主としての私の夢なんだ。」
私は柵まで歩いて行って、圭ちゃんに手招きする。
393305:2007/11/11(日) 23:18:22 ID:4LhpYUsj
圭ちゃんが私の横に来たのを確認して、私は話を続ける。
「圭ちゃんに私と一緒に、それを手伝って欲しい。園崎圭一として。」
私は圭ちゃんの目を見て更に続ける。
「ここからはプロポーズの返事だよ?笑わないで聞いて・・・?」
「笑わないさ。」
圭ちゃんが真面目な顔で言ってくれたので、私は安心して口を開く。
「うん。実は次期当主の仮面を脱いだ本当の『私』は、圭ちゃんに幸せにして貰いたいと願っているんだよ」
感きわまって涙が出そうになる。
「昔、言ったよね?私は【兎】だって。『私』は寂しがり屋で甘えん坊なの。一人だと寂しいよ・・・」
駄目だ。泣いちゃいけない。
「私を今まで以上に、いっぱい愛してください!私に毎日、貴方の笑顔をください!」
そして私は圭ちゃんに抱き付き、堪えきれなくなって泣きながら言ったのだ「グス・・・。わ、私を!ひっく!圭ちゃんの・・・お嫁さんにっ!ひっく!・・・してください!」と。

圭ちゃんが泣きじゃくる私を抱き締めて「ありがとう魅音。絶対幸せにしてやるからな!」と言って、手で私の頭を撫でてくれた。
その暖かさが・・・優しさが嬉しくて私は涙が止まらない。
私は圭ちゃんの胸の中で泣いた。
394305:2007/11/11(日) 23:19:22 ID:4LhpYUsj
.
しばらくして私は泣きやんだ。
「ごめん。スーツをベチャベチャにしちゃったね。」
「気にするな。それより魅音。」そう言って圭ちゃんが私の左手を取った。
「安物だけどさ・・・。俺の気持ちだ。」
そして私の薬指に指輪を填めてくれる。
「ありがとう。大事にするよ。」
私は填めてくれた指輪を見た後そう言い、圭ちゃんのスーツの端を握って口を開く。
「・・・今日は家に帰りたくないな。ドライブにでも行こう?」
「ああ。そうだな。でも家に連絡しなくて良いのか?」
私はポツリと言った。「実は、もう婆っちゃには今日は帰らないって言ってあるんだよ。だから大丈夫・・・。」
「用意周到な事で・・・。じゃあ行くか!ってもバイクで来ちまったから、車取って来ないとな。」と圭ちゃんが笑いながら言ったが「私はセリカとお別れがしたい。私の車でドライブしよう?」
と言って古手神社を後にした。圭ちゃんは家に帰って、バイクを置きにガレージに向かった。
私は圭ちゃんの家の前に車を停めて、ステアリングを手で撫でて「セリカ。ごめんね?もう少ししたらサヨナラだよ。だから最後に一緒に走ろう?」と言った。結婚するのを期にセリカを手放す決心をしたのである。
395305:2007/11/11(日) 23:20:47 ID:4LhpYUsj
その後、鹿骨市まで行き市内を一望できる山の上で夜景を見ていた。
「ねえ、圭ちゃん。明日さ・・・お互いの親に結婚の挨拶しに行こう?」
「おう。それに明日から結婚の準備もしないとな。」
二人でこれからの事を色々と話した。
数時間後、山の麓にあるラブホテルに私達は泊まる事にした。
部屋に着き、風呂に湯を張った。
「圭ちゃん・・・。お風呂入ろ?」
圭ちゃんと手を握って脱衣所に向かい、お互いの服を脱がし合って浴室に入った。

二人で身体を洗い合った後、湯船で戯れ合った。
そして脱衣所で身体を拭いている時だった。「魅音・・・。もう我慢できない!」そう言って圭ちゃんが私をお姫様抱っこして部屋に走っていく。
「け、圭ちゃん!ちょ!怖い!は、走らないで!」
私は圭ちゃんにしがみついて叫ぶ。
ベッドの上に優しく降ろされ。私は圭ちゃんに言った。
「ビックリしたよ!あんな事したら駄目だよ!」
圭ちゃんが笑いながら「悪い!悪い!けど、楽しかっただろ?」
と言いながら頬を手で撫でた。
「ん・・・。まあね。ジェットコースターみたいだったよ」
と私も笑いながら言った。
396305:2007/11/11(日) 23:21:46 ID:4LhpYUsj
私は圭ちゃんに「ねえ?キスして?」とおねだりする。
「ん・・・。ちゅっ。んん・・・。」
圭ちゃんに優しく押し倒されキスされる・・・。私は初めて圭ちゃんに抱かれた15才の私に戻る。
初めての時と同じ、初々しい気分。幸せな気分で身体が蕩けそうになる。

私は圭ちゃんの口の中を舌で蹂躙する。
「あむっ。ちゅぱ・・・。ちゅく。」
負けじと圭ちゃんが私の舌を吸って、舌を絡ませる。「くちゅくちゅ・・・。」
頭がボーッとしてきて全身が熱くなってきた。
圭ちゃんが急に口を離す。「あ・・・。」完全にスイッチが入った私は名残惜しそうな声が出てしまい恥ずかしくなる。
「本当キスが好きだな?目がトロンとしてるぞ?」そう言いながら、指で私の唇を撫でる。私はその指を口に含んで舌を這わせた。
「あふ・・・。ちゅぱちゅぱ・・・。」
心行くまで指を舐めた後、私は口から圭ちゃんの指を出した。
次に圭ちゃんは胸を揉みしだきながら、私の手を自分の股間に持って行き「起たせてくれ」と言った。

私は両手でオットセイを揉んで海綿体に血を送り込む。手の中でオットセイが硬くなっていく。そして根本を少し強めに握って小刻みに動かした。
397305:2007/11/11(日) 23:22:47 ID:4LhpYUsj
「はあはあ・・・。ふうっ・・・。何か圭ちゃんのおちん〇ん何時もより硬くなってる。」
いつの間にか乳首に吸い付いていた圭ちゃんに息も絶え絶えに、そう言うと「魅音だって同じだぜ。いつも以上にやらしい・・・。」と言って私の陰部をまさぐる。
ぐちゅぐちゅ!指二本を挿入して強めに掻き回されて大きな音が出た。
「やっ・・・!恥ずかしいよ・・・。あっ!駄目!そこ擦らないで!!あうっ!」
私は膣の上壁を擦られ、圭ちゃんの腕を思わず押さえるが、耳を舐められ力が抜ける。
膀胱が刺激され尿意が私を襲う。
「らめぇ!圭ちゃん!お、おしっこ出ちゃうっ!!・・・え?」
あと少しでイキそうな所で指がピタッと止まり、思わず驚きの声が出てしまった。
「ああ、どうしたんだ魅音?急に変な声なんか出して?」ニヤニヤしながら圭ちゃんが聞いてきた。
お預けを食らった私は「な、何でも無いっ!!」と言って平然を装うが、身体が快楽を求めているのだろうか?腰が勝手に動く。
「おいおい、どうしたんだよ?腰がクネクネしてるぞ?」と圭ちゃんが指をゆっくり動かし、親指でクリトリスを転がす。もどかしい刺激に発狂しそうになる。
398305:2007/11/11(日) 23:23:36 ID:4LhpYUsj
「ふぅっ!は、ああ・・・。」

「魅音〜。どうして欲しいか詳しく教えてくれないと、俺は分からないんだよなあ〜。」
「早くイキたい・・・!イカせてよぉ!」
意地悪されて悔しくて涙を流しながら叫ぶ!
「んん〜?全然分かんねぇな〜?イキたいなら、詳しくどうされたいか言えよ。くっくっく!」 身体がゾクゾクする・・・。マゾとして調教された身体が疼いて、圭ちゃんの言葉だけで軽く絶頂に達する。
「ふぁ!お、おま〇こを指でいっぱい掻き回してぇ・・・クリちゃんを指でクリクリしてくだ!さいっ!!」
ボーッとする頭で何とか言葉を搾り出してお願いした。これ以上、焦らされるのは嫌だ。
「よっしゃあ!してやるからイッちまえよ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅ!!
先程と同じ様に激しい愛撫が再開し、私は身体をのけ反らせて快楽に悶える。
「んあっあっ!!らめぇ!!ひぃっ!あっ!あふっ!!」
ぷしゃあっ!!
絶頂に達する瞬間、圭ちゃんは素早く指を引き抜いて三本の指の腹全体で秘部を撫で回して刺激を与える。
私は潮を噴いてイッた。

「は・・・。あっ。」
イッた後も優しく手の平で愛撫してくれたので長時間、私は余韻を味わう事ができた。
399305:2007/11/11(日) 23:24:32 ID:4LhpYUsj
余韻から覚め、圭ちゃんのオットセイを見て「圭ちゃん。おちん〇ん苦しそうだね?先に一回出しとく?」
そう人差し指と親指で輪を作って上下に動かす真似をしながら聞いた。
「頼む。我慢も限界だ。」
仕方無いなあ☆私は両手をオットセイの根本に軽く添えて、舌で全体をねぶる。開いている両手の親指と中指で陰嚢を揉んであげるのも忘れない。
「じゅっ・・・。ちゅる。ん。ぴちゃぴちゃ。」
舌を小刻みに動かして亀頭全体を刺激する。「・・・凄。我慢汁がたくさん出て来る。」
舌の先で我慢汁を舐めとりながら言う。さっきの御返しだ。ギリギリまで口の中ではしてあげない。
うわあ〜。すっごい苦しそう。仕方無いな〜。
「しゃぶ・・・。ジュポジュポ。んっんっ。んぐっんぐっ。」
切なそうな圭ちゃんを見てると可哀相になったので、口の中でイカせてあげる事にした。覚えているテクを駆使して、喉の奥まで使ってオットセイをしゃぶりあげる。
圭ちゃんに徹底的に仕込まれた技で、ただのフェラチオではなく、膣に挿入している様な気持ち良さだと圭ちゃんが褒めてくれた事もある。
頑張ったら、また褒めてくれるかもしれない。
私はペースアップして頭を動かし始めた。
400305:2007/11/11(日) 23:25:29 ID:4LhpYUsj
「じゅっ!ぐぽぐぽ!じゅぷぷ!」
激しく責め立てると圭ちゃんが根を上げる。
「み、魅音!そんな激しくしたらっ・・・!で、出ちまう!」
そう言ったのを聞いて、私は指を一本圭ちゃんのお尻の穴に挿入して軽めに腸壁を擦る。口の中でオットセイが更に大きくなり暴れた。
「っ!うあっ!」圭ちゃんがが私の頭を両手で押さえ込み、口内射精される。ビクンビクンとオットセイが口の中跳ねるたびに大量の精液が吐き出される。
「ん。ん・・・。ゴクッ。ちゅぷちゅぷ。じゅっ!」
喉を鳴らしながら精液を飲み込み、お尻に挿入した指を軽めに動かしつつ、尿道に残った精液まで吸い出し、そのまま綺麗にするため口の中で舌を絶え間なく動かす。
「うあ・・・。ああ・・・。」
身体を震わせて圭ちゃんが喘ぐ。
私はオットセイから口を離して、お尻から指を引き抜きティッシュで綺麗に拭いた。
「いっぱい出たね。気持ち良かった?」今の惚けた顔の圭ちゃんを見れば分かる。だが私はあえて聞いてみた。
「凄い良かったぞ。ありがとう魅音。」そう言って圭ちゃんが頭を優しく撫でて褒めてくれる。
私は身体の力を抜き、御褒美を堪能する。私は頭を撫でられるのが大好きだ。
401305:2007/11/11(日) 23:26:15 ID:4LhpYUsj
数分して圭ちゃんが私の頭から手を離して「魅音。入れてもいいか?」と言って私の秘部を愛撫してくる。
「ん。良いよ?・・・入れて?」私は寝転がり足を開く。避妊具を着けようと圭ちゃんが手を伸ばすのを私は手で止めた。
「私達。結婚するんだよね?・・・だから今日から生でして良いよ?」
私は今まで避妊具無しを許さなかった。いくら大好きな圭ちゃんの頼みでも、これだけは拒み続けて来た。
もし妊娠したら・・・。そして皆に産むのを反対されたら・・・。授かった赤ちゃんの命を奪ってしまう事になるかも知れない。
そんなのは嫌だ。そんな事は堪えられない。
だが、結婚すると決まった今なら大丈夫だろう。皆が祝福してくれて、産まれた子供も幸せになれるだろう。
私達姉妹みたいに辛い想いはさせたくないから。
「良いのか?別に無理しなくて良いんだぞ?」そう圭ちゃんが気遣ってくれるが、私の決意は変わらない。
「うん。圭ちゃん?」
私は圭ちゃんを抱き寄せて言う。
「今日から子作りしよっ?今まで我慢させてゴメンね。大丈夫だから・・・して?」
「み、魅音っ!」
圭ちゃんがオットセイを秘部にあてがい、ゆっくり挿入してくる。
402305:2007/11/11(日) 23:27:15 ID:4LhpYUsj
じゅぷぷ・・・。
「ふあっ!熱い・・・。」
初めて直に感じる、圭ちゃんのオットセイの熱さに陰部が溶けてしまいそうな感覚になる。
「魅音の中すげぇ・・・。吸い付いてくるし暖かい。気持ち良いぞ。」
と圭ちゃんが言って、腰を上下に動かし始める。
ぐちゅぐちゅ!
いやらしい水音が出てその度に頭をビリビリ痺れさせる快感が私の中を走る。
「んあっ!あっ!あっ!ん!け、圭ちゃんギュッてしてぇ!あっ!おちん〇んが奥に当たって気持ち良いよぉ!!」
背中に手を回して、足を腰に絡ませる。
離したくない。そんな想いから力を入れて圭ちゃんに甘える。
「ふああっ!!中でぇ!また大きくなったよ!!らめぇ!!あっ!おま〇こが壊れちゃうよ!もっと優しくしてっ!!」
圭ちゃんが私の後頭部に手を潜り込ませ、抱き抱えて言う。
「無茶言うなよ!気持ち良すぎて!腰が勝手に動くんだ!」
とキスをしてくれた。「んあっ!んむっ!んく!ちゅっ!」軽い酸欠状態になり唇を離す。
「プハッ!」
「魅音!子供はどっちが欲しい?男か女か!?」

腰を動かしながら圭ちゃんが聞いてきた。
403305:2007/11/11(日) 23:28:03 ID:4LhpYUsj
「はあはあ!来年の事を言うと鬼が笑うよ?んはっ・・・元気な子だったら、どっちでも良いよっ!あんっ!!」子供は可愛い。ましてや自分のお腹を痛めて産んだ子なら、目に入れても痛くない位可愛いに違いない。
「そうだな!・・・魅音俺もうイキそうだ!」
そう言って腰を速く動かす。
「ん!ふっ!私もイキそう・・・!だからあと少し頑張って!!」
そう、あと少しだけ。この甘い気分に浸っていたい。
五分程経ち「け、圭ちゃんっ!良いよっ!はあんっ!一緒にイこうっ!!あっ!!あっ!!ふあ!ああっっ〜〜〜〜!!!!」
「うっ!!魅音!出る!出る!うあっ!!!」
ビュルッ! ビュプっ!
私の膣内に二回目とは思えない量の精液が注ぎ込まれ、その熱さと膣内射精という初めての刺激で私も絶頂に達する。
私の中でオットセイが元気良く何回も跳ね回った後、やっと射精が終わる。圭ちゃんがオットセイを抜くと、精液が零れ出てくるのを感じる。
圭ちゃんが私の横に倒れて肩で息をしている。
もちろん私も息があがっている。呼吸を落ち着かせようと深呼吸をした後、圭ちゃんに抱き付いた。
404305:2007/11/11(日) 23:28:55 ID:4LhpYUsj
圭ちゃんの首筋に鼻を押し付けて匂いを嗅いだ。
私の大好きな情事の後の一時である。何才になっても私は匂いフェチの変態マゾ女なのだ。まあ圭ちゃん以外に欲情する訳では無いから良いでしょ?
こんな姿の私を受け止めてくれるのは圭ちゃんだけで良い。
ひとしきり匂いを嗅いだ後、私は圭ちゃんの上に俯せに寝て胸に頬を擦り付けた。
私は今日の事を一生忘れない。
凄い幸せだ。何時までもこの時間が続けば良いのに・・・。
「魅音。俺達結婚して一緒に暮らしだしたら、寝不足になるかもな?」
ああ、そうか。まだ幸せな時は続くんだよね?むしろ始まったと言う方が正しいかもね?「当り前じゃん!赤ちゃんが出来るまで頑張って貰うよ♪くっくっく!」
「了解しました。頑張れ俺・・・。」
「フフフ♪ねえ?もう寝よ?明日は忙しくなるよ?」
明日から楽しみだ。とりあえず月曜になったら会社に辞表を出そう。
「ああ、おやすみ。魅音。」
私は部屋の電気を消して眠りについた。
「圭ちゃんおやすみ☆」
翌日、私達はお互いの両親に結婚の挨拶をして快諾された。
そして私は会社を辞め、セリカを売った。
あっと言う間に一ヶ月が経ち私達は、その日を迎えた。
405305:2007/11/11(日) 23:29:35 ID:4LhpYUsj
.
.
.
平成二年六月上旬
「はうっ!み、魅ぃちゃん!かぁいいよぉ〜☆お持ち帰りしていい?」
レナが久々にかぁいいモードを発動させそうになったのを沙都子が止める。
「レナさん!落ち着きなさいまし。魅音さんが困ってらっしゃいますわよ!」
相変わらず変な言葉使いは変わらないが、沙都子は短大生になって綺麗になったと思う。「ま、まあこの格好も疲れちゃうから、早く着替えたいんだよね。皆手伝ってくれないかな?」
私と圭ちゃんは先程、古手神社で祝言をあげた。
梨花ちゃんが祝詞をあげてくれ、羽入が盃に入れてくれた酒を二人で飲んで夫婦の契りを交わした。
次は祝いの宴なので、私服に着替ようとした所、梨花ちゃんと羽入以外の女性陣が押し寄せて今に到る。
「そうですよレナさん?お姉は早く愛しの圭ちゃんの所に行きたいんですよ〜☆ねぇ?お姉?」
と今は入江診療所のナースになった詩音が私をからかう。
「そりゃ・・・。まあそうなんだけど・・・。」
私は赤い顔でボソボソと呟く。
「恥かしそうな魅ぃちゃん、かあいいよぉ!おっ持ち帰りぃ〜っ!!」
暴走したレナを皆が何とか止めてくれ、私は私服に着替えた。
406305:2007/11/11(日) 23:30:19 ID:4LhpYUsj
私達は幸せの絶頂にいた。
圭ちゃんは明日から園崎本家で一緒に暮らす事になった。
婆っちゃは『当主になるまで二人で暮らしたらいいんね』と言ってくれたが、やっぱり私は婆っちゃが心配な訳で・・・。
それはともかく、皆に祝福され宴が終わり、私は圭ちゃんと古手神社を出て、雛見沢分校へと歩いて行った。
全ての始まりの場所。流石に夜なので中には入れないが、私達は感慨に浸った。
あの教室で秘め事をしていた頃の自分が、今の私達を見たらどんな反応をするのだろう。そう圭ちゃんに聞いてみた。
「くっくっく!顔真っ赤にして鼻血を出してブッ倒れると思うぞ?」
まあ、間違い無くそうだろう。
私はポケットからセリカのキーに付けていたオーナメントを取り出す。
それを圭ちゃんに渡して、屋根の上に乗る様に投げて貰った。

『22才の別れ』の歌詞とは違うが、ともかく今までの『私』とバイバイする。そんな22才の私の『別れ』。
今日から私達の新しい時間が始まる。

「圭ちゃん!私を死ぬまで離さないでね!」私は圭ちゃんに笑顔で言った


「大好きだよ!!」ってね。


終わり。
407305:2007/11/11(日) 23:31:56 ID:4LhpYUsj
そうそう。お父さんは凄く優しくて頼り甲斐のある人です。お母さんはずっとお父さんに引っ張って貰って、今の幸せな時間を過ごせています。
そう。嫌な事も忘れてしまう位、お母さんはお父さんと居て楽しいのです。
きっとあなたも気に入ってくれると思います。
あなたが元気に産まれて来てくれる事を願っています。
あなたとお母さんとお父さんで仲良く暮らしましょう。

そして、あなたが大きくなって、好きな人が出来たら教えてあげる。
お父さんが、どれだけお母さんを愛してくれたか。
お母さんが、どんなに幸せだったか。

それを聞いたあなたはどう思うか分からないけど、絶対後悔はしないはずです。
こんなに皆から祝福されて誕生した事を知るのですから。
ではまた三月に会いましょう。
あなたのお母さん園崎魅音より】



Fin.
408305:2007/11/11(日) 23:32:37 ID:4LhpYUsj
Tips『卒業』
あれは高校二年の時。
圭ちゃんと学校帰り、エンジェル・モートに寄るため駐輪場に二人でバイクを停めた時である。
目の前の道を青いセリカXXが颯爽と走っていった。私は一瞬で心を奪われた。車に興味を持った瞬間だった。
『免許を取ったらセリカXXに乗る!』そう圭ちゃんに興奮気味に話したのを覚えている。
働き出して、赤いセリカXXを買った。乗るうちに改造したくなり、一通り手を加えて公認車検を取った。
色々な所へ私達を連れて行ってくれたセリカ。
いっぱい思い出が詰まったセリカを手放すのは辛いが結婚するのだから改造車に乗っている訳にはいかない。
そう。今までの私からの卒業、そして新しい生活への第一歩なのだ。
あと少ししたら業者が車を引き取りに来る。
綺麗に洗車したセリカのドアミラーを触って言う。

ありがとうセリカ。今まで楽しかったよ?

サヨナラ。セリカ・・・。
409305:2007/11/11(日) 23:36:20 ID:4LhpYUsj
以上で終わりです。

長々と続けてしまいましたが完結しました。
応援してくれた方、感想をカキコしてくれた方、wikiにまとめて下さった方ありがとうございました。

次は甘め圭×詩書きます。

次の作品が完成したら、また来ます。
その時は生暖く見てやってください。
410名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:38:22 ID:Ay+vvIqj
>>409
長編GJ
まさかこんなシリアスになるとは思わなかったw
エロ部分に留まらず情景や心理描写が細かくて読み応えあった。
何となく東鳩の志保を他のキャラ達と同じレベルまで幸せにしたEDのように感じた
411305:2007/11/11(日) 23:42:01 ID:4LhpYUsj
>>406>>407の間が抜けてしまいました。

すいません。

〜エピローグ 〜

平成二年 十月

新婚二ヶ月目を過ぎた頃、私の妊娠が判明した。
出産予定日から見て、プロポーズの返事をした日に出来たのだろう。
赤ちゃんが出来てから夜の営みは無くなったが、出来る範囲で圭ちゃんを慰めている。でもやっぱり物足りないと思ってるだろう。あと少し待ってて欲しい。
私は幸せ者だ。
圭ちゃんは頑張って働いて、私を養ってくれているし。おはようのキスからおやすみの抱擁まで忘れずにしてくれている。
ちなみに今、私は手紙を書いている。
来年の三月に誕生する、我が子へ宛てた手紙だ。
意外と私は少女趣味というかロマンチストなところがあるのだ。
現にノリノリで書いている。 まあ内容はこんな感じだ。

【お母さんから愛しいあなたへ
はじめまして。あなたはお母さんの中で元気に育ってくれていますか?
あなたがお母さんの中で住み初めて五ヶ月経ちましたね。
お父さんとお母さんはあなたに早く会いたくて仕方ありません。
あと五ヶ月したら、あなたに会えるかと思うと幸せな気持ちになってしまいます。
お父さんは毎日、お仕事から帰るとお母さんのお腹を撫でてくれています。



412名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:47:23 ID:a8BOgdn/
>>409
グッッッジョブ!
上手くまとまってて、一気に読み終えたよ。
惨劇を乗り越えた後の未来の一つとして申し分なしです。
眼福眼福(^_^)
413名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:55:05 ID:TXN3hxsd
セリカに泣いた
414名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:03:45 ID:hwHDnUOu
>>411
作者の文章力が明らかにレベルアップしている件についてwww

エロに至るまでの描写がすごく丁寧で感動しました!
415名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 16:29:07 ID:4awwtWYx
>>409
この数日間、俺をwktkさせ続けたシリーズが遂に完結したか。
お疲れ様でした。
保管庫には責任もって入れておきますた。
新作の圭×詩も期待してます。
416名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 17:00:20 ID:ii5FIHfM


「今、何か音がしなかったかな? かな?」
 レナがぽつりと言った。
「そう? 圭ちゃん何か聞こえた?」魅音が尋ねる。
「俺には何も聞こえなかったけどなあ」
「見に行った方がよろしいんじゃありません?」と沙都子。
「けどさあ、こういう薄暗い所でやることといったら、ねえ?」魅音はにたりと、同意を求める笑いをした。
「あっはっは。そりゃ悪いコトしましたね。圭ちゃん。ムード台無しですよ」双子の妹が受け取る。
「案外、富竹さんたちだったりしてな」
「………富竹さんと鷹野さんがこんなところで何の用がありますの?」
「な、何なのかな? 富竹さんと鷹野さんが暗がりでしてることって何なのかな? かな?」レナが赤面する。
 みんながどっと笑った。
417名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 19:18:46 ID:vLFx1Q1G
梨花祭りまだ支援します。

L4悟史×梨花ですね。
418〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:20:49 ID:vLFx1Q1G

「お二人とも、沙都子ちゃんの容態は安定しました。もう大丈夫ですよ・・・
沙都子の治療を終えた入江が心配そうに治療を待っていた悟史と梨花に報告する。
「本当ですか?監督。・・・はぁ・・・良かった・・・」
肩の荷が下り安心したかのように悟史は体を脱力させた。
土曜日、学校が昼で終わったその日の帰りに沙都子が急に発症した。
その場にいた悟史と梨花は大急ぎで診療所に運んだのだった。
「しかしながら、また悪化する可能性も否めません。ですので、この週末は沙都子ちゃんの
経過を計るために入院が必要です。」
「入江・・・そんなに沙都子は悪いのですか?」
心配そうに入江を見返す。
入江はちらりと悟史を一瞥した。
「・・・・・・いえ、もしもということがありますから。大丈夫です。特に何もなければ、来週の始めには退院できますよ。」
しばしの沈黙の後、入江は答えた。
「・・・わかりました監督。沙都子をお願いします。・・・じゃあ梨花ちゃん行こうか。」
「・・・はいなのです・・・」
梨花は少しの疑念を感じていた。いつもの悟史なら診療時間ギリギリまで残って
沙都子に付き添うはずなのに・・・今日はしなかった。
「二人とも、帰り道には気をつけて・・・」
背中に入江の見送りを受けながら、二人は診療所を後にした。


診療所からの帰り道、悟史は静かに口を開いた。
「ねえ、梨花ちゃん・・・」
「みぃー、何ですか悟史。」
沙都子の容態について聞いてくるのだろうと、梨花は考えていた。
しかし悟史の口から紡ぎだされた言葉はその考えとはまったく違うものだった。
「今から、梨花ちゃんの家に寄っていいかな・・・少し相談に乗ってほしいんだ・・・」
「みぃー・・・別にいいですけど・・・」
最近、悟史には生気がない。普段は物静かで落ち着いている雰囲気を持つ温和な少年だ。
しかし今の悟史にはその雰囲気が無く、終始うつむき加減で日々を過ごしている事を梨花は気づいていた。
その少し病んでいる悟史が自分一人に一体、何の相談をするのだろう。考えを張り巡らせる梨花。
悟史を見ると、やはりややうつむいて暗い表情をしている。悟史も何かを考えているようだった。
おそらく沙都子のことなのだろう。
それぞれの思いを馳せながら二人は梨花の家に向かって行った。
419〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:21:31 ID:vLFx1Q1G

「それで、何のお話なのですか?」
梨花の運んできた二つのオレンジジュースが置かれたテーブルを挟んで二人は向かい合う。
「うん・・・」
しばしのためらいの後、悟史は口を開いた。
「・・・あ・・・足音が聞こえるんだよ。」
「え・・・?」
一瞬悟史が何を言っているのか、理解できなかった様子の梨花。
それを察して悟史は再び話を始める。
「僕が帰り道や学校の中を歩いていると聞こえてくるんだ・・・僕の足音の紛れて、ひたひた、
ぺたぺたって・・・そして、僕が足を止めるとその音が止むんだ。そして、また歩き出すと再び聞こえてくる・・・」
悟史の告白に梨花は少なからず驚く。悟史の聞こえる足音というのは恐らく雛見沢症候群によるものだ。
病状が進行すると、幻聴や幻覚の類が聞こえてくる。症候群の知識については少なからず梨花は持っている。
悟史の病状に関しては梨花も知っていたが、まさかここまで進行していたとは・・・
「それで、レナから聞いたんだ、レナも足音が聞こえていた頃があったって。・・・それでレナはこう言ったんだ。」
うつむきかげんの悟史は、オレンジジュースのコップに映った自分を見つめながら言った。
「・・・オヤシロ様の崇りだって・・・悪いことをした雛見沢の人間の後ろにぴったりついて来て
・・・そして、崇りを起こすんだって・・・」
「そんな・・・」
梨花はショック受けた。オヤシロ様は雛見沢村民を縛り付けるために畏怖と尊厳を持たされ奉られている存在だ。
本来はそのような神ではない。しかし、畏怖の念を与えているとはいえまさか崇り神の域まで達していたとは。
「悟史、オヤシロ様はそんなことする神様ではないのです。それに悟史は何も悪い事をしていませんです。
もし崇りがあるとしても、悟史に降りかかるようなことは無いのですよ・・・」
崇りを否定し諭すように話す梨花。しかし悟史は、梨花の目を見ようとはしない。
そして声をガクカクと震わせながら自分の思いを吐露する。

「・・・あるんだよ、梨花ちゃん。僕には罪が・・・沙都子への。」
「沙都子に・・・?」
「僕は・・・自分で言うのもなんだけど、沙都子を守ってきたつもりだ・・・叔母からの小言にさらされていたり、村の人から
邪険な目で見られていたらすぐに庇ってあげた・・・沙都子は心も体も弱いし僕の妹だから・・・でも」
悟史の瞳が暗さを増した。
「・・・僕は、沙都子の事を・・・し・・・次第に・・・」
息を呑む梨花。
「疎ましく感じ始めたんだ・・・沙都子が泣くたびに僕の心に・・・ひびが入っていくんだ・・・あいつがいなかったら
こんなに追い詰められる事も無いって・・・沙都子のことを・・・はぁ・・・はあ、沙都子のことを何度も邪な目で見てきた。」
頭を抱えて震えながら悟史は続けた。
「・・・・今日、さ・・・沙都子を置いて行ってしまった。診療所に。さっき監督が入院が必要だって言ってただろう?
・・・あれ僕が無理やり監督に入院させてもらうように頼んだんだ。・・・僕は沙都子を置いて行ってこの週末あいつがいない間
体を休めようと思ってたんだ。・・・・・・沙都子が一人で泣いているのかも知れないのに・・・」
悟史の目が大きく見開く。
「にーにーって沙都子は一人で泣いているのに・・・誰も助けちゃくれない・・・僕たち北条家は除け者にされてるから・・・
それなのに・・・う・・・ぁあ・・・ぼ、僕は、沙都子を見捨てて・・・」
悟史の真っ青になった唇から紡ぎ出される。
「悟史・・・!」
梨花が身を乗り出す。
「あなたはその身で沙都子を守ってきました・・・自分の身を削ってきながら。何時いかなる時も、沙都子のために戦ってきた
のをボクは知っています。だからあなたが思っているそれは、決して罪なんかでは無いのですよ・・・!」
必死に説得する梨花。しかし悟史は耳を傾けずに言葉を続ける。
「だから、崇りが下ったんだ・・・どうして・・・僕らが何をしたって言うんだよ・・・!沙都子が何を・・・!」
カタカタと震えながら凝り固まったどす黒い自分の感情を吐き出していく。
「悟史・・・だから、崇りなんか存在しな・・・・・・っ!」
420〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:22:31 ID:vLFx1Q1G
「・・・嘘だ・・・」
悟史が初めて梨花と視線を合わせた。
漆黒で冷徹な氷点下の眼差し。
梨花は突き刺さる鋭利な目つきに戦慄を覚える。
「さ、とし?・・・」
「僕ら北条家は、あのダム建設に賛成したから除け者にされた・・・それを村人たちに扇動したのが雛見沢の御三家だ。
あいつらが僕や沙都子を・・・」
悟史は梨花から目を離さず言葉を紡ぎだす。
御三家という言葉にぴくりと耳を動かす梨花。
「梨花ちゃん・・・君もあの御三家の一員だろう・・・僕らを村八分にするのを決めたあの・・・!」
キッと梨花を睨みつける悟史。
「それ・・・は・・・」
言葉が出てこない梨花。
「それに・・・梨花ちゃん、君はオヤシロ様の生まれ変わりなんだろう・・・?村を捨てたり、裏切ったりした人間に
・・・崇りを下す事だって難しくないはずだ・・・!」
「悟史・・・!ボクは悟史や沙都子を除け者したいなんて思いもしないし、崇りなんか起こせるはずも無いのです!
落ち着いてください!悟史・・・!」
必死に悟史を落ち着かせようとする梨花。その重いとは裏腹に悟史は続ける。
「じゃあどうしてあいつらに加担した!!その思いがあればあの時、僕らを救ってくれたはずだ・・・
なのにどうしてっ・・・!」
怒りに震える悟史を前に言葉を返せない梨花。
「・・・はあ、はあ・・・もう・・・許してくれ・・・あ・・・く・・・ごめんなさい・・はあ、はぁ・・ごめんなさいごめんなさい・・・・・・」
再び頭を抱えて、謝罪の言葉を連呼する悟史。
「悟史!落ち着いてくださいなのです!・・・悟史・・・!」
尋常ではない様子を見て悟史に駆け寄る梨花。悟史の腕を取り落ち着かせようとする。
「・・・っ!!うるさい!!」
腕に触られたのを不快に感じとったのかとっさに梨花の手を振り払う。
「きゃっ!!」


体躯の小さな梨花は腕ではなく体ごと吹き飛ばされる。
テーブルにぶつかる梨花。その衝撃でテーブル上のオレンジジュースが床にこぼれる。
悟史の振った腕が梨花の制服のブラウスに引っかかったためであろうか、梨花のブラウスのボタンが
飛び、梨花は肩口から胸に掛けてその柔肌をさらしていた。
こぼれたオレンジジュースがさらに梨花の肌蹴たブラウスの袖を染める。
「・・・・・・っ!」
悟史は目を見開き息を呑む。
目の前にはまるで生まれたばかり仔馬のように弱々しく倒れている少女。
肌蹴たブラウスからのぞく柔らかな肌。
乱れた短めのスカートから見える純白のパンティと肌色の形のいい太もも。
自分を見つめている少し怯えを含む潤んだ瞳。
こぼれたオレンジジュースのにおい。
悟史の中で何かがはじけた。
雛見沢症候群が悟史にそうさせたのか、自分に眠る性への欲求がそうさせたのか知る術は無い。
「・・・!?悟史・・・?・・・えっ!!いやっ・・・!」
421〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:23:47 ID:vLFx1Q1G
肘を突いて仰向けになっている梨花に覆いかぶさるように悟史がのしかかってきたのだ。
「・・・・梨花ちゃんがいけないんだ・・・梨花ちゃんが・・・!」
「さ、悟史・・・何を・・・?!・・・はぁぁぁん!!」
悟史は肌蹴た梨花の胸に顔をうずめ、いきなり未発達の小さな萌芽に吸い付いたのだ。
突然の悟史の行為に羞恥と徐々に湧き出してくる快感に梨花は困惑した。
「い・・・や・・・悟史・・んくぅ・・・!は、離して・・・」
「・・・ふぅ・・・ふぅ・・・っ!!」
悟史は梨花の嘆願を無視し夢中で隆起し始めた乳首を吸い続ける。
ちゅうう、ちゅぷちゅぷ・・・ちゅくううう・・・・
卑猥な音と快感が梨花の全身を襲う。
「・・・はぁん・・・悟史・・・うぅうん・・・!どうし・・て・・・んんっ!!」
梨花は自分の両手を悟史の胸に押し付けて、悟史の体を遠ざけようとする。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・っ!」
愛撫を止め血走った目で、梨花を一瞥する悟史。
悟史は梨花の乱れた髪の毛が張り付くその首筋に視線を合わせた。

カプリとその白い首筋を梨花の髪の毛ごとむしゃぶりつく。
「んんんん!!さ・・としぃ・・・駄目ぇぇ・・・あん!」
悟史の愛撫を受けている側とは逆のほうに顔を背け必死に耐えようとする梨花。
悟史は梨花の首筋に流れる熱い血の鼓動をその舌越しに感じていた。
梨花の血の温かさをまるで吸い取ろうとしているかの如き愛撫であった。
悟史の愛撫によって白い梨花の首筋に張り付いた髪の毛がぬらぬらと艶めかしい黒色の光を放っている。
「・・・あぅぅ・・・!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ん!」
必死に己の体から湧き上がる快感を押さえつけようとする梨花。
しかし、少しづつこみ上げる快感は梨花の下半身に向かっていく。
それ察したのかどうかは分からないが悟史は梨花の首筋を攻め続けながら、彼女の下半身に手を伸ばしていった。
「きゃうぅん?!・・・い、いやぁ・・・さ、悟史・・・そこは・・・んくううううん!そこはだめぇぇぇぇえぇぇ!!」
悟史はゆっくり梨花の柔らかい膨らみをパンティー越しに蹂躙する。首への愛撫をとどめることなく。
梨花は自分を犯している悟史の腕を必死に両の手を使って払い除けようとする。
しかし所詮は小さな少女。欲望を貪る悟史の腕を退けることには敵わない。
同時に梨花は足を動かして、悟史から逃れようと試みるが、梨花の股の間にどっしりと悟史の右足が降ろされており
くねくねと体を動かすことしか出来なかった。
「・・・はあ・・・はあ・・・り、かちゃん・・・!」
自分の下で甘美な声を上げながら必死に艶めかしく蠢いている少女を見て悟史の思いはさらに加速する。
「んんーー!・・・そんなに!・・・動かしちゃ・・・んくぅぅぅん・・・!!」
梨花の膨らみからわずかに勃起している部分を中心に、悟史は指を擦り付けるように愛撫する。
激しい愛撫から生まれる激しい快感が梨花を濡らす。
梨花の白いパンティに少しずつ染みが出来ていく。
梨花の流した愛液の感触に気づいた悟史はさらに快楽を与えようと、自分の愛撫を加速させる。
「んっんっ・・・!はぁ・・・はあ・・・!んくうううううぅ!」
これ以上、感じるわけにはいかない。そう感じた梨花は眉間にしわを寄せ、八の字に眉尻を下げて
目をつむる。さらに、自分の指を口にくわえて自ら漏れていく嬌声を押さえつけようとする。
「・・・ん・・・んむ・・・!んんっ・・・・はあん・・・!」
快楽を与え続ける悟史と快楽を耐える梨花。
そんなふしだらな対立がしばし続いた後、悟史の愛撫が止まった。
422〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:24:24 ID:vLFx1Q1G
顔を上げ梨花を見下ろす悟史。荒い息遣いをしながら潤んだ涙目携ていた梨花。
「はあ、はあ、はあ、はあ、・・・・・・・・!」
悟史は意を決したように、自分のベルトを緩めていった。
「・・・・さ、とし。それは・・・だめ・・・」
ガチャガチャという金属音で察したのだろう。梨花は静かに悟史をなだめる。
「・・・ごめんよ・・・梨花ちゃん・・・」
悟史は大きく染みのできた梨花のパンティを横にずらすと、自分のものを梨花の秘所にあてがう。
「・・・ん・・・!んん・・・」
「はあ、はあ、はあはあ!」
梨花はこれから自分を襲うであろう破瓜の痛みに身を小さくする。
「・・・・・・っ」
しばしの沈黙の後悟史は腰を突き出した。
「!?んん!あん・・・!んくうううううう!」
梨花は困惑した。自分を今襲っているのは、痛みではなくさらに強大になった快感だったからだ。
悟史は梨花を貫いてはいなかった。梨花の秘所に自分の物を擦り付けていたからである。
悟史は挿入ではなく素股を選んだのである。
梨花の秘所は十分に濡れていて、無理やり挿入することも悟史には可能だったはずだ。
それを選ばなかった悟史。梨花の貞淑を守ろうと感じたのか、人を傷付けたくないという優しさが
そうさせたのか、答えはいずこにあるのだろう。
「はあ、はあ、ふう・・・くっ!!」
悟史は梨花のクリトリス目掛けて自分のものを打ちつける。
「んん、くぅん・・・!!んんんん!!」
悟史から与えられる直接的な快感に指をくわえて耐える梨花。
梨花のぬるりとした愛液が悟史のものを包み込んでいく。
同時に梨花のパンティの感触が悟史を襲う。
梨花のぬらりとした秘所と純白のパンティに挟み込まれるような形となった悟史のものに
徐々に射精感がこみ上げていく。


「はあ、はあ・・・う・・・く・・・どうして・・・どうしてなんだよ・・・り、かちゃん。」
悟史が愛撫を弱めながら、つぶやくように梨花に言い放った。
「・・・ん、ん・・・さ、とし・・?・・・んくぅ・・・」
「どうして、はあ・・・はあ・・・僕らを、はあ・・・救ってくれなかったん・・・だ・・・」
愛撫は続けられているが、それが弱まったことにより梨花に少しの余裕が出来た。
「・・・はぁん・・・ん・・悟史・・・あなたは・・・」
悟史の目は先ほどまでとは打って変わって角の取れた静かな悲しみをたたえていた。
「・・・君は僕らの、はあ・・・はあ、沙都子を救ってくれると思っていた、村の大人からその矛先をやわらげて・・・
はぁ・・はあっ・・・くれるんじゃないかって、君にはその力があったから・・・!」


ああ、悟史は私の罪に気が付いていたんだな・・・私は悟史や沙都子を事前に救うことが出来たはずだ。
それが出来なくても、頭首の力を用いて彼らへの風当たりを妨げることも出来たのに・・・
それをしなかった。ただ傍観して眺めていただけ・・・
423〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:25:27 ID:vLFx1Q1G
悟史によって与えられ続けている快感に耐えながら梨花は言葉を紡ぎ出す。
「はぁ・・・はぁ、悟史・・・ごめんなさい・・・私もそれを・・・わかっていたわ・・・ん・・・んん・・・・
自分はあなたたちを救える立場にいたのに」
悟史が梨花の瞳をじっと見返す。
決意したかのように強い口調で言葉を続ける。
「・・・はあ・・・はぁん・・・でも、私は自分の罪を・・・背負っていくつもりよ・・・そして・・・これからあなたたちを・・・全力で守る・・・」
梨花は悟史を真っ直ぐに見つめる。
「・・・あなたは沙都子に・・・はあ・・・ん・・・罪を犯したって・・・言ったわね。・・・・あなたが罪だと思うなら・・・
私はあなたの罪の全てを・・・はあ、はぁ・・・否定することは出来ない・・・でもね・・・悟史・・・!」
悟史の瞳から涙がこぼれる。
「あなたの罪を私も背負うから・・・!あなた一人に背負わせなんか・・・しないから・・・
だから・・・!・・・・・・悲観なんかしないで・・・」
悟史は静かに再び涙を落とす・・・悟史の静かに心が洗われていく。
そこにあったのは、魂の救済。
「悟史・・・来て・・・」
梨花は両手でやさしく悟史の頬の涙をぬぐう。
悟史の目が普段のその優しさの色を取り戻していく。

「・・・うっ・・・くッ・・・梨花ちゃん・・・ありがとう・・・」
悟史は再び腰を動かす。これまでになく強く大きく。
「!・・・んんん!!んくうううぅぅん・・・!!」
「はあ、はあっはあ!梨花ちゃん、もう僕・・・!!」
こみ上げてくる快感に促され悟史の腰がより一層速さを増す。
「ん、ん、あんん!!はぁっ、・・・いいのよ・・・はあっ!・・・悟史・・・んくぅぅっ・・・!」
梨花が自分の小さな手を悟史の手に絡ませる。
「・・・はぁ、はぁっ!!うくぅぅううううっ!!」
大量の精が梨花の太ももに向かって吐き出されていく。
「はぁ・・・はあ・・・はあっはあ・・・・」
肩で息をする二人・・・窓の外はもうオレンジ色の黄昏が雛見沢を染め上げていた。
424〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:26:25 ID:vLFx1Q1G
玄関口に立つ悟史と見送ろうとする梨花。
「梨花ちゃん・・・今日はいろいろとありがとう・・・あとその・・・何か・・・ごめんね・・・」
頬を染めうつむきながら悟史は言った。
「・・・そうなのです。ボクはもうすぐで処女を奪われそうになったのですよ・・・」
いたづらっぽく微笑む梨花。
「むぅ・・・本当にごめんよ・・・その・・・えーと・・・」
うまく言葉を返せない悟史。
「ふふ、いいのですよ悟史・・・」
にんまり笑って見せる梨花。それにつられて微笑みを見せる悟史。
「ふふふ、ありがとう。これから、僕は沙都子を迎えにいこうと思う。沙都子きっと一人で
寂しがってるだろうからね・・・」
「そうしてあげてくださいなのです。きっと沙都子も諸手をあげて喜びますです。」
「うん、そうするよ。・・・梨花ちゃん・・・」
悟史が梨花に近づく。
「何なのですか悟史・・・・・・みぃ!?」
梨花が困惑する。悟史は梨花の頭を優しく撫でていたからだ。
温かい。心の中から優しく撫でられる感覚を静かに梨花は感じ取っていた・・・
自分の鼓動が早まっていく。
「じゃあね、梨花ちゃん・・・また・・・」
悟史が背中を向け黄昏とともに去っていく。
自分の中で燻り続ける何かを感じながら梨花はぼんやりとその背中を見つめていた。

425〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:27:11 ID:vLFx1Q1G
「はぁあぁあん!!んくうううん・・・!悟史・・・さと、し・・・ぃ・・・!」
一人になった梨花から聞こえる耽美なあえぎ声。
悟史が帰った後、梨花は一人でその身を慰めていた。響き渡る卑猥な水音。
じゅぶり、じゅぶじゅぶ・・・
「はぁ・・・はぁ・・・悟史が・・・やっと立ち直ったのに、んっ!んんんっ!・・・私・・・
こんなこと・・・・してちゃ・・・駄目なのに・・・」
思いとは裏腹に梨花の自慰は止まらない。
「だ・・・め・・こんなこと・・・でも・・・指が止まらな・・・はぁあん!」
先ほど悟史から受けた愛撫の余韻が梨花の体の中にまだ宿っていたのだ。
さらに頭を撫でてもらったあの温かさと感触がそれに拍車をかけていた。
悟史が精を放出した自分の太もものその部分を自分の手で撫で回す。
少しでも悟史のにおいを染み付けようと、太ももをこねくり回す。そして自分の鼻腔にその手を持って行く。
悟史の青いにおいがした。
「んくうぅぅん!!悟史の・・悟史のにおいがいっぱいしてる!!・・・はぁはぁはあ・・・」
においを鼻腔に焼き付けた後、その手を今度はずぶ濡れになった自分の膣口に持って行く。
・・・・ちゅく
「・・・んっ!ん!・・・はああ・・・!悟史のがいっぱい・・・いっぱい入ってくる・・・」
快楽を悟史とともに貪り続ける梨花。電撃のような快感が梨花の下半身を襲う。
梨花の指が一層速度を増した。
「ふぁあ!!もう駄目・・・悟史!さとし・・・ぃ・・・イくぅ・・・!!イっちゃううううう!!!」
一気に梨花は真っ白な絶頂へと達していった。
426〜e〜(L4悟史×梨花):2007/11/12(月) 19:27:54 ID:vLFx1Q1G
自分の腕を顔の下においてうつ伏せに横になる梨花。
自慰をした後の特有の気だるさが梨花の体に残っていた。
「悟史・・・あなたは強い人ね・・・あんなににも心も体も追い込まれていたのに、立ち上がって
自分の罪を刻んでそして、沙都子を迎えに行ったのだから・・・私なんかよりずっと・・・」
悟史の強さをまざまざと見せられた梨花。
帰りがけに見た悟史の微笑を思い出す。
しかしその強さも近い未来に打ち砕かれるのを梨花は知っていた。何千回と転生して来た梨花はその回数だけ
悟史の顛末を見てきた。結果は無論変わることはなかった。
「あんなに強い意思の悟史が運命を乗り越えることは一度もなかった・・・だから私のこの・・・悟史への想いも
届くことなんて・・・」
自分のちっぽけな想いなど届くはずはない。運命は既に決められたもの。そう悲観する梨花。
ふいに誰かに声が聞こえたような気がした。
ある言葉が鮮やかに去来する。
「・・・ふふ・・・そうね・・・そうだったわね・・・運命なんて薄い紙みたいなもので簡単に打ち破れるんだった・・・わね・・・」
梨花が前の世界で大切な仲間の一人から教えられた言葉であった。
梨花の袖からオレンジジュースの香りがほのかに立つ。
「・・・悟史の馬鹿・・・・染みになっちゃったら・・・どうしてくれるのよ・・・」
静かに微笑む梨花。横たわる梨花に心地よい眠気が彼女を襲う。
「・・・・・・ずっと・・・運命になんて負けないぐらい・・・しっかり心を強く持って・・・ずっと悟史を想い続けていれば・・・
きっと・・・・・・きっと・・・・・・・・・・・・・届くよ・・・ね・・・」
悟史が梨花の頭を撫でる。
柔らかな感触と悟史のぬくもりが梨花を温めていく。
優しいまどろみが彼女の意識を奪っていく。
「・・・・・・悟史・・・・・・・・・・・・・・・・・・さ・・とし・・・ぃ・・・」
梨花の瞳から一筋のしずくがこぼれていく。

雛見沢をオレンジ色に照らす太陽が梨花の体をゆっくりと包み込んでいった。


fin


427名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 21:35:35 ID:TiVU+G/P
珍味の梨花物いただきました
王道な圭梨、リカサト、赤梨もいいが
こういう珍味も好きだw
428名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:03:40 ID:fkWhuLkZ
梨花祭りがまだまだ続いているとは嬉しい限りだ。
ところでこのアルファベットのタイトル名にはどんな意味が?と(・3・)並みに空気の読めない質問をしてみる。
429名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:29:49 ID:vLFx1Q1G
>>428
自分が梨花系のssを書き始めたきっかけを与えてくれたのは
保管庫にある 「a] というアルファベット一字の題名の梨花ものでした。
そのアルファベット一字の作品に敬意を込めまして、
自分もアルファベット一字の題名を付けようと思いました。
それだけです。深い意味は無いです。


430名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 03:35:33 ID:eyM5lLyT
まさか19話が亀甲縛りだなんて!悔しいっでも感じちゃう
431名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 05:08:39 ID:FB8V3HzW
あれに欲情したKがレナ襲う展開希望
432名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 09:10:47 ID:Fh8kjBXX
ていうかあの縛り方したのはKだよな?
今更なんで結び方を、なんてヤボなことは言わない
だから結んでいる間のことを誰かおねがいします
433名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 09:38:48 ID:FB8V3HzW
圭一君なら酷いことしないってレナ信じてるし……
434名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 22:39:27 ID:KRV5+KZp
長い冬だった…悟史系は本当に久しぶりだった…!
とにかく>>429GJ!
435名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:27:55 ID:HdGr964V
↑腐女子くせぇ
436名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:34:51 ID:N1Qag2Bo
↑くせぇ
437名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:40:32 ID:T3J4zcMw
↑ξ
438名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:49:32 ID:WhDJBDwD
↑あるぇー?
439名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:57:34 ID:Sso31aK5
虫エ黒の漫画のネタじゃないけど
ぶっちゃけ、ベアトリーチェってガチで臭そう
440名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 00:38:47 ID:0ja03fm6
ベアト様が外人だったら8割方臭い
香水にしろ体臭にしろ白人はやばい
441名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 00:46:53 ID:UMA8ZtP7
プラス、キセルふかしてるしな
442名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 12:39:13 ID:Kdd0HP+a
圭レ分が足りない
443名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 14:09:55 ID:GJQgf7mQ
圭レナと圭梨が激しく読みてえ
自給でやったけど、萌えれないw
444名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 15:15:47 ID:9tgmSMbg
>>443
うp
445名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 15:58:07 ID:lwLkacxZ
>409
お疲れ様でした。
次の圭×詩も楽しみにしてます。
446名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 17:23:13 ID:Gk1K/x8E
さそ・・・い・・・うけ・・・?
447名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 19:07:33 ID:DpRahI+9
まあまあ。固いこと言うなYO!
448名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 19:12:00 ID:/GJMyGWP
圭レナでエロを書いてたはずなのに、
いつの間にか世にも奇妙な物語になってたっていう。
449名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 21:53:06 ID:Kdd0HP+a
どうでもいいから圭レうp
450名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 21:56:48 ID:hrs0zLqj
>>448
ジョジョ?
451名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 22:43:06 ID:G2RQGQA0
>>450
それは奇妙な“冒険”w
452名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:36:51 ID:CfJE1beB
俺も今圭レナでエロ書いてる途中なんだが
このカプはちょっと油断すると勝手にほのぼのいちゃいちゃし始めて困る。
中々エロ部分に辿りつけないんで挫折しそうだorz
453名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:42:21 ID:XEMiLpyU
ここって「今書いてるけど進まねー」とか「これ書いてるんだけどいいかな?」
とかの中継や誘い受けはありなのか?
454名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:43:48 ID:CQJQ64uN
つーか流せよ
455名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:44:37 ID:FEvVVKzO
まぁそう言うなよ
456名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 23:58:44 ID:BABoa14L
せっかく書こうとしてくれるんだから
面倒でも返事してるな俺は
457名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 00:00:31 ID:YVViFz5F
筒井康隆


雛見沢以外全部沈没編+乱交編
458名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:11:47 ID:nKUxOmdD
のんびりと全裸で待ってるぜ
459名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:46:18 ID:uC0aPbZU
SSも書かないでウダウダ言ってる連中よかよっぽどマシ
460名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:47:23 ID:IUmba+3B
そーですね
461名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 06:32:03 ID:QxAHjgLK
さすがにこの流れはキモい
神と職人は無口でいい
462名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 12:35:21 ID:JtV8ijzX
圭レマダー?
463 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:25:09 ID:1V/FzAsU
空気を読まずにスミマセン。梨花祭りシリーズ三本目投下します。
保管庫で補足書き、リンク追加をしてくれた方サンクス!
舞と呼ぶには拙いですが、読んでくださった方への感謝と共に、最萌優勝記念に捧ぐ、三度目の奉納演舞参ります。
464梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:29:09 ID:1V/FzAsU
ドアを閉め、鍵をかけた梨花は、目の前の便座を見やって、ふぅと深い溜息をつく。
用を足すでもなく、しばし躊躇うように立ち尽くしていたが、おもむろにぺたんと便座に座り込むと、勢いよくスカートの下のショーツを下ろす。
そして両足の間に右手をかざす。掌は微かに震えていた。
これからする行為を嫌悪しているかのようだ。
そこでもしばし躊躇って硬直するが、やがて両目を固く閉じるや、その掌を自らの秘所へと誘う。
閉じられた秘唇を軽く愛撫し、刺激を与える。
「んっ、んあっ、んんっ」
割れ目へと指先を挿し込み、己が花園の入口を静かにこじ開け、三ヶ月前に咲かせたばかりの花を自ら弄び始める。
三ヶ月前と三週間前にそこへと挿し込まれた、彼の指と男根の感覚を思い出しながら。
「んはっ、あん、はぁっ……け……い…いちぃ…んっ」
外に漏れないよう必死に息を押し殺そうとつつも、しかしその口から零れるは、今は遥か遠くにいる最愛の人、そして未来の夫と定めし者の名。
指の動きは次第に早く、荒々しくなってゆき、ぬちゅっぐちゅっ…という淫靡な水音が混ざり始める。下の便器に、微かに糸を引いた滴がつうっと零れてゆく。
「けい…いちぃ…あっ…んっ…んはっ、…け…いいち…圭一っ」
微かな声で恋人の名を呼び続ける。
呼んでも彼に声は届かない、彼は来てくれない。
そのやり場のない思いが更に指を、手を、腕を加速させる。
「っ!!圭一っ、あっ――――――くっはっ…」
びくんっと全身を大きく痙攣させ、一瞬天井を仰いで絶頂を迎えた梨花は―――しかし、転瞬がくんとうな垂れて、快感とはかけ離れた表情を浮かべる。
寂寥、憂鬱、嫌悪、煩悶、そして慕情のない交ぜになった歪んだ顔。
無言でがっくりと俯いた梨花の口から………やがて嗚咽が漏れる。
「くっ、うくっ、ううっ……あ…いたい…、うっ、あなたに…逢いたい…傍にいたい」
瞳から零れる涙を拭おうとして、右手をかざし―――その手が自慰で汚れていることに顔を顰めるのだった。
「ううっ、ぐっ…こんなんじゃ…ダメね。でも…やっぱり自分に嘘はつけない。ぐすっ…どうすればいいの?」
東京は、雛見沢からあまりにも遠かった。
圭一が戻ってくる事も、梨花が出向く事も、決して容易ではない。
大学進学で旅立って以来、彼が戻ってきたのは六月の綿流し祭の一夜きり。
進学以前は、毎日当たり前のように逢っていたことを思えば、覚悟していたとは言えあまりに辛い現実だった。
旅立ちの前の晩、そして奉納演舞の後の晩に彼と肌を重ねた感覚が、遠く感じられる。
ただ寂しさを紛らわせるために、その感覚を追い求めて自慰に耽ってしまう自分が余りにも情けない。
「こんなことじゃ、ダメよね。逢いたければ逢いに行けばいい。そのためには――」
左手で涙を拭い、右手の穢れを紙で拭き取った梨花は、ある決意を固めるのだった。
465梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:30:45 ID:1V/FzAsU
バイトを終えた圭一は、この日も疲労困憊の重い足取りでアパートに戻ってきた。
ふと手帳で明日の予定を確認する。暦は八月。お盆明けで明日のバイトは休みであった。
口から溜息と共に、弱音が漏れる。――あぁ帰りたい。みんなに…梨花に逢いたいなぁ。
梨花は今頃夏休みであろう。何をしているのだろうか。
戻りたくとも、圭一の財政は学費と生活費だけでもカツカツで、六月に一度帰るのが精一杯だったのだ。
大事な収入源になっているファミレスのバイトのシフトに、度々大きな穴を開けてしまうわけにもいかない。
(やっぱり、親父の言葉に甘えるべきだったかなぁ……いや、そうもいかないか)
圭一は内心でぼやき、そして頭を振る。この日の朝から昼の間、圭一の両親が不意にアパートを訪れていたのだ。お盆期間にあった東京での仕事の帰りに立ち寄ったのだという。
いうまでもないが東京と雛見沢を往復すると、結構な金額が飛ぶ。
仕事ゆえ交通費を支給されているのであろう両親とはわけが違う――と、圭一は思っていたのだが、実はそうでもないということを、未だに彼は知らない。
そんな圭一は、帰り際冗談交じりに父親が言った「新幹線代肩代わりしてやるから一緒に帰省するか?」という誘惑についつい乗りそうになるのを必死に堪えるのだった。
その一方で梨花が来るのもきっと難しいだろう、と圭一は諦観していた。彼女はまだ高校生だ。しかも両親が居ない身の。
幾らなんでも公由さんとかに、俺と逢うための交通費などはそうそう強請れないだろう。
「はぁ…やっぱり辛いよなぁ、遠距離恋愛ってヤツは…」
憂鬱な表情で鍵を開け、ドアを―――そして圭一は息を飲んだ。
466梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:32:44 ID:1V/FzAsU
「あ……け、圭一っ!圭一っ!!」
ドアを開けて、圭一が部屋の明かりが点いていることに驚く間もなく、玄関で待ち構えていたエプロン姿の梨花がその胸に思いっきり飛び込んできた。
俺がバランスを崩して倒れこむ寸前だったくらい強引に。
「おかえりなさいっ!!逢いたかったわ、圭一♪」
「…り、梨花っ!?き、来てたのか。なら連絡の一本ぐらいしろよっ!びっくりしたじゃねぇか!!」
「だって驚かせようと思ったんだもの♪」
「だからってなぁ……」
この時圭一はまだ知らなかったが、梨花を圭一のアパートに手引きしたのは、彼の両親だった。
圭一がバイトに行っている隙に、ちょうど入れ替わりの形になったのだ。
そうでもなければ田舎娘の梨花が、初めての東京訪問ですんなりと圭一の住まいには辿り着けなかっただろう。
「まぁ一応住所は教えてあったし、合鍵はうちの両親にでも借りたんだとして、旅費はどうしたんだ?」
「園崎家のツテでアルバイトを始めたのよ。エンジェルモートの」
「何だってっ!?梨花がバイト?しかもエンジェルモートだと?よく公由さんが許したなぁ」
後見人になっている公由村長が、梨花にバイトを許すとは俄かには考えられない圭一だった。しかも、いささかケシカラン制服のエンジェルモートのだ。
「勿論反対されたわよ。でも背に腹は代えられないわ。すねを齧ることなく圭一と大っぴらに逢うためなら」
「そっか。頑張ったんだな。嬉しいぞ、梨花」
「疲れたでしょ?ご飯にする、それともお風呂にする?」
こういう時どう答えるべきか、何故か圭一は解っていた。彼もまた、健全な男子だったから。しかも辛抱を強いられている立場の。
「もちろん梨花を頂く」
そう言って圭一は有無を言わさぬ勢いで、梨花の唇を塞ぐのだった。
467梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:34:14 ID:1V/FzAsU
「ふふふ、圭一。今日は大サービスよ」
圭一が帰宅して以来、ずっと頬を緩ませっぱなしの梨花がエプロンと上着とスカートを脱ぐと、場違いにもその下から体操服が露になる。
そして持ってきたカバンの一つをガサゴソと漁って、そこから妙なものを取り出す。
「な、なにぃ!?そ、それはっ!!」
「み〜☆今日のボクは圭一のにゃーにゃーなのですよ。いっぱいいっぱい愛でて欲しいのです。圭一のミルクがたくさん欲しいのです。にゃーにゃー」
「り、梨花ぁあ!!ぐはっ!!」
猫耳と鈴付き首輪、そして尻尾を体操服で装備した梨花にKOされた圭一は、その場で卒倒した。

倒れた圭一が復活するよりも早く、しだれ寄った猫耳梨花は、ズボンのファスナーを開け、パンツを下ろしてしまう。
「…もう…我慢できない…の。早く圭一のが欲しい」
屹立した圭一の分身を愛しげに愛撫すると、梨花は待ちかねたかのようにパクッと咥える。
「り…梨花…あ、気持ちいい…いいぞ…上手くなったなぁ…。しかもその姿…ヤバイ、ヤバすぎるっ!」
その場に横たわったまま、立ち直る間もなく下半身からこみ上げる快楽に襲われた圭一は、至福の声を上げながら、猫耳付きの頭を撫でる。
「はむ、んん…んふぅ…、んん…んむ…むふ…ちゅぱ」
梨花は一心不乱に圭一の分身を口でしごく。そのピストンは激しく、上下する度に首輪の鈴がチリンチリンと音を立てる。
「へぇいいひ、おいひい…んっ…じゅる、んむ…」
平素我慢を強いられていた圭一の分身の強張りは、梨花の熱い口内での愛撫に対してあまりにも脆かった。
「あ、あは…スマン、お、俺もう…ダメだ。で、出るぅう!」
実に呆気なく、圭一は一回目の放出を梨花の口内で果たす。たちまち梨花の口内は、激しく痙攣する分身から迸る精液で満たされる。
「はむ、ん!?―――むぐっ…んご、んんんんっ…ごく、くふん…ごふぉ…ん…こくん、ん、ごくん…ごくん、…ごくん…んふっ」
流石に全ては収まりきれず、口の両端から白濁の液を滴らせながらも、梨花は圭一のミルクの大半を飲み干すのだった。
そして口からこぼれた液も舌と指で綺麗に拭って、
「こくん…くはぁ、はぁ…あ、け、圭一のミルク、おいしかったのですよ…にゃー」
と、猫が顔を洗う仕草を真似る姿を見て、圭一は再び卒倒…もとい昇天しそうになってしまった。
「おいしいって…。あんまり無理すんなよ…」
梨花が圭一の精液を飲み干すのは、これが初めてのことである。
綿流し祭の晩に初めて試みたのだが、その時はむせて吐き出してしまっていた。
「…だって、
「くぅ〜!たまんねぇな!!ったく梨花のその顔、エロ過ぎるぜ」
468梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:35:44 ID:1V/FzAsU
まったく、疲れて帰って来たかと思えば、何という手荒な…もとい熱烈な歓迎だろうか?
梨花が遥々来てくれただけでも狂喜乱舞モノなのに、よもやこんなコスプレご奉仕まで!!
成長しつつも未だにあどけなさの残る梨花が、体操服に猫のパーツを付けた姿は実に凶悪極まりない。
「こ、今度は俺の番だな。梨花を気持ちよくさせてやるぜ」
何故かちょっと惜しいとは思いつつ、俺は梨花のブルマをショーツごとゆっくりと脱がす。
そして、目の当たりにするのはこれで通算三夜目となる梨花の秘密の花園が―――薄く生えた芝生と、膣内への入口が、無防備に俺の前に曝け出される。
微かに割れ目が濡れているようにも見えたが、挿入にはまだ早そうだ。
俺は東京に出てきてから新たに入手した参考資料―――あくまで、梨花との営みをレベルアップするための教材であって、決して己が欲求不満の発散のためではないぞ――を脳内に反芻する。
過去二夜は手先でかき回したが、今回は――――
「そんな…顔を近づけないで…。恥ずかしいし、圭一の息がかかって…」
梨花の両腿の間にすっぽり頭を埋めた俺は、その言葉を無視して秘唇をゆっくり指でこじ開けて、そこに口から出した舌を近づける。
「け、圭一?あ、ひゃっ、そんな…だめぇ。そんなとこ…き、汚いのにっ…ん」
ぺちゃ、ぴちゃ…と淫靡な水音―――わざと大仰に荒々しく口と舌を動かす。三度目の開園を迎えた梨花の花園は、たちまち俺の唾液に穢れてゆく。花園の蜜と混じりあいながら。
「ひゃっ、あん、っんは、はん!け、けいいちのしたが…ぁん、は、はげしくぅ、んっ、あ、いいっ!」
心なしか、指で弄った前回や前々回よりも、梨花の嬌声はより激しいように思えた。そんなとき、舌先が豆のような隆起を捉える。
「きゃっ、けいいち…そこは…やぁ…。あ、あたまが…しびれ…ぇえっ、ああん!!」
そこがクリトリスだということを参考資料教本で最近知った俺は、ぽっちり勃ったらそこを重点的に攻めるべしというマニュアルに則り、舌先で突いて転がす。
「ああんっ、だ、だめぇええええ!!――――んはっ」
快楽の頂点を迎えた梨花がびくんと大きく仰け反った刹那、花園のスプリンクラーが作動して―――秘所から盛大に潮を吹くのだった。
469梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:38:39 ID:1V/FzAsU
さて、いよいよこれから――なのに、圭一は妙に浮かない声を出した。
「でも困ったなぁ…梨花が来るなんて思わなかったから、ゴムの持ち合わせがないぞ。うっかり中出ししたらヤバイし…」
「…ゴムのこと?なら大丈夫よ。…ほら」
圭一のぼやきで我に返った私は、猫パーツや体操服が収められていた方のバッグから小箱を差し出す。
こんなこともあろうかと、私はバッチリ用意していたのだ。
というか、こういうことには妙に親身なところのある詩音にもらっていたものなのだが。
「ったく、梨花には敵わないぜ。ヤル気満々じゃねぇか」
何だか私がひどく淫乱な女であるかのような言い回しにも思えたが、彼恋しさに何度も自慰をイタしてしまっていた身では返す言葉も無い。
だって、それだけあなたが好きなんだから、さびしかったんだからしかたがないじゃない。
「…なぁ、今日は…梨花が上に乗ってみないか?」
「えっ?」
私から渡されたゴムを自分の分身に付けた圭一は、おもむろに言った。
彼に促されて体操服の上着を脱いでいた私は、思わずきょとんとなる。
「今まで、挿れた後は俺が梨花を上や後ろから突いてばっかりだったからなぁ」
私の返答を待たず、圭一は仰向けに横たわり、上に跨るように促す。
初めての夜、そして祭の夜―――二夜の本番で私は、ひたすら圭一にその身を委ねて、彼の成すがままだった。
それでも私はよかった。
百年の時の牢獄を彷徨った末に見つけた、最愛の人に抱かれるだけでも十二分に嬉しかったのだ。
しかし圭一は、今回は私にその身を委ねようと言う。
本当にいいのかと、圭一の上に跨った私はおずおずと下にいる彼を“見下ろす”。
視線を合わせると、圭一はニヤリと笑って頷く。
その瞬間、私の背中にぞくりと電撃が走り、言いようのない衝動がこみ上げてくる。
意を決した私は、圭一の分身に手をかけ、彼の口で弄られていやらしくぐちゃぐちゃになった己が秘唇へと添える。
対して圭一はそれを促すかのように、私の腿に添えた手に力を込めて挿入を誘う。
彼にこの身を貫かれることへの恐れなどもうない。でも私は、何故か腰が震えた。
きっとそれは恐れなどではなく、未知の快感への扉を開ける事への躍動なのだろう。
私はゆっくりと腰を下ろして――――
470梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:40:03 ID:1V/FzAsU
「あ…ふぁっ、あっ…あはっ、け、圭一っ!」
侵入した圭一の分身が、力強く私の膣内を突き上げる。さながら昇龍の如く。
その感覚に頭が真っ白に弾け飛んだ私は、それまでと一転して腰を一気に下ろす。
「あ、ふぁあぁ、ああんっ―――!!」
私の膣が全て圭一のもので満たされる―――奥まで全部。
「…く、全部挿入ったぞ…そうだ、腰を動かしてみろ」
「ふぇ?」
下の圭一からの声に、快感に痺れて何が何だかわからなくなっていた私は、思わず間の抜けた声を上げる。
「り、梨花の思うままに、動かすんだ。きっと、すっごく気持ちいいぞ」
まだ、この先があるというのか。ならばイキたい。
今やまともに思考など出来る状態じゃない筈なのに、何故かその考えに至って奮い立った私は即座に腰を動かし始めるのだった。
きっとそれは、本能のなせる業なのだろう。
上下前後にとでたらめに腰を動かす度に、ぬちゃ、ぬちゃ、と淫靡な音が響く。
「あっ、んあっ、はぁん…く、あっ、あっ、んあっ、」
「あ、あぁ、こ、こうして下から見上げるのもっ、くっ…オツなもんだなぁ…。今の梨花…すっげぇ綺麗だぜっ、エロい、エロすぎるぞ!!」
そんなことを圭一は下から言ってくるものだから、私は両目をぎゅっと瞑って天井を向き、精一杯抗議する。
「バ、バカッ!け、圭一のせいよっ!!あんっ、圭一が…私をっ、んっ、こ、こんな風にしちゃったのよっ!!…で、でも…んっ、はっ、こ、こんな姿を見せられるのも、圭一だけ、なんだからっ!!ああん、腰が勝手に…やぁん、こんなのっ…こんな私…」
ふと気が付けば、無意識の内に私は右手で激しく自分の乳房を揉みしだいていた。
既に腰は止まらなくなり、私は全身を振るわせて圭一の上で暴れまわっていた。
暴風に曝された木々の如く、長い髪が揺れていた。
こんなにも気持ちいいなんて。他でもない圭一の眼前で、こんなにも乱れた姿を露にするなんて。
その恥ずかしさが――私の快感を、動きを更に加速させる。
「んっ、んっ、いい、いいわっ、圭一っ!!」
「俺もだ、すっげぇ気持ちいい、くはっ」
圭一も気持ちがいいのか。私を弄ぶだけでなく、私に弄ばれるのも好きなのか。
初めての夜に圭一は私達のつながりを「お互いに煽ったり煽られたりする、そんな関係」と言っていたが、本当にそうかもしれないと改めて思う。
などとおぼろげに思っていた時――
「んっ、んっ、っ!…あんっ、そこっ!」
下から圭一の手が伸びて、私のもう一方の乳房に手をかけて揉み始めたのだ。
自らの手と圭一の手で両胸に与えられるその刺激で、私はもう限界だった。
「あ、だ、だめぇ…あ、わ…たし、あたまがしびれて…あん、も、だ、だめぇえええええ!!」
「く、俺もだ、で、出るっ」
沙都子に内緒で、詩音にこっそりと読まされたとある本に描かれていた。こうして絶頂に昇りつめる事を―――
「圭一、圭一っ!わ、わたし…もう、イ、イッ、イッちゃう…!!っああぁぁん!!…………かはっ」
刹那、圭一の分身が私の膣内で痙攣して一際激しく暴れまわった――――
471梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:41:24 ID:1V/FzAsU
絶頂と反比例するかのように、圭一の胸の上にがっくりと崩れ落ち、その胸の温もりと鼓動をひしと感じながら、私はぼんやりと思う。
ひょっとしたら、私は圭一の上に乗っかるのが好きなのかもしれない。
己の思うままに、圭一を蹂躙し、彼の上で全てを曝け出して暴れまわるのが好きなのかもしれない。
私は漠然と予感する。
これはきっと病みつきになる。あぁ…もしかしたら私は―――
472梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:46:12 ID:1V/FzAsU
「なぁ。梨花には、将来の夢ってあるか」
「えっ?」
梨花を抱えながら起き上がった俺は、梨花から分身を引き抜くと、ゴムを外してティッシュで残滓を拭おうとした。
だが、ようやく我に返った梨花はそれを制して先端を綺麗に舐めとろうと舌を出す。
健気な未来の妻の頭を撫でながら、俺は天井を仰いでふと問いかけたのだ。
「大学進んでまだ四ヶ月そこそこだけど、俺にはおぼろげにだけど形になってきてるぜ」
机代わりに使っているテーブルの脇の段ボールを指差した。
そこには、進学後梨花から「神道の勉強の足しにでも」と送ってきた、古手家所蔵の古文書の類が入っている。
「ある程度は解ってたけど、やっぱりこの世界はしきたりとか戒律とか伝統とかが山のようにあったりするんだな。
…それを無闇にぶち壊すつもりはない。
けど、俺は古手神社を、片田舎の寂れた小さな神社で終わらせたくもないな。のんびりとのどかに神主業やって終えるのもまた人生だけど。
出来れば、沢山の人が参拝に来る賑やかな神社にしたくないか?」
己が分身に付いた残滓を舐め終えて、股間から顔を上げた梨花は、冴えない表情で呟く。
「将来…。ボクに出来ることは…古手家にお婿さんを招いて、その跡継ぎの子供を産むことくらいなのですよ。それがボクの役割なのです。
…母猫は仔猫をみゃーみゃー産んで、お乳を与えて…それで――」
何故か昔の口調でそう言った梨花の顔には、どこか諦観が込められていたようにも見えた。
さっきから付けたままの猫耳が、鈴付きの首輪が――梨花の言葉を妙に肯定させているようにも思える。
そんな猫耳梨花を見ていると――母犬や母猫のお乳に群がる仔犬や仔猫の図が一瞬脳裏を過ぎて、眼前の彼女とダブって見える。
梨花は古手家を存続させるための、ただのつなぎ目なのか?
犬猫のように、跡継ぎの子供を産んで育てて、それで人生終わりなのか?
そんなのはおかしい―――俺は梨花の猫耳カチューシャを頭から取り、鈴付き首輪も外して両方とも放り投げた。
それから腹の底から精一杯の力を込めた声で語りかける。
473梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:48:13 ID:1V/FzAsU
「そんなんじゃ…つまらないだろ?俺は梨花を、家存続のための道具になんてしないぜ。
あの日言ったよな?俺は梨花の力になりたいと同時に、梨花も俺の力になってほしいと。
この前原圭一が、古手家に飛び込んで骨を埋めようってんだ!将来俺が動くのにはみんなの力が要る。もちろん梨花の力もだぜ?
古手家直系の人間として、いや何より俺の妻として、新米神主の俺を全力でサポートしてくれ!!なっ!!」
そう言って俺は、梨花を両手で力一杯抱き寄せ、わしわしとその頭を撫でる。
お互いに素肌で触れ合い、髪をかき回す感触。温もりも心臓の鼓動もひしと伝わってくる。
「私が…圭一を…サポート」
「あぁ。いろいろ話は聞いてる。古手家が親類もなく、御三家の中でも力の無い末席ってな。
なら、俺達が力をあわせて、これから新しい古手家を創って、古手神社を立派にしてやろうぜ!
そして子供の代になる頃には、園崎家や公由家なんかに負けない、雛見沢屈指の名家にしてやろうじゃねぇか!」
俺は右手で拳を握り締め、梨花を抱える左手にもより一層力を込めて笑いかけた。
腕の中で、最初は冴えない顔でぽかんとしていた梨花も、次第に瞳に輝きが宿り、口元を綻ばせて、
「圭一……そうね。圭一と力をあわせれば、出来そうな気がする」
と言って、俺をひしと抱きしめ返す。
「今はまだ…中出しも出来ねぇ立場だけど、将来はバンバン子供作って分家も創っちまおう。園崎家なんかに負けねぇぞ!」
「圭一…。あなたは…かつて雛見沢の澱んだ悪弊を打ち破っただけでなく、私と古手家の未来も、切り開いてくれるというのね。…あはははははっ、いいわっ!面白いわっ!やっぱり圭一でよかった!」
「そう思えば、将来が楽しみにもなるだろ?…実は俺もさ、最近ちょっとへこたれそうになってたんだよ。でも、今日梨花が来てくれてこうしていたら、くすぶってた炎がまた燃え上がってきたぜ!梨花は俺の大事なパートナーだ。だから…愛してる」
「私もよ。また元気がわいてきたわ。まるで、運命に疲弊していた私にあなたが力を与えてくれたあの頃みたい。だからあなたが好きなのよ」
「ああ、好きだ。愛してるぞ、梨花」
そして俺は梨花としばし唇を重ね、お互いに行為の余韻に浸りつつ、将来への誓いを確かめ合うのだった。
474梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:50:30 ID:1V/FzAsU
「なぁ、梨花は何時までここにいられるんだ?」
「ふふっ、何時までだと思う?……もちろん夏休みギリギリまでいるつもりよ」
「って、ことはあと二週間!?」
「アルバイトの一ヶ月分のお給料と、今日圭一のご両親にもらった差し入れ。無駄にはしないわ」
「あ〜あ、結局親父やお袋にまた借りを作っちまったか。まぁ今はありがたく受け取っておくか」
前原の名字を捨てて、古手に婿入りしてしまう将来像を既に仄めかしてしまっているというのに。
それに対して、きっと思うところもあるだろうに。
それでも何かと支援してくれる両親に、圭一は内心で手を拝むのだった。
「それに、私がいないと圭一もイロイロと溜まっちゃうでしょ?こんなもので発散して欲しくないし」
梨花は、おもむろに万年床の下から一冊の本を取り出す。
その表紙を見るや、圭一はたちまち顔面蒼白になる。
両親に見つからないよう、厳重に隠蔽していた筈なのに。
「そ、それはっ!?…待て、誤解だっ!そ、そ、それはだな…梨花とより気持ち良くなるためにアレコレ学ぶための教材であってだな…」
両手を振ってアタフタする圭一に、梨花は小悪魔のような笑みを浮かべて――
「………み〜☆ボクはぜんぜん怒ってなんかいないのですよ。せめてこれから二週間は、こんなものがいらないくらいに、圭一を楽しませるのです。それが未来の奥様の責務なのです。そして…………私も楽しませてね。私の未来の…だ、ん、な、さ、ま」
くすくすと妖艶に笑いながら、梨花は圭一の縮こまった分身を思いっきりぎゅっと握る。
やっぱり、その笑顔と声音と手には怒りの微粒子も込められているのでは、と少しだけ慄く圭一だった。
「ぐあっ、か、勘弁してくれ!…で、でも、傍にいてくれるのは嬉しいな。二週間限定の同居か。明日は丁度休みだし、一緒に遊びにいくか」
「望むところよ。でも圭一、これは同棲よ。ど、う、せ、い。くすっ、改めて宜しくね。圭一、明日は楽しみにしてるわ。初めての東京巡りをあなたと一緒に…くすっ」
圭一の分身を握った梨花は、それを手荒にしごき始める。二回戦を熱烈に希望しているのは明白だった。
拒否する理由など無い圭一は、苦笑しながら梨花の頭を撫でてそれに応える。

それから一晩中、二人は別離の寂しさを忘れるべく、互いに激しく燃え上がるのだった。

こうして、圭一と梨花の短くも熱い夏の同棲生活が始まった――――

<終>
475名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 14:51:30 ID:BAr9uiyE
アツい…アツ過ぎるぜ圭梨花祭り!
476梨花祭り「遠距離恋愛編」 ◆Ut1TI4HSDI :2007/11/15(木) 14:56:07 ID:1V/FzAsU
これで以上です。遅れましたが>>377氏GJです!!
澪IF作者の奉納演舞でした。お目汚し失礼、ノシ
477名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 15:26:52 ID:PPFzBkm5
なんという祭り・・・
更新されたただけでホイホイついてきてしまった
このスレは間違いなくアッー!


  , '´  ̄ ̄ ` 、
 i r-ー-┬-‐、i
 | |      {|
 N|   ^o^  lリ
  ト.i      !
/i/ l\   .イ|、
478名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 17:41:35 ID:1O58WJHG
>>463
実にえがった。遠距離恋愛の王道を堪能させていただきました
479名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:44:24 ID:SXGz4elF
これはいい
梨花祭り支援者として嬉しい限りだ。


確変入ったな梨花祭り
480名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 20:08:43 ID:LJ4MHZ93
nice rika.
481名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 21:59:31 ID:T/jlk59O
>>476
GJ!乙!
王道的な展開が最高だった。梨花ちゃんかわいすぐる。
しかしすげえな、最近の梨花ちゃん率。
482名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 22:07:14 ID:Ay+Ih+Y/
メインキャラ中真の勝ち組ですから
483 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:40:59 ID:8mTlJQFI
梨花祭の流れをぶった切りますが、すいません。
『22才の別れ』等の作者です。
今回からトリップ付けてみます。
圭×詩のシリーズ第一弾が完成したので次レスから投下します。
前作終了後、感想レスくれた方、wikiにまとめて下さった方。ありがとうございます。
wikiで綺麗にまとめて下さって、感動しています。

では、駄作かも知れませんが、御付き合いください。
484 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:42:02 ID:8mTlJQFI
[ありがとう。]第一部『ワン・ショット・ライター』

旧日本海軍の爆撃機に一式陸攻という機体があったそうだ。主翼内に燃料タンクが有り、攻撃を受けるとすぐに火達磨になって墜ちていったらしい。だから『ワン・ショット・ライター』と敵から呼ばれていたんだそうだ。
いつだったか軍隊で整備兵をしていたという大叔父から、そんな話を聞かされた。
.
.
「むぅ・・・。ゴメン。・・・僕。詩音とは付き合えないよ・・・。」
嘘・・・だよね?悟史君・・・。
「一年間も沙都子の事を放ったらかしにしてたし。・・・今は恋愛をしている心の余裕は無いよ。ゴメン。・・・沙都子が待ってるから。行くよ?」じゃあね。と言って悟史君は申し訳なさそうに帰ってしまった。
私は悟史君に告白をして・・・断られた。
昭和58年8月。悟史君が入江診療所から退院し半月程した今日。私は悟史君に告白したのだ。
『絶対に大丈夫。成功する。』私は変な自信を持っていた。自惚れていた・・・。結果は・・・言うまでも無いだろう。
悟史君の心が安定して、他の事にも気を向けれる様になってから告白すれば良かった・・・。
485 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:42:39 ID:8mTlJQFI
そうすれば結果は違うものになっていたかも知れない。
悲しいのに涙すら出ない。
モウ何モ考エタク無イ・・・。
私はフラフラと夢遊病者の様に歩き出した。何らかの目的や行きたい場所があって歩いている訳では、もちろんない。
.
.
.
どのくらい歩いただろうか?ふと我に帰った私は、道の端にある煙草の自販機が目に入る。
私は前に葛西に質問した事があった。「葛西は何で、煙草なんて煙たい物を吸っているんですか?」と。
すると葛西は「はあ・・・?煙草ってのはイライラやストレスを解消してくれるんです。だから吸っているんですよ」とか言ってたな・・・。
私の、この惨めで悲しい気持ちも煙草は癒してくれるのだろうか?
無意識のうちに私は財布を取り出し、小銭を投入して煙草を買っていた。銘柄なんて適当だ。ついでに百円ライターも売っていたので購入する。
フィルムを開け包み紙を破り中から煙草を一本取り出し、口に咥えて火を付けた。
「おい!詩音!何やってんだよっ!?」
誰かの怒鳴り声が聞こえて、私は顔を上げる。
「圭・・・ちゃん?」

5m程離れた場所に圭ちゃんが立っていた。

486 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:43:47 ID:8mTlJQFI
「コラ!煙草なんて吸うな!」
と言って私の口から煙草を奪い取り、 地面に捨てて足で踏みつぶした。
「・・・。」私は俯いて、圭ちゃんの顔を見ない様にする。
「ったく!いつもの詩音らしく無いぞ!一体どうしたってんだ?」
と圭ちゃんが私の顔を覗き込みながら心配そうに言った。
圭ちゃんの顔を見た瞬間、瞳に涙が溢れて来るのを感じた。
「・・・うっ。うっ。・・・うわあああんっ!」私は思わず圭ちゃんに抱き付いて号泣してしまった・・・。
「し、詩音っ!??」
.
.
.
泣きじゃくる私を圭ちゃんは道から外れた森の中に連れて行き、倒木の上に座らせてくれた。
いつの間にか雛見沢と興宮の境界辺りまで来ていた様だ。
「・・・ぐすっ。」
「急に泣き出すから驚いたぜ?何かあったんだろ?良かったら話してみろよ?相談位には乗れるぞ?」
圭ちゃんも私の横に座り優しく問い掛けてきた。その気遣いが嬉しくて、そして誰かに聞いて貰いたかったのだろうか?一から十まで今日の出来事を全て私は話してしまった。

絶対成功すると思ってた告白を断られた事。
茫然自失して歩いた事。
煙草を吸ったら嫌な事を忘れてしまえるかも知れないと思って買った事。
487 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:44:56 ID:8mTlJQFI
途中泣いたり、話がループしたりしたと思う。
けど圭ちゃんは黙って聞いてくれた。

何とか話し終わり、私は俯いて「圭ちゃん・・・話を聞いてくれてありがとうございます・・・。」と感謝の気持ちを伝える。ほんの少しだけ気持ちが楽になったから。
「気にするな!・・・しかし煙草でイライラなんて治るもんなのか?」そう圭ちゃんが言って煙草を手に取って見ている。
私は「・・・分かりません。でも私辛かったんです。」「悟史君は私と付き合ってくれるって自惚れていた自分が惨めで・・・。少しでも気を紛らわせたかったんだと思います。」と呟いた後、顔を上げて無理矢理作った笑顔で
「でも!こんなのっていけませんよね?未成年だし、体に良く無いし!私って馬鹿ですよね・・・。」と言った。
すると圭ちゃんが「・・・一緒に吸ってみるか?本当に忘れる事が出来るかも知れないぞ?」と言って煙草を二本取り出し口に咥えて火を付け、私に一本差し出してきた。
「・・・じゃあ一回だけ・・・。」と言って私は煙草を受け取り口に咥える。
そして二人で一緒に煙を吸って肺に入れてみた。
すううぅぅぅ〜・・・。
「「げほっ!!!ゴホッ!ゴホッ!!!」」
488 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:45:48 ID:8mTlJQFI
案の定むせた。口の中は苦いし、喉はイガイガする。肺の辺りが気持ち悪い・・・
「けほっ・・・。マズいですね・・・。」私は煙草の火を揉み消して言う。
「ごほっ・・・。ああ・・・。」圭ちゃんも私と同じ様に火を消して口を開く。
「こんなのに頼らなくても、俺がいるじゃねぇか?他にも魅音やレナだっている。」「まあ沙都子や梨花ちゃんには、まだ早い話だから言えないけどな」
「仲間じゃねぇか?もっと頼れよ?一人で思い詰めて考えても仕方無い。話すだけでも全然違うだろ?」
ドクンッ
何だろう?凄く胸がドキドキする。
「そうですね・・・。じゃあ圭ちゃんに頼っちゃおうかな?男の子の事は男の子が良く知ってますしね?」
そう私の意思に反して、勝手に言葉が紡がれる。悟史君に抱いている感情を、圭ちゃんにも抱いている?
「おう。何時でも頼って来いよ!出来る事は何でもしてやるよ。」と笑って手を私の頭に伸ばす。
「あ・・・。」
悟史君みたいに優しく無い撫で方。少し乱暴だけど気持ちの籠った撫で方だ。
「・・・ありがとう。圭ちゃん・・・。」
どうしよう?私は・・・圭ちゃんに恋をしてしまった・・・のかもしれない・・・。
489 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:46:22 ID:8mTlJQFI
.
その後、圭ちゃんと別れ私は興宮に帰った。実家に帰らず、隠れ家であるマンションの一室に引き籠もる。
こんなモヤモヤした気持ちで家に居たくないからだ。
暗い部屋のベッドの上に寝転がって考える。
私は悟史君が好き。
昨日までなら自信を持って言えた事が、今は自信が持てない。
恋をする切っ掛けなんて些細な物だ。去年の私が体験済みなのだから良く分かっている。
「圭ちゃん・・・。」
少し乱暴だけど凄く優しくて、面白くて明るい。
一緒に居ると楽しいし、今日に至っては・・・どうも惚れてしまったらしい。
悟史君への想いは嘘では無い。でも・・・。
本当に付き合って幸せなのは??
・・・分からない。
悟史君にフラれたから圭ちゃんに乗換えるのか?
そんなの圭ちゃんの事が好きなお姉やレナさんに申し訳が立たない。
でも自分の気持ちに嘘は付けない。
「圭ちゃんは・・・私の事、どう思ってるんだろう?」
知り合い?仲間?親友の妹?それとも・・・。

その後。私は結局一週間悩んで悩み抜いた末に決意した。
「悟史君がいけないんだからね?」

もしかしたら周りの人間関係を崩しかねない決断を・・・。

490 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:47:08 ID:8mTlJQFI
.
プルルル〜。プル、ガチャ
「もしもし?前原ですけど。」
「あ、もしもし?圭ちゃんですか?」
「ん?ああ。詩音か?どうしたんだ?」
「あの〜今日は、お暇ですか?」
「まあ・・・。暇っちゃあ暇だぜ?それがどうしたんだ?」
「その、もし良かったら私のマンションに来てくれませんか?ちょっと、お話したい事があるんですけど。」
「分かった。別に良いぜ?何時に行けば良いんだ?」
「じゃあ、お昼の十二時に私のマンションの前に来て下さい♪お昼ご飯も御馳走しちゃいます☆」
「マジかよ?期待しとくぜ?」
「期待しちゃって下さい♪じゃあ、また後で☆」
カチャ
首尾は上々だ。
電話を切って、風呂上がりな私はタンスを漁りだす。
深いスリットの入った黒いミニスカートとオレンジのノースリーブ。白と水色のチェック柄のショーツとブラを取り出して、身体に巻いたバスタオルを取って着替える。
軽く化粧をして、お気に入りの香水「むらさき」を付ける。
時計を見たら十時半。
部屋のクーラーを強めにセットする。
料理の下拵えをしておこう。と言ってもパスタなのですぐに済む。

そろそろ約束の時間だ。マンションの入口に行き、圭ちゃんを待つ。
491 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:49:03 ID:8mTlJQFI
「よぉ!待たせたな!」圭ちゃんがMTBを押してやってくる。
「いえいえ☆呼んだのは私の方ですし☆ところで圭ちゃん?MTBどうしたんです?押して来たみたいですけど」私は何となく気になって聞いてみる。
「ああ。途中でパンクしちまったんだよ。そんな事より、腹減っちまったよ?昼飯を御馳走してくれるんだろ?」駐輪場にMTBを置いてエレベータに乗って部屋に向かう。
「とうぞ☆入って下さい♪」
「御邪魔します。」
私はスリッパを出してあげる。
.
.
「ところで何を食わせてくれるんだ?」
「オリーブオイルとバジリコのパスタですよ♪あと少しで出来るんで待ってて下さいね?」私は料理しながら圭ちゃんの問いに答える。
「おお〜美味そうだな!」
「フフフ♪」
料理が完成し、お皿に二つ盛ってテーブルに置いて、私はエプロンを外す。
圭ちゃんと席に着き、談笑しながらパスタを食べ始めた。
.
「ふう・・・。美味かったぜ!ご馳走さま!」圭ちゃんが、そう言いながら口をナプキンで拭いた。
「お粗末様でした♪ところで、圭ちゃんに聞いて貰いたい事があるんですけど・・・」
私も同じくナプキンで口を拭いた後、圭ちゃんに言う。
492 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:50:03 ID:8mTlJQFI
「ああ。分かってる。で、話って何だ?」
「私の部屋でお話します。先に部屋に行って待っててくれませんか?」
「分かった。じゃあ部屋で待っておくぞ?」
「ええ♪」
圭ちゃんが席を立って私の部屋に向かって行った後、コップにジュースを注ぎ盆に乗せて持って行った。
.
「何か・・・。この部屋寒くないか?」ベッドの前に持たれ掛かって居る圭ちゃんが、体を震わせながら言う。
遮光の為にカーテンを締めて、クーラーの設定温度は18℃にしてある。
「そうですか?私は寒く無いですけど?」本当は凄く寒い。けど平然を装って続ける。
「寒いならこれでも羽織って下さい☆あ。隣り失礼しますね?」
目の前にある小さいテーブルにジュースを置いて、大きめのブランケットを渡して、私は圭ちゃんの横に座る。それも体を密着させて。
「と、ところで詩音。話があるんだろ?い、言ってみろよ?」顔を真っ赤にした圭ちゃんが、しどろもどろになって聞いてくる
「はい♪・・・あのですね。私。悟史君の事吹っ切れちゃいました。圭ちゃんのおかげで・・・。」
ブランケットの中の圭ちゃんの手を握って言う。
「お、おう!けど良いのか?悟史の事好きなんだろ?」
493 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:50:45 ID:8mTlJQFI
「ええ。確かに悟史君の事は好き・・・でした。でも、もう良いんです。もっと大好きな人が出来ましたから・・・。」
私は圭ちゃんの手を強く握り直して、そう言った。
「そ、そうか!ま、まあ良かったじゃねぇか!詩音に惚れて貰えた奴が、う、羨ましいぜ!あ、あははは!」鈍感なのか、わざとなのか分からないが圭ちゃんがそう言う。
私はブランケットの中に入り、更に圭ちゃんに身体をすり寄せて顔を見て言った。
「私。圭ちゃんの事が・・・好きになっちゃいました。男の子として。」
「え?・・・はあ?俺の事が・・・好き?詩音が?」圭ちゃんが驚いた顔で聞いてくる。やっぱり鈍感だ。最初からヒントは、あげていたのに。
「私。嬉しかったんです・・・。落ち込んでいた時に、圭ちゃんに優しくしてもらえて。」
「本当に辛かった。そんな時に私を包んで癒してくれたのは、悟史君じゃなくて圭ちゃんだったんです。」
「気が付いたら一目惚れしちゃってました。でも私。混乱しちゃって一週間考えたんです。」
「圭ちゃん・・・私の事・・・どう想ってくれてますか?」と圭ちゃんに聞いてみる。
ちなみに私は嘘は付いて無い。本当に圭ちゃんに惚れてしまったのだ。
494 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:51:27 ID:8mTlJQFI
今は悟史君の事は頭の片隅にしかなくなってしまった。
酷い女だと思う。
相手にされなかったから他の男の子に乗換えた様なものだ。いや事実だ。
でも私が悩んだ末に導き出した結論が、さっき圭ちゃんに言った事なのである。
私は圭ちゃんに『ワン・ショット・ライター』にされた。
圭ちゃんに優しくしてもらって、私の心は火達磨になって墜とされてしまったのだ。
惚れやすく飽きやすい訳では無い。悟史君に不良から助けて貰った時以上に、圭ちゃんから助けて貰って、嬉しくて一瞬で心を奪われたのだ。
悟史君に抱いていた以上に圭ちゃんに恋愛感情を抱いてしまった。
そして私は大切な操を圭ちゃんに捧げたくて呼び出した。
お願い。圭ちゃん。私を悟史君みたいに見捨てないで?私に優しくして、もっと私を癒して?はしたない女だと思わないで?
私にほんの少しだけでいい・・・悟史君の事を諦める勇気を下さい・・・。
未練がましい私は、まだ悟史君の事を引きずっている、だって一年間も想い続けたんだから。
片思いで終わった私の一年間を圭ちゃんに補完して貰いたい。
でも、それはお姉やレナさんへの宣戦布告になるだろう。
それでも良い。
495 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:52:11 ID:8mTlJQFI
私は絶対あの二人には負けないし、引かない!
.
「あ〜詩音。その何だ、気持ちは嬉しいが、急な話で頭が混乱しているんだよ。少しだけ待ってくれないか?考えをまとめるからさ」
そう圭ちゃんが言って『Coolになれ!』だの『1500秒あれば!』とかブツブツ言いながら頭を抱えて考えている。
独り言が出る位、真剣に考えてくれているのだろう。まあ即答で何か言われるよりは良い。悟史君は即答だった・・・。
三十分程して圭ちゃんが「詩音。お前は凄い可愛いし、一緒に居て楽しいぜ?好きだって言われて凄く嬉しかったしドキドキした。いや今でもドキドキしてる」
「俺。詩音の事好きだぜ?女の子として。だから告白は俺からさせてくれるか?」と言って私の手を握り返してくれ、更に口を開こうとするのを私は止める。
「圭ちゃん。実はその前にケリを付けたい問題があるんです・・・。告白は・・・その後じゃ駄目ですか?」
そう聞いて圭ちゃんが残念そうな顔をして「・・・じゃあ、それが解決したら、告白して良いのか?」と聞いてくる。
「ええ。明日の夜までにケリを付けて来ます。それが終わったら・・・圭ちゃんの家に行きます。それで良いですか?」と言った。

496 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:53:04 ID:8mTlJQFI
「分かった!明日を楽しみに待ってるぜ!」と圭ちゃんが笑いながら言う。
「あと・・・もう一つお願いがあるんです・・・。聞いて貰って良いですか?」
「ん?何だ?」
圭ちゃんの手に指を絡め「私の・・・初めて・・・バージンを貰ってください・・・。」と言って私はブランケットに顔を埋める。
「え?あ?・・・ええっ!?」圭ちゃんは動揺しているのだろう。慌てふためいているのが良く分かる。
「私を圭ちゃんのモノにしてください。・・・無理は承知でお願いしてます。」顔が熱くなるのを感じる。恥ずかしい。いやらしい女だと思われて無いだろうか?
「冗談じゃないよな?俺達はまだ付き合っても無い。それでも後悔しないか?」私の気持ちを悟ってくれたのか、そう優しく問い掛けてくれる。
私は後悔なんてしない。本当に好きだから。
「・・・はい。私は圭ちゃん以外にあげる気はありませんし、後悔もしません。圭ちゃんの温もりを私に分けてください・・・。」
圭ちゃんが私の肩を抱き寄せて、真っ赤な顔で「・・・詩音。身体を抱き締めて良いか?」と聞いてくる。

497 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:53:56 ID:8mTlJQFI
「むしろ、してくれなきゃ嫌です。」と言って私は圭ちゃんの肩に頭を預けた。
圭ちゃんが身体を私の方に向けて私を抱き寄せる。私も身体を動かして圭ちゃんと向き合う形になる。
「詩音。身体が冷えてるぞ?」と圭ちゃんが力を入れて抱き締めてくれる。
「暖かい・・・です。」私も力を入れて抱き返す。
数分して、圭ちゃんが私をお姫様抱っこしてベッドの上に乗せてくれる。
「あ・・・。」
「詩音。じゃあ・・・するぞ?」圭ちゃんがベッドの上に乗ってくる。
「はい・・・。」そして部屋の灯を消して、私を優しく押し倒す。
そしてそのまま私の首筋に顔を埋め「凄く良い匂いがする・・・」そう言って軽く吸い付いてくる。
「ん・・・。は、恥ずかしいです・・・っあ!」圭ちゃんの手が私の胸に触る。異性の身体に触れるのは初めてなのだろう。何処かぎこちない。
「ふ・・・あ・・・。」その後ノースリブの下から手を入れてブラの上から優しく手を動かす。
くすぐったい・・・でも少し気持ち良い。
「詩音・・・。直接胸触って良いか?」
「強くしないでください・・・ね?」そう言って私はブラのホックまで圭ちゃんの手を誘導してあげる。

498 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:54:50 ID:8mTlJQFI
圭ちゃんが試行錯誤しながらホックを外した後、上にずらし胸を優しく揉み始める。
「んっ!ふあ・・・。」初めて異性に触れられ、声が少し出る。
「柔らかい・・・。」圭ちゃんが耳元で小さく言って耳たぶに舌を這わす。
「あっ・・・!」全身をゾクゾクとした震えが走る。気持ち良い・・・。
そして圭ちゃんの口の中で耳たぶが舌で転がされ、段々と身体の力が抜けていくのを感じる。
「んうっ!あっ!」
乳首を指でゆっくりと転がされ甘い刺激が私を熱くさせる。
次に圭ちゃんが服の上から胸を口に含む。「あっ!そ、それダメ・・・はぁん!」乳首の先を舌でつつかれた後、舌でねぶられる。
ちゅっ!ちゅぱ!
軽く吸われただけで乳首が硬くなっていく。
「け、圭ちゃん・・・!そんなに吸わないで!ください!オッパイが溶けちゃいそうです!」
圭ちゃんが「詩音の胸の触り心地が良くて夢中になっちまったよ。」と口を離して言う。 「はあはあ・・・。圭ちゃん・・・赤ちゃんみたいでしたよ?・・・美味しかったですか?」私は圭ちゃんの頬を撫でながら言う。
「凄く美味しかったぞ?次は・・・服を脱がして、続き良いか?」
499 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:55:41 ID:8mTlJQFI
「はい・・・。もっとしてください・・・。」
圭ちゃんがノースリーブを捲りあげ胸に熱い視線を向けてくる。私は恥ずかしくて顔を横に向けた。
「綺麗だ。」圭ちゃんが短くそう言って、再度口に乳首を含み、舌で愛撫してくれる。
「あっ!」頭が痺れそうな刺激が私を支配する。
ぢゅ!ちゅぷ!ちゅ!
「け、圭ちゃん・・・!もう少し!や、優しくして・・くだっ!んあっ!」
ビクンッ!
乳首を甘噛みされて身体が大きく跳ねる。目の前がチカチカして、私の秘部が、何というのかキュンとする感覚に襲われる。胸を愛撫されて、何故、秘部が感じるのか分からない。けど・・・癖になりそうな程の快感。
「ふあ!それっ!凄い気持ち良いですっ!!も、もっと乳首を噛んでください!」そうおねだりすると、圭ちゃんが胸への愛撫を激しくし始める。
吸われ、噛まれ、ねぶられる。 私の心も身体も快感に支配される。胸でこれだけ気持ち良いのだ、秘部を愛撫されたらどうなってしまうのだろう?
「はあはあ・・・。圭ちゃん・・・こっちも可愛がってください。」胸を揉んでいた圭ちゃんの手を持って秘部へ持って行く。
500 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:56:32 ID:8mTlJQFI
くちゅ・・・。
凄い濡れてる・・・。私も自慰位した事あるが、胸だけでここまで濡れた事は無い。私の女の部分にスイッチが入ったのだろうか?
そこは熱を帯びて、圭ちゃんの指が触れただけで甘く疼く。
「圭ちゃん・・・。私の下のお口が切なくて・・・泣いています。慰めてあげてください。」私の中の『女』が更なる快感を求めて圭ちゃんに甘えた声で囁く。
「ここって、こんなに濡れるんだな?お漏らししたみたいになってるぞ?」余裕が出てきたのか圭ちゃんが、意地悪な事を言ってくる。
「やっ!恥ずかしいから言わないでください?け、圭ちゃんが私をこんなにしたんですよ?」好きな人に愛撫されている。好きな人が私を女にしてくれている喜び。心臓がバクバクして、私はおかしくなってしまいそうだ。
「じゃあ、今からもっと乱れてくれよ?色んな詩音が見たい。」と圭ちゃんが囁いてショーツに手を潜り込ませる。
くちゅ。くちゅ。ちゅ・・・。
「んあ・・・!ああっ!あっ!!ら、らめぇ!」処女の私には刺激が強すぎる。そう思う位の快感が私を乱れさせる。
圭ちゃんに言われて演技でしている訳では無い。本当に気持ち良くて、こんな声が出るのだ。
501 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:57:21 ID:8mTlJQFI
圭ちゃんは「凄く可愛い声出すな〜?そんなに気持ち良いのか?」と私の秘部を縦に指で、なぞりながら聞いてくる。
「ふあ・・・。す、凄く気持ち良くて、はあんっ!!身体に力が入ら無い!・・・です!あっん!」私は快感に酔い痴れている。それと同時に新たな快感を見出だす。
『意地悪な事をされると興奮する』私はMなのだろうか?言葉責めされるのが気持ち良くて仕方無い。
「じゃあ・・・。ここはどうだ?」と、圭ちゃんが中指で私のクリトリスを強く転がす。
「んあ!?あっ!あうっ!!あっっ!!!!」脳を揺さぶられる様な気持ち良さで、目の前が真っ白になっていく・・・。
身体が溶けてフワフワと飛んでいるような感覚だ。これが絶頂というヤツなのだろうか?身体が弓なりに反って、足の指に力が入る。
「わ、悪い!大丈夫か!?」と圭ちゃんが私を抱き起こす。
「はあはあ・・・。ふぇ・・・?なんふぁ、フワフワしちゃいましゅ・・・。」呂律が回らない。頭がボーッとする。身体に力が入らない。
「凄く・・・気持ち良かったれふ。」
まだ呂律の回らない口で、そう圭ちゃんに伝える。よく見ると圭ちゃんが顔を真っ赤にして私を見ている?
502 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:58:12 ID:8mTlJQFI
「今の詩音・・・凄く可愛い。これが萌の真髄なんだな?親父・・・?」とブツブツ言いながら感動している様だが良く分からない。
何故か私は笑いが込み上げてくる。
「あはははははは!け、圭ひゃん!急に何言いらすんれすか?お、面白すぎれすっ!」さっきまでの緊張がほぐれる。やっぱり圭ちゃんは面白い人だ。
「そ、そんなに私は萌えますか?あっははは!!」ようやく呂律が回り始める。だが気分はぶち壊しだろう。けど笑いが止まらないので仕方無い。私は『箸が転がってもおかしい年頃』ってヤツなのだろうか?
「そ、そんなに笑うな!恥ずかしいだろっ!!」と圭ちゃんが我に帰って必死になっている。
.
「はあ・・・。ご、ごめんなさい。私。何だか酷い事しちゃいましたね・・・」数分して落ち着いた私は、猛省して圭ちゃんに詫びる。
「いや・・・。緊張がほぐれて良かったぜ!で、・・・その俺そろそろ・・・」と圭ちゃんが微笑んだ後、私の手を股間に触らせる。
「我慢できない・・・。入れて良いか?」と言って私を再度押し倒す。
私は「・・・入れてください・・・。私も早く圭ちゃんと繋がりたいです」と言いながら圭ちゃんのズボンのチャックを指で持った。
503 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:59:05 ID:8mTlJQFI
ジーッ。
チャックを下まで開けて、私はトランクス越しに圭ちゃんのオットセイを撫でる。これが今から私の初めてを捧げるモノなんだ・・・。こんなに太いモノが入るのだろうか?
「圭ちゃんのおちん〇ん凄く大きいです・・・。」
続いて圭ちゃんのズボンのボタンも外し、トランクスと一緒に下げる。部屋が薄暗くて分からないが、そそり立って元気いっぱいなオットセイが見える。
私は身体をずらし、ズボンを脱がしてベッドの下に落とした。
シュル。
圭ちゃんが私のショーツを脱がす。私は脱がせやすい様に腰を少し上げてあげる。
何故かショーツを全部脱がさず、片方の足首に残した状態で圭ちゃんが、私の膝を持って開脚させる。
「じゃあ入れるぞ?」
「はい・・・。」私は軽く頷いた。
ちゅく。
圭ちゃんがオットセイを私の秘部にあてがったので、私は手でオットセイを入口まで持っていった。
ちゅぷぷ・・・。
「ん!・・・ひぐっ!」膣を押し広げてオットセイが侵入してくる。痛い。でも先っちょすら入って無い。
「い、一気に入れちゃってください・・・。」そう言って腰に両手を回して力を込めて押した。
ぶち!
「うあっっ!!んう!あ、あう・・・。」
504 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 22:59:54 ID:8mTlJQFI
「あ・・・あ・・・。」痛くて息が出来ない。何とか呼吸をしようと私は喘ぐ。
「だ、大丈夫か?」と圭ちゃんが心配そうに聞いてくる。
「はあ・・・はあ・・・。だ、大丈夫・・・です。動かしちゃってください。」何とか呼吸出来る様になった私はそう言って、圭ちゃんの背中に手を回し、抱き締める。
「なるべく優しくするから、痛かったら言えよ?」圭ちゃんが私の首の後ろに腕を回して腰をゆっくりと動かし始めた。
ギシッ!
ベッドの軋む音が聞こえ、鈍い痛みが私を襲う。
「ん!!んう!!んんっ!!」痛くない!痛くない!心の中で叫びながら、私は背中に回した腕に力を入れて堪える。
「はあはあ。詩音の中、柔らかくて、暖かいぞ?それにギュウギュウに締め付けて痛い位だ。」よほど気持ち良いのか、圭ちゃんは私の膣の中を詳しく説明してくる。
「ふぅ!い、言わないでください!!ん!」そう言うと、私の中でオットセイが更に大きくなる。少しだけ痛みが和らいでいた膣内に、また痛みが走る。
「それに、ち〇ぽに絡み付いて来るんだ。あと・・・上の方がザラザラしてて腰が抜けそうだぜ。」圭ちゃんが凄く恥ずかしい事を言いながら、腰を先程より少し早く動かす。
505 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:00:39 ID:8mTlJQFI
ぱちゅ!ぱちゅ!
「あっ!あっ!あっ!!」オットセイに膣が慣れたのか、痛みより快感が強くなる。一突きごとに、気持ち良くて声が洩れる。
「あっ!はあんっ!だ、段々気持ち!良く!なってきまし!た!んあ!」圭ちゃんが私の鎖骨を舌でなぞり始める。くすぐったくてゾクゾクする。
「お!また締め付けてきた!そんなにコレ気持ち良いか?」圭ちゃんが首や肩、そして耳に舌を這わし始める。
「ふあ、あ!それ気持ち良すぎです!!も、もっと舐めてください!!」全身が性感帯になった様に敏感に反応する。
「そ、そんなに締め付けたら、イッちまう!」圭ちゃんが辛そうに叫ぶ。
「あんっ!イッちゃって良いですよ!!今日!安全日だからっ!膣内に出して!いい!あっっ!!ですよ!!」圭ちゃんが激しく動き始め、腰が砕けそうになる。
「じゃあ!イクぞ!ん!くうっ!!!!」
ビュルッ!ビュルッ!「んう・・・!」熱い。精液って熱いんだな。これ癖になりそう・・・。
私は圭ちゃんと抱き合いながら心の中で呟いた。
悟史君バイバイ・・・。一年間幸せでした。今日から圭ちゃんと幸せになるね・・・。サヨナラ。

506 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:01:21 ID:8mTlJQFI
.
初体験の後、私は圭ちゃんに腕枕して貰ってピロートークというヤツをしている。照れてしまう。
「ねえ?圭ちゃん。そう言えばキスまだしてませんよね?」
初体験で余裕が無くて忘れてたが、私のファースト・キスはまだ奪われていない。もしかして身体目当てだったのか?と、少し不安になってきた。
「いや。それは明日まで残しておこうと思ったんだ。順番がアベコベでゴメンな?」そう言って圭ちゃんが頭を撫でてくれる。この前より少しだけ優しく撫でてくれている気がする。
「ふふ♪そうですか♪まあ順番がアベコベなのは私が悪いんですから。気にしないでください☆」
良かった。不安な気持ちが消し飛び、また幸せな気持ちになる。圭ちゃんの首に口を付け、強く吸う。
「キスマーク付けちゃいました☆浮気したら駄目ですよ?」
「する訳無いだろ?」
「嘘ですよ♪」
そして二人で笑い合って、少しだけお昼寝タイムに突入した。
.
起きたら夕方だった。流石に圭ちゃんを引き止めるのは悪い。
一緒に親類の経営する自転車屋に行き、パンクを修理してもらった。
その後マンションまで送ってもらい、『また明日!』と言って別れた。
507 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:02:02 ID:8mTlJQFI
.
翌日
昼過ぎ、私はバイクで雛見沢に向かっていた。
ふとした事で手に入れたCBX400F。半キャップを被った私が跨がり、ヨシムラ菅のエキゾースト・ノートを響かせ道を駆けて行く。
まだ免許は無いので、近頃は乗っていなかったが、今日は仕方無い。
私の事情に葛西を巻き込む訳にはいかない。下手したら夜中まで帰れない可能性もあるからだ。

雛見沢に近付き、そろそろ舗装路面が無くなる。
車速を落として転倒しない様にする。
未舗装路をスピードを出して走る事など、私には出来ない。
山の中を進み、ダム工事現場跡にバイクを停めて、半キャップを脱ぎ辺りを見回す。
まだ来て無い・・・か?
バイクを降りて、その場で待つ。
どのくらい時間が経ったか分からないが、後ろから肩を軽く叩かれた。
「ああ。今日は急に呼び出したりして、すいません。」
「ううん☆良いんだよ?魅ぃちゃんは、まだ来てないのかな?かな?」
竜宮レナ。そう今日呼び出したのは『ケリを付ける』為だ。お姉も呼んである。
「詩音!早いねぇ〜!てか、また単車乗ってんの?バレたら怒られるよ?」直後、お姉がやって来て開口一番そう言う。
「お姉。今日は特例って事で♪」
508 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:02:43 ID:8mTlJQFI
「ん〜。まあ良いか!おじさん見なかった事にしとくよ!」お姉が、そう言って三人で笑う。
「今日、お二人に話があって来て貰いました。」私は笑うのを止め、本題を切り出す。
「詩ぃちゃん?どうしたのかな?何か辛そうだよ?日射病かな?かな?」
「そうだね。大丈夫?詩音?」
二人が心配してくれるが、私は別に体調不良では無い。これから起こるだろう修羅場を想像して辛くなったのだ。・・・圭ちゃん。私頑張るからね?
「実は私・・・。先週、悟史君に告白しました・・・。そして、断られました・・・。」
しばしの沈黙の後、レナさんが口を開く。「し、詩ぃちゃん・・・。」
続いてお姉が「え?嘘?本当に?」と真面目な顔で聞いてくる。
くそっ!口を開くのがためらわれる!けど!言わなくては先に進まない!coolになれ園崎詩音ッ!!!!
「そして・・・昨日・・・」私は覚悟を決め口を開く。
「・・・圭ちゃんと・・・寝ました・・・。」

ミーン!ミーン!!
蝉の鳴く音だけが辺りに響く。
私は負けない!お前らに負けない!!

続く。
509 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:04:20 ID:8mTlJQFI
以上です。
また抜け等があるかも知れません。
その時は、すぐに再投下しますので、御了承ください。

では続きが完成したら、また来ます。
510 ◆KARsW3gC4M :2007/11/15(木) 23:29:21 ID:8mTlJQFI
今回は抜けは無かったです。
たまにカキコが反映されずに、抜ける場合等あります、原因は分かりませんが・・・。

では、また第二部が完成したら投下させて頂きます。

ノシ
511名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:40:58 ID:csDbMTtV
>>476
あなたは私をどれだけ満足さしてくれるのだ!!
良き作品でした
512名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:09:17 ID:PXgdyArQ
さて……続きが気になってしょうがないわけだが……
513名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:19:05 ID:+ugIp+of
>>510
全裸のまま続きを待ちますぞ!!
514名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:32:23 ID:yztTNulH
風邪引くぞ、ほれ
つタオル
515名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:51:28 ID:xKaJPtEH
>>510
乙!
続きも期待してます。
516名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 03:09:43 ID:ydwqiNVF
>>449
しつこいから黙ってろよ
圭魅の流れだから嫉妬でもしてるのか?
517名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 03:19:48 ID:hLdwlebe
スルーできない人がいるとスレが荒れる
518名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 04:38:38 ID:AqRGQaPf
>>510
超Gj!!!
519名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 12:39:09 ID:2Kewwavp
ちょwすごい引きだな
520名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 12:49:10 ID:hSTWVOLx
d'(梨花×レナ)
e(悟史×梨花)
を補足コメントと保管庫に入れてくださった方有難うございました。
521名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 16:11:41 ID:7uoQwJYJ
>>510
GJ!

でもごめん、一つだけ言わせてくれ
キャラの台詞に?を入れすぎじゃないかな
もうちょい減らした方が良いと思う
522名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 03:04:48 ID:cFnPlKq1
続きがこえぇw
523名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 09:58:02 ID:yxJrCfrN
>510を想って夜も眠れない
524名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 17:45:12 ID:TRV9kYLd
今、気付きましたが、保管庫の「コドク箱」裏。見やすいように一部の
字体を変えてくれたのですね本当にありがとうございました。
さらに迫力が増していて良かったです。
525名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 19:40:56 ID:8vxmKpXn
公式のあれはあんたか
526名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 20:20:41 ID:eWhkDhVE
保管庫の「鬼の刺青」が途中で切れてないか?
携帯だからかもしれんがPCから見られる人、誰か確認頼む
527名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 20:25:09 ID:Cn5wvMl2
>>526
ほんとだ。荒らしか?
528名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 20:27:45 ID:QKQhn0h+
>>526
ほんとだ。俺が直しておく。
529 ◆CoudB9M4c2 :2007/11/18(日) 07:50:42 ID:z3wZpnsP
>>528
『鬼の刺青』を書いたものです。
な、なんと。衣朝の意味まで説明して頂けるとは。
修正と見事な蛇足(もちろんいい意味で)本当にありがたいです。
現在圭×羽製作中なので、最近の皆さんの出来には及ぶべくもありませんが、完成をもって御礼に代えたい次第です。
530 ◆CoudB9M4c2 :2007/11/18(日) 07:54:21 ID:z3wZpnsP
>>529
後朝の字を間違えました・・・。
携帯からなので失礼しました。
531 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 13:46:30 ID:von7tJom
圭羽少なくね?と思って書いたもの投下。

前回オニオロシに感想サンクスです。
保管庫入れてくれた人もサンクスです。
532圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 13:49:07 ID:von7tJom
 

 夜の帳が下り始めてくる頃。
 涼しげな音と風の取り巻く古手神社の境内にひとりの少女がいた。紫雲のような髪がふわりと浮いては
頭に見える角を見え隠れさせる。
 少女は竹箒を手に持って空を見上げたまま、じっと静止していた。
 上腕部分を露出した奇妙な装いではあったけれど、神社を背景にしたその少女の姿はいかにも巫女とい
った感じで神聖な雰囲気を醸し出している。柔和な微笑みがそれを助長して近寄りがたくも見蕩れる姿と
なってそこにあった。
 ふと少女の顔が赤くなって、同時に竹箒を胸に抱え込むようにした。
(あぅあぅ……困るのです困るのです……)
 かすかに色を残す夕陽に当てられたわけでもあるまいに、少女の頬は遠めからでも分かるほど上気していた。
 そして躊躇いがちに周囲を見渡すと、そそくさと神社の裏へと向かった。


 穏やかに流れる時間を太陽の沈む軌跡に重ね合わせながら、ゆったりとした散歩を楽しむ少年がいた。
途切れ途切れに歩を進める様がそれをよく表していて、気になるものを見つけては何度も立ち止まっている。
 真っ赤なノースリーブのシャツとこげ茶色のハーフズボンは、少年らしく明るさと活発さを強調して見え
るが、どうにも風格のある歩き方が少し違和感を生み出しているようだった。もっとも当の少年はそれを欠
片も気にしていないようではあったが。
(たまにはこういうのも悪くないな)
 夕焼けに滲む空を見上げながら長く長く伸びた影を伴って進んでいく。
(そうだ、あの景色を見にいこう)
 散歩にありがちな気まぐれさを指針として少年は目的地を決めた。
 遠く目を細めた先にひっそりと佇む古手神社。

533圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 13:52:12 ID:von7tJom


(困るのです困るのです……)
 雑草の生い茂る神社の裏。
 少女は、そこに数個積まれていた金ダライの上に腰掛けている。竹箒を相変わらず硬く抱きしめな
がら、心底困惑している顔を浮かべていた。
 何か溢れ出しそうなものをこらえて、身体をぎゅっと丸める。恥ずかしさと、かすかな怯えとが入
り混じって非常に頼りない表情になっている。関係はないのだろうが、帳の下りた裏山に蠢く木々た
ちを恐れているようにも見えた。
 数分、どこを眺めるまでもなくぶるぶると身体を震わせていた少女は、やがてうっすらと涙の浮か
ぶ瞳を開いた。すると、はぁぁ……と恐る恐るといった様子で吐いた息に、わずかに出した舌先を絡
ませてそこからぽたりと一つ唾液を落とす。
 火照った顔は、打って変わって、たがが緩んだように妖艶な微笑をかたどっていく。
 少女は竹箒を股の間に挟みこんでこすり付けていた。
 

(ん? 今何か……)
 境内へと続く階段を上り終わり、雛見沢が一望できる場所に向かおうとした少年は、ひぐらしの鳴
き声でない音を耳に捉えた気がして立ち止まった。
(気のせいか……)
 と思った矢先、また聞こえた。
 もう陽の落ちそうな時間、寄り道をしていては目的である景色を見ることはできない。
 それでも気になった少年は、何を思うでもなく神社の裏へと足を向けた。


「あぅっ……はぁぅ……あぁぅっ」
 股間を弄る手法を竹箒から自分の手に変えた少女は、声を隠そうともせず、その行為に没頭してい
た。少女にとっては性器から得られる刺激が限りなく大きくて、声などさほど問題にしていないのだ
ろう。口の端から涎を垂らして時折舐めとる、その間も絶やさない笑顔からも、快感に身を溺れさせ
ているのがありありと分かる。
 熱い感情がじわじわ上り詰めていくにつれて、袴を通り越し、じかに性器をいじりたいと思い始め
る。袴の紐を雑に緩めて手を滑り込ませた。篭った熱気が指の付け根を軽く刺激して、鳥肌が立った。
「はっ、あぁ……! ぅんぅ……っ」
 顔を横向けて、最初のあまりにも過敏な反応に備えて目を閉じる。その反応が過ぎ去ると、一瞬満
足そうな笑顔を浮かべて脱力する。軽く達したのか、両膝を突きあわせたまま宙に浮いた脚がびくっと何度か跳ねた。
 それでも少女の手は止まることなくさらに奥へと導かれていく。
 何故か竹箒は脇の下に挟んだまま手放そうとしていなかった。

534圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 13:54:34 ID:von7tJom


「誰かいるのかー……」
「あぅ!?」
「ん? 羽入? って……」
「け、圭一……」
 果たして、少年と少女は出くわした。
「…………」
「…………」
 押し黙る圭一と呼ばれる少年と羽入と呼ばれた少女。
 沈黙がやぶ蚊のように二人の間を飛び交っていた。
「あ……」
 先に口を開いたのは羽入だった。
「あぅあぅ……」
 が、これは文字通り口を開いただけだった。状況の進展になっていない。
 恥じらい戸惑う羽入の姿は、実は最初はそうと分かっていなかった状況を圭一に的確に
判断させるものとなった。顔が赤くなる。
「じゃ、邪魔したみたいだな……」
 混乱の中、咄嗟に口を突いた言葉は逃げるための言い訳だった。
 きまりが悪いのは間違いなく圭一で、その居た堪れなさから導き出した次の行動。
「そ、それじゃ」
「あ、まっ……け、圭一っ」
「うわっ!?」
 何となく逃げられては困ると判断した羽入が圭一のシャツを掴み、引き倒した。
 袴が不自然にずれた羽入が、別段そんな意図はなかったようだが圭一の上に乗って
しまう。もう言い訳などできない格好だった。
 どうせ見られたのだ。
 このまま帰すと明日から気まずくなりそうだし、何より羽入は圭一の邪魔によりま
だ達していない。最近身体が疼くので行っていた自慰だがそろそろ回数を増やすだけ
では満足できなくなってきたというのもある。
 これは責任をとってもらうべきだ、と羽入は決断した。
 これから圭一に協力を求めるに当たって、自己本位の欲望が多数を占める言い訳だった。
 目下、男、という存在があるせいで自慰の名残以上に蕩けた頭でそう考えた羽入は、
勿論それに気づいていない。
 戸惑いによる瞳の揺らぎは完全になくなり、座っている。
 今とられているマウントポジションをどうにかして解こうとする圭一。
「あぁうぅ……」
「…………」 
 圭一がじたばた暴れたせいで羽入の敏感な身体に刺激が与えられる。
 色っぽい吐息を聞いて思わず硬直する圭一だった。
「あぅあぅ……圭一ぃ……」
 羽入が圭一の手を取り、胸を掴ませる。
「な――っ!?」
「あぅっ……」  
 反射的に引っ込められた圭一の手を、圭一の身体に折り重なるように追いかけて舐
める。手首から上に向かって、分かりやすい目標である手相を舌でなぞっていき、指
の付け根、腹、指先と口に含んだ。
「んちゅ…んむ……っくしゅんっ!」
「…………」
「あぅあぅ、ここが外だってことを忘れていたのです。圭一、神社の中に入るのです」
「…………」
「……しょうがないのです……。こういう経験は初めてだったのですね。大丈夫なの
ですよ、ボクがちゃんと教えてあげますですから……あぅあぅ♪」
 うきうきと言って呆然自失する圭一を引きずっていった。

535圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 13:57:13 ID:von7tJom


「はっ? ここはっ? ……ってなんじゃこりゃー!」
 圭一が目を覚ました(気絶していたらしい)場所は、普段、村の寄合という名の飲み会が開かれる古手神社の
大広間だった。雛見沢分校の教室ほどもある畳敷きの部屋の中央、ぽつんと敷かれた布団の中にいた。
「おいおい……っうぅっ!?」
 男としてなかなか様になる怪訝な表情が一瞬で掻き消えて、情けない声を出す。
「んむ。圭一、起きたのですか? というかあれくらいで失神するなんて先が思いやられるのですよ。もっと頑
張ってくださいのです。あぅあぅんちゅ」
「うあ!? は、羽入か……! 何してやがるっ……」
 圭一は全裸だった。衣服は枕元に丁寧に畳まれており(ちゃっかり枕が二つある)、下半身だけを隠した掛け
布団が一人分盛り上がっている。そこに羽入が入っているのだった。
 圭一の質問への答えは性器をしごく速度を上げることでそれとする。
「んぁむ、ちゅぱっ ぁむんっ」
「くっ、うぁっ!」
 状況ではなく快感に頭がついていっている圭一は羽入の行為を拒めない。
 びくつく腰が掛け布団を跳ね除けていく。
 熱心に頭を動かす羽入は、圭一のように裸ではなく巫女服のままだった。
「あぅー…びくびくしているのです〜。圭一。今は起きてるのですから射精そうになったらちゃんと言ってくだ
さいなのですよ〜……ぺろ」
 うっとりとした表情で尿道付近を嘗め回しながら上目遣いで圭一を見つめる。
「い、今ってなんだよっ!」
 当然のごとくその問いは無視して行為に没頭する。
 右手で陰嚢を弄びながら、左手の親指で裏筋を押し上げるようにして刺激を与えていく。亀頭はカリ部分にち
ょうど唇が当たるようにして口に含んでいた。口内では小さな舌が忙しなく動き回って射精を促そうとする。
「で、射精るっ――!」
 それを聞いて、羽入は喉奥まで性器をくわえ込む。
 勢いよく発射された精液が咽喉を打つ。その刺激で嘔吐感が込み上げてくるが、しゃくりあげることでそれを
抑えた。必然的に精飲行為をしなければならなかった。勿論羽入にとってはそれが目的であったわけだけれども。
「くあっ……う……あ」
 随分長い射精時間だった。
 一人でするときとは出る量が違う。搾り取られるような感覚に何もかもがどうでもよくなってくる。何か既視
感のようなものがあったことにわずかに疑問を持つが、それすらも……
「ぷはっ。二回目なのに凄い量なのです。あぅあぅ」
「二回目なのかよ!?」
 どうでもよくならなかった。寝ている間に一度抜かれていたようだ。
「あぅあぅ、美味しいのですよ」
 羽入が圭一の上に跨る。
「……なんでこんなことに?」
「気にしたら負けなのですよ」
「何に?」
「ボクに」
 どういう理屈だろうか、と羽入を見上げつつ思う圭一。そこでいつの間にかこの状況に慣れてしまっている自
分に気づいた。突っ込み所は色々あると思うのだが、まぁいいか、という気持ちがある。こういうことは初めて
で、恥ずかしさと緊張から何もできなくなるほど混乱するものだと考えていたのだが、羽入のあけっぴろげな雰
囲気に圭一も少なからず影響を受けたようである。

536圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 14:01:16 ID:von7tJom


「さ、ボクに勝ってくださいなのです」
 巫女服の上着を脱いで乳房を露出させる。
「知らないことはボクが教えてあげるのです。ただ男女の性交において、極論挿入だけを覚えてい
れば問題はないのです。それ以外えっちに普遍性はなく……ボクが圭一に教えてあげられるのはボ
クが感じる場所だけなのです。できれば、それを見つけていってほしいと願うのですが……、無理
は言わないのです……あぅっ?」
 圭一が羽入の胸に触れる。
 くすぐったそうにして圭一を見咎めるが、表情は悦んでいた。
「あぅあぅ……でも、圭一が欲望そのままにボクを犯してくれれば……自然と分かりますです。そういうものなのです」
「えらく経験ありそうな物言いじゃねぇか」
「あるのですよ」
 さすがに予想していなかった答えのようで、圭一は動作を止めた。驚愕に顔を作ったまま。
 そして聞いてしまった。
「だ、誰と……?」
「……そういうことを聞くからみんなにデリカシーがないって言われるのです」
「いや、その…すまん。まさか、と思って」
「女の子には色々あるのですよ。あぅあぅ」
「勝てる気がしないんだが……」
 女性遍歴としては中学生らしくゼロに近く、性交も知識としてしか知らない行為。それをどう見
ても自分より年下の羽入が経験していたことに、殊にこの状況下ではどうしようもない差を感じたからだった。
「あぅ? 圭一にしては珍しく弱気なのです? いつもの部活みたいに欲望むき出し、下種丸出しであればいいのですよ?」
「あー凹んだ萎えた、泣いたよこのやろー。というかお前そんなキャラだったっけー?」
「もう。しょうがないのですね、あぅあぅ。ボクが勝手にやってしまうのです。でも圭一にもたくさん触ってほしいのですよ?」
「あーもう! わかったよっ」
 羽入と体勢を入れ替える。
 改めて認める、胸をはだけた羽入。袴の赤が目に痛いのに対して、羽入の肌は真っ白で。髪の毛
はどこか圭一を落ち着かせるような紫の色。先ほど触って感じた掌に収まる柔らかさを、再び手に
する。ふよふよとして中心の突起がつぼ押しみたいになって気持ちがいい。
「あっ、あっ、あぁぅ」
 なぜ俺を裸にしておいて自分は服を着たままなのか、少し気になったが脱がすことに醍醐味を感
じる圭一(と言っても妄想の中でだけだったが)としては、悪くなかった。
 まさかそこまで考えていたのだろうか、という圭一の思いつきもどこ吹く風、羽入は胸を揉まれ
る感触に酔いしれているようだった。
 そのうち羽入が愛撫だけでは物足りなそうな表情で圭一を見つめていたので、恐る恐るも自分の
粘膜をきめ細やかな肌に馴染ませていく。乳房を掌で弾ませながら、それの描くラインを目で追う。
遅れて舌先が綺麗な円形を辿っていく。
「あぅ……んぅっ……はっ、あっ……」
 羽入の喘ぎ声を耳に心地よく聞く。
 二度射精した圭一の性器もだんだんと回復し、膨張していった。
「圭一……、下も……」
「あ、ああ」
 と応えても袴をどう脱がせばいいのか分からなかった。
 それに気づいてか羽入が自分で袴を下ろしていく。その間圭一は成り行きを見守っていたが、羽入
は快感の並みが途切れたことがもどかしかったのか圭一に抱きついてキスをした。
「ふぁぅん……むぅ…あむ……ちゅ……」
「んんんっ」
 唇を奪いつつ袴を脱ぎすてて再び圭一の上に乗る格好になる。
 圭一は、絶え間なく口内を満たそうとする羽入の小さな舌、吐息、唾液に狂おしいまでの興奮を覚
えた。羽入もそうである様子がキスを通して伝わってくる。あまりに深く底のない性欲に恐怖と同時、
どこまででもというその場の快感のみを求める青春期特有の感情が湧き上がった。

537圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 14:04:17 ID:von7tJom


 唾液の糸が、今本能的に危なっかしい二人の様子を象徴しているように、刹那の煌きを持って互いをつなぐ。
 視覚が目の前の相手以外の全てを除くことで羽入に、圭一に集中され、心身を焦がすような瞳でもって二人は
次の行為への意思確認をする。
 元もと裸の圭一と、足袋だけを履いた羽入。
 羽入は蕩けるような表情で圭一の性器を見つめていたがすぐに挿入させることはなかった。
 股を圭一の方に向けるようにして手で身体を支える。そそり立つ性器に擦り合わせると、キスよりも淫靡な音
が広い部屋に木霊していく。圭一はその響きように少し恥ずかしさを覚えたようだったが、羽入は気にしていなかった。
「あぅ……あぅ……あぅっ、き、もちいい…のですぅっ」
「お、俺も気持ちいい、ぞ……くっ」
 羽入が腰を上に動かすたび、亀頭が陰核に引っかかり一際鋭い刺激となった。
 乳首、陰核の控えめな自己主張の割りにはそのうちにとんでもない欲を隠している。
 とりあえず羽入を通して見た世間一般の女の子のイメージが圭一の中でそう固まった。
(男だけじゃないんだな……)
 そう思う間に、羽入の、ひくひくと開きかけた陰唇から大量の愛液が流れ出ていた。それが潤滑油となったの
は言うまでもなく、同様に羽入の腰の上下運動が激しくなったのも言うまでもない。そして快感も。
 全てが連鎖反応。
 終わるには、そろそろ堪えきれなくなってきた絶頂の瞬間を迎えるしかないのだが。
 真正面、髪の毛を振り乱し悦楽に酔いしれる羽入にはまだ余裕がありそうだったので、もう少し我慢するしかなかった。
「あっ、はぁんっ、け、いいちぃ……、我慢し、なくてっあっ、いいのっですよ……? あぅっ」
 圭一の心中はこんなときでも羽入に感づかれるらしい。
 そのことに驚きはなく、むしろその言葉によってますます自分が先に達するわけにはいかなかった。もはや意地だった。
「はっ、言ってろっ……。羽入、こそっそろそろやばいんじゃねぇのかっ?」
 腰の動きは止めず、羽入は圭一を妖艶な表情でもって見る。その中に、何かを探るような顔色が浮かび、
やがてそれは満ち足りたような微笑になった。
 普段とのギャップを感じさせるその顔に心を奪われそうになった圭一は、危うく射精してしまいそうにな
った。どうにか堪えて今まで以上に気を張った。そこでようやく、吐息や水音から漂ってくる羽入という女
の匂いを感じ取った。
 胸を掻き毟られるような思いが頭に昇っていく。
「んっ、んっ、んぅっ……。そんなこと言っていいのですか……圭一?」
 そう言って羽入が腰を休めたので、耐えられた。
「あぅあぅ……こんなにびくびくして苦しそうなのに、まだイかないなんて……なかなかなのです……。
よっぽどボクの中で果てたいのですね、あぅあぅ。挿入なしでもう一度イってもらおうと思っていたのですが……」
 圭一の性器を左手で掴み、右手で自分の秘唇を押し広げる。
 ぬちゃ……と艶かしく垂れた羽入の愛液が先端から圭一のものを濡らしていく。
 羽入はそれを見ず、圭一だけに視線を送る。吸い込まれそうだと圭一が思ったのは、この状況下では的外れではなかった。
 そしてそう思った時点で。
「すぐにイっちゃっても知らないのですよ……?」
 来る快楽に心身全てを持っていかれるのは当然だった。

538圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 14:07:07 ID:von7tJom


「ぐっ!? あぁああああっ!?」
「あぅっぁあうぅぅっ!」
 躊躇なく羽入の膣へとその存在を埋められた圭一の性器は、四方八方を羽入の締まりに
よって激しく責められ、自然逃げ場もなく、先が奥に到達したと同時に精を吐き出した。
 何度か痙攣しながら絶頂を味わう。
 羽入も圭一ほどではないが身体を震わせていた。結合部分からあふれ出してくる白濁液
の量が半端でなかった。
「はぁぅ……圭一、すごいのです……。すごい量と勢いなのです……。図らずもボクも軽く達してしまったのですよ、あぅ……」
 恍惚とした表情に大量の汗が光る。
「あぅっ、まだ出る……のです……はぁ」
 夢うつつといった瞳で圭一を見つめる。
「はっ、はっ、はあっ」
 ようやく射精の収まった圭一が一気に脱力して呼吸を整え始める。
「だから言ったのですよ、あぅあぅ」
 と、能力をわきまえず、人の忠告も聞かず背伸びをした子どもに現実を見せることでし
か考え違いを直せなかった自分を心苦しく思いつつ、
「大丈夫ですか……圭一?」
 最後は優しく窘めるように語り掛ける羽入だった。
 たとえでもなんでもなく子どもはまるっきり圭一だった。それに気づいて、今更ながら
羽入の男女関係における優位性を実感として得た。完全に負けた気分だった。
「あぁ……、まさかあんなにどうしようもなく気持ちいいものだとは……」
 だから、自分を抑えることのできなかった感情を恥じることなく圭一は口にする。
「あぅあぅ。そう言ってもらえると嬉しいのです」
 羽入は照れた笑顔を浮かべて応えた。
 それを見て、ふっと疲れを滲ませて笑う圭一だった。
 が、ここで何かがおかしいことに気づいた。
 羽入が一向にどこうとしないのだ。圭一の性器は羽入の膣内に挿入されたままで
ある。射精したのは三回目だし、量もとんでもなかった。すっかり硬さを失ってい
る。羽入もそれは理解しているはずだった。
「羽入。終わったならどいてくれ」
「はいなのです」
「…………」
「あぅあぅ?」
 面に満ち満ちる笑いの感情。
「羽入……?」
 しかし圭一はそれをそのままの意味にとれなかった。
「まだ終わってないからどかないのです。あぅあぅ♪」
「…………」
 ――もう一度元気にさせないといけないのです。あ、舐めた感じだと圭一は五回は
余裕でいけると思うのです。だから安心するのです。あぅあぅ――。
 楽しそうに解説する羽入の声を靄がかかったように頭の中で聞きながら、圭一はな
ぜ今日散歩に出てしまったんだと自分の行動を後悔していた。


 大広間へと続く襖が僅かに隙間を作っていた。
「随分と楽しそうなことしてるじゃない……。羽入……圭一……くすくす」
 暗闇に真っ黒な髪を溶け込ませている一人の少女。
 邪悪に笑って誰にでもなく語りかける。無理に作っているようでもあった笑顔だった。
 見ると、襖から漏れた明かりに床がてらてらと光っている。
 少女の股間から垂れ落ちる滴が小さな泉に波紋を作った。
「はっ!? こここれは違うのよっ。べ、別に羽入と圭一のエッチ見て興奮したわけ
じゃないんだからねっ。お、お漏らしでもないわっ。これは、そ、そう! 涎よ涎! 
きき、聞いてるのーっ!?」
 真っ赤な顔をして一人騒ぐ少女であった。
 無論声は潜めていたのだが。

539圭羽 ◆wK2Hs4J8iY :2007/11/18(日) 14:10:01 ID:von7tJom
以上です。
調子にのって3Pフラグ立ててしまった俺を許してくれ。
この三人が一番好きなんだ。
読んでくれた人サンクス!
540名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 14:18:21 ID:e7ygnnDD
GJ!リアルタイムで投下見たの初めてかも。
圭羽分補給あざーっす!!
というか梨花様その言い訳はないだろwww
541名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 16:17:58 ID:OYe8ts+B
うっほいい組み合わせ・・・・・・
542名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 16:25:12 ID:Ar9vEaMS
>>539
どうしたこれで終わりか?
まだ続きがあるのだろう?出せ!!出すんだ!
543名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 18:34:21 ID:MPDvjL7o
>>542
落ち着け!KOOLになるんだ!
544名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 19:58:11 ID:KTYcLb5m
あなたが神か・・・

いや、あなたが神です
54537とか:2007/11/18(日) 20:41:40 ID:kAEwIsO7
うっほほーい色んな神職人降臨GJwwwww

何となくまた微エロ書いたから投下しますスルーするもしないも自己責でどうぞ↓
546ひぐらしのなく頃に〜言訳し編〜:2007/11/18(日) 20:44:05 ID:kAEwIsO7
私と圭一君は最高のコンビ。近距離は私、遠距離は圭一君……本当は逆が理想だけどなぁ……ううん、でもいいの。私が圭一君を守ってあげるんだよ☆だよ☆
……そして、他の誰でもなく私が最後に圭一君をお持ち帰りするの。すると『レナ……ありがとうな』って圭一君は言って、私をお姫様みたいに抱きかかえてくれるの……あれ?これじゃぁ私じゃなくて圭一君が私をお持ち帰りだね……くすくす!

圭一君、圭一君、けいいちくん……頭から圭一君が離れないよ……はぅ……。やっぱり、この赤いオットセイ☆さんのせいなのかな……かな?

圭一君と、せーので分けっこしたつがいのオットセイ☆さん……このオットセイ☆さんを持ってると、白いオットセイ☆さんを持ってる相手に夢中になっちゃうらしい……うん、確かに今、私は圭一君に夢中になっちゃってるんだよ、だよ……

圭一君。詩ぃちゃんのスタンガンから庇ってくれた圭一君。富竹さんと睨み合う圭一君。沙都子ちゃんのトラップに真正面から挑んだ圭一君。大石さん達に勝って、ニコッと私に笑いかけて、『ケガとかしてないか?』と気遣ってくれる圭一君。
圭一君。圭一君。けいいちくん。けいいち……くん……
547:2007/11/18(日) 20:45:54 ID:kAEwIsO7
……はぅ……ダメ……圭一君のこと、考えるほど……お腹の下がムズムズしてくる……いけないのに……はしたない……のに……は……ぁ……

……はぁ……は……ぁ……止まんないよぅ……私……こんなにえっちだったのかな……かな……これじゃ……はぁぅ……圭一君……びっくり……しちゃうかな……ぁ…………

……ううん!違うの!確かに……圭一君のことは大好き……でも、今は……この赤いオットセイ☆さんがある……から……

ぁん……うん……そう、そうなんだ……よ……だよ……ぁっ……だから……仕方ないから……


……もっと激しくても……いいよね?


ぁ!ぁ!ぁあっ!?気持ちい……ぃよぅ……凄い……もし……私の指が圭一君のだったら……
あぁん!ぁっあん!ひゃぁぁ……け、圭一君……がっつかなくても……レナは逃げないんだよ?……うふふ……ふぁ!?……っやぁ!あ!ああ!だめだめダメダメだめぇっ!!イっ……イく!……イっちゃう!!圭一君ッ!!イっちゃうよぉッ!?


ふゃぁあああん!!?
548:2007/11/18(日) 20:49:16 ID:kAEwIsO7
「ちょっと……レナ昨日あの後何かあったの……?」
「え?」
「すっごいくまができてるよ?」
「!」
「確かに……レナさん、大丈夫ですの?」
「えっ!?……あはは、だい、じょうぶ!大丈夫だよ☆」
(……言えない……朝までずっと独りでシてたなんて……はぅ……)
「おいおいレナ、大丈夫かよ……?昨日は二人で勝ったんだし、もっと元気に行こうぜ?」
「けっ、けいいちくん!?」
(……ぁ……また思い出してきちゃった……しっかりしなさい竜宮レナ!冷静に……冷静に…………はぅ……オットセイ☆さん効果……スゴすぎ……)
「みぃ……レナ、実はあのオットセイ☆は偽者なのですよ」
「そう……あのオットセイ☆さん……え?!」
イマナンテリカチャンハイッタノカナ?カナ?
「に……せ……もの……?」
(じゃあ、昨日の私は……)
549:2007/11/18(日) 20:52:03 ID:kAEwIsO7
「?レナは何か残念なのですか?(・∀・)ニヤニヤ」
「……っ!……」
(梨花ちゃんが感づいてる?!どうしようどうしよう私ははしたないことしちゃってたけどでもオットセイ☆さんは偽者で??つまり私は本当にはしたない??)
「レ……レナさん?どうしましたの?」
「みぃ☆レナはとっても乙女なのですよ。にぱー☆」
(恥ずかしいはずかしいハズカシイリカチャンを『 』せばいいかもしれない)


「……ひゃあああ!!あた「コラ!梨花ちゃん!」ま……かち割っ……あれ?」
ポコ
「みぃ!?」
「何だか分からないけど、あんまりレナを苛めないでくれよな?」
「圭一……君?」
「レナは俺の大事なパートナーなんだからな」
「はぅ?!」
「みぃ……圭一、痛いのです」
「おーおー言うじゃない圭ちゃん!鈍感が少し治っておじさん感動だよ」
「?何がだよ?レナはパートナーだぜ。当たり前だろ?」
「『俺の』……『俺のパートナー』……」
「……あれ?レナどうかしたか?」
「……ぉ」
「?」
「お持ち帰りぃぃぃぃいいっ!!今すぐ迅速に1000秒で圭一君お持ち帰りぃ!!!」
「うぉぁああああああああ?!!………」
550:2007/11/18(日) 20:52:46 ID:kAEwIsO7
「?今日のレナさんはとっても変ですわね?……そろそろ学校が始まってしまいますけど……」
「ありゃあ今日は戻ってこないだろうねぇ!くっくっく!!青い春、って感じぃ?」
「何ですのそれ?」
「魅ぃは少しおっさん過ぎるのです。沙都子にもその内分かるのですよ☆」
「??……今日はみなさんおかしいですわ?」



「……おいおいレナ!どこまで俺をお持ち帰りする気だよ?」
「はぅ〜!ずっとなんだよぅ!!」
「はぁ!?……『ずっと』って……」
「もーぅ!圭一君は鈍過ぎるんだよ、だよ!女の子にここまで言わせちゃダメなんだよ!?」
スパーン!
「ぐぇ!?……きゅう……」


(でも……私には圭一君以外なんて考えられないから絶対見捨てないでね……?)

「はぅ〜っ!!!」
スパパパパパパパパパパパパーン!!!


――道にはレナの愛の証(陥没)が無数に出来ていた――
55137とか:2007/11/18(日) 20:58:46 ID:kAEwIsO7
デイブレイクのエンディング後設定ってことで。
大分魅音があっさりしてたり沙都子がお子様だったり違和感があるけど、そんなことを気にしている人には富竹フラッシュ!!

すまん見逃してorz

以前のを保管してくれた人!大幅に遅れたけどありがとう!!
やっぱり個人的には圭レナが一番だ!!
552名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 21:09:58 ID:jvhc/rUA
なんだこりゃ……
553名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 22:42:05 ID:BUN0HJOz
うおっ
554 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:00:14 ID:yMpLlPmG
[ありがとう。]の第二部が完成したので、次レスから投下させて頂きます。
wktkして下さった方々、意見を下さった方、wikiにまとめて下さった方ありがとうございます!

SSを書くのは馴れましたが、まだまだ精進が足りない様です。上手く書ける様に努力します。

では、投下しますので、読んでやってください。
555 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:01:07 ID:yMpLlPmG
[ありがとう。]第二部『予想外』

沈黙。
重い空気がダム工事現場跡に流れる。いつの間にか蝉の鳴声も聞こえなくなっていた。
今日は暑い。真夏の太陽が容赦無く、私達の上に降り注いでいる。
「・・・あ、あはははははは!じょ、冗談が過ぎるよ?詩音。」お姉が真っ青な顔で問い掛けてくる。
レナさんも「そ、そうだよ!何で圭一君の名前が出てくるのかな?かな?」と続けて言う。顔は笑っているが目は笑って無い。
レナさんの目に、いつもの可愛らしさは無く、怒りが渦巻いているのが分かる。この目で見られると怖い。正直逃げ出したくなる。
「・・・すいません。本当です。」だが逃げてどうなる。私は圭ちゃんと一緒に居たいのだ。私は絶対に引かない。
また沈黙が訪れる。しばらくしてお姉が、うわ言の様に「こりゃ参ったね・・・。」と言って片腕で自分の視界を遮り顔を上に向ける。その頬を涙が流れていった。
「詩ぃちゃん。何でそうなったか話してくれないかな?」レナさんは、そう私に促した。
「わかりました。」
私は半キャップをバイクのシートに置き、口を開いた。
556 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:01:53 ID:yMpLlPmG
悟史君に告白を断られた事。
何も考えたく無くて彷徨った事。
傷ついた心が癒されるかもしれない。と思い煙草を吸おうとして、圭ちゃんに怒られた事。
そんな私を優しく諭してくれ嬉しかった事。
一目惚れしてしまい、一週間悩んだ事。
そして昨日の事。
何時間も掛けて話した。お姉もレナさんも黙って聞いてくれた。
「・・・これで全部です」私は話し終わり、二人を見る。
「詩音・・・。私は・・・アンタを責める気は無い。ただ、一つだけ気に食わない事があるんだよ・・・」お姉が私を睨み付ける。
そしてレナさんも「圭一君は別に誰と付き合っているって訳じゃないしね。だからレナも詩ぃちゃんに対して文句を言うつもりは無い」
「けど一つだけ間違っている事があるよ。それは魅ぃちゃんが考えている事と同じかな?」と言ってお姉の顔を見た。
パンッ!
お姉がレナさんに頷いて私の右頬を張り「相手の事が好きでも、付き合う前から身体を許す様な真似をするなっ!子供のする事じゃ無いよ!」と怒鳴る。
パシンッ!
「そうだよ。詩ぃちゃんが圭一君の事が好きなのは分かるけど、それじゃあ色仕掛けしたのと変わらないよ?」とレナさんも同じく私の右頬を張った。
557 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:02:33 ID:yMpLlPmG
確かにその通りだ。実際、私は色仕掛けを使ったも同然なのだから。しかし予想外だった。てっきり私は罵倒されたり、二人と大立ち回りをするとばかり思っていた。
だが二人は私の過ちを咎めただけだった。
「私は身を引くよ。悔しいけど、詩音の想いには勝てない」
「簡単に身体を許した事は間違っているけど、そこまで覚悟してるんなら・・・私は詩音を応援するよ。」と言ってお姉が私の頭を撫でる。
「レナも圭一君の事諦めるよ。何より圭一君が詩ぃちゃんの事が好きなら、レナ達が入り込む余地は無いしね。」とレナさんが言ってくれた。
「・・・ごめんなさい。そして二人ともありがとう・・・。」そんな二人の優しさに触れ、涙が溢れてくる。
ありがとう・・・。
私は二人の事を勘違いしていた。きっと悲しいだろう。悔しいだろう。けど、私を許してくれた。
「圭ちゃんに大切にしてもらいなよ?」とお姉が言ってくれ、私は泣いた。
.
こうして『問題』はケリが付いた。私は泣きやんだ後、二人に感謝の気持ちを伝えてダム工事現場跡から圭ちゃんの家に向かう。
気が付けば夕日が沈みかけていた。
558 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:03:15 ID:yMpLlPmG
.
水車小屋の裏にバイクを停め、歩いて圭ちゃんの家まで行った。
そして二階の部屋の窓に小石を投げて圭ちゃんに合図する。気が付くだろうか?
何回か繰り返すと、圭ちゃんが窓から外を見た。どうやら気付いてくれた様だ。
少しして圭ちゃんが玄関から出て来て、私に近付き「詩音。その頬どうしたんだ?」と心配そうに口を開く。
「まあ、アレです。『問題』のケリを付ける為の『ケジメ』って所ですね☆名誉の負傷です♪」私は笑ってそう言って「少し散歩でもしませんか?」と聞いてみる。
「ああ。じゃあ行くか!」と圭ちゃんが言って、二人で散歩を始めた。
「とりあえず河原にでも行こうぜ。」圭ちゃんが私を促す。

.
二十分程歩き、河原に到着した。
手頃な大きさの石の上に二人で座って川の流れを見る。
「涼しいですね・・・。」
「そうだな。」
そんな取り留めの無い会話をして私達は沈黙する。私は告白されるのを待っている。
圭ちゃんはタイミングを見計らっているのだろう。
少しだけ緊張する。虫の鳴声と川の流れる音だけが辺りに響く。
どのくらい時間が過ぎただろう。圭ちゃんが私に話掛けてきた。
559 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:04:06 ID:yMpLlPmG
「なあ詩音。話聞いて貰って良いか?」
「はい・・・。」私は圭ちゃんと顔を合わせない様に下を向いて言う。今、真っ赤な顔をしているだろうから、見られるのは恥ずかしい。
「昨日から家に帰って考えてたんだ。詩音との事・・・。」
私は少しだけ顔を上げて圭ちゃんの顔を見る。すっかり辺りは暗くなって、月明りに照らされた圭ちゃんは・・・何処か中性的で綺麗だった。
「俺。詩音の知らない所が、いっぱい有る。詩音も俺の知らない所があるだろ?」圭ちゃんが私の手の上に手を重ねる。
「そうですね。いっぱい有りますよ。」私はドキドキして、そう言うのが精一杯だった。
「だから、詩音の事いっぱい知りたい。そして俺の事も知って欲しい。」私も圭ちゃんの事、いっぱい知りたい・・・。私の全てを見せても良い。圭ちゃんは全てを見せてくれるだろうから。
圭ちゃんが私の方を向き「詩音。好きだ!俺と付き合ってください!」と言ってくれた。
凄く嬉しい。昨日から告白されるのは分かってた。けど予想外な告白の仕方が嬉しかった。圭ちゃんなら一言「付き合ってくれ!」みたいな事を言って終わるかと思った。
560 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:05:00 ID:yMpLlPmG
だが圭ちゃんなりに精一杯頑張って、想いを告げてくれた。短い告白だったけど、しっかり想いの詰まった告白。
「もちろんです!私を圭ちゃんの彼女にしてください。」圭ちゃんの手を握り返して、私は目を閉じる。
「詩音の事。大切にするからな。」圭ちゃんの顔が私の顔に近付くのが分かる。
唇に柔らかい感触・・・。ただ唇同士が触れただけの軽いキス。でも凄く甘い気分になる。
どちらともなく唇を離し見つめ合った。
「圭ちゃん☆これからもヨロシクお願いします♪」私は圭ちゃんに微笑みかけて言った。「ああ!こちらこそヨロシクな!」圭ちゃんも、そう言って二人で笑い合った。
昭和58年8月。
ほんの少しロマンチックな雰囲気の中で、私達は付き合い始めた。
少女漫画の様なベタな展開に笑ってしまいそうになる。でも、こんなに感動する告白は無いだろう。
もう少しで、お盆の時期だ。
多分バイトも忙しくなるだろう。でも出来るだけ時間を作って会いたいな・・・。

その後、私達は寄り添って二人だけの時間を過ごした。
そして、別れを惜しみながら帰宅した。
家に辿り着いた時、夜の十一時過ぎだった。母さんに少し怒られた。
561 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:05:37 ID:yMpLlPmG
.
お盆の間、バイトが忙しくて、なかなか圭ちゃんとは会えなかった。何でこの時期、飲食業はこんなに忙しいんだろう。シフトなんか関係無く毎日働いた。
ともかく、明日からは通常営業になる。つまりシフト通りのバイトだ。
そして明日から二日間、バイトは無い。
やっと圭ちゃんと一緒に居れる。
バイトが終わり、私は自室で圭ちゃんと電話していた。
「と言う訳で、今年のお盆は大変でした。まさに戦場でしたね。」
「ははは!まあ仕方無いぜ。ところで明日からは暇なんだろ?」
「ええ♪二日間だけですがバイトは休みですよ☆」
「じゃ、じゃあデートでもしないか?まだ付き合ってデートらしい事してないし・・・。」
「喜んで♪あの・・・突然ですがデートの後、私のマンションに泊まっていきませんか?」
「え・・・。い、良いのか?」
「はい・・・。」
「じゃあ泊まらせて貰うぜ!あ。明日は何時に迎えに行こうか?」
「早く圭ちゃんに会いたい・・・だから朝の九時はどうですか?」
「分かった!じゃあ九時に興宮の図書館の前で良いか?」
「はい♪じゃあ、そろそろ寝ますね☆おやすみなさい☆」
「ああ。おやすみ☆」
カチャ。
562 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:06:24 ID:yMpLlPmG
明日はデート♪楽しみで仕方無い。ああ。ちなみにマンションに泊まらないか。と聞いたのには理由がある。
あの日以来、お姉とレナさんが私に協力してくれている。
そしてレナさんが、圭ちゃんに電話する前に電話してきて教えてくれた。『明日。圭一君の御両親は愛知県に行くから帰って来ないんだよ。』
『魅ぃちゃんにはレナから[魅ぃちゃんの家に泊まってる事にして]って伝えておくから、二人で一緒に過ごしたら、どう?』と。
私は有り難い提案に感謝しつつ、圭ちゃんに電話したという訳だ。
明日は九時に待ち合わせ。という事は、七時には起きねばなるまい。女の子は準備に時間が掛かる。
さて。寝よう。明日は早く起きないと・・・。
.
朝六時。私は目覚ましが鳴る前に起きた。遠足に行く子供の様な心境だ。
初デートにワクワクして寝てなんかいられない。という感じだろうか?
とりあえず準備等はマンションに行ってしよう。
私は適当に荷物をまとめて、何故か早くから起きてた母さんに「ちょっと用事があるんで、お姉の所に行って来ます。あと今日は本家に泊まります。」と言って家を出た。
563 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:07:04 ID:yMpLlPmG
ちなみに鬼婆様は今日、鹿骨市に行って明日まで帰って来ないらしい。
だから本家に泊まった事に出来る。
お姉とレナさんのアシストに心の中で感謝して、マンションのエントランスに入った。
.
私は今、図書館の前で圭ちゃんを待ってる。軽く部屋の掃除をしたり、シャワーを浴びたり等、準備を朝早くからしたら時間は余る訳で、八時過ぎには図書館に歩いて向かったのだ。
あと少ししたら圭ちゃんも来るだろう。
いつもより少しだけ力の入ったメイクをしたし、服もおかしく無い筈・・・うん大丈夫。ときたま鞄からコンパクトを取り出して化粧が崩れて無いか確認したり、ソワソワしながら待っている。
「お〜い。詩音〜。気付いてるか〜?」
「は、はい!?」驚いた。いつの間にか圭ちゃんが来ていた様だ。
「ははは!ようやく気付いたか!なんか話掛けても気付いて無いみたいだし、寂しかったぞ?」と圭ちゃんが笑って言う。
「・・・すいません。」私は圭ちゃんに謝った。なんだか恥ずかしい。私は顔が熱くなるのを感じつつ、圭ちゃんに言った。
「デートが楽しみ過ぎて、ソワソワしちゃって気付けませんでした」
「気にするな!とりあえず荷物置きたいんだが・・・」
564 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:08:26 ID:yMpLlPmG
圭ちゃんがそう言ってリュックサックを私に見せる。多分着替えが入っているのだろう。
「じゃあ部屋に荷物を置きに行きますか♪」私はそう言って一緒にマンションに向かった。
.
マンションに荷物とMTBを置いた後、私達はデートを開始した。
服を買ったり、ゲームセンターで遊んだり。まあ普通のデートである。
そして現在。昼過ぎのエンジェル・モートで遅めの昼食を取っている。
バイト仲間がニヤニヤしながら見てきたり、やたらテーブルに近付いて来ようとする。
多分、次のバイトの時に根掘り葉掘り聞かれるだろう。
まあ・・・良いか。
それより今日一番の難題を圭ちゃんに切り出さねばなるまい。私は圭ちゃんの耳に顔を近付けて言った。
「あの・・・。後で良いんですけど、薬局に行きませんか?その・・・アレを買いたいんですけど。」薬局に恋人と買いに行くアレとはアレである。
コンドームだ。流石に毎回膣内射精はさせれない。それに今日は危険日だ。
バイトが忙しくて事前準備出来なかったし、どれを買えば良いのか分からないから、デートのついでに買っておこうというヤツだ。
「別に良いけど。アレって何だよ?」と圭ちゃんが聞いてくる。
565 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:09:16 ID:yMpLlPmG
「アレって言ったらアレですよ。コンドームです。」
「あ、ああ!なるほどな!そうかアレか!」と圭ちゃんは、ようやく気付いた様である。
「とりあえずデザートにケーキでも食べてから行きますか♪」
私は近くのバイト仲間に声を掛けてケーキを注文した。
ちなみベークドチーズケーキとモンブランである。この二つはエンジェル・モートのオススメで、かなり美味しい。
その後ケーキを所謂『あーん』で食べさせたり、食べさせて貰ったりと周囲に甘い雰囲気を漂わせ「K!お前が羨ましい!極刑に値する!」と叫ぶ常連客達を私は睨み付けたりした後、店を出た。手を繋いで。
これで次のバイトからは『御触り』等をしてくる客は減るだろう。
圭ちゃんは何故かエンジェル・モートの常連客に慕われている。その圭ちゃんの彼女に、ちょっかいを出す様な真似はしてこない筈だ。
圭ちゃんと手を繋いで歩きながら、ふとした疑問を私は聞いてみた。
「ところで圭ちゃんは、私と会えなくて寂しかったですか?」と。
ちなみに私は寂しくて、泣いてしまいそうだった。付き合い始めて間もないが、私は本当に圭ちゃんの事が好きだから、たまに不安になったりする。
566 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:10:10 ID:yMpLlPmG
別にお姉やレナさんを疑う訳では無いが、圭ちゃんを誘惑する輩が居ないとは限らない。
圭ちゃんはモテる。自分では気付いて無いが、周囲にフラグを立て過ぎだ。
「そりゃもう寂しかったぞ!会いたくて仕方無かったぜ!」と圭ちゃんが言ってくれてホッとする。凄く嬉しいので圭ちゃんの腕に抱き付いてみた。
「えへへ♪何か嬉しいです☆」
「そ、そう言う詩音は寂しかったか?」圭ちゃんが顔を真っ赤にして言う。
「寂しかったですよ・・・。それこそ泣いてしまいそうになる程。まあ我慢しましたけど。」私はそう返して、圭ちゃんを見た。
「そうか。偉いぞ。良く我慢してくれたな。」と圭ちゃんが言って私の頭を撫でてくれる。
「ん・・・。」やっぱり圭ちゃんに頭を撫でて貰うのは気持ち良い。圭ちゃんからの御褒美を堪能したいが、街中で蕩けた顔をして甘える訳にもいかない。ちょっと残念。
.
「「・・・。」」そして目的地である薬局の前に私達は着いた。
親類の経営する店では無いのが、せめてもの救いである。近頃増えてきたドラッグ・ストアという店だ。
緊張する。
圭ちゃんが「じゃあ詩音行こうか。」と言った。
「はい。」私達は自動ドアに向かって進み出した。
567 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:11:05 ID:yMpLlPmG
いらっしゃいませー!
そんな店員の挨拶を聞きながら、店の中を見渡す。意外と店内は広い。
コンドームは生理用品コーナー辺りにあるだろうか。
繋いだ手が汗ばむのを感じる。何事も最初は緊張するものだ。
私達は生理用品コーナーに素早く移動した。
・・・あった。
薄いのやら、分厚いのやら色々有る。うわ。イボイボなんてのも有る。これから御世話になる機会が増えるだろうから、勉強しておこう。
「け、圭ちゃん。ど、どれが良いですか?」私は平然を装って聞いてみた。
「あ、ああ。こ、これなんてどうだ?」そう言って、スタンダードなコンドームを指差す。やはり圭ちゃんも緊張しているのだろう。何処か頼りない。
「ま、まあ。良く分からないんで、い、色々買ってみますか!」と言って、種類の違う物を二、三品手に取って圭ちゃんに渡す。ちなみにイボイボは渡して無い。
「そ、そうだな!んじゃ、さっさと買って店を出ようぜ!」と慌ただしくレジに一緒に向かった。
生暖い視線を送る奥様方に見送られながら私達はレジの前に並ぶ。やたら時間が長く感じる。
しばらくして私達の番になった。
568 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:12:05 ID:yMpLlPmG
やたら良い笑みを浮かべたお姉さんが、コンドームを会計して紙袋に入れてくれ、圭ちゃんと折半して代金を払う。
「スタンプ・カード作っておきますんで、また御利用して下さい☆」とお姉さんがスタンプ・カードを私に手渡してくれたので財布にしまった。
私は鞄の中に紙袋を手早く入れて圭ちゃんと逃げる様に店を後にした。ああ恥ずかしかった。
そして店から少し離れた場所で圭ちゃんが口を開いた。
「恥ずかしかったな」
「ええ・・・」
圭ちゃんが先程買った服と、ゲームセンターで取ったぬいぐるみの入った袋を見せて「とりあえず、荷物を置きたいぜ。そろそろマンションに帰らないか?」と言ってくる。
「そうですね。ついでにセブンス・マートに寄って買い物をして行きましょう☆」と私は言って、セブンス・マートに向かった。
.
その後、買い物を済ませてマンションに帰ったら、四時前。圭ちゃんに振る舞う夕飯の準備を開始する。
ちなみにシーフードカレーとポテトサラダだ。圭ちゃんのリクエストだったりする。
圭ちゃんも出来ないなりに手伝ってくれ、新婚みたいだなとか思ったりと楽しい時間を過ごす。
あとは煮込んで完成という所で、米を洗い炊飯器に掛けた。
569 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:13:07 ID:yMpLlPmG
「圭ちゃん。お手伝いありがとうございます☆おかげで早く終わりました♪」私は圭ちゃんに御礼を言って、テーブルの椅子に座った。
「手伝うのは当り前だろ!にしても今日は楽しかったな!」と圭ちゃんが言って同じく椅子に座った。
「はい!凄く楽しかったです☆あっという間に時間が過ぎちゃいましたね♪」
と今日の感想をお互い言いあっている内に御飯が炊け、カレーもいい感じに出来ていたので夕飯を食べる事にした。
.
夕飯を食べ終えて、一緒に後片付けをした後、私は圭ちゃんにシャワーを浴びる様に促した。
部屋の中に入り、今日取って貰ったぬいぐるみを棚に飾った。
どこか間の抜けた顔の子犬のぬいぐるみを見ていると、微笑ましくなる。
とりあえず、圭ちゃんが戻って来るまでに自分の着替えを出しておこう。彼氏の目の前でタンスを開けるのは抵抗がある。
着替えをバスタオルで隠しベッドの上に置いて、想いに耽る。
この前、処女を散らして以来初めてのH。今日はどんな事をするのだろう。口で愛撫とかした方が良いのだろうか。雑誌にやり方載ってたな。予習しておこう。
私はそこら辺に積んである本の束から、件の雑誌を引っ張りだして読み始めた。
570 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:14:13 ID:yMpLlPmG
.
・・・なるほど。
少し抵抗があるが、やってみよう。圭ちゃんが喜んでくれるかも知れないし・・・。
私は雑誌を閉じて、机の上に置いた。
まあ二人で試行錯誤しながら、色々試してみれば良いだろう。時間はたくさん有る。
いや。その前に体力が持つか分からないし。
それにしても圭ちゃん遅いな・・・。
とか考えていると、圭ちゃんが戻って来た。さて私もシャワーを浴びよう。
「じゃあ私もシャワー浴びて来ます♪待ってて下さいね☆」
「おう!ごゆっくり!」
私は着替えを持って風呂場に向かう。それにしても少し前まで圭ちゃんとこんな状況になるとは、想像も出来なかった。
まあ想像出来たら、出来たで凄い訳だが。
服と下着を脱いで、シャワーを浴びる。
「〜♪」軽く鼻歌なんか歌いながら、身体を隅々までボディーソープで洗う。特に大事な所は念入りにね☆
泡を洗い流し、髪を洗い始める。長い髪というのは、洗うのに時間が掛かる。でも優しく丁寧に洗って同じく綺麗にシャワーで洗い流す。リンスも同様に丁寧にした。
ああ。洗顔と歯磨きもした。これはエチケットである。
571 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:15:21 ID:yMpLlPmG
身体と髪を拭き終わった後、私はバスタオルを巻いて脱衣所を出た。パジャマを着ようかと思ったが、どうせすぐに脱がされる。
それに、こっちの方がそそられるでしょ?
用意していた着替えを持って部屋に向かう。
コンコン
ドアを開けて中に入る。
「圭ちゃん♪お待たせしました♪」と言いながら私は圭ちゃんに近付く。
「し、詩音。その・・・あの。」圭ちゃんは照れてる。何か可愛い。
「どうせ、すぐに脱がされちゃいますしね☆だから楽な格好で来ました☆どうですか?」私はベッドの上に足を組みながら聞いてみた。
「・・・凄く堪りません。」と圭ちゃんが真っ赤な顔で言った。
ちなみにこの格好は先程の雑誌で『H前のそそられる格好ランキング』No.1だった。
「まあまあ圭ちゃん♪そんなに硬くならずに、隣りに来て下さいよ。初めてって訳じゃないんですし☆」と笑いながら言って圭ちゃんに手招きした。
「そうなんだけど。何でか緊張しちまってるんだよ。」と圭ちゃんが言いながら私の横に座った。
「圭ちゃんって結構シャイな所でもあるんですか?フフ♪」とからかってみた。こういう反応をされると、母性本能がくすぐられる。私は圭ちゃんの唇を指で触った。
572 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:16:12 ID:yMpLlPmG
「今日はいっぱいしましょうね☆時間はたくさん有ります。」そう言って私は目を閉じる。
「詩音。」圭ちゃんが私の唇に軽く吸い付いてくる。
ドサッ!
「ん・・・。」そのままベッドに押し倒され、啄む様なキスをする。
しばらくすると圭ちゃんの舌が私の唇をノックしてきた。私は圭ちゃんの舌を受け入れる。
くちゅ・・・。ぴちゃ。
舌同士を絡ませて、口の中を蹂躙される。次に私は圭ちゃんの口の中に舌を入れて口内を舐め回す。
キスって気持ち良いんだな。
私達は何分も口の中で愛し合った。
そして私は口を離して言った「Hなキスしちゃいましたね☆」と。
「やっちまったな。」と圭ちゃんが笑いながら言った。良かった。緊張もほぐれた様だ。
「ん。ふぅ・・・。」圭ちゃんが私の胸をバスタオル越しに揉み始める。少しすると、バスタオルを剥れる。
「私だけ裸なんて恥ずかしいです・・・。圭ちゃんも脱いで下さい。」と私は言って圭ちゃんに服を脱ぐ様にお願いした。
「悪い!今、脱ぐから待っててくれ。」と圭ちゃんが慌てて服を脱いで下着一枚の姿になる。
そして再び私に伸し掛かってきた。片方の胸を揉まれながら、反対の胸を口で愛撫される。
573 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:17:08 ID:yMpLlPmG
「んぅ!あっ!ふぁ!」胸に甘い刺激を加えられたと思うと乳首を噛まれ、強い刺激が脳を揺さぶる。
ペロッ。ちゅぱ、じゅっ!
「はうっ!はあ!んあっ!」ランダムに胸を愛撫され先程より大きな声が出る。
「ひあっ!あっ!」突然圭ちゃんが胸から口を離し、耳に舌を這わしてくる。と同時に太股を手で撫でてくる。
そして股間に手を滑り込ませる。私は少しだけ足を広げて、手を動かしやすい様にした。
「あっ!」私の秘部を圭ちゃんの指がなぞる。ゆっくり滑らせる様に愛撫した後、膣に指が侵入してきた。
「指一本でもキツキツだな」と圭ちゃんが言って指を根本まで沈め円を描く様に動かす。
「あっ・・・。あふ・・・」
くちゅくちゅ。
自分の手でするのとは違う『痒い所に手が届かない』様なもどかしい感覚に襲われる。
「け、圭ちゃん・・・。もう一本指増やして下さい・・・」私はそれに耐える事が出来ず、更なる快感を求めて、そうお願いする。
圭ちゃんが「でも今でもキツキツなんだぜ?」と言ってくるが私は
「大丈夫です。女の子の身体はそんなに柔じゃないですよ」と言った。
「分かった。痛かったら無理するなよ?」と圭ちゃんが言って指を二本にして愛撫を始める。
574 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:18:11 ID:yMpLlPmG
「あっ!!あんっ!!」二本の指が私の中で動き回る。先程より強い刺激に身体が跳ねる。
ぐちゅぐちゅ!
「っ!?ひぅっ!ふあ!!あっ!!あっ!!」中で指が、くの字に曲げられ膣壁を擦られる。何処でこんな技を知ったんだ。このスケベめ。
「圭ちゃんっ!!それ!だ、駄目っ!ああっ!!」更にクリトリスまで弄られたら無理である。我慢出来ない。後は絶頂まで登り詰めるだけである。
「あっ!!ああっ!!ひぃっ!!あっ!!ああっ!!!!」全身に力が入り、一瞬意識が飛ぶ。目の前が真っ白になって、私は絶頂を迎えた。
「はあはあ・・・。あう・・・」凄く気持ち良かった・・・。雑誌でH好きな人の体験談を見た事があるが、確かにハマるかも知れない。
「凄いイキっぷりだったな。手がベショベショだぜ」と圭ちゃんが笑いながら、手を私に見せる。まるで水でも被った様に、ずぶ濡れだった。
「そ、そんな事言わないで下さい。恥ずかしいじゃないですか・・・」私は照れ隠しに顔を背けて圭ちゃんに言った。
そして「私ばっかり気持ち良くなってたら、圭ちゃんに悪いです。そ、そのフェ、フェラチオ・・・して良いですか?」と控え目に聞いてみる。

575 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:19:17 ID:yMpLlPmG
「・・・お願いします。」と圭ちゃんが丁寧に返してくれる。
私は起き上がって「じゃあ・・・。ここに寝て下さい。」と今まで自分が寝ていた場所をポンポンと手で叩く。
「分かった。」圭ちゃんと場所を移動し、仰向けに寝転がる。
私は圭ちゃんの、テントを張った様になったトランクスに手を掛けて脱がせる。
「すごっ・・・。」こうして間近で勃起したオットセイを見るのは初めてである。こうして見ると、なかなかデカい。よくこんなにデカいモノが入ったものだ。
「じゃあ・・・しますよ?」いつまでも見ている訳にはいかない。私は圭ちゃんを見て、そう言った。
「おう。」と圭ちゃんが言ったので上下に優しく擦った後、舌でつついてみる。
「う。」痛かったのかと思って圭ちゃんの方を見ると、気持ち良さそうな顔をしていたので、次は舌で全体を舐めてみる。
ぴちゃぴちゃ・・・。
要領が分からないので、舌に力を込めて舐めてみる。確か・・・雑誌の説明だと次は・・・。
パクッ。
私は口でオットセイの頭を咥えてみる。歯が当たると痛いらしい。顎が外れそうだ。とりあえず、舌で舐め回してみようか。
くちゅくちゅ・・・。「うあっ!」かなり気持ち良いらしい。
576 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:20:17 ID:yMpLlPmG
ちゅぶ・・・。
そのまま、口を沈めていく。そして吸いながら一気に口を引き戻す。雑誌だと、これを繰り返しながら舐めたりすると書いてあったが、なかなか難しい。
ジュポジュポ!
だが何回か繰り返すうちに段々慣れてきた。チラッと目だけ動かして圭ちゃんの反応を確認する。
「うあっ!!はあはあ!」凄く気持ち良さそうだ。私が圭ちゃんを感じさせている。嬉しくなってペースを速めつつ、手で根本の方を強めに扱いてみる。
じゅっぱ!じゅぷ!じゅぷ!
「し、詩音!イッちまいそうだ!はあはあ!イ、イクッ!」
ビュルッ!
「んっ!?」口の中に精液を出される。意外とたくさん出るんだな。精液って。とりあえず全部出しきるまで、舌で刺激してみる。
「んあ・・・」舌を動かす度に反応してくれるので、楽しくなる。私はオットセイから口を離し、口の中で唾液と精液をクチュクチュと混ぜ合わせて飲み込む。
ゴクン。
「うぇ・・・。苦いですね精液って・・・。圭ちゃん。気持ち良かったですか?」私は圭ちゃんに感想を聞いてみる。
「凄く気持ち良かった・・・」肩で息をしながら圭ちゃんが惚けた表情で言った。
「フフ♪良かった☆」私はそう言って圭ちゃんの上に跨がる
577 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:21:14 ID:yMpLlPmG
「圭ちゃん知ってます?騎乗位って奥まで入って気持ち良いらしいんですよ。試してみます?」バイト先の先輩の女子高生が、そう言っていたのを思い出したので言ってみる。
「じゃあ、お願いしようかな?」と圭ちゃんが言ったのを聞いて、私は鞄を手繰り寄せて中から紙袋を取り出す。
「ん〜。どれにしましょうか?」袋の中からコンドームの箱を三つ取り出して圭ちゃんに聞いてみる。
「じゃあ、そのうす☆うすメントールを使ってみようぜ。」と言ったので後の二つをベッドの壁際の方に置き、箱を開けて小さな箱を一つ取り出す。中から注意書も取り出して読む。
「じゃあ付けますね。」包装を開けて中からコンドームを出す。オットセイの頭に被せて、ゆっくり根本まで巻き下ろして装着した。何だかHな光景である。
「よしっ☆入れちゃって良いですか?」圭ちゃんが頷いたのを確認して、私は腰を浮かせてオットセイを膣口にあてがう。そのまま腰を下げて、ゆっくり挿入した。
ちゅぷぷ。
「ん・・・。ふぅ。」まだ入れる時は少し痛い。だが気持ち良い。それにアソコがスースーする・・・。 根本まで挿入し終わり、私は圭ちゃんの胸に軽く手を置いた。
578 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:22:24 ID:yMpLlPmG
「少しスースーして変な感じですね♪」と言って腰を前後に動かした。
「んう!はあ・・・はあ。」私の中でオットセイが暴れる。確かにこの前より少し奥にオットセイの頭を感じる。少し腰を回してみると更に気持ち良い。
「詩音。焦らすなよ。もっと動いてくれ・・・。」ああ。焦らされた様に感じたんだ。私は腰を上下に動かして、抽出を開始する。
ぱちゅ!ぱちゅ!
「ん!あっ!あっ!あっ!」腰を動かす度に膣内を抉られる様な感覚が襲ってくる。腰砕けになりそうな程、気持ち良くて喘ぎ声が洩れる。
「んあっ!あっ!あっ!ふあ!!」圭ちゃんが私の胸を両手で揉みながら親指で乳首を転がす。
「はんっ!ふあっ!あっ!」と同時に下から圭ちゃんが突き上げてくる。子宮口を刺激されて、イッてしまいそうになった。
「け、圭ひゃん!そんなに突いたら!アソコが壊れひゃいそうれふ!!ふあっらめぇ!!」私は腰砕けになり、圭ちゃんの上に倒れ込む。すると圭ちゃんが私のお尻を掴んで上下に動かして、さらに突き上げ始めた。
パン!パン!パン!
「あっ!あっ!あっ!ああっ〜!!!」短い感覚で快感の波が押し寄せる。段々頭がボーッとしてきた。

579 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:23:21 ID:yMpLlPmG
「ふあっ!らめぇ!らめぇ!あっ!あっ!あっああっ!!」呂律も回らなくなり、私の身体は快感に支配される。圭ちゃんの胸を唇で吸ってみたり、肩を噛んでみたり。無意識の内に色々していた。
「あっ!!あっ!!ああっ!んあっ!!イッひゃう!圭ひゃんっ!!イッひゃいまふ!!」私の限界が近付くと同時に圭ちゃんの限界も近いのだろう。圭ちゃんが激しく突いてくる。
パコ!パコ!!
「詩音っ!一緒にイクぞ!」肉のぶつかり合う音に水音が交ざった、激しい音を聞きながら二人で唇を貪り合う。
「んう!んちゅ!ちゅ!あっ!ちゅぱ!」私は舌を圭ちゃんの口の中に入れて、絡ませ合いながら必死に絶頂を堪える。圭ちゃんが一緒にイキたいって言ったから。
「ぷはっ!詩音!イクぞ!!うあっ!」オットセイが深々と奥まで入って射精する。コンドーム越しだが熱い。オットセイが暴れて私の膣内を刺激する。
「んうっ!!ふうっ!!あうっ!」それが切っ掛けで私もイッた。さっきよりは軽めだが、痺れる様な気持ち良さだ。
圭ちゃんにまたキスをしてもらい、呼吸が落ち着くまで、二人で抱き合った。
580 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:24:34 ID:yMpLlPmG
.
私はオットセイを引き抜き、コンドームを外す。ティッシュを何重にもして包んで丸めた後、ゴミ箱に入れる。
「凄く気持ち良かったです☆」私は圭ちゃんの身体に抱き付いて、そう言った。
「俺も気持ち良かったぜ。なんか猿みたいに何回でも出来そうな予感がするぜ!」と笑いながら言って、私の背中を撫でる。
「そうですね♪じゃあ朝まで何回もヤッちゃいましょう♪」私はニヤリと笑って、圭ちゃんを押し倒す。
「出なくなるまで、搾り取ってあげますから☆」と私が言うと圭ちゃんが私を抱き抱えてクルッと上下を入れ替える。つまり私の上に圭ちゃんが跨がっている状態だ。
「そりゃ楽しみだな!今夜は寝かせ無いぜ!」と含むのある笑いを浮かべながら私の首に強く吸い付いてきた。
長い長い夜の始まりだった。

続く。
581 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:25:37 ID:yMpLlPmG
Tips『僕の目撃談』
その日、僕はセブンス・マートでシュークリームを買っていたのです。
どのシュークリームが重いか両手に乗せて測っていると、少し離れた場所に圭一と詩音がカゴを持って歩いているのを見つけたのです。
あうあう・・・。しかも手を繋いで、まるで恋人同士の様なのでした。
流石に邪魔するのは悪いと思ったのです。僕は分かってしまったのです。あの詩音の目は恋する女の子の目だったのです!一大事です!
悟史ではなく、何故圭一と仲睦まじくしているのか?
あう!帰って梨花に報告するですよ!
私はシュークリームを買って、急いで家に帰ったのです!
そして梨花にさっき見た二人の光景を報告すると・・・あうあう・・・。キムチを無理矢理、口の中に押し込まれてしまったのです!
梨花は酷いのです!貧乳だからって、美乳な僕に嫉妬している上に、丁寧に説明してやったのに逆ギレして、僕にいっぱい酷い事をするのですよ!!あうあう!
「へぇ〜。私が貧乳?羽入。覚悟は出来ているわね?」そんな声がして後ろを見ると・・・キムチの瓶を持った梨花が僕の・・・
ちょ!り、梨花!やめ!あうあうあうっ!!!辛い!辛い!あう!あうあう!!

582 ◆KARsW3gC4M :2007/11/18(日) 23:26:28 ID:yMpLlPmG
以上です。
第三部が出来たら投下します。
583名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:42:37 ID:cueeuZPK
>>539
攻めの羽入がエロいなあ。
いいなあ、こんな羽入も。GJ。

>>551
えっちなレナが何だか見ていてほのぼのだった。GJ。

>>582
お待ち申し上げておりました。
圭一と詩音の初々しい関係が読んでいてきゅんきゅん☆で堪らねぇです。
第三部も楽しみに待ってます。
584名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 00:04:57 ID:/6Xxfsl6
(・3・)/\(・ε・)

二人は雛キュアだユォー
585名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 01:04:06 ID:7zIAuc5l
>>539
読んだ感じだと、後5話はいけるはずなのです、あぅあぅ
586名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 15:33:01 ID:KveNcswP
>>585
ヒント
梨花祭りはまだ続いてるんだぜ!
587名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 17:37:31 ID:o0e5xQej
>>586
Ω ΩΩ< な、なんだってー!?
588名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 21:50:52 ID:jXbgM+7f
俺としては圭レナ祭りをだな……








はひぃレナ様ぁぁぁぁ!!
589名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:03:41 ID:4GIBO4az
はひぃ梨花様ぁ
590名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:19:00 ID:eB+Evv7p
保管庫のSSって段落字下げはしないものなの?
591名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:22:00 ID:H4rdz/Mx
個人的にはネットの小説でそれやられると却って読み辛い
592名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 23:47:38 ID:eB+Evv7p
なる。人それぞれなんだな。
とりあえず保管庫はだいたい字下げなしで統一されていると。
593名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 03:05:36 ID:UzG2Er1c
>>588
レナのおっぱいちゅぱちゅぱりんこ☆
594名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 05:16:55 ID:BzpnFgNF
k1はいいキャラ持ってるよなあ
誰とでも組めるし
595名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 06:40:49 ID:nZmdDHkh
>>594
同意。その気になれば大抵のキャラと組める
好感が持てるタイプの主人公だし
たまに両親が仕事で家に帰らない日があるというのもポイントw
596名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 07:10:08 ID:UzG2Er1c
                 |
            \  __  /
            _ (m) _ ピコーン
               |ミ|
             /  `´  \
  !     l  `!-ト、,|__,X .:.| ヽ _, -l'゙/!:.: , .:.:.  | `、 |
  ヽ  ',   ト、 Xィ'ヘ f_ハ ヽ ! ィク::/ハヽ/:. /.:.:.:.  !  ヾ      
   l  ヽ   V,イ|::::ヾ::!  `   i::::::::l ハ/.:.:.:イ:. /     
    }  ..:\ ヽヾ;ヒoノ      弋;=○ブ.:.:./ |:.. / 
    l .:.:.:.:.`ー ゝ ̄     _'_   ̄/;ィ'. ヘ //
    / .:.:.:.:.:.:.;\      i l    ´ノ:.:.   ヽ    
   l  .:.:.:.:.:.:/!.:/::`>- ,__`´,. ィ< ヘ;.:.:.:.:  ヽ      
   |  .:.:.:.:.:///:::::::::ヽ     /:::::::ヽハ;.:.:.:.:..  i
597名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 12:17:30 ID:oTmhmnxA
閃いたw圭一気をつけてw
598名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 15:29:22 ID:pxiL5P5n
>>595
出題編の恐るべきDQNぷりから、

解答編での記憶の覚醒に罪の自覚、反省…そして身体を張った仲間への呼びかけ
皆殺しの椅子直撃でもびくともしない所なんか鳥肌立って痺れたぜ

まさに成長の軌跡って感じもあるしな
599名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:21:54 ID:BkDumMy0
そろそろ梨花×沙都が来ても罰は当たらないはずだ
600名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:43:17 ID:IiNwB7xT
                ファサァ
         ∧_∧
         ( ´∀`)       ))
         /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
        ノ   )        \ ))
       (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
           丿        ,:'  ))
        (( (___,,.;:-−''"´``'‐'

            ∧_∧
            ( ´∀` )おいで、梨花ちゃん♪
      パンパン /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
       ε( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
601名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:07:58 ID:5OmaJUFU
鬼畜王はもう来ないのかなー
602名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 22:56:37 ID:3ETACIEI
詩魅百合希望
603名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:13:22 ID:VvLbqzkY
>>599
全くだ。

…時間があれば自給自足するけどな…orz
604名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 00:07:21 ID:uICXpOXw
梨花×沙都子もいいが、沙都子×梨花が一番見たい

沙都子が梨花を攻めるSSが読みたい
605名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 00:08:20 ID:4Ur0iIVP
そういえば梨花が沙都子をってのは多いが逆はほとんどないな
606名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 00:13:43 ID:z5lYjdv8
沙都子は受けしか思いつかない
607 ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:21:10 ID:UveHNxvG
梨花祭りの流れを斬ってしまってすいません。

前スレで圭×羽を書くと予告していたものです。

ようやく完成しましたので、只今から投下します。

有名どころなハードボイルドから主題をお借りして、「さよならは冗長に」との題でお送りします。

長めの作品であること、ご容赦下さい。
608さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:22:47 ID:UveHNxvG
      さよならは冗長に

「あぅあぅあぅ、圭一。こっちには誰もいないのですよ。」
「了解だ羽入。あの電信柱まで突っ切るぞ!」
 冬にしては暖かなある日の夕方。俺と羽入は帰路の途中にあった。
 慎重に周りを見渡して人が居ない事を確認し、物陰から物陰へ一気に突っ切る。まるで秘密基地に潜入したダンボール・マニアのおっさんのようにッ・・・!
「よし、神社まであと少しだな。」
 傍らの羽入に告げたとおり、古手神社の石段はもう百メートルもない。しかし門前の商店には、夕食を買うために集まった主婦の方々が屯している。
 強行突破を図るか?いや、それではこちらの損害が大きくなる。特に俺たちのこの格好では致命的だ!
「この人数での被害を考えると・・・。あぅあぅあぅッ!明日から外を出歩けないのですよっ!」
 頭を抱えて羽入が悶える。それもそのはずだ。今の俺たちは旅を続ける三本指の方々のように、人に姿を見せられぬのだ・・・!
 そりゃそうだろ。羽入の姿はカーキ色の制服に巻きゲートルといった旧日本軍の格好そのものなのだ。
 しかもその頭には、右から「神風」と書かれた鉢巻きに挟まれた懐中電灯が二本、角に寄り添うような感じで天を突くように聳え立っている。
 片手にはレナから借りた大鉈。もう片方には、やけに重そうな小銃が握られている。
 このご時世にこんな格好。さすがは魅音、空気の読めなさは天下一品だぜ・・・。
 ちなみに、かくいう俺は禁酒法時代のようなフロックコートを羽織っている。・・・その下には下着一つ付けてないけどな!!

 発端は今日の部活に遡る。久々にやる推理ゲームだということで、その罰ゲームは推理にちなみ『探偵の格好をして帰宅する』と魅音が宣言したのだった。
 途中で人に遭った場合その探偵の決め台詞を言うというルールが追加されたので、その羞恥心は果てしなく倍増されるというオマケ付きだ。
 結果は魅音の一人勝ち。絶対にイカサマが仕込まれているのだが、「バレなきゃ関係ねぇ!ハイ(以下略」と言うのが俺たちの部活だ。敗者である俺達は、潔く罰ゲームに服すしかない。
「梨花はまだ良いのです。お釜帽におんぼろの和服姿なんて、土曜の夜八時に時々やってますから。」
「しかし、決め台詞が『じっちゃんの名にかけて!』とはな、俺はてっきり『しまったー!』か、意味なく逆立ちするとばかり思っていたけど。」
「あぅあぅ、沙都子は定番の鹿撃ち帽にインバネス・コートなのです。決め台詞も『初歩だよ○○君』なのですから。」
「あいつは二位だったから、一番甘かったのかな。しかし、あいつの場合一・五倍増しで嫌味に聞こえるだろうな。」
「レナのは良く分からないのです。何で子供の礼服に赤い蝶ネクタイとメガネなのですか?何で『真実はたった一つ』が決め台詞なのですか?」
「さあな・・・。鉄人のショタ郎君で少年探偵なんじゃないか・・・?」
「もっと分からないのが詩ぃの格好です。あれは何なのですか?拘束衣に、防声マスクって訳がわからないのですよ〜。」
「何でも、まだ邦訳されていない作品に出てくる名探偵らしい。大量殺人鬼にして名探偵って言っていたがなぁ・・・。」
「魅ぃと黒服の人が担いで帰ってましたです。あれじゃ決め台詞がなくても恥ずかしいです・・・。」
 本当に探偵なのか怪しい連中が入っているが、魅音のセレクトだから間違いはないだろう。しかし羽入の格好は・・・。
「あぅあぅ、魅ぃは梨花と私か沙都子でこのネタをやらせたかったようなのです。名探偵と殺人鬼との対決とでもいうのでしょうか。」
「原作にはない夢の対決か。まぁ、十中八九探偵側がやられるだろうな。台詞の迫力も違うし。」
 なぜか分からないが、羽生が『祟りじゃぁ〜』と言うと、重みが違う気がする。
「『祟りじゃぁ〜』と『じっちゃんの名にかけて』ですか。しかしどちらも探偵本人の台詞ではないと思うのです。あぅあぅ。」


609さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:24:28 ID:UveHNxvG
 

「しかし、そういえば圭一も台詞を言わないといけないのですよ。覚えているですか?」
「ううん・・・。良く分かんねえんだよな。俺、この探偵よく知らないし。」
「レナや詩ぃよりは有名とは思うのですよ。えっと、何だったですか・・・?」
「う〜ん。『俺はタバコに火を付けた』か?」
「それは歌舞伎町に居て、いつまでたっても美人助手をモノにしない私立探偵だと思うのです。」
「それじゃ、『抵抗するかっ!』だったっけ。」
「それは新宿署の一匹狼な警部さんだと思うのです。しかも、決め台詞というよりも掛け声のようなものだと思うのです。」
「んじゃ、『君の瞳に乾杯』ってやつか?」
「・・・ボキーはボギーで惜しいのですが、作品が違うと思うのです。」
 う〜む。ハードボイルドという方向性は合っていると思うのだが・・・。
「あ、思い出した。『さよならをいうことは、わずかな間死ぬことだ』だったよな。」
 羽入の反応を伺う。外れているならさっきと同じ冷たいツッコミが返ってくるはずだが、それはまだ返ってこない。
 数秒間の沈黙。正解なのだろうかと思い、俺は羽入の顔を覗き込んだ。どこか遠くを見ているか、俺を見ても焦点の合わない瞳は反応を示さない。
 その瞳からすっ、と一筋の涙が零れた。柔らかそうな羽入の頬に、輝く跡が糸を引く。
 「羽入・・・?」
 何か悪いことでも言ってしまったのだろうか?俺は羽入へ静かに声をかけた。
 「あっ、ご、ごめんなさいです。圭一ッ!」
 瞬時に羽入が正気に戻り、頭を下げる。その拍子で角の懐中電灯が、丁度俺の鳩尾に入った。
 「げ、げほっ・・・!」
 「あっ、あぅあぅあぅあぅっ!ごめんなさい、ごめんなさいなのですっ!!」
 「ぐ、ぐえぇ・・・。謝るのはいいから、頭は下げないでくれぇ・・・。」
 下げないでぇ、お願いだから頭を下げないでぇ・・・。って、こりゃ療養中の鷹野さんか。
 何とか羽入を止めると、俺は先ほどの質問を繰り返した。
 「う〜ん。惜しいのです。正解は『助かりたければ三つ数えろ』なのです。第一作目の邦題にも使われているのですよ、あぅあぅあぅ。」
 ああ、そうだったっけ・・・。って、何でそこまで知っているんだ、羽入侮りがたし。
 「『祟りじゃあ〜』に『助かりたければ三つ数えろ』か、何かシュールな光景だな。」
 大鉈と銃を振り回して暴れる羽入に逃げ出す村人、逃げ込んだ民家で待ち伏せる俺。必死に命乞いするその村人に、俺は銃口を向けて「助かりたければ三つ数えろよ」と冷たく言い放ち、引き金を引く・・・。
 どこのホラー映画なのかと考えてしまう、しかも失敗作の匂いがぷんぷんする。
 「あっ、そうだ。俺が言った台詞は台詞として合ってはいるよな?」
 さっきの反応が気になり、俺は羽入に同じような質問をしてみた。羽入が転校してきて半年近くなるが、あんな反応を見たのは初めてだったからだ。
 「はい、あれは確か第五作目に使われている台詞なのです。題は『長い』・・・。」
 題名を言いかけて、羽入は突如俺の後ろに視線を移した。俺もつられて背後を振り返る。
 見ると、向こうの商店から出てきたおばちゃん二人組みがこちらを見てひそひそ話をしている。
 ああ、口の動きだけで、俺達を不審者扱いしているのが分かる。俺は軽く絶望を覚えながら今後の対応を決めることを強いられた。
 「畜生、見つかっちまったか。羽生、退却ルートはあるのか?」
 「あぅあぅ・・・。このまま引き返すと、買い物帰りの人達が沢山通ってくるのです。」
 「ちっ、それじゃあ強行突破しかないわけか・・・。」
 俺は覚悟を決めた。おたおたしている羽入の手を取り、タイミングを伺う・・・。
 「あぅ。圭一・・・。」
 羽入の顔がほんの少し紅くなったようだが、気にしている暇はない。
 「三つ数えたら行くぜ、一気に突き抜けてゲームを終わりにするんだ。・・・叫びながらな。」
 「あ、あぅあぅあぅっ!それは恥ずかしいのです!」
 「幸い、突破したほうが被害が少ない。覚悟を決めるんだ。いくぜ、一、二の・・・。」
 三。で弾かれたように飛び出した。右の人スタイルの羽入と、露出狂スタイルの俺。目の前のおばさん達は目を白黒させている。
 「あぅあぅあぅあぅ〜〜っ!祟りなのです〜っ!!」
 「オラオラぁ〜っ!助かりたければ三つ数えろやぁ〜っ!!」
 やけになった二人の声が、夕暮れの雛見沢に響く。俺の悪名がまた広まるのか。そう思うと心が涙を流すのを、止める事が出来なかった・・・。


 
610さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:25:12 ID:UveHNxvG
 

 楽しい。本当に毎日が楽しい。
 梨花達のクラスメートになって運命を乗り越えてから過ごしたこの半年は、一日一日が掛け替えのないもので、尊い。
 観客ではなく俳優として舞台に立つことがこんなに素晴らしいなんて、オヤシロさまという傍観者の立場では永遠に味わえない感情だった。
 だから、失うのが惜しい。そして惜しむ気持ちが本当に強いから、自分がこの演劇に立つ時間があまり残されていないことを痛感させられてしまう。
 本来、私はこの星の生き物ではない。この星から遙か離れた場所で生まれた存在であり、その組成分子も人間のそれとはかなり異なる。
 よくは覚えていないが、私達はこの世界よりも高次元の存在であるため、本来はこの世界の人間に覚知出来ないということらしい。漫画の登場人物が、自分達の世界を読んでいる読者という神様的な存在を理解出来ないのと同じことだ。
 それを覚知させるとなるとこの世界に合うように組成分子を再構築する必要があり、それにより膨大なエネルギーが消費されてしまうのだ。
 人間からすれば遙かに長命な存在である私達にも、それは大きな負担となる。だから私は綿流しで『死んだ』後本来の存在に戻り、千年の間孤独な時間を過ごしてきたのだ。
 「だから、『死ぬ』とか『別れ』なんて言葉は聞きたくないのです。」
 冬空に向かって呟く。深夜も零時を回った家の中では、梨花と沙都子が仲良く寝息を立てている。
 昼間の圭一との出来事を思い出していた。『さよならを言うことはわずかな間死ぬこと』という台詞が、私の心に引っかかっていたのだ。
 死を前にした者は、どうしても死を連想させる言葉や別離に対して敏感になる。
 私の場合、エネルギーが無くなってこの世界での姿を保てなくなることを差すが、それは梨花以外の人間との死別を意味する。
 見えなくなり、話せなくなり、気配だけがわずかに感じられる存在への変化。それは幽霊となることに等しい。
 だから圭一の話を途中で遮ったのだ。『別れ』という台詞を少しでも聞きたくなかったから。
 寝息を立てる梨花を見て思う。もうすぐ私は梨花の背後にしか居なくなる存在になってしまうのだ。その時に、梨花は私を哀れんでくれるのだろうか・・・。
「くすくす、気づいているのね・・・。」
 聞き慣れた声に、私は方向へと振り向いた。
 そこには制服姿の梨花が居た。オレンジジュースの混じっていない、紅の液体で満たされたワイングラスを片手にして、窓枠に座っている。
 だが、そんなはずはなかった。だって梨花は安らかな寝息を立てて眠っている。
 傍らにいるこの梨花を梨花だとすれば、あの、私の目の前にいる梨花は一体・・・?
 「なぁに、その顔?私にとっては久しぶりの再会。涙が出そうなくらい嬉しいのにつまらない反応ね。」
 不敵に笑い、梨花がワイングラスを口に運んだ。唇を縁に滑らせ液体を口に含むその姿は、まるで妖艶な魔女のようである。
 違う、この感触は梨花じゃない。
 この感触は、この気配は、私自身から発する気配そのもの・・・!
 「誰ですか、あなたは!?」
 「誰って、くすくす。もう見忘れたの?私の顔を。」
 「あなたは梨花じゃない。梨花に限りなく近いけど別の、ボクに近い存在・・・。」
 私の指摘に、梨花に似た存在はもう一度笑うと、再びワイングラスに口づけした。
 「ふふ、半分は正解・・・。だけど半分は違うわ。私は梨花よ、正確には『梨花』だった存在。」
 「な・・・!それはどういうことなのですか!?」
 「命の無駄遣いに気づいて、私が罪を背負うことを選んだ世界。その世界で生まれた存在とでも言うのかしら、『梨花』であって『梨花』を越える存在、それが私。」
 賽殺し。梨花が罪を背負いながらも乗り越えたあの世界のことだ。
 残念ながら、あの世界のことについては私も断片的にしか知り得ない。梨花から聞いた話以外に、あの世界の事は分からないのだ。
 そんな私の動揺に気づいたのか、『梨花』は窓枠から降り、まるでお芝居をする役者のようにスカートの裾を持ち上げた。
 「初めまして、そしてお久しぶりね羽入。私はフレデリカ・ベルンカステル。百年の魔女として梨花から生まれ、そして梨花そのものだった者よ・・・。」


 
611さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:25:56 ID:UveHNxvG
 

 「フ、フレデリカ・・・?」
 ベルンカステルという名前には聞き覚えがある、確か梨花が隠れて飲んでいるお酒の銘柄だ。しかし梨花の名前をほんの少し変えるだけで、こうも西洋風の名前に聞こえるとは思わなかった。
 「なぁに、その目にBB弾を打ち込まれたような顔は?『あぅあぅあぅっ!赤坂からの頼りがないから、梨花がおかしくなってしまったのです!!』とでも言いたいの?」
 「そんなつもりはないのです、でも・・・。」
 俄には信じられなかった。私の知らない世界で梨花が人間という存在から昇華し、私と同じく世界を外側から見ることの出来る存在になっていたとは・・・。
 しかし、オヤシロさまの生まれ変わりとして私の血を色濃く受け継ぎ、子孫の中で唯一私の存在を覚知することの出来た梨花であれば、私に近い存在になっても不思議ではないのかもしれない。
 「まぁ、信じられないのは分かるけどね。私もこうやって、あなたに会うことは二度と無いと思っていたから。」
 梨花、いやベルンカステルが皮肉な笑みを浮かべた。繰り返される時の中で、時折見せていた自嘲気味な笑み。
 それは彼女がもはや私の知っている梨花ではなくなってしまったことに対する悲しみなのか、それとも私に対する哀れみなのかは分からない。
 「ねぇ、あなたは残された時間をどう過ごすつもりなの?」
 ぽつりと、呟く様にベルンカステルは私に問いかけた。
 「あなたが気づいているように、残された時間は少ない。その時間をどう過ごしたいと思っているの?」
 「わ、私は・・・。」
 考えていなかったというのが本音だ。いや、正確には考えたくなかったというべきか。
 梨花がそうだったように刻々と迫りくる自身の最期というものは、考えるだけで気が狂いそうになるものだ。
 正直、梨花は蘇る度にこの恐怖を味わっていたと思うと、ぞっとする。
 「なあに、震えているの・・・?くすくす、羽入の怖がり・・・。」
 思わず両手を組んでいた私をあざ笑うかのように、ベルンカステルは私に近づき、その顔を近づけた。私は息を呑んで、思わず仰け反る・・・。
 「ふふふ、まあ、早すぎるのだけどね。」
 私の頬を両手で包み込んだ梨花が、窓際のワイングラスを目で指す。
 ワイングラスの中には、月光を浴びて透き通った液体が静かに佇んでいる。水面に写った月も寒いのか、静かに震えていた。
 「この場合はなんと言うのかしら、あのお話ではカクテルだったけれども、あれは純粋なワイン。そうねぇ、産地を冠して『ベルンカステルには早すぎる』とでも言おうかしら。」
 どこかで聞いたことのあるような台詞を口にして、梨花は私から手を離すと、くるりと背を向けた。
 「どういう、意味ですか・・・?」
 「ふふっ!あなたも小説くらいは、ジャンルの有名どころくらいは読んでおいた方が良いわよ。」
 背中越しに向けられる小悪魔的な笑み。まるで彼女の手の平に乗せられてしまったかのような気分だ。
 「杯を空にすると言うことは、それまでの終わりとこれからの始まりの意味。そして、あなたの杯にあるものは、もう残り少ないわ。」
 分かりきった事をちくちくと・・・。私は口を噤むと、ベルンカステルから顔を背けた。
 「どうすれば良いのかは、あなたが一番分かっているわよね・・・。」
 「・・・言われるまでも、ないのです。」
 「じゃあ、時間は有効に使わないといけないわね。ねぇ、あなたの残された時間の過ごし方、つまりあなたの願いは何?」
 「私の、願い・・・。」
 問われてみて、改めて考える。これまでの私の願いは、梨花と共に昭和58年の6月を乗り越えることだった。
 その願いが叶った今、私の望みは他にあるのだろうか。
 ・・・正直に言えば、ある。私に残ったただ一つの望み、いや、未練。
 だが、その未練を叶えるということは、私という飛び入り参加の素人が、演劇の主役を張ってしまうことを意味してしまう。
 口にすることがどうしても躊躇われてしまう願い。梨花を、部活のみんなを差し置いた分不相応な願い。
 そんな私の内心を見抜いたように、ベルンカステルは再び不敵に笑い、私の言葉を待った。
 ああ、やはりこの魔女は梨花なのだ。私のをからかうことに悦びを覚える意地悪な、梨花なのだ・・・。


 
612さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:26:30 ID:UveHNxvG


 「どうしたんだよ、羽入。こんなところに呼び出して・・・。」
 散々な目に遭って帰宅した翌日の放課後、部活を終えて帰ろうとした俺は下駄箱で羽入に呼び止められた。体育用具室の辺りまで連れてこられ、そこでくるりと向き直られる。
 気のせいか、羽入の顔色は優れないようだった。
 「ごめんなさい、圭一。こちらに来てもらう用があったのです。」
 梨花ちゃんのように手を後ろ手に組んで、俺の目を覗き込む。
 「よ、用って・・・?」
 急に顔を近づけられて、俺は思わず仰け反った。沙都子や梨花ちゃんと同じ年頃のはずだが、羽入には二人にはない色気というか、大人びた魅力がある。
 まあ、わかりやすく言えば体が大人っぽいというか、胸元が二人よりも出ているというか・・・。
 「実は圭一だけにお話ししたいことがあるのです。」
 そんな俺の内心を知って知らずか、羽入は目を伏せて衝撃的な内容を告げた。
 「僕は、もうすぐ転校することになるのです・・・。」
 「えっ・・・!?」
 確か羽入が転校してきたのは半年前じゃないか。それがまた転校だって!?
 「う、嘘だろ。だって・・・。」
 「残念ですけど、もう、決まっていることなのですよ。都合が出来て、今度はとても遠いところへ行くことになったのです。」
 羽入は「遠く」という言葉に微妙なアクセントを付けた。それは俺達ともう二度と会うことの出来ないという、永遠の別れを告げるかのようだった。
 「そんな、そんな。嘘だろッ!」
 今居る羽入がそのまま消え失せてしまう気がして、俺は羽入の両腕を掴んでいた。
 仲間が急にいなくなる。それは死刑宣告を受けたようで、急には受け入れがたい事だった。
 「ごめんなさい、圭一。子供の居ない親戚のおじ様が、僕を養子にしたいといってくれたのですよ。話が急に進んだので、みんなに伝える暇が無かったのです。」
 「でも、だからって転校なんて・・・。その来年の春とかには出来ないのか?」
 「向こうにも都合があるのですよ。もらわれていく立場の僕が文句を言う訳にはいかないのです。あぅ・・・。」
 「で、でもっ!羽入は今までも梨花ちゃんと暮らしてきているじゃないか。それなら−」
 「圭一。」
 何とか羽入から翻意を引き出そうと、俺は言葉をかけ続けていた。しかし羽入は俺の唇に指を当て、先程言った台詞をもう一度強く告げた。
 「もう、決まっていることなのです。」
 その台詞にはとても強い悲しみが込められていて、俺はそれ以上転校について話すことが出来なかった。
 無念と、未練が同居した断末魔のような言葉。指を通じて羽入の悲しみが俺に伝わってくるような気がする。
 「だから、圭一。」
 俺の反応に満足したのか、羽入は俺の唇から指を離した。
 「最後に、本当に最期に圭一にお礼がしたいのです。僕と梨花を誰よりも親身になって助けてくれた圭一に。」
 「羽入・・・。」
 潤んでいる羽入の瞳を、俺は見つめることしか出来なかった。
 そんな俺の耳元に、羽入が顔を寄せてぽつりと呟く。内容に一瞬固まった時、羽入の体が俺の手を離れて校舎の方へと戻っていった。
 『今夜、古手神社で待っているのです・・・。』


 















 


613さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:27:29 ID:UveHNxvG
お袋に外出を告げ、古手神社の石段の脇に自転車を停めたのは夜の八時ごろだった。
 冬の寒空の前では、ダウンジャケットもあまり用を成さない。そんな寒空の中、鳥居の前にコート姿の人影が俺を待っていた。
 「羽入!」
 白い息を吐き出しながら駆け寄ると、羽入はほっとしたような顔で俺に向かって歩んできた。俺のように白い息は漏れていない、この寒さの中で随分待っていた証だ。
 「ご、ごめん。随分待っただろ!」
 「あぅあぅ。ほんの少しだから心配いらないのですよ。」
 羽入はいつもの困ったような笑みを見せ、早く家に入ろうと、俺の腕を引っ張った。
 こんな寒空の下には一刻も痛くなかったので、羽入のされるがままにする。物置小屋までの道のりを、俺達は他愛のない話をしながら歩いた。
 「ふ〜っ、あったけぇ。生き返るぜ・・・。」
 部屋に入ると、学校で使われるような石油ストーブが煌々と輝いており、先程までの寒さが嘘だったかのように感じる。俺は羽入に勧められるまま部屋に入り、蜜柑笊が乗った炬燵へと向かった。
 「生姜湯なのです。とても暖まるのですよ。」
 「ん、サンキュ。」
 炬燵に入り、羽入が持ってきた生姜湯を飲む。羽入は俺のジャケットを掛けてくると言い、隣の部屋へと向かっていた。
 いつもなら沙都子や梨花ちゃんがいるはずなのだが、どういう訳か姿が見あたらない。
 「あぅあぅ。二人は詩ぃの家にお泊まりなのですよ。」
 「へぇ、そうか・・・って、羽入!?」
 俺の疑問を先読みしたのか、部屋から出てきた羽入が二人の不在の理由を告げた。まぁ、最近二人が詩音の家にお泊りしているという話は良く聞くから分かる。
 しかし、今の羽入の姿は初めて見るものだった。その姿は綿流しの時に梨花ちゃんがしていた格好。つまり巫女さんの服をしている。
 「ここではいつもこの格好なのですよ〜。あぅあぅあぅ。」
 羽入は向かいに座り、えへ☆と小さくポーズを決める。
 見ると袖のうち二の腕の部分が無く、むき出しになった二の腕と胸の部分が強調されている作りであった。
 「そ、そうなのか。にしても似合うな、まるで本物の巫女さんみたいだぜ。」
 どうしても、その、豊かな胸に目がいってしまう。同い年であるはずの梨花ちゃんや沙都子はともかく、レナのものにも引けは取らない。
 襟元から除く膨らみはとても柔らかそうで、俺は唾を飲み込んでしまった。
 「そんなに見られては恥ずかしいのです。」 
 俺の邪な視線に気づいたのか、羽入は袂で口元を覆い笑った。同じ笑うことでも普通の洋服とは違い、和服での仕草には色気がある。
 オヤヂ達の浴衣好きに通じるものがあるなと思いつつ、俺は視線をそらして本題を切り出した。
 「・・・やっぱり、転校するのか?」
 「・・・はい、残念ですけど、仕方がない事なのです。」
 寂しそうに笑って、羽入は昼間と同じ答えを返した。
 改めて言われて、胸が詰まる。転校という事実が覆すことのできない現実として、俺の目の前に立ちはだかった感触を覚えた。
 「それで、どうして俺を呼んだんだ・・・?」
 「それはですね、圭一にボクのお願いを聞いてもらおうと思ったからなのです。」
 「お願い?って、うわっ!!」
 突然俺の胸元に、羽入が飛び込んできた。胸板と、羽入のふくよかな胸がぶつかり合って、背中に両手が回される。
 心臓が全速力で走ったかのように脈打ち、息をするのにも苦しい。それでも、思った以上に女の子の胸というものは柔らかくて、俺は羽入を引き剥がせずにいた。
 シャンプーのせいだろうか、軽くウェーブのかかった髪からは良い香りがする。それがとても心地よくて、深く息を吸わずにはいられなかった。
 「圭一。」
 喉元の先で、羽入が俺を見上げる。潤んだ強い意志を持った瞳が、俺を捕らえて離さない。
 「ボクに、思い出をください・・・。」
 女の子が欲しがる男の子の思い出という意味くらい、俺でも知っている。それは軽々しく与えてはいけない、一生ものの思い出。
 しかも、俺達の年ではまだ早い、早すぎると言われるくらいの思い出だ。『断るべきだ』『まだ早い』という心の声が聞こえてくる。
 だけど、俺を見詰める羽入の目があまりにも綺麗だったから、近づいてきた唇を拒むことは出来なかった・・・。


 
614さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:28:29 ID:UveHNxvG


 唇が離れるまでには長い時間を要した。
 奪うという言葉が相応しい私からの口付けを、圭一は最初震えるようにして受け止めていたが、しばらくすると自分から求めるようになっていた。
 私がするように、角度を、強さを変えて相手を求める。ぎこちないことこの上ないのだろうけど、快感を求めて慣れない動きに戸惑う圭一の姿に愛しさを感じてしまう。
 
 圭一と結ばれる。
 
 それが私に残された最後の望みだった。
 百年の間、見詰め続けてきた男の子。まるで息子のようでもあり、友人のようでもあり、・・・時にはエロオヤジのようにもなるが、魅力的な男の子だった。
 だから、圭一が発症した時には、誰よりも早く謝りに行った。彼が凶行に走ってしまった時には、その側で悲しんだ。
 ずっと近くにいても、話す事も、触れる事も出来なかった、まるで物語の中の主人公のような存在。
 それが、私もこの世界に受肉することによって、これまで肌で感じることが出来なかった圭一と接することになった。楽しく、愛しい日々の中で、私は既に忘れかけていた感情を取り戻していったのである。
 超越した存在から蘇った一人の女性としての感情。愛しい人に抱かれるという女性としての宿業を・・・。
 「あ・・・。」
 名残惜しそうに、圭一が呟く。唇と唇の間に銀の糸が生まれ、ほどなく消えた。
 舌で唇を舐め取り、流し目で圭一を見る。男の心を溶ろけさせる女としての仕草。
 求めようとする男を焦らし、受け流してその扇情を更に強いものとさせる雌の本能が、私の動きをまるで娼婦のように艶めかしいものにしている。
 「ふふ・・・。」
 唇を細めて笑うと、私は両手で圭一の鬢を掻き分け、そのまま耳を包んだ。聴覚を塞いで触覚を鋭敏にさせ、私の感触を刻み込むために口づけをする。
 柔肉同士の触れ合いでは飽き足らず、圭一の歯に舌を這わせて口腔を犯す。それはまるでもう一本の指が温もりを求めて肉体に入り込むよう。
 しばらく動かしていると圭一のそれも絡みつき、お互いを味わうために動きが激しくなる。いつの間にか私は畳の上に仰向けになっていた。
 「・・・っ、羽入ぅ。」
 圭一の唇が私の顔中に降り注ぎ、それと同時に手が私の胸を、腰を、太腿を這う。加減が分からないのか、その愛撫には時折痛みが伴った。
 しかし、しかし遙かな時を孤独という牢獄の中に過ごした私にとっては、痛みすら自分がここに居る証明のように思える。
 「あ、ごめん。痛かったか・・・?」
 だが、表情を押さえることは出来なかったようだ。圭一の愛撫が止み、私の顔を心配そうな顔で覗き込んでいる。
 「大丈夫なのですよ。・・・圭一は優しいのですね。」
 「でも、俺、女の子にこうするの初めてだから、加減分からなくて・・・。」
 「ふふ、最初は誰でもそうなのですよ。ボクだって緊張しているのですから・・・。」
 嘘ではなかった。経験があるというもののそれははるか昔のこと、あの頃の記憶を必死に辿り、圭一を導こうとしているのだから、私にも若干の緊張はあった。
 「だから圭一。圭一はボクに何をしても良いのですよ・・・。」
 その緊張を断ち切るため、私は精一杯の強がりで圭一に全てを委ねる言葉を告げた。



615さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:29:12 ID:UveHNxvG


 私に何をしてもよい。
 男ならば誰もが夢見る台詞。どこかの怪盗ならば三秒で服を脱ぎ捨ててダイブするような魔法の言葉だ。
 俺は今、その言葉を眼下に組み敷いている女の子から告げられている。年下だが気心も知れ、充分魅力的な体型をした美少女からのお誘いだ。
 だが、急激な展開の早さに戸惑っている自分がいるのも事実だった。
 普通、俺達くらいの男女の付き合いというものは、告白して、デートして、それで段々と親密になっていってからキスに辿り着くようなものじゃないのだろうか。
 いま羽入が告げたのは、交際の最終段階へのGOサイン。つまり、セックスをしようということだ。
 俺も年頃の男だから、部活メンバーを夜のオカズにして愉しむということもしていた。正直俺は、部活メンバーなら誰とでも付き合うことができると思う。
 しかし、こんなに急に、予想も付かない形で羽入が俺を求めて来るなんて思いもしなかった。
 いや、今でも信じられない。羽入の目はどこか思い詰めたようでいて、正気なのだろうかと疑いすらしてしまう。
 本当に俺のことが好きで、だから俺とセックスしたいと言うのならこんなに嬉しいことはない。だけど、こんな、最後の思い出だからという形でして良いのだろうか?
 『据え膳食わぬは男の恥』だという言葉が何度も、何度も頭をよぎる。それをかろうじて残った俺の理性が押さえていた。
 肉体は今にも羽入を犯そうと自己主張をしている。息も獣のように荒々しく乱れている。
 でも、こんな気持ちがあやふやなままで結ばれて良いのかよッ・・・!
 俺にとっては本当に美味しい話。夢見ていた女の子とのセックスができ、しかも彼女は転校していなくなるから後腐れも何もない、夢のようなシチュエーションだ。
 だけど!女の子を抱くと言うことを欲望だけでしちゃ駄目なんだ!俺が初体験の相手を忘れられなくなるように、羽入だって相手の事を一生忘れられなくなるに決まっている。
 そんな一生ごとを、もうじきいなくなる俺なんかがすれば、将来本当に好きな人が出来た羽入が全てを捧げようとした時に、後悔するかもしれないんだ・・・。
 
 「・・・本当に、どこまでも優しい人。」
 いつの間にか俺の左頬に羽入の手が優しく添えられていた。俺がここに居ることを確かめるかのように、撫でる指先が肌を擽る。
 「こんな時にでも僕を心配してくれるのですね。そんな圭一だから、僕は圭一が好きなのですよ。」
 俺の逡巡を察しているのか、羽入の言葉にはそんな俺でも包み込んでくれる不思議な響きがあった。羽入の年は俺よりも少し下のはずだ。しかし、目の前の彼女はまるで母親、いやそれ以上に強い包容力を持つ存在のように思える。
 「ずっと見ていたのですよ、圭一を。仲間の危機に立ち上がる圭一、運命を変えようと懸命にあがく圭一。そして恐怖を前に醜く怯える圭一の姿も。」
 列挙された自分の挙動だが、俺自身にはその記憶が無かった。しかし、何故か涙が一筋頬に流れる。
 言葉に呼応するかのように俺の魂が癒されてゆく、今自分に起こっている感情を例えるとするならば、そう表現するしかない。
 「みんなには敵わないかもしれないけれど、僕だって圭一を見ていたのです。だから、後悔なんてしないのですよ。」
 「・・・本当に、俺なんかでいいのか?」
 「はい、圭一でないと駄目なのです。圭一はボクじゃ駄目なのですか?」
 「い、いやっ!!俺も、羽入なら・・・。」
 俺の言葉を待っていたかのように、羽入が再び俺にキスをする。欲望を抑えていた最後の鎖が、音を立てて砕けていくのが分かった。


 
616さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:29:58 ID:UveHNxvG


 久しぶりに嗅ぐ欲望の匂いは、やはり栗の花の香りがした。
 
 迷いの消えた圭一の行動は、思春期の少年らしく直接的なものだった。
 襟元から手を入れて直に私の胸を掴み、その感触を愉しむ。直ぐに両手が乳房を覆い、這うように指が動くのを感じた。
 私も襟をはだけて圭一の手を自由にさせる。加減を知らない圭一の愛撫は相変わらず痛みが伴うが、その荒々しさにすら胸が熱くなってしまう。
 愛撫が一段落すると、圭一は乳首を口に含んで転がし始めた。頭を抱えると、夢中になって吸い続ける。
 「んっ、圭一・・・。もう少し、優しく・・・。」
 胸元に目を向けると、圭一の顔。息を吸うために口を離す度に、唾液で濡れた私の乳首が鈍く光る。
 「すげぇ、羽入の胸・・・。柔らかくて、温かくて・・・。」
 思うように私の胸を動かす圭一が、正直な感想を漏らす。やはり桜色の突起が気になるのか、指は常に乳首の側にあった。
 もう片方の手が私の腰の辺りに伸びる。緋袴を脱がせたいのだろうか、結び目が乱暴に掴まれた。
 が、それから圭一の指はせわしなく動いたものの、結び目を解くには至らなかった。
 無理もない、最近では和服を身に着ける人自体が少ないのだ。圭一だって着付けのイロハも知らないだろう。
 「あぅ・・・。ここはこう解くのですよ・・・。」
 指を結び目に絡めて、静かに戒めを解く。腰周りが軽くなり、立てば今にも袴がずれ落ちそうになる。
 「い、いいのか・・・。」
 不安げな圭一の問いに、私は無言で頷いて答える。圭一の手が腰にかかり、袴の端を掴んだ。
 するすると私の袴は腿を、脹脛を、そして足首を通り抜け、畳の上に落ちる。冷えていた素足にかかる圭一の手が、とても温かかった。
 「う、うわっ。」
 袴が取り去られたその部分を見ていた圭一が絶句した。・・・無理もない、文字通り私のその部分は一糸纏わぬ姿だったのだから。
 「見るのは、初めてですか・・・?」
 「あ、当たり前だろ。こ、こんな風になっているなんて・・・。」
 圭一がこっそり持っているビニ本でも、女性の部分は暈されるか黒塗りで隠されているはずだ。初めて見る女性器を、圭一はしばらく凝視していた。
 「僕だけこんな格好じゃ恥ずかしいのです。圭一も、僕に全部見せて欲しいのです。」
 若干の恥ずかしさもあって、私は圭一にも自分と同じ格好になることを要求した。
 戸惑いながら圭一が自分の服を脱いでゆく。セーターとTシャツが取り払われると無駄肉の付いていない胸板が、ジーンズが脱ぎ捨てられると引き締まった太腿が顕になる。
 最後に残ったトランクスは、前がはちきれそうなばかりに突っ張っていた。
 「・・・。」
 顔を真っ赤にして圭一が最後の一枚を脱ぎ捨てる。布でその部分がずり下げられ、離れると同時にぴょん、と跳ねた。
 「あぅあぅ、これが圭一のなのですね。」
 僅かに包皮で覆われたその部分は、天井を向いて雄雄しく反り返っていた。先端の部分が赤く染まり、これから起こるであろう未知の経験に震えているようでもあった。
 私は上体を起こして圭一の股間に顔を近づけ、その部分に手で触れた。
 「つっ!羽入っ!」
 「圭一の、大きくなっているのです。」
 「や、やめ、そんな、汚いッ!!」 
 まるで女の子が言うような台詞で圭一は私に拒絶を伝えるが、腰を引こうとはしない。本当は、この先の快感を待ち望んでいるのだ。
 くすりと笑い、圭一を見上げて私は最も敏感な鈴口の部分を指先で摘んだ。
 その瞬間、圭一の顔色が変わった。
 「つあッ!駄目だ、羽入っ!!」
 瞬間。私の手の平に生温かい液体が迸った。目をその部分に向ければ、白い液体が間断なく噴き出している。
 あ、いったんだ。
 それは私の手で達してくれたという証拠。私が男を満足させられる存在であることの確証。
 射精を終え、圭一は脱力して畳に膝を付く。息を荒げる圭一の顔は無力な子供のようで、可愛らしさすら感じてしまう。
 私は指を汚した欲望の残滓を口に含むと、噎せかえるようなその香りを胸いっぱいに吸い込んだ・・・。


 
617さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:30:56 ID:UveHNxvG


 自分で出した時よりも遙かに強い脱力感に、俺は立つことが出来ず膝を屈した。
 羽入の冷たい指に刺激された瞬間、あまりの気持ちよさに全てを出してしまった。脈打つ俺自身から飛び出た液体が羽入の指を、顔を白く汚す。
 俺は両手を支えに腰を付くと、息を求めて天を仰いだ。自分でするのとは全然違い、相手が居ることで得られる満足感が全身を支配している。
 途端に、強烈な眠気が襲ってきた。射精に伴う脱力のせいで、わずかに意識が遠のく。
 「う、あぁっ!」
 それを引き戻したのは、俺自身に再び与えられた刺激だった。敏感な部分を、指とは違う柔らかい何かで撫でられたのだ。
 視線を戻す。するとそこには俺自身に顔を近づけ、精液でぬめった部分に舌を這わせる羽入が居た。
 「嬉しいのです・・・。圭一は、ボクで気持ち良くなってくれたのですね。」
 俺の視線に気づくと、白濁にまみれた指で竿の部分を扱き、もう片方の手で、袋の部分を包み込む。
 「ぐ・・・。あっ、あぁっ・・・!」
 硬さを失う暇もなく、俺の分身は新たな刺激を求めていきり立った。その反応に満足気な顔をして、羽入が更に動きを強める。
 刺激に弱い部分を的確に押さえ、俺を高みに導いていく・・・。
 「圭一の、また大きくなったのです。」
 言葉と共に、敏感な部分が何かで覆われた。舌が踊り、強く吸われる感触がある。
 「や、やめっ!羽入ッッ!!汚い・・・ッ!!」
 「んんっ・・・。む・・・。圭一のに、汚いとこなんて・・・。ないのですよ・・・。」
 羽入が俺自身を口で含んでいた。舌が、歯が、口腔が、俺自身を包み込んでいく。
 まるで快楽の壺の中に放り込まれて、俺自身が解かされる。そんな妄想に囚われてしまう。
 「うううっ、あ、ああぁ、羽入・・・!」
 俺はおとがいを反らすと、手で羽入の頭を押さえた。更なる刺激を求めるためか、それとも程度を弱めるためなのか自分自身でも分からない。
 それに、羽入は敏感に反応した。分身への刺激が弱くなり、羽入が矯声を上げる。
 見ると、俺の手は羽入の角の部分を押さえていた。無意識の行動だったが、羽入は角に触られることに、悦びを感じているようだ。
 自分にされているように、角を軽く扱く。
 「はぁっ、あああああっ!」
 同時に、羽入が高く悦びの声を上げた。そうか、ここが羽入の性感帯なんだ・・・。
 高まる射精感と同時に、俺は羽入の角への刺激を強めていった。それはまるで自分の分身を扱いて絶頂へ到ろうとする、夜の営みの再現。
 「くっ、羽入っ!いい、いいぞっ!!」
 「あぅ、あぅ、あぅぅ・・・!け、圭一ぃ。ボ、ボクもき、気持ちよくて・・・。」
 「だ、だめだ。イク、イクぞっ!羽入の口で、俺・・・!!」
 「ボクも、ボクも行きたい・・・!圭一、もっと、もっとボクの角を、いじめて!いじめてぇっ!!」
 最後に向けて、一層扱きを早くする。すると、俺の指が羽入の角にある欠けたような部分を抉った。
 「は、あ、あぅぅぅぅっっッッ!!けえ、い、ちぃ・・・。」
 びくりと全身を振るわせて羽入が脱力する。同時に羽入の歯が俺の雁首の部分を刺激した。
 「う、うおおっ!!羽入ッッッ!!」
 羽入の口の中が、俺の欲望で満たされる。一度目よりも激しい迸りが吹き出し、凄まじい快感が俺の脳髄を突き抜ける。
 「あ、あぅっ・・・。圭一の、圭一の・・・んぐ、んっ、んぐっ。」
 絶頂感の中に居る羽入だったが、しっかりと俺の欲望を喉に送る。それでも飲みきれない俺の液体が口から零れ、畳の上に落ちていった。

618さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:32:55 ID:UveHNxvG
 「・・・圭一の、どろどろするのです。」
 口の中に残っていた白濁液を飲み干し、羽入が俺自身から口を離す。まだ、粘り気が残っているのか、しきりに口がもごもごしている。
 「ぜ、全部飲んじまったのか・・・。その、臭くないか?」
 「あぅ。圭一の匂いがたっぷりだったのですよ。ちょっと、むせちゃいました。」
 最後にごくり、と喉を鳴らして、羽入が微笑む。無理をしているのか、目にはうっすらと涙が光っていた。
 「羽入、俺のために・・・。」
 女性に尽くされるということがこんなにも愛しいなんて、初めて知った。俺は羽入を引き上げるようにして胸元に引き寄せると、その唇にキスをした。
 「ん・・・。圭一。」
 どうしようもなく羽入が欲しくて、奪うように唇を求める。それに答えて羽入も強く、強く唇を吸う。
 ぴったりと俺と羽入の体が寄り添い、お互いの体温を直に感じ合う。
 「あ・・・。」
 「圭一、元気すぎるのです。あぅ。」
 だから、心地よい羽入の肌に体が反応する。二回達したというのにまだ足りないのだ。羽入の全てを知りたいと、俺の体が求めているのだ。
 「羽入、俺。」
 お前を抱きたいと告げようとした瞬間に、胸を軽く突かれた。流石に疲れているのか、上体が畳の上に仰向けになる。
 煌々と灯る蛍光灯が瞼に映る。その光を遮るかのように、羽入が馬乗りのようにしてぬっと姿を現した。
 
619さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:34:01 ID:UveHNxvG


煌々と灯る蛍光灯が瞼に映る。その光を遮るかのように、羽入が馬乗りのようにしてぬっと姿を現した。
 「圭一は、じっとしていて欲しいのです。」
 羽入はお尻を俺の腰の上に動かし、十分に硬くなった俺自身を手で包んだ。相変わらず羽入の手は気持ちよくて、触れられただけで達しそうになる。
 わずかに腰を浮かして、羽入は俺自身を自分の真ん中、根元の部分へと導いていった。
 コツ、コツと敏感な部分が柔らかい部分に触れる度、夢見ていた初体験が現実のものになるのだという緊張が走る。
 「怖がらなくても、いいのですよ。」
 こわばった顔をしていたのか、羽入が俺にリラックスするように声をかける。返事をするが上ずった声になり、何を言ったのかも定かではない。
 だって、次の瞬間俺自身は今までとは全く違う感触に包まれていたのだから・・・。
 「んあ、あ、ああっ・・・。」
 ずぶずぶと何かにめり込んでいく様な感覚が、全身を包んだ。羽入の中に身も心も埋めてゆくという表現が相応しい、内面という内面が重なった気分だ。
 何度もねじ込むように、羽入は俺の腰の上で踊った。大きいとはいえない体に、そそり立った男の欲望は辛いのか、時折表情が歪む。
 「く、む、無理するなッ!痛いんだろ・・・?」
 「だ、大丈夫なのです。体を引き裂かれる痛みに比べたら、これくらい・・・。」
 健気にも、羽入は俺の手に指を絡めて体重を更にかけてきた。徐々に俺自身が羽入に飲み込まれ、気がつけばいつの間にか全て埋没していた。
 万力で締め付けられるような刺激が俺自身に走る。敏感な部分だけじゃなくて、全体がその刺激で覆われているのだ。
 「け、圭一。動いてほしいのです。ボクで気持ちよくなって欲しいのです。」
 裸身に長い髪を乱し、羽入が俺を求める。年下の少女であるはずなのに、この成熟した女性のような仕草。たまらない・・・ッ!!
 「羽入ッッ!!」
 俺は思い切り腰を上下に動かした。最初から強く突き上げられ、羽入がもう一度俺の上で、踊る。
 「け、圭一っ!圭一ぃっ!!」
 何度も突き上げていると、逆に上から来る別の動きがあった。羽入も俺を求めているのか、自ら腰を打ち付けてきたのだ。
 「うっ、うあっ、うあぁッ!羽入、す、すげえっ!!」
 「あぅ、あぅっ!ああぅぅッッ!!圭一の、圭一のが大きく、なってぇ・・・。」
 バラバラだった俺たちの腰の動きが、数を重ねるたびに拍子を合わせて一つになってゆく。シンクロするごとに快感が二乗、三乗されていき、邪魔な思考が薄れてゆく。
 いつしか、俺たちはお互いを求めて抱き合う形になっていた。俺は上体を起こし、羽入は首に両手を、腰に両足を回して必死にしがみ付いている。
 「くうっ、羽入、羽入っ、羽入っ!羽入ぅぅッ!!」
 「圭一、圭一っ。圭一ぃぃぃっ!!」
 名前を呼び合い、より深く繋がる為に激しく腰を打ち付けあう。羽入の嬌声はまるで媚薬のように俺の脳髄を刺激し、底なしの欲求を与える。
 「羽入、好きだ。俺、羽入が、好きだ・・・っ!
 「ボクも、ボクも圭一が、好きです。好きなのですッッ!」
 いつまでも続くことを願う恋人達の時間。しかし、終わりというものは確実に訪れてしまう。
 「ふ、ふああぁっ!あぅ、あぁぁうぅぅっ!!」
 絶頂の直前、羽入の角を口に含む。コンプレックスに感じているこの角も、自分を悦ばせるためのスパイスだと知った羽入が敏感に反応した。
 「う、うおおおっ!羽入、俺、もう・・・!」
 「ああっ、圭一、イクのですね。ボクで、イッてくれるのですね・・・!!」
 「ああ、俺、羽入でイク、イクぞっ!!」
 「ボ、ボクももうすぐ、あ、あ、ああああああああっっ!!」
 全身を震えさせて、羽入が頂点に達した。ほぼ同時に俺も最後となる迸りを羽入の中に放つ。
 愛しい女性の中を自らの欲望で満たすということは、最高の幸せ。
 力尽きるまで俺は羽入の体を抱きしめ、離れなければいけないその温もりを、記憶の中に刻み込んでいた。




620さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:34:58 ID:UveHNxvG
 暖かい炬燵の布団に包まれ、私達は並んで寝転んでいた。
 時折視線が合わさると、お互い恥ずかしそうに目を伏せる。
 さっきまで力強く私を抱いていたはずの圭一の腕は思ったよりも細くて、まるで違う人に抱かれていたような錯覚すら覚える。
 しかし体に残る口付けの後と、女性の部分に走る甘い痺れが、先程までの情事が夢ではないことを教えてくれた。
 そう、これは現実。私が望んでいた願いが叶った喜ぶべき現実のはずだった。
 だが、喜びも現実ならば、後に待っている私の消滅も待ち受ける残酷な現実なのだ。
 「羽入・・・?」
 圭一が私の顔を覗き込んで怪訝な顔をする。
 いつの間にか私の瞳は濡れていた。どうして、最期の最期で私の願いは叶ったというのに、どうして私は泣いているのだろうか。
 理由は分かっている。分かっているけれども、改めて考えてしまうとまた辛くなるから考えたくないのだ。
 別れたくないのだ。圭一と、私の愛しい人とさよならをすることが嫌でたまらないのだ。
 なんということだろう。未練を断ち切るために思いを遂げたというのに、抱かれてみてますます圭一への想いが募ってしまったのではないか・・・!!
 「け、圭一ぃ。圭一ぃ。う、うああ、うああああぁぁぁぁ・・・。」
 堰を切ったように、私の瞳から涙が溢れ出した。
 圭一が好きだ。圭一が好きだ。圭一が、大好きだ・・・!
 その圭一の前から消えないといけないというのは、なんと悲しいのか。
 かつて私が愛したあの人にもここまでの感情は抱いたことがない。見えなくとも、話せなくとも、圭一を見ていた時間はあまりにも長かったのだ。
 濃密な時間が生み出した恋心は、私の想像以上に育っていたのだ。
 「別れたくない、圭一と離れたくないのです。うっ、ううっ。ひっく・・・!」
 子供のように、私は泣きじゃくった。圭一はそんな私を黙って見ていたが、一頻り泣いた後の私を胸に抱いてくれた。
 「俺だって、羽入と離れたくない。順番が逆になっちまったけど、俺、羽入のことが好きだから。」
 言葉と共に強く抱きしめられる。この抱擁が失われるのが惜しくて、私も圭一の背中に手を回した。
 「ごめんなさいなのです。圭一。」
 しかし、いつまでも甘い夢に浸っているわけにはいかない。圭一に告げなければいけない言葉が残っているのだ。
 「圭一、ボクがいなくなったら、ボクを忘れてほしいのです。」
 「えっ・・・!?」
 圭一が驚愕に目を見開く。一生の思い出となる初めての経験を終えた直後に告げられた別離の言葉、無理もない。
 「ボクが『転校』したら、みんなといつものとおりに部活をして、笑って、楽しんで下さい。そして、ボクの、古手羽入の全てを忘れてください。」
 「な、何でそういうことを言うんだよッ!俺にとって、羽入は!!」
 「それが一番良い事なのです。ボクにとっても、圭一にとっても、みんなにとっても。」
 何のことはない、本来在るべきでない異質のものの退場。私の存在が消えても、圭一たちには私が居なかったあの日々に戻るだけの話だ。
 「忘れる前に一度、ボクのためにシュークリームを食べて欲しいのです。それだけでボクは、幸せなのですよ・・・。」
 私が元の存在に戻った時には、直ぐに圭一の元へ行こう。圭一は私の最後のお願いを叶えてくれるのだろうか。
 いや、必ず叶えてくれるだろう。言葉が終わらない内から声を殺して泣いている圭一ならば、心に深く刻まれているに違いない。
 ああ、私は残酷だ。圭一を深い悲しみに突き落としてしまうというのに、圭一が私のことで悲しんでくれている姿に悦びを感じているのだから・・・。


 
621さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:35:29 ID:UveHNxvG
 

 翌日の昼下がり、私は知恵の住む学校近くのアパートを尋ねていた。
 「何もない部屋ですが、まぁ、上がって下さい。」
 日曜日にも関わらず、自分の都合で来訪の電話を架けた私を、知恵はいつもどおりの飄々とした笑顔で迎えてくれた。黒のタートルネックに茶色のロングスカートといった出で立ちで、知恵らしく落ち着いた格好である。
 「寒かったでしょう?今ストーブを焚きますから。」
 言葉通り、知恵の部屋はテーブルといくつかの棚以外はほとんど何もない殺風景な部屋だった。生活感の感じられない、まるで私自身の存在のような部屋。
 その中で、棚の上に置かれている十字架と数冊の聖書が目に付く。知恵は基督教徒なのだろうか、オヤシロさま信仰が根付いている雛見沢では珍しいことだ。
 「はい、チャーィです。温かい内に飲んで下さいね。」
 リビングの食卓に着くと、甘く、良い匂いのするミルクティーが運ばれる。寒くなってから知恵が良く飲んでいるインドの紅茶だ。
 「どうしたんですか?お休みの日に先生に用事だなんて。何か、あったのですか?」
 半分ほど飲んだところで、知恵が来訪の目的を尋ねてきた。私の雰囲気から察したのか、何時になく真剣な眼差しである。
 知恵は良い教師だ。生徒の変化には敏感だし、それに対応しようという心意気もある。
 ・・・惜しむらくは解決に繋がるまでの力が無いということか。まぁ、私が抱えている問題を解決出来る人間などいないのだけれども。
 「知恵。これを読んで欲しいのです。」
 「ん?何ですかこれは・・・?」
 私は鞄から書類を取り出して知恵に手渡した。
 内容はあって無いようなもの、問題は書類を読む時点で使う私の『力』だ。読むということに集中しようとしている人間の脳に直接働きかけ、さもそれが完璧な書類であろうと思いこませる一種の催眠術。
 この世界に受肉して、『転校』する際も使った手だ。あの時も知恵を欺くことに成功し、私は違和感なくクラスに溶け込むことが出来たのだ。
 知恵が険しい顔で書類を覗き込む。彼女が読んでいるのはセブンスマートのチラシだが、その脳裏には何が映っているのだろうか。
 「羽入さん。」
 読み終わって、知恵が私の顔を覗き込む。
 怒っていた。そう、表情はにっこりとしているが、背後から妖気にも近い怒気が立ち上っている。
 まるでカレーを馬鹿にされたその時のように・・・ッ!!
 「これは一体どういうつもりですか?私に電話したのは、スパゲティ麺大安売りのチラシを見せるためだけだったというのですかッ!!」
 どん、とチラシがテーブルの上に叩き付けられる。馬鹿な、私の催眠術が、効いていない・・・?
 「あの時もそうでしたね、転校してきた時も。書類の代わりに見せられたのは、営林署からの広報でしたね。校長先生は騙せても、私は騙されないんですよ・・・。」
 「な・・・!知恵は気づいていたのですか!?」
 「私も教師になる前は色々ありましてね・・・。催眠術のイロハもかじったことはあるのですよ、だからあなたの力は効きません。」
 「何、ですって・・・。」
 「転校してくるということは、何かしらの事情があるということ。私はその理由を深くは問いません。他人には知られたくない理由があるのかもしれないからです。」
 知恵が遠い目をして語る。まるで自分も理由のある転校をしたことがあるかのように。
 「だから、あなたを受け入れることを拒まなかった。そんなリスクを冒してまでこの学校にくる理由があなたにはあると思ったからなのです。」
 そうだった。私は梨花を、部活のみんなを、雛見沢を、そして圭一を救うためにこの学校に『転校』してきたのだった。
 強い意志で、今度こそ運命を打ち破ると言う決意で望んだあの時。私は何としても梨花と圭一の傍で戦いたかった。
 だから絶対に『転校』してくる必要があった。催眠術による書類偽造という不正手段に訴えてでも。
 「それなのに、今度は転校ですか?羽入さんに何があったのかは分かりません。羽入さんが学校に居辛くなったというならば、私にも責任があるのかもしれない。しかし、また不正な手段で転校するなんて、そんな卑怯な手を二度も許すほど、私は甘くありませんよ!」
 
 
622さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:39:02 ID:UveHNxvG
 

 正論だった。
 教師という立場では、生徒の不正は揺るすべかざること。知恵の怒る理由は充分に分かる。
 しかし、私の場合は違う。必然である消滅を他のクラスメイトに納得させる最良の手段と言うことで、『転校』という別離を絵に描いたのだ。
 私は宇宙人です。もう、地上にいるエネルギーがありません。だから消滅します。さようなら。
 事実を告げれば私は精神病院行きだ。だからこういう形を取ろうと思ったのに・・・。
 「どうせ、知恵には分からないのです。」
 「なっ・・・!羽入さん!!」
 投げ遣りな言葉が口から漏れる。
 皆殺しにされた世界で梨花が暴言を吐いた気分が良く分かってしまった。自分には全て分かっているのに、それを説明できないのに、無理解な反応を示す周囲の人間。
 ああ、疎ましいったらありはしない。もう、どうにでもなれという気分だった。
 「ボクだって、『転校』なんてしたくない。この世界が愛しい。梨花が、部活の、クラスのみんなが、雛見沢のみんなが大好きなのです!」
 「・・・・・・。」
 「好きな食べ物も、この風景も、村で起こる全ての出来事も大好きです!好きな人だって出来ました!!・・・誰が好き好んでこの世界から消えようと思うもんか!!」
 椅子から立ち上がり、知恵に迸る感情をぶつける。まるで自らの演説に酔う独裁者のように、私は思いの丈をぶちまけていた。
 「でも仕方ないのです!ボクにはもう力が無いのです!!この世界がこんなに愛しいのに、ボクに残された時間は無いのです!!」
 「知恵は余命告知を受けた事がありますか!?ボクはそんな気分なのですよ!死を待つだけの末期患者。消滅が間近に迫っているのに何をすることも出来ない!嫌だ。嫌だああああぁぁぁ・・・!!」
 全てを吐き出した私は、嗚咽して食卓に手を付いた。涙が零れ落ち、卓上を濡らす。
 「・・・落ち着きましたか。」
 私の嗚咽が止まるまで、知恵は口を挟まずに居てくれた。先程までの怒気は掻き消えて、悲しみと慈しみを含んだ目で私を見つめている。
 「はい、ごめんなさいなのです、知恵。」
 深く溜め息を付き、私は椅子に座り直した。溜め込んだ感情を吐き出したためか、不思議と気分は落ち着いていた。
 「・・・その、羽入さんが病気か何かで、ここに留まる事が出来ないというのは分かりました。それは、どうにもならない事ですか?」
 「居るだけで、留まろうというだけで力を失うのです。今、こうしているだけでもきついのです。」
 「薬か、栄養の付く物は無いのですか?」
 「あれば、もう使っているのです。莫大な力を得る物を取るか、それともボクの力を底上げするかしかないのです。」
 自分でも馬鹿なことを言っていると思う。どんな食品・薬品でも私の力の補充には及ばないというのに。
 「なるほど、そうですか。・・・似ていますね。」
 だが、知恵はその言葉に敏感に反応した。まるで同じような事を知っているかのように。
 
 
623さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:43:24 ID:UveHNxvG
 

 「私の古い友人の妹さんに、同じような事がありました。その人は特殊な血筋の方でして、自分の力が弱くなると、自我を保てなくなると言う病を抱えていたのです。」
 「・・・病気ですか、ボクのとは違うケースなのです。」
 「まぁまぁ、話は最後まで聞いて下さい。その妹さんがある日、発病してしまったのです。友人はあらゆる方法を試したのですが、結局病気は最終段階にまで発症してしまったのです。」
 最終段階まで発症というのは、まるで雛見沢症候群のようだ。私はわずかに興味を抱き、知恵の話を最後まで聞くことにした。
 「その病気を押さえるには、妹さんの力を元に戻す必要がありました。」
 遠い昔を懐かしむかのように、知恵の目が細くなる。きっと、知恵の目の前にはその時の光景が浮かんでいるのだろう。
 「実は、妹さんの力が弱まったのは、その友人が瀕死の重傷を負った時に自分の力を分け与えたためだったからです。つまり、妹さんを直す鍵は友人自身という、近いから見つかりにくい盲点にあった訳なのです。」
 
何か、知恵の話に何かが引っかかる。近いから、当たり前にあるから見つかりにくい物・・・。
 
「まあ、結論としては友人が妹さんに力を返して、自力で重症を治したので、両方とも助かったのですけどね。私も少しは骨を折ったんですよ。分け与えたエネルギーを一時的にせよ空にするのは危険な賭だったのですから・・・」
 
あ、あ、あ、あああああっ!!
 どん、とテーブルを叩いて、私は立ち上がった。
 近くにある。分け与えたエネルギー。
 「ど、どうしたんですか、羽入さん?」
 「ち、知恵っ!ありがとう、本当にありがとうございますなのですっ!!転校は止めなのです!!心配を掛けてごめんなさいなのですッ!!!」
 「は、はぁ・・・。それは、どうも。」
 「急用を思い出したのですっ!し、失礼するのです!お邪魔したのですッッ!!」
 私は文字通り風のような早さで知恵に頭を下げると、踵を潰したままで玄関から飛び出した。
 行かなければならない。盲点であったあの場所にある、あの品物を手に入れなければならないのだ・・・!!


 「思い当たることがあったようですね。あれで良かったのですか?」
 「くすくす、ごめんなさいね、知恵。あなたを巻き込んでしまって。」
 「可愛い生徒のためですから。こんなことくらいお茶の子です。」
 「それに私も入っているのかしら。」
 「勿論です。どんなになっても、どんな姿になったとしても、私の生徒は生徒に変わりないのですから。」
 「・・・ありがとう、知恵。こんな性悪な人間になってしまったけど、私はあなたの生徒であったことを誇りに思うわ。」
 「私の方こそ。生徒が誇りに思ってくれること、それが教師としての最高の喜びなのですから・・・。」


 
 
624さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:44:27 ID:UveHNxvG

 
 「あら、遅かったわね。先にやっているわよ。」
 古手神社の祭具殿の中で、ワイングラスを片手にした性悪な魔女は待っていた。
 もう一方の手に握られているのは、古ぼけた木箱。しばらく前に梨花の手によって封印された古手神社の秘宝、『フワラズの勾玉』が入った木箱だ。
 「・・・ッ、梨花ぁぁぁ・・・。」
 感情の高ぶりに、梨花ではない存在であることを知りながら、いつもの調子で呼びかけてしまう。
 その反応も楽しいのか、ベルンカステルはくすくすと笑いながらグラスに口付けをしている。
 「最初から知っていたのですね!ボクが作った『フワラズの勾玉』。それでボクの力が補充出来るって・・・!!」
 知恵の話があるまで忘れていた。人と人を強制的に結びつけるこの秘宝に込めた私の力は、それはそれは強力なもので、私の体を現世に留めるのには充分なものだったのだ。
 その時間は、最低でも通常の人間の寿命ほどはある。力だけは有り余っていた昔の自分に感謝感激だ。
 「そんなに怒らないでよ。」
 文字通り角を突き立てて怒る私に対し、魔女は何処までもクールだった。ひらりと祭壇から降りると、私に木箱を投げ渡す。
 胸元で受け止めたそれには、中身を見なくても強い力が込められていていることが感じられた。
 「私は最初から答えを言っていたんだから。」
 「え、答え・・・?」
 急に答えを言っていたと言われても、思い浮かばない。それらしき言葉を聞いていただろうか?
 「『ベルンカステルには早すぎる』。」
 「あ・・・。」
 「『杯を空にすると言うことは、それまでの終わりとこれからの始まり』ということ。この二つの言葉を組み合わせたらどうなるか。おつむの弱いあなたでも流石にわかるでしょ?」
 そういえば最初、ベルンカステルはそんな言葉で私を煙に巻いていたはず。この言葉に答えが隠されていたとでもいうのか、私はベルンカステルがワインの銘柄ということを考えてから、慎重に答えを探った。
 「お酒には早すぎる。そしてお酒が無くなるのは終わりと始まり、あっ!!」
 「・・・さよならには早いということ。古典のハードボイルドを読んでいたら、直ぐに分かると思ったのだけどね、くすくす。」
 本を読んだ方が良いと言っていたのはそういうことだったのか。
 だが、やはりこの魔女は性悪だ。ハードボイルドなんて、普通の女の子は読まないジャンルなのに。
 「ふふ、スリルがあって良かったでしょ。」
 「こ、この、梨花はぁ・・・!私がどんな気持ちで・・・!!」
 「結果オーライじゃない、圭一とヤレたんだから。三回も出させるなんて羨ましいわねぇ・・・。」
 一気に顔が紅に染まる。おのれ、私達の情事を高い所から見ていたというのか。
 「くすくす。怒らない、怒らない。ほら、圭一が神社の前に来ているわよ。」
 「えっ!?」
 私は思わず振り向いた。無論、ここは祭具殿なので外の様子は見えないが、圭一が境内に入っていこうとする気配を感じる。
 「久しぶりに会えて楽しかったわ。幸せにね、羽入。」
 背後に、消え入りそうな声が聞こえた。祭壇の方向に振り向き直すと、さっきまでそこにいたベルンカステルの姿は無い。
 「あ、ああっ?り、梨花?梨花ぁッ!?」
 完全にベルンカステルの、いや、梨花の気配は消えていた。何度も祭具殿の中を見渡すが、影も形も無い。
 いきなり過ぎる。もっと話したかった。憎まれ口ばかり叩かれたけど、梨花を見ても分かるように、あれは梨花の照れ隠しなのだ。
 そうでなければ、私の元に現れて、私がこの世界に留まる方法を教えてくれることなんてあるものか・・・。
 宮澤賢治の小説に出てくる転校生のように強烈な印象を残して去っていった彼女。もう一人の梨花。
 私は彼女との再会が出来るだけ早く訪れる事を祈って、祭具殿を後にした。


 
625さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:45:24 ID:UveHNxvG

 「あっ、羽入!」
 神社の境内に、圭一は居た。
 駆け寄ってくるその手には、エンジェル・モートの紙袋。中には沢山のシュークリームが詰められていた。
 「どうしたのですか、こんなに、沢山・・・。」
 あまりの量に目を丸くする。半端な量では無い、百個はあるかないか、そんな勢いだ。
 「ほら、昨日羽入は『ボクのためにシュークリームを食べて下さい』って言っていただろ?」
 情事の後にそうお願いしたのは覚えている。しかし、それはあくまで圭一だけへのお願いだったはずだ。
 「俺、考えたんだけど。こういうのって、二人で食べた方が楽しいと思うんだ。羽入が自分の事を忘れて欲しいといった気持ちは分かるけど、俺、羽入の事忘れたくないから。」
 「け、圭一・・・。」
 「だからさ、転校するまで一緒に食べていこうぜ。ほら、いっぱいあるから梨花ちゃんや沙都子とも食えるぜ。あ、そうそう。勿論レナや魅音と詩音も一緒だぜ。最後まで、良い思い出を作って行きたいんだ。」
 胸が熱くなる。
 私は圭一を悲しませないためにあのお願いをしたのに、圭一はそれでも私を忘れず、最後まで楽しい記憶を作ることを選択してくれたのだ。
 この人を好きになって、結ばれて良かった。
 「ありがとうなのです。圭一。」
 圭一の体を抱きしめる。愛しい人、もう話すものか。勾玉で得た力が失われる限り、私はあなたの傍にいることを誓おう。
 「羽入・・・。」
 圭一も私を抱きしめ返す。紙袋が落ちるのも構わず、強く抱きしめられた。
 「俺、手紙書くから、電話もするから。羽入のこと忘れない。どこへ羽入が行っても、俺必ず会いにいくから。羽入を、誰よりも愛しているから・・・。」
 「圭一、嬉しいのです。」
 その覚悟は尊いもの。転校しなくなったことを私が告げれば、どんな顔をするのだろうか。
 願わくば、満面の笑みを見せて欲しいものだ。
 「実はですね、圭一・・・。」
 圭一を安堵させるべく、笑顔で転校の中止を告げようとする。その瞬間、意外な声に私の発言は遮られてしまった。
 「みぃ〜☆こんなところにシュークリームなのです〜♪」
 ざっ、と砂利を擦る音と共に、シュークリーム入りの紙袋が消えた。
 視線の先には制服姿の梨花が、嬉しそうにこちらを見つめている。
 「げっ、梨花ちゃん!?」
 電気が走ったかのように、私と圭一の体が離れる。それを見て梨花はくすくすと笑うと、「わーぃ、今日はご馳走なのです〜☆」と走り去ってしまった。
 「あぁっ!?ま、待ってくれ梨花ちゃん!それは俺達の・・・!!」
 圭一が紙袋を奪い返すべく、駆け出す。
 だが、おかしい。梨花は今日の夕方まで沙都子と詩音の家に居るはずだ。
 その時、振り向いた梨花が私を見て意地悪く笑った。こ、こいつはまさか・・・!
 「みぃ〜♪圭一も羽入も捕まえてごらんなさいなのです〜☆」
 くそぅ、性悪魔女め。なんだかんだ言っても、あんたは私にちょっかいを出したいだけではないか。
 さっきのさよならは何だったのかと思う。これではまるで冗長なさよなら、居座りに等しい。
 でも、まだ彼女と話すことが出来るのだと思うと嬉しい。舞台で言えばアンコールに応えてくれて、私好みの演技をしてくれたようなものだ。
 私は一歩踏み出した。これから圭一と待つ日々を始めるため、そして、今しか味わえないこの瞬間を楽しむため。
 
 「あうあうあぅ〜!シュークリームにはまだ早すぎるのですよ〜!!」


  終わり
 
626さよならは冗長に ◆CoudB9M4c2 :2007/11/21(水) 00:54:05 ID:UveHNxvG
以上で投下終了となります。

自分の作品にはエロ分が少ないとのご指摘がありましたので、今回はその点を強化したつもりです。

作中、色々な点で本家(清水俊二氏訳)を元にしています。題名も自分なりの邦訳を付けました。

あと、ベルンカステルをキーパーソンにしたので、別作品繋がりで知恵先生に出演してもらいました。

本家や月姫ネタを知らない方には分からないところがありましたこと、ご容赦下さい。

他作品の作者さんには及ぶべくもありませんが、今回もお目汚し失礼しました。
627名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 01:15:25 ID:KvZdD8rK
>>626
良い話だった涙がでそうだった(;∀;)GJ!!
私的事だが前置きが長く感じたしエロ部分ももう少し長くした方がいいかも?
ごめんよケチつけてるみたいで
628名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 01:16:04 ID:bOfkMteA
>>626
GJ!
ベルンカステルの性悪っぷりに笑って羽入の可愛さににやけて
もういろんな意味でお腹いっぱいだ
629名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 01:36:33 ID:nl1W2lEE
>>626
GJ!!!!!
良い締括り方で参考になった。
エロの多い少ないは、俺のSSも似たような物だから、何とも言えないが、丁寧に書けていて感動した。
630名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 02:19:28 ID:0yulQBIK
良い締括り方が良い絞まり方に見えてしまった
631名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 03:46:55 ID:gDCD24b5
大石「んっふっふ!熊ちゃん良い絞めつけですねぇ〜!負けてられませんねぇ〜!」
熊「アッー!!!!」








もちろん柔道やってる時の話だぞ
632名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 04:14:03 ID:3aH02Ubb
>>631

死ね
633名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 07:04:36 ID:z+Fa/VmE
面白かったんですが、クロスだけは勘弁して下さい。
月姫も好きです。ひぐらしも好きです。
でもマジ勘弁して下さい。
634名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 09:34:09 ID:+U7j9D1x
>>633に入江から絞ったミルクを。苦味はコーヒーでごまかしなさい
635名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 10:03:11 ID:iMFx30X0
なんでわざわざ知恵を月姫キャラにするのか意味がわからん。
でも面白かったのでGJ
636名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 12:04:59 ID:1XAEJM83
そろそろ次スレの季節
637名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 13:14:44 ID:3Ib1eihS
デレ羽入可愛いすぎる(*´Д`)
しかもそのままハッピーエンドで仕上げるなんてGJです…よ!!
638名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 15:09:39 ID:kvstb9Y9
別れエンドで思いっきり号泣したかった気もする
まぁでも良かった。GJ
639名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 18:31:09 ID:z5lYjdv8
月姫って何?
640名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 18:53:59 ID:PrQdY5nK
緒方有夏月
641名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 18:54:44 ID:c9THhaPW
642名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:20:46 ID:h1EBsHLC
>>640
ムシウタじゃねーかwwww
643名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:32:47 ID:ZiCRhtrB
月姫はぜんぜん知らないけどすごく話が上手ですげえ…!
最後も救いがあったし良かった!

でも文学作品の比喩が多くて理解できなくてさびしかったんだぜ
エロパロにも頭が必要なのか(´・ω・`)
644名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:40:05 ID:4Ur0iIVP
ていうかネタとしてちょっとでてきたくらいなんだし
知恵先生のシエルネタくらいは簡便してやろうぜ
竜ちゃんもネタとして狙って入れてるわけだしさw

メインにされたらそりゃひくがw

とりあえず626GJ、このまま是非3Pで
645名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:40:51 ID:7chG9j3F
>>643
ベんきょうしろ
646名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:19:33 ID:ic0oKTLE
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次スレ立ててくる
647名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:21:54 ID:ic0oKTLE
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【ひぐらし】07th総合part14【うみねこ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195651246/
648名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:51:02 ID:Kl9dw840

>>539>>626
おくればせながらGJ!!
どっちもいい圭羽SS、楽しませていただきました。
圭羽は本当に少ないので書いてくれる職人さんがいてくれてよかった。

それから、>>539に続きがあるなら、激しく期待して待ってますぞ?
649名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:09:02 ID:irQX3sMt
>>647
しっかし、スレが埋まるの早いなあ……。
1年前なんて……あ、丁度クララの頃か。
まあ、活発なのは良いことだ。
650名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:21:48 ID:5/81ZOjG
クララか…アレはすごかった、色んな意味で。
でもまたあの作者さんが降臨するのを
期待してしまう自分がいる
651名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:51:11 ID:E6I3YEVK
>>650

(・3・){kwsk
652名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:06:26 ID:9OPEMqy5
( ゚ω゚)
653名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:08:38 ID:lyP7OIn9
うわああああああああ
654名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:12:39 ID:CxOVuh4U
クララか・・・俺は保管庫で初めて見た時、作者の頭の中を見てみたくなった。
655名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:13:49 ID:kgFP5QK4
と思ったら羽入でした

( ^ω^)?
656名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:18:56 ID:ZCNJHfeV
もう投下は新スレのが良い?
657名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:24:47 ID:9OPEMqy5
>>656
うん。
もう埋めネタ以外は新スレの方がいいと思う。
658名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:33:38 ID:ZCNJHfeV
>>657
おk。そうさせて貰う。
659名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 11:48:26 ID:R31txXi3
罰ゲームの会話はちょっと長いと思ったけど、本当に素晴らしい作品だった
これだからエロパロスレはやめられねえ
660名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 22:40:03 ID:fjMDX2Zk
「富竹SMASH!」

富竹はそう叫びながら自らの屹立した分身で圭一を貫いた。
「アアッ! と、富竹さ……ん。……一体、どうして……」
同性である富竹にアヌスを犯され、衝撃をうける圭一。
そんな圭一の問いに、富竹は腰を振りながら答える。
「そりゃッ! 圭一君が、好きだからさッ!」
「富竹さんは……鷹野さんの事が、好きなんじゃ、アッ……?」
そう圭一が訊くと、富竹は笑いながらこう言った。
「そりゃ鷹野さんも好きだよ。でもねッ、鷹野さんは女で、そして君は男だ。
最近男の方はゴブサタだったから、圭一君の姿を見ていたら、もう我慢が出来なかったのさ」
そして富竹は腰の動きを加速させる。

(省略されました。続きはありませんので安心して次スレへとお行き下さい)
【ひぐらし】07th総合part14【うみねこ】
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661名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:11:00 ID:bDVSA62U
なぁ、みんな
>>660にはオヤシロ様の罰でも生ぬるいと思うんだ
どんなことをすればいいかな
662名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:16:58 ID:0dV2bc2v
埋めネタは面白けりゃ良いだろw
663名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:27:04 ID:i10bWIZh
軍人は掘るか掘られるかの世界らしいからな…
664名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 23:52:23 ID:JUGRZIY7
覚醒したK1はめでたく自衛隊へ入隊して幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし
665名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:05:17 ID:l21Zjm4N
<(・3・)> うっ



\(・3・)/ ぽん!
666 ◆62YPmgSSSw :2007/11/24(土) 00:09:37 ID:iEzUvfSY
まだ埋まってねーのこっち
667名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:31:27 ID:mc5SXZqc
「っつく!あうぐぅううう・・・・」
富竹に容赦なく突かれ苦悶と恥辱の入り混じった表情を浮かべる圭一。
排泄時に感じるような甘辛い感覚を繰り返し覚えさせられ、圭一の分身も怒張し始めていた。
「どうだい圭一君。まるで太いウンチを何回もひり出しているみたいだろう?」
「・・・・・ッくう・・・富竹さん・・・もう止めて・・・くれ・・・」
漏れる声を必死に堪える圭一。
必死に陵辱から耐えようとする圭一の姿を見て富竹の欲望は危険な領域に達しようとする。
「・・・ふふふ・・・圭一君のような若い少年をいただけるなんて、僕は幸せ者だなあ。」
富竹はハンディカムを構え圭一の肢体の撮影を開始する。
「さぁ圭一君、僕は写真だけじゃなくて動画撮影も得意なんでね・・・」
欲望まみれのレンズが圭一を捉える。
「おっ?なんだい圭一君・・・君も立派なものを持っているじゃないか・・・」
「・・・!?やめろ!!富竹さんそこは・・・!!」
富竹の武骨な指が圭一の分身を捕えようと・・・

(続きを引き継ぎました。安心して次スレへとお行き下さい)
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668名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 06:57:48 ID:Kz3sXESG
しつこいww
669名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 07:53:50 ID:m+Jk/0gO
程よくカオス
670名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 09:44:13 ID:IqqCDaUW
良い仕事してるけどトミー自重wwwww
671名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 10:10:23 ID:4Ym5mDVE
「っちょ、お、お姉!?」
目覚めるとそこは、あのおぞましい地下祭具殿だった。
何故か手足を拘束され、身動きの取れない状態であることに青褪め、詩音は目の前の双子の片割れへと叫び声をあげた。
「一体なんのつもりですかこれは…っ。……!」
まさか。
そんな、まさか。
――祭具殿に忍び込んだことが、ばれている…?
ガクガクと恐怖に自らが震えていることを感じた。
昨日自分は確かに、軽い気持ちで鷹野さんに誘われるがまま祭の最中に祭具殿に忍び込んだ。
だけど、そんな。あれくらいのことで…?
目の前の魅音は、いつもの私の双子の顔をしていない。
何度か見たことがあるその表情。私の大嫌いな、園崎家次期頭首としての顔――。
「み、魅音?……あ、あのね…?」
「ねえ、詩音?」
まるで詩音の言葉を遮ろうとするように、魅音は口を開いた。
薄い笑みを浮かべ、ゆっくりともったいぶるような動きで、近付いてくる。
「私さ、」
するりと詩音の頬を撫でるように手を添えると、吐息のかかるような距離で囁いてくる。
「あんたに、言ってないことがあったよね?」
ちがう。
これは、次期頭首としての魅音でもない。
よく見知ったはずの、なのに全く知らない誰か…。
その「誰か」は、拘束されて動くことの出来ない詩音の着衣に手をかけ…

(とりあえず流れを切ってみました。当然続きませんので次スレへとお行き下さい)
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672名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 13:46:48 ID:Qxbuv9uw
やべぇソウルブラザーだと思うと笑いが止まらないwww
673名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 07:32:20 ID:PirtUB2l
「……ふぇ?」
魅音は突然の展開に驚いた。
自分の部屋でさっきまで勉強を教えていた圭一が自分を押し倒していた。
「悪い、魅音…………俺、もう…」
「………………あ」
見れば圭一の下半身は苦しそうな程に張り詰めている。
付き合い始めて3ヶ月、今まで何度かそんな雰囲気になったが、圭一が迫ってきたのはコレが始めて。
「ま、待って…圭ちゃん」
少しずつ魅音に近付いていた圭一の動きが止まった。
「魅音…………やっぱ嫌か?」
「そ、そんなことないよ!」
悲しそうな圭一を見てすぐ返す魅音。
そう、嫌では無い。
魅音だってそういう事には興味が有るし、相手が他ならぬ圭一なのだ、嫌なはずがない。
「じゃあ………どうして」
「そ、その………初めては凄く痛いって言うからさ……」
魅音は真っ赤な顔を逸らしながら
「優しく…………して欲しいな……って」
そう、呟いた。
「……ああ、勿論だ」
それを聞き、圭一も顔を真っ赤にして、ゆっくりと手を魅音の豊かな胸を【ネタが尽きました、続きは無いので安心して次スレへお進み下さい】
674名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:25:49 ID:0ysZ6C7f
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675名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:26:26 ID:0ysZ6C7f
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676名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 14:31:31 ID:L8bI+/7X
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|Д`) ダレモイナイ・・
|⊂  センデンスルナラ
|   イマノウチ


 ♪ Å
♪ / \  ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
  ( へ) ランタ ランタ
  く    タン

 ♪ Å
♪ / \  ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
  (へ ) ランタ ランタ
    >   タン
677名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 15:26:45 ID:Ef2unHMx
目の前の状況が理解できない。
瞳を開けたらそこは桃源郷だ、ってのは使い古された表現だけど、そう言っても過言じゃない気がする。
いつも顔を合わせている彼女らが、一糸纏わぬ姿で俺を見下ろしていた。
更に布団が妙に感触が違うことと、肌寒さを感じることから、脳が「お前は素っ裸だ」と教えてくれた。
漫画の世界、小説の世界じゃ「これは夢だ」って眠り直して再び起こされたりすると思う。
だが夢の中でこんな屁理屈に似た考えが浮かぶはずもないし、あまりにも様々なことがリアルだ。
間違いなく俺は裸で、そして彼女らも俺の近くに恥じることなく裸で居るのだろう。
「お休みなさい」
とりあえず彼女らのあられもない格好を見るのは、下半身を考慮してよろしくないので、布団で顔を隠す。
なにやら騒々としているのだが、寝ぼけた頭ではまだ耳からの情報を確実に言語化してくれない。
「起きてよー、圭、ちゃん!」
俺のすぐ横に居た魅音が俺の一張羅を剥がした。
一つの部屋に五人の全裸の少年少女。笑えない。冗句であったら間違いなく退く。
「なにがどうなってんだ、こりゃあ」
薄目の儘俺は誰にとでもなく呟いた。笑い声が聞こえた気がする。
「そりゃー、驚くよねぇ。こんな所に連れてこられて、しかも自分は裸って言うんだからさぁ」
こんな所……?
ふと見渡せば、俺の記憶には存在しない部屋の中に俺は居た。
部屋が妙に桃や薄紫の色で飾られていて、ばかでかいベッドが部屋にあるだけの寝室。
……いや、ホテルに泊まりに行くと、こういう作りになっていたか。と圭一は思い直した。
それにしても、こんな悪趣味な光が部屋を照らすホテルを、圭一は知らなかった。
「じゃあ、圭一くん。始めよっか」
「え? なにを」
レナが俺の腹にまたがるように近づいてきた。露わになっている胸に、どうしても視線が行く。
「まーだ寝ぼけているんざますの? 圭一さんはこれからわt
(当然続きませんので次スレへとお行き下さい)
【ひぐらし】07th総合part14【うみねこ】
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678名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 16:50:08 ID:JGvS4sfA
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                     !   ヽ=_― ソ  i








679名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 17:41:31 ID:wEYpU457
これで終わりだあああっ!
680名無しさん@ピンキー
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