【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part10【改蔵】

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596奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:08:26 ID:9SzDa5sd
金魚すくい、射的、りんご飴――――
様々な屋台が神社の参道を挟み、埋め尽くす様に連なっている。普段閑散とした印象の多い神社だが、今
日の縁日などの年中行事の時は、夜店目当ての人でごった返し、夜半までその賑わいが続く。

鉄板の上で焼ける音、行き交う人の話し声、参道を外れ砂利の上を歩く音、風船の割れる音・・・・・・

その中、かろころ、と下駄の音を響かせながら歩く浴衣姿。
少し癖のある短い後ろ髪を襟の上で跳ねさせながら、奈美は上機嫌で参道を歩いていた。

片手には大ぶりの五平餅を持ち、その手首には夜店で買ったのか、もとから付けているのか、ミサンガの
ような物や数珠らしき物を嵌めている。
辺りの屋台を物色しながら参道を進んでいたが、やがてその視線の先に神社の本殿の姿を捉え、奈美は
足先をそちらに向ける。

「とりあえず、お参りしとこうかな。」
そう呟いて五平餅を、はぐり、と頬張った時、

「また、ズルする気ですかぁ!?」
「んくうっっ!?」
出し抜けに横手からかかった声に驚き、その拍子に噛まずに飲み込んだ五平餅のカケラがノドに引っかか
ってしまう。
胸の上をドンドンと叩きながら息を止めて何とか飲み込み、奈美は苦しさに涙を浮かべながら声のした方を
振り向き叫ぶ。
「何するんですかぁ!!」
そこには涼しい顔をした先生が両袖に手を入れて腕を組みながら立っていた。

「また、素敵なタイミングで神様にお参りに来たのでしょう?」
「・・・って、先生! 今、絶対、タイミング計って声かけたな!? そうでしょう!?」
詰め寄る奈美に、先生はしれっとした顔であさっての方に視線を移す。
「私、今年は賢くタイミングよく生きる事にしましたから。」
「・・・・・・今年の半分過ぎてから抱負を語られても。」
嫌そうに言った奈美には答えず、先生は参道を歩き出した。
仕方なく、といった表情で奈美もついていく。

先生は浴衣ではなく着流しを身につけ、帯に小さな巾着を挟んだだけの軽装だった。巾着の根付が皇帝ペ
ンギンなのはだれの趣味なのだろうと思いつつ、奈美はそのミスマッチさに、くすりと笑った。

「何ですか?」
「あ、先生、着流し姿カッコいいですよ。遊び人みたいで何か似合う。」
「・・・実に微妙な表現ですが、まあ、褒められたと思っても良いですよ。」
その言葉に奈美は苦笑を浮かべる。
先生はそのままパタパタと草履の音をさせて本殿へと歩いて行く。

しばし無言で二人並んで進み―――

「・・・あ・・・あれ?」
奈美は首を傾げ、からんころ、と下駄を鳴らして先生を追い抜く。
「ね! 先生先生!」
足を止めた先生の前で、奈美はちょっとよろめきながら、ゆっくり一回転してみせる。

「・・・日塔さん、まさか、お酒飲んでますか?」
「なんでそうなる! ―― ゆ か た !!  何でノーコメントで行っちゃうんですかぁ!?」

そう言われ、先生は顎に手をやり、奈美を足先から頭へとゆっくり見つめる。
奈美は思わず硬直し、少し変な姿勢のまま動けなくなった。
597奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:09:32 ID:9SzDa5sd

「―――あなた、大量にぜんざいを作るのに適したナベはご存知ですか?」
「は・・・? えーと・・・ずんどう・・・? ・・・・・・って、嫌味かあ! 私、ちゃんと、でこぼこありますよ!」
「いや・・・日本人として普通ですよ。」
「普通って言うなあ!!」

いつも通りニヤニヤしている先生に、奈美は大きく溜め息をつき自分の浴衣を見下ろしてみる。
「今年はちょっと大人っぽくしようと思って、柄と色もこだわったんですよ? ・・・全然駄目ですか?」
「ほほう・・・・・ 浴衣を着て大人っぽさを演出しようとした訳ですか・・・・」
先生は若干嬉しそうな笑みを浮かべて奈美を見た。
「普通の発想ですね。」
「だから、言うなあ!」
叫んで詰め寄る奈美から身をかわすように、先生は、すすっと本殿の方に行ってしまう。

「あ! まってくださいよお!」
追いかけてきた奈美より先に、先生は石段を上がり賽銭を投げ込んで手を合わせた。
しばし間を置いて祈り終え、奈美に場所を空ける。

「えーと、先生、これ。」
奈美は持っていたままだった五平餅を先生に預け、自分も賽銭を入れて手を合わせた。
(・・・・・・あ、何をお祈りしよう・・・・・。・・・んー・・・よし! 夏休みが楽しく過ごせますように! OK!)
今思いついた漠然とした願いを祈り、奈美は満足して石段を降りてきた。

先生から五平餅の割り箸が差し出される。
「あ、すみませ・・・・・・・へ・・・・?」
割り箸だけだった。
見ると、先生が周りに少しタレをつけた状態の口をモグモグとさせていた。

「こらあ!!」

叫ぶ奈美に、先生はキョトンとした表情で、
「ああ、ご馳走様。」
「ごちそうさまじゃなくって! 何、食べてるんですかぁ!」
「・・・・・・ええっ!? 『これ』って言って私にくれたじゃありませんか!」
「あげてないだろ!? 預けただけじゃないですかぁ!」
奈美は手に持った割り箸を振りながら非難の声を上げている。
先生は困ったように腕を組み、難しそうな顔をして唸りだしたが、やがて何か思いついたように腕を解くと手
をポンと叩いた。

「ちょっと言葉の行き違いがあったようですね。」
「・・・行き違い・・・・・かなぁ・・・・?」
「それは、『語弊』餅ですからねぇ――― しかたないでしょう。」
口元に片手を当てて、横目でニヤリと笑いながら言った先生の言葉に、奈美の動きが止まる。
ぴき と、一瞬ひたいに血管が浮いたように見え、
「くだらない事言うなぁ!!」
小走りで逃げ出した先生を、奈美は下駄の音を響かせながら追いかけていった。


598奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:10:23 ID:9SzDa5sd

取り合えず、先生がりんご飴を奢る事で話がつき、出来たてのりんご飴をそれぞれの手に持ちながら二人
は歩いていた。
「・・・あ、先生! お面買いません? お面。」
言い終わらないうちに奈美はお面の屋台に近寄って選び始めた。先生は後ろで飴をカリカリ小さく齧りなが
ら奈美を見ている。
「日塔さんは、こういう所でやたらと小物を買って部屋が雑然となるタイプですね?」
「憶測で言わないで下さい! ちゃんと片付けてますよ部屋。」
チラッと振り向いてそう言い、奈美は面を二つ受け取った。

「はい、先生。」
「ええ・・・? キャラクター物は勘弁してください。」
「違うって。 先生は―――――ひょっとこ!!」
奈美はサッと背伸びして、先生に面を当て、ゴムをかける。少し嫌そうな顔をして先生は面を横にずらし、
耳の上に移動させた。
「日塔さんは・・・・・・何故キツネを?」
昔ながらの赤い隈取りが入った白い面を額の上に乗せ、ゴムをうなじに通しながら奈美は小首を傾げた。
「・・・・・・ん、なんとなく・・・・。何かこのシャープな顎のラインがいいなって思って。」
その言葉に先生は納得の表情を浮かべた。
「日塔さん、丸顔ですからね。」
「はっきり言うかな!? ちょっとキズつくんですけど!」
ムッと眉を寄せて奈美は口を尖らせる。
先生は笑いながらひょっとこの面を顔に被せ、そっぽを向いてしまう。
「あー! またスルーですかぁ!?」
奈美は苦笑しながら肩をすくめ、まだ熱いりんご飴を軽く齧った。


「そういや先生、今日は交君は?」
「ああ、倫と一緒です。明日には帰ってくると言ってましたね。」
「そっか・・・・。じゃ、まだ廻れますね?」
奈美の問いに先生はあからさまに苦笑いを浮かべてみせた。
「なんですかぁ。」
「・・・しょうがないですねぇ。これを食べ終わるくらいまでは居ましょうか。」
わざとらしい溜め息をついて、ちいさく齧ったりんご飴を軽く振って見せた。



「おや? ちょっと風が出てきましたね。」
先生につられて奈美も空を仰ぐと、夜空に出ている月がゆっくりと移動する雲に隠れ、おぼろげな姿となっ
ている。時折、吹き抜ける風が、少し蒸した空気を払ってくれるようで気持ちがいい。

「――そういや意外と、先生は射的や輪投げが下手なんですか? 男の人のわりに。」
「おみくじを二回も引いて二回とも『中吉』だった人に言われたくないですねぇ。」
「・・・うっ・・・・・それは関係ないっ!  ・・・だって何か、くやしいじゃないですか!」

ぴぅ ぱるるるる・・・・・・

先生はおどけるように残念賞にもらった紙笛を吹いて見せた。丸まっていた紙笛は奈美の鼻先まで伸び、
また元の形に巻き戻る。
奈美は力の抜けた顔で溜め息をついた。
「この、平凡な事を脱却できる方法――――何かないかなぁ・・・?」
「何もないですねえ。・・・ゼロは何を掛けてもゼロでしょう?」
「私がゼロだとまで言う!?」
ほとんど間を置かずに返ってきた言葉に、奈美はさらに深く肩を落としてしまう。
599奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:11:29 ID:9SzDa5sd

「まあまあ。普通の方が良いことも・・・・・・・そうですね・・・・たとえばアレです。」
先生は辺りを見回し、カキ氷の屋台に目をつけた。
「あれにドレッシングをかけて出されたら嫌でしょう?」
「極端な例をだすなぁ・・・」
奈美は苦笑しながらそれでもちょっと考え込む。

「それを喜んで食べたら普通じゃないですよね?」
「受け狙いだったら、ただのイタい人ですよ。ねえ日塔さん?」
「うう・・・・・・って、実は、なぐさめてないだろ!?」
我に返ったように叫んだ奈美に、先生は肩をすくめた。
「ええー? はははは・・・」
「そこで笑って誤魔化しますか・・・?」
奈美の非難の篭った視線を受けながら、先生は小さくなったりんご飴をひとかじりして、芯が刺さった串を
近くにあったゴミ箱に投げ入れた。

(・・・・・・・・あ・・・・)
奈美は心の中で呟き、いつの間にか残り一口程になっていた自分のりんご飴を口に運び、串を同じゴミ箱
に捨てた。―――何だか楽しかった気分が急にしぼんでいく様な焦燥感に囚われ、奈美は落ち着き無く、
視線を周りに漂わせている。

その奈美の様子に気がつき、先生は不思議そうな顔をして口を開く。
「・・・日塔さん?」
先生の声にハッとした奈美は、突然その着物の袖を掴んで先生を引っ張った。
「あ・・・えと・・・・・・先生、ほら! あれあれ!」
適当に指差した方向に先生を引っ張って行きながら、奈美は辺りを見回し、何か無いか探す。
ふと、その視界に何かが飛び込んできた。

「ちょ・・・日塔さん?」
「先生ほら! あれ!」

ちょっと小走りで奈美は指を指して見せた。


境内の外れに組まれた大きな竹棚に、様々な色のかざぐるまが並び、緩やかに回っていた。
椿の花を思わせる八枚羽作りで、一つ一つがカラカラと軽い音を立てて回転していた。

「ほお・・・風流ですねぇ・・・・・」
「・・・あ。無人販売だって。箱がありますよ。」
奈美の指差す先には小さな木箱が置いてあり、『どれでも100えん』とだけ書いてあった。
先生には何も聞かず、木箱に硬貨を二枚入れて奈美は微笑んだ。

「先生に似合う色、選んであげますね!」
「・・・またそんな。・・・まあ、例によって普通な色を選ぶんでしょうね。」
「選ぶ前から言うなぁ!」

一声叫んで、奈美は先生に背を向け、真剣な表情で一つ一つ見定めてゆく。
(・・・・・・絶対「普通」って言われない色・・・何か・・・・・・)
下の段から順番に眺めて行き、ゆっくりと視線を上の方まで巡らせた時、ショッキングピンクの地に金銀で
マーブル模様が描かれた物を見つけ、奈美はニマ〜と顔を緩ませた。
(あれだな!)
奈美は背伸びして手を伸ばし横目でチラリと先生を見ると、先生は奈美が何を選んだかに気がついた様子
で、渋い顔を浮かべて見上げている。

(やった!)
心の中で自分に喝采を浴びせ、奈美は手を伸ばしてかざぐるまの柄を掴もうとし―――
その手が止まった。

600奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:12:35 ID:9SzDa5sd

(・・・・・・やめた!)
手先をずらし、近くにある空色のかざぐるまを手に取った。
(こっちがいいや。)
自分の企みに緩んでいた顔を微笑に変え、奈美は振り返って先生に差し出した。
「・・・はい。」

先生は無言で受け取り、指先でその羽を軽く弾きゆるやかに一度回した。

「・・・・・・・・・・あれ? 言わないんですか?」
奈美は意外そうな声を出し、小首をかしげると、

「・・・言ってほしいんですか?」
手元を向いたたまま視線を奈美に向け、先生はポツリと尋ねる。
奈美はギクリと体を強張らせた。

「いえ・・・・・・・べつに・・・・・・」
少し裏返った声でそう答え、先生から目をそらす。
(調子狂うじゃないかぁ・・・・・・)

戸惑っている様子の奈美に、気が付いていないのか、先生は首をかざぐるまの棚に向け、
「日塔さんは、どの色がいいんでしょうか?」
「ええ・・・・!? ・・・選んでくれないんですか?」
驚いた声を出した奈美に、先生は少し悪戯っぽく笑う。
「先生、文句言われたくないですから。」
「・・・・・・っ! またぁ!」

少し膨れ面をして、奈美は好みの色を選び出す。
「じゃあ・・・・・・あの、一番上の赤いやつ!」
「いちばん普通なやつですね。」
「ここで言うか!?」
眉間に眉を寄せて憤慨する奈美に少し笑いかけ、先生は手を伸ばしてかざぐるまを取った。

奈美の選んだ色とは違う、明るい黄色のかざぐるま―――

「あ、あれ? 間違い・・・・」
戸惑う奈美に手渡し、
「こちらの方が似合うと思いますから。」
さらっとそれだけ言って、少しぎこちなく微笑んだ。

「・・・・・・え・・・あ、ありが・・・とうございます。」
呆けたような表情でお礼を言って受け取ると、奈美は少し顔を赤らめた。

先生は手を伸ばした際に袖が触れて、少し傾いてしまった棚のかざぐるまを直していた。

601奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:13:40 ID:9SzDa5sd

(・・・・・・・・・・・・・・・)

奈美は、優しい表情を浮かべ先生の姿を見つめ、

「ねえ・・・先生・・・・・」

自然と―――その唇が動き、言葉を紡ぎだした。

「私・・・先生のこと、好きですよ。」

その・・・言葉と同時に風が吹き抜けた。
先生から奈美に向かい吹き抜け―――かざぐるま達は勢い良くまわりだす。

呟くように唱えた奈美の言葉は、その中に溶け、風の音たちに持ち去られたようにかき消され―――

風音が収まると、再び縁日の喧騒だけが聞こえてきた。
奈美は同じ表情のまま、先生を見つめ・・・・・・先生は奈美を見つめていた。


「・・・・・・日塔さん?」
先生の言葉に奈美は夢から覚めたようにハッと表情を変えた。
「あ・・・! えーと! ・・・もう帰る時間なんじゃないかなー、って・・・・」
慌てて、誤魔化すように奈美は答えた。
「・・・そうですね。じゃあ、おいとまさせてもらいますか。」

心の中でそっと胸を撫で下ろす自分に気がつき、奈美は苦笑を浮かべる。
(・・・聞こえてないよな。うん。)

先生は軽く会釈して、ゆっくりときびすを返して入り口の鳥居に向かい―――
立ち止まって振り返った。
手に持った、空色のかざぐるまを奈美に見せる。

「―――ありがとう。」

奈美に向けられた搾り出すような声は少しかすれ、
真剣な目と、僅かに口元に浮かべた微笑みは、どこか、つらそうな悲しさが感じられ
再び奈美に背を向けて
先生の姿は鳥居をくぐり、見えなくなった。


602奈美:かざぐるまに伝えた事:2007/10/31(水) 18:14:44 ID:9SzDa5sd


奈美は返事をする事も忘れ、しばし、目に焼きついたように残る先生の表情を繰り返し思い浮かべていた。

やがて、大きく息を吐き出し、その場にうつむく。

「聞こえてたんだな・・・・・・ばか・・・・・・」
呟くように言って、首を振った。
「私もか・・・・・・・・・・馬鹿な事、言っちゃった・・・・・・・・」

ぽたり  と、奈美の頬を伝い、しずくが落ちた。

「・・・あんな、つらそうな顔しないでよぉ・・・・・・。聞き流せばいいじゃないかぁ・・・・・・・・・」
手で頬を拭い、奈美は少し頭を振って空を見上げた。
月は雲に隠れその姿は見えず、雨が落ちてきそうな予感を憶える空気だった。

「いつもみたいに・・・・・・悪態つけば良かったのにさ・・・・・・・・先生・・・」
奈美は空を見上げたまま、少し肩をすくめた。

「・・・やっちゃったな・・・・・・・私・・・・・」

奈美の言葉に答えるように、小さな風を捕まえて、手に持ったかざぐるまが回りだした。
涙目のままクスリと笑い、奈美はその羽を小さく弾いた。

「・・・笑うなぁ。」

かざぐるまは一度止まり、再び回りだした。
からからと小さな音を立てて。


603305:2007/10/31(水) 18:20:16 ID:9SzDa5sd
おそまつでした。

奈美はどこと無く打たれ強いイメージがあるのは私だけかな・・・
と、思うこの頃。
そして、早く430氏の規制が解ける事をコソーリ願ってますw

ではまた。 礼。
604名無しさん@ピンキー :2007/10/31(水) 18:51:54 ID:VFvomT+s
ほのぼのでせつないお話、GJ!
たんたんとした展開がとても良かったです。
605名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 20:16:46 ID:pteqiLwf
よい作品でした。

これをマガジンで載せたら、きっと大人気だろう。
606名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 20:31:24 ID:UC17NWaq
Good Job!!


今週の冒頭の霧のパンチラ
先生と何かジャージ脱がなきゃ出来ないようなことしてたんじゃないか
とかアホな妄想したオレを誰か殺してくれ
607名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 21:08:03 ID:SwdXNATt
>>606大丈夫だ、俺も同じ事妄想した。
608名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 21:15:15 ID:vKCcc45P
愛ちゃん祭りだと思ってたら、
今週ツンデレが拝めて悶えた。
609名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 22:50:56 ID:7qaENF8Z
夕方に規制が1個、半月ぶりに解除されたのがあったが・・・・・・
430氏のだといいな。
610名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:02:07 ID:DQMsq+8X
>>609
>>374>>384を読む限りそうじゃね?
611 ◆n6w50rPfKw :2007/11/01(木) 00:58:28 ID:HPe5xfP+
>>576
遅レス失礼。
はい、たしかに出します。
 #覚えててくださってありがとうございます。あと、これまでレスできなくて、すみません。
こちらには、戦隊物を書いているんですが、難渋しています。
3日が終わったら仕上げてアップしたいと思います……次スレになりますな。
612名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 04:46:18 ID:fkgV6wUq
>>611
あびるちゃんパニックとか俺が最も好きなSSを沢山投下している最も好きな職人が、
まさかあのサイトの管理人だったとは・・・。世の中って狭いんですね。
613名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 06:52:48 ID:zz+2HKew
うわー◆n6w50rPfKwさんが帰ってくるのか!
最近どうしたんだろうと思ってたんだよ
俺もあなたの濃いエロが大好きなんだぜ!
すでに今から全裸待機!
614名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 13:20:28 ID:3gu2ht/o
430@携帯からです。
>>609>>610
ええ!?丸の内OCN規制解除されたんですか!?やったぁぁぁあ!
今、出張先(寒い!)で明日帰京予定なので、明日の夜には
長期放置プレイで発酵しかかっていた長編を投下できるか…?


そして、◆n6w50rPfKwさん、お帰りなさいませ!
私もあなたのエロスでありながら爽やかなSSの大ファンの1人です。
615雨があがれば:2007/11/01(木) 14:55:31 ID:Tsw4Bjmv
中篇落とします。
616雨があがれば:2007/11/01(木) 14:56:06 ID:Tsw4Bjmv
二人は無言で寄り添い合っていた。望はこのいじらしい少女を孤独から守ってあげたい。切にそう思った。そう思い、ふと横に目をやった。そのまま望の目は吸い寄せられる様にその横顔に向けられた。
陶器のようなという形容が正にふさわしいきめ細かい白い肌。その白さは蛍光の明かりの下でより際立っている。そのコントラストのような長い黒の髪。
小さく整った鼻に桃色の薄い唇。大きな瞳。凛とした雰囲気の中に時折顔をだす幼い純真な印象。思わず見惚れていると、霧がこちらを向いた。
交差する視線。
「先生…どうしたの?…そんなに見られると恥ずかしいよ…。」
耐えられないという様にすぐ視線を下げてしまう霧。髪に隠れしまい、よくは見えないが髪の間から薄く紅潮した頬が見える。
「あ、いや…し、失礼。」
あわてて望も視線をそらす。数秒の間だったがその澄んだ瞳の色の深さが頭にいつまでも残っていた。
再び沈黙が流れる。雨は降り続ける。霧の肩にまわされていた腕は下ろされ、所在無さげにぶらぶらしている。
(どうしたんでしよう私は……彼女は生徒じゃないですか!?)
徐々に頭を占めていく先ほどの庇護心とは違う感情に望は困惑していた。
「せんせ…」霧が再び沈黙を破る。
「ん?何でしょう?」
「先生は先生だよね…?」
「え…まぁ職業はそうですかね。」
なるべく平静を装うように答える。
「私は…生徒なのかな…?」
617雨があがれば:2007/11/01(木) 14:57:06 ID:Tsw4Bjmv
おそらく彼女の最大限の勇気を出した尋ね方なのだろう。何気ない、軽い言い方をしてはいたが、隠しきれない慕情が滲んでいた。
「そ、それは…」
生徒以上の存在として見てくれるのか。そういう意味を持つと思われるその言葉にどう応えればいいのだろうか。望は答えに詰まってしまった。
『そうですよ』そう言えばいい。それでいつも通りの教師と生徒の関係。しかし望には出来なかった。言おうとするが喉から先へ出る事を拒む。
この感情に対して、否定も肯定も望には出来なかった。
「あ、あのですね…小森さんは…」
心臓が高鳴る。雨音も急かす様にリズムを速めていく。頭の中がぐるぐる回る。
霧はじっと望を見つめている。不安と期待の入り交じる眼差し。望は答えを出さなければならない。
しかし望はこの期に及んで逃げ道を捜していた。
(なにか…何か無いんですか…!?)
うまく機能しない頭で必死に考える。その時、意外な所から助け
618雨があがれば:2007/11/01(木) 14:57:59 ID:Tsw4Bjmv
舟が出された。
「せんせ…」
「はッ、はい!何でしょう!?小森さん?」
「私は生徒だよ…?授業に出ないから忘れちゃった?」
助け舟は他でもない霧から出された。一杯々々な望の様子を見て気を使ったようだ。
「…ま、まさか〜。そんなわけないでしょう。」
苦笑いで返す望。
「そう?よかった…。」
霧は安心したような、残念そうな顔をしていた。その顔を見て望は心に痛むモノを感じた。
「なんか…すみませんね…。」
思わず謝ってしまう望。
「ううん、謝る事なんて何もないよ。ねぇ、先生。お昼何食べたい?」
「ん…?昼ですか?」
気付けばもう時計は12時半分過ぎを指していた。
「あぁ…もうこんな時間ですか。何かありますかねぇ…。」
傍にいるとどうかしてしまう。そう思い、望は冷蔵庫を覗きにいった。
「結構…ありませんね。」
「そうなの?」
霧も望に追従する様に覗きにきた。距離をとれたと思い安堵したのも束の間。しかも今度は狭い冷蔵庫を二人で覗いているため目と鼻の先に霧の顔がある。
香る髪の甘い匂い、吐息までもが感じられる気がして望は狼狽してしまった。
「あ…こ、小森さんッ!今日は…そうだッ!私が、私が作りますから居間でくつろいでいてください。」
この状況から逃れるために望は自分で作る事を決めた。いつも通り霧に料理を任せる選択肢もあったが、何かをしていないと落ち着かない気がしていた。
「え…でも先生。」
望の提案に霧は意外そうな顔をした。
「一人暮らしだったんですから料理ぐらい作れます。たまには食べさせたいじゃないですか。」
「うん。じゃあ期待しちゃおうかな。」
望の手料理を食べれるとなって霧も幾分嬉しそうに答える。
「ええ。期待してください。」
(やれやれ…じたばたしてみっともないですね私は…。)
慌てふためく自分に自己嫌悪を感じながらもまだ枯れていない頃に感じた久しぶりの心の乱れに少し愉しみを感じながら望は包丁を手に取った。
619雨があがれば:2007/11/01(木) 14:59:59 ID:Tsw4Bjmv
なんか先生が青すぎですね…
短いくせに投下の間隔長すぎでゴメンナサイ!次で終わりますから…
620名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 17:51:23 ID:fTB8Hmzr
待っていた!!!
GJ!!!!!
次も待ってるぜ!!!!
621名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:00:30 ID:hTfl+MjO
お疲れさまです!
最近倉庫にあるアナザー・エンディングという話が
本当の絶望の最終回に読めて、いつも泣いてしまいます
622305:2007/11/01(木) 22:32:18 ID:HQ02zX2u
小ネタ・・・勢いで作っちゃいました。
埋め近くなるとハイテンションになってしまってw
623小ネタ  「必殺! 〇〇人!」:2007/11/01(木) 22:34:34 ID:HQ02zX2u
〜幕の壱 千里〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に仕事人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた侍風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から包みを取り出す。

「このお金で・・・・・・その人たちを、お願いします・・・・・・!」

後ろ手に渡された包みはずしりと重い。
娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。

再び地蔵堂には静寂が落ち――――
「・・・承知した。きっちりと仇をとってきましょう。」
千里の声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


障子に映った影は三つ。
酒の匂いと、酔いどれ達の馬鹿笑いが廊下まで響く。

「・・・咲く花は牡丹のごとくに。大輪を此処に三つ。小輪を間に散りばめ・・・・・・・・・・覚悟。」
音も無く千里は踏み出す。
鞘から抜かれた白光が薄紙を突き抜け、刹那の間を置かずに、連続して格子戸の間を貫いた。

身を翻し、刀身を鞘に収め―――

重いものの倒れる音と共に、真紅の花が障子に映る。
酒の香りは鉄の匂いに替わり、辺りが静まり返ると、千里の姿は消えていた。


〜幕の弐 あびる〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に仕置人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた職人風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から包みを取り出す。

「このしっぽで・・・・・・その人たちを、お願いします・・・・・・!」

後ろ手に渡された包が開き、さらりと一房の尾が見える。
娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。

再び地蔵堂には静寂が落ち――――
「・・・・・・しっぽ。」
あびるの声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


あびるの袖口から伸びたさらしが男たちの首に絡み付き一斉に天井から吊り下がる。
その指が張り詰めたさらしを弾き、
頚椎の外れる鈍い音と共に、男たちは動かなくなる。

「・・・今度はしっぽのある物に生まれかわるといいね。」
その声を最後に、あびるは姿を消した。
624小ネタ  「必殺! 〇〇人!」:2007/11/01(木) 22:36:22 ID:HQ02zX2u
〜幕の参 芽留〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に毒舌人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた童女風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から包みを取り出す。

「このブラで・・・・・・その人たちを、お願いします・・・・・・!」

後ろ手に渡された包みはふわりと軽く。
娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。

再び地蔵堂には静寂が落ち――――
『サイズ 合わねーよ』

素早く半紙に書かれた文字を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


〜幕の四 晴美〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸にやおい人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた絵師風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から包みを取り出す。

「この同人誌で・・・・・・その人たちを、お願いします・・・・・・!」

後ろ手に渡された包みは分厚く。
娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。

再び地蔵堂には静寂が落ち――――
「このカップリングはありえない!!」

晴美の絶叫を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


〜幕の伍 霧〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。

「・・・聞けば、江戸に引き篭もり人がいるとか・・・・・・・・・・」

お堂の中で布団を被る相手に、娘は決意を秘めた表情で言葉を続ける。

「このお堂で・・・・・・引き篭もりを、お願いします・・・・・・!」

娘は格子戸を閉め、逃げるようにその場を去った。

再び地蔵堂には静寂が落ち――――
「・・・私は仕事をする気はあるよ。」

霧の声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。
625小ネタ  「必殺! 〇〇人!」:2007/11/01(木) 22:45:21 ID:HQ02zX2u
〜幕の六 奈美〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に普通人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた町娘風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、
「・・・・・・あ、人違いでした。てへっ。」

娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。


再び地蔵堂には静寂が落ち――――

「・・・・・・え?」

奈美の声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


〜幕の七 まとい〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に付きまとい人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた相手に、娘は決意を秘めた表情で、
「この袴姿で・・・・・・その人につきまとってください・・・・・・!」

娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。


再び地蔵堂には静寂が落ち――――

「・・・ええ。ずっと・・・・・」

まといの声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


〜幕の八 絶望先生〜

欠けた月明かりは頼りなく、以下略――――

「・・・聞けば、江戸に絶望人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた書生風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から縄を取り出す。
「この縄で・・・・・・絶望して下さい・・・・・・!」

娘は木の枝に縄を吊るし、逃げるようにその場を去った。


再び地蔵堂には静寂が落ち――――

「絶望されますか?」
「・・・いたんですか?」
「ずっと。」
二人の声を最後に灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。
626小ネタ  「必殺! 〇〇人!」:2007/11/01(木) 22:47:10 ID:HQ02zX2u
〜幕の終 真夜〜

欠けた月明かりは頼りなく、広がる深い闇の奥まではとても届かず。
忘れ去られたような朽ちかけの地蔵堂。その前に、一本だけ灯された灯篭の火は二つの人影を闇の中に
浮かび上がらせている。

「・・・聞けば、江戸に放火人がいるとか・・・・・・・・・・」

背を向けた忍び風の相手に、娘は決意を秘めた表情で、袂から包みを取り出す。

「この着火りさんで・・・・・・お願いします・・・・・・!」

娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。


再び地蔵堂には静寂が落ち――――

「・・・・・・・・・・・・・・」
カチッ    ボウッ!


火事と喧嘩は江戸の華。天を焦がすは夕紅か。
町を舐める赤猫や。通り過ぎれば炭しか残らぬ。
熱く燃えるは情念の炎か。

これにて仕事の納め時。




/////////蛇足///////////


〜幕の外 臼井〜

欠けた月明かりは頼りなく、以下略――――

「・・・聞けば、江戸に薄い人がいるとか・・・・・・・・・・」

「ぼくの事ですか!?」

「やだ・・・・! 誰もいないのに声がした!」

娘は顔を伏せ、逃げるようにその場を去った。


再び地蔵堂には静寂が落ち――――

「・・・見えてないか。」

灯りは消され、辺りは闇へと沈んだ。


627305:2007/11/01(木) 22:49:11 ID:HQ02zX2u
意味無しのネタ失礼しました。m(_ _)m

スルー推奨付け忘れてた・・・・ 失礼。
628名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 22:57:16 ID:cA4pmEQU
>627
禿ワロタwwwww
エロくないがGJ!
629名無しさん@ピンキー :2007/11/01(木) 23:48:20 ID:Ml1VvOdd
>>619
GJです!
続きを楽しみにお待ちし取ります〜。
630名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:01:43 ID:E0K+AE7z
いいですねwこういうのを原作でもやってほしいな〜
631名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:21:38 ID:cQwF6u2q
>>619
GJ!!パソコン治ったのかな?よかった!

きりちゃんええわーほんまええわー
632名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:41:32 ID:iMVNwktK
ああ、なんかアニメがオリジナルでやりそうだw
633名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:44:18 ID:ZWKYSIB4
>>632
それなんてぱn……アレこんな時間に誰だろう
634名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 11:58:50 ID:RnAo8DZE
前回のは導入が余計でしたかね。
すいませんです、今回もあんまりエロくない1レスです。

「ただい…交はどうしたんです?」
ちゃぶ台の上を拭いていると、せんせーが一人で帰ってきた。
「ハロウィンだから、街へ見物に。かぼちゃとマントも着せました」
全座連から届いた荷物に入っていた仮装用具だったのだ。
「そうなんですか…あれ?そのお布団、柄が飴玉の包み紙なんですね。」
すぐ後ろからせんせーの声が耳たぶに当たる。私はちゃぶ台に両肘をついていた。
「はい。全座連からの荷…物…に…」
せんせーの左手が毛布の中に差し込まれる。
「小森さん、犬みたいなかっこになってますよ。」
双眸をジャージの上からゆっくりと、時間をかけて交互に弄ばれる。
「なぜでしょうね、すごく落ち着きます。」
せんせーの指が、中央の留め金を外してさっきより強くほぐしていた
「うれ…しいです…」
覆いを外された頂点を、きゅ、きゅっ。と指の腹でひねりあげられるたびに電気のようなものが走る。
それにあわせて漏れる声、そして…
「相変わらずいい声ですね…このまま、愛して差し上げましょう。」
「はい…」
せんせーの右肘がジャージのお尻に割り入る。
「ジャージが大変なことになってますよ。ほら。」
目の前に伸びたせんせーの右手の指は湿っていた。
「ん…」
私は顎を出してその指を銜える。そのぐらい、言われなくたってわかる。
「小森さんはいい子ですね…」
毛布から抜かれた手が私の髪を撫で、耳から首へ滑り落ちる。
それと同時にケハイがした。
「どうしたんですか?もしかして、先生、調子に乗りすぎました?」
思わず舌の動きを止めてしまったのを、せんせーは不審に思ったのだ
「……せんせー、まといちゃんが来ますよ」
「仕方ないですね。」
せんせーの左腕が私の頭を包む。私もせんせーのほうに顔を向けた
キスが秒針が3時間分回ったところで、足音がはっきりと聞こえるようになった。
私たちは我に返る
「き、着替え…って」
「せんせー、もうまにあわないよっ。」

「ごめんなさい先生!委員会で遅くなりました!」

ケハイの主はまといちゃんだけではなかった。
「Trick…」

ダブルバインドの導入とか、反則ですね。すいませんすいません。
反省します。
635名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 13:07:55 ID:cQwF6u2q
>606-607の妄想が文章に!!
GJ!!
636名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 13:09:44 ID:jVG0ZUIJ
さすがに容量がやばいだろ
ほれ 
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part11【改蔵】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193976260/


あとは、埋めSSに期待
637名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:02:20 ID:MkUGCBoV
>>636乙でし!!

絶望した!!みんな考えること一緒で絶望した!!
私も今週の霧ちゃんの「ズボンはいてないよ」疑惑から妄想しました。(あれはスカートだろうとは思いますが・・・)
エロと言うより微エロ(しかもネタっぽい)ですので、スルーしていただいても構いません。投下します。
638トリック オア キリート:2007/11/02(金) 21:03:20 ID:MkUGCBoV
今日は10月31日、西洋でゆうハロウィンである。日本でも、その文化はやや間違った感じで伝わっている。
糸色交も漏れることなく町内のパーティに、嬉しそうに宿直室から出ていった。
そして、ここに残された男女が二人。
望:おや、交はどうしたんですか?
霧:ハロウィン・パーティに行ってくるって・・・。
望:そうですか、ハロウィン・・・。
霧:うん・・・。
望:・・・(き、気まずいぃ・・・。)

ここ最近、二人っきりになった事はなかった。望が逃げていたのだ。オンエアされないバトルに巻きこんで、
迷惑になっているという負い目が、そうさせていた。

望:・・・、ハ、ハロウィンって言えば、アレですよねえ“トリック オア トリート”ってゆう・・・。
霧:うん、そういってお菓子をもらって廻るんだよ。
望:そうですよね、でも・・・。
霧:?
望:お菓子がない家に行ってしまったらどうするんでしょう?
霧:へ?・・・お菓子って、別にリンゴとかでもいいんだよ・・・。
望:それさえなければ?それさえないような貧しい家庭に、貴方はいたずら出来ますか!?
霧:・・・(私は、引きこもりだから)出来ないです・・・。
望:でしょう!!むしろこちらがお菓子でも何でも与えるべきだというのに、なのに、ああ、絶望した!!
全然ハッピーじゃないハッピー・ハロウィーンに絶望した!!

糸色望の絶望回路がショート寸前なまでにフル回転である。そんな望を見て霧はうんざりしていた。
せっかく二人っきりなのに、先生は振り向いてくれない。ここでしか会えないのに、今しか二人になれないのに・・・!

霧:先生ぇ?
望:はい?
霧:ハロウィンは子供の行事だよ。お菓子をもらうのは子供だけ。だから心配する事じゃあないよ。
望:なんと!では、いだずらするのもまた子供!!そうやって貧しい人たちを見下して育って、大きくなっても
ホームレスの方の一軒家に火をつけたりするのですね!!

ダメだコイツ・・・。早く何とかしないと・・・。霧の焦る気持ちがドンドン大きくなって、そして、弾けた!!
639トリック オア キリート:2007/11/02(金) 21:03:58 ID:MkUGCBoV
霧:先生、この毛布、可愛いでしょう。キャンディ柄なのよ。
望:え、ああ、そうですね。あなたに似合ってますよ。
霧:えへへ、ツーハンで買ったかいがありました。先生?
望:?
霧:こ、ここで“トリック オア トリート”です!

霧がスクッと立ち上がり、望を見下す形になる。

望:“トリック オア トリート”・・・?
霧:そう、お菓子か、いたずら、選んでもらいます。・・・ただし・・・。
望:(ゴクリ・・・)
霧:わ、私を食べるか、私にいたずらするか、選んでくださいい!!!

それを聞くなり、望は大声で笑い出した。霧の顔が耳まで真っ赤になる。

霧:なんですか!私だって・・・こんなこと・・・、でも、先生っ、・・・だから・・・あたし・・・。

とうとう泣き出してしまった。もう言葉が言葉にならない。それを見て、笑うのをやめた望が、同じく立ち上がると、
泣きじゃくる霧を、抱きしめて、キスをした。

霧:んっ・・・!はあっ・・・。
望:わかっていますよ。淋しかったんですよね。笑ったりしてすいませんでした。

優しい声が自分の感情を見透かす。自分の大好きな、優しい彼を体で感じた。
640トリック オア キリート:2007/11/02(金) 21:04:36 ID:MkUGCBoV
霧:うん、うん、さびじかったぁ・・・。やっと二人になれだのに・・・、先生いづもどうりだかあ・・・。
望:すみません、もっとはやく気付けばよかったんですが・・・。
霧:そうよぉ・・・、ぜんせえが、もっと・・・うう〜・・・。
望:はい、はい。わかってますから、もう泣きやんでください、ね。
霧:(グスン)・・・じゃあ先生・・・。
望:?
霧:“トリック アンド トリート”です。私にいたずらして。私を食べて。

泣きやんだ霧が急に上を向いて、真っ赤な顔の、真っ赤な瞳で、こちらを見つめる。
そんなことされてしまっては、今度は断ることも笑うことも出来ない。望はただ、喜んで、とだけ言った。

望は今後は霧の唇を味わうようにキスをした。同時に、彼女の体を抱き寄せる腕を徐々に下半身の方に滑らせると、
可愛らしい桃尻を、両手で上下に揉みしだいた。二人の呼吸がドンドン荒くなるにつれて、会話が無くなっていく。
二人はただ、お互いを感じ会うことに没頭している。唾液を充分に味わった望は、頬、額、項、肩と、リズミカルに
啄みながら、右手をジャージの中に差し込む。霧は動かない。ウエストのヒモを望が弛めると、それだけでスルリと
ズボンが落っこちた。露出度が一気に大きくなると同時に、望の気持ちも高ぶっていく。
再び唇を重ね合わせて、望は霧の太ももを左手で、秘所を右手でさすりだした。甘い臭いと甘い声が、
部屋のムードを掻き立てる。望は右手に下着越しに溢れる温かいものを感じると、手を二人の目の前に差し出した。
641トリック オア キリート:2007/11/02(金) 21:05:14 ID:MkUGCBoV
望:はあっ、ふふ・・。見てください。貴方というアメを舐めていたら、水アメになってしまいました。
どれ、あむっ・・・じゅる・・べろ・・・、んん、美味しい。
霧:はあぁ・・・せんっせえぇ・・・・・・、わたし、もう、、溶けちゃいそお・・・。
だから、だから先生・・・、私を、食べてえ・・・。
望:では、ショーツを脱がしますよ・・・・・。
?:“トリック オア トリート”!!!

突然、ふすま越しに声がした。二人は、どちらからと無くぱっと離れる。望は座布団の上に座り込み、霧は布団に身を隠す。
声の主は、パーティから返ってきた交であった。返事がないので、戸を開けてもう一度言ってみる。

交:“トリック オア トリート”

・・・三人の間に微妙な空気が流れ出す。普段なら黙ってお菓子の一つもあげていただろうが、‘オタノシミ’を邪魔された
今の先生は、子供のようにすねている。

望:・・・・・・・・・どっちも嫌です!!!!

さあ今週も絶望先生の絶望的授業の始まりです。霧ちゃんがフォローに入るも「どちらか選ばないと」って、ほぼ選択の余地無し
ですから。ハロウィンってそういうものだから。フォローになってないです。先生が絶望を繰り返す中、
部屋の隅には脱ぎ捨てられたジャージ(下)が、僅かに付いた蜜を光らせて横たわっているのでした・・・。
642名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:06:24 ID:MkUGCBoV
絶望した!!微エロさえエロく書けない自分に絶望した!!1!・・・前にパロディを投下した者なのですが、
エロシーンになるととたんに手が止まってしまうんです・・・。(これだから童貞は・・)最後まですいません。
遅筆で二番煎じでバカですいません。やはり私みたいなのは一生ROMってるべきなんですね・・・。
読んでくださった方もスルーしていただいた方も感謝です。
643名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:15:54 ID:cQwF6u2q
GJ!
霧祭ですか?霧祭ですね?
あんまり謙遜しすぎるのは良くないってお婆ちゃんが言ってましたよ
644名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:15:57 ID:moFf+Us8
>>642
霧が可愛すぎて気絶しそうになりました。
会話もスパイスが効いてていいなぁ…。

そして、本編へのつなぎが上手い!!
いいもの読ませていただきましたGJです。
645名無しさん@ピンキー
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