らき☆すたの女の子でエロパロ6

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1名無しさん@ピンキー
現在、アニメも放映されていてノリに乗っている「らき☆すた」でエロいの行ってみよ。



☆カップリングは自由
☆801は禁止(と言っても男キャラあんまいねぇ)
☆グロやSMなどの過激な内容は断りを入れてから投稿する
☆基本的に百合マンセー
☆荒らし、気に入らない作品はスルーで
☆投下した作品(SS、絵)を保管されたくない場合、前もってその旨を知らせておくこと



マターリはぁはぁしましょうか。
※480KBまたは950レスのどちらかに近づいたら、次スレの準備を。



まとめサイト(管理人と職人に感謝!)
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1.html

前スレ
らき☆すたの女の子でエロパロ5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182344266/
2名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:46:48 ID:L76wTdHU
よし、お父さん×白石でハードSMグロモノ書くか
3名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:46:54 ID:YmfiaOEu
にげといちおつ
4名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:49:56 ID:N0siiXUb
>>1
5名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:50:00 ID:eoQp6Tbm
>>1
6名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:50:31 ID:Lq5yaV3w
>>1

さあ、始まるざますよ
7名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:56:44 ID:t6cG15bT
>>1

いくでがんす
8名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:00:37 ID:tPQGJkuQ
>>1

ふんがー
9名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:03:58 ID:AY79pNT2
>>1

前スレ最後の方にあったSSがかなりヒット。
どなたか貼ってくれると助かる。
10名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:22:40 ID:yOTPL6oI
>>1

まじめに乙りなさいよ!!
11名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 22:43:39 ID:TIy5HU0h
>>1
乙ンデレ
12こわれかがみん3:2007/06/29(金) 23:03:49 ID:rY8Sm6Fo

─EDのカラオケボックス─

「そう、きっとここから、始まるーーーーー♪」

パチパチパチパチ

「こなちゃん、本当に歌上手だよねー」
「まあねー。好きこそ物の上手なれ、って言うじゃない?」
「本当にそうですね」
「ちょっとはアニソン以外でもその力を発揮できればねぇ」
「それは言わないお約束ってやつで……あれ。次誰も入れてないの?」
「あ、ほんとだ」
「次はかがみさんの番ですよね」
「あ、そう言やそうだったわね。(こなたに見とれてて)うっかり忘れてたわ」
「もー、しっかりしなよー、かがみーん」
「ごめんごめん。じゃあ、(挿)入れるわね」
(あれー? なんか今、発音に違和感があったような…)

チャラララララチャラララララ……♪

「あれ、この曲…」
「ドラ○もんだー。お姉ちゃんも歌うの?」
「頑張ってください、かがみさん」

……ララン、デッデッデデッデ♪

「こなたといいな♪ デキたらいいな♪ あんなシチュこんなシチュいっぱいあるけどー♪」
(急に何堂々とカミングアウトしてるのーーー!!)



微妙に反省している。
しかしもっとかがみんを壊したい。
どうしたものか…。

あ、>>1さん乙じゅしたー。
13名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:10:05 ID:Zu2nbQ8P
こなた、というか平野のETERNAL BLAZEは聞いてみたい
14名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:21:12 ID:lfaNRGD2
AD200X年、全世界は、謎の冥王かがみんの支配下にあった。
しかし、この年、帝都のある東ヨーロッパはカザフ政権の暴走によって混乱し、
政府軍対反乱軍という争いが繰り広げられていた。
そのような情勢の中、絶対の防衛力を誇るロシア帝都に潜入する1人の暗躍者がいた。
彼女の名はこなた…。
いま彼女は、最も重要かつ危険な任務についていた。
全世界を支配する謎の冥王かがみんを消す。
偉大なる冥王に対する最後の反逆者。
その鍛練された体技によって帝都を席捲してゆく…‥
15320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/06/29(金) 23:28:25 ID:gr2K3HRX
>>1さん乙でした〜
地盤固めに逆転☆裁判のVを投下します

☆投下分量三レス分。今回は少なめです。
☆今回は激しい欝展開があります。苦手な人はワープ推奨
☆いや、あらかじめ言い訳しとくけど、こなたが嫌いなわけじゃないよ。
 むしろ一番のお気に入りだし。なんてゆーか、降りてきた神がそうしろって……
16逆転☆裁判V 1/3:2007/06/29(金) 23:29:19 ID:gr2K3HRX
「ちょっと、こなた!!」
裁判が終わり、控え室に戻るとすぐに、私はこなたの元へと走った。
こなたはすべての書類を纏め上げ、他の検察の人を連れて検察へ戻るところだった。
「私は急いでいるのですが、何か用ですか、柊かがみさん」
さっきと同じ、冷たい声。
あの頃のこなたとはぜんぜん違う、冷たい声。
「どこへ行ってたのよ。何も言わないでどっか行っちゃって。私がどれだけ心配したと思ってるの!!」
こなたがいなくなったのは三年の一月の終わりあたり。
その頃になると受験生は自由登校になり、私たち全員が揃う事も少なくなってきていた。
でも、みゆきもつかさも、もちろん私も、携帯で連絡を取り合い、受験の合間の短い休みをできるだけ共有しあった。
やがて来る別れ、三月の卒業を前にできるだけ四人での思い出を作りたかった。
でも、唯一連絡が取れなかったのがこなた。
携帯電話に何度連絡しても出ない。家に連絡しても出てくるのは父親のそうじろうさんだけ。
そうじろうさんに何があったか聞いても、
「今は、そっとしてあげてくれないか?」
と言うだけで、こなたが私たちの前から消えた理由を教えてはくれなかった。
三人で過ごす日々も終わりを迎え、私たちはバラバラになった。
ううん、でも心はいつまでも一緒、バラバラになんかなっていない。
ただ一つ、私たちの心残りは、一月の終わりに連絡もなしにいなくなってしまったこなたの事だった。
「何で、何で何も言わないで私たちの前からいなくなっちゃったのよ。私たちがどれだけ心配したと……」
うわっ、なんだか私、涙声になっている。
でも、仕方ないじゃない。ずっと、ずっと心配だったんだから。
こなたの隣にいる検察の人も、困ったようにこなたを見ている。
こなたは困ったようにため息をつく。「先に行ってて」と隣の人に投げかけて、私のほうへ歩みよる。
検察の人も席を外した方がいいと感じ取ったためか、何も聞かずに先に行ってくれた。
「久しぶりだね、かがみ」
それは、私がずっと聞きたいと思っていた声。
あの法廷の冷たい声じゃなくて、あの頃と同じ、春の日差しのように柔らかい声。
「こなた……」
こなたに駆け寄ろうとする私に、こなたは手の平を突きつける。
それは、紛れもない拒絶……
「ダメだよ、かがみ。私にはそんな資格ないもん」
「何言ってるのよ、私たちがどれだけ心配したか分かってるの!! せめて何でいなくなったか説明しなさい!!」
こなたはため息をついて窓枠に寄りかかる。
青い、長い髪がさらりと揺れる。
あの頃と変わらないようで、ずっと大人っぽくなったこなた。
「あんまり話したくないけれど、かがみだから教えてあげるね、あの時、私に何があったか……」
17逆転☆裁判V 2/3:2007/06/29(金) 23:30:26 ID:gr2K3HRX
あの日は雪の降る寒い日だった。
センターも間近に控え、そろそろラストスパートの時期。
一夜漬けが得意な私だって、さすがにセンター試験は一夜漬けでは無理。
三年間続けてきたコスプレ喫茶もこれを区切りにやめようと考えていた。
運命のあの日、私は今回が最後とコスプレ喫茶のバイトに出かけた。
三年もやってればなかなか常連もつくもんでね、やめないで、って言う人も多かった。
あの時は、受験が終わって大学に入り、落ち着いたらまたバイトをやってもいいかななんて考えていた。
あの、事件にあうまでは。
引き止める常連も多かった事で、私は終電いっぱいまで働いていた。
未成年の勤務時間オーバーは見逃してよね。最後のお別れパーティーで忙しかったんだから。
店の片付けと引継ぎを終わり、私は道を出た。
雪の降らない埼玉には珍しく、春日部は雪に染まっていた。
終電の時間も近かったしね、私は家路を急ぐために早道をしようと思って狭い路地に入ったんだ。
思えばそれが、最大の失敗。
背後からガツンとやられてね、気がつけば雪の上に転がっていた。
頭を抑えて見上げれば、そこにいたのはコスプレ喫茶で私をいつも変な目で見ていた人。
格闘技の経験者って言ったって、いざというときにはまったく役に立たないものだね。
自分よりずっと身体の大きい大人の男の人に押さえつけられたら、抵抗するすべはなかった。
そして、私は……
18逆転☆裁判V 3/3:2007/06/29(金) 23:31:23 ID:gr2K3HRX
「この先は言わなくても分かるでしょ」
こなたが言ったことを、信じる事ができなかった。
あの明るく、元気なこなたが? ねぇ、なんで、なんでよりによってこなたなの?
「帰りが遅くなったお父さんが警察に連絡してね、路地裏でボロボロになった私が見つかった。
 私が犯人の顔を覚えていたのもあって、犯人はすぐ捕まった。でもね……」
こなたが視線を落とす。
「犯人は……アイツは無罪になった。何の刑事罰も受けずに、のうのうと今も暮らしている」
「なんで!!どうしてそんな事がありえるのよ!!」
新米弁護士の私にだって分かる。
強姦罪は3年以上20年以下の有期懲役。通常は執行猶予すらつかない。
どうして、何でそんなやつが!!
「アイツにはアリバイがあったんだ。それも完璧な。アイツの父親が警察の高官でさ、
 事件をもみ消すためにいろいろやったみたい。調べようにも圧力がかけられ、容疑者不明で事件は迷宮入り……」
信じられない。たった、そんな事で罪が裁かれないなんて。
弱いものを救うための法律が、まったく何もできないなんて……
こなたは足元に落としていた視線を天井に上げる。
「だから私は検察官になろうって決めた。私みたいな被害者が、これ以上増やされないように。ゲームも漫画もすべて捨てた。
 あんな、無理やり女の子を辱めて喜ぶようなオタクと同列にされたくなかった。あれからほとんど眠らずに勉強した。
 頑張ればやれるもんだね。ロースクールのある大学に何とか引っかかって、そこでも懸命に勉強して、気づけばこの身分」
こなたが自嘲するように両手を広げる。
胸元にはきらりと光るバッジ。旭日と菊の花弁と葉をあしらった、検察官のバッジ。
四方八方に広がる霜と日差しのようにも見えるこのバッジは「秋霜烈日のバッチ」などと呼ばれ、
秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのように厳しく犯人を裁く、検察官としての役割を示している。
「あの日から私は決めたの。女の子に手を出すような変体なオタクを、一人でも牢屋にぶち込んでやるって。
 そのためには、私は何だってやる。悪魔にだって、魂を売り渡してやる」
こなたの笑みにぞっとする。見るものを怯えさせる、冷たい笑み。
こなたは時計に目をやる。「もう時間だね」と呟き、私に背を向ける。
「ねぇ、もう戻れないの? あの頃の私たちに。一緒に笑っていたあの頃に」
こなたに笑って欲しかった。あの自嘲の笑みではなく、冷たい笑みではなく、心からの暖かい笑み。
でも、こなたは、振り返らずに言った。
「ごめんね、かがみが好きだったこなたは、高校三年のときに死んじゃってるから、もう戻れないんだ」
19320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/06/29(金) 23:32:35 ID:gr2K3HRX
以上です。エロシーンは各自脳内保管でお願いします。

いや、だからこなたが嫌いなわけじゃなく、物語の展開上……
20名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:37:39 ID:xEaFARFp
>>19
GJ!
逆転裁判はちょっとやったことがあるだけッスが、
雰囲気がよく出てると思うッス!!

でも逆転裁判って、身近な人や重要な人が次々と殺s……
21名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:37:52 ID:tPQGJkuQ
>>19
GJ!!リアルタイムで読ませていただきましたー

悲しすぎるよこなた…orz
かがみとの再会でこなたが元に戻ってくれることを信じながら、wktkしてます!
22名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:38:13 ID:uowCLlKa
                          刀、           , ヘ
                  /´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
              ,. -‐┴─‐- <^ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
               /: : : : : : : : : : : : : :`.ヽl____: : : : : : : : : : : : : : : : : : /
     ,. -──「`: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :\ `ヽ ̄ ̄ ̄ フ: : : : :/
    /: :.,.-ァ: : : |: : : : : : : : :    :\: : : : :: : : :ヽ  \   /: : : :/
    ̄ ̄/: : : : ヽ: : : . . . . . . . . . . .、 \=--: : : :.i  / /: : : : :/
     /: :     ∧: \: : : : : : : : : : ヽ: :\: : : 〃}/  /: : : : :/         、
.    /: : /  . : : :! ヽ: : l\_\/: : : : :\: ヽ彡: : |  /: : : : :/            |\
   /: : ィ: : : : :.i: : |   \!___/ ヽ:: : : : : : :\|:.:.:.:/:!  ,': : : : /              |: : \
   / / !: : : : :.ト‐|-    ヽ    \: : : : : l::::__:' :/  i: : : : :{              |: : : :.ヽ
   l/   |: : :!: : .l: :|            \: : : l´r. Y   {: : : : :丶_______.ノ: : : : : :}
      l: : :l: : :ト、|         、___,ィ ヽ: :| ゝ ノ    '.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
      |: : :ト、: |: :ヽ ___,彡     ´ ̄´   ヽl-‐'     \: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ
        !: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      V  ヽ|    }///  r‐'⌒ヽ  イ〉、
              ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、       こ、これは>>1乙じゃなくて
                  ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ     ポニーテールなんだから
              r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\   変な勘違いしないでよね!
               /: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\


>>19
輪廻転生とはちがうかもしれんが悲しみは連鎖するもんだね。
その襲ったオタクもなにか事情があったのやもしれん
23名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:39:58 ID:iU90u4ex
>>1
>>19
鬱展開は苦手な俺だけど、これは鬱展開というより
続きが気になりすぎる期待GJ!!
245-61:2007/06/29(金) 23:41:57 ID:iKhSkTR8
>>1
乙であります。
>>19
SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEE!俺も参考にさせてもらおう……
>>12
俺も壊してみたwwww
−英語−
次の質問の答えを日本語で答えなさい。(25点)
What do you like food very well?
A.泉こなた

−国語−
この文を読んであなたの考えを20文字程度で述べよ(25)
A.こなたについてまず特筆すべき点はその身長にあります。しかしそれが可愛いところでもあり、この前のクリスマスなんかは−(ry
(テスト用紙の裏側まで続いている。)
名前:柊かがみ 点数:0点
25320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/06/29(金) 23:42:36 ID:gr2K3HRX
前スレの>>838さま
イラストありがとうございます〜
こなたかわええ〜

結局、高速バス車内まで書いてたよ、俺……orz
26名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:43:26 ID:rY8Sm6Fo
うあああああああう………こなたぁ………。・゜゜(ノД`)゜゜・。

せめて、せめてハッピーエンドを……!
27名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:48:45 ID:FgGe+gcV
最初、こなたが鬱ゲーやって凹んでるのかと思ってた
本当に俺が馬鹿でした
>>19 GJ!!
28名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:00:38 ID:N0siiXUb
>>19
くっ、欝は苦手だがGJと言わざるを得ない

>>27
そんなこと言っちゃったらゲームオチができn(ry
29名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:05:56 ID:B/FQDsIw
うああああああああああああ


鬱だがGJと言わざるを得ない!

というか、続きが気になる・・・・・・・
30バド:2007/06/30(土) 00:15:22 ID:gqsdRPdu
>>19
凄いなあ…続きにwktk(`・ω・´)


思いつき小ネタ「壊れてかがみん・バトン」

・アイツの名前
泉こなた
・アイツを色に例えると?
サーモンピンク
・アイツを四字熟語で例えると?愛情満点
・アイツのぃぃ所
ちいさいところ、可愛いところ、アホ毛、生意気なところ、胸が(ry
・アイツのやな所
意地悪なところ
でもそこも好き
・アイツと遊びにいくなら
一緒ならどこでもいい
・アイツと一日入れ替わったら?一日中鏡を見てるかな
・この場を借りて言ってやりたいこなた激ラヴっ!!!!

「かがみん…内容は置いといて、ネットで実名出しちゃだめだよー?」
「あ、ハニーの方がよかった?なら言ってくれれば」
「実名でいいです」
31名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:17:14 ID:/TIprB8U
>>19
すまん、俺もっと鬱な展開考えちゃってた…
32名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:30:25 ID:nCf1hDGF
>>30
サーモンピンクの意味を深読みしてしまった。性的な意味で。
33名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 01:01:49 ID:UW3BiA79
>>32
性的な意味以外のサーモンピンクが思い浮かびませんが(´・ω・`)
34名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 01:52:57 ID:CXqvmQdF
>>19
鬱展開いいよ。俺は好きだ


ここで空気も読まずにss投下してみる
35視線の先にはみゆきさん(1/3):2007/06/30(土) 01:55:44 ID:CXqvmQdF
晴れの日の学校の5時間目ほど恐ろしいものはない。
澄み渡る空、開放された窓から流れこむ心地よいそよ風、そして何よりちょうどよい暖かさ。
早い話がぽかぽか陽気である。
そこに、お弁当を食べた後の満腹感や午前中に貯まった微妙な疲労感が加わる。
こんな状況で寝るなと言うほうが難しい。

「『ゲリラ』っつーのは元々はスペインの民衆たちの部隊で―――」

軽いノリの関西弁で授業を続ける女教師には目もくれず
泉こなた―――普段ならまず間違いなく寝ているはずの彼女―――が何やらゴソゴソしていた。
彼女の視線の先には、
容姿端麗、品行方正、文武両道、学級委員長でドジっ子でメガネっ子で天然で巨乳でスタイルよくてお嬢様で弱点ですら萌え要素で聖人君主や歩く萌えとまで言われる
高良みゆきがいた。
36視線の先にはみゆきさん(2/3):2007/06/30(土) 01:56:56 ID:CXqvmQdF
よし、そろそろ始めよう。みゆきさん朝からずーっとアレをいれてるから絶対ムズムズしてるよ。
初めは『弱』くらいでいいかな。白いリモコンのレバーを『弱』に設定して、

スイッチ、ON
あ、ポチっとな

「・・・ぅっ・・・!」

次の瞬間、みゆきさんの身体がビクッと跳ねた。
しかも、左手のペンがちょっと震えてる。
おぉ〜。良い反応だ〜。じゃ、しばらくこのままで。
時間はまだたっぷりあるからね〜。

「・・・ぅ・・・っぁ・・・くぅっ」

頑張れー、みゆきさんー。
必死に耐えてる姿は可愛いすぎるヨ。
まさに、萌えだね


次、いってみよー
レバーを『弱』から『中』に設定する。

「・・・ぅぁ・・・ぁぅっ・・・っ!」

みゆきさんがさらに、今度はさっきよりも少し大きく、跳ねた。
これまた良いねェ。でも、ちょっと声大きいんじゃない?
バレたら色々ヤバいよー。
みゆきさんは目を閉じながら右手で左腕を掴んで震えている。
顔はちょっと赤く染まっている。
口からは少し荒い吐息とわずかだけど声が出てる。
でも、絶頂はまだまだ先のようだ。
37視線の先にはみゆきさん(3/4←ゴメンミスった):2007/06/30(土) 01:58:29 ID:CXqvmQdF
「・・・はぁ、はぁ・・・っう・・・」

みゆきさんを見てるとなんだか私も興奮してくる。
ここが教室じゃなかったら襲ってしまいそうだ。
そーっと、周りに気付かれないように、そーっと自分の股間に触れてみた。
少し、濡れていた。

やっぱ、私ってSなのかな。なら、もっとみゆきさんを(性的な意味で)いじめた方が楽しいかな。
うーむ、わからん。
・・・・・・ええい、こうなったらみゆきさんをイかせてしまえ!

レバーを『強』にセェェーーット!
さあ、どうな――



べしっ



「痛ったーっ、先生?」
「泉ィ〜。ウチの授業で話も聞かずにこんなリモコンで遊ぶとはええ度胸やな」
「だからって殴らなくてもいいじゃないですか」
「ウチは殴る相手は選んどるよ、いろんな意味で。んで、これは没収な」

先生はリモコンをパシッと奪いとった。

「あ」
「後でとりに来ーやー」

そういえばスイッチ入れっぱだった。

「先生!それはダメー!返してー!」
「あかん。諦め」

・・・orz
すまぬ、みゆきさんよ。
後十分、『強』で耐えてくれたまえ。
みゆきさんに視線を向ける。
みゆきさんは力なく机に突っ伏していた。
イったのかな。
・・・イった?
38視線の先にはみゆきさん(4/4):2007/06/30(土) 01:59:36 ID:CXqvmQdF

・・・orz

イく瞬間が見れなかったのは非常に悲しい、悔しい。
ま、いっか。
多分しばらくイき続けるだろうから。
リモコンが無い以上私には何も出来ないし。
授業が終わるまでじっくりとみゆきさんを眺めていよう。

・・・あーなんだか身体がぽかぽかしてきた。眠い。
あぁ――防御不可の――あいつ――らが―――来―――



39どうでもいいあとがき:2007/06/30(土) 02:02:46 ID:CXqvmQdF
はい、もうなんかgdgdですね
やつら(ssを書きたくなる衝動)は突然やってくるんです、防御不可なんです
みゆきさんスキーの俺からでした
40名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 02:08:04 ID:B/FQDsIw
ちょwwwみゆきさんヤバスwwwwww

授業が終わったとき、どうなっているのやら……




スイッチ入ってこなたを逆に襲ったr(ターン
41名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 02:42:54 ID:h+Xho/Ui
>>39氏、>>40氏、ネタ拝借させて頂きます。


─五時限目終了後─

「あ、あの、みゆきさん………やっぱり、怒っ……てる?」
「……すいません、ちょっとお手洗いに……お話は後で………」スタスタスタ…
「…うーん、あれはやっぱり相当怒ってるか、あるいはそれどころじゃないか………それともその両方かな?」

ドド├"┣゙┣”┣゛

「……ん? なんか廊下が騒がし

バァンッ!!!

「こなたぁぁぁ!!! みゆきに聞いたんだけど、アンタ私にメチャクチャにされたいってホント!!?
 そうねホントよね何せわざわざみゆきを通してにこんなモノ渡してくれたぐらいだものねこれで自分をメチャクチャにしてって事よね解ったわさあイこうふたりでどこまでも━━━━━━ッ!!!」
(突然ナニゴトーーーーーっ!!?)



教訓:みゆきさんを怒らせるな
424-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/06/30(土) 03:25:14 ID:UW3BiA79
>>39
なんというGJ!!
妄想屋さんの逆転☆裁判マジラフに感化されて、
今回はちゃんと取り組んでみたヨ(`・ω・´)ノシ
http://bbs.freedeai.com/src/up3860.jpg
・・・でもこの程度が限界っぽいヨorz

>>25
こんなハードな展開になるとは知らず、
のほほんこなたんになってしまって申し訳ないorz
43名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 04:02:19 ID:UW3BiA79
さらに41氏から後を引き継いで・・・・・・


─帰宅後、こなたの部屋─

「あ、あのさかがみん・・・何もここまで凝らなくても・・・」

かがみに巧みに言いくるめられ、今やこなたは自分のベッドに
一糸纏わぬ姿でX字にくくりつけられていた。

「雰囲気よ雰囲気。ふいんきは変換できないから以下略」
「き、君が何を言ってるのか解らないよ・・・・」

しかし、既にソフトSモードになっているかがみにはそんな軟弱キャラの・・・
もとい、軟弱なセリフなど聞こえて居なかった

「どこから悪戯しよか〜〜・・・・」
「目、目が怖いよかがみん・・・・・っうひゃッッ!?」

こなたのセリフが言い終わらない内に、かがみの指は
無防備なこなたの脇腹をス〜〜っと一撫でし、また遡った。

「なに?ここ弱いのこなた?」
「ち、違・・・驚いただけ・・・」

しかしかがみの目は、オモチャを与えられた子供のように輝いている。

「ふぅん・・・・」

コチョコチョ・・・
「うひはっ!?・・・ちょ、や、やめ・・・」

こちょこちょこちょ・・・
「てひょぁはヒぁっ!」

その後30分以上もくすぐったりつねったりペシペシ叩いたりしながら
反応を楽しむ、かがみ博士によるこなた人体実験が続いた。

「さて、それではメインイベントを・・・」

おもむろに取り出したのは、みゆきから受け取った電動張型決戦兵器。
それを手に、反対の手でこなたの秘裂を・・・

くぱっ。

「セリフで言った!効果音じゃなく、今”くぱっ”て言った!」
「おだまり」
「ひぁぅんっ!」

まるで様子を見るように顔を覗かせていた小豆をぷるるんと撫でると
かがみはエントリープラ・・・もとい、バイブを挿入していった。
444-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/06/30(土) 04:03:44 ID:UW3BiA79
以上でした。
絵描くようにはいかないもんですねorz
45>>39作者:2007/06/30(土) 07:51:27 ID:CXqvmQdF
>>42
ぐっじょぶ!
光速で保存した
挿絵を書いてくれるとは嬉しい限りです
そして俺も後日談を書いてみた


時刻は夜11:30。
普段のみゆきなら、すやすやと寝息を立てて寝ている時間であるが
今日は違っていた。

「ん・・・はぁっ、くぁ、ああぁ!」

布団の中で服を半脱ぎにし豊満な胸を揉んだり、秘部に指わ這わせている。

「ああ、ん・・・はぅ、はぁ、ん!」

学校では必死に抑えていた声も、この自分の部屋ならその必要はない。
みゆかはただ欲望のおもむくまま乱れるだけだった。

「ああぁ、んんっ・・・ふぅあ、ああぁぁ」

少しづつ指の動きが早くなる。
それに呼応するかのように、身体が熱くなっていく。
こんな自分を見たら、こなたはともかくとして、かがみ達はどう思うだろうか。
軽蔑するだろうか、『自分もやってる』などと言って笑ってくれるだろうか。
しかし、今のみゆきにそんなことはどうでもよかった。
ただ、快楽を求め行為を続ける。
そして

「はぁ、あぁ、ぁああああぁああぁ!」

身体が弓なりに大きく跳ね、学校では思い切りだせなかった声をあげて、みゆきは果てた。

その後、心地よい疲労感と眠気に襲われ、眠りに落ちていった。
46名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 09:46:08 ID:B/FQDsIw
>>42


んのおおおおおおおおおおおゴロゴロゴロゴロ


…………萌え死にってこういうのかな………(パタリ
47名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 10:07:46 ID:qlEw2FPD
>>46
悶え死に〜(お大事に〜)ノシ"
48妄想屋(仮名):2007/06/30(土) 10:54:29 ID:B/FQDsIw
4レスお借りしますね。
とある事情で書いた駄文なので、出来についてはご容赦……orz
491/3:2007/06/30(土) 10:55:53 ID:B/FQDsIw

年が変わって、門松も取れたある冬の日のこと。

世間一般とは逆に、私たち一家にとって『いちばん忙しい時期』であるところの年末年始。
門松が取れると、やっと一仕事終わったー、って気分になる。

……それにしても、今年の年越しは、こなたのおかげでホント大変だったわ。
なんで、よりによって大晦日にあんな『お祭り』やるのかしら……


―――――――――――――
 Follow me&Follow you 
―――――――――――――


―×― ―×― ―×― ―×― ―×― ―×―

502/3:2007/06/30(土) 10:56:45 ID:B/FQDsIw
「おーい、かがみ様ー」

おっと、説曹操、曹操就到。ウワサをすればカゲがさす……って、オイ。

「こなた……頼むから、"かがみ様"はやめてくれ」
胸元ぐらいの高さしかない、こなたの小さな両肩に手を載せてガックリ。

「……ま、かがみいじりはこのぐらいにして、と」

こいつは……わかっててやってる分、余計にタチが悪いわ。

いつものゆるい表情で、私を見上げるこなた。
「明日っから土日とお休みじゃん?……かがみ、明日なんか予定とかある?」

私の嘆きはスルーっすか、こなたさん。
……でも、ふにゃっとしたこの子の表情を見ると、なぜか怒る気力が失せちゃうのよね。

「別に何もないけど……あんた、また私を引きずり回そうとか考えてんじゃないでしょうね」
あの会場の熱気と喧騒を思い出すと、急に疲れがぶり返してきたような気がする。

……ついでに『あの本』を思い出して、急に頬が熱くなる。あぅぅ。

「いやいや。今度は逆なのだよ、かがみん」
人差し指を立てて、こなた。

「……逆?」

「ん。大晦日は私の都合で振り回しちゃったからね。今度は私が、かがみの『やりたいこと』にお付き合いさせていただこうかと」
「へぇ……」

宿題を丸写ししたり、ゲマズで私たちの分のポイントをアテにしたり、いつも私たちを振り回しっぱなしのこなた。
傍から見たら、なんて傍若無人な子だろう、って思われるかもしれないけど……

だけどこの子、忘れかけた頃にちゃんとフォロー入れてくるのよね。
基本自分勝手なヤツなのに、なぜか憎めないのは、そのせいもあるのかしら。

「私はもう慣れっこだから、別にいいわよ。
 ……それより、つかさのフォローしてあげなさいよ。あの子、コミケじゃ散々だったんだから」

後で聞いた話じゃ、こなたはつかさに『場慣れ』させたかったみたい……なんだけど、
あんな特殊な環境に場慣れさせて、何のメリットがあるのやら。

「ん、つかさには日曜日まる一日捧げてるよん。新作のお菓子作り、手伝うことになってるし」
「……あんたそれ、自分も得してるじゃないの」
「(ギクッ!)……で、でも、材料費は私持ちだよ?」
「どうせあんたも食べるんでしょーに」
「うぐっ……り、利害が一致したんだからいいじゃん」

ジト汗を滲ませ、口をとんがらせて自己弁護するこなた。
(ちょっと可愛いわね……)/(あんた本当に高校生か?)
私の中の二つの感情が奏でる、どこか心地いい不協和音。

「……まあ、つかさがそれでいいなら、別にいいけどね」
やれやれ。……ちょっと大げさに、あてつけがましく肩をすくめてみせてやった。


―×― ―×― ―×― ―×― ―×― ―×―

513/3:2007/06/30(土) 10:57:50 ID:B/FQDsIw
「かがみさん……これは?」
私の前に積み上げられたラノベの山。その数、十二冊。
「柊かがみ厳選、今期イチオシの作品集よ♪」
「うへぇ……」

土曜日、朝からかがみの家に呼ばれた私。
てっきりウインドウショッピングでも行くのかと思っていたんだけど……こー来ましたか、かがみさん。

「あんたの好きなアニメの原作もあるわよー」
山の中から2冊の本を引っ張り出し、ヒラヒラと振ってみせる。

「ささ、気合入れて読破して、いろいろ語りましょー」
机に肘をついて、両手で頬づえ。

……そういえば、かがみの趣味は読書だったっけ。
『話し相手がいない』ってボヤいてたのを聞いたこともあるし、何かにつけてお気に入りの作品を勧められてる。

かがみの影響で、文字(ラノベ)も読むようになったとはいえ、この量はさすがにキツイ。
だけど、期待に輝くかがみの目を見ていると……

……ようがす、行けるところまで付き合いましょー!


―×― ―×― ―×― ―×― ―×― ―×―


「……い……いやー、堪能しましたヨ、かがみ先生」
「でしょ〜?なんせ私厳選の良作ばっかりだからね♪……で、どれがよかった?」

もう、頭の中が活字でいっぱい。明朝体の「ハネ」が脳細胞をチクチクしてる。

「え、えーと……宗介のZガンダムが、『拾ってください』って書かれたダンボールに入って漂ってるラストは泣けたよ〜」
「混じってる、混じってる」


― おわる ―
52妄想屋(仮名):2007/06/30(土) 10:59:12 ID:B/FQDsIw
-------------------------------------------------
……あ、3レスで収まったw

柊姉妹をコミケに引っ張り込んで振り回したことに対して、こなたへの風当たりが強いような気がしたので、
妄想でフォローしてみました。

……そんな経緯なので、出来がアレなのはご容赦orz
53名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 11:30:41 ID:Q/Ckt/Th
>>52
毎度GJ!
こなたは基本優しいからやっぱりなんらかの形でお礼はしてるんでしょうなぁ
勿論つかさ編もあるんですよね!?
54名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 11:49:31 ID:Ym8MqLzU
正直付き合うならみwikiさんだよなあ……とか唐突に
55名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 12:30:39 ID:B/FQDsIw
〜ポチ袋の件で電話したあとの会話〜

「……ふーん、そっかぁ。お父さんの言ってたのは正しかったんだね」
「おじさまの?」
「うん。みゆきさんと同じこと言ってたよ」
「おじさまは小説家でいらっしゃいましたよね。不特定多数の読者に読まれる作品を書かれるわけですから、
 そういった『ものの真偽』については信用されてもいいんじゃないでしょうか」
「そっか。そうかもねー」

「……あの、ところで……コミックマーケット、いかがでしたか?」
「うん、頼まれた本は私が抑えたから大丈夫だよ」
「そうですか、ありがとうございます」
「あとでコンビニ行って、着払いで送っとくよ」
「本当にすみません……帰省がなければ、私もご一緒していたのですが」
「いやいや、それはやめたほうがいいと思うよ。かがみやつかさもいたんだし、会場でバッタリ……ということも」
「そうですね。……そう言えば、学校では口裏合わせ、ありがとうございました」
「やっぱり、あそこで誘っておかないと疑われるからね〜。隠れヲタは辛いよね」

「……私、やっぱりあの時、カミングアウトしたほうがよかったんでしょうか……」
「いやいや、乙女たるもの、秘密のひとつやふたつは持ってないと」
「そういうものなのでしょうか……」

(……そのうちバレるんじゃないか、ってオドオドしてるみゆきさん萌え〜)


-------------------------------
なんか電波が降りてきた。スマソ。
56名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 12:51:05 ID:FGcNUpC8
>>55
GJ!

みゆきさんがなんのジャンルを読んでるのか気になるな〜
純愛ものだろうか、はたまた昼ドラなみにドロドロなものか……w
あ、もしかしてウホッ!
575-61:2007/06/30(土) 13:01:48 ID:0Qbiu4ji
超短篇一本投下ー
タイトルはお気になさらず
585-61:2007/06/30(土) 13:02:43 ID:0Qbiu4ji
(あー、やば。クラクラするわ…)
【微熱SOS】
「かがみん?顔、赤いよ?」
「…ちょっと頭痛い…」
「!ど、どしよっ。とりあえず氷っ」
おろおろ。

「ちょっと寝てれば治るわよ…」
ベッドに横になる。
「……こなた。」
「何!?痛いの!?」
ったく。ホントに過保護なんだから。
「そこにある薬取って。」「これ?」
「そ。…ありがと。」
私は手を伸ばし、薬を受け取ろうとした。
「ぁ…」
595-61:2007/06/30(土) 13:03:54 ID:0Qbiu4ji
(思ったよりひどいかも。手が動かないや…)
「どしたの!?」
「あー、後で飲むから置いといて。」
「むー」
こなたは少し迷い。
「…かがみん。目、つぶってて。」
「ん?なに?」
「いいから!」
よく分からないが私は目を閉じた。
「……苦。」
暗闇にこなたの呟く声が聞こえる。
「?あんた何やって…」
私の前髪をこなたの手がかき上げ。
「んーっ。」
こなたの唇の柔らかさを感じたかと思うと、薬が流れこんで来た。
605-61:2007/06/30(土) 13:05:18 ID:0Qbiu4ji
コクっコクっ−
私は思わず嚥下してしまう。
「…。」
こなたの唇が名残惜し気に離れた。
「糸…ひいてる…」
「〜〜っ。あ、あんた何してるのよっ」
あいつの顔も私に劣らず赤い。
「ふふ〜。かがみん、いつもなら絶対こんなことさせてくれないから〜」
「……もう寝るっ」
「うん。お休み〜」
「……寝るって言ってんのっ」
「?だからお休みって…」どこまで鈍感なんだ。こいつは。
615-61:2007/06/30(土) 13:06:20 ID:0Qbiu4ji
「……。」
ボフボフと。ベッドを無言で叩く。
「真っ赤でそっぽ向くかがみん萌え」
ふざけたことを言いながらも。隣に滑りこんで来る。
「ふふー」
「こっち見てないで早く寝ろっ」
「お休みのちゅーっ」
FIN
62名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 13:21:13 ID:IIXLco+Y
>>52
GJです! お互いに濃い空間に引きずりあったというか、
活字慣れしてないこなたにとってはこなたのほうがキツそうだといいますかw
フォローしあう関係っていいですよね。

そして>>55……まさかみゆきさんネタで来るとはw

>>61
口移しとはまたw こなたってば鈍感すぎw


それでは、自分も中編を投下させていただきます。

●中編27レス投下します。
●こなた×かがみ×こなたのリバーシブル非エロ。百合分注意。
●独自設定あり。拙作「ホントのお気に入り、ホントの気持ち」「そばにいるよ」の流れを汲んでいます。
63(1/27):2007/06/30(土) 13:22:04 ID:IIXLco+Y
 ――許せない。
 ――絶対、許さない。
 ――私の大事なものを……
 ――私の大事な、かがみのものを……!

「かえせぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

−−−−−−−−−−−−−−−
 プリンセス・ブレイブ!
−−−−−−−−−−−−−−−

 それは、数分前のこと。
 私とかがみとつかさは、久しぶりにアキバをぶらぶらしに来てた。
 いつものようにDVDを買ったり、モスでおしゃべりしたり。それと、ちょっと珍しく、
かがみとつかさにプレゼントをしてみたり。
 日頃いろいろ迷惑をかけてるからたまにはと思ってたんだけど、その直後……
「きゃっ!」
「お、お姉ちゃん?!」
「か、かがみ!?」
 後ろから誰かが割り込んできたかと思った瞬間、かがみは建物側に吹っ飛ばされていて、
その誰か――男が、前のほうに走り去っていった。
「お姉ちゃん、大丈夫?!」
「あいたたた……う、うん。なんとか大丈夫だけど……あっ!」
「どうしたの!?」
「わ、私のバッグ……バッグがない!」
「えっ?!」
 見てみると、確かにかがみが持っていた白いバッグが無い。
 さっき、かがみに買ってあげたものも入っていたはずだけど……もしかしたら、あいつが
ひったくっていった?!
「つかさ、かがみのこと頼んでもいい?」
「え? えっと、こなちゃんは?」
「私は――」
 私は荷物を置いて、足に思いっきり力を入れると……
「ヤツを、追いかけてくる!」
 全力で、歩道を駆け出していた。
 黒いジャンパーにジーンズ、それと、ニット帽。
 覚えてないわけがない。
 かがみのことを突き飛ばして……大切なものを奪っていったんだから!
64(2/27):2007/06/30(土) 13:22:48 ID:IIXLco+Y
「すいません! 通してください!」
 人混みの隙間をぬって、前へ、前へ。
 いつもはちょっとうらめしいこのカラダが、まさか役に立つなんて。
 ほとんどスピードを落とさないで走り続けていると……いた! 道を曲がってる!
「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
 そのまま細い路地に逃げようったって、そうはさせない。逆に私が得意な道だ。
 路地に入ってから、ヤツは人にぶつかりそうになってスピードを落としてる。しめたっ!
 私は人混みをひょいひょいとかいくぐって、ヤツの背中をとらえた。
 あと5メートル、4メートル、3メートル……今だっ!
「かえせぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
 思いっきりジャンプして、ヤツの背中に飛びかかる。

 がしっ!

「うおっ?!」
「そのバッグ、かえせっ!」
 そのまま首筋に腕を巻き付けて、ヤツの背中にしがみつく。
 ヤツは一瞬バランスを崩して、ふらつきながら私を振り落とそうとする。
「このっ、止まれっ! 返せっ!」
 でも、私は腕の力を込めてヤツを離さない。
 そのバッグを返してもらうまで……絶対!
「このガキゃ、なめやがって!!」
 体勢を立て直したヤツが、私を背にして電信柱のほうに突っ込んで……

 ごすんっ!

「ふぎゃっ?!」
 あ、頭打った……
 手と足の力が緩んで、ヤツは私は振り落としてまた逃げようとしていた。
 頭がクラクラするけど、絶対逃がすもんか!!
「このおぉぉぉぉぉぉっ!!」
 人混みで前に進むのもままならないヤツの足を狙って、思いっきり飛びかかる。
 
 がしっ!!
 
 そして、両足を刈るようにして力いっぱい引っ張った。
「ぐぁっ!!」
 ヤツが盛大に転んだのを見て、私はそのままヤツの背中に乗りかかる。
 立ち上がりにくいよう、両膝でヤツの脇を挟み込んで……
65(3/27):2007/06/30(土) 13:24:24 ID:IIXLco+Y
「このっ!」

 ごすんっ!!
 
「んがっ!」
 そのままてのひらの底で、ヤツの側頭部を打ちすえた。
 それでも、ヤツは抵抗しようとじたばたしている。それなら……
「このっ! このっ! このっ! このっ!」

 ごすっ! ごすっ! ごすっ! ごすっ!

 絶対、絶対、許さない……許すもんかっ!!
 思うに任せて、掌底をそのまま打ち続ける。
「君っ、やめるんだ! もう身動きしてないぞ!」
「はあっ、はあっ……はあっ……」
 一分ぐらいして、ヤツはぴくりともしなくなって……私は、道ばたにいた人に止められていた。
 ヤツの手には、まだかがみのバッグが握られている。
 それを見ただけで、とってもムカつく。
「ふんっ!」
 私はヤツの手を強引に開いて、ヤツからバッグを取り返した。
 傷もないし、中にもダメージは無いみたいだし……よかったぁ、無事に取り返せた。
「あの、君。こいつはひったくりかい?」
 さっき私を止めたおじさんが、私にたずねてきた。
「あ、はい……すいません、今ケータイ無いんで、警察に連絡してもらえます?」
「あ、ああ。わかった」
 そう言って、おじさんはケータイのシェルを開けて電話をかけ始めた。
 他のまわりの人は、ヤツが逃げ出さないよう抑え込んでくれている。
 そして、荷物は無事で……かがみは……?
「こなたーっ!!」
「こなちゃーんっ!!」
 ああ、無事だったんだ。なら……よかった……
 ――やあ、かがみー。
 そう言おうとと思った瞬間、景色が傾いて……

 ――こなたっ、ちょっと、こなた?!
 ――こなちゃん、こなちゃん?!
 
 私の意識が、そこで途切れた。
 
66(4/27):2007/06/30(土) 13:25:31 ID:IIXLco+Y
 
 …………
 ……うーん……
 あたま、いたい……
 なんか、ガンガンする……

 ――うーん……
 ――こなた、大丈夫? こなた?

 あれ、誰かが呼んでる……
 いつも聴き慣れた声がするよ……
「うーん……」
 少し痛い頭をガマンして、目をゆっくり開けると、
「……知らない天井だ」
 いや、ホントに知らない天井ですよココは。
「こなたっ、気が付いた?!」
 とか思ってたら、知ってるコの顔がどアップだ!
「お、おー、かがみ?」
「大丈夫? どこかおかしい所はない?」
「うーん、ちょっと頭が痛いぐらいで……」
「頭って……ちょ、ちょっと先生のところに行ってくる!」
「わ、か、かがみー?」
 私が止めようとする間もなく、かがみは部屋の外へとすっ飛んでいった。
 ……ほんと、なんでだろ。とりあえず頭の中をよく整理してみようか。
 アキバにかがみとつかさと来て、いっしょにほっつき歩いて、いろいろ買って、お昼を
食べて……そしたらひったくりに遭って、追いかけて、バックマウントの掌底で仕返しして
……あれ? そこで記憶が途切れてる? んでもって、ここは……病室? 私、どうしてこんなところに来てるんデスカ?
「あっ、こなちゃん! 気が付いたの?!」
 全然心当たりが無いなーと思ってると、つかさが病室に入ってきた。
「や、つかさー。何かあったの?」
「な、何かあったのじゃないよー! こなちゃん、ひったくりの人に頭ぶつけられて気を
失って、病院に運ばれたんだよ?!」
「……あー、言われてみればそんなことがあったような」
 電信柱に頭をぶつけたんだっけ。確かにごつーんとなったけど、気を失うほどのもんじゃ
なかったよーな気がする。
「今さっき、おじさんのほうに連絡入れておいたから。こなちゃん、どこか痛いところとかない?」
「んー、さっきかがみにも言われたんだけど、ちょっと頭が……おわっ!」
 痛いところをさわってみようとしたら、なんか、こ、コブが!!
67(5/27):2007/06/30(土) 13:26:31 ID:IIXLco+Y
「うわー、ちょっと盛り上がってる」
「や、やっぱり?」
 つかさから見て腫れてるってことは、結構ヒドいんだろうなぁ……
「明日は休みだからいいけど、明後日は学校だってのに……この頭じゃカッコ悪くて行けないよー……」
「でもこなちゃん、その前に学校行けそう?」
「あー、その点はだいじょぶ。ほら、こんなぴんぴんだし」
 私は笑って両腕をぶんぶんさせた……けど、

 ずきんっ!!

「お、おおおお……」
 あ、頭にひびく……
「む、無理しちゃダメだってば。お医者さんもとりあえず検査したほうがって言ってたし」
「まあ、平気っちゃ平気なんだけど――」
「こなたっ、お医者様が来たわよ!」
 早足で病室に入ってきたかがみは、息を切らせながら私のベッドに駆け寄ってきた。
 ちゃんと病院でも廊下は走らなかったんだねー、感心感心。
「そ、そんなに慌てなくても」
「慌てるわよ、このバカ! 突然走っていったと思って追いかけたら、突然倒れて……」
 私はおどけて言ったけど、かがみの言葉と瞳は真剣で……
「ご、ごめん」
 思わず、しゅんとしてしまった。
「泉さん、脳神経外科の吉水と申します。気分のほうはいかがですか?」
「あ、はい、大丈夫です」
 でも、ずっとそうしてるヒマもなく、女医さんが私の顔をのぞき込んできた。
 それからはしばらくお医者さんからの問診があって、頭をぺたぺた触られたり、手足の
動きを確認してもらったりしていた。「脳震盪と、緊張感から解放されたことによる虚脱感で
意識を失った可能性が高い」ってことで終わったけど、今日明日は家で安静にしてること、
少しでも体調が悪くなったら必ず病院に行くことって釘を刺されて、ついでに氷嚢を置いて帰っていった。
「すいません、万世橋署の加藤と申しますが……」
 そして、次に入ってきたのはケーサツの人。事情聴取ということらしくて、私とかがみは
ありのままのことを話した。
 犯人は何回か過去にも引ったくりをやってたらしくて「お手柄だ」とも言われたけど、
「こういうのはプロに任せないと、身に危険が及びますよ」とお小言もいただいた。いやー、
今それをむっちゃ実感してます。

 その後は、体調のこともあって警察の人も帰っていって……病室には、私とつかさと、
かがみの三人っきりになった。
68(6/27):2007/06/30(土) 13:27:44 ID:IIXLco+Y
 窓の外は、まだ明るい。
 手元にケータイが無いからよくわからないけど、今頃は3時かそのぐらいかな。
 本当ならアニメイトとかも行きたかったけど、そうも言ってられないか。
 氷嚢の冷たさに身を任せながら、私はぼんやりとそんなことを考えていた。
「こなた……」
「うん?」
 さっきからずっと黙りこくっていたかがみが、口を開いた。
「その……さっきは、ありがと」
「いやいや、かがみのためならえんやこらで――」
「でも!」
 おちゃらけて言う私の言葉を、またかがみが鋭い言葉でさえぎる。
「取り返してもらっても、こなたがどうにかなっちゃったら意味ないわよ!」
「……かがみ?」
「いきなり目の前で倒れて、叫んでもぴくりとも動かなくて、ずっと眠ったままで……
怖かったんだから! もう、このままなんじゃないかって!」
 かがみの目の端には、涙が溜まっていて、
「助けてもらったのにお礼も言えないなんて……いっしょに遊びたいのに遊べなくなるなんて
……学校で、ふざけ合ったりできなくなるなんて……」
 ひとすじ、ひとすじとこぼれていって、
「そんなの、考えたくなかったのに……あんたがいない生活を考えただけで……怖かった……」
 声を震わせて……ベッドに泣き伏した。
 初めて見るかもしれない、かがみの涙。それは、いつもの勝ち気な姿とは違った……
「ぐすっ……ふぇぇっ、ううっ……」
 一人の、小さな女の子みたいな姿だった。
 ……最低だ、私って。
「……ごめんね、かがみ」
 かがみを……大切な親友のひとりを、こんな風に泣かせるなんて。
 泣き伏しているかがみの頭に、私はそっと手を置く。
「かがみが傷つけられて、かがみが悲しむって思ったら、パーッって行っちゃって……」
 私は自分でもいつものほほんとしてると思ってるぐらいで、あんなにカッと頭に血が
上ったことは今までほとんどなかったのに……あんなことをしちゃって。
「それに、私のプレゼントを奪われたって思ったら、すっごく悔しくて……
 私ってばバカだから、こんなことしかできなくて……本当に、ごめんね」
 かがみの頭を優しく撫でながら、私はココロに浮かんでくる言葉をひとつずつ伝えた。
 かがみのバッグや、プレゼントしてあげたものだけじゃない。
 かがみとつかさとの時間が、奪われたような気がして……それが、とってもイヤだったから。
69(7/27):2007/06/30(土) 13:29:25 ID:IIXLco+Y
「こなちゃん」
「うん?」
 つかさを見上げると、その顔はちょっと悲しそうだった。
「こなちゃんが助けてくれたのはうれしいけど……無茶は、しちゃだめだよ? 私、あのまま
……こなちゃんが、どこか行っちゃうって思ったんだからぁ」
 そして、涙がひとすじ流れていく。
「……ごめん、つかさ」
「ふぇぇぇぇっ……こなちゃん、こなちゃんっ……」
 私がそう言うと、つかさも私に抱きついて泣き始めた。
 ……ありがとう、二人とも。
 こんなバカな私のために、こんな心配してくれて。
 私ってば、なんて幸せものなんだろう。

   *  *  *  *  *

 夕方になると、お父さんとゆーちゃんが病院に来た。本当なら二人とも、この"病院"っ
て場所には来たくないんだろうけど、私の顔を見るとホッとしてくれた。
「お姉ちゃん、大丈夫っ?!」
 ゆーちゃんは入ってくるなり、私の顔をのぞき込んで涙目になっていた。ゆい姉さんにも
電話したらしくて、犯人に対して相当キレてたみたい。
 それに対して、お父さんはと言うと、
「こなた、確かに格闘技は学ばせたが、無茶をしろとは言ってないぞ」
「……はい」
 いつになく厳しい、お父さんの言葉。
 だけど、それは私を心配してのことだから、全部真剣に受け止めなきゃ。
「あ、あの、おじさん! 私が、私が悪いんです。私が油断してたから……」
 かがみがお父さんの言葉を遮ると、辛そうに目を伏せた。
「いや、引ったくりを予防するのは難しいから、そう思うことはないよ。それに、別に無闇に
怒っているわけじゃない。自分が出来る以上のことをしても、下手したら命に関わるわけだからね」
「それは、そうですけど」
 言葉をにごすかがみは、なぜか納得が行かないらしい。私のしたことは、お説教されて
当然のことなんだけど……
「まあ、嬉しい気持ちがあるってのも確かだよ。こなたにこうやって、助けてあげたい
友達が出来たっていうことなんだから」
 そう言うお父さんのまなざしは、普段のスケベおじさんのものじゃなく、あたたかい
"お父さん"のまなざしだった。
 ああ……こうやって誰かに心配されて、いろいろわかることってあるんだ。
70(8/27):2007/06/30(土) 13:30:07 ID:IIXLco+Y
「かがみちゃん、つかさちゃん」
「「は、はいっ」」
 そのまなざしのまま、お父さんが二人のほうを向く。
「いつもありがとう、こなたのことを見守っててくれて。今回はこういう形の事件だったけど、
二人がいなくて、一人だけで立ち向かってたら……もしかしたらと思うと、ね」
 暖かいまなざしの中で、少し悲しそうな目をするお父さん。
 きっと、十数年前のこと――お母さんとの別れのことを思い出しているんだ。
「いえ、私こそこなちゃんにはお世話になりっぱなしで」
 つかさが、ふるふると頭を振るとお父さんに頭を下げる。
「私も、本当にいっぱいお世話になってますから」
 そして、かがみも頭を下げると、いつになく優しい表情を私に向けて、
「ありがとう、こなた。本当に……ありがとう」
 私を、そっと優しく抱きしめてくれた。
「そんな、私がいつもお世話になってるんじゃん」
「もう、こういうときは素直に受け取っておきなさい」
『しょうがないわね』と耳元で付け加えられながら、かがみがたんこぶを優しくなでられて
ゆくにつれて……少しずつ、痛みがひいていくような気がした。
 とっても優しくて……あたたかくて、それが体中にしみわたってゆく。
「あの、おじさん」
「あっ……」
 しばらくして、かがみの身体がゆっくりと離れていった。
 それとともに消えてゆくぬくもりが、ココロを寂しくさせてゆく。
「ちょっとお話があるんですけど……今、いいですか?」
「ああ、いいよ」
「それと、つかさもちょっと来てくれる?」
「うん、わかった」
 そう言うと、かがみは二人を連れて病室の外へと向かっていこうとした。
「か、かがみ?」
「ごめんね、こなた。お話をしたらすぐ戻ってくるから、ちょっと待っててね」
 そして、病室から出て行って……ガラッと、ドアが閉められた。
「お姉ちゃん、こぶは大丈夫?」
「あ……うん、大丈夫だよ」
 ゆーちゃんに言われて、私の頭がまたじんじんとしてくるのに気づいたけど、不安に
させちゃいけないと思ってガマンすることにした。

 どうしたんだろ、かがみってば……
 私の身に何かがあったのかなと、一瞬不安がよぎる。
 だけど、それからすぐに戻ってきた三人の表情には、そんな陰りは全然なくて。
 一体なんなんだろうっていう疑問が、頭の中でずっと浮かびっぱなしだった。
71(9/27):2007/06/30(土) 13:31:08 ID:IIXLco+Y
 
   *  *  *

「ふぁ〜……」
 のろのろとベッドから身を起こして、大きいあくびをひとつ。
 まだぼーっとしてる頭を軽く振って……おおぅっ、ちょこっと痛い。
 少し違和感が残っている頭を押さえながら時計を見ると、まだ時間は朝の7時を少し回ったところだった。
「せっかくの休日だってのに、早起きしちゃったなー」

 昨日はあの後、かがみとつかさの両親がやってきてお礼されて、お父さんとおろおろ
してたりとかあって、夕方ごろにはみんなで帰ることになった。そして、3連休の今日……
「うー、本当はアキバに出直したいんだけどなー」
 結局、大事をとって布団の中で一日過ごすことになりそうだった。
 大丈夫だとは思うんだけど、お父さんとゆーちゃんからはすごい剣幕でやめてくれと
懇願されるし、それじゃあ行くわけにもいかなくなる。
「仕方ないから、もーちょい寝ときますかねー」
 そうつぶやいて、またタオルケットをかぶりなおそうとしたその時。

 ぴんぽーんっ

 下の玄関のほうから、呼び鈴の音がした。
「誰だろ、こんな朝早くから」
 近所のゴミ当番にしちゃまだ早すぎるし……まあ、私には関係ないか。寝なおし、寝なおし。
 改めてタオルケットをかぶって、ベッドに横たわってと。

 とん、とん、とん、とん

 うん? 誰かが上がってきた? お父さんにしちゃ軽やかな足音だけど。

 こんこん

 って、私の部屋のドアがノックされてるし。
「ふぁ〜い」
 まだ眠さでまわりきらない舌で返事すると、がちゃっとドアが開いて……

「おはよ、こなたっ」
「ど、どったのかがみん?!」

 な、何でかがみがひょっこり顔をのぞかせてるんデスカ?!
 
72(10/27):2007/06/30(土) 13:32:06 ID:IIXLco+Y
 少し大きめのバッグを手にしたかがみは、静かに部屋に入ってくるとベッドのそばにやってきた。
「どう? ケガしたところは」
「う、うん、あんまり痛くはなくなったけど」
「どれどれ」
 かがみは中腰になって、こぶが出来ているところにそっと手を当てた。
「うーん……でも、まだちょっと腫れてるわね。あんまり無理しちゃダメよ?」
「いやー、アキバに行こうかなーって思ってたんだけ――」
「ダメ!」
 からかうように私が言うと、あわてたように顔を近づけてくるかがみ。って、あの、
すっごい近いんですケド?
「ちゃんと安静にしてなきゃ。頭のケガは一番わかりにくいんだから」
「は、はいー」
 来た瞬間に思わず飛び起きていた身体を、かがみがそっと押してベッドに寝かせてくれる。
「で……どしたの? こんな時間に来て」
「うん、昨日おじさんと話があるって言ったでしょ?」
「あー、そんなことあったね」
「その時に、ちょっとお願いさせてもらったの」
 かがみはそう言うと、改まったように私に向き直った。
「今日一日、私にこなたの看病をさせてくださいって」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!」
 か、かがみが、私の看病っ?!
「って、そんな大げさな! 病気ってわけでもないし、ただのケガだから!」
「そのケガが怖いんじゃない。お医者様も言ってたでしょ、今日は安静にしてなさいって」
「ま、まあ、そりゃーそうだけど」
「それに……昨日のお礼もさせて欲しかったから」
「えっ?」
 昨日の、あの事件のお礼ってこと?
「い、いいってばー。あんまり気にしなくたって」
「……迷惑、かな?」
「うっ」
 か、かがみがいつもはしないような憂いの表情して……って、私はこんなかがみの表情
見たくないってば!!
73(11/27):2007/06/30(土) 13:33:10 ID:IIXLco+Y
「じゃ、じゃあ、お願いしてもいいカナ?」
「うんっ」
 表情をこわばらせていたかがみにそう言うと、一転して嬉しそうに笑って、強くうなずいてくれた。
 な、なんか調子狂うなー。いつもだったら「嫌だったら別にいいわよっ」とか言うはずなのに。
「とりあえず、朝ごはんを作ってくるから。ちゃんと寝てるのよ」
「う、うん」
 かがみは私の頭をなでると、また立ち上がって静かに部屋から出て行った……って、"朝ごはん"デスカ?
 たしか、かがみって料理が苦手だったはずでー……お菓子作りのときも、つかさに教えて
もらったから出来たって言ってたよネ?
 そんな心配が一瞬よぎったけど、頭をなでてくれたときの気持ちよさと、かがみの優しい
笑顔を思い出しただけで……なんか、どうでもよくなった。
 お世話をしてくれるっていうんだし、今日はそれに甘えてみよっと。

《ドカーンと星くず蹴散らしてー♪ ちっちゃな海賊っ、大登場ーっ♪》

 もー、またこんな時間なのにケータイにメールが……って、つかさからか。
『こなちゃん、調子どう? 後で私もそっちにいくからねー』
 とか書いてあるってことは、つかさもちゃんとこのことを知ってたんだ。まあ、昨日
病室の外に出て行ったときにつかさもついていったんだから、ちゃんと知ってて当然か。
 とりあえず、疑問に思ったことを返事といっしょに送ってみよう。
『今は大丈夫。ところでどったの? いきなりかがみがお世話するんだーなんて』
 そう打つと、数分してまた『ミトの大冒険』の着信音が流れた。
『昨日のお礼がしたいって、あれから張り切ってたんだよー。まつりお姉ちゃんも
いのりお姉ちゃんもびっくりしてたぐらい』
 いや、なんかびみょーに返答になってないような気がするんですけども。まあ、後で来た
ときにでも聞けばいいか。
 そう思って、机に上にケータイを置こうとした瞬間にまたケータイが鳴った。
『こなちゃんが元気でよかった。こなちゃんが、そこにいてくれてよかったよー』
 ……うーん、なんかわかりにくいけど、喜んでくれてるんでいいんだよね?
 またまた頭の中がハテナマークだらけになりながら、私はベッドに身体を沈めた。
 
74(12/27):2007/06/30(土) 13:34:20 ID:IIXLco+Y
「お待たせ、ごはん出来たわよ」
 しばらくベッドの上でゴロゴロしていると、かがみがお盆を持って部屋に入ってきた。
「おじゃましまーす」
「うむ、ちゃんと片付いてるな。関心関心」
「……って、何故ゆーちゃんとお父さんまでお盆を持って入ってきてますか」
「やっぱり、朝ごはんはみんなで食べたほうが美味しいかなって思って。ごめんね、
びっくりさせちゃって」
「あー、うん。別に気にしなくてもいいよ」
 テーブルもあるし、座布団もちゃんとあるし……何より、やっぱりみんなといっしょに
朝ごはんを食べたほうが確かに美味しいし、落ち着くのも確かだから。
「よっこらしょっと」
 ベッドから降りてテーブルにつくと、かがみがてきぱきとお盆の上にあったお鍋やお椀を
並べていった。お父さんは楽しそうにお箸を並べて、ゆーちゃんは麦茶を入れてくれている。
 ゆーちゃんとお父さんっていうのはいつものことだけど、ここにかがみが加わって、
しかも家事をしているっていうのは、なんか新鮮味がありますなー。エプロンつけて、
てきぱきと家事をこなしてて……まるで新妻さんみたいだ。って、誰の新妻だよ!
「熱いから、ちゃんと冷まして食べてね」
「あ、うん」
 手渡されたお椀には、ほくほく湯気を立たせたおかゆが八分目ぐらいまでよそってあった。
「それと、食べるときはそこにある好きな具を入れてね」
 そう言って、かがみが小ねぎやらショウガやら塩やら鮭フレークやら梅干しやらが
入った小皿の群れを手で指し示す。これはまた凝ってるねー。
「朝がゆとは、またずいぶん久しぶりだな」
「おいしいんだけど、手間がかかるからなかなか作れないんだよねー」
 お父さんってば何わくわくしてますか。ゆーちゃんがわくわくするのはわかるけどさ。
というかロコツに鼻の下を伸ばすのはやめれ。
「おかわりはいっぱいありますから、どんどん食べてくださいね」
「はーい」
 全部の用意が終わったみたいで、かがみはエプロンをたたんで私の向かい側に座った。
「それじゃあ、いただきます」
「いただきまーす」
 んじゃ、私は鮭とショウガとゴマを入れて、まぜまぜまぜまぜー。
「あむっ」
 そして、出来上がった鮭がゆを口の中に運ぶと、
「……ん、んまい」
 おおぅ、なんかノドから自然に言葉が出て来たよ。
75(13/27):2007/06/30(土) 13:35:23 ID:IIXLco+Y
「おー、さっぱりしてていいね」
「柊先輩、おいしいですっ」
「ホント? そう言ってくれると嬉しいわ」
 喜んでるゆーちゃんに、かがみが優しく微笑む。こう見ると、やっぱりかがみって
お姉さんなんやねーとつくづく思いますヨ。
「こなたはどう?」
「あ、うん、おいしいよ。たまにはこういう朝ごはんもいいやね」
 さっき思ったような不安なんか全部吹き飛ばす、ぽっかぽかの味。かがみの手作りだと
思うと、なおさら美味しく感じる。
「よかったぁ。どんどん食べていいからね」
「あいよー」
 そんなやりとりの間にかがみの手を見ると、ヤケドらしい赤い痕があったけど……
楽しそうにしてるかがみを見てると言いづらくなって、私はそのままおかゆを食べ続ける
ことにした。
 せっかく、かがみが一生懸命作ってくれたんだもんね。

「ごちそうさまでしたっ」
「ごちそうさまでしたー」
「ふぃー、ごちそうさまー」
 空になったお椀を置いて、ほうっと息をつく。
 満足、満足。かがみが具をいっぱい用意してくれたから、全然飽きなくて三杯も食べちゃったよ。
「おそまつさまでした。ふふふっ、みんなたくさん食べたのねー」
 かがみも出来には満足だったらしくて、空になった鍋を見て嬉しそうに笑っていた。
「それじゃ、お片づけしてくるわね」
「あの、柊先輩。良かったら私も手伝いましょうか?」
「そうねー。じゃあ、お椀とお箸のお片づけをお願いできる? 私はこっちを持っていくから」
「はい、わかりましたっ」
 二人はてきぱきとテーブルの上のものを片付けると、仲良くおしゃべりしながら部屋を
出て行った。
「いやー、かがみがあんな張り切るとは」
 手にした麦茶を飲みながら、私ははす向かいのお父さんにぼそっとつぶやいた。
76(14/27):2007/06/30(土) 13:36:25 ID:IIXLco+Y
「俺も驚いたよ。昨日突然『こなたのお世話をさせてもらってもいいですか』ってお願い
しに来たんだからな」
「やっぱり、昨日の話ってそれだったんだ」
「ああ。つかさちゃんにも色々お願いしてたよ」
 ということは、このおかゆもつかさ直伝のおかゆってことなのかね。
「でも、今日はお休みだったし、ゆーちゃんもお父さんも家にいるはずだったのにねー」
「やっぱり、昨日のことを気にしてたんじゃないかな。短い間とはいえ、目の前でこなたが
意識を失って倒れたとなると」
 昨日のことを思い出したのか、お父さんが苦笑いしながら私のことを見る。
「そんなに気にすることでも――」
「だったら、逆の立場で考えてみよう。もしも自分の過失でかがみちゃんがいなくなって、
見つかったとたんに意識を失くして倒れてしまったら?」
「それは……やっぱり、そっか」
 確かに、そう言われると罪の意識がひしひしと……
「そういうことだ。かがみちゃんがこうやってお手伝いしたいと言い出すのも、わかる気がするよ」
 そう言って、お父さんは一息つくように麦茶を飲んだ。
「それにしても、お前は幸せものだぞー? ケガをしたら面倒を見てくれてるツンデレの
巫女さんなんて今どきギャルゲーでもお目にかからないからな!」
「うおっ、リアルで『それなんてエロゲ』?!」
 確かに、そう言われてみるとこの経験は貴重だ!
「あとはコレで、こなたが男の子でかがみちゃんがヨメに来てくれたら完璧だったんだが
……いや、こなたが男の子だったら男の子だったで、俺のほうがかがみちゃんを奪ってしまうかもしれんな」
「さーお父さん、あとでソレを仏壇のお母さんに言ってみようか」
「ああっ、冗談! 冗談だってばこなたー!」
 まったくお父さんってば、サイテーな時はサイテーなんだから。
 でも、かがみがヨメかー。『みんなに寄生して生きたい』と思ったことはあるけど、
かがみがもしヨメだったら……って、私ってばなんで顔が赤くなってるんだ?!
「ん? こなた、どうした?」
「いやいやいやいや、なんでもない。なんでもないヨー」
 慌てて首を振ったけど、お父さんは不思議そうに首をかしげてみせた。
 まったく、お父さんってばヘンなことを言って……
 
77(15/27):2007/06/30(土) 13:37:19 ID:IIXLco+Y
 朝ごはんを食べ終わったあとは、私はベッドに寝転がってマンガを読みながらまたーり。
かがみもベッドに寄りかかってマンガを見たり、時々頭を冷やすための氷枕を変えてくれたり
している。あとは、ときたま他愛も無いおしゃべりをしてたり……いつになく穏やかだなー
と思える、そんな午前中だった。

「お姉ちゃん、来たよー」
 お昼前になると、メールに書いてたとおりつかさがやってきた。
「おー、いらっしゃーい」
 二人してマンガから顔を上げて、手をしゅたっとあげてみせる。
「ちょうど良かった、もうすぐお昼ご飯でも作ろうかなって思ってたの」
「それじゃあ、そろそろ用意しよっか。材料とかいろいろ買っておいたよー」
 二人はやっぱり双子って感じで、息をぴったり合わせたやりとりをしている。
 しかし、もうお昼かー。かがみとなんだかんだといっしょにいたら、全然気づかなかったよ。
「なら、私は台所の用意をするわね。つかさは来たばっかりだから、こなたの様子も見て
おきたいでしょ?」
「じゃあ、お願いしちゃおっかな」
「用意できたら呼ぶから。お先にー」
 手をひらひらさせながら、かがみはエプロンを持って部屋を出て行った。
「こなちゃん、どう? たんこぶは良くなった?」
 つかさは荷物を置くと、ベッドのそばに来て私の顔を覗き込んだ。
「うん。かがみが氷枕を用意してくれたから、だいぶ楽になったよ。頭の中のほうもあんまり
痛くなくなったしね」
「よかったー。でも、無茶はしちゃだめだよ? 先生に言われたとおりにね」
 私の頭をそっとなでながら、つかさが優しく私に注意する。
「あうあう、かがみにも口すっぱく言われてます」
「それはそうだよ。お姉ちゃん、昨日の夜はずっと心配してて寝てなかったんだもん」
「えっ、か、かがみが?」
「うん。こなちゃん大丈夫かなって、電話をかけようとしてやめたり、こなちゃん家に
行こうとしてお父さんに小言を言われたりとか、ずっとそわそわしてたんだから」
「そーなんだ……」
 元気いっぱいで私についてくれてるかがみが、あれで寝てないって……全然信じられない。
 かがみってば、私のことそんなに心配してくれてたんだ。
78(16/27):2007/06/30(土) 13:38:06 ID:IIXLco+Y
「そういえば、かがみってば朝ごはんにおかゆまで作ってくれたんだけど、あれってつかさが教えたの?」
「うん。朝ごはんによく作ってて、こなちゃんの体調にもちょうどいいかなと思ったから。
お姉ちゃん、ちゃんとできてた?」
「とってもおいしかったよ。つかさって料理人もそうだけど、料理の先生にも向いてるんじゃない?」
「そっ、そう? でも、ちょっと違うんじゃないかな」
「えっ?」
 つかさはくすっと笑うと、人差し指を立ててみせた。
「きっと、大好きなこなちゃんに食べて欲しくて一生懸命作ったからだよ」
「か、かがみが、私のこと?」
「そうだよー」
 いっしょに寝てるときに抱きつかれたりとか、昨日のこととかすっごく心当たりがあるには
あるけど……今朝のこともそうだし、朝ごはんを食べてるときもずっと私の顔をうかがってたっけ。
「あのね、こなちゃん」
「な、なに?」
「お姉ちゃんには言わないでって言われてたけど……お姉ちゃん、こなちゃんが救急車で
運ばれてたとき、ずっと泣いてたんだよ」
「えっ」
 あのかがみが、ずっと?
「こなちゃんのこと抱きしめて『死なないで』『どこにも行かないで』って。たぶんお姉ちゃん、
すっごく怖かったんだと思う。私、今までお姉ちゃんがあんなに取り乱したの、見たことなかったもん」
 その表情はとっても真剣で……目をそむけることはできなかった。
「お姉ちゃんが私に料理を教えてって言ったときの目も、とってもまっすぐだった。
こなちゃんのためにがんばろう、こなちゃんのそばにいてあげたいって」 
 ずっとかがみのそばにいたつかさには、その気持ちがよくわかるのかもしれない。
「もしかしたら、お姉ちゃんはちょっとがんばりすぎちゃうかもしれない。でも、それは
きっと、お姉ちゃんのこなちゃんへのホントの気持ちだと思う」
 私の手の上につかさの手が乗せられて、ぽかぽかとぬくもりが伝わってくる。
「だから……こなちゃんも、お姉ちゃんのこと見守ってあげてね」
 それはきっと、つかさのかがみへの想いと……私への願いなんだ。

「つかさーっ、準備できたわよー!」
 下のほうから、かがみの元気な声が聞こえてきた。
「はーいっ。それじゃこなちゃん、今からおいしいごはん作ってくるから、ちょっと待っててねー」
「あっ」
 私が返事をする間もなく、つかさはエプロンを持ってぱたぱたと部屋から出て行った。
 まったく、つかさってばホントにマイペースなんだから。
79(17/27):2007/06/30(土) 13:39:18 ID:IIXLco+Y
 でも……かがみの、私への想いか。
 天井を見上げながら、私はちょっと前にここであったことを思い出す。
 
 ――こなたー……

 ――だいすきだよー……

 私を抱き枕にしながら言った、かがみの言葉。
 その言葉はゆっくりしみわたって、今でもココロの中で息づいている。
 たとえ寝言だったとしても、かがみが言ったことには変わらない。

 私も、かがみのことが好きだから。
 どんなカタチの好きか、自分でもわかってないけど……
 私のことを受け止めてくれるかがみが、大好きだったから。

 ごはんが出来るまでの間、私はずっと自分の想いを確かめていた。

  *  *  *

 日もすっかり暮れて、夕ご飯も食べ終わって。
「それじゃあ、私はそろそろ帰るからねー」
 そう言うと、つかさはてきぱきと荷物をまとめだした。確かにそろそろ9時だし、
明日は学校だから帰らないといけない時間だけど……そっか、帰っちゃうのか。
「あー、うん、かがみもつかさも気をつけてねー」
「えっ?」
 ベッドから身体を起こして手を振る私を、二人がきょとんとした目で見る。
「あ、そういえば言ってなかったっけ。私、今日はここに泊まらせてもらうことになってるの」
「な……なんですとぉぉぉぉっ?!」
 ちょっ、それお父さんからもつかさからも聞いてないし!
「だって、今日一日はこなたの面倒を見るって言ったでしょ。眠って起きるまで、ね」
「そ、そだねー」
 優しく微笑むかがみに、私はただこくこくとうなずくしかなかった。
「ごめんねー、私は制服を家に忘れちゃったから、家に帰らないといけないの」
「ほんと、つかさったらしょうがないんだから。お父さんとお母さんにはよろしく言っておいてね」
「うん、わかったよー」
 荷物をまとめ終わったつかさが、よいしょと言いながら立ち上がる。
「それじゃあ、また明日」
「うん、また明日」
 ひらひらと手を振るつかさに私も手を振ると、つかさはぱちんとウインクしてみせた
……って、忘れたのはわざとか?! わざとなんデスネ?!
 軽やかに去っていくつかさに、私はココロの中で思いっきりツッコミを入れた。
 見た目によらず策士なんだなー、あの子って。
80(18/27):2007/06/30(土) 13:40:40 ID:IIXLco+Y
「柊先輩、お風呂上りましたよー」
 そして、下で挨拶の声が聞こえたと思うと、階段を上がってきたゆーちゃんがちょこんと顔を出してきた。
「ありがとう、ゆたかちゃん」
 そう言って、かがみはバッグを開いて……うお、ホントにお泊りの用意をしてきてるよ。
パジャマや下着といったお泊りグッズがわらわらと出てきてるし。
「それじゃあこなた、お風呂に入ってくるけど、すぐ戻ってくるからね」
「ああ、いいよいいよー。ゆっくり入ってきちゃってもいいって」
「そう? じゃあ、お言葉に甘えようかな」
 かがみは着替えを抱えると、私に手を振って部屋から出て行った。
「お風呂、かー」
 なんとなく言いながらベッドに横になった途端、静かになった部屋に気づく。

 お昼はパスタをまたみんなでを食べて、その後はかがみとつかさとのんびりと過ごした。
 マンガを読んだり、時々おしゃべりをしたり、夕ご飯のカレーにどんな具を入れるかって考え合ったり。
 その夕ご飯もみんなで食べて、またまたーりして……その全部に、かがみの姿があった。

 だからこそ、私だけになった部屋がなんだか寂しく感じる。
 たった一日そばにいてくれただけなのに、ココロの支えが無くなった気がして。
「はー」
 私は机の上にあったケータイを手にして、シェルを開きながら仰向けになった。
 そして、メールの画面を開く。
『こなちゃんが元気でよかった。こなちゃんが、そこにいてくれてよかったよー』
 つかさが朝一番で送ってきたこのメール……きっと、私がちゃんと目覚めてるってわかって
送ってきたんだろうけど、私にも言えることがある。
『かがみがいてくれて、よかった』って。
 今日もそうだけど、昨日もずっとそばにいてくれてよかった。
 ……いや、違うか。
 待ち合わせをして学校に行って、放課後に教室まで迎えに来てくれて、お休みにお出かけして、
よく電話してくれて……かがみがいてくれてよかったこと、いっぱいあるや。
「あーあ。ダメじゃん、私ってば」
 ケータイのシェルを閉じて、ため息をつく。
 そして、自然にココロに浮かんできた言葉を口にした。

「かがみがいなくちゃ、すっかりダメダメになっちゃったよ」

 ああ……
 これが「おとされた」っていう感覚なのかなー……
 
81(19/27):2007/06/30(土) 13:41:46 ID:IIXLco+Y
「こなた、お風呂上がったわよー」
 二十分ぐらいして、かがみがぽかぽかにあったまった顔をして部屋に入ってきた。
「おかえりー……って、その手にしている桶はナンデスカ?」
 どうして風呂場の桶を持ってきてますかね、かがみさん。しかもお湯入りだし。
「血圧を上げてまた痛みがぶり返すといけないから、今日は体を拭くだけのほうがいいって、
みゆきが電話で教えてくれたの」
「みゆきさんが?」
 そっか、みゆきさんにも知られちゃったかー
「こういうときに頼れるのって、みゆきぐらいしかいなかったしね。こなたのこと、
ずいぶん心配してたわよ」
「ちゃんと元気な姿見せないとねー……あーでも、身体を拭くのはいいよ。別に今日一日
お風呂に入らなくたってへーきだって」
「ダメダメ。昨日だってお医者様に止められてて、今日もだと二日連続じゃない。お風呂に
入れなくても、身体はちゃんとキレイにしなくちゃ」
「はう」
 ガミガミと怒るんじゃなくて、優しく諭すように言うかがみ。
「じゃ、じゃあ……よろしくお願いします」
 そう言われて断れるほど、私は冷酷じゃないわけですヨ。
「そうそう、素直が一番。じゃあ、上着を脱いでくれる?」
「……優しくしてネ?」
「なーに言ってるのよ。ほら、ふざけてないで、ね」
 しょうがないなぁ、とばかりにかがみが笑う。
 あーもう、ツボですよ! ツボ!
 自分の気持ちにちゃんと気付いたら、ここまでツボになるだなんて……反則すぎる!
「はーい」
 ココロの中でもだえまくりながら、私はそれに気づかれないようにパジャマの上着を脱いだ。
「じゃあ、腕からやっていくわよ」
 かがみは桶の中にひたしてあったタオルを手にすると、ぎゅっと絞って私の腕にあてた。
「おー……気持ちいいねー」
「それなら良かった」
 そのままタオルが腕をすべって、通ったところがぽかぽかしていく。
 左腕全体が終わると、今度は右腕。
「かがみ、結構上手だねー」
「つかさが病気だったときとか、よくやってたから」
 優しい手つきで、手馴れているっていうのがよくわかる。
 それと、私をいたわってくれているっていうのもね。
82(20/27):2007/06/30(土) 13:42:53 ID:IIXLco+Y
「はい、次は背中っと」
「あーい」
 もう一度絞られたタオルが、今度は背中にあてられる。
 あー……ぽっかぽっかですよー。
「かゆいところはない?」
「それは大丈夫ー」
 優しく拭いてくれる場所からぽかぽかして、そんなのも気にならないって。
「こなたの肌って、結構キレイよね」
「そう? 生活サイクル壊れててヒッキーだからそんなんでもないと思うけど」
「タオルの通りとかいいし、つるつるしてるし……えいっ」
「ひゃうっ!?」
 い、いきなり背中を指でなぞるのはやめてほしーなー!
「ごめんごめん、びっくりしちゃった? ついついやりたくなっちゃって」
「つ、ついじゃないってばー」
 いつもだったら私のほうがやる立場なのに、今日はすっかりお株をとられてますヨ。
「あははっ、そんなすねないの。はい、これでおしまい。前のほうは自分でやるでしょ?」
「それはさすがにねー」
 かがみが絞りなおしたタオルを受け取って、私は胸やらおなかをごしごしと拭いた。
 うーん、やっぱりかがみと同じようにはならないや。こういうのにもコツとかあるのかねー。
「はい、しゅーりょー」
 ちょこっと残念に思いながら、タオルを桶に戻す。
「あんがとね、かがみ」
「これだけでもずいぶん気分が違うでしょ?」
「うん、なんだかすっきりしたよ」
 パジャマを着なおして、ボタンも留めて、これで完了ー。
「ホントありがとね。今日はかがみにお世話になりっぱなしだー」
「ううん、昨日はそれ以上にこなたに助けてもらっちゃったから……まだ、全然だよ」
「そんなことないって。今日はかがみといっしょにいて、すっごく楽しかったし」
「そう言ってくれると……私も、嬉しいな」
 いつもツンツンしてるかがみも楽しいけど、こうやって優しいかがみもなんか悪くない。
なんとゆーか、ギャルゲーで言う物語の転換期っていうか……デレモード突入?
「ん?」
 そんなことをボーッと考えているうちに、肩にかかる感触に気づく。
 そして、
「か、かがみっ?!」
 それは、私のことを後ろから抱きしめる感触に変わった。
「こなた……ここにいるよね?」
「えっ?」
「ちゃんと……ここにいるんだよね?」
「かがみ……」
 背中越しのかがみの声は……昨日病室で聞いたものと同じ、うるんだ声だった。
83(21/27):2007/06/30(土) 13:44:03 ID:IIXLco+Y
「なんか、ちょっと離れただけでも怖くなっちゃって……こなたは私のせいで眠ったままで、
さっきのことは夢なんじゃないかって、そんな風に思っちゃったりして……」
 私のことを抱きしめる腕に、力が加わる。
 まるで、私のことを離したくないかのように。
「だから、ずっとこなたのそばにいなくちゃって……本当、いきなりでごめんね。こなたに
ずっと迷惑かけちゃって」
「っ?!」
 そして、私の首筋が濡れているのに気づく。
 かがみが……泣いてる……
「迷惑なんかじゃないよ」
「えっ……?」
 私はなんとか振り向いて、かがみと向かい合った。
 かがみの目からは、涙の筋がいくつもこぼれていて……胸が、ちくりとする。でも、
ちゃんと言わないといけない。
「かがみがごはん作ってくれて、かがみがお世話してくれて、かがみとまたーりして、
私はとっても嬉しかったよ。かがみがいてくれて、ココロがぽかぽかして……」
「あっ……」
 そう言ってから、私もかがみのことをぎゅっと抱きしめると、
「かがみのおかげで私は助かって、かがみのおかげでこうやってここにいる」
 かがみの耳に、くちびるを寄せて……
「私は、ここに、いるよ」
 一つ一つのことばを、かがみの耳にささやきかけた。
「こなた……」
「時々暴走しちゃったり、かがみに迷惑をかけることもあるかもしれないけど、これだけは約束する。
私はかがみのそばから、黙って消えたりしない……ううん、ずっとかがみのそばにいる」
 ああ、だめだ……
84(22/27):2007/06/30(土) 13:45:00 ID:IIXLco+Y
 
「私は、かがみのこと大好きだから」

 ぬくもりといっしょに、自分のココロがあふれてゆく。
 ヘンな奴って思われてもいい。これが、私の正直な気持ちだもん。
 私はぎゅうっと抱きしめて、かがみのことを離さないようにした。
「……なによ、自分だけ言いたいこと言っちゃって」
 少しすねたようなつぶやきが、かすかに耳に届く。
「私だって、こなたのこと……大好きなんだから」
「かがみ……」
 体を離して見ると、涙をふきながら真っ赤になっているかがみの顔があった。
「こなたが守ってくれたのに、私のせいで倒れちゃって、その姿を見たら……もう、
ウソなんてつけなくなっちゃったじゃない。どうしてくれるのよ、ホントに……」
「くふふっ、かがみってばかあいいねー」
「ばかっ、全部こなたのせいなんだから……」
 笑いながら言うけど、かがみの涙はまだ止まりそうもない。だったら……

 ちゅっ

「あっ」
「ダメだってば。笑うときに涙流しちゃ、かわいいのが台無しだよ」
 私はそっと、涙のあとにくちびるをつけた。
 かがみはぽうっとした顔で、私のことを見ている。
「私、ちゃんとかがみのことを守れるようになるから。無茶はしないけど、かがみに
何かあったとき、絶対守ってあげるから」
 私はチビで、オタクで、どうしようもないところもいっぱいある。だけど、かがみを
守りたいっていう気持ちだけは、絶対誰にも負けない。
「まったく、あんたってばわかってないじゃない」
 しょうがないなあ、という感じでかがみが苦笑する。
「私はね、ただこなたがそばにいてくれればいいの」
 そう言ってなでてくれた頭からは、昨日の痛みはすっかり消えていた。
「それに、私だって……こなたのことを守るんだから」
 優しく抱きしめてくれるかがみから、ぽかぽかとぬくもりが伝わってくる。
 かがみにも、私のぬくもりが伝わってくれるといいな。
85(23/27):2007/06/30(土) 13:45:53 ID:IIXLco+Y
「だったら、二人で守りあいっこしよっか」
「そうしよっか」
 私が笑うと、かがみもにこっと笑う。
 私がかがみを守って、かがみが私を守る。
 それは、私がきっとずっと望んでいたこと。

『というわけで、明日も宿題見せてくれないかなー』
『あんたは毎日ウチに来るつもりか』
 ツンツンするかがみに思わず甘えてみたり、

『かがみんもすっかりオタクになっちゃって』
『あ、あんたが私をこんなのにしたんでしょっ!』
 自分に付き合ってくれるかがみを、自分色に染めちゃったり、

『あの、かがみ。たい焼きはわかるけどクリームとあんこ両方は……』
『ううっ、自分の意志の弱さがうらめしい……』
 自分の欲望に正直なかがみをつっつきたくなったり、

『ねえ、今の間――』
『う、うるさいなっ。ちょっと忘れただけだよっ』
 逆に、かがみにつっつかれてみたり。

 こんなかがみとの日々を、私はずっと守りたかったんだ。

「じゃあ、約束」
「え?」
「かがみ、昨日私があげたのは持ってきてる?」
「う、うん、持ってきてるけど」
「じゃあ、それ出してくれる? 私も出すから」
 ちょっと名残惜しかったけど、私はそう言ってかがみから離れて、机の上にある自分の
カバンに手を入れた。
 確か、ここに入れてたはず……うん、あった。
86(24/27):2007/06/30(土) 13:47:08 ID:IIXLco+Y
 確かな感触を手にして、中から昨日買ったものを出す。
「はい、あったわよ」
 見ると、かがみも私と同じもの――チェーンがついた『指輪』を手にしていた。
 昨日午前中にぶらぶらしてたときに見つけた、紅い髪のツンデレヒロインのラノベで、
彼女が主人公にあげた指輪のレプリカ。
 いつもの感謝のつもりでかがみとつかさにこの指輪を買って、自分も記念にと買っておいたんだ。
「じゃあ、チェーンをはずして」
「えっと……はい、取れたわよ」
 取れたチェーンを机に置いた私は、ベッドに腰掛けているかがみの隣に座った。
 そして、かがみの左手を取って、
「えっ、ちょ、ちょっと?」
「誓いの指輪……と」
 薬指に、その指輪をゆっくりはめた。
「こ、こなた、これって?」
「んー、せっかく指輪を買ったんだし、約束にはちょうどいいかなって思って」
「もう、あんたって子は」
 困ったように笑っていたけど、かがみも私の左手を取って、
「どんどん先に行っちゃうんだから……私にも、ちゃんと誓わせてよね」
 ゆっくり、薬指に指輪を通してくれた。
 そして、お互いに左手を小さく掲げて、しばらくしてからからませる。
「これで、私たちはいっしょだね」
「うんっ。ずっと、いっしょ」
 嬉しそうに笑って、かがみが抱きついてくる。
「絶対、いっしょだから……」
「……かがみ?」
 かがみの体から力が抜けて、まぶたがとろんと閉じていく。
 そっか……かがみ、昨日寝てないんだっけ。
「こなた……そばに……」
「大丈夫。そばにいるから」
 ちょっとでも安心してくれて、それで眠れるんだったら私も嬉しい。
「よかった……」
 少しずり落ちながら、かがみは私のまっ平らな胸に頬を寄せて眠りに落ちていった。
87(25/27):2007/06/30(土) 13:48:11 ID:IIXLco+Y
 
 
 
 
 
 ――こなたー……
 
 ――うん?
 
 ――だいすきだよー……
 
 ――……私も、大好きだよー
 
 
 
 
 
88(26/27):2007/06/30(土) 13:49:08 ID:IIXLco+Y
 
 *   *   *

「本当にお世話になりました」
「いやいや、ウチのこなたのほうこそお世話になっちゃって」
 かがみが頭を下げると、お父さんもぺこぺこと頭を下げてお礼を言った。
「先輩のおかげで、お姉ちゃんもすっかり良くなったみたいです」
「昨日はこなたもゆっくり寝てたからね。それがよかったのよ」
 ゆーちゃんってば、かがみにあこがれちゃったのかね。きらきらした目でかがみにお礼を
言っているし。でもね、ゆーちゃん。君にはみなみちゃんがいるんだからダメだよー?

 結局あれからかがみに抱き枕にされて、目が覚めたら午前6時。頭の痛みもすっかり
取れた私は、かがみといっしょに朝ごはんを作って、学校の用意を済ませた。
 いつもと違う、新しい朝。かがみといっしょの登校準備は、なんだかわくわくした。

「それじゃ、こなた、ゆたかちゃん、そろそろ行きましょうか」
「おー」
「はいっ」
「気をつけてなー」
 手を振るお父さんに手を振り返して、私たちは玄関を出た。
「うー、今日も暑くなりそーやねー」
 外へ出れば、待ち受けていたのは朝なのにあつーい日差し……うう、一日休んでコレはきっついなー。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
「まあ大丈夫っしょ。無理さえしなければねー」
 かがみのほうを見ながら言うと『そうそう』とにっこりうなずく。
「ゆたかちゃんも気をつけてね。熱中症や日射病は怖いんだから」
「はいっ」
 かがみの心づかいに、ゆーちゃんもこくりとうなずいた。やっぱりお姉さんといいますか、
こういうところは見習わなきゃいけませんなー。
 そんなことを思いながら胸元をぽふんと触って、私は硬い感触を確かめた。
 小さく丸い、硬い感触――かがみといっしょにチェーンに通しなおして、セーラー服の
下に隠した指輪が、ちゃんとあるのを確かめたかったから。
89(27/27):2007/06/30(土) 13:50:20 ID:IIXLco+Y
「今日は短縮で半ドンか。午後は大宮あたりにでも行くかねー」
「ちょっと、いくら良くなったからって無茶はダメよ」
「そうだよお姉ちゃん。まだ病み上がりなんだから、一人は無茶だよー」
「はうっ」
 二人に言われると、さすがに説得力ありますなー……
「まあ、そんなに行きたいんだったら私もついていくけど」
「へ?」
「一人で行くならともかく、二人や三人だったら安心でしょ」
 そう言いながら、かがみはしょうがないなって感じで笑いながら手を差し出した。
「……そだね、いっしょに行こっか」
「柊先輩、お姉ちゃんをよろしくお願いしますね」
「まかせなさいっ」
 力強くうなずくかがみの手をとって、私は――
「じゃ、約束だねっ」
「うんっ」
 また昨日のように、ぎゅっと指をからめた。


 二人だけの、ヒミツの約束。
 他の人にはわからない、私たちだけの願い。
 だけど……とっても、大事な想い。

 いっしょに誓ったその想いを胸に秘めて、

「かがみー」
「なに?」
「いっしょに行こうねー」
「ふふふっ、あったりまえでしょ」

 私たちは、今日もいっしょに歩いていく。
 
90 ◆cj23Vc.0u. :2007/06/30(土) 13:53:54 ID:IIXLco+Y
というわけで「プリンセス・ブレイブ!」お送りしました。
タイトル元ネタはKOTOKOさんの楽曲です。

もしもかがみがツンモードからデレモードに移行したらどうなるかなーというのを
書きたかったのですが、図らずも「自分の想いを認めるかがみの"勇気"」と、
「かがみを守りたいと想うこなたの"勇気"」を書く形となりました。

お楽しみいただけましたら、幸いです。
91名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 13:58:40 ID:wjtt1g6N
>>90
なんかもう…最大級のGJを送っても足りませんよー…
だがあえていおう!GJであると!!

昼休憩が終わってからも便所に逃げ込んでニヤニヤしてましたヨwww
92名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 13:59:55 ID:FGcNUpC8
>>90
長めの話もGJ!!
やっぱり誰が何と言おうとかがみはツンデレだわ

ひとっ走りShortCircuitII買いに逝ってくる
93名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:01:12 ID:nCf1hDGF
>>58-61
GJあんどGL
普段気の強い女の子が体調不良で弱気になるシュチュは、不謹慎ながらニヤニヤしてしまう
ところで、この薬は水薬?

>>90
GJGLGJGLGJGLGJGLGJGLGJ!!
こなたもかがみも可愛すぎる、これだけ長いのに一気に読んでしまった
94名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:05:43 ID:XJVqMMd9
>>90
これはGJ!といわざるを得ない・・・
95名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:45:30 ID:bU4J5l2U
>>90
すこぶるGJ。さらにGL。
「二人だけの、ヒミツの約束」ってフレーズがこう、萌えるね。
96名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:46:39 ID:paQQV++h
>>90
GJ
97名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 15:04:38 ID:gqsdRPdu
>>90
なんという良作
俺も久しぶりに時間かけて真面目に書いてみたくなった(`・ω・´)
98名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 15:51:06 ID:B/FQDsIw
なんという大作、そして良作……
作者さま、お疲れさまでした、あーんどGJ。


そして……こなた&かがみ、


ご ち そ う さ ま で し た(ニヤニヤ)
99名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 16:02:06 ID:5LrhXruZ
自分もGJと言わせていただきます。
新幹線の中で読んで顔がにやけっぱなしだったw
100名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 16:57:46 ID:s90WXMBp
とりあえず全俺の中で映画化決定
101名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:03:36 ID:tj1f1yjP
>>90
GJ!顔がにやけてしょうがない
良作な大作、楽しく読ませて頂きました
102名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 17:11:20 ID:F+lZPQ4H
GJ!
恋する乙女を世界はきっと待ってるぜ!
103名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:04:11 ID:h+Xho/Ui
>>90
なんというGJさ…
こ…これは…そ…相当訓練された「SS能力」!

そしてアズュールにフいたw
104名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:06:31 ID:0Qbiu4ji
>>93
水薬のつもりだったんですが、最近は粉ばっかりかな_| ̄|○
>>90
とてもGJっす!
105名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:30:46 ID:ITA2mbDG
誰か…誰か黒井先生を幸せにしてあげて!!
106名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:45:33 ID:j57V6PZc
>105
nanakon:うちもレバ剣ひろたで〜w^o^
konakona:おめおめw 結構ウマーですよ。
nanakon:よっしゃちょっと試しに狩ってくる!
konakona:いてら〜ノシノシ
107名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:47:37 ID:j57V6PZc
よく考えたら職業ちがうから幸せになれてないorz
108名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:50:06 ID:J/8wyIVU
>>57-61
これが勝利の鍵だっ

っ座薬
109名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 18:50:41 ID:UW3BiA79
>>90
なんという大作、なんというGJ!!
ああ、おいらの貧困な語彙では賛辞が安っぽく
なってしまうのでGJ!を連呼させて貰います

GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!!!
110アニメ4話アナザー?:2007/06/30(土) 19:39:57 ID:h+Xho/Ui
>>108
そんな素敵な鍵を見せられたら、妄想の扉を開けざるを得ないな!


「うう…夏風邪ひいたー…」

─数時間後─

ガチャッ

「よっ、こなた。元気?」
「あれ、かがみん…どしたの?」
「ちょっとつかさとみゆきが手が離せないらしくてさ。お見舞いがてら、代わりにプリントとか持ってきたのよ」
「おお……いつもすまないねぇかがみんや……」
「言っとくけど突っ込まないわよ」
「うー…」
「取り敢えず水と薬と注射用意したから、服脱いで」
(は……?)

シュル……パサッ

「って、何でかがみが脱ぐの!?───え゙」
「ホラ、さっさと服脱いでおしりこっち向けて」
「あ……あのー…かがみさんや…。その、ヌラヌラテカテカしてるペ○バンはいったい……?」
「さっき下でおじさんに借りたのよ。塗ってあるのは直腸から吸収させる薬」
(ちょ、お父さんなんでこんなモノ持ってんのーーー!!?)
「ほら、早くしなさいって。でないと私が脱がすわよ?(ハァハァ)」
「いや、あの、ちょっと待ってウソだと言ってよかがみぃ…



アッ━━━━



(いやあ、かなたの形見がこんな形で役に立つとは……俺もよくシてもらってたなぁ……)




かがみんばかりかかなたさんまで壊してしまった。
後悔はしていないが、反省はしているorz
111名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:40:02 ID:znb9pXQd
こな「あ、黒井先生が居眠りしてるよ」
つか「ほんとだ。珍しいね」
なな「……――っ」
かが「寝言?」
こな「何て言ってるのかな?」
なな「……お母さん」
こ・つ・か「!(泣いてる!?)」
なな「見合いは負けたようで嫌や……」
こ・つ・か「……(ノд`)」


元ネタはマイペース!ゆず★らん
112名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:47:57 ID:Q/Ckt/Th
そろそろあきら様分が不足してきたのは俺だけじゃないはずだ
…(`・ω・´)アキラッシュ!
113名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:50:52 ID:izOlr33Z
>>112
正直アニメを見てない(見れない)俺としてはあきら様がよくわからない
114名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 19:56:41 ID:xmS7RTkL
今週のラジオ、ちょっとエロいと感じたのは俺だけか?ww
ほとんど喋ってなかったが、あきら様の「にゃぁ」が聞けて幸せだった…

誰か看病ネタでも
115名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:00:29 ID:sMqFTBEz
あきらは嫌いじゃないが、あのオリキャラと絡まされるのは正直勘弁だ。
白石稔自己投影用の便利なオリキャラ
116名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:02:45 ID:Ym8MqLzU
白石みのるは白石稔のせいじゃないだろ
117名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:37:32 ID:29WVEuTq
>>61
もちろんこの後口を使って体温を測ったりとか
人肌で温めてあげたりとか
汗を流すためにベッドの上で運動とか(ry

>>90
小さな姫の勇敢なStory乙です
順番が逆になるけど二人の結婚を描いた
「プリンセス・ブライド」に勝手に期待


ゆいとゆたかの非エロSS投下です。5レスくらい
118シスター・プリンス:2007/06/30(土) 20:38:49 ID:29WVEuTq
「ごほっ、ごほっ」
 咳をしても一人。そんな俳句があったっけ。国語の授業で習った気がする。
 咳をしたときに、孤独を実感する。確かに、私もそういうことが何度もあった。でも、
いま私は一人じゃない。この家にはお父さんもお母さんもゆいお姉ちゃんもいるから。
「はぁ」
 なんで私の身体はこんなにも弱いんだろう。今日も一日中、このベッドで寝ていた
だけだった。六月はじめじめしてて、いつもより寝汗をかいた私の布団は、いつもより
ちょっと居心地が悪い。
 もう夜、いつもなら寝る時間だけど、昼間から寝ていたせいでまだそれほど眠くない。
布団をはいで、冷えすぎないくらいに少しだけ身体を涼めてみる。そのまま目をつぶって
雨の音に聞き入っていると、いい感じに眠気が訪れてきてくれた。
 また布団をかぶって眠ろうとすると、またちょっと暑くなって寝苦しい。帯に短したすきに
長し。なんかうまくいかない。
「はぁ」
 眠れない理由がそれだけじゃないことはわかってる。私の体調と、この天気。
 私の身体が弱いのはいつものこと。雨が降るのは梅雨時だから悪くない。
 それでも、よりによってこんな日になることないのに。
 でも、それって私が悪いんだよね、きっと。
「ごめんね、お姉ちゃん……」
 せっかく明日は……明日は、お姉ちゃんの結婚式の日なのに。
119シスター・プリンス:2007/06/30(土) 20:39:59 ID:29WVEuTq
「ゆたか、起きてるー?」
 そっとドアが開いて、入ってきたのはゆいお姉ちゃんだった。今は眼鏡をしてないけど。
「お姉ちゃん……だめだよ、風邪がうつっちゃう」
 でもお姉ちゃんはそんなことを全然気にしてないみたい。
「大丈夫大丈夫、お姉さんは元気の子だからね」
 よくわからないけど、お姉ちゃんなら確かに大丈夫なんだろう。
「でも万が一にも風邪ひいちゃダメなんだよ、お姉ちゃんは」
「じゃあ風邪ひかないように早く寝よっか」
「え?」
 言うが早いか、お姉ちゃんはいきなり私の布団に入ってきた。私のベッドに二人入る
のはちょっと狭くて、嫌でも密着しなくちゃいけなくなる。
「お姉ちゃん……?」
「大丈夫。明日には晴れてるしゆたかの体調も治ってるよ」
 私の考えてること、わかってたんだ。
「お姉さんにまかせなさいっ」
「うん……」
 お姉ちゃんになら。お姉ちゃんにまかせれば、きっとなんとかなる。
 いつだってお姉ちゃんは私を助けてくれたんだから。
 私が転べば手をとって立ち上がらせてくれた。
 私が泣けば泣き止むまでそばにいてくれた。
 私がいじめられたら必ず助けてくれた。
 私が一緒にいて欲しいって言えば……
 一緒にいて欲しいって言っても……
 もう、お姉ちゃんは……
「ゆたか……ごめんね」
120シスター・プリンス:2007/06/30(土) 20:41:04 ID:29WVEuTq
 私、まだ何も言ってないよ。
「一緒にいてあげられなくて、ごめんね」
 謝ることじゃないよ。お姉ちゃんはお嫁さんになるんだから。
「きよたかさんと一緒になるって決めたんだ」
 そうだよ。お姉ちゃんは幸せにならなきゃ。
「悪いお姉ちゃんでごめんね」
「そんなことないよ。すっごく素敵なお姉ちゃんだよ」
 私の言いたいことは、やっと私の口から出てくれた。
 お姉ちゃんの指が、私の目尻の横をなぞった。その指はちょっとだけ濡れていた。
たぶん、それが私の本音。お姉ちゃんにはわかっちゃうんだ。
「ゆたかはわがまま言わない子だからね。それで私も甘えちゃったたんだ」
「そんな……」
「いくらゆたかにお願いされても結婚の取りやめなんてできないからね。せめて今日は
ゆたかと一緒にいさせてほしいなーって」
「いいの……?」
「ゆたかのためじゃなくて、私がゆたかと一緒にいたいんだよ」
「うん、ありがとう……」
 結婚前の最後の夜を、私といたいって思ってくれる。お姉ちゃんも、私のことを
好きでいてくれてるんだ。
「ゆたかはいい子だね」
 頭をなでなでしてもらって、それは嬉しいんだけど……。
「私はいい子じゃないよ……」
 お姉ちゃんが幸せになろうっていうのに、私はそのことを……。
 あ、また涙が……。
121シスター・プリンス:2007/06/30(土) 20:42:17 ID:29WVEuTq
「そっか、そうだね」
 急に頭を引き寄せられて、胸に抱きかかえられた。お姉ちゃんの胸、おっきいなぁ。
「ゆたか、何でもいいから本音を言ってみて」
 お姉ちゃんの胸に埋もれたまま、お姉ちゃんに聞こえるかどうかわからないくらい
小さくつぶやく。
「お姉ちゃんとずっと一緒にいたかった」
「お姉ちゃんは私のものでいてほしかった」
「お姉ちゃんがいなくなったら寂しいよ」
 お姉ちゃんの胸は、いますごく濡れているはずだった。
「でも、お姉ちゃんに幸せになってほしいのはほんとだよ」
「ありがと、ゆたか」
 しっかり聞こえてたみたい。
「でも、私はいなくなるわけじゃないよ。これからもゆたかのお姉ちゃんだからね」
「うん……」
「ときどきここにも来るよ」
「うん」
「飲み代は私がおごっちゃうよ」
「それはちょっと……」
「ゆたかのものってわけにはいかないけど」
 胸から離された。代わりに、お姉ちゃんの顔が近づいてきて……。
 ちゅっ
「お、お姉ちゃん」
 自分でも真っ赤になってるのがわかる。すごいドキドキしてる。
「ありゃ……もしかして初めてだった?」
「初めてだよっ! 私にそんな相手がいないことくらいわかるでしょ」
「え、お姉さんやっちゃったカナー」
 軽い、軽いよお姉ちゃん!
122シスター・プリンス:2007/06/30(土) 20:43:54 ID:29WVEuTq
「あ、その、なんかごめん」
「いいよ。一回だけでもしてもらえて嬉しかった」
 これが嘘じゃない、本当に心の底から思ってることだって、伝わってるといいな。
きっとわかってもらえてるよね。お姉ちゃんなんだから。
「だから……やっぱりお姉ちゃんとられて悔しいな」
「いつか、ゆたかにも素敵な人が現れるよ」
「そうかな……」
「そうだよ」
 お姉ちゃんが言ってるんだから、きっと本当なんだろう。
「私もゆたかには幸せになってもらいたいな。ゆたかみたいな良い子が幸せになれる
ようにお姉さんお仕事がんばっちゃうよー」
「うん」
 やっぱりお姉ちゃんだ。お姉ちゃんが手を広げてくれたから、私はすがるように
抱きついた。
 素敵な人っていうのがいつ現れるかわからないから、お姉ちゃんに甘えさせてもらおう。
今日くらいは、いいよね。
「ゆたか、おやすみ」
 私はいつ泣き止んだのだろう。もうわからない。いろいろすっきりしたせいか、
眠気はすぐに訪れた。でも、眠る前にこれだけは言っておかなくっちゃ。

「お姉ちゃん、大好きだよ……幸せになってね」
123名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:45:13 ID:29WVEuTq
読んでくださった方、ありがとうございます。
こちら「ふたりのつながり」「粉雪」「背徳のイマジネーション」
と同じ作者ですので保管庫の中の方によろしくお願いします。
(「背徳の〜」が「3-283」の方に収録されていませんでしたので
こちらのほうもよろしくお願いします)
124名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:52:37 ID:B/FQDsIw
>>123

(´;ω;`)ブワッ

さだまさしの「秋桜」を連想したのはなぜだろう……
なぜか山口百恵じゃなくて、まっさん本人が歌ったほう。



……ところで、それとはあんまり関係ないんだけど、さっき寝ていて『リアルひよりん』を体験した。
ぶっちゃけ原作の「三千世界」状態。ひよりんの轍を踏まないよう、起きてすぐメモも取った。
……でもさ、
どうして夢で見た物語って、その時は「神降りた!」と思っても、起きて読み返すと支離滅裂かねぇ……
なんか、シチュがすごく難解。シノプシスはできたけど、どうやってまとめるんだコレorz
125名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:00:32 ID:Lh8Nm7Dl
>>90
素晴らし過ぎます !!
萌えと感動の渦で俺の脳内が大変なことになってます !!!
126名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:02:41 ID:GB3JN91t
>>123
いとこが結婚した時の事等を思い出してうっかり泣いた。
はあぁ…GJ!
127名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:07:55 ID:IIXLco+Y
>>123
姉妹愛いいですなぁ……
たしかに結婚前日に、こういう葛藤があってもおかしくないような。
でも、二人らしいやりとりで本当によかったです。
あたたかいSS、GJでした。

>>124
よくありますよくあります。まさにリアルひよりんw
「いい物語だ!」と思ったら前後関係どころかどこもかしこも破綻だらけで。
「豆腐は凍らせると水分が無くなる」という寝起きの謎のメモを見て一日中悩んだことがありますw
128名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:17:01 ID:/TIprB8U
>>124
まぁ、よくあることさw
俺なんか夢の中でこなたが電王に変身してたことあるよ…
前日にニコニコでらきすたと電王いっぺんに見たのがマズかったか…
129名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:24:38 ID:tj1f1yjP
>>123
読んでて、あたたかい気持ちになれました
GJでした
130名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:26:14 ID:nCf1hDGF
>>128
仮面ライダー此方・・・仮面ライダーナ○トとかそんな感じのにおいがする
131名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:26:48 ID:FGcNUpC8
>>123
結婚って『人生の墓場』と例えられることが多いけどやっぱりいいものだわ
GJ!


朝起きたら、ネタ帳に赤ボールペンで
「犯人は○○できょうきはえだつきフラスコ」
と書かれていたことはあった
自分で書いたはずなんだが、どう見てもDMです本
132名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:28:53 ID:B/FQDsIw
みんなやってるんだなあ、ネタ帳の謎の文字列w

>>131
ところで、結婚は人生の墓場ではなくて、『愛情の墓場』ですぜ旦那〜

133名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:37:54 ID:7aPkjNKV
これから育むのに墓場はねーよな
せめてゆりかご兼墓場にしよう
134名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:51:00 ID:mz8h69lc
>>133
それ見て「ゆりかごから墓場まで」思い出したけど
何のことか思い出せずにググってしまったwww
もうダメだなorz
135らき☆すたB.B.E.('Last Sapper' Edition)改良版:2007/06/30(土) 21:51:04 ID:B/FQDsIw
ニコ動をごらんのらき☆すたファンにはおなじみ?電気グルーヴの名曲改変。
参考:つ【ttp://www.nicovideo.jp/watch/1181625001
こなたスレに投下したやつを小修正orz
ちなみに、ちゃんと歌え(?)ます。
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勉強嫌いでヲタクな私は髪の毛長いが気も長い
ネトゲ大好きな担任教師は今日も八重歯見せいい調子
中間試験の総合成績ヤマカン外れて300位
期末こそはと心に決めてベッドで漫画あと30分

月イチかかさず掲載誌買ってるくせに単行本出りゃすぐ三冊買い
試験勉強の合間にネトゲー レバ剣拾って大パーティー
おかげで翌日大爆睡 センセに見つかりゲンコツくらって
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軍資金稼ぐのにバイト初めたけれどコンビニあたりじゃ時給500円
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クイズゲームでかがみと対戦 軽ーく負かしてテング得意顔
短パンTシャツ着ておやすみ その夜蚊が出て結局徹夜

私ら天下の漫画アニメヲタ軍団 コミケ好き深夜アニメが大好き
誰よりも早く有明直行 新刊ゲットで万歳
どんどん人波増えるテンションも上がる疲れて寝てるヲタもいる
ふと気づけば16時で閉会 お役御免で直行直帰

勉強嫌いでヲタクな私は髪の毛長いが気も長い
ネトゲ大好きな担任教師は今日も八重歯見せいい調子
中間試験の総合成績ヤマカン外れて300位
期末こそはと心に決めてベッドで漫画あと30分

時々素手で外人なぎたおし朝昼晩とかがみをからかってみたり
古文の宿題忘れてみたり教科書の写真に落書きしたり
やってきました夏休み海じゃスクール水着浮き輪持って浮かんで
宿に帰ったらてもてーてもてー怖がりつかさにスケキヨですよー

道のド真ん中懸賞談義で当たるも外れも愛だよ愛
振り向きざまにきゃら〜〜んとマリみて曲がっていてよとタイ直す
ここは天下のゲーセンやらせて対戦ガチでカクガリのゴツ兄ちゃん
おとーさん今日も知らないガッコでカメラ構えて娘ってどこの?

-------------------------------------------
ラストのフレーズが
「汗(Fuu) 汗(Fuu) の谷間にDarlin' Darlin' FREEZE!」
に聞こえなくもないw
136名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:01:11 ID:bU4J5l2U
>>110
思わず生前のかなたさんの雄姿を想像して、おっきしました。ペニバンは男のロマン!(待て

>>123
姉妹愛! 嗚呼! なんか、ゆい姉さん指数がうなぎのぼりです。GJ。
137黒井6/30 21:50頃、黒井宅にて。:2007/06/30(土) 22:04:29 ID:s90WXMBp
コバマサぁー!!おどりゃ、また大劇場ブチかましよって!!


…あー、あとで泉に八つ当たりしに行くか…

138バド:2007/06/30(土) 22:12:18 ID:gqsdRPdu
良作の嵐に紛れてこっそり投下します
また白石&あきらの非エロです(´・ω・`)
NGワードは「ラフメイカー」
139バド:2007/06/30(土) 22:13:20 ID:gqsdRPdu


笑ってほしかった


アナタの笑顔が好きだから


いつも笑っていてほしかった


実のところ、理由なんてそんなものだった


140バド:2007/06/30(土) 22:15:01 ID:gqsdRPdu
彼女が公園のベンチで膝を抱えて泣いているのを見て
楽屋裏で辛辣な嫌味を言われていたのを思い出して
僕はつい、声をかけてしまった
邪魔だから向こうに行けと低い声で怒鳴られたけれど、どうしても放ってなんておけなかった
いつもは傲慢で身勝手で、けれど優しい彼女が、ひどく小さい体を抱き締めて、震える声を押し殺そうとする姿を見てしまったから

でも誰かと話すのさえ苦手な僕が何を出来るとも思えない
事情も知らないはずの僕が慰めたって、彼女の心が癒されるはずもない
それでも、放ってなんておけなかった

141バド:2007/06/30(土) 22:16:30 ID:gqsdRPdu
「泣き止むまで側に居させてください」
「…誰が泣いてるって?つーかウザいから消えろって言ってんでしょうが」
「すみません、横失礼します」
「おかしいのは耳か?頭か?向こう行けって言ってんの。わかる?て言うかわかれ」
「はあ…すみません。何せほら、僕ってバカですから」
「…勝手にしなさいよ」
「そうします」

むすくれた顔で遠くを睨む少女と、困り顔で頭をかいている少年
端から見れば奇異な二人なのだろうけれど、そんな事はどうでもよかった

142バド:2007/06/30(土) 22:19:06 ID:gqsdRPdu
「…いつも、感謝してます」
「あぁん?」
「迷惑かけっぱなしで。昔っからこうなんですよ。努力はしてるんですけど」
「言われなくてもアンタの要領の悪さくらい見てれば分かるわよ」
「はは、ですよね…ですから、今くらい役に立たせてください」
「…アンタなんかムカつく」
「はあ、すみません」
「でもまあそう言うなら」
「はい」

小さな両手で僕の胸ぐらを捕んで、そのまま崩れ落ちる
胸元を押す力はとても弱々しくて、触れたら消えてしまいそうな程、儚くて

「ごめん。すぐいつものアタシに戻るから」
「はい」
「すぐに強いアタシに戻るから」
「はい」
「ちょっとだけ、泣かせて」
「…はい」

小さな少女の小さな声が消えてしまわないように
少しでも傷跡の痛みを和らげられるように

微かに聞こえる泣き声と一緒に
強く、強く、抱き締めた


143バド:2007/06/30(土) 22:21:22 ID:gqsdRPdu
「おはようございますあきら様ー(ズドンっ!!)あぐほぁっ!!」
「30秒遅刻。アンタこの仕事ナメてんのか?あぁん?」
「いえそんな滅相もございません(ズドンっ!!)ぐぉっ!!」
「口応えすんな」
「はいっ!!」
(今日はまたいつにもましてハードですねー…)
「あ、そだ」
「なんでしょうかっ!?」
「アンタが一人前になるまで面倒見てやるって決めたから」
「え?あの…一人前って言うと」
「アタシレベルになるまで」
「それはまた…遠い未来ですねー…」
「遠い未来、だといいよねー」
「はい?」
「なんでもねぇよ」
ズドンっ!!
「ぐはぁっ!?」

おしまい
144名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:23:00 ID:gqsdRPdu
お粗末様でした(´・ω・`)

元ネタは一応タイトル通りBAMPの「ラフメイカー」です
145名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:23:41 ID:yvXB5rEk
何で目欄にタイトル?
146名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:31:57 ID:/TIprB8U
>>134
そのフレーズで何故かバイオハザードを思い出したんだが…
何でだったっけ…?
147名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:32:32 ID:xmS7RTkL
>>144 ドジっこ?w萌えたんだぜ!GJ!
148名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:32:44 ID:gqsdRPdu
>>145
うん、今気付いた(´・ω・`)
ただのミスです。ごめん
149名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:33:08 ID:lJvfQoDG
GJ!

だけど、タイトルは名前欄に入れないとNGに使えないんじゃ…
150名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:35:19 ID:yvXB5rEk
>>148
前スレの「楽屋にて」でも同じことしてるんだけど
まあいいけど
151名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 22:44:36 ID:gqsdRPdu
ごめん(´・ω・`)

次こそは気をつけるよNGワードは「バド」でお願いします
152名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:03:01 ID:N9grY0qJ
>>117
前スレの最後の方に結婚式の話なかったっけ?
俺の思い違いかも
153名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:10:54 ID:nCf1hDGF
>>152
保管庫にある「二人の一周年記念」?
154名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:27:48 ID:Q/Ckt/Th
>>144
なんか色々…だけどとりあえずGJ!
あきら様分補給隊隊長になってくれ!
1554-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/06/30(土) 23:42:01 ID:UW3BiA79
> まとめ管理人様
いつもお疲れさまです。
一点修正をお願い致します。

「画像保管庫・4-243」内の一番下の
『4-320氏作「逆転☆裁判」イメージ』は
自分の作品ではありません(^^;

妄想屋さんの作品と思われますが、
ご本人の確認が取れた後、修正願います。

> 各作家様
なんだか覗きに来る度に次々とGJ作品が投下されててSUGEEE(*´∀`)
らき☆すたは今の所、角川雑誌以外のアイテムが極端に乏しい為、
最近はもっぱらココでらき☆すた成分を補充させてもらってます。
改めて感謝♪
156妄想屋(仮名):2007/06/30(土) 23:45:24 ID:B/FQDsIw
あう

逆転☆裁判のマジっぽいラフは俺の作品です〜
ラフですが、差し支えなければ掲載(転載?)よろしこです。
157名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:52:18 ID:N9grY0qJ
>>153
そうかも。携帯だから見れないorz
158名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 00:18:54 ID:fUnyTgwI
159 ◆0iImM7mexo :2007/07/01(日) 00:48:18 ID:vZg0PXmV
>>155
うあー、何という間違いを…。
普通絵柄の違いで解るだろう自分orz

本日投下されたSSをまとめ次第修正に向かいます。
少々お待ちくだせぇ。
160名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 01:39:49 ID:0ULTskxi
あきら様×女体化した白石とか面白そうだな。一応百合だし
161名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:44:45 ID:+J9yu1aD
女体化したあきら様×白石と一瞬読んでしまった。
あきら様ごめんなさい
162名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 02:48:27 ID:Cg29uwKh
>>161
普段のあきら様はふたなりかよww


( *・ω・)
・・・・・・とちょっと妄想してしまった。
163名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 03:17:31 ID:OeEo63hn
ふたなりあきら様×女体化白石か

次エロ書く時のネタは決まったな
164名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 06:24:59 ID:EA36+iPh
神作軍団の無限コンボをくらいつづけてもう体力が限界・・・・

最後に・・・一つ・・・




萌え死には最高だーぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バタッ
165名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 11:05:15 ID:R9balMaV
ベホマズン!/・ω・)/≫≫≫≫≫>>164
166閉鎖空間・・・!omikuji人!!:2007/07/01(日) 11:16:47 ID:7uNezJXe
nighthawkを今やってるんだがすごく便利だね。
でも遊び要素がないとちょっと飽きるなwww
 何か認証数ランキングとか紫炎みたいな認証する毎にレベルアップとかそういうのをつけてほしいww
167Foolish Form@携帯:2007/07/01(日) 14:51:37 ID:YRSIZhd3
ムラムラできず書けなかった。
ゆたか×みなみなら何でも良かったがめがっさ無理だった。
今は反省している。


もう少しお待ち下さい。
168名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 14:59:21 ID:KOdAJH0k
>>167
お久しぶりですね
169名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 15:05:04 ID:l1ZZMBqP
壊れたかがみが一部で流行ってるようだが
初心に帰って壊れたこなたもアリなんじゃない?
というか俺がみたいぜ
170てけてけかなたさん:2007/07/01(日) 15:45:34 ID:yg3VoyY1
『今日は遅かったのね』
『んー、新しい制服とかの合わせがあって、ついでに古い制服をもらってきたんだ』
 バイトが終わって、ごはんを食べ終わったら部屋のパソコンをスイッチオン。立ち上がれば
すぐに、お母さんが画面の端っこから出てきて私をお出迎え。それが、私の最近の楽しみだったりする。
『制服……そういえばこなたは『めいどかふぇ』に勤めてるんだったっけ?』
 勤めてからもう1年以上経って、そろそろお客さんも飽きる頃だからってことらしい。
そこそこ固定のお客さんも居ついてきたし、まだいいかなーと私は思ったんだけどね。
『そ。よかったら見てみる?』
『そうね、たまにはこなたのお仕事姿を見てみたいもの』
『おっけー。それじゃ、ちょっと待っててね』
 ……それが、まさか狂宴の始まりだとは夢にも思わなかったわけで。

−−−− てけてけかなたさん その9・へんしん −−−−

『くふふ、どーかな? お母さん』
 濃い紺色のメイド服を着て、モニターの前でくるりと回転してみる。もちろん、白い
カチューシャとエプロンも忘れちゃいけない。
『わぁ……清楚な感じがして、少し大人っぽく見えるわね』
『そう? そう言ってもらえると嬉しいなー』
 まさか、こうやってお母さんに働いてるときの姿を見てもらえるなんて。最近は嬉しいことばかりだよ。
『私も、そういうのを着てみたかったなぁ……』
『んー、だったら着替えてみる?』
『えっ?』
 私はそう言って、頭の中に思いついたゲームのタイトルをぐぐってみた。……うん、これこれ。このキャラ。
『『夜明け前より瑠璃色な』……こ、これってえっちなゲーム?』
『ううん、プレステ2でも出てるやつ。んで、お母さん、この間アトランチスの謎のカッコを
したときみたいに着替えてみなよ』
 ああいう格好が出来るなら、既存のゲームの格好なら楽チンかなーと思ったわけですよ。
『うーん……や、やってみるけど、ちょっと待っててね』
 そう言うと、お母さんはのミアの衣装をじーっと見たあと、ブラウザの後ろにてけてけと
隠れていった。そして、3分ぐらい経ったころ、お母さんはひょっこり現れた。
『ど、どうかしら?』
『お、おー?!』
 顔を赤くしながら出てきたお母さんはちっこいメイドさん姿で、まるでマスコットみたいにかわいい。
『お母さん、かわいい! すっごくかわいいよー!』
『そ、そう? そう言ってくれると嬉しいわ』
 いやー、コレ反則すぎっす! カンタンにこんな着替えが出来るなんて! とゆーか、
3頭身のおかーさんが画面の中であんな衣装やこんな衣装だって可能なわけで……
あ、やばい、妄想が……
 ……ぷちんっ。
『ふっふっふっふっ』
『こ……こなた?』
『じゃーおかーさん、どんどん着替えてみよーかぁ。マブラヴにSHUFFLEにRoutesにぱすちゃCに
いたじゃんRにIZUMOにもし明日にこんにゃくに果て青になないろにANGEL TYPEに幻のアリスクリムゾンに』
『ちょ、こ、こなた、18歳未満はだめーってマークがあるんだけどっ?! とゆーかソフトまでっ?!』
『気にしなーい気にしなーい! それじゃおかーさん、まずはコレからいってみよーかぁ!』
『い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
 
 ――一晩中ムハムハしてやった。今はDドライブをフォーマットされて反省している。
171 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/01(日) 15:47:26 ID:yg3VoyY1
参考にと思って久々に伺か(仮)を立ち上げてゴーストを入れ替えまくってたら電波が届いた。
HDDがカタカタ音を立てていて今は反省している。
172名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 16:14:11 ID:0nQpEu5A
リアルタイムGJ!
こんなコミュニケーションをデスクトップアクセサリーととってみたひ

それにしてもかなたさん、お気の毒に…
173名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 16:16:08 ID:jrzGPA1v
GJ。
実にGJ。

ミーにも謎の電波がとどいたので、
PCから空間を割って出現する超獣モードかなたさんの脅威を
書いてみようかと思っている。10年以内に。
174妄想屋(仮名):2007/07/01(日) 16:33:27 ID:o5H5ZlWT
うは、着せ替えかなたさんGJ!
てか、誰かマジで「伺か」で作らないかな……


さて、8レスほどお借りするザマスよ。
非エロ、非カップリング、コメディ系、本編準拠?です。
タイトルは中島みゆきの歌から拝借。関連性はないですが。
------------------------------------------------
175名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 16:33:37 ID:UI9KD+0S
>>171
「お母さん、あたしの居ない間はなにやってるの」
「この前ね、HDDの結構深いところまで捜さk…探検してたら、なにか賑やかなお部屋があってね。そこでたくさんお友達を見つけちゃったの」
「お、お友達!?」
「吸血鬼さんの喫茶店とか、とてもおっきな図書館とか、おいしいあんパン屋さんとか、フフフッ」
「え、ちょ、えええええええ!!」
「こなたがもう何年も起動してくれないってぼやいてたわよ」
「ああ!いますぐあたしもその世界へ連れて逝ってぇ!」
1761/8:2007/07/01(日) 16:34:23 ID:o5H5ZlWT

「えーっと……『パラダイス・カフェ』……ここよね」

地中海あたりのコーポラスを思わせる白い壁。シンプルでお洒落な店構え。
そんな建物を前にして、異様な緊張を禁じ得ないわけは……

そう、私はこの建物がいったい何なのか、知っちゃっているからなのだ。

……つまり、ここは―


―こなたが勤めてる、コスプレ喫茶なのである。


―――――――――――
『パラダイス・カフェ』
―――――――――――


「そういえば行ったことないから……今度、あんたのバイト先でも覗きにいこうかしら」
正月にこなたがうちの神社に来た、その仕返しのつもりで、ふとそんなことを言ってみたら、
「うん、いいよ」
返ってきたのは、予想外の承諾。

「いいのかヨ!普通そういうのって嫌がるトコだろ」
「だって、半分見られるのが仕事のようなものだしー」
「そりゃ、そうだろうけど……」

こなたの仕事ぶりを、ちょっと想像してみる。

「あんたのことだからどうせ、『あじゅじゅじゅしたー』とか『よこそ』とか、歯切れの悪い接客してるんでしょ」
「果たしてどうかな〜?……まァ、見に来ればわかるよ」

『自分だけの秘密』を持っているヤツ特有の、内に優越感を秘めた微笑み。

「……わかったわよ、週末覗きに行ったげる!……絶対行くんだからね!後で後悔するんじゃないわよ!」
「うん、ここ一番のコスで待ってるよ〜」

……なんでこんなに嬉しそうなのよ、こいつは。


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1772/8:2007/07/01(日) 16:35:15 ID:o5H5ZlWT
……と、そんなやり取りがあったのが、つい数日前。

「う〜〜、どうしよう……その場の勢いで『絶対行くからね!』とか言っちゃったけど、う〜ん……」
いくら友達が働いているとはいっても、こういう店に一人で入るのは気が引ける。

―そう、こんな日に限って、私一人なのよね。
つかさはみゆきさんと一緒に別行動。何やら『秘密の買い物』につきあってもらっているらしくって。

交通量の多い駅前通り。店の入口の前で、お百度を踏む私。
周囲の視線が集まってくるのを感じる。

……ええい、どのみち羞恥プレイ状態なんだから、入っちゃえ!
ドアノブに手を触れると、自動ドアが微かな擦れ音と共に開いた。

『いらっしゃいませ〜☆』
色とりどりのウェイトレス、メイド、巫女、ナース、アニメや漫画のキャラクター。
統一感のないコスチュームに身を包み、甲斐甲斐しく働いていた女の子達が、一斉に私のほうを向いて言った。

うわァ……そう来ますか。
圧倒されて硬直状態の私の元へ、一人の女の子が駆け寄ってきた。

「あー、おねえちゃん!おかえりなさ〜い☆」

と言うなり、いきなり抱きつく。

「ちょ、あんた……って、え?」

抱きついたままの姿勢で、私を見上げたその子。
紺色のメイド服に身を包み、長く青い髪を大きなリボンでまとめた、小柄な女の子。
櫛を通したと見えて、綺麗に流れる髪のてっぺんに、ひと房だけ立ち上がったアホ毛。
左の目元に、見まごうはずもない泣きぼくろ。

身体的な特徴だけ見れば、どうみてもこなたなんだけど……

ぱっちりと見開いた瞳は星目がちで、夢を夢見る少女のごとく。
ハキハキとした元気のいい声は、『なんとかストレート』の主人公のごとく。

「……あんた、誰だ?」
わかっちゃいるけど、つい突っ込んでしまった。

「やだなぁ、私だよん」
急にいつものテンションに戻るこなた。……つか、落差でけえ!

「わ、わかってるわよ……聞いてみただけ」
「これぐらい芸達者でないと、コスプレ喫茶のウェイトレスは務まらないのだよ、かがみんや」
「……あー、さいですか」
一瞬ドキッとしてしまった自分に、ちょっと自己嫌悪。

「で、でもさ、いくらなんでも抱きつくのはやりすぎじゃないの?」
「ああ、これはかがみだけにサービスだよ♪」
「う……っ」

ヤバイ。たぶん私、今、顔真っ赤だ。
1783/8:2007/07/01(日) 16:36:08 ID:o5H5ZlWT
「だいたい、『おねえちゃん』って何なのよ?」
「妹でメイドっていう設定なんだよ〜」
「……設定?」

聞き返す私をさらっと流して、こなた。
「ごめんねー、今日なんかお客さん多くって。もちょっと待っててね」
「べ、別にいいわよ、謝んなくても」

……てか、これでお客が少なかったら、とてもじゃないけど居られんわ。

「あ、窓際の席がちょうど空いたみたい。今案内するね」
「あ、いや、私はその、ちょっと様子見に来ただけだから……」
「いーじゃんいーじゃん、私のおごりだよ〜」
こなたの小さな手が私の手を握る。柔らかくて暖かい感触。

「ちょ、ちょっと……」

いきなりテンションを切り替えて、こなたが店内に向かって言った。
「おねえちゃん一名様、お席にご案内するね〜☆」
『は〜い、よろしくね〜☆』
ウェイトレスの女の子達が、一斉に元気よく返した。

なんという一糸乱れぬ応答……これは間違いなく鉄壁のチームワーク。


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1794/8:2007/07/01(日) 16:36:59 ID:o5H5ZlWT
かくして、私は今。コスプレ喫茶なるディープなお店の、しかも窓際の席に座っている。

通行人の視線が気になって、なんか落ち着かない。
……いや、『通行人はわざわざ店内なんて見ちゃいない』って、頭じゃわかってるんだけどね。

「何にする?おねえちゃん☆」
妹メイドモードのこなたが、つぶらな瞳で私を見つめる。
「ぁぅ……ええっと……」

渡されたメニューを眺める。
『待ちに待ってた学園祭!ボリューム満点パフェ』
『ふわっとチョコレートムース・癒し系お嬢様風』
『ちょっとビターな初恋クッキー』
『恋のさや当て・トリプルアイスクリームサンデー』

……えと、どれもこれもものすごいお名前ですね、こなたさん。

「これなんてどうかな?『甘くて辛い!?気になるあの子のツンデレパフェ』」
「……ツンデレパフェ?」
「ん。これ、私が考えたメニューなんだよネ」
いつものテンションに戻って、こなた。つか、切り替え早いわね。

そういえばいつだったか、激辛パフェとか言ってたわね。まさか本当にメニュー入りするとは……

「思ってたより結構評判いいんだよね〜、これが」
まあ、甘辛いって表現は普通にあるし、トンカツパフェってのもあるぐらいだし……

「ネーミングとか、かがみんにもピッタリ♪(むふ)」
「ちょっと待て、オイ」


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1805/8:2007/07/01(日) 16:37:53 ID:o5H5ZlWT
……柊かがみ、ただいまツンデレパフェ完食。

……いや、まいったわ。まいりました。
辛いパフェ?とか言ってた自分が、間違ってました。
甘いアイスクリームに混ぜこまれた唐辛子の絶妙な辛さが、まさかこうもハマるなんて。
なんでも、南米のチリあたりじゃ普通に売ってる組み合わせだそうで。なるほど。

「……でもさ、」
「何?」
「あんた、仕事中でしょ?こんなところでダベってていいの?」

こなたはさっきから、私の向かいに座ってずーっと話し込んでる。

「あー、今は休憩時間だから」
「ふーん」
「あと、スカウト活動も兼ねてるから、店長さんも容にn……」
「え?」
「……あ、いやなんでもないヨ、こっちの話」

「?……でも、そんな格好で座ってたら、サボってるってバレバレじゃないの。お客の印象とか悪くなんない?」
「あ〜、ここはお客さんもコスプレOKだからだいじょーぶ、違和感ないし。てか、コスプレしてる半分はお客さんだよ」

知って驚く、意外な事実。
「マジですか!?やけに店員が多い店だなーって思ってたわ……」

「……そだ、かがみもコスプレしてみない?レンタル衣装もあるんだよ〜」
目を輝かせるこなた。

「なっ……わ、私はいいわよ!」
「ええ〜?似合うと思うんだけどなぁ……」
「結・構・よっ!」

と、言った瞬間。
こなたは『究極奥義』を繰り出してきた。

「おねえちゃん……私、おねえちゃんのきれいなお洋服見たいな〜☆」
口元に両手を当てて、餌を頬張る栗鼠のような仕草で私を見上げる。
こなたのバックに、きらきらと輝く光の粒が見えた気がした。

「うぐっ……」

「……ね、お・ね・がいっ☆」

何よコレ、ちょっと、うわ、キモ…………か、可愛いじゃないの。


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1816/8:2007/07/01(日) 16:38:48 ID:o5H5ZlWT
「き……着替え、終わったわよ」
「おぉぉ!見立て通りの王道ツンデレメイド!かがみんぐっじょーぶ!」

こなたが目を輝かせ、―妹モードではなく、いつものヲタモードで―、親指を立てて『GJ』のポーズ。

「ちょ、大声出さないでよ!目立っちゃうじゃない!」

そんな私の耳打ちが、終わるか終わらないかのうちに。
こなたは私を更衣室前の目隠し(パーティション)から押し出すと、店内に向かって叫んだ。

「おねえちゃん、着替え終わりました〜〜☆」

「ちょ、バカッ!あんた、今何聞いて……」


あれだけざわついていた店内が、しん……と静まり返る。
……だ、だから嫌だって言ったのに……


―でも、次の瞬間。


「……おぉおおおおおおおおっ!」
「萌えぇえええええええ!!」
「ツンデレじゃ!ツンデレメイド様じゃ!!」

叫ぶ人、悶える人、両手を合わせて拝みだす人。
ウェイトレスの女の子達の拍手。
そして始まる、男性客たちのスタンディングオベーション。


「……あ……あぁぁ……(ぱくぱく)」

「うんうん、私の見立ては間違ってなかったわけだねぇ、うんうん」


……私の中で、何かのスイッチが入った。


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1827/8:2007/07/01(日) 16:39:44 ID:o5H5ZlWT
店内の熱狂(?)は、店の外にまで響いていた。

「うわぁっ!……と驚くタメゴロー。……な、何だろ、いまの!?」
「あそこの……ほら、三軒先の店からですね」
「何かあったのかな?」
「あそこって確か、泉さんがアルバイトをされているお店じゃ……」

「……行ってみよっか」
「……そう、ですね」


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 


変にテンションが高まった店内。
誰もが熱にうかされたように、ヒートアップしている。

もちろん、私も。

……私、いったい、何してるんだろ……?


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 


ドアノブのスイッチに、手を触れるつかさ。
自動ドアが、微かな擦れ音と共に開く。


 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 


「いらっしゃいませぇ☆ ご主人さ…………ま゙ぁぁっ!?」



「え、えぇええええええっ!?お、おねーちゃんっ!?」
「か、かがみさんっ!?」



…………ぁぅ。



 ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×―  ―×― 

1838/8:2007/07/01(日) 16:41:09 ID:o5H5ZlWT
オレンジ色に染まった、夏の空。
ざっと夕立が通りすぎた後の空気は澄みわたって、心地いい風が吹き抜ける。

……でも、私の頭上には多分、ヒトダマのような渦巻きがいくつも巻いているはず。

「本当、できれば考えてくれないかな……優遇するからさ」
と言うのは、このお店の店長さん。……だから、私はここでバイトする気はありませんって。

手元には、数枚のポラロイド写真。
メイド服姿の4人が、写真に収まっている。

……こ、これは黒歴史よ。きっとそうよ。

「で、では、私たちはこれで……」
苦笑まじりの声で、みゆき。

「また来てね〜、お・ね・え・ちゃん☆」
と、こなた。タレントの小神あきらも真っ青の、非の打ち所のない完璧なぶりっ子ポーズ。
「もう結構!十分すぎるほど堪能したわよっ!」


……とは、言ったものの。
こなたの見せた、あの『意外な一面』が。
いつもとは違う衣装に身を包んだ時の、あの『なんともいえない高揚感』が。
その日の夜になっても、私の頭から離れなかった。


……また、一人で行ってみようかな……



― Fin. ―
184妄想屋(仮名):2007/07/01(日) 16:42:00 ID:o5H5ZlWT
------------------------------------------------
以上です。あじゅじゅじゅしたー。


……演劇とはすなわち、虚構を通じて人生の真実を語るものである。
作り上げられた『真実』は、見る者の人生を導き、また、時として歪める。

そして今。一人の役者の語る『真実』が、一人の観客の人生に、大きな転換を齎(もたら)そうとしていた。


……こなた……恐ろしい子っ!!
185名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 16:43:25 ID:KOdAJH0k
>>184
なんというツンかがみ…これはGJという言葉を送らざるを得ないな



ところで…最近はタイトルを曲名から取るのが流行ってるのかい?
186名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 16:50:26 ID:3dUuZ/uv
>>170
>>184
どっちも大笑いでしたw
コスプレさせられるかなたさんもかがみも
こなたにいいようにされちゃって可愛いです

>>170
かなたにコスプレさせるときのこなたのハイテンションっぷりがもう。
あとでそうじろうさんが知ったら羨ましがるんだろうなw

>>184
メニューの名前とか妙に凝ってるw
そしてやっぱりかがみはオタクなんだな、とw
187名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 17:35:22 ID:B+5NobQr
>>170
GJ
でも傍から見ると、こなたが自分を模した伺かのキャラにコスプレさせてるようにしか見えないんだろうなw

>>184
こちらもGJ
見た目だけで瞬時にツンデレだと理解した男客どもに吹いたwww

>>174
昔作ったことあるから、やろうと思えば作れるぜ
まぁ画像と会話のネタを誰かが用意してくれるならの話だけど
188名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:18:19 ID:0ULTskxi
乙です


あっと驚くタメゴローって今時の若い奴にはわからんだろw
189名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:22:53 ID:80Anow1I
今気付いたが>>58も地味に曲名じゃね?
デンカレだっけ
190名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:25:33 ID:ljJBgw0N
>>184
ずっとニヤニヤが止まりませんでしたw
盛大なGJを送らせていただきます!
191名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:34:04 ID:z8IHssQ6
>>189
微熱はアイマスアニメのヤツだろ……
192名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:35:49 ID:4sNu4cjs
>うわぁっ!……と驚くタメゴロー

ちょwwwwwww
193名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:36:13 ID:o5H5ZlWT
>>186
そうじろうが知ったら、えらいことになりそうなw
てか、かなたさん@てけてけがそうじろうに逢いに行かない理由が気になってたまらない俺ガイル@こなたに瞬殺。

>>187
おおっ!元デベさんktkr
そういえば、以前は「伺か」ネタでCG描きまくってたなぁ……

>>188
それでもつかさなら……つかさなら、いつかきっと言ってくれる!w
194名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:39:02 ID:mRMpgQBH
Q:てけてけかなたさんはHDDごとコピーすれば量産できますか?
  20万円まではキャッシュで出しますのでお願いします。
195名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 18:56:50 ID:lZgbl9PJ
>>194
HDDのシリアルナンバーを元にした暗号化が為されているから、いくらデータを物理的にコピーしようが無駄ですよ。
196名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:20:36 ID:kRBGx8dE
今日も新作揃いだ
GJ!

>>195
いまこそDVDやBDのガードを外した海外ハカーの出番だw
197名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 19:21:33 ID:/AsIMQBd
>>170
こなた…何度HDをフォーマットされても懲りないんだなw

>>184
GJ!堕ちそうなかがみに萌え〜
思えば、本編で出てこないのが不思議なくらいですよね…>>こなたのバイト先話

>>193
逢いには行ってるけど、まずHDの『掃除』が第一になってそうw
1985-61:2007/07/01(日) 20:07:33 ID:yjpv/L9P
GLな神作品が多いですねぇ
>>194俺なら30万までならだすね。
ってことでSS投下ー
ちょっと事情で続きものです。
1995-61:2007/07/01(日) 20:10:42 ID:yjpv/L9P
アイシテル。何回口にしただろう。でも…それは叶う筈のない願い。)
【すれ違う想い】
「ね〜、かがみん。今日アニメイト寄ってこーよ〜」
「ごめん。今日忙しいから…」
「……分かった〜。じゃ。」
かがみが校門を出るのを確認。私はこっそりとその後を追う。
(最近一緒に帰ってくれないかがみんが悪いんだよ?)
揺れるツインテールを追い掛ける。
「こっち…、かがみんの家の方向じゃない…」
全く真逆。
急にかがみが立ち止まった。
「?待ち合わせでもしてるのかな。」
案の定その通りだった様で。向こうから人が歩いてくる。
「え…?お、とこ?」
親しそうに手を振っている。かがみも頬を赤らめ、振り返す。
どくん。
(あれ?)
どくん。
(私とかがみんって恋人じゃなかったっけ?)
どくん。
(っていうか雨?雨だよね。私がこんな事で…)
こなたの顔から滴る水滴は。果たして雨だったのか−
−−
「こなたー。今日本屋行かない?」
「…行かない。」
「あら。珍しいわね。あんたが…」
「…かがみんこそこんな所いて大丈夫なの?」
「ん?」
「早く恋人の所行けば〜?」
「何言っ…」
「昨日見たんだよっ!」
「〜〜っ」
「恋人だと思ってたのは私だけだったみたいだね。私恥ずかしっ」
「ち、違っ」
「あ、私があげたリボンなんて着けてちゃダメだよ。」
手を伸ばし。かがみのリボンを解き、川に投げ込んでしまった。
「ぁ…っ」
「新しいの買って貰って。お幸せに。じゃね」
−−
「…ただいまー」
「お友達から電話来てるぞー」
「?私に?」
電話を受け取る。
『もしもし〜』
『あっ!こなちゃん?』
『ん?つかさ?』
『お姉ちゃんそっちいってない?』
『来てないけど。まさか…』
『まだ帰ってこないのっ!』
To be continue...
200名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:21:18 ID:Gnygrw3q
みなみがブラックみゆきに凌辱されるエロスな小説が読みたい…
201なんとなく…:2007/07/01(日) 20:22:11 ID:/AsIMQBd
>>196
"今日、未明。秋葉原で『Oh―…Moeee〜ロリ・ヒトヅマ…モEee〜〜…』と口走る外国人を保護。
身元を調べたところ、海外で有名なガード外しのハッカーであることが判明…”

「ふ〜ん、暑くなるとヘンな人が増えてくるもんだね、お母さん…」
『そうね…昨日も不躾なお客さんがいらしたから、丁重にお帰りして頂きましたし…(ニッコリ…)』
202名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:29:11 ID:0ULTskxi
>>199
wktkいわゆる期待
2034-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/01(日) 20:33:55 ID:Cg29uwKh
> ◆cj23Vc.0u.さん
いつもGJですー。

"何か"のかなたさんゴーストが作れたらなぁ・・・・
とか思いながら既存素材でつくったかなたさん壁紙(´・ω・`)

「なんちゃってかなたさんでも構わんから俺のデスクトップに現れろ!」
という人は期待せずに見てやってくださいドゾー

1280x1024
http://bbs.freedeai.com/src/up3893.jpg

1024x768
http://bbs.freedeai.com/src/up3894.jpg

ちなみに背景色は(R:128 G:128 B:192)なので、
上記以外の画面解像度で壁紙画像のスキマが気になる方は
デスクトップの背景色を弄ってやって下さいw
204名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:35:47 ID:D3cq/ZUp
>>203
ハラショー!GJ
205名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:37:40 ID:LiqkRkDg
>203
オレの妄想具現化ktkr
戴きました d
2064-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/01(日) 20:43:58 ID:Cg29uwKh
>>204-205
なんか自分のデスクトップで試してみたら、1280x1024環境で
1024x768壁紙を中央表示すると「ちょこん」っぷりが丁度いい気がしますた(´・ω・)

>妄想屋さん
ツンデレメイドかがみんktkr!
> 手元には、数枚のポラロイド写真。
> メイド服姿の4人が、写真に収まっている。
光速で脳内保存した!!

> 199
続きが気になりまくるではないですか・・・(ノ∀`)
207バド:2007/07/01(日) 21:44:05 ID:OeEo63hn
まとめの中の人、いつもご苦労様です
まとめを見て小さな感動が沸きました(`・ω・´)

ところでまとめ読んで反省してたんですけど、前スレ>>836の『楽屋にて』が抜けてたので時間がある時に追加してもらえると嬉しいです(´・ω・`)
208名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:45:08 ID:mRMpgQBH
何としても量産化して、てけてけかなたさん入りのOSを普及させてやるんだ。
いずれ風速40m以上の「風音」がキーワードとなって、首都圏全域の
多足歩行型作業機械が一斉に暴走する。これは運命なのディステニィー!
209名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:50:28 ID:D3cq/ZUp
>>208
若本乙w
210名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:51:34 ID:KOdAJH0k
>>209
かなたOS最高だぁ…
211名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:03:50 ID:nhTFl+jS
>>209
バルバトス:貴様ぁ…この俺様を呼んだかぁ…?

散るかぁ!?消えるかぁ!?土下座してでも生きのびるかぁぁぁああ!?

ぶるぁぁぁああああ!!!!
212名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 22:12:19 ID:RPAontjE
>>208
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
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BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
BABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABELBABEL
2135-61:2007/07/01(日) 22:32:20 ID:ivnrVYqq
199の続きですー
かなたさんOSは俺の物。
2145-61:2007/07/01(日) 22:33:47 ID:ivnrVYqq
『〜っ。そう…』
『こなちゃん?』
『今、忙しいから…切るね…』
【繋がる想い】
(関係ない関係ない。かがみんがどうなっても私には関係ない。)
『え?あ、ちょ、ちょっとっ』
ツーツー
私は電話をにぎりしめたまま立ち尽くす。
(だってかがみんはもう私のことなんか…)
しかし、それでも。目に浮かぶのはかがみの笑顔。
(ったくもー)
「お父さーん、ちょっと出掛けてくる〜」
一声かけ。夜の街へと走りだす。
−−
「なかなかないわねー」
その頃のかがみ。
「絶対この辺に…」
こなたが投げ捨てたリボンを探して。
「あれはあいつとの繋がりだから…」
長い間水に入っていたからだろう。手足の感覚が無くなってきている。
「無くすわけにはいかないのよ…っ」
その時。
「柊さーん、こんな時間に水浴びですかぁ?」
声のした方向を振り返る。
「僕らと一緒にイイコトしませんかー?」
昨日買い物に付き合ってやった男だ。人相の悪い仲間を連れている。
「ふざけた事言ってないで帰りなさい?」
「ひどいなぁ。捜し物見つけてあげたのに。」
「……なんですって?」
「このリボンでしょ?こんな汚いのじゃなくて僕が…」
「返せ…」
「新しいのを…」
「返しなさいっ」
つかみかかるが届かない。
「頼み方があるでしょ?」
「〜〜っ」
「そうだねぇ。まずは服脱ぎな?」
「…え?」
「だからぁ、服脱いでよ。」
「くっ……」
(仕方ない。仕方ないんだ。)
自分に言い聞かせながら制服のボタンに手をかけた。
「こなた。助けて、こなたぁっ」
2155-61:2007/07/01(日) 22:35:13 ID:ivnrVYqq
いるはずのない恋人。返事もない……はずだった。
「はいよ〜」
「え…」
「お兄さんたち。私のかがみんに何してんのかなぁ?」
言いながらも。行動は迅速。
先頭にいた男に前蹴り。返す足で後回し蹴り。
「金剛っ」
一部の人にしか分からない技名を叫びながら心臓に突き。
−−
「こなた、なんで…」
「好きなものはさ。」
「え?何?」
「好きなものは好きなんだから仕方ないと思わない?」
「な、なにをいきなり…」
「かがみん」
「は、はいっ」
何故か敬語。
「大好きだよ?」
「……こなた」
「何〜?」
「制服びしょびしょになったのあんたのせいだから。」
「ご、ごめん?」
かがみの顔が近づく。もう息がかかる程に、近い。
そして、甘く囁く。
「だから…責任とって?」
そして距離は消え去った。
FIN
216 ◆0iImM7mexo :2007/07/01(日) 22:46:39 ID:vZg0PXmV
>バド氏
おわ、すみません。
「〜ネタ」と書かれていたものですからうっかり小ネタの方に収録してました。
次回更新の際にはページ作って独立させておきます。

>いつもご苦労様です
こういった感謝は本当にありがたいです。
今後の励みとさせていただきますー。

ではノシ
217名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:12:34 ID:0ULTskxi
最近これしか言っていないな

乙!
218名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:13:41 ID:OeEo63hn
>>214-215
こなたカコイイ(`・ω・´)
GJでした

>>まとめさん
確かに…(´・ω・`)
気をつけますね

かがみ「別に感謝なんてしてないわよ。そりゃちょっと便利だなーって思うけど。…だから無理しないようにね?」
こなた「おぉ…ツンデレの王道ですネ」
かがみ「ツンデレって言うなっ」

あきら「まとめのお兄さん、いつもありがとうっ☆」
白石「ほんと感無量です。僕の話も載せてくださってほんと(ズドンっ)ぉぐぇっ!?」
あきら「…あたしの、だろ?」
白石「申し訳ございません〜」

219名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:20:55 ID:hToBS2l9
箱○のアイマスから衣装もらってくるかなたママン想像した

そうじろう氏なら持ってそうだ・・・
220名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:47:43 ID:kRBGx8dE
GJ!

>>219
そうじろうさんならForzaで痛車制作にかかわっている可能性も……
221名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:50:03 ID:m3X8xM+f
今なら大丈夫かな?ちょっくら投下したいのだが。

タイトルは「他のお客様のご迷惑と」。こなかが方面となります。
それでは5レスばかり頂きますね。
222他のお客様のご迷惑と(1/5):2007/07/01(日) 23:52:11 ID:m3X8xM+f
「すっかり遅くなっちゃったね〜。あ、お父さんから電話かかってきてたんだ」
こなた、かがみ、つかさの3人は、池袋に来ていた。今日で試験が全部終わったので、気晴らし
ということで遊びに来たのだ。
もっとも、今日の彼女らの本来の目的地は、渋谷だった。一緒に遊びには行きたいけども帰りが
遅くなるとまずい、というみゆきに配慮した結果のことだった。
 ではなぜ、今池袋にいるのかって?その理由は以下の通り
「いやー、まさか閉店間際まで長居してしまうとは。これが『本店』の魔力ってやつ?」
「なんとなく予想はしていたけどね。寄る場所がアニメイト本店だと分かった時点で」
「でも、かがみだって反対しなかったじゃん」「どうせ止めても無駄だったでしょ」
過ぎてしまったものは嘆いても仕方ない。今度こそ帰宅するために、こなた達は少々急ぎ足で
駅に向かった。
普段は糖武伊勢埼・日光線を利用する三人だが、ここからだと普段利用する路線に出るだけで
大幅なタイムロスとなる。既に高校生にとっては結構遅い時間なため、早く帰ることを優先し、
JRで帰ることにした。
池袋駅に着き、どの便に乗ればいいのか発車案内を探す。
ちょうどいい具合に、[相南新宿ライン 宇津宮線 普通 20:53 小金居]の表示があった。
「あ、間に合う。あれに乗ろっ。」3人はホームへと急いだ。

「あ、お父さん?ごめん、遅くなっちゃった。―――うん大丈夫。つかさもいる。―――これから
帰るから、JRのほうまで迎えにきてもらってもいい?―――ありがと。」
乗る予定の電車が来る直前、かがみは父に電話した。怒られずに済んだらしい。
 ホームには相当の人がいた。まあ通勤ラッシュの時間帯だから無理もない。
電車がホームに停まり、ドアが開き、乗り込む。あまりの混雑に、三人とも乗る気が失せそうに
なりかけたが、乗らないわけにもいかないので、意を決して車内に突入。

 なんとか押し込まれるように車内に入った3人の乗る電車は、無事に池袋を出発した。
ただ、そこからがまた大変で、速度変化やカーブのたびに、周囲から押しが加わる。
さらに、背が低くつり革に微妙にとどかないこなたは、かがみにつかまって――いや抱きついて、
体を支えようとしている。片手でつり革を、もう片手で荷物を持っていてガードが甘くなっている
かがみにとっては、不意討ち同然だった。
「こ、こなた。これ、よけい危ないと思うんだけど…」「ま、そうかもね」
ぎりぎりのところで平静を保って言ったかがみの言葉も効果はなく、こなたは離れない。しかも、
少なくとも次の赤羽根に着くまで9分間は、続けるつもりだという意志まで表明した。
それを聞いたかがみの顔は、少々赤くなってしまっていた。
223他のお客様のご迷惑と(2/5):2007/07/01(日) 23:53:42 ID:m3X8xM+f
「こういう時って、たった10分とかでも、ものすごく長く感じるよね〜」
赤羽根を過ぎて、ようやく周囲に少し余裕ができたことに安堵したつかさの発言に対し、かがみに
抱きついたままのこなたが言う。
「でもかがみんってさ、こういう混雑した電車とか結構好きなんじゃない?」
「なんでそうなるのよ」この返答で、こなたの顔はにやけた。
「あれー、かがみん言ってなかったっけ?チカンとかナンパとかされてみたいって」
「ちょっとまて、チカンをナンパと一緒にするな!」
かがみがさらに顔を赤くして言うと、こなたはさらに顔をにやけさせる。暴走開始。
「あー、やっぱりかがみん、ナンパ『は』されたいんだ〜。もー、素直に言えばいいのに」
「そんなこと言ってない!というかこんな時にわざわざそういうこと言うな!迷惑だ!しばらく
静かにしてろ!というかそろそろ離れろ!」
「こんな状況だからこそ意味あるんじゃん…」こなたはそうつぶやくと、不満そうな顔をしながら
も、抱きつき状態を解除し、ようやく黙った。

太宮を過ぎ、さいたま市を出ようという頃になるとは混雑はだいぶ緩和され、かなり周囲の
スペースに余裕ができていた。といっても、まだまだ立ち客も多い。
「あれ、ところでつかさは?」「あれじゃない?」こなたの指差す先には、いつの間にか座席を一人
分使って、座って寝ているつかさの姿があった。
「いつの間に…」「つかさに初めに与えられたのは梅干のタネじゃなかったってことだ」「?」
「ところでかがみんや」「なによ」かがみが答えるや否や、こなたはいきなり制服の上から、かがみの
胸のふくらみに、刺激を加えた。
「ひっ! ――何すんのよあんた!」
かがみは思わず声をあげるが、その声は周囲の乗客の注意と視線を集めた。
しかしそのとき既にこなたは、単なる傍観者Aになりすましてしまっていた。精神的ダメージ
を一人で受けたかがみがそこから復活するのには、しばらくの時間を要した。
復活後、かがみはこなたを怒鳴ろうとするが、すばやさはこなたの方がはるかに上。
こなたは、いつの間にかかがみのスカートの中に忍ばせていた手の指を、一本ずつ巧みに動かし
分けて、かがみの秘部をショーツ越しになでた。
 一度目の教訓から今度は声を出さない、と決めていたかがみだったが、当初の想定をはるかに
上回ってダイレクトに、強く身体じゅうをめぐる感覚に、思わず小さく声を漏らしてしまった。
その漏れた声を合図に、こなたは手を戻す。
 「ちょ、ちょっと私、トイレ行ってくるから」かがみは平静を装いつつも少し上擦った感じを
隠し切れない声でそう言い残し、急いでその場を離れた。
 こなたが、かがみの声の微妙な変化を聞き逃すはずはなかった。
「ふっふっふ、まだだ、まだ終われんよ」
224他のお客様のご迷惑と(3/5):2007/07/01(日) 23:59:25 ID:m3X8xM+f
 トイレに行くと言って場を離れたかがみは、実際にトイレの前までは来たが、中には入らなかった。
(と、とりあえず落ち着け私)こなたの攻撃により不安定な状態になってしまった自分の身体と
精神を、どうにか落ち着かせようとするかがみ。しかし、同時に、それとは逆方向の気持ちも自分の
中に存在していることに、かがみは気づいてしまっていた。思えば、それがかがみに「この」場所を
選ばせたのかもしれない。
 しばらくして、電車が駅に停まり、ドアが開く。いくらか客が減り、車内の見通しが利きやすく
なった。さっきこなたがいた場所も…あれ?こなたが消えた?
 「どしたの?かがみん」「うわ!」またも不意討ち。こなたは、かがみの横方向にいた。
「い、いつの間に…!」「駅のホーム通ってきた。で、かがみん用は済んだかい?」
こなたが少しずつ迫ってくる。かがみは後ずさりする。しかし、すぐ行き止まりとなった。
「終点が玉座の間とは、上出来じゃないか」「電車の中に玉座があるか!」即座にかがみがつっこむ。
が、ここは、6号車の端。そして、かがみのすぐ後ろにある扉の先・5号車は、入ると別料金を
取られるグリーン車だ。案外、ムスカ語録もここでは的を射ていたかもしれない。
 そういうわけだから、かがみはこれ以上後ろには逃げられない。さらに、前はこなたに塞がれて
いるし、横も片方はトイレ個室の壁なので、有効幅はかなり狭い。つまり、
「君に逃げ道はない。さあ、かがみ、観念してもらおうか」ということ。
「こなた…あんた捕まるわよ。冗談抜きで」かがみは、法という盾を取り出す。さっきまでのこなた
の行為が、埼玉県迷惑行為防止条例あたりに触れることは事実なようで。
その言葉に、こなたは一瞬固まる。が、再び攻撃態勢に入ろうとする。
「そ、そんなことを、小さい頃から多数18禁モノに手を出してきたこの私が気にするとでも…」
「いや、あんた普通に動揺してるじゃん。」こなた、台詞だけ見れば強気なのだが、見た目は動揺を
隠せていない。形勢は逆転し、一気にかがみが有利になったかのように思われた。
 「…しかし、せっかく立てたフラグを潰すわけにはいくまい!」それを言い終わらないうちに、
こなたの左手はかがみのスカートの内に。「62秒でけりをつける!」
「…んっ!ちょ…こなた、…やめ…!」「ふっふっふ、リアルで巫女さんのかがみんには、やっぱり
こういう触手責めが効くんだねぇ。」かがみの秘部周辺を、舐めるような(別解:触手のような)
指の動きでなでるこなた。このときかがみには、こなたの頭の中の『巫女→触手』という発想に
つっこむだけの余裕はなかった。
 しばらくして、こなたは一旦攻撃を止める。そして、かがみが息つく暇を中途半端にだけ与えて、
攻撃再開。「かがみん、濡れてるよ?ここ」そう言うと今度は、ついに「触手」は、ショーツをずらし
かがみの秘部を直接いじり、さらに「なか」に侵入まで始めた。
「は…っ、う…、…!んっ…!」(やばいやばいやばいやばいって!このままじゃ、私、もう…!)
かがみは涙目になった目をかたく閉じ、歯を食いしばって、声をあげてしまわないように耐えた。
(だめだかがみ、こなたと二人きりのときならともかく、不特定多数の人に見られてるかもしれない
こんな状況下でイっちゃったら、それこそホントに首を吊るしか…!)
なんかおかしなプレッシャーのかけ方だが、こうでもしないと、かがみの理性は崩壊して、そのまま
豪快に声をあげながらこなたの「触手」で果ててしまっていたことだろう。今二人がいる場所は、
他からの目が届きにくい場所だとは言え、豪快に声をあげれば、ばれるのは必至である。
 でも、こういうとき、身体は正直だから困る。
225他のお客様のご迷惑と(4/5):2007/07/02(月) 00:01:15 ID:m3X8xM+f
こなたは、再びかがみへの攻撃の手を休める。が、そのとき、かがみの口は思わず、本人も驚きの
言葉を発してしまった。しかも驚くほど色っぽく変わった声で。
「はぁ、…はぁ、なんで…、やめちゃ…」ここまで言ってかがみは我に返るが、もう遅い。
「うおぉ、かがみん!とうとう自分からおねだりするほどエッチな娘になったのか!よしよし、
君の望みをかなえてあげようぞ。存分に楽しまれよ!」こなたは興奮して、すぐさまかがみに
最後の攻めを展開した。(かがみから出る音が変わった…。終わりが近いということなのか…。)
このときかがみは、顔を真っ赤にして、こなたの指が動くたびに自分でも小さく腰を動かし、愛液
を足に伝わせ、床にまでこぼし、喘ぎ声の制御もあまり効かなくなり、果てるのはもう時間の問題
と思われる状態だった。
 「あ…、あ…っ!やっ…!」(も、もう無理〜っ!すごく恥ずかしいのに、こんなところでイき
たくないのに、きもちよすぎて!頭の中、もう――!)
 と、その時、車内放送が、どこかの駅への到着が近いことを知らせる。その音で、かがみの中に
僅かに残っていた理性が再び力を取り戻す。それがどこの駅かは判別できなかったが、これを最後
のチャンスと考え、かがみに、こなたに対して、もう下りる駅だからと止めるよう言わせた。
 こなたはその願いを聞き入れた。少々不満そうな顔をしながらも指を止め、かがみのスカートの
中から取り出した。こなたの指には、かがみの愛液がたっぷりとついていて、時折、床に垂れる。
かがみは、後ろの壁にもたれて、倒れるのを防ぎながら少し息を整えた。
「こなたあんたねぇ、次こんなことしたら、本当に周りのお客さんに言って、通報させるわよ」
「…。」こなたはまだ不満そうな顔をしている。
「なんであんなことしたのよ」「…ついむらっとなってやった。今は反省している」
「じゃあ、今回のことは内緒にしといてあげるから。もしまたこんなことしたくなったら、…、
…せめて、私かあんたの家で、他の誰にも見られないようにすること。いい?」
「…か、かがみん?」かがみの予想外の発言に、思わずかがみの顔を見るこなた。かがみは少し
斜め下を向いて、照れていた。
「じゃ、じゃあ、私下りるから!」「あ、つかさ起こしなよ〜」「言われなくてもわかってるわよ!」
そう言うとかがみは、まだ寝ているつかさの方へ…は向かわずに、すぐ側のトイレに逃げ込んだ。
「…あれ?」こなたは首をかしげ、その後、指についたままのかがみの愛液を舐め取った。
226他のお客様のご迷惑と(5/5):2007/07/02(月) 00:03:29 ID:XvjLQbak
 ――6号車 トイレの中
ここに逃げ込んだかがみは、ドアの鍵をかけたことを確認した後制服のスカートを脱ぎ、ショー
ツもおろし、さらに制服の上まで脱いで、一箇所にまとめた。
(からだが…熱い)こなたにイク寸前まで攻め込まれ、しかもそれは人に見られていそうな所で。
かがみは、恥ずかしさやらなんやらで全身が燃えているような感覚を感じていた。
(でも不覚だ、あんな痴漢行為を「気持ちいい」と思ってしまうなんて…!あぁー、私は本当に
エッチな娘になってしまったんだろうか。いやそんなまさか、あれは、あんな敏感な所ばっかり
いじってくるこなたが悪いだけなんだから!あんなことされたら、女の子だったら誰だって…)
「ああもう、こんなに濡れちゃってるし…」かがみは便器に腰掛け、こなたに濡らされた秘部
に手をかける。そして、その手で再び、自らの秘部を小さく刺激する。
「んっ、はぁっ、あぁっ」ついさっき、イク寸前まで進んでいただけあって、少し触れただけ
でも、電流のような強い刺激が全身にめぐる。さっきはイかないように必死にこらえていたが、
ここなら他人の目を気にする必要もないし、多少大きな声を出しても大丈夫なはず。その安心感
が、かがみを乱れさせる。さっきまでの、こなたの指使いを思い出しながら。少しずつ激しく。
(いいっ…、いいよぉ、これ。今まで自己流でしてたよりも、ずっと…。そうよ、私が今こんな
ことしちゃってるのは、絶対あいつのせいなんだから!わたしがいやらしいとかじゃないんだ
から!中途半端にイかされかけて、あのままじゃ帰るに帰れないから、仕方ないんだからっ!)
「はぁんっ!こなたぁ、こなたぁ!もう、だめぇっ!イクっ!ああぁっ!」

「はぁっ…、はぁ…。こなたぁ、きもちいいよぉ」
あのあと、かがみは溜まってしまったものを発散させるように、しばらく自慰に耽った。
しかし、その夢のような時間も、いつかは終わるべきもの。かがみの場合は、聞こえてきた
車内放送によって、現実界にワープさせられたような形となる。
『次は、真々田に停まります。』
「うわぁっ!!」(こ、ここはどこ!?時間は?)急いでかばんの中の携帯をとりだす。
(21時56分?…っていってもどれくらい時間が経ったか覚えてないし。でも、あれだけした
んだ、結構時間経ってるはず。ていうかお父さんから3回も電話かかってんじゃん!通り過ぎ
た!?うわぁ何て説明すればいいんだ。まさかありのままを話すなんて出来るわけないし…そう
だ、つかさは?まだ寝てるのか?それならいいけど…ってよくない!…ていうかそういえばここ
電車のトイレじゃん!待ってる人いたら何て説明したらいいんだぁ、こうしちゃおれん、すぐに
出なきゃ…、って私、服脱いじゃったんだっけ。でもその前に手とか、あとアソコも洗わなきゃ)
かがみの頭の中に、しばらくの間消し去っていた懸念事項やらが一挙に押し寄せ、かがみは脳が
処理落ちしそうになるような感じがしながらも急いで一つ一つ済ませ、トイレから出て、つかさ
のいるはずの方向に向かった。幸い、ドアの前でトイレの順番を待っている人はいなかった。
『間もなく、真々田に着きます。下り口は左側、1番乗り場です。』
つかさは、まだ寝ていた。かがみは急いで起きるよう言うが、「あと5分だけー、ホントにー」
「いや寝ぼけてる場合じゃないから!早く起きろって!」その言葉につかさはようやく薄目を開け
るが、時すでに遅し。ドアチャイムと共にドアが閉まり、電車は発車してしまった。
『次は、小山です。』
227222-226:2007/07/02(月) 00:09:37 ID:XvjLQbak
はい以上でございます。途中で「人大杉」に捉まるとはorz

途中から一行空けをしなくなったため、文字が固まって大変読みにくくなってしまった
ことをお詫びいたします。

それでは、駄文失礼しました。
228名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:12:51 ID:sgfFJniu
>>227
PCで見てるなら専ブラ入れようぜ
229名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:19:52 ID:Wwn7mG9S
内容はGJなんだけど…
もう少し改行した方がよくないか。
せめて台詞は全部行の頭から書かないと見づらいと思う。
230名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:23:53 ID:L1hjayYA
>>227GJ

題名:K・O・N・A・T・A

ある晴れた日のこと。こなたはかがみの部屋にお邪魔していた。
特段することもなく、だらっと漫画を読んでいた。同様にかがみも漫画を読んでいた。
ふと、かがみはこなたのほうに目をやった。

(・・・こなたにエロイことしてみたいなぁー・・・)
(はっ!?私ったら何を考えて)
(で、でもこなたの反応も見てみたいし・・・)
(そうじゃなくって!なんでエロイことなのよ!!)
(こなたかわいいなー)
(だあああああああ違ああああああああああう!!!)

「どったの?かがみ?」
「・・・ってうわああ!?」
「そんなに驚かなくても・・・」

いつのまにか、かがみに近づいてたこなたは、少し首をかしげながらかがみを見上げていた。

(か、かわいい・・・)
「かがみ、具合でも悪いの?」
「・・た・・・いい・・・・」
「え?」
「こなたかわいいいいいいよおおおおおおお」
「え、ちょ、ちょっちょっちょっとおお!!」

かがみはいきなりこなたに抱きつくと同時に頭をくしゃくしゃと撫で回した。

「こなた、本当にかわいいよう」
「ちょっ・・・かがみ苦し・・・」
「あーうーこなたお持ち帰りいいいい!」
「ムググ・・・」
「こなたがかわいすぎてこなっちゃうなあナンチテ」
「  キュウ」
「ちょ!?こなた?!こなたああああああああ」

 -終わり-
231名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:31:13 ID:LwgVtJnB
>>222
GJとしか言えませんがGJ

相南新宿ライン 宇津宮線 普通 20:53 小金居
・・・
よく似たやつに毎日乗ってるw
232名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:49:33 ID:rSvFcB+N
>>221-227
GJ!

GJなのだが、関西人の俺には電車の駅がどうとか良く分からないこの悔しさ。
東福寺駅ぃー
233名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 00:54:36 ID:NhNQOz1b
>>227
内容はいいと思うけど、もう少し推敲した方が…
234名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:03:20 ID:Y4RObzPE
バレンタインデーで
またエロパロのネタが増えたなw
235名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:34:12 ID:bnAqS+6E
てか、今回ギアスネタ出たし、ここはこなたを操ってですね……


しかし、いいのか?あのED&次回予告はwww
236名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 01:55:33 ID:L8AazxFy
>>234
あの一幕だけ切り取ったらこのスレまんまだったなw
237名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 02:34:56 ID:VnWxpkG0
>>223まずはGJ
んで、赤羽根って何線?今の今まで知らんかった
238名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 02:54:33 ID:BJ8q1NfV
>>237
正確には赤羽な

高崎線・宇都宮線・京浜東北線・埼京線が通っております
239名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 02:55:28 ID:BJ8q1NfV
sage忘れた(´Д`)
240名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 03:53:00 ID:iYMbaqYv
真々田・太宮の文字でニヤニヤした俺は元宇都宮線利用者

…で、なぜに小山だけ名前が変わってないのかと小一時間w
241名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:05:49 ID:2fNHOMnK
赤羽が最寄り駅な、りんかい線直通の埼京線で国際展示場まで電車一本でいける俺がきましたよ。
もちろんコミケにはいかないが電車の乗客が段々フルカオスになるのは経験済。
あと埼京線って名前は強そうだけど、その実少しでも風が強く吹いたり強く雨が降るだけでよく止まったり遅れたりするせいで
利用者からは最弱線とか呼ばれネタにされてたりする。


なんかご当地自慢で終了もアレだから、コミケあたりの作品書くときのリアリティ追求したい方にドゾ
242名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:07:51 ID:s/T5pvbV
「大佐!目標地点に到達しました!!」
「よし、すぐに投下しろ!!!」
「イエッサー!」
243アンジャベル1:2007/07/02(月) 04:09:12 ID:s/T5pvbV
「おい、泉!何描いてんだよ」
「ちょっと、返してよ」
「あれ〜、今日はお母さんの絵を描くのに、ど〜してお父さんの絵なんだよ」
「ぷぷぷ、あれだろ、泉、お母さんいないんだもん」
「あ、そうか。そういえばいなかったんだっけ」
「ううう、返して……」
「はぁ〜聞こえないなぁ〜、お母さんのいない泉!」
「ははは、片親、片親」
「う、ひっくひっく、……かえして……」
「はは、泣くのか、泣く…イッて!!」
「コラッ!!いい加減にしなさい、女の子泣かせるなんて駄目じゃない」
「「……ごめんなさい……」」
「今度、泣かせたらおしおき、だからね」
「……さっき、殴ったのに」
「なんか言った」
「な、なんでもないです!!!」
「ふぅ、全く。こなたちゃん、大丈夫だった」
「…うん」
「おとうさん、上手に描けてるじゃない。あげたら喜ぶわよ」
「………うん」
244アンジャベル2:2007/07/02(月) 04:09:57 ID:s/T5pvbV
「お父さん、どうしてうちにはお母さんがいないの」
ゴールデンウィークも過ぎたある夜、泉家の一人娘であるこなたは父に向かってそう質問した。
質問を受けた父であるそうじろうは、食器を洗いながらカレンダーを見て一つの事に思い当たる。そういえば、もうす
ぐ母の日だったと。普段、こなたはそうじろうに母であるかなたの事を聞いてはこない。おそらくこなた自身がその事
を聞いてはいけない事だと認識してるためだろう。かなたが亡くなってまだ数年、そうじろう自身もその傷が完全に癒
えた訳ではない。それはしこりの様に一生喉の奥に残り続けるだろうと言う核心があった。そしてそれはこなたにも言
える事である。それなのに今日は聞いてきた、思い出してみれば保育園帰りのこなたはどこか暗かった。保育園で何か
あった事は明白で、きっと母親がいない事をからかわれたか何かだろう、と思い至った。
小説なら、ここで気の利いたセリフの一つや二つでるのだろう。
「……かなたは、天国に行ったんだ……」
が、現実でそんな言葉はでない。たとえ、そうじろうが作家であったとしても。
「………」
「でもな、かなたは何時でも俺達の事を見守ってるぞ」
それはそうじろうの願望でもあった。天国なんてあるかどうかなんか知らないし、特定の宗教に傾倒してる訳でもない。
ただ、そう信じなければ、かなたが死んだ、と言う現実に立ち向かう事など出来なかった。肉体が滅びても魂は残ると
いう願望と愛娘のこなたの存在、この2つがなければ自分はかなたの後を追っていた、そうそうじろうは確信していた。
「………わかんない……」
「こなた……」
呟き、そうじろうを見上げる。ここでそうじろうは始めてこなたの眼を見た。一筋の光も発しない、寧ろ全ての光を飲
み込むような漆黒の瞳だった。初めて見る眼、それは、実の母の死がそこまでの影を落としている事を意味していた。
と、同時に自分が娘の事を何も知らなかったと言う事だった。
「…わかんない…わかんない、わかんない!!お母さん、お母さんおかあさんおかあさんおかあさんおかあさん!!」
暗い目で喚き始めたこなた。その眼は何も映さない、視線は虚空を彷徨う、言葉は意味を無くし音の羅列に成り下がる。
かなたが亡くなってから溜め込んだ、闇を吐き出すように。
喉の奥から何かが込み上げて来る。今まで腹の底に無理矢理押し込んだモノが。それは、こなたが吐き出した闇と共鳴
しているのだと、そうじろうは理解した。そしてそれは決して表に出してはいけないものだと。しかし、そうじろうは
止めようとはしなかった。喉を競り上がって来るままにした、すでに箍など何処かに吹き込んでいた。

全身を闇に覆われる感覚がする。糸で操られる人形の如くに、右手が大きく上に上がった。

それをどこか醒めた目で見る自分がいた。意志と肉体の切断、何もかもがバラバラだった。

いや、あの日あの時からずっとそうだったのかもしれない。今まで全てを偽って生きてきたのではないのか。

十分に力を溜めた右腕を振り下ろす。

今までした事を、今自分はやろうとしている。もっとも下劣で劣悪なことをしようとしている
そう解っていても、もう止める事はできない

その右手の先には愛する娘の顔。
その左頬に男の掌が吸い込まれるように撃ち抜いた。
245アンジャベル3:2007/07/02(月) 04:10:41 ID:s/T5pvbV
「……!?」
一瞬、何をされたか解らなかった。左頬が赤く腫れ、鈍く痛み出すと漸く理解できた。“父に殴られた”と。
そうじろうがこなたを殴る事はもとより、怒ることさえ無かった。何時もにこにこと楽しそうにして、一緒にゲームを
したり、アニメや漫画を観たりするあの優しい父が、殴る、なんて。
視界が歪む。頬に何かが伝う感覚がする。悲しかったし、裏切られたという思いに駆られた。

どうでもよくなった。なにもかもが、なくなってしまえ、そうおもった。

父を睨む。憎しみを籠めた目で睨もうとした。だが……


父の殴った右手は震えていた。右手だけじゃない、全身も震えていた。
「…かなたはな、かなたは……もう死んじまったんだ!もうこの世の何処にもいないんだよ!!!!」
父も、泣いていた。大粒の涙を流して。
そして理解した、自分も父に酷い事してしまったのだと。

自分がした事、父にしてしまった事、母の事、保育園での事
様々な事がこなたの中で絵の具を混ぜたパレットの様にぐちゃぐちゃになった
そのぐちゃぐちゃの心のまま
「……お父さんなんか……大嫌い!!!」
そう叫んで、外に飛び出した。

「ハハハ、何やってんだろうな、俺」

そんな自虐的な言葉が背後から聞こえた気がした。
246アンジャベル4:2007/07/02(月) 04:11:31 ID:s/T5pvbV
走って、夜の住宅地を駆け抜ける。そして、とある一軒の家の前で足を止める。
インターホンを鳴らして出てきたのは、
「は〜い。こんな遅くに誰?…ってこなたちゃんじゃない!?どーしたの?」
「…こんばんは、ゆきおばさん…」
こなたの叔母、小早川ゆき、であった。


ドアの隙間から光が洩れる。暗い部屋の中に一筋の線が出来る。その線を手繰るようにずっと見つめる。膝を抱え、小
さく丸くなって。


こなたの姿に驚いていたゆきの脇を抜けて、家の中に上がる。右には開け放たれたガラス戸、その影から中学生位の女
の子と、まだ歩き始めたばかりに見える小さな女の子の2人がこなたを奇異の目で見ていた。2人はこなたのいとこであ
り普段は実の姉妹みたいに仲がよいのだが、この時ばかりは互いに無言であった。一言も発せず2人の横を通る、背後
からはゆきの、心配する声がするが、それを全て無視し、こなたは廊下の奥の部屋に入り、閉じこもってしまった。鍵
を掛けてはいない、だがこなたの異常な雰囲気からか、誰も扉を開けようとはしなかった。


扉から洩れる光を見つめる。
何故、あんな事をしてしまったのだろう、と後悔の念が押し寄せてくる。生涯の伴侶となるべき者を失った人に対して
なんて酷い事を、心の傷を抉るような事をしてしまったのだと。
ほんの些細な切っ掛け、母への想いの爆発。それは、自分と父の両方を、家族を傷つけた。
新たに涙が頬を伝う。虚無感と喪失感が自分を何処かに連れ去ろうとしていた、だからさらに力を籠めて自身を抱きし
める。
もう、終わってしまったのだろうか。自分は母だけでなく父も失ってしまったのであろうか。

光が揺らめいた。
誰かが扉の前に立ったみたいだ。ノックの音が三回する。
「…こなたちゃん、何があったの」
ゆきの声だった。
声を出そうとするが、喉の奥で詰まりだだ空気の塊を吐き出すだけだった。悲しみは喉を犯し声を奪う。それでも、こ
なたは何とか意味の有る音を発そうとした。
途切れ途切れ、嗚咽を漏らしながらもこなたはここまでの経緯を話した。
「……そっか……」
一時の呼吸を置きゆきが扉越しに質問する。
「お母さんがいなくて寂しい?」
「うん」
嗚咽混じりの返事する。当たり前の話だった、実の母親が死んで寂しくない者などいない。
「やっぱり兄さ……お父さんだけじゃ駄目?」
「…………」
今度はすぐに返事が出来なかった。
お母さんがいないの寂しい。だけど、お父さんだけじゃ嫌なのか…ワカラナイ。
でも、今までは普通に暮らしてきた。お父さんと遊んでてた。その時はどうだったか……楽しくなかったのか………
「……新しいお母さん欲しい?」
「いや」
それは絶対に。お母さんは、お母さんで泉かなた、ただ一人なのだ。かなた以外を呼ぶ気もなければ認める気もない。
それに、そんな事あるはずがない。ある日、父が知らない誰かを伴って「こなた、今日からこの人が新しい母さんだ」
なんて事が。深海に住むチョウチンアンコウが火星の大気中を泳ぎ回ることぐらいにありえない。
「……お父さんはそんな事しない、だって」
お父さんはお母さんを、そうじろうはかなたを愛しているから。過去も現在も、そして未来永劫、それこそ彼が命の灯
火が尽きるその時まで、決してかなた以外を愛す事はない。
「ふふふ、そう。じゃあ、心配要らないかな」
「…どうして」
そんな楽観的な事が言えるのだろうか。父に嫌われたかもしれないのに。
「自分達じゃ気付かないかもしれないけど、あなたと兄さんはよく似てるのよ。だから、今頃はあなたと同じように嫌
 われたんじゃなかってやきもきしてるんじゃないかな」
「………」
「世界で二番目に愛してる娘の事を嫌う訳ないじゃない」
あつい、体が頬が。
そう言われてしまうと、こそばゆくてしかない。世界で一番は母に譲るとして、自分が二番目なんて。
247アンジャベル5:2007/07/02(月) 04:12:21 ID:s/T5pvbV
「だからね、お父さんにね…」
「おーい!!ゆきぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!開けてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
突然外から大声と共にドアを打ち鳴らす音が聞こえて来た。借金の取立てに追い詰められた債権者のような声で叫ぶの
はどう考えても父、そうじろうだった。
「来たみたいね」
そういい、ゆきの気配が扉の向こうから消えた。
「ちょっと、兄さん近所めい…わ……く………」
徐々にゆきの声がフィードバックしていく。と同時に2人のいとこの盛大な笑い声が空気を揺さぶった。
「ゆき!!こなたはいるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「え、ええ」
「どこだー!!こなたぁぁぁ!!!!!」
足音が響く。まるで象の大群が横切るかのように。
「ここかぁー!それともこっちかぁー!!!」
あちらこちらの扉を酷く開け閉めしてるのがわかる。それだけ必死なのだ。
「……おとうさん」
そしてついにこなたの引き篭もった扉の前に、
「こなたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
勢いよく、扉が開かれた。
一筋の光が拡散して、暗い室内を照らし出した。
その光源にいるのは父であるそうじろう、その姿が映し出された。
「お父…さ……ん…………ぷっ、ふははははははは」
光の幻惑から開放された目に写しだされたのは、確かに父であったが、なぜかその父は白いワンピースを着ていた。
要するに、女装していたのだ。
「お父さんが悪かった、許してくれ。これからはお父さんがお母さんとして…ってあれ…」
「あはははは、ぷはははっは、ちょ、お、父さん…はははっはは」
笑った、心底笑った。何もかも吹き飛ばすくらいに。
やがてそれはそうじろうにも伝染し苦笑交じりに笑った。
そうじろうの後ろにやってきたゆきも2人のいとこも、屈託なく笑ったのだ。
とても楽しく、とても面白く


その帰り道、こなたはそうじろうに背負われていた。
ちなみにそうじろうは、義弟の服を借りて今は普通の格好である。
空には星が無数に煌く。
「…こなた、今日はごめんな」
「ううん、私こそ、ごめんね」
星は優しく煌き、月は仄かに地上を照らす。
「…お母さん欲しいか」
「ううん、いらない。気持ちはお父さんと同じだから」
「そっか」
悠久の時を刻む光たち、永遠を意味を語りかけるように。
「それにね、お母さんは空から見守ってる、でしょ」
ゆっくりと心に染み渡る言葉。それはそうじろうの願望とは、暗示とは違った。実に温かみのあるものだった。
「ああ、そうだな。死んで、空に還って、俺達を見ているんだな」
初めて、かなたは死んだ、そう実感が持てた気がする。と同時に、何処かで見守っているとも。
死んでしまった。でもいろいろなものを残してくれた。その一つが今背中にある。
「なぁ、こなた。父さんの事好きか?」
「うん、大好き!お父さんは」
「当然、大好きに決まってるだろ!!」

星は2人の親子を優しく見守る。高い、高い空の上から、かなたから。
何時までも、何時までも仲が良い様にと願いを込めて。
248名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:14:40 ID:s/T5pvbV
以上です。
実際、片親だけだとさ、母の日父の日は拷問なんですよ。とくに幼稚園、小学校
低学年だとさ……

そんな事を夢想してたら、出来た作品です。
あの、そのご、ごめんなさい
249名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 04:58:09 ID:jR8IYkuP
>>248
GJだったよ(´・ω・)ヾ(・ω・ )
250名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 05:00:59 ID:z8bcjgEv
素晴らしいです。
女装のシーンで大いに吹き出した。
ただ、フィードバックというのは多分フェードアウトというところでは。

ところで、2人のいとこ、というくだりが少し気になるのですが。
251名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 05:19:41 ID:jR8IYkuP
>>250
ゆい&ゆたか姉妹じゃないのかな?(´・ω・`)
こなたが小学生くらいだし
252名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 05:59:41 ID:k9e8lNNf
なんだかちょっと涙腺が緩くなってるんだろうか、自分
ちょっとほろりときてしまったよ…GJ
253名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 06:43:55 ID:gYywCq1u
>>169
壊れてるというか、かがみへの恋愛感情に悩んで
あさっての方向につっぱしる女・こなたでもいいなら
誕生日記念に向けて書いてるから、期待せず待ってちょ
254222-226:2007/07/02(月) 07:13:39 ID:XvjLQbak
みなさん感想等ありがとうございます。

文章が拙いことに関しては、これから精進しようと思います。
あと、改行が少なく読みにくいことに関しては、実際に投下してみて自分でも実感したので、
もし次投下する機会があれば、そのときには改善しようと思います。

さて今回波紋をよんでいる(?)宇津宮線ネタに関して。でもその前に
>>232
 大丈夫、実は自分も、関西より西のエリアの生まれ・育ちなわけで。
実はリアルでは湘南新宿ラインにも宇都宮線にも乗ったことがないというまさかのオチw
混雑のイメージは、今年3月に東京に行ったとき経験した 22時半の東海道線 品川→大船。
 その他の鉄道描写に関しては、
かがみ「あんたって…、こういう時だけは凄まじい知性と情熱を(ry」
てな感じで流してくださいw

>>231
リアル乗客ktkr! と言わせてください。

>>240
>なぜに小山だけ名前が変わってないのかと小一時間w
答:いやー、小山もパロ変換しようかとも思ったけど、他と比べて「見た目」が大きく
変わってしまう気がしたのがどうかと思ってね。ま、渋谷や池袋もそのままだしw

では、長々と失礼しました。
255名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 09:41:39 ID:23VuOZj9
>>215
金剛テラワロスwww
あんな漫画読んでる奴いねーよwww
ともあれ「責任とって」には萌えた。GJ
256名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 10:54:34 ID:VnWxpkG0
>>238
池袋とかまんまだったからそんな駅があるんかと思った。
本蓮沼ならよく降りた。
257名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 13:16:21 ID:XbpikOPB
●短編8レス投下します。
●かがみ×こなた×かがみのリバーシブル。非エロです。百合分よりも友情分がちょい強め。
●二人の関係が進展したという独自設定あり。 「ホントの気持ち、ホントのお気に入り」
 「そばにいるよ」「プリンセス・ブレイブ!」を読んでるとちょっとばかりわかりやすいかもしれません。
258名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 13:17:29 ID:XbpikOPB
 まるで迫ってくるような、大きな山。
 駅の灯りでも頂上まで届かないような大きさで、どこまでも続いている。
 まあ、駅もちっちゃくてホームもちっちゃいから、灯りが届かなくても仕方ないんだけど。
「いやー」

 ひゅごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……

 私は吹雪に包まれた駅のカンバンを見ながら、大きくためいきをついた。
「まさか、寝過ごしてここまで来ちゃうとはねー」
 そのカンバンに書かれてるのは、

『会津高原尾瀬口』

「はぁ……」
 なぜか栃木を通り越して、福島まで来ちゃいましたヨ……

−−−−−−−−−−−−−−−−−
 きみにとどけ
−−−−−−−−−−−−−−−−−

「うん、うん……ごめん、途中でメールするから。ゆーちゃんは? ……そっか、元気なら心配ないね」
『圏外』って表示されてるケータイを弄びながら、電話の向こうのお父さんとしゃべる。
「とりあえず、途中で何か食べられたら食べるけど……うん、わかった。自分でレンジでもするよ」
 最初は怒られると思ってたけど、場所を話したら大爆笑されて拍子抜け。
 まあ、まさか夕方には糟日部にいたはずの人間が福島にいるとか言ったら、笑うしかないか。
「うん、じゃあまたあとで。ばいばーい」
 そう言って受話器を置くと、公衆電話からじゃらじゃらと十円玉が落ちてきた。
「電話、終わりましたか?」
「あ、はい。両替ありがとうございましたー」
 初老といった感じの駅員さんに、ぺこりとお辞儀する。
 駅舎の中はストーブが焚かれてて、なんだかのんびりした雰囲気。外の猛吹雪とは大違いだヨ。
「あのー……これで走れるんですか?」
「うーん、接続の電車がまだ前の駅だからちょっと遅れるけど、除雪車を走らせてるし大丈夫だと思うよ」
「この吹雪でも、ですか?」
 窓はガタガタ言ってて、窓枠には雪が積もってて、その雪がまた暴風に持ってかれて……
うへー、よくこれで走れるな。
「だって、東京方面に接続する最終の電車だからね。走れなかったら苦情モノさ」
「……お疲れさまデス」
 確かに時刻表を見てみると「19:54 浅草方面最終」って出てる。それより1日の電車が
たった19本って、1時間に6本は来る埼玉県民にはビックリですよホント。
259(2/8):2007/07/02(月) 13:18:57 ID:XbpikOPB
「それにしても、糟日部から寝過ごすとはまた豪快だね。車掌が検札できなくて困ってたろ」
「いやー、昨日ゲームのやりすぎであんま寝て無くて」
「……近頃の女子高生って、みんなそんな感じなのかい?」
「多分私だけかとー」
 二人してあははーと笑ってるけど、こりゃ駅員さん呆れてるね。
 車掌さんに起こされたら終点のココまであと3つで「外は雪だし、この電車がそのまま終電に
なるから」って言われてそのまま乗って、んでもってお父さんに電話しようと降りたら
降りたでノコノコと「電話するから十円玉両替してください」だもんね。そりゃー呆れますヨ。
「ん? おお、接続の電車が来たみたいだね。そろそろ乗った方がいいよ」
 外を見ると、電車の明かりがゆっくりとホームに入ってくるのが見えた。
「あ、その前に、ここらへんにコンビニってあります?」
「うーん、一応あるけど、ここから3キロぐらいのところだからちょっと無理だね」
 こ、この吹雪で3キロは自殺行為……何より間に合わないや。
「そ、そうですかー。んじゃ、あきらめます」
 しょうがない、そこの自販機でホットレモンでも買っときますか。
「じゃあ、ありがとうございました」
「ああ、また寝過ごしちゃだめだよー」
 駅舎を出ようとすると、駅員さんがカラカラと笑いながら手を振ってくれた。
 うー、また現実になりそうだから反論できないっ! とゆーかひよりんにバレたら絶対に
ネタにされる! いくらネタ人生といっても、これはさすがに情けない!
「って、寒っ!!」
 ドアを開けて一歩外に出ただけで、雪の粒の大群が襲いかかってくるし!
 私は急いでマフラーを巻いて、ぱたぱたと電車に乗り込んだ。
「ふぃー、助かったー」
 電車のドアは一箇所だけ開いていたけど、中は暖房が効いていてそんなに寒くはなかった。
とりあえず、奥のほうがあったかそうだしそっちに行きますか。
 ゆっくり歩きながらまわりを見ると、電車に乗ってるのは私以外に3人ぐらい。座り放題
ってことで、向かい合わせになっててやわらかい座席にぽふんと座る。ああ、ぽっかぽかだー。
 でも、帰った頃には11時か。明日が休みじゃなかったらホントにやばかったね。
260(3/8):2007/07/02(月) 13:20:00 ID:XbpikOPB
 車両の渡り口の上にある行き先表示には「普通・新栃木」。ご丁寧に各駅停車だし、
終着駅で嫌でも起きるってことで眠れそうだけど、さっきまで寝すぎて眠気なんて全然無い。
《毎度、野岩鉄道鬼怒川線『ほっとスパライン』をご利用いただきありがとうございます。
この電車は糖武線直通、普通・新栃木行きです。大変申し訳ありませんが、大雪のため、
定刻より少々発車が遅れております。発車まで、今しばらくお待ちください》
 あー、やっぱり遅れてるか。最終には間に合うだろうしのんびりしてようかなーと思ったんだけど、
「PSPもガッコでやって電池切れだし、DSは家だし。はー、ホントついてないなー」
 だからといってケータイにはゲームのアプリも入れてないし、メールしようにも圏外。
八方塞がりでどうしようもない……って、カバンに何か入ってるや。
「あー、コレか」
 かがみが「結構前のアニメの原作だけど、なかなか面白いから読んでみて」って渡してくれた
ラノベが出てきた。でも、やっぱり活字は苦手ってことで今のところはパス。
《大変長らくお待たせいたしました。新栃木行き、発車いたします》
 そんなことをしているうちにドアが閉まって、がたんと電車が揺れて動き出した。
 やっぱり雪のせいかのろのろした走りだけど、トンネルに入ってすぐにスピードを上げ始める。
この分なら、ちょっとぐらいの遅れでも大丈夫かな。
「それにしても、暇やねー」
 一人つぶやきながら、何もすることがなくてケータイをいじくる。
 ネットに接続しようとしても圏外。電話をしようとしても圏外。メールは……ログなら
見られるか。かがみ用のフォルダをぽちっとな。

『明日はお昼に大宮のアルシェ口だから、遅刻しないで来なさいよー』
 夕方にもらったメールを見ていると、自然にかがみが人差し指を立ててうるさく言ってくる
のが自然に思い浮かんでくる。
 ……明日のお昼、ちゃんと起きられるんかねー。
 今いる場所と帰りの時間を考えてそう思いながら、メールの履歴を順に戻していく。

『つかさから受け取ったラノベ、読んでみた? 今度感想聞かせてね』
 あいやー、全然読んでませんヨ。とゆーか明日聞かれそうな気がする……後で最初と
最後だけ読んどくかね。

『宿題したかー? つかさが忘れてておろおろしてるんだけど』
 コレはこないだのやつやね。しっかり私も忘れてて、その後慌ててやったわけで。
 ……うーん、こういうメールのやりとりを見てると、ちょっと前でも懐かしくなるね。
 なんとなくそう思いながら、私はかがみとのメールのやりとりを読み返し続けた。
261(4/8):2007/07/02(月) 13:20:57 ID:XbpikOPB
『今日はありがと。お昼のピラフ美味しかったって、つかさが喜んでた』
 コレは1ヶ月前にウチに来たあとのやつ、かな? みんなで泊まりに来ててピラフを
振舞ったんだっけ。かがみも美味しそうにはむはむ食べてたんだから、素直に美味しかったって
言えばいいのにさ。

『ごめん、明日は家の手伝いがあるからパス。でも、ヒマだったら来てみるといいわよ』
 秋祭りで巫女さんのお手伝いをするからって、遊びの誘いをパスしてきたときのメールか。
お言葉に甘えて遊びに行って『巫女さんだー巫女さんだー』って抱きついたらデコピンの嵐だったよ……
でも、凛とした巫女舞を見せてくれたかがみん萌えー。

『起きろー』『目を覚ませー』『もう昼だぞー』『ホントに寝ぼすけなんだから!』
 こ、コレは待ち合わせに遅刻したときの……いやー、現地についたらそりゃもう鬼の
形相でしたヨ。でも、最後には「しょうがないわね」で済ませてくれるんだよね、かがみは。
 ひとつひとつのメールを見るたびに、その時あったことを思い出す。これだけでも思い出を
めぐることってできるんだ。
 なんだか楽しくなって、そのままメールを読み続ける。

『文化祭お疲れさま。あんたのところの喫茶店評判だったわよ。ちっこいメイドさんがいるって』
 文化祭でコスプレ喫茶をやったときのものやね。あのときはゆーちゃんのクラスと競争したり、
かがみに「かがみ様ー」って連呼して照れられたりってすっごく楽しかったよ。でも、
もう学校生活じゃできないってのはちょっと寂しいかな……

『あんたがその道に進みたいのはわかるけど、もうちょっと考えてみてもいいんじゃない?
 いきなりすぎだし、迷ってたりしたらいつでも相談に乗るから』
 あー……なんとなく夜に寝付けなくて、かがみに進路相談したときのだ。日付も変わってたのに、
夜が明けるまでずっと付き合ってくれたのがとっても嬉しかった。その後電車で会ったとき、
二人して目の下にクマを作って笑ってたっけ。

『日焼け痛いー>< つかさも横でうなってる……』
 夏休み最後の思い出に、みんなでまた海に行ったあとのメール。はしゃいで泳ぎすぎて、
セパレートを着てきたつかさとかがみにはキツかったみたい。ゆい姉さんの車に一緒に乗って
暴走してても、気づかないでうんうんうなってたんだよね。

『明日会ったら覚悟しなさいよっ』
 あー……これは夏のお祭りのあとか。結局、ケーキバイキングでようやく機嫌を直して
くれたけど、食べ過ぎに気づいて後で落ち込んだり。ホント、かがみってば怒ったり落ち込んだり、
忙しいコなんだから。

 そして、たった2文字のメールに目が留まる。
『私も』
 二人で"約束"した次の日、授業の前にかがみが送ってきたメール。
 私が送った『大好きだよー』ってメールに、すぐ返事してくれたときのだ。

 ……こうやって見返すと、かがみとはホントにいろいろなことがあったんだね。
 
262(5/8):2007/07/02(月) 13:23:18 ID:XbpikOPB
 
 *  *  *

《間もなく、鬼怒川温泉。鬼怒川温泉です》
 ふと目を上げると、電車は私が見慣れないホームに滑り込むところだった。鬼怒川って
ことは、糖武線には入ったのかな。
 会津を出たときは猛吹雪だったのが、今は粉雪がちょこっと降っているぐらいでそんなに
積もってもいない。それでも、雪は地元じゃあんまり見られないってこともあって珍しかった。
「一枚、おみやげ代わりに撮っとこっか」
 ケータイをカメラモードにして、駅のカンバンとホームに吹き込んでる雪をパチリ。
これを送ったときのかがみの反応が見てみたいなー。

 ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ

「おわっ?!」
 び、びっくりしたー。いきなり震えだすんだもんさ。
 落としそうになったケータイを持ち直して、シェルをのぞき込むと……新着メールが3件か。
というか、いつの間にかケータイの電波が復活してるし。
 誰かなーと思いながらメールを開くと、いつも見慣れたメアドが目に飛び込んできた。
『電話するって言ってたけど寝ちゃった? 見たらメールしてね』
 午後7時に送られてきたメールだけど、その頃にはぐっすり寝ちゃってたし圏外だったわけでして。
『どしたー? 待ってるよー』
 午後7時半に送られてきたもの。明日行くところとか相談しようって言ったから、
ずっと待ってたんだ……なんとなく、胸がちくちくする。
『連絡ください、待ってます』
 そして、8時過ぎに送られてきたメール……心配してるのか、突然言葉がていねいになってる。
今頃、かがみは不安に思ってるのかもしれない。
 いてもたってもいられなった私は、急いで返信モードにしてさっきの写真を選ぶと、
『ゴメン、寝過ごして今こんなトコにいる』
 って打って速攻で送った。
 止まっていた電車ががたんと音を立てて、また走り出す。

 ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ

 それからまたしばらくして、ケータイに「メールを着信しました」って表示された。
『あんたってばもー。糖武日光で懲りなかったの?』
 はう、それはそれでまた痛い。
『あったかくて寝ちゃって。とゆーか、会津まで行っちゃった』
『あんたは首から目覚ましでも下げないと起きれないのかっ』
 打てば響くような、かがみからの言葉。
 見ているだけなのに聞こえてくるみたいな気がして、とっても心地いい。
263(6/8):2007/07/02(月) 13:25:06 ID:XbpikOPB
『なんか心配かけちゃったみたいやね。ごめんごめん』
『電話しても圏外だし、メールしても返事が来ないし。どうしたのかなって思っちゃったわよ』
『すまんこってす』
『罰として、明日はひとつずつ、私とつかさの行きたい場所にもついていってもらうからね』
『それはケーキバイキングですかな? かがみさんや』
『う、うるさいわねっ』
 おー、図星ですよ図星。でも、かがみとつかさと一緒ならえんやこらだっての。
『照れない照れない。ちゃんとお付き合いしますよー』
 そんなやりとりに安心しながら、私はケータイのキーをリズミカルに押していた。
 ――やっぱり、かがみとおしゃべりするのって楽しいや。
 文字だけのメールでも、こんなにわくわくするんだから。
『ありがと。で、帰りはどのくらいになりそう?』
『さっきの放送だと9時45分に新栃木着だって言ってたから、10時半ぐらいじゃないかな』
 そのメールを送ってすぐ、またアンテナが消えていって圏外になる。今度はすぐに戻ると
いいなと思いながら外を見ると、電車は森みたいに木々に囲まれた場所に入っていた。
 今まで見たことがない風景が新鮮だけど、一人きりなのがなんとなく寂しい。
 雪だらけのあの場所にみんなで行ったら、かがみには怒られて、つかさはおろおろしていて、
みゆきさんは駅舎に入ったらいろんな郷土知識を教えてくれそうな気がする。
 今度、みんなで一緒に来てみたいな。もしかしたらそれが、卒業旅行になるかもしれないけど。
 電車は森を抜けて、遠くにちょっと明かりが見えるぐらいの場所に出た。たぶん田んぼが
広がっていてあんまり建物がないからだと思うけど、なんだか不思議な感じ。

 ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ、ぶぃぃぃぃぃっ

 あっ、返事が来たかな?
 キーを押して、返信されてきたメールを開く。
『10時半かー、了解』
 帰ったら電話でもするってことかね。駅についたらコンビニで何か買って、部屋で食べながら
おしゃべりにしようかな。
 だけど、終わったような会話でもなんだか物足りなくて、私はメールを打ち続ける。
『かがみもさ、今度一緒に来てみようよ』
『会津に? でも、すごいところなんでしょ?』
『うん。山がそばにあって、雪がすっごく深いし』
『まあ、終点がそこだったら寝過ごさなくて済むわね』
 か、かがみさん、今日のあなたの愛はちょこっと痛いデス。
『今度、つかさやみゆきにも話してみよっか。行くならみんなのほうがいいでしょ?』
『モチのロン。みんなで行ってこその旅行じゃーないですか!』
 でも、こうやってちゃんとフォローもしてくれるし……かがみは、やっぱり優しいよ。
264(7/8):2007/07/02(月) 13:26:15 ID:XbpikOPB
 
 *  *  *

《新栃木、新栃木。終点です。浅草方面へのお客様は、向かいのホームに停車しております
区間準急・浅草行きにご乗車ください。本日も糖武鉄道をご利用いただき――》

 終点について向かい側の電車に行くときも、メールをする手は全然止まらない。会津よりも
乗ってた人は多いけど、さっきよりも車両も多いし、座れないってほどじゃない。
 座りなれた座席に体をあずけながら、そのまま他愛も無いメールを続ける。明日のルートはとか、
こないだ発売したゲームのこととか、ちょっとだけ、勉強のこととかも。
 しゃべる言葉じゃなくても、文字の言葉だけで『繋がってる』って気がして安心できるから。
『一人ぼっちじゃないんだ』って。

《間もなく、幸手、幸手です》
 おわっ、メールばっかりしてたらもう駅についちゃった。
『そろそろ幸手につくから、帰ったら電話するねー』
 って打って、送信……うん、完了っと。
 スピードを落として、電車がホームに滑り込んでゆく。車内は少し混んでいて、さすがに
終電が近いんだなーって感じがした。
「すいません、降りまーす」
 そう言いながら立ち上がって、人のスキマをひょいひょいと通り抜けていく。いつもは
うらめしいけど、こういう時にちっこい体ってやっぱり便利だ。

 ぷしゅーっ

 ドアが開いて、たくさんの人と一緒にホームへ降りていく。
 ホームから見上げてみれば、会津とは正反対の冬の星空。あったかく感じるのは、会津が
すごく寒すぎたからか、それともかがみとのメールのおかげか……多分、どっちもだろーね。
 ケータイをコートの内ポケットにしまいながら視線を戻すと、ぼーっとしていたせいか、
ホームにいるのは私一人だけになっていた。
「まあ、ゆっくり帰りますかー」
 ゆっくり歩きながら、改札のほうに向かっていく。とりあえず、帰りはサンクスに寄って
テキトーにお弁当でも買って――

「こなた、お帰り」
 へ?
「こなちゃーん!」
 え、ちょっと、何?
「お姉ちゃん、おかえりっ!」
 な、なんでお父さんにつかさにゆーちゅんに、
「ホント、あんたってば寝ぼすけなんだから……おかえりっ、こなた!」
 かがみまで、ど、どーして?
「ちょ、みんな……えっ、えぇぇぇぇっ?!」
 自動改札の向こうにいる四人の姿を見て、私はすっかりパニックになっていた。
265(8/8):2007/07/02(月) 13:28:00 ID:XbpikOPB
「お父さんに『こなたのところに泊まりに行ってもいい?』って聞いたら『泉さんのところ
だったら大丈夫だろう』って言ってくれてね。つかさも連れて、一緒に来ちゃった」
「お姉ちゃんってば、こなちゃんのことをびっくりさせようって言うんだもん。私のほうこそ
びっくりしちゃったよー」
 いたずらっぽく笑うかがみに、のほほんと言うつかさ。ああ、もうすっかりやられちゃいましたよ。
「でも、メールをしてくれたんだからそれぐらい言ってくれても」
「そのメールをオレにし忘れたのは、どこのどいつかな?」
「ぎくっ」
 そ、そーいえばお父さんにメールするの忘れた……
「かがみちゃんから相談を受けて『だったら驚かせたほうがいい』ってオレが言ったんだ。
まったく、オレもゆーちゃんも心配してたのに、連絡のひとつもよこさないで」
「あー、ご、ごめん」
「お姉ちゃん、大丈夫だった? 寒くなかった?」
「うん。電車の中にいれば大丈夫だったから。二人とも、心配かけてごめんね」
 まったくもう、という感じのお父さんと、心配そうに顔をのぞきこんでくるゆーちゃん。
二人には今度ごちそうでも作ってあげて、機嫌を直してもらおう。
「お姉ちゃん、メールの返事が来なかったときからそわそわしてたもんねー」
「あ、当たり前でしょ? 連絡するって言ってた友達から連絡が無かったら、心配して
当然じゃない」
「おやおやかがみ様、そんなに私のことを心配してくれたのカナ? カナ?」
「う、うるさいっ! それと2回言うな!」
 くふふっ、かがみってば照れちゃってー。そっぽ向きながらこっちを見るのってかわいいなーもう!
「ま、そんなわけで、みんなで"こなたどっきりお泊まり会"のお迎えに来たわよ」
 そう言うと、かがみはえっへんとばかりに胸を張ってみせる。それと同時に、内ポケットの
ケータイがぶるぶると震え始めた。
 かがみの手には、ケータイがあって……もしかしてと思って、ケータイを開く。

『いつもドキドキさせるお返しよ。どう? びっくりした?』

 もう、びっくりってもんじゃないよ。さっきからほっぺたゆるみっぱなしなんだから。
「あははっ」
 そう言うかがみのほっぺたも、なんだかゆるんでるし。
「えへへっ」
 つられて、こっちまで笑っちゃうじゃん。
「たっだいまー!」
 私は抑え切れなくなって、自動改札を抜けるとみんなのもとへと飛び出した。
 
 
 ――口にしなくても、ちゃんと届くんだね。
 ――大好きな人への想いを、言葉にするだけで。
 
 
266 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/02(月) 13:34:21 ID:XbpikOPB
というわけで「きみにとどけ」お送りしました。

かなたさんとこなたがチャットしているんだから、かがみとこなたがメールしててもおかしくないと思い、
前々回の「プリンセス・ブレイブ!」を踏襲したカタチで書いてみました。

ちなみに冒頭の舞台になってる会津高原尾瀬口ですが、アニメ作品中に出てくる糖武鉄道の
終着駅の一つで、春日部(作中では糟日部)から下校時となる4時半頃の区間快速に乗ると
ホントに行けます。というかお仕事と寝過ごしで何度か本当に行ったことがあります……

<おまけ:お仕事のときに撮った会津高原尾瀬口@冬季の写真>
ttp://ranobe.com/up/src/up198343.jpg
267名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 13:47:13 ID:aRdp8izp
>>266
メールが結ぶ絆にじんわり来ました。愛されてるなあ、こなた。ぐっじょぶ。
268名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 13:49:49 ID:s/T5pvbV
>>250
あ、そうかも……
自分の語彙の少なさに凹みますorz
269名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 15:48:34 ID:b6xS+DUM
>>266
こういう優しい話が大好きだ。
270名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 16:14:34 ID:6R1DahH/
この蒸し暑い時期にクールダウンできる舞台設定にすげー萌えたw
結末も予想外で驚いた、超GJ!
271名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 17:01:06 ID:b/ZGou/+
なんという良作。
…そして、リアルで寝過ごして野岩鉄道まで行った奴がここに一人。
目が覚めたら、そこは川治温泉だった…
272名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 17:04:12 ID:Od++U6WN
色々と言いたいことはあるけど、上手く纏まらないんで一文で、
「こういう暖かい雰囲気の話っていいなぁ」と。

GJでしたー。
273名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 17:50:06 ID:L1hjayYA
       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  今日もまた、ss職人様に
  |     (__人__)    |  GJと言う
  \     ` ⌒´     /  仕事が始まるお…

というわけでGJ!
274名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 17:50:53 ID:5iZ0aszC
しんと冷え込んだ暗いホームと、暖かい光が漏れる車内のコントラストが目に浮かぶようですね……
実にGJ!

夜汽車っていいよね。
275名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 18:20:50 ID:134BIG2I
>>266
うおおぉ………こ、これはGJ優る……。
その文才を自分にも分けて欲しいっす…。
276名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:00:49 ID:Vx824nfB
乙です

内容は、ある評論の抜粋なんだが、
dat容量食いつぶしたり、不快になる人もいると思うのでちょっとtxtで。
www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu04562.txt
277名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:13:12 ID:VnWxpkG0
h抜きならまだしも全て抜くとな?
278名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:26:32 ID:5iZ0aszC
>>276

>日常用いているありふれた言葉が、その組み合わせ方や、発せられる時と場合によって、
>突然ゴイスでナイスな言葉に変貌する。

いい言葉だ。
279名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:40:40 ID:L1hjayYA
かがみ×ひより 非エロ   題名:Industious Otaku

昼休み。昼食を摂り終えたかがみは、いつものようにこなた達とおしゃべりはせず、ただそれとなく校舎内を散歩していた。
(勇気部・・・?何をする部活なんだろ・・・)
「勇気部」と大きく書かれた張り紙がしてある部屋の前を通り過ぎようとしたとき、不意にかがみはけつまづいてしまった。
「きゃ!・・・・・・いつつつ・・・」
「大丈夫ッスか?柊先輩」
と言われたと同時に横から伸びてきた手を頼りにかがみは立ち上がった。
「あ、ありがと・・・ええーっと・・・」
「田村ひよりッス!いつもお世話になってます!」
「え?あーはいはい。こなたとよく話してるよね」
「そうッス。ところで柊先輩って意外とエロイ下着つけてるんですねw」
「み、見たの!?」
「あははwこけた時にばっちりと見させてもらいましたw ・・・ひょっとして怒ってます?」
「当たり前よ」
「ご、ごめんなさいッス・・・これは不可抗力ってことで、許してください・・・」
「んー、そうね。・・・その大事そうに抱えてるノートの中身、見せてくれたら許してあげる」
と、かがみはマル秘と書かれたノートを指差した。
「だ、だだダメッス!こ、これだけは柊先輩には死んでも見せられないッス!」
「柊先輩 に は ?」
「ああ、ええっと、ち、違うッス!これは誰にも見せられないもので・・・」
「見せないさいよ!」
「無理です無理です無理です!」
しばらく押し問答をした後、突然かがみが叫んだ。
「あっ!あんなところにつるぺた金髪天才小学生が!」
「え!?どこどこ、どこッスか!?」
「うりゃっ!」
「どこにも居ないじゃないッスか・・・ ってアッー!いつのまに!」
「んー、どれどれ・・・」
かがみは、余所見をしていたひよりからマル秘ノートを奪い取り、ページをめくってそこに書かれてある文章を読み始めた。
「ああぁぁぁ・・・」
(や、ヤバイ殺される・・・・・・)
(うわー、なんか体震えてるし・・・)
そう、何を隠そうひよりが大事に抱えていたノートは、こなた×かがみのエロ小説である。
(い、今の内に逃げないと・・・)
「ちょっと!!」
「は、ハイイイィィ!」
「なんで私の総受けとこなたの誘い受けしかないのよ!」
「・・・・・・・・・へ?」
「私が強気で攻めてもいいでしょ!?」
「そ、それは・・・」
「いい?私がヘタレ攻めなんて絶対にありえないから!わかった?」
「は、はい!わ、わかりました・・・」
「そう、わかったんならいいのよ」
かがみはそう言った後、その場をスタスタと去っていった。
(・・・・・・。)
(かが×こなで柊先輩が強気攻めか・・・)
(・・・後で考えておこう・・・・・・)

 -終わり-
280名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:43:07 ID:gAeBPO5D
かがみ強気攻めとか無いから
281名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:45:17 ID:r7lsZdJb
>>279
>あんなところにつるぺた金髪天才小学生


……レベッカさん?
282名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:46:46 ID:h5aCEu0V
>>279
盛大に吹いた
GJ!
283名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:47:44 ID:Od++U6WN
>>276
これはよいものを読ませてもらった。
確かに難しい言葉なんて知らなくても、構成次第ですごい文章になり得るんだよな。
教訓になったよ。
284名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 20:11:55 ID:Q51oMDrx
>>266
超GJです。らぶらぶほのぼの系に弱い俺・・・。
285名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 20:24:07 ID:134BIG2I
>>279
これは良いかがみ…w
GJっス!

>>280
その台詞、努々お忘れ無き様…。
286名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 20:56:17 ID:bjcUl3WE
オ…オレは何回萌え死ぬんだ!? 次はど……どこから…
い…いつ「投下」されるんだ!?オレは!オレはッ!
「職人様方GJ――ッ!」

>>276
なるほど、勉強になるなぁ
要は使い方か…まさかこの板で日本語について深く考えさせられるとはw
287320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/02(月) 21:00:32 ID:zRoaNOQ7
やっと自宅に帰ってきたと思ったら、振り込み忘れててネットが使えず困ったよ……
やっと書き込みができる

>>266
旅行であちこち行くんですが、野岩鉄道の方はかなり山奥ですよね
冬とか、氷の張っている湖を渡ったりとか、かなりいい風景ですよね
旅行中、外も暗くなって寂しくなってくると、急に友達にメールとかしたくなります
一人ぼっちで寂しいときの友達からのメールは心が温かくなりますね

>>279
ってか、エロ小説のネタにされた事はいいのかよ!!
みごとな壊れかがみ……
288320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/02(月) 21:05:43 ID:zRoaNOQ7
ということで、お待たせしていました(待っていない)、
逆転☆裁判の続きいきます。
そろそろ、欝モードから回復していきたいところ…

☆投下量4レス分
☆一回目から続けて読むことをお勧めします
 アドレスはこちらから→http://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/297.html
289逆転☆裁判W 1/4:2007/07/02(月) 21:06:25 ID:zRoaNOQ7
「ごめんなさい。もしかしたら僕、やってしまっていたのかもしれません」
ボロボロだったのは、私だけじゃなかった。
こなたのキツい質問を繰り返し受け、白石くんも精神的に疲れ果てていた。
「な、何言ってるのよ。あなた、ずっとやっていないって言っていたじゃない!!」
「だって、僕の立っていた位置からは被害者の位置に手が届くんでしょ? もしかしたら手が伸びて触っていたかもしれない、
 もしかしたらなんかの揺れで撫で回していたかもしれない。そうかもしれないじゃないですか!!」
はぁっ……と白石くんは俯く。
もしかしたら触ってしまっていたんじゃないかという恐怖の念、それは痴漢で訴えられる人に付きまとう。
警察官、検察官に何度も自分を犯罪者という視点で見られ、自分もいつしか犯罪者じゃないかと思い込んでしまう。
「素直に罪を認めれば、すぐに裁判は終わるんでしょ? 反省を示していれば執行猶予もつきます。
 痴漢の冤罪ってほとんど認められないんですよね? おとなしく刑に服した方が……」
ダメ、そんなの、そんなの……
「そんなの、絶対ダメだよ!!」
自分でもびっくりするぐらい、私は大きな声を上げていた。
「もし罪が確定したら、白石くんは一生犯罪者扱いなんだよ。どこへ行っても白い目で見られて、
 どんな事をやり遂げても信頼してもらえない。ここでひっくり返せば、失ったものも戻ってくるかもしれないのに……」
絶対、それだけは許せない。
テレビに出はじめていた頃から、白石くんは精一杯頑張っていた。
小神さんのムチャ振りにも必死で耐え、少しづつ才能を開花させていった。
そんな彼が、こんなところで躓いちゃいけない。
まったく見に覚えのない罪で、白石くんの人生を無茶苦茶になんてしていいはずがない。
「だから、もうちょっと頑張ろう。私が無罪への糸口を、絶対見つけてあげるから」
「は、はいっ、すみません。なんだか……」
白石くんが服の袖で涙を拭う。
大丈夫、被告人を信頼する事から弁護は始まる。
ずっと、何度も話を聞いてきた白石くん。
私はこの人を信頼すると決めたんだ。だから、絶対最後まで信用する。
290逆転☆裁判W 2/4:2007/07/02(月) 21:07:31 ID:zRoaNOQ7
「それで、問題は左手の位置なんだけれど、左手は下ろしていたんだよね」
「はい、左手はそのまま下に下ろしていました」
うん、そこの所が今回最大の問題になっているところだ。
左手がフリーだったら、被害者のお尻を触る事ができる。
つまり、左手が空いてなかったら、白石くんの無罪を立証できる!!
「ねぇ、あの時左手はどうなっていたの? 何か握っていたりとかしなかった?」
「うーん、ちょっと待ってください。あと少しで……何か……」
白石くんは必死で思い出そうとする。
裁判が長引くほど証言はあいまいになる。なんとしてでも白石くんから話を聞きださなければ……
「あの……もしかしたら違うかもしれませんが……」
白石くんが一生懸命、搾り出すように話し始める。
「あの日は収録がある予定の日でした。私はあきら様に何か差し入れを持っていくことが多かったんで、
 もしかしたら何か……いや、でも、あの日は……」
白石くんは必死で思い出そうとして「ごめんなさい」と頭を抱えた。
いや、それだけでも十分な収穫だ。
左手に何か持っていたなら、白石くんの無罪を主張できる。
白石くんが左手に持っていたもの、それを見つけ出せれば私たちの勝利だ。
「大丈夫。絶対、白石くんの無実を証明するから。だから、白石くんは安心して待ってて」
私は面会室を飛び出した。裁判の再開は明後日。もたもたする余裕はない。
とりあえず、白石くんの持っていた「何か」を渡す予定だった小神あきらさんに話を聞いてみよう。
あの、真面目な白石くんなら、きっと……
「あ……」
拘置所を出たところで、ふと、思い出して立ち止まる。
私が高校二年生の頃からアシスタントとして頑張っている白石くん。
彼が出ているラジオ番組を録音してくれたのも、番組を教えてくれたのも……
「やっぱり、こなたじゃん」
こなたが持ってきたCD、いつものオタク話だと思っていたけれど、でもその話は結構面白かった。
司法試験が忙しくなってからは聞かなくなったけれど、でも、大学時代は暇があれば聞いていた。
まったく、時折こなたはとっても面白いものを持ってきてくれるんだから。
「よしっ!!」
この事件、白石くんを無罪にするのも当然だけれども、私にはもう一つ、重大な使命ができた。
こなたの、あの笑顔を取り戻す。
それはとっても難しい事なんだろうけれども、私はやるって決めたから。
あの頃のように、楽しく過ごせる日々をとりもどすんだ!!
291逆転☆裁判W 3/4:2007/07/02(月) 21:08:18 ID:zRoaNOQ7
「小神あきらさん。お願いします。話を聞いてください!!」
小神さんを探し出すだけでも一苦労だった。
ファンに見つからないように行動するアイドルを捕まえるのは一苦労だった。
事務所で直接掛け合って、弁護士バッジをこれでもかと見せつけ、
さらに弁護士事務所のほうのコネも使って……ううっ、またセンセーに何か持っていかないと……
何人もの人を経由し、やっと小神さんの足取りを掴めた時にはもう夜だった。
本日最後の収録を終え、局から帰る小神さんをやっと見つけることができた。
でも、その苦労した相手は私を無視してすたすたと歩いていってしまう。
「ちょっと、小神さん。お願いします。話を聞いてください」
「あのさ、あんた何者? 芸能レポーター?ファン? あのさ、邪魔くさいから帰ってほしいんだけれど」
ううっ、こんなのいつも言われ続けて、よく白石くんは耐えられるな。
私は用意していた名刺を取り出す。
「白石くんの弁護をしています、弁護士の柊かがみといいます」
小神さんは私の差し出した名刺を受け取りチラッと見ると、それをポイっと放り投げる。
「ああっ、ちょっと何するんですか!!」
「あのさ、私は弁護士にも白石にも興味ないの。仕事が忙しいから」
ち、ちょっと何、あの言い方!! ひどいじゃない。
そういえば、この前見たテレビを思い出す。
ワイドショーとバラエティをごっちゃにしたような番組。
高校生の頃は好きでよく見ていたけれど、弁護士になって事件や裁判の裏側を見るうちに、だんだん見なくなってきた番組だ。
まだ白石くんが起訴されていないときで、まだ罪が決まったわけでもないのに、彼らは白石くんのことを散々に貶していた。
まるで、自分が正義の権化であるかのように。
犯罪者を社会的に抹殺する事が、自分たちの使命であるかのように。
その番組に出演していた小神さん。そして彼女も、彼をあざ笑っていた。
周りのコメンテーターと一緒になって、彼のことを笑っていた……
292逆転☆裁判W 4/4:2007/07/02(月) 21:09:04 ID:zRoaNOQ7
「なんで、なんでそんなひどい事ができるんですか? 一緒にいたパートナーなんでしょ?
 彼が絶対そんなことするはずないって、どうして信じてあげられないんですか!!」
小神さんがキッと振り返る。
「勝手な事言ってんじゃないわよ!!」
小神さんの声が廊下中に響き渡る。
周りを歩いていた人も、何事かと驚いてこっちを見ている。
「どこにいっても白石は悪者扱いで、どこへ行っても白石の悪口を聞かせられる。
 私とずっとやってきたパートナーなのに、テレビでも、ラジオでも。ずっと、ずっと。
 でも、私も同じ事言うしかないじゃない。犯罪者を擁護するような奴らが生き残れる世界じゃないの!!」
気づけば、小神さんの大きな目は、涙でいっぱいだった。
あ……、私は気づいてしまった。
この人も、被害者なんだ。
一緒にやってきパートナーを突然奪われ、そのパートナーを貶められ、でも自分も同じことをしなければ生き残れない。
彼女もまた、この事件で傷ついてしまった被害者なんだという事を……
「小神さん……」
小神さんの手をとる。
この人も辛かったんだ。パートナーを否定され続けて、自分も同じことをするしかなくて。
「白石さんは絶対に無実です。それを証明するためにも、あなたの協力が必要なんです」
私を見上げた小神さんの目から、一筋涙が零れ落ちる。
「ちょっと、ごめん……私……」
小神さんは私の胸に顔をうずめる。
冷たい感触、声を押し殺して泣く小神さん。
絶対に救ってみせる。私は、この事件の被害者全員を。
293320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/02(月) 21:10:06 ID:zRoaNOQ7
以上です。
よく見ればsageミスを……すみません
294名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:16:18 ID:Ir9DDrA7
リアルタイムで遭遇
GJ!!

だんだんと救うべき人が増えていきましたね〜
探偵パートやこれからの展開に期待
295名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:35:39 ID:bnAqS+6E
……すげぇ……かっこええ!
俺もこういう作品書きたい……
296名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:44:38 ID:blZDLgZK
すんげぇ勢いだなしかし。
毎日読む作品に困らないって異常だぞ。
素晴らしいと言うほかないね。職人様方に今後も変わらぬ活躍を期待。
297名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:55:23 ID:L1hjayYA
がんばれ!かがみ!白石!

GJ!
298名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:03:55 ID:l4fmlp0x
まったくここは一日で他スレの何ヶ月分の作品が投下されるんだ?
嬉しい悲鳴が歓喜の悲鳴でかき消されそうだ。
2994-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/02(月) 23:05:11 ID:Q1MQ4PoD
ω・`)ノ

おやすみかなたさん
http://bbs.freedeai.com/src/up3910.jpg

七星点心かなたさん
http://bbs.freedeai.com/src/up3911.jpg

ミ (サッ
300名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:15:37 ID:QOVY/wF3
>>299
ちょwww…ぐっ・じょぉぉぉぉwwwwwぶっ!!!
301名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:21:21 ID:tI4ogId+
>>299
ナンテコナタイ
302名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:24:41 ID:bnAqS+6E
>>299
あいかわらずカワユス!



……で、なんか筆が滑ったんで、投下しときますね。

つ【ttp://bbs.freedeai.com/src/up3912.jpg

あえて『ロボかなた』ではないところがミソ。
ちなみに喋り方は普通の女言葉。まあどうでもいいけど。
303名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:26:09 ID:rvEj01sK
>>266
6050系GJ
304名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:33:01 ID:XvjLQbak
>>258
なんといういい話…俺の中で脳内映画化されてしまった。(でも絵は描けない。)
そういえば最近、あんまりメールとかしてねぇなぁ(遠い目)
それにしても、およそ一日前にかがみとつかさを小山まで飛ばした(>226)張本人の俺だが
> 「 会 津 高 原 尾 瀬 口 」
この発想はなかったわw思わず時刻表を取り出して、ダイヤを追ってしまった。
にしても、乗り過ごし限界点寸前じゃないすか。帰る便があってよかったね。

そうじろう「こなた、帰りにあんまり区間快速乗らないほうがいいぞ。寝過ごすと大変だから」
という忠告が聞こえてくるような。
とにかくGJです!

>>279
ひよりサン、いいネタが浮かんだらぜひこのスレに!www

>>293
wktkで続きをお待ちしております!
305名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 23:34:18 ID:L1hjayYA
白石「おいオタク」
此方「うぜえ」
白石「小神あきらって知ってるか?」
此方「ああぶりっ子だろ?」
白石「今度ラジオで一緒なんだよ」
此方「てめーじゃ相手されねぇよ」
白石「・・・お前の足、ボンレスハムじゃね?」
此方「てめーは顔がボンレスだなw」
白石「・・・」
此方「・・・」
白石「チョココロネ食うか?」
此方「おう」
白石「柊つかさが居るな」
此方「ああ、天然あなどれねえ」
白石「天然www」
此方「天然www」
306名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:08:24 ID:AKEnFSKd
304氏の書き込みを見て、改めて時刻表見てみたら、
確かに1本後の会津高原行きだとその日のうちに帰れなくなるんですね。

でもせっかくなら1本前で会津田島まで行ってしまったらどうしただろうと想像するのも楽しい。
307名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:11:56 ID:ncbVYgR+
小ネタSS投下します。
3レスお借りします。


──それは、こなたが18歳になる、誕生日の事であった



「起きろー…。起きろー、こなたー…」

 まどろむ意識の中、暗闇から声が聴こえてくる。
 毎日聴いている、暖かで優しい声。
 昨夜は遅くまで同人誌を読んでて正直まだ眠いんだけど、そういう訳にもいかないから、重い瞼をなんとか持ち上げる。

「おはよう、こなた。もう朝だぞ」

 朝の光とともに最初に瞳に飛び込んできたのは、やっぱりお父さんの顔だった。

【らき☆すたクエスト】

「今日はとても大切な日。こなたが初めてお城に行く日だっただろ。
 この日の為に、お前をヲタクな女の子として育てたつもりなんだぞ」

 勿論、その事には感謝している。
 ヲタクとして育てられ、そのまま道を踏み外す(直す?)事無く、堂々とエロ同人誌が読める日を迎えれたんだから。
 よりディープなヲタクの世界に踏み入る喜びを、法に触れずに得る事ができるんだから。
 …でも、「この日の為」ってのはどーゆー事だろう?
308名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:18:42 ID:ncbVYgR+

「よう来たなー! 勇敢なる泉かなたの娘、泉こなた!」

 糟日部城に着いた私は早速謁見の間に通され、糟日部の女王様こと、黒井ななこの熱烈な歓迎を受けた。
 なんと言うか、一国の主とは思えない程、テンションが高い。

「アンタの母、泉かなたは、戦いの末、火山に落ちて亡くなったそうやな…。
 その母の後を継いで旅に出たいっちゅうアンタの願い、しかと聴き届けたで!」

 私のお母さん、泉かなたは、私が凄く小さい頃、旅先で火山に落ちて死んじゃった……らしい。
 少なくともお父さんには、ずっとそう聴かされてきた。
 女王様も同じ事を言ってるんだから、その事自体に間違いは無いんだろう。
 ただ、私はそれを確認した訳じゃない。
 だから私は、お母さんの遺志を継ぐと言うよりも、お母さんが生きているかを自分の目で確認する為に、今日、旅に出る事にした。
309名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:23:37 ID:ncbVYgR+

「敵は、魔王ミノルスや!」

 女王様が力を込めて叫ぶ。
 …魔王ミノルス。お母さんが倒しに行ったと言う、世界を征服しようとしている奴…らしい。
 でも、そいつはまだ、生きているらしい。
 つまり女王様の言葉が本当なら、お母さんは、ミノルスを倒す事はできなかったらしい…。

「世間の連中は、未だ魔王ミノルスの名前すら知らへん。
 せやけどこのままやったら、やがて世界は魔王に制服されてまうやろ」

 …なんか今、「せいふく」って言葉の発音に凄い違和感を感じた気がする。
 正直、気のせいだと思いたい。
 …気のせいだよね?

「魔王ミノルスを倒して来るんや!
 町の酒場で仲間を見つけて、これで装備を整えたったり」

 そう言って女王様が私に手渡してくれたのは、いくらかのお金と、仲間の為の物なんだろう、武器と防具だった。
 でも女王様。ちょーっとお金が少なすぎ&装備が貧弱すぎやしませんか?

「ほな、また会おうな! 泉!」

 そんな私の心の声なんか知る由も無く、女王様は最後にそんな激励をかけてくれた。
 
そして、私は糟日部城を後にした。



──ここまでの冒険を、冒険の書に記録しますか?
310名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:26:29 ID:ncbVYgR+
はい、めっちゃネタです。
一応今後も続く予定で、後々エロも書くつもりですが、あまり自信はありません;
311名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 00:53:47 ID:kA7cvBwE
アッサラームでどうなるか今から期待しますw
312名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:00:02 ID:OxSyFnAN
ゾーマ=あきらはガチってことで
313名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:01:22 ID:L6GDSi2L
>>310
ルイーダの酒場編にwktkです
314 ◆0iImM7mexo :2007/07/03(火) 01:15:08 ID:9Jsq57ho
>>307
GJですー。これからに期待。

>4-243氏
すみません。大変申し訳ないのですが「視線の先にはみゆきさん」の挿絵、
もう一度上げなおしてはもらえないでしょうか?
画像をどこにどういう名前で保存したか忘れてしまっていまして、
うpろだのファイルももう流れてしまっているようなので…。
315名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:51:45 ID:pHa2nAZw
>>307そうだ!レギュラーメンバーはちょうど4人じゃないか!!それぞれどんな職業になるかちょっとwktk。
316名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 02:40:02 ID:C9SRowfu
>>310ドラクエ3キタァ!!!
これは俺の好みに最高にヒットしたぜ!
かがみ、つかさ、みゆきは仲間になるとして、ゆたかにみなみにひよりん等はどうなるのか期待。
317名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 03:48:58 ID:k4AyanZY
えっ?かがみん、みなみ、あきらメンバーじゃないの?
318名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:22:12 ID:QvudORII
商人の町に誰が放流されるのかが気になる
319名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:23:53 ID:JipGuvnn
あきら様あたりが放流されそうだなw
320名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:25:55 ID:QvudORII
>>319
>>312がゾーマ=あきら様って言っていたからその発想はなかった

はっ、まさか放流された恨みが昂じてゾーマに(ry
321名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:34:45 ID:QvudORII
どうやら蚊がいるようでかゆくて眠れん。。。

誰か蚊ネタでSS書いてくれ(他力本願)
322名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 04:51:48 ID:QvudORII
かゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆいかゆいアッー!
323名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 06:23:21 ID:HF1Ugc7x
>>321
おk、そのネタ少し拝借する。
3244-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/03(火) 06:58:43 ID:uvdeh1+y
>>314
いつもお手数お掛けします&収録ありがとうございますドゾー(´・ω・)ノシ
http://bbs.freedeai.com/src/up3916.jpg

>>302
ちょ、師匠wwww
塗りが本気すぐるSUGEEEEEE!!
コソーリこのSSを期待してるおいらが居ます・・・
325 ◆0iImM7mexo :2007/07/03(火) 07:54:31 ID:9Jsq57ho
>>324
早速保管させていただきました。
お早い対応、どうもありがとうございました。
326名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 10:38:05 ID:hf8T29v5
>>302
泣きぼくろがLEDなのなw


イマイチ空気読んでないが
327名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:38:58 ID:WPyPDdQk
空気読まずにSSを投下させていただきます。

・こなた×かがみ
・非エロ

では、いきます。
328名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:42:10 ID:WPyPDdQk

「まったく…『明日暇?』なんていきなりメールを送ってきたと思ったら…」
結局これかよ、とジト目でこなたを見据えた。そんな視線もなんのその、こなたはいつも通りの猫口で飄々と言葉をかえしてくる。
「まぁまぁ、そんなこと言わないでよ〜。変わりに昼ご飯は私持ちだったじゃん?」
むぅ、それを言われてしまうと何とも言えない。確かにご飯はおごってもらっちゃったし…
「それにしても、コレはないでしょ…」
私とこなたの両手の紙袋に入ったソレを軽く持ち上げながら呟く。
紙袋から溢れんばかりに詰められた本たち―もちろん同人誌等、こなたの物ばかりだ―の買い出しに駆り出されたわけで。
もちろん、こなたと出かけるのは楽しい。それが嫌なら誘いがきたときに断っていただろう。

―でも。メールがきて、一緒に出かけようって言われた時。少し、ほんの少しだけよ!?デートみたいだって思った私が―

「…バカみたいじゃない」
ボソリと、こなたにはもちろん、自分にすら聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。案の定、こなたはホクホク顔で紙袋たちを見つめている。
329名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:44:17 ID:WPyPDdQk

ちょうど歩行者用信号が赤になった。立ち止まり、こなたの横顔をみる。こちらに気付いたようで、こなたと視線が合った。
「かがみん、来週はどこ行こっか?」
えっ?と、私が聞き返す暇も無く、こなたは次の言葉を続ける。
「今日は迷惑かけちゃったからね。来週はかがみの行きたいところに、デートでもいかがですか?なんてね♪」
いたずらっ子が浮かべる表情で、笑いかけてきたこなた。
不覚。おそらく今の私は、真っ赤になっていることだろう。少しの間口をパクパクさせて、ようやく言葉を返す。
「う、あ…か、覚悟してなさいよ!?あんたが嫌って言うくらい連れまわしてやるんだから!!」
「むふふ、真っ赤になって叫んでるかがみん萌え♪」
それを聞き、更に叫ぼうとする私の言葉をさえぎり。
「かがみんの横を歩けるなら、どこでも付き合いますよ♪」
「〜〜〜〜〜〜!」
どうやら私には、こいつを言い負かす術は無いらしい。さっきの言葉を聞いて、嬉しいって思っちゃってる以上は。

――その時だ。こなたと私の間をすり抜けた、小さな男の子がいたのは。ふと信号を確認する。それはまだ、私たちに『待て』と命じていた。
咄嗟にその子を連れ戻すために、道路に飛び出した。男の子の手を取り、安心した瞬間―
「かがみ、後ろっ!!」
こなたの叫び声が聞こえた。後ろを振り向くと、すぐそこに車が…

そこからの時間は、やけにゆっくりに感じた。
間に合わない、そう思った瞬間、つかんでいた子の手をひっぱりこなたの方へ放り投げる。こなたがその子を受け止めたのを確認したところで、私の意識は途切れた。


330名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:46:41 ID:WPyPDdQk



「――が―ん―かが―」
誰…?頭がガンガンするんだから…
「起き―よ――お願―だ――」

こなた…?泣いてるの…?

重たいまぶたをゆっくりと持ち上げる。目に入ったのは、真っ白な天井。見覚えがないのは確かだ。天井が見えるってことは…寝てるのかな、私。
「かがみ…」
こなたの声が聞こえた。頭を少し動かして、自分のお腹あたりをみる。
長くて青い髪。特徴的なピョコンとはねたアホ毛。ベッドに突っ伏しるから顔は確認できないけど、間違いない。そう確信したとき、私の手は無意識にその頭へとのびていた。
「こなた、こんなとこでどうしたのよ…」
頭を撫でながら呟く。動かない所をみると、寝てるみたいだ。
「寝言でまで私を呼ぶなんて、どんだけ〜、なんてね…」
寝てる時まで私を探してくれてる。それがとても嬉しかった。
「ん…」
ピクリとこなたが動いた。ゆっくりと頭をあげ、こちらを見る。
寝起きで少し眠そうだった目が、大きく見開かれていく。
「か、がみ…?」
「…おはよ、でいいのかしら?」





――それからしばらく大変だった。大泣きしながらこなたが抱き付いてきたり、私が目を覚ましたと聞いて飛んできたつかさが大泣きしながら抱き付いてきたり、事故にあって丸一日眠っていたことを聞いたり…
けど、一番大変なこと。それは―


―私の足が動かないことだった。

331名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:49:07 ID:WPyPDdQk


病院の先生がいうには、私の足は今まったく動かないらしい。リハビリをすれば治るかもしれないが、保障はできないとのことだ。
その話を聞いた時は、そこまで重要なことだとは思わなかった。治る可能性がある、って思えたから。



その日から、私の戦いが始まった。動かない足を、ゆっくりと動かす練習。
ついこの間までは簡単だったことが、今では困難だ。
もちろん辛くてたまらなかったけど…こなたやつかさもリハビリを手伝ってくれる。みゆきもどこからかマッサージの方法を調べてきては試してくれた。
だから、なんとか頑張れてた。



リハビリを始めて10日ほど。その日行うメニューを全てこなし、こなたたちと病室でのんびりお喋りをしてた時、病室の扉が叩かれた。
「はい?」
私が返事をすると、ゆっくりと扉が開かれる。そこにいたのは、あの時の男の子とそのお母さん。
「あ…」
「遅くなって申し訳ありません…」
深々と頭を下げる、その子のお母さん。男の子も真似をして頭を下げてる。
「あ、いえ、そんな…」
「お姉ちゃん、僕のせいで…ごめんなさい…」
頭をあげた男の子は、目に涙をためて謝ってくる。こんな顔で謝られたら、怒れる人なんていないだろう。
「いいよ、気にしないで。無事でよかったね」
心の底からそう思った。だから、そう口にした。
――思ったけど…同じタイミングで、嫌なことまで考えてしまった。この10日、ずっと頭に引っ掛かってた『あること』を…



少しして、その子たちは帰っていった。20分もいなかったはずなのに、数え切れないくらい頭を下げていた。


332名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:53:28 ID:WPyPDdQk


病室にはまた私たち四人だけになったけど、なんだか空気が重い―うぅん、私が重くしてる。
うまく笑えない。さっき思ってしまった、『あること』が引っ掛かってる。
さっきは心の中でほんの少しだったそれは、時間が経つごとに大きなものになってきている。
「…つかさ、みゆきさん。少しの間席を外してくれるかな?」
こなたが口を開いたかと思うと、いきなりそんなことを言い出した。
「え、だけど…」
つかさが何か言おうとしてたけど、それを遮ったのはみゆき。
「わかりました。行きましょう、つかささん。…よろしくお願いします」
つかさを連れて外に出るみゆき。お願いしますって、なんだろう?


「―ね、かがみん。どうしたの?」
二人きりになった部屋で、こなたはそう切り出した。
「どうって、何がよ?」
そう問い返す。すると、こなたの目の色が変わった。
「ごまかさないで。さっきの子が来てからかがみの顔色が変わったもん」
「それは事故のことを思い出したから…」
誤魔化したかった。自分が思ったことを、人に…こなたに、聞いてほしくなかったから。
333名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:55:26 ID:WPyPDdQk
「嘘。お願い、ホントのことを言って?かがみのそんな顔、見たくないんだよ」
けれど、こなたはそれを許してくれなかった。真剣な目で私を見つめている。
この目に嘘は、つけそうはなかった。
「――なんで、私だったんだろう、って」
自分でも驚くほど、冷たい低い声。
「何もしなければ、リハビリの必要なんてなかった」
ヤバい、止まらない。
「放っておけば、私は今でも元気に走り回ってた」
やめて、こんなこと言ってこなたに嫌われたくないの。
「あの時約束したみたいに、こなたの横を歩いてた。二人で、一緒に」
私の意思を無視し、口は言葉を紡ぎ続ける。
「あんたの横で、一緒に―」
―もう、止まらない。想いも、涙も。
「っ…歩きたかったの、あんたと…一緒に、あんたの横をずっと…でも、この足じゃ…」
それ以上は言葉にならなかった。ようやく止まった言葉。変わりに止まらなくなった涙。
そんな私をこなたはじっと見つめている。
「―かがみ」
泣き続ける私を、こなたがそっと抱き締めた。
「こな、た…?」
334名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 11:57:47 ID:WPyPDdQk
何が何だかわからない私。きっと、すごく間抜けな声をだしてたと思う。
「辛かったんだよね、事故の日から。ずっと溜め込んで、ずっと頑張って」
「頑張ってるのに、足は治ってくれなくて」
「ごめんね、かがみ」
どうしてあんなことを言った私を抱き締めてくれるの?
どうしてこなたが謝るの?
どうして私のことをそんなにわかってくれるの――?
疑問は止まなかったけど、そんなことはどうでもよくなっていた。
抱き締めてくれてるこなたが温かくて、柔らかくて…
気付けば、私はこなたを抱き締め返していた。
「こなた、私、私っ…!」
「大丈夫だよ、かがみ…」
こなたの手が、子供をあやすように私を撫でる。それが気持ち良くて…ずっとそのままでいたい、なんて思ってしまった。



「かがみ、落ち着いた?」
「…うん」
こなたの前で大泣きしたこともだけど、私の中の黒いものをこなたに吐き出してしまったせいで、こなたの顔を見ることができない。
「ね、かがみん。ちょっとだけ顔を上げてよ」
「――何よ…」
ちゅっ
私が顔を上げた瞬間、唇にこなたのそれが触れた。本当に触れるだけの、優しい口付け。
「今から言うことは全部『独り言』だから、聞かないでね?」
335名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:00:15 ID:WPyPDdQk
キスでパニクっている私をよそに、こなたは『独り言』を始める。
「私、かがみの横を歩きたい。街中や、学校までの道を歩きたい」
――でも、私の足は――
その想いに応えることができない。私の視線は再び下へと向かう。
「でも、それだけじゃない。かがみの横で、ずっと一緒にいたい。かがみのの笑顔をみていたい」
こなた?何を――
「かがみの横に、一生…いたいんだよ」
バッと顔を上げる。こなたの顔は、笑っていた。
「私の独り言、終わりだヨ♪ちゃんと聞いて無かったよね?」
――今のは、それって、つまり?
理解したとき、私の口は再び勝手に言葉を紡ぎ出した。
「私のも独り言。聞かないでよ?」
こなたの言い回しを借りて、始める。
「私も、こなたの横を歩きたかった。飽きるほど行ったアニメイトや、ゲーセンでも構わなかった」
こなたを見つめる。こなたも見つめ返してくれている。
「だけど、私の足は動かない。もしかしたら、もう二度とこなたの横を歩けないかもしれない」
恥ずかしい。顔が赤くなってるのがわかる。
――けど、逃げちゃダメ。
「でも、こなたとずっと一緒にいたい。一生、こなたに横にいてほしいの」
336名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:01:19 ID:WPyPDdQk
――こなたは、茶化すこともなく、私を見つめてくれていた。
「私の独り言、終わり。聞いて無かったわよね?」
そこまで言い切って、恥ずかしくなって…目をそらした。
「ふっ…ふふ…」「ぷっ…くくっ…」
「「あはははははは!!」」
そして、どちらともなく笑いあった。








――数年後。とある教会。そこに立っていたのは、神父の格好をした桃色の髪の女性と、純白のドレスに身を包んだ、青い髪の小柄な女性。

そして、白いタキシードを着た薄紫の髪の女性だった。
337327:2007/07/03(火) 12:04:02 ID:WPyPDdQk

乱文失礼しました。やはり職人様たちのようにはいきませんね…orz

しかも冒頭に題名を入れ忘れるというミス…
題名は『いっしょにあるこう』です。

それでは、お邪魔しました。
338名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 12:08:14 ID:pHa2nAZw
あの絵を参考にしてのSSですかな?
乱文っていったってなかなかの出来だと思う。めげずに次も頑張るんだ!GJ
339名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 13:00:10 ID:7A4u86zl
>>337
広い世界には「誰かが職人になれるなら、誰もが職人になれるはずッ!」というありがたい格言が(ry

それはともかくGJでしたー。
340名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 13:06:54 ID:qiXQE0XH
>>337
心からのGJを貴方様に!!!!
341名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 13:47:53 ID:9rcQgsm9
>>337
新しい職人の誕生に乾杯。そしてGJ。


しかし、妄想屋さんの302を見て「こなた対メカこなた」と頭に浮かんだのは俺だけか。
342名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 14:00:15 ID:nk1OpHV7
>>337
「どんなことがあっても一緒にいる」。難しいことですけど、それって強い絆のあらわれですよね。
GJでした。

>>341
思い浮かんだ時が勝負時ですよ!(>>341の肩に手を置きながら)


それでは、1レス投下させていただきます。
343てけてけかなたさん:2007/07/03(火) 14:14:45 ID:nk1OpHV7
『うんしょ、うんしょ』
 今日も相変わらず、お母さんがPCの中でお掃除中。とはいってもエロゲの削除じゃなく、
デフラグを立ち上げてまとまったクラスタを空いたところに持ち運んでくれている。
『お母さん、結構大変じゃない?』
『そうでもないわよ。お掃除は大好きだもの』
 まあ、普段からHDDの中身をよく掃除してくれるからね……でも、この中にいると
あんま娯楽とかないだろーし、それくらいしかやることって無いのかもしれない。
 うーん、ここはお父さんが使わなくなったパーツを再利用してみますかー。

−−−−− てけてけかなたさん その10・おーるいんわんだー −−−−−

 再起動、再起動っと……よし、ダイアログが出てきたね。
『?』
 お母さんはというと、画面の隅っこでそのダイアログを不思議そうに眺めていた。
『何かゲームでもインストールするの?』
『あー、そうじゃなくて、新しいハードを入れてみたんだよ』
 そう言って、DVDドライブにドライバの入ったCDを入れてトレイを閉じる。
『すまーとびじょん……?』
『テレビが見られるようになるソフトだよ。お母さん、その中であんま楽しみないだろうし、
お掃除ばっかりってのもなんだからって思ってねー』
『最近はそういうのもあるのね。ありがとう、こなた』
『いえいえー』
 せっかくこっちに来てるんだからこういう楽しみも無くっちゃ。
『よし、インストール完了で、起動っと……うん、映ったよー』
『ほんと、ちゃんと動いてるわね』
 ちゃかちゃかとクリックしていくと、テレ玉の「関口さんI」が映った。うんうん、キレイに映ってるね。
『私がいないときは、自由に使っていいよ。録画も出来るからねー』
『うんっ』
 お母さんは目をきらきらさせると、隅っこに座って楽しそうに画面を見始めた……って、
どこから煎餅とお茶を取り出してきましたか。でもまあ、お母さんが楽しいからそれでいっか。
              *     *     *
 二日後、新しく出たネトゲをDLした私はわくわくしながらPCに向かっていた。
『お母さん、ちょっといいかな? 新しく買ったゲームを入れたいんだけど……あ、エロゲじゃないよ』
『うーん、それならいいわよ。ちょっと待っててね、今ソフトを終わらせるから』
 そう言って、お母さんはスマートビジョンのソフトを終了させた。なんだかんだ言っても、
お母さんもこういうゲームには興味があるみたいやね。
「それじゃあインストール……って、あ、あれ?」
 こないだフォーマットされたドライブに入れようとしたんだけど「空き容量が足りません」
って出てきて弾かれる。おかしいなー、さっき見たら80ギガあったはずなのに。
 インストール画面を終わらせて、エクスプローラーを立ち上げて……うん、80あるよ……ねぇ?!
『ちょ、ちょっとお母さん?! なんで80"キロ"バイトしかないの?!』
 メガ飛び越してキロですヨ?! そんなんありえないって!
『ご、ごめんなさい。一昨日からついつい録りすぎちゃって……てへっ』
 て、てへっじゃないってば……まったくもー、お母さんったら。
 でも、しばらくはそのままでもいいやってことで、ゲームはCドライブにインストールすることにした。
 お母さんといつサヨナラしちゃうかわからないし……いっぱい、楽しい思い出を持ち帰って
もらいたいからね。
『それにしても、なんでキテレツとかうる星とかベルばらとかラスカルとかキャッツアイとか……』
『だって懐かしかったんだもの』
 いや、それでも最高解像度で録画ってのはどうかと思うんだ、私は。     完
344 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/03(火) 14:27:29 ID:nk1OpHV7
デフラグしてるときのかなたさんって積み木遊びをしてる感じかなと妄想した。
今は反省している。


他の方がレスで書かれましたが、そうじろうの件などはもう少々お待ちください。
そろそろ、です。

>>299
上のほうは起こしたらフォーマット行きですなw

>>302
これはいいフォーサイド・ドリィですね。
345名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 14:57:30 ID:9rcQgsm9
>>344
リアルタイムてけてけ! ぐじょーぶ。
というか懐かしアニメばっかり録画してるあたり、かなたさんも朱に交わって赤くなった口ですかw
そうじろうさんとの再会編にも期待。

で。(>>342
>思い浮かんだ時が勝負時ですよ!
えーと。善処はします。確約はかなり無理ですが。
……来週末から引っ越しだしorz ムネン アトヲ タノム。
346名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 15:05:43 ID:5iATE7Dh
>>341
>>302の書き込みを見て「メカなた」と略した俺よりかは。
「みろこなた! これが新しいお母さん、その名もメカなたさんだーっ!!」
(マジですかお父さん!?)


そして同時に全く関係ないこんな妄想も。

「それにしてもかがみもつかさも酷いよなぁ。アホ毛が無いと私だって解らないなんて」
「そんな事ないわよ……こなた?」
「そそそうだよ、こな……こなちゃん?」
(疑問形になってるーっ!!)
347名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 15:09:19 ID:xtdbFFL2
>>346
まんま姫子ww
348名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 15:38:48 ID:5iATE7Dh
そして更に電波が飛んできたのでエロなしこなかが小ネタでも。


「ねぇかがみ。かがみの好きな人って誰?」
「は、はあっ!? 何でまたいきなり!? そそそんなの言える訳ないでしょ!? ……そんな、本人を前に……」
「え、何? 聞こえなかった」
「きき聞こえなくて良いのっ! それただの耳鳴り幻聴だからっ!」
「んー? まぁいいや。じゃあさ、せめてヒントだけでも」
「ヒントぉ!? ……『い』で始まって『た』で終わる人よ」
「ほほう……それは凄い愛を感じるよかがみん」
「そ、そう? ……えっと、こな」
「それにしても愛と美の女神イーノマータとはかがみも渋い所を突いてくる」
「知らないよ! 誰だよそれは!?」
「ほへっ?」

「じゃあ逆に聞くけど、こなたの好きな人って誰なのよ」
「ぬっふっふっ、当ててみたまえ金田一くん」
「誰が金田一か。……そうねぇ……もしかしてさ、その人って頭に『ひ』が」
「つかないよ」
「…………」
「…………」
「……付かないの」
「ないよ」
「…………ぅぅ」
「だって私が好きなのは『かがみ』だもん。だから『か』だよ」
「…………あんた、あたしの名字を言ってみろ」
「えっと何だっけ? ツンデレ?」
「こーなーたーっ!」
「だ、だって良いじゃないか別に! どーせ泉になるんだからさ!」
「そうかもしれないけどそれとこれとは話が──」



「……えっ?」
349名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:15:44 ID:6c+bGfk0
>>348
 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、        GJ!
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))        こういうのをもっと頼む
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、
 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_    / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
  \_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /  /  .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\    ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
  \    \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/  / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ
ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \:::::::::::::::::::::::::::::::/           /‐<_   ヽ  |ヽ

350名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:17:48 ID:btavsYfp
ジャギw
微壊れこなたいいなあw
351名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 16:22:56 ID:dRyY4yIE
>>339
>「誰かが職人になれるなら、誰もが職人になれるはずッ!」
WA2乙
352名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:26:16 ID:ncbVYgR+
>>348
ごふっ(吐血

この萌え力は最早殺人兵器…!
348には罰として、もっと萌えネタを書いてもらわなければ…。
353名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:35:37 ID:hf8T29v5
今日も読み応えのある作品が目白押しだなぁ。GJ!

てけてけ読んでて、「ハードディスク残り10%の法則」を思い出した。
354名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:51:18 ID:uvdeh1+y
「そういえば、愛と美の女神イーノマータとは、キャラクターデザインや
イラストレーターとして有名ないのまたむつみさんが元ネタらしいですね」
「(俺ラジオですか?)」
「テイルズオブほにゃららシリーズの人?」
「そだねー」
「あと、サイバーフォーミュラとか」
「あれはキャラ原案だよかがみん」

(ひょこん)
『プ、プラレス3四郎とかウィンダリアの人よね(わくわく)』

「そ、それはちょっと古いよお母さん・・・・(=ω=.;;」
355名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 18:57:07 ID:HJR36oFm
うつのみこは?
356名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:04:51 ID:uvdeh1+y
>>355
かがみ的にはむしろそっちでしたねorz
357名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:08:23 ID:WewX0Zdo
ここでテイルズが出たのでこなたがテストの点数が悪いのを
「わ、私は悪くヌェー!悪いのはネトゲに付き合わせた先生だ!先生が悪いんだ!私は悪くヌェー!私は悪くヌェー!」

のネタキボンヌ


……アビス手元に無いから自分では書けない…orz
358名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 19:38:39 ID:lxbV3LXa
相変わらず良作の嵐、まとめてで申し訳ないがGJ

ところで、伺かの開発ツールとかを発掘してみた
ネットワーク更新とか細かいところは調べなおす必要があるが、基本的な部分は問題ないっぽい
ネタはみんなで出し合うとして、絵を担当してくれる人がいればすぐにでもいけそうだ
359名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:15:21 ID:8nnu41En
>>358

我々には女神がいる・・・「てけてけかなたさん」の絵があるではないか!

既存の表情変えが数枚あればまずは動かせるし、バージョンアップでパターンが増えれば狂喜乱舞。
うにゅう側はこなた(の操るマウスカーソル)とかw
ネットワーク更新はあれば便利だけど、なくてもnarファイルでバージョンアップできるし。

みwwなwwぎwwてwwきwwたwww
360名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:17:45 ID:zt44HUXr
SS職人さんや絵師さん、てけてけかなたさん開発担当の方乙です

……前使ってたPCに伺かを入れた事があったけど、
デフォの状態に愛着が湧いて結局ゴースト変えられなかったのを思い出した
今度こそは……orz
361名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:21:41 ID:8nnu41En
>>344

>他の方がレスで書かれましたが、そうじろうの件などはもう少々お待ちください。
>そろそろ、です。

wktkwktk

>>302
>これはいいフォーサイド・ドリィですね。

こなた
「な・・・懐かしいなぁ〜〜〜!
異世界に飛ばされたアンドロイドを、遠隔通信でいろいろ指示しながら
冒険させて育成するRPGだったっけ」
かがみ
「・・・『対応機種:PCー9801シリーズ』?・・・あんた、一体いくつだ?」
3624-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/03(火) 20:23:37 ID:uvdeh1+y
>>357
スゴス!!
試しに一枚上げてみました。画像フォーマットとかサイズとかよくわからないのですが
背景色赤の透過GIFです
http://bbs.freedeai.com/src/up3921.gif

※本来画像ネタ禁止のエロパロ板にて、画像制作でレスを食いつぶすワケにはいかないと思うので
完成までのやりとりは暫定的にこちら↓で・・・というのはいかがでしょうか?
http://6013.teacup.com/elmes/bbs
3634-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/03(火) 20:24:39 ID:uvdeh1+y
まちがぃた・・・orz

>>357 → >>358でした。
364名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:27:20 ID:9Jsq57ho
>>357
即興で作ってみた。
思いつかないところは妥協して抜いてるんでそこんとこ注意。

こなた「わ、私は知らないよ! 私はただレバ剣を狙おうとしただけで!
     あの場所で狩ってれば、レバ剣が出るって言われて…」
かがみ「あんたは先生に騙されたのよ。そして、テスト前の大事な時間を使ってしまった」
みゆき「…先生はこなたさんに、ネットゲームにログインするよう仰いました。
    私が迂闊でした、先生がこなたさんにそんなことをさせようとしていたなんて…」
みなみ「…せめてこなたさんには自制心を持って欲しかったですね。
    仮にゲームをするにしても、気晴らし程度にやれば問題なかった筈ですし。
    …今となっては言っても仕方のないことかもしれませんが」
ゆたか「そうだね、期末テストは…終わっちゃったよ。何百という点数が、一瞬で……」
こなた「わ、私が悪いってのいうの…?私は…私は悪くないよ、だって先生が言ったんだ…そうだ、先生がやれって!
    こんなことになるなんて知らなかった!誰も教えてくんなかったんだよ!私は悪くないっ!私は悪くないっ!」
かがみ「…みなみちゃん?」
みなみ「…家に帰ります。ここにいると、馬鹿な発言に苛々させられる」
こなた「なんで!私は一緒にパーティ組んでる人たちを喜ばせようとしたんだよ!」
ゆたか「変わっちゃったんだね…オタクになってからのお姉ちゃんは、まるで別人だよ…」
こなた「か、かがみ達だって大した点取れなかったでしょ!私ばっか責めないでよ!」
みゆき「こなたさんの言うとおりです。ですけど…」
ひより「高良先輩、こんなサイテーな奴、ほっといた方がいいッスよ」
こなた「わ、悪いのは先生だよ!私は悪くない!ねぇ、そうでしょお父さん!」
そうじろう「こなた…あんまり幻滅させないでくれ…」
かがみ「少しはいいところもあるって思ってたのに…私が馬鹿だった」
こなた「…ど、どうして!どうしてみんな私ばかり責めるの!」
つかさ「こなちゃん…元気出して」
こなた「だ、だまってよ!つかさに何がわかるの!」
つかさ「私も…私もテスト前に遊んじゃったから…だからこなちゃんの気持ち、すごくわかるよ…」
こなた「つかさなんかと一緒にしないでよ!つかさなんかと…うぅ…」
365名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:37:42 ID:EENCYvm8
>>364
最後の4行ちょっと待てwwwwwwwwwwwwwwwww
366名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 20:47:20 ID:WewX0Zdo
>>364
ぶほっ!自分が言い出したのに吹いちまったWWW

ありがとうございますm(_ _)m
367名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:02:27 ID:ncbVYgR+
>>364
くそう、元ネタを知らないと、単にこなたが苛められてる様にしか見えねぇ。
でもラストのこなたの台詞ヒドスw
368名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:16:19 ID:hb9up+ON
アビス乙w
369名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:18:05 ID:9Jsq57ho
>>367
とりあえずシチュだけ解説しておくと…
・主人公(こなたのポジション)には世界で自分しか持ってない特別な力がある
・それを利用しようとする師匠(ななこ先生のポジション)に「英雄になれる」と誑かされて能力使用
・能力解放の余波で街が一つ吹き飛ぶ
・責任を逃れようとして自分は悪くないと言い張り、仲間から幻滅される←ここのシーン

ちなみにこの後、自らの罪を認めて心を入れ替え、
長髪をバッサリ切ってそれまでの自分と決別します。
370名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:19:29 ID:j7sKysCp
最後の四行は主人公曰く家畜との会話だな
371名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:27:49 ID:NIbEcwgG
>>364
一年生三人組が異常に黒いw
そしてラストに吹いた
372名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:42:48 ID:lxbV3LXa
>>362
実はこっちでも用意してたり・・・
掲示板の設置に手間取って書き込むのが遅れました、すみません
http://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html

携帯の人はこっちから(掲示板直行 テストしてないのでちゃんと表示されるか不明)
http://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/bbs/ibbsk.cgi
3734-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/03(火) 21:53:14 ID:uvdeh1+y
>>372
おお。ではそちらを公式な開発掲示板に♪
あじゅじゅしたー
374名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 21:56:52 ID:lxbV3LXa
以後、てけてけかなたさんの伺か化の話題については>>372の掲示板にて
ネタは常時募集中なので、思い付いたら遠慮なく書き込んでください
375名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 22:06:26 ID:R1S5MQ+7
>>349
エジプトにお帰りください><

>>372
携帯でも表示されましたよー
当方機種はauです

ここの平和さと職人集結率、そしてレベルとモラルの高さは異常。だがそれでこそいい…
376名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 22:22:10 ID:e78ylh+v
ええええい!!
このスレの職人たちは化け物かッ!!!
毎日毎日良質な萌えをありがとうありがとう。

2つほどSSのネタ思いついて書き始めてる
しかし文章力がなく書きたいことの半分も表現できないもどかしさ
377妄想屋(仮名):2007/07/03(火) 22:55:55 ID:hVfVw8ex
>>302

ぅぁ
やっちまいました……orz


↓訂正版うpさせてください
つ【ttp://freedeai.com/up/src/up5189.jpg


#ヒント:足
378名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:03:14 ID:Y0ULt1v2
>>337
消えろ
379名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:11:20 ID:JE2tBDsc
4人でパワプロやってみたらどうなるだろう

かがみ「ちょっと!これおかしいわよ!なんで守護神が5失点もしてんのよ!」
こなた「またZGSだ・・・」
つかさ「これどうやったらボール投げられるの?」
みゆき「こっちの控え野手は4人、次は3番からだから2番に投手を入れて・・・ブツブツ」
380名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:15:05 ID:jKOcj3JK
こなた野球中継嫌いなのにZGS知ってるのなw
パワプロの選手になったらどうなるか妄想したな
381名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:20:01 ID:zBLjFSaX
>>379
かがみ「それにしてもパワプロを選ぶとは…フフフ…このゲームは私のもっとも得意なゲーム」
みゆき「野球のルールは知ってます。操作方法はやりながら覚えますわ」

という電波を受信した。ちょっと反省している。
382名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:30:29 ID:tyy6BAic
みゆきさんは野球ゲームより野球盤で遊んでそうなイメージw
383名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:31:36 ID:/LhlgTRM
>>379
取り敢えずつかさは
変化球が投げられずにスローボールばっか
守備では無意味にボタンを押してあらぬ方向にダイビングキャッチ→フェンス激突
位はやりそうだw

実際多人数でパワプロを1アウト交代とかでやると熱くなれる
384名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:32:15 ID:NIbEcwgG
みゆきさんにパワポケやらしたらずっとミニゲームやってそうだな
385名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:43:49 ID:ncbVYgR+
>>369
わざわざ御説明ありがとうございました。

ちょっと2レスばかりお借りします。
以前没にしたネタSSを小ネタにして投下してみます。



「夏だ! 山だ!! 海だ!!!」

──高校生最後の夏休み。みんなでみなみちゃんの別荘で二泊三日のバカンス──

「それじゃ、お父さんの車に4人、きー兄さんの車に3人、先生とゆい姉さんの車に1人ずつね」
「? どうしてそんなバラバラに乗るの?」
「…死ぬのは少ない方がいいだろう?」

──それが、まさかあんな事になるなんて思いもしなかった──

「我が「アニメーション研究部」は今日これより……××海岸の征服を開始するっス!!」
「おー、『紫閃』だねぇ」
「ドーナツマツリのカイサイでス!」
「いや、全然訳解んないから」

──たまたま出会ったセバスチャンとあきらちゃんを加えた、総勢15人は──

「みのる君……どうして……?」
「いや、あやの誤解だ、これはあきら様がゴフウッ!」
「白石くんがねー、たまには息抜きにどうですかって誘ってくれたのー」
「いやだからそれはあきら様のゲフウッ!!」
「うおお、ヤバイ。あやのが怒るぞ!?」

──別荘を目前にした隣県の山中で、大地震に見舞われ──

「じ、地震!?」
「おおおおおお!! せせせ世界がぐにゃりと歪んでくーーー」

「ゆたか、掴まって」
「う、うん!」
「うわあぁぁっ!!」
「つかささんっ!!」


386名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:58:58 ID:ncbVYgR+

──とんでもない所に迷い込んでしまった──

「ひ、ひひひ人が死んでる……!?」
「見るな!! …見るんじゃない」

──そして私達が遭遇したのは、とんでもない現実──

「う…撃っちゃった……。ひ、人を撃っちゃった……」
「大丈夫だよ、ゆい。大丈夫…」

──運命の神様の悪戯が、私達に振りかかった──

「いやー、まさか俺が梶原景時にされちゃうとはなあ…」
「欠けた歴史をウチ等に保完させとる…っちゅーワケか?」



──そこは、遥か過去の世界。血で血を洗う、争いの時代──



【戦国らき☆す隊】



続きませんorz
そして、2レス目を投稿したつもりが投稿できてなかった馬鹿っぷりorz
387名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:02:41 ID:faBR1a6i
なかなか面白いな
でも一人神隠しにあっていないか?
三年生6人+一年生4人+大人4人+あきら、白石=16人
388名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:17:03 ID:QYlDZATe
>>387

…ダレカ カイシャク タノム ∧‖∧
389名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:19:25 ID:X6BcrG2o
>>388
ほれ、これ使え

っ核弾頭
390名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:20:08 ID:YUSFTqmw
>>383
>変化球が投げられずにスローボールばっか
>守備では無意味にボタンを押してあらぬ方向にダイビングキャッチ→フェンス激突
>位はやりそうだw
なかなかうまい所突くなw俺も昔それやって、2回までに30点ぐらい取られたことあるw
391名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:23:49 ID:faBR1a6i
>>388
言葉足らずだったか
つまり、旅行に行ったのは
こなた、かがみ、つかさ、みゆき、みさお、あやの
ゆたか、みなみ、ひより、パティ
そうじろう、ゆい、ななこ、きよたか、白石、あきら
の16人なのに
>総勢15人は―――
だから少し気になった
392名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:29:35 ID:wu7najP2
>>391

かいしゃく 1 【介▽錯】
(名)スル
(1)そばについていて世話をすること。また、その人。後見。
「御―の女房達をも参らせず/平家 6」
(2)切腹をする人のそばにいて、その首を斬ること。また、その人。
「―人」

この場合(2)の意味な。
393名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:29:56 ID:5E97R6IX
>>391
違ったら申し訳ないんだけど、もしかして
介錯=カイシャク≠解釈
っていう勘違い?
394320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/04(水) 00:30:38 ID:a96nPACW
かなたさん伺か化計画が進んでる〜
自分も伺かはかなりのめりこんでいた方でした。
らき☆すた同人誌のダンボールの下にはうにゅうやら空やら奈留やら……
文章しかかけませんが、それでも応援したくあります

さて、毎度ながら逆転☆裁判を投下します。
☆投下量は4レス分
☆前回からストーリーは続いてます。下参照
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/297.html
395名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:31:23 ID:FkUtHYhA
>>391
カイシャク=介錯 (簡単に言えば切腹の手伝いみたいなもの)で、
吊ってる一行AAからして、「いっそ殺してくれ」と言いたのでは……
396逆転☆裁判X 1/4:2007/07/04(水) 00:31:38 ID:a96nPACW
「自分で探すのはいいけどねぇ……」
埼玉県内の某廃棄物処理場。
小神さんに話を聞いた翌日、裁判の前日。
普通の人はめったに立ち寄らないところに、私はいた。
田園地帯にある、高いフェンスに囲まれた場所。
山のように積み上げられた廃棄物の山。
ぐうっ、とこみ上げてくる吐き気を何とか嚥下する。
「実は焼却炉の調子が悪くてさ、しばらく野積みしてたんだが、処分されてなくてよかったよ」
そう、それが幸運だった。
白石くんが小神さんに渡す予定だったものの正体は分かった。
でも、捕まったときに持っていなかったという事は、列車内のどこかで落としているはず。
鉄道の遺失物は五日間の保存期間を置いて処分する。
でも、弁当なんかは腐敗する危険性があるので、速やかに処分してしまうケースが多いらしい。
あきらさんの話を聞いた翌朝一番に鉄道会社に問い合わせてみたものの、すでに処分されてしまった後。
ダメもとでゴミ処理を受け持っている会社に問い合わせてみたところ、
たまたま燃焼炉の故障で処理が間に合わず、野積みになっていたところで間にあったらしい。
白石くんの落し物、事件の重要参考品。それがこのどこかにあるはずなのだが……
「でも、本当にここから探すのかい?それを。お嬢ちゃんみたいな女の子には無理だと思うんだが……」
「お嬢ちゃんじゃないです……」
虚勢を張り、恐ろしい臭いの吹き出す魔窟に足を踏み入れる。
このどこかに、きっとあるはずだ。
この裁判の結果を左右する、重要な参考品が。
397逆転☆裁判X 2/4:2007/07/04(水) 00:32:32 ID:a96nPACW
……とはいっても、その実際はかなりキツかった。
ゴミの山の中からそれらしきものを引っ張り出し、一つ一つチェックする。
中には結構紛らわしいものもあり、手にとってみないと分からないものもある。
もちろん、そこからは腐汁がしたたり……
「うひゃぁ!!」
私の服にかかったりするわけだ。
「ううっ、これ、結構お気に入りだったのに……」
さすがにここまで酷いとは思ってもみなかった。
今度やる時はジャージとゴム手袋は必須だね……二度とやりたくないけれど。
生ゴミの山は果てしなく多い。高校の運動場ぐらいもの広さに、いくつもゴミの山ができている。
廃棄された日、捨てた駅から考えてだいたいの位置は分かったけれども、それでもこの量は多すぎる。
ここから、一個の参考品を見つけられることができるのかな……
「うわっ、臭っ、何これ……」
入口の方から声がする。
うるさい、臭いのは充分分かってるから、いちいち口に出さなくてもいいって!!
でも、入口から聞こえてきた声は、どこかで聞き覚えのある声……
「じゃじゃーん、みんなのアイドル、小神あきら、参上です♪」
「小神さん!!」
入口のところでポーズを決めて立っている小神さん。
しかし、その服装はジャージにゴム手袋と非常に奇妙な格好だ。
そして、その後ろには、ずらっと並んだ男の人たち。
その男たちも似たり寄ったりな完全装備で身を固めている。
「助けに来たよ、かがみさん」
「こ、小神さん。後ろにいる人たちは……」
「私と白石くんのファン♪ 私が困っているってメールしたら、みんなすぐ集まってくれたの。ねーっ」
「「「ねーっ」」」
後ろでハモる奇妙な男たち、キモい、キモすぎる。
小神さんの後ろに並ぶのは、言っちゃ悪いがよくアキバで見かけるような典型的なオタクさんたちであった。
平日真昼間にこんなとこに来ているのは、仕事を休むほどの情熱なのか、単にニートなのか。
398逆転☆裁判X 3/4:2007/07/04(水) 00:33:17 ID:a96nPACW
小神さんが一枚の紙を取り出す。それはスタジオでの撮影風景の写真の一部を、さらに引き伸ばしたもの。
そこに写っているのは、あきらさんの言っていたもの、私の探している参考品……
「みんな、お願い。これが見つからないと白石お兄さんが捕まっちゃってあきら困っちゃうの。みんな、頑張って探してくれる?」
「「「おーっ!!」」」
男たちは生ゴミの中にいっせいに突入し、漁り始める。
ひっくり返されるゴミの山。私一人でやっていたのがバカらしくなるぐらい手際よく進む。
「ほら、アンタも手伝いなさい?」
「は? へ、ええ……」
あっけにとられて呆然としていた。
そうだ、私もぼうっとしているわけにもいかない。
あきらさんが目の前に積まれたゴミの山と格闘を始める。
いつもだったら、こんな汚れ仕事など絶対やりたがらないはずのあきらさんが。
いつになく真剣な目つきで、絶対見逃さないぞという気迫が伝わってくる目で。
「な、何笑ってるのよ」
「いや、小神さんって、白石さんのこと好きなんだなって」
あっという間に小神さんの顔が真っ赤に染まる。
「な、そ、そういうわけじゃないんだから。あんなやつでも急に抜けられると困るっていうか、その……」
もじもじとしている小神さんはかわいらしい。
こなたの言っていたツンデレの意味が、少しだけ分かったような気がする。
「ほ、ほら、時間ないんだから、さっさと探す!!」
「はいっ♪」
相変わらずゴミの山は臭かったけれど、でも、さっきよりもずっと楽な気分で作業ができたのは、間違いない。
399逆転☆裁判X 4/4:2007/07/04(水) 00:34:06 ID:a96nPACW
薄暗い部屋の中。私は椅子へともたれかかる。
まさか、かがみと法廷で戦う事になるとはね。
さいたま地方検察庁の一室。ずらりと並べられた証拠書類の真ん中に、私、泉こなたはいた。
単独で行動するしかない弁護士と比べ、検察はその組織力で圧倒的な証拠をそろえることができる。
そこが弁護士と検察の圧倒的な違い。
その組織力はずいぶんと役に立つ。いままでに私は何人もの痴漢犯罪を扱ってきた。
自分の思い通りに動いてくれる下っ端がいるかどうかで、これだけの差が出てくるとはね。
徹底的に犯罪の跡を調べ上げ、一分の隙も残さず相手を刑務所送りにする。
本当は死刑にでもしてやりたいぐらい。でも、それは司法が許してくれない。
それならせめて、一ヶ月でも長い懲役を相手に叩きつける。
それが、私みたいな被害者を、ひとりでも減らす事になるはずなのだから。
「……」
書類の山の中から一枚を取り出す。
被害者となった女子高生に関するデータ。
いままでに何度も痴漢の被害を提出し、何人もの男性を捕まえている。
ただ、そのデータには不審な点もいくつかある。
起訴猶予のものも含めた痴漢被害の数は異常なほど。月に一度以上被害にあっている。
次に、学校での素行。学校での素行もあまりよくなく、問題児として扱われているらしい。
そして、今までの痴漢被害の履歴。その供述のあいまいさ、矛盾の多さ。
事件で混乱していたため、と処理されているものが多いが、この量は……
「……」
首を振る。書類を破り捨て、ゴミ箱に放り込む。
こんな資料は要らない。私に必要なのは、あいつを有罪にする資料だけ。
でも、私の心にちくちくと刺さる、小さなトゲ。
「かがみ……」
高校生の頃と同じ、まっすぐな目と心を持ったかがみ。
私とは違って、心から被告の事を信じて私と戦うかがみ。
今までずっと、一人でも多くの人を刑務所に送り込むのが仕事だと思っていたのに、
「分からないよ、かがみ……」
呟きは誰にも聞かれずに、コンクリートの部屋の中で跳ね返って消えた。
400320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/04(水) 00:36:33 ID:a96nPACW
以上です。ってか会話割り込みゴメンナサイ

次回ぐらいで最終回を予定してます
ってか、ラストあたりが固まってなくて、直し中
手直ししつつの投下なんで細切れ投下です
申し訳ない……
401名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:40:01 ID:R5j2K7wG
うおおおおおおおおおおおおおおお
乙ううううううううううううううう

・あきらの本音
・かがみの努力
・こなたの葛藤

これだね
402名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:40:56 ID:faBR1a6i
>>392-393
まさにそのとうり勘違いしてた・・・orz
もう少し日本語勉強してくる

>>400
GJ!
どのキャラも良い味出してるなぁ
403名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:41:02 ID:FkUtHYhA
ああ、ごめんリロってなかったorz

>>400
GJ&400ゲトおめです!
完成度の高い状態で読んでもらうために、手直しは必要不可欠ですよ
謝ることではないです

……はじめて東京へ行ったとき、電車の中で乗客がみんな
両手でつり革につかまっていたので不思議だったのですが、
あれは冤罪を回避するためだったのですね
なんだか世知辛いッス
404名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:46:21 ID:GmJ/kD0+
>>390
ちょwwwコールドwww

他に初心者が通る道としては
操作選手の切り替えに気付かずにフライがポテンヒット
1、3塁線のゴロは長打コース
複数のランナーは全員一気にしか動かせない→アウト

…久しぶりにパワプロやりたくなってきた
405名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 00:48:12 ID:2W9rCVuO
こなたなら野球部分はそっちのけで彼女攻略に力を入れるはずだ
406名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:35:27 ID:blCb3Od2
黒井:ええか、泉。
   ランナーが全ての塁を埋めたらそれ以降の打者は凡退しなければならない、ちゅうルールが千葉ロッテ(ウチ)にはあんねん。
   よく「満塁のチャンスを迎えました」なんて実況が言うけどな、ありゃウチにとっちゃピンチなわけや。
   ・○崎や今○なら空振り三振→バット投げのコンボ
   ・サ○ローやベ○ーなら貫禄の見逃し三振
   ・TSUY○SHIや○浦だったらポップフライかいい当たりで野手の正面のライナーとかな…
   これでランナー3人が残塁、つまりZanrui Grand Slam=ZGSの完成や。
   
   …ああ、2005年にはそんな言葉もなかったのになあ…面白いように打線も繋がって…


こなた:ふーん、なんか面倒なルールがあるんですね。
    …って、センセ、さっきから涙が滝のように流れてるんですけど…


俺も書いてて悲しくなってきた('A`)
407名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:45:56 ID:xfQXKxTl
>>400

GOD JOB!!

冤罪だろうが刑務所にぶち込んでやる、と言わんばかりの、こなたの心の歪みっぷりが悲しすぎる……orz
最近は、愉快犯で冤罪おっかぶせたりする女性もいるらしいしなぁ。

この「痴漢被害者」側がその手の輩だったりしたら、こなた精神崩壊起こすんじゃないだろうか……と思うと、夜も寝られない俺orz
408名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:53:36 ID:J8Pvcbna
>>400
逆転裁判ってよりゴールデンタイムのドラマみたいにGJ
小説化したら三冊買いだなw
409名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:55:42 ID:R5j2K7wG
こなた「ところで東北のプロ野球チームのチームロゴが毛にしか見えないんだけど」
かがみ「それはあんたの心が汚れているからよ」
410名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 02:13:00 ID:MLBwsOko
>>407
愉快犯もアレだが、もっと性質悪いのは
示談金目的の冤罪痴漢。

証拠もないのに立件できるから
「裁判にされたくなかったら、こんだけ払え」と言うのがまかり通る。
払えなかったら裁判⇒ギルティ。仮に無罪になっても周囲の信用はガタ落ち。
そして無罪になっても、訴えた側は全然痛くない。
「私は確かに痴漢された被害者だ。この人が犯人で無かったというだけで!」と言える。
実効力のある悪魔の証明って強ぇよなー。
411名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 06:59:59 ID:eASbRE1K
腹立たしいことにてめえなんざ金積まれても痴漢なんざしねえよ!
って豚女がそう言うことやってまともなサラリーマンの人生台無しにしてるってのがふざけてる。
どう見ても極端なフェミファシストの暴挙のせいだよなあ。
412名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 07:19:13 ID:1o7f9xTE
歪んだ時代だ……orz



だが、こんな時代にだって正義はあるって信じてる
413名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 07:24:00 ID:D8OSn+Oa
>>410-412
優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、
どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえその気持ちが何百回裏切られようと。
それが私の、変わらぬ願いだ。


てけてけかなたさんアナザー(そうじろうの願い編)

「そうくん」
「かなた・・・」
「ほんとうにお久しぶり」
「ああ」
「もし私が、ずっとこの家にいられたら、そうくんと一緒に
 こんなふうに歳を重ねていたのかもしれない」
「そうだな」
「でも後悔はしてないの。さっきそうくんが言ってくれたように、
 私もそうくんをずっと近くに感じていたから…」
「かなた・・・」

手を重ね合わせる二人。
その光は……かつての……。

Fin
414名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 09:14:43 ID:9Fm8FI23
>>413
>優しさを失わないでくれ

たしかウルトラマンの中にあったセリフだよね。どのシリーズだったかは忘れたけど
でも俺、その言葉大好きなんだ
415妄想屋(仮名):2007/07/04(水) 10:06:29 ID:vewZFGfz
『てけてけ!しろしょーぞく』
--------------------------------------------------------

だいたい3GB(ギガ) それギャルゲーなんでしょ? ちょっ
アイコンが偽物 カモフラってことです ぷん
がんばっちゃ やっちゃっちゃ そんときゃDrag&Dropで ぽい
汗(Fuu) 汗(Fuu)の画像に 母さん母さんF R E E Z E!

怒ってる 困ってる 愛してる あれ一個が違ってるんるー
純愛系 近親系 コメディ系 いい加減にシナサイ!
消してった あの子のアプリケーションって いわゆる激ヤバ凌辱系
驚いた!私だけ!? 一膳お供えおかわりだだだだだー!

Poi-poi アンインストール Let's delete! 18禁
ランラン♪ 大掃除 I have サティスファクション
あら!? また増えた ・・・(てんてん) もう絶句
FATごと 消しました こなたが大いに嘆いて そりゃないよー

消しますよ! 間違っているのはこなたのはず
未成年だからです←結論
お盆前なのに化けて出ちゃうの どうするよ?
白装束いいのです キャ・ワ・イイv

身長100ピクト 筆談でガマンだ やん☆
頑張って 生き抜いて ねぇそう君そう君 Please!
416妄想屋(仮名):2007/07/04(水) 10:10:06 ID:vewZFGfz
すまない……この重い流れに耐えられなかったんだァァァorz
417名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 10:25:41 ID:bto7lT7P
>>415
ワロタwGJ!
思わず歌いたくなるw
418名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 10:29:43 ID:J8Pvcbna
>>410
冤罪の被告に着いた弁護士の話
その人は原告の経歴とか被告の人柄だけじゃなくてその時間に同じ車両に乗ってた人まで調べて、逆に名誉侮辱罪で金取り返したらしい
こんな時代でも正義はあるんだって思った

>>415
ちょっと歌ってきますねw
419名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 11:57:37 ID:KzdkFYgN
「お母さんが倒せない」

気が付いたら いつも同じ人がいる
そしていつも エロゲを捨てる
諦めずに 新たなエロゲをインスコするけど
すぐにゴミ箱いくよ

パソコン2台あれば 楽にエロゲもプレイできるけど
何回やっても何回やっても お母さんが削除するよ
あの積みゲが いつまでたっても遊べない
CDをトレイに入れ続けても いずれは外に飛ばされる

フォルダ名変更も 試してみたけど
母さん相手じゃ意味が無い!
だから次は絶対勝つために
私エロゲするのは18までとっておく


>>415に影響されて作った
今は反省している
420名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 12:39:00 ID:+stGpv3m
>>415後段
うp
421名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 12:50:20 ID:xa9lMMDc
OPに続いてEDまでw

そうなると次はあれか、


かなた
「(意味なく手拍子) ♪WAWAWA忘れ形見〜 私の忘れ形見〜♪」



・・・なんか語呂が悪いので没orz
422名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:04:22 ID:gVYPOSvD
イカン>415が現曲より歌いやすい…!
423名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:16:59 ID:VSqhva3A
かなたさんの戦闘力は530000
424名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:23:57 ID:bto7lT7P
しかも、あと2回変身を残している
425名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:24:10 ID:K6bVYGXG
《ショックのでかい話 柊かがみ篇》

それはある日のこと……

カードゲームにも飽きてしまい私とこなたはそれぞれ好きな本をぼんやりと眺めている。
勝敗は私の惨敗だった。私の『真夜中のリコーダーマスター』があんなにあっさり返されるとは……
次よ!次こそは必ず!……あ、そだ。

「ねぇこなた?」
「うん?」
ベッドに寝転んでいるこなたに声をかける。
手にした漫画から私の方に視線を移しもせず生返事をするこなた。せめてこっち向け。
「こなたって料理出来るのよね?」
「まぁ……つかさほどじゃないけど。なんで?」
そうこいつは見かけや日頃の言動からは想像できないが意外と家庭的な一面もある。
「なんか教えてくんない?あんまり難しくないやつ」
「へ?……だったら私よりつかさのほうが適任じゃない?」
顔にハテナマークを浮かべて聞き返してくる。まぁ当然か。
「そうなんだけどさ。たまには私がつかさに作ってやりたいわけよ」
いつも私のために色々な料理やお菓子を作ってくれる可愛い妹。
私の食べる顔を嬉しそうに眺め、美味しいの声に笑顔で照れるつかさ。
日頃のお礼も兼ねて偶には、と思ったんだけど……。
問題が一つ。私のレパートリーは例外無く『つかさのレパートリー』なんだ。
喜んではくれるだろうけどこれではメニューに意外性が欠けてしまう。
「ふ〜ん。麗しい姉妹愛だねぇ。萌え」
「ちゃかすな!」
ニヤニヤした顔でからかうこなたに突っ込みをいれるが
「あれぇ良いのかな?先生にそんな口聞いちゃって」
「ごめんなさい」
今回は分が悪かった。
426名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:24:12 ID:/t5PdnXN
>>423
「かがみんは髪を解く程に強くなる。そしてまだツインテールを残している……この意味解るよね」
「解んないわよ。つーか勝手に人を化物扱いすんな」
427名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:25:02 ID:K6bVYGXG
「さて……かがみんにも出来る料理か……」
私に何を教えようかと考え込み始めたこなた。
微妙に失礼な言葉が聞こえた気がしたが……
突っ込んでも勝ち目が無い気がして聞かなかったことにした。
「うん。パスタはどうかな?」
「パスタ?専門的な道具はないわよ?」
こなたの家には専門的な道具があるらしいが。つかさが見せてもらいたがってたっけ。
「乾麺なら大丈夫」
「そっか。じゃあそれでお願い」
パスタか。帰りに材料買って帰ろうかな?

「メモの用意はいい?」
「……うん大丈夫」
本当は実践がいいんだろうけど簡単だからという理由で口頭のみということになった。
「まず沸騰したお湯にお塩を少し入れてパスタを茹でる」
そういえばパスタって……
「よくアルデンテがどうとか聞くけど?」
脳裏に浮かんだ疑問を聞いてみる。
「あまり気にしなくても味見して好みの歯応えになったらオッケーだよ」
「そっか」
なんかアバウトだな。
「んで茹で上がったパスタをお皿に移して」
「ふむふむ」
「のりたまをかける」
……?
「は?」
思わず聞き返す。
「あれ、かがみん知らない?ふりかけだよ。タマゴの」
「いや……知ってるけどさ。んで」
とりあえず続きを促す。
「それで完成。のりたまパスタの出来上がり!」
ちょっ……おま……。
「あ、あんた……ねぇ……」
思わず抗議しようとしたが語尾の力が抜けてゆく。
こなたが突っ込み待ちのニヤニヤ顔では無く何かをやり遂げたって顔をしてたから。
その顔が少し不安な顔に変わって行き……
「美味しいよ?」
と言った。いや私が言いたいのはそうではなくて、
「それって『料理』なの?」
なるべく冷静を装って聞く。
「だって……『かがみんにも出来る』ものをと思って……」
こなたはオロオロといった表情で答えた。マジしゃべりっすかこなたさん。
正直ショックがでかかった。
とりあえずもう少し手の込んだ料理を後日教えてもらうことにして帰ることにした。


なお……あのパスタはつかさに好評だった。
428名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:27:03 ID:K6bVYGXG
かがつかのSSが詰まったので小ネタを。お目汚し失礼。
私にはスキルが無いので見守ることしか出来ませんがかなたさんの伺か計画応援してます。
429名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:33:09 ID:/t5PdnXN
>>428
GJっすよ!
下らんネタで割り込んですまなかった。


「お姉ちゃん、新しい料理考えついたんだけど食べてくれる?」
「いいわよ。で、どんなの?」
「じゃーん、のりたまヨネーズパスタ〜!」
「(; ̄□ ̄)マジッスカ ツカササン!!」
430名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:38:00 ID:K6bVYGXG
>>429
どもども。
あとお気になさらず。宣言しなかったこちらに非がありますんで。
431妄想屋(仮名):2007/07/04(水) 13:38:33 ID:vewZFGfz
>>428
かがみ可愛いなあ、と思ったら、
マジしゃべりがハズれてうろたえるこなた、という追い討ちが。GJ!



おまけ)『アンインストール(『かなたの』主題歌)』
---------------------------------------------
あの時 大量のギャルゲがドライブに入ってたのは
私が居ないのが こんなにも深刻だと教えていたんだ

いくら消しても 懲りないで入れてくる娘に惑うよ
朝夕夜中と 何時に力入れて見張ればいい

アンインストール アンインストール
Dドライブの中がほとんど エロゲなんて
この私には 理解できない

アンインストール アンインストール
情けを知らぬ削除人の ように消し去るしかない
アンインストール
---------------------------------------------
……なんか深刻な感じなのは原曲のせいだ きっとそうだorz
432名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 15:13:19 ID:2QyOY1wC
>>431
ワロスw
誰か某所に『歌ってみた』であげてくんねぇかなw
433名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:36:17 ID:gVYPOSvD
415なら歌えそうだが…
画はなにを使ってよいやら。
434名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:44:21 ID:kvad23Kk
まとめ見れないんだけどどうなってんの?
435名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 16:48:26 ID:vewZFGfz
>>433
かなた、こなた、そうじろう、ゆーちゃんの4人が
原曲準拠のフルアニメで踊りまくるというのは……



<ターン
436名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:23:22 ID:gVYPOSvD
ちょw
そんなに動画にたけてない 寧ろ初心者www
437名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:26:03 ID:a7cGF6qm
音声うpしてくれればイインダヨー
438名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:29:55 ID:YMKEnety
>>414
明日のエースは君だ
439名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:42:22 ID:gVYPOSvD
音声ファイルか
TVサイズのカラオケってどこかに転がってるのかな?

ご期待に添えるような萌え声でないことは先刻伝えておく。
440名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 17:53:47 ID:KvHTXYlO
>>381
テラダービーwww
441名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:52:48 ID:C5vA831Q
もしかがみがヤンデレだったら↓
442名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:57:30 ID:1o7f9xTE
>>406
>「ええか、泉」
一瞬インペリアルクロスかと(ry
443名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:03:22 ID:blU8DHq6
>>415

「アイコンが偽物」は「アイコンがフェイク」と読んで(歌って)もいいかも、とふとオモタリ
444名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:33:29 ID:J8Pvcbna
>>441
「ねぇこなたぁ?」
「な、なにかなかがみん。てか近いよ?」
「ふふ…可愛いよこなた。壊したいくらぁい…」
「いやちょっ、かがみんその手怖いって」
「こなた…大好きぃ☆」
「いやかがみん待って待っ」
「くすくす…壊してあげる…」
「アッー」

こうですか分かりません(><)
445妄想屋(仮名):2007/07/04(水) 21:23:12 ID:xfQXKxTl
まとめwikiの中の方へ

画像保管ありがとうございます。

……ところで、画像を>>302から>>377に差し替えたいんですが、
これは自分ではできないんでしょうかorz


#足先の部品を左右間違えてるという大マヌケorz
446名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:25:04 ID:GmJ/kD0+
>>406
大丈夫、青○ならやってくれるさ
447名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:36:19 ID:FkUtHYhA
>>441
こなたが私に内緒で他人にチョコを渡そうとした。
なんでも、相手は一度も会ったこともないネトゲの住人だとか……

他に、まずするべき事があるんじゃない?
はやくその事に気づいてよ、ねえ……
私なんかよりネカマの操るキャラの方が大事なの?
第一に私を見てよ!
けっきょく私は暇つぶしの玩具に過ぎなかったってことなの?
のんきにチャットなんかやってる場合じゃないわよ。
もっと、ヴァーチャルよりリアルにも目を向けてよ!!
喉が嗄れても、叫ビ続けテアゲるんダからネ……

こなナニこナタこなたコナタ]ナタコナ久コナタ……愛シのヒと……
448 ◆0iImM7mexo :2007/07/04(水) 21:39:08 ID:1o7f9xTE
>>445
画像リンクの張り替えだけなら編集コマンドでお手軽に行えるのですが、
新しい画像をうpするにはログイン(パスワードとユーザーネームの提出)が必要でして……。

今日は深夜まで待ってからwikiを更新しようかと考えていたのですが、
そういうことであれば今から行って画像だけ差し替えてきます。
少々お待ちください。
449妄想屋(仮名):2007/07/04(水) 21:40:53 ID:xfQXKxTl
>>447
コ、コワヒ・・・


>>448
あ、いえ、お手すきになってからでもいいですー。
すいませんorz


お詫びがてら)「私の忘れ物」 作詞・作曲・歌・泉かなた
------------------------------------------------------------
(意味なく手拍子)
WAWAWA忘れ物〜 私の忘れ物〜
あの日あの時置き去りにした 一人の娘〜(ばきっ)(ばきっ)(ばきっ)
ヲタになったのよ〜 夫と共に〜
赤い夕日がやけに眩しい こなたのお部屋ぁ〜
馬鹿な奴だと〜 笑ってください〜
それが私に〜 お似合いよ〜

だけど るるるる〜るるるる〜る〜るるるる〜
少しは まともに〜 なってよね〜
450名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:52:18 ID:YsLSKFJM
>>449
替え歌厨uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
451名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:00:01 ID:+stGpv3m
ハルヒ「uzaいんだったら来なけりゃいいのよ!」
かがみ「こ……こなた……?」
こなた「あ……何でもないよかがみん」
かがみ(何だったのかしら今の……)
452名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:18:40 ID:iTRwObUV
>>437
のネタでヤンデレ小説書いてくれ。
かがみんはストーカーで…とか。
何気に今までなかった。
453名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:33:10 ID:fmgxqdui
替え歌の流れ…なら言える!

たに☆すたの完成度は以上
白石がまんま言ってるように聞こえるWW
とくに笑った言葉↓
>ずぶ濡れの代償がらっきーちゃんねる出演とはな割に合わねぇなぁ
しかし、あきら様は一目拝んで置かないとなぁWW
454名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:35:40 ID:J8Pvcbna
>>452
>>447か?
455名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:45:15 ID:fzuQFCGf
ヤンデレならガチャ☆ピン氏の「ひいらぎ」も怖いよ(((゚д゚)))
456名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 22:47:27 ID:/t5PdnXN
>>452
こなたの声……こなたの声……あぁいいなぁこなた……
何だか聞くもの全部こなたの声に聞こえてきた……
かーわいたーここーろでーかけーぬけるー……



違う、これはかがみじゃない
457名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:04:01 ID:eCM3AK5c
ふと疑問に思ったんだけど
かがみもつかさもヤンデレ化しそうなんだけど
この2タイプのヤンデレって同じ分類でいいんかな。と
458名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:04:08 ID:C5vA831Q
>>444
>>447
おお!ヤンデレだ
正直鬱物は苦手なんだけどこういうのは別けて見られる為か楽しい
459名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:10:11 ID:7A4coP2+
ヤンデレ大好きな俺はもっと増えてくれると嬉しいw
460名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:12:47 ID:xF5ssNrT
かがみやつかさのヤンデレはネタ的に楽しめるからいいけど
みゆきさんだとみょーに生々しくてちょっとコワい気がするw
461名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:17:48 ID:fIQ8EFYG
>>457
かがみ→こなたにストーカー紛いのやり方で執拗に迫る
つかさ→こなたに近づく者を徹底的に排除

俺の中ではこんなイメージ。
462名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:18:42 ID:a7cGF6qm
下手するとひぐらし化になりかねん

かがみ「こなたは私たちに嘘や隠し事をしてないよね」
こなた「し、してないよ」
かがみ「嘘だッ」
463名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:21:23 ID:/t5PdnXN
>>457
アウトドア派ヤンデレとインドア派ヤンデレに分かれます。
区別の方法は簡単、ふたりにこなたを与えてみれば一目瞭然です。

アウトドア派のつかさはこなたを飼いつつ外では普通に生活、外部で得た物を持って帰りこなたに与えます。
「ほらこなちゃん、今日は美味しいケーキ焼いてきたよ。アツアツだよ、一緒に食べよー。ね、食べるよね?」

一方インドア派のかがみは手に入れたら最後、二人でずっと一緒にいる事を望み一歩も離れません。
「こなた……もうあたし以外何も見せない、あたし以外の音も聞かせない、あたし以外の匂いも嗅がさせない……」


「とか言ってみたりー。なんてねーいぇいっ」
「…………」
「…………」
「……あららー、なーんか柊姉妹が怖いんですけどー?」
464名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:29:12 ID:1o7f9xTE
>>463
こなたに監禁フラグが(ry
465名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:29:50 ID:9Fm8FI23
>>463
ひよりんが同人のネタにしそうだなw
466名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:44:31 ID:xF5ssNrT
それっスよ柊先輩―――!!
私が欲しいのはそーゆーのっス!!
467名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:52:16 ID:5E97R6IX
>>466
猟奇系に転向するつもりかひよりんw
468名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:53:58 ID:pn3870Q1
むしろこのスレ住人がひよりんだらけである件について
469名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:56:08 ID:+B51yHHw
「お姉ちゃんの…匂いがする。体中に、ついてる…
わたしの、匂いを、つけたはずなのに…
かがみの…匂いがするッ!こなちゃんの体中から、あの女の匂いがするよッ!! 」

いや…ごめん…
ふと頭にうかんだ…
470名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:07:53 ID:GQKJsLkL
こなちゃんどいて!そいつ殺せない!
471名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:13:04 ID:W73RGLXi
お姉ちゃんどいて!そいつ殺せない!に見えた
だがそうすると殺されそうになってるのは・・・
472名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:19:27 ID:VewIMioL
>>469
未亜ww
確かに妹キャラで相手はツンデレだがw
473名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:19:33 ID:QxIRbNvr
鋸つかさVS包丁かがみ
474名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:22:26 ID:xGYkgonI
「今だけ…お姉ちゃんのことを嫌いになったこなちゃんでいて下さい」
475名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:43:17 ID:wZS0z0wP
【MAD】らき☆すた(you)こなた死亡ver
http://www.nicovideo.jp/watch/sm516505

(´;ω;`)ウッ…
次は間違えないからね
476名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 01:47:25 ID:rLESHICw
流れを無視して
これこそ、このスレの意向にかなり沿ってるような気がする。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm544321

かがみ萌えだけじゃなく、こなたのかがみコールがまた萌え。
477名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 01:50:44 ID:h3c13jTz
>>476
は、1日からこっち、エンドレスで聞きまくりだぜ。

そして白石はフルボッコ
478名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 01:53:15 ID:VewIMioL
>>476
とりあえず白石を殴りたくなること以外はいいね。
479みゆきヤンデレとはこういう事か?:2007/07/05(木) 02:34:52 ID:M7/PaabA
みゆきのヤンデレ


つかさ「ねえ、ゆきちゃん・・・お願いだから、こなちゃんにはもう近づかないでくれる?
私ゆきちゃんを殺したくない、だからもう二度とこなちゃんに近づかないで!」
みゆき「残念ですが・・・私は泉さんを誰よりも愛しています。ですからその要求は受け入れられません」
つかさ「そう・・・じゃあもういいや」

「さようなら」

みゆき「ふふっ・・・」
つかさ「?何がおかしいのかな?今から死ぬん・・・だ・・・・よ?」
みゆき「ようやく効果が出てきたようですね」
480名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 02:43:17 ID:I76++9T0
つかさ「熱い…体中が、溶けてるみたいだ…」
目が覚めたら体がバルサミコ酢ぅ♪
481みゆきヤンデレとはこういう事か?:2007/07/05(木) 02:46:49 ID:M7/PaabA
つかさ「何を・・・したの!?」
みゆき「特にたいした事は。ただ・・・お昼のお弁当に遅効性の毒を仕込ませてもらいましたけどね」
つかさ「そんなっ・・・!」
みゆき「今日こうなる事ぐらい予測できましたから。さて・・・汚れた雌豚には死んでもらいましょう」
つかさ「嫌っ!こなちゃん助けて!」
みゆき「馬鹿ですねぇ!貴女みたいな汚れた糞女のために泉さんが来てくれるはずが無いでしょう!
さて・・・ではもうさようならです。
地獄に・・・落ちなさい!」


携帯から思いついて書いてみた。
ヤンデレにしたらみゆきが知能で勝利だな。

まさにヤンデレ女王だな恐ろしい(((゜д゜;)))
482名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 03:27:58 ID:ADJLg0AQ
>>480
ちょww麦茶吹いたじゃねーかwwwwww
483名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 04:18:57 ID:scdY10x4
みゆきさん恐ろしいwww
ゆたかもヤンデレ化したらかなり危険なタイプだと思うんだけどどうかな?
484名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 07:59:04 ID:7MGBNvDn
こなたをめぐってすべてのキャラがヤンデレ大戦、と?
485名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 08:48:21 ID:Z5v9BZHw
>>484
こんなんですか?

「こなた!あんたいつもチョココロネじゃない、私のお弁当食べていいわよ?」
(コイツに仕込んだ薬で…今日こそこなたを頂く!)
「こなちゃん、それよりも私の食べてよ〜おいしいよ?」
(お姉ちゃんのには塩たっぷり入れておいたし…ゆきちゃんごときに負けはしないよ)
「いえいえ泉さん、私のをいかがですか?」
(料理は素材の良さが命ですよ…貧民さんのお二人には分からないでしょうが)
「あ、あの…みんな目が怖いんだけど…」





「うふふ…みんな勝手に潰しあってくれてるよ〜…
 私は家で確実にこなたお姉ちゃんをもらうね?
 ちょっと気分が悪くなっただけでもお姉ちゃんが看病してくれるし…
 病弱キャラって便利だよね…ふふふ…」
 
486名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 09:05:08 ID:ZH1h+u0f
>>485
 一方そんなこなたは……。

「あっそびにきたよーん!」
「おぉ、ゆい姉さんいらっしゃい」
「ん? PCゲームしてんの」
「そだよ。最近面白いの多くって」
「へぇー、例えば?」
「『新妻調教天国』とか『婦警さん姦』とか『従姉妹のお姉さまっ!!』とかー」
(うひゃー、何かお姉さん狙われてるのかなー!?)
487名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 09:25:45 ID:yzKuqEP/
そうか原作ではもう18だからゆい姉さんが手で手錠作ってタイーホの真似とかする光景を拝めないのかッッ

お父さんタイーホしたゆい姉さんがめっちゃツボった人間の独り言
488名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 09:25:59 ID:od7ITqdP
ヤンデレ祭りか…
まぁ、こういう流れもエロパロスレならでは、か
489名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 09:50:55 ID:jkkXDAfl
>>486-487
18歳になったからって、卒業するまでは買いに行っちゃだめよー?
…とは言いそうにないしなw

しかし、なんというヤンデレ祭…ww
お姉ちゃんの匂いがする!!(ryで不覚にも噴いたw
490名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 10:25:15 ID:AAHWl/eC
ところで松本ドリル製作所がまたやってくれましたね。
491名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 10:29:19 ID:ZH1h+u0f
『ふたりで半分こ』

こなたを一人飼ったら 飼ったら
つかさとあたしで 半分こ
エッチな気分になったら なったら
夜中もふたりで 半分こ
道具を買って こなたに見せて
ドキドキするのも 半分こ
抱きしめてみたくなったら なったら
ぬくもり 半分こ
ふたりで続ける こなたの世話は
ほら 何でも仲良く 半分ずつ


「って替え歌歌ってみたりなんてねー」
「…………ほぅ」
「…………だけー」
「……あららー、やっぱり柊姉妹が何か怖いですョー?」
492名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 10:42:12 ID:E9OMIY8b
>>491
ヤンデレの皆さんの場合、上下とか左右に半分こしそうで怖・・・・・・ガクガクブルブル


・・・ところで、こなたって案外「生」には執着してなさそうな気がするのは気のせい?
自分から死ぬ気はさらさらないけど、「死」を目前にした状況では足掻いたりせず、
その運命をあっさり受け入れてしまいそうな、

なんていうか・・・そんな危うさを感じてしまうんですヨ
(『生活創庫』社長のAA略)
493名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 10:52:42 ID:ZH1h+u0f
>>492
「かがみーん! つかさーっ! みゆきさーんっ!
 ごめん、わたし死んだわ」


「……ってな感じであっさりとね」
「何処の海賊王になるつもりだあんたは」
494名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 11:31:15 ID:QxIRbNvr
>>491
ジョリィ乙

>>492
かなたさんのことがあるから、こなたには
「自分は、そう長くは生きられないかもしれない」
という覚悟があるんじゃないかと思ってみたり思わなかったり。

#ニコ動のこなた死亡MADに影響だされすぎとは思うが。
495名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 11:42:40 ID:viWgl6zw
>>492
死ぬってわかったら今放送中にアニメ最後まで見れないことや
発売日寸前のエロゲできないことを悔やみそうだな
496名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 11:53:39 ID:W73RGLXi
いやこなたは何も考えてないだろ
真っ昼間からこんな所にカキコしてる俺らと同じで
497てけてけかなたさん:2007/07/05(木) 12:00:18 ID:CXtpWAd/
『くー……すー……』
「あーあー、お母さんってばぐっすり寝ちゃって」
 朝起きてPCを立ち上げると、お母さんが画面のすみっこでふとんにくるまって眠っていた。
丸っこいフォントで寝息の文字が浮かんでは消えて……あーもうっ、かわいいなっ!
 多分、昨日の夜もお父さんのPCの"お掃除"で疲れちゃったんだろうね。お父さんってば
何故か懲りないで何度もエロゲを入れるんだもん。
 ……ん? 今はお母さんが寝ていて、セキュリティも甘い。となったら、やることは一つしかない。
「ふっふっふっ……ちゃ〜んす」
 私は机の下にしまっておいたパッケージを手にして、目をきらーんと輝かせた。

−−−−− てけてけかなたさん その11・ありぢごく −−−−−

《くるくる……きゅっ、と。はい、出来上がり》
《ありがとうございます》
 あー、こう、おねーさんがショタっ子を可愛がってあげるってのもいいもんやねー。
なんとなくひよりんの気持ちがわかってきたよ。
 というかクロノ、アニメと全然違うじゃん。あっちはA'sまで大人びてたけどこっちは純正ショタだ。
『くー……う、うーんっ』
 って、やばっ、お母さん起きちゃったよ。
『ふぁ〜、何か音楽が聞こえてるけど……って、こなた、またえっちなゲームをインストールしたの?!』
 起きて早々、お母さんはぷんすかぷんとばかりにこっちを見て怒り始めた。ええい、こうなったらままよ!
『ち、ちがうって。これはフツーのゲーム! ほら、今テレビでもやってるアニメの原作だよ!』
『えっ? あ、ほんと。よく似てるわね』
 ふぃー、テレ玉で2クール目突入してて助かったよ。
『ねえ、私もいっしょに見てていい?』
「う゛っ」
 お母さんはわくわくしながら言うけど、この先そーゆーシーンがあるにはあるんだよね。
でも、お昼を食べ終わって時間も有り余ってるし、今日はヒマって言ったから逃げ場は無いけで。
『い、いいよー』
『ありがとう、こなた』
 えーいっ、もうどうにでもなれっ! もうEドライブをやられるのも覚悟だ!
 ……そんなこんなで、お母さんと"同伴エロゲ"をすることになった私。そーゆーシーンは恥ずかしがって隠れてたけど、それ以外はずっと画面のすみっこで画面を見上げていた。
『お母さん、ちょっと聞くけど……もしかして、ハマッた?』
『ちっ、違うわよ! こなたが熱中してるから、つい!』
 私の言葉に、顔を真っ赤にして否定するお母さん。でも……「おかあさん、かぁ」とか「クロノくんいいわねー」ってIRCのログを見てると、全然説得力無いデスヨ。うん。
 このままお母さんの姿を見ているのもいいと思ったけど、時間はそろそろ夕方の4時半。
『うーん、ちょうどきりもいいトコかな。夕ご飯のお買い物に行ってくるから、そのままにしといてねー』
『えっ? あ、う、うん』
 私は机の上にある財布を手にすると、お母さんに手を振って部屋を出た……っと、自転車のカギ忘れてた。
 あわてて部屋に戻って、パソコンラックにあったカギをひったくったその時。
《リリカル、マジカル……》
《大切な想い出を……返してっ!!》
 なんで勝手にボイスが、とゆーか物語が進んで……って、ちょっ、何クリックしてるのさ!
 画面を見ると、お母さんはウインドウに手を伸ばして勝手に話を進めていた。
『あのー、おかーさーん』
『ひゃあっ?!』
 お母さんの肩をダブルクリックすると、びっくりした顔でこっちを振り返った。
『ふっふっふっふっ……よーこそ、こっちの世界へ』
『ちっ、違うの! 違うのよっ、! ちょっといい話だなって思って、違うのーっ!!』
 そう全否定して、ウインドウを閉じるお母さん。でも、ちゃんとセーブしてから閉じて
いたあたり……ねえ? さて、今度はどんなゲームを用意しましょーかねー。    完
498 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/05(木) 12:03:12 ID:CXtpWAd/
新しいPCが来て参考にどのゲームをやろうかなーと思ったら「リリカルおもちゃ箱」が机の下にあった。
今は反省している。

というか、かなたさんには鍵系のゲームとかやらせたら逆に落ち込むんじゃないかと思ったってことですよ。
499名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 12:09:08 ID:Z5v9BZHw
あー…栞とかヤバそうだねー…内容的に…
500名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 12:14:25 ID:ADJLg0AQ
>>498
GJ!
クラナドの渚とかもそうだよね…

しかしリリカルおもちゃ箱いいなぁ…
アニメのなのはは見てるけど元になったとらはとかおもちゃ箱とかは売ってなくてやったことないんだよね…
501名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 12:27:29 ID:0lg2b1vO
葉鍵は家族ネタが多いしなぁ…
502名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 12:27:55 ID:KpWIjJJp
>>498
うお、原作版な○はか! 俺も同じくアニメしか知らん人だが思わず笑った。ぐじょーぶ。

>>500
調べて見たら、こんなのあったよ。vista対応ダウンロード販売、だとさ。
ttp://www.sp-janis.com/shop_trhdl.shtml
503名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 12:51:35 ID:oraYi8EH
>……そんなこんなで、お母さんと"同伴エロゲ"をすることになった私。そーゆーシーンは恥ずかしがって隠れてたけど、それ以外はずっと画面のすみっこで画面を見上げていた。
>『お母さん、ちょっと聞くけど……もしかして、ハマッた?』
>『ちっ、違うわよ! こなたが熱中してるから、つい!』

なんという容認・・・これは間違いなくターニングポイント

これで、かなたさんのエロゲに対する偏見が少しでも解消されるといいのだがGJ
504名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 14:04:30 ID:/FWBevTm
>>496
いねむりかなたさんかわえぇ……
ああっ、早くうちのデスクトップにも来て欲しい

原作なのはは自分も友人に薦められてやりました
あっちのなのはは父親が死んでいるので、お父さんがらみの話がよかったですね
最後のリンディさんとこの話なんてかなたさん号泣かも
505名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 14:05:41 ID:M7XL/HCU
ちょっくら伺か起動させて浸ってくる
506名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 14:34:12 ID:zRtZ3Kp7
流れ無視して言うけど、まとめ見てもゆい×こなが一つも無いことにびっくりした。
507名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 15:32:38 ID:kGxcDDhj
『かなこな母娘@てけてけ』の場合、鍵系を見ても俺らとは受ける印象が違ってたりするんかな?……とか、ふと思った。
「愛する人との永遠の別れ」という「感動への前提条件」が崩れちゃってるわけだし。


逆に、「家族の絆の再生」とか、そっちのほうで号泣しそう。
508こなたルート・2nd Raid:2007/07/05(木) 15:48:58 ID:IPm2I8wf
4スレの601です。
空気読まないのもいい加減にしろと言われそうですが、続編を。
保管庫(まとめ人さんに敬礼)を見る限り読んでくださっている方いらっしゃるようなので、投下します。

○10レスお借りします。
○萌えドリル特典のアレの続きになっています。
○前スレで投下したこなたルート・ふもっふの続きです。
○非エロです。
○主人公の名前は便宜上白石みのるとしておりますが、各自脳内変換してお楽しみください。
509こなたルート・2nd Raid(1/10):2007/07/05(木) 15:50:07 ID:IPm2I8wf
 リビングへ行くと、やっぱりこなたがいた。
「あ、おはよー」
「あーおはよー」
 適当に返事を返し、俺はいつもの自分の場所に座る。俺はいちいち毎日座る場所を変えたりはしない。周りがどうあろうと
もそれに流されて自分のしたいことを変更するなんて、ケース・バイ・ケースではあるが、あんまりしないほうだと思う。だ
からこなたが隣に座ることになろうとも、俺はいつもの場所に座るのだ。うん。
 座ってからちらりと横を見ると、こなたはなんだか幸せそうな顔で、ご飯と味噌汁を口にしている。てか、ホントに食べて
やがる。ウチの母もなんで用意してるのか。こなたちゃんいっぱい食べてね、とかどんだけ?
「みのるのお母さんお料理上手ですね」
「あらそう?」
「この煮物とか味が染みてて」
「昨日の残りでごめんなさいね」
「いえいえ、食べさせて貰って文句なんかー」
 母よ、あなたはコイツの外面に騙されている。そうは思っても、それを口に出して告げるほど俺は愚かではないつもりだ。
口は災いの門。注意一秒怪我一生。触らぬ神に祟りなし。君子危うきに近寄らず。女性二人の会話を右から左へ受け流しなが
ら、黙々と俺は朝食を片付ける。
「右から、やってきたー」
「はい?」
「いや、なんでもない」
「そう?」
「そう」
 首を傾げながらも、こなたはご飯に戻る。その様子がどこか浮かれているようにも、そして無理してそう振る舞っているよ
うに見えて、俺は小さく嘆息した。そろそろコイツが何を考えてるのか分かるようになりたいもんだ、と少しだけ俺は思った。
 いつまでも振り回され続けるのも、結構疲れるもんな。
 視線を動かした先で目があった父さんは、小さく肩を竦めて見せた。なんかムカつく仕草だ。
510こなたルート・2nd Raid(2/10):2007/07/05(木) 15:51:10 ID:IPm2I8wf

 昨日に引き続き自転車の二人乗り。自転車を引っ張り出した時点でもうwktkしてるあの顔を見て、止めたと言える人間
がいるなら教えて欲しい。是非会ってその秘訣を教えて貰いたいものだ。
 俺がペダルを踏んで自転車が動き出すのと同じタイミングで、こなたの重さが肩に掛かる。
「さあ行こうー」
「漕ぐのは俺だけどな」
「がんばれみのるー」
 あんまりがんばる気にならないのは何故だろう。それともかんばっちゃった方がいいのだろうか。少し考えた結果、俺は頑
張らないことに決めた。朝から疲れるし。汗かきたくないし。
 駅まで、まっすぐに行けばほんの五分と少しの道のり。慌てずにのんびりと俺はペダルを踏む。
「みのるのさ」
 頭の後ろ辺りから、こなたの声が聞こえる。
「ん?」
「お母さんって、いい人だよネ」
「そうか?」
「そうだよ」
「そんなもんか」
「うん、そんなもん」
 親がいい人かどうか。俺は少し考えてみる。が、正直考えてもよく分からなかった。親なんているのが当たり前で、それが
良いとか悪いとかいう次元の存在ではないからだ。いつも割と結構うっとおしくて、時々、ほんの時々だけ、感謝をしてもい
いとおもっちゃったりしないこともないかもしれない、そんなものなんじゃないのかと俺は思う。
 だから、
「私、お母さんいないから。お母さんってこういう感じなのかなぁ、ってちょっと思ったヨ」
 こなたのその言葉に、俺はなんて返して良いのか分からなかった。いきなり投下されたヘヴィな爆弾に、俺は爆風に吹き飛
ばされる哀れな一兵卒でしかあり得なかった。こなたが、それが爆弾だと認識しているかどうかは別にして。こんな時に何も
言えない自分はどれだけ薄っぺらいんだろう、と情けなくなる。
 会話が途切れたまま、自転車は駅に近づいていく。
 俺は何を言えばいいんだろう。そんな事を考えている。こなたがどんな表情をしているのか分からない。どんな思いでその
言葉を言ったのか分からない。俺は、俺が何を言おうとしているのか分からない。俺はどんなことをこなたに言いたいのか分
からない。
 駐輪場の手前で、こなたはスピードを落とした自転車から飛び降りた。俺はそのまま、こなたの顔を見ないで自転車を停め
に行く。駐輪場から出ると、その入り口でこなたは待っていた。いつもと同じ顔だった。俺を見て、いつもと同じように、笑う。
「さ、電車来ちゃうから行こうよ」
 ああ、と俺は吐息のような返事を返した。
511こなたルート・2nd Raid(3/10):2007/07/05(木) 15:52:42 ID:IPm2I8wf
「なあ白石。個人の趣味にとやかく言う筋合いはないと思うんだが、これだけは言わせてくれ。ロリはいかん。ロリだけはい
かんと思うぞ」
 なんだかこのままずるずると習慣になりそうな勢いでこなたと一緒に投稿し、自分のクラス、そして自分の席に着いた俺を
出迎えてくれたのは、前に座る谷口のそんな言葉だった。
「まあ、リアルでロリはまずよな。ていうか犯罪だよな」
「そうだろう。そう思うだろう?」
「二回言うな」
 まあ、それは当然だろう。そもそも未成年相手に欲情する奴の気が知れない。要は自分より弱い相手に対して自分の好きな
ように弄びたいだけという歪んだ感情じゃないのか。小さい子は普通に可愛いとは思うけれど、そういう対象にしてしまうと
人間失格だろう、太宰先生に叱ってもらえ。
「いや、太宰先生に叱られるようなことした時点でもう人間失格取り返しつかないとはおもうけどな」
「それもそうか」
 太宰先生も結構な人格破綻者らしいしな。というか、その時代の文豪と呼ばれる人間はデフォで人格破綻というスキル持っ
てるみたいだし。人格と作品は関係ないという証か。
「それはそうと、ロリの話なんだが」
「それ蒸し返すのか」
「一応言っといたほうがいいかと思ってな」
 何の話だ。そう聞き返した俺に、谷口は周囲を伺うように視線を巡らし、声を潜める。
「オマエと泉のことだよ」
「俺とこなた?」
「そう、それ」
 谷口は俺の眼前に指を突きつける。それ国によっては問答無用でしばき倒されても仕方ないジェスチャーだぞ。気をつけろよ。
「そりゃどうも。で、どうなのよ」
「どうってなんだ」
「オマエ、泉とデキてんの?」
 さて、どう答えるべきか。というよりは、どこまで話してもいいものか、正直迷う。迷ったときは黙秘で行くか。ぶっちゃ
けそれが、谷口のフラストレーションを溜める意外にはまったく俺に被害が及ばない素晴らしい選択肢じゃないかという気が
する。
512こなたルート・2nd Raid(4/10):2007/07/05(木) 15:54:09 ID:IPm2I8wf
 そもそも。
 根本的な問題として、俺とこなたの関係ってどういうものなのだろう。それが分からない限りは、答えようがないんじゃな
いだろうか。一方的に攻略する宣言をされたまま来ているが、俺はどうなのだろう。
 それに答えを出さなければいけない日が、来るんだろうか。
「さあ、どうなのかな」
「状況証拠は満載だぜ?」
「言ってみろ」
「曰く、毎朝一緒に登校している」
「ああ、してるな」
「曰く、既に名前で呼び合う関係になっている」
「ああ、なってるな」
「曰く、自転車で二ケツしていた」
「そんなとこまで見られてたのか」
 今朝もそうだったし。てか、ずいぶん二ケツが気に入ったみたいだ。
「曰く、昼休みは文芸部の部室にこもっている」
「ああ、高良さんや柊姉妹も一緒だけどな」
「今俺に芽生えた感情はきっと殺意と呼ばれるものだろう。てか、殺していいか?」
「その質問にイエスと答える馬鹿がどこの世界にいる」
 拳にはーはー息を吹きかけている谷口を、俺は温度を下げた視線で見てやる。だいたい、こっちはこっちで事情があるんだ。
羨ましいって言うんなら劇の主役も一緒に抱き合わせて引き取ってくれよ。
「それは嫌だ」
「だろ」
「ま、がんばれよな」
 肩を竦めながら、谷口は言う。その言葉とほぼ同時に教室のドアが開いて、黒井先生が出席簿を振りながら教室に入ってく
る。今日のファーストスイングは坪井だった。渋いところついてくるなぁ。
 がたがたと音をさせて、ばらばらに立っていたクラスの連中が椅子に座る。朝のホーム。今日も一日がんばろう、と素直に
思える奴がいたらそれはきっと天然記念物だ。
 朝はいつだって怠くて眠い。
「それでもさ」谷口は顔だけをこちらに向けて言った。「噂ってのは広がると怖えから、ちゃんと対処しとけよ?」
 どんな対処しろって言うんだ。俺にできることがなにかあるのか。文化祭が終わるまでは嫌でも一緒にいなきゃいけないん
だ。それでどうこう言われたところで、俺にいったい何ができる。谷口の背中を少し睨む。しかしながら、コイツは善意で言
ってるんだ、と思ってため息を吐く。
 腕を枕にして、目を閉じる。
 谷口の言葉の断片が真っ黒な世界でぐるぐると回っている。それを無視しようとして、俺はさらにきつく目を閉じた。
 わかってる。
 わかってる?
 いったい何を分かってるっていうんだ。
 俺が俺の何を分かっているんだ。
 俺がこなたの、何を分かってるんだ。
 一時間目開始のチャイムが鳴るまで、俺はそのままの姿勢で動けずにいた。
513こなたルート・2nd Raid(5/10):2007/07/05(木) 15:55:46 ID:IPm2I8wf

 昼休み。
 もはや恒例となりつつある文芸部部室で、俺たちは昼食を食べながらそれぞれの準備をしていた。高良さんと柊妹は本番用
の衣装をちまちまと製作し、俺とこなたと柊姉は本の読み合わせ。そろそろ日もないし、暗記してしまわなければならないだ
ろう。現状七割くらいか。
「まあ、それでもがんばってるとは思うけどね」柊姉は嘆息する。「そもそも、一週間で間に合わせようってのが無茶だし」
「そうだよねえ」
「オマエは前々から決まってたんだから覚えてないとダメだろ」
「たはー☆」
「たはー、じゃないっ」
 うむ。いつも思うことだが、このナチュラル漫才は素晴らしい。これでネタ合わせもやってないというんだからもしも本格
的に芸人の世界に飛び込んだらどうなるのだろうか。こなたが無茶振りでボケて、柊妹がさらにボケて、高良さんが天然で受
ける、そこに突っ込むのが柊姉。完璧だ。難点は柊姉の負担が大きすぎることだろうか。いかに優秀なツッコミ能力者でもさ
すがにこのボケの嵐にはツッコミきれないかもしれない。
「で、白石くんは何をうんうん頷いてるのかしら?」
「いや、君たちを芸人として売り込むにはどういう路線がいいか考えてた」
「考えるなっ!」
 ハリセンがあったらすかさず振り下ろされそうなキレのいいツッコミだった。やっぱり彼女は素晴らしい。
「うんうん、やっぱりかがみはいいツンデレだよねー」
「だからツンデレ言うな!」
 ひとしきりツッコミ終えた後、柊姉は深々とため息を吐く。なかなか大変そうだ。このメンバーツッコミ役いないから、柊
姉いないとどこまでも脱線していくし。
「とりあえず、今日から読み合わせだけじゃなくて私とみゆきで演技指導いれてくから。しっかり頼むわよ」
「ういー」
「了解」
 どこまでも揃わない返答で答えた俺とこなたをみて、また重いため息。床抜けたら大変だなぁ。
「いよいよ」こなたはぐっ、と俺に向かって親指を立てる。サムズアップ。「キスシーンだね」
「気が早いよ」
「でも、いつかはやるんだし」
「マジでやるんだよなぁ……」
「マジもマジ、大マジ」
 ついつい俺はこなたをじっと見てしまう。このちびっ子とキスをする。そんなことを考えると、視線が勝手にこなたの唇に
行ってしまう。慌ててその視線を外すが、手遅れだった。俺の視線移動の軌跡はとっくにこなたに察知されてしまっていた。
 こなたはにんまりと笑う。うっわ、なんて嫌な笑顔だ。
 ちょんと自分の唇に人差し指を当てて、その指をそのまま俺に向けて突きつける。俺はつい気持ち分、体を引いてしまう。
514こなたルート・2nd Raid(6/10):2007/07/05(木) 15:57:38 ID:IPm2I8wf
「意識した? した?」
「二回言うな」
 俺は丁重にこなたの人差し指にお引き取り願ったあとで、肩を竦めた。
「ちなみに、みのるくんや、キスの経験は?」
 くっ、それを聞くか。昨日彼女いないとちゃんと白状した俺に向かってあえてそれを聞くか。
「いやいや、彼女いるのとキスしたことあるかはまた別でしょ」
「そうか?」
「そうじゃない?」
 よく分からない。そうなのかもしれないけど、そうじゃないようにも思う。言ってるこなたもそうなのか、小さく首を傾げ
ている。俺もこなたと同じ方向に首を傾げた。
 そして、同時に同じ方向に向かって視線を送る。
「わ、私っ!?」
 そこには何故か顔を真っ赤にしてこっちを見ていたらしい柊姉がいる。なんで顔を赤くしているのかは分からないけれど、
ここは一つ、他の人の意見も聞いてみたいところだ。彼女がいるかどうかと、キスしたことがあるかどうかということの因果
関係について。
「というわけで、柊姉の意見が俺たちには必要だ」
「うん、かがみの意見が必要だー」
 ちゃんとこなたも乗ってくる。うん、ちゃんと空気読んでいるじゃないか。それでこそ俺の相方だ。
「さあ、柊姉、君の意見を」
「意見を!」
 柊姉の顔の赤面浸食度がさらに上昇している、ように俺には見える。意見を求めているのに何故赤面する必要があるのだろ
うか。ひょっとして、過去の体験をプレイバックしているのだろうか。さすが柊姉、経験豊富だな。
「んなわけあるかあっ!」
「あ、違うんだ」
「私は男の人と付き合ったことなんてないし、キスだってしたこと、な……」
 尻すぼみになっていく柊姉の言葉。
 俺はそっと、心の中で柊姉に向かって手を合わせた。君はイイ奴だったのに、無茶しやがって。なぜなら、ひどく楽しそう
にいつもの十二割増しで猫口になっているこなたと、興味津々の目でこっちを見ている柊妹と、これまた隠そうとしながらも
隠せない好奇心の光を放っている高良さんが見えたからだ。
 がんばれ、柊姉。俺は明後日の方向に向かって親指を立てる。
 彼女の怒声が響き渡ったのは、その直後だった。
515こなたルート・2nd Raid(7/10):2007/07/05(木) 15:59:34 ID:IPm2I8wf

 ロミオとジュリエットの物語というのは、本当に端的な要約をしてしまうと、行き違いによる悲劇だ。強制的に結婚させら
れようとしていたジュリエットは、一日だけ仮死状態になる毒薬を飲む。そのジュリエットにこっそりと会いに行ったロミオ
は侵入者と勘違いされ、襲いかかってきたジュリエットの婚約者ハリス伯を誤って殺してしまう。そしてジュリエットがもう
死んでいると思い、自らその場で毒を飲んで死んでしまう。翌朝になって目を覚ましたジュリエットは死んだ二人を見て、悲
嘆に暮れ、その場で短刀で自刃してしまう。
 ラストの部分を本当に端的に要約すると、こんな感じだ。ロミオとジュリエットのそれぞれの家同士の対立とかいろいろあ
るけれど、台本を見る限り本当に二人だけにスポットをあてて、それ以外のところは大胆に省かれている。
 時間的な問題もあるし、それくらいの方がいいのだろう、と俺は思う。素人舞台で全部やれるわけがない。主演する人も少
ないし。俺とこなた以外に数人。それも、ほとんどの人が掛け持ちばっかりだ。他の出演者をロミオに回せなかったのはその
せいらしい。ほとんどの出演者が掛け持ちでもう動いているから、移動よりはそのまま別の人間を入れた方がややこしくなか
ったのだろう。
 たぶん。
 俺にはそういう方向はよく分からないけれど。
「こなたさん、もうちょっと大げさなアクションでお願いします」
「ほーい」
 高良監督に指示に、こなたはさっきの動きを、さっきよりもオーバーに再現する。それでお願いしますね、と監督。
 やってみて分かったことがある。台詞読むだけでも結構アレだけど、それに演技をつけようとすると、本当に混乱する。恥
ずかしいとか最初思っていたけれど、練習が進むにつれて恥ずかしいとかそういうレベルじゃなくて、もういっぱいいっぱい
だ。そして、監督や演技指導柊かがみ女史の指示をこなすということしか頭に残らなくなっていく。

『ジュリエットの傍らに、ティバルトの血に染まった鎖かたびらを着た遺体があった。ロミオはそれを見て、死体に許しを乞
い、ジュリエットへの愛から彼を“いとこ”と呼んだ』
 いつのまにかナレーション=柊かがみ女史になっていた。彼女の声が場面を告げる。
 と、次は俺の台詞だった。
「すまない、我が“いとこ”よ。私が犯した罪は許されるものではない。君の敵だった自分を殺すことで、君のために尽くす
つもりだ」
516こなたルート・2nd Raid(8/10):2007/07/05(木) 16:01:06 ID:IPm2I8wf
 台本にはこうある。
『ロミオ:ジュリエットに接吻をして、最後の別れを告げる』
 接吻ってなんだ。それって日本語?
 と思わず現実逃避してしまいそうになるが、まあ、要するに唇と唇の粘膜での第一次接触をしろということだ。今更だけど
よくこんな脚本上に通ったな。だいたい合同学園祭だから小学生とか中学生も見に来るんじゃないのか。そんな純真な子供達
の前で接吻、もとい、粘膜と粘膜の第一次接触なんてしてもいいのか。見せてもいいのか。というか、そんな人前で俺はキス
シーンを披露せねばならないのか。
 俺は片膝をつく。そのすぐ目の前には、ジャージ姿のお姫様が横たわっている。何かを待ち構えている雰囲気が嫌というほ
ど伝わってくるのがまた憎たらしい。
 片膝をついたまま、こなたの背中に手を当てて、体を少し起こす。実際に触れると、本当に小さくて、軽い。その感触と重
さに何故か俺は落ち着かなくなる自分を感じている。
 なあ、いいのかよ。
 おまえ、こんなんで本当にいいのかよ。
 彼女いるかどうかとキスしたことあるかどうかは別。昼間の会話を思い出す。おまえはそう言ったよな。ああ、そうかもし
れないさ。そうかもしれない。人と人の関係なんてそれこそ人それぞれだから、そういうことだってあるかもしれない。俺た
ちは純真な、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるとかいう戯れ言を信じられるほど子供じゃない。体だけの関係、っていうの
だって世の中にはあってしまうんだろう。
 でも。
 じゃあ、好きかどうかっていうのも、おまえにとっちゃ別なのかよ。
 分からない。
「……みのる?」
 片目を開けて、こなたが囁く。舞台の下には聞こえない声。このまま止まっているのも不自然なので、俺はこなたに顔を近
づけた。たぶん、客席から見たらキスしているかもしれない、という風に見える位置。
「あれ、しないの?」
 本当になんの含みもなくそう問いかけてくるこなたに、俺は少し尖ったものが自分の中に生まれるのを感じた。
 なんだこれ。
「……いいのかよ」
「私は」こなたは言う。「最初っから、そう言ってるじゃん?」
 もう忘れちゃった? 囁くこなたの目に、どこにも揺らぎは見当たらなかった。俺はそれを、こなたのどこかに見つけたか
ったのかもしれなかった。
「そうか」
 ほんの一瞬。
 一瞬だけ、俺とこなたの唇は接触していた。何も感じる暇のない、一瞬。
 こなたの顔がくっつくほど近くなり、そしてすぐに離れる。俺は逃げるようにこなたから体を離し、立ち上がった。
517こなたルート・2nd Raid(9/10):2007/07/05(木) 16:02:58 ID:IPm2I8wf
 演技。
 演技の、続きだ。
「……さよなら、ジュリエット」
 街に帰ってくる途中で手に入れた毒薬。ロミオはそれを呷って死ぬ。渡された小道具の瓶を口元に持って行き、それを飲む
真似をして、そのまま倒れる。
 ここまでだ。
 はやく終われ。
 目を閉じてそう思っているのに、いつまでたっても終わりが来ない。あれ、ここってシーン切れてなかったっけ。戸惑いな
がらどうしようか迷っていると、誰かの手が俺に触れた。うつ伏せに倒れていた俺の体を、誰かがゆっくりと、どこか優しい
手つきでひっくり返す。
「ロミオ……!」
 演技が続いている。俺は少しだけ目を開けた。どうせ舞台の下からは、目を開けているかどうかまでは確認できない。色の
戻った視界には、こなたがいた。まだ演技を続けている。
 毒薬の瓶が空であることを確かめたあと、俺を覗き込む。俺は目を閉じた。何故かそうしなければならないという気がした。
次の瞬間、俺の唇はこなたの唇で塞がれていた。さっきみたいな何も感じる暇のないキスじゃなかった。
 演技だろ?
 演技じゃないのかよ。
 ジュリエットは、目が覚めて、目の前に広がる光景に絶望し、ロミオの持っていた毒薬を求める。瓶の中になければ、ロミ
オの口内に残っているかもしれない。
 それを忠実に再現するかのように、唇が離れる直前、こなたの舌が俺の唇を撫でていった。肌が泡立つような感覚を、俺は
押し込める。
 毒薬がもう残っていないことを知ったジュリエットは、ロミオが帯びていた短刀で自刃し、この物語は終わりを迎える。ど
さりと俺の胸に重さがかかる。これで幕が下りて終わりだ。
 もういいから、早く終わってくれ。
 そのまま、時間が過ぎる。静寂が耳に痛い。あとなんかあったっけ? ナレーションでも流れるんだったか? それにして
も静かなままではなかったはずだ。誰かが動いている気配もしない。
「……こなた」俺は薄目を開けて小さく囁く。「これで、終わりだよな?」
「ん」顔は見えないけれど、こなたも囁くように答える。「その、はずだけど」
 どうしようかしばらく考えた挙げ句、俺は体を起こした。「んにゃ」とか意味不明の声を上げてこなたが俺の上から転がり
落ちる。
「高良さん?」
 俺は舞台下にいる監督に呼びかけた。
「かがみ?」
 こなたは同じように、ナレーション件演技指導主任に。
 俺たちが二人を見ると、何故か二人とも頬を赤らめて硬直していた。周囲を見渡すと、柊妹を始め、この劇のスタッフはみ
んな硬直し、魅入られたように俺たちの方を見ている。
 え、何、この状況。
 沈黙が超痛い。なんかまずいところありましたかね?
「あったんじゃない?」
 あったのか?
「キスとか?」
 台本通りだろ。
「そうだよねぇ」
 ひそひそと話していると、柊姉が、びしっ、とSEがつきそうな勢いでこっちを指さす。
「ま、ま、マジでキスしやがったこいつら!」
 顔を見合わせる。俺はこなたの唇を見ていて、こなたは俺の唇を見ていた。そして、俺とこなたの唇が同時に歪む。唇の両
端を吊り上げた、笑い顔。
 俺とこなたはみんなの方を向いて、同時に言った。
「演技だよ、演技!」
 そういうことに、しておこう。
518こなたルート・2nd Raid(9/10):2007/07/05(木) 16:04:36 ID:IPm2I8wf
 自転車をこぎ始めて、俺は愕然とした。何故かというと、自転車の後ろにこなたがいることをまったく自然で当たり前のよ
うに思っている自分がいたからだ。「よし、乗れ」とか言ったような気もする。これはひょっとして由々しき事態というもの
なのではないだろうか。俺のアイデンティティ・クライシスというやつだ。
「なんか違くない?」
 俺もそう思う。
「変なの」
 お互い様だろ。
「お互い様か」
 違うか?
 俺が言うと、少しの間。その間の後で、こなたは「違わない」と言った。そのまま自転車は暗くなりつつある道を走ってい
く。日が落ちるのも少しずつ早くなっているような気がする。薄闇の中を当たり障りのない会話をしながら走っていくと、す
ぐに俺の家が見えてくる。昨日と同じようにその前を通り過ぎようとしたとき、「みのる、停めて」とこなたが言った。
 どうかしたのだろうか、と思いながら俺は自分の家の前で自転車を停める。完全に止まる直前に、こなたは自転車から飛び
降りる。
 どうした?
「今日は、ここから歩いて帰るよ」
 別に、たいした距離じゃないから送っていっても問題ないんだけど。けれど、こなたは首を横に振って、俺の言葉をはね除
ける。
「歩きたい気分のときもあるんだヨ、みのる」
 そうか、と俺は答えた。お互いにじゃあねと言って、こなたは俺に背を向けて歩き出す。
 なあ。
 俺が呼びかけると、こなたは足を止めて振り返った。俺は無意識に自分の唇に触れていた。こなたが少し戸惑ったような顔
をしているのを見て、俺は自分の仕草に気付いた。しまった、と思ったけれど、もう手遅れだった。そのまま時間が過ぎてい
く。夏の終わりの涼しさを孕んだ風が、俺たちの間の空気を揺らした。
「……演技、なのか?」
 沈黙の果てに出てきた言葉が、それだった。阿呆か、と俺は思った。何を言っているのか、と自分で思った。こんな意味の
ない言葉が自分から出てきたことに、その場で電信柱にでも頭を打ち付けて死にたい気分になった。
 俯いたときに見えた俺の爪先は、ひどく頼りなく見えた。どこに向かって歩いているかも分からないほどに、頼りなく。
「そうだよ」
 こなたの声で、俺は顔を上げる。そこにはいつものこなたの顔があった。いつもと同じ顔だった。俺を見て、いつもと同じ
ように、笑う。
「でも」
 表情をそのままに、こなたは続ける。
「そうじゃないって言ったら、どうするの?」
 俺は、何も答えられなかった。朝の時と同じだった。何かを言わなければいけないとどこかで俺は理解していた。けれど、
あやふやなままのものは、言葉になるほど俺の中で形を結んではくれなかった。
「それじゃ、また明日。文化祭が終わるまで頑張ろうね」
 そう告げたこなたの背中は、すぐに遠くなって、夜の中にとけ込むように見えなくなった。
519こなたルート・2nd Raid:2007/07/05(木) 16:06:07 ID:IPm2I8wf
すいません、上は(10/10)です。

『こなたルート・セカンドレイド』でした。
読んでくださってありがとうございました。
いろいろとやっちゃった感が……
520名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 16:07:22 ID:JA9inDXq
俺ハーレム設定うぜぇ
521名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 16:15:47 ID:BhSQigEY
なんか毎日一人は沸くなぁ、同一人物なんだろうか?
522名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 16:17:08 ID:/6kq+Szd
>>520
>>1を100回読みなおせ
理解したら回線切って首吊って市ね
523名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 16:27:42 ID:0pr5NVEI
>>522に同意
524名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 16:58:55 ID:0lg2b1vO
GJー!

このシリーズやっぱりいいなぁ。
いい感じに先が気になる。
525名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:01:25 ID:246IHIrH
>>519
GJ!続きを期待せざるを得ない。
そして白石フルb(ry
526名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:37:27 ID:c0B5FyCy
ゆいさんの夫ってきよたかさんだっけ?
なんか弟が居そうな名前だよな



まぁ、そんなオリジナルキャラ考えてみたけどどうすればいい?
527名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:39:41 ID:wZS0z0wP
>>519
GJ!
528名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:41:32 ID:SxIgnljb
>>526
肋骨が欠けた少年少女たちに関わるミステリ、みたいな方向に行かなきゃ別にOKじゃね?
529名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:54:24 ID:7QXU4bRU
>>519
GJ!

しかし何故かどうしても、みのるの声がキョン声で再生されてしまう俺w
530名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 17:55:44 ID:c0B5FyCy
>>528
レスd
さっそく書いてみた

嫌な人はスルーしてください

名前:成実けんいち
性格:熱血で優しい、ただし、こなたによく振られるギャルゲネタや萌えネタにはすぐ赤面したりする。
時々、ネタな言葉を発する例:俺!参上!・うおっまぶし!など
好きなもの、こと:運動、少年漫画、ゲーム(RPGなど)

ここ最近になって兄・きよたかの所から引っ越して来た。
剣道部に所属している。
親しい人からはけんちゃん・けんなど呼ばれる

修正が必要なら各自でお願いします…
531名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:07:24 ID:c0B5FyCy
あ…連投すんません
自分は、小説書ませんよ…
文才が無いんで…
スレ汚し本当にすんませんでした…
532名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:08:17 ID:W0hOX4Nh
>>519
GJ!

「ちなみに、519くんや、キスの経験は?」
と、こなたばりに聞いてみる。

>>529
激しく同意wというか、それを書こうとしてその前に「更新」を押したら
529氏のコメントがあったので…、という現状w
533名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:24:32 ID:YzgZ2faa
ここでこなかがの子供誕生

容姿は紫色の髪とアホ毛をそれぞれ受け継ぐ
こなたの影響で趣味は漫画やゲーム
ただしエロゲはなし(かがみ規制)
趣味と勉強を両立できる子に。
ちなみにかがみの影響で家事は無理

深い事は考えていない、ただの妄想だ
って俺どんだけー
5344−601(519):2007/07/05(木) 18:29:08 ID:IPm2I8wf
たくさんのGJありがとうございます。キスの経験はノーコメントでいきたいと思いますw

意識はなかったのですが、レス読んで、自分でも杉田声に聞こえるようになってしまいました。
確かにその通りかもしれないです。
一応1→ふもっふ→2と言葉づかいがどんどんくだけていっているというのを意識してはいたんですけど…
535名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:40:53 ID:vRbuzZVh
>>519
このエロゲどこで買えますか?w
て言うか>>519シナリオライターになるべきだと思うんだ
536名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:41:50 ID:Jg0r86uN
>>519
8/10までフルボッコのつもりだったのに、最後まで読むと…

とにかく、GJだっゼ!
続きも楽しみにしてるんだっゼ!
537名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 19:50:02 ID:rLESHICw
sneg&谷口フルボッコのスレはここですか?
538名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 19:54:14 ID:rLESHICw
白石だorz
539名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 20:11:32 ID:/szYqXQ5
>>519
GJでした。
キスしたのに以前よりも気まずくなる関係
これからの展開が気になりますね
白石声が杉田で再生されたのにはこっそり同意
どことなくタッチに谷川流っぽさを感じたのですが、
もしかして以前ハルヒ関係でSS書いてました?
540名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 20:37:22 ID:0qirdDH6
つか、キョンそのもの
541委員長(仮):2007/07/05(木) 20:53:19 ID:BhSQigEY
かなたさん伺か化計画推進委員会の方から来ました
「てけてけかなたさん」のα版を公開しました
イメージ把握が目的なのでほとんど中身はありませんが、興味がある方は下記アドレスからどうぞ
http://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
御意見御感想不具合報告は、ここではなく委員会の掲示板にお願いします
542名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:19:41 ID:mv15iCf6
SS一本投下ー
短時間で書いたからびみょorz
5435-61:2007/07/05(木) 21:20:32 ID:mv15iCf6
天気予報
降水確率七十%−
「よしっ。いける…」
【SweetTrap】
さぁぁぁ−
予報通り雨が降りだした。
「ここまでは計画通りね」
何日も前から念入りに準備を進めてきた。
(こなたは高確率で傘を持ってきていない。置き傘は私が隠したし…)
授業の終わりと共にこなたのクラスにダッシュ。
「こなたっ!」
「泉さーん。恋人がお迎えに来てるよー」
クラスメートの声と共にあいつが出てくる。
「ちょ、かがみっ」
「ん?」
「…かがみはその無自覚な所がずるいと思うよ」
上目遣いでにらんでくる。
うあ、鼻血でそ……
「で、用事は何だったの?」
「あんた傘ないでしょ?」「そうなんだよ〜。何故か置き傘も無くなってるしさぁ」
言え!言うんだ!柊かがみ!
「えっと、その、い、一緒に帰って上げてもいいわよ?」
するとこなたは。にへらと笑い。
「別に走って帰るからいいよ」
「ちょ、ダメ、ダメだってば!計画が…」
「計画?」
「あ、うぅ…何でもない…」
言いながらもこなたは玄関で靴をはいている。
「ぐすっ、私は…あんたと、ひっく、帰りたかったのに…ふぇ」
だから準備をしてきた。
「ほら、泣いてると置いてくよ〜」
「え?」
「かがみがいないと帰れないでしょー」
こいつっ…騙したな!
急いでこなたの側まで走っていく。
相合い傘で帰る。それはお互いの温もりを感じられる距離。
「こ、こなたっ」
「んー」
「家、寄ってかない?」
「かがみの家?」
「うん。濡れちゃったしさ!何か飲み物でもどうかと思って!別に変な含みはないよっ?」
「いいよ〜」
よしっ。計画通り。
−−
「飲むものもって来るから適当に座っといて。」
「ん。」
こなたが腰を下ろしたのを確認。
私はキッチンに。
「この薬を入れて…と。」
俗に言う『媚薬』。
「今日こそはあいつからしたいって言わせて見せるわ…」
5445-61:2007/07/05(木) 21:21:10 ID:mv15iCf6
「お待たせー」
「かがみー、この漫画面白いねー」
「でしょ?ほら、ホットミルク」
「ん。ありがとー」
よし。飲んだっ
何の疑いもなく、飲み干す。
(即効性だからすぐに効き目が出るはずだけど…)
「…かがみ、この部屋暑くない?」
(来たっ)
「そう?」
見ると漫画を読んでいた目はギュッと閉じられている。
「あっ、かが…み、なんか」
「どうしたの?」
「ね、かがみ…しよう?」
「何をー?ちゃんと言ってくれないと分かんないなー♪」
「ひ、ひど…」
たまには反撃しないとね。
「…えっち…したい…」
「ふふ。良く言えました。次は自分で服、脱ぎなさい?」
「えっ!言えたらしてくれるって…」
「そんな事言ってないけど」
ちょっといじめてみる。
「〜〜っ!脱ぐ、からぁ」
制服のシャツ、そしてスカートをおずおずと脱ぐ。
「あれ〜?あんた濡れちゃった?」
「や、違っ」
「私まだ何も手出ししてないんだけど。見られて濡らしちゃうなんてえっちなのねぇ」
「うぅ…」
「そんな子にはお仕置きしないとね♪」
「え、あっ!」
こなたの割れ目に足を這わせ、ゆっくり振動させる。
「わっ、あっ、やばい、それやばいって」
「いいっていうまでイっちゃダメよ」
「そ、そんな…ああっ!なんかっ…気持ち良すぎるっ」
(薬の効き目はバッチリみたいね)
「あんっ、うあっ、かがみっ…我慢出来ないってぇ」
こなたは上半身をばたつかせながら耐えている。
「…私はとっくに我慢出来てないのよ…」
「え?」
「何でもない!」
足の振動を強める。
「ひゃっ!?ダメだってば!あぁっん、やめ、イかせてぇぇっ」
「まだダメよ?」
「ふぁっ、やだやだやだぁぁっ!」
「……。」
絶頂を迎えたのだろう。こなたは荒い息で震えていた
5455-61:2007/07/05(木) 21:22:40 ID:mv15iCf6
「ぁ…、ごめ、ごめんなさ、い…」
呂律の回らない舌で謝って来る。
「…お仕置きね。」
「え?」
私は再び足をかけた。
「ちょ、ちょっとタンマ!」
今度は陰核を押し潰す様に。
「ひっ!あっ、イった、ばっかりなんだって!」
「だからお仕置きしてるんでしょ」
「あんっ、やぁ、また、イっちゃうって!う、ぁぁぁぁっ」
二度目の絶頂を迎えた後も執拗に責め立てる。
−−−
「…かがみ」
「……。」
私はこなたの前で正座していた。
「なんでこんな事したの」
「あんたが可愛いからやった。今は反省している。」
「……。」
「でも気持ち良かったでしょ?」
「……ちょっとだけね」
「ちょっとー?10回もイったのはどこの誰さんでしたっけ」
「……」
こなたは無言で立ち上がり。
「ちょっと?泉さん?なんで私の服脱がしてるんですか?」
「私ばっかり気持ちいいのは不公平でしょ〜?」
「ちょ、うわぁぁぁぁ」
FIN
546名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:31:07 ID:7MGBNvDn
>>508 GJ!
それはそうとだれも突っ込まないので一言

谷口ー!
547名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:31:28 ID:/szYqXQ5
>>545
GJでした。 久しぶりにエロらしいSSでした
なんつーか、こなたがロリっぽく感じたのは私だけでしょうか
548名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 21:47:54 ID:WKhboS9Y
>>545
おおーGJ!
エロは久々な希ガス
でもエロパロ板でエロ久々ってのも変な話だな
549名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:04:14 ID:0lg2b1vO
なんというエロこな…

>>548
確かに同意…。今度エロ有で何か書いてみるかな。
まぁ、その前に今書いてる奴(非エロ)終わらせなきゃだめだが。
550320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/05(木) 22:14:45 ID:/szYqXQ5
>>549さんが書いているその隙に投下しちゃいましょうか
よりによって私も非エロですが……

逆転☆裁判最終回です。
☆投下量は5レス+αです いままでで一番多いかも
☆いまさらながらですが、一から順に読むことをお勧めします
ttp://www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/369.html
551逆転☆裁判Z 1/5:2007/07/05(木) 22:15:42 ID:/szYqXQ5
「ヤバイ、寝過ごした〜っ」
厳粛なはずの裁判所の廊下に響き渡る私のどたばたとした足音。
昨日は深夜まで証拠に関する聞き込みをして、それからお風呂へ入って、
ちょっと仮眠をとろうとベッドで横になったのがまずかった。
気がつけば開廷二時間前。裁判所までの移動時間を考えるとまったく余裕などなかった。
まっすぐな廊下を駆け抜ける。法廷まであと少し……
「すみません、弁護側、ただいま到着しました!!」
バターンという扉の音は静かな法廷内に響き渡り、全員の視線がこっちを向く。
こんなときはどうすりゃいいんだろうね……
裁判長が厳粛に口を開く。
「法廷内ではお静かに。あと、何か臭いですよ」
あはははは、それは私の右手のビニール袋の中身に対して言ってくれ。
552逆転☆裁判Z 2/5:2007/07/05(木) 22:17:51 ID:/szYqXQ5
「弁護側……その物体は一体何者なのですか?」
物体とまで言われたか。
まあ、この腐った臭いを放つ強烈な物体をなんと表現していいのか分からないのは当然だけれども、
「これは、チキンカレーです」
と、私は堂々と言い放った。
法廷内にざわめきが広がる。いや、私だってこれがチキンカレーだと言い張るのは心苦しいんだけれども。
やけに太い水筒のような形をしたこれは、汁物などを暖かいまま運ぶ入れ物だ。
とうぜん、保温下では中身は素晴らしい具合に発酵し、すさまじい臭いをあげている。
「それで、こ、これが本件とどのような係わり合いがあるのか説明してください」
「これは事件当日、被告の乗っていた車両から発見された遺失物です。こちらに鉄道会社側の説明書類もあります」
クリアファイルから取り出した書類は、わざわざ駅長に頼んで書いてもらった証明書類だ。
発見された場所、日時についての詳細な情報を、これを見つけ出した駅員の話から聞き出して書いてある。
発見された日付は事件当日、そして発見された列車は白石くんの乗っていた列車の折り返しだ。
一部の隙もない証拠書類。疑えるものなら疑ってみて。
もっとも、この書類と引き換えに小神さんのサインが数枚飛んだんだけれども。
「事件当日、白石被告は当日ロケで会う予定だった小神あきらさんにチキンカレーを渡す予定でした。
 事件のドサクサの中、車内に置き忘れられたのがこのチキンカレーです」
「なるほど、それでこのチキンカレー……だった物体が彼のものであった証拠はあるのかね」
この入れ物の取っ手の部分を指差す。
「ここを見てください」
プラスチックでできたそこに、ナイフか何かで掘られたM.Sのイニシャル。
「このイニシャルは白石みのる本人のものである事を示しており……」
「異議あり!!」
法廷にこなたの声が響き渡る。
「このイニシャルだけでは白石みのる本人のものとは断定できません」
「検察官の言うとおりですが、弁護側は何か反証は?」
ふふ、そう来ると思った。でも、こちら側にはしっかりと見方が用意してある。
「裁判長。この件に関しまして証人がいますのて、ここにお連れしてもよろしいでしょうか?」
裁判長が頷く。係員に連れられてきたのはラジオや番組のスタッフ、そして……
「あ、あきら様?」
白石くんが素っ頓狂な声を上げる。そりゃ、久々の再会が裁判所だったなんてね。
しかも、いままで顔も見せようとしなかった小神さんが、証人席に座るなんて。
「小神あきらです。芸能関係の仕事をしています。その入れ物は撮影中にも何度も見かけましたし、
 撮影中のスナップにも何枚か写りこんでいます。イニシャルの傷の形からそれは白石みのる氏のものとして間違いないと思います」
後に続くスタッフも、異口同音で白石くんのものだと言っていた。
「ナイフでアルファベットを掘るのは簡単な事ではありません。ましてやまったく同じ形に掘れることはまずありません。
 この特徴的な字の形から、白石みのる本人のものと認めて間違いないのではないでしょうか?」
デジタルカメラの写真をプリントアウトしたものを取り出す。
ブログ用に携帯のカメラで取ったもの。画像が荒いけれども、これと同じ特徴的なイニシャルを映し出していた。
553逆転☆裁判Z 3/5:2007/07/05(木) 22:18:48 ID:/szYqXQ5
「なるほど、これなら本人のものと断定して間違いないですね。検察側は?」
「この件に関しては認めましょう。しかし、これが本件にどのように関係するというのですか?」
そう、それが今回最大の注目点だ。
「この入れ物と、そして写真を見比べてください。どちらも紐をつける部分が壊れています。
 つまり、これは肩にかけて使用する事ができません。取っ手を掴んで持ち運ぶしかありません。つまり……」
そう、白石くんの無実を証明できるとしたら、この一点のみ。
「白石くんは左手にこの入れ物を持っていた。つまり、左手は空いておらず、痴漢する事は不可能だったのです」
法廷内にざわめきが広まる。
この裁判始まって以来の、最大の、最高の弁護側の反撃。
「い、意義あり!!」
すぐに検察側からの意義が出る。
「被告人が必ずしもこれを手に持っていたとは限りません。床において犯行を行った可能性も……」
「意義あり、犯行当時の乗車率はかなりのものだったと調書にあります。
 床に置いていたらもみくちゃになり、手の届かないところまでいってしまう危険性があります。
 また、人にもまれるうちにフタが開いてしまう可能性もあります。被告人はそこまでのリスクを犯すでしょうか」
「しかし……」
検察側と弁護側の激しい意見の応酬。
ゴング寸前のボクシングのような、嵐のごときラッシュ。
お互い、一歩もひく事はできない。
白石くんの無実を晴らすためにも、私は一歩もひく事はできない!!
554逆転☆裁判Z 4/5:2007/07/05(木) 22:20:16 ID:/szYqXQ5
「……以上、弁護人の最終陳述を終わります」
ついに言い切った……
幾度もの意見の応酬を繰り広げ、ついに最終陳述を終えた。
立っているのもやっとでイスにへたり込む。
途中、休憩を挟みつつも何時間も討論。
あの位置でチキンカレーの入れ物を保持したまま痴漢ができるかという話だった。
混雑率、あの入れ物の形状、白石くんと被害者の位置、それぞれを総合すると白石くんが痴漢するのはほぼ不可能だ。
検察側も必死に手が触れられる方法を示そうとしていたものの、あの容器を持ちつつ痴漢するのは至難の技だ。
裁判の流れはこっちに傾いていると思う。
ただ、過去の判例を見ても痴漢冤罪は無罪になる確率が非常に低い。
少しでも犯罪を犯した可能性があれば罰せられる。疑わしきは罰せずのはずなのに……
今回、裁判長を完全に説得できたのか……不安はずっと心に残る。
「最後に被告人。何か言いたい事はありますかね」
そして、最後の被告人陳述。
裁判によっては被告人が罪に対する反省を述べて、情状酌量を狙ったりするのだけれど、
今回は完全にこちらは容疑を否認している。
特に新しい意見もなければ、新しい証拠も出ない。
適当な意見を述べればおしまいなのに、
白石くんは目を閉じ、大きく深呼吸をしてから喋り始めた。
「私はいろんな人に支えられているのに気づきました」
白石くんの最終陳述は、少し予想外の始まり方だった。
「かがみさん。あなたにはゴミの中から僕のジャーを探し出してもらって本当にありがとうございました。
 あなたがいなければ、私の心はずっと前に折れていました。
 わざわざ僕の弁護のために来てくださったあきら様、スタッフのみなさん。
 忙しいのに僕のためにここまで来てくださって、本当にありがとうございます
 そして、先ほど話を聞きましたが、ここに来れなかった、証拠探しに協力してくれたファンの皆さんにも感謝しています。
 何人もの人たちに支えられて、やっと僕は立っていられるんだなと実感しました」
白石くんは証人の人たちに向かって深々と頭を下げる。
それは、決してスマートな最終陳述ではなかったけれど、
「いままで僕を支えてくださった人たちのためにも、僕は絶対諦めません。自分は無実であると、主張します」
彼なりの、心のこもった最終陳述だった。
裁判長は目を閉じ、深く頷いた。
「よく分かりました。それでは休憩を挟みまして、午後、判決を下します」
裁判長の閉廷の言葉。
イスにもたれかかったまま、上を見上げて目を閉じる。
やるだけのことはやった。後は結果を待つだけ。
555逆転☆裁判Z 5/5:2007/07/05(木) 22:21:16 ID:/szYqXQ5
「かがみさん、本当にありがとうございます」
休憩時間の間、被告人室へ顔を出した私を見てすぐに、白石くんは頭を下げる。
「そんな、私は自分の仕事をしただけだし、それにまだ裁判は終わってないのよ」
まあ、後は結果を待つだけ。じたばたあがいても仕方がない。
人智尽くして天命を待つってところだ。
「そうそう、私がわざわざ出張ってきたんだから、これで有罪とかいったら容赦しないわよ」
ドアの方からの声。そこにいたのは小神さん。
「あ、あきら様〜」
白石くんが涙を流しながら小神さんの元に駆け寄り……蹴っ飛ばされた。
おおう、見事な回し蹴りだ。
「ったく、気軽に駆け寄ってくるんじゃないわよ。捨てられた子犬のような目をして」
「だ、だって、あきら様に見捨てられたんじゃないかと心配で……」
あれだけ小神さんにいびられ、蹴っ飛ばされたりなのに、それでも白石くんは小神さんについていく。
ある意味、お似合いの二人だ。
「でも、これで有罪になったら承知しないんだからね。
 大体、あんたがさっさとカレーの事を思い出していればこんな事にならなかったのよ」
「あ、えっと……それは……」
あ、白石くんが困っている。
まあ、事件が起こったときは混乱しているし、忘れちゃうのも仕方ないといえば仕方ないけれど。
「まったく、アンタがいなくなったら……」
「え、な、なんすか?」
「う〜、このバカ白石。アンタのためにまだ席を空けている番組もあるんだからってこと。
 これ以上の休暇は許さないってこと。じゃんじゃん仕事を入れるから覚悟しとく事ね」
「は、はいっ、この白石みのる、一生あきら様についていきます」
ううっ、この二人、見てて羨ましくなるほど仲がいいな。
それと、おーい、白石くん。遠まわしに告白している事に気づいているかい?
あとは判決を待つのみ。私たちにできることは、ただ白石くんの無罪を祈る事だけ……
556逆転☆裁判エピローグ 1/2:2007/07/05(木) 22:22:50 ID:/szYqXQ5
「それでは、かんぱーい!!」
たくさんのグラスの音。
キンキンに冷えたビールをぐぅぅっと喉に流し込む。
くぅぅっ、この瞬間がたまらない。
「お姉ちゃん、オヤジくさいよ……」
つかさが呆れたような顔で笑っている。
周りには高校時代の懐かしい顔ぶれ。
その真ん中で笑っているのは、晴れて無罪放免となった白石くん。
「でも、よかったね〜。白石くん。無罪になって」
「そうそう、私も頑張ったかいがあったわ」
つかさが新しいビールを注いでくれる。
ここはつかさの働いている小さなレストランだ。
調理学校を出たつかさは今ここで働いている。
将来自分の店を持つために頑張っている。
「かがみさん、つかささん。お久しぶりです」
「おーっす、みゆき。お久しぶり〜」
みゆきも、今は小児科医として働いている。
近所の子供たちに優しい先生として評判のみゆき先生だったけれども、いまだに歯医者は怖いらしい。
そして、あと一人は……
「こなちゃん、遅いね」
そう、私はまだ、こなたのことをこの二人に話していない。
白石くんにも黙ってもらっている。
私たちが裁判で争った相手が、一体誰だったという事を……
「どうせあいつの事だから、遅れてくるんじゃない?」
そう口では言いつつも、内心ではすごくどきどきしている。
本当に来て欲しい相手、それはこなただったから。
みゆきとつかさが他の人たちの所へ行ってしまった後も、私は窓の外ボーっと眺めている。
まだ、こなたは来ない。
ま、うすうすそんな感じはしたんだけれどもね、と自分に言い聞かせる。
あんな事のあった後じゃ、こなただってきっと……
「うん?」
窓の外に目を凝らす。
建物の影から伸びる、青い、飛び出した毛。
ぴょいんぴょいんと動く毛は、そろそろと根元まで出てきて、またぴょいんっと元に戻ってしまう。
まったく、あいつったら……
以前と顔に笑みが出てくる。しっかりしているようで、こんなところは抜けてるんだから。
「あれ?お姉ちゃん、どこ行くの?」
つかさの声を背中に受けて、店を出る。
「ちょっと、こなたを迎えに行ってくるから」ってね。
557逆転☆裁判エピローグ 2/2:2007/07/05(木) 22:24:40 ID:/szYqXQ5
こなたは羨ましそうに店を眺めている。
高校時代の友人たちが、楽しそうに騒いでいる店。
自分の手には届かないおもちゃを、それでも諦めきれない眼差しで眺める子供のように、こなたは立っていた。
後ろから足音を殺して忍び寄り……
「こ〜なた」
「ひゃぅっ!! か、かがみ!! どうしてそこに?」
どうしてそこにって、店の裏口から出て、ずーっと遠回りしてきただけなんだけれどね。
こなたはしゅんとした表情になる。
気に病まないわけがない。私は、裁判で争った相手なんだから。
「あのさ、かがみ……って、ふ、ふひゃい〜」
そんなこなたのほっぺたを掴んで、うにーっと伸ばしてやる。
餅のようによく伸びるほっぺた。
うーにうーに、ほれ、笑え〜
「痛いよ、かがみ。急になにすんの!!」
そうやって怒るこなたは、さっきよりもずっと、高校時代に近くなった気がする。
「ほら、こなた」
こなたは差し出された手を見て、戸惑う。
「だ、だって、私あんなに酷い事したんだよ? 無理やり白石くんを犯罪者にしようと。だから……」
「あんたは悪くない」
私の言葉に、驚いたように視線を上げるこなた。
「あんたはあんたの正義を貫いただけ。お互い全力を尽くして、それで法の下の平等を作る。それが裁判でしょ」
法学部で、ロースクールで、そして弁護士としての下積み生活の中で、懸命に学び取ってきたもの。
お互いに被害者を、被告人を信じてそのために精一杯の議論を交わす。そこが法廷。
先輩弁護士にしばかれながらも、現場を積み重ねていった中でその事を学んでいった。
暗記に頼ってばっかのこなたは気づかなかっただろうけれど。
「それにね、まだ未解決の事件、残ってるでしょ?」
「え、何……」
「あんたが襲われた事件。まだ時効にはなっていないでしょ? あんたがその気なら、
 私は全力でそいつを追い詰める。クラスのみんなだって、協力してくれる」
一人の力は、きっと弱い。
けれども、みんなで協力すれば困難だって乗り越えられる。
私だって、こなたの力になる事ができる。
法の下で正義を貫く。それが弁護士なんだから。
「かがみ……」
こなたの目から、ぽろぽろと涙が零れ落ちる。
「さぁ、行くわよ。みんなが待ってるんだから」
「うん」
こなたは私の手を取る。
二人は歩きはじめた。みんなが待っている場所へ。
558320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/05(木) 22:27:01 ID:/szYqXQ5
以上です。
ご愛読ありがとうございました

弁護士姿のかがみを妄想してたら、気がついたらこんなストーリーができてました
こなたやかがみの性格、口調など原作からかなりかけ離れてしまったところもありますが、
そこんとこは卒業してから大分経ったせい……と脳内保管しといてください
一週間以上長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
559名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:27:35 ID:fu6ZGZvD
完結、乙でした!
続きが気になって何度もリロードしてしまった俺。
らき☆すたからこんな展開が生まれるというのは、すごいことだなぁと思いますた。




歌詞とリンクしてるわけでもないんだけど、中島みゆきの「世情」を聞きながら読んでました。
560名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:47:28 ID:Q2+buinX
完走お疲れ様です
OSTひっぱり出して、のめり込んで読ませていただきました

「男が泣いていいのは全てを終えたときだけ、だぜ」
ということで、私も泣いていいでしょうか……
561名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:54:10 ID:CXtpWAd/
完結おめでとうございます。シリアスな裁判モノをらき☆すたで見られるとは。
最後の最後に、二人ともらしく戻れてよかったです。それといっしょに、
かがみの決意が強く感じられました。

本当にお疲れさまでした。また楽しみにしてますね。
562名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 22:59:59 ID:KpWIjJJp
>>558
連載、お疲れ様でした。
エピローグのこなたが昔の気持ちを取り戻し始めたのに、なんだか救われた気持ちです。

長くなるのも何なので、あと一言だけ。本当に、ありがとじゅしたー!!
563名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:02:06 ID:IPxQvN3a
>>320
いつもながらGJ!そして完走お疲れさまでしたGJ!

おいら法律はとんと解らないのでただただ感心しきり。
※もしかすると法律に詳しい人が見ると「アレ?」と思う所もあるかもしれないけど
かがみ、こなた、白石、あきら&取り巻きそれぞれの正義の描写、そして大団円への収束。
難しいテーマを素晴らしいSSに仕上げた作者さんに全俺が拍手喝采GJ!!
564名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:02:54 ID:IPxQvN3a
>>320 ◆9JWa9YQ1I2
と書かなければならんかったスマソ
565名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:19:29 ID:ADJLg0AQ
>>558
ぐっじょーぶっ!そしてお疲れさま。
実際の裁判とかドラマやゲームはまったくみないけどすごく面白かったです

そういえば大臣のSP痴漢でつかまったね
そのニュース見て逆転☆裁判を思い出しました。酒はいってて当時の記憶があやふやだったら白石は…なんてw
566名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:38:07 ID:wZS0z0wP
>>558
GJJJJJJJJ!!!!!!
567名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:42:21 ID:NjwxRkSn
てけてけかなたさんアナザー(燃的闘志及悲的感情冷硬機械中是有編)

PCに憑依したかなたさんの存在は、ネットワーク世界の根底を揺るがすものであった。
動き出す国際的犯罪組織。彼女が奴らの手に堕ちれば、ネット世界は悪魔に支配されてしまうだろう。
野望を阻止するのは誰か。
正義を示すのは誰か。
この物語は、愛と友情のもとに立ち上がった4人の少女の激闘の記録である――。

「スペード・こなた!」
「ダイヤ・かがみ!」
「ハート・つかさ!」
「クローバー・みゆき!」

全員「我ら!陵桜電撃隊!!」
568名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:45:57 ID:P8bzSo9O
>>567
宮内吹いた
後半、ビッグななこ先生が加入するんですね?w
569名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:46:42 ID:Z5v9BZHw
てかみゆきさんはハートの方が合ってると思うんだが…色的にw
570きゃんでぃ・がーる:2007/07/05(木) 23:47:35 ID:CXtpWAd/
突発1レスSS行きます。


「そういえば、こないだお父さんの代理で隣町まで行ったんだけどさ」
 自販機のボタンを押す前に、かがみが思い出したように口を開いた。
「隣の駅の近くに県の会館があって、そこで祭りの打ち合わせをするからって会議室を借りたのよ」
「そういや、かがみのところはもうすぐ夏休みの季節だもんね」
「うん。それで借りに行ったまでは良かったんだけど……」
 そう言って、かがみが自販機の取り出し口からオレンジジュースを取り出す。
「そこで、近くの高校の先生に注意されちゃった」
「へ? なんで?」
 かがみは真面目で品行方正で――まあちょっとツンデレもあるけど、注意される謂われ
なんてないぐらいいい子なのに。
「『男女交際禁止の我が校に何か用ですか』って。そこは駅の近くの交差点なんだけど、
よく見ると道ばたとか向こう側の交差点とか、先生がいっぱい立ってるのよ」
「もしかして、男女で一緒に帰ってないかっていうチェックで?」
「それならまだマシよ、おしゃべりすらもダメだっていうんだから」
「うへー、きっついなー」
「学校の方針だっていうのならまあ仕方ないのかもしれないけど、それに駆り出される
先生たちも可哀想だなって思ったわよ」
 かがみはパックにストローを挿しながら、話を続けてゆく。
「しかも、駅のホームにまで先生が立ってたの。後でうちのクラスの子に聞いたら、近場の大きめ駅にもいるんだって」
「ウチの学校もちょっと厳しいほうかもしれないけど、そこまではされてないよね」
「まあ、それ以前に一緒に注意される人はいないけど」
「ウチらは性別同じだしさー」
「ぶふっ?!」
 ジュースを飲もうとしたかがみは思いっきり吹き出して、ジュースを逆噴射させていた。
「あーもったいない。ぺろぺろぺろっと」
「ちょ、こ、こなたっ、なにほっぺなめてるのよっ!」
「えー、だってもったいないじゃん? ちゃんと買ったのは最後まで飲まないと」
 ほっぺたやーらかいし、甘酸っぱい味だし……やばいっ、なんか病みつきになりそうだ。
「だって、あんたが変なコト……まったく、いっつもびっくりさせるんだから……」
 ぶつぶつ呟くかがみのかわいいことかわいいこと。こうからかってみるのも、またいい感じやねー。
「とゆーわけで、今日も一緒に帰ろうね、かがみんっ」
「ふざけてるならイヤッ!」
「はうっ、そんな殺生なー」
 ぷんすか怒ってるかがみだけど、ほっぺは真っ赤に染まってる。ホント、体は正直ですなあ。
 まあ、放課後になったら機嫌も直ってるだろうし、それまでじらしてみよーかね。くっふっふっふ。
571名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:48:38 ID:w/zCvucN
>>558
うおおっ、ついに完結ですと!お疲れ様です!GJ!
読んでいて手に汗握る展開や複雑な各人の思いを表す巧みな描写…。ただただ…、
…くそう、語彙が貧弱な俺にはいい言葉が思いつかねぇ!と、とりあえずGJ!

これはとりあえず全俺の中で映画化決定
572320 ◆9JWa9YQ1I2 :2007/07/05(木) 23:51:29 ID:/szYqXQ5
>>559-566 >>571
たくさんの感想ありがとうございました
白石のような痴漢冤罪で訴えられる人がいる一方、
こなたみたいな被害にあう女性もいます
検察と弁護士、二つの道に分かれた親友の二人が、
この両方がなくなっていくように頑張ってくれるでしょう

いまさらながら……今回逆転裁判Yでしたね
アップロード時には修正をお願いします
573 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/05(木) 23:52:15 ID:CXtpWAd/
フツーにあるある系のを書こうとしたらなんかヨコシマなのががが。

ちなみにこの校則がある学校は実在します。
交差点の四隅に教師らしき人がいたり、駅のホームでも2つのホームで計4人、
どう見てもそうだろとしか思えない人がいたりと目ん玉飛び出すほどビックリしました。
574名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:54:46 ID:ADJLg0AQ
>>567

>「スペード・こなた!」
>「ダイヤ・かがみ!」
>「ハート・つかさ!」
>「クローバー・みゆき!」

なんかオンドゥル思いだしだww


でもそうなるとブレイドなら
ブレイド=こなた
ギャレン=みゆき
カリス=かがみ
レンゲル=つかさ

のほうがキャラ的にはあってる…かな?
575名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:57:40 ID:7QbXaPHB
>>574
最終回はかがみの為に自分を犠牲にするこなた……泣けるでぇ
576名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:59:58 ID:Q2+buinX
>>570
あ、私の母校ですか
他校のカップルをうちの生徒と勘違いしてストーキング→K察のお世話に
という素晴らしい先生がいる……
577名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:03:14 ID:nIrMiFEg
>>574

ここは龍をひき連れたこなたが、かがみの中に入るということでひとつ。
578名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:03:26 ID:vrV+Kjm2
>>570
え、エロイ……
ただなめているのにエロイ
ああっ、この不純同姓交友禁止っ!!
でも見たいからもっと続けろ!!
579名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:06:55 ID:dXmRVeMt
>>558
GJっす!うまく言葉が出ないっす。
こなたにはこれから幸せになってほしいなあ。
だがしかし、一度裁判で無罪確定してしまったら、一事不再審とやら(うろ覚え)で、同じ罪には問えなかったような。
余罪の方から攻めるか。
580名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:21:25 ID:njRh2LDQ
>>567-568
白いタキシードのななこ先生が「チッチッチ・・・」とか
やってるの想像して緑茶吹いたw


(陵桜! 陵桜! Ryo-Oh!)

スペードダイヤ ちょっちょっちょちょっw
ハートにクラブ ちょっちょっちょちょっw
イクよ らき☆すたー ツッコめかがみんツッコめかがみん ヘイ!
フォアカード (あぁもぅ!)

萌えるゆるゆる ま〜った〜り〜は 2クールの 枠の中
パンピーは知らない 俺たちの これがこれが秘密の
秘密の切り札さ

陵 桜 陵 桜 4人のサイボーグ(細胞具ですか?)
陵 桜 陵 桜 電撃隊ー


勢いでやったが反省はしていない(´・ω・`)
581名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 00:28:29 ID:vqSPeZig
>>570
えろーす

らき☆すらやって思ったんだけど
かがみが怪我してなかったらこなたとのキスシーンがあった訳で……
ええい!こなかがルートはないのか!?
らき☆すらこなかがルートを要求する!
582名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 01:17:32 ID:AkzcsNPn
プレイヤーが田村ひよりになって
らきすたキャラでカップリングを作りまくる
っていうゲームはできないのか
583名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 01:24:07 ID:/Z63Bw7s
>>573>>576
マジかよorz

>>576の言っている先生、クオリティ高いな。性的な意味で

>>579
一事不再理だったかな
5844-243 ◆X9xLTlcDnY :2007/07/06(金) 01:33:21 ID:njRh2LDQ
>>541氏が速攻で形にしてくれたので宣伝に来ました(´・ω・`)ノ
1レス貸してくださいな。

現在こんな感じ、デスクトップで稼働中です。
http://bbs.freedeai.com/src/up3952.jpg

ではではノシ
585名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 01:35:03 ID:/uePmT6M
>>582
  鬼  才  現  る
586名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 01:35:10 ID:vgHJ15lE
>>582
なんという愛のキューピッド
その気になればありえないCPやオールキャラによる総受けモノも夢ではないというわけか
587名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 02:08:00 ID:vgHJ15lE
>>582
ゆたか「初めまして……えと、日下部先輩でしたっけ」
みさお「ん、合ってる合ってる。ゆたかちゃんだっけ? 話は泉から聞いてるぜー?」


ひより(ここまでの過程は長かった……。
    小早川さんを泉先輩たちのグループに加えるには岩崎さんへの好感度を中間レベルに保つ必要があるし、
    それでいて泉先輩との親交度を深めてだんだんとグループに慣らしていって、
    昼休みに一緒に弁当を食べるぐらいにまで持っていく必要があるし……。
    正直、この二つの両立はきつかったなぁ。
    でも、偶然にも「喧嘩を止めて」イベントが起きてくれたのは助かった。
    これで先輩4人組と3−C幼馴染コンビが私が手を下さずともくっついてくれたし。
    ……でも、まだまだやることはいっぱいある。
    小早川さん相手じゃ荒技の媚薬は使えないし、何より不確定要素が動いて他の誰かとくっついちゃう可能性もある。
    元々から好感度の高い泉先輩あたりとかが危ないかな……早めにフラグを抜いておかなくちゃ。
    それに当人たちにも色々イベントを仕掛けていく必要も……)



連レス失敬、なんか電波降りてきた。
……カップリング作りってこんな感じ?
588名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 02:12:07 ID:99xDVg/p
>>582よし、ではカプを一つだけ注文しよう。


そうじろう×みのるのスカトロで。




え?外道?ソンナノシリマセーン
589名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 02:15:48 ID:OFGJ++xf
>>588
>>1

>☆801は禁止
590名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 02:37:35 ID:/Z63Bw7s
>>588
一瞬、SSが投下済みかと思って身構えてしまったジャマイカ
もちろん、性的な意味で
591名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 03:33:15 ID:APpHErQV
>>587
なんかもうひよりんがユーゼスみたいだw
しかしこのスレは相変わらず愛すべき変態が多くて安心した
592名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:39:11 ID:KZ5dbrog
なにっ!?
DSで「どきどきかなたさん神判!」が発売される!?
593名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:43:32 ID:awOUJb90
>>592
流れ的なネタ…?
それともマジ?
594名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 08:54:20 ID:KZ5dbrog
脳内に届いた電波をそのまま活字(?)にしてしまった
だが謝罪も後悔もしない!
595名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 09:42:48 ID:3X01QSRH
>>594
あんたがすべき事は謝罪でも後悔でもあらず、
想像を創造に変える事だけだ。
さあ頑張って作るんだ!w
596名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 12:38:59 ID:abE6Y+zs
>>582
>>587

あのーすいません、そのゲーム予約したいんすけどw
597名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 13:21:21 ID:3X01QSRH
>>596
限定版はひより同人誌「カポー攻略本」や「あきら様等身大ポップ」
「俺の忘れ物 フルコーラス」CDなど様々な特典が付いてきます。
さぁ今すぐアニ×イトまで!

「あ、ゲマズだとかがみんテレカがつくんだった。ゲマズ行こ」
598名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 14:39:00 ID:K8R+gtPh
>>597

どかーーーーーーん!(くるくるくるくる)

店長「ダメぢゃん!!」
599名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 15:03:24 ID:UzLYjGeo
>>598

どかーーーーーーん!(くるくるくるくる)

店長「またでるよ!!」(涙目
600名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 15:33:29 ID:0CsqREqD
Newtype8月号でハルヒアニメ二期決定を喜ぶこなたが可愛すぎる件
601名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 15:57:38 ID:DonZWC+K
新型は表紙がキモいから買ったことない
602名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:19:53 ID:dKJa1Pih
買ったことないんだけどそんなにかわいいなら
ちょっと3冊買ってくる
603名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:32:13 ID:awOUJb90
こなたのオタ仲間にJUMが居たらどうなる!?>>604
604名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:35:16 ID:un6qRs2N
一緒に耕して見たらどうだい?
605名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:36:30 ID:un6qRs2N
田舎暮らしに書くつもりが誤爆してしまったorzスマン
606名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:38:00 ID:uRBMgvhs
不覚にも噴いた
607名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:41:28 ID:Qzav95Ce
>>605
盛大に噴いた
608名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 16:59:04 ID:81k2YJfQ
>>604
畑仕事に精を出すこなたを想像して、ちょっと萌えたw
609名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:13:53 ID:thExIuj7
料理をつくるはずが騙されて野菜畑の開墾をさせられるらき☆すた班
610名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:25:44 ID:OwtTFtWF
どういう誤爆だww
611名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:30:54 ID:o3ArWGdo
畑仕事に精を出すこなたにプロポーズして結婚して
家庭を作ったり牧場経営したりできますか?
612名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:32:39 ID:njRh2LDQ
KAIKON QUESTで伝説のくわ『レーバテイン』を手にするこなた。
(ちゃーんちゃちゃー♪ちゃらちゃちゃー♪ちゃちゃちゃちゃーらー♪)

 konakona: レバ鍬拾った!!!!
 yamanka: マジ!?Σ(@@)
 gatongo: うはwwwwwおめwwwww
 yamanka: 今からそっち行く、見せて見せて!>w<ノ
 matchy: お祝いしようよ。クラメン集めて試し耕し行こうo(^^)o
 gatongo: 徹夜確定wwwwみwwなwwぎwwwっwwてwwきwwたww
 konakona: おk。かむかむ

「おお〜みんな耕す気満々ー
そだ、ご祝儀におヨネばあさんトコの高級おだんご買い込んでみんなにご馳走しようっと!」
613名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 17:46:12 ID:kKXrIkRN
つかさ
「お〜、さすが、こなちゃん畝作るの速いね〜」
こなた
「だって、モタモタやってたら・・・
 ゴールデンタイムのアニメが見れないじゃん」



みさお@バリバリ耕しながら
「私等はさながら背景ですぜ」
614名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 18:18:02 ID:ZMSSUje3
>>591
そ れ も 私 だ
615名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 18:53:37 ID:VRiPtD5R
>>609
大皿を作ろうとしたつかさが皿と一緒に回って
「あんたが回るならろくろ止めなさいよ!」

こうですかわかりません><
616名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 19:30:00 ID:NAtlNRES
とうとう明日か……

これでやっとルゥ姉妹に地下へ連れて行かれたり、
前回買えなかったあのドジンシ買えたり、
合法的にこなたと一緒に×××を×××したり出来るわけですね
脳汁出まくりであと4時間半が待ち遠しい
617名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 19:51:45 ID:awOUJb90
>>616
壊れかがみ乙
618名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:02:17 ID:aTNTQXoc
亀レスで申し訳ありません。
>>391-393様、私の言葉足らずでご迷惑をおかけしてしまいましたorz

らき☆すたクエスト、3レス投下します。
ルイーダ(?)の酒場編です。
619らき☆すたクエスト二章(1/3):2007/07/06(金) 20:04:33 ID:aTNTQXoc

 女王様からの餞別を手にし、私は一人、街の西の外れにある酒場へと向かっていた。
「そう言えば酒場って、家からそんな遠くないトコにあるのに、近くに行った事すら一度も無かったよねー」
 遠くないどころか、寧ろかなり近い。
 家を出て北に少し進み、街の大通りに着いたらそこをズドンと垂直に渡り、
 また少し北に行けば、そこにもうその酒場はある。
 まあ、そもそもの役割が、冒険者の集いの場って事と、お酒を飲む所って事なんだから、
 私とは基本的に無縁な場所だった。
 そう。無縁な場所「だった」。
 私は今日ここで、一緒に冒険に出てくれる仲間を探さないといけない。
 しかも、存在すら知られていない魔王を倒すなんて超危険な目的と、
 私のお母さんを探すって言う、もの凄く個人的な目的の為に。
 そんな目的に協力してくれる仲間なんて、正直見つかるんだろうか…?
620らき☆すたクエスト二章(2/3):2007/07/06(金) 20:08:24 ID:aTNTQXoc

結論から言えば、私の杞憂は、酒場に入ってものの数分で吹き飛んだ。

「よっす、こなた」
「か、かがみん!? それにつかさにみゆきさんまで!」

 思っていたより静かな酒場に入って最初に目にしたのは、
 店のど真ん中のテーブルで、ジュースらしき物を飲みながら談笑していた、私の大切な友人達の姿だった。

「ど、どしてみんながこんなトコに居るの!?」
「だってこなちゃん、誕生日にお母さん探しに行くって、前に言ってたじゃない」

 つかさの言葉に、かがみとみゆきさんもうんうんと頷く。
 いや、そりゃ確かに言ったよ? でもそれは急なお別れをするのが嫌だったからで…。

「まさか、今世界中にモンスターが蔓延ってるのに、何処に居るかも判らないお母さん探すのに、
 こなた一人で行くつもりだったなんて言わないわよね?」
「いや、だからここで仲間を探すせって、女王様や大臣のオジサンにも言われて…。
 ここなら宇宙人や未来人や超能力者とかいそうだし…」
「私程度の魔法使いでは、お役に立てませんか?」
「いや、みゆきさんクラスの魔法使いがいてくれたら心強いけど…」
「こなた」
「はっ、はい!」

 かがみに強い口調で名前を呼ばれ、思わずどもった返事が口を吐いた。

「アンタ、私達とずっと離れたままで平気なの? 一緒にいたくないの?」 

 かがみの攻撃! 痛恨の一撃!!

「…平気じゃない。一緒にいたい…」
「はい、よろしい」

 結局私は、あっさり陥落されてしまた。

「じゃ、さっさとカウンターまで行って、とっとと手続き済まして来なさい」
「はーい」

 かがみのいつもと変わらない凛とした声に促されて、私はカウンターへと向かった。
 いやー、ふだんのかがみんもなかなかだけど、気の強い女僧侶なかがみんってのもまた萌えだよネ。
 冒険中にデレなところも沢山見てみたいヨ。



(…まったく。私の方がこなたと一緒にいられないなんて耐えられないってーの)
621らき☆すたクエスト二章(3/3):2007/07/06(金) 20:12:33 ID:aTNTQXoc

「ここは美水の店。旅人達が仲間を求めて集まる、出会いと別れの酒場です。何をお望みですか?」

 私はカウンターまで着くと、その上にいた、「頭と尻尾だけの猫」としか形容できない生物に話しかけた。
 …他にカウンターに誰もいないから、たぶんこの生物が酒場のヌシなんだと思う。
 だけどぶっちゃけ、スライムなんかよりよっぽどモンスターっぽいし、萌えない。
 けど何故か、この生物…もとい、美水さん(?)には、失礼を働いてはいけないとビシバシ感じた。

「あ、すいません。仲間を加えたいんですけど…」
「はい、わかりました。誰を仲間に加えますか?」

 美水さんは尻尾で器用にカウンターの下から名簿を取り出すと、その最初のページをめくって見せた。
 そのページには、まず最初に知らない男の人の名前が3つと、
 そしてその下に、私の大切な友達みんなの名前があった。

「えっと、この、僧侶の『かがみ』と、魔法使いの『みゆき』と、遊び人の『つかさ』の3人をお願いします!」



──ここまでの冒険を、冒険の書に記録しますか?
622名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:15:12 ID:aTNTQXoc
注意※

【らき☆すたクエスト】の世界感は、原作に準じてファンタジーです。
“本”や“小説”は存在しますが、パソコンやアニメ、ゲーム等は存在しませんので、ご了承くださいませ。
623名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:15:25 ID:WLGOGTh6
>>621 リアルタイム遭遇 かがみん僧侶? …いや、戦闘でネタができるな
こなたが瀕死になったときの反応が見ものだっ!
624名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:38:25 ID:u32CWs1F
戦士が居ないのね。
賢者フラグ多いけど序盤はしんどそうだ。
625名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:40:17 ID:elYkdU25
>>623
かがみ「血が、血が止まらないっ、止まってよ、このままじゃこなたがっ」
こなた「かが・・・・・み・・・・・・(ガクッ)」

―――必死に回復させるかがみの腕の中でこなたDEAD―――

かがみ「こなたっ!?しっかりして、こなたぁ!いや、いやあああああああああああああああっ!!こなたぁぁぁぁぁぁぁっ!」

こんな感じになるかしら?復活させられるの忘れて泣き叫んだり喚き散らしたり茫然自失になったり。
626名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:48:21 ID:c+SCrjhj
ちょ、つかさ遊び人ってwwwwww
627委員長(仮):2007/07/06(金) 20:53:30 ID:0CsqREqD
かなたさん伺か化計画推進委員会の方から(ry
てけてけかなたさん修正版をUPしました
前verには不具合があったので、インストールした人は入れ直してください
あと、各種つつかれ・なでられ反応を申し訳程度に追加
628名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:57:22 ID:eBc46yxr
>>609 のモトネタは水曜どうでしょう

(大)泉シェフが「食材」から手作りしますっ
629名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:59:00 ID:dKJa1Pih
つかさに賢者フラグw
しかし職業が俺がプレイするときと一緒で親近感が沸くな
ラスボス前には全員賢者になってるけどなw
630名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:59:22 ID:bpDJz3vU
ピストル(大)泉
631名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:00:28 ID:b/UalijB
632名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:10:01 ID:3X01QSRH
>>600
これか。
ttp://ranobe.com/up2/updata/up36936.jpg

……ピンク色はどこですかぁ〜?
633名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:14:48 ID:an0gxr/0
いかん、最近DQよりもROの方が身近だから
プリースト姿のかがみんに萌えてしまったわ
634名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:15:58 ID:WdDgqCyK
>>632
ピンクはメインキャラじゃないし…
635名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:19:15 ID:YV/GpChq
>>632
お泊まり会の時なのでは?
636名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:20:17 ID:FpHz4lk6
>>623
>ここなら宇宙人や未来人や超能力者とかいそうだし…」
不覚にもここでフイタw
637名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 22:13:23 ID:u32CWs1F
>>632
つかさはなぜこなたがこんなに喜んでいるか解ってないんだろうな。
それでも「よかったね〜こなちゃん」とか言って一緒に喜んでいるんだろう。
638636:2007/07/06(金) 22:21:39 ID:FpHz4lk6
しまったー、アンカーミスったorz
>>621とでも言っとくべきだったな

さて、もうすぐ始まる柊双子祭の前に、その系の話のプロローグ部分だけ
フライング感覚でちょっと投下します。タイトルは「お勉強」で。
639お勉強(プロローグ):2007/07/06(金) 22:24:39 ID:FpHz4lk6

  7月6日 22:20 こなたの家

「えーと、あれもあれも用意したし、あとは…っと」
こなたは、自分の部屋の床にて、どこか旅行にでも行くかのような荷物の準備していた。
いや、本当に旅行に行くとかいうわけではないのだが。
 そのとき、こなたの家の電話が鳴った。子機を使ってこなたが出る。
「はい、泉です」
『おっす、こなた。早速だけど、明日何時ごろ来るの?』
「そだね、2時ぐらいかな。 ―――夜中の」
『…えっと、…昼の、だよな?』
「なに?ホントに夜中2時がよかった?かがみもなかなか無茶なこと言うね〜。いくらプレゼントが
待ちきれないからって」
『おい待て、なんで私の発言はそんな歪んで捉えられてるんだ?』
「それがツンデレの宿命ってやつだよ」
『あっそ。あんたがそう言うんなら、つかさ特製クッキー、こなたの分はなしで、ってことで―――』
「あうぅ、そ、それはご勘弁をぉ」
『じゃ2時ね。みゆきさんも一緒に来るの?』」
「うんその予定〜。」
『わかった。じゃ明日ね』
明日、7月7日は、かがみとつかさの誕生日。しかも今年は、その日が土曜日ときている。なら
土日は柊家で夜通し遊ぶか!という流れになるのをこなたは期待したのだが…、現実は甘くない。
なにしろ、週があけるとすぐに期末試験。そして、それを乗り越えても次の土日には全国模試が
待っているのだ。仮にも受験生の肩書きを持つこなたたちは、遊んでばかりもいられない。
 そこで、泊まりで勉強会(含む誕生会)を行うことになったのだ。もっとも、その目的(前者)が
まともに達成されるかどうかは微妙な気もするのだが…。

 かがみとの電話を終えたこなたは、次にみゆきに電話をかけた。
『はい、高良です。――泉さん?』
「みゆきさーん、明日だけど、1時に糟日部駅の西口ってことで」

(あの二人もついに18歳。ついにきたか、このときが…。ついに、あの長かった封印の時間が…)
みゆきとの電話を終えたこなたは、一人で感慨に耽っていた。そして、紙袋から丁寧に包装された
「モノ」を取り出し、しばらく見つめてから、また紙袋の中にしまった。
640636:2007/07/06(金) 22:30:15 ID:FpHz4lk6
というわけで、続きは明日…の予定なんだけど
俺、明日の午後、試験があるわけで…orz
さらに明後日は、朝から用事が…

明日中に投下できるだろうか…。
641妄想屋(仮名):2007/07/06(金) 22:47:36 ID:nIrMiFEg
>>584
シェル(画像)のサイズはメニューから変更できるから、問題ないと思うのですよー。
(SSPの場合。他はわからんけどorz)


さて。柊姉妹誕生祭が来る前に、7レス行ってよかですか?
終わりの始まり。「あふ☆いや」、とりあえずの完結編です。
6421/7:2007/07/06(金) 22:48:29 ID:nIrMiFEg
「……う〜〜、寒、寒、寒っ」

クリスマスのデコレーションに飾られた、糟日部の街。
年の暮れの空気は冷たく透き通って、うっすらと雪化粧した街並みがまぶしい。

古びた雑居ビルの3階、階段から数えて4番目。
軽くノックして、扉を開く。
エアコンの暖かい空気が私を包みこんで、こごえ切った身体の緊張(こわばり)がほぐれてく。

「こにちわー……うー、寒いねぇ」
「あ、日向(ひなた)先生。寒い中ご苦労さんです」
「白石くんさー、『泉』か『こなた』でいいよ。元クラスメイトなんだからさ」
「いやいや。仕事の上では作家さんと担当者っすからね、公私でメリハリはつけないと」
やれやれ、白石くんはあいかわらずカタいねぇ。

「ほい、原稿」
リーバイスのベルトループに吊るしたUSBメモリを外して、白石君に手渡す。
いつもは電子メールで送ってるんだけど、今日はこの後大事な用事があるからね。そのついで。

「はいはい、確かにお預かり、っと。……年末進行も一段落したとこなんすから、そんなに急がなくてもいいのに」
「いやー、なんか興が乗っちゃってね〜、勢いでサクッと」
いつもこれだけサクサク書けたら、気持ちいいんだろーなー。

「あら?日向先生、今日はちょっとおめかしされてませんか?」
ふわりとなびく銀髪、「星野」と書かれた名札。編集スタッフの子が、私の前に生姜湯の入った湯呑みを置きながら言った。
「うぉ、速攻で気づかれましたか、ゆめみさん」
まあ、着飾るのは私のキャラクターに合ってないから、格別おしゃれというわけでもないんだけど。
それでも、今日はシャツもジーンズも、いつものくたびれたやつじゃないもんね。
淡い色のセーターに、新調したばかりのロングコート。
さらに駄目押しで、普段はつけることなんてないアクセサリー。
お母さんの形見の、真珠のネックレスとアクアマリンのブレスレット。

……そう、今日はこの後、久しぶりに大事な人と逢うんだから。


―――――――――――――――――――
あふ☆いや 〜らき☆すたAfter Years〜
      Last Episode
   変わるもの変わらないもの
―――――――――――――――――――

6432/7:2007/07/06(金) 22:49:27 ID:nIrMiFEg
「……ぱい、泉先輩?」
「ん?……え、あれ?ひよりん?いつの間に来てたの?」
おっと、いけない。ちょっとあっちの世界に旅立ってたみたい。

「さっきから何度も呼んでるのに、気づいてくれないんスから、もう〜」
「あは、面目ない」
「何気にオシャレしてるところを見ると……もしや、このあと彼氏とデートっスか?」
「残念ながら。そんなもんいないって」
好奇心に満ちた目で、私を見つめるひよりん。……まさか、マンガのネタにする気だったんじゃないだろーね?

「せっかくのナイスバディなんスから、もうちょっと身なりに気を使えばモテると思うんスけどねえ」
ちら、と私の胸元に視線を写すひよりん。

高校を出たあたりから、私の背は急に伸びた。今では人並みの身長に、みゆきさんにも負けない胸とお尻。
身長には心当たりはないけど、胸の方は……ないでもない。
好きな人の事を思いながら揉むと大きくなる、っていうけれど……

「……や、やっぱり男っスか!?(ドキドキ)」
「……いや、期待されても何も出ないから」


 ―x― ―x― ―x― ―x― ―x― ―x―

6443/7:2007/07/06(金) 22:50:28 ID:nIrMiFEg
「うわーヤバイヤバイ、打ち合わせ引っ張っちゃったよ」

年末の雑踏をかき分けながら小走り。二重にかけたブレスレットが、ちゃりちゃりとリズミカルな音を立てる。
着込んだ服の中に、汗がじっとりと滲む。これだから冬場の運動って嫌だよね。
……でも、今はそんなこと気にしてる場合じゃないんだよねー、これが。

ひよりんと来月分の原作の打ち合わせをしてて、気がついたら六時の十分前。
時間にはうるさいあの子のことだから、もう待ってるはず。急がなきゃ。

……いや、電話すればいいんだろうけど、久しぶりに会うのに遅刻じゃ、あまりにもカッコつかないじゃん?


つい半年前にできたばかりの、新しい駅前ロータリー。
車の流れも変わって、まだ慣れない車が立ち往生してる。

鈍い銅色に輝く、建ったばかりのオブジェの元へ駆け寄る。
何年かすれば、いい緑色になって風景に溶け込むんだろうけど、今はまだ"新入り"の待ち合わせスポット。

白い息を、リズミカルに、吐き出して、呼吸を、整える。

第四世代の最新型に機種変更したばかりの、真新しいケータイを取り出す。
サブディスプレイに浮き上がるホログラムの数字は……「18:03」。

きょろきょろ。辺りを見渡す。
懐かしいあのツインテールは……どこにも見当たらない。

浮き上がる虹色の数字が、「18:10」に変わった。

……おっかしいな、何かあったのかな?
……でも、今電車に乗ってるところだったら、ケータイ鳴らすのはよくないかな。
……だけど、こうしてても……うーーん。

ケータイを開く。上下に並んだ二枚のスクリーン、下の画面の真ん中にある『アドレス帳』のアイコンを指でタップ。
アイコンがマイクの形に変わったのを確認して、小さな声で「かがみ」と囁く。
これでクイックダイヤル発動。最近のケータイは便利なもんだね。

コール音を聞いている私の真横で、長身の女性が懐からケータイを取り出した。
板についた紺色のスーツに、桃色のアスコットタイ。シックな色合いの高めのヒール。
ぼんのくぼのところで左右に分けて、飾りゴムでまとめた、腰まである綺麗な長髪。
角度が悪くて表情までは見えないけど、なんというか、大人の魅力を醸し出すオーラがですね……

……あ、電話繋がった。

「もしもし、かがみ?」
「『あ、こなた?あんた一体どこで待って……』」

ケータイのスピーカーと、私の隣。
懐かしい声が、ステレオで聞こえた。


 ―x― ―x― ―x― ―x― ―x― ―x―

6454/7:2007/07/06(金) 22:51:19 ID:nIrMiFEg
「……いやあ、びっくりしたよ。まさか、かがみがこんなに綺麗になっちゃってるなんてさ」
「私だってビックリしたわよ。あんた、いつの間にそんなスタイル良くなったの?」

久しぶりに二人で歩く、駅前通り。
糟日部の駅は、再開発の真っ最中。見慣れた三角屋根もホームも白い防音シートに囲まれて、立派な駅ビルに生まれ変わるのを待ってる。

「この辺りも変わったわね」
「もう七年だもんね……そういえば知ってる?陵桜の丸校舎、建て替えで来年取り壊しだって」
「へぇ、そうなんだ。……いろいろ、変わってっちゃうのね」

古いものが壊されて、新しいものが生まれていく。
時の流れに押し流されて、思い出の場所が消えていく。
……いろんなものが、変わっていく。


……私と、かがみは?


「そう言えばかがみ、いつまで埼玉(こっち)にいられるの?」
「ん、とりあえず一週間。そのあといっぺん戻るけど、卒業したらいったん実家に戻ろうかなって」
「そっかぁ……そしたら、また一緒に遊びに行けるね」
「司法試験は五年で三回勝負だから、受かるまではなかなか時間も取れないかもね。せっかく大学院出たのにまた予備試験食らうのも嫌だし」
「ふぅん……大変だね」


……あれ?


「…………」
「…………」

沈黙。……話が続かない。
久しぶりの再会。言いたいことは、いろいろあったはずなのに。


友達の噂。テレビの話。ちょっとした体験。
本当に他愛ないことで笑いあえた、あの頃。

七年という歳月。
かがみが法科大学院に進学して、あまり連絡が取れなくなって、三年。

……遠く離れて過ごした年月は、二人の間の接点まで、奪ってしまったのかな……


「……あ」
かがみが、ふと足を止めた。
「?どしたの?」
「ごめん、大事なこと忘れてたわ。……ちょっと寄り道していい?」


 ―x― ―x― ―x― ―x― ―x― ―x―

6465/7:2007/07/06(金) 22:52:12 ID:nIrMiFEg
「大きな本屋に行きたい」というかがみを案内して、最近できたばかりの書店に入る。
よくまぁこれだけあるもんだ、と言いたくなるほど、たくさんの書架が並んだ広い店内。
私の書いたラノベも、この沢山の本の中にあるんだよね。

かがみが向かったのは、専門書のコーナー。「法学書」の棚。
私の知らない、法律書専門の出版社名が並んでる。
飾り気のない、小難しい漢字の背表紙は、活字までもが堅苦しくて……

『人生の一節まだ 卒業できない僕と
他愛無い夢なんか とっくに切り捨てた君』

店内を流れるBGMは、ブレッド&バターの『あの頃のまま』。
切ない歌詞が、心に刺さる。


……かがみも……やっぱり、変わっちゃったの?


「……って、違う違う!」
かぶりを振って、かがみ。
「え?」
「今日はこっちに用があったんじゃないんだって。習い性って嫌よねー」
「そ、そうなんだ……」

「今日はこっち」
そう言いながら、かがみが向かった先は、

法学書のコーナーから、通路を三本隔てた一角。
私の見慣れた場所。コミックやアニメ雑誌の並んだ場所。
その一角にある、ライトノベルのコーナーだった。

膝ぐらいの高さから、平積みされた新刊たち。
かがみが手を伸ばした、その先にあったのは……

『ラベンダー・シャドウ4 〜機械仕掛けの異邦人(エトランゼ)〜』。
6476/7:2007/07/06(金) 22:53:09 ID:nIrMiFEg
「あんたの新刊、昨日発売だったのよね。……ここしばらく論文の追い込みだったから、本屋にも寄るヒマなかったのよね〜、参るわよ、ホント」
「……かがみ……読んでてくれたんだ……」
「当ったり前でしょ。あんたの作品(ほん)は全部初版で三冊買いよ」

一番上の見本を飛ばして、三冊まとめて手に取る。

「一時はホント忙しくて、ラノベからも遠ざかってたんだけどね、」

かがみの表情が、柔らかく崩れる。
あの頃の面影が、よみがえってくる。

「あんたの『Lucky☆Star』読んだら、見事に戻ってきちゃったわよ」

照れくさそうに笑って、

「勉強って、がっつりやってもダメなのよねー、時々息抜きもしないと」

髪の毛の先を、くるくると弄んで、

「ゼミの仲間にあんたの本を『布教』してたら、なんか一大派閥できちゃったわ。孝行なファンに感謝しなさいよ♪」

私の肩を、ぽん、と叩く。


「……かがみ……」


変わっていくものの中に、変わらないもの。
どんなに変わっても、変わらないもの。

何もかもが変わってしまったんじゃなくて。
変わってしまった、と思い込んでいたのは……


「ところで、さ」
かがみの声のトーンが、ちょっと低くなった。

「……え、何!?」
「この主人公って、私がモデルでしょ」
「うぐっ!」

名前は『ホリィ=ミラー』。濃茶色のリボンで括った菫色のツインテールが特徴の、釣り目の少女。
ちょっとつっけんどんな性格だけど、根は寂しがり屋の女の子。
……だけど、その正体はある特務機関の凄腕エージェント。
大切にしているものを壊されると、深層心理に組み込まれたトリガーが発動して……

「……凶暴化する、ってのはどーいうことかな、ん?」
「あ、あははははは、そ、それは小説として面白くするためでぇ〜、決してモデルがそーとゆーわけでは、ぐぇっ」


 ―x― ―x― ―x― ―x― ―x― ―x―

6487/7:2007/07/06(金) 22:54:02 ID:nIrMiFEg
自動ドアを一枚隔てた外は、底冷えの街。
だけど、もう寒さなんて感じない。

クリスマスを前にした通りは華やかで、木々に掛けられた電飾が煌いてる。
そこかしこに輝く、ひと時限りのLucky Star。

「……さ、ひさびさに帰って来たんだし、つかさのお店で飲もー!」
大きく伸びをして、かがみ。
「そだね、パーッといこう!」
私も伸びをして、大声で。

周りの通行人が振り向いたけど、かまうもんか。
街はお祭り気分。二人の心も、お祭り気分。

新しい駅前ロータリーを、何台もの車が滞ることなくスムーズに流れていく。


「……お、金星みっけ!」
「へぇ、よく金星だってわかったわね」
「前の短編が天体絡みだったから、いろいろ調べたんだよぅ。この時間ならあそこの星は金星。間違いないよ?」
「へー、あんたも勉強することあるんだ〜」
「うぉ、なんて失礼なッ」

口ではそう言いながら、笑顔。
私も、かがみも。


街には、ひと時限りのLucky Star。
あと二日もすれば取り払われて、ただの街に戻る、かりそめの星々。


―でも。


「ほら、早く行こ!風邪でも引いたらバカみたいじゃない」
「そだね〜……ふぇ、はーっくしょんっ!」
「またゴーカイにしたなァ」


―空には、いつまでも変わらない星空。
街の灯りに呑み込まれそうになりながら、それでも輝きを失わない……


……永遠に変わらない、Lucky Star。



― Fin. ―
649妄想屋(仮名):2007/07/06(金) 22:54:55 ID:nIrMiFEg
---------------------------------------------
以上、なんとか完結しました。あじゅじゅじゅしたー。
第一話は百合の香りが漂ってましたが、二話三話と書くうちに、『何か違うかなー』と思いはじめて路線転換。
ご不満もおありかと思いますが、なにとぞご了承くださいorz


最後に一言。
どうでもいいけど、「あふ☆いや」ってなんかえっちな略称ですねw
650名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:02:22 ID:aTNTQXoc
>>649
リアルタイム遭遇キタコレGJッ!!!!

こちらこそ、素晴らしい作品を世に送り出してくださった貴方にあじゅじゅじゅしたー。
651名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:08:56 ID:c+SCrjhj
>「あふ☆いや」ってなんかえっちな略称ですねw
こんなこと言われたらもうそういう目でしか見られなくなるだろwとか、
ちょ、ゆめみwwwとか、でもやっぱり〆は切なくて暖かくて感動したとか
様々な感情が渦巻きましたが、やっぱり基本はこの言葉で。

GJ!あと完結おめ!
652名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:09:51 ID:hqgqb2CO
謎の赤い結晶体が入ったチョコを食べた人達が変になって、こなたが原因を起こした宇宙人とちゃぶ台ごしに議論すると。
653名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:10:03 ID:un6qRs2N
涙滲んできた。GJ
654名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:19:37 ID:OwtTFtWF
>>652
そういえばその宇宙人、何か賞とってたぞ…

655名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:32:49 ID:w61JgTi2
____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′
乙GJ!
6563-283:2007/07/06(金) 23:37:35 ID:lUWmwgkK
>>639
wktkな展開だけどこの時点ではみゆきは18歳になってないんだよね。残念。

>>649
再会したとき互いがわからなかったのねw
こなたが作家になったとしたら、(スタイルを除いて)こんな感じになってそう。
いい大人が本屋で笑いあっている情景が目に浮かんでくる。


柊祭りが始まるかもしれない前に勢いだけで書いた>>582の設定を
踏襲したSSを投下しちゃいます。というか>>582は俺です。
エロあり。カップリングはタイトルのとおり。5レスほど。
657名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:38:26 ID:ieWjXZBM
>>649
完結おめでとうございます。離れていた時間の中でも変わらない二人の想いが、冬の星みたいに心にしみました。
本当に本当に、ありがとじゅしたー!!

で。
>好きな人の事を思いながら揉むと
……成る程……こなたせんせのバストアップの秘訣はそれですか。
するとアレですか、年末の締めくくりはかがみさんと「あふん☆いやん」ですk(打撃音と銃撃音の豪華詰め合わせ)
658みゆき×こうルート:2007/07/06(金) 23:39:11 ID:lUWmwgkK
「八坂さん、いらっしゃいませ」
「お邪魔します、高良先輩……」
 ども、私はプレイヤーこと田村ひよりっス。こーちゃん先輩は高良先輩の自宅に
招かれたとこっス。いやー、ここまでの道のりは長かったっスよ。
 全く接点のないこの二人を接触させるために泉先輩を利用させてもらったっス。
泉先輩が口八丁手八丁で高良先輩たちをゲーセンに誘うように仕向けさせたうえで
私が同じ日にこーちゃん先輩をゲーセンに誘って対戦させたっス。そこで先輩の関心
は泉先輩に向くことになるっスが、同時に最高の萌えスペックを持つ高良先輩にも
興味を持つことになるっス。さすが先輩、私と同類っス。
 高良先輩と会う口実を作るために泉先輩との好感度を上げる必要があるっスが、
あまり上げすぎると泉先輩ルートになってしまうのでギリギリのバランスが必要っス。
こーちゃん先輩に高良先輩好みの恋愛漫画を描かせて高良先輩との好感度を上げ
つつ日常での接点を作って親密にさせていくところが一番苦労したっス。
 泉先輩との好感度を適度に保ちつつ泉先輩とかがみ先輩をくっつけることで傷心に
なったこーちゃん先輩を高良先輩が慰めるイベントが起きたら、あとは私が描いた
高良先輩×こーちゃん先輩の同人誌を高良先輩に読ませればほぼ成功っス。
 私の描いた同人誌はどのルートでも重要アイテムになるから覚えておくといいっス。
「八坂さん……あの時あなたを抱きしめましたけど……もう抱きしめるだけでは
満足できません」
「せんぱ、うわっ!?」
 高良先輩がこーちゃん先輩をベッドに押し倒したっス。ここからがお楽しみっスよ。
 え、私はどこから見ているのかって? 気にしたら負けっス。
659みゆき×こうルート:2007/07/06(金) 23:40:31 ID:lUWmwgkK
 高良先輩がこーちゃん先輩の服を脱がせていくっス。色黒の肌がやけに艶かしい
っスよ、先輩。先輩が抵抗していないところを見るとこのルートは成功確定っスね。
「八坂さんの肌、綺麗ですね……胸も大きいし」
「先輩が言うといやみにしか聞こえません」
 拗ねて視線を逸らすこーちゃん先輩がかわいいっス。贅沢を言えば先輩にはいつも
の口調でいて欲しいっスが、この関係だとそこまでは望めないみたいっス。
「それより、先輩も脱いでくださいよ」
「脱がせてくれるなら、いいですよ」
 こーちゃん先輩真っ赤っス。ぎこちない手つきで服を脱がせていく仕草がたまら
ないっス。高良先輩もすごいっス。でかいっス。あれは反則っス。こーちゃん先輩が
ブラのホックをはずすとそれだけでぷるぷる揺れるっス。
 二人が全裸になると、高良先輩の白い肌とこーちゃん先輩の小麦色の肌の対比が
ますます際立つっス。高良先輩がこーちゃん先輩を押し倒して胸を押し付けると、
柔らかい胸が気持ちよさそうっス。二人とも大きいっスからね。
「八坂さんの胸、気持ちいいですよ」
「先輩のほうが……」
「ん……ちゅ、ちゅぱっ」
 キスしたっス。いきなりディープっス。舌を絡めあう音がいやらしいっス。
「せんぱ……ん、ちゅっ」
 こーちゃん先輩、早くも目がやばいっス。こんな先輩普段からは想像できないっス。
「ふふ……かわいいですね」
 高良先輩ももうスイッチが入ってるっス。
「八坂さん、美味しそう……」
 お、おっぱい吸いはじめたっスよ。こーちゃん先輩も高良先輩ほどじゃないけど
大きいっスから、揉み応えもありそうっス。吸ったり揉んだり一生懸命っス。
「やぁっ、せんぱぃ、なんでそんなに巧いんですか」
 先輩よがってるっス。気持ちよさそうっスよ。
「巧いって言われても、私はただ普通にやってるだけですから……」
 攻めてても謙虚なところは謙虚なんスね。
「気に入っていただけたなら、もっと気持ちよくして差し上げますよ」
 ちゅぱっ、ちゅぱっと音を立てて、ますます激しく吸ってるっス。
「せ、せんぱい、すご、すごく、気持ちい、あっ、ん……っ」
 先輩涙目になってきたっス。でも高良先輩は一切容赦なしっス。一点集中型っスね。
「せんぱい、そんな、胸ばっかりずるいです……」
「それなら、他の部分を試してみましょうか」
 先輩、もしかして墓穴を掘ったんじゃないっスか?
660名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:41:08 ID:FpHz4lk6
>>649
いい話や…GJ!そして感想乙です!
それにしても、
 >名前は『ホリィ=ミラー』。
こなたさんそりゃばれますってw名字の方は電子辞書引くまで俺は気づけなかったけど

昨夜の「逆転☆裁判」に続いてこちらも完結…。そして数十分後には始まる?
柊双子祭り…。このスレの勢いは止まらない〜!

>>655
らきすたエロパロスレの秀作を寄せ集めて、オムニバス形式で映画化…とか
妄想している俺ガイル
661みゆき×こうルート:2007/07/06(金) 23:41:50 ID:lUWmwgkK
「女の子はどこでも性感帯になります……例えば、こことか」
 高良先輩はこーちゃん先輩の左足を掴んで持ち上げたっス。
「ちょっと、これ恥ずかしいって」
 こーちゃん先輩は仰向けに寝たままだったせいで、足を持ち上げられて、おむつを
交換するときみたいな恰好になったっス。思わずタメ口になるほど驚いたみたいっスね。
「膝の裏とか、気持ちいいらしいですよ」
「ひゃあっ!」
 膝の裏を舐めてるっス。ねっとりと舐めたり舌の先で突いたりと、緩急をつけて
いてなかなか濃厚っス。この体位も、傍から見ているとすごくエロいっスよ。
「これやばい、やめてっ」
 確実に効いてるみたいっス。慣れないところにされてるのと、体勢の恥ずかしさ
の相乗効果っスね。
「やめてほしいんですか? もう濡れていらっしゃいますけど……」
「うぅ……」
 この体勢だとそこが丸見えっス。ごまかしようがないっス。
「遠慮しなくていいんですよ」
 足を掴んだまま、もう片方の手でアソコを攻めはじめたっス。
 指を入れると水っぽい音がしたっス。準備完了っスね。
「やっ、やめてっ」
「いいんですよ。自分の気持ちに正直になってくださいね」
 指使いが激しくなったっス。指を出し入れする度にくちゅくちゅと音がなってて
たまらなくエロいっス。こうしてる間も膝裏を舐めるのを忘れないのが高良先輩らしい
っス。
「ち、ちがっ、ああっ、そうじゃなくてっ」
 思わず喘ぎ声をあげながら、何か言おうとしてるっス。
「いっしょに、ああぁっ、一緒に、気持ちよくなりたいって、言おうと」
「八坂さん……」
 二人は動きをやめて、熱っぽい視線で互いを見つめあったっス。
662みゆき×こうルート:2007/07/06(金) 23:42:57 ID:lUWmwgkK
「こうして……」
「これ、すっごく恥ずかしい……」
 二人でアソコを合わせたっス。こーちゃん先輩の右足を持ち上げたまま、その右足を
抱きかかえて貝あわせしてるっス。この体位の名前は、えっと……
「宝船っていう体位です。とても興奮しますよ」
 なるほど、宝船っスか。さすが高良先輩、物知りっスね。
「高良先輩も、もう濡れてる」
「八坂さんを見ていたら、こうなってしまいました……」
 二人のアソコが密着しているっス。そりゃもうすごいことになっちゃってるっスよ。
「んふぅぅ……」
 高良先輩も喘ぎ声をあげはじめたっス。
「あっ、んっ、先輩のこれ、気持ちいい……」
「はぁぁっ……八坂さんのも気持ちいいですよ」
 盛り上がってきたっス。高良先輩が腰をくねらせると、密着してるアソコが音を
立てるっス。高良先輩、腰使いも激しいっス。
「ん、はぁ……あぁ、んっ」
 こーちゃん先輩、顔がエロいっス。いつものつり目が潤んでて口をだらしなく開いてて
よだれが垂れてるのも気にしないで一心不乱っス。
「ひぁん、んっ、ああ……あっ!」
 高良先輩もエロいっス。普段は清楚な感じなのにスイッチ入るとエロエロっス。
腰を動かす度に胸も揺れてるっスよ。
 二人ともやばいっス。理性飛びそうっス。
「あっ、ん、先輩、イッっちゃう……んんんんっ!!」
「八坂さんっ……あぁぁぁぁぁっ!!」
 二人同時に達したっス。高良先輩が脱力してこーちゃん先輩の上に崩れ落ちると、
二人はそのまま抱き合っていたっス。
663みゆき×こうルート:2007/07/06(金) 23:44:41 ID:lUWmwgkK
「八坂さん、かわいかったですよ」
「そんな……高良先輩より萌え、もとい可愛い人なんていないですよ」
 行為が終わっても二人は離れることなく、キスし続けてるっス。幸せそうっスね。
さて、これでハッピーエンド、めでたしめでたしっス。
 いつも私をせっついてる先輩の意外な姿が見れて面白かったっス。高良先輩の前には
先輩もタジタジっスね。反面、先輩らしさを発揮できなかったのが難点といえば難点
っスね。日常パートではちゃんとしたやりとりもあったんスけど。
 となると次は誰ルートにするか悩むっスね。なんたって女性キャラだけで22人も
いるからカップリングは縦横無尽っス。ちょっと変化球で柊みき×高良ゆかりの人妻
カップリングも面白いかもしれないっスね。じゃあさっそくリセットして最初から……
「そうはさせないよ、ひよりん」
 あれ? なんで先輩が私に話しかけてるんスか?
「私たちの関係をリセットだなんて、そんなことさせませんよ」
 う、高良先輩から何か強力なプレッシャーを感じるっス。
「ていうか、なんで私ここにいるんスか?」
「そんなことはどーでもいいじゃん。それよりさ、私たちの幸せをひよりんにも
分けてあげたいなーって」
「そうですね。田村さんが変なことしないように」
「あの、なんで私は手足を押さえつけられてるんスか? なんで私は服を脱がされて
るんスか?」
「なんでだろうね、ひよりん」
「あんたのせいでこなたなんかとくっつけられたのよ。ただで済むと思わないでね」
「そんなこと言って嬉しいくせに、かがみんってばツンデレさん」
「ば、ばかっ、変なこと言うな!」
「って、なんで泉先輩とかがみ先輩までいるんスか!? いつのまに!?」
「気にしたら負けだよ、ひよりん」
 もう服は全部脱がされてて、逃れる手段なんか一つもなくて……。

「ちょっ、まっ、これはバグっス! 約束が違うっスー!!」

−ひより総受けルートに入りました−
6643-283:2007/07/06(金) 23:46:28 ID:lUWmwgkK
こんなんでよかったのかな
とりあえずこの手段を使えばどんなカップリングも可能になるけどw
665名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:51:44 ID:ieWjXZBM
>>664
流石みゆきさん、攻め方にも知識が溢れてますな。オチもにやりとできてGJ。
そして、割り込みカキコ失礼いたしました。
666名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:53:31 ID:P4LyUoe2
こうがSSに出てきたのって初めてじゃね?

あと柊姉妹ちと早いが誕生日おめ
667名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:55:35 ID:cw40jiEz
>>652
「ようこそ泉こなた君。我々は君が来るのを待っていたんだ」
チャーラーラララララーララー

中江さん…(´・ω・`)
668名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 23:58:45 ID:un6qRs2N
>>667
「なんならかがみくんも呼んだらどうだ」

メトロン好きだったなぁ。中江さん…。
669名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:01:17 ID:uyt5UsAI
柊姉妹誕生日おめ
670名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:02:42 ID:qL+oYaPN
柊姉妹誕生日おめ!
そしてかがみは俺のy(ry
671名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:02:51 ID:nIrMiFEg
>>664
うは、GJ!
現実とゲームの境目を漂うような、キャラクター達の感覚が絶妙ですなぁ。
半分夢を見ながら、まどろんでるような感じっていうか。

>>660
京アニが拾ってくれたら、すごいことになりそうだ……ハァハァ
672名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:03:23 ID:FTu6Y7/N
>>649
完結乙でした。成長して色々変わってしまっても、一つだけでも大好きなところは
変わらないままっていうのはいいですね。キャラ3人のその後、しかと見届けさせていただきました。

>>664
これは見事な妄想具現化w そして最後にはミイラ取りがミイラにとは。乙した。

それでは自分も投下します。柊姉妹作品ではありませんがご了承ください。
673てけてけかなたさん:2007/07/07(土) 00:05:52 ID:FTu6Y7/N
 こそこそと、画面の影から外をのぞいてみる。
「くか〜……ぐお〜……」
 ふふっ、すっかり眠っちゃって。昨日は徹夜でしたから、よっぽど疲れたんですね。
「それでは、ちょっと失礼しますねー」
 私はひとりごとを言って、そう君のデスクトップに降り立った。
 えっと、メモ帳は……立ち上がってませんね? はい、大丈夫ですね。

−−−−− てけてけかなたさん その12・そうくん −−−−−

 そう君のパソコンがついていて居眠りしてるとき。それが私のお掃除の時間です。
 いつもはこなたのPCにいるかルーターの中にいるかの私ですけど、やっぱり愛する人の
PCの中も気になってしまうわけで。え、嫉妬ですか? 違いますよ。多分。きっと。おそらく。
「それじゃあ、今日もがんばってお掃除しますよー」
 エクスプローラーを立ち上げると、一昨日よりも1.5GBも増えています。これはきっと、
2・3本は入ってるってことですね。それでは「プログラムの追加と削除」を起動して、と。
 両手でスクロールバーを引っ張ると、どうもそれらしいタイトルがありました。「悶絶
ダイナミックおやじ」に「ぷる萌えーる☆アクトレスめいこ」……さ、最初のはちょっと
怖いのでそのままアンインストールして、次のはどういうソフトなのか確認してみましょう。
 ……いえ、決してこなたに毒されたわけじゃないですよ? ちょっと興味があるだけですから。
 ボリュームを消して、モニタを省電力モードでここだけで見れるようにして、起動っと。
 むむっ? 小さい女の子が3人ですか? いくらそう君が「ロリコンでもある」と言っても、
これはさすがに由々しき問題かと……って、きゃあっ?! こ、この子たち、つ、ついて
……み、見なかったことにしましょう! セーブデータとかも無いですし、きっとまだプレイ
してないんですよね?! 内容も知らないんですよね! だから今のうちにぽいぽいしちゃいましょうっ!
 私はあわててプログラムを閉じると、プログラムのフォルダを開いてその2つのゲームが
入ったフォルダを抱えてごみ箱に駆け寄って、えいっと放り投げた。えっと、もうこれで
大丈夫ですよね……ふー、恐ろしいものを見てしまいました。
 とりあえずお掃除はここまでにして、と……これからは、もう一つのお楽しみタイムです。
「新しい作品、どこまで進んだのかな」
 こっそりとドキュメントフォルダに入り込んであたりを見回すと、真新しいテキスト
ファイルがちょこんと置いてありました。そう、これが私の目的なんです。
「この間は、女の子との出会いまでだったんですよね」
 ファイルを開くと、そう君には珍しいコミカルな表現で物語がつづられていました。
 それは、北国で一緒に過ごしてきた女の子との物語。生まれたときからずっと寄り添い、
一緒に育っていく――というのが、今のところのお話なのですが、
「18年経って、しっかりと向き合ってくれたんですね」
 そう。この物語は、私とそう君が一緒に歩んできた想い出そのもの。
 小学校でガキ大将みたいな感じのそう君にからかわれて、いろいろつきまとわれて……
でも、いつでも元気なそう君にあこがれていた頃のお話でした。
「もうっ、好きな子ほどからかいたくなるだなんて」
 男の子の語り口は、そう君の想いがいっぱいあふれていてくすぐったくなっちゃうほど。
だけど、とっても力強くてあったかい、まっすぐな言葉。
「ありがとう、そう君」
 私の大切な、そう君との想い出。それをそう君も大事にしてくれて、形にして残してくれて。
「もう、きっと大丈夫ですよね」
 いつも元気でいようとしても、時々切なそうに仏壇を見るそう君。私がこの世界に
降りるたびに見るその表情が辛かったですけど、もう、きっと大丈夫。
「あと何度、この続きを見られるかわからないですけど……楽しみにしていますから」
 私はそっとテキストファイルを閉じると、モニタをそのままにしてPCを後にしました。
                                                 完
674 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/07(土) 00:07:44 ID:7vJueQ51
作品名がそのままだとヤバいなと思ってわかりやすすぎるカモフラージュをした。
今は反省している。
デモ、ゼンシャハバカゲートシテヒジョーニオモシロインデスヨ。ウン。


というわけで、そういうお話を入れてみたり。
675名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:13:01 ID:LGf/B/bH
今日、柊姉妹関連の作品を投下する人はどれぐらいいるんだろう…

とりあえずここに一人 ノ
6763-822:2007/07/07(土) 00:13:45 ID:+4Its1dp
>>674
リアルタイムGJ!
かなたさんの、そうじろうさんを想う気持ちが前面に・・優しいお話です



では、私も失礼します。また書き上がったので、投下させていただきます。
今日はかがみとつかさの誕生日という事で、それに沿った話となっています。
過去の作品とは繋がっておりません。


前後レスを含め、7〜8レスほどです。
☆非エロ  カップリング無し  柊姉妹の誕生日  ゆーちゃんの絵本
677なかよしプリンセス (1/5):2007/07/07(土) 00:15:11 ID:+4Its1dp
「はろー、かがみん、つかさ。いやー、暑いね」
「こなちゃん、いらっしゃーい」
「待ってたわよ。さ、あがって」
「ういうい、おじゃましまーす」

 梅雨もそろそろ明けようかという初夏の、ある昼下がり。7月7日、柊 かがみ・つかさの誕生日の事。
 2人の誕生パーティを開きながら宿題を写させてもらおうと (決して宿題が第一目的ではない) 、泉 こなたは柊家にやってきた。
 課題や小物などの入った手提げ鞄と紙袋を手に、少し額に汗を浮かべながら、玄関に足を踏み入れる。
 靴を脱いでフローリングの床に上がると、こなたは小さな包みを2つ鞄から取り出して2人に手渡した。

「今日は2人に渡すものがあるんだ。はい、これ。誕生日おめでとー」
「ありがとう、こなちゃん。ここであけてもいい?」
「いいよん。感想きかせてね」
「もらっといてこう言うのもなんだけど、あんたの趣味に合わせて選んだんじゃないでしょうね」

 さっそく、こなたからもらったプレゼントの包みを開いていく2人。なんのかんのと言いながら、かがみも嬉しそうだ。
 ピンク色の可愛らしい小さな袋を丁寧に広げる。こなたはその様子をにこにこしながら見ていた。

「わーっ、かわいい! これ、ブローチ?」
「そだよ。今日のつかさの服の色にも合いそうだね。つけてみたら?」
「いいの? じゃ、つけてみるね」

 つかさにプレゼントされたのは、羽根を広げたトンボのブローチだった。
 手のひらにちょうど収まるサイズで、デフォルメされた目が可愛い。透き通った水色が、オレンジのワンピースによく映える。
 にっこりとした顔で2人に向き直り、胸のブローチを見せる。つかさは気に入ってくれたようだ。

「これ、大事にするね」
「そう言ってもらえると、選んだ私も嬉しいよ」
「ほほう、あんたはその嬉しさを、このプレゼントでも得ようとしてたのね」

 かがみが多少ひきつった顔をしながら目の高さまで上げた、それは――ハンマーだった。
 打ち出の小槌みたく派手な装飾がある訳でもなく、木を型どおりに削っただけの質素なつくり。つかさのブローチより、ひと回り大きい程度。
 叩く部分には、黒々と [1t] の文字が焼き印で書かれていた。まごう事なき、1tハンマー。   ・・ゼロが2つ足りないのは、小ささ故か。

「・・こなた、これ何?」
「暴漢も撃退できるしトラップも何のそのの万能ハンマー! 今日からキミもメシスタントだ!」
「さっぱり分からん」
「んー、かがみならぴったりだと思ったんだけどなー」
「どういう意味よ! あんたはこのハンマーの最初の犠牲者だ!」

 そういうとかがみは、ハンマーの柄の部分を持って、こなたの額をポコッと叩いた。なぜか、つかさも叩かれた。
 なんで〜? といった表情でぽかんとしているつかさに、少し不満げに膨れるかがみ、そのノリGJ! と言わんばかりににやっとするこなた。
 ―顔を見合わせて3人が笑いあう。かがみがこれを気に入ったかどうかは分からないが、楽しんでくれているので結果オーライだろう。
678名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:16:10 ID:+4Its1dp
「とりあえず、向こうの部屋に行きましょう。いつまでも玄関先で立ち話もなんだしね」
「あーっと、プレゼントはこれだけではないのだよ。もうひとつあるんだ、特大のが」

 こなたはそう言うと、持っていた紙袋から何かを取り出した。
 ・・割と大きめで、どことなく懐かしさのただよう1冊の本。見た目は、少し小さい子向けの絵本といったところか。
 表紙には、小さなお姫様が、2人仲良く正面を向いて笑っている可愛い絵が描かれていた。

「こなちゃん、この本は何?」
「これが、もうひとつのプレゼント。ゆーちゃんからの、手作りプレゼントだよ」

 ゆーちゃんというのは、こなたの従妹で今年から陵桜学園高校に通っている女の子、小早川 ゆたかの事だ。
 かがみとつかさの誕生日プレゼントにと、絵本を描いてくれたのである。

「これ、ゆたかちゃんが作ったの!? すごい、よく出来てるわね」
「絵もとっても可愛いね。この本、私たちに?」
「当たり前じゃん、2人の誕生日なんだから。私にすら読ませてくれなかった超レアものだよ」
「ゆたかちゃん、どうもありがとう。   うふふ、こなたのプレゼントより、よっぽど嬉しいかも」
「お、お姉ちゃん、それはちょっとひどい・・」
「冗談よ。先に居間に行ってて、ジュース取ってくるから。折角だから、3人で読みましょ。こなたも、読んでいないって言ってる事だし」

 そう言うと、かがみは台所に向かっていった。こなたはつかさに案内されて居間へ。他の家族は、朝から留守らしい。
 部屋の戸を開けると、扇風機の涼しい風。少し火照った体に、なんともいえない爽快感が溢れる。
 適当にその辺に腰かけ、本をテーブルの上に置く。すぐにかがみが、お盆にジュースとコップを乗せて部屋に入ってきた。

「お待たせ。つかさ、スポンジ生地、見てなくても平気?」
「時間は合わせてあるし、少し弱めに温度も設定してるから大丈夫だよ」
「なになに、何か作ってるの?」
「つかさと2人でケーキをね。今生地を焼いてるから、あとはクリームとトッピングをあしらって完成。食べていって」
「かがみんお手製ケーキ・・イベントアイテムゲット!」
「イベントゆーな。焼きあがるまで15分くらいだったから、この本を読みながら待てばいいんじゃない?」
「うん、たぶん丁度いい時間だと思うよ」
「では、ゆーちゃんの力作、初披露でござい」

 扇風機の羽根の回る音だけが部屋に響く。かがみの持ってきたジュースは、早くも水滴を垂らし始めている。
 3人は肩を並べて座り、本の表紙に揃って手をかけた。
679なかよしプリンセス (3/5):2007/07/07(土) 00:17:45 ID:+4Its1dp
☆☆


 ―とおい国につたわる、ずっとむかしのお話。



 名前も分からないほどの小さなおしろに、とても小さなふたりのおひめさまがいました。
 かがみひめと、つかさひめ。ふたりはすごくなかよしで、どこに行くにも、何をするにも、いつもいっしょでした。

 どんなときでも明るく元気な、かがみひめ。だれにでもやさしい、つかさひめ。
 おしろの人たちからもかわいがられており、ふたりはまい日たのしくくらしていました。


 よくはれた、あついなつの日。ふたりは、中にわで花をつんでいました。
 きいろの花に白いろの花。たくさんつんで花かざりにするようです。手にもっているかごには、もういっぱい入っていました。

「おねえちゃーん、こんなにとれたよー」
「ほんとだ、たくさんつんだね! もうちょっとつんだら、お休みしよう」
「うん! もっともっととってくるからね」

 そう言いながら、つかさひめはばしょをかえて花つみをはじめました。かがみひめは、そのようすをわらいながらながめています。
 ・・しゃがんだかっこうで、少しずつうしろに下がりながら花をつんでいるつかさひめ。足もとがちょっとあぶないかも。

 かがみひめは、 「つかさー、そうやって歩くとあぶないわよー」 と声をかけながら、つかさひめの方に歩いていきます。
 その声をきいて、 「だいじょうぶだよー」 とふりむくつかさひめ。でも、そのひょうしに足がもつれて・・

「あぶない!」

 かがみひめがあわてて手をのばしました。その手をきゅっとつかむつかさひめ。
 おかげで、ころばずにすみました。もしころんでいたら、きっとけがをしていたでしょう。

「おねえちゃん、ありがとー。ねえ、見て見て。こんなにたくさん―」
「ばか! あぶないでしょ!」

 大きな声をあげて、かがみひめはおこりました。でもつかさひめは、どうしておこられたのかが分かりません。

「きちんと立って、しっかりまわりを見ながら歩かないと、あぶないでしょ?」
「あ、あたし・・おねえちゃんがよろこぶから、いっぱいお花、とったんだよ・・」
「でも、あぶないことはダメ!」
「   ―ぇちゃんと、い、しょに、つくり・・かっ―」

 下をむいたまま、だんだん声がかすれていくつかさひめ。それを見て、かがみひめは、ちょっとおこりすぎたとおもいました。

「つかさ、ごめんね? でも、つかさがけがをしたらかわいそうだから、あたしは・・」
「すぐにおこるおねえちゃんなんか大きらい、大きらいだもん! うわああああああん!」

 もっていたかごをおとしたまま、おしろの中になきながら入っていくつかさひめ。
 足もとにちらばってしまった花を見つめたまま、かがみひめはずっとそのばしょに立っていました。
680なかよしプリンセス (4/5):2007/07/07(土) 00:18:48 ID:+4Its1dp
 つぎの日、ふたりはきのうまでのふたりではありませんでした。
 あさごはんをたべるときも、ちがう方をむいたまま。おえかきをするときも、となりどうしではありません。
 まい日のようにやっていたお人形さんあそびも、やめてしまいました。

 かがみひめも、さいしょはつかさひめに声をかけたりしていました。
 でも、つかさひめははなしをきこうともしません。とうとう、かがみひめも口をきこうとはしなくなりました。

「今日は、きのうのご本のつづきをよむから、つかさはだめだからね」
「おねえちゃんも、あたしのつみ木であそんじゃだめだからね」
『ふーんだ!』

 かおを合わせずにおひるごはんをたべたあとのこと。
 とうとうふたりは、あそぶときもじぶんたちのへやから出てこなくなってしまいました。
 ほっぺたをふくらませたまま、ふたりはへやに入っていきます。とびらが、パタンととじるおとがしました。


〜かがみひめのおへや〜

 本だなから、いっさつの本をえらんだかがみひめ。今日は、この本をよむことにしたようです。

(あたしはわるくないもん。つかさがかってにころびそうになっただけだもん・・)

 だまって、ひとりきりのへやで本をひらきます。1ページ、また1ページと、少しずつよんでいくかがみひめ。
 でも、はんぶんくらいまでよんだところで、かがみひめは手を止めてしまいました。

 ・・つかさひめの字で、 「ここから つづき」 と大きくかかれたしおり。まえにいっしょによんだときに、さしこまれたものです。

(【つづきがたのしみだね。いっしょによもうね】)
(つかさ・・)

 かがみひめは、ゆっくりと本をとじます。いっしょによもうとやくそくをしたのに、ひとりで先をよんではいけないとおもったのでしょう。

(あたしは、いけないおねえちゃんだな・・いもうとにけがをさせそうになって、おこっちゃって、やくそくもやぶりそうになっちゃった・・)


〜つかさひめのおへや〜

 ひろいへやで、つみ木を出してならべるつかさひめ。今日は、大きなおしろをつくるようです。

(おねえちゃんになんか、見せないもん。あたしだけのおしろ、つくるもん)

 四かくと三かくのかたちのつみ木をたくさんならべて、その上におなじくらいたくさんのながいつみ木をおいていきます。
 ひとつひとつかさねていって、もう少しでできあがるところまできたとき、つかさひめはこまってしまいました。

 やねにのせるつみ木がありません。下の方でつかってしまったようです。これではおしろはできあがりません。

(【ここはね、このながいのと四かくいのをいっしょにおくの。ほら、これがちがうところにつかえるでしょ】)
(おねえちゃん・・)

 つかさひめは、手にもっていたつみ木をおきます。かがみひめといっしょにつくらないと、このおしろはずっとこのままです。

(おねえちゃんは、何でもあたしにおしえてくれるのに。大きらいなんて言っちゃった・・)
681なかよしプリンセス (5/5):2007/07/07(土) 00:19:48 ID:+4Its1dp
 さっきとじたふたつのとびらが、いっしょにひらきます。しょんぼりしているかがみひめと、なきそうなかおのつかさひめ。

「つかさ、あの、その・・きのうは大きな声でおこったりして、ごめんね。たくさんお花、つんでくれたのにね」
「あ、えーと・・あたしも、おねえちゃん、ごめんなさい。大きらいなんて言って、ごめんなさい」

 ふたりのことばは、いっしょにしゃべったせいでかさなってしまいました。でも、ちゃんときこえていました。

「あたしは、気にしてないよ。・・それに、あたしがよばなかったら、つかさがころぶこともなかったかもしれないもん」
「ううん、あたしもだよ。あたしがあぶないことしなかったら、おねえちゃんはおこったりしなかったのに」

 また、いっしょにしゃべってしまいました。   ・・ふたりのかおは、もうわらっていました。

「つかさ、またお花つみにいこうか。いっしょにお花かざり、つくるんだったもんね」
「うん!」


 ―きのうのケンカも、すぐになかなおり。
 ふたりのちいさなおひめさまは、ずっとなかよく、いっしょにくらしました。   おしまい。

           〜お誕生日、おめでとうございます。  いつまでも、仲の良いおふたりでいてください。     小早川 ゆたか


☆☆


 ・・運ばれてきたジュースは、それぞれのコップに注がれてすぐに飲み干され、もう元の入れ物には残っていない。
 3人はひと言ずつじっくりと読み、たっぷりと時間をかけながらページをめくり、物語の余韻に浸りながら本を閉じた。

「―いいお話ね。ゆたかちゃん、ありがとう・・」
「すごく、よかったよ・・ぐずっ、ふえぇ」
「こっちのつかさも絵本のつかさも、泣き虫ね」
「だって〜」

 つかさは途中からずっと目を潤ませていたみたいだ。かがみは笑いながら、こっそりと目じりを拭い、もう一度本の表紙に目を通した。
 大きな城の前で、こっちを見て笑っている2人。この小さなお姫様に自分たちを重ね合わせながら、かがみはゆっくりと本を紙袋にしまった。

「最高のプレゼントだったわ。ゆたかちゃんにお礼言っておいてね、こな―」
「わたしはどこにいるんですかぁ〜・・・・」
「ああ・・そういえばあんたは最後まで出てきませんでしたね」
「ゆーちゃん、2人が主役って言ってもお姉ちゃんくらいは出してよ〜」
「くさらない、くさらない。ケーキ食べて元気出しな」

 オーブンからはいい香りがただよってくる。読み終わると同時に焼きあがったようだ。
 つかさはごしごしと目をこすり、ミトンをはめながらオーブンを開けに行った。  ・・こなたはようやく諦めたらしい。

「よし、気を取り直して私も手伝いますか。かがみんを放っておいたらケーキぐちゃぐちゃになりそう」
「失礼ね! つかさと一緒にやるんだし、あとはクリームを塗って果物を乗せるだけよ」
「そこはあれだよ、テーブルも顔もクリームまみれにして悪戦苦闘する新人パティシエ! 鼻の頭につけたホイップが萌えるねー」
「・・それはあんたがバイト先でやってやれ」
「お姉ちゃん、こなちゃん、手伝ってー」
『はいよー』


 カーテンの隙間から、外の熱気が差し込む。まだまだ日は高く、室温は真夏のそれといっても何ら違和感が無いほど。
 そんな中、冷房もつけずにあーでもないこーでもないと押し問答をする3人。むしろ、彼女たちによるイチゴの位置についての議論の方が暑い。
 梅雨も吹き飛ばしてしまいそうな、からっと晴れた土曜日の昼下がり。     ―夏は、すぐそこ。
case 1
「つかさ、渡した時にも言ったかもだけど、そのブローチ、ずっと大事に持っててよ」
「うん、私もそのつもりだよ。どうしたの、急に?」
「やけにそのブローチに執着するわね。何かあるわけ?」
「いやほら、羽が擦り切れて折れてしまっても、ちゃんとつけていてもらえると」
「? (私はそんな乱暴に使わないんだけどなぁ) 」
「そう!」
「一体あんたは何が言いたいんだ・・」



case 2
「―それにしても、何でハンマーなのかしら」
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「ほら、今日こなたがくれたプレゼント。ストラップとか、アクセサリーとか、他にも色々あるはずなのにどうしてこれなんだろう・・ってね」
「そういえば、どうしてだろうね」
「つかさのは・・トンボだっけ? ちゃんとした普通のブローチなのにね。ま、いいや。たまに叩いてやろっと」
「せっかくのプレゼントなんだし、大事に使ってあげようよ〜」

かがみとつかさが戸惑っている事も知らず、名前まで使ってプレゼントをネタにしたこなたであった。
683名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:22:43 ID:+4Its1dp
以上、完結です。
読んでくださった方、ありがとうございました。


ひらがな多用のため、文章が読みづらい部分があった事をここでお詫びいたします。
684名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:27:33 ID:7vJueQ51
>>683
リアルタイムで乙です。
いやー、まさかここでゆたかを持ってくるとは。しかも絵本を結びつけるとは、
やられたーと思うと同時に凄いなーと思いました。ゆたかから見た二人を
童話としてイメージするというのは新鮮で、とってもあたたかかったです。GJでした。
685名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:30:05 ID:fGtXC4LF
いきなりドドドと新作が来ていてびっくりした。みんなGJ!

つか1時間ちょっとで4作品ってあまりにも恐ろしすぎる・・・・w
686名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:33:22 ID:j3ritd+f
皆さん乙です

やっぱり、何かしら作品と関係のある日は賑わいますね
これもこの板の名物……なのかな?
687名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:37:38 ID:+4Its1dp
感想、ありがとうございます。
文章・表現等に違和感無く読んでいただけたなら幸いです。


おまけは、勢いで書いただけなので中身がありません。ネタが分かった人は笑い飛ばしてやってください・・出来心です

>>674
いつも楽しく読ませていただいてます。また、書く時の表現の参考にもさせてもらってます。
てけてけかなたさんシリーズ、まだまだ続いて欲しいので応援しています(_ _)
688667:2007/07/07(土) 00:42:58 ID:6UZsmcyy
セブンネタで電波が届いたので殴り書きしてみた。
http://imepita.jp/20070707/023840

今では反省している。
689名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:53:58 ID:x4kLcDit
何この投稿&GJ弾幕の荒らし(*´Д`)
柊姉妹誕生日記念???
と、とにかくGJ!!>これから読む作家さんも含めて皆様

>>644
> ケータイを開く。上下に並んだ二枚のスクリーン、下の画面の真ん中にある『アドレス帳』のアイコンを指でタップ。
> アイコンがマイクの形に変わったのを確認して、小さな声で「かがみ」と囁く。
> これでクイックダイヤル発動。最近のケータイは便利なもんだね。

20世紀も終わりに近づいた頃、DoCoMoのノキア携帯(第一世代)には「YO・BE・BA」機能
っていうのが搭載されておってな・・・電話番号登録と一緒に録音した音声でダイヤルできる
という機能があったんじゃよホッホッホ

当時は「こんな羞恥プレイ機能イラネーw」って使っていなかったのだが、まさか第4世代で復活するとはな・・・・
※ちなみに認識率は高かった。
690名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 00:54:51 ID:0UsEpTxK
柊姉妹の誕生日なのに、こなたメインの作品が出来上がってしまったorz
そうじろうとかなたがいつ結婚したのかわからなくて、1987年6月に設定しました。

2レス投下
691ズームイン!! (1/2):2007/07/07(土) 00:56:59 ID:0UsEpTxK
見つからない・・・
あのテープ ほんとにどこにいっちゃったんだろう・・・・
さっきからラベル貼ってないビデオテープ片っ端から見てるけど、とうとう最後の1本だよ。
これで違ったら、多分無いな・・・

最後の望みをかけて、テープをビデオデッキに入れた
テレビからやけに古いCMが流れる
「やっぱり、これも違うか」
案の定これも違った。ほんと、どこにいったんだろう?

「6月9日午前7時 皆様、お目覚めはいかがでしょうか?やっぱり梅雨なんですねー、先程まで小雨が降ってましたが、今は止んでいます」
うわぁ、トメさんじゃなくて徳光さんだ。これ確実に私が生まれる前のものじゃん
「さあ、行きましょう。朝一番は北海道へズームイン!!」
♪ちゃっちゃちゃーちゃらららーちゃちゃちゃーちゃちゃんちゃちゃん
お馴染みのあのテーマが流れる。
「ズームイン朝って昔からこんな感じだったんだ」
トメさんの時はオープニングであんなに人いなかったけど
とりあえず、テープ片付けようっと
692ズームイン!! (2/2):2007/07/07(土) 01:02:01 ID:0UsEpTxK
「全国的に梅雨を思わせるような天気でありますけども。」
徳光さんの時代はお天気リレー終わって、すぐCMじゃなかったんだ。
「どこから来たの?」
「横浜です」
「ご苦労様です。お母さんはどちらから?」
「山口県です」
ズームイン朝に映るためにわざわざ山口県から来たの?もちろん、本来は違う用事があって、東京に来たんだろうけど・・・・
「皆さん、おはようございます」
「おはようございます」
「どちらからですか?」
「糟日部です」
ちょwwお父さんとお母さんじゃん
「この2人は今月結婚だそうで。おめでとうございます」
「ありがとうございます。今すごく幸せです」
お母さん ほんとに幸せそう
「あなたはどちらから?」
「愛知県です」
ズームインに映るために全国から来てるのね
「君はどうしたの?おじさんにメロンパンを持ってきてくれたのね、ありがとうございます」
「行きましょう。日本全国1億2000万人の健康と6月の花嫁の幸せを祈って、ズームイン!!」シュルシュルシュルシュルシュル
この放送は花王とご覧のスポンサーの提供でお送りします

まさか、こんなところで動くお母さんを見るとは思わなかったよ。
お母さん ほんとに幸せそうな顔してたもん

「おとーさん」
お父さん これ見たら、なんて言うか楽しみ
693名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:04:49 ID:FhzUDiFF
rainmaterで、てけてけかなたさん 作ってみた 需要はあるのだろうか・・・

http://www.imgup.org/iup413253.jpg.html

こんな感じで動きます。
694名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:05:06 ID:0UsEpTxK
以上です
久々にSS書いたから色んな意味でorz
もっと精進します、はい
695名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:16:04 ID:bjgzlOeS
>>683
ゆたかの絵本は何気に攻撃力高いですからなぁ……日向センセ、スカウトよろw

>>689
ぬぅ。そうでしたか。
音声認識なんて、今でもまだまだ認識率が低いしな……と思って入れてみたんだけど。
恐るべし軒屋。

>>694
乙です〜。
昔のエアチェックものって、CMとかいろいろと懐かしいんですよねえ。
うちにも一本あるんですが、中で「阪神高速の海老江出口が、今日開通しました」と言ってる。
ここから日時が特定できそうなんだけど、ググってみてもわからなかったり。むぅ。
696名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:37:42 ID:4vQss30v
>>649
あふ☆いや完結乙でした!
こなたが少し感じてた距離を埋めたのは自分のラノベで、かがみもそれベを手に取ってからの行動が昔みたいで…
最後の会話も原作の何気ない会話の一つで、細かい愛を感じさせていただきましたー。
本当にGJ!!完結してしまったのは寂しいですが…orz
697名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 01:58:22 ID:+SunQLos
よし、今のうちに非エロ投下。2レスぐらい

今日は学校もお休み!秋葉で楽しくお買い物…なはずだったんだけどなぁ…。

「こなちゃん…どぉしよう…」
わたしの隣でつかさが震えてる。まぁこんなのに出会ったら誰でもそうなるか。

「ぐへへ」
「ぴゃほほ」
「ひょお」
秋葉で買い物終わったその帰り道、私たちはあからさまな不良たちに絡まれていた。
「あーもう最悪だ〜」
背の高い黒人男性、背が小さく、リーゼントな男性、二人の男の中間ぐらいの背で、サングラスをかけた男。
その三人の男たちが、こなた達二人の前でニヤニヤと笑っていた。
こちらの話なんかまったく聞きそうも無い。
一体なんだってこんな目に合わなくちゃいけないんだ。
そう思いつつ。隣を見てみると、そこにはカタカタと震えるつかさがいた。
「ぁぁぅぅ…こなちゃん…ぁぅ…」
無理もない、こんな奴ら相手にビビらない奴なんてそうそういない。
わたしだって怖い。けど…
つかさをかばう様に、わたしは足を踏み出した。
「こな…ちゃん?」
「つかさはねわたしが守るよ」
わたしは不良たちの前へと出る。
「無理だよこなちゃん!」
「大丈夫大丈夫、昔格闘技やってたし」
笑いながらそう答えて、不良たちをにらみつけて型へとはいった。
両手を広げ、左腕を胸の前に持っていき、右腕を左の手の甲に添える。
いつの間天気が悪くなったのか、ポツポツと雨が降り出してきた。
「ぐわわわ」
わたしの構えを戦闘の意思有りととったのか、不良たちは一斉に私に向かってきた。
「つかさを泣かしたら、ただじゃおかないよ」
698名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 02:00:10 ID:+SunQLos
「目だ!耳だ!鼻!」
そういいつつ、わたしは最後の不良のお腹へとパンチをぶち込む。
本当にやるのはさすがにどうかと思うからね。
グワッなんて叫びながら、不良は後ろへと倒れていった。
これで不良は全部片付いた。ところでつかさはどこにいるのかなっと!
つかさを探しに行こうとしたら、それよりも早く、つかさの方からわたしへと抱きついてきた。
「ぅぇぇ…こなちゃんごめんねごめんね…」
泣きながら必死に謝ってんくる。つかさが謝る必要なんてないのに…
「こっちこそごめんね。私が買い物に誘ったばっかりに…」
わたしは泣きじゃくるつかさの手をとった。
いつの間にか雨もやみ、燦々と輝く太陽が私たちを照らしていた。
「帰ろう…家へ」
そういってわたしとつかさは歩き出していった。

おわり


ごめんね。初めて二次創作したからキャラ掴めてなくて。
おまけに普段オリロボ物ばっかか書いてて女の子なんてまともに書いたこと無いから、こなにのでいいやらorz
お目汚し失礼しました。
699委員長(仮):2007/07/07(土) 02:14:02 ID:6RXS4Wu0
かなたさん伺か化計画推(ry
柊姉妹誕生日イベントを追加したverをUPしました
ついでにネットワーク更新に対応だだだだ
眠いのでテンションおかしいです、あと突貫作業だったので不具合がないか心配です
それでもDLするぜという人だけどうぞ
http://neo-experiment.hp.infoseek.co.jp/index.html
700名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 03:36:38 ID:dzqS+tNl
突然ですが「KAGAMI2.0」と
「なんでそんな、好きな人のアレを言われなかんねん!」
という使えるかもしれないフレーズを受信しました。
誰か貰ってやって下さい。
701名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 06:28:01 ID:qF8F0BcQ
約一週間で700スレ・・・・すごいな。

らき☆すた万歳!そしてこのスレに集いし職人さんと変態にも万歳!
そしてつかかが誕生日おめ。

このペースで100スレ目ぐらい行っちゃってくれ。
702名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:01:33 ID:b6hRJ2YA
こなたとかがみがたまたま寄った喫茶店が実は森次晃司が経営していた とか。
703名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:53:32 ID:HKOPL9hW
>699
>目だ!耳だ!鼻!
やばい元ネタ知ってるだけに絵柄が変換されるwww
あんなシャブやってるよーな目のこなたは嫌だ!



白石×あきら様のエロなし投下。
704名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:54:31 ID:HKOPL9hW
 現役中学生アイドル小神あきらがパーソナリティを務めるラジオ番組、『らっきー☆ちゃんねる』の
アシスタントが僕のバイトに加わったのは、たまに霜の降る冬の真っ只中、年末のことだった。
良いとこ端役、普段通行人と言うエキストラ係の僕としてはその仕事は快挙で、快挙過ぎて、
逆に怪しいとすら思ったものだけど――その勘は的中した。カメラが向いていないときのあきらさん、
いやさあきら様は、とにかくいつも不機嫌そうにのんべんだらりと机に臥せっている。控え室の空気は
滞留して圧し掛かり、プレッシャーとなる。
 勿論僕みたいなぺーぺーの三下とアイドルの彼女は扱いなど雲泥の差だ。僕には控え室なんて上等な
ものは用意されない、大概スタジオの隅の邪魔にならない場所でぼんやりしているのだけれど、
彼女にはリクライニングチェアやテレビ・ゲームのある大きな部屋が与えられている。

 がしかし。
 何故僕はこんな重い空気の中で彼女と一緒にいるのだろう。
 座敷状になっている一角、ちゃぶ台に伏せる彼女の向かいに座りながら――僕は正座だった。

 番組が始まってから少しした頃だっただろうか、彼女の本性や扱い方が判り掛けてきた頃から、
僕はこうやって控え室に呼ばれるようになった。恫喝されるでもなければいびられるでもなく、まして
ゲームや稽古の相手をされるでもなく、ただこうやってぐったり身体を休めている彼女の横にいさせられる。
アイドルと一つの部屋に! と言えば夢もあるかもしれないが、一度たまりかねて訊ねたときは、世にも
凶悪な顔でひと睨みされただけだった。萎縮して二の句が継げなくなった自分はひどくチキンだと思うが、
年下とは言え目上の人であるわけだし、あとやっぱ怖いし。
 収録までにはまだ少し時間がある。その少しがこの部屋ではひどく長い。音を立てないようにゆっくりと
足を崩すと、ぴくり、彼女が僅かに指を動かした。床に顎をつけて眠る犬のようだと思ってから、いや
彼女はネコだろうかと思う。どちらかと言えば、きっとそうだ。鋭い牙と柔らかな頬袋を持つげっ歯類が、
一番近いかもしれない。

 少し痺れた足を揉んでゆるゆると解せば、喉の乾きに気付く。衣装でもある制服は詰襟で、あまり
通気性はよろしくない。加えてプレッシャーから、汗が出すぎなのだろう。ゆっくり立ち上がって靴を履き、
僕は彼女を見る。ぴくり、ぐらいはしたかもしれないけれど、その身体は伏せったままだ。
疲れているんだろう、やっぱり。

「あきら様?」

 囁くように声を掛ければ、だぼだぼの袖がふりふりと返事をした。

「飲み物買ってきますけど、何か要りますか?」
「おれじゅー」
「いつものつぶつぶですね。判りました、行ってきます」

 現役中学生アイドル小神あきらは忙しい。義務教育でもある学業をおろそかにすることは基本的に
許されないし、テスト期間だろうがなんだろうが仕事は絶え間なく収録も絶え間ない。多分一番に削られて
いるのは睡眠――休養の時間、だろう。だから僅かの暇に彼女はぐっすりと、あるいはぐったりと身体を
休める。
 僕も一応役者の端くれなわけで、仕事は欲しいしもっと売れたいと思うけれど、彼女を見ていると
それにも少し複雑なものが混じる。最寄の自販機を見て、あ、と喉から声が漏れた。あきら様御用達の
オレンジジュースはには、売り切れランプが点灯している。勝手に別なの持っていくと怒るだろうなあ。
仕方ない、ちょっと遠いけど、他の自販機に行こう。

 随分小さい頃からこの業界で育ってきたと自負する彼女は、酸いも甘いも通り抜けてきたらしい。
彼女の母親もサポートしただろうが、やはり試されるのは本人、それはおそらく事実なのだろう。少し
性格が歪んで、わがままで横暴だったりはするれど――先輩として尊敬していないわけは、もちろんない。
いじられるだけ僕もまだ先が明るいだろう。暗くても、少なくとも今はそこそこに明るいのだから、
構わないか。事実レギュラー番組があることで、バイト生活は幾分楽になっているのだし。
 彼女はきっと、僕よりずっとハードなスケジュールをこなしているのだろう。あの華奢な身体でよくもつ
なあと、感心するばかりだ。フィジカルな負担もそうだけど、メンタルな負担だって相当なものだろうに――
自分のコーラと彼女のつぶつぶオレンジジュースを両手に持って、僕は小走りになる。
遅れたらちくちくと言葉を刺されそうだ。
 僕にとってそれが特に負担になっていない辺り、なんともなぁ、なんて。

「あきら様、戻りま」
705名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:55:12 ID:HKOPL9hW
 言葉は途中で止まった。
 ドアを開けると、プロデューサーが彼女の腕を掴んでいた。
 ちゃぶ台に向かい、彼女の隣に身を摺り寄せてそうしているのは、どう見ても穏やかではない。
 僕の登場にプロデューサーは唖然とし、僕もそうなる。
 あきら様だけは、苦虫を噛み潰したような顔で――
 掴まれていた腕を、振り払った。

「白石くんおっそーい! あきらもう待ちくたびれちゃったよぉ、つぶつぶちょーだーいっ!」

 べとり、顔にアイドルの仮面を貼り付けて、きゃぁっと彼女ははしゃいだ声を出す。呆然とした僕は
胡乱な返事をしながら、求められるままに缶を差し出した。その間にそそくさと立ち上がった
プロデューサーは、靴を履いて僕と擦れ違いにドアに向かう。

「それじゃあきらちゃん、今日も頑張ってね!」
「うん、あっりがとー! あきらがんばっちゃうよ、アイドルだもんっ☆」
「はは、流石に元気だね、中学生は……じゃ、じゃあ」

 ぱたん、と響いたドアの音は、いやに白々しかった。

「あ――あきら様」
「うん? なぁに、白石くんっ」
「いえ、その、なんでもありません――ジュース、零さないように、気をつけて……下さい、ね」
「大丈夫だよーっ、コドモじゃないんだから!」

 水で濡れたティッシュをガラスに貼り付けたようにべとりとしたそのアイドル面を剥がすことは、
僕には出来ない。だから何も見なかったことにして、僕は靴を脱ぐ。ちゃぶ台に向かう。
 急いで来た所為か、プルタブを開けたコーラは少し泡を吹き出して、彼女はそれを指でさして笑った。



 ちょっと体調悪いからごめんね、と言って、彼女は収録後の食事をパスした。いつもならタダ飯として
一週間の貴重な栄養源になるそれを、僕もなんとなく断る。プロデューサーはそ知らぬ顔で次の仕事に
向かった――ぺーぺー役者の僕なんて取るに足らないし、あきら様は、隠蔽を主導した。それで、
彼にとっては何もかも十分かつ十全だったのだろう。

 荷物を取りにあきら様の控え室に向かうと、彼女はジュースの缶の縁をがりがりと噛みながら、
あの苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
 なんとなく言葉が見付からなくて、僕は鞄とスポーツバッグを拾い上げる。
 傍らに置かれてある可愛らしいボストンバックは、あきら様のものだ。ちゃぶ台の他にテーブルもある
のに、どうしてこんなところに置いておくんだろう、と思う。ブランドっぽいのに。床になんか置いたら、
埃がついてしまう。
 収録後はあきら様が起きている分、それほどプレッシャーは感じないはずだった。ダメ出しされたり
からかわれたりと番組の延長めいていじられるのは、やっぱり嫌いじゃない。やっていることが同じでも
それがプライベートの会話だからだろう、それは――楽しい、かも、しれなくて。

 押し黙った彼女がアルミ缶を噛む音が、カシカシと響く。
 不意にそれが、止む。
 背中を押された、気がした。
706名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:55:47 ID:HKOPL9hW
「あきら様」

 と呼んでいる途中で、僕は早くも後悔を始めていた。声を掛けたところで、次に何を言うつもりだと――
あの時プロデューサーに何をされていたのかとか、本当に体調が悪いんですかとか、どうして僕をいつも
控え室に置くんですかとか、どれもなんだか都合が悪い。過剰に踏み込みすぎている。きっと機嫌を損ねる
だろう、それは怖くないけれど――嫌われるのは、嫌だ。仕事が遣り辛いとかそういうわけじゃなく、
それは、僕が、僕が悲しいから。
 だから、無難な言葉を、愚鈍な言葉を、精一杯に、

「た――体調は、大丈夫ですか? その、どこが悪くて」
「別に体調はそんな悪くないわよ」
「で、でも」
「胸糞は死ぬほど悪いけどね」

 トーンの落ちた低い声で、彼女はちゃぶ台に缶を置く。軽い音は、もうそれが空だと示していた。不機嫌
そうに口唇を突き出しながら、舌打ちする。これは――突っ込んでも良いのだろうか。それを許されている
隙なのだろうか。逡巡する間に、彼女はくくっと喉を鳴らして肩を揺らす。

「あんたさぁ、意外と空気は読めるみたいだよね」
「く――くうき」
「あそこで大騒ぎしてたらメッチャクチャだったわよ、主にあんたの役者人生が。あのプロデューサー、
 元々ドラマ関連で仕事してたからそっちの方にコネ強いわけよ。ペーペーのパッとしない三下の一人
 ぐらい潰すの、簡単過ぎ。基本的にドラマなんか事務所とテレビ局の関係だしね……、
 イメージどーのこーのなんて後付けよ、後付け」
「あ、あきら様」
「『無かったこと』にすんのが一番手っ取り早くて都合が良いの。そーゆー噂は聞いてたけど、
 まっさか中学生相手にコナ掛けてくるとは思わなかったって言うか、ねぇ?」

 くけけけけけ、と押し殺された笑いはどこか老婆めいて、彼女の風貌に似合わない。
 そういう噂。
 だったらやっぱり、あの時彼女は、プロデューサーに。

 ふつふつと沸いてくるのは怒りだったはずなのに、込み上げて迫り上げるほどにそれは萎んで冷たく
なっていく。諦めのようなものがじんわりと滲んでいくのは、僕も何だかんだで、この業界の人間だから
だろう。女性にはとくにそういうものが多いらしい、だからって――彼女は、中学生だ。そんな対象で
見る気には、到底なれない。
 伺うようにすれば、手持ち無沙汰なのかぺこぺこと缶を鳴らしながら彼女は遊んでいる。
 華奢で小さくて子供みたいでだけど先輩で。尊敬するひとではあるけれどたまに居た堪れない
プレッシャーを与えられたりして。それすらも特に苦痛ではなかったけれど、今は、この空間は、少し苦痛で。
 この部屋で過ごす時間は、いつも少し秒針が遅い。

「……すみません。もっと早く、戻っていれば」
「まったくよ」

 くけけ、やっぱり彼女は笑う。悪そうに、悪ぶって。
707名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:57:01 ID:HKOPL9hW
「ほんとはマネージャーとかがどーにかしてくれるはずなんだけど、うちのママそういうの全ッ然頼れない
 からさ。だからパパと別居なんかしてんだけど。下手するとあたし売られるかもね」
「そ、そんなッ」
「冗談に決まってんでしょ、半分ぐらいは。とにかく自衛はしとかなきゃってことで、あんたをここに
 置いてるの。大体今日の遅さナニ? なんであんな時間掛かってんの、あんたどーせいっつも
 コーラでしょ。迷ってんじゃないわよ」
「いえ、その、つぶつぶが売り切れで」
「はぁ?」

 だから玄関近くの自販機まで買い出しに行ってたんです、と言うと、あきら様はくすくす笑う。
 それはシニカルでも老婆めいたわけでもなく、いつもの彼女の笑い方だ。
 すぅうっと、胸が透いていく気がして、ほうっと肩の力が抜ける。
 けらけらしながらばたつかせた足は、脹脛もまったいらで細く――
 一瞬大腿まで捲れたスカートに、どきりとした。

 あれ――まずい。
 違う、そういう、わけじゃ。

「じゃ、これからは第二候補まで教えといてやるから、絶対離れるんじゃないわよ。
 ったく手間掛かるんだから、ほら、ちょっとあたしのバッグ取って」
「あ、はいっ」
「さっさと行くわよ。あんま遅くなると混むんだから」
「え、混むって、どこに……あ、待ってください、あきら様っ」

 とててて、と可愛らしく走りながらドアを開け、彼女はくるりと僕を振り向く。

「あきらの、とーってもお気に入りの、お・み・せ☆」
「……って、まさかそんな、いけませんあきらさん!!」
「様って付けろ」
「はいあきら様」
「勘違いしないのーっ! いっしょにご飯食べよって言ってるだけなんだからっ。すっごく美味しいし、
 やっすいんだよー! あきらおごってあげちゃう! いつもジュース貰ってるもんねっ☆」
「は、はい、恐縮です……」



 ちなみに連れて行かれた先はラーメン屋で、お父さんと昔行って以来お気に入りだというそこは、正直
そこまで美味しいと言うほどではなかった。ごく普通、ただ、陽気な店主さんがあきら様の写真を店に
沢山飾っていたし、居心地の良い場所だったと思う。多分そういうものも含めて、彼女には美味しいのだ。
思い出とか、空気とか。
 人を連れてくるなんて珍しいねと、店主さんは言っていた。
 お父さんと行った、と言う辺りに、少しだけもやもやとしたものを感じなくも無い――この複雑な心地は、
あまり自覚したくないと思った。正直、そういうのは、勘弁して欲しい。
 そういう、見込みのないことは――悲しい。

「あの、あきら様」
「んー?」
708名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 09:57:49 ID:HKOPL9hW
 大盛りタンタン麺を平らげてご機嫌な彼女は、僕の三歩ほど先を歩いていた。日も暮れているから
一応送っていく為に一緒の帰路についているのだけど、前を歩かれたら意味が無いと思う。
どっちが送られているんだか。方向は、確かに大体同じだけど。

「つぶつぶがないときの第二候補、なんにします?」
「ああ、それね――まあ、あんたと同じコーラで良いかな」
「? あきら様は炭酸飲めないって聞いてますけど」
「あんなんキャラ付けに決まってんでしょキャラ付けに。カロリー高いけど糖分摂んなきゃ
 やってらんないし、その点コーラって結構良いエネルギーよ。眼もさめるしさ」
「やっぱり、しんどい……ですよね」

 フィジカルにも。
 メンタルにも。
 くるりと振り返って、彼女は笑う。

「そんなことないよっ?」
「でも、」
「だってあきらアイドルだもーん☆」

 ああ、と僕は、やっぱり彼女を尊敬する。
 心配なんか、無用ですよね。
 むしろ心配なのは、僕のほうか……。


ギャフン。
エロに持って行きづらいなこの二人。
709名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 10:30:55 ID:t3Rp1gKi
>>683
絵本の部分で不覚にもウルっときた




…直後、おまけの「そう!」で盛大に吹いたwwwww
確かに人はこのスレをまるで楽園のようと言いますが…ともあれGJでした。
710名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 10:31:22 ID:GTqZXZeq
GJ
こういう二人の関係が大好きだす。
711名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 10:56:24 ID:bjgzlOeS
GJ〜〜
不覚にも(?)「がんばれ、あきら……」とか思ってシマタ

格下いじりとかイジメみたいなバラエティ番組が嫌いで、らっきー☆ちゃんねるも5話ぐらいまで飛ばしてた俺としては
あきらって大嫌いだったんだけど、ここの二次創作でずいぶんと救われてます。
まあ、本編のあきらがこれほど殊勝とは限らないんだけどorz
712名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:32:59 ID:tbdoybgt
GJ
713名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:52:05 ID:7vJueQ51
●短編5レス投下します。
●柊姉妹祭りSS。非エロです。
●特に独自設定はありません。強いて言えばまつりさんとみきさんの性格ぐらい。
714名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:53:08 ID:7vJueQ51
《鷲宮、鷲宮です》
 自動アナウンスが流れて、人がどんどん電車から降りてゆく。
 そんな中、学校帰りの私はというと、
「ああっ、もう、起きなさいっての!」
「くー」
 眠っているつかさを抱きかかえて、電車から降ろそうとしていた。
 ……この子、育ってないと思ったら案外育ってるじゃないの。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 歩み
−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「よいしょっ、と……」
 なんとかつかさをベンチに座らせて、私も隣に座る。
「すー……くー……」
「まったく、人が苦労したってのに幸せそうに寝ちゃって」
 ぷにぷにとほっぺたをつつきながら、ちょっぴり苦笑い。
「むにゅー」
「あははっ、相変わらずやわらかいわねー」
 昔いっしょの部屋で寝てて、起こすときはいつもこんなことしてたっけ。つかさもその時
みたいに、変な寝言を言いながら私の指を避けようとしているし。
 なんだか懐かしくって、ついついつつき続けちゃうけど、そろそろここら辺で切り上げて、と。
「とりあえず、電話しておこうかな」
 私はカバンからケータイを取り出して、電話帳から家の電話番号を選択した。

 プルルルルルルルッ、ブルルルルルル……ガチャッ

『はい、柊です』
 何回かコールが鳴って出たのは、まつりお姉ちゃんだった。
「あ、お姉ちゃん? 私」
『なんだ、かがみかー。どうしたの? 帰り遅くなりそうなの?』
「いや、それがね、つかさってば電車の中でずっと寝てて、今も眠ってるのよ」
『あっちゃー。つかさってばホントに寝ぼすけさんだね』
 呆れながら笑うお姉ちゃん。そういえば、私たちが小さいときも起こすのに苦労してたんだっけ。
「もう駅にいるんだけど、つかさが起きるまで待ってるから」
『あーもうっ、そんなまどろっこしいことしてないで起こしちゃいなよ。主役が帰って
こないんじゃ始まらないんだからさー』
「さすがにそういうわけにはね。つかさ、昨日は試験勉強がんばってたから」
『ほほー、なかなか優しいお姉さんっぷりじゃーないですか』
「も、もうっ! お姉ちゃんってばからかわないでよ!」
 こうやってすぐからかうのが、まつりお姉ちゃんの悪い癖。ほんと、いのりお姉ちゃんよりタチが悪いんだから。
715名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:54:47 ID:7vJueQ51
『あははっ。まあ、りょーかい。起きなさそうだったら、また電話するのよ』
「うん、わかってる」
『じゃ、私はまだ準備があるから。じゃあねー』
「はーいっ」
 私がそう言うか言わないかのタイミングで、お姉ちゃんは電話を切った。ホント、いつも
あわただしいお姉ちゃんだ。
「にゅー……すー……」
 ケータイをバッグにしまいながらつかさを見ると、相変わらずかわいい寝息をたてている。
 学校でテストが終わった後、みんなで糟日部の図書館で月曜分の復習をしていたらもう夕方。
昨日・一昨日とずっと根を詰めてたから、つかさも気が抜けちゃったのかもしれない。
さてさて、あとどのぐらいで目が覚めることやら。
 そんなことを思いながら、ふと駅からの街並みを眺める。
「こうやって改めて見ると……すっかり変わっちゃったわね、この町も」
 なんとなく昔の風景が懐かしくなって、私はぽつりとつぶやいた。
 駅からすぐに見える住宅地の景色もすっかり様変わりしていて、古い木造の家と新築の
三階建ての家がまぜこぜになっている。それに、この駅も立派になっちゃって。
「そりゃ、18年もいればすっかり変わっちゃうか」
 この町で私とつかさが生まれてから、もう18年。

 今日で私とつかさは、18歳になる。

 実感は全然無かったけど、こうやってまわりを見回してみると自分が成長したんだなって
つくづく思う。
「この子も、なんだかんだでしっかり成長したし」
 ちょっぴりドジなのは相変わらずだけど、それでも自分の"夢"をしっかり持ってこれからの
道を見つめているつかさ。私はそれが誇らしくて、ちょっぴり寂しかった。
 二人で一緒の道を歩けるのは、あと少しだって思っちゃうから。

 生まれてきたときから、私たちはずっと二人だった。
 遊ぶときも、勉強するときも、何もかも二人でずっといっしょ。
 小さい頃は煩わしく思ったこともあったけど、今はつかさがいないとなんだか不安になる。
いつかいのりお姉ちゃんも言ってたっけ。「双子は身体は二つでも、魂はどこかで繋がっている」って。
 だけど、そんな私たちも、あと半年もすれば離ればなれの道を進むことになるわけで。
「でも、なーんか全然実感がわかないのよね」
 こうやってつかさと登校して、つかさといっしょに勉強して、つかさといっしょにお出かけして
……ずっと、こんな日々が続くんだって、今でもずっと思ってる。
 つかさのいない日々なんて、まったく考えたことは無かったから。
716名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:56:20 ID:7vJueQ51
 相変わらず、小さい寝息を立てているつかさ。
 街並みを眺めている間に陽もすっかり傾いて、夕暮れも近い。かわいそうだけど、
そろそろ起こしたほうがいいかな。
「つかさー、起きなさーい」
「にゅ……あと5ふんー」
「その口癖はやめなさいっての。ほら、起きなさーい」
「むにゅー」
 つかさの両頬をつまんで、ぐにゅぐにゅ引っ張ったりしてみる。おー、意外とよく伸びるわね。
「もー、やめてよおねーちゃんー……」
 一分ぐらいそうしていると、つかさは目を擦りながら抗議の声を上げた。
「つかさが寝ぼすけだからでしょ」
「ふぇっ? あ、あれ? ここは?」
「鷲宮駅よ。つかさってば、電車の中でぐーぐー寝ちゃってるんだもの」
「ええっ?! そ、そんなことしてないよー」
「してなかったら、こんなところで座ってないっての。ほら、時間見てみなさい」
「はうっ、もう6時過ぎ?!」
 私がホームにある時計を指し示すと、つかさはそれを見てびっくりしたように身じろぎした。
「あんたってば、1時間近くここで寝てたのよ」
「ご、ごめんねっ、お姉ちゃん」
「あーもー、気にしないの。昨日一昨日ってがんばってたんだもん、しょうがないわよ」
 申し訳なさそうに言うつかさだけど、そのがんばりはよく知ってるから別に責めたりしない。
 むしろ、がんばっているつかさを誉めてあげてもいいぐらいだけど、
「だけど、まさかつかさを電車から引きずり下ろすことになるなんてねー」
「ひ、引きずり下ろしたの?!」
「そう、こうずるずるずるっと」
「ひどいよー、スカートがほつれちゃうのに……」
「冗談よ、冗談」
 こうやってからかいたくなるのも、この子の損なところっていいますか。
「ひどいよー……」
「寝ぼすけさんにちょっとしたおしおきよ。どう? 目が覚めた?」
「うーん……まだ、ちょっと眠いかも」
 そう言うつかさの目はまだとろんとしていて、またいつでも眠りそうだった。
「じゃあ、何か飲み物でも買ってこようか?」
 このまま帰ってもふらふらして危なっかしそうだと思った私は、少し時間をおくことにした。
「ううん、大丈夫。それよりも」
「なに?」
「もうちょっとだけ、こうしてたいな」
 つかさは嬉しそうに笑いながら、私にぴったり寄り添った。
「そっか」
 夕方の涼しい空気とつかさがいるっていう安心感が、とっても気持ちいい。
「お姉ちゃん、私が寝てる間何してたの?」
「ずっと、ここから外を眺めてたの」
「ここから?」
「そう、町の景色をね」
「ふうん……」
 つかさは小さくつぶやいて、さっきの私と同じように外へと目を向けた。
717名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:58:16 ID:7vJueQ51
 街はすっかり夕陽のオレンジ色に染められて、にぎやかだった駅前の人通りも少しずつ減っていた。
「すっかり変わっちゃったなーって、見てたら思っちゃった」
「すっかり、かあ」
「まあ、もう18年も住んでれば当たり前だけどさ」
 変わらないものなんて無いって言ってたのは、なんのドラマだったっけ。
「あと半年ちょっとで、私たちも卒業しちゃうし」
 でも、それを確かめてしまうとちょっと寂しいのは何故なんだろう……
「時の流れって、早いわよね」
「だけど、変わらないものってあると思うよ?」
「うん?」
 ふとつかさを見ると、相変わらず眠そうな目でこっちを向いていた。
「家族の関係なんかは、変わりたくないって思えばずっと変わらないと思うの」
 ああ、そうか。
「だって、お姉ちゃんが私のお姉ちゃんっていうのはずっと変わらないでしょ?」
 確かに、言われてみればそうだ。
 いっしょに生まれたときから、私たちはずっと姉妹なんだから。
「私も、これからもずっと私のまま。だから、これからもずっといっしょだよ」
 つかさのやわらかい笑顔が、心に積もっていた寂しさを溶かしていく。
「そっか……そうよね」
 私によく泣きついてきたつかさが、こんなしっかりしたことを言うなんて……ホント、
どんどん成長していっちゃうんだから。寂しくなるヒマもありゃしない。
「これからも、ずっと一緒よね」
 そう言って、私はつかさの手をそっと握った。
 それは、小さな誓いの証。
 たとえ離れていたとしても、想いと想い出はずっと一緒だっていう、小さな約束。
「うんっ」
 嬉しそうな、つかさの笑顔。
 それを、私はずっと大切にしていきたいから。

 私たちはそのまま、日が暮れかける街並みをゆっくりと眺めていた。
 こんな時間も、ささやかな想い出になるはずだから。

「かがみー、つかさー」
「うん……?」
「あ、お母さんだー」
 外のほうを見ると、街灯を浴びたお母さんがにこにこ笑って手を振っていた。
「あらあら、つかさってば、こんな時間まで寝ていたの?」
 フェンスの近くに歩み寄ると、お母さんがからかうように言った。
「はうっ、ち、ちがうよー!」
「目が覚めてから帰ろうって思ってたから。もしかして、迎えにきてくれたの?」
「そう、寝ぼすけさんを起こそうと思って」
「あうー……」
 ますますちくちくいじられるつかさ。お母さんも、つかさを起こすのに苦労してるからね。
「ふふふっ、冗談よ。そろそろまつりもいのりもパーティーの用意が終わるみたいだから、
そろそろ迎えに行ったほうがいいかなって思ったの」
「あっ、もうそんな時間なんだ」
 時計を見ると、確かにもうそろそろ時計の針は7時になろうとしていた。
718名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 12:59:49 ID:7vJueQ51
 こうやってると、なんだか昔のことを思い出す。
 二人で遊びに行って、夕方になるとお母さんが迎えに来てくれたっけ。
 街灯に浮かぶお母さんの姿が、あのころの姿にどことなく重なる。でもまさか、18歳に
なった日にまたやってもらうだなんて。
「つかさの言うとおり、さ」
「うん?」
「変わらないものって、あるかもね」
「あははっ、そうでしょ?」
 私たちの関係は、ずっと変わることはない。
 大切な家族だっていう関係も、そして、かけがえのない姉妹だっていう関係も。
「お母さん、ちょっと待っててねー」
「あわてないで、ゆっくり来るのよ」
「大丈夫、私がちゃんとついてるから」
「ううっ、私ってそんなに頼り無いかなぁ」
「そんなことないって」
 うん、そんなことはない。
 つかさと話しているだけで、ココロの中の寂しさが溶けていくんだもの。

 いつか、こうやっていっしょに歩く日も少なくなるかもしれないけど、その想い出を
大切にしていれば、きっとまたいっしょに歩く日が来るから……

「じゃあ、そろそろ帰ろっか」
「うんっ」

 つかさと歩く日々を、私はずっと大切にしていきたい。
719 ◆cj23Vc.0u. :2007/07/07(土) 13:03:01 ID:7vJueQ51
というわけで「歩み」をお送りいたしました。
二人の「これまでと、これから」のちょっとしたお話です。

クリスマスで家族一緒にとか団欒風景、4巻のおおまけページ扉とか見てると、
この一家の絆って強そうだなと思ったものでして、まつりさんとみきさんに登場していただきました。

お楽しみ頂けましたら幸いです。
720名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 13:15:41 ID:tbdoybgt
( ;∀;) イイハナシダナー
721名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 13:44:50 ID:bjgzlOeS
>>719

♪シュプレヒコールの波 通りすぎてゆく
変わらない夢を 流れに求めて
時の流れ止めて 変わらないものを
求める者たちと 戦うため♪

GJ!
てか、このスレはどうしてこうも良作SSが連射されるのかと小一時間。
722名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 15:41:00 ID:1BXLGDIA
>>708
GJ
あきらの虚勢もみのるの心情も無理なく伝わってきました。
丁寧で細かいあなたの文章を見習いたいです。

この二人大好き。
百合ップルばっかりでノマカプにはまったのは久々。みのあき可愛いよみのあき
723名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 16:13:06 ID:LGf/B/bH
黒あきらはアニメオリジナルだけど、二次創作的にはこっちの方が使いやすいよなぁ。
業界の裏側とかは元々ブラックジョークのネタだけど、みんな上手く仕立てて話にしてるし、
父親との別居とか、母親との関係とかも奥が深そうな要素だし。
724名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 17:05:00 ID:0ovHvxeM
個人的に、ゲーム版の、不毛な争いに嫌気がさして弱気なあきら萌え。
さらにこなた達と遊んでる様子も好きだ。
アニメを見たことがないのだが、そんなに腹黒いのか……
725名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 18:06:45 ID:1r7WyCPs
>>724
アニメはキャラが全員少し変わってるけどあきら様はものすごく変わってるから
是非一回見ておくといいよ
726名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 18:34:53 ID:q0vwy8vE
>>719
う〜んモラトリアムを感じずには居られないなんとなく寂しい、それでいてあったかい内容ですな
かがみとつかさは特に仲が良いから余計にそう感じてしまう・・・
ともあれGJ!
727名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:56:15 ID:0leFg8Co
まあ、アニメ版のあきら様のあの邪悪っぷりは、
Mにはオススメってくらいだからなあwwww
728名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:12:04 ID:tbdoybgt
 -もしもらき☆すたメンバーでバトロワしたら-

こなた「っていうのを思いついたんだけど」
かがみ「あんた、もっとほかの事に頭使えないの?」
こなた「とりあえず、かがみんはラストで担任に水鉄砲で迫られる役ね」
かがみ「人の話し聞けよ! ・・・ってそれってもしかして///」
こなた「ふふん♪」

みゆき「もしもそのようなことがおきてしまったらどうしましょう」
つかさ「私はみんなと戦うことなんてできないよう・・・」
みゆき「わたしもです。つかささん。・・・もしそうなったら一緒に逃げましょう」
つかさ「・・・うん。 でも逃げようとしたらばれちゃうんじゃない?」
みゆき「あ、私雷管抜くぐらいなら余裕なんで首輪なら外せます。あとクルーザーなら一応運転できます」
つかさ「(雷管抜くのが余裕ってどんだけー!!)」

ゆい「ななこ先生、もしも自分のクラスが選ばれたらどうします?」
ななこ「そんなもん、拒否するに決まっとるやろ!」
ゆい「でもそんなことしたら殺されちゃいますよ?」
ななこ「自分が死んでもそんなん関係あらへん!なんで自分のクラスの生徒同士殺させなあかんのや!!!」
ゆい「ちなみに、映画では担任が拒否して殺されてもゲームは始まってしまったみたいですが」
ななこ「・・・・・・・。」

白石「っと、もしそんなことがあったら、あきら様はどうなされるんですか?」
あきら「ああん!?そんなもの参加するわけないだろが!!」
白石「で、でも、拒否ったら殺されてしまいますよ?」
あきら「そんときはあんたが死んででも私を守れ!わがったか!?」
白石「ひ、ひいいいい、すみません、全力で守らせていただきます!」
あきら「(・・・・・ばーか)」

ゆたか「どどど、どうしよう、私からだ弱いのに・・・すぐ負けちゃうよう」
みなみ「・・・・・・・大丈夫、私が守る」
ゆたか「え?ほんと?・・・でも・・・」
みなみ「・・・あなたを死なせはしない・・・・・・」
ゆたか「あ、ありがとう///」

そうじろう「僕は自宅で首つってないといけないのか・・・損な役回りだなあ・・・」
ひより「ををを!?これは・・・極限の中で結ばれるというハードエログロ作品ッスね!? 次のネタはこれでいくッス!」
あやの「私たちは・・・」
みさお「灯台のあたりでクラスメートに毒盛られてそうだな・・・・」
あやの「・・・・そうですね・・・・」

 -終わり-
729名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:24:54 ID:Xrfq+G3j
まあ、某ロワではメイン4人が参加者になっちゃってるけどな。

みゆきさん・・・さすがみwikiと呼ばれるだけのことはあるなぁww
730名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:51:55 ID:0leFg8Co
>>728
こなた「私はむしろ、つかさが雷管を知ってるってのに『どんだけー』だよ」
つかさ「(こなちゃんのくせに〜!)」
731名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:55:04 ID:JDOUBw2w
らきすたにはバトロワに必須の「自分から進んで攻撃を仕掛けにいくキャラ」はいないけど、
大事な人が殺されて激昂〜みたいなタイプはいそうだよな。
具体的に言うとみなみとか。
732名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:01:45 ID:XLID0Ne+
バトロワ知らんけど文章を見るにかがみの配役は銃に見せかけた水鉄砲に脅されてレイプでもされるのか?
733名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:05:25 ID:hLXLEacv
遅くなったけどかがみ&つかさおめ!
734639:2007/07/07(土) 22:10:53 ID:MaizAxjw
昨夜、柊祭フライングで「お勉強」のプロローグを投下したものです。
まだ未完成だけどとりあえず出来たところまで投下しよう…と思ったんだけど…。

うかつに投下して、容量限界突破してしまうといけないので、とりあえず
2レス分だけ投下しますね
735お勉強(1):2007/07/07(土) 22:15:54 ID:MaizAxjw
  7月7日 13:05 糟日部駅 西口
 ちょっと時間に遅れて糟日部に着いたみゆきは、こなたの姿を見ると急いで駆け寄った。
「すみません、遅くなってしまって…」
「遅い! ――罰金!」
「ええっ!?」いつもと違う声&予想外の発言をしたこなたに、みゆきは驚いてしまった。
「なーんて、冗談だって。さてみゆきさん、行こうか」
 柊家に向かう電車に乗る前に、こなたはあることをみゆきに伝えた。みゆきは、いいんですか?と
聞き返しながらも、なんとか了承した模様。

 「いらっしゃい」
こなたとみゆきが柊家に到着してチャイムを鳴らすと、かがみとつかさが玄関に出てきた。
「ハッピーバースデー。つかさ、かがm(ry」(←読み:かがえむかっこあーるわい)
「だから変に略すなって!というか、普通に言い切ったほうが早いだろ」
「お誕生日おめでとうございます。かがみさん、つかささん。」
ネタ方向な流れを一旦切って、みゆきが二人にプレゼントを渡す。二人とも喜んだご様子。
「今度は私からのプレゼントを…と思ったけど、玄関先ではどうかと思うから後にするよ」
「まさか、2年連続でコスプレグッズじゃないだろうな」
「いやいや、今年はもうちょっと実用的なものだよ」
と、そこへ、香ばしい、いい香りが漂ってきた。
「あ、クッキー焼きあがったかな。こなちゃん、ゆきちゃん、上がってよ」
「はいはい、おじゃましまーす」

 それから4人は、つかさ特製クッキーやバースデーケーキを堪能し、いつものゆるーいおしゃべりを
楽しんだりしたが、しばらくして、ついにこなたからのプレゼントに話が及んだ。
「仕方ない、では差し上げてしんぜよう」
そういうとこなたは、袋から包装されたモノを取り出し、かがみとつかさに渡す。
「うわー、なんだろ」
「ま、二人とも、開けて見なされ」
こなたに勧められ、二人は包みをあける。タイミングはほぼ同時だったが、直後の反応は全然別だった。
まあ、二人に贈られたものが別のものだから無理はないのだが。
「こなちゃん、これ、なに?」
「はぅっ、こなた…こ、これは…!」
赤面したかがみの声が、つかさの声をかき消した。かがみは、自分に渡されたものに見覚えがあった。
736お勉強(2):2007/07/07(土) 22:20:55 ID:MaizAxjw
かがみのもらったものは、何冊もの本だったが、そのまず一冊目の表紙には『ぬるぬる団長さん』、
そして二冊目には『いけない艦長さん』とある。そんな類の本が、大量に入っていたのだ。
―――そう、昨年末の冬コミで、主にかがみの購入担当だった同人誌の、詰め合わせだった。コミケで
三冊ずつ買ったうちの一冊、「布教用」を、かがみへの布教に使った、というわけだ。
「こ、こなたーっ!あんた何考えて…」
「いやー、喜んでもらえてなによりですじゃ。あ、あと一番下のなんか、気に入ってもらえるかと」
かがみは、恐る恐る取り出して――その表紙が見えて、何であるか分かった瞬間、さらに顔を赤くして、
オーバーヒートしてしまったようだった。
「お姉ちゃん、大丈夫!?」「かがみさん!?」
その本のタイトルは、『呪縛 〜captured〜』。冬コミのときにかがみが、思わず魔がさして読んで
しまった、アレである。かがみは、その時の記憶が鮮明に蘇ってしまったのだ。
「ほう、まさかここまで気に入ってもらえるとは。アキバに仕入れに行ったかいがあったか」
こなたは、まさか、かがみがこれを読んだことがあるとは、考えてなかったのだ。

「こ、これ、全部18禁じゃないの…。私に…どうしろと」
「何言ってんのかがみ、君たちは今日で18歳。読んでも全く問題はないわけだよ。さあ、こっちの
世界に足を踏み入れてみるがいい」
「い、いや、でも、まだ18歳になってないみゆきもいるんだし、今は…」
「まあ、みゆきさんは体は大人だから大丈夫だって。―――さあ、始めるざますよ」
「いくでがんす」こなたの合図に、みゆきが小声で反応する。
「そういう問題か…って、な、何する気よこなた、しかもみゆきさんまで!えっ?えぇっ!?」
「ごめんなさい、かがみさん。ちょっと泉さんに頼まれまして…。」
みゆきは笑顔で答えながら、後ろから、座っているかがみの腕を引っ張った。
「あ、つかささん、ちょっとタオルを持ってきていただけませんか?」
「うん、わかったー」
「ちょ、つ、つかさーっ!お前もかーっ!」かがみは、手の自由が利かず、さらに不安定な体勢のまま
足をばたつかせるが、まさに無駄な抵抗であった。
 
結局かがみは、座ったまま体の後ろで腕をタオルで縛られ、みゆきとつかさに左右の足を押さえられ
て、抵抗すらできない状態で、なんでこんなことに…とか考えた。
「かがみ、スカートの中丸見えだよ」
「うるさい!」
「さてかがみ、どれから読むかい?」こなたは、同人誌を数冊持ってかがみに迫り寄る。
「読まないってば」かがみは拒否する。
「ま、拒否しても見せるまでさ。今日はそういう企画なわけだしね」
そういうとこなたは、持っていた同人誌のうちの一冊の、後半部のあるページを開く。そこには、男
キャラと女キャラの本番シーンが描かれていた。かがみにはやはり刺激が強かったようで、一瞬その
ページを見たと思ったらすぐ、視線を逸らしてしまった。
 こなたは次のページを開き、かがみの目の前に持ってくる。そのページには、声をあげながら男の
絶頂を身体で受け止める女キャラが、大きく描かれていた。
かがみは一瞬そのページを見たが、恥ずかしさのあまり思わず声をあげて、固く目を閉じてしまった。
737名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:26:54 ID:tWBx4o9P
ぐじょじょっす。
でもちゃんと完成してからまとめて投下した方がいいんじゃないかなー、とか思ったり。
738名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:31:28 ID:jJHx0vcy
>>734
GJ。
ただ、あの時点だったら、1レス大体2KBとして、
10レス位までなら投下後すぐ立てれば大丈夫かなと思った。

こなちゃん…ww
739734(=639):2007/07/07(土) 22:47:36 ID:MaizAxjw
ここまできたら、書き上げるまでは「639」の方がいいのかな?ま、いいや
早速コメントありがとうございます。

いや、1レスあたりの分量がよくわからなかったので用心して、というのも
あるんですが、諸事情により実はまだあまり先まで筆が(といってもWordだけど)
進んでない、というのも正直なところで。でも7月7日のうちに少しは投下しておきたかった
、という理由でとりあえず投下した。反省はしていない。

続きは早くても日付変わるかな…。でも明日は朝から用事があるので、早めに寝るべきか…。
気長にお待ちください ←結論
740名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 22:58:19 ID:jJHx0vcy
そういうことなら、今回はここまで と入れておいたほうが良かったと思う。
なにはともあれGJ。

そろそろ次スレ準備かな…。
741名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:09:26 ID:tbdoybgt
1週間ちょっとで次スレとかどんだけー

742名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:35:28 ID:jJHx0vcy
立てようと思ったら
このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
ってなった…orz

誰か頼む
743名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:39:30 ID:+nOzLfqN
744名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:45:43 ID:mwgTadEh
>>743


.    //            _/_,∠__       
    /.:/     '"  ̄ ̄ ヘ     __ ¨.二ニ=-、 
    {::{  /: : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : :`丶、    
     ヾ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ 
     >′.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ.::.::.::.::.::. \-.::.::.::.::.:\_.::.::.\
.     /.::.::.::/ :.::.::.::.::.::.:: |.::.::.::.::.::.::.|::\.::.\.::.::.:\`\ヽ
    |.::.:: /.::.::.::.::.::/|⌒:j.::.::.:.:::.::.:: |.::| _\.::.ヽ.::.::. ヽ ∨
    |.::.:/.::.:: /.::.::.::.: | .:/ \.::.::.::.::.:レチ斤| ト.::.',.::.::.::.:l    
    |.:/.:,'.::.::|.::.::.::.::/|:/__  ヽ.::.::.::|ち:::| {.::W\.::.j   
.     Y.:/! .:: l.::.::.: / ィチ行   ヽ.::.| Vヒi ',::.l   ∨   
     レ.::|.::.::.|.::.::.ハfヘノ:::::ハ   ∨    ・}.::.l      
     lrーゝ、∧.::.l∧ V;少''     _'    イ.::.:|.      
     j \ \∨.::. ヽ, -、    こ.ノ ∠l | ::.:|      さあ埋めるざますよ 
.     ,'.::.::.( ̄`ヾー、_/ /、 __ ///}│ .:l          
.     /.::.::.: ( ̄ ヽノ    {\   ハ /V/│.::.!       
   /.::.::.::.:r'¨`ーt'   ノ.::. \ー‐'´| 川{ ∨リ      
.  / :.::.::.::. `ト ー′  イ \.::ヽ\ | // ノ         
 /.::.::.::.::.::.:人ゝ、_   lノ ハ.:.:}∨ヽ!シイ            
/.::/.:::.:::.::.::〃 \ \/ /) V二ニ¨´¨`ヽ          
.::/|.::/.:::.::.::{{   \三/人    /  }  \  
/ V.:::.:::.:::.:::ヾ      イ  `  (   {`ヽ、_ > 
745名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:46:47 ID:mwgTadEh
             /     /        `ヽ、
               /‐       //     l      `ヽ
          , ‐´   / ,/ /     l      、   ヽ
        / ,  ,  /  / /l     l ハ      ヽ   ヽ
        / /   /  / /'´7/    l / -Lll       ヽ l  ヽ
       / /  /  /  /  / l l   l /  l. l ト、      V.   l
     l /l   /  / / _,/、」│   l/  ヽl l `     ヽ   l
      l/ l  l   l / 〃、フ:、∧  l  ニ=ミl、ヽ     ヽ  l
         l   l    ハ〈/:::::::::ll ヽ l  ´,、/`:、ヽヽ     l l
       l ∧   l ∧ l:、: :d l _〉l  l:: :::::::::〉,l l   、 l l
       ヽ Nゝ、  |l l  `─' ラ´F   l: : ´,、/N、 l   l  リ
        ヽ ヽl`l\`ト、_ ,ノ '  l   ` ‐' ' / ハ. ト   l ll
               ll  `l,、    。 ヽ、_  _ノ// l N  イlノ l  いくでがんす
                l  〃 ` ‐、_      ̄ ィフ'  W l/l l l
            l  l 丶  ヾ >,‐ ´  レ/   ハ   ヽl l
              l  / l_,_ ,〉, ノ  /'   ノミ、l   ll l
    _    ,、    l / /川   /  /´   /´´  ヽ  ヽ l
   (_r‐、- l. ト 、. l / l 川   /‐-y´´  //´       ヽ ヽヽ
 , -、. l l 丶`´ヽヽl /l 川  / // /´/´          l  ヽl
.(_, -‐-`_   /〃、/ l 川 l  〃l / 〃         l   ヽ
746名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:47:19 ID:mwgTadEh
                 {\   /}
           ,. -‐>_`ニ´_<-.,
           ,..:.´.:.:.:.´´.:.:.:.:.:.:.:.:``.:.:`:..、
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       ,' ...:.:.:.:.:!:.斗‐/ j!   ',:!\‐|-:.:.:.:.:.:ハ
        i.:.:.:.:.:.:.:.|:.:/!/       i!  ヽ!.:.:.:.:.:.:.:.ハ
        |.:.:|.:.:.:.:.:|/ィチ行     iミx∨:.:.:.:i:.::.:!
        |.:.:|:i.:.:.:.:.!{ !、::ノ!    {、::ノj }.∨:.:.|.|、:.!
       |.:.:|:|:.:.:.:.:!弋zソ     弋z'ソ .∧:.:イ:| ヾ
.        |.:.:!:|:.:.:.:.|xwx     '   xwx/ !/l:.l
.      |/|.:|.:.|:.:.!、    r_っ    /<´:.:.i、!  ふんがー
        |イ.:.|:.:.|、> .,__  __,.. イ:./∨:,'
.        ヽj.:.:.| ヽ;r‐|  ̄ |‐ 、/i/  i/
             \l/ i'    `i \
          /   i____j   \
         ∧    |     |    ハ
           /ヽヽ    ',   /   /∧
747名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:47:57 ID:mwgTadEh
                .. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、
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      |: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心  、__ /x≦云示ア/⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.| :|.:.:.:.:|
      |: :/ ヽ!: : : :!:ハ Y::::j}    〃frイ:::::::::/'      }.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:/
      |:/    V: : :|{: :ハ ヽzソ        vトーイ/      /.:.:.:.:.:.:.:.:| :|ー '
      |{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:.  、     ヽzxV     /____」 :|
        }    |V : : :个 、   f⌒ヽ  .:.:.:.{      ′: : : :/ : : : |
        { \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -',    {: : : :/: : : : │  まともに埋めなさいよ
        |  `ー|: : : : : |/ :| | |  ヽ x-- 、/ }    |: /:}: : : : : : |
       ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{   ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│
         {ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、   {       ',ヽ: : : : : |
        ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ   〉ーく /ヽ  ヽ/⌒    | ',: : : : |
         }ー―ヘ : |/ ,/ /.:.:.:.:.:| {: : :}  {        }ヽ.} : : : |


大きめのAA貼ってもあまり容量使わないんだな…
748名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:55:45 ID:6RXS4Wu0
>>747
まぁ半角文字は一文字1バイトだから
1000文字で1kにしかならない
749名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:02:36 ID:8Fnxlvyb
一週間で1スレ、そりゃネ申ってことかい?ちょっ♪
750名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:09:30 ID:isBRHuZC
神SSが頻出? じゃあ天国ってことかい、ぷ♪
751名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:11:20 ID:isBRHuZC
書いちゃった? (まとめサイトに)載っちゃった?
そんときゃあんちゃんGJよ
752名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:19:57 ID:6OX49XpL
作(Fuu)品(Fuu)の合間に職人職人GJ!
753名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:24:58 ID:H3F9zSlc
てってれーてーってー以下間奏略
754名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:28:11 ID:isBRHuZC
なんか書くー なんかできるー
誤爆するー あれ一個が違ってるんるー
755名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:36:43 ID:jEQjEv4o
流れをブッた切って申し訳ありませんが、埋めネタの投下に2レスお借りします。
らき☆すたクエストの番外編です。

注※このお話は事実をもとに構成されています。
756らき☆すたクエスト番外編(1/2):2007/07/08(日) 00:41:23 ID:jEQjEv4o

「えーっと、現金が50ゴールドに、旅人の服が一着、棍棒が二つに、檜の棒が一つ。いじょ」
「とても国からの餞別とは思えないわね…」

 かがみ達と共に酒場を後にした私は、女王様から貰った装備を配る為に、みんなを連れて一時帰宅した。
 冒険者装束になったかがみ達を見たお父さんが、何か今までに無い恍惚の表情を浮かべていたけど、
 それはまあ関係の無い話。もちろん気持ちは解るケドねー。

「まあ、先の戦争以来、糟日部の経済事情も何かと厳しいですから…」
「海外の品物も手に入らなくなっちゃったもんね…」
「んー…まあ、仕方ないわね」

 言いながら棍棒を手に取ってポンポンと叩くかがみ。
 もしあれでツッコまれたら、流石にシャレにならないネ…。

「取り敢えず、女王様から貰ったお金と私達の手持ちを足せば、
 もう一着ぐらいは旅人の服が買えるでしょ」
「そうですね。それではそうして買った旅人の服は、かがみさんとつかさんに装備してもらいましょうか」
「そだねー。前線は危険だし
「却下」
「はい?」

 まとまりかけてた私とみゆきさんの意見を、かがみはすっぱりと一刀両断した。

「いくらみゆきが狙われ難い後衛とは言え、全く狙われない訳じゃないんだからさ。
 一番打たれ弱いみゆきにも、旅人の服は装備させといた方がいいわよ」
「でもお姉ちゃん。余ってる旅人の服は二着しか無いんじゃ…?」
「大丈夫。そこに三着目があるじゃない」

 そう言ってかがみが指さしたのは………私!?

「アンタ、私達より遥かに打たれ強いんだから、布の服でも大丈夫でしょ? ホラ脱いだ脱いだ!」
「や、ちょっ、かがみん待って…あ〜れ〜………」


757らき☆すたクエスト番外編(2/2):2007/07/08(日) 00:44:44 ID:jEQjEv4o

「しくしくしく……もうお嫁に行けない……」
「冗談はそれくらいにして、着替えも済んだんだし、さっさと行くわよ」

 結局あの後、私は抵抗らしい抵抗もできず、最初から着ていた旅人の服をかがみに脱がされ、
 その代わりに、かがみの着ていた布の服を無理矢理着せられた。
 その間、つかさとみゆきさんはと言うと、先に言った通り、女王様からの餞別と、
 みんなの手持ちを合わせたお金(占めて78ゴールドになった)を持って武器と防具の店に行き、
 今しっかりと、二人揃って旅人の服を着ている。
 …最前衛の防具が一番貧弱なパーティって、どうなんだろうね…。
 …でもまあ、かがみの着てたこの服がすごくあったかいからいいか…。



(ああ………この旅人の服、こなたの匂いがする……)



ちなみにこの装備交換の結果→>>625orz
758名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:53:38 ID:Q1NNCQIk
そこで最後に>>625に繋げたおまいさんは天才
GJ
759名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:59:29 ID:jEQjEv4o
>>758
いや、本当に>>625の展開になったんです…。
らき☆すたクエストは半プレイバックSSなんですが、3回目の戦闘でこなたがスライム5匹の集中攻撃を喰らって、かがみのホイミも間に合わずDEAD……orz
760名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:02:05 ID:Q1NNCQIk
そういえば実体験を元にとか書いてあったw
いや、失礼した
761名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:02:13 ID:6OX49XpL
ななこ先生に
「お前ら死にすぎや」
って突っ込まれる棺桶引きずるこなたの姿が想像できて困るwww
762名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:07:50 ID:9hs1ndZi
実体験て……戦闘に布の服はないだろ。
763名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:09:51 ID:Q1NNCQIk
>>761を読んで、何故か
ななこ先生が
「お前ら死にすぎや」
と突っ込みながら棺桶引きずってる姿を想像した・・・
764名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:20:50 ID:KIb0bj7Y
お蔵入りのはずだったけど、容量がありそうなので投下
柊姉妹誕生日ネタ 3,4レスほどおかりします
765名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:21:42 ID:KIb0bj7Y

 ――2007/ 7/ 7(土) A.M. 00:01 かがみの自室

 ノックの音がした。
 机に向かい、ライトノベルを読んでいたかがみが返事をする。
「誰? 入ってきていいわよ」
「あ、お姉ちゃんまだ起きてるね。お誕生日おめでとう。今日でようやく18歳だね」
 本にしおりをはさみ、つかさのそばへ寄るかがみ。
「それはつかさも同じでしょう。こっちからも、お誕生日おめでとう」
「うん! はい、これプレゼント。本当はケーキを作りたかったんだけど、それだと
 隠しておけなかったから……新作のクッキーだよ。」
 少し照れくさそうに、いっぱいの笑顔とクッキーをかがみに渡す。
「ありがとう。へぇ、ヒイラギの葉っぱの形してるんだ。ちゃんと実の形までつけて、
 芸が細かいわね……つかさらしい」
「えへへ、いつもよりも張り切ってみました。だって、“特別なおくりもの”だもん」
「それじゃあ、私からも……」
 クローゼットを開け、しまってあった紙袋を取り出す。
「はい、新しいエプロン。これからも、おいしいお菓子をおねがいね」
「わかった。明日の……じゃないね、今日のおやつのときに早速使ってみるね!」
766名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:23:43 ID:KIb0bj7Y
 ――同日 A.M. 08:21 陵桜学園高等部

 教室で談笑していたかがみ・つかさ・みゆきの三人の輪に、こなたが入る。
「ふー、間にあった……。あ、おはよ。みんな」
「おはよ、こなた。今日もギリギリだけど、またネトゲでもしてたの?」
「ううん、ちょっと仕込みをしてたら時間かかっちゃって……まあそんなことはどう
 でもいいの。今日は大事な日だもん」
「え、あんたもちゃんと覚えていてくれたんだ……」
「ん? だって今日はハルヒが校庭にメッセージを書いた日じゃん。忘れられないよ」
 こころなしか、こなたを除く全員が凍りついたように見えた。
「…………」
「それに天下の京アニで二期決定したし、新聞にだってのったそうだよ! いや〜〜
 一時は驚愕が発売延期で二期もどうなるかと思ってたけど、これでやっと――」
「あ、あの……泉さん、ちょっと」
 あわててみゆきがフォローしようとするも、
「何? ああ、もうすぐ予鈴なっちゃうね。かがみは自分の教室に戻らなきゃ」
 こなたは見当ちがいなことを言ってしまう。
「……はいはい、そうですか。では用のない私はこれで失礼させていただきます」
 かがみはうつろな目をして、早足で去っていった。
 同時に、チャイムがなり、教室内がさわがしくなる。
 ワンテンポ遅れて元に戻ったつかさが、こなたを問いただす。
「こなちゃん、本当に忘れちゃったの? 今日が、何の日か……」
「……誕生日。ちょっとかがみんには嘘ついちゃったけど、ちゃんと覚えてる。あと、
 つかさに手伝ってほしいんだ。このプレゼントを、夜までかがみに内緒で――」
767名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:24:55 ID:KIb0bj7Y
 ――同日 P.M. 11:56 かがみの自室

 かがみは机に突っ伏していた。
 あの後、こなたとは一度も会わなかったのだ。
 家に帰ってからもうわのそらで、つかさのエプロン姿も見ずに部屋へ直行した。
 『こなたなら、誕生日にどんなことをしてくれるだろう』
 心のすみで、そんなふうに考えていた自分がいまいましい。
「はぁ……こなた、やっぱりあんたはリアルよりヴァーチャル優先ですか……」
 わかりきっていたことだったかもしれない。でも、今日ぐらいは……。
 ――と、そのとき、携帯電話がメールの受信完了を知らせた。
 差出人は…………こなただ!!
 ヒンジが壊れんばかりの勢いで開き、内容を確認する。
 『件名:HB 添付ファイルあり:BTTF.txt
  本文:開けてみて』
「なにこれ、HB? 鉛筆……じゃないわよね。テキストは、っと」
 本文通りにファイルをあけてみる。

  やあマーティー……じゃなくてかがみん
  私の計算通りなら 君は11時58分にこれを受け取るはずだ
  心配していないと思うが私は元気だ
  1889年に生まれて18年 ここで楽しく過ごしている
  お父さんの影響により 私のヲタク属性に過度の負担がかかり
  乱れた生活の働きで 私は電脳世界に飛ばされたのだ
  この過度の負担により 私とお父さんも破壊され
  二度と一般ピープルに戻ることは出来ないだろう――

「これはBack to the Futureの手紙? にしてもなんで……」
 テキストの中身は改変された文章だった。
 長いので、スクロールしながらななめ読みをする。
 最後の段落にさしかかったところで、かがみは手をとめた。

  ――ではかがみん とうとう君に言う時が来たようだ
  君は常に誠実でやさしい友達で私の人生を大きく変えた 君との友情は小生の宝だ
  数々の楽しい思い出をいつまでも大切にこの胸にしまっておこう
  今日は嘘ついてごめんね
  真実の友であり、“貴女の恋人” 泉こなたより 2007年7月7日

「あの馬っ鹿……貴女の恋人だなんて、て、照れるじゃない」
 そう呟くと、かがみは携帯電話を閉じて、つかさの部屋へ行った。
「……つかさー、入るわよ。今日はエプロン姿見れなくてごめんね」
「あ、お姉ちゃん。こなちゃんからの誕生日プレゼント預かってるよ。これを渡すに、
 試しに一回は着てみてね。ってこなちゃんが言ってた」
「うん、わかった。明日は日曜日だし、これを持ってこなたの家まで行ってやるか!
 つかさも、今日食べられなかったクッキー持って一緒に行こう」
「いいよー。こなちゃんに直接ありがとうも言えるし、仲直りもできるね」
「仲直りはするけど……ちょっと懲らしめてからね。これでも少し傷ついたんだから。
 ……そうね、おもいっきり甘えてイチャついてあげようかしら」
「お姉ちゃん、それ、懲らしめてることにならないと思うよ……」

 こうして、18回目の誕生日は過ぎていった。          了
768名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:27:31 ID:KIb0bj7Y
最後のほうはさっき書き足したばかりなので、お見苦しい所があるかもしれません
読んでいただき、ありがとうございました

ちなみに、HBはハッピーバースデーの略です
あ、あとBTTF.txtの省略してないものをあげておきました
www.nya-taloda.jpn.org/2MB/src/mamitasu05968.txt
769名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:35:36 ID:ZOqofbWJ
乙です

ここでBTTFをみるとは思わなかった
770名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:36:48 ID:isBRHuZC
>>768
GJです。
最後にBTTF.txtのフルverもあるとは、ネタが細かいですね
……って、プレゼントはコスプレ衣装かよ!!
771名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 03:38:08 ID:0DOUInJK
ななこ
「GJ、ちうやつやな。
 ……まあ、"貴女の恋人"ちうたら、他でもないロッテなわけやが……」

こなた
「先生、それ"お口の恋人"ですけど」

ななこ
「細かいこと言うたらあかん!小さな瞳、夢見るチョコレートや!」

こなた
(……ダメだ、この人……なんとかしないと……)
772名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 07:25:47 ID:lnvocViH
>>771
こなたが月になっとるwww
773名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 07:55:56 ID:1tmjR+lZ
こなた1889年生まれって長生きしすぎだろw
774 ◆njAklKyHxQ :2007/07/08(日) 08:04:58 ID:zrDa6WSS

\かがみ×つかさ
\エロ無し
\やや、シリアス

長編のため、ロダにアップしました。
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.php?dlpas_id=0000036402.zip

DLkeyはメ欄に
\ファイル容量 76KB(zip)
\文章量 合わせて30レス程度(62KB)
775名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:10:44 ID:7OY3/X+Z
>>774
全俺が泣いた(ノ∀`)
あの二人にはいつまでも一緒に、仲良しで居て欲しい
なんというか、各キャラがちゃんと立ってて良いなぁと。GJだなと!
776名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:39:10 ID:hen1y7x5
>>774
ちくしょう目から汗が出ちまったじゃねえか
朝っぱらから長文一気読みしたくなるようなもん読ませやがって・・・GJJJJJJJJ!!!!!!

しかしこの二人は最後どっちに転んでも切ないな
時ってのは本当に残酷すぎる
ああこのもどかしい気持ちどうすれば良いんだ
777名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:03:54 ID:CMIbwGik
>>774
スレの最後の最後に凄まじい作品が……
かがみとつかさの「絆」ですなー。二人の想いが強く伝わってきました。
時間が経っても根底では変わることがなかった想いというのは、
純粋であるとともに「過ぎゆく時間」を感じさせるような切なさがありますね……
本当に乙です。GJでした!
778名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 12:15:07 ID:6OX49XpL
埋めには勿体ねぇほどに神作品!
感動いたしました!
779名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:21:19 ID:j9WfLgNv
今までROM専だったけど今日はじめてレスします

携帯厨のためにはやくWIKIにうpして
780名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:23:06 ID:qJzcERzn
まだ書き込めたのか…

>>779、もう保管されてるぞ?
781名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:30:57 ID:ljuDKdIm
二日見てなかったらなんと言う作品ラッシュ…しかも新スレ立ってるし…
これが誕生日効果か…
投下数が多くて作者さん一人一人にレスつけるにつけられないから纏めてですまないがGJ!!


>>780
あと5KBくらい残ってるんだぜ
782名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:34:51 ID:qJzcERzn
>>781
マジか。専ブラ使ってるからわからなくてな…
保管しちまったが…上書きすればいいかな
783名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:13:31 ID:AXItHKUB
今493kBかな?
埋めるのがめんどくさいくらいの容量まだあるなw
ところで専ブラでも容量読めないか?Janeは読めると思うが
784名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:38:08 ID:qJzcERzn
>>783
まぁLiveだから読めないことは無いんだがな。
最大は503だったっけ?これじゃあ梅SSも投下できないな。



それに投下しても叩かれるだろうしな…
785名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 16:54:56 ID:hen1y7x5
現在494kb
まだ埋まらないのか
786名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 17:47:29 ID:bDTq3Xvc
このスレの職人レベルがもう少し上がりますように
787名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:26:50 ID:LcIVP0b1
>>786
さて、どこで誘導されたか教えてもらおうか
VIP? ν速? アニメ? アニキャラ?
788名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:38:08 ID:x0GMp9zt
>>787
落ち着いてスルーするーんだ
789名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:44:02 ID:8Fnxlvyb
さて、今週からゆーちゃんとみなみんが登場するワケだが…
エロ無し・ほのぼのでいいから、みな×ゆたがもうちょっと増えて欲しいと思う俺ガイル
790名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:49:56 ID:5mFnv226
埋めがてら、次スレの27(みなさんのお勧めSSは何?)にこっちで反応。
正直「全部!」とか言いたいけど、ざっと思いつく限りでは……。

・「悪戯心」(1-808さん)
・「てけてけかなたさん」シリーズ(◆cj23Vc.0u.さん)
・「あふ☆いや」シリーズ(妄想屋さん)
・「5月28日、あんらっきーでい」シリーズ(ましまろさん)
・「胸いっぱいの愛のおおきさ」(3-575さん)

あとは次点が山ほど。というか心を鬼にして一人1作or1シリーズに絞りました。
しかしこうして見ると、全部こなた関連……自分に正直すぎだ、俺。
791名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:25:46 ID:vIJY8d8D
・プリンセス・ブレイブ!(◆cj23Vc.0u.氏)
・パラダイス・カフェ(妄想屋(仮名)氏)
・背徳のイマジネーション(3‐283氏)
・猫耳こなた(5‐230氏)
・猫こなた(3‐907氏)
・(1‐808氏)のこなかが物すべて

分かり易過ぎるくらい正直に書いた。反省はするが後悔はしない。
後、最近オタと一般人の間で揺れるかがみが個人的ツボです。
792名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:47:02 ID:/3pnymEN
本当は色々あるんだけど、あえて挙がってないものを…ってことで、
2スレ目に投下された「かがみの決意」。短いけど切ない。
793名無しさん@ピンキー
   ____________
 /  /: : :イ´: ∧ヽ 、: :.\  │   .┌──────────┐      ┌───────────┐
│  /: : : :|:/:_: l/ }: |、: : !: : :ヽ │   ...│lー ァ´/:/: :.l: ∧: :.!: : :`ヽ \     ../ ./`ーヽ  ヽ    ヽ ヽ、  .│
│   l: : : : |/´//  l:バ`:|: l: : :.|..│  ... │Y´:{:/: : /__:イ:/  !__!、:.!: : :ヾー\  ./  . , レヽl、 ヽ 、    \ ヽ .│
│   |: l: : :|≠彳   !テミ: :!: ト、l │   .|{:::::/:{: /´/l/  l/ `}:|: : l: :}  | │.../  l l __ ヽヽ、 く ̄ヽ、  ヽ...ヽ│
│   |: l: : :イ代.|     |rt:从l: :|  |     |`Y イ ャ≠rミ     r-=rァ: :|: :|  | │.l..l  l f´ ヽヽ ヽヽヽ ヽ  lヾ ..|
│   l/l: : : 弋シ     ゞ= {ノ: :|  /|___|.\∧! / r、:::|    トィ,.:} 〉: ト、l  . | │l l l│   ヽ、 >ヒz七、  ト、Y|
│   ヾ.ト、:.l、'''''  。  ''''イ: | ̄.7 姉妹フラグ .>込.弋シ   弋ツ{ }イ:|   / ...| リ l N、,,三ミ `  '´´〃ヾ,、 V ./
 \    Vヽヾ7ーfァニ彳 l/.| ._...\ | ̄ ̄ ̄l/!:. ート、''''  。  '''ノl" l:.|  ./  . \ |   N、   '_ , -,、   l∧ /
    ̄ ̄ ̄\つかさ ___|/ .\ \   」_ かがみ _____/___ \.  M.    {   l   レ./\
     __,二二二´  ./   \ \ .\  ̄| ̄ ̄ ´/  \     >師弟 |   ヽ l リー 、_ `ー- ' , イ/   \
   _/ /|   | lヽ \_.... ̄|  | ̄\ \/.,ヘ_l      ̄|  | ̄   / /\|   | ななこ先生 /─┐ ┌┘
 / /,.. -、 l   | ,..-、 ヽ.  \_|  |__ \ . <        |  |   / /フラグ  .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   │ │
 | //r`::r ヽ、.l lr:::ヽヽヽ  \   / ::.:/.:.::.::.::/.:/.::ll.::.::∧l:.::.::.::l.:.ヽ:.::ヽ  ______ .大人のフラグ┌┘ └┐
 |.ト| l l.:::ノ i__,/ ゝ l:::::::r' 〉 ト、 ',.\/  : :l.::.:.:/77‐ /l.::./ lA、_::.:l:.::.:ミヽ:ヽ |r─--v、:::::::::>|   _____\   /
 |l 、 i. ___,ノ '、  `ー ,' / |) ) }..|| : .l: .::.:〃/  l |.:/  l|ヽ:.::.l.::.::.::l ヾ.|     }ハ::}:::::〉| / .ー'ァ:7:フ7``i!:、ヾY-┐
 |!  |` 、_ ー `ー‐'_,/  |'´ | ,/ /  :.:l.::.::./ /   ´l.:/   ll l.::.l.::.N:.:l   .| =z  z=く 〉:::>| |  ./:.:.:/._l'  T|イ:.:.〉. .│
 |. /ヽ,.-、_>-‐ <)..   l .レ__,/  .┤:./l 三三  l/  三ヨヘ人/ ヾ|   |!       `!::/ .| | . /イl:.l''ニ'‐、<.|ハ /.│
 |!/   ,//::/ /::/   / /     .ヽ l:/::.l        ,   ・l:N:.:/  ` ...|≡   ≡≡|< .||.  | ' > ,、ー_ ̄l  Y/
../\    みゆき ____/    .l:l:.::.レ:.:丶_"   ー'ー  "_人l:./    ..|''  i   '' |ノ .| .\ ゆい姉さん __/
/  \.,───一' .....┌───→ll:.::.::.l::.::.l:.>┬-,、..-‐:T:l:.::.ハ/     | 、__    ノ . .|  _二二二二二二________
 ̄|  |´    みさお←┴→あやの「レフ .. _ 「ヽ「l /ニヽ lニ.ニl /ニヽ   .| ー--‐ イ_.   | .|  |    // /  / l∧/   / ...\
  |兄| みなみ    ┌──┬─→|_ト、ゝ(O) l_ト、.」/_,ニ、 ゝ l」 /_,ニ、 ゝ┐\ 白石  ./  |_|ヽ / </  / /xr示  / _,./斗│
  . ̄   ↑   ....↓    │  │こなた。このスレの主役。.応用多数.|   ̄| ̄|. ̄.    | 小 \  / /| イ{ 伐:jl  //  /l.│
       .└→ゆたか  . │    ̄↑ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   .│ └──--l 神  \ |/ /! ム 辷リ   ャ==l.│
       ↑         .↓     │近親フラグ    夫婦フラグ      └──── l あ.     ヽ//l/ァ}::::  、_,__,  `ヾ │
       └──── ひより   └───→そうじろう←→かなた           .|  きら..   /\l/《> ._(  )__::/  │
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