【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう9【アリソンリリトレ】

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1名無しさん@ピンキー
作品を発表してくれる神キテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
神には感謝を忘れずにおながいします。

過去スレ
◆□キノの旅でハァハァしよう□◆
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1035/10353/1035380014.html
◆□キノの旅でハァハァしよう3□◆
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045648241/
◆□キノの旅でハァハァしよう4□◆
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1057301973/
◆□時雨沢作品でハァハァしよう5□◆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085156970/
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう6【アリソン】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126260007/
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう7【アリソンリリトレ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153473195/
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう8【アリソンリリトレ】
関連スレ
時雨沢恵一総合スレ46 アリソンリリアトレイズキノ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1152727914/

保管庫
http://members.at.infoseek.co.jp/kinohaha/
http://www.asahi-net.or.jp/~sx8a-skym/mono/index.html
http://kujira.s8.x-beat.com/kino/

2名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:24:30 ID:5w5KnO6s
ミスった・・前々スレ
【キノ】時雨沢作品でハァハァしよう7【アリソンリリトレ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137574410/

関連スレ
こんな「キノの旅」はいやだ!! その4
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1134482392/
キノの旅Yの後書きを書くスレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1092565326/

公式サイト (Flashを鑑賞する時はtop.htmlを省略)
ttp://www.kinonotabi.com/top.html

WOWOW
ttp://www.wowow.co.jp/drama_anime/kino/contents.html

メディアワークス
ttp://www.mediaworks.co.jp/

キノの旅の絵師、黒星紅白のサイト
ttp://ww2.tiki.ne.jp/~kuroboshi/

キノ・アリソン絵板
ttp://fox.oekakist.com/KINO/
3新婚バカップル学生編:2007/04/21(土) 21:25:38 ID:5w5KnO6s
ア「只今ヴィル、面倒だから軍服のまま来ちゃった」
ヴ「お帰りアリソン、ご飯できてるよ、着替えてきたら?」
ア「違うでしょヴィル、『ご飯にする、お風呂? それとも……あ・た・し?』でしょ」
ヴ「アッアリソン、それなんか違うんじゃ……」
ア「つべこべいわない、上官の命令は絶対よ! それにヴィル、軍服のまましてあげるから……ね?、着たまましたいっていってたでしょ?」
ヴ「いやその…それは言葉の綾で……」
ア「はいそうと決まったら、ベットへ向かって一緒に行進!」

 ……

ア「ヴィルのバカ! 軍服にかけちゃ駄目だっていったのに……、明日査閲があるのにこれじゃ着てけないじゃない」
ヴ「アリソンごめん、つい……」
ア「もう……、まぁいいわ、そのかわりお風呂上がったら又ハッスルして貰うわよ、ノルマは三回よ」
ヴ「その……明後日試験が…」
ア「ヴィル、どうせこれ着てけないんだから、その……いっぱいかけていいわよ……」
ヴ「……今度は軍帽も被ってほしいな…」
ア「バカっ…帽子はかけちゃだめよ、替えないんだから…」

− 以上 −
4名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:28:54 ID:KFpQuZSS
>>1乙&gj!
誘導age
5名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 10:32:24 ID:BkYaDsOG
乙!
6新婚バカップル合格発表編:2007/04/22(日) 13:32:29 ID:p65geQ/n
ア「ヴィル、合格発表はあそこの掲示板みたいよ」
ヴ「アッアリソン、僕のかわりに見て来てくれないかな……僕自信ないし……」
ア「ヴィルもっと自信を持ちなさい、あれだけ勉強したんだから大学合格間違いなしよ(ヴィルったらあっちの方もご無沙汰で勉強してたし……)」
ヴ「でも……」
ア「でもじゃないわよ、ほらいくわよ」

ヴ「アリソンあったよ、僕合格だよ!」
ア「おめでとう……ヴィル、良かったわね……」
ヴ「アリソン、僕なんだか涙が出てきちゃった、嬉し泣きかな? ……アリソンも泣いてるの?」
ア「……おめでとヴィル……(gyu!)」
ヴ「…アリソン苦しいよ……でもありがと……」
ア「……よかったわねヴィル……(chu!)」
ヴ「アッアリソン、みんな見てるし……」
ア「いいじゃない、あたし達結婚してるんだし、……そうだこれからお祝いしましょ!」

ヴ「アパートに戻ってきてどうするのアリソン? お祝いってどこかでご馳走食べるんじゃなかったの?」
ア「もちろんごちそうよ、ほら服を脱いでヴィル、ベットへ向かって一緒に行進!」
ヴ「アッアリソンそれなんか違う」
ア「ほらつべこべ言わずに上官の命令に従う!」
ヴ「アリソン……僕…食べられちゃうの?」
ア「バカっ……頂きますヴィル……(paku!)」

− 以上 −
7名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 13:48:07 ID:zXhpDnWm
>>1
8新婚バカップル入学準備編:2007/04/22(日) 19:23:45 ID:kQwTih3u
ア「ヴィル合格おめでとう」
ヴ「ありがとうアリソン、ところで入学式はアリソンも来てくれるんだよね?」
ア「もちろん休暇をとるわ、そうだヴィル、入学式用のスーツをみていきましょうよ」

店「まぁ連邦大学にご入学、とても優秀な方なんですね、素敵な彼氏がいらっしゃってお嬢様がうらやましいですわ」
ア「……あたしたち実は結婚してるの」
店「左様でございましたか……素敵な旦那様がいらっしゃって奥様がうらやましいですわ」
ア「……(今奥様って奥様って言われた……ぽっ!)」
店「……奥様?」

ヴ「スーツ試着してみたけどどうかな?」
店「まぁ素敵な旦那様ですこと、とてもよくお似合いですわ、ねぇ奥様?」
ア「えっえぇ……(また奥様って……それにヴィルったらカッコイイじゃない……)」
ヴ「…アリソンどうしたの?」
ア「……まぁまぁかしらねヴィル……(あたしのバカ、ホントはもの凄くかっこいいのに…どうして素直になれないのかしら……)」
店「ではこちらになさいますか、30分ほどでお直しが出来上がりますのですぐにお持ちになれますよ」

ヴ「今日は色々買って回ってちょっと疲れたね、アリソン」
ア「そうねぇ…でも全部必要なものだったしね」
ヴ「そうだアリソン、スーツをハンガーにかけないと」
ア「…ねぇ、ヴィル……さっきのスーツ早速着てみない? サイズとかあわなかったら大変じゃない」
ヴ「えっ、さっきお店で着て確認したけど?」
ア「念のためよ、念のため」
ヴ「まぁいいけど……」

ヴ「どうかな、アリソン?」
ア「……よく似合ってるわヴィル……(このまま食べちゃたいくらい…)」
ヴ「ねぇそろそろ着替えていいかなアリソン?」
ア「……ねぇヴィル、すごくかっこいいわよ、…その……それ着たまま……」

ア「ほらヴィル、スーツのままベットへ向かって一緒に行進!」
ヴ「アッアリソンそれなんか違う」
ア「ほらつべこべ言わずに上官の命令に従う!」
ヴ「アリソン……僕…このまま食べられちゃうの?」
ア「バカっ……頂きますヴィル……」

− 以上 −
9名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 11:52:42 ID:DWTuGWTb
>>1
age
10名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:39:25 ID:RPjyJ7bM
保守
11名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 23:13:35 ID:V/zvzKlM
>>1
乙!

>>3,>>6,>>8
さりげなくシリーズ化してるwwGJです!
12名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:38:42 ID:AT4V86Cq
しまった、前スレのログ保存し損ねた……
禁壷のログで持っている方はおらんだろうか?
13名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 06:05:27 ID:Tf3aoW6m
そろそろ保管庫更新期待
14名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 14:49:40 ID:mGCNtmZj
ホス
15名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 11:07:28 ID:QKcZAi8v
>>11
どもです、一応前スレ488からのシリーズものです。
16名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 16:59:11 ID:erPpGxzI
17新婚バカップル新兵訓練編:2007/04/27(金) 20:10:31 ID:Px0SNNV7
ヴ「ねぇアリソン、僕達その……夫婦だよね?」
ア「そうよヴィル、新婚ほやほやのね」
ヴ「夫婦の間でアリソンが上官とかおかしくないかな? 夫婦って本来平等な関係じゃ……」
ア「ヴィル、私は連邦空軍の伍長なの制服の階級章もそうなってるでしょ?」
ヴ「それはそうだけど……でも僕は学生だよ軍人とか関係ないよ」
ア「……ヴィルは上級学校で予備士官養成課程をとってたわよね」
ヴ「うん学費の補助がでるし大学でも続けて養成課程を受講して卒業すると猶予されている兵役が免除されるんだ」
ア「そうよねぇ、つまりヴィルは予備士官訓練生って訳なの」
ヴ「……そっそうなの」
ア「只の訓練生は新兵つまり二等兵として格付けされるってしってた?」
ヴ「……そっそれはちょっと違うんじゃ……」
ア「そして私は伍長なの……、上官の権威に反抗する生意気な新兵にはお仕置きが必要みたいね」
ヴ「アッアリソン?」
ア「ヴィルヘルム・シュルツ二等兵! 気を付け!」
ヴ「!」
ア「ほらヴィル、そのままベットへ向かって一緒に行進!」
ヴ「アッアリソンそれなんか違う」
ア「ほらつべこべ言わずに上官の命令に従う! 生意気な新兵には鬼教官の猛訓練が必要ね、たっぷりシゴイてあげるわよ」

ア「ほらヴィル、しっかりしなさい」
ヴ「アッアリソン……さすがに一晩で五回は無理だよ……」
ア「訓練はまだこれからよ! たっぷりシゴイてあげるわよ……」
ヴ「アッアリソンしごくの意味が違う……」




18名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 02:08:17 ID:ab6TTuIU
保守
19名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 01:02:32 ID:Cxn+Z2dq
ホス
20名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 22:18:45 ID:vQJ+PWy3
>>17GJ
保守
21名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:32:22 ID:/OQMJYZr
SSが書きたいのにPCがぶっ壊れて書けない。
22丹下段平:2007/05/02(水) 18:59:18 ID:eCd0ExCd
書け! 書くんだ>>21 !!
23名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 23:03:08 ID:l1nWNvFl
携帯を使うんだ!>>21
24名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 14:40:19 ID:ZsWLX/Ix
携帯で書いたりしてたけど、改行がめちゃくちゃになるんだよね・・・
結局txtで保存してPCで組み直してた
25名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:36:17 ID:aerBzx9X
ホス
26名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:15:03 ID:Q9XbIZKB
保守
27名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:15:04 ID:F0AD7bgS
ほしゅ
28SBI:2007/05/08(火) 19:03:01 ID:tv5D0nTX
久しぶりに来たら、新スレになってたよ。
しかも何だかアリソンとヴィルの話が続いてる。GJです!!!
自分も久しぶりに書いてみました。いってみます。
29SBI:2007/05/08(火) 19:03:51 ID:tv5D0nTX
「見て見てーっ!!バニーガールっ!!!」
玄関のドアを開けるなり、バニガ姿の母親にそう言われては凍りつくしかない。
頭の上でウサミミをピコピコさせている自分の母親、アリソンの姿にリリアの脳は一瞬その活動を停止した。
「………って、リリアちゃん?なんでここに?今日はまだ学校のハズじゃ?」
ところが、一方のアリソンも目の前にいるのが自分の娘である事が予想外だったらしい。リリアの顔を見つめたままみるみると青ざめていく。
「なんでって………それはこっちの台詞よ。ママ、何なのそれは?どうしてそんな格好をしてるの?」
「いや、それはその……あの……」
「まあ、何となく予想はつくけど……。っていうか、それ以外考えられなけど」
リリアはじろりとアリソンを睨む。
「英雄さんね。さっきは私と英雄さんを間違えて飛び出したわけね」
「ぎくぅっ!!!」
「娘のいぬ間に真昼間から家でイチャつこうとしてたと」
「ぎくぎくぅっ!!!」
「ママが英雄さんとの逢瀬を楽しむ事に文句は無いわ。ただ、物事には限度とか、そういうのがあるのよねぇ………」
涙目のアリソンにリリアが詰め寄る。リリアの剣幕に圧されて後ずさるアリソンだが、すぐに壁際まで追い詰められてしまう。
「帰ってくるなり寝室からアンアンって声を聞かされるところだったのよ!!こっちの身にもなってよ!!!!」
「だってぇ!!!」
「だってじゃなぁいっ!!!!」
なんて、どうしようもない言い争いを続けるアリソンとリリア。そんな二人の様子を半開きになった玄関のドアの陰から伺う者がいた。
「まいったなぁ……」
黒髪にメガネの軍人。アリソンの恋人にして、実は死んだはずのリリアの父。トラヴァス少佐ことヴィルヘルム・シュルツ、先ほどから二人の話題に出ている英雄さんである。
トラヴァス少佐は終わることの無い二人の言い争いに溜息をつく。このタイミングで入っていくのはいかにも気まずい。
そもそも、今日はアリソンと家で一緒にお茶でも飲もうと約束していただけなのに、どうしてあんな事になっているのやら。
「まあ……家に呼ばれて、それだけで終わったためしなんてないんだけど」
扉をへだてて進退を決めかねているトラヴァス少佐をよそに、リリアとアリソンはヒートアップしている。
「ママのバカっ!!!エッチ!!!ヘンタイ!!!」
「な、なによぉ!!!年頃の女の子なら大体みんなこんな事考えてるでしょ!!」
「考えてないっ!!!そもそもママは三十路半ば、女の子違うっ!!!!」
「何言ってるのよぉ、心はいつだって女の子よ。それに体の方もまだまだ……このバニーガールの衣装だって似合ってるでしょ?」
「むう……それがママの厄介な所よね。マジで若々しいから、自分で年相応に落ち着こうって気になってくれないから……」
「わかってるじゃない、リリアちゃん」
「いや、わかんない、わかんない」
「んもー、っていうかそもそも誤解があるみたいね。この格好、私の趣味だと思ってるでしょ」
「へ、そうじゃないの?」
「あの人のリクエストよ」
リリアが一瞬ポカンとした表情を浮かべる。アリソンは何故か、へへん、と得意げな様子で話し始める。
30SBI:2007/05/08(火) 19:04:40 ID:tv5D0nTX
マティルダ王女のロクシェ公式訪問とそれにまつわる諸々の事件によって、アリソンとトラヴァスのデート計画はすっかり台無しになってしまった。
その後もトラヴァスは事件の後始末で、アリソンは長期休暇の間に積もりに積もった仕事の処理で、お互いに忙しい日々を過ごす事になった。
「というわけで、こちとら欲求不満なので、ヴィル、そこんとこよろしく」
「と、言われても……」
そしてようやく実現したデート。アリソンもいつも以上にはしゃいで、トラヴァスも楽しみにしていたのだけれど
「でも、その格好は………何なの?」
「何って、ウェディングドレス」
「だからどうしてウェディングドレス?そもそもどうやって手に入れたの?」
アリソンに連れて行かれたホテルの一室に何故か荷物が届いていた。その中身が今アリソンの身に付けているウェディングドレスだったのだ。
「うーん、蛇の道は蛇ってとこかしら。ちょっとね、ヴィルと一緒に色々したくて勉強したから」
「勉強って………」
「それよりどう?似合ってる?」
そう言ってアリソンに微笑まれて、ヴィルは答えに窮した。
(実際、ほんとに似合ってるし……)
ウェディングドレスの白にアリソンのキラキラと輝く金髪が映える。
柔らかな胸やきゅっと締まった腰、どれを取っても理想的なアリソンのスタイルはドレスに飾られて一層引き立てられているようだ。
細かな細工を施されたウェディングドレスとアリソンの組み合わせは、ほとんど芸術の域に達している。
(でも、それを言ったら最後、アリソンのペースに……)
葛藤するトラヴァスの顔をアリソンが覗き込む。
「どう?」
妖精のごとき笑顔が間近に迫って、トラヴァスの心はぐらぐらと揺れる。キラキラと輝く青い瞳に魅入られる。
(うう……危険だってわかってるのに……)
「か、かわ……」
気が付けば、うっかり口を開いてしまっていた。
「何?」
「可愛い……すごく」
瞬間、アリソンに抱きつかれた。
「ああ、もう!!ヴィルっ!!それでこそヴィルよっ!!!!」
そのままベッドの上に押し倒される。アリソンの胸をぎゅうぎゅう顔に押し付けられながら、トラヴァスはしみじみ思う。
自分も年齢を重ねて、アリソンに対しても恋人としてそれなりに振る舞えるようになったつもりでいたけれど………。
苦手だった色事にも多少は慣れたつもりでいたけれど………。
(やっぱり、アリソンには敵わない……)
もう頭がぼんやりしてきて、何も考えられない。トラヴァスは白旗を揚げた。後はただ、アリソンのなすがままに任せる事にした。

ドレスはもちろん、手袋もヴェールも着用のままで、なおかつヴィルも身に付けているスーツ一式を着用したままするというのが、アリソンの要求だった。
「たまにはこういうのも良いわよね」
「…………」
アリソンの問いにトラヴァスは答えられない。ベッドに腰掛け膝の上にアリソンを乗せて、その背中を抱きしめたままユデダコのように真っ赤になっている。
31SBI:2007/05/08(火) 19:05:23 ID:tv5D0nTX
アリソンの胸からお腹のあたりまでを撫でる。ドレスの薄い布地一枚を隔てていることで、逆にその肉感が意識される。
「あはっ……あんっ…ヴィルの手、あったかい。私もドキドキしてきちゃうな」
トラヴァスの手の平の感触にアリソンが膝の上で身悶える。当然、アリソンの柔らかいお尻がトラヴァスの硬くなったモノに擦りつけられる。
「ヴィルも興奮してくれてるみたいだし」
「うぅ……あんまり言わないで……」
「照れない照れない。これもヴィルから私への愛の証なんだから」
なんて言われて、否定する事もできず、トラヴァスは自身の衝動に身を任せる。アリソンを抱きしめる腕に力を込め、より強く、激しく、アリソンの体を弄る。
首筋にキスをして、耳たぶを甘噛みして、段々熱を帯びていくアリソンの息遣いに脳を蕩かされて、トラヴァスはさらに行為に夢中になっていく。
「…っあ……ああんっ……ヴィルぅ…」
甘い声。腕の中でアリソンの体がだんだんと熱くなっていくのがわかる。頬を染めて喘ぐ彼女が可愛すぎて、トラヴァスはたまらずにアリソンの耳元で囁いた。
「……愛してる、アリソン」
二人が恋人同士になって以来、何度もトラヴァスが言ってくれた言葉。その言葉にアリソンは一番最初に言われた時と少しも変わらない笑顔で答える。
「…私も…愛してるわ、ヴィル………」
アリソンの唇にトラヴァスの唇が覆い被さる。求め合うように舌を絡み合わせ、息をするのも忘れて互いの唇を味わう。
「そろそろ……いいかな?」
「うん、きて……」
トラヴァスの腕に持ち上げられて、アリソンの体がベッドの上に仰向けに横たえられる。ドレスの布がぶわっと広がって、トラヴァスはその美しさに改めて見惚れる。
「やっぱり……きれいだ、アリソン」
「ありがと…」
「でも、完全にアリソンの目論見にハマっちゃったな……」
「とーぜんよ、だってヴィルは……」
「うん、僕はアリソンにベタ惚れだよ」
くすくすと笑い、もう一度くちづけを交わす二人。トラヴァスの手がドレスをたくし上げて、ゆっくりとショーツを下ろしていく。
金色の密やかなしげみとその奥で切なげに濡れて輝く秘裂、トラヴァスの指がその隙間に分け入って、きゅっと締め付けてくる柔肉の狭間を軽くかき回す。
「…や……あんっ!!…あ…ヴィルぅ……はやくぅ…」
「うん……」
アリソンにねだられて、トラヴァスは指を引き抜き、ズボンのファスナーに手を掛け、興奮に脈打つ自分自身の熱く硬いモノを解放する。
「アリソン……」
「ひゃんっ!?」
その先端をアリソンのアソコにあてがうと、伝わった熱にアリソンが小さな悲鳴を上げた。
「………じゃあ、いくよ」
トラヴァスの声と共に、アリソンの膣内へと狂おしいほどの熱の塊が沈み込んでいく。じゅぷじゅぷと溢れる蜜が音をたて、熱がアリソンの膣内を埋め尽くす。
「…ふあっ……ひゃあんっ!!……ヴィルっ…ヴィルぅっ!!!」
切れ切れの息で喘ぎながら、濡れたアリソンの瞳がトラヴァスを見上げた。
清純なる花嫁衣裳に身を包みながら、快楽の涙を流し甘い声を上げる。
乱れたドレスとベッドの上に散らばる金髪の美しさに心を奪われ、トラヴァスは夢中のまま、自分のモノでアリソンの膣内をかき混ぜ、攪拌する。
32SBI:2007/05/08(火) 19:05:59 ID:tv5D0nTX
「ああっ……アリソン……アリソン…っ!!!」
「ひうっ……あっ…ふあああああっ!!!…すご…ヴィルのが私のなか…あばれて……っ!!!」
快感に全身を震わせるアリソン。その肩口に、首筋に舌を這わせてやると、先程まで以上の敏感さでアリソンの体は反応する。
トラヴァスの背中をぎゅっと抱きしめる細くしなやかな腕に、突き上げるごとに力がこもるのが感じられる。
自分の与える快感に、全身で反応しているアリソンはあまりに健気で愛しかった。ただ溢れ出す感情のまま、トラヴァスは何度もアリソンの唇を求めた。
「…んっ……んぅ…ああっ……ヴィルっ!!…好きぃ…好きっ!!!!」
「アリソンっ…僕も……っ!!!」
幾度と無く快感の衝撃がアリソンの体を貫き、痙攣を起こしたようにその背中が震える。
アリソンのアソコは食い締める力を増して、トラヴァスのモノを精一杯に感じようとしている。
とめどなく溢れ出る蜜が、汗が、涙が、純白のドレスを淫靡に濡らし、それが二人の興奮を増幅させていく。
「くぅ……アリソンっ!!…そろそろいくよっ!!!」
「ああっ…ヴィルっ!!…きてっ!!…きてええええっ!!!!!」
互いに限界が近いことを感じ取り、トラヴァスは突き上げを加速させる。さらに激しさを増す快感が、アリソンの中で限界まで張り詰めていた糸を断ち切った。
「…や…あっ……わたしぃ……イっちゃうぅ―――――――っ!!!!!!!!」
弓なりに反らせた背中を激しく痙攣させながら、アリソンは絶頂に達した。トラヴァスはアリソンの膣内に白濁を吐き出しながら、アリソンの背中をぎゅっと抱きしめる。
「よかったよ、アリソン……」
「………はぁはぁ……あ、ヴィルぅ……」
アリソンの呼吸が落ち着いた頃合を見計らって、トラヴァスが声を掛けた。アリソンは汗ばんだ顔に微笑を浮かべ、トラヴァスに答えた。
「……私の言ったとおりだったでしょ。たまにはこういうのも良いって……」
「うん。確かに……ウェディングドレス着たアリソンのエッチな姿、ほんとに可愛かったよ……」
トラヴァスの答えがよっぽど嬉しかったのか、アリソンはトラヴァスの肩に顔を埋め「くぅ――――――っ!!」と歓喜の声を上げた。
「こうなったら、またコスプレエッチしてみたいわねぇ……そうだっ!!」
「何?」
何か思いついたらしく、ウキウキとしたようすのアリソンの声。がばっと顔を上げたアリソンはトラヴァスの顔を覗き込みながら、こう言った。
「今度はヴィルのリクエストに答えてみようかしら」
「えっ!?…僕の?」
「そう、ヴィルのリクエストならどんな格好でもしちゃうから……」
いつものトラヴァスなら、その問いに答えることは出来なかっただろう。しかし、ラブラブなエッチの直後で、彼の頭はいくらかネジのゆるんだ状態だったらしい。
目の前のウェディングドレス姿のアリソンに見とれたまま、トラヴァスは自分の希望を口にしていた。
「僕は………」
33SBI:2007/05/08(火) 19:06:45 ID:tv5D0nTX
そして舞台は再び、現在のアリソン宅。
(言ってたぁああああああああああああああああああああっ!!!!!)
トラヴァスは心の中で絶叫していた。
アリソンの話を聞いてようやく思い出した。そう言えば、そうだった。夢うつつのような状態で答えたので、どうやら忘れていたらしい。
アリソンのバニーガール姿は、確かに自分が希望したものだったのだ。
「う〜ん……」
一方、扉の向こうでは、一部始終を聞かされたリリアが頭を抱えていた。
「色々言いたい事はあるけど、とりあえずエッチの最初から最後まで全部話して聞かせる事はないんじゃないかしら……」
「そう?」
「それにやっぱり、あの真面目そうな人がこんなリクエストするなんて思えないんだけど……」
「あら、あの人はいつだって真面目よ」
「いや、だから……」
二人の会話を聞きながらトラヴァスはその場にへたりこんだ。今、このドアの向こうに突入する勇気は自分には無い。
かといってアリソンとの約束を反故にすることも出来ず、トラヴァスはすっかり進退窮まってしまった。
何も出来ないまま、トラヴァスはドアの向こうの会話を聞くとも無く聞いた。
「とにかく、ママはさっさと着替えなさい」
「え――っ」
「トレイズが来るのよ。ママにも会いたがってるし、そんな恥ずかしい格好じゃ迷惑なの」
リリアの言葉にトラヴァスはハッと我に返る。そう言えば先ほどからドアの向こうに意識が釘付けになって、周りの様子に全然注意していなかった。
顔を上げ、トラヴァスはゆっくりと周囲を見回す。階段の陰に隠れて、見覚えのある顔が心配そうにこちらを窺っているのに気がつく。
目が合った。
「あの………大人の…それも恋人同士の事だから色々あると思うし、あんまり気にしない方が……」
おずおずとトレイズが顔を出す。トラヴァスの様子から、既にアリソンの話が真実であると察しているのだろう」
「俺も、この場の事は忘れちゃいますから……」
答える言葉が無い。
さらに、ドアの向こうのリリアとアリソンがこちらの気配にようやく気付く。
「トレイズの声がしなかった?」
「ほんと?もう来ちゃったのね」
「ほら、私が出るから、ママは恥ずかしいから寝室で着替えてきなさい」
ドアノブにリリアの手がかかる。
「あれ?半開きだったんだ」
もう逃げ場は無い。というか、うずくまった姿勢から起き上がる余裕すらなかった。
ドアが開き、現れたリリアはまずトレイズの姿を認め、次にドアの脇でへたりこんでいる母親の恋人の姿を認めた。
「トラヴァス少佐?」
「こ…こんにちは」
呆然と自分を見つめるリリアの表情に、トラヴァスは心の底から消えてしまいたいと願っていた。
34SBI:2007/05/08(火) 19:07:36 ID:tv5D0nTX
以上でした。それでは、この辺で失礼いたします。
35名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 22:57:25 ID:S4Bj93zz
神キター!GJ!
36名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:36:43 ID:zncEPhqw
GJ!!

最近シズキノ分が足りない・・・・
37名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 18:44:48 ID:HKn5ZdTz
GJ! やっぱSBIさんいると楽しいなあ。
38名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:22:03 ID:97Gty6ZU
GJ!次は保管庫だ
39保管人:2007/05/11(金) 17:20:35 ID:cQdLGqWl
パソコンを初期化しちゃったもんだから以前の保管庫更新できなくなりました!
だからアドレスが新しくなりました!
ということで、おそくなりましたが、前スレまでの作品保管しました! 

第三保管庫(新)
http://kujira.s13.dxbeat.com/kino/
40名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 10:49:25 ID:zj225YU0
GJ!!
41名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 23:30:16 ID:C4Lq8f3o
おいしくいただきました。乙です!
42名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:21:14 ID:yILkDm4X
保管庫入れない…
43名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 22:30:59 ID:1JeJXw9c
俺も・・・
44新婚バカップル昇進試験編:2007/05/16(水) 22:16:50 ID:UM1ZTMDJ
ア「ねぇヴィル、今度空軍の試験があるから勉強教えてほしいんだけど」
ヴ「勉強って? 僕飛行機の事はよくしらないよ」
ア「教えて欲しいのは実技じゃなくて一般教養よ、今度昇進試験を受けなきゃいけないんだけど、軍縮のせいで良い成績で合格しないと空軍に残れないの、不合格だと退役させられて合格しても成績がよくないと予備役の廻されちゃうかもしれないのよ」
ヴ「ふーんそうなんだ、どんな問題がでるの?」
ア「これが過去問でこっちが試験の実施要項よ」
ヴ「どれどれ……、あれ? これって機密書類じゃないの?」
ア「そんなのどうでもいいわよ、夫婦といえば一心同体だし、それにあたしのような優秀なパイロットが下らない試験のせいで空軍に残れないなんて軍にとって大きな損失だわ」
ヴ「…………、あぁ……アリソン、選択科目はベゼル語でいいんだよね? 後は必須科目の数学と理科と歴史だね」
ア「えぇベゼル語は自信あるけど数学が一番苦手なのよね……」
ヴ「じゃぁとりあえず、数学の過去問からやってみようよ」

 ………

ア「じゃぁヴィルこの問題なんだけど……」
ヴ「んっ……これは…あぁ、この問題は数学だけど中味は飛行機の航路計算だよ、アリソン」
ア「えっそうなの……」
ヴ「この値が巡航速度でこれが高度でしょあとこっちが風速で…………、あとは航空操典の計算式を当てはめれば答えは直ぐにでるよ」
ア「………」
ヴ「んっ? どうしたのアリソン、操縦前はいつも計算してるんでしょ?」
ア「そっそれは……その……、操縦は勘よ勘、地図を見ておいて方角の見当つけたらまっすぐ飛んでここだって思うところで着陸するのよ! 風の影響はその時々の感覚で適当に補正するの」
ヴ「アリソン……、それじゃぁ実技試験も危ないよ、ちょっと特訓しようか、たしかアリソンは航空操典を持ってきてたよね」

 ………

ヴ「航路計算はこれくらいでいいかな? じゃぁ次は燃料計算だね」
ア「えっえぇ……(ヴィルったら操典を見て一目で理解しちゃってたのね、相変わらず優秀だわ、あたしなんか何年もみてたのにさっぱりで……)」
ヴ「んっどうしたのアリソン?」
ア「えっ? なんでもないわ…そうだちょっと休憩しない?」
ヴ「じゃぁお茶を淹れてくるね、アリソン」
ア「えぇありがと(ヴィルったらホントに頭いいのよね、それに教えてるときもかっこよかったし……)」
ヴ「アリソン、お茶が入ったよ」
ア「頂きましょ(あたしもヴィルと一緒に進学してれば同級生として毎日こうやってヴィルに勉強教えてもらって……、でも……あたしは成績良くなかったから進学は無理ね)」

 ………

ヴ「じゃぁ今日はこのくらいにしておこうか」
ア「ありがとうヴィル(これじゃヴィルは同級生じゃなくて先生ってところかしらね、……それじゃあたしは生徒かしら?)」
ヴ「ベゼル語は満点がとれるし、あとはもうちょっと勉強すれば大丈夫だと思うよ」
ア「すっかりヴィル先生って感じね(ヴィルはやっぱり素敵ね……食べちゃいたいくらいね)」
ヴ「いゃあアリソンも頑張ったよ」
ア「……そう、じゃぁご褒美ね、あたしが生徒役でヴィルは教師役よ、女生徒と教師の禁断の恋って感じね」
ヴ「はいっ?!」
ア「いくわよ、『ヴィル先生! あたし先生の事が……」
ヴ「………」
ア「ほら、ヴィル『アッアリソン君、いけないよ』でしょ」
ヴ「……アリソン?」
ア「ほらヴィル先生、そのままベットへ向かって一緒に行進!」
ヴ「アッアリソンそれなんか違う」
ア「ほらつべこべ言わずに上官の命令に従う!」
ヴ「アリソン……僕…先生じゃ無かったの?」
ア「そうよ、夫婦といえば一心同体、これからヴィル先生とベットの上で実技のお勉強よ!」
ヴ「実技の意味が違うよ、アリソン!」
ア「最低三回は頑張って貰うわよ、あっちの方の燃料計算はバッチリよ!」
45名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:10:33 ID:HLElJFIL
オチで笑いましたw
GJ!
46名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:06:48 ID:fu9V5f9Q
相変わらず面白いですなww乙です!
47名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 00:10:45 ID:Bhs9S5O0
シズキノ分が足りねぇ・・・・

すまんスルーしてくれorz
48名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 15:46:18 ID:vum6SXeE
GJ!!!
楽しいアリソンとヴィルでした。でも、このままじゃヴィルがひからびちゃう気も
49名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 22:15:46 ID:YfPDSVoM
>>48
ヴィルヘルム・シュルツは永久に不滅です

Byアリソン・ウィッティングトン・シュルツ
50名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 03:14:04 ID:OZpig0Iw
>>49
いや不滅だけど絶対干からびて復活
干からびて復活を繰り返してるって
51名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 22:39:40 ID:UPFWgG46
鬼畜嫉妬全開のヴィルが見てみたい気がするようなしないような……
52名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 14:23:45 ID:xnzUyr+s
トレイズ×カルロが見たい…
誰か書いてくれないか?
頼みます。
53名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 17:01:00 ID:1+uWlfgy
いっそカルロ×トレイズが見たい
54名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 01:47:16 ID:eNcSQE1c
>>53
カルロついて無いのにどうやって攻めるんだ
あ、ペニバンがあるか…
ペニバンつけたカルロに犯されるトレイズw
55名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 22:37:15 ID:/qX5ldoa
アックス×トラヴァス というのも思いついたが文才が無くて纏まらなかった。

誰かかいてくれんかのう
56名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:09:20 ID:/kkY7EzR
いや、やっぱりヴィルとアリソンのラブラブが読みたい!!!甘々でもいい!!て言うか、むしろ甘々で!!!
57名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 22:50:36 ID:Jd9bphyr
>>54
ごめん、精神的にってこと




いっそ男の子という架空設定でも…
58まつ ◆MXNhcuAMMw :2007/05/29(火) 16:44:39 ID:PAqyzrbd
エロじゃないの久しぶりに投下するよ。
後半はちょっと待って。
59まつ ◆MXNhcuAMMw :2007/05/29(火) 16:45:30 ID:PAqyzrbd
安全な国 〜World peace〜

「キノー、まだ次の国には着かないのー?」
草木一本生えていない荒地を、モトラド(空を飛ばない物だけを指す)に乗った若い旅人が走っていた。
「まだだよ。エルメス。それにしても、決まった道を行くのはどうも僕の性にあわないな。」
「んーキノが血を吐いて倒れてもいいんならいけばー?」
前の国で会った今にも死にそうな顔色をした旅人は、道沿いの1kmほどは安全だが、それよりむこうは伝染病が発生し危険だといっていた。
「それを知らずにこのザマよ」といっていた彼は前の国を出る前に死んでしまった。
「何事にも洗濯はあら白いってね。バイキンはパースエイダーでは倒せないでしょ?」とモトラドが言ったが、
旅人は何も聞かなかったかのように道を走り抜けていった。


「こんにちは旅人さん!入国ですか?」
ようやく着いたその国には、城壁はなかった。
小さな低い柵で国を囲んであるだけで、防衛が気にされているようには見えなかった。
「こんにちは、僕はキノです。3日間滞在したいのですが。」
「ああわかりました。念のためお聞きしたいのですが、武器は持っていませんよね?」
「いえ、いっぱい持っていますが。預かりますか?」
森の人を手にしたキノを見て、係員は飛び上がりそうなほど驚いた。
「ひぃ!旅人さん!そんな野蛮なものをこちらへ向けないでください!・・・・失礼しました。これだけですね?」
係員が気を取り直して見たものは、3丁のパースエイダーとナイフをこちらに差し出しているキノだった。

「どういうわけだろう。前の国と同じように棚が低いわけでもないし・・」
「とりあえず、なくしたバッグを探すこと。」
キノがまず探すことになったのは、宿ではなく持ち物のバッグだった。
「そんな大事なものが入ってたわけでもなくて本だけなんでしょ?あきらめる?」
「なくしてもいいけど、見られたら僕は恥ずかしくてこの国に居られない・・・」
「なにそれ?全裸の写真でもはさんであった?」
「・・・エルメスはホントに夜は爆睡してるんだね。」
置き忘れた場所に戻ったキノは、警察を探そうとして・・見つからなかった。

「このバッグをお探しかな?」
入ってすぐの所に戻ると、白髪の老人が、なくしたバッグを持ってたってた。
「あっそれです!どうもすみません!」
「何、礼はいらんよ。どうした、顔が赤いが」
そう言われてキノはあわてて話題を変えようとした。
「この国には警察は居ないんですか?見たところ一人も警官の姿が見えませんでしたが。」
老人は満面の笑みで答えた。
「それはのう、この国が”自衛の国”だからなんじゃよ。」
「自衛の国?おっちゃんどういうこと?」
「ふぉっふぉっふぉ、わしの家に来るがいい。なんなら滞在する間泊めて進ぜよう。ご飯くらい出すぞい?」
「おっちゃーん、いいの?3日目にはキノは朝早くからおっちゃんのお金を持ってドロン、なんて」
「そのときはエルメスを売って当ててください。ぜひともお願いいたします。」

老人の家は、静かな住宅街の中にあった。
だが、よく見るとどの家にも丸いスイカのできそこないのような金属製の玉が庭においてあった。
カラフルに彩られたものや、I Love Youなどといった文句が書いてあるものもある。
「すみません。これは何でしょうか?何かのタンクなのでしょうか?」
老人はにやりと笑って答えた。
「旅人さん、これこそがわが国に警察が要らない理由、軍隊が要らない理由なのじゃよ。
これこそが平等を、平和をもたらす素晴らしい装置なのじゃよ・・。
60名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:05:01 ID:5Gpf/wgH
新作ktkrabe

まつ氏ナツカシス
61名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 19:19:26 ID:nreGDrE2
wktkして後編待ってる。
62中年バカップル:2007/06/03(日) 21:32:38 ID:Lno+4uqn
ア「いらっしゃい、英雄さん」
ト「やぁアリソン、急用ってなんだい? そうだリリアはどうしたの?」
ア「もう寝ちゃったわよ、まだ子供よね」
ト「そうか……」
ア「やっぱり”娘”が気になるのかしらね英雄さん」
ト「……」

ア「それよりこれよこれ、やっと手に入ったから見せたかったのよ、見てこれ」
ト「アリソン? ……それって……」
ア「高かったのよ、どう?」
ト「どうって…その……僕の学校の制服だよね?」
ア「そうよ、ロウ・スネイアム記念上級学校の女子の制服、ブレザーよ、リボンやブラウスもセットなの」
ト「えっと……なぜそれがここに……」
ア「『アリソンと一緒の学校に通いたかった』、あたしのブレザー姿が見たかったってこの前言ってたでしょ」
ト「そっそれは言葉の綾で……」
ア「早速着てみるわよ!」
ト「アリソン……君は上級学校に通う娘を持つ母親のはずなんだが……」
ア「どうかしら? まだまだいけるわよね?」
ト「……」
ア「じゃぁあたしは後輩役でそっちが先輩ね、いくわよ」
ト「…アリソン?」
ア「先輩!あたし先輩の事が……」
ト「………」
ア「ほら 『アリソン、俺だって君の事が』でしょ」

リ「……ちょっとママ! さっきからうるさくて目が覚めちゃったんだけど一体何をやってるの?」
ア「! リッリリアちゃん、なんでもないから寝てていいわよ、もう静かにするし」
リ「そう、でもちょと喉が渇いたしお水を呑みにいくわ」
ア「ちょっとリリア!」

 ガチャ

リ「!」
ア「こっこれはその……」

リ「ちょっとママ、またコスプレなの? 二人ともいい年していい加減にしてよね」
63名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:43:44 ID:PouGwafv
GJ!
コスプレはいいなあ…
64新婚バカップル試験御礼編:2007/06/03(日) 22:03:46 ID:sSA6TcQO
ア「只今!ヴィル」
ヴ「おかえりなさいアリソン、随分嬉しそうだけどどうしたの?」
ア「この間の昇進試験の結果が出たの、Aプラスで合格よ」
ヴ「おめでとう、Aプラスだと上位10%に入ってるんだよね?」
ア「えぇそうよ、これで現役に間違いなく残れるし、来期からは昇進でお給料も上がるし万々歳よ」
ヴ「よかったね、アリソン」
ア「ヴィルが勉強を教えてくれたお陰よ、ありがとヴィル」
ヴ「いゃあアリソンが一生懸命頑張ったからだよ」
ア「そんな事ないわよ、ヴィルのお陰よ、ヴィルにはお礼しなくちゃいけないわね。」
ヴ「お礼なんかいいよ、アリソンが喜んでくれれば僕は充分さ」
ア「まぁいいわ、とりあえずお祝いしましょ、とっておきのワインがあるし、ご馳走作ってたべましょうよ」

ヴ「おいしかったね、アリソン」
ア「えぇ…(ヴィルったらワイン呑んで真っ赤になっちゃて…随分可愛いじゃないの……それに試験勉強であっちの方はご無沙汰だったし……)」
ヴ「んっどうしたのアリソン?」
ア「ねぇ…ヴィル、ちょっと疲れたわね…まだ早いけどシャワー浴びて……その……もう寝ましょうよ」
ヴ「そう、だったらアリソンは先に寝てるといいよ、僕は来週のレポートのために調べものをしなくちゃいけないんだ」
ア「…ちょっとヴィル!(来週のレポートなんていつだっていいじゃない)」
ヴ「アッアリソン?」
ア「ヴィルヘルム・シュルツ! 気を付け!」
ヴ「!」
ア「ほらヴィル、そのままベットへ向かって一緒に行進!」
ヴ「アッアリソンそれなんか違う」
ア「ほらつべこべ言わずに上官の命令に従う! 御礼してあげるっていったでしょ、たっぷり御礼してあげるわよ」

ア「ほらヴィルしゃきっとしなさい」
ヴ「アリソン!もう御礼は十分だよ!」
ア「あたしはまだまだお礼したりないわよ、それにあたしを悦ばせたいんでしょ、たっぷり悦ばせてもらうわよ」
ヴ「アッアリソン、ヨロコブの意味が違うよ!」
65名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:30:41 ID:EGx7AOMD
>>64
今更ですが、
アッアリソン
より
ア、アリソン
とした方が違和感なしに読めるかと思います
66774RR:2007/06/05(火) 17:14:00 ID:z1LFgSrL
保守用にちょっとずつ書いてきた作品を投下します。
処女作ですので細かい突っ込みはナシで・・・。

エロありですが突入まですこし長いです。
67望みの姿になれる国 (1/9):2007/06/05(火) 17:15:29 ID:z1LFgSrL
「すみません、この希望容姿欄というのは何ですか?」
ある初春の昼下がり、キノとエルメスは城門の入国管理局にいました。
エルメスはサイドスタンドでキノの隣に立ち、キノは入国申請書を書いています。
「ああ、まだ説明していませんでしたか。 我が国では一生に三回、希望する姿に変わることが
出来るんです。旅人さんもこの国に滞在している期間に限り、この恩恵を受けることができます」
「へぇー・・・それは凄いね。具体的にどの程度姿を変えられるもんなの?」
エルメスが訪ねました。
「基本的に自我があるものでしたら何にでもなれますよ。もちろん身体の一部のみを
変えることも出来ます。ただ・・・」
「ただ?」
「人間以外に姿を変えることはあまりお勧めできません。やはり色々と弊害が多く、我が国で
そういったものに姿を変えている人はごくごく一部です」
「虫に変身して潰されでもしたら大変だもんね」
「整形程度の方が大半ですね。でも最近は、そういった人も少なくなりました。
いい傾向なのかもしれませんが、個人的にはせっかくの技術がないがしろにされているようで
複雑な心境です」
「なるほど・・・ これでいいですか?」
キノは書き終えた入国申請書を衛兵へ渡しました。衛兵は記入漏れがないか目を通します。
「ふむふむ・・・変身は希望されないのですね。えーっと、そちらのモトラドの方の申請書は・・・」
「え?僕も書かなきゃならないの?」
「はい。あ、もちろん旅人さんに代筆してもらって結構ですよ」
キノは再びペンを取り、申請書をもう一枚書き始めました。 が、しばらくしてその手が止まりました。
「・・・そういえばエルメスって何歳なの?」
「うーん、それがあんまり記憶にないんだよね・・・ 11年目ぐらいでオイル上がりが始まって全バラにされて、
しばらくそのまま放っとかれて・・・治してもらったのがキノと出会ったときぐらいだから、14とか15ぐらいかな?」
「ふーん・・・ 変身はモトラドだから希望しない、っと」
「あ、モトラドさんでも変身することが出来ますよ」
「え」
「えー!」
ふたりは驚きの声を上げました。
「せっかくの機会ですし、たまにはV型エンジンじゃなくてパラツインやインライン4を搭載されては
いかがですか?あ、星形エンジンなんてのも――」
「うげ・・・重そうでやだなぁ」
「エルメス、どうする?」
「うーん・・・・・・そうだなぁ・・・」
「出国時には寸分違わぬ姿に戻せますよ。特に費用もかからないです」
「んー・・・」
そう言うとエルメスは黙り込んでしまいました。
ひとしきり悩んだ後、口を開きました。
「おっちゃん、ホントに何にでもなれるの?」
「はい!」
68望みの姿になれる国 (2/9):2007/06/05(火) 17:16:24 ID:z1LFgSrL
「えっと・・・じゃあ・・・・・・××××××・・・」
「ちょっと、ボクにも聞こえるように話してよ」
エルメスは衛兵になにやら耳打ちしています。
「わかりました!じゃあエルメスさんはこちらへ。 旅人さん、申請書を」
「はぁ・・・」
衛兵はエルメスのサイドスタンドをはらうと、そのまま押して奥の部屋へ行ってしまいました。
「じゃーねー」

***************

キノは部屋の前にあるベンチに座り、エルメスが出てくるのを待っていました。
「・・・長い」
エルメスが部屋へ入って30分。キノがしびれを切らし始め、
あと15分待って出てこなかったら今夜の宿でも探しに行こうかと思い始めた頃でした。
「おまたせしました!」
ドアが開き、先ほどの衛兵が出てきました。
「あの、エルメスは・・・」
「あ、すぐに来られますよ」
そう衛兵が言うと再びドアが開き、ひょいっとひとりの人間が出てきました。
「やっほーキノ、どう?」

鼻筋の通ったやさしそうな顔つきに、好奇心に満ちた目をした十代半ばぐらいの
男の子がそこにいました。髪の毛の色はまっ黒で、背はキノより少し高いくらい。
「それでは、我が国の観光をお楽しみ下さい。私はこれにて」
そう言うと衛兵は奥の部屋へ戻って行きました。
「どう?せっかくだから人間になってみたんだけど・・・ 何かマズかった?」
キノは唖然とした表情でエルメスを見つめたままです。
「いやー、でも自由に動けるって爽快だね! ずっとこのままで居たい気もするよ」
「って・・・荷物はどうしたの?」
「荷物なら後で宿から連絡すれば届けてくれるって」
「服は?」
「いくつか貸してくれたよ。僕みたいな物好きがどのくらい居るのか知らないけど、
かなりバリエーションがあった」
「・・・はぁ・・・」
「それより早くどこか行こうよ! もう歩きたくてしょうがないよ」

***************

―4時間後・・・

「このスープ、美味しいね」
ふたりは国内を歩き回った後、夕食を食べに宿の近くのレストランへ赴きました。
「ハイオクとどっちが美味しい?」
キノが冗談めかして言います。
「あれもなかなかだけど・・・でもこれのおいしさには敵わないよ」
69望みの姿になれる国 (3/9):2007/06/05(火) 17:17:14 ID:z1LFgSrL
「え、モトラドの時でも味って分かってたのかい?」
「分かるよ! キノが僕に黙ってたまにガソリンを白ガスで薄めてた事も
全部分かってたよ。 あれ結構マズいんだよね」
キノがバレてたのか、とバツが悪そうに笑うと、エルメスもそれに連れて笑いました。

「あー、美味しかった。そろそろ宿に戻ろっか」
「そうだね。久しぶりに長距離を歩いたから今日は疲れたよ」
キノ達がレストランから出ると、日はすっかり暮れていて、街には街灯が灯っていました。
ひんやりと心地よい空気の中に昼間とは違った、幻想的な街並みが広がっていました。
「わぁ・・・キレイだ」
「光の扱い方が上手いね。これはなかなか簡単にできるものじゃないよ」
ふたりは目を輝かせながら石畳でできた道を歩きます。
ふと、出し抜けにエルメスが口を開きました。
「ね、キノ」
「何?」
「手・・・つないでもいい?」
「え?」
街路には家へ帰る人や、夜景を見に来た人たちがまばらに居ます。
「っと・・・ 今、ここで?」
「そうだけど・・・ダメ?」
「いやその、別にダメって訳じゃないけど・・・ あ、でもほら、もう着くよ」
キノが指をさした先には目的地が見えていました。
「むー・・・」
エルメスは残念そうに唸ると、キノの後ろについて一緒に宿へ入っていきました。

***************

「はーっ、サッパリした。 キノ、普段からもっとマメに洗車を・・・」
エルメスが浴室から出ると、キノの姿がありませんでした。
「あれ? キノー?」
シャツを着ながらあたりを探しますが、見あたりません。
ふと、向こうのドアが少し開いているのに気づきました。
中へ入ると、立ちつくすキノの姿が目に入りました。
「キノ?」
「しまった・・・」
「明かりも点けずにどうしたのさ?」
キノが指した先には、普通の枕がひとつだけ置いてあるベッドがありました。
「ありゃ」
「いつものクセで一人用の部屋を予約してしまってた・・・」
「今更取っ替えてもらうわけにも行かないし、しょーがないね」
「はぁ・・・」
キノはため息をつくと、置いてある荷物に手を伸ばしました。
「? 何してんの?」
「寝袋。ボクはこっちで寝る」
「ちょ・・・久しぶりの宿だし、キノがベッドで寝なよ。僕は別に寝袋でも・・・」
70望みの姿になれる国 (4/9):2007/06/05(火) 17:18:06 ID:z1LFgSrL
「ベッドはエルメスが好きにしていいよ。それに風呂上がりに寝袋じゃ寝冷えするかもしれないし」
「キノだってさっき入ったばっかりじゃん。乗り手に風邪引かれたら困るんだけど・・・」
「ボクだってエルメスに風邪引かれたら困るよ。そのままモトラドに戻られると特に」
「むぅ・・・」
「遠慮しなくていいよ。ボクはこの先ベッドで寝る機会はたくさんあるけど、
エルメスにとってはこれが最後かもしれないよ」
「・・・・・・・・・。ホントに好きにしていいの?」
「うん」
「・・・それじゃあ、一緒に寝よっか」

しばしの沈黙。

「は?」
「よく見ればふたりで眠れない広さでもないし。 好きにしていいんでしょ?」
エルメスがいたずらっぽく笑います。
「え・・・っと・・・いや、でも・・・」
「ほら、四の五の言わない!」
「わ」
エルメスはキノの手首を掴むと、そのままベッドへ連れて行きました。
「わかった!分かったから!」
「何が?」
「一緒に寝ればいいんでしょ? もう・・・」
そう言うとキノはそそくさとベッドに横になり、布団を被るとそれきり黙ってしまいました。
「あー・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・キノ?怒った?」
「・・・・・・」
「・・・お邪魔しまーす・・・」
なんか立場がちぐはぐだな・・・と思いつつ、エルメスはキノの隣へ横になりました。

***************

少し狭いベッドの中で、エルメスはなかなか寝付けずにいました。
(眠れない・・・僕には居心地良すぎだよ、コレ・・・・・・。キノは眠れて・・・るよね、
いつもあれだけ寝付きいいし)
姿勢が悪くて寝付けないのかと思い、キノと背中合わせになるように
寝返りを打つと、てのひらに何か当たりました。キノの手のようでした。
(そう言えば・・・レストランからの帰り、なんで手をつないでくれなかったんだろ・・・。
・・・・・・今なら・・・いいよね寝てるし)
こっそりとてのひらとてのひらを重ねると、そのまま軽く握りました。
71望みの姿になれる国 (5/9):2007/06/05(火) 17:19:07 ID:z1LFgSrL
キノの指がぴくっと動いたようでしたが、エルメスには分かりませんでした。
(うわー・・・キノの手ってこんなに小さいんだ・・・それにあったかい・・・)
キノの存在を確かめるかのようにしばらく握ったり開いたりを繰り返した後、
今度は指と指を組むようにして、きゅっと握りました。

(・・・・・・・・・こんな手でいろんな事乗り越えて・・・ほんとキノは凄いよ・・・)
どこかいたたまれない気持ちになったせいか、その手にぐっと力が入ります。
(・・・・・・はーっ)
エルメスは心の中でため息をつくと、手をつないだまま、窓へ目をやりました。

と、その時。
「エルメス・・・痛いんだけど・・・」
「・・・あれ?」
「というか・・・・・・何で手―」
「あ!あ、いやこれはその」
エルメスは声のする方向に顔を向けようと、少し体を起こして後ろに振り返りました。

声のもとは想像以上に近くにありました。

どこか不思議そうにこちらを見つめるキノからは、微かにせっけんと女の子の甘い匂いがしました。
透き通った目に、薄い唇、きめの細かい肌。月明かりに照らされたキノの顔は
普段とは違った、妖艶なものでした。 初めて互いの吐息が感じられそうなほど間近で
キノを目にしたエルメスは、自然と自分の鼓動が早くなるのが分かりました。
「・・・エルメス?」
エルメスはしばらく黙ったままキノをじっと見つめていましたが、
ぐっとキノの肩をつかむと顔をゆっくりと近づけました。
「エルメ・・・んっ」
キノは一瞬なにがどうなったのか、分かりませんでした。

くちびるとくちびるが触れるだけの、短く軽い口づけ。
「ん・・・はっ・・・」
エルメスはゆっくりとくちびるを離すと、すこし目をそらしてこう言いました。
「・・・ごめん・・・ずっと前から言おうと思ってたんだけど、どう切り出せば
いいのか分からなくて・・・・・・その、キノを間近で見たら、抑えきれなくなって・・・」
「・・・えっ・・・」
そして、エルメスはキノをぎゅっと抱きしめてこう続けました。
「キノ・・・僕はキノの事が好きだ。 旅の相棒としてだけじゃなくって・・・・・・異性として」
服越しにキノのとくとくという鼓動と、ぬくもりが伝わってきます。

キノはいきなりの告白に驚いたのか、しばらくじっと抱きしめられたままでしたが
72望みの姿になれる国 (6/9):2007/06/05(火) 17:20:06 ID:z1LFgSrL
やがて背中に腕をまわし、同じようにキノもエルメスを抱きしめました。
「ボクも・・・エルメスのこと、好きだよ・・・大好き」
そう告げると、今度はキノがエルメスにそっと口づけました。
エルメスも自然とそれに応じます。

「・・・んぅっ・・・・・・ふ・・・っ」
ゆっくりと、柔らかさを味わうようにくちびるを重ねるふたり。
歯がかち、とぶつかったりして、決して上手とは言えないものでしたが、
気持ちがだんだんと昂ぶって行くのが分かりました。
少し名残惜しそうにくちびるを離すと、エルメスの右手がキノの頬をやさしく撫でました。
その手が頬から首、首から肩、肩から胸へと移ります。
「ひゃ・・・」
エルメスはぷちぷちとキノのシャツのボタンを外すと、胸元をはだけさせました。
肌着越しに、やさしくキノの胸を揉みしだきます。
「はぁぁぁ・・・っ・・・、やぁ、っ・・・・・・ん・・・くっ・・・・・・んっ・・・」
「キノ・・・声・・・」
「っ・・・え・・・?」
「我慢、しなくてもいいよ・・・両隣、誰も・・・」
「そ・・・んなこと言っても・・・あっ・・・・・・ひゃぁっ・・・」
エルメスは肌着をずらし、キノのまだほんの少し幼さの残る胸を露わにしました。
さくら色の乳首を口に含むと、キノの嬌声が一段と高くなりました。
「ひゃあああ・・・っ・・・エ・・・ルメスっ・・・や・・・ぁぁっ・・・」
キノの細い指が、エルメスの髪の毛をぐしゃぐしゃにします。

月明かりが差し込む部屋に響く、服の擦れる音と荒い息づかい。
互いの肌が触れるたびに、ふたりはとめどない安心感と、そして愛しさに包まれるのでした。
「はぁ・・・っ・・・はっ・・・ひゃっ・・・エルメス・・・そこ・・・っだめ・・・だよ・・・」
エルメスはキノのズボンを下ろすと、滑らかな内腿に触れました。
「キノ・・・可愛い・・・」
「だから・・・っ・・・くすぐった・・・い・・・よっ・・・はあっ・・・んっ・・・」
しばらくその柔らかさを楽しむかのように触れていたエルメスでしたが、
「ひゃあぁぁっ・・・ふ・・・っ・・・く、うっ・・・んっ・・・はぁっ・・・!」
やがてその指がキノの大切なところに触れました。
「・・・濡れてる」
「そ・・・んなことっ・・・言わないで・・・ぇっ・・・も・・・だめ・・・」
「でも・・・ほら・・・」
「いいかげん・・・っにしないと・・・怒・・・ひゃ、・・・はあぁぁぁ・・・あっ・・・ん・・・っ!」
エルメスは人差し指をキノの中へゆっくりと入れました。
温かなキノの膣壁が、エルメスの指先を締め付けます。
「・・・ほんとに・・・も・・・痛っ・・・だめだっ・・・て・・・ぇっ・・・エルメ・・・ん、っく・・・」
73望みの姿になれる国 (7/9):2007/06/05(火) 17:20:57 ID:z1LFgSrL
涙目で必死に訴えるキノを見て、エルメスはようやく手を止めました。
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
「キノ・・・っ」
エルメスは自分のシャツを脱ぐともう一度、キノをぎゅっと抱きしめました。
今度は素肌を通して、先ほどより幾分上がった体温が伝わってきます。

「キノ・・・いい・・・?」
「え・・・っ・・・」
そう言うとエルメスは、自分自身を取り出すとキノの秘部へあてがいました。
「ひゃ・・・っ」
「・・・僕は・・・キノとひとつになりたい・・・」
「・・・・・・エルメス・・・」
キノをまっすぐに見つめるエルメス。その瞳から何かを察したキノは、
少し伏し目がちに一回、こくりと頷きました。

***************

何度かの失敗の後、エルメスのそれがゆっくりとキノの中へ入っていきました。
「うああ・・・っぐ、はぁぁぁ・・・う・・・いた・・・っ・・・」
「・・・っ!」
初めてが痛むのか、キノはエルメスの背中にぐっと爪を立てて堪えます。
その背中が少し切れたようでしたが、キノの痛みだと思えば耐えるに値しませんでした。
「は・・・っ・・・大丈夫・・・?」
すぐにでも突き動かしたい衝動をぐっと抑えながら、エルメスが訪ねます。
「はぁ・・・ぁっ・・・だ、大丈夫・・・」
口ではそう言いますが、やはり相当痛むのでしょう。キノの目尻から、
涙が一筋こぼれ落ちました。
「キノ・・・」
目の前で苦しむ愛しい人を、エルメスはそっと肩で抱きしめました。
少しでもリラックスできるようにと、頭をやさしく撫でてあげます。
「大丈夫だよ・・・もうちょっと、力抜いて・・・」
「んっ・・・はっ、はーっ、はーっ・・・」
「・・・っ・・・痛かったら、何してもいいから・・・」
「う・・・んっ・・・ありがと・・・エルメスも・・・っ、動いて、いいよ・・・」
「・・・・・・キノ・・・っ」
エルメスはすこし躊躇いましたが、温かなキノの膣内でこれ以上じっと耐えるのは流石に無理でした。
できるだけキノを気遣いながら、ゆっくりと腰を動かし始めました。

「はぁ・・・っ、うああああっ・・・やぁ・・・っ、はぁぁぁ・・・っ」
「・・・は・・・っ」
「はっ、はぁぁっ・・・ん・・・っ、あっ・・・ひゃぁっ・・・」
「・・・キノの中、・・・あったかい・・・」
「ゃ・・・恥ず・・・かしいよ・・・っ・・・あ・・・そこ、だ・・・め・・・」
「キノ・・・っ」
エルメスは少しずつ腰の動きを早めていきます。
74望みの姿になれる国 (8/9):2007/06/05(火) 17:21:41 ID:z1LFgSrL
「はっ、あっ・・・エルメス・・・っ・・・!」
キノの声も先ほどまでとは違い、少しずつ艶を帯びてきていました。
「・・・くっ・・・」
「ひゃっ・・・も・・・だめっ・・・だよ・・・っ・・・はあぁぁ・・・んっ」
「・・・僕も、もう・・・」
「・・・っ、エルメスの・・・気持ち・・・はあ・・・っ、ぜん・・・ぶ・・・ちょうだい・・・」

はじめて感じる快感の渦の中で、キノはとっくに限界を超えていました。
エルメスがひときわ大きくキノを突き上げると、キノの膣がエルメスのモノをきゅぅっと締め付けました。
「キノ・・・っ!」
「あ・・・っ・・・!」

キノはどくっ、とエルメスから放たれた熱が、自分の胎内をじんわりと満たしていくのを感じました。

***************

2日後、つまりキノ達が入国してから3日目の朝。

「おまたせしました!」
先日受け答えしてくれた衛兵が、エルメスを押しながら部屋から出てきました。
「おまたせー」
「あれ、エルメス、少しきれいになってない?」
「そりゃ2日続けて風呂に入れば少しはきれいになるよ・・・ でもなんだか他の部分も調子いいんだよね」
「あ、それは・・・おそらく生物特有の再生機能のおかげでしょう。以前にも調子が良くなったと
喜んで行かれた方がいました」
「へぇ・・・ やっぱり変身して良かったね、キノ」
「・・・そうだね、エルメス」
「それはよかった・・・また機会があればぜひお越し下さい! それでは、お気をつけて!」
キノは礼を言うと、エルメスに跨ってキックスターターを蹴り下ろしエンジンを掛けました。
すこし暖機したあと、エルメスをゆっくりと発進させました。

出発して、15分くらい経った頃。

「あれ、エルメス、このキズはどうしたんだい?」
「え?どれの事?」
キノはこれだよ、とタンクキャップの脇にあるちいさなキズを指さしました。
「あ、これは・・・・・・」
エルメスは何か言いかけたようでしたが、なんでもないよ、と続けました。
「・・・変なエルメス」
「あ、キノが何か落として付けたんじゃない?」
「そんな・・・こんな目立つところ、すぐ気づくよ」
「まぁいいじゃない、キズも懸賞って言うでしょ?」
「・・・勲章?」
「そうそれ!」
75望みの姿になれる国 (9/9):2007/06/05(火) 17:22:47 ID:z1LFgSrL
キノは少し腑に落ちないようでしたが、エルメスのスロットルを少し開けて、スピードを上げました。
あのとき感じたのと同じ、力強くもやさしいエルメスの鼓動を受け止めながら、次の国へと向かいました。

以上です。お粗末さまでした。
76名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:01:56 ID:/1jEdoMg
GJ!!!!なんだか心が温かくなったし、股間の『カノン』も勃った。素晴らしい夜をありがとう。もう一度GJ!!
77名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 04:01:18 ID:en3M18gw
傷は男の勲章でつなwGJ!!
78名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 16:34:31 ID:qH75FvD7
GJ!
エロパロ読んでて癒されたのは初めてだ
79名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 17:10:34 ID:wM/0kg62
GJ!!
ほんとに和んだよありがとう!
80まつ ◆MXNhcuAMMw :2007/06/06(水) 17:18:36 ID:fTKPxm0r
「平等をもたらす装置・・ですか?」
キノが尋ね、老人が答えた。
「そのとおりじゃ。これはな・・巨大な国を滅ぼしてしまうほどの力を持った爆弾なのじゃよ。
基本的な原理は太陽と同じじゃ。たとえば誰かがわしを殺そうとする。わしはこの爆弾を爆発させるぞ
と脅す。すると相手は怖気づいてしまう。たとえば誰かがわしをこの爆弾を使って脅そうとする。
じゃが、その試みは成功決してしないのじゃよ。」
「その説明聞くのひさしぶりー。で、なんで成功しないの?おっちゃん」
老人はまたにやりと笑うと言った。
「先ほど巨大な国を滅ぼすほどといったの?本当に爆発させてしまっては自分も死んでしまうじゃろ。
さらに、この国にある爆弾がいちどに爆発したら、この大陸、いや、世界が吹き飛んでしまうほどじゃ。
そんなことが分かっていて使ってみようとする馬鹿者は、おらんのじゃよ。」
エルメスが老人のシリアスな話と裏腹に、間抜けた声で感想を述べた。
「なるほどー、考えたね。でもこれ、やめようとする人はいないの?」
老人が答えた。
「そういう人間は常におる。じゃが、やつ等の主張は決して実現せんのじゃよ。」
「それは、なぜでしょうか?」キノが尋ねた。
「彼らもこの爆弾がなくなったら、他人に、他国に、武器で脅され、殺され、奪われることが分かっているからじゃよ。」

老人の表情は、太陽が沈んでしまい、よくわからなかった。


翌々日、買い物を終えたキノは、老人に丁重な礼を言って、城門に向かった。

「やあ旅人さん、出国ですね?こちらは預かっていた武器類です。」
門番の係員は、照れくさそうに、この国では武器類は一切存在しない、そのため取り乱してしまったと語った。
そして、この国の土産として護身用に小型の爆弾をキノに勧めたが、キノは一瞬次の国で売れるかどうか考えてから、丁重に断った。
係員は、この道沿いは安全だが、向こう10キロほどまでは道沿いから離れると”放射能”があり危険だと告げた。
そして、旅人はしばしの武器のない平和な時間と別れを告げた。

「ねえキノー。」
「なんだいエルメス?」
「もしあの国がなんかの理由で爆弾を爆発させて、地球が壊れちゃうかと思ったら、怖い?」
「うーん。怖いな。爆発はパースエイダーでは防げないし。でも・・」
「でも?」














「師匠の方が怖いカモ」





以上です。遅筆サーセン
筒井康孝読んでる人にはインスパイア元が分かってしまうかも
81名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 16:20:32 ID:zhYgD1MH
GJ。
本編に近いね。
82名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 01:43:37 ID:KpTpdK8q
GJ.
ひさびさにラッシュだな。
83名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:54:05 ID:N3wDYCK5
なのにレスがつかない事実



おまいら職人さんにもっとgjを!


せっかく書いてくれたまつ氏放置しすぎだろ。。。。
84名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:03:50 ID:yMy6BFM/
GJ!
この書いてくれた人は何者で何の仕事している人なのだろう…
すごいなぁ、という意味で
85名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:23:42 ID:CE+ba12n
やはり原作に近いふいんき(←何故か変kryを出すのはスゴい。。
GJGJ
86名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:44:47 ID:SPABvcvl
>>85
「ふいんき」ではなく「ふんいき」が正解。
87名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 08:04:41 ID:Jx7wuUwX
ネタニマジレスカコワルイ
88名無しさん@ピンコー:2007/06/21(木) 00:47:57 ID:GZZbD0Cx
>>86 おお、そうなのかw
みんなふいんき使ってるからなんか感覚がマヒってくるなw
89名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:58:11 ID:xY+0b23O
ネタだと思いたい
90名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 03:22:36 ID:Ob9xQzv7
自演かと思った
91名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 12:43:30 ID:L6DJR6fO
92名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 14:25:07 ID:7PTy3y4q
保守
93名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 14:06:22 ID:wQ70EwMX
いろいろ構想はあるんだけど書く時間がない・・・
94名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 17:05:34 ID:6nCocCQz
学園キノ2発売記念保守
95名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 19:52:20 ID:0W1wiXMP
買いに行きたいがうちのエルメスが死んでるので行けない・・・orz
Amazonは嫌だしなぁ
96名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:28:21 ID:Wx6d5GBG
誰か学園キノネタ書かないかなぁ
97名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:43:56 ID:mD0P+c+z
エルメスがいるのを忘れて一人エッチしちゃう(学園)キノとか
98名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 22:21:13 ID:MrKu6aZ+
アリソンとヴィルの情事を覗いて一人Hのリリア+学園キノの一人H(ふたなり、夢オチ)、先に読むなら…
99名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 20:22:59 ID:p48Hkz1N
>>98
個人的には狂おしく前者。リリア出てくるSS少な目だしね
100名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 14:50:06 ID:Y2Rm1NSK
同じく前者wリリトレ少ないw
101名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 08:00:32 ID:pbxyRHjP
じゃあ流れに逆らって後者
102名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 21:51:28 ID:AgOW2rEd
茶子先生もナカナカイイカモ
103名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 22:11:51 ID:9n/y1/nj
じゃあ自分も後者
104名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 22:46:44 ID:3yFalQOX
再び流れに逆らって前者。
105名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 23:44:44 ID:aaj2tnj/
激しく後者
 
 
茶子先生×犬山ってどうかな?
犬山はされるがまま
106名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 09:11:10 ID:kGDZhfMH
茶子先生人気だな。一応主役のリリアカワイソス
107名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 07:25:58 ID:ZijSg1Xy
ほしゅ


ついでにトレ×リリもきぼんぬ(´・ω・`)
108名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:19:06 ID:qMDGFVUf
じゃあ木乃と静と犬山の3Pなんていかがだろう。
109名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:42:41 ID:VyTL3S6s
>>108 それだ!
110名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 11:11:08 ID:12k3XW7J
木乃→静→犬山とは…なんともはやよもまつ(なぜかry)だな
111名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 18:23:11 ID:kaRJWnlU
よもまつ→世も末(よもすえ)?
112名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 01:55:44 ID:+yTOjYf7
>>110
犬山は誘い受k(ry
113名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 15:45:36 ID:TXJO0ORg
>>112
★乙








尤も俺も同意見だが。
114名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:08:24 ID:vDYS+/Oa
「ふぅ――ただいま、ママ――」
と声を上げようとした瞬間に
「はあああああん!」
と桃色吐息の絶叫。
「…………」

『こんな昼下がり』

まただ。厄日だ。最悪だ。
娘が帰ってきた事も気付かず恋人の少佐殿とさかっているなんて
今は亡きパパが知ったら何て言うか―――
私はイライラしながらも音を消して、声がするママの寝室前まで
抜き足、差し足、忍び足で歩いていった。
「あっあっ!き。今日は…す、ン、凄いじゃない!ふっ、ど、どうしたの、ヴィル」
ママの甘ったるい声。何か今日はいつもよりも激しいらしくベッドの
軋む音も普段よりも多い。
いつもならここで自分の部屋に直行し、布団を被って寝る、とにかく寝る、何が何でも寝る!
でも今日は違った。
(覗いて…みようか?)
そんな小悪魔な声が心に囁きかけてくる。
(ダメよ。ママの情事を覗きみるなんて!)
という大天使様は私の心の中にいないので、小悪魔の囁きが即時実行される。
そっとママの寝室のドアノブを回してみた。
鍵は掛かっていない。当然だ、本来であれば私がこの昼間の時間に家にいる事はない。
私の学校、ロウ・スネイアム記念上級学校に通い、授業を受けている最中だからだ。
だが、今日は創立記念日だから授業はない、校長の長ったらしい話を聞いて、掃除して、下校。
そうなったのは去年からだが、ママは学校からの父兄宛のプリントなんて給食費のモノしか
見ないので知らないのだろう。それで真っ昼間からさかっていると……。
「ああっ…あっ…ヴィル…せんぱぁい、先輩ん…そう…そこ突いて、胸も…」
ドアを僅かに開け、覗いてみる。途端に鮮明になる声。
ベッドの上でママが後ろから突かれているのだろう、
金髪の頭がカクンカクンと振り子の様に揺れている。
115名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:09:16 ID:vDYS+/Oa
服は…何故かロウ・スネイアム記念上級学校の女子の制服だ
…Yシャツの前を開き、スカートをはいたままヤッている。
「ああ、わかってる…アリソン…ん、んちゅ」
またコスプレか…しかもわざわざオーダーメイドして貰ったに違いない。
(はああ〜でも…それみて…濡れる私も私…なんか情けない)
この隙間だと少佐の姿は見えない、ママの腰を掴んでいる手ぐらいなら何とか見えるが
時折、くぐもった声と共にパンパンと音がする。腰をママのお尻にぶつけているのだろう、
そんな光景が目の前で行われている事に、思わずゴクリと喉が鳴る。
(…ん…バレないよね…大丈夫…すぐ…終わるから)
スカートの下から手を入れ、ショーツを引き抜く。
ひんやりとした外気にきゅっとお尻とアソコが引き締まるのがわかる。
(……私って変態…かも……)
右手を股間に伸ばす、指先が淡い茂みを越え、もっとも敏感な部分、突起の部分を触る。
「はっ……ん…」
思わず声が漏れる、『ああっあん、あん、はあん♪』
という大音量のママボイスがあるので、少しくらい声を出してもばれることはない。
股間のあそこから熱いものが溢れ出しているのがわかる。
116名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:10:06 ID:vDYS+/Oa
「ん…く……ぁ」
中指を股間の中心に押し込むように力を込めた。
くちゅ……という感触とともに指が熱い壁に包まれる。
「あ…ふっ…んん…」
小さい声でぼそっと呟きながら、中指を引いたり、押したりする。
「んっ…はぁっ…あっ…ふっ…」
昼間に見る母と恋人の性交を見ながら激しく抜き差しを繰り返す。
「そう、吸って…ん…あ…もっと…強く…んんッ」
少佐がママの胸をチュウウと音が出るほど激しく吸い、舐め回す。
「ア、アリソン…あっ……そ、そこ…く…」
ママが少佐の肉棒をしごき、舌で鈴口を開け、しゃぶり尽す口。
『ああっ、いいの!ヴィル!いいの!もっとパンパンして!』
飛び散る汗、ぶつかり合う尻と下腹部。冗談のように跳ね回る乳房。
狂ったようなママとトラヴァス少佐の喘ぎ声。
『ア、アリソン!だ、出すよ―――うっ』
眉間に皺をよせ、両手で乳房を握りつぶし、限界まで腰を密着させ吐き出す。
少佐の射精。
私は視覚に入ってくる淫らな光景を食い入るように見ていた。
(…あ…そろそろ…んん…ゾクゾクって…んくっ)
『少佐』がもしトレイズで、『ママ』がもし私だったら――その姿を妄想の中で重ねてみた。
「あはっ…ん…あ、あ、あ…んく…!」
下腹部を中心に高ぶる快感が背筋をゾクゾクッと駆け上ってくる。
「あっ……んっんん!い、いや、…だ、だめっイ―――イクッ」
ピクンッと身体が引きつり、身体の芯を稲妻が突き抜けていく。
「ん…く……はぁ」
どっとくる脱力感……ちなみにママとトラヴァス少佐はまだ折り重なったまま
ちゅっちゅっとねちっこくキスしているようだ。
例えばこんな昼下がりに自慰……それもいいかもしれない。
……道徳的に、教育的に、社会的にはいいわけないけれど。
FIN
117名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:13:10 ID:vDYS+/Oa
アリソンに引き続き学園キノ投下

学園キノ
フタナリ
キノ×茶子

「ど、どうして…なんでこんなモノが…私のアソコに」
当然であるが放課後のトイレには誰もいない。
少女は女子トイレの一室で己の股間に反り立つイチモツを見て呟いた。

『木乃と茶子』

「魔物の呪い…なのかな…」
謎の美少女ガンファイターライダー・キノとして戦ったのが今日の朝。
しかも登校中。さらに毎度の寝坊で遅刻寸前であった。
奇襲してきた魔物相手に魔射滅鉄を撃ち込んでなにやら呻いていた
その魔物を尻目にダッシュで学校に。
そして放課後、厳密には部活中に身体に異変が起きた。その結果こうしてトイレに籠もっている。
「遅刻寸前だったから…何も聞いてなかったけど…」
相棒の喋るストラップ・エルメスは教室に置いてきた。
当然だ。自分の股間からこんなモノが生えている姿を見られるわけにはいかない。
「どうしよう…これってどうみても…男の子のアレだよね…」
スパッツを突き破らん勢いで、反り返るイチモツを木乃はまじまじと見つめた。
ドクッ、ドクッと脈打っている事から神経も血管も繋がっているのだろう。
「魔射滅鉄で撃てば――」
木乃は自分の股間に魔射滅鉄を突きつける自分を想像して真っ赤になり俯いた。
「ダメ…恥ずかしすぎる。静先輩に相談するにしても…こんな状態じゃあ…」
アソコをビンビンに勃起させて『先輩、相談があるんですけど……』などと宣った日には…
「死んだ方がマシなくらいに恥ずかしい光景……最悪」
と呟き木乃はスパッツをずり下げ、ショーツを下げた。
とにかく現物を見ない事には始まらない。
「こ…これが…男の子の…アレ?」
股間部に反り立つ奇怪な肉棒、血管が走り、
先端の皮がむけピンクの亀頭の先には申し訳程度の穴がある。
(…これが男の子の…女の子のアソコに挿れるモノ……)
「あっ………んん」
肉棒を手でつんと突くとピリリっとした快感が下腹部からわき上がってきた。
「…男の子ってここから出すと…小さくなるって本に…」
男と女の情事などには全く疎い木乃であったが茶子の元で部活を
しているとたまにそんな話が出ることもある。
嫌がる木乃に強制的にそういう手の雑誌を朗読させたりするのだ。
勿論、静や犬山がいない場所であるが。
「あ…こ、ここ…擦ればいいって先生が……ん、ん…え、あっああ…」
肉棒を摘むようにしてシュッシュと扱くとさっきの何倍もの快感が下腹部から
涌き出でた。
「あ…す、すご…これ…こんな感じで…お、男の子…はっ、んあっ…んんっ」
シュッシュシュと擦る度に言いようのない快感がピリ、ピリリと下腹部から涌き出でる。
男の自慰とはこんなにも気持ちいいモノなのか。決して女では味わえない快感に
木乃は自慰を覚えたての子供の様に激しく扱き立てた。
118名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:14:14 ID:vDYS+/Oa
「あっ…ダ、ダメ…こ、こんな事…や、やめなきゃ…い、今…すぐ…ん」
ピクピクと肉棒が反応した瞬間、
「木乃さ〜ん?早く来てくれないと部活ぅ〜」
ガラガラとトイレの入り口の戸が開く音に茶子の声が発せられた。
「木乃さん、ここかな?ここかな?」
妙に甘ったるい声を出しながら茶子はガチャ、ガチャ、ガチャっと手当たり次第ドアを開いていく。
「せ、先生!?何やってるんですか!」
「大丈夫、大丈夫。木乃さんの入っている所には鍵が掛けてあるでしょ。」
「せ、先生っ!ま、待って、鍵が――」
壊れているんです。という前に
『ガチャ……』
茶子の明るい声と共に女子トイレの扉が開き、木乃の籠もっているトイレのドアが
開かれた。
「あれ……?」
と、茶子の声。言い訳できない今の光景、肉棒に手を掛け、中腰に洋式トイレに座る木乃。
木乃と茶子、二人の時間が静止した瞬間であった。
119名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:14:57 ID:vDYS+/Oa
「ごめんね、木乃さん」
「い、いえ…いいんです。」
「ホントに、ホントにごめんね。」
「わかりましたから…出て行ってもらえますか?」
木乃はトイレのドアを閉め、胸を押しつけながら抱きしめる茶子に向かって言った。
「木乃さんにオチンチンがついてて、それでオナニーしてたのに気付かないで
ドア開けちゃって、中断させたりして。私ったら教師失格だわ。」
「恥ずかしい事…平然と言わないで下さい。それと…教師じゃなくて人間失格です。茶子先生」
「あああっ〜どうしたらいいの私!」
「聞いちゃいねぇ…」
「そうだわ…中断させてしまったなら私が抜いてあげる」
「はァ!?」
いや、ちょっと待て。女の子に男の生殖器がついている事へのツッコミとか
そういう事は全部すっ飛ばしていきなりそうくるか!?
木乃はやめて下さい結構です、出て行って下さいと抵抗したが
「そんなに言うのなら仕方がないわね。静君や犬山君に言っちゃおうかな〜木乃さんは
女の子なのにオチンチンが付いててそれをトイレで扱いてた変態ですって」
「そ…そんな…」
犬山に知られるのも嫌だが、静先輩に知られるのはもっと嫌だ。
それで軽蔑でもされたら……木乃は渋々、茶子の用件を呑んだ。
120名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:15:54 ID:vDYS+/Oa
「すごい…木乃さんのドクドク言ってる」
「…………」
茶子は木乃の肉棒をスッと掴むとフッと息を掛けた。
「ひゃ……」
ピクンと浮き上がる腰。木乃の反応をみて茶子はクスクス笑った。
「ふふふ……年下の子とするなんて久しぶりだわ。それも女の子なんて…んふふ」
茶子の指使いに反応しているのか、木乃の肉棒は突き破らんばかりに反り返り
どくどくと脈を打っている。
その肉棒の先端を茶子は愛おしそうにペロと舐めた。
「ん…ちゅぷ…ちゅう…ん…ふ」
「あ…はっ…や、やだ…やめ…ん」
木乃は必死でわき上がる衝動で茶子の頭を掴み、フェラチオを拒んだ。
「んちゅ…ぺちゃれろ…ん…ちゅちゅ…ぺろ…はふ…」
教え子の女子生徒に奉仕する女教師。その背徳的な姿はどんな言葉をもってしても形容しがたい。
茶子は木乃の尻に手を回し逃れないようにすると、しきりに拒む木乃を責めたてた。
「あ…やだ…先生…あっああ…んん…な、何かが…来る、来る!」
茶子はその口を満月のように曲げ、木乃の肉棒から口を離し、手で軽く扱き始めた。
「あ…な、何かコレ…昇って…はっ…んん」
「可愛いわね、木乃さん…でも、私がしてあげるのはここまで。木乃さん、パンティ脱いで
スパッツだけ上げてその上から扱きなさい…そのまま直接、ね?」
ちゅと肉棒にキスをして離れる茶子。
121名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:16:40 ID:vDYS+/Oa
「ん……あ…ち、茶子せんせ…」
切なげな声をあげる木乃は言われた通りにおずおずと下着を脱ぎ、スパッツを上げた。
肉付きのいい尻のラインが如実に描かれ、裸よりも淫らに見える。そして勃起した肉棒により
生地が無理矢理押し上げられ、キュと尻と股間の割れ目に食い込む。
それに軽い痛みを感じた木乃が顔をしかめた。
「さぁ…手で握って。思いっきり握って扱きまくるの…とっても気持ちいいわよ」
茶子は木乃の両手を取り、優しくペニスに沿わせる。
「あ…そ、そんな…なんで上から?」
シュッシュッ……と木乃の手がぎこちなく肉棒を扱き始めた。
「私の顔にぶちまけたい?それともここで盛大にまき散らしたい?
なら脱いで構わないわよ、変態木乃さん」
「くっ…わ、私は…変態じゃ…ん――ふっ」
だんだんと木乃の息が荒くなる。
それに満足した茶子は木乃のうなじにしゃぶりつき、背後から木乃の薄い胸に手を這わせた。
「あっ…茶子せん…む、胸ダメ…触らないで」
眉間に皺を寄せ、肉棒を握りしめる木乃。
そして再びしこしことしごき始める。
「そうそう…うまいじゃない…その調子、その調子…んふ、ちっちゃいオッパイ…可愛い」
茶子は薄ら笑いを浮かべながら木乃の胸を存分に堪能し、己の胸を木乃の顔に押し当てた。
虚ろな眼をし、苦しげに呼吸しながら自慰をする木乃の顔は茶子をそそるのに充分すぎた。
「はふ…とっても素敵よ、木乃さん…大好き」
「はぁんん…はぁはぁ…はっ…はっ…んん…はっはっあん…はっはっはっ」
木乃が一心不乱に肉棒を掴み扱いている。
その木乃は普段から想像もできない程とろけた表情であった。
熱くわだかまる精子を外に放出し、その快感を得たいという雌犬の顔。
まさしくその言葉が相応しかった。
「あ…あああ…っ…く、くる…ま、またくる…!」
木乃はぎゅううと肉棒を握り、自慰を中断した。
「あら…止めちゃダメよ。」
茶子はそう言うと木乃の肉棒を掴み、狂ったような速さで扱きだした。
122名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:17:24 ID:vDYS+/Oa
「はっ…や、やめてっ!んくうううう!」
「こうやって扱きまくらなきゃ…ちゃんとイけないわ」
にちゅにちゅとスパッツは木乃の先走り汁で濡れそぼり、大きなシミになっていた。
「も、もうやめて!わ、私…出るっ!」
「何が出るのかな〜?ちゃんと言ってくれる?」
茶子はわざとらしく言った。その間も肉棒を扱くことをやめない。
「せ、先生!出る…出ちゃう!」
「どこから?」
「あ…あああ…チ―――」
「チ…その先は?」
しゅしゅしゅと茶子は扱く手を緩め、問う。
「や、いやです…く…口には−−−−」
途端に引いていく射精感。イキそうでイケない感覚に木乃は戸惑いを感じた。
「うふ、ならここで止めようか?」
「そんな…」
「なら言いなさい、木乃さんのどこから何がでるのかを…ね。
木乃さんなら知ってるでしょう?」
「……オ…オチンチン…か、から…出し…」
木乃は切なげな顔を上げ、消え入るような声で呟いた。
「何を?」
「ふ…せ…精子を…オチンチンから出したい…です」
「よくできました〜木乃さん、偉い!と、言うわけで――存分にイきなさい。」
茶子は不気味な笑いを浮かべ、木乃のオナニーを再開した。
今度は先ほどとは比べモノにならない程の速さで、茶子は手を前後させた。
グググッとせりあがってくる白濁の熱いマグマに木乃は背を反らせ叫んだ。
「あ…ああダ、ダメ…ダ、ダメ出る出ちゃう!」
ドピュと透明な液がはとばしり、続けてドロっとした白濁液の塊が肉棒の先端から吐き出された。
射精された精液は下着にぶち当たり、木乃の股間一杯にぶちまけられた。
それでも木乃はスパッツにぴっちりと覆われた尻を振りたくり射精を続けた。
「あはぁ…はあ…はっ…は…お、おばあちゃん…ゴ…ゴメンなさ…」
壮絶なアクメ顔をしながらうわごとのように呟く木乃。
その木乃の頬に手を添え、濃厚な口づけをする茶子。
そして…
「ふふ、ここまで来たら…挿れたいでしょう?」
「………え?」
「とぼけてもダメよ?木乃さん」
茶子はそう言うと立ち上がり、スーツスカートの下からパンストとパンティーを抜き取った。
そしてスカートを捲り上げ、後ろを向く。そしてドアに手をついた。
ぷりんとした小振りな尻が虚ろな木乃の瞳に映る。
そして木乃の上に乗ると、己の胸元を大きく開き乳房を露出させた。
「木乃さんのオチンチンを先生のアソコに挿れたくはない?」
123名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:18:59 ID:vDYS+/Oa
「んんんん!ち、茶子先生ッ!」
そして茶子は木乃の上に跨り、腰を振っている。
「はん…はっ…あはっ…」
窮屈な姿勢での性交。
だが、そんなモノはフタなりの女子生徒という背徳感とせりあがってくる興奮に払拭された。
茶子の胸に顔を埋め、その腰を茶子の股間に叩き付けるように必死に振りたくっている木乃。
スパッツは引き裂くようにずり下げられ、茶子はとろけたような表情で木乃にキスを繰り返す。
「せ、先生の膣中…まとわりついて…!ぬるぬるって!」
「お、男みたいな…凛々しい女の子に…チンチンはやした木乃に犯されてるうう」
「やめて!言わないで下さい…あんん…こ、こんな事…い、いけないのに…気持ちよすぎて」
「うん…うふ…はあ…すご…木乃の…中で大きっく…んんんっ!」
茶子は眼を閉じ、腹筋に力を込め全身全霊をかけ木乃を締め上げた。
「あぐ…せ、先生…そ、そんな締めあげたら…私!」
木乃が胸を突き出し、ピンっとこれ以上ないばかりに反り返った。
茶子の豊満な胸の谷間に顔を埋め、猛り狂ったように腰を下から突き上げた後、
腰がピクピクと小刻みに震え始めた。射精の前兆である。
「あっ…ダ、ダメッ!ま、また出る…」
「出して!…木乃の茶子の中にぶちまけて!」
「ダ、ダメッ!ゴム付けてないのに!せ、先生がに、妊娠しちゃう…んんっ!」
「あはっ、何そんな心配?チンポにパック付けてないからって…だ、大丈夫、ちゃんと
産んで育ててあげる…木乃の赤ちゃん、先生が育ててあげるから…あはっ!き、きつい!」
「あっあっああっ!いや、わ、私…おチンチンにゴム付けてないのに…で、出る!」
指をぐにゅうと茶子の豊満な尻に食い込ませ、木乃は一滴も漏らすまいと肉棒を最奧までたたき込んだ。
「ああ、あああっ!せ、先生!んんううううう、う、ううっ!」
びゅるるる、びゅばああぼどぼどぼどぶしゃ!
「はぁ…ああ…出てる、木乃の…茶子の中に出てる…」
そして女子生徒と女教師は獣じみた性交を終えると荒い息をつきながら倒れ込むように沈んだ。
「はっ…はあはぁ…最高によかったわよ…木乃さん」
「はっ…は…あ……お、治まった…?」
木乃の肉棒が精を搾り尽くされ、萎えた。その肉棒を茶子の膣からにゅるると引き抜き、
木乃は茶子にどいて下さいと声を掛け、乱れた制服を整え、トイレのドアを開けた。
「し…失礼します…せ、先生」
「んふふ…赤ちゃんの心配はしないでね…私はちゃんと避妊薬を飲んでからする事にしてるから」
つまりは犬山とのセックスは日常茶飯事という事なのだろう。
「……そう…ですか」
「その『魔物の呪い』は日が暮れれば消えるわ。安心なさいな…木乃さん、いえ
謎の美少女ガンファイターライダー・キノ」
茶子は膣から零れ出た精液を指に絡め取り、舐めながら言った。
「ど、どうして…そんな…貴女は!?」
「そんな事どうでもいいじゃない?それよりも…もうすぐ日が暮れちゃうわ…貴女はそれでいいのかしら?」
茶子がニタっと笑い、膣口を手で開いた。
「もう二度と男の子の射精の快感は味わえないと思うけど?」
どろっと茶子の膣から垂れ落ちる木乃の精液。
「……!」
木乃は茶子の言葉とその官能的な笑みに下腹部が熱くなるのを感じた。
「わ…私……」
くちゅ…ちゅ…くちゅ
木乃は後ろ手でスッパツの上から尻の割れ目をなぞり、膣へと指を導く。
肉棒は既にスカートを押し上げて、スッパツを突き破らんばかりに反り返っていた。
「ふふ…正直な子は好きよ、木乃。さぁ、続けましょう」
「……は、はい」
FIN
124GJ!:2007/07/30(月) 21:50:05 ID:0/xR3fbS
(*´д`)ハァハァ
エロい!特にキノ×茶子先生エロすぎる!
GJ!しかないよ本当
125名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:21:12 ID:mAJB+OST
>ロウ・スネイアム記念上級学校
これはヴィルが通った学校でリリアは違う学校じゃね?
126名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 02:12:38 ID:KyufJK6X
>>125
コスプレなんだからヴィルの学校の制服特注して使っただけじゃないか?
 
コスプレイなんて設定さえちゃんとしてりゃ何着たって良いんだし
127名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 07:30:43 ID:kaUXaIM/
>>126
>私の学校、ロウ・スネイアム記念上級学校に通い
128名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 13:43:23 ID:KyufJK6X
>>127
あ、スマナイ
でもあんま細かい事気にすんなや間違いを指摘するより先に良作品には素直にGJ!するもんだぜ
129名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 20:52:39 ID:PVKg+yUd
>128
ええ事ゆーた!(笑)

GJGJ!!
130名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 22:47:34 ID:J7+ZXKJ0
誰か
茶子先生×犬山書かないかな〜
入れる方なのに受けなんだw
131SBI:2007/08/03(金) 12:58:05 ID:RgHw3Jz5
久しぶりに書きました。またヴィル×アリソンですが
132SBI:2007/08/03(金) 12:59:13 ID:RgHw3Jz5
ヴィルヘルム・シュルツの誕生日はおおよそ、春から夏の初めまでの間に位置するらしい。
『アリソン』シリーズの登場人物紹介のページはどれも、彼の年齢が17歳であると書かれている。
そして、シリーズは夏休みの事件に始まって、春休みの事件に終わる。この間、ヴィルがずっと17歳であったのなら、後は単純な引き算だ。
それ以上細かく特定は出来ないが、ともかく春と夏の狭間のある日が彼の誕生日である事は間違いない。
おそらくは、『未来の家』の前に一人ぼっちで置き去りにされていた彼が見つけられた日。冒険だらけの一年が過ぎて、今年もその日はやって来た。

「ヴィル、誕生日、おめでとう!」
「ありがとう、アリソン」
アリソンの言葉にヴィルが微笑む。
二人がいるのは、ロウ・スネイアム記念上級学校から南に4キロほど行った場所にある湖のほとり。二人でこの場所に来るのは、これで3度目である。
大きな木の影の下、太い幹に背中を預けて、二人は湖面を眺めていた。
「でも、まさか誕生日当日に来てくれるとは思わなかったよ」
「まあ、普通なら来れなかったんだけど、今回はたまたま運が良かったのよ。ちょうど、近くに来てたから…」
久しぶりの会話を楽しむ二人の他には、辺りには誰も見当たらない。風が木の葉を揺らす音と、小鳥のさえずりがときおり聞こえるばかりである。
僅かに揺れる湖面を、太陽がキラキラと輝かせる。どこまでも静かで、穏やかな午後だった……。
が、実は、内心は静かでも穏やかでもいられない人物がいた。
「…………」
湖の方に視線を向けたヴィルの、その穏やかな横顔を注視しながら、アリソンは一人息を飲む。
(こ、こ、ここまではいい雰囲気よね。なんかいつもと全然違わない気もするけど……)
この春の大陸横断鉄道の旅で告白して恋人同士になったとはいえ、普段は離れて暮らすアリソンとヴィルが、その後カップルらしい事をする機会はほとんどなかった。
そんな中で、ヴィルの誕生日というイベントは逃すべからざる一大チャンスである。運が良かったと言いながら、実はかなり無理をしてアリソンはヴィルの元にやって来ていた。
しかも出発を前にして例の空軍の同僚の女性から色々と吹き込まれているので、アリソンの鼻息はやたらと荒くなっている。
『誕生日と言ったら、アレしかないでしょ!』
『アレと言いますと、一体、何でありましょうか?』
『鈍いわねアリソン、恋する乙女が恋人に送るプレゼントと言えば決まってるでしょ!生まれたままの姿に赤いリボンを巻きつけて………』
『リ、リボン……』
『プレゼントは……あ・た・し………って相場が決まってるってもんでしょう!!!』
………で、アリソンはそれを真に受けた。
裸にリボンぐるぐる巻きは恥ずかしかったし、なんだかリボンがこんがらがりそうだったので、今はシャツの襟で隠れている首元に赤いリボンを一本、きゅっと結んである。
133SBI:2007/08/03(金) 13:00:22 ID:RgHw3Jz5
(後はチャンスを、夜が来るのを待つだけね……)
上級学校の寮では男女別々の部屋に寝る事とか、そういった様々な障害は今のアリソンの脳裏からは消え去っていた。
(ヴィ、ヴィ、ヴィルと、今夜はヴィルと〜……っ!!)
頭の中に渦巻いているのは、ヴィルと過ごす甘い夜のめくるめく妄想ばかり。ちょっとばかり、向こう側の世界に行ってしまっているアリソンだった。
「……アリソン?どうしたの、顔が赤いけど大丈夫?」
「……えっ!?…あ?…ああ、うん、大丈夫大丈夫!!!」
ヴィルの言葉で、アリソンは一気に現実に引き戻された。相変わらずのヴィルののんびり顔を見て、アリソンは少しばかり恥ずかしくなる。
「去年も、ここに来たよね」
「そ、そうだったわね」
「あれから、色んな事があったよね……」
嘘つき爺、ワルター・マクミラン中佐との出会いに始まり、壁画の発見や、イクス王国での事件、豪華列車での旅と、僅かな間に二人はさまざまな冒険をする事になった。
「危ない目にも、辛い目にも、たくさん遭った……。でも、色んな凄い物を見ることもできた。アリソンがいたから巡りあえたんだと、僕は思ってる」
「……まあ、私がヴィルを色んな所に引っ張りまわしちゃっただけだけど……」
「引っ張り出して、連れて行ってくれたんだよ、アリソンが。色んなものを見た時、横にアリソンがいてくれた事が、僕にはとても嬉しかった」
そこでようやく、アリソンは気付いた。ヴィルの表情はいつもと変わらぬ穏やかなものだけれど、その眼差しに何か真剣な色が含まれていることに……。
「大好きだよ、アリソン……」
呟いたヴィルの顔が、アリソンの顔の間近まで接近する。
「キス……していいかな……?」
ヴィルの言葉で、アリソンの頭の大事な部分のネジが片っ端から吹っ飛んだ。思考停止のアリソンは言葉を返す事も出来ず、ただコクコクと肯いた。
「アリソン………」
ヴィルの唇が、アリソンの唇に重なる。そのままアリソンは息をする事も忘れて、その夢の様な感触に身を委ねる。
相変わらず辺りには人影は一つとしてなく、いつの間にか小鳥のさえずりも、木の葉を揺らす風も止んで、その静寂の中、二人は互いの、速まっていく鼓動の音だけを感じる。
そして、永遠とも思えるような時間が終わり、ヴィルはアリソンからゆっくりと唇を離した。
「………あ……ヴィルぅ……」
いまだ夢見心地のまま、アリソンが呟いた。自分から仕掛ける筈が、完全に先を越されてしまった。そのあまりに意外な展開に、すっかり骨抜きにされてしまったのだ。
(あ……そだ………プレゼント……ヴィルに…プレゼントあげなきゃ………)
キスの衝撃は、アリソンが今回の作戦に対して抱いていた不安感や羞恥心、作戦の実行の障害となる諸々を全て吹き飛ばしてしまっていた。
ただ、ヴィルとの甘い一時を過ごしたい、それだけを考えてアリソンはシャツの襟元のボタンを外す。首に巻かれた赤いリボンが露になる。
だが、うっとり気分のアリソンは全く気付いていなかった。自分の目の前、これからアプローチを掛けようというその当人、ヴィルが顔を真っ赤にして俯いていることに。
134SBI:2007/08/03(金) 13:01:01 ID:RgHw3Jz5
(………うああ!?…や、や、や、やっちゃった!僕から…本当に……アリソンに……っ!!)
実はヴィル、かなり無理をしていた。雰囲気に呑まれてアリソンは気付かなかったようだが、『キス……していいかな……?』のセリフなど、声が完璧に震えていた。
(で、でも……もう僕とアリソンは恋人同士なわけだし、僕はこういうのは苦手だから、意識して積極的にやらないと……)
で、慣れない事をやった反動で、ヴィルの緊張の糸は完全に切れてしまっていた。ともかく無事に成し遂げた安堵感で、今にもその場に崩れ落ちそうである。
だから、アリソンが何やら熱っぽい表情で自分の顔を覗き込んできている事に気づいた時も、ヴィルは何が何やら判断する事ができず……
「………ヴィル」
「…アリソン?」
「…ヴィルっ!!ヴィルぅううううぅぅうっ!!!!!!」
されるがままに押し倒されてしまった。
「…ヴィルっ!!!大好きっ!!!私も、ヴィル大好きぃいいいいっ!!!!」
「……ちょ!?…アリソン、一体どうしたの!!?」
訳も解らないままヴィルの口から飛び出た問いに対して、アリソンは一瞬動きを止めて、それから自分の首元を指差す。
「……誕生日の、プレゼント……ちょっと恥ずかしいけど、でも、ヴィルの方が先に私にくれたし………」
「えっ?ええっ!!?」
アリソンはシャツのボタンを、ズボンのベルトを次々に外し、するすると服を脱いでいく。ヴィルは事の重大さを把握しきれぬまま、その様子を呆然と眺める。
あっと言う間に下着姿になったアリソンが、ヴィルに覆い被さる。
「た、誕生日プレゼントって……!?」
「…だから、つまり、私がっ!!!!」
そこまで言ってからようやく、アリソンは自分のやろうとしている事の意味を思い出した。
「………私が…プレゼントって事で……」
「アリソンが…プレゼント?」
顔が赤くなり、言葉にも勢いが無くなる。しかし、そのまま崩れ落ちてしまいそうなアリソンの背中を先程のキスの感触が押しやる。
「……つまりっ!!!私がヴィルに……え、え、えっちな事をぉ……っ!!!!」
「ええぇええええ―――――――――っ!!!!!!」
えいっ!!とばかりに、アリソンはヴィルに抱きついた。胸が、お腹が、太ももが、アリソンの体の柔らかな感触がヴィルの体に押し付けられる。
全身で感じる肉感、燃えるような体温、それらの圧倒的な存在感に飲み込まれそうになりながらも、ヴィルは必死に叫ぶ。
「だ、だ、駄目だよアリソン!!!!……ここは…外だよっ!!…見られちゃうよっ!!!!」
「……うっ!……うぅ…み、見られたって平気っ!!!私はぜんぜん大丈夫っ!!!」
135SBI:2007/08/03(金) 13:02:58 ID:RgHw3Jz5
ヴィルの言葉に一瞬躊躇したアリソンだったが、それでも止まらない。止まれない。ヴィルのキスで火のついたアリソンの心が、それを許さない。
「僕は大丈夫じゃないよぉっ!!!!」
必死に叫ぶヴィルだったが、彼の心も初めて自分からしたキスの興奮で平静な状態とはとても言えない。
次第にアリソンの誘惑に抵抗する力は失せて、頭の芯が痺れるような感覚に支配されていく。
ヴィルらしい冷静な判断力は次第に消えていき、残るのはただただアリソンが愛しいという感情のみ。押さえる物の無くなったその感情が、ヴィルの中で暴発する。
「ア、ア、アリソン――――っ!!!!!」
勢い任せにアリソンの体を抱きしめ、そのまま本日二度目のキスをする。先程の、静寂の中での夢の様なキスとは違う、熱く激しい接吻。
そして、唇を離した二人は、互いの上気した顔をうっとりと見つめる。
「ヴィル……受け取って…私のプレゼント……」
「うん……ありがとう、アリソン……」
アリソンの残されていた下着を、ヴィルの手が優しく脱がせて、ヴィルもシャツをはだけて、ズボンの中で硬くなっていたモノを取り出す。
木の幹に背中を預けたままのヴィルの、その腰の上に、アリソンはゆっくりと体を下ろす。互いの体の最も熱い、大事な場所が触れ合う。
そうしているだけで伝わって来る、痺れるような快感と凄まじい熱量に、二人は微かに息を漏らす。
「……っあ……ヴィルぅ…ヴィルのが当たって…そこだけ…熱くてぇ……」
「…アリソンっ……すごい……すごいよ…」
二人はそのまま抱きしめ合い、訳の解らぬまま必死で互いの体を弄った。自分の体温が相手の体温の中に溶けていく様な、その感覚に二人はしばし我を忘れた。
二人が体を預ける大木以外には何一つ視界を阻む物がない今の状況も、二人の興奮をさらに高めるだけだった。
陽光に照らし出されて、アリソンの体の、その曲線の美しさ、肌のきめ細やかさが、余すところ無く露にされた。
「……ふあっ!…ああっ!!…ヴィルの指ぃ…きもひ…い……っ!!!!」
ヴィルはそのきらめく様な美しさに心奪われて、無我夢中でアリソンの体中を愛撫した。
背中からお尻に至る曲線の滑らかさを何度もその手の平で味わい、可愛くすぼまった後の穴に触れて、過敏に反応するアリソンの体を強く抱きしめた。
胸の上にピンと立つ、ピンク色の突起を舌先で転がした。敏感な内股を何度も撫でてから、大事な部分に指を這わせて、その蕩けるような蜜を掻き回した。
「…ヴィルぅ…わたし…も…がまんできないよぉ……っ!!!」
「アリソン……僕も……もう……っ!!!!」
必死に愛し合う二人の体は、いつの間にか上下が逆転し、アリソンの上にヴィルが乗っかる形になっていた。
はちきれそうなヴィルのモノが、濡れそぼったアリソンの大事な部分に触れると、それだけで果ててしまいそうなほどの衝撃が二人に襲い掛かる。
二人はどちらからともなく視線を交わして、コクリと肯き合った。熱く硬いモノを入り口に押し当て、ヴィルはアリソンの瞳を見つめながら言う。
136SBI:2007/08/03(金) 13:03:54 ID:RgHw3Jz5
「いくよ……アリソン」
「きて……」
じゅぷり……。ヴィルの熱が柔肉を押し割り、その奥へ奥へと身を埋めていく。
「……っああ…ふああぁ……ヴィルっ…ヴィルぅ……」
快感と熱がない交ぜになったその感覚に吹き飛ばされそうになる自分を、アリソンはヴィルの背中にしがみついて必死に繋ぎとめる。
やがてその全体をすっかりアリソンの中に埋めたヴィルのモノが、ゆっくりと前後運動を始める。
「…アリソンっ……すご…熱いっ!…熱いよっ!!」
「ヴィルぅ……私も……熱くて…すごく熱くて……っ!!!」
熱いのが気持ちいいのか、気持ちいいのが熱いのか、押し寄せる感覚を理解できないまま、圧倒的なその波の中で二人は翻弄され、本能の促すままに体を動かし続ける。
腰を動かすたびにじゅぷじゅぷと響く淫靡な水音と、どんどんと荒く激しくなっていく呼吸の音、頭の芯まで熱に侵蝕されて、思考は溶けて流れ出す。
「うあ…だめだ…僕……腰が…止まんないっ!!!」
「…っああああっ!!!あはあっ!!…ああっ!!!きもちいいっ!!きもちいいよぉっ!!!!」
体中が痺れて、訳が解らないほど熱くて、全ての感覚が狂っていく中、腕の中に抱きしめる愛しい人の存在感だけが大きくなっていく。
突き上げて突き上げられて、掻き混ぜて掻き混ぜられて、熱さと痺れに頭をやられたまま、ひたすらに相手と溶け合っていく。
二人を巻き込んだ快感の大渦は容赦なくその速度を増し、やがてアリソンとヴィルをその遥か高みにまで吹き飛ばす。
「……アリソンっ!!…僕…もう…これ以上は……っ!!!」
「ああああっ!!!ヴィルぅ…わたし…も…らめぇっ!!…らめぇええええええっ!!!!」
アリソンの中でヴィルの熱が弾ける。瞬間、全身を快感の衝撃が駆け抜けて、体を弓なりに反らして、アリソンは昇りつめた。
「……っああ!!アリソンっ!!アリソンっ!!!!!」
「…ヴィルぅ!!!…わたしぃ…イクぅ…イっちゃうぅううううう――――――っ!!!!」
絶頂の津波に飲み込まれた二人は、そのままその場に崩れ落ちた。
137SBI:2007/08/03(金) 13:04:41 ID:RgHw3Jz5
それから一時間ほどが経過した。
絶頂の余韻も大方過ぎ去って、ただいまアリソンとヴィルは勢いに任せすぎた自分達の行動を反省している真っ最中だった。
「誰かに……見られちゃったかしら?」
「………この辺りはあんまり人は来ないと思うけど……」
行為が目撃されたかどうかも不安だったが、そういった可能性を承知の上で事に及んでしまった自分達の軽率さも、今更ながらに気分を重くさせた。
「まあ、後悔しても、ほんと後の祭なんだけど……」
「うぅ……ごめん…僕が慣れない事をしたりするから……」
二人は俯き、同時にため息を漏らした。
そのまま固まってしまった二人だったが、しばらくして、ふとアリソンが顔を上げた。
「そういえば、次は私の誕生日よね……」
微妙に頬を赤らめながら、アリソンが言った。ヴィルも顔を上げる。
「いや、その……私もヴィルからなにか貰えたら嬉しいかなぁって……その…お金のかからないプレゼントを……」
空軍の同僚の女性が教えてくれた、この作戦の締めくくり。この手のパターンの定番である。
「…でも今回の事で懲りたわよね…っていうかやっぱりこんなの何度もは無理だろうしそもそもまた誕生日に都合良く来れるわけないし……」
そっぽを向いて、もじもじと呟くアリソン。その声に、ふいにヴィルの声が重なる。
「あげるよ」
「へ!?」
横を見ると、恥ずかしさで今にも消えそうな感じで、ヴィルがこう言った。
「素敵なプレゼントを貰ったから、僕もお返しがしたい。………………まあ、その時はお手柔らかにお願いしたいけど……」
アリソンの顔が真っ赤になって、くぅ―――っ!!と小さくガッツポーズ。そして傍らのヴィルにぎゅっと抱きついて
「それじゃあ改めて、誕生日おめでとう、ヴィルっ!!!」
138SBI:2007/08/03(金) 13:07:22 ID:RgHw3Jz5
以上でした。
しかし、時代は茶子先生なのか!?
ともかく、この辺で失礼いたします。
139名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 23:42:23 ID:s7oFrGJh
GJ!!
俺はアリソンも好きだからいつでもウェルカムだぜ

人いないな。
140名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 05:47:03 ID:3CWczife
GJ!
漏れも久しぶりに書こうかな・・・
141名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 11:16:53 ID:eFywzzPp
>>138
GJ!その時代は近いかもしれないぜ
>>140
書くなら是非学キノを茶子先生をお願いします。
142名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 16:46:19 ID:qeH5Km6q
茶子先生って誰だ?
と言うわけで学園キノ2つ買ってきた

なんだこれー
143SBI:2007/08/11(土) 09:35:30 ID:jsq4ZLg5
茶子先生×犬山で書いてみたので、投下してみます。
それでは……
144SBI:2007/08/11(土) 09:36:24 ID:jsq4ZLg5
犬山は目の前の光景を未だに信じる事が出来なかった。
「ん……んむ…ぅ……んんっ……」
椅子に座る自分の股間に埋まる、自分と同じ白い髪の頭。聞き慣れた声が、荒い呼吸の合間に切れ切れに聞こえる。
どうしようもなく熱く硬くなった自分のモノに熱い舌が絡み付いて、脳を焼くような快感に意識はぼんやりと霞んでいく。
周囲のあらゆる物が現実味を無くしていく中、目の前の人物だけが存在感を増してゆき、それが夢や幻の類でない事を思い知らせてくる。
しかし、それでも犬山は、それが現実であると認める事が出来ない。
「…先生…も……やめ…」
「…んっ……あはっ…犬山君のとっても熱い……」
茶子先生と自分がこんな事になってるなんて………。
逃げる気力はもう残されていなかった。茶子先生の巧みな舌技に見も心も溶かされながら、限界が来るのを少しでも先延ばしにしようと耐えるのが今の犬山の精一杯だった。
しかし、茶子先生は容赦なく犬山のモノを責め続けて、またも犬山を絶頂の瞬間へと導く。
「………っあ……また…出るぅっ!!!」
「……んんっ!?…んくっ……んぅっっっ!!!?」
どくっ!!どくどくっ!!!脈動と共に吐き出された犬山の欲望が茶子先生の口の中を暴れ周り、溢れ出し、飛び散って茶子先生の顔を汚す。
赤く染まる顔を流れ落ちる白濁を指先で弄び、茶子先生は恍惚の表情を浮かべる。全身を覆う虚脱感の中、犬山はそんな茶子先生の姿を呆然と眺めた。
「…ふふ……5回目なのに、こんなに濃いのが出るなんて………」
そう言って、茶子先生は犬山に微笑みかける。犬山はそのエメラルドグリーンの瞳から視線を逸らす事さえ出来ない。
見つめているだけで心臓の鼓動が速まり、体が熱くなっていく。全身の血液が再び下半身に集っていくのが自分でもわかる。
(どうして、僕は……?)
何故、抵抗できないのだろう?何故、逃げられないのだろう?尽きる事無く頭の中で渦巻く疑問が、さらに犬山を混乱させていく。
5回、射精した。
犬山とて普通に性欲はあるから、自分で慰めたりもする。だけど、そういう時には1、2回で満足してしまう自分の体が、今は絶頂の度に貪欲になっていくようだ。
相手が現実の女性である事を考慮に入れても、何かがおかしい。自分の体の奥にこれほどの欲望が秘められていた事が信じられない。
「あら…もう元気になったのね……」
大した間も置かず硬度を取り戻した犬山のモノに、また茶子先生の指が絡みつく。今度ははだけた胸元、形の良い茶子先生の胸の隙間に導かれる。
「うあ………」
「うふふ、可愛い……」
思わず息を漏らした犬山に、茶子先生がささやく。その淫靡な声の響きが、犬山の中に残されていた僅かな理性を、じわりじわりと溶かしていく。
茶子先生がゆっくりと犬山のモノを挟み込んだ胸を上下させ始める。マシュマロのような感触を両サイドから押し付けられ、擦り上げられ、甘い痺れが駆け巡る。
145SBI:2007/08/11(土) 09:37:14 ID:jsq4ZLg5
犬山は思考力を奪われ、再び快楽の泥沼の中にその身を沈めていく。
「たくさん、気持ち良くしてあげるわよ、犬山君………」
茶子先生の声が、霞みのかかった犬山の脳裏にうっとりと響いた。

そもそもの始まりは今日の放課後、廊下をとぼとぼと歩いていた二人は曲がり角でばったりと出くわした。
「………あ!」
「茶子……先生?」
二人が言葉を失ったのは、その時の自分の格好と相手の格好のためだった。犬山はワンワン刑事の姿、茶子先生は対魔物特殊部隊の戦闘服。
実は二人ともついさっきまで校内に出現した魔物と戦っていたのだ。
見てしまったもの、見られたもの、その両方が二人からしばし言葉を奪った。
そして、最初に動いたのは茶子先生だった。
「えいっ!!」
「あっ……!!!」
犬山のサングラスを、茶子先生が奪い取った。童顔を誤魔化していたそれを奪われて、その下の少年らしい瞳が露になる。
「うふふ、犬山君はコスプレ好きだったのねぇ」
「あ……いや…これは……」
茶子先生の思惑通り、犬山の頭からは彼女の戦闘服に対する疑問は吹っ飛び、自分の正体がばれた事で頭が一杯になる。
実は茶子先生が対魔物特殊部隊の隊長で、その辺の情報もある程度知っているなどとは思わず、犬山はまんまと茶子先生のペースにはまっていく。
「格好いいコートねぇ。似合ってるわ、犬山君。ワンワン刑事のコスプレね」
「は、は、は、はいっ!!そうなんです、僕ワンワン刑事が大好きで………」
「それに、オールバックもこれはこれで可愛いわね」
茶子先生に肩を抱かれ、すっかり縮こまる犬山。普段は見られない、その狼狽しきった表情を、茶子先生は興味深げに見つめる。
茶子先生の中に悪戯心が湧きあがった。
「でも、校内でコスプレはいけないわ。ちょっと来なさい」
すっかり従順になった犬山を、ちょうど扉の開いていた無人の教室に導く。背後で鍵が閉められた音にも、犬山は気が付かなかった。
「脱いでもらわなくちゃね」
「えっ!!?」
犬山が驚く暇もなく、コートのボタンが外されていく。あっという間に上半身を肌着一枚にさせられて、ようやく犬山は茶子先生の様子がおかしい事に気が付いた。
しかし、あまりによどみの無い動きで犬山の股間に手を伸ばした茶子先生を、止める事は出来なかった。
ファスナーが下ろされて、下着の奥から取り出された犬山のモノに、茶子先生のしなやかな指が絡みついた。
146SBI:2007/08/11(土) 09:38:02 ID:jsq4ZLg5
「先生っ!!何考えてっ!!?」
「それはもちろん、気持ちのいい事よ」
犬山がその言葉の意味を理解しきるより早く、行為は始まった。柔らかで、温かい茶子先生の手の平が、犬山のモノを撫でて、こね回して、擦り上げた。
自分でするのとは比較にならない快感が押し寄せ、犬山は抵抗する事も出来ず、ただそれに押し流された。
「すごい……手の中で、どんどん熱く、硬くなってくわ……」
耳元で聞こえた茶子先生の声が、今まで聞いたどんな時よりも興奮を帯びている事がわかった。
茶子先生の指は、まるで新しい玩具を与えられた子供のように、無邪気に、容赦なく犬山のモノを弄んだ。
どうしてよいのかわからず、抵抗する事さえ考えられないまま、犬山は最初の絶頂を迎えた。
「ああっ……で、出るっ!!!!」
びゅるっ!!!びゅびゅるるるるっ!!!!
先端から溢れ出た熱い奔流を、茶子先生の手の平が受け止めた。そして、茫然自失の犬山の目前にその手をかざし、出したての粘液を見せ付けて囁いた。
「いっぱい出してくれたわね」
「やめて……ください……」
必死に搾り出した犬山の声に、茶子先生は嬉しそうに笑って
「だーめ!」
その場にあった椅子に犬山を座らせる。
そして、汚れていない方の手を犬山の後頭部に回し、オールバックにまとめられた髪をほどく。
ばらけて散らばる髪の毛の、その何本かが汗で濡れた額に張り付いた。
「うん、やっぱりこっちの方が私は好きかしら。可愛いし」
不安そうに、上目遣いで見つめてくる犬山の前で、茶子先生はいつも通りの屈託の無い笑顔を見せた。
「ほんとは、ほんの少し悪戯するだけのつもりだったんだけれど、犬山君可愛すぎるんだもの」
その時には既に、犬山は茶子先生の笑顔に飲み込まれていた。もう逃げられない、そんな気がした。
「さあ、楽しみましょう」

あれからどれぐらいの時間が過ぎたのだろう。
「……うっ…くぅ……また…出るっ!!!」
「きゃうっ!!?」
茶子先生の胸の谷間で暴発した犬山のモノが、怒涛の如き白濁の雨を降らせる。既に何度も犬山の白濁に汚されていた茶子先生の顔を、体を、さらに上塗りする。
「ん……またいっぱい……まだこんなに濃いなんて……」
147SBI:2007/08/11(土) 09:40:03 ID:jsq4ZLg5
指先ですくったまだ熱いそれを、茶子先生は口に含み、味わう。その光景が何故か、犬山の胸を強く締め付ける。
とめどなく湧き上がるこの衝動は一体何なのか?先ほど頭をかすめた疑問が、再び犬山の中に浮き上がってくる。
「ん?犬山君?」
自分の方に向けられた強い視線に気付いて、茶子先生が犬山の方に向き直った。
「どうして……なんですか?」
「えっ?」
「どうして……僕…なんですか?」
尋ねられて、茶子先生は一瞬ポカンとする。それから今までの大胆な行動がまるでウソのように、急に照れたような、困ったような表情を浮かべて
「そ、それは……もちろん犬山君可愛いし…前々から興味はあったし……」
モジモジと恥ずかしそうに答える。
「それはつまり、どういう……」
「いや、だから、その…………犬山君のこと、好きだし」
ほんの悪戯のつもりが自分でも止められなくなっていた。戸惑い、顔を赤くして、体を震わせる。そんな犬山の反応の一つ一つに、気が付けば溺れていた。
犬山だったから。犬山が好きだったから。犬山の体温が、息が、鼓動が、口の中に顔に体中に降り注いだ犬山の熱が、茶子先生を狂わせた。
「でもやっぱり強制わいせつはどうかと……」
「うっ…う」
「それに………」
ふらふらの体で立ち上がり、犬山は床に座る茶子先生の前に膝をついた。茶子先生のエメラルドグリーンの瞳に顔を近付け
「僕だって……………好きなのに」
キスをした。茶子先生の唇に自分の唇を重ね、その体をきつく抱きしめた。一瞬戸惑っていた茶子先生の腕が、少し遅れて犬山を抱きしめる。
突然現れて、自分に付きまとい始めた謎の先生。さんざん向こうのペースで振り回されて、随分と好き勝手にされた。
でも、嫌いではなかった。疲れるし落ち着かないし、ろくな事はないけれど、茶子先生のいる日常をそれでも楽しく感じていた。
「なのに……こんな時までいつも通りに強引にするなんて……」
「あはは……ご、ごめんなさい」
「こういうのって二人同じ気持ちでするのが基本でしょう?」
照れくさそうに言ってくれた茶子先生の『好き』の一言が、嬉しくてたまらない自分に気付いた。
それなのにこの先生ときたら、どこまでも先走るものだから……。こっちの気持ちにお構いなしなものだから……。
「僕も、先生としたいんです!!」
148SBI:2007/08/11(土) 09:41:14 ID:jsq4ZLg5
言われて、茶子先生は嬉しそうに目を細め、犬山の体をいつもの数倍のパワーでぎゅうぎゅうと抱きしめる。
「ありがと、犬山君!!」

再び椅子に腰を下ろした犬山の体をまたぐようにして、茶子先生が覆い被さる。ブーツ以外に身に付けるものは無く、均整のとれたボディラインが露になっている。
「うあ……私、こんなにどろどろになってたのね……」
茶子先生の大事な部分とその周辺は溢れ出した蜜に濡れ、教室の中のわずかな明かりを反射して淫靡に輝いている。
小気味よく生え揃った頭髪と同じ白の陰毛を、敏感な股の内側を、滴り落ちた雫が流れていく。
そのどうしようもなく熱く湿った場所に、犬山のモノがあてがわれる。幾度もの射精を経てもなお、その硬度も熱も衰えるところがない。
「うあ………先生……」
触れ合ったそのあまりの熱量に、犬山が声を漏らす。茶子先生の唇を奪った勢いも、初めての経験を前に少し抑えられているようだ。
「犬山君……私に任せてくれれば、大丈夫だから……」
励ます茶子先生の声も、期待と不安の中で若干震えているようだった。
「それじゃ……犬山君……」
「はい……」
ゆっくりと茶子先生が腰を下ろしていく。愛しい人の中に飲み込まれていく感触が、愛しい人を自分の中に受け入れる感触が、甘い痺れと共に押し寄せて二人の体を震わせる。
「あ……犬山君の…奥まで……」
「先生の膣内……熱い……」
とろけそうに柔らかく熱い肉の壁が、犬山のモノ全体を包み込む。愛しい人を放すまいときゅうきゅうと締め付けるその心地に、犬山は茶子先生を抱く腕に思わず力を込める。
「動きます、先生……」
すぐにも果ててしまいそうな恐れに、最初はゆっくりと腰を動かす。しかし、粘膜と粘膜の擦れる甘美な刺激が、知らず知らずの内にその動きを加速させる。
「…っあ…犬山君っ!!…あんっ!!私の中で…犬山君のがっ……!!!」
「……先生っ!!!先生っ!!!ああああああああっ!!!!!」
初めての快楽と、茶子先生と一つになった喜びは、簡単に犬山の理性のネジを外した。先程までのおっかなびっくりの動きは、いまや激しい突き上げに変わっている。
若さにまかせて荒々しい行為の熱に浮かされるように、茶子先生も自ら激しく腰を揺らし、犬山の与える快感を必死に貪る。
「先生の中…熱くて……も…腰が…止まらな……っ!!!!」
「ああんっ!!!犬山君のがっ…私の中ぁ…めちゃくちゃに暴れてるぅっ!!!!…ひぅ…あはぁっ!!!…もっとぉ…もっと激しくしてぇっ!!!!」
ぽたぽたと、流れる汗が、接合部からこぼれる蜜が、二人の交わる椅子の足元に水溜りを作る。
びしょ濡れの全身の肌を絡み合わせ、呼吸をするのも忘れてキスを交わし、なりふり構わず嬌声を上げ、快感の激しさのあまりに泣きじゃくった。
149SBI:2007/08/11(土) 09:42:19 ID:jsq4ZLg5
「…あああっ!!!…せんせっ……先生ぃっ!!!……好きですっ!!!大好きですっ!!!!」
「犬山君っ!!!私もっ!!!大好きなのっ!!!…犬山君のこと……可愛くてっ…可愛すぎてっ…あああああっ!!好きぃいいいいっ!!!!」
快楽の声の合間に愛の言葉が混ざり合う。自分の思いを叫ぶごとに、相手の思いを受け止めるごとに、鼓動は高鳴り体は燃え上がっていく。
快感の衝撃が体を突き抜けるたびに漏れ出る切なげな声が、切れ切れの呼吸が、愛しくてさらに激しく腰を振ってしまう。
「…うあああっ!!!…先生っ!!!…僕…も…出るっ…出ますぅうううううっ!!!!」
「あああああああああっ!!!!きてっ!!!犬山君っ!!私のなかっ…ぜんぶぅううっ!!!!!」
近付く限界を前にしてなお、二人は行為を加速させていく。もっと熱く、もっと激しく、際限なく高みを目指してひたすらに昇りつめていく。
荒れ狂う快楽が二人の中を駆け巡り、やがて犬山と茶子先生は感じた事もないような絶頂の高みへと持ち上げられていく。
「せんせぇっ!!!先生っ!!!!先生っ!!!先生ぃいいいいいいっ!!!!」
「犬山君っ!!!犬山君っっっ!!!!!あああああああああ―――――――っ!!!!」
びゅくっ!!!!びゅるっびゅくるるるるるっ!!!!!
放たれた犬山の白濁は茶子先生の膣内に叩き付けられ、暴れまわり、収まりきらずに接合部に溢れ出る。
絶頂感に一気に体から力が抜けていく中、しかし二人は互いを抱きしめる腕の力を緩めようとはしない。
「はぁ…はぁ……せんせ……」
「犬山君……すごかった……」
そして、二人を突き動かす衝動も、一度の絶頂程度ではまだ満足はしてくれそうにないようだった。
「もっと……したいです…先生と……」
「私もよ、犬山君……」
微笑み合った二人は、うっとりとキスを交わした。
150SBI:2007/08/11(土) 09:43:05 ID:jsq4ZLg5
そして、さらに時間が経過して
「あああああっ!!!先生っ!!!また…出るぅううううっ!!!!!」
「ふあああああああああっ!!!!犬山くぅうううううんっ!!!!!!!」
床に広げた犬山のコートの上で交わっていた二人が、また絶頂へと登りつめる。
もう何度目かもわからない。それでも、二人の心はさらなる快楽と熱を求めていたようだったが、そろそろ体の方が限界のようだった。
二人は床の上に崩れ落ち、ぐったりと脱力した。しばらく、荒い呼吸を整えるその音だけが、暗い教室の中に響いていた。
「もう……夜になっちゃったわね…」
茶子先生がつぶやく。魔物の出現後で校内が無人になっていたのをいい事にヤりまくっていたが、どうやら随分な時間になっていたらしい。
「うーん、さすがに先生も疲れちゃったわ」
茶子先生は起き上がり、満足げな表情でのびをする。心ゆくまで大好きな犬山と愛し合って、すっかりご満悦のようだ。
「犬山君も、満足できたかしら?」
何となく問い掛けてみるが、答えがない。まだ答える余裕がないのか、今更ながらに照れてしまっているのか……。
どうやら茶子先生に背中を向けてるあたり、後者が正解のようだ。茶子先生はくすりと微笑み、もう暗くなった窓の外を何となく眺める。
「う〜ん、幸せねぇ。これだけ出来る機会はさすがにもう当分ないでしょうけど」
相変わらず無言の犬山を放っておいて、茶子先生が呟く。
「でも、もう一回ぐらい、やってみたいわよね、犬山君?」
犬山はまたも無言。茶子先生も気にせず、しばし二人の間に穏やかな沈黙が訪れるかと思われたが
「あら?」
いつの間にか起き上がっていた犬山が、茶子先生を後から抱きしめた。どうやらそれが犬山の答えであるらしい。
それは、普段茶子先生が犬山にしている抱きつきそのままで
「うーん、もう、ほんと犬山君って可愛いんだからっ!!」
茶子先生は犬山の腕の中、嬉しそうに笑ったのだった。
151SBI:2007/08/11(土) 09:44:53 ID:jsq4ZLg5
以上でおしまいです。
茶子先生は当然のごとくにエロイなぁ。犬山うらやましい。
それでは、失礼いたしました。
152名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 14:01:58 ID:pNarxe94
超GJ!
先生エロすぎ犬山可愛いすぎ(*´д`)ハアハア
153名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 07:57:49 ID:sfTNHXou
gj!!!
犬山かわいいなぁー
154名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 22:15:40 ID:otQm1HaX
次は誰かシズ×犬山(ry
155名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 03:52:35 ID:iggCGize
むしろサモエド仮面×謎のキノ
156名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 23:44:38 ID:8DJt22X9
>>151
なんという…猛暑をも吹き飛ばすほどのGJ!!!
157名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 18:16:58 ID:iq85xPNc
なんだか学園キノ作品多いな・・・
嫌いではないけど・・・
リリアとトレイズ作品もどなたか書いてもらえませんかね?
158名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 18:27:15 ID:1Wx1PPL2
てか最近は普通のキノの作品が少ないとおも
159名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 23:01:30 ID:QpKSjI+H
リリトレすくね
160名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 09:41:44 ID:KWM2KrPN
トレイズ×リリアか、トレイズ×リリア×カルロがほしい
161名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 01:05:11 ID:hodkslB5
キノ
162お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 02:47:25 ID:hodkslB5
どこまでも続く広い林の中の、どこまでも続く林道を一台のモトラドが走っていました。

「ねぇキノ、大丈夫?倒れたりしないでよ」

「大丈夫…じゃないかも」

「いくら安かったからって食料が積めなくなるくらいの銃弾を買っちゃうからだよ」

「うん、そうだね。今凄く後悔してるよ、携帯する食料の量を減らすべきじゃなかったよ」

「当分この林を抜けられそうにないよ?食べれそうな植物も動物もいないし」

「本当に困った…誰か通りかかって食べ物をわけてくれないかなぁ」

「そんな都合よく人が…居たよ、キノ」
163お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 02:49:48 ID:hodkslB5
キノとエルメスが走る林道の前方に男が一人、倒れた木に腰掛け、タバコをふかしていました
男の隣には、両肩で背負うタイプの大きな鞄が置かれていました

「本当だ…人が居るね。こんな所に」

「食べ物をわけてくれるように頼んでみれば?」

「うん、そうする」

モトラドはスピードをジョジョに落しながらゆっくりと男へと近付いていきました
すると、男の方から話かけてきました

「やぁこんにちは、旅人さんとモトラドさん」

「こんにちは」

「こんにちは、おっちゃんこんな所で何してんのさ」
164お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 03:08:35 ID:hodkslB5
「私も旅の途中で休憩していた所さ、旅といってもこの林の抜けた所にある国から隣の国までだけどね」

「貴方の来た国へ行くにはどれくらいの時間がかかりますか?」

「ん?そうだなぁモトラドでも一日以上はかかると思うよ」

「そうですか…あの…僕いま食料を切らしていて困っているんです
わけて貰えないでしょうか?明日まで持ちこたえられるかどうか…」

「やけにげっそりしてると思ったら飢えてたのかい?う〜ん、わけてあげたいけど無理だね
自分用ギリギリの食料しか持ってないんだよ」
165お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 03:31:07 ID:hodkslB5
「残念だったね、キノ」

「あっ、でもね、この辺には食用のキノコが生えてるんだよ」

「本当ですか!!」

「ああ、この辺にしかない珍しいキノコでね
私が座っているこの木が目印になっていて
この奥にちょうど自生してる場所があるんだよ」

「本当かいおっちゃん?随分都合のいい話だね、怪しいと思わない?
ねぇキノ?聞いてる?」

「うふふ…キノコかぁ、いいなぁキノコ、キノコ、あはははは」

「しっかりしてよキノ!!…だめだこりゃ、お腹が空き過ぎて壊れてる」
166お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 03:47:07 ID:hodkslB5
「怪しいだなんて酷いなぁこの辺の国の者なら皆知ってることさ
なにせとても珍しいキノコだからね
捜してくるといいよ、多分すぐ見つけられると思うから
なぜかそのキノコの周りには草が生えないから一目でわかるはずさ」

「ありがとうごさいます。捜してみます」

「キノおかえり、あっちから戻ってきたね」

「あ、そうそう大事なことを忘れてたよ
さっき食用とはいったけどそのキノコは……………」
167お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 04:13:19 ID:hodkslB5
「あれかなエルメス?」

「だね」

キノがエルメスを押しながら林の奥に入ると
辺り一面草で覆われた緑色の大地にポツンと一箇所だけ茶色い場所があった
その土はまるで最近掘りおこされたように柔らかくなっていた
そしてその中心には肌色をしたキノが見たことのない珍しいキノコが一本
そびえ立っていた

「食べちゃ駄目だよキノ、おっちゃんの言ってた通りにしなきゃ」

「わかってるよエルメス」

キノはエルメスをセンタースタンドで立てると、キノコに近づき、地面に膝を付けて屈んだ
そして右手でキノコをギュッと握った
168お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 04:47:45 ID:hodkslB5
「わっ、なんだこれ!!暖かいよ、それにピクピク動いてるし
生き物みたいだ…」

「植物も生きてるってことだね
それよりキノ、手を動かさなきゃ」

キノは握った力を少し緩めると、ゆっくりと手を上下に動かしながら
キノコを擦り始めた


『さっき食用とはいったけどそのキノコは直接食べちゃ駄目だよ、絶対にね
食べられるのはキノコの分泌液だけさ
キノコを手で優しく擦って刺激を与えてやると白い粘着質の液体を出すのさ
とっても栄養価が高いんだよ、あと縮んじゃったらもう出ないからね』
169お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:45:31 ID:hodkslB5
キノは男が言っていた通りにキノコを優しく擦り続けた

「どう?出そう?」

「ピクピク反応はするんだけどね
これじゃ出そうにないなぁもうちょっと強くしてみるよ」

キノは手の動きを速めてキノコを激しく擦った
暫くすると透明なヌルヌルした液が、キノコの先端から分泌されると
キノの手に垂れ落ちてきてヌチャヌチャと音を立てながら手とキノコの擦りを滑らかにした

「キノ?さっきから何かでてるよ」

「これじゃない、白いのが沢山出てくるって言ってたからね
きっともう少しで…あっ」
170お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:47:15 ID:hodkslB5
エルメスとの会話に気を取られていたその時
キノコが大きく跳ね上がったかと思うと先端から白濁の液体を大量に噴出した
キノの髪や顔、ジャケットに降り懸かる、しかしその大半は地面落ちてしまった

「あ〜あ、勿体ない」

「失敗した、コップで受けとめるべきだった」

キノは髪や顔についた液を丁寧に指で集めて口へと運んだ
ジャケットを脱ぎ、直接舌を這わせて綺麗に舐め取った

「美味しいかい?」

「…にがい」

「キノが作る料理よりはましじゃない?」

「…。」

「まだ縮んでないよ。まだ食べるの?」
171お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:48:36 ID:hodkslB5
「もちろん!!全然たりないよ」

「じゃあさ、今度は零さないように口でくわえながらしゃぶって刺激を与えてみたら?」

「!!、ナイスアイディアだよエルメス」

さっそくキノはキノコを口にくわえてみた
歯を立てないように注意しながら頭を上下させる
舌をキノコに絡めるように纏わり付けたり、強く吸い上げてみたりした

「んっ、むぐっぅ!!」

ドピュュュュ!!!

キノコは二度目の液をキノの口内で放った
その大量の白濁液はキノの口では納まりきらず
一滴の筋がタラリとキノの唇から零れ落ちる
172お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:50:06 ID:hodkslB5
それを両手の平で受け止めてまた口へと運ぶ

「んっ、コクンッ。はぁはぁ、白いネバネバいっぱい…」
「満足した?」

「まだぁ、もっと…もっと欲しいのぉ」



小一時間後 ―‐‐


「満足した?」

「した、お腹いっぱい。」

「あれから十発は飲んだもんね、キノコ縮んじゃってるよ」

「うん、これで次の国まで持ちこたえそうだ」

「じゃあもう出発する?」

「そうだね、でも最後にやる事があるからちょっとまっててね」


――‐‐‐
173お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:51:46 ID:hodkslB5
陽が落ちかけようとする夕暮れの中
白い大きな犬を連れた男が手に何かを携えながら林の中を歩いていました
男が手にしていたのはスコップでした
男は立ち止まると、手にしたスコップで土を堀りおこし始めました
そこは最近堀りおこされた後のようで、簡単に掘れました
しかも土は3cmほどしかなく、土の下から大人一人が入れそうな大きさの木箱がありました
その木箱には穴が二つ開いていて
一つからはキノコが生えていて、もう一つの穴からは竹の筒が伸びていました
174お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:54:42 ID:hodkslB5
男は木箱を開けると、箱の中に話し掛けました

「へっへっへ、旦那の言い付け通りに
通りかかったモトラドに乗って、黒いジャケットを着た黒髪の
ロリっ子の旅人に、旦那のモノを扱くように仕向けましたぜ」

男はキノが林道で出会った男でした

「旦那?起きてください、約束の報酬を頂きたいのですが…旦那?し、死んでる!!!」

「そんな!?シズ様!!シズ様あぁぁぁ」

林には主人を亡くした犬の悲痛の叫びが響きわたり
シズと呼ばれる男が潜んでいた木箱は
そのまま棺桶となりました
175お腹が空いていた時の話:2007/08/25(土) 06:56:26 ID:hodkslB5
陽が落ちかけようとする夕暮れの中
一台のモトラドと旅人が林道を走っていました

「ねぇキノ、ちょっと気になる事があるんだけど」

「なんだいエルメス?」

「キノコの傍にあった地面から突き出ていた竹筒はなんだったの?」

「さあね、僕にはわかんないよ」

「じゃあさ、どうして筒の中にオシッコをしたりしたんだい?」

「あぁあれはね、昔読んだ本でさ
インド人とフランス人の男が、土から伸びている筒にオシッコをするシーンがあったんだ
それ思い出してなんとなく真似をしてみただけさ」
176名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 06:58:51 ID:hodkslB5
インド人とフランス人とはアブドゥルとポルナレフの事です
解りづらいと思ったので補足しときます

以上です
177名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 07:41:06 ID:nGsnKGks
筒の中におしっこ入れたらどうなるかな〜…って
子供らしい好奇心やないか
178名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 10:03:09 ID:/eLKd8BF
新作乙ー
シズ・・・
179名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:14:58 ID:U/ShDCxp
シズ様……
勇敢なる挑戦者の魂に黙祷!!
180名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:24:50 ID:j+ol98s6
>モトラドはスピードをジョジョに落しながら
これが>>176の複線だったら神
181名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:53:14 ID:hodkslB5
>>180
徐々にぐらい漢字に変換できるんだぜ?
182名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 10:17:15 ID:Mgy1oq80
>>181
作品のほう読め
あと変換ミスくらい脳内で変換しろよ
183名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 19:42:30 ID:efz5v0+q
>>182
ヒント:>>181のID
184名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:23:04 ID:4iwl77Td
みんなよく学園キノ読めるな・・・
俺は1巻の時点でもうこれ以上は無理だと思ったよ
185名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 00:16:51 ID:LjN2KT6T
本編より後書きの方が読める小説なんて、
そうそうお目に掛かれやしないでしょう。
貴重な経験ですよ
186名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 08:42:59 ID:JBqN6LFO
>>185
なるほど、後書きを楽しむんですね
187名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 16:01:14 ID:ETVk6Gr/
2巻の後書きは読む価値ある
188名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:42:56 ID:YvUwDsLj
本編なんて飾りです、
偉い人にはそれがわからんのです




時雨沢作品に限り、だが
189名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 08:10:07 ID:0JkdsglL
>>187
本当ですか?
じゃあ後書きのためだけに学園キノ2巻買ってきます
190名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 21:32:43 ID:f6qVYOYe
作家を目指す人には、じゃん?
191名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 12:33:22 ID:JKEvf9k+
後書き読みました。
本当ですね・・・後書きのほうがまともです
キノがいつまで続くかとか知りたいこともあったので読んでよかったです
192名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:17:21 ID:LV68s/wO
>>191
なんつーか、せめてここじゃなくて本スレでよろしく。
作者公認のトンデモ話とはいえ、キノ学も好きな身からしたらその物言いは正直愉快じゃない
193名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:04:15 ID:352YnC9u
つか、おまえは20歳未満だろ
194名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 19:16:15 ID:WfJ1Xy4t
PINKちゃんねるは18禁ですよ
195名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:26:36 ID:JKEvf9k+
>>192
不愉快にさせてしまってすいません
これからROMします。
196名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:31:07 ID:LV68s/wO
>>195
ああ、いやいやこっちこそごめん。キツそうな物言いになっちゃったけど
気をつけて欲しいなーぐらいのつもりだったんで。すまん。
197名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 23:48:45 ID:pKfUgrJn
あとがきアニメ化まだー?
198名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 22:48:08 ID:XZXdfR6C
アリソンアニメ化まだー?
199名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 15:47:46 ID:0FCrJ/4j
暑かったら性欲も起きないね。
8月中に何か書こうと思ってたのに・・・
200名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:43:55 ID:1Rl4Nelz
ティーのエロ画像が見つからない・・・・。
201名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 21:29:37 ID:sVecOp+T
ホス
202名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 00:01:39 ID:bmYFcjbI
サラが不良少年五人組にさらわれて輪姦される話マダー?
203名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 15:26:56 ID:z8KJ9evy
204名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 20:40:21 ID:tEwTToFs
保管庫には静木乃無いんだな
読みたい…
205名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 11:10:05 ID:t18IDHcg
>>204
第三保管庫2ndにあったと思うぞ
206名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 16:38:25 ID:Pm91oI8r
キノがエロい物語を読むことで道にタイルを敷いていく話って保管されてる?
207名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 19:07:27 ID:7iwER29/
>>206
なんだよそれw
初耳だ
208名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:00:31 ID:UwynZCFq
>>207
どんなだっけな
タイルに物語が描かれてて
もっとエモーショナルに!とか煽られて
通れるころにはすっかり体が出来上がっててエルメスに突っ込まれる、っていう
209名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:03:43 ID:UwynZCFq
見つけた。4スレの【保守の道】だ
210SBI:2007/09/20(木) 14:34:38 ID:79gz/u0j
短いけど書いてきました。いってみます。
211SBI:2007/09/20(木) 14:36:42 ID:79gz/u0j
カーテンの隙間から差し込む朝日に目をこすりながら、ヴィルはベッドの上に起き上がった。
むにゅ。
シーツの上についたつもりの手の平が何か温かくて柔らかいものに触れて、ヴィルは自分の手元を見る。
「………あ」
生まれたままの姿で横たわるアリソンの、その形の良い胸のふくらみが、ヴィルの手の平の形に歪んでいる。
途端に顔を真っ赤にして、ヴィルは手を引っ込める。アリソンに気付いた様子は全くなく、スヤスヤと幸せそうに寝息を立てている。
後ろめたさと恥ずかしさを感じながら、ヴィルは己の姿を顧みる。ヴィルもまた、裸だった。当然だ。昨夜はアリソンと夜を通して励んだのだから。

『…ひぅ…ああああっ!!…ヴィルぅ…もっとぉ!!…もっとはげしくしてぇっ!!!』
『…っく……ああっ!!…アリソンっ!!…アリソンのなか…すごくあついよ!!』
『…ヴィルのもぉ…あつくて……かたくて…うああっ!!…わたし…へんにぃっ!!』
『……ああっ!!…アリソンっ!!好きだよっ!!大好きだよっ!!!』

自分の中のどこにあれほどのエネルギーが隠されていたのか。無我夢中にアリソンを求めて、求められて、疲れ果ててもなお互いに抱きしめ合いぬくもりを分かち合った。
まるで、上級学校時代に例のルームメイトの友人から見せられた官能小説そのままだ。知識として知ってはいても、それを現実にする事になるなんて。
しかも、その相手があのアリソンだなんて。
「…………ほんとに信じられないよ」
身近すぎるゆえに考えもしなかった可能性。だけど、未来の家で、その後のさまざまな冒険ではぐくまれた確かな感情は否定しようもない。
「……大好きだよ」
呟いて、ぐったりと横たわるアリソンの体を軽く抱き起こし、抱きしめる。腕の中に感じる鼓動が、体温が、愛しくてたまらず、さらに腕に力がこもる。
「ん……」
かすかに声を漏らして、アリソンがもぞもぞと動き、ヴィルに体を擦り付けてくる。金髪越しに覗くアリソンの至福の表情に、ヴィルも顔がほころんでしまう。
「でも、やっぱりコレはどうにかならないかな…」
まあ、それだけなら良かったのだけれど、ヴィルも生物でありオスである以上、それらの感情とないまぜになって強い衝動が湧き上がってきてしまう。
それがまた、その方面にはとんと疎いヴィルを悩ませるのだ。
そもそも、今は朝なわけで。否応なくやって来る生理現象はさすがにヴィルにとってもお馴染みだけれど、やっぱりこの状況では落ち着かない。
硬くなってる。しかも、衝動的にアリソンを抱き寄せたので気が付いてなかったが、いつの間にやらアリソンの腕が硬くなったソコに触れてしまっている。
「ん、んんぅ〜………」
アリソンが身をよじれば腕も動いて、その感触が切ないことこの上ないわけで。
212SBI:2007/09/20(木) 14:38:06 ID:79gz/u0j
そういう欲望、劣情自体への抵抗感がまだ抜けないヴィルは、その快楽との間に板挟みになってしまう。
(やっぱり、やっぱり駄目だぁ……)
なんて思ってみた所で、否定すれども湧き上がる獣的欲望はあまりに抑えがたい。今にも暴走してしまいそうなこの気持ちもまた、ヴィルにとっては未体験だったもの。

『…ふああっ!!ヴィルぅ…ヴィルっ!!…も…だめええええっ!!!』
『…アリソン…僕もっ…僕ももう……っ!!』
『あああっ!!…ヴィルっ…きてっ…わたしの中ぁ…ヴィルぅううううっ!!!!』
『アリソンっ!!…いくよっ!!アリソンっ!!!』
『ふあっ!!…あはああああっ!!!…ヴィルぅ…イくぅうううううううっ!!!!』

またも蘇る昨夜の記憶。振り払おうとする余裕さえなく、ヴィルは真っ赤な顔を俯かせ、ただひたすらに混乱する。
愛情が、欲望が、かつてない規模でヴィルの中を暴れまわっている。しかも、そうやって振り回される事自体が、どうやら自分にとっては不快ではないようで…。
渦巻く感情の中心に、確かに感じるアリソンの存在に胸を高鳴らせてしまう。
「うぅ………アリソン」
どうにもできず、アリソンを抱きしめ続ける。だけど、腕の中にそのぬくもりを感じている限り、ヴィルのドキドキも過ぎ去ってはくれない。
八方ふさがりのベッドの上、霞がかかったようにボンヤリする思考の片隅で、ヴィルはしみじみ思う。
(恋って、大変だ……)

結局、ヴィルはその後も動くに動けず、目を覚ましたアリソンが寝ぼけ眼のまま言った
『あ、ヴィルってばもー朝から情熱的なんだからー』
の台詞を皮切りに、一日中からかわれてしまう事になったのだった。
213SBI:2007/09/20(木) 14:38:59 ID:79gz/u0j
以上でおしまいです。失礼しました。
214名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 16:58:34 ID:cft2yy27
G,GJ…!
やっぱり最高ですSBIさん!!
215名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 23:43:57 ID:ijeBPdf3
GJ!
やっぱりSBIさんが書くこの二人が大好きだ!!
216名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 17:48:55 ID:EcqLeFzQ
SBI氏を習って甘々なキノを書きたい・・・
217名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 03:18:08 ID:/lI53Bvq
キノたんの可愛いおっぱい(乳首は綺麗なピンク色)に精液たっぷりかけたいお
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218SBI:2007/09/24(月) 13:29:43 ID:xKnUbQ8w
書いてきました。キノのお話です。
219SBI:2007/09/24(月) 13:30:20 ID:xKnUbQ8w
乾いた地面の上に真っ直ぐに描かれた白線。それが十数本一定の間隔を置いて平行に並び、遥か向こうへと伸びている。
幅は10メートル、長さおよそ300メートルほどのそれは、どうやら陸上競技のコースかなにかのようだ。
その途中に唐突に現れる四角。並んだ白線の少し外側、コースの両サイドに垂直に柱が二本立てられ、その上端に細長い棒が渡してある。
よく見れば、そこから何か丸いものが、細い糸につながれていくつもぶら下げられているのが確認できるだろう。
それはアンパンだった。ずっしりとアンコが詰まった恐ろしく巨大なアンパン。重さは1キログラムはあるだろうか?特大のアンパンは風に吹かれて、宙に揺れる。
いや、風だけではない。地面を伝わる何かの振動が、アンパンを吊るした枠自体を揺らしている。
視線をアンパンから、その向こうに伸びるコースに向ける。
走ってくる。何人もの人間が長いコースを一心不乱にこちらに向かって走ってくるのが見える。
そう、これはパン食い競争なのだ。
先頭を走るのは、一人の小柄な少女。身にまとった体操服が後になびいて、未成熟なボディラインを垣間見せる。
濃紺のブルマが小さなお尻をきゅっと包み込み、そこから伸びるしなやかな脚の、その肌の白さがブルマの色と鮮やかなコントラストを見せている。
短めの黒髪が走るごとに揺れる。女の子らしさと精悍さを併せ持ったその顔の、その眼が見据える先はただ一つ、宙に揺れるあの巨大アンパン。
「よしっ!!」
アンパンが近付いて、少女のペースが上がる。みるみる近付くアンパンを吊るす台は、一見すると普通のパン食い競争で使われるものと大差ないように見える。
しかし、それはアンパンが大きすぎる故の錯覚だ。実際のアンパンの位置は少女の遥か頭上、小柄な少女には到底届きそうにない高さに見える。
しかし、少女は怯まない。ぐんぐんとペースを上げ、気合と共に地面を蹴り、宙に跳び上がる。
「うりゃ―――――――――っ!!!!!!」
ぱくり。
一瞬、アンパンが消えてしまったかのような錯覚。少女も口にパンを咥えていない。しかし、よく見れば彼女のほっぺたは、アンパンと同じ大きさに膨らんでいる。
たった一口。それだけであの巨大アンパンが少女の口の中に収まってしまったのだ。
少女は口をモゴモゴさせながらも、全くペースを落とさずに走り続けそのまま独走態勢でゴールのテープを切った。
一瞬置いて、凄まじい歓声が沸き上がる。
『とんでもない事になりました。国内対抗大運動会、パン食い競争の決勝を制したのは何と飛び入り参加の小さな旅人さん―――』
場内に響き渡るアナウンスが、興奮した様子でまくしたてる。
『第一位は、キノさんですっ!!!!』
やまない歓声の中、遅れてゴールした選手たちに祝福されながら、その少女―――キノは
「ごっくん」
アンパンを飲み込んだのだった。
220SBI:2007/09/24(月) 13:32:05 ID:xKnUbQ8w
「いや、キノさん、お見事でしたね」
パン食い競争会場から戻ってきたキノを、喜色満面の笑顔を浮かべた、立派な体格の中年男性が出迎えた。
「いえ、運が良かっただけですよ」
「単に食い意地が張ってただけのくせに」
キノは照れくさそうに頭をかきながら答える。茶々を入れたエルメスをポカリとやるのも忘れない。
「それに、これはまだ準備体操のようなものですから」
「いえいえ、これだって我々のチームのポイントになるんですから」
キノは今、この国で行われている大運動会に助っ人として飛び入り参加していた。
国内の幾つかの地域ごとにチームに別れ、様々な競技で競い合う一大イベントである。ちなみにキノの目の前にいる男はキノのチームのリーダーである。
運動会の最終日に行われるある競技、それに出場する筈だった選手が怪我をしてしまい、その選手が所属していたチームは代役を探していた。
そんな時に入国してきたのが、運動神経バツグンの、旅人のキノだった。
「それに、キノさんは出場した競技の全てで好成績を収めてらっしゃる。我々にとってはこれ以上ない助っ人ですよ」
昨日の朝に入国して急遽代役を引き受けてから、キノはいくつかの競技に出場し、地元の選手たちを抑えて予想以上の大活躍をしてみせた。
最初は不審がっていた他のチームの選手や観客達も、素晴らしい身体能力を見せるキノを素直に賞賛するようになった。
キノの活躍でチームの順位も上がり、優勝も夢ではない位置につけている。否応もなくキノの明日の活躍に対する期待も高まっている。
というか、キノ自身、この国全体を包む熱気にあてられて、かなりテンションが上がっている。
「明日はいよいよ本番ですからね。全力を尽くすつもりです!!」
「いやはや、何とも心強い限りです」
キノの力強い言葉に、男は嬉しそうに何度も肯いてみせる。
「さて、どーなりますことやら」
その傍らで、入国して以来ほとんど走れていないせいか、幾分気だるげな様子で、エルメスは呟いたのだった。

さて、大運動会最終日、キノが出場するのはその最終種目である。
既にその他の全ての競技は終了し、出番の終わった選手や観客たちは国の中央スタジアムの観客席でその時を待っている。
最終競技種目は、障害物競走。
ただし、それはスタジアム全体を使った巨大な、その上にかなり難易度の高いものになっており、障害物は毎年作り直され過去のデータは当てにならない。
今、選手控え室から出てきたキノの目の前には、様々な障害物か積み重なり城塞のような姿を見せている。
しかし、困難な競技を前にしてもキノは怯むどころか、むしろ心が熱くなっていくような心地を感じる。
「絶対、勝つぞ―――――っ!!!!」
221SBI:2007/09/24(月) 13:32:46 ID:xKnUbQ8w
「いつもは面倒くさがりのくせに、ほんとどうしちゃったんだか」
一方、エルメスは相変わらずのローテンション。
「ところでさ、リーダーのおじさんが何か変な事言ってたの覚えてる?どっかのチームがこっちの真似して旅人を助っ人に呼んだって…」
「ふふふ、エルメス。選手が戦うべき最大の敵は何より自分自身、今のボクはそんな雑念に捕われないのさ」
「いやいや、ちゃんと聞いてなかったの?その旅人、なんでも長い刀を腰から下げてて、白い犬と小さな女の子を連れてるって……」
「犬でも女の子でも何でも来いさ、返り討ちにしてみせる」
「キノ?おーい、キノってば!?」
ブンブンと両腕を振り回しながら、鼻息も荒くキノはスタート位置へと歩いていく。エルメスは完全に置いてけぼり。
スタートライン手前でキノは最後のストレッチ。静かに呼吸をしながら高まる期待と不安を、競技への集中力へと転化させていく。
最初は報酬目当てで引き受けたが、いまやキノも運動会の虜となっていた。心に念ずるのは、ただ一つ、勝利だけである。
それは確かに、最終競技に出場する選手は粒ぞろいの強敵ばかりだろうけれど、こっちだって身のこなしの軽さには自信がある。
そう思いながら居並ぶ選手たちを見ていたキノだったが、その中に見覚えのある姿を見つけた。
「………え!?」
そして、先程は聞き流していたエルメスの言葉の意味をようやく理解した。
他の選手たちと同じ、紺の短パンに白い体操服。キノを見下ろす長身に、優しげに微笑むその表情。そして、何故か腰から吊り下げられた刀。
「……あ、あれは?」
目が合った。
「やあ、キノさん。昨日の活躍は見させてもらったよ」
パクパクと、酸欠の魚のように口を動かした後、ようやく出てきたその人の名前は……
「シズ…さん?」

「あ、やっと気付いた」
「今回は、シズ様の名前を覚えていていただけたみたいだ」
脇から見ているモトラドの隣に、いつの間にやら白い大型犬が座っていた。そして一台と一匹から少し離れて、白い髪の少女が一人。
「しかし、エロ犬も元気そうで何より」
「再会していきなり『エロ犬』とは、品位が知れるなポンコツ」
「自分も言ってんじゃん」
言い争う犬の陸とエルメスを横目に、少女・ティーは凍らせたスポーツドリンクをちゅうちゅう吸いながらグラウンドを見つめている。
「…………はじまる、そろそろ」
222SBI:2007/09/24(月) 13:34:25 ID:xKnUbQ8w
「昨日、入国したばかりでね。宿のテレビにキノさんの姿が映っているのを見た時は驚いたよ」
まさかこの人とこんな場面で再会しようとは……。考えてもみなかった事態に、キノはただ驚くばかりだ。
「私もケガをした選手の代役を頼まれたんだ。やるからには全力を尽くす。キノさんが相手でも手加減をするつもりはない」
「の、望むところです」
シズの能力はキノも知っている。武器を使っての戦いではこれまでキノが勝利してきたが、単純な体力はシズの方が上だ。間違いなく強敵である。
(しかも、あの目。シズさんはやる気だ)
シズの瞳の奥から、沸き上がる闘志をひしひしと感じる。だが、こちらも負けるつもりはない。会う度に戦っている気がするが、これもまた運命なのだろう。
「そろそろ、時間だな」
会場の時計をちらりと見てシズが言った。準備を終えた他の選手たちと共に、二人はそれぞれのスタート位置に歩いていく。
「負けませんよ、絶対」
ちらりとシズの方を見て、キノが言った。
「こちらもそのつもりだ」
シズも不敵に微笑む。
全選手が位置につく。いよいよ最終種目が始まる。
『ついに最終決戦っ!!優勝を決める最後の戦い、障害物競走が始まりますっ!!!』
響き渡るアナウンス。スタートの体勢をとった選手たちの横で、ピストルが高く空へと掲げられ………。
パァンッ!!!!!
ついに戦いの幕が開く。

「おお、始まった。みんな結構速いなぁ」
のんきそうに言ったエルメスの前を、一斉に飛び出した選手たちが駆け抜けていく。まずは第一の障害、ハードルへとさしかかる。
ハードルと言っても、置かれた間隔も高さもバラバラで走りにくい事この上ない。しかし、選手たちのスピードはまったく衰えない。この程度、彼らにとっては小手調べである。
歩幅の問題もあり直線のスピードでは劣るキノは、ここぞとばかりに追い上げをかけ、一気にトップへと踊り出る。
ハードルを突破した次に現れるのは深い堀に渡された一本の丸太橋。特に仕掛けはないが、一列に並んでしか通れないので、一番乗りの選手が当然有利だ。
キノは全くスピードを落とさず、丸太橋に突っ込んでいく。
「えいっ!!」
とん、とん、とん。
まるで普通の道と変わらぬように、軽やかにステップを踏み、長い丸太橋を一息に渡り切った。その鮮やかさに会場に歓声が沸き上がる。
キノも両手を上げて、Vサインで応える。
223SBI:2007/09/24(月) 13:35:30 ID:xKnUbQ8w
「うわぁ、ノリノリだ」
既に自分達のいる位置からは遠く離れてしまっているので、会場に据え付けられた大型のモニターを見ながらエルメスが呆れたように言った。
「シズ様もハードルを抜けたようだ」
モニターに映るシズの姿を見て、陸が声を上げた。トップのキノから少し遅れて現在4位。
「なんか、シズ、ハードルに刀が引っ掛かったせいで遅れたみたいだけど……」
「……………」
言われて、陸が黙りこくる。相変わらずシズの腰で揺れる刀は、どう見たってこの競技には邪魔なだけのものである。一体、何のつもりなのか?
丸太橋までの短い直線を一気にダッシュ。3位の選手を追い抜き、2位に迫る。2位の選手は先に渡ったキノのあまりに軽やかなステップを見て、少し硬直してしまっている。
そんな彼の背後で、シズはおもむろに刀抜いて地面に突き刺す。そしてその鍔の部分につま先をかけて
「とうっ!!!」
宙にジャンプ。目の前の選手の頭上に跳び上がる。いつの間にやら柄にしかけられていたワイヤーを引っ張り、空中で刀を回収して華麗に丸太の上に着地する。
そして、ヒュン、と刀を一振りし鞘に収める。信じ難い光景に言葉を失うほかの選手達を取り残して、丸太を渡り切ってしまった。
「あ、あれってアリなのか?」
「ルールブックには、書いてなかったとは思うが……」
競技の真っ最中である事も忘れて、選手たちは呆然と呟いた。しかし、次にシズのとった行動はさらに彼らを驚愕させるものだった。
丸太橋を渡りきったシズは、どういうつもりかもう一度刀を抜いて……
「せいっ!!!」
丸太橋をぶった切った。
「ちょ、シズ様っ!!?」
驚愕の声を上げる陸。一拍置いて、丸太橋が堀の底へと落ちていく。どうやら、橋の反対側のサイドにも、もう既に切れ目を入れてあったようだ。
「そういえば、前の選手を跳び越して着地した時に、無駄に刀を振るってたけど……」
「シズさまぁあああぁああぁあああああぁっ!!!!!!」
陸の悲痛な叫びが響き渡るが、シズはむしろ自分の仕事に満足した様子で、ウンウンと肯いてその場から走り去っていった。

背後に響いた轟音に、キノは振り返った。モニターを見ると、さっき自分の渡った丸太橋が堀の底へと落ちていくのが映されていた。そして、それをしでかした男の姿も。
「なっ!?」
その男が、シズが走ってくる。近づいてくる。何だか知らないがとにかくヤバイのはわかった。キノは正面に向き直り、第3の障害物に挑む。
傾斜60度の急な坂。高さは20メートル。手がかり足がかりはあるものの、一気に登れるようなものでもない。
懸命に登るキノが坂の中ほどまで辿り着いた所で、後を追うシズが坂の下までやって来た。そして、彼はおもむろに先端におもりのついたワイヤーを取り出した。
さきほど、刀に仕掛けていたのと同じものだ。シズは大きく振りかぶり、ワイヤーのおもりを放り投げ、坂の上に立っているポールにワイヤーをくるくると巻きつけた。
そして、ワイヤーを手がかりに一気に坂を登っていく。
「滅茶苦茶だ」
224SBI:2007/09/24(月) 13:37:00 ID:xKnUbQ8w
呆然とするキノを追い抜いて、あっと言う間に坂の上へ。そして、またも愛刀を抜き放ち、坂を支えている支柱の、その内の一本の前で振りかぶり
「バカですか――――――――っ!!!!!!」
ドロップキックで吹っ飛ばされた。
ようやく坂を登り切ったキノの会心の一撃だった。
「キノさん、スポーツに暴力を持ち込むのは良くない」
「それはこっちの台詞ですよっ!!!何でコースを破壊しまくってるんですか!?」
「後続の敵を断ち切るには、この方法が一番だ。何も正面から戦う必要はない。キノさんだってそれぐらいわかって…」
「だから、どうしてそうなるんですか―――っ!!!!」
叫ぶキノ。しかし、一方のシズはキノの怒りの理由自体、よく解っていないようだ。
「ルール違反でしょうっ!!!」
「いや、ちゃんとルールブックは確認しました。コース破壊やワイヤーや刀の使用を禁止する項目はなかった筈」
「なくても駄目ですっ!!!」
頭が痛い。何を言っても埒があかない。
「とにかく、私は私の持つ能力の全てを使って、この戦いに勝利します」
再び刀を振り上げ、支柱に向き直るシズ。その姿に、キノの中の何かがぶつりと音を立てて切れた。
「………シズさん」
殺気を感じて振り返ったシズの目に映ったのは、キノの両手に握られた、シズにも見覚えのある二挺のパースエイダー。
「だから、キノさん、暴力はいけないと言って……」
「どの口で言ってんですかぁ!!!!」
清く正しいスポーツの祭典。そのど真ん中に凶暴な銃声が響き渡った。

「ど、どこに隠してたんだろ?」
モニター越しに見守るエルメスが呆れ口調で呟いた。二挺拳銃の隠し場所を想像したせいか、若干の照れも見える。
「それにしても、こんなになってるのに、よく中止にならないなぁ」

実のところ、飛び入り選手の暴走に、運動会のスタッフたちも一時は競技の中止を考えていた。しかし……
「負けてられるかぁあああああああっ!!!!」
丸太橋の落ちた堀の前でたむろしていた選手たちの一人が、雄たけびとともに猛ダッシュ、走り幅跳びの要領でジャンプしてなんとそのまま向こう岸に取り付いたのだ。
こんな無茶苦茶なハプニングで大運動会を、障害物競走を台無しにされてなるものか。その想いが彼を駆り立てたのだ。
やがて、彼の行動に感化され、選手たちが次々と向こう岸に向かってジャンプし始めた。
そして、十数人の選手たちのほとんどは堀に落ちたが、その内僅か4人が向こう岸にたどり着いた。
彼らの姿に、観客の熱気は否応なく高まる。事ここに至って競技中止など不可能だ。彼らの情熱を無駄にするわけにはいかない。
「それに、先頭では彼女も戦っている」
225SBI:2007/09/24(月) 13:37:49 ID:xKnUbQ8w
スタッフが期待を込めて見つめるモニターの中、キノとシズの戦いも続いていた。

「いくらキノさんと言えど、スポーツに暴力を持ち込むのを許すわけにはいかないっ!!」
「誰がやらせてると思ってるんですかぁ!!!!」
キノが左に握った『森の人』を撃つ。しかし、その弾丸はシズの刀によっていとも簡単に弾かれてしまう。
二人は今、巨大なジャングルジムの頂上を目指しながら戦っていた。互いに攻撃を繰り出しながら登るため、ペースはかなり落ちてしまっている。
縦横に渡された鉄パイプにつかまりながら、二人は熾烈な攻防を繰り返す。
キノとしては、せめてあの忌々しい刀を撃ち落してしまいたかったが、それを許してくれるほどシズも甘くない。
「ああ、もうっ!!ほんとに撃ち殺しちゃおうかなぁ!!!」
なんて物騒な事を考え始めた頃、キノは自分の下の方から聞こえてくる人の声に気が付いた。
「待てぇ!!この反則ヤローっ!!!」
「お前にだけは絶対一位は渡さんぞっ!!!」
四人の人影がジャングルジムを登ってくる。丸太橋の落ちた大きな堀の前で足止めを食らっているはずの選手たちが追いついてきたのだ。
「あの堀を越えてきたんだ……」
じわりと、キノの胸に熱いものが込み上げる。台無しになったと見えたこの競技だったが、まだまだ諦めるのは早すぎる。
再び燃え上がるキノの闘志。しかし、そんなキノの目の前でシズは再び刀を振り上げ……
「反則とは失礼だな」
「まさか……」
彼の周りの鉄パイプをめったやたらに斬りまくった。
「私は私のベストを尽くす。それだけだ」
ズズ……。ジャングルジムの斜め上半分がゆっくりとずれ落ちていく。どうやらキノと戦いながら、同時にジャングルジム自体を少しずつ破壊していたらしい。
キノや他の選手たちがどうする事も出来ずにジャングルジムにしがみつく中、シズはジャングルジムの最上部から伸びている橋に向かってワイヤーを投げた。
自分だけが次の障害物へと進もうというのだ。
「この競技のトップも、運動会の優勝もいただく。悪く思わないでくれ」
そのままワイヤーをつたって橋へと逃れようとしたシズ、しかしその足が突然何かに引っ張られた。
「逃がさない――――っ!!!!」
「キノさんっ!!?」
ジャングルジムに足を引っ掛けたままのキノが、しがみついたシズの足をグイと引っ張る。ワイヤーを握るシズの手に、キノと崩壊するジャングルジムの重量が一気に掛った。
そして、汗で滑る手の平からワイヤーはするりと逃げていった。
「しまった!!」
そしてシズとキノは土煙と共に、崩れ落ちるジャングルジムの中に消えた。

「いたたたた……」
226SBI:2007/09/24(月) 13:38:34 ID:xKnUbQ8w
体中についた砂を払い、キノは立ち上がった。どうやら大きな怪我はないようだ。
辺りには同じように地面の上でのびている選手たちの姿。しかし、そちらもキノと同じく一応全員無事なようだ。
周囲を見回すと、360度全てを囲む観客席とまだクリアしていない分も含む様々な障害物が見えた。どうやらここはスタジアムのど真ん中らしい。
「真ん中……って事は」
振り返って、キノはソレを見つけた。太いロープで編まれた網、それがチューブ状になって四本の支柱に吊り下げられている。
チューブの上と下は金属の輪を枠にして丸く広げられている。そして、チューブの真ん中辺りにはそれよりも小さな金属の輪ですぼめられている。
「これ……最後の障害物だ」
思い出した。事前にざっと確認した今年の障害物の、そのラストに待ち構えているのがコイツだ。
網の途中がすぼまっているのは、大人数が一気に通り抜ける事が出来ないようにする事で勝負の明暗をはっきりさせようという工夫なのだ。
網の内側を這い登り、上までたどり着けばそこがゴール地点。
本来渦巻状に設置された障害物を突破してたどり着くはずのこの場所に、あのジャングルジムの崩壊で期せずして到達してしまったのだ。
「滅茶苦茶な競技になってしまったが、最後の最後くらいキッチリと決着をつけましょう」
倒れていた選手たちの一人の若い男性が立ち上がり、その場の全員の顔を見ながら言った。
「そうね。せっかくここまで来たんだもの」
次に妙齢の女性選手が立ち上がり、微笑んで言った。
「一斉にスタートして、一番に登り切った人間の勝ちって事ですか」
「まったく、こんな障害物競走は前代未聞だぞ」
キノより年下の少年と、頑丈そうな体をした白髪の男性が立ち上がった。ボロボロの四人の選手たちは文句を言いながらも、皆笑顔だ。
「旅人さんも大変だったな。とんでもない運動会になってしまって、この国の国民として申し訳ないよ」
「いえ、皆さんのせいじゃありませんから」
答えたキノも笑顔。共に困難に立ち向かった者としての連帯感が五人を包み込んでいる。
彼らの会話の様子はこの最終関門の周囲にも無数に仕掛けられているカメラによって撮影され、モニターに映されて観客たちの感動を呼んだ。
やがて、彼らは遥か上のゴールを見据えて
「では、ヨーイドンでスタートしましょう。恨みっこ無しです」
若者の言葉に全員が肯く。
「それじゃあ、ヨーイ……」
その時だった。
「うぉおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」
ジャングルジムの残骸の中から、凄まじい勢いで飛び出した影。
「しまった。忘れてたっ!!!」
シズだ。恐らくはこちらの会話を聞きながら、隙を突いてゴールしようとチャンスを窺っていたに違いない。
「みんな走れぇええええええええっ!!!!」
若者が叫んだ。その声に弾かれたように、キノ達が走り出す。しかし、先にスタートしたシズが僅かにリードして、網の下までたどり着いた。
227SBI:2007/09/24(月) 13:39:27 ID:xKnUbQ8w
「勝つ!!勝ってみせるっ!!!!」
鼻息も荒く登り始めたシズを追って、残りの五人も網のチューブの内側に取り付く。既にシズは2メートルほど登っている。
途中の輪ッかに先にたどり着かれれば、シズの優位が確定してしまう。
「待てぇえええええええっ!!!!!」
必死の形相でシズを追うキノ。その差はだんだんと詰まっていき、中間点の輪っかの手前でついに同じ高さに追いつく。
「俺だってぇ!!!」
さらに身軽な少年選手もほぼ同じ高さに。少し遅れて若い男と女性が、最後に白髪の男が続く。
六人が、それぞれに狭い輪ッかをめがけて突っ込んで
「うわっ!!?」
むぎゅ。
輪っかが詰まった。
「えっ!?あれっ!?ぬ、抜けないっ!!?」
キノ、シズ、少年の三人の体が輪ッかにぎゅうぎゅうに詰まって、狭い隙間から若者が腕と頭をかろうじて出している。
女性と白髪の男性は小さな隙間に腕を挟まれて身動きが取れない。
「えいっ!!このっ!!くそっ!!!」
何とか抜け出そうと身をよじるキノ。しかし、ある程度体勢を変える事は出来たが、輪っかを抜け出す事はやはり出来ない。それでもキノが体を動かし続けていると……
「ひゃうっ!!?」
何か妙に硬くて、それでいてぐにゅぐにゅしたものが、キノのお尻に押し付けられた。首を回して後を見ると、少年が顔を赤くして慌てふためいている。
「ご、ご、ご、ごめんなさい!!!」
どうやら、まだ年若い少年にとってキノのお尻のぷにぷにした感触は刺激的過ぎたようだ。否応なく訪れた整理反応に彼自身戸惑っている。
「い、いや、その、気にしなくて……大丈夫だから……」
原因に気付いたキノの顔も赤くなる。少年の顔を見るのもバツが悪くて、正面を向くと今度は今回の諸悪の根源であるシズの顔が目に入る。
「どうしたんだい、キノさん。顔が赤いが?」
「べ、べ、べ、別にボクは普通ですよ?」
今はこれ以上ないほど憎い相手なのだが、こうも密着しているとその体の感触を意識しない訳にはいかない。
ほっぺに押し付けられる胸板。汗ばんだ体操服が押し付けられて、その下の体温が伝わってくる。その上、互いのお臍の下のあたりもギュウギュウと密着状態になっている。
(シズさんの、シズさんのがボクのアソコに当たって……)
頭上のゴールに意識がいっているせいか、ズボンの下のシズのモノにはまだ少年のような変化はない。しかし……。
「まだ私は諦めるわけにはいかないっ!!!」
なんとかこのすし詰め状態から脱出しようとシズが身をよじる。その度にシズのモノがキノのアソコにぐいぐいと押し付けられる。
「ひゃあっ!!!シ、シ、シズさんっ!!ちょ、やめてっ!!!」
「私は私の約束を果たさなければならないんだ。キノさん、許してくれ」
「いや、そーじゃなくてぇ!!!って、ひあああああああっ!!!!」
228SBI:2007/09/24(月) 13:40:24 ID:xKnUbQ8w
アソコに擦れる存在感。その微妙な感触にキノは思わず声を上げる。スポーツで火照り、興奮状態にあった体はいつも以上に敏感になっているらしかった。
そして、その巻き添えを食ったのは一緒に輪ッかに詰まってしまった他の選手たちだ。
頭と腕だけで挟まっている若者も、キノの敏感な反応に気付かないわけにはいかなかった。その上、キノは無意識にその幼い胸を若者の顔や腕に押し付けていた。
少女の上げる切なげな声と、ぷにぷにの体の感触。これで興奮するなと言うのは無理な相談だ。
(ああ、やばい。俺はロリコンだったのか……)
もぞもぞと下半身を動かし、膨張する自分自身を隠そうとするが、網につかまって宙に浮く今の状態では前屈みのその体勢は周りから丸見えになってしまう。
一方、少年はキノのお尻が動くたびに体を走り抜ける痺れに、すっかり心を蕩かされてしまっていた。
「あっ……うあぁ…た、旅人さんの……お尻…お尻がぷにぷにってぇ……」
細かく揺れる腰の動きが、次第に止まらなくなっていく。周囲を取り囲む大観衆の視線も、今の彼の興奮を高めるだけであった。
さらに、腕を挟まれ動くに動けない女性は、目の前にぶら下がったキノのお尻に少年の前の膨らみが押し付けられるその様子を呆然と見つめていた。
「す、すごい……」
あまりに生々しい青い性の発露にあてられて、幾度も股間に伸びそうになる指先をギリギリのところで押さえるのが精一杯だった。
さらに、同じく腕を挟まれた白髪の男性は、何とか腕を引き抜く事に成功しそうになったのだけれど……
「えっ!!う、うわぁ!!!」
指がキノのブルマに引っ掛かった。慌てて元に戻そうとしたが、今度は腕はキノの体操服の中に潜り込んでしまう。
完全にパニック状態で腕を動かすが、その度に素肌を撫でられたキノが声を上げるので、彼の頭はさらなる混乱に飲み込まれてしった。
「ひあっ!!や…みんな……からだ…さわらないでぇっ!!!!」
いつの間にやら体中のあらゆる場所を刺激され始めて、キノは頭をぶんぶんと振りながら、何度も嬌声を上げた。もはや、目の前に見えるゴールの事も頭から消えている。
お尻に感じる少年のモノの硬さ、胸や脇腹が若者の顔に押し付けられ、体操服の中を動き回る手の平、さらには女性のものらしき細い指の感触が太ももに絡み始める。
そんな、感覚の嵐に翻弄されるキノの姿に、ようやくシズも事態が妙な方向に転がり始めている事に気が付いた。
「キ、キノさん?それに他のみんなも……」
「…シズさ…も……こし…うごかさないで………ああんっ!!!」
顔を真っ赤にして、涙を溜めた瞳で上目遣いに見てくるキノの表情が、シズのハートをガツンとノックアウトした。下半身の一点がみるみる熱を増していくのを、シズは感じた。
「……ふああああっ!!?…や…シズさんのが…おっきくぅ……っ!!!やああああぁ…っ!!!!!!」
ぐぐぐっ、と頭を持ち上げたシズのモノがキノのアソコにぐりぐりと押し付けられる。中途半端な刺激で焦らされ続けたキノにとって、その感触はあまりに甘美だった。
「ひ…うぅううううっ!!!…きもち…い……こんなぁ…きもちよすぎて…ボクぅ……っ!!!!」
体を弓なりに反らして、恍惚の表情でキノが叫んだ。キノ達の以上に気付いた時点でシズは動くのをやめていたが、今度はキノの腰がガクガクと動き始める。
キノ自身は動かそうと意識しているのではないのだが、さらなる快感を貪欲に求めるキノの体がキノの意思を無視して反射的に腰を動かしてしまうのだ。
「あっ!!ああんっ!!!…シズさんっ!!シズさぁんっ!!!」
体に何度も電気が走り抜け、その度に意識が真っ白に吹き飛ぶ。無我夢中で快楽を貪っていたキノだが、視界の端にあるものを捉えてふとその動きを止めた。
「あれ………」
キノが見ているのは、スタジアムの大型モニター。そこに映っているのは、正にそのモニターを見つめている自分自身の顔。
周囲を見渡した。
229SBI:2007/09/24(月) 13:41:12 ID:xKnUbQ8w
「みんな……見てる?」
スタジアム中の視線が自分たちに集中していた。いつの間にやら競技を忘れ、淫らな行為に耽っていた自分たちと、その姿を映したモニターをみんなが見ている。
「ぜんぶ…見られてたの?」

キノが気が付く少し前、突如として痴態を見せ始めた選手たちに、観客たちは戸惑っていた。だが、誰一人としてその光景から目を逸らしたり、立ち去ろうとする者もいなかった。
キノが嬌声を上げるたびに、会場はどよめき、だんだんと興奮の度合いを高めていった。
画面はキノ達の痴態をベストの位置で捉え、音声スタッフはマイクの感度を上げてキノの喘ぎ声をスタジアム全体で聞けるようにした。
「す、すご……キノ……」
「シズ様………」
「………………」
エルメス、陸、ティーも揃って画面に釘付けになっていた。

「あ……うあぁ…」
突き刺さる視線から逃れようとしても、360度を観客に囲まれたこの状況で、それは不可能というものだった。
「ひう……あ…ひゃああんっ!!!」
背後の少年がまた動いて、その上女性の指に股の内側を撫でられて、キノが思わず声を上げる。すると……
『ひう……あ…ひゃああんっ!!!』
その声がスピーカーを通して、会場中に響き渡った。
「そ、そんなぁ……あ…ああんっ!!!」
今度は前からの突き上げがキノのアソコを直撃する。一旦動きを止めたキノに代わって、再びシズが腰を動かし始めたのだ。今度は純粋に、その欲望のために。
「やめて…くださ……シズさん…みんなが…見てるんですぅ……っ!!」
「ああ、すまないキノさん…ブルマ姿もとっても素敵だったのに…その事を伝えたかったのに………競技に夢中になってたばかりに、私は……っ!!!」
「ちょ…聞いてください…シズさ……ひああああああああっ!!!!」
シズがズンズンと激しく腰を突き上げる。キノのアソコは硬くて熱い先端部分を押し付けられて、揉みくちゃにされていく。
濃紺のブルマはいまやキノのアソコから染み出した露に濡れて、股間のあたりに大きなシミを作り始めていた。
ちらり、とキノがモニターに目をやると、まさにそのブルマが、はしたなく濡れたシミがアップで映されている。
『や…だめ……みな…で…ボクのアソコ……みないでぇ……っ!!!』
思わず上げた悲鳴もスピーカーによってスタジアム中に響き渡る。その事に恥ずかしさを感じるより早く、さらなる刺激がキノを襲う。
『ひあっ!!…や…むねがぁああああっ!!!』
体操服の中に突っ込まれた手の平が、キノの可愛らしい乳首を掠めたのだ。さらに、少年は腰を動かしながら、キノの背中を抱きしめてうなじに吸い付いてくる。
若い男は余った手をキノのアソコに伸ばして撫で回し始める。女性はキノの太ももに何度も下を這わせながら、自分自身のアソコまでを慰め始めていた。
いまや誰もが正体を無くし、衆人環視の中、無我夢中で快楽を貪っていた。シズのせいでただでさえ滅茶苦茶になっていた競技だったが、まさかこんな事態に至ろうとは。
『らめぇ…みんなぁ…見られてるぅ…見られてるのにぃ……っ!!!!』
230SBI:2007/09/24(月) 13:41:55 ID:xKnUbQ8w
キノの叫びは決して他の選手たちに届いていないわけではなかったが、もはや彼らが自分から止まる事など不可能だった。
『旅人さん…かわい……』
『ぁああっ!!…旅人さ…好きぃっ!!!』
『…旅人さぁんっ……あはぁっ!!!』
『くっ…うぅ…旅人さんっ!!!』
見守る観客も、彼らの行為を止めない自分達の罪深さを感じつつも、誰一人動こうとしない。ただ、息を呑んで見つめてくる彼らの熱気は、選手たちの興奮をさらに高めていく。
『キノさんっ!!!キノさんっ!!!!』
『ふあ…ああああっ!!!…へんになるぅ…ボクぅ…みんなにみられて…えっちなことされて…きもちよすぎて……あたま、おかしくなっちゃぅううううっ!!!』
ヒートアップするシズの突き上げ。それに何度も意識を吹き飛ばされ、羞恥心を剥ぎ取られ、キノはもはや限界に達しようとしていた。
全身に感じる選手たちの体温があまりに熱くて、痺れ切った頭は快楽の色に染まり切ってそれ以外何も考えられない。
自分の痴態に突き刺さる幾千、幾万の視線が今では気持ち良くてたまらなくなっている。
『ああっ…イクぅ…イっちゃうぅうううううっ!!!!みんなのまえでぇ…みんなにみられてぇ…ボクぅうううっ!!!!!』
スピーカーで増幅された自分の声に、快感までが増幅されていくようだった。ただ感じるままに体を動かし、声を上げ、恥ずかしい姿をみんなに晒す。
自らの尊厳を投げ捨てていくような背徳感にキノの体が打ち震える。体の外側も、内側も、頭の中も、そこに流れる思考までも、全てが気持ち良くてたまらない。
そして、果てしなく続く快感の連鎖の中で、キノはついに絶頂へと昇りつめた。
『ああああああっ!!!ああっ…ボクっ…もう…イっちゃうよぉおおおおおおおお―――――――っ!!!!!』
ビクビクと体を痙攣させながら、キノは気絶した。他の選手達もぐったりと脱力して、網につかまったまま力尽きた。
こうして、波乱に満ちた最終種目は最後まで滅茶苦茶なままで幕を閉じたのだった。

そして、それから数日後、キノは既に隣の国にたどり着いていた。あの後、疲れ切って気絶したキノはホテルで一日休んでから、翌日逃げ出すように出国した。
結局4日間滞在した事になってしまったが、3日間のルールを破ってしまった事もさして気にならなかった。
ただ、部屋に閉じこもっていても、あの時あんな痴態を見せた自分をみんながどんな目で見るのか、想像するだけでゾクリとしてしまい、とても休んだ気にはならなかったが。
帽子を目深にかぶり、コートの襟を立て、エルメスを猛スピードで飛ばして街の中を突っ切った。しかし、出国手続きの時
「あの、旅人さん、昨日はなんだか大変な事になったみたいで……」
おずおずとそんな話題を振ってこられて、ほとんど涙目の状態にもなったりした。
実は、あの国の国民は国民で、あの時の選手たちの痴態に生唾飲んで見入ってしまった事に後ろめたさを感じていたのだが、キノには知る由もない。
ちなみにシズは即日国外退去を命じられたが、それを聞いても、彼の顔に浮かんだ何かをやり遂げたという満足げな表情は消えなかった。
ただし、陸に噛み付かれ、ティーの手榴弾を喰らって、その時には既に満身創痍の状態だったらしいが。
「あの時の四人も、きっと大変な思いをしてるんだろうな……」
そして現在、ホテルのベッドに横たわったままのキノが、ぼんやりと呟いた。まだ昼間の筈なのだけれど、今日のキノはホテルから一歩も外に出ていない。
その原因は、窓の外からも見える大通り、そこを行き交う大勢の人たちの存在だった。
「…………うぅ」
逃げるようにあの国を飛び出し、そしてこの国に入国してから、キノはようやく自分に起こった変化に気が付いた。
231SBI:2007/09/24(月) 13:42:26 ID:xKnUbQ8w
「……あ、またぁ」
大勢の人に見られると、感じてしまうのだ。こうして部屋で想像しただけで、下半身がきゅっと熱くなって、指が勝手にアソコに伸びてしまう。
あの国で感じた『ゾクリ』は、どうやら恥ずかしさだけではなかったようだ。部屋にはエルメスもいるのに、その視線を意識すると、さらに体が燃え上がってしまう。
「……キ、キノ?見てないからね、僕、見てないから……っ!!!」
あれ以来、エルメスとの会話もなにかギクシャクしてしまうし……。
「………あっ…や……またぁ……っ!!!!」
小さく痙攣して、キノは絶頂に昇りつめた。途端に体から力が抜け、ベッドにぐったりと体を沈める。昨日からずっとこんな調子だ。
さわやかに、スポーツをして若い情熱を燃やしていた、それだけの筈なのに、どうしてこんな事になってしまうのか。
キノは気分を変えようと、リモコンを掴んで部屋のテレビのスイッチを入れた。チャンネルを回しながら、ぼんやりと画面を見つめる。
「………って、あれは?」
その手がピタリと止まった。テレビに映っているのは、大観衆と、そこでぶつかり合う半裸の選手達。
『さあ大変な事になってまいりました。全国対抗スモーレスリング大会、飛び入りの旅人シズの猛攻に、地元選手が大苦戦です』
マワシ姿のシズが、画面の中で四股を踏んでいる。どうやら今回はまともにやっているようだ。しかし、見ているキノの頭にはそれを気にするほどの余裕はなくなっていた。
ゾクゾクゾク。キノの体に駆け抜ける疼き。シズの姿が引き金になり、また大観衆の目の前で乱れる自分を想像してしまったのだ。
(出てみたい……)
頭をよぎった思考は、かつて大運動会への出場を引き受けた時と言葉だけは同じもの。しかし、その裏側に潜む感情はあの時とはまるで違う。
もしかして、出場するにはみんなあの裸みたいな格好にならなきゃならないんだろうか。ヤバイ、と解っているのに、そう思えば思うほど、体は熱く火照っていく。
ベッドから立ち上がり、コートを羽織る。身支度を整えたキノは、ドアに手をかけた。
(うぅ……ボク…これから、どうなっちゃうんだろう……)
なんて思いながらも、『行かない』という選択肢は、このとき既にキノの頭から消え去っていた。
232SBI:2007/09/24(月) 13:46:26 ID:xKnUbQ8w
以上でおしまいです。
勢いで書いたらなんか滅茶苦茶になりました。長いし、話はまとまってないし、シズ様がなんかサモエド仮面じみているし…。
でも『ブルマなキノが大勢の人の前で体触られまくってイキまくり』という最初の発想は、それだけは間違っていなかったはず。
なんですが、皆さんいかがだったでしょうか?

それでは、失礼いたします。
233名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 02:15:52 ID:/wBIfvXP
乙GJ
滅茶苦茶な運動会からまさかエロにもっていくとは。
シズに笑いながらもハァハァさせていただきました。
234桜の国:2007/09/25(火) 06:45:03 ID:laTUFvXa
ブロロロロー

爆音を立てて道を走っている青年がいた。
褐色の肌をして背中に刀を帯びて腰には脇差を帯刀している、顔は剽悍として無精ひげ
がはえて老けてみえるが年齢は二十代前半あたり。
しばらくしてやや低めの城壁が見えてきた。
「ん?なんだ、あのピンクのは?」
青年が顔をしかめて言う、国に近づいて青年はあのピンクの正体がわかりました。
巨大な桜です、それをたいそう巨大で美しいです、青年の故郷にもなさそな桜です。

国の城壁に近づき面倒な入国検査を受けてます。

「あとココに名前と滞在期間を書いてください」
この国を守る兵士がそういい青年はペンを取り名前などを書きました。
235名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 06:47:06 ID:laTUFvXa
前フリが長くなりそうな悪寒


>>236
名前は安価先ので決めてください。
まじめなのをお願いします。

また夜に来ます
236修正です:2007/09/25(火) 07:39:58 ID:laTUFvXa
ブロロロロー 

爆音を立てて道を走っているモトラドに乗る青年いた。 
モトラドに二つ席があるが結局は荷物置き場になっている
褐色の肌をして背中に刀を帯びて腰には脇差を帯刀している、顔は剽悍として無精ひげ 
がはえて老けてみえるが年齢は二十代前半あたり。 
しばらくしてやや低めの城壁が見えてきた。 
「ん?なんだ、あのピンクのは?」 
青年が顔をしかめて言う、国に近づいて青年はあのピンクの正体がわかりました。 
巨大な桜です、それをたいそう巨大で美しいです、青年の故郷にもなさそな桜です。 

国の城壁に近づき面倒な入国検査を受けてます。 

「あとココに名前と滞在期間を書いてください」 
この国を守る兵士がそういい青年はペンを取り名前などを書きました。 
237名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 20:52:25 ID:9sX4G54K
SBI氏の独創的な世界観は好きですよw
今回もGJ!

ほかの職人さんにも期待してます!
238名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 07:26:13 ID:d1oPqgFG
保存してたデータが消えた。

出直します
239SBI:2007/09/27(木) 10:25:53 ID:MsfJtmk1
キノの話を書いた勢いで、以前から書きかけで放置していたリリトレの話も仕上げました。
というわけで、いってみます。
240SBI:2007/09/27(木) 10:26:33 ID:MsfJtmk1
自分で自分の行動が信じられなかった。
「リ、リリア……?」
わたしの下敷きになった、トレイズが呆然とつぶやく。わたしは今、自宅の、今夜トレイズが泊まる部屋の、そのベッドの上にトレイズを押し倒していた。
「…どうして?」
「知らないわよ!」
わたしをそうさせた衝動の、その正体がわたし自身にもわからなかった。
行方知れずになったトレイズの消息を待ち続ける内に春休みが明けて、もやもやとした気持ちを抱えたままのわたしの前に平然とコイツは現れた。
しかも、私の学校の制服を着て、私のクラスメートだと言って。
色んな事を聞こうと思った。色んな事を言おうと思った。だけど、言葉にしようとしたその一つ一つが、まるで手の平をすり抜けるように消えていった。
転校生に興味津々のクラスメート達の質問攻めをかわして、今夜はわたしの家に泊まるトレイズと一緒に帰宅するまで、トレイズとほとんど会話する事も出来なかった。
(あいつの顔を見た瞬間は、色んな事を言ってやろうと思ってたのに……)
胸の中に広がるもやもやをどうする事も出来なくて、それでも何とかしようと訪ねたトレイズの部屋で、振り返ったあいつの顔を見た瞬間、わたしは動いていた。
何をどうしようと思ったわけではない。気が付いたらこんな形になっていただけだった。
ベッドを背に倒れて、私に乗っかられて、トレイズは戸惑いながらもわたしの肩に手をやって、心配そうに見上げてくる。
その顔を見ているだけで、胸が締め付けられた。
不意に、トレイズの顔に水滴が落ちて飛び散る。気が付くとさらにもう一滴。次々と落ちる水滴に濡れるトレイズの顔が、わたしの視界の中で次第に滲んで、ぼやけていく。
「リリア…涙が……」
わたしは泣いていた。
肩を震わせて、まるで小さな子供のように、わたしは泣いていた。
「誰のせいだと思ってるのよ!!」
そう叫ぶ間にも、ぼろぼろと零れ落ちていく涙。トレイズの手の平が左目の端から零れたその一滴を拭う。
堪えようとしても、それは後から後から湧き出して決して止まってくれない。当たり前だ。ずっと我慢してたんだ。ずっと、気が遠くなるほど……。
「リリア……」
訳も解らず泣きじゃくるわたしから、トレイズは目を逸らさなかった。戸惑いながらもまっすぐわたしに向けられた視線に、わたしは自分の心が次第に落ち着いていくのを感じた。
そのまま、私たちは見詰め合う。私を見上げるトレイズの顔が、戸惑いの色が消え、何かを決意したような表情に変わる。
「ごめん……」
トレイズの両手がわたしの頬に添えられて、
「リリア…好きだ」
ようやく、私はその言葉を聞く事が出来た。
そして、気が付く。聞きたい事も、言いたい事もたくさんあった。だけど、その中で本当に大切な事は一つだけ
「私も、好き」
言わなければ、そう思っていた。
241SBI:2007/09/27(木) 10:27:24 ID:MsfJtmk1
あの時知ってしまったトレイズの気持ちに、わたしは答えてあげなければならなかった。
もしかしたら、ずっと前から知っていたのかもしれない。いつだって、トレイズはわたしの事を大切にしてくれて、大事に思ってくれていた。
春休みの事件だけじゃなく、もっと昔から……
そんなトレイズに、何も言えないまま、私の思ってる事を何一つ伝えられないまま、もう少しで何もかもが終わってしまうところだった。
凶悪犯罪者にまで説教されて呆れられて、それでも自分の気持ちをはっきりさせられない。とんでもないバカ。だけど、それでも……
「私だって、好きなんだから……」
それでも、いつだって必死に私の事を思ってくれたトレイズの気持ちを、私は知っていたのだから……
「ありがとう、リリア」
涙でもうほとんど見えないトレイズの顔が、近づいてくるのがわかった。
唇が、重なった。
「リリア……」
「ん……トレイズ…」
自分の唇に触れたその熱さに、息が止まりそうになる。
そういえば、こんな風にするのは初めてじゃなかったな、と思い出す。さらに、目の前の当人がそれを知らない事も思い出して、何だかおかしな気持ちになる。
唇を離す。トレイズを正面から見る事が出来なくて、どうしていいかわからず、思わずトレイズの肩に顔を埋めた。
そんなわたしの肩を、背中を、優しく撫でながらトレイズが話し掛けてくる。
「心配かけた…?」
「当たり前よ」
「今日まで連絡しなかった事、怒ってる…?」
「当然よ」
戸惑うようなトレイズの口調が面白くて、トレイズに見えないように、わたしは笑う。
ようやく、トレイズが戻って来たんだという確かな実感。溢れ出る想いが、わたしにある決意をさせた。
顔を上げ、トレイズの目をまっすぐ見つめる。
「だから……」
「な、何?」
「だから、わたしの言う事、何でも聞いてもらう事にするわ」
すぅーっと肺一杯に空気を吸い込み、わたしは言った。
「トレイズと、ひとつになりたい……」
その言葉の意味をトレイズが理解するまで数秒掛った。それからあっという間に顔を真っ赤にしたトレイズがブンブンと首を横に振る。
わたしはそんなトレイズをじろりと睨みつけて
「………嫌なんだ」
「そ、そ、そうじゃないけど……そうじゃなくてぇ!!!」
「じゃあ、何?」
242SBI:2007/09/27(木) 10:28:28 ID:MsfJtmk1
こっちだって恥ずかしいのに、トレイズの煮え切らない事ときたら……。それでも、顔から火を吹きそうな気分を押さえつけて、さらにもう一押し。
「………覚悟を決めなさい」
「でも……」
「ヘタレ」
「うぅ……」
そこまで言われて、ようやくトレイズも腹を括ったみたいだ。両手をわたしの肩に乗せ、まっすぐに見つめてくる視線に、自然とわたしの胸も高鳴る。
「俺も……リリアが欲しい……」
いざ言われてみると、どう言葉を返したらいいかが解らなくて、それでも真っ赤になったままのわたし達は、磁石が引かれ合う様にもう一度唇を重ねる。
お互いの言葉に触発されたように、さっきのキスより、さらに激しく相手の唇を、舌を、求め合って唾液を絡ませ合う。
抱き締められたままベッドの上に仰向けに倒され、唇を離すと、わたしに覆い被さるトレイズの姿が、緊張に赤く染まったその顔が見えた。
「リリア…触るよ…」
「うん……」
トレイズの手の平がわたしの胸の上に触れた。そのまま、おっかなびっくりの手つきでトレイズはわたしの胸を揉む。
触れる方も触れられる方も、同じように緊張し、初めての愛撫に息を飲む。くすぐったいような、切ないような、何とも言えない感触が駆け抜けた。
「……ぁ…はぅ…」
思わず漏れ出た自分の声が妙にいやらしくて、わたしの体はさらに熱くなってしまう。恥ずかしさと、もっとトレイズの手の平を感じたいという欲求がわたしの中でせめぎ合う。
「ねえ…脱がせてくれない……」
聞こえるか聞こえないかのほんの小さな声で、わたしはそう囁いた。
その願いを叶えてもらいたい。でも、本当に叶えられたらどうなってしまうんだろう。その葛藤を、トレイズの答えが断ち切る。
「うん…わかった、リリア……」
わたしのシャツのボタンに、ためらいがちにトレイズの指が伸ばされる。一つ一つ、ボタンが外されていくのを感じながら、わたしはトレイズの顔を見ていた。
初めての行為に緊張しながらも一生懸命なトレイズの表情が可愛くて、自然に顔が綻んでしまう。
シャツも、スカートも、ブラジャーも、トレイズの手に次々と脱がされて、生まれたままの姿に近付いていく。
最後に残ったショーツが、一番大事なところを隠していたそれがゆっくりとずらされて、露になったわたしの裸にトレイズが息を飲むのが聞こえた。
「……リリア…」
無防備に晒された肌にトレイズの視線が突き刺さるようで、嬉しさと恥ずかしさが頭の中で入り混じる中、わたしはトレイズを見つめ返す。
「トレイズのも…見たい……」
「あ、う、うん……」
わたしの言葉で、トレイズも自分の服を脱ぎ始める。しゅるり、しゅるる、という衣擦れの音の中、わたしはその様子を声もなく見ていた。
華奢でもなく、かといって厳ついわけでもない、引き締まった体。筋肉の描くなだらかなラインを追って、視線を上半身から下半身へ。
初めて見るトレイズの、既に大きくなり始めているその部分。視線を逸らす事も出来ず、ドキドキしながらソコを見ていると、トレイズが恥ずかしそうに話し掛けてきた。
「や、やっぱり変かな……」
「え、いや……その…他の人のは知らないから……よくわからないけど……」
243SBI:2007/09/27(木) 10:29:10 ID:MsfJtmk1
対するわたしもしどろもどろ。顔を真っ赤にして答える。
「…初めて見てドキドキしてるけど……トレイズのだって思うと……」
手を伸ばして、触れた。一瞬、伝わってきたあまりの熱量に、ヤケドしそうな錯覚を覚える。ゆっくりと指を絡めた。
「…きゅんとして…愛しくて……」
「リリア…うあ……」
反応してかすかに震えるトレイズの体。荒くなるお互いの呼吸。トレイズもわたしの胸に両手を伸ばし、再び触れる。
「リリアも……きれいだ…」
耳元でトレイズが囁き、そのまま首筋にキスをしてきた。その言葉の嬉しさと、首筋を滑る舌のゾクゾクが一体になってわたしの体を駆け巡る。
「…ふあっ…トレイズぅ……」
両胸を優しく愛撫するトレイズの手の平。乳首がピンと張り詰めて、信じられないくらい敏感になって、指先で弄ばれるごとに電気が走った。
しばらくすると、右手はそのままにして、トレイズの左手が背中の方にまわされる。微妙な力加減の指先でなぞられると、背中に甘い痺れが駆け抜けた。
「…くひぅ…あぁ…すごい…すごいよぉ……」
「…あぁ…かわいいよ…リリア……」
トレイズのキスは鎖骨に移動して、さらに執拗なものになっていた。トレイズの舌が這った跡はビリビリと痺れて、吹き抜ける風に触れただけでわたしは反応してしまう。
トレイズがわたしに夢中になって、トレイズの手の平や舌先がわたしの体中に触れて、胸板や腕や太ももや、体のあらゆる場所が触れ合って、その全てがわたしを蕩かしていく。
(いま…体中で感じてる熱さは……ぜんぶトレイズなんだよね……)
わたしも無我夢中でトレイズの体に触れて、少しでも強くトレイズを感じようとした。
触れて触れられて、快感を分かち合って、それなのに胸の奥の切なさはどうしようもなく大きくなっていく。
「…ね…トレイズ……」
押さえ難い衝動がさらにわたしを突き動かす。
「おねがいが…あるの……」
「……何?」
「…ここも……して…」
おずおずと指先で示した先は溢れ出す蜜に濡れた、脚と脚の付け根の、一番敏感で、一番大事な場所。
「…トレイズに…さわってもらいたい……」
わたしの言葉に、トレイズは一瞬戸惑いの表情を見せたけれど
「…うん」
やがて右の手の平をゆっくりと、わたしの大事な部分へと伸ばし始めた。
「…ひゃんっ!」
指先がぷくりと立ち上がって存在を主張する小さな突起をかすめ、わたしは小さく叫んだ。そのままトレイズの指は太ももの間の、入り口の部分に到達する。
「…こんなに熱いんだ……」
トレイズが思わず漏らした感嘆の言葉がなんだかとても恥ずかしくて、触れられただけのその状態があまりにもどかしくて、本当におかしくなってしまいそうだ。
やがて、トレイズの指先はそのまま入り口を何度か撫でて、ゆっくりとわたしの中に入ってきた。
244SBI:2007/09/27(木) 10:30:25 ID:MsfJtmk1
「…あぁ…ふああっ!!…あはぁ…あああっ!!!」
ごく浅い部分を、指先で何度かかき回されるだけ。それでも、他の部分とは比べ物にならない衝撃に襲われ、わたしはトレイズの肩にしがみついた。
「…ひあっ…ああぅ…トレイズの指が…くちゅくちゅってぇ……っ!!!」
トレイズが指を動かすごとに溢れ出た蜜が彼の手の平を濡らす。恥ずかしさにイヤイヤと首を振りながらも、その快感に流される自分を止められない。
トレイズの指遣いもだんだんと激しさを増し、突き抜けるような快感に何度も声を上げた。
「…はぁうっ!!…あっ…あはぁ…あんっ!!…ト…レイズぅ…っ!!!」
「…ああっ!!…リリアっ!!リリアっ!!」
鼓動を、切なさを、熱を、お互いの全てを高め合い、加速させていく。心も体も、あらゆるものが互いの色に染まっていく。
もっと強く、もっと深く、もっと激しく、トレイズの事を感じたい。どうしようもなく高まる思って、頭の中はトレイズの事だけでいっぱいになってしまう。
「くあ…うぅん……トレイズ…わたし……」
「…リリア…俺……」
わたしは見つめる。トレイズを。トレイズだけを。真っ赤になったその顔を。まっすぐな瞳を。
トレイズが見つめる。わたしを。わたしだけを。トレイズと同じぐらい真っ赤になっているに違いない顔を。トレイズの事しか見えなくなってしまった瞳を。
「トレイズのが…ほしい……」
「俺も…リリアのなか…はいりたい…ひとつになりたい……」
トレイズの指がわたしのアソコから引き抜かれ、そのまま太ももの内側に移動し、ゆっくりとわたしの脚を開かせていく。
「…………あっ」
トレイズの大きくなったモノがあてがわれて、指先よりもずっと高い体温に、わたしは背中をビクンと震わせる。
お互いの荒い呼吸だけがやけに耳につく。早鐘を打つような心音に気持ちばかりが逸らされる。見詰め合うわたし達の間だけで一瞬が永遠に引き伸ばされていくような感覚。
「いくよ…リリア……」
声が出なくて、トレイズの言葉にわたしは何とか首を僅かに縦に振って答える。それを確かめてから、ゆっくりとトレイズがわたしの中に入ってきた。
「………っ!」
指先だけでも精一杯に感じていた入り口が、トレイズのかたちに押し広げられる。確かな質量と存在感が、わたしから溢れ出した蜜を潤滑油に奥へと進んでいく。
やがて、これ以上進めそうにない行き止まりのような感触に、トレイズの挿入が一旦止まる。心配げな視線を送ってきたトレイズを、まっすぐに見つめ返して肯く。
トレイズの腰に再び力が入る。一瞬遅れて、じんわりとわたしに押し寄せる痛み。わたしは思わずトレイズの肩にしがみつき、声を漏らす。
「……っあ…トレイズが…トレイズのが……」
小刻みに震えるわたしの体をトレイズの手の平が何度も撫でるのが心地良くて、痛みと共に感じるトレイズの存在に、わたしの瞳から涙が零れ落ちる。
トレイズはその涙を舌先で拭い、絶え間なくわたしの体を愛撫し続ける。
その慰め方はまるで本やテレビで目にする野生動物の毛づくろいのようで、全身に感じる一生懸命なトレイズの想いが次第にわたしの痛みを紛らわせていく。
「…っく……んっ…」
少しだけ体を動かす。痛みと、その奥に感じる甘い痺れ、そしてどうしようもない熱さが、同時に襲い掛かってきて、わたしは体を震わせた。
「リリア、大丈夫なの?」
「う、うん…だいぶ…へいきになってきたかも……」
245SBI:2007/09/27(木) 10:31:20 ID:MsfJtmk1
あくまでわたしを気遣うトレイズの手の平に指を絡ませ、きゅっと握り締める。
「…うごいて…トレイズを…もっと感じたい……」
「…リリア……」
やがて、トレイズはゆっくりと腰を動かし始めた。トレイズの質量がわたしの中を動いて、その度に押し寄せる感覚の波に、トレイズにしがみついくわたしの腕に力が込められる。
「……っあ…うあぁ……あはぁああっ!!!…あっ…トレイズぅ…っ!!!」
じゅぷじゅぷと、いやらしい水音がわたしの鼓膜を攻め立てる。
抜き差しされるごとに、痛みを凌駕するスピードで、甘い痺れと熱が際限なく増大していき、わたしの意識は何度も吹き飛ばされそうになる。
腰を動かしながらも、トレイズはわたしの体へのキスを続ける。唇が吸い付く毎に体中が敏感になっていき、わたしの声も押さえ切れずに大きくなっていく。
「……ああっ…あああっ!!!…や…わたし…へんに…なっちゃうぅっ!!!」
「…っあ…リリアっ!…リリアぁ…すご…かわい……」
信じられないほどいやらしい自分の声に、トレイズの無我夢中の声が重なって絡み合い、頭が芯から蕩かされていくようだった。
いまや痛みもわたしの衝動を何一つ阻む事は出来ず、全身で感じるトレイズをさらに求めて体が動いてしまう。
「…好きだっ…大好きだよリリア…愛してるっ!!!」
「…ああ…トレイズぅ…わたしも…好き…大好きだよぉ……っ!!!」
これ以上ないぐらいの至近距離からわたしの耳に届くトレイズの言葉が、わたしの全身をさらに熱くさせて、わたしの思いを伝える言葉も溢れ出して止まらなくなる。
どうしようもなく激しさを増していく行為。神経が焼き切れそうなほどの熱と快感。何度も唇を重ね、きつく抱き合い肌を合わせ、溶け合う体温の中でトレイズだけを求めた。
「トレイズっ!!…きもちいいのっ!!…トレイズの…熱すぎて……ふああああああっ!!!!」
「俺も…リリアが熱くて…腰が止まんなくて……っ!!」
トレイズのが一番奥まで届くたびに、わたしの視界に白い火花が飛び散る。
汗と涙でぐしゃぐしゃの視界でも、トレイズがわたしを愛しげに見つめるその視線だけはしっかりと感じる事ができた。
胸が張り裂けそうに切ない思いが溢れ出す。もっと高く、もっと熱く、トレイズとどこまでも登りつめたい。
「…あぁ…トレイズっ!トレイズっ!!トレイズぅ……っ!!!…わたし…もう…もうこれいじょう……っ!!!」
「リリアっ…射精るっ!!…俺も…もう……っ!!!」
「ちょうだいっ!!…トレイズの…わたしにっ!!わたしにぜんぶぅうううっ!!!」
荒れ狂う熱の奔流の中で、貪るように互いの全てを求め合った。どこまでも続く快感の連鎖に弾けてしまいそうなわたしの中に、トレイズのすべてを受け入れたかった。
「…リリアっ!!!…リリアっ!!…ああああああああああっ!!!!」
「…好きぃっ!!トレイズっ!!大好きぃ!!!ふああああああああああ―――――っ!!!!」
激しく突き上げられ、突き抜けるような電流が体を走りぬけた。それと同時に溢れ出した熱の塊が、わたしの中で波打ち暴れまわる。
それでも腕だけはたがいをしっかりと抱きしめたまま、わたし達は絶頂に達した。
「……はぁ…はぁ……リリア…」
力尽きて崩れ落ちたわたしに、トレイズがそっとキスをする。その心地良い感触を感じながら、わたしはそのまま気を失った。
246SBI:2007/09/27(木) 10:32:01 ID:MsfJtmk1
それからしばらくして、トレイズの部屋のベッドに腰掛けていた。
さすがにママに見つかるのはアレなので、急いで服を身につけて、だけどその後はどうしてもトレイズの側を離れる気になれず、何となく体を寄せ合っていた。
トレイズの腕がわたしの肩を抱いて、手の平が優しく頬を撫でる。わたしはただ、それに身を任せる。
こうして穏やかな時間を過ごしていると、さっきの事がウソみたいに思える。
「で、どう?まだわたしが好きかどうか、よくわからない?」
「ごめんなさい。ほんと、勘弁してください」
何となく恥ずかしくて、いたずらめかした声でトレイズをからかってみる。答えたトレイズの声はいつもと変わらない響き。
だけど、そこに感じる心地良さ、愛しさが、さっきの事が夢じゃないと教えてくれた。
照れ隠しに、わざとムスッとした声で、トレイズにもう一言。
「あれだけ心配かけたんだから、まだまだ、あれぐらいじゃ埋め合わせは出来ないわよ。」
「うぅ…わかりました」
睨むわたしに、トレイズの言葉はやっぱり弱気だ。
だけど、ぎゅっとわたしの肩を抱きしめる腕は力強くて、優しくて、その感触が嬉しすぎて、わたしはまたトレイズに見えないようにくすりと笑ったのだった。
247SBI:2007/09/27(木) 10:36:43 ID:MsfJtmk1
以上でおしまいです。
トレイズ君は押し倒されてしまいました。ほんともう、どうなんでしょう?

それでは、失礼いたします。

248名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 11:28:09 ID:Ek6Xzufq
トレイズは押し倒されてナンボだ
GJ!
249名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 19:58:12 ID:YtiQX6Zf
リリトレを待ち続けていたところに最高のSS!
押し倒されつつもやっぱり攻めな王子様と、
押し倒しておきながら受けなリリアさん・・・
GJです!もっとリリトレが読みたい・・・
250名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:56:15 ID:sn0FFH+Y
ウホッwwwこれはいいリリトレwww

GJ!リリトレ少ないから新鮮だな
251名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 21:39:48 ID:NxkyVnyT
これはGJと言わざるおえない!!

やっぱり押し倒し押し倒されがリリトレ
うん最高!!
252名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 14:32:58 ID:MTuGPS3X
このSS良いですね!!
GJです!
253名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 15:35:48 ID:NsyWRVtL
GJ!!

久々にありがとうござーますww
254名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:25:11 ID:qUtVeHWi
SBIさんのSSを見て勢いで書いてしまったSS・・・一応投下。

真夜中。首都特別地域にある普通のアパートの、シュルツと書かれた表札が掲げられている一室のある部屋。
窓から入ってくる月明かりに照らされて青白いベッドの上、リリアはぐっすりと気持ちよさそうに眠っている。
がちゃり、とドアを開ける音がした。
ドアノブに手をかけて、ぎぃ、と音を立てながら戸を開ける影。
その影がドアを開けきると、影は月明かりに照らされた。その影は、トレイズだった。
足音を立てないようにトレイズはリリアの寝ているベッドに近寄った。
「・・・・・・」
リリアのすぐそばで寝顔を見つめるトレイズの顔には、少しだけ緊張の色が混じっていた。
・・・ぎしっ・・・
ベッドにトレイズが手を置くと、トレイズの重さを受けてベッドが軋んだ。
月光を受けて、きらきらと輝いているリリアの長い髪、そして整った顔。
(・・・やっぱりきれいだな)
ラーチカ旅行のときと同じように、トレイズはその姿を見て、見続け、見とれていると、
リリアと目が合った。
「いっ・・・!?」
トレイズは驚いてそんな声を出す。そして、トレイズが見ているその先で、リリアはむっくりと起き上がり、
「・・・あのねぇ・・・」
寝言を言い始めた。
「夜這いするんならもうちょっと静かにやりなさいよね・・・ドアの音でわかるのよ」
まったくなっていない、という風にリリアは指を左右に振りながら言う。
「・・・は、はあ・・・」
どう返答していいものか困ったトレイズは、寝起きのリリアのうわ言をただ呆然と聞く。
「部屋に入ってきて何するのかと思ったら何よ・・・ただ見つめてるだけ?
夜中に部屋に入ってきたんだもの、する事といえばひとつしかないでしょ?」
呆れたように頭を微かに振るリリア。トレイズは、
「え・・・い、一体なんですか?」
などと呆れたことを言う。
そんなトレイズの言葉を聞き、
「・・・後は自分で考えなさいよ」
そう言ってリリアは、再びベッドにぼふんと横になった。
後には呆然とリリアを見るトレイズが残された。
「・・・えー・・・と・・・」


続き需要ありますか?あれば書きます
無ければ放置してやってくださいorz
255名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 22:44:23 ID:vnUTE97z
>>254
需要無いわけないじゃん!
聞くだけ無駄だぞぉ(゚∀゚)



続きに期待wktk
256名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 01:34:02 ID:BiiQDcwj
保管庫全然更新されてないねー
257名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 19:51:24 ID:QFvNnxfb
>>254
いいね。同じく続きに期待wktk
258254:2007/10/03(水) 01:13:00 ID:8K7gZxmp
期待に応えられるかは微妙なところですが、続き書き終わりました。投下しますね

(す、する事・・・?)
何だろう。トレイズは必死に考える。しかし、夜と言うのは寝るものであって、
(別に何をするってわけでも・・・)
思い当たる節がなかった。 ・・・ん?
(もしかして・・・い、いやでもそれは)
トレイズが気づいた「する事」。
それはトレイズもよく知っているのだが、
(だって・・・俺たちまだ両想いとかそういう関係じゃ)
顔を少し赤らめ、頭をぶんぶん振るトレイズ。
しかし、
(でも・・・リリアはひとつしかない、って・・・)
トレイズには他に思い当たる節もない。
・・・やはりこれで正しいのか。
トレイズだって思春期真っ盛りの健康な男子だ。したくないと言えば、嘘になる。
それに、相手は他でもない、リリアだ。
心を揺さぶられるトレイズ。
(俺は・・・リリアと・・・でも、リリアが俺としたいとは・・・限らないし・・・)
トレイズが悶々と悩み、悩み続き、悩み抜いていると、
「んー・・・?」
リリアのエンジンが入ってしまっていたようだ。
「ふあぁ・・・なにー・・・?今何時ぃ・・・?」
そう言いながら時計を月明かりの元で見る。すると、
「なによ・・・まだ2時半よ・・・?何で今起きて・・・」
ぶつぶつと言いながら時計を置き、視線をずらすと、
「・・・ふへ?」
「お、おはよ」
ベッドに手を置いて、こちらを見ているトレイズと目が合った。
「な・・・なにやって・・・」
明らかに驚いている顔でリリアはトレイズを見る。
「いや・・・月が綺麗だったから、なんとなくここに・・・」
嘘ではない。月明かりに照らされたリリアの顔を見に来ていたのだった。
「はあ・・・?」
「あー、うん、・・・ごめん、やっぱり迷惑だよな・・・」
怪訝そうなリリアの視線に負けてトレイズは謝る。
「うん・・・そうだ・・・当たり前だよな・・・」
ぶつぶつと独り言を言いながら、トレイズはリリアのベッドから手を離す。
押さえつけていたものが無くなって、もう一度ベッドがぎぃ、っと軋んで音を出した。
「起こしちゃってごめん・・・もう邪魔しないから・・・おやすみ」
ちょっと困ったようにはは、と小さく笑うと、トレイズはリリアの部屋から出るために、ドアを目指した、
はずだった。
「・・・待って」
リリアの声が聞こえ、体が前に進んでいないことに気がついた。
リリアがトレイズの右腕をつかんでいた。
「・・・嘘つかなくっても、いいわよ」
リリアが俯きながらそう言う。
「その・・・あれしに、来たんでしょ」
「へ・・・?」
トレイズの声は無視されて、
「い、いいわよ・・・して、いっても」
俯いていてよくは見えないが、おそらく真っ赤な顔でリリアはそう言った。
「わたし・・・トレイズと、なら・・・」
「へっ・・・ちょっまっリリア・・・」
リリアが不意に手を引っ張ると、トレイズはバランスを崩してリリアのベッドに倒れそうになる。
倒れる直前、とっさにリリアの隣にリリアに捕まっていなかった手を置いた。
ある程度勢いを殺してから、二人の唇は重なった。
やわらかく、甘い感触。
一瞬とも永遠とも取れる数秒が過ぎ、二人はどちらともなく唇を離した。
トレイズの腕が、開放された。
259254:2007/10/03(水) 01:13:42 ID:8K7gZxmp
「・・・リリア・・・?」
トレイズが戸惑いの色を見せたが、リリアがそれを押し流していく。
「トレイズ・・・わたし、わたしね・・・」
「え、あ、うん・・・どうしたの?」
「・・・こうするの、夢だったんだ」
月明かりできらきら輝いているリリアは、言いながら綺麗に微笑んで見せた。
なんだろう。これは夢なのか。
今目の前にいるリリアは、現実のものと思えないくらい綺麗だった。
今起きたこの出来事は、現実と思えないくらい素敵な夢だった。
ずっと昔から、抱き続けてきた夢だった。
(・・・これは夢なのか?)
そう思い、リリアが先ほどまでつかんでいた手を、リリアの頬にやる。
しっかりと触ることができた。恥ずかしさのためか、熱くなっているリリアの頬。
確かな感触を感じつつ、トレイズは手を動かし、髪に手をやる。
さらさらと長い栗色の髪の毛。指に絡めて、弄んでみる。
(・・・夢じゃ、ない?)
手に、指に、確かに感じる感触。夢の作ったものでは、なかった。
「・・・どうしたの、トレイズ」
不思議そうに見上げてくるリリアをトレイズは見て、
「いいや・・・夢じゃないかって、思っただけ」
そう答えた。
「夢じゃない・・・はずよ。少なくともわたしは、夢ではないわ」
リリアは言い切り、トレイズを見つめた。
「トレイズだって、ニセモノじゃ・・・ないんでしょ?」
「へ?あ、ああ・・・そのつもりだけど」
「じゃあ、これは夢じゃないはずよ」
リリアは言って、また笑った。
どきん、どきん、リリアに聞こえるんじゃないか、と思えるほどの大きな自分の鼓動を聞きながら、トレイズは、
「夢じゃ、ないん、だな・・・」
言いながら、ぼふん、とリリアをベッドの上に押し倒した。
「・・・トレイズ・・・」
「・・・リリア・・・」
押し倒し、押し倒された格好のまま、二人は見つめあう。
窓の外で風が吹いて、木の葉を揺らす音が聞こえた。
先に動いたのはトレイズのほうだった。
「リリア・・・好きだ」
そう言って、もう一度リリアの唇を求めた。
トレイズの顔が近くなると、リリアも自然に目を閉じた。
ゆっくり、もう一度二人の唇は重なった。
今度は触れ合うだけじゃない、互いの舌を求め合うキス。
「ん・・・はぁ、んむ・・・」
「は・・・んっ・・・ふ・・・」
ぴちゃり、ぴちゃり。二人が舌を動かすたびに聞こえる水音。
その音が、二人の熱をさらに上げていく。
長い長い、口と舌のキス。その最中、トレイズが手を動かし、リリアの体に触れる。
「ふぁ・・・んっ、はぁ・・・」
パジャマの薄い生地越しにトレイズの指がリリアの体の上を滑る。
それだけで、触れられたところからどんどん熱くなっていくのがリリアには分かった。
「ひゃ・・・とれ、とれいず・・・んあ・・・」
初めての感触に、ただただ声を上げることしかできないリリア。
キスで使っていた舌も、うまく動かなくなってきていた。
トレイズは見逃さず、さらに深く口付け、自身の舌でリリアの口内を犯していく。
「んっ・・・んうっ・・・ふっ・・・んんんっ!!」
トレイズの指がリリアの体の上を何度も往復していたが、やがて指は止まり、トレイズはリリアを抱きしめ、二人でベッドの上に起き上がった。
同時にようやく口を離した。二人の舌の間で唾液が糸を引き透明なアーチを作り、ほどなくして切れる。
「・・・リリア・・・脱がせても、いい?」
「はぁ・・・っう、ん・・・いいわよ」
その言葉を聞いて、トレイズの腕が動く。
前にあるボタンを一つずつはずしていく。止まっているボタンが無くなり、羽織っているだけになった上着をしゅる、と脱がせる。
リリアの腕もまた動いて、同じようにトレイズの服を脱がせていく。
260254:2007/10/03(水) 01:14:29 ID:8K7gZxmp
リリアの目に、よく筋肉のついている上半身が入る。細くなく、かと言ってごつくもないきれいなトレイズの体。
トレイズの目には、ブラジャーに隠されている、小さいけれどきれいな胸と、ほっそりしているウェストが入る。改めて見ると、華奢なリリアの体。
双方赤面しつつ、下のほうも脱がせていく。
そしてリリアの目に入ったのは、トランクス越しにだが、大きくなってきているトレイズのもの。
「あ・・・トレイズ・・・」
気がつくとリリアは、邪魔なトランクスを一気にずり下げ、そこに手を伸ばしていた。
「り、リリアっ・・・」
びくん、とトレイズの体が反応する。それを見てリリアは、
「今度は、わたしが・・・」
そう言って、しっかりとトレイズのものを握り、動かし始めた。
「あっ・・・うくっ・・・リリアっ・・・」
リリアの手が上に下に運ばれるたびに、トレイズは声を出しながら、その快感を受ける。
「ひゃ・・・トレイズのここ、熱い・・・」
赤い顔をして、リリアは呟く。そして、あることを思いつく。
(ママがよく・・・少佐さんにやってあげてたっけ)
家に帰るとアリソンとトラヴァスの二人が交わっていることが数回あった。
一度だけ、興味を持って見に行ってみたことがある。そのときしていたのが、それだった。
(・・・うまく、できるかしら)
ごくり、と唾を飲んでから、リリアは恐る恐る、トレイズのそこに口付けた。
「ふぁ!?」
情けない声を出すトレイズ。そんなことお構いなしに、リリアは何度もそこにキスをする。
「ちょっ・・・リリア・・・っ」
目を閉じて何かに耐えているトレイズの顔を見て、リリアはもう一段階先に進むことにした。
「・・・あむ」
「っ!!」
トレイズの顔に入っている力がさらに増した。目をきつく閉じている。
(な、舐めればいいのよね・・・確か)
記憶をたどり、トレイズのそこを舐め始める。
「うあぁぁ・・・リリアぁっ」
ちゅっ、ちゅるっ。トレイズの熱いそれをリリアが舐めあげる。その度、びくんと反応するトレイズを見て、
(よしよし・・・いい感じみたいね)
自分の行為の上手下手を確かめ、満足するリリア。
(・・・もう少し激しくしてみようかしら)
そう思い、舌で舐めるのをいったん止め、口の中いっぱいに入るようにして、顔ごと動かし始めた。
じゅっ、ずちゅっ。リリアが顔を動かすたびに、音がした。
「ふぁ・・・リリアっ・・・」
リリアの激しい攻めに、トレイズはただ声を上げるだけだった。しかし、
(このままじゃ、リリアが・・・)
これでは自分ばかり満足することになってしまう。
それは駄目だと思ったトレイズは、リリアの胸に残っていたブラジャーをそっとはずした。
ふるん、と形のいい乳房が揺れる。
「リリア・・・っ・・・かわ、い・・・」
途切れ途切れにそう言って、そこを触り始める。
ふにゃり、ふにゃりとする感触が気持ちいい。
トレイズは両手を使って、そこを揉みしだく。
「んぅ・・・んっ」
口をトレイズのもので満たされているリリアは苦しげに声を上げる。
リリアのぴん、と張っているきれいな乳首をきゅっとつまみ、転がし、弾く。
トレイズの大きいものを一生懸命咥えて、ストロークを繰り返す。
たどたどしい愛撫をして、受けて、二人はもう限界だった。
「ふぁ・・・リリアっ、射精るっ!!ああああっ!!」
「んんんっ!!んううっ!んんんんんんっっ!!」
体が跳ねさせて、二人は絶頂に上り詰めた。
どくん、とリリアの口の中に白濁が放出される。
「んぷっ!?」
何かが流れ込んできたことに驚いて、リリアは口を離す。
口から開放されたトレイズのものは、リリアに向かって白濁を吐いた。
「んぅ・・・苦い」
口にある精液を手のひらに落としつつ、リリアはそんな感想を述べた。
261254:2007/10/03(水) 01:15:13 ID:8K7gZxmp
「ごめん・・・大丈夫か?」
心配そうに声をかけるトレイズ。
「うん・・・大丈夫よ」
リリアは答えて、手のひらの白濁に目を落とした。先ほどまでの体のほてりが、また蘇ってくるのを感じた。
「・・・トレイズ、わたし・・・」
「・・・いいのか?」
先ほどと変わらない、心配そうなトレイズの顔。リリアはそれをちらりと見て、
「・・・当たり前でしょっ、馬鹿・・・」
顔を赤らめてそう言った。
「・・・わかった」
トレイズの決心した顔。そしてもう一度、リリアをベッドの上に倒す。
「・・・リリア」
「な、何よ」
妙に真剣な顔でトレイズが自分の名を呼ぶものだから、リリアは動揺して聞く。
「・・・大好きだ」
真っ赤になりながらも、しっかりとリリアだけを見つめ、トレイズは言い切った。
「わたしも・・・大好きよ、トレイズ」
普段なら言えないようなことを、トレイズに見つめられたままリリアも言った。
そのまま、しばしの静寂。月明かりだけが、二人の顔を見えるようにしてくれていた。
「・・・ははっ」
「・・・あははっ」
なんだかおかしくて、二人は見つめあったまま笑った。
そして、
「・・・いくよ、リリア」
「うん・・・きて」
微笑みを交わし、トレイズは、リリアの膣中に自分のものを入れていく。
きゅっ、と締まってきつい、狭く熱いリリアの膣中は、少しずつだが確実にトレイズのものを飲み込んでいく。
やがて、何かに当たった。トレイズの心配そうな顔がリリアに向けられる。
リリアはただ小さくこくん、とうなずき、これから来ると予想される痛みに耐えるために、トレイズの手に指を絡ませ、きゅっと握った。
トレイズの腰に力がこもる。そして、何かを壊した感触。
「くぅっ・・・い、たぁ・・・」
目の端に涙を浮かばせつつ、リリアは小さく悲鳴を上げる。
トレイズが腰を推し進め、やがて奥まで入りきった。
「リリア・・・大丈夫、か?」
「ん・・・だ、いじょうぶ、よ・・・ただ・・・あと少しだけ、待って・・・」
必死に痛みに耐えるリリア。そんなリリアを見て、トレイズはぎゅっとリリアの手を強く握った。
「痛い分、俺に分けてくれていいからさ・・・思いっきり、ぎゅっとしてやってくれ」
トレイズの言葉。素直に従って、ぎゅぅ、っと力の限り握る。
トレイズの顔が少し歪んだが、リリアの痛みだと思って耐えた。
少しすると、痛みも治まって、多少余裕ができた。
「トレイ、ズ・・・もう、動かして・・・いいよ」
「・・・分かった」
リリアからのお許しも出て、トレイズはゆっくりと腰を動かし始める。
痛みと同時に、トレイズのものによって与えられる痺れ。
トレイズが腰を打ち付ける回数が多くなるたび、その痺れは増していく。
「ふぁ・・・トレイズっ!ああっ!!」
「リリアっ、リリアっ!うあぁっ!!」
痛みを感じさせないほどの快感。その快感は、リリアを、トレイズを、内側から犯していく。
ずちゅっ、ずちゅっ・・・トレイズが腰を動かすたび、繋がった部分からは卑猥な音が聞こえる。
「やっ・・・わたし・・・なんかへんだよぅっ!!」
「くぅ・・・俺も・・・だめだぁっ、止まらないっ!!」
二人の熱さが、二人の体温をさらに上げて、快楽の虜にしていく。
「ふあぁっ!!トレイズぅっ!トレイズぅっ!!」
「はぁ・・・リリアっ・・・好きだぁっ!!」
互いの名を呼び合い、二人はもう一度キスをする。それだけで、もう何も考えられなくなってくる。
「あああっ!!わたしぃ・・・あたまっ・・・おかしくぅっ!!」
「リリアっ!!好きっ・・・!大好きだっ!!」
腰を深く深く打ち付け合い、二人は叫ぶ。
リリアもトレイズも、相手のことだけしか考えられない。
262254:2007/10/03(水) 01:17:12 ID:8K7gZxmp
「だめぇっ・・・なんか、なんかきちゃうぅ!!」
「あああっ!!だめだぁっ・・・リリアっ、俺っ!!」
「いっしょに・・・いってっ!!このままっ!!」
「「ふあああああああああああああっっ!!」」
二人の叫び声が重なって、二人は同時に絶頂を迎えた。
「ふぁぁ・・・トレイズぅ・・・」
「リリア・・・ありがとう」
トレイズは礼を言ってから、リリアをぎゅっと抱きしめた。
「わたし、こそ・・・ありがとう・・・」
リリアは言って、きれいに笑った。

次の日の朝。
アリソンの部屋の時計が壁に「ばごんっ!!」と叩きつけられた音で目を覚ましたトレイズは、
自分をぎゅっと抱きしめているリリアに気づいて、
「・・・きれい、だな」
そう呟いてから、リリアを抱きしめ返した。


駄SS晒し申し訳ありませんでした・・・!
不満なところとかあれば言っていただけると嬉しいです。
今後書くときの参考にしたいと思いますので・・・
263名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 18:56:30 ID:1sMTU0xb
GJ!!!!
甘い雰囲気がたまらないssでした。初々しい二人のHも可愛かったし。
ただ、フェラされながら胸を愛撫って位置的に難しい気がしましたが。
ともかく、素敵なssをありがとうですよ。
264名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 19:53:52 ID:nSto4P0M
ハァハァいいねハァハァ。GJ!

神キテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
265名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 02:47:39 ID:llxS6yAr
アリソンリリトレアニメ化の決定と投下ラッシュが重なるとは…わしゃもうは死んでもええよ〜。お二方に狂おしいほどのGJを!

>>263
フェラされながらでも胸くらいには手は届くぜ。その先となるとまたアレだが…
266名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:48:41 ID:eMv0ldAH
アリソンアニメ化で、テンションおかしくなりながら書いた作品を投下してみます!


ふとした瞬間に、ヴィルの脱がれたままのワイシャツが目に入った。
手に取ってみれば、ほのかに香るヴィルの臭い。愛しい、ヴィルの、臭い。
ヴィルは今大学に行っている。私たちのかわいい娘のリリアは、さっき寝付いて、ベビーベッドの上だ。
リリアを生んで、3ヶ月たった。
ヴィルには、その数ヶ月前を含めて、半年近く抱いてもらっていない。肌を合わしていない。
抱きしめたヴィルのワイシャツから香るにおいが、私の体をうずかせる。体の奥が、熱くなる。
リリアはぐっすり寝ている。ヴィルは家にいない。
そんな状態だからか。
今見に着けているものを、すべて脱いだ。セーターも、ズボンも、下着も、何もかも。
そして、ヴィルのワイシャツをそのうえから羽織る。少しだぼ付くヴィルのワイシャツ。それで、体を包み込む。まるで、ヴィルが私を抱きしめている感覚がする。
「ヴィル……」
先ほどよりも、ずっと体が熱くなった。ほしい。あそこが、ヴィルを求めている。でも、ヴィルはここにはいない。だとしたら、とる方法は一つだ。
「……っふぁ……」
くちゅり、と私のあそこが音を立てる。
ヴィルの愛撫を、言葉を思い出しながら、体中を自分自身で愛撫する。
「ヴィル……、ヴィルぅ……っ!」
ぐちゅ、ぐちゅっ、と音を立てて、指をかき回す。一度動き出した指は、とまってはくれない。ヴィルを思えば思うほど、求めれば求めるほど、激しくなっていく。
そして、不意に熱がはじけ、私は高みへと押し上げられた。
「あぁっ!イクっ!!イクのっ!!ヴィルっ、ヴィルぅぅぅぅうっ!!」
267名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:51:17 ID:eMv0ldAH
「ふぇぇぇぇぇっ!!」
「あ……」
それから、どれだけたったのだろうか。
ヴィルのワイシャツを羽織ったまま、先ほどの余韻を感じながらぼんやりとしていた私は、リリアが泣く声を聞いて、我に返った。
いけない。そろそろ母乳をあげる時間だ。
私はあわてて、さっき脱いだ服を身につける。
――今夜あたり、ヴィルにお願いしてみようか。
頭の隅でそんなことを考えながら、私は急いで愛しい娘の元へ向かった。


それでは失礼します〜。
……エロシーン少なくてすみません……
268名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 14:32:45 ID:d3X9IJ65
GJ!!短めでもしっかりエロかった。
ただ、物語的にはこの後ヴィルはいなくなっちゃうわけで、それを考えるとちょっと切ないな。
269SBI:2007/10/06(土) 15:04:23 ID:PcUEDA0F
愛溢れるリリトレSSとアリソンSSにGJ!!!
自分も続けて投下してみます。
前のお二方のSSに比べて、ちょっとアレな話になっていますが…。
270SBI:2007/10/06(土) 15:05:22 ID:PcUEDA0F
「たっだいまーっ!!」
今日一日の仕事を終えて帰宅したアリソンは、元気良くリビングのガラス戸を空けて、そこで固まった。
「………えっと、メグちゃん……よね?」
そこには娘のリリアだけでなく、その友人のメグの姿があった。まあ、それ自体に問題ない。リリアの友達であるメグが家にやって来ても、別にそれで悪い事などあるわけがない。
問題は、今の二人の格好と、そこから推理される今二人がやっている行為、その意味なのである。
「………えっと…あの…」
「あっ、アリソンさん、お邪魔してます」
どうにも言葉が出てこなくて、ただ口をパクパクさせるばかりのアリソンに、メグはにっこり笑って挨拶をする。
いつもと変わらないメグの笑顔。だけど、そこから下がいつもと違っている。
いつもなら上級学校の制服に包まれているはずのメグの瑞々しい肢体が、一糸まとわぬ姿で露にされている。身に付けているのは、靴下一足だけ。
「……あ…ママ…見ないでぇ…」
愛娘リリアは制服のシャツをはだけて、スカートとショーツを片足にひっかけた姿で、テーブルに背中を預けて荒く呼吸をしている。
赤く染まった頬。ブラジャーはずらされて、胸の上でピンと張り詰める乳首の周囲は唾液に濡れて輝いている。
溢れかえった愛蜜が、大事な部分の周囲に小気味よく生え揃った栗色の毛を濡らし、それでも止まらずに太ももの内側をつたって、床に小さな水溜りを作っている。
「二人とも…何をしてるのかしら?」
一応、尋ねてみる。そんなの聞かなくたって、メグの右手でヴンヴン音を立ててうなっているバイブを見れば、嫌でも解ってしまうのだが。
何をしてるかと聞かれれば、そりゃあ、ナニしてるのだ。
「私、前からリリアの事が好きで……だけど、最近リリアは転校してきたトレイズ君にべったりで……だから、ついムリヤリ……」
しかも、レイプだった。
恥ずかしそうに頬を染めながら語るメグを見ていると何だか気が抜けてくるが、まあ、とにかくここは一旦お引取り願うしかないだろう。
「あのね…メグちゃん……」
コホンと咳をついて、アリソンは話を切り出そうとしたが
「それに、私、アリソンさんにも前から憧れていて……」
「へ!?」
さらにウットリとした調子で続けたメグの言葉に、一瞬思考が止まる。
「リリアのママさんなのに、ぜんぜん若々しくて、格好良くて、初めて会った時から胸がキュンキュンして止まらないんです」
「な、な、な、何を……」
さすがに青褪めるアリソンに、メグは少しはにかんで
「だから、アリソンさんの事もリリアみたいに……」
ひゅん。
空気を切り裂く音と共に、何かムチのような黒くて長いものがアリソンの右手首に巻きついた。
「…ママっ…逃げてっ!!」
271SBI:2007/10/06(土) 15:06:40 ID:PcUEDA0F
「えっ?えっ?」
リリアが叫ぶが時既に遅し。もう一度空気を切る音が聞こえて、左手首にも同じものが巻きつく。
それは、メグの二つにくくった髪の毛だった。ツインテールをロープ代わりに、メグはアリソンを捕えたのだ。
「…恋人さんもいるのに、悪いとは解ってます。でも、我慢できないんです、アリソンさぁんっ!!」
「う、うそぉ!!いやぁ〜〜〜っ!!」
アリソンの姿がリビングの奥に引っ張り込まれた後、
バタン。
ドアの閉じる音があたりに響いた。

で、30分後。
「…ふあっ…あはぁんっ!!…メグちゃ…やめてぇっ!!」
「ああっ!!やっぱりアリソンさんの体ピチピチだよう……」
ツインテールに絡めとられたアリソンの体に、メグはぴったりと纏わりつき、あっという間に上着とシャツをはだけさせ、ズボンを脱がせてしまった。
アリソンも必死にメグを引き離そうとしたが、女性の体を知り尽くしたメグの指先に翻弄され、気が付けばこの有様である。
スポーツタイプのブラは上にずらされて、その下の双丘を揉みしだかれ、先端の突起を執拗に指先で弄ばれた。
さらに遠慮なく秘所に伸ばされた指先に、好き勝手にクリトリスをいじられて、膣内をくちゃくちゃにかき回されて、アリソンの腰は既にガクガクである。
「っあ…ああああっ!!…だめ…こんなのだめよ…メグちゃん……」
「…アリソンさん、こんなに感じやすいなんて……うぅ、可愛いよぉ。もしかしたら、リリア以上かも。そうだ、次はこんな場所はどうですか?」
「…や…お尻ぃ…だめぇっ!!…あひぃいいいいいっ!!!!」
メグのテクニックに加えて、エロいキャラを確立してる一方でヴィル以外に体を許した事のない純でうぶな性格がアリソンに災いした。
ヴィル以外の指先に好きなように触られて、あまつさえ感じさせられる。しかも、その姿をよりによって愛娘に見られているのだ。
背徳感と快楽で頭の芯までどろどろに蕩かされて、アリソンはもはやメグのなすがままである。
「…うあ…ママ……ママのからだ…えっちだよぉ…」
「…あぁ…リリアちゃん…だめ…そんなに見られたら…わたしぃ……」
陥落寸前のアリソンのアソコを、メグは一切の容赦もなく指先で掻き混ぜ、突き上げた。
「…っあああああっ!!!…や…イくぅううううううっ!!!!」
そして、ガクガクと痙攣しながら、アリソンは絶頂へと上り詰める。体からは一気に力が抜け、その場に崩れ落ちそうになるのを、メグがよいしょと支えた。
脱力し切ったアリソンの体を、そのままテーブルの近くまで移動させる。
そして、そこにぐったりと背中を預けているリリアの体の上に、こちらはうつ伏せになるようにアリソンの体を重ねて寄りかからせる。
「……っあ…ママぁ…」
「…リ、リリア…ちゃん……」
向かい合って重なる母娘の体。熱く火照った肌が密着し、大きさに多少の差はあれど形の良い事では共通している二人の乳房が重なってつぶれる。
荒く途切れ途切れに聞こえる互いの呼吸音。
272SBI:2007/10/06(土) 15:07:35 ID:PcUEDA0F
乱れ切った自分の姿を晒し、最愛の家族の見たこともないような淫らな姿を見せ付けられて、いまやアリソンとリリアの理性は崩壊寸前である。
そして、そんな二人の姿をうっとりと見つめるもう一人の少女は、まだまだこの程度で事を終わらせるつもりはないようだった。
足元に置いてあった鞄を取り上げ、中から瓶を取り出す。瓶には色とりどりの何やらドロップのようなものが詰まっている。
メグはそれを瓶から二粒取り出し、その内ひとつを口に含む。そして、それをカラコロと口の中でもてあそびながら、折り重なるアリソンとリリアの所へやって来た。
「……メ…グぅ?」
「うふふ、リリア」
メグの接近に気付いたリリアが、その名前を呟く。メグは嬉しそうに笑って、腰を落としリリアに顔を近づける。そして……
「…リリア……ん…っ」
リリアにキスをした。
「…ぷあっ…何?…メグ…っ!!?…んぅ…んんっ!?」
塞がれた唇からメグの舌と共に先程のドロップのようなものがねじ込まれる。メグはリリアから唇を離そうとせず、リリアは息苦しさからついそれを飲み込んでしまった。
それを確認したメグは、自分ももう一粒を口に含み飲み込んだ。
「…メグ…さっきのは?」
「もちろん、えっちなお薬」
半ば答えは解っていながら、恐る恐る尋ねたリリアに、メグは事も無げにそう答える。そして、追い討ちをかけるようにもう一言。
「それも、特別製のやつなんだよ」
「特別製?」
「そんな恐がらないで。すぐにわかるよ」
無邪気なメグの笑顔も、今のリリアには不安を増幅させるものでしかない。
やがて、薬の効果が現れ始めたのか、リリアの体の、特に下半身あたりが凄まじい熱を持ち始める。
既に何度も苛め抜かれたリリアのアソコがたまらなく疼き始めて、耐え切れずにリリアが声を上げる。
「あっ!…ふぁ…やはぁああっ!!…何っ!?…何これ……っ!!?」
「…はぁ…リリア…だめ…だよ……あっ…んんっ……まだ、そんなの序の口…なんだから……」
こちらも薬が効き始めたのか、メグの言葉は途切れ途切れになり、合間に切なげな喘ぎ声が挟まる。
リリアの下半身で暴れまわる熱と疼きはだんだんと一点に集中し始め、際限なく密度を増す快感にリリアはアリソンの体の下で身をよじる。
そして、リリアは気が付いた。自分の体が何か凄まじい変化が起こりつつある事に。
「あっ…やぁ…何で?…こんな…おかしいよぉっ!!!」
熱と疼きが集束する一点。そこに屹立するのは、鋭敏な性感神経が集中する愛らしいピンクの突起。それが今、急速に膨張し始めている。
「…リ、リリアちゃんに…何をしたの……っ!?」
涙目で悶える愛娘の姿に、アリソンが気力を奮い立たせて言葉を発した。
「それは………だって、私達みんな女の子ですから、愛し合うにも方法が限られちゃうし……」
メグの言葉の意図を理解できずに怪訝な顔をしていたアリソン、しかし、突然アソコに押し当てられた熱い肉の感触に思考は寸断される。
「……こ、これ……まるで…っあ…やあっ!!」
273SBI:2007/10/06(土) 15:08:26 ID:PcUEDA0F
さらに、同じ変化がメグにも起こり始める。メグの秘所を守る密やかな茂みから、顔を出したピンク色の突起がみるみる膨らんでいく。
「……んっ…だから…生やす事にしたんです…えっちなお店の人に注文して、珍しいお薬を手に入れて……」
リリアのアソコで、いまや堂々と存在を主張しているのは、クリトリスの変化した擬似ペニスである。
本当の男性のモノとは違い、殻を剥かれたゆで卵のような、いかにも敏感そうな桃色の肉棒。
アリソンのアソコに触れるだけで走る切なさに、リリアはガクガクと細かく腰を揺らし始める。
「らめっ!…らめぇっ!!…こんな…の…ほんとにおかしくなっちゃ……ああああっ!!!」
「…っあ…リリア…やめてぇっ!!!」
凄まじい熱を秘めた肉茎に入り口を何度も撫でられて、アリソンも悲鳴を上げる。母娘は互いに抱き締め合って、押し流されてしまいそうな怒涛の快感に耐えようとする。
「リリア、アリソンさんの膣内に入りたいんだね。学校でもよくアリソンさんの事楽しそうに話して、ほんと大好きなんだよね……」
メグがすっかり大きくなったクリトリス、自分の擬似ペニスを撫でながら、うっとりと呟く。
そして、リリアの擬似ペニスにそっと手を伸ばし、アリソンの下敷きになって動けないリリアの代わりに、それをアリソンの入り口にあてがった。
「…メグちゃ…やめなさいっ!!…そんな事したら…」
「だいじょうぶです、アリソンさん。母娘なんだもの。もともと一つだった二人が、もう一度繋がったって、ぜんぜん変じゃないですよ」
押し当てられたリリアの擬似ペニスの感触と、体の奥で渦巻くどうしようもない火照りに思考を蕩かされて、アリソンの耳にメグの言葉が染みこんでいく。
明らかに狂った論理を受け入れてしまいそうで、アリソンは何度も首を振り、頭の中からその考えを追い払おうとした。しかし……
「それとも、アリソンさんはリリアの事、嫌いですか?」
メグの発したその問いだけは、どうやっても振り払う事ができなかった。娘への愛が生んだためらいが、アリソンを一瞬思考停止の状態に陥らせる。
「…っあぅ…はぁ…ママっ!…ママぁ!!…わたし、もう……もうっ!!」
そこにリリアの切なげに喘ぐ声が流れ込んで、アリソン自身にも何が正しいのか解らなくなって……
「さあ、リリア、アリソンさんでたくさん気持ち良くなってね……」
メグの手によって、アリソンのアソコにリリアの擬似ペニスの先端が埋められる。限界ギリギリで耐えていたリリアは、その刺激に反射的に腰を浮かせてしまう。
「…やっ…リリアのがっ…ああっ…あはああ―――――――っ!!!!」
「…ふああああっ!!!…ママっ!!…ママ――――――っ!!!!!!」
その衝撃にアリソンは思わずリリアの肩にしがみつく。初めての挿入の快感に背中を押されるまま、リリアは無我夢中で腰を動かしまくり、あっという間に果ててしまった。
アリソンの膣内で、擬似ペニスの先端から放たれた濃厚な白濁が暴れる。その背徳的な感触すら快感に変換されて、アリソンの思考はぐちゃぐちゃに蕩かされてしまう。
抗う術も、その意思も無くして横たわる母娘を見ながら、メグはちろりと小さな赤い舌で舌なめずりして
「よかった、リリア……今度は私も気持ち良くさせてもらうね」
自らの擬似ペニスを、今度はリリアのアソコにあてがう。
「ああ、リリアと一つになれるんだ。リリア、大好きだよ。私の思い、ちゃんと受け止めてね」
そして、先程の絶頂ですっかり力が抜けてしまったリリアの体を一気に貫いた。
「……っ!!?…ひぅっ!!…や…メグぅ…メグのがぁ……っ!!!!」
悲鳴を上げるリリアの体に、メグは腰を叩きつけるようにして擬似ペニスを突き入れる。
その衝撃は、果ててもなお硬度を失わなかったリリアの擬似ペニスを通じて、アリソンにまで伝わる。
274SBI:2007/10/06(土) 15:09:19 ID:PcUEDA0F
「…ひあっ!!…あっ…なんでぇ…またリリアのが…うごいてるぅ!!?」
メグの突き上げが引き金になって、リリアはまた無意識の内に腰を動かし始めた。二ヶ所同時の快感に、リリアは訳もわからぬまま腰を振る。
「熱いのっ!!…アソコも…オチンチンも……熱すぎるのっ!!!」
「いやっ!!…リリアっ!!だめっ!!そんな激しくされたら、わたし……っ!!!」
許容量を遥かにオーバーした快感が二人に何度も襲い掛かる。体中にビリビリと電気が走り抜けて、押さえようとしてもどんどん声が大きくなってしまう。
「…っあ…あはぁああああっ!!!…すごいよぉっ!!!…まるで…アリソンさんとリリアを…いっぺんに犯してるみたいっ!!!!」
歓喜の声を上げ、メグは容赦なく腰を振りまくる。さらに、沸き上がる欲望のままにアリソンの背中に舌を這わせ、うなじに跡が残るほど強くキスをする。
メグのなすがままになった母娘は、圧倒的な快楽により理性を完膚なきまで砕かれ、いつしか互いの唇を求め合うようになっていた。
「…んっ…んんぅ……リリアぁ……ママ、リリアのこと愛してるから……」
「…ママっ!…わたしもっ!!…わたしも好きいいいっ!!!」
互いの唾液を味わって、互いの舌と口腔を犯し合い、唇を離して狂った愛の言葉を囁きあう。荒れ狂う快感すら凌駕して湧き上がる愛しさが、二人をさらに行為に没入させていく。
荒々しくアリソンを犯すリリアの擬似ペニス。そして、そのリリアの秘所をくちゃくちゃにかき回すメグの肉茎。
したたる愛蜜と汗と涙でぐちょぐちょの三人の肌は、まるで全てが性感帯に変わったかと思うほど敏感で、擦り付けあうごとに甘い痺れが走り抜ける。
密着した乳房の狭間では、切なげに張り詰めたアリソンとリリアの乳首が、互いに押し付け合ってたまらない刺激を生み出した。
「…あ…らめぇ!!…メグも、ママも、ぜんぶ気持ちいいのぉ!!!…腰…とまんないのぉっ!!!!」
「…あばれてるっ!!…リリアが私のなかで……私…もう…これ以上は……っ!!!」
「…っあああ…かわいっ!!…アリソンさんっ!!…リリアっ!!…だいすきっ!!だいすきぃ――――――っ!!!!」
3人それぞれが、感じるままに動いて互いの性感を刺激しあってしまう。増幅された快感がさらに彼女たちを乱れさせ、終わりの無い連鎖の中を昇りつめていく。
もはや3人の体は自分の意思でなく、湧き上がる欲望に支配され、止まる事などできなくなっていた。
気持ち良すぎて、気持ちが良い事さえわからなくなって、ただただ体の動くまま、野獣のように快楽を貪る。
果ての無い快楽地獄が、アリソンの、リリアの、メグの頭の中を真っ白に塗りつぶし、ついには彼女たちを限界を越えた高みへと押し上げる。
「ああっ!!リリアっ!!!イクよっ!!!イっちゃうよぉおおおおおおっ!!!!」
「ふあああああっ!!!!イクぅうううっ!!!!ママっ!!ママ―――――――――っ!!!!」
「…っあああああ!!!!リリアちゃんっ!!!…リリアちゃん――――――っ!!!!」
ビクビクッ!!3人の体が痙攣したように震える。
リリアの擬似ペニスは一回目と比較にならないほど大量の白濁を吐き出し、メグのそれもまた、リリアの膣内を白く汚し尽くした。
そして、ようやく擬似ペニスは収縮し、異常な快感から解放されたリリアと、娘との行為に精神まで消耗し尽くしたアリソンは、ぐったりと気を失ったのだった。
しかし、メグだけは、未だ消え去らぬ欲望の炎を瞳に揺らめかせ、うっとりと微笑む。
「まだまだ、リリアとアリソンさんを、もっと気持ち良くしてあげなきゃ……」
275SBI:2007/10/06(土) 15:09:53 ID:PcUEDA0F
それからさらに1時間後、アリソンの住むアパートの階段を、トレイズとトラヴァス少佐が登っていた。
「それじゃあ、これからはアリソンさんと一緒に……」
「ええ、今日はその事でアリソンと相談しようと思って……」
アリソンの家に向かう道の途中で出会った二人は、ここまで一緒に歩いてきたのだ。アリソンの部屋の玄関前にたどり着いて、トラヴァスは合鍵を出してドアを開ける。
しかし、ドアの向こうにほとんど明かりは無く、ふたりは訝しがりながら奥へと進んだ。そして、唯一明かりを灯しているリビングのガラス扉に手をかけて
「おじゃましま……って、うわああああああっ!!!!?」
開いたその向こうに現れた光景に、トレイズは思わず叫び声を上げた。
そこにいたのは、服をほとんど脱がされて、体液という体液に塗れて濡れたアリソンとリリア。そして、何に使うつもりなのか、荒縄を手にした黒髪の少女。
「メ、メグミカさん?」
「あっ!?」
メグは一瞬戸惑ったような表情を浮かべて、呆然と立ち尽くすトラヴァスとトレイズを交互に見てから………。
「大勢の方が、きっともっと気持ち良くなれるよね」
ひゅんっ!ひゅひゅんっ!!
空気を切る音と共に、トラヴァスとトレイズの片足はメグのツインテールに捕まり
「「うわあああああああああああああああっ!!!!!?」」
そして二人の悲鳴は、バタンと閉められたガラス扉の向こうに閉じ込められ、聞こえなくなった………。
276SBI:2007/10/06(土) 15:16:41 ID:PcUEDA0F
以上でおしまいです。
メグのキャラを壊しすぎましたね。ツインテールもあんなに長いわけないし。

それと、アリソン、リリトレ共にアニメ化みたいですね。動き回るアリソンを見られる日が来るとは…!!
それでは、この辺りで失礼いたします。
277名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 18:13:13 ID:4y2cTS1M
GJ!!
メグ・・・これはこれで、いいキャラしてますw
この先はお決まりカップリングでやっちゃうんですかね?と妄想。
リリトレとアリソン、アニメ化なんですか?
両方動きのある物語だと思うので楽しみです・・・!
278名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 18:41:11 ID:LYJWSyJp
投下ラッシュキター!
神々GJ!

保管庫更新マダー?
279名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 15:47:40 ID:nBEMWVlr
神大量なのにレスマダー?
GJな嵐だな。
280名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 21:04:16 ID:GWtDbjh+
これはいい投下ラッシュ
SBI氏GJ!

久々に正統派なシズキノが読みたい。
書けるもんなら書きたいが、俺にそんな力量はない…
281名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 21:17:25 ID:fztWVXqV
ちょっとスレ違だがキノ同人の話が上がってきてるな
282名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 17:52:25 ID:UvhCtn8N
>>281
kwsk
283名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 22:30:17 ID:QNZrMUS0
>>282
原作者の時雨沢氏が、キノ11巻のあとがきで同人誌をエロを含めて全肯定してたことかな?
それ以外は心当たりがないかも。違ったらすまん。
284名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 03:12:04 ID:NSS7taGl
あの…、
キノは初めてなので拙いSSですが書いてみました
285名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 03:15:11 ID:NSS7taGl
 薄暗い森の中を1台のバギーが、3日前に発った国から隣国を目指し南下していた。

 緑のセーターを着た男が運転するバギーには、男の他に白い大きな犬と、
その犬に抱く付くような姿勢で助手席に座る小さな女の子が乗っていた。
 バギーは順調に走っていたが、ある時、鼻をヒクヒクさせていた白い犬が突然、
「シズ様」
運転席の男に話しかけた。
シズと呼ばれた男はバギーのスピードを緩めながらも前方を向いたまま、
「どうした、陸」
白い犬に聞き返した。
「進行方向から鉄とオイルの匂いがします…恐らく道を外れた森の方から」
シズはアクセルから足を離し、バギーは惰性で走り、やがて止まった。
「銃器だとしたら、山賊か?」
「いいえ。山賊なら人間の匂いが混じります」
陸と呼ばれた犬が答え、
恐らくまだ新しい銃器かあるいは車両が置いてあるのでしょうと結論を出した。

 シズはバギーを降り、助手席の女の子に、
「ティー、1人でここにいるのは危ない。一緒に来てくれるかい?」
そう訊くと、ティーと呼ばれた少女はこくんと頷いてバギーから降り、
シズのセーターの端を掴みてくてくと歩きだした。
 陸に匂いを辿らせ森の中を進むと、シズ達は小さく流れる川のほとりに着いた。
 そこには、見覚えのあるモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が停まっていた。
「ありゃ、誰かと思えば、バカ犬と王子様」
モトラドは緊張感の無い声で呟いた。
「エルメス君…これは一体どういうことだ?」
シズは眉根を寄せた。
286そのA:2007/10/12(金) 03:19:31 ID:NSS7taGl
 話は2時間ほど前に遡る。

 シズ達とは違う国から一週間ほど前に出国したが、
目的地を同じとする旅人がモトラドで森の中を南下していた。
「キノ、やっぱり休んだ方がいいよ」
キノと呼ばれた旅人は、心配するモトラドの言葉をまるで聞こえなかったフリをして、
「くそ…だから女は嫌なんだ…」
明らかに不機嫌な様子で唇を噛み締めた。
「キノ、こんなタイミングだけど、ひとつ報せが」
「良い報せ? それとも…」
「ちょっと先に人がいる。3〜4人。まだ山賊か商人か旅人かわからないけど」
キノはひとつ舌打ちをし、
「ツイてない」

 モトラドを減速させたキノは、ハンドルを左に変え、そのまま森の中へ入った。
やがて森が切れ、小さな川のほとりに辿り着いたキノはモトラドを停めた。
 キノは服を脱ぎ、下腹部の鈍痛を堪えながら半身を川に浸からせた。

 脱いだ下着は赤黒く染まっていた。

 下着を替え、服を着たキノは、背中のホルスターに『森の人』だけを1丁携え、
1人で森の道へ戻ろうとした。
「ちょっとキノ、モトラドを置いてきぼりにしてどうするの?」
「言いたくないけど、相手が腕の立つ山賊だったら、今のボクじゃ正直勝ち目が薄い」
「確かに」
「山賊だったら、すぐに逃げてくる。
 もし一緒に行って、エルメスのタイヤでも撃たれたらそれでもう終わりだ。
 ボク1人でここまで逃げてこれれば何とかエルメスと逃げおおせる。
 だからここで待っててくれ」
「りょーかい」
エルメスと呼ばれたモトラドが答え、
「一応言っとく。さよならキノ」
「ああ。さよ…いや、必ず戻るよ」
エルメスは驚いたが、あえて平静を装い、
「うん、待ってるから早くしてね。こんな所で朽ち果てたくないから」
そう言ってわざとおどけて見せた。
287そのB:2007/10/12(金) 03:23:22 ID:NSS7taGl
 キノが重い足取りで歩いて行くと、小さく人影が見え始めた。
人影は少しずつ大きくなり、それが最も出会いたくなかった人種だとわかった。
 数は3人、それと馬車が一台。それぞれリヴォルバーやライフルを手にしている。

 キノはすでに両手を上げた状態で、男たちの10メートルほど手前で立ち止まった。

 3人の真ん中に立ち、長髪を後ろで縛ったリーダー格の男がキノに訊ねた。
「お前、歩いてきたのか?」
 今回に限り、争う気の無いキノは一か八かのホラをでっち上げた。
「いいえ。途中まで馬車でした、正確に言うと、
 先日出国した国で、馬が流行り病に伝染していたらしく、今朝死にました。
 そこからは歩きで最も近い国を目指しています」
 それを聞いた山賊の1人がキノにひとつ確認をした。
「お前も顔色が悪いな。まさか人間にも伝染るんじゃないだろうな?」
「それはわかりません。伝染してないことを祈ります」

 数秒の沈黙があり、キノが切り出した。
「見ての通りボクはあなた達が欲しがるような物は持っていません。
 ただ、捨ててきた馬車に持ち切れなかった食料や家財道具があります。
 それを差し上げますので、命は助けてください」

 山賊達3人は何か小声で話し合った後、
「いいだろう。見逃してやる」
長髪の男があっさりと言った。すぐに手下の男が小声で話しかけた。
「いいんですか? 本当に逃がして」
「ああ、どうせ歩きじゃ明日でも着かない。あの軽装じゃ野営も無理だ。野垂れ死ぬさ」

 長髪の男が他の2人に、さあ行くぞと声をかけ、
キノには、せいぜい狼に気をつけろと言い、鼻で笑った。

 キノは胸を撫で下ろしたい衝動を抑え、謝辞を述べ頭を下げた。
 そして、山賊達とすれ違う瞬間だった。
 長髪の男がキノの耳元で囁いた。

「あと一歩ってところだな、『お譲ちゃん』」
288そのC:2007/10/12(金) 04:10:52 ID:NSS7taGl
 キノは全身に鳥肌が立つのを感じ、長髪の男の方を振り向いたが、同時に右手を掴まれた。
反射的に、左手で『森の人』を抜くより先に、キノは相手の股間を思い切り蹴り上げた。
 長髪の男は呻いてその場に倒れ込み悶絶した。
キノは一歩下がり『森の人』を抜いて相手に向けた。
 向けたのだが、焦点が合わない。
 右手で目を擦ろうとした時に気が付いた。
 何か細い針のような物が右腕に刺さっている。
一気に視界がぼやける。恐らく神経毒だろう。
 キノは全身の力が抜け、その場にへたり込んだ。

 手下の1人が長髪の男に、見逃すんじゃなかったんですか、と訊いた。
 長髪の男は右手を挙げて説明を始めた。
「いいかお前ら、よく聞け。このお譲ちゃんの話、途中までは本当だ。
 ×××××が流行っている国から来たんだろう。
 しかしその国からここまで馬車でも10日はかかる。
 ×××××に感染した馬は2日の潜伏期間を経て発症したら、もってせいぜい3日だ。
 感染が本当なら何故こいつの馬は今朝まで生きていた?
 こいつは嘘をついている。馬車じゃない、何か別の足で来たはずだ」
「このガキ自身、病気はどうなんです?」
「そもそも×××××は人に感染しない。
 知らないフリをしたのは最後の防衛線だろう。犯されない為のな」

 長髪の男が、体の自由が利かずに倒れ込んでいるキノに話しかけた。
「教えてといてやる。お前、男を装っていても、血の匂いで分かるぞ。
 それとな…その針、催淫剤も塗ってある」

「エルメス…すまない、約束を破ってしまうかもしれない」
 キノは声にならない呟きを漏らしながら、
山賊達がズボンのベルトを外すのを、ぼんやりとした視界で見ていた。
289そのD:2007/10/12(金) 04:15:07 ID:NSS7taGl
 エルメスから事情をすべて聞いたシズは全力で走っていた。
もし山賊だったら、エルメスと別れてからの時間を考えると、最悪の事態もあり得る。
 陸とティーをエルメスと一緒に待機させ、
シズは刀だけを持ってなりふり構わず走った。

 やがてシズは3人の山賊を見つけた。
「お前達、黒髪の若い旅人を見なかったか?」
シズは嫌な胸騒ぎを抑え、山賊達に訊いた。
そして、いつでも抜刀できるよう右手を刀の柄にあてた。
「何だ? 仲間がいたのか、今頃遅いぜ、あれを見ろよ」
山賊の1人がそう言うと、3人一斉に下品な笑いを始めた。

 男が指さした方、少し離れた馬車の荷台に、
裸にされたまま倒れている人間の姿が見える。
 瞼を固く閉じて、シズは、キノの名前を呟きそして、目を開いたその刹那、
抜いた刀で長髪の男の首を飛ばし、返す刀で2人目の胴を切り裂き、
次の瞬間には3人目の心臓を貫いた。その間僅か4秒。

 シズはキノの生死を確かめるべく馬車に駆け寄り、飛び乗った。
 気を失っていたが、キノは生きていた。シズは大きく安堵の息を吐いて、
山賊達の精液や涎で汚れているキノの体を目の前にあるタオルで拭くと、
もう1枚あった大きいタオルで全身を包み、
奥に放り投げてあったキノのコートをその上から被せ、
自分のバギーまでキノを両手で抱きかかえてて戻った。
290そのE:2007/10/12(金) 04:18:35 ID:NSS7taGl
 一番近い国に着いたのは日も落ちて大分経った頃だった。
 バギーの荷物置きに簡易ベッドを作りキノを寝かせ、
山賊の乗っていた馬車の荷台にエルメスを載せ、
それをロープで引っ張りながら、なんとか辿り着いたのだ。

 国に着く途中、キノは1度だけ目を覚ましていた。
バギーを運転するシズを後ろから霞む目で眺めながら、
そうか…今度はこの人がボクを助けてくれたんだ…。
死ぬのも嫌だけど、こんな姿をこの人に見られるのも嫌だったな…。
 そんなことを考え、またすぐ昏倒した。

 シズはすぐに入国審査を終わらせ、
ケガ人がいるので一刻も早く然るべき治療を受けさせてほしいと訴えた。
 詰め所の役員は、
「旅人さん、不幸中の幸いだ。我が国は医療が発展している。すぐに病院に入れる手配をしよう」
そう言って病院に連絡をとると、すぐに医療機関の車両が詰め所まで迎えに来た。

 月が高く上った頃、病院から最寄りのホテルにチェックインを済ませたシズは、
陸に、ティーと一緒に部屋で待つように指示し、自分は医師の説明を受けていた。

 命に別状は無い事、体から毒は抜け、今はただ眠っているだけという事、
外傷も少なく、早めに退院できる事、
そして、体内から男性の体液が3人分検出された事と、感染症の心配は無い事。

 目が覚めればすぐに話もできますと言い、医者はお大事にとその場を去った。
291そのF:2007/10/12(金) 05:03:34 ID:NSS7taGl
 シズは軽くノックをして病室に入った。
薄明かりの付いた清潔だが殺風景な部屋で、
ひとつだけある大きなベッドでキノはシーツを掛けられ横たわっていた。
 シズはベッドのそばのイスに座り、
シーツの端からちょこんと出ているキノの手を握った。

「やっぱりあなたが助けてくれたんですね。夢じゃなかったんだ」
シズは声が出ないほど驚いた。キノは既に目を覚ましていた。
「あなたが通り掛からなかったら、ボクは死んでいたでしょう」
「キノさん、喋らない方がいい、今はゆっくり休むんだ」
 そう言いながらもシズは動揺を隠せなかった。
 キノが未だ見せた事の無い表情で涙をこぼしていたからだ。
「シズさん、お願いがあります。ボクをここで抱いてください…
 さっきの…あいつらに体を触られた感触をシズさんに消してほしい…」
 シズの手を強く握り、そうお願いするキノの表情は、
かつてシズを2度も倒した旅人のものではなく、
悲しみに暮れる、か弱い少女のそれだった。

 シズは戸惑い、躊躇ったが、
泣き止まないままじっと自分を見つめるキノの瞳に吸い込まれるように、
その小さい花びらのような唇を、目を閉じながらそっと自分の唇で塞いだ。
292そのG:2007/10/12(金) 05:27:39 ID:NSS7taGl
 唇を重ね舌を絡ませながら、シズはキノのパジャマのボタンを上からひとつずつ外した。
そして、露になった白い肌の上に手を滑らせ、辿り着いた小さい胸を愛おしそうに撫でた。
「んん…ふぅぅ」
唇を離したキノは甘い吐息を漏らした。
シズは右手でキノの左の乳房を愛撫しながら、
顔を右の乳房に移動させ、色の白い胸に映える桜色の乳首を下で転がした。
「あ、んん…いやぁ」
ピクンと反応した乳首がどんどん硬くなった。
「胸が…熱いよ…お腹も…」
シズは両胸の愛撫を続けたまま、空いた左手をキノの下腹部に伸ばし、
下着の中の湿った茂みを搔き分けしっとりと濡れた部分を指で擦り始めた。
キノは頬を染め、呼吸のスピードが上がった。
「は、ん…だめぇ…」
すぐにクチュクチュといやらしい音を立て始めたキノの大事な部分を、太い指が執拗に攻める。
そして奥の硬くなった×××××を刺激されると、
「シズさん…気持ちいいよぅ…もう、だめ」
キノの声はどんどんか細く、吐息は切なくなり、
「イク…んん、だめぇっ!」
快感が頂点に達した体をビクンとのけ反らせて、キノは甘い吐息を大きく漏らした。

「シズさん、まだダメだよ。ボクしか気持ち良くなってないよ」
キノはシズの股間に手を伸ばし、硬く尖った部分を触った。
「ボクの体を触りながらこんなにしちゃったんだよね?」
そのままチャックを下しながらシズを見つめ囁いた。
「中も気持ち良くしてほしいな」
293そのH:2007/10/12(金) 05:48:12 ID:NSS7taGl
 キノの中にゆっくりとシズ自身が入ってくる。キノは息を止めて、
「んん…ふぅぅ」
入ってきた異物が奥まで届くと止めていた息を大きく吐いた。
シズはキノの表情を伺いながら訊いた。
「キノさん、大丈夫かい? 動くよ?」
「うん、平気。シズさん…あったかい」
シズは腰をゆっくり揺らし、次第にその動きを大きくしていく。
「ん、ん、ん…ふぅんん」
ベッドが軋む音に性器が擦れ、ぶつかり合う淫卑な音が病室に響き渡る。
「やぁっ、や、やぁん、シズさん、気持ちいいっ」
キノが切なそうな表情のままがっしりとシズの背中を掴む。
「キノさん…ダメだ、イク」
「ボクも…もうイク」
シズがキノの中から性器を抜こうとしたその時、
キノはシズの体を、全身を使い自分の体に密着させた。
「キノさんっ?!」
シズはキノの中にたっぷりと白濁した熱い液体を放った。
「ふふ…シズさんの…全部中にもらっちゃった」
「キノさん…」
「ううん、いいんだ、これでボクはもうシズさんのものだから」
 キノは瞳を潤ませたまま微笑んだ。
「ふふ…シズさんを独り占め…」

 シズはキノが寝付くまでずっとその体を抱きしめていた。
294そのI:2007/10/12(金) 06:38:00 ID:NSS7taGl
 結局、その国には1週間の滞在になった。
キノが国を出る日、シズはまだもう少し滞在する旨をキノに伝え、
城壁まで見送りをした。

 すっかり体調を戻したキノはエルメスに跨ったまま言った。
「これでお別れですね」
 シズと陸、そしてティーは、
殺風景な門扉の前で停めたバギーの前に立っていた。
「また会うこともあるかもしれないね」
「ええ、会うかもしれないし、2度と会わないかもしれません」
シズは穏やかな表情のままため息をついた。
「ただ、今回は本当に感謝しています」
「そうだね。助けが入らなければ、キノは死んでたし、
 こっちはあのまま朽ちてたと思うよ」
エルメスは相変わらずの口調で話した。
「それじゃあ、ボク達は行きます」
キノはそれだけ言うと、ゴーグルをはめた。
「じゃあね、バカ犬」
「お前はあそこで錆び付いたままで良かったんだがな」
すぐにシズが制する。
「よせ、陸」
エンジン音を立て、モトラドがゆっくり動き出す。
「ひとまずさよならだね」
「ええ、またどこかで」

 キノを見送った後、城壁の内側でシズはバギーに乗り込んだ、
「どうした? ティー」
ティーはずっと閉じた城門の向こうを睨んでいる。
「あれは、なかまか?」
「そうだな…敵の時もあるし、仲間の時もある、かな」
シズが答えた後、陸が続ける。
「シズ様を助けてくれたこともあるし、悪い人じゃありません」
「だめだ。つぎはもんくをいう」
そう言って陸の頭をボカと叩いた。「痛、…??」「??」
 シズも陸も全く意味が分からず首を傾げた。

 国を出てしばらく走り、よく慣らされた平らな道をキノは走る。
「ねえキノ。あんな酷い目に遭ったばかりなのに、
 やたら上機嫌だね。何かあった?」
「別に。ただ、ずっと過酷な旅を続けていると、
 たまにご褒美があるんだなと思って」
「はあ? 何のこと?」
 キノは応えずに速度を上げた。
 そして一気にカーブを抜けると、砂埃の向こうで小さな点になり、やがて消えた。
295>284-294:2007/10/12(金) 06:49:09 ID:NSS7taGl
えーと、すみません。長過ぎました。
こんなでも読んでくれた方、いましたら、
感想もらえると嬉しいです。
296>284-294:2007/10/12(金) 06:59:03 ID:NSS7taGl
あ、今読み返したら「お譲ちゃん」て打ってある。
すみません。訂正。

×「お譲ちゃん」
○「お嬢ちゃん」
297名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 19:37:43 ID:UoNLgT/O
GJ!!!!!!!!!!!

丁寧に練られたストーリーが秀逸でした。素晴らしいっ!!!!!
298名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 19:13:54 ID:Ah03qbCh
GJ!神が続々と…
299>284-294:2007/10/14(日) 01:17:32 ID:18D8deYH
>>297-298
ありがとうございます。
なんか、やたら長くてそのくせエロくない。
そんなSSを褒めていただき光栄です。

時雨沢作品はキノ(学園含む)しか知らないので、アリソンやリリトレは書けませんが、
またキノSSが書けたら投下したいと思います。
300名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 18:08:51 ID:HLnBNwYS
新作ラッシュキテル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

久しぶりに自分も何か書こうかなぁ
301名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 02:24:28 ID:hkSzq6Ci
>300
 >久しぶりに自分も何か書こうかなぁ

たぶん今までなかった「陸太郎×木乃」でおながいします。
302名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:15:59 ID:Zx5Etju7
>>300
奇遇だな
俺も久しぶりになんか書きたい気分だ
職人増えたなあ…
303名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 01:06:36 ID:2wJGXCV+
やはり新刊の影響は大きいのかな。
ただ、今回の新刊に収録されている話からエロに持ってくのはなかなか難しそうだな。
304名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 03:20:33 ID:uqpcuTHa
しかし学キノ読むにつけシズというか静はひんぬーが好きってわけではないのだな
305名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 04:50:43 ID:o4Xf+we/
学キノ1巻の第三話では巨乳になるため牛乳を勧めてるしね。
…それ以外に何かあったっけ?
306名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 17:46:12 ID:AQFFCWIG
保守!
307名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 01:36:12 ID:IRIn2BV7
学キノで何か書きたいけど時間が無いよ!
308名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 01:33:24 ID:jLhAu4t1
保守ります。
309名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:34:27 ID:wZMpah1A
保守。

ある昼下がりのシュルツ家。
そこには、黒髪の少年と、栗色の髪の少女がいた。
少年のほうは、ただ静かに少女を見つめているだけ。
少女はといえば、先ほど少年が入れたお茶を少しずつ飲んでいた。
言葉は交わされていなく、よく晴れた外から鳥が鳴く声が聞こえる。
「・・・ね、ねえリリア」
長い間の沈黙を破るのは少年。リリアと呼ばれた少女は顔を上げて、
「・・・なによトレイズ」
そう返した。
トレイズと呼ばれた少年は、
「え、え、ええっと・・・きょ、今日もいい天気だね」
特に会話の内容は考えていなかったらしく、適当なことを言ってごまかす。
「ええそうね。確かに今日もよく晴れてるわ」
リリアもまた適当に返事して、お茶を一口飲む。
会話が途切れ、また少しの間静寂が二人を包んだ。
やがて、口を開くのはリリア。
「ねえ、そういえば」
「ん? なに?」
やっと会話らしい会話ができそうだ、とトレイズは話に乗る気満々だ。
「トレイズって、結局わかったの?」
「・・・へ? なにが?」
突然わかったの、と聞かれて意味がわからず聞き返すトレイズ。
リリアは少しうつむきながら、
「そ、その・・・わたしのこと」
「リリアのこと・・・?・・・・・・・・・あ」
そうか、そういうことか。
トレイズは納得しつつも、頭を抱える。
「ねえ、どうなのよ」
よほど気になるのかリリアは再度トレイズに聞く。
「えー・・・っと・・・あー・・・・・・」
どう答えたらいいものか図りかねて、トレイズは口ごもる。
「もしかして・・・まだ、わかんないの?」
若干傷ついたような表情を見せるリリア。トレイズはその顔を見て罪悪感を覚えつつも、
「あー・・・う、うん・・・」
そう正直に答えることしかできなかった。
なんだか気まずい沈黙。トレイズ一人がだらだらと冷や汗をかいているだけの時間が過ぎていく。
「・・・ねえ、トレイズ」
何か妙案を思いついたのか、リリアはぱっと顔を上げ、トレイズに話しかける。
「へ? な、なに?」
リリアをどう思っているかはっきりさせられるような案があるのならぜひ聞きたい。
「・・・キス、してみない?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・。
「・・・・・・・・・は?」
意味がわからず聞き返すトレイズを正面から見ながら、顔を赤らめつつもリリアはもう一度言う。
「だから・・・キス、してみない?」
「・・・は、はいぃっ!?」
ばさばさばさっ。静かな一室のベランダに止まっていた小鳥たちが、トレイズの大声に驚いていっせいに羽ばたいていった。
冗談で言ったのか、それとも・・・、
「・・・本気、か?」
いくらか紅潮しつつも真っ直ぐリリアを見つめ、トレイズは言った。
それに対してリリアは、やや憮然とした表情で見つめ返しながら言う。
「・・・冗談でこんなこと言えると思っているの?」
「・・・わたしはいつだって本気よ、トレイズ」
その言葉を聞いて、トレイズの理性は結構簡単にとんだ。
310名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:36:19 ID:wZMpah1A
「・・・いいよ、してみようじゃないか、キス」
トレイズはリリアに向けて言うと、椅子から立ち上がる。
そのままリリアのほうへ歩いていき、手首を持って立たせると、一番近くにあった壁に押し付けて、強引にキスをした。
「んむっ!?」
リリアはといえば、キスとは軽く触れる程度のものを予想していたらしく、
「んっ・・・んうっ・・・」
何の準備もすることができずに、ただトレイズの熱く甘い唇の感触に溶かされていくだけだった。
しばらく唇だけのキスが続いていたが、そのうちトレイズが何か熱いものでリリアの歯をなで始めた。
優しく、あくまでも優しくなでてくるその感触に、リリアにもともと入っていなかった力がさらにどんどん抜けていく。
歯と歯の隙間ができると、熱いものはそのままリリアの口内に入っていった。
その熱いものが、トレイズの舌だとリリアが理解するのに数秒掛かった。
唇だけではなく、口の中にも感じるトレイズの熱。
やわらかく、優しく、でも少し乱暴な熱に翻弄されて、だんだんだんだん、リリアの目の焦点が合わなくなっていく。
見えるのは、目の前の、幼馴染の少年だけ。
それはトレイズも同じことだった。
やわらかく甘い感触に、トレイズは何も考えられなくなって、その感触を、リリアの熱だけを追い求める。
ただただ欲望の赴くままに、トレイズはリリアにキスをする。
「ふぁ・・・んぅ・・・」
「んっ・・・は・・・」
二人の舌は絡まりあって、ぴちゃりぴちゃりと水音を立てる。
二人の間のその音が、二人をさらに追い立てる。
何も考えられない。ぼやけた思考のまま、二人はお互いの舌を、熱を求め合う。
―――ただ、このままいっしょにいたい。
二人きりで、熱を求め合っていたい。―――
そんな考えが、頭の中でぐるぐる回る。
その間もずっと、苦しくなりながらも熱を求め合い続けている。
押し付けていていなかった方のリリアの手が、トレイズの背中につかまる。
リリアの足は力が抜け切ってしまってがくがくと震えていて、もう立っていることもままならない。
それを見てトレイズは、押し付けていない腕をリリアの腰にまわした。
半分だけ開いて、焦点の合っていない目。それでも二人は互いの姿をしっかり認め、決して目を逸らそうとしない。
もう、相手の何もかもが愛しい。
二人はそれだけ思って、そして、
「「・・・ぷぁっ・・・」」
唇を離す。最後まで絡み合っていた舌は、相手の舌とをつなぐ透明のアーチを作り、しかしそれもすぐに途切れた。
はぁっ・・・はぁっ・・・
二人の長い長いキスの後にはしばらく二人が荒い息を繰り返す音だけが静かな室内に響いた。
やがてリリアは息を落ち着けながら、
「ど、う・・・? 何か、わかった?」
トレイズに結果を聞く。
トレイズは少し迷った顔をしながらも、
「ああ、うん・・・たぶん」
それだけ言うと、トレイズはリリアを抱きしめる。
「ひゃ・・・!?」
慣れない男の子の感触に戸惑うリリア。
最後に抱きしめた小さいころのトレイズと今のトレイズを比べてみると、やっぱり男の子だな、と思った。
「たぶん、俺」
「・・・うん」
とくん、とくん、だんだん早く大きくなっていく二人の鼓動。
キスしたときもそうだけれど、今はもっと、もっと大きくて、相手に聞こえるんじゃないかと思った。
「・・・リリアが、好きだな」
言葉と同時にさっきより強く抱きしめられて、リリアは思わず抱きしめ返した。
リリアはトレイズの肩に顔をうずめて、トレイズはリリアの髪に口付けて。
「・・・そ、う・・・」
トレイズに体ごと包まれているような感覚がして、リリアは途切れ途切れにしか声を出せない。
「うん・・・あの、さ」
トレイズは少し腕の力を緩めてから、顔を真っ赤にしながらリリアに聞く。
「リリアは、俺のこと、どう思ってる?」
その声がリリアの頭の中で響いて、響いて、響いて、
―――わたしの、きもち?
311名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:39:15 ID:wZMpah1A
考えられない。頭がなぜかぼうっとする。
迷うこともできずに、ただ、真っ直ぐに、
「わたしだって、好きよ?トレイズ」
気がついたら、言葉が口から零れ落ちていた。
リリアがその言葉の意味を理解したのは数秒後。
その頃には、リリアには見えないがトレイズの顔はとても赤く、その中に驚きが混じった顔になっていた。
「ほん、とう? 俺・・・その言葉、信じていいの?」
いまだに自分の耳が信じられないといった風にトレイズは言う。
だからリリアは、言い返す。
「こんなときに嘘なんて、つけると思っているの?」
リリアにさえわからない。どうしてこんなことを言ってしまったのか。
ただ確かなことは、これは嘘なんかじゃないということ、そして、
今目の前にいる幼馴染しか、目に入らないということ、それだけ。
それ以外は、もう何も考えられない。
「そ、・・・っか・・・そっか、そうだよな」
少しほっとした、そしてうれしそうな顔を見せるトレイズ。
それから、
「ありがとう、リリア」
いったん抱擁を解いてからリリアの肩をそっと掴んで、今度は優しくキスをした。
それはさっきよりも優しく、そして甘くて、
「ん・・・」
(嬉しい、かも)
長い長いキスをされながら、リリアの顔は自然と笑顔になっていた。
312名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:40:18 ID:wZMpah1A
以上です。保守作品なのでエロ無くてごめんなさい・・・
313名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 00:33:51 ID:YkOoZhBN
濃厚なキス乙!
エロ無しでも読みごたえはあったけど、エロパートの続編書いてくれたらwktk(`・ω・´)
314名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 02:39:16 ID:S2yI7j0f
GJ!!
保守作品とは思えないクオリティです!
315名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 18:56:18 ID:FX8HMPQf
十分にGJ!
316名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 19:14:53 ID:Xue92Q2H
キスだけって逆にエロイwww
GJ!!!
317名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:10:11 ID:PMSRYRBA
学キノで「陸太郎×木乃」は需要ありますでしょうか?
そろそろ出来そうなんで投下しておkですか?
318名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 00:25:55 ID:jxuiMY1+
桶桶

カモーン!
319名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 01:37:01 ID:PMSRYRBA
 いつも通りの退屈な授業時間。
窓際の席に座る木乃は、先生の話を聞かずに、
(今日のお昼は何にしようかな…エビフライ定食は昨日食べたし…)
などとお昼ご飯のメニューを考えていました。

「はい、ではいったん教科書を閉じて、地図帳を出してください」
社会科教師がそう言うと、クラスメイト達は机の中や、
その横に掛けてあるカバンから地図帳を出し始めました。
「ありゃ、いかんいかん」
ボーっとしていた木乃は慌てて机の中から地図帳を探し始めました。
しかし木乃は、このテの探し物にはいつも時間がかかります。
何故なら木乃は教科書の類を持って帰らずに
全て机に仕舞い込んでおくタイプだからです。
どのクラスにも必ず一人はいましたよね、こういう生徒。

 カオスという単語がピッタリな机の中からは、
視聴覚室の大きなスクリーンで観ようと思っていた
『ワイルド・ゼロ』(注・B級映画。ギターウルフが主演のものだけを指す)のDVDや、
ブック○フで買ったと思しき『プラネテス』や、何故か『デビルマンレディ』等が
仲間に呼ばれたマドハンドの如く出てくるばかりで肝心のブツが出てきません。
「お、やっと見っけた!」
年末のアメ横みたいな状態の机の中からやっと出てきた地図帳を開くと、
身に覚えのない封筒が挟まってるではありませんか。
「あれ、なんだろ…コレ」
封筒の中には数枚の写真と、
レポート用紙に書かれた簡単なメモが1枚入っていました。

 不審に思い、眉根を寄せてその写真を見た木乃はその場で卒倒しそうなほど驚愕しました。
 その写真の被写体は全て木乃。
それも、体育着姿でブルマの食い込みを直していたり、
開脚前転をして大股開きのエッチなポーズをしている物に始まり、
更衣室での着替えや、スパッツを穿いてない時のスカートの中、
果てはトイレまでバッチリ撮られているではないですか。
(と、ととと、盗撮じゃない! 何コレ!!)
 木乃は全身に鳥肌が立つのを感じ、同封されたメモに目を遣りました。

『お昼休みにお話があります。体育館の用具倉庫で待ってます 犬山』
320名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 01:46:03 ID:PMSRYRBA
 お昼休み。普段ならまっ先に学食へ駆け込む木乃ですが、状況が状況ですので、
犬山のメモ通り、すぐ体育館の用具倉庫へ足を向けました。
「たのもぉー!!」
木乃は掛け声イッパツ、体育倉庫の重い扉をうりゃ!と開けました。

 犬山はいつもの白いワイシャツにグレーのスラックスといういでたちで、
跳び箱の上で足を組んで座っていました。しかし、木乃に向けるいつもの笑顔はなく、
すべての感情を殺したような双眸で目の前の少女を見据えています。

「ちょっとアンタ! なんなのよコレ! タダじゃ済まさないわよ!」
今にも噛み付きそうな勢いで木乃は犬山に件の写真を突き付けました。
「まずこれは誰が撮ったの? まさか他の生徒も盗撮されて、裏で取引きされてたりするの?」
憤りを隠せない木乃と対照的に、犬山は冷静に答えます。
「その写真は全て僕が撮ったものです。そして木乃さん以外の写真はありません。
 とある変態の真似をして、魔物に壊された校舎を建て直しをするたびに、
 設計図に細工をしてノゾキ部屋を少しずつ増設したんです。意外に簡単でした」
そして、終始落ち着いた口調の犬山は、こう続けました。
「これから木乃さんには僕の言いなりになってもらいます。
 もし嫌だと言うのならこの写真はある人の手に渡ります」
「絶ッッッ対イヤ! それに誰よ、ある人って!」
「木乃さんが少なからず意識してる人」
「まさか…それって…」
「静先輩ですよ。あの人も木乃さんの事は気になってるみたいですけど、
 この写真を見たらどう思うんでしょうね?」
犬山に全てを見抜かれている木乃は急に弱気になり、犬山に懇願します。
「ダ、ダメ…それだけは、お願い…」
「契約成立ですね」
 いえ、こういうのは契約とは言いません。立派な脅迫です。
321名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 01:52:29 ID:PMSRYRBA
「では木乃さん、まずはスパッツを脱いでください」
木乃は羞恥と怒りで顔を真っ赤にしながらスパッツを脱ぎ、マットの上へ投げ捨てました。
犬山は跳び箱から降り、木乃の背後に回り、
「次は、この跳び箱に両肘をついてください」
言われるままに木乃は、自分のおヘソの位置より少し低い跳び箱に両肘をつくと、
丁度犬山にお尻を突き出す格好になりました。

 犬山がスカートに手をかけたところで、とうとう木乃が我慢できずに怒鳴ります。
「ちょ…エッチ! それ以上やったら絶対に許さないんだからっ!
 大体わたしに何か恨みでもあるの?!」
「許してくれなくていいですよ。これは静先輩への復讐です。
 木乃さんが僕に犯されればさすがにあの男もこたえるでしょう。
 木乃さんに恨みはありませんが、僕のために犠牲になってもらいます」
 犬山は、怒り、悲しみ、諦め、絶望。
そんな、あらゆる負の感情がない交ぜの表情でそう説明すると、
木乃のスカートをハラリとめくり上げました。
 柔らかそうな形の良いお尻と、それを包む白地に薄いピンクの縞模様の下着が露になり、
「へえ、木乃さんがこんな可愛らしい下着を着けてるなんて珍しいですね」
犬山はそう言いながら、女の子の最も敏感な部分を下着越しに指でなぞり始めました。
「ダメ、嫌ぁ…」
木乃は耳まで真っ赤にしながら腰をよじります。
「思ったよりずっと敏感なんですね…もう湿ってるじゃないですか」
犬山は熱を持ち始めた木乃の大事な部分をいじり続け、下着が濡れだしたのを確認すると、
下着を横にずらし、ヒクヒクと震える花弁を直に舌で愛撫し始めました。
「ひあぁっ…そこダメェ…」
全身の力が抜けて反抗できなくなった木乃は、切なそうに甘い声を漏らします。

 ピチャピチャと音を立てながら、花弁を犬山に舌と指で執拗に攻められ、
木乃は体中が火照るのを感じ、とうとう快感に溺れ、お尻をさらに突き出します。
「ぁ…くぅん…奥までいじられるの…気持ちいいよぅ」
花弁から溢れる蜜が白く健康的な太ももに一本の筋を描いて、床に滴ります。
 犬山は愛撫の手をさらに強め、淫靡な音を倉庫内に響かせると、
「ん、ん…激しいの好きィ…イク、イッちゃう!」
木乃は激しい快感が下半身から全身に広がるのを感じ、背中がビクンとのけ反り、
そして力の抜けた体で跳び箱にへたり込みました。

「んふぅん…」
 木乃は快感の余韻に浸り甘い吐息を漏らし、
たっぷり可愛がられた花弁は未だ痙攣を続けていました。
322名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:51:37 ID:PMSRYRBA
「まだ終わりじゃないですよ」
 犬山はスラックスのチャックを下ろし、硬く尖った男性自身をおもむろに取り出すと、
濡れてほぐれた木乃の花弁にあてがい、
お互いの粘液を混ぜ合わせるようにヌルヌルと撫で始めました。
「んん…ダメェ…焦らしちゃイヤぁ…」
 ここで初めて犬山は口元に笑みを浮かべ、尖ったモノを木乃の中にゆっくりと挿入しました。
「ああ…木乃さんの中、温かくて気持ちイイ…」
 木乃の花弁は犬山の侵入を拒むことなく受け入れ、
奥まで咥え込むように犬山のモノに肉襞が吸い付きます。
「あぅん、奥まで入ってる…」
恍惚の表情を浮かべる木乃は跳び箱にしがみ付いたまま快感に身を委ねます。

 犬山が腰を振り始めると、お互いの性器が擦れ合い、体液が混ざるいやらしい音が倉庫内に響き、
木乃はより強い快感を求め、犬山の腰の動きに合わせお尻を突き出し×××××を深く咥え込みます。
「はぁ…んん、おっきいのが入ってるよぉ…あんっ」
犬山に後ろから突き上げられる度に、木乃は全身に快感の波が起き、
二人の繋がってる部分から混ざり合った体液が洪水のように溢れて床を濡らしました。
「やんっ、あっ、らめぇ…アソコがいっぱいだよぅ」
二人の腰の動きはさらに激しくなり、
「…っ! ダメだ、もう…出るっ」
「はぁんっ! わたしも…イッちゃう…もうダメェ…!」
犬山は下半身から溢れる快感に耐えきれず、木乃の最も深い部分までモノを差し込むと、
ビクンと背中を大きく仰け反らせ、白濁した熱い粘液を木乃の中にタップリと注ぎ込みました。
「あぁんっ…出てる…わたしの中で…せーしがいっぱい出てるよぉ…」
323名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:54:34 ID:PMSRYRBA
 木乃は一度床にへたり込んで、すぐ隣にあるマットに全身を預けました。
 犬山はその姿を見ながら満足そうに自分のモノをしまいチャックを上げ、
その場を去ろうと踵を返したその時、
「まだ帰っちゃダメェ」
背後から甘えた子猫のような声。
 驚いた犬山が振り返ると、
「今度はお口の中に出して欲しいな…」
マットの上でセーラー服を脱いだ木乃が
恍惚の表情を浮かべて寝そべっていました。

 犬山は木乃の瞳に吸い寄せられるようにマットに立膝をつき、
再びチャックからモノを取り出すと、
もう既に復活して硬く膨張しているそれを木乃に差し出しました。
 木乃は愛おしそうに、目の前にある男性の権化を白く可愛い指で撫でました。
「んふ…全部飲ませてね…」
木乃はそう言って、ピンク色の柔らかい唇と舌で犬山のモノを愛撫し始めました。
「んん、おっきいの…大好きぃ…」

 体育館の倉庫では、日が暮れるまで二人の爛れた行為が続きました。
324名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 03:07:45 ID:PMSRYRBA
以上でございます。
…なんだか木乃がエッチすぎる気がしますね。
325名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 13:26:23 ID:xw3fHXAA
ぐああああっ!!!
素晴らしくエロいSS二連発でしたGJでした!!
326名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 21:29:25 ID:ml6s+LCF
最近キノを読み始めて、まだ6巻までしか読破してないのですが、ちょっとした話が思い浮かんだので投下したいと思います。
327名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:50:07 ID:1x8/6KEj
wktk
328326:2007/11/08(木) 00:11:54 ID:zKrGrA+3
まだ途中ですが、長くなりそうなのでひとまず一区切り分だけ投下してもよろしいでしょうか?
まだエロまではいかないのですが…
329名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 02:49:21 ID:qBCQdM2M
おk!
バッチコイ!!
330326:2007/11/08(木) 12:51:49 ID:zKrGrA+3
ではひとまず1段落分投下します
6巻までしか読んでないので、色々掴みきれてない部分があると思いますが、その辺は多め似見てい
ただけると嬉しいです
まだエロまではいきません
331326:2007/11/08(木) 12:55:32 ID:zKrGrA+3
 それは、滑稽という言葉以外、当てはまるものがない建物だった。円、角、線が無作為に東奔西走
し、1つの形を作り上げている。1人の旅人とモトラド(注:二輪車。空を飛ばないものだけをさす
)が、物珍しそうに眼差しを向けている。
「これはまた…ゲージュツテキな建物だね、キノ。」
「エルメス、何とも返事に困る振りはやめてくれよ。」
 キノと呼ばれた旅人と、エルメスという名のモトラドは、暫く聳え立つそれを観察した。そこは旅
の途中、立ち寄った国。その入口。丸と台形がくっついてねじられたような形をしたドアを開いた。
「やあやあ旅人さん。ようこそ私達の国へ。」
 歓迎の言葉に迎えられる。現れた男は建物のイメージとは裏腹に、至って凡庸な中年男性だった。
目立つ特徴もなく―強いて言うなら濃いめの顎髭か―、奇抜なファッションに身を包んでいるわけでもない。
「?どうかしましたか。私の顔に何か。」
 自分から瞳を離さないキノに、男は尋ねた。
「あ、いえ…すいません。普通だなぁ、と思って。」
「キノ、それってすごく失礼だと思うよ。」
 エルメスのもっともな指摘に、キノはまた「すいません」と頭を下げる。男の方はと言うと、特に
気にするそぶりも見せず、笑みを維持したまま
「いえいえ、謝ることはありませんよ、旅人さん。この国に入ってきた人達は、みんなそう言います
から。」
 と、言った。説明によれば、この国には所謂様式といった概念が希薄で、技術を持った人間が各々
好き勝手に物を作っていったらしい。それ故、独特な建造物が多いのだとか。
 それはとにかく、キノは入国審査を済ます。提出された書類に必要事項を書き込んでいく。名前、
生年月日、血液型、性別。
「お名前は…キノさんですか。ほう、女性だったのですね。」
 確認作業を行っていた男の表情に、驚きが浮かぶ。無理もない。キノの格好は、動きやすそうなジ
ャケットにジーンズ。首からはゴーグル、そして腰には立派なパースエイダー(銃器。ここでは拳銃)
を携えている。短い髪に、中性的な顔立ち。それらの要素が絡み合えば、少年ないしは青年という結
論に辿り着くのは自明の理である。
「はい、よく言われます。」
 聞き覚えのある返事。意趣返しとしてはまずまずだろうか。
332326:2007/11/08(木) 12:56:09 ID:zKrGrA+3
「はは、驚きました。女性の一人旅となると、色々大変でしょう。どうぞごゆっくりくつろいでいっ
てください。」
 おい、と男が小さく叫ぶ。とたとたと、少し慌ただしい足音を引き連れて現れた1人の青年。
「彼はシズと言います。彼にキノさんを案内させますので、どうぞ我が国を心行くまで堪能してくだ
さい。」
 紹介された青年の偶然に、キノは惹かれる。キノの心の深いところに居座る人と、同じ名を持った
その青年に。





 国の中は、思っていた通りだった。さっきの建物に、勝るとも劣らない個性溢れる家々。町行く人
々がまたがる車も、派手なものから地味なものまで1つとして同じ物はない。
「すごいですね。色んな国を見てきましたが、ここほどユニークな国はまずありませんよ。」
「そうですね。それが数少ないこの国の取り柄ですから。」
 もう1人のシズの表情は、笑っているのに無表情だった。決して背が高い方ではないだろう。キノ
よりも少し上ぐらい。顔つきは所々幼さを残している。キノの知っているシズとは、似ている部分を
探す方が難しい。
「どうしましたか、キノさん。」
 どうにもこの国では人の顔に見入ってしまうようだ。いけないいけないと、首を振る。
「大したことじゃないんです。シズさんに似た人を、別の国で見かけたもので…」
 嘘。本当は顔じゃなく名前。それも似るというレベルではなく、そのものを冠している。
「そうですか…もしかしたら‥いえ、何でもありません。」
 気のせいではない。今確かに、キノは見た。憂いを帯びた、切なげな眼を。だけど、ここでないど
こかへと馳せる思いの行く先を、キノは未だ知る由はない。
「キノさんは、いったい何日間滞在するのですか?」
 直前までの表情が上書きされ、優しく尋ねてくる。キノはいつものように3日と答えた。それはル
ール。誰に決められたわけでもない、己自身の秩序。これまで守り続け、そしてこれからも遵守する
法律だ。
「なるほど。長いのですね。」
「長いですか。」
「ええ、長いです。こんな、建物以外何も見るべきもののない国に、3日もいるなんて。」
 トーンの下がった声色からは、明確な不快感が見て取れる。
「まるで、早く出て行ってほしいような言い方なんですね。」
333326:2007/11/08(木) 12:58:21 ID:zKrGrA+3
 キノもまた、不機嫌を装う。それに感づいたのか、シズはすぐにあの無表情な笑顔を貼り付け案内を続けた。
 結論から言ってしまえば、シズの言うとおりだった。雑貨屋、パン屋など種類こそ数あれど、その
外観以上にインパクトのあるものは見あたらなかった。しかし、キノは気づく。もう1つ見当たらな
いものがあることに。
「この国には、女性の方はいないんですか?」
 シズに案内された宿の一室。ベッドの上に座って、キノが尋ねた。
「どうして、ですか。」
 カップに紅茶を注ぎながら、シズが聞き返す。
「あれだけ色々な場所を回ったにも関わらず、1人として女の人がいないのは、あまりにも不自然で
す。」
 シズは無言のまま、淡々とティーカップをキノに差し出す。砂糖と牛乳を自分の紅茶に入れ、その
まま一口口に含む。はぁ、とため息。
「よく観ているんですね。」
 感心したように、はたまた憐れむように、シズはキノを見つめる。
「それが、この国のもう1つの特徴なんです。」
「どういう…」
 顔を俯け、再びため息を吐くシズ。
「また、1時間後くらいに来ます。その時に、全てお話しします。」
 ぺこりとお辞儀をして、部屋からシズがいなくなる。手元に残ったティーカップの熱を、口へと移
す。やや苦めなその味を舌に広げながら、キノは1時間後を待つことにした。
「一体、何があるんだろうか。」
 それから、ベッドの上に横たわったキノの意識が彼方へと連れて行かれるのに、10分とかからなかった。
 すやすやと、静かに寝息をたてるキノを抱えて、シズは向かう。
「ごめんなさい…キノさん。」
 この国のもう1つの特徴へと。
334326:2007/11/08(木) 12:59:03 ID:zKrGrA+3
ひとまずここまで
335名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 13:43:14 ID:rL7hHKSD
保管庫って新しいのありましたっけ?
336名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:39:45 ID:qBCQdM2M
>>326
これからキノがどうなるのかwktkして待ちます
337名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 15:33:29 ID:wHNySjYB
よし、まとめブログ作るわ
338名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 14:53:51 ID:DuL72xPW
>>337
期待して待ちます
339名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:32:36 ID:KH/wp2MD
>>337
期待
340名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:02:16 ID:qYZrBYYL
>>337
きたいたいき
341 ◆/DjT4ww086 :2007/11/12(月) 10:29:49 ID:sPFSEesg
http://kinoparo.seesaa.net
とりあえず簡易版を作ってみました。
ちゃんとした保管庫ができるまでの繋ぎにでも
342名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 13:24:00 ID:qN2JhTZQ
>>341
GJっす
お疲れ様でした
343名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:57:50 ID:QAKvVF0F
>>341
乙です!

自分の投下したSSが保管されるのって嬉しいもんですね。
誤字も直していただいて、ありがとうございます。
344名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 12:25:00 ID:t1au+4/G
326です
多分今日明日あたりに続き投下できます
345名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 18:33:50 ID:KvHXzCnT
>>344
待ってます!
346名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:07:24 ID:GHe7pygv
>>341
お疲れ様です。

>>343
自分も投下したSSが掲載されていてうれしいです。
気恥ずかしくなってしまったりもしますが・・・


>>344
wktkしながら待ってます
347326:2007/11/14(水) 21:24:57 ID:hGhH09r/
すいません
今日中無理っぽいです…
投下直前にまた書き込みます
348名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 02:51:23 ID:swP+3oXy
待ってるよ〜
349名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 03:52:57 ID:IDelyP+M
今、保管庫閲覧してたんだけど、
エルメスが関西弁でしゃべってるやつ激ワロスww
350名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 19:45:21 ID:jCS+9/WX
>>349
IDがIDwww
351名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 21:49:49 ID:x1wqpN13
ID良いレイプ+M

………なんでもないorz
352349:2007/11/20(火) 22:04:07 ID:NuHGcd3f
>>351
俺がキノたんをレイプすれば隠されたМっ気を出しれくれるという解釈でおk?
353名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 20:14:51 ID:xB+G84gy
その役は俺が
354名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 21:06:29 ID:HBKy8Lp3
上は俺下はお前だ
355名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 22:06:00 ID:codN73IT
寝言は俺と寝てから言え
356名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:24:17 ID:P2TOPpZE
アーッ
357名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 23:46:56 ID:BiJYb9l5
なんだこのコントww
358名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 23:54:06 ID:Hz4OodJu
投下が無い

久し振りに書こうと思ったけど俺はレイプ物しか書けない
キノはレイプされない
オワタ/(^o^)\
359名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 23:54:48 ID:xID6UXWu
キノはレイプされないとしても、エルメスならどうだろうか。

男達の挑戦が始まった――
360名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 11:53:22 ID:izb3aKTB
プロジェクトH?挑戦者たち?
361名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 13:47:42 ID:L8TaadJf
「ふふ、エルメス、こんなにして…無理矢理されて感じるなんて、ホント変態だね」
「っあ…キノ…も、やめ…」

「あれはどういった基準で感じてるとか判断してるんでしょうか、シズ様?」
「ああ、エルメス君がキノさんにあんな滅茶苦茶にされて…」
「…………」
362326:2007/11/23(金) 20:33:58 ID:hixmQhtF
>>361
つづきつづき!!



続きと言えば、自分の続き、とりあえずもう一区切りは書き上げたので、後はパソコンなり携帯に文章打ち込んでから投下します
363名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 00:57:32 ID:aJUOv0fe
>>362
期待

>>358だけどやっぱりキノがレイープされる系書こうと思うんだがアイデアが浮かばない
今日の正午くらいから書き始めたいからなにかそれまでにいい案あったら出してくれ
364名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:44:45 ID:Ub5nPWgn
戦闘中、集中力鈍らせる目的で媚薬付き吹き矢を刺されたキノ

感じながら戦う

女とバレる

レイープ


くらいしか(´・ω・`)
365続き:2007/11/24(土) 19:27:20 ID:3I4LeUZ+
「お願い、キノ…挿入れて……」
「挿入れてください、じゃないの?エルメス…」
「……挿入れて…挿入れてくださぁいっ!!」

ガチャリ!
ブロン!!ブロロロロロロッ!!!
「ふあああああああっ!!!!」

「挿入って、キーじゃないですか!!」
「ああ、エルメス君っ!!」


ところでキノをレイプの話、キノを倒せる人間もいないわけじゃないだろうけど(ラウハーさん強かったし)そういう人間は油断せず、レイプなんかしないでキノを殺すだろうし…。
「人を喰った話」でも、あそこで調子に乗ってエロに及ぼうとしたら、いつか必ず殺されるだろうしなぁ。
キノの体力が消耗してたら、話は早いけど
366名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 23:40:10 ID:Ub5nPWgn
じゃあ銃無しキノさんに多勢に無勢とかどうですか
国内の文化とか云々
367名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 17:58:13 ID:pag9/qqj
>>366

「入国したいのですが」
「ああ、旅人さん、ようこそ。おや……それは銃ですか?」
「ええ、そうです」
「この国では銃を持てない事になっています。こちらにお預けください」
「そうですか。では入国は取りやめにします」
「あ……行っちゃった」

ぶろろろー

「キノ、前同じような国あったけど、その時は銃預けてたよね?」
「……なんとなく、だよ」
「ドラム缶かぁ」
「……女の勘?」
「そうそれ」

ぶろろろろー



「……気づかれたか?」
「というか、アレ男だろ?」
「いや、微かな胸のふくらみを俺は見た!」
「……まあ、俺は別に男でもアレだったら構わないけどな」
「流石だな」
「よせやい」


ざんねん!あなたのけいりゃくはさいしょのだんかいでしっぱいしてしまった!


銃預けて入国した話って、確かあったような気がするんだが、
どの話だったっけなぁ。
368名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 18:50:43 ID:Mq6MQ0Cj
本タイトル忘れたけどサブタイ「For Your Safety」かと
369名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 18:58:46 ID:mwnUsohK
すいません遅れました363です
仕事の関係で書き込めませんでした
取り敢えずこれから一週間程使ってのんびり書こうと思ってるんですが364の案でいいですか?
あと投下は7回に分けて一日に1区切りずつ投下しようかなと思ってるんですがどうでしょう?
370名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 19:48:02 ID:pag9/qqj
>>368
おお、サンクス。探してみるわ。

>>369
書けてるなら、一気に投下した方がいいと思われ。
書けてないなら、書き終わってから投下した方がいいと思われ。
案に関しては、俺から言う事は何も無い。
汝の書きたい案で書くが良いと我が神も仰っている。
371名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:04:02 ID:r2bsYNal
>>369
区切りずつ投下ではなくて1回で投下した方がいいと思う
あと364の案で書くのは賛成
372名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:15:45 ID:ZhFR5VEd
>>370
今調べてた
その話が収録されてるのは第6巻だな
タイトルは「安全な国 -For His Safety-」

ちなみにキノはそんなに簡単に入国を諦めない
同巻巻頭の「入れない国 -Reasonable-」で4回粘って入ってるからね
それにキノは“郷に入れば郷に従え”が信条
373326:2007/11/26(月) 01:39:44 ID:mQ4nQpvk
326です
続きの打ち込みが終了したので投下したいと思います
キノ旅初心者で、まだ掴み切れてない部分などありますし、文章的にもシナリオ的にも未熟ですが読んでいただければ幸いです。
374326:2007/11/26(月) 01:41:45 ID:mQ4nQpvk
前回まで>>331-333

 目が覚めて、まず刺激されたのは鼻腔だった。部屋にこびりついている微かな匂い。それは、未だ
体感したことのないもの。両手には枷。後ろ手にキノを拘束している。
「睡眠薬か…油断したな。」
 冷静に置かれた状況を判断する。何故捕まっているのか。それはまだ理解(わか)らない。ホルス
ターの感覚はなく、エルメスも見当たらない。少なくとも、好ましい状態でないのは明確である。
「目が覚めましたか。」
 聞き覚えのある声と共に、部屋に眩しい光が一筋差し込む。逆光に照らされ表情がよく見えない。
「これはどういうことですか。」
 まるで射殺すような鋭い眼光を瞳に宿らせて、キノがシズに問う。
「これが、この国のもう1つの特徴です。」
 シズが淡々と、語り部のように話し出す。
「この国では、女性はここに堕とされます。」
 何かのスイッチを押す。ウィィンと無機質な音に合わせて、壁の一部が窓になる。漏れ出ずる光こ
向こうに、キノが見たのは混沌だった。
「こ、これは…」
 男と女が絡み合う。秩序の檻なら放たれた獣のように、淫らに激しく。雄も雌も同様に腰を振り、
お互いを求めあう。それがさも当然のように、その隣ではまた別の2人が。そんな光景が、無間地獄
のように続いていた。
「どうして、こんな」
 思わず釘付けになる。キノはごくりと息を飲み、目の前の響宴に見入っている。
「まさか!!ボクを…」
 脳が鋭く回転し、キノは把握する。何故捕まったのか。その答えを。
「本当に、貴女は賢い人だ。その年で、よっぽどの修羅場をくぐりてきたんですね。」
 シズの表情が垣間見える。どこか諦めたような、哀げな顔。
「どうして、こんなことを!!」
 キノの声が高く荒くなる。行き先を知ってしまった不安と恐怖が、心を鷲掴みにするから。
「この国のためなんです。」
「この国のため?」
 再び語り部の口調で、シズは話し始める。
「建物を見ていただいてわかったでしょう。自由すぎる造形。機能性だとかそんなものは蚊帳の外。
作りたいという欲望を、そのままぶつけただけの醜い鉄と木と石の固まり。この国の人間は、歯止め
を知らなかった。」
 それは、とシズは続ける。
375326:2007/11/26(月) 01:43:19 ID:mQ4nQpvk
「何も建物に限ったことじゃない。食欲、睡眠欲、そして性欲。食べ尽くすまで貪り、飽き果てるま
で眠り、そして壊れるまでセックスをする。食欲と睡眠欲に関しては、何とかなりました。歯止めが
効かない故に、皮肉にも発達した技術で、どちらも不足することはありませんでした。しかし、人間
同士の行為であるセックスだけは、どうしようもなかった。男達の欲望の前に、女性はまるで使い捨
ての玩具でした。次第に女性の数は減り、はけ口がなくなり、さらに子供が生まれなくなりました。
滅亡の危機に瀕して、男達は焦りました。そして一部の狂った者達が提案したのです。」
 シズの口から語られたそれは、何とも突飛で無秩序なこの国らしいものだった。
「『性欲処理の女に子供を生ませ、その子供が女なら再びそれを性欲処理に回す。そして女は旅人か
ら仕入れればいい。』男達は歓喜して受け入れました。自分達が犯すその人達は見ず知らずの他人。
多少のタイムラグがあるとはいえ、新しい女も手に入る。そうしてこの国は続いてきたんです。」

 以上です。説明を終えるシズ。キノはわなわなと身体を震わせる。
「狂ってるよ…この国は。」
「そうですね。秩序の殻を被った混沌に支配されている。まさに狂気の沙汰でしょう。だけど…」
 何かの作業をしているシズの手元。そこにあるのは、アンプルとピストン。
「私は無力です。」
 諦観に埋め尽くされた表情。手足を縛られ抵抗できないキノのもとに、注射器を携えたシズが近づいていく。
「や、やめて…」
 はっきりと解らなくとも、漠然と感じ取れる。シズの手の中にあるそれの、意味することを。
「さようなら、キノさん。」
 ちくりと、一瞬の痛み。キノは、自分の中に自分を壊す何かが入ってくるのを感じた。
「うぁ…ぁ…」
 アンプルの中身が空になる。それを確認したシズは、やはり諦めたような顔のまま部屋を出た。入
れ替わるようにして、別の男が入ってくる。シズとは正反対の、下卑た笑みを連れた大男が。
「げひひ。こんな別嬪を犯れるたぁ、興奮が止まらねえぜ。」
 ズボン越しでもわかるほどに、男の下半身は膨らんでいた。普段なら嫌悪しか感じないであろうそ
の光景に、キノの心は昂ぶっていた。
(あ…んなに、大きいのが……ボクを。)
 想像したビジョンに、キノの火照りが促進される。自分の下半身が、湿り始めているのを感じてい
た。
376326:2007/11/26(月) 01:45:06 ID:mQ4nQpvk
「おかしいよ、ボク…」
 心中での呟きが、音を纏って外に出る。男の耳にも、それは届いていた。
「何だ、お前。犯されるのが嬉しくて感じちまってんのか。」
「ち、ちがっ」
 身体は正直。陳腐なフレーズを、現状では真実だと認めざるを得ない。キノは確かに感じていた。
「へへ、嘘をつくんじゃねぇよ。」
 ビリビリっと、男は乱暴に服を引き裂く。露わになった上半身。決して大きくないキノの胸の先端
は、はっきりと形作られていた。
「こんなに乳首を起たせてよぉ。」
 勢いのままに、サイズの合わない手がキノの胸を揉みしだく。太くゴツい指が、乳首を弄ぶ。
「ひゃあ…はん!はぅぅ…」
 まるで男が奏者のように、指に合わせて部屋に嬌声がこだまする。溢れ出る声を、キノは抑えるこ
とができない。
「可愛い声で鳴きやがるぜ。これだけで射精しちまいそうだ。」
 愛撫に耽っていた男の手が止まる。その手でズボンのベルトをはずし、隆々としている肉の棒をさ
らけ出した。
「声だけじゃもったいねぇ。口と手でもしてもらおうか。」
 目的語の略された男の命令。キノは、意外なほど素直にそれに従った。
「ん、はむ‥」
 入りきらない大きさを、キノは懸命に貪る。小さく綺麗な指先が、汚らわしい器官を包み込む。
「うおお。い、いいぜぇ。」
 決して上手いというわけではない。動きはぎこちなく、与えられる快感も微々たるものである。し
かし、少しずつの刺激が、逆に男のたぎりをまさぐる。
(なんで、ボクはこんなことを‥いやなのに、いやなはずなのに…)
 葛藤は無力でしかない。薬により無理矢理こじ開けられた性欲が、身体を支配する。
「ん…んぷ、は‥ん。」
 次第に動きが加速する。それに併せて、男の限界が近づいていた。
「おおお、もうだめだ。イクぜ!!」
 抑制が失われ、欲に濁った精を放つ。キノののどを、顔を容赦なく白に染めた。頬を伝い落ちる白
濁を、もったいなさそうに舐めとる。その幼い顔立ちには、確かな艶が浮かんでいた。
「ん…に、がい。」
 精神を支配する恍惚への抵抗が、自分の中で淡(うす)れていくのを感じる。キノはこの上ない気
持ちよさと、後悔と、諦めの念を抱いていた。
(ダメだ。ダメなのに…、ダメじゃない?熱いよ、欲しいよぉ。)
 この先待つ未来。自分はそれを望んでなんかいない。だが血液を巡る堕天の液体に、キノの精神
までもがは従い始めている。
377326:2007/11/26(月) 01:45:50 ID:mQ4nQpvk
「シズさん…、ごめんなさい。」
 疼きに耐えられなくなり、最後の一線を越える寸前。キノは何処かにいる想い人を強く頭に浮かべ
た。不意に声を出してしまうくらいに。
「何だぁ?お前、会ったばかりの男に操を立ててやがんのか?とんだ色情魔だな。まあいい。」
 けたけたと品のない笑い声。そこには確かな侮蔑の色が入り混じっていた。しかし、頭の中がピン
クに染まり、キノは思考が追いついていなかった。今はただ、来るべきその時をただただ待ちかまえ
ているだけ。男が何か言葉を叫ぶ。誰かに呼びかける。部屋の中の人間が、3人になる。
「………シズさん?」
 増えたのは、自分の身体を狂わせた張本人にして、愛しき人と同じ名を冠した男。
「感謝しろよ。てめぇの大好きなこいつを、お前とやらせてやるぜ。」
 その言葉に、シズの表情が強ばっていく。
「な、何を言って…」
「その淫乱女のご指名だ。ありがたく受け止めてやれよ。」
 再び、シズの表情が変わる。嫌悪から驚きへと。その顔を、キノの方へ向けた。目と目が合って、
シズは目を背けた。
(シズさん…)
 少しだけ、熱の収まった頭でキノは考える。沸き上がる淫らな欲望を、抑えることは出来ない。
(どうせ…どうせ…堕ちてしまうのなら)
 せめて甘美な幻想の中で、ちっぽけな矜持に心中しよう。それがキノの答えだった。
「シズさん。ボクを…犯してください。」
 切なさの溢れる女の部分を、自らの指で広げて晒す。信じられないくらい、扇情的な光景がそこに
あった。
「キノさん。本当に、ごめんなさい。」
 その言葉は誰がために。仄かな恋慕の情が、性欲を後押しした。謝罪の言葉を空しくさせるほど、
シズの本能は力強く咆哮していた。肉と肉が触れ合う。最後の入り口の手間で、最後の躊躇。そして
「いきます。」
 ついに、シズとキノの男と女が交差した。ゆっくりとゆっくりと、心一杯の慈悲を帯びて、シズがキノを貫いていく。
「った…ぃ、ぁぅぅ…」
 それでも避けることの出来ない破瓜の苦痛に、嗚咽が涙と共に漏れていく。
(シズさん!!シズさん!!)
 自分を犯すシズを、心が『シズ』へと置換する。それは逃避か。名付け親の気まぐれに、キノは縋
る。自分が本当に壊れてしまわないように。
「キノさん、大丈夫ですか?」
 シズの声。それもキノは『シズ』とする。まるで初夜のように、キノは甘えた口調で言った。
378326:2007/11/26(月) 01:46:29 ID:mQ4nQpvk
「は…い。だい、じょうぶだから……もっと…動いてくださ、い…」
 劣情を直に触るような言葉に、シズの雨後キラ徐々に優しさが失せる。お互いの体温を貪るように、
獣の交尾のように、激しさを増していく。
「んっ、あっ、ひぅぅ…ああっ!!シ…ズさぁん!!」
「はあ、はあ、キノさん。キノさん!!」
 2人の名前と、喘ぎと、淫靡な水音と、肉のぶつかり合う音。それらが部屋の中に充満している。
「も…うだめだ!!キノさん、射精(で)る!!」
「ボクも!イクぅぅ。」
『ああああああああああ!!!!』
 2つの絶叫が、ふしだらなハーモニーとなり流れ落ちる。肉のぬくもりとはまた別の、狂気的な熱
がキノの中に注がれる。全身を襲う脱力感。そこに身を任せながら、意識を不確かなものにしていく。
(シズさん…ボクは…)
 胸に去来する色鮮やかに混濁とした感情を、水の粒とともに瞳から流しながら、キノは気を失った。




「ああっ、いい!!シズさん、もっと…」
 シズとキノ。2人の営みは今日も続いていた。諦めに身を投げたキノは、快楽に従順な雌のよう。
すでに処女を失って、つまりこの国に来て3日目。本来ならば、旅立ちの時。
「ふぁぁ!!んくっ!……はっ、ああっ!」
 抵抗出来ない無力感。押し寄せる蜜の味を、拒めない罪悪感。それらが絡み合い、キノを旅人から
遠ざける。ただただ現実を受け入れるだけ。辛うじて精神がまだ形を保っているのは、自らが許した
男性(ひと)以外に抱かれていないからかもしれない。
「ふ、あああああっ!!」
 数えることが億劫になるくらいの絶頂。ただ、これまでと違ったのは、シンクロしていたかのよう
なシズが、その精を放っていないということ。
「ど…うしたんですか。気持ちよくなかったんですか?」
 ふと、そんなことを聞いてしまう。代替品に過ぎない存在だったシズに。彼の与えてくれた悦びと
優しさに魅せられていたからかも知れない。
「キノさん。これを。」
 厳かな、確かな決意の込められたその表情。ぎゅっと握られた手の中に、冷たい感触を認識する。
未だ忘れることの出来なかったその感触。それはパースエイダーだった。
「こ、これは!」
「キノさん。もう、あなたに打った薬の効力も切れているはずです。今、警備は手薄です。国の出口
に、着替えもモトラドも用意してあります。キノさん、この国から逃げましょう。逃げてください。」
379326:2007/11/26(月) 01:50:35 ID:mQ4nQpvk
 光か闇か。この堕落した世界に差し伸べられた手が、今目の前にある。旅人の矜持と共に。本能と欲望に染められたこの世界か、未知と苦難の待ち受けるであろう旅路を選ぶか。キノはゆっくりと口を開き、
「ボクは…」
 答えを出した。


→旅人なんだ。
→堕ちたままでいい。






とりあえず以上です。選択肢でバッドエンドかグッドエンドが変わりますw
一応どちらも結末は考えてありますので、また機を見て投下します。
拙い文章ですが、お付き合いいただきありがとうございます
380326:2007/11/26(月) 01:54:49 ID:mQ4nQpvk
キャ〜酷い誤字orz
>>378
雨後きら→動きから
です
381名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 18:54:54 ID:Y2QSBOVk
>>379
→堕ちたままでいい。
382名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:16:28 ID:0ZtSBj91
性に目覚めた旅人としての続編が読めないと困るから

→旅人なんだ。
383名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:36:31 ID:rjC0mkjE
>326
GJ!!!!
素晴らしいっす。

>>381-382
ちょw二択の前に職人にGJしようぜw
384382:2007/11/27(火) 07:13:53 ID:hDnfyFoZ
申し訳ない(´・ω・`)
あまりのwktk具合に脇目もふらずに選択肢を選んでしまったorz

とても丁寧な文で読みやすかったです!GJ!!
385381:2007/11/27(火) 23:43:44 ID:e2K5fTxJ
同じくorz
遅れてですまないがGJ
386名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:41:23 ID:Ea8Olo+E
キノレイープの話を書くと言っていた者ですが
明日もしくは明後日の深夜くらいには纏めて投下出来そうです

以上報告のみ
387名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 03:08:12 ID:UHOeJw4A
>386
おk!
期待してます。
388名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 02:25:41 ID:pDIzbbU9
そして投下が無いという
389名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 06:46:28 ID:zAghG0XP
そういうこともあるさ
書き手だって忙しい中わざわざ書いてくれてるんだから
390名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 18:56:01 ID:daAOk2jg
第三保管庫見てきたんだが、なんだってキノやアリソンで触手ものがあるんだ?
391名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:24:55 ID:DPSoAIJq
浪漫だからさ・・・
392名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:45:45 ID:pDIzbbU9
キノで触手物とかあったっけ?
393名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:17:59 ID:E6vqdbUG
>>392
あったような
確かアリソンとのコラボのやつ
394326:2007/11/30(金) 09:36:21 ID:OPjroKO4
とりあえずどっちの選択肢も書き始めます。
また書き上げと打ち込みが終わりましたら投下します
395名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 19:25:18 ID:w4goIKtq
>>394
おう!待ってるぜい!!

>>393
改めて確認してきた
触手物はほとんどSBI氏のやつだな、好きなのか触手
396名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 00:08:31 ID:tmqwT50s
書けない(時間的にも)人が多いからこんなにも投下がないのか

ということでリレー小説書かね?
397名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 02:37:52 ID:iiZg2QzX
いや、もっと投下の少ない過疎スレも沢山あるんだし、
もうちょっと気長にやりましょうよ。

リレー小説のお題は?
398名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 12:35:28 ID:2+niv/q+
待て、やめとけリレーは

投下しづらくなるし、過疎が進むぞ









一週間だ、あと一週間待ってくれれば俺はリリトレを完成させて投下してみせる
399名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:28:33 ID:yu1/kNay
>>398
本当か!?
リリトレ好きだから楽しみに待ってるぜ

いままで自分で書いてきたが自分のは何だか・・・なんだよなあ・・・
400名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:26:09 ID:tBXGWE8Q
走れメロスのようだな
401名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:40:44 ID:Lj4DgfxI
ロンリウェー この僕のー ロンリウェー思うままー
402名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 17:48:43 ID:efPgxrwH
一週間V-MAXで頑張れ
403326:2007/12/07(金) 10:49:35 ID:4+JEAarx
326です
まず堕ちる選択肢の話が書けたので投下します。
今回の話の1つのエンディングです
エロを書いたことが少ないので、皆さんのお力添えにはなれなかったかもしれませんが、読んでいただければ光栄です
404326:2007/12/07(金) 10:51:46 ID:4+JEAarx
>>374->>379
 力強くパースエイダーを握る。行為の直後、弛緩した筋肉ではあったが、構えるキノの姿は不思議
な凛々しさがあった。そう。キノは構えていた。
「キノさん…?」
 シズの眼に映っているのは黒い銃口。その向こう側にあるキノの瞳。一瞬だけ見えた。一瞬だけし
か見えなかったそれは、どんよりと濁っていて、そこに映るものが何なのか。もしかしたら何も映っ
ていないのかもしれないと思えるほどで…凛々しいその姿が幻のように感じられた。
 パンッ
 乾いた軽い音。思考と、少し遅れて痛覚が血液と共に巡っていく。脱力に抗えず、シズは崩れ落ち
た。白い床に、鮮赤のビロードが広がっていく。
「ぐ…が…」
 空気が肺に入らない。言葉どころか、息さえもままならない。深紅に彩られた闇の色が、意識を染
めていく。
「ダメですよ、シズさん。」
 どこかで声がする。キノの声。手を伸ばせば届く位置にいるはずなのに、果てしなく遠い。
「あんなにもボクを犯して、気持ちよくしておいて、今更逃げようなんて」
「キ…ノ……さ…」
 パンッ
 再び銃声。シズの意思を、鼓動を、存在を、那由多の彼方へと連れ去っていく。
「気づいたんです。ボクはもっともっと気持ちよくなりたいんだ。犯して、壊して、めちゃくちゃに
されたいんだ。」
 1つ、2つ、3つ。無機質な音が、立て続けにこだまする。
「薬が切れているのなら、これはボクの意思なんだ。」
「……………」
 シズはもう、何も言わなかった。動くことも、思考することもなく、ただその肉体を地面に横たえ
るだけ。何も見えず、何も聞こえず。堕落した旅人の傍らに在った。
「早く、早くボクを犯してよぉ。誰でもいいから。もっとイキたいんだ!!」
 紅い化粧に飾られながら、キノは叫んだ。キノの旅は、ここで終わった。




「あはっ、気持ちいい!はぁっ、ふぅん!!」
 ある国の中、雌と雄が繋がっている。理性を放棄した獣達が、欲望のままに犯しあう。そんな狂気の中で、雌は妖しく笑い続けた。
「もっと、ボクを犯してぇ」
405名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:12:41 ID:9dQFK4lK
なぁ、なんか久しぶりにリリトレを読み返してたら唐突に
メリエルはトレイズが異性として好き、
とかいう電波を受信しましたが、発信源はおまいらでしょうか
406名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 19:20:03 ID:CK90hFDZ
>>404
堕ちた――――っ!!!
GJ!!!

>>405
電波も何も全編通してそう書いてるじゃないか!!そうだろう?そうだとも!!
407名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 18:27:53 ID:RMi/03wg
>>404
キノ堕ちてハァハァGJ
408SBI:2007/12/14(金) 10:50:19 ID:nMdnIydz
>>404 GJ!! 堕ちちゃうキノはやっぱり良いなぁ

久しぶりに書いてきました。アリソンとヴィルの話です。
それでは、いってみます。
409SBI:2007/12/14(金) 10:51:21 ID:nMdnIydz
音も無く舞い降り、視界の全てを白く埋め尽くしていく雪。広がる銀世界を見下ろしながら、窓辺に立つアリソンが白い息を吐く。
「もう、冬なんだ……」
上級学校を卒業したヴィルと共に、首都に建つこの安アパートで新しい生活を始めてから、既に季節は一巡していた。
ずっと昔から、もしかすると「家」に初めてやってきたあの日から思い描いていた夢。それが現実のものになって、もうすぐ1年が経つのだ。
一緒に寝て、起きて、食べて、色んなものを見て、笑って、何でもない日常を二人で積み重ねた。
恋人になった事で自分とヴィルの関係は変わったような気もするし、昔からの二人のままずっと変わらない気もする。
確かな事はただ一つ、これまでも、これからも二人で一緒にいられるという、その幸福だけ。
「早かったなぁ、結構……」
呟いて、自分の息で白く曇った窓ガラスを手の平で拭う。背後に立つ人影がそこに映った。
「ヴィル?」
振り返ると、いつからそこにいたのか、部屋の入り口に立ってヴィルがこちらを見ていた。
「帰ってたのなら声掛けなさいよ」
「ごめん、アリソン」
外から帰ってきたばかりで、まだコートも脱いでいないヴィルが謝る。
「それとも、もしかして私に見蕩れてて声を出すのも忘れてたとか?」
アリソンが言った。無論、冗談のつもりで。しかし…
「………え、いや、そんな…」
その言葉を聞いたヴィルの顔が瞬く間に赤く染まり、明らかな動揺を見せた。あまりに意外な反応を見て、思わずアリソンはヴィルに問う。
「見蕩れてたの?」
「……そ、そ、そんなことは…」
「そんなことは?」
「…………………ある」
ヴィルの答えに今度はアリソンの顔が真っ赤になる。どう言葉を続けてよいかわからず、真っ赤になった二人が俯く。
(あ〜、変わってないつもりでいたけど、なかなかどうして、人って成長するんだ……)
以前ならこんな事は言われなかった。アリソンの金髪や青い瞳を褒めてくれた事もあったけど、それはもっと小さな子供の頃だし、今の言葉の方がさらにストレートだし。
(なんだかんだで、ヴィルも意識してくれてるんだ……)
不意打ちの言葉にぽーっと夢見心地のアリソン。そこにヴィルがゆっくりと歩み寄ってくる。
「……綺麗だったから…アリソンが…」
さらに強烈なパンチが襲い掛かってきた。
410SBI:2007/12/14(金) 10:52:19 ID:nMdnIydz
というか、ヴィルも半ば無意識的に喋っているのだろう。正気に戻ったら思い出しては恥ずかしさで真っ赤になるに違いない。
「…窓際、寒くないの?」
「…あ、うん…雪見てたら忘れてた……」
気が付いたらすっかり冷え切っていたアリソンの体をヴィルがそっと抱き寄せ、そのまま自分のコートで包んでしまう。
染み込んで来るヴィルの体温の、他のものでは絶対に得る事の出来ないその安心感に、アリソンはほっと息をつく。
「ちょっと考え事してた…ほら、もうすぐ一年じゃない」
「ここに引っ越してきてから?」
「そう、それ。さすがヴィルね。よくできました」
「そっか、もう一年か……」
呟くヴィルの腕の中で、アリソンはもう一度考える。この一年間で自分とヴィルは変わったのか、変わってないのか。
すっかりカップルらしくなれたのは一つの大きな変化であり、成長だろう。だけど、それはそれで、何も変わっていないようにも思える。
お互いにとっての掛け替えなさ、胸に抱いてきた思い、それは初めて出合った頃からきっと何も変わっていない。
それぞれの道に進んで離れて暮らしていた頃でさえ、いつもアリソンの心の中にはヴィルがいて、遠い距離を隔てても見守ってくれるヴィルの思いを感じる事が出来た。
「いつも…一緒にいてくれたんだ、ヴィル……」
嬉しそうに微笑んで、アリソンが小さく呟いた。
「…何て言ったの?」
「うん?いや、別に何でもない。それより……」
「えっ?」
コートの中のアリソンから上目遣いに見上げられて、ヴィルの言葉が止まる。そしてそのまま、ヴィルの唇はアリソンの唇に塞がれてしまう。
「ん……ヴィル…」
冷え切った二人の唇が重なり合い、ほのかな体温を共有して再び熱を帯びていく。最初は戸惑っていたヴィルの両腕が、アリソンを抱きしめる力を強める。
唇を離して見詰め合うと、高鳴る互いの鼓動までが聞こえるような気がしてくる。
「……なんだかいつもアリソンからされてるような気がする」
照れながら言うヴィルに
「じゃ、今度はヴィルがリードして」
アリソンが言い返す。
ヴィルは少し躊躇しながらも、一旦胸の中で動き始めた情熱はどうにも抑え難く、再びアリソンの体を抱き寄せて今度は首筋にキスをする。
「……っあ…」
冷気にさらされた肌は普段より敏感になっているようで、ぞくりとするその刺激にアリソンが声を漏らす。
二人の手の平は互いの体温を求めて相手の体の上を優しく愛撫する。触れ合うほどに凍えていた体から冷気が解け出していくのがわかる。
411SBI:2007/12/14(金) 10:53:05 ID:nMdnIydz
「アリソン………愛してる…」
よっぽど照れているのか、蚊の鳴くような声でヴィルが言った。
「わたしも愛してる、ヴィル……」
それに応えたアリソンも、恥ずかしそうな、嬉しそうな、囁くような小さな声だ。
「いいかな、アリソン…?」
ヴィルの手の平がアリソンの上着の、セーターの裾の辺りに伸ばされる。アリソンはコクリと肯く。
それを確認して、ヴィルの手の平がアリソンの服の中にゆっくりと差し込まれる。冷たい手の平がお腹をみぞおちをなぞって、胸にたどり着く。
「…っ…ひゃう……ヴィルの手…つめた…」
「だ、だいじょうぶ?」
「…うん…だいじょぶ、平気……」
ヴィルの手の平がアリソンの乳房を軽く揉む。冷たさまじりの刺激に反応して、ビクン、ビクン、とアリソンの体が震え、切なげな声が漏れ出る。
「…あっ…そこぉ…や…ああああんっ」
あくまで優しく丁寧に、だけどもどこまでも自分を求める情熱が伝わってくるようなヴィルの指先に、アリソンの体が熱を増していく。
「もっと…ヴィルの指で、もっとして……」
部屋の机によりかかりながら、アリソンは上着をたくし上げて裸の胸を冷気の中に晒す。とまらぬ熱情の中で、体中がヴィルの指先を求めてたまらなくなっている。
それはヴィルも同じ事だった。ヴィルもまた、コートを、上着を脱ぎ捨てて上半身裸の状態でアリソンの体を抱き寄せる。
「アリソンの体、あったかい……」
「ヴィル…ぎゅって…もっとぎゅっと抱きしめて……」
抱きしめあう二人。触れ合う肌の熱さが体の芯で滞る冷たさを溶かして、互いの熱で寒さを埋め合わせて、二人が一つになっていく。
「好きだよ、大好きだっ……」
そのまま机の上に背中を預ける形で押し倒されたアリソンの体の上を、ヴィルの指先が、舌が滑る。
「ふあっ…はぁっ…ああっ…ヴィルぅ」
触れ合った部分の熱さと、部屋の空気の冷たさのコントラストが、より強く相手の存在を感じさせてくれた。
ピンと健気に立ち上がった胸のピンクの突起を指先で転がされ、脇腹に、鎖骨に、うなじに絶え間なく刺激を与えられて、体の奥の熱はさらに激しさを増す。
舌を差し込み、絡め合い、絡まり合う唾液の甘さに我を忘れ、何度も何度も情熱的すぎるキスを交わす。
そして、ヴィルの指先はいつの間にやら、まだズボンに包まれたままのアリソンの大事な部分に伸ばされていた。
「ここも…上からでもわかるぐらい、熱くなってるね……」
「…ひあっ…あはぁああっ!…まだそこ…だめだよぉ…ヴィルぅ…」
412SBI:2007/12/14(金) 10:53:44 ID:nMdnIydz
あくまで繊細で柔らかな手つきで、ヴィルは何度もアリソンのアソコを分厚い布地の上から刺激した。
微弱な、それでいて絶える事無く続くその刺激が、アリソンの意識を蕩かしていく。やがて、染み出したアリソンの蜜が、ズボンの上からでもそれと判るほどのシミを描き出す。
「…っああ…ヴィルぅ…わたし…もう…」
「アリソン、僕もアリソンのなか…入りたい……」
いまや二人の思考は、ただ相手の熱を、存在を、より強く激しく感じたいという、ただ一つの事だけに占められていた。
愛しい人の体温と、においと、舌に残る唇の味、互いの荒い息遣いが情熱を掻き立て、触れた肌の柔らかさに心の芯までが溶けていくようだ。
五感の全てを恋人の感触に満たされて、それでも尚、さらに相手の事を求めてしまう。
「……おねがい…」
堪らずに漏れたアリソンの言葉に、ヴィルがこくりと肯く。
ヴィルの手がアリソンのズボンのベルトを外す音が、ガチャリ、ガチャガチャとやけに耳について、僅かなその時間がたまらなくじれったい。
そして、しゅるりとズボンを脱がされ、きゅんと疼いてたまらないアソコを包む最後の布一枚にヴィルの指が掛けられる。
「…あ……」
ゆっくりと露にされていく大事な部分が、部屋の冷気に微かに震える。その入り口の部分を、ヴィルの指先が愛しげに撫でる。
その刺激に微かに体を反応させながら、潤んだ瞳でヴィルを見上げて、アリソンが言う。
「…ヴィル…きて…」
「うん……」
応えて肯いたヴィルの瞳も、熱に浮かされ、映るのはただアリソンだけ。
ズボンの中、熱く大きくその存在を主張していた自分のモノを取り出し、アリソンのアソコにあてがった。
「……いくよ」
じゅぷ、じゅぷぷぷ、僅かに水音を響かせながら、ヴィルのモノがその頭の部分を、幹を、アリソンの膣内に埋めていく。
「っあはああっ!!…ヴィルっ…ヴィルのが…ああっ…熱いよぉ…っ!!」
脈打ち、ヤケドしそうなほどの熱を帯びたヴィルの分身を受け入れて、そのたまらない感覚にアリソンが切なげな悲鳴を漏らす。
根元まで挿入され、引き戻され、また差し込まれる。ゆっくりと繰り返されるピストン運動の度に、アリソンは駆け抜ける刺激に声を上げてしまう。
「…あっ…やあっ…きもちいい…きもちいいっ!!」
「…アリソン…可愛い…」
アリソンの嬌声はヴィルの思考をも蕩かして、さらに行為へと没入させていく。
アリソンの目元から零れ落ちた涙を、ヴィルはキスでそっと拭い、そのまま唇を重ね合わせる。
「…んんっ…くぅ…ぷあっ……あ…ヴィルぅ…」
「…アリソンっ!…好きだよっ!!…アリソンっ!!」
413SBI:2007/12/14(金) 10:54:23 ID:nMdnIydz
二人分かち合う快感に心奪われて、行為はさらに激しさを増していく。二人が動くたびに接合部から溢れ出る蜜が、床に小さな水溜りを作った。
夢中で腰を動かし、全身を駆け抜ける甘い痺れに声を上げる。強すぎる快感に何度も意識がホワイトアウトしかけて、それをさらなる快感に引きずり戻された。
「…すご…ヴィル…ヴィルの、きもちいいっ!!…だめ…わたし…へんになっちゃうよぉおおおっ!!!!」
「…っく…ああっ!!…アリソンっ!!!」
本能も、理性も、全てがないまぜになって、体中全てが愛しい人を求めていた。もっと熱く、高い場所へと、この人と一緒に登りつめたい。
激しい衝動に駆られるまま、ひたすらに加速していく二人の行為。意識が弾け飛びそうな凄まじい快感の衝撃に何度も晒されて、それでも二人は止まる事が出来ない。
そして、高まり続ける熱情はついに限界に達する。
「…アリソンっ!!射精すよっ!!!射精すよっ!!!」
「…あああ―――っ!!!…イクっ!!イっちゃうよぉっ!!!ヴィルっ!!ヴィルぅうううううううううっ!!!!!」
ビクビクと体を痙攣させ、絶頂に達したアリソンの中で、放たれたヴィルの熱が波打つ。一気に解き放たれた快感に二人の体は脱力し、そのまま机に寄りかかる。
しかし、それでも二人の両腕だけは、強く抱きしめ合ってお互いを離す事は無かった。

「……で、こうなっちゃうと」
翌日、二人は昼間だというのに、枕を並べてベッドに寝込んでいた。
「まあ、あんな風にしたんだから、仕方ないよね……」
「因果応報ってやつかしら……」
要するに、昨夜寒い中エッチして風邪をひいちゃったわけである。イった後しばらく、その場で半裸のまま脱力していたのも拙かったようだ。
今日一日の予定もすっかり潰れてしまい、最初に誘ったアリソンの方としては微妙に責任を感じていたりもした。
何をする事も出来ずベッドに横たわりつつ、アリソンは微熱でぼんやりする頭で、昨日の考え事の続きをする。
(そういえば、わたしが始めて、ヴィルも巻き込まれて、このパターンも昔から変わらないな……)
変わったような、変わっていないような、不思議な感じ。ただ一つ、確かに言えそうな事は
(それに、こうして一緒にいられて、それだけで嬉しいのも、ずっと変わらないな……)
ちらりと視線を横にやるだけで、すぐそばに見えるヴィルの顔。手を伸ばせばすぐに触れられる場所にいる、かけがえのない人。
どうせ、今日一日は何も出来ない。それならば、せめてこの幸せを存分に味わおう。そう決めて、アリソンはくすりと微笑んだのだった。
414SBI:2007/12/14(金) 10:54:56 ID:nMdnIydz
以上でおしまいです。失礼しました。
415326:2007/12/14(金) 21:04:08 ID:F61EyMir
SBI氏>はじめまして
保管庫にていくつか作品拝見しました
いずれも素晴らしい作品ばかりで、参考にさせていただいています
今回もGJであります

追記
非堕ちエンディングは恐らく早ければ日曜日
遅くても来週には投下します
416名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:30:08 ID:miIvDlAo
>>414
GJ〜
もっと!もっと甘い見てる人がのたれ死にするような甘甘を!!
これでもすでに凄まじくGJ!ですが!!
417名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:51:38 ID:b2oARXYI
>>414
GJ!
相変わらずアリソンとヴィルは甘甘ですね・・・だがそれがいい。
というか、SBI氏は時雨沢さん作品はすべて書けるみたいなんですけれど・・・すごいですね。
私はリリトレしか書けないので羨ましいです。


そういえば、二週間前に一週間したらリリトレをうpしてくれるといった方はどこへ・・・?
418名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:41:11 ID:tcoy1/uR
暴君ディオニスがますます人間不信に(´;ω;`)
419SBI:2007/12/18(火) 16:57:38 ID:ZoN+jzH3
また書いてきました。
326氏に触発されて、キノレイプものです。
それでは、いってみます。
420SBI:2007/12/18(火) 16:58:43 ID:ZoN+jzH3
閉ざされた空を見上げていた。
国を囲む真円形の城壁、その上部からせり出してやがては国の上空全てを覆い尽くしたドーム状の屋根。
路上に引き倒され、押さえつけられ、老若男女を問わない無数の人間になす術も無く陵辱されながら、キノは虚ろな視線をドーム屋根に向けていた。
「…っ……あっ…も…やめ……っ」
一体、どれほどの時間こうしているだろう?最初は激しく抵抗していたキノの声も、今は弱々しいものに変わっている。
キノも、その周囲の陵辱者達の体も、得たいの知れない粘液にまみれ、ぐちゃぐちゃに汚れて、僅かな明かりを反射して淫靡に輝いている。
手足は幾つもの腕に押さえつけられ、ムリヤリに開かされた太ももの間に陣取った男が、キノのアソコめがけて一心不乱に腰を動かしている。
「…っく……はぁっ…やぁっ…あ…イくぅううううううっ!!!」
もう何度目とも知れない望まぬ絶頂に、キノは全身をビクビクと痙攣させ、切ない悲鳴を上げた。
体に纏わりつく粘液の効果なのか、キノの性感は極限まで高められ、そのあまりに激しい快感にキノはもはやマトモに現実を認識出来なくなっていた。
(…ボクは…どうしてこんな事をされているんだ…?)
自分は確か買い物の為にこの国の大通りにいた筈だ。
周囲に見える建物の影は大通りにあったものと同じに見えるが、その全てがキノや陵辱者たちのものと同じ粘液に覆われ、いびつに形を変えている。
良く見れば、キノが押し倒された路上も粘液に覆われ、さらには頭上のドーム屋根からも、ぽたりぽたりと絶える事無く粘液の雨が振り続けている。
その粘液をしたたらせながら、キノを犯す陵辱者達。男も女も、老いも若きも、年端もゆかぬ子供までが、この狂った行為に参加している。
一糸まとわぬ姿の彼等。キノ自身も粘液に汚れた体には何一つ身につけていない。服を剥ぎ取られた記憶は無い筈なのに。
この街は、国は、どうなってしまったのか?
何一つわからないまま、理解できるのは『ここから脱出しなければいけない』というただそれだけ。
キノはぼんやりと霞む頭で、視界の中に自分の相棒を、この国まで自分を運んできてくれたモトラドの姿を捉えようとした。そして……
「……えっ?」
それを、見た。
粘液まみれの路上に、半ば沈み込むように倒れたモトラドは、その形状を粘土細工のような、工業製品とは思えない不定形生物のような形に変形していた。
「…エル…メス…?」
そして、キノがその名前を呟いた一瞬の後、エルメスはまるで泥のように崩れて、粘液の中に溶けていった。
「…あ…うわ…あぁ………」
その光景を見ていたキノの頭の中で、ぷつりと何かが途切れる音が聞こえた。全ての思考が途絶え、頭の中が真っ白に染まっていき
「うああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」
そして、暗く閉ざされた空の下に、キノの絶叫が響き渡った。

「………ああああああああああああああっ!!!」
自分の悲鳴で夢から目覚めたキノが、ガバリとベッドの上に体を起こした。
「……もう、何?こんな朝から……」
421SBI:2007/12/18(火) 16:59:39 ID:ZoN+jzH3
ベッドの脇から聞こえた呆れたような声に、キノはようやく我に返った。
「…あ……エルメス…」
エルメスの姿を認めたキノは、心底安堵した様子で額の汗を拭った。
「どしたの?なんか凄い声出してたけど…」
「…あ、ああ…悪い夢を見たんだ……」
心配そうなエルメスの声に答えながら、キノは吸い込んだ寝汗でぐっしょりと重くなった毛布を体の上からどける。
「…すごく恐かったよ……最後にエルメスが…溶けて消えちゃう夢…」
「うっわあ、なんて不吉な……」
ベッドの上から手を伸ばし、エルメスのボディの感触を確かめる。革張りのシートに、金属の車体の冷たさ、間違えようの無い手触りに、キノはほっと一息ついた。
「夢でよかった……」
「ほんとだねぇ…」
窓の外はもう夜明けらしい。カーテンの隙間から差し込む朝日の、その清浄な光が悪夢の残滓を押し流す。
ベッドから立ち上がったキノが窓を開ければ、目の前に広がる街には不気味な粘液も空を閉ざすドームも無く、昨日と同じ美しい街並みが広がっている。
「ほんとに、どうしてあんな夢を見たんだろう?」
しかし、窓の外を見つめるキノの胸中には、未だに得体の知れない不安が巣食っていた。

それから3時間後、キノは商店の立ち並ぶ大通りにいた。
「それじゃあ、これで必要なものは全部揃ったかな?」
今日でこの国の滞在も三日目、出発を前にしてキノは旅に必要な各種消耗品の買い物をしていた。
この国は物価も非常に安く、扱われている品物の品質も良かったので、使い古しの下着は思い切って全て買い替え、食料も少しだけ多めに買い足した。
「後は、できれば他の国で高く売れそうな物も見繕いたいけど……」
「あんまり欲張ると、僕のタイヤがパンクしちゃうよ」
荷物を荷台に積んで、キノはエルメスに跨る。低速で大通りを走りながら、道の両側に並ぶ商店の店先をちらちらと物色する。
空は青く晴れ渡り、雲一つ無い上天気。道行く人々の顔に浮かぶ笑顔。これ以上ないほどの、平和すぎるぐらいに平和な光景だ。
そんな空気の中にあって、キノもまた、のんびりとくつろいだ心地だった。しかし……
「………っ?」
違和感。
視界の隅をかすめた影が、何故かキノの心をざわめかせた。
「あれは……」
エルメスを停めて振り返る。見覚えのある建物。夢の中で得体の知れない粘液に溶かされて歪に形を歪めていた小さなビル。それと同じものが今、キノの目の前にある。
「どしたの、キノ?」
「まさか、こんな事がある筈は…」
エルメスの声にも応えず、キノは周囲の景色を見渡しながら、頭の中で何度も夢の記憶と照合する。
422SBI:2007/12/18(火) 17:01:13 ID:ZoN+jzH3
「同じだ。全部同じだ……」
同じ建物。同じ店。夢の中で見た溶解していくあの街と、目の前の光景が重なる。
視界の中を流れていく人の群れの中に混じる見覚えのある顔は、夢の中に現れた陵辱者達ではないのか?
そもそも、キノが大通りのこの場所までやって来たのは、この国に入国してから今日が初めてのはずなのに……。
「キノ!顔が青いよ、だいじょうぶ?キノ?」
「駄目だ…ここにいたら、ボクは……」
不吉な予感に駆られ、キノはエルメスを発進させる。しかし、その直後、エルメスのタイヤはぬかるみにはまり、キノ諸共路上に投げ出される。
「うわあああっ!!!」
受身を取り、キノはなんとか無傷で路上に着地する。
そして、気が付いた。三日前のキノが入国した日からずっと晴天続きのこの国で、しかも石畳で舗装された大通りで、ぬかるみにはまった?
立ち上がろうとすると、手の平に、尻餅をついたズボンに、べったりと纏わりついた粘液が糸を引いた。
地面を見た。じわじわと、石畳の隙間から染み出す粘液の沼の真ん中に、キノはいた。
「な、なんか変だよ、キノ!?べとべとしたのがどんどん増えてる。早く起こして」
「エルメスっ!!!」
エルメスの声を聞いて、再び立ち上がろうとしたキノ。その前に二つの人影が進み出てきた。
「大丈夫ですか?すごく派手に転倒したみたいだけれど」
カップルと思しき男女が倒れたキノに手を差し伸べる。言葉だけ聞けば何でもないが、自分達の足元で起こる変化を気にも留めない態度は明らかに異常だった。
キノは思わず後ずさる。しかし、体勢を変えて立ち上がろうとして、振り向いた先にもまた何人かの人が立っていた。
「君、怪我はないかい?」
「い、いえ…何ともないです」
いまや踝の上まで粘液の中に浸かり、まともに歩く事も出来ない。しかし、周囲の誰もがその異常に気が付いてすらいないように見える。
それとも、それを異常と感じているのはキノだけなのか?
「大丈夫、ですから…心配していただかなくても、平気ですから」
いつの間にやら、その場に居合わせた通行人の殆どが立ち止まり、キノの周囲に集まっていた。それをかき分けて、キノはエルメスの方へ向かおうとする。
「すみません、通してください」
「そうは言うが、やはり心配だよ。本当に怪我が無いかどうか、もう一度確かめないと」
「そうだよ、案外ケガをした直後は痛みに気が付きにくいものなんだ」
しかし、人々はキノの周りに執拗に纏わりついて進ませてくれない。次第にキノを取り囲む人の輪は狭まって、ついには身動きが取れなくなってしまった。
「ほら、擦りむいているじゃないか」
一人の男が、キノの僅かに血の滲んだ右手を取る。乱暴な様子はなかったが、咄嗟にキノは手を払いのけてしまう。すると今度は別の手の平がキノの右手を掴む。
「何をするんですか!?」
「駄目よ、そんな傷を放っておくなんて」
そう言ってから、キノの右手を取った女性はその傷口を口元に近づけ、ちろり、赤い舌で血を舐め取った。
423SBI:2007/12/18(火) 17:01:51 ID:ZoN+jzH3
「ひゃ…っ!!?」
思わず声を上げたキノは、女性の手を乱暴に振り払う。しかし、今度は左手を掴まれる感触。
「は、放してくださいっ!!!」
叫んで、その手も振り払おうとして、しかし、今度は四方八方から伸ばされた腕にキノの体は押さえつけられる。
「やめ……何を考えてるんですかっ!!」
「怪我をしているんだ。手当てをしなくちゃね」
そう言って、キノの顔を覗き込んだ男の瞳、その奥には何か得体の知れない衝動が渦を巻いているのがキノには感じられた。
目の前の男だけではない。周囲の人間達はみな、老いも若きも、男も女も、果ては小さな子供までが同じ瞳で、舐めるようにキノの体を見つめている。
「くっ!!」
キノはホルスターからカノンを抜き、目の前の男の顎に押し当てる。しかし、男は微塵の同様も見せない。なぜならば……
「危ないな、そんなパースエイダーじゃ、暴発しちゃうんじゃないかな?」
カノンは変形していた。銃身も、引き金も、グリップも、ねばねばの粘液に塗れて醜く歪んでいた。
「ほら、そんな物はしまいなさい」
男がキノの腕を掴む。抵抗すると、キノの上着の粘液を浴びた部分が、まるで水に濡れた紙のようにぐちゃりと溶けて千切れた。
「そんな……」
呆然としながら、それでも次の武器を取り出そうとしたキノだったが、それよりも早く無数の腕がキノの体を粘液の沼の中に押し倒す。
「うああああああっ!!」
さらに量を増した粘液の中に体を半ば沈められたキノ。なんとか逃れようと激しくもがくが、急に体から力が抜けていく。
「えっ!?…や……ボクの体、どうなって…?」
そこでキノはようやく気が付く。辺りに漂う濃厚な甘い香りに。
呼吸を一つするごとに、体が少しずつ熱くなっていく。恐らくはこの粘液の香りだろう。粘液に触れた全身の肌もじんじんと疼き始めている。
キノの体からは抵抗する力がみるみる抜けていく。脱力した体を幾つもの手足に押さえつけられて、キノは自分を見下ろす人の群れを呆然と見上げた。
「まったく、いつもの事だけどキノさんは乱暴で困るなぁ」
キノを押さえつけている男の一人が言った。
「な、何を言って…?どうしてボクの名前を!?」
「まあ、キノさんだけは憶えてないんだ、仕方が無いさ」
「でも、少しだけ記憶が残ってるみたいよ」
「そうか、それでさっきはあんなに強引に行こうとしたんだ」
「警戒されてるんだね。今回で素直になってくれればいいけど」
キノを無視して交わされる会話。その言葉を聞きながら、キノは悟った。多分、今朝の夢は、夢ではなくて現実の出来事だったのだ。
人の群れの隙間から僅かに覗く周囲の風景は大きな変化を見せ始めている。あらゆる建築物が粘液を滲ませながら溶解する。
粘液を浴びた周囲の人間の服も次第にぐずぐずと溶けていく。しかし、人々はそれを意に介さず、熱に浮かされたような視線をキノに投げかけている。
(きっと、ボクは何度もこうやって……)
424SBI:2007/12/18(火) 17:02:37 ID:ZoN+jzH3
ジャケットが、シャツが、パンツが、破かれて溶けて、無防備に晒されたキノの体を無数の手の平が弄り始める。
(今日は、一体何度目の『三日目』なんだ?)
抗おうと伸ばした手には、爪を突き立てるほどの力も入らない。無理矢理に開かされた手の平に、名前も知らない誰かの脈打つモノを握らされる。
勝手に手を放さないように指を押さえられ、手コキを強制される。ぐちゅぐちゅと音を立てて、手のひらの中で肉茎の感触が前後に動く。
「…っあ…やめ…うああっ!」
どくん、脈動と共に放たれた白濁液がキノの体に降りかかる。粘液の甘い香りに混ざって、濃厚な牡の臭いが鼻腔を突いた。
その瞬間、ゾクゾクと全身が粟立つ。体が覚えているのだ。何度も繰り返された陵辱と、与えられた快感を……。
「…うあ…あくぅ…体…熱いぃ……」
自らの意思に反して、これから始まる行為への期待で疼いてたまらない体に、キノは絶望の声を上げる。
もう片方の手の平にも男のモノを握らされる。ピンと立ち上がった可愛い乳首に女性がしゃぶりつく。脇腹にも、細い腰にも、体中に舌や手の平が纏わり付く。
さらには太ももを押し開けられ、最も熱くてたまらない部分、濡れそぼったキノのアソコにまで指が挿入される。
「あっ…い…やぁ…やめて……くああああっ!!!」
くちゅりくちゅりと、遠慮なく内側をかき混ぜられて、キノは背中をビクンと震わせ、悲鳴を上げて身をよじった。
「もうドロドロだ。熱い肉がきゅうきゅう締め付けてきてたまらないな。それに、随分感じやすくなってきたみたいだし……」
ひとしきりキノを内側から責め立てた男は指を引き抜き、満足そうな笑顔を浮かべる。
「この分なら、いきなりいっても大丈夫だな」
「…ああ…そんな…やめて……」
涙を浮かべるキノの哀願は無視して、男は自分のモノをキノのアソコに押し当てる。
「さあ、いくぞ」
「…や……」
「それっ!!!」
「嫌ぁああああああああっ!!!!」
じゅぷぷ、と音を立てて男のモノがキノのアソコに挿入される。一切の容赦なく、一気に奥まで貫くと、迸る快感の電流にキノの体がビクビクと痙攣する。
男はそのまま激しく腰を動かし、キノの膣内をかき混ぜる。両手は休まずに手コキを強制され、さらには可愛い口にまで男のモノがねじ込まれる。
「…んんっ…ん…くぅ…んぅ……ぷあぁ…や…かけないでぇええええっ!!!!」
呼吸する間も与えずに前後する肉槍をたまらずに口の外に押し出した瞬間、顔めがけて白濁液が放たれる。
続いて手でしごいていた二本からも立て続けの射精が行われ、キノの顔が、体が、みるみる内に白く汚されていく。
「俺はこっちを使わせてもらおうかな」
「…ひあっ…そっち…お尻…」
押し倒されていた体を起こされ、背後に回った男のモノを後ろの穴に押し当てられる。入り口に当たる熱に驚く暇もなく、一気に挿入される。
「…………っ!!!!!!!!」
痛みと共に駆け抜けるゾクゾクした感じにキノの意識が寸断される。キノのアナルは男の太いモノをいとも簡単に受け入れた。ここも、開発されているのだ。
425SBI:2007/12/18(火) 17:03:28 ID:ZoN+jzH3
「…うああっ!!…だめぇっ!!!…はげし…すぎるぅうううううっ!!!!!!」
前後の穴を襲う、叩きつけるようなピストン運動に、キノは体を弓なりに反らせて悲鳴を上げる。
さらに、その激しい快感の狭間に、乳首を、クリトリスを、首筋を、背中を、体中のあらゆる場所を責め立てたれる激しい感覚が襲い掛かる。
「…っあああ!!…ひぅ…だめっ…だめぇっ!…あぁ…ふああああああっ!!!!」
全身を襲う快感の波状攻撃の中で、キノは次第に我を忘れ、流されるままに快楽を貪るようになっていく。
気が付けば、最初は強制されていた手コキも、今は自分から男のモノを擦り上げ、全身に白濁のシャワーを浴びては体を撃ち震わせている。
(ああ……もう…このままじゃ、ボクは……)
ぼんやりと霞む頭の隅で残された理性が警鐘を鳴らす。しかし、今のキノにはどうすればここから抜け出せるのか、何も考えが浮かんでこない。
何も出来ないまま、地獄のような光景の中で悪い冗談みたいに明るい青空を、キノはただ見上げる。
しかし、その青色もゆっくりと何かに覆われていく。巨大なドーム屋根が国全体を覆い尽くそうとしているのだ。
「…っくぅ…ああんっ!!…も…だめぇ!!…ボクはっ!!ボクはぁあああああっっ!!!!!」
あらゆる希望が閉ざされていく中、キノの前後を犯す二人の動きも最高潮に達する。壮絶な快感に頭の中を何度も真っ白にされて、キノは限界へと追い詰められていく。
ひときわ激しく突き上げられた瞬間、キノの中でギリギリで張り詰めていた糸が断ち切られた。
「あああああっ!!!イクぅうううっ!!!!イっちゃううううううううっ!!!!!」
はしたない悲鳴を上げて、キノは絶頂に達した。一瞬遅れで放たれた二人の男の白濁液がキノの体の中を暴れまわり、その熱がさらなる絶頂の連鎖をキノにもたらす。
ぐったりと力尽きたキノだったが、周囲に群がる陵辱者達はさらなる快感を得ようと、休む暇も与えず再びキノの体を責め始める。
さらに、ドームに閉ざされた空から降る濃厚な粘液の雨が陵辱者を狂気へと追いやる。キノを犯す輪に入れなかった者たちも、思い思いに淫らな行為を始める。
キノにはもはや抵抗する気力は無く、なすがままの自分の体をまるで他人事のように眺めていた。ぼんやりとした意識に、陵辱者達の会話が流れ込んでくる。
「まったく、キノさんには苦労させられるなぁ」
「だいぶ素直になってきたけど、それでも、まだまだ自分から進んでしてくれないからな」
「今日で何十回になるかしら?私なんか一回目で全部どうでも良くなって『もっと激しく犯してぇ!!』なんて叫んで、夢中になってエッチしたのに」
「心身共にかなりタフだよね」
「このまま、いつもの様に心を閉ざされたら、またやり直しになっちゃうし」
「エルメス君が溶けて消える所を見せたのは、ショックが強すぎたみたいだしね」
「せっかく、素敵な仲間が出来ると思ったのになぁ」
(……仲間?…一体、どういう意味だろ?)
僅かに残っていたキノの意識がその会話の内容に反応した。僅かに顔を上げると、陵辱者の一人がそれに気付き、キノに話し掛ける。
「ああ、キノさん、聞いていたんだ。まあ、自分の事なんだし、気になるのは当然か」
「そうだ、キノさんにこの国の事を全部聞いてもらうのはどうだろう?」
「いいな、それ。キノさんも自分の立場を知れば、もしかしたら諦めてくれるかもしれない」
その提案に、周囲の者も賛同した。一人の男が膝をつき、今も二穴を犯され続けるキノの耳元で話し始める。
「キノさん、君はね、この国に喰われたんだ」
426SBI:2007/12/18(火) 17:04:44 ID:ZoN+jzH3
「…喰われ…た……?」
奇妙なその言い回しが理解できず、キノはオウム返しに聞き返した。
「そう、喰われたんだ。この国が生きるためにね」
もう一度同じ言葉を言った男の顔には、恍惚とした笑顔が浮かんでいる。
「この国は生きている。これは比喩とかじゃない、本当の話さ。この国は自分の意志を持つ生物なんだ。主食は人間」
男がこの国の正体を語る。
この国は人を喰う化け物なのだ。地中を移動し、地上に現れてはさも普通の国であるかのように見せかけて、人間を誘い込み、そのまま食べてしまう。
ただし、文字通りの意味での食物として食べるのではない。実は、この国は生物としては中途半端な存在であり、それを補うために人間を取り込む必要があるのだ。
取り込まれた人間はこの国の細胞の一つとなる。新たな人間を取り込むために普通の国のように振る舞う僅かな時間を除き、延々と淫らな行為を続ける事になる。
人間が最も激しく生命力を躍動させるその行為が、そのままこの国全体を動かすエネルギーとなるのだ。
「キノさんも、もうこの国の細胞の一つなのさ。このネバネバ、浴びるとすごく気持ちいいだろ?
体の奥まで染みこんで、キノさんの全てを作り替えて、これなしではいられなくなってるはずさ。もう逃げられない」
「…ウソ…だ……」
「だから、もう抵抗しても意味はないよ。キノさんも苦しむばかりだし、何も良い事はない。現実を受け入れなきゃ」
男が話し終えたのと同時に、キノの前後の穴に再び精液が注ぎ込まれる。さらに、無数の射精がキノの体中を汚す。
その熱と衝撃が、朦朧としていたキノの意識に強烈な快感のハンマーとなって襲い掛かる。
「…うあああっ!!…せーえきがぁ!!…も…かけないで……熱くて…変になるぅううううううっ!!!!」
休む暇もなく、また別の陵辱者がキノの前後に陣取って、出されたばかりのものが零れ落ちるアソコとアナルを犯し始める。
再び快楽地獄に叩き落されて、キノは泣きじゃくり、切ない悲鳴を上げて、快感に体を打ち震わせる。
「…ああっ…だめっ…やめてぇ!!…またイかされるぅっ!!!イかされちゃうぅううううっ!!!!!」
ビリビリと駆け抜ける甘い痺れ。強烈すぎる快感はもはや苦痛と区別がつかないほどだ。敏感すぎる体を無茶苦茶に犯されて、キノは再度の絶頂を迎える。
しかし、どれほど泣き叫ぼうと、キノに対する陵辱が終わりを告げる事はない。
「ううん、駄目だな。まだまだキノさんは全てを受け入れてくれそうにない」
「やっぱり、エルメス君がポイントだと思うんだけど……」
「それは、昨日試して駄目だったろ」
「いや、いたずらに絶望感だけを与えたのが拙かったのかもしれない。何か別の方法があれば………」
それでも完全に堕ちないキノを見ながら、陵辱者達が言葉を交わす。そして、その中の一人が、ふと粘液の中に沈みかけているエルメスをちらりと見て、
「……えっ?」
驚きに声を漏らした。
「…これは一体」
エルメスの車体が溶けていく。その下から現れる若々しい人間の肌。
「そういえば、エルメス君もまた自分の意思を持っている。生きているんだったな……」
427SBI:2007/12/18(火) 17:05:24 ID:ZoN+jzH3
完全に車体が溶け落ちて、現れたのはキノと同じ背格好の、金髪の少年。
「この粘液の中から、大きな建物から小さな道具まで、この国の全てが生まれる。だけど、こんな物まで作り出すなんて……」
粘液の中から顔を上げた少年、エルメスが呆然とした表情で周囲を見回す。
「何?…僕は…どうなって……?」
「エルメス君に肉体を与えるなんて、この国もよっぽどキノさんを気に入ったみたいだ」
自分はどうなってしまったのか?状況がわからず混乱するエルメスに、陵辱者達が歩み寄る。
「…な、何だ?…お前ら何考えて…」
「これでキノさんも何とかなるかもしれない。さあ、協力してもらうよ」
慣れない人間の肉体に立ち上がることも出来ないエルメスを数人がかりで担ぎ上げ、そのまま陵辱を受け続けるキノの元へと運ぶ。
「…えっ!?…キノっ!!…お前らキノに何をしてっ!!?」
ぐちゃぐちゃに汚され、犯されて、堪え切れずにいやらしい声を上げるキノ。その姿を見て、エルメスがじたばたと暴れ叫ぶ。
「…この声……エル…メス?」
その声に反応して、キノがゆっくりとエルメスの方に顔を向ける。
「…あ……キノ…」
「…エルメス…なの?」
「…そうだよ、キノ…僕だよ…」
そこでエルメスは解放された。何とか膝立ちで体を起こして、エルメスは周囲の陵辱者達を睨みつけ、叫ぶ。
「くそっ、こいつらキノに何をしてるんだ!!」
陵辱者達はそんなエルメスの言葉は無視して、その後で呆然と、聞き慣れた相棒の声で話す金髪の少年を見つめるキノに話し掛ける。
「どうだい、キノさん?」
「…この声…エルメスの声……」
「間違いない、エルメス君だよ。これで、君の頑なな心も和らぐといいんだけど」
「…何を言って…?」
キノの前の穴を犯していた男が自分のモノを引き抜き、入れ替わりにエルメスがキノの前へと押しやられる。
「キノさん、悲しまなくてもいいんだ。この国の中でも、キノさんは決して一人じゃない」
背後から伸びた女性の手が、エルメスのモノを弄びしごき上げる。
「…っあ…くぅ…やめ…」
「さすがね、ずいぶん反応の良い体だわ」
味わった事の無い激しい快感に、エルメスのモノが瞬く間に頭をもたげ始める。やがて完全に立ち上がった肉茎を、女性はそのままキノのアソコに押し当てた。
「…あっ…や…エルメスぅ…」
「…うあ…キノ…熱いよぉ…」
敏感な部分が触れ合って、二人の口から小さく悲鳴が漏れる。
428SBI:2007/12/18(火) 17:06:14 ID:ZoN+jzH3
「さあ、キノさん、エルメス君と一緒なら気兼ねなく気持ち良くなれるね」
「…ひぅ…やめろっ!!…放せぇ!!」
これから自分達を襲う事態を察したのか、エルメスが再び激しく暴れ出す。しかし、非力な少年姿のエルメスは、無数の腕には抗いきれず押さえ込まれてしまう。
そして、幾度もの射精でどろどろに汚されたキノの大事な部分へ、陵辱者達の手によって、エルメスのモノがゆっくりと挿入され始める。
「…っあああ…入ってくるっ!!ボクのなかに入ってくるぅうううっ!!!!」
「…やめろっ!!やめろやめろやめろぉおおおおおっ!!!!!」
やがてキノのアソコはエルメスのモノを完全に受け入れた。伝わりあう熱と脈動、焼け付くような快感が二人の神経を蹂躙する。
本来持ち得る筈の無い人間の感覚、圧倒的な快感はそれだけでエルメスをほとんど思考停止の状態に追いやった。
絶え間ない陵辱に精神を磨耗させた状態のキノは、苦しいほどのその感覚を、エルメスの背中をぎゅっと抱きしめて、ただ耐える。
「…エルメス?…本当にエルメスなの?…エルメス…だよねぇ?」
「…うあ…キノぉ……」
「エルメス……抱きしめて…お願いだから…ボクを……強く…抱きしめて…」
今にも消え入りそうなキノの声。エルメスはその悲痛な声音を少しでも和らげてあげたくて、キノを強く抱きしめる。
「…キノ…大丈夫だから…僕がいるから……」
「…エルメス…エルメスぅっ!!!」
もはや他にどうする事も出来ず、ただ、お互いをきつく抱きしめあうキノとエルメス。その様子を見ながら、陵辱者達は満足げに笑う。
「これはいけそうだ」
「でも、少しは動いたらいいのに」
「エルメス君、きっと動けないぐらい気持ちがいいのよ」
「そうか、それなら手伝ってあげないとな」
会話を聞いて、キノのアナルを背後から犯していた男が肯く。エルメスとキノをまとめて抱き締め、そのまま腰を動かし始める。
「…っ!!?…や…なんで…動いて…!!?」
「…うあああっ!!!…やめてぇ!!…エルメスのが…擦れてるぅ!!!!」
背後からのピストン運動の振動が否応無く二人の接合部に刺激を与える。動かされるたびに、着実に神経を蝕む快感が二人を追い詰めていく。
「…ふああああっ!!気持ちいいっ!!エルメスの…気持ちいいよぉ!!!!」
「…キノっ!!!熱いぃいいいっ!!!!」
もうどうしていいのか判らない。ただ、熱くて、気持ち良くて、この刺激がもっと欲しくてたまらない。
止め処なく湧き上がる欲求の前に理性は溶けて狂い果て、やがては野生の衝動が二人を支配し始める。
「…あああっ!!!キノっ!!!キノぉおおおおっ!!!!」
「…エルメスっ!!!…もっとぉ!!!…エルメスぅうううう」
我を忘れて腰を振りたくり快感を貪る。唇を重ね、舌を絡めて唾液を奪い合う。タガが外れてしまったかのようにいやらしい声を上げて、それがさらに二人を興奮させる。
今までギリギリの所で守り通してきた心の中の最後の砦は、いとも簡単に破壊されて、全てが快楽に塗り潰され白く濁っていく。
429SBI:2007/12/18(火) 17:06:44 ID:ZoN+jzH3
「…あ…くぅ…キノっ!!…好きだよ…キノっ!!!」
「…ふあああっ!!!エルメスぅ…ボクも…ボクも好きっ!!!…エルメスぅううううっ!!!!」
ただ快感を求め、肉欲を貪る獣と成り果てた二人は、激しく互いを求め合い、そして壊れていく。
やがてキノとエルメスの意識は快楽の奔流の中で粉々に砕け散った。
「…うあ…イクぅうううっ!!!キノっ!!イクよっ!!イクよおおおおっ!!!!!」
「…ああ、エルメスっ!!…イクっ!!!イクううううううう―――――っ!!!!!!」
ビュクビュクと接合部から溢れ出る白濁液。快楽地獄の中で完全に破壊されたキノとエルメスは、そのまま意識を失い崩れ落ちる。
陵辱者達は二人の体を白濁のシャワーで祝福した。もう戻れはしない。二人は今、この国の真の国民となったのだ。

それから半年ほど後、キノを喰らった国は地中を移動し、再び別の場所に現れて次なる獲物を待ち構えていた。
一見平穏そのものに見える国の中、キノとエルメスはその中心部から外れた薄汚れたビルの、そこで営業されている見世物小屋の舞台の上にいた。
「…っくぅ…うああっ…キノっ!!…キノ…好きだよぉ!!!!」
「…エルメスぅ!!…もっとはげしくっ!…奥まで突いてっ!!…ボクをめちゃくちゃにしてぇえええええっ!!!!」
あの後、さらなる陵辱を受け続けたキノとエルメスは崩れ落ちた心を立て直そうと抵抗をし続け、しかし、抗いきれずに完全に堕ちてしまった。
さらに、長く抵抗を続けたその反動が、堕ちた二人の心を容赦ない崩壊に追い込んでしまった。
キノとエルメスは他の国民たちのように表面上は普通の人間に見えるよう振舞えるだけの理性も無くし、ただ快楽を求め喘ぎ続けるだけの肉人形に堕ちてしまった。
そして、昼も夜も無く白濁にまみれて淫らな声を上げる二人の姿は、舞台の上で晒しものにされる事になった。
ギラつく客の視線すらも今の二人には快感をかきたてるものでしかない。まさぐり、舐めあい、舌を絡め、腰を振り、快楽の沼の底に沈んでいく二人。
自分たちが奪われてしまった大切なもの、それを取り戻そうとするかのように、二人はひたすらに行為に没入し続ける。
「…また射精るっ!!射精るよっ!!!キノぉおおおおおっ!!!!!」
「…エルメスっ…イクよっ!!!…イクよおおおおおおおっ!!!!!」
絶頂のたびに砕け散る心、その瞬間の幸福感、それだけが今の二人にとって生きている事を実感できる唯一のものだった。
もう戻れない二人は、今日も舞台の上に無残なその姿を晒し続ける。
430SBI:2007/12/18(火) 17:11:22 ID:ZoN+jzH3
以上でおしまいです。
なんか説明くさい話ですが、これぐらい大仕掛けじゃないとキノを堕とせる気がしないんです。
あと、エルメス擬人化展開が唐突過ぎたような。こんなあまりにあまりなオチの話を書いておいて、エルメス×キノが好きだなんて言ったら怒りますか?

実はあともう一本、>>405と同じ電波を受信して書きました。
メリエルとトレイズのお話です。
それでは、いってみます。
431SBI:2007/12/18(火) 17:13:20 ID:ZoN+jzH3
一つトレイズに説教でもしてやろう。そう思ってやって来たのだけれど、トレイズはちょうど出かけているようだった。
「まったく、姉を放って自分は外出なんて、これはもう本格的に説教しなければ駄目みたいだわ」
主のいない部屋の真ん中、トレイズにとっては理不尽そのものな怒りを燃やして、メリエルは腕を組み仁王立ちしていた。
何かと煮え切らないトレイズに、メリエルが意見するのはそう珍しい事ではない。今日も、トレイズにガツンと言ってやるつもりだったのだが……
「どこに行ってるんだ……」
相手がいないのではどうにもならない。メリエルは仕方なく、トレイズのベッドの隅にどっかりと腰を下ろした。
部屋の中をざっと眺めてから、机の上に載った写真立てに手を伸ばす。その中でトレイズと並んで写る勝気そうな栗色の髪の少女を、メリエルはじっと見つめる。
「これがリリアさんか……」
今日、メリエルがトレイズを訪ねた理由、それは彼女、リリアーヌ・シュルツについての事だった。
トレイズは、この幼馴染みの少女がどうやら気になっているらしい。その感情自体に問題はない。しかし、トレイズの態度はどうにも煮え切らないのだ。
腰の引けた半端な姿勢では相手の女の子が迷惑する。ただでさえ立場の難しい王族なのだ。恋愛も覚悟を決めてやれ。メリエルは、そう言ってやるつもりだった。
「結構可愛いな。髪もサラサラ、トレイズにはもったいない」
他にする事も無いのでリリアの写真を見ながら、メリエルはトレイズのベッドの上に寝転がる。
段々と落ち着いてきた頭でリリアの事を考える。トレイズは彼女にどう接しているのだろう?幼馴染みとしてどんな時間を過ごしてきたのだろう?
つらつらとそんな事を思い浮かべている内に、メリエスは自分がほっとしている事に気が付いた。
「トレイズめ……」
小さく名前を呟くと、胸の奥が微かに疼く。
多分、いやきっと、トレイズはリリアの事が好きなのだ。何しろ随分とヘタレだし、本人もその気持ちを理解できていないかもしれない。でも、見ていればわかる。
幼馴染みの事を話すときの、トレイズのあのくすぐったそうな、嬉しそうな表情、それを見ないですんだ事にメリエルはほっとしているのだ。
「むう………」
自分でも変だとは思う。だけれども、胸の奥の切なさは消え去らず、メリエルを苛み続ける。
メリエルは写真立てを元の場所に戻して、代わりに壁に掛けてあったトレイズの上着を手に取る。抱き締めて、トレイズの残り香を吸い込んだ。
そのままベッドの上に横になると、上から覆い被さったトレイズの上着の感触が、まるでトレイズが自分を抱きしめているように感じられた。
「……うあ…また」
下腹部の熱に、声を漏らした。湧き上がる衝動を堪え切れずに、メリエルの指が自らのショーツの中に差し込まれる。
「…ああっ…あんっ……ずっと…こんなのばかりだ…トレイズ…トレイズのせいだ……」
切なげな声と微かに聞こえる湿った音。やがてメリエルは我を忘れて、その行為に没入し始めた。

村の仕事を手伝って、ついでにライフルの手入れもして、すっかりくたくたになったトレイズは自分の部屋へと向かっていた。

まあ、イクス王国の現女王である自分の母、フィオナ達に比べれば気楽といえば気楽な立場なんだけれども。
ともかく、すっかり疲れ果てて、さっさと部屋に戻って休む事ばかりを考えていたトレイズは、部屋のドアが僅かに開いている事も、その中にいる人の気配にも気付かなかった。
432SBI:2007/12/18(火) 17:14:11 ID:ZoN+jzH3
「あ〜疲れた」
ドアノブをひねるまでもなく、ドアが簡単に開いた事を一瞬変だと思ったが、あまり気にせず部屋に踏み込んだ。
「…っくぁ…ああああっ!!…トレイズぅうううっ!!!!」
そして、耳に飛び込んできたその声に、自分のベッドの上で半裸になって身悶えていた自分の双子の姿に、トレイズは凍りついた。
「…な…うあ…メリ…エル?」
思わずトレイズの口から漏れ出た声に、ベッドの上で恍惚としていたメリエルは一気に正気に戻った。バッと起き上がり、振り返った先にいたトレイズの姿にしばし唖然。
「……トレイズ…」
トレイズも呆然と、肌も露なメリエルの姿を見つめる。上着は胸の上まで捲り上げられ、スカートは脱ぎ捨てられてベッドの隅に転がっている。
ショーツは右足に引っ掛かっているだけの状態で、ほとんど裸同然のメリエルの体を覆い隠しているのは、あれはトレイズの上着ではないか。
「…メリエル…お前何やって…?」
当然の質問だった。
「…………っ!!!!!」
が、メリエルがそれに答えられるはずも無かった。いつものように威勢良く言い返そうにも、さすがにこの状態では、言葉が見つからない。
顔を真っ赤にしたメリエルは抱きしめたトレイズの上着で前を隠したまま、身動き一つとれなくなってしまった。
「…なんで、俺の上着を?…それに、さっき俺の名前を呼んで……」
さらに続けられたトレイズの言葉はメリエルにとってはまさに鬼門だった。もうトレイズの姿を直視する事も出来ない。赤い顔を俯かせて、ぷるぷると肩を震わせる。
恥ずかしさで消えてしまいそうなメリエルだったが、それと同時に言い表し難い激しい感情が、胸の奥から湧き上がる。
(…ぜんぶ……トレイズのせいだ…)
ちらりと目線を上げて、トレイズの顔を見る。ただただ混乱するばかりといった感じのトレイズの表情が、その怒りをさらに燃え上がらせる。
(…こっちの気も知らないで……)
切なくて、苦しくて、どうにかなってしまいそうだ。こんな気持ちになるのも全部トレイズのせい、そうに決まっているのだから……
「とにかく服を着て、俺は一旦外に出てるから…」
そう言って立ち去ろうとするトレイズの腕を、メリエルの腕がぐっと掴んだ。
「……えっ!?」
思いがけない行動に驚くトレイズの顔を、がばっと顔を上げたメリエルは睨みつける。そして、こう言った。
「………とれ…」
「…な、何?」
「……責任…とれ!!」
メリエルが何を言わんとしているのか、理解できないままのトレイズの体を、メリエルはぐいっと引っ張り、そのままベッドの上へ。
ベッドの上に仰向けに転がったトレイズ。メリエルはその体の上に乗っかり、両腕を押さえつけて、トレイズの瞳を見つめながら、もう一度言う。
「…責任とれ……こんな…女の子のあられもない姿を見たんだ…責任とれ、トレイズ……」
「メリエル…どうしたんだよ…」
433SBI:2007/12/18(火) 17:14:59 ID:ZoN+jzH3
自分を見つめるメリエルの瞳のその奥に、いつもとは違う、何か今にも消えてしまいそうな切なげな色を見て、トレイズは一瞬怯んだ。
そのトレイズの見せた隙が、メリエルをさらに大胆な行動に駆り立ててしまう。
「…バカ…トレイズ……っ!!」
「…メリエ……んんっ!!?」
トレイズの唇を、メリエルの唇が塞いだ。無我夢中のメリエルは、小さな可愛い舌をトレイズの口の中に差し込み、つたない動きでトレイズの舌にからめた。
呼吸も忘れ、限界までトレイズと唇を重ね合わせ続ける。
トレイズは最初メリエルを引き剥がそうとして、そのきつく閉じられた目の端に滲んだ一粒の涙に気がつき、結局手を止めた。
やがてキスは終わり、唇を離したメリエルの、その今にも泣き出してしまいそうな怒り顔を、トレイズは言葉も無く見つめた。
メリエルも何も言わない。言えない。伝えたい事は山ほどあるのに、それをどう言っていいかがわからない。
「………トレイズ…」
試しに名前を呟いてみて、それだけで崩れ落ちそうになるほど切ない心に、メリエルの瞳に浮かんだ涙の玉が零れ落ちる。
トレイズの混乱はひとまずピークを過ぎたらしく、ただ静かな瞳でメリエルを見つめている。いたわるような、その優しい眼差しにメリエルの胸がまた疼く。
(…どうして…なんでこんな眼を…こいつがこんなだから、私は……)
時にへたれと言われる事もある優柔不断な性格のトレイズ、だけど、それだけではない事をメリエルはよく知っている。
立ち向かうべきときにはそこから逃げ出さず、大切なものを決して見失わない。そんなトレイズを見てきたのだ。生まれた時から今まで、ずっとずっと……。
苦しいほどの衝動に押されて、メリエルは次の行動に移る。トレイズのズボンに手を伸ばし、その中からトレイズのモノを強引に取り出す。
「…ちょ…待て…メリエル、何やってるんだ!!」
「…責任…取らせるだけだ!!」
初めて触れるトレイズの分身の感触。少しだけ大きくなっているのは自分の姿を見たせいだろうかと、メリエルは少しだけ嬉しくなる。
やり方もわからないまま、おっかなびっくりの手つきで刺激を与えると、トレイズのモノがみるみると大きくなっていく。
「ビクビク、してる……」
「…やめろ…メリエルっ!!…やめ……うああっ!!!」
何とか払いのけようとするトレイズだが、先程のメリエルの涙が脳裏にちらついて、結局メリエルにされるがままになってしまう。
やがて、すっかり大きくなったトレイズのモノの上に、メリエルは自分の腰を、さっきまでしていたオナニーの熱が残る大事な部分をもっていく。
「メリエルっ…駄目だ…やめるんだっ!!!」
メリエルの意図を察して、トレイズが叫ぶ。その声に、一瞬後ろめたさを感じながるが、今のメリエルには自分を止める方法がわからない。
(…トレイズが欲しい…)
熱に浮かされた心の促すまま、メリエルは自分のアソコにトレイズのモノをあてがう。触れ合ったその熱に、胸の奥がまた、きゅんと疼いた。
「…駄目だ…こんな…妹とするなんて……」
トレイズがつぶやいた、その言葉が胸に突き刺さる。
メリエルがトレイズを好きなように、トレイズもメリエルを好きでいてくれた。ずっと大事にしてくれた。
だけど、二人の感情はやはり、どこかで微妙に食い違っている。それがどれだけ辛い事かも知らずに、トレイズがあんな瞳で自分を見つめるから……
「…妹じゃない………姉だ…」
434SBI:2007/12/18(火) 17:15:36 ID:ZoN+jzH3
言い返せたのはそれだけだった。
「…メリエル…やめろぉっ!!!」
「…っく……あ…ああっ!!」
トレイズの制止を無視して、メリエルはゆっくりと腰を下ろし始める。自分の大事な部分の肉を割って、中へと入ってくるトレイズのモノの感触に体を震わせる。
「…あっ……痛…」
やがてやって来る疼痛。未知の感覚を、トレイズの肩にしがみついて必死で耐える。そんな姿を見かねて、トレイズはメリエルの背中にそっと手を回す。
内に、外に、全身でトレイズを感じられる喜び。荒く息を切らす唇で、縋るようにトレイズの唇を求めると、トレイズはそれに応えて優しく唇を重ねてくれた。
「…メリエル…大丈夫か?」
「…あ…ん……トレイズ…トレイズぅ…」
痛みと共に湧き上がる止め処ない熱、それに心を浮かされて、メリエルはゆっくりと腰を動かせ始める。
動かすたびに切なくてたまらなくなる下腹部が、痛みすらもトレイズと繋がる喜びへと変換して、さらなる刺激を求めてしまう。
「…あっ…あんっ…や…トレイズの…動いてるっ!!…私の中で…トレイズがっ…トレイズがぁあああっ!!!!」
止まらない。止まる事が出来ない。我を忘れて腰をグラインドさせ、トレイズのモノをきゅーっと締め上げて快感を貪る。
どんどん淫らに、いやらしくなっていく自分をトレイズにさらけ出している事に不安になるが、体がもはや言う事を聞いてくれない。
「…気持ちいいのっ!!!…トレイズの…すごく気持ちいいっ!!!…だめっ…私…止まれないよぉおおおおっ!!!!!」
声が大きくなって、腰の動きもどんどん激しくなって、まるで自分が自分でなくなっていくかのようなその感覚に、メリエルは恐怖すら感じた。
トレイズを見る。もうどうして良いかわからないといった表情で、しかし、その瞳だけはまっすぐ、いたわるようにメリエルを見つめている。
その眼差しが、嬉しくて、切なくて、そして悲しくて、メリエルの中の衝動はさらに加速していく。腰を振りたくって、一心不乱にトレイズを求めた。
「ん…んくぅっ……トレイズっ!!…トレイズぅううっ!!!」
何度も唇を求めた。接合部から赤い血の色に混じって、とめどなくメリエルの蜜が溢れ出る。快楽が頭の芯まで侵して、もう何も考えられない。
「…メリ…エルぅ……」
「…あああああああっ!!!…トレイズぅうううっ!!!!」
このままずっと、永遠にトレイズと繋がっていたかった。一つになっていたかった。たとえそれが、叶わぬ夢だとしても……
「…メリエル…俺…もう…」
限界に向けて際限なく加速していく行為の中、トレイズは自分がもういくらももたない事を察して、メリエルの中から自分のモノを引き抜こうとする。しかし……
「…駄目っ!!!!」
メリエルの腕がトレイズにしがみついて、それを許さない。
「…メリエル…このままじゃ…!!」
「…駄目…抜いたら…許さない……っ!!!」
欲しかった。トレイズの全てを自分の中に受け入れたかった。
家族だから、弟だから、きっとこの気持ちは報われないから、それでも自分を好きでいてくれるトレイズの全てが愛しくてたまらないから……
「…出せっ!!…私の膣内にっ!!…出せっ!!…出せっ!!!…お願い…お願いだから…出してっ…トレイズぅうううううううっ!!!!!!」
高まる熱の促すままに、トレイズをぎゅっと抱きしめた。その瞬間、体の中を駆け抜けた快感の電流が、メリエルの意識を吹き飛ばす。
435SBI:2007/12/18(火) 17:16:16 ID:ZoN+jzH3
「…トレイズっ!!!…うあああっ!!!…トレイズぅううううううううっ!!!!!」
「…メリエルっ!!!…出るぅうううううっ!!!!」
ドクッ!!!溢れ出たトレイズの熱が、自分の中を満たしていくのをメリエルは感じた。全てが終わった脱力感に、メリエルはそのままトレイズにしなだれかかる。
「…ごめん…メリエル……」
「…だいじょうぶだ…今日は安全日だから……」
謝るトレイズに応えたメリエルの言葉自体はウソではなかった。だけど、行為の最中、それがわかっていてトレイズに中出しをさせたわけではない。
ただ、狂おしいほどの衝動に我を忘れていただけだ。もし今日でなかったらどうなっていたか、後先を考えない自分の行動が情けなくて、メリエルは消えてしまいたくなった。
だけど、そんなメリエルを、トレイズは決して責めない。その温かさが嬉しくて、悲しくて、メリエルは眼を閉じて自分の想いを呟いた。
「……トレイズ…………すきだ…」
やっと言えた言葉。かすれて、自分でも聞き取れないような小さな声。トレイズにもきっと伝わらなかっただろう。
だけど、そのまま崩れ落ちてしまいそうなメリエルの体を、トレイズは優しく抱きしめてくれた。
何も言わずに、自分の頭を、背中を撫で続けるトレイズの手の平、その温かさを感じながらメリエルはトレイズの肩に顔を埋め続けた。

そして数日後、またしても場所はトレイズの部屋。あの一件以来気まずくて顔を合わせていなかったメリエルとトレイズが久しぶりに顔を合わせていた。
「先日は、すまなかった……」
「もう気にしなくていいから、メリエル……」
いつもに比べると元気の無いメリエルの姿に、あの時の涙を思い出して、トレイズの胸は苦しくなる。
さすがにあれだけの事があれば、トレイズにだってメリエルの気持ちは察しがつく。それをどうしてやる事も出来ない自分が、わかってはいても情けなかった。
家族である事、その壁を越える事はで着ないし、何よりトレイズ自身の気持ちは誤魔化せない。トレイズにはメリエルにかける言葉が見つからなかった。
「私も色々反省した、やっぱりあんなのは良くない……」
「うん……」
しかし、トレイズは気が付くべきだった。殊勝な言葉を口にしながら、メリエルの頬がほんの少しだけ上気している事に……
「そこでだ……」
メリエルはなにやらゴソゴソと、ポケットから小さな包みを取り出す。その指先がつまんでいたのは……
「やっぱり避妊は大切だ!!」
もっともポピュラーな避妊具、お馴染みのコンドーム。
「メ、メリエル……!?」
「これからは、トレイズも気をつけろ」
トレイズを見つめるメリエルの顔は、まぎれもない女の子の表情。ほとんど蛇に睨まれた蛙のように、トレイズは身動きが出来ない。
「ちょ…メリエル…待って……」
「男なら覚悟を決めろ」
「うわああああああああああああああああっ!!!!!!!」
どすん、二人分の体重がベッドに倒れ込む音が響く。どうやら当分の間、トレイズは長い夜を過ごす事になりそうだった。
436SBI:2007/12/18(火) 17:17:56 ID:ZoN+jzH3
これでお終い。
トレイズはまた押し倒されてしまいました。なんかどう書いてもこうなってしまいます。

それでは、失礼いたしました。
437名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 22:54:00 ID:AIi6T8Ym
GJ
438名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:07:30 ID:exfE/IbT
二作品同時投下GJ
ああ、キノはまたまた堕ちたか

ってかあれだ、実は405だったりするが、同じ電波受信してくれて楽しいです
そしてやっぱり流されトレイズ
死亡フラグも立ちましたね
439名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:18:25 ID:HnnpB6Il
変態コテ忠男が援交中の女子高生に羞恥命令を強いるのが辛抱たまらんスレです。
普通の羞恥命令はコート一枚だけでコンビニに買い物に行かせたりしますが、
忠男の趣味はちょっと変わっていてスポコス系中心。街中や電車の中をブルマや
テニスのユニ(しかも今時純白フリフリ!)で連れまわしたりしています。場違いな
格好が相当恥ずかしいはずなのに、追い討ちをかけるように「膝を曲げないで
靴紐を結び直しなさい」と調教指導が中々細かいです。忠男のうpする調教画像を
見ると現在の援交JK、薫タンは夏穂似の大人しそうな娘(16)。寒いから時々コートを
かけてあげるみたいだけど、よくオッサンの変態命令を聞けるもんだと感心します。
それにしても周りの女性に蔑んだ目で見られて目を伏せる薫タンが何とも言えず
たまらなく萌え〜!!\(>_<)/

【趣味の調教】援交マン忠男のコスプレ命令日記★
http://afox.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1197991028/
440名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 01:55:28 ID:DAem+XuQ
GJ
毎度毎度楽しませてもらってます

自分も話の構想はあるんですが・・・
キノがスー・ベー・イルかどこかのヴィルとアリソンが住んでいる町へなんらかの方法でたどり着く

ヴィルとアリソンがキノと出会う

ヴィル達が泊まる所がまだ決まってないのなら
自分たちのアパートに来ればどうかとキノに勧める

結局ヴィル達のアパートにおじゃますることにしたキノ

なんらかの理由(買い物等)で外出するアリソン

室内にはキノとヴィルの二人っきり(エルメスは屋外かどこかに)

何らかの事態が起こりヴィルがキノを押し倒す形になる

そこにアリソン帰宅、そのまま修羅場へ・・・

なんて考えてたりしてますが、文章をまとめられる自信がないorz
SBI氏なんかを見てると本当にすごいと思う・・・
441名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 15:58:41 ID:9GZq1ZBZ
SBI氏GJ!
エルメス×キノ好きだからキノ堕ちでも嬉しかった。
あと、メリエル×トレイズは考えたこともなかったけれど・・・
メリエルが可愛すぎて良い。良すぎる。
そんな関係を持ったことをリリアに知られてちょっと泥沼化すれば良いハァハァ(*´д`*)


>>440
良いね!ぜひ読みたいと思う。
442326:2007/12/21(金) 11:14:27 ID:6g5R8gvm
SBI氏GJです!!
キノ堕ちはやっぱりたまりませんな(*´Д`*)ハアハア
GOOD ENDですが、昼までに紙媒体では書きあがると思うので、投下は夕方〜夜になると思います
残念ながらエロがありませんし、SBI氏の後では見劣りは否めないかもしれませんが、読んでいただけるとありがたいです
443326:2007/12/21(金) 21:53:07 ID:6g5R8gvm
打ち込み完了
投下します
エロなしと板違い甚だしいですが、ご容赦ください
444326:2007/12/21(金) 21:54:56 ID:6g5R8gvm
 偶然でしかないのだろう。今日が『3日目』だったのは。シズに、目の前にいる男性(ひと)に委
ねて、何処か遠くへ連れ去られてしまうはずだった尊厳。そして矜持。
 傷ついたのは身体だけ。だけどキノの根底にあるものは、何一つ汚れなく帰ってきたのだ。
「ありがとう…ございます。」
 起因を覚えない涙が生まれてくる。それまでの快楽の海が、身体の外へ流れていく。溶けていた理
性が、再び形を作り出す。
 そして気づく。キノは裸だった。
「あ…その、これ着替えです。」
「ご、ごめんなさい。」
 理性の弊害、羞恥が気まずい雰囲気で包み込む。キノはそそくさと、服を纏わせる。
「行きましょう。」
「はい。」
 シズのエスコートにキノは付き従う。用意周到な脱出路を、慎重にたどっていく。キノの腕ならば、
仮に見つかったとしても問題ないだろう。傍らのシズさえいなければ。
 それはシズも重々認識していた。だからこそ、シズは少しでも足手まといにならない逃げ道を確保
していたのだ。それを以心伝心で、何となくではあったが感じ取ったキノはただシズに従った。
 小さな国だと思っていた。それでも出口への道のりは長く長く感じられた。
 それでも今2人は、待ち望んでいたこの国の終点にいる。
「ここまで来ればもう大丈夫です。」
 一歩踏み出せば、そこにはもう旅路がある。エルメスもいる、荷物もある。
「本当に、ありがとうございました。」
 深々と礼をする。シズもまた、頭を下げた。
「いえ、こちらこそ…申し訳ありません。あんなことを、その…してしまって…」
 あんなこと―言うまでもなく、今日ここに至るまでの行為。雄と雌の、性のぶつかり合い。思い出
して、2人は赤面した。
「い、いえ。あれは仕方がないですよ!!それに…」
 気持ちよかったです、と言いかけて口を噤んだ。この状況になって初めて、堕落を享受しようとし
た自分を嫌悪した。
「私の父は旅人なんです。」
 シズが紡いだ言葉は、まるで雷光のように唐突だった。語るその表情に浮かび上がる感情を、キノ
は計りかねていた。
「この国の狂気の中で、母に私を孕ませました。キノさんが言っていた私に似てる人は、もしかした
ら父だったのかもしれませんね。」
 記憶の中に、該当するシーンを見つけだした。
445326:2007/12/21(金) 21:56:30 ID:6g5R8gvm
 キノからしたら、ほんのその場しのぎに過ぎない発言だったのに、こんな風に考えているというこ
とを知ると、何か申し訳ない気持ちになった。
「シズさん。そのぉ、あれは…」
「もしまた会ったら、母のことを私のことを伝えておいてくれませんか。せめて、存在だけども刻ん
でおいてほしいんです。」
 初めて見た。3日目、最後の日にして初めて見たのはシズの笑顔だった。何かを成し遂げたような、
そんな顔。
「シズさん?」
 どこかおかしい。微妙な違和感なのに、すごく大きなことのように感じる。
 ぐるぐるぐるぐると思考を回す。キノが答えに辿り着くのに、それほど時間はかからなかった。
「シズさんは、これからどうするんですか…」
 キノは今、この国から出ようとしている。本来ならば有り得ないことなのだ。
 シズは破戒者だった。それは罪。どこにあっても罪には罰がある。文字通り、ただですむはずがな
い。それを悟ると、キノの喉は声を震わせる。
「……。やっぱり、貴女は賢すぎますよ。」
「シズ、さん?」
 シズの頬を、熱いものが滴っていく。ありとあらゆる情動を閉じ込めて、止めどなく溢れていく。
拭い取る行為を嘲笑うように、涙は生まれ続けた。
「覚悟はしていました。それでもやっぱり怖いもの何ですね。鎖を断ち切るのは、旅人というものは。」
 しがらみを振り払い歩くことを旅というのなら、シズは今旅人であった。
「キノさん、でも私は後悔なんかしていません。初めて自分の意思で、歩くことが出来た。踏み出す
ことが出来たから。」
「シズさん、ボクは…」
 何を言えばいいのだろうか。何かを言わなくちゃいけない気がするのに、何も言うことができない。
「私はもう、無理です。これ以上、旅を続けられない。だから!!」
「っんんぅ!」
 不意に、吐息が逆流する。2つの呼吸が1つになって、唇が温もりを分かち合う。腕を背中に回し
て、離れてしまわないように力強く抱き寄せる。
 瞬きほどの永遠の間。焦げ付くほどに情熱的なキスだった。
「ぷはっ!」
 大きく開かれた口の中に、冷たい空気が侵入してくる。温もりがなくなってしまわないように、唇
を手で覆った。
「キノさん。私の旅は、貴女から始まりました。恥ずかしながら、一目惚れというやつです。一時の
感情なのかもしれません。それでも私は、短いこの旅を心から幸せに思います。だから、この旅の終
わりも、貴女でありたいんです。」
446326:2007/12/21(金) 21:59:47 ID:6g5R8gvm
 まだ薬が抜けていないのだろうか。そう感じるほどに、キノの身体は火照っている。しかしそれは、
情欲から来るものではないと、キノははっきりと感じていた。
「本当に、いいんですか。」
「貴女と一緒なら、続けてもいいかもしれない。だけど、足手まといになるくらいなら私は嫌だし、
嫉妬から『シズさん』を殺してしまうかもしれませんよ。」
 シズの口から出たのは自分の名前。そしてそれは、キノの想い人の名前。
「どうしてそれを…」
「なんとなく、ですかね。詳しく言えば、貴女が僕の名前を呼んだ時かな。悔しいじゃないですか。
自分と同じ名前の人に負けるなんて。」
 皮肉をこめた自嘲気味のシズの表情。そこに涙はもう見えない。
「そうですか。それは困りましたね。」
 シズに応えるように、キノもまた笑顔を繕う。目尻から漏れ出すものを隠そうともせずに。
 パースエイダー。旅人の証の1つを、目の前にいる旅人へと突きつける。
「さようなら、シズさん。」
「さようなら、キノさん。よい旅を。」
 寒空の下、乾いた音が名残惜しそうにこだまする。さながら、鎮魂歌のごとく。


 ゴツゴツした道を、1人の旅人とモトラドが進んでいる。
「キノ、泣いてるの?」
「ううん。そんなことはないよ。さあ次はどんな国があるかな。」
「いい国だといいね。」
「うん…そうだね。」
「やっぱりキノ、泣いてるんだね。」
「うん…そうだね。」
 涙に濡れた国を超え、キノはまた旅を続ける。








END
447326:2007/12/21(金) 22:03:51 ID:6g5R8gvm
選択肢まで
>>374-379
長々とお付き合いいただきありがとうございました
これで終了です
堕ちエンドと非堕ちエンドで考えていたので、堕ちない方は完全に呪縛から解放しちゃいました
では失礼します
448名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 22:59:23 ID:Z3PfMkLG
すばらしかった
449 ◆/DjT4ww086 :2007/12/22(土) 01:00:16 ID:b1NM3pUV
ここまで保管しました。
センスのない仮題ばかりで申し訳ないですorz
http://kinoparo.seesaa.net
450名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 08:47:31 ID:RJ+swO0o
>>449
451名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 02:50:10 ID:ySrFGYyF
>>449
乙です!
452SBI:2007/12/23(日) 11:54:29 ID:AzQGKQjV
>>443
キノの旅らしい雰囲気で、ビシッと決まったラストでした。GJです!!
というか、俺の書くキノはどうにもキャラが違ってしまって…
ともかく、素晴らしい作品をありがとうございました。

>>449
保管乙です。
453326:2007/12/24(月) 11:51:22 ID:t3dUYeJt
>>449乙です
>>448
ありがとうございます
SBI氏>ありがとうございます
まだ6巻までしか読んでないのですが、そう言っていただけるとは光栄至極です
また読み進めて話が浮かんだら投下します
454SBI:2007/12/25(火) 15:41:11 ID:d16rRzAM
昨夜、勢いで書いてしまったアリソンの話を投下させていただきます。
455SBI:2007/12/25(火) 15:42:18 ID:d16rRzAM
「めりーくりすまーす!!」
なにやら帰りの遅いアリソンを待っている内に、勉強疲れで眠ってしまったヴィルは、アリソンのその声で目を覚ました。
「め、めりーくりすます?」
若干ぎこちなく、ヴィルが応える。
今日は12月25日、時間は深夜を回った頃、まさにクリスマスの真っ只中の事であった。
「…ていうか、僕たちの世界にクリスマスなんてないんじゃ」
「なくても、祝うのは勝手でしょ?」
「きっと、暦だって違うだろうし……」
「そんな細かい事、気にしちゃ駄目」
「それに、なんていうか、その………」
「何?」
「その格好は?」
言われて、アリソンは自分の今の服装をあらためて眺める。白い房のついた赤い帽子、その他の服も赤と白を基調としている。それはいわゆるサンタルックだった。
しかし、スカートは超ミニ、おへそも丸出し、緑色のニーソックスも寒さを防ぐには心細い。露出重視の、本家サンタとはほど遠い服装なのである。
「可愛い、かな?」
照れながら言うアリソンに、ヴィルも思わず肯いてしまう。確かに、このサンタルックをアリソンは見事に着こなしていた。はっきり言って可愛い。しかしだ……
「寒くないの?」
ちょっとズレてるとは思いながらも、聞かずにはいられない。冷え切った部屋の空気に、今のアリソンの姿はあまりに寒々しい。
それに、まあいつもの事だけれど、嫌な予感もしたわけで…
「うーん、ま、確かに寒いわね。でも……」
ぐっ、とアリソンの顔が近づいて、ヴィルは思わずその場の椅子に座り込んでしまう。そこにそのままアリソンがしなだれかかり……
「これからたーっぷり暖めてもらうから」
「ア、ア、アリソン?」
「……ヴィルにね!」
予感は的中、もはやヴィルは蛇に睨まれた蛙も同然。アリソンは首に巻いていたリボンをしゅるりとほどくと、それでヴィルの両腕を椅子に括りつけてしまう。
あっという間に身動きを取る事ができなくなったヴィルに、アリソンはきらきらと輝く妖精のような微笑を見せた。
「プレゼントは、わ・た・し!って事でよろしく!!」
「ちょっと待ってアリソン!!アリソンってば!!うわあああああああああああ!!!」

456SBI:2007/12/25(火) 15:43:09 ID:d16rRzAM
太陽が昇る。何万年、何億年も前から続く変わらぬ営み。幸せな者の上にも、悲しみに沈む者の上にも、戦場にも、平和な世界にも、等しくそれはやって来る。
そして、この首都の一角のアパートの、最上階の一室にも……
「…ふあっ!!ああああっ!!!すごいよぉ!!ヴィルっ!!またイクっ!!イっちゃうよぉおおおおおっ!!!!!」
「っく、うあああっ!!アリソン―――っ!!!!」
窓の外がうっすらと明るくなり始めている中で、二人の営みはまだ続けられていた。
衣服は乱れ、体に蓄積した疲れも限界に近付きつつあったが、互いを求める熱情が二人に止まる事を許さなかった。
アリソンは体を弓なりに反らせ、無我夢中のまま行為を加速させていく。激しい快感に、ヴィルの体をぎゅっと抱きしめた。
まだ椅子に縛られたままのヴィルは、愛しい人を抱きしめられないもどかしさを感じながらも、止まる事の無い熱に突き動かされてクライマックスに向かっていく。
そして、高まり続ける快感の暴風が、二人の身体を、心を、高く高く放り上げた。
「ああっ、アリソンっ!!!出すよっ!!!」
「ああああああああ―――――――っ!!!!!ヴィルっ!!!ヴィルぅううううううっ!!!!!!」
ビクン、ビクン、二人の身体が痙攣して、全身を貫く快感に震えた。もう数えるのも忘れるほどに熱中していた二人は、どっと襲ってきた疲れにそのままへたり込む。
アリソンはヴィルの肩に顔を埋めて息を切らせ、ヴィルも絶頂の余韻にぼんやりとしながら、天井を見上げる。
それから、ヴィルは視線を自分の上に乗っかった恋人の方に移す。疲れ切ってもなお、自分をぎゅっと抱きしめる腕の感触に、ヴィルの胸がきゅんと疼いた。
「ねえ、アリソン……」
なんとなく、呼びかけた。
「ヴィル…?」
アリソンが顔を上げる。青い瞳にヴィルの顔が映る。そのヴィルの顔が、ゆっくりと瞳の中で大きくなっていき……
「……んっ!?」
気が付けば、アリソンは唇を塞がれていた。口に広がる恋人の甘い味に、アリソンの意識は一気に覚醒。
「…んんぅ…ぷはぁ…ヴィ、ヴィルぅ…」
呆然と、恍惚と、見つめる先のヴィルの真っ赤な顔が、にっこりと微笑む。
「僕からも、プレゼント」
いつの間にやら緩んでしまっていたリボンが解けて、自由になった両腕でアリソンを抱きしめて、彼女の耳元でヴィルはそう囁いたのだった。
457SBI:2007/12/25(火) 15:45:55 ID:d16rRzAM
以上でした。
一応、まだ25日なので、ギリギリセーフでしょうか?
以前書いたヴィルの誕生日の話と思いっきりかぶってしまいました。このパターンはこのパターンで書きたいものだったのですが…。
やっぱりよく話を練ってから書かないといけませんね。

それでは、失礼いたします。
458名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:38:29 ID:jXdlWVlt
GJ!いつも神SSをありがとう・・・!
女の居ない我等に最高のSSでした!!!
459名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:11:54 ID:jbWMVlgS
460名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 13:19:27 ID:bPjpEQ5D
ホシアゲ
461名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 06:06:13 ID:hG00nWH6
ほし
462SBI:2008/01/10(木) 17:54:45 ID:d6ibpu8k
書いてきました。エルメスとキノの話です。
463SBI:2008/01/10(木) 17:55:51 ID:d6ibpu8k
ここ最近、眠れない夜が続いていた。全ては僕の相棒のせいだ。
「……………」
僕は無言のまま、キノが眠るベッドを見つめている。すやすやと安らかな寝息が聞こえる。部屋の時計がカチコチと針を進める音がやけにうるさい。
人も街も寝静まって、まるで世界中で僕一人だけが起きているんじゃないかと、そんな錯覚さえ起こしそうだ。
夜明けははるか遠く、昨日の夕焼けはまるで百年も昔の事に思える、真夜中のそのまたど真ん中、そこで僕はある事を待っていた。
「……そろそろ、かな?」
ギシリ。
ベッドのスプリングが軋んで微かに音を立てる。毛布に包まって、キノが身をよじる。しばしの沈黙。そして…
「……んっ…くぅ……あっ…」
やがて聞こえ始める切なげな声。耳をすませば聞こえる、くちゅくちゅという水音。キノの上に被さった毛布が震えるのが暗い中でもわかった。
キノは幼い自分の体を愛撫して、夢中になって快感を味わう。普段からは想像もできないようなエッチな姿。
だけど、だけれども、問題はそんな事じゃないんだ……。
「…ああっ……エルメスぅ…」
心に突き刺さる、その言葉。僕の名前を呼ぶ声が、今夜も僕の心を縛り付ける。

ずっと前から、キノがこういう事をしているのには気付いていた。
最初は驚いたけれど、人間にはどうしようも出来ない欲望があることぐらい知っていたし、気付いてしまった時には眠ってるフリをしてやり過ごすようにしていた。
だけどある晩、何かの拍子に(あるいはそれはキノの上げた声だったのかもしれない)目を覚ました僕は、それを聞いてしまったのだ。
『…うあああっ!!イクっ!!イっちゃうよぉ!!エルメスぅううううううっ!!!!!』
僕の名前だった。
その日は空がうっすらと明るくなるまで眠る事が出来なかった。
キノに手ひどく叩き起こされて、いつもと変わらないキノの姿を見て、あれは夢だったんじゃないかとも思った。
だけど、記憶に焼きついたあの声が忘れられなくて、ウンウンと悩んでいる内にまた夜は更けて……
「ふああっ!!!…エルメスっ…エルメスぅううううっ!!!!」
もう一度、聞いてしまった。
そして、可愛い声を上げてイってしまったキノはベッドの上に起き上がり、毛布をきゅっと抱きしめてこう言った。
「…エルメス……好き…」
もう、眠れるハズなかった。

464SBI:2008/01/10(木) 17:56:32 ID:d6ibpu8k
そして今も、キノは無我夢中で行為にふけっている。毛布ははだけて、シャツは胸元までずり上げられて、ピンと立った可愛い乳首をつたない指先で転がす。
小さな体は刺激を感じるたびにバネ仕掛けのようにビクンと震える。声を抑えようとする努力はとっくに放棄され、ただ快感に促されるままに何度も切なげな悲鳴を上げる。
そして、何度も呼ぶ。僕の名前を……
「…ふあ…や…エルメスぅ…だめぇえええっ!!!!」
白い肌の上を這い回るあの指先に、キノは僕を感じているんだろうか?
その動きはまるでそれ自体が意思を持った生物であるかのように執拗で、貪欲で、お尻も脚も肩も背中もキノの体の上を余すところ無く愛撫する。
キノの呼吸はそれにつれて荒くなり、だんだんと意味のある言葉を発する事はなくなっていく。
だけど、僕はその声の中に、僕を呼ぶあの声を聞き取ってしまう。
「…あっ…やぁうっ…んくぅう……あ…エル…メスぅ…」
心がざわめく。今ここで全てをぶちまけてしまいたい、そんな気持ちが湧き上がる。
そうすれば、楽になれるのに。今までキノの行為を盗み見ていたことも、キノの気持ちを知っていることも、そして、僕自身の気持ちにいたるまで何もかも……。
「…ああっ!!…エルメスぅ!!…ボクはっ…もうっ!!!!」
キノの指の動きがクライマックスへと向けて加速されていく。あられもない声を上げて、乱れて、涙に濡れた瞳でキノは僕の方を見つめる。
「…ふあああああああっ!!!!!エルメスぅ…好きぃいいいいいいいいいっ!!!!!」

そしてまた、何事もなかったかのように僕とキノの旅は続く。
変わった事と言えば、何もしてない時にキノがぼんやりと、そして少し切なげな眼差しで僕を見つめてるとか、そういう事に気付いたぐらいで
「それじゃあおやすみ、キノ」
寝る前のあいさつだって、何の問題も無くできる。たとえこの後、この夜の間に何があるのだとしても……。
キノはそんな僕の気も知らないで、少し微笑んであいさつを返す。
「おやすみ、エルメス。明日も早いから、ちゃんと起きてよ。最近なんだか寝坊がひどくなったみたいだし」
「…………」
「エルメス?」
「何でもないよ、おやすみ!」
灯りが消える。夜は更ける。長い長い夜が今夜も……………。
465SBI:2008/01/10(木) 17:57:06 ID:d6ibpu8k
以上でおしまいです。失礼しました。
466名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 01:10:10 ID:EUzglvbT
切ない…最高級のGJ!
467名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 22:19:11 ID:tq/5DBHa
GJ。これはシズと三人で修羅場(ry
ところでおまいらは三月に「メグとセロン」と言う新刊が出るのをご存知でしょうか
468名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:34:22 ID:DVPy/IQo
GJ!
こういうの大好きだw

>>467
ああ、知ってる
あのときの虚脱感は忘れたくても忘れられない
469名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 10:59:08 ID:0qqmoEjK
>>467
リリトレのあの話は前フリだったのかとそれみて今気付いた。
470名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 18:30:14 ID:M9is01TW
アリソンを読み終えた後の虚無感といったらない。泣
すばらしい作品でまた読もうと思うんだが、読み終えた後に左手につまむ次のページへの紙片がないと知った時の気持ちは敬遠している。
アリソンを読んで本気で人愛したいと思ったよ。
471名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:37:26 ID:k31y/1Ml
>>470
そうか…、俺はリリトレを読了後、
トレイズ×リリアの甘々でラヴラヴなSSが絶対あるだろうと思って来たら
全然無くてションボリしたよ。
472名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:07:30 ID:WLTePrw0
>>471
あ、こんなところに同士が
473326:2008/01/23(水) 23:09:47 ID:YeycFrHL
お久しぶりです
相変わらず6巻以降未読状態ですが、ふとシズ×キノ話が浮かんだので、テストが終了したら書き上げて投下しようと思います
シズのしゃべり方をうまく書けるか不安ですが
474名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 22:29:35 ID:ue9WJGLX
>>473
期待待機
475名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 22:06:55 ID:SsSKrEJ3
たまにはあげ
476名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 22:08:15 ID:SsSKrEJ3
ageれてないorz
477新婚バカップル夜勤明け編:2008/01/31(木) 23:18:47 ID:jjsS5eN7
ア「ただいま、ってヴィルはまだ寝てるみたいね、……ヴィルは寝顔もかっこいいわね」
ヴ「…zzz…」
ア「あたしもシャワー浴びてさっさとねちゃいましょ」

ア「やっぱり汗をながすとさっぱりするわね、それにしてもお腹がすいちゃったわ、夜勤は体力使うからかしら……なにか食べるものは…」
ヴ「……お帰りアリソン」
ア「起きてたのヴィル、それとも起こしちゃったかしらごめんなさい」
ヴ「お疲れ様、仕事はどうだった?」
ア「まぁいつもどおりの待機よ、それより食べるものさがしてるんだけど何かないかしら」
ヴ「ゴメン全部たべちゃったんだ、お店が開く時間になったら僕が買ってきてあげるからアリソンはそれまで休んでて」
ア「そうねヴィル、疲れているから何か精のつくものが食べたいわね……、さぁあたしも寝ましょうか」
ヴ「じゃぁ僕は調べ物があるからちょっと…」
ア「駄目よヴィル一緒にいて、上官の命令よ疲れた奥さんに添い寝くらいしてくれたっていいでしょ」
ヴ「……了解しました軍曹殿」
ア「わかればよろしい」

ア「…ヴィルの匂いがする……、もっとくっついていい?」
ヴ「それは上官としてそれとも…」
ア「もちろん可愛い奥さんから愛する旦那様へのお願いに決まってるじゃない」
ヴ「わかりました、僕の可愛い奥さん」
ア「ありがとヴィル…ちょっとヴィル…なにか固いモノがあたるんだけど? 随分積極的ね」
ヴ「そ、それは生理現象で…その…朝になれば自然と…健康な男性はみな…」
ア「…ねぇ、せっかくだし……ね? いいでしょ? ヴィルからなんて珍しいし…」
ヴ「ア、アリソン、夜勤明けで疲れてるんじゃ……」
ア「そうよ、だから精のつく物沢山頂戴ね、頑張ってもらうわよヴィル」
ヴ「それ意味違うよ!アリソン」
ア「つべこべ言わないの上官の命令よ!」
478新婚バカップル看護婦さん編:2008/02/03(日) 13:28:24 ID:L4gT7nLd
ア「あらどうしたのヴィル」
ヴ「なんだか体がだるくて……」
ア「すごい熱じゃない、きっと風邪よ」
ヴ「そうかな…」
ア「どうせ布団をよくかぶらないで寝たんでしょ」
ヴ「昨夜は気が付いたらアリソンが僕の布団を全部……」
ア「あらそうだったかしら、……しょうがないじゃない寒かったんだし…」
ヴ「僕だって寒かったよ…」
ア「と、とにかくあったかくして寝てなさい、あとで薬持っててあげるから」
ヴ「ありがと、アリソン」

ア「風邪薬はどこだったかしら……、あらこれは……、やっぱり看病といったらこれよね」

ア「さぁヴィル、お薬もってきたから飲んでねちゃいなさい」
ヴ「……アリソン? その格好は…」
ア「ナース服よ、看病といったらこれでしょ」
ヴ「えと…なんでウチにそれが…」
ア「応急手当の訓練で使ったんだけど洗濯するので持ってきたの」
ヴ「そ、そうなの…」
ア「そうよ(なんてホントは嘘、先輩がためしてみたら大佐が凄かったっていうからあたしも持ってきたの)」
ヴ「ありがと、アリソン……その服も似合ってるよ」
ア「……お薬のんでさっさとねちゃいなさい、ほら(早速ナース服の効果かしら)」

ア「ヴィルまた薬の時間よ、あと水分もしっかりとらないとね、ほらスープを飲んでちょうだい」
ヴ「……ありがとスープ美味しいね」
ア「沢山寝汗かいちゃったわね、拭いてあげるね」
ヴ「じ、自分でやるからいいよ」
ア「命令よ、患者は看護婦のいうことを黙ってききなさい」
ヴ「……ア、アリソン、下は自分でやるよ!」
ア「いいから黙っていうこと聞きなさい、ここは一番大事なトコだからちゃんと綺麗にしないと…」
ヴ「……そ、そこは…」
ア「まぁヴィル、こっちは元気じゃない。それに随分アツイし…」
ヴ「さっきからアリソンが変なさわり方するからだよ……」
ア「……ねぇヴィル、お口でして欲してあげるね?」

ア「これは大変な腫れようね。治療が必要だわ、悪い膿出して治療しないとね。さぁヴィル、体を楽にしなさい、そうそうナース帽はつけたままがいいんでしょ、ヴィルも好きよね…」
ヴ「ぼ、僕そんなこといってないよ!」
ア「ヴィル、つべこべいわずに上官の命令にしたがいなさい、命令よ」
479名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 10:39:32 ID:kK1Ygkra
アブドゥルが頭の中にすごい浮かんでるのは俺だけでいい
480名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 17:24:45 ID:dY6n1J/h
>>479
貴様なんてことを言うんだ!


俺までそう思えてきてしまったじゃないか・・・
481名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 20:27:10 ID:Z+hheBKg
キノさんのアナルオナニーSSを書いてるんだが、完成するか分からない上にスカトロチックで浣腸とか……
(といってもウンコがどうのとかいう描写は無い。ブツには興味ないんで。あくまで浣腸で感じてたり恥ずかしがってたりするキノさんが良いのです)
という趣味全快な内容。予定としてはホテル内なので露出とかもあるかも
まだまだ未完成だけど、果たして出来上がっても投稿しても良いやら……
482名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:45:33 ID:+FDLBWVx
とかいってたら筆が走って第一部が完成してしまった
とりあえず保留して第二部書いてこよう\(^o^)/
483名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 05:14:12 ID:BGdHiwux
wktk
484名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 06:44:33 ID:QZd9rZSe
>キノさんのアナルオナニーSSを書いてるんだが、完成するか分からない上にスカトロチックで浣腸とか……
>ホテル内なので露出

大好物ですよ!
485名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 16:04:55 ID:+FDLBWVx
どうやらよろしいようなので、肉付けとか推敲とか調整をしてきます
どうせいまいちな出来だと思うので、あんまり期待しないで待っててください
予定として第2部で浣腸したまま露出してホテル内を徘徊させたいなと思ってます
486名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:25:16 ID:+FDLBWVx
ではちょっと投下してみます。慣れないことなんで変なとこで切れたりしてしまうかも。ご容赦を
後検索用にでも3秒で考えたのをつけておきます
487名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:25:46 ID:+FDLBWVx
「エルメス、起きてる?」

微弱な朝日が穏やかに差し込むホテルの一室でキノは目を覚ました。普段よりかなり早めの時間である。 やわらかいベッドと清潔なシーツ、それに格部屋ごとに設置されたバスルーム。広さはさほどでもない
が、キノが望むポイントはきっちり抑えられている。
部屋の片隅にはモトラドであるエルメスが音も無く眠っていた。起きる気配は微塵も無い。

「……大丈夫、みたいだね」

キノはベッドから降りると、そっとエルメスに近寄った。出来るだけ静かに荷物を漁る。
取り出したのは飲み口のついた皮袋と、丸みを帯びた円筒形の小さな小物入れだ。どちらも普段は使わない代物である。
旅人として荷物のスペースを無駄にすることは避けなければならないし、なによりエルメスに見つかったら冷やかされることは間違いないので、これ以外は持ち歩かない……というより持ち歩けない。
それらを手に持っただけで、興奮のために頬に赤みが差して鼓動が早くなるのをキノは感じた。何しろここ最近は野宿だったり治安が悪い国が多かったりで、1ヶ月近くもご無沙汰なのだ。
森の中や下手な宿泊施設では身の安全のためだったり防音の不備だったりで出来ないし、第一、気が散って集中できないだろう。
だから自然とスパンも長くなってしまい、その分激しさも増してしまう。
このホテルは安かった割に設備はとてもよく、トイレも浴槽もピカピカでシャンプーも使い放題だし、変えのタオルも何枚か用意されている。申し分ない出来である。
さらにこのホテル、支配人が言うには元は兵舎か何かだったらしい。厚い壁のおかげで防音性はこの上ないほどだ。まさに完璧といっていい。
488名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:26:35 ID:+FDLBWVx
キノは手に持ったものを隠しながらいそいそとバスルームに入った。しっかりと扉を閉めて、鍵もきちんとかける。
キノは笑顔を抑えつつ全裸になって服をたたみ、次いで蛇口をひねって浴槽に湯を注ぎ始めた。まずは準備が肝心だ。皮袋と小物入れを丁寧にお湯で流し、しっかりと全体を洗浄する。
もう十分だと判断したら蓋をひねって開け、小物入れの中を空気が入らないようにお湯で満した。手に軽い重量感が伝わる。
次いで皮袋の中にお湯を出し入れし、ころあいを見て満タンになるまでお湯を注ぐ。こぼさないように持ち上げるとタプンと水音が聞こえた。とりあえずそのへんにぶら下げておく。

「これで準備はほぼOK、っと……」

キノはもう一度ドアの鍵を確認してから、流しにおいてあったシャンプーを少量、手に取った。ぬるぬるとしたそれを泡立たない程度に指先に絡める。
1/4ほどお湯が溜まった浴槽にひざを立てて入り、蛇口をひねって流れ出る湯を止めて風呂の栓を抜く。もう体は欲望の炎に晒され、十分に温まってしまった。
キノはそっとアナルへと手を伸ばして、ゆっくりと肛門をマッサージし、シワの一つ一つにまでシャンプーを絡ませていく。
硬く閉じていた菊門はみるみるうちにやわらかく解けて、ヒクヒクと歓喜に震えた。細い指が軽々と飲み込まれ、じんわりと蜜のように甘い快感が広がる。キノの呼吸が少し荒くなった。
初めてこういう気分になったときキノはどうすればいいのか分からず、何かを穴に入れるという半端な知識に従って、ここを弄繰り回してしまったのだ。
しかし射撃の腕と同じく、こちらも素質があったのだろう。ただ痛いばかりだったのはほんの僅かな期間だけで、幼い柔軟な体は瞬く間にアナルでの絶頂を覚えてしまった。
やがて旅に出て、正しい知識を身につけた時にはすでに手遅れ。キノのアヌスはもう立派に性感帯として機能し、処女である前を煽るよりもより多くの快楽をキノに与えていた。
自らによる調教は進み、今では玩具として使っている小物入れを楽に飲み込めるようになった。最初は洗浄のために嫌々ながらも行っていた浣腸ですら、今は苦痛ではなく莫大な快楽を与えてくれるようになっていた。
489名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:27:55 ID:+FDLBWVx
野党に襲われてアナルを散々にいたぶられる妄想や、大量に浣腸したままエルメスにのって旅の途中でぶちまける妄想が浮かんでは消えていく。
キノの前からは大量の蜜が湧き出してポタポタと湯船に落ち、3つの肉豆は痛いほど充血してピンと立ち上がった。アナルからも腸液が溢れてシャンプーと交じり合う。
激しく指を動かしたい欲求をどうにかこらえてアナルから指を離すと、ぶら下げてあった皮袋を手に取った。口の部分に入念にシャンプーの残りと自らの粘液をつけ、待ちきれないといった風に下の口へと導く。

「あはぁっ!」

容赦なくぐいぐいと皮袋を押しつぶすと、中のお湯が勢い良くキノの中に流れ込む。口からは思わず矯正が漏れた。アナルは貪欲にお湯を飲み干し、あっという間に皮袋を空っぽにしてしまう。
スレンダーなツルンとした腹部が内側から押されて盛り上がり、苦しいほどの圧迫感がキノを包む。1リットル以上は入るお手製の浣腸器を空にしたのだから、それも当然のことである。
しかしキノは皮袋を引き抜くと、まだまだ足りないとばかりにあわただしくお湯を注ぎ始める。腸が激しく動きギュルギュルという音が響いた。キノの顔にはたまらないといった悦楽の表情が浮かぶ。
今にも爆発しそうなほどの圧力がキノの中で生まれ、腸内で暴風雨のように吹き荒れた。必至にそれを押しとどめるアナルはビクビクと震えて盛り上がり、今にも限界を迎えてしまいそうである。
あまりの腹痛に体中から汗が噴出し、眩暈すらしそうなほどだ。しかし激しい痛みは瞬く間に痺れるような快楽に変わっていき、まるで麻薬のように染み込んでいく。
490名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:29:06 ID:+FDLBWVx
キノは皮袋を満タンにすると、空いた方の手で乳首を激しくいじり始めた。全体をグニグニと揉んだり、乳首をコリコリと押しつぶす。しかし欲情の炎を消し止めるにはまったく不足だ。

「あはあ"っ! キたあ!」

こらえきれずアナルに手を伸ばしたとき、凄まじい便意が大津波となってキノに押し寄せた。口からは思わず声が漏れる。
常人なら1秒たりとももたないようなそれを、キノのアナルは凄まじい締め付けを持って必至に押さえ込んでいた。それでも時折ピュッピュッとお湯が漏れ出し、浴槽を叩いて落ちていく。
快楽と便意の波がキノを翻弄し、軽い絶頂が断続的に続く。肉の3点はどうしようもないほど充血して立ち上がり、キノのアナルから抵抗する力を奪っていく。
そしてついに禁断の奔流が噴出しそうになったそのとき、キノは皮袋を再びアナルへと押し込んだ。

「あ"はああぁぁああッ!」

排泄しようとしていたアナルから大量のお湯が逆流し、滝登りのようにキノの中を駆け上がる。腹部はまるで妊婦のように膨れ、激しい腸の動きが凄まじい音を立てた。
衝撃波のような便意と共に訪れた激しい絶頂がキノの理性を押し流し、甘い痺れが全身を蕩けさせる。秘裂からは潮を吹いたように愛液が溢れた。
キノが皮袋を引き抜くと少量のお湯がビュっと漏れる。キノはすぐにバイブに見立てた小物入れに手を伸ばして、限界をとうに超えているアナルへ栓代わりにと押し込んだ。
勃起した男性器並のサイズがあるそれを、キノのアナルはグプッと音を立てて楽々と飲み込む。完全に行き場を失った濁流がキノの体を暴れ周り、あまりの刺激にキノの体がビクビクと跳ねた。
491名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:29:56 ID:+FDLBWVx
バイブを弾き飛ばそうとする力を感じながら、キノの手とアナルはそれをしっかりと押さえ込んで放さなかった。それでも強すぎる腹圧のために少量のお湯が漏れて、ポタポタと水面に落ちていく。
凄まじいはずの腹痛はほぼ全てが快楽へと変換され、あまりの悦びに脳が焼け焦げるようだった。ハアハアと荒い呼吸をするたびにお腹が刺激され、キノは甘い快楽でアクメしっぱなしだった。

「はっ、はぁっ! 凄い……!」

すでにバイブを動かすことをためらうほどの快楽がキノに押し寄せていた。胸の激しい高鳴りと、異様なまでに盛り上がった腹部が奏でる音が、合唱するようにしてキノの興奮を極限まで高める。
大量の浣腸だけでも絶頂状態が続いているというのに、このバイブで弱い部分を乱れ突きにしたらどれほどになるだろう。
ただでさえ久しぶり行為に感じすぎているのだ。普段なら明日のことも考えて、この辺でただのアナルオナニーに切り替えるのが常だった。
理性の欠片と少しの恐怖が、もう満足して排泄してしまえと言っていた。
しかし大きすぎる期待が、徹底的に自分を苛め抜いてやれと言っていた。
キノは後者を選んでしまった。堕落した笑みとが浮かび、バイブを握る手に力がこもる。

「ボク、壊れちゃうかも……」

台詞とは裏腹に、もう終わりにしてしまう気はまったく無かった。むしろこれからが本番になったのだ。軽く息を吸って、漏らさないように気をつけながらバイブを動かす。
少しずつ引き抜いていくと、強く締め付けているために腸ごと引きずり出されそうな凄まじい排泄感と共にバイブが姿を現した。ゾクゾクと鳥肌が立つような感覚がキノを駆け巡っていく。
バイブはキノの後ろの愛液でテカテカと濡れ、淫靡に光っている。シャンプーは流れ落ちてしまっていたが、もうそれが必要ないほどキノの粘液で濡れそぼっていた。
限界まで引き抜いたところでバイブを軽く動かし、回すように入り口をグリグリと刺激する。腸の中でバイブが踊り、腸壁がゴリゴリと擦られて気絶しそうなほど心地よい。
今度はゆっくりと根元まで押し込む。ズブズブと長大なバイブが飲み込まれていき、溢れた粘液がポタポタと落ちる。
492名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:30:35 ID:+FDLBWVx
Gスポットがバイブの先に軽くふれて、それだけでキノの体がビクリと跳ねる。止めようとも思えないほど喘ぎ声が漏れた。理性はどこかへいってしまった。
再びズルズルとバイブを抜き、また根元までグリグリと入れる。粘液を撒き散らしながら淫猥な往復運動が始まる。
卑猥な玩具が往復するごとに思わず矯正が飛び出し、どんどん声が大きくなってしまう。バイブの動きもどんどん激しくなり、アナルとバイブの隙間からはビチャビチャとお湯と粘液の混ざり物が漏れる。

「凄いいぃぃ! 凄いぃぃ!」

半ば狂ったように自らを犯し、ゴツゴツと音がしそうなほどGスポットを刺激しまくるキノ。前から潮を、後ろからはお湯を噴出し、異常なほどの性欲を貪欲に満たしていく。
激しすぎる行為にキノの幼い体は壊れそうなほど翻弄され、暴れ馬のように乱れる。自分で動かしているのか、それとも勝手に動いているのか、もうキノには分からなくなっていた。
余った片手は乳首やクリトリスをむちゃくちゃに刺激し、白目をむきそうなほどの快感を全身で受け止める。
本当に壊れてしまうかもしれないという恐怖が一瞬だけよぎり、すぐに愛欲に埋め尽くされて消えた。
この瞬間を楽しめればもうどうでもよかった。
卑猥な水音とキノの性感が最高潮に達したとき、ついに腸液まみれのバイブが手から滑って吹き飛ばされた。間髪いれず、大量のお湯が粘液と共に噴出す。前からは潮と尿が漏れた。

「ふゅああああああぁぁぁっ!」

キノの体が壊れそうなほど跳ね、刺激するものが無くなったアナルに今度は指が突入する。グチャグチャと粘液にまみれながらGスポットを蹂躙し、理性が焼き払われるのに手を貸した。
恐ろしいまでの絶頂がキノを襲い、電撃のごとく快楽が体を駆け巡る。全体が意思とは無関係にビクビクと跳ねる。
アナルの方からは浴槽を叩くビシャっという水音、前の方からはおしっこが漏れるじょぼじょぼという音がバスルームに響いた。
ありとあらゆる水がキノから出て行ったせいで、力まで抜けてしまったようだ。全身から骨が無くなったみたいにへたり込む。
視界も意識も霧に包まれたようにぼんやりとし、体のどこにも力をこめることが出来ない。放心して視点が定まらない目で天井を見つめる。

「こわれひゃった……かなふぁ……?」

お漏らしの音を聞きながら、綺麗にしなくちゃとキノは思った。無意識のうちにシャワーに手が伸びる。
暖かな雨を浴びながら、キノは意識を手放した。
493名無しさん@病気:2008/02/11(月) 19:32:18 ID:+FDLBWVx
以上でございます。1日で書いて1日で適当に直したので、誤字脱字等はあんまり確認してません……。気づいても脳内補正でお願いします。
まさにお目汚しですが、見てくださった方、ありがとうございました。
494名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 00:19:29 ID:0+ukP4M0
いい文章ですね
参考にさせていただきます
そしてGJ
激しくおっきした
495名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:14:58 ID:T7n3UMmW
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
496名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:35:29 ID:g6rJ1XMl
保守
497名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 10:18:21 ID:tdiDV2aG
にしてもメグセロはどんな話になるんだろうか
498名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 11:15:40 ID:+thL70bW
MAGAZINEで読んだら一人称で驚いた。ずっとアレなんかな
ないよな
499名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 10:00:15 ID:thQRGLad
GJすぎる
アナルキノすごいわ…マジオッキした
つーかGJ少なくね?
500名無しさん@病気:2008/02/19(火) 18:06:50 ID:L/fT+Qc/
>>494
>>499
ありがとう、温かい言葉は励みになるんだぜ
シャナスレの方に1作投下したせいで、第二部はもう少しかかりそう。スマヌ
内容は似たり寄ったりなんで、気が向いたら読んで欲しいんだぜ……
501 ◆/DjT4ww086 :2008/02/20(水) 22:30:53 ID:wwxOtAbA
http://kinoparo.seesaa.net
ここまで保管しました
502名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 07:15:19 ID:WBt1stW7
GJ!

保管庫更新も乙です
503名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 20:06:18 ID:RYRQxy9h
かなり遅いけどGJ
これまで興味なかったけど目覚めそうだハァハァ

そういえば前リリトレ書き上げてうpすると言った人はどこへ・・・
俺ずっと全裸で待ってるんだが
504名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:15:52 ID:JH3njT2I
>>503
全裸はないだろ。靴下くらい履いときな。
風邪引くぜ?

505名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:35:13 ID:RYRQxy9h
>>504
おお、気遣いありがとう
とりあえず靴下だけ履いた
506名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 18:53:15 ID:mx6xhAH9
リリトレといえば、キノやアリソンは非処女設定作品いっぱいあるのに、リリトレは決まって処女童貞だよね。
初めては勢いとかで流されがちだし、序盤までは若干冷静になれる二回目とか三回目はまた違った楽しみがあると思うんだけど。どうなんだろう?やっぱ書きにくいのかな。
507名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:14:48 ID:gYH9UN2q
>>506
確かに。今まであった作品は全部処女童貞だな
俺だけかもしれんが、結構あの二人の二回目三回目は想像ができない。
あの二人まだ作中でもきちんとくっついてないからやりづらいんじゃないか?
508名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:25:57 ID:mx6xhAH9
そっか、確かに公式でくっついてないと考えにくいよね。
でもそれはキノもなんじゃないのかなぁ。。。キノシズとかはいっぱいある不思議。


自分としては【一線を越えたものの、相変わらずなかなか手を出してこないトレイズにやきもきするリリア】とか【セックスの気持ち良さを知ったが故にリリアへの想いがただの肉欲じゃないかと悩むトレイズ】とか面白そうだとは思うんだけどね。
あ、あとアリソンママの【避妊はちゃんとするのよv】発言に固まる二人、とかw
509名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:45:57 ID:pqF6R1qf
>>508
キノの場合は時系列がばらばらだし、いつどこで何があってもおかしくないからじゃないか?
リリトレはメグセロの時点でもまだダンスパーティだからね
まあ一番の原因はトレイズのヘタレにあるんだろうが

あとそのネタいいな
510名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:09:13 ID:/Kvi89Xc
個人的には最初のセクロスで味を占めたリリアのお陰でゲッソリするトレイズが見たい
511名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 13:25:35 ID:d91eb2gN
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://hostconfig.org/2ch/01_info.html
512名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:02:13 ID:tWd5fWdI
>>510
リ、リリアがやることを要求しまくるのか?あのリリアが?
((((゚Д゚))))想像つかない……!
513名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:09:44 ID:Bskcmuqa
流れをぶったぎって悪いが……



アリソンはヴィルにちゃっかりお尻も調教されてると思っているのは俺だけ……?

鬼畜で言葉攻めしてるヴィルが思い浮かぶのも俺だけ……?
514名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 18:56:05 ID:U1reravr
あんまり鬼畜ヴィルには食指が動かんなぁ(´・ω・`)
大学行ってトラヴァスになるまで忙しかっただろうし、妊娠してから産まれるまで10ヶ月ちょっとかかると思うと……アリソンが強引に誘わない限り、あんまりアブノーマルにはしってたイメージはないかな。
515名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:51:10 ID:oBmVzrqV
>>513
なぜか言葉攻めに走るトレイズが浮かんだ
ただの口げんかになりそうだな
516名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:21:52 ID:U1reravr
ト「リリア……」
リ「ひぁっ…ふぁ……な、なによ……」
ト「すごく濡れてる…」
リ「んっ……そんなことっない…っ…!」
ト「本当だって。ほら、すごいよ?」
リ「ひぁあっ!!な、ちょ、どこさわってるのよぉ!!あ、やだ、おかしくなるからやめろぉ!あ、ひぁ、ね、ねえやめてぇ!」


やはりトレイズの言葉攻めはソフトな気がするなぁ。大体老人しかいないような村で生活してたら隠語とか全然知らない気がする。。。

学校行きはじめて学友から受ける知識とか刺激とかで面食らうトレイズで一本書けそうではあるよね。
リリトレはアリソンよりネタが豊富な気がするんだけど、今の宙ぶらりんじゃなかなか書きにくいよ。
517名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 07:21:05 ID:Iy+josCB
ヒント:トレイズの父はベネディクト
518名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 17:54:40 ID:JOwYs4J2
>>517
行くところまで行けばヘタレも開き直ってベネの血を発動したりしてな
519名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:00:31 ID:uwVcnGUF
新刊がヤバイ
520名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 10:26:53 ID:cEhdrY/v
メグがあんなに可愛い子だったとは!
いっぱい新キャラが出るのは嬉しい限り。
521名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 11:47:31 ID:EBLFU78R
新刊、アタリだなこりゃ

さーてこのスレでセロンくんが童貞捨てるのはいつかな
522名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 16:21:22 ID:aepQ9cpm
新刊イイ(*´д`*)
しかしリリトレの(スピンオフじゃなくて)純粋なる続刊が欲しくなった。
ラーチカ行きとかダンスパーティーでパートナーになるまでの過程とか……
523名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 17:42:28 ID:zn8UZ68N
>>522
激しく同意
メグセロもいいんだが、リリトレの最終巻があそこまで消化不良だとな…
ヴィルとリリアの親子の対面が見たかったっ!!


あと新刊でもアリソン出てきて欲しかった…こうなったら4月の電撃magazineに期待する……
524名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 00:18:16 ID:L7igN8qY
読みなおしてみたらリリトレとほぼ同時進行だったんだね
ラーチカ行きは“あの”ラーチカ行きで、冒頭はリリトレEND後か
上手くいけばメグセロ完結後にアリソンリリトレメグセロそれぞれの短編・中編集みたいな感じでその後を書いてくれるかもしれない。

アリソンとヴィルが同居して結婚するまでとか、リリトレがくっつくまでとか、トラヴァスさんが正体暴露するとことか読みたいって!!!
525名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 19:10:08 ID:QubJUTMF
>>524
十二分にありえるからこま・・・らないなw
526名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:24:16 ID:E99dBJTz
新刊は、セロン×メグよりも、ナタリア×ラリーが先に思いついた俺が通りますよ

泣き虫呼ばわりなのは、幼い頃ラリーがナタリアと引っ越しでのお別れで
号泣したせいじゃないかとかな!

「忘れたの? あんたのファーストキスの相手はあたしだって…」
「みんなの前で言うな、ナータ!!」(あたふた)

な光景が何故か脳裏によぎったよ。セロメグはなんか何も思いつかないんだがw


527名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:39:58 ID:ZFG9tiB5
メグとセロンよりサラとエリアスのほうが読みたかったのは…









そうか俺だけか・・・orz
528名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 22:38:09 ID:Zp7goftS
いや俺は全部読みたい。


全部読みたいが一番読みたいのはリリアとトレイズの続きだorz
529名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:04:03 ID:oCtLy2+7
>>528
リリトレの続き…読みたいよな…
あんなに消化不良なのにシグーはリリトレZを出す気はなかったみたいだけどな
メグセロで出てきた新キャラたちもいいけど、まずはそこをちゃんとしてほしかった…
530名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:08:31 ID:uk2OWQMS
>>529
1巻分にはしきれないとかで
メグセロの中に混ぜ合わせて出てくると期待しなきゃ
531名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:13:53 ID:2cCN6poJ
でも冒頭部分がメグセロの時系列的なラストだと考えるとトレイズなんかほぼ出てこないよね(´・ω・`)スピンオフで流石に四冊は出ないだろうし(本編的な位置付けのアリソンと一緒になるからね)、やっぱり混ぜ合わせには期待できないと思ってしまうんだ……。
532名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:01:57 ID:Uoq3gT3n
保守
533名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:51:26 ID:52qhfsNK
トレイズがリリアにキスを迫る妄想をしたんだが…
 
あとになってベネディクトがアリソンに、キスを迫った状況にそっくりなのに、気がついた。
「今回は勝ち」ってか?トレイズ?
534名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 17:56:33 ID:7am614ab
折角の春休みだしリリトレで初SS書こうと奮起したんだが、難しいな(´・ω・`)
つくづく職人さんの偉大さを思い知ったよ。

大体自分経験無(ry
535名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:48:17 ID:Xmb09bhS
>>534
経験なんてSSで埋めるんだ!
536名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:51:21 ID:cMdDoB9y
足りない分は勇気で補えばいい!
537名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:52:27 ID:41OubFzr
エロ妄想だろJK
538名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:58:23 ID:49AIBDAJ
なあ、キノ学の木乃ってスカートの下、スパッツだよな?
スパッツの下にはぱんつを履いているのだろうか。
ぱんつの上にスパッツを重ねて履くとぱんつのラインがはっきり出るんだが。
じゃあ、やっぱりスパッツのみで木乃はノーパ(ry
そう考えると別にスパッツは反則では無いのではないかと(ry

534の投下を待つ間に、つれづれなるままに思ったことを書いてみた。
539名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:29:14 ID:xkbfuW2d
スパッツは直穿きでなければ認めない、なんていう人は多いけど
なかなかどうして、下にパンツ穿いてるのも乙なもんだよ
ゆっくりと、あのラインに指を滑らせて・・・ おおう、想像だけでもイケる
540名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:37:39 ID:NDmRTXQU
女の立場から現実見据えて言うと、スパッツ直穿きは無いねぇ(´・ω・`)
まぁそれは三次元だからなのかな?
541534:2008/03/26(水) 21:30:38 ID:RCITlwA5
一生懸命に執筆中です。
……前置きがひどく長くなりましたorz

やっぱり執筆初めてでいきなりエロパロはハードルが高すぎるのかgdgdと前置きばかり書いてしまいます。元々本編でもナニしないでも会話途切れさせたり繋いだりしてるから更に難しい(´・ω・`)

気長に待っていただけると幸いです。。。
542名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:28:34 ID:1LtaKymy
>>541
おあずけ中の犬の気持ちを考えたことがあるか!

期待sage
543534:2008/03/27(木) 03:00:42 ID:kSoBs9Dp
ようやく、行為直前まで書き上げました。あとは一気にやるだけ(笑)です。

ただ、ここまでで既に28KBありますorz
あまりスレ容量の問題に明るくないのですが、今のスレに投下してスレが落ちるとか容量オーバーするとかないでしょうか?
544534:2008/03/27(木) 03:41:13 ID:kSoBs9Dp
間違えたorz
ワードパッドで書き進めていたのですが、メモ張に写したところ10KB程度でした。
今夜はもう遅いので続きはまた明日書きます。

m(__)m
545名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:56:34 ID:VX4ZJVeO
楽しみに全裸で待ってる。
546名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:04:25 ID:+MgR/4XT
全裸で待機してるんだが最近夜冷えるから風邪引きそうだ
547名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:24:20 ID:KeY6xxs3
靴下くらい履けよwww
548534:2008/03/30(日) 00:39:15 ID:zKHi4Wgb
うぅ……(´・ω・`)
全裸で待ってくれているのに申し訳ない、エロ部分の攻受がどうもしっくりこなくて何回も書き直してしまってるのですよorz

住民的にはリリアとトレイズ、攻めはどっちがいいのかなぁ(´・ω・)途中から攻守交代とかもアリですが。
参考までに聞かせてください。
549名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 01:57:38 ID:2yUijcsk
どっちでもいいなあ 個人的にはリリアが最初攻めてトレイズ逆転が好きだ
550名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 10:08:22 ID:t+acGWLv
いまさらだけど、キノって初潮来てないんだよな……。
551名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 14:41:55 ID:y+OO2kto
来てるだろ?
そんな描写は無いが年齢を考えると。
552名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 15:51:06 ID:zKHi4Wgb
生理中はモドラド乗るの痛いだろうに、健気に3日ルール守る彼女は素晴らしいと思います
553名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:18:45 ID:t+acGWLv
大人になる手術を受ける前に国出たんじゃなかったか?
あれってそういうことだと思ってたんだが。
554名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:38:09 ID:Ro8RPXXP
>>553
その発想はなかった
555名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:30:22 ID:t+acGWLv
おや、ラノベ板のキノスレでは常識だと思うぞ、多分。
それか、どこぞのファンサイトでの話題だったかな……?
556名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:23:26 ID:83ncaMk6
>>548
俺もどっちでも
557名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:59:43 ID:z1lfSu/d
今日中に書き込みが無かったらキノさんは俺のもの
558名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:09:40 ID:84qk7TYW
ああ!!>>557がミンチになってる!!
559名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:13:34 ID:bQE3hlEh
流れぶった切るけど、リリトレが一区切り付いた今でも、
トレイズ×メリエルを妄想してる俺は異端?
560名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:15:53 ID:84qk7TYW
>>559
え、異端なの?
561名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 10:25:24 ID:pSNRIGs1
異端ではないと思うけど、
メリエル×トレイズ
もしくは
メリエル→トレイズ
だと思うなぁ。
562名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:24:16 ID:p4KELCBp
トレイズのほうからもメリエルが好きってことはないような気がするんだが
563名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:46:41 ID:232q+qkn
アリソンの陵辱はないのか?
564名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:46:39 ID:W0Iuzkcl
あの進展の遅さにもどかしさとこそばゆさを感じるのが快感なシリーズに陵辱なんて!
565名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:22:32 ID:ygRn4CIZ
>>527
俺もサラとエリアスの続きがあれば読みたいっ

…っていうか書いちゃおうかな?
けど自身ないんだよな〜、筆不精だし

あと、リリトレの続きが激しく気になるのに同意
566名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:14:45 ID:g5AiqZVC
今日はアリソンがありますよ
567名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:46:13 ID:uELmV6rk
565が書いてくれたら嬉しい

あの後、どこかの国で数年暮らして、15歳くらいになったら
ふたりでモトラドに乗って旅に出ると予想している
お約束、とかは言わないお約束なんだぜ
568名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:36:38 ID:/nIGBELu
時雨沢作品の同人板って無いんだな
569名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:26:13 ID:bjR5a2t/
リリトレ話が待ちきれなくて書いてみました。
さっき携帯で書き上げたから読みにくいところも誤字もあるかもしれないです。すいません。
>>510を見て勝手に妄想を膨らませた感じなんですが、なんだかなあ……
まあ、あまり必要ないですが保守程度にとっていただければ……
570名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:29:32 ID:bjR5a2t/
○月●日
まさにこの日になったばかりの時。
俺とリリアは、初めて一線を超えた。
正直言って、嬉しい。
リリアへの想いが分からないって思ってたときもあったけど、でも今俺はちゃんと一人の女の子として、リリアが好きだ。
だから、リリアが俺と同じ気持ちでいてくれたってことがすごく嬉しい。
…リリアは今、同じように幸せでいてくれているんだろうか。
もしもそうあってくれたとしたら、俺にとってこれ以上の幸せはない。
彼女が笑顔でいることが、俺にとっての幸せだと思うから。


○月◎日
リリアは何だか、あの時から俺に甘えてくるようになった気がする。
俺の思い込みかもしれない。
しばらくは様子を見ることにする。


○月◎○日
たった数日。
そう、日記を書いた日にちが間違っていなければ、「あれ」から時間は一週間も経っていないはず。
それなのにリリアは、
「どうして少しも手を出そうとか考えないのよ!何でそこまでいつもどおりなの?」
とか言いながら俺をすごい勢いでベッドまで連れていき、それから行為の要求をした。
断るわけにもいかず、別に俺もそれを拒否しているわけでもないので、結局二人仲良く一緒のベッドの上で夜を明かした。
あのリリアからそんなことを要求されるとは。
何だか、不思議な感覚だ。

○月◎△日
昨日…だよな?
こんなところで誰に聞いているんだ、という感じだが、誰かに確かめてもらいたくなる。
もちろんこんな類の話誰に相談できるかという話でもあるが。

また、まただ。
昨日散々やった「あれ」をまた、だ。
こんなこと言っちゃなんだが、腰が少し痛い。


○月◎□日
リリアは何か病気にでもかかったんじゃないだろうか。
もしくは、何かが覚醒しているのかもしれない。
確かに気持ちいいとは分かっているが、こんなに毎日毎日何度も何度もして、いろいろと大丈夫なのだろうか。
だんだん寝不足にもなってきた。
少しだけ痩せたような気もする。


○月◎▼日
ダメだ。これ以上続けたら明日あたりに俺は死ぬんじゃないだろうか?
動くことが少し苦痛だ。
もしかすると今こうして日記を付けている暇があったら腰の病院か何かにいったほうがいいのかもしれない。
今日は本当に無理だとリリアに言ってみようか。

追記:説得は成功。
「次の日覚悟しておいてね」
とは言われたけれど。少し妖しげな笑みと共に。
そんなこと言われても、覚悟って、一体俺はどんな覚悟をすればいいんだろうか。
とりあえず今から明日の朝までは大丈夫。
今日はゆっくり寝られそうだ。

571名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:30:18 ID:bjR5a2t/
○月◎◇日
まだ、平和だ。
いや、リリアにあんなに言いよられるのも悪くはないんだけど。
度が過ぎると大変だ。
何事も行きすぎはよくないと思う。

きっとそろそろ、リリアが俺の借りている部屋を尋ねてくるんじゃないだろうか。
そうしたらせめて一日に二回まで、とか言ってみようか。
………言えたら、の話なんだけど。




トントン。
少し控えめなノックの音の後に、
「トレイズ、いる?」
ドアの外から聞こえたのはリリアのそんな声だった。
「ああ、いるよ」
いるか、という問いに答えた後、まだ少しだけ痛む腰をあげてドアへと向かう。
ガチャリとドアを開けると、おそらくはシャワーを浴びたばかりのリリアの姿があった。
「どうしたの?」
分かり切ってはいたが一応尋ねる。
「昨日の分、それから今日の分」
リリアは俺の質問に答えつつ、指でその回数を示して、俺の目の前に出す。
しかし直後、
「……でもさすがにわたしもこんなには無理だから、今日の分だけ……ね?」
指で示す回数を半分ほどまで減らした。
「どう?これならいけそうかしら。いけるわよね」
うんうんと俺の返答を待たずに一人で勝手に頷き納得して、
「じゃあ…今日はこの部屋で」
これまた勝手に部屋に入ってきた。
……いやまあ、リリアの家ってことには変わりないんだけれど、それでも。
「ねえ、リリア」
「ん?」
「せめて、一日二回までに……」
「きゃっかー」
「そ、そっかー……」
「そうだー」
うーん。ダメ元だったけど本当にダメだったか。
……まあ、仕方ない。
すでにベッドに腰掛けているリリアに近づいて、抱きしめようとした瞬間、
「でも、三回までなら…減らしてあげる」
そんな声が聞こえた。
屈んで抱きしめようとしていたから、少し微妙な態勢のまま、
「…なんで?」
と聞いてみた。
するとリリアは、
「だって、トレイズの体の調子がおかしくなっても嫌だし」
ちょっと笑いながらそう答えてくれた。
……ああ、もう。
そんなリリアが愛しくて、抱きしめる前にキスをした。
夜は、まだまだ長い。
572名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:37:53 ID:bjR5a2t/
以上です。少ないですが……

リリトレSS、楽しみにしてます!
573534:2008/04/05(土) 14:42:34 ID:VRu8z/wz
GJ!!
楽しませていただきました(`・ω・´)

実は若干ネタが被った?気がしないでもないので、私の拙作投下は様子見てしますねノシ
574569:2008/04/05(土) 15:51:25 ID:bjR5a2t/
>>573
!!!
そんな、皆さんが泣きますよ!自分もですが!

自分のは気にしなくていいので投下してください!
待ってます。
575名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 18:02:59 ID:DSjLHARs
>>573
誘い受けがウザい。
投下したくないならするな
576名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:20:30 ID:yCRg2VAf
誰も幸せにならないようなことをいちいち言わなくていいよ
577名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:31:01 ID:Taaulpzd
そこで唐突にシズキノが読みたい、と言ってみる
578名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:32:47 ID:nrNZNOyq
アニメ化でアリソンを知ってざっと保管庫見てきたんだけど
ベネディクト×フィオナは全然人気ないんだね。なんか意外だ
579名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 23:17:03 ID:VRu8z/wz
>>575-576
配慮が足りませんでしたね。
本当に申し訳ありませんでした。
580名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 01:25:35 ID:tUEPHbIC
>>579
>>575へのレスだよ 気にしなくておk
581名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:44:31 ID:MFgeQDp8
電撃文庫MAGAZINEに期待
582名無しさん@病気:2008/04/10(木) 20:12:45 ID:XEjwtj5D
キノの第2弾、いまいち上手く進まずにちょいと投げ出してたけど
改めて文を追加したらそれなりに許せる感じにはなったので、一応進んではいます
忙しくなってきたので進み方は遅いですが……まあ書いてはいるので、気長にまってくだしあ

583名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:28:27 ID:+M1bv8py
全裸でいい子にして待ってます!
584名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 17:07:53 ID:Iw1gX9WQ
靴下くらい履けよw

キノって難しいよな…と言うか
キノ学を読んだその日から
僕の脳裏に変態が絶えないんだ

サモエド仮面のイメージが強すぎて
カッコいいシズが書けないんだ…
585名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:24:52 ID:fxbeiqRl
原作で一番エロい話ってなんだろ。
やっぱ同じ顔の国?
586名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:31:13 ID:dNENbmOv
個人的には人を食った話なんだが、こればかりは同意は求めん。
587名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 04:03:49 ID:yop4VUlb
あとがキノ
588名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 17:17:09 ID:3WMi/Z+r
>>586
それ読んで時雨沢はエロでも食っていけるんじゃないかと本気で思ってた時期が僕にもありました
589名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 09:10:38 ID:Q3gkupty
セロメグ話題が無くて全俺が泣いた
590エロエロバカップルなリリトレ:2008/04/22(火) 23:47:30 ID:QfcAKBeF
「ちょ、ちょっとトレイズ、わたしが昼寝してる間に何やってんのよ!」
「あ、リリアおきたの。今は…秘境を探検中かな」
「何が秘境よ、わたしのスカートにもぐりこまないで!」
「いいかいリリア、秘境探検は男のロマンだよ、男には冒険心が必要なんだよ」
「…ゆうべだってトレイズはわたしと五回もしたくせに…どこが秘境よ…なにが冒険心よ…」
「それはリリアが何度もおかわりするからでしょ」
「それはトレイズの所為じゃないの、というかいい加減に止めなさいよ!」
「まぁまぁ、いいからいいから……」
「何勝手におろしてんのよ!」
「何って……リリアのパンツかな、コレは……クマさんパンツか。相変わらず子供っぽいのが好きなんだね」
「ほっといてよ!」
「リリア隊長! 前方にジャングルを発見しました、草ボーボーであります」
「だ、誰がボーボーよ! ただ……ちょっとひとより濃いだけよ……、ひゃっ!」
「隊長、ジャングルの奥に洞窟を発見したであります」
「ト、トレイズ……そこは…」
「洞窟を更に探検するであります、隊長」
「……ちょっ…待って…ト、トレイズ…」
「洞窟の奥に泉を発見したであります、喉が渇いたのでトレイズ隊員は泉を呑むであります」
「……そ、そんなトコ…汚いから……やめて…」
「リリア隊長に汚いトコロなんかある訳がないであります、それにドンドン泉からあふれてきて止まらないであります」

 ………

「……ホントにトレイズはヘタレなんだから……あっちの方もヘタレってどういうわけ?」
「…いや…その…面目ない」
「ゆうべだって さっきだって早すぎるのよ、いっつも自分だけ先ってどうなの?」
「…えと…そう、リリアの中が気持ち良すぎるから、きっと名○なんだよ」
「あーはいはい、とりあえずおかわりよ、しっかりしてよトレイズ」
「う、うん…」
「昼のノルマは7回ね、ハッスルしてもらうわよ」
「リ、リリアさん、昨夜より回数増えてない?」

−終わり
591名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:49:11 ID:C/R5DibS
GJ
592名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:10:03 ID:PVteBuKO
アニメも絶賛放送中だし、コミック版も発売されたというのにこの人の無さ…

とはいえGJせざるをえない
593名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:05:23 ID:RL3sveYS
知ってるかい?ラノベ作家で一番儲かってるのは時雨沢さんなんだよ。
594名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:08:50 ID:XtayQKfX
>>590
GJ!

>>593
スレイヤーズの人とかじゃね?
595名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:42:02 ID:UIVU1P8r
>>593
876とか、ゼロ使の人とか、ハルヒの人とかかも。

……だが、多分ラノベ関係で一番儲けてるのはのいぢだと思ってる俺w
596名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:47:41 ID:A+nRFgbb
>>595
狂おしいまでに同意
597ヨソに投下したのをちょっと改変してみた:2008/04/29(火) 12:50:59 ID:pgXGtyYo
「…一杯出しちゃったね、良かったよりリア」
「わたし…初めてだったのに…だから……、優しくしてって言ったのに……痛いからやめてっていったのに……なのに…なのにトレイズったら……ひどいよトレイズ……」
「ごめんよリリア、リリアのナカがとっても気持ちよかったから…、次から気をつけるよ、うん」
「…避妊だってしてくれないし…今日は危ない日なのに……」
「ごめんリリア、僕は一族の掟で生で中出し専門なんだ、それよりリリアのお陰で僕のがこんな汚れちゃったよ、リリアのお口で早く綺麗にしてくれないか」
「……トレイズ…」
「ほら早く口をあけて、……そうだ、そうもっと舌で……リリア、半分はリリアのお汁だからね…自分のお味はどう? ちょとしょっぱいよねリリアのお汁」
「!?、……」

「よしリリア、ちゃんと全部呑んで」
「……に、苦いよトレイズ」
「こぼしたりしたら、こぼしたの床を舐めてふき取ってもらうからね」

「……トレイズ、あたしもうクタクタでそれにあそこが痛くて…」
「リリア、鉄は熱い内にっていうでしょ、夜はまだこれからだよ、一族の掟で初めての女の子には続けざまに沢山してあげて早く体を慣れさせてあげるって決まってるんだだ、だからリリアと僕は今夜一晩中だよ、んっどうしたの?」
「トレイズ…あたし…こんな物みたいに扱われるのって嫌! もう耐えられない……」
「リリア『わたしをトレイズのものにして!』って僕のこと押し倒したの君でしょ、もの扱いはリリアが言い出したんだよ、今さら文句いわないの、さぁ一休みしたからまた続きをしようね、なんたって一族の掟だからね」
「……」
598名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:52:32 ID:HRRLtByL
なんだなんだ、リリトレブームか?


いいぞもっとやれ
599名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:40:45 ID:teBtaqvT
やらないか
600エロエロバカップルなリリトレ:2008/05/01(木) 00:14:06 ID:Dpp6JjE4
「ちょっとトレイズ、いい加減におきなさいよ」
「リリア……あと五分…zzz…」
「なにがあと五分よ、もう十時を過ぎたわよ」
「リリアわかったよ、おきるよ…zzz……」
「もうおきなさい、ほら」
「リリアそこに立つとスカート短いからパンツ見えちゃうよ」
「……見せてんのよ!」
「はぁ?!」
「だいたいねぇ、トレイズったら最近さっぱりご無沙汰じゃない、昨夜だって久しぶりって思ったらたったのニ回だし……」
「いやまぁ……、仕事とか色々疲れてて……」
「そもそもわたしたちは新婚ほやほやなのよ、どうなのトレイズ、ムラムラしてこない?」
「あぁ……リリアのセクシーパンチラで僕もビンビンだよ(ボー読み、…それに新婚といっても学生時代からリリアは僕の部屋に毎晩のように来てたし…」
「…しかたないわね、これでどうなの?」
「ちょっとリリア、いきなりパンツなんか脱ぎだして……えっ」
「どうトレイズ、被った気分は? 変態仮面っていうそうよ、イクスで流行ってるってお義母様が教えてくださったのよ」
「えっ母上が……、もしかして父上と!」
「そうらしいわよ、お義父様はこれが大好きですなんですって」
「…父上……orz」
「そんなことよりね……ほら、トレイズの大好きなコットン100パーの白無地よ、おまけに産地直送ほやほやの脱ぎたてなんだから」
「……(脱ぎたて…コットン100パー…白無地…)……気分はエクスタシー!! クロスアウッ!」
「もうトレイズったらノリノリじゃない、きゃっ! ……せっかちさんなんだから……」

 ………

「続けざまに6回だなんて効き目ありすぎよね、トレイズも気に入ったみたいね変態仮面」
「…いやその…つい…」
「なんだか喉が渇いちゃったわ。お水残ってる? 」
「もうないよリリア、僕が水を汲んでくるよ」
「ちょっとパンツ被ったまま行かないでよ!」
「いいからいいから」

 コンコン

「リリアちゃんいる? イクスのお土産持ってきたわよ」
「ア、アリソンさん?」
「あらトレイズ君、早速お邪魔するわね」

 がちゃ

「こ、これは…その…」
「あ〜、…変態仮面」
601小ネタ:2008/05/01(木) 00:30:23 ID:Dpp6JjE4
ケース1

まぁリリアちゃん、やっとトレイズ君と結ばれたのね。
それでどっちから…えっリリアちゃんが無理やりトレイズ君を押し倒して……
彼はヘタレだし仕方ないわね、リリアちゃんがリードしてあげないと。

でもやっぱり親子よねぇ…、あたしとリリアちゃんのパパの時もあたしがヴィルを押し倒したのよね。
…親子ってにるものね…。

ケース2

まぁリリアちゃん、やっとトレイズ君と結ばれたのね。
それでどっちから…えっリリアちゃんがトレイズ君に押し倒されて……
彼ってヘタレだと思ってたけどやるときはやるのね、男の子だものちゃんとリードしないと。

でもやっぱり親子よねぇ…、あたしとリリアちゃんのパパの時もヴィルがあたしに押し倒されたのよね。
…親子ってにるものね…。

*どっちも同じというお話。
602名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 13:36:11 ID:Z0w4lSAz
GJ!

変態仮面ネタをこんなところで見かけると思わなかったわw

それはそうと、某少年誌で一番最初に読んだのがアレなんだが…
603ヨソに投下したのをちょっと改変してみた:2008/05/02(金) 06:14:24 ID:EyXeRNuB
「トレイズ君、イクスってやっぱりいいところね、一度いってみたいわ」
「えぇ先輩、素晴らしいですよ、一度是非いらしてください、なんでしたら良い宿を紹介しましょう」
「ありがと、じゃぁ失礼するわね。リリアさんと二人きりのトコ邪魔してごめんなさいね」
「いえいえどういたしまして、イクスのことならなんでも聞いてください(……しかしこの先輩は胸大きいね)、ねぇリリア?」
「え、えぇ……(なによトレイズったらさっきから先輩の胸ばかり見て…どうせあたしは貧乳よ……)]

「リリア待たせたね、うちは観光立国だから僕が率先してイクスの良さをPRしないとね」
「…(愛想がいいのは女子が聞いてきた時だけじゃない……)」
「んっリリアどうしたの……(しかしあの先輩巨乳というか爆乳だったな、あんなの見せられたらなんだかちょっと催しちゃったな……しょうがない貧乳だけどリリアで済ましとくか)」
「……じゃぁトレイズ行きましょうよ、送ってくれるんでしょ」
「あぁリリア、教室に忘れ物しちゃたよ、一緒に取りにいこうよ」
「……!(ま、また……、でも断ったらおしおきされちゃう…あ、あんな痛くて恥ずかしいのは……)」

「リリア愛してるぞ、……こうやってリリアを抱きしめてるととっても心地良いんだ、リリア知ってるか君は柔らかくてあったかくて凄く気持ちがいいんだぞ…」
「(こういうときだけ…やさしいなんて……ずるいよトレイズ)」
「いいだろ、リリア」
「ト、トレイズ……ママは出張で明後日まで留守なの、だからこういうことはこんな教室なんかじゃなくて……」
「よし、じゃ今日はリリアの家にお泊りだな。でもその前にここで……わかるだろリリア我慢できないんだよ…愛してるぞリリア」
「(キ、キスなんかじゃ誤魔化されないんだか……)」

「おいリリア……わかってるだろ? 早くパンツ脱いでお股ひらいて。リリアのこと考えてたら僕のものはこんなになっちゃたんだよ」
「(嘘よ、先輩ばかり見てたくせに……でもいうこときかないとまたおしおきが……)」
「よし、机の上に載って自分で足を開くんだよ、おっとニーソは履いたままだからね」
「う、うん……(あ、あたし自分の手で足を開いて……トレイズに全部見られてる……)」
「さっきは上のお口にキスしたから、今度は下のお口にご挨拶だな」

「リリアはホントにここをなめられるのが大好きだよな」
「……(あたし…教室でトレイズと…)」
「さぁリリアの下の口も準備が出来たみたいだね。さぁ机から降りて背中をこっちに向けて……そうそう……これって制服着たまま立ちバックっていうんだよ」
「……トレイズ、今日は危ない日だから、ゴムを…お願い」
「はぁ?!、ゴムは嫌だっていつもいってるでしょ、僕はいつだって生で中出しオンリーなんだよ」
「でも……赤ちゃんとか……」
「その時はちゃんと責任とるから安心して」
「えっ、トレイズ……それって…」
「愛してるよ、リリア……(責任もって堕ろすトコ紹介しないとね、イクスなら大丈夫かな)」
604名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 01:04:51 ID:ObXTiaqR
トレイズの思いやりのなさに全俺が泣いた(´;ω;`)
605名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 13:17:26 ID:5vq38cz1
この後トレイズはヴィルにふるぼっこにされたあと、石灰とともにドラム缶につめられラス湖になげこまれます。
606名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:07:44 ID:9mYyolGG
>>603
「……ねぇトレイズ」
「なんだいリリア」
「この前、後輩の娘と一緒に歩いてるのみたんだけど……」
「あぁあれ、イクスのことよく知りたいっていうからな、そんなことよりいいだろリリア」
「……う、うん」

「ふぅ、いい汗かいたな、気持ちよかったぞ。んっどうした?」
「…わ、わたし胸が大きくなる体操を毎日してるし、バナナも毎日買って練習してる、お尻の方だってちゃんと……わたしはトレイズに…トレイズに気持ちよくなってほしいから…わたしもっと頑張るから…だからわたしのこと捨てないで。お願いよ」
「バカだなぁそんな事あるわけないだろ、僕とリリアはずっと一緒だよ(せっかく手間暇かけて仕込んだ肉便器だ簡単に捨てたらもったいないぜ)」
「トレイズは巨乳好きだから心配なの…さっきだって……あの娘はおっぱい大きしい……。今日だってまだ三回しか…いつもは五回はしてくれるのに……」
「おいおいあの後輩なんかガキだろ、リリアにかなう訳ないよ(あっちは肉便器としてはまだまだだからな、今の時点じゃ調教済みのリリアが上だぜ)」
「トレイズ……」
「愛してるぞ、リリア(まったく良く出来た肉便器だぜ、それにしてもあの娘の方も早く仕込まないとな、なんたってド巨乳の肉便器だからな)」
607名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 12:23:28 ID:dqUv8+Lr
そんなとれいずらめぇ!もうやめてぇぇぇえ><
608学園リリトレ暗黒編:2008/05/04(日) 14:08:21 ID:z3ZxA2Jo
「じゃぁリリアちゃん、ママは出かけるわね。学校にはお休みするって電話しておいたから頭が痛いんだったらゆっくり寝てるのよ」
「うん…ママ…(ごめんなさい、ホントはなんともないんだけど…学校にいくと又トレイズに……)」

(コンコン)
「(……いつの間にか寝ちゃったのね、もう学校は終わってる時間かしら)」
(コンコン)
「誰か来たみたいね」
「やぁリリア大丈夫?」
「ト、トレイズ……なぜここに…」
「なぜってリリアが病気だって聞いてお見舞いに来たのさ」
「……、今日は帰って……私はなんともない…から……帰ってよトレイズ!」
「つれないなぁリリア、この前はあんなに情熱的に愛し合ったじゃないか」
「あっあれはトレイズが無理やり私を……」
「やだなぁリリアだって嫌がってなかったじゃない、それにリリアだって最後はちゃんと気持ちよくなってたでしょ」
「…そ、それは……トレイズが私を内緒で変な薬を……」
「薬は初めてのリリアでも大丈夫なようにと思ったからだよ、初めての時はみんな痛がるからね」
「う、嘘よ! 手足がしびれて動けなくなっただけじゃない、…わたし嫌だっていったのに………」
「まぁいいや、立ち話もなんだし入っていいかな」
「嫌、帰ってよ!」
「……そうそうこの間の写真も現像してきたんだ、リリアもみたいだろ、ほら」
「ト、トレイズ……これって……」
「リリアはスタイルいいから裸になっても凄く綺麗だよね、クラスのみんなに見せたらみんな大喜びするだろうね」
「ひっ!……いやっ……」
「ほらこっちはりリアが一人前の女の子になった瞬間かな、一生の記念だね。ちょっと表情がかたいけどやっぱり緊張してたのかな、女の子にとっては一生に一度だもんね」
「……ひどいよ……ひどいよ…トレイズ……」

「さぁリリア気分が悪いそうだけど僕の闘魂を上下のお口から注入すればあっという間に元気回復さ、気持ちよくなる方の薬もちゃんと用意してきたからね」
609名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 15:41:08 ID:oNOgNiKb
>>608
(ギシギシ)
「ほらリリアちゃん、もっと腰使って。ほらほら、僕がイカないと終わんないよ」
「……(泣)」
「さすがに五発目ともなると僕も粘っちゃうよ。ほらリリアも泣いてばかりいないでもっといい声で啼いて」
「(泣)……ひどいよ…トレイズ…」
(ギシギシ)
「おっそろそろイキそうだよ、今日はこれで最後だからナカでいいよね」
「いやっ!、ゆるして……(泣)」
「やだよぉ〜、おっ……、イクッ…………たっぷり受け止めてね。ふーっ……気持ちよかったよリリアちゃん、又しようね今度はいつがいい?」
「もういやっ……(泣)」

「只今、リリアちゃんママよ、具合はどう? 気分はよくなった」
(ガチャ)
「やぁアリソンさん、リリアの具合ですか? とてもよかったですよ、おかげで五回もしちゃいました。僕も溜まってたけどリリアのお陰で気分はすっきりですよ」
「!? こっこれは一体……」
「マ、ママ!……見ないで……(泣)」
「……どういうことなの二人とも……この間から様子がおかしいと思ってたけどちゃんと説明してちょうだい」
「今日はリリアが心配でお見舞いにきたんですけど……リリアが急に自分から服を脱ぎだして……」
「……(言うこと聞かないと写真ばら撒くっていわれて……)」
「実はこの間からリリアとはこういうことに…、そのときもリリアがいきなり…」
「まぁリリアちゃんたら積極的ね、好きな男の子を自分から誘うだなんて……、そうなのリリア」
「そうだよねリリア(…今日の分も綺麗に撮れてるよ)」
「!、……えぇ…ママ…」
「やっぱり親子ねぇ…昔を思い出すわ、ママの時もヴィルのことを押し倒してたのよ」
「すいませんアリソンさん、男の僕が自制すべきだったんでしょうけどリリアが綺麗すぎて…我慢できなくて……」
「好きな者同士なんですものこうなっちゃうのも仕方ないわよ、わたしも野暮なことはいわないわ、でもリリアのこと宜しくね」
「えぇ勿論ですよまかせてください(肉便器としてきっちり調教します)」

「今日は遅いから泊まってきなさいよトレイズ君、寮には電話しておくから」
「いいんですか、アリソンさん」
「ノープロブレムよ、リリアちゃんの部屋でいいわよね」
「よしじゃぁ今日は一晩中だな、いいよね、リリア」
「ちょっと程々にしてよ、ママは一人身なんだから」
「ほらリリアも笑って」
「こんな素敵な彼氏がいてよかったわねリリアちゃん」
「……(…誰か…誰かたすけて!)」

610名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 07:36:07 ID:l9SKaEBc
>>609
「リリアちゃん良く聞くのよ、トレイズ君はリリアちゃんのことを何度も命がけで助けてくれたわよね、そうよね?」
「う、うん……そうだけど…」
「だからトレイズ君はりリアちゃんにとってとても大切な恩人のはずよね、違うかしら」
「……」
「一生かかっても返しきれないくらいの恩なのよ、どうやってリリアちゃんは返すつもりなの?」
「……そ、それはこれから考えて…」
「トレイズ君は王族で裕福なんだからリリアちゃんが用意できる程度のお金じゃどうにもならないわよ、欲しい品物だってナンだって手に入るだろうし、それに成績も優秀でリリアちゃんが逆に教えてもらうくらいなんでしょ」
「そうだけど……でも……」
「でもじゃないでしょリリアちゃん、ママはリリアちゃんをそんな恩知らずな人間に育てた覚えは無いわよ、どうするの」
「もう……もういやなの……あんな……あんないやらしいこと……」
「リリアちゃん、トレイズ君が体を張って助けてくれたんだもの、リリアちゃんだって自分の体を張って恩返しするくらい当然でしょ、今更なにをいってるの?」
「そんなのおかしいよ、ママ!」
「リリアちゃんは本当に聞きわけが無い子ね…(……子供の躾は親である私の責任よね)。それにリリアちゃんはトレイズ君ともう最後までしちゃったんでしょ、ちがうの」
「……」
「だからもうトレイズ君がリリアちゃんを貰ってくれるしかないよの。それとも他の男の人に乗り換えるの? ママはそんなふしだらな真似は嫌いよ」
「あ、あれは…トレイズが無理やり……」
「嘘おっしゃい、リリアちゃんが自分から誘ったってこの間もいってたじゃない。」
「……(あれは写真ばら撒くってトレイズがいうから……)」
「大体この素敵なお部屋に引っ越せたのだってトレイズ君のお陰なのよ、軍のお給料って安いから本当なら私達は住めないのよ」
「わ、わたし前の部屋でいい、…だからもう……いやなの……」
「……リリアちゃんわかった、もういいわ」
「……ママありがとう……(やっとわかってくれたんだ…)」
「さぁリリアちゃんこっちへいらっしゃい」
「……ママ大好き………」
「…ママの言うことが聞けない悪い子にはおしおきが必要みたいね……(女親だけだと思って甘やかしすぎたかしら)」
「えっママ!痛いよ!」
「ママもリリアちゃんが憎くてするんじゃないのよ、恩知らずで嘘つきでふしだらなリリアちゃんに自分の間違いを気が付いて欲しいからなの。ママだってホントは辛いの……」
「!?……(…誰か…誰かたすけて!)」
611名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 09:20:53 ID:d0ImKV9k
>>610
正直つまんね
612名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 09:46:36 ID:Vo6C16TX
>>610
というかいい加減リリアがカワイソス
613名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 14:32:11 ID:7x3ShwTW
>>611-612
まったくだな……


最近SBIさん見てないけどどうしてるんだろう……?
614名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 02:03:11 ID:R+ywVfaj
扱いはカワイソスだが、これはこれでアリじゃねか?

何がしたいのか、どうしたいのかってのが見えてこないって感じはするんだが…

兎も角、書き手には最大限の敬意をはらうぜー。

展開に期待させて戴く!
615名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 22:27:51 ID:nTXpLPFo
パッと保管庫を流し読みしてみたんですけれどもアリソン未亡人話って存在していますか?
616名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:18:22 ID:T831kyBR
誰か学キノで何か書いてくれないかな…
617名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:16:13 ID:rN0RGlIQ
>>616
考えたことはあるんだ
プールで変身して厚さがナノメートルの水着にされる設定だけ
618名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:17:03 ID:rC0L8XIv
メグセロ期待保守
619名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 18:48:34 ID:vHkP1Lig
>>618
ラリー×ジェニーとかでよければ
620名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:35:06 ID:xSmrVPf5
>>619
お前とは美味い酒が飲めそうだ
621名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:11:21 ID:KubXyc+m
>>619
是非書いてくださいお願いします。
622名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 13:19:20 ID:xxOvrd+o
オナ禁するたびに妄想が浮かんできてプロットばっかり溜まってる
でも2週間行かないから結局書かずじまいになっちゃうんだよね・・・
623リサイクル保守1:2008/05/24(土) 01:22:51 ID:TG0j5GjV
「どうトレイズ? ピアスにしてみたんだど」
「どうって……あー新しいイヤリングだねリリア、似合ってるよ」
「ばかねぇ、イヤリングじゃなくピアスっていったでしょ」
「えっピアスって…穴を開けたの? 痛くなかった?」
「そうよ、昨日専門のお医者さんで開けて貰ったけど大丈夫だったわよ」
「ホントに? ホントに大丈夫だったの?」
「しつこいわね……、ピアスなんかよりトレイズが私に開けた時の方がよっぽど痛かったわよ、まったく……私が痛がったのに無理やり続けて…おまけに三回もして」
「……面目無い」
「思い出したら腹が立ってきたわね……お詫びに今日はハッスルして貰うわよ、ノルマは五回ね」
「えっ昨日だって三回もしたし、五回は無理だよ」
「相変わらずのヘタレね、…あたしに任せなさい、丁度ママに教わったことを試して見たかったのよね、ママがトラヴァスさんにしてみたら凄かったんですって、トレイズも覚悟しなさいよ!」
「……(母上…もしかすると早死にしそうです、俺)」
624名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:47:39 ID:y07N+Nh+
こりゃ吹いたわGJ
ケース1

「やっぱりあの役人怪しいわ。ヴィル、追いかけましょう!」
「…残念だけど、ある理由があって賛成できない」
「その理由は何!言ってみなさい!」
「最愛の人を危険に晒すわけにはいかないから」
「/////……わかった」



ケース2


「やっぱりあの役人怪しいわ。ヴィル、追いかけましょう!」
「うん、行こう。今すぐ行こう」
「よっしゃー!出発!」


(ヴィルったら今日はやめろとか言わないのね。大体は文句を言いながらも付いてくるってパターンなのに、どうしたのかしら?)



「ふふふ……。僕のアリソンに銃を向けた偽役人さん。今そちらに行きますよ。アリソンを撃とうとした罪、しっかりと償ってもらいますからね………ふふふ……」
626名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:59:21 ID:y07N+Nh+
触発されて書いた。あまり反省はない
627名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:44:26 ID:0lpBJLJ7
『もしキャラが酒を飲んだらどうなるかを妄想してみた。』
 
アリソン…量は多く飲むが悪酔いする。 
ベネディクト…あんまり飲めない。吐く。
 
ティー…全く飲めない。すぐに寝る。
 
ヴィル…超酒豪。どんなに飲んでも全く酔わない。
628名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:47:10 ID:rDKsvEwK
>>627よ、こんな感じか?



「ほらほら〜まだまだ飲むわよ〜〜」
「ア、アリソン君……俺あんま酒強くないから、このへんで…」
「な〜に言ってんの!大人のくせになっさけないわね!ヴィルを見習いなさい、ヴィルを!!」
「これおいしいですね、フィーさん」
「うう……すぴー…」
「ヴィル君が異常なんだよ!あれだけ飲んだのに全くいつもどお……うっ!?」
「あ、やばいわね。吐くなら向こうでお願いね。あとこのフィーさんだったものもついで持ってっちゃってね〜」
「うううーー!」



「ふふ……あたしとヴィルの一騎打ちね。さあ、あたしと勝負しなさい!負けたら絶対服従よ!!」
「……察するに、酒量で対決だね」
「そうよ!さすがヴィル!物わかりがいいわね!早速だけど勝負スタートよ!!」



「どうするアリソン?降参する?」
「く……まだまだぁ…」
「そう」
「…!?ラッパ飲みですって!?」
「ぷはっ……どう?降参する気になった?」
「……まいりました……」
「素直でよろしい。さて……負けたら絶対服従だったよね」
「うぅ………」
「じゃあ手始めに…………」
「………えぇっ!?そんなことできるわけ…」
「絶対服従、だよ」
629名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:48:51 ID:rDKsvEwK
オチは各自で妄想してくれ。俺は特に思いつかなかったorz
630名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 11:14:39 ID:0lpBJLJ7
ヴィル…超酒豪。どんなに飲んでも全く酔わない。しかし性格がちょっと S に な る
631リサイクル保守2:2008/05/25(日) 16:16:27 ID:CbVSSlv2
「ピアスの穴は両方あけたんだね、リリア」
「そうよトレイズ、耳は二つだから左右両方ね、今はお風呂だから外したけどあけたばかりの時はずっとつけてないとすぐに塞がっちゃうのよ」
「左右両方ねぇ……」
「なに? そんなことよりまだ二回しかしてないのよ。今日は五回だっていったでしょ、しっかりしてよね」
「……よしリリア、それじゃピアスに習って両方開通といきますか、いまは前だけだからね」
「えっ、どういことトレイズ?」
「ピアスがリリアの左右両方開通なら僕はリリアの前後を両方開通させないとね」
「えっ、ちょっと、まえうしろって一体どういう…」
「いいからいいから、リリアは体を楽にして全部僕に任せて」
「ひゃっ! ト、トレイズ! そこはお尻よ!」
「ほらリリア、力を抜いて、後ろもちゃんと開通させるから動いちゃ駄目だよ」
632リサイクル保守3:2008/05/25(日) 16:53:09 ID:CbVSSlv2
「ひ、酷いよトレイズ……お尻でなんて…」
「リリアどうしたの折角前後ろ両方で愛し合えるようになったのに」
「いやよ、お尻でなんてそんな変態みたいなの!」
「そう、僕は気持ちよかったけどな……、ところでリリア、あけたばかりのときはずっとしてないとふさがっちゃうんだよね」
「えっ、ピアスはそうだけど………」
「じゃぁもっと後ろで愛し合わないとね、折角開通させたんだから塞がらないように頑張らないと」
「ちょっ、ちょっとトレイズ!」
「リリア、今日のノルマは五回だったから、あと二回だね、二回とも後ろでしてあげるよ」
「ト、トレイズ!」
633名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 16:04:39 ID:W8EkzgOz
>>628の大人バージョンを考えてみる……


「勝負しましょう、ヴィル!負けたら絶対服従よ」
「はいはい」
「はいは一回!」
「わかったよ。――はい、アリソン。まずは一杯……」
「あら、ありがと」



「もう終わり?」
「ま、まだまだ……っ!!今日は……今日こそは……っ!!」
「そう。なら……」
「えっ?!イッキ飲みっ?!!」
「はぁ、おいしかった」
「……」
「まだやるの、アリソン?」
「………………」
「もう、むりだよねぇ?これ以上呑んだら、体に悪いし……」
「…………と、年を追う事にお酒に対してさらに強くなっている気がするのはわたしの気のせいかしら、ヴィル?」
「気のせいだよ。で、降参、してくれるよね……?」
「……うぅ………………まいりました」
「最初から、素直になればいいのに……。まぁ、そういうところもかわいいけど。……でも、毎度懲りないよねぇ。いっつも負けるのに」
「だ、だって……」
「そんなに僕にいじめてほしいのかな?」
「そ、そんなことな……っていうか、顔、顔近いっ!!」
「何か不都合なことでもあるの?」
「ネクタイゆるめながら、そういうこといわないっ!!」
「絶対服従、だよね?」
「…………ぁっ」
「今日もたっぷりいじめてあげるよ、アリソン……」
634名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:27:26 ID:N35As66B
『トラヴァスと愉快な仲間達』
 
20代男「しっかしすごいですねぇ、少佐。」
 
トラヴァス「…?何が?」
 
20代男「いや、何がってその酒の量ですよ。まるで水かジュースみたいに…」
 
トラヴァス「ああ、これか。とてもおいしいからね、ついつい飲み過ぎてしまった。」
 
30代男「いやいや普通ならぶっ倒れてますよ。」
 
トラヴァス「まぁ昔から『強い強い』とか言われてたしね。」
 
20代男「はぁ〜、生まれつきなんですね。」
 
トラヴァス「………時に××君。」
 
20代男「はい?…何か?」
 
トラヴァス「君は一ヶ月前、僕の名義で小銃二丁を勝手に持ち出したそうだが、…一体何のために?」
 
20代男「………えっと………な、何で知ってるんです?」
 
トラヴァス「何でだろうねぇ?」(ニッコリ)
 
20代男「………え、えっとですね、…その、いとこがどうしても打ちたいってせがみましてねぇ、…ま、まぁ二日間位いいかな?と思いまして…」
 
トラヴァス「………」(ニッコリ)
635名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:40:38 ID:N35As66B
20代男「………い、いとこは撃ったあとすごい上機嫌でしたよ…ハ、ハハハ…」
 
トラヴァス「…そうか、それはよかった…」(ニッコリ)
 
20代男「……(怖ぇ…)」
 
トラヴァス「君、あとで資料室の整理と掃除ね。」(ニッコリ)
 
20代男「え?…いやいやいや!なんで俺がそんな…」
 
トラヴァス「やれないのか?」(ニッコリ)
 
20代男「え?…あの…」
 
トラヴァス「やれ。」(ニッコリ)
 
20代男「………はい。」
636名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:49:34 ID:lxJ8CgG5
すっげぇ厳しいな。普段温厚な人って切れると反動が激しいからなあ
(ニッコリ)がまじ怖ぇ
637名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:05:51 ID:N35As66B
30代男「ど、どうしたんですか少佐。柄にもない…」
 
トラヴァス「………時に○○君。」
 
30代男「え?…は、はぃ?」
 
トラヴァス「君は二週間前、僕の執務室に勝手に侵入したようだが、一体何のために?」
 
30代男「………えっと…」
 
トラヴァス「もしかして、あの『イクス語・ロクシェ語辞典』を勝手に持ち出して、知り合いの古物商にでも鑑定してもらったりしたのかな?」(ニッコリ)
 
30代男「………」
 
トラヴァス「個人的な意見を言わしてもらうと、僕はあの辞典の金銭的な価値には、興味は無いよ。」(ニッコリ)
 
30代男「………そ、そうですか…」
 
トラヴァス「………君も資料室の整理と掃除ね。」(ニッコリ)
 
30代男「……えっとですね、少佐…」
 
トラヴァス「やれ。」(ニッコリ)
 
30代男「………はい。」
 
アックス(少佐、一体…)
 
40代男(だから飲ませるなって言ったのに…)
638名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 08:47:23 ID:1zTgnDaK
wwwww
639名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:15:45 ID:TpthxxmI
>>633続き

「あ……っ!!ね、ねぇヴィル……っ」
「ん?どうしたの、アリソン。まだ足りない?」
「そ、そうじゃなくて……っ!……あっ、ひゃっ……っ!!あ、明日、フライトがあって……」
「だから?」
「ああぁんっ!!……も、これくらいで……」
「明日のフライトって、そこまで重要じゃないし、短いじゃないか」
「へっ、な、何でそれ知っ…………ああぁぁぁっ!!」
「どうでも良いことだよ。……でもさ、アリソン。口じゃそう言ってるけど、体はそうじゃないみたいだよ?」
「あぁっ!!ふあぁぁぁぁんっ!!」
「それに、今、アリソンは僕に絶対服従だよ」
「あ、あぁぁっ!……あ、で、でも……でもぉっ!!」
「……だから……もっとしても大丈夫だよね?」
「あああっ、ああぁぁぁんっっ!!」
「前も後ろも、全部いじめてあげるよ、アリソン。朝まで、ね……」



「アリソン……、前も、後ろも、すっごくだらしなくなってるよ……」
「あ……、あぁ……」
「もう何も言えない?そこまで気持ちよかったんだ……」
「……ぁ……っ」
「またいつでも勝負してあげるよ。そして……またいっぱいいじめてあげあげる」
「…………ヴィ、ヴィルぅ………………っ」
「愛してるよ、アリソン……」



きっとアリソンは、ヴィルによってどっちも調教済み…………
640名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 19:47:41 ID:4qVxwQ8j
十巻をようやく読んだ
やっぱり面白かった
641名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:13:54 ID:676+IgUr
一瞬アリソンかと思ったが、キノの方だったか
……アリソンで十巻…。延々のろけ話だろうなwwww
642リサイクル保守:2008/05/29(木) 00:08:18 ID:BxV+Owu2
「ねぇ、ヴィル。話があるんだけど…」
「なぁにアリソン、もうちょっとで終わるからちょっと待ってて」
「ヴィル、とっても大事な……私達二人にとってとても大事な話なの。だから…」
「大事な話だったら尚更落ち着いてからでいいよね」
「ヴィル! いいから聞いて。あたし……その……できちゃったみたいなんだけど…」
「……え、アリソン、何が出来たっ…て…………え、本当に?」
「そうよ。ヴィルは身に覚えあるでしょ?」
「……やっぱりあの時?」
「ヴィルのせいだからね」
「僕のせいって…あれはアリソンが何度もおかわりするから、ゴムがなくなって仕方なく……」
「それはヴィルだけ先に気持ちよくなっちゃうからじゃない、あたしを置いてけぼりして…」
「いや……その…」
「それに外じゃなくて中に出したのはヴィルじゃない」
「えっ、あの時は抜いて外に出そうとしたらアリソン、君が離してくれなくて……」
「言い訳しないの、男らしくないわよ。それに『やっぱり中に出すと気持ちがいい』とかいっておかわりもしたじゃない。とにかく責任とってくれるのよね」
「あ、あぁ……勿論…だよ…」
「これからアイ、じゃなくてパパに挨拶しにいくけどいいわよね?」
「アイサツ!……あぁ…って川向こうに?」
「そうよ。パパに連絡して横断列車の切符を手配してもらうから、いい?」
「う、うん……そ、そうだねアリソン」
「はっきりしないわね、もしかして嫌なの?」
「いや、その……急な話なんで…心の準備が…ちょっと」
「もう男っていざとなるとヘタレっていうけどホントね」
「…そうだ。アリソンはもう妊娠してるんだよね」
「さっきからそういってるでしょ」
「じゃぁとりあえず。これ以上妊娠しっこないしナマでしていいよね?」
「はぁ?」
「気分をすっきりさせて気持ちを落ち着かせないとね。今日は中に一杯だすけどいいよねアリソン?」
「……(今からでも考え直した方がいいのかしら……、それともパパに相談して…)」
643名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 19:38:55 ID:TOmofjPd
今日メグとセロン読み終えたよ……
まぁ、感想は他の人達がいっているからいいとして

他にいえそうなトコがないから、ここでいっていいか?





ニックってロリk
644名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:56:24 ID:Lp6CKhYD
むう。最近過疎り気味だな
645名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 10:09:27 ID:ZDGD+Lzb
>>619をずっと待ってるんだが全裸で
ちなみに靴下たははいてる
646名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:20:06 ID:dCbEprDe
ttp://members.at.infoseek.co.jp/kinohaha/002ari1.txt
これの続きはどこで読めるんでしょうか?
これからいいところなのに酷い放置プレイです
647名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:47:21 ID:CrjLOPkO
>>646
君の心の中を探してみれば見つかるはずだよ
648名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 08:50:55 ID:SeaUmhLC
アニメ版のアリソン大人の声優に激しく違和感が…

何が言いたいかというと…

(´・ω・')っ【保守】
649名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 16:41:05 ID:ufpZ0kG3
ていうかアニメの皆さんって原作と別人じゃね?黒星氏の画力の高さも原因かもしれんが
650名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:11:13 ID:jYQV4gJT
>>648
アリソンは元々桑島だったし俺はこっちのほうが全然いいと思う
651名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:09:38 ID:rWu48uYr
>>649
悪いけどそれはないわ
ディフォルメが巧い≠画力がある
652名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:42:21 ID:GlPd3+MA
ほす
653名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 12:36:57 ID:IUbVcqsO
保守ってみせるって言ったろ…
654名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 12:40:41 ID:R5Fmctnq
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
糞スレはここかな…、と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_ i〜  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 続行|
〜′ /´  ̄|| ̄
 ∪∪   ||_ε3
      ゙゙゙゙
655名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:19:46 ID:jVMaOuXB
この流れなら言える





ぬるぽ
656名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:05:58 ID:c47Os2FI
「ゲッツ!」
「………………」
「………………」
「……ガッ?」
「そうそれ」
657名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 12:26:34 ID:JRwtOS9q
だれか本編であったと思われるフィーの(ry
658名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 14:11:29 ID:PzXlnMI5
>>657
それがあったと思われる後の家族宣言にグッと来た俺が通りますよ。
そんなわけで、アリソンのキャラではフィーが一番好きだ。
もちろんアリソンや小生意気なガキやその他諸々の皆様方も好きだけどね。
659名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:41:34 ID:+YXOnCed
あげ
660名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:23:32 ID:5XiQwYDE
ぬるぽ
661名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:01:38 ID:LIFsEKlQ
ガッ
662名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 08:58:05 ID:NPaAbaSo
お前らぬるぽの時だけ出てくるなよww
663名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:27:49 ID:jaK1Aj6d
「トレイズ、大丈夫?」
……あれは……リリアの声……、僕は……
「うなされてたみたいだけど……またあの夢?」
…うん……、でも……平気だよ。
リリアにはかくしてもしょうがない、僕は最近悪夢を見るようになっていた。
「またあいつの夢? あいつはトレイズがやっつけたんだし、トレイズだって……その…お尻も無事だったんでしょ」
そう、そうなんだけどね……リリアと結婚してから僕はうなされるようになっていた。フラッシュバックというやつだろうか。
そうそれは悪夢…例の囚人四十ニ番に僕が襲われるというものだった。
確かに奴は生きてはいない筈だ、列車から飛び降りた時に奴の死体を僕は確認している。そして僕の純潔も奪われることなく無事だった、まぁもっともその後リリアに奪われてしまったけど……。
でも僕は奴に襲われるという夢をこうしてみる、あるときは大陸横断列車の展望デッキに身動きできないように縛り付けれられ流れ行く空を眺めながら無理やり犯される。
またあるときは豪華な貴賓車のベッドで……、あるいは食堂車のテーブルの上に組み敷かれて……。
そして僕はどんな状況でも奴に無理やり犯されて……感じてしまっている、そんな悪夢だ。

「……トレイズ、本当は平気じゃないんでしょ?」
リリアが心配そうに僕を見上げる。
「トレイズは立派な男の子、ヘンタイなんかじゃない、女の子が好きなノーマルな男の子よ」
……リリア、心配かけてごめん。
「さぁ来て、トレイズ……。立派な男の子だってことをあたしの体で証明して、そうすれば…きっと…」
リリア……。
「今日は大丈夫な日だから……つけなくていいわよ、それに明日はお休みなんだし…ね」

……その……ごめん…リリア……、色々してくれたのに……orz。
リリアは手だけじゃなくお口や色々なところで僕を奮い立たせようとしてくれたけど……、僕はさっぱりだった。けしてリリアに不満があるとか女の子じゃ駄目とかそういう訳じゃない……筈…だ。
「大丈夫、トレイズはちょっと疲れてるだけ……ね?、……そうだお風呂に入りましょ。さっぱりすればぐっすり眠れるわよ」
……う、うん。愛するリリアに心配かけてばかり、駄目な夫だ僕は…。
「一緒に入りましょ、背中流してあげる、でも先にお風呂に入っててね、私は準備してくるから」
あぁ、リリアありがとう、それで準備ってなんだい?
「あとのお楽しみよ、トレイズは湯船に浸かってゆっくりしてなさい」
……ふぅ……、一体なんだろうな僕は……。
「お待たせ、一緒にちゃぷんってするわよ」
ちょ、ちょっとリリア………。
…お風呂はあったかいよね。
「トレイズもあったかいわよ………ねぇトレイズ……掘られる悪夢をみるんだったら、逆に掘ってみればいいんじゃないかしら……」
えっ? 掘ってみるって……。
「さっきわたしおトイレでお浣腸しておなかを綺麗にしてきたの、だから……わたしのお尻でよければ使っていいわよ……ね?」
ねって…その……お尻でって……リリア?
「お尻でするなんて私初めてなんだから優しくするのよ、いいことトレイズ?」
えっと……その………。
…リリアの初めて…、恥かしがってそういうリリアに僕はこれまでにない興奮を覚えた。
「前を後ろも両方トレイズが私の初めてなんだから、しっかりリードしてね」

ふぅ……結局後ろ前両方で5回もしちゃったな……リリアごめん大丈夫? 痛くなかった。
「ちょっと痛いけど…トレイズの元気がでたなら平気よ…痛ッ!」
ホントに大丈夫? でも……これでゆっくり眠れるかもしれない……zzz…ZZZ…。


「トレイズ、大丈夫? またうなされてたの?」
…リリアごめん……今度は僕がアイツを掘ってる夢だったよ……orz。
664名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:44:13 ID:Sw+Frbuk
吹いたwwwww
665名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 16:42:46 ID:x1RZlurU
あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!wwwww
666名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:07:27 ID:lgPdWwQk
書いてるうちに違う方向へ行ってしまった。反省はしていない。
667名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:09:34 ID:lgPdWwQk
「んんっ!ぁっ!んんっ…んっ…んっ!んっ!」
切なそうに鳴くアリソンの上で、トラヴァスが激しく動いている。その反動でシーツをずらしながらアリソンも上下に動く。その手はトラヴァスの頭を抱き、トラヴァスの表情は見えないが、彼は時折熱いキス、こちらまでその音が聞こえてくるほどの激しい口付けをかわしながらアリソンの名を小さく呼ぶ。
「ハッ…ハ…アリソン…気持ちいい?」
「んっんっ…きもちいっ…んっんっんっ…」
アリソンの腰、より少し下でトラヴァスから生える黒いものが出入りしているのが見える。トラヴァスがアリソンの小振りな胸の突起をさっきのキスのように激しくなめ、アリソンがトラヴァスの頭を抱きながら、より一層呼吸をはやくする。
「ぁぅぅっ…!ぁっん…んんんっ!んっ!んっ!んっ…!」
「アリソン…」
「はっ…んん――――――――!!」
背中が浮き、弓なりにそって声が途切れる母親の、切なそうな顔を最後に見たところでリリアは飛び起きた。
「はあっはあっ…はっはっ…」
泣きそうな顔をして、かけていたタオルケットを震える手で握り締めて、リリアは今のが夢だということを確かめる。
「はぁ…は…」
そして、呼吸を整えながら考えた。ママには自分の幸せを。そう思ってたけど…。大好きなママがトラヴァスにとられてしまうような感覚を夢の中とはいえ、初めて目のあたりにしてしまった。
「ママ…」
不意に不安になり、母親の顔が見たくなったリリアはベッドから足を下ろすと自分の部屋の戸を開け、廊下に出た。隣のアリソンの部屋のドアの隙間からは明かりが漏れていて、時折紙と紙の擦れる音がする。ドアの前まで行って、リリアは自分がひどく情けない顔をしていることに気付いた。
「……………。」
軽く深呼吸して、笑顔、は引きつってしまうので真顔に戻すとノブを回し、扉を押す。
ガチャ
アリソンは手元の電灯だけをつけ、机に向かって書類を眺めて仕事をしていたようで、真剣な面持ちが一瞬だけ見えたが、ドアが開く音に気付いて頬杖をついていた手を下ろし、顔を緩めた。
668名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:12:13 ID:lgPdWwQk
「あら。リリアちゃん、まだ起きてたの?」
微笑むアリソンの顔を見た瞬間、リリアは急にさっき見た夢、あんな夢をみてしまった罪悪感に襲われて、とっさに目が泳いだ。
アリソンは顔は緩めたままで再び書類に目がいき、そんなリリアの様子に気付かないであとを続ける。
「深夜ラジオも程々にしないと…明日起きれなくても知ってのとおりママは起こしてあげられないわよ。」
「……………」
リリアが何も言わないのでアリソンが目をリリアに戻すと、目を逸らして泣きそうになっている娘がそこにいた。
「?……どうしたの?」
「……………」
普段あまり見せない娘の表情にびっくりしてアリソンが声をあげるが、リリアは何も言えなかった。というより、何といっていいのか迷っていると、アリソンがまた呼びかける。
「リリア?」
「……………」
アリソンはしばらくリリアの返答を待ってから、手に持っている紙の束を机の上で整えた後、机の端に置いて再度娘に、今度はやさしく声をかけてやった。
「どした?こっちおいで」
その言葉に反応してリリアは不安そうな目で母親を見るが、体が動かない。
そんなリリアを見て、アリソンが腰をあげ、自らリリアの方に近づいていき、リリアの顔がのぞく程度しか開いていなかった戸をゆっくり引いた。握っていたノブと一緒に引かれ、バランスを崩したリリアをやさしく支えて、アリソンはそのまま抱き締めてやった。
「よしよし、怖い夢でもみたのかな?」
「っ!」
リリアはその言葉で、堪えていた涙がぼろぼろとあふれて、アリソンのシャツに染みをつくる。
「う…うぇ…っく…ん…っぃっ…えくっ…ん…」
「よしよし」
アリソンは、シャツを握って必死にしがみつき、泣きじゃくるリリアのやわらかい栗色の髪を、落ち着くまでやさしく撫でた。
「ぐす…ん…」
「落ち着いた?」
「ん…ママ…」
「ん?」
「私…ママに…再婚してほしいって…思ってたけど…ぅっ…くっ…んっ…」
「………うん…大丈夫よ…」
「ぃっ…くっ…ぇぅぅ…」
「よしよし…今日はママと一緒に寝よっか」
「うん…」
アリソンはリリアの背中をそっと押してベッドへ促す。先にベッドに入ってからリリアを寝かすと、首の下にそっと自分の左腕を差し込み、頭を胸に抱き寄せ、右手でリリアの背中をポンポン、と叩いてやった。
「おやすみ。」
やがてリリアが寝息をたてはじめると、アリソンはリリアを起こさないようにおもむろに起き上がって、そっとつぶやいた。
「そろそろケリをつけないとね、ヴィル。」
リリアに見えないように横になって隠れていたトラヴァスがベッドの影から上半身を起こした。
「危なかったわね」
「…うん…」
「あ、ちゃんと服は着ていってね」
「…………」
いそいそと服を着て、遣り切れない目をアリソンとリリアに向け、そのままトラヴァスは玄関を出た。
外は粉雪。
火照った下半身を隠すのには、ちょうどいい。

了 ('Д')ゝ
669名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 22:32:03 ID:blg6aujN
>>663
ブラックユーモア集のようなオチわろす

>>667-668
わざわざ人名を半角かなにする必要はないだろうに。
しかしアリソン35歳は俺の大好物ゆえに超GJ
670名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 20:23:56 ID:n3NAIUom
MiX300 ・ 806 ・ フィオナ(直接)

スレにうp禁止
671名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 17:22:37 ID:dTOwHu84
アリソン35歳とヴィル35歳には絶妙な色気があると思っているのは俺だけでいい。
672名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 16:20:54 ID:ZZgagt7i
てゆーか大人アリソンかっこよすぎ。
アネゴと呼ばせて下さいハァハァ
673名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:37:07 ID:2Ch9zCVF
ほす。



DVD特典の小説で、同棲時代書いてくれないかな…………
674名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:43:22 ID:KuiE1lz7
同棲時代を18(ry
675名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 18:14:23 ID:IdC+VDzO
そうなっても買う金もDVDを見る時間もないぜorz
676名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 20:29:08 ID:oNTDDtEb
やりまくりだったのは間違いないだろう
きっと野外露出とかもやったに違いない
677名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:13:00 ID:F+P1w9DC
>>676よ、こんな感じか?


「やらしいなぁ、アリソン。こんな状態でも、すっごくぐちょぐちょになってるなんて……」
「や……っ。ヴィ、ヴィルのせいだもん……っ」
「へぇ……」




この後ヴィルがドSモードの突入するでおk?
678こうだな:2008/07/11(金) 21:49:43 ID:oNTDDtEb
「僕のせいだと言うんなら、僕はもう手を出さない事にしよう」
「え……?」
 言葉通り、ヴィルは私の股間でうごめかしていた手を止めてしまった。
「アリソンがやらしい子じゃないなら、これで終わりだよね?
 さあ、服着て。僕も着るから」
「う……あぅ……」
 ずるい。ずるいわ、ヴィル! わかって……わかって言ってる……!
「……どうしたんだい、アリソン? もう終わりだよ。アリソンは
 いやらしい子じゃないんだろ? だったらやめても構わないよね?」
「……す」
 ああ、もうっ! ……わたしには、こう言うしかないじゃない!
「何? 聞こえないよ?」
「……しい子です」
「もっと大きな声で」
「わたしは、いやらしい子です! だから、もっとして! お願いヴィル!
 やめないでっ!」
 ……ああ、言っちゃった。けど、言ってる時に凄いゾクゾクして……ああ、
まだ触られてないのに、あそこからおつゆが出てきちゃった……。
「やめて欲しくないなら、早くそう言えばいいのに……下の口はずっと言ってた
 みたいだけどね」
 やっぱり気づいてたんじゃないの! もう、ホントにヴィルはイジワルなんだから!
 ……けど、そういう所も、好きだったりするから困る。
「じゃあ、もう一回最初からやろうか……」
 最初から……つまり、キスからやり直し?
 ええーん、また焦らすつもりなの、ヴィル!?
「……というわけには、ここはいかないみたいだね?」
「ひぃぃんっ!?」
 期待してなかったところに、いきなり刺激が走って、私は思い切り
背を仰け反らせた。股間からは、飛沫が飛ぶ音まで聞こえちゃった……。
「不意打ちに弱いのかな、アリソンは? 簡単に潮まで吹いちゃって……」
「そ、そんなのぉ……弱いに決まっ、へぁぁああっ!?」
 ヴィルの指が私の一番敏感な部分を凄い速さで縦横無尽に動きまわる。
「ひぁっ、へっ、んっ、くぁっ……いひゃああああああぅ!?」
 なんだか、自分の身体が自分の物じゃなくなるような、そんな不思議な
感じの中で、私は達した。ヴィルの指で、いかされちゃったの……。
「敏感だね、アリソンのここ……まだビクビクしてる」
「……ヴィルぅ……」
 私の口から、自分でもびっくりするほど甘えた声が出た。
「なんだい?」
「………………入れて」
「何を?」
「………………」
 ヴィルの馬鹿っ! もう、ホントに馬鹿っ! 何を言わせるつもりなのよっ!
「ちゃんといえなきゃ……入れてあげない」
 ……うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
「……おちんちん」
「ん? 聞こえないなぁ」
「おちんちん!」
「それを? どうして欲しいの?」
「ヴィルのおちんちんを入れて欲しいの!」
 ああ、もう、ホントになんでこんな事言わなきゃいけないの……けど……。
「どこに?」
「わたしの……わたしのおまんこにっ!」
 ……言わされてる時、凄く、ゾクゾクして気持ちいい。さっきもそうだったけど、
さっきより、ずっと、ずっと気持ちいい。……はぁ……私、変態さんなのかな?
「よくできました……それじゃあ、入れてあげる」
 ……ヴィルも変態だし、私も変態じゃなきゃ釣り合いが取れないって事よね、きっと。
 そういう事にしときましょ、うん!
「……うん……来て」
 こうして、二人の夜は更けていくのでしたとさ……もう、ホント、ヴィルのばか。
679名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 22:55:15 ID:RWd0nzdq
コレ別にヴィルとアリソンじゃなくてもいいよな
680名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 04:50:33 ID:cyB0MGo4
俺とアリソンで
681名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 14:17:19 ID:sgnrc1NB
アーサー先輩をデレ期に入ったソフィア先輩が押し倒すSSはマダカネ!?(チンチン☆←お茶碗を箸で叩く音)
682名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:45:25 ID:Xaq1rBVO
2ヶ月ほど前に「ラリー×ジェニー書くよ」と宣言した者です、忘れた頃に投下しに来ました
色々あって中断した所為で、やたらと時間が掛かってしまいました
>>645には悪いことをしました、風邪を引いていないことを祈ります

以下、一応注意事項
・ラリー×ジェニーと言いつつ、2人のエロシーンはほとんど無いです
・夏休み後の新聞部を妄想してます
・まだ『ウレリックスの憂鬱』途中までしか読んでないから矛盾があったらごめんなさい
・暴力表現があります
以上、了解してくださったら下へドウゾ
683名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:46:32 ID:Xaq1rBVO
「それにしても………今年は、物凄い収穫だったな。」
夏休みが終わり、新学期を迎えて数日。ジェニーは、今は静かなその部屋で期待に胸を躍らせていた。
おそらく、この第四上級学校で1番豪華な部屋の見るからに豪華なソファの上で、素人目には解からないが、
これも豪華なティーカップを口に運びながら。時折視線を空中に向け何かを指折り数えながらにやにやと純粋
ではない笑顔を浮かべている。
「新入部員が5人、それに、警察のコネまで………ふふふ、忙しくなるぞぉ………。」
何かを企んでいる悪役のようにしか見えないその笑顔を隠そうともせず、ジェニーは想いを巡らせた。
何の気なしに、ただ何か面白そうな事件が起きはしないかと淡い期待を込めて覗きに行った、演劇部の夏合宿。
そこで、想像もしなかったような怪事件の体験と共に手に入れた………新聞部の、5人の仲間。そして、その
事件の解決に協力した結果得られた、警察という新聞のネタには永遠に事欠かない素晴らしいコネクション。
これまでは、たった独りで記事を捏造し、たくさんの人間に散々馬鹿にされながらもこの部活を存続させて
きたが………これからは、違う。これまで出来なかったことが、出来るようになる。今まで自分を馬鹿にして
きた生徒や教師たちに、今度こそこの新聞部の存在を認めさせてやることが出来るようになったのだ。上機嫌
になるなという方が、無理な話だ。
「………ふふっ。」
それに。これまでの野望の数々が遂に現実味を帯びてきた、ということももちろんあるが………それと同時に、
ジェニーは、新聞部の仲間が増えたという事実にも、純粋に喜びを感じていた。夏休みの前まで、ジェニーは
長い間たった独りで、この部屋を使っていた。機材を保管したり現像室を確保したりする意味では、この部屋
は素晴らしい場所だったが………如何せん、ジェニー独りにこの空間は広過ぎた。
広い広い、空虚な空間。話し掛ける相手も笑い合える相手も居ない、ただ黙々と作業をするだけの孤独な時間。
決して口には出さないし、もしかすると、本人すら自分の本音に気づいていないのかも知れないが………その
ことに、ジェニーは確かに、寂しさを感じていた。
あの5人………ハートネットを入れると6人。彼等と一緒にテーブルを囲んだときは、本当に楽しかった。
これからは、あれが、日常になるのだ。
「………さて!時間は待ってくれない!いよいよ新聞部の名を学校中に知らしめるんだから!」
元気に独り言を叫んで、ジェニーがソファーから跳ねるように立ち上がる。晴れやかな空から注ぐ、麗らかな
陽光が照らす新聞部の部室は、ジェニーが慣れ親しんだ部屋とは、まるで別の空間のように見えた。

そして………それ故に。
新たな幕開けに胸を躍らせ、明るい未来に気を取られていたから。
ジェニーは、気づかなかったのだ。
未だ、たった独りで活動していた頃の彼女に対する………過去からの復讐が、近づいていることに。

扉が、開かれる。
6842/14:2008/07/16(水) 20:47:08 ID:Xaq1rBVO



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



ラリーは独り、綺麗に掃除された廊下を歩いていた。
「(………なんつーか、律儀だな。我ながら。)」
最初のきっかけは、ほとんど詐欺にあったようなものだった。夏休みの事件をきっかけに警察に協力すること
になって………それを了解したことが、そのまま新聞部に入部することに繋がっていた。そんな、悪徳商法の
ようなやり口で入部させられた新聞部だが………夏休みが明けてからも、ラリーはこうして合宿中と同じよう
に、暇な時間を見つけては新聞部の部室に通っている。
まぁ、ジェニーに任せられた仕事さえこなせば基本的に何をしていても自由だから、トレーニングも出来るし
………なにより、夏休みの間に仲を深めた気の知れた仲間ばかりだから、居心地が良い。情報収集やら何やら
という能力も、軍人にあって困るものではないし。なんだかんだで、ラリーもあの場所が気に入っているの
だろう。
「そういや、夏休み明けたら本格的に動き出すんだったな………新学期のごたごたも済んだし、そろそろか。」
独り言を呟きながら窓の外をぼんやりと眺める。ちなみに、いつもなら隣に並んで新聞部を目指しているはず
のセロンは、図書室に用があるとかで一旦別れた。ナタリアとメグは、部活の練習の都合で今日は顔を出さない
らしい。ニックは………今日は会っていないからどうなのか解からない。
「………ん?」
そこまで考えたところで、ラリーは何かに気づきそうになったが………。
「………くぁ………。」
不意に襲った眠気に、大きな欠伸をしたはずみで、すぐに何に気づいたのか忘れてしまった。午後に体育の授業
があり、まだまだ暑い中で全力で身体を動かしたので、疲れが出たのだろうか。
「まぁ………身体動かしてりゃ、眠気も飛ぶだろ。」
そんな、本末転倒とも思えるような独り言を呟きながら、ラリーは廊下を歩き続ける。

かつかつと、足音が響く。部室は、まだ遠い。



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



部屋の真ん中であれこれと考えを巡らせていたジェニーは、不意に背後で開かれたドアの音に振り向き、何か
を言おうとして………ドアの向こうに立っていたその男の顔を見て、声を失った。
「よぉ………久しぶりだな、新聞部さんよ。」
新聞部の誰でもない………しかし、確かに見覚えのあるその顔に、ジェニーは一瞬だけ硬直した後………すぐ
に身構えるようにしてドア越しの相手に向き直った。
かたやへらへらと軽薄そうな顔で、かたやどこか警戒するような顔で………しかし、同じように鋭い2人分の
視線が、交錯する。
「………あんた………今、ここに居ないはずじゃなかった?」
ジェニーが、挨拶も抜きにドアの向こうの男に問い掛ける。声が、ほんの少しだけ、震えている。
その指が、ほんの一瞬だけポケットの中に忍ばされたが………どうやらそれには気づかず、男はドアを潜って
ジェニーに歩み寄る。2人の背丈には頭2つ分ほどの差があり、ジェニーは眼の前に立ちはだかる男の顔を
見上げながら、1度唾を飲み込んだ。
「そうだ………ああ、そうだ。こっそりここまで来るのも、苦労したんだぜ?」
そう言った男の背中に従うように、2人の男が部室に足を踏み入れる。後に入った方の1人が後ろ手にドアを
閉め、揃いも揃ってガラの悪い雰囲気を醸し出す3人の男がジェニーの眼の前に並ぶ。
「そりゃぁ、そうだろうがよ………なぁ、ジェニー・ジョーンズ?」
「………っ………。」
「俺たちは………お前の所為で、この学校を追い出されたんだ。」
忌々しげにそう呟いて、男は、その大きな掌をジェニーの赤い髪の上に乗せた。
6853/14:2008/07/16(水) 20:48:55 ID:Xaq1rBVO

その男は………以前、ジェニーが書いたとある記事によって、この学校から追放された男だった。
名家出身の優等生ばかりが集う、というイメージのあるこの上級学校にも、落ちこぼれ、ならず者というもの
は存在する。それらの大半は、他の生徒たちと同じスタートラインから出発しながらも、上級学校のあらゆる
意味でのレベルの高さについて行けずに脱落した者であり………この男も、そんな連中の1人だった。
上級学校にも、悲しいかなそんな脱落者たちが作るグループが、数は少ないが存在している。その多くは、自ら
の限界を感じ自主退学するか、遊び呆けて留年し自動退学になるか、いずれにしても順次排除されていくのだが
………男が率いていた集団は、違っていた。
男は、学力的には何ら問題のない能力を持っていたが………親に薦められるまま入ったこの学校の、品行方正
を強要される生活に、嫌気が差し始めていた。そこで、一応教師たちに眼をつけられない程度の生活態度と成績
は示しつつも………その陰で、気の弱そうな生徒への恐喝、女子生徒への脅迫まがいのナンパ………酷いとき
には寮へ連れ込んでの乱暴などを、繰り返していた。
学校側も疑いの眼を向けてはいたが、生活態度そのものに問題は無く、決定的な証拠も得られず、被害者では
ないかと思われる生徒たちも、プライドの為か世間体の為か多くを語ろうとしなかったこともあり、男の率いる
狡猾な集団は長い間この上級学校で好き勝手な振る舞いを続けていた。

そして………その存在に眼をつけ、重大なニュースの気配を感じ取り。ある日、男たちが寮に女生徒を連れ込み
乱暴をしようとして逃げられた、その一部始終を写真に収めて記事を作り………男たちの暴虐に終止符を打った
のが、ジェニーだったのだ。
過去、ジェニーの記事が本当の意味で生徒や教師たちから感謝されたのは、この1回きりだった。だが、その
影響力は絶大で………写真という揺るぎ無い証拠を手に入れ、それを後ろ盾に被害に遭いかけた少女の証言を
取り付けた学校側は、すぐさま男とその仲間を素行不良で退学処分にした。そのような生徒が存在するという
ことが世間に知れることは学校側としても痛手になることは覚悟したが、市民の多くは逆に、そのような生徒
をいち早く追放し、その事実を公表した第四上級学校に対し、好意的な意見を寄せた。
その一連の出来事は、ジェニーにしてみれば、正義感や何かという高尚なものではない、単なる好奇心を満たす
ための取材の結果だったのだが………結果的に1度は学校や多くの生徒たちから感謝されることになり。そして
………第四上級学校の生徒という誰もが羨む肩書きを剥奪された男たちからは、深い恨みを買うこととなった。
名家の子息の放校処分という事態は、メディアにとっても格好の標的となり………家名に泥を塗った男たちが、
自業自得とは言え、その後に耐え難い苦痛を受けたであろうことは、想像に難くない。
その後のあまりの活動内容により、人々からのジェニーに対する賛辞はほんの一部を除いてほとんど帳消しと
なってしまったが………1度買ってしまった恨みの方はそうはいかず、今に至るというわけだ。

男の手が、ジェニーの髪を乱暴に鷲掴みにする。
「痛、ッ………!?」
その痛みに呻きながらも、ジェニーは未だ、強い視線を目の前の男にぶつけ続ける。
「なぁ、おい、どうしてくれんだよ………お前の所為で、何もかも滅茶苦茶だ………!!」
「そ、それは………あ、あんたたちが、馬鹿な真似してたのが悪いんじゃないの?」
「………あぁ?」
「自分の失態を、ひ、人のせいにするな!そもそも、この学校で悪行三昧やってたのはどっちだ!」
腕力では適うはずが無いし、出口の限られたこの部屋で3人に囲まれては逃げ出すことも出来ない。しかし、
そんな圧倒的に不利な状況にも関わらず怒鳴るように反論するジェニーの声に………男はあからさまに機嫌を
損ねたような顔をして、掴んだ髪を離し、代わりにジェニーの胸倉を掴み上げた。
「この野郎………舐めたクチ聞いてんじゃねぇぞ、チビ………!!」
男と、左右に控えた男の仲間たちから、殺気が漂い始める。その、あまりに直接的な恐怖に身震いしながらも
………ジェニーは、うっすらと涙の浮かんだその瞳で、男の顔を睨み続けた。
「わ、わたしは、本当のことを書いただけだ!書かれて困るようなことしたのはそっちの勝手で………!」
あくまでも反論を続けるジェニーの態度に、男の怒りはあっという間に沸点に達し。
「やかましいんだよ、このクソチビがッ!!」
驚くほどにあっさりと………その拳が、ジェニーの顔を殴りつけた。
6864/14:2008/07/16(水) 20:49:50 ID:Xaq1rBVO
「い”、ッ………っ!!?」
何が起きたのかも解からぬうちに、ジェニーの身体がよろめき、ソファの上に倒れ込む。殴るのと同時に胸倉
を離され足元が不安定になり、ただでさえ軽いジェニーの身体は、衝撃で面白いように吹き飛ばされた。
衝撃の余韻に揺れる視界と、ズキズキと疼くような鈍痛。口の中に、錆の香りが広がる。
いくら勝気なジェニーとはいえ………今まで、こんな風に男に殴られた経験などありはしない。
「ぅ………ぁ、っ………?」
自分の身に何が起きたのか理解できていないかのように、ジェニーはその大きな瞳を白黒させた。
足腰が立たなくなる。冬の寒空の下に放り出されたかのように身体が振るえ………ほんの数秒前までは相手に
出来ると思っていた男の姿が、凶暴な怪物か何かのように見えてくる。
生まれて初めて身を以って体験する、理不尽で、それでいて圧倒的で、純粋な暴力に………それまでジェニー
の心を支えていた何かが、音を立てて崩れ落ちる。
「おおっと………悪ぃ、悪ぃ。あんまり聞き分けが悪いもんでよ。」
にやにやと薄ら笑いを浮かべながら、男は倒れたジェニーに歩み寄る。その顔を、間近に突きつけられて………
ジェニーの中に生まれた、男に対する絶対的な恐怖が、掻き立てられる。
「ひ、っ………!?」
か細い悲鳴を上げるジェニーの姿に、男たちは下卑た笑みを浮かべた。
「ははは………1発で、随分しおらしくなったな。生意気言っても、所詮は女か。」
男の言葉に怒りが湧き上がるが、それも、ジェニーの思考を爆発的な速度で支配していく恐怖を抑えることは
出来ない。反論しようとする口が、わなわなと震える。奥歯が、かちかちと音を立てる。
「面白いな、もう2,3発いっとくか?あぁ?」
「や………や、やめ、なさい………こんな、こんなことして、ただで済むと………!?」
「お生憎様。俺たちにゃ、もう無くして困るようなモンは無ぇんだよ………どっかの誰かのおかげでな。」
普段の威勢はどこへやら、すっかり顔面蒼白になったジェニーの眼の前で、再び拳を振り上げ………ジェニー
が思わず頭を抱えて縮こまったのを見下ろして、男たちはまた嫌らしい笑みを浮かべた。そして。
「………まぁ、安心しろよ。こっちも別に、殴って仕返ししようなんて餓鬼みてぇなこと考えちゃいねぇよ。」
「ぇ、っ………?」
続いたその言葉に、ぽかん、と口を開けたジェニーの目の前で。
「つーか、殴ったくらいじゃ気晴らしにもならねぇんだよ………なぁ………?」
「………っ………ッ!!?」
男の手が、ポケットから取り出したのは………折りたたみ式の、ナイフだった。ジェニーの背筋が、凍りつく。
「おい。お前等、抑えてろ。」
男が、左右に控えた2人の仲間に低い声で命令する。2人は返事もせずに、ソファーの上で身体を強張らせる
ジェニーに歩み寄り………その両手足を押え付けた。
ナイフを眼にした瞬間に思考を停止していたジェニーは、身動きが出来なくなったところでようやく我に返り、
小さく悲鳴を上げた後、どうにかそこから脱出しようと身を捩じらせた。だが、屈強な男に2人掛かりで押え
込まれては、ジェニーにはもうどうすることも出来ない。
「や………やめっ、止めろっ!!離せ、馬鹿!!このろくでなしッ!!」
ジェニーは恐怖の涙を流しながら、半ばパニック状態で叫び続ける。ソファの傍らに佇み、絶望に染まっていく
ジェニーの表情を満足げに見下ろしてから………男は手にしたナイフを、ジェニーの胸元に突き付けた。
「ひ………っ………!?」
「怖ぇか?怖ぇよなぁ?だったら、もっと喚いてみろよ。泣いて謝れば、気が変わるかも知れねぇぞ?」
男の、おそらくは心にも無いであろうその言葉を聞いて………命乞いの言葉が、喉元まで出掛かる。
それを、どうにか持ちこたえた、わずかばかりの気力で飲み込んで。ジェニーが、なおも反論する。
「そ、っ………そんなことしたら、あんた達全員監獄行きだ!!それでもいいのか!?」
上擦った声で必死に叫ぶジェニーの顔を見下ろしながら………男は、寒気がするほど冷たい声で言い放つ。
「親にも見離されて、あっちこっちで後ろ指差されて………どっちみち、地獄みてぇな生活だ。」
そして。男がソファの上にん登り、ジェニーに馬乗りになる形になって。その腕が、高く掲げられ………。
「てめぇに復讐できるなら、ブタ箱くらい………構いやしねぇよ………!」
ジェニーが横たわるソファーの上に、勢い良く、ナイフの切っ先が振り下ろされた。

ドス、という鈍い音が、広い部屋に響く。
6875/14:2008/07/16(水) 20:50:18 ID:Xaq1rBVO



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



「………ふぅ。」
新聞部の部室………からは少し離れた、購買部。
部室へ向かう途中で、腹の虫の抗議の声を受けて。少しだけ迷った後、ラリーは軽く食べられるものを探しに、
そこを訪れていた。いつもならこんな時間に小腹が空くことはないのだが、午後の体育のときに、昼に食べた
分のエネルギーを消費してしまったのだろうか。
そんなことを考えながら、パンの入った籠が並んだ棚を物色していると。
「ああ、ラリー。丁度良かった。」
背後から、聞き覚えのある声がラリーを呼んだ。おや、というような顔をしてラリーが振り返る。
そこに、購買部の他の客、主に女性との視線を集めながら立っていたのは………ニックだった。
「おお。お前、何してんだこんなトコで。」
「今から演劇部の練習に出てくるので、何か飲み物をと思いまして。」
初めて会ったころに比べて随分和やかな調子で、言葉を交わす。あの金髪とニックがどうしてあんなに親しげ
に話しているのか、という女生徒たちの訝しげな視線を受けながら、ラリーはそれに全く気づかず、ニックは
気づきながらも無視して、会話を続ける。
「ってことは………新聞部は、今日は無理か。」
「ナータさんとメグミカさんも、演劇部の練習に参加するみたいですしね。セロン君は?」
「あいつは図書室。まぁ、用が済んだら来るって言ってたけどな。」
なんということは無い会話を交わし、それぞれに目当ての物の会計を済ませて。相変わらずの視線を受けつつ、
2人は、購買部を後にする。
「僕も、途中で抜けられそうなら新聞部にもお邪魔しますから。それじゃぁ。」
「おお。んじゃ、またな。」
言いながら、ラリーは早くも買ったばかりのパンに噛り付いた。



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



ジェニーは、大きく見開かれた眼に涙を浮かべながら………震える瞳を、ゆっくりと自分の顔の右へ動かした。
その先、耳から数センチの場所に………男が振り下ろしたナイフが、革張りのソファを貫いて突き立てられて
いる。その刃は根元までソファの中に埋まり、今は男が握っている柄の部分しか見えない。
「………ははは。」
馬乗りになったまま、ジェニーに覆いかぶさるようにして顔を近づけて。男が、乾いた笑い声を漏らす。
「ビビったろ?殺されると思ったか、なぁ?」
「………ぁ………ぅ、っ………!?」
男は、乱れていたジェニーの髪を切り裂いてソファに突き刺さったナイフを引き抜いて、それをくるくると掌
の上で弄んだ。緊張で息をすることすらままならず、ジェニーは恐怖に引きつった顔で男を見上げる。
「安心しろ、殺しゃしねぇよ………その程度で済まして堪るかってんだ。」
「………っ………あ、あん、あんた、何、を………?」
男の言葉に、おぞましい予感を感じるジェニーの胸倉を………また、男の手が掴み。
「ああそうとも、殺しゃしねぇ………けどな………。」
ナイフが、再びその胸元に突き付けられて。
「てめぇも………死んだ方がマシだと思うような、てめぇで死にたくなるような目に、遭わせてやる。」
ジェニーが、男が何をせんとしているのかを、悟った瞬間。

そのナイフが………ジェニーの制服を、切り裂いた。
6886/14:2008/07/16(水) 20:50:48 ID:Xaq1rBVO

一直線にナイフが走り、生地が高い音と共に断ち切られ、ボタンが弾け飛び………薄い下着に覆われた、年齢
の割に未発達なその身体が露になる。男の目の前で下着姿を晒され、しかしそれを隠すことも許されず………
ジェニーは青褪めていた顔を赤く染めて、普段の彼女からは想像もできないような悲鳴を上げた。
「きゃぁぁっ!!?」
薄ら笑いを浮かべながら、男は仲間の2人に命じて、ジェニーから切り裂かれた制服を脱がせる。そのまま、
躊躇うことなく下着にもナイフの刃を当て、紐を切って取り払うと、ジェニーの上半身はあっという間に裸に
されてしまった。
「や、止めろ、この変態共!!離せぇッ!!」
恐怖と羞恥と絶望と、様々な感情が入り混じってパニックを起こし、ジェニーは泣き叫びながら、唯一自由に
なる首を必死で横に振る。
「おぉおぉ、ガキ臭ぇと思ってたら、案の定色気もクソもあったもんじゃねぇな。」
言いながら、男はジェニーの胸の上、ほんの些細な膨らみの上の突起を指先で摘む。
「い、痛っ………!?」
「痛ぇか?安心しろ………すぐに、上も下も、前も後ろも慣らしてやっからよ。」
「は………っ………!?」
下卑た笑みを浮かべながら、嫌らしくそう呟く男の声に………ジェニーが、戦慄する。
「優等生のジェニー・ジョーンズ様の人生も、今日で終いだ………明日から、表歩けねぇようにしてやる。」
「な………あ、あんた達、何を………!?」
「言ってやろうか?俺たちが、今からお前をどうしようとしてるのか?」
自分が上半身裸にされているという事実を吹き飛ばすほどの衝撃的な発言に、絶望的な表情を浮かべるジェニー
を満足げに見下ろしながら、男は………ナイフが入っていたのとは別のポケットから、掌に収まるサイズの、
小さな機器を取り出した。ジェニーは一瞬で、それが何であるかを理解する。
それは、ジェニーも普段から慣れ親しんでいる………カメラの一種だ。男の意図を察したジェニーの顔から、
さっ、と血の気が引いていく。
「こんな格好の写真撮って学校中にバラ撒いたらよぉ、そりゃぁ、面白ぇことになるだろうなぁ?」
「や………止めろ、そんなことしたら………!」
「おっと、もちろん今のままで済むと思うなよ?すぐに、下も素っ裸に剥いてやるからな。」
「っっっ!!?」
瞳をぎらぎらと輝かせてそう言いながら、男はナイフをジェニーのスカートに掛ける。
「すっぽんぽんで、みっともなく両脚開いた格好で晒してやるよ。何なら、中も開いて撮ってやるぜ?」
「………や………止めッ………し、正気か………っ!?」
「そうだ、どうせならそのまま縛って校庭に放り出してやるか。中に玩具ブチ込んでも面白そうだな。」
「い、嫌………嫌だ、あ、あんたたち………く、狂ってる………!!」
「現役上級学校生、しかも顔の良い優等生のナマ写真だ………売るトコに売りゃぁ、良い値が付くだろうな。」
「っ!や………止めて!!それだけは………そんなことされたら………!!」
悪魔のような言葉を容赦なくぶつけられ、身も心も打ちひしがれて………必死に許しを乞うような表情で自分
を見上げるジェニーのスカートを、男は容赦なく切り裂く。晒された最後の1枚も、すぐにナイフに切り裂か
れて………ものの数十秒で、ジェニーの身体は、生まれたままの姿に剥かれてしまう。毛も生え揃っていない
最も大事な部分を、隠すことも許されずに卑劣な男の眼の前に晒し………しかし、その羞恥心よりも、未来を
粉々に崩壊させられる恐怖に支配され、ジェニーはただ、泣き濡れながらか細い声で呟く。
「や………嫌だ、も、もう………許して………!!」
身体の自由を奪われ、衣服を奪われ………遂に精神的にも屈服し。ジェニーは、それまで決して口にしようと
しなかった言葉を口にする。
「ごめ………ごめん、なさい………あ、謝るから、だから………ッ!!」
「ハッ、今更許せってか。冗談キツいぜ。」
ひとまずの役目を終えたナイフを、ソファの背もたれに突き立てて。男は、眼の前で震えながら怯えた視線を
向けるジェニーにカメラのレンズを向けて、そのシャッターを押した。フラッシュが焚かれて、ジェニーの
あられもない姿が、その中に記録される。
「後悔する時間なら、たっぷりくれてやるよ………本当の地獄は、これからだぜ?」
「………ぇ、っ………?」
男の不穏な言葉に、ジェニーの眼が見開かれた。
6897/14:2008/07/16(水) 20:51:15 ID:Xaq1rBVO
「まずは、綺麗なまま撮影会………その後は、俺たち3人とお楽しみだ。」
「ひ、ぃ………い、嫌っ………ゆ、許して、そ、そんな………そんなの………!!?」
「処女だろうがなんだろうが、全身グチャグチャになるまで犯してやる。泣こうが喚こうが知ったことか。」
若干息を荒げながらそう言って、男は………その舌をジェニーの胸に這わせ、指先を、まだ他人を受け入れた
ことのないジェニーの秘裂に添えた。敏感な部分に触れられ、全身が粟立つような怖気を覚え………ジェニー
が、絶叫する。
「い………嫌あぁぁッ!!は、離して!!来るな、よ、寄るなぁっ!!」
「どれ………中も撮ってやる。おい、撮りやすいようにこっち向けろ。」
何枚か写真を撮った後、男は仲間たちに命じてジェニーの脚を開かせ、その腰を持ち上げた。晒された秘裂を
男の指が押し開き、その様をまたカメラが記録する。あまりの叫び声に、周囲に知られることを懸念したか、
仲間の1人が放り出されたジェニーの下着をその口に押し込む。
「………っし。じゃぁ、次は………。」
涙の浮かぶ眼をきつく閉じ、曇った叫び声を上げながら必死に身を捩るジェニーの秘所を撮影した後。男は、
自分の指に唾を絡めて………それを、全く湿り気を帯びていないジェニーの秘裂に、捩じ込んだ。
「ひ、ぐ………〜〜〜ッッッ!!?」
突如として進入したその異物感に、ジェニーは全身を痙攣させるように震わせ、背筋を反らせた。
「どうだ?初めての、男の指の味は?」
せせら笑うようにそう言いながら、男は差し込んだ指をぐねぐねと蠢かせる。指が曲げ伸ばしされるたびに、
ジェニーはそれまでに感じたことの無い感覚の波に襲われ、ぞくぞくと身体を震わせる。
「ん、ぐ、あ”っ………ひ、ぃっ………!?」
「イってる顔もバッチリ撮ってやるよ。ホラ、遠慮なくイっちまえ!」
ジェニーの内部を抉るように刺激しながら、男はカメラのレンズをジェニーの顔に向ける。精神の許容量を
超える刺激と感情とに襲われ、正常な思考をすることすらままならなくなったジェニーは、ただ、情け容赦
無く秘所を攻め立てる男の指の感覚に身を震わせ、徐々に自分の奥底から沸きあがってくるような熱に、困惑
していた。
「ん”、ひぅッ………ん、んぐぅぅぅっ………〜〜〜ッ!!?」
「オラ、イけ!!イけよ、この野郎!!」
怒鳴り散らすような声で、男が叫ぶ。吐き気がするような嫌悪感とは裏腹に………ジェニーの身体は、刺激に
対して従順に反応し、秘所を潤ませ、確実に絶頂へと向けて高まりつつあった。
………そして。
「しぶといな………けど、こいつでトドメだ………!!」
業を煮やした男が………秘裂の上、赤く充血したジェニーの肉芽に芽をつけて。
「オラ、とっととイっちまえ!!」
「ひ………ッッッ!!?」
それを、捻り潰すように容赦なく刺激し。

「あ”、っ………〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!???」
一瞬の、間の後………ジェニーが、全身を痙攣させながら、激しい絶頂を迎えた。

その、直後。

「うぃーっす………。」
気の抜けた挨拶と共に、扉が、開かれた。
6908/14:2008/07/16(水) 20:52:08 ID:Xaq1rBVO



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



挨拶と共に開いたドアの向こうに広がっていた光景を眼にして………ラリーは、硬直した。
ジェニーが1人で居るか、あるいは誰も居ないか………と思っていた、新聞部の部室。そこで待っていたのは
………何故か生まれたままの姿でソファに横たわっているジェニーと、それを取り囲む見知らぬ3人の男たち
だった。
裸のジェニーの姿を見て………驚きや恥ずかしさを通り越したラリーは、やけに冷静に、その光景を分析して
いた。見た所、男たちはジェニーの身体を3人掛かりで押さえつけているように見える。床には、無残に切り
裂かれた女子の制服や女物の下着が散乱している。ジェニーが裸で居るのを見ると、おそらく彼女のものか。
ソファの背もたれに刺さっているナイフで切り裂いたのだろうか。まさか、ジェニーが大事な新聞部の備品を
あんな風に扱うはずがないし………つまり、あれを刺したのはこの男たちの誰かで、あれはこの男たちの誰か
の持ち物なのだろう………と、そこまで考えて。
ラリーの中で………徐々に、その結論が導き出されていく。
「………逃がすな。こっち連れて来い。」
ソファの上でジェニーに馬乗りになっていた男が、低い声で呟いて。それを合図に、ジェニーを左右から押え
込んでいた2人が、威圧的な態度でラリーに歩み寄ってくる。1人が1本ずつ、ラリーの腕を掴み、部室に
引き入れて、誰も来ないだろうと高をくくってうっかり掛けずに居た鍵を掛ける。腕を掴まれた拍子にラリー
はカバンを床に取り落とした。
「………どこの誰かは知らねぇが、運が悪かったな………。」
2人に挟まれて連れて来られた先で、ラリーはジェニーの上から床に降りた男に、頭の上からそう言われた。
その顔を見上げながら、ラリーは、今までの思考の結論を導き出して………男の傍ら、ソファの上でぐったり
としながら自分を見上げ、怯えるように身を縮こまらせるジェニーを見やった。
「………ぃ………で………っ。」
そして。涙を流し、ラリーを見上げながら。
「………で………み、見ないで、ぇ………っ………!」
涙に押しつぶされたような、掠れ切った声でそう呟くジェニーの姿を見た瞬間。

「………ッッッ!!!」
ラリーの心の中に、たった今生まれた感情が………瞬時に、爆発する。

「見られちまった以上、ただで帰すわけにゃ………。」
「ぐげっ!」
「ぐぼっ!」
ソファのナイフに手を伸ばしながら続けられた男の言葉を、美しくない声が遮る。何事か、と男が視線を戻した
その先では………仲間の2人が、今まで捕まえていたはずのラリーの手による拳を鳩尾に喰らい、今まさに悶絶
しながら崩れ落ちているところだった。
「………お前等………。」
「………え?」
何が起きたのか解からず呆然とする男を………ラリーは、鬼のような眼で睨みつける。男が、ひ、と情けない
悲鳴を上げて身構える。が、その中途半端な構えをあっさりと突破して………渾身の力を込めたラリーの右拳
が、男の顔面に炸裂した。
「ぐぺっ!!」
他の2人にもまして美しくない声を上げて、男がソファを超えて壁際まで吹き飛ばされる。行儀悪くソファを
乗り越えて男の前に降り立ち、立ち上がる準備をする前の男の胸倉を掴みあげて、ラリーは額と額が触れる程
の至近距離で、射殺すような視線を男にぶつけた。
「お前等、さっき、何してた………?」
「ぐへ………げ、ほっ………!?」
「男3人で寄って集って、女1人に………ジェニーに、何しやがった!?」
さきほどまでの大きな態度もどこへやら、完全にすくみあがった男は、なんとかラリーの手を振りほどこうと
抵抗する。が、鍛え抜かれたラリーの身体にそう簡単に対処できるはずもなく………化け物を見るような怯え
きった眼で、ラリーを見つめることしか出来ない。
6919/14:2008/07/16(水) 20:52:59 ID:Xaq1rBVO
「お、お前………げほっ………な、何だ………!?」
あまりに漠然とした問いに、ラリーが威圧的な声で答える。
「俺は、新聞部のラリー・ヘップバーンだ。」
「し、新聞部………って、へ、ヘップバーンだぁ………!?」
ジェニー以外の新聞部部員が居ることも、眼の前に居るのがかの有名な軍人家系ヘップバーン家の息子である
ことも知らなかった男は、もはや何が何だか解からず、眼を白黒させた。
「お前等、ウチの部長に随分なことしてくれたみてぇじゃねぇかよ………。」
「い………いや、それは………そ、そいつが………!」
「そもそも、男3人で女をどうにかしようってのが気にいらねぇ………それなりの覚悟は出来てんだろうな?」
青筋を浮かせながら低い声で威圧され、男の眼にうっすらと涙が浮かべ始め………直後。その視線が、眼の前
のラリーの顔から、その背後へと移された。
「ラリーっっ!?」
ジェニーの声が響く。ラリーが振り返ると………さきほどの一撃から立ち直った2人が、今まさにソファーを
乗り越えて、ラリーに襲い掛かっている所だった。
「舐めんじゃねぇぞチビ助がぁッ!!」
「どこの坊ちゃんだか知らねぇが、関係無ぇ!!ブッ殺してやる!!」
「ばっ………てめぇ等………!?」
殺気に満ちた野獣のような眼で襲い掛かってくる2人を一瞥して………ラリーは、男の胸倉を掴む手に力を
込める。男たちの中で唯一、ラリーの身元に気が付いている男は、身の危険を察知して何かを叫ぼうとしたが
………それよりも先に、その視界がぐるりと縦に回転した。
「げぼぉっ!?」
「が、はっ!?」
「うげぇっ!?」
ラリーの肩越しに軽々と放り投げられた男と、それを正面からもろにぶつけられた2人が、折り重なるように
してソファを飛び越え、派手な音を立てて飲み掛けの紅茶が乗ったままだったテーブルの上に落下した。
ラリーは1度部屋を見渡し、部屋の隅の棚に被せてあった埃避けの布を手に取って、ソファの上で耳を塞いで
縮こまっていたジェニーに投げて寄越しながら………重なった男たちを見下ろす位置に歩み寄った。
「………死にたくなかったら、今すぐ消えろ。」
ボキボキと指を鳴らしながら、怒りに満ち満ちた声で呟く。苦悶の表情を浮かべていた男たちは、その一言に
まるで死刑宣告でも受けたかのような蒼白な顔になり、我先に逃げ出すかのようにテーブルから這い降りた。
真っ先にドアに辿り着いた1人は、さきほど自分たちが鍵を掛けたことをすっかり忘れて開かないドアに激突
した後、震える指に手間取りながらそれを解除した。
が。そのうち、おそらくリーダー格であろうラリーに投げられた1人が、何かに気づいて辺りを見渡す。
その視線に気づき、ラリーが同じように部屋を見渡すと………脚もとに、何やら小さな機械が落ちているのを
見つけた。部室にジェニーが置いていた雑誌で見かけたことがあったので、ラリーはすぐにそれがカメラだと
気づき、同時に、部屋に入ったときに男がそれを持っていたことも思い出した。
そう思っているうちに、男が慌てた様子でラリーの方へ駆け寄ってくる。そこには既に、ラリーに対する敵意
は感じられなかったが………ラリーは男がそれを拾おうとしているのだと気づき、伸ばされた腕を、遠慮なく
上から踏みつけた。
「ぎゃっっ!?」
男が叫び、怯えきった顔でラリーを見上げる。
「死にたくねぇなら、今すぐに、消えろ………3度は言わねぇぞ?」
今すぐに、の部分を強調しながらそう言って、ラリーは脚を上げる。男は、あと1歩進めば手が届く距離にある
カメラを1度見やった後………ラリーの刺さるような視線を感じ、先に逃げ出した仲間の2人を追って、一目散
に部屋を飛び出した。

そして。部屋には、静寂と………怒気を纏ったままのラリー、薄布1枚に包まったジェニーが残される。

しばしの、沈黙の後。
「………えっと………。」
鬼のような気迫が、す、と収まり。いつも通りの表情に戻ったラリーが、頭を掻きながら、ソファの上でなお
も震え続けているジェニーに歩み寄って。
「その………大丈夫か、ジェ………。」
ジェニー、とその名前を呼ぼうとした、瞬間。
白い布の中から伸ばされた細い腕が、ラリーの腕を掴み、引き寄せた。
69210/14:2008/07/16(水) 20:53:29 ID:Xaq1rBVO
「うおっ!?」
完全に不意を突かれ、ラリーはよろめき、崩れ落ちるようにソファに腰掛ける。そして………その腕にすがり
付くようにして、ジェニーが、ラリーの身体に擦り寄ってくる。
「うお、おい、ちょ、待て………ジェニー………!?」
「うるさい!な、何も………何も、聞くな!!」
思わず狼狽するラリーに、ジェニーが震える声で叫ぶ。その声に気圧され………そして直後、ジェニーの身体
がガタガタと激しく震えていることに気が付いて、ラリーは、言葉を途切れさせた。ジェニーの様子を窺うが、
顔は布の中に隠れてしまっているので、解からない。
「………あー………え、っと………。」
「す、少し………少しだけ、う、腕、貸せ………!」
必死で普段通りを装おうとしているような声で、ジェニーが呟く。その手は、まるで親とはぐれまいと必死に
なっている子供のように、強くラリーの腕にしがみ付いてくる。
「その、なんつーか………。」
「少しくらいいいだろ!う………動けないんだよ!ちょっとくらい、じっとしてろ!!」
「いや………そ、その前に、服………。」
「無い!部長命令だ、黙ってろ!!」
それだけ言ったきり、ジェニーは黙り込んでしまう。ラリーは今更になって、ジェニーが服を着ていない、と
いう事実に尋常ではない気恥ずかしさを覚え始めたが………ただただ必死ですがり付いてくるジェニーを振り
ほどくわけにもいかず、仕方なく、ジェニーが納得するまでそのままの格好で固まっていた。

すぐに、腕に纏わり付く布の一部が湿って、布の中からすすり泣くような声が聞こえてきた気がしたが………
ラリーは、気づかない振りをした。



//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



数分後。ようやく震えが収まり、腕を開放したジェニーの隣に座って。
「とりあえず………着る物っつったら、体育で使った運動着くらいしか無いな。」
ずっと抱き疲れていた腕に若干の痺れを覚えつつ、自分のカバンの中を漁りながら、ラリーが言った。その
隣で、相変わらず布に包まったままのジェニーは、少し赤くなった頬にラリーが用意した氷嚢を当てながら、
時折ちらちらとラリーの横顔を見つめつつ、視線をあちこちに漂わせている。
「………あんまり、女に着せるようなモンでもなぁ………汗がなぁ………。」
「………………。」
「ナータに相談して………いや、でも、あんまりに騒がない方がいいか?」
「………………。」
「………聞いてるか?」
「………え………?」
そう問われたところで我に返り、ジェニーが間の抜けた声を上げる。しばしの間の後………ジェニーは、その
頬を赤く染めながら、つ、と視線を逸らせた。
「………なんだよ。」
「なに、って………その………。」
普段の、良く言えば明朗快活な様子はどこえやら、何やらもじもじと恥ずかしがっているようなその様子に、
釣られてラリーも顔を赤くしてしまう。怒りのあまり意識の外に弾き出されていた、部屋に入ったときに確か
に見たジェニーの裸が思い出されてしまい、それを振り払うように頭を振る。
「あー………その、なんだ。」
「………………。」
「なんつーか………軍人ってのはな。訓練されてるから、口は硬いんだ。そこは安心しろ。」
「………っ………。」
「お前が何も言うなってんなら、この事件のことは他の奴には喋らないし………それに………。」
句読点ごとに言葉を探しながらそう語り………ラリーは、更に顔を紅潮させる。
「………もちろん、その………み、見たことも、言わない。」
「………っ………。」
「それと、不可抗力だが………見ちまったことに変わりは無いから、一応、謝っとく。すまん。」
そこまで語って、1度頭を下げて。深く息を吐き、ラリーは再び、カバンの中を物色する作業に戻る。
69311/14:2008/07/16(水) 20:54:09 ID:Xaq1rBVO
そして。たっぷりと数十秒の、間隙の後。
「………あの………。」
ジェニーが、視線を逸らしたまま口を開く。返事はせず、視線だけを向けるラリーに向けて………。
「………あ………有難う………。」
「っ!」
ジェニーは、ぽつり、とそう呟いた。ラリーが、意外そうな顔をして………また、頬を赤らめる。
「………こういうときは、ちゃんと礼も言うんだな。」
「そ、そりゃぁ………それくらいは………。」
「まぁ、でも………なんつーか、当然のことをしたまでだからな。俺は、俺がやりたいようにしただけだ。」
顔ごと視線を逸らすジェニーに向かって、ラリーは、まるで何でもないことを語るようにそう言った。
「さっきも言ったけどよ………男が力で女をどうこうしようなんて、俺は許せねぇ。しかも、3人掛かりで。」
「………っ………。」
「男とはなんたるか、ってのは、昔っから叩き込まれてるからな。」
ジェニーは、ラリーに見えないように、ほんの少しだけその表情を変えた後。
「………追い払うだけなら、あそこまでしなくてもよかったんじゃないか?」
その言葉にラリーは、ぐ、と言葉を詰まらせる。
「い、いや、その………それはなんつーか………勢い、か?」
「いくらなんでも、問答無用で殴るのはマズいだろ。」
「………ま、まぁ………。」
ラリーは言葉に詰まり、視線を眼の前のカバンの中に落とした。

確かに………普段のラリーなら、あの状況で、怒りにまかせてあそこまで暴れることは無かっただろう。単に
追い払うだけなら関節技でも使って力量の違いを見せ付ければいいだけだ、何も顔面を殴ったり背負い投げを
した人間を相手にぶつけて吹き飛ばす、喧嘩紛いのことまでする必要は無かったはずだ。
その、はずなのだが………あのときのラリーには、湧き上がる激情を押さえ込むことが、出来なかった。
それはもちろん、あの3人が男として、人として許し難かったこともあるが………今になって思うとそれ以上
に、ジェニーの涙と震える声が、ラリーの怒りを暴走させていたように思う。
見ないで、と掠れた声でジェニーが訴える姿を見た、瞬間。ラリーは………ジェニーをそんな姿にした男たち
を許すことが、出来なくなった。
普段あれだけ明るく騒がしい彼女が、弱々しく震えて縮こまっている姿など、あってはならない………とでも
言えばいいだろうか。ともかくあの瞬間のラリーにとって、ジェニーをそんな姿にまで追い込んだ男たちは、
許されざる大罪を犯した憎むべき怨敵と認識されていたのだった。
ラリー自身、自分が何故そこまで怒りを燃え上がらせてしまったのかは、理解できなかった………というか、
それを理解してしまうと、何か自分自身に取り返しがつかなくなってしまいそうな気がしてしまったから。
ラリーは敢えて、そのことを考えようとはしなかったし、口に出そうともしなかった。

「………やっぱり、マズかったか?これで処分とかになったら………。」
ジェニーの追及に困り顔を見せるラリーの様子を、しばらく観察した後………ジェニーは思わず、ふふ、と
微かな笑い声を漏らした。ラリーが、きょとんとした顔をする。
「………安心しろ、わたしもこう見えて口は硬いからな。さっきのことは、誰にも言わない。」
「………でも、あいつ等がバラしたら、俺マズいんじゃないか………?」
「よく考えろ、そんなことしたら、あいつ等がしたこともバレることになるんだぞ?」
「ああ………そうか。だったら、自分からはバラせねぇわな。」
ジェニーの言葉に心底安心したかのように、ラリーが息を吐く。その様子を見つめて、微笑みながら………
ジェニーは、男たちが落としていったカメラを摘み上げた。
「………まぁ、多少の乱暴はされたけどな………コレが無きゃ、あいつ等はこれ以上何も出来ないだろ。」
ジェニーの手から受け取ったそれを、ラリーがしげしげと眺める。そして………あんなに弱々しく無き濡れる
まで痛めつけられたことを、多少の乱暴、と言ってのけたジェニーの横顔を1度見やってから。
「なら……こんなモン、無かったことにしちまうのが1番か。」
そう言って………手にしたそれを床に落とし、踏みつけた。バキ、と金属がひしゃげる音がして、カメラが
原型を失い使い物にならなくなった。それを拾い上げ、放り投げる。綺麗な放物線を描いて、それは部室の隅
に置かれていたゴミ箱に吸い込まれ、カラン、と高い音を立てた。
「………さて、じゃぁ………服、どうすっかな………。」
全てにケリをつけて、ラリーはまた、当面の問題の解決を思い出し、カバンの中を探り始める。
69412/14:2008/07/16(水) 20:54:42 ID:Xaq1rBVO
………が。
「………ぉ………。」
「ん?」
すぐに………ジェニーが醸し出すただならぬ雰囲気を感じ、その視線を隣に移す。ジェニーは、カメラの残骸
が飛んでいった方とラリーの顔を何度か見比べ、わなわなと口を震わせてから………。
「お………お前は、馬鹿かぁッ!!」
突然、そんなことを叫んだ。思わぬ言葉に眼を丸くするラリーに、ジェニーが捲くし立てる。
「おまっ………何も、壊すこと無いだろ!?なんてことしてんだ!!」
「は?いや………だって、アレ残ってたらマズいんじゃ………。」
「マズいのは写真だけだ、本体は関係無いだろ!!最新式の小型カメラだぞ、今の!?」
「え、お前………何言ってんだ?」
「中のフィルムだけ処分すれば、あとは普通に使えたんだぞ!?なんて勿体無いことしてんだ、この馬鹿!!」
さきほどまでのしおらしさや笑顔が嘘だったかのように、すっかり普段通りの勢いを取り戻したジェニーに、
ラリーはしばし唖然とした後………理不尽な叱責が無性に頭にきて、つい、同じような調子でやり返す。
「お前、人がせっかく気ぃ利かせてやったのに、そりゃ無ぇだろ!?」
「うるさい!あれはもう立派な新聞部の備品だ、弁償してもらうぞ!!」
「はぁ!?お前、助けて貰っといてそれかよ!?ふざけんな!!」
「そんなの当然のことだって言ったのはあんただろ!!」
「お前、珍しく可愛………お、女らしい態度になったと思ったら、急に掌返しやがって!!」
「うるさい!!部長命令に逆らうな、このチビ!」
「なッ………お前だって人のこと言えねぇだろうが、チビ!!」
「何をぉッ!?」
静かで穏やかな雰囲気は、残らずどこかへ吹き飛ばされて。ジェニーが、まるでさきほどの男がしたのと同じ
ように、ラリーの胸倉に掴みかかる………が。
「う、わっ………待っ、お前、ち、ちゃんと前隠せ!!」
「あ?………〜〜〜ッッッ!!?」
胸倉を掴まれたまま突然顔を真っ赤にしたラリーに指摘され、怒りの余り忘れていた事実を思い出す。両腕で
ラリーに掴みかかったせいで、身体を覆うたった1枚の薄布は乱れ、はだけて………下着の1枚も身に着けて
いない、起伏に乏しいその身体が、今、ラリーの眼の前に惜しげもなく晒されている。
「ひ………ひやぁぁッッッ!!?」
ボッ、と瞬時に頬を染めながら年頃の少女らしく可愛らしい悲鳴を上げて、ジェニーは慌てて、はだけた布で
身体を覆い………そして。
「うおぉっ!?」
「きゃぁっ!?」
そのままバランスを崩して、ラリーの身体の上に倒れ込み………そのまま、床に転げ落ちた。ラリーが下敷き
になり、その上にジェニーが布ごと覆いかぶさるという形で、2人は低い呻き声を上げる。そして………自分
たちが取っているその体勢に気づき、またジェニーの纏った布が乱れて、というか今度は完全にずり落ちて、
その裸体が晒されていることに気づき。
「う、っ………!?」
「あ、あぁ………っ!?」
叫び声を上げかけた………その、瞬間。

「………随分騒がしいけど、どうかしたのか?」
静かな声と共に、扉が、開かれた。
69513/14:2008/07/16(水) 20:55:23 ID:Xaq1rBVO



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講義の課題で使う資料を探しに図書室に行き、用事を済ませて新聞部へと顔を出し。
そこに広がっていた光景を眼にして………セロンは、硬直した。
ジェニーとラリーとニックと、誰かしらは居るだろう………と思っていた、新聞部の部室。そこで待っていた
のは………微妙に制服の胸元を乱して床に横たわったラリーと、何故か生まれたままの姿に布を羽織ったまま、
ラリーに覆い被さっている。
2人の姿を見て………驚きや恥ずかしさを通り越したセロンは、やけに冷静に、その光景を分析していた。
見た所、ラリーはどうやらジェニーに押し倒されているように見える。ジェニーがあんな格好でラリーと普通
に一緒に居るのを見ると、おそらくこの状況は2人共納得済みのものなのだろう。単純な腕力でラリーが押し
倒されるわけもないだろうことを考えても、おそらくそれは間違い無さそうだ。それでは、そもそもジェニー
がラリーと2人きりというこの状況で、何故服を脱いでいるだろうのか………と、そこまで考えて。
セロンの中で………瞬時に、その結論が導き出される。
「………ラリー。」
男子と、あられもない姿をした女子が、2人きりで部屋の中で重なり合っている。傍から見たとき、その状況
が果たしてどんなものに見えるのかを想像して………セロンに見つめられた2人は、さ、と顔を青褪めさせた。
「俺は………色々なことで、お前に感謝してる。お前のことを、親友だとも思っている。」
「せ………セロン………?」
「だから………安心してくれ。」
「………何を、だ?」
「俺は、お前が知られたくないと思うことを他人に喋る気は無いし………お前の邪魔をするつもりも無い。」
ラリーが絶句し、セロンの登場の段階で絶句していたジェニーは、ただ死にかけた魚のように、声の出ない口
をぱくぱくと動かしながら、みるみるうちに顔を真っ赤に染めていく。
「俺も、もっと頑張ろうと思う。良かったら、経験者としていろいろ教えてくれると有難い。」
「おい、セロン、よく聞いてくれ………は、話せば長くなるんだが………。」
「いや………何も言うな。ジェニー、ラリーのこと、よろしく頼む。」
そう言って自己完結し、セロンは悟ったような微笑を浮かべる。セロンが完全に思い違いをしていることには
気づきながら、しかし、この状況をどう弁解したものかと考えているうちに………セロンは1度潜ったドアを
再び潜りなおし、部室を出た。
そして、その去り際。
「ただ………鍵くらいは、掛けた方がいいと思うぞ。」
そう言って苦笑しながらドアを閉めたセロンの姿を見て………ラリーは自分に覆い被さったジェニーの身体を
押し退けて、部室を走り去った。
「待て!待てセロン、誤解だ!は、話を聞いてくれ!!セローン!!」
やかましい足音と、ラリーの声が遠ざかっていく。ラリーが嵐のように走り去った後、再び、部室には静寂が
残される。押し退けられたままの格好でしばし呆然とし、ソファに腰掛けて………またしばし、沈黙して。
「………〜〜〜っ。」
様々なことを………主に、ラリーがあの男たちを追い払ってからのことを思い出して、独り頬を染めた。
そして………またしばしの間の後。思い出したように、さきほどラリーが拾って手近な紙袋にまとめてくれた、
制服の残骸を探り………そこから、さきほどラリーが踏み潰したカメラと同じようなサイズの、しかしレンズ
のついていない機械を取り出した。無言でその機械を操作し………やがて、カチ、とスイッチを入れる。
すると、その機械………小型の録音機から、しばし派手な音と遠くから聞こえるような人の声が再生された後。
『………ジェニーに、何しやがった!?』
さきほどの、ラリーの怒鳴り声が再生された。
「………っ………。」
それを聞き、ジェニーはしばし、ぽう、と惚けたような顔をした後………何度か、撒き戻しと再生を繰り返し
た。同じ音声が何度か再生され………ジェニーはただ無言で、その作業を繰り返す。
「って………何やってんだ、わたし………。」
しばらく経ってから、そんな独り言を呟いて。独り、両手で顔を覆った後。
ジェニーは、置き忘れられたラリーのカバンを漁り、そこから丸められた運動着を取り出した。
69614/14:2008/07/16(水) 20:56:31 ID:Xaq1rBVO
「………こんなの着せるつもりだったのか、あいつ………。」
土埃に汚れたそれを見て、一瞬顔をしかめた後………また、どこか惚けたような顔になり。
「………当然のこと、か。」
1度、自分が纏った布をまじまじと見つめた後………それを脱ぎ捨てて、ジェニーは勝手に、ラリーの運動着
へと着替え始めた。

数分後、ラリーがカバンを取りに部室に戻ったときにはもう、部室にジェニーの姿は無く………ただ、綺麗に
畳まれた布と、軽くなったカバンと、中身の零れたティーカップがテーブルの上に乗っているだけだった。



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………新聞部の部室には、ジェニーしか知らない何台かの隠しカメラが設置されている。それは遠隔操作により
作動し、数秒間に1枚のペースで自動的に、密かにシャッターが切られ、部屋の様子が記録されるものだ。
それは、以前、新聞部の記事によって被害を被った人間に復讐されかけたジェニーが、誰かがこの部屋に押し
掛けてきたときの為に、証拠を押さえるものとして設置しておいたものだった。もちろん、この部屋に押し入ら
れて逃げ場が無くなり自分が襲われる、というのは最悪のケースである。隠しカメラの出番は、録音機と共に
出来る限り少ないことが理想だったのだが………あの日、ジェニーは3人の男に襲われ、ポケットに忍ばせた
リモコンからの信号を受けたカメラは、男たちが3人掛かりでジェニーを襲う様子を克明に記録した。
結局、襲われているジェニーの姿をも記録したその証拠写真に出番は無かったが………その写真のうちの何枚
かは、ジェニーの手で密かに現像され、彼女の生徒手帳の中にひっそりと仕舞われていた。

ジェニーを襲った男たちを、ラリーが撃退する姿。ラリーがジェニーに服代わりの布を投げて寄越す姿。
そして………その後の、ラリーとジェニーの姿。

その何枚かの写真を、ジェニーが密かに肌身離さず持ち歩いていることを知っているのは、今の所、ジェニー
本人ただ1人である。



fin
697名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:59:53 ID:Xaq1rBVO
はい………以上、お粗末様でした
どう見ても捏造カップリングです本当に(ry
とりあえずジェニーへの愛だけは死ぬ気で注ぎ込んだつもりなので許してください

では、乱文失礼致しました
698名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:39:34 ID:v9VIRahC
いろいろ引っ掛かるところはあったが、新刊読んでないならまぁ仕方ないか
とりあえずジェニー可愛過ぎて死ぬ
699名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:52:15 ID:mYwom7hY
GJ!!
セロンww


ジェニー可愛いよジェニー(*'д`)ハァハァ
700名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 20:24:20 ID:5eRA1B9x
そろそろ次スレの季節?
701名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:23:09 ID:aRKTUXMK
双眼鏡を逆から覗くのはやっぱりお約束だな。
702名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 02:49:03 ID:N0Y/TIY0
(´;ω;`)オブゥッブエェッヴェッブヴェッ
703名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 03:03:45 ID:N0Y/TIY0
…………誤爆すまそ…(´;ω;`)
704名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 09:30:05 ID:6LSiraBX
ワラタ
705名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:56:05 ID:bP7e7T9Y
>>697
神J!
やっとTシャツ着れるよ、ありがとう。
ジェニー可愛いすぎるw
また書いて欲しい、今度は濡れ場アリで
 
 
 
それにしても下半身が寒いんだがなんでだろ?
706名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 11:00:48 ID:8uBBh/em
保守
707名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 22:10:46 ID:GDODAUxT
アリソン「ねぇ、ヴィル……」
ヴィル「何、アリソン?」
アリソン「…………やっぱり胸、大きい方がいいの……?」
ヴィル「そうだねぇ……」
アリソン(や、やっぱり今のサイズじゃ満足していないのかしら……)
ヴィル「……アリソンの胸なら、どれでも……」
アリソン「ヴィ、ヴィル……っ」
ヴィル「……それに」
アリソン「それに?」
ヴィル「もめば大きくなるって言うしね」
アリソン「ヴィ、ヴィル……?」
ヴィル「もう一回、しようw」
アリソン「ちょ、ヴィルっ!!ま、まって!!」
ヴィル「無理w」




最近誰もいねぇな、ってことでほす。
708名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 03:29:29 ID:Zk0UUM9d
ほす
709名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 06:58:49 ID:R+gf4n37
しおらしくなったジェニー萌え!!!!
710名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:20:45 ID:D2a5XuI7
何だかリリトレ話が多かったから書いてみた。反省はしていない。
711名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:25:33 ID:D2a5XuI7
好きあった人同士で交わりあいたい、と思うのは至極自然なことで、今までもそうした交わりあいが幾度となく繰り返されてきた。
そしてその少年と少女もその例に漏れず、たった今から真白いシーツの上でその行為に及ぼうとしているところだった。




「んっ、ぅー……っは、」
「ふ、……ぁっ、ん」

ちゅ、ぴちゃ、部屋に響く音が二人に耳からも伝わって、そこまでそうしているような、
――舌を絡ませあい、求めあう、深い深いキスをしているような、そんな気分にさせる。

「はぁッ、――んっ」
「ぅぁ…ふ」

苦しいのか、ひどく荒い息の二人。
はぁはぁ、二人の熱い息までが絡む。

「は…」
「ふ…」

ちゅっ、最後に音をさせて、息を洩らしながら二人が離れた。
つ、と細く糸を引いて二人をまだ繋いでいる舌が、真赤な色をして相手を誘う。

「リリア……触るよ」

少年が荒い息を治める前に、自らがリリアと呼んだ少女に向かって言った。
リリアはこくん、と頷き、自らベッドに背から落ちて、恥ずかしそうに手を身体の前から退かした。

「……いいわよ、トレイズ」

リリアは、自らがトレイズと呼んだ少年から目を逸らし、顔を朱に染めた。

トレイズが熱い息を吐きながら彼女の身体に手を伸ばし、

「んっ……!」

指先が触れた瞬間、リリアの身体がぴくんと小さく跳ねる。
するすると二つの手が肌の上を滑っていく感覚。
慣れない感覚に、どこを触られても声が漏れる。

「ひ、ゃ……ッ!」

ある程度触られることに慣れてきたその時、トレイズの右手が彼女の左胸を柔く揉んだ。

しばらく力の加減次第で指が胸に沈み込んでいく感覚を楽しみながら、さわさわと全身を左手でまさぐっていたが、両手で触ってみたくなったらしく、やがて左手もリリアの右胸に添えられた。

ふに、と揉んで、さわり、とぴんと張ってきている突起に触れないように撫で上げる。
焦らすように、焦らすように。
たちまちリリアの息は荒くなり、いつまでも求める刺激がもらえないことに焦れて、

「ねぇっ、おねが、い…っ、乳首も…触ってぇっ」

と、ひどく甘い声で懇願した。

トレイズはその声にこくりとぎこちなく頷いて、指を期待に震える胸の先に持っていき、それをくり、と摘んだ。
712名無しさん@ピンキー
「―――っぁ!!」

次の瞬間、リリアはいままでよりも大きい快感に大きな声を上げた。

胸の先端部は両方摘まれ、丹念にこねくり回される。

「っ、くぁ…んーっ!」

リリアは先程までベッドの上に投げ出されていた腕を顔の位置まであげて、自分の人差し指を噛んだ。

それを見て、

「……リリア」
「――っ、な、なぁに……?」
「声、…聴かせて」

トレイズは片手を胸から離して、彼女の口から噛んでいた指を外した。

「や、――ああっ!!」

彼は途端に大きな声で喘ぎはじめたリリアを見、小さく笑って、

「うん。――そのほうが、可愛いよ」
「ひ、んんっ! な、に、バカな、――あっ! ことっ!」

本当のことだよ、と呟いてから、ぱっと手を離した。
「ひ、ぁ――あ、れ?」

ぎし、と音をさせながら自分の上から退いたトレイズを、リリアは潤んだ目で不思議そうに見つめた。

「な、なんで…やめちゃう、の?」

不満そうな声を聞いて、違うよと首を振った後、

「…ちょっとごめんね」

そう言いながら、ぐ、とリリアの足を軽く広げた。

「きゃ…ッ!」

されることがわかっていていながらも、身を固くしたリリアに、

「怖い? 大丈夫、俺も少し怖いんだ」

緊張を解すように、優しげに声をかけるトレイズ。
く、ともう一度腕に力をこめて足を広げれば、リリアは今度は素直に従った。

「ぁ、……」

恥ずかしそうにそこへ目を向けたトレイズが、小さく声を漏らした。
その声で見られたんだ、と思ったリリアの秘部は、見せ付けるように一度きゅんと痙攣した。
つ、と透明な雫が秘部から流れ落ち、シーツを濡らしていく。