1 :
あ :
2007/03/05(月) 23:28:23 ID:HcmD3orG
今リロってみたら落ちてたので立ててみますた。 何分初めてで緊張しているので何処か抜け落ちていたらスマソ。
ほっしゅ
乙!
乙です
(゚◇゚) 即死!
ホシュ!
ほっしゅしゅ
なんとかガンガレ
保守。エロ無しゴメン 室内は暗かった。 そこにただ一本の蝋燭の炎だけが揺らめいていた。 その小さく、頼りない灯りが、尚隆の胸元を照らしている。 彼の、厚く逞しい胸が、引き締まった腹が、 炎に映し出され、陰影を強調されていた。 尚隆が一・二歩こちらに近づいて。 左手に持った蝋燭が、少しだけ掲げられる。 肩が、腕が、その鍛えられた筋肉が、炎の向こうで揺らめいて見えた。 「気がついたか」 愛する男のその声音に、いつもと異なるものを感じて、一瞬、返事を躊躇った。 なぜか頭の芯が重い。 引き込まれるように、ただ炎をぼんやりと見つめていると、 いつの間にか尚隆が目の前にいた。 「う……、あ……」 どうしたんだろう。頭が痛い。そう言おうとして、呂律が回らないことに気付く。 見下ろす位置まで近づいた尚隆が、くつりと笑う。 その、いかにも満足げな笑みと、瞳に宿った狂気に、身体が震えた。
書き忘れ。1乙でした。 続きはありません。
>1
乙
>>15 工エエェェ(´Д`)ェェエエ工続きないのかよ
もっと妄想を膨らましてくれ オネガイ!
>>15 えー、勿体無い!何か、すっごい面白くなりそうですけれど?
戯れにリレー小説でもします?
>>15 氏が良ければ、だけど。
リレー、ここでは相応しくないかな。
15です。 自分はこれ以上書けないので、続きを書ける方はどうぞ使って下さい。
リレーwktk
22 :
リレー 1 :2007/03/08(木) 00:38:35 ID:FW+ZxYdT
女は無意識に手首にまだうっすらと赤く残る、縛られた跡をさりげなくさすった。 「痛むか?」 いっそ優しい声音で尚隆が言う。だからこそ笑わぬ瞳が恐ろしい。 呂律の回らぬ口で、ようやっと女は言葉を吐く。 「な……にを――に」 (何を、なさった――あなたは、私に!?) 頭の中に響く声とは裏腹に、掠れた醜い声が漏れる。 尚隆はゆらゆらと揺れる炎を女の顔近くまで翳(かざ)した。 じりり、という音と共に毛が焦げる匂いが室に漂った。近づきすぎた火が、 女の前髪を焦がす。 (熱い――!) 仰け反ろうとした顔は、意識とは裏腹にがくんと前のめりになる。 女の顔が炎に埋まる寸前に、尚隆は優美な手つきで灯りをそっと床に置いた。 そして、女の細い顎を掴み対峙する。 「憎いか?」 くつくつと尚隆は笑う。 女は頷くべきか、首を振るべきか判らぬままに、ただ一筋涙を流した―― 「どう……して?」 「黙れ」 最前まで優しく己の身体をまさぐっていたはずの手が、乱暴に乳房を掴む。 悲鳴さえもあげれず、女はただ首を反らした。
23 :
リレー 2 :2007/03/08(木) 00:58:14 ID:FW+ZxYdT
動けない――ああ、刀は、何処だ? 己と一体になっているはずの妖しさえ、暗闇に沈んだかのように動かぬ。 甘やかな戯みは何度もした。 唇も、声も、しっとりとした肌も――そして柔らかく剛い心根も、全て知っているつもりだった。 ああ、破瓜のときの、あの感動。 優しく大きな腕が、いつでも自分の傍らにあった。 (なのに、どうして――!) 乱暴で強い腕が、己の身体を封じる。 ばたばたと暴れているはずの己の四肢は、死んだように動かない。 こんな時でさえ、慣れた指先に濡れてしまう己の蜜壷が憎らしい。 乱暴に肉壁を荒らす指先。 動かぬはずの脚の先が、ぴくんと震える。 鬱陶しい程に黒く濡れた尚隆の髪が揺れる。いつもなら、その髪を自分の指で掻きまわすのに、 今はそれさえ出来ない。 「…だ、やだ――よ」 男の頭はずい、と自分の下腹部に移動した。 冷たい舌先がちろりと硬くなった茂みの奥をさぐりあてる。ちろりちろりと真珠のように ぬらぬらと光る肉峰に舌を這わせながら、 ぬぷっ、と秘所に尚隆は指を突き刺した。
24 :
19 :2007/03/08(木) 01:04:54 ID:FW+ZxYdT
>>15 氏のお言葉に甘えて、続き。
「尚隆」って呼べる女性は、「彼女」しか居ないだろうという前提。
尚隆はどうしたんでしょうねw。長く行き過ぎると色々あるのかなぁ。
gj!
おおっ! スバラシイ さらに先を麒本ぬ
リレー続き投下します。 ちと、陵辱系。スマソ。
28 :
リレー3 :2007/03/09(金) 01:23:20 ID:TOXzGHem
「ぐっ」 痛みとも快感ともつかぬ感覚に女はくぐもった悲鳴を上げる。 尚隆は片手で秘所を刺激しながら、もう片方の手で腿を押し広げた。そして濡れた茂みの奥まで 見えるほどに開脚させる。 必死で腿を合わせようとする女の努力はただ、額の汗を流させるだけであった。 「ふうむ」 尚隆は身体を起こすと、仰向けのまま大きく脚を開き、額に汗を浮かべ淫靡なまでの苦悶の 表情を浮かべる女の姿を見下ろした。 「良い姿だ。絵師でも呼んで、一枚枕絵を描かせたくなる」 おかしげにくつくつと暗く尚隆は笑う。 「それをお前の国に送りつけようか」 「莫迦、な…事……を!」 歯を食いしばり、女はきっと尚隆を睨みつけた。 「そう、その表情だ!いや実際、お前は美しい。それを判っていないところがまた男をそそる」 ひょいと軽々、脚を持ち上げると尚隆は女の爪先を口に含んだ。 ねっとりと指を咥え、舌先で指の股を嬲る。くすぐったさに、女の身体は震えた。 「こんなところまで感じるのか――どこまで淫らな女なんだ、お前は」 「やめ――」 おもむろに尚隆はがり、と指を噛んだ。 (痛い!) 戯れの甘噛みではない、本気で歯を立てられた女の指には歯の跡が残る。窪んだ跡からぬるり と血が漏れ始めた。
29 :
リレー4 :2007/03/09(金) 01:29:23 ID:TOXzGHem
「敷布を血で染めるのは、二度目だな」 どこか悲しげに言うと、尚隆は乱暴に陽子の腰を抱き寄せ己の猛りを突きたてた。 慣れ親しんだ男根を咥え、女は思わず嬌声を上げる。 腰の奥深くに入る、大きく硬い猛り。その熱さが身体の中心にまで伝わり、ぶるぶると身体が 震える。 尻に爪を立て腰を持ち上げ、尚隆は膝をつく。そうして更に女の身体深くまで分け入った。 何を盛られたのか、口も満足にきけぬ。 噛まれた指は痛み、まだ血が止まらない。 いつになく乱暴な男の手足が、自分を痛い程に抱きしめ、締め付ける。 (こんな事をされてまで、どうして私の身体はこの方を求めてしまうんだ?) 悔しさと屈辱に頬を涙で濡らしながらも女は快感で喘ぐ。 女の口から荒い息が漏れ、つつ、と唇の端を涎が垂れた。それを尚隆は舐めとり、 口内に舌を入れ、執拗に舌を絡ませた。 混ざり合った唾液が、敷布に垂れる。
30 :
リレー5 :2007/03/09(金) 01:36:00 ID:TOXzGHem
そこだけは別の生き物のように、ひくひくと蠢く己の秘貝。尚隆の猛りが肉襞をこする度に、 とろとろと漏れる蜜。別人のような尚隆に抱かれていても、それでも男を求めてしまう己の 女の業。 舌は歯茎を舐め、舌を絡めとり、口内を蹂躙する。 ますます激しく強くなる尚隆の腰の動きに、封じ込められた声が漏れた。 「尚隆!!」 絶頂に導かれるまさにその寸前、尚隆は動きを止め、するりと冷たく大きな手のひらを女の首に かけた。 暗い瞳が己を見下ろす。 首にかかった手は、力を増していった。 「死んでみるか、一度?」 楔を女の腰深くまで差し入れたまま、尚隆は呟いた。
31 :
27 :2007/03/09(金) 01:37:32 ID:TOXzGHem
次の方、投下をお待ちしております! 女性は「○○」だと思って勝手に理解して書きましたw
おおっ! GJ!
ほしゅ
リレーの合間でも、新作投下は良いのだよね? 職人さん、誰かいらっしゃってくれないだろうか・・・
職人さんカムオン! リレーの続きも見たいです…。
このリレーを見てると、 「どうすんの?どうすんの、俺〜?」 って、某消費者金融のCMを思い出すなwww 尚隆、お前、誰と何やってんだよ! てな訳で、新参ですが、続き。古参の職人さん、御免!リレー、おもれー〜ww
37 :
リレ 6! :2007/03/12(月) 22:50:09 ID:LEqUvrht
軽々と片手で己の首を掴む尚隆。 男にも負けぬと剣を持ち、女ながらにずいぶんと腕には筋肉がつき、手のひらはごつごつと 硬くなったと思っていた。 だが、こうも安々と組み敷かれ、首に手をまわされ、今更ながらに女は歯噛みした。 「他国の者を殺すか――延王よ。私を殺したが最後――」 薬が切れたのか、思いがけなくなめらかに滑りでた言葉に女は目を見開く。 「最後?」 面白げに尚隆は笑い、更に首にあてがった手に力をこめた。 たまらず、女はゲホゲホと咳き込む。締められた気道からは小さい空気しか漏れず、女は顔を 真っ赤にして空気を求めた。 ぐう、と何かが自身の真ん中を貫く。己をつなぎとめている楔の熱さが猛りを増し、限界までに 自分の中を満たす。刹那、甘い震えが背中を走った。 「まだ、行くなよ。なるほど、こうやると女は喜んだものだが、お前もか」 ぐぐぐ、と首を掴んだ手は力を増す。そうしてにやりと暗い瞳で尚隆は笑った。 「大抵の女は、歓喜の中で死んでいった。快楽と苦痛、隣り合わせとはよく言ったものだ」 言うと尚隆は裂けよと言わんばかりに腰を動かす。 首を掴む手。 腰奥を刺激する堅い肉槍。 たまらず、女は叫び、我知らず脚を高く上げ、それを尚隆の肩に乗せた。 「もっと、深く入ったらどうだ、延王!これでは居眠りをしてしまう!」 円滑になった舌が、尚隆を刺激する。
38 :
リレ 7! :2007/03/12(月) 22:51:04 ID:LEqUvrht
尚隆は面白げに笑うと更に女の首を絞めた。 (――んぐぅっ!!) 死ぬ、と女は思った。 それほどまでに、快楽は深かった。一度、二度、差し入れられる度に身体を震わせ、行った。 自分の中がかつて無いほどに鋭敏になり、尚隆の猛りの凹凸さえも判る程。 ぽこりと中ほどがいびつな程に太く、先端はするりと矢じりのように鋭敏な尚隆の猛り。 入り、抜け、とがめるように己の中を締めると更に深く入る。そして求めるとまた外に逃げる。 尚隆のそれは女を翻弄し、女は挑むように腰を突き上げた。 「死ね、と言うか」 はあはあ、と息を荒くし、女は笑う。 「殺せるならば、殺してみろ――いまだ、お前のものでは行ったことは無いからな!」 薬で自由がきかなかった時の恨みを晴らすように女はぐい、と己の脚で尚隆を締め付けた。 己のくるぶしは的確に動く。 ぎゅう、と尚隆の頚動脈を締めた。 「が、はぁっ!!」 快感か、苦痛か、尚隆はとろりと唾液を漏らし、つつ、とそれが女の顔面に落ちた。
39 :
36 :2007/03/12(月) 22:53:52 ID:LEqUvrht
自分の中では、相手はX王でしたがw まあ、他の職人さん達が王道に戻してくれると信じてます。 (でも、X王でも良くないか、相手?)
gj−! 自分も●王だと思ってますw
801は持ち込まないでね。
42 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 13:39:32 ID:J6ARoF5+
「はー、極楽」 思い切り伸びをする。 今日も一日が終った。この一時が一番寛げるかもしれない。 朝議も今日の最終日で何事も無く終わったし、午後には暇乞いしていた景麒が無事 に帰って来た。 ふふっ、と微笑む。 常時キリッと引き締めている表情が、ふわりと緩む。 そして、いつもは強い眼差しで人を射る、碧の瞳にも穏やかな光が浮かぶ。 誰にも見せた事のない、無防備な綻んだ表情。 夕餉で振舞われた果実酒の手助けもあって、殊の外気分が好い。 三十二も正殿があるのはどうかと思ったのだが、これだけ広い浴殿も贅沢だとは思う が、広々とした浴槽だけはやはり嬉しいものだ。国王として、自分に対する御褒美に、 これ位は許して貰おう。 床に掘り込まれた、約十二歩四方の浴槽の深さは二尺程、縁には底から八寸程の段 差を設けてある。元々は無かったが、いきなり深くなっていて怖かったので、(本来は 女官も供に入り、手を引いて貰ったりするのだろうか)長方形に切り出した石を縁に 沿って置いてもらったのだ。 即位直後は大変だった、何をするにも女官があれやこれやと手を出してくるのだ。 こう言ってはいけないのだろうが、予王の時代の名残で、折角女官が少なく人手も無い のだから、放っておいてほしいと思うのが本心だ。 玉葉に、風呂位は一人で入らせてくれと泣きついたっけ。 出が庶民なので、どうしても、人に洗ったり拭いて貰ったりされるのは慣れないし性に 合わない。 かくして、現景王は一人だけの入浴を心おきなく楽しめるようになったのである。
43 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 13:43:52 ID:J6ARoF5+
湯気が籠もらぬ様に開け放たれた、南方の三つの大窓。まるで一枚の絵の様に、 くっきりと丸く大きな蒼い月が見える。 湯殿の灯火が半分落とされているが、水面が灯火と月光に反射して綺麗だった。 お酒が入っているからこそだろうか、陽子は多少はしゃぎ気味に、(蓬莱では プールでしか出来なかった)ゆっくりと仰向けに腕を広げ、体で十字を描くよう に湯舟に浮かんだ。緩く結っていた髪が解けて、緋い絹糸が水面に広がる。たゆ たい呼吸をする毎に見え隠れする上半身、胸や腹。その十代故の滑らかな肌から は、弾かれた湯が玉になって滑り落ちる。陽の下とはまた違う、月光や灯火に照らされているからこその褐色の肌は、妖艶とすら言えた。 寝そべっての月見風呂とは本当に贅沢だ。 「良い月だな」 誰にともなく感嘆の声で呟く。 『ええ、見事な月です』 まさか答えが返ってくるなど、露程も思っていなかった。 反射的に身を起こす。 いやそれより、自分以外誰も居るはずのないこの空間に、第三者が侵入した事に 驚き、由々しき問題だと身構える。水禺刀どころか短剣すら携帯していないのだ から、侵入者に抗う術もない。景麒が戻った時に、冗祐だけでも付けて貰ってお くんだったと、心の中で小さく舌打ちした。 が、待てよ。と思い直す。 少し潜もってはいるが、この低く澄んだ良く響く声には確かに聞き覚えがあった。
44 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 13:49:40 ID:J6ARoF5+
「景麒?!」 声のした方向に目を凝らすと、円柱形の大柱から白い躯体と白金の鬣が覘いている。 「どうしたんだ。こんな所に、それにその姿」 拓峰の乱以降、唯一度も見せた事のない転変した姿に、入浴中の浴室に来ねばなら ない、余程の変事が起こったのだろうかと案じた。 よくよく考えれば、景麒の一声には、慌てた様子など微塵もなかったのだが、無理 も無い、陽子は軽く混乱していた。 「何事かあったのか?」 湯舟からは肩から上だけを出したまま、景麒側の縁に寄る。 優美な麒麟は、足音もなく軽やかに近づいて来る。 やはり神の獣麒麟である。珍しくも美しいと思う。過去、二度しか見た事がないのだ。 景麒の転変した姿など、本当に珍しい。 その見事な躯体に見惚れ、陽子は思わず左腕で胸を隠しながら右手を伸ばした。 差し出された掌に、景麒がスィと顔を寄せてくる。 その様はまるで、「乙女と一角獣」と題した美しい絵画のようであった。 『私は「また後程よろしいか」とお聞きした。主上は「分かった」と仰せでしたが』 言われて、陽子はきょとんとする。 確かに、昼にそういう受け答えはした。 何時とも、何処でとも、約束しなかった。私も言わなかった。 したがしかし、と軽く頭痛を覚える。 いくら楽俊に「慎みが無い」と言われていようと。 「あのなぁ、景麒。私にだって人並みの羞恥心というものがあるんだぞ。 お前だって以前、「裸で御前にはまかり兼ねる」と言ってなかったか」 分かっているだろうに、飄々と言い放つこの麒麟の顔を、このまま思い切り 抓って引っ張ってやろうかとさえ考えた。
45 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 14:01:56 ID:J6ARoF5+
何だか、帰って来てからの景麒は、どうも私を困らせる事に楽しみでも見出して いるような節がある。そんな気がしてならない。 『私は考えを改めました』 はぁ?っと陽子は瞠目する。 『蓬莱では「裸の付き合い」なるものがあるのでしょう』 はぁああ?と数瞬沈黙する。 何故、そんな事を景麒が知っているのか。 「そ、それは、同性同士の場合であって、異性では・・・」 あまりないが全くないとも言えない事に、気付く。 嘘を口に出せない陽子は、馬鹿正直に押し黙る。 「景麒、まさかお前。七日間・・・」 あの暇乞いは。 ・・・・嫌な予感がする。 『蓬莱で見聞を広めておりました』 景麒が今人の姿をとっていたなら、間違いなくにんまりと笑った事だろう。 いやこの能面男がそんな表情をするとは思えないが、陽子には錯覚が見えたよう な気さえした。 『私共は、もっとお互いを分かり合う必要があると思いますが?』 違いますか?と訴えてくる。 全くもって、その意見には否やを唱えるつもりはない。 何せ、喋らない、笑わない、溜め息の三拍子。 陽子にも、怒っているな。とか。これは後で小言を言いそうだ。等は判別出来る ようになって来たが、この仏頂面で、どうやって泰麒が懐いたのか甚だ疑問だっ たのだ。 「そ、それはそうだが・・・」 陽子はごにょごにょと口篭る。 この手の男女の事に、全く免疫が無い、知識も認識もまるっきり幼い陽子である。 陽子が混乱するのは当然なのだが、景麒の一言一言に困惑する理由が、正にそれ だと気付いていない。 だからと言って混浴するなんて、と間違いではないが、見当違いな事を考えてい るのだ。 ふと、景麒の溜め息をつく気配がした。 次の瞬間、後ろから両脇に腕を入れ引き立てられた。
46 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 14:06:12 ID:J6ARoF5+
雫がポタポタと落ちていく水音が、いやに耳に響いた。 背後に感じる異性の気配。 以前、楽俊に「振り向くなよ。今ちょっと障りがあるからな」と前置きされて 励まされた時と同じ。否、あの時はこんなに、直に相手の肌の感触を感じる事 は無かった。 立ちあがると、景麒と陽子では、頭一つ半は身長が違う。 「本当に、鈍いですね」 皮膚に触れる、陽子の素肌の感触に、景麒の欲望が急速に首を擡げる。 力ずくという訳ではなかったが、抱きすくめられた事実に、陽子は軽い恐慌状態 に陥り呆然とする。 「け、景麒っ!?」 景麒の指が、陽子の顎を捉えて、くいと斜めに上向かせる。 「主上」 景麒の澄んだ薄紫の瞳と視線がぶつかる。 人肌より幾分冷たい景麒の唇が、己がそれを塞ぐ。 驚きに瞬きすら忘れた。 「何をっ」 軽く唇を解放され、慌てて身じろごうとするが、今度は深く多少強引に唇を 開かされた。しっかりと頤を固定され割り入れられた景麒の舌が、陽子の舌 を絡め取り、吐息を吸い口内を蹂躙する。 陽子には、もう息をすることさえも困難になっていた。酸欠のせいなのか、 頭がぼうっとしてしまう。
47 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 14:13:14 ID:J6ARoF5+
どうしよう。抗えない。陽子は途方に暮れる。 本気で否を唱えれば。止めろと命令すれば。景麒は止めてくれるだろう。 けれど、景麒に対して抱いていた、あれ程もやもやとした理解不能な気持ちが、 何でもなかったように、角が取れてまあるくなっていくのが分かる、だから心地 好いと思ってしまう。 「・・・んんっ」 景麒のもう片方の手が脇腹を滑ると、陽子の身体がピクンと小さく反応する。 「ぅんっ・・・あっ・・・」 小さな啼き声は吸い取られた。 そのまま景気の手は、陽子の女としてはまだ未成熟だが、ふっくらと柔らか そうで張りのある膨らみに添えられる。 「・・・んんっん・・・」 胸など芥湖で見慣れているのに、対象が違うだけでこんなにも鼓動が高鳴る ものだろうか。 景麒はやっと陽子の唇を開放する。混ざり合った唾液が透明な軌跡を描く。 自由な呼吸が戻って来て、陽子は荒い息を繰り返す。 「主上。伺いたい事があると申しました」 耳元で響く低い声音に、囁く度に掛かる吐息に、ゾクリとなる。 「私がお嫌いですか」 景麒は、細い肩に接吻を落とす。 「っ、嫌いっな訳がない、じゃないか」 景麒がくすりと笑う気配。
48 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 14:16:36 ID:J6ARoF5+
「お前こそっ、私を選んだ事に・・・後悔してるんじゃないのか」 「いいえ」 「お前っ、予王にもこんな事っ・・・」 首筋に舌を這わせ、「まさか」と呟いて耳朶を噛む。 同時に、空いた方の手と合わせて、両の手でそれぞれ胸を揉みしだく。 「・・やめっ・ふぅっ・・・あっ・・・ああっ」 為される行為に、形容しがたい感覚に、景麒の体温に、混乱する。 景麒の腕には、腕を交差させ己を抱き締める姿勢で、陽子の手が拒む様に置か れている。 「私にとって、貴女は。我が主、我が半身、そして唯一、お慕いする御方」 景麒は思う。貴女が笑えば嬉しいし、落ち込んでいれば私も苦しい。私は貴女 という存在でなかったら、理解しよう等とは思わなかったでしょう。 景麒の言葉は、陽子の思考を数瞬止めた。 陽子の胸で既に主張を始めていた、二つの小さな突起を指で摘む。 「・・・痛っっ・・・あっ」 景麒の思った以上に陽子の身体は敏感なようで、刺激が強すぎて快感より逆に 痛みの方が大きいのだろう。思い直して、やさしく指の腹で擦る仕様に変える。 「・・・はっ・・・ぁ・・」 胸の先端を、優しく擦られ転がされる。 気持ち悪いんじゃない、だけど、止めてほしいのに、やめてほしくない。言葉 にならない感覚。 俗に、身体に火がつくというが、今まさにそれが陽子を襲う感覚の正体だった。 陽子はそんな事さえ分からずにいるのだ。
49 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/15(木) 14:26:04 ID:J6ARoF5+
「景麒っ・・・や、めっ・・・変にっ」 ずくんっ。と身体の中心、その奥が脈打つ感覚が陽子を襲った。気付いてしま うと、そこが別の生き物のように小さく脈打ち始める。 何だか変だ。 下り物とは違う違和感に、知らず陽子は膝を合わせ内股を引き締めようとした。 そこに景麒は、意外な程筋肉質な脚を、浴槽の段差を利用し差し入れる。その 反動で、陽子の緋く薄い茂みから漏れた透明な雫が、景麒の太腿を伝った。 「主上、感じておいでですね」 その言葉を否定したいのか、小さくかぶりを振る。 「嘘はいけませんよ。何です?これは」 景麒は、陽子の茂みから溢れてくる蜜を左の二本の指で軽く掬う。 その時、思いがけず花襞の中の小さな蕾に触れた様だ。 陽子の身体がビクッと大きく弾んだ。 「はふっ・・んっ」 陽子は漏れ出でる艶声を、口元を押さえて防ごうとした。 景麒は、腕を上から抱き込む様に回し、陽子の右胸に手を掛ける。 蜜の纏わり付いた指、摩擦係数の下がったそれは、今までより一層陽子の胸の 突起を弄る。 「ぅんっ・・っん、っんっ」 ツンと勃った突起は敏感さを増しているのか、陽子の両脚に力が籠もる。 右手の人差指と中指で襞の周りに触れると、押し開くまでもなく、くちゅりと 音をさせて招き入れる。
50 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/15(木) 14:37:03 ID:J6ARoF5+
怒涛の書込みスマソ・・・そしてなんか1本出てるやん(--) 思った以上に多いな(;;) ちと時間なくなったのでまたです・・・λ
乙老師
gjgjgj! 続きwktkで待ってます!
ヤッタゼェ! 二日いない間にリレーと新作が GJ!
54 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/16(金) 01:04:31 ID:f1M3FKmr
更に倍・・・ドーン! コレデモカナリ削ッタンデス・・・ユルシテクダサイ orz
55 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:10:39 ID:f1M3FKmr
「・・・そこはっ、触っ・・ゃ、ぁやっ・・あ」 陽子は身を捩り逃れようとする。 「何ですか、聞こえませんよ」 止めろ。とはっきり言われるまでは、止める必要を認めません。 先程一番の反応を見せた箇所は、感度が良過ぎて数度擦っただけでも辛そう に見える。 「・・・っっう・・・・・っぅ」 苦痛を与えたい訳ではないのだ。力を加減して軟らかく優しく施さねばなら ない。 薬指を増やし、指の腹と掌全体で、下から上、上から下へと広く撫で擦る。 数度前後させると掌まで潤う。 くちゅっくちゅりと淫靡な音が浴室に響き渡る。 何故こんな音が、いやらしい。 陽子の頬が恥ずかしさに益々上気し呼吸は荒くなる。 陽子は声を出すまいと必死だった。 けれど、そんな苦労をあっさりとこの口が裏切る。 「・・・っん、っあ・・・ああっぁ・・・だっ・・・・めぇっ・・・」 駄目、止まらない。
56 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:15:23 ID:f1M3FKmr
陽子は、身を捩り、景麒の二の腕にしがみつく。 景麒の手の動きに合わせて、陽子の腰が、腿に乗せた柔らかな双丘が、無意識 に揺れ動き始める。 「主上・・・良いのです」 景麒は陽子の嬌態を素早く察知した。 貴女は、一度何もかも。 「吐き出しておしまいなさい」 うっとりするような低い声が囁く。 「・・け・・いきぃ・・んあっ・・あっ・・・」 景麒の囁きが、陽子の張り詰めていた神経の糸を断ち切る。 一際大きく陽子の身体が跳ね、背中を反らす、痙攣したように両脚が張り、 内股が景麒の太腿を締め付ける。 「っあ・・・ああっ・・・・はぁっぁあああっんっ」 艶やかな嬌声が響きわたる。 小さな蕾はぴくんぴくんと脈打ち身体も同じように小さく跳ねる、ヒクリヒクリ と収縮する花弁からはドロリと熱い蜜が溢れて来たのを確かめる。 景麒が腕と脚をずらし抜くと、陽子の弛緩した身体は、力なく掴んだ景麒の腕を 支えに、ズルズルと湯舟に崩れ落ちた。 景麒は素早く支え、浴槽内の段に腰掛け抱き留めた。 景麒の腕の中で胸に凭れる陽子は、瞼を閉じたまま深く荒い深呼吸を繰り返し、 大きく胸を上下させている。 「主上」 景麒の呼びかけに、うっすらと目を開ける。余韻に碧眼が潤んでいる。 「・・・私・・?」 自分の身がどうなったのか、攫めず諮り兼ねているようだ。 「達したのです。お分かりか」 初めて体験したであろう、快感と絶頂。
57 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:18:26 ID:f1M3FKmr
陽子はどうしたら良いか分からず、顔を朱に染め、潤んだ碧眼で視線を彷徨わ せる。 薄く開いたままの唇を再び景麒は深く割った。 「・・っぅん・・・」 夢見心地というのか、今度は抵抗なく景麒の舌を受け入れる。 景麒は陽子の膝を割り、己の身体を割り込ませる。陽子の薄い茂みの中、花襞 の割れ目に沿って触れると、湯の中にあっても明らかに手触りの違う粘液が絡む。 瞬間、齎される新たな感覚に陽子の意識が引き戻された。 「んっ・・んんっ」 陽子の中に、景麒の筋張った指とそれに伴って温かいお湯が入ったのだ。 難なく受け入れた一本に景麒はそれを二本に増やす。 と同時に、陽子の内壁が締め付けを増すが、とろりとした潤滑液も手伝って 景麒の指を止める事は出来なかった。 抜き差しを始めるその行為に、陽子は景麒の肩に手を置き、顔を逸らして 口付けから逃れようとする。きっと離してしまったら、その唇から、さすがに 今度こそ制止の言葉を発しようとするだろう。 させじと景麒は、後頭部に添えた手に力を込める。 陽子は、景麒の肩を掴んで弱しく抵抗する。 角度を変えた幾度目かの指の挿入に、今までと違う感覚が陽子の背筋を駆け 上がる。 景麒は陽子の反応が、抵抗ではなくなったと感じる。 頭部にあった手はいつの間にか、胸を包み突起を弄っていた。 「はぁっあ、あっ・・ああ」 名残惜しそうに離された唇からは、制止の言葉ではなく、喘ぎのみが漏れる。
58 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:21:05 ID:f1M3FKmr
景麒は頃合いかと、陽子の中を十分に味わった指を引き抜く。 「主上、もはや・・・」 そして、身体をずらし陽子のひくつく花弁に、己の分身の先端をあてがう。 何を為さんとした気配かを本能で察したのか、最後の理性を総動員させて、 陽子が切れ切れに言を放つ。 「景・・麒、・・・駄・・・目だっ」 「止まりません」 景麒はきっぱりと言い切り、先端を花弁に埋める。 陽子はとっさに、ぎゅっと瞼を閉じる。 「こんなことっ。あっ、失道、したら・・・」 どうするっ。 最後の言葉は声にならなかった。 再び耳元で囁く低い声。 「天勅でそれを、お聞きになりましたか?」 聞いてはいない。いないがしかし、これは、この行為は、暗黙の禁忌ではない のか。 熱にうかされたような脳内で陽子は必死に考える。 私は、予王の様になる訳にはいかない、なってはいけないと今まで、必死でとど まっていたのに。受け入れてしまったら、もう止まらなくなるような気がする。 景麒お前を、二代に亘って駄目な女王を選んだ、無能な麒麟とは呼ばせたくは ないのに。 「景麒っ」
59 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:25:28 ID:f1M3FKmr
強張る陽子の身体に、優しく囁く。 「主上、息を詰めず、力をお抜きなさい」 景麒は逸る自身を抑え、いきり勃つ己の肉棍を、ゆっくりと最後まで花弁の奥 に潜む秘壺に埋没させる。 「・・・っく」 「あああっ」 瞬間、景麒は眩暈にも似た感覚に襲われた。 それは、陽子の初めて故の狭い締め付けのせいなのか、それとも血の穢れのせい なのか、或いは両方か。 陽子は、引き裂かれる様に貫かれた痛みと、罪の不安に閉じていた瞼をおずおず と開ける。 私は、受け入れてしまった・・・。 「景麒・・・?」 恐る恐る窺う。 鳳凰は鳴いたのだろうか、病の気配はないのだろうか。 陽子は、はっとしたように叫ぶ。 「そうだ、景麒っ、お前、血の穢れに弱かったんじゃないか」 今まで、顰める程度にしか見た事のない景麒の眉間に、深く皺が刻まれている。 額には、うっすらと汗が滲んでいる。 「いいえ、主上。お辛いのは貴女の方でしょう。・・・私の事など案じますな」 「だがっ・・・」 心優しい主は、尚も気遣おうとする。 息も絶え絶えなのは、貴女の方なのに。 愛おしさに、それ以上は言わせまいと、口を塞ぐ。幾度目の口付け、今度は陽子 も自ら景麒の鬣に指を絡め、引き寄せ答える。
60 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:30:06 ID:f1M3FKmr
「っん・・・んん・・・」 ゆっくり離すと陽子の唇から、ほぅと熱い吐息が漏れた。 「主上、もう宜しいですか」 身体が景麒の太さに慣れるまで、待ってくれていたんだと分かると、嬉しさが 込み上げた。神としての回復力も手伝って、既に痛みは無くなった。 「・・・ぅん、景麒の良いように」 陽子は、ふわりと微笑んで景麒の頬に触れた。 景麒は、自分に触れるこの手の温かさが好きだと思う。 頬の手を握り、そのまま掌に口付ける。 「主上、申し訳ありません」 律儀に断わるのが景麒らしい。 「・・っ、ああっ・・・」 景麒の身体がゆっくりと動き始める。一気に腰を引き、肉棍が抜け切る瞬間に 再び差し入れられる。 繰り返される律動に、二人の吐息が跳ね上がっていく。 景麒は、怪我をさせぬ様に浴槽の縁と陽子の背中の間に左手を入れ、右腕で 陽子の膝を持ち上げる。まだまだキツい陽子の内壁に、数度の挿入にも拘ら ず、今にも果ててしまいそうな己を叱咤する。 陽子には、先程の指とは違う、景麒の形と長さ、そして太さに、痛みは無い が自身が壊れてしまうのではないかとさえ思えた。 体重半分、浮力半分で律動に多少のずれが生じるが、それが撃ち付けられる腰 と絶妙に重なり合う瞬間、一層深く抉られる。 「・・・あっ?・・あっ・・・ぁあっ」 そうこうしている間に、指で弄ばれていた時と同じあの感覚が陽子を襲い始めた。
61 :
景陽愛為夜譚 -第三場- :2007/03/16(金) 01:33:07 ID:f1M3FKmr
荒い吐息が艶声に変わり、陽子の口から次々と漏れる。 背中を反らせ、景麒にしがみ付き、緋い髪を揺らす。 絶頂が近い事を察し、景麒の律動が激しさを増す。 「・・・けい・・きっ・・・景麒っ・・・・」 無意識に、より深い快感を得ようと陽子の腰が蠢き、肉壁が景麒を締めつける。 四肢が引き攣る。足の甲が反り、指が空を握る。 「・・ぁんっんぁっああっ・・・っあーーっっ」 陽子は意識をふっと手放す。 「っ・・主上っ・・・」 陽子が果てると同時に収縮する内壁に、景麒は搾り取られるような感覚に襲われ、 陽子の内に己を放った。 景麒は激しい呼吸を繰り返し、くたりと力ない陽子の身体から、数度揺らし、 ずるりと己の棍を引き抜く。 景麒が支えていなければ、陽子はそのまま沈んでしまっただろう。 湯中りと絶頂の為、陽子は完全に気を失ってしまっていた。 「・・・主上」 景麒は陽子を抱き締め、愛しい主の唇にそっと口付けた。 「無茶をさせてしまいましたね」 横にして抱き上げると、だらりとまるでされるがままの人形の様に、儚く頼り ない。 主上、貴女が名実共に、慶東国の紅き至高の宝玉となられるよう、私が丹精 込めて磨き上げましょう。 無防備に全裸を曝け出し、露になった肢体を伝って行く雫は、再び景麒に淫 らな情欲を掻き立てさせる。 自嘲気味に苦笑し、小さく首を振ると、遠ざけていた指令の名を呼んだ。
62 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/16(金) 01:54:37 ID:f1M3FKmr
いとふゆ〜♪ フゥ(´。 `;) エイチシーンは、ここまでなんですヨ。 でも、この後に (前もかなりあったんだけど、それはここでは封印) ちょっと続きがありまして・・・。ドウシテモカキタイ スレ違うと言われるカナ〜。デモデモ 誰も居ないし〜(キョロキョロ うん、書いちゃお。いらない人はスルーして下さいなヽ(´ -`)ノ
63 :
景陽愛為夜譚 -第四場- :2007/03/16(金) 02:09:45 ID:f1M3FKmr
額にひんやりと冷たい物を感じた。 「ん・・・」 うっすらと瞼を開ける。 「おお、主上」 「御気が付かれましたのね」 視界に入ったのは赤い天蓋と、玉葉。そして景麒の顔だった。 「ここは?」 代表して、玉葉が答える。 「長楽殿、主上の臥室で御座います」 見回せば、女官が他に三人、一人は大羽根で出来た柄の長い団扇で陽子に風を送り、あとの二人は部屋の隅で膝を付き瞑目して控えている。 「私は一体・・・?」 まだ頭が、ぼぅっとする ゆっくりと、衾を押し退け上半身を起こす。 乗せられていた、額から落ちた布を握る。 陽子は薄手の白い被衫を身に着けている。 「湯殿で御倒れになっておいででした」 湯殿。その一言で、陽子の頭は覚醒した。 「半時程、気を失っておられました。心配致しましたわ」 ワナワナと握り締めた拳が震える。 「玉葉、皆も、世話を掛けた」 ギッと景麒を睨み付けて、言葉調は静かに命じる。 「景麒と話しがある。もう大丈夫だから、皆下がって休んでくれ」 皆一様に心配そうに顔を見合わせるが、命じられるまま、跪礼し静かに臥室から消えて行った。
64 :
景陽愛為夜譚 -第四場- :2007/03/16(金) 02:14:07 ID:f1M3FKmr
足音が遠ざかり、聞こえなくなるまで、暫し沈黙が流れる。 その間、ずっと陽子は景麒を睨み付けていたが、当の景麒は少しも動じる気配 すらない。 その飄々とした、いつもの顔に怒りが増す。 「景麒っ」 「・・・はい」と返事をする。 全く悪びれた様子の無い事に、益々怒りが増し、頭に血が上る。 その為、くらり、と眩暈を起こす。 咄嗟に差し出された景麒の手を、思い切り払い退ける。 「何を怒っておいでか」 理解出来ない、と軽く溜め息を漏らす。 「何を、って、お前っ」 気を失わせる程、無茶をした事ならば先に。 「私は、「申し訳ありません」と断わった筈ですが?」 と、憎たらしい位、淡々としている。 違う。と水を含んだ布を投げつける。 景麒は、ひょいと首だけで軽々と避ける。 目標を失った布は、後方で窓に張り付き、数瞬後書卓に落ちる。 「女官達に裸を見られたっ」 風呂場で失神しているところを他人に運ばれるなど、生まれてこの方最大の恥辱だ。
65 :
景陽愛為夜譚 -第四場- :2007/03/16(金) 02:16:26 ID:f1M3FKmr
怒れる陽子に、何だそんなことですか。と景麒は告げる。 「芥湖に簡易に身支度を命じた上で、女官に受け渡しましたが、私がそのまま、 此処までお運びした方が、主上にはよろしかったか」 陽子は、なんだそうなのか。と安堵する反面、言葉の後者に慌てる。 「っな、そんな事してたら、明日から半径五尺以内に近づく事を禁ずるからなっ」 文法がおかしい事に気付いていない。 景麒は、やれやれと、また溜め息をつく。 「ですから、しておりません」 ううう、と陽子は言葉に詰まる。 「話しはそれだけですか」 陽子は、視線を泳がせながら、徐々に俯いていく。 「う、えと、その、あの、あ、あんなコトしてしまって。・・・景麒は、本当に体、 大丈夫なのか?」 景麒はフッっと小さく微笑む。 「あんなコト、とは、はて何の事でしょう」 ブンッと靠枕が飛んでくる。 「景麒っ」 今度は左手で受け止めて、牀へ近づく。 靠枕を定位置に戻しながら、耳元へ囁く。 「私の身体を御覧になって、御確かめになりますか?」 耳まで真っ赤にして、慌てて制する。 「いっいや、いい。何とも無いならっ」 牀の上に片膝を付き、そのまま両腕でふわりと抱き締める。 「私こそ心配したのですよ、主上」
66 :
景陽愛為夜譚 -第四場- :2007/03/16(金) 02:25:16 ID:f1M3FKmr
景麒の胸元をキュッと掴む。 「うん、ただの湯中りだから」 湯中り、だけですかねぇ。 「では主上は、行為そのものには、お怒りではないのですね」 首まで真っ赤になる。 「主上」 「ん?」 「良かったですか」 瞬間、身を剥がし、そっぽを向く。 「馬鹿っ」 くっくっと笑いを堪える。 その様が余りにも可愛らしい。 陽子は照れ隠しに、憮然と言い放つ。 「景麒、私は民に平穏に暮らして笑っていて貰いたい。その民意の具現である 麒麟のお前が、喋らない、笑わない、溜め息の三拍子では、私の治世にどこか 誤りが有るのではないかと危惧してしまう。だからもっと、色んな表情を感情 を見せてくれ。もっと、笑ってほしい・・・」 参りましたね、これは生まれつきなのですが。 景麒は陽子を引き寄せ、心の中で呟く。 民は、私は、貴女を愛しておりますよ。 しかし、あの行為そのものがその答えだと、どうして気が付かないのか、 この御方は。 主上、やはり貴女は鈍過ぎます。 やれやれと、陽子に見えない様にくつりと微笑し、景麒は答える。 「善処致しましょう」
67 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/16(金) 02:35:37 ID:f1M3FKmr
ひぃッ orz エーン マタシテモ ゴメンナサイ ゴメンナサイ ゴメンナサイ ミナサン オヤスミナサイ(__ )
>>67 ちょうど遭遇して読んでました。
十二国記ものは初めてでちょっとおっかなびっくり読んだんですけど良かったです。
69 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/16(金) 02:52:34 ID:f1M3FKmr
>>68 最後に更新したら(汗
キャー リアルタイムで読んで頂けたとは有難や恥ずかしや〜(/ω \)
ありがとうございます(^^
>>69 まあなんだ、とりあえず下げろ。そして落ち着け。
文章は超GJ。余裕たっぷりな景麒と鈍い陽子に禿萌えた。
もちつけに禿同w 久々に超萌えたのでまた来てくだちい!
>>43 氏、乙悦&GJ!
萌え燃えです!ありがとう!
そしてドサクサに紛れて、リレーの続きも落としてみたりするww
73 :
リレー8 :2007/03/16(金) 21:10:51 ID:bE9YB5HF
幾度達しても、まだ足りないとばかりに蠢く己の女芯がうらめしい。 頬にかかった涎が、悔し涙と混じって敷布に落ちる。 憎さのあまり、危険な程に力を込められ尚隆の首を絞めていた踝は、 鈍い音を立て跳ね返された。 「っ痛!」 本気の力で殴られ、女は叫んだ。鋭い痛みが背筋を走る。 「あああっ!」 指先が動かない。 (――折れたか) ふっ、と女は妖しく笑う。痛みは、怒りで感じなかった。 「一思いに殺(や)ったらどうですか。薬で自由を奪い、口をきけるようになったら次は脚ですか。 その次は手ですか、腹ですか?一国の王がずいぶんとち女々しく、ちまちましたものですね!」 首にかかった尚隆の手がはずれ、両手が女の肩をぐい、と押さえつける。 「お前、達しただろう?」 「訊くだけ無粋な事を」 尚隆は暗く笑った。 「獣め――こうでもしないと達しないとは、お前はやはり獣だ」 「ご自分がそうだからと言って、私までそうだと言うのですか?延王ともあろう方が、ずいぶんと単純――」 平手を張られ、女はあっ、と叫んだ。痛む脚と頬、そしてまだ男欲しさに蠢く淫唇を持て余し、 女は唇を噛んだ。 唐突に身体を引き離し、身を起こした尚隆は臥牀の傍らの小卓にのせられた酒らしきものを口に 含むと、女に接吻した。
74 :
リレー9 :2007/03/16(金) 21:12:58 ID:bE9YB5HF
苦く匂いが室に漂う。 「んん、ぐっ」 鼻を押さえられ、がはっ、と口を開いたところにどろりとした液体が女の喉に落ちる。 「飲め、楽になれる」 大きな手で鼻と口を塞がれ、女は涙を流しながらその甘く苦い液体を飲み込んだ。 殺される―― ああ、死んでしまう、私の国が、尚隆の国が。 女は暗闇にまた墜ちていった。 心は、男と肌を重ねたばかりの無邪気な時に飛ぶ。 ********************* 「何を書いている?」 うつ伏せになり、大きな背を晒している尚隆の肌に、するすると女は筆で何かを書いていた。 「当ててみて下さい。最初の文字は」 するりと筆は直線を走り、そして横に小さい直線と曲線を描いた。 「ば」 「そうです」 ふふ、と次は簡単過ぎかも、と面白げに女は笑いながら筆を走らす。 「はい、これは?」 尚隆はがば、と起き上がり、女を抱きしめた。 「ばか!くすぐったいんだよ、やめないか!」 「そうです、正解!『ばか』と書きました」 強い腕が己を抱く。淫夢でも体験した事のないような甘い接吻に女は身をくねらす。
75 :
リレー10 :2007/03/16(金) 21:14:37 ID:bE9YB5HF
「駄目です。ほら、墨汁で私の肌まで真っ黒!」 「お前が悪い」 戯みの跡の、甘いじゃれあい。 「あ」 尚隆の指が蜜孔にあてがわれる。 「また濡れてる」 「尚隆、さっき――したばかりなのに」 尚隆は頭を下げ、肉蕾をそっと噛んだ。 「くどい。感じやすいお前が悪い」 二人は墨に濡れ、まさぐりあう。 汚れた頬にちろりと舌を這わせ、女は墨が甘いと初めて知る。 どこまでも長い指が、己の秘裂の奥に入り込み、その度に女は背を反らし、嬌声を上げた。 そしてふと、思う。 (こんなにも気持ちが良いのに、こんなにも尚隆は優しいのに――どうして私は達しないのだろう?) 入り込んだ肉蛇はうねうねと己の襞をまさぐる。 (気持ちが良いの?ねえ、尚隆、私とあなたはこんなにも深い仲なのよね?) ぎゅ、と愛しさのあまり女は秘壷を締めると、男は深い息を吐いて、迸る液とともに達した。 「間抜けだな」 くつくつと尚隆が笑う。つつ、と指が女の頬を拭う。 「墨で汚れて――俺の背で遊んだ罰だ」 「え、やだ!」 ごしごしと敷布で女は自分の顔を拭う。と、だらりとうつ伏せになっている尚隆の背を見下ろし、 小さく叫んだ。
76 :
リレー11 :2007/03/16(金) 21:15:29 ID:bE9YB5HF
「あ」 「どうした」 背を、なぞりながら女は恐れを持って言う。 「――竜」 戯れに、「ばか」と墨で記した文字は汗で滲み、広がり、竜のような絵になっている。 「昇竜(しょうりゅう)……」 尚隆は力任せに女を抱きしめ、言った。 「だから何だと言っている!」 女はがくがくと身体を揺らし、我知らず涙した。 はっ、と気づいたように尚隆が己の肩を見る。 「狐か?」 百万の一が描いた竜を見ていた女の視線が己の肩を見やる。 「妖狐(ようこ)――」 4つに尾が分かれた狐が、陽子の肩で面白そうに笑っていた。
77 :
72 :2007/03/16(金) 21:17:29 ID:bE9YB5HF
リレーしていた職人様達、乙です。 勝手に相手を●王にしてしまいました。 良いのか?しかも時系列、逆走してしまったw 続き、よろしくです!
投下にリレーと、なんと贅沢な日なのだろう ぺタGJ!
遅くなったが 乙悦
新参ながら、リレーを継続してもよろしゅうございしょうか。 拙作失礼致します。
81 :
リレー 十二 :2007/03/21(水) 00:12:24 ID:LN4sUmza
「ぐ、偶然とは言え、切ないなあ」 陽子はわざと茶化したように笑い、顔を隠すように俯いた。 「――こんな事で泣くか」 「だって」 あくまで自分に冷たい麒麟、あからさまに己を無視する官、力を尽くしても一向に豊かにならぬ 己の治める国――愛した男は隣国の王で、会いたい気持ちは耐え難い程なのに会うと己の卑小 さが身にしみて魂が引き裂かれるような気持ちになる。 昇る竜。 対して、己は狐――それも、卑しい妖し、妖狐。 その全てが心の中でごちゃまぜになり、陽子はどうしようもない切なさに涙をぽろぽろと零した。 「――だからな、泣くなと言っている。墨だらけの顔がますますひどくなるではないか」 間抜けな顔だな、と笑いながらわざと乱暴に尚隆は陽子の顔を拭った。痛い程の力が今は 嬉しい。 「興が、そがれましたか」 「阿呆。触れてみろ」 尚隆は小さく震える陽子の手を握ると、己の股間へと導いた。 「……やだ」 思いがけなく熱く屹立している尚隆の猛りに触れ、陽子は赤面した。 「めそめそと泣く女は苦手なのだが、お前がそうやって涙しているのは何故だかそそるな」 そうして陽子の身体を軽々と持ち上げ、己の腿のあたりに陽子を座らせ対峙する体勢になると 優しく頬に口付け、まだ涙目の瞳に接吻し、そして唇へと接吻を降らせた。
82 :
リレー 十三 :2007/03/21(水) 00:16:48 ID:LN4sUmza
ぬるりと舌が入り込む。 口いっぱいに蹂躙する長い舌は、喉奥までか気道までもを塞ぐほど。 太い指が乳房を掴む。痛い程に房を揉みしだきながら、その指先は繊細に乳首をころころと 転がす。 「ちぎれてしまいそうだな、こんなに大きく実って」 「やめて…ください。恥ずかしい」 苺のように赤く、ぷくりとふくれた乳首を尚隆は指先で刺激し続けた。 きゅん、と腰奥が痺れ、陽子は思わず腿を擦り合わせる。 「こら、閉じるな」 「え、やっ……」 強い力で腿をこじあけられ、ぐいと肉孔に指先が入り込む。 乳房と秘貝を同時に責められ、たまらず陽子は背を反らし、喘いだ。 「あ、あ、嫌」 「まだ、指しか入っていないと言うのに」 くい、と肉襞の中で指を曲げられ、天井を刺激されると陽子はたまらず叫んだ。 「そこは、駄目!」 入りきらない指が、入り口を刺激する。 「ああああっ」 溢れる蜜が、敷布を濡らす。指を引き抜くと、尚隆はぬらぬらと陽子の蜜で汚れる 指先を舐めた。 「甘露だな」
83 :
80 :2007/03/21(水) 00:18:43 ID:LN4sUmza
先のリレー職人の方によると、陽子はまだ普通の褥では尚隆と逝ってないよう なので、リレーが難しゅうございますね。 切りが悪いところで終わってしまいましたが、御次の方、投下をお待ち 申しております。
おおっ続編がキター
ほっしゅほしゅ
_,,,,,,,,,,,_ /彡ノ´`ヽミ` .|_ノ∋::::∈:::::| | -・-:...-・-::::| | ..::∪ ::::::::| | ..::-==-::::::::| ヽ ...::::::::::::::::::: `''ー―''´ 過疎ってんじゃねーぞコラ
87 :
名無しさん@ピンキー :2007/03/28(水) 11:26:07 ID:+eflzYhT
保守あげ
ほしゅう
89 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 20:16:49 ID:MXxYLhBv
_,,,,,,,,,,,_ /彡ノ´`ヽミ` .|_ノ∋::::∈:::::| | -・-:...-・-::::| | ..::∪ ::::::::| | ..::-==-::::::::| ヽ ...::::::::::::::::::: `''ー―''´ な…なんなんですか? ここ、どこですか? なんであたし貼られたんですか?
90 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 20:27:24 ID:Pj6pqtaZ
リレーはどうなったんだろう・・・(/ω・\)ドキドキ てことで、切な系 景×陽 続編投下。 例によって、長いので好きな所だけ読んで下さいなw
91 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:34:53 ID:Pj6pqtaZ
「・・・っ」 内殿の最奥、普段は余り人の訪れない積翠台。 書籍書簡の積み上がった、 独特のにおいのするその片隅に、密着している男女の影姿があった。冷えた 空気が充満する中にあって、その一角だけが仄かに熱を生み出している様で あった。 「・・ぁ・・・っ」 「あまり無理はなさらず、素直に声をお出しになったら如何です」 「だっ誰が・・・は・・・あっ・・・」 意地悪く耳元で囁く声に、反論しようとした陽子だったが、その声は途中で 吐息に変わった。 「お前が、止めっれば、済むだろっ」 後ろから抱き締められた姿勢で、両腕を押さえ込まれ身体が自由にならない。 陽子はそれでも必死に、抗議の言葉を連ねる。 「・・・頑冥な」 いつもならきっちり首元まで合わせられた袍衫、今は大きく着崩れ白い上衫 の隙間からは褐色の肌、その胸元が露になっている。外からは見受けられな いが、素肌と布地の間に差し入れられた白い手は、中では繊細だが別の生き 物のように蠢いている。 「大体、何故っ、私が此処に居ると・・・分かったっ、あっ・・・」 胸のツンと勃った突起を爪弾かれる。 くすりっと笑う気配。 「お忘れですか」 きちんと結い上げられた緋色の髪、景麒は後れ毛のあるその細いうなじに 唇を寄せる。 「貴女の王気を辿れば、何処に居られようと・・・」 隠れようと。 つつっ、と耳裏を景麒が舌先でなぞる。 「・・・っ」 ざわりと陽子の肌が粟立つ。 「・・御前に」 掠れ吹きかける様な吐息の囁き。 耳朶を唇で食む。 「・・・ぁっ」 耳の内側を舌で一舐めされ、ゾクッと背筋に電流が走る。
92 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:38:00 ID:Pj6pqtaZ
「主上。ここ数日、私を避けておられますね」 この低い声がいけない。脳にまで響いてくる。抗おうにも、力が、抜ける。 「そ、それはっ・・・」 別に、避けようとして避けていた訳ではない。 だが、朝議の席で諸官の奏上を聞いている間も、気を抜くと景麒に眼が行っ てしまう。 鬣を触りたくなる。 あの低い声が耳元に囁き、あの唇が、白い指が、私を・・・。と思い出す度 に、恥かしさでのた打ち回りたくなる。 けれど、また優しく抱き締めてほしいと、思ってしまう。 蓬莱に居た時は、父親の厳しい躾や、周りの目ばかり気になって、普通に 街にいる恋人達を見ても、漠然と「好いな」とちょっぴり羨ましく思う事 はあっても、自分がある特定の存在で心を占められるなんて、考えもしな かったし、少しも考えられなかった。 だから、真面目な陽子にしてみれば、仕事に実が入らないなど重大な問題 だった。 今も、この体勢は景麒と初めて肌を重ねた、あの夜を鮮明に思い出させる。 陽子は最近、己の感情を自分でも持て余している。景麒と目が合うと視線を 逸らすのは、無意識の条件反射。何のことはない。陽子は、遅ればせながら 訪れた初恋に戸惑っていた。
93 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:41:48 ID:Pj6pqtaZ
一方。 景麒には、陽子の態度が腑に落ちなかった。 肌を合わせてから、陽子の態度が微妙におかしい。 何だかじっと見詰められている気配を感じ、その気配の正体を探ると、それは 陽子に他ならないのだが、慌ててそっぽを向くか、俯き加減になるか、とにか く話しかけても視線を合わせようとしない。怒っている訳でも、疎ましく思わ れている訳でもないようだが・・・。 加えて、朝議が終わるやいなや、早々に長楽殿の書房や房室に引き上げてしま う。午後になり景麒が広徳殿での執務を終える頃には、陽子は何処へともなく 姿を消す。女官には、「宮を隅々まで知っておきたい」「一人で散策する」等と それらしい理由をつけているようだ。下界ではなく、この金波宮に居ることは 王気で分かる。 初めは戸惑っているのか、恥かしがっているのかと敢えて放っておいたが、 それが一日二日、三日目ともなり、二人の雰囲気に、さしもの冢宰でさえ 「台輔。主上と何か意見の相違でも、御有りになったのですか」と聞いて来る始末。 さすがに景麒の堪忍袋の緒も切れるというものだ。 「それは、何です?」 小衫の裾を割り、するりと太腿を上に撫で上げる。 「・・・っ、だからっ・・」 「だから?」 ついっと、指先で内衣の上から花襞の割れ目をなぞる。既に湿り気を帯びている。 「っ・・・っはぁ・・」 陽子の、自由になった片手が書棚を掴む。 苦しそうに舌足らずの口調で言い訳をする。 「・・本当にっ、避けてた・・つもりは・・・ぁっ・・なかったんだ・・」
94 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:44:06 ID:Pj6pqtaZ
指を忍び込ませた内衣の中は、薄い茂みが一瞬行く手を遮るが、その奥は 熱い蜜で溢れていた。 「ぁ・・はっ・・あっ・・・あっ」 花襞の中を掻き回すと、陽子の声が跳ね上がる。 「主上の身体は、こんなに、正直でいらっしゃるのに」 くちゅ、くちゅっと水音が増す。 小さな突起の周りを、くるぅりと指で撫でると、ビクビクッと身体を折る。 「・・・はぁっ・んんっ・・」 陽子の一際甘い嬌声。 「・・っ」 ずくり、と痛い程己の欲望が頭を擡げた。 景麒は堪らず、いきり勃った己を引き出す。 陽子の内衣の紐を解くと、陽子の腰を引き寄せる。 陽子の剥き出しになった双丘を割り、秘裂を押し開いて、そのまま覆い被さる ように一気に挿し入れた。 もはや、手加減は出来なかった。 「・・・あっあああっ・・・」 苦しさから発したものではない、陽子のそれは喜悦の悲鳴だった。 その証拠に蜜の滴る花弁は、その奥の秘めたる、まだまだ狭い洞窟に難無く 景麒を招き入れる。 だから景麒も、最初から腰を振り大きく抜き挿しを繰り返す。 ・・・キシッ・・・・・・・・キシッ・・・・。 陽子が、やっとの思いで身体を支える丈夫な書棚が、時折景麒の律動に合わせ て軋む。 「あっ・・・はぁあっ・・・ああっ」 溜め息と艶めいた声が混じり合う。
95 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:47:18 ID:Pj6pqtaZ
「好い声で、御啼きになる」 景麒の囁きに反論したいが、前とは違い痛みは無く、それどころか景麒が動く 度に、恥かしい声が溢れ漏れて止まらない。 時差なく伝わる景麒の腰の動き、直接感じる自分の中を掻き回す景麒の硬い楔。 「あっ・・・景麒っ・・・もう・・・っ・・ぁ」 擦れる度に、腰から湧き上がる感覚に、陽子はどうしようもなく支配されよう としていた。 快楽という欲望の魔の手に絡め取られていく。 より一層深く誘い込むように、己の内が無意識に蠢く。 「まだです、もっと・・・」 顔が見られないもどかしさに、幾度も名前を呼ぶ。 「・・・あっ、景麒っ、景麒ぃっああっ・・・」 喘ぎに混ざり、ぐちゅ、ちゅっ、くちゅり・・と濡れて絡み合う音。天井が高く 広い積翠台は、よりその音が響く。 律動の間隔が、もう一段短くなる。 全く人が来ないとも言い切れない場所で、誰にも見せられない痴態を晒している。 響く濡れ音と、自分の口から漏れる艶声に、恥かしさは増し、前とは違う挿入 の角度と、齎される快感の嵐に、陽子の理性はとっくに吹き飛んでいた。 「ああっ景麒っ・・もう、私っ・・・。 駄・・目っ・・・待っ・・落ちるっ・・・」 落ちてしまう。 陽子は、熱に浮かされるように切れ切れに訴える。 「いいえ、主上・・共に、行くのです」 囁くと同時に、陽子の花弁の前にある小さな蕾を撫でる。 「・・・ふぁっ」 瞬間。陽子の背中が反り、身体が伸び上がる。 「・・主上っ」 「はぁっ・・ぁあああっ・・・」 数度撫でただけで内壁を閉め、景麒を締め上げ放たせた。 陽子は、何かが自分の中に流れ込んでくるモノを感じながら達していた。
96 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:49:41 ID:Pj6pqtaZ
二人の荒い呼吸が繰り返される。 景麒が己を陽子から引き抜くと、摩擦で白濁した液が糸を引き、陽子の褐色 の内股に伝った。 「はぁっぁんっ」 余韻の残る身体と、身体の内に有った景麒の喪失感と、引き抜かれた直後に 流れ落ちる温かい液体に、陽子の口から艶っぽい溜め息が漏れた。 「全く、貴女という方は・・・」 やれやれと、小さく苦笑する。 「そのような声を出されると、このまま手離すのが惜しくなります」 景麒は身ずまいを正すと、おもむろに跪き、陽子の内股に残る情事の跡を 長い舌で舐め清め始めた。 その気配に思わず小さく叫んで、首だけで後ろを見やるが、景麒の姿は官服 でほぼ隠れてしまっている。 「景麒っ!?何をっ」 頭に霞掛かったような余韻も打っ飛ぶ衝撃だった。 「このままでは歩けないでしょう」 言われて羞恥に真っ赤になり、大慌てで陽子が制す。 「そ、そんな、ところっ。い、いいっ。駄目だ、放せっ。景麒っ」 陽子は慌てて景麒から身を剥がすと、体を横に向け、内衣の紐を結び直す。 景麒は、陽子の予想通りの反応に、そう言われると「仕方ありませんね」と しぶしぶ立ち上がり、肌蹴た陽子の襟元を、きゅっと直しながらこちらを向か せる。 そのまま、視線を外させまいと、じっと見詰める。
97 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:53:35 ID:Pj6pqtaZ
「さて、理由を御聞かせ願いましょうか」 心なしか、声がいつもより低い。 何故私を避けておられたのか。 有無を言わせぬ迫力を感じ、観念した様に陽子は途切れ途切れに、やっと白状する。 「だって、・・・だって、お前とは、きちんと距離を保って、接しなければなら ないじゃないか。 皆に、示しがつかないだろう?」 それで?と景麒が促す。 「変なんだ。こんなこと初めてなんだ。 朝議の席だというのに、お前が気になって仕方なかったり、いつもお前の事が 頭の中を過る。眼が、ついお前を追って探してしまう」 それでは、やはりあれは恥かしがって、照れていたという事なのだろうか。 いや、しかしあの態度は・・・。 景麒は軽く戸惑う。 「それは、私も同じですが。麒麟は主の事を、常に思っているものです」 景麒の言葉は、即座に否定される。 「違う」 少し双方の想いには違いがあるようだ。 「お前は無表情が上手いから、だけど、私は・・・無理だ」 上手いというか、これは生まれ付きなのです。主上。 確かに、余り露骨に態度に出されても、それはそれで問題ですね。と、景麒は 内心で思う。 今までの思いが、堰を切ったのか陽子は続ける。 「お前は何時も、私と距離を置いて控えている。でも私は、空けられるその一歩 の距離に苦しむ。お前は全然動じないし、お前にとってはそれが当然で普通なん だろう」 根底にあるのが、主従の関係なのだから。 「・・・主上」 「私が胎果だから、こんな風に思うのだろうか。こんな事で政が疎かになっては いけないし、私は、独占欲で女を全て追放した予王の様に、お前に恋着する訳に はいかないんだっ」 と、泣きそうな顔で訴えた。
98 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:55:25 ID:Pj6pqtaZ
水禺刀が見せた予王の姿は、陽子の心に余程の衝撃と傷を負わせたらしい。 「お前は、どんな王でも勅命とあらば、どれ程嫌な事でもするのだろう。 私だっていつ、公私混同してしまうか、分からないから怖いんだ」 「本当に、貴女という方は・・・」 景麒は目を細めて、薄く微笑む。 「その様に、葛藤される主上だからこそ、この慶は大丈夫なのですよ」 苦笑しながら、はぁ、と溜め息を付く。 「私に言葉が少ないと仰るが・・・、主上は、自分の気持ちを素直に言葉に 成されませんね」 陽子は、心中を吐露してしまったと、少し頬を赤らめる。 「そ、そうかな」 一つ一つ解決して行きましょう。まずは・・・。 「では、主上。二人だけの時は、思う存分私の顔を御覧なさい」 見貯めて免疫をつけろと言う事か。それは違うんじゃないだろうか、と陽子は 思ったが、意外に良い案かもしれない。と思い直す。 陽子は、景麒に了解の意を込めて頷いた。 この申し出により、後日多少の、否かなりの後悔をする事になる景麒であった。 その時、入り口の扉の向こうで、陽子を探す女官の声が小さく聞こえた。 「女官が」 陽子は、女官達に断りを入れず姿を消した事を思い出す。 大事になる前に戻らねば。と一歩踏み出す。 「・・・ぁっ」 陽子が小さな悲鳴を上げ、プルッと小さく身を捩る。 情事の名残、生温かい体液が、花弁からとろりと漏れたのだ。 「主上が、いけないのですよ」 意地悪を為さるから・・・。 くすり、と笑う気配。 振り向くと既に景麒の姿はなかった。遁甲術を使ったのだろう。 景麒ずるいぞ。と思ってしまう。 あっちは、どこにいても私を見つけられるし、さっさと消えてしまえるし、 おまけに指令は使い放題で・・・。 「景麒の、馬鹿っ」 陽子の少女らしい、心の叫びであった。
99 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 20:58:57 ID:Pj6pqtaZ
その夜。 長楽殿の房室。 陽子は、緋色の髪を下ろし被衫に羅衫を羽織り、榻に腰掛けている。 肘掛と背凭れに寄り掛かり、気だるげに溜め息を吐く。 脇にある小卓には、この室内で唯一つの灯火、そして玻璃で作られた瓶と 小さな杯が置いてある。寝酒にどうかと玉葉が持って来てくれた物だ。 中には果実酒が入っているが、杯の酒は減っていない。飲んだが、ほんの 一口だけだ。 玉葉の微笑みが、あの人の顔を思い出させる。 サワサワと風がそよぎ、陽子の髪を弄ぶ。 夏はもうすぐだというのに、夜の風はまだ少し肌寒い。 陽子は軽く俯く。髪で表情は見て取れないが、口元が、軽く噛んだ唇が、 そして微かに震える肩が、何かを耐えているような、そんな感じを受ける。 「失礼致します」 声のした方を振り向く事無く、逆に窓の方へ顔を背ける。 「・・・景麒か。呼んだ覚えはないぞ」 しかし、下がれ。とは言わない。言われていない。 「夜風もまだ冷たい。それに部屋をこの様に暗くされて、一体どうなされ ました」 「月を、見ている」 正寝から全ての女官を下がらせ、ここまで人払いをするなど、今まで無かっ た事だ。昼からの数刻の間に何が起こったというのか。 だから景麒は、構わず問いかける。 「主上、何か怒っておいでか。顔を背けられる程、私を御厭いか」 陽子の様子はそんな理由からではないと分かっていたが、敢えて違う事を問う てみる。 「・・・違う」 小さく首を振り、やはり否定の言葉を発する。
100 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 21:02:07 ID:Pj6pqtaZ
では、と遠回しに核心を突いてみる。 「先刻、庭院の回廊で、雀胡を構いませんでしたか」 「ジャッコ?・・・ああ、あの鼬か鼠のような・・・あれが。お前の使令 だったのだな」 陽子は小さな声でそこまで続けると、息を飲む。 「なんだ、そうか。・・・私を心配して来たのか」 しまったな。と乾いた笑いを乗せる。 雀胡、使令としては小物過ぎるが、褒めてやらねばならない。片言でも陽子 の異変を景麒に伝えて来たのだ。 陽子が小さく呟く。 「・・・水禺刀が・・・」 あの重宝が、また何か悪さをしたのか。景麒が眉を顰める。 「・・・蓬莱を、映したんだ」 「主上・・・」 「母が・・・呼んで・・・泣いていたんだ。 父は厳しい人で恐怖以外余り覚えはないが、母は優しい人だった・・・。 今でも母には会いたいが・・・私は、帰れない。帰りたいとも思っていな いのに、何故、見えるんだ」 景麒は今の陽子が、昔蓬山で会った泰麒の様だと思った。女仙の話では、 彼もまた「帰れない」と泣いたそうだ。けれど私には、やはり帰りたいと 泣きついた。 「主上は、そう思い込もうとしているだけで、実はお帰りになりたいのでは」 「そんな筈は・・・」 水禺刀が見せたのだ。どこかにそういう気持ちがあるのかもしれない。 「だが、私は民を捨てては行けない。蝕を起こしたらまた酷い災害になる。 それに今会いに行けば、あの人達から三度も子供を奪う事になる」 「三度?・・・」 「一度目は胎果の私が、あの人達の本当の子供を奪った。私が産まれなけ れば、あの夫婦にいらぬ波風は立たなかったろう。二度目はこちらに来て、 行方不明になったあの時。だから・・・三度目は、ない」 母に糠喜びはさせられない。蓬莱で感じた疎外感は、やはり本物で・・・ 元々私は、あちらの人間ではなかったのだから。本当なら両親は他にいる 筈で、あの夫婦を騙していた事になる。こんな思いを抱いてはいけないのだ。
連投規制?
102 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 21:05:49 ID:Pj6pqtaZ
「私は罪深い存在だな。あちらでも、こちらでも」 その内会いたくても会えなくなる。延麒や鈴のように。私は年を取らないの だから。だが、確実に二人は今生きていて、会うなら今しかないのだ。年が 離れ過ぎれば、私の事を化け物、ないしは自分の子供ではない、と言い張る 位はするだろう。世間体と常識に凝り固まった人達だから・・・。 それこそ自分の本当の娘を返せと言われるかもしれない。 「けれど、貴女はこの国にとって、民にとって、そして私にとっても唯一 絶対無二の大切な御方」 陽子は、分かっていると小さく頷く。 景麒は、そんな陽子の震える肩に手を置く。 「こんなに冷えてしまわれて・・・」 寒さに震えているだけでないことは、手に取るように分かる。 「うん・・少し、寒い、かな。・・・景麒、良ければ、隣に・・・」 消え入りそうな声で、陽子が景麒の袖を掴む。見れば背けられた陽子の顔の 輪郭に沿う様に、顎から襟元に月光で光った真珠が落ちる。 麒麟は神獣、慈悲の獣。本当に涙には、弱い。誰であろうと泣いていれば、 心が痛む。が、彼女の涙は、今までに無い、胸を抉られる様な苦しみを感じさせる。 「御心のままに」 景麒は陽子の隣に腰を下ろし、両腕で覆い隠すように抱き締めた。 陽子は景麒の胸にしがみ付いて、身体を振るわせる。 「変だな・・・。私はこんなに弱かっただろうか・・・」 こんなに細いのに、国と民どれだけの重みが両の肩に掛かっていることか。 「泣きたい時はお泣きになればいい。貴女には私がおります。辛い時や悲しい 時は仰って下さい。独りでお泣きなさいますな」 景麒が陽子の頭を優しく撫でる。 本気で弱ったと言う様な声と、ちらりと盗み見た景麒の戸惑った表情。 陽子が、くすっと腕の中で笑う。 「余り私を甘やかすな」 いつも以上に景麒が優しい。ような気がする。 「主上をお慰めするのは私の役目です」 「癖になるぞ。中嶋陽子は、意外に寂しがりなんだ・・・」 「それは、良く、分かりました」
103 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 21:08:15 ID:Pj6pqtaZ
涙を拭いながら、陽子が照れ笑う。 「景麒も、何かあったらきちんと私に言うんだぞ」 景麒は数瞬瞠目し、ふっと微笑んだ。 そうですね、では・・・。と続ける。 「悩みが御座います」 「何だ?」 と、陽子が上目遣いで聞いて来る。 「主上が、私をどう思われているのか、お聞かせ頂いておりません。 それに、主上から私を御求め下さった事が御座いません」 陽子は、きょとんと景麒を見る。 「主上は御優しい故、御嫌なのを私が無理を強いているのではないかと」 暫らくして、やっと意味を解した陽子が、頬を朱に染める。 「え、あ、そんな・・・だって、そんな、私から求めるって・・」 「この数日、主上に理由も分からず冷たくされ、どれ程辛かったか」 その性で、俺がどれだけ寂しい思いを味わったか。これが延麒あたりなら、 胸に手を当て片目を開け、にやりと大げさに嘆いて見せただろう。 が、相手は景麒。 「口づけくらいは、頂きたいものです」 恩着せがましく、誘導しつつ助け舟よろしく、悪まで切な気な表情で訴える。 「これくらいの罪滅ぼしは安いものでしょう?」 いくら鈍い陽子でも、さすがに景麒の思惑に気が付いた。 延主従を引っ張り出し、泰麒の延王喉頭礼事件を謀ったのが、この景麒である 事を忘れていた。 「だから、あれは、わざとじゃないって、言ったじゃないか」 「そうですね。けれど、主のその心無い態度で、麒麟は大いに傷つくのです」 ちくりと陽子の良心が痛む。 蓬莱に行ってから、人間味と表情、表現力は多少ついてきたが、格段に扱い 難くなったんじゃないだろうか。 とっくに分かっているだろうに、意地が悪い。
104 :
景陽初淡恋歌 :2007/04/01(日) 21:10:31 ID:Pj6pqtaZ
「どうしても、言わなければ駄目・・・か?」 「仰って頂かねば、分かりません」 きっぱり言い切られる。 でも、まだすんなり言葉に出せる程心の準備が出来ていない。奥手過ぎる 陽子は、蓬莱でも男性に告白する以前に、声を掛けることすらした事がな いのだ。 陽子は、一つ深呼吸をする。 「・・・景麒」 それでも、やっぱり恥かしくて、どうしても言い出せないから。だから・・・。 「ありがとう」 と、呟きと共に、頬に短く口づける。 自分から景麒の唇には、まだどうしても無理だった。それでも恥かしくて俯い てしまう。 景麒は瞑目し溜め息と共に、やれやれと首を振る。 次の瞬間。 景麒は陽子を抱え上げ、房室を後にする。 「頂きたい言葉とは違いますが、それは昼間の事ですか、分かりました」 歩きながら、景麒はこれ見よがしに好い方に自己完結する。 「なっ、違っ、馬鹿っ。何故そうなる。景麒っ」 じたばたと軽く暴れる陽子を、全く気にする風もなく、さっさと臥室へ運ぶ。 そのまま、牀へ陽子の身体を横たえた。 頬に手を置き顔を寄せると、陽子が軽く息を詰め、身を硬くするのが分かる。 景麒は、ふっと小さく笑う。 「さ、御休みなさいませ。主上が朝議に遅れては、官に示しがつきませんよ」 衾を肩まで掛けながら、耳元に囁く。 「あ、ああ。お休み、景麒」 陽子は緊張を解き、拍子抜けしたのか、安堵したのか、どぎまぎと慌てたよう に挨拶をする。 景麒が小卓の灯火を吹き消すと、たちまち辺りを蒼い暗闇が支配した。 貴女は怒っている位が丁度良いのです。 翌日。 朝議の席に於いて、開始直前に玉座に着いた陽子が、左横を向き視線を送り、 それに景麒が静かに頷き、それを受け少し微笑んで頷き返す陽子の姿があった。 お二人の間にあった確執は取り払われたようだ。 その様子を目の端で捉えた冢宰は、ほっと胸を撫で下ろしていた。
105 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 21:16:57 ID:Pj6pqtaZ
以上です。
3作目ありますが、またにします。
>>101 長過ぎってことですか?ごめんなさい。短く書けないもので(^_^;
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
gj!!! 萌え萌え萌えーー! 長いとそれだけ長く読めるので自分は好きw
え?連投規制って支援だけど・・・ 面倒だからググって
109 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 21:23:54 ID:vlyRcS7z
神様GJ!!!!!!!(*´Д`)ハアハア 私も長編バチコーイだから、正座して待ってる
110 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 21:29:57 ID:Pj6pqtaZ
>>108 あら、そうだったのですか。ありがとです。ググってきまw
それじゃ、調子に乗って 3作目投下してもいいかすら?
ちと最後の編集急いでやります。
>>105 すまん、ひとつだけ気になるから言わせて。
できたらSSの前後の挨拶の顔文字は外して欲しい。
2ちゃん系でない顔文字はどうも受けつけないんだ。
ちなみに
>>101 はたぶん、そろそろ連投規制にひっかかる頃だから
支援カキコ、みたいな意ではないかと思う。
内容は前回同様かなり萌えまくった。
長いのは全く問題なし。むしろもっと長くてもいいくらい。
続き楽しみにしてます。超絶GJ!
112 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 22:24:11 ID:Pj6pqtaZ
それでは、お言葉に甘えまして、3作目投下いたします。 支援よろしくです〜
113 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:27:21 ID:Pj6pqtaZ
「・・・主上」 景台輔は困っていた。 「もう少しだから、まだ動くなよ。景麒」 「はあ・・・」 動くなと言われれば、動かないが、今は別の意味で床几から立ち上がれない で居た。 陽子は景麒の背後に立ち、先程からあーでもないこーでもないと、手を動か している。 「長さは十分なんだけど、量が多いな・・・」 房室に訪れた景麒は、いきなり陽子に座るように命じられ、髪(鬣)を触ら れ、そう告げられた。 「ちょっと触らせてくれ」と言われ櫛で梳かされた。女官も憚って余り触ら ない鬣に、陽子は遠慮なく触る。こそばゆい感じがしたが、とりあえずは 大人しく従った。 「余りきつくしても嫌だろうし、ちょっと緩めにした」 こんな感じだ。と、後ろにあった鬣を肩に掛け前に持ってくる。紐を組んだ 様に毛先を結ばれた鬣が視界に入る。 「飾布(リボン)は勘弁してやろう」 手元の手鏡を景麒に向けながら、ふふ、と満足そうに陽子が笑う。 「一度やってみたかったんだ。三つ編み」 髪を結っている麒麟は廉麟くらいなのだが、よもや自分にこのような災厄が 訪れようとは・・・。景麒が己の姿に眉をひそめる。 「主上、何をなさっているのかと思えば」 小さく息を吐く。 「ああ、今日一日はほどくなよ。折角の力作なんだからな」 嬉しそうに、向かい側に回り腰掛けると、方卓に置かれていた茶杯を口に 持っていく。 一口飲んだ後、そのまま方卓の上に肘を置き、両手を組んで顎のを支えると、 景麒をしげしげと眺めた。次は子馬の尻尾(ポニーテール)にしてやろう。 と考える。 「主上」 行儀が悪いですよ。と言い掛けたが、それは陽子に先に言われた。 「行儀が悪いと言うんだろ。分かってる。でも今は、私とお前しか居ないん だから、良いだろう」 微笑みながら視線を外さず言われてしまうと、景麒にはもう何も言えなかった。
114 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:29:05 ID:Pj6pqtaZ
そのまま、数十秒の時間が流れる。 少々、居心地悪そうに景麒が口を開く。 「主上、そのように・・・」 「二人きりの時に、思う存分顔を眺めて良いと言ったのはお前だからな。景麒」 すかさず、にこにこ、にっこり言い放つ。 「・・・確かに、申しました」 はぁ、と溜め息混じりに認める。 「主上が喜ばれるのでしたら・・・」 「うん、眼福だぞ。難を言えば、笑顔でないという事かな。あ、無理強いは しないからな。安心しろ」 じぃっと見詰めてくる。 「美人は三日で飽きるというが、飽きないものだな」 そういうと、また茶杯を口へ運ぶ。 成る程、先日の意趣返しに私で遊ぶおつもりのようですね。 「私は、約定を御守りしておりますが、主上はそうでいらっしゃらない」 瞬間、陽子がお茶に咽る。 「悲しゅう御座いますね」 「・・・あ、ははは・・・」 と陽子は乾いた苦笑いで、返事を曖昧にする。 そんな陽子を、ちろり、と景麒は見やる。 「これより、主上に対し奉り、私からは一切触れないように致しましょう」 ええ?と陽子が瞬きをする。 「何故そうなるんだ」 決まっているでしょう。と景麒が冷たく言い切る。 「御仕置きです」 数瞬流れる沈黙。 「ふ、ふ〜ん。 べ、別に、全然、構わないぞ」 と陽子は、多少引き攣らせた笑顔を向けた。 「左様で御座いますか」 景麒は、ふっと微笑で返す。 二人の間では数分の間、和やかにお茶を楽しむ様に見えて、実は微妙な緊張感 と冷気が包んでいた。 素直でないのか、意地を張っているのか、ともかく二人は徐々にではあるが、 お互いの性格を確実に理解してきているのだった。
115 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:34:19 ID:Pj6pqtaZ
そして、数日後。 陽子は溜め息を付く。 景麒は言葉通り、私に唯の一度も触れてこない。どころか、政務以外では声 すら掛けて来ない。景麒にとって、それは意地を通しているだけなのか、 それとも計算なのか。 今まで強引に押すだけ押しておいて、ここでぷっつり手を放されると、 肩透かしを食らった様に所在がない。 人はそれを、恋の駆け引きと言う。 何だか最近、景麒に遊ばれている様な気がする・・・。 素直にこちらから近付けばいいのだろうが、陽子にはそれが出来ない。 何だかんだで、あいつの言う通りに従っているのではないだろうか。 あれは駄目、これは駄目、これも駄目。 挙句の果ては、私にあんな破廉恥な真似をしておいて・・・。そこまで考え て陽子は頭に血が昇るのを感じる。それを拒み切れない自分。求めてしまっ ている自分。このまま流されてしまって良いものだろうか。 政務はきっちりこなすが、それ以外では、私は、あいつの自由にはならないぞ。 それを、証明してみせなければならない。 あの取り澄ました顔の景麒を、困らせてやりたいとすら思っていた。 真面目過ぎる陽子だが、この時は本当に軽い出来心だった。 そう陽子は、日頃のどうにもならない鬱屈を、どうにかして晴らそうとしていのだ。
116 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:36:27 ID:Pj6pqtaZ
「景麒?」 呼ばれた景麒は、敢えて聞こえない風を装う。 「痛いぞ。そんなに引っ張るな」 白い彫刻のような景麒の横顔、いつも無表情なそれが今は殊更、凍りついた 様に冷たい印象を受ける。 「景麒」 何度目なのか分からない呼び掛けに、一向に返事も、顔すら向けてくれない。 いつもなら、痛いと言えば手を離すし、引っ張るなと言えば、「失礼致しました」 とすぐさま力を緩めるだろうに・・・。 きっと今までになく怒っている。 怒らせてしまった。
117 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:38:53 ID:Pj6pqtaZ
「又しても、都合良く現れたな」 そう、したり顔で微笑む彼女が、この時ほど憎いと思った事はないかもしれない。 「使令も付けず街に下りるなど、一体何を御考えです」 いつもの口調だが、静かに、怒っている。ような気がする。 「街も前ほど荒れていないと、聞いたから。それに刀も帯びているし・・・」 景麒は、今にも声を荒げて怒鳴りそうになる自分を抑える。 このような時刻に、そのような格好で、よりにもよって、街の花町に程近い、 こんな場所に降り立つなど、言語道断。 「冗祐がいなければ、振り回す位しか出来ますまい」 つかつかと景麒は陽子に近寄り、陽子の手首を掴む。 「お前の方からは、私に触れないのではなかったのか」と言いたかったが、 景麒の怒気に押されたのか、背筋に冷たい物が走る。ここでそれを言ったら どうなるか分からず、視線を逸らして言い訳をする。 「けれど、逃げる方法ならあった。それに・・・」 景麒は、陽子が更に言い募る気配を視線で遮って、有無を言わさず驃騎に乗せる。 「兎も角、金波宮に御戻り頂く」 このような場所に、主上をいつまでも置いておく訳にはいかない。自分が居る ことで騒ぎが大きくなっては、主上に対する悪評や噂を助長することになる。 宙に浮き、空に駆け上がる時にやや後方を見やりながら。 「騎獣が・・・」 と陽子が呟いた。 「明日にでも取りに向かわせれば宜しい」 景麒は、強い口調で言い切る。 この期に及んで騎獣の事など、どうでも宜しい。何を暢気に御考えか。と言葉 を飲み込む。 陽子からは見えない。苦しげに歪んでいる景麒の表情が。陽子は未だ気付か ない。陽子を支える為に回された腕が、小さく震えている事に。
118 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:42:31 ID:Pj6pqtaZ
謀反の時は、民が要らぬというなら、と内宰達にいとも簡単に身を明渡し、 そして今度は、無自覚に己が身を危険に晒す。 私がどれ程心配したのか、御分かりでない。慶は未だ落ち着き切っていない。 まだまだ政敵は多い、治安も昼とは違い特に夜は良くないのだ。だから頑な に視察も日中の間だけと許可しているのに。 心配し過ぎて生きた心地もしなかったが、今在る温もりに、沸々と怒りが込み 上げる。 蓬莱の諺では、可愛さ余って憎さ百倍と言うが、景麒は今、正にその状態にあった。 思い出すも腹立たしい。 もうすぐ陽も沈み切るだろうという時刻、景麒が回廊を渡っている時に、複数 の女官達が正殿から下がってくるのを見かけた。そこに居た見知った顔の木鈴 が言うには、主上が、疲れたので今宵は、いつもより早い夕餉と湯浴みで、 早々に就寝すると言うので人払いをされた。という事だった。 嫌な予感に臥室へ使令を飛ばし探らせると、気配が無いと告げる。王気を探っ てみるが王宮内のどこにも見当たらない。 だが、使令も無くこの王宮からどうやって出るというのか。 焦り禁門の門兵に問い正すと、つい先程、蓬山へ王の親書を携えた女官が、 騎獣に乗り此処を発ったと言う。「使者殿はこの夕焼けより深い緋色の御髪 でした」主上の御髪も紅いと聞き及んでおりますが、どちらの御方がより 紅いのでしょうねぇ。との呟きが遠くに聞こえた。 この兵の言葉に、景麒が軽い眩暈を覚えたとしても誰も責められないだろう。 禁門は、主上と私そして特別に王の許可のある者しか使用出来ない。危惧は していたが、自分で自分に許可を与える事が出来るのだから、何と厄介な。 宮内を騒がせる訳にはいかない。誰にも気取られる事無く、内密に事を運ばねば。 景麒はすぐさま班渠に乗り、陽子を追い駆けた。 王気は蓬山の方向には無い、瑛州に程近い紀州の街から窺えた。 何故か胸騒ぎがする。 その景麒の心配は、見事に的中していた。
119 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:45:17 ID:Pj6pqtaZ
陽子は、賑やかそうな街に降り立ち騎獣を隠すと、上空から見た自分と似た ような装いの女性達が居た方へと歩いていた。 どうせ、すぐにあいつが探しに来るだろうが、木を隠すなら森。とばかりに。 だが、その付近の建物の、柱の色の確認を怠ったのが、非常に拙かった。 よくよく見れば、趣きと華麗さではかなり違いがあるものの、上等の絹の 衣を着ているのだ、花娘と勘違いされても仕方が無い。 「姐さん」 と陽子は、三、四人の男達に声を掛けられた。 男がにやにやと笑う。 「こりゃ、年の頃は十六、七か、きつい顔立ちだが、別嬪だ」 別の男が間近に寄ると、しげしげと陽子を値踏みするように舐める様に見る。 「赤い髪に碧眼、褐色の肌か。そういやぁ、この慶の王も赤髪碧眼と聞いたな」 別の男が下卑た笑いを飛ばす。 「そりゃぁいい。今夜は景王にお相手願おう」 辺りに酒のにおいが充満する。口調から自国の民ではないのかもしれない。 かなり酔っているに違いない男達に囲まれ、どうしたものかと、裾に隠した 水禺刀にそろりと手を伸ばす。酒に酔っているなら動きは鈍い筈、隙を見て 逃げるか。ジリと踏み出した足を、長い裾が邪魔をする。走って逃げるのは 無理そうだな。と内心で舌打ちする。 「何処の妓楼のもんだい?」
120 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:47:49 ID:Pj6pqtaZ
そうだ。適当な妓楼へ連れ込んで、置き去りにするというのはどうだろうか。 うん、それならば争わずに済みそうだ。 一言も喋らない陽子に、一人がさてはと結論を出す。 「口がきけねぇのかい」 そりゃ好都合だ。と誰かが洩らした様な気がした。 「それじゃ、姐さん行こうか」 がしっと横から肩を掴まれ、促されるように、だが強引に足を踏み出させられた。 その刹那。 横に居た筈の男が、後ろへ二歩程吹っ飛んだ。一陣の風が陽子の横を通り過ぎる。 はっとする。 「殺すなっ」 危害は加えられていない。 咄嗟に叫んだ時には、もう二人の男はその場で崩れ落ち、一人が叫びながら 逃げて行く途中で、派手に転ばされたところだった。 「元よりそのつもりです。が、二、三日は歩けますまい」 陽子に声を掛けたが故に、男達は災難に襲われた。哀れに思いながら振り返る。 やはり来たのか、もう見つかったのか。と、悪戯を見つかった子供のように。 跋悪く薄く笑いながら、声の主を見やり、声を掛けた。
121 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:50:56 ID:Pj6pqtaZ
ふいに、身体が浮いて衝撃を受ける。 牀に投げ飛ばされたのだ。と認識するまでに数秒掛かった。 暗過ぎず明る過ぎない牀榻の灯火が、小さく揺らいだ。 景麒は馬乗りになると、陽子の今まで掴んでいた手首と、もう片方の手首を 陽子の頭上で、片手で纏めて縫い留める。 両の手首なのに、片手で掴んでしまえる。なんと細いことか。 そう、この方は少女なのだ。あのまま自分が何をされようとしていたのか、 それすら分からない。本当の男女の違いや、愛が無くとも出来る行為と、 それによってどれだけ傷つけられるのかということを、まるで理解出来ない。 未だ幼い少女。 この御方は、皆が、私が、大切に、大切に磨いている宝珠。未だ原石であるの に・・・。 あのような無頼の者達に、触れさせて良い存在ではないのだ。 「け、景麒?」 自分が今から何をされるのか、この鈍い少女は、少しは何かを感じ察している のだろうか。 驚きと恐れの入り混じったような碧の双眸を瞠る。 やっと開いた景麒の唇から漏れた声は、低く凍る程冷たかった。 「貴女という方は、本当に自分という者を軽く考え、また良く分かっておられ ない。あの謀反騒動で、少しは懲りられたと思っていましたのに」 一瞬言葉に詰まる。 そうだ。景麒が助けに来てくれなければ、どうなっていたのだろう。 「悪かった。景麒・・・」
122 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:52:45 ID:Pj6pqtaZ
じろりと、薄紫の瞳が睨む。 「口先だけの謝罪など、して頂きたくはありません」 そんな事は無い。 「本当に悪かったと思って・・・」 と反論しかけた。 それを遮る声。 「いいえ、お分かりで無い」 ぴしゃりと言い切る。 「あのまま貴女がどうなっていたか、何をされようとしていたのか、教えて 差し上げましょうか」 言うなり、腰紐を乱暴に解かれ引き抜かれた。 景麒は陽子の身体をまるで物のように転がし、腰紐で陽子の手首を後ろ手に 縛った。 そして仰向けにすると、襟首を掴み陽子の上半身を引き寄せた。 「景・・麒、な、何を・・・」 腕は動かせず、圧し掛かられた景麒の身体は、軽いのにしっかりと陽子の身体 の自由を奪う。唯一自由になるのは骨盤の下、両脚だけだった。 止めろ。 と、それは声に出来なかった。 景麒が陽子の頬と顎を掴み、強引に口を開けさせたからだ。そのまま冷たい唇 を合わせるが、こちらのことなどお構いなしに縦横無尽に口内を蹂躙する。 息苦しさだけの、優しさの欠片もない接吻。いつもの探る様な、吐息を吸い取 られる様な、そんなうっとりする様な心地好さが微塵も無い。
123 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:55:15 ID:Pj6pqtaZ
イヤダ。 嫌だ。 こんな口付け。 確かに自分が軽率だったのかもしれないが、何故こんな扱いを受けなければ ならないのか。怒りで噛み付いてやりたい衝動に駆られたが、それは不可能 だった。 飽きた様に放された唇。 すかさず陽子は叫んだ。 「景麒、やめっ・・・」 が、掴まれたままでは、はっきりと発音出来ず、叫びの最後はまたしても塞 がれた。今度は陽子の胸元にあった手巾を、口に無理矢理押し込まれたのだ。 突き飛ばすように襟を放され、背中から牀に倒れる。 凍った景麒の顔が遠のいて行くのを、胸が締め付けられるような、何かが喪失 していくような、そう奈落へ突き落とされるとはこの事なのだろうか、そんな 気持ちで陽子は見ていた。 縛られた腕が衝撃に悲鳴を上げる。 陽子の目に、うっすらと涙が滲む。 「景麒、放せ!止めろっ」と叫びたかった。けれど口から漏れるのは、言葉 とは到底認識出来ない、呻き声だった。 上から嘲る声が降って来る。 「何を仰っているのか分かりませんね。命令など貴女を王として認識し、仕え る者にしか効力がありません」 そのまま吐息が触れる程顔を近付けると、冷たく言い放つ。 「言葉が通じなければどうしますか。御嫌ならば、抵抗して阻止なさい」
124 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 22:57:56 ID:Pj6pqtaZ
言われるまでもなく、陽子は先程から必死に抗おうとしていた。 陽子は頭を支点に、腹筋を総動員して捩るように、肩と背中を牀から浮かせ て逃れようとする。両膝を立てて踏ん張るが、何の手助けにもならない。 それどころか、暴れれば暴れる程、単衫や白い小衫の裾が乱れて褐色の滑ら かな脚が露になる。 結った髪はほつれて撓んだ。口に詰められた布で歯軋りすら出来ない。 「たった一人にこれでは、あの人数にどう対処出来たというのです」 陽子の必死な抵抗を尻目に、景麒は陽子の留飾を外し、着物の紐を解いていく。 そして、嘲笑うかのように、衣装の前を大きく肌蹴かせた。 上半身の素肌が外気に触れる。 相変わらず無表情な景麒のその顔に、恐怖すら感じる。羞恥と、力の限り抵抗 してもどうにもできない悔しさと、いくら景麒でも自分をこんなに乱暴に扱う など許さないと憤り、だがここまで怒らせたのは自分のせいだという罪悪感、 触れたい、触れられたいと思っていたが、こんな暴力的にされたくはなかった という悲しみと虚しさ。 それらの気持ちが陽子の胸でぐちゃぐちゃに入り混じった。 唯一つ、はっきりと心の中で何度も叫ぶ。 嫌だ、こんなのは、嫌だぁ。 陽子の力が抜け、観念した様に見えたが、その褐色の身体は小さく震え、 ぎゅっと閉じられた瞼からは透明な涙が伝い、小さな嗚咽が漏れる。 景麒はハッとし、苦しそうに眉根を寄せる。
125 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:00:09 ID:Pj6pqtaZ
「主上・・」 その声と共に身を起こされ、そっと口から手布が外される。瞼を開けるとそこ には、申し訳ない様に鎮痛な面持ちの景麒の顔があった。 ゆっくりと瞬きすると、溜まっていた残り涙が伝う。 この方の涙には本当に弱い。こんな風に泣かれるのは心臓を掴まれる様に苦し い。それを唇で吸い取り、景麒は陽子の手首の紐を解いた。 陽子の両手首は、血は出ていないものの、所々が擦れて赤くなっていた。景麒 は辛そうにそれらに唇を寄せる。 「主上、申し訳ありません。心無い振舞いを致しました。 ですが・・・分かって頂きたかったのです」 貴女が非力な女性だという事を。 後頭に置かれた手が、抱き締められ背中に回された腕が、頬に感じる景麒の 体温と鼓動が優しく陽子を包む。 「あの謀反の折、私はこの身が押し潰される様に恐怖致しました」 あのような思いは、二度と御免だと思っていたのに・・・。 「皆も、私も貴女を案じております。けれど、主上ご自身にも気を付けて頂か ねば・・・私は、万能ではないのです」 末尾の声音は苦しそうだった。 ああ心配させたんだなと、心底悪かったと思う。いつの間にか自分は、きっと 護られることに慣れ安易に思い込み、そして麒麟の能力を誤解していたのかも しれない。 あの天帝にだって、出来ない事はあるというのに。
126 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:02:26 ID:Pj6pqtaZ
自由になった手で景麒の胸元を掴む。低い声が心地良くて、いつもの景麒だ と安堵して、また涙が溢れた。 「すまなかった。助けてくれてありがとう。景麒」 陽子のくぐもった消え入りそうな声に、深く息を吐きながら、景麒は抱き締め た腕に力を込める。 景麒は、私の涙には弱いのだな。 きつく抱き締められて苦しいが、けれど笑いが浮かぶ。 今なら、素直に言えるかも知れない。 「景麒・・・・・・好きだ」 景麒が息を詰める気配を感じる。 今までどうしても言えなかったその言葉が、すんなりと口を出た。だから次の 言葉も驚く程自然に零れた。 「抱いてほしい、お前に」 景麒でなければ、嫌だ。と小さく呟く。 景麒は信じられない事を聞いたと言いたげに、ゆっくり身を剥がし、陽子を 見詰める。 陽子は少し俯いている。朱に染まった、その恥かしそうな表情が、愛しくて ならない。 「主上・・・」 陽子の頬に触れようと手を動かす。 「でも、・・・」 陽子の短い否定の言葉に、ぴくりと景麒の手が止まる。 「優しくしないと許さないからな」 その言葉に許しを得たと、くすくすと微笑しながら、そっと頬に触れ囁いた。 「御随意に」
127 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:04:34 ID:Pj6pqtaZ
見上げた陽子の顔に白金の絹糸が降って来る。次いでひんやりとした唇が、 優しい接吻が落ちてくる。 額に瞼に頬に、そして唇に。 陽子の衣が肩から滑り落ちる。 深くなる口付けと共に、二人は、ゆっくりと牀に倒れ込む。 「・・ん・・・ん」 唇を割られ口内を蹂躙される。同じ者による同じ行為なのに、今は何と心地 好いのだろう。 景麒の舌を陽子は自ら追い掛ける。 絡め合った唾液が唇の端から溢れる。 数秒後引き離された唇、名残惜しそうに伸ばされたお互いの舌に銀の糸が渡る。 陽子が一度、こくんと喉下させ、長い吐息を洩らす。 景麒の指が滑るように移動する、陽子の首筋から鎖骨、胸の中心を通り臍、 そして下腹部へ、とそこで指が止まる。 殆ど全裸だが、申し訳程度に白い内衣だけが、陽子の大事な部分を隠す砦と なっている。 「主上、こちらを、取り払っても宜しいか」 聞かずとも良いものを、だが言葉で返事が出来ず、顔を逸らせて小さく頷いた。 はらりと紐が解かれ、一糸纏わぬ産まれたての姿が晒される。 白い褥の布地に緋い髪が波打ち、褐色の肌が映え、何と妖艶な。 「眼福ですね」 景麒がふっと笑い、目を細める。 どこかで聞いた台詞だ。
128 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:06:32 ID:Pj6pqtaZ
ひき蛙よろしく脚を開かれ、下から全てを見られている。本人にしてみれば、 すごく間抜けな格好をしているに違いない。眺める景麒は着衣が乱れても いない。 方や自分は・・・恥ずかしさに目を開ける事が出来ない。 「さぁ主上、どうしてほしいのか仰って下さい」 えっ、と陽子は薄っすらと瞼を開ける。 「申し上げましたよ。言って頂かねば分かりません。と」 今夜の景麒は、殊の外意地が悪い様に思う。 やっぱり、まだ怒っているのではないだろうか。 「さ、どうしてほしいのですか」 本当に口に出すまで、ずっと、このままでいるつもりなのだろうか。 内心で悪態を付きながら、陽子はそれでも後戻り出来ない自分に、舌打ち しながら、顔を真っ赤にし小さく言葉を紡ぐ。 「さ・・触って・・・ほしい」 もう一度ぎゅっと目を瞑る。 分かっているだろうに、今夜は殊更ゆっくりと焦らされている様な気がする。 自分の気が逸っているのだろうか。 景麒は敢えて薄い茂みを無視し、小振りだが形の良い膨らみに手を伸ばす。 下から掌でなぞるように動かすと、すぐさま胸に突起が現れる。軽く揉み解し ながら、弦を爪弾く様に弾いてみる。陽子の軽く仰け反らせた首筋に、吸い寄 せられる様に接吻を施し、幾つかの小さな花びらを散らして行く。
129 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:08:33 ID:Pj6pqtaZ
そして、胸の突起を啄ばむと、陽子は小さく息を詰める。 「っ・・・はっ・・ぁ・・・」 小さな実を含み、舌で舐めると、陽子の唇から甘い吐息が漏れた。 指とは違う柔らかな舌先で突付かれ、唾液で湿らされた其処へざらつく舌が 纏わり付き吸われる。 「・・っ・・あっ」 ずくん、と身体の中心が疼く。思わず陽子は、景麒の頭を抱え込んだ。 景麒は逃れる様に身体をずらし、下へと移動して行く。 緋色の薄い茂みは掻き分けるまでもなく、肉の花襞の在り処を晒している。 押し開くと、ぱっくりと秘密の花が咲く。朝露に濡れるが如く、しっとりと 湿った襞の奥の花弁からは、蜜が滴っている。 景・・麒? 止まった動きにいぶかしみながら、そっと窺ってみる。 途端にかぁっと頬が熱くなる。 そんな所を繁々と見詰めないでほしい。 瞬間、陽子の視界がぶれた様に感じた。 「っあ」 景麒が唇を寄せ、舌で襞の内壁を舐め上げる。顔を横に向けると、硬くなっ た蕾を唇で挟み、舌をゆっくり左右に動かす。 「け、景麒っ、駄目だっ・・・そんなとこ、汚いっ」 やっとの事でそれだけ言葉にし、咄嗟に身を起こして、両手で景麒の頭を 押しやる。
130 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:11:14 ID:Pj6pqtaZ
「神である貴女に、汚いところなど・・・」 長い舌で花弁の蜜を舐め取る。 「っ・・嫌・・ぁっ」 ビクッっと陽子の身体が震える。 「この様に甘露ですのに、ほら後から後から、止め処なく溢れて参ります」 「・・はっ・・ぁ」 「こうせねば、溢れて零れ落ちてしまう」 もう一舐め、陽子に止めを差す。 「本当に、止めても宜しいか」 上目遣いの景麒に、視線を絡め取られた。 陽子は、身体の奥が疼いて脈打つのを感じ、自分でも後戻り出来ないところ まで来ているのを解かっていた。 止めないで、とは言えなくて、陽子は小さくかぶりを振る。その目尻には 涙が滲んでいる。 「駄目で嫌なのに、止めてはいけないのですか」 景麒は、やれやれと言う様に薄く笑った。 「景麒、意地悪だ・・優しくって言ったのに・・・」 やっぱりまだ怒ってるんだ。 拗ねたように呟くが、見る見る陽子の目に涙が溜まる。 ちょっと苛めが過ぎたようですね。 「では、もう制止の言葉は聴きませんよ」 景麒はそう囁くと、内襞を舐め上げる。 「・・ぁっ・・あっ」 陽子の身体が跳ねる拍子に、涙が睫毛で弾けた。
131 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:14:25 ID:Pj6pqtaZ
「・・・はっ・・・ぁあっ・・」 花弁の奥を舐めると、唾液よりも早く、溢れてくる蜜で秘壺はトロトロに 潤っていく。 ピチャピチャと、濡れた音が響く。 「・・っ・・・ぅっ・・」 小さくなる声に窺い見れば、陽子は人差し指の裏を唇で噛み、声を殺している。 陽子の小刻みに震え跳ねる身体と、逃げる腰をしっかりと牀に縫い留める。 指を二本回し入れると、内壁が締め付けて来る。それを確かめただけとばかり に、すぐさま抜き取る。 陽子の艶声と嬌態そして雌の匂いに、実のところ景麒も、爆発しそうな己の 気配を必死で押し止めていたのだ。 衣から引き出された景麒の男根、もし陽子がそれを見たなら、後ずさりした かもしれない。それ程の角度で反り返っていた。 幸か不幸か、陽子の思考は半ば以上停止している上に、黒い上着が死角とな り見えないでいた。 麒麟ではなく、雄の性が景麒を突き動かしている。 陽子の膝を持ち上げ、しとどに濡れた秘壺の入り口に先端を挿す、花弁が 亀頭をぱくりと食んだ。腰を押し進めると狭く熱い内壁が、潤滑液を助けに、 景麒を最奥まで招き入れる。 身体の内一杯に受け入れた、景麒自身の存在が、陽子の心をも満たす。 「はぁっ・・んっ」 詰めた息を吐きながら、陽子は苦しげでない吐息を漏らす。 「・・・っ、主上、そのように締め付けられては・・・」 律動を始めた景麒が、うっすらと額に汗を滲ませ、悩ましげな表情を見せる。 陽子は、その表情に愛しさが込み上げて、腕を伸ばした。
132 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:17:01 ID:Pj6pqtaZ
「あっ、はぁ、あ、ああ、んっ」 キシ、キシと牀が軋む音と、くちゅ、ぐちゅりと淫靡な濡れ音、そして陽子 の嬌声、お互いの吐息が混ざり合う。 「あっ、んっ・・・だ・・め・・ぇ・・ああっ」 景麒の動きに合わせるように、陽子の腰も波を打つ。 徐々に速く荒くなっていく、動きと吐息。 「けい・・き、景・・麒っ、景麒ぃ」 景麒に抱きつき、少し舌足らずにうわ言の様に何度も名前を呼ぶ。 耳元で、一心に自分を求める主の声、嬌声混じりに呼ばるそれが、誇り高く、 何とも言えない心地好さを景麒にもたらす。肉体的な摩擦の快感も加わり、 限界がすぐそこに迫っていた。 「主・・上っ」 「やっぁ、ぁあ――っ」 強張り背中を反らせた陽子が崩れ落ちる。 大きく数度胸を上下させる。 呼吸を整え、男根を引き抜いた後の陽子の花弁は、ヒクリ、ヒクリと淫らに 蠢いて、混ざり合った二人の愛液が秘壺から溢れる。 気だるげな、どろりとした空気が牀榻を満たす。 陽子はぼんやりと思っていた。 このまま肉欲に溺れたら、慶は確実に傾くな。 景麒を殺さない為にも、政に頑張らねば。と陽子は薄く苦笑した。
133 :
景陽惑切夜歌 :2007/04/01(日) 23:21:05 ID:Pj6pqtaZ
翌朝。 朝議に向かう外殿への廊屋を、いつもの様に慶主従が歩いている。 が、少し違和感がある。 ぎこちなく歩く陽子に、小さく息を付きながら眺めやる。 それに気付いた陽子が、恨みがましそうに体ごと向きを変え景麒を見やる。 「お前が、こんな処に跡なんか付けるからだろ」 この世界には肩掛けのような物はあっても、首にスカーフを巻く習慣はないし。 ギリギリで隠れているのだ。 首だけで振り向こうものなら、襟から情事の後が見えてしまう。それも一つ ではないのだ。お陰で首を傾げる事も出来ない。 「いつもより主上が大人しくて居られるのは、大変結構な事です」 にっこり、とまでは笑っていないが、目を細めて微笑む景台輔は、大層機嫌 が良い様に見受けられた。 フンと鼻を鳴らし再び歩きながら、ブツブツとまだ不平を洩らす陽子に、やはり 静かに後を添い従う景麒の姿。 一見して登極直後と何ら変わらない様だが、確実に雰囲気が、纏う空気が変わっ ている。 天帝はここまで見越していたのだろうか。 十二国における慶東国の歴史は、まだ始まったばかりだ。
ぐじょーぶです! また(*´д`*)ハァハァさせていただきました!
135 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/01(日) 23:39:05 ID:Pj6pqtaZ
終わりです。 ふぅ、何とか今日中に書き込みできました。 ところで、やっぱりゴム製品のないこの国では、ショーツは紐パンだと思うんです。 ブラはないけど、金太郎みたいな前掛けはあるぽいけど、敢えて無視してノーブラ という設定にしてみました。転変すれば一気に裸になれる麒麟ってある意味 便利ですねぇ。
リアルタイムで読んでしまた…神GJ!!!!!!!!!(*´Д`)ムッハー キレてる景麒に思わず萌えたよ
ちょっとブラックな景麒にドキドキ。w GJ!乙
ネ申 過 ぎ る !!! 黒化景麒に萌えた(*´д`*)!! 上手いなしかし。
グッドジョ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ブ!!!!!
うまくまとまらないんでプロットだけ。 多士魯(タシロ)という隠形に優れ自分の見たもの聞いたものをあとで壁などに投影・再生できるという、ビデオカメラ みたいな能力を持つ新しい使令を手に入れた六太。 間諜にでも使おうかと思って報告したら、尚隆の命令で陽子と珠晶の性生活を撮ってくることに。 戻ってきた多士魯の上映会を、内宮の奥まった狭い一室で開催。題して『十二国最強女王様決定戦』。 まずは珠晶から。供麒を相手にスパンキング→素足で股間踏み付け→そのまま足コキして一回射精→顔面騎乗→ 口に直接放尿とロリ女王様の王道的プレイが映し出され、尚隆も彼女こそ十二国三千六百万のマゾたちを憧れだと大絶賛。 続いて陽子と景麒の寝室が映し出される。終始景麒が攻め続け、あえぎまくる陽子。強気で生意気な言葉を言い、 時に平手打ち等で反撃するもどうしようもなく絶頂に導かれてしまう。これは勝負にならないのではと問う六太に対し、 尚隆は「確かに王道からは外れるが、これはこれで『女王様受け』という一つの理想形だ」とご満悦。
使令の名前ワロタww 誰か書いてくれないか
過去ログ読んでるとなぜか「祥瓊はグラマー」ってのがお約束になってるのな。 ところでこのスレってなぜか女性率が高い気がするんだけど、どうなんだろ。
これ元はホワイトハートのシリーズだろ。 新装版が普及してるとはいえ、年期の入ったファンの多くはWH版の読者だ。 男女比率なんて原作の段階で既に女性側に偏ってるんじゃないか。
gj!
今、拙作をせっせと書いているのだが導入部に百合がある。 百合はアリなのだろうか? 歌で言うとサビは当然男x女なのだが、思いがけなく百合部分が多いのだが…
個人的には801はだめだが百合ならkって感じ。 つーかメインがノーマルなら問題ないと思うんだけど、 そんな気にするほど百合要素ががんばってるの?
私は801も百合もオゲ。 どんな話なんだろうw
自分も百合は桶だな。 むしろ百合テラ見タスw
>147 おkな人もいるだろうけど、だめな人もいるだろうから 最初に注意書きをしてくれると助かるな。
152 :
147 :2007/04/06(金) 23:28:24 ID:k6/iGiAX
百合の導入部だけ、のはずが導入部がずいぶんと長くなったので投下する。 これから投下するのは百合、百合、百合だけだ!しかもエロが少ない! だが、祥瓊好きにはちょと嬉しいと自負している。 ご寛恕下され。
祥瓊の百合ならばきっと美しいでしょう!祥瓊ダイスキ 神様お願いするよ
さくさくと、歩くたびに雪が音を立てる。 屈するのは癪だとばかりに、冷気にすくんでしまいそうな首をしゃんと伸ばし、気の強さが見え 隠れする細面を上げて女は歩いていた。 身に着けている着物こそ質素だが、雪明りに蒼く照らされる顔は行きかえば誰もがはっ、と振り 返らずに入られぬ美貌。宝玉で身を飾れば、どんな美姫とも引けを取らぬだろう。 白い肌に、うっすらとそばかすの跡が残っているのがまた愛らしい。 さく、さく。 ようやく昇り始めた朝日が心地よく己の背中を、佳女は小さな音を立てて雪道を歩き続けた。 ようやく身体が温まってきた頃、池水の傍に建つ粗末と言ってよい程の小さな阿亭が目に見えてくる。 「ふう、しかし遠いわよね」 呆れたような笑い声が白い吐息になってあたりに漂う。 祥瓊は一息吸うと、小走りで阿亭に向かった。 重たげな木の扉は、油をよく差しているとせいか音も立てずにそろりと開く。 たった一つの火鉢からは既に火の気は消え、室内は屋外とほぼ変わらぬ寒さ。ぶるっ、と身を 震わせると、祥瓊は戸をすばやく閉めた。 薄暗い室の真ん中には、薄っぺらな布団をかけてすうすうと寝息をもらす少女。 衣擦れの音だけをさせ、祥瓊はその顔近くに腰を下ろした。 「陽子」
寝息は、止まらない。 「陽子」 身じろぎしない陽子の形の良い鼻をくい、とつまむ。 「んん…」 ようやく目をちろりと見開き、陽子は祥瓊に手をゆるりと伸ばす。 「寒い」 「当たり前じゃないの!いくら狭い室だからと言って、火鉢が一個だけなんて」 「炭が勿体無い」 「そういう問題じゃないでしょう。もう!王ともあろう人が――」 言いかけて、祥瓊は思いがけない力でぐい、と腕を掴まれ布団の中に引きずり込まれた。 「きゃっ」 「寒い」 「待って。炭をおこ――」 陽子は首を振って笑った。 「あっためて、祥瓊」
陽子は祥瓊を抱きしめた。ひんやりとした身体が、祥瓊を包み込む。自分と背は同じくらい なのに、柔らかにまとった筋肉が女性らしくなく祥瓊をきつく抱きとめる。 冷たい陽子の唇が祥瓊の額に落ちた。それはゆっくりと頬を伝い、そして柔らかな唇に落ち着く。 祥瓊は拒まず、その接吻を受けた。 「何故、目を閉じないの」 「陽子は、男の人じゃないから」 「面白くない」 布団の中でバタバタと陽子は暴れたが、つまらなそうに寝そべり頬杖をつく祥瓊を見ると再び抱きしめた。 「男でなくても、出来る事があるのだが」 「試してみる?」 はぁ、と下品な溜め息をつき、陽子はぱっ、と祥瓊を着物を剥ぎ、その白々とした乳房に顔を 埋めた。 いつしか陽子は祥瓊の身体の下になっている。 紅を履いたような唇が、陽子の身体をなぞった。ちろりと舌が肌を舐め取る度に、ぴくん、と陽子 は身体を震わす。 祥瓊の柔らかな髪が乳房をくすぐり、陽子は耐え切れず身体をくねらせる。 「あ、ん……」 声が漏れ、無意識に自分の指が秘所へと滑り落ちていく。と、それを咎めるようにほっそりとした 指が陽子の手を掴んだ。 「駄目よ」 見下ろす祥瓊の優しい視線に、陽子は赤面して顔をそらす。 「私が、するわ」
己の柔らかい頬で撫ぜるように乳房から腹へ、祥瓊は顔を下ろしていく。そうして、茂みまで 到達すると祥瓊は視線を肉壁にうつし、その襞ををゆっくりと指でなぞる。羞恥のせいか、閉じ ようとする陽子の脚をやんわりとはばみ、両手で濡れる蜜壷を露わにした。 予告なく、さくり、と祥瓊は舌で柔らかく熟した肉孔に分け入る。 「ああっ、ん!やっ!祥瓊!」 口に含める程の蜜が流れ、祥瓊の唇を濡らした。唇と舌のみならず、指でゆっくりと愛撫 しながら祥瓊は陽子を上目遣いで見やる。 痛みをこらえるように眉間に皴を寄せる姿。 祥瓊は、痛みが伝染したかのように顔をしかめた。 (こんなにも、「女」なのに、あなたの魂はまだ少女なのよね――その小さな身体で、王と女と 言う、背反した運命を背負って) 「お願い、祥瓊。お願い、お願い、早く――お願い」 痙攣しはじめた身体をくねらせ、陽子が更に大きく股を開く。 祥瓊は悲しみをこらえるように、甘く淫靡な匂いをはなつ陽子の秘芯に唇を押し付け、今と なっては遠い思い出に心を飛ばした。
さかのぼる事、数月前。 「ねえねえ、陽子。何故、こんな辺鄙なところに阿亭を建てるの?しかもこんなチンケ――」 「こら、鈴。主上のおっしゃる事に文句言うなって。不敬だぞ。な、陽子?」 「不敬は貴方でしょ!陽子を呼び捨てにしないでよね」 半畳を入れられながらも軽々と重く大きな木材を持ち上げ、部下にきっちりと指示をする虎嘯の 姿を鈴は眩しそうに見つめていた。 上官様の難しい話を聞いているより楽で良いや、と何とも不遜な事を言いながら、自分の部下に はっぱをかけつつ、意外に細やかな手つきで阿亭の建設を手がける虎嘯。そして愛おしげに 情人を見つめ、微笑む鈴。 「だが、陽子、鈴が言うのも、もっともだ。あんなご立派な内宮を持ってるのに、こんなちゃちな 離れを作るなんて、どんな気まぐれだ?」 「気まぐれな我侭だよ――、と言ったら、虎嘯に怒られちゃうかな?」 陽子はぺろりと舌を出す。虎嘯は皆まで言うな、とばかりに気持ちよく笑った。 「女の我侭は、過ぎなければ可愛いもんさ。こんな小さい小屋なら、片手間で良い息抜きって もんだ」 何か手伝う事はないか、と何回も声を掛ける陽子を片手で制し、虎嘯は着々と阿亭を形作って いく。虎嘯の額に浮かんだ汗を拭く鈴を見て柳眉を上げて、祥瓊は頬を愛らしく膨らます。 「やあね、やってられないわ。ああ、熱いったらないわ。陽子、ねえ、少し散歩しない?」 ふふ、と笑って陽子は立ち上がった。
「台輔が、怒ってらっしゃったわ。勝手な事を、って」 今回の阿亭の建設の事だろう。陽子は来たか、とばかりに苦笑する。 「いつもの事だ。あいつは、私のする事に賛成なんて一回もした事がない」 「そうでなくて――ねえ、陽子?」 祥瓊は美しい顔を陽子に近づけた。 「何が不満?誰を招くの?誰があの阿亭を使うの?どういう了見?もっと華美にしたらどう?」 は、は、と陽子は笑う。 「質問は一個にしてよ、祥瓊」 「逃げる場所が必要なら、あんな粗末なところは止めなさい」 ぴしり、と祥瓊が言う。 「この王宮はね、あなたに賛同するものばかりじゃないのよ。あんな内宮から離れたところ―― 悲鳴をあげたって、聞けやしない。いいえ、黙って。あなたが幸福か不幸かはこの際関係ないわ。 王ってものは、誰よりも満ち足りて幸せ『そう』にしてなきゃいけないのよ。王が不幸で、 みすぼらしくて、民や官はどんな希望を持てるって言うの?」 一息に言うと祥瓊はふう、と溜め息を吐き、俯いた。 「――言い過ぎました、申し訳ありません」 「良いよ、祥瓊だもの。祥瓊になら、刺されても、笑って死ねる」 「主上!」 沈黙が二人の間に落ちる。そうこうしている間に、緑が美しい園林にたどり着いた。 陽子が大きな木の下に腰を下ろすと、祥瓊も隣に座った。 「いつか、言うよ――」 「陽子?」 「まだ、準備が出来ない。私は、莫迦だから。まだ、うまく説明が出来ない」 「そっか」 泣きそうな陽子を見つめ、祥瓊はそれ以上問い詰める事は出来なかった。
阿亭が出来ても、陽子はそこに足しげく通う事は無かった。 「気まぐれで散財なさるとは、何とも豪気な事で」 無粋な、しかし身を切るように厳しい官達の言葉を、そして麒麟の冷たい視線を歪んだ 笑みで受け、陽子は受け流す。 だが、それを祥瓊だけは見つめていた。 (何でよ、陽子。あんな、小さな掘立小屋) ずうっと、ごくごくたまに、そこに足を運ぶ陽子を見る。 そして、その時の陽子がいつもいつも切羽詰って泣きそうなのを窺って、祥瓊は不安と不満を 胸にためていったのだった。 ああ、と合点がいったのはいつの日だったか。 「ねえ!ちょっと聞いてよ、陽――」 ぱたぱたと駆け寄った陽子の傍に佇む偉丈夫。呼びかけた声が、無言の重圧に消えた。 いつもながら唐突な延王の訪問。 軽口を叩き、そして肩を小突かれるような無礼をはたらかれても頬を紅くして微笑む己が主。 (この人が) 面白そうに、自分をなまめかしく見つめ返す男を祥瓊は睨み返した。 禁門から、騎獣にまたがり飛び立つ延王を笑い泣きのように見つめるその細い背中。 一緒に見送ってよ、お願い祥瓊――本来なら、己なぞ立つ事さえ許されない禁門近くで延王の 出立を見送った時に、不安は確信に変わった。
夜更け、衛兵はまだしも、女官は歩かない時間に祥瓊は阿亭に走った。 何があるのか、何に会うのか、判らぬまに懸命に走った。 (見てらっしゃい、延王。首根っこを捕まえてやるから――!!) 何が出来る訳でも無い、ただ気だけがあせって禁を犯して夜道を走った。 主の濡れた瞳を見つめ、絶対に延王が陽子を抱くのだと確信した。 ようやくたどり着いた阿亭の扉。それを叩こうとした瞬間、己の身が凍った。 「ああああああーーーーっ!!」 陽子の悲鳴。 前触れなしに、がらりと扉を開ける。 そこには、胸も露わに袍をかろうじて足元にまとっただけの、小さな手を自分の秘所と乳房に 押し当てている陽子が独り、居た。 「見るな!」 見るな、見るな、見るな――祥瓊と目が合った瞬間、陽子は袍を引き寄せ、泣き叫んだ。 刀を引き寄せ、それを胸に抱えて瞳だけは狂人のようにぎらぎらと光らせる陽子を見つめ、 ふわりと祥瓊はその身体を包み込もうと両手を広げる。 「殺す――」 刀を構えた陽子に微笑み、祥瓊は身体を近づけた。 「陽子」 「近寄るな」 「――辛かった、ね?」 「うるさい!去れ!」 「辛くて、悲しかったね」 陽子から、覇気が消えうせた。刹那、陽子は刀を捨て、祥瓊の胸に顔を埋め、号泣した。
「祥瓊、祥瓊」 「陽子。判るよ。言いなさい」 「祥瓊」 「言って」 思い出すだけで、腰の奥が熱くなる。 朝議の時でさえ、ふとした瞬間に耐え切れず、声を漏らしそうになる。 かぐわしい花の香りをかいだ途端に、己の中から蜜がこぼれ、秘壁が痙攣して思わずしゃがみ こんで歩けなくなる。 会えないならまだ良い。 あの人は、思いがけない時にやってきて、自分の肩を抱き、飼い犬のようにくしゃくしゃと髪の毛を かき回す。 「でも、あの方は帰るんだ――何が王だ。私は、欲しいものさえ手に入れられない。こんな淫らで 耐え切れずに己を――じ、じ、自分の指で慰めて――。卑しい!声を聞かれたくないから、 己の嬌声を聞かれたくないがばかりに、それだけの理由でこんな阿亭を建てさせて!」 「判るわ」 間髪入れない祥瓊の静かな言葉。 「祥瓊に判る訳ない!そんな、美しくって。女らしくって!!自分で自分を慰めるのが、どんなに 情けないか判る訳ないくせに!!」 祥瓊はふわりと暴れる陽子を抱きしめた。 「判るわ。だって、私も女だもの」
ひた、と祥瓊は陽子を見据えた。 「陽子、あなたは王よ。ひと時も隙を作ってはいけないの。どんな漢であっても、あなたの魂まで 入って、無防備にさせる訳にはいかないの」 「何を言っているのか、判らない――」 泣きじゃくる陽子を、母親のように祥瓊はかき抱いた。 王と、碑女。 女と少女。 魂と、現身は、等しくない。それが異なる程、本人には辛い事だろう。 己を慰める事すらこんな小さな阿亭を建てる事でしか出来なかった陽子に、祥瓊は涙した。 「私に延王の代わりは出来ません。でも、喜びを与える事なら出来ます。出来るのよ」 陽子は震える体も、流れ落ちる涙も止められず、ただ無言で祥瓊を見つめた。 「陽子。貴女がそんなにも耐えられない業を背負っているのであれば、私を使いなさい。 あなたが自分を慰める事を卑しいと感じるのであれば、卑しい部分は私がそっくり引き受けます」 「祥瓊」 誰にもした事のない、深い接吻を、祥瓊は己の主に捧げた――
「ああああっ!!」 陽子の嬌声で、祥瓊は我に帰る。 (そうだ、私は全てを引き受けたのだ。己の主の卑しい部分を、受け止めようと) 祥瓊はわざと品無く笑う。 「まだ、よ。陽子」 祥瓊は蕾をこりりと噛み、吸いながら指を入れて捏ね回した。そして、秘壷の入り口第一関節 くらいまで入ったところ、ちょうど肉壁入り口の上部、陽子だけなのか真珠のようにこりっと 凝り固まったところを押した。 途端、陽子の身体の震えが増す。 「あ、あ、あ。良い、すごく、良い!祥瓊!お願い、止めないで!!」 真珠のような固まりを爪で傷つけないよう柔らかく押し、擦り続ける。 ちゅっ、と堅さを増した蕾を祥瓊は強く吸い、同時にこりこりと内壁を刺激し続けた。 「あ」 瞬間、陽子は己の嬌声に驚いたように瞳を一度だけ見開き、そしてどろりと愛液で敷布を濡らし、足をぴん、と張った。 「行く」
祥瓊は、裸身を恥ずかしがるでもなくその美神のような身体を晒し、陽子にまたがったまま、 己の主を見下ろした。 「陽子」 はぁはぁと息を吐き、陽子はぷるぷると震え続けた。 ふっ、と祥瓊は笑う ――夢中になっているのは私。 手に入れられないものに、焦がれているのは私。 貴方の想い人を、斬って消してしまいたいのは私。そして―― 「貴女に斬られて消えてしまいたいのは、私――」 ぴくぴくと身体を震わす陽子を見つめて祥瓊は呟く。 聞こえているのか聞こえていないのか、ぼんやりとした目で、陽子は祥瓊を見つめた。 「ねえ」 「どうしたの、陽子?」 「あの」 もじもじとする陽子を見つめ、祥瓊は優美に小首を傾げる。美しい祥瓊と目が合ったせいか、 甘やかな戯みのせいか、陽子は羞恥に胸まで赤くする。 「ね、祥瓊。二回戦は、あり?」 「あり」 笑う祥瓊の身体の上に、今度覆いかぶさるのは、陽子。 叶うな、情人の想いよ―― 祥瓊の想いが、金波宮に降り積もる雪に埋もれた。 <続>
166 :
147 :2007/04/07(土) 00:20:10 ID:ryS0JCBC
自分が好きなのは、数年前の祥瓊と月渓のSS。あれは、本当にすごかった。鳥肌。 で、しばし待って、祥瓊のはなしをようやく書きました。 いつかの作者さんが、これを読んで叱咤してくれると良いなぁ。 祥瓊、最高だよ。十二国、そして祥瓊バンザイ! 追記 リレー、高レベルだね。続けて欲しい。
おおっ! いい!
祥瓊祭りキボンヌ
>>147 さん、女神様のような祥瓊をアリガトウ
>147さん、ありがとう! 祥瓊の想いも陽子の想いも切ないなあ。
171 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/08(日) 02:31:22 ID:J5ehuNfH
>>166 さんの仰ってる、数年前の祥瓊と月渓のSSがすっごい気になるのですが、
どこにあるんでしょう?書庫には見当たらないし、過去スレ見られるところは見
たんですが・・・・うわぁ、気になるぅ。
え、書庫にあったよ
>>171 >過去スレ見られるところは見たんですが・・・・
どこにあるかは知らないけど、いいか
>>3 の↓で全ての過去板が読める
・エロパロ板過去ログ(まとめサイト内、ただしTOPからはリンクしてません)
174 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/08(日) 17:05:38 ID:J5ehuNfH
〜数年前の祥瓊と月渓のSS
大作だよね…書庫も過去スレもブクマしてるけど
作家さん、また出現してくださらないかなあ…V
あのときは、倒れすぎのAAが凄くて大笑いしたのを覚えてる…
⊂(。Д。⊂~⌒⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
こんなカンジで(笑)あれから三年以上経つのかあ…つい昨日のようだね
>>171 さん
ttp://red.ribbon.to/~giraffe/ss.html 書庫のカンリニンさまがお忙しいみたいなので…
いいのかなあ、載せちゃっても…ダメだったらゴメンなさい(汗)
「一品物」のところにありますよ〜〜って、もう見つけられてるかもだけど
176 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/08(日) 23:31:30 ID:J5ehuNfH
>>175 さん ご丁寧にありがとうです。
この板の方々って本当に良い方ばかり。
あれからすぐSS読みました。どうして見つけられなかったのか orz オサワガセシマシタ
倒れすぎのAA、気持ち分かります(笑)
>>176 さん 見つかりましたか!良かった〜v
ゼヒご一緒に、当時の作者様を召還するお祈りに加わってくださいませ(笑)
…つか、ワタシも当時倒れ、⊂⌒~⊃。Д。)⊃
「オマイら倒れ杉」と突っ込まれた者(←その方も倒れてた…(笑))の一人ですv
再び175です〜五冊目がhtml化されてるのに、どこかに四冊目まで〜とかなってたのかな??
これまた余計なお世話だったらスミマセン…>д<;
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1064/10641/1064166623.html それにしても…月祥作者さま連載時の
バッタバッタと倒れる人続出させて下った異様な、
もとい愉快な月祥祭りは、授業中に(←大学である事を祈りますが(笑))
悶々となさってた人も含め、このスレのある種、伝説と化しているのではなかろうかと…
煩悩の十二国記*五冊目*
の、598さんが603から783にかけて連載なされた【 紺青の鬣 】は、
月渓×祥瓊で倒れる人⊂⌒~⊃。Д。)⊃ を続出させた名作にして、
「その後のクマさんのテクで祥瓊は満足できるのか」という物議をかもした
衝撃の(笑)話題作でしたよね…クマさんには愛(と時間(笑))があるから
大丈夫だ!という結論に達したような(?)が、ガンバレ桓たい〜〜
⊂⌒~⊃_A_)⊃⊂⌒~⊃。Д。)⊃⊂⌒~⊃_A_)⊃⊂⌒~⊃。Д。)⊃
↑
ああっこんな人まで……!!
しょ、職人様…再び降臨お待ち申し上げております〜〜mT▽Tm
180 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/10(火) 00:35:49 ID:tF53vPyu
>>135 終わりと言わずに立場逆転洋子主導書いてほしいにゃ
sage忘れた スマソ
182 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/10(火) 16:56:37 ID:ybxFkkEA
果してこれを4作目と言っていいのか・・・。 創作する前に、パロ見てしまったのがいけないのかな・・・orz どんなネタ考えてもギャグになるんです・・・ボスケテ (T△T 三 T△T) ワタクシめが、○わ○わ に弱いもので一回書いてみたかったんです。 御咎めは如何様にも・・・m(_ _;)m イマノウチニアヤマッテオコウ
183 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 16:59:31 ID:ybxFkkEA
はぁ。 何度目かの溜め息に、鈴が「どうしたの?」と問い掛ける。 四季折々の花が咲き乱れる花殿の、石案に頬杖を付きながらぼやく。 「病気が無いってのは、良くも悪くもあるな・・ってね」 「悪くもって・・・悪いの?」 う〜ん。と陽子は少し唸る。 「まぁ、食べなかったり、眠らなかったりしたら、やつれはするんだろうけど、 支障なく動ける訳だよね。ストレスで胃に穴が開くって事も無いのだろうなぁ。 あってもすぐ治ってしまうのかな。となると、辛い時に辛そうに見えないよね」 仮病を使う気は更々無いが、病が無いのだ、飯ストか眠ストでもしなければ、 (この二人がいて女官達がいる、事実そんな事は不可能だろうな。)客観的に SOSは出せないと言う事になる。否、これ見よがしに調子が悪いとか不調だ とか言いたい訳ではないのだが・・・それにしたって、そういうサインは出し たいではないか。 景麒の様に溜め息の数を増やそうか。だが、それをするとあいつは嫌な顔をす るだろうな・・・。 「あらあら、また変な事に悩んでいるの?胎果って大変なのねぇ」 祥瓊が、少し呆れ顔で言葉を挟む。 「その、ストレスってなーに?」 ストレスは、語変換されなかったらしい。 「抑圧とか、不満とか、恐怖とか・・・兎に角、ああ嫌だなと感じると体に蓄積 されていくもの、と言えばいいのかな」 目には見えないものを説明するのは難しいな、上手く出来ない。 ふ〜ん。と鈴が納得する。 「蓬莱だと、さっきも言った通り、胃に穴が開いたり、血を吐いたり、病で寝込 んだり、要するに体に変調を来たす。悪化すると精神を病んだりする者もいたんだ」 「うわぁ、怖いのね」 と鈴が驚く。
184 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:02:26 ID:ybxFkkEA
三人だけのお茶会だけに、名前も呼び捨て、もちろん敬語もない会話になる。 何事にも察しの良い祥瓊が問う。 「陽子、もしかして今、何か辛い事でもあるの?」 「辛いというか、眼精疲労や肩凝りしても次の日には治ってたりするから、 肉体的な疲労はないんだけど、精神的な疲労ってのはなくならないんだなぁとね」 「精神的な疲労?・・・息抜きや気分転換がしたいってことなのね?」 「私より国民はまだ大変なのだから、こんな事思うのはいけないのだろうな」 作法や宮廷内の決事、式典礼典の進行等は、何とか覚える事が出来た。 が、政を行うに当たって、字が書けない、読めないというのは、大変な負の要素 だとつくづく思う。名前位は書けるようになったが、筆で書くという行為に慣れ ないから、ミミズの這ったようなものになってしまうし、書簡は全て音読して 貰わねばならない。自力で読解するには時間が掛かり過ぎるのだ。時間を掛け られるのは安定した基礎を築いてからだ。それは良く分かっているのだが、 この音読してもらうのが心苦しくていけない。景麒や浩瀚に交代で読んでもらう のだが、書簡の多い時は声を枯れさせた事もある。異口同音語は字を見なければ 分からないのに、それもままならない。三公や祥瓊は、政には関与出来ないから 頼る事は出来ないし、他の官に音読してもらう王の様など見せられないのだから、 結局あの二人に負担を強いているのだ。景麒は州候の仕事もある、浩瀚も私以上 に仕事がある筈なのに。結局、私の裁可を仰がなくてはならないもの以外は、 彼等がやってくれているということなのだ。 この数年、頑張っているのだが、自分の不甲斐無さに落ち込むこと屡だ。 「蓬莱でもそうだったが、国の上層部が使う言葉は難しくていけない」
185 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:05:37 ID:ybxFkkEA
祥瓊が少し頷く。 「そうね。下々の者には分からない言葉を使のは、国の威信や官吏の矜持の意 が大きいわね」 格式ばった物言いや政治用語は、身分の差を強調しているような気がしてなら ない。 砕けた言い方にしてくれれば良いのに。とつい思ってしまう。 「蓬莱では学校の成績はそこそこ良かったのだけれど、こちらに来て落ちこぼ れの気分をしっかり味わえてるよ」 溜め息を落とす。 「天帝も、言葉だけじゃなくて字も読めるようにしてくれたら、良かったのにな」 そう呟いてしまってから、即座に首を振る。 「済まない。鈴のような、普通の海客はもっと大変なんだよな」 自分は幸運な方なのだ。と言い聞かせる。 「延王はどうなさったのだろう。やはり、時間が掛かったのだろうか・・・」 「焦っても仕方ないわ。だって、陽子はまだこの国に来てたったの数年なんだもの、 言ってみれば、桂桂よりも子供ってことよ」 十歳の子供に満たなくても当然よ。と祥瓊がやんわりと慰める。 「そうね。私も小間使いや下働きばかりだったから、字は読めないわ。陽子と 一緒に勉強しなきゃね」 鈴の言葉に、ふふん、と祥瓊が笑う。 「鈴には夕暉がいるものねー。文のやり取りをすればいいじゃない。古今東西 恋文ほど字や文章の上達に役立つものは無いわよ? ああ、でも後数年もすれば官吏になって、王宮仕えするんだわね」 高官になれる素質十分だもの、そうなれば・・・。と意味有り気に鈴に笑い掛 ける。 「何でそうなるのよ。祥瓊」 「赤くならないの。そうなって仙籍に入れば、鈴より外見も年上になるんじゃ ないかしら」 鈴は、中身も子供のまま歳を取ったようなものだし、夕暉の方がよっぽど大人だもの。
186 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:08:10 ID:ybxFkkEA
「へー、そうなのか。鈴、済まない。気が付かなかった。贔屓は出来ないが、 仙籍の時期については考慮するよ」 と、真面目な顔で陽子が追い討ちを掛ける。 図星を指されたのか、鈴が耳まで真っ赤になっている。 口を尖らせて、反撃とばかりに祥瓊に食って掛かる。 「そう言う祥瓊はどうなのよ。桓魋とはどうなってるのよ。楽俊って人もい なかった?それに、浩瀚様とも何かあるような噂を聞いたわよ」 陽子は、びっくりして目を瞠る。 「そ、そうなのか。祥瓊」 少し頬を染めて、祥瓊は否定する。 「いやぁね。楽俊は、陽子もそうでしょ、恩人で頼りになる大切な友達よ。 浩瀚様はあの冷たそうで切れ者なところが素敵で憧れるけど、付き合うには 疲れそうじゃない」 だが、桓魋の名前が出てこない。という事は、もしかして、否もしかしなく ても、そういう事なのか。 「私は本当に鈍感だな。今は人手が足りなくて、桓魋も忙しいだろう。済ま ない」 謝る事じゃないでしょう。と祥瓊が苦笑する。 『で、陽子は台輔と旨くいってるのよね』 ここぞとばかり、二重音で聞いてくる。 「え、ええっ!?」 女三人寄れば、やはり色恋の話になってもおかしくはないが、矛先が自分に 向くとは思っていなかった。 答える代わりに、陽子の頬が染まる。 「やっぱりー。だと思った」 「以前は男前だったのに、最近の陽子ってば、妙に色気があるのよね」 この二人に隠し事は出来ないな、と陽子は思った。 「女官達もあの仏頂面には近寄り難い風だけど、陽子を見る眼差しがね」 ねぇ。と祥瓊は鈴に同意を求める。 「うん、とっても優しく感じる時があるのよ」 ええ、そうなのか?と陽子は瞬きする。 「あれを見ちゃったらねぇ。 ましてや微笑みなんて見たら、そりゃあ、予王も狂うってものよ。 もし満面の笑みなんか見ようものなら、多分女官が何人か倒れるんじゃない かしら?」
187 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:09:26 ID:ybxFkkEA
「そ、そうなのか」 陽子の表情に、クスクスと二人が笑う。 「なんて顔してるのよ、陽子。大丈夫よ。台輔は陽子以外眼中に無いから」 「そうよぉ。台輔なんて恐れ多過ぎて、恋の相手になんて考えられないもの」 思わずほっとして、それがまた二人の笑いに拍車をかける。 「陽子って可愛いわね」 「うん、可愛い」 居た堪れなくて、慌てて席を立つ。 「えっと、ごめん。政務の続きに戻る。二人ともまたね」 二人のクスクス笑いを背に、早足で歩きながら、まだちょっと熱い頬をぱち ぱちと叩く。 「ひょっとして、私は苛められ体質なのか」 蓬莱では、委員長気質というのか、優等生で居ようとし過ぎて、厄介事を全て 回されていたのだが・・・まぁ、あれも一種の苛めだったかもしれないな。 と今になって思い至る。 「そうか、鈴も祥瓊も見た目は同じ年頃だけど、遥かに私よりも年上じゃないか」 と今更ながら実感する。二十歳弱の私と、その二倍三倍生きている者とでは、 そもそも太刀打ち出来るものではない。 本当に、若僧と言われても口答えできない。
188 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:11:20 ID:ybxFkkEA
本日の政務が一段落し、冢宰が書房を退出した後のことである。 ほう。と憂いの表情で、陽子は、本日幾度目かの溜め息を吐く。 物憂げな横顔にドキリとするも、景麒は何事かと、気付かれぬ様に横目で様子を窺う。陽子の溜め息の度に、 少しずつこちらの体温が上昇するような気さえする。 伏せられた睫毛から覗く碧眼が、時折り揺らいで何とも切ない。 「雁に行きたい」 ぽつり、と陽子が呟く。 「・・は?」 ここ暫らく、大人しく王宮に居ると思っていたが・・・。 「また、ですか」 多少ムッとしながら、陽子がそっぽを向く。 また、という台詞部分の声が、少し硬かったことに陽子は気付いていない。 「またで悪いか。 度々王が国を空け、隣国とはいえ他国に訪問するのは、好ましく無いと言うのだろ」 分かっているさ。 未だに、官吏達の中にもそう思っている者が多い。国の威信や矜持がそれ程 大事なのか、良く言えば愛国心が強く、悪く言えば自国主義というのか。 ふう。とまた溜め息を吐く。 「いいな、延王や延麒は」 延王なら同じ悩みを分かってくれる、延麒なら弟の様に屈託無く自分を励まし てくれる、そして、楽俊の姿は自分を和ませてくれることだろう。 「主上・・・」 やはり、政が辛いのだろうか。だが、と思う。 自分の心が狭いのだろうか。登極前にも延主従に助けられ、雁は長寿大国で あり、教えを請うのは悪い事ではない、ないが・・、しかし。
189 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:13:04 ID:ybxFkkEA
「・・・楽俊に」 陽子の呟きに、景麒の眉がピクリと僅かに動く。 「会いたいなぁ・・・」 な、何ですと―。 そ、それは、どういう意味ですか。主上っ。 が、それは言葉にならない。 内心大いに慌てているのだが、外見からでは良く分からない。否、分からない 様に自制していると言うべきか。 だが、いつもより多い瞬きの回数が、隠し切れない動揺を物語る。 「楽俊殿も、今は允許を控えた大切な時、邪魔をなされては・・・」 尤もらしく、やんわり制止の言葉を投げる。 が、景麒の表情は微妙に引き攣っている。 「うん、それは良く分かっている。 だけど少しの間、眺められたら・・・出来れば、ちょっとだけ、触りたいな。 抱き付きたいけど、慎みが無いって楽俊また怒るだろうし・・・」 ああ、主上。抱き付きたいなどと、何ということを。そのように楽俊殿の事を 想っておいでなのか。 私の事を好きだと仰ったのは、一体何だったのか。 もう心変わりなされたのか。 慈悲の獣と言えど、陽子の発した言葉の衝撃に、景麒は軽い眩暈を感じた。 そんな景麒の動揺を他所に、陽子は過去を反芻するように呟く。 「あの髭が小刻みに動いたり、ふわふわ風にそよぐ毛皮が、好いんだよなぁ。 近所に居た人懐っこいゴールデンレトリバーや、小さい頃触らせてもらった コリーみたいで・・・」 あのふわふわ、さぞかし癒されそうだ。 はたと、景麒が思案する。
190 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:15:53 ID:ybxFkkEA
主上は、半獣がお好みなのか。 「・・・禁軍左・・・」 将軍は。と言い掛けて咄嗟に口を紡ぐ。 ああ、いけない。左将軍に主上が、抱きつく・・・。到底、甘受出来る物ではない。 陽子は首を振る。 アニマルセラピーが解からないのだろうか、そもそもこちらには存在しないのか。 「桓魋じゃあなぁ。それに、そんなの祥瓊に悪・・・」 今度は陽子が言い掛けて、慌てて口篭る。 こんな個人的な事を勝手に言って良いものじゃないな。 「熊は却下だ。半獣なら誰でも良いって訳じゃないぞ」 陽子の言葉で、女史と左将軍の関係に多少の驚きはあったが、今の景麒にはそれ どころではない。 では主上は、ご自分と同じ位の大きさの動物に、触って抱き付きたいという事 なのだろうか。 「ならば、後程驃騎を・・・」 百歩譲って、使令ならば、何とか許せるかもしれない。 景麒の言葉に、陽子がじろりと見やる。 「犬とは違うし、毛が硬いじゃないか、それに使令達には悪いが、到底可愛い とは言い難いし・・・」 可愛いと思う時もあるが、愛玩動物の可愛さでは、決して無い。 景麒の影の中で、使令達の落ち込みというか、どよめきが起こる。 可愛い・・・。 「それならば雀胡を」 「うーん、あれは小さ過ぎる」 麒麟なら・・・でも麒麟年齢でいえば、延麒位が丁度良さそうなのにな・・・。 陽子の極細声の呟きを、しっかりと耳の端で捉える。 「ならば」 私が。と切り出そうとしたのを、陽子が手で制す。 「ああ、いい、いい。 転変なぞするなよ。宮中で転変などしたら、何事かと不信に思われる。麒麟の 転変程珍しいものはないからな」 湯殿で久しぶりに見たが・・・・あの時は・・・・。と考え始めるのを無理矢理 追いやる、慌てて思考を切り替える。
191 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:17:47 ID:ybxFkkEA
「楽俊が一番なんだけどなぁ・・・」 アレも立派な一男性なのですよっ。と、このずれた感覚の主に思わず拳を握る。 そして、「一番」という言葉に、軽い嫉妬を覚える。 陽子は毛皮としての一番と言っているのだが、景麒の心中は穏やかではない。 「馬鹿な事を仰らないで下さい。王なのですから、慎み以前の問題です。間違っ ても、その様な行動は為されませんよう」 そう言われて、むぅっと陽子が剥れる。 「分かってるよ。ちょっと言ってみただけじゃないか。本当にお前は、他愛無い お喋りというものすら出来ないんだから・・・」 愚痴くらい気持ち良く零させろ。堅物が。 と、ブツブツと不満を洩らしている陽子を横目に、景麒は思案する。 延王や延麒が羨ましく、且つ楽俊もとい、毛皮がふわふわな大型の生き物に触り たい。 延主従が羨ましいのは、自由に外へ出たいという事か。(全く、あの主従にも 困ったものだ。主上に悪い影響を及ぼしているではないか。あの二人こそが、 特異な例だというのに。)毛皮がふわふわな生き物は(誰であろうと何であろう と、主上に触られているのを、気分良く見守る事は出来そうにない。)・・・ 自分で我慢して頂こう。 当たらずとも遠からず、景麒は思案に明け暮れる。
192 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:19:54 ID:ybxFkkEA
数日後。 「本日は、以上で御座います」と冢宰が告げ退室し、思いの外執務が早く終わっ た午後。 「主上。今から少し、私にお付き合い願えますか」 と、景麒が切り出した。 「別に構わないが・・・何だ? お前がそんな事を言うなんて珍しいな」 と軽く笑ったのが、つい先刻。 今は空を、雲海の下を、使令に乗り飛んでいる。 いつもなら男装や袍子を着て大きく跨るのだが、今回は官服姿のままなのでそう はいかず、というよりさせて貰えず、驃騎へ横乗りの状態だった。 そろりと、景麒の顔を横目で見上げる。 一体何処へ連れて行こうというのだろうか。 王宮から外出できるのは嬉しいが、行き先が分からない。 決済に現地視察が必要なものでもあるのだろうか。 まさかな。と考え直す。 何か会話でもしてくれれば、間が持つのに・・・本当に気が利かない、この 朴念仁は。と、陽子はちょっと腹を立てる。 時間の感覚が分からないが、多分、十五分位経った頃だろうか、景麒が口を開く。 「主上、暫らく目を閉じて頂けますか」 見せたくない物でもあるのか。と、一寸むっとしたが、大人しく言葉通りに従う。 数十秒後、どこかへ着地したような軽い衝撃が伝わる。 景麒の助けを借りて、恐る恐る地面と思しきものに足を付け、立ち上がる。 程なく、風と、それに混じる草の匂いが鼻を掠める。
193 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/10(火) 17:22:43 ID:ybxFkkEA
「もう、目を開けられて宜しいですよ」 瞼を開けると、陽の光で多少眩しさに目が眩んだが、すぐに鮮やかな緑が目に 飛び込み、次いで、たんぽぽの様な小さい黄や白、薄桃色の花。余り背丈の高 くないそれらがそこら一帯に咲いているのが分かった。草も芝生より柔らかく、 長さは二寸に満たない。蓬莱では見たことのない種だが、それでも美しいと思う。 「ぅ、わぁ」 陽子はそう感嘆の声を上げると、顔を輝かせる。慶に、こんな場所があったとは。 絶景。 そう評するしかない。 風が気持ち好い。 数本の樹木が点在し、その中の大樹が丁度良い木陰を作ってくれていた。そこに、 今二人は立っていた。 「景麒、此処は一体?」 思い出した様に景麒を見上げ、陽子が問う。 「蓬山より下山した折り慶国全土を回り、見知っておりましたが、最近思い出 しまして、主上に御目に掛けようと」 蓬山に、幼い泰麒と過ごした麝香苴の苑があったが、此処はそこと良く似ている。 そこよりは幾分狭いが、それでも十分広い草原。周りは切り立った崖があり、 人の立ち入れる場所ではない。上空の見晴らしも良い。 此処ならば、安全面を危惧する必要もない。 「この一帯を禁苑と致しました。元よりこの辺りは、人が自力で立ち入れる 場所ではありませんので、問題はないかと」 予王は、園林を献上され大層喜ばれていた。が、主上はそのような物は望んで いないように思えた。 それは間違いではなかったことに景麒は安堵する。
ちょっ、ここで切られるかww
同音異義語、な。
う〜む、萌歌なのは判るが悶え歌部分も欲しいのう〜
ここエロパロスレですから当然
198 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/11(水) 02:20:20 ID:Mzc6covl
規制に引っかかったんです なぜ あそこで引っかかるのか orz
199 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/11(水) 02:23:53 ID:Mzc6covl
先日。 内殿より仁重殿へ渡る回廊で、女史と女御に呼び止められた。 「台輔。少々聞いて頂きたい事が御座います」 と女御が切り出す。 「このままでは、陽子・・いえ主上の胃に穴が、いえ、お心が病んでしまわれます」 何、と景麒の眉間が寄る。 焦り上手く言葉が見つからない様子を見て、落ち着きなさいな。と女史が女御を宥め て、言葉を継ぐ。 「未だ読み書きが儘ならない事に、心を痛めておいでです。台輔や冢宰に負担を強い ていると・・・主上は生真面目でいらっしゃるので、自分が政務の、御二方の足を 引っ張っているのではと・・・」 以前声が掠れた事があったが、あの時辛そうな何とも言えない表情をされたのは、 聞き辛さに顔を顰められたのではなかったのか。と景麒は思い当たる。 「主上が、そう仰ったのか」 祥瓊は思う。 政敵や官吏の動向等は、私達周りに居る者でどうとでもなるが、台輔との関係 が成った今、陽子がぶつかっている一番の難問は、政務に及ぶ事しかないだろう。 愚痴を聞いてあげることは出来ても、その件で陽子を元気付けられるのは、 当事者の台輔を於いて他に無い。それを示唆するのが私達の役目ではないか。 やはり男性陣では細やかな気配りというか、配慮というか、思いやりに欠ける ところが多々ある。困ったものだ。 だから、私達が口を出して、手助けをせねば、と。 「いいえ、そのような事を、はっきりと仰られる御方では御座いませんでしょう。 常に気負い張った肩を、時には年相応に落として差し上げてほしいのです」 「どこか外界にでも連れ出して、息抜きさせてあげてください」 鈴の直球な物言いが、こういう時に助かる。と祥瓊が微笑む。 この二人の言う事ならば間違いはないのだろう。特に主上に関することならば。 いつものように、言うだけ言うと立礼し、二人は去って行った。 過日の主上の不可解な言と照らし合わせ、どうしたものかと景麒は思案した。
200 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/11(水) 02:26:44 ID:Mzc6covl
景麒は目の前の陽子の表情に、自分の選択は間違っていなかったと、内心で胸 を撫で下ろす。 見れば陽子は冠の顎紐を解き、履を脱ぎ、それらをそこらに転がすと、引き詰 めた髪を解き、裸足で思い切り伸びをしている。 主上、何をしておいでか。と声を掛けそうになって、景麒は押し止まる。 「裸足で草の上を歩くなんて、何年振りだろう」 陽子は、草の感触を確かめるように、数歩歩く。 此処には官の目も無いのだ、嬉しそうな主上に敢えて水を差す事もなかろう。 木陰から出、陽の光に照らされ靡く緋色の髪は、キラキラと輝く。 名前の通り、陽が良く御似合いになる。 景麒は知らず目を細めて眺めていた。 暫らくして、陽子は背後からの風を感じた。旋風の様な、前方よりの穏やか な風とは違うもの。 『形(なり)は少し大きいですが、お許し頂きます』 憮然とした響きの宿る言葉。 ん?と陽子は景麒の居た方向を見やる。 其処には、樹の根元に白金の獣が佇んで居た。長い鬣が木漏れ日に透け輝き、 優美な躯体が横たわる。 陽子は暫らく驚いた様に瞠目していたが、くすりと笑うと、ゆっくり景麒に 近付く。 屈むと左手を景麒の右頬に当て、左頬に口付けた。 『主上・・・』 麒麟の大きな澄んだ瞳が、僅かに伏せられる。
201 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/11(水) 02:29:17 ID:Mzc6covl
そのまま、陽子は首に両腕を回し、大きな耳に囁く。 「景麒・・・有難う。こんな綺麗で、素晴らしい場所に連れて来て、見せて くれて・・・おまけに」 転変してくれるなんて・・・。 耳元の囁きに、ぞくりとするも、景麒は答えた。 『御気に、召しましたか』 うん。と頷くと、陽子はころりと体を回転させると、馬でいう押の部分に抱き つく様に寄り掛かり、鬣を手で梳いてみる。 その手触りに、人の姿の時とあまり変わらないんだな。と感想を漏らす。 『主上、ゆっくりで宜しいのです。王を助ける、その為に私達がいるのですか ら・・・。御焦りなさいますな』 その言葉に、鈴と祥瓊が何か言ってくれたのかもしれないと、思い当たる。 私の愚痴をきちんと受け止めてくれていたんだな、と嬉しさが込み上げる。 「うん・・・」 陽子は鬣に顔を埋め、くぐもった声で頷く。 陽子は鬣や、角度によって色の変わる背を撫でる。伝わる体温と、気持ちの 好い初夏の風に、次第に瞼が重くなる。 一方、景麒は動けずにいた。 敢えて前を向いていた為死角で見えないが、鬣を梳かれあちこち撫でられる 感触に、くすぐったくもあり、心地好くもあったが、人の形の時ではありえ ない程、陽子の方から近付いて来る上に、触れて来るのだ。驚きと焦りで、 どうしたら良いものかと石化してしまっていた。
202 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/11(水) 02:31:09 ID:Mzc6covl
これが人の形であったなら、と少し悔しくもある。 私の方こそ触れたいと思っているのに・・・いっそ・・・。と一瞬考えたが、 心の中でかぶりを振る。 今姿を戻せば、間違いなく主上は怒るだろう。 ことり、と今までにない感触と重みに、振り返る。 とそこには、仰向けにやや首を傾げて眠る少女が居た。 きつい目元がなりを潜め、微笑みの残る寝顔。気持ち良さそうに胸が上下し、 規則正しい寝息が鬣を擽る。 髪より濃い色の睫毛が僅かに振るえ、頬に影が落ち、軟らかそうな唇と、 時折り露になる項にドキリとする。 緋色の前髪が風に吹かれて揺れ、時々形の良い額が見え隠れし、その横で鬣を 絡めたままの半分握られた手が、何とも愛らしい。 こんなに近くでゆっくりと、陽子の寝顔を観察したことはないかもしれない。 無防備なその様に、吸い寄せられるというのか、凄まじい引力を感じる。が、 腕も伸ばせない、指で触れる事も出来ない、これは拷問ではなかろうか。 首を曲げ、頬を寄せ触れようと試みるが、陽子の小さく漏らされた声に、 起こしては、とそれすら躊躇われ寸前で止める。 と同時に、小さく漏らされた声、その響きを理解した瞬間。 景麒は、参りましたと言う様に苦笑すると、小さく囁く。 『御疲れだったのですね・・・』 このように無防備な姿を晒されるのは嬉しい反面、危険だと思わずにはいられない。 まがり間違っても、他の男には見せられない。 これは当分、雁には行かせられない。 例え、齢五百年の延主従であろうと、又は主上の恩人であろうと、負けません。
203 :
景陽愛眠萌歌 :2007/04/11(水) 02:32:38 ID:Mzc6covl
目を覚ますと、目に飛び込んできたのは、黒い服の布と夕焼けの空の上だった。 「御目覚めですか」 声と同時に我が身を見回すと、行きと同じ様な体勢だが、景麒の胸に凭れる格好 で、驃騎の背に居た。 履を履かせてくれたらしく、裸足ではない。冠は太腿の内股の上に置かれ、腰に 回された景麒の手が紐を持っている。 「何だか、沢山寝てしまった・・・」 今思えばこれは、蓬莱で言うところのデートに他ならなかったのだが、自分だけ 気持ち良く、ぐーすか寝てしまったのだ、余りと言えば余りだ。 少し照れた様に、 「済まないな」 と申し訳なさそうに、陽子が呟く。 「宜しいのですよ」 と、景麒が微笑んだ。 「主上に喜んで頂けたなら、この上も無い至福で御座います」 何か、含みのあるように聞こえるのは気のせいだろうか。と陽子は小さく 首を傾げる。 御礼は期待させて頂きますから。 次は牀で悦んで頂く。 ふっと微笑する景麒に、陽子は何だか空寒いものを感じた。
204 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/11(水) 02:38:01 ID:Mzc6covl
終わりです。 景麒には今回、禁欲という名の拷問を受けて貰いました。 Hシーンなかったけど、許してください。 無防備に寝てるのって、何しても構わないような感じで、すっごくエロいと 思うのは私だけでしょうか?(汗)それが好きな人なら尚更・・・。 「オイ、脱ガシテ犯ッチマウゾ」・・・ゲフンゲフン、失礼しました。 学園ものにありがちな、教室or保健室寝込みキス事件。卑怯だと分かって いながら、吸い寄せられる唇・・・。 嗚呼。止められない、止まらない(かっ○えび○ん)・・・。みたいナー(笑) ・・・・・蝕に流されて来ます・・・。 あんまりなので、続きを書いております。もう少しお待ちくださいませヾ(;´▽`A
>>204 GJGJGJ!!
題名の通りすげー萌えた!!!
楽俊の毛皮に嫉妬する景麒ワロスwww
内容は萌えたんだが、頼むから投下するときはsageて貰えないだろうか……
mail欄に半角英字でsageと入力するだけだから。
ラストの何やら不穏な景麒にwktk
全力で続きをお待ちしております。
あ、続きあったのか。よかったw 続きもwktk楽しみにしてます!
GJ!! 正座して続き待ってます 楽俊をモフモフする陽子も見てみたいナ
>>182 >無防備に寝てるのって、何しても構わないような感じで、すっごくエロいと
>思うのは私だけでしょうか?
のところはまあ許してつかわす。だがage進行は延髄切りに処す
いいか、携帯で読む香具師、PCでも専ブラを入れていない香具師はスレが何処に行ったか判らなくなる
知らなくてやっていたのならしょうがない。が、もしsage進行なら多くの香具師が目にしてくれる
と思っているのなら検討違いだ。ここはROM専も含めて常連は多い。その常連達はちゃんとスレへの投下を
都度確認している。大概、常連は専ブラを入れているからageなくとも容易に投下が判る
お前さんも専ブラ入れれ、連投規制も緩くなる
次作も期待する
>>208 待て待て、意味通じてないぞそれw
>もしsage進行なら多くの香具師が目にしてくれる
>と思っているのなら
age進行の間違いだよね?
その書き込みだと、全員にsage強制しているように感じる。 上げ下げなんてどっちでもいいと思うんだが… sageを知らずに常時メ欄を空にしてる人なんかに 「とりあえず下げとけ」と言うのは構わないが、 age=悪みたいな書き方で切り捨てるのはちょっとやだな。
>age=悪みたいな書き方で切り捨てるのはちょっとやだな。
>>210 が「やだ」と思うのは勝手だか
事実「迷惑」であるのはたしか
他人への迷惑予防と無差別荒らしの防衛策がsage
まあ、最近エロパロに無差別荒らしは少ないけど
いや、基本はsageっていうかずっと来てたら大体そういうもんなんだって 認識できてくるよ。 最下層に行きすぎるとageたりするけどさ。 まあこの話はおしまいにした方が。職人さん投下しにくくなりそうだよ。 という訳でwktk待ち。
なんでそこまでsage信仰? sageれば荒れないなんてウソじゃん。 事実この流れだって荒れと言えば立派な荒れ。
話題をしつこく続ける人も荒r
専ブラとは貧乳むけかさ上げカップ内蔵ブラのこと 陽子が昔愛用していた
ageは別にいいけど後書きみたいなのは寒い せっかく作品の内容はいいのに読み終わってげんなりする
何でもイイから、つづきを末
>後書きみたいなのは寒い 後書を書いてはいけないというお約束は無い 読まねばヨロシイ。気に入らない作品と同じ
続きマダーo(・∀・)oブンブン
マダー
>>216 貧乳専用ブラジャーってかw
昔愛用していたってことは今は使う必要が無いほど大きくなったって事だよな?
てことは誰かが揉んで大きくしry
お相手は尚隆か景麒ということでひとつ。
違う 今は漢になったから乳のふくらみは消滅。ブラ付ける必要なくなった
だが、景麒の乳が突然膨らみ巨乳に、そして二人は倒錯の関係を・・・
下半身はどうなった?
ふたなり
>>205 さんご忠告ありです。
う〜ん、えらい事になっちゃってたのですね(゜゜;)
知らなかった事とはいえ、皆様にご迷惑をおかけした様で、ゴメンナサイ。
(このカキコからは大丈夫・・・よね)
あとがきについては、ええスルーの方向で宜しくです。
(えびせんが拙かったのか・・・orz)「何でこんなん書いたー」って言われ
ない為の、これこれこういう脳内キャラ設定があって、こんな風になったという
説明(言い訳、懺悔)に近いもので、作品共々ひとつ暖かい目で見守ってやっ
てください。
投下に暫らく悩みまくりましたが、勇気振り絞り、続編投下いきます。
「いい加減・・に・・・しろっ・・・っ」 途切れ途切れに発せられた言葉は、果して効力を持つのか。 くすりと、笑う気配がそれを嘲笑う。 「貴女が、御悪いのですよ」 「・・なぜっ・・・私・・がっ・・・・ぁっ」 苦しそうに反論する。 言葉に連動するかの様に、部屋に置かれた唯一つの灯火が、壁に映し出した 二つの影を、時折り揺らめかせる。 否、灯火のせいだけではない。影そのものが、その影の元となるものが、動 いているのだ。 「此処が、房室に見えますか」 本当に、分かっていないのだろうか。 此処は間違いなく、仁重殿の牀榻。 住まう者は宰輔、台輔と呼ばれる尊い神の域にある者である。 その言葉に反論は出来ず、悔しそうに漏らす。 「だっ・・て・・・お前が・・・」 悪い・・・。 「私が、ですか」 心外だと言いたげに、ちろりと景麒が此方を見やる。 「あんな、こと・・・言うからっ・・・」 ああ成る程、と得心がいくが、敢えて言わない。 夕刻の様子と、先程までの不審な行動、二つを照らし合わせる。 「あんなこと?」 そう聞き返すのを小憎らしく思いながら、陽子は小さな後悔と自己嫌悪をせ ずにはいられない。
事の始めは、驃騎の背での会話だった。 寝てしまって済まないと謝る陽子に、景麒が「気にしておりません」と答えた。 「私も、主上の気持ち良さそうな寝顔を拝見出来ましたし、十分有意義に過ご せましたので・・・」 そう言いながらも少し顔を逸らし、目を閉じ、口の端に笑みを乗せながら答え た景麒の様子に、陽子が不審そうに問う。 「私は、何か、寝言等、言ってなかったか?」 なぜ笑っているのか、その含みは、何なんだ。 寝言か、寝相が悪かったとか、まさか鼾を掻いたりなど・・・。 もしそうなら、楽俊は優しいから・・・旅の間、私に気を使って、何も言わな かったのかもしれない。 と考えが過り、陽子は血の気が引いていくのを感じた。 「私の口からは・・・」 と答える景麒の横顔が、少し頬が朱かったのは、夕焼けのせいなのか否か。 次の瞬間、はっとしたように、こちらを真っ直ぐ見る。 「ですが主上、今後人前で、転寝などなさらぬよう」 と、真顔の上、強い口調で言い含められた。
景麒がここまで言うなんて・・・。 一体、私は、何を言ったのか、やったのか。 頭の中は、己への疑心暗鬼に囚われる。 何処をどう飛んで、王宮に戻って来たのかすら覚えていない程、陽子は思案 に更けっていた。 だが、陽子は確かに見た。 そんな陽子の様子を見て、景麒が身を翻すその時に、くすりと笑ったのを。 からかわれた様な気がして、彼女がムッとしたのを誰が責められよう。 景麒は、朴念仁だが無能ではない。思慮しているのだが、決定的に言葉が少 ない。 「あれを見ろ」と指差せば、何もなくともその通りにするような、一種間抜 けなところはあるのだが、常時あの取り澄ました顔をして、行動に隙が無い。 堅物で気の利かないところはあっても、凡そ常人が見せるドジというか、そ ういう隙というものが無い。 考えてみれば、景麒の寝顔など、ついぞ見たことが無い事に気が付く。 いつも陽子が、先に気を失うか寝てしまうから。なのだが。 あの無表情が、奴の考えの半分も読めない理由だ。 自分の言う事を、何だかんだと理由を付け、素直に聞きはしない。 何だか、主としての威厳が、最近無くなりつつあるんじゃ・・・。 軽く頭を振って、握り拳を作る。 麒麟の中でも、矜持の高い方だと思われる景麒の、何か弱点のようなもので も掴めればと思う。否、握らねばと思う。 幸い、たっぷり昼寝をしてしまった事でもあるし、決行するなら今夜だな。 と陽子は、ふふふ、と笑った。 後に、後悔することになるとも知らず。
皆が寝静まった頃。 新月なのもあって、手元に灯火を携え仁重殿に忍び入る。 宰輔の住いに王が訪れる。本来なら忍ぶ必要もないのだが、時刻も時刻だけに、 心理的にも身体的にも、そうせざるを得ない。 頭の中で、止めておいた方が良い。見つかったらまた叱られる。王たる者、 慎みのある行動をしなければ。と警鐘が鳴る。 だが、景麒の平素見た事のない姿を拝めるという誘惑に、陽子は勝てなかった。 静まり返った殿は、靴音や、日頃気にもならない、衣擦れの音すら大きく聞 こえる。 そう言えば、広徳殿はもとより、仁重殿にすら立ち寄る事が少なかった。 だがまぁ、どこの殿内も造りは似たようなもの、程なく目的地に辿り着く。 一つ呼吸をし、片方の扉を少し押してみる。 キィィ・・・。 蝶番の軋む音に、その音の大きさに、咄嗟に動きが止まる。 暫らくして、また、そろりと一尺程開けて、部屋に身を滑り込ませ、後ろ手に そっと閉める。 辺りを窺うと、衝立の向こうから、微かな寝息の気配。 忍び足で牀へ、気配の在る方へと近付く。 白い衾に人の厚み、白金の鬣が見える。近付く程、それがはっきりと分かる。 覗き込もうとして、ふと急に辺りが明るくなった事が気になり、手元の灯りを 近付け過ぎては、起こしてしまうかもしれない、と気になり、灯火を脇の小卓 の水差しの横に置く。 息を詰めて、再び視線を景麒へ向ける。 景麒は規則正しい寝息を立て、壁の方へ顔をやや背けている。 灯りで仄かに照らされた横顔に、悔しいけれどやはり美形だな。と思わずには いられない。
昔読んだ、ギリシャ神話に出てきたプシュケの気分とは、かくもあらんと思われる。 見惚れてどうする。と己を軽く叱咤し、ふっ、と自嘲の笑みを漏らす。 しかし、眠っていても微動だにしない景麒に、やっぱりこいつはこういう奴 なのかと、少し落胆する。 ここで寝言の一つでも漏らせば、可愛げのあるものを・・・。 このままずっと眺めていたい気はしたが、さすがに気が引けて来て、当初の 目的は達したのだから、そろそろ戻るかとばかりに、灯りに手を伸ばす。 刹那。 冷やりと何かが、片方の腕を掴んだ。 「うわっ」 力強く引っ張られた。 灯りには届かず、虚しく手が空を切る。 「何をしておいでか」 思いがけず、天井から声が降って来る。否、自分が倒れているのか。 咎める言葉だが、ほんの少し笑いが含まれている様な声音だった。 「お前っ、起きてたのか?」 今まで黒い袍衫姿しか見た事が無く、白の被衫を着た景麒は、いつもと違う 雰囲気を纏っている様だった。 気だるげに鬱陶しそうに鬣を後ろに払う様が、何とも言えない色香を漂わせる。 どきりとするも、ひょっとして寝起きは悪いのかと思い至り、陽子は少し顔 を引き攣らせる。 まさか、と景麒は答えて口の端で笑う。 「王気を、感じましたので」 睡眠等無防備な状態の時には、使令が見張っている。害意有るモノは決して、 仁重殿へは、景麒には近付けない。今回は陽子の接近を知らせては来なかっ たのだが、景麒が自ら察知したのだ。 来るかも知れないとは思ったが、まさか本当に来るとは思わなかった。 御可愛らしい方だ。
「狸寝入りなんて卑怯だぞ」 どこから起きていたんだ。 と怒る陽子に、景麒が切り返す。 「夜這いをなさるなど、大胆ですね」 陽子は、ええっ、と驚く。 「なっ、そんなつもりじゃ・・・」 慌てて否定の言葉を紡ぐ。 「主上自ら、態々御越し頂いて、大変嬉しゅう御座いますが・・」 ふっ、と景麒は人の悪い笑みを刻む。 「大変残念です。今宵は、見逃して差し上げようと思っておりましたのに・・・」 「見逃すって、何を・・」 「主上には、午後に暫し政務を離れ休息を差し上げ、今宵は心安く御休み頂 こうと・・・」 思っておりましたのに・・・。 「連日攻め立てては、御辛いでしょうから」 その言葉に、陽子はかぁっと顔を赤くする。 「だから、そんなつもりじゃないって、言ってるじゃないかっ。放せっ」 じたばたと暴れて起き上がろうとするのを、陽子の両の二の腕を掴んで、押し 付け縫い留める。 「その様な言い訳が通るとでも」 いつもと違う高圧的に見下げる薄紫の瞳が、やはり寝起きは最悪だったのだと、 陽子に軽い戦慄を起こさせる。 それは陽子の勘違いなのだが。 蜘蛛の糸に、自ら飛び込んだ可憐な蝶は、哀れ絡め取られ餌食となる他ない。 被衫に羅衫を羽織っただけの姿で現れるなど、理性が保てる筈も無い。 逃がしはしません。 景麒は、にやりと意地悪く微笑すると、陽子の耳元に囁いた。 「貴女が御悪いのですよ」
陽子の目尻に、薄っすらと涙が滲んでいる。 だって、だって、と陽子が口答えをする。 「お前っ・・・ばっかり、・・顔を・・・見・・なんて、ずるい・・じゃ・・・・か・ぁっ」 弾む息の下から、必死に言葉を投げる。 褐色の肢体が、小刻みに跳ねている。半ば熱に浮かされた様に言葉を漏らす。 「・・あっ・・少しは、ぁ・・私に、弱み・・の、一つっ・・でもっ・・せろっ・・・ああ」 反面、至って平常に答える声。 「どんな理由があろうと異性の臥室に、しかも夜半に足を踏み入れるなど、 とても褒められる行為とは言えません」 冷たい正論口調、陽子を攻める指の動きに緩急を付け、一瞬たりとも手は抜かない。 弱みなど、決まっているではないか。 貴女が、何を今更。と、くっと笑う。 「この様に、芳醇な雌の匂いをさせて」 手を入れ替えて、蜜に塗れた指を陽子の目先に付きつける。 ぬめる指の股を開くと、間につぅうっと糸が引く。 「・・嫌・・ぁ・・・」 陽子は目を閉じ、小さく消え入りそうな悲鳴を上げる。 「何が嫌なのです。本当は、こうなる事を御望みだったのでしょう」 そのまま陽子の口に指を差し入れ、口内を掻き回す。 「っん・・・んぁっ・・ん」 溢れた唾液が口の端から、顎に伝い流れ落ちる。 「如何です。御味は」 頬を僅かに染めて、薄っすらと瞼を開ける様が、潤んだ碧の瞳が、景麒を煽る。
「知っておいでか。蓬莱では、獣の発情期は雌が起こすもの。雄は雌の匂い に誘われ、酔わされるのです。ですが、雌が否を唱えれば、絶対に交尾は出 来ません」 雄がどれ程望もうと、決定権は雌に有る。 陽子の口から指を引き抜くと、首筋をなぞり、胸の膨らみ辿り、小さな茱萸 の実へと移動させる。 「・・ぁあっ」 小さく喘いだ陽子の唇に、噛み付くように口付ける。 陽子は、別の箇所から与えられる快感に、時折り息を詰める。 唇を放すと、陽子が反論する。 「私は、誘ってなど・・・お前がっ・・ああっ」 景麒は、皆まで言わせない。 「甘い樹液が虫を誘うが如く、こんなに蜜を滴らせておいて、何を仰る」 「・・私は・・・知らないっ」 「貴女が御存知なくても、身体は・・・」 景麒の指の根元に纏わり付き、奥へと引き込む感触が笑みを誘う。 「私、じゃない・・・・お前がっ」 悪いんだ。お前が触るから。こんな風になるんだ。 言葉の後半は、溜め息と喘ぎで掻き消える。 「はいはい、私が悪いのですね。そういう事にしておきましょう」 困った御方ですね。 小さい子供をあやすような口調で、軽く息を吐くと、陽子の内から指を引き 抜く。 腰紐を解き自らの被衫を肩から外し、滑り落とす様に脱ぎ捨てる。 「ですが・・・」 景麒は陽子の手首を掴むと、己の中心に導く。
「・・・私を、この様にしたのは、貴女なのですよ」 貴女の表情、発する艶声や、淫らな嬌態がいけないのです。 「ですから、貴女に鎮めて頂かねば」 見開かられた双眸が、大きく喉下し言葉も無く固まる身体が、陽子の衝撃を物語る。 「・・・っ」 今まで物心ついて以降、父親と共に風呂に入る事も無く、男性の性器なぞ保健 の授業での知識しかなかったのだ。陽子の反応は無理からぬものだった。 こんなになるなんて、聞いてない。知らない。 「・・ぃ・・や・・」 掌に押し付けられた逸物の感触に、陽子は顔を朱に染め逸らし、咄嗟に腕を引 こうとする。 それをやんわりと、けれどきっちりと阻止し、景麒は微笑む。 「私を受け入れたのは、一度や二度ではないのに、何を恥かしがられます」 初心な生娘の様に、未だ、恥らう様が何とも愛らしい。 いつまで、このような反応を見せてくれるのだろうか・・・。と、ちらりと頭 を過るが、この場は片隅に追いやる。 「・・・止めっ」 言葉で嬲られる事に耐えられずに、小さく制止の声を上げる。 「もはや、止められません」 刺激が強すぎたか、と多少の自責の念は有るものの、それも初めだけの事と割 り切る。 「こ・・んなの、入る・・・訳・・・」 ない。と慄く陽子に、くすりと笑いが漏れる。 指に緋色の髪を絡め取り、引き寄せると同時に、陽子の視線も引き戻す。 知らないとは恐ろしく、知るとは怖いものなのか。
あらまた連投規制?
おとなしく待つんだ。ハァハァ
うん(/_<。)規制キタ
「いいえ、貴女はいつもしっかりと銜え込んで、放して下さいません」 髪に口付けながら、目線を逸らさずにそう囁くと、陽子は息を詰め首まで真っ 赤になる。 「それに、指だけでは・・・主上は、満足なされないでしょう?」 瞬間。 「この、馬鹿景麒っ」 と怒鳴りながら照れ隠しなのか、顔を赤くしたままの陽子の拳が飛んで来る。 それを景麒は己の掌で受け止め、包み込む様に掴み、やれやれと溜め息を付く。 「それとも、御自分で為さいますか」 己に押し当てさせていた陽子の手首を反転させ、陽子自身の花襞へ押し付ける。 「なっ・・」 ぬるりとした感触に、またも陽子が目を瞠る。 「御確かめ下さい。貴女の此処は、こんなにも温かく蜜に濡れているのです」 数度、上下に撫でる様に、導く。 「こうすると、止め処無く溢れてくるのですよ」 「・・い・・やぁ」 陽子は、己の手に触れるモノに、驚愕の悲鳴を上げる。 くちゅ、くちゅりと水音がする。 「ああ、忘れておりました。此処も、こうすると・・・」 陽子の熟れて硬くなった茱萸を、舌で舐め転がす。 「・・やぁっ・・・ああ・・・んっ」 今まで景麒により十二分に焦らされ、未昇華のまま火種が燻ぶっていただけに、 再び与えられた愛撫により火の付いた身体は、陽子自身にも、もはやどうにも ならなかった。
既に景麒は導いた手を放していたが、快楽を得る為自らの指が蠢き出したこと にも、陽子は気付いていないようだった。 ぐちゅ、ぐちゅと水音も増す。 「あっ、あっ・・ああっ・・ああん」 速くなる艶声に、胸への愛撫を止め、景麒が陽子の手を引き剥がす。 一瞬何が起きたのか把握出来ない風だったが、はあぁ、と大きく嘶くと、涙で 潤んだ瞳が、切なそうに、もう少しだったのに、と恨みがましそうに訴える。 「景麒、酷・・ぃ」 陽子が呟く。 「酷いのはどちらですか」 大きく息をつき、お前がしろと言った癖に・・・。と目が語る。 「本当に貴女という方は・・・」 愛らしくも憎らしい。 景麒は目を細めて、次いで陽子の耳元に囁きかける。 「さぁ、私をほしいと仰い。その一言で、望むまま差し上げます」 両膝を持ち上げ広げ、景麒の矛先が、陽子の花襞を、花芽をなぞる。 あぁ、と一際甘い声が陽子の口から漏れる。 景麒の頭部を抱き締め、陽子が堪らず強請る。 「ほし・・い・・・早・・くぅっ」 景麒の大きさなど、もう既に陽子の頭には無かった。 景麒が腰を入れると、ずぷりと音がした。 蜜の溜まった花弁は、与えられた愛撫によって既に解され、陽子の言葉とは 裏腹に難なく受け入れる。 「はあ、あんっ」
多少締め付けのきつい内壁の中は、熱く息衝く様だ。 「・・・っ先程、貴女は何と仰られましたか。 ・・・私を全て呑み込んでしまわれて・・・その上、このように吸い付いて こられる」 偽りはいけませんよ。御覧なさい。と嬲る声。 両膝を押さえ、殊更見える角度で、陽子に結合部を晒す。 「はぁ、あっ・・」 薄っすらと瞼を開けると、緋と金の陰毛が重なるその奥で、抜き差しする度に、 てらてらと艶光る景麒の男棍が見え隠れする。 信じられないと軽い驚愕と共に、やっと与えられ迎えた充足感に陽子が喘ぐ。 「貴女に、悦んで頂くのが、私の役目・・・この身で御奉仕出来るのは、この 上も無い幸せ」 肉棒が容赦無く、陽子の身体の内を掻き回す。 律動の度に、漏れる艶声は跳ね上がり、嬌声へと変わっていく。 「あっ、景・・麒ぃ・・ああっ・・んっ」 陽子は頭を振り、髪を揺らす。 「・・っ、ああ、・・・好いのですか。 主上、好いなら好いと・・・素直に・・っ仰い」 陽子は背中を仰け反らせ、四肢で景麒を引き寄せる。 「う・・んっ、あっ、イイ・・もっとぉ・・・景麒ぃ」 善がり悶え悦ぶ、理性を手放した陽子の嬌態。いつもなら言わない恥言、もっと と舌足らずに強請る。 粘膜が擦れ、弥増す水音。 「く・・・っ、・・上っ・・・」 「も・・う・・もうっ・・だ・・・めぇええ」 喜悦の悲鳴。
「・・・っ主上」 両腕がぱたりと落ち、長い溜め息と共に弛緩する陽子の身体とは反対に、迸っ た精を全て呑み込むが如く、収縮を繰り返す内壁。 景麒は、陽子の言動に翻弄された数日を思い出し、やはりこれで済ませるには 物足りなさを感じる。 大きく繰り返す荒い呼吸が整った後、一つ息を吐く。 未だ繋がりを解かず、腕だけ伸ばし、水差しの小杯を取り、一口含んで飲下する。 そのまま陽子の、薄く開かれた乾いた唇を潤すように口付ける。 瞼がピクリと揺れて、弱々しく唇が応じる。 「ん・・・もっ・・と」 寝惚けた様な物言いで強請る言葉に、つい先程の記憶が蘇り、ずくりと胸の奥 が疼くが、小杯の水を全て含むと、それを元に戻し、再び口付ける。 一滴も零さぬ様に密着させた唇、だが僅かに零れてしまう。 どちらとも無く、求めていたものが水ではなく、お互いに変わったからだ。 その証拠に、互いを抱き締める様にそれぞれの腕が絡んでいる。 長く深い口付けの合間を縫って、陽子が僅かに驚く。 「・・景麒?」 陽子が、思わず相手の名前を呼ぶ。 身体の中心で主張を始めるモノが在り、未だ繋がったままなのだと気付く。
「主上が無心に御求めになるので、仕方ありません」 不敵に笑う。 ギュッと、景麒の首に回した腕に力を込める。 「また、私のせいだと言うのか」 陽子が憮然とする。 「はい」 余裕の答え。 貴女は真に、否やを唱えられていないのだから・・・。と、内心で呟きながら 景麒は、陽子の首筋に接吻を落としていく。 「・・んっ・・あ・・」 身体に添わされた手で撫で回され、快感の琴線を指で爪弾かれて、陽子の腕の 力が僅かに抜け、唇から再び艶めいた声が漏れ始める。 「じゃ、あっ、私が、こうなるのはっ・・・誰のせいだっ」 景麒は、くつくつと喉の奥で哂う。 「勿論・・・」 とだけ呟く。 そのまま、景麒が身を起こす。 次いで陽子が抱き起こされた。 すると陽子は、爪先立ちで両膝を付いて座った景麒の上に、膝立ちで跨る格好 になった。 数度の突き上げに、軽い眩暈を起こす。
「・・あふぅっ・・」 弛んだ敷布で足が滑ると、自分の重さで今までより深く、奥まで圧迫される。 景麒が陽子の腰を持ち上げ、再び引き下ろす。 「・・あ、ああっ・・」 先程までの情事の名残が、動く度に溢れ落ち、それまでとは比べものになら ない程、泥沼を歩くが如く水音を導き出す。放屁にも似た音すら混じって、 余りの恥ずかしさに、陽子は耳を塞ぎたくなる衝動に駆られる。 ぬちゃり、ぐぢゅりと淫靡で卑猥な水音。 けれど、再び背筋を這い上がって来る快感に、陽子の意識が霞んで行く。 景麒がそろりと伸ばした指で、茂みに隠れ硬くなった蕾を擦り上げる。 ビクッビクビクッと、陽子の身体が跳ね上がる。 「・・あっ、ああっ・っはぁっあん」 ギュゥッと絞まる内壁に、景麒が堪らず声を漏らす。 「主っ、上・・・」 感度の良さに、ああ、今宵は此方では、未だ達せられていなかったのだったな。 と思い出す。 無意識に自ら動き、腰を上下に振り、より快感を得ようとする陽子の痴態に、 景麒はほくそ笑むと同時に、感嘆の溜め息を漏らす。 淫らで艶やかな、少女ではない、女の貌その表情が、景麒の心を締め付ける。 「・・あっ・・あっ・・はぁ・・ああ・・あっ・・」 目を閉じ苦しそうに眉根を寄せ、徐々に間隔が狭くなっていく溜め息と嬌声。 「あっ、・・景麒ぃ・・景・・麒・・もっ・・動いて・・っ」 一人では、もう一つ上の高みに到達出来ないと、じれったそうに強請る。 ああ、そうでした。と苦笑する。 「申し訳ありません。主上・・・」 陽子の律動と、わざと正反対に動かす。 ぎゅぷっ、と一際濁る水音。
「・・ひゃうっ・・やぁあっ・・」 速度を増していく律動が、絶頂を導く。 陽子は首筋を仰け反らせ、背中を反らせる。 「・・ああっ――――」 一声啼いた後、声も無く絶頂に到達する。 がくりとそのまま意識を失う陽子を寝かせると、熱い吐息と共に陶酔の色を 刷いた薄紫の瞳が見詰める。 そのまま構わず律動を続ける。狭く収縮した内壁は程なく景麒にも到達を齎す。 絶頂の瞬間、陽子の内から引き抜くと、景麒の迸りが飛び散る。 荒い呼吸を整えながら、熱い溜め息を吐き、陽子の髪を梳き頬に触れる。 陽子の内股だけでなく、胸の方まで散った己の体液に、内も外も汚して、否 清めてしまったと眺めやる。褐色の肌に淫らに映えるそれらが、情欲を掻き 立てる。 だが、くすりと笑い。 御自分だけ先に・・・昼も夜も、酷い御方だ。 と、少し後悔する自分の行為を正当化する。 このまま、姿絵にして閉じ込めてしまいたい欲求に苛まれる。 昼間の穏やかな寝顔も可愛らしいが、今宵の頬と唇に朱を刷いた、陶酔に 浸る艶やかな寝顔も愛しい。 このままずっと眺めていたい衝動に駆られるが、窓を見やり小さく溜め息を 付く。 景麒は牀に腰掛け、ゆっくりと手に取った被衫に袖を通す。 そして再び陽子の顔を眺め、今度は物憂げな溜め息を吐いた。
終わりです。 こんなもんで上部の非難は和らぐのだろうか。 最初の方は敢えて描写を省いておりますので、どんな責苦を味わっているのかは・・・ 皆様のご想像にお任せしま( ̄m ̄* )ムフッ♪う〜ん、うちの景麒はどうもS気味らすぃ。 悩み泣く幼い泰麒を放置プレイ(あの場で言ってやれよ)の上、喉頭礼させ(「無茶な 方だとは聞いていたが、ここまで惨い真似を」って、テメーが仕向けたんだろうが)苦 しめ、予王を狂わせ禅譲に追いやり、「許すと仰い」(え、下僕が強制?命令?)に始 まり、嫌がる少女を無理矢理連れ去り、結果的に別世界に放り出し、護る為とは言いな がら使令を嗾け容赦無く人を殺す。(・・・どこが、正義と慈悲の神獣か) と、ツッコミつつ・・・そんな景麒が、ダイスキダ。
gj〜〜! 段々エロくなっていく陽子がエエです。ごちですた!
イイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>うちの景麒はどうもS気味 やあ鴻溶鏡でコピーされた自分
イイ・・もっとぉ・・・かいてぇぇぇ
gjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgjgj!!!!!!!!!!!!!!
あなたの作品が好きだからこそ言います。 顔文字と説明とかはおやめになったほうがいいと思います。 それが原因で心無い人々に潰されてきた作者様を山ほど見てきているんですぅぅぅ!!
ほしゅ
262 :
名無しさん@ピンキー :2007/04/28(土) 00:02:22 ID:xFXAzboD
さみしい〜
「双子の麟」魅力的だ。両側においてヤルやり方を、双麟位と名付けよう
_,,,,,,,,,,,_ /彡ノ´`ヽミ` .|_ノ∋::::∈:::::| | -・-:...-・-::::| | ..::∪ ::::::::| | ..::-==-::::::::| ヽ ...::::::::::::::::::: `''ー―''´ 過疎ってんじゃねーぞコラ
獣形の麒麟と王がスルと罪になる?
>>266 そんな話がだいぶ前のスレにあったよん。
景×陽
エロパロ的には何でもアリだけどどうなのかな? 麒麟とやっていいのなら別にどっちの身体でも問題なしかな
獣の身体でも問題はない。と言えば無いだろうけど、サイズは大丈夫だろうか? 麟「アアアァァァァー・・しゅじょう・・・・」 王「フフフ、獣の身体でも感じるか?」 麟「しゅ・・じょう・・ァァァ」 王「フフフ、欲しいか? 欲しいのなら『下さい。』と申せ。」 麟「・そんな・・」 王「どうした」 麟「アァァ・でも・・アアア・恥ずかしゅうございます・・」 王「フフフ、主命だ、言うのだ。」 麟「・・はい、く・だ・さいませ。」 王「フフフ、お前は可愛い麒麟だ。人の身体も獣の身体も同じだ。愛おしい。」 麟「しゅじょう・・・はやく・・くださいませ。」 王「?」 麟「・・アアァァァ・・は・やく」 王「???」 麟「すぐに・・・」 王「もう入れいるが?」 麟「えっ!? これで入っているの?」 王「・・・・・・・」
(´・ω・`)
ワロタ
あちこちネット散歩してたら、こんなトコ見つけちった…。 スレ中にあった月×祥SS、気になってしまって探した。 や ら れ た ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ スゲーヨ。 読みまくって気がついたら、朝5時……。 GWだってゆーのに、何やってるんだろう自分。 ついでに、昔自分が勢いで投下した浩×陽SS見つけてしまった。 ⊂(。Д。⊂~⌒⊃ ソンナジダイモアッタワネ…… おまけに、勢い余ってまた浩×陽書いてしまっている自分がイル。 元々尚×陽が好きだが、浩×陽も萌える───!!! このスレの景×陽もステキだ! GJ!
おかえりなさい 投下Wakuteka Wakutekaです
274 :
名無しさん@ピンキー :2007/05/08(火) 03:23:41 ID:8G6g7+HH
>>272 浩×陽SS石抱きながら正座して待ってます。
自分語りキモス
「あ、陽子。そんな、駄目だって――」 シュコシュコシュコシュコ。 人型に戻り、楽俊は自家発電をしていた。鼠の姿では、なかなかに自慰も難しいものがある。 ナニは小さく隠れているし、しごく手も小さくってゴツゴツしているのだ。やはり包み、擦る手は 大きく柔らかい方が良い。 シュコシュコシュコシュコ。 楽俊の思い描くネタはいつだって玄英宮の雲海。全裸で陽子を後ろから襲おうとした。 実際は、涙を拭き、その柔らかな頬に触れるだけに留めたが。実はギンギンに立っていた。 障りがあるとか何とか言うのは当然の良い訳である。騙された陽子が悪い。 だが、妄想の世界は自由だ。楽俊はそこ(玄英宮のヒトコマ)から辻褄が合うように、シナリオを 作り、今日も発電に精を出す。 「こら、振り向くなって!障りがあるって言ってるだろ!あ、駄目だ駄目だ、そこは腫れてる 訳じゃないんだ。あ、屈むな!おうっ、覗き込むな!ううっ、唾をつければ治る、なんて子供みてえ な事言うなよ。あ、あ、陽子、陽子、咥えないでくれえええええ!」 シュコシュコシュコ……シュシュシュシュシュシュ! 「おうおうおうおうおうっ」 妄想は暴走特急に変わり、手は素晴らしい早さでビートを刻む。
カタン。 達する寸前、背後から音がして楽俊はガバリと窓の方に振り向いた。 夜風に髪をふわふわと揺らし、怪訝そうに見つめる――陽子。 「うわわわわわわ」 楽俊はあたふたと背を向けたまま、ツンツンと元気いっぱいに天井を向いているそれを着物で 隠した。 「あは、楽俊。急にごめん。びっくりした?」 陽子は無邪気に言う。 「びびっびび、びっくりもしたも何もお前ぇ」 窓の桟のところに腰掛けたまま、陽子はふふふ、と楽俊を見て艶然と笑った。ちろりと赤い舌が、 誘うように唇を舐める。 「わかる。わかるよ、その気持ち――どうしようもないよね」 するりと陽子は袍を剥ぎとり、薄い袍衫一枚になった。 「だって――私も、我慢できないもの」 すすっ、と楽俊に近づき、陽子はぺたりと座った。 「ね、楽俊」 (うおおおおおお、何だ、何だ、この展開は!予想以上ってか、ずばり予想外だろ!) 緊張のせいか、うっすらと汗をかいている陽子の身体からはうっすらと獣のような、野蛮でいて 甘い匂いがする。 陽子の額から、ぽと、と汗が落ちた。 「ふぅ…」 湿った溜め息を吐き、恥ずかしそうに目を伏せて、陽子は静かに胸元を開いた。 「我慢できない」
「おおおおお俺も、俺も!陽子ぉ!!」 がばと身体を陽子の正面に向け、楽俊は陽子の肩をぐいと掴んだ。 「俺もなんだ!俺も、もう我慢――」 「でっしょー!?暑くて暑くて、もう我慢できないよぉ。全部脱ぎたい!楽俊も獣形じゃ、暑くて 無理過ぎだよねっ。裸でいるのも仕方ないよお」 けらけらと陽子が笑う。 「は?」 「ん?どうしたの?」 脱ぎ取った袍、はだけた胸元、みだらに流れる汗。 「そういう事?」 「どういう事――やだ、楽俊!」 蒼くなって見下ろす陽子の視線の先には。 崩した脚から着物が床に落ちていた。結果、絶好調にスタンディングしているナニが露わに なっている。 (嘘だろ。人生巻き戻そうぜ) 楽俊はガクンとうなだれた。 (ああ。もう、こうなったら玄英宮で果たせなかったコトを果たしてしまった方が良い――殺すなら 殺せ。童貞で死ぬよりなんぼかマシってもんだ。やるか?やる?やっちゃう?やるぜやるぜ やるぜ!) ぐい、と肩を力強く握り、顔を陽子に近づける。 「やだ!!」 陽子の顔は真っ青になった。 「やだ、とか言うなよ。もう、仕方ないだろ」 「やだやだやだ」
子供のように首を振る陽子を見て、楽俊は一瞬躊躇したが、ままよとばかりに猛りを陽子の 顔の前に晒した。 「やだ、やだ。ねえ、楽俊、楽俊」 涙をこらえて、陽子は楽俊を見上げた。 「何の病気なの?どうしたの?こんなに腫れて。ばい菌が入ったんだよ。私、吸って出して あげる!!」 「は?」 腕まくりをし、やる気まんまんの陽子は口をすぼめ、楽俊の猛りたったものをちゅぅぅぅぅぅうと 吸った。 「ちょっ」 「痛い?ごめん、我慢して。膿を出しちゃえば、良いんだと思う」 ちゅうちゅうちゅうちゅうちゅうちゅう。 うおおおおおおおおおおお。 ど、ぴゅーーーーーーーーーーん。 「ほら、小さくなった。膿は、完全に吸ったよ」 微笑んだ陽子の唇の端から、どろりと白濁した液が流れた。 熱帯夜が、いつしか涼しい風の吹く夜明前に近づく。 寝入った陽子の髪を何故ながら、楽俊は妄想を凌駕する現実のミラクルに感謝する。 (おいらの妄想もまだまだだな――文帳なんて言われて、いい気になってる場合じゃねえ) あまりにも世間知らずの陽子の額に、ゆっくりと接吻をし、楽俊は思わず微笑んだ。 「大好きだよ、陽子」 陽が昇る。 楽俊は、少年の日が終わったのを、知った。
所と時が変わって、金波宮―― 「へえ、口からやったんだ」 「祥瓊、そんな下品な言い方しないでよ」 「だって、事実そうでしょ?」 「窓を開けたらいきなり手淫よ!?とぼける他にどうすれってのよ?」 「でも『大好き』って言質取っちゃったんだから、結果おーらいじゃないの?良いじゃない」 「あーら、鈴。純情ぶらないでよ。床上手か否かは重大な問題なんだから、それがどうか 知らないといけなかったのよ。陽子ったら、ぜーんぜん夜這いに失敗してるわ」 「ちょっと、二人とも止めてよ!大丈夫よ、だって楽俊のアレ――」 「「アレ?」」 祥瓊と鈴が陽子を見つめる。 「すっごい、巨大でした」 ふっ、と勝ち誇ったように陽子が口角を上げた。 ほがらかな笑いが金波宮に響く。 少女の日が既に終わっている手練たちが、更なる技術向上に向けて今日も精進する。 (内容はあえて記さず) と言うことで、実は楽俊の少年の日々は対外的には終わっていないのであった。(挿入してないからね) 頑張れ、楽俊! 妄想を暴走させろ!それが童貞の特権だ! <了>
ちょwwwwwwwww楽俊wwwwwwwww
>>276 GJ!!乙乙〜
擬音に噴いたが、久しぶりの楽陽にテンション上がった!
ぜひ本当の童貞喪失も投下してくだしあ!!
wktkして待っとります
GJ!! 面白かったwww
陽子の口調が違う気がするぞなもし
んだども売られた田舎娘だって東京語さしゃべってんだはぁ 口調なんざいまさらどんでもいいんだべ
それコピペじゃないのか?あちこちで見たような気がするが…
ジエン
昨日はバカアンチウィルスのせいでネット繋げなかったが その間に投下あったのね ウレシイーGJ!
保守
_,,,,,,,,,,,_ /彡ノ´`ヽミ` .|_ノ∋::::∈:::::| | -・-:...-・-::::| | ..::∪ ::::::::| | ..::-==-::::::::| ヽ ...::::::::::::::::::: `''ー―''´ 過疎ってんじゃねーぞコラ
こっち見んなw
>>293 ショーもないAA春ひまあったらネタ投下汁
麟タソの中で、一番のナイスバディと名器の持ち主はだれ?
そりゃあ廉タソに決まってるでしょう
景麒に決まっておるわ!
上半身は麒、下半身は麟 アナタは何と恐ろしい麒麟なのですか だから前の女王は満足することが出来なかったのですね 景麒、いや景麟
>>298 敢えて景「麒」がアレ付きの陽子に掘られる図を妄想すると
すっごく嬉しそうに景麒を犯す陽子でご飯10杯はいける
っていうか代われよ無能麒麟
そんな毒電波を受信する俺はもう色々と駄目だ
>>300 お前は景麒を掘る陽子がうらやましいのか
それとも陽子に掘られる景麒がうらやましいのか
どっちなんだ
俺?
俺はどっちと代わってもOKばっちこーいだ。
〃⌒ヽ、 〃ノ人ヽヽ ノノ´_>`从 <うほっ!いい麒麟
廉タソはパイズリするのかな イマラチオや顔射を嫌がらずに受けて 自分も感じるのだろうか?
>>303 そりゃあもうエロエロですよ
廉王スケベそうだもん
廉タソ「しゅじょう、今宵はどんな風にのぞまれます?」 鴨クン 「う〜んそうだね、よし! これでいこう」 というなり廉タソの着物を荒々しく剥ぎ取り 押し倒して後ろから一気にそーにゅー 廉タソ「アアッいきなり後ろから・・ああ〜ん」
挿絵を見る限りではむっつりスケベって感じだけどね>鴨クン やはり野菜や木の実を使ったプレイが得意なんだろう
鴨クン「今日はお前をイジメたい気分だ」 廉タソ「しゅじょう、お願いですから嘉紅祥の実は入れないでください」 鴨クン「いやかぁ?」 廉タソ「ハイ・・・あれはすごく痛いんですぅ」 鴨クン「じゃあ、上のお口に」 といって2、3粒と実を廉タソのお口に含ませる そして、更にチソチソも、廉タソのお口の中へ 廉タソ レロレロチロチロツンツンとテクを駆使 鴨クン「あああぁぁキモチいい〜!!!!」でフィニッシュ 鴨クン「よかったぁ・・・次はレンリンの番だよ」 と廉タソの下のお口にレロレロチロチロツンツンと・・・ 廉タソ「あああぁ〜んんんん」 こうして、農園に住まう永遠の新婚サン達のお熱い夜が更けていくのでした
308 :
名無しさん@ピンキー :2007/05/28(月) 00:38:48 ID:c5Lsi62r
毎日、朝までガンバッてるのか?
したい
無乳の○○ 微乳の●● 貧乳の△△ 美乳の☆☆と★★ 豊乳の□□ 巨乳の■■ 超乳はいない 各自名前を想像しなさい。ホシュ代わり
美乳は塙麟タソと廉麟タソ
「やっ」 「動かないで下さい、主上」 「やだやだ。こんな、私の――小さいのに、恥ずかしいよ…」 陽子は景麒に乳房をつかまれ、腰を淫靡にくねらす。 「景麒の手が、余ってる」 ぷん、と膨らます頬がまた愛おしい。 接吻をし、主の吐息が漏れると我知らず指が繁茂に向かう。 指をくい、と刺しただけなのに。 「ああああっん!」 主は叫んだ。 「莫迦、莫迦、景麒!こんなに胸が小さいのに、私を女だと思うなって!」 景麒は笑う。 「お小さいですね」 「うるさい」 陽子は、うっすらと涙を浮かべて景麒に詰め寄った。 「主上、でも――」 なんて、美しい。 景麒は、我を忘れてその桃色の乳に顔を埋めた。 ************************* 景麒攻め、難しいよん。 考えるわ、整合性あるように。は〜
朝から萌えた。(*´д`*)ハァハァ
獣形のチソチソなんてスゴク大きいだろうがぁ! そんなの入れるな、壊れる。ヤメロ えっ? あれ!? これで入っているのか?
ゴラァ!!!!! そんなに早くいくなぁ! せめて3分はガマンしろ とあれほど言ってるだろう 一夜に一回だけ、出すともう勃たないくせに ホントに役勃立たずの麒麟だなぁ お前は・・・
無乳の玉葉(アメ売り)、珠晶 微乳の采麟(砥尚時代) 貧乳の陽子、采麟(黄姑時代) 美乳の塙麟、廉麟、宗麟 豊乳の玉葉(碧霞玄君) 巨乳の達姐 超乳は西王母
景麒は?
景麒は当然、巨乳でピンクの乳首 巨根で大玉でもある。しかし火星で宋楼
虚根で大空玉では?
>美乳の塙麟、廉麟、宗麟 美乳を生で拝みたい
美乳、貧乳はもらっていきます。
美乳はダメ 貧乳はアゲル
無乳に泰麒が入って無いのはなぜだ。
それは801スレではないから 泰麟タソなら入れてアゲル
327 :
名無しさん@ピンキー :2007/06/02(土) 22:31:34 ID:p20lyVqV
蓬山時代の泰麒は下半身を除けば泰麟みたいなもの よって無乳に認定
氾麟も貧乳組だろうな、多分・・・
>>329 お前さん、ここはエロパロだよ
ネボケたレスしてないで、さっさと他所へおいき
いや、黄海送りだろ。 こんなところで腐なんざ見たくない。
あまりにもボケたレスでワロスw
しょうがないな、ボクちゃん達は
こういう荒れ方するからレス住人がいなくなり、職人さんの投下が減ってしまう
ここはテンプレ
>>1 のとおり
>絡みや煽り、荒らしにはスルーの精神で、マターリ
そして、ここは大人のスレだ。過去からエロパロレスの内容に対する
批判は厳禁だぞ
>>331 >こんなところで腐なんざ見たくない。
801SSが投下されたのならともかく、オマイさん専用のスレじないんだから
自分の好みでないレスがあってもスルーだ。文句を言わない
職人さんを待つために大人しくしていなさい
336 :
名無しさん@ピンキー :2007/06/04(月) 14:46:31 ID:KCgZVyS/
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『おれが同人ショップを物色していたら、 i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 陽子×景麟とかいうコーナーがあった』 |リ u' } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが /' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった ,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 泰麒キュンだとか芥瑚だとか / // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
>>335 >シベリアに逝って来る
早めにシベリアから帰ってこい。いっしょに職人さんを待とう
>>336 あなたは見てはいけないものを見てしまったのです。ワスレナサイ
コミケにはその手のコーナーがイパイ
マターリとしていれば、ここに変わらず住人がいるとわかって 職人さんがやってくるでしょう マターリ マターリ マターリと
景麟……女体化かよw
陽子に生えれば、景麒は凹むか まぁ、つり合いはとれてるな
だがサイズが合うのか? 満足できません。○の不一致で別れますとは・・・
>>336 のバカww
見た瞬間、同人ショップで思わず笑ってしまって
怪しいひとになってしまったじゃないか。
ほんとだった、ほんとに「景麟」だった
断言するが、このレスを読んでなかったら気づかなかったぞ!?
責任とってくれw
何処の店なんだ…自分も見てみたいw
344 :
名無しさん@ピンキー :2007/06/09(土) 20:43:45 ID:po4uG3vs
(´・ω・`)
こっち みんな
346 :
リレー :2007/06/12(火) 02:19:57 ID:QqSQFJaw
今さらな気もするが、ちょっとばっかし破滅的なんで(今回、暴力や流血はないが) 嫌いな方はスルーでよろしく。
意識を手放した陽子は、グッタリと衾褥に沈み込んでいた。 うっすらと赤く腫れた頬に、涙の跡を残したまま、幼い子供のように陽子は眠る。 思わず伸ばした手が、頬に触れた瞬間、陽子は嬉しそうにふわりと微笑んだ。 (ああ……) その無邪気な笑顔に、尚隆は遠い日を思い出す。 男を知らなかった陽子の、その無垢な身体を開き、楔を打ち込んだ日、 陽子は同じように涙に濡れた頬で微笑んでいた。 懐かしい。 そう思うのは、あの日がもう、取り戻すことのできない過去になってしまったからだ。 尚隆は伸ばした手をゆっくりと滑らせた。指先で味わうように、全身をくまなく愛撫する。 焦れったいくらいに優しく、サワサワと触れてゆく手の感触に、陽子の身体は再び熱を帯び始める。 意識のないままに、陽子の下腹部が疼きだし、体温が上がり、鼓動が早くなる。 尚隆が指で秘裂をなぞり、擦りあげると、トロリとした蜜が湧き出してくる。 零れた蜜を指の腹で掬って、花唇から陰核へと撫でつければ、陽子の腰がビクンと跳ねた。 尚隆は満足そうに口角を上げ、さらに溢れる蜜を塗り広げて、指の動きを速める。 「ぁ……、っは、んん……」 次第に陽子の吐息が乱れ、やがて小さな喘ぎ声となって零れ落ちる。 愛撫に応えて覚醒してゆく、陽子の官能。 意識の覚醒はそのあとからやってきた。 「何度抱いても、おまえは俺のものにはならなかったな」 耳に届いたのは、尚隆の低く静かな――淋しそうな声。 先刻、尚隆が見せた狂気は芝居であったのだろうかと、思わせるような。 けれど、重い瞼を必死で上げたそこには、尚隆の酷く歪んだ顔があった。 「――ならばもう殺すしかないと気づいた。殺せば俺のものになるだろう?」 尚隆は昏い瞳のまま、くつくつと楽しげに嗤っていた。 右手で秘所を責められながら、左手で首を撫でまわされて、陽子は全身が粟立つ。 「本気で……、私を……、殺す気……、なの?」
乱れた息を抑えきれず、切れ切れに発した言葉の合間で、胸が大きく上下する。 陽子が感じているのは、恐怖と怒りの筈だった。 けれど固く立ち上がった乳首の、熟れた赤の色が、恥ずかしくらい如実に、感じていることを白状していた。 「ああ、殺したいな」 淡々と答えながら、尚隆の指はますます大胆に陽子の秘所を嬲る。 クチュクチュと音を立てて抜き挿しし、陰核を強く擦り上げ捏ね回す。 「あっ、いや。……ぅあ、……ああっ、いい」 怒りも哀しみをも凌駕する喜悦に、陽子は声を抑えることができない。 快感に支配され震える身体は、身悶えしながら、更なる快楽を貪欲に求める。 (もっと!もっと太くて熱いモノが欲しいの!) 深く抉られたい。強く蹂躙されたい。……尚隆が欲しい。 陽子の欲望を見透かすように、尚隆はにやりと笑うと、秘壷の入り口に己の猛りをあてがった。 渇いた喉が水を求めるように、陽子の秘所は浅ましくも淫らに蠢く。 陽子は羞恥も忘れて自分から腰を突き上げ、男の猛りを呑み込んだ。 尚隆がわざと動かずにいれば、焦れた陽子は、痛みを忘れて尚隆を挟み込む脚に力を入れ、大きく腰を揺らした。 そのまま快楽に溺れそうになる陽子の心を、辛うじて繋ぎ止めているのは、 他でもない、首を押さえ付けている尚隆の左手だった。 「私を殺せば、あぁっ! あなたも無事では、ぁん、……済まないのにっ、あ、いいっ!」 「それがどうした」 尚隆は嗤いながら、陽子の胎内を突き刺し、抉り、同時にじわじわと首にかけた手に力をこめる。
(殺される。本当に。――逃げられない!!) 今の陽子は、罠に掛かった哀れな小動物のように無力だった。 こんな無防備な姿で、剣もなく。なぜか近くにいるはずの使令もいない。 薬を盛られた。ということは、――尚隆は初めからそのつもりだった? 陽子は初めてその可能性に気付いた。 「景麒に……、何か……、したのか」 息が苦しい。頭がガンガンする。 藻掻きのたうつ、抵抗にもならない抵抗を、尚隆は自身の身体と片手で簡単に押さえ込む。 「景麒なら仁重殿だ。六太と一緒に」 (無事なのか……) 「――角を封じて閉じ込めてある」 「延麒まで!?」 「邪魔という意味では、六太も景麒も同じだからな」 狂気に囚われていながら、尚隆の思考に破綻はない。それが怖い。 (逃げなければ! 生きてここから出なければ!) けれど、陽子の上にのし掛かっている尚隆は、それだけで有利な位置にいるのだ。 痛めた脚、重い身体では、はなから尚隆に敵うはずもない。 (――獲物の命は狩人の思うがまま。逃げ道など、どこにもない) 愛しているのに。いつまでも一緒にいられることを願っていたのに。 何がいけなかったのだろう。 ――何度抱いても、と尚隆は言った。 何度抱いてもイかない私が不満だったのか。 私の……尚隆に対する想いを信じられなくなったのか。 いつも自分を抑えていた。だって本気になって恋に溺れることが怖かったから。 自分は王なのだと常に自分に言い聞かせていた。 だけど尚隆だって同じ立場だ。分かってくれていると思ってた。 それが間違いだったのか。
(殺される。逃げられない……) 最後まで諦めるなと理性は叱咤するが、陽子の心はもう諦め始めていた。 陽子の眦から涙が流れ落ちた。 (ゴメン) ゴメンと心の中で謝って――誰に謝ればいいのだろう――陽子は瞑目する。 「――殺して……くれる……の?」 震える唇から飛び出した、自分でも思っても見なかった言葉に陽子は一瞬呆然とする。 それは陽子が心の奥底に隠していた、王ならば誰もが抱いている暗い望みだ。 (認めてしまえばこんなにも楽になれるのか……) 陽子の上で身体を揺らしていた尚隆は、刹那、動きを止めた。首を締めていた指が緩む。 「ああ」 「それが……覿面の罪だと、分かっていて?」 「ああ、殺してやる」 その答えには一瞬の躊躇もなかった。 ならばもう、いつ訪れるのか分からない終わりの日に、怯えることはないのだ。 尚隆に逝かれ、一人残される心配をしなくてもいいのだ。 ……だって尚隆が殺してくれるのだから。 陽子は手を上に伸ばして、唇をねだる。 「本当はずっと……あなたと一緒に逝きたかったんだ」
351 :
リレー :2007/06/12(火) 02:27:16 ID:QqSQFJaw
「終わり」・・・でいいのか? しばらく投下もなかったし、そろそろ収束してもいいかと思ったんだが、 きっちり終わらせられなかったんで、続きを書けそうなら続けてください。 しかし、エロくするのって難しいな。リレーは更に難しかった。 これまでの職人さま方、乙でした。
おおっ! リレー キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJ!
キタキタキタキタキタキタキタキタキタ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
薬物プレイにハァハァ
陽子に斬られたい・・・(*´Д`)/ヽァ/ヽァ
今日の横浜の米軍ヘリ不時着のニュース 「ケイキがオイル漏れを示したため・・・」
無能め…
な、なんとな? ムノウ景麒が血迷って「オイル萌え」をしたとな
「随分早漏だな…この役勃たずめ」
不能?
いや、勃つことは勃つだろうが早い上にマグロだ
今更かもしれんがこの板での景気の扱いって 本当に酷いなww
×この板 ○2ch十二国記スレ全域
愛されてると言ってくれw
そうだ、これもひとつの愛のカタチw
カワイイからこそ 虐めたい〜♪
ほしゅ代わりに落としとく 天綱<床の章 〜王と台輔の心得〜 > 第一〇巻 男は入れねば為らぬ。入れる途中で往ってはならぬ。 女は受入れねば為らぬ。受入れたら往ってよし。 第一九巻 往きそうになったら往ってよし。ただし、後で相手も往かせねばならぬ。 互いに修練を積み、同時に往けるように為らねばならぬ。 第六九巻 互いに啄ばみ、這わせ、含み、頬張り、相手を歓ばせねば為らぬ。 第九二巻 優しく触れ慈しみ、つつき、這わせ、含み、転がし、軽く噛み、挿し込み、動かし、 拡げ、往かせねば為らぬ 第百八巻 優しく触れ慈しみ、つつき、這わせ、含み、転がし、頬張り、締め付け、軽く噛み、 しごき、往かせねば為らぬ 天綱第一九一九巻 相手だけが往って往って往きまくり、自らは全く往けない夜でも拗ねては為らぬ。 <付録> 天綱第六里巻 王は十四に満たぬ麟に手を出してはならぬ。それまでは真ん中の足も出しては為らぬ。 育ち、生えるまでは我慢せねば為らぬ。 天綱五太巻 王は十四に満たぬ麒に手を出してはならぬ。それまでは麒の真ん中の足を弄ぶことは為らぬ。育ち、生えるまでは我慢せねば為らぬ。 第四零巻 使令を使うときは喰い千切られぬよう注意せねば為らぬ。 第九中巻「空中」 空でする時は、往ったまま地面に激突せぬよう注意せねば為らぬ。 第五九ん巻 女は嫌でなければ、ゴックンと飲み込む試みをしてみるが宜しい。 女がゴックンしてくれたら、男は大いに感謝し燃えねば為らぬ。 第お七二巻 相手のいない夜は自ら慰めることを赦す。
う〜む 天帝は正義についても縛っているのか これを犯すと海綿体アボーン?
こんなのはどうだ 第1:2巻 女男女、男女男も合意の上であれば赦す
もうひとつ 第十巻 王は人形、獣形にこだわらず麒麟といたすことを赦す
第十巻はこうだろう 獣形の時であれ、人形の時と同じように大切に慈しまねばならぬ
>>372 それいい
同じ内容をやさしい言葉で書いててすき
じゃ1=I=愛で 第T巻(愛の巻) お互いを思いやり、慈しみ、時に刺激を求め、時に安らぎ 官能の歓びに身を委ね、愛を育まねばならぬ 倦怠期は工夫したプレイを試み、乗り越えねばならぬ
陽子×楽俊がもっと見たいなあ。
377 :
※注意※月渓・一人遊び :2007/06/27(水) 21:38:53 ID:7Sxj1Lya
月渓は自室に退り、書卓の前に腰を下ろした。 卓の上には先ほど小庸からうけとった書状がある。 月渓はふと思い立ってもう一度書状を広げてみる。 ほのかに香るのは何の香りだろうか。 月渓は書状をそっと鼻に近づけて香りを堪能する。 「―祥瓊様」 自然と片方の手が股間に触れる。 ゆっくりゆっくりとそれを衣服の外につまみだす。 鷹隼に一瓊ありと唱われた清麗婉美な公主。 今度こそもう二度と会うことはないだろうと思っていた。 それが今、紛れもない彼女からの手紙がこの手の中にある。 この香りは祥瓊自身のものだろうかと思うと、それだけでまさぐる手の動きは速くなる。 「祥瓊様…祥瓊様…っ」 月渓はいきりたったそれを書状で包む。 包むと同時に激しく上下にこすりだし、そのまま思いを遂げた。 行為を終えた月渓は完全に脱力している。 朦朧とする意識の奥には祥瓊が浮かんでいる。 しかし、さらにその奥にはもう一人の姿が浮かんでいた。 「―主上…」 ―終 需要はないだろう。反省はしていない
投下 乙! しかし、何故そこで ―終なのか?
>需要はないだろう。 否 ハァハァ
采麟タソに露出すると歓んでもらえるでしょうか?
381 :
※注意※月渓・一人遊び :2007/07/01(日) 17:42:34 ID:q0pTkT8T
砥尚のよりも大きければ大変お喜びになります 小さければあからさまに不快なお顔をなされます 臭いのは論外です
382 :
sage :2007/07/01(日) 17:43:23 ID:q0pTkT8T
ageてしまいました 禅譲してきます
……
才の冢幸殿にお伺いいたします 台輔は色や形にもこだわりを お持ちなのでございましょうか?
385 :
名無しさん@ピンキー :2007/07/01(日) 22:15:38 ID:60E13DxN
台輔に対して、かように無礼で下品な輩を放置する訳にはまいりません
冢幸に命じます。
>>384 の股間にある物を焼き払いなさい
中瑾慎思
構わないの。別に何をされても。
q0pTkT8T の q0p と T8T なんかヒワイだ ゴメン
うん、わたし自身そう思う。でもヒワイだからいいの
ヒワイな妄想に囚われ身悶えする采麟タソ ハァハァハァ
「一度だって主上が私を満足させてくださることなどなかったわ!」
俺の中では采麟は幼いころに無理矢理やらされてそれ以来男嫌いというのがデフォなんだが・・・。
むしろガチ百合で一つ。
砥尚で男に懲りたから百合に走ったんですよ
そんで相手は采王か
当然ですよ
ググれカス、と言われても仕方ないのだが。 尚隆と見せかけて、実は延麒が陽子を好きで、その証拠を胸元に、、、みたいな 作品、どこに落ちてましたっけ? 秀逸で、コピーしてたのだが、間違って消した。読みたいんだよ、ご尽力お願い。
ググれカス
麒麟にもチンカスやマンカスがあるのだろうか? ゴメorz
あるとオモ
>>399 ないほうがおかしい。
むしろ臭腺も有るのではなかろうか。
麒麟のマーキングは気絶するほど臭い
実際はベジタリアンだと体臭控え目で精液愛液もそんなきっつい味はしない (かどうかは分からないが肉食だときつくはなるっぽい)らしいけど 麒麟が獣型になったらどうかは分からんよねー
麒麟の体臭は、王だけを誘うエロスの香り
>王だけを誘う これには賛同いたしかねる。
男も女も誘い込んで日毎夜毎の乱交パーティーかw とても楽しそうだが、麒麟は王への贈り物だからなぁ いわば昼の顔は、有能な家臣(特定の麒麟を除く) 夜の顔は、王のストレス解消用の欲望処理役、兼孤独を癒す愛情供給役 王以外とは3Pでも命ぜられない限りやらんだろう
>特定の麒麟 は >欲望処理役、兼孤独を癒す愛情供給役 としても使い物にならないという事実 何の為にあいつはいるのだ?
>>407 >特定の麒麟
が赤銅色の鬣の奴ならストレス解消以外に踏み台として
白麒麟と見まごうほど白い奴なら使令の飼い主として。
>赤銅色の鬣の奴 は外見は麒麟標準からかなりズレているが 中味は立派な麒麟だ もしかしたら少しオツムが弱いかも知れないが 忠実て従順で主上思いで頑丈な、とってもお買い得の麒麟だ どこぞのムノウとは違う 赤銅色の鬣の奴 に謝りなさい
む、そうか だが私はあつゆのように謝らない
どこぞの無能麒麟だって 主上の鬱憤晴らしには充分役に立つと思うぞ もっとも主上が上位だったらという条件付きだが ……あれ?白麒麟って景麒の事でいいんだよね?
無能はため息で、さらに主の鬱憤を蓄積させている罠。 足らない説明で、さらに主の混乱を招いている罠。 ……鬱憤晴らしにですら役に立ったことってあったっけ?
麒麟の獣姿、楽俊と陽子の獣姦など そういうのが見たいな。
ネズミ楽俊「あいつ台輔でもないのに陽子の匂いがしたぞ。殺っていいよな?答えは聞かない!」
でも景麒ってさ、獣形の時はちょっとカワイイよねw 陽子に撫でてもらって嬉しそうにしてたじゃん。
416 :
妊婦プレイ1 :2007/07/21(土) 02:00:41 ID:AXSgpRU/
「ほら、ご覧なさいな」 「嫌よ、そんな品のない。仮にも王ですよ。直視するなんて非礼――あら、何よ、あれ」 「醜悪な――」 「言い過ぎよ、あなた。いやん、気持ちが悪い」 「あのお腹」 「ああ、やだやだ」 くすくすと、王宮の者達が嘲笑う。 陽子は、聞こえぬ振りをしながら、大きくなった腹を抱えて廊下を歩く。 夜更け、王の寝所の扉にたたずむ男が一人。 傍仕えも今は居ない。陽子は、無駄な人事を嫌った。 「殺すなら、殺せ。殺せるものなら、殺してみろ」 そう言って、簡素な寝所で一人眠る事を常とした。 そんな無防備な寝所であったが、さすがに夜更けに扉を叩く人――獣は誰も居ない、はず。 とん、とん。 陽子は、扉を叩く硬い音を聞き、面倒くさそうに身体を起こした。 「ようこそ、景麒」 「そのように無防備に扉をお開けになる――」 さえぎって、陽子は薄く笑う。 「お前しか居ないから、どうせ――私はもてないみたいでね」 金色の鬣を夜風に揺らし、景麒は王の寝所に足を踏み入れる。
417 :
妊婦プレイ2 :2007/07/21(土) 02:02:33 ID:AXSgpRU/
景麒は椅子に腰掛け、物言いたげに陽子をちらりちらりと盗み見た。 陽子はその様子を受けて、大げさに溜め息を吐く。 「あーーーー、鬱陶しい。だから!これだろ?これ!?この腹だろう?」 陽子は盛大に腹を叩いてみせた。 「大きいよな」 景麒は、慣れない薄いおためごかしの笑顔を向けてみた。 「気持ち悪いからその笑いはやめてくれ」 途端に景麒は真顔に戻る。 それを見て、陽子は泣き笑いになった。 「も、いい。あのね。あのな――多分、常世で言うと妊娠5ヶ月くらい?よく判らないけど。まあ、 孕んでるとこんな風になるんだよな」 「そーぞうにんしん?」 「そうそう」 陽子はいっそ陽気に手を叩いてみた。 「老師にでも聞いたのか?その通り。『想像妊娠』らしい」 陽子は深い溜め息を一つ吐いた。 「大きな腹だ――立つものも、立たないな」 景麒は、ずい、と身体を寄せて腹に口付けた。 「主上を前にして、勃たない者が居るとお思いか」 「お前は――獣だからな」 景麒は鬣を震わせ、唇を陽子に押しあてた。
418 :
妊婦プレイ3 :2007/07/21(土) 02:04:01 ID:AXSgpRU/
「乳房が――」 「そうなんだ。おっぱいまで、大きくなってさ。嫌になるよ、自分の想像力の豊かさに」 はぁ、と溜め息を吐く陽子の唇を景麒はすかさず塞ぐ。 指はしっとりと湿った秘所を円を描いて動く。 指がとろりと、愛液にまみれて、濡れる。 触れるたびに、ひくっ、と動き、指を入れると噛み付くように締め付ける。 景麒は溜まらず、己の肉槍を突きたてようとした。 「やだっ――子供が」 「え?」 陽子は一瞬、惑って笑った。 「なんでも、無い。莫迦な王だと笑え。身ごもった『振り』をしちゃうんだからなぁ。前代未聞?」 だが、景麒は我慢することなく己を突き刺した。 「あっ、景麒!」 膣の上側の、こりこりしたところに景麒は陰茎の先を突き当てる。 とろとろっ、と液が流れる。 陽子は大きく膨らんだ腹を庇って、愛の行為の間、ずうっと股を閉じていた。 それを大きく開かせて、景麒は己の男根を深く突き刺した。 「あっ、あっ、ん。や」 陽子は嬌声を上げて、脚を開く。 陽子は喘いで言った。
419 :
妊婦プレイ4 :2007/07/21(土) 02:08:55 ID:AXSgpRU/
「お前の子なのに」 景麒は思わず腰の動きを止める。 「何が『そーぞうにんしん』だよ。お前の子だ。お前の子なんだよ!!」 陽子は乱暴に景麒を押さえつけ、上になった。 そうして、狂ったように腰を動かし、背を反らす。 ぎゅう、と陰茎の根元を掴み、自分は腰を上下に左右に、そうして円を描いて景麒をくわえ込む。 「締まってる、って言って」 「ああ、主上。すごいです」 「何がすごいの?どうなの、私の中?」 「あっ、すごい――」 景麒は、また一回り大きく自分の陰茎を張らす。 (ああ、痛い程だ――根元を、くわえ込み、表面は無数の虫が這っているよう――) 陽子は景麒の手を取り、己の乳房にあてる。 「揉んで。すっごく、強く揉んでよ!」 ゆらゆらと大きな腹を揺らし、陽子は動き続けた。
続きは、また連休明けに。 どなたか、読んでくれているなら、ですが。 妊婦良いなぁ。しみじみ。
ヤバイ萌えたw gj!
GJ、休み明けが待ち遠しいでつ
キタキタキタキタキタ北北北北北北北北北北北北!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
東東東南南南西西西白白
連休って、週末のことだよな まさか、夏休みってことは… ガ━━━━━━(゚д゚lll)━━━━━━ン
会社によっては7月の下旬に休暇があるお。
今日会社で暑中見舞いの宛名書きをした。 「泰貴」という名の社長がいました。
穢れにまみれ苦しまなければよいが・・・
hosyu
ドリアンが入ってる箱に泰果と書いてあったのを発見 卵果は思いの外小さかったw いくつかあったから一つ欲しかったよ ほしゅ
いつもなら大きな手のひらで遊んでしまう陽子の乳房が、景麒の手のひらに今はあふれている。 (これも、「そーぞうにんしん」とやらに拠るものなのだろうか) ふるふると揺れて、小動物のように落ち着きのない陽子の乳房を己の手のひらにおさめようと、 ぐいっと景麒は思わず爪を立てて掴んだ。 「――痛っ」 ぷつっ、と針で刺したほどの小さい血玉が景麒の指先を濡らす――血の匂いに一瞬動きを止めた 景麒を、上から陽子は睨みつけた。 「――止まるな」 「申し訳ありません」 するりと陰茎を腰から抜くと、陽子は景麒の頭の横にしどけなく座った。眼光厳しく、怒りのせいか 激しい戯みのせいか、頬を紅潮させている陽子。その視線を受け止めきれず、景麒はもごもごと 再度呟いた。 「あの、主上。も、申し訳ありません」 謝罪が聞こえたのか聞こえなかったのか、陽子はにやりと笑い、見せ付けるように脚を景麒の 目前で大きく開いた。 「なあ、景麒」 ゆらゆらと脚を揺らし、陽子はピンク色の秘所を晒す。 「私は、乱れたい――乱されたいのだ、お前に」 肉襞を指で広げてみせ、陽子は囁いた。 「乱してくれ――存分に」 景麒は魅入られたように、肉茎に唇を押し付け、かぐわしい王気をむさぼった。
ぎりぎりまで襞を広げ、陽子は股間を景麒の唇に押し付け、擦り付ける。 景麒の唇に触れる小さな蕾は、いつしかこりっと大きくなり、それにつれて景麒の肉槍が再び 力強く屹立する。 「あっ……。良い、すごい。お願い、指も、指も入れて!」 茎を小刻みに歯で甘噛みしながら、景麒はぬぷっ、と濡れそぼる秘壷に指を挿し入れた。 「ああっ。やだ、わたし、もう――ううん、まだ、まだ。もっと、深く。ぐちゃぐちゃにして!」 王の嬌声を聞き、ますます景麒のものが極限まで熱く堅くなる。 「乱れたい、とおっしゃったか。ならば」 陽子の股間から顔を離し、今すぐにでも精を放ってしまいたい己を叱咤して、あくまで低く冷静な 声音で言った。 「ならば――私も、乱れましょう。ご一緒に」 深い一刺しに、ひっ、と、搾り出すような声を出し、陽子が背を反らす。 「いく」 「まだですよ、主上」 景麒は腰をくねらせ、浅く深く陽子の中を蹂躙した。ぴくっ、ぴくっ、と身体を振るわせる陽子を 見下ろし、景麒は愛しさと、どこか残忍な気持ちでもって突き続け、捏ね回した。 息も絶え絶えな主を見下ろし、景麒は熱い楔を打ち込み続ける。 (ああ、主上、主上!この瞬間が、永遠に続けば良い――!) 己の動きに夢中になりすぎた景麒は鬣を強く引っ張られるまで、陽子の微笑みに気づかない。
「おい」 ぐいっ。業を煮やしたように陽子は景麒の身体ががくん、となる程強く鬣を引っ張った。 「――痛いですよ!」 「莫迦。痛いのは私だ」 「え?」 「こんな大きく堅いのを収めなきゃいけないんだから――もう、あれだ」 「あれ、とは?」 ちょっと恥ずかしげに見えたのは景麒の見間違えだろうか。陽子はいっそぶっきらぼうに言った。 「お望み通り、乱してやる」 がばりと強い力で景麒の身体を臥牀に倒すと、陽子はつながったまま上になった。 「くっ」 我慢するのは、今度は景麒だ。 大きな腹で、どこか不安定な身体を支えるように景麒の腕をがっぷりと掴み、陽子は揺れ始める。 熱く甘い息で景麒の耳元を濡らし、舌は首筋に下り、そうして可愛らしい景麒の乳首を舐める。 肉襞は突き動かそうとする景麒の猛りをがっぷりとくわえ込み、あくまで陽子はリードを奪った。 「ああぁ――」 「情けない声を出すな!お前は私の半身だろう?もっと大きく、堅く、熱く――ひゃん!」 肉壷に咥えこめない程大きくなった景麒のそれに、陽子は背を反らして叫んだ。しかし両腕は、 景麒の腰を掴み、振り落とされる事を拒む。 「ああ、景麒。莫迦。お前、大きい――熱い。もう、本当に、駄目だ、だめ、だ――」 陽子はガクンガクンと激しく痙攣すると、のけぞり、景麒の腕の中に落ちた。
「――お前も、醜悪だと思う?」 低い、アルトの声が、刑を宣告するように――されたかのように、細く響く。 (鈴の音と言うよりは、雨音だな――慈雨、か。私に、大地に降り注ぐ) 陽子の声に酔ったように、景麒はふっ、と笑った。 「可笑しいか、可笑しいよなあ。そうだよ、私も実際、自分の身体を持て余しているし」 ははっ、と苦笑してばしばしと、乱暴に腹を叩く主を見て、景麒はぎゅう、と主を抱きしめた。 「貴方の声を聞いていたのですよ」 「はあ?」 「――何て、愛しい声音だろうと胸が痛く」 そして優美に手を腹に這わせる。 「そして思っていたのですよ――美しいと」 景麒はするっ、と身体を滑らせ、陽子の腹に接吻した。 「なんて、美しい」 景麒は瞳を涙で濡らしながら言う。 「貴方を選んだのは、宿命――私には、抗えない」 陽子はわざと陽気に笑う。 「『命令』だよな。うん、判る。お前、最初はものすごーーーーーく、私を嫌ってたし」 くすりと景麒は笑う。 (主上、主上、こんなにも貴方に魂を絡めとられてしまった私にそう言うのですか?) 「まあ、主上。それはさて置き」 「さて置き?何だよ」 わざと、冗談のように笑う陽子を窘めるように、また、ゆっくりと景麒は陽子の腹をなぞった。 「これは、意思」
首をかしげる陽子に景麒は思わず接吻する。甘く、とろけそうな口づけを。 「老師が間違っているのやもしれませんよ」 なおも首を傾げる陽子に景麒は言う。 「『そーぞうにんしん』ではなく。この世界の理を打ち破る――貴方は最初の女になるのかも しれません」 「景麒、何を言――」 「――想像でも、幻想でも、ましてや妄想でもなく、貴方は私の子を生むのです!そうでなくては ならない!そうでなくては、この、この麒麟としては異常な貴方への愛情をそどうしろと!?」 陽子は困ったように視線を彷徨わせ、性根をすえたように、景麒に向き合った。 「私みたいに色黒の女の子だったら?」 「美しいですね」 「私みたいにがさつな子だったら?」 「逞しくて良いではないですか」 「ほら、お前みたいに仏頂面――」 「私が仏頂面ですか?とんでもない!私の繊細な心の機微を悟れない者達が愚かなのです!」 「この――阿呆麒麟!」 「痛い、痛いですって、鬣を掴まないで下さい!」 甘い口づけと、柔らかな戯が、金波宮を包む。 天の理に、身を持って背くのか。 愛のなせる技か。 世界を――崩すか。 猶予は、おそらく少しだけ。 でも、二人は、また切なげに接吻する。 長く、深く。 <了>
おおっ!!!!!! きたきたきたキタキタキタ北北北北北北北北 GJ!!!!!!
437 :
妊婦プレイ :2007/07/30(月) 22:20:42 ID:uscW5S+D
妊婦のオパーイって、あんまり揉んじゃいけないんですよね。 それを乗り越える程、陽子は頑強って事で。
ぐじょヴ!!
おおお! 投下来てた! GJ!
投下 乙 GJ!
GJです そんだけ腹がでかければ母乳がでたかも・・・ すんません、逝ってきまふ
えー、妊婦陽子ともっとエロエロしてよーぅ。
>>441 の言うように、母乳プレイとか。
「白濁した液が、景麒の顔に迸った」
とか。
後日談もヨロです。
麒麟は女怪の乳で育つんだし 母乳なら飲んでも大丈夫だよな そんな一文が読みたいっす
陽子×桂桂とか景麒×陽子とか色々妄想したりキーボード打ったりするんだけど 動力源がエロパワーだけなもんだから話の導入とオチが全く進まん 何かいい方法ないかのう
何ならエロいとこだけでもいいんだが? で、そうなったワケとかこれからどうなるかは 読んだ各人が妄想とか
448 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/05(日) 17:02:00 ID:uoTxhvrG
ほしゅ
>>446 妄想をそのまま文字に汁
例えば
陽子はかすかな寝息をたてて眠りこんでいる桂桂を見つめていた。
怪我の具合はかなり良くなっている。「もうほとんど痛くないよ」と
本人も言っている。
申し訳ないと陽子は思う。もし私がもう少し早く戻っていれば護れたとおもう。
もし私がまともな王だったら、国内で狼藉を働く輩など・・・
そう思うといたたまれない気持だった。
すまない。私がいたらない為に、にこんな小さな身体に刃をうけて
と、自責の念から桂桂のほほに触れた
怪我の具合をもう一度確かめて見ようと掛け布団をめくった
そのとき、陽子は意外な光景を目にしたのだ
なんと桂桂の股間の部分が盛り上がり、衣服がこんもりとしている
エッ!? まさか? だって桂桂はこんなに小さいのよ。まだそんな年じゃ
意外さから思わず股間に手を伸ばしてしまった陽子
衣を剥ぎ
以下で続けて
えええーーー そこで寸止めかいっ!
エロの続きじゃなくてすまんけど、麒麟と人の間に生まれる子って 小さい頃は、上半身が人間で下半身が麒麟のケンタウロスの ような形なんだろうか… 陽子出産してびっくり。
>>452 それならまだいいかと。
場合によっては“五彩に輝く体毛と額から生える一本の角を持ち、体は麌、首は狼、尾は牛、足は馬に似る。ただし顔面は『人』”とかくらいは覚悟せねば。
446氏じゃないんですが、449氏の文章を見て何かが降りてきました。 初めての投下で、しかもエロが少ないです。 改行が変だったりと至らぬ部分があるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まさか?だって桂桂はこんなに小さいし。第一まだそんな年じゃ… そう思いながらも、陽子の手は初めて見る屹立した股間にそっと触れた。 「ん…陽子…?」 眠り込んでいたと思っていた桂桂だったが、やはり傷のせいか 眠りが浅かった様で微かな股間への刺激で目を覚ましたらしかった。 「あ…の…陽子…?」 はっと我にかえった陽子は自分がした事を自覚してしどろもどろになる。 「どうしたの陽子?僕、もしかして病気なの…?」 自分の股間と、陽子の尋常ではない様子に不安を感じたのか 桂桂は今にも泣き出しそうな顔で陽子を見つめた。
「いや、病気…じゃない。これは大人になった証だ」 「大人…に?」 未だ不安げな桂桂を見た陽子は、意を決して左手で桂桂の目を覆った。 「大丈夫だから、私を信じてしばらくこのままじっとしててくれないか」 そう言うと陽子は桂桂の衣の中に右手を入れ、直接桂桂の屹立したものに触れた。 「あ、よ、陽子?な、何?」 「黙って」 優しくそう告げると、ゆっくりとそれを掴み、ゆるゆると刺激し始める。 見る事はおろか、触れる事すら初めてのその行為に 勝手が分からず、桂桂の様子をちらりと見る。 わずかに頬が上気し、その口から漏れる吐息から 自分の触れ方に間違いはないと陽子は確信を持ち、少しずつ早く手を動かしていく。
「あ、あぁ…よ、陽子なんか変、だよ」 「変?」 何が、と聞こうとした瞬間、 「あ、だ…め、陽子出る…っ!」 桂桂の小さな悲鳴と共に、陽子の手に温かいものが流れた。 「僕…どうなっちゃったの?」 「心配ない。これが大人になるということなんだよ」 目を覆っていた手を離し、汚れを清めながら優しく桂桂の髪を撫でてやる。 「じゃあ僕はもう大人なの…?」 その物言いは明らかに子供のそれで、陽子は微笑ましく感じながらそうだと答えた。 「だったら僕も陽子を守れるよね」 あまりの予想外のセリフに陽子の手は止まった。 「いつも陽子は僕を見て少し悲しそうな顔するでしょ? 僕、そんな陽子は見たくない…だから陽子を守りたいんだ」 「桂桂…」 ありがとう、そう呟いて陽子は桂桂を抱きしめた。
以上です。 エロくない上に、どこかで見たような話ですみません…orz 引き続き、446氏の投下をお待ちしてます! 449氏も勝手に拝借してすみません。 ありがとうございました。
おお!いつの間にか続きが。GJ♪
GJ!
GJJJ!
桂桂のロケットチンチンの皮をむき キレイキレイする陽子
ふと思った。髪が紺青という祥瓊のマソコは何色なんだろうか。まさか青というのはキモイ 髪は地色ではなく染めているだけなのだろうか。それとも紺青に見えるのは光の加減で 例えば髪一本一本はほぼ透明だが、髄の部分に若干メラニン色素が残っている だから青かかって見えるとか 人間がシアン系の生成物を細胞内で作り出せるとは思えない
子供の生まれ方からしてあれな十二国世界で、 こちらの世界の常識をあてはめようとしても無駄だと思う。
>>464 空に海があり、翼のない獣が空を飛び、
仙籍なんてもので簡単に不老不死になれてしまう世界では、
とりあえず作者が書けば何でもありだと思うw
ガリガリ君の青色は最近はクロロフィル系の青色色素
>>465 そう言ってしまえば実も蓋もない
それで思考停止では知恵が足らないとケナスぞ
で、考えてみた。シアン系かどうかはともかくとして
青系の色素が体内にあるとしよう
二種類の色素を体内で作るとは考えづらいから
メラニンの分子の一部が変性して
青系の波長を反射するようになったとすると
メラニン色素は髪だけでなく全身にある
マソコの色素沈着(淫水焼という)もメラニン色素のせい
だから、髪が青ならマソコも青系
だけど、青いマソコなんてなんかキモイな
じゃあ訊くが パツキンのマソコはブロンド系統の色なのか? 赤毛のマソコは赤いのか? 知恵が足りねーのは貴様だ
やれやれ、喧嘩っ早いというかなんというか・・・ そういう反応するとはっきり言って賢くみえんぞ 怒った時ほど知恵を使うように助言しておこう で↓ メラニンは、黒色メラニン(ユーメラニン)と黄色メラニン(フェオメラニン)の2種類がある。 毛髪の色はメラニンによるものである。メラニンには、黒〜茶褐色のユーラメニン(真性メラニン)と、 赤褐色〜黄色のフェオメラニンの2種類がある。色の濃淡はユーメラニンにより決定され、 黄色み・赤みはフェオメラニンに左右される。つまり、ユーメラニンが多ければ毛髪の色は黒色に近付き、 フェオメラニンが多ければ暖色に近付く。フェオメラニンは赤褐色の色素であるが、 濃度が低いと黄色や象牙色を呈する。つまり、毛髪の黄色み・赤みは同一の色素によるものである。 ほとんどの人々はこれらの二種類の色素を混合して持っている。 と『ウィキペディア(Wikipedia)』にある。 そして、ユーメラニンが圧倒的に多ければ、黒髪に、かなりの量のフェオメラニンが加わると赤毛になる ユーメラニンがなく、フェオメラニンのみになると、金髪になる! と別のHPにあった つまり、 >パツキンのマソコはブロンド系統の色なのか? ユーメラニンを全く持っていないマソコの皮膚ならフェオメラニンの色 赤褐色ということだ >赤毛のマソコは赤いのか? ↑からすると多分、赤みが強いか赤黒いかだ で、そもそもの論に戻ると青は暖色系ではないからユーメラニンの変性と仮定すると もともと変性したユーメラニンが多いから青髪、ということはマソコも青・・・
金のマソコ 紅いマソコ 青いマソコ あなたが欲しいマソコはどれですか? と女神様が聞きました
で、471は青いマソコで何がしたいの? 欲情して赤みが増せばまた色が変わって、それもまた良いじゃないかと思うんだが
女神様 金のマソコを下さい 光り輝く黄金のマソコ、麟のマソコはキンキラリン〜♪
青メシならぬ青マムコ。ちょっと舐められないな。怖ええ。 あの世界の人間なら慣れてて何とも思わないのか。
カラフルでいいのでわ〜♪
>>473 あ〜、別に祥瓊は趣味じゃないから
マソコが何色でもナニをしたいという
訳じゃないんだが、ヒマつぶしにね
そんなに暇なら親孝行か墓参りか献血でもしたほうがいい
色が変わるとか ねるねるねるねでも塗ってあるんすか
紅いマソコにソーニューされる黄金のチソチソ 青いマソコにソーニューされる毛深いチソチソ 金のマソコにソーニューされる極太茄子のようなチソチソ
>>474 そういえば昔呼んだB級ニュースの本に、
上と下で毛の色が違う (金髪でも下は黒かったりする) のは、
体の位置によって色素の量が違うからとかあったのを思いだし。
人間の体って、下の方が色素が多いんだとか。
んでもって純粋のアーリア人種なら上も下も金なんだとか。
どこまでホントかは知らないけど。
もっともファンタジーの小説やアニメのキャラなら、
わかりやすく上下同じでいいと思うけど。
482 :
481 :2007/08/16(木) 17:24:43 ID:2EN8sdrC
北欧系のパツキンは下もキレイな金毛の子いるよ 麟の下毛はキンキラキン
>>481 剥いで見ないと判らないというのは楽しいのでわ
上:金 下:紫
上:紅 下:緑
上:黒 下:金
上:青 下:紅
とか
楽俊に訊かないとわからん
無能とクマも知っているとオモ
赤いHair 緑のEyes 深紅のPubic Hair 赤いlabia そそられるかなぁ〜?
お前がいらないなら俺が遠慮なくもらう
いいよ。赤だけでなく青も黒もあげる その代わり金毛は離さない
水禺刀で剃毛プレイ ジョリジョリジョリ・・・ツルツル
>491 ちょw水禺刀って陽子しか使えない罠ww 自分で剃毛か…! ジョリ…ジョリ…という音だけが部屋に響いている。 「どうしました?剃るだけですよ主上」 なのにココをこんな風にされて、と景麒は言いながら陽子の秘部に触れた。 途端、そこからくちゅ…と濡れた音がする。 景麒の部屋にいる陽子は水禺刀で自らの陰毛を剃っていた。 「全く…本当に主上はお好きでいらっしゃる」 仕方ないといった風情で、景麒は陽子が手にしている水禺刀を取り、柄の部分を陽子の秘部に挿入した。 「あっ、け、景麒…やめっ…!」 何となく予想していたとはいえ、突然のきつい快楽に体が反射的に抵抗する。 ぐちゅぐちゅと激しく動かされるそれに、陽子が達するのも時間の問題だった。 「あん、だめ…景…麒…っ、もう…!」 「達しておしまいなさい」 そう耳元で囁く景麒の動きは止まる事なく、更に激しく動かしながら陽子を追い詰める。 「あああぁぁっ!」 びくびくと体を震わせ、あまりの快感に気を失ってしまった主人を抱き上げ 景麒は陽子を寝室へと連れて行った。
493 :
492 :2007/08/19(日) 04:15:32 ID:hwJGVKeP
ムラッとなってやった、正直反省している 目汚しスマソ
続編禿求
同上
保守
エロ保
>>492-493 先生!素朴な疑問なんですが、陽子の膣に景麒が水禺刀を挿入して陽子が快感を得た場合
単に異物の膣内への挿入行為による機械的反応なのでしようか?
それとも、陽子は「水禺刀の力」によって快感を得ているのでしようか?
もし後者なら、予王(叙栄)をはじめとする慶の歴代女王が短命で愚王と呼ばれた原因となり、
男の場合でも、その誘惑に耐えきれなくなったとき、自らの肛門に水禺刀を射し入れよがり狂う王は
治は行なず、あっという間に失道…
王朝末期に世の中が乱れるも納得・納得
お前は何を言っているんだ もっとやれw
>>498 スバラシイ妄想だ! 更なる展開に期待する
>>498 の設定で超小ネタを
それは、本当にあったことなのか、私の心を惑わすために水禺刀が見せる幻なのか、
それとも、私の心に潜む女としての願望なのか……
あまりのことに、目を背けてしまった視線を水鏡に戻す。
水面が落ち着くのを待って精神を集中させると再び正寝の内部が映し出される。
そこには、何代か前の女王の姿があった。
怪しげな香が漂う寝所の豪奢な寝台の上で、獣のような声を上げ自らの女陰に水禺刀を突き入れ、
快楽をむさぼる顔はには知性の欠片もない。
寝台の周りには諫めようとして水禺刀で斬られたのか女官や官吏の骸がいくつも横たわり、
そのむせるような血の海の真ん中に麒麟が自失した様子で立っている。
「景麒…」
口にした途端、心が千々に乱れ水面は波立ち幻は消え去った。
正視に耐えない光景、だが、これが女王の末期の姿というのであれば、いずれこの私も……
GJGJ!!!
おおっ!
504 :
名無しさん@ピンキー :2007/08/30(木) 22:15:52 ID:xOz7NrTH
>寝台の周りには諫めようとして水禺刀で斬られたのか女官や官吏の骸がいくつも横たわり、 >そのむせるような血の海の真ん中に麒麟が自失した様子で立っている。 ↓ でもいいぞw 寝台の周りには全て搾り取られて腎虚になり、役に立たないと水禺刀で斬り取られたチソコの骸が何本も横たわり、 そのむせるような血の海の真ん中にチソコを切り取られた麒麟が自失した様子で立っている。
>>504 それはそれで面白いが、「水禺刀がもたらす快楽に溺れた」と「色情狂になって男とやりまくった」とでは何かが違うと思うよ
>>505 それが女も男も狂わせる水禺バイブの魔ン力w
寝台の周りには諫めようとして水禺バイブを突っ込まれて悶絶死した女官や官吏の骸がいくつも横たわり、
その愛液や精液の海の真ん中に、ケツの穴に水禺バイブ突っ込まれて悶えてのたうちまわっている麒麟がいる。
水禺バイブ刀 恐るべし
鞘と刀で前後二点攻めw
女の場合は前後にソーニューとして 男の場合は鞘 を いれるのか? それとも鞘 に いれるのか? 「を」であれ「に」であれ 鞘も変形しないと「イタイ」というか「ミリ」ね
鞘に入れ、柄を入れる前後方向でどうでしょう?
スバラシイ
>>ALL 形状についてはそんなに深く考えなくても良いじゃない 水禺刀は松伯(遠甫)が鞘を作るまでその時々の王によって姿が変わっていたのだから 鞘はともかく剣の方は、正当な王が「こう在れ」と念じればその形になるのでは? 女王が張型として使いたいと念じれば男根に、王(男)が望めば女壷となる。 色責めに使うときは状況に応じて自在に変化(へんげ)し快楽の地獄に突き落とす。
水禺刀…なんて素晴らしいw
誰かー書いてー
>514 お前が書くんだよォ 他の誰も書いてくれやしないのサァ
変形した水禺刀と碧双珠の回復機能で 快楽地獄へ一直線
エロ補だ
水禺刀「マソコに入れるのは嬉しいのですが、オシリの穴に入れるのはカンベンしてください。 臭いし汚れるし、中に固形物が残っていたりしたら最悪です。 最近、刀身が少し黄色く黄ばんできたような気がします」
水禺刀に同情w
投下ずっとないし、ヒマだから過去スレでも読んでこよっと
廉タソにフェラされた〜い
鴨はいいな、廉タソと毎晩
夜のお勤めですからね これが俺のお役目なんです
才タソを再教育した〜い
性教育の再教育か? 最初が砥尚だったからなあ〜 変なことしか教えなかっただろし 正しい男女交際の方法と 正しいと交尾の方法を 改めて教えとくべきかも
砥尚「いいかい采麟、王と麒麟は特別な存在だ。フツーのやり方でしてはいけないのだよ。」 采麟「ハイ主上」 砥尚「そして、お前はまだ幼い。だから×××の代わりに○○○○を使おう」 采麟「○○○○をですかぁ?」 砥尚「大丈夫、痛くないようにするから。我慢しているとそのうち気持ちよくなるよ」 采麟「わかりました主上」
嘘つき、嘘つき! ただの一度だって絶頂を迎えることはなかったわ!
それはひどいw
ここは泰麒のショタ物は守備範囲外でしょうか?
アーッじゃなきゃおk
作品投下ないから考察を「なぜ麒麟は中田氏されても平気なのか」 なぜ、麒麟は王とのセックスで中田氏されても平気なのか、口内発射おKなのか この際、麒麟はセックスしない、という論はなし 麒麟と王がセックスしないというのは、不自然だからね 身近に一途に自分を愛してくれる美男美女がいれば 当然、手も足も出したくなる チャントそれに対応できるように麒麟の身体が造られている。という話でないと あ〜、王様の方は英雄色を好む、男も女もという前提で なにしろ、後宮という施設が最初からプレゼントされるくらいだから 子作りの必要がなくとも後宮を与えるなんて そのあたり天は寛大というか、人の欲望をよく判っているというか しかし問題は、精液は生もの、麒麟にとって穢れで毒のはずである 愛液だって血液が濾しだされたものだしヤバイ ノーマルセックスもアブノーマルセックスも、ヘテロもゲイも× 麒も麟も、もがき苦しみ・・・・ 愛は全てを凌駕する。少々の毒なら刺激となって、より激しく燃え上がる というのは中々ロマンチックだが、絶倫王が相手でシツコイとしたら 長期間、毒を蓄積する麒麟の身がもたない心配が・・・ 櫨先新なんて、典型的な絶倫エロオヤジタイプだから 宗麟あたりはかなり毒に蝕まれていることになる 「台輔は最近、身体の不調が続いていらっしゃいます」では辛かろう もっとも、昭彰は身体が弱い というのは、あるいは、そういうことかもシランが・・・
>この際、麒麟はセックスしない、という論はなし >麒麟と王がセックスしないというのは、不自然だからね ふいたw
「なぜ麒麟は中田氏されても平気なのか」bQ では、王に精液や愛液は無いのか? それは寂しい。男は快感を得られないだろうし、女は潤わずイタイ フツーの人の精液や愛液は麒麟に穢れとなり有害だが 王の精液や愛液は麒麟には少なくとも無害 出来れば、むしろ快感につながり、麒麟にとって好ましいもの でないと愛を育めない。王様のことはとっても大好きだけど アレは苦しくて痛いだけだからイヤ というふうに麒麟の身体が造られているとすれば 王と麒麟の関係に構造的な影を落す事になる 王がいつまでたっても下手とか SM変態行為しかしようとしない、というのならしょうがないけど 王は王になるまでフツーの人、それが王になると神になる フツーの人の精液や愛液は麒麟に穢れとなり有害だが 神となった王の精液や愛液は麒麟にとって好ましいもの、になるとすれば @王になると身体が変る もしくは A王気を纏った精液や愛液は麒麟を害さない の何れか @王になると身体が変る 場合の可能性は 神にしたのは麒麟だから、麒麟の契約は王の身体を変え、下半身の構造も改造する 男王の前立腺や睾丸が無害化され、女王は子宮や膣、卵巣が無害化される あるいは麒麟との契約でなく、天勅でそうしているとか 頭の中に響く天綱は、実は麻酔的作用が主目的であり その間に覿面の罪作用を身体に仕込むだけでなく 生殖器改造もしていると・・・・ ただ、動物細胞がダメ 植物細胞はおk の麒麟のための無害化となると キンタマを改造して植物の精子を作るようにさせる 卵巣を改造して植物の種子を作るようにさせる、というのはかなり無理が・・・ まだ、愛液、カウパー腺液は血液を濾したものという問題もあるし ということは、王の身体改造説には限界がある つまり A王気を纏った精液や愛液は麒麟を害さない の可能性が大 王気の波動が穢れを中和するとすれば問題ナシ 逆説的に言えば、麒麟さんはセックスしても大丈夫な者を 直感か匂いか何をもとにかワカランが、探しだせば 自然と王の器を備えた者が見つかるということになるのネ まあ、リーダーとして傑出し、治世の潜在的能力を備えた者を天が選び その王に合うように麒麟の身体を作っているという解釈をすべきだろうけど
そう言えば汗は血液から作られるのに麒麟にも別に毒じゃないよね。 麒麟だって幼少時は女怪の乳で育つ訳だし、乳も原料は血液。 ということは分泌物全てが毒という訳でも無さそう。 (白血球とか赤血球、血小板とかその辺が駄目?) 多分本来外に出る物でではない物が出た状態がいけないのでは。 それで言えば乳も精液も愛液も外に出るのが当たり前の物だし、 出た事がその主に害を及ぼす事にならないから、 麒麟にも毒にはならないと考えてもいいのかも。 ただ動物性の物は消化しにくいとかはありそうだなあ。 麒麟も小さい頃は穢れに強いそうだし、だから乳も消化できるけど 人型を取れるようになってからは駄目とか。 それでも牛乳に弱い人が腹下ししやすくなったりのと同じ程度かも知れないけど。
>麒麟さんはセックスしても大丈夫な者を >直感か匂いか何をもとにかワカランが、探しだせば >自然と王の器を備えた者が見つかるということになるのネ 麟タソ「大きそうわ、ステキ〜♪ なぜかあの人のモッコリにとても惹かれる。あの人となら出来そうな感じだわ。私の王様かしら?」
「だ」が抜けた × 大きそうわ ○ 大きそうだわ
>宗麟あたりはかなり毒に蝕まれていることになる 宗麟「実は最近私のアソコが少し黒ずんできたんです。麒麟は淫水焼なんてしないはずなのに・・・600年も毒を受けてさすがに限界がきたのかしら?」 密かになやむ宗麟タソ ハァハァ
>麒麟と王がセックスしないというのは、不自然だからね というか、あの世界ではセックスという概念がないんじゃないか? 子供を作る時は神に祈るわけだろ? つまりセックスという行動事態が不自然
また、ボクちゃんかオジョウちゃんが現れたようだな
>>542 ここは21禁板、ここのスレのテーゼはエロだ
お子ちゃまアニメ板にでもお帰り
それと2ちゃんのアンカーの付け方くらいはおぼえましょうネ
全角でなくて半角な
>>543 文字の引用の場合は安価ではないので全角を使う事の方が多いがな、、、
お前さんも恥をかかないように気をつけろよ
>文字の引用の場合は安価ではないので あのね、教えといてあげるけど、アンカーの先に数字があるときは 飛ばないように便宜上全角もあるけど、それは後から出来たルール それと安価なんて入力誤りはしないようにね、ボクチャン
>>545 安価が入力ミスとかwwww
お前まじ初心者だろwwwww
ガイシュツをキシュツですよと修正するような馬鹿がまだ存在しているとは思わなかったwww
>>545 久しぶりにワロタw
なんという天然かわいすぎるw
なんか
>>542 と一緒にされたので一応カキコ
俺より前に書き込んでた人書き込んでやれww
あー、あれだ ID:RW1qPviCは流れ着いたばかりの海客なんだよ 常世の者じゃないんだから、言うことが変なのは当然じゃねえか?
全く書き込んでないが 一応このスレ見てる人はいると思うぞ ところで今書いてる汕子×泰麒って本番が無理(?)なことに気がついたんだ 手コキ、フェラオンリーも容認してくれる? 無理矢理でも本番シーンいれたほうがいい?
投下してから問うてくれい
>>554 把握
とりあえず一話としてまとめるからちょっと待ってくれい
というか、本番無しだと落ちがいまいちしっくりこないだな
文才ないな俺
仮に
>>547-549 が自演だったとしても
ID:RW1qPviCの言ってる事はおかしいぞ
>>542 と二人で勉強会でもひらいたらどうだ?w
つか俺より前のやつまじ書けw 日付変わったら意味ないw
俺も過疎だと思ってたが
以外と人いるな
投下もなければ特に書き込む必要ないのはわかるけどさ
>>535 とかは過疎防止のためのネタだろうし
>>553 なぜ無理かしらんが、とにかく何でもいいから書いてくれ
Wakutekaして待っているから
書き込まないけどスレに張り付いてる俺登場
>>553 ショタ好きの俺に夢をみせてくれ
超wktkして待ってる
>>558 ア〜、事実過疎なんだよ。だがここは2〜3年前までは、ほぼ24時間人大杉
そのときからの回遊ROM専はとても多いとオモ。オレもその一人なんだが
>>557 寧ろこのまま書き込まないで全部お前さんの自演という事にしておこうという
心理が手に取るように見えるwww
というか、まじ人結構いるんだなw
怪我の功名というか、荒らしの巧妙というか、、、
もうちょっと皆書き込んでいこうぜ?
過疎荒れ記念カキコ
スレが伸びてたから投下かと思って期待してきてみたらお前ら・・・
>>553 早く、早くしてくれ!
とりあえずID:RW1qPviCは半年ROMってろ、な?
このスレには過疎化の途中で掟が出来ていたハズ 批判レス=荒らし=妖魔 認定で全員で「ゴルァ!!」 でないと職人さんがみんな逃げ出す。みんな思い出せ、妖魔は叩け
このスレを立てた者も日々チェックしております。 感想や保守もしてるぞよw
>>535 >動物細胞がダメ 植物細胞はおk の麒麟のための
なぜ廉麟タソが鴨クンにメロメロなのかようやく判ったw
鴨クン 「今日取れたの、これが丁度いい大きさかな?」
廉麟タソ「ア〜ンしゅじょう、またそんなもの持ち出してぇ・・ダメー!入れないでぇ〜!!
あああ〜ん、感じちゃうぅ〜」
>>564 同じく
新作キター!? しかも長いー!!とwktkして開いてみたら
おまえらこのときめきを返しやがれヽ(`Д´)ノウワァァン
とりあえず
>>553 に期待
投下があった訳じゃないのね オコチャマ天然荒らしが出ただけか・・・
RW1qPviCたんとちゅっちゅしたいよぉ〜
572 :
542 :2007/09/17(月) 13:00:38 ID:/wb4oTZ0
>>543 とりあえずいっておくと
>>544 以降は俺は一言も発言してない
見た感じ単発続きで自演に見えなくもないし、そう思ってくれてもかまわないが一応いっておく
ここがエロパロなのは重々承知しているし
俺の意見がこのスレではお門違いなのもわかってる
だが、俺の意見がお門違いなのであれば
「なぜ麒麟は中田氏されても平気なのか」
なんていう疑問を持つのがそもそもおかしくないか?
エロパロなんだからいちいちそんな事考えなくていいだろう?
お前さんの言葉を借りるなら「ここのスレのテーゼはエロ」
そこに突っ込むならもっと他に突っ込むところあるだろうと言いたかった
他の場所は都合よく妄想してたりするのにそこだけ思いっきり考えるっておかしくね?
アンカーについてはそんな決まりがあるとは知らなかった
結構長いこと2chやって色んなスレ結構みてきてるがそれを指摘されたのは初めてだ
以後気をつけるよ
あと安価という言い方はvipとかに行くとよく見られる2ch独特の言い回しだと思う
俺も良く使うので念のため
しかし、俺の意見が元で荒れてしまったのは非常に申し訳なく思っている
半年ROMります
長文スマン
>>553 超wktkして待ってます
>>572 他人の鑑賞に耐えうる質の良いパロを産むには、エロだろうと
展開にも設定にもそれなりの理屈をつける必要があると言っておく。
その意味で
>>535 は、設定の1パターンを提示してくれただけ。
スレ違いと解っているならもう書かなければ良い。
だが半年ROMるとの事なので安心した。
>>535 も自分のネタレスにこれほど壮大なマジレスがつくとは思わなかっただろう
かなり前のスレでも
>>572 みたいなレスで議論にならんかったか?w
なんなのこの連中? あるいは一人かも知れないけど、なんかウザイというか頭悪そうというか
>576 >576
荒らしが多いな 単発が続いたら皆自演とかお前本当に18歳以上か?
【書き込み/スレッド作成の手引き】 書き込みは「削除ガイドライン」に触れないように注意。 スレッドは作品またはテーマ毎に1つまで。 ただし、なりきり用に限り、作品/テーマ毎にもう1つまで立てられます。 また、できるだけ作家/会社/シリーズ等毎にまとめましょう。 *なお、なりきりについてはピンクのキャラサロン等も利用できます。 既存スレッドとの重複や類似、特定の作品についてのスレをテーマ/カップリングで限定して立てることは禁止。 あまりに限定的なシチュエーションやテーマでのスレッド作成は控えめに。 既存のスレッドの検索は、スレッド一覧にて、Windowsは[Ctrl]+[F]、Macは[Command]+[F] 単発質問は質問スレッド、ちょっとしたネタや雑談は雑談スレッドへ。 荒らし、煽りは完全無視が有効です。←ここ注目!!!
保守。
583 :
奏国奮闘記1 :2007/09/23(日) 14:51:47 ID:/sMsyIKP
なかなか投下が無いようなので、暇つぶし用に軽い小話を投下。 奏国の王と兄弟が三人がかりで宗麟を相手に奮闘します。 ↓ ある深夜の奏国。 「やっと帰って来たか。不肖の弟め」 いつもより不在が長く、一年ぶりに清漢宮に帰ってきた利広を、 すっかり窶れた利達が迎えた。王である父先新も同様に窶れていたが、 手放しで次男の帰還を喜び、利広の手を力強く握ってブンブン振り回した。 「よく帰って来てくれた。流石に宗麟の相手を一年も二人だけで務めるのは大変だ。 今夜はあれの相手はお前に任せ、私らは休ませてもらう事にしよう」 何しろ昼間は淑女,夜は淫乱な娼婦である宗麟を、 一年もの間先新と利達だけで相手をせざるを得なかった為、 二人はすっかり疲れ果てていたのである。 「ええー、帰って来るなりそれですか、お父さん」 「何を言う。これは父の温情だぞ。お前は旅で女日照りでは無かったのか?」 「いやあ、私は私で、これでいろいろ楽しんでましたからねえ…」 「それではさぞかし性技の多様さに磨きをかけた事だろう。頼もしい事だ」 先進が利広の肩をポンポンと叩いた所に、やって来た宗麟が利広に挨拶した。
584 :
奏国奮闘記2 :2007/09/23(日) 14:53:06 ID:/sMsyIKP
「お帰りなさいませ。御無事で何よりでございます」 天女の如き昼間の清らかな微笑と異なり、妖艶な笑みを浮かべている。 舌の先で、ちろり、と紅い唇をなめた宗麟に、利広は思わず後じさった。 しかし後ろからしっかり先進&利達に押し返されてしまう。 「や、やあ、昭彰」 「今宵は久しぶりにお三方で責めて下さいますのね。嬉しゅうございますわ」 「あ、いや、その事だが…」 どもった先進に宗麟はスッと寄り添うと、 艶めかしい手つきで先進の体を撫で回した。 そうして服の中に手を差し入れて大胆に動かしたので、先進は慌てた。 「あ、そこは」 「まあ、もうこんなに猛々しくなっていらっしゃる。 さぞかし激しくお責め下さいますのね。わたくし、もう体が熱くて熱くて…」 「じゃ、じゃあ、主上、私はこれで」 慌てた利達がさっさとその場から逃げようとしたが、 利広に素早く腕を掴まれた。 「甘いよ、兄さん。私たちを生け贄に残して自分だけ助かろうなんて」 「し、しかし私は今まで一年も…」 そうこうしている間に宗麟の手管に籠絡されてしまった先進は、 すっかり逃げる気を失って喘いでいた。 「では皆様、寝所に参りましょう」 先進に寄り添い、激しく手を動かして局部を刺激しながら、 宗麟はそう言って兄弟を振り返った。 「…はい」 利広にがっしりと捉えられた利達は諦めて答えた。
585 :
奏国奮闘記3 :2007/09/23(日) 14:53:49 ID:/sMsyIKP
「まったく、延王はこれを一人でやっておるのかね。頭が下がる」 満足そうに眠りについた宗麟の横で、先進は溜息をつくと、 すっかり萎んでしまった自分のモノを情けなく見下ろした。 「いえ、あそこは男王&麒ですから、おそらく女官を山程当てがっているのでは、と」 「ああ、はは、延王も絶倫だって噂ですから相当なモノでしょうね。 雁はいいコンビですよ」 疲れ切って寝台の上で長々と伸びている利達に、利広は暢気に答えた。利達が睨む。 「お前、あれだけ宗麟に責められておきながら結構元気だな」 「伊達に放浪生活を送っていないからね、兄さん。 これで、それなりに経験は積んでいるんだよ」 その傍らで先進がまたぼやいた。 「それにしても才はどうしているのかねえ。 采王のお年で、一人で采麟の相手をするのは大変だと思うが」 「それこそ適当に官を当てがっているのでしょう」 「いやぁ、意外と采王も凄い寝技をお持ちかもしれませんよー」 「いつも気楽でいいな、お前は」 利達は弟にそう返してから父親に言った。 「むしろ慶のほうが大変かも知れませんね。 まだ少女だという話だし、そう性技に長けているとは思えない。 絶倫の麒麟に夜毎責められて息も絶え絶え、という所でしょうね」 「そう言う有様を端で見ているだけなら興奮するのだがなぁ…」 先進はションボリとして、また自分の萎えたモノを見下ろすのだった。 終わり 「麒麟は全員絶倫」設定w
ハゲ笑
王は傑物でなくてはならない、とはリッパのモノの持ち主でなくては身が持たない という意味だったのか。そうか、そうだったのかぁ〜w
588 :
名無しさん@ピンキー :2007/09/23(日) 17:59:31 ID:L986FcqJ
「まったく、延王はこれを一人でやっておるのかね。頭が下がる」 これを使いたかっただけちゃうんかとw
589 :
583 :2007/09/23(日) 19:07:59 ID:Wk4V+WwH
>>588 雁の場合は直球でそれやっちゃうと板違いだから話をそらしたおw
でも采王様の寝技は気になるw
>>583 >采王様の寝技
お題拝借していい? 前からのネタと併せるとなんか小品が書けそうだ
591 :
583 :2007/09/24(月) 01:33:31 ID:fESCTYza
592 :
590 :2007/09/24(月) 10:59:18 ID:L1qsHEqp
>>583 感謝、多謝! しばし待たれよ。近く投下できるとオモ
だけど、本当に過疎スレ化してしまったのだろうか? とても心配
実は
>>586 =
>>587 =
>>590 =
>>561 なんだ
仕事の合間で「奏国奮闘記」をみてハゲ笑。宗麟のビジュアルが杉本彩で浮んだ
で、急ぎ
>>586 レスしたけど、一言だけでは失礼と思い、午後に
>>587 レス
そして帰ってから思いついての
>>590 なんだが、他にレスした香具師は
>>583 さん
ここ何板か人大杉でなくなってもROM専住人は多く残っていると信じていたけど
投下後でもレス人がこれだけなんて、実は、もう住人も訪問者もいないのかな
594 :
583 :2007/09/24(月) 12:32:21 ID:wCMceBU7
>>592 仕事の合間にピンクスレ見れる環境なのか…。うらやますぃ。
しかし宗麟のビジュアルが杉本彩ってw
>>583-585 は即興で書いた小話だから反応が鈍いだけかもよ。
書き始めた時は単に淫乱宗麟を描こうとしか考えて無かった程度の内容だし。
>>592 さんの投下時にはいっぱいレスがある事を期待してるノシ
595 :
583 :2007/09/24(月) 12:48:47 ID:wCMceBU7
あれ?そう言えば宗麟の外見って幾つ位の設定だっけ。 自分、どうも塙麟とごっちゃになってるっぽいけど 同じ位の設定なら確かに杉本彩で丁度良い位だね。エロスな人だしw
大友家の宗麟なら60近くまで生きたみたいよ
597 :
景王の陰謀1 :2007/09/24(月) 16:05:02 ID:+1VnK5qV
>>590 さんの投下を待つ間にお茶請け話を。
陽子×六太です。間違いではありません。攻めは陽子です。
六太が薬を盛られて襲われます。
延麒六太ははっきりしない頭を振って、何が起きたのかを見定めようとした。
そう、いつものように俺は金波宮に遊びに来たんだ。
そして出された菓子を食べながら陽子と談笑して――。
そこから先が思いだせない。
「六太くん、気がついたようですね」
笑いを含んだ女の声。陽子だ。でも何かがおかしい。
陽子はこんな妖しい声をしていただろうか?
やっとのことで目の前の紅い影像に焦点を結ぶ。
榻の上で長々と伸びてしまった六太の上に陽子がのしかかり、顔を覗きこんでいた。
「こうして拝見すると、延台輔はとてもお綺麗で、
かつ愛らしいお顔をしていらっしゃる。
普段はがさつな態度を取っておられるから、あまりそんな印象は持ちませんが」
「よ……うこ……」
「大丈夫ですよ。ちょっとお茶に麒麟用の媚薬を混ぜただけです。
体の自由も利かないかもしれませんが、
単に媚薬で興奮しすぎて痺れているように感じるだけですから」
「媚……薬……? な、ぜ、そん……」
「心配しないでください。これは延王にもご了解いただいているんですから。
だから使令たちも騒いでいないでしょう?」
陽子はそう言って、悩ましい目つきで六太を見据えながら胸元を大胆に開くと、
見せつけるようにゆっくりと服を脱ぎ始めた。
598 :
景王の陰謀2 :2007/09/24(月) 16:06:17 ID:+1VnK5qV
筋肉質で引き締まった肢体を持ちながら、意外と豊かな乳房がぽろりとこぼれた。 六太は股間が力強く勃起するのを感じて思わず顔をそむけたが、頬は紅潮し、 胸の動悸は高鳴り、つい陽子と彼自身が絡み合う卑猥な姿を脳裏に浮かべて動揺した。 陽子はすっかり衣服を脱いで、均整の取れた姿態を惜しげもなくさらすと、 今度は六太の服を脱がし始めた。陽子に触れられるたび、 全身に痺れるような快感が走るのを感じた六太はまったく抵抗できず、 すぐに全裸にされてしまった。 「延台輔もとっくにその気におなりのようですね」 可愛らしくそそり立った幼い性器を、陽子は愛でるように優しく撫で回した。 六太はなすすべもなく激しくあえいで目をつむった。 これは自分の知っている陽子ではない。 「なぜ……こんな……」 「わたしばかり、毎晩毎晩景麒に責められるのは飽き飽きしたんです」 陽子は憎々しげに言った。 「しかもあいつは一方的にモノを突っ込んでくるばかりで、 わたしがしてほしいことはまったくやってくれやしない。あんまりでしょう? だから今度はわたしが、可愛い麒麟を慰みものにしてみたくて、 延王にお願いしたんです。とてもじゃないけど、 あの景麒を可愛いなんて思えませんからね。 六太くんぐらい小柄で華奢でないと」 「こんな……ことして……」 「延王に了解をいただいていると言ったでしょう? 麒麟は王のもの。その王が是と言えば……ね?」 陽子はそう言って妖艶な笑みを浮かべた。 「それに六太くんだって、たまには若い女性と戯れてみたいでしょう? 男天国の玄英宮で、日頃どんなことをされているのかはお尋ねしませんが―― 興味はありますけどね。でもまあ王に奉仕するのは麒麟の役目でしょうし」 六太は目を瞠った。 「俺、は……」
599 :
景王の陰謀3 :2007/09/24(月) 16:07:58 ID:+1VnK5qV
「こんなこと、してもらったことってあります?」 陽子は六太にのしかかると、ゆっくりと乳房をこすりつけてきた。 その柔らかくも魅惑的な感触に、六太はいっそうあえいで顎をのけぞらせた。 「本当は湯殿を使えればいいんですけど、あそこは声がかなり響きますからね……」 そう言うと陽子は六太の細い首筋に顔を埋めてきた。 陽子の豊かな紅い髪から甘い花の香りが漂う。六太は思わず目をつむった。 全身が熱い。股間が今にも爆発しそうだ。 「六太くんの肌って、柔らかくてきめが細かくて、とてもおいしそうですよ……」 「あ……あ……」 「気持ちいいですか? 今度はここをなめてあげますね」 陽子が六太の小さな性器をまさぐるなり優しく口にくわえた。 根元から先端までなめられて、六太は腰をびくんびくんと震わせた。 「ああ、あ……!」 「ねえ、気持ちいいでしょう? 今度はわたしのもなめてくれませんか?」 陽子はそう言うとシックスナインの体勢になり、 六太の顔の上で大股を開いて、ピンク色の局部を見せつけた。 既に媚薬と陽子の愛撫で刺激されすぎていた六太は思わず手を伸ばすと、 蜜のしたたり落ちる源泉を指でぐいっと開いて顔を埋めた。 奥に舌を差し入れて大胆になめまわす。陽子は快感にのけぞった。 「ああっ! いいですよ、六太くん……! もっと奥をなめて……!」 つい夢中になった六太は甘い蜜を味わいながら、泉とその周囲を執拗になめまわした。 そうしてやっと口を離すと、指を何本も奥に挿入し、 最後には手首まで突っ込む勢いでぐりぐりと中をかきまわした。 「いい! いい! ああ!」 陽子はのけぞって激しく腰を振りつつ繰り返し叫んでいたが、 やがて局部をぴくぴく痙攣させると、ひときわ大きな声で 「あああああぁーーーっ!」と叫ぶなりイッてしまった。 六太のほうは先ほど陽子に口で興奮されられて勃起したままだったので、 陽子が達してしまっても容赦なく中を蹂躙しつづけた。
宗麟の話から続いてるのかな? 続きwktkw
602 :
景王の陰謀4 :2007/09/24(月) 16:59:07 ID:+1VnK5qV
「なあ、陽子……。俺もイきたい……」 愛液のしたたる陽子の秘所に指を突っ込んで弄びながら、 六太が切実な声で哀願した。 陽子は甘いあえぎをもらしながら、やっと体を起こした。 そうしてどうしようもないほど濡れてしまった秘所を、 未練を残して六太の顔から離すと、今度は先ほどのように 六太のほうを向いて腰のあたりにまたがった。 「口でやってあげてもいいんですけど、 わたしが入れてもらいたいから、こっちでやってあげますね」 そうして六太のそそり立ったものの上に、しっかりと腰をおろす。 ぐちょっといういやらしい音がして、陽子の秘所が 六太の可愛らしい男根を根元まで呑み込んだ。 「あうう……」 熱く締めつけてくる柔らかい肉襞がもたらした快感に、 六太が官能的にうめいた。陽子のほうも、 小さいながらも存在感のある男根に熱い吐息をもらす。 陽子はすぐに腰をくねくねと動かし始めた。 その動きに合わせて、豊かな乳房もゆらゆらと揺れる。 「はあ……あ……陽子の中、すんごくいい……」 六太はあえぎながら、目の前で物欲しげに揺れている形の良い乳房に腕を伸ばした。 六太が触れやすいよう前のめりになった陽子は、 的確な所作で乳房を揉まれて、いっそう体をくねらせた。 その動きで秘所にくわえ込まれた男根をいっそう締めつけられた六太は すぐに達して、陽子の中に欲望を吐き出した。 「うう……」 六太は快感に軽くうめくと目を閉じ、 榻の上に四肢を投げ出して伸びてしまった。 その萎えた男根を未練がましく秘所にくわえ込んだまま、 陽子は妖しいまなざしで六太を見おろした。
603 :
景王の陰謀5 :2007/09/24(月) 17:00:01 ID:+1VnK5qV
やがて正気を取り戻した六太が目を開くと、 服を着た陽子がちょうど六太の体を綺麗に拭いてくれているところだった。 「どうです? わたしの体、良かったですか?」 「う、うん」 六太は頬を赤らめてうなずいた。 「あの、さ。別に薬なんか盛らなくても、 俺、陽子の頼みなら何でも言うとおりにするから……」 すると陽子は、紅い唇の間から舌の先端をちろりと覗かせた。 獲物を見定めた肉食獣のごとき容赦のない眼光。 しかし媚薬の余韻か、六太は背筋がぞくぞくするほどの悦びを覚えた。 陽子は体をくねらせると六太の耳元に顔を寄せ、淫らな声音でささやいた。 「言ったでしょう? 可愛い麒麟を慰みものにしてみたかったって。 わたしはね、六太くんをいじめてみたいから、普通に交わるんじゃだめなんです」 六太はますます頬を紅潮させた。 「……ね。ちょっと軽く縛られてみたいって思いません? 自由を奪われて、わたしに弄ばれたいって思いません?」 狼狽して顔をそむけた六太だったが、陽子と違ってまだ全裸のままだったので、 煽られて素直に勃起した男根を陽子に見られてしまった。 「ふふ。六太くんのここ、興奮してますよ。 縛られたまま、わたしにいじめられたいんですね……?」 「よ、陽子」 「さっきは最初だったから手加減してあげたんですよ。 今度は六太くんのいい声をもっともっと聞かせてもらいますね……」 舌なめずりをした陽子は、ふたたびなまめかしい手つきで 六太の股間をまさぐると男根を優しく愛撫した。 六太は耐えきれずに目をつむり、激しくあえいだ。 もうどうしていいかわからなかったが、巧みな手管に翻弄されながら、 陽子の慰みものになるならそれもいい、と思ったのだった。 終わり
604 :
597 :2007/09/24(月) 17:14:05 ID:+1VnK5qV
宗麟の話とはつながってはいないつもり。
関連していたら陽子はもっと清純&六太が淫乱でないとw
何も考えずに書き始めたため途中で力尽きかけたけど、
何とかオチをつけてみました。おかげで一時間近く奮闘しちまったい。
奏の話もあるし(あれも自分)、これくらい置いておけば、
>>590 さんの投下予告もあった事だし、取り敢えずは淋しくないよね。
ちなみに陽子と六太って、
ビジュアル的にもなかなかイケル組み合わせだと思う。
そうなのか〜。 ともかくgj!!! 投下が多いとウレスィな〜(*´д`*)
606 :
601 :2007/09/24(月) 17:57:30 ID:8paJ+7kd
早漏でスマン 再GJ!
GJ! 頬を赤らめてうなずく六太。かわいいv 陽子がどんな風に「延王の了解を得て」きたのかも気になるところ
>陽子がどんな風に「延王の了解を得て」
>>607 が書くんだ!w
きっとくんずほぐれつハァハァの壮大な駆け引きの物語が(ry
陽の光をなつかしむようにうっすらとまだ日焼けの残る女の背中に、男は頬を擦りつけ、 そして腕から肩へと、確かめるようにゆっくりと舌でその肌を愛でる。 ひんやりと冷たい感触が、今は冬なのだ、と感じさせる。抵抗無く舌を進める、 男がふいと呟く。 (あんな熱い戯みの後なのにねえ……まあ、冬には勝てないか) 再びゆっくりと唇でそのひんやりとした肌を楽しんでいると、女がくるりと寝返りを 打った。 「――窓を、閉めないの?」 「うん、初雪を見れるかと思って、さ」 眠ってなんて居なかったのですよ、と言わんばかりに眼(まなこ)を開く女。 それを受け止め、それがどうしたの?という風に無邪気に微笑む男。 とりあえず、負けた振りをしたのは女。 「雪は、嫌い。民を苦しめる。それを求める貴方も――」 「嫌い?」 「嫌いか好きかなら、ええ、嫌い。大嫌い!」 部屋の四隅に贅沢に焚いた火鉢の中の炭が、ぱちっ、音がたててはぜる。 ちらりと女は火鉢に目を遣り、罪悪感にか、溜め息を吐く。 「民は寒さに震えて、少ない着物を重ねて布団の中で凍えているというのに―― だから、嫌い。貴方は大嫌い」 「へえ、陽子は私が嫌いなんだ」 「ええ、大嫌いです。大嫌い。大嫌いだよ、利広!」 「なら、いっそう嫌われる事にしようかなぁ――」 激しい戯みの残滓が残る、陽子の秘所へと指を伸ばし、利広は首筋を強く吸う。 「止めて、止めなさい」 くつくつと利広は笑った。 「『止めなさい』、ね。面白い。君は面白いねぇ、陽子」 雪が部屋に入り込み、陽子の頬を濡らした。
陽子は自分がこんなに淫らな女だったのかと、利広に抱かれて以来、愕然としている。 どんな時にでも隙を見せるな、女だと明かすな、ましてや肌を晒すなんてもっての他。 抱かれて判った。 陽子は、人肌が恋しくて恋しくてたまらなかったのだ。 利広は決して過度に無理をせず、そして褥(しとね)では十分にやんちゃだった。 帆掛け舟の帆のように片脚を高く持ち上げられ男根を根元まで咥え込まされた時に 女陰の奥のほんの人差し指関節一つ分だけ中に入ったところに身体を貫くような快感の スイッチがあると気づかされた時に 歯でこりこりと秘芯を甘噛みされて吸われた時に 口の中を―― まあ、良い。 陽子は叫び、抵抗して、降伏した。 そして、今も。
「あっ、あ、良い。良い!利広。もっと来て!」 「――その可愛い舌で私を味わってくれたら、私も君を楽しませられるんだけど」 陽子は髪をばさりとかき上げ、ふっくらとした唇を利広の猛りに押し当てた。 「――っくぅっ!!」 陽子は猛りをぱくりとくわえ込み、笛でも吹くかのように器用に上下に指と舌を動かした。 紅いつややかな髪は利広の陰毛をさわさわと嬲り、陽子の顎の汗は陰嚢を刺激する。 大きくなり過ぎた男根を根元まで咥えこめなくなると、陽子は舌を竿と菊門の間の薄い 皮膚に移動させ、そこをちろりちろりと執拗に舐めた。その間もほっそりとした指は、 利広の男槍をゆるく、強く、そして再びゆるく擦り続け、時たまきゅっ、と亀頭を しごいた。 利広はたまらず腰を浮かす。 「陽子、陽子」 「んん?」 男根を再び咥えた陽子が上目遣いで利広を見る。 「君は、正真正銘、淫婦だよ」 「至極光栄。で?――犯したりする訳?」 乱暴に身体を臥牀に押し付け、利広はおもむろに陽子の中に押し入った。 ぬぷっ、ぬぷっ、みだらな音が室に響く。 二人の肌から、湯気が立ち、生臭い男女の営みの匂いが結合部から漂った。 「いやらしい女だな、こんなに濡れて」 見下ろして利広はぷりぷりと揺れると陽子の乳房を掴み、乱暴にそれを揺すり、 そして乱暴に秘所を突き続けた。 はっはっはっ、と犬のように息を吐き、陽子は背を反らして、更に利広の男根を咥え 込もうと腰を利広の動きに合わせて大きく動かす。 「陽子、気味は私が嫌いなんだよね!?嫌いなら、そんな風に喘いで――恥ずかしいと 思いなよ。陽子、恥を知れよ!?」 くふっ、と笑った陽子の顔を見たと思った瞬間、陽子はすぽん、と利広の竿を引き 抜き、体勢をくるっと変えて、己の秘所は利広の口元へ、そして自分の唇は利広の 男根へと移した。
「恥を知れ、ね――青臭い事をおっしゃるのね、利広。貴方こそ学べば如何?ね?」 陽子はたしなみも王の矜持も忘れたかのようにじゅるるっ、と利広の竿を吸った。 吸って、咥えて、舌で弄った。 その間、自らの秘所はシックスナインの体制のまま、利広の口元へぎゅうと押し付けられ、 たらたらと蜜を供給する。 きゅきゅっ、と陰嚢を掴まれ揺すられ、竿の後ろをつつっと舐めあげられた瞬間、 利広はたまらず腰を浮かした。 「莫迦!まだ、ちゃんと入れてない!待て、待っ――」 くすくす、と幼女の笑う陽子の口の中に利広はたまらず発射し、そのままくたりと 臥牀に身を投げた。 臥牀の端に腰掛け、小卓から杯に手を伸ばして手酌で酒を飲む陽子の髪に利広は触れた。 「いやはや」 「何ですか、『いやはや』?」 「ん、学んだな、と思って」 くすりと陽子は笑って、豪奢な髪を揺する。 「学ばせて頂いた。色々、多分、過ぎるくらいに」 振り返る陽子の瞳は透き通って、そのまま天に昇ってしまうのかと利広は思う。 「それは、さ。いったい、何処で使うの?」 「何処?ええっと?」 「だから――『それ』さあ!技巧。技術。色々!」 ああ、それね!?、と陽子は、ははは膝を叩いて笑う。
「使いません、使えませんよ、太子。馬鹿ね、貴方は」 最後にほんの少しだけ、情人に対する情を滲ませて陽子は言った。 「奏国太子、卓郎君、私を好き?」 「好きだよ。すっごい、好きだ」 「私を、愛してる?」 利広は口を閉じた。 ふっ、と陽子は笑った。 「ねえねえ、利広?貴方って、本当に何百年も生きてるの?どうして嘘の一つも吐けないの?」 「嘘なんて吐けるよ。毎日、嘘ばっかり。何が本当なんて、忘れる。だからこそ」 「だからこそ?」 陽子はきらきらとした視線を利広に注いだ。 「だからこそ、本当だな、って思ったときは嘘は吐かないんだ」 「だから、私はあなたが嫌いなのですよ」 「うん、私も陽子が嫌いだ」 「へえ、何故?」 面白そうに首を傾げる陽子を見て利己が笑う。 「「嘘吐きだから」 「心外」 「へえ、私でない誰かに、抱かれたくて仕方ないのに?」 ばふっ、と利広は陽子に抱きつく。 「そうですね。そうかも。うん、抱かれたいな――無邪気に貴方を紹介したあの猿王に!」 「だろう?」 口付けを一つ交わし、陽子は笑う。 「そうして、貴方は永遠に少女のままの女王に恋したまま―――お辛いですね」 「うん、すっごい辛い。もう、どうして、って思う!」 くすくすと笑う。 お互いを抱く。 人肌をようやく感じて、二人は眠る。
慶の、ようやく出来た高級技楼の最上級は、陽子の私邸。 誰が勧めたんだっけ、人の三大欲求を顧みろと。 陽子、言いたかないが――食べ物と、着るものを満たしたら、次はそれだぞ? わかるよな? ――そうだ。あの人だ。 いえ、判りません。 ――じゃ、良い。寝ろ。 髪を撫ぜながら言われた。 そうだな、陽子。お前が客を引いてもなあ。はっ。 いや、俺は選ぶ。いや、本当に選ぶ。いの一番に並ぶ。たった一人、並び立つ女を 探す。抱いて、接吻して、もう、腰砕けで!でも、きっと正座して待ってるんだ、俺の奥さんは」 「そうですね」 いびきをかく延王に陽子は呟いた。 「それは、私ではないんですよ、きっと」 その窓先に、夜半、氷柱(つらら)が垂れ下がる。
死んで。 言って良い?死んでよ。 私が、死んでも良い。 ちゅーして、 ぎゅーして。ずっと。ずっと。 へえ、って何? 垂れ下がった氷柱に面白うそうに手を伸ばしたのは、利広か陽子か。 泣き笑って二人は言う。 嫌い、嫌い、大嫌い―― 冷たい。 ――珠晶 延王――。 愛してると、言えない二人はまた、ゆっくりと時を刻む。 雪が慶に落ちる。 「寒いから」 「寒いね」 身体は、重なり、氷柱が大きく背を伸ばして、二人を伺う。 突き刺そうと、大きく背丈を伸ばして。 待ってね 熱い吐息が、つららを少しだけ、溶かした。 <fin>
おおっ! GJ!
>>609 GJ!
でも、ごめん…時間軸(?)が飛び過ぎてて、おいらにはわからないよ、色々。
が、面白かったよ!また投下よろしく。
投下が続いてウマ〜
で、話し違うが
>>583 さんにもらったお題で書いてみた。今から落す↓
エロは少な目、百合ものね
采麟は砥尚を失ってからはずっと、満たされぬ夜を過してきた。 絶倫の体をもつ麒麟なのに相手がいない。 もっとも、砥尚との夜は時に痛みと苦しみを伴い、 官能の歓びに満たされるとは言い難いものだったが・・・ それでも終った後、鬣を撫でられながら、砥尚の腕の中で 温もりを感じて眠りに落ちる事を幸せと感じていた。 でも、今の主上は黄姑。 采麟は黄姑に抱かれ、愛撫されることをずっと夢見てきた。 二度目の契約を交わした日からずっと・・・ しかし、現実も判っていた。 同性で、しかも既に老境にある主上は、 采麟の体を求め、床を共になどしてはくれないと。 だけど、人肌の温もりが恋しい。体がうずく。 だが、私は台輔。 いくら欲しくても、そこいらの官を手当たり次第に床へ引き込む訳にはいかない。
采麟はいつも想っていた。 主上が私を望んで下されば、ちゃんと床の中でもお仕えするのに。 望まれるまま、なんでも。 だけど私は麟、主上は女、しかもお年を召していらっしゃる。 それに私のアソコには、とても人には見せられない醜い傷痕が。 主上にだけは絶対に知られたくない。 醜い麒麟と言われ、嫌われたくない・・・ 天帝はなんて残酷なの。 と、眠れない夜を何日も過してきたのだ。 満たされぬ思い、絶望感で枕を涙で濡らし 体のうずきが下着を濡らす夜を何日も。
黄姑は、ずっと采麟の様子を気にかけていた。 どこか、何か表情に翳りがある。 全ての命を愛する麒麟が絶倫の体を持っていることは知っていた。 愛と官能は表裏一体、だから麒麟は強く愛を、官能を、王に抱かれることを強く望むと。 采麟と契約した日から、采麟が寝所を訪ねて来る日があるだろうと予想していた。 私は既に老境の域、たが年齢を重ねた分、女性の体は知り尽くしている。 自分自身の体だもの。 だから采麟の体のうずきを収めること、想いを適えてあげる事は難しくない。 そう思っていた。 采麟は私の麒麟、一途な瞳で見つめてくれる。 それにとても愛らしくて可愛い。 もう、色恋に胸を焦がす年齢ではない。 最後にトキメキを覚えたのは何十年も前になるけれど、 同性でも、想いを寄せてくれる可愛い麒麟の願いなら適えてやりたい。 でも、采麟は何かを躊躇している。 私から訪ねていくことは容易いけれど それがかえって采麟を傷つけることになったら・・・ 一つ気になることがあるのだ。 台輔付の女官から聞けば 入浴の際でも他人に下半身を晒す事をとても嫌がっているらしい。 とくに、性器付近には下着の着替えの時でも他人の手を近づけさせない。 普通は高位の者は、身の回り一切をお付の者に任せるのだが。 本当に一切を。 黄姑は以前、砥尚が采麟に華胥華朶を使いイタズラをしていた という噂を聞いたことがあった。 もしかするとこれは・・・・ 可愛い麒麟の、私の麒麟の苦悩をこのまま放っておいてはいけない。
采麟はある夜、寝所に主上の訪問を受けた。 突然の事で驚いたが、一瞬、胸が高鳴る。 主上に抱いて頂くという願いが適うとは思えないけど、でもうれしい。 主上が私の寝所を訪ねてこられた事だけで。 例えどんな用件であっても。 だが、黄姑の口から語られた言葉は思ってもみなかったこと。 黄姑「宜しいですか揺籃、体がほってって眠りにつけないときは、 無理に抑えなくていいのですよ。麒麟が愛と官能を強く求める事は 知っています。気兼ねや遠慮などしなくていいのよ。 貴女は私の麒麟。私は貴女の王なの。随分年をとりましたが、 まだ貴女を歓ばせることくらいはできますよ。可愛い貴女を」 と言って、黄姑は揺籃に手を伸ばし、優しく抱き寄せ、帯を解く。 一枚ずつ衣服を脱がせその白き肌にふれた。 えっ! 驚く采麟。 これは夢なの? あまりの幸福感に舞い上がる。 主上に触れられた箇所がすごく熱い。まだ、腕や襟元に触られただけなのに。 思わず采麟の口から歓びの声が零れる。「し・ゅじょう〜・・ほ・ん・とうに・・・」 床の中にもつれ込む。 そして黄姑の手は、うなじから乳房へ、脇腹から更に下へ向かう。 その場所へ、采麟の女性の部分へ主上の手が伸びてきた。 そして一番敏感な蕾に指が僅かに触れる。 采麟は体をピクンと反応させた。 もう泉は溢れている。 「可愛いわ、もうこんなに・・・」主上の声を聞き、耳まで真っ赤になるのを感じる。 何も言葉にならない。恥ずかしい。 でもいいの、これが夢だったの。 主上に抱かれ、愛撫されることをずっと望んでいたの。 無理だと思っていた、その願いが適えられる日が本当に来るなんて・・・・
だがその時、黄姑の手の動きが止まった。 「ようらん、これは?」 性器には酷い裂傷の痕、それ以外にも幾つかの切傷が見えた。 あっ! しまった! 私のアソコには、砥尚のイタズラで傷つけられた酷い傷が残っている。 主上にだけは絶対に知られたくなかった。 醜い性器の麒麟と思われ嫌われる。イヤだ! 采麟は慌てて飛び起き、下半身を寝具で覆い隠す。 そして、黄姑の口からそれを指摘される言葉が出る瞬間を思い浮かべ、身をすくめた。 主上に「醜い」と叱責され、侮蔑され、嫌われる。その瞬間を覚悟した。 采麟は一度、砥尚に捨てられている。 それが麒麟にとってどれだけ惨い仕打ちであるか。 体を傷つけられる以上に、心を引き裂かれる程の苦しみを与えるのだ。 性器の傷痕は砥尚の思い出そのもの。 失道の苦しみの中、砥尚に捨てられた悲しみと、 怪我の痛み、血の穢れの苦しみが全て一つになって 采麟の心に大きな傷痕を残していた。 私は失道し、王に捨てられた不出来の麒麟 しかも性器に醜い傷を負っている麒麟だと。
しかし黄姑は、采麟の想像とは違い、侮蔑や叱責の言葉など口にはしなかった。 冷たい眼差しではなく、慈愛と憐れみの表情を浮かべ、 采麟にゆっくりと近寄り、両手で抱きしめる。 黄姑「可哀想に、傷痕に触れることは貴女とって、とても辛いことなのね。 痛々しかったわ。本当に辛かったでしょうね。」 采麟「・・・・しゅじょう、すいません」 黄姑「なにを謝ることがあるの。ううん、貴女は何も悪くないのよ、揺籃」 采麟「でも私は醜い麒麟、私の体は、アソコが醜くて・・・とてもしゅじょうにお見せできる・・・・」 思わず目から涙が零れる。言葉が続かない 黄姑「いいえ、貴女の体はとても美しいわ。おばあちゃんの私とは違うわよ。 アソコもとても綺麗よ。瑞々しい淡い桃色。傷痕は痛々しいけど、でも美しいわ。 貴女は何も悪くないのよ、揺籃」 采麟は黄姑にしがみ付いた。 采麟「でも私のアソコは・・・」 黄姑「いいえ本当に綺麗なの。何があったのか判らないけど、砥尚なの?」 采麟は僅かに頷いた。同時にその時の事を思い出し、身をすくめる。 黄姑「とても酷いことが、辛いことがあったのね、可哀想に。 無理に思い出さなくていいわ。でも、貴女はとても美しい。 アソコもとても綺麗よ。」 そう語りかけながら黄姑は采麟の瞳に口づける。 そして、ほほに流れた涙を指ですくう。 黄姑「貴女の涙が苦しみの涙なら、私が全てを受け止めてあげるわ。 全部吐き出していいのよ。」そう耳もとで語りながら黄姑は、采麟を強く抱きしめる。 「しゅじょう〜、しゅじょう〜」采麟は声を上げ、泣きじゃくりながら、黄姑にしがみ付いた。
采麟を抱きしめながら、指で鬣を梳く。 なんて愛おしい。そして可哀想に 黄姑「おばあちゃんの私で良ければ、美しい貴女の相手をさせてね。」 采麟のしがみ付く力が強くなる。「・・・・あの、あの、傷痕を見て私のことを・・嫌いになられませんか?」 黄姑「貴女を、自分の麒麟を嫌いになるなんて絶対にないわ。」 「可哀想に、傷痕を酷く気にしているのね。でも貴女のアソコはとても綺麗よ。 私は、おばあちゃんなの。私のアソコなんて皺くちゃよ。見られたものじゃないわ。 でも、皺くちゃのアソコだって私の体なの。 貴女も同じ、負い目をもっていては体が可愛そうよ。 確かに痛々しい傷痕ね。でも本当に綺麗なのよ。 淡い桃色の谷間が、泉からの溢れた流れで濡れてキラキラ光っていたわ。 私で良ければ、美しい貴女の相手をさせてね。 私は貴女を傷つけたりしないわ。」 采麟「しゅじょう〜」 黄姑は采麟を抱きしめながら、指で鬣を梳き、片方の手で乳房を優しくつつむ。 くちびるをほほから耳へ、口へ、首筋へと這わしていく。 「アァ」 采麟の口から吐息が零れた。 その吐息は、やがて繫がりとなっていく。「アァァァァ〜」
黄姑の口は体を下り、おへそから更に下へ向かう。 舌先が茂みをくすぐる。 そして最も敏感な蕾を探りあて、そこで渦をまき、 つつき、うねりに遊び、谷間を這い入り口へ でも、そこから焦らす様に、うねりに戻り、 今度は、また蕾に、そして優しい指の動きも加わり、蕾とうねりと入り口を同時に・・・・ 人生の甘辛酸いも、男の体も女の体も全て知り尽くしている 黄姑の床技で愛撫される采麟。 「しゅじょう〜ああああああっ〜」 溢れ出る歓びの波は、からだ中を満たしてさらに拡がり続ける。 自分の心が、体が、性器がどんどん大きく膨れていくように感じる。 そして、膨れた全てがそのまま一気に爆発した。 自分が全部バラバラになって飛び散ってゆく。 主上の手と口によってもたらされた歓びの爆発で。 「しゅじょう〜しゅじょう〜あ、あああああああ〜あああ・・・しゅじゅう〜あああああああ〜」 もう、采麟は自分の口が何を喋っているのかも判らなかった。 でも、幸せだった。 生まれて初めて味わう愛と官能の嵐に翻弄され、歓びの渦に放り込まれた采麟。 その官能の嵐と渦は、単に体の渇きを癒しただけでなく、 心の奥底の深い傷も覆い尽くし、巻き込み、押し流し、消し去っていく。 いつまでもいつまでも尽きぬ官能の嵐が全てを解き放ち、消し去り・・・ 采麟はその夜、生まれて初めて真の官能の歓びを覚え 自分は王に愛される幸せな麒麟だと信じる事ができた。 そして驚く事に采麟の傷痕は、それから3ヵ月も過ぎた頃には、ほとんど消えて見えなくなったのだった。 おわり
おお!GJGJ 読む前はこの二人では萎えるかと思ったが萌えた
采麟ちゃんがけなげだ(´Д⊂グスン 最初の投下予告ではてっきりギャグだろうと思ってたよ! GJ!GJ!
やっぱり人がいないのか、ここ…?
いるけどレスが少ないだけだと思うぞ エロパロでは基本的に 名前注記とか、自分の趣味に合わない作品とかには総じてレスがつきにくい
そうか良かった 荒らしにはすごく反応するから自演が多いのかと思ってしまったよ
>>630 注記がついた時点で良作とはいえなくなるからな
vipで新ジャンルとかならまだしも本当に18歳以上かと疑ってしまう
>>631 いや、冗談ぬきで住人はとても少ないとオモワレ
4年前から回遊しているが、住人が減っていく様を肌?で感じている
残念だけど多分、今レスしている人は3〜4人
ROM専はまだある程度残っているだろうけど、まあ、ある程度ね
何を勘違いしてるんだ レスしてるのはお前さんだけ それ以外は最先端プログラムによるスクリプト
おおっ!そうだったのか知らなかったぁ〜 世の中すすんどるのう〜
ちなみにマジレスしとくと
>>630 十二国記スレでは
>名前注記
などとは言わない「カプッリング」とか「カプ」という
そして作品投下の前に事前申告がルールなのネ
カップリングだったワリ
>>653 名前注記が何なのか知らなかったので助かったよ
事前申告しなきゃいけないのか 見落としてた
それって投下と一緒の前書みたいなもんじゃ駄目なんだよな?
ある程度前に予告文を投下して了解を貰ってからじゃないとルール違反て事?
名前注記って 台詞の前のキャラ名の有無ことだろ >黄姑「貴女を、自分の麒麟を嫌いになるなんて絶対にないわ。」 事前申告とかカプとかとは別もの
ああ、ごめん 俺が勘違いしてた 吊ってくるw
>>637 >事前申告しなきゃいけないのか 見落としてた
>それって投下と一緒の前書みたいなもんじゃ駄目なんだよな?
それでおk
鬼畜系や破滅系の投下があってそんなもの読みたくないとか
「私はそんなカプは読みたくない」とか、いろいろモメタ結果
テンプレ
>>1 のルールが出来た
しかもエロパロはそれ自体がキワモノ系だから荒れる要素がイッパイで
>絡みや煽り、荒らしにはスルーの精神で、マターリ
の申し合わせが
ただ、投下作品を貶したり、批判があると職人さんがやる気を無くして
いつかなくなる。
住人だれも投下を待っているからそういう香具師は共通の敵
妖魔認定して全員でゴルァ!と叩くのルール
投下への直接の誹謗中傷批判は禁止ネ
>ある程度前に予告文を投下して了解を貰ってからじゃないとルール違反て事?
それはナイデス
>>637 言葉足らずだった。誤解を招くといけないので念のため
『投下と一緒の前書』にテンプレにある
>カップリング(A×B)と特殊な場合は傾向(レイープ、鬼畜など)を事前申告
を入れればおk 突然だろうがいきなりだろうが
24時間Wakutekaして投下待ってます
カプが好みだろうと、そうでなかろうと 投下が続くのはマジ嬉しい 好みで面白い話ならばさらに狂喜 職人様方、秋の夜長の徒然に投下よろしく待ってます
そうなのかー。普段はあまりこのスレ見てないので
>>1 読んでたつもりでも事情がよくわからんと思ってた。
皆、色々教えてくれてd!
投下が続くといいね!
>>644 このスレにレスしたる者は
投下せざるをえない定めを背負う
内なるエロを解放せよ
そして妄想を形にし
作品として命を与え
投下するのだぁ〜
644です。 ごめん、事情が解らないなりにとっくに投下はしてたんだ。 でもまたしばらく過疎るようなら、 ちょうど今書いてる話があるから、書き終えたら投下を考えてみる。 ちょっと長めなので、一挙に全部投下というわけにはいかないけど。
Wakuteka
wktk保守
ここって1レス当たり何行まで大丈夫なんでしたっけ? 突発的に書いた長編があるので、このまま過疎るようなら投下しようかと思うんですが、 連投規制に引っかかりにくくしたいから、なるべくレス数を減らしたいので。
何行かは知らないけど30行くらいならおKでは? それと投下中に関係ないレスする礼儀知らずはゴルァ!するから 連投規制気にせず余裕を持って落としてクラハイ 120秒あければ連投規制は大丈夫 「終わり」とレスされるまで投下間隔600秒でも ちゃんとまっています
でも投下中のレス自体は支援(時間短縮?)になるんじゃなかったっけ?
120秒だよ
654 :
650 :2007/10/04(木) 21:50:01 ID:BQBwlfC0
すぐレスがついてビックリした……。 意外と人がいるんですね。ありがとうございます。 整形したら前書きを含めて28レス分になってしまったので、 他に投下がないようなら、週末にでも投下させてもらいますね。
655 :
651 :2007/10/04(木) 21:52:18 ID:13HzBDSc
>>650 いつも期待してチェックしてるから
wktkして、いい子して待ってる
たのしみwktkしてお待ちおります!
先ごろ突発で書いた長編を投下させていただきます。全26回の予定。
カップリングは……いちおう景麒×舒覚。というより景麒←舒覚。
景麒が無慈悲で多情なので (こいつ絶対、仁の生き物じゃない)、
景麒スキーな人は避けたほうが無難です。
舒覚もちょっとイタタな感じだけど、
彼女の場合はアニメでも痛い感じだったので、まあ大丈夫かなと。
>>583-585 と
>>619-626 の麒麟絶倫設定、および801スレ別館の
玄武による王宮行は媚薬つき新婚旅行という設定を使って
軽い気持ちで書き散らしただけなので、掘り下げ的には浅い内容です。
それでも舒覚の視点による、登極から禅譲を決意するまでの話なので、
報われない暗い話が苦手な人はご注意ください (ただし暗さもあっさりめ)。
エロの場面はもちろんあるんですが、描写そのものはこれまた淡泊。
いちおう景麒×舒覚とはいえ、そもそも景麒が冷たい上に、景麒×女官s、
黄医他×舒覚が入り乱れ、舒覚、徹頭徹尾とことん報われません。
最後近く (24&25レス目) に801も入りますが、展開上、省けないのでご容赦ください。
あの人がわたくしの足元にひざまずいたとき、わたくしは夢を見ているので はないかと思った。美しい人。誰よりも。 あの日から、わたくしはあの人に身も心も囚われてしまった……。 「ご案じめさるな。古来より、どの王も上々の成果を上げられておいでのこと ゆえ」 顔を赤らめて動揺するわたくしに、碧霞玄君は気遣うように、なだめるよう に優しくおっしゃった。 王と麒麟は半身同士、いわば一心同体であることは聞かされていたし、夫婦 も同然だとはわかっていたけれど、実際に説明を受けるとどうしても恥ずかし くてうろたえてしまう。 やがて天勅を受けたわたくしたちは、玄武という大きな亀の上にしつらえら れた建物に入った。小さいながらも豪奢で趣味の良い宮。ほのかに香るこの良 い香りが、先ほど玄君が説明してくださった、媚薬入りの香なのだろう。王と 宰輔の同衾を助けるという蓬山秘伝の香。金波宮に着くまでは一昼夜。その間、 わたくしと景麒は……。 耳まで赤くして顔を上げられないわたくしの手を、景麒がつかんだ。 「主上。奥が臥室になっております。こちらへ」 「は、はい」 わたくしは景麒に連れられるまま、奥の房間に向かった。景麒はわたくしを 広い臥牀の端に座らせると、器用に帯を解いてわたくしの衣装を脱がせ始めた。 大きな窓のせいで室内は明るかったので、恥ずかしさのあまりその手を押しと どめたいと思ったけれど、でも天勅を受けて正式に王となった以上、麒麟であ る景麒とわたくしは夫婦も同然なのだから。 そう、美しいこの人とわたくしは夫婦になったのだ……。 香の媚薬のせいだろうか、衣装を脱がされながら、胸元に手を入れてきた景 麒に直に乳房をもまれたとき、初めて感じるしびれのような感覚に酔った。
「ああ……」 わたくしは知らず知らずのうちにあえいでしまい、はだけた胸元に顔を埋め てきた景麒の舌使いに身をよじった。すっかり衣装を脱がされてしまったこと にも気づかないまま、臥牀に押し倒され、自分ももどかしげに衣装を脱ぎ始め た景麒に組み敷かれる。普段ならこんなことをされたら恥ずかしく死にたいと 思ったろうに、景麒に体をまさぐられるとあまりにも心地良くて、彼の前に膝 を立てたまま股を大きく広げられても抵抗しなかった。むしろ自分から腰を持 ち上げるようにして、濡れた秘所を景麒に見せびらかし、両の乳房を妖しくも んで見せる。 目を細めた景麒はちろりと舌の先を覗かせると、そのままわたくしの股間に 顔を埋めてきた。わたくしは驚く間もなく、あまりの快感にのけぞってしまっ た。 「あっ、あっ……」 一番敏感なところを、容赦なくなめる景麒。体の奥から蜜がとろとろと流れ だしていく。彼の妻となったわたくしは腰を振り、身をよじって、景麒の愛撫 にすべてをゆだねた。 「ああ、景麒、お願い、早く来て……」 すっかり濡れそぼったわたくしは、また乳房をもみ、腰をなまめかしく揺ら しながら景麒を求めた。彼がほしい。彼の何もかもが。目の前で彼のたくまし い一物が勇ましく揺れているというのに、わたくしの秘所とのあまりの遠さに じれったくて気が狂いそうになる。 景麒は口の端に薄く冷たい微笑を浮かべると、わたくしの太腿の間に下肢を 入れ、そのままぐいっと腰を進めてきた。肉をかきわける、たくましい感触。 「ああ!」 一気に貫かれたわたくしは顎をのけぞらせた。初めての時は痛みがあると聞 いたような気がするけれど、あるのは荒々しい快感だけで。 そうして景麒がわたくしの腰をしっかりつかんだまま、すぐに激しく抜き差 しを始めたので、わたくしはもう何もわからなくなってしまった。
金波宮に到着するまでの一昼夜、ひっきりなしに景麒に責められつづけたわ たくしは疲れ切ってしまったけれど、とても満ちたりていた。夫にあれだけ激 しく愛されて嬉しくない妻はいない。 大勢の官に囲まれて王の住まいだという正寝に仰々しく案内されたわたくし は、いつのまにか景麒の姿が見えなくなってしまったことで心細くなってしま った。商家の娘にすぎない自分には、この宮城の何もかもが豪華で大がかりで 畏怖を覚える。大勢の侍官や女官が、わたくしの用をなそうと侍っている。い ったい彼らに何と言って話しかければ良いのだろう。 「あのう。景麒はどこに?」 おそるおそる女官のひとりに聞いてみると、宰輔の住まいである仁重殿に行 ったのだという。そもそもこの正寝というところは王の私室なので、宰輔であ っても気軽に訪れて良い場所ではないのだとか。 もちろん宮中のしきたりなど何も知らないので、そうなのかと思うしかない のだけれど、知った人が誰もいないところに投げ出されているのはあまりにも 心細かった。官吏たちが何かわたくしを値踏みするような目で見てるのも恐い 感じがする。気のせいかもしれないけれど。 でもきっと夜までの辛抱に違いない。何と言ってもわたくしは新妻なのだも の、いくら宰輔でも気軽に正寝を訪れられないとはいえ、景麒はこっそり会い に来てくれるはず。そうしたらいろいろなことを話そう。贅を尽くしたこの広 い宮殿のこと。大勢の女官たちのこと。景麒と話せさえすればきっと、この気 詰まりな空気にも耐えられる。 そう、わたくしは王なのだから、きちんと慣れていかなければ。そうして官 たちを使いこなせるようにならなければ。 ――景麒に会えさえすれば、話せさえすれば、きっと何もかもうまくいく。 一晩中、豪華な臥室でまんじりともせずにいたわたくしの前に、とうとう景 麒は現われなかった。
朝は女官たちに起こされ、身支度をして朝議に出る。朝議が終わると内殿で 政務につく。夕刻近くには正寝に戻って休む。その繰り返し。 景麒に会えるのは朝議の場だけだった。瑛州候としての政務につくために、 午後は広徳殿に行ってしまうから。 どんなに待っても、景麒がわたくしの臥室を訪れることはなかった。 なぜ。どうして。何とかして話しかけたいけれど、どこにも官吏の目が光っ ている。登極して早数ヶ月、ふたりきりになれる場所などどこにもない。 やっと官府の名称や位階について覚えたものの、官吏たちは、わたくしがさ まざまな決まりごとにいまだ慣れないことにいらだっているようだった。よう やく冢宰や、王の助言者であるという三公の顔を覚え、六官の長たちも馴染み になったけれど、彼らの役職名を覚えるのにも苦労した。秋官長だとか大司寇 だとかいろいろ言い方があって、その関係がよくわからなかったから。 景麒に助けてもらいたいと切実に思うけれど、彼はいつまでも他人行儀な態 度を崩さない。 ――ああ、そうか。 遅まきながらわたくしはようやく気づいた。景麒は懸命に、王たるわたくし に威厳をつけさせようとしているのだということに。 国政の何たるかもわからないわたくしは、朝議に出てもいまだに官たちの言 い分を聞くふりをするのが精一杯、おまけに知らない言葉の応酬ばかりで何も 理解できてはいない。御璽を押すにも冢宰の言うとおりにするしかなく、早く も官吏たちに軽んじられているけれど、景麒は何とかこの状況を改善しようと していたのだ。だから彼は自分にも甘えを許さず、官たちの前で慇懃に礼を尽 くす。麒麟が頭を下げるのは王だけなのだから。 やっとわたくしは景麒の考えを理解した気がした。
でも景麒と話せないのはさびしい。官吏たちに王の威厳を見せなければいけ ないのはわかっているけれど、そのために景麒は自分に厳しくして、あえてわ たくしに会いに来てくれないのはわかっているけれど、でも。 わたくしたちは夫婦なのだもの。 どんなに官吏に冷たくされても、景麒がひとこと優しい言葉をかけてくれれ ば……。 その夜、自分の臥室に落ち着いたわたくしは女官のひとりに耳打ちし、密か に景麒への言づてを伝えてもらった。正寝に、長楽殿に、この臥室に来てほし い、と。 景麒の顔を見たわたくしは涙が出そうになった。毎日朝議で顔を合わせてい るというのに、長いこと景麒に会えなかった気がする。あれほど情熱的だった 初夜は、もう何ヶ月も前のこと。 人払いしたわたくしは、やっと景麒に笑いかけた。最近は気分が沈んでいた ので笑い方を忘れてしまったような気がするけれど、きちんと笑顔になってい るだろうか。顔がこわばっていないだろうか。景麒に変に思われていないだろ うか。会えて嬉しいということが、ちゃんと伝わっただろうか。 「主上。このような夜更けに何かご用でしょうか」 いつも通りの無機質な声。この人が褥ではあんなに情熱的だなんて、知って いるのは自分だけ。 「ええ、あなたが気にしているのはわかっているわ」 景麒と考えを共有していることはきちんと伝えておかなければ。でないとこ の人は、どんどん自分を厳しく律してしまうに違いない。 「わたくしは王で、あなたは宰輔であり臣下。けじめは大切だし、特に即位ま もない今は官吏たちに軽んじられないよう、言動に細心の注意を払わねばなら ないということは理解しています。でもね、たまにはここに来てちょうだい。 あなたの懸念もわかるけれど、でもその前にわたくしたちは夫婦なんですもの」
景麒が眉根を寄せた。本当に真面目な人。景麒を連れてきてくれた女官たち には口止めしたし、ふたりきりでいるときぐらい、本心を吐露してくれてもい いのに。 わたくしは頬を赤らめて景麒に寄り添った。 「……ね。抱いて」 そう言って官服のままの景麒の胸に顔を埋める。 ふと景麒が溜息をついたので不安になって彼を見上げたとき、景麒がわたく しの腰を抱いて牀榻に連れ込んだ。無造作に――いいえ、これはきっと、この 人なりの情熱。 景麒が大胆にわたしの被衫の帯を解いて衣を脱がせたので、歓喜に彩られた わたくしは景麒にすがった。 灯りを消さないまま、牀榻の折り戸も開いたままだったので明るかったけれ ど、わたくしは気にならなかった。ああ、こんなことすらもあの初夜と同じ。 景麒のほうは腰をあらわにしただけで、服は全部は脱がなかったものの、そ んな有様でむきだしの股間だけがそそり立っているのが妙に卑猥で、わたくし は全身が熱くなった。秘所が蜜でとろりと濡れるのを感じる。 景麒は、今夜はわたくしの体をまさぐったりはせず、いきなり股を大きく開 かせるなり、たくましいものを早くもわたくしの中心にあてがった。本当は景 麒もそれほど切羽詰まっていたのだと知って嬉しかったけれど、まだたっぷり とは濡れていなかったわたくしは少し不安に駆られた。前は媚薬のせいもあっ て、自分ではからわずとも、いろいろなことが自然と円滑に進んだけれど……。 「あっ……」 性急な挿入に痛みを覚え、わたくしは思わず腰を引いてしまった。でも景麒 はかまわずに強引に根元まで挿入するなり、激しく腰を前後に動かしはじめた。 妙だった。確かに濡れ具合が足りないというのもあるだろうけれど、痛いだ けでまったく快感を感じない。あのときは挿入されるなり、荒々しいほどの快 感を覚えたのに。あのときは……。
――媚薬。蓬山秘伝の。 生娘だったわたくしの体が、なぜあれほど簡単に景麒を受け入れられたのか、 わたくしはようやく理解した。あの媚薬は、国を支えるに当たって王と宰輔の 仲を取り持つためのものだと玄君は言っていた。最初が肝心だからと。 でも景麒には言えない。今さら嫌だなどと。痛みしか感じないなどと。何よ りもわたくし自身が、景麒に抱かれたくてたまらないのに。 体を固くして拷問のような時間に耐えていると、ほどなく景麒は腰を震わせ てわたくしの中に射精した。そうして萎えたものを引き抜くと、痛みの時間が 終わってほっとして顔を伏せているわたくしをよそに、さっさと自分の衣を整 えた。 「終わりましたので、仁重殿に戻って休ませていただいてよろしいですか」 溜息とともに投げかけられた、相変わらず無機質な声。優しさのかけらもな い……。 動揺したわたくしは顔を上げられず、うなずくのが精一杯だった。 景麒の足音があっさりと遠ざかり、広い臥牀にひとり残されたわたくしは、 知らず知らずのうちに涙を流していた。これは何かの間違い。景麒はもっと優 しい人。きっと何かがいけなかったのだ。何か――そう、快感を感じなかった わたくしの振る舞いが。 初夜のときのように情熱に応えていたら、景麒も優しくしてくれたのではな いだろうか。おそらく景麒のほうこそ、わたくしのそっけない態度に傷ついて しまったのだ。 何てこと。こんなに愛しているのに。わたくしは頭を上げた。 謝らなければ。誤解を解かなければ。 そうは思っても声さえ出ず、こわばった体は臥牀の上から一歩も動かなかっ た。
翌日の朝議で景麒の顔をそっと盗み見ると、いつものように冷静な面持ちで、 変わった様子は何も窺えなかった。景麒に応えてあげられなかったわたくしの ことを怒っているのか否かもわからない。 夜になるのを待ちかねて、また女官に言伝を頼もうかと思ったけれど、昼間 の景麒の無機質な表情を思い浮かべて躊躇した。ふたりで話さなければ何も始 まらない。でも……。 わたくしはぐずぐずとして、榻の上で煩悶しながらも女官を呼べなかった。 どうしてだか景麒に会うのが恐かった。 勇気のないわたくしが躊躇している間に日々は過ぎていき、やっと決心した わたくしがみずから仁重殿をおとなったときは既に十日が経っていた。 本当はひとりでひっそりと景麒を訪ねたかったのだけれど、女官たちが「お ひとりでお出しするわけにはまいりません」と言い張ったのと、護衛である大 僕が頑強に同行を主張したので、結局ぞろぞろと官を引き連れて仁重殿に赴く ことになってしまった。気落ちしながらも仕方がないことだと自分を慰める。 こんなに仰々しく、それも夜更けに王が仁重殿をおとなうということで、わた くしを見る官たちの目は気になったけれど、それも無理に自分を奮い立たせて 気にしないようにする。宮城にいる以上、王であるわたくしが官の目を逃れら れる場などほとんどないのだから。 仁重殿の主殿では、景麒の側仕えの女官たちが「台輔はもうお休みでござい ます」とわたくしを押しとどめようとした。威厳さえある彼女たちのきっぱり とした物言いに押し切られそうになったけれど、勇気を振り絞って歩みを進め る。さすがにわたくしの体に手をかけるような女官はおらず、彼女たちはあか らさまに不快な表情をしたものの、結局は黙ってわたくしを通してくれた。そ うして臥室の近くまで来ると、既に仁重殿の奥深くでもあることだし、ここま でついてきた随従の官たちに頼んで、何とかひとりで景麒の元に行かせてもら うことができた。
だって妻が夫の臥室を訪れるのだもの。夫婦の秘め事に他人を踏み込ませる わけにはいかない。 わたくしは胸を高鳴らせて、臥室の扉をそっと開いた。 ぐっすり眠っていたところをごめんなさい、景麒。だって、わたくしね……。 そんなふうに景麒とのやりとりを夢想したわたくしの耳に、妙な物音が届い た。繰り返し何かがきしむ激しい音。わけがわからずに目をしばたたいて立ち つくしたわたくしは、房間の奥から聞こえてきた、男と女が睦みあう悩ましい 声に茫然となった。 「――台輔、台輔、とてもよろしゅうございますわ。あぁ、どうぞ、どうぞも っと奥まで入れてくださいませ……!」 「ん、む。こう、か?」 「ああ! と、ても――とても、ご立派、で。どうぞ、もっと、激しく、突き 上げてくださいませ! ――あっ、うぁん!」 閉じられた牀榻の折り戸の向こう。気がつけば臥室は濃厚な情交の気配に満 ちていた。臥牀はひっきりなしにきしみ、女は激しくあえぎ……。 「ああぁ、あん――台輔。いかがで、ございます、か……?」 「う……あぁ……。非常に、良い、ぞ……」 「もっと、良くして、差し上げます、わ。こうやって締めつければ――」 「こ、これは……なかなか。う、む……うっ」 女の手管にあえぐ男の声はまさしく景麒のもの。わたくしは全身の力が抜け て、へなへなとその場に座りこんでしまった。 いったいどうして、という叫びが頭の中で反響していたけれど、実際には息 を殺していただけで一声も発せられなくて。耳を塞いで何も聞きたくないと思 ったけれど、体は指一本さえも動かなくて。 激しい情交は尽きることなく、わたくしは聞きたくもない卑猥な語らいにひ たすら耐えつづけていた。
その夜はどのようにして正寝に戻ったのか覚えていない。絶頂に達して快感 のあまり何度も叫んでいた女の声が脳裏にこだましていた。 ぼんやりとしたまま朝を迎えたわたくしは、いつものように女官たちに身支 度をさせられ、朝議の場に送り出された。朝餉にまったく手をつけなかったの で女官たちは心配したけれど、わたくしは何も言う気にはなれなかった。 朝議の間で会った景麒は無表情で、いつもとどこも変わらないように見えた。 昨夜、わたくしが仁重殿に赴いたことを知らないのかもしれない。 ――あの女は誰。 問いつめたい思いを抑え、何とか取り繕う。景麒に自然に笑いかけてみたい と思ったけれど、顔の筋肉はこわばったままで思うように動かなかった。 うわの空で政務を終えて正寝に戻ったわたくしは、いてもたってもいられな い気持ちだったけれど、かと言って何をどうしていいのかわからなかった。誰 かに打ちあけて相談したいとは思うものの、そんな親しい相手に心当たりはな い。あまりにも切羽詰まっていて女官の誰かを頼りたいとさえ思ったけれど、 彼女たちに限らず、官がわたくしの味方とは限らないということはとうにわか っていたから、ひたすらおろおろしているだけだった。そもそもあの女だって 女官かもしれないのだ。 そうしてやっと、毎日景麒を診ているはずの黄医にそれとなく聞いてみるこ とを思いついた。 生臭を厭う麒麟のことだから、黄医は景麒に供する毎日の献立にも関わり、 景麒の体調には日々気をつけているということは聞いていた。ということは女 との情交なりと、そういうことも承知しているのではないだろうか。 これまでにわたくし自身が身にしみていたように、何と言っても宮城では、 高貴な人々は誰かの目から逃れることは滅多にできない。ということは景麒も、 私生活のある程度までは官たちに把握されているはずなのだ。 それに王が麒麟の体調を気にするのは至極当然のこと。雑談のように黄医に 景麒の身辺について尋ねたところで、別に不審がられることはないに違いない。
御前に召し出された黄医は四十がらみの男だった。仙であるから、むろん実 年齢はわからない。 わたくしは何とか自然な朗らかさを装おうと、その房間の榻にゆったりと腰 かけ、女官に用意させた茶の香りを愛でるように口をつけてから、政務の間の ちょっとした雑談という感じで黄医に話しかけた。 「――ええ、ですから、景麒のことももう少し知っておかなければと思って。 何と言っても麒麟は民意の具現ですものね。でも仁重殿は長楽殿から遠いし、 もちろんつつがなく過ごしていることは知っていますけど、この際ですから黄 医の口からもいろいろなことを教えていただきたいのです」 「それはけっこうなことでございますな」黄医は慇懃に答えた。「王と麒麟は 半身同士と言われております。互いを補いあう存在だと。したがって主上が台 輔のことで気配りなさることは、まったくもって至極当然のことと思われます」 「もちろんですとも」黄医が何の不審も持っていないことにほっとして、わた くしは言葉をつなげた。「でも普段は政務が忙しく、なかなか景麒と語らう機 会もないのです。そこで先日、夜間に申し訳ないとは思ったものの、遅くなっ てから仁重殿を訪ねてみました。残念ながら既に景麒は休んでいて、実際には 話せなかったのですけれど」 黄医の目がきらりと光ったような気がした。 「さようでございますか。主上にそこまでお気遣いいただくとは、さぞかし台 輔も光栄に思っておられることでしょう。しかしながら僭越を申しますと、夜 間に正寝をお出になることは感心いたしませんな。むろん護衛を連れておられ たことでしょうが、なにぶんにも尊い御身でございますから」 「ええ……その、まあ」 「おそらく主上には、台輔の麒麟の性(さが)を気遣っておられることと存じま す。しかし台輔には選りすぐった見目良い女官を多数侍らせておりますから、 何の心配もございません。主上と台輔が宮城にお入りになられた直後、雲海の 下の妓楼からも美しく手管に長けた者を何人も召し抱えたことでございますし。 むろん素行の調査なりと厳重に行なっておりますので、その点のご心配もご無 用かと」
「え……?」 わたくしはぽかんとして黄医の顔を見つめた。さらりと重要なことを言われ たことはわかったものの、あまりにも自然な物言いに、却って反応できなかっ た。 「麒麟の、性(さが)……? 妓楼から召し抱えた……?」 「さようでございます。主上には麒麟の性(さが)については?」 「い、いえ、その、何のことでしょう……?」 黄医はごほん、と咳払いをした。後で考えると、黄医はとっくにわたくしの 反応をわかっていた上で話したように思うのだけれど、そのときは頭が混乱し てしまって何も考えられなかった。そうして黄医が「こみいった話になるやも 知れませんので、人払いをお願いいたします」と言ったため、わたくしは話の 続きに心急きながら、女官たちをすべて下がらせた。 他に誰もいなくなると、黄医はやっと口を開いた。 「麒麟というものは性的な成熟が人よりずっと早く、また絶倫であるものなの です。おそらく閨でも王にお仕えするためかと思われますが、しかしながら限 度を超えますと逆に王の負担となってしまいます。また麒麟個人の好みもあり、 必ずしも王を性的な伴侶にしたいと思うとは限りません。そこで特に麒の場合 は麟よりも性的欲求が強いと言われていることでもありますし、手管に長けた 女官を多数侍らせてお慰めすることが、少なくともここ金波宮では慣例となっ ております。他国の場合は必ずしもそうとは限らないようですが」 「そ、そう、なの、ですか……」 頭が真っ白になってしまったわたくしは、何とか相槌を打つので精一杯だっ た。 「はい。特に女王と麒の組み合わせの場合、麒の欲求の強さを女王がもてあま すことも多々ありますので、政務の支障になってはいけませんから。 いずれにせよ、現在お仕えさせている女官で台輔は満足しておられるようで、 毎晩順繰りに伽を申しつけておられることは伺っております。それも伽を命じ られた女官たちの報告によりますと、台輔は麒麟の例にもれず、やはり非常な 絶倫であらせられ、ときには一度にふたり、三人と相手にされることもおあり とか。特に妓楼から召し上げた女官の技巧と奉仕にはいたく満足しておられる とのことですので何の問題もございません。どうぞご安堵くださいませ」
「……そう……ですか……」 わたくしは力が抜けてしまい、座っているのがやっとだった。顔を伏せたま まのわたくしを、黄医がどのように見ていたのかはわからなかったけれど、そ のときのわたくしはそれどころではなかった。 麒麟の性(さが)。そんなものがあったなんて。 それほど大きな欲求を持っているのなら、では、どうして景麒はわたくしの 元を訪れては来なかったのだろう? 毎晩求めてきても良さそうなものなのに。 何よりも玄武のあの建物で、幾度も愛し合った仲なのに。 それとも……。 ――必ずしも王を性的な伴侶にしたいと思うとは限らない……。 黄医の言葉が頭の中でわんわん反響していた。 わたくしたちは夫婦も同然ではなかったの? それともあれは――媚薬のせ い? 景麒はわたくしより、妓楼から召し上げた女官のほうを寵愛しているの だ……。 「ときに主上」 黄医が何か話しかけてきたように思ったけれど、顔を伏せたまま物思いに沈 んでいたわたくしには何も聞こえなかった。いいえ、聞こえてはいたけれど、 まったく理解できていなかった。 ――妻だと思っていた。夫婦も同然だと。王と麒麟は半身同士という言葉の 意味は、そういうことなのだと。 違ったというの? 最初からわたくしの思いこみに過ぎなかったの? 「主上も登極されてからかなり経ちますし、すっかり落ち着かれたことと存じ ます。台輔が夜ごと満足の声を上げられておられる今、主上もこの際、気に入 った官なりと後宮にお入れになってはいかがでしょう」 ああ、景麒は本当はわたくしのことなどどうでも良かったのだ。だからあの 夜も、あそこまで冷たいそぶりだったのだ。玄武で過ごした夢のような一昼夜 は、蓬山秘伝の媚薬の助けがあってこそ。
「そうして何人もの愛人をお作りになれば、主上の夜の生活もいっそう充実し たものになると存じます。若くお美しい主上をおそれおおくも見つめる幾たり もの熱い視線に、主上は気づいておられるでしょうか?」 それとも景麒に抱かれるまで男を知らなかったこの体のせいだろうか。妓楼 にいた女なら、いろいろな手管、男を夢中にさせる秘訣を心得ているだろう。 でもわたくしには何もない。何も。 ふと気づくと、目の前で距離を置いてひざまずいていた黄医がいつのまにか 側に立っていた。わたくしはぼんやりと、わたくしの体に手をかけた黄医の顔 を見上げた。 「黄医は麒麟の主治医でございますが、絶倫の体を持っておられる麒麟ゆえ、 時にはその欲求を満たして差し上げることもお役目でございます。もちろん今 の台輔には夜伽の女官が多数おりますから拙の出る幕はございませんが、性の 手管には長けておるものと自負してございます」 黄医がいったい何を言おうとしているのかわからなかったけれど、着替えや 湯浴みの介添え以外に体に触れられることが、滅多にない異状であることは知 っていた。何と言ってもわたくしは王であり、その体は神聖なものなのだから。 「拝察するに、主上はあまり男の体をご存じないご様子。とはいえ玄武でおい でになったとき、台輔と閨で過ごしておられたことは誰もが承知しております。 絶倫の麒麟の味を覚えられたあとで、台輔のお渡りがないことはさぞおつらい ことでしょう。主上のお悩みに当たるのは典医のお役目ではございますが、こ と性技に関しては黄医のほうがはるかに上。どうぞお心を安んじられて、拙に お任せくださいませ」 わたくしは何のことかわからず、相変わらずぼんやりと榻に座っていた。そ うして黄医が早業のようにわたくしの衣の帯を解き、前をはだけてしまってか ら、ようやく我に返ったのだった。 遅ればせながら抵抗しようとしたけれど、おろおろしているうちに小衫まで 前を開かれ、陽光の差し込む明るい室内で乳房があらわになってしまった。そ うしてわたくしがあわてて衣を直そうとする前に、黄医に後ろから抱きかかえ られ、大きな手で両の乳房をもみしだかれた。
「あっ……!」 情けないことに快感を感じ、わたくしは抵抗するどころかあえいでしまった。 指先で器用に乳首をいじりながら乳房を大胆にもむ黄医の指技はすばらしく、 媚薬によってもたらされた景麒との初夜でさえ感じなかったほどの快楽だった。 麒麟の欲求にすら応えるという黄医にとって、男の手管をさほど知らないわた くしなど赤子の手をひねるようなものだったのだろう。 景麒のしなやかな手とはまるで違う、ごつくて大きな手で乳房を激しくもま れ、わたくしはのけぞった。そのわたくしのうなじに黄医は顔を埋めてなめま わした。 「あ――あぁ――」 体をくねらせて、思いがけない愛撫に溺れる。 ――そう、景麒に抱かれたいのに抱いてもらえず、数えきれない夜を悶々と 過ごしていたわたくしの体は、もともと性の快楽に飢えていたのだ……。 気づけば榻の上で完全に押し倒されており、すっかり帯を解かれて足元まで 衣の前を開かれていた。のしかかっている黄医の目に、わたくしの茂みまであ らわになってしまっている。 黄医に体中をなめまわされ、その舌使いに恍惚となったわたくしは、ひたす らあえいでいるだけだった。自分も帯を解き、下半身だけを露出した黄医は、 わたくしの膝を割って下肢を入れると、太腿をだきかかえて中腰になった。景 麒のものよりもずっとたくましい男根が、わたくしの濡れそぼった秘所にあて がわれる。熱く固い先端の感触に、びくん、と体を震わせる。 「だ、だめ、それだけは……」 今さらのようにうわごとめいてつぶやいたけれど、黄医は頓着しなかった。 「これも、拙の、お役目で、ございます、ゆえ」 荒い息の下でそう言った黄医の目が欲情にぎらついていた。そのけだものの ような眼光に、なぜかわたくしはむしろそそられてしまった。
「あああぁぁあ!」 ずぶずぶという音さえ聞こえるかと思うほど深々と貫かれ、わたくしは背を のけぞらせて叫んだ。容赦なく挿入される荒々しい感覚。 ――何て大きくて固いの……。 性に飢えていたわたくしの体は、景麒に操を立てたいと思う心に反して激し く反応した。 景麒は、ただただ激しく奥まで突くだけだったけれど、黄医は突きを浅くし たり深くしたりと変化をつけ、時には中を広げるように大きく腰を回し、わた くしの反応を見ながら臨機応変に動きを変えた。わたくしはもう、なされるが ままで、黄医のたくましい一物に蹂躙されつづけた。快楽の激しさのあまり頭 の中が真っ白になり、嬌声を上げながら激しく腰を振って黄医の男根を締めつ ける。 どのくらいそうしていただろう。わたくしがすっかり体力を使い果たしてし まうと、黄医はようやく体を離した。そうしてみずからの衣を整えてから、完 全に全裸になってしまっていたわたくしに衣装を着せかける。情交においては こういう知識も必要だからだろう、黄医は複雑な衣装の着つけも難なくこなし、 ほんの短時間ですっかり元通りにわたくしの衣装を整えてしまった。もしかし たら勘の良い女官なら気づくかもしれないけれど、傍目には情交のあとなどど こからも窺えない。 黄医はわたくしの力ない体を榻から抱き起こすとささやいた。 「主上は大変魅力的でおいでになる。ぜひとも寵を授ける者を多く後宮にお入 れになり、夜ごとの悦楽をお楽しみくださいませ。夜の生活が充実してこそ、 昼の生活もうまくいくものなのですから。台輔のことは、側仕えの女官たちに お任せください」 そう言ってえぐるような胸の痛みをわたくしに与えると、何事もなかったか のように退出していった。
また日々が続いていく。似たような――それでいて、以前とは何かが決定的 に違う日々が。 朝議に出てはいたものの、もう官の言うことには何も興味は持てなかった。 国政を理解しようという気持ちも起きない。冢宰に指示されるままに書類に署 名をし、御璽を押すだけ。そうして政務という名の流れ作業が終わると正寝に 帰り、翌日まで引きこもって過ごす。 たまに官が、田園風景を臨める場所に連れ出してくれたけれど、そのときだ けは穏やかな風景に心が慰められた。 時折わたくしは、こっそり正寝に黄医を呼んだ。表向きは景麒の様子を聞く ため。実際は……。 黄医に激しく犯されている間は、景麒が女官を抱いていることを忘れられた。 黄医はさまざまな手管や器具までもを用い、一晩のうちに何度もわたくしを絶 頂に導いた。 二度目のときのように、命じさえすれば景麒はわたくしを抱いてくれたけれ ど、相変わらず溜息しきりで前戯も何もなく、ただ挿入してしばらく抜き差し を繰り返し、射精するだけだった。景麒を呼ぶ前に自分で慰めて濡らすように もしてみたけれど、彼の無表情を見た途端に心が萎えてしまい、とても快感を 呼び起こすまでには至らない。黄医に犯されるときは、あんなに感じるように なったのに……。 しばらくすると黄医は、助手と称して若い官吏を連れてくるようになった。 他人の目があるときは、てっきり普通の談笑で終わると思っていたのに、黄 医はいつものようにわたくしの体を愛撫し、官吏の前で堂々と犯した。彼の性 の手管の前になすすべもないわたくしは、たくましい男根に貫かれてただあえ ぐだけ。そうして黄医はわたくしを一度ならず絶頂に導いたあとで、同行の官 吏にもわたくしを抱くように指示したのだった。その頃にはわたくしはすっか り理性をなくして快楽に溺れてしまっており、その官吏に犯されることを、む しろ悦んで迎え入れた。 最終的には助手の官吏は三人になった。前回と同じ男のこともあれば、違う 男のこともあった。そうして黄医を含めた四人で役割を交代して体力を回復さ せつつ、わたくしの伽を務めるのだった。
おそらく黄医は、そうすることで絶倫の景麒の体を忘れさせようとしていた のだろう。でもわたくしは彼らに抱かれながらも頭の片隅で景麒のことを思い だし、この体が妓女のように淫乱になれば、今度こそ景麒が喜んで抱いてくれ るかもしれないと考えていた。 ――そう、これは今少しの辛抱。すっかり愛撫に慣れ、何人もの男に犯され ることに快感を感じるほど好色になってしまえば、きっと景麒のことも悦ばせ てあげられる。わたくしの体のほうが良いとわかれば、景麒は女官よりわたく しを選んでくれるだろう……。 助手の官吏たちは時にはふたりがかりで、前後の穴に同時に入れてわたくし を責めた。初めて前後から同時に犯され、おまけに後ろの男が腕を回して乳房 を荒々しくもんできたときは、あまりの快感に気が遠くなり、この世にこれほ どの悦楽があるのかと感極まった。ふたりが息を合わせて一緒に腰を動かすこ ともあれば、ばらばらに動くこともあり、その快楽のすさまじさは極楽に他な らなかった。 わたくしはすぐに彼らに犯される快楽なしでは夜を過ごせなくなり、毎晩黄 医を呼ぶようになった。そして黄医や助手の官吏たちに代わる代わる、もしく は同時に激しく犯されて夜ごと嬌声を上げながら、景麒に愛される日を夢見た。 その夜、久しぶりに景麒を召し出して彼に抱かれたわたくしは、あらかじめ いつもより念入りに自分を愛撫して濡れていたせいか、少しだけ快感を感じて 胸が高鳴った。景麒がたくましい一物を抜き差しするたびに、しびれるような 感覚が腰に走った。技巧に長けた黄医に犯されるときとは比べものにならない ほどささやかではあるものの、紛れもなくこれは快感。 やがて景麒は射精すると吐息をつき、「これにて」と短く言うなり衣を整え て退出していった。わたくしは少しの間、余韻に浸っていたけれど、これなら もうすこし抱いてもらっても大丈夫なのではと思った。今夜こそ景麒をきちん と悦ばせてあげられるかもしれない。 わたくしは衣を羽織り、景麒の後を追おうとあわてて臥室の扉を開けた。す ると折しも、すぐ近くの扉がぱたんと閉まるところだった。今さっき景麒は臥 室を出たばかりなのに、仁重殿に向かう廊下のどこにも姿はない。
いぶかしみながらも何となくわたくしは気になって、今し方閉まったばかり の扉に近寄った。妙な胸騒ぎを覚え、わずかに扉を開けてそっと中の様子を窺 う。 ――激しい衣擦れと、女の抑えたあえぎが聞こえた……。 動揺しながらもそのまま気配を窺っていると、やがて女は本格的に嬌声を上 げ始めた。小さく抑えてはいるものの、こうして扉を開けて窺っていては間違 えようもない。 「ああぁ、あん、台輔――いつもながら、ご立派で、ございますわ……。台輔 のものがご立派すぎて、入れられた途端に、もう、感じてしまいます、もの― ―あぁん!」 衣擦れの中、男のほうは黙って突き上げているだけなのだろう、女の嬌声の 合間に快感に満ちたうめきが漏れ聞こえてくるだけだ。 「ああぁ! あん、いいぃぃ!」 女は――そのときになってやっと、正寝に仕えている女官の声だと気づいた ――ひっきりなしにあえぎ、快楽の声を上げつづけた。わたくしは震える手で ひたすらに扉を押さえていた。 景麒の相手をする女官は、仁重殿に仕えている者だけではなかったのか。し かも景麒は先ほどわたくしを抱いたばかりだというのに……。 わたくしは頭を打ち据えるようにガンガンと響く耳鳴りを抱えて臥室に戻っ た。 それから注意してみると、景麒はわたくしに召し出されて閨の相手をしたあ と、必ず正寝の女官の誰かと交わってから仁重殿に戻ることに気づいた。女官 のほうもそれを心得ているようで、相手は一定していないものの、必ず景麒を 誘う者がいた。 ときには日頃使われていない房間に引き込んで。 ときには廊下の太い柱の陰や、行き止まりになっている廊下の片隅で。 はなはだしいときは廊下の、わたくしの臥室のすぐ近くで、わたくしが扉を 開けて頭を出せば隠れる場所もないところで、短い時間とはいえ彼女たちは景 麒と交わっているのだった。大胆に裳裾をからげて白い脚を灯りにさらし、む きだしの尻をみだらに突きだすと、壁にすがったまま後ろから景麒を受け入れ ては淫蕩に腰を振る。
でも彼女たちはわたくしが、そっと扉をあけて気配を窺っていることには気 づかなかった。あるいは気づいていて、故意に無視しているのか……。 ――なんてふしだらな。 これまで気づかなかった自分の迂闊さにも腹が立ったけれど、まさか正寝で 女官たちがこんな振る舞いをしているとは思いも寄らなかったのだから。 翌晩、黄医を召し出したわたくしは、憤りとともにそのことを告げた。正寝 の風紀を一新する必要がある、と。すると黄医は溜息をついて、こう答えたの だった。 「主上。確かに台輔のお相手をさせる女官は仁重殿に多く侍らせておりますが、 同様に宮城全体に配置してもございます。何と申しましても麒麟は絶倫。性欲 も強く、夜までもたないことも多々あります。そのためすぐに情欲をおさめら れるよう、もちろんこの正寝にも手管に長けた女官を配属してございます」 黄医がいったい何を言っているのかわからなかった。だって正寝は王の私室。 わたくしの許可なく、どうして女官が景麒に抱かれていいものか。 「それに台輔は、たまには変わった趣向で情交をなさりたいご趣味がおありの ようで、まかり間違えば人目に触れそうな場所で女官をお抱きになることがお 好きなようです。ま、その辺のお気持ちは、拙も男でございますからよくわか るのですが、閨では閨でのこととして――そう、主食に対するつまみ食いとで も申しますか、他の場所で変わった交わりかたをすることで満足されるようで すな。したがってお相手の女官たちには、いつでもご用に応じるよう言い含め てございます。むろん万が一、官が現場をお見かけすることがあっても、皆、 見て見ぬふりをすることでしょう」 わたくしは力が抜けてしまい、座っていた榻にもたれかかった。何よりもわ たくしと交わった直後に、景麒が女官を求めたのが衝撃だった。わたくしでは 満足できなかったのか――それよりもむしろ不満に思い、その不満の捌け口を 求めたのか。だからいつも、仁重殿に戻る前に必ず女官を抱いたのか。 「――主上?」 黄医が気遣うように声をかけてきたけれども、わたくしは何も答えなかった。 答えられなかった。 やがていつものように黄医がわたくしの衣を脱がせはじめた。わたくしはぼ んやりとしてなされるがままで、その夜ばかりはたくましい男根に幾度貫かれ てもまったく快感を感じなかった。
――宮中から女官を追放しよう。 黄医が臥室をさがったあと、人形のように臥牀に横たわっていたわたくしは、 もやもやとした気持ちがやがて形になると、そう決意した。 だいたい女官などいるから景麒の気がそらされるのだ。絶倫の麒麟のためだ とはいえ、それならばわたくしがいるではないか。黄医や助手たちに犯されつ づけ、男の味を知って体が開発された今ならば景麒をも満足させられよう。 今までうまくいかなかったのは、伽のための女官たちが大勢いたからだ。そ して景麒のほうは、最初の頃の生娘だったわたくしの印象に囚われたままなの だろう。新たな気持ちでわたくしを抱いてみれば、もうあの頃の固い蕾のよう な体とは違うとわかるはず。実は熟し、蜜はあふれ、愛する夫に抱かれたいと 日々願っているのだから。 「主上、それはなりません」 女官追放令を発布しようとしたわたくしを、官たちは必死に押しとどめた。 腹立たしいことに景麒も「中には行き場のない者もおります」などとかばった。 わたくしは喉の奥に固いしこりのようなものを感じ、何度も唾を飲み込んだ。 「これは勅令です」 わたくしは断固として言い放った。そして老若にかかわらず、すべての女を 三日のうちに退出させるよう命令した。例外はない。猶予もない。期限を越え て残っているものは容赦なく投獄し、処刑する、と。 それでももともと商家の娘にすぎなかったわたくしを、官たちは軽んじてい たのだろう。表面上は勅令が果たされたように見えたけれど、少し宮城を歩き 回れば、女官や下働きの娘の姿があった。問いただせば、今まさに荷物をまと めているところだという。 それがただの言い逃れにすぎないことはわかっていた。だからわたくしは夏 官に命じると彼女たちをすべて捕らえさせて投獄した。それでも官や景麒が彼 女たちをかばったので、憤ったわたくしは囚人たちを即座に処刑させた。あら かじめ処罰を言い置いておいたのだから、勅令に背いて退出しなかった女たち のほうが悪いのだ。 やがて女を一掃して一息ついた頃、ほとぼりがさめたと思ったのか、市井か らこっそり宮中に戻ってくる女官が少なくないことに気づいた。それをかくま う官もいた。これでは際限がない。 わたくしはこの国そのものから女を追放することを決意した。
「失道の病でございます」 その日、黄医が告げた言葉の意味をわたくしは理解できなかった。 ――失道……? 「王が道を失ったがために、半身の麒麟がかかる病にございます。このまま主 上が道を取り戻されませんと、台輔のお命は一年ともちません」 「なん……ですって……?」 失道? そんな。なぜ? 「恐れながら主上。どうか女人追放令をお取り消しくださいませ。そうして政 務にお就きになり、国政に力をお尽くしくださいませ。このままでは慶は滅び てしまいます」 勅令を取り消す? どうして? たかが女人の追放が、どうして慶の滅亡に つながるの? わたくしは取る物も取り敢えず、まろびそうになりながら仁重殿の景麒の元 に走った。 景麒は臥牀の上で生気もなく横たわっていた。 いつのまにこんなにやつれてしまったのだろう? 景麒が朝議にも出られな いとは聞いていたけれど、わたくしも朝議に出なくなって久しいから、これほ ど悪いとは知らなかった。政務にも就かず、自分の臥室で景麒の訪れを待つだ けの日々を送っていたわたくしのもとに、景麒はときどき御璽の必要な書類を 携えてやってきた。そのとき何となく顔色が悪いなと思うことはあったけれど。 わたくしの後からやってきた黄医が、そっと告げた。 「失道の病の症状は麒麟によっても異なりますが、台輔の場合は精神よりもお 体に現われておるようです。お食事も喉を通らず、日々やつれていくだけでご ざいます」 「どうして……こんな……」 「おわかりになりませんか?」黄医が憐れむように言った。「主上が発布なさ れた女人追放令、あれは慶からすべての女を追放するもの。しかし女がいなけ れば子供は生まれず、民は減っていくばかりでございます。つまりはあの勅令 は、慶の喉元を真綿でじわじわと締めて苦しめ、最後に窒息死させるようなも の。民を虐殺して積極的に国を荒らすわけではありませんが、結果は同じこと と言えます。そのため天帝は主上が道を失ったと判断されたのでしょう」
わたくしはのろのろと黄医の顔を見た。憐れみと嫌悪の入りまじった顔がそ こにあった。 しばし茫然と景麒の臥牀の前に立ちつくしていたわたくしは、やがてふらつ く足取りで正寝に戻っていった。 それから何日もの間、わたくしは誰とも顔を合わせず、臥室に閉じこもって 過ごした。すべて夢ならいいと思った。あの玄武の上での輝かしい初夜の日、 あの明るく広い臥牀の上で景麒に抱かれて貪る眠りがもたらした単なる夢なら、 と。 ――そう、これはただの夢。目が覚めればそこに景麒の穏やかな寝顔があっ て。そうして優しく「主上」と声をかけてくれて、わたくしを宮城へといざな ってくれる。 わたくしはよろよろと立ち上がった。 景麒の元へ行かなければ。彼に会えさえすれば、きっとこの悪夢から目覚め られる。 わたくしは数日ぶりに臥室の扉を開いて廊下に出た。夢見心地でふらふらと 歩く傍らには、もう目障りな女官たちの姿はなく。 追放した女たちのことなどどうでも良かった。どうせ彼女たちはすべて夢幻 の住人。わたくしが夢から覚めれば消えてしまうだけのはかない幻。 仁重殿の主殿に侍官が何人かいたけれど、わたくしを見ても冷たい視線を投 げかけるだけで、叩頭もしなかった。遠巻きにしていた正寝の侍官たちと違っ て、ごく近くから投げられるあからさまな視線に、夢見心地だったわたくしの 頭が少しだけはっきりとした。 いたたまれない思いをしながら彼らの前を足早に通りすぎ、景麒の臥室の扉 を開ける。 その途端。 快楽のあえぎと、臥牀の激しいきしみ。あまりにもあからさまな情交の気配 に、わたくしは扉に手をかけたまま愕然として立ちつくした。そんな莫迦な。 震える手で扉をそっと閉めると、足音を忍ばせて房間の奥に向かった。開け はなたれた牀榻の折り戸の奥で何かが妖しくうごめいていた。
全裸でからみあうふたつの体。そのうちのひとつは見事な金色の髪を持ち、 激しくも情熱的に腰を動かして、組み敷いた小柄な体を責めつづけていた……。 ああ、こんな。なぜ。どうして。女官はすべて追放したはずなのに、いった いどこに隠れていたのか……。 めまいを覚えながら、景麒の寵を受けている女官を引きずりだそうと牀榻に 歩み寄ったとき、わたくしの目に、組み敷かれて快楽にあえいでいるほうの平 らな胸が飛び込んできた。 ――男!? そう、それは男だった。おそらく侍官の中では一番年少と思われる少年。景 麒はその少年を組み敷き、女と同じように抱いていたのだった……。 わたくしは足元から震えが上ってくるのを感じ、その場に立っているのがや っとだった。今、確かにこの目で見ているはずの光景が信じられなかった。 わたくしは混乱する頭をかかえ、危うい足元で何とか長楽殿に戻った。脳裏 に刻まれた光景を何度も何度も反芻する。 だって、あの侍官は少年。なのに景麒と……。 召し出された黄医は、力なく榻に座っていたわたくしの話を聞き終わるなり 溜息をついた。何を今さら、というように。 「失道の病に冒されておいでとはいえ、麒麟の性欲というものは、体力が尽き るまでおさまらないものなのです。しかし既に女官はおりませんから、台輔の ご希望を伺った上で、拙の判断で侍官にお相手をさせました。このままでは台 輔がおつらいことになりますから」 「で、でも侍官は男で……」 「主上」黄医はなだめるように言った。「男であっても、男の閨の相手をする ことは可能なのです。主上のお体もそれをよくご存じでしょう」 「あ……」 わたくしはうめいた。黄医の助手の官吏たちに前後から責められて味わった、 息も絶え絶えの快楽が鮮やかに蘇る。後ろの穴なら男にもあること、そしてそ こを犯されて自分が激しい悦楽に身もだえしたことを思いだした。
では今まさにあの侍官の少年は、景麒によってもたらされたその快楽のさな かにいるのだ……。 「それに麒麟は、男女いずれの王にお仕えするともわかりませんので、そもそ も同衾する相手の性のありようには頓着なされないものなのです」 わたくしは目の前が真っ暗になり、座っていた榻に倒れ伏してしまった。体 中の力が抜けてしまったような気がした。 「むろんお体の作りから申しまして、麒なれば女王、麟なれば男王と相性が良 いのは申すまでもありません。しかし男王と麒、そして女王と麟が同衾しない とは限らないのです。良い例が才ですな。あそこは女王と麟ですが、毎晩のよ うに同衾され、それはそれは仲むつまじいご様子だとか。また男王と麒として は雁や戴でしょうか。五百年の治世を誇る雁の方々は当然として、戴は即位後 半年で王と宰輔が行方知れずになったままですが、閨での相性は非常に良かっ たと聞き及んでおります」 「戴……」 わたくしは力なくつぶやきながら、その国のことを思いだしていた。そう、 あれは――泰王が即位したとき。鳳が告げた即位の報に、景麒はあたたかな笑 みを浮かべていた……。 「ときに台輔は戴の台輔とご親交がおありでしたな。それも並々ならぬご執心 とお見受けいたしました」 「黄医……それは」 力ない目を上げて見やったわたくしに、黄医はこともなげに答えた。 「台輔はもちろん女人をお好みですが、麒麟ゆえに男もお厭いではありません。 それも泰台輔のような幼い少年がお好みのようでしたので、台輔の病が少しで も楽になるよう、見目良い年少の侍官を侍らせた次第です。あの者は以前から 幾度も台輔の寵を受けていたことでもありますし」 わたくしはがっくりと頭を垂れた。麒麟の性(さが)を理解したつもりだった わたくしに、黄医は残酷なとどめを刺したのだった。
黄医を下がらせたわたくしは、しばらく榻に横たわったままぼんやりとして いた。長らく政務に就いていないわたくしを、官吏たちが呼びにくることはも うない。いつまでもいつまでもこうして横たわっていても、麒麟を失道させた 王を誰も気にはしない。 穏やかな春の陽光が、室内に温かい日だまりを作っている。 わたくしはふと目を上げて窓を見やり、透明な玻璃の向こうの蒼穹を眺めた。 吸い込まれそうなほど青い空の色。わたくしはよろよろと立ち上がり、おぼつ かない足取りで、大きな窓にゆっくりと歩み寄った。 玻璃を通して、宮城の広大な園林をぼんやりと眺める。雲海の下は天候が定 まらず、既に田畑が荒れ始めていると黄医は言っていたけれど、ここから見え る木々の緑はいまだ濃く、花々はみずみずしくて。遠く、緑の間で陽光を反射 してきらきらと輝いているあれは玻璃宮の屋根。 ――ああ。 吐息とともに涙がこぼれた。 わたくしにとって、ここは最初から夢幻の世界だった。 生娘にすぎなかったわたくしが、そもそも麒麟を独占できると思ったのが間 違いだったのだろう。それも女王と麒の組み合わせなれば、手管に長けた女官 を多数、麒に侍らせるのが倣いだったなんて。 愛情あふれる夫との穏やかな生活を望むわたくしは王にはなれなかった。王 になるべきではなかった。みずからの感情を殺してでも、民のために尽くすの が王なのだから。 そのわたくしが、愛する景麒のために、この国のために、王として最後にた ったひとつできること。 それは……。 頭を垂れて立ちつくしていたわたくしは、やがて侍官を呼ぶために呼び鈴の 紐を静かに引いた。 <終>
GJ!! 色んな意味ですごい話だったw もしかしてこのスレで以前に景陽長編落とした方でしょうか?
おおっ! GJ!
>>684 景陽長編ですか? いえ、残念ながら違います。
景陽……以前は自分も好きだった……(遠い目)
読み応えのある大作だった。GJ! そしてこの後、女性とやれなくて欲求不満のたまっていた景麒は 塙麟の色仕掛けにあっさり引っかかって角を封印されてしまうのですねw
>>687 景麒はバカだから色仕掛けがあろうとなかろうと、欲求不満でなくても(笑)
>>688 景麒はともかく、班渠を始めとした使令たちは有能だし
このスレ的にもここは色仕掛けでw
芥胡あたりが「なりません台補・・・」とか言って止めようとするんだけど
理性が飛んだ景麒は無視、それどころか使令たちに引っ込むよう命じる
人や女仙にはない美しさとテクニックを持つ塙麟に夢中になった景麒が
上り詰めて精を解き放った最も無防備になる瞬間、オウムが景麒の頭に止まり
鋭い嘴で呪の言葉を彫りつける
・・・ん?人の体のときにも角って出てるんだっけ?
呪を彫り付けるところはチ○コ 景麒が裸になった瞬間、オウムが鋭い爪で○ン○マを握って止まり 景麒は悶絶、いきり立ったチ○コに嘴で彫り付ける でも、方形短章で臭いチ○コをつつかされるオウムに同情・・・
塙麟「峨城よくやってくれました。わたしも主命とはいえ、こんな間抜けで不潔な麒麟とは交わりたくありませんでした。助かりました。てもお前を早く清めないと、不潔なチ○コの穢れがお前を蝕む。早く水浴びをしていらっしゃい。」
>>657 GJGJ
>>689-691 ここはエロパロ板なんだから、まあ、当然なんでもありなんだけどな
その、塙麟のことなんだが、アニメの塙麟は悲惨でね
最初、妙なジジイの塙王と一緒に出た美女という感じで
悪者の部下の美女という良くあるパターンかと
で、回が進むにつれてボロボロになりながら悪者に忠実に尽くし
最後は、主である悪者に逆らい、我が身を呈して主人公をかばい
落命すると、これも良くあるパターンだ
だが、主に逆らえない麒麟という設定を思うと何か可哀想な気がしてね
キャラとはいえパロネタにするのは、死者を鞭打つようで
少し気がひけて今までネタにはしなかった
他に死んだキャラはアニメも原作も沢山いるのは判っているし
まあ所詮、キャラだからどうでもいいんだが
まあ、そのなんだ。投下は当然自由だ。戯言とスルーしてくれ
>>693 あんた塙麟にホレほれてるね
まあ、気持は判らなくもない
塙麟の最後は。 ・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン で結構衝撃的だった
麒麟の失道や死の責任の大部分は王のせいだし
死者にムチ打つのは気の毒という感じはあるネ
そういえばカワイソだったね。たしかに塙麟ネタて少ないな
アニメ見てた人とそうじゃない人でかなり印象は変わりそうではある
>>696 今の住人のほとんどがアニメも見ているのでわ
ラベノから入っても、アニメの放送が始まって見た人が多い
期待高かったからね。好き嫌いは人それぞれだったけど
大半の人は小説から入ってもアニメも見てるような気はする。 自分の持ってるイメージが壊れるのが嫌で 敢えて見ないっていう原作派もチラチラいるようだけど。 但し虹書く時に小説とアニメをmixしてるか どっちかに偏ってるかでssの傾向は変わりそう
>694 港の陽子横浜横須賀ーっ
そして陽子は姿を消した。彼女は今どこに
自分は
>>698 の言うように原作しか知らないんで、
アニメ版の塙麟の話を聞いてびっくりだ
塙麟ネタが少ないのは、単にあんまり出演場面がないからだと思ってた。
塙王+触手ネタは印象的だったけど
小説だと、陽子を刺したあとは話で名前が出るだけだっけ? それならまだ陽子が世界の仕組みも知らない頃だし、 ネタになりにくいってのはあるかも。 自分も正直言って塙麟は気になるキャラじゃないし。
703 :
名無しさん@ピンキー :2007/10/09(火) 17:28:45 ID:nw7GMa7V
パロディモノはイメージを共有できないとキツイからねぇ
その点、景麒は原作もアニメも無能w
景麒、気の毒に でもゴメン。事実だから庇いようがないよ
景麒は使令が有能だから差し引きでバランスがとれてる。 しかし、使令をこのスレには組み込めない現実の壁・・
冗祐×陽子とかサイトで見た事あると言ってみるw
アーレフに勧誘されちゃって とんでもないことされた女子校生のお話か
ほしゅ
班渠×陽子の例もあるし、組み込めないことはないのでは
ほしゅ〜
3Pモノが読みたい!頼む! 気配に気づいて、陽子はピクンと体を震わせた。 「誰か居る」 「誰も居ない」 「だって、気配が――」 「気配が何だ。こんなに濡れて」 「あっ……」 くちゅくちゅと、淫靡な音が陽子の秘貝から漏れる。男の長い指に掻きまわされて、 陽子はたまらず体をねじって小さな叫び声をあげた。 「あっ、い、良い。良い――やだ、すごい。あ、そこ。ああ、ああ。止めないで」 「さて、どうしようか。止めてしまうのも一興だなあ」 はっはっ、と小さく荒く息を吐きながら懸命に首を振って、「止めないで、止めないで」と 小声で呟く陽子の頭越しに、男は薄く開いている扉を見遣った。 男がにやりと笑うと、扉の隙間から見えている双眸も笑みを隠せぬように細くなった。 じっとりとした視線が、陽子の背中を這う。 はぁっ、はぁっ。 陽子の吐息が甘く室を満たす。半ば意識を失ったように、陽子は腰を振った。 ギイ、と扉が開いた。 ぺた、ぺた、と水っぽい足音を立て、陽子の背後に影のように忍び寄るもう一人の男。 「遅いぞ」 くつくつと、尚隆は陽子の乳房を玩びながら笑う。 はっ、と陽子は振り返った。 「お前は――」 陽子x尚隆x誰か、の3Pなら最高。でも誰でもいいやー鈴でも良い。祥瓊ならもっと良い。 3Pなら〜職人様、お願いぷりーず。
自分で書くんだ
へヘ // ⌒丶 ( 从ハ从) )§´∀`リ 3P、3Pって鼻息荒くする前に茶でも飲みなさい。 ( ( つ旦O と_)_)
>>713 君には十分エロの才能がある。ぜひ書き続けたまえ
廉麟と一発ホシュ
ロッククライミングでのヒヤリハットを想像した 男A「廉麟とーっ!!」 男B「いっぱーつ!!!」
二人は「いっぱーつ!」と励ましあって、廉麟を目指し雨潦宮の山を登るわけですねw
カップリングは陽子と景麒。アホ話を落とします。
鴨にバレたらタマ潰されるだろうな
「痛い、痛い!無理だと言っているのに判らないのか!」 嫌がる陽子を四つん這いにさせ、露わになった菊門をぺろぺろと景麒は舐めた。 「指一本も入らぬとは、何と頑固な」 唾液で潤っているはずなのに、第一関節すら入らぬ陽子の堅牢な菊門に景麒は奮起する。 「主上、少しは力を抜いてください!」 「抜くも何も、そこは出る専用で入るようには出来てはいないんだよ、莫迦!」 微妙に下品な主の発言に、一瞬景麒はひるんだ。 頭をぶるぶると振って、一瞬浮かんだあまりに現実的すぎる主の姿を消し去る。 (素晴らしい楽園が待っていると言うではないか。とてつもない締まり具合、こちら側 だけではなく相手方にも新たな快楽の園を見つけさせると――躊躇するでない、己よ。 いざ、進まん) 「えいっ、えい、ううむ、なんと頑固な」 ぐいぐい、と指をねじ込むと、ずるっ、と指先が奥へと滑り込んだ。 (おお、ついに開門か!?) 「痛あああああいっ!」 ずずずっ、と指先が奥まで達した瞬間、景麒のみぞおちに陽子の踵がめり込んだ。 「ぐ、ぐふぅっ!」 「あ、ごめ、景麒、つい――」 陽子は尻孔に刺さった景麒の指を忘れ、思わず起き上がって、振り向いた。
ポキ。 「んががががあぁぁああああ!」 「うわっ、景麒!」 「んおおおおおお」 ぬるぽん。 不可思議な音を立て、景麒の指が抜け落ちた。 「やだっ、景麒。指が、指が」 「は、はい」 「指が変な方向に曲がってるよ!?」 黄医の診たてでは、全治三ヶ月。 「えっと、景麒。はい、お茶淹れたよ」 仏頂面で景麒は頭を垂れ、ずず、と主の淹れた茶を飲む。 「もう、いい加減機嫌を直したらどうだ?治ったあかつきには、折る前より指も 強くなるって黄医も言ってるし」 ぷい、と横を向く景麒に陽子は仕方なさそうに甘える(振りをする)。 「湯浴みも出来ませぬ」 「奚に洗ってもらってるくせに」 「気の利かない奚に洗われても…不愉快です。全く」 「機嫌直して、な?」 「いっそ主にお願いしたいくらいです」 言った瞬間、平手が飛んでくると思い、恐る恐る陽子を見る景麒。 「一回だけだぞ」 相変わらず仏頂面(の振り)で景麒は陽子を見遣る。 「い、一回だけだからな!」 怒った風に頬を膨らませ、口を尖がらせる主の愛おしさに思わず景麒は股間を押さえた。 ************************************* お湯で滑った陽子が、景麒の股間にニードロップを決めたのはまた別のお話―― <了>
おおっ! 投下〜♪ 乙 股つぎのお話しもキボン
>>721 はタイミング悪くてスマン
陽子、しまりが良過ぎ〜。 一瞬景麒の指が「落ちた」のかと思ったが、繋がっててよかった。 景麒の口調がらしくて笑った。GJ
ワロタwwwGJww
景麒、景気良くアホだなwww 続き、希望!
あかん、笑ってもうた。 続き、無いんですか?
廉麟と二発目ホシュ
男A「廉麟とーっ!!」 男B「にはーつめ!!」
廉麟は濡れやすそうで、あの時の声も何気にでかそうなので イマイチそそらない・・・ 淫乱なら、淫乱らしくしろ、と。
>濡れやすそうで サイコーじゃないか
>濡れやすそうで 準備万端な熟女みたいで、私もあまり好まない それよりは若い瓜が良し 陽子の股でワカメ酒〜
>>733 マジレスすると経験少ない方が良く濡れる
経験積むと愛液はそんなに出さなくなるぞ
血液濾したものだから、出血大サービスみたいなもの
あまり濡れすぎると身体に負担になる
だから、身体が刺激に対して耐性をもつんだ
三十させどき、四十しどき、五十で藁を掻き毟る、 って言うように、年増になれば感じると思ってたけど。 若い子も、毎日やってるとカラマンになるよね。 それをいかに濡らしていくかがエロス。 だから廉麟みたいに藁をかきむしってる女性は私もパス。珠晶が良い!
>五十で藁を掻き毟る >廉麟みたいに藁をかきむしってる女性は 廉麟は十八くらいなんだが
王は不死身に近い では王のチ○コも不死身に近い? チョン切っても、もとの場所にくっつければ生き返る?
むしろ別の場所にくっつける
どこに?
……頭、とか?
あたまにチ○コといえばニコチャン大王
麟「しゅじょう!? なっ!なのんですかぁ〜それは!!!!」 王「気分を変えて頭につけてみた」 麟「つ、つけたぁ〜?」 王「うん、妓楼で代金値切ったら逆上した女にちょん切られてな。同じ場所につけるのも芸がないから、額にしてみた」 麟「あっあの・・・・」 王「心配ない。ほら、ちゃんと勃つぞ」 麟「いえ、そんなことよりも・・いえ、まぁ、そのう・それも大切なことかもしれませんが・・・」 王「う〜む、額だと冷えるからよくないかなぁ〜」 麟「あっあの、ちょっと視点が・・」 王「オマエの角と同じだ、しかも俺のは伸び縮み自由。今夜からはこれでオマエを可愛がろう」 麟「そんな変な処につけてされるのは絶対にイヤです!!!!」
投下します 夕暉×鈴、あとちょっと虎嘯
WAKU
やがて一年が過ぎ…
陽子&延麒。
>>745 氏が来るまで、ちいと暇つぶし。
「空が、高いなあ――」 草原に横たわり、陽子はひっそりと呟く。 見聞を広める為、雁に訪れた慶国女王陽子。滞在最後の日は、六太と雁の都市の方々を 視察して回るはずだった。 「俺と話をしてる方が、ほうぼう歩き回るよりよっぽどタメになるって。何せ俺、 だてに長く生きてないし」 ほっそりとした腕に引っ張られ、たどり着いたのは玄英宮外れの園林。 それは良いな――でも景麒は顔を顰めるだろ。 じゃ、これはどうだ?うん。いや、それはマズイだろ――うん、陽子は鋭い。 六太と話す時間は陽子にとって、至宝のようだった。 含蓄深く、経験に裏づけされた冷静かつ慈悲溢れる言葉たち。 「ね、空がすっかり高くなって――ねえ、延……?」 問いかけた声は空に散った。視線の先にはすやすやと軽い寝息を 立てる小さな麒麟の姿。 「……風邪、引いてしまいますよ」 姉のような、母のような、どこかくすぐったい甘やかな気持ちで袍をこっそり剥ぐと、 陽子は眠りに落ちた小さな身体を覆った。 よく見ると稀に見るほどの端正な顔。それを見下ろしながら、陽子は微笑む。 そよぐ柔らかな金色の鬣、すべすべとした愛らしい頬。 「こうして見ると、普通の子どもなんだけれども」 (でも、私よりも長く、長ぁく生きてるんだよね、延麒――ううん、ろくた君?) いっそ悲しい気持ちになって、陽子は労るような接吻を六太の額にに落とした。 「これからも、君が健やかで、幸せでありますように――」 ぴくり、と六太の長い睫毛が揺れたのは秋風のせいか。
陽子が去って、後日。 ******************************* 「で、どうだったのだ、陽子の――」 「ああ?あー、ふっ、おしえねえ」 にやにやと意味深げに笑う六太を睨み、尚隆は悔しそうにガンガンと床を踏み鳴らす。 「お前なあっ!?自慢するなら最後まで話せ。自重するなら全く話すな!」 酒をくいっ、と飲むと六太はにやりと口角を上げた。 「そりゃあ、もう」 「もう!?」 「チンコ勃ちまくりで、痛いくらいでさー。たかが接吻一つで、もうビンビン。 隠すのに苦労したよ、さりげなくチン位置直したり、押さえたり」 「それからそれからそれから?」 「髪が良い匂いするんだ、これが。頬に触れる髪の毛の感触だけでイっちゃいそうでさ。 あー、思い出しても勃つ」 「だからそれからどうしたのだ!?早く言え!言わんかっ!!」 ふーっ、と深く息を吐き、六太は尚隆を見上げた。 「……何も、してねえ」 「何も?」 「何も、出来んかった、正直」 ガクン、と尚隆は肩を落とした。 「お前もか」 「何も、出来なくなっちまうんだよな――あの娘(こ)には。面目ない、ほんと。 コマシの六太くんの名が泣くよな」 苦笑する六太に、良い、判った、と言う風に尚隆は手を振った。 「お前でも、無理か」 「お前でも、無理だろ」 はあっ、と大仰に溜め息を吐き、二人は同時に酒を煽る。 「俺達、何歳だよ……」 「五百と少し」 「いい年こいて、何やってんだろうなあ……」 良い年をしたじい達が、肩を落とす。 結論。 好きな女にはいつでも男は童貞。 おわり
「あ、あ、すっごい、良い。大きいんだもん、ろくたく――あああああっ」 「陽子、まだいかないで。これから、ゆっくりいっぱい楽しもう?」 動物のように、六太は激しく小刻みに身体を動かした。 結合部から、ぬちゃぬちゃと音がする。 「ん、ん、やだ。どうして?六太君、どうして、こんな事するの?」 責めるように六太を見上げる濡れた瞳の陽子。 「気持ちよくして、って陽子が言うから」 がばりと腿を開き、いっそう深く己の猛りを陽子の淫壁に六太は突き刺した。 「陽子、すごい。凄い濡れてる。びしょびしょだよ」 ……みたいな、エロい展開にしようと思った時期が私にもありました。 でも、延主従から漂う体育会系部室の匂いに抗えなかった、正直。スマンかった。
まあ… とりあえず、乙!
753 :
名無しさん@ピンキー :2007/11/15(木) 07:37:21 ID:l9tXDA59
GGGGGJ!思春期みたいな延のオッサンたちに も え た !
その
>>751 の展開もぜひ読みたい
陽子と六太は、二人で散歩に出かけた。 堯天の街を出て北東へ少し歩いたところにある川の河川敷で、陽子と六太は休憩することにした。 陽子は、急に激しい尿意を催した。 「あっ、ちょっとおしっこしたくなってきた。」 陽子は、川岸に立って川のほうを向き、その場で立ったままズボンのチャックを開いた。 さらに、パンツの股の部分を手でずらしてまんこだけを曝け出した。 そして、両手でズボンのチャックとパンツの股の部分を押さえた。 陽子は、両手でまんこを広げた。 陽子のまん毛も、やっぱり髪と同じ赤色だった。 「やっぱり、お前は立ちションするんだな?」 六太は、べつに驚かなかった。 陽子なら立ちションするだろうと思っていたからである。 「ああ、そうだ。景王になってからは、なぜか立ちションのほうが気持ちが落ち着くのだ。」 陽子は、落ち着いて彼の質問に答えた。 「しかし、お前だって女だろ。そんなとこ見られて、恥ずかしくないのか?」 六太は、一応は聞いてみた。 「景麒に見られるなら恥ずかしいけど、六太になら見られても平気だ。」 陽子は、六太にまんこを見られるのは平気だった。 (見せたいわけではないが、立ちションするためにまんこを出すのは平気なのである。) 六太は、陽子のまんこを見て少し興奮していた。 陽子は、括約筋の力を抜き少しでも勢いよくしようと下腹部に力を入れた。
ピューーーーと、陽子のまんこから水鉄砲のように勢いよくおしっこが弧を描き噴出してきた。 おしっこは、かなり遠くまで飛んで川の水面が泡立っていた。 なんと、陽子のまんことまん毛には一滴のおしっこもかかっていなかった。 「あー気持ちいいーなー!」 陽子は、久しぶりに開放感を味わっていた。 「さすがだな、陽子。こんな勢いで出せる奴は、滅多にいるもんじゃないぞ。」 その言葉を聞いて陽子は満足したが、表情には出さなかった。 ちなみに、陽子は自分が漢であることを自覚しているが男になりたいという願望は全く無い。 「お前、かなり溜まっていたんだな?」 六太は、陽子のおしっこが猛烈な勢いで出続けているのを見て感じた。 「ああ、3日ぶりにおしっこするからな。だからこそ、今は最高に気持ちいいんだ!」 陽子は、気持ち良さそうに答えた。 ちなみに、高位の仙籍や神籍に入ると一般人の何倍もおしっこを溜められる。 「私のおしっこは、なかなか終わりそうにないな。六太、雑談して時間を潰そうぜ。」 陽子は、退屈そうにしている六太を気遣った。 「そうだな、でも何を話せばいいんだ・・・?」 六太は、何か良い話題はないかと考え始めた。 そのとき、そよ風が吹いた。 陽子のまん毛が靡いたが、それでもおしっこは乱れなかった。 陽子のおしっこの勢いは、まだまだ猛烈な勢いで出続けていた。 「六太、堯天の街は素晴らしいだろう。」 陽子は、自慢げに話しかけた。 「うん、宿屋も娯楽も揃って良い場所だよ。」 六太は、堯天の街が気に入っていた。 そのとき、再び風が吹いた。 陽子のまん毛が再び靡いたが、やっぱりおしっこは乱れなかった。
その様子は、ちゃんと六太にも見えていた。 しかし、陽子も六太も全く気にならなかった。 「六太に気に入ってもらえて、私も嬉しいな。」 陽子は、ちょっと満足した。 「これも、お前の功績だな。」 六太は、陽子の統治を褒めた。 「いや、そんなことはないさ。官吏がよく働いてくれるからだよ。」 陽子は、官吏の働きを高く評価していた。 陽子のおしっこの勢いが少し弱くなった。 それでも、まだおしっこが激しい勢いで出続けていることに変わりなかった。 「お前、まだ終わらないのか・・・?」 六太は、陽子のおしっこが激しい勢いで長く出続けていたので驚いていた。 「いや、まだ終わりそうにないな。六太、もう少し雑談を続けようぜ。」 陽子は、すごく気持ち良さそうに答えた。 「じゃあ、そうだな・・・。祥瓊と鈴は、ちゃんと元気にしてるか。」 六太は、二人のことが気になっていたのである。 「あの二人なら心配いらない。二人とも、六太に会いたいって言ってたぞ。」 陽子は、祥瓊と鈴が六太に会いたがってることを伝えた。 「そうか、嬉しいな。今度、暇があったら遊びに行くよ。」 六太は、すごく嬉しそうだった。 「私も、また六太が遊びに来てくれることを楽しみに待ってるよ。」 陽子は、六太が忙しいことは理解していたのである。 さすがの陽子も、おしっこが終わりに近づいたので勢いが弱くなってきた。 このままおしっこを出し続けていたら、そのうち勢いが弱くなってまんこにおしっこがかかってしまう。 陽子は、ここでおしっこを止めることにした。
しかし、陽子は必死におしっこを止めようとしたが止められなかった。 「お前、そろそろ止めないと・・・?」 六太は、陽子を諌めようとした。 「いや、まだ私のおしっこは勢いがある、止めなくても大丈夫だ。」 陽子は、こんなときでも堂々としていることが大事だと自覚していた。 「でも、そろそろ止めたほうがいいぞ!」 六太は、既に状況を感知していた。 「六太、わかってる。私も、もうすぐおしっこを止める。」 陽子は、まだ冷静さを失っていなかった。 しかし、陽子のおしっこは徐々に勢いを失いはじめていた。 そして、おしっこの勢いがもう少し弱まったらまんこにおしっこがかかってしまうところであった。 プチッ! 陽子は、ぎりぎりのところでおしっこを止めることができた。 もう少し勢いが弱まれば、おしっこがまんこにかかるところだった。 危ういところではあったが、まんことまん毛に一滴のおしっこもかからずに終わることができたのである。 でも、思い通りにおしっこが止められなかったという意味では立ちションに失敗したともいえるのである。 「あー気持ち良かった!」 陽子は、久しぶりに膀胱が空になってスッキリしたのである。 まだ僅かな量のおしっこが膀胱に残ってはいるが、その程度なら陽子に残尿感は無かった。 「でもさ、お前・・・。もう少しでお漏らしになるところだったぞ!」 六太は、陽子に忠告したつもりだった。 「ああ、六太。今回の立ちションは失敗だったと思う、でも私は立ちションをやめるつもりは毛頭無い。」 陽子は、立ちションに失敗したことは認めたが今後も立ちションは続けるつもりであった。 陽子は、紙で拭かずにまんこから手を離した。
759 :
名無しさん@ピンキー :2007/11/16(金) 13:32:18 ID:hkepWkVU
作者がまた投下したという可能性は・・・無理があるか
名前改変のコピペだって( ゚,_ゝ゚)
761 :
名無しさん@ピンキー :2007/11/16(金) 19:10:19 ID:l4MiOWGZ
名前だけ改変したコピペだが、でも楽俊よりは延麒のほうがいいな ところで、立ちションは成功だろ?
また立ちションかw
なんだろね、毎回毎回。別にいいけど(嬉しくはない)
とりあえず
>>749 にはもっとエロスな展開でとお願いしておく
そして他の職人さんの到来もものすごくお待ちしていると言っておく
( ´дゝ`)クダラネー ま、立ちション自体は嫌いじゃないんだがw。
1週間振りに来たらあった。
>>749 乙! エロ展もきた〜い
祥瓊と鈴が、夜中に金波宮の中庭で戯れていた。 ただし、宮殿の明かりがあるので暗くは無い。 祥瓊がパンツの股の部分を手で横にずらしてまんこを出した。 鈴は、祥瓊がおしっこ出すものと思い込み 一緒におしっこしようと、鈴もパンツの股の部分を手で横にずらしてまんこを出した。 寒さで緊張して、鈴はしばらくおしっこが出せなかった。 しばらくして、鈴はおしっこを出し始めた。 鈴はおしっこを出し終わったあと、おしっこが止まったことを確認した。 しかし、紙を持っていなかったのでまんこを拭くことができなかった。 鈴は、仕方が無いのでそのまままんこをしまおうと思ったが その前に祥瓊がなかなかおしっこを出さないことに疑問を持った。 寒さで緊張していておしっこが出せないのかと思って祥瓊に聞いてみたら 祥瓊はおしっこを出すのではなくて、鈴とエッチがしたいのだった。 十二国記の世界では、女がエッチを誘う場合 無言でまんこを出すという合図を使う人が多いのだ。 男女だけでなく、女同士でエッチするのも十二国記の世界では珍しくないのだ。 それを聞いた鈴は、そのまま祥瓊とエッチした。 実は、鈴は特におしっこしたかったわけではないが連れションのつもりでおしっこしたのだった。 祥瓊がまんこを出した意味を知っていれば、鈴はおしっこを出す必要など無かったのである。 それどころか、本当は鈴よりも祥瓊のほうがおしっこは溜まっていたくらいなのである。 ただし、祥瓊は人前で決しておしっこはしない性格である。 こんな妄想をしてみましたが、小説化されたら萌えるだろうな・・・
私だけならスマン ●とか小便とか、そういうの無理ではないが、なんかエロスを 感じなくて駄目だ
>>765 こいつドラクエスレにも似たような事書いてる
そうなんだ キモ
下ネタは下ネタでも、こっち系って基本的に男の性癖っていうか 大半の女には理解できない感じなんだけど(エロとは思えない) ここって男が多いのかな?
スカトロ系は男性でも理解できるのは一部。 興味ある人はあるとは思うけどな。
そもそも
>>754 も
>>765 もスレタイのルールを守っていない
変態趣味を披露しているのだからルールを守れ
守らなければ妖魔認定、氏刑だな
(;´Д`)ゲロゲロ
>>765 はおしっこよりエッチに重点を置けばスカトロ趣向でもないように思うが・・・
鈴が祥瓊の意図を誤解して、おしっこ出してまんこ汚してしまったが
祥瓊は、そんな鈴を快く受け入れるというのがいいかも
おしっこからエッチに発展するのは萌えるなあ・・・
久々に誤爆した
そろそろ圧縮クルー?保守
ほしゅえんじょ
本スレを見ていて気がついた 麒麟は当然ながら人形と獣形をもつ。変形させるというより入替えると思った方が無理がないとオモワレ ということは、麒は人の身体に溜めて、獣の身体にも溜める。2ば〜い可能 人形で3発、獣形で3発。いや、神仙なんだからやろうと思えばもっと出来るとして 問題はここから 舒覚ネェチャンはその麒を搾りきって、腎虚にしたんだからスゲェ〜 女の情念欲望は凄まじきものな〜り。確かにネェチャン王の器だ
>745神はまだだろうか……
神なんているわけがない
>>780 景麒は超宋楼だから、少々溜めててもダメだったのデス
784 :
その1 :2007/11/25(日) 18:05:48 ID:rX2q+hSs
舒覚と景麒を投下します 舒覚と景麒は何故、慶国を滅ぼすに至ったのか? 予王朝滅亡の真実が今明かされる 舒覚「台輔、どうかわらわを愛しておくれ」 景麒「主上を敬愛しております。」 舒覚「そうではなく・・その・・・」 景麒「はぁ? なんでございますか?」 舒覚「・・その・・どうかそなたと一夜、いや一夜とまで言わぬ。一時だけでも側に・・・」 景麒「側になら今でもそうしておりますが・・」 舒覚「そうではない、床に・・わらわを・その・・」 景麒「・・その?」 舒覚「だから女として」 景麒「女として?」 舒覚「そなたはどうして判ってくれぬ。女と男が」 景麒「女と男が?」 舒覚「閨へ来てたもれ」 景麒「床へ? 女と男が??? ああっ!判りました。ヤリタイと仰っておられる訳でございますね。抱けと」 舒覚「・・・」 景麒「もちろん判っております。主命とあらば歓んで参ります」 舒覚「・・恥ずかしい」
785 :
その2 :2007/11/25(日) 18:06:34 ID:rX2q+hSs
で、夜が来て舒覚の閨に行った景麒 景麒「参上いたしました」 舒覚「ああっ景麒、良く来てくれました。嬉しい」 景麒「主命を賜りましたので参りました。宜しいのですね」 舒覚「わらわはずっと彼方に抱かれることを・・・」 景麒「判りました。では入れさせて頂きます。」 舒覚「なにかソナタの言い方は引っかかるが・・」 景麒「参る」 舒覚「あっあの、ちょっと・・」 景麒はその言葉を無視して、手荒く舒覚の衣をムシ取る。 舒覚「あ〜れ〜〜そんな手荒に・・でも・・・」 景麒は己の衣も脱ぎ捨て、素っ裸になる。股間には既にチソチソが隆々とそびえていた。先細、皮被りではあるがデカイ 舒覚はそれを見て恐怖感を覚えた。こんなデカイものが入る訳が・・・ 舒覚「ダメ・こんなの怖い・・痛くしないで・・・」 景麒「大丈夫です」 舒覚「初めてなの・・」 景麒「最初は痛いが我慢しなさい。」 舒覚「でも」 その言葉を無視する景麒。だが、確かに大丈夫だった。全く心配はなかったのだ。 舒覚の身体の上にのった景麒、その瞬間だった。 「ウッ、アッ」ビュッビュッビュッ 舒覚の白い肌の上に撒き散らされた大量の黄白色の液体 景麒「出ました」 舒覚「えっ、あ、あの・・」 景麒「男は出せば終わりです。ではゴメン」 と、服を着て去って行った。 一人残された舒覚は「何なの・・・」
786 :
その3 :2007/11/25(日) 18:07:27 ID:rX2q+hSs
翌朝 舒覚「台輔、あれではあんまりです」 景麒「そうですか、判りました」 舒覚「今宵もう一度・・・」 景麒「判っております」 で、夜が来てまた舒覚の閨に行った景麒 昨夜と同じように進めて 舒覚「どうか今宵は私を大人の女にして」 景麒「御意、一気に参ります」 舒覚「・・・怖い・」 しかし、景麒。また入り口に達したかどうかの時に 「ウッ、アッ」ビュッビュッビュッ 舒覚「・・あ、あの」 景麒「大丈夫です。二発目を直ぐに」と言うとチソチソをムクムクさせると また舒覚の入り口に しかし、扉をこじ開けようとした時に 「ウッ、アッ」ビュッビュッビュッ 舒覚は痛みを感じる暇もなかった。 舒覚「・・まっ、また?」 景麒「大丈夫です。直ぐに三発目が出来ます」と言うとイチモツをムクムクとさせて しかし、扉をこじ開けようとした時にまた 「ウッ、アッ」ビュッビュッビュッ そして、四発目も五発目も六発目も・・・ でもさすがの絶倫精力を誇る不死身の麒麟も六発目くらいとなると ビュッビュッビュッではなくピュットロトロ 舒覚「いつまで無駄撃ちしているの、私の身体の外に出すだけ、汚いだけじゃない! もう拭く布がなくなります。早く入れなさい」 景麒「・・・申し訳ございません・・・・・・・・・でも、そろそろ鈍感になったと思います。そろそろガンバリます」 でも、七発目も八発目も九発目になっても・・・ そして、ピュッはなくなりトロトロ 舒覚「ダメじゃな」 景麒「いえ、主命には・・」 舒覚「でもチソチソはさっきと違って、まだ出来るのかえ?」 景麒「い、いえ、ガンバリます勃たせます」 十発目からはトロだが、やはり・・・ 十二発目からはトロもなくなりジワ〜と一滴になったが、だけど未だに入らず 入り口の処で暴発。と言ってももう出すタマはなく、チソチソが少しヒクつくだけ
787 :
その4 :2007/11/25(日) 18:08:07 ID:rX2q+hSs
舒覚「もう止めましょう、ダメですね」 景麒「いえ、もう少しやれば・・・なんとか」 舒覚「ダメでしょう」と景麒の股間に手を伸ばした。 舒覚は景麒のチソチソを握り「ふ〜ん、こうなっているのか、初めて間近でみました。でも最初と違って柔らかい。グッタリしてピクリともしない。見るからにダメという感じです。これは使いすぎたのですか?」 景麒「い、いえ、大丈夫です。まだ手、いや足があります」 舒覚「? 無理をしてはいけません」 景麒「まだ、奥の手・いえ、奥の足、というか隠している真ん中の足がございます」 舒覚「?」 景麒「麒麟は二形をもっております。獣の身体に二本目がございます。こちらでなんとか」 舒覚「わらわの初体験は獣の身体との交わりになるのですか?」 景麒「申し訳ございません。でもあちらならまだ勃ちます」 舒覚「・・わかりました。獣の身体も景麒、彼方です。わたくしを貫いて下さい」 目の前で転変した景麒、獣の身体の股間には人の身体とは比べ物にならないくらいほど巨大なチソチソが しかも、疲れきった人の身体のチソチソと違い、長々と勃起したそれは大きく脈打ち、腹部に頭を打ち付けている。 舒覚「えっいくらなんでもこんなに大きいものはダメェ〜!!!」 景麒「大丈夫です。入れます」と無視してのしかかる。 が、やはり大丈夫だった。 獣の身体の巨大なチソチソも入り口で大量の精をぶちまけてオシマイ 舒覚「オマエはわたしを何だと思っているのですか!!!」 景麒「申し訳ございません。明日はなんとか」 それから幾夜も無駄な努力が繰り返されたが、やっぱりダメ・・・ 処女の舒覚も早漏という言葉を聞いて知っていた。 最初のうちは、景麒の経験が無いためと思っていたが、幾夜も続くとさすがにあんまりである。
788 :
その5 :2007/11/25(日) 18:08:38 ID:rX2q+hSs
景麒も何とかしたい一心で超早漏を直そうと努力していた。 チソチソの感覚をなんとか鈍くしようと、訓練のため女官に命じてチソチソを触らせ、叩かせた。 不思議なことに女官に触らせても暴発しないどころか、勃ちもしない。 女官の中には発情して、なんとか勃たせ、逝かせようとした者もいたが チソチソはピクリともしないのである。 ところが舒覚を前にすると一気にムクムク、ドピュ!〜!!! そしてある日、不幸なことに舒覚は、景麒と女官との早漏矯正トレーニングを偶然目にしてしまったのである。 舒覚の心の内に疑念が生まれた。景麒はワザとやっている? 台輔が、私の麒麟が他の女と浮気している。処女を奪ってくれないのは私が嫌だから? あの女官が好きで、わたしと交わりたくないからワザと・・・ そんな事は絶対に赦さない! 即座にその女官を銀波宮から追放した。 でも、それだけでは安心できない。景麒は別の女と浮気するかもしれない。 いや、浮気ではなくそもそも私の麒麟は、私の事を女としてみていないのでは・・・ そう思った舒覚はもう挿入されなくて、入り口爆発でもどうでもよくなった。 とにかく景麒の精の最後の一滴まで絞り出させるまで、容赦しない。 他の女と出来ないようにするために。 人の身体も獣の身体も精力を全て吐き出させるまで安心しなくなったのだ。 もう、処女卒業などよりも、愛しい景麒を他の女に渡したくないその一心で。 それは誤解なのだが、女心の判らない景麒はその心情が全く判っていなかった。 舒覚が誤解して、他の女と浮気しているという疑念を持っていることなど想像がつかなかったのだ。 そこまで毎夜絞られると幾ら神仙で絶倫、二本チソチソ、四玉仕様の麒にも限界はある。チソチソは脈打つ元気を失い、部分的に「失道」した。 腎虚である。 それを受けて各国の鳳が何故か「慶台輔チソチソ失道!」と啼いたのだった。 そんなことまで啼かなくても良いのだが、最近、鳳凰はヒマしていたので啼いてみたかったのである。 西宮に詰めていた各国の役人は、まさか慶台輔が腎虚になって、チソチソが動きを失ったなんて考えもしない。『失道』とはフツー『失道の病』である。 各国とも慶国は末期だと信じたのであった。 だが、その段階での末期はまだ、景麒の股間と、舒覚と景麒との夜の関係だけだったのだが。 しかし、主従の信頼関係にヒビが入ったということは、やはり行く末は鳳が鳴いた通りのシナリオになってしまう。 舒覚は政治を放り出し、銀波宮の女を放逐しただけでなく、国から女の追放令をだして・・・ 慶国滅亡の真の原因は景麒が超早漏で、処女の舒覚を女に出来なかったという、まことに情けない原因だったのだぁ〜
ギャグなら特に短くまとめないとだれるよ 思い切ってばっさばっさ削らないと大事なところまでぼやける
>>789 テンプレルールを守らない鬼畜変態作品以外は
投下作品に批判は厳禁ということを知らないのか
妖魔認定するぞ
やれやれ、最近来た住人かな? 確かにテンプレに直接明記はないな。次スレは入れるべきだろうな 基本はここだ >3 カップリングや作風など、自分の趣味嗜好に合わないSSに対して、 文句を言うのは止めましょう。 この処は文句や批判や荒らしがあって四冊目に入った そして、二〜三冊前だったが、一通りのアニメ放送が終った頃から職人さんが激減してな(今年再放送があったが) そんな時に投下した作品を貶したバカどもがいて、更に職人がいつかなくなった 批評なんてレスしたバカ以外読みたい香具師はいない。批評バカの自己満足だ で、職人さんは書かなくなる。スレ住民にとって大損失でな。批評、批判する香具師は妖魔とすることになった おまえさんのレスはスレにとって迷惑なんだ。そんなものレスするヒマと労力があれば 作品書け 最低評価はスルーだ。それで職人には通ずる ああそれと一つ忠告、レスに関しちゃここは過疎だからな。無駄な労力は使うなよ
>>792 オマエさんが
>>784 にお金を払ったとか
批評を頼まれたというのなら別だか
>人様に読んでいただくための心得を諭しただけだ
ここのところ、完全に勘違いしている。
職人さんもスレ住人のだれも、オマエさんを
読んで頂きたい「人様」とは思っていないから
>書き手を何の評価もなく持ち上げるのは却って失礼としか言いようがないな ここもすっごい余計なお世話だよね。こういう勘違いは本当に困る。
スレ住人が増えるのは歓迎なんだ。潜在的書き手が増える可能性あるから ただ、貴重な職人さんを減らしかねないのはノーサンキュウ 職人さんといっても、気がむいて酔狂で2〜3作落として終わり という人が多いだろうから
>>788 GJ!
舒覚は気の毒だけど、ヒマしてた鳳凰が可愛かった
「啼いてみたかった」って、おまw
すげえ妖魔の巣だな
やっぱ景麒好きー! 職人さん、もっと景麒お願いします
くっだらない景麒と陽子落とします。 エロ少なし。キャラ、少々違います。職人さん、来ないかなあー…
「あ、良い、良い、良いよ、景麒!」 「ここですか、もっと中まで欲しいのですか?」 いっそう深く景麒は陽子の中へと突き進む。 パンパンパン、と肉が打ち合う音が、背徳的に暗い室を満たした。 「熱い――何て柔らかくみっちりとした肉なんでしょう。蠢く壁が、まるで千の舌の如く。嗚呼、主上」 「んっんっ、そんなの知らない。判りたくない。もっと、もっと回して。そう、もっとぐちゃぐちゃに かき回して。ああっ、良い!すごい、すごい、気持ち良い――」 「淫靡な主だ――」 景麒は酷薄そうに笑うと、くいっ、と陽子の腰を持ち上げ、更に深く陽子の秘壷に己の猛りを突き刺した。 「いやあああっ」 細い喉を仰け反らせ、陽子が叫ぶ。 「こうですか?それとも、ここですか?」 「そう、そう、そこ。良い、良いよ、景麒、すごい。んんっ、駄目、駄目、逝っちゃう」 景麒が更に激しく腰を打ちつける。 酷薄そうな笑みはとうに消え去り、いっそ苦しげな呼吸が景麒から漏れる。 「私も、うっ――達してしまいそうです。主上、主上」 「お願い、中で――中で、逝って」 「そんな、駄目です!!」 刹那、動きを止める景麒。 「良いの、中で逝って――逝って良いんだよ、景麒」 陽子の眼が潤む。 「中では――」 御子が出来てしまう――、そんな風に動く景麒の唇を読んで、陽子は腹立たしげに景麒の腰を ぐいと掴んだ。 「良いんだ」
悲しげに己を見つめる景麒を陽子は抱きかかえた。 「中で達して。良いんだ、お前なら。中でして――お願い、早く!」 陽子は挑むように腰を動かした。上下に、そして円を描くように素早く。 「来て、景麒。早く――!」 ぬぷぬぷと液体が音を立てて、垂れ落ちた。 「ああ、主上」 猛りを抜こうとする景麒の尻ががっちりと掴み、完全に景麒を己の腰の奥底に収めると 陽子はきゅう、と膣壁を締めた。 「駄目だ、駄目です、達してしまう」 「行け」 陽子の呟きと、景麒の叫びは同時であった。 「主上ぉおおお――!!」 景麒は陽子の中に、精を存分に放ち、かたりと身体を落とした。 営みの匂いが残る陽子の寝室。 景麒の枕を当然のように奪い、高枕の陽子に景麒がそっと言葉を掛ける。 「あの、主上……?」 「何だ?」 甘く、異常な戯みを終え、つやつやと頬を桃色に染める主を見つめ、景麒は言い憎そうに もじもじと身体をよじった。 「枕が欲しいのか?ごめんな、枕が低いと寝られないんだ、私は」 「いえ、そうではなく」 相変わらず、もじもじと身体をよじる景麒。 陽子は面倒くさそうに景麒を睨みつけ、面倒くさげに瞼を擦ると「眠いんだ、すまぬ」と言って、 背を向ける。 静寂。 一分後。
二分後。 すうすう、と深くなる陽子の寝息。 がば、と景麒は枕を一つ奪った。 「何だ、景麒!!」 陽子はキレた。 「『中出し』って、蓬莱では禁忌なのですか?だから、そそるのですか?」 起きぬけの相変わらずの麒麟の能面に、面倒臭そうに陽子は顔を顰める。 「禁忌ではない。だが、子どもが出来る可能性が極めて高い。だから未婚の男女は避けるだろうな」 「はあ……でも、私たちにはあまり関係ないですよね?」 「だから何だ!?」 陽子は景麒の腕から枕を奪い、がばりと背を向け臥牀に横たわった。 「あのですね」 景麒がちんまりと臥牀の上で座する。 「これって『ぷれい』ですよね。自分を、ありもしない状況に置き、それで興奮すると」 「お前な、眠い私を邪魔するなら、ぶった斬るぞ――」 陽子は首だけ景麒の方を向き、ぎろりと半勃ちしている股間を睨んだ。 景麒は気づかない振りをし、あちらの方を見つめて続ける。 「眠りに落ちる前に、一つだけお願いをお聞きいただきたい」 「わかった、一個な、一個。一個だな」 面倒くさそうに陽子は布団をかぶって顔を隠した。 (っかー!すっごい面倒。だから嫌なんだ、こいつは。女の腐ったヤツみたい。うざい) 「私も『ぷれい』を所望致したく」 「んあ!?」 陽子は思わず起き上がる。真摯な景麒の瞳を見つめ、少しだけ胸が高鳴った。 (木偶の坊だった景麒が!ついに、ついに目覚めるか!?) 木人憲の木偶から、酔拳の達人に変わったかのような澄み切った景麒の瞳を見て、陽子は泣いた。 「うん、うん。良いよ、痛いのとか、汚いのとか、エロすぎるのは無しな」 「御意」 深く頭を垂れ、景麒は感慨深げに肩を震わせた。 「お願い致したい。私の願いは――」
「ばぶー」 「おまえな」 「ばぶー、陽子ママ、おしめ替えてくだちゃい!」 シャー、と景麒は猛りに猛りきった竿から精子を放った。 陽子はたまらず景麒の頬を張る。 「お前、汚いの無しって言っただろ!?」 「どうみても精子です。汚くないです。ばぶー」 片頬を赤く腫らしながら、景麒は無垢な笑みを浮かべる。 「おっおっ、陽子ママ」 「次は何だ!」 「出そうで出まちぇん。びんびんが足りません」 陽子は面倒くさそうに、竿をぐいぐいと擦った。 「おおおおおっ、おっおっ!!」 ぴゅぴゅぴゅっ、と天井に届く勢いで白濁した液が飛ぶ。 「ママー。おしめ」 「はいはい、おしめですね」 「でちゅー、やくそくでちゅー」 陽子は精一杯の慈母の笑顔で景麒の腰を上げた。 見下ろし、どうみても成人の景麒。 「おしめ、締めてください」 下らぬ洒落に、ひゃっひゃっと笑う景麒。 すうっ、と陽子の頭から血が下がった。 「立派な猛りだな」 「おしめー」 「どうみても大人だよな。何が『ぷれい』だよ、な?」 「おしめ……」 「おしめだろ?おしめ!?わかった、締めてやる!!締めてやるよ、永遠に勃たなくなれやあ、ゴルァ!!」 ボカッ、ボカッ、ドゴッ!! 「ギャーーーーーッッ!!」 絶叫が、金波宮を貫く。 そして二人は否応なく、医師と患者プレイに墜ちていくのであった。 ****************************** 「景麒くん、痛い?」 「再起不能です」 「うんうん、無能だね、君は」 「そうしたのが誰かお聞き頂きたいです」 「はいはい、聞きます。では、次回の問診で、な」 「陽子教授の回診でーす!」(特別出演 祥瓊) 意外と楽しい陽子と景麒でした。 おわり
景麒……っw ホントに仕方がない馬鹿だなあ(褒め言葉)
ごめ、「ばぶー」で盛大に吹いたwwww
GJGJ 笑笑
おおっ! GJ!
ばぶーと赤ちゃん言葉の景麒に爆笑しました。 GJ!!
GJ!! 景麒キモくて爆笑したwww
>811 同じく。745神待ち
ていうかホントにどこいったんだろうね>745神。
鈴って可愛いと思うんだけど、あんまり良い評判聞かないよなぁ・・・。
>>745 はきっと神仙じゃなくてただの妖魔だよ
本人が言うのだから間違いない
>>815 この本人はスレ麟の使令となって天帝側につくとキタ〜イ
投下waku ハァハァ
冗祐が憑依?してるときに、悶々としていた陽子を冗祐がリードして、 陽子自身の手を使って、エロい自慰をさせるというのが読みたいんだが…。 「じょ、じょうゆ・・・、や、やめ…っ」 「あなたはひとりではない。こうして時には自身を解き放つことも大事なのですよ。」 陽子は自分の指であって、指でないものに翻弄されていた。 とかなんとか。どなたか書いてくださらぬか…っ
「わたしは、煩悩の十二国記スレの民の誰もに、書き手になってもらいたい」 言い放つ声は明確だった。 「投下予告でもってマダーを強要し、スレ民を踏みにじることに慣れた者の末路は 昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、マダーすることに慣れた人々が たどる道も明らかなように思われる。書き手は誰の奴隷でもない。そんなことの ために生まれるのじゃない。荒しに虐げられても屈することない心、 酷評に襲われても挫けることのない心、誤字があれば正すことを恐れず、 読者に媚びず、――わたしはスレ民にそんな不羈の民になってほしい。 己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で 毅然とSSを投下することから始めてほしい」 言って書き手は諸官を見渡す。 「スレ民はわたしに、スレをどこへ導くのだ、と訊いた。これで答えになるだろうか」 スレ民の返答はない。視線だけが書き手に向かう。 「その証として、マダーを廃す。――これをもって初勅とする」 というわけで817の書いたSSマダー
10レスほど投下しますよ 小野不由美×綾辻行人
しかも主上が攻なのかw
女王様と御呼び!
這いつくばって足をお舐め!
すごい流れだなw
819まだー? wktk
主上×宮部みゆき というカプも捨て難いなぁ
827 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/14(金) 10:54:12 ID:qmqStW8W
いきなりナマ百合www
うおー揚げてしまった すみません
しかもイイ歳したオバハン同士www。 チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
実際ふたりは仲良いんだっけ
最近は宮部氏が忙しくて、疎遠らしいよー。
それでは乾いている主上
シリコン乳な上に骨格が妙ちくりんに気持ち悪い鈴などいらぬ
どこをどう見たら鈴に見えるんだw
右上に「木鈴亭」と書いてあるというだけではw CGにしてもなんでテカテカなんだ。
これってコードギアスの…
838 :
くりすます :2007/12/22(土) 00:11:27 ID:V6x8yFeS
景麒x陽子、です。 エロは少ないです。よろしくです。
「景麒を食べたい」 思いがけぬ大胆な主の発言に、景麒は思わず椅子からずり落ちた。 深夜、主御手づから茶を手向けられ、菓子なぞをもそもそとつまんでいた至福の一時の事である。 「お前、大丈夫か?何もないところで椅子からずり落ちるなんて、寝ぼけてるのか?」 陽子はえいっ、と床に座り込んだ景麒を引っ張り、椅子に戻すとぽんぽん、と子どもにするように 景麒の頭を叩いた。 「菓子、美味いか?」 「は、はいっ」 「良かった、美味んだな?」 食え、と言われたと同義の問いかけである。景麒はわしわしと菓子を貪る。腹は出てくるかもしれないが、 この胸いっぱいの幸せには代えられない。 「良いな、お前は単純で」 切なげに、陽子は溜め息を吐く。 「景麒……を食べたい、私の気も知らず!」 ゆるりと景麒の口元に陽子は手を遣る。 景麒の唇をなぞり、口元に残った菓子の屑をすくうと、ぺろりと陽子はそれを食べた。 「美味いな、確かに」 淫靡に笑う陽子に景麒は詰め寄る。 「私なら、あのです――いつでも、良いのですが!?」 奥ゆかしい景麒には、珍しい発言である。 (私が欲しいと仰ってる、主上の言葉に応えねば――)
「ええと?」 「ですから――ええい、面倒です!ご理解していらっしゃるでしょうに!」 がばと胸襟を開き(物理的にも)、全てをはだけんとする景麒をするりとかわし、陽子は窓辺へと歩を運んだ。 興をそがれた形の景麒は、どすん、と床に転がる(物理的な意味のみで)。 「見ろ、景麒。雪だ――寒い寒い、民達には辛い思いをさせる冬だ」 陽子は部屋の四隅に置かれた、火鉢に目を遣る。申し訳程度に床に転がる景麒にも視線を走らす。 「だが、こんなに温かくては、蓬莱に居たときと変わらぬな」 民は、どんなに寒いのだろう――主の唇の動きを読んだ景麒は、一瞬うなだれた。 が、決するように見上げ、柔らかに言った。 「主上――お声が寒うございます」 「声が、寒い?」 「声音が、冷たく、凍っています」 「叙情的だな。お前らしい」 苦笑する陽子に景麒は小さく呟いた。 「私が主をお温めする事も、貴方はご自分にお許しにはなりませんか」 笑みは、心からのものか、諦めからなのか。 アルカイックな微笑みを見つめ、景麒はなぜか悲しくなった。 「――許す」 帯を解き、するりと陽子は着物を脱ぎ捨てた。 床に座り込んだ景麒を導き、臥牀へと誘う。 「……お許し、賜りました」 その真摯な言葉を無視するかのように、景麒の服を慣れた手つきで 剥いでいくと、陽子は頬を 景麒の頬に擦り付けた。 「あったかい」
景麒は己の猛りがつんつんと主の太ももを突っついているのを若干恥ずかしく思ったが、 ただじいっと主を抱き続けた。 「……お前、癒し上手だな」 くすりと笑うと陽子はそっと唇を重ねた。 「キスしてくれ」 舌が、絡み合う。 漏れた唾液がお互いの顔を濡らした。 指がそれを拭い、ぺろりと舐める。そうして手はまた濡れている箇所を求めて彷徨う。 「あっ……」 「景麒、熱い。お前のが熱くて、堅い」 乱暴にぎゅうと握られた景麒の肉棒は、陽子の手の中でますます猛り立った。 ひんやりと冷たい陽子の指が、猛りを擦る。 激しく、弱く、激しく、弱く。 先端からは、にゅぷにゅぷと白濁した液が漏れ、それを使って更に絶妙に嬲られ、景麒は思わず背を反らす。 「うっ……」 「舐めて欲しいか?」 上目遣いで悪戯っぽく見つめる主に、景麒は吐息で返した。 「はっ――はい」 陽子はするりと身体を下にずらすと、ぱくりと景麒の猛りを口に含んだ。 舌が、上下する。そこを嬲られ続けると達するだろうと言う瞬間に、陽子の舌はまた別のところを嬲る。 (痛い)
張りすぎると、痛みすら覚えると、景麒は陽子との営みで初めて知った。 だが、その痛みすら快感なのだ。 もっと。 いや、もう、駄目だ。 でも、もう少し。 ふわふわと睾丸を握っていた指が、するりと菊門へと動く。 「おっ」 唾液と己の発した液体で、ぬるりと陽子の指は抵抗なく孔へと入っていく。 くいくいと孔の中をほっそりとした指で蹂躙され、景麒はただただ喘いだ。 「ああっ、うっ。すごい――」 竿から口を離すと陽子はにやりと笑った。 「まだ、達するなよ。私も喜ばせてもらいたいからな」 残酷なほどあっさりと舌と指を景麒から離すと、陽子はどすんと景麒の口元にまたがった。 「して」 むうっ、と甘い蜜の匂いが景麒の鼻をくすぐる。 匂いに酔わされたように、景麒は片手で己の猛りをしごき、舌は懸命に蜜壁を舐め続けた。 「おいしいです、美味しい――ああ、何て、甘露な」 「御託は良い、もっと」 陽子は腿で景麒の頬をはさむと、急かせるように秘部を景麒の口へ更に押し付けた。 こりっ、とした秘芯を景麒はさぐりあてると、ちゅっちゅっ、とそれを吸い続ける。 「いやぁっ……ん!景麒、それは駄目。行っちゃう!」
ちゅるちゅると、玩ぶように景麒は芯を舌で転がす。 陽子は小さな叫び声をあげると、辛そうに身体をバタリと景麒の横に移した。 はあはあ、と荒い息を吐きながら、景麒の頬を手で包み、呟く。 「景麒?」 はい、と景麒は口元だけで呟く。 「入って」 「――御意」 猛った景麒の槍が陽子の蜜壷を突き刺す。 ぬぷっぬぷっ、と肉と肉が擦れあう、淫靡な音が室を満たした。 「あっ、あっ、良い」 「もっとですか、主上。もっと深くですか?」 ぎゅうと腕を掴む陽子の爪が、景麒の肌に突き刺さる。 「おっぱいも、噛んで。もっと、もっと。もっと、してよ!」 景麒はふるふると揺れる陽子の乳房に頭をずらした。頂きは小さな果実のように赤く立ち、 舌でころころと転がしている間にますます大きく実らせる。 「こんなに濡らして、堅くして。なんて淫らなかた――あっ」 きゅうっ、と陽子の中が締まり、景麒も思わず声を上げた。 ひくひくと蠢く壁に肉棒を絡めとられ、景麒は腰の奥から鋭い快感が頭の方へと走っていくのを感じる。 刹那、猛烈な勢いで己の中から激しく精が迸るのをうっすら感じながら、景麒は獣のように吼えた。
(景麒を、食べたい) 小さな欲望が、己にいつも火をつける。 (結局、私がまた食べられてしまったな――) 自重をこめた最後の嬌声の後、景麒は快感に咽び泣きながら陽子の胸の中に落ちた。 ****************************************** 珍しく朝議がないので、ぐずぐずと景麒は陽子の部屋でまどろんでいた。 既に目覚め、かるく衣服を整えた陽子は椅子に座って、窓の外を眺めている。 「何が、見えます?」 起きぬけの景麒の声に、陽子は面倒そうに振り向いた。 「雪」 いつも通りの主のぶっきらぼうな返答に景麒はそっと溜め息を吐く。 「はあ」 「景麒が食べたい……」 景麒は思わず笑った。 (おやおや、起きて直ぐ、私を御所望か) 景麒はやる気マンマンといった風に、むくりと起きる。(下半身も)
そんな景麒をちらりと見て、陽子言い放つ。 「なあ、景麒。蓬莱では、今頃、クリスマスなんだ」 「はあ……くりとりす、ですか?」 思いっきり眉間に皴を寄せて陽子は叫んだ。 「はあ?アホか!?何がクリトリスだよ。この馬鹿が!!ウケ狙いか?ウケ狙いなんだな!? 最初の『くり』と最後の『す』しか合ってないじゃないか!このエロ麒麟めが!使えねえ!」 ふうーーーーーっ、と陽子は何回目か知らない溜め息を吐く。 「……みんな、プレゼントをやり取りして、おいしい鳥の丸焼きなんかを食べて(獣食が苦手な景麒は ここで一旦ゲッ、と言う)レアなローストビーフ、あっ、牛の肉の生焼けな。ああ、ローストビーフ、 良いなぁ(ますます景麒はゲゲゲゲと言う)、そして、さ」 頬に朱を昇らせて陽子は叫んだ。 「ケーキを食べるんだよ!」 ここまできて、やっと景麒は合点した。 (はあ……かつて延台輔に聞いたことがある。麦を挽いた粉と、卵と(げっ)、牛から採った脂みたいなものと(うげっ) 糖とで焼き上げた、菓子だよな……) 「ケーキ、食べたい。でも、こんな寒い冬を耐えている慶の民を考えると、そんな我侭は……」 「あの、主上……」 頬に朱を昇らせ、もじもじと敷布を揉み絞りながら景麒が問う。 「なんだよ、景麒?」 「私、勘違いをしておりました」
面倒くさそうに陽子はちょいちょい、と手のひらを振る。 「知ってる。『お前が食べたい』、って言ったと勘違いしたんだろ?『景麒』と『ケーキ』、一緒の 発音だよな。ああ、そりゃ、申し訳ない。でも面倒だから、イチイチ説明しなかったんだ。 まあ、そういう事だ」 愕然とする景麒に陽子は艶然と微笑んだ。 「――まあ、楽しいかったから、良いんじゃないのか?」 ふるふると肩を震わす景麒。 「主上」 「何?」 「け、け、け…」 「け?」 「け…」 「だから、何だよ!」 がば、と景麒は面を上げた。 「ケーキ、お持ちしますとも!!」 びゅううん、と猛烈な勢いで部屋を出て行く景麒を見つめ、陽子はくつくつと笑う。 「単純麒麟め――行くところは雁国だな。良い交流になるであろう。 誤解を招くような故意(わざ)とらしい言動も私の役目だ。頑張って、 雁の主上の歓迎を受けて来い」 全ては、老獪な陽子の手中にあるとも知らず、レシピを求め、彷徨う景麒。 ふと、外の雪景色を眺める陽子。 「でも、ケーキ、食べたい、かもな」 椅子の上で背伸びをし、陽子はつかの間、蓬莱の学生に戻ったかのように ばたばたと暴れる。 「――サンタさん、ここにも来るのかなあ?」 幼い瞳が、窓の外を見つめる。 シャンシャンシャンシャン…… 「!?」 (鈴の――音?) ふっ、と笑うと陽子は呟く。 「メリー・クリスマス」 ――皆が、幸せでありますように。慶の民も、蓬莱の貴方達も。 メリー・クリスマス。 メリー・クリスマス。 陽子から、あなたへ 陽子から―― 「景麒さ、ケーキ要らないから――早く帰って来い」 鈴の音が、面白そうに、また響いた。 <了>
延台輔あたりは、蓬莱の行事を知ってて、騶虞にまたがって 子ども達にプレゼントしていると信じています。 ちと早いが、皆様が良いクリスマスを過ごせますように。(おいらは仕事です)
gj!
849 :
cool water :2007/12/23(日) 02:37:56 ID:tVV4QH9U
X-mas season special navel.. it's cool, I really mean it, cake, cake cake, japanese sound is keiki is the cake sounds you've got good brain? dot's cha? I really enjoyed it my self oh, I'm korean, i wanted to wrote by japanese but to change the languese to japan HIRAGANA was so hard so, I'm writing by English, so.. Merry christmas.. every one..
>>839 おおっGJ!!!! クリスマスイブイブ プレゼント サンキュー!
投下きだじゃない! ケーキのクリスマスブレゼント乙
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!
853 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/25(火) 22:02:18 ID:4l+yVGrR
メリ栗
うぉおおおおおおお! GJGJGJGJGJ! 景麒はばかちんだなー。愛しい。
855 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/26(水) 23:13:01 ID:O9xxSXX/
あげホ
856 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 01:27:24 ID:Wt2ZU59x
緊急保守
ほっしゅっしゅ
858 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/27(木) 20:38:53 ID:f/rHisDR
もう収まったようだから大丈夫とは思うけど、念のためage
投下します。 カップリング:珠晶×供麒 属性:獣姦・ロリ ルビ:例……衾褥《ふとん》 全9レス分。 参ります。
登極したばかりの女王が後宮にまで騎獣を連れ回して困る、と供麒は夏官たちから 苦情を聞かされていた。供麒もその女王・珠晶に王宮内で騎獣を乗り回すことをやめ てくれるよう、幾度となく奏上していたのだが、幼い王はいっかな耳を傾けようとし ない。挙げ句の果ては正寝にまで星彩――宗国の太子から贈られた騶虞――を乗り付 ける始末だった。 ――王は民よりも騎獣をご案じ召される。 官吏たちの間でそんな言葉が囁かれていることを供麒は知っていた。前王の時代か ら王宮で権を振るった高官を次々と閑職へ回し、王朝の顔ぶれは一変していた。身辺 の警護に当たるのは浮民同然と陰口を叩かれる出自の定かでない人々であったし、国 政の中枢には宗国から招かれた者たちが綱紀を正すべく据えられていた。走り出した ばかりの供王の御代はつつがない、どころか甚だしく安定を欠く。つい先日も禁軍将 軍の一人と大司寇が王に断りなく兵を動かそうとしたことが判明し、あわやと言うと ころで乱が防がれたばかりなのだ。 ――騎獣にかまけておられては収まる人心も収まらないのでは。 長く長く待ちわびた王だ。供麒の目には、幼い女王の燃え立つように鮮やかな覇気 に満ちた王気は眩く、民を率いるのに値する真の王であることは明らかであるように 思えた。 ――けれど、民は違う。 人々の目にはこの十二歳の女王は頼りない人形のように見えるだろう。仙となり、 国の中枢で暮らす高官達は外見で人を量ることことの愚かさ知っているはずであった が、その彼らでさえもこの万賈《ばんこ》の娘の王たる器は量りかねたようで、心か ら叩頭する者は王の身辺にある女御や女史と、宗国の意向で招かれた恭国に戸籍のな い者たちばかりと言う笑えない状況だ。大僕《だいぼく》さえ信用できずに身辺から 遠ざけ、側に置いているのは昇山の折りに召し上げた武芸の心得のある女達――これ も浮民だ――と隠伏させた使令ばかりだった。正寝も仁重殿も人影はまばらだ。 「主上」 政務を終えて正寝へと戻った王を訪ね、供麒は王の寝室の前で声をかける。取り次 ぎを頼んだ女官はすでに引き下がり、王は帳の向こうにいるはずだった。 「供麒? ちょうどいいところにきたわね。いいわ。上がりなさい」 丁度いい、と言われて供麒は首を傾げる。麒麟からの奏上は慈悲と哀れみを求める 泣き言と決まっている。政務を終えてなおそんな話を持ち込んで良い顔をされた試し がなかった。それでも珠晶は必ず供麒の言葉を聞く。受け入れられることはまずなかっ たが。 「いえ。私はここで」 幼くはあっても女王の寝室だ。宰輔と言えどたやすく足を踏み入れるわけにはいか ない。 「あたしが入りなさいと言っているの。宰輔が顔も見せずに話をする気? 前もって 言っておくけれど、そんな奏上、絶対に聞き入れてやらないんだから」 言い出したら聞かない珠晶の言葉に供麒は渋々帳をくぐる。と、そこにはしどけな く寝そべった珠晶と白地に黒の縞の毛皮を纏った生き物が目に入った。騶虞の星彩だ。 珠晶は長々と寝そべった騎獣の首に縋り付き、牀《しんだい》で横になっていた。 「主上、寝室に騎獣を上げるなど……」 渋い顔をして説教を始めようとした供麒を、珠晶は身振りで黙らせた。 「お行儀についてそれ以上うだうだ言ったら叩き出すわよ。――用はなにかしら? 将軍の恩赦? それとも懲りずに面会を取り付けようとしているおとうさまのこと?」 「いえ。官たちが騎獣について苦情を言ってきております」 「それだけ?」 「大司寇《だいしこう》の采配が不公平だとの声が」 「そりゃあ仮朝で国府を食い物にしてきた者たちからは不満も出るでしょうよ」 「そんな者たちばかりとは限らないのでは。裁きが厳しすぎるとの声が。異国の者には 恭の慣行が理解できていないと」 「その慣行が気に入らないから秋官長に異国の能吏を据えたの。今の国府にいるのは 国を傾けた前王の臣下なのよ」 「主上にお渡しすべく傾いた国を支えてきた者たちもおります」 「大丈夫よ。そういう官は秋官長を認めるでしょうから。問題ないわ。 ――まだあるの?」
「小司馬が御身周辺の警護が手薄なのではないかと、これも再三」 「ばかねえ。小司馬は罷免した将軍の口利きで役に就いた人なのよ。そんな人の警備 なんて受け入れられるわけないじゃないの。謀反を煽っているようなものだわ」 「ですが」 「小司馬も大司馬もじきに入れ替えるの。尻尾を掴まれないうちに蓄えた財を持って 野に下れば後を追ったりはしないわ。でも、王の意に反すれば首が飛ぶわよ。文字通 り」 「主上。その仰りようは……」 法で裁かれる人を思ってさえ麒麟の胸は痛む。血なまぐささを漂わせる王の言葉は 重い。 「そうならないよう、小司馬にも大司馬にも速やかな退陣をお勧めして。小狡く私財 を蓄えはしても惨いことには手を出さなかった人たちだもの。穏便に身を引いてもら えるよう、仁獣のあんたが伝えるの」 供麒は王の言葉に平伏する。横暴でわがままなただの子供に見えても王は王だった。 このような面を臣下の者たちが知れば朝廷はもっと落ちつくだろうに、と溜息が漏れ る。 「御意のままに」 「話はおしまいかしら。涙でいっぱいのそのおつむからはいくらでもお情け頂戴の話 が出てきそうだけれど」 「今日のところは」 「そう。じゃあ、あたしの用事も聞いてちょうだい」 「はい」 「供麒は神獣なのよね?」 「そう呼ぶ方もおいでです」 「妖獣みたいなもの?」 「はい。獣形のときはおおよそ」 供麒の主君は満足そうに頷きながら騶虞の首に顔を埋める。騎獣の香りが好きなの だと、幾度も聞かされていた。 「見せて」 「は?」 「だから、見せてちょうだい」 「何をでしょう」 ばかね、と短気な女王は癇癪を起こす。首を抱かれた騎獣がその剣幕に小さな耳を 伏せる。王というのはこれほど悪し様に麒麟を罵るものなのだろうか、と微かな疑問 が頭に浮かんだ。 「転変して見せてと言ってるの。本当にその頭の中は涙しか詰まっていないんじゃな いかしら?」 「ですが」 「何よ」 「主上の寝所で獣形を取るわけには」 幼い女王はすでに床に入る支度を済ませていた。夜着のまま寝所の外に連れ出して 転変して見せるわけにもいくまい。王をそんな格好で外に出すわけにはいかなかった。 「構わないわ。星彩だって牀《しんだい》に乗っているのだもの」 「私は麒麟です。騎獣と一緒にされましても。そもそも寝所に騎獣をお入れになる主 上がおかしいのです」 「あたしは」と珠晶の目が細くなる。「転変しろと言っているの。登極以来ずうっと 忙しくて、気づいてみれば一度も獣形の麒麟を見たこともないじゃない。なのにあん たときたら珍しくのんびりしているときに姿を見せておいて獣形は取れないと口答え するの。あたしはあたしの麒麟の本来の姿も見せてはもらえないわけ? ――この国 の王は誰?」 「……あなたです。珠晶さま」 「あんたの主は?」 「主上です」 「だったらその涙でいっぱいの頭でよく聞きなさい。あたしは、獣形の麒麟が見たい の。わかる? わかったら変な出し惜しみをしていないでとっとと転変して見せなさ い」
王の命には逆らえなかった。供麒は深く溜息を吐いて立ち上がり、額の一点に意識 を集中する。するりと衣服が落ち、蹄のついた足で一歩前に踏み出したときには転変 は終わっていた。たてがみを一振りする。 「これで、よろしいのですか」 麒麟の喉は恐らく人語を発するようには作られてはいなかった。言葉は流れ出ても 声を発しているような感覚はない。 「……いいわ。ええ。それでいいの」 騶虞の首を抱いたまま目を丸くしていた珠晶が供麒の言葉を受けて立ち上がった。 獣形を取った供麒の体に注がれる女王の視線はついぞ覚えのないもので、うっとりと 夢見るようだった。その唇からこぼれる言葉も「素敵」「美しい」と賛美の言葉が並 ぶ。これも記憶にないものばかりだ。供麒の一番耳に馴染んだ言葉は「ばか」ではな かったろうか。 注がれる珠晶の視線が痛いほどだった。 「これが、麒麟なのね」 供麒の周囲を一巡した珠晶が恐る恐る手を伸ばしてくる。頬から首筋へと毛並みの 感触を確かめて安心したのだろう、おもむろに抱きつきたてがみに顔を埋めてきた。 慈しむように毛並みを掻き回され供麒は少しばかり居心地が悪い。 「素敵。星彩の毛並みは騎獣では並ぶものがないけれど、さすがは神獣だわ。人形は 暑苦しくて見ていられないのに、こうして転変すると天上の獣になるのね。どんな 妖獣よりも素敵。どうしていつもこの姿でいないのかしら」 「どうしてと仰いましても」 女王の幼い体に抱きつかれて供麒は困惑する。たてがみを掻き混ぜる手の感触もど きりとするほど小さい。なのに、目を閉じて感じられる王気は炎のように苛烈で大き い。 「長くて繊細な睫毛。深い色の瞳。あの筋肉の肉布団を着た供麒と同じ生き物だとは 思えないわ。これが雌黄《しおう》の毛並みなのね。少し赤味が強いかしら。五色に 輝くわ。毛足も長くて柔らか。たてがみと耳の先、尻尾と足先だけは巻き毛なのね。 優美だわ」 珠晶の手が角の下、額から鼻先にかけての鼻梁を擦る。 「麒麟も騎獣と同じなのね。騶虞も孟極《もうきょく》も駮《はく》も、こうしてや ると気持ちよさそうにしていたもの」 珠晶の騎獣好きは理解しているつもりだったが、さすがに一緒にされてはたまらな い。供麒は抗議の声を上げる。 「お言葉ですが主上、騎獣と同じように扱われては……」 力強く鼻梁を擦られて思わず珠晶の小さな手にその鼻面を押しつけるように体が動 いた。神獣と言えど麒麟も獣だ。毛並みを愛撫されれば勝手に体が反応してしまう。 「首筋はどうかしら。掻かれると足が勝手に動くのかしら。――ああ。やっぱり」 嬉々として毛並みを弄ばれ供麒は閉口する。文句を言おうにも獣としての性《さが》 を引き出す部位を刺激されれば言葉も出ない。空を掻く足が恨めしい。 「しゅ――主上っ!」 必死で人語を操り、鼻面で珠晶を押して引き剥がした。 「申し訳ありません、主上。ですが」 供麒は憤然と申し立てたが、珠晶は不思議そうに首を傾げただけだった。 「気持ちよくなかったかしら」 「それは……。ですが」 獣である前に人なのだ、と供麒は伝えたかったのだが言葉が出なかった。思いが 声にならないもどかしさに尾が後肢を打ち鳴らす。 「ふうん」 幼い王は、その年齢に見合ったあどけなさで再び首を傾げる。結局供麒の言葉は理 解されなかったようで、再び抱きつき、たてがみに顔を埋めてきた。 「いい、香り」 寄せた頭で思い切り息を吸い込まれて供麒は狼狽する。幼いながらも珠晶は手の込 んだ女王らしい身だしなみを好むようで、髪油の甘やかな香りが獣形を得て働きを増 した嗅覚を刺激する。少女らしい肌の香りが混ざっていたことも供麒を慌てさせた。 「跨ってもいいかしら」 「は?」
「背に乗ってみたいわ」 「ですから、主上、私は」 「あたしは、背に、乗ってみたいと、言ったの」 区切るように発音した珠晶は供麒の返答も待たずに体側に回り、勢いを付けて飛び つくと存外に器用にその小さな体を背に押し上げてしまった。黄海での経験が身につ けさせたことなのだろうか。麒麟は馬より小柄なものの、鹿に比べれば一回り大きい。 振り落としてしまいはしないかと恐々とする供麒の背中から得意気な声が響く。 「飛んでちょうだい」 言葉などなくともたてがみを掴み、胴を挟みつけた膝の動きだけで珠晶の意図が伝 わってきた。供麒は三度目の溜息を吐く。 「寝殿の中だけです」 そっと宙に踏み出す。こんな他愛のないことで歓声を上げる主の反応に心ならずも 笑みが浮かんだ。困った我が儘ばかりを言うし癇性ではあったものの、麒麟にとって は愛しい主だ。 駆け回るとはとても行かなかったが寝殿は天井も高く、広い。吹き抜けになった二 階の露台を巡り、天井に沿って描かれた創世神話の螺鈿細工を間近で眺めて牀《しんだい》に戻 ると供麒の主は興奮した面持ちでねだってきた。 「ねえ。いつか、思い切り空を駆けて見せてちょうだい。もう少しこの国が落ちつい てからでいいわ。そうね、連檣《れんしょう》の街が見たいわ。乾《けん》県も。黄 海も。宗国にも行ってみたいわね。世界一速いその足があればあっという間でしょう?」 「宗国は私も訪れたことがございません」 身勝手で気まぐれな主の口からこぼれた「国が落ちついたら」の言葉が嬉しい。 「雲海に宮が点々と浮いているそうよ。ああ。宗麟はとてもたおやかで美しい麒麟な んですって。筋肉の襦袢を着たあんたが並んだらちょっと見劣りしてしまうかしら。 でも獣形のあんたはきっとこの世界で一番美しくたくましい麒麟に違いないわ。あの 星彩がかすむほどですもの」 背に跨ったままの珠晶が供麒の首筋を叩く。 「なぜかしら。人形のあんたは無骨で暑苦しく見えるのに、この首筋や背中に漲《みなぎ》る 筋肉が美しいなんて」 麒麟の毛足は馬や鹿よりも長く、肢体の線を隠す。珠晶は指先で、掌で供麒の肉付 きを確かめているらしい。小さな手が首筋を、脇腹を、背中を探り出していく。 「麒麟の毛並みはお陽様の香りがするのね」 珠晶が再びたてがみに顔を埋めて深く息を吸い込む。その吐息が供麒の毛並みを揺 らし、こそばゆい。背から首筋にかけて腹這うように寄せられた小さな体は子供らし く体温も高い。炎のような王気と重なり、供麒を圧倒する。 ――この方が望むなら、騎獣の真似事でもしよう。 背に乗せたちっぽけな体は恭国三百万の民を背負っている。その重みに比べれば背 にある温もりのなんと小さく軽いことか。 「主上。そろそろお降りになりませんか」 供麒はとうに床に降り立っていたが、背に乗った珠晶はいっかな降りようとする気 配を見せなかった。膝を折って床に這い、降りやすい姿勢を取ってみても首筋にしが みつき、たてがみに顔を埋めたままだ。 「もうちょっと」 珠晶はそう言ってさらに強くしがみついてきた。背を挟む膝が強く締め付けらたの は意地でも降りないとの意らしい。 「主上?」 背の上の珠晶がたてがみの中で深く息を吐く。その吐息に妙に切なげな響きが混ざっ ているような気がして供麒は振り返った。人形であるときには見えない自分の背も、 獣形を取れば毛繕いさえできる。 振り返った視線の先には彼の主が頬を薄く上気させ、熱でもあるかのように潤んだ 瞳でたてがみに縋り付いていた。 「どうなされました。お加減でも悪く――」 言いかけて供麒は気づく。神である王に病はない。あるいは酒精でも口にしたのだ ろうか、とも思ったがこの幼い王に酒を勧めるような道理をわきまえない臣はとうに 身辺からは遠ざけている。 「ああ、供麒。あんたの臭い、たまらないわ」
「は?」 低い姿勢を取った供麒の背から珠晶が気怠げに滑り降りる。短い腕で麒麟の首に腕 を回したまま。 「珠晶さま?」 たてがみに顔を埋めていたと思った珠晶は、今度は顔を寄せたまま耳の後ろへと頬 ずりしてくる。馬のように立った耳は珠晶の吐息に刺激され、ぱたぱたと勝手に動く。 人形であるときには動かなかった耳も、今は瞼と同じように半ば意志で半ば反射で突 き動かされる。 その供麒の耳がぎょっと伏せられた。 「しゅ、主上。お召し物が」 牀《しんだい》に上がっていた珠晶の元へ押しかけたのは供麒の方だ。王が夜着を纏っている のは少しもおかしなことではなかったが、薄物を巻き付けただけのその寝衣は乱れて はだけかけていた。袷《あわせ》から覗いた白い肌に薄紅色の蕾を認めて供麒は慌て て目を伏せる。 「身だしなみをしっかりなさいませんと、もう幼子ではございま――」 珠晶は供麒に最後まで言わせなかった。額に頬ずりしながら長い鼻面を捉えると、 はだけかけた胸元に抱き込んだ。 狼狽した供麒は、けれど、鋭くなった獣の嗅覚で主の肌の香りを捉えてしまった。 ほのかに甘く、酸《す》く、汗の香のようでいてどこか乳を思わせるその香り。 供麒の湿った鼻先が肌に触れると、珠晶の体が小さく身震いする。同時に漏らされ る深い溜息。 「ああ。麝香《じゃこう》どころではないわ」 「主上!」 「舐めてちょうだい」 「は?」 「その獣の舌であたしを舐めるの」 「あの……」 「獣の臭いがたまらないのよ。でも白兎《はくと》は少しもわかってくれなかったし、 星彩はこんな風に戯れるには物騒でしょう」 動転した供麒には珠晶の言葉など理解の埒外だった。けれど抱え込まれた鼻面は幼 い主の肌が滲ませる艶めかしい香気を捉えていたし、別な場所から立ちのぼる媚臭も 捉えてしまっていた。幼い体つきからは想像しづらいことであったが、彼の主は欲情 を覚えているらしい。 ――けれど、なぜ? 供麒の脳裏に珠晶の言葉が蘇る。「獣の臭いがたまらない」と言ってはいなかった だろうか。 ――つまり、獣形の麒麟《わたし》に? 理解しがたい話だった。白兎というのは珠晶が以前持っていたという騎獣の名では なかったろうか。星彩はもちろん近くで寝そべっている巨大な虎のような騎獣の名だ。 供麒の混乱はさらに増す。 もっとも、女仙に囲まれ二十六年の歳月を蓬山《ほうざん》で過ごした世間知らず の供麒でも、珠晶の言葉が情交を求めているらしいことは理解できた。 ――白兎や星彩も? 珠晶の言葉の端々からはどうやら麒麟と騎獣を同一視しているらしいことが感じら れた。主は獣に――騎獣にも欲情するというのだろうか。いくら騎獣好きとは言え、 常軌を逸している。 「どうしたの、供麒。舐めてちょうだいと言ったの」 「……お許しを」 供麒は身長に視線を外しながら抱え込まれた頭をそっと引き剥がし、主の足下に平 伏する。 「なあに。主であるこのあたしを愛せないというわけ?」 「こればかりは」 ご勘弁を、と口の中で呟く。癇性な主は供麒のその答えに、ふん、と鼻を鳴らす。 「どうしても嫌だというわけね」 「お許しください」 「王の命でも?」
「…………」 微動だにせず這ったまま動かない供麒を彼の主人は鼻で笑う。 「じゃあ、そこで見ているがいいわ。あたしは星彩とつがうから」 ぎょっとして供麒は身を起こす。 珠晶は牀《しんだい》へと這い上がり乱れた夜着のまま騶虞の頭を抱えた。よく馴らされた 騎獣は珠晶の愛撫にごろごろと喉を鳴らす。だがそれは、肉食の、虎に似た妖獣だけ が漏らす類の声だ。人に馴れているとはいえ、その本性の猛々しさは消すことはでき ない。肉食の獣はたとえ戯れでも我を忘れさせれば野生に戻ってしまう。騶虞は鞠や 毛皮を玉にしたもので遊んでやると喜ぶが、そうして獣に戻っているときに触れれば 人などひとたまりもない。たとえ仙であってもその爪や牙には耐えられまい。本来、 堂室《へや》に入れるような獣ではないのだ。 「いけません。主上、そればかりは」 「なあに。意見するつもり?」 「お考え直しください」 絶妙の間合いで騶虞がはだけた珠晶の胸から喉を舐め上げる。やすりのような舌を 持つ騶虞に舐められ心地良いはずなどなかったが、彼の主は虎によく似た巨大な頭を 掻き抱いて嬌声を上げる。使令を動かすべきかと一瞬躊躇した供麒に、主君の声がか かる。 「供麒」 「……はい」 「その優美な獣の姿であたしを満たしてくれれば、あたしは騶虞と戯れるのを我慢し てもいいわ」 拒むことはできなかった。恭国をその小さな肩に載せた大事な王だ。騶虞の牙や爪 に曝す危険を冒すわけには行かない。長く逡巡してようやく供麒は声を絞り出す。 「……御意のままに」 待ち兼ねたように笑んだ主の顔を見て、供麒は計略に乗せられたことを理解した。 その気になれば珠晶は強引に命じてでも供麒を従わせることができる。王と麒麟なの だ。 「あんたの王よ。慈しみなさい」 供麒の前に立った幼い女王が命じる。せめて夜着の隙間から覗く白い肌を見るまい と、這ったままの供麒は目を閉じて首を上げる。慎重に寄せた鼻先が火照った肌を感 じ取った。そっと舌を触れさせてみると、ぴくり、と体を震えさせる気配がした。 「ああ、これが麒麟の舌……」 満足げな吐息を漏らした珠晶の手が供麒のたてがみを掻き回す。耳の後ろを掻かれ、 頬をさすられ、鼻筋を擦られながら供麒は王がその手で口づけるべき部位へと彼を誘 導していることを感じる。 「ほら。舌を動かすの。そんな舐め方ではだめだわ。何を遠慮しているの。麒麟は王 を恋しく思うものなのでしょう。そんな触れ方で慈しんでいるつもり?」 「ですが主上」 「星彩よりも下手だわ」 供麒は情けない気持ちでいっぱいだった。騶虞に劣るとなじられてはさしもの神獣 もうなだれる。 「それともあたしが子供だから遠慮しているの?」 彼の主は見くびられることを嫌う。だからと言って目の前にある女王の体はとうて い大人のものとも言えなかった。棒切れのように細い手足、少年と大差のない細い腰、 乳房とはとうてい呼べない薄い胸板。黄海の旅で削げ落ちていたという頬がようやく 丸みを帯びたばかりだ。 「いい? あたしはすでに神籍に入ってしまったの。明日斃れるか千年を閲《けみ》 するかはわからないけれど、もうこの体は齢を取ることはないのよ。ずうっと子供の まま。里木に願って子供を授かることもなければ所帯を持つこともないわ。王には戸 籍はないんだから。その涙でいっぱいのおつむが少しは使えるなら、幼いままの王の 無聊《ぶりょう》を慰める方法くらい探してみようとは思わないの?」 うなだれたままの供麒の首を抱き、主が命じる。 「さあ。わかったらあたしを楽しませてちょうだい。天上の獣がどんな風に王を慈し むのか。大丈夫よ。神仙の体があるんですもの。ちょっとやそっとのことでは壊れや しないわ」
閉じた瞼の上から唇の音が鳴った。耳の先の後れ毛をしゃぶる気配がする。短い指 がたてがみをまさぐってきた。常の供麒に対してはこんなにも慈愛の籠もった仕草を 見せることはなかったが、今の主の手は間違いなく僕《しもべ》を慈しんでいた。 ――麒麟は王のもの。王のためにいる。 人形を取っているときよりもずっと長い睫毛を上げて幼い体を正視する。あばらの 浮いた華奢な体が天窓からの星明かりを受けて白く輝いていた。獣の長い舌を伸ばし その白い肌を愛撫する。主の口から漏れたのは穏やかな吐息だった。 脇腹から薄い薄い乳房を舐め上げ、豆粒のように小さな乳首をなぞる。麒麟の繊細 な舌が複雑に絡み付き、その薄紅の蕾を吸う。苛烈な紅蓮の王気が艶色を帯びて燃え 上がった。その王気に包まれたいと舌先に思いを込めれば、炎はさらに激しく応えて くる。 胸の先から鎖骨をなぞり、鎖骨から首筋をたどって耳を舐る。彼の愛撫に身を任せ た王は、耳の後ろからぼんのくぼにかけて這わせた舌に身を震わせた。 「ああ……」 背筋を反らせる王の反応はもはや十二の子供のものとは思えなかった。舌を巡らせ、 脇に寄せた鼻先から背筋を、肩甲骨をなぞる。そうして供麒が慈しむたびに小さな白 い体は反り返り、息を荒くして行く。 「供麒。ここも舐めてちょうだい」 小さな手のひらが鼻面を捕らえ低い位置へと導いた。幼さを残した下腹部はゆるや かな曲線を描く。そこから立ちのぼる媚臭が愛撫とともに強くなり続けていたことを 麒麟の嗅覚はとうに感づいていた。恥骨の盛り上がりに押し付けられた鼻先は、幼い 体から溢れる香りでいっぱいだ。 一方の珠晶はと言えば供麒の頭を深く掻い込んだまま、角端に胸を擦り付けている。 額から生えた麒麟の角は遠目に見れば鋭く見えたが、その先端は丸い。自ら戦うこと のできぬ麒麟には武器としての角など必要がなかった。それは天と人界を結ぶ力の通 路なのだ。 その力の源に珠晶は唾液を絡め、横ざまに口に含み、胸を擦り付けていた。常には 王にさえ触れさせることを厭う器官は、しかし、嬲られることで供麒を昂らせつつあっ た。 「主上。主上……」 発毛さえしていない鼠蹊部に供麒は夢中で鼻先を押し付ける。意図せずとも獣性が 麒麟を突き動かした。発情した雌の匂いを求めて鼻先が潜り込み蠢く。 その供麒の獣としての性を感じたのか、珠晶はぶるりと背筋を震わせて一際強く麒 麟の頭を抱き締めてきた。むしろ供麒の頭に縋っていると言った方が正しいかもしれ ない。 「主上?」 「ああ、供麒。舐めて。舐めてちょうだい」 閉じられたままの両足の隙間に麒麟の長い舌が滑り込む。亀裂は既に露を含んでい た。麒麟の獣を呼び覚ます強烈な媚を含んだ露だ。あるいは王だけがこんな風に麒麟 を狂わせる体液を分泌するのかもしれない。 ――王気そのままに熱い。 夢中でむさぼる舌先は襞の内側に隠れた小さな突起や、さらに内側の柔らかな襞を 探り当てる。舌の動きに操られるように、女王の幼く高い声が漏れ、吐息が乱れる。 小さな王の体は供麒の頭を抱え込み、たてがみにむしゃぶりついて愛撫の刺激に耐え ているようだった。 陰裂の間に潜った舌先をさらに深くへと探らせる。王の体の奥からはとめどなく媚 を含んだ露が溢れてくるようだった。呼吸もますます荒く、漏れる声も高く。自在な 舌が幼い肉体が隠した官能の秘密を次々と暴いて行く。 「いいわ……供麒、んんっ、これが……神獣の舌……」 浅く深く、襞の中を外を。供麒は夢中でむさぼり続ける。蠢かすたびに乱れて行く 声は、やがて言葉をなさなくなった。ぐいぐいと鼻先に押し付けられる恥骨に応える よう、供麒は細心の注意を払って主人を官能の高みへと追い上げる。 やがて一際背筋を硬直させ、全身を震わせたかと思うと幼い王は脱力する。供麒に 縋ったままずるずると腰を落とした珠晶は、麒麟の長い鼻先に接吻の雨を降らせた。 それに応えて供麒が毛づくろいするように女王の髪を繕おうとする。と――。 「まって。まだよ。まだあんたを受け入れていないわ」
「それは」 人形をしていてさえ供麒の体は大きい。ましてや、獣形を取っていては人よりずっ と大きな生き物になってしまう。幼い王の体とつがうのは無理があった。 「命じてもいいのよ」 もとより供麒には抗うすべなどなかったが、それでも目の前の小さな体を蹂躙しろ と言われても動けなかった。王を傷つけることは麒麟にはできない。 けれど王はにんまりと笑って応えた。 「……いいわ。見てらっしゃい」 供麒はその言葉にぎょっとする。だが、てっきり騶虞へと向かうかと思われた主は 供麒を立たせるとその腹の下に這い込んだ。 「主上?」 いきなり下腹を探られて供麒は飛び上がる。その手が、陽根を捕らえて撫で回し始 めたからだ。珠晶を愛撫する間に供麒自身も昂ぶっていた。ふだんは腹に収められて 隠れているはずのその先端は指先のみならず生暖かく湿った粘膜に包まれ、震える。 ――く、口で!? 色恋沙汰とは縁のない麒麟は仰天したが、先程までと立場が入れ替わっただけでは あった。 「主上っ。なりませんっ」 「でも供麒のこれはどんどん迫り出してきているわ。――あら。骨が入っているのか しら」 再び口に含まれ供麒は身を震わせる。どこで得た知識なのか、あるいはあてずっぽ うなのか、空いた手で陰嚢をまさぐられ、麒麟の陽の物はあっと言う間に姿を露にさ せられてしまった。 「素敵。こんな香りまで素晴らしいなんて。――神の獣もここばかりはケダモノね。 これでもまだ拒む大ばか者なのかしら?」 「主上……」 意のままにならぬ獣の体を恥じて目を伏せる。転変をし、宙を翔るときの自分はま ごうかたなき獣であることが感じられた。けれどこんな形で己の獣性と向き合わされ る羽目になることなど想像したこともなかった。 腹の下から這い出た幼い王は、自らの下腹に手を伸ばし少女の露をたっぷりと指に 絡めて見せた。その濡れた手を供麒の鼻先に擦り付け、艶やかに笑って背中を向ける。 肩に掛かっていた薄物を落とし、小さな卓子《つくえ》に両の手を突き、突き出した 腰で供麒を誘う。 「来なさい。あたしには麒麟が必要だわ」 命じられるままに供麒はふらふらと女王の背に近づく。陽の物を刺激され、鼻に塗 りたくられた体液が麒麟を一匹の獣に変えていた。肉付きの薄い尻、女性らしい曲線 とは無縁の腿の間に息づく亀裂。鼻を寄せてみれば供麒の気配を感じてだろう、ひく りと動いた。溢れた滴の香に反応して陽根がさらにいきりたつ。もう、目の前の幼い 体に沈めねば収まりがつかないような気がした。 「どこまでも……お供致します」 珠晶の背に前肢をかける。背筋にそって一舐めすると肌が波打った。定まらない陽 根の先がふらふらと泳ぐ。その気配を察してだろう、小さな手が骨の入ったそれを捕 らえると陰裂へと導いた。一気に身を沈めたがる獣性に抗いながら前肢の間にすっぽ りと収まってしまった幼い王を見下ろす。 「珠晶さま……」 「来なさい。その獣の性で、思う存分王を犯すがいいわ」 温かな、というよりは王気に似て熱い珠晶のそこに供麒は一息に侵入する。骨を持っ た硬い陽物は幼王の狭い門を強引にこじ開ける。下にいる王からは明らかに苦痛を帯 びた息が吐き出されたが、すでに供麒は止まらない。小さな体を繰り返し突き上げる。 その度に漏れ出す苦痛の呻き。 珠晶の反応が変わり始めたのは、麒麟の性の命じるままに供麒が首筋を噛んだとき だった。本能は雌のたてがみを噛めと命じ、供麒はその声に従って珠晶のうなじに歯 を立てた。体の大きさに差のある苦しい姿勢だったが、噛まれた幼い王は背を反らし 身をくねらせ、明らかに官能を示す身振りを返す。その反応に供麒はさらに興奮を募 らせ腰を打ち付けた。浅く深く。背側に腹側に擦るよう。最奥を圧しながら腰を巡ら したかと思えば大きく抽挿する。その間も供麒は王の首根を噛んだままだ。
やがて供麒が短い嘶きとともに精を吐き出すと、受け止めた珠晶は全身を身震いさ せて応えた。満足の溜息とともに牀《しんだい》へと崩れ落ちた王の隣に供麒は静かに寄り添っ た。たてがみに縋った女王は、そのまま幼子のように寝息を立て始める。供麒よりも もしろ獣のように乱れていた姿が嘘のように頼りなく弱々しい。 ――お守りしなくては。 二十数年をかけてようやく巡り会えたかけがえのない主君。十二歳の小さな体で供 麒を受け入れたあどけない寝顔。 裸の背に寝具をかけてやろうと首を伸ばしたが、たてがみを掴まれて身動きが取り づらい。うまく掴めない寝具にいらだったが、ふと人の姿に戻れば容易いことを思い 出す。 人形に変じて寝具を手繰り寄せるとその気配に気づいたのか彼の主人が目を開けた。 「もうしわけ――」 起こしてしまったことを詫びようとした供麒は、しかし、後の言葉を続けることが できなかった。珠晶渾身の平手打ちが頬を見舞ったからだ。 「このっ、大ばか者!」 続いて左右の頬に一往復。平手が鳴る。 「どうして人形のあんたが添い寝しているのよっ! しかも裸でっ。王の許しもなく そんなものをぶら下げて見せるなんて。ばかっ! 大ばか者っ! この筋肉衾褥《ふとん》!」 次々と投げ付けられる夜具に供麒は這々の体で正寝を逃げ出した。 その夜。王宮の外れ、雲海のほとりで涙をこぼす麒麟の姿が多くの官に目撃された。 悲嘆に暮れる麒麟の噂に、門出を切ったばかりの王朝の行く末を誰もが案じたのだっ た。 ――了――
869 :
859 :2007/12/28(金) 19:52:02 ID:Xi1ItJZL
以上です。 クリスマス・イブにこれを書いていたなんて口が裂けても言えません。
>>859 おおっ! きたじゃな〜い GJ!
859の口は裂けないけど珠晶の下のお口はw
遅いけどメリークリスマス
キリストならぬ天帝の御加護がありますように
871 :
名無しさん@ピンキー :2007/12/28(金) 22:21:05 ID:LByoeF8T
投下きたあああ!! GJGJGJGJGJ 供王って根性ある~~~~~
ほしゅ
未来の職人さんに アケオメ
大吉なら松の内に投下がある
876 :
【大吉】 :2008/01/01(火) 01:37:36 ID:uGhLCYdy
まあ、なんだ。大凶じゃなくて良かった。
昨夜は凶だったが・・・
878 :
【凶】 :2008/01/01(火) 23:06:10 ID:G/k43Q6U
おめ! 景陽+虎鈴を書きたいと去年から思っているんだが… また、来年、とかなりそう…orz
879 :
アケオメ :2008/01/03(木) 20:05:14 ID:M0OH7DFP
常世にも新年の姫初めがあるのだろうか? 呉藍滌「我が姫よ。今宵は一月三日の夜、姫初めじゃ」 梨雪 「あ〜い しゅじょう♪ 300回目ね、今年はどんな風にはじめる?」 呉藍滌「そうじゃなあ〜今年は子年だからねちっこく、チロチロといこうかな」 梨雪 「いや〜ん♪ アッアアアア〜ン」
梨雪の白き肌の上を藍滌の指と舌がチロチロと這い、うごめき そして、濡れに濡れた梨雪に一気に挿入
こうして氾麟タソは今年も幸せなお正月を迎えたのでした と、でも藍滌なら、もっともっとひねったプレイをしそな気が・・・
子年でチロチロだったら、蛇は、馬は、猿は… と想像してハァハァ。 新年から何ツー煩悩脳
利雪がなんか花魁風味でワロタ
蛇年はニュルニュル、ニョロニョロとチ○コを使う 馬年は最大限に膨張させて、ば〜ひん と一発 猿年はキャッキャッと引っ掻きサドマゾ
丑年はスローセックス 卯年は柔らか毛皮でコチョコチョ 辰年は勃つ、勃つ、勃つ、勃つ、勃つ、勃つ・・・一晩百発 巳年は氾麟タソ両足でカランで締め付けぇ〜 マソコの中も締め付けぇ〜 未年はハグハグ、ムシャムシャ 酉年はもちろん空中ファック 戌年はペロペロバター麒麟 亥年はソウニュー一直線
某スレで主従丼という言葉をハッケ〜ン しかし、常世で出来るてか萌える国はないかな? 才は主はいらね〜し
主従丼となると両刀使いか801ネタ
氾麟タソのバター麒麟をキボン
え〜と、親子丼の親子の代わりに主従なのか? でも采王はいらないと・・・我が侭な奴だな ちょっと変則だけど 泰王←李斎→泰麒 でどうだ
>>888 氾麟が転変して氾王の周りをぐるぐると回り続けると
次第に氾麟が溶けて美味しいバターが出来上がります
こうですか?分かりません><
>>889 同志がいたとはww
驍宗李斎+大人泰麒李斎で、泰麒の筆おろしに李斎がやってくるんだ、
驍宗の命令で。
最後は口でもアナルでもつかって3人でイクとイイ!!!
つか李斎が泰主従専用肉便器になってるとイイ!!
連投スマソ。 主従丼なら別に王と麒麟じゃなくてもいんじゃね?と思った。 陽子なら自国の男はすべて主従丼になるww
十二国記で主従というとフツー王と麒麟、主従丼はこれを一緒に食します 陽子だと景麒とセット。祥瓊や鈴はよくヤッテイルとオモワレ
麒麟と女怪をセットでいただくのは何て言う? 主従丼? 親子丼? 他人丼? それともお昼のサービスセット?
895 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/08(火) 22:56:13 ID:9hxlOycr
女怪にもあるのかな? で、かなり下だからとりあえずアゲとく
ええと、つまり女怪はシタツキでアゲマンと?
バックオンリーでグー
思えば麒麟は究極のアゲマン、アゲチン
>>898 逆じゃね。
究極のサゲマン・サゲチンだろ。
だって、こいつらにかかわって生き残ってるのって、たった12人しか居ねえw
>>899 人数というよりも、読解力と状況理解が・・・・いや、なんでもない
祥瓊とネズミのカプはダメすか? アニメ版準拠になっちまうけんども・・・ これはこれでアリだと思うんだ
>>902 どんなカプでも大歓迎(基本801は除く)
エロパロはラノベ・アニメを問いません。Waku
>>899 麒麟はマズローの欲求段階でいくと、いきなり第四段階まで満たしてくれる
しかも、第五段階についてもその前提条件を整えてくれる。あとは本人の努力次第
その資質があるから王に選ばれた訳だから
獣姦かぁ
>>902 2形を持つ者は、にば〜い出来る。投下を待つ Wakuteka
人の身体と獣の身体で性別が変ることはないのだろうか? あれば面白い
私は♀なの? ♂なの? と性分裂障害に悩む麒麟タン ハァハァ
思えば祥瓊の経験値は凄いw 輪姦→股裂SM→ネズミ(獣姦&人)→熊(獣姦&人)→女3P+麒麟(獣姦&人)
祥瓊は月渓たちのにさんざなぶりものにされたあげく飽きられて里家に送られたし 恭では珠晶の足を舐める係をさせられたし 柳では官吏にとっつかまったときにも色仕掛けで見逃してもらったし 氾王をベッドでもてなしたし もっと大活躍してるんだぜ。
おおっ! スバラシイ
912 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/15(火) 15:19:04 ID:wpdrV42t
陽子は、どうやっておしっこすると思う?
>>891 それイイ!(゚∀゚)
泰主従専用の肉便器…何と響きのいい言葉か……!
景麒は池のほとりに膝をついていた。 「ああ、落としてしまった。私の、私の、幸運を呼ぶお守りが――」 残酷なまでに透き通った池が、景麒の悲壮な顔を映す。 小さな小さなお守りだった。胸元にいつもそれをしのばせ、つらい時にはそれを握り締め、 いつか全てが上手く行く、と祈り続けていた。 思いのほか深い池の中、探し出すのは己が主を探し出したよりも難儀であろう。 「――ええい、ままよ!」 まだ肌寒い初春の慶、景麒はがばっと己の着物を剥ぎ取り、そっと靴を几帳面に岸辺に揃えると せーの、と飛び込もうとした。 刹那。 水面にさざなみが走り、殷殷と声がどこからか響いてきた。 『景麒……景麒』 「は、はいっ!」 全身に鳥肌が立ったのはその人智を超えた声のせいか、寒さのせいか。 面白そうに声は囁く。 『景麒、景麒よ。この寒空に池に飛び込もうとはこれ酔狂。何を失くした?』 「私の、守りが――」 泣きそうな景麒を尻目に、面白そうな笑いがくつくつと響く。まるで、 何人もの女が合唱をしているように。
『よほど大事なものなのだなあ――まあ、良し。言って見ろ。お前が落としたのは、 紅いもの、蒼いもの、黒いもの、どれだ?』 頬に朱を上らせ、景麒はうずくまる。 『答えてみよ、紅か、蒼か、黒か――?』 「――です」 『聞こえぬわ。叫ばねば、欲すものは取り戻せぬぞえ』 景麒は顔を上げ、叫んだ。 「全部です!全部の毛っ!全色こんぷりーと!閨の場に散った陰毛を集めて、それを 編み紐にしましたとも!いやあ、大変だったんです。短いし縮れてるでしょう? 編むのはそれは大変で。こっそり集めて繋ぎ合わせるのに時間がかかる事、かかる事」 『ほう……』 殷殷とした、そしてどこか怒気を孕んだ声に構わず、景麒は秘め事を語り続ける。 「いやいや、胸元に入れているとそれぞれの女性(にょしょう)の匂いが―― それぞれに味があり、癖があり。おっと、いけません。私の宝剣が熱くなってきましたよ。 くつくつくつ」 『……そんなに熱いなら、落ちろよ』 「え?」 股間を押さえつつ、景麒は顔を上げた。 己の顔に陰をなす三つの影――陽子、祥瓊、鈴が何とも言えない陰惨な顔で微笑んでいる。 「――私を選べば、まだ取り成してやったものの」 陽子が苦々しげに呟く。 「終わった後にこそこそ敷布をさぐっているのは何故かと思っておりましたが」 目を細めて睨む祥瓊。 「おとなしい女性が好みって――ずいぶん馬鹿にされたものですね」 鈴が声を震わす。
「えーと」 景麒の目が泳ぐ。それに相反して女たちはにっこりと微笑みあった。 「えーと、これは何でしょう?私は、何か、ハメられました?」 「さんざんハメておいて」 陽子。 「まあ、大して気持ちよくもありませんでしたけど」 祥瓊。 「どちらかと言わなくても、下手ですからね……」 鈴。 「は、私は、あの。悪気は無く――蓬莱では女性の下の毛はお守りになると聞いて」 ひくひくと景麒は微笑む。 「熱そうだな」 「熱そうよね」 「熱くてたまらないんじゃない?」 『落ちろよ、熱いんだろ――!?』 どぼーーーーーん。 氷のような冷たさにひいっ、と景麒は悲鳴を上げる。 「ひいいいっ」 『泳いでろ、莫迦!』 景麒は去り行く女たちを見つめ、ずぶずぶと沈んでいった。
「いやー、あの冷たい池で泳ぐとはさすが台輔!」 半死半生のところを虎嘯に助けられた景麒は、その後しばらく「漢」として祭り上げられたとか。 その後、慶で陰毛のお守りが流行ったのはまた別の話。 陽子も祥瓊も鈴も、肉欲より深い愛を知って、それぞれの情人にこっそりとお守りを渡す。 景麒のお守りは、まだ冷たい池の底、ゆらゆらと揺れている…… *************************************************************************** 『落としたのは、金の斧?銀の斧?』 水面に波紋が広がる。 『……ねえってば』 きょろきょろと見渡し声を上げても、デートスポットと化した岸辺にはギシアンな カップルしか居ない。 (ってか、何か落とせよ……出番なしかよ。もうこんな変態な国、いやっ) 池の精が、また今日もお茶を引いてるってさ。 <おわり>
投下乙 GJ! 景麒てやはり変態なんだw
GJ!
紅・蒼・黒毛 三色セット3マンえ〜ん〜♪
922 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/22(火) 11:53:28 ID:Amsfq8gV
以前どこかで読んだのを突然思い出しました。 尚隆×陽子で、陽子が媚薬のせいで母乳が出て着物が濡れて、尚隆がそれを意地悪く責めるような話だったと思います。 かなり前だったので、どこで読んだか思い出せません。 知ってる方、よろしくお願いします。 ss捜索掲示板で質問してるものです。 以前ここの掲示板を見てたのを思い出してきました。 心当たりの方、よろしくお願いします。
923 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/22(火) 17:37:41 ID:llUmLi+G
924 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/25(金) 21:14:51 ID:LTxtgWUN
サイトの主催者は? 飽きたかバカバカしくなったか破産したか嫁にでもいった?
ラ板のスレより 870 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/01/25(金) 02:09:39 ID:xD/BAcDp すまん。ドメイン更新でトラブった。 業者に連絡がつかないんだ…orz 週末に案内するから、もう少しまってて
そうなのか。まだ世界は続くのか、よかった〜安心した
>>928 おおっ! 感謝であります。感謝であります
管理人さん、これからもよろしく!
管理人さん乙です せっかくなんで久しぶりに過去ログの深海に潜ってきます
\(^o^)/新作クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! らしい記念カキコほしゅ
932 :
922 :2008/02/05(火) 12:37:23 ID:kVHW371K
923さん すぐに教えてくれてありがとう。 見つけることができました! アクセス禁止でお礼が遅くなってごめんなさい(と、一日一度は打ち込んでみる)
933 :
922 :2008/02/05(火) 12:43:41 ID:kVHW371K
あ、書き込めた! 923さん 改めまして、ありがとうございます。 脳内で陽子は巨乳キャラになっていたので、16歳の青い○○というのがえらく新鮮でした。 細かいところを忘れていたので読み直せてよかったです。 そうだった、そうだった、松の枝を一本・・・ww 他のも読んでいます。 すごい書庫ですね。
生娘陽子と、延主従・・・ エロ少ない。 でも、バレンタイン近いし。
つまらなさそうな顔で、あいつが技楼から出てくる。 明け方というより、朝というのが相応しい時間。眩しそうに目を細め、ううん、と背伸びをし、 自分に気がつくとにやりと笑って手を挙げた。 「よう」 「おう」 「六太、お前も、これか」 下卑た仕草で、くいくいと腰を振る。 「阿呆か、待ち人だ。昨日の晩から――」 (可哀想に、一睡もしてない客人だよ) 言いかけて、六太は首を振る。 「確かに、伝えたぞ。今日くらいは戻れよ」 「――気が向いたら、な」 こきこきと首を鳴らし、どこへやらとまた歩いていく。 玄英宮に戻ると、陽子がちょうど去るところだった。 「おい、帰っちまうのか?」 「うん、とりあえず用は済んだし」 先の戴国宰輔を「こちら」へ呼び戻した件、少しばかりうちの猿王も力を貸したから、そのお礼に、 というのが陽子の来訪の理由だ。 が、うちの猿王はどれだけ待っても王宮に戻ってこず、帰ってこないあいつを待ち、段々に萎縮していく陽子が 気の毒なほどだった。 「一応、前もって鳳を飛ばしてお知らせしていたのだけれど――大国の王だものな、忙しいのが当然だ。 礼を失するようで本当に心苦しいのだが、延王には会わずに帰るよ」 「でも」 「私の国は安寧とは程遠いから」 そこで陽子は辛そうに笑った。 「もう行かなきゃ。色々ありがとう、延麒」
禁門まで送ると、陽子は名残惜しそうに王宮を見つめた。 「延麒にはお世話になって。本当に済まない」 「良いって。大体、尚隆が無礼なんだ。あり得ない」 にこにこと笑う陽子の瞳を受け止めきれず、六太は頭をかいた。 「また、来いよ。ほら、あれだ。景麒の野郎も、悪いやつじゃないけど、愛想が無いからつらいだろ」 「うん、ありが――」 陽子が視線を走らせた――その先に何があるのか、考える必要も無い。 「もう、帰るのか?」 殷殷とした声を響かせて、尚隆が騎獣から降りる。 「私に会わないで帰るとは、勿体無い」 陽子は頬に朱を昇らせて、叫んだ。 「何をおっしゃるんです!鳳も飛ばしました、前もって何回も、何回もお伝えしたではないですか!」 「そう――だったか?」 にやにやと笑う尚隆を睨み、陽子はあきらめたように肩を下ろした。 「礼を失するようで、何とお詫びしたらよいか判りません。ですが、本日がこちらを発つ期日。 延王に置かれましてはご健勝で何より。尊顔を拝見出来て、至極光栄の至り。では、私はここで――」 「待て」 (離せ――) 口元でそう呟いたが、陽子は握られた腕をそのままに尚隆を見つめた。 「何か、用ですか?」 「茶でも、飲んで行け」 小さなため息が、全てを物語った。 六太は、遠ざかる二人の背中を見つめるだけだった。 「……馬鹿野郎」 どちらに向けたのか自分でもわからぬままに、六太は呟いた。 ――熱い。 陽子は初めて触れる尚隆の肌に酔った。 今日、帰らねばならなかった。だが、帰りたくなかった。 焦がれる思いを抑えて、雁に来る機会を浅ましくも待っていた。 泰麒には申し訳ないけれど、雁を訪れる理由としては申し分無く、ひそかに心躍らせた。
あれ、書き込めない
てすと
「全て、お見通しでらっしゃった」 (――に会いたいとどれほど願ったか) 二度目の交わりの後、陽子は尚隆の背中にしなだれかかり、言った。 「お前は、丈夫だなあ」 言葉が聞こえたのか、聞こえていぬのか、陽子の声を無視して尚隆が呟く。 「破瓜は初めてではないのだが――さすが一国の王」 尚隆は訝しげに首をかしげる陽子をひょいと抱きかかえ、自分の腿の上にのせた。 「虎を抱いているのかと思った――あの暴れよう、叫びよう。いやはや、喰われるかと」 陽子は目をひんむき、尚隆の腕や肩、顔までもばしばしと叩いた。 「何を――ひどい!ひどいです!」 大きな腕の中、陽子は暴れ、そして落ち着いた。 「ひどい――私が、どれほどの覚悟だったか」 「知っている。照れているのだ。許してくれ」 顔を見つめると、ほのかに尚隆の頬が赤い。 こんな顔もするのだ、この人は。 恋したのは、この強い瞳。 焦がれたのは、この微笑。 試みの地平線は、この少年のような表情。
あぐらをかいた尚隆の上に抱きかかえられた陽子は、己の脚につんつん、と最前から 強張りを感じていて、それを恐る恐るそろりと指で触った。 「まだ、欲しい?」 「欲しいな」 最初に陽子を見た時から、これは、と思っていた。 意志の強そうな眉と鼻筋。粗末な袍からのぞくほっそりとした細い脚。 誘うような唇。そして、燃えるような紅い髪と、凛とした翡翠の瞳。 抱いたら、どんなに自分を酔わせるだろうと。 今宵の暴れっぷりにはびっくりしたが(処女なのだから仕方ないとは予想していたが) 期待以上の身体、そしてその心根。 耳元に唇を寄せて、尚隆は呟く。 「お前の下の口はやや小さい」 「や、何を。あっ――」 「入れるのが、大変で。ずいぶん、時間をかけたんだ。だが、濡れる。私の指の根元まで、滴るように、 濡らし、蜜を漏らす」 「いや、いや、だめ。そこは、あっ――ん、気持ちよい」 膣の中に指を入れ、尚隆はゆっくりとそこを刺激する。 「黙っておけ」 ふっくらとした恥丘とやや薄い恥毛。それを過ぎると、ぷくりと腫れたように誘う秘芯。 亀頭で秘芯を刺激すると、耐え切れぬように蜜を漏らし、身体が痙攣し始め、脚が開き始める。 己の肉槍にはやや狭いと感じられた秘壷は、膣口を過ぎるとぱっくりと己を絡めとり、 ぴくぴくと肉襞を動かせ、刺激する。 腰を動かすと、絶妙なタイミングで相手も腰を動かし、決して結合部分は離れない。 痛い、痛い、と叫んでいても、きゅうっ、と締まる膣圧は淫婦のそれにようにみだらだ。 耐え切れず、「早馬」の男のように、何回も体位を変えた。 四つんばいにし、陰部をあらわにさせた。背後から、じっとりと尻を舐め、焦らし、 ぬめぬめと光る三角州の部分を見つめ、さらに焦らすように舐めた。
(生娘に翻弄されているか――) 苦笑しながら、尚隆は、陽子を寝床に座らせる。わざと乱暴に股を開き、 陰核に吸い付き、頭を腿に埋もれさせる。 「いつまで、そうしているんですか」 あきれたように、陽子が言う。 「来て」 張り詰めた己を陽子の中に沈めると、陽子はようやく声を静めた。だが、身体が何か バネでも仕込んでいるように、ぱたぱたと跳ね、尚隆は己の身体の軽さを少々反省する ことになる。 「ね、尚隆」 「な、なんだ?」 「私、上になって良いですか?」 (ああ、虎のほうがいっそ楽だぞ、六太――) 一夜の間に、主従が逆転した尚隆は、思わず苦笑した。 「おい、帰るのか」 「はい!帰ります。多分、皆、待っているので」 「ふうん、良かったよ」 六太は、思わず石を蹴る。 (ずいぶん、すっきりした顔しちゃってさ。あれだ、あれ。寝不足になるよ、一応 静かな王宮に、「あれ」だから) 嬌声が響き渡った玄英宮。だが、今朝の禁門には邪魔者は居ない。 居ない理由が腹が立つ。多分、激しすぎて、腰が立たないんだろう。 (あの馬鹿が。当たり前だ、普段は営業用の女しか知らないんだ。奉仕がどんなに大変か、 わかったよな) ぶつぶつと呟く六太の耳元に、ぐい、と顔を近づけて陽子は言う。
「あのですね、蓬莱では『ばれんたいん』と言う行事がありまして」 「知ってるよ、何か、女性が好きな男子に菓子を奉ずるんだろ?」 うんうん、と陽子は頷く。 「それが、多分そろそろなんです」 「へえ」 照れたように、陽子が笑う。 「百戦錬磨、とお聞きしていたので、その候補者になるのは大変でしたが」 「へー、それは良かったな。おめでとう!祝うよ!」 「ありがとうございます」 にっこりと陽子が笑う。 「待っててね、六太くん」 (え?) 「甘い、甘い、甘いものあげれそう。陽子、がんばっちゃった」 ぺろ、と陽子は舌を出す。 「景麒はイマイチだから、他も体験してから、って思って。いや、さすが六太くんの主だよ。 学んだよ。学びました、たくさん」 呆けた六太を見下ろし、すたっ、と陽子は騎獣に跨る。 「こっそり、遊びに来るから、体力、蓄えててね!」 (え?) 雲の合間に、消えた陽子を見つめていると、尚隆が腰をさすりながらやってきた。 「虎だぞ」 「え?」 「お前、大変だぞ。当て馬の俺でさえ、これだ。本命のお前、いやー、ご愁傷様」 さすさす、と腰を揉む尚隆。 「抜かないで3発、4発、当たり前だから。とりあえず、技楼で頑張って来い」 ちゃりーん、と路銀が己の手のひらに落ちる。 「頑張れ、心底、頑張れ」 六太はそれから技楼通いを常とした。 だが、2月14日を過ぎたころ、めっきりと白髪が増えたとか。 <FIN>
すんません、尚隆x陽子でエロエロでまじめに書こうとしたけど、 バレンタインを思うと、イライラしてしまい。 後悔はしていない。
おおっ!Gj!
>>943 乙であります。新作発表予定とあわせてメデタイ
>尚隆x陽子でエロエロでまじめに チョコ差し上げますからつ■ それで、ぜひ〜
>>643 一部猿王かよwwwww
最後の六太×陽子に期待してます。
948 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/13(水) 12:05:49 ID:KWkTh2+s
949 :
934 :2008/02/14(木) 01:43:27 ID:CBT1CORu
バレンタインだよ、畜生。だから拙作投下、許してくれよ。
六太は悩んでいた。 思いがけない陽子の告白。 『来たる日』に備えて技楼に通ってみたは良いが、相も変わらず彼女たちは奉仕してくれるのみ。 「女の喜ばせ方」を聞いても、やり手ばばぁどもがおしえてくれるのは、とうてい 陽子にはその一手を行う事すら想像するに恐ろしい――物凄い変態な行為だったりする(六太にとって)。 「はー、どうしよう、どうしよう、『ばれんたいん』は今日だよう」 六太は鬣をわしゃわしゃと掻き回す。 どうしよう、どうしよう。 そうこうしている間に、六太の寝室の窓から月明かりがうっすらとさし始める。 そして、先触れ―― 「――が、いらっしゃいました」 「うん、通せ」 「はっ」 「いや、ちょ、ちょっと待って。ええと、あの。うっ、ええい、通して良いよ」 ままよ、と六太は居直った。 「こんばんは」 ふわりと花の香が漂う。思わずほうっ、と呆けたように腰砕けになる六太の耳に尚隆の言葉が掠める。 (あいつは、虎だぞ――) 虎だぞ、虎だぞ、虎―― ぶるんぶるんと頭を振る六太を不思議そうに見つめると、陽子は六太の足元に膝をついた。 「あの、私、迷惑でしたか?」 「え、あ?んーと、何だ?」 「ちっとも聞いていらっしゃらない。『迷惑でしたか?』と聞きました!」 ツン、と陽子は跪いたまま、顔を横にそむけた。 そういえば、いつも見上げるだけだったな―― 見下ろす事は初めてかもしれない。 つむじが柔らかに渦巻いている。伏せた睫が何て長いのだろう。額に少し残る汗は 急いで走ってきた為か? 六太は我知らず、手を伸ばす。
「やばい」 はてな、と首をかしげる陽子の愛らしい仕草に六太は泣き笑いになる。 「やばい、やばいよ」 「やばい?何が?」 「やばいんだ、すっげ、陽子が欲しい」 陽子が慈母のように微笑んだ。 「もう私は延麒――いえ、六太くんのものではないですか」 「――好きだよ」 「私も」 視線が交わると、二人は待ちきれぬように互いの着物を剥ぎ取り始めた。 王宮にあっても、市井にあっても、颯爽と歩く武人のような陽子が、いま輝く裸身を俺の目の前に 横たえている。それは柔らかで、この上も無く女らしい。 着物の上からでは察する事が出来なかった豊かな乳房。乳輪は桃のように薄いしとやかな紅色で、 乳首はそれよりもワントーン濃い、苺のような色。その苺が、刺激を恥じているように、だがしかとそそり立っている。 ああ、何て細い腰だ。 そして折れそうな手首に、たおやかな首。なのに、太もも、上腕も決して貧弱ではない。 「愛おしい、六太くんの猛り」 陽子は、六太の肉槍にそっと口付けて、頬ずりをした。 「六太くんの『これ』の匂いが、大好き。感触も。ああ、ずっと、ここに顔を埋めていたい」 陽子はたまらないように身体をよじって、ぺろぺろと六太の猛りを舐め始めた。 「おい、陽子」 「ん、ん、美味しい、美味しい――止めさせないで、これが、好きなんだ」 六太は別の意味で身体をよじる。 (やばい、イキそうだ) 力任せに陽子の顔を己の股からはがし、ぐいっ、と自分の顔のところまで持ってくる。 「ちゅ」 言うと、六太はぺろん、と陽子の唇を舐めた。 「いいところなのに!」 憤る陽子に六太は言う。 「ちゅー、が好きなんだ、俺は」 そしてまた接吻し、さくりと唇を舌で割った。 「いっぱい、いっぱい、陽子を食べたい。ちゅーしたい。駄目か?」 「駄目、じゃない・・・」 「じゃあ、いっぱいちゅーさせて」
技楼の女たちにおしえてもらった技なんて、頭から飛んでいた。 陽子の身体を知りたい、声を聞きたい、余裕なんて無い。 でも、陽子を気持ちよくしたい、幸せにしたい――それしか考えられない。 陽子の秘所から、ぬるぬるとした液が漏れて自分の腿を濡らしていたのは覚えてる。 でも、自分の猛りからも、ずいぶんと液が漏れて、陽子の腹を脚を、そして頬を濡らしてしまった。 陽子が上になって、自分の肉槍を吸っていた。俺は、陽子の茂みの奥、ピンクの肉壁をうっとりと見つめ、 舌でゆっくりとなぞった。 指を差し入れると、陽子が痙攣する。 「やっ、やん。あ、すごい良い」 「陽子、もっと、俺のも吸って。舐めて。止めないでくれ」 「はい」 自分の動きに見事に呼応するように、陽子は激しく、そしてゆっくりと俺の息子をなぶり続けた。 頭をもっと下の方にずらして、ついには菊門にまで達し、そこをちろちろと舐める。 「ああ、きれい。六太くんの」 「陽子のも、すっごい、きれいだよ。桜色で、ねっとり、甘い」 「いや、恥ずかしい。あっ、でも――そう、舐めて。舐めて?ああああっ、そう、もっと舌を入れて! あああんんんっ、指もぉお、入れてぇええ!」 ぬぷぬぷと、淫靡な音が室を満たす。陽子がみだらに腰を振る。 「俺の……入れて、良い?」 陽子の蜜壷から顔を離した俺の声はずいぶん枯れていたかもしれない、大人みたいに。 「愚問だよ」 「だな」 二人で、苦笑いした。 陽子の細い、でもむっちりといやらしい肉が程よくついている身体の上に乗って、俺は身体を動かす。 「あん、あん、すごい――大きい。どうして、こんなに大きくなってるの?」 「陽子が、魅力的だから」 行きそうだ――行く、だめだ、もう少し。ああ、そんなに締めないでくれ。もう、少し、中に入れてたいんだ。 どんな淫蕩な女よりも、陽子の孔が俺をみだらに締め上げる。 「やめろって、締めないでくれ。まだ、もう少し、もう少しつながってたいのに」 「私も、私も。まだ、中に居て。もっと、もっと、挿して、入れて、掻き回して!」 「駄目だ、もうたえらんない」 「六太くん、ああああっ、六太、六太。あたし、行く。行く、もっと、もっと挿して!!」 「陽子、陽子、俺も。俺も、行く――!!」 きゅん、と陽子の秘壁が締まり、俺のほとばしりを咥えこんだ。
(虎だぞ――) この上も無く甘い行為の後、尚隆の言葉が六太の耳をかすり、くすりと笑わせる。 「確かに、ある意味では」 (可愛い、可愛い、小さな虎だ) 「何か言った?」 汗をかき、とろんとした目の陽子が六太を見つめた。 「いいや、なんでもない。まあ、おやじの言う事は、4倍くらいに聞いておかないとな、って思った」 「ふうん?おやじって、延王のこと?やだなあ」 陽子は幼女のように無邪気な瞳で、ころころと笑った。 何が虎だ。 こんなに甘いものをささげてくれる虎なら、大歓迎だ。 (尚隆ってば、年を取ったなあ。すっかり、じじい、だ) ふ、ふ、ふ、と笑う六太の首にするりと腕が回された。 「ねえ、六太くん?」 「おう。どうした、陽子」 齢五百歳を超える余裕で、ふっ、と六太は微笑む。 「素敵だった」 ちゅ、と六太は陽子の額に口付ける。 「陽子も、すごい素敵だった」 ふふ、と陽子は笑って、恥ずかしそうに六太を見上げた。 「ねえ、前戯も良いけど。そろそろ――本番も」 「は?」 「気持ち良かったよー、でも、前戯は前戯だから……六太くんも、他に試したい事とか、 あるんじゃない?陽子、頑張るから、いいよ、しても。色々」 「は?」 「今日はばれんたいんだし、いっぱい、しよ?私も、頑張るから!」 「は?」 「『は?』って、それ以上言わないくれるかな、延麒――ちょっと、イライラする」 お前も頑張れよ。ああ?皆まで言わせるなって? そんな無言の圧力を感じ、六太はこくこくと頷いた。 「そ、そだなっ。前戯は、前戯だしなあ――いやあ、これからが六太様の本番だから。いやあ、は、は、はああ」 「ふふふふっ、それでこそ!」 虎だ―― 六太の悲鳴と嬌声が、玄英宮に響いた。
終わり、です。 こういう訳で、六太は白髪が増えたらしいっす。 頑張って書いたから、誰かチョコ下さい。
リアルタイムktkr!!ぐっじょぶぐっじょーぶ! エロイのに何故だか美しい。ギャグオチも好みだ。 チョコくらいいくらでもやるさ。乳首に塗りたくってやるわ!
GJ!GJ!そしてワロタwww
おおっ! GJ!
乙。GJ! 筆、早いっすねー。シリアスバージョンも書けるそうなので、wktkで 待ってます。
GJ! でも、陽子の口調が何か違う気がする。
961 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/23(土) 23:54:28 ID:rt0dripf
ageho
おーい、誰かいますかーー みんな本スレで祭に参加中のようだな… オレも行ってこよう
ほしゅ
本スレが祭りだからこそ、こっちもにぎわって欲しいのだが… 職人さん、居ませんかー? 4行以上で感想書きますので投下お待ちしてます!
>>964 当分まて、このスレの住人も今は久々の新作wakuの時
読み終えたらそれで妄想膨らます香具師がたくさん出るから
966 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/28(木) 16:37:20 ID:k5+YXlbZ
弥生保守
そろそろ丕緒の鳥を受けて新作の投下があって良さそうなものなのだが…… ************************************************* 「『鬱陶しい御簾など上げて』などと仰るとは。何と軽々しい」 (――たかが、羅氏に) 私の呟きは主上に聞こえたのだろうか?返ってきた言葉は身を切る痛さだった。 「ふぅん――まあ、でも、『鬱陶しい麒麟なぞ居ないところで』、なんて言うよりは マシだろう?」 鼻で笑って私を見下ろす。 何故であろう、蓬莱から来た小さな娘なのに、この主からは血の匂いがする。 接していると、何かが崩れていくような感覚に陥るのだ。 前王とは違う、女王である不吉とも違う、ただ――異質。計り知れない「何か」。 「景麒、本当にお前って」 つまらなそうにプイと横を向き、主は小さく呟いた。 「……興がそがれる事、この上ないよな?丕緒の清々しい声を聞いた後なら尚更だ」 私の耳にしかと届いたのを確認すると、主はゆっくりと笑った。 「所詮――嫉妬なんだろう?」 「何をおっしゃっているのか――」 うるさそうに主上は手を振り、ますます笑みを大きくする。 「他の男に興味を持った途端それだものな。はっ、浅ましいものだ――麒麟とも あろう存在が。一回寝たくらいで既に自分のものだと思ってしまったのか?」 刹那、私の神経がぷつん、と音を立てて切れたのを感じた。 気がつくと私の指は、手は主の着物に手をやり、それをがばりと剥ぎ取っていた。 「『お望みとあれば、いつなりと』――なぞ!」 丕緒の言葉を呟き、私は狂ったように主を抱きしめる。 「お前が、言われたかった言葉を言ってやった」 ****************************************** 駄目だ、無能景麒しか思い浮かばないwww
つ・づ・き!! つ・づ・き!!
無能景麒でもいい、その先を
971 :
名無しさん@ピンキー :2008/03/07(金) 19:33:20 ID:TTEDrqro
私韓国人だから丕緒の鳥なんて 海越えて来やしないして、言うか金があっても買えないし それだとしても本のために日本に飛行機料5万円くらい払えるほどお金持ちでもない まだ大学生だしさっき入学したばっかだし せめて二次作でも沢山読みたい! つづき!ほしい! PS:韓国人て言うか外国人がこのスレ読んでると思わなかったでしょ〜 くくくっ、1冊目から全部読んでるぜ、うふふふふっ、 日本人の貴方達、センスとか文書能力最高じゃねえか、 本出せ本! 同人小説だせ! 買うわ、マジで
ほ
っ
し
ゅ
978 :
名無しさん@ピンキー :2008/03/20(木) 18:04:56 ID:hgjLKNHH
あげ
だし
とおふ
うめうめ
新スレ誰か頼む
立ててくるのでちょっくらまってけろ